歴代FE主人公が兄弟だったら 32章

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1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という
前提で彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1288095234/

関連スレ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/x3/1288019378/

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 11:59:18 ID:FA6qRxyZ
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 12:00:12 ID:FA6qRxyZ
【竜王家の皆さん】
チキ・ファ・ミルラのょぅじょ3人組やユリウス・ユリア兄妹、
イドゥンさん、氷竜姉弟、ハゲ黒竜王、アル等々、兄弟家に縁がある竜の一族。
持っている力が力なだけに、すさまじい騒動を引き起こすことも……。

【ひろし】
世界ひろしと言えど様々な職を器用にこなすのはひろしだけ! 通称ヴォルツ。

【ルーテ】
「私、優秀ですから」が口癖で、発明から同人までなんでもこなす少女。アスレイ、フォルデ、ノールは助手。

【ターナ】【ラーチェル】
エイリークの親友。貴族の令嬢だが、なぜか平民のエイリークの方が気品に勝る。

【ユンヌ】
ミカヤの身体に憑依して現れるアイクラブな自由と混沌の(※威厳の無さナンバー1の)女神。
混沌の名のままに、好き勝手に場を荒らすが、大体最後には痛い目を見る。

【AKJ(兄が、嫌いな、女子は居ません!会)】
ブラコンの中のブラコンが集う女性の会。兄の為なら全てを犠牲に出来る妹達が揃う(※会長はラケシス)。
兄弟家のSが天敵。
4助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 12:01:54 ID:FA6qRxyZ
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。

ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~
5助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 12:06:04 ID:arYe0/iU
    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::    …見事なスレ立てだ。
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  >>1乙しよう。
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
6助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 12:37:39 ID:fqyunvFx
                〃´⌒ ヾヽ      ____,.r── 、
  ,ィヽ              ,' l (> l 、 lハ`ー-< ̄`ヽ`ヽ \〉   ハ
 r'、:ヽ::',r‐、        lノ---Vッァ' り}      ̄ ̄  V      ',
 {:::ヽ::ヽj::::ハ       彡イィノoミく´`ミ    __   l   /   ',  >>1
 {`丶::::::::::::::',     ,.<´  イ:ゝ、0ノノ、_三 /    `ヽ、} ,.く     }フl
 l:::::::::::::::::::::::ト、   /   > ノイイ::::::::::::\/   ,>---ミV  >、_>イ   }
. V::::::::::::::::::/ }Vヽヽ/    _V::::::::::::::::ヽ  /     /l}  l   _.>く
 ∧:::::::::::/  ,' l  ヽ   ./´  V:::::::::::::::::ハ/      //ノ   ̄l:`ヽ:::::::::l
 { `ー‐'   / ∧   ', /    _V:::::::::::::::∧    , .ィ.//l     V::::l:::::|::|
 ヽ.__.>イ ./ }   ! l  /´  ヽ:::::::::::::::∧≦==彡/l     ヽ:jヽ::l::|
   \___.>'  ノ   } l /      >、::::::::::::∧  o//イ        し'
    `、      >'へV{__.>'ノ彡\::::::::::ハ  ,ィ ∧
      \   /    \>==イ   \::::::::', .||,.ィ::::∧
       ヽ_ノ       `'ヽ. `ヾo    ヽ::::∨ヽ::ノ:::ノ
                    l >=----┐  >、:lィァ}:::/\
7助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 17:05:18 ID:gjKeTIDB
これは乙と言わざるを得ないんよ
8助けて!名無しさん!:2010/11/25(木) 19:58:40 ID:sr3y7I3A
ルーテ 「優秀な>>1さんお疲れ様です」
アスレイ「>>1さんのファインプレイですね」
フォルデ「息の長いスレは愛されてる証拠なんだな、これが」
ノール「>>1乙と言うだけで大丈夫か?」
9助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 02:16:53 ID:1WSGHoSZ
ロイ「リーフ兄さん、この間貸した漫画そろそろ返してよ」
リーフ「え? あー、ごめん、あれマルス兄さんが持っていったままだ」

ロイ「マルス兄さん、僕の漫画持ってるって聞いたんだけど」
マルス「あれだったらヘクトル兄さんが持っていっちゃったよ」

ロイ「ヘクトル兄さん、僕の漫画」
ヘクトル「あ? あー、わりーわりー、エリウッドに勧めてそのまんまだわ」

ロイ「……エリウッド兄さん、漫画……」
エリウッド「あ、ごめん。たまたま部屋に来たリンが面白いって言ったから貸しちゃったよ。ロイのだったんだね、あれ」

ロイ「リン姉さん……僕の……」
リン「え、あれロイのだったの? アルムとセリカが二人で読むんだって持って行ったわよ?」

ロイ「……アルム兄さん」
アルム「えーと、どこにやったかな……ああそうだ、リーフ兄さんに貸したよ」

ロイ「結局リーフ兄さんが持ってるんじゃないか!」
リーフ「あー、そうか。どっかで読んだ気がするなーと思ってたら僕が最初にロイに借りたんだっけね。めんごめんご」
ロイ「これだから兄弟ってのは……!」
10助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 07:44:04 ID:K3ULOHFO
>>9
GJ
漫画を又貸しすると大体ボロボロになるんだよなぁ・・・
11助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 12:44:57 ID:ZZ4XgV+a
>>9
大家族だとあるあるww
というか家族の内ほぼ全員が面白かったと思うなんて、
一体どんなジャンルの漫画なんだ……
GJなんだぜ
12運命の神様後編:2010/11/26(金) 14:55:14 ID:8WsbRFhF
うほネタ苦手な人はUターンヨロ

〜 日曜日の朝5時 〜

ヘクトル「くそ…眠いけどそうも言ってられねぇ」
エフラム「ん…なんだピザ。お前がこんな時間に起きてくるなんて珍しいな。朝の稽古でもするのか?」
ヘクトル「ピザちゃうわロリコン。俺は今日一日留守にするからな」
エフラム「どこに行くんだ?」
ヘクトル「どっか遠いトコ」ピンポーン
エフラム「こんな時間に客か?いま開ける」ガラッ
ビラク「うほっへっきゅん迎えに来たZE」
ヘクトル「HAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!」
ビラク「へっきゅんとのデート待ちきれなかったのSA!」
エフラム「そうか逢引か…ビラク殿おめでとう…」
ヘクトル「ちくしょう逃げ切ってやるぞ!」ダッシュ」
ビラク「うほっ追いかけっこKAI?まってよへっきゅーん♪」ダッ

エフラム「仲睦まじいとはよいことだな…ビラク殿…応援している」

ヘクトル「ぜっぜっ…くそ…鎧が重い…今日ほど自分の鈍足を呪ったことはないぜ…」
ビラク「へっきゅーん♪追いついたZE」
ヘクトル「ナイトなんてきらいだちくしょーっ!?」
ビラク ピッ隣接、→ 救出
ビラク「コレで同じ1マス内に二人だZE…今日ほどへっきゅんを救出できるナイトでよかったと思ったことはないZE」
ヘクトル「システムなんてキライだ…」

〜 道具屋 〜

ビラク「とゆーわけでウィンドーショッピングにきたZE」
ヘクトル「降ろせー馬から降ろせーっ!?」
ララベル「ウィンドーとか言わないで何か買ってよ…ってかずっと救出しっぱなしなの?」
ビラク「俺たちは離れたくないのSA」
ヘクトル「俺はいやじゃああああああ!?」
ビラク「うほっ勝負で決まった事じゃないKA?」
ヘクトル「あれはお前らが勝手にやった勝負だろがっ!?」
ビラク「でも先週フロリーナが勝った時はデートしたのDAZE
    なら今週もしないと筋が通らないZE?
    あのときはよくて今回はダメなんておかしいZE?」」
ヘクトル「うぐ……ち、畜生わかったよこの野郎!!!筋は通す!
     だがデートじゃねえぞ!野郎二人で遊びに行くってだけだからなっ勘違いすんなよ!!!」
ビラク「へっきゅんはツンデレだNE!!!」
ヘクトル「やかましい!もう逃げねぇから馬からおろせ!」
ビラク「名残惜しいけどわかったZE」降ろす
ララベル「人の店の中でゴツイ男二人であんまりイチャつかないでよね…ムサ苦しくてゲンナリするわ…」
ヘクトル「イチャついてねぇっつの!?」
ビラク「//////////////」
ヘクトル「赤面すんな!!!」
13運命の神様後編:2010/11/26(金) 14:56:51 ID:8WsbRFhF
〜 路上 〜

ビラク「へっきゅーん腕組もうZEー」
ヘクトル「いやじゃボケ!あくまでもこれはデートじゃねぇ遊びなんだ!」
ビラク「俺との火遊びってわけKAI?」
ヘクトル「妙な表現すな!」

〜 昼・流星軒 〜

ビラク「はい、アーン♪」
ヘクトル「よ…よせバカ!自分で食う!!!」
アイラ「……な、仲がよいのはいいがな……」
スカサハ「あんまりやられると目のやり場に困るんだけど…」
ヘクトル「ちっ違うっ!?誤解だ!!!」
ラクチェ「ティニーが学校に持ってくる本みたい…本当にいるんだそういう人…」
ビラク「現実は小説より奇ってわけだNE!」
ヘクトル「だから違うんだっ!!!」

〜 カラオケボックス 〜

ビラク「やらないか♪ やらないか♪」
ヘクトル「やらねぇよ!…つかなんて歌だよこれ…」

〜 ゲーセン 〜

ヘクトル「連打連打連打っ!!!乱入上等!!!」
エリック「ウぎゃあああああああああああああ!?」
ビラク「へっきゅんは格ゲーがうまいのだZE!俺はダンスゲームさ、HAAAAAAAA!!!」

〜 夜 〜

ビラク「ホテルで夕食の後…部屋を取って…」
ヘクトル「アホぬかせ!学生の健全な遊びで終わりじゃい!」
ビラク「残念だけど仕方ないZE…じゃあおわかれにキスでも…」むーん
ヘクトル「うおっ!?」サッ
ビラク「HAHAHA!避けることないじゃないKA」
ヘクトル「よけるわい!…あ…危なかった…」
ビラク「ま、仕方ないZE!キスは支援がAになった時の楽しみにしておくのだZE!じゃあね〜へっきゅーん♪」チュッ 投げキッス
ヘクトル「なるかっつの!………(といいつつBまでなっちまってるんだよな…orz)」(ゲンナリ

〜 自宅 〜

ヘクトル「ああ…悪夢のような一日だった…早く忘れたい…orz」
セリス「ねぇヘクトル兄さん」
ヘクトル「ん、なんだ?」
セリス「スカサハから電話で聞いたんだけど今日ビラクさんとデートだったの?」
エフラム「うむ、早朝から2人っきりで出かけていたぞ?」
兄弟家一同「な、なんだってーーーーっ(AA略」
リン「うわぁ…ヘクトルあんた…本当にデートしたんだ」
エリンシア「ヘクトルちゃん…あれほどガチホモはいけないと…」
ミカヤ「…おねえちゃん…最近色々諦めがついてきたわ…なんかもー独身じゃなきゃいいやって感じ…」
ヘクトル「諦めたらそこで試合終了だろ!?つかデートじゃねええええええええ!!!
     あくまでも遊びに行っただけじゃあああああああ!!!」
エフラム「うむ、これがツンデレか」
ヘクトル「お前は黙ってろ!!!」

結局誤解を解くのに3日ほどかかったらしい…

完     ランダムって怖いね! 一回目の時は二分の一だからあってもおかしくないとはおもったが二回目は当たると思わなかった
14助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 18:38:34 ID:9OFGhaTM
ファイアーエムブレム・>>1乙の軌跡

…今までFETVの更新が出来なくて真に申し訳ないorz
近い内にいくつかまとめて更新するので、それで許して欲しいです…
15助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 20:46:45 ID:UjlRJgVm
ホモとかマジ受け付けなくて同じ世界観でネタ作ってると思われたくない場合は
「一連のビラクネタとは別の世界観です」って注意書きすればいいの?
16助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 21:00:32 ID:NQ7VvP07
>>15
>>4でOK、別にノーマルなビラクを書いても何も問題は無い
17助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 21:02:31 ID:UjlRJgVm
>>16
そういうことじゃなくてね。
自分が書いたネタにホモネタで便乗されたりしたら凄く嫌なんだけどそういう場合は注意書きしといた方がいいのかなって。
18助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 21:15:09 ID:NQ7VvP07
>>17
悪いが本スレでやる話ではないっぽいので議論板に移ってくれないか?
俺でよければ話し相手になるよ
19助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 22:13:50 ID:V+Y5fNjJ
>>17
ネタをネタと割り切れない時点であんたの気性がネタスレそのものに向いていないんだろう
そこまで嫌なら正直ここにこない方がいいんじゃない?

これについてはID:NQ7VvP07が正しいと思うね
議論スレできちんとやりとりしないあたり本心から>>15>>16のようなことを思ってるかすら疑わしい
自分の意見を言い捨てたいだけなの?
自分が受け付けないネタ書く人への嫌がらせ?

そうでないなら議論スレできっちり話した方がいいと俺も思うわ
この話題はここでは終わろう
20助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 22:27:18 ID:ZL5pvJ0B
ミカヤ「そんなことよりどうしたらアイクが結婚できるのか考えましょう」
マルス「いくらなんでも無茶振りが過ぎます姉さん」
21助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 22:39:09 ID:V+Y5fNjJ
シグルド「一度上手くいけばDBの悟空みたいにあっさり結婚しそうな気もするんだがな」
リーフ「フラクラさえどうにかなればねぇ」
ヘクトル「それ以前に兄貴は異性に興味があるかすら怪しい」
エリンシア「わ…わたしでよければいつでも…」
シグルド「KINSINNはゆるさんぞー!!!」

…本当にルーテさんとかにどうにかしてもらうほかないんじゃないか?
神のユンヌにもどうにもできないんだしw
22助けて!名無しさん!:2010/11/26(金) 23:33:51 ID:ZL5pvJ0B
ユンヌ「いや、女神なめんなって言いたいわね。ていうかアイクの嫁は私しかありえなくない?」
ミカヤ「……でも一応結婚できる年齢じゃないと」
ユンヌ「それなら問題ないでしょ、女神が何年生きてると思ってるの?」
ミカヤ「いや、まあ、そうなんだけど……見た目犯罪としか……」
ユンヌ「えー、いいじゃない別に。混沌最高、合法ロリ万歳ってね!
    なんだったら今からでも子供作」
ミカヤ「メダリオンはどこにしまってあったかな……」
ユンヌ「ごめんなさい、調子乗りました」
23いつもの一日?1:2010/11/26(金) 23:56:33 ID:ix8twnL5
全員「いただきまーす!!」

エリウッド「毎日平和で健康にいい日々だね」
シグルド「仕事も順調すぎて恐いくらいさ、明日はディアドラとのデートだし私の人生順風満帆さ」
アイク「そうだな、体がなまってしまいそうだが平和が一番だ」
エフラム「うむ、お?ヘクトル、そのおかず少しもらっていいか?」
ヘクトル「いいぜ、最近減量しようかと思ってたからな」
マルス「ヘクトル兄さんが減量?これはひさしぶりの一大事だね姉さん」
リン「そうね、サカで走ればいいダイエットになるわよ」
ロイ「僕も手伝うよヘクトル兄さん」
エイリーク「相変わらずロイはヘクトル兄上に懐いていますね」
セリカ「ミカヤ姉さんは今日もゼルギウスさんの家でバイト?」
ミカヤ「サザも一緒に働いてくれて最近は順調よ」

リーフ「・・・・・・」
セリス「どうしたのリーフ?」
リーフ「なにか物足りないと言うか、足りないと言うか、お決まりの展開じゃないと言うか・・・」
アルム「気のせいじゃない?平和ボケだよきっと」
リーフ「そうかな・・・」

エリンシア「お弁当が出来ましたわーー」

アルム「学校の時間だね、それじゃ先に行くよ」
みんな「言ってらっしゃーい」
24いつもの日常?2:2010/11/26(金) 23:57:37 ID:ix8twnL5
帰宅中

今日はすごくいい一日だ
セリカ以外に挨拶してもらえたの初めてだし
友達にもすぐに気づいてもらえるし

アルム「・・・え?」

そうだ!リーフの言うとおりおかしいじゃないか!
僕がみんなにおはようの挨拶をしても全員気づいてくれた日なんてなかったのに
一体何が起こっているんだ?

アルム「・・・・・・・・・」
ユンヌ「何そんなところで突っ立てるのアルム」
アルム「うわッ!ユンヌか、びっくりしたー」
ユンヌ「失礼ね!それでどうしたの?こんなところで悩んで」
アルム「それがかくかくしかじかで・・・」
ユンヌ「あーー、それあたしが原因かも」
アルム「どういうこと?」
ユンヌ「ここ一週間ばかりミラちゃんと温泉旅行に出かけてて、それでアスタルテの秩序や安定が強まったのかも」
アルム「でもそれっていいことじゃ」
ユンヌ「おかしいと思わなかった?」
アルム「!?」
ユンヌ「秩序や安定だけだと世界はおかしくなってしまうの
    一方にだけ傾いてしまうのはとても不自然だから」
アルム「ユンヌは混沌ばかりを望んでるんじゃないの?」
ユンヌ「だからアスタルテがいるの
    おかげで紋章街をユンヌちゃん一色に染めれないじゃない」
アルム「ははは・・・」
ユンヌ「とにかくこのユンヌちゃんが帰ってきたからにはあっというまに紋章街をカオスワールドに戻してみせるわ!
    そうと決まれば、先に兄弟家に帰ってるわね!」
タッタッタッ・・・

それから家に帰るまで僕に気づいてくれる人はいなかった
25いつもの日常?3:2010/11/26(金) 23:58:59 ID:ix8twnL5
そして帰宅直後
アルム「ただ・・・」

ヘクトル「やるのか!このロリコン!」
エフラム「なんだと!このピザが!」
ロイ「加勢するよエフラム兄さん、一緒にピザ兄さんを倒そう!」

リン「あ・ん・た・はまた〜〜〜!!」
マルス「痛い痛い姉さんそれ以上は首がアギャーー!」

エイリーク「ミカヤ姉上、一体何があったのですか?」
ミカヤ「騎士様が全身鎧を着た途端に売り上げが落ちて雇う余裕がないって申し訳なさそうに・・・」
セリス「ミカヤ姉さんならすぐに次の仕事も見つかるよ」

アイク「ふん!!」
リーフ「アーコノヒトデナシー」
エリウッド「また家計が・・・う!胃が痛い・・・・・・」
エリンシア「アイク!また壁を壊して、ぶっ飛ばして差し上げますわ!」

アルム「いま・・・みんな気づいてくれない、いつもどうりか」
セリカ「アルムおかえり、今日もお疲れ様」
アルム「セリカ・・・」
セリカ「アルム・・・」

シグルド「KINSHINは許さんぞーーーー!!」

アルム「・・・ははっ」
セリカ「どうしたのアルム?」
アルム「これが僕らの日常なんだと思ってさ」
セリカ「?」
シグルド「KINSHINは許さんぞーーーー!!」

おかえり、僕らの日常
26助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 12:45:15 ID:FMF2eJiv
>>23-25
やはり兄弟家はこうでなくってはな(殴
GJ!
27兄弟家、常識の壁:2010/11/27(土) 16:43:03 ID:KuBpmY4X
 〜オスティア家〜

ウーゼル「やあロイ君、来たか
ロイ  「こんばんは、ウーゼルさん。本日はお招き預かりまして……」
ウーゼル「ははは、慣れない敬語など使わなくてもいいぞ、ロイ君。
      君にはいつもリリーナが世話になっているからな。自分の家だと思ってくつろいでくれるといい」
ロイ  「……そうですか? すみません、どうもこういうのって慣れなくて……」
ウーゼル「そうそう。そのぐらいの方がかえって中学生らしくていい。さあ来てくれたまえ。オスティア家は君を歓迎するぞ」

レイラ  「……来たわね」
マシュー 「ああ。リリーナ様のご支度は?」
ウェンディ「バッチリです! 大変美しいドレス姿でいらっしゃいますよ」
バース  「うむ。オスティア家の総力を挙げて準備したからな」
アストール「んなことやっていられる辺り、うちも暇だよな……」
マシュー 「愚痴らない愚痴らない。実際問題ライバル多いッスからね。こうでもしてちょっとは優位に立っておかないと」
バース  「そうだな。では全員配置につけ! お食事中もおかしなことが起こらないように全力でサポートするぞ!」

 〜オスティア家、食堂〜

リリーナ (ありがとう、みんな……!)
ロイ   「……」
リリーナ 「……? ロイ、どうしたの?」
ロイ   「え? あ、いや、その……リ、リリーナ」
リリーナ 「なに?」
ロイ   「そ、そのドレス……似合ってる、よ」
リリーナ 「え……あ、えっと……ありがとう……」
ロイ   「……う、うん」
リリーナ 「……」
ロイ   「……」
リリーナ 「……ふふ」
ロイ   「はは。なんか、照れるね、こういうのって」
リリーナ 「本当よ。どうしたの、急に」
ロイ   「いや、なんだ……しょ、正直な気持ちだよ」
リリーナ 「フフ……そんなに照れてるんだし、きっとエリンシアさんやミカヤさんのアドバイスでしょ?」
ロイ   「えっ。な、なんでわかっ……あ」
リリーナ 「やっぱりね」
ロイ   「い、いや、確かにアドバイスももらったけど! でも似合ってると思ったのは本当で」
リリーナ 「分かってるわ。ありがとう、ロイ」
ロイ   「……うん!」

ウーゼル (フム……リリーナもこういった状況には慣れていないしどうなるものかと思ったが、案外大丈夫そうだな)
オズイン 「ウーゼル様。そろそろ……」
ウーゼル 「そうだな。では、今日は楽しい食事にしよう。ロイ君、遠慮はいらんぞ。我がオスティア家のシェフが腕によりをかけた料理、存分に味わってくれ」
ロイ   「はい、ありがとうございます! いただきます!」
28兄弟家、常識の壁:2010/11/27(土) 16:44:15 ID:KuBpmY4X
リリーナ 「……」
オズイン (……緊張していらっしゃるようですな)
ウーゼル (うむ。あの中に一品、リリーナの手料理が混ざっているからな……ロイ君の口に合えばいいが)
ロイ   「どれから食べようかな……よし、まずはこれだ!」
ウーゼル (! 最初からリリーナの料理を選ぶとは……!)
オズイン (さすがフラグメイカーと一部で有名なロイ殿……! 反応はいかに!?)
リリーナ (神様……!)
ロイ   「ふー、おいしかった」
リリーナ 「って、あ、あれ!?」
ロイ   「ん、どうしたの、リリーナ」
リリーナ 「え。えっと、ロイ。さっき、その皿に乗ってた……」
ロイ   「ああ。おいしかったよ」
リリーナ 「……」
ウーゼル (……オズイン。今、見たか)
オズイン (はい。見間違えでなければ……料理が消えた、ように見えましたが)
ウーゼル (どういうことだ、一体……!)
ロイ   「んー、次はどれにしようかな。よし、これ……うん、これもおいしい! じゃ、次は……これかな」
ウーゼル (な、なんだ!? ロイ君が手を振るうたびに次々と料理が消失……!?)
オズイン (これはまさか……!)
リリーナ (は、早食い!? そんな、ロイが早食いだなんて一度も……!)
ロイ   「ん、どうしたの、リリーナ?」
リリーナ 「え。えっと……ろ、ロイ、なんだか食事のペースが早いような……」
ロイ   「え、そうかな? いつも通りだよ? それに僕、兄弟の中では一番食事が遅いって言われてるんだけど……」
リリーナ 「そ、そうなの……」

 〜別室〜

レイラ  「……マシュー。状況、分かる」
マシュー 「んー……これは、あれだな」
バース  「慣れ、だろうな」
ウェンディ「な、慣れ?」
バース  「うむ。ロイ殿の家は大家族……しかも中にはアイク殿、ヘクトル殿、エフラム殿、リーフ殿等大食い早食いの人材が揃っている。
      そんな中で自分の取り分を確保しようとすれば……ああもなろう」
ウェンディ「な、なるほど……」
アストール「あちゃあ……こりゃ想定外だな。今度は食事風景まできっちり観察しとかんと」
マシュー 「リリーナ様もウーゼル様も唖然としてるぜ……こりゃ失敗かねえ」
レイラ  「完全にペースを崩されているものね。ここからロマンチックな雰囲気に持って行くのは厳しい気がするわ」
バース  「いや。まだ諦めるのは早い。各員速やかにプランSに移行。スターライトで神秘的な雰囲気を演出するのを忘れずに……」
マシュー 「って、ゲッ! 隊長、あれ!」
バース  「なに……!?」
29助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 16:46:17 ID:Zy3ZsjXq
エリンシア「支援です!やっと我が家からまともな恋愛が…!」
30兄弟家、常識の壁:2010/11/27(土) 16:46:25 ID:KuBpmY4X
ウーゼル 「まあ、それはそれとして……そんなに気に入ったのなら、これから毎週でもお招きしようか」
リリーナ 「!!」
ロイ   「え、それは……ありがたいですけど、ご迷惑では」
ウーゼル 「いやいや。私としても楽しい時間だったのでな。……いろんな意味で。それに君が来てくれればリリーナも喜ぶ。
       ピアノなんかも最近は随分と上達してきたしな。食事の後は是非とも聞いてやってくれ」
リリーナ 「お、お兄様……!」
ウーゼル 「どうかな、ロイ君」
ロイ   「はい。僕で良ければ……」
ウーゼル 「では決まりだな。今後ともよろしく頼もう、ロイ君」
ロイ   「はい、こちらこそよろしくお願いします! リリーナも、よろしく!」
リリーナ 「え、ええ! こちらこそ!」

マシュー 「ヒューッ。さすがウーゼル様、きっちり締めたぜ」
レイラ  「これは……他の子たちに一歩リード、かしら?」
バース  「うむ……だがまだ油断はできん。今回のように兄弟家常識の壁に悩まされることも多々あるだろう。
      各員、今後とも気を引き締めてかかれ!」
全員   「応!」
アストール(……本当に平和だよな、ここ……)

 〜食堂〜

リリーナ 「……」
ロイ   「いやー、すみませんウーゼルさん。タッパー用意してもらっちゃって」
ウーゼル 「……いや、構わんよ。遠慮なく持って帰ってくれ」
ロイ   「はい。あんまりおいしいものだから、兄弟みんなに食べてもらいたくて……」
ウーゼル 「ロイ君は家族想いだな。結構なことだ……はぁ」

バース  「……」
マシュー 「……タッパー持って星空デートはねえやな、さすがに」
レイラ  「……彼も『あの』アイク殿の弟だってことを失念していたわね」
ウェンディ「なんともはや……」
31兄弟家、常識の壁:2010/11/27(土) 16:47:38 ID:KuBpmY4X
 〜食堂〜

リリーナ 「……」
ロイ   「いやー、すみませんウーゼルさん。タッパー用意してもらっちゃって」
ウーゼル 「……いや、構わんよ。遠慮なく持って帰ってくれ」
ロイ   「はい。あんまりおいしいものだから、兄弟みんなに食べてもらいたくて……」
ウーゼル 「ロイ君は家族想いだな。結構なことだ……はぁ」

バース  「……」
マシュー 「……タッパー持って星空デートはねえやな、さすがに」
レイラ  「……彼も『あの』アイク殿の弟だってことを失念していたわね」
ウェンディ「なんともはや……」

ウーゼル 「まあ、それはそれとして……そんなに気に入ったのなら、これから毎週でもお招きしようか」
リリーナ 「!!」
ロイ   「え、それは……ありがたいですけど、ご迷惑では」
ウーゼル 「いやいや。私としても楽しい時間だったのでな。……いろんな意味で。それに君が来てくれればリリーナも喜ぶ。
       ピアノなんかも最近は随分と上達してきたしな。食事の後は是非とも聞いてやってくれ」
リリーナ 「お、お兄様……!」
ウーゼル 「どうかな、ロイ君」
ロイ   「はい。僕で良ければ……」
ウーゼル 「では決まりだな。今後ともよろしく頼もう、ロイ君」
ロイ   「はい、こちらこそよろしくお願いします! リリーナも、よろしく!」
リリーナ 「え、ええ! こちらこそ!」

マシュー 「ヒューッ。さすがウーゼル様、きっちり締めたぜ」
レイラ  「これは……他の子たちに一歩リード、かしら?」
バース  「うむ……だがまだ油断はできん。今回のように兄弟家常識の壁に悩まされることも多々あるだろう。
      各員、今後とも気を引き締めてかかれ!」
全員   「応!」
アストール(……本当に平和だよな、ここ……)
32助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 16:49:41 ID:KuBpmY4X
すみません、投稿ミスりましたorz

>>30は無視して読んで頂ければ幸いです。
33助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 16:58:36 ID:Zy3ZsjXq
リアルタイムで見てたけどリリーナェ……
やっぱりロイも兄弟家の一員だけあってフラクラ属性ありかwww
あと最後のアストールさんの思ったことには心の底から同意する
GJでした
34助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 19:42:58 ID:UyUOVOiY
色々規格外の兄弟がいるせいか、これでもロイが普通に見える…
フラグを自分から折らないだけまだいいじゃないか、世の中には自分でフラグ立てて自分で折る奴もいるんだぜ!
そういや大食いキャラってそんなにいないな、作中でよく食うって言われてたのは
アイクとイレースとスクリミルくらいか
35助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 19:49:27 ID:KuBpmY4X
エリウッド「まあ、そもそも軍隊だから基本的に皆よく食べるけどね」
リン   「食べた分動くからそんなに太ったりもしないし」
ヘクトル 「ん、お前ら二人で何の話してんだ」
エリウッド「……」
リン   「……」
二人   「ごめん」
ヘクトル 「意味分かんねーけどなんか腹立つな!?」
36助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 21:54:10 ID:gLoDo+DS
>>23-25
アルムwww
アルムの影の薄さはユンヌの影響力だったのかwww

影薄いの嫌でも普通になると落ち着かないってのはなんかわかる!

>>27-31
大食い早食い集団の中でもエイリークやセリスはどうなんだろう?
エフラムが彼らの分を守ってるんだろうか?

セリスの分には誰も手を出さない気がするね、GJ!

前スレ>>465-469の続き投下します。
37幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:54:54 ID:gLoDo+DS
1 念のためサラに釘を刺す     …本当に大丈夫か?

290

エフラム達一行はキュアンをレンスターに送り届けるとその日は解散した。
一晩がかりの仕事となり、すでにすっかり日は上がり昼時間となっている。
さすがに眠たい。一度帰宅して一眠りしよう。
仲間たちが解散するとエフラムはサラを家まで送っていく事にした。
行く道の途上…多少の不安を覚えたエフラムは口を開く。

エフラム 「なぁサラ…」
サラ   「なに?」
エフラム 「お前…大丈夫か?」
サラ   「あら、司祭役の事?ひょっとして信用してないのかしら?」
エフラム 「そうは言わん。お前は悪戯好きだが人の一生の大事を引っ掻き回すような奴じゃないからな。
      ただ…俺も兄上の大事に少し心配症になってるのかも知れないな…しっかり頼むぞ」
サラ   「いいよ。任せておいて…私、一回やってみたかったんだよね…紋章町じゃだーれもロプト教で式挙げる人がいないんだもの」
エフラム 「そりゃあな…まあいい兄上の決めた事だ。頑張って勤めてくれよ」

ポフポフとサラの頭を撫でてやる。
いつもなら心地よさ気にするサラだが…この時は少し違った。
サラ   「兄様…寂しいの?」
エフラム 「そう見えるか?」
サラ   「少しね…感傷的になってるみたい」

自分を見つめ返してくる瞳はエフラムの内心まで見通しているかのようだ。
エフラム 「寂しくない…っと言ったら嘘になるな…俺たちは15人で支えあって生きてきたし…
      心の底ではそんな日がずっと続くんだと思ってた。それはありえないって頭じゃあ判ってる。
      それぞれ大人ってヤツになってみんな家を巣立つ時が来るモンだって…な…」
サラ   「兄様も?」
エフラム 「ああ…すでに俺は俺を支持してくれる多くの人に責任を負っている身だ。ガリアの人々…セリノスの人々…
      グレイル工務店の人々…党の同志たち。みんなのためにも俺自身もっともっと成長しないとな。いつまでも学生気分でいられる身じゃない」
サラ   「人より早く大人になりたいんだ?」
エフラム 「ああ、志を遂げるにはもっと大きな男にならねばな」

力強い笑みを作って見せる。
だがそれが自然に出来なかったのはサラの言うとおり感傷的になっているのだろうか。
サラ   「こういう時くらい甘えたらいいよ。寂しいなら…慰めてあげるよ兄様?」
エフラム 「…お前な…生意気言うな。そんなセリフは10年早い」
サラ   「あら…指輪をくれたじゃない? クスクス…そういう相手にたまに甘えるのは自然な事じゃないかしら?」
エフラム 「…自分の無知に溜息が出る…指輪の意味くらい知っておくべきだったな…」
サラ   「ふふふ」

からかうような笑みを浮かべるサラを軽く小突いてやる。
いつもどおりのささやかなやり取りにどこか胸が落ち着くのを感じる。
エフラム (俺もまだ未熟なんだろうな)
…内心そうも思ったが気遣ってくれる人間がいるのは幸福な事なのだろう。
もう一度サラの頭を撫でてやるとエフラムはその手を握って自宅まで送っていった。
38幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:55:37 ID:gLoDo+DS
291

こうしてこの部屋に歩みいるのは幾度目になるだろうか。
タナス公オリヴァーは嘆息する。

ベグニオン元老党の貴賓室。
実質的な紋章町政庁と化しているこの建物。
政府の重要事項の決定の多くが実質的にここで下されている。
政庁での決定はここで下された決定をそのまま持ち込んで繰り返しているに過ぎない。
元老党が第一党とはいえ、政を私物化していると言われても仕方のないことだろう。

オリヴァー「これが開かれた政治の府というべきであろうかな…」
厳重なセキュリティー。鉄壁の護衛陣。
多くの人々が立ち入る事を許されない密室で今日も町の運営が定められていく。
そして話し合われる事は政治の事だけではない。党の事情についても定められていく。

ルカン  「諸君…すでに耳に入っていると思うが、北トラキアのレイドリックが失脚した。
      北トラキア党から除名されたとの事だ」
ヌミダ  「まったくバカな…何をやっておるやら…」
ルカン  「ランゴバルト殿。報告を」
ランゴバルト「…トラキア鉱山より機材の大規模納入を見合わせると経営者連名でわがドズル重工に連絡がありました。
       人員削減に繋がる機械化は地域の雇用のために望ましくないとのことで…」
バルテロメ「それもあのキュアンとかいう若造の仕業でしょうな。愚かなことです。
      経営者とは思えない愚昧な判断ですね」
ヘッツェル「ですがこれで北の勢力を連立に取り込むことには失敗したと言えるでしょう」
ルカン  「次回選挙も近い…我が党はすでに揺ぎ無い第一党ではあるが…議会が完全に掌握できるまで気を抜いてはならん。
      議席の7〜8割は取りたい物だな。選挙参謀、資金面はどうか?」
選挙参謀 「はい、ベグニオングループの経営状況の好調により前回より3割増しほどの選挙資金を確保できる見通しです。
      バーハラ社のシェアを奪った経済効果が効いております」
レプトール「……」

レプトールとランゴバルトの表情はどこか釈然としない。
無理もないだろう。袂を分けたとはいえ数十年尽くしてきた会社だ。
そう簡単に割り切れる物でもない。
39幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:56:21 ID:gLoDo+DS
292

ヌミダ  「では前回以上の選挙工作が可能ということだな。議席の伸張は間違いあるまいて」
ルカン  「議会掌握が済めば次は大統領選だ。すでに支持基盤を弱体化させたあの老いぼれは選挙資金にすら事欠くだろうて。
      レプトール殿もランゴバルト殿もあの老人の懐古趣味にはうんざりしていたのでしょうな?カッハハハハ!」
レプトール「確かにバイロンは古い人間です。現代の政局をリードする人間ではない…だが…」
言いかけて…やめた。
自分が何を言おうとしたのかもとっさには判らなかった。

ルカン  「では次の話に入ろう。レイドリックのラインで我々は牙とコネを得た。こやつらは使い手があろう。
      他党の情報収集や妨害工作に当たらせようと思う」
バルテロメ「あのソーニャとか申すケバい女の組織ですかな?
      あの化粧は私の美的センスにはそぐいませんな…」
オリヴァー「ケバさならそなたも人の事は言えまいに…」
バルテロメ「何かおっしゃいましたか?」
オリヴァー「別に…空耳ではありませぬか?」
レプトール「…かの組織は反社会的行為をトラキアで行ったと聞き及びますぞ?
      そのような団体と繋がりを持っては弱みになりませぬか?
      万一マスコミに尻尾を掴まれたらスキャンダルになりかねませぬ」
ルカン  「そのための資金力ですぞ。新聞各社や報道関係の株式を買い進めております。
      経営陣にまで食い込ませれば報道の掌握も可能だろうて。心配にはおよびますまい」
ヌミダ  「株式と言えば肝心要のベグニオングループそのものの株式はどうなのですかな?
      すでに多くが我らの名義とはいえ経営陣の交代までは至っておりませぬが」
ルカン  「そこが思案のしどころだて…ペルシス公の拘留も限界に近い…下手をすれば社長派が息を吹き返しかねぬ」
オリヴァー「…株式の買取工作は私の方で進めておきましょう」
ルカン  「ほう、なにかよい策でもあるのですかな?」
バルテロメ「いくら金を積んでも社長派の株主達が株を手放すとは思えませんよ?
      ここまで粘った連中です。今更旗色を変えるとも…」
オリヴァー「私も無策でおったわけではない。ルートの開拓を進めておりましてな。いささか時間をいただければ…」
ルカン  「わかりました。この件はタナス公にお任せ申す。ではこの件はまた後ほど…」

うまくいった…オリヴァーは平然として見せていたが内心は冷や汗をかく思いだ。
社長派の株主とされる者の多くはダミー名義であり実際はオリヴァー本人の保有である。
代理人を仕立てたりして誤魔化してきたがそれもいつまで持つか心もとない。
ゆえに今回は自分自身で対応を買って出たのだ。
対策を打つ者自身がその本人だとは思いにくいだろう。

オリヴァー(ささやかじゃが時間は稼げよう…セフェラン殿…)

胸の内で盟友を思い浮かべる。
この勝負がどう転ぶか…チェックメイトの日は近いのかも知れない……
40幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:57:05 ID:gLoDo+DS
293

それからの3日間は慌しく過ぎていった。
兄弟達は準備に追われ…だがそれは幸福な忙しさであった。
同時にいささかの寂しさを紛らわす効果もあったのだろうが……

マンフロイが準備したのはロプト教団の総本山、イード砂漠の神殿である。
なんだって砂漠の果てで式を…とも思うがロプトの教会は全国でも数が少ない。
それに総本山で盛大に…とのマンフロイの言葉もあった。

マンフロイ「招待客の方々は我がダークマージ達がワープの杖で送り迎えする。
      これならば砂漠でも不便はないじゃろうて」
シグルド 「それなら安心ですね。うん、よかった」
     (何故だろう…この大司教を見ていると殺意が沸いてくる)
マンフロイ「な…何かの? なにやら視線が痛いんじゃが…それより花婿殿も支度をせぬと」
シグルド 「あ、そうだったそうだった」
エリウッド「兄さんこっちこっち。ミカヤ姉さんが張り切ってるよ」
シグルド 「わかった今行く」

イードの地下神殿の廊下を早足で進んでいく。
所々にロプトウスのおどろおどろしい像が置かれており、地下だけに薄暗いが明かりは灯っている。
どういう仕掛けかわからないが廊下に吊るされたランタンの青白い炎は消える事がなくその異様さは人魂を思わせる。
シグルド (うーむ…喜びのあまり人と違う式をあげようとロプト式にしたが…なんか不安になってきた…まぁ後の祭りか…)

花婿の控え室には巨大な邪神像が置かれており部屋中に怪しげな古代文字が記されている。
なんでもロプト式の加護の言葉らしいが正直薄気味悪い。

その部屋では兄弟達が衣装を用意して待っていた…

ミカヤ  「もう、遅いわよシグルド!」
シグルド 「いやごめんごめん」
エイリーク「さ、着替えましょう。そろそろ支度を済ませて置きませんと」
シグルド 「ああわかった…って…一人で着替えられるよミカヤ姉さん!?」
ミカヤ  「いいからやらせて。お姉ちゃん…うん、お姉ちゃんへの孝行だと思ってちょっとじっとしててね」

自分より遥かに長い時を生きてきた姉の…これほど幸福に満ちた顔をシグルドは見たことがなかった。
きっと一生忘れないだろう。

ミカヤは丁寧に丁寧に…シグルドのYシャツのボタンを閉じていく。
ミカヤ  「お姉ちゃんはっきりと覚えてる。私に初めて兄弟が出来た日のこと…
      その頃にはお姉ちゃんはもう大人だったけど…子供みたいに大はしゃぎしたわ。
      柄にもなくユンヌに言ったっけ。神様私に弟を授けてくれてありがとうって」

首にネクタイをかけて結んでいく。
ミカヤ  「シグルドがね。初めて言葉をしゃべった日の事。
      たどたどしい声でねーちゃ…と読んでくれたわ。
      あの時は大喜びして家を走り回って階段から転げ落ちたっけ」

ベルトを締めて固定する。
ミカヤ  「エリンシアが生まれた日は私以上にあなたがはしゃいでたわ。
      ボクのいもーとだぁーっ!ってね。
      でもおねえちゃんがエリンシアにかかりきりになるとほっぺを膨らましてたっけ。
      あの頃のシグルドは悪戯が増えておねーちゃんを困らせてくれたわ」
41幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:57:49 ID:gLoDo+DS
294

シグルド 「はは…この歳になってその頃の事を言われると少しくすぐったいな」
困ったような照れたような表情を浮かべる長兄。
歩み寄ったエリンシアがシグルドの髪に櫛を入れて丁寧にとかしはじめた。
エリンシア「ふふふ、私…うっすらとですけど覚えてます。
      ミカヤお姉さまに叱られて泣くお兄様の声」
シグルド 「エリンシアまでよしてくれよ」
エリンシア「いいじゃありませんか。覚えてます?
      最初の事…」

あれは幾つの頃だったか…アイクが生まれて間もない頃だった。
ミカヤとならんでキッチンに立つ小さな小さなエリンシア。
懸命にこさえた小さなお団子。
初めて作った小さな料理。
小学校に上がって間もないシグルドは歪な形のお団子をペロリと平らげて。

シグルド 「次はもっと美味しいのを食べたいよ」

エリンシア「なんて言うんですもの…あれからわたくしムキになって料理の練習をしたものですわ」
シグルド 「そ…そんな事を言ったのか? 私が?」
ミカヤ  「ああ、あったわねぇ。エリンシアが泣いちゃってフォローに骨を折ったわ。
      あの辺からシグルドは下の子達へかける言葉が優しくなったわね。
      子供心に思う所があったんでしょうね」

その時、壁に寄りかかっていたアイクが口を開いた。
アイク  「それで今のエリンシア姉さんの料理があるんだな。兄さんに感謝しないとな」
エリンシア「まぁ…そうとも言えますわね。私の料理好きの原点かも知れませんわ」
シグルド 「うむむ…言った側は案外覚えていないものだな…」
アイク  「兄さんは皆にとって原点だと思うぞ。俺が剣を学び始めたのも兄さんみたいになりたかった…というのがきっかけだったな」

幼い日のアイクは同世代の子に比べて身体も小さく腕っ節も強い方では無かった。
子供の喧嘩に大した理由はいらないもの、今では理由もよく覚えていないが近所の子と喧嘩をしてボロボロに負けてしまった。
悔しさと痛さにワンワン泣く小さなアイクにシグルドは言ったもの。
シグルド 「男の子が負けて泣くなんてダメだ!ボクが鍛えて強くしてやる!」

最近学び始めたばかりの剣。
子供用の小さな木刀。
アイクにはまだ重たいそれもシグルドならば振り回せる。
まだまだ未熟な習い始めのシグルドの剣術も幼く弱いアイクには無敵の剣に見えたものだ。

アイク  「あの日見た兄さんのように強くなりたくて俺は稽古に打ち込んだものだ」
シグルド 「今ではとっくに抜かれてしまったなぁ…そう簡単に抜かれるつもりは無かったんだが…」
アイク  「俺にとっては兄さんは今でも目標の一人だ。剣だけじゃない。男の生き様もな」
シグルド 「そう言ってくれるかアイク」

シグルドが脱いだ服を畳んでいたエリウッドが顔を挙げる。
エリウッド「人の背中は何よりも生き様を語ると言うね。僕にも忘れられない事があるよ」
アイク  「どんな話だ?」

瞳を閉じる。今でも鮮明に思い出せる。
あれはエリウッドがまだ小学校に上がる少し前の事。
雪の振る寒い夜だった。
息苦しさに目が覚めた…せきが止まらない。
熱があるのか身体が熱い。苦しさを訴えようとも声が出ない。
病気の苦しさ、心の不安はかかった者にしかわからないだろう。
あるいはこのまま死んでしまうのかと胸をざわつかせた。
42幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:58:33 ID:gLoDo+DS
295

その時、隣の布団で眠っていたシグルドが目を開けて…慌ててミカヤを呼びに言った。
エリウッドは意識が朦朧として覚えていないが、家族は大変な大騒ぎ
ミカヤはエリンシアに下の子たちを寝付かせるように言いつけるとエリウッドを病院に連れて行く事にした。
その時エリウッドをおぶった大きな背中。
シグルド 「女の姉さんには重たいだろう。ボクがエリウッドをおぶっていくよ」
中学生になって身体も育った大きな大きな兄の背中。
朦朧とする意識の中で、それは何よりも大きく頼りがいのある存在だった。

エリウッド「あの時のことは…意識が微妙だったからほとんど覚えていないんだけど…
      とても苦しかったことと、それ以上に頼もしくて安心できた事だけははっきり覚えてるよ」
ミカヤ  「うんうん、今だからこうして笑って話せるけどあの時はおねえちゃん血の気が引いたわ」
シグルド 「ああ、エリウッドを落ち着かせようと必死に気張ったけど私も内心は不安でいっぱいだったぞ。
      よく無事に育ってくれた」
ヘクトル 「…んなことがあったのか…なんとなく騒がしい夜があった気はしたけどよ」
エリウッド「子供の頃の話だからね。覚えて無くても無理ないよ」
リン   「あんたはグースカ寝てたんでしょうが。まったくニブいんだから」
ヘクトル 「ちがわい!…と言い切れねぇのがアレだけどよ。でも兄貴の大きさを感じた事なら俺にもあるぜ。
      子供…とまではいわねぇけど中坊ん時だったな……」
リン   「あぁ…あの頃のアンタはちょっと荒れてたわよねぇ」

幼いころからやんちゃだったヘクトル。
子供の頃からガキ大将、腕力沙汰で勝てる子など近所にはいなかった。
身体は早く大きく成長し、でも心はまだ子供のまま。
自分より強い人間がいないと増長して…今思えば恥ずかしいが、中学時代は暴れていた。
兄や姉が諌めても聞かなかった。
そのあげくにソリの合わないエリックを叩きのめしてケガをさせた。
弱いくせに調子に乗ってるエリックが気に食わなかった。
ヘクトルに報いたのはシグルドの鉄拳。

ヘクトル 「な…なにしやがる兄貴!?」
シグルド 「黙れ! お前に殴られる側の痛みを教えてやる!」

それからはムキになって突っかかっていって…ボコボコにブチのめされて地に這わされた。
悔しさに震えるヘクトルにシグルドは怒鳴りつける。
シグルド 「いいか!男の拳は誰かを殴るためにあるんじゃない。そんなヤツから誰かを守るためにあるんだ!
      よく覚えておけ。次にこんなことをしたらこんなもんではすまさんぞ!」

ミカヤ  「あれからだったわよね。ヘクトルも少し落ち着いたっていうか…優しいところが出てきてさ」
シグルド 「わ…我ながら照れくさいセリフを言ったものだが…うん、私は今でもそう思ってるな」
ヘクトル 「あん時は頭にきてしょうがなかったけどよ…落ち着いて考えてみてさ。ボコボコにされて地面に転がってる時の気持ち、
      俺がぶちのめした連中も同じ気持ちだったんだろうな…ってよ…あ〜上手く言えねぇわ」
エフラム 「ピザは語彙が乏しいからな」
ヘクトル 「人の事いえねぇだろロリ」
エフラム 「俺はロリではない!」
エリンシア「はいはい、こんな日まで喧嘩してはなりませんわ。ぶっとばしますわよ?」
ヘクトル 「う…わ、わりぃ」
エフラム 「す…すまん姉上」
二人のやりとりをシグルドは穏やかに見つめる。
シグルド 「ああ、わかってる。喧嘩するほどなんとやらだなお前たちは」
エフラム 「喧嘩か…本当におぼろげな記憶だが…幼い頃一度だけエイリークと喧嘩をしたな。
      兄上が仲裁にはいってな」
エイリーク「ありましたねそんな事も…」
43幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 21:59:36 ID:gLoDo+DS
296

本当に本当に小さな頃。
5つになるかならないかの頃。
エフラムはエイリークといつも一緒だった。生まれる前から一緒だった。
いつも仲良し兄妹だった。おやつも一緒、玩具も一緒。
でも子供の喧嘩のきっかけなんて些細な事。
シグルドがくれたお菓子のビスケット。一枚余ったビスケットはエイリークの皿に盛られた。
なんでも一緒、なんでも公平。なのにエイリークのビスケットは一枚多い。
子供心に納得いかないエフラムはビスケットを取り上げる。
大泣きエイリーク、エフラムに食ってかかって大喧嘩。

二人の間に入ったシグルドはエフラムに拳骨を見舞う。
エフラム 「ずるい!エイリークばっかりかばうなんてひいきだ!」
シグルド 「エフラムはお兄さんだろう。エイリークを守らなくてどうするんだ。
      男がビスケットの一枚で騒ぐもんじゃない。お前が率先して譲ってあげなくてどうする。
      うちは家族が大勢いる。姉さんや兄さんだけじゃ全員は面倒を見切れない。      
      お前がエイリークだけじゃなく下の妹も守らなきゃいけないんだぞ?」

エフラム 「…子供心に納得いかなかったが…無理やり仲直りさせられた後、
      美味しそうにビスケットを食べるエイリークの顔を見ていたらそれでもいいか…と思えてきてな。
      思えばあれが俺が妹を守る兄たる決意をする…その最初のきっかけだったかもしれん」
シグルド 「うむ、お前はよく私の言いつけを聞いてくれた。聞きすぎた気もするが…」
ミカヤ  「それからはエフラム、何かって言うとエイリークや下の子たちを守るって付きまとってウザがられてたもんね」
エフラム 「ははは、姉上は冗談がうまい。俺がウザいはずあるまい」
セリス  「…………」
エイリーク「そうですよお姉さま。兄上がうっとおしいはずがありません」
マルス  「姉さんもまぁ…いや…言うまい…」

綺麗に身なりを整えたシグルドの胸に真紅の薔薇がエイリークの手で付けられる。
エイリーク「ふふ、これでどこから見ても立派な花婿さんですよ」
シグルド 「ああ、ありがとうエイリーク…とても綺麗な華だな。エイリークが選んでくれたのか?」
エイリーク「ええ」
シグルド 「そうか…うん、いいセンスだ。私はこういう物には疎いからなあ」
エイリーク「あらそうでしょうか?綺麗な物を綺麗と思う気持ちは兄上に育んでいただいだのですよ?」
エフラム 「なに?」
マルス  「ええ〜? エイリーク姉さんのセンスは先天的なものでしょ?
      シグルド兄さんみたいに野暮ったい人から影響を受けたなんて思えないけどなぁ」
シグルド 「うむ、私自身ですらそう思うぞ」
エイリーク「本当に些細な事でしたから…あれは小学校に上がったばかりの頃だったでしょうか…」

ささやかな記憶。胸の内に秘めた思い出。
小学校の音楽の宿題。リコーダーの練習に励む幼いエイリーク。
でも最初から上手く出来れば苦労はいらない。どこかズレた音が出るばかり。
見かねたシグルド。でも自分もはっきり言って下手くそだ。教える自信なんてありはしない。
そんな時にふとひらめいた。幼い頃に遊んだ楽器。今でもそこそここなせそう。
シグルドが手に取ったのは一枚の葉っぱ。リーフではない本物の葉っぱ。
口に当てて音を鳴らす。唯一吹ける穏やかなメロディー。
シグルド 「さ、やってごらん」
エイリーク「こ…こうでしょうか…ふぅ〜〜!」
シグルド 「ああ、もう少し勢いを抑えて…こう」
口と葉の間から流れる静かな音階。どこか懐かしい曲。
あれをもう一度聞きたくて葉っぱがボロボロになるまで練習した。
44幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 22:00:36 ID:gLoDo+DS
297

エイリーク「あれから音楽が大好きになって…いろんな楽器に手を出すようになりました」
リン   「一枚の草笛がね…人生わからないもんね」
リーフ  「その葉っぱはボロボロに…このヒトデ…いや違うよね」
シグルド 「そ…そういえばそんなこともあったような…ううむ、正直私の音痴な曲にエイリークが影響を受けたなんて信じられんぞ」
エイリーク「ふふふ、きっかけなんてそんなものかも知れませんよ」
リン   「んん…まぁそうよね……私もいつだっけ…いつだか兄さんが草原に連れてってくれたのよね…
      あれからかな。サカの魅力に惹かれたのはさ」
シグルド 「ああ、あったなぁ…ヘクトルと喧嘩ばかりしてるお前を見かねて連れてったんだったな」
リン   「よ…余計な部分まで思い出さないでよ…」

幼いリンは負けず嫌い。今でもそれは変わらないが。
男兄弟と遊んでばかり。エリウッドが剣を始めれば自分も始める。
稽古で負けては悔し涙。ヘクトルに何度も何度も突っかかって返り討ち。
腕を上げてもヘクトルも腕を上げる。その差は中々縮まらない。
壁に悩んだリンにシグルドは告げた。
シグルド 「一つの事にかかりきりになると帰って上手く行かないものさ。
      少し付き合わないか?」
初めて来た草原は雄大な広さ。
遥か地平線の彼方まで緑色の草の海。
リン   「わぁ……っ!」
悩んでいた自分が小さく思える。
心にかかっていたモヤが晴れていく。

リン   「あれから上手く気分転換できるようになって…上達も早まったのよね。
      そういえば兄さん。どうしてあの時サカに私を連れてったの?
      兄さんとサカが結びつかないんだけど…」
シグルド 「いや、たまたまTVで景色を流してたのを見てな。なんかいいんじゃないかと思ったんだ」
リン   「わ、わりといい加減…でもそんなものかも知れないわね。今こうしてサカに通う私、うん、
      今の私があるのもシグルド兄さんのおかげよ…」
マルス  「なんと…リン姉さんの獣性蛮性はシグルド兄さんの仕業でしたか…」
リン   「むぁるすぅ〜〜っ!!!」
マルス  「あっだめ姉さん!こんな目出度い日に暴れちゃダメですよ!」
リン   「アンタが余計な事言うからでしょーがっ!!!」

シグルド 「ふふふ、お前たちはいつもそうだな」
マルス  「ええ、リン姉さんのケダモノっぷりは…いたいいたいいたいっ!?」
リン   「だから言うなっちゅうに!!!」
エリンシア「ほら、その辺にしときなさい」
リン   「まったく…命拾いしたわね」
マルス  「酷い有様ですよ…もう…シグルド兄さん。ボクからも一言」
シグルド 「ん?」
マルス  「シーダに会わせてくれて…ありがとうございます」

それは数年前の事。
アリティア中が紋章町の日常茶飯事、クレイジー&フリーダムな何かの事件でブッ壊れた時の事。
校舎が直るまで生徒たちは青空学級…とは行かず、他の学校の世話になる。
マルスも当然世話になる。皆はなるべく家から近いどこかの学校に。
マルスも当然そうなるはずが……

マルス  「ちょ…なんでボクだけタリスなんて離島の学校なんですか!?」
シグルド 「いやすまんすまん。役所の教育関係者に兄さん届けを出したんだが…残業で疲れててな。
      手続きを間違えてしまったんだ。今更修正できないらしくてなあ」
家から近い学校を選んで一時編入の手続きを取るはずが…この頃のシグルドは社会人になったばかり。
慣れない仕事でクタクタだった。
出した書類には何故かタリス中の名前、なんで間違えたのかは記憶に無い。
ぶつくさ文句を言いながら一ヶ月ほど離島の学生寮暮らし。
学校で出会ったペガサスナイトの少女。
たちまちマルスは一目惚れ。帰る日までに付き合いを申し込み晴れて二人は彼氏彼女。
45幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 22:01:24 ID:gLoDo+DS
298

マルス  「今にして思えばシグルド兄さんのミスでシーダと出会えたんです。
      この事だけはどれほど感謝してもしたりません」
シグルド 「はは…は……私は弟に先を越されてちょっと複雑だったがな。
      あの時は彼女いない暦○○年目だったからなぁ…」
ミカヤ  「そこにダキューンダキューンとか入らないんだから全然いいわよ。世の中には大賢者もいるんだから。
      それに今はこうして晴れの日じゃない」
マルス  「そうですねぇ…次は誰になるやら。あ、順番と言えば君の番だよ。
      シグルド兄さんとのいい話を語ってくれるかい?」
アルム  「や…やっとしゃべれる…298も連番重ねた長編ネタで僕のセリフってあったっけ?
      均等に出番を振ってるネタでは無いにしろこんなに出番がないなんて…orz」
マルス  「メタネタは僕の専売特許だってば」
シグルド 「出番の多い少ないが男の価値じゃないぞ。アルムはよく家族を影から助けてくれたじゃないか。
      薄給の私にとってアルムの菜園が食卓を彩ってくれる事がどれだけ助けになったか」
アルム  「うん、そう言ってくれると嬉しいよ」

社会人になりたてのシグルドの給料はとても安い。
アイクもいまだ高校生。兄弟家はいつでも赤字。
給与明細を見て溜息を付くシグルドの苦悩…後ろ姿には家族を守る男の苦労がにじみ出ていた。
それを見かねたのはアルム。なにか自分に出来ることはないか。
アルム  「そうだ…僕の友達には農家が多いし、教えてもらって菜園をやれば少しは食費が浮くかなあ」
そうして始めた家庭菜園。
初めての収穫はまだ慣れておらずいい野菜は出来なかったけれど…
それでも食卓に並んだトマトの味は忘れない。
シグルド 「ありがとうアルム…お前にまで苦労をかけて済まないな…
      もっと遊びたいさかりだろうにふがいない兄ですまん…」
アルム  「ううん、兄さんばかりに苦労はさせないよ。それに…初めて土いじりに挑戦したけどさ…
      案外楽しいものだよ。趣味がてら…ううん…なんだかそれ以上に打ち込めそうな気がするよ」

アルム  「そうして始めた農業だけどさ。今じゃ人生の目標になってる。
      小さな菜園が始まりだったけど…きっと僕の人生は土と共に生きる物になるよ」
マルス  「そのきっかけはシグルド兄さんの薄給か…よかったじゃないかアルム。
      シグルド兄さんが高給取りだったら農業に目覚めるきっかけもなかったかも知れないよ」
アルム  「いやまぁ…ある意味そうかもしれないけど…」

シグルド 「薄給ですまん…orz」
エリンシア「いえ、今はお給料も上がったじゃありませんか」
リン   「まったくマルスのヤツまた余計な事を…」
シグルド 「いや、あれはあれで気を使ってくれてるんだ。混ぜ返していつもの賑やかな我が家を見せてくれている」
マルス  「さてなんのことやら」
セリス  「マルス兄さんきっと照れてるよ。だって耳が赤いもん」
マルス  「もう一度言うよ。なんのことやら」
セリス  「ふふふ…」
シグルド 「ああそうだ…セリスに渡す物があったんだった」
セリス  「え。僕に?」
リーフ  「セリスにだけプレゼントなんてズルい!僕にもなんかちょーだいよ!」
シグルド 「はは…すまないな。これは私とセリスにしか使えないからな。そら」

そう言って笑ったシグルドの手からセリスに差し出されたのは一振りの剣。
聖剣ティルフィング。
セリス  「え…え…ええええええっ!? まってよ兄さん!これは兄さんの大事な…」
シグルド 「ああ、大事な大事な私の愛剣だ。だからセリスに任せるよ。これで私の分まで家族を守ってくれ」
セリス  「う…受け取れないよ! 兄さんこそディアドラさんを守らなきゃいけないじゃないか!」
シグルド 「おや? あまり兄を見くびるなよ。ティルフィングに頼らずとも私にはアズムール会長から頂いた銀の剣で充分さ。
      これでしっかりディアドラを守ってみせる」
セリス  「でも…でも…」
シグルド 「私の剣技を一番受け継いでいるのはお前だ。だからお前に託すのさ」
46幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 22:02:12 ID:gLoDo+DS
299

幼い弟妹に剣を教えた長兄シグルド。
それぞれの兄弟は自分にあったスタイルを見出すと次第にシグルドの手を離れたけれど。
一番シグルドの傍で学び続けたのはセリス。
シグルドともっとも近い剣を学んだ小さな弟。
誰よりも優しい自慢の弟。

セリス  「兄さん…」
これ以上断る事はシグルドに気持ちに背く。
セリスはもはや紡ぐ言葉を持たず黙って剣を受け取った。
暖かな神器の光が身体を満たしていく。
セリス  「ありがとう兄さん。ティルフィングに恥じないように…もっともっと強くなるよ…」
シグルド 「ああ…しっかり頑張れ…」

リーフ  「いいなぁ…神器いいなぁ…いいなぁ…いいなぁ…いいなぁ…」
ロイ   「こ…コンプレックス大爆発だねリーフ兄さん…」
マルス  「リーフには光の剣があるじゃん」
リーフ  「これ、トラ7以外では誰でも使える量産品じゃん…」
シグルド 「おや、量産品を甘く見てはいかんぞ?いい物も沢山ある」
リーフ  「だってさ…」
ミカヤ  「まったく仕方ないわねリーフは…その剣を貰った時の事…覚えてない?」
リーフ  「へ?…確か…」

あれは中学に上がったばかりの頃…
強くなった兄弟姉妹は次々と神器を手にして誇らしげに胸を張っていた。
でもリーフの手には鉄の剣。一振りの鉄の剣。
いくら剣の稽古をつんでも才能の差か神の気紛れか神器には選ばれない。
リーフ  「畜生…なんで僕は駄目なんだよ…」
そこに顔を出した長兄。
シグルド 「あまり気にするな。世の中神器の使えない人の方が多いんだ。
      いや、神器が無くても強い人なんていくらでもいるぞ」
リーフ  「兄さんは聖剣を持ってるからそう言えるんだよ…弟のロイまで凄い剣持ってる僕の気持ちなんてわからないよ…」
シグルド 「剣が凄くても使い手がダメならタダの飾りに過ぎないさ。皆懸命にやって剣に選ばれたんだ」
リーフ  「じゃあどうして僕は選ばれないのさ…」
…世の中努力しても上手く行かないこともある…まして一握りの者しか選ばれない神器の使い手においては…
シグルド 「選ばれないと思うか? だがお前を選んだ武器があるぞ。さ、受け取れ」
リーフに渡されたのは一本の光の剣。神器には及びも付かないけれど、買えば高いそれなりにいい剣。

リーフ  「…あの時は薄給のシグルド兄さんがなけなしの小遣いで買ってくれたって感動したっけ」
ミカヤ  「バカね…そうじゃないのよ…それはディアドラさんからシグルドへの贈り物の剣なのよ」
リーフ  「へ?」
慌てて剣とシグルドを見比べる。大事な大事な彼女からの贈り物。
リーフ  「そ…そんな大事な物を僕に…くれたっていうの? 普通おねいさんからのプレゼントなんて言ったら額に飾って一生ハァハァするレベルの宝じゃないか!?」
シグルド 「そ…その発想もどうかと思うが…まぁ…なんだ…お前にもそういう剣が一振りあってもいいと思ったんだ。頑張って修行してたからな」
リーフ  「に……兄さん…ありがとう…本当にありがとう…ディアドラさんからの贈り物…なんてワンダホーな響きなんだ…」
ロイ   「兄さん…その発想もどうかと思うよ僕…」
シグルド 「そう言ってやるな。あれも照れ隠し…には見えないが…まぁ本人が喜んでるならいいさ。ディアドラにハァハァしたら斬るが」
ロイ   「そ…そう…」

末の弟の髪をクシャリと撫でてやる。
シグルド 「ミカヤ姉さんじゃないが…お前が生まれた時…育っていった日々が私には印象深い。
      兄弟としては年が離れていたからな…どちらかというと父親のつもりでお前には接していた」
ロイ   「うん…だよね」
シグルド 「お前はなんでも言う事を聞くいい子だったが…欲を言えばもう少しだけむほん気を持って欲しかったかな。
      ヘクトルやエフラムで慣らされた私だ。今だから言うが子供の反抗期を楽しみにしていただけに少し寂しかったぞ」
47幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 22:03:17 ID:gLoDo+DS
300

生まれたばかりの小さな命。
初めておしめを替えてやった時の事。
自分の名前を呼んでくれた時の事。
シグルドの胸に沸いた気持ちは兄としてというよりは父性だったのかも知れない。
ロイが生まれた頃、シグルドは高校に上がる頃だった。
ミカヤにごねて自分が世話をした。腕の中の小さな赤子を守っていかなければならないと強く思った。

シグルド 「…お前はよい子だ。とても気の付くできた弟だ。お前ほど周囲を思いやってやれるヤツは大人でもそんなにいない。
      だが…子供のうちから早く大人になりすぎることはないんだ。子供のうちしかできない事もある」
ロイ   「うん…」
シグルド 「たまには我侭を言え。本当にたまにならいいからな」

もう一度弟の赤い髪を撫でてやった。
いつもは子供扱いを嫌がるところだが…今日のロイは何も言わなかった。言えなかった…

シグルド 「姉さん時間は?」
ミカヤ  「あと一時間ほどね…おねえちゃん…感無量だわ…これが子供の結婚式を見る親の気持ちかしら…」
ミカヤが言い終えると周囲に静かな空気が流れる…
一瞬の静寂…その静寂を破ったのは微かな嗚咽だった。
赤い髪の妹が壁の方を向いて小さな肩を震わせている。
先ほどから話にも混ざらずずっと部屋の片隅で壁の方を向いていたセリカ…
誰もがシグルドの方に意識を向けていて気付かなかった…

シグルド 「セリカ…」
兄の言葉にセリカは溢れる言葉を留めておくことが出来なかった…
堤防が決壊したかのごとく思いをぶちまける。
セリカ  「なによ…なによなによっ!!!シグルド兄さんなんかどこへでもお婿にいっちゃえばいいでしょ!!!」
誰も口を差し挟む事が出来ない…
セリカ  「わ、わたしはせいせいしてるんだからっ!!!
      兄さんがいなくなれば思う存分KINSINNできるんだから!!!
      アルムと好き放題イチャイチャチュッチュッしてやるんだからぁ!!!!!」
シグルド 「それは…困るな…まめに帰ってきて見張ってやらないとな?」
セリカ  「ふ…フン! 兄さんのいない隙なんていくらでもあるわっ!!!
      兄さんがいない間に思う存分…存分に…KIN…し…」

椅子を立ったシグルドはセリカの両肩に手を置いた。
シグルド 「お前は昔から兄さんをKINSINNして困らせてたっけな。
      私もその度にムキになって暴れたものだ…だけどな…怒っていても…KINSINNアレルギーが発動してても…
      心のどこかで楽しかったんだと思う…ありがとうなセリカ」
セリカ  「な…なによそれ…今更優しい事なんて言わないでよ!
      KINSINNは許さんぞーって絶叫してティルフィングで切りかかってリーフを真っ二つにしてよ!!!」
リーフ  「ちょ…」
シグルド 「…とても楽しかった…けどな。楽しい事ってのは永遠じゃないんだ…何事にも卒業がある。
      私は…セリカにとってもきっとその時なんだろうな…だから…ああ、上手く言えないな。
      だから…セリカには笑って私を見送って欲しいんだ。それにこれは別れじゃない。
      私はマメに帰ってくるつもりだからな」
ポンポンと穏やかに赤い髪を撫でる…
その手に数万の言葉を込めたつもりで…
セリカ  「帰って…どうせすぐに帰ってくるもの!ディアドラさんに振られてどっかの赤ロンゲに寝取られて泣きながら出戻りするに決まってるもの!!!」
他人が聞いたら惨い事この上ない言葉だが…シグルドの笑顔は変わらなかった。
シグルド 「ああ、そうなったらつらいな。泣いて帰ってきたら暖かく迎えてくれ」
セリカ  「どうして言い返さないのよ…こんな時ばっかり優しくならないで…」
シグルド 「私はいつでも優しいぞ? 気付かなかったのか?」
セリカ  「シグルド兄さん……」
48幼女の旗の下に:2010/11/27(土) 22:04:12 ID:gLoDo+DS
301

それからは言葉にならなかった。
ボロボロと涙を流すセリカの肩を抱いてやることしかシグルドにはできなかった……
やがて小さくしゃくりあげたセリカはアルムが差し出したハンカチで鼻を噛むと、
懸命に…胸の中の寂しさ……やりきれなさ…切なさを必死に押し殺して小さく笑った…
セリカ  「…ごめんね…兄さん」
シグルド 「いいんだ。私はお前の兄さんだからな…」
セリカ  「ありがとう…兄さん…」
シグルド 「ああ…」
セリカ  「KINSINNを許してね…兄さん」
シグルド 「それは許さんぞーっ!」

軽く眉を吊り上げて見せる兄の仕草。
セリカ  「プッ…」
シグルド 「ククク…これがないと物足りないんだろう?」
セリカ  「ふふふふ…アッハハハハハハおかしー!!!」
涙を拭って…セリカは大きく口を開けて笑った…

続く

今回は選択肢は無しで…

一度シグルド兄さんの結婚ネタ書いてみたかったんだ…
次回作書く時はまた独身で兄弟家にいるシグルド兄さんを書くと思うけど、
自分の気持ちはシグルド兄さん好きの仲間たちにはわかってもらえると思う
49助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 23:03:17 ID:XC5CMisg
>>37-48
まさかこのスレで泣くことになるとは…

続き楽しみにしています
50助けて!名無しさん!:2010/11/27(土) 23:58:08 ID:6VKWDhTX
>>37-48
僕もサラ様に慰められたいです。エフラムもちゃんと責任取れよw
シグルドは原作だと電撃結婚だったけど、こうしてみると感慨深いな。たまには普通に幸せになってくれ
51助けて!名無しさん!:2010/11/28(日) 00:02:38 ID:wRIu+B6W
>>37-48
シグルドおめでとう!
本当に、シグルド程原作で不憫な主人公もいないからなぁ……
だからこそ、このスレでは幸せになってほしい
改めてパロディ物と家族物の良さを再確認できた、GJだ
52助けて!名無しさん!:2010/11/28(日) 01:24:42 ID:HSYfjvtv
>>37-48
イイハナシダナーって読み進めていて大賢者のくだりで吹いた
続き期待してます
53助けて!名無しさん!:2010/11/28(日) 14:27:22 ID:3GAiIb0c
>>37-46
凄く…良い話です…シグルド、本当におめでとう!
GJ!GJ!GJ!!!
54助けて!名無しさん!:2010/11/28(日) 14:30:28 ID:3GAiIb0c
しまった、>>37-48だった…orz
ちょっくら自分の全財産をこのシグルドとディアドラの結婚費用に充ててくる
55助けて!名無しさん!:2010/11/29(月) 00:40:31 ID:yqhrhIn7
>>37-48
ウルっときた。
全員分のエピソード考えるの大変だったろうな。GJ

前スレ314、347の続き。
ようやく規制あけで書ける。
例によって俺得捏造設定ありなので、気に入らないときはスルーで。
56ヤン→デレ 結:2010/11/29(月) 00:44:04 ID:yqhrhIn7
思い立ったらなんとやら、でエフラムの通う高校までダッシュでやってきたエイリークであったが、
校門前に来たときには自分の後先考えなさに情けなさを覚えていた。
とうの昔に放課後で、エフラムがまだ校内にいるかもわからない。
たとえいたとしても、まさか校内放送で呼び出してもらうわけにもいかないし。
名門校として有名なルネスの制服に身を包んだ美少女が玄関にいるということで、
かなり目立つこともあり、エイリークは恥ずかしさと居心地の悪さを感じていた。

エイリーク(これなら、素直に家で兄上を待っていたほうが……)

後先考えずに行動したことへの後悔が浮かぶ。
エイリークは普段はきちんと計画を立ててから行動するタイプだったが、
ごくたまに突発的な行動に出ることがある。
そんなときは大概、あまりいい結果を出せずにいた。
今回もそうなのだろうかと落胆しかかっていたが、KINSHINの神様が
もし存在するとしたならば、神はエイリークを見捨てていなかった。
玄関に現れたのは他でもない、エイリークの敬愛する兄エフラムである。

エフラム「ん、エイリーク、また監視に来たのか? 勉強なら言われた通りにやってるぞ」

その言葉が嘘でないのは、目元に深い隈ができていることからも容易に分かった。

エイリーク「いえ、そのことではなく……なんと言いますか……」
エフラム「どうした? まさかボーダーを90点に上げるとか言うつもりか?
        勘弁してくれ。さすがにこれ以上は無理だぞ」

お手上げ、とばかりに降参の意を示すエフラム。

エイリーク「いえ、違うんです! 試験のことではなく……
          いえ、試験に関係していると言えばしているんですけれど……」
エフラム「おいおい、本当にどうしたんだ? 言いたいことがあるなら、はっきり言え」
エイリーク「あ……あ……」

あれだけ粘着して試験勉強を強要しておいて、まともに話を聞いてもらえるとは、エイリーク自身も思っていなかった。
そういう思い込みが災いして、エフラムの口調が普段よりずっと棘があるように感じてしまう。

エイリーク(……怖い)

生まれて初めてそう思った。
兄のことが、ではない。兄に怒られ、嫌われるかもしれないことが、だ。

エイリーク(私は……こんなに兄上のことを……)

自らの心に秘められた『その感情』をこんなにも自覚したことはなかった。
業を煮やしたのか、エフラムが歩み寄ってくる。
どうしていいのか分からず、エイリークはうつむき、立ちすくむことしかできなかった。
落とした視線はエフラムの足から離れない。
やがて、エフラムが自分のすぐ目の前にまで来たことが分かった。
だが顔を上げることが、いや、エフラムの顔を見ることができない。
エフラムの右手がゆっくりと持ち上がり、かすかな風がエイリークの頬を撫で――
57ヤン→デレ 結:2010/11/29(月) 00:47:46 ID:yqhrhIn7
ぽんぽん、なでなで

エフラムの大きな手がエイリークの頭をなでる。
槍の握りに合わせていくつもタコができ、ゴツゴツしているのに、
ずっとなでてもらいたくなるような安らぎが感じられる、優しい掌だった。

エイリーク(そういえば、兄上に最後になでてもらったのはいつだったかしら。
          ミルラやサラちゃんはいつもなでてもらえてうらやまし……って違う!)

