【悲劇の】デスピサロは悪ではないその４【英雄】

容量が一杯になりましたので、新スレ立てます。
デスピサロの善悪について公平な立場から論じるスレです。
反論は大歓迎ですよ。
それ以外に、デスピサロ関連であれば何でもどうぞ。
ただし、話がややこしくなりますので、６章ネタは禁止です。
前スレ
【悲劇の】デスピサロは悪ではないその３【英雄】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1268137685/

立ててみたら立った。
使ってくれ

テンプレとかはわからんのでわかる人は前のスレから適宜コピペ頼む

>>1
お疲れ様。
テンプレと言っても、結論が殆ど変っちゃったので、これくらいしか。


現段階の結論

・ピサロは善悪は、個人の主観によって異なる。
・ピサロに同情の余地があるかは、個人の主観によって異なる。

過去スレ（主にピサロの善悪論議を行っています。）
【悲劇の】デスピサロは悪役ではない【プリンス】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1255167086/l50
【悲劇の】デスピサロは悪ではないその２【英雄】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1261311594/l50
【悲劇の】デスピサロは悪ではないその３【英雄】
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1268137685/l50

ありゃま、容量オーバーしたのか

>>1-3
乙！

むしろ日本語の解釈で誤魔化しているのはあのスレのあの論ではないか、という気がしないでもない
あのスレで主流とされている論は真実のひとつであるんだろうけど
言葉尻や言葉の意味で煙に巻いたり攻めてくる人が多い気がするんだよね

あ、私のレスは戯言なので真面目に取らなくても結構です
なにか心にギクリと来た人が噛みつくかもしれませんけどあくまでも戯言ですから

気にするな５、何処も閑古鳥やし

>>3
それを結論にされるとマジで突っ込めないｗ

>>5
あれは、主観の一つとして考えるにはいいのですけど、自己満足で終わってると思うのですよね。
それでいて、自分たちは、客観的な結果を出していると信じているところが、傲慢だと。

>>6
妥協の産物という話もありますが、お互いの意見が違いすぎて、こうせざるを得なかったです。

まあ、前スレで、中立的な方がやっていたように、
色々な考えの違いを分析するのは悪くないと思うのですよね。
徐々にやっていこうかと思ってます。

えーゆー！

>いろいろな考えの違いを分析〜
こういう事をお前さんが言うってのは何か……新手のギャグかい？
自分と対立する意見を全スルーしてた人の言う事じゃない

どうせこのレスも『そんなことはしてませんが』とか『ちゃんと根拠を示した意見などありませんでした』的な一言で流すんだろうなぁ

対立した意見を批判はしましたが、スルーはしていませんが。
単なる挙げ足とりはスルーしましたがね。

そう言ってやるねい、信者の中の人は結構譲歩してるべ？

１０００人の内一人か二人しかデスピサロに同情しないならともかく
ユーザーの内同情する奴が５０人とか１００人はいるはず
信者の価値観をある程度みとめてもばちは当たらないんジャマイカ

>>12
言ってることは至極正論だと私は思いますがね。

実際は、
無理無理。
自分と違う考え＝キチガイと信じてるのが、アンチだから。

あれ？やっちまった
>>12は>>10へのレスね

>>13
確かに何処の萌えスレもアンチはそうだった。
俺も刃牙アンチや勇次郎アンチやった事あるけど、
今にして思えば自分と違う考え＝キチガイだったぜ…

つか、２ch自体に人が少なすぎるのって
煽りが増えすぎたからなのかな

>>15
やはりそういうものなのですね。
元アンチの意見は貴重です。

ピサロに関して言えば、
アンチが固まって、アンチスレを作成。
アンチは、自分たち以外のスレを叩きまくる。或いは荒らしまくる。
まともなファンは、アンチに嫌気がさして２ｃｈから離れる。
で、その結果アンチが幅を利かせているというのが今の現状かと。

あと、実際、２ｃｈに人は少ないでしょうね。
書き込んでいるのはＤＱファンの１万分の１もいないのでは。

俺の連れの手法はもうちょっとソフトで
ファンが荒らしに化けるのを辛抱強く待つんだけど基本は同じだった

>書き込んでいるのはＤＱファンの１万分の１もいないのでは。
正直胸が痛い
他スレのキャラアンチまで出来なくなってしまったわ

アンチに｢俺らはアンチだからファンの意見は受け入れないけど認めはする｣
って人はいないのかな？

いなかったわけじゃないが大抵煽られて一極化してるね、そういえば

性質のいいアンチはそもそも荒らしなんかしないんだから
荒らす奴らを挙げて「アンチは荒らしだ」なんて言っても無意味だろ。
エルフ狩りの例ばっかり挙げて人類全員エルフの敵呼ばわりするようなもんだぞ。

お前ら鏡見ろよって突っ込み待ちのスレですかな？

>>17
＞正直胸が痛い
＞他スレのキャラアンチまで出来なくなってしまったわ
今していないのであれば、そこまで気にしなくてもいいのでは。

>>18
下手にそういう発言すると、信者扱いされて、仲間？から叩かれるからでは。
だから１９の言う通りの状況になる。

>>20
そりゃそうですね。
荒らすのはアンチの極一部でしょうし。

>>21
それ、アンチスレのこと。

>>22
耳が痛いって言ってるわけじゃないだろうに。

>>23
これだけ陰口オンパレードの割に実際はあのスレに行ったこと無いのかよ。

「善悪は個人の判断によるから決められない」のなら、
たとえばスレタイの「悲劇」「英雄」なんてもっと決めようがないだろ。
なんでこんなスレタイにしてるんだ？

「悲劇」や「英雄」の解釈ができる「要素」があるから擁護したいってことしょ
安置スレにしても「同情の余地無き悪党」と解釈できる
「要素」があるからあんなスレタイ、要するにどっちもどっちつーことで

まあ、気にするなｗ

ダブルスタンダードってやつですか

逃げ道作りに必死なだけかと。突っ込み食らって答えに窮したら「解釈できる要素があるってだけで
そうだと言ったわけじゃない」ってつもりなんだろ。

>>26
行ってますよ。
昔と違って、今は完全ＲＯＭですがね。

>>27
>>28

>>29
いいえ。
理解してないだけですか？

>>30
いいえ、何も問題がないからですが。
一応
アンチスレに比べれば、と付け加えておかないと、無意味なまた挙げ足とりされそうですが。

>>31
昔から行っていたならあのスレがピサロの個人的な好き嫌いは許容している事も
当然知ってるはずなんだけどなぁ？

>>33
つ>>27

前々から不思議なんだが、どうしてピサロファンって「ピサロは悪である」ということを否定しようとするんだ？
他の悪役ヒーローファンではありえない現象だと思うんだよ。

またはじまったー
>>35
デスノの夜神月とエバゲのシンジもその手の現象が起きてた

ピサロの萌え要素はロザリーとのラブロマンスみたいなのが基本で
あんまり叩きがエスカレートすると
SS作りとかできる余地が無くなっちゃうからかね？

悪役を悪い奴だと言うのは別に叩きでもないし、何の問題もないと思うんだけどなぁ。
別に「だからクズだ」とか「悪役が恋愛要素なんて許せない」とか言ってるわけでもないんだし。

うん、その辺は全くもってその通り
俺が見ても、ピサロのもつマイナス要素って戦争犯罪の類では？って感じ
ただ
＞ピサロに同情の余地があるかは、個人の主観によって異なる。
と、信者サイドで接点を模索してくれたことが、正直嬉しかったりする

>>36
ですのはともかく、エヴァのシンジはヘタレではあるが悪じゃねえだろｗ

いや、ですのは勿論シンジがヘタレって意見すら
「お前釣り師だろ」とか言われて却下になったことがあってさｗ

つか俺、第１章の児童誘拐事件でピサロのことを悪党だと未だに思ってたのに

（戦争では敵の「民間人」や「子供」への被害は最大限避けなければいけない、
人間とほぼ同じ知性をもち、人間にもなりえる魔族のモラルは人間と同格で
ホイミンと言う離脱者も出た以上、同族に支持されたとは言いきれず
ピサロの行動はこれのみ、『悪の一線』を超えていたのでは？）

後からのこのこ出てきて信者の人と妥協合意に達したのって
欺瞞のようにも見えるかも…

ただ６章をプレイせずに最初から５章までプレイしたら
全然印象違った…というかピサロが嫌いになれなくなった

ピサロが魔王の公務と全く関係の無い所、ホビットたちやロザリーとの関係で
人間性を取り戻してるらしい描写があるけど
それがピサロの本来の姿で無いかって前スレの意見は結構、納得
解釈により評価が全く違う所が東條英機に重なった、不遜ながら

>>40
実を言うと、素のシンジは案外ヘタレではなく、むしろ出来杉並みのチートスペック保持者な事実。
旧エヴァのシンジを正しく言うなら、「ありとあらゆる手段をもちいて全力で心を圧し折られた被害者」だからな。

>「ありとあらゆる手段をもちいて全力で心を圧し折られた被害者」

言われて見るとそうかもしれん
ピサロもエビプリもいろんな側面があるわけだが
キャラクターってのはいろんな面から見ないといけないのかも

>>34
>>28

>>35
実際、悪じゃないからですが、何か？

>>37
＞悪役を悪い奴だと言うのは別に叩きでもないし、何の問題もないと思うんだけどなぁ。
悪役と悪い奴は違いますから。

>>41
＞（戦争では敵の「民間人」や「子供」への被害は最大限避けなければいけない、
これが言えるのは、近代戦争だけです。
一部例外もありますがね。（日本の戦国時代とか）

＞人間とほぼ同じ知性をもち、人間にもなりえる魔族のモラルは人間と同格で
個人の主観ですので、否定はしませんが同意もしません。

＞ホイミンと言う離脱者も出た以上、同族に支持されたとは言いきれず
＞ピサロの行動はこれのみ、『悪の一線』を超えていたのでは？）
それだけで、支持されていなかったと判断もできませんが。

＞後からのこのこ出てきて信者の人と妥協合意に達したのって
＞欺瞞のようにも見えるかも…
どこがでしょうか？

＞ただ６章をプレイせずに最初から５章までプレイしたら
＞全然印象違った…というかピサロが嫌いになれなくなった
同意します。

＞ピサロが魔王の公務と全く関係の無い所、ホビットたちやロザリーとの関係で
＞人間性を取り戻してるらしい描写があるけど
＞それがピサロの本来の姿で無いかって前スレの意見は結構、納得
＞解釈により評価が全く違う所が東條英機に重なった、不遜ながら
東條英機には、個人的に好印象をもつエピソードがないですね。
内部の支持を受けていれば、実在人物の中では、比較的近いかもしれないですね。

>>43
＞キャラクターってのはいろんな面から見ないといけないのかも
同意。
色々な切り口で考えてみないといけませんね。

>>43
エヴァくらいに「自分で選んだわけじゃない苛酷な環境」とか「周りから一方的に
突きつけられる要求の高さ」とかがあれば、ピサロも可哀相だったかもしれない。
ただ実際のところピサロはやらなきゃ即死って環境に放り出されたわけでもなければ
周りに押されて嫌々やってる風でもないからなぁ。

・・・・・・・・どの口で「いろんな切り口で見ないといけませんね」って言ってるんだ、この人は？

少なくとも>>44や>>45みたいな一行レスで他の切り口を文字通り切り捨ててる奴が言う台詞じゃないよな。
ただまあ、もうこいつは白馬の王子くんと慣れ合わせておけばいいんじゃないか？　言っても無駄っぽいし。
「反論は歓迎」「適当な主張があれば考慮する」と言いつつ実際には考えを変える気なんかさらさらない（違うの一言で
理由も言わず意地でも否定）という点で、自分が悪党スレに対して言ってる陰口の内容をブーメランしてる事にも気づいてない。

＞エヴァくらいに「自分で選んだわけじゃない苛酷な環境」とか「周りから一方的に
＞突きつけられる要求の高さ」とかがあれば、ピサロも可哀相だったかもしれない。
語られない所はいつまでもブラックボックスのままなんだよね。
それを切り捨ててピサロについていままで分析してきた訳だけど
これからは真実味ある分析で、一旦「仮定」切りこんでいく必要もあるかもしれない。
なんでかっていうと、飛行機と同じだと思うのね。
ただ墜落したって事実が横たわってる、でも必ず原因がどこかにあるんだよ

ただ、創作でそれしちゃうと、ただの脳内保管、もっといえば二次創作にしかならないんだよね。
飛行機と違って、仮定を実証することが出来ないから。

まあね。
だからこそ、単なる想像ではなくて
細かい「何かに基づいた」分析が必要になってくると思う

何かっていうのはやっぱり社会や文化についてなんだけど
自分はちょっと勉強が足りないんだよな。
だから、「これ」という指針を今示す事が出来ないのが申し訳ない。

>>53
魔族の文化にしても、シリーズのほかの作品よりは見えやすいとは言え、はっきりと分かるわけじゃない。
勉強不足かどうかって問題じゃなく、一律に明確な指針を示す事自体が困難なのではないかと。

尤も、だから１から１０まですっかり駄目だとか、何一つとして分かる事はないとか言う気は無いし、
描写からの一次推測だったら問題ないと思う。

>>49
真面目に言ってますが何か？

>>50
それは、善悪と言う切り口ですので、他の切り口じゃないです。

>>51
同意します。
仮定について、十人十色になりそうですが、面白い試みだと思いますよ。

>>52
別に脳内補完が悪いと思いませんが。
納得できるかが問題であって。
これも、十人いれば十の説が出てきそうですが。

>>53-55
別に、難しいこと考えなくても、各々が思ったように自説を言えばいいと思う。
他人の意見を見て、説得力のある意見であれば、自分の考えが深まっていくと思うから。

4の世界の人間を作ったのってルビスでいいのかな？それともマスドラ？
そういうのとは無縁なのだろうか
でも神って事は、マスドラが作ったって事でいいのかね。

>>46
＞これが言えるのは、近代戦争だけです。
＞一部例外もありますがね。（日本の戦国時代とか）
俺は古代の戦争も善悪はその辺で見てたからまあ主観が異なるのは仕方ないか

＞東條英機には、個人的に好印象をもつエピソードがないですね。

やっぱそうなのか、最近僅かに復権してるので嫌われてるのは残念
これも立場の違いや色々ありそうだけど

愛妻家・指導者としての脇が甘い、世論に押し流される、
内部だけでなく実は当時の世代にはかなり支持されていた、
公人としての評価が低いものの私人としてはかなり評価できたらしい
と、共通項は多いのではと思ったんで、ついな

ものすごーく脱線するけど、最近の歴史分析では「海軍悪玉説」ってのがあって
NHK特集ではそれが陸軍悪玉説と真っ向から対立してた

海軍首脳部は陸軍同様、積極的に太平洋戦争への道に意欲を示しており
両者は競う様に昭和天皇に媚びる形で開戦に突入したんだと
特攻作戦を決定したのも海軍の連中とかなんとか

敗戦後、アメリカ政府との密約で海軍首脳部は戦犯で死刑にされることに脅え
GHQの指導に従って占領統治に全面的に協力する代わりに
自分たちのやらかした全ての戦争責任まで東條ら陸軍に擦り付け、
保身の為に免責されることで合意していた

将兵の死に責任を感じていた東條らは（まあ、感じるだろうな、普通…）
その実態に関して把握していながら一切の反論はせず刑場に消えたんだと

右翼なり遺族なり同情してる人達が彼に花を添えれば
まさにそこに同情の余地ができるわけだが、その辺ピサロに似てるような
マスドラがマッカーサーでエビプリは笹川良一辺りにどうもかぶる

>>51
>ただ墜落したって事実が横たわってる、でも必ず原因がどこかにあるんだよ
この辺同意

>>61
横レスだが天空の「仮の支配者」って感じがしたな
想像主にしては言動がよく言えば謙虚で悪く言えば卑屈

やっちまった、>>63前半部分は一応>>48へのレスのつもり
ピサロは戦争指導者だけど彼の意思決定は太平洋戦争の状況と同じで
魔族全体が集団ヒステリーのまっただなかにいたんじゃないか？って意味ね
無論叩きのめさねばならないが、どうも俺は同情してしまう、みたいな

>>46
＞＞後からのこのこ出てきて信者の人と妥協合意に達したのって
＞＞欺瞞のようにも見えるかも…
＞どこがでしょうか？

気にしなくてええで、自分自身に言っただけ

as

>>63
ピサロが進化の秘法を使ったのは身内を庇って業を負おうとした結果じゃなく
自分が悲しかったからという最も個人的な理由なので、その例えは当て嵌まらないと思う。

>>61
６見る限り、人間の方が先にいたわけで、マスタードラゴンはないのでは。
ルビスは、可能性ありますが。

>>62
＞やっぱそうなのか、最近僅かに復権してるので嫌われてるのは残念
＞これも立場の違いや色々ありそうだけど
よろしければ、東條英機の好きなエピソードを教えてください。

＞愛妻家・指導者としての脇が甘い、世論に押し流される、
＞内部だけでなく実は当時の世代にはかなり支持されていた、
＞公人としての評価が低いものの私人としてはかなり評価できたらしい
＞と、共通項は多いのではと思ったんで、ついな
私の勉強不足ですかね。
誰かさんのピサロに対してと同じように、（特に自分にとって）悪い点があると、
他にいい点があっても素直に認められなくなっているのかもしれません。

>>63
これが、真実だとしたら、私の評価は１８０度変わりますね。
初めて聞いた説ですが、興味がわきました。
真実は藪の中でしょうが。

だな、自己犠牲精紳の持ち主とか、自から進んで秘法の実験台になったとか
確証無しの「美化」は絶対しないほうがいいだろうと俺も思う

ピサロが東條さんに似てるとおもたのは「業を負おうとした所」とはちと違い、
「こやつ見る人間によって評価が全く違うな？」ってところと
「擬似ファシズムに染まらなければ、まともな生活が出来たんちゃう？」
という同情票

前スレに類似の話題（ヒトラーだっけ？）がでてたような
ヒトラーは青年時代犯罪者スレスレの生活と言うか犯罪者、
詐欺の才能に特化してて、強制収容所でほんとに猟奇殺人やらかしちゃったけど
ああいうのとはベクトルが似妙に違う気がした

>>52-53
今更だけど俺はアンチ信者両サイドの大胆な二次創作を密かに期待してる
ドラクエシリーズって「現実そのものの歴史」じゃなく
「堀井雄二の生み出した現実の合わせ鏡」だと思うから

>>67
指摘の意味では違いますね。
同情の余地があるという点では同じですが。

>>71
＞だな、自己犠牲精紳の持ち主とか、自から進んで秘法の実験台になったとか
＞確証無しの「美化」は絶対しないほうがいいだろうと俺も思う
二次創作するなら、どうしてもそういう美化（或いはその逆）は入ってきてしまうと思いますが。
寧ろ、私は人によって違う美化やその逆の考え方を見てみたいと思います。

＞今更だけど俺はアンチ信者両サイドの大胆な二次創作を密かに期待してる
アンチは、作中何も語られていない＝理由もなく殺戮した
という考え方だから、想像力ないのかなあと。
（全員がとは言いませんが。）

真面目に語るにしてもこのageてる馬鹿って邪魔だな。
アンチたたきがしたいなら他所に行ってくれ。

>>71
＞「擬似ファシズムに染まらなければ、まともな生活が出来たんちゃう？」
実際にまともな生活が出来ていた（ロザリーヒルで）。
しかしそれを自分の意思で放棄した以上、それによる不利益は自業自得では？

なんぞパソコンの調子がかなり悪くなっとるｗ
>>71は>>67へのレスね

>>70
NHKスペシャルでかなり詳しくやってた
海軍４００時間反省会の証言で
海軍首脳部の爺さん達が集団でぽつりぽつりと懺悔し、
それを聞かされた下士官達が「ふざけるな貴様ら」
と毒づいてるテープが大量に見つかったのだが
それを東條に登場さんの部分的擁護特集がTBSで作られてたと記憶

アメリカ密約云々は「時効になったから」と当事者が死ぬ前に話だしていて
ほぼ確定らしい

こうした番組が保守系の学者の調査で構成されてるのはいたしかたないんだけど
人によってはかなり自戒して
自分のスタンスに悔いてる人もいるので、
調べると結構面白いかも

>>74
アンチさんへの恨みがたまってるらしいのでそう言ってやるな、
といいたいけど確かにアンチ叩きはせん方がいいかもしれん
俺としても信者さんがsageてくれると嬉しい

>>75
まあそうなる罠。
ただそうして氏んじまったピサロの墓前に花を添える、
程度の同情票は集まるとｵﾓﾀ
解釈の違いにもよるが、そうした信者っぽい発想を止める事は出来ないと

前スレで他の腐の人が「ピサロは緑のばけもんのほうが好き」
みたいなことをいってた記憶があるけどあれには何となく同意
ブサメンで女性に人気の出るキャラクターって結構多いと気が付いた

北方謙三の呂布にちょっと前に出たキングコング、
ついでにディズニーの美女と野獣、５章のピサロ
共通項は

・でかい
・一人の女が価値基準の大半を占めている
・不器用な性格で、何時の間にかフェミニズムを模索している
・ラスト寸前に悪役認定され、集団で叩き頃される

　↑
個人差にもよるけど
こういうのが好きになるのって理屈じゃないような気がした

>>77
＞アンチさんへの恨みがたまってるらしい
とは言ってもなぁ。
ここでの振る舞いを見るにつけ、手厳しくやられるのも自業自得というか、
ぶっちゃけ逆恨みにしか見えないんだよね。

＞そうした信者っぽい発想を止める事は出来ないと
上でも出てたが想像に対する確実な反証可能性はないからな、創作物の場合は。

>手厳しくやられるのも自業自得

許せｗ
その１点においてのみ俺はアンチの人とは価値観違うかも
それが正しいかどうかは分からないが

大昔ひろゆきがトオルと喧嘩した時同じこと言ってて
「叩きあいのある仲良しグループ」という概念を持ち出してたけど
それに手下のボランティアが反論してた

「そういう『自業自得』って発想がまわりまわって
貴方にも被害が及び、自滅の連鎖になるのと違いますか」と

同席してた腐れ３３男も半ば同意する形でかなり酷いことを言ってた
「責任はお前にある、馬鹿にバカと言える資格はねーんだサル」
とかなんとか…

攻撃や悪意のキャッチボールよりも
認められる部分での合意や接点を見つける方がおもしろいかなぁと
これもいきすぎれば馴れ合いになるので問題だけどね

>>80
でもさ、陰口は当時からじゃないにしても、理由も挙げない一行否定に走ったり、
レッテル貼りで相手の意見を切り捨てたり、言葉の定義を辞書まで引用して説明してくれた相手を無視したり、
挙句の果てには罵詈雑言や人格攻撃に走ったり。
何よりそれを幾度となく繰り返すんじゃ、意見の合致する人との馴れ合いはともかく
反論ＯＫの議論なんて不可能でしょう。
それで相手方にばかり「悪意を返すな」ってのは、「一方的になじられろ」って言ってるようにも取られかねない。
下手をすると贔屓の引き倒しで前スレ>>1の敵が余計に増えるよ。
まずはそもそも悪意を放つことを諌めるべきでは？

>>69
＞よろしければ、東條英機の好きなエピソード

脱線する。。
うちのひい爺さんが掛け軸の棚の修復を頼まれたことがあって
その時の対応が他の軍人将校の依頼より全然物腰が穏やかで態度が良かった
「嫁が病気で申し訳無い」と自らお茶を入れてくれたんだそうな

同世代の軍人や団塊世代は嫌ってる人多いらしいし
学校でも思想によってはボロクソに叩かれる人だが
学童疎開の世代似インタビューしたらに東條に同情的だったり

俺も勉強不足だが東條英機ってのは階級意識に縛られて無い奴だったのかも
上に這い登れる奴ってなにか違うのかもしれん

後ふと気が付いたが
「誰かさん」とか斜めから馬をいなす様に叩くのはマズイかも

それから大変申し訳無いがsageてくれると嬉しい。。

>そもそも悪意を放つことを諌めるべきでは？

俺に関して言うなら、これは言えてるかもね…
「自分が叩かれて無いから」信者の人と馴れ合う形でレスが進み

仮にアンチの人が正論を言ってもそっちのけにするような
空気になるのはアンフェアだと言うことだな？

>>74
何か問題でも？

>>76
自分の意思で決めたことだから自業自得。
それも１つの考え方ですね。
個人の主観を否定はしませんよ。
私の場合は、大義のために戦い敗れだけゆえに同情の余地がある（悪党ですらない）と考えますが。

>>77
下げる必要性って何でしょうね。
あちこちのスレで上げてるのを見ますが。

>>81
少々キモイ話題でちいと恐縮なんだけど…
女性の多くなりそうなスレには
アンチや釣りの湧き易い共通項があったみたい

で、某荒らしの説なんだけど女のヲタというのは野郎のヲタよりナイーブで
アンチをスルーせずに「斜めにいなして」切りぬけようとする傾向が強い

そうすると女が多い場合は何時の間にか、
馴れ合う信者（女）＞アンチ（ヲタ）のヒエラルキーが漠然と出来てしまう

ねらーは権威にたてつくのが好きで、
その場合、ヒエラルキーをひっくり返そうとする挑戦心が起きる
そうなると永久に荒れる
勿論その逆のケースもありえる

>>84
汝の隣人はなめたらあかん、ってことかも

>>81
そのようなことはしておりませんが。

>>76,82
情報感謝です。
歴史って、裏事情が色々ありそうですね。
残念ながら我々には、真実にたどり着くことはできませんが。
いくつかの可能性を見つけることはできそうです。

一応下げてみましたけど、意味あるのですかね。

>>86
おまいさんが釣られてくるアンチさんを
逆にさらしあげでいたぶってるように見えてきて、
なにやら相手の人が不憫で…

後「同情しなくて結構ですよ」といってたけど
それがどう言う意味なのかなんかわかったｗ
こういうケースって始めてでビックリ

>>83
私のが、あれで悪意を放つことに該当するなら、お互いそうなりますね。
まあ、中立の人が言えば、仲裁も説得力を持つのではないかと思いますよ。

>>89
大きな意味は無いけど、さらし上げの被害が減る
多少なりとも恨まれなくなり、荒れる可能性が下がるのでは？
といってみる

>残念ながら我々には、真実にたどり着くことはできませんが。
>いくつかの可能性を見つけることはできそうです

この辺同意
アメリカとの核密約もそうだけど、歴史はゲームより複雑怪奇だね

>>90
いや、前スレは普通にやりあってただけなので。
私、そんなに相手をいたぶってましたかね？

>>92
いちおう、下げてみましたよ。
私のパソコン、よくクッキーがなくなるんですよね。
その度に、いちいち入力するのが、面倒でやならくなったのですよね。

＞アメリカとの核密約もそうだけど、歴史はゲームより複雑怪奇だね
言えてます。
それを色々考えるのが、楽しいわけですが。

>>90
「人の話はきかねども、自分の主張のみを押し通す」って状況は
いたぶるとか論破するとはもっとも程遠い状況だよ。

>>93
ちょっと前ピサロ擁護派の人が一人来てたけど、
どうもその時いたぶるようになってるケースが多かったような
アンチの人は善悪論でかなり重要な意見を言ってたし、
俺に問っては煽り抜きだと無視できなかった

前スレで三つ善悪論の定義が出て
どの定義にしても答えられないケースが出てくるので
「神の視点が必要」という意見が特に興味深い

でも「神の視点」にしろ「プレイヤーの視点」にしろ
その善悪の判定の起源ってカント辺りが言う所の「５歳の子供でも分かる感情」

なので、それぞれの脳内で出てくる結論は絶対に異なるってのは納得かな
究極的に多数・少数全ての意見を統一するのって不可能かもしれない

出来る事は他人の意見を参考に自分の思想を修正・補強すること

>>94

＞私のパソコン、よくクッキーがなくなるんですよね。

俺も同じくそうなるｗ
そういえばちゃんと下げてくれてるね、感謝

>>95
うん、さっきから俺だけ意見通して酷いこと言ってると思う
あんまし気にしないでくれると嬉しい

>>95
まさに、アンチスレそのまんまですね。

>>96
確かに、説得力のない意見はばっさり切りましたけど、
相手にしてみれば、それが普通なのかもしれません。
ただ、説得力のある意見は、自分にも取り入れるようにしてますよ。

あくまでも主観だけど

ピサロが氏ぬことで同情される悪党だとするなら　（←これを信者さんにもアンチさんにも通すのは無理っぽいねｗ）
エビプリは氏ぬことで惜しまれる悪漢って感じがした

ピサロのように愛人は大切にしないだろうし絶対女性にはもてないだろうが
老獪で部下のあしらいにたけてそう、頼れそう
生きてても人類と折り合いつけて予想外に世界が平和になりそう
ラスボスでのあの扱いは無いんじゃねｗ

流れが止まったので思った事を書いてみた。
流れ無視した上に荒唐無稽な話ですまん。
宗教的かつ、情報不足がある事もあらかじめ断っておく。
ほんとすまん。電波と思って流してくれてもかまわない。

漠然と思ったのは、聖書と似通った点がいくつか見つけられるなって事。
まず黄金の腕輪。
邪悪な進化を遂げるものとして描かれてるけどこれを何故造ったか？
なぜ人の世界にあるか？ってのが謎だよね。
アダムとイブの話を思いだして欲しいんだけど
イブが知恵のリンゴ（知恵の木の果実？）を食べるよね
これって、進化の秘宝に手をつけた人間に当てはまらないだろうか。
なぜ手の届くところに神様は樹を、腕輪を作ったの？って。
もしかして手をつけられる事前提だったのでは、って。
一連の出来事で「知恵をつけるとともに原罪を背負って」アダムらは楽園追放されるんだけど
この追放は「神の庇護や手から離れての、生物・人間としての自立」とも取れると思ったんだよね
今までアダムとイブは楽園で局部も隠さずに暮らしてた。野生の生き物と同じだったんだけど
実を食べて「我思った」故に羞恥を覚えた。これは性的なものも含めてなんだけど、一種の成熟と呼べるのではないかと。
人間が実を食べるのは、必然だった。
ちなみにイブに喰えと唆したのは蛇か悪魔の化身って事になってたと思った
人間の自立に魔物が一役買っているとしたら？
もし魔物や魔族を作ったのが神であるなら
やはりそれらは悪ではない、と思うんだよね
魔物は人を自立させるための試練であって、必要なものであると仮定したらどうか？
魔物は生命と言うよりも神や人間のための道具や自然発生的なものと考えると
魔物の存在はまず「悪」ではなくなる。
ついでにもう一つの可能性として……もし魔物が神の手を離れて自立しようと考えていたらどう思う？
ピサロはその先導者の一人であると思うのだけれど、この自立劇は果たして悪いものであるのか？と。

今まで神様だけを崇めて「助けてください」だけを連呼して暮らしてた無垢にして無知だった「自立しない」者から
自警し魔物をくいとめようとする者が出てきた。
ついでに、勇者（神の血筋との混血）っていう希望の存在まで出てきて大騒ぎ。
立派に魔物の存在は「人間の自立」に貢献してる。

超自然的と聞いてまずエスタークを思い浮かべると思うんだけど
これはむしろ、神（マスドラ）の破壊神的一面でもあると思ったんだよね。
正直、人間余計なことばっかり押し付けられちゃったよ、みたいな。
いろいろ加味して考えても、神は善とは言えないと思う。
なら、魔物は神にとっての悪かもしれないけど
自立に一役買っているのだから、人間に対しての悪とはいえないんじゃないかね？

余談だけど、マスドラによって戒律を破った勇者の母、天空人が罰せられて死んでしまった、というのも
非常に興味深い話であると思う。

うは、びびった

＞自立に一役買っているのだから、人間に対しての悪とはいえないんじゃないかね？

逆説的で面白いが、
なんともいえん、保留かなぁ…？

モチーフが十字架だし、教会だし、いろいろ興味深いなと思って。
探してみれば、物語の中に神話モチーフの部分をいろいろ見出せそうかなって。
ただ4の世界で主流なのが一神教なのか、日本のアニミズム的な宗教なのかだいぶ前のプレイだから思い出せない。
もう一回プレイするかな

ともあれ変な切り口のレスすまんｗ

あんましなが過ぎるのでコピペかと思ったわいｗ
コピペでも部分的に回答したくなるけど

＞アダムとイブの話を思いだして欲しいんだけど
＞イブが知恵のリンゴ（知恵の木の果実？）を食べるよね
＞これって、進化の秘宝に手をつけた人間に当てはまらないだろうか。
＞なぜ手の届くところに神様は樹を、腕輪を作ったの？って。
＞もしかして手をつけられる事前提だったのでは、って。

カトリックでは知恵の木の果実の話は、人の罪深さを表す例え話なのだと教えられた

神が「してはいけない事」と禁じても
人間は悪魔に「知恵をつけるこは自分の利益になることだ」と誘惑するとそっちに傾く

人間は「神がしてはいけないと教えた事をしない」、つまり「悪事をしない」ことよりも
「利益」を優先して「知恵をつける」要するに「私欲」を優先し、
挙句楽園の特権を手放す馬鹿な存在

そういう例え話らすい

要するに
「人間は自分の私欲の為に神の教えを無視して知恵を利用する罪深い愚か者」
　　↓
「知恵のある悪党よりウルトラヴァカでも（教会の為に）神の教えにしたがう奴の方が幸福」
　　↓
「知性や実利は神の教えと両立しない、だから教会の言う事聞け」

「つべこべ言わずに、寄付金出せばいいんだよｺﾞﾙｧ！」

ってことかと

＞余談だけど、マスドラによって戒律を破った勇者の母、天空人が罰せられて死んでしまった

しんだのはおとうちゃんでね？
勇者をただで宿めてくれるおっさんが勇者のとうちゃんだったら切ないね

>>103
＞4の世界で主流なのが一神教なのか、日本のアニミズム的な宗教なのか

もう一回プレイしてみたがベースは一見キリスト教だった、
でも堀井雄二の思想の中核は実は朱子学じゃないかってどうしても思える

人間の国王がほぼ全員が善人、民主主義はほとんど発達せず
国王や神にひれ伏すほど謙虚であるほどあの世界の国民は幸福
暗君がいる国家でもその悪い君主は父王を頃して革命を起こした下克上の悪漢

