歴代FE主人公が兄弟だったら 33章

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1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1290653869/

関連スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/x3/1288019378/

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:01:11 ID:NKzzK67e
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:02:00 ID:NKzzK67e
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵。
4助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:04:03 ID:NKzzK67e
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。

ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~
投下していいのかわからないしこっちに投下します

「紋章町ベストカップルコンテスト!!本戦を始めたいと思います!」
「数多の参加者達を倒し、この大会の予選を勝ち残った8組をご紹介しましょう!!」
『エントリーナンバー1番。その胃袋は無限大。この2人が通った跡は何も残らない!!
数多の女性のフラグを立てては砕くフラグクラッシャーアイク&
数多の嫁候補から代表で選ばれた腹ぺこ魔道士イレース!!』
「…どんな敵でも負けないつもりだ」
「…優勝してアイクさんとお腹一杯になるまで食べます」
「100万Gで足りるかどうかが心配ですね」
「つーか絶対足りないわよね。じゃあ次行きましょう」
『エントリーナンバー2番。忍耐力vs魅力の織り成す謎のハーモニー!
幼女の守護神はロリコンじゃない!でもロリコンとしか思えないぞ!エフラム!と
数多の男達や女の子ですら魅了する暗黒幼女、サラだぁぁ!!』
「俺はロリコンじゃない…」
「けど私と出てたらロリコンってことよね?」
「…そう言われたらそうよね」
「きっとサラさんに脅されたんじゃないですかね…だからブレスは構えないでください」
『本大会での戦闘は禁止だ。大人しく観客席で観戦してくれ』
「じゃ、じゃあ次行くわよ!!」
『エントリーナンバー3番。ルネス学園一のカップルだ!
胸がない?それがどうした!それ以外は完璧超人だろうが!エイリーク!と
その幸運はどこから来る!?神に愛されし正義の生徒会長!ラーチェル!!』
「…どうせ胸がないから男の子にしか見えないですよね…」
「そんなこと、私は気にしませんわエイリーク!!」
「…いやー、いくら何でもありとは言え百合カップルは予想外ね」
「ちなみにビラクさんとロシェさんも予選にはいましたよ」
『結果は予選通過組を発表した後だな』
「じゃあ次のカップルを発表お願いします」
『これほどまでに王子様とお姫様が似合うカップルがいるだろうか!?
病弱な儚さとその美貌、そしてその王子様スマイルは最強だぁぁ!!エリウッド!!アーンド
献身的で恋人のためならその身体すら差し出しちゃう!薄幸少女ニニアン!!』
「大丈夫かいニニアン?緊張しているみたいだけど」
「…大丈夫です。エリウッド様のためにも頑張ります」
「えー、会場にいるエリウッド様とニニアンさんを見守る会から黄色い歓声が凄いですね」
「…ま、まあ私のファンクラブよりは少ないわよね」
「………」
「ごめんなさい、ごめんなさい本当にごめんなさい」
『うし、兄弟からの紹介は以上だ。続いて兄弟以外から行くぞ』
『エントリーナンバー5番。愛のためなら俺は賊を抜ける!
惚れた相手のためなら賊も抜けるし、アンリの道も駆け抜ける元盗賊!ジュリアン!
魂が砕けても愛する人が助けてくれると信じつづけ、待つシスター!レナ!!』
「大丈夫かいレナさん?」
「…ジュリアン、私この大会で優勝したらあなたにひとつお願いがあるの」
「さあ、典型的な死亡フラグっぽいのがたっていますが大丈夫なのでしょうか?」
「どうせバカップルみたいなお願いなんでしょ」
「あ、手が滑りました」つサンダー
『うわあ…セーラが黒焦げだぜ…』
「さ、さあ次行きましょう!」
『エントリーナンバー6番…ってこれお前じゃねえか!?』
「ふふん、私みたいな完璧超人なら出場も簡単よ」
『…最萌トーナメント1位はカップルすら1位に輝くのか?天上天下唯我独尊シスター!セーラ!
原作でもこのスレでもセーラに振り回されてしまう!けど好きだから問題ないぜ!エルク』
「ねー、唯我独尊ってどういう意味だっけ?」
「まさしくセーラさんにピッタリの言葉ですよ」
「あはは…どうして僕はセーラのことを放っておけないのかな…」
『人それをツンデレという。まあセーラもたまにデレるからそこに惚れたんだろう』
「さあここからは私ドロシーが司会進行を担当します!」
『エントリーナンバー7番。黒き翼と白き翼!
普段は情けないことも多いが今日は真面目だ!鴉王は本気だぜ!ネサラ!と
天然箱入り娘!その美しさは国宝級!でも一途で頑固な女の子!リアーネだ!!』
「べ、別に賞金のために出るだけだぜ!」
「ETTO…GANNBARIMASU」
「情報によると優勝賞金はセリノスの森保護活動に使うとか…ツンデレですね」
『ツンデレ、ツンデレ』
「さあ奥義が来る前に最後の紹介です」
『エントリーナンバー8番…ってちょっと待て!?』
「どうしましたイリオスさん?」
『俺は予選に参加した記憶がないぞ?何で俺とオルエンなんだ!?』
「これはですね…えーと、会場にいる観客からの投票ですね」
「まあいいじゃないイリオス。頑張りましょ!」
『……頑張ります』
「以上8組16名で争います。なお先程話題になったビラクさんとロシェさんですが…」
『見事に一回戦敗退だったそうだ。マッスルダンスでアピールしたらしいな』
「……想像しただけで気分が…では一旦CMです!」
あのFETVが制作に協力!
セーラが!ドロシーが!平民が!
君だけの番組で紋章町の視聴率100%を目指せ!
スタジオマスターFE!シャナムの野望!
1月20日発売予定…

「はい、ではこれからルールの説明をしようと思います」
『テロップ係はイリオスに代わってユアンがお送りします』
「本戦は3ROUND制です。各ROUNDごとに決められたテーマで得点を競います」
『審査員20点×3人と観客40人×1点の計300点が最高点だ』
「では審査員の方に登場してもらいましょう!」
『元祖支援カップル!アルム&セリカ!』
「どうも。よろしくお願いします」
「ミラ様に誓って全員平等に審査します」
『開発コンビ。ルーテ&アスレイ』
「優秀な私の計算では…」
「ダメですよルーテさん。審査する前から予想しちゃ」
『そして初代主人公&ヒロイン!マルス&シーダ!』
「みんな、見せてくれ!」
「あなたは愛を信じますか?ならその愛で私達を感動させて…」

「さあでは早速ROUND1に行きましょう!ROUND1のテーマはこれだ!!」
『大告白大会!』
「Gガン○ム、キ○グゲイナー、エウレカ○ブン。このアニメに通じるものといえば…何ですか?」
「…恥ずかしいぐらいの告白か」
『正解!つまりこの競技ではいかにパートナーを愛しているかを見せてもらいます』
「なお、あくまで叫ぶのは一種の作戦であって、それ以外でも構いません」
『ようは愛を見せればOKってことさ』
「では1番、アイクさんとイレースさんお願いします」

ROUND1に続く
>>1乙でした!
8ミランダ補完計画・四人娘の悪戦苦闘 その9:2011/01/01(土) 01:45:51 ID:NKzzK67e

ミランダ「……と、いうわけなんです」
セーラ「というわけだったのね……なんて言うか、どっかで聞いたような話だわね」
ドロシー「ですね……チクチクと刺さってくるというか」
ミランダ「お二人から見て、あたしってどう思います? やっぱり普通の女の子にすら見えないんでしょうか……
     もうなんか、全然自信なくなってきちゃって……あたしどうしたら……」
ドロシー「うーん、なるほど……
     例えばですけど……言っときますけど、例えばですからね? ミランダさんのお役に立つ話かどうかは分かりませんから」
ミランダ「……?」
ドロシー「実は、私もですね……昔、似たような理由で悩んだことがあったんですよ。
     ほら私、顔がこんな地味顔でしょう? 公式サイトで容姿が十人並みとか書かれた子って後にも先にも私だけですからね」
セーラ「メタ発言自重。ていうか、この話そればっかじゃない」
ドロシー「何かひとつコンプレックスがあると、他のことにも自信が持てなくなっちゃったりするんですよ。
     だからその時は、あまり明るい子じゃなかったですね。
     で、話は変わるんですけど……私の友達に、貴族の家のお嬢さんがいるんですよ。
     私の一番の仲良しで、今でも親しくお付き合いさせてもらってるんですけど。
     その人が私を少しでも女の子っぽくしてあげようと、色々考えたり提案したりしてくれたんです。
     でも……どれも上手くいかなかったんですよね」
ミランダ「…………」
ドロシー「私ももう、やめようって言ったんです。
     あんまり付き合わせるのも悪いし、元の顔がこんなじゃ何やってもダメなんじゃないかって思って。
     そしたら彼女……それまではいつも笑顔で接してくれてたのが、急にすごい怖い顔したんです。で言ったんです。
     『それですわ、それが一番いけませんのよ!』って」
ミランダ「!」
ドロシー「『一人前のレディとは、自分に自信を持っているもの。どうせ自分はと背中を丸めているものではありません!
      どんなに綺麗に着飾ってもマナーを知り尽くしていても、それだけでは決して本物のレディとは言えないのです。
      大事なのは気持ちですわ、自分は素敵な女性だと心から信じませんと! 自分で自分の価値を低くしてはいけません!』
     そう説教されちゃいました」
ミランダ「…………。一人前の、レディ……」


 『私はそういうのはあまりおすすめ出来ないわね。
  言葉は内面が出やすいし、外面だけ取り繕っても肝心な時にボロが出るものだから』


ドロシー「『自信を持って、あなたは必ず立派なレディになれますわ』……最後にいつもの笑顔でそう励ましてくれたんです。
     あれから何年も経って、未だに一人前のレディになれてるとは思ってませんけど……
     少なくとも、胸を張って毎日過ごせるようにはなりましたね。ほんと、私にはもったいない友人です」
ミランダ「…………」
セーラ「ちょっともう、何なのよドロシーったら? 急にマジ話始めちゃって。
    んなことしたらあたしも何かいいこと言わないと、ただのアホの子みたいに見られちゃうじゃないの」
ドロシー「それは大丈夫ですよ、そのままでもセーラさんは充分アホの子ですから」
セーラ「ムカツク……いーわ上等よ、ならとっときのエピソード暴露しちゃおうじゃないの。
    あたしもね……こう見えて実は貴族ん家のお嬢様なのよ。エトルリア方面の超・超名家のね」
ミランダ(えっと……本当にそうなんですか? 全然そんな雰囲気ないんですけど)ボソボソ
ドロシー(私も実はよく知らないんですよ……社内じゃ七不思議のひとつ扱いされてますけど)ボソボソ
セーラ「そこ何ボソボソしてんのよ? まいいけど。
    で、血筋はすごくいいんだけど……どういう経緯か分からないけど、生まれてすぐ孤児院に預けられちゃって。
    天涯孤独ってやつね。身分を示すものも何もないし、あたしは貴族だって言っても誰も信用なんかしてくれない。
    逆にいじめられてばっかり……思い出しても酷い頃だったわ」
ミランダ「…………」
セーラ「心底世の中イヤになったわよ。自分がどこの誰なのか、何を支えに生きてけばいいのかも分からなくなった。
    で、これまた話が飛ぶんだけど……実はそれが、あたしがアナウンサーになった理由でもあるのよね」
ミランダ「えっ? なんで、アナウンサーなんですか?」
セーラ「ほらアナウンサーって、テレビつけたら必ず見るじゃない。ニュースの時間とかにいつも顔出て名前も分かるでしょ?
    だから……あたしの両親も、きっとどっかであたしのこと見てくれる。こっちも無事に暮らしてることを知らせられる。
    『会えない理由があるかもしれないけど、娘はちゃんと元気に仕事してますよ』ってね!」
ミランダ「!」
セーラ「それ思いついてから、もう必死も必死ってくらい猛勉強して……んで今の仕事してるってわけ。
    ……ってなんか、ただ自分語りしただけになっちゃってるわね。え、えーと……
    まとにかく、つまんないことでグジグジ悩んだりしない!
    見てる人はちゃんと見てくれてるはずだし、ちゃんと毎日ご飯食べて前向きにやってきましょー! ってことよ。
    ……えっと、これでいいのかしら」
ミランダ「見てる人はちゃんと……見て……」


 『ミランダも水臭いですよー。始めからちゃんと相談してくれたら、こんなあれこれ回り道しないですんだんですよ?』
 『そうですよ、友達なんですから遠慮なく言ってくださいよ』


ドロシー「セーラさん……すごく、いいこと言うじゃないですか……グスッ」
セーラ「ちょ、なんで泣いてんのよ!?」
ドロシー「ごめんなさい、不覚にも涙が……
     まさかセーラさんが……自己中で女王様で歩く唯我独尊なセーラさんが、落ち込んでる人を励ますなんて……!
     セーラさんにも人間らしい美しい心があったんですね……どっかのエロ神父様にも聞かせてあげたいです」
セーラ「……それ、褒めてないわよね。99%罵詈雑言にしか聞こえないんだけど」
ミランダ「…………」ウルッ
セーラ「って、あんたまでまた!? な、なんか、変なこと言っちゃった……?」
ミランダ「ち、違うんです……!
     話を聞いてたら、あたし……色々大事なことを忘れてたような気がして……」
セーラ「かも知れないわね。ほら、窓の外! あれあんたの友達じゃないの?」
ミランダ「!」



ナンナ「女の子見ませんでした? 背格好は私と同じくらいで、髪は茶色で……」
ティニー「ナンナー! そっちは……見つかってないみたいですね」
サラ「家にはまだ帰ってないみたいだったわ。全くミランダは、どこまで人を心配させたら気がすむのよ……」
ナンナ「もう日も暮れてしまいますし、どうすれば……弱音吐いてちゃいけませんね、他にいそうな場所ってどこがありましたっけ……」



ミランダ「みんな……あたしのこと……」
ドロシー「あんな必死に探してくれて、いい友達持ってるじゃないですか」
セーラ「こんなとこでベソかいてる場合じゃないでしょ? ほらほら、さっさと行った!」
ミランダ「はい! あの、色々ありがとうございました!」



    「待ってみんなー! あたしは、あたしはここにいるわーーっ!」

サラ「……とまぁ、取って付けたようにハッピーエンドに収まった訳だけど」
ナンナ「ミランダとセーラさん、似たところがあるせいか相性よさそうですね」
ドロシー「それがそうでもなさそうなんですよ……あれ見てください、あれ」


ミランダ「……不満よ、ものっすごく不満よ」
セーラ「何がよ? きれいに美しくまとまったのに」
ミランダ「なんであんた達が最後おいしいとこ持ってくのよ!! この話の主人公はあたしなのよ!?
     大体なんで、あんたが偉そうに上から目線でしゃべってんのよ!
     確かに原作じゃ年上だけど、それでもせいぜい2歳か3歳しか違わないはずでしょ!? 何様なのよあんた!?」
セーラ「だぁってあたし社会人だもーん。コンビニ前でたむろしてる中坊高坊どもと一緒にしてくれませんこと?」
ミランダ「なにが社会人よ、あんたが社会のスタンダードになったら世界の体制がブッ壊れるわ!
     それに何、貴族の出? それだってホントかどうか怪しいもんじゃない。
     どーせアレでしょ、腕に包帯巻いて『っは……しっ鎮まれ、あたしの貴族の血よ!』とかやってたんじゃないの?」
セーラ「 な ん で す っ て え え !?」ガタンッ


ティニー「何ですかこの同キャラ対戦」
サラ「似た者同士で噛み合うかと思ったら、同属嫌悪の方が強かったみたいね」
ドロシー「社会人なのにこういうレベルの口喧嘩するあたり、セーラさんの方が分が悪そうですけどね……」


ミランダ「あーもう付き合い切れない! もう帰るわ、あんたが頼んだジュース代いくらよ?」
セーラ「誰がいつおごってくれなんて頼んだのよ。あんたこそやせ我慢しないでいいのよ?」
ミランダ「あんたに恵んでもらう義理なんかありませんー! 自分の分払うお金くらいありますからー!」
セーラ「あんたのお金じゃなくて、あんたの親のお金でしょ? スネかじってるご身分で偉そうにしないでほしいわ」
ミランダ「そっちだって安月給なのに見栄張ってるだけの貧乏人じゃない! 家じゃジャージにカップ麺に決まってるわよ!」
セーラ「 な ん で す っ て え え !?  言わせておけばいい気になって、アルジローレの一発でもほしいみたいね!」
ミランダ「えー望むところよ、重たい光魔法よりこっちのトロンが速いでしょうけどね!」
エキドナ「やかましいいいいいい!! 喚くわ暴れるわ魔法ぶっ放そうとするわ、客がみんな逃げちゃったじゃないか!
     そんなにバカ騒ぎしたいなら出てってもらうよ、払いはワリカンでいいね! い い ね !?」
ミランダ「ごめんなさい……」
セーラ「すみません……」


サラ「『だめだこりゃ』って感じね」
ララム「というか、あんな本気で怒鳴ったエキドナさん初めて見ました」
ナンナ「仲良くなれそうだと思うんですけどね……」
11助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:12:01 ID:NKzzK67e
これにておしまい。
ホメロスには特に恨みはありません。原作からしてナンナにビンタ&ガチ説教されてるやつですし。

>>5-7さんにはご迷惑をおかけしてしまいすみませんでした…
アレですね、長編の一気出し自体自重しろってことですね。今回でいい加減懲りましたorz
12助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:40:56 ID:tk5kYnF6
>>5-7
個人的にはエフサラを応援したい!
ああ…でもイリオルも大好きなんだ…

ROUND1を楽しみにしてます!
しかしアイクの愛情表現が想像できないw

>>8-10
GJです
セーラさんに泣いたよ…こういう所が大好き…
なんかセーラとミランダはいがみ合いながらも時々会ってそう
13助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 09:38:12 ID:4/Eds+kW
セーラ「初期の武器レベルってその人の強さを表してるわよね」
ドロシー「ジェイガンさんは槍B…ナバールさんは剣C…確かにそうですね」
イリオス「神の血がなければ武器レベルAにならない世界もあるがな」
ドロシー「でもそれがどうかしましたか?」
セーラ「これを見てよ!
    イリオス 剣A 風炎D 雷A」
ドロシー「イリオスさんの初期武器レベルですね」
セーラ「キッー!ムカつく!」
イリオス「なんでだよ!?」
セーラ「平民の分際で剣雷両方Aとか平民の分際で…」
ドロシー「それは加入が遅いからなんじゃあ…」
イリオス「同時期(東ルート)に加入する奴の武器レベル
     ミランダ風炎D雷E
     シャナム剣C
     なんだ貴族もたいしたことねぇなww」
ドロシー「社長は貴族ではありませんが…」
イリオス「しかも俺の成長率は貴族のオルエンと一緒
     貴族から権力を取れば平民と変わらないなww」
セーラ「これだからオルソンはだめね…」
イリオス「なんだよ?」
セーラ「あれを見なさい」

レヴィン「これが俺のフォルセティだ!!ワハハハハ」
オルエン「待ち伏せダイムサンダ!」
ミカヤ「セイニーって素晴らしい!」
ファバル「キラーボウ強すぎ」

イリオス「…」
セーラ「専用武器の差があるのよ」
イリオス「…」
セーラ「やっぱりオルソンはオルソンだったわね」
イリオス「…」ガサゴソ
セーラ「どうしたのかしら?言い返さないの?やっぱり平民は所詮平民よね」
イリオス「ニア 月光M
       怒りM」
イリオス「なぁなぁ、マスターソードで一撃でいくのとトロンで恐怖に怯えつつ
     死ぬのどっちがいい?」
セーラ「えーっと…その…」
イリオス「平民だからって舐めるな!」怒り月光必殺マスターソード
セーラ「コノヒトデナシー」

リーフ「専用武器使えないからって舐めてるとああなるよ」
ベルト「ゲイボルグも使えないのに何言ってんだ」
リーフ「言ったそばから…光のk
ベルト「ストーン!」
リーフ「コノヒト・・・デ・・・ナ・・・・・・シ・・・」
14助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 10:27:25 ID:XhaUi3ka
プージは平民希望の星
15助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 13:05:29 ID:4oRKkQvQ
アイク「俺が持っているアロンダイトは特にこれと言った性能は無いんだが」
リーフ「アイク兄さんが持てばほぼ全ての武器が凶悪化するよ。鉄の剣でもあれだし」
ミカヤ「そう言えば昔持っていたリガルソードって何処に行ったのかしら?」
マルス「何にせよラグネルの性能がぶっ飛んでるよ。SS武器はそれ以上にぶっ飛んでたけど」

何にせよ、明けましておめでとうございます。
今年は新作FEが出るといいですな。
16助けて!名無しさん!:2011/01/02(日) 13:35:50 ID:vn5O3Zas
>>ミランダ補完計画の人
ミランダが凄く可愛らしいwww
てかさ、何だかんだいってもありのままのミランダの方が一番だと思うわ
GJ!

>>13
調子に乗ってるイリオスにアトスを見せてやりたいww
GJ!
17助けて!名無しさん!:2011/01/03(月) 04:42:36 ID:9ZYFqYUR
>>8-11
 ミランダのいい話キタ!しかしずいぶんティニーがハジケてたような気がする。
 フリージ様の流れで吹き出しました。とにかく、女の子達がかわいいし面白いし
 ほっこりできるしでよかったです。GJ。
18Snow White:2011/01/03(月) 16:05:35 ID:Mkv/LqBQ


さて今日は正月だったりする。
1月3日?
細かい事は気にするな。当日投下できなかったんだよ。
いいじゃねぇかクリスマスネタが五月にきたりバレンタインネタが11月に来たりしてもいいじゃねぇか。
心は広くもとうぜ。

そんなわけで正月なわけだ。
世間の奴らはのんびりおせち食べたり新年の挨拶って感じで親戚一同集まったり、
あるいは初詣なんかしてたりするだろう。
俺?仕事だよ文句あるかボケ。
正月休み?何それ美味しいの?
くそ…365日稼動してる業種の辛さがてめえらにわかってたまるかこん畜生!
正月なんだからTVの放送も休みでいいじゃねーかよ。
それが無理ならスタッフ増やして交代で休むとかできるだろヘボ社長!!!
ケチ!人件費もっと使え!
いつか俺が貴族になったらFETVの株買い占めて株主総会で社長をクビにしてやるからな!!!

そんなわけで俺たちはニュースの素材作りに神社の初詣の光景を取材しにきた。
まだ夜もあけねえってのに結構な人手が来てるな。
家族連れ…友達連れ…恋人同士…どいつもこいつも幸せそうなツラしてやがるぜ。
こっちゃ仕事で来てるってのによ。浮かれやがって。
セーラ 「ほらちゃっちゃと歩きなさいよ!」
イリオス「うーるせぇ!俺一人に機材運びさせんなよ!手伝え!」
セーラ 「はぁ?何ほざいちゃってんの。こういうのは男の仕事でしょうが!」
ドロシー「まぁまぁセーラさん。そもそもスタッフ5人ってのがおかしいんですから」
イリオス「社長とエロガキはどこいった!手伝えこんちくしょう!」
業務用の機材やカメラがどんだけ重いと思ってやがんだ!
セーラ 「社長は新年の宝くじを買いに行ったわ。ユアンは振袖のお姉さん達を盗撮してるわよ」
ドロシー「さらっと盗撮とか言わないでくださいよ。事実とはいえ」
イリオス「アイツら……」

毎度の事だからもう腹も立たねぇ…
俺は溜息を付くと重てぇ機材を抱えて神社のクソ長い石段を登る。
一歩一歩慎重にな。雪が降ってるから足元滑りやすくなってやがるから気をつけねぇとな。
随分前になるが崖から落ちたときにカメラを壊して給料から天引きされたことがあるからな。
あの時の二の舞はごめんだぜ。
19Snow White:2011/01/03(月) 16:06:41 ID:Mkv/LqBQ


セーラ 「何もたもたしてんのよ。早く上がってきて準備しなさいよ!」
イリオス「やかましいわ!こっちはてめえと違って何十キロもの重たい荷物抱えてるんだよ!」
さっさと先に上っちまったセーラとドロシーが上で待ってやがる。
ちっとくらい手伝おうって気持ちはねぇのか。
ちくしょー…肩や足腰にくるぞこれは…
俺はアーマーナイトじゃねぇんだ。魔法兵なんだよ。
こんな重装で走り回るようには出来てねぇってのに…

????「あら、セーラさんドロシーさん。明けましておめでとうございます。お二人で初詣ですか?」
ドロシー「あ、昨年は色々とお世話になりました。今年もよろしくお願いします」
セーラ 「こっちゃ仕事よ仕事。正月くらい休ませてほしいもんよ。ま、紋章町1億のセーラファンがお茶の間のTVの前で私を待ってるから仕方ないんだけどね〜」
????「ふふっ新年の特番も楽しみにしてますね。お仕事ということはイリオスもご一緒ですか?
     お正月は丸一日お仕事だって聞いていたから初詣には誘えなかったんですけど…」
セーラ 「今くるわよ。…ほーらさっさと登って来なさいよこのノロマ!グズ!仕事片付かないでしょ!」

あぁ…なんだぁ?
なんか上の方で話してんなー
人ごみのざわめきでよく聞こえねぇ。
セーラかドロシーが知り合いにでも合ったのか?
つかあのど腐れシスター聞き捨てならねぇ事をほざきやがった。
アイツの声はバカでかいからよく聞こえるぞ。
イリオス「いやかましい!そう思うならちょっとこっち来てなんか持てよ!」
聞こえたかどうかはわからねぇがなんか言い返してやらんと気がすまん。

それから10分ほどかけてようやく石段の最上段まで辿り着いた…
こ…腰がどうにかなっちまいそうだ…なんぼ若くても大荷物抱えて無茶したらギックリ腰になっちまうぞ…
セーラ 「やっと来やがったわね。ほんじゃモタモタしないで機材の準備なさい」
イリオス「てめぇが仕切るなや!ちょっとくらい休ませろよ!」
セーラ 「こんな寒くて雪降ってるとこにいつまでもいたくないのよ!」
????「新年明けましておめでとうイリオス。今年もよろしくお願いします」
イリオス「へ?」

横から声をかけられて振り向いた俺の視界に入ったのは…
綺麗な仕草で丁寧なお辞儀をするお嬢様の姿だった。
20Snow White:2011/01/03(月) 16:07:46 ID:Mkv/LqBQ


イリオス「お…おう…ヨロシク…」
顔を上げたオルエンに俺はそれしか言えなかった。
いや…なんつーの?
なにやらコイツムッチャ値の張りそうな振袖着てるんですわ。
柄とか色とかの前に値段が気になっちまう貧乏人根性が嫌になる…orz
ああ、いやいや…それは置いてもよ。
赤を貴重として色とりどりの華をあしらった振袖…いつもの青ベースの服装とはまたイメージが違ってて…髪には櫛とか髪飾り付けてて…
うん…まぁ…なんだ……い、言わすな///
童貞野郎に気の効いたセリフを期待するんじゃねぇ!!!!!////
そ…それによー…コイツけっこう…胸あるのな…いや、トラキアのイラストの時から思ってたけど…
こうして普段見ない格好をしてるとよ…////
いや待て!こんな事を言ってると冷たい目で見られるかも知れん。
特にこのネタを読んでる女性の方は「何この変態?次のトラキアプレイ時には仲間に入れるのやめよ」とか思うかもしれん!
だが俺も健康な成人男子なんだ。心の中で思うくらい大目に見てくれ。

セーラ 「なーにオルエンの胸ばっかジロジロ見てるのよやらし〜へんたーい!」
イリオス「み…見てねぇよ!!!適当な事ほざくな/////」
嘘ですすみません。思いっきりガン見してました。
フレッド「ゴホン!」
咳払いしたのはオルエンの執事のフレッドの野郎だ。
あの野郎さっきからずっとお嬢様の側に無言で控えていたんだな。
なんも言わねえから気付かなかったぞ。
それにしても無茶苦茶こっち睨んでやがる。
この野郎今年一年も俺にキツク当たるんだろうな…
オルエン「えっと…あの…?」
お嬢様はお嬢様で話についていけなくなったのかキョトンとしてる。
だが何か閃いたのか頭の上にピコーンなんて感じで電球を飛ばしてとんでもないことを口走りやがった。
オルエン「あの…もしかしてそれってイリオスの好きな…エ、エロゲの話?…/////」
イリオス「待てい!どうしてそうなるっ!?」
オルエン「だ…だって胸って…/////」
ちょ…こ…コイツ空気読めない上に時々周囲を憚らずとんでもない事を口走るからな…
それもよく通る声で…たちまち周囲の人ごみは俺の方に視線を向けてくる…嗚呼…これなんて罰ゲーム?
フレッド「お嬢様ぁああああああ!?そのようなはしたない言葉を口になさってはいけません!!!
     そのようなものは下劣で厭らしい平民がやるものですぞ!」
オルエン「え…でも…イリオスのご趣味なら…きょ…共有したいし…///
     イリオスだって私のゴルフとか乗馬に付き合ってくれるもの」
イリオス「まてまてまてーい!!!世の中には知らなくていい世界があるんだっ!?」
何を言い出すんだコイツは!?
俺のせいでオルエンをエロゲゲーマーにしちまったら…
いや、そもそもお前みたいな純粋培養お嬢様がこのスレで詳しく語るのは憚られる世界の存在を知っちまったら危険すぎるっ!
イリオス「ゲームならPS3とかニンテンドーDSとかで面白いのがいくらでもある!
     な、今度そっちで一緒に遊ぼう!レトロゲームも楽しいぜ!
     そうだ、それがいい!」
俺は思い切りがぶりよってオルエンの肩を掴んで訴えた。
オルエン「そ…そうなのイリオス?DSとかの方が好きなの?」
イリオス「HAHAHAHAHAHAHA!!!そうともその通り!!!」
オルエン「そう、それなら今度一緒に遊びましょうね♪」
よし…強引だが押し切った…
ちなみに俺の背中には雷の剣の刃先が当たっている。
フレッドの野郎…これ以上お嬢様に悪影響を与えたら許さんぞ…とか思ってるんだろうな…
いや…俺もエロゲ趣味は隠しておきたかったんだ…orz
21Snow White:2011/01/03(月) 16:08:53 ID:Mkv/LqBQ


ふう…どうにかオルエンをアレな世界に引っ張りこんじまうのは避けられた。
額の汗を拭う俺をオルエンは上目遣いに見上げている。
頬を染めて…どこか困ったような顔をして…か…可愛いじゃねーか…////
オルエン「あ…あのねイリオス…///」
イリオス「な…なんだ?」
オルエン「手…手を…離してほしいの…」
へ?
ああ、そういや熱くコンシューマーのよさを訴えた時に肩を掴んでたな。
イリオス「ああ悪い悪い……っ!?」
そう…俺の手は…オルエンの肩を少し強すぎるくらいに掴んじまってて…
振袖が引っ張られてて…ちょっと着崩れしちまってて…白いうなじや豊かな胸元が覗いて…
イリオス「うわあっ!?すまねぇ!!!////////」
慌てて手を離す俺……や、やべえ…鼻血でそうだ…
フレッド「平民きさまあああああああああ!!!!!!」
セーラ 「ちょ…ちょっとぉ!どさくさに紛れて何してんのよアンタ!?」
ドロシー「イリオスさん!いつからあのエロ神父の仲間になったんですか!」
イリオス「ち…違う!不可抗力っつーか…ホントすまん!!!」
オルエン「……///////」
袖を挙げてそっと身を隠す姿がまた綺麗っつーか…その…なんだ…
うぎゃあああああ俺は何をほざいてる!?
テンパッた俺は慌てて後ずさって…そう…後はわかるな?
俺の背後にはさっきまで登ってた長い長ーい石段がある。
しかも俺は大荷物を背負ってる…
イリオス「うぎゃああああああああああああああ…………」
石段から足を踏み外した俺は数十キロの機材とともに転げ落ちていった…


………結論を言おう…無茶苦茶痛かったがそれ以上に痛かったのは…
機材もカメラもしっちゃかめっちゃかになっちまったよチクショー…
勿論全部給料天引き。向こう四ヶ月分の給料が消えた…orz
俺に干からびて死ねと言うのか……
オルエンには悪いことしちまったがその罪の報いとしては少々過剰じゃありませんか神様?

嗚呼…貴族への道は遠いぜ…
俺はいつ貧乏から脱出できるんだ…

終わり
22助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 00:03:12 ID:JiFYZP8Q
>>18-21
新年早々イリオルネタキター!
あぁ、なんかいつも通りのノリで良いなぁ…w
つーかオルエンが純粋過ぎて話すことが一々怖ぇw
GJ!
23助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 00:28:12 ID:2123S7j/
>>8-10
前スレから乙です
こういうキャラクターの普段見せない一面を書いてる話大好きです……
これからも期待してます!
ツン×ツンはリンとクライネのときから思ってたけどやっぱりいいなぁ
あとスレ立ても乙でした!GJ!

>>18-21
イリオル分ktkr!
イリオスしかし貴族への道どんだけ遠ざかってるんだwww
3歩進んでってレベルじゃねえwwwwww
彼がいつか貴族になることを祈ってるぜ……オルエンの家に婿養子すれb(ry
GJでした!!
24助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 13:09:48 ID:Xf9CpoLr
>>18-21
「平民きさまあああ!」が「平民ざまあああ!」に見えてしまった…何でだよorz
何だかんだでイリオスとオルエンの仲が良い様で何よりだ
…てか金○一少年の事○簿の主人公と幼馴染の関係みたいだよな
GJ!
25助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 19:46:29 ID:vfXTfXTM
>>18-21
正月ネタGJ!
今年はオルエンとの仲が進展するのだろうかw
何だかんだいっても普通にそこらにいそうな人間イリオスは身近に感じられて好きだ!
GJ!

前スレ>>426-429の続き投下します
今回は短め
26幼女の旗の下に:2011/01/04(火) 19:47:30 ID:vfXTfXTM
316

1 ジョフレの愛を受け入れる  …そこまで熱烈に想ってくださるなんて…わたくし、心を動かされました…

エリンシア「…………」

あまりに直球のジョフレの言葉にしばしエリンシアは口を閉ざした。
咄嗟には反応できない…が…まっすぐにこちらを見据えているジョフレの瞳の強さは今まで知っていた彼のイメージを覆すものだった。
なんか頼りない人…今まではそのくらいの印象しか持ってなかったのだが…
エリンシア(こんな顔も出来るんですね…)

付き合ってもいいかなという思いが胸にこみ上げてくる。
思えばそんな気持ちになるのは学生時代以来だ。
ここ数年はそういう気持ちから遠ざかっていた。

エリンシア「わかりましたジョフレ。わたくしでよろしければ…」
ジョフレ 「貴女だからいいんですっ!いやったぁあああああ!!!!」
グッと拳を握ってガッツポーズを取る。歓喜が胸に込み上げる。
胃の痛みも苦悩もこの瞬間ジョフレは全てを忘れてまるで少年のように喜びを露にした。

その翌日、テリウス地区に向かう列車の中でジョフレは手紙を書いている。
エリンシアとは任地から文通をすることにしたのだ。
メールやケイタイが気楽に使える時代ではあるが…自分の手で…ペンで言葉を綴りたかった。
『親愛なるエリンシア様、お元気ですか。私は変わらず軍務に追われる日々を…』
ジョフレ 「ああ…いや…もう少し気の利いた事が書けないものかなぁ……」
などと頭を捻って文章を搾り出す彼は…この瞬間間違いなく幸福だった。
もはや音沙汰無いなどと嘆いてこちらから督促するような便りを出す必要も無い。

こうして彼らは静かに…ゆっくりと愛情を育んでいく。



エレブグランドホテル…ラウス家が経営するこのホテルでエフラムはベルボーイとして研修に励んでいた。
脳筋ではあるが決して馬鹿ではない彼の事。ある程度要領よく研修をこなしていたのだが…最大の難問に突き当たっていた。
とにかくエフラムは愛想が無いのである。
接客業は笑顔が基本…なのだがエフラムはその点が大の苦手だった…
エフラム 「う……ううむ…こうか?」
鏡を前に笑顔を作ってみるのだが…どうにもぎこちなく引きつった顔になってしまう。
エリック 「……5点」
エフラム 「うぐ……」
オーナーであるダーレンの息子エリックが容赦ないダメ出しをする。
エリック 「はぁ……もう少しなんとかならないのか?
      それじゃお客様の前には出せないぞ…」
エフラム 「も…申し訳ありません…」
キツイ言い回しに腹も立つが男は忍耐と自らに言い聞かせた。
エフラム (…これはなかなか精神的にもクるな…シグルド兄上はこんな労苦を背負って俺たちを養ってたんだな…)

改めて尊敬の念が胸をよぎる。
シグルドもサラリーマン。人と人との付き合い…取引先との付き合いで必死に笑顔を振りまくような事もあっただろう。
エフラムなどスマイル0円などというCMを見て面白くもない事でなんで笑えるのか…と思う事もあったがこれも一つの戦いなのだ。
27幼女の旗の下に:2011/01/04(火) 19:48:17 ID:vfXTfXTM
317

ロイド  「牙が…動くぞ」

トラキア地区のうらぶれた酒場…緑葉のアジト。
そのカウンター席でウイスキーをあおっていたロイドが口を開く。
リーフ  「ふぅん…元老党前党首の件かな?」
ライナス 「話が早くて助かるぜ」
リーフ  「僕たちも色々やってるのさ。ルカンの差し金と見て間違いはないね」
ロイド  「ジャファルが調査を続けてる。見な。当時の新聞だ」

ロイドがカウンターに広げた古新聞…そこには一面に太文字がおどっていた。
「元老党党首献金疑惑」「公職選挙法抵触か?」「ベルン署は身柄を拘束し……」

リーフ  「ふぅん…これで随分と引っ張ってきたものだね」
ロイド  「なんやかやと理由とつけてベルン署に圧力をかけてたんだろうよ。
      だがそれでも前党首の拘留期間はギリギリだ。元老党も一枚岩じゃねぇんだろうな」
ライナス 「ある筋から聞いた話だが元老党の一部が手を回して前党首はム所内でも手厚く保護されてたらしいぜ」
リーフ  「王様さながらの刑務所生活かぁ。僕ら庶民からは想像もつかないね」
ライナス 「まったくだ。それでよ。ソーニャ派が動きを活発化させてる。
      この件に対してルカンから何か命令が出たんだろうな」
リーフ  「暗殺?誘拐?」
ロイド  「さぁな…元老党の内ゲバなんて俺らにゃどうでもいいこった。だがよ。コイツはチャンスなんだ。
      トラキアの時はそこまで踏み込めなかったからな。
      今度こそソーニャ派をぶっ潰して牙を取り返す…」

四牙の白狼はこの場にいない女豹に対して殺気を込めて言い放った。 

リーフ  「そこで思ったんだけどさ。前党首派とは連絡は取れないの?
      連携すれば前議長を守りつつソーニャ派を引きずり出して一網打尽にできるんじゃないかな」
ライナス 「誰だかわからねえんだ。かなり厳重に情報漏洩を防いでてな…有力議員の誰かだろうかとは思うんだが…
     ヘッツェル、バルテロメ、オリヴァー、ヌミダ…」
リーフ  「うーん…じゃあそっちの繋ぎを取れないかはウチでやってみるよ。サザならテリウス系のことは詳しいだろうし」
ロイド  「ああ…頼むわ。俺らはソーニャ達の動きを追う。奴らが蠢いてたんじゃおちおち次の選挙もできねぇからな」

すでに彼らが各政党への妨害…内部情報の奪取…スキャンダルの捏造等を行っていることはロイドの耳にも入ってきていた。
小党ゆえ我が鉄血幼女守護同盟は後回しになっているようだがそれもいつになるか…
28幼女の旗の下に:2011/01/04(火) 19:49:02 ID:vfXTfXTM
318

アメリア 「ししょー…師匠?」
エフラム 「むっ!?」
アメリア 「あの…何かあったんですか?」
どうやら考え事をしていたらしい。
目の前で弟子が不思議そうな顔をしている。
ここは兄弟家の庭。弟子に槍の稽古をつけている最中だった。
アメリアが素振りをしている時につい考え込んでしまったのかも知れない。

エフラム 「ああ…すまんな。なんだ?」
アメリア 「いえ…なんだか…笑ってるみたいだから…」
エフラム 「…む…」
気が付いたら笑顔の練習をしていたようだ。
正直気恥ずかしいが……接客業の笑顔とは人に見せるものである。
いっそ感想を聞いてみよう。
エフラム 「この間言ったが、俺は今接客業に勤め始まっててな」
正確には卒業まではバイト扱いである。
アメリア 「おっきいホテルでしたよねっ」
エフラム 「うむ…それで客…お客様への笑顔の練習をしていたのだ…なぁアメリア。
      率直に言ってくれ。俺の笑顔はどうだった?」
アメリア 「あ…え…あ…んーと……」
……この口ごもりの時点で駄目出し確定である…
エフラム 「…正直に言ってくれてかまわん」
アメリア 「そ…それじゃ…あう…引きつってて…ちょっとキモかったです…」
エフラム 「そうか……」
アメリア 「で…でもでもっ!ししょーはこー槍をもってキリッと構えてる時はすごくいい顔してると思いますっ!」
エフラム 「む……だがその顔で接客はできんからな…」
アメリア 「うーん…それじゃあ…いい笑顔する人を参考にすればいいんじゃないかな…思いつきでごめんなさい」
エフラム 「いや、一理ある。お前の言う通りだ」

いい笑顔をする人か…誰がいいだろうか…

続く

1 セリスを参考にする あいつはいつもニコニコして周囲を和ませてくれるからな
2 ミルラを参考にする うむ、ミルラの笑顔には癒されるものがある
3 サラを参考にする  ……あいつはあんまり愛想のあるヤツじゃないが……
4 ターナに相談する  よしターナに相談してみるか。大学に行くなど俺から見れば凄い頭脳だ。いい知恵を貸してくれるだろう。

29の方に選択お願いします
29助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 20:01:51 ID:o/SCiyzc
3でお願いします
30助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 20:02:22 ID:+EGqSRj1
>>25-28
Number 4 Please!
ジョフレおめでとうだな!
GJ!!
31助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 20:08:02 ID:+EGqSRj1
>>29
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
32助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 20:34:24 ID:o/SCiyzc
>>31
30秒差か…紙一重だったぜw
33助けて!名無しさん!:2011/01/04(火) 22:51:12 ID:2123S7j/
>>25-28
しょーぐんおめでとう、本当にこの話は普段不憫な人たちが救われてて良いなぁ
しかし選択肢……どうしてこうn(ry

正月も終わったことだし、連載モノの他に正月モノでも書くかな?
そこでちょっと質問なんだが、最近出てないメインキャラで出てほしい!ってキャラがいたら教えてほしい
できればシチュエーションも付けてくれるとありがたい
34助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 12:09:00 ID:6nLoSxRQ
>>33
何か書いてるなら、リクエストとか受けるのは止めた方がいいぞ。同時進行は結構大変だぞ
息抜きに別の書きたいなら自分の書きたいものを書くのがいい結果に繋がるはず
あと、ことあるごとにリクエスト要求されると応える住人も困惑すると思うぞ
35助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 13:49:14 ID:xVo5k7bI
>>33
ほんじゃ俺から軽く…無理の無い範囲で気のむいた時にでもヨロ

どの辺までがメインなのか迷ったけど漆黒をたのむ
シチュは正月なので神社
レストランとか色々経営してる漆黒が今回は神社に挑戦
紅白に鎧を塗って巫女漆黒化、漆黒ならぬ紅白の騎士に

こんなんどう?
36助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 13:55:38 ID:f1O+KEA+
>>26-28
笑顔の練習ワロタwまあエフラムはそういうの苦手そうだしな
それでもサラなら…サラならなんとかしてくれる(AA略

エフラム「というわけで、お前に協力を頼みたいんだが」
サラ「自分で言うのもあれだけど、私はそういうことの力になれないと思うんだけど」
エフラム「そんなことは無いさ。気付いてないかもしれんが、お前は笑うと可愛いぞ」
サラ「……そういうこと自然に言うのは反則」
エフラム「何か言ったか? まあとにかく、お前の笑顔を俺に見せてくれ」
サラ「え? その……えっと」
エフラム「頼む、俺の人生にはお前の笑顔が必要なんだ(訓練的な意味で)」
サラ「……う……え……そ、そんなこといきなり言わないで!」
エフラム「あ、おい! 逃げてしまった……リワープまで使うとは、そんなに嫌なことか?」
マルス「いやー自覚無しって怖いですね」
エフラム「……?」
37助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 15:06:05 ID:NFMuP1wf
サラオタ多すぎ気持ち悪い
38助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 15:17:18 ID:xVo5k7bI
・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。

前スレからまともなマナーもってない奴が沸いてるな…
本来スルーすべきところだが良心があるのなら上をよく読んで心を入れ替えてほしい
俺の書き込みに返事はくれなくてもいいから反省してくれ

これ以降は>>37>>38は無かったものと思って通常の流れで頼む
39助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 15:50:15 ID:1pGTh6Zv
>>36
照れるサラ様がかわゆい
エフラムの台詞はシグルドの「君が欲しい(キリッ)」に通じるものがあるな、やはり血筋かw
40助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 20:28:06 ID:6nLoSxRQ
エフラムも妹のエイリークにいつまでも一緒だとか恥ずかしいこと言ってるぞw
まあ聖魔は全体的に恥ずかしい台詞言うやつ多いんだけどなw
41助けて!名無しさん!:2011/01/05(水) 22:03:20 ID:xVo5k7bI
〜 注意 〜

・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。

前スレのどこそこを参照ってやるのもあれなので注意を新スレにも貼らせてもらいます
長くて申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください
その年の冬は凍てつくような寒さだった。
山々を雪が覆いつくし生けとし生きる者はみな冬篭りに余念が無い。
それは人間も例外ではない。
今年の収穫を終えた農民たちは家の中で縄や草鞋を作って冬の収入の宛としている。
冬の間は戦も出来ない。積もり積もった雪が街道を閉ざし隣国に軍勢を向ける事も難しくなる。
そのため侍たちは雪解けの頃の戦に備えて鍛錬に精を出している。
誰もが屋内で息を潜めるような季節…しかもその年一番の吹雪の夜に外を出歩くなど土地の者には絶対に考えられない事であった。

――ザクザクと雪を掻き分けるようにして小さな人影が進んでいく。
腰まで埋まりそうな雪を押し分けて懸命に懸命に歩を進めていく。
夜目の利く者なら彼らがまだ十歳を越したばかりの童達だとわかるだろう。
編み笠とカモシカの毛で作られた防寒着を頼りに寒さを堪えながら歩く彼らの腰には小太刀が差してある。
四人の童は武士の子であった。
最後尾を少年が傍らの少年に振り向いて問いかける。
よく通る声の青髪の少年だった。
「ノイッシュ…城はこちらで間違いないか?」
「シグルド様…ご無理な質問です。この吹雪では…」
一行の先頭を歩いていた大柄な少年が嘆息する。
「民家の一つも見えやせん……このままでは行き倒れだ」
少年はその体を活かしてガシガシと雪を押しのけて後に続く三人の道を作っていく。
彼に応じたのは緑髪の少年だった。
「心配するなアーダン。絵巻物じゃあ主役は必ず助かるものって決まってるんだ」
「脇役はそうとも限らんがな…アレク!足元に気をつけろよ…雪でわかりにくいが崖になっておるやも知れんぞ?」

青髪の少年はふと背後に視線を向けた…一寸先も碌に見えぬ吹雪だ。
追っ手はあるまいが武士の子たるもの常に油断は許されない。
「父上…」
シグルドは小さく呟くと再び視線を前に向けた。
「交代だ。アーダンは殿に入れ。次は私が…」
言いかけたシグルドをノイッシュが制した。
「我らが若殿は陣の中央でドンと構えてくだされ。先陣はこのノイッシュにお任せを」
言うが早いかノイッシュは凍えきったアーダンと替わって雪を掻き分けていく……
都から遥か北方。北国グランベルの大名クルトにはバイロンという侍大将が仕えていた。
名刀ティルフィングを振るっては天下無双と謡われた勇猛な武将だが彼は長年子宝に恵まれずとある縁から養子を迎えた。
初老に差し掛かってから得た跡継ぎをバイロンは武士の跡取りと相応しく育てようと厳しい鍛錬を科した。
剣術馬術は勿論の事、兵法、礼節、忠義、士道……少年シグルドにとっては碌に遊びにも行けぬ息苦しい日々であったかも知れない。
屋敷でのバイロンは厳父そのものでありうっかり声をかけられないような雰囲気があった。
優しい言葉一つかけてくれぬ父であったが武士としての心得は常に言い聞かせられた。
「シグルドよ。寝る時は仰向けはいかん。利き腕を下にして横を向いて寝よ」
「何故でございますか父上?」
「寝込みを襲われて切り付けられた場合に片腕を犠牲にしても利き腕と急所を守るためじゃ。
 武士たる者たとえ平時であっても戦いの心構えを忘れてはならぬ」

ある時シグルドが悪戯者のアレクの口車に乗って隣家の柿の木から柿を取った時などは木刀で打ち据えられ、仕置きとして一晩庭の木に吊るされた事もある。
「武士たる者、ならぬ物はならぬ!」
バイロンの頭には鬼の角でも生えておるのではあるまいか。
シグルドなどは子供心にそのようなことまで思ったものだ。
万事がその調子であり記憶の中の父の顔は恐ろしく厳しい顔をしたものばかりである。
だが…その中で最も思い出深い父の姿は隣国の大名バトゥとの戦で一番手柄を上げて帰ってきた時のものである。
バイロンの武者姿は勇壮で威風に溢れたものであった。
立派な黒の甲冑に具足、二本角の兜を纏い馬に乗って屋敷の門を潜った時の顔は百の言葉よりも一つの立ち振る舞いのみで何よりも雄弁に武士らしさを表していた。

そんなバイロンの薫陶を受けたシグルドは自分が立派な武士としてクルト様に仕える事を信じて疑わなかった。
シグルドはめきめきと剣の腕を上げ…バイロンの家来達も次のシアルフィ家頭首として我らの将として期待を深めていった。

とある冬の日。シグルドは庭で稽古に励んでいた。
共に稽古を積んでいるのはシアルフィ家の家臣の子たちアレク、ノイッシュ、アーダンである。
その様子を縁側から見つめていたバイロンはシグルドを呼ぶと一本の薪を渡した。
「切ってみよ」
「はい!」
薪を切り株の上に置いたシグルドは小太刀を上段に構えて振り下ろす。
サックリと真っ二つになった薪を拾ったバイロンはその切り口に指を当てる。
「まだじゃ。まだまだ至らん。もっと鋭い打ち込みならばこうもザラついた切り口にはならぬ……じゃが少しはマシになった」
シグルドは耳を疑った。
バイロンの子になって初めて父から褒められた…
ここで浮かれてはまた厳しく叱られるためシグルドは殊勝にしていたが、内心は嬉しくてたまらなかった。

――その父が死んだのはその日の深夜であった……
―――ごうごうと吹雪の中を四人の少年が進んでいく。
ザクザクと雪を掻き分けグランベルの城を目指して進む。
火をかけられた屋敷を逃れた四人の少年達の空気は重苦しい。
時折アレクが陽気な声を出して彼らを励まそうとするがそれも長くは続かない。

あの時……吹雪と夜陰に紛れて来た黒装束の者共は家来や家人達を悲鳴を上げる間もなく殺して回った。
シアルフィの屋敷は血に染まり…ティルフィングを持って黒装束共を切り倒していたバイロンは妖術使いの火炎の術に焼かれて倒れた。
その様をシグルドは屋敷の縁の下から目撃した。燃えながら庭の土に伏す父の姿を。
駆け出していって仇を討ちたかった。
だがそれを必死になって制したのがノイッシュ達である。
「放せノイッシュ!父の仇を討てぬようで武士と言えるか!」
「今討ちかかってもむざむざ返り討ちになるだけですぞ!」
ノイッシュの言葉にバイロンの言葉が重なる。
「―――武士たる者、死を恐れてはならぬ。じゃがこれは無駄に命を投げ捨てるような戦いをせよということではない。
 無駄死に犬死は士道のもっとも戒めるところじゃ。ここぞという時、敵の大将を相打ちでも討ち取るような時に命を投げうって戦うのじゃ」

悔しさに歯噛みしつつもシグルド達は炎に紛れて燃え盛る屋敷を脱出した…
目指す先はグランベルの城。主君クルトの元である…


一夜明けたグランベルの城では大騒ぎとなっていた。
昼を過ぎても重臣のバイロンが出仕しない。
これを訝しんだクルトはバイロンの屋敷に使いを送り…慌てて帰ってきた使いからシアルフィの屋敷が焼け野原になっていた事を聞かされたのだ。
これを受けて直ちに重臣が集められて評定が行われた。
大名クルトの前に顔を並べたのは家老のレプトールを筆頭としてランゴバルト、リング、ヴィクトルといった重臣たちであった。
改めて調査に送った者たちからは「シアルフィの屋敷に生き残りはおりませぬ」と伝えられている。
評定の席で始めに口上を述べたのはレプトールである。
「……いまだ調べの途上ではありまするが、一人も逃さずに武家屋敷を皆殺しなどとは野盗ごときの仕業ではありますまい。
 それがしが思うにバトゥが忍を用いたのではありますまいか」
ランゴバルトも見事な顎髭をさすりつつ同調する。
「バイロン殿は秋の合戦でヴェルダン軍を散々打ち負かしましたからな。
 奴らめ正攻法ではかなわんと見て卑劣な真似をしおる…殿!雪解けの後は儂に仇討ち合戦の先陣をお任せくだされ!」
「う…うむ…そうであるな。おぬしらは冬の間、充分に兵を鍛えておけ。
 さしあたってシアルフィの軍勢の管理はレプトールに任す…」
「心得ましてござる。時に殿…一族皆殺しとなればシアルフィの家督を継ぐものがおりませぬ。
 残念ではありますが…」
「そうじゃな…御家断絶となるか…バイロンの旧領の取り分けも考えねばなるまい…しばらくはそちに預ける」
「ははっ」
指をついて頭を下げたレプトールの歪んだ笑みを見たものは一人もいないだろう。
ランゴバルトもまた欲望に満ちた胸の内を顔に出さない。
「ではこれで評定を終え……」
クルトが言い終えようとした瞬間…襖を開いて取り次ぎ役のフィラートが姿を見せる。
「殿!ただいま城門にバイロン殿の嫡男シグルド殿が参っておりまする!」
「なんと!?」
思いも寄らぬ吉報にクルトは歓喜した。
家臣の中で最も信頼したバイロンの息子、幾度か登城した事もあるシグルド。
愚直だが誠実で剣腕を高めている彼の将来をクルトは期待していたのだ。
「ただちにここに通せ!」
「ははっ」
……襖を閉じてシグルドを呼びに行くフィラートの背を、レプトール、ランゴバルトの両名は苦虫を噛み潰す思いで見送った。
(うつけめ…一人も生かすなと命じたではないか…)
死地を脱したシグルド達は吹雪に方向を失い彷徨いながらも辛うじてグランベルの城に辿り着いたのだ。
暖かい物が振舞われ暖をとったシグルドは早速評定の席に呼ばれて様々な事をクルトに話した。
夜陰に紛れて黒装束の集団が屋敷を襲った事、父バイロンが炎の妖術使いに討たれた事…
辛うじて屋敷を逃れこの城を目指してきた事…
「父の仇も討てず…無念でござりまする…」
「今の言葉を聞いたか皆の者。いまだ十の童ながら立派な武士の子じゃ。バイロンの跡取りとして期待しておるぞ」
「ありがたきお言葉…」
「ふむぅ…しかしながらそちの年で家督を継ぐのは無理があるのう」
それに異を唱えたのがレプトールである。
「お待ちくだされ殿。ならばそれがしが後見人となりましょうぞ。それならば家督を継ぐに支障ありますまい」
「そうじゃな。まだ領地や御家を治めるには早いであろう。
 レプトール。諸事面倒を見てやってくれ」
この言葉にシグルドは救われた思いがした。
自分は未だ十歳、それも養子でありバイロンと血は繋がらない。
それを考えると家督を継ぐ許しを得られなかったとしてもおかしくは無かった。
それはすなわち御家断絶。バイロンが守ってきたシアルフィの家が終わるということである。
武士にとって自身の家はよって立つものであり断絶などは耐え難いことであった。
この時シグルドの目には後見人を名乗り出てクルトに取り成しをしてくれたレプトールの姿は地獄に仏と映ったものだ。
「レプトール殿!かたじけのうござる!」
深々と頭を下げるシグルドにレプトールは鷹揚に頷いた。
「なに、バイロン殿には儂も世話になった。その恩返しと思えば安いものじゃ。
 これからは儂を父と思ってかまわぬゆえ万事頼るがよい」
「ははっ!」

内心レプトールはほくそえんだ。
十の童などどうとでも出来る…ましてこの人の良さそうな小童を操る事など造作もない。
バイロンの旧領二万五千石とシアルフィの武士団はこうしてレプトールの手に預けられる事となる……

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 ヘクトルの章 無宿渡世 〜
46助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 14:53:13 ID:+Edfiior
>>41-45
シグルドに早速死亡フラグが立ってるゥゥゥ!
シグルド逃げろー!早く逃げてー!
…次はヘクトルか。その美しい歌声(?)で悪名(?)を広めてそうだなw
GJ!


