【みんな】ドラクエ4キャラ萌えスレッド【大好き】

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
ドラクエ4のキャラクターをマターリと愛でるスレッドです。
男女問わず、どんなキャラでもカップリングでも手広く扱っております。
萌え話、(*´Д`*)ハァハァ、SS、イラスト何でもこい!

関連スレ
【総合】ドラクエ4導かれし者たち-48-
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1039146835/l50
本当はクリアリが好き PART2
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1038927110/l50
クリフトのアリーナへの想いは
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1027954353/l50
2 ◆Sj469/wPAw :03/01/02 01:18 ID:vTyP6MoE
スレ立て人さま、ありがとうございましたー!

もしかしたら初2ゲット?
3名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:22 ID:fgpMt9SF
クリフトがけっこう好きだったりする
4名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:22 ID:mLWjKMst
じゃあ3げっちゅ!
5名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:24 ID:kPZgDaZ9
新スレはある程度伸ばしておかないと落ちる…という噂があるそうな。
アリーナスレッドや僧侶スレッドの挙動を見るにそうなのかもと思わないでもない。
6名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:26 ID:JqBvFLLK
アリーナ萌え
7名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:26 ID:5OkkG+by
ネネの愛妻弁当は木陰に座って食う。
それが俺のこだわりだ。
8名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:30 ID:pejbHNTk


ク リ フ ト ス レ の 予 感


9 ◆Sj469/wPAw :03/01/02 01:31 ID:vTyP6MoE
2ゲット成功! そして短い間にレスイパーイでビックリ。

>5
そうですね。女勇者スレもそれで即死。・゚・(ノД`)・゚・。

>7
ネネの弁当を売りさばいていた自分はダメですか?
ブライ萌え〜
記念kakiko
アリーナmoe
12名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 01:39 ID:5OkkG+by
>>9
普通売るよな(;´ー`)y~
キャラの個性を重視した4をやるなら、無理矢理HP減らしてでも食べたいものだが。

…ネネの元ネタって秀吉の奥さんってマジかの。
じゃあ間を取ってブライスレに
>>12
その昔のNHKドラマ、「おんな太閤記」は面白かったよ。ネネ主人公、秀吉役は
西田敏行だった。

・・・年がばれるな。
15 ◆Sj469/wPAw :03/01/02 01:49 ID:vTyP6MoE
>12
いや、それが正しいキャラ萌えの姿だと思います。
私も最初のうちは無理矢理に怪我してでも、ちゃんと食べてたんだけどなぁ。

ネネの元ネタは初耳! 言われてみれば賢夫人っぷりは似てるかも。
でも、トルネコは女好きの秀吉とは違って、真面目そうですが(w
16 ◆Sj469/wPAw :03/01/02 01:51 ID:vTyP6MoE
自分のID、萌えだ……今気づいた。
>>16
神光臨!
18heppoko ◆afuo/ziJGA :03/01/02 01:56 ID:jp8KF/j6
勇者の緑髪(男女共)触りてぇー
サラサラとモサモサ…(*'Д`*)
19名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 02:03 ID:WxnsjmxA
あははーっ!ルーシアはちょっと頭の弱い天空人ですよーっ
ネネだろ。
毎日弁当作ってくれて食べてなくても新しいのに取り替えてくれる。
こんないい奥さんいねーよな。しかも美人。
>>19
・・・それルーシアと違う。
今DQ4再プレイ中〜。パノン&ルーシア入って総勢10人の大所帯に〜。
パノンのダジャレは激くだらなくて萌え〜。
一回目は全然会話せずに速攻スタンシアラ行ったからな〜。ルーシアも
こんなキャラだなんて、知らなかったよ。いやー楽しい。
23名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 03:29 ID:0+BCeqa/
ももんじゃ萌え。いやマジで
アリーナの床にうつ伏せで縛り付けたアリーナの尻を鞭で叩き、軟らかくしてから
包丁で新鮮な肉を削ぎ取り、動けないアリーナの目の前で焼いて
傷口から流れるアリーナの血液をソース代わりにかけて美味しくいただく
もちろんアリーナたんにもお裾分け♪お口の中に押し込んで
「ほ〜ら アリーナたんも食べてね〜」
「ううっ…… ゲホッ!」
「何吐き出してんだゴルァ(゚Д゚) !! 食べ物を粗末にするなと神様も言ってるだろ!
 姫だと思って甘えんじゃねえ!」
頭にきたのでアリーナたんの可愛い顔をチョッチ蹴ってあげたら、つぶらな瞳に涙をにじませて
哀願してきた。
今更ながらあけおめ〜!!
このスレの盛り上がりを期待しつつ…。

4キャラはどいつもこいつも萌えだー!!
お城の壁を蹴破った罰として
壁に手をつかせたアリーナたんが膝から崩れ落ちて
号泣するまでアリーナたんの尻を蹴り続けたい。

破れたタイツから覗くアリーナたんのお尻(;´Д`)ハァハァ
27名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 07:50 ID:cQdOXnrs
蹴るのかよ…(((( ;゚Д゚)))

スライムをケツにまとわりつかせてお灸を据える程度で留めヨウヨ、可哀想だよ。
28名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 10:42 ID:lp3m8QBj
姫始めはアリーナたんで抜こう!
29名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 10:53 ID:0+BCeqa/
ミネアタソじゃダメデスカ?
ホイミンたん
31名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 11:01 ID:+BgF214r
>>29-30
姫じゃないから姫始めになりません
32(ё):03/01/02 11:33 ID:ZuusrPJ3
スレ立ておめでとう。大酒飲みのベホイミンの男らしさに萌えてしまいます
勇者たん。スライムピアスはやっぱりシンシアからもらったのですか?
>>33
女勇者の場合は両方付けてるんすけど。
3533:03/01/02 12:46 ID:QatEYy/3
>>32
男勇者たんかたっぽだけなのか!今の今まで気づかなかったー。
シンシアと分けたんだね。
女勇者たんのばあいは、両方もらったんだよきっと。
3633:03/01/02 12:51 ID:QatEYy/3
まちがえた。上のレスは34へのね。
んー、女勇者たんの場合は、自分も「スライムベスピアス」とか作って
シンシアと交換したのかも。似たようなこと、私も友達とやったことあるような。

・・・なんかこのネタでSS書けそうだな。ありがと34。
シンシアと勇者たん、女の子では親友―男では恋人寸前くらいに
思ってまつ。
自分は女の子でしかやったことないけど、それでも最後は泣ける…。
>>37
私もあの二人の関係はそんな感じだと思いまつ。
エンディングは泣けますよねー。「わーい生き返ったー」と思って、
クリア後山奥の村に行ったら、焼け爛れたままで、「なんでー?」と
思いましたよ。条件が足らないのかと思っていろいろやってみま
した。エンディングからの推理で、夜、その場で荷物を全部捨ててみたり
とか。でもシンシア生き返らない・・・
あとで、「あれは勇者たんの夢なのだ」という説をきいて、二重に泣けました。
やはりラスボスはデスピサロがよかったー。
別に6章嫌いじゃないけど
エビプリ倒したあともう一度デスピサロと闘うことになったら最高だった
と、いうことでやっぱピサロは人気ないん?
勇者の村を襲ったのがじつはピサロじゃなかった、という
設定だったら最高だったよな
みなのもの ひきあげじゃー
でもピサロもロザリー殺されてるんだよね。
昼間のドラマかよ!
>>42
だが、そこがいい。


メロドラマ萌え
自分はピサロも別に嫌いじゃないし、6章もそれなりに好きです。
欲を言えば、もう少しエピプリに歯ごたえが欲しかったかな。

あと、ピサロが仲間になるときに、1のローラ姫の時みたいに
いいえの無限ループがあったらなおよかったんだけど(w
45名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 23:24 ID:cQdOXnrs
ピサロは結局のところエスターク様の出来損ないだよなぁ。
その柔弱というか惰弱なところが独特の味を出してはいるのだが。
46(  ゚ ∇゚):03/01/02 23:31 ID:lIUHCY+0
ドラクエ4に出てくるヒロインではやっぱり手錠で吊るしたアリーナたんを
人間サンドバッグにして殴り続けてみたいYO!得物は金属バットがいいかな。

ほかのキャラだと数発殴っただけで逝っちゃいそうだし、女勇者たんなら
結構耐えられそうだけどなんかかわいそうだし。

10発殴るあたりから顔が変形し始めて500発位殴ると人から肉に
変わり果てた物体がブチッとちぎれて地面に落ちる様が良い。

それを見つけたマーニャが抱き上げると
「今夜は焼肉ね、アリーナが喜ぶわ、あの子肉料理大好きだったもの」
て言うのを聞いてピクッと痙攣する肉塊の旺盛な生命力に萌え〜

「アリーナったら遅いわね、先に食べちゃうわよ」
薄れゆく意識の中で仲間の笑い声を聞きながら火あぶりにされて
自分の肉がむしり取られていくステキな体験をアリーナたんにさせてあげたい!

( ・∀・)人(・∀・ )
47名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/02 23:54 ID:0+BCeqa/
どうせザオリクで逝き帰るんだろうけどネ
ピサロ様は良い。いや、あえて言おう、大好きだ。勇者が光のヒーローとすれば、ピサロは闇のプリンス。
ピサロ様よいね。銀髪萌え。
話しかけると、「黙って進め」って
つれない。でもそこがイイ。
51名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/03 05:47 ID:Ot2gaC6e
ピサロしゃま(・∀・)イイ!
4人目をピサロしゃまにすると『大将』ってカンジが出て好き。