ドラクエの基本はおつかいなので下克上は悪
それでいいのかと思うことがある

９辺りでそういうのは薄れてきたけど
Tオウガやメガテンのシニカルな発想とはだいぶ違うね

>>99
＞説得力のある意見は、自分にも取り入れるようにしてますよ。

攻撃的ながらもなんだかんだ言ってそのスタンスは尊敬してる
俺にも強気な部分と取り入れる部分が両立出来れば理想…

ピサロの手先「この俺様が負けるとは……。
だがきっと他の魔物達が勇者を捜しだしその息の根を止める事だろう……。
お前達人間はやがて帝王様の生けにえとなるのだ。地獄で待っているぞ、ぐふっ。」

なんだ、魔族の基準でもピサロのやってることって地獄行き決定なことじゃないか。

ほんとだ、良く気付いたなｗ

地獄におちるのはぶっさいくなピサロの手先だけで
ピサロ様じゃないのぉっ！



……ってな解釈は無理か、やっぱし

>>100
こちらも私の主観になりますが、
エビルプリーストは、歪んだ過激派のような気がして、
組織全体を統率するのには向いてないのではないかと思います。
５章まで限定ですが。
ただ、自分が汚れ役を被ろうとしている部分は評価していますが。

>>101
神話の世界でも、
神様と言うのは得てして自分勝手で、自分の都合で人間を殺したりしていますので、
そういう神様が俗物的なところは似ている気もします。
４でも勇者の父親を殺したりしてますし。
とはいえ、
力を持ったものが、特に明確な意思がなく好き勝手するのはいい印象を持たないのですね。

魔族も神の手を離れ自分の意思を持っているので、神が創り出したというイメージはわかないところはありますが、
自然界同様、人間とお互いに淘汰し合うことにより、お互いが成長していくわけですから
魔族の存在自体が悪とは言えないとは思います。
前提は違いますが、この部分の結論は同じかなと。

>>103
色々考えるきっかけになりました。
私は、キャラの性格を数値化して比較しようかと考えてますが。
例えば、
残虐度で考えるとピサロは高い位置に来るのだろうと。
逆に、
卑劣度では、エビルプリーストだけでなく、バルサックやキングレオよりもかなり低くなるのではないかと。

>>104
人間の業を示していますね。
105で現代宗教批判に変わっているのが、謎ですが。
そういう一面はあるとは思いますが。

>>106
どちらかと言われれば、キリスト教でしょうね。
ただ、現実のキリスト教ほど俗物的ではないですが。
まあ、これは昔のファンタジー一般でもそうなのかもしれません。

メガテンは、そういう俗物的なところがもっと生々しくかかれてますから、もっと、現実のキリスト教に近いですね。
Ｔオウガとかは、人間同士のドラマを書いてるので、あまり神様は関係なさそうですが。伝説はともかく。

なので、キリスト教よりも
ＤＤやウルティマなどの昔のＲＰＧの世界観（一昔前の一般的なファンタジーの世界観）が近いと感じます、

>>107
そういう一面だけを見て、
それ以外を全て無視して判断ですか？
それって、ピサロを叩きたいだけ＝アンチと同じかと。

>>109
107の台詞を見るに、
これは、魔族が
自分たちは神に背いている自覚があるということかもしれないですね。
神が魔族を作ったという説を裏付ける一つの根拠になるかもしれません。

地獄に落ちる＝悪ではなく
地獄に落ちる＝神（こちらが悪かも）に逆らったということですね。

>>116
＞地獄に落ちる＝神（こちらが悪かも）に逆らったということですね。
それで何で魔族の中じゃ地獄の帝王の犠牲になった奴まで地獄に落ちる事になってるのよ？

と言うか真面目な考えにびびりますた

>>116-117
男塾の漢たち辺りが「地獄で会おう」とか言ってる感覚に近いのかと思ってた

そういえば悪魔崇拝では天国も光の牢獄で
あの世に楽園なんてあるわけないだろ、
そんな人間の為に都合のいいものが存在するわけないだろ、
って考えがあったような

手先「魔族は地獄に落とされる事を恐れてないワルなんだぜ〜？」
目玉「流石だよな俺ら」
みたいな

＞ただ、自分が汚れ役を被ろうとしている部分は評価していますが。

＞残虐度で考えるとピサロは高い位置に来るのだろうと。
＞逆に、
＞卑劣度では、エビルプリーストだけでなく、バルサックやキングレオよりもかなり低くなるのではないかと

この辺り同意

>>114
Ｔオウガのベースは革命と民主主義だからね
ただ外伝が一気にキリスト教臭くなってた希ガス
GBウルティマとか小一時間で挫折したの思い出した…ﾅﾂｶｼｽ

仮にDQの王様がウルティマ化したら
ボンモール・バトランド・ブランカ王辺りはデスピサロ並に強いんだろうなｗ

>>117
そうなんだ。
じゃあ、以前の仮定を考え直さないといけませんね。

俺論だけど、世界を創造した神（グランゼニスやルビスみたいな奴なのか）は
エスタークVSマスドラあたりの聖戦に巻き込まれちゃってずっと昔に死亡し、
マスドラは三代目とか四代目の神様で
そうした過去の不幸を悔いながら世界を管理してる感覚がある…

必ずしも善悪で割りきれてない世界

>>118
＞男塾の漢たち辺りが「地獄で会おう」とか言ってる感覚に近いのかと思ってた
この辺りの方が、違和感がなさそうですね。

性格を５段階で数値化してみたのですが、どんなもんでしょ。
まずは、卑劣度。
５は、ゲマ。
４は、エビルプリースト。
３は、バルサック＆キングレオ。
ピサロは２くらいですかね。
１は、ＦＦだけどルビカンテみたいな奴で。

残虐度は難しい。
５は、ゾーマ。必要がなくても殺しをし、味方にもいつ殺されるかもと恐れられているクラス。
ピサロは４くらいでしょうかね。敵には容赦ないが、味方には不必要に手を出さないクラス。
３は、４や２に該当しないクラス。
２は、敵でも不必要に殺しはしないクラス。
１は、敵でも決して殺しはしないクラス。元祖ルパンとか。

>>119
外伝は知らないので、なんとも。

＞仮にDQの王様がウルティマ化したら
＞ボンモール・バトランド・ブランカ王辺りはデスピサロ並に強いんだろうなｗ
私の知ってるＵＭの王様は、無敵なだけで特別強くはなかったような。
（いや、無敵だから時間をかけて全滅させられるのですけどね。）

エスタークや進化の秘法は邪悪ときっぱり語られてるぞ、あの世界。

善については非情に曖昧だけどな。
邪悪を滅した勇者一行を、真の勇者と褒めても正義と褒めるやつはいないし。

>>121
私の主観ですが、
神様が、過去の不幸を悔いながら世界を管理してるというところに個人的には違和感が。

というのも、私的には、神様と言っても俗物的で、
管理していると言いながら、自分達の都合を前面に押し出している感じがすごくしますので。
神様とはいえ、善とはいえない世界と言う感じです。

ほぼ同意。エビプリは３でバルサックが４かもと思ったが
女性を手にかけている時点で結構ランクは上になるかもしれない

残虐度はケフカとかFF9のおかま（名前忘れたｗ）とか
ジャンルによってどんどん上昇するし、判定は保留

>>124-125
なるほど…あっちの神様はギリシア神話レベルの自分勝手さってことか。
その辺のシビアさは女神転生と変わらないのかも

>>124
＞エスタークや進化の秘法は邪悪ときっぱり語られてるぞ、あの世界。

それって、神に敵対しただけで悪とは呼べないのでは。

＞善については非情に曖昧だけどな。
＞邪悪を滅した勇者一行を、真の勇者と褒めても正義と褒めるやつはいないし。
貴方は正義だという台詞を吐く機会って、なかなかないとは思いますが。

>>126
個人的には
女性に手をかけるというのが、目的であれば卑劣度にはならないと思いますが、
エビルプリーストの場合は、手段として使ってますからね。

残虐度って難しいのですよ。
いい基準ないですかね。
一応、122の基準でもケフカは最高ランクの５になりますが。

>>128
まあそういったるな、恐らく俺のレスに突っ込んだのだろう

>>123
ルシファーが（ルシフェル→ル・シャヘル→シャヘル）
と名前を変えてラスボスに出てくるし、しかもかなり安易に改心する

主人公は彼女ロストの挫折の末にランスロットタルタロスに化けるって落ちだが
ルート次第では彼女と結婚してタルタロスは平民になってた
プレイしてかなり脱力→後悔ｗ

外伝はやらぬが吉

>>128
進化の秘法とエスタークのつながりを知らない人間でさえ、
進化の秘法に必要な黄金の腕輪を「邪悪な波動を生み出すもの」と証言してますが

＞貴方は正義だという台詞を吐く機会って、なかなかないとは思いますが。

デスピサロ倒して湧き上がってる天空城は、その珍しい機会だと思いますがね？


てか、ピサロとゲマの卑劣度にどれほどの違いがあるのか。
どちらも幼児誘拐はしてるし、テロ活動的なのも変わらない。主人公の親近者を殺した点も変わらない。
偽大后のようにトップを魔物にして国をのっとっているのも然り。

>>129
基準は>>122であってると思う

が、ケフカは残虐性に際限が無い「６」かも
反社会性人格障害者の典型例だし
知性の低さ+自虐の要素+自己愛が実際の殺人鬼とかぶるので

ゾーマより更に上のおぞましいなにかを感じる

>>131
えっと、ゲマに関して言うならピサロと同列に扱うのは逆に失礼
子供を人質に取りながら挑発したり
「あなたの父のように、あなたも灰にしてさしあげましょう！」

と卑劣さのなかに美学をみだしてるので
これを率先するのがピサロと異なるような

>>133
人の親切に漬け込んで村にもぐりこんだ挙句、その村を軍勢で焼き討ちもあんまりだぞｗ

俺もあれは確かに不快だったｗ
でもあの村ってエスターク暗殺者を養育するレジスタンス組織だし
潜入捜査と割りきればかろうじて擁護？ｗできる
虐殺を楽しんでいない所がゲマと異なる感じ

レジスタンスて。潜入操作てｗ世界的に見て違法なのはピサロのほうじゃねーかｗ

５、ゲマ様、ザボエラ様
４、バルサック、エビプリ
３、ピサロ、キングレオ、ガナサダイ
２、ゾーマ、ギュメイ
１、ルビカンテ様　（←アホだろ、普通に考えてｗ）

>>136
まあそうなんだけどなｗ
すまん
ただ放置すると自分の王様を殺されちゃうのだから
悪は悪でも必要悪かなぁとは思ったんだが

>>130
情報感謝。
ネタを知ってしまえば、やることもなさそうです。
タルちゃん主人公っていうのは、ちょっと気になるところでもありますが。

>>131
＞進化の秘法に必要な黄金の腕輪を「邪悪な波動を生み出すもの」と証言してますが
それが、悪だと言えるか言うと個人の主観になるわけですが。

＞てか、ピサロとゲマの卑劣度にどれほどの違いがあるのか。
行為に、おぞましさを感じるかどうかが全然違いますが。
それをうまく言葉にできないので、少しずつ整理していきますが。
まあ、同じというのはあり得ませんね。

>>132
確かに、ゾーマの上を行っているというのは同意。
基準を買えないといけませんかね。
それとも段階数を増やすか。
それまで、暫定６としておくのが無難でしょうか。

>>133
同意。

>>134
＞人の親切に漬け込んで村にもぐりこんだ挙句、
あれ、現代の情報収集手段としてはいたって普通ですが。
卑劣さの欠片も感じません。

＞その村を軍勢で焼き討ちもあんまりだぞｗ
こちらは、残虐度に分類すべきでは。

>>135
＞虐殺を楽しんでいない所がゲマと異なる感じ
虐殺を楽しむという行為は、個人的には残虐度に入れるべきかと思いますが。
どうですか？

必要があって殺す
必要もなく楽しんで殺す
この違いは、卑劣さではなく残虐さに関わってくると思いますので。

ピサロの卑劣度は悪役の中でまあ平均的？に見えた
残虐度は平均より上だけどトップクラスに及ばず

>>136
私はそうは思いませんが。
まあ、個人的主観ですがね。

>>143
＞必要があって殺す
＞必要もなく楽しんで殺す
＞この違いは、卑劣さではなく残虐さに関わってくると思いますので。
おｋ


…仮にピサロが卑劣でも残虐でもなかったとすると

二人の子供を隔離しているのを調べ出す
→「迷信を信じて、子供をムラの外に出さないなんて…」と怒り出す
→「何て悪い事をするんだ！」と抗議して追い出される
→ブランカ王辺りに「個人の自由を奪う人権侵害です！」と通報
→勇者とシンシアは城に保護され、ごく普通の幸福を手に入れる

→ピサロ「地獄の帝王？エスターク？あんだっけそれ…？」

で、世界は平和になり、悪役としてすら機能しなくなるｗ

>>137
個人的にはピサロは２に入りますが。（ゾーマと同等）
ピサロとゾーマの違いはどのあたりでしょうか。
とはいっても、キングレオと区別がつくかと言うと怪しい気もしますが。
（キングレオの情報が少なすぎて）

知らないキャラもいますので、略させてもらいました。

卑劣度ランキング（暫定）
５、ゲマ、ザボエラ
４、バルサック、エビプリ
３、キングレオ、（ピサロ？）
２、ゾーマ、（ピサロ？）
１、ルビカンテ
暫定で２ｏｒ３にしてみましたが。

残虐度ランキング（暫定）
６、ケフカ
５、ゾーマ
４、ピサロ
３、いいのが出てこない（敵でも容赦ない殺しはしないレベル）
２、いいのが出てこない（敵でも極力殺しをしないレベル）
１、ルパン

>>146
ルビカンテは、卑劣度最低（１）、残虐度普通（３〜４）でも、
普通に敵役として機能しましたね。
ラスボスは厳しそうですが・・・

ルパンは、残略度最低（１）、卑劣度普通（３くらい）でも、
悪役として機能してますし。
善悪と卑劣度・残虐度の相関関係は１からはほど遠いと思います。
（０ではないでしょうが）

ゾーマは正々堂々と挑戦状を付きつけ、
勇者のレベルが十分になるまでまってたり
王様を見逃して兵士だけ殺すアホさを買う

ピサロは勇者を殺そうと色々工作してて
キングレオは偽りの指導者バルザックを君主に仕立てて
民衆の不満をそっちにむけさせてるので、まあ同じぐらいかなと

>>148
わりい、自重するｗ
ただランキング見てたら卑劣１残虐１の仇役って
ガミガミ魔王と銭型のとっつぁんになるのかなと思ったんで

>>149
了解。ピサロの卑劣度は３の方が無難そうですね。
まあ、１や２にはお間抜けさが目立つという感じでもあるのですが。

卑劣度ランキング（暫定）
５、ゲマ、ザボエラ
４、バルサック、エビルプリースト
３、ピサロ、キングレオ
２、ゾーマ
１、ルビカンテ

ザボエラが出てきたので、大魔法バーンを考えてみたのですが、
性格的には卑劣度３、残虐度４でピサロと同等レベルでしょうか。
威厳は全然違いますが。

>>140
作中の情報を「個人の主観だから」なんて理由で却下されてたら、
判断基準になるものが何もなくなるじゃねーか。
アンタ何がしたいんだ。

バーンは老獪な悪役だしな
残虐度ランキングはこんなかんじかね

６、ケフカ
５、ゾーマ
４、ピサロ
３、（敵でも容赦ない殺しはしないレベル）← ランバラル。極力戦争は避けてる
２、（敵でも極力殺しをしないレベル）←ドロンジョ様。映画でドクロベエのみ殺害、小学生の喝采を受けた
１、ルパン、ぷよぷよのサタン
０、銭型のとっつぁん（誰一人殺さない、って言うかただの善人）

>>150
いえ、苦言ではないので、気にしないでください。

ガミガミ魔って何者でしょうか？（ちょっと興味が）
とっつぁんは確かに、両方低いですね。（ルビカンテほどアホではないでしょうが）

>>154
ガミガミ魔王はポポロクロイス物語のバイキンマンみたいな悪党
途中から悪役として機能すらしなくなる人気キャラ
移民の街のカンダタと似てる感じ

>>152
気にするな、ネタだネタ

多すぎてアクキン喰らいました。
自重します。

>>153
ランバラルは同意。ドロンジョ様は微妙ですが、暫定で同意。
ただ、とっつぁんについては、ちょっと。

ルパン（初代）も誰一人殺してませんので。とっつぁんと同等かと思いました。
（孫の方は殺してますけどね。それとも私がしらないだけ？）
ただ、性格の違いなので残虐度に善悪を絡めたくはないなということで、
とっつぁんは１のままにしておきたいのですが、どうでしょうか。

残虐度ランキング（暫定）
６、ケフカ
５、ゾーマ
４、ピサロ
３、ランバラル
２、ドロンジョ様
１、ルパン、銭型警部、ぷよぷよのサタン

うん、それでいいんじゃね？
ふと思ったがケフカ様の残虐度を越えるキャラってそういないみたいね
結局一番恐ろしいのは人間って訳か

ケフカ
帝国の魔導人体実験に際限なく晒された悲劇の人
ソースはないが、当初適性を示したセリスの身代わりになったという説もある
結果として心を壊してしまい、倫理を弁えない人非人と成り果ててしまったが
公式監修の小説では幻獣の娘ティナを何かと気に留めて便宜を図っていた記述が存在する

久美小説を真に受けて残虐非道魔族ピサロをマンセーする腐れどもは
他んトコではそこら辺無視するんだなぁ、酷ぇ

久美小説とか俺はしらんけど、しかたなくね？
一人の腐れが好きになれるキャラは限られているし、
信者の人は俺が極悪非道なケフカ萌えを言うんで
話を合わせてるだけかとｵﾓﾀよ

＞ソースはないが、当初適性を示したセリスの身代わりになったという説
＞幻獣の娘ティナを何かと気に留めて便宜を図っていた記述が存在

その小説の「優しいケフカ様」も萌えだな

ちゅーかね、アンチの人も信者の人もその価値観は多くの点で似通ってるし、
わざわざ対立せにゃならん理由って無いような気がする…
残虐非道のピサロが許せない！ってんならそういう主旨で
信者サイドなら信者サイドで、二次創作とかガンガン作っちゃえばいいのに

>>158
いや、知らないものは評価のしようがないので。
まあ、いずれにしても、アンチスレの偏り度から比べれば、はるかにマシですが。
同情の余地なき悪党とか大嘘のレベルだし。

>>159
実際、知らないものは評価できないし、
ケフカだって、もっと詳しい情報（ソース）をがあれば評価が変わってくると思うのですよね。

まあ、
ピサロの美点は何が何でも否定しないと気が済まないアンチは、手に負えませんが。
こちらとしては、普通に評価しようと思ってるのだけですがね。

>>160
＞ちゅーかね、アンチの人も信者の人もその価値観は多くの点で似通ってるし、
似通っていませんよ。
人間はよほどのことがない限り何をしても悪でなくて、人間以外が同じことしても悪だというのですから。
でなければ、ピサロの善悪評価がここまで違ったりしないと思いますが。

＞わざわざ対立せにゃならん理由って無いような気がする…
この点は同意です。
アンチには、自分以外の価値観を認めるという考えが決定的に欠けています。
全員とは言いませんが。

＞残虐非道のピサロが許せない！ってんならそういう主旨で
＞信者サイドなら信者サイドで、二次創作とかガンガン作っちゃえばいいのに
そうですね。
私もアンチ視点の二次創作は見てみたい気がします。

ＤＱ４の主なキャラはランキング決めたいのですけど、どんな感じでしょうかね。
手先は、卑劣度３、残虐度３（むやみに殺してない。）
カメレオンマンは、卑劣度４、残虐度３というところでしょうか。
情報が少なくて、判定が難しいというのもありますが。
個性的なのが、先に出てしまった以上、残ったのは得てして普通ばかりになりそうです。
多少は印象に残っているアンドレアルでも卑劣度３、残虐度３になりそうですので。
まあ、ピサロが、普通に近い（卑劣度３残虐度４）というのにも驚きましたが。
寧ろ、１とか５がつく奴らは個性的なのでしょう。

一応、追加してみましたが、どうでしょうね。

卑劣度ランキング（暫定）
５、ゲマ、ザボエラ
４、バルサック、エビルプリースト、カメレオンマン
３、ピサロ、キングレオ 、手先、アンドレアル
２、ゾーマ
１、ルビカンテ

残虐度ランキング（暫定）
６、ケフカ
５、ゾーマ
４、ピサロ
３、ランバラル、手先、カメレオンマン、アンドレアル
２、ドロンジョ様
１、ルパン、銭型警部、ぷよぷよのサタン

そっかすまん、両者とも第６章が嫌いだったり
ピサロと関係無い所で意見が一致してる所も多かったのでつい、な
ただあんましアンチさん罵倒しちゃ駄目かも
逆も同様
いろんなスレを見る限り
信者さん３割、釣り・中立が２割、アンチさん５割って感じだしね

＞人間はよほどのことがない限り何をしても悪でなくて、人間以外が同じことしても悪だというのですから。

そういえばVIPでDQ３のSSが作られた時は意図的にその手の空気を作ってたと記憶
で、クライマックス直前で一気に人間が逆襲→虐殺され全滅し
しぃの虐待AAみたいになってみなさんダークなギャグを楽しんでた

ひろゆきは稲中卓球部のファンだし、
ねらーにもそうした世代は多い
保守+ドライな世界観カコイイ、みたいな共通項があるのかも

>>165
そんなもんであってると思う。卑劣度・残虐度は
どうも善悪論や信者・アンチの好みや同情とは一致しないように見えたが

卑劣度ランキングで最強クラスのゲマ様やザボエラ様、
別ジャンルでの卑劣度５のスタスク様はコアなファンがいた
更にランクが上と推定される「卑劣度６」の夜神月や
スターウォーズのパル陛下は
ファンにその能力を大きく評価され、英雄として扱われてる

月たんのファンはアンチとかなりやりあった経歴があるので
卑劣と言ってはいけない暗黙の了解はあるかもだが

卑劣とは自分の利益・目標を優先する意欲と
自分の弱さや弱い立場を詐術と知能でカバーする特殊技能、
ヒトラーはそれが傑出していたからこそ底辺の状態から権力を握れたわけで

>>163、>>166
＞人間はよほどのことがない限り何をしても悪でなくて、人間以外が同じことしても悪だというのですから。
＞保守+ドライな世界観カコイイ、みたいな共通項があるのかも
参考までに、人間がやったら悪じゃなくて人間以外だと悪にされてる事って何？

＞信者さん３割、釣り・中立が２割、アンチさん５割って感じだしね
ピサロを悪党だと思っていてかつ好きだった場合はどこに入る？

また残虐性最強のアーカードの旦那やチョコラータの旦那、
ワールドイズマインのモンちゃん、
それぞれ純粋な残虐性をうりにしている方々の人気は男のヲタにはかなりのもの

ちょっと残虐度は落ちる（と思う）けど、ジャギ様も公式二次創作で
悲しみを背負う男として描かれたりする

むしろ範馬勇次郎・デスピサロ・ケンシロウ・殺し屋１・蒼天の曹操…とか、
自分を誇示する程度の暴力だけを行使し、残虐度が平均より上なだけのキャラが
信者よりアンチがつきやすく、嘲笑ネタが多かった感じ

悪役が心の闇を意図的に組織の求心力にしたり、
アウトサイダーアートにしてるケースは美しい
つまりもっと上のインパクトが無いとヲタは納得しない
腐の人達はその逆だったかな

>>168
＞ピサロを悪党だと思っていてかつ好きだった場合はどこに入る？

俺も同じケースだけど、両勢力から「中立」と言われてたかな？
ただ俺の場合どの意見も侮れないと思うし
どっかで討論を否定してるような所があるので、
大きく主張しないようにはしてるつもり

>>170
だとしたら前スレ>>1が散々陰口叩きまくってるところにお気の毒だが
前スレ>>1が居た頃の悪党スレはまさに「中立」の集団だったな。

>>167
＞ただあんましアンチさん罵倒しちゃ駄目かも
まあ、過去に色々とね。
できる限り控えますが。

>>167
魅力的なキャラというものは、どこかで突出しているものなのですよ。
では、ピサロはどこが突出しているのかということになりますが。
私は強い信念だと思うのですよね。
自分の目的を達成しようとする強い意志。
何が起こっても、決して諦めない信念でしょうか。
６章はそれがぶち壊しなので、最悪なのですが。

>>168
＞参考までに、人間がやったら悪じゃなくて人間以外だと悪にされてる事って何？
他の生物に害をなすこと。

>>168
＞参考までに、人間がやったら悪じゃなくて人間以外だと悪にされてる事って何？
例えば人間がモンスターを殺して金品を奪うのは悪でなく
モンスターが人間を殺して金品を奪うのは悪とかだっけ？
工作活動もそう

アンチさん曰く
「モンスターと人間はすみわけができる種族で、
魔王の侵略路線により一方的に略奪しているので
人間の反撃は正統防衛+自衛の為の抵抗が成立するはず、魔王の存在は存在悪」

信者さん曰く
「人間だってエルフやホビットといった自分より弱い勢力を迫害してるし
それに目を向けないのは醜い、こぜりあいを繰り広げてきた
モンスターと人間はあいいれない存在、両者は同列の敵どうしのはずだ」

だっけ？
このへんにかんしちゃ保留にしてる

>>169
前半は知らないネタなので、すいませんが、ノーコメントで。

その説だと、その種のファンを納得させるには、
卑劣度又は残虐度は５以上ないといけないと。
ケフカ
ゾーマ
ゲマ
ザボエラ
この変になるわけですが、どうなんでしょうね。
ピサロにアンチがついたのはその特性よりも６章のような気がしますが。
北斗の拳ならシン・ユダ・サウザー・ラオウあたりはそのあたりのカテゴリに入ってくるのでしょうが、
やはりアンチは多いのでしょうか。

>>171
いや、普通にアンチでしたが。

>>171　>>177
俺も以前はそのスレにもいたしｗ
で、以前ここの信者さんではない他の信者さんのいやがってた台詞に
「アンチは『ピサロが外道』なのを前提に、
４〜５人がかりでスレを廻してるのがマジで嫌いだ」

との発言があったので、最初からプレイして思考錯誤
ただ安置スレも結構荒らされてるので批判するのはかわいそうだし、
バッシングするのも裏切り行為みたいなんで、一歩下がって色々考えてる

>>176
ラオウは以前はかなりアンチが多かったと記憶。
強い意思や信念、明確なビジョンをもってる奴って
ナルシズムと紙一重になるので、
信念のなかにあるアラを探して安置が増えるのかも

>>175
誤解があるな。別にモンスターが人間を「喰うために」襲うとかは悪とされていなかった。
ピサロの場合は「これといって必要だという理由も描写されないのに」他者を迫害するから悪だと言われてたが。

＞人間だってエルフやホビットといった自分より弱い勢力を迫害してるし
ロザリーが迫害されたのは立派に悪だと言われてたし、大体ホビットが人間に迫害されたなんて事があったっけ？

＞モンスターと人間はあいいれない存在、両者は同列の敵どうしのはずだ
ならばピサロ活動以前（エスターク活性が契機かも知れんがエスターク撃破後も続いてるから）には実際に
お互い踏み込まず居られたのは何で？　っていう話だったんだが。

>>178
＞俺も以前はそのスレにもいたしｗ
だったらあのスレの

＞別に同情しなくても、たとえば「その突き抜けた悪党ぶりが好き」とか
＞幾らでも悪党をキャラとして好きになる要素はあるわけだが。

＞ピサロ自身は割りと好きなんだが
＞ピサロを神聖化・象徴化、崇拝してる奴らが大嫌いなんだよな

＞デスピサロは同情の余地なき悪党として好き
＞擁護派信者が嫌い

みたいな意見を普通に見るはずなんだがなぁ。

・ピサロを悪だと言っただけで「魔物全てを悪だと言う」と決め付け（魔物の捕食行為まで全て悪とされた事は無いのに）
・「理由があったり生存競争ならしょうがない」という考え方を採用している点を無かった事に
・ピサロに同情したり好きだと言うのは自由だし実際好きな人も結構居たスレを「アンチ」と十把一絡げにレッテル貼り
・ここまでやって相手をアンチ認定した上で「ピサロを悪と言うのはピサロが嫌いで貶したいだけだ」として意見切捨て

何と言うか、このスレを回してる二人って、片方は露骨、もう片方は陰湿っていう違いはあるにせよ、
余程悪党スレに悪意や憎悪があるのかな、と思った。でなきゃこれほど執拗にはやれないと思う。

>>180
ここが実質「悪党スレのアンチスレ」だというのは前からわかっていたこと

>>180
ボロボロに論破されて敗走して、悪党スレへの悔しさと恨みを引きずり続けてたけど、
今やっとお友達と安住の地とを見つけられたんだよ

このまま二人だけの閉じた世界で、幸せなままにしておいてやるのも優しさだと思うんだ

別の方向からピサロを斬ってくスレじゃねーのここ？
ここが閉じた世界とか幸せなままでいさせろとか言ってる癖にスレに乱入してくるあたりさ
お前さんらの言葉を借りれば「悪党スレのアンチスレのアンチ」だな。
マジ粘着ウザいんすけど。
かまってほしいすか？
俺たちのいない所で話がマワされてるのが気に入らないすか？
残念だね、向こうのスレでいじれる人が減っちゃって
頑張って新客獲得して下さい。
いずれそんな人もここに流れてくると思うけどね。

寂しいっすか？でも痛い思いをするためにわざわざ帰らないよ。ドMじゃないし。
「お前たちの意見を受け入れるのは同じピサロ研究してる俺たちだけだよ、だから戻っておいで」って囁いて
たまにはいいかとスレに行ってみたらこれ幸いと殴るけるの暴行加えるんだろ？
それDV親と同じだわ、ピサロもびっくりだな
なんと言われようが、自分の居場所を自分で決めた人間がここに集まってるんだろ
悪魔の巣に戻るのは未だ病気の人間のする事だ

悪党だからと決めつけて思考停止、それで決着をつけた自分たちは確定宣言も出さずにいまだ議論の真似事？
言葉の意味に固執させて罵詈雑言の嵐、それがすべての人間のスタンダードだとしたら
人間社会はどれだけ哀れで恐ろしいところなのか

ここは確かに向こうのスレを受け入れ難く思った人が集まってるとは思うね
あのスレが産んだスレと言ってもかまわないと思う
けれどお前らもそろそろわかれよ
お前らはこのスレにいるみたいな人間に依存してたんだって
それを叩くことによってしか自己確認できない惨めな人間だったんだと
早く気がついて成長してくれ。
こっちは自立したんだ。向こうのスレの存在も、それはそれとして容認しているだろ。
それ以上なにを求めてるんだ？
依存すんなよ。

もうひとつ
はっきり言うとな
あそこは調教スレもどきになってると俺は思ってるよ。
とにかくねじ伏せる。そしてそれを、自身が選びとったものだろう？と相手に無理矢理認識させる。
自己責任の名のもとに抜け出しがたくして操る。
スレを去る行為は挑戦者の敗走、愚かな行為、間違っているから逃げるのだ、低スペックの人間のする行為と決める

執着する人間にも問題はあるんだろうが
あのスレの一部の奴には
マゾ役を待たないと存在すらできない情けないサドくずれが居ついてるんだよ

>>183-184
うん、末永くお幸せに

>>183-184
どこを縦読み？

別の方向からピサロを切るのは結構だけど、
作中の情報じゃなくて、「ぼくのもうそう」を武器に異次元跳躍して切っちゃだめだよな。

>>178
どうやら、アンチから見て、貴方も信者認定のようですよ。
アンチって、自分以外の価値観を全て信者の一言で片付けますからね。

>>179
＞誤解があるな。別にモンスターが人間を「喰うために」襲うとかは悪とされていなかった。
＞ピサロの場合は「これといって必要だという理由も描写されないのに」他者を迫害するから悪だと言われてたが。
いいえ、十分理由はありますが、悪とされていました。

>>180
妄想乙。
そう思わないと、精神の正常が維持できないとは、可哀そうに。

>>182
自分たち以外の価値観が存在すると、精神の正常が維持できないのですね。
これ以上このスレを見ないこと、存在を忘れることをお勧めします。

>>183
＞別の方向からピサロを斬ってくスレじゃねーのここ？
まあ、そういうことになりますね。

＞ここが閉じた世界とか幸せなままでいさせろとか言ってる癖にスレに乱入してくるあたりさ
＞お前さんらの言葉を借りれば「悪党スレのアンチスレのアンチ」だな。
＞マジ粘着ウザいんすけど。
同意しますが、アンチに何を言っても無駄ですよ。
自分達以外の価値観を全て抹殺するのが目的でしょうから。

＞残念だね、向こうのスレでいじれる人が減っちゃって
＞頑張って新客獲得して下さい。
＞いずれそんな人もここに流れてくると思うけどね。
そうなってくれれば理想ですが、確実に
アンチの手段を選ばない妨害が入りますよ。

＞なんと言われようが、自分の居場所を自分で決めた人間がここに集まってるんだろ
＞悪魔の巣に戻るのは未だ病気の人間のする事だ
あそこは、まぎれもないアンチスレだと認識しないといけませんね。
真っ当な意見は全てスルーされますから。

＞悪党だからと決めつけて思考停止、それで決着をつけた自分たちは確定宣言も出さずにいまだ議論の真似事？
＞言葉の意味に固執させて罵詈雑言の嵐、それがすべての人間のスタンダードだとしたら
＞人間社会はどれだけ哀れで恐ろしいところなのか
正論ですが、アンチには通じないでしょう。

＞ここは確かに向こうのスレを受け入れ難く思った人が集まってるとは思うね
＞あのスレが産んだスレと言ってもかまわないと思う
そういう側面はありそうですね。

＞けれどお前らもそろそろわかれよ
１００％無理だと断言できます。

>>184
＞あのスレの一部の奴には
＞マゾ役を待たないと存在すらできない情けないサドくずれが居ついてるんだよ
真を得てますね。
ただのアンチにしては攻撃的すぎですからね。
余程、リアルの世界に不満がいっぱいおありなのでしょう。
アンチスレで自己満足しないと精神の正常すら保てないとは・・・