…俺、FE新作が発売されたら、BadLuck!不幸運王大会の第二弾を書くんだ…
とりあえず新規組でカタリナとクライネ辺りは登場させてみるんよ
47助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 18:27:06 ID:Wxyl8l09
>>41->>45
早くもシグルドがヤバい・・・
更新楽しみにしています。
48助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 19:00:36 ID:2sGeMukJ
ちょっと2chが閉鎖されるって話が出てるんだが、どうなってるんだ?
何でもセキュリティがクラックされたとか何とか…
閉鎖が本当ならこのスレもどこかに移さないといかんなぁ
49助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 19:08:16 ID:0l9oHMhM
そん時は議論版にスレ立てればいいでしょ
あそこは外部だし

問題は議論板の管理人が今もいるのかどうかだけど
まぁどうなるかわからんし心配な人は下記で意見を出し合ってみればいいんでない?
何事もなければそれで目出度し目出度しだけど念には念をって言葉もあるしね

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9373/1181444985/
50助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:21:29 ID:Wxyl8l09
投下します。ちなみにこの話では支援がリセットされますので苦手な人はスルーで

レナ「ジュリアン・・・」支援A
ジュリアン「レナさん・・・」支援A
アトス「おのれリア充が・・・
今に見とるがいい。貴様らの支援を解消してやるぞ」ピコーン
レナ「あ、そろそろ帰らないと」支援なし
ジュリアン「レナさん?レナさーん!?」支援なし
アトス「フフフ・・・他のリア充共も同じ目に合わせてやるわ!」つ支援リセット魔法

【兄弟家】
マルス「ぼ、僕のシーダとの支援があああああ!!」
リン「フロリーナとの支援が・・・」
エリウッド「僕の支援も無くなってるな・・・」
ヘクトル「よっしゃあ!全員分の支援が消えているがビラクの支援が無くなったのは蝶サイコーッ!だぜ!!」
ミカヤ「これは一部挽回のチャンス・・・エリンシア!!」
エリンシア「私も同じ考えですわ!!」
ミカヤ「兄弟家全員に命じる!!今からできれば異性と支援Aを付けなさい!!」
シグルド「今回こそディアドラと・・・!」
セリス「ねーねー友達とでもいい?」
ミカヤ「構わん!許可する」
エイリーク「ミカヤ姉上・・・ノリが良いのは構いませんが・・・」
ミカヤ「急ぐのよ!皆の衆!!」
一同「「「イエッサー!!」」」

【エレブ通り】
ヘクトル「とは言ったがなぁ・・・」
エリウッド「なかなか相手がいないなぁ・・・」支援C
ヘクトル「ん?支援ついたな」支援C
エリウッド「ああ、だが無理に誰かとA支援を組む必要はないだろう」
ヘクトル「そーだな」
ビラク「へっきゅーん!今度こそ俺とA支援を組もうZE!!」支援レベル・・・ロシェB
エリウッド「ミカヤ姉さんから」つハルベルト
ヘクトル「ミカヤ姉上!ありがてえぜ!!
毎回しつこいんだよ!!俺はホモと支援を付ける趣味はねえ・・・ん?」
リリーナ「兄様!ガチホモは私が処分しますから!!」つフォルブレイズ
ビラク「うほっ、当たらなければどうということはないんだZE!」
リリーナ「上等よ!今日こそ消し炭にしてやるわ!!」
ヘクトル「今のうちに逃げようぜ・・・
それにリリーナと支援付けるとロイがうるせーし」
エリウッド「そうだね」
51助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:23:58 ID:Wxyl8l09
エリウッド「だいぶ歩いたな・・・あっ、君にお客だよ」
フロリーナ「ヘクトル様〜!」
ファリナ「支援まだ大丈夫だから組んでやるわよ。べ、別にアンタと組みたいわけじゃないんだから!!」
ヘクトル「じゃあここで一旦別行動するか」
エリウッド「ごゆっくり。僕はどうしようかな・・・」
フィオーラ「エリウッド様!」
エリウッド「やあ、フィオーラ」
フィオーラ「今から付き合えますか?」
エリウッド「構わないよ」
ニニアン「私もお付き合いしてもよろしいですね・・・?」
エリウッド「べつに構わないけど」
フィオーラ(死ぬ死ぬ詐欺のスイーツ(笑)が・・・)
ニニアン(こんな女にエリウッド様はふさわしくない・・・)

リン「ふーんふーん♪今のところは順調順調。この調子で・・・
あれはヘクトルにフロリーナ!よくも私のフロリーナをたぶらかして!!」支援レベル・・・ラスB
ヘクトル「ありがとよ、誘ってくれて」
フロリーナ「良いんです。私から誘いたかったので・・・(あと少し押したら・・・!)」支援B
ファリナ「か、感謝しなさいよね!(このままじゃヤバい!)」支援C
リン「フロリーナ!支援組みましょう!」ヌッ
フロリーナ「あっ・・・」支援レベル・・・ヘクトルB、ファリナB、リンC
ファリナ(ナイスよリン!!)
リン「あれ・・・どうしたの?フロリ・・・」
フロリーナ「(ブチッ)リンなんか・・・大っ嫌い!!」
リン(グルグルグル!ドスーン!!【心にマルテ必殺】)
ファリナ「あっ、もうアンタは満タンね。
残りは姉貴と組むか・・・(助かったは良いけど正直少し申し訳ないかも)」支援レベル・・・フロリーナB、ヘクトルB
ヘクトル「フロリーナのヤツどうしたんだ?
このまま帰るには早いし・・・せっかく来たんだ。もうちょいその辺周ろうぜ」支援レベル・・・エリウッドC、ファリナB、フロリーナB
ファリナ「仕方ないわね、ひ、暇だから付き合ってやるわよ!!」
ヘクトル「んじゃあ行こうぜ」
リン「・・・」<石化状態>支援レベル・・・ラスB、フロリーナC

【グランベル中学】
ユリウス「今の支援はこんな感じか・・・」イシュタルB
セティ「頑張ったがこれか・・・」支援レベル・・・ミーシャC、ティニーB、クレインB
アレス「良いじゃないか。ティニーの好感度が以前よりは上がってるんだからさ」支援レベル・・・エルトシャンC、リーンA、グラーニェC
セティ「ああ、我儘をいうつもりはない」
セリス「おはよう!あれ、アレスにセティも支援ついてるんだね」
セティ「あ、ああ(支援を最大まで付けていて良かった)」
アレス「お前はまだ付いてないんだな(コイツと組んだら後先大変だからな・・・)」
ラナ「ならセリス様、私と組みましょう!」
ユリア「いえ、ラナオウなんか放っておいて私と!!」
ラクチェ「セリス様、ここは私と」
フィー「いえいえ私と」
パティ「いや、私と」
嫁候補「「「なら勝・・・」」」
セリス「あっ、おはようユリウス!」
ユリウス「引っ付くなっつーに!」
嫁候補「「「・・・・・・・(ユリウス後でシメるわ・・・)」」」
セティ「苦労性だな彼も・・・」
アレス「だが平和はユリウスのおかげで作られてるんだ」
セティ「そうだな、こないだも男女問わずのセリス争奪戦の火種を彼は自分の身ひとつで受け止めたのだから・・・」
アレス・セティ「「今回も頼むぞユリウス」」
ユリウス「僕に任すなっつーに!ん?」支援レベル・・・イシュタルB、セリスC
セリス「あっ、支援ついたね」
ユリウス(なんで主人公とヒロインの高速支援級に早いんだ!?)
嫁候補(((ゴゴゴゴゴ)))
52助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:26:45 ID:Wxyl8l09
【放課後】
嫁候補「「「死ねえぇぇぇぇユゥゥゥリウス!!!」」」
ユリウス「畜生!なぜ僕がこんな目に逢わなければならないんだあぁぁぁ!!」
セリス「あっ、みんなもう帰ってる。僕も帰ろ」
ユリウス「殺されてたまるかぁぁぁ!」
嫁候補「「「逃がさない・・・」」」

【エレブ通り】
ビラク「当たらないZE!」
リリーナ「いい加減に死になさい!!」
ビラク「うほっ、へっきゅんとA支援を付けるまでは死ねないZE!」
リリーナ「兄様とA支援を付けるのはアンタみたいなガチホモじゃなくて私よ!」つエルファイヤー
ビラク「おっと!なんか能力が異常に上がってるような」
リリーナ「げえっ!!」支援レベル・・・ビラクB、ロイC
ビラク「こんなの無いZE!」支援レベル・・・リリーナB、ロシェB
リリーナ「支援解除よ!今すぐ死ねぇ!!」
ビラク「冗談じゃないZE!」
シレーネ「ファルコンナイトの郵便でーす」(パサパサ)支援レベル・・・カイルA、ヴァネッサB
リリーナ「ちょっとこれって・・・!」つヘクトルや他の兄弟家メンバーのステータス
ビラク「へっきゅんとの支援枠が無くなってるZE!!」つヘクトルや他の兄弟家メンバーのステータス
リリーナ「アンタのせいよぉぉぉ!!(涙)」
ビラク「ハーディン様、ロシェェェェ!!(涙)」

【兄弟家】
リーフ「どう頑張っても変わらずだよこのヒトデナシー・・・」支援レベル・・・ナンナC、ミランダC、サラC、ティニーC、フィンC
ロイ「うわああん!リリーナがビラクさんなんかとぉぉぉ!!
ヘクトル兄さんがビラクさんを拒むからこうなったんだよ!!」支援レベル・・・リリーナC、シャニーC、ララムC、スーC、ソフィーヤC
エフラム「ビラク殿の気持ちを何だと思ってる!?」支援レベル・・・エイリークC、サラC、ミルラB、アメリアC
ヘクトル「何でも俺のせいにすんな厨二病が!!
そしてホモに好かれても迷惑なだけなんだよ!分かったかロリラム!!(それにしても支援からビラクが消えたのは本気で嬉しいぜ)」
エフラム「俺はロリコンじゃない!」
ヘクトル「じゃあ数年幼女と関わり絶ってみろよ!そしたらロリコンじゃねーって認めてやるよ」
エフラム「ピザが・・・槍のサビにしてやる・・・!」
ロイ「協力するよエフラム兄さん!」
ヘクトル「都合が悪くなったらそれか。
けどいいぜ・・・俺もてめーらのビラクを近づけたりする迷惑行為にはイラついてたんだよ!!」
エリンシア「静かにしなさい。じゃないとぶっ飛ばしますわよ?(ニッコリ)」支援レベル・・・ルキノB、ジョフレB、ミカヤC
エリウッド「新年早々赤字を出したら本気で怒るからね」支援レベル・・・ニニアンB、ヘクトルC、フィオーラB
マルス「まぁ今回の場合はヘクトル兄さんの責任じゃなくてロイがヘタレだったとしか言いようがないよ。
せっかくリリーナとA支援をつけるチャンスを自分から捨てたようなもんだし」
ロイ「(:_;)」
エフラム「フン」
ヘクトル「ケッ
53助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:27:39 ID:Wxyl8l09
リン「うっ、ううっ、グスッ、えええん・・・」
ミカヤ「どうしたのリン!?」支援レベル・・・サザB、しっこくB、エリンシアC
アイク「一体何があったんだ?」支援レベル・・・サナキC、ワユC、レテC、ミストC、グレイルC
リン「フロリーナとヘクトルがA支援になりそうだったから・・・割って入ってフロリーナとC支援付けて支援枠埋めたの・・・
そしたらフロリーナに・・・大っ嫌いって言われちゃったのよぉぉぉ!!」
エリンシア(それは仕方ないと思いますわ)
マルス「それ以前にフロリーナさんを思い人とくっつけようとしない点でリン姉さんはやっぱりレズ・・・あぎゃああああ!!」支援レベル・・・シーダA、マリクC、エリスC
リン「マルスゥゥゥ!今日という今日は仕留めてやるわあああ!!」ボキッ!バキッ!!ミシミシ!!!
エリウッド「けどそんなんだから百合ンディスとか言われるんだよね」
リン<ザクッ>
ヘクトル「他にも百合ンとか百合ン百合ンがあったな」
リン「うわああああああん!!」Σバタン
ミカヤ「待ちなさいリン!ドアを開けてぇぇぇぇ!!」
エイリーク「エリウッド兄上とヘクトル兄上は後でリンに謝るように」支援レベル・・・エフラムC、ターナB、ラーチェルB
リーフ「エイリーク姉さんの支援欄も百合的な意味でどうかと思うけどね・・・」
セリス「あれ?シグルド兄さんとアルム兄さんにセリカ姉さんは?」
ロイ「確かに遅いね・・・」
マルス「うぅ、ようやく動ける・・・ん?
ヘクトル兄さん、頬についているのはなにかなー?<ニヤニヤ>」
エリウッド「これは・・・ヘクトルも隅に置けないな<ニヤニヤ>」つ鏡
ヘクトル「あ?な、何だこれ!?」
エリウッド「ヘクトル、彼女たちと合流してから寝たりしたかい?」
ヘクトル「あー、確かファリナと二人になってから少しの間寝たよーな」
マルス「ファリナさんは起きた時そばにいましたか?」
ヘクトル「ああ」
エリウッド「やったなヘクトル!」
ヘクトル「///」
マルス「それにしてもキスマーク付けるなんてファリナさんも結構大胆だなぁ」
エリンシア「お姉さまに後でこの吉報を伝えなければなりませんわ!」

【バレンシア町】
セリカ「待てやこの泥棒猫がああああ!!」つライナロック
ジャンヌ「待ちません」支援レベル・・・アルムB
アルム「ジャ、ジャンヌ一旦止まって」セリカB、ジャンヌB
ジャンヌ「止まりませんし離すつもりもありません」
アルム「///」
セリカ「デレるな!!そして止まれ!」支援レベル・・・アルムB
54助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:29:16 ID:Wxyl8l09
【ノディオン家】
エルトシャン「落ち着けラケシス。相手はまだいるはずだ」支援レベル・・・グラーニェB、キュアンC、アレスC
ラケシス「いえ、必ず兄様と支援を付けるのですわ」
エルトシャン「やむを得んか・・・頼むぞシグルド!!」カチッ・・・ブーッ!ブーッ!!
シグルド「ディアドラのところへ行くつもりだったがKINSHINは許さんぞおおおおお!!!!」<ズバゴーン!!>支援レベル・・・キュアンC、アルヴィスC
ラケシス「この中年寝とられ童貞が・・・あくまで邪魔をするのですね!」
シグルド「ほう・・・言ってくれるな(^ω^#)<ピシピシ>」
エルトシャン「壁は壊れたもののシグルドには感謝せねばな」

【一定時間経過】
セリカ「間一髪・・・」支援レベル・・・アルムA
アルム「・・・」<デレた罰としてライナロックをくらい黒コゲ>
ジャンヌ「残念です・・・」
セリカ「次はアンタよ!」
ジャンヌ「生憎ですがまだ死にたくないので失礼します」
シグルド「(゜ロ゜)」支援レベル・・・キュアンC、エルトシャンC、アルヴィスC、ラケシスB
ラケシス「嘘・・・嘘ですわ!!」支援レベル・・・シグルドB
エルトシャン「・・・(すまんシグルド。これもラケシスの兄離れのためだ)」
シグルド「何故だああああああ!?何故こうも上手くいかんのだああ!」
ラケシス「それは私のセリフです!!」
シグルド「ううっ、ディアドラ・・・」
ラケシス「・・・付いたものは仕方がありません。それに殿方がそんなに泣かないでください、みっともない。それにいい加減顔をあげてください!」
シグルド「そうだな、すまないラケシス。
次こそは必ずディアドラとA支援を組むぞ!」
ラケシス「少しは私も気にかけてください<ボソッ>」
シグルド「ん?何か言ったか?」
ラケシス「何でもありませんわ!次こそはエルト兄様とA支援を付けようと思っただけです!」
シグルド「KINSHINは許さんからな!!」
ラケシス「クスッ(それでこそシグルド様ですわ)」
シグルド(気遣いありがとう、ラケシス・・・)

【ナバタ砂漠】
ユリウス「はぁっ、はぁっ。逃げ切ったはいいがこのままじゃ凍えて死んでしまう・・・」
???「・・・」ザッザッザッ
ユリウス「もう・・・駄目だ」バタ
???「・・・」
ユリウス「帰りたい、でも・・・家は・・・やだ」
???「・・・」バサッ
55助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:31:27 ID:Wxyl8l09
【兄弟家】
シグルド・アルム・セリカ「「「ただいま・・・」」」
マルス「セリカはアルムにB支援の女の子がいるのが許せなくてアルムはその罰で黒コゲって訳か」
エリンシア「シグルド兄様は・・・ごめんなさい・・・」
シグルド「そんな目で見ないでくれえええ!!!」
ミカヤ「そこまでにしてあげなさい・・・
セリスー、出てちょうだい」ピンポーン
セリス「はーい。ってベルン署の人たちだ」
ゲイル「君たちに頼みがあるのだが」
エリウッド「まさかエフラムとリーフが新年早々犯罪まがいなことを!?ああ、胃が・・・」
ツァイス「そのことについても質問はしたいが少し預かってほしい人がいてね」
ミレディ「竜王家のユリウスって子でナバタ砂漠で倒れてたのを全身黒い鎧の人が運んできてくれたの」
マルス「しっこくさん何やってんのww」
ミカヤ「なんで砂漠に?」
ゲイル「我々も理由は分からん」
ミカヤ「そして何故家に?」
ゲイル「とりあえず家に帰りたくなさそうにしているしここにはセリス君がいるしな」
セリス「ユリウスを説得すればいいんですね?」
ミレディ「本来は私たちの仕事なんだけど新しい任務が入ってしまって」
エリウッド「分かりました!任せてください!!」
ミカヤ「ちょ、エリウッド!?」
エリウッド「ここでベルン署の評価を上げないとマズイよ。
ただでさえエフラムとリーフが捕まったり指名手配されたりするんだから」
ミカヤ「警察の職務放棄といい認めたくない現実ね・・・」
ゲイル「すまない、頼む」

セリス「ユリウス、ユリウス!」
ユリウス「うー、セリスか・・・(はっ!いつの間にB支援に・・・!)」支援レベル・・・セリスB、イシュタルB
セリス「起きて良かったよ。ところでなんで砂漠なんかにいたの?」ぎゅー
ユリウス「だからくっつくな!お前の嫁候補たちが原因だ」
セリス「?」
ユリウス「頼むから支援枠が満タンになるまで僕とはなるべく関わらないで欲しい・・・」
セリス「なんで?」
ユリウス「何でもだ」
セリス「それといつ帰るの?ユリア達に今から連絡入れるから」
ユリウス「聞けよ!!そしてやめろ!それだけは絶対にやめてくれ!!」
セリス「家族に心配掛けさせたらダメだよ」
ユリウス「大丈夫だ。あの家は僕がいなくても何も変わらん」
セリス「そんなことないよ!ユリアや他のみんなも心配してるって!」
ユリウス「はっきり言うがユリアはそこまできれいなヤツじゃないぞ・・・」
セリス「???」
ユリウス「とりあえず家には帰らん」
セリス「ダメだよ!」
ユリウス「帰ら・・・!」ピコーン
セリス「あれ?なんかすごく力がわいてきたよ!」
ユリウス「まさか・・・!NOOOOOOOOOO!」支援レベル・・・セリスA、イシュタルB
セリス「あっ、いつの間にA支援になってる。
でもユリウスとA支援になったのは僕としては嬉しいよ!!」ギュッ

ユリウス「僕オワタ・・・
今日一日ここに泊めてください・・・」
ミカヤ「まあ理由は大体分かったわ・・・」
56助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:39:18 ID:q7Df1NQT
さるさん?
とりあえず支援
57助けて!名無しさん!:2011/01/06(木) 20:40:49 ID:Wxyl8l09
【翌日】
ヘクトル「ビラクに襲われないのがこんなに嬉しいとはな!」
エリウッド「君も苦労してたんだね・・・」
ヘクトル「そりゃあ毎日のように追い回されてたら腹も立つし疲れも溜まるっつーの」
エリウッド「じゃあ次は家計に気を使ってくれ。君やエフラム、アイク兄さんが原因で家計はほぼ毎月フォルブレイズなんだ。たまには黒字を見せてくれ」
ヘクトル「・・・努力する」

嫁候補「「「ユリウスゥゥゥ!!どういうつもりよぉぉぉ!!」」」
ユリウス「向こうが一方的にくっついてくるだけだ!」
イシュタル「ユリウス様とセリス様はそんな関係じゃないわよ、みんな」
ユリア「イシュタル義姉様、これを見てください」つユリウスの支援欄
イシュタル「ユリウス様、覚悟は良いですね・・・?」
嫁候補「「「あなたはあっさりセリス様とのフラグを建てるのに何で私たちは思うように行かないのですか?」」」
ユリウス「心の芯まで歪んでるから(知るかそんなもん)。しまった!」
嫁候補・イシュタル「「「くたばれえええ!!!!!!」」」
ユリウス「このろくでなし共があああ!!」
セティ「ユリウス・・・今日も君のおかげで」
アレス「学校はこの上なく平和だ・・・!」

リン「嫌あああああ!!!」
ヘザー「リンちゃーん!私と残りの支援組みましょう!!」
リン「絶対イヤ!助けてラスにフロリーナ!!」
ヘザー「無駄よぉ!二人とももう帰ってるから」ピコーン
リン「死んでも逃げ切ってやるううう!!」支援レベル・・・ラスB、フロリーナC、ヘザーC

終わります
58腐リージ帝国の野望:2011/01/06(木) 21:59:20 ID:q7Df1NQT
3スレ232 腐ってる女たち
16スレ シレジアの風が涙に沁みる

の両ネタより設定お借りします
59腐リージ帝国の野望:2011/01/06(木) 22:00:02 ID:q7Df1NQT


今回の冬コミの売り上げもまずまずだねぇ。そろそろ壁際サークルも近いんじゃないかな?
収支計算表を眺めながら俺は満足に浸ってた。
俺はアーサー。
同人一族フリージの一人さ。ティニーのアシスタント担当ね。
アーサー「発行部数も伸びてるしなー。そろそろヲトメ系の同人ショップに卸す事考えてもいいかもな」
最近はヒルダ伯母さんもティニーを褒める事が増えた気がする。
あの人は伝説の貴腐人だ。
一日の売り上げ数千万を達した事もある腐女子の鏡らしい。
…おっと…冬コミ終了に安心しちゃいられない。
ショップに電話してみるかな。
俺としちゃあそういう事でティニーの手を煩わせたくないんだよね。
アイツには自分の創作に専念して欲しいじゃん?
だからさ、周りの事は俺がやってやんの。
俺兄貴だからさ。

んなわけで携帯に手を伸ばしたらいきなり鳴り出した。
ちょっと驚いたぞー。誰かな?
そーいやセティから借りたゲームがそのままだった気がする。催促かな?
…あ、これフィーからだ。
アーサー「やっほ〜〜なんか用〜?俺の声が聞きたくなったとかだと嬉しいんだけど〜」
フィー 「あんたね…/////
どうしてそう恥ずかしげもなくそゆ事言えるのよ…」
アーサー「だって俺ら付き合ってるわけだし?」
フィー 「そ…そりゃそーだけど…////
     で・も・残念!違います!」
アーサー「そりゃマジ残念。そんじゃなにかな?」
フィー 「アーサー、今からアシ入れる?」
アーサー「へ?別にいいけど何?冬コミ終わったばっかじゃん?」
フィー 「んーとね。友達のサークルがさ合同誌をショップに卸すことになってねー。
     んで7ページ頼まれてさ。書きあげなきゃなんないの」
アーサー「ありゃ。フィーもショップデビューか。うちもそろそろかなって思ってたとこなんだ」
フィー 「残念ながらあくまでも便乗の形だけどねー。あーあティニーが羨ましいわ。
     一族みんなでサポートしてくれるんだもの。うちのお兄ちゃんなんて同人に理解無いしー」
アーサー「はっはっは〜妹の趣味を助けるのも兄貴の役目」
フィー 「…ま…まぁ…とはいえアンタんちも特殊だけどね…」

そ、フィーは親や家族には秘密で同人活動してる隠れ腐女子だったりする。
早くカミングアウトすればいいのになー。俺なら妹の事は全力で応援しちゃうよ?
セティの奴もう少し妹に気をくばればいいのに。
ま、フィーには俺がいるからいいんだけどね。
アーサー「お〜け〜そんじゃこれから行くよ」
フィー 「うん、待ってる」

…てなわけで俺はシレジア家に向かった。
60腐リージ帝国の野望:2011/01/06(木) 22:00:59 ID:q7Df1NQT


アーサー「こーんばーんわー」
フィー 「はいはーい今開けるねー」

パタパタと駆けてきて戸を開けてくれたフィーは手にインクが付いていた。
執筆真っ最中なんだろーね。
どーだい皆、俺の彼女可愛いっしょ?
ぶっちゃけ俺シスコンの気あるからさ。彼女作るとかないかなーなんて思ってたけどとんだ勘違いだったね。
妹は妹、彼女は彼女だよ。どっちも等しく可愛い大切な人さ。

アーサー「そんじゃお邪魔しまーす」
何度か来た事あるしー、勝手知ったるなんとやら。
俺はフィーの部屋へと向かった。
セティ 「…なんだアーサーか…」
アーサー「よ、セティ」
廊下の向こうから歩いてきたコイツはフィーの兄貴で俺の友達。
この若さでシレジアの副社長…実質的社長やってる凄い奴さ。
だけどまー溜息が多い奴でねー。一体何それほど悩みがあんだろ?
フィー 「アーサー!時間ないんだから早く早く!あ、お兄ちゃん!今からしばらく私の部屋入っちゃ駄目だよ!
     絶対だからね!」
セティ 「あ…ああ…」
急かされて俺はフィーの部屋に入った。
フィー 「ふ〜〜……」
アーサー「なーフィーってば、セティ可哀想じゃね?」
あのキッツイ台詞にゃ同じ兄貴として同情を禁じえない。
フィー 「何言ってるの!今、お兄ちゃんが来たら私の趣味バレちゃうでしょ!」
アーサー「ばれたっていいじゃん」
フィー 「よくないっ!絶対無理!ヤダヤダヤダ!」
アーサー「んーセティは気にしないと思うけどなー。前だってティニーの同人誌のモデルになってくれたんだしBLに抵抗ないんじゃね?」
フィー 「……それは別の理由だよアーサー……本当はすっごく抵抗あったと思うよ…」
アーサー「そか?」

ん〜よくわかんねーや。
ま、フィーが嫌なら無理にカミングアウトしろとは言わないよ。
ぶっちゃけ俺もうちの環境が特殊って自覚はあるしね。
叔父さん伯母さん爺様両親従兄弟たちまでティニーをサポートしてるうちは他所よりちょっとだけ変わってるんだろ。

フィー 「じゃさっそくだけど背景の処理とトーンお願い」
アーサー「お〜け〜っフィーへのポイント稼いじゃうよ」
フィー 「だからそういう軽口やめてよねっ//////」
アーサー「あはは〜」

俺は口動かしてた方が調子出るんだよねー
あ、でもさ。冗談口叩いてるように聞こえるかもだけどケッコー本気だよ?
なーんて感じで口と手を同時に動かしてく。
お〜フィーの原稿は相変わらずねっとりしてて濃いねー。
ダンディでマッチョな髭親父同士が…まー具体的には言わないよ。
え、俺は男の癖にBLに抵抗ないのかって?
あははー同人一族舐めちゃいけません。ガキの頃からヲトメグッズが周囲に溢れ、絵本の変わりに同人誌見せられてきたんだよ?
さっぱり気にならないなー。あ、誤解の無いように言っておくけど俺ノンケだからそこはヨロシク。

なーんて感じで夜は更けていったのさ。
えー男女が一晩一緒で同人描いてるだけって色気もへったくれもないとか思っちゃう?
そこはそれなのさ、こーやって軽口叩いてフィーがちょっとカリカリしちゃってさ。
んなことやりながらも楽しく同人誌を書くのが俺らのデートってわけ。
楽しいよ?
今度恋人と試してみるといいよ。愛情が深まる事間違いなしだね。
61腐リージ帝国の野望:2011/01/06(木) 22:02:59 ID:q7Df1NQT


そんで翌朝…
フィー 「できたーっ♪」
アーサー「ふぁあ〜〜悪いねフィー、ちょっとベッド貸して〜」
フィー 「いいよー、じゃあ私はちょっと原稿を友達のとこに届けてくるから」
アーサー「行ってらっしゃ〜い、あ、このポテチ貰うね。朝飯朝飯」
フィー 「…なんかお土産買ってくるよ。アシ代替わりね」
アーサー「わ〜いっ」

…ってな感じでフィーが部屋の扉を開けると表をセティがうろついてた。
フィー 「……お兄ちゃん…なにやってんの…」
セティ 「あ…いや、私はたまたま通りかかって…」
フィー 「もうっ!私の部屋の側うろつかないでって言ったでしょっ!」
お〜いフィーさ〜ん。
入らないでとしか言ってませんぜ?
セティ 「な…なあフィー…か…彼氏を呼ぶのはいいけどな…まだ学生なのに泊まるってのは…」
フィー 「お…お兄ちゃんには関係ないでしょっ!そんな変な事してないもん!妙な邪推しないでよエッチ!」

ん〜……俺がアシ入るといつもこーなるんだよね…
清い交際ですって言ってあるしそこはセティも俺を信用してくれてると思うけどさ…それでも兄貴としちゃー心配だよね。
だから何度もカミングアウトしちゃえって言ってるんだけどなー
締め切り追われて同人誌描いてるってなら泊りがけも当たり前だし。

結局フィーは諌めようとするセティに機関銃みたいに文句言って走っていっちまった。
アーサー「なーセティ」
セティ 「…なんだい」
憮然とするセティにはかける言葉もないけどさー
俺ってどーも無口じゃいれないんだよね。
アーサー「フィーの事信じてやって」
セティ 「言われるまでもない、とはいっても心配なんだよ」
アーサー「わかるわかる兄貴だもんなー」
セティ 「心配の原因が君にあることもわかってほしいけどな…」
アーサー「ダイジョブ、徹夜でゲーム大会してただけだから」
セティ 「その言葉信じるぞ。過ちがあったらフォルセティの刑ね」
アーサー「りょうかーい。肝に銘じておくよ」

んーやっぱ同じ兄貴としては心苦しいなあ…一緒に同人誌書いてただけって言えればどれだけ気楽か…
だけどさ…俺はおしゃべりな方だけど人の秘密を軽々しくはしゃべらない事にしてんだ。

そんなこんなでしばらくしたらフィーが帰ってきた。
フィー 「ただいまー。マッケよってお土産買ってきたよー」
アーサー「わーパチパチパチ!」
フィー 「…ん…お兄ちゃんの分…」
ずいっとセティにハンバーガーを差し出す。
セティ 「あ…ああ」
アーサー「お〜なっかなっおりっなっかなっおりっ♪」
フィー 「うるさーいバカっ////」

なーんて茶化しちゃうね。
でもさ、こーやって俺に怒鳴るとフィーは後は大体落ち着くんだよねー
そんで俺が帰った後あたりにセティに「言い過ぎた…ごめん」とかやってたりする。
前に忘れ物取りに戻った時、出くわしたことあるし。
うん、やっぱ兄妹は仲がいいのが一番だね。 
だけどさ、早くセティにも本当の事教えてやろうよ。

フィーがセティと仲良く同人誌を読んだり書いたりするようになるといいなー
なんて事を考えながら俺はハンバーガーに齧りついたのでした。まる。

終わり
62助けて!名無しさん!:2011/01/07(金) 01:17:48 ID:Ee8d8oRS
アーサー、フィーってこのスレでは証明の人のネタに少し出たくらいだったかな?
個人的に好きだから見れて嬉しい
63助けて!名無しさん!:2011/01/07(金) 02:38:47 ID:m4dO7TI1
>>34
アドバイスありがとう
うん、普段は書きたいものを書くんだけど今回は特にそういうのが無くて…
でも久しぶりにSS書くから感覚を取り戻すために短編が書きたくて
リクしてもらったんだけど確かに言われた通りだな
次回以降気を付けるよ

>>35
リクありがとう!
とりあえず粗いが書いてみた
気に言ってくれたら幸い……

>>41-45
乙!
毎回ながら細かいところまで作りこんでいるのが光ってるね
はたしてシグルドの運命は……
次回も期待してるよGJ

>>46
期待してるぜ
というかそれもフラグwww

>>50-57
ヘクトル……よかったな
とりあえずラケシスとフロリーナには頑張ってほしい
あとリンは自重しろwww
GJでした

>>59-61
久しぶりに腐物語ktkr!
このアーサーならセティの涙目も少しは減る、はず……?
こういう雰囲気の話大好きだ、GJ!

>>35で頂いたリクエストの話投下します
64今年もよろ漆黒!其の一:2011/01/07(金) 02:42:17 ID:m4dO7TI1
わたしはしっこくの騎士
こう見えても多方面に渡る大手チェーン会社を経営するやり手の実業家だ
また、剣の腕はあの兄弟家のアイク殿に勝るとも劣らず、
トレードマークの漆黒の兜を外せば美男子と、まさに三拍子揃った男と言ってもいい


……そんなネプ○ューンマン並に完璧超人な私だが、最近ある悩みを抱えていた
ここの所、異様なまでに不運に見舞われているのだ

春は花粉を防ぐために特別注文した、接合部分を強化した鎧が脱げなくなり、一週間鎧の中で過ごした
夏に毎年開いている海の家では、台風が直撃してお客がこない所か店を修理する羽目になった
秋はお客様感謝デー・味覚の秋フェアの食べ放題コーナーで、紫髪の魔道士に地獄を見せられた

そして今雪が降り積もる中、私の経営店舗の中でも大きい部類に入るレストランにて、食中毒事件が発生したという訳だ
これはもう、ツイていないというよりも何かが憑いているとしか思えない

そんなオカルト的発想に取り付かれた私は、想いを寄せる巫女の元へ相談に行くのだった
一応言っておくが、乙女に会える口実ができて喜んでいる訳ではないぞっ

……………
…………
………

―――兄弟家・居間

「成程……だいたいの事情は分かりました」
「すまない、突然お祓いをして欲しいなどと無理を言って」
早速私は乙女の家に赴き、巫女にこれまでの経緯を説明した
何度も訪れている為か、一部だけ新しい壁など最早見慣れたものだ
「とんでもありません!普段騎士様には、家族全員お世話になってますから。
 むしろ巫女として頼りにされる機会が最近なかったので、少し嬉しい位なんですよ」
本心からそう思っていることが見て取れる笑顔で、乙女は――ミカヤ殿はそう言ってくれた
……この人に相談して、この人を好きになって本当に良かったと思った瞬間だった
65今年もよろ漆黒!其の二:2011/01/07(金) 02:45:20 ID:m4dO7TI1
しかしそこで、乙女は顔を曇らせてこう続けた
「でも……」
「なにか問題でもあるのだろうか?」
「……本来私は、お祓いは専門外なんです。
 ユンヌの力を借りればできないこともないんですが……」

ユンヌ……あの邪神か
ミカヤ殿は信用しているが、正直あの邪神に頼りたくはないというのが本音だ

「そうか……うーむ」
「ですから、これから騎士様がどのように行動すれば運気が向上するのか私が占うというのはどうでしょうか?
 お祓いと違ってすぐ効くと言うわけではありませんが、先一年の道筋を示してくれることだと思います」

「占い……そう言えばミカヤ殿は、占い師もしておられたな」
「はい、といっても収入は微々たるものですけどね」
舌を出して苦笑いする顔もやはり乙女の様に可憐だ
ダキュンダキュンダキュン歳とは思えな……ゲフンゲフン
「それでシグルド殿が成人なさるまで家族を養ってきたのだろう?
 ならば謙遜なさる必要はない。
 是非、その力を私の為に使ってはもらえないだろうか」
「騎士様……
 はい!喜んで!!」

こうして私は乙女に厄払いをしてもらう代わりに、今後のことについて占ってもらうこととなった
しかしこれがまさか、あんなことになるとは……

……………
…………
………

―――○○寺御社前

「ふぅ……こんな所か。
 しかし護符というものも、大量にあるとこれだけの重量があるとはな……」
ミカヤ殿に占ってもらってから三日後
私は紋章町の外れにある、古びた寺院の前で大量の商品の積み込みを行っていた
…ちなみに何故○○と表記しているかというと、汚れすぎていて鳥居の文字が読めなかったからだ
見た所、かなり昔の書式のようだが……
66今年もよろ漆黒!其の三:2011/01/07(金) 02:48:06 ID:m4dO7TI1
「よぅ、追加の商品持ってきたぜ。
 これで最後の荷物だよな?」
「ああそうだ。
 手伝わせてすまないな」
「なに、しっこくの旦那にはいつも定期的に発送の仕事もらってるんだ。
 これ位サービスだとでも思ってくれ。
 それに手伝わないとジルの奴がうるさいしな……ふぁあ…」
欠伸をしながらそう言って、居眠り運び屋は飛び去って行った
私は年末の寒空へ消えていく黒竜を目で追いながら、これからのことについて考えていた
(これからが本番、だな)

三日前、ミカヤの占いの結果は
「来たるべき元日、○○寺院に十万Gの賽銭を与ふべし。
 ただし、十万Gは全て○○寺院で得た物でなければ意味をなさぬ」
という、よくわからないものであった
しかしとにもかくにもミカヤの占った結果である以上、従わない訳にはいかない

(しかし私も色々な商売に手を付けてきたが、神社を舞台にビジネスすることになるとはな。
 ……人生、何があるか分からないものだ)
思わず過去を振り返りたい衝動に駆られてしまった
今が年末だからだろうか?
そんな暇はないというのに

「さて、ここからが正念場だな」

そう呟いて、私は再び開店の準備にかかった


…………
………
……
67今年もよろ漆黒!其の四:2011/01/07(金) 02:49:08 ID:m4dO7TI1
ワイワイガヤガヤ……

時はあれから数日、大晦日の午前零時過ぎに移る
寂れた寺院であるこの場所にも、それなりの人数が参拝へとやって来ていた

「店主さん、お守り2つ!必殺喰らいにくくなる奴で!!」
「このお守りを受け取られよ」

「私はそこの破魔矢を十本ほどくれ。
 ドラゴンゾンビを狩りに行かねばならないのでな」
「サービスで聖水も付けておいた。
 気を付けて行かれるがよい」

「おみくじください!」
「……もう12枚目だが?」
「大吉が出るまでやるって決めたんです!
 ……あ、また凶………」
「………せめて中吉にしてはどうだろうか」

初めはこんな寂れた所で商売になるのかと危惧していたが、どうやら杞憂だったらしい
むしろ思った以上の賑わいに人手が足りない位だ

(……しかし、十万Gか)

確かに、想像以上に商売繁盛している、それは間違いない
しかしもともと薄利多売の副業で一日で十万G稼ぐというのは実際かなり厳しい
正直、八万G」いけば良い方だろう
68今年もよろ漆黒!其の四:2011/01/07(金) 02:59:24 ID:m4dO7TI1
(しかし、なんとしても……)
「……い、おい!聞こえてるか!?」
「!!!」
いつの間にか考え事に没頭していて、客を待たせてしまっていたようだ
慌てて声のした方を向いてみると
「す、すまない。少々考え事を……」
「まったく、緑風と呼ばれたこのサザを待たせるなんてどういう料簡なんよ!
 事と次第によってはシュンコロに……」
毎回のように小競り合いを挑んでくる見慣れた緑の姿があった

「帰られるがよかろう(ガラッ」
「ちょっ!?それのどこがお客様に対する態度なんよ!?」
「お客様だと?身の程を弁えよ」

そういっていつものように月光を喰らわせようとすると、
緑風はいつになく真面目な顔でこちらの方をじっと見てくる
そして、こう言った
「ミカヤに話を聞いたんよ。
 ……お前とはライバルだから手伝うことはしないけど、
 お守り1つ買わせてほしいんよ」

「……これを受け取られよ(ポイッ」
「はいはいなんよ……って、なんで対空ガードのお守りなんよ!!
 恋愛成就のお守りをよこすんよ!!」
「あれはもう売り切れだ。
 AKJに大分買い占められた」

※恋愛成就のお守り…隣接時の支援ポイント3倍ボーナス
          材料はチェイニーの頭髪にサラが術を掛けた物を厳選している
69今年もよろ漆黒!其の六:2011/01/07(金) 03:02:39 ID:m4dO7TI1
「お守りならお前の首にもぶら下がってるんよ!
 そいつをよこすんよ!!」
そういって緑風は、私の首にぶら下がったお守りを指差した
まったく目ざとい奴だ

「これは自分の為に取っておいた物だ。
 我儘を言うな」
「どっちが我儘なんよ!?
 だいたい、なんでいつもの漆黒の鎧じゃなくて
 左右紅白の鎧なんて着てるんよ!
 最初別人かと思って話しかけづらかったんよ!!」
「これはお正月verだ。
 乙女とお揃いにすべく他にも色々と(ry」

ワーワーギャーギャシュンサツ!ミノホドヲワキマエヨ!アッー

…………
………
……

カチャ、チャリン………
日が出ていた頃は盛況を見せていたこの寺院も、
辺りが闇に包まれるにつれていつもの静寂を取り戻しつつあった
お守り等の商品目当ての客も減ってきたため、漆黒の騎士は売上計算を始めた

(現時点で八万G程あれば大分楽なのだが……厳しいな)
70今年もよろ漆黒!其の七:2011/01/07(金) 03:04:21 ID:m4dO7TI1
まだ日が沈んではいないが、もう売上のピークは過ぎ去ってしまった
今現在、稼げたのは七万G弱であった
すでに人影もまばらであり、ここから三万Gを捻出するのは並大抵ではないだろう
そう考えていた時だった
「おい、お守りが欲しいんだが」
「了解した。しばし待たれ、よ……!?」
そこに立っていたのは、よく見慣れた人物だった

「あんたがこんな所で商売しているとはな」
「アイク殿………一体どこでここのことを」
「ミカヤ姉さんから聞いた。
 あんたには何かと世話になってるからな」
「とんでもない。世話になっているのはこちらの方だ」
この言葉は嘘ではない
海の家を直した時も、新しい店舗を展開する時も、
グレイル工務店や兄弟家にはよく世話になっている

「俺は仕事が早く終わったから来たんだが……
 もう少ししたら皆来ると思う」
その言葉が終るか終らないかの内に、境内の入口からこちらに人の集団が駆けてきた

「こんなところに神社なんてあったんだねぇ……
 いつもは近場の神社かセリカ姉さんの神殿で礼拝だから知らなかったよ」
「そういえばセリカ姉さんはなんで来たの?
 いつもなら異教徒は撲滅すべし!とかいってこういう所には絶対来ないのに」
「う、それはその……他宗教の調査に来たのよ!
 ミラ教を脅かすほどのものであるかどうか見極めるためにね!」
…リーフ、ロイ、セリカ
71今年もよろ漆黒!其の八:2011/01/07(金) 03:07:05 ID:m4dO7TI1
「エリウッド、おみくじでどっちの方が良いか勝負しようぜ」
「うん、いいよ。元々姉さんに何か買ってくるように頼まれてるしね」
「フロリーナも来れば良かったのに……
 まぁ我が家と同じでお姉さん達と過ごすみたいだからしょうがないけど」
…ヘクトル、エリウッド、リン

「我が政党の繁栄を祈願するという意味では、ここに来るのも悪くないかもしれないな」
「まぁ、所詮こういうのは気休めですからね。ほどほどにしておいた方がいいと思うけど」
「マルス兄さん、そういうことは言っちゃだめだよ。
 こういうのは信じるのが大事なんだから」
…エフラム、マルス、セリス

「姉上は何をお願いするつもりですか?」
「私はそうねぇ……家族皆健康でいてくれたらそれだけで……」
「うむ、私は今年こそ出世してディアドラと………!!」
(今年こそ胸が大きくなりますように……!!)
…エイリーク、エリンシア、シグルド

そして
「ごめんなさい、騎士様!
 みんなに占いの結果のこと……話しちゃった」
聞きなれた声に思わず振り返ってみると
この上ない笑顔を浮かべた兄弟家長女、ミカヤの姿がそこにはあった

「……乙女よ」
「でも皆騎士様に協力しようって言ってくれたの。
 まったく、いい弟達を持ってお姉ちゃんは幸せだわ」

「そうだな。そして私も……こんな友人を持つことができて、本当に……幸せ者だ」
今日は久しぶりに、鎧を着ていて良かったと心から思えた
愛しい人に涙を堪える所を見せなくて済むのだから
72今年もよろ漆黒!其の九:2011/01/07(金) 03:08:21 ID:m4dO7TI1
―――同日夜・境内
兄弟家の助けもあり、なんとか期限内に目標であった十万Gを稼ぐ事に成功した
ずっしりと、実際の重量以上の重さを持った金袋を、賽銭箱へと引きずるようにして運んで行く
その様子を、陰ながら兄弟家の一部の面子が見守っている

「なんであんな大きい袋で運ぶ必要があるの?」
「多分売上をそのまま袋に入れたからじゃないかな。
 商品がお守りとか百G単位の物ばかりだから細かい硬貨があの中にはギッシリと……」
「両替位はいいんじゃないかな……多分」

そんな会話を背中越しに聞きつつ、私は袋を運び終えた
そしてそのまま深く一礼し、今年の商売繁盛を一心に祈った
思えば、これ程真剣に神頼みしたのは初めてかもしれない

(どうか今年は、無事に商売繁盛しますように……
あとそれから、乙女との仲もくんずほぐれず…………?)
「仮にも神の御前で何不埒なお願いしてるよあんたは……」
ふと気配を感じて目を開けて見ると、目の前に幼女……もとい、ユンヌの姿があった


「ぬおおおおおお!!」
「……そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「なななな何故ここに居る!?」
「だってここ、あたしの住居の一つだもん」

「「「「な、何だって―!!!!」」」」
突然現れたユンヌのトンデモ発言に、思わず私も兄弟家の面子も某AA風のリアクションをとってしまった
73今年もよろ漆黒!其の十:2011/01/07(金) 03:11:13 ID:m4dO7TI1
衝撃の事実がいまだ飲み込めないこちらをよそに、目の前の幼女神はぺらぺらと喋りつづける

「ほら、あたしって一応昔はもっと信仰されてた神様なわけじゃない?
 だから兄弟家にある神棚に普段はいるんだけど、他にも私を祀ってある所がいくつか残ってるの。
 そこでたまに寝泊まりしたりするんだけど……
 今回は家に誰もいないから、久しぶりにこっちの方に遊びにきたって訳。
 それに入口に書いてあったでしょ?混沌神社って」
汚れていて読むことのできなかった地名を教えてもらい、私は思った
ああ、心底どうでもいい……と

「ま、まぁ何でもいい。とにかく私に憑いている何かを祓ってほしいのだが」
当然ここは快諾するだろうと思った私だが、予想に反しユンヌは疑問符を浮かべながら言った
「は?一体何の話よ」
「いや、ミカヤ殿の占いで……」
「ふんふん……でも私が今見た限り、別に何も取り憑いてなんかいないわよ」
私の周りを軽く飛び回りながら、ユンヌはそう言った
表情を見る限り、嘘をついている様子はない

「そうか……では何故、これ程までに悪運に付きまとわれるというのだ……?
 この女神の加護を受けた鎧を付けているというのに」
「……ちょっと待って、その鎧………もっと良く見せて」
突然目の前の女神の口調が変わる
どうやら何か、鎧に違和感を感じたらしい
……まさか、鎧の色の事ではあるまいな
74今年もよろ漆黒!其の十一:2011/01/07(金) 03:14:12 ID:m4dO7TI1
11
「どうした?まさか、私ではなく鎧に呪いか何かが……」
「黙って。…………………………」
ユンヌはしばらくじっと鎧を眺めたあと、重々しい口調でこう告げた
「どうやら間違いなく……女神の加護の消費期限が過ぎてるわ」

……………………え?

「「「「な、なんd(ry」」」」
その後、本日二回目の総突っ込みが入ったのは言うまでもあるまい
それを完全に無視し、目の前の幼女女神は説明を続けた
「女神の加護とはいえ長い年月が経てば劣化するのよ。
 この鎧、もともとは不吉なものみたいだけど、女神の加護でそれを打ち消していたのね。
 まぁアルテスタに頼めばすぐによくなると思うわよ?」

……ここまで引っ張っておいてこの結論とは
私の今日の努力はなんだったんだろうか

へなへなと、身体から力が抜ける

確かに呪いは解けたかもしれないが、今年も無事に商売繁盛というのどうやら無理そうだ
私は体力の限界で雪の積もった境内の上に倒れながら、ふとそんなことが思い浮かんだ
        
                                      END
75助けて!名無しさん!:2011/01/08(土) 01:16:04 ID:ujhAf3c1
色々疑問点があるが、それはともかく投下乙。
76助けて!名無しさん!:2011/01/08(土) 02:04:59 ID:7V+Q8gaA
おお、俺の他愛ないリクエストに答えてくれてありがとう!
混沌神社ワロタ!ユンヌ好きなんで見れて嬉しいよGJ!
77助けて!名無しさん!:2011/01/08(土) 17:16:18 ID:VOwiBb3M
>>59-61で書いたネタのフィー視点投下
基本同じ話だけど勢いで書いてしまった
78シレジア王国の絶望:2011/01/08(土) 17:17:10 ID:VOwiBb3M


アーサー『やっほ〜〜なんか用〜?俺の声が聞きたくなったとかだと嬉しいんだけど〜』
…第一声がそれかいっ!?
私は思わず心の中で突っ込みを入れてしまった。
フィー 「あんたね…/////
     どうしてそう恥ずかしげもなくそゆ事言えるのよ…」
アーサー『だって俺ら付き合ってるわけだし?』

そうなんだけど…そうなんだけどさっ!
あんまりあっさり当然の事のよーに言われるとさっ!
いっつも照れたり慌てたりするのは私の方、アイツは飄々として自然体で…なんかくやしいなぁ…

私は用件をすませると携帯での通話を終える。
私の目の前には机に広げられた同人誌の原稿。
これを明日までに完成させて同人仲間のトコに届けなきゃならないのよね。
ちょっと独りじゃ無理っぽいからアーサーにアシ頼んだってワケ。
さ、続きを描かなきゃ。

フィー 「…ん〜〜ここはこう…あっいい感じいい感じ♪
     ヤバ…ツボに入った…はぁぁん…うはぁ♪」
ど…同人誌って結局は自分の好きな妄想を形にするものだものね…
紙上に躍る私好みのおじ様方の絡みを見て…鼻血が出そうになった私は首の裏をトントン叩く。
…このネタを見てる男性の読者の方…「何この腐女子キモい。次はフェミナ出そう」とか思わないでっ!?
夢を壊すようで申し訳ないけど女の子も人間なのっ!
人に見せられない趣味の一つや二つ持ってたりもするわけで…
貴方方のベッドの下が決して家族や彼女に見せられないのと一緒なのっお互い様お互い様。

…まぁ…ティニーみたいにまったく隠さず堂々としてる娘もいるけど…
嗚呼…あの強靭さが羨ましい…orz
79シレジア王国の絶望:2011/01/08(土) 17:17:55 ID:VOwiBb3M


しばらくしてアーサーが来てくれた。
ど…どうみんな?
け…けっこーイケメンだと思わない////
呑気でいーかげんな奴だけどこーみえていいところもいっぱいあるんだよ。

うん、これでどうにか朝までには原稿出来そうだね。
アーサーを出迎えた私は彼を伴って自室へ向かう。
わ、この彼って単語照れるなぁ…////
すると…私の部屋の側でお兄ちゃんと行き会った。
お兄ちゃんとアーサーは友達だったりする。
…が、二人が挨拶をする間もあればこそ…
フィー 「アーサー!時間ないんだから早く早く!あ、お兄ちゃん!今からしばらく私の部屋入っちゃ駄目だよ!
     絶対だからね!」
セティ 「あ…ああ…」
…なんて感じでお兄ちゃんを追っ払ってしまった。
ちょ…ちょっと悪いかなとは思うけど…だってだってお兄ちゃんに私の趣味知られたくないよう!
家族にだって知られたくない事ってあるよねっ!?

アーサー「なーフィーってば、セティ可哀想じゃね?」
……う…私だってちょっとキツかったかなとは思うけどさ……
フィー 「何言ってるの!今、お兄ちゃんが来たら私の趣味バレちゃうでしょ!」
アーサー「ばれたっていいじゃん」
フィー 「よくないっ!絶対無理!ヤダヤダヤダ!」
なんちゅーこと言うのよっ!?
そんなことしたらお兄ちゃんもレヴィンお兄ちゃんも母さんも私にドン引きするに決まってるよっ!!!
そしたら恥ずかしくてもーこの家で暮らせないよっ!!!
アーサー「んーセティは気にしないと思うけどなー。前だってティニーの同人誌のモデルになってくれたんだしBLに抵抗ないんじゃね?」
フィー 「……それは別の理由だよアーサー……本当はすっごく抵抗あったと思うよ…」
アーサー「そか?」

いや…それは…違うよアーサー…
お兄ちゃんはティニーの頼みだから渋々引き受けたんだよ…
でも私の口からアーサーにそれを言うわけにはいかないかな…
我が彼氏ながらアーサーすっごいシスコンだもん。
ショック受けるかもしんないしシスコン魂とお兄ちゃんへの友情で悩むのが目に見えてるよ。
それにお兄ちゃんとティニーが上手くいくとも限らないうちからそゆこと広めるものじゃないしね。
今のトコ敗色濃厚っぽいけど…はぁ。

そんなこんなで私たちは原稿製作にとりかかったワケ。
時折アーサーが茶化すような事を言ってきて…
それに私が真っ赤になって怒鳴り返す。
でもさ…本気で怒ってるわけじゃないんだよ?
これが私たちの自然体っていうか…心地いいんだよね。こーしてるの///
同人誌描きながらじゃれあうなんてよその恋人じゃやらないだろうけどさ。
うん…ま…人それぞれってゆーか…こんなのもいいんじゃないかな?
80シレジア王国の絶望:2011/01/08(土) 17:19:11 ID:VOwiBb3M


そして翌朝…
友達のトコに原稿を届けようと部屋を出た私が見たものは…なにやら不安げな顔をしたお兄ちゃんだった。
フィー 「……お兄ちゃん…なにやってんの…」
セティ 「あ…いや、私はたまたま通りかかって…」
フィー 「もうっ!私の部屋の側うろつかないでって言ったでしょっ!」
セティ 「な…なあフィー…か…彼氏を呼ぶのはいいけどな…まだ学生なのに泊まるってのは…」
フィー 「お…お兄ちゃんには関係ないでしょっ!そんな変な事してないもん!妙な邪推しないでよエッチ!」

わかってる…お兄ちゃんが私の事を心配してるのはわかってるけどさ…
アーサーと過ごした時間を…なんだか厭らしい感覚で汚されたようで私は我慢ができなかった。
お兄ちゃんにそんなつもりがないのはわかりきってることなのにさ…

それからはもう駄目。罵詈雑言が口をついて出るわ出るわ。
自分でも驚くくらいだったよ…
フィー 「お兄ちゃんのバカっ!涙目グリーン!私たちは清い交際だって言ってるでしょっ!!!」
セティ 「い…いや…それはわかってる…わかってるけどな。もう少し謹んでだな」
フィー 「はぁ!?何を慎めってゆーのよ!別に何も悪い事してないもん!!!」
嗚呼…同人誌描いてましたって言い切れちゃえば楽なのかな…
カミングアウトできない自分の臆病が嫌になるよ…orz
だからそれを覆い隠すためにも怒って見せるしかなくなっちゃうわけで…
フィー 「大体なに朝っぱらから妹の部屋の周り嗅ぎ回ってるんだよこのシスコン兄貴!超キモいんですけどっ!!!」
言っちゃった…言っちゃったよ…
憮然とするお兄ちゃんを振り切って私は駆け出していった。


それから私は原稿を友達に届けて…マッケに寄って朝ごはんを買ってきた。
お兄ちゃんの分もね。
あ〜う〜……胸の中がモヤモヤする…自己嫌悪でいっぱいだよ…
あんな事言うつもりじゃなかったのにさ…
お兄ちゃんは私の事心配してるだけで…兄妹としての距離は人並み、シスコンの気はもってないしキモくもないよ。
私、あんな事言っちゃったけどさ…みんなお兄ちゃんをどうか誤解しないで…

頭をくしゃくしゃとかきむしると私は一気に家の戸を開いた。
いつまでもウダウダしてらんないしっ!
だけどさ…だけど…ごめんの一言が言えなくて…
フィー 「…ん…お兄ちゃんの分…」
セティ 「あ…ああ」
押し付けるようにハンバーガーを渡しただけで…
アーサー「お〜なっかなっおりっなっかなっおりっ♪」
フィー 「うるさーいバカっ////」

ちょっとぉ!?
人が悩んでる時にどうしてこのバカはこうなのよっ!!!
私はガーッとアーサーを怒鳴りつける。
けど…こうしてると…胸のつかえが取れて自然に振舞えるようになってくんだよね…
ありがとアーサー…少ししたらお兄ちゃんに素直に謝れそう…

いつか…もう少し勇気がでたらお兄ちゃんにも同人誌の事カミングアウトできるかな。
この趣味をわかってほしいとまでは言わないけど…これも私の大切な一面だから。

それに…もしかしたらさ。お兄ちゃんがこの趣味のよさをわかってくれて…
アーサーとティニーみたいに仲良く二人で同人誌を読んだり書いたりする日がこないかなー
くるといいな…そんな事を考えながら私はハンバーガーに齧りついたわけよ。おしまいっと。

終わり
81助けて!名無しさん!:2011/01/08(土) 23:02:57 ID:vswQqIkh
乙!
こういった視点を変える書き方は珍しいな
新鮮でいい感じがしたが、できればもう少し前作との違いが強調できるとなおよかったかも
(前回語られなかった後日談を付け加えるなど)

次も期待してる、GJ!
82助けて!名無しさん!:2011/01/09(日) 19:55:20 ID:lmQumBD/
>>50-57
>>59-61
>>64-74
>>78-80
自分が来れなかった間にネタが沢山キタ------!!
一つ一つにはコメント出来ないけど、代わりに職人全員にGJ!と言わせて頂こうッ!
83助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 04:45:56 ID:CBR3BNS6
>>59-61
 彼こそ真のリア充と言って差し支えないのではないかと思ってしまうほどアーサーが
 のびのびとしている……!!しかしこういうふうに周辺の人の話が出てくるのはやはり
 ありがたいです。GJ。
>>64-74
 このスレの商売人しっこくが好きなので、そんな彼が久々に拝めて楽しかったです。
 しかし、あの鎧を着て売り上げを計算するところを想像するとなんだか笑えるなw
 書き手とリクしてくれた人に感謝を。
 ……ところで、俺の見落としでなければ……アルムェ……
84助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 10:26:43 ID:nPtdUxDb
可愛い彼女とブラコンの妹がいるアーサーはマジリア充
セティの嫉妬が突き刺さるwww

そういや聖戦でも俺は組み合わせとかほとんど気にしないでプレイする方なんだが…
5回プレイして5回ともフィーとアーサーがくっついた時はお前等どんだけ相性いいんだよwと突っ込んだなぁ…
セティは一度も彼女できなかったのにw

絶対無いとは思うがエイリークがゼト、サレフ、ヒーニアス、リオンの誰かと付き合いはじめて(ラーチェル様でもいいけど)
彼氏を部屋に連れてきたとしてエフラムがセティと同じような行動とったとしてさ…
>フィー 「大体なに朝っぱらから妹の部屋の周り嗅ぎ回ってるんだよこのシスコン兄貴!超キモいんですけどっ!!!」
この台詞をエイリークから食らったらショックで失神しそうな気がする
85助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 11:05:18 ID:oOMDUPyR
>>84
いや、流石にそこまでは言わないだろう
せいぜい「兄上は外で幼女とでも戯れていてくださいっ!!」位だろうw
86助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 13:03:24 ID:SfylSZxG
>>84
むしろラーチェル様あたりが言いそうな台詞だな。
87助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 13:18:31 ID:UNj8q/c6
〜 エイリークROOM 〜

エイリーク「……それでこちらが子供の頃のアルバムになります」
ラーチェル「まぁ♪このころからエイリークは優雅で気品に溢れた子でしたのねっ
       さすがわたくしのハニーですわ♪」
エイリーク「ふふっラーチェルったら…」

イチャイチャキャッキャッ♪

ガシャーンッ!(窓の割れる音)

エフラム「待てぇい!エイリークには彼女などまだ早い!俺は許さんぞ!」
エイリーク「あ…兄上!?」
ラーチェル「まぁ!わたくしとエイリークの愛の一時を邪魔するなんて許せませんわ!
       大体エフラムは妹に干渉しすぎですのよ!窓から妹の部屋の様子を伺うなんてシスコンのやる事ですわ!
       とってもとっても気持ち悪いですわよ!」
エフラム「それがどうした!兄が妹を心配して何が悪い!」


……こんな感じか?
ただエフラムはラーチェルに言われてもまったく堪えなさそうだw
88助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 15:05:40 ID:oOMDUPyR
>>86
ありそうで怖いw

しかしエフラムはビラクを応援したり彼女は「まだ」早いと将来的には認めているあたり、
同性愛に対して寛容だな……恐れ入ったぜ
89助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 15:19:44 ID:RVIrZ3MK
エフラムもそうだがアイクも寛大そうな気がする
単に無関心なのかもしれんが「当人がかまわんならいいだろ」とか言いそう
シグルド兄さんもKINSINNでなければ寛大…
アルムセリカも自分らがKINSINNなので他人のアレな性癖は大目に見てるんじゃあるまいか
自分たちのことしか目に入ってなさそうだが

兄弟家で寛大そうなのはこの辺

後の連中は引いたり止めたりするだろうな
リン&ヘクトルは否定派だが当事者扱いされて暴れる
ロイは単にヘクトルへの嫌がらせで本来は否定派

セリスユリウスはあくまで友情…たまにユリウスサイドの理性が危険だが…

しかしリンはフロリーナとの仲を突っ込まれるけどエイリークはあまり言われないな
90助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 19:14:36 ID:oOMDUPyR
エイリークは女子高だから女友達特有の慣れ合いの延長戦と皆思ってんじゃね?
それにエイリークは受け身な感じだが、リンはむしろ積極的派だしww
91助けて!名無しさん!:2011/01/10(月) 20:20:08 ID:/TrTB4wb
>>90
やはりイメージの問題か…
イメージって大切だよね、うんw
92助けて!名無しさん!:2011/01/11(火) 15:54:30 ID:5rJUUakk
>>64-74
チェイニー禿ないかwww
なんかチェイニーの髪の毛を一本一本抜くサラ様が浮かんでしまったGJ!

>>78-80
このアーサーとフィーのやりとり大好き。見てて楽しくなるよ。
このスレでセティ見かけるのも結構久しぶりな気がしたから嬉しいです。
GJ!
家族に隠し事するフィーがなんか思春期の女の子らしくてよかった…
隠し事の内容はアレだがw


>>25-28の続き投下します
93幼女の旗の下に:2011/01/11(火) 15:55:26 ID:5rJUUakk
319

3 サラを参考にする  ……あいつはあんまり愛想のあるヤツじゃないが……

エフラム 「……というわけなんだ。参考にお前の笑顔を見せてくれ」
サラ   「………………あら…素直じゃないんだ?」

ここはマンフロイとサラが暮らすマンション。
接客用の営業スマイルを会得しようとエフラムはサラの部屋を訪ねていた。
エフラム 「なにがだ?」
サラ   「要するにそういう理由をつけて私の微笑が見たいわけでしょ?
      でもね…女の笑顔は安売りしちゃだめなの、
      ここぞっていうタイミングで出してこそ男心を揺さぶる事ができるのよ」
エフラム 「……お前本当に小学生か?」
サラ   「もうすぐ中学生だけどね…あ…それって兄様のストライクゾーンから外れちゃうって事?
      ピンチかも……ここで兄様の男心を揺さぶって引き付けないとだめね。いいよ、見せてあげるから参考にしてね」
エフラム 「……あのな…まあいい…頼む」

否定しようとしてエフラムはやめた。この程度のからかいはいつもの事だ。
サラ   「それじゃあ…いくよ……クスッ」
ベッドに腰を下ろしたサラは小さく小首を傾けて……柔らかく微笑んだ。
エフラム 「…………」
サラ   「ねぇ…今キュンときたでしょ?」
エフラム 「……なんの話だ」
サラ   「ふぅん…じゃあもっと本気だそうかな」
エフラム 「い…いやいい…もう充分だ!」
サラ   「ちぇっ…ざぁんねん」

なんだか惹きこまれそうで危険だった…
だがしっかりとサラのスマイルを見たエフラムは魅力スマイルをラーニングした…明らかに不完全ではあるが。

その晩…洗面所の鏡に向かってサラのスマイルを練習するエフラムの姿を目撃したヘクトルは語る。

ヘクトル 「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
      おれは夜中に小腹が空いてなんか食おうと台所に向かっていたら洗面所から明かりが漏れていた…
      覗いてみるとロリラムの野郎が鏡に向かってひたすら微笑んでやがる!
 
      な… 何を言ってるのか わからねーと思うが俺もヤツが何をしてるのかわからなかった…
      頭がどうにかなりそうだった…
       
      ロリコンだとかシスコンだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
      もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
94幼女の旗の下に:2011/01/11(火) 15:59:25 ID:5rJUUakk
320

昼なお暗いヴェルダンの大森林…森の小道に二人の男女の姿がある。
二人は新婚旅行中の夫婦である。
長身の男は両腕を広げ天を仰いで叫んだ。
シグルド 「神よ!もし私たちの愛が罪だと言うならその罰は私一人に与えよ!
      私は誓う!たとえこの身が切り刻まれようと決して後悔などしない!
      わが愛しきディアドラを…神よ…どうか永久に守りたまえ!!!」
ディアドラ「ああ…シグルド様…」
うっとりと頬を染めたディアドラはシグルドの胸に飛びこむ。
ディアドラを抱きとめたシグルドはそのまま抱き上げると晴れやかな笑顔で大仰に回ってみせた。
まるでミュージカルのワンシーンだ。
傍から見たらすっかりウザいカップルになってしまっているが当人たちは幸福なのだ。
遠巻きに二人を見る観光客たちは生暖かい視線を向けていた。

ディアドラ「あの…シグルド様…ワンモアプリーズ」
シグルド 「はっはっはっそれじゃあとっておきを披露しようかな!」

阿吽の呼吸と言うべきかシグルドのこの後の台詞を察したディアドラはヒラリとシグルドの腕の中から逃げてみせる。
それを追ったシグルドはディアドラの手を取って捕まえた。
シグルド 「捕まえた…」
ディアドラ「は…放してください…」
シグルド 「放さないさ。しばらくこうしていたいんだ…」
ディアドラ「し…知ってますでしょう…戒めの事…世界に災いが降りかかるって」
シグルド 「その辺りは原作と違うから…もといなにが起こるかわからない物を恐れていたらなにもできない!
      私は君にキスできない運命なんて認めない!!」
         
そのまま二人はそっと唇を重ねる。
周囲からは祝福の拍手と口笛が鳴り響いた。


とある一室…こうして二人で盤面を挟むのも幾度目になるだろうか…
二人の男が駒を進めている…

セフェラン「B6にソルジャー」
カツンと音を立てて駒の兵士が前進する。
オリヴァー「ふむぅ……」
セフェラン「オリヴァー殿ベグニオンの一件、ご苦労様でした。
      貴方のお力が無ければグループの経営はルカン殿の支配するところとなっていたでしょう」
オリヴァー「未だ予断は許しませぬが……一つお耳に入れたき事がございます」
セフェラン「伺いましょう」
オリヴァー「……複数のラインからこちらに接触しようという動きがあります。
      未だ私と特定してはいないようですが…調査させたところ緑髪の若者がこちらの動きを調べている様子」
セフェラン「ルカン殿の手の者やも知れません。身辺には充分に注意してください」
オリヴァー「ふぉふぉふぉ…まだ死ぬわけにはいきませんからな。
      ……F6に僧侶…そろそろ盤面も終幕が近いようで…滅びの美学に浸るには未だ早いと言いたいところですがな」
セフェラン「ふふ…議会支配と一党独裁体勢の流れを変えることは容易ならざること、ですが滅びる前に逆転のトライを決める手段は…
      何かお分かりになりますか?」
オリヴァー「怖い方だ…手は打っておいでというわけですな」
95幼女の旗の下に:2011/01/11(火) 16:00:18 ID:5rJUUakk
321

セフェラン「時にオリヴァー殿…彼の動きは?」
オリヴァー「セフェラン殿が興味を持ってらした…あの若者ですな。しばらく前にトラキア方面を回ってたそうですが…
      特に有力者の周りを動いていたとは聞きませぬ」
セフェラン「ほう…なるほど…」
オリヴァー「議会には2席を保有しておりますが…はてさて次回選挙ではどうなりましょうかな?」
セフェラン「ふふふ、若い人が元気なのは嬉しい限りですよ。昨今の若い人はとかく政治と言うと自分たちには関わりの無い物と思いがちです。
      選挙にも顔を出さぬ人も多い中、自らの主張と理想を実現しようとするエネルギーは他の模範となるべきものです…
      C5に魔道士」
オリヴァー「…貴方がここに来てから3年…ここで盤面をはさむのも最後になるでしょうが…D6に戦士」
セフェラン「奇しくもと言うべきでしょうか。中央を離れて初めて見えてくるものも数多くありました。
      私にとっても有益な時間でしたよ」
オリヴァー「この私にとってもこの3年は長かった…ですが回想に浸るのはいささか早いようです。
      生きてルカン殿の滅びるのを見るまではこのオリヴァーどこまでも貴方様のお力になりましょうぞ」
セフェラン「心強く思いますよオリヴァー殿。それではもう一働きと参りましょう紋章町百年の繁栄のために…」

黒髪の男は白い指先で一つの駒を手に取った。
盤面に小さな音を立てて前進したその駒の先には君主…全ての駒を支配する王…ロードの姿があった……

セフェラン「チェックメイト……」

3年にわたって続けられた戦いの幕が下りる……


テリウス地区シエネの裏路地にサザの姿があった。
その瞳には元老党の豪奢な党事務所の姿が映っている。
サザ   「まったく…手がかりが少ないんよ。ヌミダ、オリヴァー、バルテロメ、ヘッツェル…誰が前党首セフェランに協力してるんよ?」
政治ヤクザやジャーナリストなどさまざまな方向から調査はしてみたが容易には尻尾をつかめそうにない。
それも当然といえば当然の事だ。
バレればおそらくその者の政治生命は終わるだろうから。
サザ   「ボスの指令も容易じゃないんよ…」
党事務所への潜入も考えたが極めて厳重な警備が敷かれている。
その時であった。
党事務所の敷地内から1台の車が出て行く。
入れ替わりに1台の車が入ってくるのも見えた。
いずれの後部座席にも見覚えのある顔が映る。新聞の政治欄やニュース等で見る顔だ。
元老党の幹部たちだ。彼らはいずれも大貴族揃い。職場も事務所も自宅も警戒は厳重を極める。
サザ   「接触するなら…今がチャンスなんよ?」

事務所の敷地に入ろうとする車には…小太りの男…あれは確かタナス公オリヴァーだ。
逆に出ていく車にはクルベア公バルテロメの姿がある。

あまり迷っているヒマもなさそうだ。
どちらかにこの機会に接触を図らねばならない。

決断しようとしたサザの視界に…もう一つ意外な者が映った。
サザ   「あ…アイツこんなとこで何してるんよっ!?」
元老党事務所の正門を出てきた黒い巨体…そう…それはサザの終生のライバル…
漆黒の騎士の姿だった…

続く

1 オリヴァーと接触を図る どこかに出かけてきた帰りなんよ。怪しいかもなんよ?
2 バルテロメと接触を図る どこかに出かけるようなんよ。案外これからセフェランに会いに行くかもなんよ?
3 漆黒の騎士を尾行する  いったいこんなとこで何やってるんよ…怪しいんよ…アイツは外見も怪しいんよ…

96の方に選択お願いします
96助けて!名無しさん!:2011/01/11(火) 17:59:21 ID:HchRjZFu
3でお願いします
ここまでしっこくってまだ登場してなかったっけ?