てか強すぎだと思ふ。勇者立場無いじゃん…w
52(  ゚ ∇゚):03/01/03 08:59 ID:Xz9waWq1
日の浅いスレは何でもいいからレスを

aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
53とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/01/03 09:33 ID:ZoCWJoK4
遅ればせながら、>1さん、乙彼さまですた。またーり進めたいけれどあんまりまたーりしてると
落ちるんですよね、ということで、最燃えの時の男勇者支援に作ったSSで保守カキコ。
PCのデータ整理していたら出て来たんですが、支援に出さなかったような気がしたりして。
支援サイトに収集されてないので、出してないのかな? と。記憶があいまいで申し訳ないです。

~~~~~~~
僕らは疲れていた。洞窟の中の魔物があまりに多いのだ。
「勇者殿、今日はもう戻りませんか?」
「そうね、ボス戦に備えてのレベル上げもそろそろ十分でしょ」
アリーナとライアンの言葉にうなずいた僕は、自分の残りMPを確かめて……
「ト、トヘロスかけようかな」
はあ? クリフト、アリーナ、ライアン。3人がそろって聞き直してきた。
「何言ってるのよ。雑魚が出なくなるだけでしょ、トヘロスって。
一気に外で待ってる皆の所に戻るのはリレミトでしょ? 魔法の使えない
私やライアンにもそのくらいはわかるわよ?ねえ?」
「そうですな。それに確か、トヘロスは洞窟では効かないのではありませんか?」
「私にはリレミトは唱えられませんから、勇者さんが頼りなんですが……あのぅ」
クリフトが恐る恐る、と言った感じで僕の顔を覗き込んで来た。うぅっっ
「もしかして、残りMPが足りないんですか?」
コクリ。僕のうなずきに、皆が深いため息をついた。
リレミトの消費MPは8、トヘロスは4。そして、僕の残りMPは、7だったのだ……。
今日の教訓:自分の残りMPはちゃんと確認しながら旅を続けよう……トホホ。
54名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/03 10:14 ID:LC9OgNNT
復讐に燃える勇者ともあろうものが、トホホとは何事かぁ〜!
「出合った化けモンを片っ端から八つ裂きにしてたらMPが減ってたんじゃ(゚Д゚)ゴルァ!!」
ってくらい言ってみろォ!!
ブライ(;´Д`)ハァハァ
ミネア(;´Д`)ハァハァ
56名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/03 17:26 ID:XzlHE9XH
マーニャたんは人気ないな〜。
マーニャたん大好きだよ。
マーニャたんのAIは賢くて、「バッチリがんばれ」で
任せておいて何の心配もいらなかった。比べてクリフトは・・・はあ。
比べるならミネアでしょ。

攻撃型魔法使いのマーニャとは思考パターンが違って当然。
>>40
えっ、まさかあれは蝦がピサロにモシャスして、とか言い出すんじゃないだろうな。
そんなこと考えずにエンディングで勇者と一緒に泣くのが良いのだ。
あれ?PS版の新シナリオ(おまけともいう)ってデスピサロ倒した後の話だっけ?
倒すちょっと前に戻ってシナリオが変わるんじゃなかった?
61名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/04 11:42 ID:Mi1eMpc9
>>60
そう。多世界解釈って感じだ。
クリフトってバカでボケだけど憎めないヤツだから好き
>>62
マホカンタされてるのにザキ唱えるクリフト燃え
ももんじゃ好き。
でもPS版で水吐くのみて嫌いになった。
>>61
だよね。
それだと>>38たんは泣かなくていいんじゃない?
クリア後ってのはシンシアが生き返った世界とは別って事だし。

俺はシンシア復活を信じてるさ・・・。
シンシアだけは魂が鳥かなんかに移って、エンディングでその束縛が解けたから
復活したと思ってるんだが・・・・・・
夢を持ってもいいんじゃない?
67名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/04 16:57 ID:Eutx1glF
昔あった銀のタロットというカードゲームでは強いカードが(勇者、アリーナ、ライアン)敵だった。
やつらのせいで減点カードを何枚引かされたことか・・・
68TRYME.JP ◆eN16BOCoCg :03/01/04 21:12 ID:WV34GRaO
小池さん(ラーメン大好き)まで出た番組に
ついにモナーが出演!!!!!!!!!
<<放送時間>>
大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
札幌 テレビ北海道 (日)9:30〜10:00
岡山・高松 テレビせとうち (日)9:30〜10:00
仙台 東日本放送 (土)26:25〜26:55
広島 広島ホームテレビ (水)25:46〜26:16
奈良 奈良テレビ放送 (月)17:30〜18:00
滋賀 びわ湖放送 (金)7:30〜8:00
和歌山 テレビ和歌山 (土)9:30〜10:00
女勇者とアリーナの友情。
女勇者の、マーニャとミネアに対する憧れ。
こういった関係と感情が軸になって動いていくDQ4パーティの女性陣に、
そこはかとない萌えを感じる。

というか、FC版PS版含め、男勇者でやった事ないんですが(汗)
>>69
>女勇者とアリーナの友情。
>女勇者の、マーニャとミネアに対する憧れ。

具体的なシーンとセリフは?
>>71
アリーナに関しては、PS版でデスピサロを倒した後、天空城で彼女と
「話す」と、彼女が言う台詞かな。
「私と***とは、ずっとこれからも大親友よね!」みたいな。

マーニャとミネアに関しては俺の妄想(汗)。こればかりはどうしても
「勇者側からの感情」になってしまうわけだが、勇者=自分であるドラクエの
システムでは、それを表現する術はないから。

ただ、2人を仲間にした直後は、本当にこの2人が頼りになるなぁって思えたんだよ。
勇者まだ弱いし。
だから、多分、俺がそう思ってるってことは、勇者もそう思ってるんだろうな、と。

なんか、後半は説明になっていないかも知れない。申し訳ない。
とりあえずひとつだけ言える事は4の女勇者のカッコで外うろついてたら
イの一番にレイープされるってこった。
73名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/05 00:49 ID:qsNaG5Ln
馬車の中にいてもレイープされそうですが。




マーニャもレイープしやすそうだな。
74名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/05 02:33 ID:30Kn5rdO
4は女性キャラがそれぞれ個性(特徴)があって、どれも好きだな〜
75あぼーん:あぼーん
あぼーん
76あぼーん:あぼーん
あぼーん
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
78あぼーん:あぼーん
あぼーん
79あぼーん:あぼーん
あぼーん
80あぼーん:あぼーん
あぼーん
マーニャは襲っても最終的にはコッチの種が尽きるまで吸い尽くされたあげく
早いだの小さいだのといじめられそうです
マー×クリきぼん。
「ななな何するんですかっっ」
「あーら怖がらなくていいのよー。このマーニャ姉さんにお・ま・か・せ」
「や、やめてくだ・・・う・・」
とかそういうの。
>>82
ああ、クリフト仲間になったときマーニャ喜んでたし。
「若い男はいいわね」だし。
クリフト酒飲めないし。
「何でも言ってください」とか言ってたし。
シチュとしてはもうこれ以上ないで砂。

誰か書いてくだされ。漏れもクリマー好きだし。
トルネコ×アリーナ・・・
闇商人に売り飛ばされるアリーナたん・・・ハァハァハァ(;´Д`)
・勇者×シンシア
・ピサロ×ロザリー
・ライアン×ホイミン
・ドラン×ルーシア

愛があれば種族の差なんて!
スタンシアラ王×パノン

初めてパノンに会った日から毎日彼を呼んで芸をさせるスタンシアラ王。
国民の冗談を一日中硬い表情で聞いている王もパノンの前では笑顔を見せる。
いつしかその笑顔は芸を楽しむ笑いだけではなくなっていて…
その事に気づいた大臣は!?
伝説のトル×ブラ、これ最強。
>>86
オモロイ!
それ、読んでみたい
>>83
そっかー。クリフトは酒飲ませて攻略するのか。
そいでマーニャ姉さんはやっぱり若い男が好きか。そうだよなー。
勇者が女だったばあい、若い男ってクリフトだけだし、
食べられちゃうよな。うんうん。
>>89
勇者が男だった場合でも、クリフトが仲間になったとき
「やっと身近に若い男がいるようになってイイ!」みたいなことを言うマーニャ。
マーニャ、男勇者は男として認めないのか?17才は守備範囲外?

最初は、勇者男女別の反応セリフを用意するのが面倒だからだろと思ったけど、
酒場のバニーガールについては、勇者男限定の仲間セリフがあるんだよなぁ。
>92
おそらく、マーニャ姐さんはシンシアのことで気を遣ってると思われ。
恋人がいたピサロにも、手を出さなかったし。
そうなければパーティ財布の紐を握ってる勇者を口説かんはずがない。
もっとも、挑発してるらしい台詞は、そこここで出るけども。

ひょっとしたら、ニセモノでないかとまだ疑ってるとか(w
>>93
ということは、クリフトには気兼ね無く手が出せると!?
食い放題ですか姐さん!? ハァハァ

それはともかく、シンシアのことに気を使うマーニャ。いい女だYO。
一歩進んで、マーニャ姐さんはアリーナにクリフトを意識させようとしてると…無理ぽ。
>>95
いやいやありえる。それにいざという時の手ほどきも兼ねてるのかも。
「おんなのこにもてるようになる、ぱふぱふのおまじないよ!」
ボランティアのつもりなのかもしれん。
>>95-96
漏れは、アリーナとマーニャは仲が悪い説支持者なので、
がさつなガキに夢中でナイスバディな自分に見向きもしないクリフトを許せずに
あの手この手で篭絡して食っちゃう、ってなシチュのほうが萌える。
>>97
その、あの手とかこの手とかをもう少し詳しく。
ミネアがヒロインだと、俺は信じてる。というか信じてた。
まさかEDで・・・
第1章のフレア(人妻)を除けば、一時期とはいえ完全に男女2人旅できるのは、ミネアだけ。
ありきたりながら、互いの傷心を慰めあってるうち、ある晩、宿屋の一室、衝動的に…。
翌朝「ゆうべはお楽しみでしたね」。
(;´Д`)ハァハァ

ただし、リメイク版ミネアは結婚観強いから、一線越えた朝、婚姻届(ねえよ)が枕元に。
デートは、教会、祠、さらに洞窟や墓地のとにかく暗いとこ。いや願ったりかなったりなんだけど、ちょっと…。
それに2人旅のときは内気なのか一切喋ってくれず、いつの間にか変な称号になってんだよなあ。
シンシア復活までの繋ぎとして気軽に遊ぶなら、やはりマーニャ姐さんのが良いと思われ。
>>98
あの手→酒
この手→薬

…ゴメソ冗談です(w
姐さんなら、酔いつぶれたクリフトを自室で膝枕、くらいの搦め手キボンヌ。
無理矢理食っちゃうんじゃありきたりだし。
102アルミラージ斉藤:03/01/07 17:39 ID:BEqAutd8
みんな!!何を言っているんだ!!ドラクエ世界では、一番エッチなことでも「ぱふぱふ」まで。忘れたのか?!
俺の夢を打ち砕いたシンシアはもう一度永眠して頂きたい
>>103
スレタイ読めん貴様には永眠して頂きたい
ピサロ様!>>103をしとめました!
なんか意外と見てる人多いね。このスレ
>>102
アナタがいいますか(w

ご本人ですか?だったら降臨ついでに何か書いてって下さいな。
>>105
よし、ものども ひきあげじゃー!
アネイル温泉の女は、女性キャラなら誰にでも、
「あら あなた意外と胸が小さいのね」

全員貧乳(;´Д`)ハァハァ
>>109
その女近眼通り越してロンパリだと逝ってみるテスト
>>109
いや、むしろあの女が、向かうところ敵無しの爆乳……
「シンシアよりずっと大きかったのに…」と改めて外の世界の広さを感じ、のの字書いてる女勇者。
「何言ってんのよ!カタチよカタチっ!ねえミネア」と妹を見、自分より大きいことに愕然とするマーニャ。
「姉さんムキにならないで」と姉をなだめながら、やっぱりブラはつけたほうがいいのかしらと考え始めるミネア。
「胸なんて戦うときジャマなだけじゃん」と言いながら、外で出迎えたクリフトをじっとにらみつけるアリーナ。
「はあ、人間て変なこと気にしますね…。私の胸って小さいんでしょうか?」と馬車の男どもの前で晒そうとし止められるルーシア。

妄想すればするほど萌えー!
>>112
(;゜∀゜)=3ハァハァ
>>111



  そ   れ   は   キ   モ   い   ・   ・   ・




それはそうと111げとオメ。
>>98
酒だの薬だの使わんでも、クリフトなら世界樹に連れて行けば
そのうち無抵抗になるんじゃ?(w
世界樹の上で、抵抗したいのに身体が動かなくて
好き放題されてしまうクリフト…って、ひどいか。さすがに(w

とはいっても、戦闘ではしっかり戦ってるわけだが。
ガクガク(((((; ゚Д゚)))))ブルブル状態でちぢみきって全然勃たないクリフト
>116
たしかにw
>>111
胸の大きさは、
 アネイル温泉の女>ぱふぱふ女>ガーデンブルグ女王>マーニャ>ミネア>ネネ>女勇者>フレア>シンシア>トルネコ>アリーナ>ルーシア

・・・だと思うのだが。>>112、マーニャよりミネアの方が胸が大きいの?
胸の大きさってのがカップサイズなのか胸囲なのかで順位が変わりそうな訳だが。
胸囲ナンバー1はトルネコ間違い無し。
あとロザリーはどれくらいなのだろうか。
>>119
おすもうさんとかBカップぐらいの人いない?トルネコもそんくらいありそう。

ロザリー忘れてたなあ。ピサロの好みが巨乳かロリかで分かれるんだが、あいつは
確かロリだったな。よってロザリーはアリーナの次。
>>120
>ピサロの好みが巨乳かロリかで分かれるんだが、あいつは確かロリだったな。

ピサロがロリというのは、小説版のことですか?
だったら却下したい。ていうか、ゲーム中ではそんなことぜんぜんないし
ロザリーも出会ったときから成人だったじゃ?
122名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/10 11:47 ID:nCk/tQea
アリーナには「巨乳説」と「貧乳説」の両方があるよな。
>>122
アリーナ姫は巨乳でも貧乳でもない、ほどよいつかみ心地サイズですyo!(;´Д`)ハアハア
>>116
だったらペニバンで(ry
アリーナに巨乳は似合わない。貧乳でしょう。しかし貧乳といっても
せいぜいリナ(スレイヤーズ)程度だと思われ。ぜんぜんスレ違いだが、
リナが自分のことを貧乳だなんだというたびに腹が立つ!お前が貧乳なら
私なんかどうなるんだと小一時間(略
>>125
(;´Д`)ハアハア
……微乳?
>>127
美乳、と変換してやってくれ(w
FC版からPS版になるにあたって、
明らかに幼児体型化した気が‥‥<姫様
>>129
鳥山の趣味か、エニ上層部からの指令か
どうなんだろな。

「今の時代はロリだ!ロリがウケるんだ!よってアリーナを幼児体型にせよ!!」
だったら禿しく殺意。
どう考えても、単に鳥山さんの絵が変化しただけだと思うよ。
勝手な妄想で殺意を抱かれるエニクスも気の毒に(w
132130:03/01/12 02:22 ID:fweE3kU2
>>131
い、いや、そうか。それならいいんだ。エニクススマソ
透明できたかな?
134 ◆yGAhoNiShI :03/01/12 23:46 ID:bqSbE1BX
q
135あぼーん:あぼーん
あぼーん
136あぼーん:あぼーん
あぼーん
唐突ですが、藻まいらブライたんの年は何歳だと思いますか?
綺麗に白髭白髪だが、世界中を旅し戦闘に加われる体力…。
還暦は超えているだろう。
70歳ぐらい?
70ちょい。
アリーナが物心ついたときには、もう「老人」だったんではないかな。

>綺麗に白髭白髪だが、世界中を旅し戦闘に加われる体力…。
わしもすごいと思うが、まあそこはゲームだから。でも、1000年以上前に
60半ばでシルクロード横断した人、史実にもおるでよ。気球とかなしだ
よ。そういう老人になりたいよ。
140山崎渉 ◆yGAhoNiShI :03/01/14 07:52 ID:CrLLJa8A
(^^)
>139
そういう老人…非常にかっけーですが、漏れはもう無理だ…(´Д`;)

ブライ、やっぱ70代くらいかな?
ちなみにライアンが、PS版だとすごい老けてるけど
30代後半くらいだとうれすぃ。
40代前半ぐらいでも、自分はターゲット内(何の
いや、アリーナは絶対巨乳だ。
ファミコン版のはマーニャレベルにでかいぞ!!

でかくて動きづらくていやーんなアリーナたん
ハァハァハァハァ……
>>141-142
女キャラたちとハァハァさせるには、30代前半ぐらいが…
ほしゅ
小説の挿絵の白髪白髭ライアンたんがけっこうお気に入り。
147名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/21 18:03 ID:rlmPACmF
CDシアターのシンシアの声はいいねぇ。
>>134のIDを略せ
149名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/22 17:05 ID:l186n3DO
>118 ルーシア1番貧乳ですか?
     萌え
150 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/22 19:56 ID:m5kbclah
SSいきまつ。
あんまり色っぽくないけど・・・
101さん、ネタいただきました。

「わはははは!」
 遠くで揺れる火の明かり。にぎやかな笑い声。
「さあさブライさん、もう一杯」
「いやいや、年寄りはこのへんで」
「何をおっしゃる。さあ」
 おっさんたちもよく飲むわね。一樽カラにする気かしら。
 焚き火の方を振り返って、あたしは肩をすくめた。
 今日、あたし達に仲間が増えた。今夜はその歓迎会。
 新しく加わったライアンって人は、すっごいヒゲ面の、こわもてなおじさん。
 たたき上げの王宮戦士なんだってさ。がっしりした体格はなかなか好みなんだけど、どうも硬派すぎて話が合わない。
 だってさー、あたしを見て最初に言ったセリフが、「寒くありませんかな?」よ。このナイスバディに対して言うことはそれだけ?話題をさがしあぐねて困ってたら、トルネコが話しかけてきてくれた。わりと盛り上がってたから、おっさんはおっさんどうし気が合うらしい。
 でもさー、トルネコも、お酒が入ると毎回同じ、奥さんのノロケ話を・・・
と、耳元で苦しそうな声がした。
「うー・・・」
 うっふっふ。そーそ、おっさんたちなんかどうでもいいわ。
「大丈夫クリフト?」
「う・・・」
 クリフトは顔を真っ赤にして、苦しそうにうつむいている。あたしの肩につかまって、今にも倒れそうだ。。
「すみ・・・ません・・・マーニャさん・・・」
「いいから。ほら、ここに寝て」
 あたしは茂みの翳まで歩き、クリフトを草の上に寝せて、膝枕をしてやった。
 遠くでまた笑い声が響く。クリフトは目をつむったまま、ふうっと息をはいた。
「すみません・・・」
「楽にしてていいから」
「ありがとう・・・ございます・・・・・・」
 ううううううう〜
 かわいいぃぃぃ。やっぱいいわよねええええっ。若い男はっ。
151 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/22 19:59 ID:m5kbclah
 この旅の間ずっと、男ひでりだったのよ。周りにいるのは女かオヤジ。四十六時中ミネアが見張ってるし、なんだかんだでナンパの暇もなくてさ。そろそろ補給が必要よねっ。
 いや・・・そりゃね、ユーリルだって若い男には違いないんだけど。でもねー、あの子にはどうも、食指が動かないっていうか、なんか、気押されちゃって、「そういう気分」にならないっつーか。
 ・・・やっぱあれが、「伝説の勇者」のオーラってやつなのかしら。
 その点クリフトはねえ。こましやすい・・・じゃない、・・・隙だらけ・・・いやいや、とにかく何というか、全体が誘ってるのよ。
 カタいのはうわべだけ。だから今日は、お酒を飲ませてみた。なかなか飲まなくててこずったけど・・・
 「う・・・ん」
 クリフトが膝の上で身じろぎした。
 あたしはつくづくその顔を眺めてしまった。
 ユーリルも美形だけど、この神官さんもハンサムだわー。ぱっと見地味なんだけど、よくよく見ると本当にハンサム。髪も睫毛も深い藍色。
(きれーい・・・)
 髪に触れる。額に手をあてると、彼はため息のように息を吐いた。胸に置いている手に触れてみる。ぜんぜん嫌がるようすはなし。
(よっしゃあああっっ)
 いただきまーす。あたしは彼の服を脱がせにかかった。しっかしまあ、なんだってこう着込んでるのかしら。もう夏も近いっていうのに、神官服ってどうしてこう・・・
「・・・・さま」
「ん?」
「姫さま・・・」
 おい。
「あんたねえ。誰の膝の上で言ってんの」
 あたしは彼の鼻をつまんでやった。クリフトは苦しげに頭をふった。
「姫さま・・・危険です・・・エウローパーの大群です」
「誰がエウローパーだっ!」
 その時、
「クリフト!!」
 あたしは固まった。
>>150
ごめん…エウローパーて何?
153 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/23 08:35 ID:zm5xZwp9
>>152
すいません。エレフローパーの間違いでした(汗
大きなタコのモンスターです。

つづきいきますね。

「クリフト・・・」
 一歩一歩。・・・近づいてくるアリーナの目はすわっている。
「姿が見えないから・・・どこに行ったかと思ったら・・・」
「ちょ、ちょっとアリーナ」
 脱がせた上着を放り出し、あたしは立ち上がろうとした。
 んが。足が痺れて立てないっ(情けな・・・)
「こっ、これは違うのっ」
 膝枕では、われながら説得力がない。
(うーん、アリーナけっこうお酒強いんだ・・・)
 かなりむちゃくちゃ飲んで、ひっくり返ってたから、もう起きてこないだろうと思ったのに。
(所有権の主張に来たわけね・・・)
 あたしはごくりとつばを飲んだ。
 そ、そりゃーね、あんたの家来だってことはわかってるわ。でっでもっ!
 一晩くらいいいじゃない!
 借りるだけよ借りるだけっ。そうよ、別に盗る気はないし借りたら返すし今んとこ使ってないみたいだし減るもんでもないし彼も持てあましてるみたいだし何かお預け食らいっぱなしの犬みたいでかわいそうだしっ。かまわないじゃないのちょっとくらいっ。
「だ、だからね、アリーナ、その・・・」
 あたしがしどろもどろに言い訳をしている間に、アリーナは目の前に立ちはだかった。
154 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/23 08:36 ID:zm5xZwp9
「マーニャ!」
「はいっ」
「帽子っ!」
「・・・へ?」
 間抜けな声を出して見あげるあたしに、アリーナは緑の神官帽を差し出した。
「忘れ物っ!」
 とっさに返事が出来ずにいると、アリーナはぺたん、と目の前に座った。そしてあたしの膝の上にあるクリフトの顔に、ぼふっ、と神官帽をかぶせた。
「・・・・・・」
 クリフトがいつもかぶってる大きな帽子。それが今、頭じゃなく、顔に乗っている。
「・・・・・」
「きゃはははははっっ」
 ぼーぜんとしているあたしの前で、アリーナは突然笑い出した。
「あの・・・」
「きゃはっ、きゃはっ、きゃはははははっっ」
 アリーナは地面をばんばん叩いて笑い転げている。
 ・・・酔っとる。
 完全に酔っぱらっている。誰よこの子にこんなにお酒のませたの。
「うーん、うーん」
 クリフトが膝の上でうなる。顔に神官帽をかぶせられて、息が苦しいらしい。
 アリーナが這って来て、ぱっと帽子をとった。
 クリフトは大きく息をついて、うなるのをやめる。
 アリーナがまた彼の顔に神官帽をかぶせた。
 ほどなくして、クリフトはまたうなりだした。
「うーん、うーん」
「きゃはははははっっ」
「やめなさい・・・」
155 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/23 08:45 ID:zm5xZwp9
 夜はふけてゆく。夜風がさわさわと草をゆらす。
 あたしは神官帽をはずして草の上に置いた。
 アリーナがまた這って来て、こんどはクリフトの耳をひっぱる。
「うーん、うーん」
 クリフトがうなる。アリーナは彼のくちびるの両端をつまんで、にーっと笑わせる。
「うにー、にー、」
 あまりにおもしろいカオだったんで、あたしも思わずふきだした。アリーナは彼のお腹を、ばしばし叩いて笑いこけた。
「うーん、うーん、うーん」
「きゃはははははははははははっっっ」
「や、やめなさいよアリーナ。あんたの力でたたかれちゃ・・・」
 たしなめながら笑ってしまう。あーもう。しょうがないわね。この子にゃ負けるわ。
 と。
 アリーナが突然、草の上につっぷした。
「アリーナ?」
「う・・・」
156 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/23 08:45 ID:zm5xZwp9
 あたしは膝枕をやめて、アリーナの方へ歩み寄った。
「どうしたの?」
「う・・・」
 アリーナは尺取虫みたいなかっこうで地面にうつぶしている。あたしはその肩に手をかけて顔をのぞきこんだ。
「アリーナ、大丈夫?」
「う・・・」
「気分が悪いの?」
 アリーナはきゅっと目をつぶったまま、つぶやいた。
「寒い・・・」
 あたしは苦笑した。何よ。あれだけ暴れてたくせに。
 あたりを見回すと、さっき脱がせたクリフトの上着が、草の上に投げ出されてある。あたしはそれを持って来て、アリーナをくるんだ。
「それ着てなさい」
「・・・・・」
「今毛布もってくるから。待ってて」
 アリーナはうっすらと目を開けてあたしを見上げた。
「・・・マーニャ」
「ん?」
「・・・ありがと」
「・・・・・・」
 あたしはぽむぽむ、と彼女の頭をたたき、立ち上がった。
157 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/23 08:54 ID:IpYlW5bS

 そして。
「あーらら」
 毛布を持って戻ってきてみると。
 アリーナとクリフトは、草の上、よりそうようにして眠っていた。
 クリフトはこの世の苦悩を一身に背負ったような顔をして、眉間にしわを寄せ、時々うなっている。
 アリーナは彼の上着にくるまって、彼の肩に額をくっつけて、すよすよ寝息をたてている。
(・・・・天使みたい)
 つきなみな言い方だけど。でもほんとうに天使みたいだった。薔薇色の頬。微笑みかげんのくちびる。柔らかな巻き毛。鬼も許しそうなその寝顔。
・・・いや、別にあたしが鬼ってわけじゃないけどさー。
「・・・でも悪かったわ。ごめん」
 ささやいて、あたしは二人に毛布をきせかけた。
「ありがと・・・」
 あれ、起きてたの?
 あたしはアリーナの顔を覗き込んだ。
 アリーナは、眠っている。
 そうね。あたしは微笑した。これは夢。明日はきっと忘れてる。
「うー・・・」
 クリフトはまだなんかうなされているみたいだ。
「危険です・・・エレフローパーが・・・」
「だからー、それ夢だって」
「マーニャさん・・・」
「それも夢。忘れて」
「姫さま・・・」
「あんたの横にいるわ。おやすみクリフト、アリーナ」
「ん・・おやすみぃ・・・」
 目を閉じたまま、アリーナがつぶやいた。あたしはその額にキスをして立ち上がり、焚き火の方へと歩き出した。
158名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/23 11:43 ID:c87HpEn6
>>150-157
イイ(・∀・)!!
カワ(・∀・)イイ!
こういう色恋沙汰なしのほのぼのしてるのもいいなあ〜
そういえば男勇者萌えなレスがないじゃないか!
2次元では初恋でしたよ!
以前消防・厨房の頃は勇者=自分だったから殆ど女勇者でのプレイだったけど
今回は迷わず男勇者で始めましたよ!
あの頃はシンシアに嫉妬しまくっていたけど
今回は世界中の花を真っ先に山奥の村へ持って行きましたよ!(w
しかし会話で仲間に個性出た分勇者の影が薄くなってサミ( ゚д゚)スィ・・・・
161 ◆zz2.foQ.MQ :03/01/24 01:53 ID:QJb3ZyuV
>>158>>159、ありがd
>色恋沙汰なしのほのぼの
うう、萌えスレなので、どうにかして艶っぽい話にしようとがんばったのです
が・・・無理ぽ。私には書けないでつ。次はどなたか萌え萌えなの
おながいしまつ・・・
>>160
私も4勇者好きだよう。ルックスは歴代勇者のトップクラスなんじゃ
ないかな。
でもどんな性格なんだか、まったくわかんない。一人称が「僕」なのか
「俺」なのかすらわかんない。唯一のセリフでは「僕ちゃん」って
言ってるし(嘆)
勇者のセリフって、混乱時のあのセリフだけ?ほかにないの?あれでは
性格のつかみようがないYO・・・
163名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/26 04:04 ID:t/6ZjT54
ホイミソ萌え〜
PS版でホイミンは移民の仲間になるって本当でつか?
誰かなった人いまつか?
教えてチャンでスマソ
>>163
それは嘘だと思います。
ベホイミン(だっけ? イムルの牢から移民させるやつは)なら 移民させられますが。
女勇者ちゃんとアリーナの、百合寸前の濃ゆーい友情キボンヌ
ライアンって20代後半じゃないのかな。
30代半ばだと思ってた
小説では40代だったな。
しかし1章では勇者が子供のうちに殺すのを目的に
魔物が子供を攫っていたわけだけど
5章でも攫われた子供は子供のまま。
小説では1章から5章までの間に10年くらいが流れていたことになっていたけど……
どっちも何かおかしい。
>>168
イムルの子供はバトランドで兵隊になってなかった?
子供とはいえないのでは?
>169
ゲーム内の話ね。
171名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/28 23:57 ID:YKHvKdAg
記念カキコ。
172名前が無い@ただの名無しのようだ :03/01/29 10:32 ID:8GdKXFxR
勇者  「おいおまいら!! モンスターが現われますた。馬車前に集合しる」
ライアン 「詳細キボンヌ」
勇者  「メタルキングですが何か?」
ライアン 「メタルキングキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!」
アリーナ 「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!」
マーニャ 「ケコーン!」
ライアン 「(;´Д`)ハァハァ」
ブライ  「ハァハァすんなヴォケ」
マーニャ 「オマエモナー」
勇者  「会心の一撃うpキボンヌ」
クリフト  「ザラキage」
ミネア  「聖水うp」
マーニャ 「↑誤爆?」
ブライ  「( ´,_ゝ`)プッ」
クリフト  「ザラキage」
アリーナ 「ザラキ厨uzeeeeeee!!」
魔物  「もうこねえよ! ヽ(`Д´)ノウワァァン!!」
勇者  「--------終了-------- 。・゚・(ノД`)・゚・。」
ミネア  「ヽ(゚ー゚*)ゲンキダシテ」
ピサロ  「イタイ導かれし者たちがいるパーティはここですか?」
アリーナ 「氏ね」
トルネコ 「そんなことより勇者よ、ちょっと聞いてくれよ。戦闘とは関係ないんだけどさ。
      昨日ふとんが吹っ飛んだんです。」
パトリシア「(゚д゚)ウマー
ちょっとツボにはまったよ(w
>>172
ワロタワロタ。努力賞。
一寸妄想激しめなので本スレでなくこちらに。

FC版の時から勇者に肩入れしまくっていた自分にとっては
6章はおまけ要素としては嬉しいけど内容については(゚Д゚)ハァ!? って感じでした。
特に6章クリア後の戦歴の「ハッピーエンド」までの時間てところに。
ハッピーなのはピサロとロザリーだけやろが、
育てのとは言え両親を殺された勇者に救いはないのか、と。
ロザリーが悲劇のヒロインから一転「ピサロ様」としか言わない、
しかもピンク髪のウザい女に成り下がったのも大きいなあ。

他にも書いている人いたけどエビプリ倒して天空城に行く前に
勇者とピサロの一騎打ちとかあればよかったなあ。
しかしそれではまんまFF7になってしまう罠。なので

勇者
「デスピサロ、覚悟!!!」
ピサロ
(勇者の渾身の一撃を盾で受け止める)
「声などかけねば私の息の根を止められたかも知れんぞ。甘いことだ」
勇者
「……今更あなたの命を取ろうとは思わない、
ただ俺(僕?)の気持ちも知っていて欲しかった。
あなたが人間を滅ぼそうと思ったように、
俺の中のあなたへの憎しみの炎は消えないんだ」
ピサロ
「……肝に命じておこう」

なんてやり取りがあったらよかったな、なんて。
でも勇者が喋ったらそれはそれで嫌だ。
脳内補完こそDQの華よ…!
>>176
いいネタだね。
そのうち同人で使わせて貰おう。
179名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 15:57 ID:9pa+iF9/
age
>172のネタ以前あったなw
確かFFとDQを2ch風にするとかなんとかいうスレ
181名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/30 17:37 ID:zBFk94Dy
自分はファミコン時代から女勇者にしてます。千年に一度の奇跡を、自分の為じゃなく
敵の恋人の為に捧げる、という無償の愛(慈愛)は、女勇者にこそふさわしいと思う。
男勇者だと、自分の恋人も死んでるのに敵の恋人だけを生き返らせるなんて、
それが世界の平和の為だと理屈では分かっていてもやっぱり割り切れないものがあるよなあ。
ごめん、Winでクリップボードの履歴ってどこかにあるっけ……?
上のは誤爆……

>178
どうもでつ(´Д`;)

>181
女勇者は優しいとかより毅然、凛々しい、年の割には女っ気がないとか
そういう印象が強いので慈愛と言われてもピンと来なかったり。

シンシアって恋人なんですかね? ついでにエルフなのか? 結局。
小説では恋人未満て感じだったけど凄くラブラブだったので嫉妬したものでつ(w
他にも男勇者好き過ぎで自分で納得いく名前が付けられないってこともあって
FC版では女勇者でのプレイばかりだったな。
今回PSでは萌えが先立ってしっかり男勇者を選んだけど(w
男勇者はいるか?お前に惚れた馬鹿がいる

それは俺だ。

最初に言っておくが、俺はホモではない。
そういうのには全く興味ないし、気持ち悪いと思う。
だが、パッケージイラストのお前を見て以来、俺の中の(何か)が大きく膨らみはじめたんだ。
いつの間にかお前のホモ小説を探していたり、オナニーの最中にお前の事を思い出したりするようになっていたんだ。
ああ、俺だって嫌だったさ。しかし、ある日をさかいに、俺の中の(何か)がはじけたんだ。
俺は最初からお前でオナニーするようになっていた。

74回・・・これは俺がお前で抜いた正確な数字だ。

おそらくお前は、俺のことを拒絶するだろうと思う。
だが、これだけは覚えておいてほしい。
俺は常にお前の近くにいるという事をだ。

カジノで、首筋に熱い鼻息を感じたら、それは俺だ。
酒場で、妙に熱い視線を感じたら、それは俺だ。
無言電話がかかってきたら、それは俺だ。
そして、もしこの先お前がレイプされるような事があれば・・・。

お前がこれを読んでいる時、俺はすでに行動を開始している。
185名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/01 14:55 ID:0aN74Z6c
ピサロって何歳ですか?1500歳?
1500歳ってすげーなー
ブライよりも長生きしてるじゃねーか
187名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/01 15:00 ID:0aN74Z6c
>>186
まぁ、人間とはまた別の種族だからね。耳とか見ると。
188名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/01 15:10 ID:kfONSKHD
エルフが千年以上生きること考えると、ロザリーと一緒にそのくらい生きてほしい
(そういやロザリーはいったい幾つなんだ…2人で100歳以上ひらいてたりして)
ただ、あまり長すぎると5に出てきてしまう(もしかしてリメイク5に登場?)

それと、天空人の寿命も数百年以上のようだが、勇者はどのくらい生きるんだろ
特に男の場合は、シンシアはエルフか人間か問題に何となく関わるし…

>>186
ブライは世界樹と同い歳(w
そうか…ブライは世界樹と同じ歳なのか
じゃあブライもピサロ同様違う種族なのね
言われてみればブライの鼻はピサロの耳のように尖っている
>188 189
本当の耳はあの横に出た頭髪の中にあります。
191名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/02 11:09 ID:hWT8d7p4
ロードオブザリングのエルフの人たちも結構長生きなんだよな。
192名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/02 11:36 ID:hWT8d7p4
>>24>>46
ロイ・フォッカー少佐曰く「バーロー!女は殴るもんじゃないだろ抱くもんだろ!」だそうです。それに国の王女をいたぶったりすると国からとんでもないとばっちり受けたりするのでやめましょう
アニマ見ながら保守
マークリ好きな人が結構多くて嬉しいage
195名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/13 03:53 ID:fh66lFks
既出ネタと思うがロザリーたんは処女か非処女か。
漏れ的には後者だと思うけど。
>>195
まずは、キミが何故そのことに興味があるのかを伺いたい
>>196
男だからじゃないのか?
もし俺が聞かれていたならそう答える。
漏れは、ピサロがvirginかどうかのほうに興味がある
ということは>198は女?
男好きの男かもしれんぞ。


ついでに200ゲト。
201人生のピエロ ◆DUEKpwMGqw :03/02/16 12:36 ID:GFVLcJBA
>>191
殺されるか自殺しない限り氏ねましぇん。不老不死という奴。


女勇者いいな。あのキャラと共通点がかなりある。
202あぼーん:あぼーん
あぼーん
203あぼーん:あぼーん
あぼーん
てすと
205あぼーん:あぼーん
あぼーん
206あぼーん:あぼーん
あぼーん
207あぼーん:あぼーん
あぼーん
クリフトなんか好きなんだけど・・・。
ザキ神官だし、なんかアイデンティティーあるよね。
ドラクエの男キャラの中では2番目に好きだな〜
ボスにザキ唱えるのは奴のアイデンティティ。
どうにかしろよそのアイデンティティ。


・・・いや私もクリフト好きでつよ。いつもスタメンだし。でもだいたいは
めいれいさせろ。ベホマ&スクルト&ザオリクはつかいでがあって
ありがたいでつ。
で、回復はまっさきにアリーナにしちゃうしさ〜
「キミ、ほんとに神官なんですか?」
とおもえるところがたくさんありましたよ。
病気になってまっさきに倒れるし、打撃・HPは男にしては低めだし・・。
あーでもなんかかわいいな。
へたれキャラに弱いんだよ
211名前が無い@ただの名無しのようだ :03/02/21 05:59 ID:SGPR8ZC/
小説でアリーナを襲う(?)クリフトかわいすぎ
ブライじいちゃんもいい
でもあんまつかわなかったけど・・・
うわ〜、こんなスレがあったんだねw
自分はアリーナが好きです。もちろん他のキャラもそれぞれ
味があって好きだけど・・・。
ピオリム、バイキルト、ルカナンマンセー
ライアン=メルビン
クリフト=サマル
マーニャ=マリベル
ミネア=ミレーユ
トルネコ=V男遊び人

似てない?

216名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/25 23:00 ID:eslA3gIS
アリーナってぴんくのレオタード装備できたっけ?
>>216
他に誰に装備させるっちゅうねん
>215
マーニャはマリベルってよりアイラって感じがしまつ。

そいやDQ3を4の名前でやったなあ。
アリーナ・・・武道家、おてんば
クリフト・・・僧侶→賢者、やさしい人→ロマンチスト→きれもの→ごうけつ(笑)
マーニャ・・・遊び人→賢者、セクシーギャル
トルネコ役立たずだったねー
リメイクされてもあいかわらず馬車にいたしな〜
あーでもそんなキャラが好き。
Wではクリフト、トルネコ、ブライが好きな自分って
けっこう相当なマニアですか??
この三人が集まれば「神」だよね
220名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/03 23:46 ID:OqWg/NiP
>>219
FC版の9回逃げた後、会心の一撃連発のウラワザではトルネコは役立ちますよ。
あーそうなの?
自分トルネコファンなんだけどコイツも役に立つときが
あるのか。
宝箱探しとか戦闘以外では役にたつよね
女性率が物凄く高そうなスレですね
チキーラに禿萌え
保守る
保守いれ
トルネコさんは「たからのにおい」のためだけに
ダンジョンに連れて入らざるを得ない罠
メタル狩り目的なら「くちぶえ」も役に立つやん。
あとさー、プレイしてて思ったんだけど、トルネコは商人で、「たからのにおい」
とか、その能力も「商人にふさわしいもの」っていうコンセプトなんだとおもうけど、
でもさー、「しのびあし」とか「モンスターから宝を盗む」とか・・・それは
どっちかというと、「盗賊」の属性なのではとオモタよ。商人≒盗賊なのか?
「お金」とか「お宝」とかいうキーワードで、イメージが重なるんからなのかな・・・
229名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/16 00:07 ID:v3K9CW6c
下がりすぎの保守age
>>229
保守はsageでも出来る。あげるのは保全という。
まぁ、4で唯一の宝関係にちかいキャラはトルネコしか
いないからねぇ。
でも、以外にマーニャも「モンスターから宝を盗む」とか
似合いそうジャン?
マーニャには お宝を貢ぐ って方が………
うーん、4のキャラでトルネコ以外に盗みやらせるとしたら…んー、そりゃ
マーニャかなあ。
んー、でもマーニャ、光り物とか好きではありそうだけど、物欲自体は
あんまり強くないんじゃないかな?あんま執着がないっていうか、いくら
お金があっても、カジノで一晩ですっちまうタイプのような気がする。
234名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/17 23:13 ID:09CgwKfn
トルネコだけど、PSのリメイク版だと台詞が面白いので
無理やりつれてった記憶がある。
ガーデンブルクのイベントの台詞は笑い転げた。
あと最終戦直前の台詞は少し泣けた。
トルネコはドラクエ4では一番の出世頭なんじゃないのかなぁ。
ゲームいっぱい出てるし。
次点テリーか。
サントハイムズでGBAかなんかでゲームやってみたい。
絶対トルネコより売れる気がするのは漏れだけか?
可愛い姫様にカッコイイ神官(一応奴は二枚目だよな)、爺さん(w)。
絶対いいバランスしてると主運だが。
>236
それは既にレディストーカーがやったからだめぽ。
クリフトに相当するのはオカマだが……
>234
鑑定のセリフも好きだったYO
特にピンクのレオタード最高。
トルネコ「のわっち!」

これ最強
240名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/18 20:12 ID:vM4kwquJ
賢さの種の鑑定の台詞も好き。
「ウチのポポロにバケツいっぱい食べさせたいですが…」
トルネコの名ゼリフといったら「しまいにゃはきますよ!」じゃないかと。
ソレッタで豚に話した後のセリフとモンバーバラの舞台に上がったときも好きだ〜
やっぱうまのふん鑑定セリフ。
セリフ集見てきたらラーの鏡やおどりこの服のセリフもよかった。

どっかに全セリフ集ないかな……FFには結構あるのに
DQ4関連スレリンク集

DQ4総合スレ49 〜ニワトリが後でタマゴが先〜
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1042937183/l50
【みんな】ドラクエ4キャラ萌えスレッド【大好き】
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1041437533/l50
ライアン、アリーナ、勇者、クリフトだろ?
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1047928057/l50
クリフトのアリーナへの想いは
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1027954353/l50
本当はクリアリが好き PART2
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1038927110/l50
クリフト最高で1000を目指すスレ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1047820071/l50
私、アリーナ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1047014362/l50
☆アリーナ萌えスレ☆Level7-3
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1043158478/l50
漏れはドラクエ4,7、FF6やってまつ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1047526795/l50
ドラクエシリーズで一番かっこいい主人公は誰?
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1040649930/l50
>245 お疲れ〜。
考えてみたら漏れってこれらのスレしかいってねーや。ワラ。
>244
クリフトのセリフだったら、漏れがかなりたくさんUPできますが。
アリーナのセリフ集は見たことあるなぁ、かなりコンプリートに近いやつ。
しかし、トルネコだと・・・。
あ、でも割と攻略サイトとかにあった気がする、トルネコは。
>244
トルネコ鑑定時のセリフ集
ttp://f1.aaacafe.ne.jp/~braves/database/dq4p-8appraisal.htm
>247
他のサイトのページをもう見たよ。
全セリフ集ってのは、ゲーム内の全セリフ集ってこと。
249あぼーん:あぼーん
あぼーん
全セリフ書いてるサイト自分も欲しいが、膨大だからねぇ。
コンプしてる人いたら神だな。
>245
乙。
一個つけ足し。↓4勇者のゲームブックスレ。
デスピサロの曲を聴きながら会話するスレ
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1036693678/l50
アッテムトスレは4関連スレには入らないのかな?