>>187
確かに、アンチスレはその感もありますよね。

>>178
それはちょっと感じてた
ただアンチさんの代表格の>>179氏がざけやがって裏切り者！とか
２人の腐が４〜５人のヲタに嫌味言いほうだいなのも問題だろ！
とかみたいになじってこないので驚いている
俺としては思考が整理されてない時があるので恐縮なんだけど、
信者サイドアンチサイドそれぞれの言い分・発想に興味深いところがあるので
アンチの人や擁護者信者ともに嫌いになれない嫌いになれないぶぶんはあるかも

>>180
陰湿ではなく臆病なだけ。最初から特攻できない
俺の脳内では同情の余地ある悪党派って変なスタンスだけど
チャット許せないと言われたのは残念

罵声を一つも入れず清談するのも難しいけれど
全て同格に考えたり罵声を入れないことって
ステータスにはならないのかもなぁ、って思ってる今日この頃。

>>183
限られた時間内でいろいろ考えてる感じね。
もしかして自宅からじゃなく、漫画喫茶とかから書き込んでるのかな

やっちまった
>>195は>>188へのレス

>>189
>いいえ、十分理由はありますが

どんな理由がありましたっけ？

ひどい暑さだった。梅雨時から夏にかけての王室の中は
霧のような蒸れた聖水の湯気と男たちの汗のにおいが混ざり、
あたかも酢のような異臭がたちこめ、空調施設の壊れたサウナのようだ。

「へー、いいところね。あたしはもっと無骨で兄貴くさい最悪の環境を覚悟してたわ」

「お城の各地に聖水が配置されているのは呪術的な意味でもあるのでしょうか？
空調装置もなしに二階に水を引っ張り込むのは不快指数が高くなるのでは」

…格闘・武術のメッカといわれる、軍事大国バトランド。

ライアンに同行したモンバーバラの姉妹が、口々に王に聞こえるように嫌味を言う。
王宮最強の戦士は苦笑しながら女たちに肯定も否定もせず、
適当に愛想笑いをしながらふんふんと相槌を打っていた。
大臣いわく、弱い魔物を封じ込めるための結界にこの水は必要なのだそうだが、
この伝統は女性に優しい環境とはとてもいえない。

「水上都市じゃないんだし、スタンシアラのマネなんかしなくてもいいのにね。
ま、いいけど。あのさー。ライアンさー、ここってべたべたしてクソ暑いんだけどさー。
あたしら外で待っててもいいよね？いこ、女勇者。」

マーニャは一方的に提案し、王に会釈の一つもせず、階段の前で回れ右をする。
階段の両脇には、一対のマスタードラゴンの神像と、数人の護衛兵が控えていた。

「あんたたちもよく、その鉄の悪魔みたいな格好で我慢できるわね。
陰菌や水虫にならないの？裸になっちゃったら？野球拳しない？」

一人の兵士がマーニャの暴言に困惑した様子を見せたが、表情は見えない。
誘拐事件から半年後、バトランドの兵たちは交代制で世界各地に遠征、
報酬金を各国に要求しながら魔族の集落を討伐することが義務付けられていた。
リバーサイドから購入し、標準装備となったドラゴンメイルと鉄仮面にすっぽり覆われ、
地獄のよろいか鉄鋼魔人のような怪物的いでたちになっているのだ。

彼らの前でライアンが取り残された。ばつが悪そうに咳払いをする。

「申し訳ありません、バトランド陛下。…最近の若い者は礼儀を知らないから困る」
「かまわん。実はアリーナ姫、もしくはデスピサロとの会見を希望していたのだが。
『秘法』の力を打ち消す『ロザリー』の復活とピサロの懐柔の件はどうなっておる？」

バトランド王がゆっくりと立ち上がった。
老境に入っているせいか、ライアンほどの威丈夫ではないものの、
ほかの王に比べて鍛え抜かれ、近めで見ると筋骨たくましいのがわかる。
武器も以前の儀礼的な銅の剣からオーダーメイドのバトルアックスに代わっている。

「世界樹の花の探索は既に終了しております。ですが」
「『ですが』？やはりそうなのか？」

深い皺にたまった脂汗をぬぐい、ライアンは恐縮しながら顔をしかめる。
主君の表情が不快になっていたのが、湯気を通してもはっきりと分かった。

「遺憾ながら任務遂行のための交渉は難航しております。
豪商トルネコ、モンバーバラ姉妹の三名は陛下の提案に同意いたしました。
ですがサントハイムの三人が、『デスピサロは許せない、屑に恩を売るなど論外』
と、首を縦に振りません。頭領たる女勇者殿も、態度を保留にしております」

「ピサロを憎む気持ちは分からぬでもないが、平和ボケもいいところだな。
確かサントハイムの王族は、アリーナの推測と違い、ピサロに拉致されたのではなく、
エスターク神殿の『闇の呪いの力』で異次元に封印されたのではなかったか？
そんな現象が起きること自体国の恥だし、ましてや合意に逆らうなど論外。
あの王家は侵略を阻止する力どころか、政治力もないと見えるな。」

…以前ライアンが勇者探索の任務を志願したとき、
バトランド王はまだ未熟な彼のために剣の稽古をつけてくれた。
最大限の手加減をしてくれたが、一気にレベルが１０は上がり、
青二才だったライアンは予想以上の王の実力に感嘆したものだった。

陛下がサントハイム王なら、呪い程度に不覚は取らないだろう、そうライアンは思う。
力と統率力、部下との信頼関係がなければバトランドは統治できない。

「魔族の王が屑かなどどうでもいい。その腹心が進化の秘法を完成させた以上、
エビルプリーストの存在は人間にとっても、天空にとっても脅威、迷惑この上ない。
で？アリーナ殿はそなたに『どうしろ』と言っておるのだ？」

「『ロザリーを助けるならデスピサロを殺してからやるべきだ』と。
『エビルプリーストは私と女勇者だけでぶちのめしてやる』と。」

>>195
＞信者サイドアンチサイドそれぞれの言い分・発想に興味深いところがあるので
＞アンチの人や擁護者信者ともに嫌いになれない嫌いになれないぶぶんはあるかも
一度、考えを整理してみた方がいいかもですね。
アンチの主張は、アンチスレのテンプレ見れば分かりますから、
いずれ分析してみますよ。
中立的な考えの方にやってもらった方がいいかもしれませんが。

「バトランドの子供たちの未来とサントハイムとの輝かしい友好のために」

落胆したようにため息をついてから、王はどっかりと腰を下ろし、苦笑いしていた。

「余と手合わせしていただきたいものじゃな、あの娘さんは。彼女お得意の
ボクササイズのルールでぶちのめして、婚前交渉でもしてみたくなったわ。ははは！」
「は、はぁ…」

バトランド王の言動が下卑たのは久しぶりだ。邪笑を浮かべ、目は笑っていない。
王は時々レベルの高いモンスターを討伐し、素手の戦闘を仕掛けることがあるが、
べレスクラスに対しては顎を引きちぎり肋骨をこじあけるレベルの『惨殺』になる。
残虐性は強さからくるのか。それとも心の弱さが生む去勢なのか。
脂汗が目にしみ、恐れにも似た軽い痙攣のようなものがライアンを襲ってくる。

「現在、リバーサイドと軍事同盟を結び、航空技術を教えてもらっている。
バトランドによるデスパレスの領有権も保障され、
補給部隊・回復役に穏健派のホイミスライム族・スライム族たちとも提携、
ゴッドサイドの天空人の使者を通じ、神 ・マスタードラゴンとも密約を結んだ。
今や侵攻は目前。出兵は『みんな』で決めたことだった」

「『みんな』で決めたこと？ジミンでもミンスでもなくミンナ？いや、どういう意味です？
エビルプリーストを殺すだけでは不足なのですか？まさか…」

ぎょっとしたようにライアンは主君をまじまじと見つめる。
大胆不敵で倣岸なまでの余裕と無頼のような強い意思が、王の目に宿っていた。

「その『まさか』だ、ライアン。我等は表面上はデスパレスと不戦協定を結んでいるし、
エビルプリーストは進化の秘法で再生し、強い生命力を手に入れている。
しかもあの城は難攻不落の要塞、軍の力だけで殲滅することは不可能に近い。

だが、そなたらがピサロを動かし、ピサロがエビルプリーストさえ消してくれれば、
状況は変わってくる。ピサロの僕にしろ、エビルの僕にしろ、かつての魔族の王が
暗殺により同属の王を倒し、彼らの指導者が共倒れに近いかたちになれば
糞どもの指揮系統は大混乱を起こし、一時的に烏合の衆に堕ちる。
そうすれば解放軍という名目で、バトランドはデスパレスを武力占拠に持ち込める。」

「待ってください…それは奇襲による侵略ではないのですか？
どうなされたのです、陛下？相手の内紛につけ込んで兵を差し向け、
数の力で城を奪い、国をぶち壊す、それでは魔族の連中と、何も変わらない…！」

「否。魔族の殲滅は侵略といわない。人が害獣を殺すことは、『駆除』というのだ」

王の豊かな髭は無造作に刈られ、温和そうだった目つきは心なしか鋭い。
緋色に黒といぶし銀の装飾の入った質素な王服は、安易にもピサロの礼服の逆…
…黒字に赤や灰色のゾンビメイルと丁度逆の配色になっていた。

「気に入らぬなら、デスピサロを…後から闇討ちで、始末してもかまわん。
一時的でいい、なんとしても『勇者の寛大な慈悲』で、魔族の王をどうしても懐柔し、
彼にエビルプリーストを暗殺する『形式』を整えてもらいたいだけだ。わかるか？
……余の手で、魔族を皆殺しにする。」

>>196
＞俺の脳内では同情の余地ある悪党派って変なスタンスだけど
＞チャット許せないと言われたのは残念
だから、同情の余地があるだけで、信者認定なのですよ。
信じられないことに。

＞罵声を一つも入れず清談するのも難しいけれど
＞全て同格に考えたり罵声を入れないことって
＞ステータスにはならないのかもなぁ、って思ってる今日この頃。
私はそのスタンスを評価していますよ。
アンチにとっては、信者認定のようですが。

＞>>183
＞限られた時間内でいろいろ考えてる感じね。
＞もしかして自宅からじゃなく、漫画喫茶とかから書き込んでるのかな
えっ、貴方183とは別人ですか？
急に攻撃的になったなとは思いましたが。

>>199
もともと敵対種族。
ロザリーの迫害など、大義名分はいくらでもあります。

二次創作来ましたね。
途中で話を切ってしまいました。
しばらく控えます。

↑
ってな感じで、>>199-204で
…信者アンチ両方の意見を参考にして、妄想ＳＳみてーなの、作ってみた。

>>163
デスピサロ惨殺ＳＳとかやっちゃったらまずいかな？

>>207
いや、今日の投下はここまでｗ
続けるかどうかはもちっと推敲して見る

>>205
信者さんは貴殿を含めると二人いるみたいでし
俺や釣り師の人もいれると４人になるのかな？ｗ
よくわからん

>>206
種族ではなく個人しか保護してない状態では、大義名分になんぞならん。
そしてエルフやホビットは魔物を恐れている状態。

>>210
その辺は良く見てなかったなー、
気にしないでくれ

なかなかしたたかな王様ですね。
直観的評価で、
卑劣度４
残虐度４
ピサロ、エビルプリースト両者の上を行ってます。

合理性５
寧ろ、ピサロと言うよりは、織田信長や曹操を連想させる性格ですね。

>>209
アンチも１人とは限りませんが。
コテハンないし、入れ替わり立ち替わり出てくると、訳がわかりません。
ひょっとすると、返事に困ったら別人の振りしてまた出てきてるかも知れません。

>>210
十分なりますが。

疑いだしたらきりがないからからナ
気にしないが吉

>>212
あいがとｗアンチで善悪論語った人をモデルに
マキャベリストにしたつもりだけど怒られるかな？
卑劣度・残虐度を５以上にするのは国家が崩壊すっから無理ぽｗ

>>215
楽しませてもらいました。
次回作楽しみにしてますよ。

王様、マキャベリストでしたねえ。
となると、ドラクエなら、マルチェロが近いかも。

あと、確かに国王で卑劣度残虐度５以上はあかんですね。

>>214
「個人のために」が種族を滅ぼすのが大義名分になるって、お前はどこの世界に住んでいるんだ

基地外の理論は基地外にしか分からないからな

>>217-218
二人きり水入らずを邪魔するのはもうよさないか
お二方だけのお楽しみを、遠くから温い目で見守るだけでいいじゃない
どうせ何言っても届かない世界に住んでるんだから

語るスレ８もＦＦＤＱ板のスレもあるのに何でわざわざ別スレ立てるんだか。

身勝手極まりない事が形になって現れてるからじゃん？

>>217
妄想乙。

>>218
確かに、同情の余地なき基地外スレの理論は当人以外には理解できませんね。

>>220
現状本スレと呼ぶべきものが存在しない以上、仕方ないかと。

無理はなさるな

>>220
無駄にスレを消費するくせに会話にならない人を閉じ込めておくにはちょうど良いとおもいます
こんだけ怒涛の勢いで消費するくせに、次スレを立てておくということさえ出来ないし、あの人。

どっちにいってるか知らんが、叩きあいは止そうぜ

俺も管理側を信頼しきれず最初はスレをたてなかったり
漫画喫茶からしかレスできなかったし

>>219
おまいもこい！
彼岸島にいるのってきもちいいぞー

それが既にある語るスレ８やＦＦＤＱ板のスレ（内容もこことモロかぶり）を使わない理由にはならないと思うが。

だから理屈は通じないんだよ、平然とこういう非常識なスレを立てちゃう奴にはさ

>>229
確かに、アンチスレの住人って非常識ですよね。

比較のためにも自分の主張を再度整理しますか。

これまでの結論

結論：ピサロは悪ではない。
理由：ピサロには目立った悪行がない。
　ピサロの悪行の根拠であげられていること以下の通り（全て反論済みで下記ＦＡＱにまとめました。）
　１．人間の滅亡計画。
　２．歴史上で敗北した。
　３．悪と言う主張が多い。
　４．進化の秘法を使った。

他の論点：善悪を論じる主眼について
基本的考え：人間とそれ以外の生物を公平に扱う基準。
立場：論じるものの属している社会の立場（自然の営みに関する案の提示あり。検討中）
なお、反対意見が多かったですので、代案を求めていますが、最低限以下の３条件は満たしてください。（これまで、以下の全ての条件を満たした代案は１つもありませんでした。理不尽なことはなに１つ言ってないのですがね。）
・全ての生物を公平に扱う（立場を入れ替えても例外なく同じ結果が得られる）こと。
・結論に意味があること。（全てが悪である（でない）とか善でも悪でもあるとかにならない。）
・現実にある善悪論を覆さないこと。（勇者が悪にならないなど）
価値観：それを考える人の価値観
　いずれも異論はあるものの、上記案の批判をするだけで、説得力のある代案の提示なし。

>>206
相手を全滅させてもかまわないほどの敵対関係にあったということですか？
そこまで対立関係にあったようには見えないんですが。

あと、他の人も言ってますが、大義名分はいくらでもあるというのに、
その代表がロザリー迫害では理由として弱くないですか？

ましてロザリー自身は人類の全滅なんて望んでない、となればピサロの自己満足でしかないわけで、
自己満足のために1種族を滅亡させようなどとは悪としか言えないと思いますけど。

で、次は、アンチの主張の整理ですね。
面倒なので、時間のあるときに少しずつやっていきます。
中立の方も、自分の考えを整理してもらえるとうれしい。

>>232
＞相手を全滅させてもかまわないほどの敵対関係にあったということですか？
はい。

＞そこまで対立関係にあったようには見えないんですが。
自然淘汰の関係は、生きるか死ぬかですから、十分そこまでの対立関係です。

＞あと、他の人も言ってますが、大義名分はいくらでもあるというのに、
＞その代表がロザリー迫害では理由として弱くないですか？
弱いかどうかは、個人の主観。
弱いから私は大義名分がないと考えるのは構いませんが、
それを他人に強要すべきではありません。

＞ましてロザリー自身は人類の全滅なんて望んでない、となればピサロの自己満足でしかないわけで、
＞自己満足のために1種族を滅亡させようなどとは悪としか言えないと思いますけど。
ピサロの行為は、同族の大多数の支持を受けており、自己満足ではありません。
（別に、あなたがそう思うのは否定しませんよ。個人の主観ですから。
　こちらとしては、ピサロはどこからどう見ても悪ということはないと言いたいだけですので。）

中立なのか擁護なのかは知らないがアンチじゃないよ。

殺人での罪と悪というのは、あくまでも人間社会の平和時において狭いコミュニティ内（国や部族内など）で通じる常識の一つであって。
生物学的方向から見れば多種淘汰は悪ではないし
ピサロの「他の魔物は考えてなかった？行為（人間皆殺しにしようとした）」性質は
種の中の個体としてより突出した長所と捉えることも、短所として捉える事もできる。が、それは悪として済ますのはおかしいと思う。

魔物や人間の「殺されたくない」というのは本能なので
たとえ魔物や人間が「ピサロはおっかないでぇ、殺されたくないわ〜」と言っていたとしても
それは生物として自然に滲みだしてくる感情ではないか。
殺されたくないともがくものをバッサリ殺したとしても、それが罪であって悪であるか、とは別の話であると思う。
残虐度で最近盛り上がってたみたいだけど、ピサロは人間を拷問して殺そうとしていたんではないよね。

4の世界において平和時ってのは以外に長いものなのだろうか？

>>234
>自然淘汰の関係は、生きるか死ぬかですから、十分そこまでの対立関係です。

「自然淘汰の関係」という言葉の意味がわかりません。
自然淘汰とは自然に適したものが生き残り、不適なものは消えていく、ということで
弱者・敵対者を意思を持って殲滅することではありません。
魔族が存続するためには人類を殲滅するしかない、となれば弱者が消えていくのは自然淘汰でしょうが
魔族と人類が共存できない理由がありましたか？

>弱いかどうかは、個人の主観。
>弱いから私は大義名分がないと考えるのは構いませんが、
>それを他人に強要すべきではありません。

ということは「ロザリー一人を守るために人類を全滅させるのは妥当である」という考えをお持ちですか。
それこそ自己満足でしょう。

すみません途中で送信してしまいました

ロザリーを守るには他にも方法があるでしょうに
共存共栄の可能性がありながら、相手を殲滅するしか考えない、
というのであればそれは乱暴に過ぎるというものです。

あと、ピサロは多数に支持されていると言いますが、
結果として支持されることと支持されてるから事を成すのでは意味合いが違うと思いますけど

あとちょっと揚げ足取りっぽいけど
>>231
これまでの結論
とありますけど結論はまだ出てないと思います。
これはあなたの【主張】ですよね。

＞魔族と人類が共存できない理由
例えば上記の理由がなかったとして。
裏を返せば「必ずしも共存しなければいけない理由」もなかった事になるのでは。

自然淘汰、というのは大雑把に言いましたが
文明を持っていても魔物も人間も自然の一部、みたいな意味での発言です
魔物が人間を食料とせずとも生きていける前提で、かつ人間という存在が魔物にとって邪魔になるのなら
邪魔者排除の方向へ行ってもおかしくないのでは？

＞「ロザリー一人を守るために人類を全滅させるのは妥当である」
今はそういう話はしてないよ。
第一、魔物や魔族の中で育てられただろうピサロがだよ
最初からまったく「人間と共存しよう！」なんて思想を持ってたと思う方がちょっと不自然なんじゃないかな。
なんらかの理由があって人間を殲滅しようとした。
ロザリーの件は引き金だった。もとから「人間悪し」の思想を持ってたからこそ、行動に出た。
もしピサロが人間を最初から憎悪していなかったのなら、はたしてロザリーを殺された時点で殲滅を企てるだろうか？

>>235
＞中立なのか擁護なのかは知らないがアンチじゃないよ。
私は中立と判断させていただきました。

＞殺人での罪と悪というのは、あくまでも人間社会の平和時において狭いコミュニティ内（国や部族内など）で通じる常識の一つであって。
＞生物学的方向から見れば多種淘汰は悪ではないし
＞ピサロの「他の魔物は考えてなかった？行為（人間皆殺しにしようとした）」性質は
＞種の中の個体としてより突出した長所と捉えることも、短所として捉える事もできる。が、それは悪として済ますのはおかしいと思う。
＞魔物や人間の「殺されたくない」というのは本能なので
＞たとえ魔物や人間が「ピサロはおっかないでぇ、殺されたくないわ〜」と言っていたとしても
＞それは生物として自然に滲みだしてくる感情ではないか。
＞殺されたくないともがくものをバッサリ殺したとしても、それが罪であって悪であるか、とは別の話であると思う。
＞残虐度で最近盛り上がってたみたいだけど、ピサロは人間を拷問して殺そうとしていたんではないよね。

概ね同意です。
ピサロは、人間を絶滅させようとしましたが、無意味に苦しませるようなことをしたがりはしませんでしたね。
残虐度に殺し方についても考慮しないといけないかもですね。
同じ殺すでも、相手をいたぶったり、苦しませるのはやはり残虐だと思いますので。
一度、ランキング考え直してみます。

>>236
＞「自然淘汰の関係」という言葉の意味がわかりません。
自然界で食うか食われるかの生存競争のことを指していますが。

＞魔族が存続するためには人類を殲滅するしかない、となれば弱者が消えていくのは自然淘汰でしょうが
魔族と人類が共存できない理由がありましたか？
そのような理由がなくとも、自然淘汰の関係にならない理由にはなりませんが。

＞ということは「ロザリー一人を守るために人類を全滅させるのは妥当である」という考えをお持ちですか。
いいえ。

>>237
＞ロザリーを守るには他にも方法があるでしょうに
＞共存共栄の可能性がありながら、相手を殲滅するしか考えない、
＞というのであればそれは乱暴に過ぎるというものです。
誰もが最善の方法をとれるとは限りません。
組織のしがらみ、個人の感情や好き嫌いなど、
他に方法があってもとらない例は、いくらでもあります。

＞あと、ピサロは多数に支持されていると言いますが、
＞結果として支持されることと支持されてるから事を成すのでは意味合いが違うと思いますけど
言いたいことが意味不明です。
私は前回提示の理由で、ピサロが悪でないと思っていると主張している。
それだけですが。

＞これまでの結論
＞とありますけど結論はまだ出てないと思います。
＞これはあなたの【主張】ですよね。
はい。
以前のをそのままコピペしたので、そうなりました。
失礼。

>>238
激しく同意します。
私の主張よりも、まとまっていて、説得力があります。

>>238
「自然淘汰」とは>>234でIJi0SHtz0さんが言った言葉です。
なぜあなたが解説しているのですか？

IJi0SHtz0＝AOMmHrFBP

なのですか？

>邪魔者排除の方向へ行ってもおかしくないのでは？
これは自然淘汰とは関係ないですね

あとロザリーの件は>>206で>>1さんが言い出したのであって
わたしが理由としたわけではないということを言っておきます

>>243
私は、238とは別人ですが、
意見はほぼ同じですよ。

あと、もともと誰が言ったかに拘るのは、
挙げ足とりをネタを探しているということですか？

そのつもりがなければ、気にする必要がないはずですが。

語弊がありそうですので、訂正。
242で言っている通り、
238自体は、私の主張とほぼ同じですので、それに対しての反論があれば、私も同時に受けますよ。
（238の方の全ての意見に同意しているわけではないです。書いてない部分の他人の頭の中は分かりませんので）

あと、後半は、
私はアンチとの谷内路利の中で、アンチへの反論に対して別のアンチが回答しても普通に回答していましたが、
貴方にそれができないのは、挙げ足を取りたいからですか？ということです。

＞魔族と人類が共存できない理由
共存しなければいけない理由を提示できますか？
それができなければ私に聞いても意味のない事では
そもそも不確定要素が多い事前提で話を進めてるんですし

>>240
もし日本語に突っ込むなら、私が間違った言葉を使う事によって被るデメリットの大きさが
スレや議論にどういった種の深刻なダメージを及ぼすか
できる限り実例に基づいたソースの提出と共に発言して頂きたい。
現在の議論を中断してまで一つの言葉に拘ってそこばかり議論する事が一番生産的ですか？
私はそうは思わないなあ。
日本語についてよりも議論する事はいっぱいあるはずですし、自分でもそうしたいと思ってる。
なるべく言葉には気をつけて行きたいと思ってますが、なにぶん不完全な身の上ですのでご期待にそえない事も多く申し訳ないですけれども。
もしよろしければ、私がどういった種の言葉を使えば良かったのかご教授願いたいですね。
出来る限りは注意していきたいと思います。
繰り返しますが、必ずしもご期待にそえるとは…

つーか私は一人だぞ
DION規制中で書けないからP2だｗ

あ。自分は多種淘汰って言ってたのね。
なんだかこんがらがったみたいで申し訳ない。
実に私がけしからん！

横レスだが気になさるな
>ID:IJi0SHtz0
>ID:AOMmHrFBP

清談になってくれてなにより
ちょっとだけジェラシーｗ

…バトランドとライアン。階段で待機する護衛兵たちにまで彼らの声は届かないが、
二人のニュアンスは伝わっていた。蒼黒い大男の周りを独歩のような
『なんちゃって奸雄』がゆっくりと翻弄するように回りながら、
額を近づけたり、首筋にさりげなく手を回して頚動脈を押さえたりしている。

…遠くから見るとあからさまに術のようなもので洗脳しているらしいことが分かる。
それも高度な術でなく、10人に1人の割合のバカだけにかかる稚拙な催眠術。

「神がそなたらに要求しているのは、魔王軍駆除のきっかけと口火。
何としても早急に、ロザリーを助ける合意を取り付ける手はないかね？」

「サントハイムの王は愚昧ながら、霊能力者としての素質は持っています。
異次元に封印されても何らかの抵抗はしますし、
勇者殿に手助けをしようと接触を図ったでしょう
仮に彼らが『アッテムト鉱山辺りに封印された』とするなら、
ヒールスポットになって手助けしたかもしれません。
ここの僧兵が集団で封印を解除し、彼らを助け出すことができたなら…」

「へえ…そこまでやらねば連中我らに好意的にはならないと。
…金と時間がかかる上、手遅れになりはせんか？
単純に（マスドラの命令だ、魔族全てを屠殺したいからからピサロと共闘しろ）
と、正直に欺瞞を話したほうが手っ取りばやい気もするがな」

大男は困惑気味になっている。間抜けな光景に、仮面の兵士二人がクックッと笑った。

「あの二人、また始まった」　「子供のころからいつもああだったな」

……バトランドの先々代の祖父は暗君だった。
外国人参政権を導入しようとしたり、天空の盾をただで異民族に渡すような。
晩年奢侈にふけり、国内の文化遺産を売り渡し、財政を破綻させる。

次の王は『少し』はマシで、事業仕分けによる支出の引き締めや質素倹約に努め
財政の立て直しを図った。しかし、消費税増税の結果、イムルの村やその他の集落は
景気の冷え込みにあえぎ略奪が横行、友好的だったエルフは次々にこの国を見捨て、
結果人間たちは、魔族にその隙を付けねらわれた。

…ライアンには親はない。両親はまともな職業がなかった。
挙句幼少時代、魔族の野党に襲われて頃され、村ごと焼き滅ぼされる。
取り残され、泣き叫ぶ失政の犠牲者を助けてくれたのは
国家を建て直そうと躍起になっていた、若き日の『孫』の『勇者』バトランド。
現王が仮の『兄貴』になってくれなければ、とっくにのたれ死んでいたろう。

単調ながら魔族を憎むには十分すぎた幼少時代。
物心ついた頃、イムルで暮らす小学生ライアンは、
よせばいいのに授業参観の作文を朗読し、稚拙な本音をぶちまけたものだ。

「大きくなったら僕はお母さんの敵討ちがしたいです。悪い魔族をやっつけたいです。
でもその悪者の顔を覚えていないから出来ません。それが何よりも悔しいです。」

当時のイムルは平和なほうだった。似た境遇の、魔族の犠牲になった子供は
40人教室一つ当たり５〜６人しかおらず、両親を失ったケースは彼だけ。
しかし授業参観の空気は凍り付いてしまい、つられて泣き出す子供もいた。

保護者だった勇者バトランドはそれを聞きつけると放課後に、ふさぎ込む義弟を
後ろからやさしく抱きしめ、授業参観にこれなかったことを謝罪し、静かに泣いた。

「私は敵討ちでなく、君のような被害者を少しでも出さないために戦っている。
君も出来ないことは考えなくていい、正しく意義のある、自分の出来ることをするんだ。」

洗脳だったのかそれとも真実の愛情だったのかは分からない。
ピサロとロザリーの場合は『肉体関係や調教に移行しただろ？』と揶揄されるが
バトランドとライアンの場合、『ウホッ！』『兄貴〜』な関係があったわけではない。
しかし、後の君主となるこの男とライアンの間に妙な絆があったのは確かだ。

「この仕事についてから、『挫折』を思い知らされたことは一度や二度じゃない。」
「私も何度も友人や肉親を失ってきた。でも、私は屈しない。心を動かされない。」
「私たちバトランド王朝は、悪いヤツラから子供の命を守り続けるんだ！」

ライアンは臭い台詞のことごとくに感激し、勇者に忠義を誓う。
警察捜査官と軍隊将校を兼ねる王宮戦士を目指したのは、中高生の頃。
全寮制の戦士育成学園では魔法の技術体系が学べず、
ホイミスライム系他の『良いモンスター』と交渉して体力を回復してもらう、
モンスター使いまがいの『交渉術』を独自に身につけていた。

ライアンが自衛官になる頃、勇者は王になっていた。護衛として採用され、
休日も黒く日焼けするまで鍛錬を繰り返し、熟練度を意味も無く上げる。
誘拐騒動の際は敵を警戒させないため、兵士からレベル1の『王宮戦士』に転職、
悪友にはのろまと評された。訓練にあけくれた青春に、自由などない。
が、自らその道を選び取った以上、何一つ不満などなかった。

（公共に奉仕すべし）（子供は国家の宝ゆえ無条件で保護せよ）
（男として卑怯なことはするな）（王国の品格に傷をつけてはならない）

戦士としての教えを金科玉条のごとくに守ってきたライアン。
…だがその畏敬の念は、王からにじみ出る寒気に掻き消されそうになっている。

（納得いかない…魔族にも人間に優しい者たちがいるのに。
何故そうまでして、我等は『悪い魔族』と同じになろうとする？
生きる事に掛けて優劣を競うなら、正しいのは国王のほうだろう。だが…）

師でも命の恩人でもある現・バトランド王。…だが彼のたまに見せる邪笑、
『正義のダークサイド』だけが、ライアンはどうしても好きになれなかった。
そして今その否定的側面が前面に出ている気がした。

（味方に対する慈悲と寛容を、何故敵に向けてはいけない？
いや、違う。陛下やマスタードラゴンのやろうとしているだまし討ちによる掃討戦は、
善悪云々以前に『男としてやってはいけない卑怯なこと』ではないのか？
それとも…陛下のおっしゃる欺瞞こそが正しいのか。愛や優しさは、何処かで卒）

「はいはいすごいね〜バトランド王バトランド王」
「！」

見透かされるように右肩をとんとんと叩かれ、一瞬硬直する。
不意に振り向くと王様の人差し指が突っ込んできて、ぷす、と首筋をつかれた。

「……どしたライアン。心情的に納得できん？頭暑い？自慰をやりすぎた？」

「はい。…い、いえ！違います！」

国王に背後を取られ、真っ赤になってライアンは素に帰った。
筋骨たくましく、奇計を使いこなす乱世の奸雄の表情は、
いつもの間抜けで下品で角の取れたおっさんに戻っていた。

「ガッチガチじゃな。あのなぁ、ワシはお前が思うようなレベルの達人ではないぞ？
絶対の存在でもなければ、全知全能でもねーっつーの。
余は計算高いが、その御心が、的を得ていることはめったにないじゃろ？」

「はっ、それは勿論そのとおり…、いや、そーじゃなくて！
…しかし、理解しがたい。リバーサイドが陛下に降伏するのは分かります。
が、ゴッドサイドやホイミスライム達が侵略戦争に同調するなど、話がうますぎる。
これは何かの魔族の罠ではないのですか？
ましてや『神』が『魔族の駆除』など、容認するとは到底…」

「魔族は善戦しすぎた。地球を壊しかねない。天上人は震え上がった。
大儀などうわべだけよ。誰もが、臆病なのさ。」

王はにこやかに余裕を見せて笑うと、ぱん、とライアンの背中の装甲を叩いた。
ここに来てからライアンは自信がなさそうな表情で、恐縮と動揺の連続の状態。

「母や教師は漠然とした奇麗事を幼い子供に教える。
子供が傷つかないように、良心や道徳、モラルや情愛をな。
だからみんながこう思う。王様はいい人。神・マスタードラゴンは心優しきお方。
欠陥もあるかもしれないが、更にもっと良い側面があると。」

「だがなぁ…天にましますわれらの父は、
自分の都合で一杯の、身勝手で救いようのない糞じゃよ？
光り輝いてるから、あたかも善に見えるだけ。そして、その欺瞞がいい。」

天罰が下らないのが心底不思議だった。戦士は君主に、恐る恐る教えを請う。

「所詮…神は悪魔と同列ということですか？
マスタードラゴンのほうが恐ろしいから、われらは神につき従うのですか？」
「少しちがうね、神はそれでも偉大だな。なぜなら…」

「…ライアン将軍！緊急事態です！」

慌しく階段を駆け上がり、話が中断された。一人の将校が王室に飛び込んでくる。
顔にはかすり傷とやけどの跡が残り、汗だくの状態。
鉄仮面は引きちぎられたように上半分が吹き飛んでいる。

「デスピサロです！復活したアンドレアル三匹を配下に、強襲をかけて来ました！
民間人は避難させましたが、現在周辺家屋が次々に倒壊！」
「何だと？女勇者殿は何をやっておる？」
「申し上げにくいのですが…現在戦力外！アリーナ殿とカジノで飲んだくれ、昏睡した模様！」
「使えねーなぁー、今度の勇者。お前も大変だなライアン（ﾌﾟｷﾞｬ」

「…屑女の、役立たずが！戦局はどうなった？兵たちの被害の状況は！？」
「いえ、僧兵の回復魔法によりまだ全員無事です、将軍……ですが、あの怪物、
『バトランド王はどこだ、ロザリーの敵め』と無意味な事をわめいております」

