サードインパクト後はこんな世界ですた 六

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遂に500レス前に六スレ目。
果たして終局まであと何KB?
前スレ
 サードインパクト後はこんな世界ですた 伍
   http://tv.2ch.net/test/read.cgi/eva/1035902682/l50
過去スレ
 サードインパクト後はこんな世界ですた
   http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1030675296/
 サードインパクト後はこんな世界ですた 弐
   http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1032583825/l50
 サードインパクト後はこんな世界ですた 参
   http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1033740998/l50
 サードインパクト後はこんな世界ですた 四
   http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1034948701/l50
早速入力ミス。鬱。
 前スレ
  サードインパクト後はこんな世界ですた 伍
   http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1035902682/l50
4前スレ497:02/11/11 16:16 ID:???
人がいないうちに大阪戦周辺の状況整理をば。

・於海上都市大阪:トライラックスの晩餐会の最中に会場である空母
      『ソーソソソ』が沈没、ネルフとトライラックスの関係は急速に悪化。
  ネルフ>大阪市内に侵入、綾波教司教(第伍次席)の差し向ける
       操り人形と交戦状態。同司教の手になるウイルスに侵された
       大阪市民の治療も行っている。
       海から生還したランドマスター隊長らが離れたところに
       いるが、まだ合流せず。
  綾波教>司教(第伍次席)、聖母綾波レイが市内中央で戦力を指揮。
       ウイルスのために使徒もどきと化した大阪市民を操っているのは
       司教であり、彼を倒すことが市民回復の最短ルート。
       現在の大阪は完全に彼の支配する街となっている。
  トライラックス>『ソーソソソ』沈没時は綾波教との協定に従って、大阪に
       兵力を配置、ネルフ側の妨害に当たる筈だったが、A級大使を
       「E」計画側に拉致されたことで板挟みになり、兵を引き揚げる。
       直後にA級大使救出部隊が編成され、綾波教主席司教からの
       情報を得て大使救出に向かう。
       大阪に残ったスモーカー大佐以下数名は、海兵隊とともに
       『ソーソソソ』沈没の原因である便利屋スズキを追って旧東京へ。
  「E」計画>AngelArmsチームA・D・Eがネルフとは別地点から上陸、
        司教の手駒になってしまったかつてのチームB構成員と戦闘中。
        彼らの目的は綾波教、ネルフとの正面対決ではなく、あくまで
        使徒化した市民の無力化。旧東京会戦の際と同じ行動原理だと
        推測される。しかし、司教に強化された元同僚に、予想以上に
        苦戦して(同時に楽しんで)いる。
  その他>大阪のチンピラのボス、ボスク・ナカガワ・レイジが綾波教に取り入ろうと
      ネルフ側の妨害を画策中。実行は・・・未定?
5前スレ497:02/11/11 16:37 ID:???
>4の続きです。

・於旧東京:先の戦闘以来、ネルフ関係は引き揚げている。
  「E」計画>AngelArmsチームC・ボーイが参号機=トウジとの再戦のために海岸で
        待ち受ける。ボーイの他に同じくAngelArmsメンバー3名がいる。
  便利屋スズキ>大阪戦開始の頃、日本重化学工業共同体を頼って旧東京へ逃れる。
          その後しばらく身を隠していたが、大阪戦から約一週間後、
          赤木ナオコの依頼を受け、アフリカの「E」計画の施設に侵入を
          はかる。綾波教司教の仕業で衛星施設が一時ダウンしたが、
          社員の尽力で復旧のめどは立っている。
  その他>ボーイの挑戦を受け、参号機とともに旧東京に向かう鈴原トウジ。
      大阪戦開始現在では琵琶湖辺りを爆走中と思われる。箱根のランドマスター
      部隊と接触の予定。
・その他
  加持リョウジ>『ソーソソソ』沈没後、トライラックス艦隊の一部をうまく動かして
          インド洋に沈んだEVA4号機改のサルベージ作業を行う。
          しかし事故で輸送船が沈没してしまったので、現在はマレーシア・
          クアンタンにいる。
  大阪(春日歩)>海上都市大阪で、運良くウイルスの雨を浴びずに済んだ少女。
           大阪に残り、同市の異変やトライラックス部隊の動向、
           ボスク・ナカガワ・レイジらの怪しい動きを目撃している。
           旧東京会戦前、ネルフに派遣された大阪の使節団に
           いたこともある。
  「E」計画>カメレオンらが大阪近海で確保したトライラックスA級大使を
         アフリカに転送、同地で彼女の治療を行いつつ監禁中。
         トライラックスが「E」計画側の要求を呑んで大阪から部隊を
         撤退させたため、彼女に害を与えるつもりはないようだ。
  綾波教>教団主席司教がトライラックスと会談、大阪からの部隊の撤退を容認。
       彼はA級大使の所在を掴んでいるが、乗り込む気はない。
       トライラックスに「E」計画に関しての資料を渡した。
6前スレ497:02/11/11 17:15 ID:???
入りそうにないので、ここに前スレ分の感想・連絡を書きます。
大阪戦、介入しないとさんざん言っときながら、
嬉々として戦闘を書いている自分に鬱。