とても暖かくて、いつまでもなでなでしてもらいたくなるのは山々なのだが、ここは学校の玄関前。
今でも下校中の生徒が何事かとチラ見しているのだ。
恥ずかしいにもほどがある。
なんとか周囲の目を気にする理性が勝ったエイリーク。

エイリーク「あ、兄上……あの、人が見ていますからそろそろ……」

そう言いながらも、自分から離れようとはしないエイリークだった。

エフラム「なつかしいな。こうやってお前の頭をなでるのは、9歳のとき以来かな」
エイリーク「そ、そんなに昔になりますか?」
エフラム「小さい頃のお前は、家事の手伝いをやるとか、宿題を早めに終わらせるとか、
        いいことをやる度に、兄上や姉上になでなでをねだっていたぞ」
エイリーク「それはその、なにぶん小さいときの話ですから……」
エフラム「だが、何かつらいことや悲しいことがあったときには、俺にぴったりくっついて、じっと涙目で見つめてきたものだ」
エイリーク「う、嘘ですっ! そんな子供みたいなことするはずが……」
エフラム「残念だが本当だ。最初はなにをすればいいか分からなかったんだよ。
        お前は何も言わずに、ただ見つめてくるだけだったからな。
        しょうがないから俺は、ミカヤ姉上の真似をしてみることにしたんだ」

エフラムの口調が一層優しくなったように感じた。
過ぎ去った美しい思い出を振り返ろうとすると、人は自然とこのような口調になる。

エフラム「俺やヘクトルやリーフは子供の頃はイタズラばかりで、何か悪さをする度に
        エリンシア姉上にぶっ飛ばされたものだ。その後、3人揃って正座して、
        ミカヤ姉上やシグルド兄上に『ごめんなさい』って謝ってな」
エイリーク「目に浮かぶようです。というか今でもよくあることのような……」
エフラム「それは言うな。で、俺たちが謝ると、
        ミカヤ姉上が『よろしい。二度としないように』って言いながら、俺たちの頭をなでてくれるんだ。
        ミカヤ姉上の手は小さいし、冷え症のはずなのに、なぜかそのときはとても大きく、暖かく感じられてな。
        怒られてビクビクしていた俺には、それが救いの手のように感じられた。
        だから、俺がミカヤ姉上から与えられたようなものを、お前にも与えられたらと思って、
        ミカヤ姉上を真似て、お前の頭をなでてたんだよ」

忘れていた――いや、気恥ずかしさと禁忌の感情から覚えておかないようにしていた幼い頃の記憶。
捨てることはできず、無意識の奥深くにしまいこんでいた記憶。
だから、エフラムの言葉を聞いてすぐにたぐり寄せることができた。
58ヤン→デレ 結:2010/11/29(月) 00:51:31 ID:yqhrhIn7
エフラム「それでお前は、俺が頭をなでてやると、すぐに元気になっていたな」
エイリーク「そう……でしたね。あの頃の私は、餌をあげていた野良猫がいなくなったり、
          仲のいい友達が転校してしまったり、父上と母上がなぜ家にいないのか考えてしまったり……
          悲しい思いをする度に、もしかしたら兄上までいなくなってしまうのではないかと、怖くてたまらなかったんです」
エフラム「……そうだったのか。さっきのお前の表情は、あのとき俺に見せたのとそっくりだった。
        何か、つらい思いをしていたんだな」
エイリーク「はい……でもそれは、私のせいです。私が勝手に嫉妬して、兄上に無理にすがって……」

涙を流しながら、エイリークは全てを語った。
ミルラやアメリアたちへの嫉妬、エフラムが遠くに行ってしまうことへの不安、
その裏返しから試験勉強を強要し、エフラムを束縛しようとしたこと。
エイリークの告白を、エフラムは黙って聞いていた。

エイリーク「これが今回のいきさつです……兄上……本当に、本当にごめんなさい」

しゃくりあげながら謝罪の言葉を繰り返すエイリークは本当に弱々しく見えて、幼いころのエイリークそのものに見えた。
体は(胸以外)成長しても、中身はなかなか変わらないらしい。

エフラム(だがそれは、俺もだ)

マルスやフォルデあたりならもっと気の利いた慰めを言えたのかもしれないが、
エフラムには言葉がひとつしか浮かんでこない。
進歩がないのは、お互い様だ。
エフラムはあの時エイリークの頭を撫でたのと同じように、今回もエイリークの頭を撫でた。
そして、あの時、エイリークの頭を撫でながら言ったことを、また今回も言った。
59ヤン→デレ 結:2010/11/29(月) 00:54:22 ID:yqhrhIn7
エフラム「泣くなエイリーク。俺はずっと一緒に居るから」
エイリーク「あ……その台詞、あの時の……」
エフラム「ん……覚えていたのか。すまんな。あれから随分経ったというのに、俺の中身は成長していない」

エイリーク「いいえ。あのとき兄上がなでてくれて、言ってくれた言葉が本当に嬉しくて……
         兄上も、覚えていてくれたのですね」
エフラム「当たり前だ。俺は学はないが、大事なことを忘れるほどバカじゃない。
        それに、俺がお前を放っておくはずないだろう?
        俺たちは生まれる前からずっと一緒だったんだからな。今までも、これからもだ」

子供の頃の、約束というほど確かなものでもない絆を、エフラムは大事なことと言ってくれた。

エフラム「お前が嫌だと言ってもそばにい続けるから、覚悟しておけ」
エイリーク「兄上……」
エフラム「それになエイリーク、お前は勘違いしているぞ。
        少し強引ではあったが、今度の試験で全科目80点以上取るのは、お前との約束だ。
        俺はお前との約束を破ったりはしない。『兄の威厳』を見せてやるから、期待していろ」
エイリーク「ほ、本当ですか兄上? いえ、嬉しいですけど、無理はしないで……」
エフラム「忘れたか? 俺は勝ち目のない戦いはしない。自信があるからこうやって勉強してるんだ」
エイリーク「なぜ、ですか? 兄上はなぜそこまで……」

なぜ、と問われてエフラムは一瞬戸惑うような表情をしたが、すぐに笑顔を見せて、
いっそうエイリークの頭をなでる。もう『なでなで』を通り越して『わしわし』といった感じだ。

エフラム「それはな、俺がお前の兄だからだ。
        兄という生き物は妹には弱いものだと、ミカヤ姉上が生まれる前から相場が決まっているんだ」
エイリーク「クスクス……兄上らしいですね」

そう。エイリークに(←ここが超重要)お願いされると、エフラムはとても弱い。
それがエフラムという男だった。
60ヤン→デレ 結:2010/11/29(月) 00:57:28 ID:yqhrhIn7
エフラム「ようやく笑ったな。泣き顔だったり冷たい目をするのもたまにはいいが、やはりお前には笑顔でいてほしいな」
エイリーク「もう! 兄上、からかわないでください」
エフラム「ははは。さあ、そろそろ帰ろう。最後の追い込みをしないとな。エイリークも手伝ってくれるな?」
エイリーク「私でよければ喜んで! お夜食でも作りますか? 肩でもお揉みしましょうか?
          あ、私のノートでしたら、いつでも持ってきますから」
エフラム「そのセリフ、前にも聞いたぞ」

笑いながらエフラムはかばんから傘を取り出し、広げる。

エイリーク(あ、兄上、ちゃんと傘を持っていたのですか……)

エイリークのかばんの中にも傘は入っている。それも2本。
エフラムに傘を届けることを口実にここに来たのだから当然だ。
だから、本来なら『それ』をする必要はない。
だがエイリークは、今、無性に『それ』をしたいと思った。
ちょっと我侭だと思うが、今日くらいは自分の感情に正直になってもいいだろう。
だから、ささやかな嘘をつくことにした。

エイリーク「あの、兄上……私、傘を忘れてきてしまいまして……」
エフラム「ん? 準備のいいお前にしては珍しいな。よほど急いで来たのかな。まあいい、ほら」

エフラムは右手の傘を少しずらし、人ひとり入れるスペースを作ってエイリークを手招きした。

エイリーク「はい! 失礼します!」

ここしばらく忘れていた純粋な笑顔で、エイリークはエフラムの傘の下に駆け込んだ。



水滴が傘を叩く音が響く。
ふたりの間の会話はポツリポツリとしか続かない。
それでも、ふたりで同じ時間を共有できるだけで、エイリークは十分だった。
エイリークはこの時間が長く続くようにと思い、エフラムも
そんなエイリークに歩調を合わせるので、自然と歩みが遅くなる。
突然の雨とはいえ、通学路で相々傘をやるのはそれなりに目立つ。
エイリークとしても恥ずかしいという思いは当然ある。
だが、この胸に満ちる感情は、決して恥ずかしさだけによるものではなかった。

エイリーク(いつかは兄上も、もしかしたら私も、誰かを好きになって、
          その人とともに生きることになるのでしょうね……)

兄妹がいつまでも一緒にいられないことは分かっている。
『これまで』はそうでも、『これから』のことは誰にもわからない。

エイリーク(たとえそうだとしても、そのときが来るまでは……)

『今』は大好きな兄と共に生きていこう。
ふたり並んで、肩が触れ合うようなこの距離のままで。



終わり
61助けて!名無しさん!:2010/11/29(月) 06:21:34 ID:GbuAwxd5

>>37-48
 ぼく外伝ってよくわからないけど、こういうシグルドとセリカはものすごくいいなぁ、と思ったのです、まる
 しかし家族の繋がり、長兄の存在を存分に表わしてくれたこの回はすばらしいな。私の宝物だ。

>>56-60
 始まった時から最終的にどこに行くのかワクワクハラハラで読ませていただいてましたが、驚くほど綺麗にオチたので脱帽。
これもまた感動できる話になったなぁ。しかしエイリークが内に秘めた確執を乗り越えたことが、今後どう働くかは色々考えられそうだなぁw
62助けて!名無しさん!:2010/11/29(月) 20:38:30 ID:ygxfUzK4
>>37-48 >>56-60
GJ!すばらしいネタをありがとう
やっぱり家族っていいなぁ
63助けて!名無しさん!:2010/11/29(月) 22:58:47 ID:TNzVuLxJ
>>56-60
兄妹好きの俺大歓喜
エフラムは最後まで天然だな、少しくらい気付けよw
64助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 07:48:22 ID:Z4mGD29L
スレ始まったばかりなのに佳作揃いでおったまげました。作者のみなさんグッジョブ!
65助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 12:02:06 ID:XV3fe6/Z
>>63
エフラムはフラグを立てたままスルーすることに定評があるが
妹と幼女には自分から関わったり、積極的に迫られたりする実績がある
この辺は流石としか言いようがない
66助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 13:51:25 ID:8MQiw9bA
まあ、好かれてるとはいえ
妹に「いつまでも一緒だ」とか幼女に「一緒に住まないか?」
とか言うくらいだしな、マジパネェっす
67助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 14:09:11 ID:62w+XT/I
本人に面と向かって「シスコン&ロリコンですか?」と聞けば否定するだろうが
間違いなくその気はもってるかと
68助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 15:20:40 ID:oVT/t35T
エフラム「全く……人をシスコンだのロリコンだの、根も葉もないことを」
マルス「……ところで兄さん、今日と明日の予定は?」
エフラム「何だ突然……まあいいか。今日はこれからミルラ達と遊ぶ約束があるから、竜王家に行って来る。
      夜はエイリークと勉強するから、そこまで遅くはならないと思う。
      明日の休みは……午前中はアメリアと稽古だったな。午後はサラが行きたいところがあるから
      付き合えと言っていたな。まあ子供だけでは遅くなると危ないしな。で、それがどうかしたか?」
マルス「何と言うか……火の無いところに煙は立たないですよね」
69助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 15:47:43 ID:Ikuy48r1
エフラムの一週間

日 兄弟家妹達とショッピング
月 チキ、ファ、ミルラと遊ぶ
火 アメリアと稽古
水 サラと遊ぶ
木 エイリークと勉強会
金 リンとランニング
土 セリカの布教手伝い
70助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 15:54:19 ID:62w+XT/I
日曜日にセリスが混じっているか否か…それが問題だ…
71助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 18:19:02 ID:XV3fe6/Z
ごく自然に混ざっているに決まっているだろう、お前は一体何を(ry
それだけの人数の買い物に付き合うとなると、荷物持ちだけでも大変だぞ
72助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 19:56:58 ID:YEuP89E3
やっぱり便乗して作りたくなるw

ミカヤの一週間

日 辻占いに出る(雨が降ったらコタツでゴロゴロする)
月 疲れて寝る
火 縁側で茶を飲む
水 辻占いに出る(雨が降ったらコタツでゴロゴロする)
木 ニイメやハンナと茶を飲む
金 辻占いに出る(雨が降ったらコタツでゴロゴロする)
土 ちょっと気持ちを若返らせて婿候補の誰かと遊びに行く
73助けて!名無しさん!:2010/11/30(火) 20:55:25 ID:7x8bM8eW
いや、エフラムはセリスにウザがられてるからな……妹グループに入るのは本人が避けるだろう。
74助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 00:50:44 ID:Vw6T//mW
>>73
本命のセリスがヘクトルとシグルドに懐いてるしね・・・
75助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 01:56:58 ID:bzZGR7sE
エイリーク←→エフラム→セリス→ヘクトル
            ↑    ↓
      マルス→リン   シグルド

セリカ←→アルム

エリンシア→アイク

11人がKINSINNに関わると…恐ろしい…

ノーマルズ

リーフ
ロイ
エリウッド
ミカヤ
           
76助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 02:28:21 ID:Vw6T//mW
>>75
そういやノーマルズでもエリウッドはロイとエイリークに結構懐かれてたな
77助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 02:45:39 ID:yh2fGSWz
>>56-60
タイトルから最後はnice boatな展開を期待していたがいい意味で裏切られた
次回作がもしあったら期待してるぜGJ

リムステラさんが暴走したようですの作者だが、続きは今週中になんとか書きます
以前感想くださった方、間をあけてしまってすいませんでした

繋ぎといってはなんですがスレ上の感動話×2に影響されて書いた小ネタ投下します
78細く長く自分らしく:2010/12/01(水) 02:46:52 ID:yh2fGSWz
カタカタと、規則正しい音が兄弟家の居間から聞こえてくる
音のする方には、机に向かうエリウッドと一冊の本、そして電卓があった

「あー、やっぱり何回計算しても……駄目か」

わかりきってはいたが、その事実の飲み込むのにはやはり時間がかかった
毎回のことながら、我が家の経営状況を計算する度に胃が痛くなる

「……ふぅ………」

どこからともなく、ため息が漏れる
数秒かかって、それが自分のしたものだと気づく

「兄さん、どうかしたの?」
「ああ、ロイ……
 いや、大丈夫だ」
弟にさっきのため息を聞かれていたらしい
どうやら口では否定したものの、本当に疲れているようだ

「うん、わかった。
 でも一応いつもの胃薬渡しておくから、辛くなったら飲んでね」
「ああ、ありがとう」

兄馬鹿と呼ばれるかもしれないが、我が弟ながら本当によくできた子だと思う
今も僕の口先だけの強がりなど長い付き合いから分かっているだろうに、
それをあえて指摘せずにその後もフォローまでこなしてくれている
正直、ロイがいなかったら今ここでこうして家計簿をつけていられる余裕などなかっただろうとさえ思っている
79細く長く自分らしく2:2010/12/01(水) 02:50:03 ID:yh2fGSWz
―オラー!コノロリペドガァーッ!
 ムダムダムダムダァ!ピザニコノオレガトラエラレルワケナイダロウガァ!!―

庭のほうから武器のぶつかり合う音と聞き慣れた二組の声が風に乗って聞こえてくる
もう慣れきってしまっている自分に気付きつつ、家に被害を出さないように注意をしておく
……正直無駄だとは思うが、一応念のために

「まったくピザトル兄さん達は……毎日やってて飽きないのかな?」
「ははは……まぁ元気があっていいことじゃないか。
 僕には真似しようとしてもとてもできないから、むしろ羨ましい位だよ」
これは別にヘクトル達を庇った訳ではなく、本当にそう思っている
僕の体は、白くて細い外見の通り脆弱だ
幼い頃はまだヘクトル達と一緒に遊んでいられたが、
年を経るにつれて他の兄弟との肉体能力の差が自然と分かってきた
いくら僕が鍛えても、ヘクトルのような腕力は手に入らないし、
リンディスのような瞬発力も得られない
それこそ、どうしようもない位によく分かっていることだ

「ちょうど僕は、この剣のようなものさ」

そう言って、手元にあったレイピアを手に取る
不思議そうにこっちを見ているロイの前で、二、三回剣の型をとりながら言った

「一見鋭くて長い所に目がいくけど、その実とてつもなく脆いんだ。
 とてもじゃないけど、実践向きじゃない。
 ナイト、アーマーに特効?その代わり彼らはレイピアより長い槍を持ってるという寸法さ」
剣の型を続けながら、嘲笑うかのようにそう続けた
80細く長く自分らしく3:2010/12/01(水) 02:52:45 ID:yh2fGSWz
そういってわざとらしく槍に突かれたように倒れこんでみせる
「………………」
「………………」
その一部始終を、ロイは黙って見ていた
笑いもせず、呆れもせず、ただじっと僕の方を見ていた
そして、おもむろにこう言った

「そうだね、確かに兄さんの言うように、この剣はあまり実践向きじゃないかもしれない」

そこで一旦言葉を切り、再び僕の目を見てこう言った 

「でもね、僕はこの剣が好きだよ。
 この剣で、僕は剣術を覚えたんだから」

そんなこともあっただろうか……
もう随分昔のことだからか、咄嗟に思い出すことができない
要領を得ない僕の表情を見て、ロイが思い出すヒントをくれた
「覚えてる?僕が剣を習いたいって初めて言い出したとき、鉄の剣でも重くてうまく振れなくて……」

そこまで言われて、ようやく僕の鈍い頭が回りだした
あれは、そう……まだロイが、小学校に入る前の頃だ
(剣を教えて、とロイはせがんだけれど、鉄の剣もうまく持てないロイに皆まだ早いって言ってたっけ
そこで確か僕が、鉄の剣より軽いレイピアの使い方を教えたんだったな……)

「そうだったね。
 おかげでロイは、僕と同じ型の剣術になってしまった……。
 本当はアイク兄さんとかに教わった方が良かっただろうに、ごめんよ」
81細く長く自分らしく4:2010/12/01(水) 03:01:07 ID:yh2fGSWz
「ううん、僕はこの型の方が気に入ってるし、アイク兄さん達みたいに体も強くないからね。
 むしろ自分に合わない剣を無理に身につけるよりも、エリウッド兄さんに教わって正解だったと思ってる。
 それより話の続きだけど、兄さんは最初僕に剣を教える時、こう言ったんだよ」

―――レイピアを初めて手に取り、しばし期待と興奮に包まれる幼少の頃のロイ
しかし、本来鉄の剣より扱うのが難しい代物
上手く扱うことができず、やっぱり鉄の剣の方が良かったなどと言い出すロイに、エリウッドは苦笑しながらこう言った


 ――たしかに、この剣は普通の剣より使いにくいし、壊れやすいのかもしれない。
   でも軽くて使いやすいから、女性や子供も訓練しだいで上手く使うことができるんだ。
    丁度今のロイみたいにね。僕は、強い剣だけが‘剣'だとは思わないよ
     綺麗で飾るのが目的であっても、調理につかうのであってもいい。
      人だって武器だって、どんなものがあってもいい。そう思わないかい?――

ロイは一瞬言われたことの意味を考えている表情になったが、すぐに意味が分かったらしくその後は黙々と訓練をするようになった
エリウッドはそれをみこしていたのか、やはり笑い、そしてロイに自分のレイピアを与えたのだった―――

言われるまで忘れていたが、そういえばそんなことも言った気がする
それだけでもかなり恥ずかしいのだが、ロイがそれを一言一句覚えているという事が、更に妙な気恥ずかしさを増徴させた
でも何故か、悪い気はしないのは何故だろうか

「だから、そんなに卑屈にならないでよ。
 それに僕、結構気に入ってるんだよ?レイピアのこと。」
いつもと変わらない声で、ロイはそう言って心からの笑顔で僕を励ました
きっと先程と同じく、矮小な僕の内面など見切った上で、僕を傷つけない言葉を選んだに違いない

「………ロイ」
「それにこれがないとピざとる兄さんにまともに一撃が入らないから……(ボソッ」

……後半部分は聞かなかったことにしよう
82細く長く自分らしく5:2010/12/01(水) 03:02:49 ID:yh2fGSWz
「ありがとうロイ。
 ……やれやれ、こんなことじゃ兄失格だな」
弟に励まされる兄なんて、と心の中で付け足す
「そんなこと言ったら、涙目になる人がもっと他にいるから大丈夫だよ」

そう言ってロイは、やれやれといった様子で庭の方に視線を移す
耳で判断する限り、喧騒はその規模を現在進行形で増しているようだ


「はぁ……また壁に穴あけたりしないか不安だから、僕ちょっと様子見てくるね」
「ああ、待ってくれ。僕も行くよ」

現金なもので、心労がとれた途端に体のほうも調子がよくなったような気がしてきた
丁度ヘクトル達の争っている騒音もだんだん大きくなっていることだし、注意ついでに少し身体を動かしてみるとしよう
……もちろん、この剣―レイピア―で

ガラッ

「おーいヘクトル、エフラム!いい加減にしないk(ry
バキッ!バリィンッ!

「くっ、ピザのくせに俺の突きを避けるな!
 おかげで家が傷ついたではないか!!」
「お前の狙いが悪いからそうなったんだろうが!
 大体槍で斧に勝とうなんて甘いんだよこのロリコン!!」

ワーワーギャーギャービラクドノショウカン!アッバカヤメロ!ウホッ!アッー!!

二人の互いを罵倒する内容が耳に入ってくるが正直内容などどうでもよかった
今僕の視界には、無残に破壊された、この間直したばかりの窓だけしか映らない
僕……もうゴールしてもいいよね?

「せっかくいい話で終わりそうだったのに………超ッ!!サイッッッッッコォーーーーーーー!!!!!」

僕はアイク兄さんやヘクトルのように、太く濃く生きることはできない
僕は、このレイピアのように細く脆い僕でしかないんだから
でも……だからこそ、細く、長く、僕なりに生き抜いていこう
どこまでも、どこまでも……この騒がしくも頼りになる兄弟たちと一緒に!!

「「「レイピア必殺アッー!」」」
83助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 11:09:37 ID:rQWiKsU7
>>78-82
良い話だった。GJ!



リーフ 「突然だけど、僕はエルザお姉さんに踏まれたい」
エフラム「リーフお前、あのアニメを見ていながらウェンディの魅力が分からんとは情けないな」
84助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 13:27:23 ID:d8EPkq8l
>>75
ノーマルの方が少ねえw
最上段の中央左側の男を抜くだけで結構平和になる気がするのは気のせいですか
85助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 19:21:19 ID:s/bTMwDr
>>84
>最上段の中央左側の男を抜くだけで結構平和になる気がするのは気のせいですか

サラ「だから今、兄様が振り向いてくれるように頑張ってるんじゃない」
ミルラ「……どういうことですか?」
サラ「兄様を真人間にするために決まってるでしょ。実妹に手を出す前に止めてあげないと。
   まあ今私たちに手を出すとロリコンの謗りは免れないけど、あと数年待てばいいだけだし。
   でも兄様はロリか妹じゃないとダメな人だから、今の年齢のうちに捕まえておかないとダメってこと。
   私たちが成長した後なら堂々と付き合えるでしょ?」
ミルラ「は、はあ……やっぱりわからないです」
86助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 21:55:25 ID:b3pnxS8g
>>75
図ではアイクも渦中にいるはずだけど、ノーマルズよりガロードランなのは気のせいか。
87助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 21:59:26 ID:SnDSsmco
ガロードランって何?
88助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 22:05:30 ID:DLULJQBT
>>85

リン「最近、エフラム兄さんが幼女の露骨なアプローチを受けてるから、間違いを犯さないように
   しっかり注意しておかないと……」
エイリーク「兄上は誤解されやすいけれど、そんな間違いを犯す人ではないから、大丈夫でしょう」
セリカ「甘いわ、相手にあの暗黒幼女がいるのよ。どんな恐ろしい手を使ってくるか分からないわ。
    兄さんが大事ならしっかり見てないと駄目よ」
エイリーク「だ、大事……というか、私は、その……」
リン「言っておくけど、私は家族から犯罪者が出るのが嫌なだけなんだから……ご、誤解しないでよね」
セリカ「そうだ!二人もミラ教に入りましょう!そうすれば兄さんにまとわりつく幼女の誘惑を
    断ち切る力が手に入るわ!」
   「「それは遠慮します」」
89助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 23:03:03 ID:VUnO6BOI
ユリウス「んー、よく寝た。そろそろ学校にでも行くか」
いつも通り起きて顔を洗い、朝食を食べて通学路を歩く。
セリス「あっ、ユリウスおはよう!」
ユリウス「ギャアアアアアア!!」
セリス「どうしたの?ユリウス」
ユリウス「どうしたも何も・・・!」
セリスは顔つきこそ女性的ではあるものの男子である。
・・・しかし今の彼の胸は膨らんでおり履いているのはスカート。そして仕草も女子そのものである。
ユリウス「何の趣味だ一体!?お前は男だろうが!!」
セリス「何言ってるの?生まれたときから僕は女の子だけど」
ユリウス「じゃあ何だその僕は」
セリス「昔から自分のことは僕って言ってるじゃない」
ユリウス「それは分かったがその胸は何だ?いれものか?」
セリス「疑うなんて酷いな。それにその発言はセクハラだよ。でも気になるなら触ってみる?」
ユリウス「わいせつ罪で捕まるわ!!」
本当に女なのか嘘をついてるのか確かめたいところだがさすがにその方法は犯罪なのでその方法は避けたい。
ユリウス(何だ、一体何がどうなってるんだ!?)
セリス「遅刻しちゃうしもう行かない?」
ユリウス「ああ、そうだな」
セリス「待ってユリウス。これ中学校のカバンじゃない。僕たちはもう高3でしょ?」
ユリウス「おい何を・・・」
セリス「何って家に行って着替えないと」
そして家に着いて自室へ戻ったが驚くことにクランベル高校の制服があった。
ユリウス「一体何がどうなってんだ・・・」
セリス「まだー?」
ユリウス「い、今行く」
セリス「ユリウス変だけど大丈夫?」
ユリウス「あ、ああ大丈夫だ」
90助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 23:11:04 ID:VUnO6BOI
>>89
昼休み
セリス「ユリウスー、昼ご飯食べようよ!」
ユリウス「無理だ。今忙しい」
セリス「ダメ・・・?」(涙目+上目遣い)
ユリウス「うぐぐ・・・分かったよ・・・」
ユリウスは昔からこの顔に非常に弱くこの顔をされると何も言い返せないのだ。
セリス「ありがとうユリウス!」(ぎゅ)
ユリウス「抱きつくなって!(む、胸が・・・!)」

屋上
セリス「最近ラナとユリアが」
ユリウス(さっきからカオスだがもしかしたらあの2人も変わってるのか?)
セリス「恋人同士になったんだ」
ユリウス「待て!おかしすぎるだろ!!どこのヘザーさんだよ!?」
セリス「ヘザーさんなら結婚したじゃない。アイク兄さんと」
ユリウス「せめてラナとユリアが恋人同士になった過程を教えろよ!そしてガチ百合のヘザーさんとフラグクラッシャーのお前の兄さんが結婚はねーだろ!?
・・・今思ったんだがアイクさん以外のお前の兄さんや姉さんはどうしてる?非常に気になる」
セリス「えーと、ミカヤ姉さんは漆黒さんといい感じだしエリンシア姉さんは今も主婦だよ。それからシグルド兄さんはディアドラさんと結婚して今じゃ二児の父親だしヘクトル兄さんはファリナさんと結婚したよ。もうすぐ子供が生まれるんだって。
後マルス兄さんは大学生になった今もシーダさんと付き合ってるよ」
ユリウス「エリウッドさんとエフラムさんにエイリークさんとリンさんは?」
セリス「エリウッド兄さんとエイリーク姉さんなんだけど二人とも駆け落ちしちゃったんだ・・・」
ユリウス「待てコラ!シグルドさんとエフラムさんが猛反発しなかったか!?それにすごい組み合わせだなオイ!!」
本来は謝るべきところなのだがここの世界にきたばかりのユリウスには全く事情が分からないので突っ込みどころの方が多い。
セリス「?エフラム兄さん以外はエリウッド兄さんとエイリーク姉さんを遠くに逃がすのに協力したよ?」
ユリウス「KINSHINは許さんのティルフィングが飛んできただろうが!戻ってこい!!KINSHINキラー!あなたがいないと救われない人もいるんだぞ!!」
セリス「ジークムントなら飛んできたけど・・・
それに兄さんと姉さんは今でも本気で愛し合ってるから・・・それからリン姉さんは」
ユリウス(まさかあの人本気で百合に目覚めたんじゃ・・・!)
セリス「寝込んでる。3年間ずっと・・・」
ユリウス「・・・病気か?」
セリス「フロリーナさんと絶交しちゃったんだ」
ユリウス「何があったんだよ?あんなに仲が良かったのに・・・」
セリス「フロリーナさんがヘクトル兄さんのこと好きだったの知ってるでしょ?」
ユリウス「ああ」
セリス「ヘクトル兄さんにフロリーナさんがあと少しで告白ってところでリン姉さんが妨害してそれ以降も良い雰囲気になる度に妨害が激しくなったんだ。
その妨害しまくってる間にファリナさんとヘクトル兄さんの距離はフロリーナさんとヘクトル兄さんの距離より縮んでいってヘクトル兄さんがファリナさんに告白して付き合い始めてから今じゃゴールインなの」
ユリウス「なるほどな。だいぶ好感度が上がるってところや気持ちを伝えようとする度に毎回妨害が入れば確かに腹も立つな」
セリス「あんな鬼のような形相のフロリーナさんは初めて見たよ。2度と顔を見せないでって言ってさそれ以降もなんとか2人の関係を修復しようとみんな頑張ったけど無理で3年たった今も音信不通だからね・・・」
ユリウス(自業自得とはいえ少し気の毒だ・・・)

続きます











91助けて!名無しさん!:2010/12/01(水) 23:29:58 ID:d8EPkq8l
>>88
エフラムの妹との仲の良さは異常
あとセリカはごく自然に宗教の勧誘をするのは止めろ、怖いだろw
92助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 11:52:23 ID:j/HAKd8S
>>89-90
カオスとかそんなチャチなレベルじゃ断じてねえwwwwwwwリンwwww
続きが気になるような知りたくないような…GJ!
93助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 12:27:26 ID:p8tCNPUG
>>91
マミーがたくさんいる修業場所紹介するとか言えば、脳筋連中はあっさりミラ教に入ってくれるかもしれん
94助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 13:42:20 ID:2NCG+DO0
セリカ「ミラ教に入れば、最新のマミー出現場所の情報が手に入るわ。
    さらに、頑張って魔物退治すれば、流星、月光、太陽といった名槍が手に入るかも!?
    どう兄さん?」
エフラム「なるほど……悪い話ではないような」
リン「あの……よく考えた方がいいと思うけど」
95助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 17:07:50 ID:p8tCNPUG
三本集め終わるころには、集めたレア槍なんて必要ないくらい強くなってないかw
96助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 19:31:24 ID:jQXCT1SH
>>89-90
シグルドに子供がいるということはその子たちからすればセリスやロイもおじさんなんだなぁ
…なんだかシャニーを思い出した

歳の差ある兄弟がいると若くてもおじさんおばさんになったりするよね

ああいやこのネタのセリスはおばさんか?
…どんなオチがつくのか気になってしょうがない
97助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 19:38:47 ID:tc0xWuXC
>>95
落とす確率は全部1%以下だからな…相当な強運じゃないとそうなるのは仕方ない
ラーチェル様級の運がなければそうそう落とさんしな
98助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 21:06:24 ID:RP02IzYT
>>97
ラーチェル「それはつまり、エフラムがわたくしと魔物成敗デートすれば良いという事ですわね!」
ターナ  (くっ、ラーチェルがこんな形でエフラムに近づけるなんて悔しい!・・・でも・・・(ry)
99助けて!名無しさん!:2010/12/02(木) 23:47:34 ID:2NCG+DO0
エフラム「セリカから名槍を落とすかも知れないという魔物が出現する場所を聞いたはいいが……
      何百匹倒しても落とす気配が無い……いい加減疲れたぞ」
サラ「困ってるみたいね、兄様」
エフラム「なんだ、お前か……悪いが今は遊んでいる暇は無いんだ、また今度にしてくれ」
サラ「まあそう言わないで、話は把握してるから。助っ人を連れてきてあげたわ」
ラーチェル「本当にここでいいんですの? 人をこんな辺鄙なところに連れてきて……」
エフラム「ラーチェル? 君がどうしてここに?」
ラーチェル「それは…その、あなたが困っていると聞いて……」
サラ「そうなの、兄様は魔物のせいでとっても困ってるの、だからこの辺りの魔物を適当に倒してくれない?」
ラーチェル「そういうことならわたくしにお任せですわ! 邪悪な魔物はわたくしが残らず成敗して差し上げますわ!」


ラーチェル「ふう……どうやらこの辺りの魔物は一掃したようですわね。でも、そこらじゅうに槍が落ちているのはどうしてでしょう?」
サラ「よかったわね兄様。槍がたくさん手に入って」
エフラム「あ、ああ……そうだな。でもここまで数があるとありがたみがないというか……
      こんなにたくさんあっても使い道に困ってしまうな……アメリアにでもやるか。
      変だな……さっきまであんなに欲しかったのに……」
100助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 00:08:19 ID:JpqtvByj
リーフ「(ピコーン!)分かったぞ!」
ロイ 「そう。すごいね」
リーフ「……いや聞いてよロイ。もっと興味を持ってよお願いだから」
ロイ 「はいはい……で、何を思いついたの?」
リーフ「アイク兄さんとエフラム兄さんとロイ、我が家のモテ筆頭三人組の共通点さ!」
ロイ 「兄さんたちはともかく何で僕が」
リーフ「それだよ!」
ロイ 「はい?」
リーフ「その恋愛に対する無関心さ、一種のストイックさ! そういうところに女の子たちはメロメロなのさ!」
ロイ 「うーん、まあ確かに、そういう男らしいところにキュンときてる感はあるね、皆」
リーフ「だろう? つまりだ、これを利用すれば僕もおねいさんにモテるようになる!」
ロイ 「具体的には?」
リーフ「向こう三ヶ月間、一切おねいさんたちに接触しない!」
ロイ 「……」
リーフ「フッ……言いたいことは分かるさ、ロイ。おねいさん大好きの僕にそんなことできるはずがないって言いたいんだろう?」
ロイ 「うんまあそれだけじゃないけど、大体そういう感じかな」
リーフ「だが大丈夫、おねいさんたちへの欲望さえあればおねいさん断ちぐらい軽いもんさ!」
ロイ 「なんだかすごく矛盾している気がするよ兄さん」
リーフ「細かいことを気にしてはいけない! じゃあ早速僕は行動を開始するよロイ、さあ、明るい未来に向かって出撃だ!」
ロイ 「ハイハイ……」

 どうせ途中で欲望に負けるだろうと思っていたが、そんなロイの予想に反してリーフは宣言通りに行動した。
 通学路で偶然を装ってアルテナに近づくのを止め、学校でセルフィナ先生を追いかけ回すのを止め、
 放課後セシリア先生のところへ押し掛けるのを止め、ベルン署のブルーニャさんにわざと捕まろうとするのも止めた。
 そうして余り始めた時間を利用して勉学やスポーツ、地域への奉仕活動に打ち込んでイメージアップも図った、その結果!

リーフ「……僕の周囲からおねいさんの影が消えたorz」
ロイ 「まー、そりゃそうだろうね」
リーフ「クッ、何故だ!? こうやって誰にも気のない振りをして己の活動に黙々と打ち込んでいれば、
    そこにトキめいたおねいさんたちが勝手に近づいてきてウハウハだったはずなのに……!」
ロイ (そういう下心がいけないんじゃないのかな……)
リーフ「だが僕はくじけないよロイ! きっとまだストイックさが足りないんだ! もっとひたすら自己鍛錬に打ち込めば、
    きっとおねいさんハーレムが勝手に形成されるはず……! こうしちゃいられない、出撃だ!」
ロイ 「はいはい、頑張ってね」

 〜一方その頃、ユグドラル学園〜

ナンナ「セルフィナ先生、学級日誌です」
セルフィナ「お疲れ様。……ナンナさん、あなた最近、前よりも元気になったわね」
ナンナ「え……そ、そうでしょうか……?」
セルフィナ「ええ。充実してるように見えるわ」
ナンナ「充実……そうかもしれないですね」
セルフィナ「何か、いいことでもあった?」
ナンナ「えっと、その……実は最近、リーフ様とご一緒できることが多くて……」
セルフィナ「リーフ君? ……そう言えば最近、年上の女生徒やら教師やらを追いかけ回す姿を見ないものね」
ナンナ「それで、最近は一緒に図書館で勉強したりとか……」
セルフィナ「フフ、そういうこと。良かったわね?」
ナンナ「はい! ……でも、どうして急に年上の女性を追いかけるのをお止めになったんでしょうか?」
セルフィナ「さて。案外、ようやくナンナさんの魅力に気付いたのかもしれないわね」
ナンナ「えっ!? そ、そんな、からかわないで下さい、セルフィナ先生」
セルフィナ「あら、そう? 私には他に理由が思いつかないのだけど」
ナンナ「そんな、わたしなんか……で、でも、そうだったら嬉しいです……」
セルフィナ「でも、何せ相手はあのリーフ君だからね。お付き合いは学生としての節度を守るように、ね」
ナンナ「いえそんなわたしたちまだそんな段階じゃ……し、失礼しますっ!」
セルフィナ「あ、ナンナさん……真っ赤になっちゃって、可愛いものね。昔を思い出すわ……
       さて、リーフ君がそんなことになっているのだったら、皆にも連絡しておかなくちゃ。
       ……あ、ブルーニャ? リーフ君がね……そう、だからもうマーク外しても大丈夫よ。
       ……セシリア、久しぶり。もうリーフ君のことは気にしなくても大丈夫みたい。
       ……アルテナさん、リーフ君を警戒しなくても良くなったようだから、安心してアリオーン君との時間を楽しんで……」
101世界おねいさん短編集その肆 TWINS:2010/12/03(金) 02:49:52 ID:YyNxCYT4
いつもの事だけどスカートは落ち着かないなあ…
何回やってもこの瞬間だけは慣れないよ。
今の僕はユベロだからそれが当たり前なんだけど。
ユミナ 「なによユベロ。妙な顔して」
ユベロ 「ううん、なんでもないよユミナ」
目の前では双子のユミナが僕の服を着込んでる。
あとはお互いに髪型を弄れば完成。
ウィッグ使った時は失敗したんで僕もほんのちょっとだけ髪を伸ばしてみたんだ。
僕達がこの遊びを始めたのは今よりももっともっと小さい頃。
僕達双子は二人で一人、一人で二人…だからそれはとっても自然な事だったと思うよ。
大人達も入れ替わった僕らに誰も気付かなかったしね。
ユミナ 「さぁて今日は何をしようかしら?」
ユベロ 「僕…ユベロの予定はウェンデル先生のところで魔法の勉強になってるね」
ユミナ 「ちぇっ……つまんない時間帯に当たったものね〜杖の方が興味あるのに」
そんな事を言ってムクれているユミナもユベロになれば大丈夫。
ユベロは穏やかで真面目な子だから。とっても勉強熱心だから。
それはユミナもなんだけどね。ユミナはちょっと一言多いところがあるから。
ユベロ 「ユミナは何か予定入ってる? 特に無いなら杖の練習でもしてるけど」
ユミナ 「ちょっと待ってね…あ、オグマとデート。それじゃ一緒に楽しもうね」
ユベロ 「うんわかったよ」
僕達は双子。だからなんでも共有してる。ユミナが楽しければ僕も楽しい。
僕が楽しいならユミナも楽しい。離れてても心の中でわかるんだ。
あ、今ユミナが機嫌いい。何か楽しい事あったのかなってね。
今もすごく喜んでるのがわかるよ。ユミナはオグマにキツい事言うけどあれで大好きだから。
ユミナ 「それじゃやろうか」
ユベロ 「うん」
お互いに向き合うと互いの髪型を整える。
これで僕はユミナに、ユミナは僕に。
僕の中のユミナが起きるのを感じるよ。それじゃあ元に戻るまで少し…眠るね…
ユミナ → ユベロ 「それじゃ先生のところに行ってくるよ」
ユベロ → ユミナ 「うん、しっかりね。いーい?グルニアの跡取りとしてしっかり勉強するのよ?」
ユベロ 「うん、頑張るよユミナ」
いつもながらいい返事ね。ちょっと弱気なユベロだけど勉強好きなのはいい傾向だわ。
これでもうちょっと気を強く持ってくれればいいんだけど。
ユベロを送り出すと私は鏡の前に立っておかしなところがないかチェックする。
まだ子供とはいえグルニアの淑女として恥ずかしくないようにしないとね。
べ、別にオグマのためじゃないんだからねっ!!///////
…なんてやってたら時間が迫ってきてるわね。そろそろ出かけないと。
約束に遅れるのは淑女としてマナー違反。でもお相手より先については殿方に恥をかかせるもの。
紳士がレディを待たせるなんてあってはいけないものね。
時計を再確認、うん。きっちり3分前。これくらいならオグマも来てて当然。遅れてたらとっちめてあげるわ。
私はリワープの杖で呪文を唱える。
魔法の光が私を包み、たちまち駅前へと運んでくれる。

噴水の所で佇むオグマを見ると私は駆け寄りたい衝動をぐっと抑える…レディはむやみに走り回ったりしないのよ。
今ユベロになってるユミナも同じ事をするわ。私にはわかるもの。同じ気持ち同じ感覚。
産まれる前から同じ物を共有してきた私達だから。
あ、こちらに気付いて振り返った。
どこか照れくさいような笑顔の彼に品よく歩み寄って私は言うの。

ユミナ 「さ、今日はどこへエスコートしてくれるのかしらナイト様?」
102世界おねいさん短編集その伍 前途遼遠:2010/12/03(金) 02:51:44 ID:YyNxCYT4
ヒーニアス「わはははははははは!!!渾身だ…渾身の出来だ!!!
      エイリーク&ヒーニアスのラブラブブロンズ像…題して愛し合う二人星に願いを!
      これを送ればエイリークのハートも私の者だな、ふふふふふふ」
…うちの若様がまたなんかバカな事してるわね…いつもいつもまぁよく飽きない事…
ヒーニアス様がエイリークをお姫様だっこしてる等身大のブロンズなんてどこに置けばいいのよこっぱずかしい。
頬を引きつらせてドン引きするエイリークが目に浮かぶわ…はぁ…
ルネスの後輩であるエイリーク。私達生徒会長の後を継ぐ彼女をあまり困らせるのも忍びないから何度もヒーニアス様を諌めてるんだけど…
この人、思い込みが強くて人の話を聞かないのよねぇ…はぁ…
そしてもう一人…柱の影からヒーニアス様を見守っている人影が一つ。
ヴァネッサ「…ヒーニアス様…ステキです…はぅ…///////」
シレーネ 「………はぁ………」
まったくうちの妹ときたら…ヒーニアス様のどこがいいのよ…わからない趣味だわ…
このままじゃ妹の将来が心配すぎるわね…どうにかしないと…
もうちょっとまともな人と付き合ってほしいってのが姉としての偽らざる本音。
なんとかヒーニアス様を諦めて普通の人とお付き合いしてくれないかしらね…
そう思い立った私はヴァネッサを部屋に誘って話をしてみる事にした。
シレーネ 「ねぇ…ヴァネッサ…」
ヴァネッサ「急にどうしたの姉さん?」
シレーネ 「その…ね…人の趣味はそれぞれだと思うけど…やっぱりあんまり逸脱するのもどうかと思うのよ」
ヴァネッサ「なんの話?」
シレーネ 「単刀直入に言うわ。ヒーニアス様は諦めなさい」
ヴァネッサ「ええっ!?どうして!?」
私は頭を抱えた…
シレーネ 「どうしてもこうしても…言っては悪いけどあの方は変態よ?
      姉としては妹があまり変な人に思いを寄せていると心配にもなるわ」
ヴァネッサ「酷いわ姉さん!ヒーニアス様くらいステキな方はいないのにっ!」
シレーネ 「どこが?」
ヴァネッサ「え?」
シレーネ 「いったいどういう辺りが貴女の気にいったの?姉さんにも教えて。
      納得できたら反対なんかしないから」
ヴァネッサ「それは…」
やっぱり口ごもった…人に説明できるような魅力なんてあの方には無いんだから。
こうして改めて考えればあなたの目も覚めるでしょう。
だけど…妹の言葉は私の想像を超えていたわ。
ヴァネッサ「ダメなところよ!」
シレーネ 「はい?」
ヴァネッサ「ダメで情けなくて自信過剰で思い上がっててタスケテエイリークなところよ!」
シレーネ 「それは…欠点じゃないの?」
ヴァネッサ「…そうっあの方には私がいないとダメなのよ!ついててあげなきゃいつかきっとバカな事を仕出かして身を滅ぼすわ!
      どうせエイリークさんにも振られるに決まってるんだから…私だけでも傍についててあげないと…」
シレーネ 「そんなのほっとけばいいのに」
ヴァネッサ「姉さんはヒーニアス様がどうでもいいというの!?」
シレーネ 「うん、それより貴女の方が心配よ。ダメ人間にひっかかって身を滅ぼす事になるわよ」
ヴァネッサ「そうならないように頑張るもの!ダメなヒーニアス様を私が支えてあげたいの!」
シレーネ 「……支えても無駄だと思うわ。悪い事は言わないからよく考えて…」
ヴァネッサ「もういいわ!姉さんのバカ!」
……妹は踵を返すと私の部屋を飛び出して行ったわ……
…困ったものね…恋は盲目と言うけれど…いえ、むしろあの娘はダメ男じゃないとダメなタイプみたいね。
昔から立派な男やしっかりした人には興味を示さなかったもの…ダメな人に「この人には私がいないと」って…
でもね。あなたがヒーニアス様を心配するように、私はあなたが心配なのよ。
なぜかって?
たった一人の妹だもの。
強敵だけど気を長く持って説得していくしかないようね。

私は決意を新たにすると拳を握って自分自身を奮い立たせた。



今回でルキノ編とミカヤ編投下のつもりだったけどもうちょっと掛かりそう
なので2編を投下
103助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 11:57:45 ID:tF7syIpO
>>90
ユリウス「そういやエフラムさんはどうしたんだ?」
セリス「ロリコンの異常性欲者で我が家の恥だよ」
ユリウス(それは変わらないんだ・・・
というよりコイツエフラムさんには相変わらず冷淡なんだな。っていつも以上にひどい気がする・・・)
セリス「話せて楽しかったよ!放課後一緒にバイト行こうね!!」
ユリウス「ああ(本当にコイツが女の子だったら・・・って何を考えてるんだ僕は!ってバイト・・・?)」

放課後
セリス「行こうよ」(ぎゅ)
ユリウス「腕組むなって(本当にいろんな意味で辛い・・・)」
リーフ「そこの少年たち、お兄さんといいこと や ら な い か」
ユリウス(おねぃさん狙いじゃなかったっけコイツ!?なんでビラク化してんの!?)
ユアン・ユベロ「や り ま せ ん」
リーフ「よし、まずはトイレに行こうか」
ユリウス(聞いてねえ!!)
ユアン・ユベロ「話を・・・アッー!!!(×2)」
リーフ「おっとまだ続くぜ・・・まだこっちは収まりがつかないんでね・・・」
ユアン・ユベロ「嫌・・・!はぅ・・・」
リーフ「いいだろ?まだまだ行けるな?」
ユアン・ユベロ「優しく・・・してください」(以下自主規制)
ユリウス「HIDEEEEEEEEEEEEE!!つーか2人共変な方向に行っちゃだめだああああ!!」
セリス「リーフのこと?いつものことじゃん」
ユリウス「こいつおねぃさん狙いだろうが!!なんでガチホモになってんだよ!?」
セリス「リーフはもともと可愛い男の子が好きなんだ。こういう場所にはよく来るよ」
ユリウス(あかんわもう・・・)
ミルラ(少し成長)「待ってくださいエフラム!!」
エフラム「さらばだミルラ・・・
恨むなら俺ではなくその大きくなった胸囲を恨むんだ!!」
ミルラ「うぅ・・・うわああああああん!!!」
セリス「・・・見なかったことにして」
ユリウス「確かに冷淡にもなるわなそりゃ・・・」
セリス「そんなことよりももう着くよ」
ユリウス「バイト先ってフレリアコーポレーションだったのか」

フレリアコーポレーション社内
ヴァネッサ「バイトのセリスさんにユリウス君ね。今日も頼むわよ」
シレーネ「ウチの社長もあなたたちのことを気に入ってるわよ」
セリス「ヒーニアス社長が?」
ヴァネッサ「ええ」
ユリウス「そんなに凄いのか(HENTAIじゃねーかあの人)」
セリス「凄いなんてものじゃないよ!仕事にはまじめだし優しくて人望もある本当にいい人だよ!!」
シレーネ「ええ、ウチの社長ほど器が大きい人はそういませんよ」
ヴァネッサ「各国への募金にも協力的だもの」
ターナ「あらいらっしゃい、セリスさんにユリウス君。お兄様が呼んでるわよ」
ユリウス「僕達を?」
ターナ「ええ」
セリス「何の用かな?」
104助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 12:51:13 ID:AUjhYak3
>>100
リーフがお姉さんの人気を得ようした結果、ナンナが幸せになるのか、いいオチだ
お姉さんの横の繋がりが凄いが、リーフ被害者の会みたいなネットワークでもあんのかw
105助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 13:13:44 ID:8fCVB66x
>>104
全員一丸となって活動しているアイクの嫁候補同盟とか
サラ主宰のロリによるエフラムを落とす会もあるのかい?
ロイの周りは牽制しあってそうで仲良いのかはわからんなw
106助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 17:35:36 ID:BzPoUXbK
そんななか兄弟でもライバルがまったくいなくて平和な奴は…

…あれ、もしかして誰もいないのではないだろうか?
マルスもカチュアが実は…だったりするしなぁ…
じょふれしょーぐんマジ頑張れとしか俺は言えんw
107助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 17:38:46 ID:1M5hPmmp
それならセリカがいるじゃん
原作でもこのスレでもアルム以外のフラグまったくなし
可愛らしい四人娘を目指して書き始めたら最終的にこうなった。後悔はしてるが満足はしてる

ナンナ  「・・・こちらスネーク、今からリーフ様の寝室に侵入します」
ミランダ 「つまり夜這いの事ね。ナンナが言いだしっぺが珍しいわね」
サラ   「・・・クスクス・・・じゃあミランダは何してるの?」
ミランダ 「た、ただナンナが暴れすぎない様に監視するだけよ!
      べ、別にそれ以上の事は無いんだからね!///(ナ、ナンナには負けないわ・・・」
ティニー 「今は丁度真夜中・・・夜に私たちがワープで突然訪ねてきたら、リーフ様驚くでしょうね」
サラ   (・・・まるでサ○ンナイトの夜会話ね・・・)
ナンナ  (いつもはお仕置きばかりしてますけど、やっぱり少しでも長くリーフ様と一緒に居たい・・・
      たまにはいいですよね、こんなナンナも)

シュウウゥゥゥーーーン...カッ!

ナンナ  「・・・リーフ様、起きてますか?」
リーフ  「うわ!ナ、ナンナ達こんな時間に何してるの!?」
ミランダ 「それはこっちのセリフだわ。こんな真夜中にゲームだなんて・・・」
ティニー 「エロゲでしょうか?」
サラ   「・・・!・・・ふふっ、違うわねティニー。これは・・・」
ナンナ  「リーフ様、エッチなゲームばかりプレイしていますと、
      可愛い女の子達・・・に・・・逃げら・・・れ・・・・・・」
ゲーム中の怪物「アアアアーーーッ!!!(ガシッ」
リーフ  「わっ、しまった!ナンナ達に気を取られてゾンビが近くに居る事を忘れt」
ナンナ  「きゃあああああああ!!!!ゾンビゾンビゾンビ怖いですーー!!」
リーフ  「ちょちょちょナンナ、首が・・・絞め・・・」
ナンナ  「ゾンビは嫌アアアッ!!」
リーフ  「かゆ・・・うま・・・でなし・・・・・」
ミランダ 「とりあえず落ち着けハマーD」

ナンナ  「ほ、本当にごめんなさいリーフ様。ゲームオーバーにしてしまって・・・」
ミランダ (首を絞めた事はスルーなのね)「それで何で真夜中にホラーゲームしてるのよ?」
リーフ  「実は今までずっと探したホラーゲームを昼に見つけてね。
      家族が寝静まった後にじっくりプレイするつもりだったんだよ。
      あっ、ちなみに僕の部屋は防音性だけど、大きな声は出さないでね・・・特にナンナはね」
ナンナ  「は、はい・・・」
ミランダ 「(ヒソヒソ)そういえばナンナってホラー物はてんで駄目だったわよね?帰るの?」
ティニー 「(ヒソヒソ)多分・・・そうなると思いますけど」
サラ   「(ヒソヒソ)二人とも馬鹿ね。言いだしっぺである以上、このまま帰るなんてとても言えないわ。
      でもホラー物も嫌・・・・・(ゾクゾクッ)・・・面白いシチュエーションだと思わない?」
二人   「い、言われてみればそうね」
リーフ  「さて、続きをやるか」
???  「アアアーーッ!!!?」
ナンナ  「クローゼットからゾンビイイイィィィ!!!!?」

???? 「キシャアアアッ!!!」
ナンナ  「は、爬虫類は嫌アアアア!!?」

?????「ぽわーお!ぐちょぐちょぐちょ!」
ナンナ  「キャアアアーーー!!!」

???  「キシャー!」
ナンナ  「オ、オ、大蛇ィィィーーー!!!」

リーフ  「いい加減ナンナうるさいよ(#゚Д゚)!!」
ナンナ  「ご、ごめんなさい・・・(涙目」
サラ   (クスクスッ・・・涙目のナンナ可愛い・・・)
ミランダ 「確かにちょっとエグイわね・・・爬虫類のあの攻撃とか」
ティニー (私はゾンビ物なんかよりBLの方が好みですね)
リーフ  「そんなに怖いんだったら帰ればいいじゃないか!」
ナンナ  「だ、だって・・・」
リーフ  「だってもこうも無いよ!」
ナンナ  「私、リーフ様ともっと一緒に居たいからなのです・・・///」
リーフ  「!?・・・そ、そう言われても・・・」
ナンナ  「わ、私ならへ、平気です・・・・側に、居させて下さい」
リーフ  「・・・ナンナ・・・」

ミランダ 「悪いけどナンナは爆発しなさい!」
     (くっ、いつの間にかフラグが立ってるわ・・・私どうしたらいいの・・・?)
ティニー 「逆ですよ志村・・・少し、ナンナが羨ましいですね」
サラ   「・・・・・(ムスッ」

ナンナ  「リーフ様」
リーフ  「な、何だいナンナ?」
ナンナ  「私、ずっとリーフ様の事g」

・・・アラッ、ナニシテルノアイク? バクハツシロトイウデンパヲジュシンシタ ソレドウイウイミd ・・・ヌゥン! フルパワーフンカ!! チュドオオオオオオーンッッ!!!

リーフ  「ゴホッ、ゴホッ!・・・い、一体何が起きたの?突然家が倒壊して・・・・・!?・・・ああっ!
      ソフトは無事だけど、プレステはもう駄目だ・・・このひとでなしーorz」
ミランダ (ケホッ、ゴホッ・・・願ったら、本当に爆発したわ)
ナンナ  「うぅ・・・世の中そう簡単には上手くいかないものですね・・・」
サラ   「もう勘弁した?」
ナンナ  「いえ、まだまだです!
      逆に考えれば、これでリーフ様はホラー物はしばらくプレイしないのですから、次こそは・・・!」


‐後日‐
ナンナ  「えっとリーフ様・・・・・それは壊れたはずでは・・・?」
リーフ  「たまたま安いプレイステーション見つけたから買ってきたよ。ついでに続々編もね」
      ・・・・・あっ、こいつ殺されちゃった。可哀相に・・・」
ナンナ  「ホラー物は怖いので、もう勘弁して下さい・・・orz」


〜終われ〜
110助けて!名無しさん!:2010/12/03(金) 23:57:39 ID:rQ77ipju
>>106
平和というか、浮いた話ゼロなのはエリンシアだな
平和すぎて逆に心配になるレベル。でも一応フラグ折りまくりの弟とのKINSHINが(ry
111助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 00:02:31 ID:+0YniFeP
エリンシアは家にいるから出会いが少ないのだろう
ライバルが少ないにもかかわらず進展しないしょーぐんはヘタレ

基本モテる人が多い中アルムとのフラグ1本しか立たないセリカはモテないのだろうか…
112助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 00:22:49 ID:LWWPaVo/
ロイ   「あれ、でもエリンシア姉さんって、一応ジョフレさんと付き合ってるんでしょ?」
エリンシア「ええ、そうね」
リーフ  「でもあんまり会ってないよね?」
エリンシア「ジョフレも社会人になりたてで仕事が忙しいから。仕方がないわね」
リン   「寂しくないの?」
エリンシア「フフ。大丈夫よ、リンちゃん。ジョフレはマメな人だから、よくお手紙をもらうの」
リーフ  「手紙!? この時代に!?」
マルス  「メールじゃないんですね」
エリンシア「ええそうよ。ちょっと古臭いかしらね」
ロイ   「でも、どうしてわざわざ手紙で?」
エリンシア「クリミア大学を卒業したときにね、二人で決めたのよ。
      ジョフレは仕事、わたしは家事と皆のお世話でお互い忙しくなるけれど、それはどちらも誰かのためになる大切なこと。
      だからお互い成長して、しっかりとした精神的な余裕を持てるようになるまでは、あまり頻繁に連絡を取らないようにしようって」
リン   「え、話の繋がりがよく分からないんだけど……」
リーフ  「だよね。普通そういう大変な時期だったら、むしろ毎日でも話してお互い支え合おうって流れになるんじゃ……」
エリンシア「そうね。けれど、わたしたちはそうしてしまったらお互いに依存してしまいそうで怖かったのよ。
      相手に寄り掛かりすぎないように、かと言って離れすぎないように。そういう距離の取り方をしたかったのね」
ロイ   「それで手紙ってわけか……」
エリンシア「そう。一般的なあり方とは少し違っているかもしれないけれどね。
      わたしたちはそれぞれ自立した一人の人間でありたいと思っていたから、このやり方が一番合っているのではないかと思っているのよ」
リーフ  「……つまりネタとして描かれなかっただけで、この32章もの間、二人の愛情は陰でひっそりと慎ましく育まれていたわけか……」
ロイ   「あ、もしかして」
エリンシア「どうしたの、ロイちゃん」
ロイ   「いや。たまに家に来るネサラさんとエリンシア姉さんが仲良さげに話してたのって、ひょっとして……」
エリンシア「フフ……ええ、そうよ。ネサラさんにはね、お互いの手紙を届けてもらえるように頼んでいるの」
ロイ   (また駄賃はコイン一枚なんだろうな……)
リーフ  (相変わらず安っぽい王様だ……)
エリンシア「そんなわけだから、私のことは心配しなくても大丈夫よ。時間があるときはデートもしているから」
ロイ   「うーん、さすがの安定感だ……」
リン   「わたしも見習いたいものだわ……」
113助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 00:25:17 ID:LWWPaVo/
流れから何となく考えてみた。

・原作でも苦労人かつ公人として振る舞うことが多かったエリンシア&ジョフレ
・この二人の組み合わせだと、どう考えても地味で慎ましい感じになるだろう
・たまにはモテとか争奪戦とか近親とか同性愛とかとは無縁な常識的ほのぼのカップルがいてもいいじゃない!

という感じのアレです、はい。
114助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 00:51:44 ID:+0YniFeP
ノーマル、かつ特にモテや争奪も入らない1対1のカップルネタか…
確かにこのスレではあまり見ないな
脇役入れてもイリオル、最近あったネタでドーガノルンがあったくらいかねぇ
115助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 01:24:46 ID:LWWPaVo/
>>114
原作で相手が複数いるキャラの場合は固定し難いからね。
FEはゲームという媒体のために大抵の主人公に多くの選択肢が与えられているので、
自然と一対多数の恋愛劇にならざるを得ない面がある。そうしないと名物カプ論争が(ry
シグルドみたいに相手が固定されてれば別だけど。

まあそういう理由もあって、一人ぐらい大した障害もなく普通に恋愛してる人がいてもいいんじゃねーのと思ったり思わなかったり。
116助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 01:40:01 ID:+0YniFeP
固定されてるシグルドはシグルドで恋敵おるしね
順風満帆とはいかんわな
マルスも固定だがカチュアや、シーダサイドにはオグマとか絡んでてややこしいっちゃややこしい
アルムセリカはKINSINNだしなw

こうしてみると原作で完全に相手が決まってる連中ですらこれだから決まってない連中がカオスになるのも必然かも知れんね

117助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 10:02:40 ID:jv5Xvb97
>>99
あれか、レアだからこそ(※コレクターズアイテムとして価値があるからこそ)欲しいという奴か
…でもそんな事言ったら折角来たラーチェルが涙目じゃねーかエフラムww
GJ!

>>100
リーフめ、(ある意味で)無茶しやがって…
まぁドMでい続ける限りはクライネとはフラグが立ち続けるかもしれんがな!
後ナンナが少し幸せになれた様で何よりですたい
GJ!