「誰さんがガセを吹き込んだようじゃの。はー、めんどくせーわい」

国王はもはや怒る気にもなれず、肩をすくめてやれやれと首を振っている。
ライアンの顔が一瞬真っ青になり、直後、屈辱と憤怒で真っ赤になった。
劇場を沈め、特注の古強者の兜をかぶりなおす。

「隠蔽するしかないようですな。小生と兵士が一度連中を殺し、断末魔の瞬間、
ピサロのみ僧兵のザオラルで蘇生させ、魔神の金槌で脳天を叩いて記憶を消し、
しかる後にキメラの翼で希望の祠に再度連行しておきましょう。
女どもにはとっととロザリーの復活を行うように申し付けておきます、では後ほど」
「いや待て」

きびすをかえし、元の精悍な顔に戻っているライアンを引き止め、
王が右のこめかみに指を二つ当てて杖を掲げて念じる。
呪術的に配置された聖水の霧がぶわっと一気に広がって室内をおおった。

「今度は余も助太刀してやろう。怪物ピサロを結界でここに誘導する。
王としてあいつの価値観ぐらい把握しておきたいし、奴にも言い分があるはず。
例え敵でも、話ぐらいは聞いてやろうと思っていた。　…トヘロス！」

ぎこがこがごがちゃがちゃがちゃがちゃ

…膨れ上がる重力波と、穢れた臭い光の律動が混ざり合って、固体化する。
半透明の霧がブロックのように組み合わさり、結界になって広がった。
結界は城内のレンガと組み合わさり、都市全体が半透明の迷宮になる。
人にとっては全くの無害、魔族にとっては恐るべき氏の壁のダンジョン。

普段は息苦しいだけの意味のない施設が
トヘロスと組み合わさることで、魔族だけをなぶり殺しにする凶器に化ける。
勇者が魔王の城に攻め込むのとは丁度、逆の環境。
虐殺を楽しむサディスティックな高揚感に、城内全員の顔つきが変わった。

「そなたを先頭にするが良いな。危険と判断したときは
余はそなたを捨石に全力で逃げ、自分だけ助かるので、そのつもりで。」

ぶっきらぼうな指示にライアンはにやりと笑った。
ひどい台詞だが、それだけ側近として信頼してくれていることの裏返しだからだ。

元来、勇者とは命を奪う職人。それを経験し力を追及するようになった王にとって、
卑怯も何も無かった。最短距離で敵を叩きのめして頃し、一方的に制圧する。
人間的な判断を下すか否かは、闘争の後から決めればいい。

ライアンもそうだった。人間性が真っ白な光で潰れていくのが分かる。
善悪に悩んでいても、いざ戦闘になると思考回路や精神構造が
一気に単純な昆虫のものに切り替わる。そうでなければ生き残れなかった。

「ご安心を陛下。エスターク討伐で化物の相手は慣れております。
それに陛下と彼奴がサシでやったとて、あの程度の実力、敵ではありません。
「よかろう。くれぐれも勝利以外に興味は持つなよ、ライアン。城兵。門を開けろ。」

二人は下衆な勇者と、それにあこがれていた正義の手先に戻っていた。
…悪く思うな。最初からみんな狂っていたのさ。

…さるさん規制に引っかかるので、今日はここまで…

>>233
脳内結論は色々思考錯誤してるので、じっくり整理してみたいかも
SS王様VSピサロは狂気系に突っ走ってるので、虐殺か救済かダブルKOか思案中。。

なにこの保存しといて6年後くらいに見たら自分が大ダメージ喰らうであろうSS

なんか話が折れちゃってるな。

>>240
>そのような理由がなくとも、自然淘汰の関係にならない理由にはなりませんが。
いいえ、なります。
ピサロが人類殲滅する理由として>>234で自然淘汰をあげていますが、
共存の可能性があるのなら人類殲滅は自然淘汰ではなく人類殲滅を「選んだ」ことになります。

で、なぜ人類殲滅を選んだのか、が問題になってるところだと思うんですけど。

魔族の王としての【業】（ごう）ですましちゃ、まずいよねやっぱり。

>>258
そう思うだろ？ｗｗ
いろんなところでやらかしたが自分でもそう思えるぜ　OTL

>>259
なぜ人類殲滅を選んだのかはファシズムの一種なのかな？
と、俺自身では解釈していたり
それもドイツのそれではなく、日本やイタリアのそれ

魔族全体の中の多数派が人類絶滅を言い出し、
ピサロは神輿として担ぎ上げられたんじゃないかと

「人類は弱者だから侵略してもいい」という差別意識なのか
「マスタードラゴンに迫害された」という被害者意識なのか興味ある
あんまし気にしないでねｗ

というか、信者さんの言う魔族にとってのニンゲンと言うのは
エイリアン（←道徳・善悪論以前）にとっての人間、
人間にとってのイルカやクジラと同じ存在で
どっちも知性があるし感情もあるけど、魔族が保護する義務は無いだろう、
共存も敵対も自由意思…って事なのかな？その辺分かりにくい

仮に魔族が二つの派閥に分かれて人類殲滅を言い出すのと
人類共存を言い出すのは価値が等しく
人間側の勝ち基準や善悪では分けられない、とか？

微妙に信者じゃないんだけどさ

>どっちも知性があるし感情もあるけど→あるね。知能指数や魔物の宗教や文化、種に基づく残虐性の具合はよくわからんけど
>魔族が保護する義務→とりあえず作中には見当たらないかな？
>共存も敵対も自由意思→トップや派閥がどんな感じになってたのかもわかんね
とりあえず全体的に仲良くはなかったかなーくらいしか自分にはわからない

>　仮に○○が二つの派閥に分かれて××殲滅を言い出すのと
>　××共存を言い出すのは価値が等しく
>　××側の勝ち基準や善悪では分けられない、とか？

さてこれをどう読んでいくか

価値が等しい、というのは誰にとって、何に対してなのか？何のための価値なのか？

>>261
知性や感情どころか、高度な文明と共通言語によるコミニケーションまで可能なぐらいに近い存在なんだがな

人食い原住民と仲良くなるのは難しそうだ

>>263
だなｗ
それいい出したの俺だはｗ

…夕刻を過ぎ、周囲は夜になっていた。

「雑魚が…失望させてくれたな…」
「文字通りに『腕が落ちた』な、デスピサロ殿」
「これで魔界の君主といえるのか。コンビネーションがでたらめだぞ」
「余裕の……つもりか…？」　（ズタボロ）

予想以上の魔族の強さと粘りように内心ひやひやしながら、
ライアンたちは真綿で首を絞めるように徐々に彼らを追い詰めていた。

…進化の秘法による変異再生が始まる前に出来る限り体を『削り』、
出血多量で代謝機能を低下させ、ピサロを第一形態のまま始末する。
これが王の方針だったが、その作戦は図に当たったらしい。

アンドレアルは連携により善戦したものの、結界のあちこちに叩きつけられて全滅。
残されたのは、バトランドの魔神斬りを喰らいまくって、ボロ雑巾にされたデスピサロ。
体の左右各部が交互に『片側だけ』引きちぎれ、不完全なダメージのためか
黄金の腕輪が反応せず、変異はまだ始まっていない。

「…おい、ゴミ。王としての心構えがそなたにあるのか？」
「…同じく。哲学があるなら教えて頂きたい。命を捨てれば勝てると思ったのか？」

バトランド王は失意をあらわにしたふりをしてピサロの心をえぐり、
ライアンも余裕のつもりで薬草をもしゃもしゃやりながら、交代で哀れむ。
敵の攻撃をライアンが体をはって受け止め、王は効果的にピサロを翻弄できていた。

「何度も言うが、これだけ余や配下が強ければ、そなたにも分かるだろう？
うぬら魔族が人間から奪ってきた金品を逆にわが国の戦士達が喝挙げすればな…
…いくらでも金なんざ手に入んだよ。もうね、アホかと。バカかと。」

「なんでもエビルプリーストが復活したお前に話した与太話では、
『ロザリー惨殺の手引きはバトランド王とその手下がした』ということらしいな。
だが我々が、ルビーの涙目当てにわざわざロザリーを襲う必要がないのはわかるな？
お前、部下に信頼されず、厄介払いにされたのと違うか。」

「忌々しいがそうらしいな…だとしても魔族全体の利益に
貢献することは止めないがな。貴様ら人間は、われらにとっての、害獣だ…」

ピサロの姿は理科の解剖標本人形のようで、生きているのが不思議なぐらい惨めだ。
右腕が肩からちぎれ、左膝が砕かれ、右わき腹をえぐられ、左目が吹き飛び…
肋骨はあちこちへし折れ、左肺を吹っ飛ばすように突き破っている。

しかし敵に同情などしていたら、やられるのはこちらのほうだ。
城兵たちはアンドレアルを倒す時は牽制に役に立ったものの、
以降は足手まといだったため撤退させ、市民の避難に当たらせている。
付け上がりすぎた、城兵たちはもう一度鍛えねばならない…
ライアンはそう思いながらこみ上げる胃液を飲み下す。距離をとり、
攻撃の手を緩め、言葉攻めで時間を稼ぎ、汗を拭き、呼吸を整える。

叫び声とも呻き声ともつかない悲痛な音が、怪物の肺から零れ落ちている。
…しかし痛さと怖さに苛まれながらも、ピサロの精神は未だに屈してはいない。
予想以上にライアンたちの体力が低下していることが、勘で分かるのだろう。

「私は…魔族は負けんぞ…我らはより高き進化を求める誇り高い種族…
人類など、盲で神に媚びへつらうのみの出来損ないの人形。
家畜にしかなれない下等動物。いつか追い抜いて、皆殺しにして見せる…」

「逆だデスピサロ。地獄の悪魔は、最強の下種である神に、楯つき敗れた。
いきがったところで、悪魔は負け犬、魔族は下等動物未満の、害獣の眷属だ。
『神の下僕』として評価されている人間に、お前ら魔族は永遠に及ばない。」

…説教たれる王を見ながら、ライアンはデスピサロに一抹の尊敬を抱く。

王は策士。正々堂々とは戦わず、現時点の優位性は連携と城の仕掛けによるもの。
兵士も安全圏からしか戦うのが基本、勝てないときは逃げるのが鉄則。
相手がウサギの場合、勝ちが確定したときのみ、獅子の威厳を見せつけ、
自分を超えるレベルの相手とは、絶対に戦争をしない。

しかしデスピサロはそんなバトランドを決して卑怯者と罵ることはしない。
戦争ではタブーは無い。勝てばよい。その善悪を問うのは女々しい行為。
ピサロ自身がそうした世界に身を投じ、ルールを把握していることは尊敬に値した。

仮に自分が逆の状態でずたずたにされて、泣き声を上げずにいられるだろうか？
自分が仕えていたバトランド王や女勇者に、それが出来るだろうか？
敵としてデスピサロは許せない。しかしこいつは、『勇者』のはしくれ。
心が勇者になれるのは、いつか魔族が世界を制覇できる夢を見ているから。

…だから最大限の尊敬をこめて、我々はこの勇者を念入りにぶち殺す。
愛情と勇気と努力と英知で、醜い断末魔を上げさせ、夢から覚めさせてやろう。

「…正直うらやましいぞ、お前らの連携できる能力『弱さ』が」

ポツリ、デスピサロが手を止めてつぶやく。『話は聞いてやれ』
との王の事前の通達に従って聞いてやることにした。
だが哀れむ表情だったライアンのこめかみにびしり、血管が浮かぶ。

「あ？」

「…だってそうだろ？人間の脳は、祖先の類人猿がとんでもない弱者だから
発達し攻撃的になれたそうだな？

もしサルに、ドラゴンやライオンすら倒す爪や牙や毒があれば、
武器も要らないし、武術も知恵も法体系も発達しなかったろうな。
知恵を絞って社会や集落を形成する必要はもちろん、
マスタードラゴンに媚びて加護を乞う、宗教も必要無い。
…きっとモンスターの一種か自然の一部でしかなかったろう…

しかしそうも行かない。やがてお前らは今以上に増殖を始め、
自然界を征服し、魔族そのものの生きるスペースは無くなっていくだろう。
人間はゴキブリのように増えた挙句、いずれは魔族の命とりになる。
…だから私は貴様らを滅ぼし、魔族の増える余地を増やしたいのだ。」

「弱いくせに、勝手な奴…！」

「悪かったなぁ、ライアン？バトランド？だから弁解はしない。命乞いもしない。
その代わり、謝罪もしないぞ。『種族のため』だ。人間は生まれることが罪だ。」

「お前も充分弱者だと思うぞ、デスピサロ？…実はお前、人間が怖いんじゃないのか。
だったら進化の秘法に頼って一足飛びに変異したりするような真似をするな。
貴様も王なら、自分の力で少しづつ、考え苦悩して、進化を続けろ。
人間の次に弱いスライムがやたら進化したり知恵づいたりするだろう？
ホイミン・ベホマンという兄弟がいたな。お前の軍の離脱者。あれに学べ。」

「余計なお世話、感謝するぞ、バトランド。…欺瞞の哲学など丁重にお断りするがな。」

ごっ、がきん。
相容れない価値観。鉄の刃が王にめがけ、襲ってくる。咄嗟にライアンが割って入った。
ドラゴンシールドで、容易にはじくことが出来た。以前の切れ味はない。

「けっ、手こずらせやがって。お前ら魔族こそ、俺達人間に大人しく討伐され、
虐殺駆除されてりゃいいんだよ。ゴミの分際でいきがるな！」

下品な言葉でライアンが一喝する。王に『止めを刺しましょう』という合図だ。
国王もそろそろだと判断してしてうなづいた。
バトランドは右に、ライアンは左にざっと回りこんだ。カラスが大鷲を複数で狩るように。
怪物の筋肉が、びくりと痙攣する。ピサロも危険性は熟知しているのだろう。
死を覚悟したのか、捨て身の構えで、残った左腕でバトランドを狙う。
しかし同時に、にやりと笑った気がした。二人から汗が吹き出る。

…怖い。全く気が抜けない。自分たちに隠し技や切り札があるように、
デスピサロにも何かの策があるのが透けて見える。

……攻撃担当の国王がバトルアックスを王杖にもちかえる。
杖の先をたんたんと３回叩いた。『おれにまかせろ』という合図だった。

>>262について考えてたら
デスピサロはこういう考え→>>268-270じゃないかとか思えてきたんで
何故かSSに変化すてすまった

マキャベリズムに見えてナショナリズムみたいな、ｽﾏｿ

>>246
貴方、紳士ですねえ。
私には無理です。
人間できてませんので。

>>249
ダメージ受けました。
キャラの落差が激しくて…
特に王様。
前回は、かっこよかったのに。
でも、面白かったです。

続きあったのですね。
やはり、王様いい味出してますよ。
言葉は汚いですけど。
ピサロと王様の主張の切り合いも良かったですが、
王様の真意の奥が未だに見えないところが、気になってしょうがない。
続き、楽しみにしてます。

>>259
＞ピサロが人類殲滅する理由として>>234で自然淘汰をあげていますが、
＞共存の可能性があるのなら人類殲滅は自然淘汰ではなく人類殲滅を「選んだ」ことになります。
いいえ。なりません。
その選択肢がなかった、取れなかったという場合がありますので。

>>260
人類殲滅の理由は、例の文のピサロの台詞が、結構しっくりきますね。
お互いが、自分達の生息域を増やそう・守ろうとするのは当然でしょうし、争いが起これば、お互いに排除し合うのも自然の流れでしょう。

>>275
>その選択肢がなかった、取れなかったという場合がありますので。

で、ピサロが共存という選択肢が取れなかったのはなぜですか？

>>261
共存できれば、それに越したことがありませんが、
それができずに対立したとしても、それは、自然淘汰の法則に則っているだけで、悪とは呼べないということですが。

>>263
現実の歴史上でも、十分コミュニケーションが成り立つ人間同士で、対立した例はいくらでもありますが。

>>277
もともと人間は、敵対種族。
ロザリーの件で人間の汚い一面だけを見ている。
この状況で、よほどの聖人でもない限り、
共存という選択肢はとらないでしょう。

>>274
デスピサロ虐殺シーンを削ってる最中ｗ
全面的に書き代わるか
押しとおすか未定

nmyeWkmu0さんもマメですねｗ

＞お互いが、自分達の生息域を増やそう・守ろうとするのは当然でしょうし、争いが起これば、お互いに排除し合うのも自然の流れでしょう。

この辺分かる
が、それによって余計傷ついてしまうケースが多いと
強引に自由平等博愛を押しつけたくもなる
リアルもゲームも難しいもんです、マジで

>もともと人間は、敵対種族。
人間って敵対種族だったか？そんな描写あったっけ？

魔族の存在はそれ自体悪ってニュアンスが１〜３辺りまであって
それを逆に解釈したのかね？

>>280が回答だたか
元々蔑んでいた所に『敵対種族』で概念が固まってしまったと

>>279
それを一方の都合で皆殺しにして絶滅させるというのは充分悪事と呼べるだろう、歴史上でも

>>282
＞が、それによって余計傷ついてしまうケースが多いと
まあ、現実問題よくある話なのですが。

＞強引に自由平等博愛を押しつけたくもなる
第三者から見れば、気持ちは分からないでもないですが、
実際にそれを行おうとするのは、傲慢なのでしょうね。

＞リアルもゲームも難しいもんです、マジで
感情と言うものをもった者は、
合理的とはいえない行動をとるということでしょうかね。

アンチのテンプレから主張の整理を始めましょうか。
そのうち、主張の分析ができてくるかもしれません。

＞Q.だとしても魔族の繁栄を願っての行動でしょう？
＞A.そんな事のために侵略戦争を仕掛け、大虐殺を行う事が許される道理はどこにもありません。
＞　蛇足ながら、これなら他の魔王とも変わり映えがなくなってしまい、特殊性も無い事になります。

上記文章から、
自種族の繁栄のため、他種族を大量殺害すること＝悪と考えられます。
その基準に準じれば、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と言えます。

あと、侵略戦争という言葉を使っていますが、これが悪になるのであれば、
肉食獣同士が縄張り争いで、同族を追い出すことも悪になるわけです。

自然の世界では、こちらも弱肉強食・適者生存のあるべき姿のはずですが。
アンチが、それを悪と強弁するのは、ピサロを無理やり悪にしたいということでしょうかね。

>>286
具体例をどうぞ。

>>288
＞ 自種族の繁栄のため、他種族を大量殺害すること＝悪と考えられます。
＞ その基準に準じれば、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と言えます。
何時から虐殺と捕食は同じ行為を指す言葉になったんだ？過程や背景の異なる物同士を都合のいい共通点だけ見て同列視するなよ
同じやり取りを過去スレでもやってた記憶があるんだが、一体何度論破されれば学習するんだ？

＞ あと、侵略戦争という言葉を使っていますが、これが悪になるのであれば、
＞ 肉食獣同士が縄張り争いで、同族を追い出すことも悪になるわけです。
＞ 自然の世界では、こちらも弱肉強食・適者生存のあるべき姿のはずですが。
これも同上
そもそも世界征服の野望という自然界から外れた動機で動いているのが明言されているんだから、自然の摂理が何の言い訳にもならない事ぐらい少し考えれば分かるはずなんだがな

>>290
＞ 自種族の繁栄のため、他種族を大量殺害すること＝悪と考えられます。
＞ その基準に準じれば、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と言えます。
＞何時から虐殺と捕食は同じ行為を指す言葉になったんだ？
アンチテンプレによれば、他者を殺害することを悪と定義しており、
また、両社は他者を殺すという点に共通点があります。
である以上、アンチの主張の中では、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と考えざるを得ないことになります。

＞過程や背景の異なる物同士を都合のいい共通点だけ見て同列視するなよ
例のテンプレではその違いが記載されていない以上、区別の付けようがありませんが。

＞同じやり取りを過去スレでもやってた記憶があるんだが、一体何度論破されれば学習するんだ？
私は初めてですが。
では、その時の論破したという主張をもう一度どうぞ。
まあ、どうせ説得力の欠片もないアンチの自己満足なのでしょうが。

＞ あと、侵略戦争という言葉を使っていますが、これが悪になるのであれば、
＞ 肉食獣同士が縄張り争いで、同族を追い出すことも悪になるわけです。
＞ 自然の世界では、こちらも弱肉強食・適者生存のあるべき姿のはずですが。
＞これも同上
＞そもそも世界征服の野望という自然界から外れた動機で動いているのが明言されているんだから、
いいえ、明言されていません。

>>291
＞アンチテンプレによれば、他者を殺害することを悪と定義しており、
いいえ、そんな事はありませんが。
もしそうだというなら具体的に引用をどうぞ。

>>283
少なくとも、人間側は１章のちょっと前までは魔物の存在をまるで気にしていない

>>292
＞アンチテンプレによれば、他者を殺害することを悪と定義しており、
＞いいえ、そんな事はありませんが。
では、アンチテンプレを１つづつ確認しましょうか。

＞Q.だとしても魔族の繁栄を願っての行動でしょう？
＞A.そんな事のために侵略戦争を仕掛け、大虐殺を行う事が許される道理はどこにもありません。
その１、アンチの定義では大虐殺は悪ですか？

>>287
いや、善悪の定義ってファイヤーウォールのようなものと思ったので、
つい、な。気を悪くしたらごめんさい

対峙する王と瀕死のデスピサロ。ライアンは警戒する演技を見せ、じりじりと後退する
バトランド王がゆっくりと杖の先の宝玉をはずして手に取る。
戦闘時は人が違ったような凶相になるせいか、キングレオ以上に化物じみていた

「…行くぞ、ゴミめ…！」

（何だ『念じボール』か、馬鹿馬鹿しい…！）

大魔道やエビルプリースト相手に特訓したときにこの攻撃は教えてもらった。
対人間用に有効と習得を薦められたが、ピサロは一笑に付して見向きもしなかった。
自分の攻撃はあらゆる生物、あらゆる魔族に有効な万能の攻撃で無ければならない。

高レベルになれば速く威力もあり、命中率も高めになるが対応は慣れている。
人間に使える奴がいたのは予想外だが、いくらでも対処できると緊張の糸が緩んだ。
さしでやればカウンターで貴様を切り倒せる、早く来いとピサロは笑う。

「チェック（王手）」

違った。…バトランドはその宝玉を、デスピサロに投げつけるので無く、
ふんわりと無作為に、斜め上の天井に『放った』だけだった。
ふにゃふにゃふにゃ。予想外にも、幼児にも避けられる、いやキャッチできる速度。
杖の先についていたのは宝玉ではなく、ただのゴムボールだった。

（はぁ？）
なんの威力も無い無意味な行動。ゆっくりと放物線を描いているボール。
必要以上に警戒し、ほんの一瞬、釘付けになってしまった。

（毒でも仕込んであるのか？ それとも煙玉？魔法のカモフラージュ？
聖なる魔法の触媒？火薬を詰め込んである？……それとも……げぼぉっ！？？）

ぶしゃっぱかぁっ！！

胸部が爆発するような錯覚を覚え、デスピサロが小さく喀血する。
いや、爆発していた。何時の間にか、肋骨が外へと飛び出す。肺胞がぐしゃりと散った。
今まで防戦一方で攻撃らしい攻撃をしてこなかったはずの王の下僕が
懐に踏み込んで、魔神の金槌で一撃を放っていたのだ。力の均衡が一気に崩れる。

「０・２５秒遅い」
「やったじゃんお前。…乱舞に転じてやろうぜ。」

不味い。出血多量で定期的に視界が暗転している。王の部下への賞賛が耳に痛い。
怖い。胃液が逆流し、まともに声を発する事が出来ない。息すら苦しい。
反撃。脳が必死に左腕に命令する。しかし、二人のほうが鋭かった。
空振り。ぱっくり開いた傷口に、再度深々とハンマーが抉り刺さる。

…ボールは戦闘の緊張感と疲労を逆手にとった、ただのフェイントだった。
今まで攻撃をバトランドが、防御をライアンが専ら担当していただけに
デスピサロもこの二人はそういう戦闘方法だと思わず錯覚していたし、
ましてや敵に戦闘に『無意味』な行動は無いはずだと思っていた。
思考回路が正しく機能しないと、一瞬緩みが出来る。王はそこを狙った。
攻撃。また空振り。王の手先が更に追撃をかけてくる。左アキレス腱が千切れる。

「今度は０.０５３秒早い」

「『ガンガン行こうぜ』。…魔法詠唱と変異する隙を与えるなよ。」
「御意」

狂った勢いで魔神の金槌とバトルアックスの同時乱舞が襲ってくる。
二人は貧相だが、鬼の目をしている。傷だらけだが、動きに衰えは見えない。
ピサロは苦痛を喰いしばるが、悲鳴を上げずにいる自分が滑稽に思えた。
進化の秘法の力で出来たシリコン状の装甲を剥ぎ取られ、傷口から鮮血が迸る。

だらだら。だらだら。足下に赤い小さな湖が形成されていた。
がくりと膝を突き、辺りを見回すと周囲で息絶えていたアンドレアル達が
死ぬ前に血の涙を流していたことに、デスピサロははじめて気がついた。
単なる戦闘で破られたのではない。心を攻められ、負けるべくして負けた。

（お前たち……！すまない…）

自分の判断が魔族を繁栄させるどころか、逆に人間を必死にさせ、
結果的に魔族の地位を堕としていることに、いやでも気がつかされる。
デスピサロは無念をかみ締める。痛覚以外の感覚が麻痺していく。
堕ちる、堕ちる、堕ちる、堕ちる………


「……２１ターンでチェックメイトか。…魔族ながら大した『勇者』であった…」
「…今までの敵の中では最強でしたな。氏すべき覚悟を心得ていたのかも」

目が覚めると、結界は消え、王は略服に着替え、玉座でくつろいでいた。
敵に自分を『過去形』で賞賛する余裕までできている。決着がついたのだ。

ピサロが気を失ったのはほんの２〜３０秒ほどだったらしい。
だが二人の人間にあった魔族を挑発する虚勢は、消えうせていた。

…悲惨の一言だった。左足は吹き飛び、仮面は粉々、右腕は根元から抉れ、
内臓のほとんどが流出。魔神の金槌が肺に突き刺さって抜けなくなっている。
上半身は左腕を残してほとんど吹き飛んでいて、
頭脳部分…ヘルメットの奥の腹に埋もれているピサロの優男の頭…だけが
外気に触れる状態でかろうじて致命傷を避けていた。

元来魔神の金槌は、魔界の刀匠が自分のために打ち上げたものを
魔族の敵に盗まれ、人間界の魔神像に隠蔽されたものだ。
自宅の盗難品に自分が敗北することが屈辱的だった。ゆっくり引き抜こうとする。

「まて、それを引っこ抜いてはいかん。出血がひどくなるぞ、魔族の勇者よ？」
「早まらないでください、デスピサロ。貴殿にも生きる資格はある」

（黙れ。この期に及んでまだそんなことを言うのか…）

ピサロの周囲にはぐるりと僧侶達が遠回りにかこんで、静かに回復呪文を送っていた。
背後には国王の王女までおり、哀れむような表情をして見守っている。
あたかもバトランド王が『人質に出来るものならやってみろ』と連れて来たようだった。

王の見せた粗野で下種な本性は既に隠蔽され、慇懃無礼なものにかわっていた。
しかしもう、ピサロを『魔王』と呼ぶ気はないらしい。
王としての評価はせず、格下の『勇者』として玉座から哀れんでいるのだ。

ピサロは身動きできない状態で静かに歯軋りする。
超越者であるはずの『万魔の王』が『ただの国王』に対等の口を聞かれ、
ダンジョンの中で罠にかけられ敗北し、挙句肉塊の状態で情けをかけられる。
自らの失態もあるとはいえ、これ以上の敗北があるだろうか？

「もう未練は無い。どうせ、この世など地獄の一種だ。
この世以上の、悲惨な掃き溜めなど、あの世には無い。 とっとと殺すがいい」

「そなたにとっては現世は地獄だろうな、勇者よ」
王は目を細め、あてつけのようにわざとらしい態度でいった

「先ほどそなたの主義と哲学、あいわかった。
恐怖を克服し、国家への忠義を貫こうとするその精神力、尊敬に値しよう。
しかし、そなたは決定的に指導力・判断力が欠如し、ここぞというとき判断を誤る。
腹心に厄介払いされ、忠臣も、軍隊も、愛する情婦も守れずに死んだ。何故だ。

白黒つけようとしても黒ばかりが出れば、誰でもやり方を考える。
器でないものが将として、同族に被害をもたらすのは『殺意なき殺人』ではないのか？
そなたは安易に命を投げ出すが、方法論を変える選択肢もあるのではないのか？」

「…貴様、何が言いたい…」

格下のはずのライアンが横から口を挟んだ。

「陛下は『降伏』を勧告しておられる。我々人間に謝罪したくないならしなくてもいい。
だが今からでも遅くはない、これ以上の自暴自棄は双方にとって、非論理的だろう？」

（……嫌な奴！勝利し、後になって余裕が出来てから敵に情けをかける！！
お前等はよほど外面を美しく見せるのがお好きと見えるな。）

「確かに辛いだろうが、ピサロ殿、どうか落ち着いてほしい。
イムルの宿で汝の情婦が夢を通じ呼びかけてきたが
その時、汝の人間性を見せてもらった。恥じることはない。
男として命を投げ出し、勇者として戦い、全てを賭けて敗れたのだ。」

もうピサロの相手をするのはライアンで充分らしい。それに確かに正論を言っている。
こちらから攻め込んだ以上、慇懃無礼に愚弄されるのも仕方ないだろう

「なあ…一つ教えてもいいか？人間ども？」

ただ一点だけ、許せなかった。例え自分が王として『不適格』であっても、
自分には『勇者』としての誇りと意地がある。精霊の加護のある『人間の勇者』にはない
『魔界の勇者』としての。たった一枚の『切り札』を見せてやる。そう思った。

「貴様ら人間や下級のスライムと違って、我等魔族の戦士はな、
『動けなくなる』まで戦いは続いているのさ！こんな風に！」

「…！？」

背筋の力を解く。脱力。ただ一点、奇跡的に残った左手に、全ての意識を集中させる。
がぼぉっ。次の瞬間、渾身の力を込めて、自らの手刀を口の中に突っ込んでいた。
…人間たちは全員、不可解な顔をしていた。王だけが不敵な笑いを浮かべる。

…それでいい。ロザリー、許せ。

最近ピサロが嫌いじゃないせいか虐待シーンはけっこー疲れる…今日はここまで

>>288
＞まあ、どうせ説得力の欠片もないアンチの自己満足なのでしょうが。
できれば敵対関係でも罵っちゃだめぽ＞＜
最近フォローできずにｽﾏｿ

＞アンチが、それを悪と強弁するのは、ピサロを無理やり悪にしたいということでしょうかね。

それはあるかな…？？アンチといっても複数いるらしいので、人によってその方向性は違うような
SS早めに終わらせたら、見極めた上で考えてみたいかも

俺が一番壊れてる感じもしますけどｗ

>>302
実質二人で回してるスレなんだから、もういっそお前さんがブログでもサイトでも立ち上げて
敬語の人と交流しつつSS上げればいいと思うよ

板違いのキャラで貴重なスレ枠三つも潰してることに対する罪悪感も感じられないし

痛痒いSS投稿して悦に入るだけのきっしょい自己満オナニーは隠れてやってくれ頼むから

貴重なスレ枠(笑)
罪悪感(笑)

提案だが、>>302は小説本文を書く時だけコテつけてみてはどうか。
そうすれば楽にあぼーんできるから>>303も困らないだろｗ

>>301
完結ですね。
王様、結局侵略計画は諦めたのね。
まあ、ああなった以上無理がありますが。
ピサロの特攻の理由が最後まで分からずじまいですっきりしない。
偽情報だったのでしょうか？

>>302
＞できれば敵対関係でも罵っちゃだめぽ＞＜
＞最近フォローできずにｽﾏｿ
喧嘩っぱやくてすいませんねえ。
性分ですので、治りません。

＞それはあるかな…？？アンチといっても複数いるらしいので、人によってその方向性は違うような
まあ、そりゃそうなのですが、ある程度の共通項はアンチテンプレで見るしかないわけで。
コテつけてくれれば、別の意見とみなすこともできるのですが。

＞SS早めに終わらせたら、見極めた上で考えてみたいかも
まだ、おわりじゃなかったのですか。
てっきり、今回で完結かと。

>>304
やっぱ303の一番最後の行は否定できないよね

というわけでID:XPL55iZA0は今すぐブログのアカウント取りに行ってくれな

>>303
無駄にスレ作りまくってるアンチに言われたくないですね。
まあ、私はここで続けるだけですので、見たくないのであれば、初めからこのスレを見なきゃいいのに。

>>304
自分と違う意見が存在するのが許せない傲慢アンチに
そこまでする必要もないのに・・・

まあ、個人的意見ですので、気にしないでください。

>>307
＞やっぱ303の一番最後の行は否定できないよね
いやいや、これこそ傲慢の極みです。
アンチの性格全般を如実に表しています。

まあ>>307はいきなり不平だけ言ってるからなあ
言う事聞く必要ないかもな

ID:XPL55iZA0に言ってるんだけどなー
暴言吐いた俺にはともかく、せめて敬語の人にレスつけてあげりゃいいのに

ほら早く返事してくれないと、痛いピラニアアンチが
304でいきなり単発で現れたID:IvbQJIJJP＝ID:XPL55iZA0って同一人物認定くだしちゃうよ

必死に気に入らない奴追い出そうとしてるんだな
どっかのスレのだれかさんそっくりだなｗ
ともかくあぼーんするわｗ

今後予想されるパターン

１．時間をたっぷり置いて（少なくとも日付をまたぎIDが変わった後）ID:XPL55iZA0が現れ、
　「>>304での提案にお答えしました、SS投稿時にはこれで」とコテ付け始め、敬語の人や単発が
　「アンチの言うことなんかに耳を貸さなくてもよかったのに、おおあなたとてもいい人」と礼賛