しかしシリアスなシーンのはずなのに、なんよ口調のせいで緊張感まったくないなww
97助けて!名無しさん!:2011/01/11(火) 19:15:56 ID:sqVBeM4o
>>93-95
サラに洗脳されなかったのはさすが妹マスターといったところか…
しかし見ただけで覚えるのかよw出るゲーム間違ってないかw
98助けて!名無しさん!:2011/01/11(火) 23:18:05 ID:rfSFGrox
>>97
エフラム「世の中には見取り稽古というものもあるし、達人は見ただけで相手の技を盗むという。
      見て学習するということも強くなるためには必要なんだ」
サラ   「ふうん……じゃあ私が魔法教えてあげよっか? 戦いに関することならすぐ憶えられるんでしょ?
      武器と魔法両方使えると強くない?」
エフラム「いや、気持ちは有難いが止めておく。俺はまだ槍を極めてはいない。半端に手を広げても良い結果にはならないだろう」
サラ   「じゃあ、あの回転署長の……何だっけ、あのぐるぐる回る技を習得したら?」
エフラム「あれも強力な技だとは思うが……俺にはあの戦い方は向いてないと思うぞ」
サラ   「じゃあミルラにブレスの吐き方でも教えてもらう?」
エフラム「お前……技を習得するのと人間辞めるのは全然違うだろ」
サラ   「じゃああれは?」

アイク 「天 空 !」
ヘクトル「いや兄貴ただの訓練で奥義とか(ry」

エフラム「いや……あれは真似とか無理だからな、兄上しかできん」
99助けて!名無しさん!:2011/01/11(火) 23:56:48 ID:PVFuXJ1g
人間やめるのとアイクの真似をするのが同列の難易度だったりするのかw
100助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 00:02:56 ID:MqA7kkh0
>>99
ミルラ「それはつまり家族であるアイクさんより私の方がお兄ちゃんに近いということ……!!」
アメリア「え、ええ……?そうなのかなぁ……」
サラ「クスクス
   戦士としてだけどね」
101助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 00:09:51 ID:gukcMfh2
全盛期のグレイルは天空できたんじゃないかと思ってる
なんとなくだが…兄弟家の中ではリーフならブレス覚えられそうな気がしてしまうね

ほら彼ゾンビだし魔物にはドラゴンゾンビもいることを思えば覚えても不思議はないんじゃあるまいかw
102助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 00:12:41 ID:Nxv3071n
天空のモーションだけならともかくHP吸収&守備半減だからな
意外と緻密な動きかもしれん
103助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 01:17:21 ID:nq0Ea+z3
アメリア「でも見ただけで憶えるってすごいですよねっ!
     あたしは師匠の動きを見ても真似できる気は全然しないなあ」
エフラム「まあ焦らないことだな。お前には才能がある、修行を重ねるうちにできるようになるさ」
サラ  「手っ取り早く強くなりたいなら、読むだけで技が身につく本とか
     持ってるだけで成長促進になる書とかいろいろあるけど、どう?」
アメリア「話だけ聞くと良さそうだけど……怪しいというか、ちょっと怖いよそれ……」
104助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 01:25:08 ID:830dHURi
>>101
蒼炎じゃデータ上、勇者(グレイルのクラス)の奥義は天空になっているそうで。
完全新作が発売後、天空で暴れるグレイル主人公なFEが見たいとは思うが、このスレ的には色々扱いが困ることになるなw
105助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 02:21:16 ID:AN+crWGZ
>>104
現実にはあり得ないと思うがその場合は若い頃のグレイルが主人公だったりするんだろうし、
若いグレイルが兄弟入りでいいんじゃないのか。

ヘクトルやエリウッドだって烈火版だしな。
封印版で兄弟入りしてるネタとかも見てみたい気はするがw
106助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 10:57:27 ID:53uitSPb
一度いぶし銀で渋かっこいいおっさん主人公のFEやってみたいから蒼炎開始より3年くらい前の頃のグレイルのストーリーとかプレイしてみたい
アイクミストボーレ辺りは初陣前だからNPC、ヒロインはもちろんティアマトさんで

仲間の平均年齢が30くらいの渋みのある人ら中心の軍を動かしてみたいね
俺おっさん&熟女キャラ大好きなんだ…

いや新作出たら多分若い人主役なんだとは思うが少年or青年剣士はパターン出尽くした感があるし
この辺は個人的に変化をつけてほしいところだ
封印バージョンのヘクトル主人公のFEが出たら泣いて喜ぶ
ヘクトルの奥さんはは40近くなって成熟した魅力のリンか
30すぎて可憐さにくわえて大人の色気も併せ持ったフロリーナのどっちかで頼む
ファリナについてはダーツとのコンビの方が好み
でもってオズインとかアストールとかのおっさん勢に活躍してほしい
107助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 18:36:09 ID:PRi+gxJo
>>106
それは面白そうだな
ぜひプレイしてみたいけど、シグルドと同じでバッドエンド直行ってのがなぁ…・・・
ifルートとかあればおもしろいんだが歴史が狂うから無理か

しかしそういわれればアストールやオズインは封印の時どうなってたんだろうか?
やっぱりヘクトルと命運を共にしたのか……
108助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 18:49:07 ID:sIZoElFh
アストールはおっさんには違いないけど封印組でっせ!
オズインは推定になるけど…まぁ…恐らくそうなんだろうなぁ…
109助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 19:12:01 ID:sIZoElFh
連投スマソ

おっさん版ヘクトル主役時の配役を適当に考えてみた
自軍主要メンバーはこんな感じで

主人公 ヘクトル 40位

若い頃とくらべて落ち着きや威厳がある、貫禄あるおっさん
アストールのエピソードとかから器の大きさが伺える

その妻リン 30後半 (フロファリでもいいけど)

口うるさそうなおかん
ヘクトルは頭があがらない

友達 エリウッド 40位

どのみち病気なのでほぼ出番なし
だがなんかイベントとか隠し条件満たせば自軍加入すると面白そう

オズイン 50半ば

ヘクトルの補佐役、いわゆるジェイガンポジション
烈火じゃ老けて見られていたが、外見があまり変わらず今では実年齢より若く見られる

マシュー 40前後

体力的にきつくなって後進の教官とかやってる
ゴルゴ13のCIA長官みたいな感じとかでもいいかも

セーラ 30後半

噂好きでかしましい大阪のおばちゃん

リリーナ 15位

めんこい娘
パパ大好き
今までのFEではあまり見られなかった娘萌えをプレイヤーに見せてくれる

ロイ 15位

ヘクトルがIFストーリーで生き延びた場合、当然ヘクトルが盟主としてリキア軍を率いることになる
そのため脇役に降格、ポジション的には聖戦でセリス軍の指揮下に入ったリーフみたいなものか
兄弟スレでますますヘクトルに辛く当たる

マーカス 70位

聖戦後半のフィンポジション
ロイ共々ヘクトルの指揮下に入る
110助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 19:25:49 ID:qKnAK/tg
セーラがwwwwww
111助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 19:39:02 ID:0Mp+wCVo
セーラの扱いにワロタ
112助けて!名無しさん!:2011/01/12(水) 19:42:09 ID:VvUl51Xb
>>103
読むだけでスキルが身に付くマニュアルも謎だが
トラキアの再行動とか暁の着脱可能なスキルの書とか、FEには謎の技や道具が意外に多い件
113助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 13:16:27 ID:LGhh3T5o
セーラは30後半になったらおばちゃんというよりもおばはんになりそうな気がする
同じようなもんだがなんか言葉のイメージ的におばはんのが合う気がするw
114助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 13:47:44 ID:kGbj7iIQ
流れをぶった切って悪いのだが、このスレの32章の過去ログどこ?
wikiに無い………
115助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 13:58:16 ID:LGhh3T5o
http://mimizun.com/log/2ch/gamesrpg/1290653869/
ここ

wikiの方もリンク張っておくよ
116助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 15:12:25 ID:8iSXGWud
この小説を読む前に>>41の注意書きを確認してください
苦手な人はスルーお願い
それでははじまりはじまり
東国はオスティアの城下町。
古来より都と北国とを結ぶ交通の要所として栄えてきたこの町だが、
昨今はその土地事情から流れ者の野武士や故郷で食えなくなった農民、
博徒や荒くれ達が多く流れ込んできていた。

この土地を支配する大名ウーゼルは彼らの乱暴狼藉を憂いてはいたが充分な対策を行えなかった。
目に余る者は斬首にしたがよほど度が過ぎる者でなければ大目に見ざるをえなかったのだ。
なにしろオスティアは隣国ベルンとの戦の真っ最中、
流れこむ野武士は戦の折には傭兵として役に立つ。
罰則を厳しくしては彼らはオスティアを離れてベルンに流れこんでしまうからあまり厳しい措置もとれなかったのだ。


町の郊外を少し離れた小さな山の上…
オスティアの町から健脚な者なら歩いて二時間ほどのところにある山の石段をガラの悪い男たちが上っていく。
中には刀を差した者もいる。野武士だろう。
彼らの目指す先にはエミリーヌ宗の寺があった。
寺に向かってるといっても神仏に祈ろうなどと殊勝な心がけは荒くれ達にはない。
そう…今日は週一の賭場が開かれる日なのだ。


寺の入り口では大柄な少年が野武士から刀を預かっていた。
揉め事防止のためのしきたりで腰の物は預けていく事になっている。
しばらくはそうして忙しく動き回っていた少年であるが…彼は一人の野武士を見咎めるとその前に立ち塞がった。
「あんた、置き引きのダールだろう?」
「あぁ? 何トボけたことほざいてやがる。んなやつぁ知らねぇぞ」
シラをきる男に少年は唾を吐き捨てると苦虫を噛み殺したような顔をする。
「トボけてんのはそっちじゃねぇか。飯屋で張ってたウチのもんがツラ拝んでるんだよ。
 いまさら言い逃れは聞かねぇぞ」
「この…糞餓鬼!因縁つけやがって!!!」
激昂した野武士は腰の物に手をかけるが…その前に少年の拳がみぞおちへとめり込んだ。
野武士は胃の中のものをブチまけてのたうちまわる。
「おお〜さっすが兄貴だ!」
賭場の受付をしていたもう一人の少年が感嘆の声をあげた。
「ちょろいもんよ。おいマシュー、この野郎縛りあげとけや」
「へい兄貴!」

野武士を殴り倒した大柄な少年…彼がまだ齢12といっても誰も信じないだろう。
彼はそれほど大人顔負けの体躯をしていた。
少年の名はヘクトルといった。
ヘクトルは元々はオスティアの隣国トリアの豪農の養子であった。
だが養父母は流行り病で死に、旱魃で農地も全滅してしまったため土地を捨てざるを得なくなり
食い扶持を求めて旅から旅の暮らしを余儀なくされた。いわゆる無宿人である。
旅先で出会った浮浪児のマシューを伴って宿場から宿場へと渡り鳥のように旅して歩き、
行く先々の土地の親分の元で草鞋を脱いで世話になっていた。

極道者の世界には草鞋を脱ぐという言葉がある。
無宿渡世の旅の者がその土地の親分の家などに一時身を寄せる事であり、
親分は旅人に宿や飯の面倒を見る。
客人となった旅人は逗留の間、なにか親分に困りごとや揉め事があった場合に命を張って恩を返す。
一宿一飯の恩義というわけだ。
それが無宿人の仁義とされていた。

もっともまだ少年に過ぎないヘクトルがそれで食ってこられたのは彼が類まれな体躯と豪力の持ち主だったからだろう。
彼は逗留先で揉め事があると必ず恩を返しいくつもの荒事を乗り切ってきたのである。
齢十二にして相当な喧嘩自慢であった。

その彼が今世話になっているのはオスティア近郊を縄張りとするブレンダンという親分である。
彼が主催する賭場の手伝いをしているのも一宿一飯の恩義のため、
ブレンダンが探していた置き引きの犯人をマシューと協力してとっちめたのもそのためである。

「おっし、大体お客も入ったな。そろそろはじまるぜ」
「ようやく一息つけるっすね兄貴」
預かった刀をまとめると二人は寺の縁側に腰を下ろす。
そこに気の強そうな釣り目の娘が顔を出した。
「お、そろそろ始まるみたいね。あんた達、銭持ってたらちょっと貸してよ。百倍にして返したげる」
「こないだもそう言ったから二十G貸してやったんじゃねぇか。まだ返してもらってねぇぞ」
「ちぇっ…細かい男ね…」
「お前な…まぁ前の事はいいがよ。無い袖はふれねぇ」
「しみったれた話ねぇ。あ〜あ一山当てて億万長者になったらこんなボロ寺出て行って贅沢三昧してやるのに」
この娘…名をセーラと言ったが彼女はこの寺で修行中の尼…のはずなのだがヘクトルの目からはどうにもそうは見えない。

この寺の住職レナートはブレンダンに賭場の場所として週一で寺を貸していた。
とんだ不良坊主だがこの時代では珍しい事でもない。
寺は領主や大名の権力や取締りの及ぶ場所ではなくこうして賭場の場となる事はよくあった事である。
障子の内側から歓声が響いてくる。
おそらく中では悲喜こもごもの賭場模様が繰り広げられているのだろう。
荒くれやはぐれ者達にとって賭場は苦しい生活の中でのささやかな慰めだ。
ごくまれではあるが一攫千金を成し遂げる者もいる。
いつの時代も夢を追って博打に身を投げる者は後を断たない。

帰りの客が出始めるまでする事の無くなったヘクトルは聞くとはなしにその様子を聞きながら空を仰ぎ見た。
雲がゆっくりと流れていく。
風を切って幾羽もの燕が群れを成して南へと飛んでいく。
彼らはどこへ行くのだろう…
夏の終わりが近い。

「兄貴?なに似合わない顔してんスか。しんみりしちゃって」
「そーよ、アンタみたいなのがデカい図体して空を見つめてるのなんて薄気味悪いわ」
「お前等なぁ…揃いも揃って…俺だって物思いにふけることぐらいあんだよ!」

やいのやいのと騒いでいた少年達の下に石段を登ってきた長身の男が声をかける。
「どうだ?ライナスの奴は上手い事仕切ってるかい?」
「あ、若頭」
やってきたのはブレンダンの息子にして牙一家の若頭ロイドという男だ。
着流しを纏い長ドスを差している。
「へい万事滞りありやせんぜ。それと聞いてくださいよ若頭!
 ここんとこ悪さを仕出かしてたダールの野郎を兄貴がとっ捕まえたんでさ」
喜々として答えるマシューにロイドも喜びを隠せない。
「ほう、よくやってくれたお客人!親父も飯屋の旦那に頼まれてたんだ。
 このままじゃおちおち商売もできねぇってな。
 ありがてぇ今夜はいい酒を…っと、お客人にはまだ早いんだったか」
ヘクトルはブレンダンの元に草鞋を脱いだ身であり牙一家にしてみれば食客である。

「へへ…ブレンダンの親分にゃあ飯の恩義を受けてるからな。せめてもの義理は果たさせてもらうぜ」
「まだ若いってのにお客人は浮世の義理ってもんをよく分かってるぜ。
 …なあ…この土地に落ち着くつもりはないのかい?
 親父もお前さんの事は高く買ってるんだ」
ロイドの視線は真剣だ。
ヘクトルにこの土地…牙一家に正式に入らないかと進めているのだ。

「兄貴、ありがてぇ話じゃありやせんか、お受けしましょうぜ!」
マシューは大乗り気だ。
明日の飯に有り付けるかもわからない旅暮らしにも嫌気が差していたのだろう。
無理もない。
傍らのセーラも興味津々だ。

ヘクトルは腕をくむと小さく唸った…
「若頭…2〜3日考えさせてもらってもいいかい?」
「ああかまわねぇぜ。それじゃあその気になったら言ってくれや。
 俺達はお前さんみたいな腕っ節が強くて度胸のある野郎ならいつでも歓迎するぜ」
即決しなかったことにマシューは不満そうだったがこれもヘクトルなりの考えがあっての事である。
これまでヘクトルは誰かの下に付いた事は無い。
あくまでも客人として渡世人としてこの世界を渡ってきた男である。
その自分が人の下に付いてやっていけるのかという不安があったのだ。
およそ少年とは思えない発想かも知れないが早くに親を亡くし苦労して独り世を渡ってきた故の事である。
マシューと出会って意気投合したのも半年ほど前の事だ。

ヘクトルはブレンダンの事は高く買っていた。
彼は土地の者にも慕われる懐の深い親分であった。
現代では極道やヤクザというととかくイメージが悪いが、
それは現代のヤクザがただの金儲けや暴力に走っているからである。
古来のヤクザは任侠と義理を重んじ、弱きを助け強きをくじくことをなによりも美徳とした。
また世の中のはぐれ者達が道を踏み外しすぎぬための受け皿の役割も負っており、
土地の者たちも何か揉め事や困り事があれば親分を頼ったものである。
ダールの事をブレンダンに頼んでいた飯屋の親父もその一人だったのであろう。
幾分かのミカジメ料は出していたが、とかく治安の悪いこの時代においてそれで安心して商売ができるなら安いものである。
戦続きで侍や役人が充分に民政を施せない中で足りない所を極道がある程度補っていたという一面があったのである。

「兄貴ぃ…いいじゃありやせんか…」
弟分が情けない声を出す。
ロイドが障子の向こうに消えた後、無言で考え込んでいたヘクトルはそれで現実に引き戻された。
「あ…ああ、なんだ?」
「いい話なのになんだって即決しなかったんすか?」
「んん…誰かの子分ってのが俺にあってるかどうか…って考えちまってな」
「俺だって弟分だ、兄貴が小物の下につくなんざ耐えられねぇ。けどブレンダンの親分は器のおっきな人じゃありやせんか」
「ん…まぁな…」
黙って聞いていたセーラがそこで口を差し挟んだ。
「別にいいんじゃなぁい? 毎日まともにご飯食べられるようになるんだしぃ器がどうとか気にするようなことなん?」
「女にゃわからねぇよ。俺がついていくって決めたお人にゃ小物に頭下げてほしくないんだよ」
「男って妙な意地張るわよねぇ」
横でマシューとセーラがアレコレやりとりしてるのを聞き流しつつヘクトルは思いを馳せる。
(俺一人だったらよ…どこにだって流れていけるけどよ…)
自分を慕う弟分にこれ以上旅の苦労をかけたくはなかった。

数日後…決断を下したヘクトルは牙一家の一員となる。

その一月後の事であった。
ブレンダンがソーニャという芸者を身請けして後添えに迎えることになるのは。
彼女はまだ十にもならぬ娘と鋭い瞳の少年。
それと青い髪の妹分を連れて牙一家に入る事になる…

この時ヘクトルは自分自身の将来を予見しているはずもなかった。

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 エリンシアの章 椿 〜
121助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 19:59:21 ID:zQwr4TuG
>>117-120
ヘクトルがかっけぇ……
ちゃんと兄貴してるのがキャラにあってて良いな
果たして他のキャラとどう絡むのか、wktkだぜ

次回も楽しみにしてるよ、gj!
122助けて!名無しさん!:2011/01/13(木) 20:41:50 ID:it8ujLTh
>>117-120
ヘクトルが黒い牙の一員に……新しいな!
次回にwktk…GJ!


物凄く突然ですが、過去に書いた長編ネタの続編物(?)を投下します。
とりあえず序章を除いて三戦ほど、書くつもりです。
…覚えている人は居るのだろうか…?
123大乱闘FEブラザーズ・外伝 序章 1/3:2011/01/13(木) 20:42:51 ID:it8ujLTh
〜かつて紋章町中を熱狂の渦に巻き込んだ大会、「大乱闘FEブラザーズ」は大成功の内に幕を閉じた…〜
〜しかし大多数の復活を望む人達の声により、明日…この祭典は不死鳥の如く蘇ろうとしていた〜
〜予め選ばれた六人の選手達は、タイマン勝負にて…今宵、戦場を舞う…〜


?????「…遂に明日に迫ったな」
?????「はい…」
?????「『あの手』はワシの作戦に賛同したのか?」
?????「ええっ、スマb…次の地区対抗格闘技大会への復帰支援を約束した結果、
      貴方様のご計画に賛同なされました」
?????「それが聞けて何よりですね」
?????「うむっ…これを機会にワシの組織への志願者を増やし、
      必ずや紋章町に平和をもたらす事を約束しよう」
?????「はい、ゼフィール様…………あっ」

???  「…う〜ん、緊張するなぁ…」
???  「寝れないの?」
???  「うっ、うん…
      前回は仮面をつけて戦ったんだけど、大して注目されなかったんだよね…
      正体バラしをするタイミングで階段から落ちて負けたしorz」
???  「ふふっ、あんな仮面をつけなくたって貴方はかっこいいのよ…
      前回は貴方が出てるとは思わなかったから、アシストキャラとして助けてあげられなかったけど…
      明日は別よ」
???  「…ありがとう」
???  「いいのよ別に…私たち、恋人同士じゃない(ニコッ」
???? 「(ガラッ)真夜中だろうとKINSHINは許さんぞォォォ!!」
二人   「チィ!」

?????「…お姉様、まだ起きていらっしゃったのですか?」
???  「えっ、ええ」
?????「……どうしても『あの人』と、戦うのですか?」
???  「うん…前回は逃げられちゃったけど、明日こそは戦うわ。
      私たちの家族に、お姉ちゃんとして良い所を見せちゃうんだから!」

?????「…どうして…こうなったのだ…orz」
???  「貴方は一人じゃない。僕だって『働きたくないでござる』と棄権した結果、
      今こうして無理矢理参加させられてるんだ…orz」

???? 「まさかアタシが参戦とはねえ…
      何でも前の大会があった時は、まだ新・紋章の謎が発表されてなかったかららしいけど…
      まぁ前から欲しかったドレスが買えるチャンスになりそうだから、悪くないかもねえ」
???? 「気分はどうですか?」
???? 「アタシを心配してるって訳?
      …それよりも折角アシストキャラにしてやったんだから、感謝しなさいよね!」
???? 「はい…」
124大乱闘FEブラザーズ・外伝 序章 2/3:2011/01/13(木) 20:44:11 ID:it8ujLTh
セーラ  「さぁ皆が待ちに待った、あの大会がここに復活するわよ〜!」
ドロシー 「大乱闘FEブラザーズ、特別戦のスタートです!」
観客一同 「ウ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ( ゚∀゚ )! ! ! ! ?」
セーラ  (なんか懐かしいわね)
ドロシー (まぁ…9スレ目ぶりですし)
イリオス 『おい、メタ発言は自重しろ』
ドロシー (会場の皆さんも大盛り上がり…!
      それほどまでに、皆期待していたのが、見て取れますねぇ)
セーラ  「それじゃあまずは、このスペシャルマッチの一回戦で戦う二人を紹介するわよ〜!」
観客一同 (待ってましたアアアアッ!!)
男性A  「誰が出てくるのかはまったくの謎…正直気になって夜も眠れなかったんだぜ」
女性A  「アタシもよ。一体誰が登場するのかしら…?」


???  「素では少し緊張するかなぁ…」
?????「この試合を、ベルン署の糧としてくれる!」

セーラ  「まずは赤コーナーから始めちゃうわよ!
      赤コーナーは紋章町のポリk…
      警察組織ベルンのトップであり、厳格なる巨人・・・ゼフィールよォォ!」
男性A  「何、ベルン署長だと!?」
女性A  「これは期待出来る選手じゃないの!」
ゼフィール(ふんっ、掴みは悪くない。次は『アレ』によって、更なる注目を浴びるとしよう)
ドロシー 「そして対する青コーナーは…」
観客一同 「・・・(ゴクリッ」
ドロシー 「知名度は絶望的ながらも、その能力はアイクさん達暁組にも負けない兵(つわもの)…
      FE界前代未聞の、父殺しをも達成した影薄き豪傑、アルム選手です!!」
アルム  「何この説明(゚Д゚)!?
      一部悪意をもって言ってるでしょこれ!?」
男性A  「……誰?アルムなんて聞いた事無いぞ?」
男性B  「某有名漫画の、子供ながらに10万馬力を誇るあのロボットだろ」
男性A  「S O ☆ R E ☆ D A!!」
125大乱闘FEブラザーズ・外伝 序章 3/3:2011/01/13(木) 20:45:29 ID:it8ujLTh
エリンシア「アルムちゃん、大丈夫かしら?」
マルス  「問題ないとは思うけど、ゼフィールが相手だから油断大敵だね」
エリウッド「この一連の試合の勝者は3万ゴールドが貰える…
      だからアルム、家計の為にも負けないでくれよ」
ミカヤ  「お姉ちゃん応援してるわね〜♪(この試合が終わったら次は…」


ドロシー 「それでは試合開始の前に、軽くルールをおさらいしておきましょう。
      ルール自体は地区対抗格闘技大会(スマry)と殆ど同じで、
      両者共に3機持っており、それを先になくした方が負けです!
      …要は相手を三回ぶっ飛ばしたり、落としたりすれば良いのです」
セーラ  「ちなみにあのスマ○ラとの大きな違いは、CFS(クラウド・フィーバー・システム)の存在よ!」
ドロシー 「コレはこの大乱闘FEブラザーズの大会に採用されており、
      観客の応援によって、選手達がパワーアップする事が出来るシステムなのです。
      パワーアップの内容は攻撃力↑やぶっ飛びにくさ↑等…種類はとても豊富ですね。
      この大会ではこのシステムを使いこなす事が、勝利への秘訣だと言えるでしょう!」
イリオス 『まぁそもそもこのシステム自体、ス○ブラのアピールに意味を持たせる為の(ry』

ドロシー 「ルールの説明はこれ位にして…そろそろ行きましょうか」
セーラ  「ステージは聖戦の系譜一章、グランベル領地よ。何もない、シンプルなステージだわ。
      そんじゃあカウントダウン行くわよ〜!」

3!、
ゼフィール「今だブルーニャよ、レスキューとワープを連続使用し、
      あの発射装置に入れるのだ!」
2!、
アルム  「僕は影なんて薄くないぞ…この戦いでそれを証明する!」
1!、


ドロシー 「ス タ ー ト で す !!!!」
126助けて!名無しさん!:2011/01/15(土) 18:37:59 ID:vwVCz5A4
(´・ω・`)
127助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 02:00:54 ID:tDnxIf/C
>>117-120
 ウーゼルさんの兄貴分っぽい出番はなくなってしまったようでちょっと残念といえば残念だったが、それ以上に
 黒い牙入りするヘクトルは魅力的だ。いつも驚かせ、楽しませてくれるこのシリーズが大好きです。GJ。

>>122-126
 このネタを忘れるなんてことがあるだろうか。またアト……アルムの奮闘が見れるみたいで個人的には大喜びです。
 しかし最初の5組は大体想像はつくけど、後もう一組サプライズ枠であるのかな?何にせよ楽しみ。
128助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 13:27:25 ID:Q9c/x7aI
>>122-126
乙、久しぶり!
ドロシーの「ス タ ー ト で す !!!!」 で終わるのが懐かしくてフイタww
そういやFEブラザーズを見てこのスレに書き始めたんだなとふと思い出した
純粋に戦闘力で見ればゼフィールが強そうだけど……スマブラは戦闘とはまた違うからなぁ

続きに期待してるよGJ!
129助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 14:57:12 ID:Na3aO5fH
>>122-126
驚いた…そして嬉しいです!
私が長い構成で話作りするの好きになったのもこの作品を見てからだったなぁ…

迫力あるバトルに期待!

>>93-95の続き投下します
今回は話の構成の都合上かなり短め
130幼女の旗の下に:2011/01/17(月) 14:57:55 ID:Na3aO5fH
322

3 漆黒の騎士を尾行する  いったいこんなとこで何やってるんよ…怪しいんよ…アイツは外見も怪しいんよ…

サザ   「アイツは全身怪しさの塊なんよ。存在自体が怪しいんよ。アイツをツケてみるんよ」

気配を殺して漆黒の後を追ってみる。
だがサザは重大な事を失念していた。漆黒の周囲に魔方陣のような物が浮かぶ。

サザ   「ちょっ…横着はよくないんよ!?たまには歩かないと健康によくないんよっ!!!」
だが時すでに遅し、漆黒の騎士は転移の粉を使って姿を消してしまった。
こうしてサザはリーフよりの指令、セフェランの協力者との接触に失敗したのである。
悄然として帰還したサザを迎えたのはリーフの溜息だった。
リーフ  「もうセフェラン前党首の釈放まで時間もないしそちらのラインは諦めるよ。
      あ、サザはしばらく密偵の仕事は休んでていいよ。リフィスの酒場の皿洗いでもしてて」
サザ   「…………イエッサーなんよ…ボス…………」
がっくりと項垂れたサザは皿洗いや酔っ払いの世話に四苦八苦するはめになる。
マカロフ 「おえぇぇぇぇぇぇぇぇ………」
サザ   「ちょ…お客さんっ!トイレはあっちなんよっ!?そこまで我慢するんよ!掃除するのは俺なんよっ!?」


……紋章町某所……
カーテンの敷かれた暗い室内……
一人の女が椅子に腰を下ろしており時計に視線を向けた。
その時、部屋の中心に魔方陣が光輝き漆黒の騎士が姿を現す。
シグルーン「お帰りなさいませ漆黒の騎士殿。それともカドール伯とお呼びすべきでしょうか?」
漆黒の騎士「好きにせよ」
シグルーン「首尾は?」
漆黒の騎士「軽く脅しはかけてきたが素直に聞きはすまい。軍部支配と牙の掌握で随分自信をつけたと見えるな」
シグルーン「……護衛の計画は万全を期したつもりです。聖天馬騎士団の中でも精鋭を…それでいて思想的にも身上的にも問題の無い者を選りすぐりました」
漆黒の騎士「間違いはないか?」
シグルーン「内部査察は徹底しました。少しでも元老党と接触が疑われた者は私の権限で全て地方に左遷しています」
漆黒の騎士「うむ、ならよい。二日後…カントゥスの刑務所で身柄を引き受けたらワープで極秘裏に市内に移送する。
      サナキ社長にもすでに前党首の意思は伝えてあるな?」
シグルーン「万事滞りなく…3年の雌伏を経てようやくこの時が参りましたと思うと感慨深い物がありますね」
漆黒の騎士「感慨に耽るのは全てが終わって後の事だ。当日の護衛には私も加わる」
シグルーン「まさに千人の味方を得た思いですわ」
漆黒の騎士「だが油断はならん…ルカンとて表立って事を荒げはすまいが…そのための牙だ」

それから二〜三打ち合わせをして漆黒の騎士は再び姿を消す。
それを見送ったシグルーンは一人呟いた。
シグルーン「まもなく…まもなくですサナキ様…誰もが貴女様をうやうやしく仰ぎ見る事でしょう。
       気高く尊い我が主……」
131幼女の旗の下に:2011/01/17(月) 14:58:38 ID:Na3aO5fH
323

サラの魅惑スマイルを5割方まで使いこなしたエフラムはエリックの判断でようやく業務に立てるようになった。
お客の御用聞きや荷物運びなどをして時にはチップも頂ける。
そこそこの収入が得られる事はエフラムにとっても嬉しい。
家計の助けになるし自身の貯金も溜まる。
だが当然ながら苦労もある。エレブグランドホテルは一流所でありお客も上級貴族が多いので礼法には気を使う。
これがなかなか肩が凝る。
それにある時などサラ直伝の接客スマイルが会心の出来栄えで内心「よし!」と思ったのも束の間、
その時のお客様であった15歳は年上の貴族の貴婦人を魅了してしまったのか色目を使われてしまったこともあった。
内心焦りまくりどうにかなだめて逃げ出したものの正直恐怖すら覚えた。
エフラム 「…こいつは…完全に使いこなした場合100%の力で使うのは危険すぎる…サラの奴あれでも抑えているんだろうな…」
ある程度慣れてくると今度はほどよく抑えたスマイルがよいとの結論に至る。
どうやら60%程度が理想のようだ。

従業員の休憩室でそんな事を考えていると内線電話が鳴り響いた。
エフラム 「はい、エフラムです」
ダーレン 『おお党首、調度よかった。貴方に外線で事務所よりお電話です』
エフラム 「オーナー…今の私は平の従業員です。エフラムとお呼び願いたい」
ダーレン 『そ…そうじゃったな。それでは変わる』
ロイド  『おうエフラムか』
エフラム 「職場まで電話してくるとは急な用事か?」
ロイド  『そんなとこだ。つーか携帯くらい持てよ』
エフラム 「どうもああいう物は苦手だ…
      今日びの若い連中がそこかしこでメールだなんだとカチャカチャやってるのを見るとな…好きになれん」
ロイド  『社会人だろうが、いつでも連絡つくようにしとかねぇと』
エフラム 「そうだな…やむをえん今度買うとしよう。それでなんだ?」
ロイド  『ソーニャの件だ。いよいよ動くぞ。
      2日以内に戦闘配置が行われる。恐らくルカンの意を受けての事だが目標は元老党前党首セフェラン』
エフラム 「ほう?」
ロイド  『俺たちはそれを一網打尽にして牙の支配権を奪回するつもりだ。ついては…』
エフラム 「わかってる。セフェラン殿には刑務所で助けられた恩を返さねばな。
      リーフも協力しているんだろう、暗殺奇襲の類には俺は疎い。
      段取りはお前たちに頼む。戦いの前には俺に連絡しろ。すぐ駆けつける」
ロイド  『おう頼む。今日の仕事終わったらさっさと携帯を買いに行け。
      緊急の連絡がつかんと困る』
エフラム 「わかった」

ロイドとの電話を終えるとエフラムは考え込んだ。
ぶっちゃけ若者文化にまるっきし疎い彼は携帯の事なぞ何一つわからん。
別に若者文化でもなく今では老若男女が使っている物だがエフラムの頭の中のイメージでは若者文化に位置付けられていた。

エフラム 「うむむ…正直機種とかよくわからんしなあ…
      誰か詳しそうな奴に頼んで買い物に付き合ってもらうか」

続く

1 ターナに頼む  ターナは今時の女学生だからな。詳しいに違いない。
2 アメリアに頼む いつだかメールとか弄ってるのを見た事がある…まだ中学生なのに携帯を持たせるのは早いと思うのだがな…
3 シャナンに頼む ラクチェやパティとメールしてた事があるな。少女がロリコンに狙われてないか心配で安否を確認していたのだろう。同志の鑑だ。
4 自分で探す   ……いや、俺が使う物だし自力でなんとかしよう。店員がよく解説してくれるに違いない。

132の方に選択お願いします
132助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 15:07:25 ID:SxwbLarB
>>130-131
1のターナでお願いします。この子にも少しはチャンスを与えてあげたいので。
しっかし上級貴族の貴婦人まで落とすスマイルとはエフラム、大した奴だ…アイクはそれ以上だがw
GJ!
133助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 15:08:53 ID:uQFM23ct
>>122-126
本当にひさしぶりです
続きwkdkしながら待ってます

かなりシリアスだけど投下
勝手につけた設定とかあるうえ過去話のつもりなんで注意
134狼と銀の乙女 1:2011/01/17(月) 15:11:14 ID:uQFM23ct
「ただいまー…あれ?お客さん?」
「あ、おかえりマルス。今ニケさんが来てるのよ」
「邪魔しているぞ」
「いえいえおかまいなく。そういやミカヤ姉さんとニケさんってなんで知り合いなんですか?ニケさんと言えばハタリ砂漠の石油女王として知らない人はいませんよ。そんな人と貧乏人の姉さんが………」
「う、それは………」
「待て、ミカヤの弟君よ、そんな設定どこにあった?」
「作者が今回勝手につけました」
「メタ発言自重しろ。ま、それはともかく……ミカヤ、まだあの頃の事を言ってないのか」
「だって、皆に心配かけたくないし………」
「お前の弟妹もいつまでも子供ではない。良い機会だ、話してみたらいいだろう」
「………やっぱり私からは………」
「そこら辺は昔と全く変わらんな。仕方ない、私から話そう」
「なんか、長話になりそうだなぁ………」


あの頃の私は、とにかく全てに苛々していた。
別に家族に問題があったとか、自分の置かれている環境が悪かったというわけではない。家族は優しかったし、イジメなどにもあわず、恵まれていた青春時代だったハズだ。
何故荒れていたのか、その理由は今でも分からない。私はただ理由もなく些細な事で怒り、物や人に当たり、壊し、どんどん孤独になっていった。そして、私はそれでさらに苛々し、より一層荒れていくという悪循環をしていた。
ミカヤに出会ったのは、そんな時だ。

ミカヤと初めて出会ったのは、中学2年の時だ。1年の頃から荒れ始めた私は、当時既に教師も更生を諦める札付きだった。
進級してすぐの始業式、校長の話が暇になった私は、教師の静止を振り切り、昼寝でもしようかと、学校の屋上へと向かった。
珍しく生徒達に開放されている屋上は、私がそこでよく昼寝をするようになってから、誰も寄り付かない場所となってしまった。
ましてや今日は始業式だ。真面目な生徒が多いこの学校で、私のようにサボる奴はあまりいない。屋上には誰もいないだろう。
だが、その予想に反して、その日は屋上に先客がいた。
135狼と銀の乙女 1:2011/01/17(月) 15:12:19 ID:uQFM23ct
「……?」
屋上へ通じるドアを開けた私の前に、一人の女生徒がいた。一瞬驚いた私だったが、別に先客がいてもおかしくは無い。むしろ私以外に始業式をサボる勇気のある奴がいた事が興味を引いた。
「珍しいな。ここに誰かが来てるのを見るのは3ヶ月ぶりだ」
「……………」
声をかけたが、そいつは背を向けたまま何も言おうとせず、長い銀髪を揺らすだけだった。
「おい、聞いているのか」
私が少し苛つきながら足を踏み出したその時だった。
「来ないで!」
謎の先客は切羽詰まった様子で叫ぶと、屋上の手摺を越えて、外へと身を乗り出した。いつ下に落ちてもおかしくない。
「お、おい!ここは5階だぞ!落ちたら………」
「死ねるよね?」
「え?」
「私なんて……いない方がいいんだから………」
そいつは抑揚の無い声で、屋上からグラウンドを見つめながら、そう呟いた。その声を聞いた時、私の中の何かがプチッという小さな音をたてた。
気がつくと私はそいつの側により、背中に手を当てていた。
「よし、じゃあ突き落としてやる」
「え!?」
私が腕に力をこめようとすると、そいつはギョッとした様子でその腕を振り払ってきた。
「な、何するの!」
「いや、お前死にたいんだろ?人間は意外と頑丈だからな、5階ぐらいじゃ生きのびる事もあるから勢いをつけてやろうと」
「無茶苦茶じゃない!」
「じゃあ死にたくないのか?」
「そういうわけじゃ……ないけど………」
「なら話は早い」
私は再びそいつの背中に手を当てた。今度は片手じゃなくて、両手でしっかり突き飛ばそうとする。
「じゃあ三つ数えたら行くぞ、3、2………」
「や、やめてッ!」
カウントを始めた瞬間、そいつは私を突き飛ばすと、手摺を越えて端から戻ってくる。
「情けない……本当に死ぬ気だったのか?」
「あ、あなたが無茶苦茶過ぎるのよ!」
そいつが怒りの声を上げるのを聞いて、私は初めてそいつをゆっくりと見た。銀色の長い髪に、陶器のように透き通った白い肌、綺麗な瞳をしたそいつは、人形のような可愛らしさの中に、神秘的な雰囲気を持っていた。
だが、それと同時にどこか暗いものも背負ってるように見えた。
「本当に死ぬ気なら泣いて喜ぶぐらいして欲しいものだな」
「………ッ!」
そいつは私をキッと睨み付けると、立ち上がって屋上から出ていった。
「変な奴」
少し気になりはしたが、私は昼寝を始める事にした。
136狼と銀の乙女 1:2011/01/17(月) 15:13:47 ID:uQFM23ct
翌日、私は学校に重役出勤をした。少し寝過ごしてしまい、1時間目から授業を受けるのが億劫だったからだ。
教室に私が入ると、クラスメイト達が緊張した様子でこちらを見てきた。
「なんだ?私の顔に何かついているのか?」
ギロリと教室の皆を睨み付けると、全員すぐに目をそらした。歯向かう勇気が無いならさっきみたいな顔をするな、そう思いながら私は近くにいた女子に声をかけた。
「おい、そこの銀髪」
「!?………一体、なんですか」
声をかけた相手が振り返って、その驚きの張り付いた顔が見えた時、私はしまったと心の中で叫んだ。
そいつは昨日屋上から飛び降りようとしていた陰気女子だった。だが、声をかけてしまったのは仕方ない。私は初対面のように振る舞うことにした。
「私の席はどこだ」
「ここです」
そいつはそう言って自分の後ろの席を指差した。
ツイてないな。こんな奴の後ろなんてな。
「それは私も同じです」
「?……今、私は喋ってなかったぞ」
「……………」
銀髪は私を無視してプイとそっぽを向いてしまった。まあいい、こいつが何だろうと無視すればいいだけだ。
そして私が席に座り、机の上に足を投げ出すと同時にチャイムが鳴り、午後の授業の始まりを告げた。

授業は数学だった。別に成績など気にしない私にとっては、教師の言う事を聞き流すだけの退屈な時間だ。
「じゃあアトス君、この問題を解いてみなさい」
「ハイ!先生!」
アトスとかいう学校一モテない老け顔のクラスメイトが、そこそこ美人の教師に興奮しながら立ち上がった。キモい。後で殴ろう。
「……というわけで答えは8です!」
「全然違います」
ざまあみろ。後で蹴飛ばしてやる。
アトスがクラス中から嘲笑を浴びながら座ると、教師は次に当てる奴を探し始めた。そして、一瞬私と目があう。
「じゃ、ニケさ………」
「アァ?」
「ヒッ………」
当てられそうになったので睨み付けると、教師は縮み上がって、別の奴を探し始めた。
「ミ、ミカヤさん」
「!」
私の前の銀髪―名前はミカヤらしい―が当てられると、教室の空気が変わった。
今迄は軽口を叩きながらも、和気藹々としたものだったが、今度は違う。悪意や憎悪、いわゆる負の感情が生み出す空気だ。
なるほどな、少し読めてきた。
137狼と銀の乙女 1:2011/01/17(月) 15:15:46 ID:uQFM23ct
「ハイ………」
蚊の鳴くような声でミカヤは立ち上がると、ボソボソと口の中で答えを喋りだした。が、勿論それは教師には聞こえない。
「ミカヤさん、もう少し大きい声で」
見兼ねた教師が注意をするが、それは逆に引き金となってしまった。
「おいミカヤァ!薄汚ねえてめえの声じゃ聞こえないとさ!」
そら見たことか。こういう連中は些細な事で他人を攻撃し始めるものだ。そして、ミカヤに対する暴言は続く。
「貧乏人だから喉痛めてんのかぁ!?」
「そうやって儚い子みたいなアピールしてんじゃないわよ!」
「どーせあんたなんて薄汚い手でここに来たんでしょうが!」
「生まれが卑しい子は態度も卑しいのよねえ!」
そんな感じで、クラスメイト達はほぼ全員がミカヤを侮辱し始めた。
……訂正しよう。これは予想以上だ。流石にここまでの悪態を教師の目の前でこれほど大多数が言うなど見た事がない。
私は教壇に立っている教師をチラリと見た。が、そいつは皆を止めるどころか、迷ったような表情で見て見ぬ振りをしている。止める気は無いようだ。
「どうなっているんだ………」
その瞬間、私の耳に一人の生徒の声が聞こえてきた。
「×××なんていう奴等は皆死ねばいいんだよ!」
「……×××?」
そうか、つまりこのミカヤとかいう奴は×××だったのか。通りでクラス中が敵になるだけじゃなく、教師まで迷うわけだ。だが、私は、
「おいお前、今なんて言った」
私が口を開いた瞬間、今迄騒がしかったクラスメイト達は一瞬で静まり返った。現金な奴等だ。
「×××がどうしたんだ?×××は卑しい存在で、そうじゃない奴等の方が偉いとでもいうのか?」
「だ、だけどてめえも知ってるだろ!×××は………」
「知っている。だが、それがなんだ?」
「グッ………」
「私はな、×××など心底どうでもいい。むしろお前らのようなそんなしょうもない事に囚われる奴の方が嫌いだ」
「て、てめえ!」
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤に染めたその男子生徒が、殴りかかってきた。その拳を軽く弾くと、私はそいつの頭を掴んで引き落とすと同時に、顎へと強烈な膝を叩き込んだ。
脳を揺らされたそいつは白目を剥きながら、床へと崩れ落ちた。そこそこの脳震盪というところだろう。
「気分が悪い。帰る」
騒然とし始めたクラスメイト達に向かって言い放つと、しつこく引き止めてきた女教師を突き飛ばして、私は廊下に出た。
その時、私の背中から誰かが叫んできた。
「待って!」
後ろを見ると、そこにはミカヤとかいうさっきの銀髪がいた。
「なんだ。気分が悪いと言っただろ、用なら手短にしろ」
「ありがとう」
そいつは私に向かって深々とお辞儀をしてきた。そんな事するんじゃない、苛々してくるだろ。
私はミカヤの側によると、深々と頭を下げたままのミカヤの腹に、鋭いパンチを入れた。
「う、く……カフッ………」
「勘違いするな。私は気に食わない奴を痛めつけただけだ。そういう風に感謝されるなんて、ウザくて迷惑なだけだ」
「あ、あなたは………」
うずくまりながらもこちらを見上げて、何かを言おうとしたミカヤの顔を蹴る。
ミカヤは口から少し血を垂らしながら、廊下で完全に倒れこんでしまった。
「うるさい。二度と私に関わるな」
なおもミカヤはモゾモゾと動きながら、こちらに何かを言おうとしていたが、私は無視して階段を降りていった。

続く
138助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 15:17:28 ID:uQFM23ct
追記ですが、×××は原作のあの設定をどうするかということに悩んで、ぼかした結果こうなりました
中身については各自思い思いの脳内補完でどうぞ
139助けて!名無しさん!:2011/01/17(月) 20:01:52 ID:sf9lPpL+
>>131
エフラムも携帯くらい持てよwまあでもあの家族の人数だと全員が持つと結構金かかるか
持ったら持ったで着信履歴が妹と幼女からので埋まりそうだがw
140助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 02:33:54 ID:xAHR5Viz
兄弟家が携帯をもった場合を想像してみた

ミカヤ

使い方がわからず置物と化す
基本料がもったいないので3日で解約

シグルド

仕事上必要なので普通に持っている

エリンシア

家にいることが多いので不要
家電で間に合わす
基本料がもったいなくなってやっぱ解約

アイク

修行中壊れる
買いなおしてもどうせまた壊れし使わないのでもう買わない
解約

エリウッド

家計が火の車なので解約

ヘクトル

ビラクに電話番号を知られるたびに変更する
やがて嫌になって解約

エフラム

着信履歴が幼女と妹で埋まる
自分から通話は滅多にしないがエイリークが心配になるとよくかける
セリスにもかけてウザがられる

エイリーク

ターナやラーチェルとおしゃべりするのに普通に使う
メールなんかもやったりする
エフラムとのやりとりにも使うがヒーニアスからかかってくるのがウザくなって着信拒否
でもヒーニアスはツンデレと解釈してしまう

リン

フロリーナにかけまくる
日頃は仲良くおしゃべりしてるがヘクトルと会ってる時にもかけまくってウザがられる

マルス

シーダやマリクとの通話に使う
いろんな情報収集やガセをばらまくのに必須のアイテム
141助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 02:34:36 ID:xAHR5Viz
アルム

一ヶ月間誰からもかかってこなくて涙目
セリカは何時も一緒なので電話で話す必要ないし…
だが電話番号を知ったジャンヌからかかってきて歓喜してしまいセリカに焼かれて携帯は燃え尽きる
その後セリカによって強制解約

セリカ

メイとかジェニーとたまにおしゃべりするくらいか
アルムとは一緒にいることが多いので不要

セリス

お友達沢山、携帯もよく使うが一番かける相手はユリウス
定期的にユリウスの携帯がユリア達に破壊されて連絡がつかなくなる

リーフ

ケチなので通話料が惜しくなって解約
その金を溜めてエロ本を買うが四人娘に燃やされる

ロイ

リリーナ達から頻繁にかかってくる
特にセシリア先生から執拗にメールが届くがその危険性に気付かずマメに返信してしまう
セシリア先生大歓喜でロイからの愛情だと思い込む

15人中7人が解約したw
142助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 13:21:19 ID:VfCBJ0uZ
>>134-138
他の誰が何と言おうとも私は続きに期待する。
ミカヤ姉さん…こんな辛い学校生活があったんだな…イジメって本当に酷ぇよな(´;ω;`)
とりあえずイジめた香具師は、漆黒の騎士やマルス辺りに消されてないといいなぁ…(遠い目

>>140-141
アルムとエフラムワロスwwww
セシリアさんマジで自重しろwww
143助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 13:49:25 ID:4LEpPuoK
エフラム「やっぱり携帯は持った方がいいんだろうか?」
サラ「当たり前でしょ、持ってない方が珍しいと思うな」
エフラム「でも俺の家は家族が多いからな、全員が持つと結構な額になるんだ。だから持つのは自重してるんだが」
サラ「ふーん、あ、じゃあ兄様も電波受信できるようになればいいよ。そうすればいつでも私とお話できるし、
   お金かからないし、ちょっと修行すればできるようになるから」
エフラム「……お前の話はいちいち恐ろしい部分があるなあ」
144助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 16:00:30 ID:W9zDbYi0
サラ「それとも、リワープで直接会いに来る方が嬉しい?」
エフラム「それはそれで心臓に悪いんだが……」

しかし電波とか憑依系はユリアサラミカヤとか紫、銀色に偏っているのはなぜなんだぜ
145助けて!名無しさん!:2011/01/18(火) 17:04:06 ID:XDxEGCZA
この小説を読む前に>>41の注意書きを確認してください
苦手な人はスルーお願い
初春…雪が溶け草から朝露の雫が滴り土中から姿を現した虫が喜びを謳歌する。
穏やかで麗らかな時が流れる野原に無粋な轟音が響き渡った。
逞しい軍馬を駆る騎馬武者達が敵陣めがけてまっしぐらに突き進んでいく。
先頭を駆けるのは黒の甲冑に身を包み三鍬形の立派な立物付の兜を被った壮年の武将である。
「かかれ!」
号令をかけるが早いか武将は一番に敵陣に飛び込むと横なぎに太刀を振るった。
敵方の足軽の首が飛ぶ。
その姿に意気上がった武者たちは先を競って敵陣に殺到し太刀を、槍を振るって敵兵を蹴散らしていった。
「いかんっ引けーっ引けーっ!!!」
劣勢を悟った敵将が号令を発し敵兵たちは次々と逃げ崩れる。
追いすがろうとする騎馬武者達に武将は大きな声でこれを戒めた。
「深追いはならん!伏兵がおるやも知れんぞ!」
戦い足りない武者達は渋々といった呈で武将の命に従う。
だが血気盛んな若武者がせめてものうさばらしだろうか、逃げていく敵を大声で嘲笑する。
「デインの腰抜け共、貴様らが侍ならとって返してかかってこい!それとも怖いか怖いのだろう!」
勝利に意気上がるクリミア兵たちは笑い声を上げ、やがて武将の周りに集まると勝鬨を上げた。

デインとクリミアの戦はすでに二十八年に及んでいる。
互いに勝つときもあれば負けるときもあり痛み分けに終わることもあったが、
この年の第一戦はクリミア方の勝利に終わった。

メリオルの城下へと凱旋したクリミアの武将レニングは兄に戦勝の報告をすべく城門を潜る。
ガシャガシャと鎧の金具が擦れる音を響かせながら城の庭を歩いていると庭の片隅に立つ幼子の姿を見かけた。
歩みよって声をかける。
「何をしておるのだエリンシア?」
振りむいた小さな姪はやんわりと春の木漏れ日のような笑みを浮かべた。
「叔父様、椿の花が咲きました」
姪が指し示す先には赤く艶やかな椿が花を咲かせていた。

「ほほう…これは見事だ」
「それで一歌謡おうと思ったのですけれど…中々よい歌が浮かびませんの…
 叔父様ならどうされますか?」
「儂のような武骨者にそれを聞くのかね…そうだな…」
髭を擦ってしばし考え込んだレニングはやがて朗々と声をあげた。
「クリミアに 春来たりなば 赤椿 ………むむ…」
そこまでは滑らかに浮かんだのだが…続きが出てこない。
そこに重なるようにやや芝居がかった歌が重なった。
「後幾年か 我が姫もかな このユリシーズ、勝手ながら下の句を読ませていただきました」
恭しく一礼をして顔を上げたのは家老のユリシーズだ。
エリンシアは不思議そうに小首を傾げてレニングの袖を引いた。
「叔父様?どういう意味ですの?」
「…クリミアに春が来て見事な赤椿が咲いた。その後は雪解けや武者の心情を歌うつもりだったのだが…
 ユリシーズの歌ったところはこうだ、数年後には我が国の姫もあの椿のように美しく咲き誇るだろう。
 お前の事だエリンシア」
クリミアの大名ラモンは長年子宝に恵まれなかった。
この時代の大名の常としてラモンには数人の奥方がいたが誰一人として子を産むことはなく、
ラモンは弟のレニングを跡取りとする事とした。
…だが子のいない寂しさは如何ともしがたかったのだろう。
取り分け跡継ぎを産めず悄然とする正室をみかねたラモンはせめてもの慰めにと養子を取る事とした。
それがエリンシアである。
男子を養子としなかったのは自分の没後その子が大名の座を欲してレニングと揉める事がないよう配慮したためである。

エリンシアは何一つ不自由なくラモンと正室に溺愛されてメリオルの城で伸び伸びと育った。
綺麗な着物に身を包み、闊達に城の中を歩き回り侍女たちも従者たちもエリンシアの面倒をよく見た。
彼女は興味を持った物事によく挑んだ。
台所に忍び込んでは料理の真似事をしてみたり、
家老のユリシーズが短歌を歌っているのを真似て歌を学んだ。
とりわけ家臣達を心配させたのは剣術の真似事まで初めた事だ。
誰もが「姫様!そのような危うい事はおやめくださいませ!」と諌めるのだがエリンシアはこう返した。
「わらわの義祖母様は見事な天馬を駆り、それはそれは勇ましい女武者だったそうではありませんか。
 武家の娘たる者、刀の握り方一つ知らないでなんとします」
なおもやめさせようとする家臣達からエリンシアを唯一庇ったのがレニングだった。
「まぁよいではないか。今日日の武家の娘はそうでなくてはならん。
 我らが戦に出た留守を守るのだからな。だが刀とはとても危険な物だ。
 儂の目の届かぬところで稽古してはならんぞ?」
「ありがとうございます叔父様!」
駄目だ駄目だと否定するばかりではエリンシアは反発してこっそり稽古を積みかねない。
それは危ういと判断したレニングは自分の目の届く範囲である程度好きにさせた方がよいと考えたのだ。
時には稽古もつけてみたが…エリンシアの上達ぶりには目を見張る物があった。
稽古相手となった家臣の子ジョフレが打ち負かされる姿を見て、
「この娘は母上の生まれ変わりかも知れぬな…」
幾度もそう思った。
レニングとラモンの母は勇猛な天馬武者であり幾度もクリミアの窮地を救ってきた。
今は亡き母の面影が浮かぶ。


幼い頃は闊達さお転婆さが目立ったエリンシアも齢十を数える頃には武勇ばかりでなく気品や礼法も身につけるようになった。
ユリシーズからよく学んで学問を身につけ、四季の華を愛で歌を嗜み文武両道をよく体現した。
エリンシアが養子でなくラモンの嫡男であったなら次の頭首としてクリミアを盛りたててくれただろうと思うとレニングは残念であった。
それほどの将才を感じることができた。
とある一日…いつものようにエリンシアやジョフレの稽古を見守っていたレニングの元に家臣の一人が姿を見せた。
「レニング様…グレイル殿はどうあってもクリミアに仕えるおつもりはないようでござる」
「ふむ…惜しいのう…あの剣腕は我がクリミアにとって是非にも欲しいものだが」
それを聞いたエリンシアが見事な木刀の打ち込みでジョフレを倒すとレニングの座す縁側に駆け寄ってきた。
「叔父様!その方はどういう方なのですか?」
「うむ、我がメリオルの城下に暮らす野武士なのだが大変な猛者でな。
 是非召抱えたいと思うのだが承知せぬのだ」
たちまちエリンシアの瞳が好奇心に輝く。だが彼女が何か言う前にレニングがその先を遮った。
「会いに行く事はならんぞ。むやみに城下に繰り出してなにかあったらなんとする。
 兄上も心配なさる」
そう言われては何も言えない。
この頃にはすでに充分な分別も備わっていた。

「あいたたた……」
地べたに大の字になっていたジョフレがようやく身を起こす。
「姫様…本気で打つ事はないではありませぬか…」
頭にこぶが出来ている。相当痛かったのだろう。
「ジョフレ、本気でやらねば稽古になりませぬ。防げなかったそなたが悪いのです」
「そうだぞジョフレ、打たれるのが嫌ならもっと腕を上げよ」
少年は憮然とした。
稽古はしているのだが姫様はおろか姉にも勝てない。
「戦でしたらそなたの頭は真っ二つだったのですよ。さ、頭を見せてみなさい」
ジョフレの瘤の具合を確認するとエリンシアは札を取り出し術を唱えた。
エリンシアには癒しの術の才があったらしく、しばらく前からユリシーズより術を学んでいる。
癒しの光がジョフレを包み頭のこぶが消えていった。
少年の胸を満たすものは悔しさと憧憬と…なんであったろうか。

後にジョフレはこの時代をこう思う。
木漏れ日のような日々であったと……
それから二ヵ月後…
再びクリミアの軍勢はデインとの国境に展開し両軍は対峙した。
率いるは武将レニング。
レニングは太刀を掲げて号令を発しクリミア軍はデイン軍に討ちかかる。
たちまち雄たけびが周囲を満たし剣戟の音、妖術の轟音が大地を振るがす。
陣頭にあってレニングは襲い掛かるデインの武者を次々と切り伏せていた。
「敵将は何処か!姿を見せて儂と戦え!」
五人目の武者の首を跳ねるとレニングは雄たけびをあげてデイン方に呼びかけた。
ざわっ…とした風が戦場に吹き抜ける……
「愚かなりクリミアの将よ、そなた如きが儂と渡り合おうというか?」
日の光が遮られて周囲が影になる…
ふと見上げると頬に血が落ちてきた…
「ぬ…飛龍武者か…」
レニングの頭上に巨大な黒い龍が舞い三十路ほどだろうか髭面の武将が跨って傲然とこちらを見下ろしている。
その男が持つ巨大な太刀にはクリミア兵が三人ほど胸を貫かれてモズのはやにえのごとく息絶えていた。
デインは多く飛龍武者を召抱えており、レニングも幾度も戦ったことがある。
だが…その敵将の飛龍は今まで戦ったどの飛龍よりも大きく力強かった…
「我はクリミアが将レニング!そなたの名を名乗れ!」
「一騎討ちの作法か?くだらぬ事を気にしおる。そなた如きに名乗る名は持ち合わせておらぬわ」
敵将は横なぎに太刀を振るうと突き刺さっていたクリミア兵たちを抜き払った。
兵たちの遺体が吹き飛ばされてレニングの方に飛んでくる。
愛馬を巧みに操ってそれらをかわしたレニングは静かな怒りをたたえた瞳で敵将を睨み付けた。
「愚かなりデインの将!では名を残さずに逝くがよい!」
刃と刃がぶつかり合い火花を散らす。
数合の打ち合いで太刀が軋み始めた。
唇を吊り上げて太刀を振るうデインの将の膂力は並外れて強く、
太刀の切れ味もまた凄まじいものがある。まともに受け続けられるものではない。
「どうしたレニングとやら…それで終いか!」
将の突きを避け損ねてレニングの兜が飛んだ。
かろうじて致命傷は避けえたものの額を割られて血が流れる。
「いつまでも守勢でおると思わぬ事だ…ぬんっ!」

手綱を放すと両手で太刀を握る…両手持ちの膂力は片手の三倍の効力を発揮する。
レニングがもっとも得意とする剣技…太陽の構えを取った。
幾多の飛龍武者を葬り去った奥義にレニングは絶対の自信を持っていた。
裂帛の気合と共に繰り出した打ち込み…だが敵将の駆る飛龍の動きはレニングのそれより早かった。
一瞬早く上昇して身を避けると敵将は巨大な太刀を掲げ…飛龍の突進ごと突き出した。
その一撃は甲冑ごとレニングの胸を刺し貫く。
彼が操る名刀グルグラントの四人目の犠牲者となったのはクリミアの将その人であった。
口の端から血の泡を吐きながらレニングは呻く。
「ほう…まぁだ息があったか?辞世があるなら聞いてやらんでもない」
残り少ない力を振り絞ってレニングは声を絞り出した。
只管無念であったが…将として最後の勤めは果たさねばならぬ。
「…ひ…引き上げいっ!……っ………」
渾身の力を振り絞って自軍に呼びかけ…最後に残された力を使い果たしたレニングはがっくりと首を項垂れさせて絶命した。
デインの将の笑い声が響きわたる。
「お主等の将はこう言っておるぞ?
 仇を討たずに逃げたくば好きにせい」
デインの武者たちが将の声に合わせてクリミア方を嘲笑った。
先の敗戦の溜飲を下げたというところか。
悔しさと無念に歯噛みしたクリミア武者達は槍を掲げ敵将に討ちかかろうとしたが、
副将ユリシーズが常には見せぬ怒声を張り上げる。
「レニング様の最後のご命令に従え!全軍引き上げじゃ!」
「なれど我ら仇を討たずには武士の意地が立ちませぬ!」
「遺命に従わぬでなんの忠義か!」
どうにか兵たちを宥めたユリシーズは全軍を退却させた…
デイン方が追撃しようとしたがデインの将…アシュナードがこれを制した。
「負け犬など捨てておけ。それよりも次の一戦に備えて兵を温存するのだ…」
レニングの死に消沈したラモンは心痛から病に倒れクリミアの家中は世継ぎ問題から大きな騒ぎとなった。
ラモンには子がおらずもはやお家断絶は確定的である。
ラモンの病の床にはエリンシアの姿があった……
「義父上…」
「そちが…もはやそちしか…」
傍らのユリシーズが口を開く。
「殿。クリミアのお家を守るためそれがしの献策をお受けくだされ」
「なんぞ…」
「姫様には殿の”本当”のお子になっていただきまする」
緑色の瞳を見開く少女。咄嗟には意味が掴みかねた。
ラモンが弱弱しく頷いた。
「そうか…よい…そちに任せる…」
「ははっ…」
忠実な家老は頭を垂れた。
ついでエリンシアに向き直る。
「姫様…これより貴女様は養子ではありませぬ。殿の本当のお子なのです。
 貴女は殿のご落胤…それゆえ殿が城に引き取られた…そういう事です」
察しがついたエリンシアは小さく頷く。
「クリミアのお家を守るためならわらわは実の父上母上も忘れましょう。
 ユリシーズ、万事そなたにお任せします」
「ははっ…それと姫様には近く…二年ほどを目処に婿をとっていただきまする。
 その者を殿の婿養子としてクリミアのお家を続けていく…お家の断絶を避けるためでござりまする」

いまだ十歳の身の上ながらエリンシアにかかる重責は極めて重いものがあった。
だが生来の気品か…彼女は人を率いていく力に溢れていた。
まっすぐにユリシーズを見つめ返すその瞳には迷いはなかった。
「心得ておりますユリシーズ。それを叔父様もお望みになるでしょう。
 クリミアの婿としてふさわしき夫を選んでくださいまし」

数日後…紛糾に紛糾した重臣会議の結末は重臣の子で年も近いジョフレをエリンシアの入り婿とする事と定まった…
それから数日…許婚となった二人は庭を歩いていた。
ふとエリンシアが足を止めて瞳を木に向ける。
「姫様?」
「ジョフレ…わらわはもうすぐ姫ではなく奥方となるのですよ。そなたも…」
「今は姫様でいらっしゃられまする。時に何を見ておいでですか?」
近く妻になる少女の視線を追う。
そこには一輪の椿の花が弱弱しく咲いていた。
「クリミアに 春来たりなば 赤椿 ………武骨な叔父様…最後まで歌ってくださいましな…」
「姫様……」

エリンシアの瞳に毀れる涙を見てジョフレは胸が締め付けられる思いだった。
自分がもっと大人で成長していればエリンシアにかける言葉を見出せたのかもしれない。
それができないことがひたすら悔しかった…

木漏れ日のような春が終わる……
二人の眼前ですでに自らの季節が過ぎ去った事を知った椿の花が静かに落ちた。

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 エイリークの章 落陽 〜
151助けて!名無しさん!:2011/01/20(木) 12:04:53 ID:pClsLylr
>>146-150
エリンシア姫…(´;ω;`)ブワッ
エイリーク編はかなり気になるなぁ…
このスレのエイリークの様に完璧超人だけど、やはり胸で悩んでたりするのだろうかw
GJ!



それでは先>>123-125のネタの続きを投下します。

【前回までのあらすじ】
かつて紋章町中を熱狂の渦に巻き込んだ大会が、今ここに復活した!
まず対戦するのはどうやらアルムと、ゼフィールの二人である。
影の薄さを汚名返上(?)しようと意気込むアルムに対し、ゼフィールは何か策を持っている模様…
果たしてこの戦い、勝利の女神はどちらに微笑むのだろうかッ!?
アルム  「ウオオオ行くぞォォォ!!?………って、あれ?」

                   _
           /''''~ヽ.   /  ヾ
           /,___, r`i、 {'ー-' /.|
     /~' - ._  ヽ,__,,/  'i >tー' |
     }   ,i  \.  |    'i  |   |
    /ー' /、  丶'ノ     ~    |
    `- '  >,             'i
  / ̄~''-ー'               |
  .{   i        __,, -        '!、
  ヽJ_ノ`-,    /           `'''' -ー,
      )                    ,   .}
       !、              _,,.. -!、  .{
       /ヽ、   ー--― ..,,,....-=ニ',    >ー'
      /             /'
            i
            l!  
            |!l   |i
           l|i| | li|
        ノ"′∧∧∧∧、ヽ、
        ((と(゚Д゚三゚Д゚)つ))
         \ヽミ 三 彡 ソ
           )ミ 、_ 彡 ノ
          (ミ∪三∪彡
           \ヾ丿ノ
            ヽ ノ
            )ノ
            ((

ゴォォォォォォ シ ュ ー ト ッ!!!

ゼフィール「これがワシの真の姿だ!(ギュルルルルルルルルルル!!」
観客一同 (署長がベイ○レードの様に撃ち出されてキタ━━━━Σ(;゚Д゚)━━━━!!!?)
ドロシー 「なな、何という事でしょう!
      ゼフィール選手がマ○ターハンドの手を借りて
      回転するべーゴマの如く地上に降り立ちました〜ッ!!
      まさに生きる大竜巻となったゼフィール選手に対し、
      アルム選手はどう対抗するのでしょうか!?」
イリオス 『何だよ、ただコマの様に撃ち出されただけか。
      …せめてバイクと合体してきてから出直しな』
ドロシー (何の事を言ってるのだろうこの人は…?)
アルム  「…くっ!」
ゼフィール「絶望するが良い」
アルム  「誰が絶望なんてするか!…はぁ!つ『溜めB、(超射程の)鋼の弓』」
ゼフィール「(カッキーン!)甘いな!」
アルム  「そ、そんな…」
ゼフィール「ふゥゥゥん!!」アルム「ご…ぐぅはァ!?(合計ダメージ0→28→47%)」
セリカ  「アルムッ!!」
ゼフィール「これでフィニッシュだ、ぬぅぅぅぅん!!」
アルム  「うわああああああああぁぁぁ……(バシュゥーーーンッ!!!残り3機→2機)」
ドロシー 「さ、早速アルム選手が一機失ってしまいました!
      アルム選手、ここからどうやって逆転するのでしょう……!」


観客一同 「( ゚∀゚)o彡°ゼフィール!ゼフィール!!(ゼフィールの攻撃&防御がアップ!」

ゼフィール「少年、これが絶望だ……ターンエンド」
アルム  「(ただ今復帰)何ていう事だ…まさか1ダメージも与えられずに場外とは・・・
      でも、あれではジャンプは出来ないし、逃げに走って時間を稼ぐしかないか」
ゼフィール「(ギュルルルルルルルルルル!!)…………」
     (観客の応援によって攻撃力と防御力が増しているとはいえ、
      この回転を保てるのも数分が限界…短期決戦で、貴様を葬ってくれる!)

エリンシア「ア、アルムちゃん…勝てますわよね…?(ハラハラ」
アイク  「安心しろ。あいつなら、勝てる」
エリンシア「アイク…」
アイク  「アルムを信じてやれ」

セーラ  「おおっとォ…アルムはあきらめてはいないわ!
      ゼフィールの攻撃を紙一重で回避しつつも、
      弓で攻撃を加えて微量にスピードを落とさせてるわよ!」
アルム  「おっと(ジャンプで回避」
ゼフィール(ぬぅ・・・コレの弱点を理解してるな。そう、この大回転の間は小回りが聞かぬのだ…
      仕方ない、回転力を大幅に落とすが…)
     「くぅん!」
アルム  「な…ぐガアアアアァァァ!!?(合計ダメージ0→14→26→40→55→64%」
男性A  「な、何が起こった…!」
女性A  「どうやらゼフィール署長、身体を大幅に傾かせて自分の剣が地面に当たるようにし、
      その時に発生した衝撃で地面を跳ね、真上の対戦相手を攻撃したのよ」
男性A  「ゼフィール署長…やるな!」
アルム  (ぐぅ…流石は腐ってもFE封印の剣の表ラスボスだな…でも!)
     「回転力が大幅ダウンした今なら、剣だって…届くッ!つ『A、ファルシオン切り』」
ゼフィール「!ッ……(合計0→13%)」
ミカヤ  (初めて攻撃が…通ったわ!)
アルム  「はっ、はっ、えいやァ!つ『A連打』」
ゼフィール「ぐクぅ…やるな(合計ダメージ13→45%+回転がストップ)
      だが甘い!つ『少溜めB、エッケザックス』」
アルム  「ぐああ!?」

ドロシー 「この試合、ゼフィール選手が一方的かと思われましたが、
      アルム選手の反撃がどうやら始まった様です…!しかし彼は既に一機失っている状態…
      どのようにして、ゼフィール選手から一機を奪うつもりでしょうか!?」
イリオス 『……よくよく考えたらゼフィールのあの登場方法ってインチキじゃね?』
セーラ  「こまけぇこたあ(ry」

アルム  「くぅ…」
ゼフィール「ワシの回転を止めるとは…かなり、やる」
アルム  「仮にも警察署長が、人のセリフを泥棒するのかはどうかと思いますよ(汗
      ……!…あっ、アシストボールだ!これさえ使えばゼフィールを…
      …アシストボール・サモン!」
セーラ  「おーっ、アシストボールが出てきた様ね。アシストボールは使った選手に
      縁(ゆかり)有るキャラが出てきて、攻撃をしてくれるのよ!」
イリオス 『つまりはポケモンボーr(ry』
ドロシー 「さて、アルム選手には誰が現れてくれるのでしょうか!」
???  「……ふふっ、私に決まってるじゃない」
アルム  「セリカッ!」
セリカ  「待たせてごめんね、アルム」
アルム  「ううん、いいよセリカ…」
ゼフィール「ぬぅぅん!!(グルンッ、グルンッ、グルンッ!」
アルム  「セリカ、頼んだよ」
セリカ  「ええっ……ライナロックッ!!!」
ゼフィール「!!?ぐおおおオオおぉォぉ……(バシュゥーーーンッ!!!残り3機→2機)」

セーラ  「セリカさんの強大なる炎魔法が、ゼフィール選手を退けたーーー!!」
ドロシー 「これでお互いに1機ずつ消耗…ここからが勝負所ですね!」

ゼフィール「ぬぅ………!…ならばワシもアシストボールを使わせてもらうぞ。
      …アシストボール・サモン!」
アルム  (何!ここでマードックかブルーニャ、どちらを呼ばれても厄介だ…腹をくくるか)
?????「ゼフィール様、私めが呼ばれたからにはもう安心です!
      何故なら私は強い、私は賢い、私は美しい、私は正s」
アルム  「つ『鋼の弓』」
ドスッ! ヒュウウウゥゥゥゥ・・・
?????「グワアアアアァァァ……(バシュゥーーーンッ!!!)」
観客一同 「今の奴全然役に立ってNEEEEEEEEEEEE!!」
セネリオ 「酷い有様です」
ゼフィール「(;^ω^)………」
アルム  「……ゼフィールさん」
ゼフィール「何だ少年?」
アルム  「続き、やろうか」
ゼフィール「…ああっ」
ヘクトル 「今ん所互角か…やるじゃねえかアルム!」
セリス  「でもアルムにはある程度のダメージが乗ってるよ」
マルス  「そんなの、いくら回復できるさ…(orz」
リン   「でもお互い、最後の切り札は使ってないわね」
エリウッド「うっ、考えただけで胃が…」
ミカヤ  「別に自分が使うとか使われる訳じゃないんだから、胃痛起こさないの!」


ザシュザシュザシュ・・・ エイッ!ヌゥン! カウンターッ!グォッ・・・コゾオオオガァァ!ハァ!! ウワアアアアァァ・・・ッ・・・!!