>>101-102
ヴァネッサが凄く…ダメンズウォーカーです…
GJ!

>>103
エフラムが本物の犯罪者になっててワロスww代わりにヒーニアスが社長DAAAAA!
GJ!

>>112
このスレで初めてまともなジョフレ×エリンシアネタを見た気がする…
GJ!

>>114
バアトルとカアラ…と書こうと思ったが既に夫婦だったでござる
118嗚呼斧兄弟:2010/12/04(土) 21:44:58 ID:jL49Btbq
〜 学校 〜

ヨハン「おお、ラク「流・星・剣!」ウボァー」
マリータ「まだ何も言うてへんのに相変わらず容赦あらへんなぁ」
ラクチェ「どうせロクでもない事だからいいのよっ!」
ヨハルヴァ「その通りだぜ!そんな変態兄貴なんかほっといて俺と「流・星・剣!」ウボァー」
ラクチェ「ウゼぇ……」
マリータ「モテる女はツラいわぁ〜〜♪」
ラクチェ「からかわないでよ……」
ヨハン「ぐふっ…こ、これ…を…ガクッ」
マリータ「なんやラブレターかいな?」
ラクチェ「どーせまた歯の浮くような寝言書き綴ったポエム集でしょ。捨てちゃえ捨てちゃえ」
マリータ「これ招待状って書いてあるで?」
ラクチェ「知らん知らん、ポイッ」
マリータ「あーあもったいあらへんなぁ。ウチもラクチェみたいにモテてみたいわ〜」
ラクチェ「なら片方と言わず両方あげるわよ。ノシつけてくれてやるわよ。っつーか是非引き取ってよ!」
マリータ「うおっ!?それは勘弁や!!!」

〜 流星軒 〜

アイク「うむ、この分厚いチャーシューがなんともいえん。美味い。鳥の骨も大根も歯ごたえがあっていいな」
ラクチェ「ホ、ホントですかっ♪」
アイラ「馬鹿者!完全に切り忘れているではないか!
    っつーか何を入れているのだ!」ゴチーン
ラクチェ「いたーいっ!?」
アイラ「まったく…いつになったら他のお客の分も任せられるようになるんだ…スカサハを見習え」
ラクチェ「ううう……」
アイク「俺はラクチェのラーメンも美味いと思うが?」
アイラ「アイク殿…世辞…ではないようだがあまり甘やかしてくれるな」
スカサハ「出前分出来たよー五目ラーメ二人前とギョーザ。ラクチェ行ってきてくれるかー?」
ラクチェ「えー外雪降ってるよースカ行ってきてよー」
アイラ「スカサハは他のお客のラーメンを作るのに忙しい。さっさと行け」
ラクチェ「ならその分私が作り…」
アイラ「さ っ さ と 行 け」
ラクチェ「……はい……」

〜 路上 〜

ラクチェ「さむっ!? あーやだやだ早く行って帰ろー、風切って走るチャリンコの速さがますます肌身にしみるわ。
     っつーか部活の後だし腹減ってきた…ううぅ寒いよひもじいよ…早く終わらせて帰ろ…
     えーと住所は……こーいって…角を曲がって…橋をこえて…3件目って…アレ? 表札にドズル…
     …ここって…もしかしなくても…」

ピンポーン

ヨハン「おおラクチェ待ちかねたぞ♪ 本日は私の誕生パーティーによくぞ来てくれた愛しい人。
    さっそく会場までこのヨハンがエスコートしましょうぞ」
ラクチェ「…………」
ヨハン「さ、お手を…」
ラクチェ「流星剣!」
ヨハン「ホゲァー」
ラクチェ「随分手の込んだ招待してくれるじゃないのっ!」
ヨハン「HAHAHAHAHA!!!照れる気持ちはわかるがこうでもしないと奥手な君を誘えないと思ったのだ。
    恥らう君の純情は美しく、時に私につれない…愛の騎士の心をかき乱す罪な人よ…おお…それはまさに」
ラクチェ「450G!」
ヨハン「ん?」
ラクチェ「代金よ!はよ払え!さっさと帰りたいんだから!」
ヨハン「おおそうであった。だが財布を広間に置いてきてしまってな。悪いがパーティー会場まで持ってきてくれるか。
    そこでお支払いしよう」
ラクチェ「ちょ…コ…コラーひっぱるなぁーーーーっ!?」
119嗚呼斧兄弟:2010/12/04(土) 21:45:47 ID:jL49Btbq
〜 パーティー会場前 〜

シュミット「当家のヨハン様の誕生祝賀会にようこそおいでくださいました。
      ヨハン様のお言いつけ通りパーティドレスを用意してございます。さ、まずはお召し替えを…」
ラクチェ「いらんわ!私は招待客じゃねーっつの!!!」
ヨハン「はっはっは、君に似合うと思って私が見立てたのだ。雪振る夜に可憐な調べとともに私とステップを踏もうではないか…
    レディ、是非一曲ダンスのお相手を…」
ラクチェ「やだ」
ヨハン「おお、そのつれなさがますます私の心を引き付ける!今宵も私は君を想って眠れぬ夜を過ごすというのに…
    嗚呼、美しさは罪な事…」
ラクチェ「うぜぇ…頭痛くなってき、………」グゥゥゥゥゥ……
ヨハン「おお、お腹が空いているとはなんと可哀想なラクチェ…だがご安心あれ!
    わがドズルの料理人が腕を振るったディナーが用意してあるとも、さ、遠慮なく会場へ…」
ラクチェ「う、うるさい!…だけどちょっとくらい食べてってやるわよ!」

〜 パーティー会場 〜

ラクチェ「…なんのかんのでドレスに着替えさせられてしまった…食べ物に釣られた私っていったい…orz
つかドレスにおかもち持ってるのって違和感バリバリだよね…」
セリス「あっラクチェも招待されたんだ?」
ユリウス「それはいいがなんでおかもちなんか持ってるんだ?」
ラクチェ「あ、ああいやまあ…これはなんつーか…こ、細かい事気にしないでよっ!」
    (二人とも正装ねやっぱ…セリス様は男装美少女にしか見えないけど…
     この二人並んでるとやっぱカップルにしか見えないわ…ティニー辺りこういうの好きだろうなぁ…)
ヨハン「おおラクチェ…やはり私の見立ては間違っていなかった!君には黒のドレスが似合う!
    黒…それは艶やかな君の黒髪…」
ラクチェ「やかましい!ほれ出前の品!」
ヨハン「おお確かに、ではこれがお代だ。ではゆるりと私のパーティーを楽しんでいってくれたまえ」
ラクチェ「フン!ご飯食べたらソッコーで帰るかんね!」
ヨハルヴァ「そうだぜ!こんな変態兄貴の誕生会なんかさっさと抜けて俺と…」
ラクチェ「アンタもウゼェっつーの!」
リーフ「お飲み物はいかがですか?」
ラクチェ「あ、どうも…って…なんでウェイターなんかやってるのよ?」
リーフ「バイトでございます」
ラクチェ「はぁ…いろいろやってんのね…意外と洗練されてるし…」
リーフ「バイトですので」
ナンナ「リーフ様〜こっちにもお願いしますー」
ミランダ「シャンパンねー」
リーフ「かしこまりましたお嬢様方。それと一介のウェイターに様付けなど不要。
    わたくしがヨハン様にお叱りを受けてしまいますので…どうぞ遠慮なくリーフとお呼びください」
サラ「私とミランダは」
ミランダ「元々呼び捨てだけどさ」
ティニー「私たちは…」
ナンナ「え…えっとそれじゃ…リ、リーフ、新しいシャンパンを持ってきてくださる?」
リーフ「かしこまりましたお嬢様」
ナンナ(ゾクゾクッ……ちょ…ちょっといいかも……)
サラ(ナンナもSでならした四人娘…根はSなのね)
ラクチェ(意外とプロフェッショナルなのね…バイト代には忠実なんだ)
120嗚呼斧兄弟:2010/12/04(土) 21:46:28 ID:jL49Btbq
〜 しばらくして 〜

ラクチェ「ふぃ〜美味しかったぁ〜〜♪」
ヨハン「ご満足いただけたかねラクチェ、それでは私と一曲…」
ラクチェ「しつこいなあもう…私はダンスなんて踊れないってば」
ヨハン「HAHAHAHAHA!心配には及びませんよレディ。このヨハンがリードして生涯の思い出に残る
    美しくも燃えるような情熱の…」
ラクチェ「やめてよもうキモいなぁ…」
ヨハン(´;ω;`)
ラクチェ「大の男が泣くなっつーの!!!」
サラ(あれだけキツい事言われても諦めないあたりあの人Mなのかしらね…どうでもいいけど)
セリス「ヨハンさんもラクチェも仲良しだよね〜♪」
ユリウス「僕はお前の脳が心配だよ…」
セリス「ユリウスは優しいなあ、そんなに僕の事心配してくれてるんだ♪」
ユリウス「ち、違うっひっつくなバカ///////」
ティニー「ハァハァ…こういう倒錯お耽美世界大好きです…」
ヨハン「そう言わずにこの貴女の虜めに一時の…」
ラクチェ「だからやだってば」
ヨハン「レッツミュージック!!!」
ラクチェ「わあ!?」

ブンチャッチャズンタカタ♪ブンチャッチャズンタカタ♪

ヨハン「ははは始まってしまったね。それではご来賓の皆様!お近くのパートナーとごゆるりとダンスをお楽しみください!
    …ふふふ…君の隣にはこの私が…」
ラクチェ「あ、あんたね〜〜!」
セリス「わぁ…みんな楽しそうだねっユリウスッ僕たちも踊ろうよ♪」
ユリウス「わ、わかった!わかったからひっぱるなバカ/////」
ミランダ「ねえなんで…」
ティニー「私たち四人は…」
ナンナ「四人でチークダンスなのかしら?」
サラ「さあ?」
リーフ「ウェイターがご一緒するわけにはいきませんので、どうぞ皆様でお楽しみください」

ヨハン「さ、遠慮はいらない。こうなったら楽しもうではありませんか愛しい人。お手を拝借」
ヨハルヴァ「まてやーっ!そうはさせるかっ!」
ヨハン「む、貴様は野獣のごとき弟!」
ヨハルヴァ「ラクチェと踊るのはこの俺だぁあああああああ!!!」
ラクチェ「叫ぶな暑苦しい!目だって恥ずかしいでしょうがっ!?」
ヨハン「ははは、それはみんなが君の美しさに見とれているのだよ。
    嗚呼…私は三国一の果報者だ…このような麗しの君と結ばれるなんて…」
ラクチェ「結ばれておらんわっ!!!」
ヨハルヴァ「そうだぜ兄貴!ラクチェは俺の嫁じゃああああああああああああああああ!!!!!!!」
ヨハン「耳が痛いわ絶叫するな野蛮人!貴様のようなゴリラが可憐なラクチェと釣り合うと思うのか!
    ラクチェの傍らで愛を囁くのはこの愛の伝道師ヨハンを置いてほかにない!」
ヨハルヴァ「電波ポエムなぞいらんわ!愛とは雄たけびで表すんだぁあああああああああ!!!!」
ヨハン「愛の詩の素晴らしさも分からぬ輩め…おおラクチェ…君の瞳は星の輝き…」
ラクチェ「いいかげんにさらさんかこの変態どもがあああああああ流星剣流星剣りゅうせいけぇぇぇぇぇん!!!!!」
ヨハヨハ「UGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

ヨハンパーティーは壊滅した……
帰宅したラクチェはアイラに「遅いわ!どこほっつき歩いてた!」…としばかれるのであった…

〜 翌日 〜

ヨハルヴァ「ラクチェ〜〜〜今度は俺の誕生日に来てくれええええええええええ!!!!!」
ラクチェ「UZEEEEEEEEEEE!?」
マリータ「……ホンマ難儀なこっちゃで……」

終わり
121助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 22:26:21 ID:N207aomk
兄弟家のみんなのお金の使い道を考えてみた(家計除く)

ミカヤ・・・ほとんどが私用
シグルド・・・6割がディアドラとのデート費、残りはKINSHIN妨害
アイク・・・すべてが修行・行軍費または武器代
エリンシア・・・9割がKINNIKUコレクション、残りは通信費(ジョフレやルキノ)
エリウッド・・・7割が胃薬、残りは精神安定剤
ヘクトル・・・7割がビラク対策のハルベルトやポールアクス、長柄刀や斬馬刀、2割がソードキラーやキラーアクス、残りは精神安定剤
リン・・・6割は草原関連のもの、4割はデート妨害(ヘクトルとフロリーナ)
エフラム・・・9割が幼女、妹関連で残りは槍
エイリーク・・・5割が膨胸グッズ、残りは学業関連
マルス・・・謎
セリス・・・3割が人形、4〜5割が服や遊び、残りは家族のプレゼントなど
アルム・・・3割が種、6割がイレースや害虫対策、残りはセリカ関連
セリカ・・・8割がミラ教、残りはシグルド対策やアルム関連
リーフ・・・すべてがおねぃさん関連と治療費(ナンナ・ミランダ・サラ・ティニーが原因)
ロイ・・・8割が遊びなどの私用、1割はヘクトルに対する嫌がらせ、残りはのど飴(ツッコミをよくするから)

3大苦労人

セティ・・・6割疲労回復薬、残りは苛立ち止めと貯金
クレイン・・・5割が精神安定剤、残りは貯金と妹対策
レイヴァン・・・7割が精神安定剤と疲労回復薬、残りは妹対策
122助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 22:48:58 ID:0Bd9PrfD
>>112
ロイ 「僕はあまり会ったことないからよく分からないんだけど、実際のところジョフレさんってどうなの、マルス兄さん」
マルス「おやおやロイ、まるで僕なら知っていると言いたげな口ぶりだね?」
ロイ 「実際知ってるんでしょ」
マルス「まあね。いや、あの人は凄いよ。揺らがなさ具合が」
ロイ 「揺らがなさ具合?」
マルス「そう。一回エリンシア姉さんの部屋を盗撮してKINNIKUグッズだらけの写真を送ったときがあったんだけどね」
ロイ 「何やってんの兄さん」
マルス「このぐらいで動揺するようじゃ、エリンシア姉さんの相手は務まらないさ」
ロイ 「自分が楽しみたいだけでしょ兄さんは」
マルス「まあ八割方はね」
ロイ 「相変わらずだなあ」
マルス「もちろん『エリンシア姉さんはガチムチ好みなのであなたみたいなヒョロ男には興味ありません』ってメッセージも添えたさ」
ロイ 「外道ここに極まれりか……で、返答は?」
マルス「『エリンシア様の嗜好のことは私もよく存じている。だがそれと伴侶選びとはまた別の問題だ。
    人生のパートナーというものは本人の好みだけではなく経済力や社会的立場、思想等あらゆる要素を踏まえて選び出されるもの。
    私はそういった数々の条件を踏まえた上でエリンシア様に選んで頂けたと自負しているし、そうである以上この写真は
    彼女が今も変わらず壮健であることを伝えてくれる以上の意味を持っていない。私にとってはむしろ喜ばしいことだ。
    何より私は恋人がテレビのアイドルに夢中になっていることを苦々しく思うような類の男ではない。心配ご無用である』」
ロイ 「全く揺らいでいない……!」
マルス「さらにその後、『こんなやたらとクドい返信を送ってくるのはあなたが動揺を隠そうとしている証拠ではありませんか』って送ったら」
ロイ 「なんでそんな刺々しいの兄さん。で、返事は?」
マルス「『私としては簡単な返事で済ませるか、あるいは無視しても良いと思ったのだが、
     姉のパートナーの男がどれ程の人物なのかと案ずる君の心情を慮って敢えて詳細に書いた次第である。
     私が今後こういったことで取り乱してエリンシア様を傷つけたり、あるいは君の家族に迷惑をかけるようなことはないので安心してほしい。
     私としても、、エリンシア様のそばに君のようなしっかりした弟がいてくれるというのはとても安心できる事実だ。
     赤の他人が頼む義理はないかもしれないが、今後もエリンシア様の身心を守って頂けるようお願いもうしあげる』」
ロイ 「大人な対応だ……マルス兄さんの意図完全に見抜かれてるし」
マルス「出番の少なさは謙虚さの表れだったってわけさ。
     ちなみに今後も鷹王と仲良くしている姉さんとか筋肉にハァハァしてる姉さんの写真を送ったけど
     『ありがとう、エリンシア様がお元気そうで安心した。今後も送って頂けると嬉しい』とかそういう返事が来ただけでした」
ロイ 「兄さんもしつこいね……」
123助けて!名無しさん!:2010/12/04(土) 23:28:01 ID:97LL3ZTR
>>118-120
色々とひどいが相変わらずラクチェはラーメンダメなのか……
リーフは仕事は仕事ときっちりと割り切ってそうなタイプだよな
はちゃめちゃっぷりが面白かったぜGJ

あと食べ物屋で思い出したが最近、フリーダさんのカレー屋が出てこないな……

予告通り前スレ>>88-91の続きを投下します
124リムステラさんが暴走したようです11:2010/12/04(土) 23:29:46 ID:97LL3ZTR
前回までのあらすじ
紋章町のバストサイズ平均を大幅値下げしていた犯人は、リムステラ(多数)だった
ベニグオン社を落とした彼女の次の目的地は、エイリークの通うルネス学院
果たして、この物語はどこへ向かうのか……


ゼト・サレフ「「久々に出番gアッーーー!!」」
学院の警備員らしき連中を文字通り一蹴し、私は生徒達のいる教室へと歩を進めた
あの二山の双丘を手に入れる為なら、何人も今の自分を止めることはできない
(しかし、ずいぶんザルな警備だ。
この学院は女子校生目当ての変質者が多く、そのため警備員もそれなりに多いと聞いていたが……!?)

背後から、殺気

咄嗟に前方へ身体を投げ出すと、ほぼ同時に先ほどまで身体があった所に小剣が突き出される
体勢を立て直しつつ追い打ちを警戒したが、全力の突きをかわされたことで襲撃者の方も僅かに体制を崩していた

「よく避けましたね。本気で倒すつもりで攻撃したのですが」
マントにマスクという、舞踏会から抜け出してきたような格好の襲撃者は体制を立て直しながらそう言った
「いきなり暗殺とはこの学院はたいした警備員を雇っているようだな」

「警備員……ですか。ふ、ふふふ……」
突然襲撃者の方がこらえきれないとでも言ったように私の目の前で笑い出す
私の発言にどこか笑う所があっただろうか?どうもユーモアというものはよくわからない……
「ああいえ、すいません。
 私は実は警備員ではなく、むしろ警備員に追われる側なので……それが可笑しくて、つい」
「…ほぅ。ならば何故私を狙う?
 私は今であったばかりのお前がここで何をしようと知ったことではないのだが」
「そうですか……しかし、私はあなたに用があるんですよぉ」
そういいながら、徐々に私の方に近づいてくる
気のせいか、先ほどよりも殺気が増した気がする
125リムステラさんが暴走したようです12:2010/12/04(土) 23:33:20 ID:97LL3ZTR
「その用とやらは、一体なんだ?」
「何って……決まってるじゃないですか」
そして、奴は一瞬口元に笑みを浮かべ、そして……こう言った

「その胸にぶら下がってる醜い脂肪の塊を削ぎ落として差し上げるんですよぉふふふあははっははははははははは!!!」
口元に狂気の笑みを湛えたまま、小剣を胸元へと突き込んできた
「甘い!!」
先程の宣言通り胸がコンプレックスになっているらしく、執拗に胸部ばかりを狙ってくるので避けることはたやすかった
しかし予想以上に相手の剣が早く、剣と剣の合間に反撃することはできそうにない

(くっ……!それにしても、この太刀筋は………!!)
「ほらほらほら!そんな無駄な肉をつけているから回避が遅れるんですよ!!」

攻撃を見切れない原因の一つは、相手の変わった剣の型にもあった
まるでフェンシングのように、細身の小剣をこちらに向けて突き出してくる独特の剣技
従来の剣術とまったく異なる攻撃は、避けにくいことこの上ない

「話になりませんね……やはり以前のスリムな体型の方が良かったのではないですか?」
「!!!」
(私の以前の姿をしている……それにこの剣、こいつの正体は………)

従来と異なる突剣術
胸部への異様なまでのコンプレックス
これらの共通点を持つ人物がただ一人、自分の数少ない知人の中から浮かび上がってきた
彼女の名は……

「ふふ、これで、とどめ………!」
「ッ待て!エイリーク!!」
126リムステラさんが暴走したようです13:2010/12/04(土) 23:37:16 ID:97LL3ZTR
「!!!」
私が良く知る友人の名を叫ぶと、襲撃者の動きがピタリと止まった
そしてしばしの沈黙の後

「いつから……気づいていたんですか?」

仮面の襲撃者は仮面を外し、その素顔をこちらに晒した

「同胞の事を間違えなどしない。
 気付くまで、少々かかったがな」

私の予想通り、謎の仮面の正体はエイリークだった
私の数少ない友人の一人で、私と同じ悩みを抱える同士……
しかしその同士は、私の同胞という言葉を聞いた途端に、再び端正な顔を歪ませこう言った

「よくも私に同胞などと言えたものですね。
 ……確かに、私とあなたはかつて、同じ志の元に集い、鉄の絆を築き上げた…………しかし!」

ヒュッ!

一瞬の隙を突いて、私の胸元に剣が突き付けられる
それもあと数ミリで、皮膚を貫くというギリギリの所にだ

「あなたは我らの掟を破った・・・・・・!」

しかし私は微動だにせずに、エイリークの方を見続けた
「……分かっている。この身体の事については、これから説明する。
 私は、お前を裏切るつもりなど毛頭ない。頼む、信じてほしい」
私の返答を聞くと、エイリークの剣先が徐々にぶれだし、
やがて剣がすっと地面に下ろされる

「……分かりました。
 しかし、あなたの説明に納得できなかった時は……」
「その時は、私をその剣で好きにするがいい。
 お前には、その権利がある」

「う、うーん………私はジェイガンと違ってできる子………」
「ぐぅ……弟子のユアンの方が優秀とか言うな……」
先程気絶させた警備員達だが、どうやら目を覚ましそうだ
増援の気配もすることだし、ひとまずエイリークと話ができる所まで移動することにした
どうやら、エイリークに心当たりがあるらしい
127リムステラさんが暴走したようです15:2010/12/04(土) 23:38:48 ID:97LL3ZTR
「この紅茶を飲まれよ」
「ありがとうございます。……ここなら大丈夫なはずです」
「ふむ、確かに人気はないが……店の主人に聞かれる危険性があるのではないか?」
「それなら平気です。マスターはいつも注文が無い時は別の店に行ってますから」
連れられて来たのは喫茶・漆黒と書かれた大きい看板が特徴的な一軒の喫茶店だった
看板の大きさの割に店はあまりはやっていないように見える

「そんな経営状態でやっていけるのか?
 まぁいい……先程の話の続きだが」
「はい」
エイリークの顔が引き締まり、私も自然と声に力が入る

「初めに行っておくが、ここから先を聞く以上はそれなりの覚悟が必要だ。
 もし計画の内容を他人に漏らすようなら、教えることはできない。
 ……それでも聞きたいのか?」

私としては、正直エイリークには断ってほしかった
友人をこんな形で巻き込みたくはなかったし、そもそも彼女もこの計画ではメリットがあるのだから


しかし私のそんな願いとは裏腹に、エイリークは覚悟を決めたらしく私の最後通牒に
「……もちろんです」
と言いきって見せた
「分かった。そこまで言うのならば教えよう。
 不当なまでに狂わされた人生の秤を、本来の位置に戻すべく立ちあげられたこの計画の全貌を……!!」

…………
………
……

それから数十分かけて、私は計画の内容を余すところなくエイリークに伝えた
彼女は初めは驚いていたようだが、最後の方になると憤怒が前面に出てきていた
(……当然か、彼女は公正明大な人物。
このような不当な手段で利益を得ても喜ぶような女性ではなかったな………)
「リムステラさんっ!
 これはどういうことですか!!」
最後まで聞き終えたエイリークが、ばんっと音を立ててテーブルを叩きながらそう言った
私は咄嗟に2人の紅茶がこぼれないように避難させつつ、次に彼女の口から発せられるであろう罵倒に備えて身構えた
覚悟していたとはいえ、親しい者に罵倒されるというのはやはり辛い

しかし、次に彼女の口から発せられたのは、私の予想とはかけ離れた内容であった
「どうして……どうして最初から私に声をかけなかったんですか!!」
「………え?」
128リムステラさんが暴走したようです15:2010/12/04(土) 23:40:10 ID:97LL3ZTR
「こんな素晴らしい計画があったなんて……まったく、水臭いじゃないですか。
 もし声を掛けてくれていたなら、同じ貧乳同盟の同士である以上協力は惜しまなかったというのに…………」
「いや、その……なんというか、すまない」
予想外の彼女の反応とその迫力に、思わず頭を下げてしまった
まさか反対されこそすれ、肯定されるとは考えもしなかった

「さあリムステラさん、こんな所でお茶なんか飲んでる場合ではありません!」
「あ、ああ」
「次のターゲットの所にいきましょう!今度は私も手伝いますから、もっと早く集められますよ」

………こうして、予想外の出来事であったが、私の計画は一歩大きく前進した
エイリークは驚くほど交友関係が広く、故に相手を油断させるのに大きく役立ってくれた
……彼女の私生活のために、相手のエイリークに関する記憶は抹消しておいたが


「あのお姉さま、ちょっとお話が……」
「あら、エイリークちゃん!
 こんなに早く帰ってきて……学校の方はどうしたの?」
「今です!!」

…………
………
……

「エイリーク、エフラムについて話があるって言ってたけど何かあったの?
 あ、もしかして例の政党のことで……」
「ターナ……私たちは友人ですよね?」
「え、ええそうよ?どうしたのいきなり………」
「全ては……あなたのその大きすぎる胸が悪いんです。
 でも大丈夫、今すぐ私があなたを救ってあげますから」
「え、エイリーク?一体何が」
「今です!!」

…………
………
……
129リムステラさんが暴走したようです16:2010/12/04(土) 23:42:06 ID:97LL3ZTR
彼女が自分の親しい人間を計画の為に犠牲にしてくれた
ならば当然、首謀者の私もそうするべきだ
というわけで、エイリークが授業を受けている間に私は組織のめぼしい人間を訪問することにした


「…ウルスラよ」
「リムステラ…様。
…覚悟はできています」
「そうか、なら話が早い」
「アッー!」

…………
………
……

「……あ…あっちに行きなさい……人形め……
 ネルガル様…
 …ああ…たすけ…て」
「……お前もモルフだろう
 それと人形からエーギルはとれないはずだが、
 胸部エーギルは人間と同じ故に摂取することが可能だ。
 というわけで、原作基準なのはここまでだ」
「メタ発言アッー!」

…………
………
……

こうして私の分身の活躍もあり、我々は多くの胸部エーギルを得ることができた
無論被害者の女性達には申し訳のないことをしたが、中には肩こりが治ったり、
特殊な性癖の想い人を振り向かせられたりといったこともあったのでまあいいだろう

そして、この計画が始まってから1カ月
集めたエーギルは10000人分にも及んでおり、
とうとうプロジェクトの最も重要な部分に入ることができるようになった
今まさに、我らの悲願が叶おうとしているのだ

「さあ、始めようか」
「………はい!」
                                つづく
130リムステラさんが暴走したようです:2010/12/04(土) 23:44:07 ID:97LL3ZTR
やっちまった……
本当は32章のスレがたったころに構想はできてたんだが、エイリークのキャラが壊れすぎてたのと
スレの最初の家族物2本に感動したのが重なって投下できなかったんだ……

次回で終わる予定です
131助けて!名無しさん!:2010/12/05(日) 14:58:13 ID:/nyeCpEE
>>124-130
特殊な性癖うんぬんは絶対エフラムだろ・・・汚いな流石エフラム汚い
後ゼトとサレフがwww
GJ!
132助けて!名無しさん!:2010/12/05(日) 22:05:02 ID:EC6j+E/3
エフラムは我慢できる男だからまあ一応大丈夫だろう
聖魔でもミルラの誘惑を一度は跳ね退けるしなw
まあ最後に一緒に住まないかとか言っちゃうけどw
133助けて!名無しさん!:2010/12/05(日) 23:38:21 ID:wgj/4WHe
サラ  「兄様はそう簡単に手を出す人じゃないから、そういう心配は必要無いわ」
エフラム「そう言ってくれると助かる。どうも俺は誤解されやすいようだからな」
サラ  「こっちはいつでもいいって言ってるのにね、あんまり焦らされるのもちょっと……」
エフラム「……前言撤回だな」
134助けて!名無しさん!:2010/12/05(日) 23:56:16 ID:EC6j+E/3
>>133
あれだけ露骨にまとわり付かれて我慢できるのは素直に凄いと思うw
アイクと違ってまだ普通の部類に入るのに。精神鍛練の修業とかやってそう
135助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 03:28:59 ID:XePQW/11
サラ「こんなにアピールしてるのに、相変わらずはっきりしないんだから……兄様の意気地無し」
エフラム「お前な……」
サラ「これだけ頑張っても駄目なんて……もしかして兄様はロリコンじゃなかったの?」
エフラム「……ようやく分かってもらえたようで俺は嬉しいよ」
サラ「ショックだわ……兄様が子供に興味無かったなんて……私じゃ駄目だったんだ……」
エフラム「……何を勝手に一人で騒いでるんだ」
サラ「………」
エフラム「……おい」
サラ「………」
エフラム「……まあ、確かにロリコンだというのは誤解だが。だからといってお前を嫌いになったりとかそういう訳ではないぞ」
サラ「……本当?」
エフラム「ああ」
サラ「……兄様」
エフラム「お、おい!? 何だいきなり……」
サラ「えー? ロリコンじゃないなら別に子供に抱きつかれても平気でしょ?」
エフラム「いいから離れろって……」
サラ「だめー。一時間くらいぎゅってしてくれたら離れてもいいよ?」

ロイ「またエフラム兄さんが遊ばれてるよ……本当に道を踏み外さなきゃいいけど」
シグルド「まあいいじゃないか、エフラムも懐かれて楽しそうだしな。私もみんなが小さかったころはあんな風に困らされたよ」
ロイ「それとはまた別のような気がするんだけど……」
136助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 12:36:50 ID:oyaLaH4j
これは(幼)女難ですね、せっかくミカヤが巫女なんだから
一回お祓いでもしてもらった方がいいんじゃねーのw
137助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 18:49:23 ID:6FgpaH4a
http://usokomaker.com/otogi_sokan/?a=Maker&oo=%A5%EA%A1%BC%A5%D5

セリス「まさかリーフって…」
アレス「初恋の人が…」
138助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 18:50:31 ID:JsrGAZcY
>>136
他にも妹難とか色々抱えてそうではあるなw

ミカヤ 「これは……幼女難と妹難の相が出てるわね、早くなんとかしないと」
エフラム「そう言われても……別に特別辛い目には遭っていませんが」
ミカヤ 「何かあってからじゃ遅いの。『お兄ちゃんどいて(ry』とか『お兄ちゃん…起きてる?(ry』
      みたいなことが起こる前に未然に防がないと」
エフラム「何を言っているのかわかりませんが……。しかし未然に防ぐといっても……お祓いでもするんですか?」
ミカヤ 「もっと確実な方法を使うわ。ユンヌ! ちょっと来て!」
ユンヌ 「はーい。みんなの負の女神のユンヌちゃんでーす。どうかした?」
ミカヤ 「ちょっと頼みたいことがあるんだけど……」
ユンヌ 「いいわよ、何でも言ってみなさい。私をアイクの嫁と認めるなら、どんな願いでも叶えてあげるわ!」
ミカヤ 「わかったわ」
エフラム「……いいんですか?」
ミカヤ 「大丈夫。アイクが自分で選ぶなら別に反対しないし、無理に迫っても折られるだけだから」
ユンヌ 「よっしゃー! 待っててねアイク! で、頼みたいことって何?」
ミカヤ 「エフラムの幼女難と妹難を何とかしてもらいたいんだけど……」
ユンヌ 「……ごめんなさい。それは神の力を超えているから叶えられないの」
ミカヤ 「そ、そんな……」
エフラム「……結局何だったんだ?」
サラ  「……兄様」
エフラム「……!? いきなり人の背後に現れるのは止めろと言ったろ。どうした?」
サラ  「何って、今日付き合ってもらいたい所があるから、迎えに行くって言ってたじゃない。忘れてたの?」
エフラム「覚えてはいたさ。ただ心臓に悪い現れ方をするのは止めろと……」
サラ  「まあいいじゃない、ほら行こ」
エフラム「わ、分ったから引っ張るなって……」

ユンヌ 「あー……あれは根が深いわね。私でもどうにもならないわ」
ミカヤ 「……女神にもできないことってあるのね」
ユンヌ 「神だって万能じゃないの。本当に何でもできるならとっととアイクと結婚してるし」
ミカヤ 「……凄く納得したわ」
139助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 22:14:19 ID:XePQW/11
神の力も届かないのかwどんだけ好かれてんだよw

>神だって万能じゃないの。本当に何でもできるならとっととアイクと結婚してるし
妙に納得した、さすがアイクだな、神とのフラグすらへし折る男か
140助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 22:47:26 ID:ScosD8uR
>>112
>リーフ  (相変わらず安っぽい王様だ……)
王子、それはきっと、貴方だけには言われたくないと思います。
141助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 22:50:18 ID:oyaLaH4j
>>139
ラスボスが神とか魔王でも結構普通に倒したりしてるしな、FE界の人間の強さは読めん
142助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 22:58:01 ID:ScosD8uR
>>141
神=全知全能、なんて捉え方をするとそう思えるかもしれないけど
神=オーバースペック、程度に捉えとけばおk。

すくなくとも日本じゃあ、後者の線で考える人多いはず。
143助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 23:16:45 ID:iBaq7WNr
>>89-90
何ヶ月か前の銀魂の休載明けネタを思い出した。
続編もこれ以上のカオスでよろしく。

>>101
前スレだけどイサドラさんのリクに応えてくれてサンクス。
あのとき規制中でGJできなかったんだよ。

>>124-129
気にするな。ひんぬーはいいものだ。
ひんぬーなことにコンプレックスを持っていれば倍率ドン! さらに倍!
ヤンデレ妹ならなおよし。


>>56-60の番外編いきます。
144ヤン→デレ 番外編:2010/12/06(月) 23:19:02 ID:iBaq7WNr
ここはノディオン邸の地下。もっとわかりやすくいうとAKJの本部である。
ラケシス、プリシラ、クラリーネはアイクに『ぬぅん!』された後、何度かエイリークを支援しようと
ちょっかいを出していたのだが、その度に『ぬぅん!』され、スタート地点(本部)に戻されていた。

クラリーネ「ラケシス会長、どうやらエイリークさんの問題は解決したようです」
ラケシス「そうですか。『S』だけでなくアイクさんまで我々の前に立ちはだかるとは。
        今後の対策を練らなければいけませんわね」
プリシラ「しかし、今回の一件は必ずしも我々にとって不利益なことばかりではありませんでした。
        この報告書をご覧ください」

ラケシスに手渡された報告書の中には、エフラムとエイリークが肩を寄せ合って相々傘をしている写真、
そのときにエイリークが頬を染めている写真などが添付されていた(撮影:AKJ工作員)。

プリシラ「ご覧ください。エイリークさんのエフラムさんへ向けるこの熱い視線!」
クラリーネ「素晴らしいですわ。まさしく兄に恋する妹の表情です!」
ラケシス「たしかに。エイリークさんは支援Aを超えて支援S……私達と同じ領域まで成長したようですね。
        今なら、規則12条1項に基づき特別会員になっていただけるかもしれません」(兄弟スレ13章『その名はAKJ』参照)
クラリーネ「そしてゆくゆくは、いまだにこのスレで成し遂げられたことのない、
          規則15条に基づく神会員の第1号にも……!」
プリシラ「さらに、未確認情報ながら、トラキアの竜騎士見習いのエダさんにも
        兄ディーンさんへの思慕の情があるとのこと」
ラケシス「それは良いお話。トラキア地方でさらに会員を増やせれば、
        我々の思想が世に認知される日も近づくでしょう」
プリシラ「お供いたします、会長」
クラリーネ「わたくしもですわ」
ラケシス「ありがとう。では最後に聖なる言葉を唱え、今日は解散といたしましょう。
        兄が嫌いな女子なんていません」
プリシラ「兄が嫌いな女子なんていません」
クラリーネ「兄が嫌いな女子なんていません」
ラケ・プリ・クラ「「「兄が嫌いな女子なんていません」」」

本人達のあずかり知らないところで、AKJは着々と陰謀を進めているのであった。



シグルド「KINSHINは許さんぞォーーーーー!!!!!」
ノイッシュ「ぎゃ〜! 係長がまたいつもの発作を〜!」
アーダン「落ち着いてください係長! 取引先の方がいらしてるんですから!」
アレク「まーたAKJがどっかでなんか企んでるんだろうなぁ」

信頼と実績のKINSHINセンサーを装備しているKINSHINの騎士シグルド。
彼の安息の日は、未だ来ない。
145ヤン→デレ 番外編2:2010/12/06(月) 23:21:25 ID:iBaq7WNr
エフラムとエイリークが相々傘で仲良く家路についている頃。
ふたりの一部始終を目撃してしまった少女がいた。

アメリア「あわわ……し、師匠〜〜」


翌日。紋章町のある児童公園。
そこでは5人の幼女のうち3人が深刻な表情で対策を練っていた。
試験が無事に終わり、なかなか結果も良かったので、勉強を見てもらった
エフラムにお礼を言おうと(そのついでに何かご褒美をもらえないかと)校門前で
待ち伏せしていたら、目撃してしまった衝撃の相々傘。
いてもたってもいられず、かといってどうしたらいいかも分からず、
気づいたときには、同士であり、ライバルでもあるミルラに招集をかけていた。
そうしたらチキとファもくっついてきて、さらにどこから聞きつけてきたのか、
サラまでやってきた(どういう情報網を持っているのだろうか)。
議題はずばり、『どうすればお兄ちゃん(兄様、師匠)を取り戻せるか』である。

アメリア「〜〜というわけなの。あたし、どうしていいかわからなくて……」
ミルラ「そ、そんな……エフラム、わたしじゃダメなんですか……」
サラ「これは予想外だったわね。まさか兄様がロリコンである以上に重度のシスコンだったなんて。
    こうなると、私達は不利ね」
アメリア「そ、そんなこと、まだわからないよっ! あたしたちだって師匠の妹みたいなものじゃない!」
サラ「たしかにね。でも同じ妹でも、義妹と実妹では大きな差があることは否定できないわ。
    AKJだって実妹との恋愛のほうが上って定義してるし。
    世の中には『義理だからいいんだ』って人もいるけど、どうやら兄様は違うみたい」
ミルラ「あぅあぅ……な、ならいっそのこと、エフラムとの支援会話のネタを流用して、
      お姉ちゃんキャラとしてリバイバルしてエフラムをお姉ちゃん萌えに……」
アメリア「メタ自重。しかもわけわかんないよ!」
ミルラ「わかんなくないです! 妹萌えも姉萌えも外国語に翻訳すれば
      シスコンなんですから、きっと両者には親和性が!」
サラ「コンプレックスを萌えと翻訳するのは違うんじゃないかしら」
アメリア「そんな冷静なツッコミはいいから! ミルラちゃん落ち着いて〜〜!!」

テンパるミルラ。それをなだめようとしつつも、自分もテンパっているアメリア。
ちなみにチキとファは砂遊び中。ミルラ達の議論は内容が斜め上すぎてわからないようだ。
そっちの方が健全だろう。
サラも珍しくポーカーフェイスを崩し、深刻な表情で考え込んでいる。
しかし、サラの悪女の頭脳は、今のアメリアとミルラのやり取りからヒントを得ていた。
サラ(『ロリコン<シスコン』では勝ち目はない。ならば……?)
146ヤン→デレ 番外編2:2010/12/06(月) 23:22:37 ID:iBaq7WNr
その時、サラに電流走る……っ!!


サラ「そうよ。この方法があったわ」
ミルラ・アメリア「えっ? 何かいいアイデアが!?」
サラ「ええ。フフフ、考えてみればなんてことないわ」

自信たっぷりに他の2人を見回すサラ。チキとファも、何事かと思ってとてとて寄ってきた。

サラ「たしかに、兄様が重度のシスコンであるなら、兄様の実の妹になれない以上、
    私達に勝ち目はないわ」
ミルラ「それはわかってます! それをどうにかするための会議じゃないですか!」
サラ「最後までお聞きなさい。たしかに私達が変わることはできない。
    だったら……兄様に変わってもらえばいいんじゃないかしら?」
チキ・ファ・ミルラ「Ω ΩΩ ナ ナンダッテー!!」
アメリア「その発想はなかったわ!」
サラ「兄様が重度のシスコンだというのなら、その前提を崩す。
    兄様に重度のシスコンを上回る、極度のロリコンになってもらえば、私達の優位性が復活するって寸法よ」

敗北感に包まれて重苦しい雰囲気だった会議の空気が一変した。
わかりやすくいうなら『これで勝つる!』という感じだ。

アメリア「じゃあ、あたしたちは今まで以上に師匠に甘えればいいんだよね?」
サラ「ええ。特に性的なアピールを欠かさずにね」
ミルラ「せ、性的って……///」
サラ「あら、兄様をエイリークに取られてもいいの?」
ミルラ「……っ! 頑張ります!!」
チキ「がんばるー!」(←わかってない)
ファ「おー!」(←同じく)
アメリア「は、恥ずかしいけど、やるぞー!」

こうして『エフラムに 極度のロリコンになってもらうための 幼女たちの団』
略してEKY団が結成された。

サラ(クスクス……兄様もこれから大変ね。でも私達を不安にさせたんだから、
    それくらいは我慢してもらわないと。さあ、面白くなりそうだわ)

EKY団が紋章町にどのような騒動をもたらすのか。
それは、今後のスレの流れ次第である。





エフラム「……っ!」
エイリーク「どうしました、兄上?」
エフラム「いや、なにか今すごい悪寒が……」


今度こそ終わり
147助けて!名無しさん!:2010/12/06(月) 23:52:11 ID:XePQW/11
>>144-146
また怪しい組織がwエフラムも業の深い男だ…
あとどんなアピールをするのか非常に興味深いので詳しい説明を要求す(ry
148助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 13:52:12 ID:/YvJSfEq
>>144-146
色々と待てw
サラを始め、ロリ連中は今までも十分押していたように見えるが、これ以上となるとどうなるんだよw
149助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 13:57:42 ID:BWt5bMvz
>>148
それはもうpink板行きになるような濃厚なアレやらコレやらが

ん?配達便かな?ちょっと見てくる
150助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 15:10:25 ID:tpT7roYJ
>>149
無茶しやがって…(AA略

サラ「まあ、最近は少年漫画とかでもおおらか、と言うか過激なのがあったりするから、ちょっとくらいいいんじゃない?
   というわけで、私たちも、ね?」
エフラム「何が、『というわけで』なんだ。大体俺に何させるつもりだ?」
サラ「もう……言わせないで、恥ずかしい……」
エフラム「……突っ込みの修行もするべきなんだろうか」
151助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 15:19:45 ID:JjUKeTaL
>>150
ナニを突っ込む気だと激しく問い詰めたい

と思っていたらビラクに突っ込まれていたでござる
152助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 16:08:36 ID:tpT7roYJ
>>151
サラ「硬かったり長かったりして、兄様が調子に乗ってる私に
   思いっきり突っ込んで思い知らせるために使うやつでしょ?」
エフラム「お前!?何を言って……」
サラ「あれ、ハリセンで突っ込みを入れる話じゃなかったの?」
エフラム「お前、わかってて言ってるだろ……」
153助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 17:28:53 ID:RlowvSAx
以下まともな流れ
154助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 17:35:42 ID:WJk7LEmU
じゃあちょいと思ったことを一つ。
ここのユリウスってロプトウスを普通に使ってるが、意識をロプトウスに乗っ取られてる感じはしないよね。
兄弟スレでのユリウスとロプトウスってどんな関係になってんだろうか?
155助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 19:38:18 ID:tpT7roYJ
>>154
昔のネタだとユリウスとユリアが竜に化身してる話があったし
ただの魔道書みたいな扱いだっはず
156助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 19:53:42 ID:te91iSD6
>>144-146
妹に貴賤など無い、俺は実妹も義妹もただの妹分的存在も大好きだ!
エフラムならきっとわかってくれる…
157助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 20:00:36 ID:Cf8qDPla
外伝クリア記念
過去ログはまだ全部読んでないんでネタがかぶってたらごめんなさい

アイク「ただいま」
エリンシア「おかえりなさい」
シグルド「おかえりアイク」
アイク「ただいま。…ふむ」
エリンシア「…?どうしたのアイク」
アイク「…エリンシア、この指輪を受け取ってくれないか?」
つ 二つの指輪
エリンシア「えぇっ!?(ゆゆゆゆ指輪ってややっぱりそういう意味?ででもでもでもそそそそのわたわたわたくししははは)」
アイク「…駄目か?」
エリンシア「駄目というかあのその私たちのフラグは暁でクラッシュされててあ、でも別にいやってわけでも…」
シグルド「…」
エリンシア「えっとその…ふつつか者ですが…」
アイク「そうか、もらってくれるか。…どうした兄貴」
シグルド「き…」
アイク「木?」
シグルド「KINSINNはゆるさんぞーっ!!」
ワーキャーイケヨティルファングー!アッー!!コノヒトデナシー
158助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 20:01:33 ID:Cf8qDPla
マルス「で、この有様と」
アルム「すごく風通しのいい家になったね」
アイク「さすがシグルドの兄貴だ。手ごわかった」
リーフ「でも返り討ちにしちゃうあたりアイク兄さんだよね。うぅ、まだ体が…」
ロイ「姉さんは?」
マルス「混乱のあまりルキノさん家に逃げたよ」
セリス「じょふれしょーぐんなみだめ」
セリカ「ともかく兄さんも姉さんもおめでとう!!シグルド兄さんに負けないでね」
アルム「まあ既に勝ってるんだけどね」
シグルド「KI…KINSHINNは…ゆる…さん…」
アイク「おめでとう?何がだ?」
セリカ「もちろんエリンシア姉さんとの結婚の話よ」
アイク「結婚なんてしないぞ」
ロイ「えっ?じゃあ指輪っていうのはどういうこと?」
アイク「これだ」
つ天使の指輪
アルム「こっこれは!」
リーフ「知っているのかアルム!」
アルム「これは天使の指輪といってレベルアップ時の能力上昇を倍にしてくれるというアイテムだよ」
セリカ「バレンシア地方の特産で、盗賊がまれに落とすんだけどその効果からやり込みプレーヤーにはマミー並みに狙われる代物よ」
ロイ「解説乙」
アイク「ほう、そうだったのか」
マルス「知らなかったの?」
アイク「盗賊を倒した時に拾ったものだからな。指輪なんて俺が持ってても仕方ないからエリンシアにあげたんだが」
アルム「OH…」
セリカ「なんというフラグクラッシュ。間違いなく兄さんは帰ってきたエリンシア姉さんに殺される」
セリス「それ僕も欲しい!」
ロイ「なんで?セリス兄さんなら似合いそうだけど」
セリス「その指輪って成長を二倍にするんでしょ?僕もっと身長や筋肉が欲しいんだ!女の子みたいって言われるのはもう嫌なんだよ!」
アイク「ならもう一つの方をお前にやろう」
セリカ「人にあげるなんてしたら本当に姉さんに殺されるわよ…」
エイリーク「(胸の)成長を二倍にする方法があると聞いて飛んできました。ころしてでもうばいとる」
マルス「姉さん自重」
アイクの嫁候補達「「「アイクから指輪をもらうチャンスと聞いてry」」」
リーフ「もうなんというカオス」
ユンヌ「カオスと聞いてry」
セリカ つメダリオン
ユンヌ「アイクからの指輪―!!」

その後アイクはエリンシアに一通りアミーテ叫喚慈悲地獄を食らったあと指輪を自分も付けるということで「肉抜き一週間」の刑で許してもらったそうな。
さらに指輪を狙うセリスとエイリークに指輪が出るまで襲われ、二人やアイクと同じ指輪をつけんとする者たちによって狙われた
バレンシア地区のギースをはじめとする盗賊は完全に壊滅し、バレンシア地区に平和をもたらしたという。
159助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 20:02:51 ID:Cf8qDPla
このスレでは初投稿です。またなんか書いたら場所を貸して下さい。では。
160助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 21:00:04 ID:OKSPNfXG
風通しのいい家wwwワロスwww
161助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 21:07:37 ID:WJk7LEmU
投下乙。アイク、さり気にエリンシアにボコられたのなw
外伝、敵がアイテム落としてくれるが確率低いのよね。マミー狩りしてる最中に盾拾ったぐらいだった。

>>155
なるほど、特に追求はされてないか。
一つネタに出来そうだ、そこら辺は。
162助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 21:13:01 ID:GClbblUl
どっかの解析によると天使の指輪のドロップ率は9/65536だからね(りゅうせいも同じ)
狩り尽くしても出てくるか怪しい
163助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 23:23:03 ID:75PlEBU/
>>152
サラ「……っ!」
エフラム「すまん、痛かったか?」
サラ「……痛い。こんなことされるの初めてなんだから……もっと優しくしてよね」
エフラム「すまん、じゃあ……」

ガラッ

エイリーク「兄上!? いったい何を……」
エフラム「ん? ああ、こいつに突っ込みを入れるためにハリセンを用意してみたんだ。
      これならまあ安全だろうと思ってな、だがどうも加減が分からなくてな……結構軽くやったつもりなんだが」
サラ「毎日修行ばっかりしてるから馬鹿力なのよ。私はMじゃないから、兄様に好き放題突っ込まれるのはあなたに任せるわ」
エイリーク「す、好き放題って……あ……その……ふ、不束者ですが……」
エフラム「……今のも突っ込みどころなのか?」
164助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 23:28:26 ID:te91iSD6
>>163
前半に一体なにがあったのか是非kwsk
脳筋が使うとハリセンでも凶器になるぞw
165助けて!名無しさん!:2010/12/07(火) 23:43:04 ID:/YvJSfEq
スマブラXではハリセンは鬼畜アイテムだったなw
脳筋も武器になるもののことなら知性を働かせるかもしれんぞ
166助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:14:59 ID:qBPqX2lZ
社長室
ヒーニアス「急に呼び出してすまないねセリス君、ユリウス君」
セリス「いえ、気にしてませんよ」
ユリウス「ところで用件は?」
ヒーニアス「君たちみたいに懸命に働いてくれる人は稀だ。時が経ったら是非フレリアコーポレーションに入ってくれないかな」
ユリウス「えっ!?大したことしてませんよ僕達!?(何したか分かんないけどさ!)」
セリス「そうですよ!!何も大したことなんて・・・」
ヒーニアス「以前君たちが見つけてくれたバグのことだがあれは質が悪いものでな・・・
君たちが見つけなかったら今月の経営は危なかったよ。大事なデータが入ってたからね」
ユリウス「失礼や罰を承知で聞いてもよろしいでしょうか」
ヒーニアス「ん、なんだい」
ユリウス「まさかエイリークさん関連のヤバいものですか」
ヒーニアス「あはははは!君は冗談が好きなのかな?そんなものを持ってたら彼女に対する冒涜だよ。
それに一部の話によるとエリウッドさんと駆け落ちしたらしいが・・・本当なら彼女は幸せかい、セリス君?」
セリス「はい、兄さんも姉さんもとても幸せそうです」
ヒーニアス「ならいいと私は思うよ」
セリス「ありがとうございます。兄たちを否定しないでくれて」
ヒーニアス「肯定もできないがね・・・まあそれは置いといて話を戻そう。
それで返事はどうだい?」
セリス「気持ちは嬉しいんですが少し考えさせてください」
ユリウス「あ・・・同じく」
ヒーニアス「分かった。気長に待たせてもらうよ。君たちのような人ならいつでも歓迎するよ」(ドガシャーン!!)
セリス「何だ!?」
ヒーニアス「君たちはここにいなさい!私が行く」
セリス「でもヒーニアス社長!」
ユリウス「僕達もなにかできればと・・・」
ヒーニアス「分かった。けど危なくなったら逃げるんだよ、いいね?」
ならず者A「ぎゃははは!例のブツを探せぇ!!」
ヒーニアス「そこまでだ!いったい何が目的だ?」
ならず者B「んー、あんたが社長か。じゃあ単刀直入に言うぜ。最新技術のデータをよこしな!」
ヒーニアス「断る!!」
ならず者C「じゃあ奪い取るまでだ!行くぞ!」
ヒーニアス「やむを得ないか・・・」
セリス「手伝います、ヒーニアス社長!」
ヒーニアス「問題ないさ」
ユリウス「でも3対1じゃ不利ですよ」
ヒーニアス「スナイパーの私でもこれくらいはやれるさ。鍛錬も欠かしてはいないしね」
ならず者A「お喋りとは余裕だなぁ!」
ヒーニアス「踏み込みが甘い!必的!!」
ならず者A「何だと・・・!」バタ
ならず者B「生意気なんだよ!スナイパー(笑)の分際で!」
ヒーニアス「だがそのスナイパー(笑)に押されているのは君たちだ。必的!」
ならず者B「アッー!!」
ヒーニアス「残りは1人だけだ、観念しろ!」
ユリウス(すげえこの人・・・鉄の弓で冷静に、そして余裕で距離取ってるし)
セリス「かっこいいや!ヒーニアス社長!」
ならず者C「そこまでだ!」
ヴァネッサ「申し訳ありません社長・・・」
セリス「ああ!」
ユリウス「人質かよ!」
ならず者C「解放の条件は分かるな?下手に動けば女も殺す」
ヒーニアス「そう自分を責めるなヴァネッサ。社員は私の家族も同然だ。そしてお前はこのデータが欲しいんだな」
ならず者C「分かればいいん・・・」
ヒーニアス「銃弾・・・?」
ユリウス「今度はサイレンサー持ちのヒットマンかい!!」
167助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:16:54 ID:qBPqX2lZ
>>166
ロイ「今日の任務完了っと・・・よし、セリス兄さんも無事か」プルルルル
ロイ「もしもし、ええっ!?今から新しい任務ですか?なんとか可能ではありますが。
ターゲットと作戦開始時間を教えてください。・・・・・・了解です。6時ごろにラウスのダーレンの始末ですね。成功させて見せます、では。
やれやれ、高校に通いながら暗殺者稼業するのも楽じゃないよホントに・・・」
セリス「ねえユリウス、今から家に来てくれないかな」
ユリウス「何の用だ?」
セリス「いいから来てよ」
ユリウス「構わないが」
セリス「やった!ありがとう!!」(ぎゅ)
ユリウス「だから抱きつくな!!・・・ん?」
しっこく「サザ、今日こそ貴様に勝つ!!」
サザ「しっこくごときが俺に勝てるわけないんよ。身の程をわきまえるんよ!!」つ瞬殺
しっこく「アッー!このヒトデナシー!!」
ユリウス(何じゃこりゃー!?普段は立場逆でしょ!逆!!
ミカヤさんを守るどころかこれじゃあ逆に守られますよ、漆黒さーん!?)
ビラク「・・・」
セリス「あっ、ビラクさん。何してるの?」
ビラク「デートの待ち合わせさ」
ユリウス(女?まさか・・・)
???「ビラクさん!待ちましたか?」
ビラク「やあ、プリシラ。俺も今来たばかりさ!」
ユリウス「本当に女だったし!しかもAKJでもトップクラスに危ない女じゃねーか!!」
プリシラ「AKJ?何ですかそれは?」
ユリウス「とぼないでください。あなた達のいる同盟でしょうが。兄が嫌いな女子はいませんがモットーの。」
プリシラ「確かに兄さまには感謝してますし家族として好きですがケンカなら何度もしたことありますし嫌いって思ったこともありますよ。
それにそんな同盟なんて聞いたこともありませんけど?」
ユリウス「そうですか・・・(もしかしてここって異世界?だったら何とか帰る方法を探さないと!!)」
ビラク「プリシラ、そろそろ行こう」
プリシラ「はい、ビラクさん」
ビラク「な!?」
プリシラ「恋人同士ですし腕を組むくらいいいでしょう?」
セリス「幸せそうだね」
ユリウス「そうだな・・・ってさっきから突っ込みどころが異常に多いとか思わないのかお前は!?」
セリス「えっ?いつもの光景じゃない」
ユリウス「どんないつもだよ!!」
セリス「それより行こうよ」
ユリウス「もういい・・・」
168助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:19:42 ID:qBPqX2lZ
兄弟家
セリス「ただいまー」
ディアドラ「おかえりなさい、セリスちゃん。あらお友達?」
セリス「違うよ。彼氏だよ」
ユリウス「全然ちゃうわ!!」
ヘザー「顔を赤くして言っても説得力ないわよー」
セリス「ただいま、ヘザー義姉さん」
シグルド「そういえばセリスもそんな年か」
ディアドラ「もう、あなたったら。セリスちゃんも恋愛くらいするわよ、ね?」
セリス「うん!ユリウスは本当にカッコいいんだよ!!」
ユリウス「だから違・・・」
ヘクトル「よう、セリス!久しぶりだな」
セリス「ヘクトル兄さん!それにファリナ義姉さんもお腹大きくなったね」
ファリナ「久しぶりねセリスちゃん。あと企業情報聞いた?シレジアが最近ヤバいらしいわね・・・社長が辞めたとか」
セリス「セティが辞めちゃったの!?」
ファリナ「噂によるとね。まあそんな話題は置いといてエリウッドさんとエイリークさんがもうすぐ着くみたいよ」
セリス「えっ!?2人とも帰ってくるんだ!!」
ユリウス「だから人の話を」
エリウッド「久しぶりだねセリス」
エイリーク「私とエリウッド兄上が出て行って2年ぶりですね」たゆーん
ユリウス(何、この人こんなに胸でかかったっけ!?Hカップは普通にあるんですけど!てゆーかこの人の胸は偽ることが不可能なほどの大平原だったと思うんですが!!)
エイリーク「あっ、セリスの恋人ですか?」
ユリウス「もうそういうことでいいです・・・」
セリス「みんなはどう思う?」
エイリーク「良い人じゃないですか」
ファリナ「こういう良い子はそういないから逃がしたらダメよ」
ヘクトル「仲良さそうだし長続きしろよ!」
エリウッド「君には安心して妹を任せられそうだしこれからもセリスを頼むよ!」
ユリウス「揃いにそろってあっさり快諾しないでください!!」
セリス「///」
ユリウス「そしてお前は頬染めるな!!」
シグルド「今夜は赤飯だな!ディアドラ」
ディアドラ「そうですね。エリンシアさん、準備をしましょう」
エリンシア「お義姉様、せっかくだから今夜は思いっきり腕を振るいません?」
ディアドラ「そうね・・・豪勢にしましょう!」
ヘザー「私も手伝います、義姉さん」
169助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:20:53 ID:qBPqX2lZ
>>168
アイク・ロイ・マルス「「「ただいまー」」」
ミカヤ「お帰りなさい」
アイク「ん、見かけん顔だな」
ヘザー「セリスちゃんの恋人よ。」
アイク「なるほどな」
ヘザー「風呂なら沸いてるわよ?ご飯までまだ時間あるから汗でも流してらっしゃい」
アイク「ありがとう。風呂からあがったら手伝おう」
ヘザー「いいわよ。夫が仕事を頑張ったんだからここは妻の私に任せなさいって」
アイク「すまないな」
ヘザー「いいのよ、気にしないで!」
マルス「相変わらず仲良いな〜。兄さんも義姉さんも」
ロイ「確かに・・・それにしてもセリス姉さんに恋人か」
ミカヤ「ついにセリスにも恋人が・・・!これは絶対くっつけるわよ!!」
マルス「ミカヤ姉さんはひっつける気満々だしね」
ロイ「うん、すごく気合入ってるしねぇ」
アルム「セリカは今日も可愛いなぁ」
セリカ「もう・・・アルムったら」
シグルド「エリウッドやエイリークのような覚悟があるなら兄さんはお前たちのKINSHINを止めないよ」
アルム「覚悟なら決まってるよ!」
セリカ「ええ!とうの昔に!」
シグルド「その意気良し!お前たちのKINSHINを許す!!」
セリカ・アルム「「やったー!!」」
ユリウス「いつもだったらティルフィングだろーが!!」
ミカヤ「ユリウス君、ちょっと良いかしら?」
ユリウス「はあ」
ミカヤ「ちょっとこれにサインと判をしてほしいの」
ユリウス「分かりました(もう疲れたし帰りたい・・・)」
ミカヤ「ありがと〜(ゲッヘッヘ)」つ婚姻届
ユリウス「ん?(゜ロ゜)!!?」
170助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:23:27 ID:qBPqX2lZ
>>169
竜王家
ユリウス「ちょっと待てええええええ!!!な、何だ夢か・・・それにしても質が悪い夢だな・・・
ん?すすり泣く声が聞こえるな」
ニニアン「スン・・・エリウッド様、どうしてあんな貧乳娘と・・・!!」
ミルラ「ふええええん!!エフラムのバカアアア!!」
ユリウス「ニニアン姉さんとミルラも同じ夢見たのかな・・・
僕も外の空気でも吸いに」ゴゴゴゴゴ
ユリウス「ま、まさかこの威圧感・・・!」
ラナオウ「・・・・・・・・・」
ユリウス(カーテン開けてみたけどやっぱりコイツかい!?表口からは逃げられないから裏口を使わないと!!)
ユリア「どこに行くのですか?お兄様・・・」つナーガ
ユリウス「おい、一体僕が何をしたと・・・」
ユリア「夢の中とはいえ女の子のセリス様と恋人同士でその挙句婚姻届にサインと判まで・・・
私なんかラナオウが恋人という悪夢でしたのに・・・!」
ラナ「許しませんよ・・・?」
ユリウス「待て!あくまで夢だろうが!!それにあいつは男だぞ!?」
ラナ「夢では女の子でした」
ユリア「・・・今回はナーガはやめてあげます」
ラナ「ユリア、どういうつもり?」
ユリア「こういうことです(ヒソヒソ)」
ラナ「今回は暴力系統のお仕置きはなしにしてあげましょう」
ユリウス(助かった・・・)
ユリア「けどこの部屋に入ってください」
ユリウス(暴力じゃないだけマシだな・・・ところで巨大スクリーンに何を映すつもりだ?)
ユリア「今月はクリスマスということもありこれから行きます」
イズカちゃん「うふん」(サンタコス)
ユリウス「ギャアアアアアアアアア!!!!!!目が腐るうううううう!!!」
ラナ「まだまだ行きますよ」
イズカちゃん「キャー!!」毎度恒例入浴シーン
ユリウス「心が!心が壊れるうぅぅぅ!!」
ユリア「ウフフ・・・まだまだ序の口ですよ、お兄様。他にもビキニ姿や着替えシーン、ヌード姿やその他色々ありますから」
ラナ「上映時間は4時間です。目を瞑ればもっと長くなりますよー?」
ユリウス「精神が破綻する!!誰でもいいから助けてくれええええ!!!!!」
ユリア・ラナ「「ウフフフフ・・・・・・・」」
171助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:27:05 ID:qBPqX2lZ
>>170
その他
エイリーク「エリウッド兄上!私と駆け落ちしてください!!」
エリウッド「ちょっと待て!本気にしてるわけじゃないだろうね!?あんな夢!」
エイリーク「巨乳になれるなら兄上に心から尽くします!!」
エリウッド「それはどう足掻いても不可能な」
シグルド「KINSHINは許さんぞおおおお!!」
エフラム「エリウッド貴様あああ!!この妹に手を出す変態野郎がぁぁぁぁ!!」
エリウッド「話を聞けえええ!!そもそも後者のヤツ!お前にだけは変態とか言われたくないわ!!この犯罪者が!!」
ギャーギャーワーワー
ファリナ「マーフィ?良い夢見れたけど胸騒ぎがするの!!どこか乗せて行って!!」
フロリーナ「オネエチャン、リンニヘクトルサマ・・・ドコ?」(虹彩消失状態)
ヘクトル「気のせいか体温が5度くらい下がった気がするんだが・・・」
リン「奇遇ね、私もだわ・・・」
プリシラ「私は一生兄さま一筋です!何が悲しくてあなたのようなガチホモなんかと付き合わなければならないんですか!!」
ビラク「俺だってへっきゅん一筋だZE!」
レイヴァン「ああ、所詮は夢か・・・きれいなプリシラは一体どこにいるんだ・・・?」
レヴィン「セティィィィィ!!戻ってきてくれええええ!!」
書き置き:兄上へ。しばらく留守にしますので仕事頑張ってください。ちなみに戻そうとしても戻る気は一切ありませんので。ちなみに下手に連絡したら付き合ってる女性のみなさんに今までの浮気とか教えてこってり絞ってもらいますよ。
ミーシャ「まあ自業自得ですね・・・」
ホーク「行きますよ。レヴィン社長」
レヴィン「仕事はやだぁぁ!!!」
ユンヌ「ウフフフフ、今回は私の勝ちね!」
セリカ「アンタのせいで今の紋章町は大混乱してんのよ!頭冷やせっ!!」つメダリオン
ユンヌ「押し入れは嫌ああああ!!!!」

終わり
172助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:30:53 ID:sSKLDMPm
久々にhttp://wikiwiki.jp/fe_family/?9-59を思い出してフイタwww
あと投稿に間が開いたり、10レス近くの長さになるならタイトルや通し番号を付けると見やすいぜよ

おもしろかった、GJ!これからも頑張ってくれ!!
あと何故皆同じ夢を見たのか……気になるな
やはりサラ様かユンヌあたりか……
173助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 00:54:59 ID:qBPqX2lZ
>>172
ありがとうございます。番号については以降から気をつけます・・・
ちなみに犯人はユンヌです。
174助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 01:07:43 ID:fvBgUvy3
GJ!おもろかったよ。ミカヤは恋人引っ付けたがる性格はかわってないのな
しっこくを凌駕するサザとかwwwwww
規制解除されたからついに本スレに投下するんだぜ

皆様、おはようございます。え?私、ですか?
申し遅れました。私は竜王家に輿入りさせて頂きましたイナと申します。以後お見知りおきを。
竜王家…と言いますと皆様紋章町一の大家として身構えられますが…、
残念ながら、私は竜王家直系の親族では御座いません。
…というより、私は竜王家に「輿入れ」つまりは嫁入りした者です。いわゆる「およめさん」ですね。
私の様な取るに足りぬ者が竜王家に輿入れなど恐れ多いことですが…。
え?旦那様…ですか?そ、そうですよね。輿入れしたのですから夫をご紹介するのは当然ですよね。
現在夫…まだ式を挙げてはいませんが…が不在ですので恐れ多くも私からご紹介させて頂きます。
私の夫はラジャイオンと申します。容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所がなく、
正直私如きが釣り合う御方ではありません。…のはずだったんですが…。
何を間違えたのか、彼は妹君が負った莫大な債務の連帯保証人になっていました。
しかも、よりによって債権者はあのデイン商社です。
ラジャイオン曰く、「ありのまま 今起こった事を話そう。
           『私は妹の婚姻届の同意欄にサインをしたと思ったら連帯保証書だった』
           何を言っているのか分からないと思うが私も何をされたのか分からなかった…
           二重契約書だとか結婚詐欺だとかそんな安い詐欺では断じてない。
           もっと恐ろしいものの片鱗を味わった…」
どう見ても契約詐欺です。本当に有難う御座いました。
そんな訳で彼は今借金の担保としてデイン商社代表取締役専用騎竜の労働に従事しています。
この件で私に迷惑がかかるからと挙式は断念、籍も未だに入れておりません。内縁止まり、です。
彼と竜王家ご親族の方の御厚意で竜王家に同居させて頂いてはおりますが…。
ですが、その…厚かましい事この上ないのですが、何といいましょうか、
ご親族の方々が、その…『個性的』な方々でして…。

ラジャイオン、ご親族の皆様、ごめんなさい。単刀直入に言います。

『とんでもないところに嫁いでしまった』
私の一日は朝6時5分前、目覚まし時計の設定時刻より5分早く起床する事から始まります。
少しでもラジャイオンの債務の返済の足しになる様、大学の非常勤講師をしていますので…。
起床して目覚まし時計を止め、身支度を済ませた後、朝の早い方々にご挨拶をして出勤です。
といいますか、一部の方を除いて竜王家の方々は皆朝が早いです。メディウス様に始まる
三巨頭の御方々、長女のイドゥン様、実務を取り仕切っておられるムルヴァ様と私の祖父ナーシル、
早番の十二魔将の方々―などです。学生や幼い方以外は大体皆様起きて御出でです。
『運がいい時は』ご挨拶はすぐ終わるのですが…メディウス様がたまに無限ループを行うので
講義に遅刻ぎりぎりになってしまうことがあります。
…ガトー様も時々昔話を長々とナーガ神の尾の様に話されますので気が抜けません…。
それに―

「イナ、最近の調子はどうだい?講義はうまく行っているか?風邪は引いてないかい?
ここ最近寒いからね、お前が聡明なことはよく知っているが万が一ということもあるからね。
それに防寒はしっかりしているか?若い娘が体を冷やすのは良くない。
孫の顔を見ない内にお前の体が壊れてしまっては本末転倒だよ。
ああそうだ、近いうちに二人で温泉にでも行こうか。
たまには家族水入らずで旅行するのも悪くないだろう?あと―」

…私の祖父の世間話が長すぎるのです。祖父が私を(私が言うのもなんですが)目に入れても
痛くないほど可愛がって下さっているのはよくよく理解しているのですが…。
いい加減、孫離れしてもいいと思います…。祖父をよく知る人曰く『ジジバカ』だそうです。
―ああ、そうこうしている内に時間が…。これは臨時休講ですね…。うう、大学の評価が恐ろしい…。

…結局、午前一時間目は私用による臨時休講となってしまいました…。学生に申し訳ない…。
今日、お昼までしか講義、ないんですよね…貴重な講義を落としてしまったので今月末の
給与明細が心配で仕方ありません…。愚痴っても仕方がありません。
二時間目はしっかり講義しなくては…。
さて、今日の講義は(一時間目が休講になってしまいましたが)ひとまず終了しました。
このまま残って学会に提出する論文を執筆していても良いのですが今日はお昼から
花嫁修業という名の家事が山ほど残っておりますので竜王家に帰宅です。
…昼は時々ですが帰宅途中に「お譲ちゃん学校は?サボリ?」と補導されそうになるので困ります…。
そういえば以前茶髪の中学生くらいの男の子に「スレンダーおねいさん!!やや童顔気味ながらも
憂いを含んだ紫水晶の如き瞳がお美しいハアハア是非ともコンゴトモヨロシクな展開に」と言い寄られたことが
あった気がします。残念ながら自分は婚約者がいるとお伝えしたところ「人妻属性キターーーー」と断末魔を発して
鼻血を噴水のごとく噴出されましたが…。なんだったんでしょうか?
それに、童顔…少し、気にしていたんですけどね…。皆様は婚約者が童顔だとお気になさいますか?