アッテムトはやっぱり関連とはチョット違うと思う。好きなスレだけど。
アッテムトの音楽はいいよねえ。いい感じに鬱が入る(w
PC版よりFC版のが好きかな。
エレジーのMIDI、ここのがええなとオモタ。
ttp://kakui-ss20.med.hokudai.ac.jp/~kaze/
アッテムトは、「鉱毒の町」のイメージなんだろうけど、
それだとリアルすぎるっていうか、現実的すぎてまずいから、
「謎の毒ガスで滅びた町」って微妙にすりかえてあるのな。
娼館のパロディである「ぱふぱふ館」といい、ドラクエって
こういうとこを、あんまり生々しくせずブラックにもせず、
バランス感覚でゲーム内に出しちゃう。そういうのが、何気に
すごいっていうか、このゲームを奥深くしてる気がする。
>256
消防の時は大して気に留めなかったのに
リメイクやり直して激ιぃ妄想が(w
クリフトの部屋にあるアリーナの隠し撮りブロマイドはクリフトがアリーナをオナニーのネタにしていることを示唆している。
>>258

あそこは神父さんの部屋ですが?
>>259
じゃあ神父さんが…
マーニャ特集号雑誌を持ってる神父もいたし、
あの世界ろくな聖職者いねぇな。
>>261
クリフトも含めてな。
クリフトのキャラ紹介にアリーナのブロマイドを隠しもっているらしいと
書いてあったからクリフトも持ってるんじゃないの?
神父とふたりで姫さまハァハァ・・・とやってるに違いない。
そもそも、彼らの信仰する神様からしてアレだからな…
って、マスドラは彼ら概念の「神」とはちょっと違うんだっけ?
PS版では移民の一人がアーメンて言ってたな。
いいのか? と思ったもんだが
あ、神についてはマスタードラゴンでいいと思うけど
マスドラなのかなあ。神様。
なんか違うような気がするんだけどなあ。
だって教会内にあるのは女神像とかで、竜の像じゃないんだもの。それに
マスドラ=神様にしては、マスドラに会った時のクリフトの反応が薄い。教会の
神様がマスドラなら、クリフトはもっと感激しそうなんだけど…
自分的脳内設定。
ゴットサイドのシスターが確か、「神様は天空の城に住んでいる」ってなことを
言っているので、もともとは神=マスタードラゴンだったと思う。
だけど、長い時間が経つうちに教えが変質してしまっていったんじゃないかと。
ドラゴンの部分は伝説・民間伝承化して、神の概念だけが抽出されて、イメージ
だけの抽象的な「神様」が信仰対象になった……みたいな。
ただ、ゴットサイドは天空城に近い場所であるし、外世界とほとんど交流が
なかった感じなので(気球でなきゃ行けないし)、もとのままの形に近い信
仰が残ってるんじゃないかな。

……と、まあ、上記は世界設定に基づく妄想。
現実的解釈としては、マスタードラゴンとの関連づけよりもユーザーへのわか
りやすさを優先して、教会のシンボル・記号として十字架とか女神(マリア?)
像とか「アーメン」とか使ったんだろうなーと思ってます(w
マスタードラゴンはドラクエ世界で一般的な宗教とは別の神様なんだよ。
クリア後は天空人vs地上人の宗教戦争になるぜ。
あまりに下にあるから、たまにはageで。

ドラクエの宗教観は謎だよね、確かに。
日本人の宗教に対していい加減な部分がよく出てると思う(w
270剣士 ◆QWzUF/wj3. :03/03/25 18:32 ID:1jsZ1jDQ
おお神よ、他の者はどうなっても構いません。
私だけはお救いください

とか言ってる神父もいたなぁ
>>270
それ聞いてから仲間会話したら、案の定クリフトは激怒していた。(w
DQの世界観は全体的に明るいからか、聖職者にも愉快な方々は
たくさんいらっしゃる。移民の神父もシスターも砕けた人だらけ。
クリフトが生真面目なのは、職に関係なく、生まれながらの性格なんだろうなぁ…。
272剣士 ◆QWzUF/wj3. :03/03/25 20:43 ID:nypbXi4J
そうだろうなぁ。
怒るようでなきゃクリフトも同じく……
DQ5のせいでマスタードラゴン自体かなりおちゃめなやつにみえるからなー。
神様があれなら神父もあれなやつらがいてもおかしくないだろう。
ただ、あの世界だと神父は魔法が使えるってのが
彼らの地位をあげてるんだろうな。
下手すりゃ、ただ単に魔法を使いたいだけで神官やってるやつもいるんだろうし。
あの世界の神父って、けっこう万能だよね。
何よりも甦りの術が使えるし。
PS版だと、導かれし者たちとその協力者しか生き返れないことになって
たけど。
あの世界って、宗教はひとつしかないのかね?
たくさんあります。むしろ勇者達が利用している教会は邪神教です。
死者の蘇生をしてくれるなんて邪神教じゃないと無理です。
マーニャもえ
マーニャねえさんの萌えポインツは、やっぱりあの衣装なんだろうか。
漏れはあの性格がたまらんのだが。
自分も性格ですね。
気っ風がよくてサバサバしてる姉御肌というのが、脳内イメージ。
漏れの中ではマーニャ姐さんは萌えではなく燃えだ・・・・最高!
281 ◆Sj469/wPAw :03/03/29 05:13 ID:luq7p9/M
いきなりですが、思いついてしまったのでSSいきます。
マーニャ姐さんの話です。

「にぶんのいち」

 ハバリアの宿屋の窓辺に立って、あたしは夜空を切り取るように黒く沈む山脈を眺めた。
 この山の向こうに、あたしたちの仇バルザックがいる。
 錬金術師の父さんを殺し、封印するはずだった研究を奪った憎い仇は、その研究――進化の秘法をキ
ングレオ王に献上することによって、地位を築いた。
 あいつはキングレオ城の中でかくまわれ、きっと今も安穏とした眠りの中にいるに違いない。
 だけど、それも今夜が最後。
 明日、あたしたちは城へと向かう。バルザックを倒すために。
「長かった……」
 あたしの呟きは、風にさらわれて闇に消える。
 長かった。長かったわ、バルザック。
 握った掌に、爪が食いこむ。
 父を殺されて、復讐を挑んだはずが返り討ちにされて。
 オーリンを犠牲にして逃げ出したこの地に、もう一度戻ってくるまで。
 笑っているとき、踊っているとき、眠りに落ちる寸前。不意に瞼の裏に甦る惨劇。胸を噛む痛み。
 あの日から、あたしたちには心安らぐ時間なんてなかった。
 それも明日で終わる。――終わらせてみせる。
「姉さん……」
 背後からの声に驚いて、あたしは振り返った。
 暗い室内の、2つあるベッドの1つに小さな影が起きあがっているのが見て取れた。
「ミネア。寝てたんじゃなかったの」
「姉さんこそ。……眠れないの?」
 ミネアがゆっくりとベッドから滑り降りて、あたしに近づく。
 月明かりが、黒い影だったミネアに足元から色を添えていく。褐色の肌。ラベンダーの髪。知らない
人からはいっつも双子に間違われた、あたしの妹。
「明日のことを思うと昂奮しちゃってねー。いやーね、ピクニックに行く子供じゃあるまいし」
282にぶんのいち ◆Sj469/wPAw :03/03/29 05:13 ID:luq7p9/M
 あたしは窓を背にして、わざと軽い口調でそう言った。
「姉さん」
 ミネアがあたしの横に立つ。これで、あたしの表情ははっきりわかってしまうようになった。
 まったく、厳しい子だよね、あんたは。ちょっとのごまかしもさせてくれない。
 あたしは苦笑しながら顔を上げる。
 あたしの鼻先に、不安そうな金色の瞳。きっとあたしも今、同じ瞳をしている。
「あの……姉さん、実は……」
 あたしの瞳をじっと見つめて、ミネアが躊躇いがちに切り出してきた。
「言おうかどうしようか迷ったのだけど……その、私、さっき占いをしてみたの」
 その先は聞かなくても、ミネアの表情でわかった。たぶん、あんまりいい結果じゃなかったんだろう。
 だけど、そんなのはわかりきったことだった。
 もともと分の悪い賭だ。あたしたちは、あそこにどんな化け物がいるか知っている。いくら伝説の勇
者を見出し、頼もしい仲間が増えたとはいっても、どこまで立ち向かえるのか。いや、そもそも人の身
でかなう相手なのか。
「ミネア」
 あたしはミネアに笑ってみせる。
「モンスター闘技場で、スライムとキングスライムが戦ったとして、スライムが勝つ確率はどれぐらい
だと思う?」
 突然、関係ない話をされて、ミネアは面食らったような顔をした。構わずにあたしは答えを急かす。
「ねえ、いくつだと思う?」
「それは……一割とか、二割とか、それぐらいの低い確率ではないの?」
「ざんねーん」
 あたしはミネアの前でチチチと指を降った。
「確率は五割よ」
 ミネアが眉を寄せた。信じられない、もしくは理解できないって表情。
「勝負にはね、絶対はあり得ないんだ。どんなに弱いモンスターだって、勝つときがある。だから予想
は無意味。ゆえに確率は五割。いつだって勝つか負けるか。2つにひとつしかないのよ」
 ミネアは二、三度まばたきして、それからプッと吹きだした。
「んもう、姉さんってば。強引な論理ね」
283にぶんのいち ◆Sj469/wPAw :03/03/29 05:15 ID:luq7p9/M
「完璧な理論と言って欲しいわ」
「屁理屈の間違いでしょ。姉さんがカジノで儲からない理由がわかったわ」
「言ったな、この!」
 あたしはミネアの首根っこを捕まえて、髪の毛をぐしゃぐしゃに掻き回してやった。ミネアは笑いな
がら悲鳴を上げる。
 そうよ、信じなさい。
 勝つか負けるか。
 いつだって確率は五割。
 どっちに転ぶかなんて、やってみなくちゃわかんないのよ。
「おいで、ミネア」
 あたしはミネアの手を取った。
 ――それでも、不安は相変わらずお互いの瞳の中にあるけど。
 あたしにそっくりで、でも、あたしと正反対のあたしの半身。
 悲しみも苦しみも2人で乗り越えてきた。
 だからこの不安な夜も、2人で乗り越えよう。
「今夜は一緒のベッドで眠ろう」
 昔のように。あの日の前の2人に戻って。
 そうして、明日のための勇気を蓄えよう。
                      (終) 

お粗末様でした。
(・∀・)イイ! ほのぼの〜(´∀`*)
おおお、(・∀・)イイ! 

姉妹の目って金色なの?
286 ◆Sj469/wPAw :03/03/30 03:38 ID:PDbFOcLC
感想サンクスです!

姉妹の目は自分設定です。スマソ(;´Д`)
PS版攻略本の姉妹の目の色を見ると、茶色に見えたので、
光り加減によっては金色に見えたりするかもと。
でも、攻略本では勇者の瞳の色、ラベンダーグレイに見えるのに、
PSパッケージでは思いっきり青色なので、攻略本もアテにならない
んだと思いますが。
FC版ではどうでしたかね? 部屋が汚くて資料が見つからない(;´Д⊂
287285:03/03/30 13:02 ID:vpOU4GtN
FC版は持ってないです。PS版のガイドブック(下巻)をよーく見たら、姉妹の
目ってこれ、茶色なのですか?紫だと思い込んでた…
ほかのちっちゃいカットとか見ると、紫に見えるとこもあるんですが、印刷の
加減なのかなあ。上巻も見て確かめよう…と思ったら、部屋が汚くて上巻が
見つからなひ。

SS書きにとっては、けっこう重要ですよね。瞳の色。
勇者の瞳も、私、今の今まで緑だと思い込んでますた。ラベンダーグレイ?そんな
馬鹿なと思って下巻挿絵を見たら…ラベンダーじゃん。なんで間違えて覚えてたん
だろ。
288名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/30 14:43 ID:I4rve6Ec
ほぜん
ブライ・ライアン・トルネコが良いね。
年の食い方がそれぞれ個性的でありながら説得力がある。
電波ってるミネアですよ
>>289
ライアソがかなり女好きだったのが結構意外だったなぁ
逆にあまりの戦闘狂ぶりからサイヤ人呼ばわりの姫ですが
FC当時から脳内であんな感じだったので違和感0ですた
>291
あ、同じく。
小説とかの影響か、もっと固い人かと・・・

そういえばパーティーの男性は皆一人称が「私」なんだよね。珍しいゲームだ
>>292
王宮の騎士、姫のお目付け役、そして商人。
全部礼儀正しくないとやっていけない職業だからね。
294292:03/03/31 10:54 ID:zBU5I3Ul
あ、ブライ忘れてた。何て言うっけ(´Д`;) わし?
>292
ライアンには拙者といって欲しかったYO〜
ぬお〜とか叫んで欲しかったYO〜
>>295
うむ。さらに語尾に「ござる」がついて、戦闘中にいきなり
「必殺剣、斬!」とか言い出してくれたら完璧だな。
Σ(゚д゚ )
完璧過ぎるほど厨な設定のキャラだ
「ふっ。またつまらぬものを斬ってしまった」

うーんライアンよりむしろムーンサルト後のピサロに言って欲しいカナ。
>>292-295
確かに、クリフトは僕とか、ライアンは俺や拙者とかにして変化をつけた方が
良かったかも
>287
遅レスですが、今日、腐海の底からファミコン版カセットを見つけました。
パッケージの裏に載ってた設定の姉妹の瞳は黒でした!
ちなみに女勇者は水色(でも、パッケージは青)、男勇者は女勇者より色が
濃いように思えますが確認できず。パッケージはセピアに塗られているので
不明。他キャラは、アリーナ以外はみんな黒ですた。

PS版のジャンプ攻略本の鳥山氏が書いたとはっきり書かれている折り込み
ポスターでは、勇者の瞳が青、ミネアの瞳が黒に近いグレーなので、鳥山
さんのイメージでは勇者は青、姉妹の瞳は黒なのかも知れません。
302とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/04/02 01:07 ID:trjegpOg
 女勇者スレで週に一度くらいのまったり進行で書いてました「ホフマン×女勇者SS」の続きが
まとまってきましたので書かせてください。今回はミントス〜ソレッタ〜ミントスといった辺り
が舞台となっています。また長い物語になりそうです。
(といっても、前のように三ヶ月はかからないと思いますが……)

 前回までのあらすじ:http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1036693678/301
 スレの過去ログ:http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/alflailawalaila/log/1018965122.html
(男勇者ゲームブックが終わったので、その後に書かせていただこうかと思ったのですが、
 ゲームブックマスターさんが交代で先を書かれるとの事なので、あらすじだけそのスレに
 書きおいた形になりました)
 作品カテゴリー(?)としては「ホフマン×女勇者」なのですが、今回一番活躍するのはトル
ネコになりそうですw
303勇者への旅(1) ◆Y2NezmymcE :03/04/02 01:23 ID:trjegpOg
 馬車は、ミントスを離れた。
 宿で寝込んでいるという人の為に、パデキアの根をとってきてあげなくては
ならない。
 見ず知らずの人の病の為に動く必要はないのかもしれないのだけれど、でも。
 私には、あの町を離れる口実が欲しかった、から。
 だから町の人から病人の話とパデキアの噂を聞き込んだら直ぐに出発したのだ。
 寝込んでいる人が、私たちにパデキアを取って来てくれ、と頼んだわけでもな
いのにね。
 それにしても、ずっと一緒にいたホフマンさんがいないのに、パトリシアは
いつものようにとても元気で、トルネコさんのだじゃれはいつものように笑えな
くて、マーニャさんはちゃっかりしていて、ミネアさんはそんなマーニャさんに
怒ったり笑ったり忙しそうで。
 私だけ? 私だけが寂しいのかしら?
 何故かほとんど魔物のでない草原を歩いていると、別れ際のホフマンさんの嬉
しそうな顔ばかり思い出してしまう。
304勇者への旅(2) ◆Y2NezmymcE :03/04/02 01:23 ID:trjegpOg
 ミントスに着くなり彼は走り出して、ここはヒルタン老人の町だと言い切った。
 実際にそうだったので、ちょっと驚いたけど。ヒルタン老人の匂いがしたのか
しら?
 商売の神様ヒルタン老人の元で勉強したい、という彼の夢を止める権利なんて
ないし、止めようとも思わない。
 でも、なんだか、ちょっと。
 ホフマンさんは、私たちと離れる事を喜んでいるように見えた。
 早速受け始めた商売の授業も、楽しくてたまらないようだった。
 それが、ちょっと、寂しい。喜んであげたいのに。
「リーザ! きっとあそこにパデキアがあるのよ!」
先頭のマーニャさんの指差す方を見ると、確かに町らしき姿があった。
「今日は野宿しなくて済みそうですね!」
ミネアさんの声も弾んでいる。急な出立だったから、夕べは野宿だったのよね。
「急ぎましょう」
305勇者への旅(3) ◆Y2NezmymcE :03/04/02 01:31 ID:trjegpOg
「一応、野宿ではありませんね」
ミネアさんの声は冷静だ。
 確かに、月明かりが屋根の隙間から入り込んでくるお粗末な宿屋だけれど、野
宿よりはマシ、ね。パデキアが枯れてしまったこの国は、すっかり貧乏になって
しまったようで、滅多に訪れる人もない宿に手を入れる余裕はない、という事み
たいだった。王宮の大臣でさえ床に直接眠る国だもの、それぞれの国にそれぞれ
の事情があるということ、ね。
「雨露がしのげれば十分ですよ。いやあ、この宿は『大自然を体感する宿』って
 フレーズで売り込めそうだなあ」
トルネコさんは楽しそうだ。どうやら、この旅が終わったら、各地の見聞録を出
版して一儲けするつもりみたい。
 皆が雑魚寝状態で寝そべる宿は、ちゃんとした壁もない状態で、確かに大自然
を体感できる宿ではあるけれども……体感できすぎ、かもしれない。
「そんな名前で宣伝したら、後で抗議殺到よ」
 マーニャさんの声にはちょっと棘があった。ふかふかのベッドが恋しいとブツ
ブツつぶやいている……ごめんなさい、昨日ミントスに泊まりたかったのですね。
「明日は洞窟探検なんでしょ? 早く寝ましょ。おやすみなさ〜い」
「おやすみなさい」
マーニャさんの怒ったような声が、おかしかった。

--------------------------------------------続きは、後日。
リーザの続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
楽しみにしてますのでがんがってください。
307296:03/04/02 20:17 ID:C/DZ97gk
どもです、とびねずみさん。
こっちの方も続きをあげました。バルザック戦までという短い間ですが、よろしくお付き合い
ください。「ホフマン×女勇者」……斬新ですね。がんばってください。
とびねずみさん楽しみにしてます!
女勇者スレをずっと見ていた人間として・・・
今日も女勇者SS探しに旅立つか
>303-305
ブライのいない、ちょっと変わったパデキアイベントが楽しみですー。
ホフマン×女勇者だと、ここがお別れになってしまうのですね。
リーザがどう意識するか楽しみ。
310勇者への旅(4) ◆Y2NezmymcE :03/04/03 16:40 ID:B6+eoi++
 今日は本当に、良く眠っておいた方がいい。パデキアの種を封印する時、発芽したり虫に喰われないように、
とても寒い洞窟を選んだそうだから。洞窟探検中に眠ったら、凍死してしまうかもしれない。
 だけど、私はなかなか寝つけなかった。
 頭の中から、ホフマンさんの笑顔が出ていってくれない、から。
 何度も寝返りを打った。でも左をむいても右をむいてもうつぶせても、ホフマンさんの笑顔がちらつくことに
変わり無い。
「リーザさん、眠れませんか?」
 ふいにトルネコさんの声がして、目をあけた。
 隣に寝ていたはずの彼は、半身を起こして、心配そうに私を覗き込んでくれている。
 それにしても、 表情までよくわかるほどの月明かりだなんて、さすが「大自然を体感できる宿」ね…。
「あ、ごめんなさい、起こしてしまいました?」
「いえいえ。でも、夕べもあまり眠っていないでしょう?」
 確かに、その通りだった。でもそれを認めて心配をかけるのは、と思いかけて、ミネアさんの言葉を思い出す。
『同情も心配もさせてください。ひとりでがんばりすぎる方が迷惑です』
「……そうですね、眠れなかったです」
「どうして眠れなかったのか、当ててみましょうか? ホフマンさんの事でしょう?」
 びっくりして、反射的にうなづいてしまった。どうしてわかるのかしら?
 トルネコさんは微笑している。私は、ちょっとだけお父さんを思い出した。お父さんも、時々、私の事を言い当
てたっけ…。お母さんよりもそういうの、得意だったなあ。
「どうしてわかるのか、って思ってますね?」
「そ、その通りです」
311勇者への旅(4) ◆Y2NezmymcE :03/04/03 16:41 ID:B6+eoi++
「だって、ホフマンさんの話題になると微妙に不機嫌になられますよ、昨日今日と。それに今の状況でリーザさんが
  寝不足になられるのは、ホフマンさんの事以外に原因がないじゃないですか」
「そうでしたか……」
不機嫌になっている自覚なんて無かった。
「でも、そうやって感情を表に出されるようになったリーザさんに、ちょっと安心している部分もあるんですよ」
「は?」
「船旅の初めの頃のリーザさんは、なんだか武装したももんじゃみたいな人でしたから」
「 ……ももんじゃが武装してるんですか?」
「ええ。パッと見ではかわいらしいのに、近付くと鋼鉄の毛皮を着込んでいて、その毛皮を決して脱ぐ事がない、
  ももんじゃ」
想像してみた。ももんじゃの毛は柔らかくてふわふわしているのだけれど、あれが鋼鉄だったら?
「可愛くないですね、そのももんじゃ」
「リーザさんもね、柔らかくてふわふわした印象の割に心のガードが堅かったですから」
「…………可愛くなかったですね」
はっはっはっ。トルネコさんはお腹をゆすって笑った。でも他の人が起きないように、声は小さかった。ああもう、
本当に気配りの人なんだなあ。
「でも船を下りてからは、鋼鉄の毛皮を脱がれたようで何よりです。 ホフマンさんのおかげでしょうね」
「そう、ですか?」
「そう思いますよ。本当にホフマンさんはいい方です。頑張り屋だし、きっといい商人になりますよ」
「はあ……」
ホフマンさんが誉められると、なんだか居心地が悪いような気分になってくる……。どうして?
「ホフマンさんの話題はお嫌いですか?」
「嫌いというか、あのぅ…」
 トルネコさんの瞳は、言いたい事は何でも言いなさい、と言ってくれているようだった。だから、私は、小さな
子供が駄々をこねる時の言い種だと思いながら、昨日からのモヤモヤをお話する事にした。
>>306-309
 コメントありがとうございます。御期待にそえる作品になりますかどうか。
 「女勇者×ホフマン」が読みたいと言ってくださった方は、もうこちらを見ておられないかな…。

スレ住人のみなさま
 この話は、しばらく連載しないと終わらないと思いますので、他のキャラへの萌え話などもどんどん
書き込んでください。
 スレを占拠するのは、非常に心苦しく……。スミマセン。
武装したももんじゃ……(w
トルネコさん素敵。
314???:03/04/05 03:17 ID:wOAscjrw
ドラクエの
83・・・・・ってみんな知ってる?
ん?ひょっとしてカジノの裏技?
10ゴールドぐらいで大量のコイン
もらえるやつかな?
非常に自信ないけど・・・
FC版のみ3章なら40G、5章なら4Gで838861枚のコインを買える。だったかと。
そうか、もしかしてもう知らない人の方が多いのかな……
ありゃ4Gと40Gでしたか!
10年以上昔のことだから記憶が曖昧だったっすわ。
はぐれメタルの盾とかが最高の景品だったかな・・・
DQ4は並んで買った思い出が懐かしいなぁ〜
ドラクエシリーズで一番カッコイイ主人公は誰スレで、4勇者がけっこう
人気で嬉しかった。
>318
アレは全部漏れの自作自演だ。嘘だけど。
>319
ヽ(`Д´)ノ
>>318
「ドラクエ主人公でいちばん好きなのは?」
「4勇者」
「理由は?」
「顔」

こーゆー奴がとても多いのだな。
いや私もだが。顔以外で好きなところはというと、あの悲劇性、それからピサロとの
関係ね。「コインの両面」っていう設定がカコイイ!と思う。
ところで女勇者たんSSの続きはまだでつか?
323ラトーム ◆518LaTOOcM :03/04/08 21:13 ID:gz6EUy44
 FFDQのSS収集千一夜サイト、更新しました。
 http://www3.to/ffdqss(ブックマークはこちらへお願いします)
 DQのエロ小説スレ2から4本のハアハア作品、今はなき女勇者スレから(NEWマークは外れてますが)
ナナシクラゲさんととびねずみさんの作品が保管されています(女勇者スレ保管時に御連絡に来て
なくてすみませんでした〜)
 エロ作品の多いサイトですが、エロがなくても良い作品も多いので是非御一読ください。
324勇者への旅(6)  ◆Y2NezmymcE :03/04/08 23:50 ID:dWv0ob22
前回まえのお話>>303-305 >>310-311

 半身を起こしているトルネコさんに倣って、私も起き上がった。自然にため息が出て、
自分が疲れているかもしれない、と思った。昨夜はほとんど眠れなかったのだから、
当たり前ね……。
「ホフマンさん、嬉しそうだったんです」
「嬉しそう?」
「ミントスに着いた時、これでお別れなのにとても嬉しそうでした。私たちといられなく
 なるのに、そんなに嬉しいのかと思ったら、なんだか……」
「なんだか寂しかった?」
「寂しかったのでしょうか……、自分でもよくわからないです。ただ、胸の辺りがこう、
 モヤモヤとして、イライラして、眠ろうと思うとホフマンさんの笑顔が頭から離れて
 くれなくて寝つけなくて」
 自分の気持ちを人に説明するのって、こんなに難しい事だったかしら。とてもとても
言葉に不器用になった気がしてたまらない。
「あの、私、上手にお話しできなくてすみません。何を言ってるんだかわからないです
 よね……」
 トルネコさんは苦笑した、みたいだった。ふぅっとかすかな笑い声がする。
「ホフマンさんに裏切られたような気がしていますか?」
「裏切り……ですか」
 その言葉を今まで考えて来なかったのだけれど。言われてみれば一番しっくりするか
もしれない。
325勇者への旅(7)  ◆Y2NezmymcE :03/04/08 23:51 ID:dWv0ob22
「私、ホフマンさんと話す時間がとても楽しかったのです。船の上はもちろん、この大
 陸に来てからの馬車での時間も。でも、ここでお別れなのにあんなに嬉しそうなのだ
 から、そう思っていたのは私だけだったのかもしれないって、そんな事も思いました。
 これは裏切られたと思っているのでしょうか」
 トルネコさんは左手で二度三度あごをなでた。そして、ちょっと遠慮しているような
声になった。
「リーザさんには、人と別れる経験があまり無かったのではありませんか?」
「そう、ですね。考えてみたら、私の村には入ってくる人もいない代わりに、出ていく
 人もいなかったです。それに誰かが死んでしまう事もありませんでした」
 言葉にしてみて改めて、私の「別れ」の体験は、村を焼かれたあの夜が最初だったの
だと思った。背中がザワリと震える。やっぱり、あの夜を思い出すとまだダメだ。
 シンシアの言葉にはいつも従ってきたから、あの日もシンシアをひとりで行かせてし
まったのだけれど、あそこで彼女を止めれば良かったと、やはり思ってしまう……。
「辛い事を思い出させてしまったのなら、すみません。でも、今考えて欲しかったのは
 『その日』の事ではなくて、人の一生の中での出会いと別れについてなのです」
「一生の中で?」
「人にはね、必ず、一緒にいられない時期があるんです。家族でも恋人でも」
「はあ……」
「マーニャさんたちも、マーニャさんが踊りの修行、ミネアさんが占いの修行をしてい
 た時期は離れていたと言っておられたでしょう?」
そういえば、そんな話も聞いたなあと思いつつ、頷く。
「ホフマンさんにとっては、それが今なんです」
………。
326勇者への旅(8)  ◆Y2NezmymcE :03/04/08 23:52 ID:dWv0ob22
「リーザさんはホフマンさんを信じられませんか?」
「え?」
「ホフマンさんは、ずっと待っていてくれますよ。ミントスで学びながらね」
「待っていてくれる……」
 胸に、懐かしくて優しい光景が蘇る。
 剣術の先生にしたたかに打ち付けられて帰ると、母さんは軟膏を出して待っていてくれた。
 私が持って行くお弁当を待っていたのは、いつも父さんの笑顔だった。
 そんな風に、ホフマンさんも私を待っていてくれる?
「でも、私とホフマンさんは一緒に旅をした仲間というだけで、ネネさんとトルネコさんの
 ような、そういう『絆』のある仲というか、家族ではありませんし」
「そうでしょうか。ネネと私とはまた違った絆がリーザさんとホフマンさんにはあると思い
 ますよ。ミネアさんやマーニャさんとリーザさんの間にも、しっかりと絆があるようにね」
 私は、私を抱きしめてくれたマーニャさんを思った(胸に押し付けられて窒息しかけたと
いうおまけはあったけれど、あれが私への好意から来ていた事はわかる)。それから、枕元で
静かに私を諭してくれたミネアさんの事も。
 確かに、私と彼女たちの間はあれからより近くなったような気がしていた。それを絆と呼ぶ
のなら、そういう事なのだろう。
 だけど、私たちはもともと「導かれし者たち」ということなのだそうだから、そうではない
ホフマンさんと一緒にはできないような気がする。
327勇者への旅(9)  ◆Y2NezmymcE :03/04/08 23:57 ID:dWv0ob22
「ホフマンさんだって、言っておられたでしょう? リーザさんの故郷になりたいと」
「そうでした…………。あれ? どうしてトルネコさんがその話を知っておられるんです?」
「あ………」
しまった、と、顔に大きく書いてあった。船の上での話をこっそり聞いていたのね?
「マーニャさんだけかと思ってました、そんな事するのは」
別に、腹が立ったりはしないけれど……も。
「すみません、どうしても気になってしまったんですよ。私が旅を続けられるのは、戻れる場
 所、 待っていてくれる家族がいるからなんです。だから、平和を手にして戻ろうと思える。
 その気持ちは、きっと、マーニャさんたちも同じです。もしもホフマンさんがリーザさんに
 とってそういう相手になる事ができたらいいなあと思って……そのう、見守っていたんです」
「心配おかけしてたんですね」
「………心配といいますか……、どうもすみません」
トルネコさんはすまなそうな顔で頭を下げた。 そんな顔されたら、困ってしまうなあ。
「おわびに歌いますから」
「は?」
「 私の子守唄なら、一発で眠れますよ」
 そういって歌ってくれたトルネコさんの声は優しくて、本当にすぐに眠れてしまった。
ありがとう、トルネコさん……。

------------
以上、トルネコ萌えキャンぺーン終了でつ(w)
322さん、お待たせしますた。 今回はお待たせしないようにしたかったのに!ヽ(`Д´)ノ
次回は3日後くらいでしょうか……。がんがります。
トルネコの子守歌なら、確かによく眠れるでしょうね(w
自分の気持ちに気づいてないリーザが可愛いです。
続きも楽しみにしてますー。でも、無理はなさらず。

↓関係ないけど一発芸スヌーピー
でつ・
329322:03/04/09 02:45 ID:Ulaxe3QZ
続きキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
ありがとう327さん私のために!(違)リーザたん、リーザたんかわいいでつ〜。

330名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/10 21:14 ID:HDA9sP9T
クリフト萌え〜。
331勇者への旅(10)  ◆Y2NezmymcE :03/04/11 22:13 ID:KNd+Z9HD
 氷の洞窟は、寒かった。
 でも、氷を元気に蹴破る女の子を見かけたり、氷の床を滑って進んだり、
ちょっと楽しかった、と思う。楽しかったなんて思えるのは、ゆっくり眠
れたおかげ、ね、きっと。
 お宝もいくつか手にしたし、パデキアの種も無事持ち帰れたし。
 だけど、種を蒔くなりパデキアが育ったのにはびっくりしたなあ。あん
なに成長が早いなんて思わなかった。一体一年に何回収穫できるのだろう。
 ……などと思いながら、今日も「大自然を体感できる宿」に宿泊中。
本当はパデキアをもらってすぐにルーラでミントスに戻っても良かったの
だけれど、宿の屋根の破れを直したり、パデキアを収穫した後の畑の手入
れを手伝ったりしていたら夜になってしまったから 。
 確かに私たちが洞窟から種をもらって来なかったら、この国にパデキア
が再び根付くまでもっと時間がかかっただろうけれど、それでも、何もし
ないでもらってくるのは気が引けて、お手伝いをした上で1泊することに
したのだ。マーニャさんがちょっとブツブツ言っていたので、寝る前にア
ネイルの温泉に行って来たら、と言ったら、喜んですぐに行ってしまった。
 お目付役としてミネアさんも同行してルーラで飛んでいったから、今は
宿にトルネコさんとふたりきりだ。ゴブレットに入ったお茶を飲みながら、
トルネコさんの奥さんや子供さんの話を聞いている。仲のいい家族がいて
幸せなのにこんな旅に出なくてはならなくなって、大変だなあって、思う。
だけど、トルネコさんは幸せそうだ。不思議なくらい幸せそうだ……。
「明日はミントスですね。ホフマンさんに会ったら、なんて言いますか?」
 それまで聞き役だった私に、トルネコさんが逆に聞いてきた。
 ホフマンさんに会ったら、か……。
332勇者への旅(11)  ◆Y2NezmymcE :03/04/11 22:14 ID:KNd+Z9HD
「何を話したらいいのでしょう」
「なんでもかまわないじゃないですか。離れていた間に見た事でも、一緒
 にいた時に言っていなかった事でも」
離れていた間に見た事、は、わかる。でも……。
「一緒にいた時に言っていなかった事、ですか?」
「そうですよ。意外とね、離れてみて初めて足りない言葉に気付いたりし
 ますからね」
 私は船の上でホフマンさんやミネアさんに話した事を思い出した。村に
ついて話している時に初めて気がついた事も確かにあったなあ、と。村の
人が全て『勇者教育の為に存在した』事とか、なんだかいろいろと……。
 でも、ホフマンさんと一緒にいた時間、私はとても沢山おしゃべりした
のだ。どちらかというと無口な人間だと思って来たのに、びっくりする位
おしゃべりになった、と思う。それなのに、まだ話し足りなかった事なん
てあるのかしら。
「私、ホフマンさんとはとても沢山の事を話しましたから、言い足りなか
 った事はないと思いますけれど……」
「そうでしょうか? 本当に?」
 トルネコさんは『含み笑いをしている顔』の見本みたいな顔をしている。
ちょっと嫌だな……。私の気持ちなのに、私以外の人が先に気付いている
らしいというのは、居心地が悪いものだったのね、初めて知ったかも。
  まあ、自分が鈍感らしい、とは、ちょっと思っていたけれど。
 それにしてもトルネコさんは、何がいいたいのかしら。全然思い当たらない。
「じゃあ、私からお話しましょうか? ホフマンさんに」
「はあ?」
333勇者への旅(12)  ◆Y2NezmymcE :03/04/11 22:16 ID:KNd+Z9HD
「リーザさんはホフマンさんがいなくて不機嫌でしたよ、って」
「ああぅっ」
 とっさに変な声が出て恥ずかしい。
「ど、どうしてそれが、一緒にいる間には話していなかった事の話になる
 んですかっ」
 不機嫌になっていたのは、一緒にいない時間の話のはずなのに、どうし
てこの話の流れで出てくるのだろう? 私にはわからない。
「リーザさんはね、どうして自分が不機嫌になったのか、もう一度考えて
 みた方がいいですよ。
 『一緒にいる間に話していなかった事』が、不機嫌の原因のはずですから」
……うぅ。それを考えていたら、また眠れなくなったり、しませんか?
「ま、そんな事を考え始めたら眠れそうにないですから、また私にお任せく
 ださい ♪〜らら〜 ねむりの〜つばさは〜〜〜♪」
「え、ちょ、ちょっと待ってくだ」
 ふぅわり。
 トルネコさんの歌が私を包んで、私はゆっくりと床に倒れ伏した。空のゴ
ブレットが床に転がる。お茶をこぼさなくて良かったけ、ど、どうして強制
的に眠らされるの………
「ト……ルネ……コさ……」
 薄らいでゆく意識の中で、トルネコさんが『眠り草のお茶はよく効きます
ね』とつぶやいたのを確かに聞いた………ような気がする……………。

-------------------
ちんたらちんたら進んでおりますが、次回こそ、ホフマンが再登場いたします…。
リーザ、かわいいと言っていただいて嬉しいでつ。
 説明を忘れてますた……。
「村の人が全て『勇者教育の為に存在した』事」というのは、前の話の中で

考えてみればあの村は、私を勇者として育て上げる為に作られた村だったのだ。
魔法に長けた先生、剣技に優れた先生、野戦について詳しかったあらくれのおじさん、
「宿屋を経営していた頃、お客さんにいろいろ聞いた」という理由で、世界事情に詳しかったおじさん。
あんなにその道のプロフェッショナルばかりが揃っている山奥の村なんて、自然にできるわけがない。

などと、リーザが思いあたったせいでありますが。
 本当にそういう形で構成された村だったかどうかは、神のみぞ知る、という事で。

 山奥の村のなりたちって、マスタードラゴンが咬んでたりするんですかねえ。
 勇者の出生については多少説明がありますが、あの村の成り立ちには全く説明ないですよね?
言われてみれば、山奥の村は謎が多いね。
あれ、みんな人間なのかな?わりと「事情を知ってる」人ばかりみたい
だったけど。
マスドラがかんでるかどうかも微妙。勇者の母親って、どっちかというと
マスドラに逆らって地上に降りたんじゃあ…

SS、優しい感じでよいと思いまつ。ホフマンとのカプなんて思いつかな
かったけど、なかなか面白いでつ。
あそこはモンスター虐殺マシーン養成所。

勇者の母親は天空城の掟に逆らったけど、その子供が魔王を倒す勇者であることに
マスドラは知っていたんだし、お告げでもだして、
来る日に向けて勇者教育をするように言ったんだろう。
一応、シンシア以外は人間のはず。シンシアはエルフ(?)でいいのかな。
天空人じゃないよ。
337勇者への旅(13)  ◆Y2NezmymcE :03/04/16 19:56 ID:pprFOPVb
 目がさめた時、他の皆はすでに身支度を終えていた。いつも寝坊するマーニャさん
に嬉しそうに叱られてしまった。なんとなく釈然としないのでトルネコさんにゆうべ
の事を聞こうと思ったら、すでにパトリシアの準備をして町の外に居るらしい。
 トルネコさんがそんなに早く起きていたなんて! どうして皆私を起こしてくれな
かったのかしら!
 慌てて顔を洗って、宿で用意してくれた朝食を口の中に押し込んだ。
 宿の主人にお礼を言って、王様に挨拶して、馬車に向かう。いつもだったら、こう
いう時は全員そろってご挨拶するのだけれども、今日は仕方ない。
 私がパトリシアの元に到着した時、すでに荷物は馬車に積まれ、御者席にトルネコ
さんの姿があった。やけに手際がいいわね…。どうしてこんなに急いでいるのかしら。
病気の人の事は確かに気になるけれど〜も?
「リーザ、早くおいで! ルーラで飛ぼう!」
「え? 歩いて戻るんじゃないんですか?」
「昨日一日余計に労働してるんだからあ、早く行かないと病気の人が可哀想でしょ? ほら、早く!」
マーニャさんもやけにせき立てるなあ……。どうしてだろう?
 疑問は残ったものの、急いで行く事に反対しているわけではないので、大人しく馬
車に乗り込んだ。
 マーニャさんの呪文の詠唱が始まる…………。

 ……………………ぎゅわああああぎゅわんっっ

 ルーラで飛んだ後って、どうしてもちょっと頭がふらふらする。頭を一振りして馬
車からおりると、ミントスの入り口は目の前だった。
338勇者への旅(14)  ◆Y2NezmymcE :03/04/16 19:57 ID:pprFOPVb
「お帰りなさい!」
聞き慣れた声に目をやると、町の入り口で、ホフマンさんが笑っている。
「どうして帰ってくるってわかったんですかっ?」
「お告げがあったんです。リーザさんが戻って来られるって」
「ホフマンちゃんてば、占い師になれるかもよ?」
マーニャさんのウインクに、ホフマンさんは頭を掻いた。それで、気がついた。
「マーニャさん、昨日ここに来たでしょう〜?」
アネイルの帰りにミントスによってから戻って来たに違いない……。もしかして、ト
ルネコさんも合流したのね? それで時間をあわせたんだわ、きっと……。
「嫌だわ、リーザちゃん。お告げよぉ、お・つ・げ。美しい天女に会ったのよ、ホフ
 マンちゃんは。ね〜?」
ホフマンさんは苦笑している。マーニャさんってほんとに人をからかう事が好きなん
だなあ。まったくもう…。
「ああ、そうだ。リーザさん、薬を探しにいかれたのでしょう? いつの間にか出立
 されててびっくりしましたけど、町の人の話を聞いてすぐわかりました。宿で寝込
 んでおられる方の為に、出かけられたのだって」
「そうですが……。見ず知らずの私たちが薬をお持ちして、不審に思われたりしない
 でしょうか?」
勢いで出かけてしまったので、相手がどう思うかとか、全然考えてなかったのよね。
「大丈夫ですよ。喜ばれますよ」
ホフマンさんの笑顔を見ていると、心配する必要は全くなさそうだった。
「早く薬を飲ませてあげてください。ずっと苦しんでおられるようですから」
339勇者への旅(15)  ◆Y2NezmymcE :03/04/16 19:58 ID:pprFOPVb
 ヒルタン老人が作った宿は、ソレッタのモノとは比べ物にならないほど立派だった。
「やっぱり宿屋ってのは、こうでなくっちゃ」
マーニャさんがつぶやいている。
 立派な階段を登った先の部屋に、その病人一行がいるそうだけれど。どの部屋なの
かな? と思ったら、ミネアさんが躊躇なく、一室のドアをノックしていた。
トントン。
「はい?」
 がちゃりとドアをあけてくれた白髪の老人の後ろに
「しっかりして!」という若い女性の声が聞こえる。
「あのう、こちらの方が原因不明の病とうかがって薬を」
いいながら手に持っていたパデキアの根の粉末を差し出そうとしたら
「まあ! 早く、早くクリフトに飲ませてください!」
 薬をひったくらんばかりの勢いで、奥に居た女の子に言われてしまった。
 あれはもしかして、氷の洞窟の扉を蹴破った女の子じゃないかしら。
 部屋に入ると、ベッドの上の青髪の男性の顔は土気色で息も荒く、確かにかなり具
合が悪そうだった。
 トルネコさんに、その人を抱え起こしてもらっている間に枕元の水差しからコップ
に水をうつし、水を少し口に含ませた後で、パデキアの根の粉末を口に入れ、更に水
を飲ませた。
 細い喉がこくりこくりと動いて、薬が体内に入っていった……かと思うと。
 それまで枯れ木のようだった彼は、ぱっちりと目を開け、顔の色つやも良くなっ
た。そして、トルネコさんが支えてくれていたのに気付かなかったかのように体を起
こして、こう言った。
340勇者への旅(15)  ◆Y2NezmymcE :03/04/16 20:03 ID:pprFOPVb
「姫!」
 ひめ? あ、もしかしてこの女の子の愛称ですか?
「姫をお守りすべき私が体調を崩してしまって申し訳ありません。さあ、早くデスピ
 サロを追いましょう!」
 えと〜、薬を持って来た私たちの事は視野に入ってないんですか〜、もしもし?
 御礼を言ってもらう為に取って来たわけじゃないのだけども。そのう……。
「デスピサロ?!」
 ミネアさんとマーニャさんの声が重なった。そういえば、それは、私たちの追って
いる相手の名前だった。
 大事な名前にも反応がにぶくて、これで勇者なんていいのかしらねえ、私……。
 
 落ち着いて話を聞いてみると、彼らはサントハイム王家の姫と(愛称じゃなくて本
当に姫だったのね。氷を蹴破ろうとするなんて威勢のいいお姫さまだわ)宮廷魔術師、
そして王宮の神官という事だった。
 姫がエンドールの武術大会に出ている間に、サントハイム城が無人になってしまっ
たので、その原因を知っていると思われるデスピサロを追っているのだという。
「エンドールで武術大会の噂はずいぶん聞きましたが、優勝された方が導かれし者で
 あるとは思いませんでした……」
 ミネアさんがそう言って笑った。ちょっとだけ、自分がそれを見通せなかったのが
悔しい、んじゃないかな???
 なんだかそんな風に見える表情だった。
 導かれし者、か。誰がどんな風に私たちを選び、どこに導くというのだろう………。

---------------------
 次回はラブラブになりそうな気がしなくもなくもないでっす……。

 山奥の村は謎が多い……と。それにしても
>>336
> あそこはモンスター虐殺マシーン養成所。
っていうのは、勇者好きには切ないッス。
341296 ◆kYB5EDmqco :03/04/16 20:56 ID:D2e2irhG
ガーン、もうすぐ終わりじゃん。
ううっ、僕も早くバルザック戦まで書きたい……
ラブラブお待ちしてます。
うおー、かわええええええええ!>343

ルーシア、FC版の真面目そうな性格もPC版の会話のぽややんな性格も
好きなんだけど、PS版はイベントでの会話とギャップがいまいちだった。
どうせやるならイベントの方も変えるぐらい徹底してほしかったな。
つか、イベントの会話にあわせて普段の会話も作って欲しかったような……。
346名前が無い@ただの名無しのようだ:03/04/23 19:27 ID:xmlRhZNm
>>321
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「クリフト」
「理由は?」
「顔」
>>321  >>346
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「クリフト」
「理由は?」
「大根」
>>347
そりゃ柴田亜(ry
349勇者への旅(17)  ◆Y2NezmymcE :03/04/27 00:25 ID:/E/34KmY
前回までのお話 >>303-305 >>310-311 >>324-327 >>331-333 >>337-340
 
 仲間が一気に7人に増え、賑やかに自己紹介しつつの夕食が終わった後で、私はホフ
マンさんとふたり、星の見える屋上でお茶を飲んでいた。
 ヒルタン老人の計らいで、今夜は自由時間をもらえたという。 ヒルタン老人という人
は仕事に厳しいけれど人の気持ちのわからない人ではないのだと、ホフマンさんは心酔
しているようだった。
「昼は授業、夜は宿屋の手伝いで忙しいですが、充実しています」
「お顔を見ればわかります。とても楽しそうですから」
 ホフマンさんは穏やかに笑っている。冒険の中で見たどの顔よりもいい顔だと思った。
「でも急に出立されたから、とてもびっくりしたんですよ。町中捜しまわってしまいまし
  た。ヒルタン老人の宿で働けるようになった事を一番にご報告したかったし、それに、
  行ってらっしゃいって、お見送りもしたかったです」
………。
 私たちの事なんてもう眼中にない、って思ったけれど、そうではなかったの?
「ごめんなさい」
「いいんですよ。困っている人を見のがせないのがリーザさんの素敵なところですから。
  難病の噂を聞いて、薬の噂を聞いたら即座に出発するなんて、やっぱり人々を助ける
  勇者さまなんだなあって、改めて思いました。僕もそうやって助けていただいたし」
そう誉められるとかなり恥ずかしいというか、その……。
「いえ、あの時は」
「あの時は?」
「………早く、この町を出たかっただけなのです。ホフマンさんがあんまり嬉しそうに
  しておられたので、早くこの町をでないとお邪魔かなあと思って」
350勇者への旅(18)  ◆Y2NezmymcE :03/04/27 00:28 ID:/E/34KmY
「そ、そんな事思っておられたのですか」
「すみません…」
「いえその…… 僕も、憧れの町に到着できてちょっと舞い上がっていましたので」