エリンシア「アルムちゃん!」
ミカヤ  「やはりゼフィール署長は強いわね…一撃の重さはアルム以上だわ」

観客80%「( ゚∀゚)o彡°署長!署長!!(ゼフィールの攻撃&防御がアップ!」
観客20%「( ゚∀゚)o彡°アトム!アトム!!(アルムの攻撃&速さ、影の薄さがアップ!」

アルム  「ぐぅ…純粋な斬りあいじゃ不利か…(合計ダメージ99%: 残り2機」
ゼフィール「流石は兄弟家の一員だな(合計ダメージ75%: 残り2機」
アルム  「…はぁ…はぁ…」
ゼフィール「悪いがこれもベルン署、強いては紋章町のより良き発展の為だ…ぬぅん!」
アルム  「グアアアアァァァ………(☆ピキーン!)」

ドロシー 「おおっとー!アルム選手、遂に残り1機となってしまいました〜!
      ここで逆転できなければ彼に勝利の未来はありません。
      い、一体どうするのでしょうか!?」

アルム  (ぐぅ…な、何か大きいダメージを与えられる武器があれば…)
ゼフィール「ほぅ、まだ向かってくるか」
アルム  (でもそんな武器が都合よく……んっ)
『ゼフィールキラー(元:銀の剣): 威力22、命中150 必殺50% 「ゼフィール」と名の付く者に特効』
アルム  (アッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!?…装備すれば…勝てる!)
ゼフィール「Σ(;゚Д゚)!?」
     (ぬお!何だそのピンポイントの武器は!?……まさか…(怒))
アルム  「えええェい!『A、練成銀の剣切り』」
ゼフィール「グオオオオオオッッッ……(☆ピキーン!)」

観客一同 「アトムの必殺の一撃キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ドロシー 「ここでアルム選手が再び並びましたー!
      どうやらアイテムの剣により、救われた模様です!」
イリオス 『今のぶっ飛ばし方はまるでホームランバッt(ry』
セーラ  「……あんな強い武器用意したっけ?
      精々少し練成された鋼武器とか、そんな物しか用意してないはずなのにさぁ…?」

デズモンド「ハハハハハッ、その小僧が持ってる剣はワシが練成とチートを駆使して作った物…!
      父であるワシよりも、大成されてたまるものかァ!」
ヘレーネ (ああっ…ゼフィール…)
ゼフィール(父上…いや、デズモンドめ……隠居した今でもワシの邪魔をするのか!)
アルム  「!?」(理由は分からない…でも、今署長は…かなりキレてる!)
ゼフィール「デズモンドがもたらしたかつてのベルン署の腐敗…ワシはその惨状を改善し、
      今の誇り高き組織へと再建したのだ。その邪魔はさせぬ!(グルグルグルグルグル・・・!」
アルム  「…ゼフィール署長が何の為に戦ってるのかは分からないよ。
      でも僕だって、ここでは引けないんだ…行くぞ!」


ミカヤ  (…最後まで見ていたいけど、そろそろ準備しなくちゃ(席を離れる))
ヘクトル 「アルム、しっかりしろよ!」
リン   「アルム頑張れ〜!」


ゼフィール「ぬぅん!」
アルム  「…はぁ!『L、ガード』」
ゼフィール「これならどうだッ!『横A連打、連続回転切り』」
アルム  「ぐが、ああっ…!(合計ダメージ33→44→55%:残り一機)
      …えええェい!『A、練成銀の剣切り』」
ゼフィール「ぐおおお!!(合計ダメージ0→53%:残り一機」
アルム  (凄い武器だなぁ…でも今の一撃で、折れてしまった(´・ω・`)
      ……後は僕自身の手で勝つんだ!)


男性A  「おいおい、署長に対して互角に戦うなんて…アトムすげーな!」
女性A  「どっちが勝つか見物ねぇ」
男性B  「俺…フリーターやめてベルン署に入隊するわ」
女性B  「私はシスター故、紋章町の治安を守る警官を回復して手助け出来る…
      私もぜひベルン署の一員となりたいですね」


アルム  「…はぁ…はぁ…」(もうここは…)
ゼフィール「ぬぅ…」(一気に…)
二人   「「最後の切り札で決めるしかない!!」」
ドロシー 「どうやら両選手共に、一撃必殺を狙えるスマッシュボールの出現を待っている様です
      どちらが入手しても必殺技が見れるとあって、これは期待大と言えるでしょう!」
二人   「「………来た!」」
ドロシー 「遂に来ました!空中を漂う、あの怪しい輝きを纏った球こそがスマッシュボールです」
ゼフィール(ワシの手よ、)
アルム  (…あの球に届けエエェェ!!)

・・・パリンッ!

アルム  「ヨッシャア!」
ゼフィール「ぬぅ…!」
セリカ  「……うふふっ、勝負有ったわね」
アルム  「行くぞ!(ゴゴゴゴゴッ
      ……はぁ!つ『盾を敵に投げる』」
ゼフィール「ぬっ、そんな盾…ワシの攻撃で砕いt(!!?
      ……な、何だ…か、身体が動かん…!?」
アルム  「これで僕の勝ちだ!」

ドロシー 「こ、これは…!」
セーラ  「原作でドーマにトドメを指す時に使う、あの必殺技じゃないの!」
イリオス 『あ、ありのまま…この最後の切り札を 分かりやすく説明するぜ!
      「この最後の切り札はまず相手めがけて盾を投げつけ、その後に大ジャンプをする。
       普通なら簡単にジャンプ切りを避けられてしまうんだろうが、
       実は投げた盾には近くの相手の動きを封じる力があり、それで動きを止めた後、
       無防備な相手を重いジャンプ切りで一刀両断する!」
      な、何を言ってるかの分からねーと思うが、俺も何を見てるのか分からなかった。
      盾を壊すだとかLガードするだとか そんなチャチなモンじゃあ 断じて防げねぇ
      もっと恐ろしい「邪神ドーマを倒した技」の片鱗を感じたぜ…』
ドロシー 「ポル○レフさんありがとうございます」
イリオス 『いや、俺ポ○ナレフじゃないんだが』

ゼフィール(受身も取れん…ワシは負けるのか)
アルム  「ハアアアアアアァァァ!!!!?(ズッバン!!」
ゼフィール「ぬぐおおおおおおォォォ……!!(バシュゥーーーンッ!!!」


ドロシー 「…この白熱の攻防戦を制したのは…影薄き勇者、アトム選手です!」
観客一同 「ウ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ( ゚∀゚ )! ! ! ! ?」
アルム  「…はぁ…はぁ…僕、勝ったんだ…」
セリカ  「アルムッ!(抱きつく」
アルム  「セリカ…君のお陰だ、ありがとう」
シグルド 「アルム、良くやったぞ(…セリカと抱き合う事は大目に見てやろう)」
セリカ  「アルム、私に勝利を祝ってキスして!」
アルム  「えええぇ!?…う、うん…いいよセリカ///」
シグルド 「…と、油断させといて…馬鹿め、死ね!つ『A、ティルフィング』」アルム「おっと(回避」
リーフ  「やっぱり斬られ役は僕かコノヒトデナシー!」
ヘクトル 「…あれ?ミカヤ姉貴は何処だ?」
エフラム 「女性が何も言わずに消えるというのは、トイレに決まってるだろjk
      そんなんだから貴様はモテないんだ」
ヘクトル 「そうか、お前がモテない理由が分かった」
エフラム 「あっ(#^∀^)」
エリンシア(……ミカヤお姉さま…遂にあの人と…)
ドロシー 「えっとー、フィールドに残ってる皆様は観客席にお戻り下さい。
      次の試合がもうすぐ始まりますので」
兄弟家一同「は〜い」
観客一同 「( ゚∀゚)o彡°アトム!アトム!!」
アトム  「…えっ、アトム……?
      観客に名前間違えられてるじゃん○| ̄|_
      何だこの『試合に勝って、勝負に負けた』気分…orz」


ゼフィール「ぐぅ…」
ブルーニャ「ゼフィール様、大丈夫ですか?」
ゼフィール「あぁ……だがワシは敗北した。これではワシの望む結果は得られはしない」
マードック「ふっ、必ずしもそうではない様ですよ…ゼフィール様」
ゼフィール「?」
男性A  「あ、あのぅ…」
女性B  「私たちを…ベルン署の一員とさせて貰えませんか」
男性B  「僕らはただの一般人で、特別な訓練とか受けた事はありませんが、
      やる気は人一倍あるつもりです!」
女性A  「ゼフィール署長の戦いを見て感動しました…どうか、私たちの入隊、お願い致します!」
マードック「……訓練は厳しいぞ。
      それでも私たちと同じ道を歩む覚悟があるのだな?」
志願者一同「は、はい!」
ゼフィール(……どうやらワシは『試合に負けて、勝負に勝った』ようなのだな…)


ドロシー 「それではスペシャルマッチ、二回戦に移りたいと思います。
      ステージは新・紋章の謎13章から、氷竜神殿手前の氷原となっています」

3!、
漆黒の騎士(………本当にさ、どうしてこうなったのだ!(´;ω;`))
2!、
ミカヤ  「騎士様…私、行きます!」
1!、

ドロシー 「ス タ ー ト で す !!!!」


〜2章 ‐漆黒の騎士VSミカヤ‐ に続く〜
159助けて!名無しさん!:2011/01/20(木) 13:20:23 ID:XoOt1zXX
>>146-150
続編乙です!
エリンシアはやはり原作同様に初っ端からキツイ運命だな
でもエリンシアなら……エリンシアならきっとなんとかしてくれる!
アシュナードは個人的にBASARAの織田信長に近いイメージがある
あとジョフレェ……
GJでした!

>>152-158
ゼフィール反則すぎるだろw
というか以前から思っていたがなぜ目が回らないwww
アルム……じゃなかった、アトム頑張れ、超頑張れ
後デズモンド自重しろ
GJ!次回の漆黒に期待!
160リーフ少年のエロ様万歳:2011/01/20(木) 21:03:44 ID:Aflj0FvU
〜 リーフの部屋 〜

ミランダ「またアンタはこんなモン隠し持って!」
リーフ「あっやめて!燃やさないで!」
ナンナ「許せません…土下座して靴を舐めても許せません…」
リーフ「健全な青少年がエロ本読むことのどこがいけないのさーっ!」
ミランダ「ほれファイアー」
リーフ「アッー!?僕のお宝が!?」
ナンナ「まったく…どうしてこんなくだらないものを」
リーフ「くだらない…だと…(#^ω^)」
ミランダ「な…なによ…くだらないでしょうが…」
リーフ「君たちは人の宝を燃やしておいてあまつさえそれをくだらないと言うのかい?
    温厚な僕にも限度というものがあるよ…」
ナンナ「リーフ様?」
リーフ「正座!!!」
ミランダ「はわっ!?」
ナンナ(迫力におされてつい正座しちゃった…ティニーとサラがいれば逆にやりこめるとこなのに…)

※ 余談だがティニーは同人のイベント、サラはエフラム弄りで不在だったりする

リーフ「いいかい君達…思春期の少年がエロい事に興味があるのは至極自然な事なんだよ?
    それを理解しない君たちに今日は僕からエロの素晴らしさをレクチャーするよ…」
ミランダ「で…でもさ…」
リーフ「そこっ五月蝿いっ!黙って聞くっ!!!」
ミランダ「はひゃいっ!?」
ナンナ(うわぁ…リーフ様のこめかみに青筋浮いてる…まぁここは黙って聞いてみましょ)
リーフ「そもそもね。中学生くらいの男子になれば心も体も成長してきてエロに興味が出てくるのは自然。
    むしろ大人への成長の一環として必要な事なのさ。エロに興味が無いなんて不健全な事なんだよ。
    うちのアイク兄さんをみなよ。学生時代に修行にしか興味を持たなかった結果、
    女性にまったく興味を示さなくなってしまったじゃないか」
ミランダ「いや…あの人は一般人の枠組みに入らないというか…そもそもエロ本読む事が不健全…」
リーフ「それは女の子の発想だねっ!男友達ってのは時に猥談や下ネタでコミュニケーションを取ったりもするんだよ。
    まぁ女の子からみればそれが不潔に感じるんだろうけど…そこは男女の感性の違いなんだよ。
    男が立ち入れない女の領分があるように、女が立ち入れない男の領分もあるんだ。
    それにまったく興味ない方が不健全だって教えたばかりじゃないかっエロに興味が無いアイク兄さんみたいな大人ばっかりになったら人類は子孫が絶えて滅びるよ」
ナンナ(語りはいったわね…人間好きな物を語りだすと長いから…ミランダもいちいち反応せず適当に聞き流せばいいのに…)
ミランダ「でもでもっ!エロ本買っていいのは18歳以上なのよっ!アンタ未成年でしょうがっ!」
リーフ「18歳過ぎるまでエロにまったく触れない青少年のほうがよほど少ないよ。
    飲酒喫煙に比べりゃ可愛いものじゃないか。男子中学生が勇気を振り絞って初めてのエロ本を買おうとしているのを見かけるとね。
    僕は心が温かくなるよ。頑張れっレジはあとちょっとだっ勇気を出せっていつも胸の中で応援してる。
    そういう経験をしてみんな大人になっていくんだよ…
    褒められた事じゃないかもだけど、親教師の言う事ばかり遵守だけのつまらない人間でいいのかい?」
ミランダ「あ…あのねぇ…えーと…えーと…」
ナンナ(あーあ、すっかり圧されちゃって…真面目に取り合う事ないのに…)
リーフ「さらに言えばエロは世の中の役に立ってるんだよ?」
ミランダ「なんでよっ!?なにがどーなればそうなるのよっ!!!」
リーフ「人はエロDVDが見たいからDVDプレーヤーを買う。人はエロサイトが見たいがためにパソコンを買う。
    経済効果もあるってわけさ。さらにいえばパソコンを弄った事のないおじさんがエロサイト見たいがために
    必死になってパソコンやケータイの捜査を覚えるんだ…エロはエネルギーなんだ。あくなき向上心の源泉なんだよ…」
ミランダ「そっ…そんな向上心不純だわっ!動機が欲望まみれじゃない!」
リーフ「そうだよ、そのどこが悪いのさ?動機が欲望?いいじゃないか。
    お金が沢山欲しい、だから頑張って働く。人より出世したい。そのために自己研鑽して業績を上げる。
    欲望は向上心なんだ。それを否定して純な動機のみを求めるのは不自然だよ。欲望は…特にエロは僕たちを高める原動力にすらなる…
    もはやエロと呼び捨てにすることすら恐れ多いっボクは今日からエロをエロ様と呼ぶよっ!!!」
161リーフ少年のエロ様万歳:2011/01/20(木) 21:04:27 ID:Aflj0FvU
ミランダ「あ〜〜う〜〜」
ナンナ(こういう時屁理屈をごねるのは相変わらずというか…)
リーフ「君たちはそんな僕にとって大切な宝物であるエロ本様を毎回毎回燃やしたんだよっ!
    それもエロ様への無理解からっ!!!
    いくら僕でもしまいにゃキレるよっ!!!!!」
ミランダ「ご……ごめん……」
ナンナ(サラが居れば十倍言い返して言いくるめ返したんだろうなぁ…)
リーフ「本当に詫びる気持ちがあるのかい?」
ミランダ「う…うん…」
リーフ「じゃあ弁償してね。燃えたエロ本様…これと同じ物を買ってきて」
ミランダ「ちょっと!?アンタ女の子にエロ本買わすつもりかいっ!?」
リーフ「君にもいい勉強になると思うよ?
    少年達がどんなプレッシャーに耐えてエロ本様を買っているのかわかればこんな酷い事はできないはずだよ」
ミランダ「な…ナンナからもなんか言ってやって…あれ…いない?」
リーフ「習い事があるとかってリワープしたよ」
ミランダ「ににに逃げやがったっあんちきしょおっ!?」
リーフ「さ、買うんだっ僕に弁償するんだっ!尊いエロ本様を手に入れるための試練を知るんだっ!!!」
ミランダ「わわわわかったからあんまりがぶりよらないでよっ!?/////」

〜 本屋 〜

リーフ「じゃあ僕は少し離れたとこから見てるからね。ファイト!」
ミランダ「う…うん…」
    (どうしてこうなった……)

リーフ(頑張るんだミランダ…エロ本コーナーの側をうろつくのは君にはハードルが高いだろうけど…
    これがエロ本様を手に入れるための試練の第一歩なんだ…)
ミランダ(う…うわぁ…このスレで詳しく言えない内容っぽい本が沢山…私が燃やしたのはアレね…
     おねいさん…ゴニョゴニョ…ね…//////)
リーフ(君の心理が手に取るようにわかる…周囲の目が気になるんだろう…だけど時間をかければますます気になるばかりだ。
    サッと取ってチャッチャとレジに向かえば周りは思ってるほど気にしないものなんだっ…頑張れっ勇気を出して踏み出すんだ!)
ミランダ(う…うー…なんか…他の人らの視線がこっちに向いてるような…気…気のせいよね…あぅあぅ…)
リーフ(行くんだミランダッ!君は出来る娘だっGO!)
ミランダ(え、ええいままよっ!!!)

サッ!

リーフ(よしっ!あとはそのままレジへ…)
ミランダ(行くのみっ!さっさとすまし…)

チラッ!

リーフ(それでレジは…あれはっマリータっ!?)
マリータ「暇なバイトやわぁ…ふわぁ…」
リーフ(僕なら気にせず買うけど…同級生相手にエロ本買うのは初心者にはハードルが高いかな…)
ミランダ(ちょ…ちょっとぉ!…む…無理よぉ…こんなモン買ったなんて知られたくないよぉ…)
リーフ(ミランダ…やっぱり冷や汗をかいて硬直してる…しょうがない…)
   「ミランダ…君はよく頑張ったよ…後は僕に任せるといいよ。さ、本を渡して。
    そこの物陰で見てなよ。ベテランの買い方をさ…」キリッ
ミランダ「リ…リーフ…」
   (や…やだ…なんか凛々しい…この馬鹿こんな顔もするんだ…/////)
162リーフ少年のエロ様万歳:2011/01/20(木) 21:05:26 ID:Aflj0FvU
スタスタ…

ミランダ(ま…まったく迷わずレジにまっすぐに…)
マリータ「ほい毎度ど〜も…って葉っぱの兄やんやあらへんか?」
リーフ「やあバイトかい?」
マリータ「そや、時給はさしてでぇへんけど楽な仕事やねん。ほんで何買うてくねん?」
リーフ「おねいさん教師放課後のイケナイ授業さっ!」
ミランダ(堂々と胸を張って…こ…これでエロ本を買ってる場面じゃなきゃかっこいいのに…)
マリータ「葉っぱやんもこりへんなぁ…またナンナ達に燃やされるんちゃう?」
リーフ「エロ様は何度でも蘇るさっ!!!」
マリータ「まぁええけどな。540Gや」
リーフ「それじゃ札で」
マリータ「はいな。460Gのお返しやで。毎度おおきに〜」
リーフ「うん、バイト頑張ってねーじゃーねー」

〜 店の外 〜

リーフ「…ってな感じさ。こそこそしたり照れが入ったりあまつさえ帽子やサングラスで誤魔化すなんて下の下。
    堂々と買ったほうが恥ずかしくもないし周囲も逆に変な目でみたりしないもんだよ」
ミランダ「……うー…思い出したらすっごい恥ずかしくなってきた…//////」
リーフ「大丈夫大丈夫、最初はみんなそうだからさ。少しずつ場数を踏んで慣れていくんだよ。
    わからない事があったらなんでも僕に聞いて」
   (魅惑の葉っぱスマイル)
ミランダ(こ…こーゆーくだらない事で自信満々にいい笑顔を…それに照れ入る自分もやだ…/////)
リーフ「エロ様の道も最初の第一歩だよ。僕と一緒に歩んでいこう…」
ミランダ「あぅあぅあ……//////」
    (どうしよう…ツッコまなきゃなんないのに言葉がでない…///)

こうしてリーフのエロ本様はちょっとだけ燃やされなくなったらしい…
が、四人そろうとカリスマ支援で強化された四人娘に結局燃やされてしまうのでした。

終わり
163助けて!名無しさん!:2011/01/21(金) 17:43:11 ID:BJby6Mye
>>160-162
おいっ、このミランダがエロ本買おうとしてる所を映像化しt(チュドーン!!
てかリーフ何やらせてんだよwwwD・V・D!(AA略)よりはマシなんだろうけどさw
GJ!
164助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 12:28:40 ID:YsICF9bH
リリーナ「…………どうして…orz」
ビラク「…………こうなった…orz」

リリーナ ビラク A ヘクトル C ゴンザレス C
ビラク リリーナ A ヘクトル C ロシェ C

リリーナ「毎度毎度殺したり殺されたりして支援を組みなおして…」
ビラク「気がついたらこの有様なんだZE…」
ヘクトル「ま、いいじゃねぇかいいじゃねぇか!ほんじゃな。あんまり喧嘩すんじゃねぇぞ♪」
(おっしゃ!今回はC止まりだ!)

ヘクトル フロリーナ C ファリナ C リリーナ C ビラク C オズイン C

リリーナ「ああ…なんかすっごい徒労感…もう喧嘩する気力も無い…」
ビラク「女と支援がAになるなんて生まれて初めてなんだZE…まだ鳥肌が立ってるZE…」
リリーナ「るっさいわねぇ…この高貴な私とAになれたんだから土下座して感謝なさい。
      それにしても…」
ビラク「なんなんだZE?」
リリーナ「よくよく見ると…あなたけっこういゴツいわよね…ねね、ちょっと服脱いでKINNIKU見せてよ」
ビラク「な…何を言ってるんだZE!?ちょ…その手をワキワキさせるのをやめるのZE!!!」
リリーナ「いいじゃん、支援Aになったもんはしょうがないし…この際だから新しいマッチョでも見繕おうかと…」
ビラク「おまいはマッチョなら誰でもいいのKA!!!俺はガチホモだがへっきゅん一筋なんだZE!!!」
リリーナ「チッチッチ、それは凡人の生き方よ。高貴な者は婿さん沢山持っていいの。
      昔からハーレムとか大奥とかあるでしょ」
ビラク「不純だZE!?」
リリーナ「当然みんなには平等に愛を注ぐってば、さ、いいからまずはその腹筋を見せて…ハァハァハァ…」
ビラク「恐怖…この俺が恐怖している!?いやあああああああ!!!」
リリーナ「逃がすか!」

物陰のヘクトル「なにやってんだアイツら…まーいーけどよ…ビラクの野郎もちったぁ追われる側の恐怖を知れってんだ…」


…なんか突発的に浮かんだ
お目汚しスマソ
165助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 13:25:09 ID:MKnr8gJh
>>164
リリーナ…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
166助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 13:25:58 ID:MKnr8gJh
>>164
リリーナ…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
167助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 13:33:46 ID:MKnr8gJh
二重投稿すまぬ…
168助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 20:56:58 ID:KSMhppD8
>>160->>162
おい葉っぱww
女の子になんてことさせてんだww
笑わせてもらいました
>>164
リリーナとビラクがA支援になったおかげでヘクトルも少しは安心ができるねww
後リリーナは自重しろww
ヘクトルがフロリーナとの支援がC止まりなのはリンが原因ですね。
そしてフロリーナにリンがややウザがられるんですね、分かります。
ロイがお部屋に引きこもって泣いているんですね、分かります・・・
169助けて!名無しさん!:2011/01/22(土) 21:17:17 ID:KbZ8pZF4
肉に関して雑食すぐる……。
つかFE登場の男性群なら、魔法系以外ほとんど腹筋割れてそう。
170助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 00:45:26 ID:A/+TLEmJ
>>160-162
お茶噴いたW
リーフ…ここまで開き直れるのはある意味尊敬する!

>>164
嗚呼リリーナ様…どこまでもフリーダムな…
しかしビラクがこれほど圧されたのって初めてかも…

>>130-131の続き投下します

171幼女の旗の下に:2011/01/23(日) 00:46:08 ID:A/+TLEmJ
324

1 ターナに頼む  ターナは今時の女学生だからな。詳しいに違いない。

善は急げである。エフラムは早速手帳を取り出すと電話番号の欄をチェックした。
携帯を持ってないエフラムは滅多に電話などしない男であったが、
外に居る時でどうしても連絡が必要な場合は公衆電話を使う事がある。
そのため幼女家族友人知人の電話番号は手帳に控えてあった。
エフラム 「○×△-○○×-△△×○…と」
掛け間違いのないよう一番一番確かめながら休憩室の電話を外線に繋いだ。

その時ターナは鉄血幼女守護同盟の事務所でポスター作りに勤しんでいた。
卒業式の後には選挙が控えているのだ。準備しなければならない。
エフラムは研修、黒い牙組みはソーニャ派への対策、カナスは大学の新入生受け入れの準備、
その他社会人の党員たちもそれぞれの仕事があり、党の仕事に割ける時間は限られる。
それに対してターナはすでに大学も決まり、高校も全課程を修了して卒業を待つのみ。
早い話がヒマなのであり党の事務やら雑務を一手に引き受けるハメになっていた。

ターナ  「はー……一人で事務所で仕事してると…休日出勤してるOLみたい…」
つい愚痴が出てしまう。誰も聞く者もいないが…
PCの中に取り込んだスーツ姿のエフラムの写真を見ているとまた溜息が出た。
とても凛々しく引き締まったよい顔をしている。
これなら浮動票のうち、若い女性や有閑主婦票が期待できる…かと思いきや選挙ポスターなので名前と党名を入れないといけないのだ。
ターナ  「今更だけど党名に幼女って入ってるのってどうなのかしらね…本当に今更だけど」
それにしても…PCの中のエフラムは本当によい顔をしている。
瞳には誰よりも強い信念が宿り幼女を守りぬくため国政に打って出るという強い決心が伺えた。
ターナ  「……ま…何かに一所懸命で…目標を持ってる男の人は格好いいっていうけど…」
本当に格好いい。見てると胸が高鳴る。
そして…以前ならそのエフラムの信念が幼女のためという事に突っ込みを入れずにいられなかったろうが、
最近エフラムの言う事に共感してしまう事が増えてしまった。それがますますターナを悩ませ、頭の中をグチャグチャにさせるのだ。
ターナ  「はぁ…もう…エフラムはどこまで私を悩ませるの…エフラムのせいなんだからね。
      私をこんな事に巻き込んで…気がついたら政党にいて…逮捕とかされて…いつの間にかサラと一緒に私を感化して…そして…」
…言葉を続けようとした瞬間…携帯が鳴り響いた。
ターナ  「…あれ…知らない番号だ。誰だろ?」
訝しがりながらもボタンを押す。
ターナ  「はい、もしもし?」
エフラム 『ターナか? エフラムだ』
ターナ  「はい? え、え、えええええぇぇぇぇぇ!?」
エフラム 『どうした? なんでそんなに驚く?』
ターナ  「いや…だってほら!エフラムに携帯の電話番号教えてから一度もかけてきた事なかったじゃない!?」
エフラム 『…俺は大事な話は直接目を見て話すからな。大事じゃない話ならわざわざ電話で話すほどのことでもない。
      急な用でやむをえん時でもなければ電話など使わん』
ターナ  「いやほら…その…ちょっと声を聞きたいなーとか…おしゃべりしたいなーとか…」
エフラム 『何を言ってるんだお前は?』
ターナ  「…いや…うん…エフラムはそーよね…それで何かあったの?」
ちょっとだけしょんぼりする。
この男はどこか古風で物堅いのだ。
エフラム 『頼みたい事があってな。俺が仕事終わってから時間取れるか?』
ターナ  「大丈夫だけど…何?」
エフラム 『今度携帯を買おうと思ってな。だが俺にはそういうものはよくわからんのだ。すまんが買い物に付き合ってくれ』
ターナ  「マジ…? 私があれだけ携帯勧めても必要無いの一点張りだったじゃない。どういう心境の変化?
その……誰かとメールしてみたくなったとか…」
エフラム 『仕事上持った方がいいと思ったのだ』
ターナ  「あ…なるほど…うん、そういう事ね…はぁ…」
エフラム 『どうかしたのか?』
ターナ  「別にっ!なんでもないわっ!べーっだ!」
エフラム 『…? まあいい。それで付き合ってもらってかまわんか?』
ターナ  「えーいーわよっ!どーせ彼氏もいないヒマな女子高生ですからっ!」
エフラム 『なんだ彼氏がほしいのか?俺の同級生から誰か紹介するか?』
ターナ  「……も…いい…はぁ……それじゃエフラムの仕事が終わったら駅で落ち合いましょ…」
172幼女の旗の下に:2011/01/23(日) 00:46:51 ID:A/+TLEmJ
325

こうして二人は駅で落ち合った。
なんのかんの言ってもこうして二人で出歩くのは数年ぶりである。
ターナは電話の後、かっ飛んで家に帰ると気合を入れておめかしした。
結果は一言も無かったが…まぁ予想の範囲内なのがまた溜息を誘う。
エフラムはと言うと仕事帰りのまままっすぐ来たのだろう。
スーツ姿のままだ。
ターナ  「ふわー……改めてみると本当に社会人って感じよね」
エフラム 「そうか? まだ着慣れないんだがな…まあいい。携帯はどこで売ってるんだ?」
ターナ  「うん、ここからすぐだから」
二人は連れ立って歩いていく。
腕など組んでみようかなー…などとさり気に手を伸ばしてみるが…
エフラム 「どうかしたか?」
ターナ  「べっ別に!」
…まぁこんな感じである。

そうしてやってきたのは…
漆黒の騎士「このカタログを見られよ」
エフラム 「…本当になんでもやってるんだな…」
漆黒印の携帯ショップであった…
二人は肩を並べてカタログを眺める。
ターナ  「店主はこんなだけど料金は安いしアフターサービスもいいのよ」
エフラム 「…いろいろ種類があるようだが…どれがいいのかよくわからん」
ターナ  「ベグニオンの新タイプなんてどう?TVも見られるし液晶も大きいし」
エフラム 「TVは家で見る。電話が出来ればそれでいい」
ターナ  「そ…それじゃバーハラがいいかしら。ほら、ボタンも大きいから慣れない人でもメール打ちやすいよ」
エフラム 「メールなどせん。む? いらん機能を取っ払った方が料金が安くなるそうじゃないか?
      よくわからんITだのそんな機能はいらん。どうせ使わん」
ターナ  「で…でもでもっ時間ある時とか私とメールとかできるしさっ!」
エフラム 「だから用があるなら電話で充分だろう」
漆黒の騎士「お客人、機能にこだわらずに安い物がお望みなら中古も扱っている。
      数年前のモデルになるが格安でお売りしよう」
エフラム 「よし、それにしてくれ。電話だけできればかまわん」
ターナ  「…………」

こうしてエフラムは携帯を購入した。
数年前の旧式モデル、電話だけで構わんという高齢者の方が使っていそうなタイプである。
ターナ  「…時々思うんだけど…エフラムって本当に現代の若者?」
エフラム 「まだ10代である以上若者だと思うが?」
ターナ  「はぁ……もういい…でっでもさ!ほら!」
エフラム 「む?」
ターナ  「きょ…今日さ、時間割いて付き合ったんだから…その…お茶くらい奢ってほしいなー…なんて」
エフラム 「そうだな、よし。茶と言わず晩飯を奢ってやろう」

喜んではしゃぐターナの傍らでエフラムは家に電話をかける。
エリンシアに夕食は外で済ますと伝えねばならない。
だが慣れない携帯弄りに悪戦苦闘するはめになり、結局ターナに操作してもらう羽目になった。
その際何気にエフラムの携帯に自分の番号を登録した辺りはターナもしたたかなトコがあるのかもしれない。
相手はそれ以上の強敵だったが……
173幼女の旗の下に:2011/01/23(日) 00:47:32 ID:A/+TLEmJ
326

そうしてやってきた店は…
漆黒の騎士「禁煙席か喫煙席か選ばれよ」
エフラム 「禁煙席を頼む」
ターナ  (さっき携帯ショップにいたのにどうしてここにいるのかしら…漆黒さん…)

漆黒経営「漆黒中華4000年」という店である。
二人は差し向かいで八宝菜や焼き餃子を楽しんだ。
夕食の席の話題は様々である。
まもなく学校を卒業する事、エフラムの仕事の話、党と選挙の話、ヒーニアスの話はターナが強引に終わらせた。
…そして…ターナは胸のうちにたゆたっていた物を静かに切り出した。
いい機会だとも思った。

ターナ  「ね…エフラムは将来をどう考えているの?」
エフラム 「前も言ったが議員になる。いずれは首相になって幼女を守る」
ターナ  「うん…それはわかってるわ。でも議員だって本職は持ってるわけで…このままホテルマンになるの?」
エフラム 「食っていかねばならんからな。稼ぎは必要だ」
ターナ  「ずっと?」
エフラム 「む?」
意味が掴みかねたエフラムはターナを見つめ返した。

ターナ  「私ね…大学で保育士の資格を取ろうかなって思ってるの」
エフラム 「おお、さすがは俺の同志だ!」
素直にエフラムは感嘆した。
幼女を守る職業をターナが志した事が嬉しいし尊敬もできると思う。
ターナ  「エフラムは…考えてみたことない?」
エフラム 「………」

いつか見た夢…随分以前の記憶だが仲間と保育園を建てた夢を見た事があった気がする。
自分の将来を漠然と考えていた時期にも幾度か考えた。
政界に入って以来、なりふり構わずに走ってきたが……
174幼女の旗の下に:2011/01/23(日) 00:49:07 ID:A/+TLEmJ
327

ターナ  「私も色々考えたよ。今だから言っちゃうけど私エフラムの事、本気でロリコンなんじゃないかって思ったこともある」
エフラム 「俺はロリコンでは…」
ターナ  「うんわかってる…愛しくて大事なんだよね。私も…ちょっとわかっちゃったから…」
エフラム 「ターナ…」
ターナ  「だからね…子供達の事、守ってあげられる仕事にって…ね」
     (鼻血噴く自分が信用できない気もするけど…サラ以外にはなんともないからだいじょーぶよね…うん)
エフラム 「そうか…」
ターナ  「政界から引けってわけじゃないわ。なんだかんだ言っても支持してくれる人たちもいるもんね。
      それにカナスさんも言ってたけど皆、本職を持ちながらやってるって言うし。
      でも考えておいて。私はエフラムと一緒に保育園をやりたいって思う」
エフラム 「…そうか…わかった。考えてみよう」
ターナ  「うん…ありがと」
しばらく二人の間に沈黙が流れる。
本心を言えばそれ以上の想う所を切り出したかったのかも知れないが…
今のエフラムは選挙や人生の岐路、あらゆる重荷を負っている状態といってもいい。
これ以上悩ませたくはなかった。
幾分か硬くなった空気を緩めようとターナが口を開きかけた瞬間…先にエフラムが口を開いた。
エフラム 「話は変わるが、選挙の準備は進んでるか? お前ばかりに負担をかけてすまないな」
ターナ  「もーいーわよ今更。ポスターとか運動員の手配はすすめてるわ」
エフラム 「そうか。前回の選挙は逮捕されてしまって出られなかったからな。今度は二人とも当選しような!」
ターナ  「…………」
額に汗が流れる。そうだ。よく考えたら選挙に出るのはエフラムだけではないんだ。
オグマ、シャナン、ロイド、ライナス、ジャファル、カナス、ディーク、ダーレン……そういった濃い連中のポスターが並ぶ中に、
うら若い乙女であるターナのポスターも貼られるのだ…
しかも幼女の名を冠する政党の名前入りで……

これをルネスの同級生や下級生が見たらどう思うだろう…

ターナ  「あ……あの……エフラム? やっぱ…私も…選挙…出るの?」
エフラム 「もちろんだ。議員と学業と二足の草鞋は大変だが、俺たちもやる事だ。
      一緒にがんばろうな!」
ターナ  「あ…あははは…そう…よね…そうだよね…私…もう開き直った方がいいのかな…」

店内にターナの乾いた笑みが響いた……

続く

1 開き直る   もーいーよっ!私サラに魅了されてるもん!文句ある!?
2 酒を注文する そこの黒鎧!ビールもってこーい!
3 何も考えない …考えたら負けよ…多分

175の方に選択お願いします
175助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 01:28:13 ID:j8OHzFON
1 開き直る

毒食らわばサラまで
176助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 03:51:12 ID:kzq6qS+h
>>171-175

ターナェ……生`
女性が幼女党としてポスター貼られるってそれなんて羞恥プレイ?
あとしっこく4000年フイタwww
GJ!

>>175
それはサラ様が毒だと言っているのか?
その通りd(ry

おや、こんな時間なのに誰だろう
177助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 16:28:16 ID:Xemfvx5t
サラ「毒食らわばサラまで……毒を食らって耐えれば私を食べれるとか?ほら兄様チャレンジ」
エフラム「お前はたまには毒のないことを言ってくれ」
178助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 17:14:04 ID:/V57thqQ
>>177
サラ「まあ兄様がどうしても食べたいってお願いするなら…考えてあげてもいいけど?」
エフラム「…そっちだと命の代わりに色々なものを失う気がするが」

てかトラキアの毒だと自然回復しないからクリア不可能じゃねーかw
179助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 17:22:00 ID:ryMzTsUA
毒を食らっても誰かに担いでもらえばHP減らないぞ
180助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 18:13:01 ID:xTqNJTyp
>>179
なるほど。ターナの出番だな

エフラムとサラの二人をセットでいただける訳だ
181助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 18:32:36 ID:Xemfvx5t
サラ「それも誰も損しない案で面白いけど、やっぱり一人で道具無しでやるのがわかりやすいよね」
エフラム「……死ねって言っているように聞こえるんだが」
サラ「私が兄様に死んで欲しいなんて思うわけないじゃない、死ぬ寸前になったら助けてあげるから。優しいでしょ?」
エフラム「……死ぬ寸前まで助けないのを優しいとは言わないと思うぞ」
182助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 18:41:37 ID:ryMzTsUA
トラ7式レベル上げ&杖レベル上げかサラ様w

毒を食らった相手を解毒せず隣でライブを唱え続けるんですねわかります
道具屋と闘技場があれば完璧だな
183助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 20:43:20 ID:eL2gKwBp
規制解除されていたらどれかを書くわ…

@リーサラ(最近エフサラに圧倒されがちだし…)
Aイリオル(うむ、最近書いてないからたまには…ね)
Bマルス様の一日(いや、閃いただけ)
184助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 22:08:40 ID:LxRnzFjE
すでに解除されてるようだが規制時は代理投下スレを使う手もあるよ?
時々代理投下スレには目を通してる
185助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 22:25:49 ID:eL2gKwBp
>>184
いや、あそこの三分の一(は大袈裟…w)は自分だったり…w
よく、巻き添え規制くらうプロバイダなもんで…w
たまたま解除記念ってことで選んでほしいかな〜ってことですねw
186助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 22:29:41 ID:LxRnzFjE
それはまた難儀な…選んでということであれば俺は2を選ぶ
だって好きなんだもん
187助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 23:15:53 ID:CnXguOfu
個人的には@かなぁ・・・
リーフとサラのやりとりをあまり見てない気がするな
188助けて!名無しさん!:2011/01/23(日) 23:43:33 ID:Xemfvx5t
>>182
エフラム「『毒状態になって待機するだけの簡単なお仕事です』……なんだこれは?」
サラ「何って、バイトの紹介。杖の修行の手伝いね。手軽に出来る割には結構時給いいのよ」
エフラム「こんなの初めて知ったぞ」
サラ「楽に修行できる上に相手の毒に耐える苦悶の表情を見れるという理由で、その筋の男女にも人気あるとかないとか」
エフラム「なんだその筋って……で、これを俺にやれと?」
サラ「最近あんまり杖使ってなかったし……それに、兄様ならいいリアクションしてくれそうだし」
エフラム「お前……堂々と俺で遊ぼうとするのはやめろ」
189助けて!名無しさん!:2011/01/24(月) 01:18:25 ID:VHEl+pD4
どんな仕事だよw他にも闘技場で負け続ける仕事とかもあるのか?w
190助けて!名無しさん!:2011/01/24(月) 10:18:59 ID:q0gIhZ7H
>>189
アーダン「呼んだか?」
191助けて!名無しさん!:2011/01/24(月) 14:50:54 ID:l0tB9UF+
>>134の続きです
192狼と銀の乙女 2:2011/01/24(月) 14:51:54 ID:l0tB9UF+
「いやー、ニケさん昔はかなりやんちゃだったんですね」
「まあな……正直忘れたい」
「それを言うなら私もよ!あんな根暗ちゃんだったなんて他の兄弟に知られたら、お姉ちゃんは……お姉ちゃんは………」
「何が知られたらマズいんだよ、姉貴」
「ヘ、ヘクトル!?」
「おう、帰ったぜ。ところでなんの話なんだ?」
「実はカクカクシカジカ………」
「マルスはんな面白そうな話を聞いてたのかよ。俺にも聞かせてくれ」
「ああ、構わんぞ」
「いやーーーーーーーー!」

次の日、私は珍しく早起きだった。ある奴が起こしに来たからだ。
「……起きて………」
「zzz………」
「起きて下さい………」
「ムニャ……後5時間………」
「長いわね……仕方ない、起こすためだから、起こすためだからね?別に昨日の仕返しとかそういうのじゃないからね?……せーの、セイニー!」
瞼の裏に凄まじい閃光が走ったかと思うと、私の体に激痛が走った。痛みで眠気が吹き飛んで、ベッドから飛び起きる。
「あ、起きた」
「寝てるところに魔法を叩き込まれたら誰でも目覚めるわぁ!」
怒鳴りながらそんな事をしてきた常識知らずの姿を探す。
ベッドの側にいたのは昨日殴った銀髪だった。
「てめえ、随分手の込んだ嫌がらせだな」
「別に。ニケさんいつも遅刻してるから間に合わせてあげようと思って」
「チイッ……家の場所は名簿で分かるだろうけど、どうやって入ってきたんだ?」
「アンロックの杖で鍵をこう………」
「帰れ犯罪者」
ミカヤのテンプルに向けてハイキックを繰り出すが、顔を傾けてかわされる。流石に当たらないか。
「一緒に学校行こう?」
「断る」
不法侵入者の頼みなんて誰が受けるか。大体私はお前が嫌いなんだ。
「そんな事思わないで、お願い……一緒に………」
うつむきながら小さな声で呟くミカヤは、何かに怯えているようだ。やめろ、苛々するだろ。
私は座り込んでいるミカヤの襟を掴むと、持ち上げた。小柄で軽いその体は、簡単に宙に浮く。
「ウザいぞ。私はなんて言われようとお前みたいなのとはつるまない」
「か……ハ……なん……で……私が×××だか……ら?」
何が×××だ。本当にウザい。
「帰れ」
冷たく言い放つと、ミカヤを地面へ叩き付けるように投げ捨てる。
「私がお前を嫌いなのは×××だからじゃない、ウザいからだ」
ミカヤは暫く倒れたまま呻いていたが、ヨロヨロと立ち上がると、私の部屋から出て行った。
「………また、来るね」
そんな、ウザい言葉を残して。
私はドアが閉まると、そこから出て行った奴に聞こえないような小さな声で呟いた。
「二度と来るな」
朝から不愉快だ。今日は学校をサボる事にしよう。
193狼と銀の乙女 2:2011/01/24(月) 14:53:00 ID:l0tB9UF+
だが、ミカヤは次の日も、次の日も、そのまた次の日も家まで来た。
その度に少し痛めつけてから追い返していたが、そいつは毎日生傷を増やしながらも、私を誘うのをやめなかった。
ミカヤが私を誘い始めてから五日目、私はとうとう根負けして、一緒に学校へ行ってやる事にした。
「今回だけだぞ」
「うん!」
やたらと嬉しそうなミカヤの様子が気に食わない。が、今回は我慢だ。いつまでも纏わりつかれるよりは一回我慢してここで終わりにするのがマシだ。

その日一日中、ミカヤは私にくっついて周った。かなりウザかったが、多分こいつなりに、この一回しかないチャンスで私としっかりとした友達になろうと考えたわけだ。
もちろん私にそんな気はかけらも無い。お互い噛み合わないまま、放課後になってしまった。

「ニケさんニケさん」
帰り道、銀髪がニコニコしながら話し掛けてくる。
「……なんだ」
「趣味って何?」
「……さぁな」
「私は占いよ。ねえ、何か占ってほしい?」
趣味が占いってどうなんだ。
「占ってほしい事なんてないな」
「えー……女の子がそんなだなんて私は信じられないけど」
「世の中が全てお前の価値観通りなわけないだろ」
「まあそうだけどさ……でもでも、少しは気になっているんじゃない?」
………ウザい。が、この女、空気を読む気はないらしい。
「ここはやっぱり相性占いよね!ほら、タロット!これで占えば………」
「いや、今占ってほしい事を思い付いた」
私がそう言うとミカヤの表情がパアッと今迄以上に輝く。フン、そんな顔が出来るのも今のうちだ。
「私のクラスに苛められてる奴がいるんだが、そいつが何故苛められるのか占ってくれないか?」
「ッ……!」
ミカヤの表情から輝きが失せ、代わりに暗く黒い色がさし始めた。
「ん?どうした?なんでも占ってくれるんだろ?」
「そんなの……占いじゃ………」
喉の奥から捻り出すような声で、ミカヤが反論してくる。だが、歯切れは悪い。
「じゃあ占いじゃなくていいや。お前の見解を言ってくれないか?まさか気付いていないわけ無いよな」
「それ……は……わた……じゃなかった、あの子が×××だか………」
口の中でモゾモゾと喋るミカヤ。かろうじて聞こえるが、所々は聞き取れない。ま、こんな感じなのは大体分かってたが。
194狼と銀の乙女 2:2011/01/24(月) 14:54:17 ID:l0tB9UF+
「……なるほどね。お前の見解はよく分かった。じゃ、そいつはどうすればいいと思う?」
「そんなの……そんなの………」
ミカヤは暫くうつむいたまま、小さく震えていたが、突然顔を上げると凄まじい剣幕で怒鳴り始めた。
「そんなの、分かるわけないでしょ!私だってなりたくて×××に生まれたわけじゃないのよ!でもどうしようも無いのよ!私が×××なのはどうしようも無いんだから!」
目に涙を溜め、怒りと悲しみをごちゃまぜにしながら肩を震わせる、そんなミカヤの姿は、短い付き合いの中でも、真に迫ったものだった。
「なんともならないのよ!あなたなんかに分かるの!?周りに味方はいない、守ってくれるハズの教師も傍観してる!こんな孤独、あなたに分かる!?」
「いや、分からない」
「だったら!」
「けどな、一つだけ言える事がある」
「何よ」
「お前はやる前に勝手に諦めるんだよ!」
「何言ってるの!×××は………」
未だ×××にこだわるミカヤを私は思い切り殴り飛ばした。
「ゲ……エホッ………」
「お前は今迄戦ったのか?なんとかしようとしたのか?してないだろ!×××なのを言い訳にして逃げてるだけだ!」
「うるさい………」
「私は×××じゃないけどな、どうしようも無い壁にぶつかった事はあった。だけどな、私は諦めなかった!目の前に何か立ち塞がるならたたきつぶして乗り越えてきたんだ!」
「うっさい!」
起き上がったミカヤは叫びながら光魔法を放ってきた。不意をつかれた私はモロに食らってしまう。
「皆あなたみたいに強いわけじゃないのよ!立ち向かえない弱い人もあるの!そんな気持ちも分からないの!」
「分かってたまるかッ!」
地面を蹴ってミカヤに飛び掛かると、強烈なドロップキックをお見舞いする。
「そんなんじゃ何も変わらない!自分が強い弱いを言う前に、まず立ち上がろうとしてみろッ!この意気地無し!」
「黙れッ!」
そこから先はよく覚えていない。ただお互いに殴り、蹴り、魔法をぶつけ、どれほど傷ついても、どれほど痛くても、意地を張り合って戦い続けていた。覚えているのはそれだけだ。
195狼と銀の乙女 2:2011/01/24(月) 14:55:37 ID:l0tB9UF+
そして、どれだけの時間が立っていただろうか。気がつくと私達は二人共地面に倒れこんでいた。
「う……ぐ………」
「……………」
脳で動けと命じるが、傷つき疲れ果てた体は、ピクリとも動かない。ミカヤの方も同じらしく、動く様子は無い。
「……おい、生きてるか」
一応心配になった私は声をかけた。
「……なんとか」
「そりゃ良かった。続きやるぞ」
「無理言わないで。私もあなたも動ける体じゃないでしょ」
「違いない」
お互いに倒れたまま無言になった。春風が少し冷たく気持ちいい。
気がつくと、ミカヤが私の側に転がってきていた。
「お前、意外と根性あるな。途中でねを上げると思ってたぞ」
「自分でも意外よ」
「なぁ」
「何?」
「私はお前みたいな自分で動こうとしない奴が嫌いだ」
「さっき聞いた」
「でもな、自分で動いて切り開こうとする奴はそう嫌いじゃない」
「……………」
「もしお前が自分であいつらに立ち向かうっていうなら……私はお前の味方に、いや、友達になってやる」
「……ニケさん?」
ミカヤは驚きながら嬉しそうにするという器用な顔になっていた。なんだそれ。
「二回は言わないぞ」
「……………とう」
ミカヤが小さく呟いた。私と逆の方を向いていたのもあり、何を言ったのかは全く聞こえない。
「もう一回言ってくれ」
「……ありがとう」
「そうか」
我ながら素っ気無い返事だとは思ったが、こんな返事でもなんだか気恥ずかしい。
私は恥ずかしさを誤魔化すように言った。
「自己紹介」
「へ?」
「自己紹介まだだ」
「……そうだね。私はミカヤ、あなたは?」
「ニケだ。よろしくな」
「うん、よろしく」
ミカヤが差し出してきた手をそっと握り、握手をする。ミカヤの手は小さくて少しひんやりしたが、心地良いものだった。

続く
196助けて!名無しさん!:2011/01/24(月) 16:27:16 ID:m7FpkdHw
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>>146-150の続きに当たります
常に何かが満たされない。
傍らにあるべき何かが無い。
記憶にも残らぬような幼い日に失ってはならない物を失ったような気がする。
それは夢か幻か――――――判っている。本当は夢と判っている。
だが………胸の内に微かに浮かぶ寂寥の思いはなんであろうか………

少女は布団から身を起こすと頬を塗らす涙を拭った。
すでに夢の記憶は朧げに霞みつつある。
慌ただしく布団を出ると部屋の片隅の小物入れから筆と墨を取り出す。
今この時の記憶を書き留めて置かないと何かを永遠に失うような気がして――

少女は短冊に筆を走らせた。
一語一語を言の葉に乗せて―――

「朝露に 朧と浮かび 面差しの いと懐かしき 秋の一日」

少女――エイリークが齢五を迎えたある日の事であった………


シエネの都は千年王城。
かつて神代の時代に皇祖神アスタルテがこの地を紋章の国の中心と定めて以来、
歴代の帝が朝廷よりこの国を治めてきた。
だがそれももはや過去の事である。
ここ百年ほどは朝廷の権威も実力も失墜する事甚だしく諸大名は各地で動乱を繰り返し、
栄華を誇った都は幾度も戦火に焼かれてすっかり荒れ果ててしまった。

平安の古には隆盛を誇った貴族達も今ではかつての栄華が嘘のような質素な暮らしに甘んじている。
今は公家の時代ではなく武士の時代であった……


公家の一つ、ルネス家も例外ではない。
かつて壮麗を誇った邸宅も土地の半分は生活に困って売ってしまい、
家僕の人数も最盛期の三分の一ほどまで減っていた。


「それでは行って参るぞ」
ルネス家当主ファードは朝廷に置いては正三位の官位を持ち大納言を務める重臣の一人。
その服装は相応の物であるが…娘のエイリークは知っていた。
服の裏地は繕いだらけであると……烏帽子もどこかくたびれている。
「いってらっしゃいませ父上」
子供心に父の後ろ姿がどこか切なく思えた。
ファードが乗る牛車を操る御者も家僕の長ゼト自ら勤めている。
本来ならゼトのやるような仕事ではないのだが人を雇う余裕もないのだ――
都の通りを牛車が進んでいく。
御者席のゼトは油断無く周囲に視線を向けている。
腰の刃を確かめなおす。彼はまだ若く二十歳にもなっていなかったが剣術には自信があった。
かつて平穏であった都は荒れ果て盗賊が跳梁するような有様になってしまった。
一週間前にはロストン家の式部卿マンセル殿が出仕途上に襲われて牛車の牛を奪われる羽目になった。
それ以前には中納言ヌミダ殿の屋敷に盗賊共が押し入り家人皆殺しの上で金品を略奪している。
ヌミダ殿の葬式はいまだ記憶に新しい。

本心を言えばもっと護衛を雇いたいのだが……すでに凋落した朝廷や公家達には無理な相談である。
ゼトは小さく溜息をつくと牛の手綱を操った。
両脇に流れ行く景色…ほとんどの建物が修理もされずにうち捨てられており、
何件もの廃屋が寂しげな姿を晒している。
どこか濁った瞳をこちらに向けてくる浮浪児達を睨み付けると牛を急がせた。
隙を見せたら懐から何を抜いてくるかわかったものではない。
「まことに嘆かわしいことだな…」
だが……憂う事ばかりでもない。
今日は御所で祝賀の日だ。
紋章の国を統べる天子様がご生誕されたのだ。
憂いばかりのこの現世でそれは大きな吉事とゼトには思えた。

先帝ミサハが崩御されて以来十年近く帝の座は空位であった。
初代オルティナ帝の故事にならい、この国では男子が帝位に付くことは認められていない。
皇家では待ちに待った女児の誕生であっただけに喜びもひとしおである。
サナキと名付けられたその娘は公家達にとっては希望であった。
帝はアスタルテの血を引く現人神と信じられており祭祀に置いても重要な位置を占める。
その帝が不在であったがために多くの宮中祭祀がこの十年執り行えなかった。
それゆえに八百万の神々の力が大きく衰えて今日の事態を招いたと考える者は少なくない。
だがそれも今日までの事のはずだ。

「これで国運も立ち直ろうぞ。エイリーク様が成人される頃にはルネスもかつての栄華を取り戻すであろうな。
 どこかよい嫁ぎ先も見出せよう」
忠実なゼトの望みはルネス家の繁栄と小さな姫君の幸福であった。
当主が留守となったルネス家の邸宅ではゼトが思い浮かべる小さな姫君が庭で蹴鞠に勤しんでいた。
相手を務めるのはロストン家の姫君ラーチェルだ。
年も近く屋敷も近い二人はとても仲がよかった。
「それっいきますよラーチェル!」
「優雅に…華麗に…返球いたしますわっ!」
二人の間を鞠が行き交う。
蹴鞠が一段落ついてしばしの休憩をとることにした二人は縁側に腰を下ろして他愛ない話を楽しんだ。
その時…ふと今朝方見た夢を思い出したエイリークはラーチェルに話を聞いてもらおうと思い立った。
「ラーチェル…わたくし…不思議な夢を見たんです…」
「まぁどんな夢ですの?」
他に返事の返しようもない。青い髪の毛先を摘んで弄りながら憂い顔をする親友をラーチェルは見つめた。
「……よくは覚えていないのですが…知らない男の子が私の名を呼んでいた気がするんです…私と同じ年頃の子だったと思います」
「恋煩い…ではありませんわよねぇ…知らない方相手では…う〜ん…これはあれですわよ。
 きっとその子はエイリークに片思いをしているのですわ」
「あの…ですから心当たりの無い方…だったと思うのですが…」
「だから片思いなんですわよ。きっとその方はどこかでエイリークを見かけて一目惚れしたのですわ。
 そして恋思うあまりお百度参りでもしてエイリークとの恋愛成就を願って…その願いが強いあまり生霊になって夢に出たのやも…」
……なんだかそう言われると薄気味悪い気もするが……
それにしてもこの友人はいまだ五歳なのに随分とませた事を言う。
「これはいけませんわね…邪恋は祟りに変わると聞きますもの。さっそく神社でお札を貰いに参りましょう!
 それを使えば妙な生霊なんて寄せ付けませんわ!」
その上この親友は思い込みが強い。すでに夢に出た少年は悪霊か妖怪の類にされてしまったようだ。
「けれどもうすぐ日が沈みますよラーチェル。従者が迎えに来るのではありませんか?」
ルネス家を尋ねる折、ラーチェルは家僕のドズラが操る牛車に乗ってきた。
今ドズラは別室で休んでいるが間もなくラーチェルを連れ帰るだろう。
「……よし、今のうちに牛車を奪って神社に行きますわよ!」
「ら、ラーチェル!?」
「ドズラは日が暮れたら神社に行くなんて絶対承知しませんもの。
 でも今日のうちにお札を手に入れないとエイリークが悪霊に取り殺されるかも知れませんわ!」
なんとか宥めようとするエイリークを強引に押し切ったラーチェルは玄関に止めてあったロストン家の牛車にエイリークを押し込んだ。
牛車を見ていたルネス家の門番が訝しく思って声をかける。
「はて…お帰りですか姫様?ドズラ殿はいかがされました?」
「これも友のため!天地神明正義のためですわ!」
門番の声に一顧だに返さずラーチェルは牛を柱に括ってあった縄を解くと御者台に飛び乗り、
牛の尻を鞭で打った。
たちまちけたたましい声を上げて牛が走り出す。
「お、お待ちを!?姫様、姫様ぁぁ!?」
待てといわれてももう止めようもない。
手綱を握ったラーチェルは駆け出した後の事など何一つ考えてなかった。
猛然と市中を走る牛車に道行く人は慌てて道を開ける。
実に危険極まりない。
「おい…あの牛舎の家紋はロストン家の紋じゃのう…」
「御者台に身なりのよい童女が乗っておったぞ? あれがロストンの姫様か…とんだうつけじゃわい」
そのような町の者の囁きなど聞く余裕も無い。
ラーチェルは必死になって手綱を引っ張っていた。
「そっちじゃありませんわ!北、北ですわよ!
 どうしてそっちに走るんですのこのおバカ!」
牛車内から悲鳴が響く。
釣り縄に必死にしがみついているエイリークではあるがあまりの振動に目が回りそうだ。
「ラ、ラーチェル!止めて!止めてください!」
「止め方などわかりませんわ!」
牛が草臥れてようやく歩みを止めるまで半刻を要した。
いつの間にか牛車は都の郊外まで達しており、家もまばらになり人影も無く
道は草深く陽は沈みかかり周囲には闇が満ちつつある。
ここまで牛車が引っくり返ったり何かにぶつからずに済んだのは幸運としか言いようがない。
歩みを止めた牛をラーチェルは喧々囂々と叱り付けている。
「北に行けと言ったのにどこを走っているのですか!おかげで迷子になってしまったではありませんの!」
牛車を降りたエイリークは酔ってしまったのか青い顔をして道の傍らに蹲っている。
「ラ…ラーチェル…牛さんを叱っても仕方ありませんよ…少し休んだら引き返しましょう…」
正直心細くて泣きそうになる。
だがラーチェルに文句を言わなかったのはこの友が自分を心配したゆえの振る舞いと判っていたからだ。
きっと父上は心配するだろう。ゼトは今頃必死になって都中を探しているに違いない。
「や…やむを得ませんわね…」
どこかラーチェルも萎れたような印象だ。
二人は道を取って返そうとして…木陰から一人の人間がこちらに歩んでくるのに気がついた。
ゆっくりと…ゆっくりと…顔は闇夜でよくは見えない。
だが物怖じしない性格のラーチェルが迷わず声をかけた。
「そこの者、調度よかったですわ。都のマギ・ヴァル坂のルネス家までわたくしたちを案内なさい。
 褒美を取らせて遣わしますわ」
…返事は無い。
「聞こえませんの? そこの者!」
元々大きな声をさらに張り上げる。
人影は無言で歩み寄ってくる。
「ラ、ラーチェル…」
薄気味悪くなったエイリークがラーチェルの着物の袖を引いた。
よもや盗賊やゴロツキの類だろうか。
ラーチェルも流石に不安になったのかエイリークの手をぎゅっと握った。
…やがて…雲が風に流されて闇夜に月明かりが差す…
月光の下に浮かんだその者の顔は腐り瞳は赤く輝いていた…
爪は異様に長く体中が腐りまるで墓場から這い出てきた死体のようだ。
「よ、よ、よ、妖怪!?」
胆力のあるラーチェルもこれには驚いた。
エイリークも顔中を蒼白にしている。
墓場から蘇った死者は妖怪としては最下級と言えるが、今だ齢五つの幼子二人ではどうにもできない。
腰を抜かしかかるエイリークの手を強引に引っ張ってラーチェルは牛車に駆け寄る。
「う、うううう、牛さんっ!なんとかなさい!」
御者台の鞭を取ると力いっぱい牛を引っ叩いたが草臥れて鈍くなった牛は呑気な鳴き声を漏らすだけだ。
死者は腐臭を漂わせながら歩み寄ってくる。
虚ろな両眼は妖気に赤く輝き獲物を求めている。
その爪が牛の体に食い込んだ。
けたたましい悲鳴を上げた牛の顔色が青く染まっていく。
二人は知る由もなかったが死者の爪は腐った体液と呪いですでに毒に満ちた物となっていたのだ。
「あっちお行き、お行きなさいったら!?」
鞭を振るって死者を打ち据える。
だが腐った肉が多少削げるだけで死者は歩みすら止めない。
その腕が振り上げられ…とっさにラーチェルは身を竦ませて瞳を閉じてしまった。
爪が風を切る。
横合いから体当たりを受けて引っくり返ったラーチェルが見たものは、
ラーチェルを押しのけて木の枝を構えるエイリークだった。
明らかに膝が震えている。顔が恐怖に歪んで…瞳に涙を浮かべて…
それでも咄嗟にラーチェルを救い、妖怪に立ちはだかっている。
それもあのように頼りの無い得物を手に…
「エ…エイリーク…?」
「わ、わわ…わわわ…私の友達を苛めることはゆるしま…ゆるし…ゆるしませんっ!」

だが爛々と三白眼を輝かせた妖怪は新たな犠牲者に襲い掛かり…
振り上げた腕を振り下ろす事は無かった。
異に思ったのか視線が自らの腕を捉える。
肘から先が無くなっている。
それに…先ほどまで周囲を照らしていた月明かりが見えない。自身の周囲が影になっている。
振り返った妖怪が最後に見た者は自分より大きな黒備えの武者だった。
武者の太刀が一閃し妖怪を真っ二つに切り裂く。
頭から二つに割れた妖怪は二度と動く事無く邪気は消え失せ死骸はたちまち土に還っていった。
エイリークもラーチェルもこれが夢か現なのかすらわからない想いで一杯だった。
異形の妖怪に襲われて…気がついてみたら黒備えの巨漢の武者がそれを切り伏せている。
武者は全身を漆黒の武者甲冑で覆い、三日月の飾りをあしらった兜を被り顔は髭付の鉄面で覆われて窺い知ることができない。

腰を抜かしている二人の姫君に歩み寄ると武者は膝を付いて二人に視線を合わせた。
「夜には都の鬼門の方位より妖怪が横行する。夜は町から出ないほうがよい」
エイリークは…それでようやく張り詰めた気が抜けたのだろう。
ペタリと腰を抜かして座りこんだ。
黒備えの武者は今だエイリークの手に握られている木の枝に視線を向けた。
「…その得物なら構えは両手、だが今少し大きくなれば片手持ち…無粋、姫君には剣は関わりの無いことであった」
その時である。
大きな声でエイリーク達を呼ぶ声が聞こえた。
そちらに視線を向けると提灯の火の光が見える。
「エイリーク様!エイリーク様!お返事を!」
「ラーチェル様!ラーチェル様は何処におわす!」
ゼトとドズラが探しに来てくれたのだろう。
武者はすっと立ち上がった。
「そなた方の従者であるようだな。これからは幼子だけで出歩く事は控えたがよい」
彼は踵を返して歩み去ろんとする。
とっさにエイリークはその背に声をかけた。
「あ、武者殿は命の恩人です。何卒お名前を…」
だが返事は無かった。
彼の姿は闇夜に溶けるようにすっと消え失せてしまった。

入れ替わるようにゼトとドズラが駆け寄ってくる。
「こちらにおわしましたかお二方!ご無事でなにより!」
「ラーチェル様!御身になにかあればこのドズラは…ドズラは…うおおおおおおん……!」
髭面の大男などは泣きじゃくってラーチェルを抱え上げる。

帰宅した二人は二人はそれぞれ厳しく叱られる事となる。

……一夜の夢のような出来事ではあった……
もはや顔も思い出せぬ夢の少年。
妖気を漂わせて動く死人。
闇夜に消えた黒い武者…
何れもが現実味が感じられない…だがそれは確かにそこにあった。
少女の胸に忘れがたい記憶として刻み込まれていた―――――


それから数年後……
都を覆う怪異は益々その勢いを強めていく事となる。
すでに昔年の栄華は過去の物と消え去り世を覆う暗雲はさらに厚くなっていくのであった。

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 アルムの章 瑞穂 〜
203紋章町ベストカップルコンテスト Round1 1/5:2011/01/25(火) 01:54:49 ID:MKQmVuIj
凄まじく遅くなりましたが>>5-7の続きです


「…私はアイクさんと一緒に食事をしていると楽しいんです」
「ああ、俺もイレースと食事をするのは楽しいぞ」
「…もちろんただ食事をしている時でも幸せなんです。けどアイクさんとならもっと幸せなんです。
だからこの大会で優勝して、アイクさんと一緒にいろいろな物を食べたいんです」

「…途中から食事の話になってましたね(いやー、まさかのイレースさん、なかなかの演説でした)」
『志村、逆!逆!』
「で、では採点をお願いします!」
ア&セ『12点』好きな人と一緒に過ごしたい気持ちは伝わったわ!
ル&ア『11点』何と言うか…解釈次第ではなかなかに面白いですね。
マ&シ『9点』もうちょっとストレートじゃないと兄さんには伝わらないと思うよ。
観客席『28点』
「合計は60点!まずまずのスタートでしょう」
「イレース、やはりあそこの肉屋は美味いと思うぞ」
「…はい。あとで一緒に行きましょう」
『ラブコメるのか食い道楽なのかはっきりしてくれよ…』
「続きましてはエントリーナンバー2番!エフラム&サラです」
「…本当にやらないとダメか?」
「うん、ダメ。まあ嫌なら魔術で操るけど…」
「………はぁ。そうだ、どうせ言わされるなら言ってやる!…サラァァ!!好きだ!」
「こ、これは…あのキン○ゲイナーの伝説の告白…」
「確かにこれほどまでに愛を語れるものは珍しいですね…」
「…お兄ちゃん……そんな……」
「あ!?いかん、ユアン!画面を変えろ!」
『え?は、はい…?』
「みんな燃えちゃええ!!」
『しばらく、お待ちください』