「ん?イナ義姉、今日早番か?」
「イナ義姉さま、こんにちは」

…どうやら早期帰宅は私だけではなかったようです。ユリウス様、ユリア様―ラジャイオンの義弟妹に
当たるお方です―も今日は早帰りのようです。
…ユリウス様が僅かばかり煤けているのは私の気のせいでしょうか?
嫌な予感がするのも私の杞憂であって欲しいです。

「こんにちは。ユリウス様、ユリア様。今日は早期下校ですか?」
「まーそんなとこだ。あとイナ義姉、『様』付けしなくていいぞ。ラジャ義兄の嫁なら堂々としてりゃいいのに」
「兄様、そんなこと言って…義姉さまが困ってしまいますよ」
「いえ、そんなことは。…ところで、失礼ですが、ユリウス様…、何か、煤けておられませんか…?」
「あーこれはあれだ。セリスがまたベタベタ静電気でセーターから離れない毛玉みたいにくっ付いてきて
で、なぜかラナオウとユリアにフルボッコにされた。ユリアも僕と一緒にいたいなら素直にそういえば」
「ナーガ」
「アッー」
…残念ながら私の悪い予感は的中しました。道路でナーガ神を召還したことにより周囲の家屋が
ドミノ牌を倒したように見事に倒壊、午後いっぱいは救助活動を行うことになりました。
ユリア様はユリウス様以外の生き物にはそれはそれはお優しいお方なのですが…。
ユリウス様の一挙一動にわざわざ聖典ナーガでツッコミをお入れになられるのでその度に
周囲は今回のような惨事に見舞われることになってしまいます…。
私の当て推量ですが今日の早期下校は、その…ユリア様が学校内でナーガを発動したことによって
校舎が倒壊したのではないかと…思います。
ユリウス様はユリア様をとても大切になさって御出でですが…私如きが差し出がましいことを
申し上げるとするなら、やや失言が多いのでは…。
あるいはユリア様の関心を引くために敢えて攻撃されるような行為をなさっているのでしょうか。
ラジャイオンも時々人前で私との会話(ユリウス様曰く『ノロケ』だそうです)をなさるので
つい赤焔のブレスを放ってしまう事がありますがそれと似た真理なのかもしれません。
…そういえばナーシルの『ジジバカ』もこんな感じですね。ユリウス様も長じた暁はナーシルの
ようになってしまうのでしょうか。…すみません、少々過ぎたことを考えてしまいました。
兎に角、明日のポストに山ほど届くであろう各損害の請求書が心配です…。

救助活動と各御家庭への謝罪を終えるころにはもう夕暮れでした。結局昼間に片付けるはずだった
屋敷の掃除と洗濯(十二魔将の方々が自分の仕事だからと仰いますが嫁が仕事をしないというのは
好ましくないと思いますので…)と親族の皆様にお出しする茶菓子を作る作業ができませんでした…。
ユリア様のナーガ必殺を受けてボロボロになってしまわれたユリウス様をおんぶして帰宅すると
珍しくメディウス様が出迎えてくださいました。いつもはチキさん達が元気よく出迎えてくださる
(そして時々抱きつくついでに私の鳩尾に見事な頭突きを入れてくださいます。将来有望です)ので
意外です。と同時に今朝は免れた無限ループを警戒します。

「おお、お帰り。帰りが遅いもんじゃから皆心配しておったぞ。ところであんただれじゃったかの?」
「お爺様、ただいま戻りました。お爺様は相変わらずですね、私はユリアですよ」
「帰宅が遅れて申し訳御座いません。…それとメディウス様、私はラジャイオンの婚約者のイナです」
「おおそうじゃったな。ところで嫁がまだ帰ってきておらんのうナーガ婆さんや」
私の勘は悪いものだけ脅威の的中率を誇るので困ります。メディウス様は普段は好々爺なのですが
時々このように認知症を発症されるので会話が終わらなくなってしまいます。
(ちなみに私は『無限ループ』と呼んでいます。終わりがないって怖くありませんか?)
ナーシルやイドゥン様は軽くあしらってしまうので密かに尊敬しています。まだまだ私も未熟です。
…と現実逃避をしてもメディウス様の認知症が直る訳でもありませんので私は化身の石も持たずに
キラーアクス持ちのバーサーカーの集団に飛び込む覚悟で応対します。

「…メディウス様、私はお義婆様ではありません。そもそも私がその嫁ですよ…」
「おお、おお、そうじゃった。すまんのう、この年になるとちぃとも頭に入ってこんでのう。
ところであんただれじゃったかの?」
「…メディウス様、私は(略)」

…結局ユリウス様はユリア様に託して、見ていられなくなった祖父が止めるまで私はこのやり取りを
続けることになりました。その後遅めの夕食を摂り(メディウス様のお相手に手間取ったため夕食は
イドゥン様が支度なさってくださいました。ふがいない…)ラジャイオンの帰宅を待つ合間に明日の
講義の支度をするころには深夜になっていました。
私の手際が悪いのか…竜王家に輿入れする以前よりも一日にできることが減ったような気がします。
…ですが、決して不快だとは思わないのはなぜでしょうか。
思えばこういった家族ならではのドタバタといったものは輿入れして初めて体験したものでした。
元々私は物心つく前に両親が亡くなり、父親、母親の顔も覚えていません。
ナーシルも仕事が忙しいので大体一人で生活していました。
竜王家に来る前は、新しい家族にどう接するべきか戸惑いました。
でも、『他人』であるはずの新しい家族は私を義姉だ、嫁だとさも最初から家族であったかのように
接してくれるのです。
…家族がたくさん増えたことで、できることはとても減りました。
代わりに、ひとりではなくなりました。

いつもはしっかりしているのにどこか抜けていたり、一日おきに家が吹き飛んだり、
人の名前をすぐ忘れてしまったり、ジジバカだったりトラブルばかりですが、私はここが大好きです。
イナ「…と思ったんです」
ラジャ「そうか…そうだね。家族は何物にも換え難い尊いものだね。というわけで
   そろそろ新しく家族を作ろうk」
イナ「ラジャイオン恥ずかしいですッ!!!」

  アッー!

おわれ。
181助けて!名無しさん!:2010/12/08(水) 10:57:42 ID:P86hXbGX
>>175-180
規制解除&投下乙
イナが主役の話って初めてかもしれないな
にしても原作通りのナーシルのジジバカっぷりワロタwww
次があるなら是非チキ、ファ、ミルラの幼女組みやナギ、ニニアン、ニルスなどとの絡みも頼む

イナ視点の竜王家というのは新鮮でよかったよGJ
1822010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:33:53 ID:829YfU5D
マルス「今年ももう終わりか…。なんだかんだで早かったなぁ」

ロイ「マルス兄さん、妙に年寄りじみたこと言ってるね」

エリウッド「…全く、早かったどころじゃないだろうマルス。今年も脳筋2人にことごとく破壊活動されるわ、相も変わらずKINSHIN万歳のアルムとセリカのせいでリーフが斬られるわ…散々だったろう?あー思い出しただけで胃が、胃がぁぁ…」

ロイ「つ胃腸薬」

エリウッド「ふぅ、ありがとうロイ」

マルス「思い返せば、今年も色んなことがあったなぁ…」

リン「ふーん♪ふ・ふーん♪」

ロイ「あ、リン姉さん。どうしたの、妙に上機嫌みたいだけど」

リン「だって、12月といえばクリスマスじゃない♪淡いライトアップに照らされた草原の雪を見ながら2人でクリスマスプレゼントに心躍らせて……♪」

マルス「ああ、また今年のクリスマスはラスさんとのデート予約済って訳ですね」

リン「そうそう♪…って何てこと言わせんのよ!もうっ、ほっといてよ!」

ロイ「あーあ。姉さんせっかく上機嫌だったのに怒っちゃったよ」

マルス「ふふっ、なぁロイ。クリスマスといえば姉さんみたいに恋人と盛り上がるもんだけど、きみはどうなのかな?」

ロイ「ど、どうしてそうなるの!」

マルス「えー。だってきみってば周囲の女の子たちとはハーレム状態なんだし、どの娘とクリスマスの甘い夜を過ごすんだか気になっちゃって」

ロイ「確かに僕は女の子の友達も多いけどいくらなんでもそんな言い方下品過ぎるよ!」

マルス「ふふっ、顔真っ赤にしちゃって。全く、リーフに負けず劣らずムッツリくんなんだからロイは」

エリンシア「…あら、マルスちゃんにロイちゃん。2人共、もし退屈してるならお願いがあるのですけど、いいかしら」

ロイ「あ、エリンシア姉さん。どうかしたの?」

エリンシア「これからお掃除やお洗濯もしなくちゃならないしお買い足しに行って来て貰いたいのよ、メモはここにあるからお願い出来ないかしら」

マルス「…あー姉さん。僕たった今用事を思い出して―」

ロイ「兄さんたらまたそんな都合のいい言い訳して!いいよ、姉さん。僕達2人で行ってくる」

エリンシア「本当?じゃあお願いね」
1832010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:36:33 ID:829YfU5D
マルス「……ロイ…」

ロイ「なんだよ兄さん。そんな顔して。姉さんも僕達兄弟の為大変な思いをしてるんだよ?少しはお手伝いしてあげなくちゃ」

マルス「だからって、こんな寒いのに僕まで買い足しに同行させなくてもいいじゃないか…」

ロイ「えー…と。こんにゃくにがんもにハンペン…今日はおでんかなぁ?楽しみだね兄さん。
あれ?ディアドラえもんのクリスマスバケットっていうのは…なんだろう?エフラム兄さんがミルラちゃんたちにあげるのかなぁ?」

マルス「はぁ。またシグルド兄さんだなそれは。なんでも、後ろにあるヒモを引っ張ると喋るディアドラえもん人形が一緒についてくるからなぁ。まさにシグルド兄さんホイホイだよね」

ロイ「……そんな情報何処で仕入れたの」

マルス「まぁ、紋章町1顔の知れるこの僕に分からないことなんて皆無に等しいね」




「わいわい!きゃいきゃい!」




ロイ「…で、大方の食材は買い物カゴに入れてきた訳なんだけど…問題はやっぱりディアドラえもんバケット…小さい子に紛れてとること自体が恥ずかしいなぁ」

ファ「ぐすっぐすっ」

ロイ「あれ?きみは竜王家のファじゃないか?どうしたの、こんな所で」

ファ「ユリアお姉ちゃんと一緒にお買い物にきてたけどファ、迷子になっちゃったよぅ!えーんえーん!」

ロイ「よしよし、大丈夫だよ。僕達がお家まで送ってってあげるからね」

マルス「ふぅ、とうとうきみもょぅι¨ょ姦に目覚めてしまったかロイ…。一体誰に影響されたんだか、兄さんは悲しいね…」

ロイ「ち、違うよ兄さん!誤解を招くようなことを言わないでよ!…あ、そういえばファ。いい子だからレジまでこれ持っててくれるかい?」

ファ「?…うん、いいよ」



ニニアン「まぁ、迷子になったファを連れてきて下さったのですか。いつもエフラムさんに妹たちが御世話になっていますし、もうなんとお礼を言っていいか…」

マルス「ああ、まぁ兄の行為は下手をすると性犯罪に思われてもおかしくはないわけで、弟の僕達からしても参っt…」

ロイ「兄さんは黙ってて!」

1842010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:40:16 ID:829YfU5D
(その日の夕飯)
エリンシア「みんな、ご飯ですよー。」

リーフ「モチキンチャk…♪」

アルム「あれ?もうモチキンチャクないの?じゃあセリカ、2人で半分こしよう♪」

セリカ「本当?嬉しいわ…」

アルム「セリカ…」

セリカ「アルム…」

リーフ「orz」

シグルド「はいはい。KINSHINごっこはそこまでにしようか。そういえばエリンシア。私が頼んだディアドラえもんバケットは…」

エリンシア「ええ。マルスちゃんとロイちゃんに買い足し頼んだ時にお願いしたのですけど…」

ロイ「ああこれね。はい、兄さん」

ミカヤ「全く一部のファンもぼったくり商法に騙されてるわよ、ありきたりな物語展開で子供たちの視聴率得ようだなんて!子供の教育上よくないわ!」

ヘクトル「…姉貴すげぇ機嫌悪そうだな。どうかしたのか?」

エフラム「魔女っ娘ミカリンの件がまだ気にかかってるんだろう、俺はあのアニメ好きだけどな」

ヘクトル「エフラム…お前自分の年齢を考えろよ…あぁいうのはよ、年相応のガキが見るアニメなんじゃぁ…」

エフラム「そうか?俺はミルラたちと見ているからそこまで問題ないと思うが」

エリウッド「それ自体が大問題なんだ!小さな女の子たちを連れていい年した男が………!何か間違いでもあったらそれでこそ…あぁ胃が!胃が!!」

ロイ「つ胃腸薬」

シグルド「…」

セリス「?…どうしたの兄さん。険しい顔しちゃって」

のビラクん人形「…うほっ」

一同「……」

リン「やだぁ兄さん。兄さんてばそういう趣味だったの?」

シグルド「でぃっディアドラぁ…うぅっ…orz」

マルス「はぁ、とんだハズレを引いてきてしまったなぁロイ」

ロイ「え!?何、どういうことなの兄さん」

マルス「ディアドラえもんバケットに付属してくる人形はディアドラえもん、のビラクん、イズカちゃん、セネオ、ライアンのどれかが付いてくるんだけど、シグルド兄さんはディアドラえもん一択だもんなぁ」

ロイ「そ、そんなの聞いてないよ兄さん!どうして教えてくれなかったんだ!」

エリンシア「ご安心下さいましお兄様!もしそのお人形が気に入らないのでしたらエリンシアが喜んで頂きますから!ハァハァ…KINNIKU!」

ミカヤ「エリンシア自重。シグルド、お人形だったらセリスにあげたら?セリスも困らないでしょ?」
1852010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:43:05 ID:829YfU5D
セリス「うん♪これって、お洋服の着せ替えキットもあるんだよね。
のビラクんも上半身はだかんぼじゃかわいそうだから、今度僕買ってきてあげようっと♪」

リーフ「ディアドラえもん人形のヌーd……ハァハァ…!ブバババババ!」

ロイ「うわ!リーフ兄さんが滝の如く鼻血を!」

リーフ「この…人でなし…ハァハァ」

シグルド「そ、そうだな…ではディアドラえもん人形は会社の帰りにでも買いに行くことにしよう」

ロイ「(アレを兄さんが小さい子やそのお父さんお母さんたちの人集りに混じって買うの…?)」

マルス「(明らかに変質者度UPだよね。兄さんって未婚だからなんちゃらとか言い訳しつついい年して童貞なこと自体イタタなのに)」

ロイ「(兄さん、それはシグルド兄さん自体相当気にしてることなんだから、間違っても本人に面と向かってそんなこと言わないでよね)」

セリス「ありがとう兄さん♪僕、のビラクん人形大事にするね♪」

ビラク「やぁセリスちゃん」

ヘクトル「ちょwビラクwwwwどっから沸いてきたんだよ!」

ビラク「ファン倶楽部加入記念に……や ら な い か ?」

のビラクん人形「…うほっ」

セリス「らめぇぇぇっ!!」

セネオ人形「…ひどい有様です」

リン「!…アイク兄さん…」

アイク「ああ、掘り出し物でたまたま見つけたんだ。だが、どうも風の呪文を出したりはしないみたいだな。つまらん、トレーニングにならないじゃないか」

エフラム「そりゃそうだろ…」

エイリーク「子供向けのおもちゃですよそれ…」
1862010年も終わる今日この頃に:2010/12/08(水) 18:50:12 ID:829YfU5D
(数日後、紋章町のとある玩具店にて)

シグルド「…ディアドラ……」

マルス「ちょww兄さん、いい年した大人がおもちゃねだる子供みたくショーケースの前で座り込まないでよ!」

リーフ「そうだよ兄さん。今日はこれからエイリーク姉さんのバイオリン演奏会があるんだよ?早く行かなきゃ姉さんの番が終わっちゃうよ!
綺麗なお姉さんたちを拝めるチャンスなのに!ハァハァ…」

ロイ「兄さん、エイリーク姉さんを差し置いてそれが本当の目的なんでしょ?」

ララベル「あら、ウチの商品気に入って貰えたかしら?今ならディアドラえもん人形とサービスでディアドラえもんうちわも付けとくからお買い求めにならない?」

マルス「(うわぁ…。ここでアイク兄さんがいたら大変なことになってただろうね)」

シグルド「……そうだ、きみが欲しい…あぁ、ディアドラ…」

リーフ「ブッブバババババーーッ!!」

ロイ「兄さん、誤解を招くようなその台詞もうやめて!」

ララベル「こちらの商品は後ろに付いてるヒモを引っ張るとお喋りするのよ」

ディアドラえもん人形「…シグルドラ焼きが食べたいわ」

弟たち「!!」

シグルド「…」

ディアドラえもん人形「のビラクん、もうお休みの時間よ!さぁ早く御布団にお入りになって…」

リーフ「ブバババババーーッ!なんてこと想像させるんだよこの人でなしー!」

シグルド「…ちょっと紋章TV本社に行ってくる…」

セネリオ「ディアドラえもんズ人形といい、シグルドといい、全くひどい有様です」




>>175-180
イナ視点の竜王家の日常語りとは…いいですな!
竜王家の方々はユリウス&ユリアと幼女ズしかあまり見かけなかったので。GJです!
187助けて!名無しさん!:2010/12/09(木) 23:40:53 ID:4j2Z88Jd
エフラム「非実在青少年法を許すな!」
四人娘「現実の人物や事件に目を向けろ!」

って内容のネタ書こうと思ったけど、うまくいかなかったorz
誰か代わりに書いてくれると嬉しい
188助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 00:16:52 ID:4AEZujXF
>>187
荒れそうだからやめた方がいいと思う
189助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 01:08:53 ID:V6kS5iTa
>>188
他人のネタを批判するのは禁止です。
どうしてもやりたければ議論スレへどうぞ。
190助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 02:25:00 ID:D6XiZxnc
>>187
なかなか難しい問題、もといネタだな……
まぁでもこのスレにはエフサラ好きが多いしやってくれる人がいるやもしれん
それに期待しよう

>>188-189
このぬぅんはサービスだからまず喰らって落ち着いてほしい

188は多分、世論や一部の人等のデリケートな部分を気にしてほしいって言いたかったんじゃないかな?
批判というよりは、自分はそのように感じたんだが……
でも確かに189の言うように批判に聞こえないこともないので、


「もし187の言ったことをネタにする人がいたら内容に気をつけつつ本文の前に

※このネタには非実在青少年法に関するものが含まれています 
 内容には注意を払ったつもりですが、こういうネタが駄目な方はスルーしてください

なんて具合に注意書きをすればいいと思います」


位にしておけばいいと思われ
191助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 10:35:07 ID:8zoYpXa8
サラ「兄様と私は健全なお付き合いをしてるから、そういうのとは無縁なの。……今のところは」
エフラム「……どこから突っ込みを入れるべきか」
192助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 11:33:07 ID:IzX0dHEt
エフラムはよく我慢してるよ、俺だったらとっくに襲(ry
193助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 12:50:52 ID:w4aP2oMV
サラ  「くっついたり、布団に忍び込んだり、お風呂に乱入してあててんのよとかしても
      まだ踏みとどまるんだから。ほんとガード固いって言うか、我慢強いよね」
エフラム「…お前のその妙な方向に対する行動力だけは評価するよ」
194助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 13:47:59 ID:s2D00ITw
妹系に甘いのをいいことにやられたい放題だなw妹に押される兄は好きです
やっぱり修行とかで煩悩を昇華してるんだろうか
195助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 18:09:46 ID:IzX0dHEt
>>194
エフラムが煩悩を振り払うために修業する話なら前にあったぞw
しかし煩悩は修業とか体動かすとかで昇華できるものなんだろうかね
196助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 19:00:54 ID:s2D00ITw
幼女と妹に寄られすぎて困ると言うなら
アイクに弟子入りするなり修行つけてもらってはどうだろうか
フラグ折り能力を習得すれば中和されて普通になるかもw
197助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 19:05:16 ID:CkUGQX6M
>>192-195
サラ様に勝てる方法なんてあるのだろうか・・・?


それはそうと・・・更新が遅れてしまって真に申し訳ありませんが、
          ∧_∧
          ( ・ω・)=つ≡つ  第33回と第34回FETVを更新したんよ!
          (っ ≡つ=つ   よければゲストキャラを二人挙げて欲しいんよ!  
          /   ) ババババ
          ( / ̄∪
198助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 19:18:23 ID:D6XiZxnc
久々にFETVキター!
これから見てきます!!

ゲストの1人ははミストでお願いします
199助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 20:13:56 ID:43RDkQug
FETV更新乙です。

もう1人のゲスト、ラーチェル様でお願いします。
200助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 22:14:48 ID:IzX0dHEt
>>196
フラグ折るといっても折る前にまず立てまくってるわけで
アイクの一部分を吸収するとしたら、一歩間違えたらえらいことになるぞw
201助けて!名無しさん!:2010/12/10(金) 23:18:40 ID:8zoYpXa8
>>200
アイクの真似は誰にもできん、と言うかやるべきでは無いなw

サラ「兄様があんな筋肉ダルマになるのは駄目!」
ミルラ「お兄ちゃん! 駄目なんですうぅっ!」
アメリア「師匠も筋肉はちゃんと考えて付けないと駄目って言ってたじゃないですかーー!」
エフラム「な、何なんだいきなり!?」

サラ「……別にあの人間やめたお兄さんみたいになりたいとかじゃなかったんだ」
ミルラ「……びっくりしました」
アメリア「ご、ごめんなさい、勘違いしちゃったみたいで」
エフラム「まあ、あの強さには憧れてはいるがな、俺には俺の道というものがある」
サラ「ふーん……まあ、よく考えたら兄様は今でも十分筋肉あるもんね、着やせするタイプだからわかりにくいけど」
ミルラ「……そうなんですか?」
アメリア「何で知ってるの?」
サラ「え? だって見てるし」
ミルラ「……え!?」
アメリア「み、見てるって……いつ!?」
サラ「一緒にお風呂入ったとき」
ミルラ「えー!?」
アメリア「お、お風呂!?」
サラ「あれ、言ってなかったっけ?」
アメリア「初耳にも程があるよ! し、師匠!?」
エフラム「いや……来るなって言っても来るんだよ……」
ミルラ「ずるいです……」
サラ「まあそう言わないで、じゃあ今度ミルラも一緒に入る?」
ミルラ「え? い、いいんですか……?」
アメリア「……あ、あたしは?」
サラ「えっと……私とミルラはまだ年齢的にギリギリセーフだと思うけど、アメリアはギリギリアウトだと思うの」
アメリア「……いや、まあ、そうだとは思うけど……。あたしだけ仲間外れとか……あ、水着用意するから!」
サラ「お風呂だって言ってるでしょ、プールに泳ぎに行くんじゃないんだから」
アメリア「えー!? じゃあやっぱりあたしだけ仲間外れなの!?」




サラ「……というわけで、今度みんなでプールに遊びに行くことで決定ね。兄様もいいでしょ?」
エフラム「ああ……うん……もう好きにしてくれ」
202助けて!名無しさん!:2010/12/11(土) 01:45:18 ID:ftXOWy6X
アイク並にガチムチなエフラムとか想像できんがw
まあ筋肉はあるだろうな、普段から修業してるだろうし
あとサラ様が最強すぎるだろw
203助けて!名無しさん!:2010/12/11(土) 21:36:30 ID:9GTQh16N
>>201
サラもミルラも、なにげにアイク嫁候補たちに凄い目で睨まれそうなこといってるのなw

リリーナからも別視点からクレームがつきそうだ。
204助けて!名無しさん!:2010/12/11(土) 23:08:25 ID:vGH2CQJ1
でもまあ概ね間違ったことは言ってないとか
エフラムは普段鍛えてるから十分筋肉あるだろうしな、アイクが色々と規格外なだけw
205助けて!名無しさん!:2010/12/11(土) 23:21:59 ID:IqMRwIbd
アイクは人間離れしすぎでしょww
最近烈火と封印やってるけどエリウッドって意外と不幸なんだなって思った。
ヘクトルとリンに先立たれた点考えるとロード3人の中じゃ最終的に一人ぼっちだし他の仲間(一部)も死んでるし・・・
206助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 06:43:22 ID:jWCjRLgG
このスレで常時人間離れしてるのは攻撃のアイクと防御のリーフ。とある条件のもと覚醒するのがエリウッド(家計)、
エイリーク(乳)、シグルド(KINSIN)、セリカ(宗教)。普通に強いのがエリンシア、エフラム(速さが足りないけど)、
へクトル、リン、ロイ、アルム。ミカヤとセリスは守られてる場面が多くてよくわかんないや。原作は誰でも強いのに。

サザは回避だけなら抜きん出てると思うけど(速さだけじゃなく幸運の意味でも)・・・微妙だなあ
207助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 08:42:57 ID:lonIG5J8
>原作は誰でも強いのに

マルス「えっ?」
リーフ「えっ?」
エリウッド「えっ?」
リン「えっ?」
ミカヤ「えっ?」


208助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 09:34:46 ID:PQMiqe09
>>207
個人的にリンはそこそこ強いと思ってる
他は……ねぇ?
209助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 10:05:37 ID:6vKRcSdt
ぶっちゃけ原作のミカヤは弱かったと思う
マルスも微妙だ
クラスチェンジさせて育てた他の味方には見劣りした
トラ7のリーフもダメ
聖戦の方は強かったと思うけど
210助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 19:14:01 ID:Q2rSatUa
そして封印の剣が本体のロイと、デブ剣に振り回されるエリンギ

リンはCC後は走って剣士特効受ける遊牧って割り切って使うといいよ
一方fは無双していた
211助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 20:07:08 ID:PQMiqe09
ぶっちゃけリンは力がヘタレなければ相当強くないか?
剣士の割には力の成長率いいしな
まぁその分守備は酷いけど、雑魚相手なら槍持ちでないとまず当たらんし、
リン編で天使の衣とエナジーリングを使えば補えるしな

ヘクトルはまぁ、アイクと同じで魔防以外に穴がないんだよなぁ……
せいぜい重騎士特効がある位か

エリウッドは成長率が半端なんだよな……
クラスチェンジ後は騎馬になって使いやすさはますが、デブ剣はいかんともしがたいな

あと○○がヘタレなければ、っていう肩書はフラグに感じるのは自分だけ?
俺の初めてFE遊んだ時のロイ、レベル15で力6だったんだが……
212助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 20:16:25 ID:6vKRcSdt
チートよか弱点があるほうがゲームとしては面白いと思う
弱いやつがたまに活躍すると快感を感じるね
213助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 21:11:39 ID:jWCjRLgG
オレのサザは何回やっても難易度変えても瞬殺のあとよく必殺出して大活躍だったけどなあ。
みんななんで弱い弱い言ってるのか分からんけど。
214助けて!名無しさん!:2010/12/12(日) 21:38:05 ID:tv8B0Aw/
サザ「>>213が俺をいじめる…!」
215助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 01:02:06 ID:LgydufHc
代理投下開始しまーす
216路地裏の通り魔 前編 1/2:2010/12/13(月) 01:02:50 ID:LgydufHc
「通り魔?」
紋章町にある高校の教室ではここ最近現れる通り魔の噂で持ち切りだった。
声の主であるマルスは恋人のシーダからその噂を詳しく尋ねていた。
「はい、夕方や夜に路地裏を歩いていると突然魔法や矢や斧が飛んでくるみたいです」
「あっ、通り魔なら知ってるよー!この前実はいい人が槍でやられたって話だよ」
シーダの後ろから元気な声でアベルに手作り弁当を渡しに来ていたエストが話す。
マルスは…たぶんエフラム兄さんだ、と思ったが心の中にしまい話を続けた。
「ふーん…なんにせよ危ないことには変わらないね。シーダやエストも気をつけてね」
「はい、私はマルス様がいますから大丈夫です」
「はーい。まあ私もアベルがいるから大丈夫だよ」
「そうだね。まあ何かあったらまた僕に相談してね」

「通り魔か…噂通りならかなりの手練らしいな」
「そうね。ところで兄さん、カタリナ見なかった?」
「ああ、カタリナなら担任のアラン先生に尋ねたら風邪で休んでいるそうだ」
「そう…ならまあいいわ」

夜、補習で遅くなったルークは愛馬に乗って急いで帰路を駆けていた。
「お、そういえばここの路地裏は近道だったな。ちょっと暗いけど行くか」
ルークは通り魔の存在を知ってはいたがこの時は失念していた。

「…今日の獲物が来たようだな」
「…はい」
何も見えない闇夜である男と女が話していた。
「…あの小僧が動くまではあの学校の生徒を狙うのだ」
「…わかりました」
「…ではまた頼むぞ」
男はそう言うとワープで立ち去り、暗闇には女だけが残された。
そして、数秒後。何かが落下した音とルークの悲鳴が路地裏に響き渡った。
近くにいた巡回していたベルン警察の警官が路地裏に来た時には、
何かに押し潰されたルークが道に倒れているのだけが見つかったのだった…

「ルークが被害にあったか…」
翌日、教室では噂の通り魔にクラスメートのルークがやられたことで話題は持ち切りだった。
「マルス様、カタリナを知りませんか?」
「あれ、クリス。さっき妹のクリスも同じことを質問してきたよ」
「あいつもですか。それで、あいつはどうしました?」
「ああ、カタリナなら風邪で休みだと伝えたら見舞いに行くって…」
「そうですか。ありがとうございます。では俺はこれで…」
「うん…あ、僕からもカタリナにお大事にってよろしく」
「はい。きちんと伝えておきます」
217路地裏の通り魔 前編2/2:2010/12/13(月) 01:03:44 ID:LgydufHc
「カタリナ…風邪で3日も休むなんてよっぽど酷いのかしら?」
マルスから今日もカタリナが休んだと知ったクリスはカタリナの住む家に向かっていた。
手土産としてりんごを買っている。もちろん焼いて食べてもらうつもりだからだ。
「そういえばチキちゃんも美味しそうに食べてたなあ…」
以前、マルス様の家の隣に住む竜王家の少女、チキちゃんに食べさせた日のことを思い出す。
その時のようにカタリナも笑顔を見せてくれるのを期待して思わず笑みがこぼれる。

「…あれはターゲットか?」
「…いいえ。ですがターゲットに親しい者です」
「…ならさっさと襲ってきなさい」
「…ま、待ってください!ただ襲うよりも策があります」
「…言ってみなさい」

夜、兄弟家にマルス宛の電話が届いた。マルスが出ると焦った声のクリスが喋りだした。
「マ、マルス様!クリスが、クリスが帰って来ないんです!」
「…はい?今電話しているじゃないか?」
「あ、いえ…妹の方です。それよりも帰って来ないんです!」
「…たしかカタリナのお見舞いに行ったんだよね?」
「はい、俺が行った時にはまだ来ていないとカタリナが言っていました」
「なるほど…とりあえず僕の人脈で探してみるよ」
「すいません、ありがとうございます!」
マルスが受話器を置くと心配そうな顔をしたミカヤが横に立っていた。
「クリスちゃんがいなくなったんですって?」
「…うん。とりあえず僕の知り合いに頼んで目撃情報を尋ねてみるよ」
「私もサザや騎士様やペレアス様に聞いてみるわ」
「ありがとう。よろしくお願いします」
「みんなにもクリスちゃんを見てないか聞いておくわね」
ミカヤから伝わり兄弟全員の人脈でクリスの目撃情報を尋ねた。
しかし神隠しにでもあったかのようにクリスの情報はなかったのであった…

「…さて、この小娘を捕まえてどうするのかね?」
「…囮にします。ターゲットに1人で現れてもらうための」
「…ふむ、悪くないな。まあ成功したらターゲットはわかっているな?」
「…はい」
どこかの部屋で路地裏にいた男と路地裏とは別の女が会話していた。
男が路地裏同様ワープで立ち去った後、女は小さな声で呟いた。
「…ごめんなさいクリス。でもあなたを生かすためにはこうするしか…」

続く
218助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 02:46:46 ID:LgydufHc
それでは直後ですまないけど自分のネタも投下させていただきます。
中編楽しみにしてるよ〜

しかし週一ペースをなるたけ守ってきたのに今回は思いっきりあいてしまった…
待っててくれた方々には申し訳ありません。

>>37-48の続き投下します
219幼女の旗の下に:2010/12/13(月) 02:47:29 ID:LgydufHc
302

ギラギラと灼熱の太陽が降り注ぐイード砂漠は金色に輝き黄金の海原とでもいうべき威容を見せていた。
その人の立ち入らぬ秘境ともいうべき地に建てられた地下神殿……
この地にノディオンの当主エルトシャンは妻と妹を伴って立ち入った。
ロプト教のダークマージにワープで送ってもらったのだ。

エルトシャン「…薄暗いな…こんなところで…まったくシグルドも物好きな」
グラーニェ 「少し変わった方ですから…よろしいじゃありませんかエルトシャン様」
ラケシス  (ぬぐぐぐぐっ! 兄様の名を気安く呼ぶんじゃないわよこのビッチ!
       い…いけないいけない…今日くらいは刃傷沙汰は我慢しないと…)
彼ら3人に陽気に声をかけてきた者がいる。
久々に会った友人にエルトシャンは表情を心持ち緩めた。
キュアン  「おう、ギリギリだったな」
エルトシャン「…仕方あるまい。仕事で海外だったのだ。これでも急いで帰国したのだぞ」
キュアン  「間に合っただけ御の字か…しかしこれでようやくアイツとも嫁さんのノロケ話を語り合えるってもんだ。
       3人で飲んでても一人だけ独り身だとその辺の話題に入ってけてなかったかんな。気を使ったぞ」
エルトシャン「お前が気を使ってたとは初耳だな…小耳に挟んだのだが政党運営で大変な目にあったそうじゃないか?」
キュアン  「さすがに耳が早い。レイドリックと色々あってな…だが考えようによっては悪くないさ。
       この機会に膿を出し切って党を一枚岩にできたってもんだ」
ラケシス  「それは結構ですわね…」
エルトシャン「ん?」
ラケシス  「いえ…なんでも…」

思わず呟きが漏れていたらしい。
…このところプリシラの独断専行が目に余るようになっているのだ。
幾度か諌めてもみたが…現会長たる自分のやりようを手ぬるいと感じているらしい…
ラケシス  (プリシラ…私たちは同志のはずよ…いつか私たちの正義が一致しなくなる日がくるのかしら…)


闇に包まれた地下神殿…ロプトウス…闇の竜の神像が祭られた祭壇では蝋燭が青白い炎を灯している。
祭壇は数段高く作られた台座の上に設けられており、階段で繋がっている。
階段下には新郎新婦の家族や親族、招待客らの席が設けられており準備は万端だ。
この結婚式を取り仕切るサラはロプトの紋章をあしらった黒いローブを纏い、
漆黒の闇を溶かしたような色の司祭帽を被っている。
周囲には妖気が満ちこの世ならざる妖しげな雰囲気を醸し出していた。
セイラム 「サラ様、準備万端整いましてございます」
サラ   「そ、じゃあ皆さんを席にご案内して。新郎新婦の方もすぐに入れるのね?」
セイラム 「はっ」

神官たちが扉の閂を外し重々しい鉄の扉が開いていく。
会場に足を踏み入れた招待客たちは思わずざわめいた。
青白い炎に照らし出された異様なロプトウス神像が目に入ったのだ。
エルトシャン「…シグルドのやつ…何考えているんだ」
キュアン  「ま…まぁいいじゃないか。本人が変わった式がいいってんだからさ」

彼らの声に気付いたのはリーフだ。
リーフ   「あっキュアンさんたちだ。エスリンさんもいるぞヒャッハー!さっそくご挨拶を…」
ロイ    「兄さんもう始まるってば。挨拶なら披露宴の時にゆっくりすればいいよ。つか今ルパンダイブするのはやめてよね」
リーフ   「僕信用ないなぁ…」
ブチブチ文句を言いながらリーフは前列の席に腰を下ろした。
220幼女の旗の下に:2010/12/13(月) 02:48:11 ID:LgydufHc
303

サラは全ての者が会場に入るのを見届けると片手を挙げた。
サラ    「セイラム…時間よ。はじめなさい」
セイラム  「は…」
懐から一冊の魔道書を取り出すと詠唱を始める。
セイラムの詠唱に合わせて会場を囲うダークマージ達も呪文を唱え始めた。
セリカ   「な…なによ。邪教徒の式は薄気味悪いわね!」
アルム   「セリカセリカ自重」
セリカ   「フン!わかってるわよ!……でもシグルド兄さんの結婚式で妙な事したらただじゃおかないから!」
エフラム  「心配するな。こういう段取りなんだろう」

彼らの疑問に応じるかのように、台座上のサラは親族、招待客の全てによく通る声をかけた。
サラ    「これよりこの結婚の立会人としてロプトウスと闇の眷属たちにお越し願います」
周囲の闇の司祭たちの詠唱に応じて…ヨツムンガンドが呼び出す亡霊やフェンリルの悪魔ら異形の者たちが姿を見せる。
たちまち客席にどよめきが走った。
サラ    「あ、危害は加えないから安心して。それでは私も…」
手にした魔道書を詠唱しはじめる。
ユリウスから借りてきたロプトウスの魔道書だ。
本来サラには使えないのだがこの式のために三日ほど練習して使えるようになったのだ。
魔道書から強大な邪気がたちのぼり暗黒の闇が形を成していく。
姿を見せた暗黒神ロプトウスの顔にそっと手を添えて撫でる…うまくいった。
練習では完全に使いこなしていたが本番ということで少し緊張もあったのだ。

クルト  「なな……なんと……こ、このような式など前代未聞…やはり…」
アズムール「今更言ってもはじまらぬぞ。花嫁の父としてどっしりかまえておれ」

セリス  「わーっユリウスのお友達だ!ロプトウスもお祝いに来てくれたんだね!」
ヘクトル 「いやその発想はどうかと思うぜ…正直俺は呪いの儀式に立ち会ってる気分だ…」
アイク  「…できるな…一手勝負を…」
エリンシア「はいはい後でね」
アイク  「…そうだな…」
リン   「こういうとき私たちフツーの人間は反応に困るわ…」

召喚が終わり、式は次の段取りに入る。
サラ   「新郎と新婦を祭壇へ」
2人のダークマージ達が復唱しレスキューの呪文を唱えた。
光り輝く2つの魔方陣からシグルドとディアドラが姿を現す。
花婿らしいスーツに身を包み薔薇を胸につけたシグルドと漆黒のウェディングに身を包んだディアドラ。
2人はお互いに…自然に手を伸ばして手に手を取り合った。

シグルド 「綺麗だよ…ディアドラ」
ディアドラ「嬉しいです…シグルド様」
221幼女の旗の下に:2010/12/13(月) 02:48:53 ID:LgydufHc
304

サラ   「これより兄弟家長男シグルドとバーハラ家長女ディアドラの結婚を執り行う…
      わが神ロプトウスと眷属たち…そしてお集まりいただいた全ての方々が証人となる」
巨大な闇の竜の瞳がギョロリと動きシグルドを睨みすえた。
サラ   「それでは新郎から…これを…」
そういってサラが差し出したのは小ぶりだが荘厳な装飾のなされた短刀だった。
シグルド 「これは?」
サラ   「…結婚の誓い…誓約書への血判を押してもらうわ」
言うが早いか一枚の羊皮紙を取り出すと古代文字で書かれた文面を諳んじた。
サラ   「私たちはロプトウスの御前に置いて健やかなる時も病める時も、
      生涯支え合い助け合い人生を添い遂げる事を誓約致します。
      この誓いに背きし時は即座に神罰を受けて地獄に墜ち、25億年の間転生せずに業火に焼かれて罪を償います。
      ………異存なければ血判を」
シグルド 「ふっ…二人の気持ちが同じならそのような事など恐れるに足りないさ。
      私は誓う!決して後悔などしない!我が愛しきディアドラを…神よ…どうか永久に守りたまえ!
      その証、とくと受け取るがいい!」
高らかと宣言すると躊躇いなく親指に小さく傷を付けて…滲んだ血を誓約書のシグルドの名前の脇に押した。
サラ   「さ、次は貴女の番」
ディアドラ「はい。闇の神様。夜は一日の半分を占め、暗がりはどこにでもあるものです…
      ですから…どうか…どこからでも私たちをお守りくださいね。
      シグルド様への生涯変わらぬ愛を誓約いたします…シグルド様。一緒に幸せになりましょうね」
シグルド 「ああもちろんだディアドラ」
2人の血判が押された誓約書を受け取るとサラはそれを祭壇に捧げた。
闇の竜が低い唸り声をあげる。
サラ   「…ここにロプトウスの祝福の元、新たな夫婦が生まれた事を宣告します。
      どうぞ、皆様の祝福を…」

会場が万来の拍手に包まれる中、会場の人々を見渡して手を振り替えしていた二人。
ふとディアドラがシグルドに視線を転じると…彼女は一つだけ大事な…
式には含まれていないけれどこれがないと締めくくることができない大事な事があるとシグルドに囁いた。
シグルド 「…それはなんだいディアドラ?」
ディアドラ「ふふふふっ…わかっていますでしょうに…」
そっと瞳を閉じる…
シグルドは年甲斐もなく頬を赤らめた。シグルドの方は人生最初のキス。ファーストキスなのだ。
ディアドラに恥を欠かせないためにもスマートに決めたいが…
ディアドラの両肩に手を当てて…そこから…
シグルド (お…落ち着け…キスの仕方くらいは私だって知ってるぞ。ドラマとかで見たことあるからな。同じようにやればいいんだ…)
……などと自分に言い聞かせている間にディアドラの方からさりげなく…唇を重ねた。
シグルド 「はは…すまないな。君にリードさせて…」
ディアドラ「シグルド様だけが気負う事はありませんよ。これから二人で色んな事を協力しあっていくんですから…」
シグルド 「そうだな…これからずっと一緒に…な」
腕の中の愛する人を抱きしめて…この時のシグルドは幸福の絶頂だった。
ともにこの幸福を分かち合って行きたい…そう思ったら…二度目のキスはシグルドから自然にできた。
二人は瞳を閉じてこの時の幸福と祝福を享受していた。
222幼女の旗の下に:2010/12/13(月) 02:49:51 ID:LgydufHc
305

サラ   「………………」
アツアツの二人の側で居場所がないのは同じ祭壇上のサラである。
声を発して邪魔しても悪い。
サラはロプトウスを魔道書の中に還すとリワープを使って客席のエフラムの膝の上へと転移するのだった。
サラ   「無事…終わったよ。褒めてくれる?」
エフラム 「ああ…」
サラ   「兄様?」
エフラム 「いや、なんと言っていいのかわからんのだ。こういう感覚初めてなんでな…」
サラ   「教えてあげようか?」
エフラム 「…いや、分かってる」
ミカヤ  「そうね…分かってるわね」
ロイ   「じゃあさ、みんなで言おうか」
アイク  「うむ、大きな声でな」
ヘクトル 「兄貴が本気で大声出したら皆の鼓膜が破れちまうよ。上手く加減してくれ」
アイク  「そうか…」
エリウッド「それじゃいっせーのせでいくよ」
マルス  「いっ」
エイリーク「せーのっ」
ミカヤ  「せっ!」

一同   「二人ともっ結婚おめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」


祭壇上の幸福な二人…その二人を会場の片隅から見上げる男がいた。
彼は席を立つと扉を潜って会場を出る。
それに気付いた彼の弟が彼を追ってきた。
アゼル  「兄さん…」
アルヴィス「ゆくぞアゼル。元部下の披露宴に顔を出せないのは残念だが仕事が押しているのではやむをえん」
アゼル  「…ふっきれたんだ…」
どこかアルヴィスの顔は晴れやかだった。
アルヴィス「惜敗より惨敗の方がすっきりするものだ。私はディアドラにあれほど綺麗な笑みを浮かべさせることができなかったな」

それに…絶対に口には出さない事だが……ディアドラはおぼろげな記憶の中の…母に似ていた。
幼い日に失った母の……
アルヴィス(結局…私は彼女に依存して甘えたかった…共に支えあう生き方を選べなかった。私が敗れるのは当然だ…だが)

これだけは口に出しておきたい。
アルヴィス「ディアドラを泣かすなよ? その時はロプトの地獄より先に私の劫火で焼き尽くしてやるからな」

小さく呟くとアルヴィスは弟を伴って神殿を後にした。
仕事が彼の決済を待っているのだ。
223幼女の旗の下に:2010/12/13(月) 02:50:47 ID:LgydufHc
306

結婚式はつつがなく終了し、披露宴へと移行した。
アレク、ノイッシュ、アーダンがカラオケで結婚式の定番の歌を歌っている。
アレク  「かんぱぁい♪」
ノイッシュ「いまきみぃはじんせいの♪」
アーダン 「おおきなおおきなぶたぁいにたち〜♪」

ヘクトル 「いいな。俺も一曲」
リン   「それはだめ」
ヘクトル 「でもよ」
リン   「そ れ は だ め」
ヘクトル 「けっ…そこまで否定するこたねえだろうが…」
披露宴の料理は意外にもまともなご馳走だった。
ロプト教とて人間、祝い事も普通にあるのだろう。

ディアドラと並んでアレク達の歌に手拍子を打ってるシグルドの笑顔を見て…サラはふっと表情を緩めた。
サラ   「たまには…いいね。こういうの」

食事も済ませてお腹も一杯だ。
会場の人々も席を立って知り合い同士で声を掛け合ったりしている。
自分はどうしようか?

続く

1 エフラムのお膝に乗る  ここが私の指定席…もぅ…幸せな様子に当てられちゃったのかもね…
2 リーフで遊ぶ      今日はとても目出度い日…だから苛めは…まぁ…自重?
3 マンフロイに声をかける おじいさまは私がお嫁に言ったら寂しい?……なんて聞いてみよ

224の方に選択お願いします
224助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 03:06:37 ID:EI7RUpwL
3で。マンフロイとサラの家族の掛け合いを見たい
225助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 13:52:19 ID:Wap1LGHk
>>219-223
ロプト教の結婚式恐EEEEEEEEEEEEEEEEE!!
結婚する時の誓いを破った時のことが恐ろしすぎる……
いつもと違うサラ様もいいね!!GJでした!

しかし家族の掛け合いをこの2人に望むのは……いや、今のサラ様なら(ry
226助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 16:09:09 ID:zeo/6c11
結婚おめでとう、シグルド!そろそろ彼は幸せになってもいいと思う。
それにしてもロプトの式は恐いww
2か3でお願いします
227助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 18:08:12 ID:KYriFu4I
>>219-223
結婚する時の誓いがYABEEEEEEEEEEEEEE!
シグルド!結婚おめでとう!!
GJ!


気のせいかもしれないが、このスレには昔存在したサラスレの住人が結構居るに違いないw
228助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 20:01:53 ID:JXlMjG4r
>>219-223
シグルドもようやく幸せになれたか、原作の電撃結婚とは真逆だなw
サラの定位置はエフラムの膝上なのか、1もちょっと見たかったw
229助けて!名無しさん!:2010/12/13(月) 21:53:33 ID:zWk9IjDt
>>219-223
アイクVSユリウスってどうなるんだろう…
ロプトウスの効果でアイクの能力半減+魔法+見切りがあるからユリウスが勝つのか?
230助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 00:20:15 ID:GmySvSjt
ユリウス「フフン。ま、当然だね。ユリアのナーガ以外にこの僕が恐れるものなんて」
ユリア「つスリープの剣」
ユリウス「ヒィッ!?」
231助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 10:41:00 ID:Zh7Ui6Ut
たしかにアイクは物凄く強いがさすがにラスボスとタイマンでは勝てんがなw
アスタルテ戦だって杖使いのサポートなきゃ無理だろうし

これが同じラスボスでも魔王(笑)とかイドゥンさんとかベルドなら充分倒せるんだろうけどな
個人的に1対1でアイクより強いイメージを受ける人を挙げてみた

ユリウス ヘタレのイメージが強いがユリア以外には強い。何気にアイクより強いと思う
ユリア  さらにそのユリウスより強い
アシュナード いわずもがな
アスタルテ これまたいわずもがな
ティバーン 互角?アイク以上とまでは言い切れないけど同等の強さはもってる
ドーマ    攻撃の命中率は低いが高い耐久度やビグル召還でいい勝負しそう

こんなとこか?
他にも探せばいるかも
232助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 11:48:21 ID:Zh7Ui6Ut
代理投下
233路地裏の通り魔 中編1/4:2010/12/14(火) 11:49:10 ID:Zh7Ui6Ut
「マルス様…クリスさんが行方不明って本当ですか?」
「うん…昨日から見つかってないみたいだ…」
翌日、兄弟の必死の捜索も虚しくクリスは依然消息不明だった。
唯一得た情報はクリスがりんごを持って路地裏に入ったという目撃情報だけだった。
「マルス様…妹が迷惑をかけて申し訳ありません」
「いや、クリスが気にすることじゃないよ。単に迷っただけなら目撃情報があるはずだし…」
そう、これがいつものように単に方向音痴な2人が迷っただけなら何の問題もない。
しかし、もし迷ったならばどこかしらで目撃情報が得られるはずなのだ。
自分や兄弟の知り合いなら紋章町に幅広く住んでいるから尚更である。
マルスは何か通り魔事件よりも恐ろしい事件が起きているのではないかと思案していた。
そしてマルスは頼りにしているジュリアンに裏社会から情報を得るために連絡をしたのだった。

「…どうやらターゲットが我々のことを意識し始めたようだな」
「…はい、ですが対策は既に打っています」
「…ほう。さすがだな」
「…ですので明日にはターゲットを殺せるかと」
「…うむ。あのマルスを殺すためにも頼むぞ」
「…はい」
「くっ、この拘束を外せ!マルス様を殺させはしない!」
「…して、奴はどうするのかね?」
「…部下が尋問しておりますので問題はないかと」
「…わかった。では明日を楽しみにしておこう」
「…アイネ、あのごみを黙らせなさい!」
「…わかりました。エレミア様」
「カタリナ!何故だ!何故私やマルス様を裏切ろうとする!」
「ごめんなさいクリス。でも…エレミア様を救うためにはこうするしか…」
「カタリナ…で、これは何かしら?」
「い、いや…クリスのことを尋問するために…」
「ね、ねえ…どうしてそんなに息をハァハァさせてるのかしら?あ、ちょ…そこは…」
完全防音された部屋でカタリナの息とクリスの悲鳴が響き渡るのだった。

「…これは!?サザ、この情報は確かか?」
「あ、ああ。フォルカから得た情報だから間違いないんよ」
客が少ない寂れた酒場の一角、そこにはジュリアンとサザが密談をしていた。
「そうか…直ちにマルス様に知らせないと!ありがとうサザ」
「あ、ちょっと!報酬はどうなってるんよ!?」
「マルス様にマルス様のお姉様とデートさせて欲しいと頼んどこう」
「…まあいいんよ…それなら安いもんよ」
納得したサザはジュリアンを放した。解放されたジュリアンは急いで酒場を出る。
「しかし、あの情報を何に使うんよ…?」
残されたサザはそう呟いたのだった。
234路地裏の通り魔 中編2/4:2010/12/14(火) 11:49:54 ID:Zh7Ui6Ut
「それはお前が知る必要はないよ。ウキキ」
突然現れたローローに背後を取られたサザは跳躍しながら間合いを取り、ナイフを抜いて構えた。
「誰なんよ!?」
「ウキキ。お前に名乗る名前はない」
「緑風を舐めないで欲しいんよ!喰らえ、瞬殺!」
サザは瞬時に間合いを詰め、ローローに奥義瞬殺を決めた。
ローローのHPが一撃で1まで削られる。しかし倒すにはもう一撃が必要だ。
「ウキキ…やるな。だがこの一撃で終わりだ」
「甘い!そんな斧当たらないんよ」
ローローの振った斧をバック転でかわしたサザは追撃のナイフをローローの心臓に突き刺した。
「ウキ…やられた…」
「…ジュリアンが危ない!」
すぐにナイフを抜き取り走り去ろうとするサザ。しかし…
「ウキキ。まさか俺がやられるとは思わなかった」
「舐めない方がいいな。ウキキ」
酒場の入口から先程倒したはずのローローが現れる。
同時に裏口からも、カウンターからも…わらわらとローロー達は姿を見せる。
「…嘘だろ…お前…何者なんよ!?」
「ウキキ。知る必要はない」
「無限に現れる俺を倒せるかな?ウキキ」
数分後、サザはローローの放ったキラーアクスによって意識を刈り取られたのだった。
「まあ粘った方だね。ウキキ」
「噂だと緑風(笑)とか瞬殺(笑)って聞いてたんだけどね。ウキキ」
「ウキキ。さあエレミア様のところに向かうぞ」
倒れたサザは殺されることはなく、エレミアのいる屋敷へ運ばれたのだった…

「マルス様…ジュリアンを知りませんか?」
数時間後。マルスの元にジュリアンを捜すレナが訪れた。
しかし行方を知らないマルスはレナに知らないと告げる。
レナはお礼を告げるとすぐに隣の家へと向かうのだった。
「…ジュリアンも行方不明か」
レナがいなくなった後にマルスは玄関で呟いていた。
レナには言えなかったがおそらく自分が巻き込んだに違いない。
自分の軽率さを怨みつつマルスはこれからのことをすぐに考えはじめる。
しかし結局何もいい考えが浮かばないまま時間だけがいたずらに過ぎていく。
そしてエリンシアが夕食の知らせをするまで何も浮かばないのだった…

「…くっ…サザ、生きているか?」
「…ああ…生きてるんよ…」
「俺達これからどうなると思う?」
「わからない…けどこれだけはわかるんよ」
「…言うな…」
「………」
クリスが捕まっている部屋の隣にサザとジュリアンは捕まっていた。
そしてその部屋には何人ものローローが……
その夜、サザとジュリアンの悲鳴と嗚咽が部屋に響き渡るのかは誰も知らない…
235路地裏の通り魔 中編3/4:2010/12/14(火) 11:50:37 ID:Zh7Ui6Ut
食卓に来るとマルスは何故か食卓の席に違和感を感じた。
「…あれ?リン姉さんは?」
そう、普段ならからかって仕返しをされるはずのリン姉さんが食卓にいなかった。
社会人の兄達ならともかく、同じ学生なら必ず同じ時間に食べている。
「リンちゃん、珍しくまだ帰って来てないのよね」
「俺やエリウッドが先に帰ってくるなんて珍しいよな」
「はは…まあ生徒会長の僕や部活の手伝いをするヘクトルは遅くなるよね」
ご飯をくれたエリンシア姉さんや先に食べていたヘクトル兄さんとエリウッド兄さんが疑問に答えた。
考えすぎ…なのかもしれない。しかし自分の知り合い通り魔に襲われ、2人は行方不明である。
いけない…何でも悪い方向に考えるのはよくない。
そう…きっとリン姉さんのことだから最愛のフロリーナさんと遊んでいるのかも…
そう無理矢理に結論を出し、目の前の夕食に手を伸ばそうとした時だった。
「ヘクトルちゃん、フロリーナちゃんがあなたに用事ですわよ」
「ん、ああ。わかったぜ姉貴。今行くぜ」
…フロリーナさんは違うのか。けどもしかしたらラスさんやケントさんが…
「ヘクトルも忙しいなあ。僕もラスやケントがいないともっと忙しいのかな」
慌ただしく玄関に向かったヘクトルを見てエリウッドはそう呟いた。
「…エリウッド兄さん。ラスさんやケントさんと知り合いなの?」
「ん、ああ。2人共生徒会の仕事を手伝ってくれるからね。今日も助かったよ」
「そう…ありがとう」
リン姉さんはもしかしたら…いけない、あの路地裏に急がないと!
「ちょ、ちょっとマルス!?食事中にどこに行くつもりだい?」
「…ごめん、用事を思い出したからちょっと出掛けてくる」
我ながらなんて嘘くさい嘘をついたんだろう。でもリン姉さんが危ない。
そう確信したマルスは慌てて家を飛び出していた。
「あれ?マルスちゃんは?」
「あ、ああ…何か急用を思い出したとかって出掛けたけど…」
「ラッキー、ならマルス兄さんの分のご飯も貰おうかな」
「リーフ兄さん、ダメだよ。マルス兄さんに仕返しされてもいいの?」
「う…や、やっぱりやめておくよ」
「美味しいのにどうしたんだろうね?」
「きっとシーダさんに会いに行ったのよ」
「でも僕はセリカがそばにいつもいるから安心だよ」
「そうね…アルム」
「そ、そんなことをしたら…ぐはっ!?このひとでなしー!!」
いつものように食卓は騒がしく、ティルフィングが飛び交う。
しかし、本来なら1番騒がしいはずのマルスとリンがいないのであった…
236路地裏の通り魔 中編4/4:2010/12/14(火) 11:51:21 ID:Zh7Ui6Ut
そしてマルスの予感は的中していた。クリスと同じ部屋にリンは拘束されていたのだ。
「リン殿!しっかりしてください!」
「…ん、んん…ってクリスさん…ここはどこ!?」
「落ち着いてください。ここは……どこでしょうか?」
「…でしょうね。たしか私は…そう、クライネさんに会って…」
「ご機嫌はいかが?」
「クライネさん!助かったわ、私達を助けてくださ…い…?」
「リン殿!その人は…その…」
「ごめんねリン。そこに拘束したのは私なの…」
「そんな…どうして…」
「私達のエレミア様を…救うために…許して…」
「ど、どういうことよ!?」
「…リン殿…私はカタリナから事情を聞いたからわかるのですが今は耐えるしかないのです」
「そういう訳だから今は許して…無事に終わったら好きにしていいから」
「クライネさん…」

その夜、リンを見つけられなかったマルスの元に一通の手紙が届いた。
それを読んだマルスは夜中1人でファルシオンを手に家を飛び出した。
手紙には『大事な者を返して欲しければ1人で来い。カダインで待つ』と書かれていた。
そして、カダインに単身で来たマルスを待ち構えていたのは100人のローローだった…

続く

うう…俺もシグルドの結婚祝いたいぜ…規制が憎い…
237助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 12:19:59 ID:uePwHcqp
イメージはそれぞれだがゲーム中ならともかくこのスレのアイクはなあ…ナンでもありって感じがあるし
ネタによってはアシュナード瞬殺してるし。 

ゲーム中の話ならすまん
238助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 15:57:59 ID:KwqLjxcf
とりあえずアイクはこのスレでもゲーム中でも父を超えた。これだけは言える。
239助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 18:17:56 ID:o7u0aUbq
>>232>>233-236
代理投下人もネタ書いた人も乙
・・・正直かなり続きが気になる。クライネが出ただけで俺得だし、GJ!

>>231
ハ ン マ ー さ え な け れ ばアイクと同等かそれ以上の
漆黒の騎士もたまには思い出してやって下さい・・・
240助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 21:37:41 ID:Mk1KpgAv
デギンハンザーも充分アイクより上いくしラグズ王は大体互角or上だろうな

しかしやっぱりラスボス級の名前ばっかになるわな
ゼフィールとかはやや劣るか
241助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 21:52:57 ID:0hVKNz+u
「ゲーム設定とストーリー上の強さは別物」ってことに公式でもなってるから、
http://www.nintendo.co.jp/fe/akatsuki_bk/post/answer04.html
ソコラ辺は話しの内容重視で解釈すればいいんじゃね?

イメージ作中イメージでは
 アイク>ガウェイン=漆黒≧アシュナード=ティバーン=カイネギス>ジフカ
かな。
異論しか認めない。
242助けて!名無しさん!:2010/12/14(火) 22:02:22 ID:Mk1KpgAv
俺の場合は書くネタ次第で微妙に強さのイメージを変えるかな
ぶっとんだギャグネタとかならひたすら最強にするし、
逆にシリアス入ると幾分か抑える
戦闘面ならどんな事態でも「アイク一人いれば解決じゃね?」ってなっちゃうと他キャラの活躍の場が無くなるし
バトル要素強めのネタだと逆に強すぎて使いにくかったりもするし…

よって俺のネタではアイクの強さは最強or紋章町ベスト10前後くらいに変動する
243助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 00:38:25 ID:Sf8nexNC
たしかに話によって強さはある程度変化させるのはしょーがない気がする
まぁアイクが弱い話は幼少時代を除けばほぼ皆無だろうがw

大学のレポートがめんどい……
兄弟家って大学生的な人は今いないはずだが、一体だれが大学進学するんかね?
やっぱエイリークだけになるのかな?
エリウッドあたりはいけるけど家計のこと考えて遠慮しそうだし……
244助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 01:07:39 ID:tSLcs77M
エイリーク、マルス、セリス辺りは行きそうだが後の連中は行かなそう
家計の事もあるがヘクトルとかは早く就職したがりそうだし
245助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 07:55:14 ID:bPbU2Uvo
エリンシアが大卒のネタがあったような
246助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 10:43:21 ID:RGxoKJ/A
既に社会に出てるのは4人
最終学歴は…今までのネタから考えて

エリンシア 大卒
シグルド  たぶん大卒、だって高卒とかだと20代後半で係長とか普通なれないよね?
アイク 高卒
ミカヤ 中卒 数万歳とかのネタだとそもそも学校自体いってないだろうけど…その場合は学歴無し
247助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 17:00:55 ID:DKYvL0bZ
一応候補としてはロイもじゃない?


勉強出来ない訳ではないけど家計を心配するあまりバイトに熱心し過ぎて単位落として留年していそうだが。
脳筋2人は強制されても行かないだろうw

リンは草原には学歴社会なんてないと言い切るだろうし
エリウッドは学費がどうこうで胃潰瘍悪化。
リーフは4人娘に受験校嗅ぎ回られるのを恐れていかない。


アルムセリカは同じ大学同じ学部で入学するか、もしくはセリカの学費をアルムが農業で養うかでKINSHINムードに入ってシグが怒るか。
…なんて想像する私は大学も出てない専門卒乙です。
248助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 17:16:11 ID:tezWX5Tp
セリカは多分神学校だろうから…神学校の制度ってどないや?
よくわからん
アルムは高卒で農園仕事
はじめは大農場とかに勤めて農業を学びつつ金を溜め、
そのうち溜めた金+農協とかからも借り入れして土地を買い入れて自分の農場を持つ。

そんなイメージだなぁ
彼は大学に行くイメージ無い

249助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 17:45:27 ID:Sf8nexNC
リーフは高校までに4人娘の誰かと深い仲になったら大学行きそうな気もするな
普段はあれだけど責任感強い男だし

セリス、ロイは確かに大学いきそうだね
250助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 17:49:01 ID:4j7EdNaY
エレミアじゃなくてエレミヤなんだな
251助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 17:55:23 ID:tezWX5Tp
むしろリーフはバイト三昧して早くから金を稼いでそうな感じがする
トラ7よろしくスキマ産業やリサイクル系の仕事に就くと思うな
4人娘とは働きながらでも付き合えるだろうし、ケチのリーフが高い金払ってわざわざ大学行くイメージは無いな
252助けて!名無しさん!:2010/12/15(水) 19:48:34 ID:8tQzGCwB
>>251
リーフ単身ならそうだろうけど、一応ナンナやミランダは上流階級出身だし、
サラもそれなりの身分ではあるだろうから、相手の家の面子も考えて大学はいきそうな気がするんだ
253助けて!名無しさん!:2010/12/16(木) 00:30:25 ID:ni4ZTAe9
ラーチェル「ほほほほほ!ついにわたくしの時代が参りましたわ!」
ターナ「なによやぶからぼうに」
ラーチェル「FETVの出演依頼がまいったのですわ!…これもわたくしが絶世の美王女ゆえのこと…
        これで人気が出て愛しのエイリークとユニット組んで芸能界鮮烈デビュー!
        …なんてことになったらどうしましょう…きゃあ〜〜〜♪」
ターナ(そういえば以前お兄様がゲスト出演したときも同じように浮かれてたっけ…ある意味似た者同士よね…)
エイリーク「あらご機嫌ですねラーチェル?」
ラーチェル「まあ♪ 噂をすればなんとやら、やはりわたくしたちは愛情という絆で結ばれてますのねっ!」
エイリーク「ふふふ、そうかもしれませんね。私は貴女が大好きですよラーチェル」
ラーチェル「わっ///////わたくしも…//////もう不意に言うなんてズルいですわ!」
エイリーク「クスッいつものお返しです」

ターナ(また私の居場所が微妙になる〜女子校的ソフト百合世界を展開するのもほどほどにしてよね、もう…)


ラーチェル様出演が嬉しくてつい勢いで書いてしまった
反省はしない
254助けて!名無しさん!:2010/12/16(木) 12:08:17 ID:B9jr0SS/
>>249>>251-252
リーフが四人娘以外の子(お姉さん系とか)と付き合う可能性はスルーなのなw
でも>>249>>252の言う通り、リーフは確かにああ見えて責任感強そうだから、
誰か守るべき人が出来たらちゃんと大学に行って、まともな職に就きそうだ

えっ、お姉さん系で誰となら付き合える可能性があるって?
…う〜ん…天然イドゥンさんとか…ドS寂しがり屋のクライネとか?
255助けて!名無しさん!:2010/12/16(木) 12:19:47 ID:8/TKSARW
イドゥンさんは無理。
想像がつかんっつーかリーフにゃ悪いが葉っぱごときとでは釣り合わんわw
高嶺の花すぎるw

おねいさん系もなぁ…ここまでのネタみるとリーフはおねいさんに嫌われるフェロモンはなってそうだから無理っぽい。
モテ系の多い兄弟家においてむしろ好みの層にモテないってのはリーフの面白いキャラ付けになってると思うしね。
クライネはちょっとだけありそうだが。
256助けて!名無しさん!:2010/12/16(木) 12:29:00 ID:bCqoR9Ac
>>254
うーむ…確かに責任感は強いがトラ7の逆境のイメージが強いせいか、
いい会社でいい年収で順風満帆ってイメージないんだよね彼には。
俺的にはリーフはいい会社入った場合は不況で潰れて人生をやり直すイメージがある。
そうでなくても、そのうち脱サラして独立して自分の才覚で苦労しながらも自分の才覚で世の中渡っていきそうだ。
そんな貧乏でもしたたかでしぶといリーフが好きさ。

そうだ。
彼がいい会社やいい大学行くのにどうしてこれほど違和感を感じるのかわかったw
リーフには貧乏なイメージが染み付いているんだw
257助けて!名無しさん!:2010/12/16(木) 19:57:00 ID:2e4jDl0G
そうだな
リーフは庶民臭さが親しみが持てる奴だし葉っぱにエリートコースは似合わんよ
リーフは下積みから苦労して伸し上がるのが似合うな
直ぐに正社員にはなれず何年かバイトして正職に上げて貰う苦労人って印象あるね
今の世の中正社員になれるだけでも御の字だ
なんかリーフはその辺の苦労を等身大で表してる奴って感じがする
主人公で言えばいきなりヒーローになった仮面ライダーというよりも
凡人が苦心して一つ一つ強くなっていく一昔前のスポ根ものや
青年誌の立身出世劇の主役みたいな感じだ。

偉くなって年取ってからは下積み時代の「コノヒトデナシー」な苦労をやたら語りたがって若手に煙たがられそうだw
258助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 00:00:12 ID:aVaGPCAm
代理投下
259路地裏の通り魔 後編1 1/5:2010/12/17(金) 00:00:56 ID:aVaGPCAm
「…奴はどうだ?」
「…はい。部下が少しずつ体力を削っていますのでそろそろかと」
「…ふむ。まあ小僧さえ殺せれば構わぬ」
「…はい」

「ハァ…ハァ…くっ!!」
容赦なく振り下ろされる斧を剣で受け流しながら左へといなす。
続いて背後から横に薙ぎ払われた斧をしゃがんでやり過ごす。
その隙を逃さないローローは足元へ斧の柄でマルスを力ずくで吹き飛ばした。
「ぐっ…うぐっ…」
腹部を殴られたために苦痛の声が漏れる。それでも止まることは許されない。
(止まったら…やられる…)
既に視界は歪み始め、まっすぐ歩くことすら厳しい。それでも前へと突き進む。
進行を妨げるローローをファルシオンで斬り捨てて目的地へと走る。
「…頼む…そこを…どいてくれ…」
「…ウキキ…エレミヤ様の為にも無理だ」
(何が彼女をそうさせたのか。あの実は優しい彼女が…
けど今はただ前へと進んでリン姉さんやクリスを助けるのみだ)
「そこを…どいてくれぇぇ!!」

「…なかなかやるわね。でもそろそろ狙い目かしら…」
マルスとローローの乱戦から少し離れた地点にクライネが弓を構えていた。
もちろん目標はボロボロになりながらもローローを薙ぎ倒して進むマルスである。
「…本当はこんなことをしたくないけど…エレミヤ様を救うために…」
ローロー達がマルスを取り囲んだ。その隙を狙い…マルスへと矢を放った。

「ウキ…これ以上は通さない」
「どけぇぇ!!」
再び囲まれたマルスは目の前のローローを倒して進もうとした。
「…ッ!!しまった!!」
ローローの囲いから抜け出した瞬間自分を狙って矢が飛んできたことに気づく。
(回避…ダメだ、間に合わない!!)