>加持さん
  今度はマレーシアですか。うらやましい。
  ネルフの人員は恐らくお土産を首を長くして待ってます。
  哀愁のリツコさんワラタ。
>????他さん
  勝手なようですがキョウコさんにアスカの力が一部流入したということにしました。
  主席の封じ方がどんなのかわからなかったのですが、単にアスカという”力の出口”を
  塞いだというだけならば、同じく出口(だった?)キョウコさんが脇から利用するのも
  可能かなと思い、やりました。アスカにある力が大きすぎて、別口から漏れてきたと。
  当然主席や教団レイにはバレているでしょう。対処はお任せします。
  ・・・ところで兵士1さんのコスプレの能力は何ですか?
>提唱者さん
  風邪はひきはじめが肝心です、お大事に。
  ヘボですが、キョウコさん汚名返上です。通常の変身EVA(すごい言葉だ)よりは
  随分弱く、呼び出せる武器も限られていると捉えています。恐らく「E」側との接触は
  ないでしょうが。
  AngelArmsの戦闘、スゴイです。自分にはとてもこうは書けない・・・
  Fは今回出ないんですね。チェシャ猫とか見たかったのですが。反物質も「ARMS」に
  出てきましたが、まさか便利屋さんはそこから引っ張ってきている?わけないか。
  あと、カーミラさんはどうなるんでしょう。ANGELINE投与で再生能力の一時的強化とか
  できませんか? 余計な口出しスマソ。
  ちなみに銘菓「大阪嬢」には姉妹品として「二条嬢」、「江戸嬢」等があり(以下略
7前スレ497:02/11/11 17:18 ID:???
(>6の続き)
>厚木基地最後の兵士さん
  第弐を持ち上げてくれてサンクス。っていうかあれはレナちゃんが良かったのです。
  特に行動制限等はないと思います、イベントを続行してくださいませ。
>町奉行さん
  リナちゃんが不憫です・・・やっぱ戦闘がらみの話はツライ。
  早いとこ終わらせなければ、でもきちんと形は完成させたいとも思います。
>便利屋さん
  衛星の件ホントに申し訳ありません・・・ななこさんですか、イイ名前ですね。
  便利屋本人との関係が悪化したことで、かえってまほろさんと仲良くなったりして。
  っていうか  反 物 質 砲 で す か ? ! 司教と戦っても勝てそうな・・・
>トライラックス担当さん
  無事に返す、というのは”書き手には”わかっても、トライラックス側はまだ確信できない
  訳ですから、救出作戦を止めることはないと思いますよ。自分としては
  エヴァ・フェット再登場は救出前後をキボンヌ。流れ次第ですが。