「…えー、少々スタジオはボロボロですが無事終了しました」
『と、とりあえず採点をお願いします』
ア&セ『10点』愛についてはわかったよ…けど他人のことも考えて。
ル&ア『18点』素晴らしい告白です。ぜひ今度私の同人誌の参考にさせてください。
マ&シ『5点』告白は評価しますが浮気はよくないです。
観客席『12点』
「45点!?あの大告白の割には得点が低いです」
『まああれだけスタジオで暴れられたらね…』
「残念ね…」
「お前…周りを巻き込んどいて言うのはそれだけか?」
※なお、ミルラちゃんはスタッフが優しく宥めました。
204紋章町ベストカップルコンテスト Round1 2/5:2011/01/25(火) 01:56:25 ID:MKQmVuIj
「さて、いよいよ私達の出番ですわねエイリーク」
「ええ、頑張りましょう」
「ではエントリーナンバー3番、エイリークさん&ラーチェルさんです」
『今大会唯一の同性カップルですよ』
「私はエイリークのことを愛しています!」
「私もラーチェルのことを愛してます!」
「いえ、私の方がエイリークよりも愛してますわ!」
「いえ、私の方がラーチェルよりも愛してます」
「いや、私の方が誰よりもエイリークを…」
アー、タスケテエイリーク!!
※以下、規定時間まで掛け合いが…
「はい、時間制限でそこまでです。採点をお願いします」
『途中、ヒーニアス氏がいた気がしたが…』
『19点』やっぱり愛は直接伝えるべきよ!
『6点』もう少しひねりが欲しいですね。
『10点』いやー、もうちょっと他の台詞を聞きたいかな。
『20点』
「55点ですね。まずまずでしょうか」
「あら、残念ですわね」
「大丈夫ですわ!これから奇跡の大逆転が…」
『はい、次がおしてるから動いて動いて』

「困ったな…どうすればいいのかわからないぞ」
「エリウッド様…なら、私が代わりに!」
「えーと、始めてもいいでしょうか?」
『エントリーナンバー4番、エリウッド&ニニアンです』
「私は…エリウッド様のためならこの命を差し出す覚悟があります」
(予想以上に凄い覚悟きたぁぁ!?)
「もし…エリウッド様といたら死んでしまうとしても私はエリウッド様と過ごすことを選びます」
「ああ、ニニアン…すまない。もっと僕に(家計簿をよくする)力があれば…」
「神よ、もし私たちの愛が(ry」
「ちょ、私の台詞パクった!?」
「…えー、とある天馬騎士さん、観客席から手槍を投げるのは止めてください」
「ちぃっ…!!」
『では、採点お願いします』
『20点』素晴らしい愛よ!私もそれぐらいの…キンシンハユルサンゾォォ!
『12点』覚悟は伝わりました。ただ、台詞を盗むのはいただけないですね。
『14点』素晴らしい愛です。できれば互いに死なない道を探して欲しいです。
『36点』
「72点!凄い点数がでました!」
『…ていうか観客に見守る会多すぎじゃない?』
「やりましたエリウッド様」
「ああ、ありがとうニニアン」
「えー、観客席から黄色い声援が飛んできています」
『そりゃステージで抱き合えばねえ…しかし本当に王子様とお姫様だね』
205紋章町ベストカップルコンテスト Round1 3/5:2011/01/25(火) 01:57:29 ID:MKQmVuIj
「さて、ようやく兄弟達のグループが終わりましたが…」
『既にスタジオは半壊、そこらには手槍がちらほら…です』
「でも気にしないで続けます!次はエントリーナンバー5番、ジュリアン&レナです」
「レナさん…俺は、レナさんのおかげで今の俺がいるんだ。ありがとう」
「うん…私もジュリアンのおかげで…ねえ、お願いがあるの」
「何だい?レナさんの頼みなら何でもするよ」
「私のこと、レナって呼んで」
「え、それって…」
「うん、きっと神も許してくださるわ…」

『…はい、ありがとうございました』
「ほとんど紋章の会話でしたね。では採点お願いします」
『19点』相思相愛って素敵だね。私たちもよ、アルム…セリカ…キンシンハユルサンゾォォォ!?
『15点』名前を呼び捨てにするだけのお願いがここまでとは興味深いですね、ア、アスレイ…
『11点』…うん、何と言うか…ちょっと僕には新鮮味がないからね…
『30点』
「75点です!先程の得点を超え、一躍トップに踊り出た!」
『観客からもいい評価だね』

「さて、いよいよ私の出番ね」
「セーラさんだけじゃ…ま、いいか」
「えー、相変わらずこのボケシスターは唯我独尊、ゴーイングマイウェイですね」
「何か馬鹿にされているように聞こえるわよ、ドロシー?」
「されているようなじゃありません、しています」
「よし、ちょっとそこ動かないでよ…どっせい!!」
「ちょ!?な、何するんですか!危うく生放送中に放送事故に…」
「うるさい!この際ここで日頃のうらみをはらすわよ!!」
『…えー、とりあえずエルクさんお願いします』
「…はい。見ての通りセーラはがさつで暴力的で唯我独尊でアーパーシスターだね。
自分でもどうしてセーラと一緒に暮らして、いろいろ世話をしているのかわからなくなるよ…」
クラエ、シャイニングウィザードォ!!アマイッ!ジョウダンマワシゲリィ!ドカッ!バキッ!
「けど、そんなセーラも時たま見せる笑顔とか顔を真っ赤にしながらありがとうって呟く姿は可愛いんだよね…
ああ、だから僕はセーラのことを見捨てずに一緒に暮らしてるんだね…何となくわかったよ」
『恋は盲目って言うことだね。じゃ採点お願いします』
『20点』ごめん、涙が止まらないよ…
『20点』アスレイ君もこんな気持ちなんですか?
『20点』セーラ氏はともかくエルクさん、強く生きて…
『40点』
『おお!?100点満点だ!!おめでとうございます』
「はは…肝心のセーラはまだ後ろで殴り合ってるけどね」
『………じゃ、じゃあ次行きましょうか』
206紋章町ベストカップルコンテスト Round1 4/5:2011/01/25(火) 02:00:34 ID:MKQmVuIj
「優勝賞金のためとはいえ悪いな…」
「KINISHINAIDE!NESARANOTAMENIGANBARUKARA!」
『うん、まあとりあえずリアーネさんには無理だね』
「古代語じゃ…さすがに無理ですね。ではお願いします」
「べ、別に俺はリアーネのことなんか好きなんじゃねえよ!!か、勘違いすんなよ!」
「…はい、典型的なツンデレ台詞ありがとうございました」
『つーか、どこでそんな情報手に入れたんですか?』
「…アイクに相談したらレテの真似を何故か紹介された」
「うむ、マルスがそう説明しろと以前言っていたからな」
「はぁ…そうですか。では採点お願いします」
『10点』男のツンデレってのもねえ…
『15点』今度その台詞をティバーンさんにもお願いします。
『15点』殿方の愛もまた無限大にあります。それもまた愛ですね!
『28点』
「68点!なかなかの点数です!」
「NESARA、DAIJOUBU?」
「…恥ずかしくて…いや、大丈夫だ」
『(考えてみたら鷺の民にツンデレって意味ないよね。どうせまるわかりだし)』
「はい、では最後はイリオスとオルエンさんです」
『ま、頑張ってください』
「別に俺はオルエンのことが好きな訳じゃ…」
「え…イリオスって私のこと嫌いなの…?ごめんね、無理矢理いろいろ突き合わせちゃって…」
「い、いや、別に嫌いって訳でもねえよ?おかげでいろんな体験ができたし」
「私も…同世代の仲のいい男の人はイリオスが初めてだから…楽しいわ」
「…こ、この大会が終わったらまた温泉にでもいk…ぐふっ!?」
「おのれえぇ…お嬢様をこれ以上たぶらかすならば私が許さんぞ!!」
「ちょ!?フレッドさん、止めてください!!」
『わー!?こっちにまで来ないでよ!』
『しばらくお待ちください…』ドガンバタンザクッドシャバコン…

「…で、では…採点を…お願いします」
『14点』初々しいカップルってのもいいわね。
『13点』個人的にはこういう関係が好きだな…ルーテさんにも似合うかな?
『14点』もっと強く行くんです!
『21点』
「62点、中途半端な点数ですね。やっぱり平民ですね」
「オイッ!?それが司会者の言うことか?」
「次で頑張りましょうイリオス!」

『さて、とりあえずこれで一通り終わったかな?』
「では現在の得点と順位です」
一位、セーラ&エルク 100点
二位、ジュリアン&レナ 75点
三位、エリウッドニニアン 72点
四位、ネサラ&リアーネ 68点
五位、イリオス&オルエン 62点
六位、アイク&イレース 60点
七位、エイリーク&ラーチェル 55点
八位、エフラム&サラ 45点
207紋章町ベストカップルコンテスト Round1 5/5:2011/01/25(火) 02:02:23 ID:MKQmVuIj
「思ったよりも差が開きましたね」
『一位のエルクさんが全員の同情を買ってましたから』
「セーラさんとクロスカウンターでダブルノックダウンして、気がついたら一位ですよ」
「とりあえずお前らは互いに仕事しろよ…仲良く」
「さ、さて次のRoundはどんな勝負なのでしょうか?」
『皆さんの深い愛はわかりました。次にカップルに求められるもの…それは』
「それは?」
『Round2 料理対決!審査員を唸らせる家庭料理を見せてみろ!!』

続く

うん、アイクの告白で散々悩んでいたらもうすぐ二月なんだ…すまない
208助けて!名無しさん!:2011/01/25(火) 14:49:46 ID:xGzwLhhZ
まぁアイクが告白するなんて想像出来んわなw
209助けて!名無しさん!:2011/01/25(火) 15:35:46 ID:dwo5lm72
>>192-195
全体的にダークだが、最後に少し希望の光が見えたな
いじめっ子共に負けないでくれよ、GJ!

>>197-202
まぁ5歳には下級のゾンビだって怖いわな。
バ○オハ○ードを思い出す様な内容で、かなり面白かった。
…二人を助けた人物って漆黒の騎士?違ったらごめん
アルム編に期待しよう。GJ!

>>203-207
セーラ&エルクペアSUGEEEEE!…って同情票かよww
とりあえず一部観客が大暴れしない様、武器禁止とか設けといて下さいw
続きに期待。GJ!
210助けて!名無しさん!:2011/01/26(水) 17:11:32 ID:7sJ1oLBr
>>192-195
ミカヤのダークな過去話は珍しいな
いじめ、かっこ悪いよね
ニケ様久々にみたがいいな……GJ

>>197-202
5歳にしてラーチェル様の人格が完成されてることにフイタw
エイリークかわいいよエイリーク
しかしFEの主人公の親は受難やな……
アルム編忘れられなくてよかったなアルム!
続きに期待、GJ!


>>203-207
久しぶりの更新乙です!
個人的にイレースとオルエンを応援している
あとエルクはもうゴールしていい気がしてならない
GJ、次も楽しみにしてます
211助けて!名無しさん!:2011/01/27(木) 15:28:40 ID:7N9qTdMf
>>197-202
黒い鎧武者ってデュッセルのことかな、それともしっこくさんのことかな
212助けて!名無しさん!:2011/01/27(木) 17:03:15 ID:PkbQ7v8p
しっこくだとばかり思ってたけどデュッセルも黒か
それならシリウスという可能性も
213助けて!名無しさん!:2011/01/27(木) 18:04:43 ID:i0x6LiMS
デュッセルは黒と言うより赤茶っぽい色だよ。
暗闇では真っ黒に見えるかも知れないが。
214助けて!名無しさん!:2011/01/27(木) 18:37:17 ID:PkbQ7v8p
ミュージアム見てきた
黒曜石の黒から黒イメージ持ってたみたい
聖魔再プレイするかな…
215助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 09:21:12 ID:vtzn5FVw
ああっ、デュッセルか!確かに同じ聖魔組だったな
>>212-214、モヤモヤを晴らしてくれてありがとう


・・・FE新作マダー?
216助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 12:22:59 ID:YJ5xwC6d
待てw
俺らが予想してるってだけで当たってるかはわからんぞw
しっこくかもしれんしデュッセルかもしれんし別のだれかかも知れないでしょ

新作なあ…なんとなくだが出るなら来年な気がするよ
俺の個人的好みで次回作の主人公に対する希望を述べるとこうなる

・兵種は魔道士系希望、個人的に剣歩兵は出尽くしたと思うしキャラ被るのでやめてほしい
・色は金か緑がいいと思う、
・年齢的には末っ子or長男ポジションの更新を望む(長女の更新は無理w)
・特にロイに弟or妹ができると面白い気がする。ロイ兄になる。
217助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 13:06:36 ID:df/HPqSJ
とりあえず巨乳の金髪お姉さんなら僕はそれで良いよ

アッー、コノヒトデナシー!
218助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 16:02:05 ID:Pp7zK/JR
あえてのお姉さんキャラでエリンシアの同世代を作ってもいいのではないか
エリンシアは基本的に家族に近い年齢の同性がいないから、ライバルや話し相手のような存在がいてもいいと思う
まぁ、セリカに妹ができても面白い気がするがw

>>216
ロイ兄、いいな
これ以上兄弟家でKINSINが増えてシグルドが発狂しなきゃいいがな
219助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 18:00:51 ID:ZOrnuO1J
大家族物で足りないポジションを考えるとジジババ様か幼児なんだよね
両親的ポジはすでにシグルドとエリンシアがいるけど
ババ様もミカヤがいるけど

大家族物のわかりやすいモデルケースってサザエさんだと真面目に思う
波平とタラちゃんが兄弟家には足りない
波平は正確にはじいちゃんじゃなくて父親だが
220助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 18:56:36 ID:Ekxnvo5b
天才魔導士少年(少女)か老成された技術を持つ歴戦の魔導士か…胸が熱くなるなw

物理職は体格や肉体年齢的に不可能だな…でも主役がそれでいいのか?
ミカヤという前例はあるから問題ないか
221助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 19:04:09 ID:ZOrnuO1J
前例の中には前例が無いのに行われたものもあるんだぜ
若手の物理って言うとすでに大勢いるし、
兄弟スレのみならずFEのゲームとしてもマンネリ化は避けてほしい
あんまり奇をてらいすぎるのもどうかと思わなくもないけどさ
222助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 20:12:24 ID:zrNyRIMZ
今までにいない主人公兵種…
杖オンリーの人か
弓オンリーの人だな
223助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 20:33:09 ID:7pYtAtji
>>222
>弓オンリー
ヒーニアス化するようなFE主人公はいやだぞwww
ここはあえてバード、踊り子ポジというのはどうか
224助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 20:41:16 ID:ZOrnuO1J
他には盗賊、ドラゴンナイト、アーマー…はヘクトルが該当するか
シューター、輸送隊、ラグズやマムクート、魔物、シビリアン等

盗賊はありじゃない?
スネークの如く敵を可能な限り避けて宝を回収したり村を破壊してマップから脱出すれば攻略とか

極論だが主人公が悪サイド、適役が善玉ってのも面白い気はする
ストーリー的にはアレかもしれんけど純粋にゲームとしては敵の盗賊や山賊を操作してみたいと思ったことが何度かあるな
上手いこと正義の青軍を掻い潜って目的を達成して離脱とかやってみたい
225助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 21:15:08 ID:7pYtAtji
主人公がダークサイドは面白いかもしれんな
暗殺者とか黒い仕事をしてる感じで
しかしそうなると兄弟家というよりはトラキア地区や黒い牙の方が合ってそうだがw
226助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 21:42:14 ID:tNH2nSyf
もういっそ主人公山賊でいいよw
がんばって成り上がるんだよw
227助けて!名無しさん!:2011/01/28(金) 21:51:02 ID:Nfn6qKpj
アイクを除いて王族貴族ばかりだもんね
逆にサザみたいな過酷な環境から成り上がるサクセスストーリーってのも面白そうだ
仲間を集めて反乱で国を乗っ取ったり、どっかの王様に仕えて下克上したり

FEの舞台って動乱の時代だし野心的な奴が主人公でも面白いだろうな
228助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 01:41:46 ID:AEU9ynKc
杖使いが主人公で自分が神主の宗教国家作るために立つというFEをやってみたい
229助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 01:58:23 ID:T9j3HgVt
個人的には魔法と武器が使える主人公とか出てほしいな・・・
烈火をプレイした時エリウッドは魔道士系か槍使いだったらなと思った
230助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 02:17:30 ID:40rPcJVj
リーフは魔法と武器が使えるといおうと思ったら主人公のトラキアでは剣だけだったでござる
それにステータス的には武器向きだしね

セリカも両方使えるけど魔法寄りか
231助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 07:42:22 ID:0uhcrZh6
弓と魔法がいっぺんに使える都合のいいクラスなんかないかなあ
232助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 11:47:45 ID:UbXn/+aV
マスターナイト
バロン
エンペラー

これくらいだなあ
どれも聖戦の兵種ばっかだ
233助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 11:57:53 ID:HYSj1ttf
マージファイターを忘れないでやって下さい…
234助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 12:00:29 ID:UbXn/+aV
マージファイターは弓使えないぞ
235助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 12:16:06 ID:eYNKq/pc
スパロボとかと違って反撃時に使用武器を選べるわけでもないし、
二つを同時に組み合わせて使うとかそういう漫画みたいな戦い方は出来ないので
どうしても器用貧乏になりがちな印象がある。

でもそんなのはいいんだ。重要なことじゃない。
マスターナイトという兵種において重要なのは、初めてメニュー画面を見たときの衝撃だ。
他の兵種がBとかCとか、良くて一つだけAとかそういう状態ばっかりなのに対して、マスターナイトのほぼ全部Aは圧巻。
初めて目にした者は誰もが言葉にできないときめきを感じずにはいられないだろう。

これはロマン、そう、ロマンだ。
マスターナイトという兵種の存在意義は男のロマンであると言いきってしまっても過言ではないだろう。



リーフ「――だから僕が男のロマンであるおねいさんを追いかけるのも仕方がないことなわけで」
ミランダ「言いたいことは」
ナンナ「それだけですか」
236男の浪漫 少年の心を持った青年たち:2011/01/29(土) 13:03:14 ID:6GiHp/B7
居間

リン「ただいまー…ってアンタら何やってんの?また喧嘩?」
ヘクトル「おうリンか!このバカに言ってやってくれ!プラモの真髄はスーパーロボットにあるってのがコイツにゃわからねぇんだ!」
エフラム「何を言うか!リアル指向こそ正道!男なら戦車だろう!」
リン「はい?」
ヘクトル「見ろ!このシッコクZのイカした質感、金属感!最強そのものだろ!」
エフラム「ふん、実在せんものによくそこまで入れあげられるな。30/1サイズグルニア式シューターの機能美がわからんとは」
リン「…なんかよくわからないけど…玩具の話?」
ヘクトル「玩具じゃねぇプラモだ!」
エフラム「ジオラマで戦場を再現する。まさに燃える男の世界が楽しめるというわけだ。わかるな?」
リン(わからないわよっ!?)
ヘクトル「けっ…そんなチマチマしたもんのどこがいいんだ」
エフラム「わからんヤツだな。戦車は男の血が騒ぐだろう。俺は帆船模型も好きだ。七つの海を駆ける男の浪漫がある」
ヘクトル「シッコクZと三体合体ゲッターペガを並べた時の男の魂の高鳴りがわかんねぇのか!
      そもそもテメーは趣味が渋すぎるんだよ!寺や城の模型とか高校生の趣味じゃねぇぞ!」
エフラム「ふん大きなお世話だ。大体貴様はプラモ作ってもすぐ壊すだろうが。ジオラマにして愛でようという気持ちはないのか」
ヘクトル「ロボプラモは戦わせてナンボだろうが!なあリン!」
リン「こ、こっちにふらないでよ!知らないわよ!?]
(なにこれ…兄さんもヘクトルもなんか…バカじゃないの?…ちょっと可愛いけど…)

男の浪漫という言葉でなんかこんなん浮かんだ。
男は幾つになっても子供みたいな面があるよね。
237助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 13:07:35 ID:gWY6CSga
>>235
ラケシス「葉っぱのくせにいい事言ったわ!
     だから私が妹のロマンである兄様をお慕いするのも当然のことなのよ!」
ナンナ「…あなたもですか、お姉さま。」
ミランダ「苦労するわね、ナンナ。」
238助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 17:20:34 ID:Qj9e8DwJ
エルトシャン「はぁ……」
キュアン「どうしたんだエルトシャン、ため息など吐いて」
エルトシャン「ん……いやな、相変わらずラケシスが(ry」
キュアン「そうか……お前も大変だな」
エルトシャン「全くだ。何故いつまでも兄などに異性への愛情を抱いているのか……理解できん」
キュアン「うむ。まあその内いい男が現れてそちらへ愛情が向くと信じるしかないな」
エルトシャン「情けない話だがな……」
キュアン「まあ、そう気を落とすな。ラケシスはともかくナンナはまともな趣味なんだからまだ救いようが」

 ヒュン!(リワープの音)

リーフ「うわっ、ここはどこ……おお、間違ってナンナの家に出ちゃったみたいだぞ!
    あ、エルトシャンさんこんにちは! 今度ホームパーティでもやりませんかグラーニェおねいさん(エルトシャンの嫁)も誘ってウヘヘヘヘ」

 ヒュン!(リワープの音)

ナンナ「リーフ様! 逃げたと思ったらこんなところに……! 今日という今日は許しませんよ!」
リーフ「うわぁ、た、助けてくれーっ!」

 ヒュン!(リワープの音)

キュアン「……」
エルトシャン「……まともな趣味、か」
キュアン「すまん……」
239助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 17:23:02 ID:Qj9e8DwJ
>>236
プラモの趣味が実に「らしい」なw
そういう趣味で言えば

ロイ……SDガンダムとか
セリカ……邪s、いや神々の像とか
リーフ……おねいさんキャラのフィギュア(自作できる)

こんなイメージかな。
240助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 20:09:06 ID:eQvz5qN3
リーフは魔改造してそうで困る。
241助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 21:24:33 ID:9iVffqBR
エフラムはこっそりサラ辺りがミルラやエイリークのフィギュアを置かれてそうだな…w
あとエリンシアは等身大バアトルフィギュアを絶対に所持しているな、間違いないw
242助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 21:44:15 ID:DqF6+CIX
エリンシアはバアトルの抱き枕を愛用してそうだから困る
243助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 23:30:29 ID:rD0kl4qe
>>241
サラ「むしろ兄様がそういうフィギュアとか集めてないか目を光らせてたりするのよ」
エフラム「そんな心配しなくても、俺に人形集めの趣味は無いぞ」
サラ「うん、知ってる。でも、あんまり手を出してくれないからそういう小さい子のフィギュアとか集めて
   欲望を昇華してるかもとか心配だったから。でもそうじゃないって分かったから安心したわ」
エフラム「それならいいんだが……俺は一体どう思われているんだ」
244助けて!名無しさん!:2011/01/29(土) 23:33:54 ID:DqF6+CIX
ヒーニアス「ワハハハハ!フィギュアの事なら私に聞くがいい!
       ロリラムよ、代償はエイリークの…アッータスケテエイリーク」
245助けて!名無しさん!:2011/01/30(日) 10:16:54 ID:6r7YH8nQ
サラ「現実の女の子の方が柔らかいしあったかいし、フィギュアよりずっといいよ?」
ヒーニアス「貴様、本当に少女に手を出すとは……それでも私のライバルか!?」
エフラム「……お前ら本当に俺のことを何だと思ってるんだ」
246助けて!名無しさん!:2011/01/30(日) 13:09:25 ID:JXIpvCYB
サラ「なにって…もちろんロリコry」
エフラム「違う。」
ヒーニアス「なんだと? ではロリコンすら超越した存在、ペドフィリアだと言うのか!?」
エフラム「どうしてこうなった…」
サラ「今までの自分の言動をよく振り返って御覧なさいな。」



しかし>>244のヒーニアスの台詞、海馬の声で脳内再生されるんだが。
247幼女の旗の下に:2011/01/30(日) 16:08:10 ID:/l440LIx
ヒーニアスほど濃いヤツもなかなかいないぞw
しかしエフラムは弄られまくりだなぁ…
ワロタw

>>171-174の続き投下します
248幼女の旗の下に:2011/01/30(日) 16:09:08 ID:/l440LIx
328

1 開き直る   もーいーよっ!私サラに魅了されてるもん!文句ある!?

ターナ  「かまわんわ!こーなったらやるよ私は!選挙受かるよ!そしてサラを抱っこするんだ……」
エフラム 「うむっその意気だ!」

思いっきり言い切るとなんだか何も怖くない気がしてきた。
この機会になんでも言ってしまおう。
ターナ  「それとエフラム!」
エフラム 「うむなんだ?」
ターナ  「ずるい!」
エフラム 「な…なにがだ?」
ターナ  「エフラムばっかサラを抱っこしてずるい!サラばっかエフラムに抱っこされてずるい!」
エフラム 「…何言ってるんだお前?」
いつもなら幼女以外にはフラグブレイカーのエフラムである。
だが開き直った相手は強い。
ターナ  「ちょっとコッチ来る!」
エフラム 「あ…ああ…」
常にはないようなターナの強引さに戸惑いつつもその後を追う。
会計を済ませて店を出るとターナはエフラムを伴って帰り道の公園に来た。
すでに日は暮れて人気も無い。
ターナ  「…ここならいいかな…さ、抱っこ」
エフラム 「あのな…お前は抱っこをせびるような年じゃないだろう」
ターナ  「幼女と妹はよくて私はダメだっていうの!?」
エフラム 「い…いやそうではないがな…」
ターナ  「じゃあ何も言わずにさっさとするっ!!!」
エフラム 「……人に見られて子供扱いされても知らんぞ…」
小さく溜息をつくとエフラムはターナを抱え挙げた。
所謂お姫様抱っこだ。
エフラムの胸にしがみ付いているとポワポワした気持ちになる。
ターナ  「ねーしばらくこうしていてくれる?」
エフラム 「かまわんが…しかし急にまたどうしたんだ…?
      童心に返って子供の頃のような甘え方をしたくなったのか?
      …その場合対象はヘイデン殿かヒーニアスだと思うのだが」
ターナ  「ばかっ!鈍感!それにお兄様相手とかありえないし!」
思いっきり耳を引っ張ってやる。お仕置きだ。
何故お仕置きされたのかわからず憮然とするエフラムの胸にこの時ばかりはターナも甘えた。
たまにはこんな日があってもいいだろう……

翌日……
鉄血幼女守護同盟事務所ではひたすらサラを抱きしめて撫でくり回すターナの姿があった…
本人曰く「昨日はエフラムに抱っこしてもらったから今日はサラを抱っこするのっ♪」とのことである。
いつもならターナを誘惑して弄ぶサラもその勢いに呑まれて撫でられまくって髪をクシャクシャにしていた。
サラ   「姉さま…暑苦しい…」
どこか憮然として呟くセリフもターナには聞こえてない。
ターナ  「細かい事はいいじゃないっ!…嗚呼…姉さま…なんて心地よい響き…」
その鼻からは鼻血が零れ落ちる……もはや周囲の目を憚らないその姿をシャナンは生暖かい目で見ていた。

シャナン 「うむ…人間正直が一番だっ」

開き直った人間は強くて厄介だった。
249幼女の旗の下に:2011/01/30(日) 16:09:55 ID:/l440LIx
329

ジャファル「…………」

黒い牙の裏庭。ゴミ捨て場に寄り添うように置かれたダンボールの中でジャファルは事の顛末を見ていた。
ウルスラ…ジュルメ…ケネス…
ソーニャ派と目される幹部が黒服達を連れて出て行く……
彼はすぐにその場を離れると同志に連絡を取る。

ジャファル「動いた…ソーニャ派の主力が出ている」
ロイド  『おし、この機に叩き潰すぞ!俺は動ける仲間を呼び集める。お前は引き続きヤツらを追跡して情報収集してくれ』
ジャファル「わかった…」

こうして黒い牙ソーニャ一派と鉄血幼女守護同盟は戦闘体制を整える。
幾人もの権力者達の思惑がこの状況を作り出していた。

元老党の本部でルカンはワイン片手にソーニャの勝報を待っている。
傍らにはヘッツェルの姿もあった。
ルカン  「ヤツめは最後の癌細胞よ。これを除けば…」
ヘッツェル「左様ですな…ルカン殿」
ルカン  「大統領選にワシが出馬する日も近い。議会と元首を完全掌握したら次は法改正ですな。
      今のように複数政党が乱立するのは政治の意思統一のためには望ましくない…」
ヘッツェル「法案はすでに作成にかかっています。国家治安に反する政党の非合法化を柱に法律の専門家達に議論をさせております」
ルカン  「ふふ…わしらは紋章町の平和に責任を負っておりますからなぁ…怪しげな団体を承認するわけにはいかぬ」

要は各政党の罪状を黒い牙を使ってでっちあげ、元老党のみを唯一の合法政党とする目論見である。
それが完成した時…ルカンは大統領の座を占め、彼が出す法案は無条件で議会の承認を得る。
大統領の任期を終身制とし…首相には意のままの者を置き…紋章町はルカンの物となる。
これをはばもうとする者は全て消えてもらうまでだ…前党首も…うとましい社長も……老いぼれの現大統領も…


その日のベグニオン本社はどこか空虚な気配を漂わせていた。
常になら社内を固める聖天馬騎士団の姿が見当たらない。
大半の一般社員たちはそれを訝しがりながらも日常の業務に励んでいた。

既に紋章町郊外を飛行中のシグルーンは部下達に前進を命じる。
刑務所まであと一時間だ。

3年間世話になった部屋の荷物を片付けながらセフェランは一人ごちた。
セフェラン「さて…最後になりましたが…ルカン殿には一つだけ感謝したい。
      実によい機会を与えてくださいましたよ…」

幾人もの思惑が交錯し紋章町の政局を斑模様に染め上げていた。
250幼女の旗の下に:2011/01/30(日) 16:11:49 ID:/l440LIx
330

その一部がベルン署にも見られる。
拘禁されていたヴァイダが取り調べに応じたのだ。
それはゼフィール直々の事情聴取によるものだった。
開口一番ゼフィールは言ったものだ。
ゼフィール「…ワシの父上が迷惑をかけたな…すまなかった」
ヴァイダ 「そうかい…」
頑なだったヴァイダも次第に重い口を開いた。
ヴァイダ 「……アタシが知ってる事は多くはないよ。トラキアの事件で指揮をとるよう命じたのはソーニャ。
      ……そのバックには裏は無いが…元老党がいる」
ゼフィール「そうか…わかった」
ヴァイダ 「三年前の事件は知ってるだろう?
      元老党内部のゴタゴタで拘禁された前党首が釈放されるって言うじゃないか」
ゼフィール「うむ、拘留期限は切れたからな。今日を持って釈放する。そろそろ身柄がベグニオン側に引き渡されておるはずだ」
ヴァイダ 「気をつけといた方がいいよ。それだけじゃ済まない。今の牙はベルンの丸暴と折り合ってた頃の牙じゃないんだ。元老党のためになんでもするだろうよ」
ゼフィール「………むぅ………」

この直後…ベルン署より警官隊が市内各所に配置され治安活動を開始する。
その主力はテリウス地区に配置された。

…紋章町の諸勢力が動き出す中…
もう一つの思惑が首をもたげて時局を飲み込もうと図っていた。
AKJ本部の一室ではプリシラが部下達と連絡を取り合っている。
会長は次回選挙での大幅躍進を図っていたがプリシラはすでにその計画に見切りを付けていた。
プリシラ 「……セリノスを支持層に取りこむこともできず…非兄妹愛の妹を愛に目覚めさせる事もできず…
      もはや会長の指導力には期待できません……」
レイヴァン「やめろ…思い直せ!」
傍らには鎖と手錠で拘束されたレイヴァンの姿がある。
彼はプリシラの振る舞いを実力を持って止めようとしたのだが……
プリシラ 「不便をかけてごめんなさい兄様。でもこれは私達のためなんです。それをわかってくれるまで…大人しくしていてくださいね?」
レイヴァン「馬鹿な…お前……」
プリシラ 「大丈夫…妹も兄も愛し合い結ばれる世の中のためには…もうこれしかないんです。
      悠長に選挙で政権を取るなんて言っていたら…何年かかるか知れたものではないんです……ふふ」
机の上には紋章町官公町エリアの地図が置かれていた…
大統領府、首相官邸、議会議事堂、最高裁判所、内務省や国防省、文部省等の主要政庁関連の建物、ベルン本署、国防軍総司令部……
地図に描き出されたそれらはすでに自分の手の内にあるように感じられる。
かつてのテロ事件で国外に脱出させた部下達を密入国させて各地に潜伏させている……
計画は会長にもクラリーネやティニーにも内密で推し進めた。
プリシラ 「私達は重要施設を占拠、要人の身柄を拘束しFETV放送局を制圧して全土に放送を流します…
      紋章町の歴史に偉大な一ページが刻まれた事を………兄と妹が愛し合える理想郷がこの地上にもたらされたことを…」

紋章町のもっとも長い一日が始まる……


彼の手には二つの案件があった……
一つは同志ロイドからの連絡。
黒い牙が動き出した…ソーニャ派を破るため手を貸してほしいと。
もう一つはもう一人の同志ダーレンよりの連絡。
…かねてより調査していたプリシラに不穏の動きあり。
クーデターによって政権を奪取しようと目論んでいると……
なれない携帯を操作しながら彼らの連絡を受けたエフラムには重い決断が圧し掛かる。
どちらを取るか…自分はどう動くべきか……

続く

1 ロイド達の援護にいく  すでに加勢すると約束している。ソーニャ達と戦うぞ!
2 クーデターの阻止に動く 放ってはおけん、ソーニャ達はロイドやリーフらに任せて俺はこの事件を止める!

251の方に選択お願いします
251助けて!名無しさん!:2011/01/30(日) 16:40:02 ID:S6G7iKaW
2で!
物語も佳境ですなぁ
続きwktk!
252助けて!名無しさん!:2011/01/31(月) 10:13:00 ID:8kl29m7U
>>248-250
おおっ、物語も終わりに近づいてきていて、熱い展開が待ち受けていますなぁ
・・・ってターナお気楽だなオイw
そしてヴァッ君・・・イ`、マジイ`
GJ!


…もしも紋章町にアイドルユニットがあるとしたら、どんなキャラがアイドルやってそうかな?
個人的にミストはティーンアイドルでも違和感はないと思う・・・・・えっ、マリーシア?何それ、美味しいの?
253助けて!名無しさん!:2011/01/31(月) 11:30:20 ID:GoEdJzTf
MSC(紋章町)48
暁娘。
(鎧が)ピンクレディ
おキャットクラブ
すまん芸能人には詳しくないんだ。

トライアングルメンバーズがアイドル活動してたら面白いと思う
254助けて!名無しさん!:2011/01/31(月) 12:01:09 ID:mNTisgn0
とにかくキャラ立ちしないと生き残っていけないAKBのようなグループで異様に目立ってる奴ら

司会「プリシラちゃんは好きな男の人のタイプってある?」
プリシラ「兄様です」
司会「え?」
プリシラ「兄様です」
司会「お兄ちゃん、みたいな人が好き…ってことかな?」
プリシラ「いえ、レイモンドお兄様が好きです。結ばれたいと思ってます」
(ざわ…ざわ……)


司会「それではみなさんに競っていただくのはこちらです!バールの幼虫のバター焼き早食い」
「そんなの無理〜!」
「芸人じゃないんですよ!」
イレース「…美味しいです…」
司会「?!なんとイレースちゃん果敢に食べはじめていま…」
イレース「ごちそうさまでした…」
司会「なん……だと」
イレース「おかわりいいですか?」


司会「ティニーちゃんはここにいる男性では誰がタイプ?」
ティニー「そうですね…しょーぐん☆なんよのサザさんと、大家族ゲストのアイクさんですかね」
司会「おおー、タイプが違う二人だけどどちらもかっこいいよね。どちらのタイプも好きということかな?」
ティニー「はい、私ヘタレ攻め大好物なんですよ。一般的(※違います)にサザさんは受けでアイクさんは攻めのイメージが
     あるじゃないですか。でもここであえてサザ×アイクを私は主張しますね。あと私の中では筋肉が受けがガチ
     なんですよ。あとアイクさんなら筋肉でかつ耽美ワールドが描けるので、サザアイこれもうかなり美味しいですね。俺得です」
司会「……えっと」
ティニー「あっ、でもしょーぐん☆なんよでジョサザも…いやサザジョか?!ヘタレ同士とか考えるの楽しいんですけど難しいですね。あと…」
司会「CMー!!CM入れてー!!」
255助けて!名無しさん!:2011/01/31(月) 13:39:03 ID:4hazUm8W
サザ  「ぎゃー!! なんちゅうこという子なんよ!」
しっこく「おめでとう、巫女はわたしがもらってゆく。安心してアイク殿やジョフレ殿と励まれよ」
サザ  「冗談じゃないんよ!ミカヤはオレが・・・」
ビラク 「ようこそ、おれたちの世界へ。わからないことがあったら、このお兄さんに聞いてくれよ。
    なんでもいいからSA☆ なんなら実技を含めて教えてあげようか?」
サザ  「アッ-、タスケテアイクダンチョー」
256助けて!名無しさん!:2011/01/31(月) 13:41:03 ID:OvdNKQTP
FETVの作者さんなんかあったのかな?
急かすわけじゃないつもりだけどちょっと心配だ…
257助けて!名無しさん!:2011/02/01(火) 13:23:07 ID:pvbwDbaG
>>256
心配させてしまったようで、真に申し訳ないです
…年末年始はとても忙しかった上、書きかけのFETVがUSBのデータ毎吹き飛ぶ等のトラブルに見舞われていましたorz

10日までには投下出来ると思いますので、どうかご容赦の程を…
258助けて!名無しさん!:2011/02/01(火) 14:46:06 ID:Hpol3WUG
>>257
USBの痛みは痛ましかったとしか…
参考までですけど俺はUSBの他にメモ帳をFDでバックアップしてます。

この小説を読む前に>>41の注意書きを確認してください
苦手な人はスルーお願い

>>197-202の続きに当たります
目の覚めるような黄金の海原―――――――
丘の向こうまで稲の穂先がずっとずっと広がっている。
風に揺られた穂先がかさかさと音を立てた。
澄み渡るような空の下……広がる水田は農民の労苦の賜物だ。
少年はこの景色がたまらなく好きだった…ずっとずっと見つめていたいと思った………


ラムの村は都の南方ソフィアの国の山間に位置する小村である。
百人ほどの村人が細々とした暮らしを営んでいた。
ソフィアの土地は肥沃でよい米が取れる農業に適した土地ではあったが
この地を治める大名リマ四世は八公二民の重い年貢を領民に課しており暮らし向きは苦しい。
いくら豊作で多くの米が取れても八割を持っていかれるのだ。生計を立てるだけでも容易ではない。

少年もそれはよく知っていた。この黄金のような稲の群れはいくらも自分達の手元には残らない。
「他所の国じゃあこんなに年貢は重くないって言うけど…」
小さく呟くと少年は鎌を振るった。
今日は収穫の日であった。
農民達が水田に入り背負った籠に刈った稲を丁寧に入れていく。
農村では子供といえども貴重な労働力。齢八の少年もこの一年間稲や畑の世話に苦労を重ねてきた。
それだけに喜びもひとしおなのだが―――
「じいちゃん…なんだって殿様はほとんど持っていくのかな…他所じゃあ…」
傍らで稲刈りに励む義祖父に声をかけてみる。
義祖父は手を止めると少年を振り返った。
老人は髭を揺らして低い声を絞り出した。どこかやりきれなさのような物が感じられた。
「今の殿様は駄目な方じゃ…目は城の中しか見えず耳は臣下の意見を聞かぬ。
 こんな時代だ――――ソフィアの御家はもう長くは続かぬ…」

義祖父マイセンの顔には失望と厭世の念が強く感じられた…
少年…アルムはそれ以上開く口を持たず再び田に屈みこんで稲刈りを再開した。


今は農民に身をやつしているがマイセンは元は侍であった。
武士が農民になったり逆に農民が武士になったりというのは時折あったことである。
徴兵に応じて手柄を立てれば農民も武士になれたし商人が金で身分を買う事もあった。
ではマイセンは何故武士から農民になったのか。
主君として仕えたリマ四世の贅沢と悪政を諌めてその怒りを買い城から追放されたためである。
以来義祖父は主君を完全に見限りこの村で土を相手にする暮らしを送っている。

「よっと……」
籠がいっぱいになると田の傍らに敷いたゴザの上に稲を積み上げる。
一定量収穫したら別の場所に運んで乾燥させるのだ。
いつもなら大八車を使った大変な重労働だが友達のグレイの家が牛を貸してくれたため今年は楽ができそうだ。
「お疲れさん、ありがとうね」
大八車に繋がれた牛に声をかけてやる。
牛を飼えるのは農家の中でも小作人を抱えるような裕福な農家だけだ。少しだけグレイの家が羨ましい。
義祖父はリマ四世に仕えていた時代の財産を全て人に分け与えてしまったためアルムの家は貧乏だった。
マイセンに言わせれば「暗君に仕えて得た物などいらぬ」と言う事らしいがアルムにしてみればそこまでしなくても…という思いもある。
その理由の一つには妹のことがあった。

アルムがマイセンの養子となったのはマイセンが農民となってからの事である。
マイセンの古い馴染みの商人マリナスがソフィアの城下を訪ね、マイセンがそこにいない事を知ってわざわざラム村まで足を運んだのだ。
彼は生まれてまもないアルムをマイセンに預けるとこう言い置いた。
「この子は私の友人から養子に頂いたのですが…その…私では育てられなくなってしまって…」
東国リキア地方出身の商人マリナスは全国津々浦々を旅して回る行商人であり、
ソフィアに仕えていた頃のマイセンとは城への武具等の納入で幾度も面識があった。
だがそのマリナスもソフィア国に再び立ち寄った時に詐欺にあい多額の借金を抱えてしまった。
それゆえ自らの養子である二人の赤ん坊を信頼の置ける者の養子として手放す事にしたという。
だがマリナスはマイセンの生活にも余裕が無い事を知ると二人も引き取ってもらう事に引け目を感じ、
もう一人の赤ん坊は他の引き取り手を探すと言い残して立ち去っていったらしい。
祖父からはその娘はアンテーゼという名前であったと聞いている。
マイセンが財産を手放すようなことをしなければ自分はアンテーゼとともに育てられただろう。
一人っ子の寂しさを知るアルムは自分が彼女と共に育てられていたらどうだったろうと幾度も夢想したものである。
今はこうして牛が引く大八車を一人で押しているがアンテーゼがいれば二人で押していたのだろうか。
「考えても仕方ないけどさ…じいちゃんの馬鹿…」
自宅の傍らまで付くと牛を繋ぎ稲を下ろす作業にかかる。
まだ水気のある稲を吊るして干して乾燥させるのだ。
陽の光の下で作業をしていると汗が噴出してきた。
継ぎ接ぎだらけの着物が蒸れて気持ち悪い。
秋とはいえまだ残暑が厳しい時期であった。

一段落ついて田に引き返そうとすると草を踏む音がする。
振り向くと同じ年頃の友達ロビンの姿が目に入った。
「おぉ〜いアルム、マイセンの爺様はいるか?」
「じいじゃんなら稲刈りに出てるよ。何かあったのか?」
相当急いで来たのだろう。ロビンは息が上がっていた。
「戦だよ戦。山向こうで戦があったんだ。大人衆は落ち武者狩りだ」
「…本当?」
「嘘言ってどうする」
戦があると近隣の村人はこぞって戦場跡に集まる。
討ち死にした者達の遺体から武具が手に入るし負けた方の落ち武者の首を取れば勝者から褒美が貰えるからだ。
手に入れた武具は売ってもよいし使ってもよい。
戦国の世では農民といえども山賊や野盗から村を守るためある程度の武装は当然だったし、
大名の徴兵を受けて雑兵として戦を経験した者もいる。武士や野盗ほどではないが荒事の種は誰にでも身近にある時代だった。

アルムは田に向かう道すがらロビンから話を聞いた。
…殿様が家老のドゼーに殺されて下克上が起きた事。
それに反発した別の家臣達とドゼーに味方する者とでソフィア中で戦になった事。
山向こうの合戦でドゼー方が勝った事。
それで落ち武者を狩るのに元侍のマイセンにも手を貸してほしい…との事だった。
アルムにした話をロビンはマイセンにも繰り返したが…
かつての主君リマ四世が殺されたと聞いてもマイセンは眉一つ動かさなかった。
「ワシはもうソフィア家に味方する気はない。じゃがドゼーに手を貸すような事をするつもりもない」
まったく取り付く島も無い。
「いいのか爺様? 褒美の取り分が貰えないぞ?」
「かまわぬ」
……そう言われるとそれ以上何を言いようもない。
ロビンは諦めて戻っていった。
「じいちゃん…いいのか?」
「かまわぬと言っておる。何をしとる。稲刈りを続けるぞ」

その夜の事である……戦場跡から帰った大人達は戦利品を並べてその成果を喜び合った。
太刀や脇差、槍、弓、鎧兜……これらはいくらあってもよいし、銭に換える事もできる。
さらには腕っ節自慢のグレイの親父が雑兵ではない身分のある侍をぶった切ってその首を持ってきた。
酒や魚が並べられ今夜はちょっとした宴会だ。奮発して白米も振舞われるらしい。
…だがアルム達は自宅でいつもどうりの粗末な夕食。粟や稗などの質素な食事。それも当然だ。
マイセンの家は落ち武者狩りに参加しなかったのだから宴会に顔を出す権利はない。
「……いただきます」
…友達のグレイやロビン、それにクリフは今頃白米を腹いっぱい食ってるんだろうか。
正直羨ましい。白米なんて年一回食えるかどうか…
せめてもう少し年貢が低ければ年二回くらいは食えるんだろうな…
それとも殿様が替わったんだから少しは年貢を下げてくれるだろうか。
夕飯を食いながら少年はそんな事を考えていた。
農家は夜眠るのも朝起きるのも早い。
夕飯を終えるとマイセンは早々に床についた。
アルムもまた布団に入ったのだが…中身の少ない布団に少々の切なさも感じる。
グレイの親父は褒美の取り分を一番多く貰えるだろう。村で一番金持ちな家がさらに裕福になるわけで…
貰った金で牛を増やすんだろうか。それとも小作人を雇うんだろうか。
どっちにしろあれだけの田を持ってるんだから八割年貢に取られてもいい暮らしができるだろう。
晩飯には白米や牛の乳……そんな事を考えていたら腹が減ってきた。
「小便して眠よ…」
考えても仕方ない。少年は布団を抜けると表の厠へと向かった。
土間で草鞋を履いてじいちゃんを起こさぬよう静かに引き戸をあける。
農家の厠は肥料を取る必要上、家から離れに建てている場合が多くアルムの家もそうである。
砂利を踏みながら厠に向かうと…がさりと茂みが音を立てた。
狐か狸でも来たのだろうか。そう思って何気なく茂みを覗いてみると…そこには人が倒れていた。
「わ、わ、わわわっ!?」
…倒れているのは若い男…鎧を纏い傍らには槍が落ちている。
男の肩口と脚には矢が突き刺さっていた。ちょうど甲冑の間接部に受けたようだ。
戦場で傷を負ったままここまで逃げてきて気を失ったのだろう。
「お…落ち武者? た、大変だっ…」
とにかくマイセンを起こして……踵を返したアルムの眼前にはマイセンの姿があった。
「じいちゃん!?」
「気配を感じて来てみれば…ふぅむ…」

それからマイセンは無言で青年を家に運び込み傷の手当をしてやった。
返しの付いた矢を引き抜く要領のよさはさすがに戦場に慣れた手際だ。最小限の出血で済ませている。
「アルムよ」
彼の手当てをしながらマイセンは傍らの義理の孫に声をかける。
「なにじいちゃん?」
「この者の首を取って褒美が欲しいか?」
「……」
マイセンはアルムのひもじさに気付いていたのだろう。
グレイの家を羨ましくも思ったが…こうして目の前で生きている人間を見てしまうと軽々しく首を狩るなどとは言えなくなった。
「……じいちゃん…僕は貧乏は嫌だけど…人殺しはもっといやだ……」
「……そうか」
「貧乏でも…少しでも…自分らで作った米くらいは自分らで食いたいよ…」
それはアルムの偽らざる本音だった。
その時落ち武者が声を上げた。意識を取り戻したようだ。
「う…ぐっ……ま…マイセン…殿?」
「…儂を知っておるのか?」
青年は苦しげに呻きつつも小さく頷く。
「そ…ソフィアに仕えておいででした時に…一度お顔を見ております…それがしはルカと申す者…」
「もうよい、しゃべるでない」
青年は再び意識を失って項垂れた。
「じいちゃん…この人、どうするの?」
「儂はお主に人の情けを教えたつもりじゃ。お主ならどうする?」
「…村の皆には黙っておくよ」
それから数日の間。アルムは動けないルカの面倒を見た。
傷に当てる布を替えてやり、飯を食わせてやった。
…次第にしゃべれるようになったルカは夕餉の時にマイセンと熱心に話をしたものだ。
「マイセン殿…みな貴方様の帰参を待ち望んでおります。なにとぞ…なにとぞ我らに力添えを!
 ともにソフィアの御家を再興いたしましょうぞ!」
だがマイセンは小さく首を振った。
「そなたらには何もわかっておらぬ。ソフィアはすでに民心に見放されておる。
 御家の再興など誰も望まぬ。リマ四世様が名君であられれば誰もドゼーに手を貸す者はいなかった。
 そなたらが落ち武者狩りなどにあうこともなかった」
「しかし…我らは武士として主家に忠義を…」
「忠誠を受ける方はそれに相応しい方でなければならぬのだ…そち達は誰か一人でも命を懸けてリマ四世様をお諌めしたか?
 それをしたところで聞く耳を持たぬ方であった事は承知、だがそれをするのが誠の臣下ではないか?
 そなたの心に今の禄を失いたくないという気持ちが欠片でも無かったと言えるのか?」
「………」
マイセンの言葉は手厳しくルカは額に大粒の汗を流して黙り込んだ。
しばしの沈黙が流れ…再び彼は口を開く。
「では…ではこのままドゼーにソフィアの国を治めさせるのですか?」
「それを定める資格は儂らには無い。リマ四世様の愚行を止められなんだ儂らにはな。
 ドゼーが仁政を敷けばよし、そうせねば天の定める所に従って相応しい末路があろう。
 じゃがこれだけは言うておく。そなたらがドゼーを打倒したとしてもリマ様の旧臣である限り誰もついていかぬ」
それきりルカは黙りこくり口を開かなかった……

ルカを匿う日々はほんの7日ほどで終わりを告げた。
ドゼーの命を受けたスレイダーと言う侍が三十人ほどの手勢を連れてラム村を訪れたのだ。
彼はまずグレイの家で保管していた落ち武者の首を検分すると村に褒美を授けた。
しかる後に新しい法度を言い渡す。
「お主等は新たな殿にこれまで通りの年貢を供出するように!
 それと念の為、村の中を取り調べる。逆賊を匿っておった者は斬首に処す!」
年貢の割合が変わらない事に村人は溜息を付いたが見られて困る物があるわけでもない。
…ただ一軒を除いて。
マイセンは大八車の準備をしていた。
一度助けた者を見放すつもりは無いようだ。
納屋から出来るだけの食料も積み込んでいた。
「アルムよ。あやつに事情を話して荷物を纏めてやれ」
「どうするんだじいちゃん!?」
「ルカはまだ歩けぬ。ルカを裏山に運んで隠すしかあるまい」

アルムは母屋に戻るとルカに事情を話した。
「……そうか」
ルカは小さく呟いた。
すでに彼の覚悟は決まっていた……
「童っぱ。マイセン殿にルカが礼を言っていたと伝えてくれ…これから拙者がする事で少しでも恩返しになればよいと…」
「お侍さん?」
……匿ってもらっても見つかればマイセンやアルムがお咎めを受ける。これ以上迷惑はかけられぬ。
そもそもソフィアの御家の命運はすでに尽きており自分達の生きる場はもはや無いのだ。
ならば……
ルカは傍らに置いてあった自分の脇差を引き抜くと自身の腹に突き立て十字に切り裂いた。
鮮血が床を塗らしていく。
「お、お侍さんっ!?なにしてるんだよ!?」
「……ま…マイセン殿に…それがしの首を……それがしごときの首でも幾ばくか……そなたらの暮らしを楽にできよ…う…」
腰を抜かしかかったアルムは瞳に涙と恐怖を湛えて大声を上げて外のマイセンを呼んだ。
すぐに駆け込んできたマイセンは静かに呟く。
「馬鹿者め死に急ぎおって……他に生き方を見つける事もできたろうに…」
床に蹲り血の泡を吐き出して呻くルカはすでに声を出す事も苦しく弱弱しく呻いた。
「か……介錯を……」
もはやかける言葉も無くマイセンはルカの槍を手に取る。
一突きであった。
彼はこれ以上苦しむ事も無く逝く事ができただろう…
「じ…じいちゃん……」
「……」
義祖父は無言で膝を付くと両手を合わせてルカの冥福を祈った。

この日は少年の日のアルムのもっとも忘れえぬ一日となった―――――
それから数年の歳月が流れ…ソフィアの国は計り知れぬ不幸を味わう。
凶作に飢饉、ドゼーの悪政…そして東国からは野盗あがりの武将ギースが、
北からは隣国リゲルの大名ルドルフがソフィアの国を脅かした。
国内では一揆が相次ぎ……一揆勢の中には成長したアルムの姿があった。
彼はルカの遺品となった鎧に身を包み戦乱に身を投じていく。

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 マルスの章 銭の道 〜
264助けて!名無しさん!:2011/02/01(火) 20:33:56 ID:HqGVMyDf
>>253
暁娘というユニットはミスト、ネフェニー、イレース辺りが居そうだな
個人的にセリスがこういうものに夢中になってそうだw
…でも下手をするとセリスをアイドルにしても違和感が無いn(ry

>>259-263
マイセン殿かっこいいな…
そして龍k…じゃなかったルカェ…安らかに眠ってくれよ
とにかく続きに期待するんよ、GJ!
265助けて!名無しさん!:2011/02/03(木) 10:04:46 ID:Pp3ViGBF
>>264
ワユもじゃね?…ん?工務店にはもう一人いたような…
266助けて!名無しさん!:2011/02/03(木) 10:11:40 ID:4QYUXgRG
彼女は…演歌歌手として活躍できるかもよ、うん
267助けて!名無しさん!:2011/02/03(木) 15:45:35 ID:V51Rtbe2
>>264-266に手斧が刺さってるんだが……無茶しやがって

>>259-263
外伝やったことないんだが普通に面白かった
小学校のころ読んだ歴史漫画思い出してしまったよ
……今までの兄弟家モノもいいけど、こういう真面目なSFも悪くないね
みんなの普段隠れてる長所がよくわかる
GJでした
268助けて!名無しさん!:2011/02/04(金) 09:14:30 ID:GAdxPKuo
ティアマトさんは美人マネージャー役だろjk・・・だから>>264の手斧は勘弁して下さい(汗

・・・そういや昨日は節分だったな
とりあえず年の数だけ豆を食べるという習慣を実践するため、
トラック一杯分の豆を用意するミカヤが想像出来たw
269LOST MAN:2011/02/04(金) 09:32:18 ID:GtuLAu9p
お久しぶりです、『LOST MAN』を連載している作者です。
流れを切るような投稿を致しますが、どうかお許しください。

実は今の今まで訳あってFEスレを覗くことができていませんでした。
その為、最後に『LOST MAN』を更新した日から追加された設定は全くと言っていいほど知りません。
楽しみになさっている方々、もしくは楽しみとはいかないまでも暇つぶし程度に思ってくれている方々には本当に申し訳ないと思っております。
これからもまた遅滞が続いてしまうかもしれませんが、途中で投げ出すことは絶対にしないと約束いたします。
どうぞ、よろしくお願いします。
270LOST MAN:2011/02/04(金) 09:33:04 ID:GtuLAu9p
あらすじ
記憶喪失になったヘクトル、エイリーク、アルムによる喧嘩の飛び火を受け、エフラムまでも記憶喪失になってしまった!
当初の目的と反して増えて行く被害者!
事の発端であるアイクの記憶すら戻る気配は無し!
いい加減被害者を出すな!がんばれ!FE兄弟家!!


 第6章 “ラブファイター”


〜3人が2階に上がってから10分弱〜

ドロシー  『こんにちは、お昼のニュースです。先程の午後12時10分頃、竜王家最上階の個室より火の手が上がりました。その個室に居たと思われる黒竜王、デギンハンザー氏は依然行方が知れず、ベルン警察の捜査の下、全力で捜索中との事です』
セーラ   『大変・・・モグモグ・・・ねぇ・・・モグモグ・・・』
ドロシー  Σ『なんで昼御飯食べてるんですか!?あっちょっ、今はこの人映さないで!CM!CMお願いします!!』

マルス   「セーラさんもドロシーさんも相変わらずですねm9(^□^)プギャー」
エリンシア (というかセーラさんもよくTV局で採用されましたわね・・・)
エリウッド 「それにしても遅いな、3人とも・・・」
リーフ   「様子見に行くだけなのになんでこんな時間掛かるんだろうね?」
ミカヤ   「・・・しょーがない、私も2階に行ってみるわ」

ミカヤはスクッと立ちあがり、階段のある方へ歩き出す。
しかし、ミカヤはすぐに歩みを止める。
階段のほうから数人の足音が聞こえてきたからだ。
その階段から一番最初に顔を出したのは、リンだった。

リン    「・・・」
エリウッド 「あ、リン。上はどうだった?」
リン    「え、ええと・・・うん、予想通りと言えば予想通り・・・」
エリウッド 「・・・は?」
セリス   「・・・今のセリフが不吉にしか聞こえないのは僕だけ?」
ミカヤ   「私達も感じてるから大丈夫」

ちなみに、この一瞬は皆の心が一つになった瞬間である。
そんな皆の前に、気持ち悪い笑い声を上げて居間には言ってくる人物が来た。
・・・エフラムだ。

エフラム  「ヒャッハァ!ヒャーハハハァ!!」
エリウッド Σ「ええええええッ!!?」
エフラム  「あァ?どうしたよ兄貴ィ!今にも倒れそうな顔してんじゃねぇか!ギャハハハハハ!」
ミカヤ   Σ「性格が歪んだ!かなり歪んだ!」
セリス   「えっ、これなに!?どういうことなの!?」
アイク   「・・・まぁ、経緯を説明するとだ・・・」

〜5分後〜

271LOST MAN:2011/02/04(金) 09:36:42 ID:GtuLAu9p
エリウッド 「なるほど・・・それで記憶喪失、と・・・」
リン    「大体のことは教えておいたわ。兄弟の事とか身の回りの事とか・・・」
エフラム  「ギャハハハッ!よろしくなァ胃が脆弱な蝶サイコー兄貴よォ!!」
エリウッド (゚Д゚)・・・リン?ナニオシエタノカナ?
リン    「違う違う違う!それ教えたのマルスだから!」
リーフ   (でもあながち間違ってないじゃん・・・)
マルス   「やだなぁ、一から十まで全部教えたのリン姉さんじゃないですかぁ〜」
エフラム  「そうだぜェ!ギャハハハハハハハァ!!」
リン    「教えてないって言ってんでしょ!?ってかアンタは悪ノリすなっ!!」
マルス   「アハハッ、何故だろう、今のエフラム兄さんとなら意気投合できそうだよ」
エフラム  「オウッ!俺もそう思うぜェ!ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
リン    「黙ってろ己等ァ!!」(怒)
セリス   「うわぁ・・・なんだか凄いなぁ〜・・・こ、怖くなってきちゃった・・・」

まぁ分からなくもない。
こうして次々に記憶喪失者が増えて行ってるのだから。
と、セリスの後ろにマルスがスススッと忍び寄り、囁く。

マルス   「一人・・・また一人と記憶を失っていく・・・」
セリス    ビクッ
マルス   「そして最後に残ったのは・・・一人だけ・・・そして 最 後 の 一 人 に 魔 の 手 が ・ ・ ・ !」
セリス   「うわああああん!!ごめんなさぁぁぁいぃ!!」(泣)←何故か泣いて謝る少年
ミカヤ   「こんな時に言ってる場合じゃないでしょうがッ!」
マルス   「気分を変えようとしただけですヨ」
ロイ    Σ「いやシャレにならないからね!?」
エリウッド (そうなるような未来を想像してしまった僕って・・・orz)


エイリーク 「ええい、口が悪いのが増えおって!最近の若者は礼儀を知らんのかぁ!」
ヘクトル  「そんなことないよぉ、元気出して!」
エフラム  「ヒャッハァ!口調なんざァクソくらえだァ!!楽しくやろうぜェ?ヒャッハハハァ!!」
アルム   「眩しい・・・部屋に引篭もりたい・・・」
アイク   「そんなでよく出て来れたな・・・」


リーフ   「どうする?どんどん悪化する一方なんだけど・・・」
ロイ    「このままじゃ本当にマルス兄さんが言ったみたいに・・・」
エリンシア 「シッ!そう言う事言ったらいけません!」
272LOST MAN:2011/02/04(金) 09:40:15 ID:GtuLAu9p
エイリーク 「武器を持てぃ!今こそ決別の時じゃあ!!」
エフラム  「おォ?やるってかァ?いいじゃねぇか!やってやるよォ!!ギャハハハハハハァァ!!」
ヘクトル  「喧嘩はよくないよーう!」
アルム   「部屋・・・部屋が恋しいよ・・・」
ミカヤ   「黙れ」つセイニー
記憶喪失一同「アッー!」


マルス   「はぁ〜・・・こんな混沌としてたらあのメガミサマがなんて言うか・・・」
ロイ    「あれ?混沌と言えば・・・ユンヌさんはどうしたの?」
エリウッド 「ああ、それならリュシオンさんに預けてるよ」
ロイ    「え、いつの間に?というか何故?」
エリウッド 「実は僕も知らないんだけど・・・リュシオンさん曰く、セリカ名義で送られてきて『しばらくの間お預かりください』って手紙添えられていたらしいけど・・・」
ロイ    (またなんかやらかしたなユンヌさん・・・)
エリウッド 「そろそろ戻ってくる頃だと思うよ?いつまでも置いておかれるのも迷惑だって言ってたし」
ロイ    「どっちかって言うと戻って欲しくない気が・・・」
マルス   「ムリムリ!あのメダル(及び邪神)は円盤みたいに投げようと千尋の滝に突き落とそうと、ブーメランみたいに帰って来るんだから」
ロイ    Σ「怖っ!」

ピンポーン

エリウッド 「あれ、お客さんかな?」
ミカヤ   「こんな時に・・・誰かしら?」

タッタッタッタッ・・・

ガチャッ
ミカヤ   「はい、どちらさまで・・・」
ゼフィール 「・・・」ヌーン
ミカヤ   「ひぐっ・・・っ・・・っ・・・ゲホッゲホッ!!」
ゼフィール 「何故咽る!?」
ミカヤ   「仏頂面(+その他インパクト有り)がいきなり眼前に現れたら誰だって呼吸止まるわよ!!」
ゼフィール (そんなハッキリ言わんでも・・・)
ロイ    「なっ、なに、どうしたの?誰が来たの?」
リン    「あ、ゼフィール署長じゃないですか」
ロイ    「どうしたんですか?直接家に来るなんて珍しいですね」
ゼフィール 「ああ・・・まぁ、その・・・」
ロイ    「? なんで口篭もってるんですか?」
ゼフィール 「いや・・・その、なんだ・・・申し上げ難い事なんだが・・・」
ミカヤ   「なんですか?一体・・・」
ゼフィール 「・・・実は」「ハーッハッハッハッハッ!!」
リン    「!?」
????  「とうっ!!」
シュバッ
シュタンッ
273LOST MAN:2011/02/04(金) 09:40:55 ID:GtuLAu9p
????  「混沌としたこの町に、夢と希望を届ける為に、彼方の星からやってきた!」

????  「闇から光を守る為、悪から民を守る為、巨悪を討つ為やってきた!」

????  「か弱き民は私をこう呼ぶ・・・『退魔の貴公子』と!そう!我こそはっ!」

シグルド  「正義の味方、愛の戦士シグルド!今ここに推参したっ!!」
ロイ    「・・・は?」
シグルド  「やぁ、少年。僕はSIG-URD-5963星雲から悪を打ち倒す為に来た愛の戦士、シグルドだ!」
ロイ    「は・・・はぁ!!?」
リン    「ちょぉ!?シグルド兄さん!!?」
シグルド  「やぁ、お嬢さん。僕はSIG-URD-5963星雲から(ry」
リン    「いやいい!説明しなくて良いから!大体の流れは今までので分かってるから!!」
シグルド  「そうか!飲みこみが早くてが助かるぞ!さて、僕が来たからにはもう大丈夫!世を乱す巨悪はどこだ!?この愛戦士シグルドが成敗してくれる!」
ミカヤ   「・・・」
シグルド  「おおっ、そこの呆然と立ち尽くしたような顔をした君!なにか悩み事かな?相談なら、この愛戦士シグルドに言うといい!」
ミカヤ   「え、いいの?」
シグルド  「もちろん!悩み事なんて僕に掛かれば万事解決さ!」
ミカヤ   「嬉しいわ!じゃあ早速聞いてもらえる?」
シグルド  「いいとも!」





ミカヤ   「長 男 が う つ け に な っ た 事 だ よ ォ ォ ォ ォ ! !」ズドドォォォォッ!!