クライネの放った矢はマルス目掛けて真っ直ぐ飛んでくる。

「…ふっ…ようやく憎いあの小僧を倒せたか」
「…はい…ガーネフ様」
「…どれ、あの小僧の亡きがらでも見るとしよう」
「…はい」
屋敷の一室でエレミヤとガーネフはマルスの死を見届けようと窓を覗き込む。
窓からは大量のローローに混ざり、矢が刺さり倒れている青年の姿が…なかった。
代わりに見えるのは矢に刺さりながら喜んでいる茶髪の青年。
そして入口から現れたマルスの兄弟達が武器を持ってローロー達を吹き飛ばす姿だった。
260路地裏の通り魔 後編1 2/5:2010/12/17(金) 00:02:11 ID:2e4jDl0G
「そんな…リーフ!?」
死を確信し、目をつぶったマルスはいつまで経っても矢が来ないので目を開いた。
そこで目に入ったのは矢を受けて喜んでいる弟の姿だった。
「うっひょー!!クライネさんの矢だ!!もっと!もっとちょうだい!!ハァハァ」
そう叫ぶとリーフは矢が飛んできた方向目掛けて全力で駆け出して行った。
途中、何発か矢が飛んでいた気がしたが全部身体で受け止めている…
そんなリーフを見て呆れていると身体の痛みが薄れていくのを感じる。
振り返るとリブローの杖を持ったミカヤ姉さんがこっちを見て心配そうな顔を見せていた。
「間に合ってよかった。マルスちゃん大丈夫?」
問い掛けに手で答え、更に辺りを見渡してみる。
「キャー!KINNNIKU祭よ!!KINNNIKU!K・I・N・N・N・I・K・U!」
ローローに囲まれて歓喜の声をあげながらアミーテを振り回すエリンシア姉さん。
「どうして俺の前に立った?」
一度に数人をラグネルの天空で吹き飛ばすアイク兄さん。
「ふん、槍が斧に劣ると誰が決めたんだ?少なくともピザよりは強いぞ」
ジークムントでローローを倒していくエフラム兄さんと、
「だぁぁ!!俺はピザじゃねええ!!」
アルマーズを片手にローローの攻撃を受け止め、反撃で仕留めるヘクトル兄さん。
「僕がセリカを守るからセリカは後ろから支援を頼む」
「わかったわアルム。もし怪我をしたらすぐに言ってね」
いつも通りいちゃつきながら必殺でローローを倒していくセリカとアルム。
「お兄ちゃんはKINSHINを許しませんよ!!」
血涙を流しながらティルフィングでアルムとセリカに迫るシグルド兄さん。
「マルス様!!ご無事ですか!!」
メリクルやグラディウス、オートクレールを振り回すクリスがローロー軍団を殲滅していた。
「みんな…どうして…?」
「みんなマルスの様子が変だからって気になって追い掛けたのさ」
いつのまにか背後にいたエリウッド兄さんが爽やかな笑顔で答える。
「…ところでエイリーク姉さんやセリス、ロイは?」
「セリスとロイは熟睡中。エイリーク姉さんはエフラム兄さんが無理矢理留守番役を…」
「…うん、何となくわかったよ。ありがとう」
「それよりもここにリンやクリスがいるのかい?」
「うん、絶対にいる。エリウッド兄さん、行こう!」
「ああ!」
ローロー軍団を兄弟達に任せ、屋敷へと乗り込むマルスとエリウッド。
それを確認したガーネフはエレミヤを連れ、マルスを倒すためにエントランスへ向かっていた。
261路地裏の通り魔 後編1 3/5:2010/12/17(金) 00:02:54 ID:aVaGPCAm
マルスとエリウッドが屋敷に突入する数分前。
クライネはリーフに追い掛けられ、屋敷の庭を駆けていた。
クライネは逃げながら銀の弓でリーフを撃つが命中しても気にせずにリーフは追い掛けてくる。
「もっと!もっとちょうだい!!ハァハァ」
…リーフはか矢を受けることを要求し、興奮している。
「く…邪魔よ葉っぱ!!」
「もっと…もっと罵ってください!ハァハァ!!」

これ以上は矢の無駄と判断したクライネは全力でリーフから逃げようとするのだが…
「く…あんたを相手にする暇はない…の!?」
 壁
壁ク壁
 リ
「コーナーに追い詰めたよ…さあお姉さんをお持ち帰りだ!!」
哀れ、リーフを気にしすぎたために見事に逃げ場を失うクライネ。
リーフは手を怪しげに動かしながらクライネを捕らえようと…
「…リーフ様。お仕置きは何がいいですか?」
「そうね…リーフなら魔法で拷問が1番かしら?」
「…とりあえずリザイアで吸い取らない?」
「あ、そのあとにローローさんとも絡んでくださると嬉しいです」
 壁
壁ナ壁
ミリサ
 テク
いつのまにかクライネはレスキューされ、リーフ目の前にはナンナがいた。
慌てて周囲を見渡すといつものようにリーフ包囲網が形成され…
「こ、このひとでなしぃぃぃ!!!」
リーフの悲鳴が真夜中の庭に響き渡るのだった…

一方、リーフが悲鳴をあげた時には庭での乱戦は決着がついていた。
「さて…どうしてこんなことをしたのか教えてもらおうか?」
ラグネルをローローの喉元に突き詰めて問い詰めるアイク。
辺りには動けなくなったローローが山のように折り重なっていた。
そのローローマウンテンを見て「キャー!!KINNNIKUの山よ!!KINNNIKU!!」と叫ぶエリンシアや、
「どうだ。槍の方が斧より倒せただろう?」
「はっ、俺の方が一撃で仕留めてるじゃねえか!!」
と、槍と斧のどちらが強いかを言い争うエフラムとヘクトル。
「ごめんね、アルム。私を庇ったせいで…」
「いいんだ。好きな人を守るのが男の役目なんだから…」
「…どうせ私は守れなかったんだよー!!うわぁぁーん!!」
アルムに密着し、傷を癒しているセリカ…を見て泣きながらティルフィングを振り回すシグルド。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
と、謝りながらローローの傷を治して回るミカヤ。
「貴様ら、どうしてマルス様を襲ったんだ?」
そして、アイクと共にローローにマルスを襲った理由を尋ねるクリス。
「ウキ…お前達ならエレミヤ様を救えるかもしれないな…わかった。教えるよ」
終始何も語らなかったローローが騒動の顛末を説明し始める。
そして話が終わった時、兄弟達は全員屋敷へと走り出していた…
262路地裏の通り魔 後編1 4/5:2010/12/17(金) 00:03:41 ID:aVaGPCAm
「マルス、そっちはどう?」
「いや、いない…」
屋敷ではマルスとエリウッドがさらわれた人達を捜索していた。
「これだけ探してもいないってことはどこかに隠し部屋があるのかな?」
エリウッドがそう呟いた直後、マルスとエリウッドの背後からその問いに答える声が聞こえた。
「…その通り。この屋敷には秘密の地下道がある」
「なっ!?誰だ!?」
「その声は…ガーネフ!?」
慌てて武器を構え、振り返る2人。ガーネフは笑いながら話し始める。
「…ふん、よもや貴様の兄弟に邪魔されるとはな…まあいい」
「リン姉さんやクリスを返せ!!」
「…返してほしければわしを倒すのだな。隠し部屋で待つ」
そう言ってワープでその場を去るガーネフ。
「…マルス…行こう」
「…うん」
マルスとエリウッドは隠し部屋を探すために走り出した。

屋敷のエントランスでは兄弟達がマルス達を追い掛けて来ていた。
「さてと…お互いに手分けしてマルスとエリウッドを探そう」
長兄のシグルドがそう提案し、すぐさま兄弟達はチームを組む。
シグルドとエリンシア、アイクとミカヤ、エフラムとヘクトル、アルムとセリカである。
「では発見したら再びここに集まろう」
そう言って兄弟達は互いにばらばらに屋敷の奥へと駆け出していった。

「さて、どうするアイク?」
あてもなく探し回るミカヤは前を進むアイクへどうするかを尋ねる。
「とりあえず片っ端から部屋を探そう…む、これは?」
適当に入った部屋に不自然に埃が積もっている床を見つけ、アイクは調べはじめる。
程なくそれが地下への階段の入口であると気づき、アイクはミカヤに言う。
「…ふむ、この先が怪しそうだ。ミカヤ姉さん、すまないが皆に伝えてきてくれ」
「いいけど…アイクはどうするの?」
「もちろん先に行って調べてくる。何、ラグネルがあれば心配ない」
「…わかったわ。けど無理はしないでね」
アイクの強さなら心配いらない。そう考えたミカヤはエントランスへと走り出した。
そしてアイクはラグネルを構え、慎重に地下へと降りて行った。

エントランスにはマルスとエリウッドを見つけたシグルド達が先に待っていた。
「ミカヤ姉さん…あれ?アイク兄さんは?」
「マルスちゃん!?アイクならマルスちゃんを探しに地下に行ったわよ…」
「…地下?そんなものはこの屋敷にはなか…ってまさか!?」
「やばい、急ごうエリウッド兄さん!」
ミカヤの地下という発言を聞き、慌てて飛び出すマルスとエリウッド。
置いていかれた兄弟達は慌ててマルス達を追い掛ける。
263路地裏の通り魔 後編1 5/5:2010/12/17(金) 00:04:33 ID:aVaGPCAm
「…む…ここは…?」
階段を下りると目の前には牢屋が広がっていた。
よく見るとつい先程まで誰かを捕らえていたのだろうか。食事の容器が置かれている。
慎重に牢屋へ近づいて行くとその奥に何者かの気配を感じる。
アイクはラグネルをにぎりしめ、より慎重に牢屋の奥にある部屋へと向かう。
ゆっくりと部屋のドアへと近づき…ドアを開く。
「…ほう…てっきりマルスかと思えば…マルスの兄か」
「何者だ?」
「…わしの名はガーネフ。偉大なる大司祭よ」
「そうか。ところでリンやクリスをさらったのはあんたか?」
「…そうだと言ったら?」
「あんたを倒して助けるだけだ…行くぞ!」
ラグネルを構え、ガーネフに向かって一気に間合いを詰める。
ガーネフは構えもせずにただ不気味に笑っている。もらった!!
「喰らえ!天く……何!?」
ガーネフを斬ろうとし…必殺の天空を繰り出そうとした。
しかしガーネフに刃は届かず、剣はガーネフの手前で停止していた。
「…このわしを倒そうとは愚かな奴じゃ。封印されし黒魔術マフーの恐ろしさを見せてくれよう」
ガーネフは目の前で動けずにいるアイクに向かって手を向けた。
(くっ…このままでは…まずい!)
必死にガーネフから離れようとするアイク。しかし身体が言うことを聞かない。
「…さらばだ。死ね」
ガーネフから放たれた魔術がアイクを包み、黒い閃光が走った。
しかし、閃光が消えた時、そこにアイクの姿はなかった。
「ふむ…何者だ?」
ガーネフはすぐに何者かがレスキューでアイクをマフーから守ったのだと気づき、真横を見る。
横には仮面を着けた怪しい3人組と救出されたアイクが構えていた。
「…アイク殿。ガーネフに普通の攻撃は通用しない」
「世界とはまだまだ広いな。俺の攻撃が効かない相手がここにもいたのか」
嬉しそうに言うアイクを見て、仮面の2人が後ろでひそひそと話す。
(…相変わらずあなたのお兄様は豪快なお方ですわね)
(…まあアイク兄上はそういう方ですから)
(それよりどうして私まで仮面の騎士に変装しなければいけないのです?)
そう。ここに新たに現れた仮面の騎士の正体はラーチェルである。
エイリークが兄弟にばれないように屋敷へと侵入するためにサポート役をしたのだが…
(まあたまにはラーチェルも私と戦って欲しくて…ふふ)
魔法は門外漢なエイリークの代わりに戦うためについて来たのだ。
ちなみにその際にグラディウスを探す仮面の騎士も合流していた。
そこでガーネフのマフーを知り、兄弟の危機を救うために乗り込んできたのである。
「無駄だ…貴様らにわしは倒せぬよ」
ガーネフが武器を構える4人に言い放ち、再びマフーを唱えはじめた。
そこへ階段を駆け降りてきたマルス達が駆け付けたのだった…

続く
264助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 10:08:47 ID:Z7707Ame
ビラク「うほっ兵種変更でジェネラルになったZE!」
ヘクトル「あん? なんだってまた急に…」
ビラク「封印のへっきゅんはジェネラルだZE!兵種をお揃いにしたかったのSA!」
ヘクトル「そうかそうかそいつぁ健気なこった。んじゃアバよ」
ビラク「まってよへっきゅーん♪…いつもみたいに追いつかないZE!?」
ヘクトル「あたりめえだっつーの。移動力ダダ下がりだからな」

……

ウルフ「それでパラディンに戻ったのか?」
ビラク「うほっやっぱり俺はパラディンがあってるZE!
    またおいかけっこしようねへっきゅーん!愛してるZE!」

ヘクトル「…なんか寒気が…」
265助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 14:23:04 ID:0ZB1rgI2
>>259-263
>>リーフは手を怪しげに動かしながらクライネを捕らえようと…
リーフの手は間違いなくこんな感じ(↓)になってるんだろうなw
     /)
  ∩ //         ∩
  |│|│      ∩/ /
 ∩ \ ∧_∧ .||/  
 \\ .(* ´_ゝ`) |⊂__) クライネお姉さんハァハァ
  (__ニつつ   ⊂__)
  (__ニつつ  / ̄ ̄ ̄ ̄/
  __(__ニつ/  ハッパ  /_____
      \/____/

とりあえずガーネフとのバトルに期待したい。GJ!
266助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 21:18:23 ID:JKv+t9iD
>>265
リーフの手、あれでドレだけの敵兵がひんむかれたことか……。
リーフ軍の通ったあとには草一つ残らないぜェ……。
267世界おねいさん短編集その陸 KINNIKU:2010/12/17(金) 21:27:10 ID:LTVEBzwT
ジョフレ 「なんで…どうして私の存在はこうも忘れられるんだ…」

…だってあなた地味だもの。
暁だって滅多に最終章に連れてってもらえないでしょ。まぁそれは私もだけど。
ジョフレ 「姉さん! 私がエリンシア様との愛情をはぐくむには…」
ルキノ  「KINNIKUつければ?」
ジョフレ 「やはりそれしかないか…」
ルキノ  「ほいダンベル」
ジョフレ 「重っ!?」
ルキノ  「それくらいできないようじゃアイクや鷹王やバアトルには張り合えないんじゃないの?」
ジョフレ 「くうっ…だがエリンシア様のため…やりとげてくれる!」

さてさて…今度は何日持つかしらねえ…
子供の頃から根気が無いんだから…そんなだからしょーぐん(笑)と馬鹿にされるのよ。
せっかく暁でエリンシア様とフラグ立ったのにあんまり注目もされないし。
…ん〜…しかし…エリンシア様は私の親友でもあるわけで…どうせなら幸せになってほしいわよね。
その意味ではこの弟に任せられるかってゆーと…………悪いけど微妙。
むしろ私の方がエリンシア様を幸せにできる自信があるのよねぇ…

ルキノ  「ジョフレ!」
ジョフレ 「ぜはっ…ぜはっ…な…なに姉さん…」
ルキノ  「もっともっと鍛えていい男になんなさい!あんまり頼りないようだと…私がもらってくわよ」
ジョフレ 「へ?」

…少しは尻叩いてやんないとね。
あっと…そろそろ時間。

ルキノ  「それじゃ出かけてくるわ」
ジョフレ 「え…ああ、どこに?」
ルキノ  「買い物…もといデートよ。エリンシア様とね」
ジョフレ 「ちょ…ずるいぞ姉さん!抜け駆けだ!」
ルキノ  「男なら泣き言言わない妬まない!」
ジョフレ 「ぐっ……」
ルキノ  「じゃあね。悔しいならエリンシア様に誘われるような男になってみなさいな」

まったく…姉の顔はここまで。
ここからはちょっと本気。
気合入れてめかしこむわよっ!
エリンシア様〜〜♪
268世界おねいさん短編集その漆 コタツムリ:2010/12/17(金) 21:28:48 ID:LTVEBzwT
はふ〜〜〜冬はこれよね〜〜〜
お姉ちゃん冷え性だからコタツのありがたみが身にしみるわ〜〜

そう季節は冬。
外は記録的な豪雪。
それでも仕事に学校に行かなければならないのが勤め人や学生の辛いところだけど。
ミカヤ  「お姉ちゃん自由業だし、どの道この天気じゃお客さんこないし〜」
実際問題、今日みたいな日に辻で占いしてもお客さん来ないもんね。休日休日。
若い頃はお休みっていうとはしゃいでどっかお出かけしたりしたり、
ちょっといいなーって思った人とデートなんかしちゃったりしたもんだけど…
弟妹達が生まれてからはもーがむしゃらってゆーか、仕事に子育てにてんてこまい。
休日なんてなかったなぁ。とっても楽しかったし充実してたけど体力的にはしんどかったわ。
若かったからこなせたんだろうなー
ミカヤ  「あ…温い温い…コタツの熱が腰に優しい…ぬくぬく…」
でも今は弟妹たちも手がかからなくなってきたし…たまには一日のんびりしても…いいよね?
何か第二の人生の楽しみでも探そうかな〜
今まで出来なかった事…温泉めぐりとかお寺さんを観光したりとかさ。
落語や歌舞伎を見に行くのもいいなぁ……

………

エリンシア「お姉さま!お姉さま!」
ミカヤ  「…んあ?」
エリンシア「もう…コタツで眠っては風邪を引きますわ」
ミカヤ  「あー…寝てた?」
エリンシア「それはもうぐっすりと」
ミカヤ  「ありゃりゃ、ま、まあ時にはそういうこともあるわ」

思えば人生長い事走ってきたもんね。
疲れが出ちゃったのかしら。
皆が巣立ったら私は楽隠居。悠々自適の暮らしといきたいもんだわ。
その日までもう少しお姉ちゃん頑張らないとね。

終わり

これで姉シリーズは完結
皆が姉のよさを再認識してくれると嬉しい
姉ネタらしからぬ物もあったが細かい事は気にしない!
269助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 23:28:14 ID:J9fjR9Zu
>>259-263
続きが気になります!更新がんばってください!!

>>264
ビラク自重しろww

>>267-268
しょーぐんがんばれ!チャンスはある・・・はずさ!!
ミカヤとこたつがかなり合ってるなーww
270助けて!名無しさん!:2010/12/17(金) 23:55:10 ID:/OQGXy6z
>>259-263

流石のアイクもマフーには(システム的に)勝てないか
ツンデレ家族想いのマルスと兄弟家の皆の信頼感がいい感じだった
続きにwktkだぜ

>>267-268
完結乙
ジョフレは弱くはないんだけど……ねぇ
ケビンの方が使えたりするんだよなこれが
ルキノさんのいい姉っぷりが出てて俺歓喜w
あとミカヤおばあちゃんに和んだwww

どっちもGJなんだぜ
271助けて!名無しさん!:2010/12/18(土) 11:04:28 ID:7j5DmcIC
代理投下
272路地裏の通り魔 後編2 1/4:2010/12/18(土) 11:05:19 ID:7j5DmcIC
「く…みなが必死に戦っているのに何もできんとは…」
目の前で繰り広げられる壮絶な魔術戦に参加できない悔しさに歯ぎしりをするアイク。
地下室ではガーネフを囲うようにミカヤ、エリンシア、セリカ、ラーチェル、シリウスが戦っていた。
魔防の低い野郎共やエイリークは後方で邪魔にならないように見守るしかできないのだ。
比較的タフなシリウスやエリンシアがマフーを受け、3人が回復を行う。
しかし絶対にこちらの攻撃が通じないガーネフ相手に勝ち目はない。
それでも兄弟達が逃げないのはガーネフをここで足止めするためである。
今ここでガーネフを逃がせば操られているエレミヤの命はない。
それがカタリナ、クライネ、ローローがマルスを襲った理由なのだ。
「…ッ!?」
エリンシアが狙われたミカヤを庇い、吹き飛ばされ、思わず苦悶の息が漏れた。
「く…マルスはまだか!?」
苦しそうに起き上がるエリンシアを見て、握りしめた拳から血を流すヘクトルが叫ぶ。
地下室にマルスはいない。それはシリウスに言われてガトーの元へ走っているからだ。
スターライトエクスプロージョン…マフーを打ち破る唯一の方法。
それを持つ竜王家のガトーの元へマルスは全速力で走る。
兄弟達はマルスが来ることを信じてガーネフを逃がさないように足止めをする。
それがこの事件を解決する唯一の方法であるから。

その頃、兄弟達とは別行動を取っている者が2組いた。
その1組であるリーフと四人娘、クライネは兄弟達とは別の隠し通路を走っていた。
「この先に姉さん達がいる祭壇があるのか…」
「今ならリーフの兄さん達がガーネフを足止めしているからしいらチャンスね」
祭壇のある部屋の扉の前で6人は作戦会議を始める。
「けどエレミヤ様を助けるには…」
「リーフ様、ガーネフの洗脳を解けるのですか?」
「うん、それが問題なんだよね…サラ、ロプトの秘術でどうにかならない?」
この場で1番そういう魔術に詳しそうなサラにリーフは尋ねる。
「…やろうと思えばできなくもないけど…後遺症が残るわよ?」
「後遺症?」
「良くて記憶障害かしら。悪ければ一生意識を失ったままかも」
「…却下よ。それじゃあ意味ないわ」
クライネが呆れながら提案を却下し、再び一同は悩む。
「…あれ?何か通路から聞こえませんか?」
悩んでいるとティニーが何かに気づいて一同に言う。
「何かって…いや、これは…地響き?」
リーフが音の正体に気づいた瞬間、一同の背後から巨大な竜が現れる。
「…ちょ…よりによって地竜とか…」
地竜。一見するとモグラのように見える竜だが強さはトップクラスの竜である。
「と、とりあえず逃げよう!!」
退路が断たれたリーフ達は策もないまま祭壇へと飛び込んで行った。
273路地裏の通り魔 後編2 2/4:2010/12/18(土) 11:06:14 ID:7j5DmcIC
リーフ達が祭壇に突入した頃、マルスは竜王家にいるガトーをたたき起こしていた。
「ガトー様!!起きてください!!スターライトください!!」
「う…うむ…今渡すからその手を離してくれ……く、苦しい…」
マルスは慌てて手を離し、眠そうなガトーからスターライトを貰う。
「しかし…またガーネフの奴が何かしたのか?」
「ええ、今まさに姉さん達がガーネフと戦っています。ですから急がないと」
「ふむ…ならワープで送ってやろう。行き先はどこだ?」
「ありがとうございます。場所はアリティアの近くの孤児院です」
「うむ…念のため後でわしも向かおう。では頼むぞ」
スターライトを手にしたマルスをガトーは指定された場所へ送る。
次にマルスが目にした光景は倒れている仮面の騎士の姿であった。

「…ほう…なかなかしぶといな…」
ミカヤとセリカの回復用の杖が折れた一瞬の隙をガーネフは見逃さなかった。
その隙をついて後方にいた男達に接近し、マフーを撃ち込む。
「いかん!?逃げろ!!」
咄嗟に1番早く反応したアイクが叫び、兄弟達は左右に飛ぶ。
初弾を回避されたガーネフは1番近くにいたエフラムに狙いを定め、追い掛ける。
「…まずは貴様からだ…」
「ッ!?しまった…」
「あn…エフラム殿、危ない!!」
エフラムに向かって放たれたマフーをエフラムの代わりに仮面の騎士が受ける。
「エイr…リゲル!?大丈夫か?」
慌ててラーチェルが倒れた仮面の騎士に駆け寄りリカバーをかける。
「…な…どうして俺を庇った…!?」
「…誰かを助けるのに…理由は必要かな…?」
それは大事な兄上だからです…とは言えないエイリークは以前どこかで聞いた台詞を言う。
「くっ……すまない、助かった」
以前あったエイリークとの恋愛騒動以来、仮面の騎士に対して抱いていた感情。
その嫉妬が自分はなんと小さい器量なのだとエフラムは恥じる。
そしてそのもやもやとした感情を打ち破り、感謝の声が自然とエフラムの口から飛び出していた。
「い、いや…君が無事ならそれでいい」
仮面の奥で真っ赤な顔をしながらエイリークは冷静に言う。
その時、部屋の真ん中に一陣の光が射した。その光の中心に現れたのはマルスである。
「みんな…遅くなってごめん」
マルスが兄弟達に謝罪をし、ガーネフにスターライトを向ける。
「ガーネフ!お前の野望もここまでだ!!」
「…く…スターライトとは抜かったわ…だが貴様にそれを扱えるかな?」
「その心配はありません!!」
地下室に別行動を取っていたもう1組の男の声が響き渡った。
274路地裏の通り魔 後編2 3/4:2010/12/18(土) 11:07:26 ID:7j5DmcIC
「クリス…とマリク?」
「マルス様、スターライトの心配はいりません。マリク殿をお連れしました」
「遅くなって申し訳ありませんマルス様」
「ぬう…しまった…」
スターライトを扱える者が現れて初めて動揺を見せるガーネフ。
「…というか私だって光魔法使えると思うんだけど」
「そこは…作品が違うから不可能だと考えてもらいたい」
自分の存在を無視されて何となく悔しくてぼやくミカヤを宥めるシリウス。
「…とにかくマリク頼む」
「お任せください!」
マリクはマルスからスターライトを受け取り、ガーネフへとスターライトを唱えようとする。
そこへ…再びワープの光が射し、マリクの背後から新たに女性が現れた。
「……え、シスターレナ!?」
予想外の来訪者に驚くマリク。レナは驚くマリクからスターライトを奪い…
「ジュリアンを返してください!!スターライトエクスプロージョン!!」
容赦なくガーネフへ怒り必殺スターライトを叩き込んだのであった…
「…というか紋章に怒り…スキル自体存在しないんじゃないかしら?」
「そこは…きっと怒りの書を読んだのだろう…たぶん」
呆れたミカヤの呟きに律儀にツッコミを入れるシリウス。
スターライトに倒れたガーネフはマルスに最後の力で告げる。
「…もう遅い…貴様の姉達はわしの計画に…」
「計画!?何を考えているガーネフ!?」
「……さらばだマルス。この手で貴様を殺せなかったのは無念だがな」
ガーネフはそう言い残し力尽きるのだった。
「マルス様…行きましょう。この先にクリスやリン殿の気配があります」
クリスが倒れたガーネフの奥にある扉を開こうとする。
マルスや兄弟、シリウス達はクリスの後ろに立ち扉の奥へと突入していく。
そしてマルス達が見たのはナンナ達を庇いながら戦うリーフであった…

祭壇へと突入したリーフ達を待っていたのは様々な竜だった。
そこでリーフ達は急いで狭い場所に逃げ、囲まれないように戦い始めた。
火竜や氷竜は4人娘の魔法を、飛竜はクライネの弓で魔竜と地竜はリーフで食い止める。
少しずつ、少しずつ追い詰められていく6人。魔術書が破れ、杖が折れ、矢がなくなる。
何もできなくなる5人を庇うようにリーフは戦い続ける。
「リーフ様…私達は見捨てていいですから逃げてください!!」
目の前で竜のブレスでボロボロになっていくリーフを見てナンナが叫ぶ。
「このまま全滅するぐらいならリーフだけでも逃げt…」
「そんなことできるわけないだろ!!君達を見捨てて逃げるなんてできない!!」
「でも…このまま私達と一緒に死ぬよりは…」
「大丈夫…きっと兄さん達が助けてくれるさ…」
泣きそうなナンナを励まそうとリーフは強がりながら笑顔を見せる。
「リーフ様……危ない!!後ろ!!」
ティニーが叫び、慌てて振り返ると火竜がリーフに襲い掛かろうと構えていた。
「ぐっ…しまった…」
275路地裏の通り魔 後編2 4/4:2010/12/18(土) 11:08:09 ID:7j5DmcIC
リーフが慌てて構えようと瞬間、火竜がブレスを吐き出そうとした。
が、そのブレスを吐き出す前に火竜の首は胴体から切り離された。
「…遅いよ、アイク兄さん…」
火竜の後ろにはラグネルを持ったアイクがいたのだった。
間一髪で間に合った兄弟達は祭壇への階段に湧いている竜を殲滅していった。
そして、祭壇にたどり着いた兄弟達の目の前にはさらわれた4人とエレミヤ、カタリナがいた。
「…よかった…無事だった」
リンやクリスの無事な姿を見てホッとするマルス達。
「さあ帰りましょう姉さん…みんなが待ってます」
「よかったクリス…生きていたか」
「ジュリアン…帰りましょう」
「サザ…ここにいたのはともかく帰りましょう」
「エレミヤ様…アイネ姉さん…無事でよかった」
それぞれがさらわれた者達へ駆け寄り、帰ろうとした。
「……マルス!?今すぐリンから離れろ!!」
アイクが叫んだ瞬間、マルスは咄嗟に後ろへと跳んだ。
その直後、マルスのいた場所をマーニカティが通過していた。
「リン姉さん…?」
「………マルス…コロス」
無表情でマーニカティをマルスに向けて突き付けるリン。
その周りでもさらわれた5人は心配していた者達へ武器を構え襲おうとしていた。
「クリス…コロス」
「クリス…コロス」
「カタリナ、クリス、どうしたんだ!?目を覚ませ!!」
「レナサン…コロス」
「ジュリアン!!しっかりしてください!!」
「ワタシノコ…コロス…」
「エレミヤ様、しっかりしてください!!」
そしてミカヤにもサザは襲い掛かろう飛び込んで来ていた。
「…ミカヤハ…オレガコロス…」
サザの予想外の言葉にうろたえ、ミカヤの動きが一瞬遅れる。
その一瞬でミカヤに接近したサザはミカヤに迷わずナイフを投げた。
「乙女よ、危ない!!」
しかしサザのナイフがミカヤに刺さる寸前に、漆黒の騎士がサザのナイフを受け止めていた。
「…見損なったぞ緑風。乙女に手を出すとは許せぬ。身の程を弁えよ!!」
カウンターでいつものようにサザにエタルドで切り掛かる。
「…ミカヤハ…オレガコロス…」
「何!?」
しかしサザは何事もなかったかのように追撃を漆黒の騎士へと叩き込む。

その時マルスが豹変した6人の首に黒いオーブがあることに気がついた。
「…まさか…闇のオーブ!?」

続く
276助けて!名無しさん!:2010/12/18(土) 19:48:37 ID:TWlMcAxJ
ロイ「ねぇねぇ、マルス兄さん。聖戦の系譜ってどんなゲーム」
マルス「聖戦は封印視点で見るととんでもないゲームだよ」
ロイ「?」
マルス「まず、序章で神器持ちがでてきたり、銀の剣が手に入ったりして、
    3章で神器持ちを相手にしたり、神器が手に入ったり、
    神器や銀や勇者系の武器が使い放題だったり・・・」
ロイ「なんか・・・とても難しそうだね・・・」

セリス「ねぇねぇ、マルス兄さん。封印の剣ってどんなゲーム?」
マルス「封印は聖戦視点でみるととんでもないゲームだよ」
セリス「?」
マルス「まず、20章以上あったり、神器が最初にでてくるのが8章だったり、
    神器の能力ボーナスが+5だけだったり・・・」
セリス「なんか・・・とても難しそうだね・・・」
277助けて!名無しさん!:2010/12/18(土) 21:48:09 ID:mn2SLbIq
なんという誤解招く発言w
278助けて!名無しさん!:2010/12/19(日) 12:53:17 ID:G2/on4tu
もはや誰も覚えていまい…っ
けど後編投下しちゃう。
29スレ>>12-13の続きです。
279少女少年・後編:2010/12/19(日) 12:54:00 ID:G2/on4tu
〜 前回までのあらすじ 〜

可憐な乙女(?)セリス君に道ならぬ恋心を抱いてしまったユリアちゃん。
性別の壁を越えるため男装してセリス君に接近します。
ところがショタコンのセシリア先生の目に留まってしまい…ユリアちゃんの明日はどっちだ!?


セシリア「ねえ貴方…ちょっといいかしら?」
ユリア(男装)「え?…はぁ…」

セシリア先生はユリアちゃんが独りになるのを見計らって声をかけます。
セリス君はトイレ、ラナちゃんは店のショーウィンドゥに目を取られています、まさに少年(?)お持ち帰りの好機。
セシリア「私…今日は時間あいてるの。よければ一緒にお茶しない?」
ユリア(男装)「は…はい?」
セシリア(ボーイハントなんて久々だけど私の美貌なら一発ね…ふふふ…後は上手く夕食まで引っ張って…
     「実は部屋を取ってあるのよ」でキマリね…ジュルリ…とと危ない危ない、これ以上妄想したら鼻血が出て葉っぱ化するところだわ)
ユリア(男装)(何このおばさん…もしかして逆ナン?)
      「あ…えーと…悪いんスけど友達連れてるもんで…」
セシリア「チッ…そうきたか…いえいえホホホ!なんでもないのよ!なんならお友達も一緒にどうかしら?」
    (確か一緒にいたのは美少女とバンカラ番長よね…ウザいけど仕方ないわ。途中で適当に言いくるめて…)
セリス「ただいまー。あれ?確かロイの担任の…セシリア先生?」
ラナ(男装)「おおセリス戻ったか」
セシリア「げっ!?も…もしかしてロイの…兄弟?」
    (やべぇ!?私の逆ナンがロイの耳に入ったら浮気がバレる!!!)
…元々セシリア先生は別にロイの恋人ではないので浮気でもなんでもないのですが、
テンパった脳みそではそうもいきません。焦って明らかに挙動不審になったセシリア先生をユリアちゃんはうさんくさげに見ています。
一方天然であまり空気の読めないセリス君は思ったままにしゃべりました。
セリス「はい、ロイの兄弟のセリスです。こっちは友達のユーリとラナオウ。ところでセシリア先生はなんのご用事ですか?」
逆ナンしてました…とは答えにくいものです。
ですが最近少年分の不足気味なセシリア先生にとってユリアちゃん(男装)を逃すのはあまりに惜しいものがあります。
それにセリス君もよくよく見ればタイプです。女の子ではありますが(セシリア先生主観)ボクッ娘でショタ要素ありです。
セシリア(…男の娘のいいかも…ふ…二人ともお持ち帰りして…ゴクリ)
その妄想をした瞬間セシリア先生の脳みその中で何かがプッツンしました。

セシリア「少年…ゲットだぜ!」
なんと右手でユリアちゃん、左手でセリス君を抱え上げ鼻血を流しながら全速で逃走を開始したのです!
ユリア(男装)「ちょ…ちょっとぉ!?」
セリス「きゃあっ!?」
280少女少年・後編:2010/12/19(日) 12:54:52 ID:G2/on4tu
当然ラナオウちゃんは怒りの闘気を撒き散らしながらセシリア先生を追撃します。
ラナオウ「セリスの婿に相応しいのは我のみ!うぬは我を怒らせた…ユングウィ神拳…ユングウィ剛掌波!!!」
凄まじい闘気の波動がラナオウの拳から放たれます。
モヒカンが食らったらあべしとかひでぶとかいいながらバラバラに吹き飛びそうな破壊力です。ですが…
ユリア(男装)「どアホー!こっちまで巻き添えくらわす気かー!?」
ラナオウ「あ」
なんと…考えなしに放ったようです。このままではユリアちゃんとセリス君も巻き込まれてたわばな事態になってしまいます。
とっさにユリアちゃんは…ナーガを放って剛掌波の威力をかき消しました。
セリス「ゆ…ユーリがどうしてナーガを…もしかして…ユリア?」
ばれてしまいました…
ユリア「……」
とりあえずセシリア先生をナーガで吹っ飛ばすとユリアちゃんは立ち尽くします。


ユリア(男装)「セリス様…騙してごめんなさい…私…」
セリス「そっかぁ…ユリアもなんだ。きっとユリウスだね」
ユリア(男装)「はい?」
セリス「わかるよー。僕も子供のころ姉さん達に女の子の服とか着せられたもん。
    それと同じでユリアもユリウスに男の子の服を着せられたんだねー。可愛いもん。似合ってるよ」
ユリア(男装)「/////////////」
いや、貴女は女の子でしょ。という突っ込みは出来ませんでした。
セリス君の言葉にユリアちゃんは真っ赤になります。
嬉し恥ずかしタイムはラナオウちゃんが乱入してくるまで続きました。


〜 竜王家 〜

ユリウス「ユリアー!?学校で変なうわさが広まってるぞ!!!僕が妹に男装させて萌えてる倒錯ショタコンなんて噂が!!!」
ユリア「あ、それバラまいたの私です」
ユリウス「なんちゅーことを!!!」
ユリア「だってセリス様…セリスお姉様が可愛いって言ってくれたんだもの。だから私、セリスお姉様の弟分を目指してみようかなって…
    でもみんなに男装趣味とか誤解されるのもアレだから兄様をダシにしました」
なんだか変な方向に行ってしまいました…
ですがユリアちゃんは頬を染めてセリス君の妄想に耽っています。とても幸せそうです。
ポワポワと妄想しながらユリアちゃんは明日はどんな服を着ようかコーディネートに頭を悩ませるのでした。

ユリウス「妄想しとらんと僕の話を聞けーっ!!!」


終わり
281助けて!名無しさん!:2010/12/19(日) 13:05:08 ID:UDBntjUL
>>272-275
続きが気になるなぁオイ
てか光のオーブ誰も持ってきてないからサザ達が倒せNEEEEE!!
この点をどう解決するのか期待
GJ!

>>276
これは新しいwww
言ってる事に嘘は無いのにここまで認識に差が出るとはw
GJ!
282神器なき戦い1:2010/12/19(日) 20:31:31 ID:ePUuJXVZ
ここは紋章町 とある兄妹の住む一室

トリスタン「ふぅ、朝の鍛錬は体が引き締まる」
ジャンヌ「兄さん、汗臭いです!とっととシャワーを浴びてきてください」
トリスタン「おぉ、レディにたいして失礼だったな。さっさと汗を流してくるか」

〜〜〜10分後〜〜〜

トリスタン「いやーさっぱりした。風呂上りの一杯は欠かせない♪」
パンツ一枚で出てきた挙句、おもむろに冷蔵庫から取り出したプロテインを一気飲み
トリスタン「美味い!」
ジャンヌ(怒!!!)
トリスタン「この私の鍛えぬいたこの体、実に素晴らしい」
ジャンヌ「・・・」
トリスタン「ん、ジャンヌ?機嫌が悪そうだが」
ジャンヌ「・・・(怒)」
トリスタン「そんな時は、この兄の肉体美を見て心を和ませるんだ」
ジャンヌ (プルプルプルプル・・・・・)
トリスタン「ハッ!ダブルバイセップス・バック!見よ我が鍛え抜かれた後背筋を!」
(ブチーン)
トリスタン「ん?何か切れた音が。私のパンツのゴムが切れたか?」
ジャンヌ「いい加減にしてください(怒) どこの世界に朝から筋トレした挙句
     プロテイン一気飲みする人がいるのですか!」
トリスタン「ここにいるぞ〜」
ジャンヌ つ怒り勇者の剣
トリスタン「アッ〜〜〜」

〜〜〜ところ変わって兄弟家〜〜〜
エリンシア「?」
エイリーク「どうしました、エリンシア姉さま」
エリンシア「いえ、今いい筋肉の音が聞こえた気が」
エイリーク「・・・・・・・・・・・・・・・」
283神器なき戦い2:2010/12/19(日) 20:33:55 ID:ePUuJXVZ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ジャンヌ「兄上はどうして『あれな人』なのでしょう、この世界に紳士は居ないのでしょうか」

ジャンヌは風呂上りのトリスタンにお仕置きをした後、馬に乗って気分転換の散歩中であった
*ちなみにトリスタンは「ライブを〜」と言いながら気絶中です
ジャンヌ「紳士とまでは言いませんが、もう少し普通ならば・・・・」
   ドカーーーン
ジャンヌ「今の雷の音!それに向こうに見える鎧の団体は!ゲルブリッター珍走団!!!」

『ゲルブリッター珍走団』
そう、彼らは雷をそこら中に落としながらノロノロと走る紋章町でも屈指の迷惑集団である。
バイゲリッター珍走団とは交流があり、良く協力して抗争をするのだが速度が合わず
各個撃破されることが多いのが珠にキズなのだが     

ゲルブリッター1「ようようそこの姉ちゃん、俺たちと一緒に走らないか〜」
ゲルブリッター2「俺たちと夜明けを走るのは最高だぜ〜」
ゲルブリッター3「姉ちゃんも天国に連れて行ってやるよ〜」

ジャンヌ(くっ、私一人では逃げ切れない・・・・誰か助けて)

リーフ「待て〜!貴様らむさくるしい男共が寄ってたかって一人の淑女に何をする気だ!!!」
ゲルブリッター4「なんだ〜てめぇはよ〜」
ゲルブリッター5「てめぇの様な貧弱な男はお呼びじゃないんだよ〜」
リーフ「(無視)大丈夫ですか、こんな連中僕が蹴散らしてあげますよ」
ジャンヌ「ありがとうございます(はぁと)、でもあなた一人でこの集団を相手にできるのですか?」
リーフ「ふっ、僕に任せてください」
    (あちゃ〜エスリンさんがピンチだと思ったら別人じゃん。格好良いところを見せられると思ったのに)
ゲルブリッター達「てめぇ一人で何ができるってんだ!やっちまえ!!!」
リーフ「ふん、ケダモノが。今の相棒は、これだ!」
  つ ハンマー
ゲルブリッター達   「   ゜ ゜ ( Д  )」
リーフ「アーマー系特攻武器だ!この威力その身をもって味わうんだな」
ゲルブリッター達「聖戦に出てこない武器を使ってるんじゃねぇ!!!」
リーフ「ふっ、負け犬の遠吠えって奴は何時も見苦しいものだな」

戦いは最初から一方的な様相を見せていた
鈍足ケルブリッターではリーフに攻撃を当てることすらままならなく
仮に当てても、ジャンヌが即効で回復するためゲルブリッターが壊滅するには
5分も掛からなかったのである

リーフ「やれやれ、無駄にエルサンダーとアーマーを手にいれちゃったから売り払うか
大丈夫?怪我は無いかい?」
ジャンヌ「えぇ、おかげで助かりました、もしよろしければお名前を教えていただけないでしょうか?」
リーフ「ん?僕の名前はリーフ。何事も無くてよかったよ」
ジャンヌ(この人は自分のことも省みず、私を助けてくれました。なんて優しい人なのでしょうか。)
リーフ「どうしたの、顔が赤いよ?」
ジャンヌ(この胸の高鳴りは?あぁ、私はこの方に恋をしてしまったのですね)
リーフ「大丈夫?僕の声が聞こえている?」

****「おい、そこのお前!ゲルブリッターを壊滅させた男は貴様だな!」
リーフ「お前は!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
284神器なき戦い3:2010/12/19(日) 20:35:50 ID:ePUuJXVZ
時間は10分ほど前にさかのぼる

ブルーム「オーヴァ、車が全然進まないのは何故だ?」
オーヴァ「そ、それが・・・・その・・・・」
ブルーム「どうした?はっきり話せ」
オーヴァ「・・・・実はゲルブリッターがこの渋滞の先頭を走っておりまして・・・・」
ブルーム「・・・・うーむ、若い頃やんちゃをしていた立場からすると、偉そうなことは言えんな」
オーヴァ「私達も若い頃にゲルブリッターをやっていましたからね・・・・」
そんな会話をしている脇をパンツ一枚の姿で駆けて行くゲルブリッター達
ブルーム「ん?逆走・・・違う!逃げているのか?」

ゲルブリッター6「何だあいつは!貧弱な小僧かと思ったらかなり強いぞ!」
ゲルブリッター7「命あっての物種だ!ずらかるぞ」

ブルーム「えーい!嘆かわしい。このままゲルブリッターが甘く見られては困る
      こうなったら私が出る!!!」
オーヴァ「ブルーム様、そんなことをしている時間は・・・」
ブルーム「元ゲルブリッター2代目総長として、出ないわけには行かないだろう
      お前は車で待機しておいてくれ」
オーヴァ「分かりました、そこまでいうのならば。お気をつけを」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ブルーム「貴様!ゲルブリッターを可愛がってくれたようだな」
リーフ「可愛がったかどうかは知らないよ。
僕はただ女性に迷惑をかけている害虫を駆除しただけさ」
ブルーム「ゲルブリッターを害虫扱い、貴様!命が惜しくないようだな!」
リーフ「害虫を害虫と言って何が悪い!事実じゃないか」
ブルーム「ふん、神器も使えぬ小僧が調子にのりおって」
(ブチーン)
ジャンヌ(今何かが切れた音が・・・・まさかリーフ様?)
リーフ「神器が使えなくて何が悪い!」
ジャンヌ(リ、リーフ様が・・・金色の光を・・・・)
リーフ「・・・・確かに僕は神器を使えない・・・・だが、それに変わる新技をマスターしたんだ!
    それを貴様の体で思い知るが良い!!!」
ブルーム「こ、小僧の持っているハンマーが巨大に!」
リーフ「これがバルド傍系の底力だ!思い知れ!!!
     バルディオンハンマー!!!!!」
ブルーム「あぁ・・・・光が・・・・広がっていく・・・・・」
リーフ「光に!!!なれ〜!!!!」

そしてブルームは光となった
285神器なき戦い4:2010/12/19(日) 20:36:39 ID:ePUuJXVZ
〜〜〜再び兄弟家〜〜〜〜
セリス「シグルド兄さん!」
シグルド「どうしたセリス?」
セリス「僕は斧を使えるようになりたい!」
シグルド「私とセリスが使えるのは剣と槍だけだ、諦めるんだ」
セリス「僕も斧を使いたい!」
シグルド「オイフェも斧は使えない、諦めるんだ」
セリス「僕も斧で必殺技を使いたい」
シグルド「エスリンやアルテナも斧は使えない、諦めるんだ」
セリス「なんで傍系が使えて、直系が使えないんだよ〜!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リーフ  (´;ω;`)ウゥゥ
ジャンヌ「リーフ様?」
   (もしかして、自分が傷をつけた相手の為に涙を流されているのでしょうか
    だとすれば、なんて心優しい方なのでしょう)
リーフ「・・・・・・この僕も悲しみを背負うことができた」
ジャンヌ「リーフ様はお優しい方ですね、あんな人たちの為にも悲しむことができるのなんて」
リーフ「奴らの為に悲しみを感じているわけではないのだけどね」
ジャンヌ「そういえば私のほうが自己紹介をしておりませんでした
      私の名前はジャンヌと申します」
リーフ「ジャンヌさん ですか、次はあんな連中に絡まれないようにしてね
     今回みたいに助けが来るとは限らないんだから」
ジャンヌ「リーフ様、助言ありがとうございます・・・・・痛っ!」
リーフ「どうしたの?」
ジャンヌ「先程の争いの途中で足を捻ってしまったようです」
リーフ「どんなレベルで?馬に乗れそうかい?」
ジャンヌ「少し厳しいですね、でもこれ以上リーフ様に迷惑をかけるわけにもいきませんので
     あとは自分でなんとかします」
リーフ「無理しないほうが良いよ、家まで送ってあげるよ。君の馬に相乗りでいいかい?」
ジャンヌ「いえ、そこまでしていただくわけには(照)」
リーフ「気にしなくて良いよ、我が家の家訓は『女性には優しくするもの(byアイク)』だからね」
    (まぁ別な意味で全然優しくない人が言うものだから、家族全員でスルーしたんだけどねw)
ジャンヌ「すいません、それではよろしくお願いします」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
286神器なき戦い5:2010/12/19(日) 20:38:02 ID:ePUuJXVZ
馬に『ジャンヌ・リーフの順』で乗りながら、ジャンヌの家まで移動中
リーフ「この君の馬、なかなか大人しい子だね
     他人の僕が乗っても素直に言うことを聞いてくれるよ」
ジャンヌ「リーフ様がお優しいからですよ、きっとこの子もそれを分かっているのだと思います」
リーフ「いや、単に気性の違いじゃないかな・・・・」
     (僕の馬なんかお姉さんを見つけた瞬間逆走するというのに)
※リーフの馬がお姉さんから逆送するのは、言うまでも無くリーフのとばっちりを食らいたくないからです
ジャンヌ「ここが私の住んでいる場所です(リーフ様と離れるのが名残惜しいです)」
リーフ「それじゃ、僕は帰るよ。体に気をつけてね」
ジャンヌ「・・・・・・あ、あのリーフ様・・・・・・」
リーフ「なに?どうしたの?」
ジャンヌ「あの、これからも会えますか?」
リーフ「??この紋章町に住んでいるのなら、いずれまた会うこともあると思うよ」
ジャンヌ「そうですね♪次の再開を心待ちにしております それではまた」

去り際にリーフの頬に口付けをして去っていくジャンヌ
リーフ「大人しめだったけど可愛い女の子だったな、はぁ・・・彼女たちもあんな感じだったらなぁ」
サラ「へぇ〜中々可愛い子だったじゃないリーフ・・・・」
リーフ「サ、サラ!なんでここに?」
サラ「あら?私がどこに居ても良いじゃない」
リーフ「それはそうだけど・・・。ところでサラ、どこから?」
サラ「どこからって何がw?」
リーフ「いや、そのね・・・・」
サラ「フフフ、私が見かけたのはリーフがゲルブリッターに絡んだところからかしら♪」
リーフ「ほとんど最初からじゃないか・・・・」
サラ「ねぇリーフ、私も相乗りってしてみたいな〜」
リーフ「な、なんで?
サラ「それじゃ、怒りリザイアを食らうのとどっちがいい?」
リーフ「相乗りでお願いします OTL」
サラ「でも今はいいわ。相乗りしたくなったら連絡するから
    そうそう、リーフは鏡持っている?」
リーフ「い、いや持っていないけど・・・・」
サラ「そう、鏡を見ておいたほうが良いわよ。忠告はしてくわ。それじゃあね」
ジャンヌとは反対側の頬に口付けをしてリワープで飛んでいくサラ
287神器なき戦い6:2010/12/19(日) 20:39:00 ID:ePUuJXVZ
リーフ「サラ、何でこんなことを。珍しいな・・・・それじゃ帰るか」

ナンナ「あら、リーフ様♪こんなところで会えるなんて奇遇です・・・・・・ね・・・・」
ミランダ「リーフじゃない、なんでこんなところを歩いている・・・・の・・・・・」
ティニー「リーフ様・・・・それはいったい?」
リーフ「うわ!ナンナにミランダ・ティニー。どうしてこんなところに・・・
    それに何その怒った顔は・・・・・」
ミランダ「リーフ、鏡貸してあげるから自分の顔みてみなさい」
リーフ「(サラにも言われたんだよな)どれどれ・・・・・キスマークが・・・・・・」
ナンナ「リーフ様、そのキスマークは誰のものでしょうか?」
ミランダ「サラに付けられたものかしら?」
ティニー「いえ、今日サラが付けていた口紅の色の他にもう一色あります」
リーフ「い、いや・・・・それはね・・・・・・(サラの忠告はこれか〜・・・・・)」
リーフが返答に困っている時の事だった
アイク「リーフ、どうした?何を困っている」
リーフ「アイク兄さん!」
ナンナ「アイク義兄さん、リーフ様が頬にキスマークつけているのです!
     つけた犯人を突き止めようと思いまして!」
アイク「三人とも落ち着いてくれ。リーフのこれはキスマークじゃない」
リーフ「アイク兄さん(助かった)」
アイク「キスマークとは強く皮膚を吸うことによる内出血のことだ
    リーフの顔についているのはただ単に女性の口紅だ」
リーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミランダ「それではその口紅は誰のものでしょう?」
アイク「それはリーフに聞いてくれ、さすがに俺にはわからないからな」
リーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ナンナ「一つはサラ、そしてもう一つはどこの誰?」
リーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アイク「もう俺は必要ないな。リーフ先に帰っているぞ」
リーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ナンナ・ミランダ・ティニー「さてリーフ(様)、しっかり白状してもらいますわ(よ)」
リーフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

こうしてせっかくのサラの忠告を聞かなかったばかりに、リーフに悲劇の幕は降ろされる
リーフの真の幸せはどこにある?
新たなるヒロイン ジャンヌが与えてくれるのか?
それは誰にも分からない  

終わり
288神器なき戦い7:2010/12/19(日) 20:39:51 ID:ePUuJXVZ
オマケ 1
ジャンヌ「朝からの不快な気分がリーフ様のおかげで解消されました
     またいつかお会いしたいです。
     いえ自分から会いに行くのも、女は勇気と度胸ですしね」
トリスタン「ジャンヌ、朝はすまなかった」
ジャンヌ「兄さん。いえ、私も朝はやりすぎた、と反省しています」
トリスタン「ジャンヌには不快な思いをさせてしまったようだ
      ジャンヌの気持ちも良く分かる」
ジャンヌ「兄さん・・・・」
トリスタン「俺の後背筋は自分では見ることができないからな。
      たぶん鍛え方が甘かったんだろう、だから怒ったのは仕方がないさ」
ジャンヌ「・・・・・・・・・」
トリスタン「では改めて
       ダブルバイセップス・フロント ⇒ サイドチェスト ⇒ そして モスト・マスキュラー
       みるがよい、鍛え抜かれた我が肉体を!!
       そして心を和ませるのだ!!!」
ジャンヌ「全然分かっていないではないですか〜!!!!!!!」
つ 怒り勇者の剣+追撃
トリスタン「ラ、ライブをくれ〜」

リリーナ「ねぇロイ」
ロイ「どうしたのリリーナ」
リリーナ「今度リーフさんとコンタクトを取りたいけどいいかしら?」
ロイ「な!なんで急に?」
リリーナ「いえ、リーフさんが新たに知り合った方の親族を我がオスティアに勧誘したいのよ♪」
ロイ「・・・・・・・リリーナ・・・・・・・」
289神器なき戦い8:2010/12/19(日) 20:41:20 ID:ePUuJXVZ
      オマケ2
ブルーム「う〜〜〜ん、全身が痛い〜〜〜〜(泣)」
イシュトー「オーヴァ!父上に一体何があったのいうのだ!」
オーヴァ「そ、それが・・・その・・・・・」
イシュトー「いいからハッキリ言え!!!」
オーヴァ「じ、実は本日ゲルブリッターを叩きのめしていた輩がおりまして・・・・」
イシュトー「それで?」
オーヴァ「そ、そこで余りの一方的な惨状に我慢ができないとブルーム様が乗り出して・・・・」
イシュトー「ふむ」
オーヴァ「その輩に必殺の一撃を喰らい、全身打撲の上追加の一撃で全てをひん剥かれた模様です・・・」
イシュトー「父上もいい年をして何をしているんですか!!!」
ブルーム「あの若造!!許せん!!!」
イシュトー「それで父上を傷つけた奴の特徴は?」
オーヴァ「えーと『かくかくしかじか』です」
イシュトー「・・・・・それはリーフ団長・・・いやリーフ殿ではないか!!!」
ブルーム「知っているのか?イシュトー!!!」
イシュトー「えぇ、我が従兄妹であるティニーが惚れている相手ですね」
ブルーム「何!ティニーが!ダメだ!!!
      誇り高きフリージの一族にあんな貧相な男は受け入れられんぞ!」
イシュトー「リーフ殿が貧相とは思いませんが、確かにティニーの相手には相応しくないと思います」
ブルーム「おぉイシュトー、我が息子よ。ティニーを説得してくれ、あんな男とは関わるな!と」
イシュトー「分かりました。確かにリーフ殿にはティニーよりも我が妹イシュタルのほうが似合うと
       前々から思っておりましたゆえ。
       父上の賛同も得られまして私としてもなにより」
ブルーム「ち!違う!!!あんな無礼な小僧はフリージには相応しくないと言っているのだ!」
イシュトー「父上がリーフ殿に怪我を負わされたのも自業自得ではないですか、まったく」
ブルーム「うるさい!あんな神器も使えない奴を何で認めなくてはならんのだ!」
イシュトー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オーヴァ「ブ!ブルーム様!!」
ブルーム「あの小僧め!悔しかったら神器を使って見ろ!!!」
オーヴァ「ブルーム様まずいです!落ち着いてください!!!」
ブルーム「本当のことを言って何が悪い!事実だろうが!!!
・・・・・えーと・・・・イシュトー・・・・・その巨大なハンマーはなんだ・・・・・」
イシュトー「いえいえ、最近リーフ殿と一緒に開発した新武器ですよ」
ブルーム「あの・・・・その・・・・・・・」
イシュトー「いやいや、私も妹と違って神器を使えないので、リーフ殿と一緒に考えましてね♪」
オーヴァ「落ち着いてください・・・・・イシュトー様・・・・・・」
イシュトー「バルド傍系とフリージのトールハンマーの名前を掛け合わせて作成した武器なんですよ♪」
ブルーム「待て・・・いや、待ってください・・・・・・」
イシュトー「そんじょそこらの神器より凄い威力だと思いますよ、試して見ましょうか♪」
オーヴァ「あ・・・あぁ・・・・」
こうしてブルームとオーヴァは光になった(ブルームは本日2回目)

惨劇の寝台を背中に向けながら
イシュトー「ライザ、今日の父上の予定は?」
ライザ「はい、イシュトー様。ブルーム様の予定はこのようになっております」
イシュトー「まったく、父上が入院のせいで、余計な仕事が増えてしまったよ・・・
       あとライザ、二人きりのときは呼び方が違うだろ」
ライザ「申し訳ありません、イシュトー♪」
イシュトー「そうだねライザ♪、にしてもブルーム父上の代理で午後は潰れてしまうな・・・」
ライザ「ブルーム様の入院の手はずはこちらで整えておきますのでスケジュールの整理をお願いします」
イシュトー「父上のやんちゃにも困ったものだ」

ティニー「イシュタルお姉さま、怯えているのですか?」
イシュタル「えぇ、何か恐ろしい事が起きそうな気がします・・・・」
290助けて!名無しさん!:2010/12/19(日) 20:54:41 ID:vAvUsqzJ
リリーナもエリンシアも自重しないなw

そういえばトリスタンはHPだけやたら伸びるんだよねHPだけ…
291神器なき戦い9:2010/12/19(日) 21:55:51 ID:ePUuJXVZ
      オマケ3
〜〜〜〜〜兄弟家〜〜〜〜〜
リーフ「いやー目が覚めてみたら一人ぼっちで放置されてたよ」
マルス「リーフ、洗面所に行って鏡見てきたらどうだい?」
リーフ「あぁそういえばサラにも忠告されていたんだっけ
    ちょっと見てくるよ」
ヘクトル「リーフのあれは素なのか?」
マルス「あの顔で家まで歩いて帰ってくるのが凄いよ」
   
リーフ「なんじゃこりゃ〜〜〜!!!」
エイリーク「顔中キスマークだらけで帰ってくる神経が信じられません」
エリウッド「胃が!近所の噂が怖い!胃が〜!!!」
アイク「あれはキスマークではなく、単なる口紅のあとだ」
ミカヤ「別にキスマークだろうと口紅のあとだろうと構いませんが
    もうすこしリーフも、周囲の目というものを気にして欲しいわね」
エリンシア「それよりもリーフちゃんが新しく知り合った人を紹介してもらいたいですわ」
シグルド「知り合った人?何故そんなことを知ってるんだ?」
エリンシア「それは勿論私の筋肉レーダーが反応していますからね」
エフラム「なんて嫌なレーダーだ・・・・」
リン「・・・・・・ロリコンレーダー持ちのくせに・・・・・・」
ロイ「エリンシア姉さんの筋肉レーダー・・・・まさかリリーナ・・・・」
アイク「リーフの朴念仁ぶりは半端じゃないからな
     まったくあいつはどれくらい女性の心を傷つければ気が済むんだ」
ロイ「まったくリーフ兄さんにも困ったものだよ」
リーフ・アイク・ロイ以外の家族のみんな「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

こうしてリーフの元に騒動がまた一つ
そしてエリンシアとリリーナの興味となるものがまた一つ
紋章町の平穏の日は遠い

今度こそ本当に 終わり

最後の最後でさるさんが出ちゃったよ〜 OTL
292助けて!名無しさん!:2010/12/20(月) 02:35:04 ID:g0nmpR7i
〜 注意 〜

・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。

長々とすまん… 
上記が駄目っぽい人はスルーしてください。
では始まり始まり…
彼の国は東の果て、大陸より海を隔てた1500マイルの大洋に浮かぶ大きな島国です。
彼の国の人々は自らの国を紋章の国と称し多神教を信仰しております。
我々が騎士と呼ぶ人々に該当する戦士たちを武士と称し、彼らは常に戦場で勇敢に戦って死ぬ事を誉れとしています。
紋章の国は武士の国であり彼らは義と礼節を重んじ主君に忠義を尽くし恥を感じれば腹を切って汚名を注ぎ
常に立派な死を遂げられるよう心身を鍛えています。

この国では大名と呼ばれる領主達が強い力をもち戦いを繰り返しています。
国王…彼らの呼び名に倣ってこの手紙では帝と記しますが、すでに帝の力は衰えて大名を抑える事ができなくなっています。
私がこの国を訪れて最初に出会った人に聞いたところではその人の祖父の代から戦争ばかりが繰り返されているとのこと。
国土は荒れ果て人心は荒み誰もが憂いを抱き救いと心の平穏を求めています。
それに対してこの国の寺社は僧兵を募るばかりであり敬虔さという物は見出せません。
ゆえに私たちの布教の余地は充分にあるものと考えます。無論前途の困難はよく心得ております。
すでにこの荒れ果てた国において二人の宣教師が野盗の刃にかかり殉教しました。
私はこの地に骨を埋める覚悟で人々を啓発し神の言葉を伝えて参ります。
主と聖霊のご加護がありますように。


                                発 エッダ教会極東教区修道会 スルーフ

                                宛 エッダ教皇庁 教皇クロード猊下


――――――山の深い地であった。
雁の鳴き声が響き渡り静謐な山の中にあって唯一の音色を成す。
齢数百年を数える木々は物静かに佇み変わらぬ山の景観をなしている。
はるか都より西方の地ゴルドア国の霊峰にその社は存在していた。
粗末…といっては罰が当たるかも知れない。
標高1500Mの頂に建つその社は龍神デギンハンザーが祭られていた。
かつて主神アスタルテに仕える武神として多くの人の信仰を集めて参拝客の絶えなかったその社も、
今や訪れる者とて無く数人の巫女達によって細々と守られていたのである。

修繕もままならず風雨に朽ちかけた鳥居の影にその巫女は腰を下ろし文に目を通していた。
若い娘に見える。年の頃は十五程だろうか。誰もこの娘が齢数百年を生きてきた巫女の長などとは思わないだろう。
巫女の名はミカヤといった。

「今頃になって…」
小さな呟きの声が漏れる。
この地で数百年龍神の祭祀をしながら生きてきて…これからもその筈であった。


ミカヤが生を受けたのは遥か平安の御世の事。
すでに両親の記憶はおぼろげである。
物心付く前に龍神の社に預けられ、以来ずっと巫女として生きてきた。
自分が人と違う時を生きる事に気付いたのは齢三十を越えた頃。
若作りでは済まされぬ身体の若さに違和感を覚えての事だった。
両親のどちらかが稲荷や天狗や…あるいは龍神の血を引いていたのかも知れないが今となっては知るよりもない。
この国ではまれにそういった者…人と人にあらざる者との間に子が出来る事がある。
彼らは人より長い時を生き、時として異能の力を持つ事がある。
まさか自分がそうであるとは思わなかったが…それを知ってすでに数百年。
もはやミカヤにとってそれはあるがままの自分自身として受け入れられる事であった。
「ミカヤ様」
掛けられた声に意識を現在に戻す。
目の前に立っていた銀髪の娘はミカヤと同じような経緯で巫女をしている娘だ。
共に巫女として仕えて百五十年程になる。
「ミカヤ様。龍神様がお呼びです」
「わかったわソフィーヤ。今いくわね」
文をたたんで懐にしまうとミカヤはゆっくりと立ち上がった。
「…ミカヤ様のお心に憂いが感じられます…」
この娘は茫洋とした雰囲気に似合わず鋭いところがある。
苦笑いを浮かべざるを得ない。
「貴女には隠し事はできないわね。そうよ。今の私は迷いを抱えている」
立って社に向かって歩みながら思いをはせざるを得ない。
数百年便りもなく、とうに死んだ物とばかり思っていた両親からの文には…
旅先で十四人もの弟妹をもうけたとあるのだ。心穏やかでいられるはずもなかった。