「そういえば、舞い上がっておられましたねえ……。スキップして、地に足がついてな
  かったですよ」
「え、そんな恥ずかしい格好してましたか!」
「ふふ……冗談です」
「冗談って、え、冗談なんですかあ」
 くすくす………ふふふ……… しばらく笑った後で。
 ホフマンさんは、真面目な顔つきで話し始めた。
「僕は、船でお話してからずっと、考えていたことがあるんです。勇者って一体何なの
  か、と、ね。占い師は占いをする、踊り子は踊りを見せる、宿屋は旅人を宿泊させる。
  そんな風に勇者を説明する言葉って、見当たりますか?」
「…………改めて聞かれると困ってしまいますね」
 考えた事もなかった。考えるまでもなく私は「勇者」と成るべく育てられて来たから。
「僕はおとぎ話の中でしか、勇者を知りませんでした。恐ろしく強い特別な魔法や素晴
  らしい剣技を使いこなせし、僕達を救ってくれる人。それが勇者のイメージでした」
 特別な魔法や素晴らしい剣技を使いこなせる人、か。確かに、そういうものを使いこ
なせるようにって修行をしたはず、だわ。でも、今、私だけが使える呪文といえば、ニ
フラムとトヘロス−−つまり、魔物浄化呪文と魔物忌避呪文だけ。でも勇者の呪文と
いうには弱すぎる、気がするし、今日から一緒に旅するようになったブライさんたちも
唱えられるかもしれない。勇者らしい特別な魔法への道は長い、な。
351勇者への旅(19)  ◆Y2NezmymcE :03/04/27 00:29 ID:/E/34KmY
 それに私は、誰を救うことができたのだろう。ホフマンさん、クリフトさん? もっと
もっと多くの人の助けにならなくっちゃ、ダメよね。
「だから皆さんと一緒に旅するようになっても、こんなに華奢でかわいらしいリーザさ
  んが 『勇者』とは信じられませんでした」
「あ〜………ええと」
 誉められている……のかな? なんとなく苦笑いしてみる。ホフマンさんは真面目な
表情のままだったので、笑いは落ち着きのないものになってしまった。
「リーザさんがよく使う魔法のニフラムとか、一昨日覚えたトヘロスって、他の人には
  覚えられない魔法なのでしょう?」
「でも宮廷魔術師のブライさんなら唱えられるのでは」
「いいえ。宮廷魔術師にも、神官にも唱えられない魔法なのだそうですよ。ブライさん
 にクリフトさんのお世話をしながらうかがったんです。だから、 勇者の魔法なのだと
  思います。どちらも、魔物を苦しませずに消去できる魔法ですよね。」
「魔物を苦しませない?」
「そうです。勇者にしか唱えられない魔法が、魔物を苦しませない魔法なんだと気付い
  た時、やっぱりリーザさんらしい魔法だなあと思ったんです。今度リーザさんにお会
  いした時は、これを絶対お話しようと思っていました」
「魔物を苦しませない……」
私らしい、魔法……。
「リーザさんがずっと迷って悩んでおられたみたいに、リーザさんは勇者として魔物を
  倒し続けなくてはいけないのでしょう。でも、それも、なるべく痛みの少ない、苦し
  ませない方向でできるかもしれないですよね、リーザさんなら……だから、だから
  リーザさんが勇者なんだって思ったんです。」
 だから、私が勇者? そんな風に私の迷いを肯定する考え方があるなんて、思っても
みなかった。
 ホフマンさんは真面目な顔のまま、私の顔をまっすぐ見つめている。
352勇者への旅(20)  ◆Y2NezmymcE :03/04/27 00:31 ID:/E/34KmY
「それに、リーザさんなら、魔王を倒して平和を取り戻したら、もう勇者としての力は
  捨ててしまわれるのではないでしょうか。もう殺しあいはまっぴらだって。そういう
  人が勇者だっていうのは、僕らみたいな人間にとっては、とても安心ですよ」
皮肉なのかと思ったら、そうではないみたいだった。
「変な事を言っているなあと思われました?」
「はい………」
「魔王の恐怖におびえる生活から勇者が助けて下さると信じている人たちが、この町に
  は沢山います。彼らは、実際にそんな未来を手に入れたら、今度は勇者自身の力を
 恐れるようになるのではないかって、そんな事をちょっと思ったのです。勇者の力を
 利用して人間同士の争いが起きたりはしないか、ってね 」
 私は、改めてホフマンさんを見た。この人は、どこまで先を見ているのだろう。私が、
将来人を脅えさせる対象になってしまうなんて、考えた事もなかった。
「……でも、でも私は、私の力で誰かを従わせるなんて恐ろしい事は絶対にしません」
「ええ、僕はもちろん信じてますよ!」
 ホフマンさんの強い言葉に、ちょっとほっとした。
「この先、旅を続ける中で、リーザさんはきっと誰よりも強い剣術と、他の人には使え
  ない強力な呪文を使うようになるのでしょう。でも、そういうものが使える日が来ても。
 リーザさんはリーザさんである事に変わりないって、僕は信じています」
ホフマンさんは、私をじっと見た。強い視線にドキドキする…。
「僕にはリーザさんと一緒に、この世界を守る為に戦う事はできそうにありません。
 やっぱり商人になりたいですし、リーザさんのお仲間には、すでに大商人のトルネ
 コさんがいらっしゃいます。僕がトルネコさん並の商人に成れる日まで、リーザさ
 んをお待たせする訳にもいきません。でも、僕には、他の誰にもまけないものがあ
 ります。リーザさんを待ち続ける気持ちだったら、誰にも負けません」
ホフマンさんは、ちょっと顔を赤らめた。

「僕は、いつだって、どんなリーザさんも大好きです。一緒に旅はできませんが、
 お帰りなさいってずっと言いたいです。リーザさんに僕の元へ帰ってきて欲しいです」
353とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/04/27 00:52 ID:/E/34KmY
キリのいい数字でホフマンの告白と相成りましたが。
………生真面目な青年のまっすぐな告白を書くって、すごい恥ずかしいでつね。
生真面目な少女のそれに対する答えもとても書きにくくて、こんな半端な所までに。
といっても、この先の展開、まだ定まっておりませぬ…。黄金週間あけるまでは、
続きをupできないと思います。
ということで、296さん、あせらないでくださいw。
>342さん ラブラブ前でスマソ。
つか、ラブラブ書けないような気がしてきました。ダメだ〜。
初恋のドキドキとか描くには自分はすでに汚れてしまっているみたいで。恥ず
かしくて進まない……つ〜か、読んでくださる皆様も背中がかゆいんじゃない
かと (´・ω・`) スミマセン。
あと1回か2回で終わると思いますので御容赦ください。
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
告白キタ━━━━━━(*´Д`*)━━━━━━ !!
初々しい2人が可愛いです。
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ドラン」
「??理由は?」
「リスだから」
リスなのか?あれ。

ところでSS、さわやかでよいですね。
2ちゃんをろむってると、揶揄の応酬、悪意の放出などに触れて、面白いは
面白いけど、読んでていつのまにか疲れるんです。けど、こういうのを読むと
なんか疲れがとれるような気がする。
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ルーシア」
「理由は?」
「モシャスで勇者を守ってくれた、幼馴染みのお姉さんだから」
「・・・違くねえ?」
>357
きっと違う・・・
ところでルーシアって、7にも出てなかったっけ?私の勘違い?

>355
ドラン「いぢめる?」
アリーナ「いぢめないよー」

とかそういうシーンが浮かんでしまいました。
359名前が無い@ただの名無しのようだ:03/05/05 09:15 ID:G5BNNZle
>358さん
ルーシアは7には出てないですよ。
おそらく勘違いかと思われ。
でもルーシアはすき。ルーシアをネタにした小説とか無くて
悲しい・・・
>>357
主人公をモシャスで庇ったのはルーシアではなく、シンシアです。
ルーシアは天空人です。
ちなみに俺はWの女勇者が好きだな、あのブロッコリー頭がイイ!
デスピサロも好きだな、DQのラスボスにしては動機がある。
エビルプリーストも好きだな、こやつのおかげでPS版はより一層面白くなった。
>359
エロSSであれば千夜一夜を探せばいくつかあるわけだが
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ルーシア」
「理由は?」
「翼生えてるし、はわわあはは言いそうだし、あれでネコミミつけてくれたら・・・」
「葉鍵厨氏ね」
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ルーシア」
「理由は?」
「まだ8歳で崖から落ちて死んじゃうなんて勿体ない・・・翼あったら助かったのに」
「7のルーシアかYO!ロリヲタ氏ね!」
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ルーシア」
「理由は?」
「温泉が嫌いだから。漏れと気が合いそう」
「喪前は単なる風呂嫌いの不潔厨やろ!」
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ルーシア」
「理由は?」
「破れた翼を、胸に、だ〜き〜しめてぇ〜」
「スレも意味も違うぞ」
366勇者への旅(21)  ◆Y2NezmymcE :03/05/11 02:23 ID:J41iZEDO
「あの、それは、つまり………」
 頬が熱くなって来た。いくら私が鈍感でも、今のがどういう意味の言葉なのか、わかる。

 恋のコクハクだ。

 頭がくらくらする。どうしたらいいのだろう。こんな時、普通の女の子だったら、なんて
言うのだろう。
 シンシアと剣術の先生が恋人同士だったから『恋するってどんな気持ちなのかな』と想像
したり、シンシアに聞いてみた事もあった。だけど結局私にはピンと来なかった。
 もっとシンシアにいろいろ聞いておけば良かった。マーニャさんの『大人の女の話』も、
酔っぱらった時にだけ話すからって聞き流さないで、ちゃんと聞いておけば良かった。
 どうしよう。なんて言えばいいのかしら……何を言えばいいのかしら。
「そんなに困った顔しないでください」
ホフマンさんは柔らかい笑顔をしている。
「リーザさんが困ってしまうだろうって、予想していましたから」
「そ、そうですか」
「いいんです、良い返事はいただけなくても」
367勇者への旅(22)  ◆Y2NezmymcE :03/05/11 02:24 ID:J41iZEDO
「良い返事、って…」
「あの、その、ええと。つまりですね、僕の事をリーザさんも好きでいてくださっている
とか………そういう感じのお返事です」

 私が、ホフマンさんを、好き?

 好きって、どんな気持ち?

 私がシンシアやマーニャさんやミネアさんを好きだと思う時の気持ちとは、きっと違う。
好きって気持ちには種類があるんだろうと、思う。
「ごめんなさい、ホフマンさん。私、わかりません……」
「わかりません、ですか」
 ホフマンさんの言い方は、私の答えが意外じゃない、って言ってるみたいに聞こえた。
もしかして、これも予想していたのかしら?
「私がわからないって答えるだろうって、そう予想しておられました?」
「実は、予想してました」
ホフマンさんは笑っている。苦笑いというわけでもなく、優しい笑顔というのかしら……。
 楽しいはずはない、と思うのだけれど。どうして、笑っていられるの?

--------------------今回はここまで-------------
 終わらなくてスミマセン。感想いただいた方、ありがとうございます。
「ドラクエキャラで一番すきなのは?」
「ホフマン」
「念のためだが、舟唄が好きだからってのはナシな」
「えーっ・・・と。>>366-367のホフマンさん素敵ですねェ。続きを早くおながします!」
「・・・(ちからをためている)」
SS職人さん放置スレはここですか?
んなこたないよ。SS楽しませてもらってまつ。


当スレはSS職人もネタ師も見物人も制裁も
誰でも何でもウェルカムっ……!!

371あぼーん:あぼーん
あぼーん
372あぼーん:あぼーん
あぼーん
とりあえず、一般的には誰が人気あるんですか?
やっぱアリーナ、クリフト、男勇者、ピサロとかかな?
ピーちゃんは正直PSで萎え…
一気に萌え上がったのはホイミン
だからルーシアだっての!
好きなキャラは姉妹コンビかな?

ちなみにムカツクのはマスドラ。
理由は勇者の父親をライデインで殺しやがったから。
できることなら天空城で戦いたかったわ。
>376
マスドラはやってないわけだが
ログ嫁
>>373
  一般的ってのも難しいね。ゲームでよく使ったキャラと、そのキャラの個性が好きってのとは
また違うだろうしね。
 自分は、4の主要キャラはそれぞれ好きなところがあるけど。

>>377
 自分もマスドラの仕業だと思ってた……。
>377
こっちのスレに出てきたっけ?
総合スレの方でなかったか?

>376、378
PS版では天空人が勝手にやったことになってるっぽい。
昔のドラクエ4マスターズクラブでの人気投票では、
1位 クリフト
2位 アリーナ
3位 男勇者
4位 ミネア
5位 ピサロ(最後の敵と表記)
ちなみに編集部ではトルネコが大人気だった。
だから、読者さんは「美形キャラ=好き」なのね・・・って編集部嘆いてた。
381376:03/05/17 20:31 ID:Cnsb30f1
ほえー。
自分今PS版クリアーしたんだけど、「天空人が勝手にやった」
ってのは全然気が付かなかったな・・・・
規律破って下界に降りた罰でマスドラがやったものかと・・
ログ探してみまふ・・・
いや実際にプレイしてるんならゲーム中で探すべきだと思うが
天空城の資料室の本棚を全部調べてみれ
保守
384勇者への旅(23)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 14:14 ID:3fljllKb
前回までのお話 >>303-305 >>310-311 >>324-327 >>331-333 >>337-340 >>349-352 >>366-367

「あの、ホフマンさん、どうしてそんなに楽しそうなんですか?」
「前にトルネコさんの船の上でお願いした事を覚えておられますか? 僕がリーザさんの
故郷になりたいと言った時の事です」
唐突な質問だと思ったけれど、素直に答えてみる。
「はい……。冒険に疲れたらいつでも帰って来て欲しいという言葉をいただいて、嬉しか
 ったです」
「僕が、どんな気持ちでああ言ったか、リーザさんはやっぱり何も気付いておられなかっ
 たんですね」
………? どんな気持ちで? 遊びに来るのが嬉しいと思ってもらえて嬉しいと思ったけ
れど、それ以外の意味があったということ?

 あ、あれれ……。

「もしかして、さっき言ってくださったような、そういう気持ち、でした?」
 ホフマンさんの笑みは、完全に苦笑いになっていた。 つまり、そういうつもりだった、
ということ…。
「全然気付いておられなかったんですね」
「言葉にしていただいた以上の事は全く考え付かなくて、そのぅ」
「やっぱり、マーニャさんの言われた通りですね……。リーザさんにははっきり言わない
 と気持ちは伝わらないって」
 マーニャさん、いつのまにそんな事を? って、あー……。トルネコさんと一緒に聞い
てたのね、きっと。油断できないお人だわ…。たぶん、トルネコさんのお財布目当てに何
か賭けをして、それでトルネコさんまで盗み聞き仲間にされてしまったのじゃないかなあ。
ゆうべのトルネコさんは、そういう事は言わなかったけど。
 ……もしそうなら、マーニャさんが賭けていたのって、一体何だったんだろ?
「マーニャさん、他にも何か言っておられました?」
ホフマンさんが星を見上げたので、つられて空を見る。瞬く星たちが綺麗だった。
「リーザさんは恋愛に疎いから、僕の事をどう思っているかわからないと言い出すだろう
 けれど、少なくとも、好意は持っていると思うって、そう言ってくださって」
マーニャさんったら!
385勇者への旅(24)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 14:15 ID:3fljllKb
「だから、僕がひとりでいろいろと予想していたわけではなくて、マーニャさんのおかげ
 で確信していたわけですけどね」
 私の気持ちなんて、マーニャさんにはお見通しなのね。なんとなく恥ずかしい。
「その他に何か言ってました? マーニャさん」
言葉をつむぎながら星を見る。なんだか気恥ずかしくて顔を見られないのだもの。
「夕べ、それだけを伝えにわざわざルーラで来てくださったんですよ。ミネアさんとおふ
 たりで」
温泉に行って来る事を薦めたのは私だけど、寄り道なんて思いもしなかった…。
「僕ね、嬉しかったんですよ、とても。僕の気持ちが何故かバレていたのは恥ずかしかっ
 たですが、でもマーニャさんもミネアさんも僕の味方だと言ってくださいましたし。そ
 れに、何より、あのおふたりはリーザさんの味方ですから。リーザさんを苦しめるよう
 な事をしたらメラゾーマだってそう言われました」
驚いてホフマンさんを見た。さっきまでの苦笑いは消えて、また優しい笑みを浮かべている。
「メラゾーマ? まだ使えない呪文ですよね?」
「必ず修得するから覚悟してなさいって、マーニャさんに言われました」
「ホフマンさんにぶつける為に修行するつもりでしょうか…。マーニャさんってば」
ちょっとあきれたけれど、でも嬉しいと思った。私を思って言ってくれた事だとなんとなく
わかるから。たぶん、半分はからかいたくて言ってると思うけど。
「トルネコさんも、僕を励ましに来てくださいましたし」
トルネコさんはホフマンさんを励ましたくて私にあんなお茶を飲ませたという事ですか…。
「初めはどうして皆さんだけ来られたのかと思いましたが、リーザさんは疲れていて早く休
 まれたというお話だったので、なるほどなあと」
「あのぅ、 私、どうやら眠り草の入ったお茶をのまされたようでしたけど」
「そうだったんですか! トルネコさん、そうはおっしゃっていませんでしたよ」
 はぁ。夕べの事や、今朝の慌ただしさを思い出してため息が出た。私に黙って(というか、
私をだまして、かな)ホフマンさんに会いに来ていたのは想像どおりだったのね……。
「トルネコさん、どうしてそこまでしたのかしら」
  独り言のつもりだったのに、言葉はホフマンさんに届いていた。
386勇者への旅(25)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 14:17 ID:3fljllKb
「さあ……。ただ、うまくいって、いいお返事がもらえると良いですねといわれましたが」
いいお返事、かぁ。そうね、いいお返事、私もしたいと思う。ホフマンさんはいい人だもの。
 でも、私には愛とか恋とかよくわからなくて。ホフマンさんのいない旅は寂しい。確かに
私はホフマンさんの事が嫌いじゃない。マーニャさんの言葉通り、好意を持っているのだと
思う。だけどきっと好意を持っている、っていうだけでは「いいお返事」にはならないんじゃ
ないかしら。
「困ってしまわれました?」
気付くとホフマンさんに顔を覗き込まれていた。人なつこい瞳がすごくそばにあって、心臓が
大きな音をたてて跳ね始める。
「あ、いえ、その、あの、えと、だから、私、その」
言葉はしどろもどろだし、きっと真っ赤な顔をしているし、恥ずかしくて顔を背けたいのに何
故だかできないし、
「リーザさん、可愛い」
ふいに脇の下に腕を入れられて持ち上げられたので、私は立ち上がる格好になった。すぐに、
身体全体が暖かくなって、重たくなる。
  私は、ホフマンさんに抱きしめられて いた。
「実力行使は絶対しちゃダメだって、マーニャさんには言われていたんですけどね…。すみま
 せん、リーザさん。しばらくこのまま、僕の腕の中にいてください」
「は、はいっっ」
何をしたら良いのかよくわからないまま、じっとしていた。
  故郷の村で私を抱きしめてくれた人の事を思い出す。シンシアや母さんの胸はあったかくて
ふわふわしていた。あれは女の人の身体だったからなのね。ホフマンさんは胸も腕も堅くてしっ
かりしてて、背中も胴回りも堅くて、全然違う。でも、ひどく居心地が良くて、気持ちが良い
場所だなって、なんだかそんな事も思う…… あ、あらら。私、いつのまにか自分の両手でも
ホフマンさんを抱き返してる!
387勇者への旅(26)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 14:18 ID:3fljllKb
「あわわ、ホフマンさん、私、よ、余計な事してますね」
「いえ。そのままでいてください。こうしていると僕は嬉しいですが、リーザさんはイヤですか?」
ホフマンさんの声は、ホフマンさんの唇から出て来るのだけれど、くっついている身体の部分
全てから聞こえてくるみたいな気もする。不思議。
「イヤじゃない、みたいです……」
「それは良かった」
 ホフマンさんの胸の辺りから、とくんとくんと音が聞こえる。心臓が動いている。急にその
音を確かめたくなって、私はホフマンさんの胸に自分の左耳を押し付けた。大きな音をさせて
動いているのが、とても良くわかる。ホフマンさんは生きているんだな……。
 私たちは、しばらくそのまま黙っていた。暖かくて強い身体を感じながらじっとしているの
は、幸せな感じがした。故郷で私を抱きしめてくれた人は、もういなくなってしまった。でも、
私の故郷になってくれるというホフマンさんの胸は暖かくて、ちゃんと生きているって、わかる。
 それが嬉しくて幸せだと思うのは、もしかして「いいお返事」につながっている?
「こうしていると幸せです。それは『いいお返事』ですか?」
ホフマンさんは、くすくす笑った。
「たぶん『いいお返事』だと思いますよ。僕の事が嫌いだったら、リーザさん幸せな気分にな
 んてならないと思いますから」
 そうかぁ。私って、ホフマンさんが好きなんだ……。
「私、ホフマンさんのことが好きみたいですねえ」
「そうみたいですねえ」
「なんだか幸せですねえ」
「とっても幸せですよ」
  私たちは、しばらく抱きしめあって、それからそれぞれの部屋へ戻って、眠った。
388勇者への旅(27)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 15:08 ID:3fljllKb
 翌朝。
 昨日まで寝込んでいたクリフトさんの為に、もう1日滞在した方が良いのかなと思ったけれど、
パデキアの効き目は目覚ましくて全然平気なのだという。宿にいた吟遊詩人さんから勇者を探し
ている人がキングレオに向かったらしいと聞いたら、すぐに追いかけなくては、とミネアさんが
言った。導かれし者の匂いがするのかしら。
 だからちょっと名残惜しいけれど、早々に出発する事になった。
「ホフマンさん、今日はすぐに出立します」
 宿の裏で薪を割っていたホフマンさんに伝えに行ったら、にっこり笑って包みを差し出した。
何かしら?
「そうだろうと思いました。お弁当です。コック特製サンドイッチと僕の作ったおにぎりです。
 お昼に食べてください」
受け取った包みは重たくて、その重さがホフマンさんの想いのような気がして、嬉しかった。
「ありがとうございます」
お礼を言って頭を下げる。ホフマンさんは、更に何かを取り出して来た。
「これは、リーザさんへ、僕からの餞別です。キメラの翼を何枚か買っておきました。いつで
 も僕の所に気軽に来ていただきたいと思ったので」
「………嬉しいです……」
 泣きそうになったので、急いでその場を離れた。マーニャさんにこれが見つからないように
気をつけなくっちゃ! と思いながら。

 7人分の荷物にもパトリシアは動じなかった。いつも通りに元気に鼻をならしている。毛づ
やもいいし、本当にいい馬だね、君は。ホフマンさんの育て方が良かったのね、きっと。 ぴた
ぴたと首をたたいたら、嬉しそうにひひんと啼いた。
「ねえ、リーザ、荷物はこれで全部?」
馬車の幌の中からアリーナがちょこんと顔を出した。元気で気さくなお姫さまだなあ。
「たぶんそうですね。皆さんもう出発できるのかしら?」
「もちろんです」「大丈夫です」「早く行きましょ」「忘れ物はないようですよ」
「出立しましょう」「okよぉ」
 全員が一度に答えたので、びっくりした。びっくりしたのは私だけではないようで、なんと
なく笑みがもれる。いい感じに明るくスタートできそうね。
389勇者への旅(28)  ◆Y2NezmymcE :03/05/20 15:19 ID:3fljllKb
「じゃあ、行きましょう! 今日は男性が馬車に乗ってください」
 年長のブライさんトルネコさん、そして大事を取ってクリフトさんを馬車メンバーに、今日の
戦闘は女性だけでいくと決めたのは、さっき。でも、クリフトさんもブライさんも「姫が歩かれ
るなら私も!」と言い出して、マーニャさんに「リーザの決めた事に従ってくれないとメラ投げ
るわよ?」と言われていた。マーニャさん、あんまり恐喝ぽい事はしないでね……。
「よろしくね、パトリシア」
 嬉しそうなパトリシアが歩き始める。振り返ったら、きっと、町の出口まで見送りに来ている
ホフマンさんが見えるだろうと思った。だからあえて振り向かなかった。歩けなくなってしまい
そうだったから。
 この先、いくつの町を訪れる事になるのかはわからない。でも、待っていてくれる人がこの町
にいる。その人が私の事を好きでいてくれて私もその人が好きって、とっても嬉しい事だと思い
ながら、一歩ずつ確実に離れていく……。
 早く強い勇者になって、魔王を倒して、そしてホフマンさんの元に帰って来よう。早く勇者の
仕事を終えて、穏やかに暮らせるようになろう。
 私の冒険は、今、改めて始まったのだと、思った。故郷を再び出立した今日から…。
                                   〜Fin〜
390とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/05/20 15:23 ID:3fljllKb
 タイトルに見合っているのか疑問のまま、どうにかこうにかエンディング到達です。
 鈍い女の子が自分の気持ちを自覚する方法に悩み、結局接触自覚(こんな言葉あるのかな)
にしてしまいましたが、ちょっとだけ強引なホフマンは書いていて楽しかったです。
 ミントス前夜のトルネコの台詞の多くが謎のままになってしまいましてすみません。鈍い
リーザには言葉の意味すらよくわかっていなかった模様ですので……。
 それにしてもマーニャ姉さんって暗躍が似合いますねw。大好きです。

 ブライがパデキア探検に同行しないのは珍しいと感じられたかもしれませんが、町の人に
話を聞きまくって出かけると宿屋に寄らないで出かけられます。でもFC版でも可能なのかど
うかは知りません。それと、ミントス到着と同時にホフマンが離脱するのもPS版準拠です。

 感想をくださった皆様、読んでくださった皆様に厚く御礼申し上げます。励みになりました!
(でも遅筆に変わりなくてスマソ) 今度何かを書く事があったら、短い作品に仕上げたいですw 

>>368さん 力をためて一気にうpしてみましたが、連投規制にひっかかりますたw。挙げ句、
話の最後にこの文章も載せようとしたら長すぎと叱られますた。力をためるのは2ちゃんねる
向きではない模様でつ…。
391あぼーん:あぼーん
あぼーん
392あぼーん:あぼーん
あぼーん
とびねずみさん長い間の大作お疲れさまでした。
互いの想いを確認しながらも、まだまだぎこちない
リーザとホフマンがよいですね。
このシリーズは改めて最初から読み直します。
394とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/05/20 23:31 ID:3fljllKb
 読み直してくださるとな! 嬉しいですが大変では……。
 実は自分のサイトに書き直してupしたりしてますので(前作とかも)
サイトをお訪ねいただいた方が楽ではないかと思います。
 サイトは、某サーチエンジンでキーワードをホフマンにするとすぐに
見つかる模様です。よろしかったらドウゾー。
393です
とびねずみさんサイトは実はもうひっそりとチェック済みです(w
時間がなくてじっくりと読なかったのですが、どうせなら完結まで
待とうと思ってましたので。
これからもがんばってくださいませ。
396とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/05/20 23:52 ID:3fljllKb
┬┴┬┴┤∀・)ノ ミツカッテタノネー オウエンアリガトー
397296 ◆kYB5EDmqco :03/05/20 23:54 ID:4SkdYs0X
完結、乙です!
398あぼーん:あぼーん
あぼーん
「うっうっ・・・勇者たん、帰るところができて、ヨカタ、ヨカタ」
「泣いてるのかよ?ま、いい話だったよな」
「そうだ。これから4やり直して、ホフマンと二人旅させてやろっと」
「その前に、お約束。ドラクエで一番すきなのは?」
「マーニャ」
「む。そうきたか。理由は?」
「今度ゆっくり『大人の女の話』っていうのを聞いてみたい・・・」
「メラゾーマでウェルダンにされてこい!」
400get!!
保守
402名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/01 18:43 ID:888+7OZQ
オーリンが好きな私は逝ってよしですか?
>402
逝かんでいいから、どう萌えているのか語ってくれ。
スレが閑散としているので。
404名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/01 21:13 ID:888+7OZQ
姉妹を命を賭けて守るところにかなり萌え。あと腕っ節の強さ。
ライアンエロ杉!
 ラ、ライアンてエロいの???
 確かにバトランドでライアンに惚れてるぽい貴婦人はいたけど。
>406
PS版発売以降有名になったと思ってたが、知らない人もいるか。

仲間会話で、アネイル温泉(夜)の着替え中娘に話しかけた後に
「むう、なんとも良いものを見せてもらった…」

移民の町を女だらけの花咲くうるわしの都にした場合に
「むは! どこを向いても女女女! こ、これはいわゆる一つのパラダイスではないかっ!」

などとまあ、リビドーあふれる男ライアンの生き様を堪能できまつ。

ちなみにその場所では、ブライも同じように「ウハウハ」発言をかましている。(w
ライアソは小説に近くてもっと女性が苦手なんだと思ってたから
PS版は意外だったなあ。
一人称も拙者じゃなかったしw
まぁPS版も人間味があって好きだ
>>407
あ! 確かにそんな台詞もあったような………。
う〜ん……。イメージがイメージがイメージが(エンドレス)w
モンバーバラ劇場でもライアンエロすぎ。ブライも
温泉ではトルネコの性癖が・・・
フケツ・・・
オヤジどもがそんなにエロいんだから
若さ漲る勇者やクリフトはもっとエロいんだろうな。
クリフトはセリフの半分が姫さまハァハァだけど、
勇者たんはしゃべんないね…さてはむっつりすけべ。
勇者=あなた だからな
412より、
 1 勇者=むっつりすけべ

413より
 2 勇者=あなた

1、2より、
 3 むっつりすけべ=あなた

よって412たん、あなたはむっつりすけべだということが、数学的に証明されますた。
>412
男勇者は、コナンベリーのバニーさんにからかわれた後、マーニャが仲間会話で
「な〜に ○○ったら そんなにがっかりしたの?
 なんなら あたしが 朝まで つきあってあげようか?
 アハハハ……。 ハナの穴ふくらましちゃって や〜ね。 もちろん 冗談よ。」

ということで、きれいなおねーさんに迫られると鼻の穴膨らませてハァハァ。
…若いねぇ(w まあDQ世界じゃ標準的な若者なんだろうさ。
1人ずつLv1からやったせいか思い入れも深い。
何気に洞窟好き派ときらい派があるような。
417名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/08 20:29 ID:mihk9W4m
リメイク版の4はシンシアが電波女だったり
ピサロがナルシストだったりするのが痛い。
>>417
シンシアが電波?
そんなシーンあったっけ?
ルーシアの書き損じなのではなかろうか。
420 :03/06/11 01:02 ID:W0knbHhN
他の連中はカジノに行きたくないと馬車へ帰ってしまったので、
ずっとオレとマーニャの2人旅だ。
目標の50万コインまでの道程は遠い。
返事がない
ただの
423名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/13 00:02 ID:4140O1yC
しかばねの
424煌きの廊【夢の檻の中】:03/06/13 00:08 ID:WFD7Rg0a
ようだ。
と思ったら
426 :03/06/13 21:00 ID:mztlljVy
サントハイム城だった。
サントハイム城のこうげき!
ピッチャーなげました!
おおっと!ガスばくだん!
エロパロの小説スレが何だか妙なことになっとる
>>430
 まあ、ああいうことを話したい時もあるのでしょう、ってことで。
ミネアたん萌え。
432さんフケツ
フケツだってイイ!

ミネアタン(;´Д`)ハァハァ
>>432
仲間だ!
俺もミネア好きだ。
ミネア好きが少なそうで悲しいよ
サイトさがしてもアリーナばっかり
436 :03/06/26 13:18 ID:qGH8s+sc
435さんフケツです。
437435:03/06/26 17:45 ID:Sb0/4BDq
ミネアたん萌え
もっと罵ってくれ
ミネアさんは体を触っても、恥じらいながら黙っていてくれます。
痴漢界のオピニオンリーダー=ミネア
440ミネアタン

ハァハァ
エロパロ逝けと
非エロのマイナーカプSSは
ここで書いてもいいんですか?
>442
いいと思われ。
>>442
激しく期待
445442:03/07/08 00:55 ID:pJcVQk3L
>443-444
スマソ、まだ漠然としたネタしか浮かんでないんで、
そのうちに。完成したらな。
>>445
待ってますよ!!
447名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/08 20:06 ID:faCsvO5z
>445
お待ちしてます
448名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/09 01:47 ID:bf2522I3
ミネア
「ロザリーさんはいいなぁ。 わたしもいつか・・・」

この一言でミネアはバージンだという事が証明されますた。
449名無し:03/07/09 03:58 ID:Mb2hQcbU
ミネアたん最萌えセリフっていったらコナンベリーでの
「神父さん、ふけつ・・・」
だろ。生娘どころか男に免疫なさそうだ。ハアハア
450名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/13 10:58 ID:f9ny3tfu
ドラクエ4って面白い?買おうかと思ってるんですが(´Д`;)
451名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/13 23:42 ID:/CYbTya9
ageage
>450
私はついこないだクリアして、面白いと思った。
君がどう思うかは君次第なので、買ってプレイしたら、感想をここへ書いてくれ。
>>450
自分はけっこう好きだ。面白いよ。
転職して自分で強いキャラを作って行くという楽しみはないけど
キャラごとに身につける技が違うので、ボス戦などの時にパーティ
組み替えたらあっさり勝てたりあっさり全滅したりで、ベストな
メンバーを考えるのが楽しかった。
キャラがそれぞれ一長一短なのでパーティ組むのが戦略的に面白いと思った。
音楽はPSよりFCのほうが良いね
>音楽はPSよりFCのほうが良いね

んー。
部分的には同意だが、これはもう少し説明が要ると思うな。
俺もFCの方がいい。
音数少ない中、いかに分厚いメロディーを生み出すか?と考えて作られたのが、
3や4の音楽だったんじゃないだろうか?
サントラ持ってる人楽譜見てみ?あれはある種の芸術を感じる。
FCのスペックの低さがすぎやまさんと絡んで生み出した奇跡的なメロディーだと思う。
未だにFCの音源を聞いても(・∀・)イイ!!と思うもん。
荒廃してる場所の曲なんかはFC音源の方がいいが
5章フィールド曲あたりはPSの方がいい。
>456
禿同
俺もよくFC音源で3と4聞いてるよ。
3のフィールドやED、4のラストバトルやEDは今聞いても燃える
職人的サウンドプログラマーによる神業だよな
FC音源は神。
どんなに使える音が増えたとしても、あの感動は中々生まれない。
キャラ萌えスレなのにミュージックの話になってるこのスレが好き
音楽に萌えても全然OK。

漏れは「馬車のテーマ」が好きだなあ。さあいよいよだー、って感じがして。
>>461
あれをCDで聞いたときは、「勇者の故郷」のパラパラ以上に感動した
>442
お待ちしておりマス
ところでマイナーカプって誰?
馬車のテーマあんまり好きくないんだけど・・・。
勇者の故郷はDQ曲の中でもトップクラスに好きだけど。
メロディーは好きなんだけど、伴奏が・・・・・・。
バイオリンが上昇音形やってから、ビオラ、チェロが下降音形をやるのが嫌。
ラシドレミファソラ(↑)〜ラソファミレドシラ(↓)〜♪
最初聞いた時はガクッてなったぞ・・・。
465442:03/07/25 19:54 ID:rdjoFM8b
>463
待たせてスマソ、カプはマークリ。
今、会社の研修で自宅に戻ってないんで、
もうちょっと後になります。気にせず忘れとくぐらいでよろ。
466名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/26 11:46 ID:6iuFP7uD
第三章 武器屋トルネコ

って出た後、画面真っ暗になった。

467とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/08/01 10:22 ID:+PPdE9td
 男勇者のゲームブックスレを引き継いでいます。
 最燃えでスタートしてから1年以上たって、やっとサランの看板を
確認、スタンシアラを目指そうか……? という所まで来ています。
 黒勇者のはずなのに、腹グロに描くのが難しいです。楽しんでますが。
 本日の選択肢は複雑なので、できたら沢山の方にご参加いただきたく
宣伝に来ました。覗いて行ってやってください〜。

http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1036693678/l50

468山崎 渉:03/08/01 23:52 ID:wT3C+mSr
(^^)
465さんまだかね?まっとるよ。
470名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/15 01:13 ID:x0XfiKI+
471名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/15 01:53 ID:hQ0epTG6
今がチャンス!「誰も知らない」スーパービジネス

HPを宣伝するだけの誰でもできる簡単なお仕事です。
間接収入もあるので安定した収入が望めます。

2chを見てようがほったらかしで次から次へと入金される
その喜びを是非味わってください。
通帳見るたびにほっぺたを落とさないよう注意!!

詳しくはコチラ
http://www.mahou.tv/muchey/partner.htm
472あぼーん:あぼーん
あぼーん
4キャラでいちばん好きなのは誰?

私はみんな好きだけど、やっぱ勇者かなー。特に女(w
474とびねずみ ◆Y2NezmymcE :03/08/16 08:34 ID:Y2ZgJ8gp
 女勇者たん好きっす!
 でも私が女勇者好きになったのは、女勇者スレの皆さんがまったり
萌えを語っている様子を見ているうちにはまったのだったりw。
 スレの住人だった皆さんはお元気なのだろうか…。

 4のキャラって、全部それぞれに好きだなあ。ただ、PS版で墓地好きに
なってたミネアには驚愕したっす。あんなミネアはいやだー。暗くてジメ
ジメしてるところが好きってなんだよぅ。
475名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/16 23:26 ID:/QxVrFIA
自分も女勇者ちゃん好きです。
女勇者はあのオバサンパーマがいけてない。
477名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/16 23:29 ID:/QxVrFIA
475の文の続きです。
473様、とびねずみ様、女勇者ちゃんいいですよね。
できたらもう一度女勇者スレ復活してほしいです。
つーか、もともとこのスレは女勇者ちゃんのスレが、
マータリとしすぎて、過疎化になって、何度もDAT落ちになったから、
それじゃぁ全キャラ対象にしようとなったスレだよね。

自分も元女勇者スレの住人だけど、マータリ愛しているので
気が向いたときにこのスレで語るぐらいがちょうどいいと思っている。

女勇者ちゃんへの愛を語りつづけられるか、SSのネタがあるのなら
>>477さんが自分でスレを立ててみては?
女勇者の髪型は現実にいたらスゴイな
DQシリーズの中で最も奇抜な髪型かもしれん
>>479
アリーナは帽子脱いでもあのままです
481名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/19 15:02 ID:jIRF/g4+
PS版にでてくるGピサロって元ネタなんですか?
482名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/19 20:48 ID:jIRF/g4+
PS版にでてくるGピサロって元ネタなんですか?
ここは萌えスレなんだが、おまいさんはクインローザに萌えとんのか?
484名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/20 07:50 ID:nGPi4uI1
(*´Д`*)ハァハァ 勇者タン
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/5230/cg16.html
>>484
・・・おまい、総合3にも貼った香具師だな。スレ違いだ
どうせなら、そこのギャラリーのURL貼れ
クインローザ(゚∀。)イイ!!
487名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/25 03:50 ID:l52gJO99
 
488名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/28 16:03 ID:nkPjXAhA
4女勇者のファッションは、当時、陸上競技で世界的旋風を巻き起こした
フローレンス・ジョイナー選手の髪型と、競技用レオタードをアレンジした物だね。
ジョイナー選手も片足だけ素足だったわけで。 知らないヤングマンwは
検索かけてジョイナーでもみてくれ。

話は変わるが、当時アニメドラクエ(アベルの)でミネアとマーニャ出てきた
のは知ってるよね? 当時リアル厨房だった俺は、一目ぼれしちゃった。
スタイル良いし、美人だったし・・・。

けど結局はアリーナで落ち着いたけどね
>488
ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!
目から鱗
490剣士 ◆QWzUF/wj3. :03/08/28 20:14 ID:HhZ6moya
三章の主役がピサロだったら

「親方、そろそろ世界征服の旅に出たいのですが・・・」
「なにぃ? 世界征服だと!? まだ早い、もう少し店番していけ」
親方最強(w
ワラタ
モンバーバラの姉妹と3Pしたい
493名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/31 10:59 ID:P2sOynZT
あげ   
494名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/31 21:08 ID:tUWwmXsR
主人公の幼馴染のシンシアは
ジョンの元奥さんから拝借した
495あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>488
そのネタ事実ならトリビアの泉スレ向きだね。
>490
世界征服を目論む人間(魔族)とは思えない腰の低さだな(w
498名前が無い@ただの名無しのようだ:03/09/01 22:35 ID:PcmnpRN/
>>496 ホントだよ
ここらで一発SSを・・・きぼん(藁
500ほれ、ネタだ:03/09/04 19:32 ID:oryUMkHo
ライアン LIGHT-LAW
アリーナ LIGHT-CHAOS
クリフト NEUTRAL-NEUTRAL
ブライ DARK-LAW
トルネコ NEUTRAL-NEUTRAL
マーニャ NEUTRAL-CHAOS
ミネア NEUTRAL-LAW
勇者 LIGHT-LAW
ピサロ DARK-CHAOS
エスターク DARK-LAW
マスタードラゴン LIGHT-LAW
クリフトはぜってーカオスだと思うんだが
アリーナはもちろん破壊神で
普通にむっつりクリフトは悪女アリーナに遊ばれてると思うんだが
アリーナ=鬼神カーリー(女の破壊神が見つからなかったので)
クリフト=ガイア教徒ハカイソウ
>>500
真・DQ4は勇者(LAW) v.s. アリーナ(CHAOS)でつか?
505あぼーん:あぼーん
あぼーん
506あぼーん:あぼーん
あぼーん
507あぼーん:あぼーん
あぼーん
508あぼーん:あぼーん
あぼーん
509あぼーん:あぼーん
あぼーん
510あぼーん:あぼーん
あぼーん
511あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>500
クリフトは神官だからN-Lじゃないのかい?
ホイミンはL-Nかなー
暗くて狭い所が好きなミネア萌え!
ミネアさんて口説きやすそうだよな・・・
>>514
誠実に行けば簡単そうだな。
いきなり歌を歌うようなキザっぽいヤシはダメぽ
「ここ、少し明るすぎますね。そこの墓地の裏に行きませんか?」
と言えば、ちょっとは悩むだろうが結局はついて来てくれそうだ
517あぼーん:あぼーん
あぼーん
518あぼーん:あぼーん
あぼーん
519あぼーん:あぼーん
あぼーん
520あぼーん:あぼーん
あぼーん
521あぼーん:あぼーん
あぼーん
522あぼーん:あぼーん
あぼーん
523あぼーん:あぼーん
あぼーん
524あぼーん:あぼーん
あぼーん
525あぼーん:あぼーん
あぼーん
526あぼーん:あぼーん
あぼーん
527あぼーん:あぼーん
あぼーん
528あぼーん:あぼーん
あぼーん
529あぼーん:あぼーん
あぼーん
ミネアは天然気味だよな。
ルーシアの助けを求める声を聞いて、
「きっとこの木に取り付いた浮かばれぬ女の霊です!私には分かります!」
とか言ってるし(w
>>530
なるほど
ということはテンペで霊がああだのこうだの、勇者の故郷でどーのこーの言ってたのも、
実は単なる妄想だったりして・・・
クリフトと気が合いそうだ(藁
で、そのまま通り過ぎようとして呼び止められた声に対し、
「霊の声が強くなりました!何を求めているの?お花かしら、それともお水?
 それとも…さみしいから道連れに死んでくれって!?あぁっ、どうしたらいいの?」