勝手にスレ建ててしまいスマソ。出来ればお早い引っ越しの方をお願いします。
>>1
お疲れさんです。
もうこっちにカキコして良いんですよね?
9加持リョウジ:02/11/11 20:40 ID:???
夕食を食いにミリオーネとワるちゃんを連れて、夜のクアンタンの繁華街に向かった。
船長は部下らを連れて、別の意味の夜の繁華街に意気揚揚と出かけて行った。
おそらくキャバクラに行ってお姉ちゃん達と楽しく飲むつもりだ。
俺もミリオーネと楽しくやろう。
屋台みたいな店がずらっと並んでるところで、スープみたいな飯を食っていたら
碇ゲンドウがいきなり俺達の目の前に座ったのでビックリした。
「加持、4号機改の回収…かなり手間取っているようだな」
「――司令!――なんでここに!」
「俺には全てが見える。お前の行動もお見通しだ」
「やれやれ、かないませんな。どうです、司令も何かオーダーされては。
俺達ちょうど飯食ってるんで、一緒に食いませんか」
本当は司令なんかと飯なんか食いたくないんだけど、そう言うわけにもいかないし。
「そうだな。お前が食ってるそのスープみたいな米料理、旨そうだな。同じやつを貰おう…」
碇司令が只者ではないオーラを発して、スープ飯を黙々と食らう。
まあ実際、只者ではないんだが、通り掛かりのマレーシア人達が怖れをなしたのか
視線すら合わせようとしないで避けて通ってるぞ。あの怖さでは誰も寄り付かないよなあ。
ワるちゃんは『ソーソソソ』沈没の際に尻を叩かれたのが身にしみてるのか、
ずっと下を向いて料理を食べている。ミリオーネも司令のオーラに圧倒されて、
何も言えないようだ。カチャカチャとスプーンの音だけが響く沈黙が気まずい。
「この料理、辛いですよね」
「ああ問題無い。それより4号機改の回収を急げ」
碇司令がメガネを光らせ、ワるちゃんを睨みつける。ワるちゃんが泣きそうになる。
「わかっていますとも。ははは」
――やがて碇司令はスープ料理をたいらげ、「支払いは頼む」と言い残して去って行った。
10ファイン=プット(日重工):02/11/11 21:42 ID:???
スモーカー大佐が便利屋スズキを討ち取りに来るというのでスズキを
監視していたが、大変だ。急いでメールを送らなくては。

【スモーカー大佐に緊急連絡】>>487
便利屋スズキはアフリカにあるE計画の研究所に向かう。赤木ナオコ博士の
依頼でE計画のデータを奪うのが目的だ。
場所は衛星画像を添付したので、それを参照しろ。
スズキは巨大レーザーライフルと、ATフィールドを貫通できる威力の
使い捨てのMAHORO用反物質砲を新装備として所持しているので対策が必要。
なお光学迷彩ステルススーツを装着しているので、そちらの対策も必要と思われる。
健闘を祈る。

送信、と。
それにしても加持先輩からマレーシア沖で事故に遭ったなんて連絡が来た。>>489
大丈夫だろうか。とにかく別の輸送船を手配しておかなくちゃならんな。
11前スレ伍の486:02/11/11 21:50 ID:???
スレ立て乙彼〜。
>黒メガネさん
即レス感謝!! キョウコさん復活! ここでやらねばどこでやるって感じですYO!
戦闘についてお褒めの言葉、どもです。で、カーミラですが残念ながらあのままです。
首を掻っ切られると言う表現だと、喉笛かと思われがちですが、
彼女は真横から頚動脈と延髄を完全に切られています………これ以後も、どんど以下略らしいです。
Fが出ない理由は彼等のチーム編成にあります。彼等は全て使徒能力者、
AngelArmsとしての完成形でもあります。F編成以前のチームではAが最高でしたが、今ではFです。
大阪会戦は「戦闘」がメインではないので、戦力過多の彼等の出番は無しです。
戦力の一点集中はこちらは出来ませんので(笑
彼等の言葉を借りるなら、「少しでも長くその悦びを味わう為に」でしょうか。

>トライラックスさん
彼女は「無事」にお返ししますが、「」には色々と含みがありますので(笑
取り敢えず彼女が目を覚ますのは「夜が明けた後の昼」、を想定しています。
大阪会戦にカタがついて後処理をしている頃ですね。
それよりも前に主席の力等でこちらへお越しになるのなら、(ネタ)レスを下さい。