２．意地になり敢えてそのままコテ無しで投稿し続ける

３．なぜか本スレにレス数抜かれそうになってるFFDQ板の偽スレが、いきなり埋め荒らしに遭いdat落ち
　三十二章をスレタイに入れた新しい偽スレが立てられる


たぶんこのどれかだろうな

>>305
いや、思いっきり侵略する気だけど
SSのながれがアホ過ぎる罠？
止めといたほうがいい？
ｺﾞﾒｰｿ

>>303-304
実は使用してるパソコンが大家さんのものなので
サイト作ると追い出される可能性があるのでヤバイ
漫画喫茶ではブログ作成できるのだろうか
その辺りのじじょう知らん

>>314
んなことするかｗｗｗ
ってかわしの電波はあっちこっちでサイトに晒されてるわい

っていうか俺、ここのアンチや信者の人にここでSSつくって欲しいんだぜ…
テンプレをなぞるったり混ぜっ返したりするより
ネタを楽しみたい
誰も作らないから自分で作り出したら電波まみれになった

＞１．時間をたっぷり置いて（少なくとも日付をまたぎIDが変わった後）ID:XPL55iZA0が現れ、
＞　「>>304での提案にお答えしました、SS投稿時にはこれで」とコテ付け始め、敬語の人や単発が
＞　「アンチの言うことなんかに耳を貸さなくてもよかったのに、おおあなたとてもいい人」と礼賛

やべえ。。。これはありえる
ただ最近敬語の信者さんに甘えてる気はする。

個々の１はアンチへの恨みで長い間動き続けてるのが隠しようが無いぐらいに伝わってきてなんか哀れだな

>>1-3みてみ。別人だっちゅーの！ｗ
後アンチの人が３〜５人いるとして、信者の人も複数いるのは事実

>>314
コテハンつける・つけないを両方予想して外すはずがないわな。
あと、３が意味不明。本スレなんて存在しないし。

>>315
ぱっと見だったから終わったかもと勘違いしました。
続き楽しみにしてますよ。
ここで、このまま続ければいいですよ。

>>316
私文章力ないし。
それよりも、アンチとの主張の違いを整理しておきたいので、そちらを優先したいなと。
卑劣度や残虐度見たいに色々なランキング作ってみたのは楽しかったですよ。

>>317
もし、コテハンつけたのであれば、その通りになると思います。

>>323
こちらこそ、だうも甘えてしまってすいまそん
SS投下のおりはトリップでもつけますか、暇と妄想の産物やしｗ
後>>304氏は中立もしくはアンチだと思ふｗ
紳士的なだけで、単純に俺を哀れんでるだけ

>>322
おｋ。その話題は保留ね。
アンチさんのなかでは『お前は〜んだ？』が口癖のカンダタ口調の人とかが
分析が興味深いので気にいってる（←俺としては）なのだが
マズイことにその人は信者さんやたまにくる長文の人といろいろあったっぽい
（俺も、今にして思えば彼の顔に泥を塗ってしまい、申し訳無いと思っている）ので

互いの立場を認めて>>3でFAにできないものか、とか真剣に考えている…
残虐度ランキングはおもろかったね

正直このスレは、ピサロの行為を「悪ではない」とするのに一生懸命すぎる。
>>294見て笑ってしまったぞ。

主題を決めて必死に黙々とやってる事のどこが悪いんだ？
それが｢悪｣って言うなら
人類すべて悪になっちまうよｗ
いつも頑張らないで文句いう奴だけがのさばるのって腹立たしいよな、掲示板でもリアルでも

>>326
俺に関しては言えてる
ただ「叩き合いはいくらしてもいい、おいらはいたくない」といっていた
ひろゆきの言いなりになっちまうのだけはちょっとな…

批判ってのは人によっては文句だったり攻撃だったりする
文句ってのは人によっては批判だったり攻撃だったりするので
黙々とやってるとそれが喧々囂々になっちまうのが怖い
批判に対する批判

アンチスレの分析とか夢みたいな話だった

ただ「討論してはいけません」
と臭わせるのはやめたほうがいいのはわかるよ

いけね、>>326は信者さん側の方だったか？
忘れてくれｽﾏｿ

>>291
＞ アンチテンプレによれば、他者を殺害することを悪と定義しており、
捏造乙。件のテンプレだと虐殺を悪と言ってるだけ
＞ また、両社は他者を殺すという点に共通点があります。
＞ である以上、アンチの主張の中では、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と考えざるを得ないことになります。
共通点があれば評価も同じってか？
通り魔が通行人を殺すのも、反対に通行人が通り魔を返り討ちにして殺すのも、兵士が敵兵を殺すのも、全部人を殺しているとから同罪って訳だ
＞ 例のテンプレではその違いが記載されていない以上、区別の付けようがありませんが。
違い以前に虐殺以外はお前が勝手に言い出しただけだろ。他人のせいにするなよ
＞ では、その時の論破したという主張をもう一度どうぞ。
>>290
＞いいえ、明言されていません。
ロザリーヒルで聞けるだろ

>>324
＞後>>304氏は中立もしくはアンチだと思ふｗ
これだけ見ると、中立っぽいですが、貴方以外の中立ってまだ認識するほど投稿している方いないのですよね。

＞おｋ。その話題は保留ね。
誰もいないときに１人で少しずつやっておきます。

＞マズイことにその人は信者さんやたまにくる長文の人といろいろあったっぽい
私、その人を他の人と区別できてないです。
こちらとしては、特に恨みに思ってる人とかいないのですが。

＞互いの立場を認めて>>3でFAにできないものか、とか真剣に考えている…
アンチが認めないでしょうから、無理でしょう。努力はしますが。
実際のところ、アンチスレでそれ主張する勇気あります？

＞残虐度ランキングはおもろかったね
殺し方でも差が出るという話があったので、考え直そうと思ったのですが、
敢て、相手が苦しむような殺し方をした人物が思いつかないので、ランキングの修正はなしで。

>>325
アンチの悪でないキャラを悪にしようする方が必死ですが、何か？

>>326
＞いつも頑張らないで文句いう奴だけがのさばるのって腹立たしいよな、掲示板でもリアルでも
気持ちはよくわかります。
大いに同意するところもありますし。
ただ、アンチと言うのはそういうもの（人間的になっていない）と認識しておいて、
（実際アンチの大多数がその通りだし）
こちらは、大人の対応をするくらいの余裕が大事ですよ。

>実際のところ、アンチスレでそれ主張する勇気あります？

確かに歴史が半端じゃないから難しいかも…
遠まわしにいったら一瞬で却下されたｗ
できるかぎりでも努力はやってくれれば嬉しいかも

>敢て、相手が苦しむような殺し方をした人物が思いつかないので、ランキングの修正はなしで

この辺りは言えてるね。
自分を虐待する行為とかも残虐度に入るのかな

>>329
＞ アンチテンプレによれば、他者を殺害することを悪と定義しており、
＞捏造乙。件のテンプレだと虐殺を悪と言ってるだけ
いいえ、捕食も虐殺には変わりありませんので、
アンチは、他者を殺害することを悪と定義しています。

＞ また、両社は他者を殺すという点に共通点があります。
＞ である以上、アンチの主張の中では、肉食獣が獲物を捕食するのは悪と考えざるを得ないことになります。
＞共通点があれば評価も同じってか？
違いを明言していない以上、同じと見做されても仕方ないのでは。

＞通り魔が通行人を殺すのも、反対に通行人が通り魔を返り討ちにして殺すのも、兵士が敵兵を殺すのも、全部人を殺しているとから同罪って訳だ
そうやって違いがあるのであれば、初めから明言しておけばいいのです。
余計な勘違いをされずに済みますから。

＞ 例のテンプレではその違いが記載されていない以上、区別の付けようがありませんが。
＞違い以前に虐殺以外はお前が勝手に言い出しただけだろ。他人のせいにするなよ
だから、違いが明言されていない上、同じと認識されても仕方ありません。

＞ では、その時の論破したという主張をもう一度どうぞ。
返事がないようですね。

＞ロザリーヒルで聞けるだろ
それ、断定じゃないから。

気味の悪い自刃に、周囲はあっけに囚われる。普通なら手刀を口に食い込ませ、
のどに食いつかせれば、人間であればその時点で氏んでいる。

だがピサロは脳幹にめがけてそれを付き立てず、そのまま左手を下に下ろし、
これ以上無理という所まで顎をこじ開け、手刀を引きおろす。
ごき…ごきゃっ…！自らの唇を裂き、物凄い力で顎の骨を強引に外した。

「こっ、かはっ…ばがァぁっ…は…ははばば！」
「ひぃいいい！」　
「自滅行為…愚かな事を！」

クレパスのような亀裂が、端正だった優男の顔の側面に現れてきた。
みち……みちゃにちゃ……と、頬の筋が裂け始める。
やがて奥歯がボロボロと引きちぎれ、びりっびりっびりぃ！と、口内が露わとなる。
目だけが笑っていて、それが更に不気味さを増していた。ピサロの左手はなおも
自分の顎を更にひきずり下ろし、無造作にのど元を縦に縦にと引き裂いていく。
己の惨めさと、それを笑いものにする人間を笑うかのように。

「？？？？狂ったか！？」
「！！！！！！」
「無礼な、ご婦人の前であるぞ！乱心したか、デスピサロ！」

僧兵たちは愕然として祈祷を止めてしまった。ライアンが剣の塚に手をかける。
あまりの気色悪さ、痛々しさ、周囲に飛び散る赤黒い血のにおい。
バトランド王女は口に手を当て、声にならない悲鳴を上げ、
王だけが泰然自若とした態度で頬をつき、余裕をかましている。

「ほう……あれはまさしく『切顎』…ピサロはどこであのような技を？」
「し…知っておられるのですか！陛下？」
「アジアの蛮族が敵陣で自決するときに、氏んだ後も『呪いの詠唱』をするため
自分で顎を破壊したと言う。顎を裂くのに武器は使ったが。
『切腹』ならぬ『切顎』。ただのほら話と思っていたが本当にやるアホがいたとは。

私が進化の秘法を発動させないよう、なぶりものにして奴を倒した以上、
今度は強引に自分に激痛を与え、変異を発動させ、無理矢理変身するつもりらしいな」

ひくひくと、女性器のように気道の断面が蠢く。ゴムのように薄皮がびろりと伸びる。
デスピサロは自分で自分を犯すかのように胸まで破り切った。
裂傷から牙が生えて、傷口がふさがって再生。左右に大きく『口』が広がった。

「んっッッンッッぁアあああぁァべええゃがぁぁゃぶぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

ライアンは驚愕しながらも、落ち着きを取り戻し、王とぼそぼそと相談している。

「無意味ではないのですか？既に体力を削り取った今、ああした変異をされても、
気絶させるのは簡単でしょう。始末は数ターンで足りるはずでは…」

王はそれについて同意も否定もせず、軽く右手をかざしてあしらった。

「…ライアンよ『命を大事に』。とりあえず全員待機させろ。
貴様は僧兵を統率し、俺が合図したら全員にシャナクを唱えさせる様に」
「仰せのままに…」
「…おもしれぇ…俺も『真剣勝負』をしてやろうじゃねえか…！」

ごぼがぼ…周囲の肉が膨らんで、頭から下全体が肉団子のように丸くなっていく。
デスピサロの第二形態は縦に割れた巨大な口の化物に変化していった

バトランド国王は『若い頃のワシズ様』みたいな独特の悪役ヅラで
けっ、と舌打ちをして唾を履き捨てている。が、余裕は消えていない。
ピサロの胸にも黒い憎悪と怒笑がこみ上げてくる。

（…何が『おもしれぇ』だ、笑わせるな。じきに真っ青になるぞ、バトランド王。
確かに苦し紛れのこの形態、今の俺の体力では戦闘力はないに等しい。
…だが口腔と怨念が大きければ、粗雑で単調な呪文でも、
一国を吹き飛ばせる破壊力になるのは知らんのか？）

肉団子が緑色になり、より巨大に、ブタ饅頭のように膨れ上がる。
呆然とした部下達。恐怖をかみ殺すライアン。再び下賎の状態に戻り始めた国王。
城の人間全員を、デスピサロは倣岸の表情で睨みつけた。

「ふふ…ひひひｸｸｸｸ…ｱﾊｱｱｱｱははははは！」

連中はまだなにもしてこない。危険性には気が付いていないらしい
思わず笑いが込み上げてきた。

「ﾊﾊｱｯﾊｱﾍﾊﾊﾊ！どうだバトランド！人間は弱さゆえ、俺のような『野生』を忘れる！
文明に溺れ、閉鎖的な集落を作りあげ、楽に生きようとする！
平穏になれ、挙句神に祈り、死を恐れる！生きる安楽を失うまいと世界観も歪める！
魔族のような死への潔さを忘れ、積み上げた理屈や細工で自分を正当化するのだ！」

「だからさ。臆病だからこそ俺達は勝てたんだ。まだわからんか？
人間は貴様らが怖いからこそ、魔族の醜悪さと猛々しさを学び、己に取りいれた。
貴様も人類が憎いなら、何故同じように学ぼうとしない？ついに狂ったのか？」

「狂って上等だ、じじい！この狂った世界に神の意志や理屈が通用すると思うなら
貴様だって狂っている。で？魔族の私を助け、命を助け、慈悲深い自分が美しいと？」

「ああ。で？文句があるのか？ゴミ。」

「欺瞞の固まりめ！…我と同じ醜さを曝け出し、愛する民と一緒に全員死んでもらうぞ！」
「陛下、危険です！奴は自爆する気だ！」
「今更気付くなよ…お前このＳＳ書いてる奴並みにあほだろ。。。」

「ﾋﾞｷﾋﾞｷ# ……メガンテぇえええええ！！！！！１１１」

大爆発…と思われた。が、全く同じタイミングで、まるで狙ったように、
ピサロの口の中に豪速球がかっ飛んでくる。
……がぼっ。……王が投げつけてきた。今度は本物の念じボール。

（ヴ？ｳ？ｳﾞｨｨｲｲｲｲｲｲｲ！？）
「…笑止」

みをよじって再び詠唱しようとするが、ピサロの大口からは奇妙に大声が出ない。
ぶすぶすと爆発が不完全燃焼をおこし、紫色の煙が辺りに立ち込め、呪文を封じ込める。

（味なマネを…投げつけてきたのは静寂の玉か…！）

同意に王は大理石の玉座の背中をちからいっぱい蹴飛ばし、
特攻でもするかのような表情で猛然とタックルをしかけた。
がっしりと緑の肉団子に組みついて、口を塞いでから左手を胃の辺りに突っ込んだ。
びりっ……みしゃあっ！！ピサロの体にある『黄金の腕輪』を取り出す気らしい。

（やるな…だが…図に乗るな…糞じじい！）

ピサロの体から現れた瘴気が狂ったように王の左手に食いつき、ガントレットをむしり、
皮膚を徐々にはがし始めた。筋肉がむき出しになり、無精髭まで焼け爛れてくる。
所詮、人間は人間。変異の力を悪用すれば、これだけで葬れる。
自爆するのは、瘴気で王を殺し、静寂の玉を壊してからでいい。しかし、王は動じない。

「おまえだけに『真実』を教えてやる。知ってるよな、あの予言。
『地獄の帝王が魔族の中に蘇り、人間の若き勇者がこれを打ち倒す』って」

ずるずる…鍛えられているのか、恐怖の感覚が麻痺しているのか、
王は若いころよほど危機に身をさらしたのだろう。抵抗感もなく、ピサロの顔を引きよせ、
耳元で囁く。他の誰にも聞こえない様、ぼそぼそと、小さく、しかし力強い声で。
…天空のマスタードラゴンが聞き取ろうとしても、絶対にできないように。

「…あの予言を書き記したのは魔族の預言者じゃねぇ…人間の預言者でもねぇ…
マスタードラゴンが勝手にばら撒いたものだ。それも５０年ぐらい前、
おれが幼いころ、モンバーバラ姉妹の親よりもちょっと上の世代に予言が出回り始めた。
…錬金術師の間で『進化の秘法』が研究され出し、魔族たちが復興してきた直後の話。
そこで調べたら、いろいろ分かったぜ？
お前が討伐しそこなった宗教団体、『勇者の村』が立てられたのもあいつの差し金だった」

（……！）

王の言葉にびくっと痙攣して一瞬、動けなくなるデスピサロ。
しかし黄金の腕輪が反応しだしている。勝手に変異が進行していた。

引き裂かれたピサロは首から下が溶け、Ｇ生物第５形態のようになっていて
周囲の肉から、どすどすと緑の粘液が王に食いついてくる。
ぎりぎりと足の骨が奇妙な音を立てて、肉に体のあちこちが包まれてしまう。
しかし王は一向に構わず、真意を見せ付けるかのように、話を続ける。

「仮に魔族と人類が共存し、完成された文明が出来てしまえば、その恐ろしさは
エスタークの比ではない。技術が極まるものなら、竜神族と天上界は覇権を失う。
そして何より、マスタードラゴンの神としての権威に大きな障害になる。
だが神が自分で討伐すれば逆恨みされる。だから奴は人類の『数』を頼った。

予言を真に受ければ、魔族は人間をさげすみ、逆恨みし、人類は魔族を憎む。
種族の違いのハードルをでかくすれば、両者は徹底的に、効率的に滅ぼしあう。
キングレオやバルザックのような極悪人や、人類を裏切る人生の脱落者で無ければ
魔族と接触できない。それがあの予言の目的」

片方は上半身以外、肉団子の状態。のどを引き裂き、胃袋をかき回され
片方は体中の皮をはがされて内臓破裂を起こしそうな状態。奇怪な対峙が続いた。

「黄金の腕輪が暴走してるな。何か細工されてるってわけだ。
やはりエビルプリーストの差し金か、それとも…いや、時間はあるようだな。
…魔族の勇者様よ、まだ知りたくないかい？いやな話を？」

しまった…トリップパスのあとに「番号」付けたもんだから
全部トリップが違っちゃってあぼーんできなくなってる、
マジでごめんなさい

とりあえず>>335-340は>>301の続きね、超反省…

つかこの王様人間じゃないなｗ
卑劣度・残虐度がいつのまにか５以上になってるし
今日はここまで、おさわがせしますた

トリップつけてくれたんだな。今更読み始めてみた
まだライアン幼少の頃の話あたりだが小ネタ効いてて面白いな
応援してるよ

最近思うが、本当に認識ってゆがめられるものなんだな（人間という生物的に考えて）

>>334
日本語の意味を変えてまでピサロ擁護に必死だな
虐殺…惨たらしく殺す事
捕食…他の生き物を捕らえて食べる事
単なる殺すを含めて全部違う意味の言葉なんだが、お前の中では違いを明言している内に入らないとでも言う気か？
＞ 返事がないようですね。
>>290でそのまま言ってるんだが、理解出来なかったか？
＞ それ、断定じゃないから。
いや、はっきり言ってるだろ

>>343
すんまそんｗ
自分で描いててすっげえ重苦しいぐらいだから
他人が見たら狂気系というか物凄い息苦しいだろな
次回はトリップちゃんとつけるぜｗ

＞最近思うが、本当に認識ってゆがめられるものなんだな（人間という生物的に考えて）

うん、同意。

>>333
＞できるかぎりでも努力はやってくれれば嬉しいかも
とはいっても、私にはアンチの考えを拒絶しているせいか理解できないところあるのですよね。
なので、少しずつ自分なりに分析していくつもりです。

＞この辺りは言えてるね。
考え直したのですが、ゲマのパパスの殺し方は残虐では。
ゲマの残虐度を見なおしてみようかと思います。

＞自分を虐待する行為とかも残虐度に入るのかな
個人的感覚では入らないですが。

>>335
ピサロが自決して終わりかと思っていたのですが、
切り札を出してきましたか。
王様の卑劣度残虐度はあがってないと思いますが。
（もとから４で十分高いので）
言葉は王様らしくないほど汚いですが。

>>344
＞日本語の意味を変えてまでピサロ擁護に必死だな
貴方がね。

＞捕食…他の生き物を捕らえて食べる事
捕食も十分惨たらしいですが何か？

＞単なる殺すを含めて全部違う意味の言葉なんだが、
＞お前の中では違いを明言している内に入らないとでも言う気か？
別にそういうつもりはないですが、
肉食獣が悪になる基準はおかしいと言いたいだけです。

＞ 返事がないようですね。
＞>>290でそのまま言ってるんだが、理解出来なかったか？
それ、返事になってないから。

＞いや、はっきり言ってるだろ
だから、状況的に断定されてませんが。

とりあえず、アンチはピサロを悪にしたがゆえに、
（ピサロ以外の）悪でないものも悪だと主張する基準を作ったというところでしょうか。
まあ、それが、本当に彼らの主観であれば、それはそれでいいのですが。

>>347
ワシズってマージャン漫画があって
その世界の暗黒街の帝王があんな感じなんよｗ
あと以前話した「魔王ヒメネス」がこのイメージに近いかも

「高貴な様で一皮むくとめっちゃくちゃ汚い」
とか、ライアン幼少の頃の話が
おいらの中の王様のイメージだったんだけど
この辺の王様の認識って人によって違うのね

>>349
ファイアーウォールのレベルが高いか低いかで
有害サイト・危険サイトの基準って全く違うじゃん？

映画板ではハリーオズボーンとかにものすげー不快になる人とか
プレデターやジェイソンすら許せる人とかいろいろいるんだけど、
まさに価値観って違うんだなーと思ったりする
そう考えると、分からない事だらけで…
だからこそ２ｃｈって面白いって思うのです

>>348
＞ 捕食も十分惨たらしいですが何か？
捕食の目的は食べる事、だから必ずしも獲物を殺す必要は無い
実際、高い再生能力や、それプラス体の一部を切り離す等、食われて尚生き延びる事を前提にした造りの生き物だっているくらいだ
＞ 別にそういうつもりはないですが、
＞ 肉食獣が悪になる基準はおかしいと言いたいだけです。
上記の通り、お前の勝手な解釈が原因だから問題無い
そもそも本能で動き、言葉も通じない動物と、知性を持ち、会話も出来るピサロじゃ全く状況が違う訳だが、そんな事も一々言わないと理解出来ないのか？
＞ それ、返事になってないから。
それはお前の理解力が低いだけ
＞ だから、状況的に断定されてませんが。
発言そのものを疑うなら、まず具体的な根拠を示せ

>>350
したたかというイメージはするのですが、
めちゃめちゃ汚いというイメージはないのですよね＞王様

まあ、直接手を出そうとする時点で、
（自分自身を危険にさらしている時点で）
隙はあると思いますが。
（暗殺でもされたらどうするつもりなのか。）

>>351
＞まさに価値観って違うんだなーと思ったりする
＞そう考えると、分からない事だらけで…
＞だからこそ２ｃｈって面白いって思うのです
それは言えますね。
まあ、私は自分以外の価値観を調べるのに四苦八苦してますが。

>>352
＞捕食の目的は食べる事、だから必ずしも獲物を殺す必要は無い
実際に、惨たらしく殺している場合が殆どですが。
で、例外の有無にかかわらず、
捕食で殺した場合は悪であるというのがアンチの主張なわけです。

＞ 肉食獣が悪になる基準はおかしいと言いたいだけです。
＞上記の通り、お前の勝手な解釈が原因だから問題無い
いいえ、貴方が勝手にそうだと思っているだけです。

＞そもそも本能で動き、言葉も通じない動物と、知性を持ち、会話も出来るピサロじゃ全く状況が違う訳だが、そんな事も一々言わないと理解出来ないのか？
それは、貴方が勝手に思い込んでいるだけです。
違うなら、違うとテンプレにも書けばいいものを、それをしないということは
元の言葉通りの主張であるとみなさざるを得ません。

＞ それ、返事になってないから。
＞それはお前の理解力が低いだけ
要するに、回答できないわけですね。
ということは、アンチの主張は>>288でＦＡですね。

＞ だから、状況的に断定されてませんが。
＞発言そのものを疑うなら、まず具体的な根拠を示せ
他人の状況を見ての想像＝真実
だと疑わない方がどうかしていると思いますが。

>>355
＞ 実際に、惨たらしく殺している場合が殆どですが。
自然の摂理に則った行為どこが惨たらしいというんだ？
＞で、例外の有無にかかわらず、
＞ 捕食で殺した場合は悪であるというのがアンチの主張なわけです。
例外の有無についての言及なんて無かったはずだがまた捏造か？
＞ いいえ、貴方が勝手にそうだと思っているだけです。
つまり反論できないって事か
＞ 違うなら、違うとテンプレにも書けばいいものを、それをしないということは
＞ 元の言葉通りの主張であるとみなさざるを得ません。
普遍的な善悪論をしているとも書いてないがな
ピサロという特定のケースについての話をしているのを、普遍的な基準であると勝手に決め付けて噛み付くのが言葉通りの解釈か？

＞ 要するに、回答できないわけですね。 具体的な質問が無いのに何を答えろと？
＞ ということは、アンチの主張は>>288でＦＡですね。
はいはい妄想乙
＞ 他人の状況を見ての想像＝真実
＞ だと疑わない方がどうかしてると思いますが。
つまり具体的な根拠は何も無い訳だ。なのに疑ってかかるとか、それこそ頭がどうかしてるぞ
しかも勝手に想像扱いとかまた捏造か

結局>>294の、「そんな事のために」という理由と事象の比較部分をまるで無視した疑問形のレスだけで、スレ主の言う
「アンチテンプレは他者への害を（理由のいかんに関わらず）悪としている！！」という主張の根拠はないわけね。

こう書くと「（理由のいかんに関わらず）なんて言ってませんから！！」なんて涙目で叫ばれそうだが、それならむしろ
あのテンプレに文句をつける理由がなくなり（相手の事情を酌量せず十把一絡げに悪と言うなら早計だが、そうでなく
事情を見たうえで悪と言うのは、少なくとも善悪論の基準としては妥当）、スレ主の主張は事実無根の誹謗中傷に成り下がる。

>>356
＞ 実際に、惨たらしく殺している場合が殆どですが。
＞自然の摂理に則った行為どこが惨たらしいというんだ？
実際、惨たらしいですが何か？

＞で、例外の有無にかかわらず、
＞ 捕食で殺した場合は悪であるというのがアンチの主張なわけです。
＞例外の有無についての言及なんて無かったはずだがまた捏造か？
妄想乙。

＞ いいえ、貴方が勝手にそうだと思っているだけです。
＞つまり反論できないって事か
要するに、>>288でＦＡに反論できないと。

＞ 違うなら、違うとテンプレにも書けばいいものを、それをしないということは
＞ 元の言葉通りの主張であるとみなさざるを得ません。
＞普遍的な善悪論をしているとも書いてないがな
要するに、自分たちの主観だということですね。
と言う割には、客観的だと強調していますが。

＞ピサロという特定のケースについての話をしているのを、普遍的な基準であると勝手に決め付けて噛み付くのが言葉通りの解釈か？
善悪の基準がないと、個々の話はできませんが。

＞ 他人の状況を見ての想像＝真実
＞ だと疑わない方がどうかしてると思いますが。
＞つまり具体的な根拠は何も無い訳だ。なのに疑ってかかるとか、それこそ頭がどうかしてるぞ
極めて普通ですが。

＞しかも勝手に想像扱いとかまた捏造か
そうとしか思えませんが。

>>357
＞結局>>294の、「そんな事のために」という理由と事象の比較部分をまるで無視した疑問形のレスだけで、スレ主の言う
＞「アンチテンプレは他者への害を（理由のいかんに関わらず）悪としている！！」という主張の根拠はないわけね。
根拠はありませんね。根拠とするには、情報が少なすぎますから。
普通に読めばそう読めると言っているだけです。

>>353
全くです
カエサルやジンギスカンならともかく
王将がせめてはいかんよな

…しかもカエサルは暗殺されてるし

>>354
俺も四苦八苦してるー
今日は参加できない。。眠い。。

>>359
「他者への害を理由いかんに関わらず悪としている」部分を抜き出して、どうしてそう読めるか言うだけで一発なのに。
まあ自分で事実無根だと認めてるわけだし別にいいけど、根拠もなく人を悪し様に言うなんて誹謗中傷以外の何物でもない。

>>360
根拠もなく他人をこき下ろすような奴とよく付き合えるね。

>>360
一般的にはそうなのですが、
物語上は前線に出たがる指導者の多いこと多いこと。
だけど、暗殺された例はほぼ皆無。

無理しないでくださいね。
続きを楽しみに待ってます。

>>361
情報の少ない中から、相手の考えはこうだろうと予想して、
感じたことをそのまま書いただけですが。
違うのであれば、訂正すればいいものを、誹謗中傷扱いとは。
もしそうだとしたら、アンチスレの多くの住人は誹謗中傷と人格否定の嵐ですね。

>>361
すまん…出来る限り公平を期しているが
どうもインスピレーションをかきたてられちまう、
お気になさるなというか…脱線しててすまん…
これぞまともなDQSSサイトとか参考になるSSとかあるかな…

>>362
あいがとう。参考になる
こうした暗殺ってネタにしてみようかな？ｗｗ
ただこの手のSSって虐殺にせず勝負を互角にしようとしたり
善悪論で公平になるように、起承転結付けるのがいかに大変かが分かる。

「…まあ何という馬鹿げた、いや恐ろしい事が起きてるんでしょうね。

慌てふためいて来て見れば、城下町はあちこち焼け果て、人の姿も見当たらず、
城内には竜の死体が散らばり、二階には王様の姿が見えず、
代わりに得体の知れない肉団子の化け物が鎮座している。

この光景、どこぞの基地外の妄想みたいです。何があったんですか？」

…女勇者やアリーナやマーニャやブライ達が、エンドールのカジノですって飲んだくれ、
クリフトやミネアと一緒に『嫌々』看病していたのをほったらかし、
豪商トルネコがバトランド城に駆けつけたのは、夜の丑三つ時。

なにしろ彼はバトランドの城下町で武器の密輸でぼろもうけしていたので、
この重要な得意先が壊滅状態になるのは気が気でなかったのだ。

特に一番の大金持ちである王様からは伝説の武器防具をたくみに売りつけ
ぼったくろうと思っていたので、王様が死ぬ、なんてことは絶対あってはならない。
だからいかめしい顔で腕組みしているライアンを見つけると、
豪商トルネコは早速どてどて近づいて、子供っぽく抗議していた。

「ライアンさん、エロ漫画じゃないんですから、王様がたった一人であの化物と格闘し、
僧侶の皆さんが遠巻きに儀式してるなんて、決して利口なことじゃありませんよ。
何があったのか存じませんが、早くあの化物を集団リンチで叩きのめして、
王様を助けてあげましょうよぉ……のわっち！」

トルネコの首筋に問答無用で隼の剣が突きつけられる。

「静粛に。」

ライアンはとトルネコと目をあわせもせず、神妙に王を見つめ
激昂するこめかみをびきびきと押さえながら、静かに言い放つ。

「……すまぬがトルネコ殿、あの『黄色いサル』を即刻、ここに連れてきてくだされ。
『これは国際問題に発展する。即来なければ次に会う時、貴様と果し合いになる。
メスだからと言って容赦はせぬぞ、このブス！』…と、このライアンが申していたと…」

「ええっと…『黄色いサル』って誰でしたっけ？えっと、マーニャの姉御…だっけ？」

「ふんどしエロ女なんて関係ありませんわ。ライアン様は名前を呼びたくありませんの。
緑の狸といえばインスタント食品、赤い猿といえば惣流ア○カラングレー、
黄色いサルといえばサントハイムのバカ女ですわ。」

問題発言と同時に、後ろからぬっと女の手が伸び、トルネコの襟首をつかんだ。
…いつの間にやら周囲にライアンの許婚扱いされている、バトランド王女だ。
ズデーン。婦人はそのままものすごい力でトルネコを石畳に引き倒す。

「ひ、ひええええ〜すいません、ほんとーにすいません！」

「あの女がデスピサロを始末したい、仲間にしたくないなんて我侭いわなかったら
こんな基地外ＳＳがだ〜らだら、投下されることも無かったでしょうね。
即刻水ぶっ掛けて、パーティー全員、ここにつれてきてくださいませんこと？」

ずるずる〜。婦人はそのまま城門までトルネコを引きずっていってしまった。

ライアンは将来の妻（←　※注　髭の脳内設定！髭が結婚すんのは許せん！！）
に密かに感謝すると、世界樹をすりつぶした粉を取り出し、厳かに僧兵に命令する。

「おいたわしや！国王は孤軍奮闘して怪物の精神を攻めておられる。
陛下が周囲に合図できぬ以上、小生が不遜ながら独断にて軍の指揮を取り、
王を援護いたす。僧兵は総員、シャナクの詠唱に専念せよ！」


（茶番だ…）

…一方ＤＱ世界で戯言の通じない『デスピサロ変異体』は、一人苦悩していた。

首筋の頚動脈に王の右手が伸びる。洗脳の経絡秘孔（←本当）と気が突いた。
サルでも中国の暗愚な王でもできる、独裁者の催眠術。ピサロは首を振って拒絶する。

（この下衆…きっと自分の野心からデスパレスを侵略したいのだろう？
で、わたしを懐柔して恩を売っておきたいということか…？
しかもいうに事欠いて、マスタードラゴンに自分の罪も擦り付ける気か。負けるか…）

自分を正しいと誇れるものは正しいものになり、
自分を卑しいと開き直るものは卑しいものになる。騎士道の鉄則だそうだ。
で、その弱さや卑しさについてそれとなく指摘すると、敵の王は開き直り、
『臆病だから俺は勝てた、卑しさこそが武器、お前もそうなれ！』と命じていた。

しかも己の種族のためなら、どんなプレモラルな行動も許されると徹底している。
ピサロにとっては未来の自分のようで、『人間世界の魔王』と言った感じがする。

バトランド王は近づくとやせて老けた６０の顔だった。つまり２０の自分の３倍生きている。
あと４０年もすれば、自分もこのように落ちぶれるのかと思うと、それが許せなかった。

（こんな人間に何故負けたのだ？それが私の限界なら、魔族永遠の恥！）

「人間も魔族も同じだ。暴力で脅されると震え上がり
のどをかききられてくたばるときには糞をもらすんだ。

人間はどの種族よりも弱いから、秘法なしでも進化していこうとする
恐怖に負けてたまるか、自分の弱さに負けてたまるか
負けてたまるかって抵抗するようになんだよ…地道な進化だな。
お前も人間が怖いから魔王を目指したんだろ？てめーの修行で進化しろっての」