シグルド  「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!?」チュド-ン





〜10分後〜

ミカヤ   「それじゃ、どういうことになったのか説明してもらいましょうか?」
シグルド  ガクガク「コノヒトコワイコノヒトコワイコノヒトコワイ」ブルブル
ミカヤ   「黙れ」
シグルド  「・・・」
ゼフィール 「では、説明するとしよう・・・今から小1時間ほど前だ・・・」
リーフ   「小1時間・・・アイク兄さん達がバレンシアに行って戻ってきてからまだそんなしか経ってないんだ・・・」

※シグルドはアルムとセリカのKINSINを感知し、大声で『KINSINは排除だ』と大声で叫んでいた所を近所迷惑としてベルン警察署に連行されています。
274LOST MAN:2011/02/04(金) 09:41:42 ID:GtuLAu9p
セリス   「なんだか既に5時間以上経ってる感覚するけど・・・」
リーフ   「現実では既に1年以上経ってるけどね」
アイク   「? なんの話だ?」
リーフ   「ああいや、こっちのハナシ」
マルス   「それにしても、随分濃い1日だなぁ・・・」

〜ゼフィールの回想、小1時間前、ベルン警察署〜

シグルド  「・・・つまり私はKINSINを撲滅する為に日夜自分の業務を疎かにするほどKINSIN撲滅運動を続けていてるのですがかれこれ
数十年もそんな感じなのにKINSINは減るどころかネタキャラが増えるたびに増えてく一方なのでイヤ最近は増えもしなければ減りもしない
のですけど最近また活動を活発化し始めたので今まで以上に目を光らせてなければいけないので仕事してる暇が無いと言えば無いのですが
決して無いわけではなくただ単に業務より大事な行いを優先するので仕事が手に着かない事がしばしばあるんですよそのお陰でディアドラ
はアルヴィスに獲られちゃうし係長で止まっちゃってるし良い事無いんですけどでもそれでも自分の性(サガ)には逆らえないので度々仕事を
抜け出してはKINSIN撲滅運動をやってるんですけどどちらかというとAKJの方が何故か人数多いらしくてイヤこちらも同志を募れば居ると思うん
ですけど中々集まらなくて皆忙しいのかもしれませんけどそれを言ったら身を粉にしてる私なんかどうなんだといってやりたいもんで
すけどそれぞれ事情があると思うんで言わないのですけれど結局はAKJの勢力が多いのでまさに猫の手も借りたいくらいですけどラグズの方々
にやらせるのもどうかと思うのでそれも黙って―――」
ツァイス  「(ヒソヒソ)まだ終わらないのかな・・・事情聴取始めてからずっとこんな感じなんだけど・・・」
ミレディ  「(ヒソヒソ)15分以上喋りっぱなしで疲れないのかしらね」
ツァイス  「(ヒソヒソ)多分画面前の皆さん上の文章殆ど読み飛ばしてますよ」
ミレディ  「(ヒソヒソ)・・・何の話?」

〜30分程後〜

シグルド  「だから私はディアドラに誤解だと言ってるのにアルヴィスの奴が横槍入れて来てディアドラはそれに納得しちゃって溝は深まる
ばかりだし仕事だって係長の位すら危ういとの噂まで立っちゃうしどれもこれもKINSINのせいなのに苦労に反してそのAKJは減らないし
仲間は増えないし給料は増えないし私の財布の中身は火の車で帰りにビール一杯枝豆一莢すら買えないくらいの金欠だから今の位以上にならないと
私の懐は暖まらないしディアドラとの距離は遠ざかる一方だから頑張らないといけないのにそこに乱入してくるのがAKJの団体で恨みを
恨みで返すどころか倍返しでKINSIN騒動起こしまくるから仕方が無いので他の仲間にも連絡するんですけど仕事が支(ツカ)えちゃって手が
離せないとか言ってきてなら私の苦労は何なんだとか言いたいんですけどそんな事してる間にKINSINが侵攻しちゃうから文句を後回しに
してKINSIN撲滅運動に尽くすんですけどやっぱり金にならないしディアドラには誤解されてアルヴィスに獲られちゃうしの繰り返しだから
どうにかしなきゃとか考えてるんですけどどうにもならないのでストレス溜まる一方だから(超長すぎるので中略)というわけなんですよウワアアアアアアアアアアアアアン!!」

ツァイス  「・・・(シャカシャカ♪)」
シグルド  「・・・?」
ツァイス  「・・・あ、終わりました?(シャカシャカ♪)」←iPod
シグルド  「チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
275LOST MAN:2011/02/04(金) 10:00:17 ID:GtuLAu9p
ゲイル   「ゼフィール署長、一言どうぞ」
ゼフィール 「結論、『ストレス溜まってるから大声で発散している』」
シグルド  「そう・・・! そうなんですけど今までの説明を一言で説明されるというのもなんか嫌な感じがする・・・!」
ゲイル   「・・・まぁ、言いたい事はよく分かった」
シグルド  「ああ、やっと分かってもらえたか・・・」
ゲイル   「さぁ、裁判所に移動だ」
シグルド  「ち ょ っ と 待 て」
ゲイル   「なんだ、どうした」
シグルド  「全然分かってないじゃないですか!45分強に渡る私の説得の意味は!?それにちょっと騒いだだけでしょうが!」
ミレディ  「説得って・・・1:9の割合で殆どが愚痴じゃないの」
ゼフィール 「それに甘いぞ万年係長。例のあの『騒○おばさん』だって裁判沙汰になったんだからな」
シグルド  Σ「えぇ!?それと一緒!?そんな騒ぎなるほど大声出してたのか私は!?てか懐かしっ」
ミレディ  「みんなツッコまないだけで胸の内は『うるせーなあの万年係長が』とか思ってるのよ?」
シグルド  「だから出世できないのは私のせいじゃなくKINSINのせいであって・・・Σってなぜ万年係長なんてニックネームを知ってるんだ!?一部の人からしか言われた事無いのに!」
ツァイス  「多分紋章町の人全員が知ってますよ」
シグルド  Σ「マジで!?」
ゼフィール 「少なくともベルン署の者全員が熟知している」
シグルド  「熟知してるの!?そんな事知らんで良いのに!!」
ミレディ  「だって毎日毎日電車並の大声出してたらそりゃ話題にもなるわ」
シグルド  「そんな大声出してたの!?それに気付かない私って一体!!?」
ゼフィール 「正確には電車が通った時の鉄橋の下のソレだな」
シグルド  「そんなインフォいらんですよ!!」
ツァイス  「過去最大の大声はロケット並でしたよ。どこで発したのか知りませんけど結構響き渡りました」
シグルド  「そんな大声出てたまるかァ!!」
ゼフィール 「とにかく、裁判沙汰になるほど大声を出したのだお前は。諦めろ」
シグルド  「嘘でしょ!?本気ですか!?」
ゼフィール 「私の顔が冗談を言うように見えるか?」
シグルド  Σ「ごもっとも!」
ゲイル   「さぁ、これから竜に乗せて運ぶぞ」
シグルド  「いやだよ〜〜〜〜〜〜〜〜。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。=Ξ( つДT)」
ツァイス  「あっ、万年係長が逃げた!涙ちょちょぎらせながら逃げた!」
ミレディ  「捕まえなきゃ!」
ゲイル   「む、あそこにいるのは・・・」

マードック 「声が甘い!!もっと張り上げろ!!」
見習警官A 「イエッサー!」
マードック 「気合いを入れろ!!この町の連中はそんな気合いで捕らえられるほど甘くは無いぞ!!」
見習警官B 「イエッサー!!」

ゼフィール 「丁度良い所に居るな。マードック!そいつを捕まえろ!」
マードック 「槍の振り方はそうじゃない!そんな細かい動きを槍に追求するな!」
ツァイス  「ダメだ、聞いてない・・・」
マードック 「だからもっと豪快に振って大丈夫だ!そう、こんな感じで大きく振れ!」
ブォンッ!
シグルド  「ひでぶっ!!?」ズガンッ!!
マードック 「・・・うん?」
シグルド   ピクピク ピクピク
276LOST MAN:2011/02/04(金) 10:03:04 ID:GtuLAu9p
〜FE兄弟家・居間〜

マルス   「なっ、何てことだ・・・シグルド兄さんまで・・・!」
ゼフィール 「・・・心中をお察しする・・・」
マルス   「ロイ並にツッコミが鋭いなんて・・・!」
ロイ    Σ「そっち!?どうでもよくないソレ!?」
マルス   「何を言ってるんだねロイ君!ツッコミは君のアイデンティティじゃないか!ツッコミをしないロイなんてただのフラグメイカーなんだよ!?」
ロイ    Σ「なんか兄さんが僕の個性を語り出した!っていうかフラグメイカーってなに!?」
リン    「話を曲げるなバッキャロウ」つパイルドライバー
マルス   「アッー!」ズドムッ


シグルド  「友情!努力!!勝利!!!この3つがあれば我等に恐れるものは無い!行くぞ!世界を救う為にいざ飛び立つのだ!」
エイリーク 「うむ!その話し乗った!」
アルム   「部屋に引篭もりたい・・・」
ヘクトル  「まぁまぁ、たまには外に出て遊ぼうよ!」
エフラム  「ギャッハハハ!俺様が遊んでやろうかァ!?」


エリウッド 「とうとう大黒柱まで記憶喪失になっちゃったね・・・」
ミカヤ   「最悪なんですけど・・・このままじゃ家族全員養えないわよ?」
リン    「というか何故全員本来の性格と違うの・・・?」
リーフ   「恐らくそれは今世紀最大の謎」
マルス   「その謎は来世に任せるとしましょう。頑張れ来世!」
ロイ    「論点違う上になんで来世に思いを馳せてるの!?」


エフラム  「だっしゃああ!!」
アルム   「いたぃ・・・っ」
エフラム  「なんだァその屁みてェな叫び声はァ!!頼むからよォ・・・身の毛がよだつ程の叫び声ェ!!聞かせてくれよォオオ!!」


リーフ   「こっ、怖ッ! エフラム兄さんが怖すぎるよコレ!?」
エリウッド 「しかもアルムに当たってる・・・」
マルス   「まぁこれは『災難だったね』としか言いようが無いね」
セリス   「助けないの?」
マルス   「いつも通りの事だし、なんとかなるでしょう」


シグルド  「そんな事させるものか!!か弱き民は私が守る!!」
エフラム  「いいぜぇ誰だってェ!! 肉を斬る感触!ツンとくるような血の臭い!ありったけの悲鳴を聞かせろやァァァァア!!」
シグルド  「うおおおおおおおお!!」
ガギィン!!


リーフ   「な、なんか真剣勝負になってるんですけど!?」
マルス   「それもいつもの事でしょう?」
ロイ    Σ「『いつもの事』で済ませて良いんだ!?」
エリンシア (慣れって恐ろしいですわね〜・・・)
277LOST MAN:2011/02/04(金) 10:05:50 ID:GtuLAu9p
シグルド  「ふんっ!はっ!!」
ビシッ!ドカッ!
エフラム  「いってェえ〜!やりやがったなァァァァァア!!?イヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
シグルド  「うぬぅ・・・手応えを感じると言うのに・・・なんだ、こいつのテンションは・・・!」
エフラム  「いいぜェ・・・もっとだァア!!」
シグルド  「貴様!悪魔の類か!」
エフラム  「知るかってんだァ!!」
ガッギィン!
シグルド  「ぬぐぅっ!」
シグルド  (先程のより槍の一撃が重い・・・!)


ミカヤ   「いつまでやってんだ」つセイニー
2人    「アビャアアアアアアアアアアアアアア!!?」


〜5分後〜

ミカヤ   「とりあえずシグルドはエフラムと接触禁止。あとエイリークとアルムも接触禁止」

エフラム  「・・・ケッ・・・」プスプス
シグルド  「ぐぬぅ・・・不本意ではあるが、平和の為だ・・・」プスプス
エイリーク 「ワシとてこんなヤツの相手などしたくないわい!」
アルム   「部屋・・・部屋・・・部屋・・・部屋・・・」ブツブツ ブツブツ


ミカヤ   「ったくもう・・・油断も隙もない・・・」
エリウッド 「・・・あ、あれ?ヘクトルは?」
アイク   「ああ、外に遊びに行くといって出ていったぞ」
ミカヤ   Σ「外出させんなァァァァァァ!!!!」

〜数十分後〜

ミカヤ   「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・や、やっと捕まえた・・・」
ヘクトル  「うぇ〜ん、外で遊びたいよぉ〜」
リン    「黙ってろオカマヤロウ」
リーフ   「・・・それにしても、様変わりしたヘクトル兄さんがサザさんに見つかった時はどうしようかと思ったけどね・・・」
マルス   「うん。リン姉さんが“筋肉ドライバー”キメてくれなかったら変な噂立ちまくりだもんね」
ロイ    「サザさん大丈夫かな・・・記憶喪失になってないかな・・・ていうかこのパターンは記憶喪失になってるよ絶対・・・」
マルス   「まぁもし記憶喪失になってたら、今度から彼の名前は『サザエ』で通そう」
ロイ    Σ「サザさんかわいそ!」
278LOST MAN:2011/02/04(金) 10:12:43 ID:GtuLAu9p
リーフ   「あれ?アイク兄さんは?」
ミカヤ   「え?」
セリス   「あ、ホントだ、居ないね」
マルス   「まだどっかで探してるのかな?」
エリンシア 「でしたら連絡を・・・」
リン    「いや、今のアイク兄さんてケータイ使える?て言うか持ってる?」
エリウッド 「そういえば、使ってるのを一切見た事ない気が・・・」
ミカヤ   「そりゃそうよ、買った覚え無いもの」
マルス   「え?うっそだぁ〜、僕アイク兄さんのケータイ見た事ありますよ?」
ロイ    「うん、僕も見た事あるよ」
ミカヤ   「は?・・・他の人のケータイじゃなくて?」
マルス   「いやいや、ちゃんとオーナー情報見て確認しましたよ」
リン    「じゃあ買った覚えの無いケータイをなんでアイク兄さんが持ってるわけ?」
エリンシア 「・・・買ってもらった・・・とか?」
リーフ   「だ、誰が?」
エリンシア 「・・・さぁ・・・?」
リン    「誰が買ったか知らないケータイを使うアイク兄さん・・・なんか怖い・・・」
エリウッド 「架空請求とか来た時とかどうしてるんだろう・・・心配で胃が・・・」
ミカヤ   「甘いわエリウッド、あのアイクが巻きこまれないわけ無いのよ。血ヘド吐く事になるのはこれからなんだから、これくらいで胃に穴空いてちゃ早死にするわよ」
エリウッド (´;ω;`)ソンナァ・・・
マルス   「既にこの兄弟の中で早死にしそうな人NO.1ですけどね」
リン    「バカ!」
マルス   「ヘブシッ!?」バキャンッ
ロイ    (・・・もしかしたら、あの人じゃないかなぁ・・・?)

サナキ   「くちゅんっ」
279LOST MAN:2011/02/04(金) 10:16:50 ID:GtuLAu9p
〜その頃アイク〜

アイク   「・・・ここはどこだ?」

ここは町から少し離れた所にある森の中。
なぜ『遊びに行く』と言って出て行ったヘクトルを探して遊ぶ道具も何も無い森へと入ったのか疑問だ。
アイクは記憶を失ったと同時に土地鑑も忘れてしまったのだろう。
しかしそれを差し引いても森の中は無いだろう。
記憶を失って方向音痴と言うスキルを手に入れるとは、皮肉な話である。

アイク   「・・・いかん、迷子になってしまったようだ・・・」

一人ボヤいてみるが、する音は風に靡く草木と小鳥のさえずりのみ。
迷子になったと言う事を改めてアイクは理解すると、深い溜息を吐いた。
『こうしてても仕方が無い、とにかく歩いてこの森を抜けねば』
そう思った矢先、己のポケットから振動が伝わってくる。
なんだろう、と、その振動するポケットを探ってみると、蒼いスライド式のケータイが現れた。
画面には『マルス』と書かれた文字と、数時の羅列だった。
だがアイクはコレの正体が分かっていない。
どうやらケータイの使い方はおろか、ケータイという存在すら忘れてしまったようだ。
頭にハテナを二つ三つ浮かべながら、表示される『マルス』と数時の羅列を見つめ続ける。
そうすること30秒。
ようやくアイクはこれをどのように開くのかが分かった。
スライド式ケータイとは、その名の通り画面部スライドしてボタン部を出す。
使っている人も多いであろう、そのケータイを右手に持ち、画面部の右下を親指で弾く。
 力 を 込 め て 。

バキャンッ!
ヒュ〜
ボスンッ
アイク   「む?」

アイクとは、勉学以外の様々な方面で活躍するとてもハイレベルな男性だ。
過去に数人を己の指に乗せて耐えた事がある程の剛の者でもある。
そんな彼の親指が放つ(なぜか)力を込めた一撃(?)に普通のケータイが耐えられるはずも無く、画面部は宙を飛行してから草叢の中へと突っ込んで行った。

アイク   「・・・画面部が飛んで行ってしまった・・・脆いな、この機械」

耐えられるはずが無かろうに。
逆パカを考えた人もこの行為には唖然とするだろう。
アイクは軽く溜息を吐くと、ポイとその辺に捨てるわけにもいかないと判断し、残されたボタン部のみのケータイを、元のポケットへとしまった。
『一応飛んで行った頭のほうも探すか』と画面部の飛んで行った方向に向ってアイクは歩き出す。
280LOST MAN:2011/02/04(金) 10:25:24 ID:GtuLAu9p
と、彼は自分の真上を滑空する大きな鳥を発見する。
『あれは鷲か?鳶か?』と自問自答を数秒間繰り返すうちに、大きな鳥はアイクの存在に気付く。
普通、鳥が人間の存在に気付いた所で何をしようともしないが、この鳥は別だった。
なんとアイクの存在を認めるや否や、シューッと羽音をたててアイクの元へと向ってくる。
突然の鳥の行動に、アイクは一瞬だけではあるが呆気にとられてしまう。
その一瞬が、アイクにとっては大きなミスだと感じられた。
大きな鳥は、もう3秒もすればこちらへと到達する。
『3秒もあれば』と思うだろうが、相手は外敵を見てから向ってくる度胸のある鳥だ。
少なくとも気性は荒いと判断できる。
ならばこちらに向ってくるのは狩りになれている鳥だと推測できる。
引き換え、こちらは記憶を失った大柄な男性。的になりやすいのだ、この体格は。
しかも鳥などと言う規格外も良い所の相手・・・鳥との交戦経験などあるはずが無い。
おまけに唐突の出来事故に、心構えが出来ていない。
終いには(元々はヘクトルを探すという目的で外出した為)丸腰と来た。
狩りに慣れた空の戦士と、記憶を失い構える事も出来ない戦士の戦い・・・そういう図式になる。
だがそれでもアイクは人間で、屈強な戦士だ。
鳥に遅れをとるなどあるはずも無い。
ただ、鷲の爪はただ触れただけで肉を引き裂く鋭さを持ち、翼で打たれればバットで殴られたのと同じ衝撃を伴い、嘴はいかなる肉をも啄ばむと聞く。
あの鳥も同じようなものだとするなら・・・腕の一本くらいは覚悟するべきだろう。
だが、その3秒間で巡らされたアイクの心配も、杞憂に終わる事となった。
その大きな鳥は、アイクのすぐ傍で降り立ったのだ。
アイクは『何をする気だ』と肩を強張らせた瞬間、大きな鳥は人へと姿を変えた。

ヤナフ   「アイクか!!?」
アイク   「む?あんたは・・・?」

いきなり自分の名前を呼ばれ、『知り合いか』と判断するが、そんな当の本人にお構いなく大きな鳥だった者―――ヤナフはアイクへと詰め寄ってくる。
かなり息が上がっているようで、詰め寄りながらでも『はぁ、はぁ』という息遣いが聞こえてくる。
そしてアイクの目の前に立ち、縋るような思いをしたような顔でアイクにこう告げる―――。

ヤナフ   「セリノスの森で鷹王と鷺の方々が・・・!!」



 TO BE CONTINUED

漆黒の騎士  「今回は私の出番無しか・・・(´・ω・`)ショボーン」
281LOST MAN:2011/02/04(金) 10:28:14 ID:GtuLAu9p
<現在の被害状況>

ミカヤ   無事
シグルド  記憶喪失(熱血ヒーロー)
エリンシア 無事
アイク   記憶喪失(事の発端)
エリウッド 無事
ヘクトル  記憶喪失(キモイ)
エフラム  記憶喪失(なんかハッチャケてる)
エイリーク 記憶喪失(爺臭い)
リン    無事
マルス   無事
アルム   記憶喪失(引篭もり)
セリカ   無事(行動中)
セリス   無事
リーフ   無事
ロイ    無事


・・・いささか短く感じますが、これが第6章です。
この章から少しの間、シリアスを孕みながらの展開となります。
楽しみにしてお待ちください。
282助けて!名無しさん!:2011/02/04(金) 14:02:26 ID:U0DelvJk
>>269
お久しぶり
そして流れを切る云々って一切気にしなくていいと思うよ
だって気にしてたらネタ投下なんてできないしむしろ俺はどんどん切ってくれてかまわないと思う

最後に更新してから今日までの間にもいろいろ面白いネタや風変わりなネタも投下されてるからじっくり楽しんでほしい
283助けて!名無しさん!:2011/02/05(土) 11:04:33 ID:iVupS5ct
>>270-281
お久しぶりですね
アイクが携帯を壊す所で、エーディンが携帯を使用出来ないネタを思い出して、笑わせて貰いましたww
GJですんよ!
284おばあちゃんができました:2011/02/05(土) 18:55:59 ID:awOTgxW/
リリーナ「ねーねーアストールー」
アストール「へぇなんすか?またNIKUのことですかい?」
       (今度はどんな無茶苦茶言い出すやら…)
リリーナ「これからは私の事をお母様って呼びなさい!」
アストール「は?」
リリーナ「だからお母様と…」
アストール「ちょ…ちょっとまってくだせぇ…順を追って話してくれませんかね……」
リリーナ「ホークアイってガチムチの上に露出度高いハァハァ」
アストール「把握、あっしの嫁の親父さんの事っすか…」
リリーナ「そゆこと、ならその義理の息子のアストールは私の息子になるわけだし」
アストール「…………ちょっと待っててくだせぇ……」
       (これで考え直してくれりゃあいいが…)

(30分後)

リリーナ「…それでこの娘は?」
アストール「お嬢の孫っす」
リリーナ「は?」
アストール「ほ〜らお前のばあちゃんだぞ〜」
アストール&イグレーヌの娘(多分5歳くらい?)
「ばーちゃんばーちゃん♪」
リリーナ「( ゚д゚ )」
アストール「どうしやしたお母様?」
リリーナ「ちょ…ちょっとまったぁ!まだ十代でババ様はないでしょババ様は!!!」
アストール「んなこと言ったって親父とくっつきゃそういう事になるんで」
リリーナ「ぬがぐぐぐ…き…KINNIKUを取るか…ババ様の名を返上するか…」
アストール「いやそこは迷わないでくださいよ。そもそもあっしみたいなオッサンが息子になる時点で無理があるんすから…」

なんか突発的に浮かんだ
オスティア組は好きなキャラが多いや     
285ふと思いついた小ネタ:2011/02/05(土) 19:41:46 ID:iCixtH2p
 
セネリオ「大変です!アイク!!」
ロイ   「…セネリオさん?」
マルス 「セネリオさんが取り乱しているなんて珍しいね」
アイク  「どうしたセネリオ、またアシュナードと喧嘩して町でも壊したか?」
セネリオ「違います!一体何スレ目の話ですかそれ!?そうじゃなくて紋章町にカービィ襲来です!」
アイク  「カービィってイレースのことか?それなら何時もの事だろう」
セネリオ「いえ、紫カービィもですが本物もやってきました!」
アイク  「…何?」
マルス 「げ、あのピンク球がこの町に来てんの?」
セネリオ「更に最終物語町から黒いカービィも襲来してきまして」
ロイ   「黒いカービィ?…そんなのいたっけ?」
アイク  「最終物語町…最近に町と認定された所か。そこにもカービィがいるのか」
セネリオ「はい、スペックだけならイレース以上と言う話でして、しかも同じ女魔道士です」
アイク  「……本当か?」
ロイ   「なにそれこわい」
マルス 「穏やかじゃないですね」
セネリオ「その黒カービィが勤めている工務店のカリアゲ店長から奴等を止めてくれとの依頼も出ています」
ヘクトル「そいつはキてるな」
セネリオ「このままでは紋章町の食料が三匹のカービィによって食い潰されてしまいます」
アイク  「…これは一刻を争うな。行くぞ。案内してくれ」

果たしてアイクは三匹のカービィを止めることができるのか。


続かないしオチも無いまま終わる。所謂ヤリタカッタダケー
286助けて!名無しさん!:2011/02/06(日) 01:17:00 ID:dHaRH1JK
エフラム「世間は2月……受験まっただ中か。
     受験生達は本当にご苦労なことだ」
ヘクトル「まったくだぜ。
     戦闘ならともかく、学問に精出すなんて俺達には合わねえからな」
エリウッド「しかし、よく君達高校に行けたねぇ……今更だけど」
ヘクトル「まぁな、エリウッドやエイリーク姉が面倒みてくれたってのもあるし、
     無駄に留年して余計なゴールド使わせる訳にもいかねえしよ」
エフラム「学業が好きではないのは事実だが、それを言い訳にするわけにはいかないからな。
     いつか社会に出る以上、最低限のことはするつもりだったからな」
エリウッド「……正直言って驚いたよ。二人がそこまで考えてくれてるなんて……」
     (でも正直、そう思うなら家で暴れないでほしいんだけどな……)
リン「んー?何男達だけで雁首揃えてこそこそ話してるのよ」
エリウッド「やあリンディス。
      いや、皆で受験の時の話を思い出してただけさ」
リン「あー……そんなこともあったわね」
ヘクトル「俺ら程じゃねえけどよ、お前もそれなりにやばかったよな確か」
エフラム「ふむ、確か数学や理科の類が特に駄目だった記憶があるな」
リン「うう……うるさいわね!二人よりは全然ましだったじゃない!
   苦手教科全科目のくせに!」
ヘクトル「ああ!?なんだかんだで入試俺より理科の点数低かったじゃねえか!」
リン「なによ、たった5点でしょ!それも選択問題まぐれで当てただけじゃない!」
エフラム「アイク兄さんからもらったサイコロ鉛筆のおかげだな、俺もあのおかげで理科はなんとかなった」
ヘクトル「ああ、あの俺とエフラムにいざという時使えってくれた奴な。
     まぁリンは俺らとは違う(笑)らしいけど」
リン「・・・・・・・・・・・・・・・・今日という今日は、殺す!」


エリウッド「結局こうなるのか……胃が……」
アイク「ん、選択問題?あの書けば点数もらえる奴か、懐かしいな」
マルス「アイク兄さんチート杉自重して」
287助けて!名無しさん!:2011/02/07(月) 01:58:14 ID:SSbnH5OJ
>>259-263
 始まる前からわかってはいたけど、このスレのアルムと戦国時代の農民は似合いすぎるww
でも一方で信念に生きるマイセンが凄いかっこよかったりあれだけ貧乏への不満を持っていたのに「人殺しは嫌だ」といったアルムに感動しました。GJです。

>>270-281
 係長がストレスから脱却したようで何よりです。(そういう問題ではない)
 途中のベルン署員とシグルドのもはや漫才のような会話に笑いました。あとリンはもはや超人になれる技のレパートリーですねwとにかくGJでした。
288助けて!名無しさん!:2011/02/07(月) 15:16:57 ID:FiV20Xum
>>192の続きです
289狼と銀の乙女 3:2011/02/07(月) 15:17:48 ID:FiV20Xum
「姉貴、相当辛かったんだな」
「本当だよ。改めて姉さんのこと見直したな」
「マルス、ヘクトル、やめてよ。私もニケさんと出会わなきゃ変わらなかっただろうから。その言葉はニケさんに向けるべきよ」
「……実をいうと私もミカヤに出会えて変わったところがあったんだ」
「え?何?ダキュン年の付き合いだけどそんな話始めて聞くわよ?」
「そんな長い付き合いだったのかよ」
「それも含めて今から話してやる」

次の日から、私とミカヤは行動を共にするようになった。
イジメは止めろと言って無くなる物ではない。もしそうならイジメで悩む人などいなくなるだろう。
だから私とミカヤがとった方法は、私のイメージを使うというものだった。
「ミカヤ、あれから1週間だが、様子はどうだ?」
「物凄い変わりようね。みーんなニケを怖がって声すらかけてこない」
校内一の不良と校内一の苛められっ子。一見アンバランスな組み合わせだが、このツーマンセルになってから、ミカヤへのイジメはピタリとやんでいた。
「現金な奴ばかりだ。報復の危険が迫ると途端に逃げる」
「仕方ないよ。皆自分がかわいいんだから」
まあ、取りあえず第一段階は達成だ。だが、これは根本的な解決とはいかない。
「今のは力で押さえつけてるだけだからな……なんとかして皆にミカヤの事を認めさせないと」
「でも………」
「だよなぁ………」
ミカヤのイジメの原因は、彼女が×××だというのが大きい。あまりにバカバカしい理由だが、差別というものは根強く、陰湿だ。
「こればかりは正直な……時間をかけて皆にミカヤを認めさせていくぐらいしかないな」
「……そうだね」
ミカヤは決意を固めた顔で小さくうなずいた。
「その意気だ」
この時、私は知らなかった。ミカヤがもう一つある事を決意していたことを。
290狼と銀の乙女 3:2011/02/07(月) 15:18:28 ID:FiV20Xum
「皆、おはよう!」
「あ……うん………」
「おはようございます………」
その次の日から、ミカヤは皆に積極的に話しかけたりするようになった。
皆の反応は今迄の引け目と、私の存在、そして偏見とでどこかぎこちなく遠慮したものだった。
それでも根気よく続けるミカヤの努力によって、少しずつ打ち解けているようだが。
「頑張ってるじゃないかミカヤ。もう私の助けはいらないかな?」
この頃になると私とミカヤは別行動も増えてきた。それは良い事だ。ミカヤもいつまでも私に頼っているわけにはいかないしな。
「おはようニケ!」
物思いにふけっていたせいだろうか、私はミカヤが後ろから飛び付いてくるのに全く気がつかなかった。
「おい、その飛び付くのを止めろと言ってるだろ」
「ニケの尻尾、モフモフして暖かいよ〜」
「それも止めろと言ってるだろ。殴るぞ」
「……ムフフ」
「何を笑っている」
「いや、ニケも変わったなあーって」
ミカヤは私の尻尾に顔をうずめ、ニヘラニヘラと笑いながら甘えた声をだした。
「キモいぞ。後変わったってなんだ」
「前ならさ、こんな事したら何も言わずに殴るくらい怒りっぽかったでしょ?」
「まぁな」
「他にも学校サボらなくなったし、意味もなく他人を蹴り飛ばさなくなったし、人の言う事少しくらいなら聞けるようになったしね」
「授業中の居眠りさえなければ優等生だな」
「狙ってみる?」
「まさか」
私が肩をすくめると、ミカヤは尻尾から名残惜しそうに離れると、私の耳元でそっと囁いてきた。
「ね、今日放課後近くのファミレスに来てよ」
「は?なんでだ」
「来たら分かるから」
そう言うとミカヤは鼻歌を歌いながら自分の席へと戻っていった。
291狼と銀の乙女 3:2011/02/07(月) 15:19:22 ID:FiV20Xum
放課後、一人でサッサとミカヤが帰ってしまい、暇になった私はそのファミレスに行く事にした。
「いらっしゃいませ!ご予約されていたニケ様ですね?」
「ハ?」
この店ではパーティー用の予約サービスなども行っている。どうやら誰かが私の名前で勝手に予約したらしい。誰だか知らないが身の程知らずめ、後で八つ裂きにしてやろう。
「あの………」
店員が、怒りで嗜虐的な笑みを浮かべた私に、怯えた様子で声をかけてくる。
「気にするな。確かに予約していた……席はどこだ」
「ヒイッ!あ、あちらです」
ガタガタと震えながら店員が指差した先には、既に何人か先客がいた。よし、待ってろ。お前らの命はあと数分だ。
私は静かに、しかし確かな殺気を放ちながらその席へと近付き、通路側に座っていた女の肩に手をかけた。
「私の名前を使うとはどういうつもりだ?死ぬか?」
すると、その女は振り返って、手に持ったクラッカーをパァンと鳴らした。
「ニケ、お誕生日おめでとう!」
「え!?ミカヤ!?」
長い銀色の髪を揺らしながら、ミカヤはニコニコと微笑んでいた。
「フフ、ニケはこうでもしないと誕生日を祝わせてはくれないでしょ?」
「いや、まあ、そうかもしれないが……それとミカヤ、こいつらはなんだ」
ミカヤの向かいの席は、3つ埋まっていた。
「誘ってみたの。私も少しずつクラスに打ち解けてきたし、それにニケ、私以外に友達いないでしょ?」
「別に必要ない」
「そんな事言わずにね。私なんかに友達が出来たんだよ?ニケならもっと沢山作れるよ」
「チッ………」
私は口では嫌そうにしていたが、内心では嬉しかった。新しく友達が出来るかもしれないことではなく、ミカヤがこんなにも私のことを思ってくれるのが嬉しかったのだ。
「………とう」
「ん?何?」
「そいつらが誰か紹介しろって言った」
「あ、そうだね。それじゃニケ、座って自己紹介しよう」
ミカヤに促されて、私はその隣に座った。それを見て目の前の3人が口を開いた。
「ネサラだ、鴉のラグズだ」
「クルトナーガです、黒竜のラグズです。よろしくお願いしますね」
「RIANEDESU……ヨロシ……ク?」
一人古代語の奴がいた。白鷺か。
「ニケだ。狼のラグズだ。あとリアーネとか言ったな」
「HAI」
「古代語は分かるからそっちで構わない」
「TASUKARIMASU」
「さて、自己紹介も終わったし、それじゃ皆で楽しいパーティーよ!」
「………フン」
自分が少しワクワクしている事に、なんとなく驚く気分だった。

続く
292助けて!名無しさん!:2011/02/07(月) 22:36:59 ID:aVXcvbXX
>>289-291
続き乙です!
ニケ様がデレつつあるのが和んだよ……
ミカヤ姉さんラグズの人らと交友関係広いんだなぁ…GJ!

>>248-250の続き投下します。
293幼女の旗の下に:2011/02/07(月) 22:37:43 ID:aVXcvbXX
331

2 クーデターの阻止に動く 放ってはおけん、ソーニャ達はロイドやリーフらに任せて俺はこの事件を止める!

エフラム 「そりゃないだろう…」

小さく呟く。
これまで懸命に有権者に訴えかけてきた。自分の主張と理想を実現するために走りまわってきた。
それは自分だけでは無い。ライバル政党のラケシスだってそうだ。
セリノスでは敵対したが彼女もまたリュシオンに懸命に支持を呼びかけていた。
だがプリシラの行いは……自分の理想を無理やり通そうとしている。
例えるなら将棋で王手をかけられた途端、将棋版を引っ繰り返し刃物を突きつけて自分を勝者にしろと言っているようなものだ。
エフラム 「俺もラケシス会長も…他の党の連中もその枠は踏み越えなかった。
      ここまで俺たちが懸命にやってきて…これから挑む選挙を台無しにされてたまるか。
      紋章町を好き勝手にはさせんぞ…」
即座に連絡を取る。
エフラム 「ロイドすまん、俺は別件で動く。AKJの一部勢力にクーデターの動きがある。
      すまんが牙の方はお前等でなんとかしてくれ」
ロイド  『なんだと?だが党の戦力はほとんどこっちに動かしちまってる。今からそっちに割ける戦力は…』
エフラム 「なんとかするさ。ダーレン殿が内々に調査してくれた。事件が起こるなら官公庁エリアだ。
      そっちが片付いたら応援に来てくれ」
ロイド  『わかった。無理はするな』

電話を終えるとエフラムはジークムントを担いで家を飛び出していった。


その日の官公庁エリアは穏やかな日差しに包まれて静かな佇まいを見せていた。
時刻は午前8時、各省庁では業務が開始される頃である。

路上の片隅に止められたトラックのコンテナ内は通信機器やモニターで埋め尽くされていた。
その中に一人座すプリシラは通信機を片手に歌い上げるような声を発する。
プリシラ 「さあ皆さん……理想郷を作りますよ」
その瞬間…町の各所から火の手が上がった。

国防軍総司令部は混乱の極みにあった。司令室でオペレーターたちが次々とエリアの被害状況を報告する。
指揮座にある国防長官タウロニオ元帥は額に滲み出る汗を拭った。
タウロニオ「…おのれテロリスト共…大胆な真似を…すぐ首都防衛隊に出動命令を出せ!」
だがオペレーターが復唱しない。
タウロニオ「どうした?すぐに治安出動を…」
オペレーター「否。そのご命令は実行しかねます閣下。なぜならば……」
タウロニオ「なんだと!?」
…周囲にいた数人の女性将校が次々と抜刀し他の軍人達の首筋にサーベルを突きつけた。
オペレーター「なぜならば貴方は我々AKJの捕虜だからです閣下」
294幼女の旗の下に:2011/02/07(月) 22:39:48 ID:aVXcvbXX
332

『内務省制圧完了』『財務省抑えました』『外務省陥落』
次々とプリシラの元に吉報がまいこんでくる。
プリシラ 「ふふふ……うふふふ……ほら見なさい。会長のやり方では何も手に入らなかった。
      私は違います。この私こそが全ての兄を愛する妹の救世主となるのです……」
その時一つの通信が舞い込んできた。
AKJメンバー『プ…プリシラ様! ベルン本署の制圧難攻してます!抵抗がかなり強く署内に突入できません!』
プリシラ 「署内に浸透させておいたAKJ会員の婦警達は何をやっているの?」
AKJメンバー『それが…ゼフィール署長の暗殺に失敗してみんな返り討ちに……』
プリシラ 「チッ…あの化け物……仕方ないわ。ベルン署周辺を光の結界で封鎖。ワープの杖を持ってる警官はメティオで狙い撃ちなさい。
      ドラゴンナイトで署長を空輸する可能性もあるわ。周辺にはシューターの設置開始。
      署長を署内に留めおいて私たちの活動の邪魔をさせないように」
AKJメンバー『はっ!』
プリシラ 「要人の身柄の確保状況は?」
AKJメンバー『現職閣僚8名確保!…あ、ただいま連絡が…出勤途上のヘッツェル首相を確保しました!』
プリシラ 「ふふ…ふふふ…こうも簡単に行くなんて。元老党政権も甘いものですね」

……現職閣僚の多くは元老党員である。
彼らの事は日頃は元老党の配下機関となった牙の構成員達が極秘裏に警護しているのだが…
この日は主力を前党首の抹殺と護衛するであろう聖天馬騎士団へ向けてしまったために護衛が手薄となっていたのだ。
この点プリシラは幸運であった。
幸運の成長率の高さは伊達ではない。

プリシラ 「政府、軍部の機能はすでに私たちの掌中に落ちつつあります。
      後は大統領の身柄確保とFETV放送局の制圧を。
      それが済み次第声明を放送します」
AKJ『了解!手筈通りに!』


元老党事務所ではルカンが苦虫を何匹も噛み殺したよな顔をしていた。
このような無謀で破れかぶれの行動を取る者たちがいようとは想像もしていなかった。
取り分けヘッツェルらが捕らわれ、政府機能が止まった事は党にとっても痛手である。
ルカン  「何をやっとるのか!何故軍は鎮圧に動かん!」
選挙参謀 「そ…それが…総司令部も連中の支配下にあり…今は軍部も混乱しておりまして…」
ルカン  「テリウス方面軍のロンブローゾに連絡を取れ!至急手持ちの兵を使って鎮圧に当たらせよ!」
選挙参謀 「はっ!」
ルカン  「逃げてきた者の話では…テロリストはAKJと名乗っていたそうだな?」
選挙参謀 「はい、その様子です。災い転じて福と成す。ライバル政党の責任を問いラケシスめの政治生命を潰す好機かと」
ルカン  「ふふ…この件を乗り切ればこれを理由に世論を扇動して他党の非合法化を推し進められる。
      小娘どもがバカをやったものよ。せいぜい三日天下を楽しむのだな」
危機は転じればチャンスにもなりうる。
ルカンもまたしたたかにその機会を掴もうとしていた。

……官公庁エリアに単身駆けつけたエフラムではあるが路上はすでに混乱状態だった。
各省庁から逃げてきた役人やベルン本署との通信を妨害されて右往左往する警官でごったがえしている。
エフラム 「くそ…来てみたはいいがどうやって阻止するか考えてなかったな…何がどうなってる…敵はどこにいるんだ…」
人ごみをかきわけて進むエフラムは懸命に状況を分析する。
エフラム 「…この事件を止めるにはプリシラを倒すしかないだろうな…だがどこにいるかわからん…
      考えろ……次に奴はどこに現れる?」

続く

1 中央道路に向かう  交通の要所に張り付くぞ。移動中のプリシラを発見できるかもしれん
2 大統領府に向かう  政治の中枢だからな。ここを乗っ取って陣取るかも知れん
3 FETVに向かう    …政府機能を奪ったら…まずはそれを全国に知らせるんじゃないか?
4 流星軒に向かう   腹が減っては戦はできん。昼飯を食いに来るに違いない
5 ベルン本署に向かう さっきからあっちの方で爆発音がする。戦いの最中じゃないのか?

295の方に選択お願いします
295助けて!名無しさん!:2011/02/07(月) 22:42:32 ID:JO+Lz9CC
3でお願いします
イリオスが活躍するかもw期待w
296助けて!名無しさん!:2011/02/07(月) 23:49:38 ID:tGbaVy09
更新乙!
プリシラ……やりやがったか
というかタウロニオ将軍お久しぶりですw
そろそろ物語も終盤、次回が楽しみでしょうがない今日この頃

ついでに、リアルFETVの更新も楽しみにしてます
GJでした!
297助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 01:17:40 ID:6t2W3JLy
ギィ「プリシラ…………」
298助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 02:20:03 ID:Jk1QUVqa
リーフ「許せぬ!許せぬ!」
ミカヤ「またどうしたの急に」
リーフ「今年も!あの男は!神聖なるバレンタインデーを!あろうことかチョコの無料配布デーだと勘違いして過ごす!!!」
ミカヤ「ああ、アイクのこと」
リーフ「バレンタインとは男の戦場!チョコは戦利品!朝は下駄箱の確認から暮れは
    放課後の教室まで粘りその数を競い合う男子のなんと愚かしくも趣深いことよ」
リーフ「それを!それを!あの男は!街頭のティッシュ配りに限りなく近い認識でこの日を迎える!
    こんな単価の高い菓子を無料で配る、そんな慈善事業がどこにあるくああああああ!!!!」
リーフ「『女性から』『チョコを貰う』この!この甘美な響きをティッシュ配りとニアイコールとは何事か!?
    奴には『貰う』という勲章たる行為にひとかけらも執着が無く、ただ自分が『欲しい』か!『欲しくない』か!それだけなのだ!」
リーフ「まだ沢山貰って調子に乗ってる奴の方が許せる!全然共感できる!チョコにはなあ!男のプライドとロマンが詰まってんだよ!
    それを!それを!奴は今年も踏みにじる!!!どんなきれいなおねいさんに顔真っ赤にされながらチョコ貰おうがただのティッシュ
    僕が指くわえて欲しがるそれをお前は今年もそんなにティッシュいらないから的な困り顔で切り捨てんだああ!!!
    10個貰って調子乗った奴のプライドズッタズタやぞ!お前には!男のプライドとかロマンを解する心が無いのかあああああ!!!!!」
リーフ「ふぅ」
ミカヤ「リーフの気迫が凄くてお姉ちゃん全然相槌打てなかったわ」
リーフ「いや、でも女性の姉さんにもこの気持ち伝わったと思う。
    少なくともアイク兄さんよりか分かってくれるはずだよね?」
ミカヤ「まあ、ね。あんなに男らしい性格のアイクが男心を解せないってのも皮肉な話だけど」
リーフ「もう!アイク兄さんはもっとチョコの有り難みを分かるべきだ!」
ナンナ「じゃあ、リーフ様は去年私達が差し上げたチョコをどうなさったんですか?」
リーフ「え、包装紙は取ってるよ。生活雑貨として使えるから。最近は障子の張替えに使った。
    チョコ本体は形がいびつだったので溶かしてチョコバナナにしていただきました。
    無性に食べたくなったんだチョコバナナ。でもやっぱ屋台の奴の方が美味しいわ」
サラ 「………の巣へ、ワープ…っと」
ナンナ「さよなら、リーフ様」
リーフ「アッー!!」

ミカヤ「リーフ、女心も解すべきだったわね…」
299助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 11:23:29 ID:/P6I5wiZ
???「そこで自らの料理スキルを上げずに葉っぱに攻撃しているから何も変わらないのにね…」
300助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 15:32:24 ID:5rRrn3k7
料理スキルの高い人ってむしろ男の方が多い気がする

オスカー、ロウエン、バアトル等…
このスレではセリスとか流星軒のスカサハとかもスキル高いしね
それと漆黒もレストランとか中華料理とかやってるレベルだしむっちゃ万能
301助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 17:32:16 ID:it3Ay07J
>>300
あれ? バアトルって料理上手い描写あったっけ?
いまいち記憶がないんだが……

あとはレベッカも結構上手かった筈
逆にワーストはとある踊り子……あとは分かるな?

302助けて!名無しさん!:2011/02/08(火) 17:53:44 ID:5rRrn3k7
封印の後日談で描写があるよ
酒場を開いて料理の腕で繁盛したとある
303助けて!名無しさん!:2011/02/09(水) 20:41:45 ID:sa5OHZ7P
この小説を読む前に>>41の注意書きを確認してください
苦手な人はスルーお願い

>>259-263の続きです
「どうですお客さんいい傷薬でしょう? 旅先じゃあ何があるかわからない。多めに持っておいて損はありませんよ」
「そうじゃのう…もう少し負からんか坊主?」
「さすがは稀代の商人殿、そうこなくては。それでは四百Gまで負けさせていただきます。
 それと松明も買っていく事をおすすめしますよ旦那様。これがあれば夜道に盗賊が潜んでいてもすぐにわかります。
 いかがですか?」
「抜け目ないのぅ…それでは傷薬を三つ松明を五本貰おう」
「毎度ありがとうございます。旦那様の旅の無事と商売の成功をお祈りしておりますよ。またこの町においでになった時にはなにとぞよしなに」

手際よく商品を袋に纏めると青い髪の少年は丁寧に頭を下げた。
愛想のよい笑みも忘れない。旅立つ客を見送った少年は商品の陳列台に品を補充する。
少年は露店商だった。往来の一角に台を並べて雑貨を商っている。
この町では特に珍しい光景でもない。
諸国の大名と取引のある大店から往来を行く人々に声をかける零細の露店商まで数多の商人が銭の夢を追うこの町では―――――


シエネの都より南に四十里、ペラティ湾を眼前に望むワーレンの街は紋章の国でもっとも大きな港町であった。
人の出入りも激しく当然ながら多くの銭が動く。
船を持っているような大店なら大陸とも交易を行っており異人の姿も時折見受けられた。

動乱の続く紋章の国においてこの街は唯一の安全地帯かも知れない。
街の政は十件の大店を代表する大商人…長老達の合議制で定められておりあらゆる大名の勢力による支配を受け付けなかった。
ワーレンに野心を抱く大名が現れても戦費や軍備の調達への妨害や対立する大名への支援、
さらには経済封鎖、その大名の領国の産物の不買や故意に値崩れを引き起こすなど商人ならではの戦い方で
戦火を交えずにあらゆる敵を退けて自治を保ってきたのだ。


その町の一角で露店を営む少年の名はマルス。
いまだ齢十一を数えたばかりの少年だがここで商いを始めて二年目になる。
「まぁボチボチかな…」
手元の銭を勘定する。本日の売り上げはまぁまぁというところか。
売れ行きの良い日の銭勘定は至福の瞬間だ。
商人にとって銭を増やすという事は人生そのものだった。
夕焼けがワーレンの町を赤く染めていく。
夜の足音が聞こえる頃に少年は店の品を手際よく纏めると大八車に積み込んで家路に着いた。
少年一人でも盗賊に襲われたりしない治安の良さはこの町の有り難いところだ。
そのために稼ぎの中から税を町に納めているのだ。
ワーレンの町は海に面していない三方を柵で塞ぎ門は北と東と南に設けられている。
当然町の長老たちが雇い入れている兵が盗賊の侵入を阻んでいるし、彼らは市内で何か揉め事や騒ぎがあるとすぐに飛んできてくれる。
門の防備は同時に難民を阻むためでもある。
平和なこの町に住みたがる者は多いが町の治安を預かる彼らは薄汚れた風体の者は門前で追い払ってしまう。
難民の中にはごろつきや盗賊も紛れているためそれらが入ってくる事を幅むため…であると同時に銭の無い輩に用はないというのも本音だろう。
町に入れるのは通行税を納められるまともな商人や旅人だけだ。
新たに居住するとなると…相応の税の納付がいるし身上を調べられる。
「世知辛い…なんてね。おかげ様で安心して商売ができますよっと」
マルスは目に入った大きな門の方を向き呟いた。
そうだ…銭が無ければ何も出来はしない。あの門を通る事すら許されないのだから。

少年の家は町の柵に近い外れの方に建っていた。
小さいがよく手入れされた平屋である。
傍らに大八車を止めると品物を倉庫に使っている小さな納屋に運び込んだ。
こうして一日の仕事を終えた少年は畳の上に転がると小さな…だが一人で住むには広い家を見渡す。
「夕飯は―――――イカの塩漬けがあったっけ…それと汁でいいか」
台所に向かうと手馴れた調子で夕餉の支度を済ませる。
こうして一人で夕飯を食うのも慣れた事である。
ささやかな夕食はあっという間に終わってしまった。
話す相手もいないのだから箸を動かす以外にする事が無い。
「酒が飲めればいい気晴らしになるんでしょうかねぇ…さてはて…ま、商人に無駄遣いは禁物だけれど」
どれ……明日も仕入先を回って……品物の仕入れ量は……などと明日の段取りを考えていると、戸を叩く者が居る。
夜分になんだろう…と訝しみつつも返事をしてみた。
「はい、どちら様で?」
「貴方の義姉さんよマルス」
…それは三ヶ月ぶりに聞く義姉エリスの声だった。

「―――――それで……グラ屋さんが潰れたと…」
「ええそうよ。困ったものね」
……エリスは住み込み奉公をしていた店が潰れて実家に戻らざるを得なくなったのだ。
切実な話の筈だがエリスにはさして気にした様子も無い。
「そういう事だからしばらく仕事を探してみるわ」
「…義姉さん…それもいいですけどね…それよりも嫁の貰い手を探した方がいいんじゃありませんか?
 義姉さんも十六ですしそろそろ適齢期じゃありませんか」
エリスは座布団に座って持参した酒をお猪口に注ぎながらマルスに胡乱な瞳を向ける。
「嫌よ。マリクが成人するまで待つんだもん」
「姉さんの年下趣味」
「ふん、大きなお世話よ。それに成人まで待つって言ってるでしょう」

マリク。マルスの一つ年上の友人である彼は師ウェンデルの元で妖術を学んでいる少年だ。
齢十五になれば成人と見なされる…それまで後三年か。
「…僕は心配だから言ってるんですよ。三年後に義姉さんがマリクに振られたらどうなります?
 もう適齢期ぎりぎりになってしまいますよ。下手したら嫁行き遅れになるじゃありませっ!?」
言い終える前に徳利で殴られる事となった………
マルスの憎まれ口は珍しい物ではない。
彼には少々の偽悪趣味があり、慕っている相手には本心を語れないのだ。
エリスはマルスをこの歳まで育ててくれた…マルスにとっては姉であり母である。

九年前…マルスの養父、エリスの父コーネリアスは大陸に渡りそして帰ってこなかった。
商人であった彼が残した物は僅かの財産とワーレンでの商売の許可書のみ。
それ後三年は母のリーザがその財産をやりくりして二人を育てたがリーザも病で命を落とし、
それからはエリスがマルスの面倒を見てきたが…弟が九歳になったある日、
エリスはマルスに遺品分けとしてコーネリアスの商売許可書を手渡した。
「貴方は喧嘩も弱いしマリクみたいな術の才もない。
 でもね。マルスは頭の回転が速いしソロバンも得意だから…きっと父さん以上の商人になるわ」
「義姉さん…知ってたんですか? 僕の…」
「ええ、たくさん銭を貯めて…いつか大陸に渡りたいんでしょう?」

……コーネリアスは一人で海を渡ったわけではない……もう一人の養子を連れて行ったのだ。
もう顔も思い出せないおぼろげな記憶だがマルスの一つ年上の実の姉を……

「マルスもかすかに覚えているのかしらね。まだ二歳だったのに…そう、マルスはうちの養子になったばかりの頃は全然私に懐いてくれなかったのよ。
 今だから言ってしまうけど正直妬けたわ」
「……父さんも姉さんも…生きてますよ…きっと何かの事情があって帰って来れないだけなんですよ…ならこちらから迎えに行かないといけないでしょう?
 もっと銭があれば大陸に行く事だって……」
「父さんがこの許可書を残してくれたのもきっと巡り合せなんでしょうね」

ワーレンで店を出すには組合に入って許可証を得なくてはならない。これは露天商も一緒だ。
そして既得権益を守りたい長老達は並大抵の事では新規の許可証を発行しない。
コーネリアスの残した物の中でもっとも価値のある物がこれだ。
…そしてこの日以来…マルスは商人としてコツコツと資産を増やして渡航の費用を蓄える日々を過ごしてきたのだ…
この時代、海を渡る事は命がけであり当然費用もかかる。
そう簡単には必要な額を得られないだろうが…それでも数年のうちには実現できるだろう…

二年前の事を思い起こしながらマルスは酔って寝てしまったエリスに布団をかけていた。
グラ屋の奉公でうっぷんの溜まる事もあったのだろう……
疲れもあるのか美しい顔立ちに似合わぬいびきをかくエリスの顔を苦笑いで覗きこむとマルスは小さく呟いた…
「感謝してますよ義姉さん…」
マルスの朝は早い。
まだ眠っているエリスのために握り飯を用意するとまずは朝一で仲買商人の元を回る。
徹底した交渉と舌先三寸で可能な限り安く品物を仕入れると昨日の在庫と合わせて大八車に積み込み、
いつもの往来に向かう。急がないと良い場所を他の露天商に取られてしまう。

朝のもっとも忙しい時間帯…だがマルスにはささやかな楽しみがあった。
大通りに向かう途中に格式のある海鮮問屋タリス屋の裏手を通るのだが、時々二階の窓から青い髪の娘が外を眺めている事があるのだ。
綺麗な着物を纏っているから女中ではあるまい。おそらく店の主の娘だろう。
歳の近いであろうその娘は顔立ちも髪の色もエリスに似て美しかった。
大八車を引きながらふっと二階を見上げる…今日は…彼女の姿を見る事ができた。
「……これが恋心というもんなんでしょうかねぇ…まぁしがない露天商と立派な店のお嬢さんじゃ縁があるはずもないけどね」
それでもこの幸福感はなんとも言えない。
名前も知らないし、向こうはマルスの存在自体を知らないだろうけれど。
「さ、今日は縁起がいいしきっと儲かりますよっと…」
不思議と彼女の姿を見る事が出来た日は売り上げがよいのだ。
マルスは晴れやかな心持ちでまだ人の少ない早朝の往来を進んでいった。

純粋に銭を求めて…銭があればもっともっと自分は遠くにいける。
出来る事が大きくなる……

今日もこの町の中で商人たちが銭稼ぎに奔走する。
ある者は勝ちある者は敗れ、銭は人間たちを嘲笑するかのようにその主を変えていく―――――

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 エリウッドの章 死の足音 〜
308助けて!名無しさん!:2011/02/10(木) 02:00:13 ID:oS68f8XG
GJ

感想とかいろいろあるけど一つだけ

次のタイトルw
ついにこの時がきた…FETVに呼ばれる日がやってきた!

つーわけで次回のゲストは漆黒!漆黒の騎士をよろしく!
久々にFETVでのセーラ達のかけあいが見れて楽しかったさっ
310助けて!名無しさん!:2011/02/10(木) 18:39:51 ID:JMAXa+G7
名前直すの忘れてたし…連投スマソ
とにかく嬉しかったよ
ネタ弄ってもらうの楽しいぞな
311助けて!名無しさん!:2011/02/10(木) 18:49:26 ID:8+hx4Wu2
もう一人大丈夫ならユリウスを!ぜひユリウスをお願いします!
312助けて!名無しさん!:2011/02/11(金) 11:43:42 ID:rhnh85BZ
>>304-307
マルスが生き生きとしていて良いですな。
次回のタイトルが不吉過ぎるけどwww
GJ!

>>311
イシュタル姫乙
313助けて!名無しさん!:2011/02/11(金) 12:03:27 ID:9oZteHi6
>>304ー307
マルスは商人か…
面白かったけどシグルドのみではなくエリウッドにまで死亡フラグがw
314助けて!名無しさん!:2011/02/11(金) 20:30:46 ID:bbMLh74d
        ノノノ
        ( ゜∋゜)   マルス!
       __〃`ヽ 〈_
   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
315FEカンタービレ〜1楽章〜:2011/02/12(土) 09:14:26 ID:FTS+ixW3
しょっぱなからグダグダもいいとこのエイリーク企画の「音楽やろうぜ!」
よくよく考えれば前回は何一つ前に進んでないが、今回は遠足の準備同様楽しい楽しい楽器選びの時間
ところで始まる前から既に収集つかなくなってる紋章町大音楽祭(仮)は本当に開催するんですか?知らない!


エイリーク「楽器には大きく分けて3種類あります」
ロイ   「うん」
エイリーク「弦を振動させて音を出す弦楽器、息を振動させることで音を出す管楽器、そして…」
ミカヤ  「何これ〜!やだ、音出る楽し〜!(バイーンバイーン!!ドカドカドンドン)」
ヘクトル 「うおお!俺もミカヤ姉貴に負けねえええ!!(ドンタンドンタンダダダダダダダダ)」
マルス  「ちょwデブドラマーwwwwww」
エイリーク「もう!勝手に何やってるんですか!!」
ミカヤ  「え、だって…そこに楽器があったから…」
ヘクトル 「仕方ねぇよ、説明には3番目でボケが入るもんだ」
エイリーク「私は音楽キャラで通す方向でって前回言ったじゃないですか!せっかく前回と今回のネタ間に
      ご都合設定な感じにルネス女学院から調達してきた楽器の解説とかくらいさせて下さい!」
マルス  「じゃあ最後言いかけたやつ解説して下さい。どうぞ」
エイリーク「えっと、……ご覧のように叩くことで楽器を直接振動させる打楽器…です……」
マルス  「………っ…っ普通かいっっ!!」
エイリーク「だ、だっていっぱいうんちく言っても『※読み飛ばして頂いて構いません』になりますよね…?って気づいちゃって…」
リーフ  「その通り!だから僕らはボケ倒す!楽器の紹介がてらにね」
ミカヤ  「さあ、どんな楽器があるのかしらっ?!」
ヘクトル 「ボケんぞ〜!」
アルム  「壊すぞ〜!」
リーフ  「ボコボコにされてやんぞ〜!」
エイリーク「うぅ…私の音楽キャラへの道は…」


FEカンタービレはじまるよ!