「……浮かばれない霊が助けを求めてると思ったのに。
 がっかりだわ。はぁ〜」
助けた後までコレだ。
うーむ、こんなキャラだったのかー。さらに萌え。


…スマン、今ちょうどやってたとこだったから。
>>531
そんなのもあるのか。
サンクス、今度見てみよう。
そんなミネアに萌える喪前にもちょっとワロタ
いや、FC版で培った固いイメージとのギャップが。
漏れの心を萌えに走らせましたですよ。
ギャップに萌えるか・・・PS版キャラ否定派に聞かせてやりたい言葉だ
ルーシアもかなりイケてる性格なので、最低でもアネイルやパデキア洞窟にちゃんと連れて行くように
537あぼーん:あぼーん
あぼーん
マーニャはバルザック倒した直後の会話が(・∀・)イイ!
539あぼーん:あぼーん
あぼーん
540あぼーん:あぼーん
あぼーん
541あぼーん:あぼーん
あぼーん
542あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>500
・普通
クリフト NEUTRAL-NEUTRAL
トルネコ NEUTRAL-NEUTRAL

・超人系
アリーナ LIGHT-CHAOS
エスターク DARK-LAW

・権力者系
ピサロ DARK-CHAOS
マスタードラゴン LIGHT-LAW

・従者系
ライアン NEUTRAL-LAW
ブライ NEUTRAL-LAW
ミネア NEUTRAL-LAW⇔マーニャ NEUTRAL-CHAOS

・中立
勇者 LIGHT-NEUTRAL

こんなイメージ
544名前が無い@ただの名無しのようだ:03/09/08 16:09 ID:dFuCVnsU
質問すいません
G.ピサロってのはどこにいるんですか?
攻略サイトの通りに、エビルプリーストもエッグラチキーラも8回倒しました
裏ダンジョンもすみからすみまでさがしたんですけど・・・
いや、個人的にピサロは魔王といいつつLIGHT-LAWのイメージなんだが。
真・女神転生ifの魔神皇ハザマに似てる気がする。
>>500
クリフトとブライ逆じゃない?
>>544
 探して出てくるものじゃないんで…。
 裸の怪しい人というのをヒントに、考えてみてくり。
>>546
>>543だった( ´∀`)
549544:03/09/08 18:05 ID:dFuCVnsU
>>547
エッグラチキーラを早く倒すってことですか?
う〜む、時の砂使ったりしてかなりがんばったんだけど、13ターンでした・・・
550544:03/09/08 18:45 ID:nDZUV0PY
>>549
やりました!Gピサロげっとです!ありがとう!
あとは移民の町が普通の町だけど、移民全然現れないんだよなあ…
どーしよ
>>545
気の短さとか致命的だと思う。
やっぱりなるべくしてああなった感が。
>>546
そうかも。
デスピサロの城がある魔界を、美しい地底空間と評するミネアたん(;´Д`)ハァハァ
>>545
ピサロをあんなヒッキーと一緒にするな!
ピサロがLIGHT-LAWで勇者がDARK-CHAOSだったら面白いな。
3勇者 LIGHT-LAW 4勇者 LIGHT-NEUTRAL 5勇者 LIGHT-CHAOS。
貴方の目の前にはうっふんピンク隊と書かれたチェストが置かれている
中に入っていたのはピンクのレオタードが3着

1 ハンガーにかけられ、使いこんでこそいるが傷みもほとんどない
2 同じく使いこまれているが、丁寧に折りたたまれ、きちんと手入れがされているもの
3 乱雑に丸められ、ろくな手入れもされていないもの、もちろんボロボロ

アリーナ・マーニャ・ミネアの3名はそれぞれどのレオタードを愛用しているか答えよ。
1 マーニャ(踊り子なので衣装を粗末にはしない。痛まないのは後方からの魔法が主だから)
2 ミネア(折りたたみ、手入れまでするのは性格的にミネアだけっぽい)
3 アリーナ(姫様なので手入れの仕方も服のたたみ方も知らない。ボロいのは前衛なので)
>>556
1.マーニャ(馬車係のミネアが、床に放り出してあるのをいつもハンガーにかけている)
2.アリーナ(毎回クリフトが念入りに手入れして畳んでいる)
3.ミネア(姉のおさがり。しかしミネアはいま天使のレオタードなので、ピンクなんてフケツと、うっちゃってある)
>>557
1、2に同意。3は畳み方も知らない姫の代わりにクリフトが畳んでいたりしてw
ボロくなっていても大切にされているのではと…。
1 アリーナ(一応お姫様なので身だしなみには気をつかう、身の回りのこととかはブライにしつけられてるだろうし)
2 マーニャ(自分はほったらかし、手入れは全部ミネアの仕事)
3 ミネア(で、自分の事まで行き届かない)

ミネアって自分の中では馬車の中で皆のヨロイ直したり、剣砥いだりしているイメージがあるなあ
1 マーニャ 踊り子なので衣装は大切、それ以前にステージ以外では着用しない

2 アリーナ 物を大切にと、ブライに説教され、むりやりやらされている

3 ミネア  適度に汚れたものは高く売れる事が気がつき、それでこっそり小遣いを稼いでいる
        姉がふんどしでやっているのを考えるとコストパフォーマンスが悪いが・・・
イエティ萌え
うお〜んうお〜ん
>>563
禿同
ベロリンマン萌え
うお〜ん うお〜ん
基本的に回復役が好きな漏れ。
戦闘では決定的な主役にはなれないけど、
影で仲間を支援したり補助する、いぶし銀な僧侶系に魅力を感じる。

クリフトとミネアはそういう意味では、理想的だったなぁ。
FC当時はクリフトに憧れ、ミネアに惚れたものだよ。

PS版ではクリフトが多少ヘタレに、か弱いはずのミネアがバイタリティ強くなってたけど、
回復はよほどのことがない限り、専門の両名にしか使わせてません。

勇者のベホマズンやピサロのベホマは、
なんつーか反則って感じで・・・好きだけどね。カコイイし。
566名前が無い@ただの名無しのようだ:03/09/23 20:19 ID:h/KQ74AY
ルーシアは?
ホイミソもあるよ
自分も回復系好きだな〜。
必ずどちらかは入れてるしね。(HP・守備力的にクリフトが多いけど・・・)

あと全体回復ってそそられる。
私的にベホマラーが特に好きだったり。(消費MP的に)
DQ4で回復系と言ったらホイミンたん
やたら強いホフマンに萌え。
571名前が無い@ただの名無しのようだ:03/09/25 18:04 ID:qSNuhQuL
男勇者(かわいい)とライアン(オヤジ萌)
マーニャ脱げあげ
アリーナ一筋!!!
574573:03/09/26 21:59 ID:RrN42hnH
…でも男勇者も好きだ…
ピサロ加入前は女勇者・アリーナ・ミネア・マーニャだったなぁ…
4の女キャラはどれも非常に萌えるので。バランスも取れてるし。
>>575
4のキャラデザはシリーズでも一番洗練されてたと思う。
鳥山氏も一番脂が乗ってた時期だったせいもあるんだろうけど、
性格の方向性もしっかりしてたからね。
6みたいにグダグダになってないし・・・
ミネアだな。
(;´Д`)ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ
鳥山の絵のかっこよさで言えば
一番が4で次が5だな。
6以降はだんだん変になってる
SFC版1&2のパッケージ(8頭身ローレ、サマル、ムーン)を観たときは
うおおかっけー!!鳥山絵マンセー!!!だった気がする。
4>2>5だな、漏れは。
8頭身もある訳ネーヨ
20頭身ぐらいあってもいいじゃん
100頭身も可能でしょう
583名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/07 21:35 ID:jmCbtkGv
ぱふっぱふっ
584ライアン:03/10/07 21:48 ID:h81x9Xvd
私は同じ導かれし仲間のなかでも特に強くて格好の良いピサロに激しい怒りを感じます。
あのピサロめはつい先程まで人間を滅ぼすなどと言っていたくせに仲間になったとたんまたえらそうな事を言う。
私のように最初から勇者様を守るために仲間になったのではないのに旅の中心者気取りをするのはやめろ!
私的にはトルネコさんに仲間になってもらえて本当に嬉しかったですね。
この旅の一番年長者は私だと思っていたのに実は年長者はトルネコさんだったんです。
あとこれはここだけの話ですが私はアリーナさんが大好き何です。
みなさんが宿屋でお休みになったあといつも私はアリーナさんの事をおもってオナニーしています。
おっと下ネタは禁止でしたね。どうもすいません。ではこれからも生粋の王休戦士ライアンをどうぞよろしくお願いし増すぞ。
ブライが最年長者だと思うのだが。、
586名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/08 00:32 ID:ssqebYKs
やつざきアニマルに萌え
>584
おっさん、重すぎなんじゃ
あんたの1ターンがサントハイム三人衆の3ターンと知れ
キングレオでかずぎ
589名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/11 01:10 ID:cX4WI7yQ
アリーナのかしこさの低さといったらどうしようもないよなw
でも、馬鹿な女もいいね
アリーナのオパーイはギチギチだろうなぁきっと。揉みごたえはありそうだが
591名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/12 18:06 ID:F1R/yWm5
ピサロ使用後を想像するマーニャたん萌え
>>591
誰が使用したの?
593名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/12 20:54 ID:F1R/yWm5
誰がって・・・(´ω`)

いや進化の秘法のことだよ。
アレを使ったらあの顔がどうなるのか云々って
マーニャたんが言ってたなぁ〜と思って。

何か期待してましたか
>>593
いや、漏れも疑問にオモタ
「誰がピサロを使用したんだ?で、何でマーニャがそれを想像すんだ?」ってな。
595名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/13 01:17 ID:FqUVNv3C
もっと的確に書くべきだったか・・・スマソ
596宮城県那須かつゆき:03/10/13 01:37 ID:zFB0ELVg
アリーナ姫とアナルセックスしてえ!!
普通のセクースがしたい
リメイク4のキャラって別人なせいか、個性を感じない。
7のキャラを印象が薄いというけど、7の小説や4コマ全巻読めば
めちゃくちゃ個性感じるよ。
>>598
はあ〜・・・つまりリメイク4のキャラの性格は、おまいにマッチしなかったと
小説やマンガが個性あるのは当然やん。個人の妄想が思いっきり入ってるんだから
600名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/13 18:35 ID:Z+tNFETK
あんだけ長く冒険してきたのに最後のパーティーが
スクルトが使えるというだけの理由でクリフト
フバーハが使えるというだけの理由でミネア
と主人公とピサロでした。アリーナが一番好きだったのに・・。
601名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/13 20:01 ID:FqUVNv3C
漏れは勇者・アリーナ・クリフト・マーニャたん
だったのが
どこぞの魔王のベホマラーとステータスに騙されて
クリフトと交代に・・・

アリーナたんは外さないのが漏れ流。
というよりアリーナたん強すぎるから外せない(´Д`)
602宮城県那須かつゆき:03/10/14 22:48 ID:5hFdwMi9
私的にアリーナとクリフトははずせない
クリアリ萌えは専用スレ逝ってくれ。
勇者とマーニャタンが居ればそれでイイんだ
二人旅で最後まで逝きます。
605名無しさんが現れた:03/10/16 10:40 ID:Eu+CTZAq
やつざきアニマルのおたけびですくみあがったピサロに萎えた、_| ̄|○
6章に入ってからというもの、チームワークが目に見えて悪くなってるんだ。
ライアンに話し掛けると、「体力だけが取り得でいけないかな?勇者殿」
なんだか刺々しい返事をしてくる。
ブライはどうか。 「もうワシにバイキルトを頼む者なぞおらんのじゃ……」
かなり気落ちしていて顔を上げようともしない。
アリーナは。 「なによっ、かしこさが低くて悪い!? どうせ私のこと怪力バカ女とでも思ってるんでしょっ!!」
……ミネアさんは。「うっうっ、私はいつになったら馬車の外に出られるのぉ……早くここから出してえええ!!」
ちょっとまずい兆候だ……。
マーニャさんは? 「イオナズン、ベギラゴン、メラゾーマ、どれもあいつの呪文には敵わないかあ…
おまけにドラゴラムまで覚えるなんて、私の立場がないわよ。 ああカジノ行きた〜い」
――その後も不平不満は続く。
そしてクリフト、「ザオリク! ベホマラー! これは私だけの特権なんです! 絶対譲れません!! 
ザラキーマ? なんですかそれは。 ザラキ神官の座を脅かす輩はこの私が破壊する!!」
うん、よくわかった。だから僕に向かってザラキをかけようとするのはやめてくれ。
最期にトルネコ……ふて腐れて寝てるようだな。
とにかくこういうわけなんだ。 一体何故こんな状況になったのか、

「今日も魔神斬りは快調だ。メタルキングを5匹も仕留めたぞ。それからジゴスパークでこの辺りの敵は
全て焼き払っておいた。 傷ついた者がいたら言ってくれ、ベホマ唱えるから」

  こいつだ。 こいつがいけない。

僕は皆を集めてピサロを包囲するよう指示した。
7人とも嬉しそうな顔をして僕の提案にうなずいた。
僕たちは手をつないでピサロを取り囲んだ。
「な、なにをする、きさまらー!」
馬がまるごと入りそうなほどの大きな棺桶にピサロを押し込めた。 
ピサロは当分死んだことにしておこうと誓い合った。
僕たちのパーティに平和がおとずれたが、相変わらず武器屋のオヤジは
馬車で寝たままだ。
どこのSSかと思えば勇者メラスレのアレか。
懐かしすぎるぞオイ。
ピサロのセリフがガラハドのパクリだし
個人的にはピーちゃん好きだけどな。
なんか頭悪い感じで可愛いじゃないか。
ところでトルネコのバイト先の店長はボクサーなのか?
609宮城県那須かつゆき:03/10/16 22:33 ID:pGkZLe47
私の想像ではアリーナは年齢10歳で胸がつるぺたという設定なんだがどうだろう
ちなみに私の想像でクリフトは16歳
>>607
>ガラハドのパクリ

だからこそ笑える
>>609
FC版のアリーナはきょにうですが何か。

PS版の絵は微妙。頭でかいし。
性格は好きなんだがね、ミネアとかミネアとかミネアとか。
ルーシアの電波っぷりも好きだ
面白みにかけるキャラ                             面白いキャラ
 ライアン→ロザリー→ピサロ→アリーナ→ブライ→マーニャ→トルネコ→ミネア
>>613
なんか2人欠けてるぞ
クリフトはピサロとアリーナの間あたりにでも入れてくれ
あと一人?誰だ?
>>615
おまい
好きなキャラはブライ
嫌いなのはアリーナ
>617
からくちな人ですね。ロードマップの戦闘が大変じゃありませんか?
ふか読みすれば皆面白いハァハァ
>619
そういう博愛なキャラ萌えいいなぁ 全キャラそれぞれいい所あるし
621名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/18 22:21 ID:Z4H2BUCF
PS版のイラスト見て思ったんだが
アリーナとクリフトの雰囲気がずいぶん変わってないか?

クリフトって、はにかんで帽子のつばに手を当ててる好青年で
アリーナは健康的で明るい女性って感じだったと思ったんだが…。

でも、いくら探しても、その頃のイラストみつかんないから
比較できないんだよな…。
間違えた
ttp://www.dragonsagadensetsu.com/DQ4art.html
こっちだった
625名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/21 22:53 ID:PrHxxzQF
俺の通ってる美容院の女美容師の人マーニャに似てる
いいサイトありがd
スレ違いだが、ローレシアの王子って坊主じゃなかったのか・・・
>624のサイト見て初めて知ったけど
ドラゴンウォリアーって鳥山明の絵をそのまま使ってるわけじゃないんだな
一応勇者とライアンとブライの名残はあるんだけど、他のキャラが全然違う
アリーナなんて原型留めてないし
>623
Akira Triyamaって書いてあるイラストばかりみたいだけど、
攻略本に載ってたのは別の人が描いてた筈。
ま、所詮無断で掲載してるサイトだからな……
攻略本の絵ヘタすぎ
ミネアのポーズ何あれ
かっこつけポーズ狙ってるつもりで外してるよね
631名前が無い@ただの名無しのようだ:03/10/23 05:19 ID:hpBnyO88
ライアンとホイミンが萌える。
>630
エロ画像貼り付け御苦労
描いてるヤツもキモいけど
これをわざわざ探し当てて貼り付けるコイツも相当キモそうだ
>>561
ミネアたんの汗とトロトロの愛液をたっぷり吸い取ったレオタード
いくらなら買えるでしょうか?
マーニャたんの染みつきふんどしもいいな
>>632
コピペにマジ(ry
635剣士 ◆QWzUF/wj3. :03/10/26 22:01 ID:uazUC2yq
22歳
去年まで小さな村の踊り子だったけど、カジノ行ったら大フィーバーで
一日で富豪になった。一度やってみなよ。
初回のみだけど、ポーカーでロイヤル出せばディーラーが「ダブルアップでSHOW TIME?」と訊いてくる。
賭けるだけ賭けて倍々ゲームをやることもできるし、途中でやめて
格闘場でアンクルホーンに賭けてしまえば、50パーセントで掛け金が2倍になる。
金なきゃピサロにたかって遊びたい分貰えばいいだけ。ロザリー連れてけばいくらでも出してくれる。
他にもスロットとかバーとか色々あるのでマジでお勧め。
ミネアタンのオッパイもみたい。ハァハァ
ルーシアお墓はこわいですぅ
4コマ大全集の表紙、アリーナが6主人公とベッドの上で浮気してるみたいで・・・

クリフト〜〜〜
クリフトはヘタレだったため止めに入れず
こっそり物陰から恨めしげにベッドを眺めることしか出来ないのでした
後ろにライアンも居たから、アリーナは前後ハッスル
641名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/09 17:15 ID:8rT49s8I
公式サイト見たら職歴システムがあると描いていたが、ホントにあるのでつか?。
漏れはfcしかやったことないから教えて遅れ。
642 :03/11/09 17:53 ID:06gHWxqK
>>641
あるYO
643マーカス:03/11/09 19:28 ID:iW85Z/T/
ライアンとかパパスとかメルビンとかああいうキャラいいね〜
職歴でなく戦歴だと思われ。
職歴は7ね。
645崖っぷちウォーカー:03/11/11 19:01 ID:LLeO913f
クリフト・堕落と復活編 1

「クリフト、これから突っ込むからやられたらホイミ頼むわよ」
「はい姫様、ご存分に」
自らの声でクリフトは目覚めた。また、夢を見ていたようだ。
クリフトはため息をついて寝床に目をやる。傍らで粗末な毛布に包まって
マリアが寝息をたてていた。
俺の人生、どこでこうなったんだろう。
クリフトは何百回めかの独白をした。もちろん答えてくれる者はない。
クリフトは起き上がった。神官だった頃に比べ筋肉は落ちて体はたるみ、
顔には以前の精気がなかった。勇者たちとの旅で恐るべき敵を次々と
倒し、味方を幾度となく回復魔法で救っていたあの頃からわずか2年しか
たっていないというのに…。

「どうして俺の面倒をみてくれるんだよ」
クリフトがマリアに尋ねた。何度目だろうか。
「俺はお前と結婚するつもりもないし、抱いてやろうとも思わないぜ」
いつしか、クリフトにはそんな下品な口調が似合い始めていた。
「いいのよ」
マリアは微笑む。幸薄そうな、弱々しい笑みだった。それを見るたびに
クリフトは、同じ女でもこうも違うものか、と思わざるを得ない。クリフトが
全霊をこめて愛した女は、笑うときはいつでも声高らかに笑った。迷いと
いうものを見せたことがなかった。憎々しいまでに高慢で、精気に満ち、
そしていつでも光り輝いていた。
マリアはここホフマンタウンの酒場につとめていた。この街にたどりついた
クリフトは、すでに酒に溺れ身も心もボロボロだった。マリアはそんなクリフトを
自分の部屋に連れて行き、看病した。マリアもそれほどの稼ぎはない
はずだが、自分は粗末な食事ですませ、クリフトに滋養のある食事と高価な
薬草を買い与え続けた。
646崖っぷちウォーカー:03/11/11 19:02 ID:LLeO913f
クリフト・堕落と復活編 2

クリフトの体はそれなりに戻ったが、心の痛手は一向に癒えない。その
いらだちは時としてマリアに向けられた。マリアは何の見返も求めずに
クリフトを養い、そのクリフトから暴力を受けた。それでもマリアはただ
おだやかな笑みを浮かべていただけだった。かつてのクリフトなら、「あなた
こそが女神です」とでも感動したかもしれない。しかし今のクリフトは、ただ
そんなマリアを憎々しげに睨み付けるだけだった。

ある日、クリフトが酒場で酒を飲んでいると(もちろんマリアのつけで)、
旅の商人という男が自慢げに情報を披露していた。
「なんでも、地獄の帝王デスピサロに代わって、こんどはエビ何とかが魔界の
王を継いだらしい。勇者たちがまた冒険だって、かつての仲間を集めてるよ」
商人の言葉にクリフトの胸が高まった。勇者との冒険。あれは俺の人生の
最も輝いていた時だった。
俺も行きたい。また姫様と戦いたい。
クリフトは叫び出したい思いだった。ちなみにこの酒に溺れた無精ひげの
男が、神官クリフトであるとは誰も気付いていない。
しかし。俺はサントハイムを自ら捨てた身。今更どうやって戻れるだろう。
戻ったところで、今の俺ではとても姫様の助けにはなりそうにない…。
そもそも、戻る路銀すら持っていない。
夜マリアの元に戻ったクリフトは、自らの思いを断ちきるように言った。
「マリア、俺は明日からちゃんと働くよ。こう見えても前は神官だったんだ。
回復魔法が使えるから診療所開いてもいいし、力仕事だって平気さ。
ずっと2人でこの町で暮らそう」
マリアはただ笑みを浮かべて聞いていた。
翌日、マリアはいなくなった。夜まで待ったが戻ってこなかった。
さらに翌日、クリフトはマリアの使いと名乗る男から手紙と金を受け取った。
647崖っぷちウォーカー:03/11/11 19:05 ID:LLeO913f
クリフト・堕落と復活編 3

あなたが神官クリフト様だって知っていました。
私は3年前に両親とミントスに住んでいました。覚えていらっしゃらない
でしょうが、私たちが街道を歩いていると突然魔物に襲われ、たまたま
勇者さまご一行が通りがかって助けに来てくれたのです。
でも私は助かりましたが、両親は天に召されました。その時、クリフト様が
涙を浮かべて私に
「力不足でご両親をお救いできませんでした。申し訳ありませんでした」
と深々と私に謝ったのです。私は一瞬悲しみも忘れて「こんな立派な
人がいたんだ」と感動しました。「いつかこの人のお役にたちたい」と思った
ものでした。
あなたを勇者様が、そして姫様が必要としておられます。行って下さい。
お金を送ります。路銀にして下さい。二度と会えないでしょうがお元気で。

「マリアはどこに行ったんだ」
クリフトは使いの男に詰め寄った。しかし男は「口止めされてる」の一点
ばりで答えなかった。
クリフトは必死でマリアを探した。しかし見つからなかった。

クリフトはサントハイムに戻った。
装備を整え、宿屋では呪文の修練と肉体の鍛え直しを徹底して行った。
1ヶ月後、城に戻ったクリフトはかつての精悍さを取り戻していた。
そして、再び冒険が始まった。
648崖っぷちウォーカー:03/11/11 19:07 ID:LLeO913f
クリフト・堕落と復活編 4

1年後。クリフトはサントハイム城で至福の時を過ごしていた。
魔王との戦いの活躍が王に認められ、前代未聞ながらクリフトは姫の
結婚相手としてみとめられたのだった。
盛況な結婚式が行われ、クリフトはアリーナのそばで幸せ一杯だった。
「酔ったかな」
久々の酒で酔ったクリフトが、夜風に当たろうとバルコニーに出た時だった。
クリフトは外を見下ろす。一人の女と視線があった。
「あ、あれは」
一瞬だった。しかし女は足早に去っていった。
「あれは、マリア?」
クリフトは城の外に駆け出そうとした。しかし
「クリフト、何してるのよ。勇者が来てくれたわよ」
世界でもっとも愛する人の声が響いた。
クリフトは外を見続けたが、すぐに「今行くよ」と言って会場へと戻っていった。
その女がマリアだったのかどうか、それをクリフトが知る日は来なかった。
おわり
649崖っぷちウォーカー:03/11/11 19:10 ID:LLeO913f
お初です。
ダメ・クリフトを書いてみますた。
マリアというのは特に意味はありません。
最初はクリフトが放浪の旅に出た事情も書こうと思っていましたが、途中で
力尽きました。皆様の想像力でストーリーを組んで頂ければ幸いです。
でも、「こんなのクリフトじゃない」って批判の方が多いかな。
辛気臭いストーリーでごめんなさいです。
650名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/11 23:39 ID:TWGBPisc
>>649さん、読ましてもらいますた、うう〜このストーリーよかです!

他のキャラのおハナシもお願いしますだ〜
(・∀・)ニヤニヤ
652崖っぷちウォーカー:03/11/12 19:07 ID:0Qp5WVX+
ブライ策謀編 1

「ブライ、クリフトはどうなの? 大丈夫なんでしょ? すぐ元気になるよね」
姫が尋ねる。こんなに取り乱した姫を見たのは初めてだ。しめしめ、成功
したようだ。
「うむ、まだ予断を許さぬ状況です。今夜が峠かと」
重々しい表情で告げる。姫は真っ青になった。さすがに気の毒になり、こう
付け加える。
「まあクリフトは常人離れした体力の持ち主。それに敬虔なる神の使徒には
ご加護がありましょう。あまり気に病まれませぬように」
姫は思いつめた表情のまま部屋をうろついていたが、やがて出ていった。
それを見て私は苦笑する。
ここはミントスの町。主従3人の旅で昨日ここに到着した。宿屋で一泊して
今日発つつもりだったのだが、神官クリフトが病に倒れ、意識不明となった
のだった。
私は寝込んだままのクリフトを見つめ、内心でつぶやく。
すまん、クリフト。しかしお前のためだよ。
そう、クリフトの病は私が仕組んだものだった。私が昨夜毒入りのお茶を
「体にいいから」とすすめると、疑うことを知らないクリフトは迷わず飲んだ。
そして意識を失ったのだ。
毒と言っても、2、3日意識を失うだけで何の後遺症もない。しかしなぜ
私がこんなことをしたのか。
姫はあのように無邪気で天真爛漫な女性だが、いずれは婿を迎えて
サントハイムの女王となっていただかなくてはならぬ。と言って他の国から
愛してもいない男を政略結婚で迎えることはしたくない。姫に必要なのは
無償の愛で生ある限り姫を守り続ける男だ。クリフトのような。
この旅によって2人の絆が深まれば、と考えていたが姫には全くその気配
がない。となれば姫にいかにクリフトが大事な存在かを認識してもらい、
仲が進展するきっかけとして欲しい。そう思って「クリフト、病に倒れる」
を仕組んだわけだ。
クリフトはおだやかに眠っている。大丈夫、2、3日もあれば目をさます。
目覚めた時、姫はいかにクリフトが大切な存在かに気付くだろう…。
653崖っぷちウォーカー:03/11/12 19:09 ID:0Qp5WVX+
ブライ策謀編 2

翌朝、目覚めた私はクリフトの様子を見て愕然となった。
顔が土色に変色し、呼吸も苦しそうだ。
なぜだ? 放っておけばすぐに治るはずなのに…。
私はクリフトの口もとから薬草の香りが漂っているのに気付いた。それで
私は事態を察した。
クリフトを案じる姫が昨夜、薬草をその口におしこんだのだろう。それも
とてつもない量を。もともとクリフトは眠っているだけで病気ではない。だから
薬草は効き目がないばかりか、むしろ日ごろ馴染んでないクリフトにとっては
毒ですらあった。そして容態が悪化したのだろう。
しかし、姫はどこに行ったのだ?
私は宿屋の主人に聞いてみた。早朝、パデキアの根を取りに行くと
言い残して旅立ったらしい。
何ということだ。本当にクリフトが病気になってしまった。万一のことでも
あれば元も子もない。パデキアなら確かに治せるかも知れんが、勇猛果敢
だが思慮のない姫ではとても手に入れられまい。
私が行くべきだろうが、一人ではさすがに辛い。
途方に暮れてクリフトの苦しげな顔を見つめていると、背後から声がした。
「旅の者ですが、病に苦しんでいる方がおられるとか。何かお助けできる
ことはありますか」
声の主を見た。男のくせにピアスなんぞつけたふやけた若い男。半裸の
怪しい衣装の頭悪そうな女。いかにもデンパとばしまくりといった感じの
オタク女。何の取り柄もなさそうな太ったオヤジ。
しかし人はよさそうだ。あまり頼りになりそうにもない連中だが、ここは
こいつらを手足に使ってパデキアを取りにいくとしよう。
私はことさら弱りきった表情で彼らに言う。
「心あるお方とお見受けしました。どうか…」
654崖っぷちウォーカー:03/11/12 19:10 ID:0Qp5WVX+
ブライ策謀編 3

「旅は、大人数の方が楽しいよね」
姫の屈託のない声が響く。
彼らとともに得たパデキアでクリフトは全快した。
彼らは「魔王を倒す宿命をもった勇者」などという訳の分からぬ戯言をほざく
狂信者たちだった。しかし見た目と違って戦闘は馬鹿強く、しかも目的は
デスピサロを倒すことであったらしい。
ちょうどいい、彼らの力を利用して私たちも旅を続けるとしよう。元々私は
サントハイムさえ無事なら、世界がどうなろうと構わないのだが。
こうして旅は大人数になってしまった。姫とクリフトの仲を進展させるという
私の目論見はあえなく挫折した。クリフトを見ると、「姫様をお守りする私が
病に倒れるなんて、何と情けない」と落ち込んでいる。許せ、クリフト。お前の
せいじゃない。毒を飲ませた私と、不要な薬草を死ぬほど飲ませて悪化
させた姫のせいだ。
今、私は馬車にいる。全然疲れていないのだが、少し疲れたふりをすると
皆気を使って馬車にいるようすすめてくれる。しばらくはのんびりできそうだ。
この間を利用して、姫とクリフトを仲良くさせる次の方策でも練るとしよう。
655崖っぷちウォーカー:03/11/12 19:11 ID:0Qp5WVX+
こんにちは。
2作目です。「なぜ頑健なクリフトが病に倒れたのか」をするどく追及した
衝撃の問題作(藁)です。
前作よりはかなり明るくしてみました。
前半でもっとブライを意地悪にしたかったが、アイデアが浮かばなかった
のが残念ですた。
今度はエロで書いてもよかですか?
656名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/12 22:56 ID:bAGQ05rt
崖っぷち氏
すげぇー!クリフト編、ブライ編ともにワクワク読ませてもらいました。イイねぇ〜

DQ4のように受け手側に想像の余地が沢山あるおハナシはいいよね

俺はマーニャの姐さんが一番お気に入り
…分かっているだろうがエロはこちらへ。

ドラゴンクエスト官能小説Part6.1
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1050741274/l50
どうでもいいが何故sageないのかと小一時間(ry
作者も感想も両方あげてんのか。自作自演か?
sageを知らない人間がかぶるってのもな、
とか思ってしまう自分は毒されすぎでつねw
別に自作自演でもいいハズなんだが。どうも
生暖かい気持ちになる…。
660崖っぷちウォーカー:03/11/13 19:23 ID:HDglO0UK
罠に落ちたミネア編 1

「どうして…」
「どうしてもこうしてもあるかよ」
俺はミネアの体を舌なめずりしつつ見守る。姉に比べ色気はないが、
いかにも処女に見えるカタそうな女を無理矢理犯すというのも格別だ。
俺は某国の兵士。数日前、たまたま占い師を見かけた。異国からやって
来た若い女で、どこか神秘的な美しさがあった。もちろんミネアだ。
ミネアは姉と2人でこの国に来て、しばらく占いで生活を営んでいた。何か
目的があってあちこちを旅してるらしいだ、詳しい事情は知らない。
俺は一目でミネアに夢中になった。あの肢体を思う存分もてあそびたい。
俺は計画をねった。そして今日決行した。ミネアに占いを頼みたい、と
言って宿屋に呼んだ。宿屋には言い含めて誰も邪魔をしないように言って
ある。姉はこの時間はカジノで夢中になっているはずだ。
「あんたはこれから俺のものになるんだ」
「ふざけないで下さい。私は占いをしてほしいって言われて来ただけです」
「だまされたな」
俺は同情するかのような口調で言った。ミネアがきっと俺をにらむ。そんな
表情もまた美しい。
「近寄らないで。近寄ったら…」
「どうするんだ」
俺は余裕たっぷりだった。
661崖っぷちウォーカー:03/11/13 19:25 ID:HDglO0UK
罠に落ちたミネア編 2

「あんたが奇妙な呪文を使うことは知ってる。でも、これを見てみな」
俺が懐から取り出したものを見てミネアは絶句した。
「そ、それは静寂の玉…」
「そう。この部屋では魔法を使えない」
俺は勝ち誇って言った。
「大声を出しても、宿屋には誰も入ってくるなと言い含めている。武器は
宿屋にお互い預けたままだ。となると頼りは体力だけだな。あんたも2人で
ここまで旅してきたくらいだから、武術はきっとそれなりに心得ているかも
知れんが、本職の兵士にはかなうまい」
ミネアは俺を目で殺すほどの視線を俺に向ける。
俺は得意満面だった。静寂の玉、高い金を出して買った甲斐があった。
これでミネアを思う存分抱ける。
「あきらめろ。大人しくしてれば手荒な真似はしない」
「…わかりました」
ミネアがうつむきながら言った。
「状況はあなたの言う通り。あなたにはかなわない」
「わかったようだな」
俺はすでに勝利を確信し、どんな体位でミネアを犯すかを妄想していた。
662崖っぷちウォーカー:03/11/13 19:26 ID:HDglO0UK
罠に落ちたミネア編 3

「あなたの言う通りにします。でも、その前に荷物を片付けさせて下さい」
「そんなの後でもいいだろう」
俺に対し、ミネアはあでやかに微笑む。
「でも、これから激しく、いろんな体勢でするんでしょ。そのはずみで私の
商売道具が壊れたりしたら大変だから、ちゃんと仕舞わせて下さい」
激しく、いろんな体勢で…その言葉に俺の顔はにやける。
「いいだろう。早くやれよ」
俺は鷹揚に言った。後で思えば、ミネアが突然従順な態度に変わった
ことを怪しむべきだったろう。しかし俺の理性はすでに飛んでいた。
ミネアはうなずき、テーブルに近寄った。水晶玉を鞄に入れる。そしてカード
を手にとった。そして一枚のカードを引きぬいた。ん? 何のためだ?
その瞬間、俺は金縛り状態になった。指先1本動かせない。
ミネアは微笑みを浮かべる。悪魔のような美しさだ。こんな事態なのに
思わず見ほれてしまう。
「占い師の武器はナイフや剣とは限りませんよ。この銀のタロットは私の
大切な武器です」
そう言ってミネアは先ほど引いたカードを俺に見せる。
「うーん、女難の相が出てますね。女性には当分近寄らないことです。以上
占い終わり。毎度ありがとうございます」
ミネアはそう言い、俺の懐から10ゴールドを抜き出した。そして荷物を
まとめて部屋を出ていった。
俺がやっと身動きできるようになったのは翌朝だった。
「今後占い師には手を出すまい」
そう誓いつつ、俺は尿まみれで異臭をはなつ下着を洗い始めた。
終わり
663崖っぷちウォーカー:03/11/13 19:27 ID:HDglO0UK
ミネア編です。
Hねたにしようかと思っていたが、私にはその才がないようです。
最初は「俺」をスコットにしようと思ったが無名にしました。

>656
お褒めいただきありがとう。
マーニャは思い付かなかった。ミネアで許してくだされ。

>657
分かってなかった。初心者なもので。スマソ

>658 >659
sageがルールだったのでつね。知らなかった。ごめんよ。
656は自演じゃないけど、証明するのは無理だな。

ごめん、そう言いながらsageにするの忘れてた・・・。
感想云々の前に!
メール欄にsage!!
エロを書くときは特に!!!

SSは楽しませてもらってるけどね
665崖っぷちウォーカー:03/11/14 20:07 ID:WIympJli
愛すべき道化師編 1

「それで勇者殿、戦いが終わった後はどうされるおつもりですか」
いつもより重々しい雰囲気の中、トルネコが声を発した。
ここはゴッドサイドの宿屋。食堂で食事を取り、くつろいでいる最中だった。
明日はいよいよ魔物の本拠地の地底へ乗り込む。今までよりもはるかに
困難な旅になるはずで、さすがに全員緊張の色を隠せない。
「どうって?」
「デスピサロを倒して、世の中が平和になった後、何をしたいか、です」
全員がその言葉をかみしめた。平和…なんと甘美な響きなのか。
「そう言えば、あんたには帰るところがないんだよね」
マーニャが言った。あわててミネアがマーニャの袖をひく。それは勇者の
心の傷のはずだった。しかしマーニャは言葉を続ける。
「私たちも故郷はあるけど、待ってる人はいない。だから、私たちと一緒に
旅をしようよ」
「旅…ですか」
「そう。私が踊って、ミネアが占いで生計をたてる。それでどこか住みやすい
場所を見つけたらそこで落ち着いて、そうね、あんたは子供相手に剣術
教室でも開いてさ」
思いもかけない提案に勇者は戸惑った。しかし次の瞬間、アリーナが
大声で叫んでいた。
「反対! 絶対反対! 勇者はサントハイムで将軍になるの」
「姫様、そんな勝手に…しかしそれは確かに、勇者殿が我がサントハイム
を率いてくれれば、こんな頼もしいことはない。さっそく王様に言上して
みよう…」
そこまで独白して、ブライは今サントハイムの城の者が行方不明である
ことに思いあたって沈黙した。クリフトがとりなすように言う。
「大丈夫ですよ、デスピサロさえ倒せば王様たちは戻ってきます。ええ、
そうですとも」
666崖っぷちウォーカー:03/11/14 20:08 ID:WIympJli
愛すべき道化師編 2

「勇者殿には、ぜひわがバトランドに来ていただきたい」
口をはさんだのはライアンだった。
「バトランドは無骨だが質実で頑健、勇者殿もきっと気に入ります。わが
王宮にてぜひとも近衛兵を率いていただきたい。ああ、勇者殿の指揮下で
わがバトランド軍が戦えるとなったら…」
ライアンは自分の言葉にうっとりする。
後は言いたい放題の場となった。
「サントハイムの守護神こそ勇者にはふさわしい」
「大体勇者は私たち姉妹が最初に見つけたのよ。当然私たちに優先権が
あるわ」
「最後に出会った私こそ、ご一緒だった期間が短いのだから、もっと
一緒に戦う権利があるのでは」
「バトランドなんて勇者いなくても大丈夫じゃない。国の再建こそ勇者が
必要なのよ」
「勇者様は若いのに戦いばかりで疲れておられます。しばらくは旅でもして
ゆっくり休まれるべきかと思います」
「勇者が一介の剣術師範などとは人材の無駄です」
皆が好き勝手言い合うなか、最初に話題を振って以来ずっと沈黙していた
トルネコがおもむろに言った。
「勇者殿、私とエンドールで商売を始めませんか」
全員があっけにとられた顔になった。勇者が商人になる…誰も考え付かない
意見だった。
「私は、勇者殿は戦いには向いてないんじゃないかって思います」
一瞬の沈黙の後、皆が笑い転げた。
「あの鬼神のように強い勇者が、戦いに向いてないですって? トルネコさん、
冗談きついよ。ははは、おかしい」
「ホント、寝言は寝て言えって感じだよね」
667崖っぷちウォーカー:03/11/14 20:10 ID:WIympJli
愛すべき道化師編 3

アリーナやマーニャが容赦なく笑い転げ、ミネアやクリフトすら忍び笑いを
もらす。トルネコ自身もおだやかに笑っていた。笑ってないのは勇者だけ
だった。
重々しい雰囲気はどこへやら、いたって和やかな場になった。

深夜、勇者は寝付けずに部屋を出た。そこにトルネコがいた。
「勇者殿、眠れないのですか」
「ええ」
勇者はさっきの件についてトルネコに確かめたかった。そう、勇者は本当は
戦いを嫌っていた。自分の住んでいた村を滅ぼされたからといって、魔物に
復讐してもそれは何も生まない、と思っていた。しかし放っておけば世界は
滅ぼされる。それを防ぐために仕方なく戦っていたのだった。
それを、ただ1人トルネコだけが見抜いたのだろうか。
「あの、さっきの話なんですが」
勇者はそう言いかけた。しかしさえぎるようにトルネコが話し出した。
「私は幸せものです」
「?」
「私は一介の武器屋にすぎません。それが人間の身でありながら各地を
冒険し、すばらしい仲間とめぐりあい、天空城まで訪れることができました。
何も思い残すことはない、そんな心境です。あ、と言っても死にたいって
思ってるわけじゃないですよ。出来れば生きて家族に会いたい」
「トルネコさん…」
そう、トルネコには妻子がいたんだ。今になってそれに思い当たった。
「トルネコさん、もう充分です。これからの旅は危険だ。家族のもとに帰られた
方が」
「クビですかな」
トルネコはおどけて言う。
「いや、そんなつもりじゃない。トルネコさんはもちろん貴重で大事な仲間
です。ただドランも入ったし、穴埋めは何とかできると思うんです」
「ありがとう。でも私は抜けるつもりはありません」
668崖っぷちウォーカー:03/11/14 20:12 ID:WIympJli
愛すべき道化師編 4

トルネコはきっぱりと言い切る。
「私が今家族の元に戻っても、家族は暖かく迎えてくれるでしょう。でも、
私の方が妻と子の顔をまともに見れない気がする。私は堂々と役目を果たし、
そして家族の元に帰る」
「役目ですか」
「そう。私は呪文も使えないし武器もそれほどうまく使えない。だから頑丈さを
生かして皆の盾になること、アイテムを鑑定すること、そして」
「そして?」
「場の雰囲気をなごませること、かな」
勇者は雷で打たれたような思いだった。
トルネコはこれまでどこか調子はずれの言動で、しばしば仲間たちを
呆れさせていた。しかし緊迫した場面ではトルネコの言動は何度も皆を
なごませ、余分な緊張をとりさる効果があった。だから皆はトルネコを半ば
馬鹿にしつつ、愛すべき人物と見ていた。
あれは、すべて効果を計算づくでしていたのか…。
「さて、明日にそなえて寝るとしましょう。勇者殿もほどほどに」
トルネコはそう言って部屋へと消えた。勇者はその後ろ姿をいつまでも
見守っていた。

デスピサロを倒した勇者一行は、それぞれの戻るべき街へと去っていった。
勇者は一人廃虚となった名もない村にたたずみながら、あの時のことを
思い起こす。
「勇者は戦いに向いてない」
トルネコのあの一言は、勇者の内面を理解しての一言だったのだろうか。
それとも単に場をなごませようとしての冗談だったのだろうか。
最後まで気になった。しかし、きっと知る機会はないだろうな。
それより、この村の再建に全力をあげよう。もしかすると魔王を倒すよりも
困難かも知れないが。
勇者は久しぶりに剣を手元から離した。
end
(・∀・)イイ!
キャラへの愛が伝わってくるね〜
ああ、あとなんつうか、あくまでベースに原作や元キャラ有りきの中で、
既存のものに似ない、
自分だけのストーリーを作ろうって姿勢が感じられて好感が持てるよ。
大分あっさり風味なのは残念だけど。
671崖っぷちウォーカー改め歩兵:03/11/15 18:00 ID:3b9f/ECW
ども。コテハンが長いので次回から変えます。
アリーナ編を書いたのでUPしようと思ったが、諸事情あって
(FDが読めないという情けない事情)、明日2編UPする予定。
何とか1週間で7部作をUPしたい。アリーナ編をUPしたら
残るはライアンとマーニャ。ライアン編は大体案はできてるが、
マーニャ編が全く案が浮かばない。
多分何とかなるだろう。

>669
ありがとさんです。
そう、私はこってり風味は書けそうにないですね。その辺りが限界かも。
672名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/15 20:24 ID:3s7w40hT
>>671
また書いてくれるのはいいけど
エロ書くなら官能小説スレでね。
673名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/15 20:40 ID:yYhmJxFM
どうやらこのスレに神が降臨した模様です。
674崖っぷちウォーカー改め歩兵:03/11/16 09:58 ID:aulzJcrP
最強の挑戦者編 1

「勇者、会いたかった」
アリーナが熱く俺に語りかける。やれやれ、と思う。
アリーナは美少女である。その情熱的な瞳、何があろうと下を向かない
気性、贅肉のない引き締まった肢体も十分好ましく思っていた。と言っても
あくまでも仲間としての好意を超えるものではない。
だからこれがアリーナからの求愛であったなら、正直嬉しく思う以上に困惑
しただろう。しかし、幸か不幸かそうではなかった。
「用件は何かな」
知らない人が聞いたら「何て冷たい男だろう」と感じるに違いない。しかし
本当に俺はうんざりしていたのだ。用件など聞くまでもなくわかっている。
できれば避けたいと思っていたのだが、敵は見逃してくれなかった。
「私と勝負して」
一文字たがわず予想通りの答に、おれはさらにうんざりした。
「私はこの前の旅で、幾多の強敵を倒してきた。あの巨大なデスピサロ
だって倒した。もちろん1人でじゃないけどね。思う存分戦ったけど、でも
私の心は満たされないの。なぜかわかる?」
百も承知だったが、俺は黙っていた。
「それは、世界最強の男と戦ってないからよ。世界最強の男、すなわち
勇者、あなたとよ」
「俺が最強? はは、買い被りだな。今の俺はこの村の再建で、日夜畑を
耕し山を切り開いてるただの農夫にすぎない。君にはもうかなわないよ」
「嘘ばっかり。こうして向かいあってると、デスピサロにすら感じなかった凄い
威圧感を感じる。あなたは全然弱くなってない」
まいったな、と思いつつ一応抵抗はしてみる。
675歩兵:03/11/16 10:03 ID:aulzJcrP
最強の挑戦者編 2

「ライアンさんがいるじゃないか。戦士としては俺よりずっと上だよ」
「そのライアンさんが、勇者殿にはとてもかなわない、あの方が最強だって
言ってるのよ。いい加減覚悟をきめて立ち会いなさい」
やれやれ。旅していた頃、アリーナがクリフトたちに何度か「私の方が
勇者より強い」と言い張っていたのは知っていた。俺は別にどちらが強いかに
興味はなかったので聞き流していたが、アリーナは未だにそれを引きずって
いたようだ。
「そんなに戦いたいのか?」
「当たり前よ。強い相手と戦う、これが私の人生のアイデンティティよ。私は
今生きてるんだって実感できる、最高のエクスタシーの瞬間だわ。もう
アドレナリン爆発状態なんだから」
その言語感覚には多少首をかしげるところもあるが、アリーナの強さは
本物だ。はぐれメタルに匹敵するほどの素早さ、爆弾岩をも砕く拳の強さ、
まぎれもなく世界一の武闘家だ。
「ならば仕方ない。サントハイムからはるばるこんな山奥の村まで来て
もらって、そのまま帰したんじゃあ気の毒だ。やるか」
「そうこなくっちゃ」
アリーナはにんまりと笑い、そして距離をとった。
「私は素手。勇者は剣でも鎧でも何でもつけていいわよ」
「それは不公平だろ」
「いいえ。私はその方が動きやすいから。私と一緒に素手で戦えなんて
そんなふざけたことは言わないわよ。私は勇者の剣で斬られてもいい覚悟で
乗り込んできたんだから」