本日は3ネタレス前後で終了予定。
俺の狩場に何者が入ってきた(前スレ四>473)
一人、二人、三人……人の気配ではない、とすればBか、綾波教の新手か。
ワクチン弾を塗れて泥になった地面に落とし、対戦車貫通爆裂炸薬弾を取出す。
並の装甲車程度なら、これで十分操縦席まで届く。
一発、二発、六発を込め、侵入者の方に銃口を向けて放つ。
「…………三発落とされたか」
一人の動きが止まり、一人は何かから落ちたようだ。生物のようだが、これは…
最後の一人と乗り物だったと思われる生物が、スピードを落とさずに向かってくる。
距離300、新たな弾を込め、ビルの屋上まで非常階段を踊り場だけ踏んで駆け上がる。
ひとまず全弾発射し、次を込めながら仲間に連絡をとる。無論、隠れてだ。
「こちらスナイパー、新たな敵戦力接近。数は4、距離は100以内。
 対戦車弾命中を確認するも死亡を確認できず、以じょ
轟音と耳鳴り、背中を当てていたコンクリートの壁が爆発した。
「グウゥッ!!?」
何が起こった?
苦痛に歪んだ顔で空に飛ばされながら振り向くと、ずいぶんと古風な武装をした兵士が一人、見えた。
………火縄銃だと? 舐めるなよっ!!
空中で体制を整えると、再び奴が火縄を落として発砲してきた。
三連弾か? ならばこっちは五連弾だ!! リロードはとうに済んでいる。
弾と弾とが正面衝突を起こし、それが3つの爆発となる。
濃紺に澱んだ街中が、赤々とした夕陽の色に染まった。
新たな加勢? 情報が遅いぜ、こっちはもうそいつが目の前にいる。
これは馬なのか? 見た目も悪いが、持っている能力も悪そうだ。ありゃ酸だ。
降りかかった雨が腐った様に見える部分に当たると、白い煙が出ている。
それがしたたり落ちた地面もだ。更にもう一体、悪趣味にもほどがある。
見た目以上に強ぇんだろな、あの足軽は。5mを超える長槍、こんな通路で振り回せるのか?
鎧の一部に穴が開いてるが、ありゃスナイパーの作った弾痕だな。
腐れ馬が右の前脚で3回地面を掻き、走り込んでくる。
同時に足軽も槍を突き出し走り出す。あの速さ、俺以上か?
銃弾を撃ちこんだ所でたかが知れている。
手の合図で仲間にATフィールドを展開させ、奴等の足元に強力な重力場を発生させる。
なんっ!? 馬が重力場に入る寸前で大きく跳び、足軽は棒高跳びの要領でそこを回避した。
重力場を超えて着地した馬が勢いをそがれることなく向かって来て、首を大きく振る。
酸性の体液が前方に飛び散り……ATフィールドを!!?
「避けろ!!」
すぐ横の一人を突き飛ばし、自分は反動を利用して反対側へ。
残りの一人が不意を突かれて腐れ馬に轢かれ飛ばされる。
「う、うひぁギィああアぁあアアァ!!!」
衝撃だけなら大したこと無いが、あの酸は凶悪過ぎる。見る見る間に顔が溶け、胴に穴が開く。
もう一人は!? ハッとして上をみ、! 光に思わず腕で目を覆った。
「気を抜くな!!」
ゲイザーの声だ、上のほうから聞こえたが姿を確かめる間が惜しい。
足軽は向こうのビルの3階辺りに突っ込んで行った。まだ死んではいないだろう。
腐れ馬は後衛を散らして回り、地面に落ちた酸性の体液からはずっと煙が出ている。
足場を奪われ、奴等にこれが効かないとすれば状況は深刻化する。
「建物内へ一旦退避しろ!! 身動きが取れなくなるぞ!!」
1413:02/11/12 00:27 ID:???
ん? 寝ようと思ってレス見直してたら気がついた。

>加持さん
>>10の便利屋情報からの繋がりだと、あなたの時間帯(変な言い方だな)は、
大阪会戦の一週間後以降に確定ですね。
少なくともスモーカー組はその時まで、便利屋さんを捕捉する(と出会う)事がないと言う事になるのか。
いや待て。旧東京には入れないだけかもしれんな、あんな戦闘の後だし。
武装しているだけで住民に嫌がられるとか言うネタもありかも?