（もういい。黙れ！さあ、早く暗黒の瘴気よ、
未熟な私と一緒に、この汚らわしい老いぼれも引き裂いてくれ！）

しかし、うまく変異していないようだった。デスピサロの意思どおりに作動していないのか、
肉塊はうねうね動いているだけで、なかなか王を殺そうとしていない。
むしろ瘴気たちも黄金の腕輪も、逆に自分の脳に食い込んで支配しようとしている。
本当にエビルプリーストが裏切って細工したのか、プログラムどおり暴走していた。

一方、王の衣服はバターのように溶けはがれていき、胸の皮膚が破け
赤い筋肉があらわになっていた。それでも王は大胆に、更ににじり寄ってくる。

「思い出せ。愛する女がお前に何を言ったのか」

同時に老豪は、胃袋の中の黄金の腕輪を探り当てる。
ぶすぶすとバトランド王の血管に闇の力が食いついた。

「伝わってくるぞ、お前の苦しみ。お前にも嫁がいたんだろう？人間に殺されたんだろう？
手引きしたのはエビルプリースト本人だとライアンから聞いたがな。

だがな、まあ聞け。勇者にされたあの女の子にだって家族がいたんだ。
ライアンにモンバーバラの姉妹は両親を間接的に失い、
アリーナのバカ女やそいつ等の金魚の糞も家族や知人たちを拉致された。
苦しいのはお前だけじゃねえ…分かるだろうが！」

（ふん。我に稚拙な催眠術をかけようとする、嘘吐きの言葉など、信じられるか…！）

「無関係の種族も被害を喰らい、そしてお前の大切な部下も、犠牲になったんだぜ？
両親を頃された奴、未来を奪われた奴。魔族も、人間も、みんなが死んだ。何故だ？
後何人…無意味に死んでくんだ？これから戦争の犠牲者って何人でるんだ？
たかがマスドラやエビプリといった頂上の保身の為に、犠牲になる奴が。

なんとも笑える話だ、予言と進化の秘法に振り回され、この世界は逆に狂い始めた。
お前の語る大義名分にも意味はない、お前は救ってるようで、単に自滅してるだけだ、
いんちきの予言を勝手に信じて、自分から実現させているとも知らずに」

もう目を合わせたくなかった。アンドレアルの垂れ流した血の涙が
自分にもにじんできて、ぎゅっとまぶたを閉じる。

（はなし、かけるな…）

「卑怯者。女と愛し合うような感性があるのに、俺のようになる感性は無いのか？
貴様まだ分からないのか？おい、何ガン逸らしてんだ。それでも勇者か？
お前から勇気と信念を取ったら、何が残んだよ、ゴミ！」

全てを否定された気がして、びくっと目を開ける。
すると…王も血の涙を流していた。無論肉体を痛めつけられ、勝手に血が出ても
おかしくはないし、案外ピサロの血を自分の目に付けたのかもしれないが。

「俺もお前と同じゴミさ…マスドラに命令され、お前の城を侵略することになってる。
マスタードラゴンが計画を立て、デスパレスの魔族を皆殺しにする。
俺もゴミとして、片棒担いでる。今の俺たちでは天界に、勝てるわけが無いからな。
魔族の城は魔族の城でエビプリに乗っ取られ、お前に忠誠を誓った奴は投獄された。

あまり惨めなんで、俺はお前の忠臣だけでも助け、自軍に取り込めないかと思った。
ホイミンを斥候に仕立て、変化の杖を持たせ、デスパレスで真実を話したんだ。
そしたら全員が希望を捨てちまった。舌をかんで死んだ奴までいた。

『死なせてくれ、デスピサロ様も王の威厳を失ってしまった今、もう生きていたくない、
地獄に落ちたエスターク様の傍に仕え、ピサロ様に代わって謝罪したい』と。
だから城にほんの少しいた子供を理由をつけて疎開させてやった。哀れすぎてな。」

（嘘をつくな…）

「わざと生かし、貴様を逃げさせてやろうか？調べて確かめてくれば分かるぜ。
ほとんど全員刺し違え、ショックで話せなくなった奴や、氏に切れない一握りの生き残りを、
人間が監視してるぜ？残ったお前の手下も心が死んじまってるけどな。」

王が開き直っているのが分かる。自分の弱さも含め、洗いざらい手の内をばらしたことで、
デスピサロは『何故貴様は神そのものに立ち向かえない』と混ぜっ返すことも出来ない。
周囲では僧兵達のシャナクの光の結晶が、ガラスの破片のようになり、
ぐるぐると二人を取り囲み、回転を始める。

…バトランドは一気に畳み掛けた。殺すなら殺せと言わんばかりに。

「やっきになってたんだろうな、ゴミ。王として役に立ちたかったんだろうな、ゴミ。
俺もお前も自分の不甲斐なさが許さず、勇者を目指し、王を目指した。
だが出す策略が全部裏目に出る。そんな自分が許せないんだろう？
一人の愛する女すら助けられない愚か者が、魔族全てを、助けられるものかと。」

すると周囲を黄金の腕輪の生み出した悪霊たちが
フェイスボール状の物体になって取り巻いて、ピサロに悪態をつき始める。

「「「何をしている…惑わされるな！」」」
「「「氏ね！敵の哀れみは受けるな」」」
「「「役立たずの魔王！貴様は魔界の勇者ではなかったのか？」」」
「「「往生際まで忘れ、敵の言葉を聞き入れるのか？」」」

ぶしゅーっと黒い湯気を立て、脳が壊れそうになる。やっと静寂の玉の力が徐々に途切れ、
ピサロは震えるような、消え入りそうな声で、虚空にぶつぶつと、尋ねる。

「……ワタシニ、ドウシロッテ…イウンダ……？」

>>358
＞ 実際、惨たらしいですが何か？
つまり、具体的な事は何も言えない訳ね
＞ 妄想乙。
該当箇所を持って来れば済むのに出来ないって事は、やっぱり捏造か
＞ 要するに、>>288でＦＡに反論できないと。
何が要するになんだ？反論出来てないのお前だから
＞ 要するに、自分たちの主観だということですね。
＞ と言う割には、客観的だと強調していますが。
また意味不明の要するにか、話に脈絡が無いぞ。それに普遍的と客観的の意味を混同してるのか？ちゃんと勉強してから物を言え
＞ 善悪の基準がないと、個々の話はできませんが。
言われた事を微塵も理解出来てないみたいだな。要するに一般的な基準に基づいてピサロの行為について話しているだけの事だろ
＞ 極めて普通ですか。＞ そうとしか思えませんが。
つくづく読解力の無い奴だ。具体的な根拠を言えと言っているんだぞ？

ちゃんとあぼーんできるよう、トリップ付けましたｗ

ピサロ虐待虐殺SSっぽくなってるけど、今日はここまで。。
というか、良く暗殺されないな、このバトランド王。
リアルでこんだけ断罪とかナルシストしてると、ぜってー恨みかいそう…
がつん、と反撃すべきか？

>>363
んと、別スレでアンチさんたちも分析とは関係無い所で
かなり嫌がらせされてることあるしコメントできないつーか、
マジかわいそうで、叩きは極力避けた方が嬉しいかも、俺としては…

ただSSは信者さん・アンチさんのレスを参考にしてる、つもり。

178 ：ゲーム好き名無しさん：2010/06/02(水) 10:53:00 ID:UIy6Va9l0
>>176
クソだと思うこととアンチすることは別
FF13関連のスレに俺はノータッチだ

>>175
ならないよ
だが、おまえを今、ぶち頃したい


179 ：ゲーム好き名無しさん：2010/06/26(土) 05:43:15 ID:jHe2JjNT0
ストーリーに連続性ないんだから、気に入らなければ不買でメーカーに無言の抗議するのが普通
わざわざ買って票を投じる行為するのは不自然

バレバレの嘘ついてるんじゃねえよ、低脳ピサロアンチｗ


180 ：ゲーム好き名無しさん：2010/06/26(土) 10:17:26 ID:Mi+6Qx/vO
同意ｗ
低能アンチ晒しage

　↑
嫌がらせの例
これを傍で見るといまいちアンチにも信者にもつけなくなる
ピサロ好きが「え〜わかんな〜い」な腐に徹してしまえば
多少アンチに揶揄されても気にもならないが

アンチと同化して一生懸命冷徹に分析しても
通りすがりに冷笑されたり女に恨まれてしまうのって辛い。。

>>373
長文お疲れ様です。
王様は、懐柔のセオリーできましたが、ピサロには見破られてますか。
とはいえ、選択肢のないピサロがどうでるか、
そして、エビルプリーストが何を準備していたかが気になります。

あと、確かに、これだけ前に出る王様が暗殺されないのは謎です。
王様の行為自体は、まあ、過激な方だなで済みますが、本人が前に出すぎるのがねえ。

>>374
それ、どこですか？
見たことないので気になります。
アンチスレのアンチと変わらないじゃんって思った。

＞あと、確かに、これだけ前に出る王様が暗殺されないのは謎です。
＞王様の行為自体は、まあ、過激な方だなで済みますが、本人が前に出すぎるのがねえ。

だな、マジでｗ

「人間世界のデスピサロ」を妄想すると
「相手の命を奪う為には自分の命も投げなさ無ければ不公平」
みたいなタイプで、ワシズ様やヘルシングの登場人物よろしく
前面に出なきゃいけないのかなー、って思うんだけど、

こいつぜってぇ目立ちすぎｗｗ

>>376
これでつ
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1244684080/l50

「find2ch」の「デスピサロ」で検索すると出てくる

>>363
理由も説明できないまま他人を散々罵ってレッテル貼って「違うなら訂正すればいいものを」って何様？

日が経てばIDが変わってしまう
自作自演もし放題な2ch
モラルに任せるしかないからこそ、勢力を分けて「お前のせいだ！」というのは極力避けたいよね
言われた人は本当に気の毒だと思うが

>>380
さすがにこれまでの「age」「口調」「本人の肯定」に対して「成り済ましかも知れないから>>3のせいにするな」ってのは
贔屓目がきつすぎると思うんだが。

>>381
ごめん、なんかあったんだなーと思って埒外から口出してしまったよ
でも決めつけて話が止まるのもどうかと思うし
誰が何やってるかなんて本当にわからないもんだよここでは

だいたい、

Ａ「Ｂは××と言っている」
Ｂ「そんな事は言っていない。どの発言を指して××だと言うのか？」

という話に対して、

Ａ「私には××と思えた」

なんて趣旨の言葉が反論になるものなのか？

勢力を分ける分けない以前の、これは道理の問題だろうに。

>>382
＞決めつけて話が止まるのもどうかと思うし
＞誰が何やってるかなんて本当にわからないもんだよここでは
少なくともここで陰口叩いてる人に、その陰口に対する反論をすることを「決めつけ」と決め付けられるのは
非常に心外だが、それは保留として。
根拠も無い誹謗中傷を続ける方がどうかと思うし、逆に止まるなら実に願ったり叶ったりなんだが。

>>384が何か言われた側なら、本当に乙でしたの一言を送りたい。
やっぱり言われた方は嫌な気持ちになるし、気分も荒れるだろうし

陰口なんて気にするなよ
必要ないのに事を荒立てて悪口言う奴は
正論言ってようがやっぱり荒らしだと思うよ
どこの板でも

>>385
板をまたいで遠巻きに陰口叩く奴より、乗り込んできて直接勝負しようとする奴のほうが潔いということですね
わかります

ああ、そうやって煽ってまたホイホイして向こうで叩くつもりかな。
もう依存はやめたら？
新しいお客様迎えなよ。
悪口言われたとか泣き言言いたいのはこっちの方だよ。
でも多くは言わないよ、執着してもこちらにメリットはないし。
向こうに出向けば間違いなく｢彼らの正義｣って名前の鞭で打たれて調教パーティ始まるから。

ピサロについて語らないなら帰った帰った
どうしても許せないなら被害者の会スレ立ててそっちでやりな
その方が同士がたくさんｗ集まるし生産的だろうからね

板をまたいで遠巻きに陰口叩く奴（敬語の人を筆頭としたここの住人）より、
乗り込んできて直接勝負しようとする奴（ID:VbgYue3W0）のほうが潔いということですね
わかります

君たちに「帰って来て（泣）」なんて言ってないよ？　言葉が足りなかったね
誤解させちゃって、妙な自信抱かせちゃって、ごめんね
自分は出来れば乗り込むよりは住み分けして、少人数ダンスパーティーを静かに見守りたい派なの

今度は個人叩きか？
泣き言言わずに帰った帰った

見守りたいならヲチスレでも立てたらどうかな、あ、もう立ってたりしてｗ

追記>>388
｢誰にでも一目で分かりやすく｣最初の二行書いてくれてありがとうな


きっとバカなら信じるよ

>>389-390
ああ、うん、そうだね


どうでもいい追記
＞ピサロについて語らないなら帰った帰った
＞泣き言言わずに帰った帰った

このノリどっかで見たことあるなー、と思ったらエジンベアの門番だった

どちらがどちらを叩いているのか良く分からない。。

底知れない邪悪な『正義』でピサロをいたぶるバトランド王のご高説は終わらない。

「老獪なマスタードラゴンに正面から、勝つのは無理だ。
お前は語り伝え、生きて悔いろ。それが罰だ。魔族の子供に語り伝えろ。
愚かさと、指導力の欠如、自分についてきてくれた部下たちの誇り高い人生、
それが悲しむべき誤りであったこと、いかに生きるべきか、いかに死ぬべきか。

自分の卑しさに目を向けたものは正しい奴になるし
自分の正しさしか見えないものが卑しい奴に落ちる。
それを教え、生きて悔いろ！俺と同じように！」


「「「無視しろ」」」
「「「永遠に消えぬ醜態をさらしおって！！」」」
「「「人間といっしょに滅びてしまえ、それこそお前の救いだ」」」
「「「反省せず、改心せず、何があろうとも自分のやりたいことを貫け！」」」

ピサロの信念を全て否定にかかる王。ピサロの生命すら否定する悪霊。
壊れた心のデスピサロ。かつての楽しかったロザリーの記憶。
青春の追憶、そして呪いの力がノイズとしてぐちゃぐちゃに混ざり始める。
ピサロの体からたくさんの『口』が出てきて『口』まみれの最終形態となる。

（人類絶滅ダケガワレノ夢…同情ノ余地スラ拒絶シ心ヲ閉ザス…ソレコソ潔イ）

瞬間、王から全ての余裕が消え、憤怒の形相が明らかになった。
善も悪もない。野心も論理も悪の定義も正義も信念もへったくれもない。
許せない。『苦しみから逃げる』ことだけは絶対に許せない。胸倉をつかんだ。

「ああ、そうきたか、デスピサロ！はっきり言ってやる、デスピサロ！
女の後追い自殺したり一緒に腹上氏したがるお前の感性が憎い、
泣かせて命乞いさせて支配してやりたいぐらい憎い、
心を開かせ男として土下座させたいぐらい憎い！

魔族の中の恥さらし、ドラクエの恥、魔界の勇者、ドンキホーテ、デスピサロ！！
思い出せゴミ！愛する女がお前に何を言ったのか！」


（ウルサイダマレ私ハ魔界ノ勇者ダウルサイダマレ私ハ魔界ノ勇者ダ
ウルサイダマレ私ハ魔界ノ勇者ダウルサイダマレ私ハ魔界ノ勇者ダ）

「「「それでいい…汚れきった心のまま朽ちて行け」」」
「「「生命にしがみつくな。お前は勇者だろう？」」」
「「「希望を捨ててでも誇りにしがみつけ！」」」

（ソウダワタシハ魔界ノ勇者ダワタシハ魔王ワタシハ魔族人類ハ敵）

……生きているって　すばらしいことだと思います。

（ワタシハ勇者人類ハ敵魔族ノ敵）

……会いたい人に会える……ただ　それだけのことが　どんなに尊いことか……

「「「はやくしねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」」」

（魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ勇者魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ
魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ魔界ノ勇者）

……みんな誤解してるんです。人間とエルフは　仲が悪いものだって。
　仲がいいとか悪いとかに　人間もエルフも魔族も関係ないのに……

…思いだしてくださいピサロ様。私たちもっと幸せになっていいのに……

……なぜでしょう　ほっとします。こうして一緒に居ると、家族といるみたい。


（ワ　タ　シ　ハ　魔　界　ノ　ワ　タ　シ　ハ　ワ　タ　シ　ハハ　魔　界　ノ　
メガメガガメガンメガンガンテメガメガガメガンメガンガンテガメガガメガン
メガンガンメガガメガンメガンテメガンメガンガンメガガメガンガメガンテ）


まともに呪文が唱えられない。ロザリーの記憶を振り払うように暴走を始める。
焼け爛れる肌。融解していく肉。露出する骨。ばらけて剥き出しの歯茎。脳髄、腸。
…覇王バトランドの闘気と、周囲の人間の希望と、真っ向からぶつかり合う。

「ゴミめ。……なにが魔王だ。……なにが勇者だ。これ以上、女を嘆かせるな！
出した答えが『同情の余地などいらない、俺は悪いぞ文句があるか』か？

それなら無理矢理生かして苦しめてやるまでだ。
貴様の心を引き裂いて、『同情の余地』を作り、生き地獄に落としてくれる！」

……ピサロ様？


（ロ
　　　　　　ザ　　　　　　　　　　　　　リー

　　　　　　　　　　　　　　ワ　
　　　　　タ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　　　　　）

……愛してる。誰よりも…愛してる……



「………ﾒｶﾞｻﾞﾙ（ｲ�`）…」

王が静かにメガザルを唱える。ﾒｶﾞﾝﾃと対極を成す、自己犠牲の呪文。
黄金の腕輪を腹から引きちぎると、闇の力が吹き出て腕ごと爆発した。

同時に光が無数の刃となり、四方八方から二人の王の全身を刺し貫いて、
崩壊するピサロを強引に繋ぎ合わせていく。膨れようとする闇。立ち向かう光。
爆発の力と、結界の押さえこむ、絶望に抗う、怨念に対する怨念がぶつかりあう。
城の一角が内側から吹き飛んで、砂と上記が虚空に、舞った。

押さえ込みあい、まじりあう光と闇のまだら模様のボール。
がらがらとはじき飛ばされる黄金の腕輪。ライアンは厳かに歩み寄って、
それをしまうと、瘴気と結界の渦に世界樹の粉をかざす。そして…

「…………善悪を超え『正しく』『意義』のあることを……………実行する…
それが、正義ということなのでしょう…ですが、私の行動には『意義』は無かった」

…数ヵ月後、天空城。各種のクリスタルとプラチナの光に包まれ、神の玉座の前に
勇者たち八人と、あっさりとエビプリを暗殺し、思いつめた表情のデスピサロがいた。

デスピサロを仲間にするか否かで勇者のパーティは相当もめ、
アリーナとライアンはその後本当に果し合いをし、しかも決着はつかなかった。
両者とも顔は傷だらけ痣だらけ。ふん、と憮然とした表情でそっぽを向いている。

当然、チームワークは最悪。クリフトやトルネコはおろおろとうろたえ、
女勇者やマーニャ他、パーティのメンバーはあちゃー、と困惑している。
アリーナは成人したら確実にサントハイムの女王の座を託されるし、
ライアンはバトランド王の信任を受けているので、王族に成り上がる可能性が高い。
このまま二人が平行線だと、人間同士の紛争の火種になりかねない。

「デスピサロよ。汝が心を入れ替え、天空に謝罪にきてくれたことは賞賛に値する。」

苦笑するのをこらえ、神々しい声でマスタードラゴンはもっともらしく讃える。
アリーナとライアンの関係はガチで修復不能のようなので、
とりあえずその問題はガン無視し、デスピサロだけケアしてやることにした。

勇者の村で犠牲になった可哀想な殉教者たちは全員助けられないものの、
ゴットランドの倉庫につくって置いた貴重な世界樹の秘薬をくれてやることにした。
世界樹の花と同じ効能。既にドランがシンシアの復活に向かっていた。

「…汝をさぞや汚いと思っているだろうな。我や人類を憎んでいるか？」

「逆恨みしていないかと言えば嘘になります。
思うにかつての私は差別意識と劣等感、ゆがんだプライドに覆われていた気がする。
それに対する貴殿の行動はやむなき判断、私に是非を語る資格などない…」

「…？…ふむ…そう卑下するな、過去のことは克服しよう、ピサロよ」

…マスドラにとっては全て計画通り。余計な問題がどんどん片付いているのだ。
彼の地位を脅かすエスタークもエビプリも消滅し、進化の秘法も存在しない。
軍事大国になっていく欠陥はあるが、バトランドは完全に己の忠臣といっていい。
彼は自分の人間性を信頼していないものの、老獪さから多くを学んでいるからだ。

「私は一介の王に正面から戦い、敗北し…考えていました。負けたのは『何故だ』と」
「……坊やだからか？」
「はい」

しばし目を閉じ、ピサロはかつての状況に思いをはせる。

　　あの後…ぎりぎりで意識を保っていたのは…バトランドのほうだった。
　　王の命はライアンの世界樹の葉のおかげで助かったものの
　　腕輪の呪いのおかげで王は異形の肉体、腐った死体のような状態にされ
　　神官たちのシャナクのおかげで人間性をようやく保っていた状態。

　　それでも王はピサロに恨みを抱かなかった。自分の子供でもあやすように
　　変身が解けて下あごの裂けたピサロを抱きかかえ、蘇生処理をしていたのだ。

　　「…これだけぐちゃぐちゃにされたら、嫁の愛情が無きゃ蘇生できねえだろ？
　　何、あれだけの女が看病すれば、お前の傷は直る。悪夢から覚めるときは、
　　お前の人間に対するスタンスも、永遠に矯正されてるだろう…」

　　デスピサロは恐縮して提案を辞退仕掛けたものの
　　バトランド王は自領の損害をたてに、問答無用でロザリーを復活させた。
　　王の傷や呪いも、ロザリーの『ルビーの涙』で無ければ回復不能だったからだ。

「…思うに、私が武術と力で魔族たちを統率しだしたのは１７の時でした。
王の座について、周囲にちやほやされだし、今日に至るまで３年しかたっていない。
敵の王は齢６０年。即位してから１４倍以上の辛酸と苦悩を乗り越えている。
いくら意欲と若さと行動力を振りかざし、あせった所で、脇は甘くなるし、
そうおいそれと、その他の地方の「いい王様」を一足飛びに乗り越えられるわけがない。
そんな状態だから私は、地獄の帝王エスタークの力に頼った…」

「…ほう、気がついたか。己の方針に欠陥があることに」

「進化の秘法は決して『辛苦』という経験地を教えてくれません。
あせったりせず、多くの部下の忠言を聞き入れ、異種族や失敗からも少しずつ学ぶ。
積み重ね、見識と、『男』として出来ることを増やしていく。焦らない。中飛車にならない。
頼るべき所は頼り、やるべきことをする。これが『王』としてやらねばならぬことです。」

「よかろう…そこまで謙虚に生きてくれるなら、我も魔族をむやみやたらに恐れ、
姦計で貶めるのは止めよう。謀略と暴力の時代は終わりだ。迷惑をかけたな。
…バトランド王にもそう伝えてくれないか？」

何か裏があるのではないか？とかすかに疑わしく感じるぐらいだった。
自分にも、ここまで潔い謝罪は出来ない。
…真実の悪は自分かも知れない。マスタードラゴンはそう思うのだった…

…ひねりの無いエンドだけど、
話が話を転がして、ピサたんに土下座させてしまった…いいのかなこんあんで
酷いラストだったらすいまそん

玉砕覚悟でピサたんをマスドラに突っ込ませれば良かったろうか
俺のSSのマスドラが超無責任なのはどうも俺の精神の裏返しっぽい

あ、そうか！
>>380が俺もしくは信者さんと間違われたのかな？
よくわからんけど気にしないでね>>380

ピサロを擁護するには、結局他の誰かを貶しめないと無理なんだろう

そか？一応マスドラは善人にでけたしなんとも
英雄似出来ないけど擁護は可能、みてーな

「ピサロは悪人だけど同情の余地あると思うし、俺はピサロも信者も好きだよ」
ってので脳味噌かたまってるからその辺り
信者さんとぶつかってたな…そこで強引に合意したのが>>3

で、思考がまとまらないが

>>280
＞ロザリーの件で人間の汚い一面だけを見ている。
＞この状況で、よほどの聖人でもない限り、
＞共存という選択肢はとらないでしょう。

この辺かなり同感。鉄腕アトムで似たシーンが出てきて
共存という選択肢をとるのに感動した事あったけど
あれってそれでも報われないんだぜ、って言うニヒリズムに向かってるし

>>377
＞「人間世界のデスピサロ」を妄想すると
＞「相手の命を奪う為には自分の命も投げなさ無ければ不公平」
＞みたいなタイプで、
その気持ち分かりますよ。
読者の共感を得るタイプだから、小説の英雄には、前線に出るのが多いのでしょう。
そういう意味では、ピサロもかなり前線に出てますね。
このあたりは、ピサロの魅力の１つと言えると思います。

>>378
情報ありがとうございます。
過去ログ見れないので、読めませんでした。
まあ、前回コピペを見ましたので、そうならないよう気をつけたいと思います。

>>379
そのようなことはしていませんが。

>>383
どうやら、私のことじゃなかったらしい。
反射的に反応してしまった。
失礼。

>>387
ホイホイいなくても、
自演でコピペすれば、仲間の誰かが反応してくると思いますよ。
そうやっているような気がしないでもないし。
まあ、話しても無駄な相手は放っておきますが。

>>399
完結ですか。
お疲れ様です。
無理やり終わらせた感がしますが。

いや、結局王様は何をしたかったのだろうか・・・とか。
個人的には６章オチになるのなら、あのままピサロに滅びてほしかったです。
私の美的感覚による我儘ですが。
こういうの始めてみましたが、面白かったです。
私には絶対書けません。

>>403
合意しましたし、>>402の方の個人的主観は尊重しないといけませんね。
私は、お互いの主観は尊重しつつも、
意見の相違の原因は考えていきたいと思ってますが。
前回それやったら、アンチが過剰に反応してきました。
落ちついたら、またやりますが。

>>404
＞共存という選択肢をとるのに感動した事あったけど
＞あれってそれでも報われないんだぜ、って言うニヒリズムに向かってるし
共存って、一番難しい選択なのですよね。
今後起こるであろう問題を背負うことを決断するのですから。
だからこそ、尊い結論だともいえますが、現実世界でできている例はほとんど見ませんね。
イスラエルとパレスチナが本当に共存したら、私は本気で感動しますね。

このスレの人が悪党スレに対してやることって、本当の意味でのピサロアンチがピサロに対してするのと同じなのな。
理由もなく叩いて貶して蔑んで、俺達が楽しんでるんだからジャマすんなや！！　って。

そんなのメモ帳にでも書いてればいいのに。

>>403
４１１の前半自分で書いていて、偉そうですね。
気を悪くされたらすいません。
今後、
悪だ・悪でないと判断する理由や、同情の余地に関する理由を
整理していきたいと思っています。
両案併記で箇条書きにすれば、何か見えてくるかもと思ってますので。

>>413
妄想乙。

>>415
情報の少ない中から、相手の考えはこうだろうと予想して、
感じたことをそのまま書いただけですが。
違うのであれば、訂正すればいいものを、妄想扱いとは。
もしそうだとしたら、このスレの多くの住人は妄想と罵詈雑言の嵐ですね。

ということを自分で書いてるんだから、当然納得するんだよな？

ここ自体が悪党スレのアンチが集う所なんだから仕方なかろ。
毒吐き所で「○○の悪口言うな」ってのは狭量だ。
このスレ自体は前スレ>>1が立てたもんでもないし、スレタイが趣旨と違うのは
多分次スレで訂正入るだろうさ。

俺は信者さんを容認してしまう…
追い出され絶滅したなかでのこってる数少ないピサロファンだから
投獄されても忠義を捨てないアームライオンみたいでかわいいし憎めない…

>>410
確かに言えてるかも…ｗ
実はピサロが一方的に勝利するエンドとか考えてた、マジで　OTL

>>412
完全同意。
あの紛争って実はイスラエル側の一方的な欺瞞に成り立ってる気がした
アラブ人が粗暴だからカモフラージュされてるけど
ユダヤの方ははっきりと悪。俺の中では。

>>414
卑下する事は無いと思うよ。
ただアンチの人はアンチテンプレを歴史分析みたいにとらえてるところがあって、
とにかくやたらに真面目、それを分析するってことは

学術論文を否定→それまで考察にかけた時間や築き上げた労力を全否定
って感じなので、とにかく危険
８９３のベンツに１００円玉できずつけるぐらいのデンジャーに見えたので
自分の論を徹底的に疑って見るぐらいの覚悟が必要かも

>>405
>そういう意味では、ピサロもかなり前線に出てますね。
>このあたりは、ピサロの魅力の１つと言えると思います。

納得って言うかむっちゃ同意。
演出で徐々に顔見せしてるのも含めて、やっぱピサロ好きだｗ

>>418
優しいんだね…このスレ見てるとちらほらそういう意見出てくる
悪口はいわんように気をつけるけど

ただ…アンチさんに相手にされない（当たり前だがｗｗ）俺の妄想SSにしろ
俺のなんちゃって中立な擁護論にしろ、ここのレスの過激さを
自分の意見のカモフラージュというか煙幕にしてる傾向はあるかも知れない
その辺はかなり反省したいと思う

プレイしなおすと第五章のあの悲劇的な死にかたって好きだ

連載乙。ぼちぼち考えさせられたよ
ピサロ以外の悪を設定しないと成立しないってのは
やっぱりキャラの数かそれ以上の数だけ正義があるというか
「どこの誰から見ても完全な正義や悪」ってのがないとも取れるね
正義っていかにも良い側面だけあるように捉えられがちだけど
誰かの唱える正義によって傷ついたり死ぬ者もいるんだよな

自分が生まれ持った環境でどうリテラシーを働かせてくかが大事なのかね…
まあ、紛争国家だと個人の歩む道なんて最初から無いに等しかったりするから
選び取るも糞もないんだけどね
ピサロを見てると、あーこいつ純な部分を利用されやすい奴だよな〜と思う
魔族代表、人を討ち取る広告塔として使われていた可能性もあるかななんて思ったわ

>>422
あの死に方がピサロにふさわしい、と自分は思ってるよ
あそこで死ぬからこそみんな留飲下げてたんじゃないかな
それでも優男っぷりを非難する人は絶えないが…
好みがあるからそれを悪い事とは言わんが

>>423
>ピサロを見てると、あーこいつ純な部分を利用されやすい奴だよな〜と思う
>魔族代表、人を討ち取る広告塔として使われていた可能性もあるかななんて思ったわ
>あそこで死ぬからこそみんな留飲下げてたんじゃないかな

かなーり納得
死に向かう姿は感動したしね。。。

やり方が基本セコいわ、
戦うにしてもモブキャラ相手にチートプレイだわ、
そのくせこれといった目的も見当たらないわで、
正直敵としても持ち上げるの無理。

だから持ち上げるにはピサロ山の周りを掘って地面を低くして、高く見せかけるしかない。
いつの間にか真の巨悪扱いされてる海老プリみたいにね。

ふと思ったんだけど
因果応報って概念のない宗教はあるのかな

アボリジニの宗教とかは温和ゆえんにそういうのありそうだ
でかい宗教は逆に教会だけ因果応報をうやむやにしてて
ムカツク事もあるけど

>>426
キッつい意見だけど６章に関しちゃ言えてる。
海老プリってあんまし悪くないんだよな

…これは>>399から派生。自分の思想すら否定してるし、
物語ジャナク、妄想かも。精神的ブラクラになる可能性、注意。
↓

…ピサロが礼儀正しすぎて、マスタードラゴンは気味が悪かった。

多少警戒し、デスピサロを天使に監視させながら、真っ先に引き下がらせる。
魔族の王も恭しく最敬礼し、静かに退席していく。
しばらくの間頼む、とライアンの肩を叩いて合図し、
ライアンも任せろ、と力強くうなづく。

…なんだ、思い違いか…。

そう思ったマスタードラゴンは多少安堵すると、
適当に型どおりのお世辞を並べ、他のメンバーも次々に退席させる。

クリフト、ミネア、トルネコ、ブライと言った面々が
デスピサロの後に続き、５人は次々と馬車に乗り込み、
皆、思い思いの場所に散っていった…

…ようだ。とりあえず、型どおり。

…４人、とり残される。互いに不機嫌な表情で、
顔を背けたままのライアンとアリーナ、
半裸を見せつけるようにアンニュイに背伸びして、欠伸しているマーニャ、
仕様なのか失語症なのか、最初から最後まで一言も発しない女勇者。

「…ん？そうだな、これだけの功績を残したのだ。
そなたら４人には褒賞を与えねばなるまい。
さあ、言うが良い。可能な限り、どんな望みも思いのままだ」

「…いえ、褒賞など、とんでもない。されど、いくばくかの疑問があるようです、神よ。」

と、ライアンが恐縮した。
おどおどと平伏しながら尋ね、神の注意がそこにそれる。

「実は…私はですね、その、僭越ながら
夜の天空城に推参したことがあります。で、その時、
黄金の腕輪を使って自らの神通力を強化しておられる神を見たのです…

お尋ねいたしますが、神様は何故常時、進化の秘法を使っておられた？」


つまらぬ質問だと、多少怪訝な顔をして、マスタードラゴンは答えた。

「……うむ、進秘法の力は権威の安泰と、天空の統率に必要でな。
しかし我とて、むやみやたらにあの腕輪を使っておるわけではないぞ？
秘法は危険なもの。使用には調和を配慮する、節度が必要なのだ。
暴走させる魔族の存在は、討伐せねばならぬ。で、それが何か？」

これに対し更にライアンが、また静かに、しかし少し力を込めて問いかける。

「……ええ、多少色々と……疑問点が、あとからでてきましてな。」

「何故、貴殿は勇者殿の父君をわざわざライデインで焼き殺せたのか、
何故、『地獄の帝王を人間の勇者が倒す』と予言し、人と魔族の敵対を煽ったか。
何故、魔族の中にも人間と共存しようとする種族はいるのに、彼らを支援できず、
何故、キングレオの臣下が人の道に外れた時、これを諌められなかったのか？
何故、宗教団体、『勇者の村』を設立させ、二人の少女の自由を完全に拘束し、
何故、彼らの団体が殉教した時に、これを助けてやれなかったのか。