「そうか。でも俺も剣はしばらく握ってない。素手で戦うよ」
「後悔するかもよ」
そう言ってアリーナは距離をあけ、足元の石を拾い上げた。
「この石を上に放り投げる。地面についたとき勝負開始でいい?」
「いいよ」
そして俺はアリーナと向き合った。
676歩兵:03/11/16 10:05 ID:aulzJcrP
最強の挑戦者編 3

敵としてアリーナを見たのは初めてだった。凄まじい闘気だ。わかって
いたことだが、アリーナはやはり恐るべき相手だった。手加減などしたら
間違いなく自分がやられる、それは痛いほどに感じた。
アリーナの放り投げた石が天高く舞い、そして地上に落ちた。
俺は先手必勝とばかりアリーナに突進する。その瞬間、アリーナは予想外の
動きを見せた。地面にはいつくばり、こう叫んだのだ。
「参りました。降参です」
は? 俺はしばし放心していた。

「わかっていたのよ、私より勇者のほうがずっと上だって」
アリーナは屈託なく笑う。
「私は自分のことだけだったけど、勇者はいつだって全員のことを考えてた。
全体をみて作戦たてて気を配って、回復も補助も何でもやってた。それで
あんなに強かったんだから、私なんかとても敵わない」
「でも、戦士としての腕はまた別だろう」
「そんなことない。リーダーの勤めを立派に果たしながら、戦士としても
あれだけ強かったんだもん。私よりよっぽど上だよ」
そう言いながら、アリーナは悪戯っぽく笑う。魅力的な笑顔だ。
「ずっと思ってた。でも認めるのがイヤだった。私の方が上だって思いたくて、
旅の間は意地はってた。でも今になって心から言えるよ、あなたが最高の
戦士だって」
正直最強の戦士と呼ばれて別にうれしいとも思わなかった。それよりも
アリーナが何となく俺を認めてくれたらしいことの方がうれしかった。
そんなことを伝えたくて、わざわざこんな山奥まで来てくれたのか・・・。
677歩兵:03/11/16 10:06 ID:aulzJcrP
最強の挑戦者編 4

しかし、アリーナってこんなに綺麗だっけ。いつの間にか女として成長
したようだ。成熟した女の色気を身につけつつある。
「あの、よかったら」
2、3日ゆっくりしていったら、と言おうとした俺だったが、アリーナは不意に
立ち上がると叫んだ。
「クリフト!」
「はい姫様」
背後で声がし、クリフトが現れたのには心底驚いた。いたのかお前。
「じゃあ勇者、サントハイムで舞踏会があるから帰るね。退屈なんだよな
あれは。武闘会ならいいんだけど」
そう言ってアリーナは傍らのクリフトを見た。
「さあ帰るよ。ほら荷物全部ちゃんと持って。あんたも勇者の半分でも
強かったらよかったのにね。でもあんたでガマンするしかないんだから、
しっかりしてよね。じゃあ勇者、さよなら」
「では勇者殿、これで失礼します」
俺はあっけにとられつつ2人が去っていくのを見送った。
視線の先ではアリーナがクリフトを軽くこづいたり、何事かイヤミらしき
ことを言っている。俺はその様子をみながら、なぜかクリフトにいちもつの
羨ましさを覚えた。

おしまい
678歩兵:03/11/16 11:28 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 1

「ライアンさん、ちょっと相談したいことがあります」
「これは勇者殿、何ですかな」
勇者が思いつめた表情で私の元にやってきた。よくあることだ。
「俺がリーダーでいいんでしょうか」
「どういうことですかな」
「ご存知のように、俺は山奥の村でずっと住んでいました。そこで剣術や
呪文、戦法について教わりました。しかし実戦はこの旅が始めてです」
「そうでしょうな」
「そんな俺がリーダーでいいんでしょうか。俺が作戦をひとつ間違えれば
全員死ぬこともありえる。それなのに、俺みたいに経験のない若造が
皆を率いる資格があるんだろうか。そう思うと…」
「勇者殿はよくやってます。立派なリーダーです」
「自分では、そうは思えないんです」
「あえて申し上げますと、確かに勇者殿の作戦の中には、別の作戦にして
おけばもう少し楽に勝てたんじゃないか、と思えることもなくもない」
「やっぱり…」
「でも、それは経験が解決してくれること。私がそう感じることも日を追う
ごとに減ってきています。大丈夫、心配なさるな」
「でも、俺が経験をつむ前に作戦ミスで全滅でもしたら…」
「勇者殿、将にとって一番大切なことは何だと思いますか」
「大切なことですか」
「剣術がすぐれている、戦術を見極められる、それらも勿論大切なこと。
しかし何より大事なものは、この将のもとでなら死んでもいい、そう部下に
思わせる人間的な資質です」
「…」
「王族、商人、踊り子などばらばらなメンバーが、勇者殿には何ひとつ不満を
言うでもなく従っております。これは勇者殿を将として認めていることに
他なりません。勇者殿、迷う必要はありません」
「ありがとう、ライアンさん。気が楽になりました」
勇者は去っていった。
679歩兵:03/11/16 11:29 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 2

私はライアン。バトランドの誇りある王宮の戦士。
期待されればそれに応えねばならぬ。それが戦士の勤め。
戦場ではもちろんだが、いつしか皆私にさまざまな相談をもちかける
ようになった。戦士である以上、それにも応えねばならない。
「ライアンさん、よろしいですか」
「おおトルネコ殿、いかがされたのです」
「実は私の将来が不安なのです。この旅もまもなく終わる。そうなれば
世の中は平和になる。となれば、武器商人なんて不要になるのではないか、
と。私は失業かと思うと…」
「勇者殿の天空の武器防具をお借りしなさい」
「は?」
「その型を取って、レプリカとして売り出すのです。そう、実用品ではなく
記念品、鑑賞用の品として武器を売るのです。先着100名様限定で
勇者直筆のサイン入り、などとキャンペーンをやれば、予約完売は疑う
余地がありません」
「なるほど、それは凄い。ありがとうございます、目から鱗がおちました」
トルネコは意気揚々と引き上げていった。
私は誇りある王宮の戦士。下々の生活の糧のことでも、期待に応えねばならぬ。
「ライアンさん、ここにいたのね」
「これはアリーナ姫、どうかなされたか」
「実はクリフトなんだけど、いつも私のこと熱っぽい視線で見るのよ。
そりゃクリフトはいい男だし、私を命がけで守ろうとしてくれる。感謝はして
いるけど、クリフトって身近すぎて、どうもそんな気になれないの」
「それははっきりとクリフト殿にお伝えすべきです」
「そうかしら」
「はい。男とは身勝手な生き物。自分の脳内で勝手な物語を作っては
それで満足を得る者です。はっきりと、あなたのお気持ちを伝えた方が
後々問題を起こさずにすみます」
「そうね、そうするわ。ありがとう」
私は誇りある王宮の戦士。色恋沙汰の話でも期待に応えねばならぬ。
680歩兵:03/11/16 11:31 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 3

「ライアンさん、いいですか」
「おお、ミネア殿。どうなさったのですか」
「これから食料品の買い出しに行くんだけど、何買ったらいいかしら」
「そうですな。このあたりでは突撃魚が特産です。白身の淡白な魚で
鍋物には最適かと存じます。肉類は最近国際的な貿易摩擦の影響で、
関税が高くなっている分かなり割高となっているので避けた方がいいでしょう。
野菜類はこの地方でしか取れない、パデキアとにんじんのかけあわせた
パデじんがいいです。これさえ食べればビタミンは充分というすぐれものです」
「ありがとう。さっそく買い出しに行ってきます」
私は誇りある王宮の戦士。庶民の財布から栄養学の話でも期待に応えねば
ならぬ。
「ライアンさん」
「マーニャ殿ですか」
「ミネアがね、これから買い出しに行くんだけど、どうも川魚しか買わない
つもりみたいなの。私肉が好きなんだけど、肉は高いし体に悪いって言って
全然聞き入れてくれないの」
「マーニャ殿。確かに今肉は高いし、魚に比べ脂肪が多く体にいいとは
言えないのは事実です。しかし最近の学説によれば、これは美味い、美味い
んだから体にいいって信じて食べれば、むしろ体にいいと言われています」
「へー、そうなんだ」
「だからミネア殿をそう説得して、肉類も買わせなさい」
「ありがとう、ライアンさん。そうするわ」
私は誇りある王宮の戦士。最新学説の話でも期待に応えねばならぬ。
681歩兵:03/11/16 11:32 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 4

「ライアン殿…」
「ブライ殿か。いかがなされた」
「実は最近あっちの方がご無沙汰でな。年甲斐もなくたぎってどうしようも
ないのじゃ」
「いやあ、お若いことでうらやましいですな」
「馬車におっても妙にムラムラしてくることがある。どうしたもんかな」
「それは発散するしかありますまい」
「そうかの」
「明後日到着する町の居酒屋の主人に、花がほしい、と言って下さい」
「花がほしい、ですか」
「そう。それが合い言葉です。そうすれば部屋の一室に案内されます。
そこで待っていると、飛びきりの美女がやってきてぱふぱふしてくれます」
「ハアハア」
「たったの10ゴールド。それで身も心もスッキリすれば安いものですよ。
あ、くれぐれも居酒屋の主人に言うのですよ。道具屋でも斡旋してくれますが
そこはボッタクリですからね」
「ハアハア」
私は誇りある王宮の戦士。どんな下世話な話でも期待に応えねばならぬ。
682歩兵:03/11/16 11:36 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 5

「ライアンさん…」
「クリフト殿、今にも死にそうなお顔ですな」
「アリーナ姫にさっき、言われました。あんたに全然興味ないんだから
好きになられちゃ迷惑よって」
「うむ、それは痛ましきこと」
「はあ。もう生きる気力もないです」
「大丈夫、クリフト殿」
「何がでしょうか」
「アリーナ姫はあなたに好意は持たれておいでです」
「そうでしょうか」
「ただ、幼い頃からずっと身近にいたので、あなたにそんな感情を持てない
だけの話です。あなたはただ、自分が離れていくそぶりを見せればいい。
あわてて姫は引き止めるでしょう」
「そうでしょうか」
「そう。どなたか、仲間の女性を口説く振りをしてみて下さい。そうすれば
姫はあせり、クリフトは私のもの、と言い出すでしょう」
「しかし、他の女性を口説くなんて」
「いや、振りだけでいいのです。後で謝ればいい。効果は間違いないです」
「そうですか。ではやってみます」
私は誇りある王宮の戦士。色恋沙汰の話でも期待に応えねばならぬ。

今日はよく相談を受けたなあ。
私はそう思いながら、一人宿屋を出て散歩した。
いつもの習慣である。夜一人になって、相談を受けた内容を振り返る。
しかし、メンバー7人全員から相談を受けた日なんて初めてだな。
そんなことを考えていると、宿屋からピサロが出てきたのが目についた。
そう言えば、この男もいたんだ。全員じゃなかったな。そんなことを思って
いると、ピサロは私に気付いて話し掛けた。
683歩兵:03/11/16 11:39 ID:aulzJcrP
誇りある戦士 6

「ライアンか」
「ピサロ殿、こんな夜分にどうしたのです」
「俺とロザリーは、ここを出る」
「どうなさったのですか」
「さっきの話だが、クリフトがロザリーを口説こうとしていた」
「ほう」
「思わず魔法で気絶させた。しかし、クリフトはあの王女を好きだったのでは
ないか。好きな人がいるのに、別の女を口説くのか。人間とはそんなに
いい加減なものだったのか」
「それは許し難いですな」
「俺は人間はやはり滅ぼすべきだ、と思いつつある。しかし、ロザリーを
生き返らせてくれた恩もあるし、さすがに今戦う気もない。いずれはどこかで
正々堂々と戦いを挑むかも知れぬが、まずは彼らから離れて冷却期間を
おこうかと思う」
「その必要はありません。やるべきです」
「やるべき、とは?」
「やはり人間は罪深く、許し難い存在です。少なくとも彼らには当然罰を
与えねばなりません」
「しかし、お前は奴等の仲間ではないか」
「仲間であれ何であれ、間違は間違いです。彼らは仲間の女を遊び半分に
口説くような卑劣な連中なのですから、正々堂々と戦う必要もありません」
「そ、そうか」
「私はこれから宿屋に火をつけます。あなたは出口で見張っていればいい。
生き延びて出口から逃げ出す者がいたら、それを始末して下さい」
ピサロは何か言いたそうにしていたが、私は構わず宿屋に向かった。
懐から火打ち石を取り出して。
私はライアン。バトランドの誇りある王宮の戦士。
期待されればそれに応えねばならぬ。それが戦士の勤め。
684歩兵:03/11/16 11:46 ID:aulzJcrP
どうもです。
ライアン編は「ほのぼの話とみせかけて実は」の路線を狙いましたが
いかがでしたでしょうか。
「ライアンである必然性がない」と言われたら辛いな。
アリーナ編では「こんなのアリーナじゃない」という気もなくも
ないですが、私の脳内ではそんなアリーナもありかな、と。

これでマジック1。残るはマーニャ編か。
明日UPできるかなあ。
>683
Σ(゚Д゚;)
>678-683

ショートショートちっくですごくイイ!!
最後のオチがなんとも言えん!!
普通の小説…と思ってたらなかなか渋い作品ですな。
ハードボイルド要素の使いどころがナイス。
面白かったです!
マーニャ編も期待してます。
>歩兵氏
面白い、すごく面白いと思うんだよ。
でも、1つとても気になる事が。

「最強の挑戦者編 4」の最後の一文は、わざと?
690歩兵:03/11/17 19:02 ID:wNQh7eKB
悲しきキューピット編 1

「ミネア、勇者って結構可愛い男じゃない。どう、気に入った?」
「な、何を言うの、お姉さん。今日初めて会ったばかりなのよ」
「何回目だっていいじゃない。こんなものはピンとくるかどうかよ。どうなの」
「だから、あの人は身近な人々を失ったばかりという衝撃に耐え、これから
世界を救わなくてはならないという宿命を担ったお方なのよ。そんな色恋
ざたなんて、とんでもない」
「それと人を愛するかどうかは別よ」
「それに私は占い師、神の言葉を聞く身。人を愛するなんて」
「やれやれ、お硬いのね。まあじっくり考えることね」

「勇者、ミネアのことどう思う?」
「ど、どうって」
「姉の私が言うのも何だけど、可愛い娘でしょ」
「え、あ、そ、そうですね。でも会ったばかりだし」
「つれない返事ね」
「いや、その」
「あの娘はあなたを支えられる娘よ。まあじっくりと考えてね」
691歩兵:03/11/17 19:03 ID:wNQh7eKB
悲しきキューピット編 2

「どうミネア、勇者との仲は進展した?」
「何を言うの、明日はバルザックとの対決なのよ。不謹慎な」
「決戦の前だから、愛する気持ちは伝えた方がいいわよ」
「だから、私は、勇者様にそんな大それた気持ちは…」
「大それたって何よ。人を愛するのは当たり前のことよ」
「それにしたって、私はまだ」
「気の長いことね。ホント、変わらないわね」

「勇者、ミネアとの仲は進展した?」
「進展も何も、今の俺はそんなことどころじゃ」
「そんなことって何よ。ミネアのことがそんなに嫌いなの」
「いや、そんなんじゃなくて、今はバルザックをどう倒すかということで
頭が一杯なんです」
「ああ、何て可愛そうな私。お父様をなくし、ずっと妹のことだけを考えて
長年暮らしてきた。やっとこれから妹を守れる人を見つけたと思ったのに、
その男は全然振り向いてくれない」
「マーニャさん…」
692歩兵:03/11/17 19:04 ID:wNQh7eKB
悲しきキューピット編 3

「ミネア、いい加減勇者とちゃんとしたらどうなの。明日はピサロとの
戦いなのよ。旅が終わっちゃうよ」
「そんな事言ったって、あの人にはシンシアさんが…」
「幻に縛られているようじゃだめなの。あなたの手で振り向かせなきゃ」
「でも…」
「大丈夫、勇者はの気持ちはもう動いてる」
「そうかしら」
「お姉さんを信じなさい」

「勇者、いい加減ミネアとちゃんとしてよ」
「マーニャさん…。そりゃミネアさんのことは好きだ。でも…」
「シンシアさんのことが忘れられないのね」
「…」
「忘れなくていいのよ。ミネアは、シンシアさんの思い出ごとあなたを
愛せる女よ」
「…」
「あとはあなた次第。ね」
693歩兵:03/11/17 19:05 ID:wNQh7eKB
悲しきキューピット編 4

「お姉さん」
「マーニャさん」
「どうしたの、やっとデスピサロを倒したこのめでたい日に、2人そろって
深刻な顔して」
「私、これから勇者の育った村に行きます」
「村の再建に、ミネアさんが手を貸してくれるって言ってくれました。
これから2人で頑張ろうと思います」
「そうなんだ。ついにその気になったのね」
「ごめんなさい、お姉さん。ずっと一緒だったのに…」
「謝ることなんてないわよ。ミネアにいい相手が見つかって、やっと私も
肩の荷が下りた気もするわ」
「お姉さん…」
「ミネアさんは俺が幸せにします」
「泣かせることなんかしたら、すぐ飛んでいくからね」
694歩兵:03/11/17 19:08 ID:wNQh7eKB
悲しきキューピット編 5

「行ってしまいましたね」
「え、ああ、ライアンさん」
「これで良かったのですか」
「良かったに決まってるじゃない。お互いやっとふさわしい相手と結ばれ、
これから幸せに暮らすでしょう。最高のハッピーエンドじゃない」
「好きだったんでしょ、勇者殿のことを」
「…気付いてたの」
「まあ、年の功ですからな」
「勇者にはミネアがふさわしいわ。どちらも自分のことより相手を思いやる
タイプだし、うまくいくわ」
「マーニャ殿もそうではないですか」
「私? 私は違うよ。それよりライアンさん、飲みにいこうか」
「私でよければお供しますよ」
「私の思いのたけを全部愚痴ってぶちまけるんだから、今夜は帰れないよ」
「マーニャ殿、ちょっと失礼」
「え、な、な、何するの」
「…」
「! 何するのよ。あなた、人の頬を舐めるのが趣味なの?」
「女性の涙を男が吸えば、女性は悲しみから救われる。バトランドに古くから
伝わる言い伝えです」
「…私、泣いてた?」
「いや、私の見間違いで汗だったかも知れませんな」
「もう!」
「さ、今宵は絶好の飲み日和。はやく居酒屋へ行きましょう」
「飲み日和って何よ、聞いたことないわ。でも、今夜は星が綺麗ね。恐い
くらい。あ、流れ星…」
fin
695歩兵:03/11/17 19:09 ID:wNQh7eKB
皆様、ども。
出来はともかく、無事1週間で7部作完結となりました。多分に自己満足だが。
マーニャ編はもうひとひねりしたかったな、という気持ちもある反面、最終作
なのであっさり終わるのもいいか、とも思っています。

>685
「全く予想だにしなかった驚天動地のどんでん返しに驚愕して言葉を失った」
と勝手に脳内意訳してよかですか?
>686
結構これは苦しまぎれの作風だったのですが、気に入ってもらえて嬉しい。
>687
お褒め頂きありがとう。ただどちらの作品のことでしょうか。
>688
マーニャ編は期待にそえたでしょうか。あまり自信はないが。
>689
× いちもつの ○ いちまつの
単なるミステークですた。お恥ずかしい。

至らぬところは多々あったかとは思いますが、自分では特にクリフト編に
ついて、「文章が硬い」「内容的に見て第1作にはふさわしくない」の2点が
後悔として残っています。
これから7作全部を並び替えるとしたら、
「アリーナ、ブライ、マーニャ、クリフト、ミネア、ライアン、トルネコ」
あたりの順番にするでしょうが、まあ終わったことは仕方ない。
7作でどれが良く、どれが悪かったかなどと感想をお伺いできれば嬉しい。
という訳でご愛読ありがとうございました。
楽しい1週間でした。それではさようなら。
乙。
内容は(・∀・)イイ! んだが、
セリフだけってのは如何にも手抜きか、
文章の書き方のなってない初心者っぽく見えるなあ……
>>695
乙〜
マーニャ編・・・とりあえずいろんな意味で(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル しておこう(藁
ブラックでも適量な加糖してあるオーヘンリーなSS、漏れは好きでつ
しかもセリフオンリーなのに、文字重ねや三点リーダー、!?にほとんど頼っていない・・・すごすぎでつ
まあ今回、ミネア→マーニャの二人称をなぜ「お姉さん」で統一されたかには少々首を捻りますが
題材もこのキャラをこう使うか?と感心するものばかりで、こちらこそ勉強させてもらた有意義な一週間ですた
2ちゃんにSS投下するときのご苦労察しますが、これからも折りあらば投稿おながいします

>>696
漏れもセリフオンリーのSSを某所で書かせてもらっているけど、
地の文ありの“普通の”小説だったら、そもそも書く気も投下する気も起きなかったと思いまつ
気軽に書けて手軽に読めるこうしたSSこそ、ネット掲示板ならではでしょう
ま、漏れの場合は単なる手抜きの初心者なんでつがね
698名前が無い@ただの名無しのようだ:03/11/19 20:11 ID:E1OZH8tP
699もろ茶:03/11/20 22:57 ID:NZ51KgBG
良スレ保守
FCでプレイした世代なので
もう10年前の事だから人物とか思い出すのに時間かかったけど
小説楽しく読まさせていただきました
PS版もやってみるのを薦めますよ。
多少の変更点はありますけど、ほとんど当時の感覚を
損ねない丁寧な作りはさすが、と感心しました。
キャラに愛着があると会話システムも楽しめます(イメージ崩れる人も居るようですが…)
急に人がいなくなったので保全さげ
702701:03/11/29 15:50 ID:eY755MUu
だれも来てないのか。保全あげ。
職人カムバック・・・。
703歩兵:03/12/06 12:55 ID:R2JqDlzg
ここに紡ぐのは
勇者とともに冒険した7人の導かれし者たちの物語
7日で無事UPできるよう
精霊たちよ
私に力を与えたまえ

という訳で、スレが落ちる前に第2期7部作いきます。
まずはおセンチなクリフト編から
704歩兵:03/12/06 12:57 ID:R2JqDlzg
幸せな記憶 1

「クリフト様、お茶を入れました。一休みしましょう」
僕はクリフト様に声をかけた。
ここはホフマンタウンの協会。クリフト様はこの新興地に神の教えを普及
させるためにこの地に派遣されてきた。
「ありがとう。でも、様はやめて下さい」
クリフト様はいつものようにおだやかに微笑む。
「でも、僕みたいな神父見習いからすれば、クリフト様は天の上のお方
ですよ」
「いやいや、神のもとに人はみな平等です。どうかクリフトと呼んで下さい」
僕はこの町に来てまだ1週間。神父になって人を導くお手伝いができれば、
そう思って見習いにしてもらった。そんな僕にもクリフトさんはいつも優しく
親切に接してくれる。とても世界を救った英雄の一人とは思えない。
「わかりました、クリフトさん。あの、ひとつお伺いしてよろしいですか」
「何なりと」
「クリフトさんは、どうしてこの町に来られたのですか。サントハイムで
神官長となるはずだったとお聞きしましたが」
僕は言ってから後悔した。いくらクリフト様が優しいからって、何てぶしつけな
ことを聞いてしまったんだろう。しかしクリフト様は気を悪くした様子もなく
おだやかな笑みを浮かべて言った。
「逃げてきた、かも知れませんね」
「逃げた?」
「ええ。私には、とても大切な人がいました。この世界の誰よりも大切な
人が。私はいつまでもその人のそばにいたかった」
「…」
705歩兵:03/12/06 12:58 ID:R2JqDlzg
幸せな記憶 2

「でも、あの方も近いうちに婿を迎え、婚礼するはずだ。それをこの目で
見ることに、私は耐えられそうにない。それで逃げてきたのです」
「クリフトさん…」
「一緒に旅をしていた人によく言われたもんです。クリフト、お前の気持ちは
わかっている。姫のためになら生命も惜しまぬその心情も理解している。
だが、お前では駄目だ。この国を守るために、姫に必要な男は崇拝者
ではなく、姫よりも強い男だ、とね」
「…」
「そう、その方の幸せな結婚を見るのがイヤで逃げ出してきたのです。
私は卑怯者です」
「でも、結婚するって具体的な話があったんですか」
「エンドールの王族から、前々から申し込まれていました。わが王様も
その気になりつつあります」
「でも…」
「もし私がその場にいれば、あの方をさらってどこかへお連れしようとする
かも知れません。そうなっては国際紛争となります。私はその場にいない
方がいいのです」
「それで、クリフトさんはよろしいのですか」
「私ではどうしようもありません。それに、私は自分が不幸とは思いません」
「…」
「姫…あの方は私にこう言ってくれました。自分が思う存分戦えるのは、
クリフトが回復してくれるという安心感があるから。他の人の回復では
そうはいかないって。私はその一言の思い出だけで生きていけます」
そこまで話して、クリフト様は不思議そうに私を見て言った。
「こんな自分の気持ちを人に話したことは始めてです。どうしてだろう。
なぜか、あなたには全て話したくなった」
706歩兵:03/12/06 13:00 ID:R2JqDlzg
幸せな記憶 3

「私も、同類だからかも知れませんね」
「同類?」
クリフト様は怪訝そうな顔になる。
「私はかつて、大切な人と旅をしていました。男の人ですが、って変な
趣味があるわけじゃないですよ。その人は私を仲間として扱ってくれ、
大切にしてくれました。でも、私がずっとそばにいることはその人のために
ならない、そう思って黙って離れたのです」
「そう、ですか…」
クリフト様はいたましそうに私を見ていった。自分の方が辛いはずなのに、
他者に気を配るのがこの方なのだろう。
「いや、つまらないことを申し上げました」
「いえ、そんな事はありません」
「お互い、寂しさに耐えて頑張れ、ということですね」
そう言って2人して笑い、そしてクリフト様は仕事に戻っていった。
「気が楽になりました。ありがとう、ホイミンさん」と言い残して。
僕は天を仰ぎ、ある人の面影を思い浮かべる。
ライアンさん。僕も寂しいけどなんとか見習い神父として頑張ってるよ。
僕でも何とかやってるんだから、クリフト様だってきっと大丈夫だよね。

私的BGM プリンセス・プリンセス「M」



次回予告 ちょっとほのぼのライアン編

今思い出したが、久々だったのでsage忘れた。ごめん。
707歩兵:03/12/07 09:53 ID:mE9GAYfZ
将軍の従者 1

ライアンには、不思議な伝説がある。
ライアンとは言うまでもなく、勇者との旅で魔王デスピサロを倒し、その後
バトランドの右将軍となって国土の防衛に多大な功績を残した人である。
そのライアンが勇者とともに旅をする前、一匹の魔族と出会い、それを
仲間にして旅をした、というのである。
真偽のほどはわからない。と言うより、魔族とともに魔族と戦うことなど
とうてい考えられない。後世の作り話であろう。
しかしながら、なぜかこの伝説は広く各地に伝えられている。
バトランド・サガ第28巻より抜粋

「危ないライアンさん、ホイミっ」
「…助かったぞ、ホイミン」
「頑張って。右にも敵がいるよ」
「うおおおおおお」
「やった、ライアンさん。敵はもういないよ」
「うむ、お前のおかげだ。今日はご褒美に魔物のエサを好きなだけ食べて
いいぞ」
「本当? わーい、ライアンさん大好き」
708歩兵:03/12/07 09:54 ID:mE9GAYfZ
将軍の従者 2

ライアンがいつどこでその魔物と出会ったのかについては伝説は明らかには
していない。どの伝説にも共通しているのは、ただ全くの偶然の出会いで
あったということだけである。
伝説では両者がいかに友情で結ばれ、いかに困難を乗り越えて幾多の
敵を倒していったかを強調してやまない。所詮御伽噺の世界ではあるが。
(バトランド・サガ第28巻より抜粋)

「ライアンさん、僕たちいつまで一緒にいられるのかな」
「いつまでって、お前俺から離れたいのか」
「そんなんじゃないけど…。でも、旅だっていつかは終わるよね」
「それはそうだが」
「ライアンさん、国に戻るんでしょ。僕みたいな魔物が一緒じゃまずいよ」
「何を言う。ホイミン、お前は大切な俺の仲間だ。王様だってそれは
わかっていただいている。誰にも口をはさませない。ずっと一緒だ」
「ライアンさん…」
709歩兵:03/12/07 09:55 ID:mE9GAYfZ
将軍の従者 3

伝説ではライアンと魔物はしばらく旅をしたが、ライアンが勇者と出会う
前後に別れたとされている。
事実、勇者に関するおびただしい資料・文献の中にも、勇者とともに旅をする
ライアンに魔物が従っていたという記述は皆無である。
両者が別れた理由について、言及している伝説はない。
当然その魔物がその後どうなったか(単純に死んだのか)について述べて
いる伝説もない。
どうせ作り話なのであるから、そこまで「創作」してもよさそうなものだが。
(バトランド・サガ第28巻より抜粋)

ホイミン、お前はどこに行ってしまったんだ。
キングレオのあたりでお前は姿を消した。ホイミンと名乗る人間の若者に
会ったと仲間が言っていたが、俺はさんざんお前を探したが見つけることは
できなかった。
何年もずっと一緒だったじゃないか。なぜ黙って消えたんだ。
旅がイヤになったのか。それならそう言ってくれれば良かったのに…。
人間になるのがお前の夢だったな。俺はその夢をかなえてやりたかった。
でも、俺の力じゃどうしようもなかった。
ホイミン、本当に人間になれたのか。そうなら俺は嬉しい。
ただ、俺のところへ顔を出してほしかった。
人間になれた喜びを俺もわかちあいたかった。
ホイミン、今どこにいるのだ。
710歩兵:03/12/07 10:00 ID:mE9GAYfZ
将軍の従者 4

右将軍となったライアンの元に、いつしか一人の若者が控えるようになった。
なぜかその名は伝わっていない。公の役職についた者ではなかったのだろう。
伝説ではその若者は戦いでは常にライアンのそばにあり、戦闘では
常に先頭にたって勇猛果敢に戦い、窮地には何度となく回復魔法を使って
味方を救ったという。
伝説では、かつてライアンとともに旅した魔物がその若者だ、としている。
もちろん魔物が人に変わることなどありえない。しかしどこかその若者の
献身的な戦いぶりがその魔物とダブらせる部分があったのだろう。この
伝説もまた広範囲にわたって伝えられている。
(バトランド・サガ第28巻より抜粋)

「ホイミン、ホイミンだな」
「ラ、ライアンさん…」
「ずっと探したぞ。アリーナ殿とクリフト殿からお前がここホフマンタウンに
いると聞いて来てみたが、やはりそうだったな」
「どうして僕ってわかったの? 人間になった僕を見たことないはずなのに」
「長いつきあいだったじゃないか。お前のことはすぐわかるさ」
「ライアンさん…」
「勇者との旅も終わったし、俺はバトランドに戻る。今度はお前と一緒に
国の防衛に力を尽くしたい。一緒に来てくれないか」
「ライアンさん…。駄目だよ。僕みたいな元魔物がそばにいちゃ。周り
だってきっと疑いの目で見るよ。ライアンさんの出世にも…」
「疑われても構わん。出世などしたくもない。俺はお前や勇者との旅で学んだ。
この世でもっとも大切なもの、それは信じられる仲間だ」
「ライアンさん…」
「一緒に来てくれるか」
「うれしいよ、ライアンさん。行くよ。またあなたを回復魔法で助けるよ」
711歩兵:03/12/07 10:04 ID:mE9GAYfZ
将軍の従者 5

魔王を倒して30年後、ライアンは家族に見守られ静かにこの世を去った。
それと同時に、その従者もいずこかへか去り、2度と戻らなかったという。
(バトランド・サガ第28巻より抜粋)

私的BGM 「カノン」byパッハルベル


次回予告 意地悪なブライ編
職人キターーーーーーーーーーーーーー
良かったですYO!age
713ゆーしゃ:03/12/07 14:00 ID:100j2ZIm
ピサロ命
職人さん乙です。

>703
某フリーシナリオRPGのプロローグ…?
一気に読んでしまった。面白すぎる。
716歩兵:03/12/08 19:30 ID:YhyPwawm
枯れない男 1

私はブライ。サントハイム国において、王女の教育係というあまり楽しくない
役目を拝命している。
さまざまな要因がからまりあった結果、私は王女、神官とともに3人で
旅を始め、今は勇者一行の仲間に加わっている。
どんな旅かと言えば、もうかったるい、の一言に尽きる。
パーティの皆は私を攻撃呪文しか取り柄のない貧相な年寄りだと誤解
しているが、とんでもない話だ。貧相な年寄りがこの長旅で病気ひとつ
せずにすむわけないではないか。また、攻撃呪文しか知らないというのも
これまた誤解である。サントハイムで王や王女を守るべき立場にいる私が、
回復呪文を覚えずして攻撃呪文を習得するはずがないではないか。
そう、私は強い。剣だって達人だし、あらゆる呪文を使いこなせる。しかし
そんなそぶりを見せてしまったら最後、全員に頼られて戦闘に出ずっぱり
になるに違いない。それも面倒だから、攻撃呪文だけでお茶を濁してる。
「ブライもいい歳なんだから、いい加減隠居しなさいよ」
「アリーナ姫、なんの、まだまだ若い者には負けませぬぞ」
あんたが無茶ばかりやるからいつまでたっても隠居できねえんだよ。
「ブライ殿、姫は私がお守りしますゆえご安心ください」
「頼りにしてるぞ、クリフト」
百年はやいんだよ、若造が。
「戦闘は我らが全面に立ちますゆえ、ブライ殿には後方支援を頼みます」
「おまかせあれ、ライアン殿」
筋肉バカのうすのろ剣士が何偉そうにほざいてんだ。
717歩兵:03/12/08 19:31 ID:YhyPwawm
枯れない男 2

「いやあ、こうも長旅になるとさすがに疲れますな」
「全くですな、トルネコ殿」
鍛え方が足りねえんだよ、このデブが。お前と一緒にすな。
「私の踊りなんて見たことないでしょ。きっと驚くわよ」
「ぜひ拝見したいものですな、マーニャ殿」
世界各国を旅し、さまざまな芸能を目にしてきた私に何を戯言をほざくんだ。
「今日はブライさんには、ザコ敵をヒャダルコで倒すことに専念して下さい」
「わかりました、勇者殿」
お前の作戦はいつも適当なんだよ。何も考えずにMP使いまくって、後で
青くなるケースばっかりじゃねえか。
「ブライさん、体調はどうですか」
「おおミネア殿、あまり良くないのじゃ。ごほっ」
急に私は咳込み、苦しげな表情になる。
「だ、大丈夫ですか」
ミネアはあわてて私の背中をさすり始めた。私は咳込むフリしてミネアの
胸や太股をさわる。至福の瞬間である。私を癒してくれるのはミネアだけだ。
デブ商人や軟弱神官が憎々しいとも羨ましいともとれるような顔つきで
私を見ているが、無論気にする私ではない。
「いつもすまないねえ、ミネアさん」
「それは言わない約束でしょ」
ミネアにすれば単に老人愛護のつもりだろうが、私はもちろん女として
ミネアを見ている。いつか私のものにしてやる。
718歩兵:03/12/08 19:32 ID:YhyPwawm
枯れない男 3

パーティーに非常事態が起こった。勇者が意識不明になったのだ。
どんな回復呪文もアイテムも効果がない。
当たり前だ。私の使った超強力ラリホーマは、かけたが最後3ヶ月は目が
さめないというすぐれものだ。
7人で今後の策を練る。勇者はつぎの町に預けることにし、代理リーダー
を決めて旅を続けることになった。
代理リーダーだが、当初は唯一の職業軍人であるライアンを皆推薦した。
しかし本人が「私は剣はわかるが魔法がわからない」と泣き言を言い出し、
結局年長者として私にリーダーになってくれ、と言ってきた。
「私がリーダーか。皆に異存はないのかな」
「ないですよ」
「私の指示に従う、ということでよろしいか」
「おまかせします」
「よかろう」
私はこれまでの仮面を脱ぎ捨て、急に尊大になって言う。
719歩兵:03/12/08 19:33 ID:YhyPwawm
枯れない男 4

「では、まずクリフト、馬を引け。トルネコは勇者を担いで歩け。馬車の外
ではライアン、アリーナ、マーニャの3人で戦え。メンバーチェンジは一切
しないから、どんな敵でも3人で対応しろ」
「ちょ、ちょっと…」
「ミネア、お前は俺と馬車にいろ。他のことはいいから、ひたすら俺に尽くせ」
「できません、そんな事」
全員が抗議の目で俺を見た。アリーナなどはいきりたってる。
「ブライ、狂ったの?」
「狂ってなどおりはせん。リーダーの俺の指示に従うと言ったから、なすべき
ことを指示してやっただけだ」
「ふざけないで」
アリーナの拳が俺を襲った。しかしその直前、私の右手がその拳をつかんで
いた。驚愕の表情。俺は首筋への手刀でアリーナを悶絶させた。
「私の妹に何するつもりなのよ」
マーニャがメラミを唱えた。しかし私のマホカンタが一瞬はやかった。火炎は
もろにマーニャに跳ね返り、マーニャは悲鳴をあげた。
「文句があるやつは名乗り出るがいい。黒こげにしてやる」
全員がお互いの顔を見回す。そしてあきらめの表情になった。
「いいえ」
「ブライさんに従います」
「そうか。では出発するとしよう」
私は嫌がるミネアの腰を抱き寄せ、馬車に乗り込んだ。
今まで私は我慢しすぎた。これからは目一杯人生を楽しむとしよう。

私的BGM 「トッカータとフーガ ニ短調」byバッハ

次回予告 やや反則ぎみのマーニャ編

PS 感想書いてくれた人へのレスは完結時にまとめて…
いつの間にか、このスレに神がいる…
明日からもよろしく!
721歩兵:03/12/09 20:14 ID:F/1Jp7VI
時をかける踊り子 1

「ビ…アンカ…ビアンカ…」
夜更け、ビアンカは自分を呼ぶ声で目覚めた。ここは名もない村、ビアンカ
は自宅のベッドで眠っていた。
周囲を見回す。隣の部屋には父と、そして今日数年ぶりに再会し、今夜
この家に泊まっているアベルが眠っていた。
他に、誰もいない。気のせいか、と思ってビアンカは再び目を閉じた。
「ビアンカ」
やはり声が聞こえる。女の声だ。ビアンカは再び目を開けた。そして驚いた。
天井に、一人の若い女が幻のように浮かんでいたのである。
「あ、あなたは…」
「驚かないで。私はマーニャ、あなたの先祖よ」
「ご先祖さま…」
「そう。信じられないかもしれないけど」
不思議なことに、ビアンカはそれを真実だと直感していた。そもそも空中に
幻のように浮かんでいるというだけで、この世のものとは思われない。
「それで、どうして私のところに? 成仏できないの?」
「いやあね、幽霊じゃないわよ」
マーニャと名乗った女は高らかに笑った。ビアンカよりは年上だが、まだ
若い女のようだ。踊り子のような派手な衣装をつけている。
「あなたに助言しに来たのよ」
「助言?」
「そう。私は不思議な力を持っていて、未来の子孫とこうやって話が
できるのよ」
マーニャは空中から舞い下り、ビアンカのベッドに腰掛けた。
「せっかくアベルと再会できたのに、彼は別の女と結婚しようとしている。
それも防具欲しさに、会ったこともなかった女と。許せる?」
核心をついたらしく、ビアンカははっとした表情になった。
思わずアベルの寝ているベッドに目をやる。
722歩兵:03/12/09 20:15 ID:F/1Jp7VI
時をかける踊り子 2

「大丈夫よ、朝まで目を覚まさないわ」
マーニャは自信ありげにそう言った。
「アベルのことは…でも私は単なる幼なじみだし、私がとやかく言うことでも」
「アベルだって、あなたのことが好きよ」
「そ、そうかしら」
「ただ彼は、ずっと奴隷として辛い毎日をすごし、そして仲間だったヘンリーが
他の女と結ばれ、寂しくなってるところにフローラが現れただけ。大丈夫、
きっとあなたとうまくいく」
「でも、すでにアベルはそのつもりに」
「私を信じなさい。いい? 男っていうのはみんな一緒よ。普段強気な女が
時折見せる健気さ、これに弱いのよ」
「そ、そうなの?」
「明日、彼に言いなさい。指輪さがしを手伝うって。いい? あくまでもあなたは
いかにもアベルとフローラさんが無事に結婚するのを祈ってる、という
態度で接するのよ」
「それで、効果が?」
「信じなさい。とにかく、健気に振る舞うのよ」
言い残してマーニャは消えた。
後は一人ビアンカが残された。
今消えたマーニャが彼女の先祖であることを、今は全く疑っていなかった。
マーニャはビアンカの置かれた状況も、秘めた思いもすべて知っていた。
全てを知っている者であれば、先祖であるというのも嘘とは思えない。
でも、どうしようか。ビアンカは暗闇の中で眠るアベルを見つめた。

翌朝。朝食をかいがいしくアベルのもとに運びながら、ビアンカが笑顔で
話しかける。
「アベル、食べながら聞いてくれる? 私、あなたの指輪探しを手伝いたいの。
アベルにはフローラさんと結婚して幸せになってほしいし、少しでもその
手助けができればうれしいと思って…」
723歩兵:03/12/09 20:17 ID:F/1Jp7VI
時をかける踊り子 3

「これで一安心かな」
マーニャはため息をつく。
デスピサロとの戦いで、マーニャたちは見事勝利をおさめた。
しかし同時にデスピサロの凍える吹雪でマーニャとミネアの姉妹が
絶命した。
マスタードラゴンが生き返らせてくれ、ことなきをえたが、その時からマーニャ
には不思議な力が宿ったのだった。時空を超え、未来の自分の祖先の
者と交信できる、という能力が。
どうしてそんな力が芽生えたのかはわからない。しかし、せっかくの力なら
使わなくてはなるまい。そう思い、マーニャはしばしば子孫に助言を
行っていた。
ビアンカは勇者の血を引いている。しかし、ビアンカが勇者を産むためには
それだけでは不十分で、配偶者に勇者にも負けないほどの強さ、気高さを
もった相手が必要だった。そして、アベルはそれにふさわしい男だった。
何としてもビアンカにアベルと結ばれ、勇者を産んでもらわなくては、
世は暗黒につつまれる。その思いがマーニャをしてこの助言に走らせた。
それだけではなかった。マーニャはフローラのような、ただ待つだけの
女よりも、ビアンカのような自分で道を切り開いて行く気性の女の方が
好きだった。何のことはない、単なる自分の分身への肩入れだったかも
知れない。
頑張れ、ビアンカ。健気に振る舞えば、それだけでアベルはあなたのもの。
「マーニャ、まだ寝ないのかい」
ユーリルの声がした。愛しいご主人。他のライバルを押しのけてこの手で
つかみとった最愛の人。私はこれからこの人の子を産み、勇者の子孫を
絶やさずに守る。
「ええ。明日はシンシアさんの命日だから、お花を備える準備してたの」
ユーリルの表情がせつなげになる。そして、「ありがとう」とだけつぶやき、
マーニャを抱きしめる。すべてマーニャの予想の通りだった。
そう、男なんて健気に振る舞えばそれでコロリとなるのよ、ビアンカ。
724歩兵:03/12/09 20:18 ID:F/1Jp7VI
時をかける踊り子 4

マーニャは知らなかった。
フローラもまた勇者の血を引いていることを。
もちろん、これは偶然ではない。マスタードラゴンが慎重に紡いだ運命の
輪、といったところだろう。

その頃。
遠く離れた町の宿で、ミネアは虚空に語りかけていた。
「フローラ、よくお聞きなさい。私はミネア。あなたの先祖よ」
ミネアは自分の膨らんだお腹をさする。そこには数ヶ月前、呪文で眠らせた
ユーリルを押し倒してことに及んだ、その名残りがあった。
「ビアンカがアベルについてきたら、ところんビアンカを手厚くもてなし、
親切に接するのよ。自分よりもビアンカを立てて。そんな健気さが男を
グッとこさせるのよ。荒々しい女なんかに負けないで」
いつしかミネアは髪を振り乱し、口調も鬼気迫る勢いになっていた。
「とにかく、健気に振る舞うのよ。ビアンカなんかに負けちゃだめ。あんな
わがままで自分勝手で乱暴な女に愛する男を奪われちゃだめよ。
私はそんな女のずる賢さに負けたけど、あなたは負けるんじゃないわよ」

私的BGM ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」byベートーヴェン


次回予告 やや不条理なミネア編
ダークだなあ(´Д`;)
いいんだけど、
話も会話も、楽屋落ちっぽくなってきちゃったな・・・
視点の斬新さが好きです。
ぉもろい!がんば!
729歩兵:03/12/10 19:30 ID:vUBGvGG1
暗闇のささやき 1

私はミネア。神の声を聞くもの。
元は占い師だったが、今は勇者たちとともに、この世に光を取り戻すために
旅をしている。戦いの旅の毎日は辛いが、素晴らしい仲間達に囲まれ、
充実した毎日を送っている。
その日も、空気のすがすがしい素晴らしい朝だった。
私はいつものように朝の散歩をする。すると外で武器を研いでいる勇者の
姿が目に入り、私の胸は高鳴った。
私は勇者に思いを寄せている。でも、きっと勇者はそれに気付いてない。
彼は世界を救うことに集中しているし、それにシンシアさんをまだ忘れて
いないはずだ。
それでいい、と思う。私は戦いで彼の手助けができれば充分だ。
「勇者、おはよう」
「おはよう」
勇者はいつものように微笑んで返してくれる。幸せなひとときだ。
私はそのわきを通りすぎようとした。その時だった。不思議な声がしたのは。
「ったく、使えねえヤツだな」
え? 今どこかで声がした。やたらと野卑な声だったが、どうも勇者の
声に聞こえた。
「え、勇者、今何か…」
「ん? どうかした?」
勇者は不思議そうな目で私に微笑む。気のせいだったようだ。
「ごめんなさい、何でもないの」
私はそう言ってその場を離れた。
歩いた先には姉さんがいた。
マーニャ姉さん。私のたった一人の姉。子供の頃からずっと一緒だった。
カジノ狂いとか欠点はあるが、私を世界一愛してくれる人だ。
「お姉さん、おはよう」
「おはよう、いい天気ね」
730歩兵:03/12/10 19:31 ID:vUBGvGG1
暗闇のささやき 2

姉は機嫌よさそうだ。表情がにこやかだ。
「本当にイヤミな妹ね。あんたのせいで、私はいつだってアバズレの年増
扱いだわ。気に入らないね」
え? 今のは? 姉の声だった。でも、私は今姉の顔を見ていた。姉は
口を閉じたまま微笑みを浮かべていた。
それに、聞こえてきた声は私の耳ではなく、直接頭に響いた気がする。
「どうしたの、ミネア。変な顔して」
姉は不思議そうに私を見つめる。私は無言でその場を去った。

それが悪夢の始まりだった。
相手は黙っているのに、その声が私の頭に響いてくる。
人の本音を聞ける力が私にそなわったのか。でも、こんな力なんて…。
「回復役のくせにザオリクが使えないなんて、役立たずな女。頼れるのは
このクリフト様だけってことだな」
「馬車を綺麗に、整理整頓しろなんて口やかましい女ね。戦いで疲れて
るんだから、ちょっとくらい乱暴でもいいじゃないの」
「同じ馬車待機組でも、こんな女とは一緒にされたくないな。私には
アイテム鑑定、お宝発見という重要な任務がある。半端な回復役とは
違うんだよな」
「この女、トロイんだよ。回復呪文となえ終わる頃には戦闘終わってるぜ。
いい年したわしの方がよっぽど素早いとはどうしたことじゃ」
「回復は中途半端、トロイ、HP低い、打たれ弱い。本当、最低の仲間だよな。
どっかで輪姦して捨てちまうか」
これは、皆の本当の気持ちなの? 私はそう思われてるの?
しかし、パーティーの皆の態度は変わらない。いつもにこやかで、私に
親切にしてくれる。でも、内心ではそんな風に思ってるの?
私はいつしかノイローゼになっていた。皆は心配そうなそぶりを見せる。
でも本音は違う。
「役立たずめ」「こんな女」「放って先行こうか」
もう耐えられない。みんな死んでしまえばいい…。
731歩兵:03/12/10 19:32 ID:vUBGvGG1
暗闇のささやき 3

気がつくと、私は馬車にいた。
他のパーティは、皆魔物にやられ倒れている。よほど強い敵のようだ。
いい気味、正直そう思った。私にあんな態度をとるからだ。
幸い敵は私に気付いてないようだ。一人こっそり逃げれば大丈夫だろう。
でも、それでいいんだろうか。
確かに、彼らは内心で私にひどいことを言っていた。でも、少なくとも態度では
私に親切に接し、気を使ってくれていた。
何よりも、彼らは本気で魔王を倒してこの世に光をもたらそうとしていた。