316FEカンタービレ〜1楽章〜:2011/02/12(土) 09:16:00 ID:FTS+ixW3
アイク  「太鼓?……か。これなら俺にもできそうだ」

ズッゴッオオオァァァァァァン

アイク  「すまん、軽く叩いたら穴空いた」
エイリーク「ああっなんてお約束すぎる展開!!」
ミカヤ  「あら、いい音出すじゃない!」
アイク  「使い捨てじゃあ世話無いがな」
ロイ   「一曲の間に何台の楽器が必要てか犠牲になるの?!」

エフラム 「オーボエにクラリネットか…見分けがつかんな」
リン   「そこに目を付けるんだ、兄さん尺八とか好きそうだものね」
エフラム 「いや、ミルラがリコーダー」
リン   「(^ω^;)」
エフラム 「まだ何も言ってないだろう?!」

アルム  「金管楽器のベル(音の出る部分)ってさ、唇みたいだよね…」
セリカ  「そうね…」
アルム  「すきやねん…」
セリカ  「うちもや…」リーフ  「うえっ、トロンボーンのベルをくっつけ合って接吻してる気持ち悪っ」
シグルド 「はい!そこ1番トロンボーンと2番トロンボーンはちゃんと指揮見て!お互いは見合わなくて結構!」
セリカ  「指揮棒なんか持って指揮者気取ってる(笑)」
アルム  「えっと、指揮レベルはいくつでしたっけ(笑)」
シグルド 「そうかね、この巨大な指揮棒で直接指揮されたいかね」
アルム  「今だ!リーフ兄さん!」
リーフ  「アッー!コノヒトデナシー!!」

エリウッド「僕は少し出来るよ、ニルスが横笛を教えてくれたからね(ター、ターラー)」
マルス  「ほぉ…フルートか」
リーフ  「上手いね、似合うね」
二人   「………却下!」
エリウッド「えぇ?!」
マルス  「普通に似合うなんてつまらん似合い方このネタにいらないんだよ!あと、なんか腹立つから!」
リーフ  「兄さんはレイピアよりデブ剣の方が似合うよ。はいこれチューバ」
エリウッド「ちょ、何これ重…(ズッシーン)」
マルス  「地に伏したか…」
リーフ  「他愛もない…」
ロイ   「あんたらは何やってんだ」
317FEカンタービレ〜1楽章〜:2011/02/12(土) 09:17:34 ID:FTS+ixW3
数時間後、なんやかんやでそれぞれ決まる。

エイリーク「私がこのオケを責任を持ってまとめます」
→1stバイオリン兼コンサートマスター:弦楽器の最高音、主旋律を務める。

リーフ  「これ以上ないくらい僕に適任なパートだよね」
→2ndバイオリン:副旋律や伴奏で1stを補佐する1stの影。地味。

アルム  「オケの弦楽器で『何それ?』って言われる楽器ナンバーワンだって。なんか共感しちゃうな」
→ビオラ:主に伴奏で中音域を担当しオケの中核を担う…と言えば聞こえはいいが影が薄く地味でもある。

リン   「サカの民族楽器に似たようなのがあるからこういうの得意なのよね」
→チェロ:伴奏及び低音の旋律担当。実は弦楽器では1stの次にメロディもソロも多いおいしいパート。

セリス  「だっておっきくてかっこいいから」
→コントラバス:オケの最低音を出すバイオリンのドデカサイズバージョン。とりあえず見た目は一番目立つ。

エリンシア「綺麗な楽器ですわよね。チューバみたいなガチムチな楽器もよろしいのですが」
→フルート:木管楽器の最高音であり1stバイオリンと共に主旋律を奏でる。

エフラム 「クラリネットと迷ったがエイリークを導くのは俺の役目だ」
→オーボエ:柔らかな高音で主旋律を吹き独奏も多く担当する。チューニングの音をコンマスに出したりもする。

マルス  「え?お前の腹の中みたいな色した楽器だって?ははは、よせよその通りじゃないか」
→クラリネット:主旋律を吹くことが多いがバスクラリネットで伴奏をしたりもする。黒い。

セリカ  「えっと、何でこれになったんだっけ」
→ファゴット:木管楽器の低音域を担当する。伴奏の他低音メロディも与えられたりする。

ミカヤ  「知ってる?この楽器はね、お姉ちゃんがまだ若い頃狩猟の際の連絡用の角笛として使われたものが起源なのよ。懐かしいわあ…」
→ホルン:金管楽器と木管楽器の中間の音を出し中層を盛り上げる楽器。音のコントロールが難しい。

アイク  「ユンヌに女神の加護をかけてもらったしこれなら壊さない、多分」
→トランペット:金管楽器の最高音で音もデカイ。ここぞという場面で目立つ。

ロイ   「なんか、僕とかセリカ姉さんとか消去法で適当に選んでない?!」
→トロンボーン:スライドでうにょ〜んと音が出せることが特徴の楽器。中低音を担う。


エリウッド「僕もう重いものはお腹いっぱいです」
→チューバ:金管楽器の最低音で、ほぼ伴奏と和音要因。デカくて重い。

ヘクトル 「誰がデブドラマーだ!スリムティンパニ奏者だろーが!」
→ティンパニ:伴奏専門楽器。オケのテンポはこの楽器に支配される。
       クラシックでは大体これが使われるがジャズ調の曲だとドラムが登場しやはりデブドラマーが完成してしまう。

シグルド 「監督とかこういうのはなんだかんだで私がやるんだははは」
→指揮者:オケを聴き、指示を出し、演奏を導くオケの最高責任者。指揮レベルとの関連性はまだ不明。
318FEカンタービレ〜1楽章〜:2011/02/12(土) 09:20:26 ID:FTS+ixW3
エイリーク「これで一通りオケの楽器は揃いましたね。では…」
マルス  「ちょっと待って下さい。え、まさかこれで演奏するって言うんですか?」
エイリーク「最初からそのつもりですが何か問題でも?」
マルス  「いや、大問題ですよ。どこに全パート一人ずつのオケがあるんですか。弦楽器の音とか完全に潰れますよ」
エイリーク「それは…」
セリス  「そうなの?」
リーフ  「うん。普通弦楽器は各パート10人以上、管楽器は各2、3人くらいがバランス的にちょうどいいんだよ」
セリス  「じゃあみんな友達を連れてきて大勢でやろうよー。その方が楽しいよ」
エイリーク「そうしたいのはやまやまなんですが…」
セリス  「駄目なの?」
エイリーク「問題1:キャラ多くなりすぎるともはや誰が何やらで話に収集がつかない。てかめんd(ry
      問題2:一団体でこんなに大編成だとまして紋章町大音楽祭とかヤバすぎる。書けない。
      普段は仲間な人達と対峙する展開にしようにも人数集めたら大体うちの団体になっちゃいましたということに!」
ミカヤ  「もういいじゃないの。方向性なんか最初から見失ってるわ。大切なのは勢いよ、勢い」
ヘクトル 「姉貴いいこと言った!それでこそ俺達だ」
アイク  「よし、それぞれメンバー募るぞ。俺は1、2人でいいのか」
マルス  「物凄い争奪戦が起きそうな悪寒。あ、僕はシーダで」
ミカヤ? 「各々なるべくカオスなチョイスを心掛けなさいよ。あと私はアイクの横でラッパを吹く」
マルス  「姉さんはホルンでしょ。つメダリオン」
ユンヌ  「せめて登場に突っ込んでえええゆんぬーん(シュウウウゥゥ)」
アルム  「影薄い奴どんと来い!ただし僕より薄い人に限る」
リン   「(私、意外とチョイス難しいパートかも…!)」
エイリーク「ああ…やっぱりみなさん私の手に負えない…どうせ私は貧乳orz」
ロイ   「今胸関係無いでしょ」


てなわけで適当にパート員募集しまっす
319男たちのバレンタイン:2011/02/13(日) 18:50:52 ID:zogPJd3X
フライングだが明日明後日投下できないので許してくれ

マルス「唐突ですがパターンを破ります」
リーフ「なんのこっちゃ」
マルス「このスレも設立から数年、毎年バレンタインネタやるとネタも尽きてくるわけだよ。
    具体的に言うとバレンタインネタ書こうと思って過去ネタチェックしたら考えてたネタが見事に被ってた」
ロイ「それじゃどうするのさ?」
マルス「基本的には嫁候補陣が婿候補陣にチョコ渡すってのが前提でしょ。今回は逆をやってみようと思う。
    別にここ日本じゃないし、海外じゃ男性から意中の女性に渡すってのも多いらしいからいいじゃないか。
    そうゆうわけなんで僕はシーダにチョコを送るつもりだよ」
リーフ「素晴らしい!毎年おねいさんから一つももらえないで悲しんでたけどこれならこっちからアタックできる!」
シグルド「ディアドラー!」
エフラム「ミルラやサラたちに配ってやるか」
ヘクトル「ロリコン」
エフラム「馬鹿を言うな、子供にお菓子を配るだけだろうが」
マルス「誘拐犯と間違われないようにしてくださいね」
エフラム「お前等…」
アルム「ベジタブルなチョコを作れないかなぁ…セリカ」
シグルド「近親はゆるさんぞー!」
アイク「俺はどうすればいいんだ? チョコを食えばいいのか?」
マルス「……まぁ…お世話になってる女性にチョコを配ればいいんですよ」
アイク「そうか。だが作り方などわからん」
マルス「別に買ったやつでもいいですけどね」
エリウッド「予算が……ぐふっ」
セリス「可愛くトッピングしたいな。そしてユリウスにあげるんだ」
エフラム「まて、企画の趣旨を間違えているぞ。今回は男が配るのだ。セリスは向こうでまっていろ。
     俺のチョコをやるから」
セリス「え、なんで?」
ヘクトル「……俺最近思うんだ…いつも喧嘩して突っ込まれてた俺らだが…俺突っ込みに回った方がいいのか」
ロイ「そういうピザトル兄さんはビラクさんにチョコ贈るの?」
ヘクトル「贈るわけあるか! おぞましい事言うな!」
ロイ(後でヘクトル兄さんの名前でビラクさんにチョコ送っておこう)

アイク「……よくわからんが……これでいいのか……イレースにでもやるか、あいつなら喜ぶだろ。
    それとミストとグレイルの親父とワユとティアマトとガトリーとシノンとセネリオとオスカーと
    ボーレとヨファとキルロイとレテとライとリュシオンとフリーダと…」
(力づくで掻き回して冷やしただけのいびつなチョコ)
マルス「兄さん兄さん。それは世話になった異性に…」
アイク「世話になった人間に感謝するのに性別が関係あるのか?」
マルス「この人にバレンタインを教えるのはチンパンジーに足し算を教えるより難しい…」
320男たちのバレンタイン:2011/02/13(日) 18:51:41 ID:zogPJd3X
シグルド「みよこのハート型のチョコを! クリームでMYLOVEディアドラと文字まで塗ったぞ!」
マルス「ディアドラさんは今年もアルヴィスさんと兄さんに渡すんでしょうね」
シグルド「ふっだが一方的に受け取るよりも交換の方が印象はよいはず。今年こそアルヴィスに差をつけるぞ!」

エリウッド(気絶中)
リーフ「エリウッド兄さんのチョコ血まみれなんだけど……」
マルス「兄さんもニニアンさんとフィオーラさんどっちが本命なのかね。過去ネタ見るとニニアンさんのが主流っぽいけどさ。・
    しかし…これ…食えたもんじゃないね」

ヘクトル「ちくしょう…うまくできねぇな…えいこれでかまわねーか。口に入ればなんでも一緒だ」
セリス「兄さんは誰にあげるの?」
ヘクトル「あー…そうだな。毎年くれる奴らだな。フロリーナとファリナ…それとリリーナだな」
ロイ「ビラクさんも毎年くれるじゃない」
ヘクトル「知らん!ビラクなんて俺は知らん!」

エフラム「貴様らまちがってる。菓子は子供のためのものなのに大人にやってどうする。
     俺の分の材料はすべてサラ達のために使うぞ!」
ロイ「ターナさん…イ`」
リーフ「そろそろ通報したほうがいいのかな」
エフラム「ふん、もう通報には慣れた。恐れるものはなにもない」
マルス「いや慣れないでくださいよ」

アルム「セリカ一択で」
シグルド「近親は……まて、何故もう一つ作っている?」
アルム「べ、別に義理だからねっ勘違いしないでよねっ!」
マルス「毎年気合の入ったチョコくれるもんねジャンヌさん」
アルム「な…なんのことやら…浮気じゃないんだからねっお礼ってだけだからねっ!」

マルス「僕? 迷うまでもないよ。本命はシーダ一択さ。まぁ毎年くれる人には義理くらいは返すけどね」
リーフ「あれ、でも去年シーダさんがオグマさんやロジャーさんに義理渡しただけでもあんなに不機嫌になってたのに」
マルス「な…なんのことかな? 僕がそんな器の小さい男に見えるのかい?」
ロイ「凄く顔引きつらせてなかったっけ」
マルス「…さっきのやめ、訂正。材料全部シーダ用に投入してゴージャスなの用意する」

セリス「僕はねー大好きなユリウスに可愛いチョコレートあげるんだ」
エフラム「……セリス…他にも渡すべき人がいるんじゃないか?」
マルス「兄さん…さっきお菓子は子供のためのものゆーたでしょ。露骨なおねだりしないでください」
エフラム「ぐふっ」

リーフ「ぐわああああ材料が足りない!この人数に配ろうと思うとどうしても一つあたりのグレードがさがる!」
マルス「何人に配る気なのさ」
リーフ「それはね。イドゥンさんにアルテナさんにセルフィナさんにエーディンさんにイシュタルさん、それとディアドラさんと
    マーニャさんとエーヴェルさんとマチュアさんとエレミヤ様とクライネさんとエリスさんとナギ様とシーマ様とミネルバ様とパオラさんと
    ソニアさんとマチルダさんとソーニャ様とウルスラさんとフィオーラさんとユーノさんとルイーズ奥様とイグレーヌさんとエキドナさんと
    イサドラさんとエレンさんとギネヴィアさんとミレディさんとヴァイダさんとカアラ奥さんとセリシア先生とセライナさんと
    ナターシャさんとティアマトさんとララベルさんとアスタルテ様とルキノさんとヘザーさんとニケ様とそれからそれから…」
マルス「ああもういい…」
ロイ「数うてば当たるってもんでもないと思うけどね」
シグルド「今何か聞き捨てならない名前が聞こえたな」
リーフ「アッーコノヒトデナシー!」

ロイ「リーフ兄さんに突っ込んどいてなんだけど僕も材料がたりないよ…リムステラさん軍団に配ると一人辺りがチロルチョコ以下になる…」
リーフ「ふっ日頃フラグメイクでいい思いしてるんだからたまには苦労するといいのさ!」
ロイ「別にいい思いをした覚えはないけど」
リーフ「嫉妬の炎が僕の胸を満たす!」

紋章町のバレンタインはカオスの炎に包まれた…

グダグダのまま終わる
321助けて!名無しさん!:2011/02/13(日) 23:53:28 ID:3VJ4uz05
他のはわからんが、アイクの分はイレースに食い尽くされるぞw
322助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 10:03:11 ID:x+Vg0mKo
アルムがツンデレてるww
後マルスは、たまにはカチュアの事も思い出してあげて下さい・・・
323助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 10:20:47 ID:EdiArHsT
アルムはセリカに見つかるとヤバいなw
セリスはユリウスだけじゃなくてラナとユリアのことを思い出してあげて…
324助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 12:13:18 ID:0MId5vGg
サラ「ハッピーバレンタイン兄様!というわけで、はいチョコ。遠慮なく受け取って」
エフラム「ああ……ありがとう」
サラ「ほら、食べてみてよ。頑張って用意したんだから」
エフラム「あ、ああ……ん……これは美味いな、お前が作ったのか?」
サラ「うん、まあね」
エフラム「そうか、お前にこんな才能があったとはな。……ところで、何か変なものを混ぜたりしてないだろうな?」
サラ「失礼ね、変なものなんて混ぜてないから。……少ししか」
エフラム「……おい、何を入れた?」
サラ「えっと、ちょっと言い方が悪かったかも。本当に変なのは入れてないの、ちょっとアフアの雫と育成の雫を混ぜただけ。
   今度から修行で良い結果出やすくなるかもね」
エフラム「どっちも貴重な品じゃないか、よく用意できたな」
サラ「まあ、せっかくのバレンタインだしね、ちょっと頑張っちゃった」
エフラム「そうか……悪かったな、失礼なことを言った」
サラ「気にしないで、それに、甘い話には裏があるってね。ホワイトデーのお返しにはこの貴重な品に相当するものを貰わないとね。
    期待してるからよろしく」
エフラム「おいおいそういうことか……俺は金持ちってわけじゃないからな、あんまり期待するなよ」
サラ「別にお金かけなくてもお返しなんてできるじゃない。例えば……残りの人生を捧げるとか」
エフラム「……バレンタインだけどお前の言うことは全然甘くないな」
325助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 12:34:52 ID:donJ4JyV
手作りチョコにレアアイテムまで用意するとかサラ様マジ天使
と思って最後見たらやっぱり悪魔だったw
326助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 16:51:39 ID:D8/8A+xq
きっとリーフへのチョコはHDNなできでツンデレるんだろうな
327助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 17:28:44 ID:JqDl5ptJ
>>324
>別にお金かけなくてもお返しなんてできるじゃない。例えば……残りの人生を捧げるとか

サラ「こういうこと言われたら『プロポーズしてくれって言ってるのか?』とか聞き返さないと。
   兄様がこういうのに鈍いのは知ってるけど、あんまり鈍すぎるのもダメなんだからね?」
エフラム「……とりあえず何で俺が今お前に怒られてるのかを教えてくれ」
328助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 18:36:16 ID:o35xW+H8
ユリウス「ねんがんのセリスのチョコを手に入れたぞ!」
ラナ・ユリア ニア ころしてでもうばいとる
329助けて!名無しさん!:2011/02/14(月) 18:47:39 ID:BfcKBWF3
ヒーニアス「ワハハハハハ!去年はエイリークのチョコが何かの手違いで私の元に届かなかったが…今年はこちらから催促にいくぞ!」
ターナ「厚かましい…いいかげんエイリークがお兄様をうざがってるって気付いたらどうなのよ」
ヒーニアス「妹よそれはツンデレというのだ!この紋章町一の美男にして高貴なる私が振られるなど緑風(笑)が漆黒に勝つよりありえんことだからな」
ターナ「……」
ヒーニアス「それでは愛がてんこもりのチョコレートを受け取りに突撃せん!」

〜 ルネス女学院 昇降口 〜

エイリーク「…………」
ラーチェル「あら今年もすごいですわねぇ下駄箱からチョコレートが溢れそうですわ」
エイリーク「ふふ、皆の気持ちは嬉しいのですけれど…毎年この季節は虫歯が心配です」
ラーチェル「去年は三桁頂きましたものね。本命もたくさん、ふふふちょっと妬けますわ」
エイリーク「からかわないでくださいラーチェル。貴女だって結構頂いたじゃありませんか」
ラーチェル「あら嫉妬してくださるの?」
エイリーク「…ちょっとだけ…ちょっとだけですっ!」
ラーチェル「まぁ嬉しい。後ほど三桁のチョコレートも霞むようなわたくしの愛情をお渡ししますわ」
エイリーク「ええ、私も作ってきましたので。それでは放課後に交換しましょうね」

ヒーニアス「アッータスケテエイリーク!」

エイリーク「今、校門の方から何か聞こえたような…」
ターナ「空耳でしょ。おはよう二人とも」
ラーチェル「おはようございますわ。とうとうあの変態に天罰がくだったのかしら?」
ターナ「別に? これ以上私の父兄の名目で校内に乱入されたら私が恥じかくもの。
    だから警備員さんに不審者として通報したの。」
エイリーク「あはは…まぁそれはさておきターナは今年はどなたにくばりますか?」
ターナ「そーだねぇ。友達に一通りと…あ、ほいエイリークとラーチェルの友チョコ」
エイリーク「ありがとうターナ、これはお返しです」
ラーチェル「わたくしからもお返しですわ」
ターナ「サンキュ、あとで味わわせてもらうね」
ラーチェル「それでっそれで本命はどなた? やっぱりエフラムかしら?」
ターナ「あははは…まぁねぇ…」
エイリーク「兄上も困った方ですね。もう少し女性の気持ちを察する事ができればいいのですが…」
ラーチェル「今年こそうまくいくといいですわねターナ。応援してましてよ」
ターナ「うんありがと貴女たちも…っていうまでもないか」
ラーチェル「わたくしたちはすでに深いふかーい愛情で結ばれておりますもの!」
エイリーク「ふふっ隣に想いあえる人がいるのは幸せな事ですね」
ターナ「いーなぁ…私も早くフリーから脱出したーい!」

〜 ゼトの家 〜

ゼト「……今年も我々は忘却の彼方か……義理すらないなんて…」
サレフ「タスケテエイリーク!といえど目立てるだけ私たちよりよほどいいよね…」
リオン「エイリーク…」
サレフ「ん? なんか甘い香りが…」
ゼト「ギクッ」
リオン「あっ!チョコレート!」
サレフ「…まずは弁明を聞こうか…君は私たち今年もエイリークに忘れられてチョコ0男軍団を裏切るのかね?」
ゼト「い…いやこれはあくまでも義理でナターシャがくれたのであって…や、やましいことは何もない!」
サレフ「………リオン君いこうか」
リオン「………そうだね男の友情を裏切ったクズは一人でバレンタインを過ごすといいのさ」
ゼト「違うっ義理だってば!だって彼女本命をヨシュアに渡してたもん!まってくれ一人にしないでぇぇ!!!」

終わり
少しネタの続きが遅れてしまって申し訳ない。多分次の分のネタで終わりますので、ご容赦下さい…
それとサザの扱いが妙に酷いので、サザファンはスルー推奨でお願いします。


【前回までのあらすじ】
かつて紋章町中を熱狂の渦に巻き込んだ大会が、今ここに復活した!
アルムVSゼフィールの熱き戦いは、アルムが最後の切り札を発動させて「勝利」はしたが、
彼の名前は間違って覚えられたので、「完全勝利」とまでは行かなかった様だ…
次の二回戦は漆黒の騎士VSミカヤである。氷竜神殿の外を舞台にしたこの戦いは、どうなるのであろうか!?


ドロシー 「第二回戦、漆黒の騎士選手VSミカヤ選手…
      ス タ ー ト で す !!!!」

漆黒の騎士「(空を見て)…どうしてこうなったのだ…」

〜プチ回想〜
アスタルテ「明日の大乱闘FEブラザーズ特別編、ミカヤがお主と試合をしたいと申している。
      …断ると言うのなら、今ここで切腹しろ」
漆黒の騎士(切腹!?)「…はい、承諾致しました」


ミカヤ  「では早速行きますよ、騎士様!」
漆黒の騎士「えっ、いや、少し落ちつk」
ミカヤ  「『横B』セイニーッ!」
漆黒の騎士「ぐおお!?(合計ダメージ0→23%」
ドロシー 「ミカヤ選手がまずは一撃目を入れましたアア!
      セイニーという重騎士特効の光魔法で、大ダメージを与えました!」
漆黒の騎士(ここは剣で攻撃せず、なるべくアイテムの力を借りて時間稼ぎを行うしかないか…)
ミカヤ  「…はぁ…はぁ…やっぱり薄着は駄目ねぇ
      こんな寒い所じゃあ、簡単に動けないわ(合計ダメージ0→1→3→5%」
漆黒の騎士(見るからに寒そうだ…)
ドロシー 「ミカヤ選手、肌を刺す様な寒さから、見る見るとダメージを負っている模様です!
      全身を巨大な鎧で覆っている漆黒の騎士選手と比べても、
      薄着なのはステージ的に不利だという事は明白…これは早期決着が予想されそうですね」
漆黒の騎士(ぬぅ、仕方がない…アイテムで早期決着を狙う!)
ミカヤ  (かっこいいお姉ちゃんである所を、アイク達に見せてあげなくちゃ!)

ヘクトル 「薄着の姉上には過酷なステージだぜ…」
セリス  「ミ、ミカヤ姉さん大丈夫だよね…(オロオロ」
エリンシア「皆、ミカヤお姉様を信じてあげましょう」
ミカヤ  「えいっ、えい!つ『A連打,杖ポコ』」
漆黒の騎士「はっ!『Lガード』」
ミカヤ  「う〜ん、中々当たらないわ…」
漆黒の騎士「…よし、アイテムが来た!つ『エルファイアー内臓玉』」
      ふぅんっ!」
ミカヤ  「騎士様、甘いです『Lガード』」
漆黒の騎士(むぅ…早い所乙女を傷つけない形で場外に送り出したいが、そうもいかぬか)
ミカヤ  「ええいッ!『横B、セイニー』」
漆黒の騎士「くグォ!?(合計ダメージ:23%→41%)」
セーラ  「二撃目が入ったァァ!!」
漆黒の騎士(…落ち着け、落ち着くんだ。要は自然に見える形で試合を早く終わらせれば良いのだ。
      私が今居るステージにはある仕掛けがある…重さで崩れやすい氷の足場だ。
      それを上手く利用すれば…!)
ミカヤ  「……?」
漆黒の騎士「(転移の粉でジャンプ)…乙女よ、私の一撃を受けるがいい!」
ミカヤ  (…来る!)
漆黒の騎士「奥義・エターナルフォースブリz(バリッ ヒュウウウウウゥゥゥゥン・・・・ バシュゥーーーンッ!!!」
観客一同 「なん・・・だと・・・?」
ミカヤ  「( ゚Д゚)・・・     (゚Д゚)」

セーラ  「漆黒の騎士ダセェww」
     (おおっと、漆黒の騎士がうっかり落ちたアアッー!)
ドロシー 「エターナルフォースブリザード(笑)相手は死ぬ(笑)でも実際死んだのは自分とか(爆笑)」
     (漆黒の騎士選手不本意だとはいえ、ミカヤ選手が一歩リードしました!)
イリオス 『志村二人ー!逆、逆ー!』

セリス  「こ、これならミカヤ姉さん勝てるかも・・・」
エフラム 「その調子で勝つんだ姉上!」
エイリーク「ファイトですよ〜!」
アイク  「…………」

漆黒の騎士「(計 画 通 り !(AA略
      ……こうして不慮の敗北をすれば乙女に怪しまれずに、試合を終わりに出来る!)」
ミカヤ  「騎士様が落ちてる間に、これを拾いました。つ『ファーラの指輪(攻撃力↑)』」
漆黒の騎士「!?」
ミカヤ  「覚悟して下さいね…騎士様?」
観客一同 「( ゚∀゚)o彡°ミカヤ!ミカヤ!!(ミカヤの防御力がアップ!」

ミカヤ  「『横B』セイニーッ!」
漆黒の騎士「グおオォォ!!?(合計ダメージ:56→77%」
ミカヤ  (うぅ…寒い…(合計ダメージ:79→85→89→94→97%)
      な、なるべく早く負わさせる必要があるかも…!)
漆黒の騎士(本来ならさっさと負ける予定だったが、せめて…蓄積ダメージを取り除くとしよう。
      許してくれ、乙女よ)「ふんっ!つ『R掴み』」
ミカヤ  「きゃ…」
漆黒の騎士「ノ( ゚Д゚)ノ ポイッ」
ミカヤ  「あああぁぁぁ……(バシュゥーーーンッ!!!」
ドロシー 「ミカヤ選手、漆黒の騎士選手の投げ技により、フィールドから谷底に落とされました!」
      これで両者ともに残り2機…氷のフィールドながらも、熱き戦いは続く模様です!」
漆黒の騎士(こ、これでいいか…)


ミカヤ  「(復帰した)うぅ…近すぎて油断してたみたいね。
      次はこうはいきませんよ、騎士様!」
漆黒の騎士(どうして乙女はこんなに必死なん…?)

エリンシア「ミカヤお姉様…」
アイク  「…何かが変だ」
エリンシア「えっ、どういう事ですかアイク?」
アイク  「分からん。だがこの試合…何かが引っかかる」
エリンシア「そ、そうですか…」
アイク  (確証は無いが、俺の考えがあっていれば…)


ミカヤ  「『↑B』ディヴァイン!(漆黒の頭上から光の柱が降る」
漆黒の騎士「ぐっ…(合計ダメージ:0→14%」
ミカヤ  「…あっ、アシストボールだわ!」
     (でも・・・距離的に騎士様の方が近い…なら取られる事覚悟でガードを固めなくちゃ!)
漆黒の騎士(!・・・距離的に私の方が近い…しかし…)
     「乙女よ、私を侮って貰っては困るな。私に仲間の援護は必要ない…乙女が使うがいい!」
ミカヤ  「……それじゃあ遠慮なく…サザ、私に力を貸して…アシストボール・サモンッ!!」
ボンッ・・・ギャギャン、ギャーオオオオォッ!!!
ミカヤ  「えっ」
漆黒の騎士「えっ」
サザン○ラ「ギャギャン、ギャーオオオオォッ!!!」
観客一同 「サ ザ は サ ザ で も、ポ ○ モ ン の サ ○ ン ド ラ が キタ━━━━(;゚Д゚)━━━━!!」
ミカヤ  「・・・あらやだ、久し振りの試合だったからアシストキャラを変更した時に、
      うっかりサザとサザ○ドラを間違えちゃった♪」
観客一同 「エエエエエエェェェ(;´Д`)ェェェエエエエエエ!?」
サザ   「…(´;ω;`)ブワッ」
ロイ   「えっと、まぁ…イ`」
マルス  「ポケ○ン呼ぶとかマジパネェっすwwwww」
アイク  「(何かを確信しつつある)漆黒の騎士…まさか…」

ミカヤ  「ま、まぁとにかく行きますよ!
      サザン○ラ、火炎放射ッ!」
サ○ンドラ「ギャーオッ!つ火炎放射」
漆黒の騎士「ガアアアアアァッ!?(合計ダメージ:14→25→38→54%」
ミカヤ  「私の分も有ります!セイニーッ!」
漆黒の騎士「グウウウッ!!?(合計ダメージ:54→73%」
     (一気にこれ程のダメージを……ぶっちゃけサザ○ドラはサザよりも良い仕事してるな)
ミカヤ  「……これでトドメです、えいッ!『最大溜め、杖ポコ』」
漆黒の騎士「(この調子だ…)うおおおおぉぉぉ…!!(☆ピキーン!」

ドロシー 「漆黒の騎士選手、大方の観客の予想を裏切って辛い戦いを強いられております!
      残りは後一機…ここから逆転出来るのでしょうか!?」
セーラ  「ぶっちゃけ剣使ってないコイツなんてただのサンドバッグじゃんww
      ここから逆転出来る訳ないじゃない!」
ドロシー 「セーラはどうしてそういう酷い発言しか出来n…………えっ」

アイク  「(確信になった)…やはりな…」
シグルド 「どうしたアイク?」
アイク  「どうやらこの試合…とんだ茶番劇の様だ」
シグルド 「何ィ!」
アルム  「ど、どういう事!?」
アイク  「今から説明する」

漆黒の騎士「(後少しで…終わる)流石だな、乙女よ」
ミカヤ  (あの騎士様をここまで追い詰めた…もう少しで、
      アイク達にかっこいいお姉ちゃんな所を見せれる…!)
アイク  「漆黒の騎士!」
漆黒の騎士「!…この声は…アイクか?」
アイク  「お前の力はこんなものではない。早く本気を出すんだ!」
漆黒の騎士(ちょ…)
ミカヤ  「えっ…ア、アイク。それどういう意味よ!」
アイク  「今までの試合の流れを見て思った、漆黒の騎士は手を抜いている」
ミカヤ  (…なん…ですって…!)
ドロシー 「ここ、これは一体どういう事なのでしょう!?」
アイク  「手に持ったエタルドを一切使ってない。
      それに唯一の攻撃は、直接傷つけない投げ技のみ…どう考えてもおかしい」
漆黒の騎士(な、何だこのアイクの凄まじい洞察力は!?
      その洞察力は私なんかに使ってないで、お前の哀れな嫁候補たちに使ってくれエエェ!)
ドロシー 「な、何という驚き!まさかアホの子セーラがアイクさん並みの洞察眼を見せていただなんて…!」
     (さ、流石はセーラさんですね!まさかアイクさんと同じ事に気がついていたとは…!)
セーラ  「オイイイイィィ!!ドロシーアンタ調子にのってんじゃないわよ(#゚Д゚)!?」


ミカヤ  「…騎士様、手を抜いていたのいうのは本当…なのですか…?」
漆黒の騎士「う、うむっ」
ミカヤ  「な、何故…ですか…?」
漆黒の騎士「(嘘をでっちあげるしかないか…許せ、乙女よ)私は紳士だからだ」
リーフ  「変態という名の紳士ですね、分かります」
漆黒の騎士「つ『エタルド衝撃波』」
リーフ  「アッー!」
漆黒の騎士「そして私は剣の師匠から、何があっても女を傷つけるなと徹底的に教えられたからだ」
マルス  (何処のコックだよアンタ!?)
グレイル 「いや、そんな事教えてないんだが」
漆黒の騎士「……乙女よ、そもそも何故私との試合を望んだのだ?何か理由があるというのか?」
ミカヤ  「…ええっ。私は家族に…かっこいい所を…見せてあげたかったの」
漆黒の騎士「?」

観客A  「おいおい、無駄話してねーで続きやれよ!」
観客B  「ちょっと黙っとけ…女の話はちゃんと聞くものだ」

ミカヤ  「私は、勉強はあまり出来ない。運動も特に誇れる訳でもないし、
      魔法の実力だって人並み程度…正直、とりえが無いこんな自分に嫌になる位にね…
      でもこんな私を、姉として慕ってくれる家族が居る…!
      その家族に、一度でいいからお姉ちゃんとして胸をはりたいから、
      このスペシャルマッチをお願いしたの!」
漆黒の騎士(!?)
ミカヤ  「…それ…なのに……ウッ…ヒグ…ッ…ウゥ…」
漆黒の騎士「…………
      乙女よ、顔をあげよ」
ミカヤ  「…ふぇ?」
漆黒の騎士「今まで本当に申し訳なかった…だから…」
ミカヤ  「…騎士様…」
漆黒の騎士「私の全てを出し切って、乙女の相手をしよう(ゴゴゴゴゴッ・・・・・!!」
ドロシー 「うぉ!し、漆黒の騎士選手が…どうやら本気になった様です!
      この試合、まだまだ終わりそうにありません!」
観客一同 「ウ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ( ゚∀゚ )! ! ! !」
漆黒の騎士「まずは一撃…(残り1機」
ミカヤ  「これが騎士様の本気…!(残り2機)」 
漆黒の騎士「ふんっ!『横B、剣戟withエタルド衝撃波』」
ミカヤ  「きゃ!?(合計ダメージ:0→18%
      …でも、杖ポコなら…えいッ!」
漆黒の騎士「甘い!『B下、カウンター』」
ミカヤ  「うぐッ!…カウンターだなんて…」

アイク  「ピンチだな」
セリス  「せ、折角ここまで追い詰めたのに負けちゃうよ!」
リン   「…ミカヤ姉さんを信じましょ、ねっ?」
エリンシア「そうですわ。それが私達家族が…お姉さまにしてあげられる事なのですから…!」


ミカヤ  「セイニーッ!」
漆黒の騎士「ぐぐぅ…!(合計ダメージ:43→55%」
ミカヤ  (正直これ以上は私ももたない…距離を取るので殆ど精一杯…
      どうすれば……「!」…)
漆黒の騎士「ふんっ!」
ミカヤ  「光の結界を使うわ!(パアアアアァァ・・・」

ドロシー 「このタイミングでミカヤ選手が、アイテム:光の結界を発動させました!
      これによって両者の間には一定時間、光の柱が現れてあやゆる動きを遮ります…
      これには一体、何の意味があるのでしょうか!?」
セーラ  「ねぇアレを見て…ミカヤ、溜め攻撃をするつもりよ」

ミカヤ  「…騎士様…今から私は、最後の攻撃をします!」
漆黒の騎士「そうか…
      しかし少しでもタイミングを間違えれば、私をそれをカウンターし、二度と隙は作らない。
      覚悟は出来てるのだな?」
ミカヤ  「ええっ…」

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

ミカヤ・漆黒「「今!」」
ミカヤ  「(最大溜め)レクスオーラッ!!」
漆黒の騎士「ふぅぅうんッッ!!(↓B、カウンター」
ドロシー 「り、両者の一撃が激突ゥゥゥ!!?こ、この一撃…誰が制したのでしょうか!」

ミカヤ  「…ハァ…ハァ…もう、限界。
      私もう、立てないわ」
漆黒の騎士「………フッ(グラリッ…ヒュウウウゥゥゥゥン・・・・・・バシュゥーーーンッ!!!」


ドロシー 「こ、この激戦を制したのは…」
セーラ  「主人公兄弟家の長女、ミカヤ選手よおおお!」
観客一同 「ウ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ( ゚∀゚ )! ! ! !」
エリンシア「お姉さま!」
エフラム 「やったな姉上!!」
ヘクトル 「一時はどうなることかとヒヤヒヤしたぜ」
ミカヤ  「…皆…」
アイク  「…よくやったな」
ミカヤ  「アイク…」
セフェラン「見事な戦いでした、ミカヤ」
ミカヤ  「…ねぇセフェラン、騎士様に伝えて欲しい事があるんだけど…」

漆黒の騎士「(控え室にて)…これで良かったのだろうか…?」
セフェラン「ゼ…漆黒の騎士」
漆黒の騎士「うぉ!と、突然出てくるな心臓に悪い」
セフェラン「…ミカヤより伝言を持ってきた」
漆黒の騎士「?(私を、批判するコールか…?」
セフェラン「『…最後はしっかりと戦ってくれて、ありがとう』…だそうだ」
漆黒の騎士「……(´;ω;`)ブワッ」


???? 「最後の試合は貴方とマルスね…」
???? 「はい」
???? 「失敗は許しませんからね」
???? 「…はい」

マルス  「(夜神ラ○ト顔で)…僕はスマブラ形式の戦いなんて大嫌いなんだけど、仕方ないな。
      こうなったら絶望を見せてあげるよ…ウフフフフ(壊」


ドロシー 「この白熱が醒めやまぬ内に、スペシャルマッチの三回戦に移りたいと思います。
      ステージは新・紋章の謎20章外伝から、暗殺組織アジト地下です!
      一応観客の皆様にはナイトヴィジョン用ゴーグルを着用させてありますが、
      この漆黒の闇の中で、対戦相手二人がどう戦うのかが見物といえるでしょう!」

3!、
クライネ 「…マルス、悪いけどアンタには死んでもらうわねえ」
2!、
マルス  「ククク…絶望はここから始まるのさ…!」
1!、

ドロシー 「ス タ ー ト で す !!!!」


〜3章 ‐クライネVSマルス‐ に続く〜
337助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 00:12:58 ID:9M3dYodY
>>319-320
逆チョコ!そういうのがあるのか!
便乗するような形でバレンタインネタを投下する。
 
─グレイル工務店:休憩室

ミスト  「…今年も来ちゃったね」
ワユ   「来たねぇ、バレンタイン…」
イレース「来てしまいました…」
ミスト  「でも今年はどうしよう。お兄ちゃんが振り向きそうなネタなんて思い浮かばないよ」
ワユ   「三年前は普通にチョコ渡したけど、義理だと思われてたんだよねぇ」
イレース「二年前は、肉を渡しました。……あれは、もう少しだと思ったのに…」
ミスト  「抜け駆け反対!そして去年は……」
??? 「ここにいたか、ミスト達」
三人娘 「え?」

三人が振り返ると、そこにいたのは三人の想い人でもあるアイクだった。手から大きめの袋ぶら下げている。

ミスト 「お兄ちゃん?どうしたの?」
アイク「ああ、お前達に渡したい物があってな。これだ」

無造作に袋の中に入ってた物を取り出し、三人に渡す。小さな箱だったが、開けると歪だがチョコレートが入っていた。

ミスト  「…え?えぇ!?」
アイク  「チョコを作るなんて初めてだったんでな。形はアレだが味は問題無い。セリスのお墨付きだ」
ワユ   「いや、そーじゃなくて今日バレンタインだよね?何で大将がチョコ持ってくるの?」
アイク  「マルスに男から女に渡す逆チョコと言うものがあると聞いた。
     バレイタインと言うのは、普段世話になっている異性にチョコを渡すそうだからお前達に渡したくなってな」
ミスト  「(何か違うけど…)」
ワユ   「(ここは黙っておこうよ)」
アイク  「しかしこれを作るのに何度も失敗してな。量が少なくなってしまった。イレースにとっては全く物足りないだろうが」
イレース「い、いえ…!アイクさんから、チョコを貰えるだけでも…嬉しいです……」
アイク  「そうか、すまないな。さて、俺は行く。まだティアマト達にも渡さないといけないからな」

そう言ってアイクは休憩室から出て行った。立ち去った後もぼけーっと去った場所を見つめている三人。

ミスト  「…完全にしてやられたね」
ワユ   「うん。でもこういう所があるから大将は好きなんだよね」
イレース「アイクさんのチョコ…おいしいです…」
ミスト  「あっ!だから抜け駆けはダメだって!」
 
─その日の夜:兄弟家

マルス 「予想通りと言うか、『愛しの彼がフラグクラッシャー』スレが凄まじい勢いで進んでいるね」
リーフ  「てかレテさんらしき書き込みがあるけど、ツンツンなんだがデレデレなんだかよく分からないことになってるよ」
ロイ   「あ、ララベルさんかなこれ?セネリオさん通して渡したんだ。直接渡したら曲解された噂が流れそうだしね」
アルム 「サナキ社長自重。これだとホワイトデーに婚姻届持ってきそうだよ。エフラム兄さんみたいにロリコンになるよ」
エフラム「誰がロリコンだ!テメェ!」
マルス 「エフラム兄さん、どっかのカリアゲみたいな口調になってるよ。ってそういや、誰か足りないような…」
ユンヌ  「そうよ!何でこのユンヌちゃんにはアイクの愛の篭ったチョコレートが来ないのよ!」
マルス 「ちょ、急に沸いてくんな!」
リーフ  「いや、そもそもアイク兄さんまだ帰ってきてnやっぱりとばっちり食らうのかよこの人でなしー!」
ユンヌ  「いいもんいいもん!どうせ私は負の女神だもん!邪神扱いだもん!モッコスだもん!愛されなくていいもん!!」
マルス  「あーもーうるさいなー。そろそろメダリオンの中にでも…」
??? 「何の騒ぎだこれは?」

後ろを振り返ると、そこには帰ってきたアイクが立っていた。

ロイ  「あ、アイク兄さんお帰り」
マルス「タイミング良いんだが悪いんだが…」
ユンヌ「うぇーん!アイクゥー!!私が邪神だからチョコくれないんでしょー!!!」
マルス「だぁー!うっさい!もうメダリオンの中に帰って…」
アイク「…何だか良く分からんがユンヌ、遅くなったがアンタに渡す物がある」

そう言ってユンヌの小さな掌の上に、チョコが入った箱をポンッと置く。

ユンヌ「え…」
アイク「アンタには本当に、世話になっているからな。遅くなったが受け取ってくれ。
    そしてこれからも俺達を見守ってくれないか?」
ユンヌ「アイク……う、うん…っ!」
リーフ「(で、出たァーッ!アイク兄さんのミマモッテクレナイカタノムスマイル!これで何人の女性が落ちたことか)」
マルス「(メダリオンに追い返そうかと思ったけど、ユンヌさん凄く嬉しそうだし、ここは目瞑っておくか)」

こうしてユンヌはアイクから貰ったチョコを幸せそうに頂きましたとさ。


嫁候補 「そういえばチョコ渡してない!」
ライ   「何か酷いオチが付いたぞ」
セネリオ「ひどい有様です」

<糸冬>
340助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 00:17:40 ID:9M3dYodY
結局14日に間に合わんかった。オノーレ!
どうせ間に合わんなら他の嫁候補も書けば良かったぜw
341代理投下:2011/02/15(火) 00:54:38 ID:XgkdD+9C
兄弟家15人だったら、ビッグバンドが人数的にちょうどいいんじゃないかと思うなぁ
パートはこんな感じで

1st alto sax エイリーク saxセクションのトップ、主にメロディーとソロ担当。バンドの指揮者代わりでもある。フルートも吹くよ
2nd tenor sax ミカヤ saxセクションで作る和音の中で、ぶつかる音を担当することが多い。一人で練習しているとどの曲だか分からないこともしばしば
3rd alto sax エフラム saxセクションの縁の下の力持ち。ここがしっかりしないとサウンドに艶が出ない。フルートも吹くよ
4th tenor sax ロイ テナーサックスソロはこのパート。目立ちたがり屋にうってつけ。
5th baritone sax エリウッド saxと名はついているが、他の4人とは違う動きをする場合が多い。あと楽器は大きくて重い。

1st trb アルム 和音の高い音担当。ソロも吹くよ。けっこう体力勝負のパート
2nd trb セリカ 1stに寄り添うパート。ハーモニーなら任せろー
3rd trb リーフ 和音の低音担当。みんなを支える

1st trp アイク とにかく高い音を吹き続けるパート。スタミナ命
2nd trp シグルド トランペットソロはこのパートが担当。高い音と歌心が必要
3rd trp リン 和音の中盤担当。高い音担当の二人をしっかり支える
4th trp セリス トランペットの中では最低音担当。ソロも吹くよ

piano エリンシア 時に優しく、時に激しく、バンドのサウンドに色を付ける
bass マルス バンドの根幹。ほかのメンバーを掌の上で転がす
drums ヘクトル バンドの推進力。激しいソロは見る者の心を震わせる

こんな感じでしょうかね?
342助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 11:04:19 ID:s/sPOYhl
>>315-318
音楽ネタはあまり知らないんだけど、何か微笑ましいなw
後エリウッドにチューバは酷いと思うww(重い武器のトラウマ的な意味で
GJ!

>>319-320
リーフが精力的過ぎてワロタ。しかも女神まで含まれてるしww
そしてロイェ…
GJなんよ!

>>324
エフラム、最後の発言は誰が上手い事を言えと…ww
GJ!

>>338-339
アイクの嫁候補達に救いがあって本当に良かった
GJ!


・・・何かネタを投下する人は沢山居るけど、
逆に感想を出す人が少ないような気がするんだけど、気のせいかな?
343助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 19:49:01 ID:iKgL/WsP
>>330-336
漆黒いいヤツだな…ごめんなさいぶっちゃけミカヤ姉さんをみくびってました。
漆黒が勝つ物だとばかり予想してた…次を楽しみにしてるよ!

>>338-339
セネリオのひどい有様ですもなんか懐かしいな…

>>293-294の続き投下します
344幼女の旗の下に:2011/02/15(火) 19:49:46 ID:iKgL/WsP
333

3 FETVに向かう    …政府機能を奪ったら…まずはそれを全国に知らせるんじゃないか?

エフラム 「政権を奪ってもそれを皆が知らんでは意味ないからな…全土に放送を流すに違いない!」
さっと踵を返すとエフラムはFETVの放送局に向かって駆けていった。


FETV…紋章町全土に様々な番組を提供する放送局の建物はすでに周辺をAKJの兵隊たちに囲まれていた。
AKJの車両に据え付けられたスピーカーより大音量で声が流れる。

AKJ隊員「紋章町AKJ政府よりFETVに伝達する!本日より紋章町憲法は無期限の停止となりAKJの決定と指示が全ての法に優先する!
      これに基づきFETVの施設をAKJ公的放送のため接収する。大人しく従えばよし、従わねば国家反逆罪として武力制圧する!」

イリオス 「…なんか物騒な事言ってるぜ…どうすんだよ社長」
この時FETVのスタッフ陣は5階のスタジオに集まっていた。
基本的に小心者の社長は真っ青になって部屋の隅で震えている。
シャナム 「どどど、どうしよう………」
セーラ  「こういう時こそリーダーシップを発揮してよ! 使えないわね!」
シャナム 「ひどくね?」
ユアン  「ねーねーセーラ」
セーラ  「何よ?」
ユアン  「ワープの杖持ってないの? 持ってたらそれで僕を逃がしてよ」
セーラ  「持ってねぇよ!つかあれ自分はワープできないっての!?私一人置いていく気かい!?」
ユアン  「チッ使えねぇ…」
セーラ  「んだとこのクソガキ!」
ドロシー 「あ、あのですねぇ…仲間割れしてる場合ではないんじゃないでしょうかね?」
イリオス 「よ、様子見に出してた亡霊戦士が戻ってきたぜ…AKJの奴らは70人前後…何人か魔道士もいるみたいだ」
シャナム 「よし降参だ。大人しく従うことにしよう」
ドロシー 「はやっ!? 報道の自由を守るべき我々がテロリストの脅迫に屈していいんですか!?」
シャナム 「ハリウッド映画じゃあるまいし民間人の我々に何ができるのさ!?
      自慢じゃないが私は本物と違って雑魚だ。さっきから小便ちびりそうだ!」
イリオス 「そ…そりゃ俺たちは聖戦士でもなければチートユニットでもねぇけどよ…」
シャナム 「そうだろうそうだろう? 大体下手に抵抗して局の設備が壊されでもしたら誰が保障してくれるんだ?
      そんな事になったら事件が片付いても営業を再開できなくなるぞ…その場合の経済的損失を考えるとだな…
      下手したら倒産しかねん…ここは穏便にだな」
セーラ  「相変わらず銭勘定は早いわねぇ」
ドロシー 「し…しかしですねぇ…私たちは皆さんに真実を伝えるマスコミとしてこの事件を正しく放送しないといけないのではないでしょうか?」
ユアン  「僕は命あってのモノダネだと思うけどなあ…AKJのおねえさんたちに僕の可愛さをアピールすれば僕だけでも見逃して…」
セーラ  「こらガキ!一人だけ逃げようったってそうはいくか!」
イリオス 「あいつら全員ブラコンだからそんなアピール無駄だぞ」

その時である…イリオスの携帯の呼び出し音が鳴り響いた。
イリオス 「なんだってんだこんな時に…はいもしもし!」
オルエン 『イリオス!? 今朝からFETVが映らないんだけど…なにかトラブル?
      局の電話は通じないし…
      うちの上司がカンカンなのよ。CM流さないなら料金返せって…』

フリージ社はFETVのスポンサーをしておりオルエンはその担当者である。
オルエンに限らずこの時点で紋章町住民の9割以上はまだクーデターの発生を知らなかった。
TVが流れない事を訝しみつつも日常の生活を送っていたのである。

ちなみに電話線は包囲してるAKJによって寸断されているが携帯の電波を抑えるところまではまだ手が回っていないようだ。
345幼女の旗の下に:2011/02/15(火) 19:50:33 ID:iKgL/WsP
334

イリオス 「オルエンか? いや…ちょっと今は放送できる状態じゃなくてな…」
耳ざとくその名前を聞いたシャナムがイリオスから携帯をひったくる。
シャナム 「オルエン様! これはやむをえない事件でして私どもの不手際では決して決してございません!
      全責任はAKJにありますのでなにとぞなにとぞごかんべんを!!!」
オルエン 『しゃ、社長!?』
携帯を握り締めながらシャナムは渾身の土下座をする。
スポンサー様は彼にとって神にも等しい。
もっとも携帯越しに土下座など見えるはずもないのだが。
シャナム 「なにとぞ!なにとぞ!」
オルエン 『お、落ち着いてください社長! AKJって政治団体のAKJですか? いったい何があったんです?』
シャナム 「ははっ!うちの政治部記者の情報ですがAKJがクーデターを起こし我々の放送局を包囲しているのですっ!
      現在局施設の引渡しを要求しておりまして…」
オルエン 『な…なんですって!? イリオスは無事なんですかっ!?』
シャナム 「え、ええ、さっきお話されたようにうちのスタッフは無事です…」
オルエン 『あ、ご、ごめんなさい動転して…わ、わかりました。上司にはそのように…』
そこで電話の向こうから何かやりとりが聞こえてきた。
よくは聞き取れないが…
シャナムが肝を冷やしていると電話の主が代わったようだ。男の声が聞こえてきた。
ケンプフ 『フリージ社広報部部長のケンプフだ。事情は聞いた。だぁが…何があろうと違約は違約だな社長?』
シャナム 「申し訳ありません申し訳ありません!」
ケンプフ 『こっちだって高いCM料払っているんだ。二時間以内に放送を再開しろ。出来なければ違約金だ』
シャナム 「そ…そんなご無体な!?」
ケンプフ 『ああん? 何が無体だ。契約書にはそのように書いてあるのだぞ?
      むしろ二時間も待ってやる俺に感謝してもらいたいものだな』
電話はケンプフの方から切られた。
シャナムは真っ青な顔をして膝を震わせている。
イリオス 「しゃ…社長?」
シャナム 「守だ…」
セーラ  「へ?」
シャナム 「死守!AKJの要求はつっぱねる!そうしなければ我々は倒産だ!!!」
ユアン  「ちょ…ちょっとまってよ!スタッフは殆どシビリアンなんだよ!戦えるのは10人もいないんだよ!」
イリオス 「つかどんだけ自転車操業なんだよ!? 違約金払えないのかよ!?」
シャナム 「あひゃひゃひゃ!誰が違約金なんぞ払ってなるものか!
      局の設備を守りつつ放送準備!いいか、金は命より重いんだ!」
イリオス 「しゃ…社長が壊れやがった…」
セーラ  「ちょっとまてや!あんたの金を守らすためにアタシらに命張れっての!? 冗談じゃ…」
そこまでセーラが言いかかった時である。
シャナムは窓を開けると屋外のAKJに向けて怒鳴り散らした。
シャナム 「拒否拒否拒否!断固拒否!つかブラコンとかシスコンとかありえんわ変態!」

AKJ隊員『ぬ…ぬわぁんだとぉ! ほざきやがったわね! 下手にでりゃいい気になりやがって! ブッ殺す!』

シャナム 「ふっ…これで奴らは降参しても許してくれんぞ? 全員一蓮托生でここを守るしか道が無くなったな?」
セーラ  「こ…このクソ社長…」
ユアン  「うらんでやる!」
イリオス 「どうにかなったら後でボーナスくらいだせよな!」
シャナム 「ドロシー君、君の望みどおり私は放送の自由を守るためにAKJの要求を拒否したよ?
      君の望みどおりになってよかったじゃないか?」
ドロシー 「…なんか釈然としないんですが…社長のは放送倫理よりも金のためでしょうに…」

やむをえずFETVスタッフ陣はスタジオのある五階に続く階段に机や椅子を積み上げてバリケードを築くと
エレベーターの電源を切断した。五階に篭城する構えだ。

階段にはシャナムとドロシーとユアン…それと亡霊戦士2名が配置された。
外壁より繋がる非常階段はイリオスとセーラ、それに亡霊戦士1名が待機してAKJの強行突入に備えている。
346幼女の旗の下に:2011/02/15(火) 19:51:15 ID:iKgL/WsP
335

その頃AKJを束ねるラケシスはというと…朝食を終えてAKJ本部に入り一日のスケジュールを確認している所だった。
主要幹部たちはラケシスを除いて学生が大勢であり午前中はAKJ本部は閑散としている事が多い。

まずはいつものようにエルトシャンの巨大な肖像画に心からの愛情を込めて口付けをする。
次に支持者の所を回る支度をしていると電話が鳴り響いた。

ラケシス 「はい、こちらAKJ…」
オルエン 『フリージ社広報部オルエンですっ! 貴女達の行いはいったい何事ですかっすぐに止めてください!』
ラケシス 「は、はい? ちょっと事情が掴めないのだけれど…なんの話?」
オルエン 『クーデターを起こしてFETVを襲撃しているではありませんか!!!』

……ラケシスは硬直した。
考えるまでもない。そんな事を仕出かすのはプリシラしかいない。
そういえば朝のニュースを見ようとして番組が映らず妙に思ってはいたのだ。
ラケシスは抗議するオルエンの言葉も聞き流して受話器を叩き付けると全速力で駆け出していった。

ラケシス 「どこまで短絡思考なのよ! このままでは兄妹愛が紋章町の住民に悪と認識されてしまう…
      バカ! プリシラの大バカ!!!」

そのプリシラは指揮設備を備えたトラックをFETVに向けて走らせていた。
言うまでもない。紋章町全土に政権掌握と新政権の樹立を伝えるためである。
演説文は全て頭に入っている。
プリシラ 「うふうふうふふふ……あはははは……」
AKJ隊員「ご機嫌ですねプリシラ様」
プリシラ 「ええ嬉しいわ。いままでの人生で最高の日になりそうなんですもの。
      私は兄様を愛しています。兄様も私を愛してます。邪魔なのは世間体やくだらない法律だけ。
      ならそれを変えてしまえばいいのよ」
AKJ隊員「おともします。我らAKJの理想実現のために」

すでに中央道路でAKJの兵隊が移動中のバイロン大統領を捕縛したとの連絡が入っていた。
政府閣僚の身柄のことごとくを押さえた今、これで残る第一目標はFETVのみだ。
プリシラはFETVより新憲法…とりわけ兄妹恋愛自由化関連の法を発表すれば、
今まで世間の目を恐れてAKJに参加していなかった者たちや、兄との愛を諦めて他の相手に走った妹たちも自分達を支持すると考えていた。
彼女の頭の中では妹=兄を愛する者であり、それを積極的に表に出しているか、ひた隠しにしているかの違いでしかない。
プリシラ 「ふふ…ふふふ…考えてもごらんなさい。今まで世間の目を恐れて堂々と活動できなかった妹が何人いるか…
      紋章町の全ての妹が立ち上がれば新政権に反対する勢力も滅ぼせるでしょう。そして私達の革命は完成する…」

そう…今までAKJに参加する勇気を持たなかった妹も自分の下に集まる。
名前を挙げればきりがない。
リン、エリンシア、レナ、カアラ、マーシャ、ラクチェ、オルエン、エダ、パティ、クレア、デューテ、
ギネヴィア、ターナ……他にも大勢いるが彼女たちがことごとく同志として結集するだろう。
実際にはブラコンの気の無い者が大半なのだが…それはプリシラの脳内では世間体を恐れて隠している事になっている。

プリシラの車がFETV放送局に到着した時点で放送局の数箇所から煙が上がっていた。
シャナムの挑発にキレたAKJが苛烈な攻撃をかけたためである。
プリシラ 「な、何をしているの! 設備類が使用不能になったら放送ができないじゃない!」
AKJ隊員「し…しかし奴らはブラコンシスコンを変態となじりました!この罪万死に値します!」
プリシラ 「確かにそれは許せないわ…だけどそれより今は局の掌握が優先よ。状況は?」
AKJ隊員「四階と五階の間で交戦中です。数はこちらが勝っていますが狭い通路ですので一度にはかかれません」
プリシラ 「ふふ…いいわ、私にまかせなさい…」
347幼女の旗の下に:2011/02/15(火) 19:52:00 ID:iKgL/WsP
336

階段部分ではAKJ隊員たちが魔法を打ち込んでバリケードを取り除こうとしていた。
その向こう側からドロシーとユアンが間接攻撃で彼らの進撃を阻んでいる。
ドロシー 「社長!バリケードが抜かれたら社長の出番ですよ!」
シャナム 「わわわわわわわかっている。いいいいい違約金を払わないためだ」

スタジオでは一般スタッフ達により放送再開の準備が進んでいた。
いま少し時間を稼いで状況をニュースで流せば救援も来るかも知れない。

ユアン  「社長…僕達が逃げる時間くらいは稼いでよね…」
シャナム 「もはや逃げ場なんかないさ! ふっ…私のバルムンクが唸る!」
ドロシー 「それ盾じゃないですか…」

非常口でもイリオスとセーラが防衛に当たっていた。
扉を打ち壊そうとするAKJにイリオスが雷を浴びせて倒す。
だが直ぐに次の隊員が扉に取り付くと槍や剣で打ち壊しにかかった。
イリオス 「くそったれ…もう扉がもたねぇぞ!」
セーラ  「そん時はアンタがそこを塞ぐのよ!」
イリオス 「ちょっとまてや!?俺はどうなる!」
セーラ  「後ろから回復してやるから持ちこたえなさい!」
イリオス 「無茶苦茶抜かしやがって!」

もはやFETVの命運は風前の灯に思えた。
AKJはシャナムの言葉に怒り狂っており今更降参しても許してはくれないだろう。


エフラムがFETVの建物前まで辿り着いたのはこの時である。
彼は路地裏からそっと様子を伺ってみた。
エフラム 「…煙…戦いが起こっているようだな…」
周囲を冷静に観察する。あまり人数はいない。大半が建物の中に入っているようだ。
エフラム 「あれなら強引に突破もできよう…だがプリシラはいないのか?」
エフラムにはわかりようもない事だがプリシラもすでに内部にと入っていた。

エフラム 「入り口は二箇所…のようだな。正門と裏の非常階段か…突入して助けてやるべきだろうが…
      それともここで張ってプリシラを待ち、奴が来たところを倒すべきだろうか?」

続く

1 正門から突っ込む!  男なら正攻法!突撃だ!
2 非常口から突入する! 裏の方が敵が少ないに違いない。ここから中に突入するぞ!
3 様子を見る      プリシラが来るのをひたすたここに隠れて待つか…

348の方に選択お願いします
348助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 20:03:52 ID:M0Mq77GV
2でお願いします
349助けて!名無しさん!:2011/02/15(火) 21:44:08 ID:+OySVkBZ
>>344-347
うぉ、FETVが大ピンチだなww
てかシャナムが誠並みの外道に見えるのは気のせいか・・・つまり(ry
続きに期待してまっせ。
350助けて!名無しさん!:2011/02/16(水) 05:51:49 ID:hfEglH+o
今更だけどFETVの人更新乙
351助けて!名無しさん!:2011/02/16(水) 08:49:42 ID:T3fpH8Sc
特に考えずにFETV選んだけど、冷静に考えたら前衛やれるのシャナムとイリオスしかいねえww
バリケードなくなったらセーラがいるイリオスはともかくシャナム終わるww

GJでしたwあとラケシスww
352助けて!名無しさん!:2011/02/16(水) 19:44:13 ID:Zn41H/wQ
ふと思ったんだけどさ、今回のゲストって漆黒の騎士とユリウスだよな・・・
だったらこの二人を壁として配置すれば、直接ワープで送り込まれない限りFETVは安泰じゃね?
353助けて!名無しさん!:2011/02/16(水) 20:18:57 ID:dKP6y+Qc
歴代のゲストの中でもどう考えても最強コンビだな
それに次ぐ強さのゲストはセティ、ゼフィール、ラクチェ辺りか
354助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 07:57:09 ID:lxG7AIh6
ユリウスはともかく漆黒は魔法に弱いからな…
あとAKJにはユリア(兄はセリスでユリウスに非ず)もいた気がしたが…
355助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 09:07:46 ID:55LJDNKv
>>354
/(^o^)\ フッジ・・・じゃなくてFETVオワタ
356助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 11:29:06 ID:YaJ785Xo
ユリアがプリシラ派だとは限らないぞ
そうだったらユリウスオワタ

いや、それ以前にユリウスと漆黒がゲストで来るのは27スレ400-500のネタへの突っ込みだから
時系列で言うとすでに収録済みなのかも知れん
357助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 12:33:01 ID:f6D2z7hk
>>338-339
アイクは超人、みたいなイメージがあるが、実は結構努力型の人間だったりするんだよな
料理も修業すれば一流になるかもしれん
358助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 12:44:33 ID:MKeILgRS
>>357
封印バアトルに料理を教えてもらうアイクを突如想像して和んでしまったではないか、どうしてくれる
359助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 12:50:26 ID:QjTRQ0rm
>>357
ミスト「お兄ちゃんも最初から強かったわけじゃないからね。今は凄い人だって言われてるけど
     頑張って修行して今みたいになったんだよ」
ワユ「もちろん才能もあったんだろうけど、それだけってわけじゃないよね」
イレース「……頑張ってる人です」
ワユ「だからこそ大将みたいな人が頑張って自分のために何かしてくれるってのはこう……色々来るものがあるよね」
イレース「……やっぱり今度のお返しには私自身を食べて、とか……」
ワユ「だから抜け駆けは……まあ案自体はアリと言えなくもないけど」
イレース「……同じこと考えてたんじゃないですか」
ワユ「い、いや、まあ……あはは」
イレース「考えることは同じですね……ふふ」
「「あはははははは」」
ミスト(何このノリ……)
360助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 14:20:05 ID:D/IBJdaX
この小説を読む前に>>41の注意書きを確認してください
苦手な人はスルーお願い

>>304-307の続きです
そこは暗い闇に包まれていた。
空は暗雲に覆われ周囲は岩ばかりで草一本生えていない。
草鞋の下にごつごつした岩場を感じる。歩きにくくて仕方がない。
だがいつまでもここで佇んでいるわけにはいかない。
少年は歩き出した。
どこに向かって歩くのかもわからないが…何故だか呼ばれている気がしてまっすぐに歩き出した。

……どれだけ時が過ぎただろうか。
少年の眼前には広大な海が広がっていた…いや、海ではない。
水が流れている。これは河だ。向こう岸が見えない程の巨大な河だ。
何故だかその向こう側に行かなければならない気がするが……
「橋…かかってないのかな…」
少年は呟くと川原を見渡した。
――――――そして気付いた。

無数の子供達が川原の石を拾って積み上げている姿に。
ほとんどが自分と同じ年頃の少年少女のようだ。中にはもっと幼い童の姿も見られる。
一体あの子達は何をしているのだろうか。
不思議に思った少年は彼らに歩み寄り声をかけた。
「……君たちは何をしているの?」
……答える者はいない。
少し苛立ちつつも再び口を開こうとして……開けなかった。
いつの間にか背後に不思議な気配を感じたのだ。
なんだか懐かしいような…常に身近に感じてきたような…そんな空気を…
少年は唇を噛み締めた。背後に立つ何者かを見てみたい誘惑に駆られたのだがそれを見てしまうのが怖い気もする。
辺りに響く音は大河のせせらぎと石の音だけ……
しばしの時が流れ………やがれ沈黙に耐えかねた少年は背後を顧みる。

そこに立っていたのは長い銀色の髪をした娘だった。
年の頃は…よくわからないが二十歳前後に見える。
白い衣を纏い少年を見下ろす瞳はどこか雪のようにも見えて……美しかった。
「………っ」
息を呑みこむ少年を見下ろしながら娘は唇を開く。
その声はどこまでも慈しみに満ちていた。
「ずっと貴方を感じていたわ。貴方が生まれ落ちたその日から貴方の息遣いも鼓動も感じていたわ」
「お姉さん…誰?」
「貴方が生まれた時から私は貴方の側にいたわ。私はニニアン、死という名の古い龍神」
その声は吹雪のような鋭利な冷たさとかまくらに抱かれているような温かみを伴っていた。
少年は娘に聞かねばならない事があって…それでもそれを聞くのは躊躇われて…結局本当に知りたい事とは別の言葉を口にした。
「ここは……どこ?」
娘は手をかざすと巨大な河を指し示す。
深く濃い紺碧の水がさらさらさらさらと流れていく。
「聞いた事があるのではなくて? あれはこの世とあの世の境界線…三途の川よ」
「それじゃここは…」
「賽の河原。幼くして息絶えた子供達が河を渡るために石を積み続ける…冥府の入り口」
そう言えば父から聞いた事がある。
善行も悪行も成す前に死んでしまうと極楽浄土にも地獄にも入れてもらえない。
だから賽の河原で石を積んで善行を積み上げる替わりにするのだとか。
それでは…考えたくはないがそれでは………
「僕は……死んだの?」
娘は柔らかな微笑を浮かべた。
冬の雪の合間に射した日差しのような微笑だった。
「貴方は生と死の狭間にいるわ。誰よりも死に近く、それだけに死から…私から逃れるすべを貴方は知っているのではなくて?」
その時であった……頭の中に声が響いてくる。
「ほら聞こえるでしょう。貴方を呼ぶ人の声が。だから…少しだけ待ってあげる。
 ほんの少しだけ待ってあげる。貴方が現世で出会うべき人に出会うまで…ほんの少しだけ待ってあげる」
声は益々大きくなり…少年は頭痛めいた物を感じて蹲った。

彼を呼ぶ声が…彼の名前を呼ぶ声がする。
「だから少しだけ待ってあげる。私が貴方の名を呼び命の灯火を吹き消すのを…ほんの少しだけ待ってあげる」
娘の言葉をどれだけ聞き取れただろう。
少年の耳の奥は彼を呼ぶ人の声で満ち溢れていた。

――――――エリウッド!!!
少年は目を覚ました。
病の床で息も絶え絶えになり、全身に滝のような汗を流しながら…かろうじて目を覚ました。
傍らにはずっと彼の名を呼びつづけていた父母の姿があった。

エリウッド。
十歳の時の思い出である。


東国オスティアの大名ウーゼルに仕えるフェレ家当主エルバートの子エリウッドは幼い頃から病弱であった。
医学の発達していないこの時代では乳幼児の死亡率は現代よりずっと高い。
少年は常に死を身近に感じていた。死の足音を―――――

周囲の人々は言ったものだ。
彼がまだ一歳の頃には、
「エリウッド様はあのお体だ。生きて三歳を迎える事はできまいな」
かろうじて三歳を迎えると「可哀想だが齢五つを数える事は無いだろうて」
五歳の時には「十歳まで生きられるかどうか……」

だが彼は生き延びた…この歳にしてある意味では歴戦を潜り抜けた武将よりも死地を経験してきたとも言える。
誰よりも死に近い少年が生き延びてこられたのは生まれてきてなにも成さない内に消えてしまいたくない。ただその一念であった。

死の床からかろうじて息を吹き返したエリウッドは傍らの父に呼びかける。
「父上…母上…僕は……」
「息が整うまでしゃべるな…病に触る」
ずっとエリウッドの側にいたのだろう。
父…エルバートも母エレノアも目の下に隈を作っている。
「そうです。無理をしてはなりませぬ。今お薬を飲ませてあげますからね」
エリウッドは弱弱しく微笑んだ。
あるいは自分は幸運なのだろう。こうして縁あって慈しみのある両親、そして豊かな武将の養子になれたから…医者にかかることも薬を飲む事もできる。
もし彼らが冷たい人達だったら…そうでなかったとしても貧困だったら自分もあの河原で石を積み続けたのだろうか。
ああ、すでに記憶が朧げになってきているが…あの美しく慈悲に満ちた死に抱かれていたのだろうか。
「…だけど…待ってくれるって…」
エレノアの手から薬を飲ませてもらうと少年は再び眠りについた。
死の眠りではない。体を癒すための生の眠りに。


眠りについた少年を見て安堵したエルバートは立ち上がった。
「エレノアよ。峠は越した…いま、誰か人を呼ぶゆえそなたも休め」
息子の看病にくたびれた妻を気遣う。
「ありがとうございます殿。なれど今しばらく…」
「今度はそなたが倒れてしまう。よいから休むのだ…誰かおらんか!」
すぐに家中の者が飛んできて看病を交代した。
なおもエリウッドの様子を気にかけるエレノアを宥めて寝所に行かせるとエルバートは一人庭に立たずむ。
その手には一振りの小太刀があった。
「………寂しいものだな…エリウッド……」
武士の子は幼少から小太刀を持って鍛錬にはげむ。
エルバートの手の小太刀はエリウッドに与えるつもりで買い求めたものであったが……それが役に立つ日はおそらくこないだろう。
一度は息子の手を取って剣を教えてやりたかったのだが……
「病を得て生を受けたのも天の采配ならば…天はあの子には武道の他の道を歩めと仰せなのであろうか…」
そうとでも思わなければやりきれなかった。

ふと夜空を見上げる。
どこか弱弱しい光を放つ星がエルバートの頭上に輝いていた。
よく目を凝らさなければ気付かないような…儚い存在の星は…だが確かにそこに輝いていた。

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編

〜 リーフの章 地を這う者達 〜
364助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 19:38:32 ID:f6D2z7hk
>>359
なんだこいつらw
この面子だとミストがツッコミになるのかw
365助けて!名無しさん!:2011/02/17(木) 21:58:36 ID:vzETcaJV
姦しいなぁ。だが、そこがいい!
366助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 13:50:33 ID:1Wf/uhYW
>>361-363
不謹慎にもニニアンが登場した所で笑ってしまった
・・・エリウッドェ・・・病が治るといいなぁ
367幸せの青い鳥?:2011/02/18(金) 22:52:17 ID:VKKpQdLX
トラキア本編とスレ設定ごっちゃ注意

リーフ 「この人でなしー」
ナンナ 「はい、今日もお仕置き完了です」
ミランダ「…今更だけどさ」
サラ  「?」
ミランダ「今更だけど、あいつこのスレではあんなでも本編では初期幸運6なのよね…。おまけに成長率も考えればカンストも見込める…」
ティニー「メタはどうかと思いますよ」
ナンナ 「確かにメタですけど…リーフ様は亡国の王子ですものね。両親を亡くして国が滅びた時点で不幸と言えますが…」
ミランダ「そう!それよ。ロプトに監禁させられた割に初期幸運7な私が言うのもなんだけど」
ナンナ 「でも、祖国を復興して可愛い幼なじみと結婚する…っていうのは幸運カンストとしては十分なストーリーと思いますよ」
ミランダ「一部聞き捨てならない言葉があった気がするけど、言われてみればそうかなぁ」
サラ  「でも鎧の人は初期幸運0だったわ。両親を亡くしているのは不幸だけど、家族からも頼られている良いお兄ちゃんだったのに」
ナンナ 「それは今後の彼を行く末を表していると言うか…ハンマー地獄とか」
ミランダ「ダル捨て山とか…あ、半分名前出しちゃった」
ティニー「あ、あの皆さん…幸運って同性の親×2+異性の親+ランダム+推定成長値で決まるものなんじゃないですか?」
三人  「(こいつが一番メタ発言してるよ…)」
ナンナ 「私も国を追われた挙げ句、変態に捕らえられた割に幸運初期値9は変ですね…でも、リーフ様が助けてくださったロマンを考えたら妥当かも知れません」
ミランダ「はいはい…で、結局私が言いたいのは幸運って何なのよって話」
サラ  「だったら幸運初期値の高い人達にインタビューしてみない?」
368助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 22:53:36 ID:VKKpQdLX
〜インタビュー(ティナ)〜
ティナ 「え?私が幸せかって?普通なんじゃないかなぁ…。うーん…でもお姉ちゃんを探しに出掛けた途中で毛虫の人にさらわれたのは不幸かな?
     あ、そうそうお姉ちゃんが本気で怒るとラナオウ様と同じくらい怖いし、やっぱり私って不幸!
     え?お姉ちゃん?今の聞いてたの?あははは、嫌だなぁ…冗談だよ、とっても優しいお姉ちゃんがいて、私もとっても幸せだよ。
     …嫌ぁーターラ神拳でのお仕置きだけは嫌ぁぁぁぁ(映像でお届け出来無い状況になった為、続きは省略されました)」


サラ  「…って言う割には…」
ナンナ 「待ってればサフィさんに会えたんですよね。ルートの決定だって、あの頃は他の意見がありましたし」
ミランダ「パーンさんに捕らえられたのだって『あの辺は治安が悪いからパーンさんが保護してくれていた。最初に見つけたのがあの人で良かった』と解釈すれば十分幸運よね」
ティニー「(パーン×ラーラなんて認めません!パーン×トルードかパーン×セイラムでしょう!)」
ナンナ 「あの人は盗賊でありながらもそれなりに人格者ですからね」
サラ  「それにあのお仕置きを受けても毎回生き延びてるのも…」
ミランダ「リーフと同じタイプの幸運もあるかも知れないわね」
369助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 22:54:45 ID:VKKpQdLX
〜インタビュー(カリン)〜
カリン 「ナンナ様、ミランダ様、サラちゃん久しぶりー。え、私が幸せ?うーん、実感無いですけど…。
     でも、捕らわれの身になった時にすぐに助けが来てくれたり、結果論で言えば予定より早くセティ様に会えたのは運が良かったですね。フェルグスと会えた事?
     あ、あんな奴とは何でもありません!!この間だって、私にスキンシップしてきて、ミーシャさんにナイトキラーで追いかけ回されたような奴ですから!!!!…嫌じゃなかったけど…」

ナンナ 「こちらも凄い幸運の持ち主ですね」
ミランダ「王子に会いたいが為にマンスター迄出向いたんだから会えたのは当然じゃない?」
サラ  「地下組織みたいなものだから、普通に探してたんじゃなかなか見つからなかったと思うけど…」
ナンナ 「更にそこで運命の人と出会えるなんておまけ迄付いてきましたからね。」
ティニー「(カリンさんが、セティ様に少しでも気があればあの鬱陶しい程のアピールが減ったかも知れないのに…)」
ミランダ「で、最後のだけど…」
サラ  「ミーシャさんの事ね…」
ナンナ 「まさに知らぬが仏ですね…。この事も幸せと言えるかも知れません」
370助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 22:56:35 ID:VKKpQdLX
〜インタビュー(ホメロス)〜
ホメロス「よぉ、ナンナちゃん。ようやく俺のアプローチを受けてくれる気になったかい?え、違う?あーうん、俺は幸せもんよ。
     この美しさと詩の才能を持って生まれてたきたんだからな。天は二物を…魔道も合わせれば三物か。御陰で女に困った事も金に困った事も無い。
     この間、出した『ホメロス傑作選』だって馬鹿売れでさ。これでナンナちゃんと一晩お付き合い出来たらもっと幸…ちょ…マスターソードは駄目えぇぇぇ」

ミランダ「で、どうなのよ?」
ナンナ 「私 が 好 き な の は リ ー フ 様 だ け で す」
ミランダ「チッ…ライバルが減ると思ったのに(そうよね。ま、当然か)」
サラ  「ミランダ、逆になってるわ」
ティニー「(男でありながら女の味しか知らない事は不幸だと思うのですが…)」
ナンナ 「話を幸運に戻しますが、典型的な生まれながら幸運タイプですね」
ミランダ「確かにイケメンだとは思うけど…。」
サラ  「エリートスキルまで持ってるし、イザーク王子と面識持ってる生まれも良いんじゃない?」
ミランダ「その上、たまたま滞在した町で運命の人に出会えたものね。あの人、ロリコンなんじゃなくて本当にナンナの事が好きみたいだし」
ナンナ 「私 が 好 き な の は リ ー フ 様 だ け で す」
サラ  「大事な事なので二度言いました?」
371助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 22:58:33 ID:VKKpQdLX
〜インタビュー(エダ)〜
エダ  「お久しぶりです。あ、そちらの方とは初めてお会いしますね。私が幸運?……そんな訳無いじゃないですか。
     私も女ながら厳しい倍率を突破して竜騎士になれた時はそう思いましたよ。兄上がリノアン様――あ、アリオーン様の許嫁なんですけどね――と、良い仲になったせいで、私がどれだけ苦労してるか!
     先日のバレンタインだって、リノアン様がアリオーン様に大きく『義理』と書いたチョコを渡そうとしますし…。慌てて、兄上宛てとすり替えたから良かったものの…。
     そうしたら、今度はアルテナ様が『あの女には身の程をわきまえて貰わないとね、エダ出撃準備よ』と来て…私はどうすれば良かったんですか!こんな事が週に一度は起こるんです。
     そんな事知らずに当人達は私の目の前でイチャイチャ…私なんてこの年まで彼氏も片思いも無し、エンディングで『自らの幸せを追い求める事も無く』ですよ!
     おまけにそのせいでアルテナ様と妙なレズ疑惑迄立ちますし…幸せって何なのでしょうね…あはははは…。」

ティニー「(アリオーン×ディーン、若しくはディーン×アリオーンなら全てが解決すると思います。或いはアルテナさん共々AKJに引き込めば…。)」
サラ  「はいはい、変な妄想はストップ」
ナンナ 「これで幸運12はおかしいかも知れませんね」
ミランダ「うーん、でも女性の竜騎士ってトラキアじゃ少ないのよね?だったら本人の言う通り『なれた時点で幸せ』それで使い果たしたとかじゃない?」
サラ  「使い果たして、まだ12もあるなら竜騎士になる前は20より高かった事にならない?」
ミランダ「だったら、板挟みになりながらも今の所は何とかなってる事とか?」
ナンナ 「強いて言えばその線が妥当かも知れませんね」
サラ  「…って言う事は、エダさんが残りの幸運を使い果たしたらディーンさんのせいで家は没落して、許嫁関係が拗れてターラとトラキアは戦争になるのかしら?」
二人  「…………」
ミランダ「で、でも戦闘後にちゃんと幸運が上がってたし、減るものじゃなくて寧ろ増えるものよ!」
ナンナ 「そ、そうですよ。第一、同盟の為の許嫁なのに戦争が起きるなんておかしいです!」
372助けて!名無しさん!:2011/02/18(金) 22:59:58 ID:VKKpQdLX
ナンナ 「結局、幸運って何なのでしょうね?」
ミランダ「よく分かんないわね」
サラ  「もう『戦闘中に命中と回避+1ずつ、必殺回避/2』してくれる値って定義で良くない?」
ナンナ 「メタもどうかと思いますけど、落とし所がありませんしね」
ティニー「命中×回避と必殺回避の三角関係…ブツブツ」
ミランダ「はいはい、この話終わるわよ」
おしまい

補足
久々にトラキアやったらエダ(下級LV5)の幸運初期値12に吹いて勢いで書いた。反省してない。ディーン(上級LV3)は幸運5…逆なんじゃね?ストーリー的にもレベル的にも。
因みに他の人達はティナ(下級LV1)が15、カリン(下級LV1)が12、ホメロス(下級LV5)も12。ガルザスが17で最高だけど、それは何か違うからカット。パーンも12だけど上級なので。


関係無い小ネタ
キュアン「ゆ、幽霊…開祖の幽霊が…それも宿敵の竜騎士になって出てくるとは…。何かの災害の前触れか?」
エダ  「失礼な方ですね!幽霊はどっちですか!?」
いや、何となく
373助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 00:09:24 ID:9O84lFLo
>>344-347
FETVメンバーの掛け合いにワロタww
そしてプリシラが本当にやばいなw
続き楽しみにしてます!