社の奥の神域。質素な祭壇に祭られた石の前にミカヤは立った。
これこそが龍神大社の御神体。竜石である。
すでに人界に姿を顕現させることも適わなくなった龍神はこの石に自らの霊を分けて巫女達に言葉を伝えていた。
「…ミカヤ、参りました」
その脳裏に龍神デギンハンザーの声が響く。
巫女の力を持つ者しか聞き得ない神の声が。
「うむ…そなたに一つ使命を授ける」
「なんなりと」
龍神は語り始めた。
「知ってのとおり…この国は八百万の神々に守られてきた。だが戦が続き信仰が廃れ祭礼が行われなくなり…神々の力はかつてないほど弱まっておる」
この龍神にしてからが既に力を振るえなくなって久しい。
こうして竜石から語りかける事ができるのもミカヤ達が最後の信仰を守っているからだ。
神の力は信仰の力。人々が神事を成すゆえに神は恵みを施してきたのだが…いまや各地の神社は荒れ果てうち捨てられている。
「神の力は衰え…だが例外もある…」
「禍神…ですね」
「うむ、禍神の力は怨念そのもの。それを鎮めるには供物を捧げ祀らねばならぬのだが…各地の禍神の社も捨て置かれておる。
 この大社より街道を東に八里、オマという村の社に神代の時代の禍神が祀られておる。
 今や神職も祭る者もいなくなり封印は緩み村の者たちに祟りをなしている」
「その方を調伏せよとおっしゃるのですね。心得ました」
ミカヤは眉を寄せた。確かにそれは放ってはおけない。
しかしながら相手は神。この国の神は八百万もおり神格もピンキリだが力を強めた怨霊の神ともなれば鎮めるのは容易ではあるまい。
さっそく支度に掛かろうとするミカヤに龍神は語りかけた。
厳格な龍神には珍しく穏やかな口調であった。
「それが――そなたの最後の努めだ…」
「竜神様!?」
「行きたいのであろう、そなたの弟妹に会いに」
この神の前で心を偽る事に意味はなかった。
「…長年…長年わたくしには家族というものがおりませんでした。
 ここで独り生涯竜神様にお仕えするつもりでおりました…なれど…」
「…そなたは数百年平安のころよりよく仕えてくれた…そろそろ役目を終えてもよかろう。
 オマ村の禍神を調伏したらそのまま行くがよい。旅支度はソフィーヤに申し付けてある」
「今日までお世話になりました…充分にお仕えできず申し訳御座いませぬ。最後の努めしかと果たしてご覧にいれます」
龍神に一礼するとミカヤは神域を後にする。
その背を見送って龍神は嘆息した。
「…尊き方…アスタルテ。貴女は今の現世をどのように見ておられるのか…」
すでに黄泉の国に去ったかつての主は草葉の陰で嘆き悲しんでいるのだろうか…
霊峰は神の領域とされる。
この山を降りて人里へ向かうのは何年ぶりだろうか。
街道を東へと下るミカヤは数年前に比べて往来をいく人が減っているのを実感した。
この辺りを収める大名に盗賊を取り締まる余裕が無いのだろう。
よくよく見ると柄の悪そうな浪人者や野武士の姿も見かける。
巫女として強い術の使い手であるミカヤではあるが不要な悶着は避けたい。
「日が暮れる前に峠を越したいわね…」
編み笠を深めに被り歩みを速めた。
丈夫な新品の草履を頂いてあるのが幸いである。
薄手の草履では長旅には適さない。

幸い野盗に襲われる事もなくミカヤはオマ村に辿り着いた。
一泊を野宿で過ごし二日目の事である。
数年ぶりに来た村は在りし日のままではなかった。
家屋は廃屋ばかりとなり田畑は荒れ果てている。
「御免!」
目に付いた民家で人の気配がする家の扉を叩く。
まずは事情を聞く事だ。
数回叩いて…やがて大柄な農夫が顔を出した。
「どなたさんかのう?」
「龍神大社より参りましたミカヤと申す者です。昨今この地で禍神が祟りを成していると聞き及びこれを鎮めに参りました。
 つきましては事情を伺いたく」
農夫は驚きと喜びを押し隠せずにミカヤを迎えた。
「おお…おお!よく来てくだせえました巫女様!ワシはチャップと申すもんです。
 …村の社の神様が悪さをする神様だってのはじい様から聞いとりましたが…
 村の神職が盗賊に殺されて以来誰もお祀りする者もおりませんで…」
それに…といいかけて農夫は口ごもった。
言われずとも察しはつく。重い年貢で神に供物を捧げる余裕がないのだろう。
「…それで…どのような祟りが?」
農夫の表情は重苦しい。
「作物がとれなくなってしめぇました…雹やら洪水やらが増えて…最近では疫病も出始まって村のモンはほとんど土地を離れて行きおります」
思っていたよりも呪いの力はずっと強いようだ…
しばらく沈痛な顔で農夫を見つめ返していた巫女は今一つの問いかけをした。
「…その神様の名はなんと言いましょうか?」
「はて…よう知りませんわいな。わしゃ悪い神様としか…神職が生きておったらわかったんですがのう。
 お社の札には名前があるそうですがわしらぁ字が読めませんて…」


チャップから場所を聞いて訪れた社は村の高台の上にあった。
すでに鳥居は倒れており小さな社は荒れ放題の廃屋同然である。
「これは…」
異様なまでの邪気を感じる。
ミカヤはその鋭敏な感覚…神通力を持ってその怨念の深さを察した。
千五百年以上、神代の時代からつもりつもった怨念が解き放たれてこの土地に災いを成している。
意識を集中し霊力を昂ぶらせて神の意思を感じ取る。
同時に自らの意思をも神に伝えていく。
「荒ぶる神よ。かしこみかしこみ申す恨みを忘れ鎮まりたまえ!!!」
言葉に霊力を込め言霊として神の呪いの力を押さえに掛かる。
すでに周囲はしめ縄で結界となした。
瞬間――全身にきしむような痛みが走る。
結界の内に篭った呪いの力が牙を剥き出しにしてミカヤの身を襲っているのだ。
霊力を持たぬ人間には見る事も適わないが既に戦いは始まっている。
それは精神と精神の戦い、武器を持たぬ戦いであった。
「荒ぶる神よ!汝の振る舞いは天地開闢以来紋章の国を治めたまいしアスタルテの御意思に背く物!
 龍神デギンハンザーの名代たるミカヤが調伏する!」
再び言霊を発すると一枚の符を投げつける。
符は光を発し社の奥の御神体に襲い掛かった。ミカヤ得意の光の術セイニーだ。
幾条もの光が御神体を貫いた瞬間…重くるしい蒼い炎が御神体より立ち上った…
全身を蝕んでいく呪いの力に気が遠くなる。
胸やけがする。胃が焼けるように熱い。このまま意識を手放してしまえればどれほど楽だろうか…
だがそれをした時は黄泉の国に旅立つ事になるだろう。
自らに気を強く持つよう言い聞かせてミカヤは脚に力を込め気丈に踏みとどまっている。
「…ゆ…る…」
微かに…声を感じた。
身を裂かれそうな呪いの中で微かにミカヤの異能の力は神の声を感じ取った…
「…ゆ…る…さ……アス…タ…ルテ………」
「今一度請い願う!恨みを忘れ鎮まりたまえ!!!」
「…許さない…アスタルテ…恩知らずの人間ども……っ!」

狂おしいまでの怨念と情念が意思の本流となってミカヤの魂を揺さぶった。
激しい苦痛の中で…感じ取った。
微かに見えた禍神の素顔は意外なまでに幼げな子供の顔をしていた…
「貴女様は…っ……」
神代の時代以前よりこの地で信仰された古い神々。
千五百年前にこの国に降臨したアスタルテとの戦に敗れ忘れ去られた神。
もはや名を知る者もいなくなった神。
孤独の内に積もり積もった怨念が神の本質を歪め禍神に変えていた。
「………っ……」
崩れかけた膝を支える。
セイニーも通じぬ神の力を前にしてミカヤには不思議な確信があった。
それは自分自身が感じていた事だからだ。

一歩歩みだす。二歩…重い身体を引きずるように…
せきが出始めた…禍神が振りまいた疫病を宿したのかも知れない。
霊気を持って防いでいたが呪いの力が上回ったのだろう。
だがそれでも歩みを止める事は無い。ふらつき…苦しみつつもミカヤは社の朽ち掛けた扉を押しのけて歩み入り…
床に無造作に放り出されていた札に記されたその名を呼んだ。
「恨みを忘れ鎮まりたまえ……ユンヌ!」

静寂――
周囲を蝕んでいた邪気が弱まる。
御神体…メダリオンと称される秘宝より立ち上った蒼い炎が神の姿を形作った。
それは小さな子供そのものだった。
「呼ぶ者もいなくなった我が名を呼ぶそなたは…何者か?」
ゆっくりと膝をついた。もはや立つ力もない。
「初めに名乗りましたでしょうに…龍神大社の巫女ミカヤと申します」
名前はその者の本質を表す。
特に神霊の世界においてはとても重要な物なのだ。
調伏の力も言霊も名を知っているのといないのとでは大きな差異が出る。
「私の呪いは千五百年もの呪い…恨みに歪みきった本質を…」
「取り戻した。それは事実ですが本音を語ってはいません。
 お寂しかったのでしょう?千五百年よく我慢されましたね」
そう…それは常々ミカヤも感じていた事だった。
数百年大社に仕えて…デギンハンザーも巫女たちもよくしてくれたが…
長く家族というものを知らなかったミカヤには常に胸の奥に満たせぬ思いがあった。
両親からの一通の文をみて…驚きと戸惑いと…それ以上に大きな喜びを知ったのだ…
「もうお独りではありませぬ。わたくしがおりますれば…」
「ミカヤ……ミカヤ!…共にいてくれる…?」
孤独な女神は大粒の涙を零した…
それからが大変だった。
怨念が消え失せた今やユンヌの神通力はほとんどが失われ、振りまいた疫病をかき消すのが精一杯だった。
くたびれ果てたユンヌは社の片隅で荒い息を吐いている。
その傍らではミカヤが戦いで疲弊した身体を休めていた。
「――はぁぁぁぁ……まさかこれほど神通力が弱まってるなんて…神代の時代には小憎らしいアスタルテの軍勢を津波で吹き飛ばしたことだってあるのにさ」
「信仰の強かった時代の事ですから」
ユンヌは眉を潜める。
「まったく人達と来たら勝手なものよ。それまで私の加護を受けてさんざん世話になっておきながら
 負けたら簡単にアスタルテに乗り換えるんだもの…やってられないわよそりゃ」
「おいたわしやユンヌ様…」
「…あのさ…私…なんてゆーの?神だけど…その…かしこまったのって苦手…なのよね。
 いいわよもっと気楽にしゃべってくれて…と…友達なんだから」
思わず笑みがこぼれた。どこか神らしからぬ神とは思ったが見た目どおり中身も気楽らしい。
「いいわ。それじゃあユンヌと呼ばせてもらいましょ。それでユンヌ?」
「なーに?」
「この御神体の中にちょっと戻ってくれる?」
「お安い御用よっ!」
たちまち少女の姿はゆらぎ消えていった。
それを見届けるとミカヤは薪を集めて火を起こしメダリオンを放りこむ。
「あぢゃああああああああああ!?」
甲高い悲鳴があがった。
「いい子に戻ってくれたのはいいけどお仕置きはしっかり受けないとね。
 疫病や天災で皆を苦しめた分はしっかり償ってもらいます」
たまらずメダリオンから飛び出そうとするユンヌを護符で押さえつける。
今の弱くなったユンヌなら充分可能だ。
びーびー泣きながら許しをこうユンヌをミカヤは厳しく仕置きした。
少しだけ…姉という者は弟妹が過ちを犯したときこうして叱るのだろうか…そんな事を考えた。


雁の声が響く中…都へと向かう街道を一人の巫女が歩んでいく。
肩の上には一羽の小鳥。人型で姿を現すより霊力の消耗が小さいらしい。
「ミカヤ…どこへいくの?」
「まずは都へ行ってみようと思うの。父母からもらった文にね。都に私の妹がいるってあったから」
小鳥は高く声をあげた。
「都ってアスタルテの本拠地でしょ〜私行きたくないよー」
「あら、じゃあオマ村に残る?」
「あっ嘘嘘、お供するってば!てか追いていかないで〜」
村に残るという選択肢もあったのだが今の弱りきった霊力では村人のためにいかほどの事もできなかった。
「心配ないわよ。アスタルテ様はもう黄泉の国にお隠れになったわ。だから鉢合わせなんて事はないでしょう。
 今の都を治めておられるのは天子様。アスタルテ様の子孫に当たられる方でね。帝って言った方が通りがいいかしら。
 今の代はサナキ様とおっしゃるそうよ」
「ふぅ〜ん…それって人間でしょ?そうそう神が代替わりするはずもないわ。子孫ってのもどうだか…」
坊主憎ければ袈裟まで憎し…だろうか。
会ったこともない人間にまで毒付くユンヌに苦笑しながらミカヤは旅の道を進んでいく。
旅は道連れとはよく言ったもの。おしゃべりな神様と一緒なら退屈とは無縁そうだ。
ふと思い立って道の先に視線を向けた。
この道の先に今だ見ぬ兄弟たちがいるのだろうか………

続く

次回 

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 アイクの章 野武士グレイル 〜 
298助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 19:38:49 ID:+mPNy47U
>>282-291
トリスタンの末路が気になるw
エリ姉さんとリリーナのKINNIKUHENTAIコンビに付きまとわれそうだw
GJ!

>>293-297
新しい試みに手を出してみるってのは難しいけど必要だと自分は思います
私も今の長編始める時、結構色々考えたし…
こういう渋めの話大好きなんで応援してますGJ!

>>219-223の続き投下します
299幼女の旗の下に:2010/12/21(火) 19:39:55 ID:+mPNy47U
307

3 マンフロイに声をかける おじいさまは私がお嫁にいったら寂しい?……なんて聞いてみよ

サラ   (……おじいさまでもからかおっか……)
何故そんなことを思い立ったのかは自分でもよくわからないが…
シグルドとディアドラの幸福な姿を見て思うところがあったのかもしれない。
そうと思い立ったらさっそく行動である。

マンフロイは給仕役のダークマージ達にあれこれ指示を出していた。
さっそくリワープでいきなり背後に回る。
サラ  「お・じ・い・さ・ま」
マンフロイ「ぬおおっ!?」
脅かし成功。
サラは人を驚かしたり戸惑わせたりするのを好む悪癖がある。
マンフロイ「な…なんじゃ心臓に悪い…おどろいた拍子にポックリ逝ったらどうするんじゃ」
サラ   「本人がそう言ってる元気があるうちは逝かないでしょ。それよりもね…今日の式を見てて思ったんだけど」
マンフロイ「うむ…ロプト式で結婚式をするのは実に20年振りくらいじゃからのう…ワシも感慨深いわい…
      お前も思うところがあったんじゃな。それでこそロプト教徒」
サラ   「いやそうじゃなくてね。おじいさま…私がさ…お嫁に行っちゃったらどう思う?寂しい?」
マンフロイ「肩の荷が下り…ああいや寂しいぞ!!!寂しいに決まっておる!!!おじいちゃんショックで寝込むかもしれんのう!!!」
サラ   「ふぅーーーん…おじいさまの本音はよぉーーーーくわかったわ…クスクス」
マンフロイ「ひぃっ!?」
思わずビビッたマンフロイではあるが…いつもならこのまま逃げてしまうところだが今日は違った。
軽く頭を振って呼吸を整えるとそこには落ち着いた祖父の顔があった。
マンフロイ「ううむ…そりゃお前は悪戯者で悪さばっかしてワシを困らせまくるし、ロプト教団はかき回すわ
      ワシの政党を勝手に解散するわ孫にワシほど泣かされたジジイはおらんじゃろう」
サラ   「あら正直なのね?」
マンフロイ「どうせワシが叱っても聞かんくせに…お前が嫁に行ったら相手の苦労が偲ばれるわい。
      じゃがの…お前のような規格外の娘を受け入れてくれる懐の深い相手がおればいいとは思っておる。
      老い先短いワシの介護なぞ気にせずその時は嫁にいけばええ。ワシは元気じゃし気にすることはないんじゃぞ?」
サラ   「……初めから気にしてないわ」
マンフロイ「暗黒ジジイがたまにいい事言ってみたんじゃから気にしてくれてもええのに…」
サラ   「ふふふ……私がそんな殊勝な孫だったかしら?」
いじけてみせるマンフロイをクスクス笑って突っついてみせる。
この時マンフロイは間違いなく幸福だった。
クトゥーゾフやアルファンやベルド…自分と歳の近い部下たちはロプト教徒ということで世間から疎まれてこの歳まで独身のまま…
彼らからすればこうして孫と遊べる自分はどれだけ恵まれているだろうか。
マンフロイ(とんでもない孫に振り回されて大変じゃ大変じゃと思うておったが贅沢な悩みだったかもしれんのう…
      じゃが…今日の結婚式で欲が出てしまったわい…)
孫娘のウェディング姿に目じりを下げる新婦の祖父アズムールの穏やかな表情を見て思ったものだ。うらやましいと。
マンフロイ「サラのウェディング姿を見るまではお迎えには待ってもらわんとな…ふぉふぉふぉ」
サラ   「おじいさま…いま何か言った?」
マンフロイ「ああなんでもないぞー」
300幼女の旗の下に:2010/12/21(火) 19:40:42 ID:+mPNy47U
308

こうして披露宴もつつがなく終了し晴れてシグルドとディアドラは家族、友人達の祝福のもとで夫婦となった。
それからしばらくはまだ引越しやらなにやらで忙しい日々が続いた…そんなある日の事。
マルス  「やれやれ…ガランとしちゃいましたねぇ」
長兄の部屋に歩み行ったマルスは呟く。
シグルドがディアドラの家に婿に行ったのは3日前の事になる。
大きな家具等はそのままだが必要な荷物はすべて持っていったために主を失った部屋はどこか空虚な気配を漂わせていた。
マルス  「…で、君はそこで何をしてるのかなセリカ?」
セリカ  「ちょっとね。笑えるものを見つけたものだから…ふふっ」

先客のセリカがクスクスと笑っている。
その手には一冊のノートがあった。
セリカ  「シグルド兄さんったらそそっかしくて抜けてるんだから。忘れていったのね」
マルス  「ふぅん…で? そのノートにはなんと?」
セリカ  「日記…というよりKINSINN阻止ノートよ。その日阻止したKINSINNの記録が付けてあるの。大半が私とアルムのページね」
マルス  「兄さん…そんなもん付けてたんだ…」
セリカ  「読めば読むほど私たちの事がたくさん…まったくよくチェックしてるもんだわ。KINSINNセンサー恐るべしね」

だがそれを読み進めているセリカの顔は穏やかなものだった。
セリカ  「もう、ドジな兄さん。これからもKINSINNを阻止しまくるんだろうからノートの書き込みは増えていくでしょうに。
      届けてあげないと」
マルス  「いや、それはそれでいいと思うよ。もし本当にドジ踏んだんだったらウチに帰ってきたときに持っていくさ」
セリカ  「ふぅん…どうしてそう思うの?」
マルス  「別に…なんとなくね」

おそらくシグルドはセリカのために思い出を置いていったのだろう。
シグルドの新しい思い出は新しいノートに新しい家族…ディアドラとともにつけるものだろうから。
セリカ達との思い出はシグルドの胸の中に刻まれているから。

そう思うマルスだが口には決して出さない。
口に出すにはあまりにもクサくてこっ恥ずかしいセリフすぎる。
301幼女の旗の下に:2010/12/21(火) 19:41:27 ID:+mPNy47U
309

その日の夕食。
テーブルの上には15人分の食事が並んでいた。
ミカヤ  「もう…エリンシアも案外ドジね」
エリンシア「つ…ついつい…14人分っていうのは頭ではわかってるんですけど気が付いたら作っちゃうんですよね」
アイク  「心配いらん。俺が食ってやろう」
ヘクトル 「ずるいぞ兄貴!俺も食ってやる!」
エフラム 「それ以上肥えてどうするピザが」
ヘクトル 「んだとコラァ!」
エリンシア「はいはい、それ以上喚くとぶっとばしますわ」
ヘクトル 「ケッ!」
エフラム 「フン…」

ここのところこういう光景が繰り広げられている。
しばらくすれば慣れるだろうが…
マルス  「その時は食器をもう一組用意しておかないといけませんね」
セリス  「え、どうして?」
マルス  「落ち着いたらシグルド兄さんも時々帰ってくるでしょ。ディアドラ…義姉さんと一緒にね」
セリス  「そっか…そうだね」
リーフ  「僕におねいさんが…ハァハァ…」
セリカ  「そりゃ!」
遠慮なくライナロックを叩きこむ。
リーフ  「コノヒトデナシー!…ってなんでセリカが僕にお仕置きするのさっ!?」
セリカ  「シグルド兄さんの代理よっ!いちいちシグルド兄さんがティル…銀の剣をリーフに投げつけてたら新婚アツアツの邪魔になるでしょ!
      だからリーフがディアドラさんにハァハァしたら私が代わりにやっつけることにしたの」
リーフ  「ちょっとくらいいいじゃないかー!兄嫁に萌えてなにがいけないんだー!」
セリカ  「いけないわボケッ!ただでさえ兄さん寝取られ男なのに弟に取られるとかどこの昼ドラよっ!」
リーフ  「いくらボクでも取らないよっただちょっと脳内でドリーム見てるだけじゃんか!この気持ちは全世界の思春期男子にはわかってもらえるはずさ」
ロイ   「思春期だけどわかりません」
マルス  「同じく」
セリス  「ぼ…ボクもちょっとわからないよ…」
アルム  「ぼくも…さすがにどうかと思う」
リーフ  「…君ら…思春期の青少年としてなにかおかしくない?この家で正常な男子は僕だけなのか…」
リン   「あんたのエロも大概だけどね…」

賑やかな夕食は裏を返せばいくばくかの寂しさだろう。
無論嬉しさや祝福する気持ちの方が大きいが…それにもやがて慣れていくのだろうか。
302幼女の旗の下に:2010/12/21(火) 19:42:12 ID:+mPNy47U
310

新たな環境のもとで次第に日常が帰ってくる。
エフラムは政治活動に修行に学校に忙しい日々を過ごしていた。
そんなある日の事。
議会選挙を一ヶ月後に控えた事務所でオグマが何気なく言った一言が発端となった…

オグマ  「そういえばエフラム、お前ちゃんと進路考えてるのか?」
エフラム 「む?俺の進路は次の選挙に受かる事だが?」
オグマ  「いやそうじゃなくてだな。お前そろそろ学校卒業だろ。就職か進学かってことだよ」
エフラム 「だから俺は議員になると言ってるだろうが」
カナス  「あ…あのぅ党首…オグマさんは本業をどうするのかと言っているんですよ」
エフラム 「本業は政治家だが?」
カナス  「いえ…そうではなくてですね…議員ってのは皆さん本業を持ってる人たちが政治に携わってるんです。
      企業家や貴族が多いですけれど…こう言ってはなんですが必ず選挙に受かるってものではありません。
      落ちたらプーになってしまいますし、何よりも選挙は党首の卒業式の後になります」
エフラム 「たしかにそうだが…」
カナス  「つまり党首が就職か進学をしませんと候補者プロフィールの本業欄に無職と書かざるをえなくなります。
      正直支持者にも受けが悪いですし…」
オグマ  「お前さんの人生にもよくないと思うしな」
ターナ  「あ…呆れた…ひょっとしてまったく考えてなかったわけ?」
エフラム 「…選挙と槍の事で頭が一杯だった…」
ライナス 「それ以前にちゃんと卒業できるのか?」
エフラム 「し…失敬な! すれすれだが単位はギリギリ足りているはずだ!」
ターナ  「ならいいけど…」
エフラム 「うむむ…そういえばヘクトルの奴はガテン系の会社が決まったとか言っていたな…エリウッドは奨学金とって医大に行くとか…」
ターナ  「私とエイリークとラーチェルはルネス女学院大学部がもう決まってるわ」
オグマ  「エフラム…お前…この時期になんも考えてないのはヤバいだろ」
エフラム 「選挙に全力投球してたからな。俺は一度にいくつもの事をこなせるほど器用じゃない」
ターナ  「でも考えた方がいいわよ。いや、考えてる暇すらないわよ」
303幼女の旗の下に:2010/12/21(火) 19:43:06 ID:+mPNy47U
311

正直今まで重視していなかったが…回りからこれほど言われるとなんかヤバい気がしてきた。
ターナ  「も…もしなんだったら…お父様にお願いしてフレリアコーポレーションで採用してもらおうか?」
エフラム 「それはコネじゃないのか?実力で採用試験に望む連中がいるだろうにそんなマネはできん」
ターナ  「エフラムは潔癖すぎよ。入ってから頑張って役に立てばいいじゃない」
オグマ  「そうだぞ。今の就職難のご時勢にゃ有り難い話だ」
カナス  「もし進学をお考えならエレブ大学の二次募集があります。私も助教授をしてますので」
エフラム 「だから裏口入学など卑劣な真似はできん。大体大学行く金などあるか」
カナス  「いえ私は大学でも権力のある方じゃありません。裏口の面倒なんて見れませんよ。
      今からでも私が勉強を教えると続けるつもりだったのです。学費の方はバイトなり手段はあるでしょう。
      そうやって苦学して頑張ってる学生さんもいますよ?」
エフラム 「むむ…そうか…」
ダーレン 「なんならワシのエレブグランドホテルで働いて見ますかな?
      ベルボーイを募集中でしてな」
エフラム 「接客業か…俺のような愛想の無い男に勤まるか?」
ダーレン 「もちろんその辺りは研修で徹底的に叩き込みますがな」
シャナン 「流星軒の店員でもいいぞ。アイラに頼んでやろう」
エフラム 「…俺はラーメンなど作れないぞ」
シャナン 「だからレジ打ちとか注文聞きだな。ただバイト代は期待するな」
ライナス 「黒い牙に来るか? お前のように肝っ玉のある奴なら歓迎するぜ」
ターナ  「ちょっと!エフラムをヤクザに誘わないでよ!」
ライナス 「いや…ヤクザはヤクザだが…興行とかテキ屋とか平和なジャンルの事もするんだってば」
そこにサラがリワープで飛んでくる。
サラ   「いっそロプト教に入信する?教団が大きくなれば信者のお布施で生きていけるよ」
エフラム 「俺に聖職者になれというのか…」
オグマ  「死ぬほど似合わんな」
サラ   「…ま、そうなんだけどね。それにぶっちゃけうちの教団マイナーだから」
ディーク 「俺がギルドに口聞いてやろーか?エフラムの腕前なら傭兵だってやってけるぜ」
オグマ  「そりゃそうだが今は平和なご時勢だ。傭兵の仕事の少なさは俺もお前もわかってるだろが」
ディーク 「だからよ。俺の傭兵団に就職しねえかってこった。俺のとこはリグレ家と専属契約してるから食いっぱぐれはねぇぜ」
エフラム 「うーむ。それなら俺の槍を活かす事もできるか」
オグマ  「ま、まぁなんにしろ…時間は無いが大事な事だ。2、3日よく考えて…」
エフラム 「いや、迷ってる時間が惜しい。果断即決こそ武人らしさだ。今決めてしまおう」

きっぱりした口調に党の面々はある者は呆れ、ある者は感嘆するのだった。

続く

1 ターナ案を採用する  フレリアコーポレーションに入社するか、縁故採用というのが引っかかるが…
2 カナス案を採用する  エレブ大入試を目指して勉強するか、正直自信はまったくないが気合を入れないとな
3 ダーレン案を採用する ホテルのベルボーイか…俺に似合うだろうか?
4 シャナン案を採用する 流星軒でバイトするか。しかしあそこの連中は猛者ばかりだ。いい稽古相手になってくれそうだ
5 ライナス案を採用する 黒い牙に入ろう。しかし興行だのよくわからなさそうな業界だな
6 サラ案を採用する   ロプト教の聖職者になるか……まて…俺は人生の重大な過ちを犯そうとしてないか?
7 ディーク案を採用する 傭兵になるか。リグレ家ってどんな職場だろうな?
8 誰の世話にもならん  うぅむ…皆…心配してくれるのは嬉しいが自分の人生は自分でなんとかするさ!…具体的にはこれから考えるがな!

304の方に選択お願いします
304助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 19:48:19 ID:iFEXqk1y
3でお願いします
305助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 19:48:22 ID:Wr3mVp7k
6で、とことんまでサラに弄られてみるのも人生だぜw
306助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 19:54:37 ID:Wr3mVp7k
>>304
ちょw3秒差かよwすごいなあんた
307助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 19:59:53 ID:iFEXqk1y
あぶねえw
これだから安価系は・・・
308助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 21:11:33 ID:oCFBwY2V
サラ「>>305……失敗するとは情けないわ」
エフラム「おい、お前何か仕掛けてなかったろうな?」
サラ「……知らない」
エフラム「(特定のネタ内とはいえ)紙一重でとんでもないことになるところだったぞ」
サラ「……そう……兄様は私といっしょにいるの嫌なんだ……」
エフラム「い、いや……そういうことでは」
サラ「私のところに来たら、夜のリザイアとか夜のヨツムンガンドとか夜のヘルとか色々してあげられたのに……」
エフラム「……意味が分からんが不穏当な発言であることは分かった」
サラ「……まあ兄様がどうしてもって言うなら、今夜にでも……してあげてもいい……よ?」
エフラム「……よく分からんが警戒した方がいいのは分かった」
309助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 23:26:34 ID:Q2f6RDz/
>>303
意外にも職業選択に幅があるようだが全部向いてないんじゃないか?w
310助けて!名無しさん!:2010/12/21(火) 23:48:19 ID:9R6t108y
>>308
サラ  「うちに来れば楽に生活できる上に私までついてくるのに、何が不満なの?」
エフラム「不満というか突っ込みたいことなら色々あるんだが」
サラ  「またそんなこと言って……まあ、四六時中いっしょにいるより、会わない時間で愛を育てるって考え方もあるしね」
エフラム「お前な…会話の修行もするべきか、口では勝てん……」
311助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 01:11:52 ID:RWkRyv8m
ロイ「エフラム兄さんが会話の修行するんだって」
マルス「へえ。ヘクトル兄さんのダイエットとどっちが成功率高いかな」
ヘクトル「てめえ……」
312助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 16:23:37 ID:+fXLUJzq
サラ「人生の過ちとかとんでもないとか言われてるけど、うちに来るのそんなに嫌?」
エフラム「嫌というか、自分で言うのも何だが向いてないと思うぞ」
サラ「ふうん……入り婿は向いてないから嫁に来てくれと」
エフラム「いや、なんでそうなるんだ……」
サラ「私は別にいいよ、兄様の家だと退屈しなさそうだし。それとも私の家に住む?
   どうせおじいさまはほとんど帰ってこないし」
エフラム「お前……そういう変に生々しい冗談を言うのは止めろって」
サラ「えー、だってあと四年くらい後の話じゃない、すぐだよ四年なんて」
エフラム「何がとは聞かないぞ」
サラ「……じゃあ、私が兄様のお嫁さんになりたいって言ったら嬉しい?」
エフラム「い、いや、いきなりそんなこと言われてもな」
サラ「………」
エフラム「いや、その……」
サラ「ふふ……子供の言うことくらい簡単に対応できないと苦労するよ?」
エフラム「こいつ……やっぱり話術の修行も検討した方がいいのか……」
313助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 16:36:54 ID:AiecziJt
逆にむいてる職業ってなんだろうなあ
サービス業接客業聖職者はダメっぽい
サラリーマンも人付き合いの大事な分野だから愛想がなくてどっか孤高なエフラムには向かないだろうし
事務仕事もムリっぽい

やっぱり肉体労働だろうかね?
ガテン系とか長距離トラックの運転手とか漁師とか
314助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 17:19:12 ID:+fXLUJzq
サラ「将来が心配なら私のところにくれば安心なのに。無理して仕事しなくても
   好きなだけ修行しながら生活できるよ?」
エフラム「いや、さすがにそれはまずいだろう、立場的に」
サラ「じゃあ、修行して槍の腕前を上げて、自分の流派を確立したら道場を開くってのはどう?
   今もアメリアに教えたりしてるんだから、人に教えるのが苦手ってわけじゃないんでしょ?」
エフラム「……なるほど、そういう道もあるのか。なんだ、ちゃんと意見を出せるんじゃないか」
サラ「まあ、未来の夫のためだし。そこは真面目に協力しないとね」
エフラム「……最後まで真面目に言ってくれれば俺も心労の種が減るんだが」
315助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 19:02:56 ID:kNsDLPS8
ひょっとしたら雑談掲示板の方見てないかもしれないので、感想転載。

>>今度始まった戦国ネタの人、個人的に続きがすごく楽しみなので
>>がんばって欲しい。

だそうです。

感想ないと「誰にも歓迎されてないんだな、書かない方がいいんだな」ってなりがちなのが人情だから、
強要してはいけないと思いつつもやっぱり感想欲しいよなあ……

規制中で感想書きたいけど書けない、って人は是非とも雑談掲示板に書き込んで欲しいもんだ。
316助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 19:06:54 ID:AiecziJt
今規制厳しいのかね?
最近代理投下でネタ投下した人もいるしねぇ

一応雑談掲示板のリンクをば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/
317助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 22:21:36 ID:L7ipaIY8
>>314
自分の道場を開く…その手があったか
まあ確かに武闘派の中では一番教えるのが上手そうではある
318助けて!名無しさん!:2010/12/22(水) 22:22:30 ID:ZkCmRDsu
代理投下します
319路地裏の通り魔 後編 終 1/3:2010/12/22(水) 22:23:29 ID:ZkCmRDsu
「いや、ちょっと待てマルス。オーブはうちの物置に封印の盾として置いてあるはずだ」
マルスの呟きを聞いたシグルドがそんなことがあるはずはないと否定する。
「…ちょっと待って。今確認するわ」
サラが真偽を確かめるためにウォッチの杖を取り出し兄弟家の物置を覗く。
「…えーと…これかしら?確かに五色のオーブがはまった盾があるわよ」
「じゃああれは違うのか…?」
サラの報告を聞き、考え込むアイク。直後に必死でリンから逃げるマルスが助けを求めた。
「…と、とにかく今のこの状況をどうにかしてよ!!」
「…オトナシク…コロサレロ…」
「と言われても…僕達は僕達であの竜を止めてるしねえ…」
6人に襲われている面々以外は祭壇付近から現れる竜を倒すので必死である。
「…くくく…逃げ惑えマルス…」
「…貴様さえ殺せれば我が野望も叶う」
「…いくら紋章町最強の男といえども」
「…暗黒竜には敵うまい」
「…ファルシオン以外ではな」
突然6人の動きが止まり、6人の口からガーネフの声が出てくる。
「…ガーネフ!?馬鹿な、貴様はついさっき死んだはずだ…」
全員が驚いている中でマルスが目の前に立つリンへと問いかける。
「…さよう。確かに先程の攻撃でわしは死んだ」
「…だがわしは死ぬ前に自分の精神を分割した」
「…そして6つの精神で闇のオーブと同じような物を作り上げた」
「…そしてそのオーブを着けられた相手の精神を乗っ取り」
「…その相手が大事に思っている奴に対する感情を逆転させた」
「…さらばだマルス。お前の大事な姉に殺されるがいい」
喋り終えたガーネフは意識をオーブに戻し、再びリン達の攻撃が始まる。
「くっ…光のオーブがないとどうしようも…」
髪を数本切り裂かられながらも攻撃を避けたマルスが呟く。
「諦めるな!この世に無敵などない。必ず弱点があるはずだ!」
火竜を数体薙ぎ倒しながらアイクが弱気になっているマルスを励ます。
周囲ではちくちくとHPを削られながらもサザと戦う漆黒の騎士や、
ブーツを履き、華麗にジュリアンの間合いから逃げているレナ、
リザイアや銀の剣からひたすら逃げつづけながら説得をしているクリス、
メティオからひたすらリーフを盾にして逃げているクライネ、
そして無限に湧き出る竜を逃がさないように倒す兄弟達が戦っている。
「…そうだね、諦めるのはまだ早いね。みんなありがとう。頑張ろう!」
みんなの奮戦を見て再びやる気を取り戻すマルス。
そしてその決意に答える物が祭壇へと駆け付けたのである。
「その通りだ、マルス」
ドアからまだ少し眠そうなガトーが5人の援軍を連れて現れたのだ。
320路地裏の通り魔 終 2/3:2010/12/22(水) 22:24:13 ID:ZkCmRDsu
「ガトー様…それにシーダ!?」
「ミルラ!?それにチキまで…」
「ナギさんも来たんだねハァハァ…」
「マルス様、私達もマルス様のために助けに来ました!!」
シーダはドラゴンキラーを片手にマルスの元へ駆け寄ろうとしていた。
「エフラムのためにも…頑張ります」
ミルラはエフラムの元へと駆け寄り、サラと睨み合いながら化身する。
「チキもお兄ちゃん達のために頑張るよ…zzz」
「ギャァァァ!?熱い!チキ!敵はあっち!!僕は違うよ!!このひとでなしー!!」
寝ぼけているチキが竜と一緒にナギに近寄ろうとしたリーフを燃やし尽くす。
「悪い子は…お仕置き…」
よくわからないことを言いながらナギも化身して竜を燃やす。
形勢は兄弟達に有利になり、竜達もみるみるうちに減っていった。

「マルス様、あのオーブはまがい物です。ですからきっと弱点があるはずです」
マルスの元へ駆け寄ったシーダがマルスへと助言をし始める。
「弱点…か」
「それは愛です。あのオーブが心を操るならそれ以上の心で打ち破ればいいのです」
「…こんな時にまで愛の話…?」
いつものように愛の話をし始めるシーダにマルスは思わずツッコミを入れてしまう。
「…レナサン…コロス」
「…ジュリアン!!私のことをレナって呼んで!」
シーダの話を聞いて本気にしたレナがジュリアンを抱きしめながら叫んだ。
すると抱きしめられたジュリアンは苦しみはじめ、もがく。
「…レナ…サン…コロ…レ…ナ……ウボォー!?」
一際大きな叫びを出したかと思うと、ジュリアンの首にあるオーブが砕け散った。
「…あ……レナさん…どうしてここに…?」
「ジュリアン!!元に戻ったのね!!」
泣きながらジュリアンと抱き合うレナ。
「うそ…いや、マジですか!?」
思わず口から驚愕の声が漏れる。シーダの言ったことが本当に弱点だったのだ。
「みんな、見たか!!操られた者には愛で戻せるぞ!!」
茫然とするマルスをよそに周囲の者は次々に説得を始める。
クリスがカタリナとクリスを。ミカヤがサザを。クライネやローロー、カタリナがエレミヤを。
マルスが正気に返った時にはリン以外の皆は解放され、竜を倒していた。
そしてマルスの目の前にいたリンはオーブのガーネフの動揺を見せていた。
「ば、馬鹿な…まさかこのわしの闇が破られるとは…」
「あなたには愛の力がわからないのですね。愛とは力なのです!」
何故かマルスをよそにシーダがガーネフに向かって愛について語っていた。
「さあマルス様!マルス様の愛でお姉様をガーネフから助けてください」
シーダや竜を退治し終えた皆がマルスとリンを見守る。
「…マジですか…ええい!!やってやる!!」
やけっぱちになったマルスがうろたえるリンを抱きしめた。そして…
321路地裏の通り魔 終 3/3:2010/12/22(水) 22:25:30 ID:ZkCmRDsu
「…マァァルゥゥスゥゥ!!また嘘を載せた新聞を配ろうとしたわね!!」
「いや、それは嘘じゃなくて真じ…痛い!!姉さん僕の肘はそんなに曲がらな…ギャア!?」
事件から数日後。いつものようにマルスはリンからお仕置きされて居間に倒れていた。
傍らではそんな2人を微笑みながらエリンシアが見ている。

あの時、マルスはリンを抱きしめながら耳元でこう囁いた。
「…あれ、また少々太りましたか?やけに抱き心地がいいですよ」
「…………マァァァルゥゥゥスゥゥゥ!!そんなに死にたいのかしら!?」
「…ば、馬鹿な…このわしが抑え切れないほどの怒りが…広がって…」
その断末魔と共にオーブは砕け、ガーネフはついに消え去った。
「やった、元に戻りましたよリン姉さん…ですから首をこれ以上絞めないでください」
「うん、それ無理」
「ですよねー…アァァァァァァ!?」
祭壇にマルスの断末魔が響き渡り、通り魔事件は解決した。
エレミヤ達は情状酌量の余地もあり、罪を地域の奉仕活動で償った。
主犯のガーネフは生き返されて、とある拷問をされているらしい。
何にせよもうこんな辛く悲しい事件は起こらないだろう。

「…それにしてもどうしてマルス兄さんはあの時からかったんだろうね?」
「簡単ですよ。感情を暴走させるなら怒らせるのもありですよね?」
「そうか。みんなは親愛の情を強めたけど兄さんは怒りを強くしたのか」
「なるほど…兄さんらしいね。素直じゃないなあ」
「イタイ!!ネエサンソレイジョウハ…ウボァー!!」
「…ま、みんなも無事だしめでたしめでたしかな」

終わり

おまけ
「ガーネフ、貴様の解放条件は闘技場でこの書で勝つことだ」
刑務所から連行されたガーネフは警官から手渡された書で闘技場に立っていた。
「ふ…このわしに勝てる者など…」
ニアかとん 25/25
(錬成ファイアー)
威力1 命中50 必殺0 重さ20
カキーン!NO DAMAGE!!
「…なんだその哀れな術は。炎とはこうして使うものだ!!」
ニアかえんりゅう --/--
(錬成ファイアー+女神の加護)
威力20 命中150 必殺150 重さ1

「あーあ、死んじまって。馬鹿な奴だ」
今度こそ終わり
322助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 00:36:56 ID:aocFs8FJ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9373/1181480761/
ここに着てた感想2件を転載します
規制中だけど感想、小ネタ等言いたい人は遠慮なく書き込みしてね


>自分も規制が酷くて感想書けない…orz

>戦国ネタの人GJ!
>他の兄弟も気になるな
>てかユンヌかわいい(*´Д`)


>PCも携帯も規制。さらに風邪…とクリスマス目前に追手内洋一な俺もいるぜw
>エフラムは保父を目指していたはずだからターナと仲良く保育士免許取得すべきじゃないかな…
>まあ問題は保育園を作る資金をエフラムが稼げないところか…
>闘技場で荒稼ぎかマルス辺りにコネや融資が妥当かね?
323お説教兄さん part1:2010/12/23(木) 14:38:21 ID:qlPDd+XS
今更だけど学歴ネタでやってみた。
>>246さんの言う通りシグルドは大卒だと思うので設定を取り入れさせてもらいました
ここまでやっといてだけど、別に反省も後悔もしていない)

シグルド「ヘクトル!エフラム!お前たち、とにかくそこに座りなさい!」
ヘクトル「あ?なんでだよ兄貴。今晩ボルトアックス!〜レボリューション〜の映画があるんだ。悪いが話なら明日に回してくれねぇか?」
エフラム「兄上、生憎だが俺も夕飯の後エイリークに部屋にくるよう頼まれているんだ」
シグルド「…KINSHIN……!!おのれエフラムッ!そこで土下座をしろ!!KINSHINをするような輩にはきつい罰を与えねばならん!!」
エリンシア「兄様、どうか落ち着かれて。エイリークちゃんはエフラムちゃんにこないだヘクトルちゃんとケンカして
リーフちゃんの部屋の扉を壊したことについてリーフちゃんやエリウッドちゃんにちゃんと謝って欲しいと言っていたのですわ。だから誤解なさらないで」
エフラム「なんだ、そういうことだったのか。エイリークも心配性だな、俺なら言われなくともすぐリーフたちに謝りにいくのにな。ピザトルとは違って」
ヘクトル「!なんだと!てめぇの方こそリーフの部屋の前にきた途端右ストレートかましてきやがって!
リーフだったから人でなしですんで良かったが他の連中だったらどう責任取るつもりだったんだよ!おまけに可愛い妹にまで心配かけさせるとはサイテーなヤローだ!このロリコンが!」
エフラム「お前が先に掴みかかってきたんだろ、被害者みたく言うな!」
シグルド「こらお前たちやめないか!ゴホン、君達に話しがあるというのは他でもないんだ。こないだ学期末のテストがあったそうじゃないか。その結果を担任の先生から伺ったら…くどくどくど」
324お説教兄さん part2:2010/12/23(木) 14:40:01 ID:qlPDd+XS
マルス「また兄さんお得意のお説教タイムが始まったみたいだね」
ロイ「おこたであったまりたかったけどあの様子じゃあなんだか居間に居づらいよね」
セリス「それはひどいよマルス兄さん。うちは両親がいないからシグルド兄さんが色々僕らの面倒みてくれるんだよ?少しは感謝しなくっちゃ」
リーフ「セリスは昔っからシグルド兄さんが大好きで甘えてばっかりだったからそんなことが言えるんだよ。
小さい頃転んでケガしただの僕がぬいぐるみを少し取っただけでしょっちゅうシグルド兄さんに泣きついてたもんな」
セリス「ち、違うもんっ!」
マルス「あー分かる。シグルド兄さんて絶対娘にウザがられるタイプだよねー。ま、今もセリカにはそんな感じに思われてるみたいだけどさ」
リン「ちょっとアンタたち、何そこでコソコソやってんのよ」
マルス「げ!リン姉さん!」
リン「げ!とは何よ!げ!とは!!」
マルス「ぐあっ!首締めはやめt…!!」
ロイ「2人共静かにして。今ヘクトル兄さんとエフラム兄さんがシグルド兄さんにお説教食らってるとこなんだから、
僕たちもとばっちり受けちゃうよ」
リン「なぁに?こないだリーフの部屋の戸をぶち破ったこと?ヘクトルはエフラムに責任押し付けてたみたいだけど、私はそうは思えないな。
ヘクトルが悪いのよ絶対!」
ロイ「姉さん、それは僕も賛同するよ!兄弟みんなで会議を開いてどっちが悪いか多数決取ったらいいんだ」
マルス「リン姉さんもロイも事実に基づいて投票しないだろ」

ミカヤ「あら、あなた達こんな所でたむろって楽しそうに何をお話してるの?」
リン「あ、ミカヤ姉さん。居間でシグルド兄さんがヘクトル相手にお説教してるんだって。携帯充電してるから家電使おうと思ってたのに、これじゃ長引きそうね」
ミカヤ「この間リーフの部屋の扉を壊してエリウッドが気絶して救急車で搬送された時のことね。そういえばリーフ。あの時部屋にいたみたいだったけど怪我はなかったの?」
マルス「リーフだったら心配ないよ。あの後セリスやロイが必死で部屋から救出したから。その時いつもながら「この人でなしー!」って叫んだから意識はあるってことで治療の必要性ないなと判断して放置したみたい」
リーフ「この人でなし!ケガ人を放置する人がいますか!」
セリス「…ねえ、そういえばミカヤ姉さんはあんまり僕たちの勉強に関してのこと言わないよね?なんでなの?」
ミカヤ「だって私学歴ないもの。シグルドとエリンシアは一応大学卒だからね、勉強とかそういうのは2人に任せてるの」
マルス「あぁ、姉さんの学生時代といえば何百何千年昔のこt…ぎゃああああ!顔はやめて顔はぁ!」
リン「口は災いのもとって言うでしょ、少しは黙ってなさいよ」
ミカヤ「女の子たちはともかく、男の子たちにはシグルドがいい大学に入っていいお給料貰って将来の家族を養うのが男の勤めだとか言うだろうけど、あんまり気にしなくたっていいんだからね。
アイクみたいに学歴はさほどないけどお仕事ちゃんとやってる人もたくさんいるんだから」
ロイ「兄さんがそういうのも無理ないよ。兄さんてグランベルでも指を折る程の名門校バーバラ=グランベル中央学院大学の卒業生なんでしょう?
努力すれば人は報われるっていうけどその通りだね」
リーフ「努力したからこそ指揮レベル5のアルヴィスさんやレプトールさん勤務のグランベル商社に兄さんが内定したっていうのは認めた方がいい?」

シグルド「弟たちよ、兄さんは誉められているのか?それとも貶されているのか?弟たちよ…」
エリンシア「あら、お兄様。泣かれてしまってお辛そうに。私のでよければハンカチを使って下さいな」

(オチがないwwお目汚し失礼しました)
325助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 14:47:23 ID:qlPDd+XS
>>293-297
うおっ!これはすげえw続編続くのなら今から期待します!
326助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 15:18:42 ID:xIkZQPp7
確かにミカヤ姉さんは幼稚園すら出てないだろうけど(幼稚園行く年齢の頃は石器時代?)
ただ数百万年も生きてる人生経験からくる知恵は豊かそう
学校の勉強は教えられないだろうけど
風邪にネギ味噌ショウガ湯を作ったり虫刺されにヨモギ汁を作ったりみたいな
おばあちゃんの知恵袋的な知識は深いと思う
327助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 18:09:09 ID:vJHvD/S1
>>317
サラ  「そういえば、アメリアは兄様に槍を教えてもらってるんだっけ?」
アメリア「うん、そうだよ」
サラ  「なんか色々得してることあったりするんじゃないの?」
ミルラ 「うらやましいです……」
アメリア「そ、そんな特別なことは何もないよ」
サラ  「そう? 柔軟体操手伝ってもらったりとか、槍の握り方とか構えを手取り足取り教えてもらったりとか
      訓練終わった後にマッサージしてもらったりとか、お古の槍もらって『これが師匠の握ってた槍……ハァハァ』とかしてるんじゃないの?」
アメリア「い、いやそんな、ハァハァなんてしてないよっ!」
ミルラ 「……他はあってるんですか?」
アメリア「え……あ……うん」
ミルラ 「ずるいです……」
サラ  「ずーるーいー」
アメリア「いや……その……なんかごめん……」
328助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 19:12:12 ID:QFDBcvSq
アメリア「そんなこと言ったらサラだって師匠とお風呂入ったりしてるし、
     ミルラちゃんは人前でお兄ちゃーん、って甘えられるじゃない」
サラ「まあね。でも肉体的なスキンシップは重要よ」
ミルラ(私も槍を覚えた方がいいのでしょうか……)



>>293-297
設定とか配役等、よく考えられているなーと思いました
ミカヤとソフィーヤは似ているところが多いから作品違っても違和感が湧かねえw
スパロボみたいな作品でないかな……マジで
あとユンヌかわいいよユンヌ
次のアイク無双に期待……って幼少期は弱いのかな?

>>299-303
珍しくマンフロイがいいおじいちゃんしててなんか和んだ
いつも怯えないでそんな態度でいればもう少し被害が減りそうな気が……
あとリーフ自重www
エフラムの今後に期待してます


>>319-321
ガーネフ詰んでるな……
代理投下の人も乙!
次回作も頑張ってくれ!

>>323-324

シグルドも言われてみれば兄弟の仲では高学歴な方なんだよな……普段気付かないけど
幼女の旗みたいに最後は幸せになってほしいものだ……

4つとも全部、すごく……GJです
明日はクリスマスイブ……クリスマスネタを考えねば
329助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 21:12:42 ID:HNdY9c10
規制解除されていたらリーフのクリスマスを書いてみる…
330助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 21:25:48 ID:cIF5kCaf
>>329
じゃあ俺はヘクトルのクリスマスを書いてみるか・・・
331助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 22:26:52 ID:vQzYBGov
明日かー
俺はアルムジャンヌでなんか書くよ
332助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 22:45:09 ID:UWjTxXRI
>>327
実は普通に仲良しなんじゃないかこいつらw
333助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 22:51:46 ID:qlPDd+XS
私は勝手ながらセリスのクリスマスを書きます・・・
334助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 22:52:43 ID:vQzYBGov
度重なる作戦会議で親密になったんだろうねw
サラ様はサンタコスでエフラムの寝床に侵入しそうだw
335助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 23:16:41 ID:cIF5kCaf
>>334
サラの場合はリーフもありと思うよ
336助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 23:27:29 ID:kB6moFqI
>>335
ターナ「わ…私は?」

ヒーニアス「…妹よ…何枕元に靴下なんぞ用意してるのだ。サンタクロースを信じる歳でもなかろうに」

ターナ「も…もしかしたらサンタコスのサラが来てくれるかも知れないし…
って何言わせるのよお兄様のバカ!勝手に部屋に入ってこないでよ!」    
337助けて!名無しさん!:2010/12/23(木) 23:57:56 ID:b6/1irQZ
サラ「もうすぐクリスマスというわけで、プレゼントのリクエストを受け付けるわ
   1、私
   2、私の分の必要事項を記入済みの婚姻届
   3、私と一緒にお風呂に入れる権利
   この中から一つ選んでね」
エフラム「1、そんなことを言うにはまだ早い
      2、まだ結婚できる年齢じゃない
      3、来るなって言っても来るだろ
      というわけで全部無効だ」
サラ「ずいぶん切り返しが上手くなったじゃない、じゃあ賢い兄様にはご褒美として全部あげちゃう♪」
エフラム「……相変わらず手強いなあ、お前……」
338助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 00:57:14 ID:ZX1g7p/X
サラ様w
いつかエフラムが口で勝てる日はくるのか・・・いやないw

ではクリスマスネタ先陣を切らせてもらお
アルムジャンヌネタいきます
339暗闇と白の12月24日:2010/12/24(金) 00:58:01 ID:ZX1g7p/X


すっかり季節は冬ですね。皆さん風邪など引いていませんか?
ジャンヌです。白い服を着て雪景色に紛れてます。ほとんどウォーリーを探せのレベルです。
紋章町は雪です。カップルがホワイトクリスマスなんてはしゃいじゃったりしてます。
独り身の男性や彼氏のいない女性は来年こそ…なんて呟いてます。
え、お前はどうなんだって?
ええ今現在の時点ではいませんよ。
だって今夜これから彼氏彼女になるんですから…///////

さてさて…私の想い人のアルム君ですが…
まったく予想を裏切らずセリカさんとクリスマスデートの最中です。
もう、そんなに嬉しそうな笑顔をされると傷つくなぁ…
け・れ・ど…度重なるアプローチでアルム君も私の事を強く意識してます。
これには自信があります。
朴念仁に遠まわしなアプローチなんて愚の骨頂。
誤解や勘違いのしようが無いほどストレートにアタックするのが一番です。
それじゃーセリカさんの隙を伺うとしましょうか。
今回は強力な助っ人もいますし…ふふふ。

セリカ 「ねぇアルム。次は服を選びましょ!アルムったらいっつも作業着みたいなのばっかなんだもん。
     もうちょっとシャレっ気あったほうがいいわよ」
アルム 「うーん…僕もそう思って色々派手な服を着てみたり
     あげくのはてに着ぐるみとかカトちゃんヅラまで被って目立とうとしたんだけど誰も気付かないんだよね…
     それじゃお洒落しても意味ないし…」
セリカ 「いいじゃない。私が気付いてるわ。私のために素敵なアルムでいてほしいの…それじゃ駄目?」
アルム 「そんなことないよ。セリカ…嬉しいよ…」
セリカ 「アルム…」

うっわー見せ付けてくれますねぇ。私が背景に潜んでいるとも知らないで…
そんじゃそろそろ助っ人召喚といきますか…
ポチッとな。
私はおもむろにブザーを押します。これで助っ人にコールがかかります。
1…2の…3!
シグルド「KINSINNは許さんぞー!!!!!」
猛烈な勢いでシグルド義兄さんが走ってきました。3秒で到着とはお見事です。
シグルド義兄さんから「もし二人がKINSINNしたらこれを押してくれ」と言われてたんです。
義兄さんは私とアルム君との仲を応援してくれるとも言ってくれてますし…遠慮なく頼りましょう。
340暗闇と白の12月24日:2010/12/24(金) 00:58:42 ID:ZX1g7p/X


セリカ 「ちょっと!邪魔しないでよウザいわね!」
シグルド「ええいだまらっしゃい!聖夜にKINSINNするような子はお兄さん許しませんよ!」
さっそく2人がいがみ合いを始めます。
それ今のうち。
私はアルム君の背後に忍び寄ると「かつぐ」しました。騎兵ユニットですので。
シグルド義兄さんご協力感謝しますよ。
それ影のように撤収っと。私とアルム君が並ぶと地味人間の相乗効果でますます周囲の人間から知覚されにくくなります。
あ、これって支援効果だったりして///////
アドバンス基準ならBくらいはいってるといいなぁ…///////

そのままアルム君が声を出す間もなく連れ去るとそのまま私は馬を飛ばします。
よし…セリカさんシグルド義兄さんに文句を言うのに夢中で気付きませんでしたね。
あの人一本気だから…クスッ
アルム 「じゃ…ジャンヌ!?一体何を…」
ジャンヌ「ふふふ、アルム君と一緒にクリスマスを過ごしたいなー…なんて」
アルム 「あ…え、ええっと…」
ジャンヌ「私と一緒じゃ困っちゃいますか?お嫌ですか?」
軽く瞳を潤ませて見せます。
結構練習したんですよ?
アルム 「そそ、そんなことはないけど」
ジャンヌ「わぁよかった♪じゃあ一緒に楽しみましょうねアルム君!」
ここでパッと輝く笑顔。アルム君ズルくてごめんなさい。
優しくてちょっと優柔不断なアルム君ならそう言ってくれると思ってました。
でも笑顔は演技ばかりじゃありません。本音だったりもします。
「上手な嘘の付き方は幾分かの真実を混ぜることだ」なんて言葉もあるそうですし、
この笑顔で益々アルム君の心を引き付けられたかと。
ま、この恋心は全部真実なんですけど///////

さてさて…これからはアルム君と楽しいデートタイムですよ。
341暗闇と白の12月24日:2010/12/24(金) 00:59:43 ID:ZX1g7p/X


それから私は腕なんか組んじゃってアルム君をあちこち連れまわしました。
アルム君はセリカさんの事をしきりに気にしてましたけど…むぅ…
そんな時はあらゆる手で私に意識を向けさせます。
こう…アルム君の肩に頬を寄せてみたり、耳元で囁いたり///////
わ、我ながら大胆とは思いますけど…このところ思う事は恋愛っていうのは一つの戦いだと思うんです。
遠慮してたら絶対セリカさんには勝てませんし横入りもシグルド義兄さんの協力を得るのもアリです。

ジャンヌ「さ、次は私にプレゼントを選んでください。
     アルム君が選んでくれた物ならなんだって宝物にしますから」
アルム 「あ…うん、クリスマスだもんね」
そうして私たちはアンナさんの秘密の店に入りました。
秘密の店は目立たずひっそり営業してる穴場、まさしく目立たぬ私たちが通うに相応しい店です。
何気に地味キャラ同士ひっそりひそかにメンバーカードを持ってたりするんです。私もアルム君も。
アンナ 「いらっしゃーい。何をお求めかしら?」
アルム 「あ…えーと…この娘に似合う物を」
アンナ 「あらあら、それじゃ彼氏さんがしっかり選んであげないとね」
ジャンヌ「ふふ…聞きましたアルム君?彼氏ですって」
アルム 「あぅ////」
もう…赤くなっちゃって本当に純朴ですね…そこが可愛いんですけど。
アルム 「じゃあさ、ジャンヌは何がほしいかな?」
ジャンヌ「アルム君の選んでくれる物ならなんでも」
アルム 「な…なんでもいいが一番難しいよ」
ジャンヌ「クスッ困らせちゃってごめんなさい。でもそれが本音ですので」

一生懸命店の棚を見て回るアルム君。本当に真面目で要領が悪い人です。
そこがいいんですけどね//////

そんな彼があれこれ悩んで選んでくれたのはアルム君らしいどこか素朴なブローチでした。
342暗闇と白の12月24日:2010/12/24(金) 01:00:34 ID:ZX1g7p/X


さっそくブローチを身に着けた私は知らず知らずのうちに笑みが毀れてしまいます。
ふふふ、嬉しいなあ/////

すでに日も暮れて真っ暗な夜空が私たちを包んでいます。
店を出た私たちは公園のベンチで一休み。
社会人のデートなら喫茶店でも使うのでしょうが学生の予算ではちょっと余裕がありません。
暖かい缶コーヒーも甘く感じてしまうのはアルム君と一緒だからでしょうか?
ジャンヌ「ねえアルム君?」
アルム 「ん…何?」
ジャンヌ「私からのクリスマスプレゼント…ん…」
自然と身体が動きました。
アルム君の唇は相変わらず優しくて暖かいです…あ、コーヒー味//////
アルム 「あ…わわ…////////」
ジャンヌ「ふふ、今まで幾度かしてますけど…アルム君とのキス…私、好きですよ?」
アルム 「じゃ…ジャンヌ、ここここういうことはやっぱりももももっと段階を踏んで…」
ジャンヌ「私はもうアルム君に告白しましたよ?充分段階は踏んでると思うなあ」
アルム 「そそ、そうだけど…」
ふふ…どもっちゃって可愛いなあ…
と…そういえば重要な事に気づきました。
ジャンヌ「そういえば…キスは何回かしてますけどみんな私の方からですよね?」
アルム 「え…」
ジャンヌ「アルム君の方からしてくれた事ってまだありませんよね…じゃあ…デートの締めはアルム君からキスしてくださいね///」
アルム 「え…えええええええええっ!?」
ジャンヌ「してくれるまで帰りません」
小さくほっぺを膨らましてムクれてみせます。
ちょっと我侭かなーなーんて思いますけど…クリスマスですしちょっとくらい期待しちゃってもいいですよね?
真っ赤になってうろたえるばかりのアルム君…もう…本当に純朴で可愛いんですから///
私は隣に座ってるアルム君に寄りかかるとアルム君の顔を見上げて…そっと瞳を閉じました。

わ、わ、これって…見えないだけに無茶苦茶ドキドキしますね/////
あ、アルム君…ま、まだですか?
なんだかもう随分時間が過ぎたような気がします…じ、実際は5分もたってないでしょうけど…

アルム君は私の肩を掴んだまま硬直してるようです…
き、きっとどうしたらいいのかわからないんでしょうね。
もう、ちょっとだけ勇気を振り絞ってくれればいいのに…でも…
こうして楽しみに待つ時間も幸せなものですね//////

雪だけが私たちを見ていました……     


え、結局どうなったのかって?
ナイショです…ふふふ//////
343暗闇と白の12月24日:2010/12/24(金) 01:01:25 ID:ZX1g7p/X
番外編

シグルド「ディアドラ〜〜…ううっ…おうおう…っどうしてこうなった…」
セリカ 「あっきれた…ディアドラさんとのデート抜けてくればこうもなるわよ…」

まったく馬鹿じゃないの?
いくらKINSINNを阻止したいからって彼女ほっぽりだして来る人がいますか!
…シグルド兄さんのケイタイにはディアドラさんからの怒りのメールが入って…
クリスマスはアルヴィスと過ごすことにしたんだってさ。自業自得よ。
アルムはいつの間にか消えちゃうし…あーもームシャクシャするなぁ…
シグルド「うう…一ヶ月前から小遣いためてデートプラン練ってたのに…シクシクシク」
セリカ 「泣かないでよ!もう…気が滅入ってくるなぁ…いいわよ兄さん。
     いきましょ。どうせフラれてヒマなんでしょ?」
シグルド「ん?」
セリカ 「たまには遊びに行こうって言ってるの!こっちもアルムが消えてヒマだしさ…」
シグルド「そうか…そうだな。たまにセリカと遊んでやるか。よし行こう」
…意外と元気ね…実は私たちに構ってほしくて邪魔してるんじゃないの?
まぁ…いーけどさ…いやよくないけど…
しっかし私とシグルド兄さんが並んでるとなんか親子みたいね…
クリスマスに一緒に遊ぶ彼氏がいないもんだからパパにプレゼントねだって買い物にきた娘の気分よ。
シグルド「ん、あんまり高い物はダメだが何か買ってやるぞ?」
能天気にニコニコしちゃってこのお人よし…
私がフラれた兄さんに気を使ってると思って嬉しいんだろうけど…そもそもフラれた原因が私たちがKINNSINNしてたからなのにさ。
そういう考え方しないんだろうなぁ…

セリカ 「フン、ケチな事言わないでよ兄さん。兄さんの気晴らしに付き合うんだからねっ。
     思いっきり高いの選んじゃうわ!」
シグルド「ははははは!それは勘弁だな!」

ま、まぁ…たまには兄さんと遊ぶのも…いいけどね。
たまーにならね…うん。

終わり
344助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 01:50:00 ID:wiNsC+8b
>>330の通り投下します

【ヘクトルの部屋】
ヘクトル「今日はクリスマスかよ・・・」
エリウッド「予定はないのかい?」
ヘクトル「ああ、いまんとこはな」ぷるるるる
エリウッド「あっ、電話だ。もしもし。ファリナかい?」
ファリナ「あっ、エリウッド。ちょっと・・・」
エリウッド「ヘクトルだね。今代わるから」
ファリナ「ま、まだ何も言ってないじゃない!」
ヘクトル「もしもし。なんの用だ?」
ファリナ「・・・アンタ今日暇?」
ヘクトル「予定はねーな」
ファリナ「そんなことだと思ってたわ。・・・私とどっか行かない?」
ヘクトル「ああ、構わなねーぜ。集合時間は何時だ?」
ファリナ「紋章駅に18時。こ、この私がわざわざ誘ってやったんだから感謝しなさいよね!」
ヘクトル「おーよ。まだまだ余裕だな・・・」
エリウッド「へー、今年はファリナと過ごすんだ」(ニヤニヤ)
ヘクトル「普段の印象とあわねーからその顔よせ」
エリウッド「分かったよ。5分前に行ってやりなよ」
ヘクトル「ギリギリでいいだろ」
エリウッド「女性は待ってあげないと」
ヘクトル「そんなもんか」ぷるるるる
エリウッド「そういうものさ。もしもし」
フロリーナ「エリウッド様?ヘクトル様はいますか?」
エリウッド「ごめん今日ヘクトルは用事があって」
フロリーナ「そうですか・・・」
エリウッド「うん、じゃあまたの機会に誘ってよ」
ヘクトル「どうしたんだよ」
エリウッド「フロリーナからだよ」
ヘクトル「なら3人で行けば万事解決じゃねーか」
エリウッド「君はつらぬきのやりを2回くらった後にマーニ・カティの必殺をくらって聖夜に血を見たいのかい?」
ヘクトル「それは勘弁だな・・・」


【17:30 兄弟家】
ミカヤ「ヘクトル!どこに行くの?」
ヘクトル「ファリナと待ち合わせてるから今行くトコだが」
エリンシア「お姉さま!」キュピーン!
ミカヤ「ええ、エリンシア!!ヘクトル、明日は朝帰りでも構わないわ!!」
ヘクトル「姉上自重。じゃあ行ってくるわ」
エリンシア・ミカヤ「「行ってらっしゃい!!」」
345助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 01:51:52 ID:wiNsC+8b
【紋章駅】
ヘクトル「ちょうど5分前ジャストか・・・それにしても寒いな」
ファリナ「あらちゃんと来てたのね」
ヘクトル「うるせー。ところでどこに行くつもりなんだ」
ファリナ「エレブデパートよ」
ヘクトル「買い物に付き合えってか」
ファリナ「何よ、不満?」
ヘクトル「ちげーよ。単純に服とか買うならよく分かんねーんだよ」
ファリナ「そういうことね。心配しなくても自分で選ぶわよ」
ヘクトル「分かった。じゃあ行こうぜ」
ファリナ「そうね」ギュ
ヘクトル「珍しいな、お前が手繋いでくるなんて」
ファリナ「い、嫌ならいつでも離せばいいじゃない!」
ヘクトル「嫌じゃねーよ。どこから行く?」
ファリナ「じゃあまずはアクセサリでも買いにいきましょ」

【エレブデパート】
ファリナ「このネックレスとかどうかしら?」
ヘクトル「悪りぃ、本当に分からねーんだけど」
ファリナ「(ムカ)このメタボピザ!」
ヘクトル「メタボでもピザでもねえ!!
けどこの指輪とかどうだよ」
ファリナ「へえ・・・アンタにしたらなかなか良いセンスじゃない」
ヘクトル「ほっとけっつーの」
ファリナ「よし!これに決めたわ!」
ヘクトル「じゃあ俺も買うか。男女両方ともつけれるらしいし」
ファリナ「ちょ、ちょっとアンタ!それ指輪よ!?」
ヘクトル「それがどうしたんだ?俺には合わねえだろうがそれにお前が良いって言ったしな。」
ファリナ「知らないならいいわよ。もう・・・」
ヘクトル「顔赤いけど平気かよ」
ファリナ「問題ないわよ!」
ヘクトル「じゃあ次はどこに行くんだ?」
ファリナ「洋服屋よ!」
ヘクトル「ああ。じゃあ行こうぜ」

ファリナ「どう、なかなか似合うでしょ?」
ヘクトル「へぇ、似合ってるな・・・」
ファリナ「でしょ?」
ヘクトル「ああ、可愛いと思うぞ」
ファリナ「じゃあ決定ね!(よっしゃ!!)」
ヘクトル「良いのかよ、そんなにあっさり決めちまって」
ファリナ「良いのよ。私も可愛いって思うし」
ヘクトル「そっか。他にも何か買うもんあるか?」
ファリナ「当たり前!ご飯食べたらまだまだ行くわよ!」
ヘクトル「本番はメシ食ってからってか・・・!」
346助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 01:54:22 ID:wiNsC+8b
【展望台】
ヘクトル「おい・・・さすがにもういいだろ・・・」(手一杯の荷物)
ファリナ「うん、さすがにこれ以上は買えないもの」
ヘクトル「ん、雪が降ってら・・・」
ファリナ「キレイ・・・」
ヘクトル「カップルがたくさんだな。なんか場違いっていうか」
ファリナ「良いじゃない、場違いでも」ギュッ
ヘクトル「お前・・・少しくっつきすぎだろ(///)」
ファリナ「離れた方がいい?」
ヘクトル「いや、そういう訳じゃねーけどさ」
ファリナ「じゃあしばらく・・・このままでいなさいよ。
べ、別にアンタとくっつきたいわけじゃないんだからね!!(///)」
ヘクトル「分かってるって・・・」
ファリナ(バカ・・・)
ヘクトル「どうした?」
ファリナ「別に・・・
あと今日は付き合ってくれてありがと」
ヘクトル「構わねーよ。俺も楽しかったしな」
ファリナ「そう・・・ならいいけど」
ヘクトル「もう24時だ。あと少しでデパートも閉まるからそろそろ帰ろうぜ」
ファリナ「そうね・・・って何コレ!?」
ヘクトル「雪の勢い半端じゃねーぞオイ!!」
アトス「リア充共めぇ!!凍え死ねえええええ!!」つフィンブル
ヘクトル「原因はあのジジイかよ!たかがこんなことでキレるなんて八神将の名が泣いてるぜ・・・」
ファリナ「今さら止めてももう無理よ。泊まる場所探しましょう・・・」
ヘクトル「仕方ねえよな・・・」

ヘクトルが本当に朝帰りをしてきてミカヤやエリンシア、エリウッドやマルスにからかわれたのは言うまでもない・・・

【めぞん漆黒】
フロリーナ「オネエチャン・・・ドウイウイミ?」つキラーランス
ファリナ「どういう意味も何も目が怖いわよアンタ!」
フロリーナ「コンナコトシタクナイケドオネエチャンガワルインダヨ・・・」
ファリナ「ちょっと待ちなさーい!!」

こっちはこっちでペガサスナイトの三女が事情を理解するまで次女を追いかけまわしてたとか
追記:上手く書けなくてすみませんorz
347助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 01:58:54 ID:wiNsC+8b
>>339-343
GJです!ジャンヌ策士だなww
シグルドとセリカの組み合わせも好きです
348風邪のクリスマス 1/2:2010/12/24(金) 09:30:45 ID:U0jKD5t9
リーフの話投下します

起きたら何だか関節が痛くて、やけに身体が怠いな…とは思った。
朝食の席に着いたらエリンシア姉さんが僕の顔色が悪いことに気がついて体温計を渡してくれた。
計ってみると熱がある。どうやら風邪を引いたみたいだ…
エリンシア姉さんに熱があることを伝え、僕は電話を取った。

「…うん、ごめんね。ナンナ達にうつしたくないから今日のパーティーは休むよ」
電話ではナンナの残念そうな声でお大事にと伝えられた。
今日はクリスマスイブだというのにサンタは嫌なプレゼントを僕にくれたものだ。

「本当に大丈夫ですか?」
…ああ、大丈夫。大丈夫だから姉さんもパーティーに行ってきなよ。
心配そうなエリンシア姉さんを説得し、どうにか姉さんもパーティーへ行かせた。
兄弟は皆個人でパーティーに出払っていて家は僕だけしかいない。
元々僕もナンナの主催するクリスマスパーティーに行く予定だったんだけどさ。
…さて、起きていても辛いし寝てようかな。

目が覚めたら僕の布団の横にナンナやミランダ、サラにティニーがいた。
よく見るとみんなドレス姿で…もしかして…
「あ、起きましたかリーフ様。具合はどうですか?」
…うん、大丈夫。寝ていたから少し楽になったよ。
「リーフ!お粥作ったから食べなさい!ほら」
ありがとう…けどそんな熱いのを無理矢理口に運ばれても……あちっ!!
「…まったく。リーフは心配させるんだから」
…サラ、エフラム兄さんとパーティーしてるんじゃなかったの?
「リーフ様。私この後セティ様の誘いもありますので…」
わかった。看病ありがとう、ティニー。セティによろしく。
「リーフ、私も兄様や祖父様のところにちょっと行ってくるわね」
うん、エフラム兄さんを困らせるのもほどほどにね…
ワープでサラとティニーが消え、部屋にはナンナとミランダだけが残った。
とりあえず薬を飲んだらまた眠たくなってきたから寝てもいいかな?
「へ…あ、はい!どうぞ」
「は、早く寝て治しなさい!」
じゃあ、お言葉に甘えて…お休み。それとメリークリスマス。

翌日、風邪はすっかり治ったので家族とのクリスマスの前に4人にプレゼントを渡しに行った。
サラとティニーは元気そうだったのに、ナンナとミランダは風邪を引いたらしい。
とりあえずプレゼントを渡すついでに会ってみると2人共顔を赤くして辛そうだった。
うつしてしまったことを謝ると「私のせいです!」と言われた。
意味はよくわからないが辛そうなので看病しようとしたのだが、
「兄弟達が待っているでしょ」と怒られて追い返された。
仕方がないのでお大事にとだけ伝え、僕は家へと帰るのだった。
349風邪のクリスマス 2/2:2010/12/24(金) 09:33:35 ID:U0jKD5t9
「…それにしても口移しで風邪をもらうなんて…クスッ」
「サ、サラ!?な、なんでそれを知ってるの!?」
「別に…面白いから観察とかしてないわよ?私もしたことあるし……クシュン」
「リーフ、普段から優しくしてくれればお仕置きもしないのに…」
「いや、ミランダは優しくされてもお仕置きすると思います」
「どうしてよ!?」
「ツンデレだし」
「…ツンデレね」
「ツンデレです」

「そういえばリーフ。クリスマスイブの夜にサラが来なかったか?」
「いや、寝ていたからわからないよ」
「そうか…サラが来た時にリーフがどうこう言っていたからな」
「…え、ちょ、何だか怖いんだけど…」
「ちなみに俺は…いや、よそう…」
「ちょっと!隠さないでよ!このひとでなしー!!」

終わり
べ、別に俺が風邪引いてて書いた訳じゃないんだからね!!
でもリーフなら風邪引いても看病してくれる女の子がいて羨ましいなあ…
さて、恋人達が闊歩する中で寂しく病院行くか…orz
350助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 09:40:02 ID:U0jKD5t9
>>339-343
ジャンヌが徐々にアルムを虜にしているww
つかアルムもまんざらでもなさそうでワロタwwGJ
セリカもそのうちアルム以外のいい彼氏が見つかる…といいねw

>>344-346
フロリーナ、君には愛しのリンディスがいるじゃないk…ウワナニヲスルヤメ…ヒトデナシー!!
しかしファリナもフロリーナもヘクトルを取ればもう片方との修羅場か…wGJ
351助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 11:00:17 ID:M4pDjRqB
>>339-343
ジャンヌがアルムを寝取る(?)日も近いなww
どちらにしろテラウラヤマシス(´・ω・)
とりあえず寝取られたらセリカは私が責任を持って(ry
GJ!