私はどれほど嫌われていたとしても、その心意気を無駄にすることは
できないのではないか。
私は迷った。しかし結論は出た。
私は馬車の外に飛び出した。魔物が気付いて近寄ってきた。でも、その
寸前に私は叫んでいた。
「メガザル!」

気がつくと、宿屋のベッドで私は寝ていた。
不安そうな7人の顔が私を取り囲んでいる。私に気付くと、勇者が大きな
声を上げた。
「ミネアさん、良かった、気がついたんだね」
仲間も口々に私に声をかける。
「ミネアさんがメガザルで助けてくれたんだよね。ありがとう。おかげで
何とか生き残ったよ。それから教会行ってミネアさんを生き返らせたけど、
なかなか目覚めないから、心配して心配して」
「ミネア! もう! お姉さんにこんなに心配かけて!」
全員が私が目を覚ましたことを心から喜んでくれた。どこにも欺瞞の
気配はない。
「ミネアさんは気がついたばかりだから、しばらくはそっとしておいた
方が」
クリフトの提案で、皆が静かになった。でも皆心配そうに私を覗き込む。
732歩兵:03/12/10 19:33 ID:vUBGvGG1
暗闇のささやき 4

「ミネアさんが目を覚まさなかったら、俺、生きる希望がない」
また勇者の声が頭に響いた。
「同じ回復役でも、ミネアさんはこんなに気高い魔法が使える。神官で
ありながら、俺は何と情けないのか」
「ミネアにもしものことがあったら、私お父様に顔向けできないわ」
声が次々と襲ってくる。とても、私をのけ者にしようとした人たちとは
思えない。
私は満ち足りた気分で、ふたたび眠りについた。

その後、あの不思議な声は聞こえなくなった。
あれは何だったんだろう、と思う。今考えても、皆が本音で私をのけ者に
しようとしていたとは到底思えない。
あれは悪魔のささやきだったのではないか。私たちのチームワークを
乱そうとして。
それとも、神様が私を試そうとしたのかも知れない。試練を与え、なおかつ
仲間を助けることができるかどうかを試そうとして。
いずれにしても、私は負けなかった。
それから私たちは何の迷いもなく、見事魔王を倒した。世界には平和が
戻った。そして今、私は愛する夫と静かで穏やかな毎日を送っている。
この先、いろいろなことがあるだろう。でも、あの試練を乗り越えた私は
何の不安もない。きっと幸せにやっていけるだろう。

私的BGM ロバータ・フラッグ「やさしく歌って」


次回予告 おちゃらけたトルネコ編
今日もおつかれ!
トルネコ編でどう裏切ってくれるか楽しみです
sasugada!
歩兵さん 乙
先日初めて昔のブライ×トルネコを読んでしまって
ブライを馬車から出すことを決意した漏れにとって
こういう話は心が癒されます。
736歩兵:03/12/11 19:37 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 1

「勇者さん、実は、お金が足りそうにありません」
深刻な表情を作り、私はそう切り出した。
私はトルネコ。勇者一行のメンバーであり、金庫番も担当している。
「うーん、そう言えばモンスター出ないし、お金稼いでないわね」
勇者も眉をひそめる。
ここはイムルの村。導かれし者たちが8人集い、サントハイムの奪還に成功、
これから天上の盾を取りに行く矢先での話だった。
メンバーの体調、士気は充分だが、我々を恐れてかモンスターが全然
出なくなり、そのため資金稼ぎのモンスター狩りができず、財布の底が
見え始めていた。
「トルネコさん、どこかお金を出してくれそうな人はいないかしら」
「うーん、サントハイム王が健在なら何とでもなったでしょう。エンドール王
にならば私の顔がききますが、あいにく遠すぎる…」
「弱ったわ。全員で日雇いしてもいいけど、必要な路銀がいつたまるか知れた
もんじゃない。何かいい案はないかしら」
案はひとつはあった。誰も思いもつかなかった案が。出来れば避けたかったが
今はそれしかないように思えた。
「ないこともないですが…」

「私たちに見世物になれと言うのですか?」
予想通りの反応が返ってくる。
結局私と勇者は全員を集め、金策についてひとつの案を出したのだった。
全員で出し物をやり、その見物料を集めて路銀にあてる、という案を。
「お金がないならやってもいいわよ。でも、私以外にお客を呼べる人なんて
いるのかしら」
マーニャの発言に数人がムッとした表情になる。私はとりなすように言う。
「いや、基本的には皆さんが普段していることをしてくれれば大丈夫です」
737歩兵:03/12/11 19:38 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 2

「普段とは?」
「さよう。マーニャさんは踊る。アリーナさんには瓦割を、ライアンさんには
藁人形を一刀両断してもらう。ブライさんには魔法で雷を起こしたり
吹雪を呼んでもらったり…」
「私たちは何をするんです」
クリフトとミネアが不安そうに言う。無理もない。この2人はあまり人目を引く
派手なことはできそうにない。
「大丈夫。ミネアさんには休憩時間に一人一人を占いしてもらいます。
と言っても時間がないのでさわりだけですがね。クリフトさんは希望する
方に回復魔法で元気をつけてもらえれば、お年寄りなどは大喜びでしょう」
「まあ、それなら私たちにもできそうだが…」
全員が顔を見合わせた。納得はしないが、金のためなら仕方ないか、
という雰囲気に流れそうだ。
「いいじゃない。楽しそうだ、やろうよ」
アリーナは結構乗り気になっている。
「受付と集金、それに宣伝とか必要なものの調達は私にお任せ下さい」
私は胸はって言った。
「トルネコさん、あの、私は何をするの?」
勇者がさらに不安げに私に聞いた。
「勇者さんは、司会役として舞台の進行をお願いします」
「え、でも司会だったら、それなりの衣装とか必要じゃ…」
「いいえ、その必要はありません」
私は勇者をまっすぐに見て言う。
「あなたのその普段着、それにこそ人の(男の)目を釘付けにします」
738歩兵:03/12/11 19:40 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 3

かくして、イムルの村で「勇者様ご一行」による出し物を行った。
内容は上に書いたようなもの。大したものでもないが、それでもお客は
結構集まった。
エンドールのような大都会とか、モンバーバラのように常設会場でいつも
催し物があるような町なら別だが、娯楽のほとんどない田舎ではこの
程度の出し物でも十分にお客は喜んでくれた。
1週間の公演を終え、それなりのお金を稼ぐことはできた。当座の生活
には困らないが、船旅となるとまだ足りない。

「さばくのバザー跡地で興業したいと思います」
「うん、あそこだったら人は集まるね」
「ただ、その分出し物も増やす必要があります。芝居をやろうと思います」
「し、芝居? でも私たち、芝居なんてしたことないし」
「大丈夫です。皆さん、地のままで十分やっていけます」
かくして、今度はさばくのバザー跡地で芝居を含む興業を行った。
ストーリーは古典そのまま、台詞は棒読み、演技は大根だがそれでも
客は大入りだった。特にナレーション役の勇者が現れると客は皆拍手
喝采だった。誰も勇者の口上など聞いておらず、その下半身にばかり
ひたすら注目していたが。
2週間の公演を終え、お金はさらに増えた。しかしこれから長旅に出ることを
思えば、まだ心もとない。

「モンバーバラへ行きましょう」
「あそこへ行くの?」
やはり一番反応したのはマーニャだった。
「あそこは大きな劇場があり、世界中から人が集まってきます。一回の
興業で大きな収益が見込めます。ただ、その分芝居ももっと客を呼べる
ように考えなくてはならない」
「おまかせするわ、トルネコ監督」
739歩兵:03/12/11 19:41 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 4

かくして我々勇者一行はモンバーバラへ移った。
さすがにさまざまな出し物を見慣れたこの町の住民の目はシビアだった。
しかし、我々の一座は大受けだった。特にマーニャが呪文で竜に変身し、
その竜にさらわれた姫を勇者が救い出す、というストーリーと演出は
観客の度肝を抜いた。
興業はロングランを続け、お金も十分にたまった。
そんなある日、打ち上げの居酒屋にて。
「うめー、この打ち上げの一杯のために芝居やってるって感じだよね」
「ホントホント。でも今日のお客さんノリ良かったわよねー」
「そうだよね。いい芝居してお客さんも喜んでくれて、会場全体がひとつに
なれる。これが芝居の醍醐味だなあ」
いつしか皆役者になりきっているようだ。しかし。
「皆さん、お金は充分たまりました。これで長い船旅でも十分いけます」
私が切り出すと、全員が急に冷めた顔になって私を見た。
「できれば、この役者生活をもっと続けたい」
そんな思いであることは充分伝わってくる。いや、実は私もそうだ。危険で
過酷な戦いの旅よりも、芝居の巡業でお金をもらえて人から喜んでもらう
生活の方がはるかに楽しい。
私は最初言おうと思っていたこととは別のことを言った。
「エンドールで興業しましょう。やはり世界一の大都市で成功すること、
それは世界を制することです」
740歩兵:03/12/11 19:46 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 5

そして私たちはエンドールに来た。
さすがに世界一の大都市、この町のレベルは半端ではなかった。しかし
私たちは日々猛稽古を繰り返し、ミーティングで明け方まで話し合った。
演出にも気を配り、マーニャの竜への変身、ライアンの剣の舞、ブライの
吹雪などさまざまな見せ場を盛り込んだ。アリーナ、ミネア、マーニャの
3人が武器を片手に「ア・ミ・マ! お宝ハンター・つばめ団!」とポーズを
決めた場面は満場から拍手喝采を浴びた。勇者はあの衣装で男の視線を
釘付けにした。そんな努力の甲斐あって、ついにエンドール一の劇団と
呼ばれるようになった。

そんなある日。30日連続大入りを更新したことを記念し、私たちは大広間を
貸し切り、大宴会を行っていた。
暴れ牛の内臓を1日かけて香草を混ぜて煮込んだもの。
突撃魚の大トロの刺身、焼き物、揚げ物。
世界各地から取り寄せた山海の珍味、銘酒の数々に、すでにメンバーは
すっかりできあがっている。
「演劇はやはり、観客の予想を少しだけ超えること、これにつきる」
「いや、必ずしも大衆におもねることが良いこととは…」
「近代シュールレアリズムの発展の見地からすると、今後の演劇がどう
変わっていくかということだが…」
酒を酌み交わしながら、みなで熱く論じている。いつのまにか、いっぱしの
役者気取りになってしまったようだ。
楽しい雰囲気ではあるが、今日は皆に言わなくてはならない。
「ところで、魔王を倒すという旅なのですが…」
私がそう言うと皆急に静かになった。全員がうつむく。
「私は正直、このエンドールで妻と子と暮らせれば、それ以上は何も必要
ありません。しかし、皆さんが旅を再開すべきとお考えなら…」
741歩兵:03/12/11 19:47 ID:cJqPN3JC
辣腕興業主(プロモーター) 6

全員が顔を見合わす。そしてためらいがちに口を開く。
「私たちは親の敵を討ったし」
「オーリンさんも無事とわかったので満足してるけど」
「私の目的は勇者殿をお守りすることでした。こうして一緒にいることで
お守りできれば、それで目的は果たしているかと」
「私たちもサントハイムは開放したし」
「あとは国王達が戻ってくればいいだけなので」
「多分各地に散らばってしまったと思うので、旅芸人の暮らしの方が彼らを
見つけられそうな気がする」
そして全員が勇者を見た。
勇者はためらいがちにこう言った。
「私…たしかに魔物に村を滅ぼされたけど、復讐したって何も生まないし、
今を幸せに生きることが大事じゃないかな、なんて…」
全員が今度は私を見た。私は言った。
「では、このまま旅芸人の暮らしを続けることでよろしいですかな」
全員が元気よく肯いた。

かくて私たちは旅芸人として世界中を回っている。
魔物に襲われて人が死ぬ悲劇は世界のどこでも起こっているが、それは
事故みたいなもの。私たちは今を幸せに生きればいい。
次に私たちが訪れるのは、君の住んでいる町かも知れない。
劇団・勇者一行をよろしく!

私的BGM アイリーン・キャラ「ホワット・ア・フィーリング」


次回予告 最終話につきマターリとアリーナ編
(´Д`;)
参りました(爆笑)
いやぁ、面白い!
すっごい!寝る前にみといてよかった。
745歩兵:03/12/12 11:47 ID:ksGo7uhN
元気の素 1

アリーナは不調だった。
かつては軽く5個は割れた煉瓦が、今は3個しか割れない。
壁を思い切り蹴飛ばしてみても、ひびが入るだけで破れない。
精神的にも今ひとつ気合が入らない毎日だった。
なにかが足りない。なぜ?
「姫様、お手紙が届いておりますぞ」
ブライが一通の手紙をもって現れた。
「誰から?」
「ホフマンタウンのホイミン殿とか」
「知らないなあ。まあいっか。読んでみるわ」
アリーナは気乗りせぬようすで、それでも手紙を読み始めた。
一枚、二枚とめくるうち、アリーナの頬に赤みがさしてきた。瞳が徐々に
輝き出した。
読み終えた時、アリーナは立ち上がっていた。
「そうよ、どうして忘れていたのかしら。あの男よ、あの男がいないから
私は元気ないんだわ。今まで気付かなかったなんて…」
そして傍らのブライを振り返る。
「ブライ、出かけるわよ」

「クリフト、こんなところに隠れてたのね」
クリフトは懐かしい声に振り返った。そこにアリーナの姿を認めた瞬間、
狂おしいまでも幸福感に包まれた。自分がいかにアリーナを愛していたか、
あらためて思い知らされた。
746歩兵:03/12/12 11:48 ID:ksGo7uhN
元気の素 2

「ど、どうしたのです、姫」
「どうしたもこうしたもないわよ。クリフトを探してここまできたのよ。全く、
こんなところに隠れてるんだから」
「隠れてるって、姫様、私はホフマンタウンの教会にに赴任すると決まったとき
ちゃんとご挨拶に伺ったじゃないですか」
「覚えてないわよ、そんなの。とにかく、帰るわよ」
「帰るっておっしゃいますと」
「私と一緒にサントハイムに戻るの」
有無を言わせぬアリーナの言葉に、クリフトはとまどう。
「戻ると言われましても、私は神官としてこの地で」
「もう次の神官が派遣されることが決まったわよ」
「そ、そんな」
「クリフト、私はあなたがいないと駄目なの」
クリフトの胸は高鳴る。
「デスピサロを求めての旅でも、私はクリフトが回復してくれると思ったから
安心して思う存分戦えた。もう天下無敵の気分だった。それが、今じゃあ
どう。煉瓦も3つしか割れない。壁や扉もぶち破れない」
「や、破らなくていいです」
「だから、一緒に帰るよ」
「そ、そう言われましても」
「ええい、往生際の悪い!」
アリーナはクリフトに正拳を見舞った。クリフトはもんどりうって倒れた。
「…これ、これよ。今までになかった手応え、威力。やっぱり私にはクリフトが
必要だわ。クリフト、これからもずっと私のそばに仕えるのよ」
747歩兵:03/12/12 11:50 ID:ksGo7uhN
元気の素 3

顔面をおさえながらクリフトが立ち上がる。
「それは無理です。姫もいずれ婚姻なさってこの国の女王となられる身。
私などがいつまでもお側にいるわけにはいきません」
「そこまで言うんだったら」
アリーナはクリフトを睨み付け、そして急に小声になった。
「クリフトが私の夫になったらいいじゃない」
「!?」
「お父様だって、お前がその気なら反対しないって言ったわ」
「そ、でも、その、私、あの…」
「何よその態度は、私の事キライなの?」
クリフトはもげそうになるほどの勢いで首を左右に振った。
「じゃあ決まりね。行くよ、クリフト」
「お、お待ち下さい。お世話になった方へご挨拶しないと。荷物もまとめて」
「早くしてよ。待ってるから」
相変わらずの身勝手さに呆れながら、それでもクリフトはかつてないほどの
幸福感に包まれていた。
クリフトはあわてて教会を一周し、皆に突然の別れを告げた。
誰もがクリフトとの別れを惜しんだが、あたらしい門出を祝福し、その
行く末を祈った。クリフトは感謝で涙ぐんだ。
「クリフトさん」
「ホイミンさん。突然ですが、お別れすることになりました」
「お世話になりました。どうかお元気で。そして、お幸せに」
クリフトは真っ赤になって言った。
「ホイミンさんも、大切な人とまた再会できる日が来ることを祈ってます」
そしてクリフトはアリーナとともに教会を出た。ホイミンはいつまでもその
後ろ姿を見送っていた。

私的BGM ドリームズ・カム・トゥルー「うれし楽し大好き」

次回…は無いんだってば(藁
ええー次回ないんですか!?毎日楽しみにしてたのに残念。
お疲れ様!
お疲れ様です!次回シリーズも楽しみにしています〜
乙です!
個人的にミネア編とライアン編が好きかも。

次回あったらまたお願いしますね。
751歩兵:03/12/14 10:40 ID:hKmcQaRF
>712 715 720 727 728 734 735 744 748
まとめてレスで申し訳ないがありがとう。励みになりました。

>714
そのつもりでしたが、うろ覚えだったので多少違ってた…。

>725
ダークですね

>726
うーん、楽屋落ちかなあ。

>733 743
IDがDQ…って今ごろ言ってどうする(藁
予想は無事裏切れたでしょうか

>744
うーん、意味不明

>749
今のとここのスレに今度投下する予定はないが、希望者が多ければ
気が向けばやるかも。
なお、本日某別スレにひとつ投下したので、暇と興味があれば探して下さい。

>750
ミネア編とライアン編ですか。比較的地味なものを好んでいただけると
いうのも何となく嬉しいですな。
752歩兵:03/12/14 10:41 ID:hKmcQaRF
作者あとがき。
または言い訳。あるいは長々とした蛇足。もしくはセミプロ気取りの自己陶酔。

クリフト編
別スレで似た内容のSSがあった。そのパクリかと言われると反論しない。
一応ホイミンという隠しキャラ使って変化はつけたつもりだが…。

ライアン編
いかにも、といった感じの書物をでっちあげ、それらしい体裁にはした
つもりだが、ストーリー自体はありふれてるかな。

ブライ編
私が書くとブライ翁は悪人になってしまう。愛情の裏返しか?

マーニャ編
そもそもこれをマーニャ編と呼んでいいのか、という声もあるかも知れないが
私の脳内では間違いなくマーニャ編です。
Vのキャラを使う飛び道具は果たしてアリかナシか。

ミネア編
実はラストをもう少しひねって、ブラックで終わらせるかどうかで迷った。
しかしハッピーエンドがSSの王道かと考えてやめた。

トルネコ編
「私的BGM」を今回掲載したのは、実はこの作品のためかも知れない(藁)。
一応書くと、「ホワット・ア・フィーリング」 = 「フラッシュダンス」主題歌
しかし年がばれる曲ばかりだ…。

アリーナ編
ありがちなラストだが、やはり最後はハッピーエンドで締めたかったので。
753歩兵:03/12/14 11:03 ID:hKmcQaRF
751について訂正

>744
うーん、意味不明

は742の誤りですた。
また降臨することを願ってるよ。またな!
おもしろかった!
756剣士 ◆QWzUF/wj3. :03/12/21 21:10 ID:EuJ6hHl4
             /  /  ______
            /  / /  ■      \
           /  / /  (´∀` )     \
          /   //                |   \
         /   / | 姉 妹  建 設      'i    \
        /   /  |____________| \  \
       /   /   i;;iヽ i\    /ヽ i      \ \  \  \
      /   /    ヾ;| | `'・  '・`__| i:      ;;:\ \  \  \
     /   /      ;::i  ̄_<      i:  ;::::   ;; \ \  \  \
      ̄\ ___       |  \  ̄ ̄ ̄/  i::  ;::::   ;;; ヾ  \  \  \
    ( ̄\/  'i      \  \  /   i::: :::;; :::  ;   i   \  \  \
    (二\|__.:; |       \     / | i::: :: :: ::: :    i   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    / ̄ ̄''''''''ヽ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄``'ヽ,  :i < 保守!
    |       |         :::  ヽ;:::    /::::    |  ::   \______
     i __    |             ヾ         |  :i
      | ヽ---- |_____________    |   /
      |  |\ i:::    /_.,;;- '`       ;;;  ヽ  / :丿/
      |  |  ヽ------|'`              ::  / / /
      |__|       .|                / ::/
                i                /:/
                i              /
                i二二二 ̄二二二二二i
               /     ○      /\
              /            /   \
そんなミネア嫌だ。
ミネアたんはもっと、こう…清楚で、冷静で、暗くて、時々キレて…
まぁいいや('A`)
あけましておめでとうございます!

今年もいい年でありますように。
759謹賀新年 ◆Sj469/wPAw :04/01/01 03:45 ID:4U4/X2or
 薄闇の中で、しなやかな褐色の肢体が踊る。たき火の明かりが、その美しい動きにさら
に艶めかしい陰影を加える。
 マーニャの踊りは旅の途中で何回か見たことがある。彼女が舞い始めるといつも、その
場の空気さえ濃密になるような気がするけど、今日は特に目が離せない感じだ。
 本人曰く「大サービスしちゃう」ってことらしいので、気合いが入っているのかな。
 やがて、マーニャが体を伏せて、ゆっくりと動きを止めた。それが踊りの終わりの合図。同時に、割れんばかりの拍手が起こる。
「いや素晴らしい!」
「我々だけが見てるのが、もったいないですな」
「どーもどーも」
 妖艶な舞姫から気さくな美女に戻ったマーニャが、軽やかに仲間の輪に戻る。
「勇者さん、おかわりはいかがですか?」
 シチューの入った鉄鍋の側に座るミネアが微笑む。
「あ、よろしく」
 僕は木の椀をミネアに渡す。
 気合いが入っていると言えば、このシチューもいつもよりずっと美味しい。手間をかけ
たったて言ってたもんな。
「おや、トルネコ殿。それは……」
 馬車からひょこひょこ戻ってきたトルネコに、ライアンが声をかける。
「ふふふ。20年前の当たり年の葡萄酒ですよ。この間、エンドールでこっそり仕入れて
おいたんです」
760謹賀新年 ◆Sj469/wPAw :04/01/01 03:47 ID:4U4/X2or
 さすがトルネコ。気が利いている。
「それは嬉しいですな」
 ブライがいつもの気むずかしげな顔をほころばせる。
「あたしにもちょうだい。踊って喉が乾いちゃって」
「もちろん」
「わたしもわたしも!」
 アリーナが大きく手を振って自己主張する。
 いつもならとんでもないと慌てて止めるクリフトは、今日は苦笑しつつもお姫様の我が
儘を許している。
 今日だけは、特別に。
 人一倍、体調管理にうるさいライアンが夜更かしを見逃し、アリーナは珍しく食事の前
の祈りを簡略化しなかったし、僕は僕で念入りにパトリシアにブラシをかけてやった(お
かげで、パトリシアはピカピカだ)。
 今日は特別な日だから。
 こんな日に野宿になってしまったのは不運だったけど、こういうのも悪くはない。
761謹賀新年 ◆Sj469/wPAw :04/01/01 03:52 ID:4U4/X2or
 キュポンッ!と気持ちのいい音を立てて栓が抜かれる。8つの杯に深紅の葡萄酒が注が
れる。
「では」
 それぞれが杯を手に持って、目配せし合う。
 そして。
「新しい年に幸いを! 乾杯!」
 8つの声が揃って、夜空に響いた。
                             (終)

>759改行ミスった……_| ̄|○|||
即興ですが、新年の賑やかしに。
今年もよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。

>759-761
ほのぼのしてイイ!
試し
ビビアン
765名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/05 08:28 ID:qpeg2kIA
一度あげ
766まあくん@どうやら管­理人:04/01/09 02:31 ID:QZP0Jo1J
ttp://jbbs.shitaraba.com/study/2270/
↑の掲示板から逮捕者が
>>766
ブラクラ、開くなよー
768名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/09 04:19 ID:ys9p58du
モンが最強。
DQ5が発売されて板が騒がしくなる前に、
2004年DQ4最萌キャラを決めねばなるまい・・・
女勇者が(・∀・)イイ!!
俺も女勇者好き(*´Д`)
772名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/17 20:59 ID:f2QV2oNz
>>770-771
おい藻前ら、女勇者タンのどこがいいのか
ちゃんと語れ。

漏れはPS版公式絵の目が好きだ。
あの真後ろからみたらUで登場したゴーゴンヘッドと間違えかねない奇抜なヘアースタイルがたまらん。
>>772
4公式ガイドブックの皮の鎧装備時のムチムチした体つき
775名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/18 06:34 ID:QYLb31nr
>772
あの目(・∀・)イイ!よね。
ブロッコリー頭もアブナイコスチュームも黄金律な体つきも
何もかも好きだけど、大人っぽいようでいて、大人になりきっ
てない微妙な表情が好きだ。
776名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/18 12:10 ID:tZ64pls6
同じ双子でも、何となくマーニャはミネアより乳首が黒くて乳輪が大きな気がする。
あと、毛深そう。尻の穴の周りまで生えていたりして。
今はIV女勇者の話の最中。
土人姉妹(゚听)イラネ
ていうかまず双子じゃないし。
双子じゃないともどこにも書いてない。そのへんはそれぞれの脳内で。

しかしマーニャの踊り子の姿より、なぜか女勇者のコスのほうが
エロく感じる。特にブルマ姿のほう。
俺も女勇者好きだ。
凛々しげな瞳がいい。
マネマネの女勇者もどきを見るために再プレイする価値はありますか?
ある
783名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/27 06:20 ID:4FrLCGd6
ドラゴンクエストWドラマ化キボンヌ!
主人公:滝沢秀明
ライアン:竹中直人
マーニャ:上戸彩
クリフト:ふかわりょう
ブライ:森繁久弥
トルネコ:美輪昭宏
マーニャ:井上和香
ミネア:椎名林檎
デスピサロ:田村正和
ロザリー:石田ゆり子
ミネア:椎名林檎って何だw
>>783
アリーナは?
マーニャ2人いるしw
クリフト:ふかわりょう ってw
788名前が無い@ただの名無しのようだ:04/01/28 21:31 ID:nN4+QuAx
主人公:滝沢秀明
ライアン:竹中直人
アリーナ:上戸彩
クリフト:ふかわりょう
ブライ:森繁久弥
トルネコ:美輪昭宏
マーニャ:井上和香
ミネア:椎名林檎
デスピサロ:田村正和
ロザリー:石田ゆり子
ps版公式ガイドの下巻に萌えれる絵はあるのかね?
買おうかどうか迷ってんだけど
んー、なんというか、
村上絵が好きなら買って額に飾ってもいいでしょう。
791 ◆uV/AAwyHWc :04/01/29 05:30 ID:LMAYWD9r
スラムダンク32巻発売決定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ttp://unyuu.yoll.net/dq.html
792 ◆1YvJNYrKFc :04/01/29 07:07 ID:GD0Uu7oi
スラムダンク32巻発売決定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ttp://unyuu.yoll.net/dq.html
793_:04/01/29 07:26 ID:SEb9Lvdf
>>791-792
mailto嵐。ブラクラ。
一遍あの世へ逝って来い。
>>788
正直、アリーナ=上戸は納得いかん。
香具師の悪評(キスマーク事件、パチンコ発言など)を知ってしまった後では…
なぜトルネコが美輪昭宏なのかw
796歩兵:04/02/03 18:42 ID:AgYILmHx
おまいら、漏れの第3期7部作を読みたいでつか
797キモリタ:04/02/03 18:44 ID:eqNs83eS
このマニアめっっっ 村野と同レベ
798名前が無い@ただの名無しのようだ:04/02/03 23:07 ID:529f+iFR
アリーナ:松浦亜矢
799歩兵:04/02/06 19:37 ID:EgigNeap
ま、まさか「読みたい」というカキコが一つもないとは・・・。

_| ̄|○

ええい、誰も期待してなくても勝手におっぱじめるぜい。
最初はおセンチなライアン編からだ。
読みたい奴は読め! イヤならスルーしる!
800歩兵:04/02/06 19:38 ID:EgigNeap
披露宴 1

久しぶりに、勇者と会える。
その思いに、私はここ数日浮き立っていた。
私はバトランド王国の戦士ライアン。女勇者たちとともに世界を旅し、
見事に魔王を倒した。それから1年がたった。
それからはずっとバトランドで戦士としてのつとめを果たしていたが、先日
女勇者から手紙が届いた。久々に皆と会いたいので、エンドールで
集まりませんか、と。
私は喜んで行くことに決めた。
前回バトランドを出発してからの旅は辛いものだった。それでも私には
仲間がいた。そうでなければきっと挫折していただろう。
長い間、ホイミンという仲間がいた。魔物ではあったが、いつしか私は
そのことが全く気にならなくなっていた。魔物でありながら人間になりたいと
いう精神、献身的に回復魔法で私を助けてくれたこと。私にとっては
大切な仲間だった。しかし、前触れもなく私の前から姿を消してしまった。
入れ代わるように、私は女勇者と出会った。思えば、私は勇者を探し
それを守るために旅に出たのだった。出会うまでには予想外の年数が
かかってしまったが。
勇者は気高い心と鬼神のような強さを持った、すばらしい存在だった。
しかも、容姿までもが美しかった。私は彼女に心からの忠誠を誓い、命
ある限り守り抜こうと決心した。
いや、正直に言おう。私は勇者に恋心を持っていた。
とは言え、年の差もある。彼女には使命もある。一介の戦士に過ぎない
私などにどうこうできる存在ではない。だから私は思いを秘め、彼女の
役に立つことだけで満足していた。
彼女の存在のおかげで、いつしかホイミンが去っていったいたでも癒えて
いった。勇者は我々の助けもあったが見事魔王を倒した。
こうして旅は終わり、私は勇者と会えない日々が始まった。
勇者は育った名も無い村に戻り、再建をすすめている。遠くバトランドに
あって私は、陰ながら彼女の行く末を祈り、しかしながら会えないことで
寂しさもおぼえる日々だった。
801歩兵:04/02/06 19:39 ID:EgigNeap
披露宴 2

その勇者が、エンドールまで来るから皆で会おうとの誘いだ。もちろん
行かずにはおれない。
私は休みをもらい、早速エンドールに向けて出発した。
無論、勇者と会えたからといってその後の展開を期待しているわけ
ではない。ただ会えるだけでうれしかった。
期待に胸を躍らせ、エンドールに着いた。ホイミンとともにこの町を
訪れたときは、「こんな大きな町があったのか」と驚いたものだった。
「すごいね、ライアンさん。人ばっかりだよ」
ホイミンの興奮した様子は今も覚えている。
勇者とは、全員で王女の結婚式を見物したのが思い出だ。
「私にも、いつかいい相手が見つかるのかな」
独り言をつぶやいたのが耳に入った。切ない思いだった。
約束の時間に待ち合わせの居酒屋に到着した。
広間にはすでに全員が集まっていた。懐かしい顔ぶれに心がなごむ。
そして、一番奥には勇者がいた。
勇者は純白のドレスを身に纏っていた。その美しさに私は息を飲んだ。
自分がいかに勇者を愛していたか、一瞬にして思い知らされた。
「来てくれたのね、ライアンさん。うれしい」
勇者が微笑む。私は決心していた。
今夜、勇者にプロポーズしよう。
受け入れてくれるかどうかはわからない。いや、可能性は低いだろう。
しかし、私はそうせずにはおれない。しなかったらきっと後悔するだろう。
そして宴が始まった。
乾杯のあと、軽い雑談が始まる。素朴だが美味い料理、酒に皆は
すっかりリラックスモードになっている。
私も旧友たちと心休まる再会を祝いあったが、関心はやはり勇者に
集中していた。宴が続く中、マーニャが勇者に話しかけた。
「勇者、そろそろお披露目したら」
全員が首をかしげてマーニャと勇者を見た。マーニャはニヤニヤ笑みを
浮かべているし、勇者は恥ずかしそうにうつむいた。
802歩兵:04/02/06 19:40 ID:EgigNeap
披露宴 3

マーニャは何かを知っているらしい。と、勇者が壇上に進み出た。
「皆さんにお知らせがあります」
そう言うと、手招きするような仕種をとった。それにあわせて、それまで
会場の隅にいた礼服の若い男が壇上に歩いてきた。
何だ、店員じゃなかったのか。
恥ずかしそうな彼と並び、勇者は顔を上げて言った。
「実は、この人と結婚することになりました」
一瞬の沈黙。そして大袈裟な歓喜の声が湧き起こった。
私はと言うと、もちろん茫然自失していた。
その反面で納得もしていた。みれば若くていい男だ。私などよりはよほど
勇者にふさわしい。似合いのカップルだ。私は気持ちを切り替え、動揺を
押し殺して拍手した。
若い男が壇上から挨拶した。
「はじめまして。ホイミンと申します」
その名前に一瞬反応した。あらためてホイミンと名乗った男を見る。
もしや、あのホイミンか…。
しかし彼には、魔物の面影など全く無い(あれば恐いが)。どこから見ても
若く整った顔立ちの男だ。偶然だろう。
宴は大いに盛り上がった。皆勇者とホイミンの門出を心から祝福した。
私はもちろん寂しさはあったが、それを表に出すほど子供じゃない。
「やるねえ勇者、しっかりいい男つかまえてんじゃん」
「勇者さんの心を射止めるとは、ホイミン殿も相当な男ですな」
「どうやって知り合ったのよ。教えて教えて」
2人は照れながらも馴れ初めを語った。ホイミンは見習い神父で各地を
転々と修行の旅をしていたが、ブランカを訪れた時にたまたま来ていた
勇者と出会ったらしい。それ以上のことについては、ホイミンはおだやかだが
答を避けていた。
いつしか宴はお開きとなった。
803歩兵:04/02/06 19:43 ID:EgigNeap
披露宴 4

全員この宿屋に部屋をとっている。夜遅く、私は一人宿屋の外に出た。
やはり勇者の結婚で失意を覚えていたのだろう。すぐには眠れそうに
なかった。
「ライアンさん」
私に声をかけた者がいる。ホイミンだった。
「おお、ホイミン殿」
「ご無沙汰しておりました」
「? 貴殿とは今日初めてお会いしたはずだが」
「お忘れになったのですか? かつてはずっと一緒だったのに」
「…確かにホイミンという連れと旅をしたことがある。しかし…」
「それが私です。私は人間になれたのです」
驚きの告白だった。彼こそがホイミンだったのだ。
驚く私にホイミンが語った。彼は人間になったあと、神父になろうとして
見習いになり、各地を修行してまわった。近いうちにバトランドにも
私に会いに来る予定だったが、その前に勇者と出会い、恋に落ちた。
そして今日の披露宴のはこびとなったのだ。
「そうか。おめでとう」
戸惑いつつも、私は祝福する。
「ありがとう、ライアンさん。それで、実はお願いがあるんです」
「何かな」
「私が魔物だったことを、彼女は知らないんです」
ホイミンは彼女に、記憶を失った状態でこの地にいたと説明したという。
「魔物だったことを、私は恥じてるわけではありません。ただ、彼女が
それを知ったら衝撃を受けるかもしれない。彼女は大丈夫でも、いずれは
噂として広まり、この地に住みにくくなるかも知れません。私だけのこと
だったら構いませんが、彼女を苦しめたくないのです」
「そうかもな」
戸惑いから回復せぬまま、私はうなずく。
勇者にこのことをばらせば、この結婚もなかったことになるのではないか。
私の脳裏を一瞬そんな考えがよぎる。
804歩兵:04/02/06 19:44 ID:EgigNeap
披露宴 5

勿論、私は自分がそんなことをしないと知っていた。
自分がずっと好意をもっていた勇者と、長年苦楽をともにしてきた
ホイミンとの間を裂く真似ができようか。
「勿論、黙っているとも。安心するがよい。ホイミン、お前と俺とは今日
初めて知り合ったのだ。それ以前のつきあいはない」
「ありがとうございます」
ホイミンはうっすらと涙を浮かべていた。そして去っていった。
私は一人残った。
これで良かったんだ。そう思いながら、私の目から涙がつたったのに気付いた。
勇者との未来を失ったせいなのか、ホイミンとの過去を失ったせいなのか、
自分でもわからなかった。
「あらライアンさんじゃない」
振り向いた先にはマーニャがいた。悪戯っぽい笑顔を向けている。
「飲み足りないからもっと飲もうと思ったんだけどね、皆疲れたからって
寝ちゃったんだよね。ホント、魔王を倒したときのあの勢いはどこへ
行っちゃったんだろ」
すでに足もとはふらついている。
「それにしても勇者って、ちゃんとあんなにいい男見つけて、羨ましいわ。
男なんて興味ありません、みたいな顔してね。悔しいからさ、ライアンさん、
今日は飲み明かそうよ」
マーニャの顔が近づく。「何てだらしのない、うとましい女だ」一瞬そう
思った。しかしうんざりしながらのぞきこんだマーニャの顔に、なぜか
私は釘付けとなった。
私には、酔ったマーニャの顔が聖母のように見えたのだ。いや、勿論
気のせいだろう。だが……。
「いいですよ。今日は飲み明かしましょう」
マーニャが歓声をあげ、私に腕をからませてきた。私はそっとその体を
抱きながら、ゆっくりと居酒屋へと向かった。
この人を、愛せる時が来るのかな。
そんな事を考えながら、私は彼女を抱く腕に少しだけ力をこめた。
805歩兵:04/02/06 19:48 ID:EgigNeap
次回予告 あっさりめのクリフト編

明日PCの前に座れないかもしれないので今日のうちにUPする。
806歩兵:04/02/06 19:50 ID:EgigNeap
牢獄の花 1

「クリフト様、お茶をおもちしました」
クリフトは眉をあげる。そこには小柄なで垢抜けしていない、いかにも
純朴そうな娘がいた。ほんのりと頬を染めている。
「ありがとう、リンダ。そこへ置いておいてください」
リンダと呼ばれた娘は肯き、カップをテーブルに置く。
「寒くありませんか。他に何か必要ありませんか。何なりとおっしゃって
下さい」
「そんなに気を使わないで下さい。私は賓客ではないのだから」
「いいえ。クリフト様は、ここにいるべきお方ではないと信じてます」
リンダは迷いもなく言い切る。クリフトは苦笑する。
ここはガーデンブルクの地下牢。勇者達一行は二日前、この城にたどりついた。
ところが首飾りを盗んだとの言いがかりをつけられ、女王の裁きを受けた。
クリフトの見たところ、女王は彼らが犯人だとは思っていないようだった。
にもかかわらず、彼女は勇者にこう命じた。
「自分達が犯人でないというなら、あなたがたの手で真犯人を見つけ
なさい。ただし、逃亡しないように、一人人質として預からせてもらいます」
勇者は仕方なくそれを受け入れた。そして誰を人質にするかについて、
「全員必要なメンバーだ。誰か一人をなんて選べない。くじで決めよう」
となり、くび引きが行われた。そして見事当たりを引いたのが、われらが
神官クリフトだった、という経緯である。
「すまない、クリフト。調査が一段落したら戻ってくる。そうしたらまた
くじ引きして交代するから」
勇者は本当にすまなそうにクリフトにわびたが、アリーナは
「クリフト、せっかくだからずっとここで暮らしたら? 女ばっかりでハーレムじゃん」
などとはしゃいだものだった。
かくてクリフトは一人地下牢にて過ごすこととなった。
若く健康な男にとって、ろくに日もあたらぬ地下牢に終日閉じ込められる
というのは拷問でしかない。ましてや、愛するアリーナと離れ離れに
なって過ごさなくてはならないなんて、とても耐えられない。
807歩兵:04/02/06 19:51 ID:EgigNeap
牢獄の花 2

「ああ、もどかしい。俺も一緒に冒険したい」
「俺のいない間に、姫が勇者あたりといい仲になったりしたら…」
あげくには、
「そもそも、どうして俺なんだ。回復役で剣も使える俺よりも、人質に
ふさわしい人はいるだろうに」
などと、平素なら絶対にしない思考までがクリフトの脳裏をよぎった。
そのクリフトのところへ、ガーデンブルクの女性兵士が入れ代わり立ち代わり
に訪れる。
最初は、よほど逃亡を警戒されているのか、と思った。しかし彼女たちは
そんなそぶりも見せず、ただクリフトの様子をうかがい、遠巻きにして
見守っているだけだった。
クリフトには理由はわからなかったが、城の中ではクリフトは一躍アイドル
となっていたのだった。もともと男が滅多に訪れない女の園、そこへ
現れたのは知的な容貌と頑健な肉体をあわせもつクリフトである。興味を
ひかない方がおかしかった。
と言っても、彼女たちがクリフトと直接口をきくことはない。その役目は、
もっぱらリンダという純朴な娘が担当だった。彼女は女王に命じられて、
クリフトの世話をすることになっているらしい。
「女王様だって、クリフト様たちが犯人ではないとおわかりのはずです。
でも、訴えがあった以上無条件で釈放するわけにもいかないんです。
すいません、クリフト様をこんな所に閉じ込めたりして」
「別にあなたのせいじゃないですよ、リンダ」
クリフトは穏やかに言った。リンダがさらに頬を染める。
リンダは最初からクリフトに好意的だった。寒くないようにと毛布や
布団を運び込み、クリフトの希望を知って聖書を差し入れたり、そして
お茶やお菓子と細々と世話を焼く。
リンダはどうもクリフトに好意を持ち始めたらしい。クリフトは正直喜ぶ
よりも当惑していた。俺は勇者とともに世界を救うという使命があるし、
何よりも愛する人がいる…。
そう考えて、クリフトはため息をつく。
808歩兵:04/02/06 19:52 ID:EgigNeap
牢獄の花 3

今日で3日目。勇者たちはまだ戻って来ない。何をしているのやら。
そのクリフトのため息を耳にし、リンダはあわてた。
「あの、クリフト様、何か私お気にさわりました?」
「え、いや、何もないけど」
クリフトは自分のため息がリンダを誤解させたと知り、慌てて言った。
「すまない、リンダ。ただ勇者達はまだ戻って来ないのかなと思って、
ついため息をついてしまいました。あなたのせいじゃありません」
「そうですか…でも」
「でも?」
「勇者様達が真犯人を見つけてお戻りになられたら、クリフト様もここを
出ていかれるのですね」
そう独り言のようにつぶやくと、はっと我に返って言った。
「やだ、私何を言って…ク、クリフト様、これで失礼します」
リンダは大きな足音を立てて出ていった。鍵を開けっ放しにして、である。
やれやれ、と思いつつもクリフトは門番を読んで鍵を締めさせた。
勇者達は今日も戻らなかった。

4日目。
リンダは今日もやってきて、自分が焼いたというケーキとお茶をもって
かいがいしくクリフトの世話を焼く。
「クリフト様、外の話を聞かせていただけませんか。私、生まれたときから
ずっとガーデンブルクで過ごしたので、外の国を知らないんです」
リンダが目を輝かせる。クリフトも退屈していたことであり、望まれるまま
話をした。サントハイムのこと。エンドールの武術大会のこと。勇者たちと
ともに今まであちこち冒険してきたこと。
どの話になっても、クリフトはいつも最後はアリーナの話題になった。
リンダは黙って聞いていた。クリフトが話し終わると、リンダは寂しそうに
「クリフト様は、本当にアリーナ様を愛していらっしゃるんですね」
そう言い、そして去っていった。
809歩兵:04/02/06 19:57 ID:EgigNeap
牢獄の花 4

後にはクリフトが一人残された。
いつしか夜になっていた。今日も勇者達は戻らなかった。
俺は必要ないのか? 俺なしでこれから冒険するつもりなのか?
クリフトはそんな思いにとらわれ、激しく落ち込んでいた。

5日目。
今日もリンダはクリフトの元に来ていた。
俺はいつまでここに閉じ込められているんだ。クリフトの苛立ちは頂点
だった。温和なクリフトとしては珍しいことだった。
リンダは懸命にクリフトをなだめ、気を紛らわそうといろんな話をした。
「大丈夫ですよ、勇者様もアリーナ様もきっとすぐお戻りになります」
何度もリンダはそう言い聞かせた。クリフトはこの無関係な少女に
慰められる自分を恥じた。
「リンダ、すいません。あなたに当たったりして」
「いいえ、全然気にしません。でも、もし本当に勇者様たちがお戻りに
ならなかったら、ここで私と…」
「…」
「ごめんなさい。忘れて下さい。私、どうかしてるんです」
「リンダ…」
クリフトはリンダを見つめる。
そう、ここでリンダと暮らして何が悪いというのだろう。勇者達が自分を
必要としていないなら、俺は自分を必要としてくれる女と一緒に暮らしても
誰からも文句を言われる筋合いはない…。
そう考えて、あわててクリフトはその思いを振り払った。
いけない、自分は何を考えているのだろう。
リンダは去っていった。今日も勇者たちは戻らなかった。

6日目。
昼を大きく過ぎたというのに、今日はリンダが来ていない。どうしたんだろう。
810歩兵:04/02/06 19:59 ID:EgigNeap
牢獄の班 5

いつしかリンダは、クリフトにとって大きな存在になっていった。
門番に聞いてみる勇気もなく、ただクリフトは落ち着きをなくし、そんな
自分が情けなくて、聖書を読んで懸命に心を落ち着かせていた。
「クリフト殿、出られよ。勇者殿がお戻りだ」
クリフトの前に現れたのはリンダではなく、門番だった。
クリフトはあわてて身を起こし、一路牢の外へと駆け出した。

「遅くなってすまなかった、クリフト。洞窟が想像した以上に大きくて、
戻ろうにも戻れずに、結局最深部まで行って盗賊を倒してきたんだ」
勇者がクリフトに詫びる。
「いいえ、疑いがはれて助かりました」
クリフトは答える。彼らは王女に再びまみえ、最後の鍵や天空の防具を
受け取り、城を後にすることになったのだった。
「クリフトは女に囲まれて楽しくやってるだろうから、放っておいて
あげようかって私勇者に言ったんだけどね」
アリーナがクリフトに笑いながら言う。さすがのクリフトもムッとする。
見送りの人々に挨拶しながら、クリフトはその中にリンダの顔を見つめた。
遠目にでもすぐわかった。懸命に涙をこらえているようだった。
「俺がここでリンダと暮らして、何が悪いんだろう」