……まだ色々とありますが、
些細なことも、申し上げてもよろしいでしょうか？」

「……何が言いたい？仕方あるまい？
…魔族を討伐し、逆恨みが我にかぶらぬようにするためだが。
我も、いちいち人間の行動など、面倒は見切れぬ」

神は適当に茶を濁して、逃げようとする。
しかしライアンは突っかかるのを止めない。

「『天にまします我らの父』とは思えぬお言葉です。
騎士道でも、神の教えでも、はたまた任侠道だろうと、
『強きを押さえ、弱きを助ける』のが『男』であります。

臣民の被害を抑え、弱きものや子供といった、保護しなければならぬものを導くのも
王や指導者の取るべき『男』としての『責務』であります」

最初は恐る恐るで、卑屈ですらあったライアンの発言が、徐々に高圧的になってくる。
はっきりとした悪意を感じ、マスタードラゴンの眉間に皺がよった。

「しかるに神よ、貴殿は逆をやっておられる。
たいていは人類に被害の及ぶ裏工作で弱きを放置し、使い捨て、
信頼するものたちが試練に苛まれても助けることはなく、
ただただ自分の権益が侵害されそうな時のみ力を発動。
エスタークやエビルプリーストのような『強者』に立ち向かうことは避けておられる
知恵を尽くして世界を管理しているとも言えず、
王の責務を果たしておられない。」

周囲の３名はしんと黙りこくっている。気まずい空気が玉座に立ち込めてきた。

「……自分を何だと思っている？…分をわきまえたらどうかね……」

「わきまえております。私は王宮戦士。
私の忠誠は今なおバトランド王国と国王陛下にあり、
いっぱしの『男』として恥ずべき行いは慎んでおります。

ですが、世にも賢いマスタードラゴンよ、
貴殿が勇者殿の父君を焼き殺したのは『男』として恥ずべきこと。
また多くの人間や魔族に無意味に被害を撒き散らした。
貴方には『恥』や『誇り』や『男』という概念がありますか？神の資格がありますか？
デスピサロですら己の醜さに目を向け、『男』として恥じ、悔い改めたのに。」

「…『男』、『男』って気味が悪いのよ！あんたホモ？あーきもっ。
その気色悪い単語、使うの止めなさいね。
…マスタードラゴン様、どうかお許しください。
この下賎は高貴なものへの『口のきき方』を知りません。」

思わずアリーナがライアンに毒づいてしまう。

「ふん…（全くよ）……」

「しかし怖れながら、神としての貴方の行いが、
魔族のみならず、人間に不信感を与えているのも事実。
『器でない者が王座につくとその国の民は苦しむ』とも、
『統治できぬなら、君臨する資格なし』とも俗諺にあります。

どうか慈悲をたれたまい、その寛大なる大御心にて、
どなたか適任の大天使にその神の玉座を明け渡した上で、
黄金の腕輪を破壊して頂きとうございます。
主の悪行の数々、それで手をうつなら、ライアンの下郎も、免責しましょう。」

反論しながらも、ライアンに対する抗議や叱責ではなく、『同意』。
しつこい毒舌に、マスタードラゴンの脇にいた従士たちが震え始める。

仮に彼女らが襲ってきた場合、今の自分のレベルで、勝つことは不可能だ。
しかし、真に天使たちがおびえているのはそれが理由ではない。

「『主の悪行』？『免責』？汝もかなりの嫌味な奴だな…？
貴様らの価値観を押し付け、戯言で神に命令するつもりか…
我を誰と心得ておる？」

空が暗転して掻き曇り、雷がずん、ずんと、とどろき始めていた。
するとマーニャが横から茶々を入れる。

「あはははは。ふざけてんのはお前だろっつーの、くそじじい。
大体、あんたは神のふりをして、天界に巣くってる、ただの寄生虫でしょ。
天使さん達やドランはとってもいい奴だけどさ〜、あんただけ醜いのは何で？

あんたのやってたこと、調べてみたらバルザックと大して違わなかったよ。
横暴なだけで、神様の役を果たしてないし、
全知全能といわれてる割にバカで、知ってるようでなーんにも知らないし、
これぐらい言われて当然じゃん。」

アリーナも思わずマーニャに相槌を打っていた。
神は静かに黙り込んで、徹底的に付け上がらせてみる。
人間とはどの程度まで、無礼になりきれるのか。

「でしょ。自覚してなかったのかしらね？
大体神様が、何で進化の秘宝を使ってるの？
ピサロやエビプリが叩きのめされて、
悪竜王だけお咎めなし。片手落ちよね。」

…やはりあまり聞く気にはなれず、やれやれと鼻くそをほじりだした。
ガラガラという轟音とともに、神殿の屋根はひび割れ、イカヅチが荒れ狂う。

「へえ。そろそろきれてる？抗弁できないと、
やっぱそれとなーく、力で脅すんだ？駄目じゃん。
どうやら天使の人たちは、みんなあんたの横暴が恐ろしいから
嫌々あんたの神聖な力に従ってるみたいね。かわいそー。」

「もう良かろう。天界に巣くうこの寄生虫は、『男』の概念もないばかりか
婦人の慈悲や機知すらも理解せぬ、知性の欠片もなき暴君とお見受けいたす。
神の資格の無き、邪龍・マスタードラゴンよ…」

「うぜぇな、ゴキブリどもめ」

…ぎゃごん。神が鼻くそをふん、とぶつけてきたのはその時だ。
それが一瞬のうちに一兆度の熱を帯び、数億倍の容積の、火の玉に膨れ上がった。
鼻くそは最大級のイオグランデに化け、時速４００キロの速さで一直線に４人を襲う。

ライアンがはぐれメタルの、勇者が天空の盾を掲げて４人を伏せさせなければ、
全員が火球の余波で一瞬で地上から蒸発していただろう。

伏せ遅れたマーニャの右腕と右わき腹が一瞬でやけ焦げてて吹きちぎれ、消滅する。
腹筋を裂かれ、はみだした小腸が衝撃波と爆風にひきずられ、
びろびろびろびろっと、芋ずる式にぶちまけられ螺旋状に虚空に舞って千切れてしまう。

「…ぬ、ぬかった。予定通りに行かないわね。神様って、結構強いじゃない」
「げぼ、ぎひぃいっ…う…でも、た、大したことないわ、げほっ！ぐひっ！」
「うかつだぞ、マーニャ殿…！０．１９秒、肉眼で分かるほど遅い！」

激痛と冷や汗をこらえるマーニャ達。女勇者が無言でベホマズンをかける。
ずるずるっと腸が引き戻り、一瞬で右手が再生する。恐怖の色は消えていない。
火球が通り過ぎた後は…プラチナの床もクリスタルの柱も溶け崩れてひしゃげて、
この世のものとは思えない光景が広がっていた。

………その真下に、ピサロたち万魔の黒い影が集まって、
静かに観察していたことを、神は知らない。

…とか妄想。
なんか、てんぱってる…

>>372が無視されてる件
まあ、今更まともな答えが返って来るはずも無いんだがね…

かまってちゃんうざい

>>416,417
では、そういうことにしておきましょうか。
貴方の頭の中だけでは。
私は、人の主観を否定はしないつもりですので。

>>419
＞追い出され絶滅したなかでのこってる数少ないピサロファンだから
こうやって続けているうちに、ピサロファンが見てくれると嬉しいのですが・・・

＞実はピサロが一方的に勝利するエンドとか考えてた、マジで　OTL
あまりイメージできないですが、見てみたい気もします。
個人的には指導者としてのピサロはあまり評価していないからかもしれません。
ピサロの指導力を情報補正すれば、あり得るということでしょうか。

>>420
＞あの紛争って実はイスラエル側の一方的な欺瞞に成り立ってる気がした
イスラエル側にもいい分はあるのでしょうが、
ここまで泥沼になると、根本的解決って不可能ではないかと思います。

＞卑下する事は無いと思うよ。
書いててしまったと思ったのですが、返事がもらえて安心しました。

＞ただアンチの人はアンチテンプレを歴史分析みたいにとらえてるところがあって、
＞とにかくやたらに真面目、それを分析するってことは
個人的には自分たちの主張を押し付けているだけに見えるのですね。
なので、なぜそういう結論なのかを考えてみたいと。

＞学術論文を否定→それまで考察にかけた時間や築き上げた労力を全否定
＞って感じなので、とにかく危険
＞自分の論を徹底的に疑って見るぐらいの覚悟が必要かも
否定はしていないつもりですが、自分とは違う価値観、中には自分に理解できない価値観を分析するのは難しいです。
とはいえ、自分の主張がにじみ出てしまうところがありますので、そのあたりを気をつけたいと思います。

>>423
＞ピサロ以外の悪を設定しないと成立しないってのは
＞やっぱりキャラの数かそれ以上の数だけ正義があるというか
＞「どこの誰から見ても完全な正義や悪」ってのがないとも取れるね
そういう意味ですね。
誰から見ても悪という存在って、確かにイメージできないです。

＞正義っていかにも良い側面だけあるように捉えられがちだけど
＞誰かの唱える正義によって傷ついたり死ぬ者もいるんだよな
歴史上の戦争の多くは、複数の正義がぶつかるという意味で、そうなのでしょうね。

＞ピサロを見てると、あーこいつ純な部分を利用されやすい奴だよな〜と思う
＞魔族代表、人を討ち取る広告塔として使われていた可能性もあるかななんて思ったわ
言われてみて、なるほどと思いました。
激しく同意します。

>>426
具体的にどこがでしょうか。
イメージがわきません。

後半は、個人的にその必要もないと感じますし。

うは、真面目やな
>>440
>ピサロの指導力を情報補正すれば、あり得るということでしょうか。

そうでつねｗ
>>410と>>423にインスピレーション刺激されて
魔族以外の悪とか玉砕とか描けないかと

んで>>435書いて、冷や汗ｗ

>>429-
今度は、時々出ていたマスドラ黒幕説ですね。
マスタードラゴンは、言われるまでライアンたちの真意を見抜けなかったのですね。
これは、マスドララスボスモードですか。
気になるのは、戦闘の後の展開なのですが。
楽しみに待っています。

>>437
挙げ足とりしか帰ってこない現状、
録音再生モードが目に見えていましたので、
回答するだけ無駄かな・・・と。

>>444
私の感じたままの感想が、展開の役に立っていたとは。
びっくりです。
すいません。言いたい放題言ってしまって。
でも、本気で応援してますので、無理なさらないよう続きをお願いします。

あと情報修正→上方修正の誤りです。（汗）

マスタードラゴンの玉座の周辺。
…とくに下のフロアは地獄のようになっていて、崩落した外壁のあちこちから
天使の世界が騒然となっているのが、勇者の一行にも把握できた。

爆発飛散した城壁の破片に当たり、ぽつり、ぽつりと天使が氏んでいる。
その中に巻き添えを食らって体を真っ二つにされた天使の子供の骸が、
二人ほど見受けられ、痛々しかった。

神の傍に仕えていた天界の従士たちは服のすそが余熱で焼け焦げ、
プラチナの盾が半分溶けてしまっている。
奥歯をがたがた言わせ、天使の片方は崩れ落ちる様にひざをついてしまい

『そっとしておいてくれればこんな事は無かったのに』

とでもいいたげな、同情とも哀願とも抗議ともいえない、『泣き顔』をしていた。

だが被害を受けた柔弱な天使達のなかで、
誰一人勇者たちに襲いかかろうとするものもいなければ、
逆に加勢して、マスタードラゴンに襲いかかろうとするもいない。

要するに、キリストを助けられない非暴力主義の信者と同じ。
彼等にして見れば温和な僕のままでいれば楽に生きられたわけだが
それは命をかけてまで主人に忠誠を尽くすことを意味しない。

天空の住人は回避型・アダルトチャイルドの草食系なのだろう。
自分にかかる被害もほんの少しだけ我慢し、
神様が下界にやらかす些細な悪事も若干なら見逃して
ずっと欲や自由を放棄することで、妥協しながら生きていたのだ。

自分勝手かつ、フリーチャイルドの自己責任で生きて来た、魔族とは逆のいきかた。
やがて彼らは本能的にヒエラルキーやしきたりに逆らえなくなる。

ドラゴンの子供達は神をはっきりと驚愕と憎しみの表情で睨みつけるものの、
彼等も天使達を逃がすことを最優先させ、気絶した子供やらエルフやらを背中に乗せ、
一目散に逃げてしまった。彼等は全員勝敗を見守り、生き残った側につくのだろう。

それでも構わないと勇者たちは思う。考えないよりはマシだ。誰が彼らを責められよう？

「……想像した以上の外道じゃん？マスタードラゴンって…」
「なんということを……これでは禅譲や政権交代など夢のような話ですな…」

「…途中まで聞いてやった。面白すぎる冗談だ。『家畜』が我と同格とな？」

ゆらり…ゆっくり身を起こし、マスタードラゴンがどすり、どすり、と歩み寄ってくる。
飾り物でしかない衛兵は、目配せをすると悲鳴を上げ、一目散に逃げ出した。

「今気分が悪い。天使ども。目障りだ、消えろ。」

神が戯れにつま先で、小石を散弾銃の様に弾く。瓦礫のひとつが片方に襲いかかる。
それを咄嗟にアリーナが力いっぱいがんと蹴飛ばし、狙いは紙一重でそれた。

……切れ方は静かだが、神のくせに忍耐はきかない奴、とライアンは思う。
こういう場合、バトランド王だったら敵の弁舌を最後まで聞き届けながら威圧し、
相手がしゃべる事がなくなって、完全に黙り込んでから、慈愛を込めて処刑する。

「我に目をかけられていながら、寄生虫だの悪竜王だの。怒髪天を突いたぞ？ｗ
豚と違わない動物の分際で、身の程を知るべきだったな。天使以下のウジ虫」

…はっと我に帰った。迷惑をかけてしまった罪悪感がライアンを襲った。
突如として訪れた災厄から身を守る術など、天使の子供は持ち合わせていない。
巻き添えで犠牲を起こしてすまない、と一瞬目を閉じ、謝罪する。

また、神が子供を犠牲にしておいて、それに罪悪感がまるでないのは許せない。
ピサロの手先が子供をさらった事と、何処が違うのか。
…いや、別の意味でマスタードラゴンは魔族とは更に違う。
ピサロもエビルプリーストも、彼ら魔族は同族の子供を絶対に手にかけたりはしない。

ばぉぉぉおおおをん、ぎゃぁぁぁぁがぁぁぁあああ！

神が恐竜の鳴き声のような、すさまじい雄たけびを上げた。
全員立ちすくまずにすんだが、直後また『鼻くそ』のイオグランデが彼らを襲う。
攻撃を避けるのに神経を集中する。
全員が床をけって四方に散らばる。慣れれば回避できる。
今度は罪なきものに巻き添えを出さないように、誘導しながら。

マスタードラゴンがぶふっ、と軽く息をする。みるみるうちに神通力が回復する。
勇者たちには神の力の脈動がほとんど感じられなかった。力だけはあるらしい。

……一方、地上。デスパレス。
城内では能天気な王様と、沈痛な表情の肥大漢の魔族が不恰好な握手を交わす。
そこにドラゴンライダーの技術を覚えた精兵の一人が報告に現れる。

「陛下、朗報です。ついに『神』と女勇者の間で、戦闘になった模様。
一方で、デスピサロはベリスたち魔族の近衛兵と城外で待機。
天使たちの一派はイオグランデの暴走の余波を食らったため
現在壊滅状態。その大半がゴッドランドで治療中。」

「報告ご苦労。『革命維新』もいよいよであるな。ここで我等が勝てば人類も魔族もない、
『共存共栄』の時代が到来するだろう。よかったの、ギガデーモン殿。」

「全幅の、信頼を、頂いて…感謝の、極み…恐縮、至極に…存じます…」

　　　……数々の敗戦。……勇者討伐の失敗。…エスターク復活戦での見事な敗退。
　　　人間狩りの熱も冷め、厭戦気分の広がっていた魔族たちは、
　　　最初クーデターが起きた時、「人間との住み分け」を主張していた
　　　エビルプリーストをしぶしぶ君主と認め、防衛的な勢力の安泰を図った。

　　　しかしその第二の君主まで暗殺され、絶滅の危機すら囁かれるようになると
　　　魔族が次に打つ手は無条件降伏か玉砕しかない。

　　　押し寄せてくるドラゴンメイルの悪魔…人間…たちから魔族の若者を守るため、
　　　進化の秘宝で数ヶ月前から復活していたギガデーモンは城外に躍り出ると、
　　　天地が避けんばかりに泣き喚きながら、力の限り、『白旗』を振った。

…この去就を真に英断と誉められ、ギガデーモンは魔王に祭り上げられたのだが、
バトランドから特注の王服と冠をもらっても、彼は少しも慶ぶ気になれなかった。

（何故俺が魔王？属国にするのなら、いっそベホマン辺りが適任じゃねえのか。
俺はそいつを後ろから叩き頃し、腹を切って、死ぬ、べきだ…！）

いささか卑屈に対応していたが、あまりの屈辱感で新魔王は城外に目が行く。
そこでは無血入城での『勝利』に酔ったバトランド兵やリバーサイドからの移民、
そして彼等にからかわれ、茫然自失の魔族が、不自然極まりない酒宴を開いていた。

「魔族、絶滅の、危機を回避できて、どんなに、お礼を言ったらよいか…」
「うむ、そなたと余で、恒久の平和を築きあげようではないか。」

（…よく言う。エビルプリーストとの休戦協定を『暗殺』で平気で『反故』にし、
マスタードラゴンとの魔族殲滅の『密約』も俺らを奴隷にする方針に勝手に変え、
勇者をけしかけることで全てを『なかったこと』にするのが貴様だ。
…利用価値が無くなるか、害になると判断されれば、ピサロ様も、俺も消される！）

デスピサロに全幅の信頼を置いていた彼は、主君のそれとない忠告に従って、
感情が爆破するのを耐え、表面上の祝福をしている。が、言葉はたどたどしい。
長い舌をしまいながら会話していると、涙が鼻腔につまり、喋るたびに息苦しいのだ。

「…はあ…そう、ですね、あは、あはは、はははは……」

一方衛兵に囲まれた国王は、バカにしたように定期的にくるっと後ろを向いて、
『ねえねえ、どんな気分？気に入らないなら俺を奇襲してもいいんだよ？』
とでも言わんばかりに挑発しながら、ギガデーモンに新国家建設のヴィジョンを語る。

「…いや、あっぱれ、あっぱれ。デスパレスは石炭資源も豊富で、優れた穀倉地帯。
またレベルが上がったモンスターたちは屈強な労働力として珍重される。
それを有効利用してここを開拓すれば、世界経済は飛躍的に発展するであろう」

（…けっ…所詮、傀儡政権かよ。貴様は魔族を人間の農奴にしたいから、
あのとき皆殺しにせず、俺たちを『飼ってる』だけじゃねぇか…）

ギゴガガッガガガ！ぎぎ！人間の王の自慢を聞いていると耳障りな音がして、
真後ろのエスタークの壁画がぎりぎりと、引き剥がされ始める。
人間側に寝返ったスライム族の工作兵たちが嬉々として、チェーンソーのようなもので
城の解体・突貫工事に取り掛かり、あちこちの建築物を人間用に作り変えようとしていた。

「頼む、止めてくれ…堪忍してくれぇっ！」

静かな侵略。目の前で魔族の文化遺産のあちこちが引き剥がされて解体されていく。
魔王はついに耐え切れず、涙がぼろぼろあふれる。すると王の目つきが変わった。

「愛国心、あるんだな。…『ざま（現実）を見ろ』って正直に言ったほうがいいか？」
「へ？」

「かつて俺の国や王も今のてめえと同じだったんだぜ？魔族の侵略やら侵攻やらを
ひっきりなしに受け、生命も文化も破壊される。乗り越えようと、お前らから学んだ。」

「どういう、いみなんですか、国王…」
「……バカなりに良く耐えたってことさ。今度はお前らが人に学べ。進化するんだ。
憎しみを乗り越え、本当の意味での、対等の関係にしてみろ。
……おい、スライムども、工事を止めろ。……この文化財を壊すのは止せ……」

……一方天空城。神は瓦礫の中で、『愉悦』の声を上げている。

「ぐひ…エスタークを倒しただけのレベルはあるのだから、
それなりにできるようだな。まあ…あの虫けらも最後、氏にそうになると糞をもらし、
我に土下座して命乞いしたし、我は慈悲深いから、『封印』だけで勘弁してやったが。
貴様らも、今からでも遅くは無い。今すぐ暴言の数々…」

ひゅん。キラーピアスと隼の剣二本が左目を直撃する。直ぐに距離を取る。

蚊に刺されたほどのダメージも無かったし、直ぐにまぶたを閉じたため
マスタードラゴンには数十ポイントの程度の損傷しか無かったが、
彼の目にまぶたの血がかすかに入って、わずかに鼻にしみ、軽くくしゃみをした。

すると同時にゼリーのような呪文がぶわぶわと全身を覆っていく。
神は妙にもろくなった気がして、狼狽している。どさくさでマーニャのかけた『ルカニ』だ。

「……………………。」
「進化の秘宝に依存した強さ。レベル９７、ってとこかしらね。」
「０・１秒＝１ターンにつき、二回の戦闘行動が限度。勝てる。」

「…………………あ？………貴様ら……………………………！」
「けほっ、ぷっ！確かに強いけど、ぶっ殺せない強さじゃないわ！」

ライアンとアリーナが汗だくになりながらも、余裕を見せ、挑発をかます。
マーニャがゴホゴホと咽せ返る。唾に血が混ざっていたので、ぺっ、と吹っかける。

一方物量にものを言わせた、自称・神の凄まじいまでの戦闘能力に驚愕しながら、
ライアンはピサロ戦やエビプリ戦と違い、マスタードラゴンに酷く失望を覚えていた。

（…これでも…神か？…………魂が…なさすぎる……）

……総合力が接近していると、戦闘での勝敗は紙一重の精神力がものを言う。
そこで戦士には二つの才能というか、方向性がでてくる。

一つ目のタイプは敵が『助けてくれ』と怯える余地を与えず、不意をうてる能力。
二つ目のタイプは敵に『何故倒せない』と怯えさせてしまう精神力と恥知らずなしぶとさ。
自分や勇者には一つ目の能力、アリーナや王には二つ目の能力が傑出している。

…そしてデスピサロには二つの素質が同時にあった。野性の力だ。
最初は技が稚拙で荒削りだった。でも戦っていて、『弱いはずなのに怖い』と思えた。
罠にはめてどんなに叩き潰しても、完全に崩れ落ちるまでは気を抜けなかったし、
初期のレベル３５の時も、同時攻撃で無ければ勝てなかったのは確かだ。

エビルプリースト暗殺前に同行して、
『エッグ・チキーラ』の二人の達人に事実上の稽古をつけてもらった時は
ピサロは魔道系でありながら自分の培ってきた戦士の技術すら
どんどん抜く巧みさを見せ、内心舌を巻いたものだ。

ピサロも自分にないものをライアンに感じたのか、二人はスパーリングで気が合い、
実戦でも女勇者とアリーナの四人で行うことが多く、コンビネーションは良好。
オーバーアクションのアリーナの戦闘スタイルは、好きにはなれなかったが。

エビルプリーストはこうした格闘センスでデスピサロに劣ったものの、
魔族の王としての使命感や補佐役に徹することの出来る適正がそうさせるのか、
しぶとさはバトランド王を超える。秘宝のレベルが更に上ということもあり、
勅命とはいえ始末しなければならないのが惜しいぐらいだった。

……自称・神にはそうした適正がない。それどころか、通常の生物の危機意識がない。

もしこの自称・神が武の達人なら、最初の一瞬で致命傷を与え全滅させている。
でもマスタードラゴンはゲームにチートを使い、達人に見せる類の屑で、
ある意味、とんでもない食わせ者といえた。
戦闘でも物量まかせで、配下に巻き添えを出してしまう。ましてや子供にまで。

何故進化の秘宝が役に立たないか、ライアンにも、やっと分かった。
…進化には己の弱さを克服し、強さに立ち向かう覚悟が必要なのか。

自称・神は最初から能力だけ強いので、自分より強いものを超えたことがない。
鍛錬を行わなかったために、弱いものが、更に弱いものを叩くような戦闘しか出来ず、
進化の秘宝を使いこなしながら、肝心の精神の進化を行えなかった。

だからマスタードラゴンはこの世界を何一つ満足に統治できない。
統治する気も最初から無い。周囲に求めているものは、君臨だけだ。

…こんな奴に天界は振り回され、多くの人や魔が命を落としてきたのか？
……勝たねば。何億年生きていようと、こいつはある水準に永遠にたどり着けない。

怒りは徐々に頂点に向かい、恐怖すら麻痺させるどす黒い『何か』がこみ上げていた。
君臨しなければよかったと。こいつの全てをなにもかも、なにもかも後悔させてやろうと。

１０レスごえでさるさん規制くらったーｗ、今日はここまで。。

>>447
ありがとですｗただおいらがあんましやりすぎるから
「二人だけのスレ」とか笑われちゃうんですけどな （汗）

＞無理なさらないよう続きをお願いします。
そうだな…俺の場合キーボード叩きながらトランスすると
かなりヤバくなるみたいと気が付いた…つか、読むのすら大変でね？
１日１７レス？やばひ

休みながらゆるりとがベストかもなので、マジで健康に気をつけてみまつ

>>443
セコさ編
・基本的な行動姿勢は「超兵器のスーパーパワーで一発逆転」。
　しかしこの「超兵器」は基本敵の上前をはねる形でしか入手できない。
・戦闘は基本的に避けるか、大軍を率いてのフルボッコ（５章初め）。
　しかし、敵が強敵でない場合は全戦ぶっ殺す勢いで暴れる（２章）

迂闊さ編
・トンネル掘った恨みで、トルネコを延々狙い続ける。
　大灯台占拠もその一環（「灯台が占拠されたのはつい先日のこと」というせりふより）でしかないと思われる。
　一商人にエンドールからコナンベリーまで振り回された挙句失敗。
・基本的に傀儡を仕立て上げ、その影で事を成すことを行動方針としているが、
　２章では不用意に目立ちすぎた結果、ピサロと魔物の行動が連動していることをモブキャラにまであっさり見抜かれる。
　これを理由に、アリーナは「デスピサロが怪しい」と狙いをつける。

目的？何それおいしいの？編
・進化の秘法を使ったのは、ロザリーの復讐
・６章の話になるが、そのロザリーが復活すると、それまでの目的は中断。

>>446
確かに。具体的な根拠を聞かれてるのに「そうとしか思えません」なんて答えを返すしか出来なくなったから見ない振りを決め込んだのに、野暮な事を言って悪かったよ
どうせ続けても「いいえ」「違います」だけ繰り返すしか出来ないもんな

まあもちつこーぜｗ
悪意あるレスを何度もぶつけあってもしかたがないんでねーか
いや横レスでそういうのコメントは余計か…

>>458
？？？…信者さんに不遜ながら、（許せ）
これはこれで面白いと思える…ｗ っていうか

＞基本的な行動姿勢は「超兵器のスーパーパワーで一発逆転」。
＞しかしこの「超兵器」は基本敵の上前をはねる形でしか入手できない。
＞戦闘は基本的に避けるか、大軍を率いてのフルボッコ
＞しかし、敵が強敵でない場合は全戦ぶっ殺す勢いで暴れる

このセコさ編の戦法って２ｃｈの様々なキャラの安置ｖｓ信者スレで
アンチが圧倒的に優性になった祭りで、腐をボコにするときに良く見られたｗ
あとグレンラガンの敵と味方、トランスフォーマーのサイバトロンが
んな戦いかたやってたの思い出した…

キャラクターが多すぎ、更に敗北が前提になってる魔族なら
こうした戦闘は当然つーか、まあ、仕方ないんじゃね？ってきもした

ドラクエ世界での敵さんのやる巧みな戦闘ってなんだろうねｗ

いけね、>>460上半分は失言だったかも、ｽﾏｿ

>>448
お疲れ様です。
読んでいて思ったのですが、
天空の人々って、人間の子どもと同じような気がするのですよね。
良くても悪くても、親には逆らえない。（幼児であればなおさら）

逆に野生動物のごとく自分で生きていかなければいかない魔族の方に、
自然の力を感じたのは私だけでしょうか。

王様ついに侵攻を始めましたね。
工事の中止の真意が気になります。
あとから、なるほどと思わせる深い理由がでてこないかと楽しみにしています。

>>457
とても読みやすいですよ。
毎日長文をあれだけ書くのは大変ではないかと心配しています。
書けるときでいいので、続きを楽しみにしていますよ。

>>458
擁護派の私が言うのもなんですが、なるほどと思わせるものがありますね。
人の挙げ足とりしかできない誰かさんとは大違いです。

あと、このへんって、何か情報ありましたっけ？
・トンネル掘った恨みで、トルネコを延々狙い続ける。
いや、トルネコを狙っていたという感覚がまるでなかったもので。

・基本的に傀儡を仕立て上げ、その影で事を成すことを行動方針としているが、

あと、同じ行動を見て私と評価が正反対なのが興味深いです。
後ほど、両案併記で整理してみます。

>>460
＞ドラクエ世界での敵さんのやる巧みな戦闘ってなんだろうねｗ
ぱっとおもいつくのは、
・パーティーの、連携が取れている。
・戦略的なもの
でしょうか。

両案平気でピサロの行動の評価してみます。
同じ行動でも、人によって評価が１８０度変わるところが興味深いです。

１．進化の秘宝の使用について
・基本的な行動姿勢は「超兵器のスーパーパワーで一発逆転」でセコイ。
・どんなに不利な状況になっても目的の達成を決して諦めない信念と根性。

２．勇者の村の虐殺について
・弱い相手をフルボッコで倒す。
・あらゆる可能性を考慮し、どんな相手であろうと全力を尽くす合理性。

セコさ編は整理しやすかったのですが、
迂闊さは整理しにくいので、もう少し情報がでてきてからにします。

他のメンバーが隠れるようにこそこそ動いているのに、
当のリーダーが積極的に悪目立ちしてる時点で合理性がない

>>463
フォローどうもですｗ
今から６年ぐらい前はこの手のSS作る奴が多くてすごかったんだわな

「受信すると一気に書く」のってRPGのクリアみたいなもんかもしれない

>天空の人々って、人間の子どもと同じような気がするのですよね。
>良くても悪くても、親には逆らえない。（幼児であればなおさら）

>逆に野生動物のごとく自分で生きていかなければいかない魔族の方に、
>自然の力を感じたのは私だけでしょうか。

完全同意
魔族の子供もベースは実は同じではないか、
ってーのが俺の発想でもありますが

…天空城で戦闘時間から数分が経過した。
あっさり死ぬと思われた勇者の一行はなかなか粘り、神は段々苛立ち始める。

「……にぶすぎるぞマスタードラゴン？ピサロやエビルに比べ、緊張感がまるで無い。
貴様は外見が醜いだけでない、脳みその皺も少ないし、動きもたるいな。」

「…少しは言葉を選べ。我を魔族と同格に見てるのか、スライム以下の下等生物。
我の興味の無い貴様らの法や善悪論を振りかざすばかりか、
でかいだけの化物に数回勝利したぐらいで、神に向かって、減らず口を叩きおって！」

その声は威厳のある声から、ヒキガエルを思わせる、ザボエラ様のように変化している。
威圧しながら品定めするかのごとく、４人をじっくりと、舐め回すように観察。

「…よろしい。確かに『まあまあ』かもしれぬな。筋肉のつき方からしてレベル７０前後…
なら、貴様らが泣き出すレベルにならねばな？そういうことなら」

ゆっくりと黄金の腕輪を取り出す。オリジナルの腕輪。
人間どもに手の内を見せる前に、一気に全力で叩き潰すのが得策。
ごぶり。腕輪を飲み下す。肩の筋肉が壊れた玩具のように痙攣したとおもうと、
ぶしゃっ、ぱかぁっ、と、第三第四の腕が生え、肩の筋肉が盛り上がり、首が埋まった。

めき、びき。がぁごごごごご。…進化の秘宝と禁呪による神竜族の戦闘形態。
グロテスクながらも回復と攻撃が一体になり、最もバランスの取れている変異。

神でありながら、周囲を地獄に変え、天を覆いつくす巨大な怪物。
身長、６６６メートル。超巨大サイズの、『邪神シドー』の姿だった。

「最悪」
「逆に弱くなってね？」
「………。」
「頭痛がしてくる。この化物、何の芸も無いな…」

「ぎひ、ぐひ、りひひひひひひひ！我も本気で戦っでぐれるぞおををををおおお？
だがな、命乞いじでも許ざねえ。いだぶって、楽じまぜでもらおうが？
地獄に落ぢるまでの間、神の恐ろじざ、どぐと目に焼き付げでおげ！」

予想以上の浅ましさに、変身中まで、ピサロを退席させ正解かも…とライアンは思う。
会話させようものなら、『俺はこんな奴と同格なのか』と自虐的になる可能性すらある。
せめて最後の戦いは、綺麗に終わらせたかった。

「マダンテぇぇええええええええええっ！」
「…。」

びゅるっ！ぎゃごん！回避しようのない重力波とプラズマがパーティ一同を襲ってくる。
しかし四人は今度は回避どころか、防御もしない。重力波。ぐいーん。直撃する。
そのまま通り抜ける。ライアンはよっこらしょと剣を杖にし、胡坐をかいてくつろいだ。

「…どうしたのライアン…？防御しないの？」
「ピサロ殿との『特命任務』はこれで終わり。この化物の『負け』だ。正直、気分が腐る」

プラズマが襲ってくる。びひゅううううううううう。直撃する。そのまま通り抜ける。
マダンテはだらしなく光を発して広がって、そして消えた。自称・神の顔が引きつる。
こめかみに手を当てて念じる。魔力がみるみる回復する。

すると…魔力の回復と同時に、神の体が少しずつ膨らんでくる。
もこり、もこりと内側から腹が不気味に盛り上がる。
対照的に、体は少しずつぢりぢり縮み始めた。

「うあ、な、なんだ、ごりゃ…？」

自称・神の肉体はみるみるうちに丸く太りだした。身長が若干短くなり始め、
肩幅も狭まっていく。だが反比例するように、縮んだ背の代わりと言わんばかりに、
マスタードラゴンの胴体は急速に肥大化を始める。