>>344-346
今回はファリナが点を稼いだって訳か。
後アトスさんマジで自重してwwwww
とりあえずヘクトルが羨ましいぜ…GJ!

>>348-349
何だかんだでリーフ愛されてるなぁ…
どさくさにまぎれて少しセティが報われてる(?)様で何よりですたい
GJ!


…そういや日本だとクリスマス辺りは恋人達がイチャイチャする日だけど、
他の(キリスト教が盛んな)国だと、普通は家族一同集ってのんびり過ごす日なんだよね
紋章町はネタの流れを見た感じ前者だけどさ
…もっと恐ろしい「日本という国」の片鱗を感じるぜ…
352ビラクリスマス:2010/12/24(金) 12:15:18 ID:ejiPpLhy
ビラク「さてへっきゅんに俺自身をプレゼントといくのだZE!全裸にリボンを巻いて…うほっセクシーだZE!」
リリーナ「ちょっとまったぁあああああ!!!兄様には私から油ギトギト高カロリーの七面鳥をプレゼントするのよ!邪魔するなガチホモ!」
ビラク「うほっ嫌だZE!そ・れ・に…いろんなキャラのキスネタがきてるんだZE!
    そろそろ俺もへっきゅんとチューするネタがあってもいいんだZE!ネタ職人のみんなにも書いて欲しいZE!」
リリーナ「んなもん誰が書くか自重なさい!!!むしろ私が兄様のお腹にチューするネタがハァハァハァ…」
ビラク「…やはりお前とは相容れないZE!どっちがへっきゅんの枕元に忍びこむか勝負だZE!」
リリーナ「いいわよ!燃やし尽くしてやる!」

〜 そのころ 〜

ヘクトル「ぶえっくしょいくしょい!?」
リン「ちょっと!ハナ飛ばさないでよ!」
エリウッド「風邪かいヘクトル?」
ヘクトル「ああ悪い悪い…別になんともねぇんだが…そういう時にくしゃみが出ると大抵ロクでもねぇ事が起こるんだよな…
     主にビラク&リリーナ関係でよ」
リン「…アンタも苦労してんのね…」
エリウッド「リリーナちゃんも趣味がアレでなきゃいい子なんだけどね…」
エリンシア「なにをいうのですか。とても素晴らしい趣味じゃありませんか。KINNNIKUに限って」
ヘクトル「…ダイエットするか…」
エリンシア「ZEINIKUはともかくKINNNIKUまで落とさないようにね?」

〜 数時間後 〜

リリーナ「なんで当たらないのよーっ!?」
ビラク「お前の技がヘタれてるからだZE!」
リリーナ「そっちこそ全裸になった時に武器まで捨てたくせに!」
ビラク「HAHAHAHAHA千日手だZE!勝負がつかないZE!」

〜 さらに数時間後 〜

リリーナ「ぜはーぜはー」
ビラク「つ…疲れたZE…」
リリーナ「…もう日付変わってるじゃない…クリスマス終わっちゃった…orz」
ビラク「NOOOOOOOO!?なんてことなんだZE…orz」
リリーナ「あれ…なんかおかしくない? 私の能力が上がってる?」
ビラク「俺もだZE?…まさか…」

ビラク リリーナ 支援C

リリーナ「な、なによこれえええええええええ!?」
ビラク「あばばばばばばばばば女と支援がジンマシンが出るのだZE……」
リリーナ「ま、まさかクリスマスを一晩中一緒に(戦いながら)過ごしたから…」
ビラク(ショックの余り失神)
リリーナ「ちょっとぉ!?支援解除するわよ!今から魔法うつから大人しく死になさい!」
ビラク「はっ!?冗談じゃないZE!死んだらそのまま放置して生き返らせない気だZE!?」
リリーナ「チッ…バレたか…ええい実力行使!」
ビラク「冗談じゃないZEスタコラサッサだZE!」
リリーナ「逃げるなーまてーい!」

〜 さらにそのころ 〜

ヘクトル「へっくしょへっくしょへーっくしょん!!!」
リン「ちょっと!またハナ飛ばさないでよ!」
エリウッド「やっぱり風邪じゃないのかい?」
ヘクトル「いやすまねぇ…身体はなんともねぇんだが…なんか俺の周りのカオス度があがった気がするんだ」
エリウッド「…よくわからないけど大変だね…」

終わる

妙なもん書いてスマソ…突発的にわけわからんネタが浮かぶことってあるよね!
353助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 13:12:21 ID:U3CKL9Y5
アーダン「えっ?今年からクリスマスは廃止になったんですよ。知りませんでした?」
一般人「わ、私アーダン様のことが・・・す・・・す・・・///」
アーダン「クリスマスはやっぱり在ったほうがいいな」
チェイニー「御免、さっきのは実は俺」
アーダン「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ノイッシュ「クリスマスって厳密には明日だよね」
354助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 21:21:36 ID:oumXPCGw
リリーナとピラクに漢の友情をみた。
355助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 21:26:07 ID:RpmQJXw2
いっそこの二人が結婚してくれればヘクトルも安心なんじゃないかw
356助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 21:29:03 ID:U0jKD5t9
ロイが発狂するね…ロイがレイピアを持ってビラクを追いかけ回すなw
357助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 21:31:57 ID:RpmQJXw2
それを聞くとやはりロイの本命はリリーナなのかね?
恋愛感情に気付いてないとか?
358助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 22:11:30 ID:iSHltn4V
リリーナと仲良いからヘクトルの事が嫌いなんじゃなかったか?
何故か分からないけどリリーナがヘクトルと一緒にいると苛々する、みたいな感じか?
359助けて!名無しさん!:2010/12/24(金) 23:05:37 ID:ltyb3HvJ
ロイもヘクトルがリリーナに恋愛感情を持ってないことが分かったらヘクトルとの関係もある程度改善されると思うな。
ビラクがリリーナ関連でロイと争いになるのを想像してみたけどそれはそれで笑えるww
360何故セリカはモテないのか:2010/12/25(土) 12:00:54 ID:lUOZoOt6
シグルド「本日の年長者家族会議の議題はこちら…ズバリ、何故セリカはモテないのかっ(クワッ」
ミカヤ「本人が聞いたらたちまちライナロックが飛んでくるわね」
アイク「モテないとなにかまずいのか?」
シグルド「セリカに彼氏ができないといつまでもKINSINNをやめないじゃないか!」
エリンシア「ん〜セリカちゃん可愛いのにどうしてなんでしょうね?」
ミカヤ「それでは検証していきましょ。兄弟のみんなは程度の差はあれど基本的にモテる子が多いのだけど…
    セリカに関してはいまだにアルムしかフラグがないのよねえ。セリカに気がある男の子がいるって話はさっぱり聞かないわ」
アイク「まて、それを言ったら俺もモテないぞ。そういう相手は一人もいない」
エリンシア「………」
シグルド「…いつもなら”私がディアドラと結ばれるためにあれほど苦労してもうまくいかないのに…なんてもったいない”
     などと言って羨ましがるところだが…幼女の旗で結婚したもんね〜〜♪(^o^)
     嬉しかったぞ嬉しかったぞ♪」
ミカヤ「もう、あんまりはしゃがないの。次は順番からいえばエリンシアよね?」
エリンシア「それを言ったらお姉さまじゃ…い、いえそれより本日の議題はセリカちゃんでは?」
シグルド「おっとそうだった。このままではセリカはまともな恋愛ができん!KINSINNは許さんぞ!」
ミカヤ「このスレでのフラグは原作の物とこのスレ独自の物があるわけだけど、セリカの原作フラグはさ。
    アルムだけなのよね」
エリンシア「さりとて独自フラグが立つ気配もありません。ここでさまざまな独自フラグが立つ原因を考えてみましょうか。
      そうすればセリカちゃんの独自フラグ候補を探せるかもしれませんし…セリカちゃんをモテないままにしておいてはいけませんわ!」

シグルド「それじゃいくぞ。ぱらっと過去ログのネタを見た限りでは独自のフラグは下記の通りだ。
     ほかにもあるかもしれないが抜けていたら許してくれ」

アルム×ジャンヌ エフラム×サラ、チキ、ファ イリオス×オルエン
アイク×エレミヤ、フリーダ ターナ×サラ イドゥンさん×兄弟家のみんな
シグルド×エーディン、ラケシス ヘクトル×リリーナ、ビラク セリス×ユリウス
リリーナ×ビラク エイリーク×ラーチェル ロイ×リムステラ

ミカヤ「結構あるわね…」
アイク「待て。何故俺の名前があるんだ?」
エリンシア「無自覚って怖いですわ…それでは理由を精査していきましょう。まずアイク関連です。エレミヤさんもフリーダさんも原作では接点の無い赤の他人。
      これはアイクのフラクラ能力ですわね。フラグは折る前にまず立てるものですし」
シグルド「エフラム関連も同じ事が言えるだろう。もっともアイツのフラグ能力は幼女限定だが」
ミカヤ「イドゥンさんも不思議な魅力があるものね。気が付いたら人を引き付けるフラグメイキング能力の持ち主だわ。
    ロイとリムステラさんもこのカテゴリに入るわね。ターナ×サラもサラのフラグ能力でしょう。
    あの娘の場合は無自覚じゃなくて故意に誘惑してるけれど」

検証1 組み合わせのどちらかのフラグメイキング能力
361何故セリカはモテないのか:2010/12/25(土) 12:01:39 ID:lUOZoOt6
エリンシア「シグルド兄さんのものですが…エーディンさんは原作でも接点があります。
      あくまで友人に留まるものでカップリングはできませんが序盤いきなりさらわれて助けに行く辺り、
      彼女がシグルド兄さんとフラグが立ってると思ったプレイヤーさんも多いと思われます」
ミカヤ「ラケシスに関してはKINSINNで喧嘩ばっかりやらかしてるうちに喧嘩するほど仲がよいってノリになったのよね」
シグルド「むむ…改めて自分の事を語られるのは気恥ずかしいな」
アイク「腹が減ったな」
エリンシア「はいお菓子をどうぞ。イリオスオルエンも原作からの派生と言えるでしょうね。最初にネタを書いた方が
      何故に同時に仲間にならないのかを想像し、そこから人間関係を構築されたのでしょうね」
シグルド「アルムジャンヌは影が薄いという共通点からだろうな。アルムは言うまでもないがジャンヌもただでさえ地味な代替でも特に忘れがちだ。
     ちなみに兄さんはジャンヌを応援してるぞ」
ミカヤ「セリスユリウスも原作からの派生ね。もとは異父兄弟で敵同士の二人だけどまったりほのぼのなこの世界では仲良しさんってのが容易に想像できるわ」
アイク「ヘクトルとリリーナはどうだ?」
シグルド「うむっここは原作では親子だったからまるきり縁がないわけではないな。
     私の推測になるが…まずリリーナに濃いキャラ付けがされる。説得できるのがマッチョばかり=KINNIKU好き。
     周りをとりまくオスティアズにボールスが居る(公式キャラ絵の彼の腹を参照)+それだけだとエリンシアと被る。
     よってZEINIKU好き属性が加わる。この時点ですでにメタボキャラとして確立していたヘクトルを追い回すのは必然だったのだろう」
ミカヤ「こうしてみるとネタ職人さんの想像を掻き立てる人間関係やキャラ付けからフラグが生まれてくるのね」
エリンシア「リリーナ×ビラクも喧嘩するほど…でしょうか。シグルド兄さんとラケシスさんみたいですね」

検証2 妄想を掻き立てる人間関係

アイク「うむ…モグモグ…せんべいが美味い」
エリンシア「エイリークちゃんとラーチェルちゃんに関してはどうでしょう?」
ミカヤ「コレに関してはもともと原作でも友人同士。それに二次創作界隈ではたまに百合ップル化してるのも見かけるからここ独自ってわけでもないかしらね」
シグルド「あえてあげればルネス女学院のイメージがマリ見てのリリアンみたいだからだろうかな。
     仮面の騎士もベル薔薇のオスカルみたいで女性に人気のでる女性という印象を感じる」
エリンシア「最後になりますがヘクトルちゃんとビラクさん、これに関してはいつのまにか存在していたネタって感じですわ。
      これが最初ってネタを発見できませんでした」
ミカヤ「スレのみなさんがノリで面白おかしく小ネタを書いてできた組み合わせかしらね。
    とりあえずヘクトルには逃げてと言っておくわ」

検証3 二次創作やノリでフラグ成立
362何故セリカはモテないのか:2010/12/25(土) 12:02:24 ID:lUOZoOt6
ミカヤ「こうしてみるとどれ一つセリカはもってないのね…」
シグルド「フラグメイク能力はある意味天性みたいなものだ。もってない人間の方が多いからセリカがもってなくても仕方ないが…」
エリンシア「検証2と3についても…そもそも外伝はイベントが少ないし、プレイ人口も少ないからネタ職人さんの想像を引くものが少ないのでしょうか…」
ミカヤ「困ったわ…このままじゃセリカは一生モテないわよ。独身で終わってしまうわ!」
エリンシア「ううん…本当に周囲に男性もいませんものね…原作から関わりのある人を無理に挙げれば…ノーヴァ寺院関連、ノーマ様、ボーイ。
      一時期育てていたマイセン、会話イベントのある、ハルク、ジュダ…でしょうか」
ミカヤ「……本当に全部無理ね。かかわりはあるけど恋愛要素は皆無だわ…つか私からみれば青二才だけどセリカから見れば爺さまばっかりじゃない」
シグルド「ボーイはメイとのフラグがあるしなあ」
アイク「このようかんも美味い」
ミカヤ「少しは会話にくわわってよ…」
シグルド「困った…どうしてこうもセリカには男が寄り付かないのだ!!!」
エリンシア「ええっと…本当にどうしてでしょう…どうにかしないと」
ミカヤ「大変よ!このままモテないままにしておいたら真っ当な恋愛ができないわ!」
シグルド「セリカよ!モテないからってKINSINNは許さんぞー!」

ガラッ

セリカ「……」
三人「あ…」
アイク「このさつまいも美味いな」

チュドドドドーン……

セリカ「まったく大きなお世話よフン!私にはアルムがいればいいの!!!」
三人 プスプスプス…
アイク「焼き芋も美味いな」

セリカ「…と、とは言うものの…そう言えば私、男の人に声かけられたりとかしたこと全然無い…
    あれ…ひょっとして私マジでモテない?い、いやモテたいわけじゃないけど…女の子としてちょっとマズい?
    いや…顔も悪くないはずだしむしろ美形の範囲よね…って…ひょっとして自分で思ってただけ?
    き、危機感もったほうがいいのかしら…」
アイク「ところで昼飯はまだか?」

グダグダのまま終わる
363助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 12:28:08 ID:kLZLth5M
乙だがイレースが無言で睨んでいるぞw
364助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 13:12:53 ID:5e8vQOHh
>>352
GJ
しかしリリーナが命中に苦労したのは下級、それも低レベルの時しか印象がないな
理高優遇で命中糞高いから技なくても物理相手なら70後半は安定して出す
しかもロイとの支援でさらに底上げされるから本当に印象が薄い
本当ロイ様は優秀なブースターだぜ
365助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 16:35:19 ID:rCubtZmD
>>360
イレース「……<●><●>……」
366助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 18:03:57 ID:j5kGGDKj
>>360
シグルドの場合はディアドラと会わなければ原作の相手がエーディンかラケシスになる可能性が高かっただろうね
367助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 18:19:52 ID:lUOZoOt6
実は一つ不思議に思う事がある。
シグルドはさ。俺のイメージだと23〜25くらいなんだけど…何故この年齢まで婚約すらしてなかったんだろうね?
妹もお嫁にいってるし、歳の近いであろうキュアン、エルトシャンも結婚して子供もいる。
まして貴族の長男だからはよ結婚して跡継ぎを作ってくれと回りもせっついたと思うんだけど…

それでいろいろ考察してみた。
エーディンは歳も近いし家同士も仲がよくてピッタリと思いきや、
実はエーディンはお嫁にいけないのさ。いや、変な意味ではなくてユングウィの跡取りだからシアルフィにはいけない。
ブリギッドは行方不明、アンドレイは父リングに疎まれている。それにリングはイチイバルをエーディンに持たせていた。
つまりエーディンに婿をとらせて家を継がせようとしてたと思う。
シグルドはシアルフィの唯一の跡取りだからこの時点でエーディンとは結婚できない。
ラケシスはわからんw
ブラコンゆえ渋ってたのかね。でもそのうちにはエルトがシグルドの嫁にと考えそうではある。

他には同格の貴族で独身ってなるとティルテュがいるけどここはバイロンとレプトールが政敵だから無理だろうしね。

こうして考えるとちょうどいい相手がいなかったんではあるまいか?
368助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 18:57:47 ID:wMsL8x0L
君が欲しい(キリッ
369助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 19:40:58 ID:F+7vaRsG
                    _
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    |┃ ≡       ,(ニニニニニ)
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、  
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::  
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::   さてと、少しおくれたが…
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !:::::::::::::::::::: クリスマスプレゼントは何が欲しいのだ、言ってみよ?
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
370助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 19:43:27 ID:VdJsHH/I
ラーチェル「エイリークの愛!エイリークの愛をくださいな!」
371助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 19:52:03 ID:kLZLth5M
専用武器とクラスが…ほしいです……
372プレゼントと言えばやはり(ry:2010/12/25(土) 20:00:41 ID:YtRNRvVA
エフラム「ん……朝か」
サラ「……おはよ、兄様」
エフラム「ああ、おはよう……待て、何でお前が俺のベッドにいる!?」
サラ「何でって……クリスマスの朝は枕元にプレゼントが置いてあるものじゃない?」
エフラム「……それがどうかしたか?」
サラ「もう、わかってるくせに……」
エフラム「お前な……っておい、そんなにくっつくな、と言うか何で下着だけなんだ!?」
サラ「そんなに照れなくてもいいのに……」
エフラム「いや、そういうことじゃない。おい、だから離れろって……あと何か着ろ」

エイリーク「兄上、いくら休みでもそろそろ起き……!? あ、兄上……何を……?」
エフラム「い、いや、これは誤解だ。俺の話を……」
サラ「今はプレゼント交換の最中なの、悪いけど貧乳の妹さんはちょっと外してくれない?」
エイリーク「……!? あ、あなたも人の胸のことは言えないでしょう?」
エフラム(突っ込むところはそこなのか……)
サラ「……私はこれから成長するんだから、て言うか今から兄様に大きくしてもらうんだから
   成長しないまま限界に達した人は邪魔しないで」
エイリーク「……私は子供に手を上げることは好みませんが、度が過ぎた子にはお仕置きが必要ですね……」
サラ「未来の義妹には優しくして欲しいなあ、お義姉様?」
エイリーク「だ、誰がお義姉様ですか!? 大体そんなプレゼント交換ならわた……」
サラ「……わた?」
エイリーク「な、何でもありません! か、覚悟!」
エフラム「おい止めろ二人とも! 俺の部屋で暴れるなよ……エイリーク、子供相手にむきになるな。
      サラはとりあえず何か着ろ。はあ……騒がしいクリスマスだな……」
373助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 20:43:09 ID:DOqcisbN
>>372
エフラムはクリスマスも妹に押されるのかw
エイリークはもうプレゼントに豊胸を頼めよw
374助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 20:56:59 ID:ltXlSp6e
神でさえ貧乳な世の中なんだ
サンタさんがどうにかできるものとは思えないな
375反省はしている。後悔はしていない:2010/12/25(土) 22:03:17 ID:b1tTv+CO
漆黒の騎士ではないけど私がプレゼントを渡ちゃう!

>>370
愛とは与えられる物ではない、与える物よ!!
ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん
私の好きなアニメの主人公の口癖だけどこれをあなたにプレゼントするわ
一応念のために物理的なプレゼントも渡しとくわね
つ天使のブラ(Aカップ専用装備)

>>371
この街には専用クラスか専用装備を持つ者が何人もいるわよね
逆に全ての武器を扱える者は数人しかいないはずよ
そう考えればそんな物がなくてもリーフちゃんは目立っているじゃない
だから身の程を弁えよ…なんちゃって
んープレゼントはこれなんかどうかしら?
つ劇場版魔女っ子ミカリンのペアチケット

んー久々に女神らしい仕事をしたわね。じゃあアイクにもプレゼントを…
プレゼントはわ・た・s…いやー!!メダリオンはいやー!!
376助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 23:44:12 ID:b1tTv+CO
よかった、なんとかクリスマスに間に合ったw
何となく書いたイリオルのクリスマス投下します
といっても短いしオチもないですがw

あー…疲れた…だりい。俺は今、缶チューハイを片手に帰宅途中だ。
あのクソ社長、クリスマスですら俺らをこき使いやがる…
俺だってクリスマスぐらいゆっくり過ごしたいんだよ!!
………過ごす相手がいないって言うな!!わかってるわ!!
セーラやドロシーはなんだかんだで恋人?がいて羨ましいぜ…
うう…誰かとすれ違う度に俺の心が虚しくなっていくぜ…
っていうか何でクリスマスが恋人と過ごす日になるんだよ!!
本来のクリスマスは家族と過ごす日なんだよ!!
クリスマスなんて大ッ嫌いだ!!

さて、相変わらずおんぼろで住人も少ない我がアパートに帰ってきたぜ…
はあ…身体も心も寒いし早いところ入って酒でも飲むか。
今日はさすがにオルエンの奴も来てないみたいだな…電気着いてないし。
…って何を期待してるんだ俺は!?別にあいつと過ごしたい訳でもないしなぁぁ!?
…動揺して階段から足を滑らして落ちた……痛い…うう。
何とか立ち上がり足と胸の痛みに耐えながら部屋に入る。
「はあ…ただいまってか」
つい呟いてしまう。答えてくれる相手なんかいないの…に……な?
「お帰りなさいイリオス!!」
ちょ、おま、何で!?何でオルエンが俺の部屋にいるんだよ!?
「どうしたの?」
「い、いや…別に驚いた訳じゃねえよ…」
「私ケーキ持ってきたの。一緒に食べましょ!」
見ればテーブルにはこじんまりとしながらも綺麗で美味しそうなケーキがあった。
やべえ、嬉しさのあまり涙が出てきそうだぜ…
俺はオルエンにお礼を言いながら冷蔵庫にあるお酒を取り出してケーキを味わうのだった。
ま、たまにはこんなクリスマスも悪くねえな。
377助けて!名無しさん!:2010/12/25(土) 23:54:44 ID:mRJe32Rn
>>374
サラ「逆に考えるのよ、別に貧乳でもいいと。兄様の趣味に合った体型なんだし」
エイリーク「そ、そうなのですか兄上?」
エフラム「だから別にそんな趣味は無いと言っているだろう」
サラ「妹と幼女が好きでも別に貧乳好きじゃないってこと? 微妙に複雑ね」
エフラム「……お前の言うことはたまによくわからないな」
378助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 00:21:09 ID:Dp3ytHqr
クリスマス過ぎちゃったな
クリスマス?ネタ投下します、反省はしてない。 
379メリークルシミマス! 1:2010/12/26(日) 00:22:05 ID:Dp3ytHqr
俺の名前はクリス。方向感覚と料理の腕以外は平凡な男だと自負している。
今日はマルス様と一緒にシーダ様達のクリスマスパーティに参加するはずだった。
それが…

エフラム「…ッツ!ハァッ!」
クリス「俺のっ!話をっ!ぐっ…!」

どうしてこんなことになっているのか、原因は今から数時間前に遡る…

クリス「はぁ!せぃ!」
クリス♀「ッツ!ぐっ…」

俺達兄妹は毎朝、自身の腕を高めるために鍛錬をしている。基礎トレーニング、素手での組み手、武器を使っての打ち合い一通り行って終了とするのだが、

クリス♀「せぇや!!」
クリス「!?」
クリス♀「あ、ごめん大丈夫だった?」
クリス「あぁ、しかし今のすごいな。相手の力を受け流してでの反撃か、マルス様のカウンターみたいだ。」
クリス♀「お世辞はいいから!切り傷できてるよ?今薬持ってくるから待ってて!」
クリス「いや、自分でやる。お前は訓練を続けてな?」
クリス♀「そう…?わかった。ホントにごめんね?」
クリス「じゃあ俺はそこでちょっと休んでるから」

今日は妹の調子がよかった。いつもは互角なのに今日は一本取られるほどに。
いや、それは俺の思い込みで実はこの時点から、俺の不幸は始まっていたのかもしれない。
380メリークルシミマス! 2:2010/12/26(日) 00:22:56 ID:Dp3ytHqr
クリス「はぁ…、まさか一本取られるとはな…」
アイク「ん?クリスか?」
クリス「あれ?こんなところで何をやってるんです?」
アイク「ランニング」
クリス「…走るにはいささか不向きな格好ですが?」
アイク「ランニング」グゥゥウ
クリス「正直に話してくれたら自分の分の朝食を差し上げますが?」
アイク「実は昨日から道に迷って帰れてないんだ」
クリス「ならば最初からそう言ってくれれば…」
アイク「恥ずかしいからな」
クリス「その割にはサラリと言いましたね」

この人にも恥じらいはあるのか。まぁ迷うこと自体は恥ずかしいことではないと思うが…。
今日はこの後、一旦街に出るからその時送ってあげよう。
ああ、そういえば…

クリス「アイク様…少しばかり相談があるのですが」
アイク「そんな堅い喋り方じゃなくてもいいぞ?俺はマルスの兄だがあいつのように気品があるわけでもないしな」
クリス「ではアイク殿、アイク殿もカウンターを使うことができましたよね?」
アイク「あぁ」モグモグ
クリス「なにかコツのようなものがあるのでしょうか?」
アイク「マルスに訊いたほうがいいんじゃないか?俺もカウンターはできるが得意というわけではない」
クリス「いえ、体格的にもマルス様のような流れる動きよりアイク殿のカウンターの方が俺にもできるのではないかと考えて…」
アイク「そうか」モグモグ

なぜかこの人と話していると落ち着く。そういえば以前マルス様に俺がアイク殿に似ていると言われたことがあったな。だからか?
というかアイク殿?確かに差し上げると言いましたが俺の分少しは残しておいてくださいよ?
381メリークルシミマス! 3:2010/12/26(日) 00:24:23 ID:Dp3ytHqr
アイク「よし」
クリス「?」
アイク「立て、俺の型でよかったら教えてやろう」
クリス「あ、ありがとうございます!アイク殿!」
アイク「朝食の礼だ、気にすr…!?」ガァン!!
クリス「アイク殿!?これは…?デビルアクス?どっから飛んで…?」

しかしさすが兄弟家最強の男…眉間に高威力の武器が当たったというのに傷一つついてない。気絶はしているようだが…

クリス♀「あ、ごめーん、遠投の練習してたんだけどこっちに飛んで…アイク様!?」

なんでデビルアクスなんかで遠投をするんだ。危ないだろうが。

クリス「とりあえず気絶しているだけのようだから運ぶぞ!クリスは治癒系の杖持ってきてくれ!」
クリス♀「うん!わかった!」


そんなかんなでクリス♀はアイク殿を兄弟家へ送り、俺は結局ひとりで街に来てパーティの為の買い出しをすることになった。
なんでも御兄弟を傷つけるなんてマルス様に合わせる顔がないだとか。あの人がそんなことで怒る人ではないと思うが…

エイリーク「クリス?一人なの?」
クリス「エイリーク様?今日は御兄弟の皆様によくお会いしますね」
エイリーク「? よく?」

妹の名誉のためにも今朝のことは黙っておこう。兄からのわずかな心遣いだ。
とりあえず話題をそらさなければ…

クリス「エイリーク様もお買い物ですか?よければお付き合いしますが?」
エイリーク「ありがとう、でも大丈夫ですか?今日はマルスがパーティに参加すると言ってましたし参加するのでは?」
クリス「問題ありません。本当は妹と一緒に適当に時間を潰す予定だったんですが諸事情により一人で行くことになったので」
エイリーク「そうですか、助かります。私ひとりではなかなか難しい買い物だったので心強いです。」
クリス「難しい買い物とは?」
エイリーク「子供向けの玩具を何点か…大量に買わなくてはならないので不安だったんです。」

口では大変といっているが、笑顔で嬉しそうに言う。この人は心底良い人なんだろう。さすがマルス様の姉君だ。
382メリークルシミマス! 4:2010/12/26(日) 00:25:31 ID:Dp3ytHqr

クリス「プレゼントですね?」
エイリーク「はい、兄上がお世話になっている孤児院でクリスマスパーティがあるのでその際にと。」
クリス「成程、しかしそれならばエフラム様がいらっしゃればよかったのでは?詳しそうですし…?」
エイリーク「子供達には内緒で、ということなので兄上は子供たちの遊び相手をしてくれています。しばらくしたら合流してくださると」
クリス「ああそれで。買うものはもうお決まりに?」
エイリーク「いえ…、兄上は「お前に任せる」の一言だけですし私も最近の玩具には疎いので…クリスは詳しいですか?」

俺も詳しいとは言えないです。刃を潰した剣とか槍とかなんてどうですか?
あぁそんな上目使いでこっちを見られたら期待に応えないといけないじゃないですか。

クリス「そうだ…ちょっと待っていてください。」
エイリーク「?」
クリス「…お待たせしました。これを」
エイリーク「これは…カタログですね?所々にチェックがしてありますが」
クリス「以前、友人からプレゼントになにをあげればいいかということを相談されたとき同じ方法をとりまして人気の物をチェックしてもらいました」
エイリーク「ではこれを参考に買い物をすれば!」
クリス「大方間違いはないはずです。お役に立てたでしょうか?」
エイリーク「ありがとうクリス!頼りになります!」
クリス「!……!?」キョロキョロ
エイリーク「?」
クリス「あ、いやなんでもないです、さぁ行きましょう」
???「…」

誰かに見られていたような?いや考えすぎか?
まぁ今はエイリーク様の買い物が最優先だ。

エイリーク「これで最後ですね、有難うございました。」
クリス「やはり結構な量になりましたね、全部お持ちしますよ、孤児院までお送りします。」
エイリーク「そこまでしてくださらなくても…時間は大丈夫なんですか?」
クリス「まだあと2時間以上時間がありますし大丈夫です。それに女性にこの荷物を押し付けるのは騎士道に反します。」
エイリーク「では…お願いしてよろしいですか?」
クリス「お任せください。あなたの近衛騎士クリス!いつでもあなたを守り、任を全うして見せます!」

マルス様に見せた騎士の誓いをやってみせる
この一言が一番余計だったんだろう。これさえなければ…

ヒーニアス「待って頂こう!」

こんな面倒なことにならなかっただろう。
383メリークルシミマス! 5:2010/12/26(日) 00:26:22 ID:Dp3ytHqr
エイリーク「ヒーニアス様?」
ヒーニアス「さっきから見ていれば私のエイリークにイチャイチャと…何様のつもりだ!」
クリス「いや、エイリーク様は誰のものでもないと思いますが…」
ヒーニアス「ふっ…言うな、傭兵風情が!どうしても彼女を物にしたくば私を倒してからにしろ!」
クリス「……」
   
     壁
    壁ヒ壁
     クエ

ヒーニアス「助けて!エイリーク!」
クリス「エイリーク様…この人は一体…?」
エイリーク「ええっと…」
ヒーニアス「くっ…だが貴様!彼女を物にしたくば紋章街最強の彼女の兄、アイクを倒してからにするんだな!」
クリス「あれエフラム様じゃないんですね?」
ヒーニアス「フッ…奴は私と同等…私を倒したからには奴も倒せるだろう…!だが勘違いするな!私はお前を認めたわけではない!」
エフラム「誰が同等だとヒーニアス?」
マルス「クリス?また道に迷ったのかい?」

俺達の後方からエフラム様と我が主たるマルス様がこちらへやってきた。
そういえばエイリーク様が後から合流すると言っていたし俺はもうお役御免かな?

ヒーニアス「エフラム、この男はエイリークの騎士になりたいそうだ。」
エフラム「何?」
ヒーニアス「今日も今までデートしていたぐらいにな!何時も御守したいそうだ!」
エイリーク「ヒーニアス様!」
マルス「へぇ…」

ヒーニアス殿を見ていたエフラム様が一転こちらを鷹の様な目で見てくる。
マルス様がこちらを感心するように一目した後、何かを考え付いたように微笑んでいる。笑顔が素敵です。

ヒーニアス「だが安心しろ!コイツにあのアイクは倒せない、まあお前はどうだかわからないけどな?」
クリス「ちょっと勝手に話を進めないでください!俺は…」
マルス「クリスならアイク兄さんを倒しましたよ?」
一同   「!?」
ヒーニアス「なん…だと…?」
エフラム「…本当なのかマルス?」
マルス「えぇ本当ですとも、しかも兄さんが得意とする斧との戦闘で(食事中に不意に飛んできて)打たれて(気絶して)倒れましたよ、クリス(♀)が言ってました」
エフラム「そうか…」
エイリーク「兄上…?」

エフラム 「お前が騎士を名乗るのであれば、まず俺を倒してからにしろ」
384メリークルシミマス! 6:2010/12/26(日) 00:27:07 ID:Dp3ytHqr
そして今に至る。
今日は朝からついてなかった。もう何をしても裏目に出るのかもしれない。
しかし…主君の前で膝を着くわけにはいかない!

クリス「でぇあ!」
エフラム「うっ…!?」
クリス「はぁっ…!はぁ…!落ち着いてください!俺に話をさせてください…」
エフラム「…言ってみろ」
クリス「まず俺はアイク殿を倒していません、倒したのはクリス♀であって俺ではない、しかも事故です」
エフラム「…で?お前は騎士の誓いをしたそうじゃないか?」
クリス「…それは」

ふざけて言ったらと言ったら間違いなくあの槍で一突きされるだろう。何よりここにはマルス様も居るのだ。
! マルス様…笑っている?
そうか…そういうことですかマルス様!!

クリス「確かに俺はエイリーク様に騎士の誓いを致しました。」
エフラム「聞くだけ無駄だったか…」ジャキ
クリス「ですが!まだ誓いをたてただけであって主には認められていません!」チラッ
エイリーク「!」ドキッ

マルス様…これでマルス様が俺のことを「僕だけの近衛騎士だからね」といってくだされば丸く収まるのですね。
さすがマルス様だ、人の考えの先をゆく…

エイリーク「私は…あなたを騎士だと認めます…」

…あれ?

エフラム「エイリーク…!?」
エイリーク「兄上は過保護です!いくら家族といっても兄上の都合で交友関係まで縛られたくありません!」
エフラム「しかしだなエイリーク…!」
マルス「いいんじゃないかな?」
クリス「マルス様!?」
マルス「なにもお付き合いしようて言うんじゃないんだ。姉さんの言うとおりちょっと過保護だよ兄さんは?」
エフラム「マルス…お前は…!」
エイリーク「あまりしつこい兄上…嫌いです!」
エフラム「なっ…!?」
マルス「クリス?」
385メリークルシミマス! 終:2010/12/26(日) 00:28:25 ID:Dp3ytHqr
なんでしょうマルス様。
今、俺はあまりの超展開で頭がついていかないのであまり厳しいことを言わないでいただきたいのですが

マルス「エイリーク姉さんのことどう思ったか僕の前で嘘偽りなく言えるね?」
クリス「エイリーク様は…」

良い人、しっかりしていて仁徳もあり、俺を騎士だと認めてくれたそんな人
彼女の騎士であることはさぞ誉れだろう。

マルス「だそうですよ姉さん?」
エイリーク「クリス…」
クリス「騎士の言葉に二言はありません。私は…俺はあなたが望む限り、あなたの騎士であり続けます。」
マルス「さて兄さん、お邪魔だろうから僕達はいこうか?」
エフラム「離せマルス!まだ話はっ!!」
マルス(これで当分からかうネタは尽きないだろう、まぁクリスには悪いことしたかもしれないけど今日は…)

こうして俺のクリスマスは終わりました。そして今…

カタリナ「クリス?次は何が良いですか?トローンですか?リザイアですか?」
クリス「カタリナ…落ち着け、まずその魔道書を置け、な?」
カタリナ「クリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリスクリス……あなたが私のものにならないなら(ry」

クリスマス…ああそうか・・・どうりで今日は運がないわけだ。
なぜなら

マルス「語呂的にクリスマス、クルシミマスあわせてクリスクルシミマスなんてね」
クリス「メリークルシミマス!!!」
386助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 00:57:59 ID:7hCcPxrj
カタリナ「メリークリス……
     Marry クリス……
     クリスと結婚……ハァハァ」
387助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 01:25:21 ID:lYWIc1rw
クリスマス作品見ましたが全部面白かったです!
そろそろカタリナ自重しろww
388助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 01:34:46 ID:hjbf4+rH
敵四人に囲まれるのはわかるがヒーニアスはなんで三方向が壁なんてポジションに待機するんだ?
もうわざと囲まれてないかw

そんなヒーニアスが俺は大好きです
389助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 11:43:55 ID:Tp06fMX6
実は壁方向に誘導するつもりができなかったんじゃないかと思う。

FEってKINSINは従兄弟姉妹も含まれてるのか?日本では平気だけどな
390助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 11:51:46 ID:Hg0xfFP0
従姉妹は大丈夫でしょ?
聖戦とか従姉妹でも恋人になれるよ
例としてはファバル×ラナ、レスター×パティ、ヨハヨハ×レックスの娘、アレス×ナンナ、シャナン×ラクチェ
391助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 12:23:27 ID:XeuE4/be
>>388
壁から接近してるんじゃない?HPあるし

壁1「実はいい人が来たぞーー」
壁2「今日は・・・3人必要か、よし行くぞ壁1、壁3」
壁3「はーい」
壁4「ちょ、また僕留守番!?コノヒトデナシー!」

てなノリで
392助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 13:47:45 ID:fHjSjAr5
壁トライアングルアタックかw
393助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 16:06:04 ID:yh86pLHJ
>>391
壁wwww
394:2010/12/26(日) 18:02:31 ID:aWYJrYF8
……私は兄弟家の壁……
長年この家を見守って…いない。
しょっちゅう壊れて建て替えられる我々。
私ももう何代目だろうか。
いつ私が壊されるかはわからないが、なるべく長くお勤めしたいものだ。
しかし兄弟達は気付いているだろうか。
君たちの武器レベル…武器レベル上げの幾分かは私たちの犠牲によるものだと…

言いたいことは言った。
少しでも長くこの家が健在であるように祈っている。
みなには今少しの自重を望みたい。

終わり
395助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 18:47:20 ID:aiyAk/KB
なら兄弟にも破壊不能な材質を壁にすれば問題ないと思うんです
女神の加護を付与された素材にマフーを利用すれば壊れない壁が…

ルーテ「という訳でマフーをください」
ガトー「…何かいろいろと間違ってないか?」
ユリウス「そもそも兄弟喧嘩しないようにした方がいいと思うんだが」
ユリア「ユリウス兄様、先程セリス様と歩いていたらしいですが懺悔は済みましたか?」
ユリウス「いやーまだ済んでな…ヒデブ!」
ルーテ「やっぱり兄弟喧嘩はどこでもあるんですね。喧嘩抑制の方法を考えましょう」
396助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 22:32:43 ID:oLUWLHZj
エリウッドやリーフ辺りが大盾習得して家を守る係になればいいと思うの(・ω・)
397助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 22:43:44 ID:/6++b7RK
ツンデレしながらアイクに大盾の書をプレゼントしたサナキ様のことを忘れるなよ
398助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 23:17:43 ID:BxF8A6nx
天空と見切りでスキルキャパがほぼ満杯なのに
大盾の書をプレゼントしちゃうお茶目なサナキ様
399助けて!名無しさん!:2010/12/26(日) 23:57:07 ID:5+Va4SPN
それは気に入られようとして一杯一杯だったんだろw

サナキ「アイクよ、この大盾の書をやろう。そ、その、見えないところで怪我をされても困るのでな」
アイク「ああ、ありがとう(……ありがたいが今の俺では他の技と同時に使いこなすのは無理そうだな)」
シグルーン(気に入られようと焦るあまりズレたプレゼントをしてしまうドジッ娘サナキ様ハァハァ)
400助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 01:27:37 ID:Sd6kLBPL
この小説を読む前に
>>292の注意をご参照ください
「あの長屋のお侍様かい? さてのぉ…2〜3年ばかし前に越してきたんじゃが、それまで何をしとったかとんと語りたがらねぇ。
 お侍様もどこかの殿様の使いですかい? なら行くだけ無駄というもんじゃ。あちこちの殿様から誘いがあったそうじゃが
 なんぼ高禄を示しても首を縦にふらんって評判ですじゃての。変わった人もおるもんじゃて」
 


都の西方、海を望む西国。クリミア国のメリオルの城下に住むその男は人足働きをして生計を立てていた。
2人の子供を抱えて暮らし向きは楽ではなかったがそれでもどうにか食っていけるだけの稼ぎを得ていた。
荒事に慣れた野武士らしからぬ振る舞いではあるが、野武士がみな荒事で稼ぎを得ているというものでもない。
それだけなら誰もこの男を訝しむことは無かっただろう。
―――だが身なりのよい侍がしばしば彼の住む長屋を訪ねては追い返されて帰っていく。
このような様を見れば誰もが想像力を掻き立てられてあることないこと噂をした。

「長屋の端の部屋に済んどる浪人者だがよぉ。ありゃどっかの殿様に仕えとったらしいわ。
 随分手柄を立てたらしいが殿様が死んだんで野に下って誰にも仕えんでおるらしいのぉ」
「ホントかよ? 俺は殿様に手打ちにされそうになって命からがら逃げてきたって聞いたぞ」
「この間きてったお侍さんはクリミアのお殿様の使いだったわよ?
 五千石で召抱えるって言ってたのに断っちゃったって…本当かしらねぇ…」
「一万石じゃなかったか? 世間じゃ仕官したがってる浪人がなんぼでもおるってのになぁ…
 大概の浪人者じゃ戦の時だけ一時雇われがせいぜいじゃのに妙なもんじゃ」
「わしゃ東国で山賊をしとったと聞くぞ?あの子供らは殺した侍の子らしいが情が移っちまって育てる事にしたらしいのう。
 ほんで足を洗ったとかなんとか酒場の親父が言うとったわい」
「随分な剣達者らしいけどよ。一度も腰に刀を差しとるのを見たことがない。本当に侍なのかよ。あのおっさん」
「んにゃあそりゃおめえ見当違いってもんよ。わしゃ見たのよ。あのお侍さんが素手でゴロツキをぶっとばすのをよ。
 刀を使えばそりゃあもっと強えに決まってるぞい」

男が何も言わないので人々は益々口さがない噂話を広めたものだ。
井戸端で口を動かしていた町人の一人が気まずげにその場を離れた。
周りの者もそれに気付く。
青い髪の童が妹を連れてこちらに歩いてくる。
年の頃は五〜七というところだろう。噂の当人の子供達の前で親の噂話を続けるのは憚られた。
「…井戸…使わせて」
「お…おうよ坊主。邪魔してすまねえな」
気まずげに竹細工の職人が道を空ける。
魚売りの女房も飴売りにもどこか白けた空気がただよい、誰も何も言わぬうちに彼らは自然と解散していった。
「おにいちゃん…」
「俺が二つ、ミストが一つ…水汲んだら次は飯炊きだ」
少年は井戸から桶を組み上げると持参した桶に水を移していく。
彼は両手に一つずつ桶を持つと妹を伴って長屋の西端の自分たちの部屋に戻っていった。
六畳ほどの部屋にかまどが一つ。
少年は慣れた手つきで火を起こす。
少年の名はアイクといった。評判の野武士グレイルの息子だ。
飯の支度を終えたアイクはミストと向き合う。
「お兄ちゃん。たべる前におかーさんに…おててあわせないと」
「ああ…そうだった」
…まだ舌ったらずのミストだがこのところアイクにちゃんと服を畳めだのなんだのと言ってくる。
自分も親父もミストにそんなことを教えた覚えはないのだが…
仏壇に手を合わせて線香に火をつける。
自分もミストも顔すら覚えていない母エルナの位牌がそこに置かれていた。
グレイルからは母はミストが生まれてすぐ流行り病で死んだと聞いている。
改めてちゃぶ台の前に腰を下ろすとアイクは箸を手に取った。
「こないだボーレが豆腐を分けてくれた。たんと食え」
「うんっおとーふおいしいねっ」
長屋の三件隣に住む豆腐売りの倅は自分たちがここに引っ越してきてから何かと仲良く過ごしてきた。
何度かは喧嘩をした事もある。だがアイクにとっては一番の友達といっていい。
もう一切れ豆腐を食おうと箸を伸ばした瞬間……戸を叩く音がした。
「御免!グレイル殿はおられるか!」
アイクは箸を置くと立ち上がって戸を開く。
そこにいたのは身なりのよい侍だった。
「おじさん、親父は留守だよ」
「む…そうか…いつ頃帰る?」
「日が沈む前……おじさんも親父を誘いにきたのか?」
侍はアイクを見下ろすと表情を緩めた。
「ああ、そうじゃ。のう…お主らからも父上に言うてくれぬか?
 クリミアのお殿様にお仕えすればもっと広い屋敷に住んで美味いもんが食えるぞ。
 そっちの娘も綺麗な着物を着て…」
「親父が決める事だから…」
「…そうじゃのう…今一度来るゆえ親父殿が帰ったら伝えてくれ。クリミアのお殿様の家来が参ったとな」
「わかった…なあおじさん…どうして殿様は親父を誘うんだ?」
「んぅ…なんじゃ知らんのか?お主の親父殿は我流じゃが途方も無い剣の達人じゃぞ。どこの大名も競って召抱えようとしとる」
「そうか…」

そっと呟く……強い……強いとはどんな気持ちだろう…
引き返す侍を見送りながら少年は胸の内にずっとくすぶってる物がより強まるのを感じた。
結局今回もグレイルは頑として誘いに応じなかった。
しぶしぶ帰っていく侍の背を見送るとグレイルはどっかりと座布団に腰を下ろした。
「………アイク…これで晩飯のおかず適当に買ってこい」
今日の稼ぎからいくらかを渡される。
少年は胸の内に抱いていた疑問を父に向けた。
「なぁ…親父…」
「なんだ?」
「親父は強いんだろ…みんな言ってるぞ。親父は剣術の達人だって……」
父は眉一つ動かさなかった。
「くだらねえ事気にすんじゃねぇ。俺んちのどこに刀があるってんだ。
 馬鹿言ってねぇでさっさと行ってこい」
アイクを送り出したグレイルは仏壇の前に腰を下ろす。
手を合わせて…瞳を閉じる。
「……………」
五分ほどもそうしていただろうか……背に触れるものがあった。
ミストが小さな掌でグレイルの背を撫でているのだ。
「おとーさん……おとーさんもおかーさんに会いたいの?」
グレイルは内心で苦笑した、娘に気遣われるようでは親父失格だ。
だが男手一つで育てているにも関わらず気優しい娘に育ってくれてる事が嬉しかった。
「……がははは!!!おめぇはいい娘だな!そんじゃあ褒美におめぇの好きなのをやってやる!!!
 おとーさんとミストの秘密だぞ!!!」
両手でミストを高い高いし、自分の頬を引っ張ったり鼻を押さえたりしてひょうきんな顔を作ってやる。
心配そうな顔をしていたミストはたちまちきゃっきゃとはしゃぎだす。
息子には父の威厳のため死んでも見せられないがミストだけは特別だった。

春が過ぎ去り西国は暑い季節に入ってくる。
蝉が騒ぎ立てる中、水売りが声を張り上げている。
少し道を脇にそれればいつの時代も変わらない子供たちの歓声が路地裏に響いていた。
「はっけようい…のこった!」
ミストが木の枝を振り上げる。
地面には気の枝で描かれた土俵。遊び場であり子供の戦場だ。
「いけーっやれーっ!!!」
「もっとがっちりつかむんだよっ!下から下から!」
土俵で組み合っているのは豆腐売りの倅ボーレとアイク。
二人とも全身の力を込めて押し合っている。
「おにいちゃんまけるなーっ!」
行司が贔屓している。だがその声に返って闘志をかきたてられたボーレはアイクを力付くで押し出しにかかった。
彼は子供達の中で一番体が大きく力も強い。いわば横綱だ。
小兵で番付からいえば幕下ともいうべきアイクの勝てる相手ではなかった。
歯軋りして土俵際で踏ん張ったが…そのまま押し出されてしまう。
「おっしゃあっ!!!」
「う〜〜」
「いや、うーじゃねえよ。今の勝負のどこに物言いがつくってんだ」
ぷんむくれた行司を横綱が宥める姿はいつものことだ。
押し出されてひっくりかえっていたアイクは身体を起こすと土を払った。
「ボーレ、もう一番勝負だ!」
「いや…かまわねえけどよ…」
こうなるとアイクは何度でも再戦を挑んでくる。
自分が勝つまでやめる気はないのだ。
ボーレもまた負けん気の強さゆえ真剣に受けて立って幾度もアイクをひっくり返す。
それが日が暮れるかミストが泣くかするまで続くのだ。
アイクとしても一度はミストに勝ち姿を見せてやりたいのだがまだボーレからは一本も取ったことがなかった。
やがて夕暮れ時を迎える。
アイクもボーレもくたびれ果ててへたりこんでいた。
周囲では飽きた子供たちが駒回しをして歓声を上げている。
「おにーちゃんのかたきー!」
…などと行司から木の枝でポコポコ叩かれながらもボーレはアイクに視線を向けた。
疲れて…座っていても強烈な負けん気が瞳に宿っている。
「…ったく…いいかげん根負けしちまうよ…今日はお開きにしようぜ」
「勝ち逃げする気か!」
「そろそろ晩飯だろが。親父に怒られても知らねえぞ…ってもうよせってば!」
さすがに辟易してミストの木の枝を払いのける。
それがいけなかった…あっとミストの声が響くのもつかの間、すっぽぬけた木の枝は路地から飛んで…
往来を歩いていた髭面の野武士の頭に当たった。
野武士は視線を子供達に向ける…飲んでいるのか顔が赤い。
「なんじゃあ…小童ども…町人風情が武士に無礼だろうがっ!」
この男の名はイサイヤといい仕官先を求めてこの地にやってきた男だ。
かつてはどこかで野盗をしていたらしく荒くれ者ゆえ町の者の評判は悪い。
「お…おじさんごめんなさい…」
周りの子供達は逃げ散り、ミストは瞳に涙をたたえている。
だがガザックは酒臭い息を吐きながら歩み寄ってくる。
ミストを庇って前に立ったのは2人の少年、アイクとボーレだった。
「おいおっさんっ謝っただろうがっもういいだろ!」
怒声を張り上げたボーレの顔面を刀の鞘が打ち据える。
うめき声を上げて蹲った少年に野武士は唾を吐きかけた。
「けっ…餓鬼がいきがりおって…っ!?」
言い終える前に…青髪の少年が側にあった巻き割り用のまさかりを手に討ちかかってきた。
「ボーレの仇だ!」
「おっと……」
だがまだ10歳にもならぬ子供…まさかりの重さにヨタ付いているような子供の斬撃をくらうはずがない。
軽々と避けるとイサイヤは刀に手をかける。
「馬鹿な餓鬼だ…武士に刃を向けるたぁ…無礼射ちもしゃあねぇよな…」
ゆっくりと刀を引き抜いていく。
彼の心にあったものは歓喜だった。
「へへ…剣客たるもの…勘を鈍らせぬようたまには人を切っておかんとな」

「おにいちゃんにげてぇ!!!」
妹の声が聞こえる。首筋に冷や汗が毀れる。
ギラギラと輝く刀の切っ先…切られたら痛いんだろうな…いや、死ぬかも知れない。
手の中のまさかりはひたすら重い。自分の力ではこんな物もまともに扱えないのだ。
悔しい…自分はこんなヤツ一人おっぱらえないほど弱い。
じりじりと野武士が歩み寄る。
足が動かない。怖い。だがそれ以上に逃げたくない。
「往生しなっ!」
野武士が刃を振りかぶり……咄嗟に目を閉じてしまった……
――
――――
―――――――

「………っ…?」
何も起こらない…恐る恐る瞳を開いて…アイクの瞳に映ったものは…
腕を捻り挙げられる野武士…そしてその腕を掴んだ父の姿だった。
「な…なんだてめぇはっ!」
「そいつの親父だ」
グレイルの声は淡々として…だがそれは親父が本当に怒っている時の声だとアイクはよく知っていた。
「て…てめえ…町人風情が…」
グレイルの姿は人足姿。町人に見えても無理はない。
「だったらなんだってんだ。侍の風上にもおけねえ糞野郎が」
よほどがっちりと掴んでいるのだろう。
イサイヤはいくらもがいてもグレイルの手を振りほどくことができない。
「放せっ放しやがれっ!!!」
「……いいだろう…」
手を放してやる。
グレイルの瞳には静かな怒りが燃えていた。
「望みどおりにしてやったぞ似非侍。さっさとかかってこいや!」
たちまち白刃が煌く。喚き声を上げながら太刀を振るう野武士は信じられぬ思いで一杯だった。
たちまち酔いが覚めていく。
目の前の素手の男はその場からほとんど動かずに…紙一重…ミリ単位の紙一重で彼の刃を避けていた。
肌と切っ先が触れるかどうかのわずかな…それでいて無駄のない動きで…
既に15回は打ち込んだだろうか…だがかすりそうで実際にはかすりもしなかった。
「て…てめぇ…」
「終わりか? なら俺の子に手を出したオトシマエはつけてもらうぞ!」
一瞬の踏み込み…たちまちイサイヤの間合いを侵略したグレイルの拳が彼の顔面を捉えた事を彼は知覚できただろうか。
折れ曲がった鼻から血を零してイサイヤは意識を失った。
「野に降りても武士は武士。こうはなりたくねぇもんだな…」
「親父!」
声を上げる息子を見据える。
逃げる事も無くアイクはいまだまさかりを構えていた。
「親父は…親父はやっぱり強いんだな!頼む!俺を強くしてくれ!」
「…………」
まっすぐに自分を見つめる瞳にはひたすら自分への憧憬と強さへの憧れがあった。
「……侍の子は侍か……」
ふと天を仰ぐ…
おそらくこうなるのではないかと思っていた…
本心を言えばアイクには武芸に関わる事無く…町人として平穏な生涯を過ごしてほしかった。
だが……野武士の刃から逃げる事も無く立っていた少年の情熱を止める事はできないだろう。
そして……

「この分なら……あの事もそう何年もしねぇうちに伝えられるかもな…」
「親父?」

そしてアイクが自分の本当の子では無いことも……
グレイルは意を決した。

「わかった。お前に剣を教えてやる……」

これが後の世に言う戦国時代最高の武芸者アイクが武芸者として第一歩を踏み出した瞬間だった。

続く

次回

侍エムブレム戦国伝 生誕編
 
〜 シグルドの章 士道と権道 〜
406助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 02:10:13 ID:Sd6kLBPL
誤字です。訂正願います。
…なにやってんだ俺…orz

>>404
>だがガザックは酒臭い息を吐きながら歩み寄ってくる。

>だがイサイヤは酒臭い息を吐きながら歩み寄ってくる。
407助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 04:54:09 ID:8WRzlGeL
>>293-297
>>401-405
想像以上にうまく作られていて凄い。あとこういう世界観にあわせた配役にも
ワクワクさせられますね。しかし豆腐屋やってなくてもやはりボーレは豆腐なんだなぁw
シグルド編にも期待です。

しかしクリスマスは多くの兄弟スレカップルが幸せな思いをしたみたいでほっこりした。
私のような読み手にクリスマスプレゼントをくれた多くのサンタさんに感謝。そしてGJです。
408助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 13:41:26 ID:ytNM/xgD
>>401>>405
非常に面白かったです。
ボーレはその頃から豆腐屋なのかww
シグルド編はどうなるだろう…?
409助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 14:38:38 ID:9uj2S8TN
このスレのサラに違和感が…
俺はトラキアは4コマ読んだだけだから、レイプ目で暗い性格って印象しかないんだけど…実際は違うの?
410助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 14:55:17 ID:6peWzd3D
それを言ったら原作のビラクはホモじゃないぞw
二次創作とか各キャラスレとかのイメージにこのスレでのキャラ付けも交じり合ってるんじゃない?