再びクリフトにその思いがよぎった。クリフトは振り返り、勇者を見た。
「俺、ここに残ります」
まさにその言葉を発しようとした瞬間、アリーナの言葉が先に届いた。
「ほらクリフト、何してるの。ここで休んでた分、これからあなたには倍も
頑張ってもらうんだからね。早く来てよ」
クリフトはアリーナを見た。アリーナは悪戯っぽい笑みを浮かべている。
その笑顔に、クリフトは一瞬で身も心も吸い込まれる思いを感じた。
ごめん、リンダ。やはり、俺はこの人にはかなわない。
「はい、姫さま。今まいります」
クリフトはそう言うと、振り返ることなくアリーナの元へ駆けていった。
811歩兵:04/02/06 20:00 ID:EgigNeap
次回予告 可哀相なトルネコ編
歩兵氏のはどれもよく考え付くなって展開で驚かされますな。
なのにキャラを崩してる訳じゃないところが凄い。
歩兵さんキター!
続きも楽しみにしてます!
クリフトのほうはありがちなネタだと思うけど、
女勇者に片思いのまま振られるライアンの心情に萌え。

歩兵さんこれからも期待してます。
ライアンの話も好きだけど、クリフトの話も良かったよ〜
ガーデンブルグのハーレムは基本だよな。
816歩兵:04/02/08 09:48 ID:aJKdiK2/
偉大な男 1

私の名はトルネコ。武器商人だ。
縁あって勇者達のパーティに加わり、世界を救うという大それた目的の
ために冒険している。しかし、辛いことばかりだ…。
「トルネコ、いいかげんで魔法を覚えるか、剣の達人になるかできないのか」
今日も勇者からきついイヤミを言われる。
「頑丈なだけで素早さが低い、魔法も使えないでは使い道に困るんだよ」
「すいません、勇者さん。でも、特技は結構覚えたし、アイテム鑑定とか
結構役に立ってると思うんですが」
「使えねえんだよ、それだけじゃ」
周囲も冷ややかな笑みで私を見る。
「ま、あのオッサンじゃあ魔法なんて使えるわけないよね」
「剣術だって教えたって時間の無駄じゃな」
さんざんに馬鹿にされ、馬車でいつも孤立している。
船を提供したのは私なのに、誰もそんなことを覚えていない。
なぜこんなに辛い日々が続くのか。

「じゃあ、授業を始めます。いいですね」
「はーい、先生」
「ここホフマンタウン小学校6年1組の自由研究は、勇者達のパーティで
誰が一番立派だったか、というテーマです。皆も知っての通り、勇者達は
100年前の戦いで魔王を倒し、世界に平和をもたらせました。しかし、
それは勇者だけの力ではなく、導かれし者たち全員の偉業なわけです。
今回は8人のその後の功績も踏まえ、誰が一番偉大だったかを検証
するというのが目的です。いいですね」
「はーい、先生」
「よろしい。ではこれから班に分かれ、それぞれの業績をまとめて下さい。
8班あるので、それぞれ1人ずつ業績をまとめられますね」
「わかりました、先生」
817歩兵:04/02/08 09:50 ID:aJKdiK2/
偉大な男 2

ガーデンブルクで事件があった。窃盗の疑いをかけられたのだ。
女王の命令で、誰か一人が人質に残ることになった。
「勇者よ、誰を人質に残しますか」
その質問に、全員が間髪入れず私を見た。私は言わざるをえなかった。
「私が残ります」
かくて私は地下牢でひとり寂しく暮らした。
一人の方が気楽かも、と思ったのも最初だけ。終日陽のあたらぬ牢で
寒さに震えながらわずかな食料で耐えるその暮らしも地獄だった。
1週間がたち、すっかりやせこけた頃、ようやく勇者が迎えに来てくれた。
「よっぽど放って行こうかって思ったんだけどよ、まあやっぱりちょっとは
寝覚めが悪いしな。1週間サボった分精一杯働けよ」
と言いつつ、足腰の弱った私をむりやり引っ張って馬車に押し込んだ。
また辛い日々が始まる。
818歩兵:04/02/08 09:50 ID:aJKdiK2/
偉大な男 3

「以上、1班、トルネコの発表でした」
「はい、よくできました。次に2班」
「2班、勇者の発表します。勇者はリーダーとしてパーティを率いて魔王を
倒しました。その後は育った村の再建にいそしみ、今も勇者村として
人々が暮らしています」
「はい、わかりました。続いて3班」
「3班、マーニャの発表します。マーニャは父親の敵をうち、魔王を倒し、
その後は踊り子として各地を転々とし人気を博しました。しかし派手な性格と
ギャンブル好きがたたってすぐ破算。後はお決まりの転落コースを歩みかけ
ましたが、ヒルタン老人を色香で釣ってその愛人におさまり、その後は
贅沢な暮らしをしていたようです」
「これこれ、それが小学生の言うことですか。まあいいわ、次4班」
「4班、クリフトの発表します。クリフトはその後サントハイムの神官長となり
そして各地で布教につとめ、神の教えを広げました」
「はい、そうですね。次5班」
「5班、ライアンの発表します。ライアンはその後バトランド王国の右将軍
となり、国土の防衛に功績をあげました」
「はい、その通りです。では6班」
「6班、ブライの発表します。ブライはその後、サントハイムの大臣となり
政治を行いましたが、もともと高齢だったのですぐに引退し、後は悠々自適
の日々を送ったようです」
「はい、そのようですね。次7班」
「7班、ミネアの発表します。ミネアはその後エンドールの兵士スコットと結婚、
ささやかながら幸せな結婚生活を送ったようです」
「はい、言い伝えではそうですね。では最後8班」
「8班発表します。アリーナはエンドールの王族を婿に迎え、女王として
サントハイムの国をつつがなく治めました」
「わかりました。これで8班すべての発表が終わりました」
819歩兵:04/02/08 09:51 ID:aJKdiK2/
偉大な男 4

「トルネコ、てめえ!」
勇者が私を殴り付けた。
「お前は賢者の石係だって言ったじゃねえか。それだけやってれば
いいんだよ。頑丈なだけで剣も魔法も使えないお前には似合いの仕事だ。
それを何だ、勝手に不思議な踊りとか指をくるくる回しとかやりやがって。
おかげであやうく全滅するとこだったじゃねえか」
「すいません、勇者さん。でも、体が勝手に動くんです」
その返事に勇者はさらにブチ切れ、私を蹴りつけた。
もうイヤだ。死にたい…。
820歩兵:04/02/08 09:59 ID:aJKdiK2/
偉大な男 5

「ではここで協議します。8人の中で、誰が一番偉大だったか、皆さんの
意見を言って下さい」
「僕はトルネコです」
「私もトルネコです」
「俺も」
「私も」
「皆トルネコですか。どうして?」
「だって、トルネコはエンドールの洞窟を自費で開通し、インフラ整備に
計り知れないほどの恩恵をもたらせました。また自分の船で世界を旅し、
海路を切り開き世界で貿易が行われる礎を築きました」
「戦いのあとは世界中にまたがる一大コングロマリットを築き上げ、商業の
発達に多いに寄与しました」
「他にも、エンドールとボンモールの戦争を事前に防ぐなど、派手さこそ
ないが功績は飛びぬけています」
「対するに他のメンバーは、せいぜい家庭、村、よくて国レベルでの貢献は
するものの、トルネコのように世界的に貢献した功績はありません」
「だから、トルネコが一番偉大だと思います」
「みんな、成長したわね。実は先生も、一番偉大なのはトルネコだと
前から思っていました。一見地味な功績だから、皆が気付くかなって
思ったけど、皆もかなり大人になったみたいですね。うれしく思います。
というわけで、一番偉大なのはトルネコという結論でいいですね」
「はい先生」
「こんなに偉大な人なんだから、メンバーからもすごく尊敬されていたで
しょうね。皆さんもトルネコのように尊敬される大人を目指してね」
「はーい」


次回予告 ちょっとほのぼのマーニャ編
コアイヨー
トルネコ…(´・ω・`)
トルネコかわいそう。
でも、おもろかった。
824歩兵:04/02/09 17:42 ID:5UXwMJiC
続・披露宴 1

「実は、今度結婚するんです」
女勇者の言葉に私は愕然となった。
「ホ、ホント?」
「本当なの、マーニャさん」
私はため息をつく。
魔王を倒してからもうすぐ1年になる。冒険を終え、私たちは戻るべき
場所へと戻っていった。ライアンさんはバトランド。アリーナたちは
サントハイム。トルネコさんはエンドール。私とミネアはモンバーバラ。
そして勇者は、自分が育った名もない村へと戻っていった。村と言っても
魔物の襲撃により、今は廃墟と化している。
彼女はここで村を再建することに決めた。彼女は女だてらに日雇いで
働いたり、子供たちに剣術を教えたりしてお金を稼いだ。そして廃墟で
小さな小屋を建て、花を植えたり、田畑を切り開いたりして、少しずつ
人の住める村へと再建しようとしている。
資金援助を申し出る声はいくつもあったらしいが、彼女はすべて断り、
自分ひとりで再建する道を選んだ。
私たちは反対した。一人でそんな苦労を背負うことはない。私たちと
一緒に暮らそうよ、と。しかし彼女は笑ってその申し出を拒否した。
言い出したら聞かない性格は変わっていなかった。
そんな暮らしぶりだから、男と出会う機会もないだろうし、ましてや結婚
なんて先の先だろうと思っていた。
「相手の人はどんな人なの?」
まだ驚きからは立ち直っていないが、それでも私は尋ねた。
ここはブランカの宿屋。たまたま私は踊り子としてこの国に招かれていた。
せっかくだからと勇者と連絡をとり、久々に再会を果たしたのだった。
彼女が語ったところでは、その男の名はホイミンというらしい。見習い
神父としてたまたまブランカを訪れ、村を再建しようとしている勇者と出会い、、
その勇者の行動に感動してずっと手伝ってくれているらしい。そして
いつしか2人に恋が芽生えたという。
825歩兵:04/02/09 17:43 ID:5UXwMJiC
続・披露宴 2

「どんな人なの?」
私が聞くと、彼女は困った顔になった。
「実は、記憶をなくしてるらしいの」
「記憶を?」
「ええ。多分魔物との戦いででしょうね。自分がホイミンとという名前としか
思い出せないって。でも、こうして死にもしないで人間として生きて
いられるのも神様のおかげだ、って感謝して、神の教えを広げたくて
神父を目指して修行中だった。そしてその途中で私と出会って」
いかにも勇者の感動しそうな話だ。
しかし、大丈夫なんだろうか。勇者は男については本当に何も知らない。
変な男に騙されたりしたら。私は心から心配した。
「その人は村にいるの?」
「ええ、いるけど」
「これから会いに行きたいわ。紹介してよ」
「え、どうして…」
「大丈夫だって、誘惑したりなんかしないわよ」
「何もそんな事を」
と言いながら、じつはそれを心配しているようだった。しかし私は強引に
説き伏せ、名もない村に向かった。
男については、私は多少の体験をつんでいる。そのホイミンという男が
悪い男かどうか、ぜひとも見極めたい。悪い男でなければ問題ない。
悪い男だったら…。
ほどなく村に到着した。かなり手入れがされ、住みやすくなっていた。
後は住む人を見つけて家を建てていけば、村としてはやっていけそうだ。
そして2人が住んでいるという小屋に私たちは来た。
そこで私はホイミンを紹介された。
「はじめまして。ホイミンです」
屈託のない笑顔で私に挨拶するその男は、若くていい男だった。
私は彼を一目見たとき、不思議な感覚にとらわれた。
826歩兵:04/02/09 17:44 ID:5UXwMJiC
続・披露宴 3

妹のミネアが占いをしているが、私にも多少の力がある。いい人物なのか
どうか、見ただけでそれがおぼろげながらわかるのだ。
このホイミンは、不思議な人物だった。こんな人には初めて会う。
かなり、不思議な道を歩んできたようだ。普通の町民として平凡な暮らしを
送ってきたわけではない。そんな気がした。記憶を失ったとのことだが、
恐らくはその過去で何かトラブルがあったのだろう。
しかし、悪い男ではない。その澄んだ瞳を見ればわかる。彼が勇者を
愛し、心からその力になりたく思っているのは痛いほど伝わってきた。
この男なら勇者を幸せにできるだろう。なら、過去を詮索することもない。
私はそう思った。
「せっかっくだから、皆を呼んで披露宴やりなよ」
私はそう提案する。
「披露宴って、そんなおおごとにはしたくないし、恥ずかしいし」
「何、エンドールかどこかで居酒屋ででもやればいいわ。皆に会えるいい
機会だしね」
「それは、会いたいけど」
「じゃあ決まりね」

こうしてエンドールで披露宴が行われた。ただし目的は伏せ、単に
久しぶりに集まろうということでかつての仲間たちを呼んでいる。
全員が出席することになった。会場の手配はトルネコさんに頼んだ。
そして当日。勇者とホイミンが早めにやってきた。
2人とも普段着のような姿だったのだが、私は強く言って無理矢理
貸衣装で借りたドレスと礼服に着替えさせた。ほれぼれするほど2人は
よく似合っていた。
「ステキだわ。お似合いの夫婦よ」
私が冷やかすと、2人とも顔を染めて恥じらった。
やがて全員が揃い、宴が始まった。
皆ひさびさの再会を喜び、和気あいあいと楽しく飲んでいる。
827歩兵:04/02/09 17:46 ID:5UXwMJiC
続・披露宴 4

しかし目的は果たさねばならない。私は勇者に促した。
「勇者、そろそろお披露目したら」
勇者は恥じらいながら、壇上でホイミンを紹介した。
予想通り、全員から驚きと喜びの声があがる。宴は2人を祝福する
幸せムード一色に包まれた。その中で無事宴は終わった。

「それにしても、私の春はいつ来るんだろ」
部屋を出た私は、一人夜風にあたりながらため息をつく。
思えば、他人をくっつけることばかりしていた気がする。
エンドールの兵士スコットがミネアに恋しているのを知り、その人柄が
ミネアを託すのに足りることを悟った私は、あれこれ策謀して2人を
くっつけることに成功した。
冒険していた頃、クリフトのアリーナへの思いを知っていた私は、機会を
とらえてはアリーナにクリフトの良さを吹き込んだ。結果は目に見えた
前進はないものの、多少なりともアリーナの好意は増してきているようだ。
オーリンと彼が助けた娘も似合いの2人だったが、オーリンがどうも
煮え切らなかったので強引にたきつけた。2人はまもなく結婚する。
その私はというと、相変わらず独りのままだ。これはこれで楽しくはあるが、
いいかげん疲れてきた。
そんな事を思っていると、ライアンさんとホイミンが何事か話し込んでいる
のを見つけた。
様子をうかがっていると、ホイミンが一例して去っていき、ライアンさん
だけがそこに残った。
そう言えば、壇上でホイミンが自己紹介したとき、ライアンさんは驚いた
顔になっていた。多分、昔の知り合いだったのだろう。何を話していた
のかはわからないが、トラブルとかの様子はない。別に私がせんさく
する必要もないだろう。
一人残ったライアンさんを見て、私は急に申し訳なさを感じた。
828歩兵:04/02/09 17:47 ID:5UXwMJiC
続・披露宴 5

ライアンさんが勇者を好きだったのは知っていた。ライアンさんは堅物で
面白味には欠けるが、歴戦の戦士であり、勇者の相手としては悪くない。
先日勇者と再会したとき、私は勇者に男の影がなければ、ライアンさんとの
仲が進むよう協力してあげてもいいな、と考えていた。しかし彼女は
ホイミンという伴侶をみつけた。
結果ライアンさんは今日勇者への思いがとざされたのだ。しかも勇者と
結ばれるのは、どうも旧知の男らしい。
どんな思いだろう。きっと張り裂けるほど辛いだろうな。でも、ライアンさんは
何も言わず、黙って耐えるだろう。バトランドに戻ると黙々と戦士と
しての勤めを果たすだろう。思いを誰にも打ち明けることなく。
「あらライアンさんじゃない」
私は思わずライアンさんに声をかけていた。ライアンさんが振り向く。
「飲み足りないからもっと飲もうと思ったんだけどね、皆疲れたからって
寝ちゃったんだよね。ホント、魔王を倒したときのあの勢いはどこへ
行っちゃったんだろ」
さほど酔ってもいないのに、なぜか足元がよろける。
「それにしても勇者って、ちゃんとあんなにいい男見つけて、羨ましいわ。
男なんて興味ありません、みたいな顔してね。悔しいからさ、ライアンさん、
今日は飲み明かそうよ」
ライアンさんを慰めたかったのか、私が慰められたかったか、正直
よくわからない。ライアンさんは一瞬うんざりした顔になったが、それから
初めて見たように私の顔をのぞきこんだ。
「いいですよ。今日は飲み明かしましょう」
ライアンさんが返事する。私は腕を絡ませると、ライアンさんは迷いながらも
私の腰に腕を回し、居酒屋へと歩き出した。
この人を、愛せる時が来るのかな。
そんな事を考えながら、私はそのたくましい腕に身を預けた。

次回予告 801風アリーナ編(批判覚悟)
>>828
歩兵さん、乙!
あいかーらず発想はスバラスイですね。起承転結しっかりしてるし
ただ、もう少し推敲に時間かけたほうがいいと思う。声を上げて読むなりして
いけいけどんどんで書いてみてから、いったん200字程度に要約し、
何を書きたかったのか再確認しながら状況や感情描写の組み立てを調整してみると生きてきますよん
ま、岡目八目ってやつですが
830歩兵:04/02/10 18:08 ID:/5GKEWny
転生 1

中学3年生だった利奈のところに、家庭教師として大学1年生だった太が
やってきた日から、もう2年以上が経過している。
その時から、利奈は太に特別な感情をもっていた。
利奈は自分でそれが不思議でならなかった。
利奈の友達は利奈からそれを聞くと、みな一笑に伏した。
「それは恋に決まってるじゃない。あんなにカッコいいんだから」
そう、太は確かにカッコ良かった。名前と裏腹に長身でスリム、そして
理知的で端正な顔立ち。穏やかな中にも意志を感じさせ、一見優男にも
見えるが研ぎ澄まされた筋肉を持っていた。
恋だろうか。利奈は何度となく自問自答する。結論は出なかった。
太の方も最初から利奈に恋心を抱いたらしい。太は懸命な努力で利奈を
志望校に送り込んだ。そしてその発表の直後、利奈に交際を申し込んだ。
利奈はそれを受け、こうして恋人としての交際が始まる。
「初めて見たときから、君を好きだったんだよ。人目ぼれなんて信じて
なかったんだけどね」
太は照れながら言う。
利奈はただ微笑んでいる。
利奈はもともと、男というものにさほど関心がなかった。と言って女を
愛していたわけでもない。彼女は幼い頃から水泳にのめりこみ、ひたすら
青春をそれに捧げていた。
好みのタイプをあえて聞くとなると、おそらく利奈は迷いながら「私よりも
強い男かなあ」とでも答えただろう。その利奈にとって、太のような華奢では
ないがもの静かで理知的な男というのは全くの対象外だった。
しかし、こうして1年半も付き合っている。その間、2人は体を重ねていない。
キスすら交わしてなかった。自分でも奇妙だと利奈も思うが、そうしたいと
いう欲求もなくその状態が続いていた。
831歩兵:04/02/10 18:09 ID:/5GKEWny
転生 2

太は大学3年生。両親は太が幼い頃に事故で亡くなり、それから太は
ほとんど1人で生きてきた。地元の高校をアルバイトしながら優秀な成績で
卒業し、国立の医大に奨学金付で通っている。成績も優秀らしい。
学業とアルバイトで多忙な毎日を送りながら、それでも太は時間を作って
利奈と会った。利奈が出場する水泳大会には必ず訪れ、1人で客席から
静かに見守っていた。その後は利奈に食事をご馳走し、部屋でマッサージ
してやるのがいつものデートのパターンだった。
それでも、利奈には消えない疑問があった。
「私は、太を愛しているのだろうか」
利奈はいつも太の心遣いに感謝し、その優しさに好意を持っていた。
太といると癒されるし、何の不安もなく穏やかな気持ちになれる。だけど、
本当に太を愛しているんだろうか。
太は利奈に「初めて会った時から好きだった」と言った。利奈も太に初めて
会った時、強力な思いにとらわれた。ただ、それは太のそれとは微妙に
違っていた。
「私はこの人とつきあわなくてはならない」
利奈が感じたことを言葉にするとそうなる。不思議な思いだった。利奈は
強迫観念とすら言っていい不思議な気持ちに従い、太とこうして交際を
続けている。
もちろん、男として太には十分な好意をもっている。客観的にみても、
太以上の男を利奈は知らない。ただ、不思議な気持ちだけは引きずっていた。
832歩兵:04/02/10 18:10 ID:/5GKEWny
転生 3

「姫様、ここは私が防ぎます。お逃げ下さい」
クリフトが悲壮な決意を浮かべて叫んだ。
「無駄よ、クリフト。逃げ道なんてすっかりふさがれてる」
アリーナの表情は、すでに覚悟を決めた人間の不思議な落ち着きがあった。
ここはエンドール近くの王家の墓近く。アリーナはクリフト他少数の伴を連れ、
墓参りに来ていた。そこを、魔物の軍団に襲われたのだった。
すでに伴の者は皆やられ、アリーナとクリフトだけになっていた。
「デスピサロを倒して、魔物はいなくなったと思っていたけど、こんなに
残党がいたとはね」
「それを知らずにこんな少数だけで来てしまいました。申し訳ありません。
このクリフトの責任です」
「やめなよ、謝るのは。クリフトのせいじゃないよ」
「でも…」
岩陰に2人で隠れていたが、魔物の群はゆっくりと歩を詰めてくる。発見
されるのは時間の問題だ。
「さっき、伝書鳩で手紙を城に送りましたので、しばらくしのげさえすれば、
きっと助けがくるはずです」
「城から船で兵士を呼ぶのよ。あと半日はかかるわ。間に合わないよ」
「姫様、そんなやけにならずに」
「別にやけになってないよ」
アリーナは澄んだ瞳でクリフトを見る。
833歩兵:04/02/10 18:12 ID:/5GKEWny
転生 4

「私は敵とは言え、数多くの魔物の命を奪った。それが悪いことだとは
思ってない。でも、魔物の方が強ければ私が負けるのも当然のことだわ。
私はその気持ちで、勇者たちと旅をしていた」
「姫様…」
「でも、あいつら私たちをどうやっても殺すつもりみたいね」
「は…」
「本当、馬鹿なんだから。私を殺したりしたら、サントハイムは国を挙げて
復讐戦に入るわよ。もう魔物を一匹残らずせん滅するまでやめないわよ。
それに勇者だって黙っていない。バトランド、エンドール、ガーデンブルクの
軍隊を組織して一気に戦争に入るわ。魔物は思ったより多く残っている
ようだけど、そうなったらやつらが助かる可能性は毛ほどもない」
「その通りですね」
「私を生け捕りにして交渉に入ったほうがよほど効果があるのに、
そんなことも考え付かないなんて、やはりデスピサロがいないと烏合の衆ね」
「しかし、そのおかげで我々は窮地に立ってます」
「生きて人質になりたくはないわ」
「それは、私も同感です」
「じゃあ決まりね。生命ある限り、ここで戦い抜くわよ」
「はい、姫様」
834歩兵:04/02/10 18:15 ID:/5GKEWny
転生 5

利奈の競泳での全国大会出場が決まった夜、利奈と太は初めてキスした。
こんなものか。利奈はそれだけを思った。いずれ私は太と体を重ね、そして
結婚して家庭を築くだろう。それはすでに既成事実に利奈には思われた。
それが嫌だというわけでもない。太は生涯変わらぬ愛を捧げてくれるだろう。
利奈の水泳への情熱を止めないばかりか、全面的にサポートすらして
くれるだろう。太といれば幸せな人生が送れる、それは間違い無い。
それでいいか。利奈はそれ以上考えるのをやめた。
傍らの太を見やる。そこにはいつもの、利奈を心から癒してくれる笑顔があった。
835歩兵:04/02/10 18:16 ID:/5GKEWny
転生 6

クリフトは切ない表情でしばし沈黙していた。しかし、意を決した様子で
口を開く。
「姫様。ご迷惑とは思いますが、聞いて下さい。ずっと私、姫様を…」
「知ってたよ」
「え…」
「クリフトの気持ちは知ってた。クリフトが私をどれだけ助けてくれてたか、
私はずっと感謝していた。ただ私は男よりも、冒険したり敵と戦ったりする
方が好きだったから、その気持ちには応えられなかった」
「姫様…」
「今度生まれ変わったら、王族なんかじゃなく普通の庶民に生まれてきたら、
その時はクリフトの恋人になってあげてもいいよ」
「姫様、うれしいです」
クリフトの瞳から涙がこぼれた。この一言で人生が報われた、そんな思いに
包まれていた。もうクリフトは何の思い残すこともなかった。
「今度は平和な世の中で、穏やかに暮らしたいですね」
「それも退屈しそうだけどな」
すでに魔物の群れは目前にせまっていた。かなりの大軍だ。いかな2人でも
とても逃げ切れそうにない。それはわかっていたことだった。
「行こうか、クリフト」
「はい、姫様。地獄の果てまでもお供します」
2人は立ち上がった。そして魔物の群れに突進していった。
空は遠く、どこまでも青かった。

思いは、時として奇跡を起こす。時空をも超えて。

次回予告
ラス前につき番外編的な、言語道断支離滅裂なミネア編(罵倒覚悟)
どこが801なの?婦女子ネタではあるけど
いい話には違いないものの、歩兵さんにしては陳腐ですた
次回に期待
837歩兵:04/02/11 10:06 ID:8Mt64adE
(異例の前書き)
小説はかくあるべしというポリシーをお持ちの方、及びDQの世界に住みたい、
というほどの熱狂的なDQファンは決して読まないで下さい。



?の呪い 1

「勇者、大変なの」
マーニャが部屋に駆け込んできた。目が血走っている。
「どうしたの、月のものがないとか」
「そんなんじゃないのよ。あのねそのねこのね、ミネアがおかしいの」
「おかしいのはあなた、いや、何でもない。どうおかしいの?」
「帰ってきてからミネアが頭痛が痛くて、眠ったけど危険が危なかったのよ」
「年がバレるから、その言い回しはやめなさいって」
「何よ、私が年増みたいな言い方ね」
「実際その通り、いや、何でもない。それで?」
「それでやっと目が覚めたんだけど、こんどはうわごとをつぶやいてるの」
「ふうん。まあちょうど退屈してたし見に行こうか」
という訳で、俺とマーニャはミネアが寝ている部屋を訪れた。
うむ、確かにミネアの様子が変だ。顔つきがやけにふっくらして、笑みを
浮かべっぱなしだ。何事かぶつぶつとつぶやいている。
目は見開いているので、眠っているのではないようだが。
他のメンバーも部屋に入ってきた。皆ミネアの様子に首をひねった。
俺は年長者のブライに声をかける。
「ブライ、こんな病気は見たことあるかな」
「ううむ、これはもしかするとひょっとすると」
ブライは振り返り、トルネコに声をかけた。
「トルネコ、ラーの鏡を持ってきてくれるかい」
「あのブライさん、ラーの鏡はDQ4では出て来ないんじゃ…」
838歩兵:04/02/11 10:10 ID:8Mt64adE
?の呪い 2

「つべこべ言わずに持って来てくれ」
「は、はい」
そんな意味不明のやり取りがあった後、トルネコは馬車から何かを
持ってきた。それは美しい鏡だった。
「持ってきました」
「うむ」
俺は思わず尋ねる。
「ブライ、それは?」
「これはラーの鏡といって、この鏡には真実の姿が映し出されるのです」
「そうなんだ。じゃあ例えばブライを見てみようか」
俺が冗談でブライに鏡を向け、覗き込もうとしたら、ブライは血相を変え
「そんなことより、今はミネア殿が心配です」
と言って鏡を奪い取った。一瞬ブライを映した筈の鏡には怪しい魔物が
映っていたような気がしたが錯覚だろう。
ブライはミネアにラーの鏡を向け、覗きこんだ。
全員から驚愕の声があがる。そこに映っていたのは…。

   ∧_∧  
  ( ´∀`)
  (    )
  | | |
  (__)_)

「これは一体…」
全員がミネアを見た。ミネアは相変わらずうわごとをつぶやいている。
何やら「いってよし」とか「もなー」とか言っているようだ。
全員がブライに目を向ける。ブライは落ち着き払っている。
839歩兵:04/02/11 10:12 ID:8Mt64adE
?の呪い 3

「マーニャ殿、もしかしてミネア殿は今日、怪しい魔物を倒しませんでしたか」
「そう言えば。数字の2を体に書いた一見キモオタ風の魔物が、私たちに
ハアハア、ケコーンとか言いながら向かってきたから、ミネアが刺し殺したの。
モナーとか叫んで絶命したわ」
「うむ、やはり私の仮説は正しかった。それは、2ちゃんねらーです」
「2ちゃんねらー? それは何?」
「サントハイム王から聞いたことがあります。王は時空を超えた世界を
見るという不思議な力をお持ちでした。王によれば、今我々の住んでいる
世界とは異なる世界があり、その世界では2ちゃんねらーと呼ばれる
種族が住んでいたとか。彼らは世間から白眼視され、仲間内でも無意味に
攻撃しあい、絶滅したと聞いています」
驚くべき話がブライから語られた。
信じがたい話ではあるが、このミネアの状況を見ると信じざるをえない。
「その2ちゃんねらーが時空を超えてこの世界に現れ、それを殺した
ミネアに2ちゃんねらーの呪いがかかったというわけだな。放っておけば
ミネアは2ちゃんねらーになってしまうんだね。ミネアを救うための超レア
アイテムがどこかにあるのか?」
「少々お待ちを」
ブライは金属の箱のようなものを取り出し、ずらりと並んだボタンのような
ものを凄まじい勢いで打ち始めた。その度に画面らしきものが現れる。
ブライはぷろばいだがどうとかかいせんそくどがどうとか、意味不明なことを
言いながら一心不乱に押し続けている。いろいろ聞きたかったが黙って
いることにした。
「わかりました。勇者殿の育った村の近くに木こりの家があります。その
家の隠し階段から洞窟に降りられます。その一番下にモナーの木があり、
その根っこをすりつぶせて飲ませれば回復します」
840歩兵:04/02/11 10:13 ID:8Mt64adE
?の呪い 4

「わかった。必ず俺がモナーの木の根っことやらをとってくる」
「お願いします、勇者殿」
「ただ、ひとつだけ聞きたいことがある」
「何でしょうか」
「ブライ、あんた、2ちゃんねらーか」
ブライが突然顔面蒼白になった。震えながら
「い、いや、私は、そのような、いやはや」
などと言いながら去っていった。

かくて俺は育った名もない村付近までやってきた。
感傷にひたる暇もない。ミネアを助けなくてはならない。
俺は木こりの家に入る。
「なんだ、お前は。ここは木こりの家だぞ」
「洞窟への入口はどこかにあるはずだ」
「俺は、お前みたいなガキが大嫌いなんだ」
「あった! これが入口に違いない」
「お前みたいなガキはよ、一晩泊まっていきやがれ」
「さあ、急いで洞窟にいかねば」
木こりの家には誰か人がいたようだが、今の俺はそれどころじゃない。
こうして俺は洞窟に乗り込んだ。そして苦労の甲斐あって、最深部へと
たどり着いた。そこには洞窟だというのに1本の木が生えていた。

「ブライさん、ミネアが顔がふくらんできたわ」
「悪化しておるようですな」
「禿同」
「禿同? 今ミネアが禿同って言ったわ。ブライさん、禿同って何?」
「激しく同意が激同になり、さらに禿同になったのです。よくある言い回しです」
841歩兵:04/02/11 10:22 ID:8Mt64adE
?の呪い 5

俺は、その木に向かって問い掛けた。
「お前が、モナーの木か」
「そうだよ」
木に質問する俺も俺だが、答えるほうも答えるほうだ。
「あなたが何しにきたのか知ってるよ。根っこが必要なんでしょ」
モナーの木は言葉を続ける。
「僕を切り倒したりしなくても根っこはあるから大丈夫だよ。そこの壁の…」
かったるくなり、俺はモナーの木を一刀両断した。
「ひ、ひどい。どうしてこんな…。せっかく、僕を切り倒さなくても根っこが
取れる方法を教えようとしていたのに…」
「だまれ、勇者は何をしてもいいんだ。民家に押し入って宝箱を失敬しても、
勝手にツボを叩き割ってもいいんだ」
俺はそう言ってモナーの木を引き抜き、根っこを切り取った。
これでミネアを救えるはずだ。

「ブライさん、ミネアの耳が頭から生えてきたわ」
「いかん、勇者はまだか」
「根っこキボンヌ」
「キボンヌ? ブライさん、ミネアはキボンヌって言ったわ。キボンヌって何?」
「希望する、がキボンヌに転用されたのです」
「何でそんなに詳しいの?」
「いやあ、それは、その」
842歩兵:04/02/11 10:23 ID:8Mt64adE
?の呪い 6

俺は地上に戻った。さあ、急がねば…。
と思ったが、ここまで来て育った村を訪れないわけにもいくまい。俺は
名もない村に入った。
そこは当然、廃墟と化していた。
「うーん、これはひどい。魔王を倒したら再建しなくては。ここに俺の家を
建てよう。ここにシンシアの墓を建てて。客を呼ぶためにカジノと飲み屋と
風俗店を作ろう」
再建プランに熱中し、我に返ったときは日が暮れていた。まあこれは
不可抗力というものだろう。

「勇者キター」
モナーの木の根っこを抱えて戻って来た俺を迎えたのは、その声だった。
「勇者殿、遅かった…」
ブライが沈痛な表情で言う。その視線の先には、完全な2ちゃんねらーと
変わり果てたミネアの姿があった。
「根っこキター。遅いぞゴルァ。謝罪しる! 逝ってよし。根っこキボンヌ」
にやけ顔で意味不明の言葉をささやき続けるその姿は、もはやミネアの
面影はどこにもなかった。
「さよなら、ミネア。その姿で生き長らえるよりも、俺が引導を渡す」
俺はそう言って剣でミネア、いやミネアだった2ちゃんねらーを貫いた。
2ちゃんねらーは「モナー」と叫んで絶命した。
マーニャは泣き崩れる。俺はその死体を片づけさせ、部屋に戻った。
843歩兵:04/02/11 10:25 ID:8Mt64adE
?の呪い 7

ミネアの死は残念だが、これからこれを貴重な教訓として生きていこう。
さあ、明日からの冒険に備えて寝るか。そう思った矢先だった。
「逝ってよし」
いきなり俺の口をついてそんな言葉が出てきた。
な、何だ今のは。何が起こったんだ。
「基盤のセクースしたい。詳細キボンヌ。ケコーン。ガイシュツだな」
止まらない。俺はどうしたんだろう。
その時俺は思い当たった。ミネアは2ちゃんねらーを殺してその呪いを
受けた。俺はそれを殺した。当然、呪いはかかるはずだ。
では、俺は2ちゃんねらーとなるのか。世界を救うという使命をもった
勇者であるこの俺が、2ちゃんねらーになるのか。
そうなって、何が悪いのか。
そう、2ちゃんねらーになってもいいじゃないか。俺は考えを変えた。
俺はメンバーから離れ、そして1人でひっそりと生きていこう。寂しくはない。
多分どこかにぱそこんとかいう箱があり、それで他の2ちゃんねらーと
通信ができるはずだ。世間に背を向け、それだけを生き甲斐に暮らす。
煽ったり自作自演したりしながら。結構楽しそうだ。それでいいじゃないか。
俺は静かに部屋を出、闇の中へと消えた。


次回予告(次回はいつもの路線)
最終話につきマターリとしたブライ編
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何もこのシリーズでこんなネタ書かなくても
ていうか4にもラーの鏡はあるぞ。
マネマネのモシャスを解除できるんだが使ったことはない。
>再生
べったべただけれど、OKです!
萌え萌えな話が続いた後にこんなのを持ってくるなんて、歩兵さんうまいねぇ。
次回で最終話とは言わずに、またネタ思いついたら書いてください。
848剣士 ◆QWzUF/wj3. :04/02/11 22:24 ID:1LMKGU/h
おもしろかったん。
やはりライアンの話がいい・・・
849歩兵:04/02/12 17:34 ID:qfmEq9H0
老師の休日 1

私は今、不審に思っている。
どうも最近、他のメンバーの様子がおかしい。
7人だけで何かの打ちあわせをしている時がある。そこに私が入って
いくと、みな急に口を閉ざし、その場を離れていくのだ。
一体、どうしたのだろう。
特に自分が嫌われている様子もない。戦闘とかでも以前と何ら変わる
こともない。思い当たることもない。
しかし、私は気にせずにはおれなかった。
もともとこのパーティでは1人だけ年齢が飛びぬけている。意志の疎通と
いう面で不利があるのだろうか。
もしかすると。私はある事に思い当たって寒気がした。
私を、パーティから外そうとしているのではないだろうか。
私は皆に煙たがられているのか? 確かに時折礼儀作法とか口うるさく
注意することはある。しかし戦闘では皆と同じように攻撃呪文で貢献
しているつもりだし、その知識で皆を正しく導いたことも何度もあるはずだ。
いや、悪意ではなく善意で私を外そうとしているのかも知れない。
確かに私はいい年だ。旅も長く続くと疲れを覚えることもある。
しかし普段はいたって元気だし、戦闘にも支障無いと思う。それでも、
皆が私を案じ、引退させようと思っているのかもしれない。
それは困る、と思う。
サントハイムが健在なら、隠居してのんびり暮らすのも悪くない。
しかし、今サントハイムの民は消えている。助け出すためには私の力が
必要なはずだ。仮に他のメンバーがそれをしてくれるとしても、私が一人
なすこともなくただ待ってるだけなんて、それは耐えれそうにない。
家族がいればな。そんな思いがよぎった。好きでずっと一人身を貫いて
きたわけだが、時には寂しく思うこともある。こんな時には…。
ともかく今の私にとっては、アリーナ姫を助けてサントハイムを復興させる、
それだけが生き甲斐だ。それを取り上げられたら私は…。
850歩兵:04/02/12 17:34 ID:qfmEq9H0
老師の休日 2

「明日は久々の休みだし、ちょっと余興しようか」
夜の宿屋の食堂で、勇者が切り出した。さりげなさを装っているが、
計算されたものに私には思われた。
「いいね」「どんな余興?」「やってみようよ」
不自然なまでに他のメンバーが一斉に同意する。
「うん。これは今ホフマンタウンで流行っている遊びなんだ。ルールは
簡単。ここにあるくじを全員で引く」
勇者は木の棒のような籤をみせた。全部で7本あるようだ。そのうち
先の方に「旦那」「丁稚」の文字が刻まれたものが一つずつある。
「全員が籤を引く。で、旦那を引いた者は丁稚の者ににひとつ命令していい、
という遊びなんだ。ただし裸になれとかキスさせろとか、そんな無茶な
命令はなしだからね」
そんな遊びのどこが面白いんだ、と思ったが、メンバー全員が
「いいじゃん」「面白そう」「早速やろうよ」
と間髪入れずに同意した。そしてその遊びは始まった。

最初に旦那を引いたのはライアン、丁稚はマーニャだった。ライアンはマーニャに
その場で即興で「カジノで有り金スッた女の舞」を舞わせた。
次の旦那はミネア、丁稚はクリフトだった。ミネアはクリフトに帽子を取らせ
その髪型をさらけさせた。
次の旦那はトルネコ、丁稚はミネアだった。トルネコはミネアに、窓の外を
飛んでいたハエの未来を占わせた。
そして、次の旦那は私だった。丁稚はアリーナ姫。
迷ったが、私は姫に聖書の一節を朗読してもらうことにした。姫はかなり
嫌な顔をしていたが、つっかえながらも何とか朗読した。
この辺で私は気がついた。旦那と丁稚が明らかになった瞬間、皆が失望の
ため息をついていることに。そして、皆自分の籤よりも私の籤に注目
していることに(さりげなさを装ってはいるが)。
どうやら、私を丁稚にさせたいらしい。しかし何故だ?
851歩兵:04/02/12 17:36 ID:qfmEq9H0
老師の休日 3

何とも言えぬ不安の中、ついに私は丁稚籤を引いた。皆が一様に安心
した様子になった。旦那は勇者。
勇者は重々しく命じる。
「ではブライさんに命令です。明日朝から夜まで、ブライさんのことを
皆はブライさんと呼びません」
え、と私は勇者を見る。
「私、アリーナ、クリフト、ミネアはおじいちゃんと呼びます。ライアンさん、
トルネコさん、マーニャさんはおとうさんと呼びます。ちゃんと応じること」
マーニャが傷ついた顔で何事かを言おうとしたが、私の方が早かった。
「命令って、これはこの場で終わるようなものだけじゃなかったのか?」
「いや、そんな決まりはない」
勇者はそう言いきると、皆に声をかけた。
「さて、夜も更けたしお開きとしますか。では皆、おやすみ」
いかにも目的は果たした、という風に勇者は立ち上がった。皆も立ち上がり
引き上げていった。
「ちょっと勇者、私はおじいちゃん、でしょうよ」
マーニャの声を聞きながら、一人残された私はまだ戸惑っていた。
何なのだ、一体。
852歩兵:04/02/12 17:39 ID:qfmEq9H0
老師の休日 4

「おはよう、おじいちゃん」
翌朝。ミネアが照れながら発した一言に私は鳥肌がたった。
「ミネアさん、その呼び方は…」
「駄目ですよ、昨日の遊びでそう決まったんだから」
ううむ、本当に今日はそれでいくのか。と思っていると他のメンバーも
次々と寄ってきた。
「おじいちゃん」「お父さん」と口々に呼びかけながら。
マーニャは「お父さん」と呼ぶことに相当ためらいがあったようだが。
耐えられなくなり、私は外へ逃げ出した。しかし彼らは追ってくる。
「おじいちゃん、お茶いれたから一緒に飲もうよ」
「お父さん、サントハイムの言い伝えについて教えてください」
「おじいちゃん、聖書のこの一節の意味がわからない。教えて」
「さあお父さん、昼食の準備ができたようですよ。食べに行こうよ」
最初は皆も恥ずかしそうだったが、結構慣れてきたのか普通に呼びかける
ようになってきた。私の方もいつしか馴染んできていた。
そう、こんな年の子供や孫がいてもおかしくないんだよな。
こんな家庭に囲まれて暮らすような幸せもあってもよかったかもな。
ふと私は、あったかもしれない家族とのふれあいに思いをはせる。

そうこうしているうちに夜になり、1日が終わろうとしていた。
なかなか新鮮の一日だった、とは認めざるをえない。明日以降もこんな
日が続くのもいいかもな。
そんなことを思いながら、私は喉の渇きを覚えた。何か飲もう。
私は食堂へと向かった。入ろうとした矢先、勇者の声が聞こえた。
「どうだろう、ブライさんは喜んでくれてたかな」
何のことだ? 私は足を止めた。
「そうとう照れてたね。私たちもだけど」
どうやら、メンバー全員が集まって何かを話している。私は聞き耳を立てる。
853歩兵:04/02/12 17:41 ID:qfmEq9H0
老師の休日 5

「うーん、そうだよなあ」
少し勇者は寂しそうな声になった。
「僕らの村では、今日この日は敬老の日と言って、年配の人をうやまう
日だった。だから今日1日はブライさんに楽しく過ごしてもらおうと思った。
家族気分を味わうことができれば、ブライさんも喜んでくれるかなって
思って皆にも協力してもらったんだけど、無駄だったかな」
「そんなことはないよ」
「照れてたけど、ブライ殿だって楽しんでいたはずです」
「そうよ。いいプレゼントだわ」
周りのメンバーが勇者を慰める。
「そう、かな…」
勇者は信じていない様子だった。
私は咳払いし、食堂へと入っていった。皆が驚いた顔で私を見る。
「全て聞いたよ」
私の一言に皆がバツの悪そうな顔になる。
「まったく、余計な気をつかいよって。私がそんなに寂しそうに見えるか?
家族の愛に飢えているように見えたか?」
全員がうつむく。私はここで表情をやわらげて言った。
「とはいうものの、気持ちはうれしかった。ありがとう。それに実に新鮮な
気持ちで1日を過ごせたよ。皆のおかげだ」
勇者はほっとした表情で顔を上げる。さらに私は小声で続けた。
「もし皆の中で、明日以降もこの呼び方を続けたい者がいれば、私は
構わないからな」
そう言い捨て、そそくさと食堂から離れた。
後ろでは一瞬の沈黙の後、楽しそうな笑い声が湧き起こった。
敬老の日、か。サントハイムが復興したら制定すべきだな。

乙。ら抜きがあったのが気になったかな……
855名前が無い@ただの名無しのようだ:04/02/12 23:30 ID:4vWzXh0x
ドラクエ4のラストは
ロードオブザリングの原作のパクり
>>855
はいはい。指輪物語読んで得意げになるのはわかるけど、マルチはやめようね
歩兵さんGJ!
次も楽しみに萌え萌えしております〜
いやあ〜いい話がたくさん続いててすごく感激しました。
歩兵さんこれからも頑張ってください。
私的には「転生」に一番萌えました。
(クリフト・・・栗太だから太だと気づくのに数秒かかりましたが。w)
859歩兵:04/02/15 13:20 ID:3OiGa2Xj
まとめてレス。

>813 814 815 823 848
ありがとん。励みになりました。

>812
まあ崩すときは思い切り崩すわけですが。

>829
確かに推敲に十分な時間が取れてません。反省点ですね。

>830
実は801の意味をよく知らずに使った。

>844
本当は7部作とは別に番外編として書きたかったけどね。

>845
ラーの鏡ってあったのか。これは失敗。

>846
転生、ですかね。

>854
うむ、ら抜きはたしかにあまり気にしていなかった。

>857
GJって何ですか?

>858
有川利奈と栗山太という設定だったが、何となく名前を出すのをやめてしまった。
860歩兵:04/02/15 13:25 ID:3OiGa2Xj
どうもです。
エネルギーを使い果たしました。充電には時間がかかります。
2chが3月に閉鎖になるなら、今回が最後の投下になるでしょう。
これまでのご愛顧に感謝します。
なお、本日某別スレにひとつ投下したので、暇と興味があれば
探してみて下さい。
それでは皆様、当分の、あるいは永遠のお別れを。
GJってのはグッジョブ(Good Job)の略だ
>>860
乙彼。
863保守:04/02/25 21:00 ID:tiJ2hpil
    ,. -−、
    | |田||
     |__,|_||     __△__  )ヽ.〃二 、ノ!  _ _
     L..、_,i    ヽ___/  )ノ;>O<ミ ,'´==、ヽ
 . 。ぐ/|.゚.ー゚ノゝ .   / ,ノノハ))  彡ン(,.゚ヮ゚ノ' 〈リノハヾi.l
   `K~キチス  . (9ノノ(,゚.ヮ゚ノi   ."K丶-"フ 从^ー^,iフハ
    ∪i÷-|j  @〃とヾ二)つ ..〈仁∪=0=iJ ⊂(二イiづ
    Li_,_/」   ん'vく/___iゝ .   Lヽ_ゞ.   l_i_ゝ
     し'`J   .    じ'i_ノ      し'`J    じ`J
保守
マーニャと二人旅してーよ。そんでBARで毎晩深酒。
866名前が無い@ただの名無しのようだ:04/03/03 18:13 ID:/mGAvlx1
浮上
>>865
酒呑むだけでいいのかい? 
俺はミネアタンと一緒に寝たい。
マーニャとの二人旅。

18:00 宿に到着。風呂は各々入浴。
19:00 夕食を食いながらひたすら飲みまくる。
23:00 お互い飲みすぎて撃沈。這ってベッドに入る。
05:30 のどが渇いて目が覚める。早朝で誰もいないようなので2人でお風呂に入る。
06:00 お風呂でいちゃつたもんだから収拾がつかなくなり戦闘開始。
06:30 ベッドの上では秘儀ドラゴラム炸裂。そのままお互い2度寝。
09:15 ゆっくりと起きて朝食を食べに行く。
10:00 次の町へ出発
>>863
一番右だれ?

ああ、ピサロか
レベル1の女勇者の柔らかい肉を切り刻んで
シンシアと混ぜて一緒に埋めてあげたい。天国で仲良くね
なんかデスピサロ関連のスレって多いな
>>870
一番右はシンシアじゃないのか?
アリーナ 好きだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
城のみんなに会えるとイイナーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!11
クリフト!アリーナをぜぇええええったい幸せにしろよーーーーーーー!!!!!1
!!!!!!!!!!111

>874
気持ちわかるよ
>874
同志よ。しかし、!の最後の方が勢い余って1になってるぞ。
877874:04/03/19 18:39 ID:dHSoGnMd
アリーナは本当にかわいいよ、何でこんなに惹きつけられるンだろうなー。
王族なのに高飛車じゃなく、自分の感じるがままに生きているのがイイし、
外見もイイ!
アリーナもいいけどシンシアだろ

あと指をハンマーで叩いてアリーナの血しぶきが天井まで飛び散ったり、

灰皿代わりに煙草の火をアリーナの体に押し付けて傷跡をつけて鳴かせたりとか

アリーナの尿道に線香を突っ込んで中で折って取れなくしたり。

最期はアリーナを生きたままドラム缶にコンクリ詰めにして窒息死させてみたい。