「あう、うううううう……ひぃぃぃぃぃ」

腕がどんどん短くなっていった。それに合せるように、手の指も短くなっていく。
足もその指も同様に少しずつ長さが失われ、腹と尻の肥大化は止まらない。
体を大きく歪められ、異様なほど膨らんだ腹部と、不気味なほど小さく短くなった四肢。

「あう、あお、おほ、おごっ、げぼっ！」

神の口の端からは唾液がだらしなく垂れ、発作のような苦痛を滲ませ、咳き込み始めた。
何故かタンから血がじわりと吹きでた。膝を突くように、前向きに崩れ落ちる。

「ごぼっ、おぼぉぉぉぉぉ！な、なんだ、どうなっちまったんだ、なんだこれは！」

やがてマスタードラゴンだったものは風船ドラゴンのようになって、
手足は膨らんできた肉塊のようなものに埋まりだし、
電気プレイにいたぶられるＭ女のようにひきつけを起こし、今度は背中から床に倒れる。

「おおっ！おがあっ！おおう！おおおおお！！我の、神の体がぁあああ？
ぐ、うぐ、む、ん〜〜〜〜〜！！！」

舌が絡まり、声が出なくなる。何度ものけぞり、のた打ち回った。
ズダーン、ドダーンと耳障りな音が天空に響きわたり、見苦しいの一言。
巨大化するなりいきなり苦しみだす無様さに、勇者たちはライアン以外、呆然としている。

「…やっと効果が現れたようだな。マスタードラゴン。ライアン殿、迷惑をかけたな」
「……いや、お安い御用だ……案ずることはない、魔族の戦士達……」
「な！！！！！」

女性メンバーが驚愕するようにふりかえる。ドラゴンライダーのいでたちに身を固め、
４幹部最後の一角で、秘法の力で復活したヘルバトラー率いる、ベリス航空部隊。
数こそ限られているが、何の気配も感じさせず、いきなり神を囲めていた。

そして親衛隊の中から黒地に赤の、ゾンビメイルの男が現れる。
わずかしかいない残党を率いるのは、どこかかっこつけてるデスピサロ本人。

「…いかに生きるべきか、いかに死すべきか（略）…男は、氏を選ぶべき時があ（略）
神はそれすら忘れ、根拠も無（略）だらだら生きていいと錯覚してい（※以下３０行省略）」

ライアンのピサ賛美が長すぎたので、ピサたんの長々とした台詞は、削られている。
ゆっくりふところから、腕輪を取り出す。マスタードラゴンが先ほど使っていたものと同じ。
しかし側面に、（類似品にご注意ください）との但し書きが印刷してある。

「？！〜！！〜！？！〜！」

「……ふっ。……貴様の使っていたオリジナルの黄金の腕輪はこれだよ。
今しがたお前が使ったのは似せて作った模造品。私の体を変異させる時、
私を自爆させようとエビルプリーストが自滅の呪いを書き込んだ、自爆の腕輪だ。
今お前が飲んだものはそれを、ガンプラカラーでカモフラージュしたもの。」

色々と突っ込みどころの多い設定を説明しながら、
デスピサロは本物の腕輪をばきんばきんと粉々にして、破片を窓から投げ捨てた。

「それを貴様のものとすり替え、戦闘中に使わせるように仕向けた。
私と戦った場合、貴様が警戒し、秘法を使わず逃げる恐れも充分あったので、
挑発はライアン殿にお願いした。分かるか、偽神、その意味が。」

魔界の勇者は一歩下がると、マスドラにむかって、ちゅいーんと一気にダッシュ。
敵さんは直径が６００メートル以上あるので、流石にジャンプで飛び乗るのは無理。
つまさきから膝小僧、そして腰から胸元へ、ドドドドドドドドッと駆け上がっていく。

「……………………。」
「………ピサロの奴…一体何をする気？」
「…私と陛下にだけ、デスピサロは教えてくれました……」

悲しそうに目をとじて、ライアンが静かに答える。

「…ピサロ殿は呪われた形態の状態で更にのどを裂き、『丸い口の化物』に変異した。
仮に同じ事をマスドラに行い、呪いの腕輪を飲ませ、のどを引き裂いてしまえば、
どうなると思います？あの化け物は変異を繰り返し、
最後は自分の意思とは無関係に、超巨大な『メガンテ』を唱える」

宿屋の主人の好意を仇で返す形で村に潜入した上で、結局寝首をかくでもなく
自軍被害の拡大が容易に予想される力押しを選択した時点で合理性も何もあったものではないのでは？
勇者をしとめましたって物言いからしてあいつら個体としての勇者の識別は出来てるみたいだし。

デスピサロはあっという間に巨大マスタードラゴンの身長５０メートルを駆けきって
肩に到達、そこから更に上にジャンプ。のど笛に魔界の剣を力いっぱいつきたて、
ずばあああああと切れ目をつけ、腹のそこから吠え立てる。

「皆、行くぞぉ！のどをこじ開けぇぇ、化物にぃ！メガンテを唱えさせろをぉぉ！！」

ピサロの怒号に応じ、一人の兵士が真っ赤になり、必死の形相で特攻をかけた。
そして、一人、また一人とそれに呼応するかのように続く。

「ううぅぅぉぉおおおおおおおお！！！ひゃっはぁああああｗｗｗｗｗ！」

いつしか四方八方から、安価な鋼の剣を手に、狂気の笑いを浮かべながら
デスピサロ直属の猛者たちが一斉に、狼の群れのように神に襲い掛かった。
魔族伝統の超必殺技……『一体多数のフルボッコ攻撃』。

これを卑劣という無かれ。悪役モンスターというのは基本的に装備が貧弱なのだから、
こういうときの集団リンチは卑怯ではない。…多分。…というか、戦場に『卑怯』はない。

自称神は何とか敵を振り払おうとするものの、肉体全体が呪いで膨らんでしまい、
青銅のボールのようになっていた。そして魔族の特攻隊たちは
『今週のビックリドッキリメカ』のように張り付いてしまい、防ぎようがなかった。

神に数え切れないほどの刃を浴びせ、魔族たちは斬ってちぎって斬ってちぎって、
鱗の隙間を斬って掘って斬って掘って、ジャギジャギジャギジャギジャギばわと、
あっと言う間に神ののどから腹の奥へ一直線に並ぶように潜り込んでいく。

そして内側からずぎゃぎゃぎゃぎゃ、とチェーンソーで切り裂くかのような音と
ピサロが剣で自称神をのどからびいいいいいっと引き裂く音が大空に響き渡る。

「んぎ！！？！！んぎぎ！！〜！！！ぎひ〜！！？！！！！！」

激しさと痛さに自称・神は助けを求めて叫ぼうとするが、声は封じられていた。
痛さに涙を振りまいて、やがて大きくのけぞって、重心をくずすと
やがて超巨大な天空城を削るようにしてずだだーんと引きずり落ちてしまう。

天空城の人間達は、下を覗き、畏敬と恐怖で思わず息を呑んだ。
落下する瓦礫と一緒に、魔族たちによる死のダンスが演じられていた。

集団戦でマスドラののどをばかっと引き裂くと、そこに牙が生え、舌が出来てくる。
秘宝の影響で傷口は再生していくが、魔族の兵たちはそれを切り刻んで、
ラッシュをかける。勝利の昂りを抑えられず、狂ったように笑いながら。

……その雄たけびは阿鼻叫喚の地獄に落ちる亡者の用でもあり
素朴で純真無垢な子供の祭りのようにも聞こえる。

神とモンスターが落っこちる先は、皮肉にも希望の祠のちょっと北。
…つまりはデスピサロが昔いた、呪われた玉座のど真ん中。因果応報。

「すご…」

落っこちて小さくなっていく『神』だった汚物。変異して動けないとはいえ、
巨大化したマスタードラゴンを、魔族は一瞬で葬ってしまったのだ。

「見事だ。我が国の兵士にはああいう戦闘は出来ない…」
「……………………。」
「見直したわ。私はピサロのことずっと嫌いだったけど、ちょっとだけ仲良くしたいかも」
「それは無理なんじゃないの？あいつら、自分が死ぬのを笑い飛ばしてるし」

「ううん、考え変わったわ。魔族って案外いい奴なんじゃないかなって思ってる。
人間には人間の良さがあるように、魔族には魔族の良さがあるんじゃないかって…」

するとマーニャがわき腹の傷跡をさすりながら、
ふっとため息をつき、いつもの道化じみた調子とは全く違う、真顔でいった。

「無理よ。マスタードラゴンは変異を食い止めるために黄金の腕輪をはずそうとする。
だから、それを妨害し、ひっきりなしに攻撃を続けなければならない。
つまり地上に激突するまで、彼ら魔族は絶対に逃げられないって事。

そしてあの化物に暴走メガンテが発動した場合、あの大きさでは、
半径数キロぐらいの生命はまず助からない。ルーラやキメラの翼で全力で逃げても、
全く間に合わないでしょうね。……そうなんでしょ、ライアン？」

「…ああ、そういうことになるな…有望な若人たちが、あんな蛆虫のために…」

一同は一瞬、重い雰囲気に包まれる。ヘルバトラー率いる魔王の親衛隊は
人間と似て非なる価値観を、デスピサロと共有しているのだ。

「…あいつら全員、神様と刺し違えて、最初から玉砕する気だったんだわ。
一度きりの『勝利』と、自分の末路を笑いながら……で…ロザリーはどうなるの？」

>>477
ここまで原作無視した話にするなら、何も無理にＤＱ４を使わずに
オリキャラでやればよかったんじゃないか？

>>467
説得力皆無なのですが。

戦闘シーンを駆け足でやってみたけど、今日はここまでｗ
ピサロ神サマにあっさり勝利し杉たけど

戦闘後のシーンに力を入れたほうがいいのかなとやっぱりと思ったりする

>>469
いつもお疲れ様です。
ヘルバトラー達の忠義にちょっと感動しちゃいました。
１頭自分だけが敢て犠牲になることで仲間を無事に逃がすムーの群れを連想してしまいました。
あれは、誰に言われるでもなく、自分の判断で犠牲になるのですよね。
群れにとって最も合理的な判断を行う、自然の本能を感じさせられました。
１人１人が強い自我を持った人間のような生物には、それはできないのではないだろうかと。

>>474
同じく説得力皆無。

>>480
個人的には戦闘以外のシーンの方が、読み応えがあります。
あと、478の方がオリジナルキャラと言っていますが、
ＤＱキャラであると、ある程度のキャライメージがあるので、すんなり入りやすいです。
ですので、なるべくＤＱキャラでお願いしたいです。

>>480
二次創作だから贔屓のキャラを持ち上げるなとは言わないけど
そのために他のキャラを矢鱈と貶めるのはちょっと・・・。

>>478
ででで電波が俺に書かせるんですよｗすいまそんｗ
あんまし本筋から逸脱したくなるもんで
エビルプリーストの描写ははしょりました

オリキャラでSS投下する場所ってあったっけ…？
あったら人様の作品、みてみたいー

そういえばマスドラがラスボスって設定って
SSではありきたりだったらしいね、予想外

>>481
ヘルバトラーとアンドレアルは忠義型、
エビプリ・ギガは思考的内交型ってですかね

＞１頭自分だけが敢て犠牲になることで仲間を無事に逃がすムーの群れを連想してしまいました。
＞あれは、誰に言われるでもなく、自分の判断で犠牲になるのですよね。
＞群れにとって最も合理的な判断を行う、自然の本能を感じさせられました。

しらんかったｗ
個人的にはスズメバチを狩るミツバチのイメージですた

>>484
わりーｗ
マスタードラゴンの酷さは信者以上人信者っぽく意図的にやってみたわけよ

逆にバトランド王はこれでもかってぐらいに徹底的に
デスピサロの価値観を壊してしまうアンチデスピサロとして描いていた
バキSSのノリだな

どの変まで壊すのがゆるされるか、どの変からがいけないか
参考までにSS一筆頼むぜ？紹介でもいいやｗ

つかあぼーんせず、ちゃんと読んでくれてたんか
トランスしてたせいか、誤字脱字がはなはだしいな、ｽﾏｿ
眠い…

もしピサロがマスドラとかライアンとかみたいに書かれたSSがあったら、こいつや>>3は
多分メタクソに貶すんだろうなぁ。
特にこのライアンの奴隷こじきっぷりは見るに耐えないレベルだし。

あと正直、このマスドラの方がまだピサロよりか同情できる。
マスドラは天空城を治めてて龍の神様とは言われてるが、原作じゃ人間の神だの支配者だのなんて言ってないし
人間から信仰されているわけでも利益を得ているわけでもない（実際、人間が崇める神はマスドラとは別）。
あいつには人間を助ける義務も義理もないわけで、人間に踏み込まれた挙句「お前なにやってんの？　怠慢こいてないで
ちゃんと俺達守れや。当たり前だろ？」なんて理不尽なキレ方されたら普通に不快だと思うわ。

>>479　>>482
なんで説得力が皆無と言い切れるんだ？
そこらへんが説明できないのなら、
お前の意見はただのガキのわがままでしかない。

>>488
実に重要な意見だ
と言うかすいません、ちゃんと読んで義憤を感じてたのね、OTL
今までそういう意見が無いのが不思議だったｗ

とくに>>399以降、追求してたのは、ファイトクラブやロボコップの不条理の爽快
ガキのわがままに突っ込まないのでエスカレートしてたぜ…w

＞もしピサロがマスドラとかライアンとかみたいに書かれたSSがあったら、こいつや>>3は
＞多分メタクソに貶すんだろうなぁ。

？いやいやそうじゃなくてね。
俺としては昔のような「SS」があればいい。２ｃｈに。
つか俺に人様のSSを晒す度胸は無いだろうなｗ

ただ参考意見や賞賛してくれる奴のニーズみたいなものに
媚びる事はあるのかもって最近自分で感じる。

>>485
なるほど。戦闘自体は、ミツバチですね。
私は、仲間を逃がすため自分が犠牲になるのを厭わないところ見てました。

>>486
無理に要望にこたえていただかなくても、
自分の思ったように書いていただいた方が面白いですよ。
マスタードラゴンはともかく、王様はそこまで酷くはなかったと思いましたが。

>>489
両案併記でで私の主観を追加して書いたものを、無条件に否定してもねえ。
それで、私がおおなるほどと感じるものならともかく、
なにそれ？
って意見言われても説得力の欠片もありませんが。

まあ、アンチに自分と反対の意見を認める度量が欠片もないことが分かりましたが。

>>490
私がさりげなく言っていた要望っぽい意見に流されてたみたいですいません。
気にせず、自由に書いてくださいね。
楽しみにしてますから。

>>493
説得力が微塵も無いな

もしマスドラが神じゃないとすれば
人界と天界が手を組んで魔界をつぶしたって話になっちゃうナー
自分やその領土にとって脅威になる存在をぶっ潰すのに人間使ったんだぜ、あいつ

ちょっとヒネた見方をすれば
ﾌﾟﾛﾃｽﾀﾝﾄ「調子こいたからヒロシマに原爆落としてこい」みたいな感じ
ちなみにエノラゲイ（原爆落とした機）にはカトリックとその牧師が乗っててね
牧師が投下ボタン押す人に「あなたは許されます」と説いたって説があるよ
プロテスタントは手を汚さずに、カトリックにだけ罪をなすりつけたかも、という説もある
真実はわからんがｗ
でも多くの日本人から見ればさ、プロでもカトでも「キリスト教・白人・アメリカ人」でしかない訳でそ
マスドラが神でも神じゃなくてもあんまり関係ないと思うなあ。
力を持った組織は大変だねえって思うよホント

ピサロは丁度いい感じにみんなの罪を被せられたキャラだと思うよ
人間は大して殺してないと思うんだけどね、量的に見て

とりあえずSSの人と敬語の人は、>>496を全力で批判すべき
でないと「ピサロ擁護してる人って皆こんな不謹慎な発言する人なんだ」
と思われるぞー

自分は多分中立位置だね。擁護してるわけではないっす
別に誰かと手を組んだり余所と戦争やってる訳じゃないよね？このスレ？

敬語の人とかとは全く関係ないと思っていい人間です。てか別の個人です。
二人が賛成しても反対しても、それはその人の思うところであって、
同じスレにいるからといって、まったく同じ意見を持たねばいけないとか、
その場で発言している人の言葉がスレの統一意見という事もありません。

勝手に「擁護」等の決めつけやカテゴライズするのやめてくれませんかね。
自分見ただけで他人を貶めるなんて恐ろしい事は辞めてもらえませんかね。
2chどこ探したって自分みたいな人はいます。

マインドコントロールの狼少年さんはいつも乙ですねｗ

そう、じゃ訂正

とりあえずSSの人と敬語の人は、>>496を全力で批判すべき
でないと「ピサロを擁護する人って、こんな不謹慎な発言する人を見逃しても平気なんだ」
と思われるぞー、っと

例え話でも、言っていいことと悪いことの区別もつかない人、
それを平気で見逃したり（しないとは思いたいけど、ひょっとすると同調するかもしれない）
不謹慎なファンがついてるのが、ピサロの悲劇と言えば悲劇だ

何そんなに必死になってるの？
スレに責任者はいないよ
大きなお世話の印象操作はやめれば？
ファンにもアンチにも変わってる奴はいるよ。

必要性も蓋然性もなく１つの村の住人を皆殺しにして「俺的にはオッケーだし」とか言うのが
ピサロである時点で、不謹慎と言えば既にかなり不謹慎。

>>500
少なくとも現段階で見逃してる人が不謹慎であることに違いは無いんじゃないの

>>496
＞自分やその領土にとって脅威になる存在をぶっ潰すのに人間使ったんだぜ、あいつ
本来やるはずじゃなかった相手を騙して動かしたならともかく、既に行動を開始している相手に
「目標同じだから力貸してやる」っていう事に問題があるとは思えないけどなぁ。

＞マスドラが神でも神じゃなくてもあんまり関係ないと思うなあ。
神かどうかってよりは人間の世話をする義務があるかどうかの問題だろう。
で、実際のところマスドラには人間を守ってやらなきゃならない理由は無い。

＞ピサロは丁度いい感じにみんなの罪を被せられたキャラだと思うよ
ピサロが他者の罪を被ったケースって無いんだが。

>>500
> 大きなお世話の印象操作はやめれば？
> ファンにもアンチにも変わってる奴はいるよ。

自称中立が本当に中立なのか、擁護寄りかあるいはアンチ寄りの立場からモノを言っているか
よりにもよって「原爆」を例え話にして茶化す者とそれを諌める者、どちらが不謹慎で非常識か

それを判断するのはROMってる人たちだ
印象操作というのはお前さんの最後の行「どっちもどっち」論による相対希薄化みたいなのを言う

てか>>500ってファンが人くくりにされたら印象操作だとか言うくせに
いつも>>3がアンチアンチ言ってる事は完全スルーなのな。

なんでピサロの話しないの？
いちいち余計な事につっかかってくるのはなんでかな
話のすり替えが得意なエセ政治家じゃあるまいし…
特定の人をいじりたいなら最悪板でも行けばいいのに

むしろこっちが聞きたい。
>>503を無視してピサロの話じゃないところに突っかかってるのは何で？

結局SSスレになったのか、無駄スレの有効利用もいいが
重複しまくってんだからさっさと落せって感じもするがな

…植民地になったデスパレス城。　　
『良い』スライムたちがかしこまっている中、
王がじりじりと新魔王ににじり寄っている。既に顔が変わっていた。
下から懐中電灯を照らすようなせこい迫力ではあるが。
なんだこのアホ…と思いながらも、警戒するように、ギガデーモンが一歩下がる。

「…もし俺が泣き言を言わなければ、どうするつもりだったんだ…？」

「…強い奴に媚びるだけのカスだったら文化財を全部壊し、お前も使い捨ててた。
だがお前は狡猾でありながら誇り高いし、エビルプリーストのような無理もしない。
貴様ならどうやら俺の考えを分かってくれそうだ。…もう侮蔑はしないさ。

それに神は人間と魔族が潰しあわせる世界で自分の勢力を温存してきた。
魔族を駆除しきれば、今度は我々が警戒され、ことあるごとに『天罰』を食らうだろう。
だから国家にとって潰すべきは神で、魔族は迫害の必要がない。それだけのこと。」

「…だからお前は、ライアンをけしかけ、ピサロ様を生贄に、『神』を殺したわけか…
お前自身が世界を支配し、平和裏に、『神』にでもなりたいのか？…」

「そんなんじゃないさ。これはどこの国でもやっている、安全保障の追求にすぎない。
ただ神の地位が空白になれば、頼りにされるのは、軍事力のある国家だがなｗ」

城外では暗黒の勝利を最後わずかに感じさせるＤＱ４のエンディングが響いている。
それにまぎれるように、ぼそぼそと新魔王が支配欲に酔った『新主人』に忠告した。

「老婆心ながら言っていいか？全ての裏には欺瞞があるのは俺も知ってる。
だが、『用心し、出過ぎるな』よ。世界はどんどんシビアになってる、なめてかかるなよ。
この世は正義が勝ったためしなんてねえけどよ、犠牲の上に、野望や悪ってやつが
いつまでもだらだらと栄えていられるほど、都合のいい世界でもないんだからな…」

「肝に銘じとくぜ。天はいつも、あらゆる命をおちょくってるようだからな」
歯を見せ、王が傲慢な目で笑う。　　　　　　……野望の行く末は、誰も知らない。

…一方可哀想な神様は、空の遠くから地獄めがけて一直線に落下していた。
がたがたと神は恐怖しながらも、なぜこんな理不尽な罵詈雑言や暴力が
突如自分に起きたのか静かに考え始める。あの王に言いくるめられたのか。

　　　…理解…できない…我には人間の尻を吹き、管理する義務などなかったろ…

加速度がどんどんついている。羽は切り取られ、体中の神経節は切りきざまれ、
首から下は直径６００メートルの巨大毬藻になって、身動き一つ出来ない。

　　　…こんな酷いことが自分の一生で起きていいはずがない。
　　　…いや作者、いくらなんでもＤＱ設定を逸脱しすぎだろ。
　　　…必ず生きて逆襲してやる。そして我を嵌めたアホをメタクソに貶してくれる！

体中にはデスピサロの眷属である魔族たちが剣を突き刺し、
スピンティングホールドの状態で、神をがっちり固定している。
周囲にはフェイスボールのような悪霊が、自分の死を祝福し、ぐるぐる回る。

「「「さぁ…早く悲鳴を上げてくれ…地獄でエスタークが待っているぞ…」」」
「「「天におられたあの世の王様よ…お前をけしつぶせるなんて夢のようだ…」」」
「「「何も考えずに従ってくれよ…たっぷりと鮮血の三重奏を教えてやる…」」」
「「「死ぬ瞬間、苦痛を感じる時間を永遠にしてやるぞ？ありがたくおもうがいい」」」

　　　…ひとりでもいい、懐柔しよう。…我慢だ…こんな状態でも、いきぬいてやる…

巨大なマスタードラゴンの体の一部がもごもご抵抗して動き始めた。
皮膚の細胞に精神を移して作らせた『思念体』だ。
大きさ２０センチ程度のドロヌーバーのような、奇妙な形をしていた。
皮膚の表面をぬめぬめと蠢いて、万やむを得ず、魔族の下っ端達に交渉をかける。

　　　…なあ、我の体を引き裂くはいいが、どうする気だ。我のこのサイズでは
　　　…地獄に激突すると同時に、メガンテが発動すると、巻き添えでお前も氏ぬぞ？

「でもお前も死ぬんだろ？未練があるのかよ。俺は嬉しいけど」

　　　…駄目だ、説得は無理だ。他の奴にしよう。

「なんだお前？」
「他人の命を奪う時は自分の命を投げ出すのが魔族の哲学であり美学です」
「お話は丁重におことわりするぜ。どっかいけ屑野郎」
「泣きっ面に天罰だなｗ享年、４億歳…か？気味わりいツラだなぁ…」

　　　…だめだ、このばかどもは全員運命を共にする、集団ヒステリーに包まれている。
　　　…説得しても、悪霊たちと同じ態度で、話を聞こうともしない。知能が低すぎる。

　　　…SS作ってるアホ、もといデスピサロに洗脳されていない奴はいないのか…？
　　　…命にこだわってる奴、エビルプリーストのように計算高い奴だ。
　　　…そうだ、あいつにしよう。あの青くてわずかに知能のある奴。
　　　…どうした？ヘルバトラーとかいったな。何を思い悩んでる？

「…いや…ついな。仮にここで神を殺しても得をするのは人間の特権階級だろ？
俺たちこんなことして、バトなんとかの屑の利益になるのも癪だろう、って思ってな」

　　　…そうだろう！お前は人間の屑どもの『厨二病』や『野心』にだまされている！
　　　…お前は誰かのためじゃない、自分のために生きるんだ！

「周囲は一致団結してるぜ？そいつら裏切るのって、醜いと思わないか？」

　　　…イライラしてきた。こいつも駄目か。駄目なのか。

　　　…アストロンを唱えろ。そうすれば我がそれを強化して、
　　　…自爆に巻き込まれても死なないようにしてやる。
　　　…ばれはしない、汝は名誉を保って助かり、我は汝の懐に飛び込んで
　　　…自爆をやり過ごす！細胞のいっぺんでも生きていれば、
　　　…我は命だけは助かるのだ！お互い、仲良くやろう…願いをかなえてやるぞ！

「わからねえな。自分さえ利益になればいいのか、ばれなければいいのか、
『自分の都合』がみたされれば、何をしてもいいのか？
俺はてめえの願いはてめえで叶え、てめえのケツはてめえでふく。
俺たちがガキのとき、神に願ったり祈ったりしたことがあったが、あんただって
一度でも、たった一匹でも、願いを聞き入れてくれたことがあったのか？ねえだろ」

　　　…アノ人間の奴隷っぷりを見てもなにも思わないか？お前はあれと同列なんだぞ！
　　　…利益になるんだぞ、これからはお前の願いを何でもかなえるよ！
　　　…あんたを神にしてやろう！！いや、我を子分にしてもいい！！

ヘルバトラーは某アニメのスター○クリームのような満面の笑顔で答える。
力いっぱい、マスタードラゴンの精神体に、鋼の剣を突き刺して。

「じゃ神さん、俺の素敵な願いを、かなえてもらいやすぜ、たった一つだけ。
あの蛆虫と同じで、天にたてつくのが、おれも好きなのさ。俺もワルだし。

天にまします我等の父よ。…醜い顔のまま、未来永劫、『消えて無くなれ』。」

地上に激突し、ピサロの時とは比較にならない瘴気がそこらじゅうから吹き出る。
視界を埋める闇。大気を揺るがす咆哮。冥府の底まで轟く絶叫。蒸発していく脳。

欺瞞の罠に嵌められ……神は……バラバラになった。

……マスタードラゴンがメガンテを発動し、人類が地球を征服してから、数週間後。

地獄の天蓋には、大きな大穴が開いて、毎日そこから光があふれ、
魔族の魂が少しずつ、開放されるかのように成仏している。

ピサロたち魔族は仰向けになり、風化する前の灰が固まった状態で、意識はあった。
心臓はもう、止まってしまっている。細胞ごと壊れ、回復魔法による再生は不可能。
ゾンビとしても、ほとんど動くことが無理だ。

目の前で、一つ、また一つと、たくさんの魂が満天の星空の中に溶け込み消えていく。
その中には魔族だけでなく、魔族の略奪や儀式のいけにえにされて死んだ
人間の命も混じっている。魂になれば、人も魔族もかわらないようだ。

デスピサロの軍団は全ての魂が成仏するまで見届けたかった。未練とも違う。
魂の中には氏んでも氏に切れず、蠢いているものもある。
人間の年寄りや魔族の子供の魂が、恨めしそうに泣きながら、こっちを見ていた。

…戦争の犠牲者？わたしのせいで死んだのか。

罪の意識。無念。無意味に命を散らし、我らは多くの恨みを買っていたのか？
魔族が人間に敗北したのは、人間を食料や害虫としてしか考えない、
我らの意識が怨霊を増やし、その祟りが因果応報で自分達にかかったからなのか。

実は、自分のやったことは敵を悪鬼に仕立て、自分を正当化することでしかなかったのか。
全てが終わった今、慰めてやりたかった。動くことは出来ないが、救いになりたかった。
遠くから、誰かが近づいてくる。ロザリーだ。遺体の横に座り込んでくる。

「ピサロ様…ありがとう。命を救ってくれて、本当にありがとう。」

（……すまない。君を取り残したりして。いや待て、よせ、くるな。
どうしたんだ、笑顔がやつれてるぞ、……泣きはらした顔だ。）

「……私ね…もう随分とピサロ様と長い時間を過ごしたのに、
つい最近までピサロ様の笑顔を正面から見ると恥ずかしかったんですよ。
おかしいでしょう？……でも今は恥ずかしくない。
ピサロ様…私はすぐ傍にいるよ？ずっと一緒にいるよ？」

崩れかけた体に手をおいてロザリーは静かにピサロを癒す。

「たくさんの話をしましたね。書斎で、ベットの中で。つがいの猫さんのように他愛も無い
遊びをしたり、冬には、体温を分け合うようにしたり、夏に汗を、思い切りかいてみたり。
ずっと傍にいてくれて。互いの存在を確かめるような、ちょっと恥ずかしいことを」

（よせ…早く去るんだ。こんなSSの世界にいたら瘴気で、君まで被害が及ぶ。
私たちは、やるべきことはやり遂げたのだ。君は君のできることをやれ。）

「………私、やるべきことをやりたいんです……モシャス………！」
（！！）

一瞬でロザリーがデスピサロ風の少女になった。クイーンピサロになったロザリーは
灰の固まりになっていき、デスピサロの上に、うつぶせにどうとのしかかってしがみつく。

「私の体が朽ち果てるまで、お伴させてください…」

（何をしてる！心臓が止まると戻れないぞ！お前まで死ぬ、止めるんだ！）

「役に立たないんです、私。ルビーの涙を目当てにやってくる人に、
体を汚されたこと、実は何度かあるんです。泣かせるために。
その時は何の感情も無いので心が壊れて。でも、相手は気分が良かったみたい」

デスピサロが凍てつく。ロザリーが続けた。

「わたし自身に価値が無いんです。スライムさんや妖精の子供と遊ぶくらいで、
本当に何も出来ない。価値が認めてもらえるのは体、ルビーの涙を流す体質だけ。

やろうと思っても私に出来るのは掃除とかお洗濯とかお料理をすることとか
エルフの力で他人を癒すこと。それが出来るのは、誰かのやさしさを受けているから。
それでピサロを失ったら、私に出来ることはもう何もない。心が凍てついてしまうから。

何をすれば誰の役に立てるのか、ずっと考えてきたんです。生き返ってから。
なのにどうして、こんな冷たい形で私に優しくするのですか？
ずるいです…私をおいて魔族さんたちと旅立ってしまうなんて、ずるいですよ…？」

ピサロのゾンビ体はかろうじてわずかに腕を動かし、ロザリーを引き離そうとする。
すると周囲にルビーの涙がこぼれ、魔族の死体や、人の魂に赤い液体が広がる。
すると次々に多くの魂が怨念を打ち消され、安堵の声を上げて、虚空に消えていった。

（…まさか、お前は…）

「貴方は魔族の未来のために躍起になってたたかって、最後この道を選んだわ。
私が魔界の勇者の后ならば、違った形で、ここの人達の役に立ちたい。」

（お前…自分が何を言ってるのか分かってるのか。
私はお前に『魔族のために一緒に氏んでくれ』と命じることになるんだぞ…！）

「私だっていつかは死んでいきます。ピサロ様。覚悟は出来ています。
犠牲になった魔族の人たちの魂に、犠牲になった人間さん達の魂に安らぎを与え、
怨念を、争いを、自滅の果てしない繰り返しを、収めたいんです。
ただの娼婦まがいの、囲い女で、私を終わらせないで。

貴方と一緒に、地獄の中で、癒しの土になりたい。
私の残された最後の力、直ぐに失われるエルフの最後の力、ここで使って。
ピサロ様…いやデスピサロ様、お願いです、私に命じてください。
私にできることを、世界中のみんなのために…！」

直後、全ての選択肢を拒絶するかのように、ロザリーの心臓が止まった。

ピサロの中で、何かが決定的にはじける。
力を振り絞り、覚悟を決めて、ゆっくりロザリーのなきがらを抱きしめる。
背筋の力を解く。脱力。ただ一点ロザリーに全ての魔力を集中させる。

（あいわかった…魔界の王として、わが后ロザリー、クイーンピサロよ、お前に命じる。
その愚かしいまでの愛で、全てを超えるのだ…

国家や民族を超え、思想や宗教を超え、犯罪や種族を超え、暴力や戦争を超えろ。
神の生みおとした愚にもつかないもの全てを。…そして私のナルシズムをも超えろ。
そしてどこまでも超えるのだ、私が越えられなかった高みへ！）

…静かに、しかし力強く、デスピサロは己のなにもかもを投げ捨てるように、
全ての魔力を解き放った。
デスピサロのマダンテはロザリーのルビーの力と融合、巨大な魔方陣を描いていた。

地獄のそこから、無数の赤いイカヅチが立ち上る。
天から、無数の白いイカヅチが降ってきて絡み合う。
触媒となるデスピサロとロザリーの遺体が粉々にはじけ、
ドーム状の朱色の光となって広がり、癒しの力になった

朱色の光は周囲の怨念を光に変え、その光は、また周囲の怨念を光に変え、
数千、数万の魂を癒し、じわじわ広がって、昇天させていく。
その力に呼応して、何億もの金色の光が天空から豪雨のごとく降り注ぎ、
地獄の瘴気を真っ白に染めていく。

二人の絶頂が召還した真実の神の力が、地球にしみこんでいった。
地獄の土は生命に満たされ、盛り上がり膨れ上がり、
魔界の神殿すら粉々に壊していって…

…全てが終わると地獄の存在はなく、あたり一面、ススキの草原が広がっていた。
二人の命は地球と溶け合い、全ての命を育む自然の力が、ほんの少しだけ強くなった。

……善もない、悪もない。意義のあることを、正しく行う。
……それが小さくてもいい。前に進むなら。

（ピサロ様…私はすぐ傍にいるよ？ずっと一緒にいるよ……）

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