>>361-363
このシリアスな雰囲気の小説好きだー
しかし、エリウッドは悪い結末しか予想できないような展開だな…
次回のリーフはどれだけたくましく生きてるのか、楽しみにしてます!

>>367-372
ティニーの心の声に一々吹いたw
トラキアやったことないけど笑わせてもらいましたw

皆さんGJです!
374助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 12:47:25 ID:J4f61IyJ
アメリア「はあ………」
サラ  「どうかしたの?」
アメリア「その…バレンタインのときに…師匠にチョコ渡せなかったなあ、って思って……」
サラ  「そういえば、バレンタインのとき見なかったけど…どうして?」
アメリア「えっと…緊張しすぎて…動けなかった」
サラ  「情けないわね…そんな調子だとスタートラインにも立てないよ?」
アメリア「う…やっぱりそうかな」
サラ  「ミルラなんかチョコに『大好きなお兄ちゃんへ♪』ってメッセージまで付けてたんだから、そのくらいしないと
      あの鈍感な人には伝わらないと思う」
アメリア「あ、あたしにはちょっと無理かなあ…。サラはどうしてるの?」
サラ  「まあ私は私で兄様に色々…聞きたい?」
アメリア「う、ううん、遠慮しとく…なんか怖いから」
サラ  「そう?…まあ、ライバル兼同志として、ちょっとは力になってあげなくもないけど。
      あなたがそんな調子だと『妹的存在による兄様包囲網』が狭くなっちゃうしね…軽い媚薬でも使う?」
アメリア「媚薬とかちょっと使ってみる?とかいうレベルのものじゃないんじゃない!?
      ていうかいつの間にか変な集まりに参加させらてるのは気のせい…?」
サラ  「じゃあ有名な方法を参考にするのはどう?例えば…稽古をつけてもらってるときに『その槍で私を好きにして』とか言ってみるとか」
アメリア「…なんか違う上に色々とまずいと思う」
サラ  「じゃあ……」
アメリア「いや…ありがと…後は自分なりに頑張ってみます」
375助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 13:27:08 ID:+Tw8Dtg7
>>367-372
誰かティニーを止めろぉぉぉ!!
トラキアだけはプレイした事ないが、エダさん苦労してるなぁ…
GJ!


…実際トラキアってどれ位難しいんだろう?
ヘクハーをクリア出来る程度の実力なら何とかなるとは聞いたんだけど…
376助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 16:02:45 ID:7Ug87U06
>>374
濃い連中しかいないエフラムの周辺の中での、アメリアの普通っぽさが好きだw
濃い奴らしかいないと、普通ってのが逆に貴重だよな
377助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 17:48:33 ID:5LQ2vMi+
ターナ「私ってやっぱり濃い連中なのかしら…?」
378助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 18:17:50 ID:7Ug87U06
クーガー説得とヒーニアスの妹という点だけでも十分だと思うw
379助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 18:29:36 ID:8gX8SkNQ
しかしアメリアも流されやすい性格というか…
初対面の敵兵の口車に乗って転向するあたりズレている
カシムとかに騙されないか心配だ

サラ様がなんか企むたびに口車に乗せられて上手く動かされてそうだw
380助けて!名無しさん!:2011/02/19(土) 23:45:06.35 ID:J4f61IyJ
サラ  「兄様の周りには竜幼女トリオに実はいい人の妹に唯我独尊お嬢、さらに実の妹までいるんだから
      しっかり個性をアピールしないと埋もれちゃうよ?」
アメリア「あ、あたしだって師匠に稽古つけてもらったりしてるし…。じゃあ、サラの個性ってなに?…暗黒ロリとか?」
サラ  「ふうん…そういう風に思われてたんだ」
アメリア「う…その……ごめんなさい」
サラ  「まあいいけど…あんまり調子に乗ってると正妻の座は私がもらっちゃうからね」
アメリア「さすがにそれはちょっと…て言うか結婚前提なの?」

冷静に考えるとエフラムの周りは濃い奴らばっかりだな、並ぶのはアイクの周辺の連中くらいか?
381助けて!名無しさん!:2011/02/20(日) 00:16:10.12 ID:+TPtkSBQ
>>375
難しさの意味合いが違う。配置や増援で嫌らしいが戦略でどうにかするのがトラキア
パラが高くて、育成をどうにかするのがヘクハー評価プレイって感じかね、体感的に。これ以上はスレチか

主人公組だと
マルス:7/20、8/20(新だと上限30) アルム:6/40 セリカ:8/40
シグルド:7/30 セリス:算出不能 リーフ:6/20
ロイ:7/30 リン:5/30 エリウッド:7/30 ヘクトル:3/30 エイリーク:5/30 エフラム:8/30
アイク:6/40、14/30 エリンシア:15/40、29/40 ミカヤ:10/40
右が上限値、左が初期値。こういうのは上限との相対で出すべきかと。
初期レベル等の差はあれど、マルスとエリンシア姉さんが幸せ…なのか?逆に薄幸なのはメタボ。
382漢のバレンタイン:2011/02/20(日) 20:30:37.37 ID:wiOvk1Os
一週間遅れですが
>>338   
リーフ「ああは言ってるけど、結局アイク兄さんは男性陣にもチョコを渡したらしいね。」
マルス「そのようだね。渡したときの様子を隠し撮りしたビデオがあるから、早速見てみようか。」
ロイ「またそんなことを...」

 シノン「ケッ、ありがたくもらっておいてやるぜ。」

マルス「この辺は予想通りの反応だね。」
アルム「そ、そうなの。」

 ヨファ「わぁアイクさん、ありがとう。僕らからもチョコレートケーキをどうぞ。兄さんと一緒に焼いたんだ。」
 オスカー「口に合うかわからないけど、みんなで食べてよ。」
 アイク「これは...うまそうだな。皆、喜ぶと思うぞ。」

ロイ「あれ、オスカーさん作か。どうりで。」
セリス「おいしかったよねぇ。」
マルス「ひとつだけレベルの違うオーラを放っていたよね。」
リーフ「嫁候補涙目...」

 アイク「ガトリー、チョコをって、うおっ!」
 ガトリー「そんなものより、後ろに積み上げた、ワユちゃんの、ミストちゃんの、イレースちゃんのチョコをよこせい!」
 アイク「そ、そんなことをしたら、俺はミカヤ姉やエリンシアから一晩中説教されることに。
    エリンシアの場合は説教だけではすまんかもしれんが。」
 ガトリー「ガルルルル!」
 アイク「クッ、なんてパワーだ。」

アルム「ガトリーさん...そこまで(涙)」
リーフ「ガトリーさん、わかる、わかるぞう! 
   大体アイク兄さんはチョコノ有難みが分からなすぎだよ。チョコにはチョコには(ry 
マルス「はいはい、分かったから次行くよ。」
383漢のバレンタイン:2011/02/20(日) 20:31:27.30 ID:wiOvk1Os
ライ「おっ、アイク、サンキューな。
   (って、凄い殺気がしたと思ったら、レテの奴が凄い形相で睨んでるぞ。)
   なあ、アイク、レテにはもうチョコ渡したのか。」
 アイク「いや、これからだが。」
 ライ「なら俺は後で良いからレテの奴に先渡してやってくれよ。」
 アイク「そうか?」
 ライ「ところで箱の大きさが違うようだがそれは?」
 アイク「ああ、形がいびつになってしまったので同じ箱に入らなくてな。」
 ライ「ハハ、お前らしいな。レテにはその大きい奴な(ボソツ)」
 アイク「?」

ロイ「ライさん、相変わらず苦労人。」
セリス「レテさん顔が真っ赤だね。」
リーフ「なぜ、なぜッお前ははあすこまであからさまな好意に気付かないのかッ(ry
マルス「それはもういいから。」

 リュシオン「アイク、これを食べれば、私もお前のように強くなれるだろうか。」
 アイク「リュシオン、あんたは俺には無い強さを持っていると思うぞ。」
 リュシオン「アイク...」
 アイク「リュシオン...」

エリンシア「...........」
リン「...........」
ロイ「うわっ、エリンシア姉さん、リン姉さんいつからいたの!」
ボタッ...
リーフ「姉さんたち、鼻血、鼻血!」
エリンシア「リュシオンはKINNIKUではありませんけど、これはこれで...」
マルス「リン姉さん、あなたはレズ疑惑だけでなくそっちの趣味もあったとは。」
リン「ち、違っ」
ティニー「アイク×リュシオン、ハァハァ」
リーフ「あ、ティニーやっぱりいたんだ。」
ティニー「エリンシアさん、リンさん、お二人が同士であったとは今まで知りませんでした。」
エリンシア「い、いえ、私は別にそういうわけでは...」
リン「勝手に同士にするのはやめてーっ!」
マルス「ぷっ。」
リン「マルス貴様変なうわさ流したら殺すからねーッ!」

ロイ「...相変わらずアイク兄さんは男の人にもモテモテということかな。」
アルム「強引にまとめに入ったね。」
384助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 13:57:43.08 ID:h8Zvppkj
兄弟の年齢に突っ込んだメタ的なネタなんで、嫌な人はスルーお願いします。





エリウッド「り、リーフ・・・」
リーフ  「ん?あぁ、エリウッド兄さん!どうしたの、そんな真っ青な顔して」
エリウッド「セティさんがセリスより年下って・・・本当かい?」
リーフ  「あぁ、そうだよ。セリスの1個したじゃなかったかなぁ?」
エリウッド←顔面蒼白
リーフ  「え、ちょ、ちょっと!どうしたの、エリウッド兄さん!」
セリス  「リーフ!エリウッド兄さん・・・あーっ!やっと見つけた!!」
リーフ  「あーダメだよ今フリーズしてるから。
      そんなことよりセリス、どうなってるのさ、いったい。訳が分からないよ」
セリス  「うーん、どこから説明したもんだか・・・」

セリスの説明〜

セリス  「エリウッド兄さん、聞いてよ!」
エリウッド「どうしたんだいセリス、そんなに怒って」
セリス  「ユリウスってば年下のセティより僕の方が幼いっていうんだよ、失礼しちゃうよね」
エリウッド「ははは、またユリウスか仲が良い・・・・ん?年下?」
セリス  「うん。酷いよね、まったくさ」
エリウッド「・・・ごめん、セリス。今セリス何歳だっけ」
セリス  「どうしたのエリウッド兄さん。僕は19s」

〜セリスの説明終わり

エリウッド「19歳19歳19歳・・・・」
リーフ  「し、しっかりしてエリウッド兄さん!」
エリウッド「だってリーフ!僕 1 7 歳 だよ!?」
リーフ  「・・・ぼ、僕も17歳です・・・」
セリス  「本当にどうしたの、エリウッド兄さん」
エリウッド「僕はパンドラの箱を開けてしまったようだよ・・・」
リーフ  「やめてくれ!しっかりしてよエリウッド兄さん!兄さんだけが頼りなんだ!」
リン   「三人ともどうしたの、団子になって」
エリウッド「セリス19歳・・・」
リン   「ごめんなさいごめんなさい15でごめんなさい」
マルス  「ははは、ますますふけ顔って言われ・・・」
ロイ   「20歳」
マルス  「ごめんなさいごめんなさい高校生でg(ry」
リーフ  「あれ、ロイはあんまりダメージないね」
ロイ   「うん、だって僕って元々末っ子だし。15歳で問題ないでしょ?」
リーフ  「ふーん、そういうもんかな」
セリス  「な、なんだか分からないけど、僕言っちゃいけないこと言ったのかな?」
リーフ  「いや、今まで誰も言わなかっただけだからね・・・・」
エリウッド「聞かなかったことにしよう。今までの会話はなかったことにしてくれ・・・」
ロイ   「あ、エリウッド兄さんが行っちゃった」
リーフ  「まぁ、兄弟の年齢序列を大幅に無視したからね・・・」


セリス19歳って言われてこんなことしか思いつかなかった
385助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 14:16:11.23 ID:7fI+lajo
無粋なつっこみ済まないがリーフはトラキアの設定資料で15だぞ
マルスは…まぁ暗黒竜と紋章で幅があるからどうとでも解釈できるけど
386助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 14:21:29.58 ID:7fI+lajo
連レスすまそ、ちょっと思いついた

マルスは暗黒竜開始時で16、紋章開始時で20だっけ?
新暗黒竜の序章では14だからこの説を採れば末っ子にもなれるわけか…
387助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 14:28:59.31 ID:h8Zvppkj
>>385
おうスマン。ついつい聖戦設定で書いちゃうんだよな
そうか、そう言われればリーフってトラ7の主人公なんだから、そっちで書く方が自然だよな
悪かった。脳内で7を5に変換しておいてくれ
388助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 14:38:43.65 ID:7fI+lajo
いや単に突っ込みたかっただけで別に悪いこったないけどw
つか原作準拠だったらミカヤ姉さんは数億歳とかなってないし

ぶっちゃけ主人公ズの幼少のネタを書くのもいいし、逆に年取った頃のネタもありだと思うぞ
時代劇ネタで皆がどう年を食うのか個人的に気になる
389助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 15:04:40.85 ID:7fI+lajo
さらに連投スマン
そんな事考えてたらアイクがじじいになったネタ思いついた

百年近い歳月が流れ〜

アイク110歳「ぬぅん!!!ぬぅん!!!ぬぅん!!!」

ガギャーン!!!

ミカヤダキュンダキュン歳「お見事!岩真っ二つね」
アイク110歳「若い頃なら一撃で割れたのだがな…衰えを感じるな」
エリウッド107歳「ふがほが…」
(あれで?)
ワユ曾孫「すごーいアイクさん!アタシも早くアイクさんや亡くなった曾ばあちゃんみたいになりたいなっ!」
ミスト曾孫「さっすがおじいちゃんだねっ!」
イレース曾孫「お腹が空きました……」

アイク110歳「なに、修行を積めばお前たちにもできるようになるさ」
(ミマモッテクレナイカスマイル)

曾孫ズ「ドキッ!?」

ミカヤ「……いくつになってもフラグメイク&ブレイクは衰えないわね……もう……どういうじいさまよ。
    結婚できない若者の敵になっちゃってまぁ…それにしてもブレイクさえなきゃこの歳まで独身にならずにすんだのに」
(もう諦めてる)
アイク110歳「…なんの話だ?」

(注、嫁候補組みはブレイクされ続けたのでミスト×ボーレ、ワユ×キルロイ、イレース×ツイハークで成立し100歳前後で他界しました。
 …というか結婚するアイクが想像つかなかった…orz)

リーフ105歳「…おねいさん…最近はとんとおねいさんを見なくなったのぅ…わし寂しい…生きとってもつまらんしはやくお迎えがこないかのぅ、
         あの世でアルテナしゃんがわしをまってて……」
ミカヤ「はいはい、この歳じゃ年上のおねいさんは大体あっちいっちゃうからしょうがないでしょ。頑張っても少し長生きなさい」


…アイク、リーフ…それとエリウッドは三桁生きそうな気がする
390助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 18:55:49.46 ID:KFNAk35X
エリ様は唯一の主人公の親で死ななかったしな、死にそうになりながら長生きしそうだなwwww
391助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 20:54:40.21 ID:0ClRz47c
アイクの細胞って老けなさそう
髪の色素だけ落ちて他は何も変わってなさそうw
392助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 22:53:37.69 ID:QV7J0Ce7
代理投下するよ!
393バアトル恋をする1:2011/02/21(月) 22:55:50.40 ID:QV7J0Ce7
それはある朝のことでした……。
レイヴァンさんのお家のドアを必死の形相で叩く男が一人……。

バアトル「レイヴァン、我が友よ!」ドンドンドン
バアトル「むぅ、おらんのか? ……レイヴァン!」ドンドンドン
バアトル「レイヴァァァァァン!」ドンドンドンドン

レイヴァン[朝から五月蠅い!」バァンッ
バアトル「ぬおおっ! 急にドアを開けるとは……危ないではないかレイヴァン!」
レイヴァン「チッ……」
バアトル「お前、舌打ちしただろう。狙ったのか!? 不意打ちとは卑怯だぞ友よ!」
レイヴァン「卑怯だろうと何だろうと構わん。……こんな朝から何の用件だ」
バアトル「おお、聞いてくれるのか友よ! 流石は我が戦友!」
レイヴァン「お前はいちいち叫ばなくては物も言えないのか……。まあいい、外は寒いだろうから早く入れ」
バアトル「うむ。恩に着るぞ」
レイヴァン「…………」


レイヴァン「……それで、何があった」
バアトル「うむ。実はお前に相談したいことがあるのだ」
レイヴァン「相談? 適任な奴は俺の他にもたくさんいるだろう……」
バアトル「いや、だがその……些か気恥ずかしいものでな……。友であるお前になら腹を割って相談できると思ったのだ」
レイヴァン「……そう、か……、ならば疾く話せ」
バアトル「聞いてくれるか我が友よ!」
レイヴァン「良いから早く話せ……」
バアトル「うむ。では遠慮なく言わせてもらおう。実はな――」
394バアトル恋をする2:2011/02/21(月) 22:57:41.24 ID:QV7J0Ce7
バアトル「――実はな、レイヴァンよ。俺は……俺は……恋をしてしまったのだ!」
レイヴァン「……。……なんだ、恋か。誰にでもよくある悩み事だな……」
バアトル「おお、そうか! やはりか! この胸のモヤモヤは誰にでもあることなのだな!」
レイヴァン「ああ、誰にでもある。まったくそんなことくらいで相談に…………」


レイヴァン「 」


レイヴァン「……え? 恋……と言ったか、バアトル……?」
バアトル「どうしたレイヴァンよ。何かおかしいか」
レイヴァン「……貴様、バアトルか?」チャキッ
バアトル「ぬおおおっ! 何故いきなりキルソードを首元に!?」
レイヴァン「俺の知り得るバアトルは『恋』などという言葉とは果てしなく縁遠い男のはずだ……!」
バアトル「それは失礼ではないのか!?」
レイヴァン「……だが、万に一つでもバアトルが『恋』などという浮ついた感情を胸の内に抱くなどとは……っ!」
バアトル「むぅ……、お前は俺を何だと思っているのだ」
レイヴァン「バカだな。バカトル」
バアトル「失礼だな!」
レイヴァン「ではまさか本当に、貴様はバアトルだというのか? 育ちすぎてたまに闘技場から出てきたカアラを討ち取ってしまうほどバカなバアトルなのか?」
バアトル「そうだ、俺はバアトルだ! そして、今お前が口に出したおなご……カアラに恋をしてしまったのだ!」
レイヴァン「なっ……!」
バアトル「わかったらいい加減にキルソードを下ろせ、友よ」
レイヴァン「……認めたくはない、認めたくはないが……、まさか、本当に……」
バアトル「強情だなレイヴァン……」
395バアトル恋をする3:2011/02/21(月) 22:59:25.11 ID:QV7J0Ce7
ウィル「おっはよー! ヴぁっくん、いるかー?」
レイヴァン「ウィルか……」
バアトル「おお、ウィルよ! よく来てくれた! 相談に乗ってくれ!」
レイヴァン「っ、よせバアトル! ウィルまで巻き込むな!」
ウィル「え、なになに? バアトルなんか悩み事でもあるのか?」
バアトル「うむ。聞いてくれウィルよ! 俺はな、恋をしてしまったのだ!」
ウィル「おお、恋かー! なんだ、あはは、それくらい俺だって……」


ウィル「 」


ウィル「お前、バアトルじゃないな! 言え、バアトルをどこにやった!」シャキッ
バアトル「ぬおおお! キラーボウをこちらへ向けるな!」
レイヴァン「ウィル、聞いてしまった以上は仕方ない。どうやらこいつは本当にバアトルのようだぞ」
ウィル「そんな……! 俺の知ってるバアトルは恋なんて言わない……」
レイヴァン「俺もまったく同意見だ」
バアトル「揃いも揃って俺を何だと思っているんだお前らは」
レイヴァン ウィル「バカ」
バアトル「……むぅ」
ウィル「そもそも恋って……誰にしたんだよバアトル」
バアトル「カアラだ。知っておろう?」
ウィル「カアラって言ったら……、剣姫カアラ……?」
バアトル「うむ、そう呼ばれているらしいな」
ウィル「ちょ、それはまた随分と……」
レイヴァン「なかなか難しそうな話だろう……」
396バアトル恋をする4:2011/02/21(月) 23:01:21.38 ID:QV7J0Ce7
ウィル「ていうかバアトル、それをヴぁっくんに相談してどうするつもりだったんだ?」
バアトル「うむ、レイヴァンはそういうことにも詳しいかと思いついてな。助言を請いたいと思ったのだ」
レイヴァン「生憎だが力になれそうにないな……」
ウィル「えー?」
レイヴァン「何だその目は」
ウィル「この前レベッカの手作り弁当もらってなかったっけ?」
バアトル「うむ、俺も見たぞ!」
ウィル「幼馴染の俺にはないんだぜ……ヴぁっくん……」
レイヴァン「……これは俺が悪いのか?」
バアトル「しかもお前、一昨日はどこかか弱く薄幸そうなおなごを連れて歩いていたではないか!」
ウィル「そうだそうだ! 腕まで組んじゃってさ! 『だいすきです……兄様……』まで言われてただろ!」
レイヴァン「アレは妹だ。それ以上言ったら殺す」シャキッ
バアトル「ぬおおおっ、ついにリガルブレイドまで持ち出しおった!」
ウィル「お、落ち着けヴぁっくん! わかった、俺が悪かった!」
バアトル「で、ではたまに見る金髪のおなごは何だ! お前には常に女の影があるではないか!」
レイヴァン「あれは男だ……」
ウィル「……纏めるととにかくヴぁっくんは結構周りに女の影が多いって事だ。それで相談しに来たんだろ、バアトル?」
バアトル「うむ!」
レイヴァン「やれやれ……、俺に何が出来ようはずもないんだがな……」
ウィル「そんな事言わずに手伝ってやりなよ」
レイヴァン「ならお前も手伝え」
ウィル「それは勿論! 友達のためだからな!」
バアトル「おお、ウィルよ! 我が友よ! 嬉しいぞ、このバアトル男泣きに泣きそうだ!」
ウィル「はは、泣くのは全部上手く行ってからだよバアトル」
レイヴァン「……はぁ。仕方ない、俺も手伝ってやる……」
バアトル「おお、まことかレイヴァン!」
レイヴァン「ふん……、『友』の頼みとやらなら、無下に断るわけにも行かない……気がする」
ウィル「あはは、ヴぁっくんてば照れてるぜ」
レイヴァン「黙れ失言大将」
397バアトル恋をする5:2011/02/21(月) 23:03:28.51 ID:QV7J0Ce7
レイヴァン「まずバアトル。お前は剣姫に恋をしているらしいが、それでどうしたいんだ」
バアトル「どうしたいとは?」
ウィル「色々あるだろ? 手を繋ぎたいとか、デートしたいとか、いろいろ」
バアトル「で、でぇと……!」カァァァッ
レイヴァン「おい、そこまで顔を赤くするようなことか……?」
ウィル「純粋だな……」
バアトル「ふぬおおおぉおおおおおおお! いかん、いかんんんんんっ! ダメだ、モヤモヤが更に増してきた!」
レイヴァン「……わかった、まずは落ち着けバアトル。とにかく剣姫に恋をしていることさえ伝えられれば胸のつかえも取れるはずだ」
バアトル「まことか!?」
レイヴァン「……多分な」
バアトル「とにかくこのモヤモヤを取り払い、どうにかしたいのだ!」
ウィル「じゃー、それが第一目標ってことで決まりだな!」
バアトル「第一だと? まだ他にもあるのか?」
ウィル「だからデートとか」
バアトル「ふぬおおおおおおおお!」
レイヴァン「ウィル、奴を興奮させるな」
ウィル「ごめん……」


レイヴァン「……というわけで、貴様に話を聞きに来た。男女の関係についてのノウハウはあるのだろう?」
セーラ「あのねえアンタ、それが人に物頼む態度なわけ?」
レイヴァン「いいから答えろ、似非シスター」
セーラ「なんですって、この根暗傭兵が! この完全無欠天下一の美少女シスターセーラ様を、似非ですって!?」
レイヴァン「姦しいだけで何の取り柄もないだろうが」
セーラ「ぐ、ぐ……この、スーパー完璧美少女セーラ様を姦しいだけですって……!?」
ウィル「……あのー、ヴぁっくん?」
レイヴァン「なんだウィル」
ウィル「どう言ったお知り合いで……? 確かセーラさんって、FETVのキャスターを……」
セーラ「あーら、私をちゃんと知っているなんて平民にしては殊勝ね。ただ、『完璧な美少女』と名前の前につけるのを忘れているわよ!」
レイヴァン「オスティアの情報を集めている際に知り合った。……だが、役に立ちそうもないな……」
セーラ「だぁから、アンタは失礼って言ってんのよこの根暗! 私に向かってなんて言いざまよ! 神から天罰が下るわよ!」
レイヴァン「もういい……。多少は役に立つかと思ったが話が通じなければそれも意味はない」
セーラ「あ、ちょっと待ちなさいよ! 誰が教えないなんて言ったわけ?」
レイヴァン「では教えてくれるのか?」
セーラ「ま、いいでしょ。この私が無償で何かするなんてほんっとー! に珍しいんだからね! 感謝しなさいよ! 地に這いつくばって『ありがとうございます世界で一番美しいセーラ様』って三回復唱するくらいに!」
レイヴァン「わかった。わかったから早く話せ……」
398バアトル恋をする6:2011/02/21(月) 23:05:34.86 ID:QV7J0Ce7
セーラ「で? 男女の関係が何だってのよ? まさかアンタが恋したとか言うわけ? プッ、お笑いぐさねぇ」
レイヴァン「俺じゃない」
セーラ「じゃあそっちの村人その3?」
ウィル「村人その3って……そりゃまあ自分でもそうは思う時あるけど他人に言われるとなんだかなあ……」
レイヴァン「違う」
セーラ「じゃあいないじゃない」
レイヴァン「こいつだ、こいつ。バアトルだ」
セーラ「え?」
バアトル「実はな、俺は恋をしているのだ!」


セーラ「 」


セーラ「無理無理無理あり得ない! あんなむさ苦しい男が恋ですって!? 天地がひっくり返ったりエリウッド様がデュランダル持って古の火竜に追撃できるくらいあり得ないわ!」
ウィル(ボディリング使って素早さカンストしてれば何とか……)
レイヴァン「それをどうにかするのがお前の仕事だろうが。剣姫カアラという名は知っているだろう」
セーラ「え、ええまあ知ってるけど……、まさか、あの剣姫に恋してるの? あれが?」
バアトル「むぅ……、そんなにおかしいことなのか?」
ウィル「い、いやあ、バアトルはおかしくないよ! うん!」
セーラ「……ぷっ、ふふ、あはは! 似合わないわねえ!」
レイヴァン「……俺もそうは思ったが、奴は本気だ。出来れば力を貸して欲しい」
セーラ「…………ふ〜ん? アンタ、弱みでも握られてるわけ?」
レイヴァン「いや。……バアトルには借りがある。……大きな、借りがな」
セーラ「……そ。じゃ、このセーラ様が一肌脱いであげましょうか」
レイヴァン「ありがたい」
セーラ「ただし、無償の話はなしよ! 貰える時にもらっとかないとね〜!」
レイヴァン「お前という奴は……。ルセアを見習え……」
セーラ「じゃあ話はなしでも良いわよ〜?」
レイヴァン「やれやれ……もういい、好きにしろ……」
セーラ「じゃあ遠慮なく。レイヴァン、アンタ今度暇な日一日私に付き合いなさい!」
レイヴァン「……俺が……? 別に構わないが……」
セーラ「えらくあっさりしてるわね」
レイヴァン「お前こそ、そんなことでいいのか?」
セーラ「ま、いいわよ。アンタ顔は案外悪くないし、私の隣にいても見劣りはしないでしょ? 荷物持ちにはピッタリじゃないの!」
レイヴァン「……ま、いいがな……」
399バアトル恋をする7:2011/02/21(月) 23:07:41.28 ID:QV7J0Ce7
セーラ「それで、アンタはあのカアラに恋してるんだったわね?」
バアトル「う、うむ……」
セーラ「ふむふむ……、私の掴んでいる情報によれば、カアラの周りに男の影はないわね」
ウィル「おおっ、ってことは脈があるじゃんバアトル! やったな!」
バアトル「まことか!」
セーラ「男の影はないけど……その分ストイックなみたいよ。とにかく強さを追い求める、って感じ」
レイヴァン「……バアトルとはお似合いじゃないのか?」
ウィル「だな! バアトル、これはいけるかもしれないぞ!」
バアトル「ぬ、ぬおおおおおおっ! 燃えてきたああああああ!」
セーラ「はいはい、暑苦しい。話は最後まで聞くこと」
レイヴァン「なんだ、まだ何かあるのか?」
セーラ「男の影はないけど……兄の影はあるのよ」
ウィル「兄……?」
セーラ「そ。……カアラが強さを求めるのは、ひとえに兄に追いつくためなんですって」
レイヴァン「兄に追いつく、か。やはり、妹というものはいつまでたってもそうなのか……」
セーラ「何を達観してんのよ。まあともかく、カアラの兄よりも実力が上でなければ彼女を振り向かせられないと思っていいでしょうね」
バアトル「左様か! ならば今すぐにでも修行を開始するぞ! ぬおおおおおおおおおおおっ!」バババッ
ウィル「あっ、バアトル!」
レイヴァン「……先走ったか」
セーラ「まったく、慌ただしいわね」
レイヴァン「ウィル、とりあえず俺たちは帰るか……」
ウィル「あ、うん。セーラさん、ありがとね!」
セーラ「別にいいわよ。こっちも相応の報酬を頂くしね。ま、せいぜいあの人の恋が実るようお祈りしておいてあげるわ」
レイヴァン「……妙に素直だな?」
セーラ「そう? 色恋沙汰ってやっぱりいつになってもワクワクする物だもの」
レイヴァン「俺にはわからん」
ウィル「その事で思い出したけどヴぁっくん、レベッカについてはっきりしろよな! あいつは俺の妹分だから心配なんだよ」
レイヴァン「だから何も無いといっているだろうが……」
セーラ「へ〜ぇ? 面白そうな話じゃない。聞かせなさい村人その4」
ウィル「格が下がった……」
レイヴァン「ええい、帰るぞ!」
セーラ「あ、こらレイヴァン、約束はちゃんと果たしなさいよ!」
レイヴァン「わかっている!」
ウィル「待てよヴぁっくん! そんな急がなくてもいいだろ!」


レイヴァン(……さて、バアトル。お前の恋……実ればいいのだがな)
400助けて!名無しさん!:2011/02/21(月) 23:09:22.56 ID:QV7J0Ce7
レイヴァンバアトルウィルの三人組と、
レイヴァンとセーラの絡みを書きたい、すごく書きたいと思ったので投下させてもらいました。
まだ続きます。多分。

規制されているので代理投下宜しくお願いします
401助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 18:49:50.10 ID:FgSuSvwQ
バアトルとカアラは人気だけど毎回設定が変わって面白いな。熟年夫婦、親父で旦那ってのもあったっけ

個人的には熟年夫婦設定の時のカレルが面白かったな
402助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 21:41:54.94 ID:Ja/E67cD
ヴァッくんも苦労人だからなー。恋愛で癒される事は無理だろうから、友情で癒されて欲しいもんだ。GJ
ちと長め(>>393->>399と同じ位かな)のネタ投下したいが容量大丈夫かね?
403助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:09:12.96 ID:fAJ3tiL+
まだ大丈夫だろ
かかって来いよ>>402
404レディに失礼よ!:2011/02/22(火) 22:26:35.55 ID:Ja/E67cD
同人フリージのティルテュに惹かれてティルテュネタを…と思ったら、何か扱いが悪くなった気がする…。
ティルテュ好きなんだけどなぁ…まぁそこは寛容な精神で許してくれ

ティルテュ「ねぇ、朝ご飯まだー?」チンチーン
アーサー 「母さん、仮にも母親なんだからもう少し俺達の模範になるよう振る舞ってくれよ。はしたないよ」
ティルテュ「ママにはママのやり方があるのだー☆」えっへん
アーサー 「(駄目だ、こいつ…早く何とかしないと…。)」

ティニー 「母様、クレヨンは使わないと何度言えば…」
ティルテュ「それじゃあクーピー?」
ティニー 「いえ、それも使いません」
ティルテュ「でも、幼稚園のお絵かきじゃクレヨンとクーピーしか使わなかったよ」
ティニー 「(幼稚…園…?駄目だ、こいつ…早く何とかしないと…。)」

ヒルダ  「おや、お出かけかい?…にしちゃあ貴婦人の格好じゃないね」
ティルテュ「チキちゃん、ファちゃん、ミルラちゃんと公園で鬼ごっこするから動き易い格好が良いの!」
ヒルダ  「(この娘が誰かに世話を頼まれて…なんて事も無いだろうし…)」
ティルテュ「じゃあ行ってくるねー♪」
ヒルダ  「(まさか、同年代のお友達のつもりかい?…駄目だ、あいつ…早く何とかしないと…。)」


ヒルダ  「…という訳で緊急フリージ会議を開くよ」
ケンプフ 「ククク…面白い…狂気の沙汰程、面白い…。」
ブルーム 「済まん、妹が迷惑を掛ける…」
アーサー 「頭上げて下さいよ。伯父さんの責任では無いんですから」
ティニー 「そうです、私達の責任…と言う訳でも無いですね」
イシュタル「かと言って姉様を今更どうにかするって無理だと思うんだけど」
イシュトー「ポケモンならどうにか出来るんだが…」
ヒルダ  「姉さん?叔母さんだろ」
イシュタル「母上、それはですね…」
405助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:28:08.87 ID:Ja/E67cD
同時刻公園にて
エフラム 「(アメリアも腕を上げたものだな。俺自身の修行にもなっている…良い事だ。…む?)」
ティルテュ「キャハハ、まてまてー♪」
ファ   「やーん、捕まっちゃうよー」
チキ   「お姉ちゃん、足が速ーい」
エフラム 「(『捕まる』?…いかんな、あいつも変質者か。こんな奴がいるから俺達のような守る立場の者が誤解されるんだ。キツく懲らしめてやらないとな)おい、そこのあんた」
ティルテュ「ほえ?あたし?」
エフラム 「幼女達を誘拐して悪さを企んでようだな。あんたも良い歳だろ?こんな事して恥ずかしくn…」
ティルテュ「…………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
エフラム 「(な、何だ?この威圧感は…。まるでアイク兄上と対峙しているかのようだ。だが、退く訳には…)」
ミルラ  「あの、違うんです。お姉ちゃんは私たちと遊んでくれているだけですから(最近、お兄ちゃんと遊ぶ時間が減ったから…)」
エフラム 「む、そうだったか。済まなかったな。ミルラ達はまだ幼い。お姉さんとしてこいつ等を守ってやってくれないか?」
ティルテュ「にゃはは、任せといてー☆お兄さんも混ざる?」
エフラム 「いや、遠慮する(不覚だっ!もっと修行を積んで、いつかは何者にも屈しない程強くならねばっ…!)」


イシュタル「…と言う事があったんですよ。ラナオウとユリアの死闘の余波で死線は幾度も潜ったつもりでしたが、肝が冷えました」
リンダ  「私もです。『叔母様、今日はお早いですね』と言っただけで、凄まじい威圧感に襲われてしまって…」
ヒルダ  「成程、それであの娘はいつまで経っても自分の歳を自覚出来無い訳か」
アーサー 「母さん公正の第一歩は自覚からだな」
アミッド 「でも、本人次第だろ?姉さん相手にそれは難しいんじゃないか?」
406助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:30:36.93 ID:Ja/E67cD
ヒルダ  「情けないね!誰かこの中に『あんたはもう三十路過ぎ』ときっぱり言える奴はいないかい?」
     「…………………」
ケンプフ 「止めろぉー死にたくなーい」
イシュタル「そ、その…それは…母様にお任せしてもよろしいでしょうか?」
ブルーム 「う、うむ。ワシも会社の事で忙しいからな!遠慮する」
ヒルダ  「会社の事は全て私が取り仕切ってるじゃないか。下手な言い訳するんじゃないよ!誰かいないのかい?」
ティニー 「あの…私に少し心当たりが…。」
ヒルダ  「お、頼もしいね。じゃあこの件はひとまずティニーに任せて解散としようか」

後編に続く。…とは言ってもオチが見えちゃったかも知れないけど。
実際、ティルテュにおばさんと言った場合「そんな訳無いじゃーん?私はまだ若いよー☆」と流すのか怒りが発動するか分からないけど
ケンプフについては作中に「俺の家は王家の一門だ」と言う台詞があるので。キャラ付けは俺の趣味だけど…見た目的に。

おまけ(…と言うか、テンポの都合上入れたくても切った部分)
アーサー 「…って言うか、原因は爺さんにあるんじゃないのか?」
アミッド 「だな。姉さんの教育は父である爺さんの責任だ」
リンダ  「そう言えば、お祖父様は今日の家族会議に出席なさってないですね」

レプトール「(あの時、『お前も良い歳だろうに…』と言ったが為に半年ほど病院で栄養食を食べる生活を送る羽目に…ワシがバーハラ社に勤めとるのもそれが理由じゃよ。
      いかん…思い出したら寒気がしてきおった)ひぃぃぃティルテュ怖い、怒り風魔法怖い…ワシが悪かった。お前はまだ17だからな。自分のやりたいようにするが良い」
シグルド 「専務、落ち着いて下さい」
アルヴィス「一体、何があったんだ…?」

ヒルダ  「ふん、逃げた男なんて使い物にならないさ」
ブルーム 「…まぁ父の事は置いといてだな。ワシとしては義弟にも原因があるように思えるのだが」
イシュトー「私の叔父にあたる人だよな?どんな人かは知らないけど…」
リンダ  「失礼ながら姉様の旦那と言う事は器が大きい方のように思えますが…」
ティニー 「それ以前にお母様は未だに『赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくる』と本気で信じているのですが」
アーサー 「俺達の存在って何なのって話?」
407お友達?:2011/02/22(火) 22:32:39.28 ID:Ja/E67cD
で、もう一つ書き終わったら急に書きたくなったネタが。時期外れだけど…ってか本編より長くなったorz


過去のクリスマスネタ幾つか借りました
ティルテュ「良い子にしてたら、きっとサンタさんが来てくれるからね♪」
アーサー 「(母さん…俺もう17だよ…)」
ティルテュ「今年こそ、ママは絵本を頼むのだー☆」
ティニー 「(まさか、母様は未だにサンタクロースは存在していると信じているのでは?)」
アーサー 「(伯父さん乙)」


ブルーム 「や、何でも今年はサンタクロースは腰を痛めたらしくてな。プレゼントは配れんそうだ。残念、残念」
ティルテュ「ぶーサンタさんのケチー。良いもん、良いもん自分から会いに行ってやるもんねーだ。」
408助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:33:54.14 ID:Ja/E67cD
アイク  「(む?この女からは俺と同じ気配がする…)」
ティルテュ「(何だろ?この人はあたしと同じオーラが漂ってる感じ…)」
アイク  「俺はアイク。21歳以上には無しという理不尽な理由でプレゼントを断られて、サンタさんに直接頼みに行っている男だ」
ティルテュ「あたしはティルテュ。サンタさんが腰を痛めたみたいから直接プレゼントを貰いに行ってるのー♪」
アイク  「何だ、サンタさんは腰を痛めていたのか。大柄な鎧の男が『今年のクリスマスは中止』と言っていたから少し心配していたのだが…」
ティルテュ「皆、私たちみたいに直接会いに行けば良いのにねー☆」
アイク  「全く…腰を痛めたなら姉さんにあんな回りくどい伝言を頼まず素直にそう言えば良かったものを…。戦いの中で男が負傷するなど当然の事、恥でも何でも無いだろうに」

翌朝
セリカ  「アイク兄さん、遅くない?もうイヴ終わっちゃったわよ」
マルス  「兄さんもあれだけ嫁候補がいるからね。『サンタを探してくる』って出掛けたけど、何かの間違いでシグルド兄さんより先に…イデ、イデデデギブギブ」
リン   「こら、そうやってシグルド兄さんを傷付けない」
シグルド 「嘘だぁー兄より先に結婚するなんて有り得ない。兄より優れた弟などいないのだ。うぉーディアドラぁー」ダダダダダ
ロイ   「遅かったみたいだけどね」
409助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:35:00.89 ID:Ja/E67cD
アイク  「今、帰ったぞ。兄上が出掛けたようだが、何かあったのか?」
ミカヤ  「気にしないで良いのよ。それよりサンタは見つかった?(まぁ無理だろうけど)」
アイク  「あぁ、見つかったぞ」
ミカヤ  「う、嘘!?」
アイク  「そんなに驚かなくて良いだろう?」
リーフ  「(あぁ、リフィスか…。いつも変な袋下げてるから)」
アイク  「俺と気が合う女がいてな。その女のお陰で随分と助かった」
嫁候補達 「(またライバル出現!?)」
エリンシア「だ、誰ですの?その方は」
アイク  「ティルテュとか言ったかな。その後、一緒に食事したな」
リーフ  「そ、その後は!?(人妻の浮気!やべぇ)」ブバー
アイク  「大した事はしてないな…。一緒にプレゼントを買いに行ったくらいか?」
嫁候補達 「(何でフラグが壊れないのよ!)」
アイク  「そう言えば、子供の事についても話したな」
ミカヤ  「(ちょっとちょっと、アイクがようやく人並みにまともになったと思ったらいきなり結婚まで進展?)」
アイク  「たくましい子供に育って欲しいものだ」
リーフ  「(事後……だと……?)」ブバーーーーーーー
ヘクトル 「どうなってんだ?一体…」
エリウッド「僕に聞かれても分からないよ…。うぅ…リーフの鼻血で床が汚れて胃が…」
410助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:36:39.30 ID:Ja/E67cD
※イヴの晩のやりとり
ティルテュ「サンタさん発けーん!」
アイク  「確かに袋を下げているようだし、サンタさんだな。おい、サンタさん」
リフィス 「へ、へぇ…何でしょう?(げぇっーこいつはアイク!やべぇ…こいつはガルザスくらいやべぇぜ)」
アイク  「負傷しながらも子供達にプレゼントを配っていたようだな。聞きしに勝る漢だ…」
ティルテュ「サンタさんすごーい。私、見直しちゃった☆」
アイク  「で、俺達は直接プレゼントを受け取りに来た訳だが…」
リフィス 「(新手の恐喝か?命あってのモノダネだ。逃げるっきゃないぜ)す、好きな持っていて下せぇ」
アイク  「この調子なら俺は良い子にして家で待…む?行ってしまったか。
ティルテュ「腰の痛みがぶり返してきたんじゃない?」
アイク  「どうしたものか…一応、俺宛てのプレゼントがあるか確認しておこう」ガサゴソ
ティルテュ「あたしの絵本が無ーい!!!!」
アイク  「俺の肉もだ…。しかし金塊やら宝玉の類ばかりだな」
ティルテュ「サンタさんは『プレゼントを買いに行く時間が無かったからこれを売って買いなさい』って言いたかったのかなー?」
アイク  「成程、負傷していたようだしそう考えられるな。俺はこれから、この宝玉を売ってステーキを食いに行くが一緒に来ないか?」
ティルテュ「でもそれお兄さん宛てでしょ?」
アイク  「構わないさ、食事は多い方が楽しいからな」
ティルテュ「やったー☆」

ティルテュ「でね、でね、ティニーもアーサーもお絵描きが大好きなの。お絵描きならやっぱりクレヨンをお願いしたのかなー?」
アイク  「ムシャムシャ…ゴクン…絵の事についてはよく分からんな…。アーサーとやらの方は男らしくダンベルや武器も良いと思うが…ムシャムシャ」
おしまい

要は
アイク「(ティルテュ宛てのプレゼントが無くて)一緒にプレゼントを買いに行ったくらいか?」
アイク「(ティルテュの)子供の事についても話したな」
アイク「(アーサーとティニーが)たくましい子供に育って欲しいものだ」
って事。
アイク×ティルテュではなく、ある意味で良い友達になれそうだなーと思って。念の為
411助けて!名無しさん!:2011/02/22(火) 22:48:56.33 ID:6Jedn6jH
やべぇティルテュ可愛いよティルテュw
ヒルダ伯母さんが苦労してそうだよフリージw
412403:2011/02/23(水) 00:12:00.52 ID:An6HXZnw
幼女に混ざって遊ぶティルテュ違和感ねえw
このスレのヒルダが常識人にしか見えないから困る

俺もティルテュ好きだからスポット当ててくれて嬉しい!
続き待ってるぜ!
413助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 00:38:49.89 ID:i+98tyce
ヒルダさんが元祖兄弟スレのシーマさんみたいな
きっぷの良い姐さんって感じで大変良いです。
そしてケンプフwwwww
414助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 01:34:57.88 ID:RROwzDQ9
ティルテュは幼女に混ざって遊ぶのかいw
原作じゃ悪い人だったヒルダが割とまともで笑えるw
そういえばイシュタルも今じゃティニーやヒルダのような腐女子なのかな…?
415助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 01:45:14.31 ID:gLogJXU+
ヒルダ「馬鹿言うんじゃないよ。あたしはとっくに貴腐人にクラスチェンジ済みさ」

注 貴腐人 腐女子の上位互換


スレ建てには…微妙なタイミングかな?
よければ俺が行くけど
416助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 04:46:44.75 ID:DkXAdXms
>>393-399

バアトルは見てて楽しい熱い男だなw
個人的には封印烈火でベスト5に入るくらい好きだったりするので見れて嬉しい!
しかしレイヴァンの周りにはまともな奴がいないな…苦労しそうだ…GJ!

>>404-410
しょっぱなの食器箸で叩くティルテュに吹いた!
家事とか何一つできないんだろうなあ…ヒルダやブルームが苦労してそうだ…
個人的に旦那がだれか気になる。

続きが楽しみ!

>>415
是非お願いします。
今から投下するネタでスレ立てに大体調度いい残り容量になると思うので…
自分で建ててみようとしたけどスレ建てられなかった…orz
申し訳ない!

>>344-347の続き投下します
417幼女の旗の下に:2011/02/23(水) 04:47:28.26 ID:DkXAdXms
337

2 非常口から突入する! 裏の方が敵が少ないに違いない。ここから中に突入するぞ!

エフラム 「よし、裏からいくか…あの狭い非常階段ならそれほどの人数はおるまい!」

決断を下すとエフラムは裏手に回りこんだ。
五回まで続く非常階段を勢いよく駆け上がっていく。

AKJ隊員A「誰だっ!?」
最後尾のAKJメンバーが振り向き様に武器を構えた。
エフラム 「貴様らの暴挙を止めにきた!お前らもAKJなら兄がいるだろう!これ以上兄に心配をかけないうちに家に帰れ!」
まずは説得を試みる。彼女らも誰かの妹、妹に武器を振るうのは気が咎めた。

AKJ隊員B「…エイリーク会員の兄上?」

余談だがエイリークはAKJの準会員だったりする。
もちろん穏健派に属しておりクーデターには参加していない。

AKJ隊員A「兄ならどうして妹と兄が結ばれる理想郷の建設を邪魔するのですか!」
AKJ隊員C「そうよ!エイリークさんと結婚するつもりがないっていうの!?なんて酷い!!!」
AKJ隊員B「私知ってるわ、この方、妹を愛していながら幼女も愛して二股をかけているのよ!」
エフラム 「ちょっと待て!? 何か誤解してるぞ、まずは話を聞け!!!」
AKJ隊員A「誤解じゃないというならエイリークさんと結婚してあげてください。法律はもうすぐ変わるので問題無いです」
エフラム 「あのな…俺はエイリークを兄として気にかけているのであってシスコンではないぞ」
AKJ隊員B「じゃあロリコンなのね!」
エフラム 「ロリコンではない!」
AKJ隊員C「どっちなのよ!」
エフラム 「どっちでもない!とにかくこんな真似は止めろ!」

どうも説得に応じる気配はない。
あきからにAKJの面々は殺気だってきた。
AKJ隊員A「プリシラ様の理想を阻み、しかも妹の愛情を踏みにじる邪悪ロリコンの言葉なんて聴く耳無いわ!攻撃!」
階段上から数人のアーチャーが矢を放ち始めた。 
エフラム 「くそっわからん奴らめ…AKJの連中の兄たちよ、すまん!お前たちの妹に槍を向ける事を許せ!
      せめてお前たちの妹に怪我をさせんと誓う!!!」
ジークムントで矢を弾き落とすと剣を構える前面のAKJメンバーを槍の柄で打ち倒す。
手加減をして…怪我をさせぬように意識を奪った。

幸いというか狭い非常階段では弓を除けば一度に戦う相手は正面の一人のみ。
手加減しながらでも充分に戦う事ができた。一度にかかられたらさすがに手加減は難しい。


その頃扉の裏側では…懸命に防戦して数人の敵を倒したイリオスが訝しげに眉を顰めた。
破れかかっている扉への攻撃が止んだのだ。

イリオス 「なんだ?奴ら…もうちょっとだったのに…」
セーラ  「さぁ?ちょっと開けて様子を見てみたら?」
イリオス 「アホか!?そんなアブねえ真似できるか!」
セーラ  「誰がアホよ!しょうがないわねぇ。もったいないけどウォッチの杖で見てやるわよ」
イリオス 「……なんでそんなもん持ってたんだ?」
セーラ  「ちょっと他のアイドルのスキャンダルとか暴いてゴシップ誌にでも売ろ……ゴホンゴホン!!!」
イリオス 「…………あのな…他の人気を下げてもお前がアイドルになれるってもんじゃないぞ………」
セーラ  「や、やかましい!そらっ!」

ウォッチの杖が発動し壁の向こう側を透視する。
そこに見えたのはことごとく倒されたAKJ20名と多少の傷を負いつつも階段を上がってくるエフラムだった。
418幼女の旗の下に:2011/02/23(水) 04:48:14.60 ID:DkXAdXms
338

正面階段では攻防が続いていた。
すでにバリケードは破壊されAKJが雪崩れ込んでくる。
シャナム 「くっ・・・リーフよ許せ・・・」
ドロシー 「三秒で死に台詞!?」
ユアン  「YOEEEEEEEEE!!!」

シャナムは瞬殺されてしまい、代わって亡霊戦士を繰り出して防いでいるが…
次々と亡霊戦士が火炎に包まれて消失した。
魔道書を携えたプリシラが姿を見せる。

プリシラ 「…これで貴方たちの近接戦闘要員は全滅しました。降伏して局の設備を引き渡しなさい」

ドロシー 「いったん引いてオルソンさんたちと合流しましょう!」
ユアン  「スタコラサッサだね!」
プリシラ&数十人のAKJを食い止めることはもう不可能だ、二人は廊下に向けて駆け出した。

AKJ隊員D「…追いますか?」
プリシラ 「いえ、ほっときましょう。それよりもスタジオを制圧するほうが先決です」

彼女たちは意気揚々とスタジオへと向かっていった………
まもなく紋章町が兄妹愛の手に落ちるとプリシラは信じて疑っていない。


……セーラのライブがエフラムの傷を癒す。
イリオス 「ふぅ…なんにしても助かったぜ。ありがてぇ」
エフラム 「こんな暴挙はやめさせねばならんからな。こうして駆けつけた。兄として妹の行いはほうっておけん」
セーラ  「別にあんたの妹が関わってるわけじゃないじゃん」
エフラム 「俺には兄の気持ちがわかる。奴らの兄たちはプリシラたちの振る舞いを心配しているに違いない。止めねばならん」
イリオス 「まぁ迷惑極まりないしなぁ…」

そこに難を逃れたドロシーとユアンが駆けてきた。
ユアン  「そっちは無事みたいだね!AKJは?」
セーラ  「その兄ちゃんが全部倒したわよ」
イリオス 「全部じゃねぇ!俺も扉ごしに何人か倒したんだぞ!俺の活躍も忘れるな!」
ユアン  「じゃあ非常階段はもう安全だね。ボクは逃げるよ」
イリオス 「おまえは自分の保身しかないのかっての。もうちょっと待て」
ドロシー 「それどころじゃないですよ!こっちは社長がやられて突破されました!」
セーラ  「よわっ!?」
イリオス 「ざまあみやがれヘボ社長が」
セーラ  「いい気味よ。アタシらにこんな無茶させやがって」
ドロシー 「わかってはいたけど…人望の欠片もないなぁ」
エフラム 「…正面を抜いてきた連中にプリシラはいたか?」
ドロシー 「ええまあ…」
エフラム 「そうか…よし、こんな無謀な企てもこれで終わりだ。悪いが付き合ってくれるか」
イリオス 「ちょっとまて、この人数でやる気か?」
エフラム 「やらざるをえんだろう。ほうってはおけん」
セーラ  「あのねぇアタシはもうヤダ…このまま逃げ……」
ドロシー 「セーラさん…みなさん…FETVは私たちの職場じゃないんですか?」
イリオス 「いや、感動っぽい説得をされてもな…給料安いし…」
ドロシー 「それでもです。私たちの放送を待ってる人がいるんじゃないですか?
      このネタを書いてる人もFETVでネタを弄ってもらえるのが嬉しくてネタ書きの励みにしてるそうですよ。
      他のスレ住人のみなさんもFETVがこのまま支配されるのは望まないはずです!」
セーラ  「ちょ…メタな説得をしないでよっわかったわよわーった!やりゃいいんでしょやりゃ!」
イリオス 「ちくしょう骨は拾えよ!」
ユアン  「ぼ…僕も戦わなきゃだめ?」
セーラ  「あたりまえだっつうの!!!」
エフラム 「よし、覚悟は決まったな。では突撃するか」
419幼女の旗の下に:2011/02/23(水) 04:49:21.50 ID:DkXAdXms
339

スタジオを制圧したプリシラ達は政権奪取を宣言する放送の準備にかかっていた。
戦う力をもたないFETVの一般スタッフたちはAKJの面々に従わざるを得ず、
カメラや機材を準備している。

AKJ隊員E「プリシラ様、まもなく放送の準備が整います」
プリシラ 「よろしい、ふふふ……紋章町の歴史に残る名場面になるわね……百年後の歴史の教科書にも載ることになるわ。
      そして語り継がれる…今日私たちが兄と愛し合えるのも、あの時偉大な指導者プリシラ様が立派に革命を成し遂げたからだって…」
AKJ隊員F「……私どもも感無量です……ふふっ…明日からは全国の結婚式場に予約が殺到しててんてこまいでしょうね」
AKJ隊員E「はい!私も政権奪取が完了したら速攻でお兄ちゃんと結婚します!」
AKJ隊員F「私も!」
AKJ隊員G「私もです!そして記念すべき紋章町兄妹結婚の第一号はプリシラ様に!」
プリシラ 「ええありがとうみんな。とてもとても楽しみです。あらゆる妹たちの祝福とともに兄様と結婚できるなんて私は幸せです…」

あらゆる兄の意思をスルーしたやりとりがそこではなされていた………
いや、彼女たちは兄が自分を恋愛対象として愛していると信じて疑っていない。
プリシラ的にはレイヴァンの意思も充分汲んでいるつもりなのだ。
傍からはとてもそうは見えないが……

その時、隊員の一人が慌ててプリシラに駆け寄った。
AKJ隊員H「た、大変ですプリシラ様!!!1Fロビーの監視カメラに…カメラに…」
プリシラ 「なに!?どうしたというの!?」
AKJ隊員H「かかか…会長が…会長が映ってます!こちらに向かってきてます!」
プリシラ 「ふん、今更何をしにきたのかしら無能な会長が…」
AKJ隊員H「ど…どうしましょう?」
プリシラ 「そうね……」

もしラケシスが自分たちの邪魔をするつもりなら脅威だ…
ラケシスはマスターナイトであり相当な戦闘力の持ち主である。
プリシラは爪を?んだ。
こういうことがありえるからAKJ内部でも自分に忠実な者にしか計画を打ち明けなかったのだが…
どこかから情報が漏れたのだろうか?
どのみち放送を流せば知られることではあるが予想外に早い。
いずれにしても対応せねばならないが…

続く

1 部下に任せて自分は放送を流す 会長の撃退は貴女達に任せます!今は政権放送が最優先です!
2 会長を説得する           あの人も妹、私が兄妹愛の実現のために革命を起こしたと説けばきっと味方になるでしょう
3 自ら戦う                …会長…すでに私達は道を違えたのです……

420の方に選択お願いします
420幼女の旗の下に:2011/02/23(水) 04:53:57.99 ID:DkXAdXms
339に修正

>プリシラは爪をかんだ。

かんだって漢字、文字化けするんだ…知らなかった
スレ汚し失礼しました

421の方に選択お願いします
421助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 07:18:21.35 ID:KnR65RvD
3でお願いします。
422助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 11:36:19.14 ID:nEJjA+1m
>>393-399
これは面白そうなネタwktk
…バアトル(上級Lv5)とカレル(上級Lv8)が戦う場合、ソードキラーさえ用意すれば勝てそうだなw
バアトルだと鉄の斧で挑みそうな気もするけどさw
続きに期待。GJ!

>>404-410
ティルテュwww
アイクと(サンタ的な意味で)フラグ立てるなよww
GJ!

>>417-419
プリシラVSラケシス・・・だと・・・?
かなり期待出来る戦いが来るじゃないかん!・・・ゴクリッ
GJ!
423助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 22:53:08.09 ID:GRjgGYqY
アイクとティルテュのあいだになら「男と女の友情」が普通に成立しそうだから困る。
逆に考えるとアイクってば友情フラグ製造機だなw

嫁候補「笑いごとじゃない」
424415:2011/02/23(水) 22:59:58.65 ID:yc9IYeO1
偉そうな事言ってすまんがスレ建てられなかったし

誰か建ててくれ

あ〜それとテンプレ議論スレに意見あったからそれ見とくといいかも
俺も個人的に関連スレのリンクはいらんと思う
別にあっても困らんが特に関連スレって気もしないのでな
425助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 23:28:08.49 ID:SZj7Lb/P
歴代FE主人公が兄弟だったら 34章
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1298471173/

立てておいた、あとはそのネタでスレを好きにして…
426助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 23:34:44.94 ID:SZj7Lb/P
書き忘れたが関連スレは外しておいた。まあ俺は元祖スレの住人でもあるがな…w
どうせ興味ある人なら元祖スレもわかるだろうし外しても問題ないと考えた

そしてベストカップルコンテスト、料理編がまだ投下できないまま次スレか…orz
誰か俺にヒマとアイクの料理をイレースに食われないで済む知恵を授けてくれ…w
427助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 23:34:53.30 ID:yc9IYeO1
>>425
乙!

感謝!

       /´⌒⌒ヽ
     l⌒    ⌒l
     m(    )m
       V ̄V


次スレも良ネタがたくさんくるといいね!
428助けて!名無しさん!:2011/02/23(水) 23:45:06.51 ID:PNzQ3BcO
>>393-399
レイヴァンとこの二人の支援好きだから、三人で仲良くしてるの見て和んだw
しかし、レイヴァンの周りの女の影って、まともなの一人しかいねぇwww
GJ!代理投下の人も乙!

>>404-410
ティルテュwこの性格は一生治らないんじゃないか?w
フリージ家の人たちは大変そうだけど、かなり笑ってしまったw
GJ!

>>417-419
すげー続きが気になる!
これは、AKJどうなるんだ…
GJ!

>>425
乙!
429助けて!名無しさん!:2011/02/24(木) 01:00:03.55 ID:I0oZ5QRd
規制長いorz
430助けて!名無しさん!:2011/02/24(木) 01:04:19.67 ID:I0oZ5QRd
ってうおっ、書き込めた

>>393-399
烈火持ってる俺としてはニヤニヤしてしまうw
この3人は強いのと、性格が好きなのでよく使うwww
あとカアラ倒してしまうあるあるwww

>>404-410
ティルテュさん自重してくださいwww
いや、これは天然かw
ティニーもたいがいだが、こんな家庭で育ったにしてはまとも……なのか?

>>417-419
AKJの内部分裂か……
マスターナイトも強いが、トルバドールって基本的に強ユニットだからなぁ
プリシラがどれだけ回避できるかにかかってそうだな
もうすぐ完結かな?

>>425
スレ立て乙!
431助けて!名無しさん!:2011/02/24(木) 14:44:56.02 ID:GDWZHJXD
ティルテュは幼稚園の保母さんでもやったらいいんじゃないか
とりあえず子供受けはよさそうだし


ターナ「だ、駄目よそんなの!!
    エフラムと幼稚園開くのは私なのよ!ロリコンでも何でもない人妻になんか譲らないわ!」
エイリーク「ターナ落ち着いて!」
432助けて!名無しさん!:2011/02/25(金) 17:38:49.77 ID:kJ8rug2B
アイク「そろそろこのスレも埋める頃合いだな」
エフラム「水臭いぞ、兄上」
ヘクトル「俺たちにも手伝わせてくれよ」
アイク「お前ら……よし、3人でとっとと埋めてしまうとしようか」
3人「オーッ!」

リーフ「団結してる所悪いんだけどさ……埋めるって物理的に埋めるわけじゃないからスコップはいらないと思うんだ僕」
433助けて!名無しさん!:2011/02/26(土) 00:55:42.63 ID:oYoDTs2h
おいおい、次スレが進行してるのに全然埋まってないじゃないか
やはり俺たちの出番のようだねロシェ

    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
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ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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434助けて!名無しさん!:2011/02/26(土) 00:58:18.96 ID:oYoDTs2h
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
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   '           ヽ、
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ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
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  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
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丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
435助けて!名無しさん!:2011/02/26(土) 00:59:59.74 ID:oYoDTs2h
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
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|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
436助けて!名無しさん!:2011/02/26(土) 01:01:29.31 ID:oYoDTs2h
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
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 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
437助けて!名無しさん!
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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