…つかまず原作チェックしてから言おうよ
台詞集とかもあるんだから
411助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 16:21:07 ID:JB/+yu76
>>409
原作のサラは「…声が聞こえる…」とかいって散歩にいくようなお人だぜ
所謂典型的な厨二byうわなにをするやめ
412ぼくのサンタさんpart1:2010/12/27(月) 16:38:44 ID:RbGH2Nrk
(遅すぎた…クリスマスもう過ぎたけどセリスネタ投下します。)



それは今から十数年昔のこと。
兄弟達がまだ幼い頃のあるクリスマスイブのお話です。


ミカヤ「ほら、みんな見てみて。おっきなクリスマスケーキよ!美味しそうでしょう」
リン「きゃあ♪サンタさんがケーキのうえにのってるわ」
ミカヤ「あら、本当。これはねぇ、お砂糖で出来てるから食べられるのよ」
ヘクトル「じゃあオレがくう!」
エリウッド「だめだよヘクトル!みんなでじゃんけんしてたべるひときめよう!」
シグルド「そういえば、ねえリーフ。セリスは一緒じゃないのかい。あの子がクリスマスを一番楽しみにしてたのに」
アルム「セリスったらヘンなんだ。きょうはミカヤおねえちゃんがケーキかってくれるっていったのにぜんぜんよろこばないんだよ」
セリカ「セリス、ぐあいがわるいのかなぁ?」
シグルド「それは心配だな。兄さんがセリスのことを見てくるよ」



シグルド「セリス…?」
セリス「あ、シグルドおにいちゃん…」
シグルド「どうしたんだ、こんな所で。外は寒いよ、中にお入り。
おいしいケーキを姉さんが買ってきてくれているんだよ」

セリス「ううん。ぼくいらない」
シグルド「全く、一体どうしたっていうんだよ。いつものセリスらしくないな」
セリス「ねぇ、おにいちゃんはむずかしいことなんでもしってるよね。どうしてなのかな。どうしてぼくにはサンタさんがきてくれないのかな」
シグルド「え?…またどうしてそんなことを?セリスはいつだって行儀がいいって保育園の先生だってほめてくれるじゃないか」
セリス「ヘクトルおにいちゃんはいつもいってる。サンタさんなんていないんだって…。ぼくもサンタさんみたことないけど、でも……」
シグルド「いいかい、セリス。昔々、寒い寒い北の国にとっても優しいおじいさんがいたんだよ。
とても貧しくていつもお腹を空かせている人たちを助けていたんだ。
子供たちをとても大切にしていたおじいさんでね、寒い寒い冬の日の神様のお誕生日には子供たちにプレゼントをあげていたんだ」
セリス「それがサンタさん?」

シグルド「そうだよ。それから何年も何年も経って、おじいさんは人々の前から姿を消すようになったんだ」
セリス「しんじゃったの?」
シグルド「…それは、兄さんにも分からないな」
セリス「おにいちゃんにわかんないことがあるなんて…」
シグルド「兄さんは完璧じゃない。
人間は分からないことがあって当然なんだ。だから時に意見が食い違って、ケンカしたりするんだよ。ヘクトルがサンタさんなんていないって言ったとしても、セリス、お前はサンタさんのことを信じていたっていい。本当のことが分からない以上おかしいことじゃないよ」
セリス「そう…かな。えへへ、なんだかあんしんしたらおなかへってきちゃったな。」
シグルド「ははは。うちは食いしん坊さんのアイクとヘクトルがいるから早くお家に入らないと食べられちゃうかも知れないぞ!」
セリス「ええー!やだー、待ってよおにいちゃん!!」
413ぼくのサンタさんpart2:2010/12/27(月) 16:40:00 ID:RbGH2Nrk
『ぼくのサンタさん。
バーバラ小がっこう
1ねん2くみ せりす


先せい、あのね。
ぼくのおうちでは12月25日、クリスマスの日にはかならずミカヤおねえちゃんが
クリスマスケーキをかってきてくれます。
ことしもかってきてくれてうれしかったです。
きょうだいみんなでたのしくたべました。
それからシグルドおにいちゃんとすこしおはなしをしました。
サンタさんについておしえてくれました。
ことしのプレゼントはシグルドおにいちゃんがスケルトンちゃんお人形をくれました。
エイリークおねえちゃんとリンおねえちゃんがマフラーをくれました。
ヘクトルおにいちゃんとエフラムおにいちゃんが、おかしをたくさんかってきてくれました。
みんなでわらって、とってもたのしいクリスマスでした。
たまにケンカもするけど、やさしいきょうだいがだいすきです。
サンタさんにもしあえたら、やさしいきょうだいたちをぼくにくれてありがとうといいたいです。
これから十年たっても、ずっとずっときょうだいみんなで
クリスマスをすごせたらいいなとおもいます。』

それから十数年、今年のクリスマス。
シグルド「セリカ、アルム。ケーキを買ってきたんだ。KINSHIN防止策も兼ねて、一緒にどうだ?」
セリカ「あ、なんだシグルド兄さんいたの?兄弟みんな恋人やお友達と仲良くわいわいやってるっていうのに、
兄さんたら寂しい人」
シグルド「ふっふっふっ……。兄さんは忙しいサラリーマンだからな。きみたちみたく青春満喫してる若者とは訳が違うんだよ」
アルム「またヘンな口実つけて。どうせアルヴィスさんに素敵なサプライズプレゼントの先手を打たれて
デートどころかプレゼント計画も失敗に終わったんだろう」
シグルド「うっう…!ちくしょうアルヴィスめ!ディアドラに似合うワンピースをプレゼントしようとしたのに、
奴のプレゼントときたら高級ネックレスだぞ!ディアドラのあの嬉しそうな顔を見たら、私のプレゼントなどあか抜けているも同然…ぢぐしょおお!!」
アルム「まぁ無駄にはならないでしょう。ディアドラさんに似合いそうな服だったら、うちだったら
ミカヤ姉さんやエイリーク姉さんには似合うだろうしなんだったらあげれば?」
414ぼくのサンタさんpart3:2010/12/27(月) 16:44:48 ID:RbGH2Nrk
ラナ「おじゃまいたしまーす♪ラナでーす」
セリカ「!」
アルム「(ラナオウ…!セリス、一体何を考えてるんだ!家が大破したらエリウッド兄さん胃潰瘍じゃすまないぞ!)」
セリス「あ!シグルド兄さん、ちょうどよかった!エーディンさんも一緒なんだ。だからラナがさ…」
エーディン「あら、シグルド様♪セリスちゃんから伺ってたのです、今日はあのいつもシグルド様のお気持ちを弄ぶビッチ娘…
いえディアドラ様とお会いなさってないことを聞いてクリスマスなのだし私がお相手勤めなくっちゃと思って…//」
ラナ「それにセリス様も一緒なんですもの//」
シグルド「あー…エーディン。悪いが私はそういう気分ではな…」
エーディン「行きましょ行きましょラナ♪ダブルデートだなんて夢にまで見た気分ですわ♪」
ラナ「もしかしたら私たち本当にセリス様たちと結婚出来るかも知れないわ、御姉様」
エーディン「ラナちゃんたらおませさん♪」

アルム「…あれが今噂の肉食系女子ってやつかな」
セリカ「それはともかく…。やっと2人の時間が出来たわね、アルム…」
アルム「セリカ…」


シグルド「!……KINSHINの!KINSHINの予感が!!」
エーディン「まぁ、シグルド様このお洋服なんていかがです?
ねぇ、ラナちゃん見て。このお洋服をシグルド様と私とでペアルックにしたらお似合いでしょう?」
ラナ「まぁ御姉様とてもお似合いです♪じゃあ私はこの手袋をセリス様とお揃いにします♪ね、セリス様」
セリス「あ、それ去年ユリアとお揃いの買ったんだ♪ほら」
ラナ「(ぬぅ!!…あの小娘……ただではすまさぬ…)エーディン姉様!」
エーディン「つワープの杖」



(竜王家)
ユリア「ねぇ兄様。今年はセリス様とお約束はいれてないんですの?」
ユリウス「馬鹿を言うな。あのラナオウが私のもとにいようものなら
ロプトウスの攻撃半減効果を持ってしても、私の命がいくつあっても足りん」
ラナオウ「また会ったな小娘!」
ユリア「…ラナオウね。またセリス様にふられて私に八つ当たりをしにきたの?」
ユリウス「貴様ら、少しは私の身の心配も……ぐふっ!」




>>401-405
新作キタ!
ボーレの豆腐職人歴半端なく長いなw
思わず吹き出してしまったwwGJです!
次はシグルド兄さんか…今から期待!!
415助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 18:51:07 ID:62Mg+xx6
>>401-405
世界観に引き込まれそうだ。つーか違和感ないなあ…w
個人的にはアルムが気になるなー農民からどうなるかがw
GJでした。あとボーレ=豆腐はもう固定されてるなww

>>412-414
本当にシグルドはKINSHINさえ絡まなきゃいい兄貴なのに…
あとセリスの美的感覚がわからねえwwいや、マミー君からそうだけどさw
GJでした。エーディンは自重w英語圏だとビッチって結構やばいからねw

今脳内で幼児退行ってワードが閃いたんだけど、誰が似合うかなw?
見た目は大人、頭脳は子供って感じなんですが…w
416助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 23:30:19 ID:/mefRbzY
幼児退行という単語で赤ちゃんプレイを連想したのは自分だけでいい。
純粋にミカヤ姉さんなら似合うんじゃないかな。
無垢な姉さんを見てみたい。
ネタで見てみたいのはシグルドかエフラムだったりするが。
417助けて!名無しさん!:2010/12/27(月) 23:53:29 ID:6peWzd3D
幼児になったエフラムをサラ様がお世話する逆転現象

エフラム「だーだー」
サラ「…………」(無表情で焦っている)
エフラム「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
サラ「…お…お腹がすいて…いやオムツかも……」


サラ様は言葉の通じる相手ならいくらでも言いくるめられるが赤ちゃんの世話は苦手そうな気がする
418助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 00:13:20 ID:cp10pINV
リーフが幼児になったら4人娘に囲まれて相変わらずヒトデナシーになる気がする・・・
419助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 04:49:06 ID:PirPaUiv
かなり前だがエイリークが見た目は大人、中身は幼女になってるネタがあったよ。
420助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 11:09:11 ID:mhw8szfT
>>417
サラ「苦手かどうかはともかく、私のときみたいに子供を一人にするような家庭にはしたくないと思うんだけど、どう思う?」
エフラム「それはいい事だと思うが……なんで俺に聞く?」
421助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 11:21:39 ID:vssSvlLK
勢いで書いた。なんかよくわからないことになったが気にしない

「できました。さすが私です」
「今度は何を作ったんですかルーテさん?」
「幼児退行する薬です」
「…何故かはともかくよく作れましたね」
「優秀ですから。さて、早速ですが兄弟さん家に持って行きましょう」

「という訳で持ってきました」
兄弟家の居間では自慢げに胸を張るルーテと申し訳なさそうなアスレイが座っていた。
また、たまたま家にいたロイとリーフが2人の話を聞いている。
「いや、どういう訳かわからないんだけど。っていうか幼児退行って何!?」
まったく意味がわからないロイがとりあえずツッコミを入れる。
「幼児退行というのは耐えきれない時に心を守るために…」
「いや、そんな本格的に説明しないでいいから」
「簡単に言えば精神が幼稚園児並になってしまうことです」
本格的に説明しようとしたルーテの代わりにアスレイが簡潔に説明した。
「うわあ…エフラム兄さんやセシリア先生が歓喜しそうな…」
思わずリーフが呟く。表情は呆れ半分苦笑半分である。
「とりあえずこれがその薬です」
ルーテが懐から天然水のペットボトルを取り出し、テーブルに置いた。
「どっからどう見ても市販している天然水にしか見えないんですけど…」
「はい、誰かが誤って飲んでしまいやすいようにしました」
平然と言うルーテに呆れて何も言えない3人。
そんな時、ミカヤが人数分+自分のお茶を持って居間に現れた。
「はーい、皆にお茶よ。どうぞ」
慣れた手つきで全員にお茶を配り、ミカヤもテーブルに着席する。
「あ、今茶請け持ってくるよ」
ロイが気を利かせ、台所へと茶請けを探しに向かう。
「あ、なら右上の棚に…行っちゃった。リーフちゃん、悪いけど伝えてきてくれないかしら?」
「はいはい、わかったよ」
ミカヤに頼まれてリーフも台所へと向かっていく。残されたのは3人だけである。
「あら?その水はどうしたのかしら?」
2人が行ってからミカヤがルーテの近くに天然水のペットボトルがあることに気づいた。
「バレンシアの涌き水を汲んできました。飲みますか?」
「あら、悪いわね。いただくわ」
ルーテがペットボトルを開け、ミカヤに差し出す。
「いい煎餅があっ…ってミカヤ姉さんその水は!?」
ロイが慌てて制止したが時既に遅し。ミカヤはルーテの薬を飲んでしまった。
「うえ…なんだか変なあ………」
急に意識を失い、テーブルに突っ伏すミカヤ。
ロイがルーテの方を見るとルーテは不思議そうにミカヤを見ていた。
「…おかしいですね。気絶するはずはないのですが」
「え…ちょっとミカヤ姉さん大丈夫!?」
ルーテの言葉に慌てたロイがミカヤを揺さぶる。
「………う、うーん…」
「あ、よかった。気がついたみたい。ミカヤ姉さん大丈夫?」
「…ふぇ?おにいちゃんはだれですか?」
422助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 11:23:31 ID:vssSvlLK
「という訳で今のミカヤ姉さんは4歳ぐらいみたい…」
帰ってきた兄弟達は全員ミカヤを見て絶句していた。
その都度ロイは律儀に説明し、兄弟達も呆れながらミカヤを再び見るのである。
「あー!そのほんはわたしのよ!」
「ごめんなさい。はい、どうぞ」
現在はエイリークがミカヤの面倒を見ていた。
それまで世話をしていたリーフは誤って読んだセイニーを喰らい、気絶している。
「…しかし、こうして見るとリンやセリカが子供の頃を思い出すな」
仲良さそうに絵本を読むミカヤとエイリークを見てシグルドが呟く。
「ええ、昔はセリカちゃんもアルムちゃんよりもリンディスちゃんとよくいましたわね」
「へー、てっきりセリカ姉さんはアルム兄さんと一緒だったと思ってたよ」
「ああ、アルムにべったりになる前はリンかエイリークと一緒の時が多かったぞ」
「ふふ、リンディスちゃんはヘクトルちゃん達と遊ぶ時以外はみんなのお姉ちゃんだったわね」
昔話をしているシグルドやエリンシア。それを楽しそうに聞くセリス。

「わたしはみんなのおねえちゃんやく!」
ままごとを始めたミカヤがそう宣言する。一同は思わず笑い出す。
「結局姉貴は姉貴ってことだな」
「うむ、例え4歳の頃でもみんなの姉上として…ん?そもそも姉上は…」
「ああ、少なくとも僕達が生まれた頃には20歳は過ぎてるはずだね…」
「…つーか姉貴って今何歳なんだろうな」
「…気になるけど聞いたらダメだよヘクトル」
「女性に歳を聞くのはタブーだぞピザ」
「うっせー!わかってるつーの!っていうかピザ言うな!」
「おにーちゃんのお腹やわらかーい!ぷよぷよー」
「うぉ!?いつの間に!?」
ミカヤがいつの間にかヘクトルの前に来て、腹を触りはじめた。
それを見て必死に笑いを堪えるエリウッドやエフラム。
結局ミカヤが飽きるまでヘクトルのお腹はミカヤの遊び道具にされ続けたのだった。

「まったく、ルーテさんも相変わらず変な発明ばかりするね」
「本当だね…で、マルス兄さんは何してるの?」
携帯電話に何かをつけているマルスを見てアルムが尋ねる。
「決まってるじゃない。漆黒さんとサザさんとペレアスさんを呼んでるの」
「いや、わかんないよ…」
「あ、もしもし騎士様?ちょっとお願いがあるので来てくれませんか?」
「え!?何でミカヤ姉さんの声が!?」
「ふふふ…ボイスチェンジャーって偉大だね」
「ちょ!!どこでそんなもん入手したの!?」
アルムがボイスチェンジャーに驚いた時、居間から漆黒の騎士の泣き声と飛び出して行く音が聞こえてきた。
エリウッドが蝶サイコー!と叫んだことから壁を突き破ったのだろう。
「ふふ、大方ミカヤ姉さんが怖がって逃げたんだろうね。さ、どんどん行こう」
「マールースー!!死ぬ覚悟はできたかしら?」
その後、マルスの部屋からマルスの叫び声が聞こえてきたが誰も気にしないのだった。
423助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 11:25:04 ID:vssSvlLK
「ところで…いつになったら元に戻るのかしら?」
「うん、ルーテさんが明日までには治りますって言ってたけど…」
「残念、今のうちにミラ様の素晴らしさを伝えようと思ったのに」
「…セリカ姉さん自重して。あとそんなことしたら怒られるよ」

「さて、そろそろあね…ミカヤちゃんはお休みの時間ですわね」
「はーい、おやすみなさい」
エリンシアが眠そうなミカヤを自分の部屋へと連れて行く。
その時、居間にいた兄弟達は男女に分かれて談話をしていた。
「…ふう、やっと寝たか」
「ずいぶん疲れてるねアイク兄さん」
「…やはりミカヤ姉さんは俺達の姉さんじゃないとな」
「確かに…みんなを優しく包み込んでくれる感じがな」
「うん、やっぱりミカヤ姉さんは大事なんだね。改めて実感したよ」
「…たまにはみんなで親孝行しないとな」
「ミカヤ姉さんは親じゃないのに親孝行ですか?似合うけど」
「たまには私にもそういう言葉を聞かせてほしいが…」
「シグルド兄さんは出世したらだね」
「ぐふっ…」
と、まあ野郎共はミカヤの有り難みを語り合っていた。一方女性陣はというと…
「いやー、この服も似合ってたわね」
「あ、このワンピースもなかなか…」
「普段はオシャレしないけどミカヤ姉さんって可愛い服が似合うわよね」
昼間、幼児退行していたミカヤにいろいろ服を着せて写真を撮影していた。
その時の写真を見てはかしましくガールズトークを展開していた。
後日、この写真を見てミカヤが驚いたり、サザや漆黒が高く購入したのは別の話である。

「で、結局あの薬は何のために作ったんですか?」
「元々はとある方々の依頼だったんです。もちろん納入しました」
「では兄弟さん家に持って行ったのは…」
「はい、実験です。ミカヤさんが飲んでも問題ないのは驚きでしたが」
「はあ…で、依頼者は誰だったんですか?」

「ねえ、おねえちゃんたちはなんでぼくをかこんでるの?うれしいけど」
「リ、リーフ様にお姉ちゃんって呼ばれてる」
「べ、別にリーフを守るためにいるわけじゃないのよ」
「クスッ…やっぱりリーフの精神年齢を下げれば私達もストライクゾーンになるのね」
「さすがサラさん、私達にはできないことを(ry」
後日、幼児化したリーフを可愛がる4人娘の姿が紋章町で目撃された。
だが元に戻った途端コノヒトデナシー!!という声が町中に響き渡ったそうな…

終わる
つーか、幼児になったミカヤが全然想像できなかった…orz
424助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 12:53:07 ID:syAhFPB5
>>421-423
普通に面白かった、GJ!
マルスが相変わらず鬼で全米が泣いた
425助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 12:58:51 ID:Auyapcd9
クリスマスに良ネタがたくさんきて歓喜♪

>>401-405
侍の世界に引き込まれそうです。
アイクもグレイルもかっこいいな!
…しかし感想をみてるとみんなボーレ&豆腐に突っ込みまくっててワロタw

>>412-414
なんだか優しいクリスマスが想像できてほのぼのしました。
GJ!
ユリウスはイシュタルもいて傍目からはリア充のはずだがこのスレじゃそんな気がしないな。

>>421-423
優秀さんの危険度はガチ。
ある意味この人アシュナードやゼフィールより恐ろしくないか?
ヘクトルの腹を愛でる姉さんになんか和んだGJ!

>>299-303の続き投下します
426幼女の旗の下に:2010/12/28(火) 13:00:42 ID:Auyapcd9
312

3 ダーレン案を採用する ホテルのベルボーイか…俺に似合うだろうか?

エフラム 「それではダーレン殿の世話になります」
ダーレン 「わかりました。さっそく採用担当の者に話を通しておきましょう」
ターナ  「エフラム…接客なんてできるの? エレブグランドホテルって一流所よ?
      貴族の利用者も多いのよ。無作法はすぐ見抜かれちゃうわ」
エフラム 「カナスの言葉ではないが無職になるわけにはいかんからな。その辺は頑張ってみるさ。
      家にも金を入れねばならんし…それに、あえて向かない仕事をしてみるのもいい人生経験になるだろう」

本人が決めたのなら…と、周囲の者達はそれ以上言わなかったがターナだけは食い下がった。
なんだかんだいってもフレリアに来てほしいのだろう。
ターナ  「ねぇもう一度考えてみてよ。ベグニオンみたいな大手ほどじゃないけどさ。
      フレリアコーポレーションだって給料も待遇もそう悪くはないわよ?」
エフラム 「その点も考えないわけではなかったがな…一つ重大な問題がある」
ターナ  「重大な問題?」
エフラム 「いずれヒーニアスがヘイデン殿の後をついで社長になるのだろう?
      そうしたら俺は奴の部下になってしまうではないか!!!」
ターナ  「あー……うん…そりゃ嫌よね…で、でもさ。お父様は私に家督を継がせたがってるし…」
もしかしたら社長業も…だから…と言いかけてやめた。
ターナ自身大学卒業後フレリアで会社経営に関わると決めているわけではないのだ。
これ以上口を出すのは憚られた。それに…四年後どうなっているかなんてわかりはしない。
四年先の事…その先の人生の道がエフラムやサラと交わるよう小さく祈って…ターナは鼻血を噴いた。

エフラム 「……おい…具合でも悪いのか?
      サラ、ライブしてやってくれ」
サラ   「ふふっ……何を妄想したのかしら…困った姉さま…」
ターナ  「ちょ……サラのライブにライブしてもらえるとか…鼻血が止まらな…」
     (嗚呼……最近はエフラムをロリコンと責められないよ……
      この魅力には抗えないよ……こうして堕ちていくのね……)
      
こうしてエフラムはエレブグランドホテルへの卒業後の就職が内定した。
その日の夜、夕食の席で家族に報告をする。
食卓を囲んだ兄弟たちはエフラムの突然の報告に瞳を丸くした。
エフラム 「……と、いうわけで就職先が決まった。もう卒業試験は終わって式まで授業も無いからな。
      当面はバイト扱いで研修して卒業後に正式に社員になる」
ヘクトル 「そうか…お前も決まったか…これで今期卒業の兄弟全員の進路が定まったな」
マルス  「中学生組みもね。僕はアカネイア高、アルムはバレンシア農業高、セリカはミラ神学校、
      リーフはトラキア高…セリスはグランベル高にね。しかしありえないほど年の近い兄弟ですね」
ミカヤ  「その辺は突っ込んじゃだめよ。無理があるのは承知だけどあんまりその辺を言い出すとこのスレが成り立たないわ。
      10ヶ月おきに独り誕生ってしちゃうとそれはそれでイメージ合わない年齢にずれていきそうだしね。
      どうしても気になるなら五つ子って設定にする?このネタ内ならそれも自由よ?
      いっそ設定変更してロイも加えて六つ子に……」
マルス  「おそ松くんじゃあるまいし遠慮しておきますよ」
ロイ   「メタ全開の会話はこの辺にしとこうよ。これで中学生は僕だけかぁ……」
セリス  「来年には卒業でしょ。すぐだよ。ロイはエリウッド兄さんたちと同じエレブ高にするの?」
ロイ   「そのつもりだよ。受験勉強もはじめてるよ」
エフラム 「いらん心配だ。ヘクトルですら受かった高校なんだからそこまで真面目にやらんでもロイなら大丈夫だぞ」
ヘクトル 「うるせぇバカ!…だがまあエフラムの言うとおりだぜ、お前は中学の成績もそこそこなんだから今のうち遊んどけよ。
      就職しちまったらなかなか遊べる時間もとれなくなんだからよ」
エリウッド「ははは……だけど入学後の成績にも関わるからねえ。将来を考えて勉強するのも大事なことさ」
リン   「ロイ、あんた絶対エレブ受かりなさいよ。まぁヘクトルですら受かったトコだからそんなに心配はしてないけどさ」
毎日エリウッドやヘクトルと3人で登校した学校…
それも上の2人が卒業したら1人で通うようになる。
少しばかりの寂しさを感じていたリンはロイを励ました。
ロイが入学すれば2人で通う事ができる。
427幼女の旗の下に:2010/12/28(火) 13:02:43 ID:Auyapcd9
313

マルス  「………」
そしてここに何気にロイに嫉妬の視線を向ける弟が1人。
じつは密かに第二志望としてエレブ高を受けてこっちにも合格していたりする。
マルス  (アカネイアの方が友人知人が多いしシーダも入学するから決めてたけど…)
若者の進路の悩みは尽きない。
ヘクトル 「けっ…どいつもこいつも俺ばっか引き合いに出しやがって」
エリウッド「入学の時もギリギリだったし卒業ギリギリだったじゃないか。君とエフラムの事はみんな心配したんだよ?」
エフラム 「む…面目ない」
エリンシア「エフラム、お仕事が決まった事。後でシグルドお兄様に電話なさいね。きっとお喜びになるわ」

バーハラ家。
あたらしく支度された夫婦の部屋でシグルドはケイタイにエフラムからの電話を受けていた。
シグルド 「そうか、お前もようやく決まったか。卒業前に決まってよかったな」
エフラム 『ああ兄上。一つ聞いておきたいのだが…仕事をする上でどういったことに気をつければいいか教えてくれ』
シグルド 「そうだな…時間厳守、約束は必ず実行する。ほうれんそうも大事だぞ?」
エフラム 『そうか、わかった。毎日食うようにする』
シグルド 「ああいや野菜じゃなくてな。報告、連絡、相談の事だ。何かあったら周りにすぐに伝えて情報を共有しろってことだな。
      仕事は皆でするものだからな。それと下っ端のうちは上司や先輩の言う事をなんでもよく聞いてその指導に従え。
      自分の意見や意思表示をするのも大事だがそれも仕事のイロハを覚えてからの事だ。
      その点お前の事は心配してないが…最近の若い子はその辺を勘違いしていたりするからなぁ…」
エフラム 『兄上…なにかあったのか?』
シグルド 「ははは、すまんすまん。私も新人だから色々あるのさ。まだ新米課長だからな」
係長の時も部下は持っていたがアレク達は一定の経験のある社員だった。
課長となるとより大きな責任があるし入社して日の浅い社員も部下にいる。
近いうちに新卒社員も来るだろう。何人が自分の課に来るかはわからないが、
彼らが戦力になるまで鍛えないといけない。
これらの重責をしょいながら表情にも出さず涼しい顔でバリバリ仕事をこなしていたアルヴィスを改めて凄い男だと思う。
シグルド 「それじゃ頑張れよ。卒業式には時間を作って顔を出す」
エフラム 『ああ、ありがとう兄上』

電話を切る。傍らでは愛しい妻がハーブティーを淹れてくれていた。
ディアドラ「エフラム君、お仕事決まったそうですわね。おめでとうございます」
話の断片で察しがついたのだろう。
シグルド 「ああ、私は兄弟が多いからね。ある程度の時期になると纏まって進路の心配が出てくる…今年も皆無事に決まってよかったよ」

今年の事が定まっても次の年の事がある。
だが心配事も心労も傍らにディアドラがいてくれるだけでずっと軽くなる。
お茶に口をつけてまったりしたシグルドは改まって口を開いた。
シグルド 「ディアドラ…どこか行きたい所はあるかい?
      来週、休暇を取れそうなんだ。新婚旅行ってのもいいかと思ってね」
ディアドラ「まぁ…嬉しいけどよろしいのですか?
      課長のお仕事が立て込んでいるものとばかり…」
シグルド 「アレク達が気を使ってくれた。
      ”一週間くらい自分らでなんとかするから行ってきてください。新婚さんの足引っ張ったと思うと目覚めが悪いじゃないスか。
       礼はいずれ形のあるものでいいスよ。それと俺の勤務査定をヨロシクしてください”
      …なんてな。アレクらしい物言いだが有り難く心遣いに甘える事にしたんだ」
ディアドラ「ふふふ…部下の方たちにもよくお礼をしないといけませんわね。
      私…ヴェルダンに行ってみたいです」
シグルド 「ヴェルダン?…確かにあそこは綺麗な森や湖があるね」
一度左遷された先だからよく知っている。
ディアドラ「ええ、ヴェルダンの森の小道の言い伝えをご存知ですか?
      そこで出会った男女のうち男の方が歯の浮いた恥ずかしい口説き文句を並べるとそのカップルは必ず結ばれるそうです。
      ふふっ…私たちは結婚と順序が逆ですけど…ロマンチックだと思いません?」
シグルド 「そうだな。わかった。じゃあヴェルダンに行こうか。
      恥ずかしい口説き方を考えておかないとな」

それから毎日シグルドは時間を見つけて大沢版聖戦の系譜を読み返したり、
自費出版されてるヨハンポエム集を購入したりして必死に恥ずかしい台詞を考えるようになる。
428幼女の旗の下に:2010/12/28(火) 13:03:32 ID:Auyapcd9
314

テリウス地区の中心部。
摩天楼の立ち並ぶオフィス街。
夜なおビル郡の放つ光の眩い不夜城の一角にて一際大きなビルの一室。
ベグニオングループ社長室……その中に数人の男女の姿があった……

1人はベグニオン元老党党首にしてベグニオングループ専務たるルカン。
いま1人は小柄な体格に似合わぬ大きな椅子に腰を下ろしてルカンを見据えている。
いまや紋章町一の企業…金の流れの多くを支配するグループ総裁。
サナキ社長その人である。

サナキ 「ルカンよ。私は行政府とはまず自国民、自国の産業をこそ第一に考えるべきと思うがどうか?」
ルカン 「御意にございますな。さっそく働きかけをいたします」
暗に外国製品への関税引き上げを求めたのだ。
首相のヘッツェルは元老党員にしてルカンの傀儡である。
サナキ 「うむ、よろしい」
ルカン 「なれどそうなりますと外圧も考えねばなりませぬ。キノコ王国など先月は外交官を通じて貿易協定案を出してきておりましてな。
     それを無視するとなると…」
サナキ 「わかっておる。そのための抑止力ではないか。日頃より軍需産業に投資しておるのはなんのためか?」
ルカン 「無論紋章町住民の安全と財産を守るためですとも。このルカンよく心得ております。
     ですが彼らの懸命の努力にも関わらず…どうしても増額が必要と申しておりましてな」
サナキ 「わかった。取り計らおう」
ルカン 「ありがとうございます。これで私めもヘッツェル殿を説得しやすくなります。それではこれにて……」
一礼をしてルカンが退室するとサナキは苦々しく表情を歪めた。
サナキ 「古だぬきが…!」
シグルーン「サナキ様、お言葉遣いがはしたないですわ」
傍らの秘書がそれとなく口をはさむが気にも留めない。
証拠は無いがルカンが軍需産業よりリベートをもらっているのは間違いあるまい。
しかしながらそれを差し引いても政府への影響力は魅力がある。
ゆえにサナキはルカンと一種の取引をしているのだ。
サナキ 「ふん…」
元老院の株式保有率はギリギリのラインでいまだサナキを社長に留めている。
サナキ 「…セフェランがおればルカンなどに好きに振舞わせはせぬのにな…」
シグルーン「お心を強くお持ちくださいませ。セフェラン様の拘留期限もあと、2週間を残すばかりです」
サナキ 「わかっておる。じゃがルカンもそれを指をくわえて見てはおるまい。
     なんともうしたか…牙であったか?」
シグルーン「近頃手を結んだとされる裏組織ですね」
サナキ 「”火消し”に連絡をとれ、事と次第によってはあやつの力が必要になるやもしれぬ」
シグルーン「わかりました。取り計らっておきます」
サナキ 「うむ……のうシグルーン、次の休みはいつになるのじゃ?」
シグルーン「来週の日曜になりますわ」
サナキ 「そうか…うむ、そうか!」

久方振りに社長サナキではない、1人の少女サナキの表情が戻る。
おそらくあの筋骨逞しい大男の事を思い浮かべているのだろう。
多少の嫉妬を感じないでもないが、サナキの微笑ましい姿をみていると、
そのような気持ちも晴れやかな物に変わるのをシグルーンは感じていた。
429幼女の旗の下に:2010/12/28(火) 13:05:11 ID:Auyapcd9
315

デルプレー伯爵家の邸宅ではジョフレが布団につっぷしてぼやいていた。
シグルドの結婚式にかこつけて休暇を取り帰宅したまではよかった。
だが式の会場で出会ったエリンシアにそれとなくアプローチしても…中々よい返事を得られなかったのだ。
軍上層部にはなんとか理由をつけて休暇を引き伸ばしているが……
ジョフレ 「もうやだ…セリノスには戻りたくない…はぁぁ…こんな仕事辞めようかな…」
ルキノ  「あんたねぇ…腐っても少将閣下でしょうが。そんな無責任な事言わないの!」
ジョフレ 「このままでは胃に穴があいてしまうよ……ああ、エリンシア様…」
ルキノ  「そんな風にボヤいているようだから相手にされないのよ。
      …上官のロンブローゾ大将から電話よ。いつセリノスに戻るんだって」
ジョフレ 「私は出かけてるって返事しといてくれ」
ルキノ  「…あんたね…有休ももうそんなに無いわよ…」
ジョフレ 「ううぅ……この機にエリンシア様との仲を進展させないと戻りたくないのに…
      姉さん…なにかいい転職のアテはないのかい…」
ルキノ  「ないない。知らん…この際エリンシア様に直接告ればいいじゃないの」
ジョフレ 「だって私の事をお友達くらいにしか思ってないんだよ。セリノスにいる間、音沙汰すらなかったし…
      今告白してもフラれてしまうよ。その前に仲を進展させないと…」
ルキノ  「その進展させる余裕もないんでしょう。いっそさっさと告白して上手くいけば御の字、ダメならすっぱり諦めもつくでしょ。
      今みたいにグダグダしてるよりよっぽどいいし、男らしいわよ」
ジョフレ 「ううっ…そうだよなぁ……よ…よし!」

姉にケツを叩かれてジョフレはついにその気になった。
彼は布団から起き上がると屋敷を後にした。

ルキノ  「まったく…子供のころからああなんだから…はぁ…ちゃんとやりなさいよ…」

その日のエリンシアは日中の家事を終えてコタツでTVを見ていた。
煎餅が美味い。時折コメディアンのボケにクスリと笑みを漏らす。
その時チャイムが鳴り響いた。
エリンシア「はい、今行きますね〜」
扉を開くと…その場には花束をもったジョフレがいる。
エリンシア「あら、えーと…ジョフレ?何か御用ですか?」
ジョフレ 「エリンシア様っこれを!」
ずいっと花束を差し出す。
戸惑いながらもエリンシアが受け取るのをみるとジョフレは畳み掛けた。
ここで迷うとまた何も言えなくなりそうだ。
ジョフレ 「エリンシア様!一目見たその日から気高くお美しい貴女をお慕いしておりましたっ!
      どうかこのジョフレの愛を受け入れてくださいっ!!!」
エリンシア「はい?」

思わず瞳が点になる。
急にまたこの人は何を言っているのだろうか…
こ、これはいわゆる…昼ドラとかでも見かける愛の告白だろうか…

エリンシア「あ…あの…えっと!?」

咄嗟には言葉が出てこない…
どうしようか…

続く

1 ジョフレの愛を受け入れる  …そこまで熱烈に想ってくださるなんて…わたくし、心を動かされました…
2 ごめんなさいする       ……KINNIKUの無い方はちょっと……
3 ジョフレを鍛える       頑張ってガチムチになってくれたら…考えてみます
4 ルキノに相談する       …少しだけお返事を待ってくださいね。親友でありジョフレの姉のルキノはどう思うでしょうか

430の方に選択お願いします
430助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 13:06:57 ID:LXn72Jc6
1!1!1!
ジョフレに幸せになって欲しい
431助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 13:26:04 ID:bC1AYGuw
ジョフレに春が!
>>430GJ!

もちろん幼旗の作者様もGJ!
今まで焦点のあまり当たらなかったキャラ達もきちんと書いてくれてて嬉しいぜ
あとシグルドは口説き文句自重してくれwww
432助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 15:15:41 ID:syAhFPB5
>>426-429
遂にジョフレに春がクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
それはそうとディアドラさん自重wwwすでに結婚してるのに口説き文句聞きたいのかwww
GJ!

>>360-362を読んでで思ったが…
逆に考えるんだ、「FE名有りキャラではなく名無しキャラに一番好かれるセリカが、違和感0で書けるじゃん」と考えるんだ
433助けて!名無しさん!:2010/12/28(火) 15:18:02 ID:syAhFPB5
× 一番好かれる
○ 一番モテる
434助けて!名無しさん!:2010/12/30(木) 13:57:52 ID:JP7UXRWn
シグルド「突然だがロイの嫁はもうシャニーで良くないか?このスレが32(シャンニー)章なだけに…ププッw」
435助けて!名無しさん!:2010/12/30(木) 14:49:47 ID:LFoYLNF1
>>434
サフィ「サブィ」
シヴァ「シヴァくぞ」
436助けて!名無しさん!:2010/12/30(木) 17:01:29 ID:mdZh4y2A
兄弟家のメンバーで某必殺技の前置きやってみた

ミカヤ「私のメダリオンが真っ赤に燃える!ミカリンやめろと轟き叫ぶ!!」
シグルド「私のティルフィングが光って唸る!KINSHIN潰せと轟き叫ぶ!!」
エリンシア「私のアミーテが光って唸る!KINNIKU掴めと轟き叫ぶ!!」
アイク「俺の体が勝負を求む!更なる力を掴めと疼く!!」
エリウッド「僕のこの胃が痛んで疼く!胃痛を止めろと嘆いて喚く!!」
へクトル「俺のハルベルトが光って唸る!ビラクを殺せと轟き叫ぶ!!」
エフラム「俺のこの手が幼女を求む!幼女を掴めと轟き叫ぶ!!」
エイリーク「私の胸部が膨らみ欲す!乳をよこせと嘆いて叫ぶ!!」
リン「私の心が証拠を欲す!(レズ)疑惑を解けと轟き叫ぶ!!」
マルス「僕のファルシオンが光って唸る!害虫(シーダ関連)潰せと轟き叫ぶ!!」
セリス「僕のティルフィングが怒りに燃える!エフラム刻めと轟き叫ぶ!!」
アルム「僕のファルシオンが光って唸る!セリカを守れと轟き叫ぶ!!」
セリカ「私のライナロックが真っ赤に燃える!異教徒排除を唱えてやまない!!」
リーフ「僕の光の剣が光って唸る!年上掴めと轟き叫ぶ!!」
ロイ「僕の封印の剣が真っ赤に燃える!ピザトル倒せと轟き叫ぶ!!」

思いついてやってみた
437助けて!名無しさん!:2010/12/30(木) 21:05:34 ID:egbgr+yK
サラうぜー…調子に乗りすぎ
438助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 01:12:35 ID:Y8hwy6+l
>>436
エリウッド、マルス、ロイの三人のでワラタw
胃が痛むって…そこはデブ剣は…無理かw
439助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 17:30:00 ID:CPgsOz72
「新年特別企画!紋章町ベストカップルコンテスト!!」
「セーラさん、この企画は何なんですか?」
「んー、ようは紋章町で1番のカップルを決めるってことよ。どうせ私が1番に…」
『最萌ならともかくカップルならわからないだろ…jk』
「…ぐふっ」
「ともかく参加者は自由なので希望者は予選会に来て下さいね」
『ちなみに優勝したカップルには温泉旅行ペアチケットと副賞に100万Gだ』
「皆さんのご参加お待ちしてます」

という訳で参加させたいカップルを兄弟から4人程選んでほしい。
もちろんKINSHINもありだ。あんまり書きたくないが同性も…ありだ
440助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 17:43:28 ID:srhjKfMZ
>>439
また年末にすごい企画出してきたなw
せっかくなのでこのスレオリジナルの組み合わせで、アイクとイレースで頼む
441助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 17:48:41 ID:tbrLq6HC
>>439
エムラムとサラで頼む。ここだとこの二人が面白くて好きだw
442助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 18:37:32 ID:NB104KUs
>>439
エムラムって誰やねんwwww
迷ったがノリのソフトなエイリークとラーチェル様ならアリではあるまいか
というわけでこの二人でヨロです!
443441:2010/12/31(金) 18:55:46 ID:tbrLq6HC
うおミスっとるw
エフラムとサラなw見苦しいところを見せてすまぬ
444助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 19:19:14 ID:DNuGs3hD
>>439
兄弟から四枠って解釈でいいのかな?じゃあ俺で最後なのか。
エリウッドとニニアンで頼む。
445助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 19:35:37 ID:WVhb1sYe
イリオスとオルエンをPlease!
446助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 19:40:45 ID:WVhb1sYe
……orz
447助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 19:42:54 ID:NB104KUs
好きなのはわかるっ!
俺も好きだ!

けど>>439氏は兄弟から…と言っているぞ!
文面をよく読もうぜ

代わりと言ってはなんだけどイリオルの正月ネタを書いてる
1日は無理だが三が日中には投下できそう
448助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 20:54:02 ID:CPgsOz72
協力感謝します…が同性いれたなこんにゃろうwww
イリオルは安心しろ。俺は元々入れるつもりだったのさw
アイクイレース、エフサラ、エイリークラーチェル、エリウッドニニアンが兄弟か。
さて、誰を優勝させるか悩むなw問題は…特にないしw
では皆さんよいお年を。間に合ったら新年早々に投下しますぜw
449助けて!名無しさん!:2010/12/31(金) 21:05:06 ID:NB104KUs
だってアリって言うたやないかwww
むしろ苦手なジャンルでも挑戦しようという心意気に感じ入ったから入れてしまったんだぜ!
俺がこのエイ×ラー大好きってのも大きいけどさw

でも真面目な話、自分の発想には無いネタを他人からのリクとかで書いてみたり
苦手な分野をあえてやってみるってのも悪くないと思うよ
ネタの幅が広がるし

楽しみにしてますねー!
450助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:06:02 ID:NKzzK67e
明けましておめでとうございます!
新年一発目いってみます!

…とその前に、残り容量がもう少なそうなので
先に新スレを立てさせていただきました。途中で容量が尽きたら移動します。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1293807619/
ミランダ「あたしって、原作じゃアルスター王国のお姫様よね」
サラ「一行目からメタ発言? まぁ、肩書きは確かにそうね」
ミランダ「ナンナはレンスター王国の王女様で、ティニーはフリージ公国だから……公女様っていうのかしら」
ティニー「ええ、どっちも合ってますよ」
ミランダ「サラも暗黒教団とはいえ、最高司祭令嬢なんだから相当なお嬢様だわ」
ナンナ「ええと……ミランダ、話がよく見えてこないんですが」
サラ「そうよ、一体何が言いたいのよ?」
ミランダ「つまり! あたしが言いたいのは……
     あたし達四人、みんな揃ってお姫様やお嬢様なのに、なんであたしだけちっともチヤホヤされないのよー!! ていうか、女の子扱いすらされないのよ!?」
ティニー「…………」
ナンナ「それは、その……まあ、な、何というか」
ミランダ「なによその目は! その言い方は!」
ティニー「いや、だってそれは……普段の行いが行いというか」
サラ「がさつだしわがままだし、おてんばだし意地っ張りだし、喧嘩っ早いし声大きいし、何かというと怒りトロンだし、ティアラを黄色いリボンに替えたらまんまハルヒだし、二号さんだし」
ミランダ「…………。ごめん、他は百歩譲って認めてもいいから……二号さんだけは撤回させてくんない? 素で今グサってきたから……
     じゃ、じゃなくて! メタ発言引きずって悪いんだけど、一応あたしだって悲劇のヒロインなのよ!?
     敵国との間の人質としてお城から引き離されて、人里離れたカビ臭い僧院での監禁生活! 孤独と不安に泣き暮らす日々!
     白馬に乗った王子様が助けに来るのを、はかない希望と知りつつも唯一の心の支えとして……これ王道でしょ? 正統派お姫様じゃないの?」
ティニー「……正統派なお姫様は、王子様に助けられた時に『あんたのせいで捕まったのよ責任取んなさいよ(意訳)』とか言わないと思います」
ミランダ「んで救出された後、母国の危機を知って王子様に救援をお願いするの! 一国の姫として当然の行動よね? ね?」
サラ「その王子様も自分の国の解放戦争やってたのに、それがやっと叶ったその日にさあ行け今行けってのも横暴よね。それに応じたリーフもリーフだけど」
ミランダ「で、で……戦場で敵国に寝返ってた自分の国の将軍を見つけて、お姫様らしくビシっと説教するのよ! あなたは何をしているのって!」
ナンナ「確かその人が敵についたのって、ミランダが人質にされてたから仕方なくじゃありませんでしたっけ……?」
ティニー「『何ってあんたのせいだろ』とは言えませんよね……身分的に」
ミランダ「 ぐ ぬ ぬ 」
サラ「いや『ぐぬぬ』じゃないでしょうに」
ナンナ「そもそもミランダって、普通に結構もててるように見えたんですけど。クラスの男子からもよく声かけられてますし」
ミランダ「確かに声はかけられるけど……問題は内容よ。
     『野球のメンバー足りないから入れ』とかはまだいい方よ。『給食の早食いで勝負だ』とか『部活の先輩がいじめるから一発シメて』とか、『ヴェルダン中にカチ込みかけるんで助っ人お願いできますか』とか! あたしを何だと思ってんのよ!?」
ティニー「あ、あぁー……確かに、聞いてるとそんなの多いですよね」
サラ「完全に女扱いされてないわね。むしろ漢と見られてるというか」
ミランダ「とにかくっ! あたしは女なの、女の子でお姫様なの! それ相応の応対ってのをしてほしいのされたいのよ当然でしょ!?」
ナンナ「つまり、お姫様らしい立ち振る舞いが出来るようになりたいと」
ミランダ「え……えっとま、まぁ……そっちでもいいけど」
サラ「面倒臭いわね……そういうのは親がやることだと思うんだけど」
ナンナ「まあ、いいじゃないですか。ミランダの頼みですし協力してあげましょうよ」
ティニー「そうですよ! 女の子に生まれたからには、お姫様に憧れるのは誰もが通る必然の道ですっ!」
サラ「ま、たまにはいいわね。リーフやにいさま以外の人をいじってみるのも」
ミランダ「……なんか今、ものすごく不穏当な発言が聞こえたんだけど」
ミランダ「というわけなんだけど、とりあえず何から始めればいいのよ?」
ナンナ「そうですね……やっぱり最初は、見た目から入ってみましょうか」
ティニー「となると服装ですね。そう言えばミランダって、あんまりかわいい系の服って着ませんよね」
サラ「ちなみに私達の着てる物だけど、ミランダとナンナ、私のは ttp://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/bfej/data/chara/index.html ここで見れるわ。
   ティニーのは ttp://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/seisen/character/character2_03.html ここからね。
   前三人は他にもイラストが見れる場所はあるけど、筆者が小屋絵より広田絵派なんだとか何とか……ま、あまり気にしないことね」
ミランダ「これも実は不満なのよ……他のみんなはかわいかったり品とか華があったりするのに、なんであたしだけこんなシンプルな衣装なのよ」
ナンナ「ミランダのはかわいさよりも、格好よさ重視って感じじゃないですか? これはこれでアリだと思いますけど」
サラ「というかデザイナーさんのせいにしないで、自分で好きなの着たらいいじゃないの」
ミランダ「い、いや……それは……その」
ナンナ「?」
ミランダ「だってさ、その……そういうの自分で選んで着るのは、ちょっと……」
ティニー「恥ずかしいんですね、要するに」
ミランダ「……///」コクン
ナンナ「それならなおさら、かわいいのを着てみる必要がありそうですね。苦手意識を克服するためにも!」
サラ「そう来ると思って、こんなのを用意してみたわ。
   ベルン署署長の妹さんなんだけど、中学生の頃に演劇部で主演女優をやったらしいのよ。
   その時の舞台衣装が今も家にしまってあるって聞いたから、ちょっとお借りしてきたの」
ティニー「うわすごーい! 素敵なドレスじゃないですか!」
ナンナ「これかなりいい作りですよ……布地も上等なものですし、縫製ひとつ見ても相当腕利きの職人さんがこしらえたはずです」
ティニー「普通にパーティーとか出れますよこれ! こんないい物、よく貸してくれましたね!」
サラ「え、えぇそれは、まぁ……ゴニョゴニョと」
ミランダ「あー分かった、リワープして盗んできたのね……道理で持ってくるのが早過ぎると思ったわ」
ティニー「警察署長さんの家から泥棒だなんて、サラも大概いい度胸してますよね……」
サラ「ゴホン……と、とにかく! ちょっと着てみなさいミランダ、きっと似合うから」
ミランダ「こ、これ着るの? いくらなんでも、あたしにこんないいドレスなんか……」
ナンナ「大丈夫ですよ! ほらほら、お姫様への第一歩ですよ」
ミランダ「分かったわよ……じゃあちょっと着替えてくるから、みんな笑わないでよ?」
ティニー「笑ったりしませんよー。着付けとか手伝いましょうか?」
ミランダ「一人で着れますっ! 子供じゃないんだからもう!」バタン
ガラガラガラッ
ミランダ「み、みんな……着てみたわよ///」
ティニー「わぁきれーい! いいじゃないですかー!」
ナンナ「とっても似合ってますよ! どこから見ても立派なお姫様です」
ミランダ「そ、そう……? 正直すごく落ち着かないんだけど……///」
ティニー(やっぱりミランダも良家の子ですから、それ相応の物を着るとちゃんと様になるんですよね)ヒソヒソ
サラ(着こなしもそうだけど、この恥じらいの表情がいいわね。こういう仕草に男は弱いと)ヒソヒソ
ティニー(顔真っ赤ですもんね……よっぽど着慣れてないんでしょうね)
ミランダ「そんなに似合ってるのかな……あーでもやっぱムズムズする、早く着替えたいな……///」
ナンナ「それではほら、ちょっとこちらまで歩いてみてくださいよ。こう、気品を意識するような感じで」
ミランダ「えぇと気品、気品……こうかしrふぎゃっ!?」ズデンッ!
ティニー「ミランダ!? だ、大丈夫ですか?」
ナンナ「ダメですよそのままでは、丈が長いんですから裾をつまんで歩かないと!」
ミランダ「そ、そういうのは着替える前に言っtのわっっ!!」ドズンッ
ナンナ「ストップストップ!! それ以上転んだら布地が痛んじゃいます!」
サラ「あぁもう、顔から落ちたから鼻の頭が腫れちゃってるわ……
   ……もしかして、さっきから顔が赤いのって」
ミランダ「えーそうよ! こっち戻ってくるまで何度も転んだから恥ずかしいのよ笑ってよ笑いなさいよ!
     こんなカッコじゃろくに歩けないし走れないし、着てらんないわよこんなのー! うがぁー!!」

ティニー「あ〜あ……ヘソ曲げちゃいました」
ナンナ「服装のことは後回しですね……それにしても、ドレスどうしましょう?
    布地は伸びてますし糸は所々ほつれちゃってますし、こんなのを返したら絶対に怒られますよ……」
ティニー「ただでさえ泥棒ですし、相手は回転署長さんですしね……」
サラ「仕方ない、リーフにでも返しに行かせましょ。おねいさんとお近付きになるチャンスとでも言えば飛びつくでしょ」



ブルブルブルッ
ヘクトル「どしたリーフ、トイレなら我慢すんなよ」
リーフ「なんで家の中で我慢する必要があるのさ……急に寒気がしたんだ、何か嫌なことが起きそうな……」
リン「それなら急いで外に出て! 家が巻き込まれてエリウッドが蝶サイコーになる前に!」
リーフ「僕より家の心配なの!? ていうか外、風ビュンビュン吹いてるんだけど……」
ティニー「そしたら、次は何しましょうか?」
ナンナ「もう少し簡単なところからやってみましょうか? 例えば言葉遣いとか」
ミランダ「言葉遣いっていうと……『おはよう』じゃなくて『ごきげんよう』みたいな?」
ティニー「そうですそうです、『ご機嫌麗しゅうございますお姉様』とか」
サラ「……ティニー、でたらめを吹き込むのは止めないけど、逃げる準備をしてからの方がいいわよ。
   それはともかく、私はそういうのはあまりおすすめ出来ないわね。
   言葉は内面が出やすいし、外面だけ取り繕っても肝心な時にボロが出るものだから」
ティニー「それなら肝心な時用のレクチャーってのはどうです? どっちにしても本番のための練習ですから」
ミランダ「って言うけど、具体的にはどんな時よ?」
ティニー「例えば……悪漢に襲われた時とか! そういう時にいかにそれらしく振舞えるかです!
     ちょっと実践してみますね。講師は我らがカリスマリーダー・ナンナさんでーす!」
ナンナ「えっ? わ、私ですか? というより、私ってリーダーなんですか?」
ティニー「一番ぴったりじゃないですか。私が悪漢の役やりますから、ナンナなりにアドリブで反応してみてくださいね」
ナンナ「はぁ……まあ、やってみますけど」
ティニー「それじゃいきますよ、アクションスタート!
     『げっへっへ、隠し撮り大成功ー! 女子中学生の生着替え写真ゲットだぜぇブヒヒ』」
ナンナ「『嫌ッ! 何するんですか、フィルム出してください! 警察呼びますよ!』」
ティニー「カーット! いいですねー、さすがナンナです」
ミランダ「なるほどねぇ……何となく分かる気がするわ」
サラ「相手が下品な輩だからと怯んだりせず、凛とした態度で正面から対応する。でも口調に女らしさも忘れない。これぞ高貴な女性ね」
ナンナ「そこまで深く考えたわけじゃないんですけどね。私ならこう返すだろうなってのを即興でやってみただけで」
ミランダ「つまりナンナは、息をするがごとくお姫様やってるわけね……それに比べると、どーせあたしなんか」
ティニー「いじけないいじけない、ミランダもそうなるために今頑張ってるんですから。
     それじゃ今度はミランダですね。こっちはさっきと同じ役しますから、ミランダはナンナと同じ台詞言っちゃダメですよ」
ミランダ「う、うん……やってみるわ」ドキドキ
ティニー「ではいきますよ、よーいアクション!
     『げっへっへ、女子中学生の生着替え写真ゲットだぜぇブヒヒ』」
ミランダ「(ピキーン!)そこかああああああ!! 食らえ怒りサンダストーーム!!」


ビシャゴローーン!! シュウウウ・・・・・・
ゴメン オシショウサマ・・・ボク・・・


ナンナ「…………」
ミランダ「はぁ、はぁ……ど、どう!?」
ティニー「いや……どうって言われても」
サラ「『面白いツッコミを入れてくれ』って意味じゃないわよね……少なくとも」



ティニー(ところで今のサンダストームって、一体どこに落ちたんでしょうか……)
ナンナ(私は男の子の断末魔が聞こえた気がするんですけど……)
サラ(忘れなさい。これ以上ややこしくなったら身が持たないわ)
455助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:29:43 ID:Az+OFSM+
支援
スレ立て乙です!
サラ「というより、その怒りスキルはどうにかならないの? それがイメージの大元だと思うんだけど」
ミランダ「どうにかって言われてどうにかできたら苦労しないわよ。テリウスの人じゃあるまいし」
サザ「そうなんよ! 俺だってシュンコロ外して滅殺付けられたらフォルカごとk」
サラ「っワープ  毎回しっこくハウス行きも芸がないわね……次はビラクの寝室のベッドの中にでも送ろうかしら」
ミランダ「っていうか、怒りスキルならサラやティニーにだってあるじゃないのよ。なんで二人のは全然発動しないのよ」
ティニー「それは、まぁ……やっぱり性格じゃないでしょうか」
ミランダ「それ一番身も蓋もない結論なんだけど……結局スキルじゃなくてあたしの性格が悪いってことじゃない……」
サラ「ま、私も怒る時は怒るわよ。たまにお爺様や教団連中を焼いたりするし」
ナンナ「サラは見ないこともないですけど……そう言えばティニーが怒っているところは私も見たことがありませんね」
サラ「ティニーは私も知らないけど、お母さんの方なら偶然見たことがあるわ。こんな感じだったわよ」


ホメロス「ねぇちょっと! 君かわいいねー、食事どう?」
ティルテュ「ごめんねー、今から子供たちと吉野家でデートなのだー☆」
ホメロス「なんだ子持ちか、なら用はねぇや」
ティルテュ「あ゛? 何ナマぶっこいとんじゃガキゃ、(ピー)潰すぞ」


サラ「って言って、本当に握り潰しちゃったのよね。何をとは言わないけど」
ナンナ「ティニーのお母様が……『あの』ティニーのお母様がそんなことを……」
ティニー「ああ、そう言えば……私も一度だけ本気で怒ったことがありましたね。
     あれはあるコミケの日が押し迫った頃……うちで一人、アシスタントを雇ったんですよ。
     うちはそういうのは使わない主義なんですけど、『勉強したい』『タダでいいから』と
     押し切られてつい……追い込みで忙しかったですし……
     なのにその人は……私がやっと描き上げた原稿の上に、真っ黒なインクをいっぱいにこぼしてしまって……
     その日はコミケのまさに前日で、描き直す時間はもうありません……
     やってくれましたよ、よくも私のライフワークを見事に打ち砕いてくれました……」
ミランダ「…………」ガクガク
ティニー「それにしてもあと一息、残るは印刷製本というところで原稿が紙くずになってしまうとは……
     その人は顔面蒼白でしたが、私はもっとでしょうか……初めてでしたよ……
     この私をあそこまでコケにしたおバカさんは……まさかあんな結果になろうとは思いませんでした……
     思い出しただけでもう、怒りが……ゆ、ゆるさん……」
サラ「…………」ブルブル
ティニー「泣く泣く私の本の出展はあきらめて……急遽、汚い花火大会を開催しました。
     私も力いっぱい怒りトローンを撃ったのですが……やはりヒルダおばさまのメティオにはかないませんでしたね……
     皆さんにもご覧に入れたかったです、あれは……綺麗な花火でしたよ……」
ナンナ「これがティニーの『怒り』……じわじわとなぶり殺しにされるかと思いましたよ……」
サラ「汚いのか綺麗なのかよく分からないけど……私も正直、体がすくんで動かなかったわ。
   これが怒りスキルの大家……コミケの帝王フリージ様の本性なのね……」
ミランダ「も、もうやめよこの話題! ていうか、完全にあたし置いてけぼりだし……」



ゾ ゾ ゾ
シグルド「……ぐっ」
アルヴィス「どうしたシグルド、変な顔をして」
シグルド「何故だろう……急に胸苦しくなったんだ、まるで身も心も炎で焼き尽くされたかのような」
アルヴィス「訳の分からんことを……会議中だぞ、しっかりしろ」
シグルド「ぬぅ、アルヴィス! 何故だか貴様に、無性に復讐がしたくなってきたぞ!」
アルヴィス「お、おい馬鹿やめろ! 剣を納めろ、会長も社長も見ていr」
シグルド「問答無用! 食らえ正義のティルフィィィィング!!」
アルヴィス「私が何をしたアッーー!!」
ティニー「でも……そんなにこだわることでもないんじゃないでしょうか? お姫様に」
ミランダ「えー、なんでよ?」
ティニー「今はむしろ、勝気で活発でツンデレな女の子の方がウケるんですよ。男の子を尻に敷くくらいどんどん前に出てくタイプが。
     同人名門フリージ家のホープ、年間読書数500冊(ただし漫画とラノベに限る)の私が言うんだから間違いありません!」
ナンナ「確かに……例えば私みたいなタイプは、今はちょっと流行を外しているかも知れませんね。自分で言うのもなんですけど」
サラ「慎ましく男性主人公に添えるようなヒロインはね。まぁクラシックも王道のうちだし、安定した人気はあると思うけど」
ティニー「ですが時代は、元気でイケイケな子に向いてるのは間違いありません!
     ミランダにも今追い風が吹いてるんです、せっかく乗ってる波から下りる手はありませんよっ!」
ナンナ「そうですよ、ミランダは今だって充分素敵な子なんですから!」
ミランダ「そっか……そうなんだ! あたし、このままでもいいのかな……」

ティニー「というわけで、まずは足でお城の壁を蹴破る練習です!」
ミランダ「できるわけないでしょ!! いくら何でもそこまでおてんば姫じゃないわよ!」
ティニー「閉鎖空間作りの方がよかったですか?」
ミランダ「もっと無理よ!! あたしを何だと思ってんのよ!?」



ナンナ「そもそもどうして、急にお姫様になりたいなんて言い出したんですか?」
サラ「私もそれが気になってたのよ。普段はそんな素振りすら見せたことないのに」
ミランダ「う……それは」
ティニー「さっきの話ですけど、給食の早食いだってノリノリで挑戦受けたりしてますしね。
     不良抗争の助っ人だって騎馬乗って駆けつけるほどですし」
サラ「かといって勢いよく先陣でも切るのかと思いきや、後ろの方でちょこまか走り回りながら
   サンダストーム&アウェイなんて姑息な戦い方してるし。あなたのキャラがよく分からないわ」
ミランダ「いや、あれは! あたしだってそりゃカッコよく突貫かましたかったけど、
     それじゃ男連中のメンツが潰れるとか何とかグダグダ言われて仕方なく……」
ナンナ「な、なんか脱線してますけど……何かきっかけとか、今のままじゃダメって思った理由があるんでしょうか?」
ミランダ「それは……やっぱ、言わなきゃダメ?」
サラ「出来ればね。原因が分かれば解決の糸口になるかも知れないじゃない」
ミランダ「……わ、分かったわよ。実は……
     昨日大通りでナンパされて、興味ないし急ぎの用があったから早々に振り切ったのよ。『邪魔だから失せろコラ』って。
     んでその時に、後ろから『やべぇ男に声かけちまった』とかボソッって言ったのが聞こえて……
     急ぎだったしその場じゃ無視して立ち去ったんだけど……後になったら、なんか……なんか、ヘコんできちゃったから……
     あたしって女の子としてどうなのかなぁって……」
ナンナ「そんなことがあったんですか……辛かったですね」
ティニー「ていうかその人、失礼にも程があります! 私だってそんなこと言われたら傷付きますよ」
サラ「(失せろコラまで言ったらそういう反応も来そうなものだけど……ま、落ち込んでる子にそれを言うのは酷ね)
   まぁともかく、そういうことなら解決は早そうね」
ミランダ「? なんで?」
ナンナ「さん、はい」
ティニー「いーまかーらそいつをー♪」
サラ「これからーそいつをー♪」
三人「なーぐりーにゆこうかー♪」
ミランダ「あ、そっかっ!」



ホメロス「嫌ぁぁぁぁっ!! 嫌、嫌ぁぁ嫌っ! 嫌嫌嫌ああああああ!!」
ミランダ「あー、スッキリしたっ♪」
サラ「やれやれ、やっといつものミランダに戻ったみたいね」
ティニー「ミランダも水臭いですよー。始めからちゃんと相談してくれたら、こんなあれこれ回り道しないですんだんですよ?」
ナンナ「そうですよ、友達なんですから遠慮なく言ってくださいよ」
ミランダ「ごめんごめん。あーなんか、ホントどうでもいいことでくよくよ悩んじゃってたわ。
     それじゃ、なんか食べて帰ろっか? みんなには付き合わせちゃったし、今日はあたしのオゴリでいいk」

子供A「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」
子供B「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」ドカッ

ミランダ「痛ッ! ちょっと何すんのよ、前見ないで走ったら危ないでしょ!」
子供B「うわーこえー、『父ちゃん』みてーだ」
ミランダ「!」
サラ「人にぶつかっておいてその態度? なかなかご立派なガキじゃないの」怒り発動
ナンナ「どんって当たったら痛いでしょう? ほら、お姉さんにごめんなさいしましょうね」カリスマ発動
子供B「……ごめんなさい。もうしません」
子供A「おこられちゃったな……公園いってブーンしようぜ!」
子供B「うん!」タッタッタッ
サラ「まったく……こんな人通りのある所で何やってるんだか」
ティニー「でもいい子じゃないですか、ちゃんとあやまってくれましたし」
ナンナ「ですよね。それでは、どのお店に行きましょうか? 向こうのクレープ屋さんがおいしいって聞いたんですけど……
    ……ミランダ? ミランダ……」


ポロ・・・ポロ・・・
ミランダ「う……ぅっ」


ナンナ「ミランダ!? な、泣いてるんですか……?」
ミランダ「お父さんって言われた……なんで、なんでお母さんじゃなくてお父さん……
     あたしって、そんなに女に見えないの……? そんな……」
ティニー「ミランダ……泣いちゃダメですよミランダ……」
サラ「あの子の家では叱り役はお父さんで、お母さんはなだめる方なのよ! そうよきっと、別にミランダがどうこうって訳j」
ミランダ「ひぐっ、ぐすっ……ぅ、ぅぁ、ぁ……
     うわあああああああああああああああああああん!!」



ティニー「ま、待ってミランダっ!」
サラ「人込みの中突っ切ってっちゃった……どうしよう、あれじゃ探しても見つからないわ」
ナンナ「そんなこと言ってないで、早く追いかけないと! ミランダ、待ってミランダーーっ!!」
459助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 00:45:08 ID:u+ZiI5Uq
支援
あと勘違いだったらすまんがもしかして書きながら投下してないかな?
投下していいのかわからないからこうして待機している訳だが…
もしそうなら次から書き溜めてからまとめて投下して欲しいです

〜大衆酒場『青まむし』〜


ミランダ「えぐっ、えぐっ……うぇぇぇぇん……」



エキドナ「まだ泣いてるのかい? あの子は」
ワード「ええ、わーわー泣いてますよ。
    あの様子じゃ、自分が今どこにいるかも分かってねえみてえですぜ。こんな酒場にあんな女の子、全然場違いだし。
    全くどうすりゃいいんですかね、何か注文するでもねえし」

ロット「お、お客様……ご注文はお決まr」
ミランダ「あんたなんかに何が分かんのよー!! トローン!!」ビシャーン!
ロット「あびびびびびびびびbb」

ワード「あーあ、感電しちまってバカなやつだ」
ロット「いてて……酷い目にあった。店長、特効薬使っていいですか?」
エキドナ「そんな高いもん使うんじゃないよ、傷薬だ傷薬。
     それにしても困ったね……悩みとかなら相談くらい乗ってあげるんだけど、取り付く島もないってんじゃお手上げだ」
ララム「お、お料理です! おいしい物を口にすれば頑なな心も開くはず、その大任あたしに」
エキドナ「ハイそこまで。ったく何ヶ月も営業停止処分食らって、まだ懲りないのかねあんたは……
     今度衛生局の世話になったら十中八九廃業だ、あんた達もみんな路頭に迷うんだからね」
ロット「大体お前は厨房じゃなくて注文取りが仕事だろう。ほら、もう一度行ってこい」
ララム「あの子の所にですか? いやですよ、あたしに死ねって言ってるんですか!?」
ワード「それはおめえの料理に対して言いてえよ」



???「ねぇ、あの子じゃない?」
????「ですね、間違いありません」
???「はぁ……それにしても、なんて声かければいいのよ。
    大体なんであたし達が、あのエロガキの尻拭いしなきゃなんないわけ? ったく、とばっちりもいいとこよ」
????「しょうがないじゃないですか、人手少ないんですし……これも仕事なんですから、やらないと会社帰れませんよ」
???「あ〜あ、看板キャスターの名が泣くわ……」



????「あ、あのー。ミランダさん、でよろしいでしょうか?」
ミランダ「ぐすん……そ、そうですけど……?」
ドロシー「あの、私達……FETVの者でございます。
     この度はうちの者がご迷惑をかけてしまい、大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます」
ミランダ「…………」
セーラ「ユアンは今頃留置所でクサい飯食べてるはずですので……これ菓子折りです、駅前で買った安物ですがよければ」
ドロシー「ちょセーラさん、なに安物とか言ってるんですか!」
セーラ「しょうがないじゃないのよ、あたしが自腹で買ったやつなんだから! タコ社長が経費で落としてくんないのが悪いの!
    大体、隠し事したって始まらないじゃない。こーゆー時は誠意が大事なのよ誠意が」
ドロシー「誠意とバカ正直は全然意味が違いますっ! そういう見当違いが積もり積もってですね……」
ミランダ「…………。あ、あの」
ドロシー「あ、ご、ごめんなさい! ほったらかしにしてしまって……」
ミランダ「いや、そうじゃなくて……なんで謝ってるんですか? あたし、テレビ局に何かされた覚えないんですけど」
ドロシー「…………へ?」
セーラ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。もしかしてあんた、ユアンに盗撮されたのがショックで泣いてたんじゃないわけ……?」
ミランダ「盗撮って、何のことですか?」
ドロシー「…………」
セーラ「ヤブヘビだったわ……あたし達、ここまで頭下げに来る必要なかった……?」
ドロシー「いや、そういう訳にはいかないでしょう? 仮にも犯罪ですし……」
461助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 01:43:38 ID:NKzzK67e
容量がきつそうですので、この辺で新スレに移らせていただきます。

歴代FE主人公が兄弟だったら 33章
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1293807619/


>>459
その逆で、全部書き上がってるものを少しずつ投下してます。
一気にやると連投規制に引っかかってしまいますので。

というか、今まで引っかかってて小一時間動けませんでしたorz
一応5分くらい間隔空けてやってたのに、どれくらい空けりゃいいのよこれ……
462助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 01:50:48 ID:u+ZiI5Uq
>>461
なるほど…それは失礼した。連投規制は本当に読めないから困るよね…
自分は怖いから最大でも一度には5回投稿する文しか書かないですねw
5回連投は規制だったはずですし…あと1時間に10回もだったかな
463助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 01:58:15 ID:a2Mm4k+o
    |┃三           /! _ ト、
    |┃ ≡       ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、  
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::    この埋めを使われよ
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::  
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
464助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 01:59:28 ID:tk5kYnF6
え、そうなんですか?
私、>>36で一分程度の感覚で13回投下したんですけど特になんとも無かった…
プロバイダとかも関係あるんでしょうかね
465助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 01:59:29 ID:a2Mm4k+o
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
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ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
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   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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466助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:02:38 ID:u+ZiI5Uq
うーん、自分は5回連投した後に6回目をやろうとするとさるさんになりましたね
やっぱりよくわからないなあ…うーむ
467助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:09:00 ID:tk5kYnF6
むむむ…自分は田舎の利用者の少ないプロバイダ使ってて滅多に規制に巻き込まれることもないもんだから…
さるさんでもそういうの関係あるのかなって思ったんですけど…
そんなはずもないですよね…


468助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:22:25 ID:u+ZiI5Uq
埋めついでに今試してみるのが早いかな…
あとミランダ補完計画GJでしたw
ぶっちゃけ投下は個人の自由だから気にしないでいいと思います
たまたまタイミングが悪かっただけで普段は問題ないでしょうし
469助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:24:07 ID:u+ZiI5Uq
連投規制は50秒以内に5回やったらなるのもありますね
ただ通常でやった場合はどうなるのでしょうか…埋めついでに検証してみます
なお、私は原作DoCoMoの携帯から書き込んでます
470助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:26:51 ID:u+ZiI5Uq
「そういえばシグルド兄さん、今年のお年玉は…?」
「う、うむ…今年から金欠解消のために闘技場で個人で稼いでくれ…」

「…不死身のリーフは入場禁止だ」
「ゾンビとは戦いたくないぞ」
こうしてリーフ君のお年玉は0Gだったとさ
471助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:29:46 ID:u+ZiI5Uq
「ミルラ、サラ、チキ、ファ。ほら、お年玉だ」
「…ありがとうございますお兄ちゃん」
「ありがたくいただくわ」
「ありがとー!」
「ありがとうお兄ちゃん!」

「師匠…私には?」
「…すまん」
「…いえ、いいんです」
「年考えなさいよ…」
472助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:30:54 ID:u+ZiI5Uq
これで5回目かな。これ以降書き込みできないか試します
473助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:32:06 ID:u+ZiI5Uq
もし書き込めたらベストカップルコンテストの後にリーサラネタ書いてやる…

たまには決めるリーフとたまにはデレるサラ派なんだ…
474助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:34:08 ID:u+ZiI5Uq
…あれ、いけたなあ…もう基準がよくわかんねw
あとはこのスレの感想ぐらいか…

やはりエフラムが断トツに目立っていた気がする
逆にセリスやロイはアルム並に影薄い印象w
475助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:36:35 ID:u+ZiI5Uq
そしてシグルドの結婚がやはり最大の衝撃だったのだろうかw
このまま勢いでエリンシアも結婚しちゃうのか気になるところw

そんな中でもアイクは安定したフラグクラッシャーですw
476助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:36:58 ID:tk5kYnF6
検証乙です
50秒以内だと駄目ってことなのかな?
しかしそれだと時間を空けていた上に支援もあったNKzzK67eさんがさるさんを受けたのも謎ですね…

アルムの方がロイセリスより返って影の薄さを強調することでキャラを立てられるからかも
セリスもキャラ付けは濃いんだけど
477助けて!名無しさん!:2011/01/01(土) 02:39:32 ID:u+ZiI5Uq
結論…連投規制はその時々で変わるっぽい…
ただ、まああんまりやり過ぎるとよくないのかもしれない
または容量で規制を決めると仮定したら長文だと引っ掛かりやすいかも
とりあえずよくわからない…以下、狼騎士団にお任せします
478助けて!名無しさん!
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
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ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
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   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
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