>トライラックスさん
フウイ・ノ・レイのネタ書く時間が無くなってしまいました。スマソ。次の夜は必ず。
15厚木基地最後の兵士:02/11/12 00:43 ID:???
隊長業務日誌 大阪逃避行1
本隊と合流するために、オーバー・ザ・レインボーに向かい進むが
思うように進めない。
この雨と、瓦礫のせいでレナが全力で走ることが出来ない。
コスプレ用のメイド服はエプロンドレスであるのだが、問題は靴に
ヒールがあるために、瓦礫に足をとられなんどか転びそうになる。
かといって靴を脱げば、足に怪我をしかねない状況の悪さだ。
ともかく、行動しやすい服に変えないといけない。
周囲にも使徒化した市民の群れが迫っているようだ。
辛うじて原型をとどめている服飾店に入る。
服飾店といっても、現在ではそんなに品数は無いだろうと思うが。

中に入ると、それでも品数はそろっていた。
雨の所為か、この戦闘の所為か人はいない。
幸い、タオルなどもあるようだ、ユニクロ製が未だにあるとは驚きだ。
濡れた体を拭き、乾いた衣類に着替えるようにレナに言う。
下着も有るから、かえるといいだろう。
靴は、頑強そうなワークブーツか、ウエスタン風のブーツしかない。
いくつか選んで、足に合うのを使うしかないだろう。
武器になりそうなものはなかったが、店員の休憩室からいくつかの
缶詰、菓子、飲み物を確保する。
それらをそろえていると、レナが呼ぶ、困っているようだ。
ファスナーが、降りなくなったという。
外すのを手伝ってくれというが、しかし。
だが、そんなに迷っている時間も無い。
ファスナーを引くが動かない、何かを噛んでしまっているのだろうか?
あれだけ、過酷な使われ方をするというのはファスナーを作った人も考慮は
していなかったのだろう、仕方なく、服を裂くしかない、という。
レナが残念そうな顔をするが、仕方ないとあきらめたようだ。
16厚木基地最後の兵士:02/11/12 00:44 ID:???
隊長業務日誌 大阪逃避行2
そこらにあった十徳ナイフでファスナーの部分に切れ目をいれる。
あとはレナが自分で行うだろう。
その間、先ほどあつめたものをまとめて持ってくる。
戻ると、レナがまだエプロンドレスを脱ぐことが出来ずにいた。
ファスナーだけでなく、ほかにも海水や雨のせいで噛んでしまったようだ。
結局、脱ぐのを手伝う羽目になる。
ファスナーはインナーになっているブラウスに食い込んでしまっていたようだ。
上の部分をとるには、ブラウスも一緒に脱がないといけなくなっている。
が、そんなことは無理だ。
一気に服を切り裂き、ドレス部分とブラウス部分を脱がす。
身体を拭くためにバスタオルを肩にかけるようにして渡す。
手が、彼女の身体に触れた。
冷たい。
海の中と、雨で大分体温が奪われてしまったようだ。
普段でも白い肌がより一層白く見える。
レナがふと、こちらを見る。
目が合った。
下着に隠れているが、胸に傷跡はないように見える。
彼女の瞳が私を見据えている。
私の鼓動がまるで十代の子供のように大きくなっている。
だが、鼓動の大きさに比例するように私の中に湧き上がる気持ちも大きくなる。
私はレナが、彼女がとてもいとおしい…。
17厚木基地最後の兵士:02/11/12 00:45 ID:???
レナ個人日記
移動中に入った建物の中で、私は少佐の手が肩に触れるのを感じた。
雨と海で、冷えた身体に少佐が気がついた。
彼は、辛そうな顔をして私をみた。
私は、きにしてなんかいない。
彼と目が合う。
彼は私の胸元を気にしている。
大丈夫、もう殆ど消えているもの。
消えなくても、私の絆は消えない、いえ、消させない。
私は彼を見る、じっと見つめる。
彼も私を見つめる。
私はみんなが好き。
だけど、ほかの誰よりもこの人が好き。
私がそう思ったとき、彼は私を強く抱きしめた。
彼の鼓動が聞こえる。
厚木基地最後の兵士は、戦争そっちのけで
恋愛イベント遂行厨。
部下は、必死だというのに。

でも、一人称なんで、なんか自己満足っぽきゅて…。
19軍用ヘリ機中:02/11/12 02:04 ID:???
「スモーカーさん、メールが届いています」
ノートパソコンをいじっていたたしぎ曹長が言った。
機械の類が苦手なスモーカー大佐はこのようなことは何もかも部下まかせなのだ。
「日本重化学工業共同体に潜入しているファイン=プットさんからです」
「あいつからか・・・それで何て言ってる?」
「便利屋スズキがアフリカのE計画の研究所へ向かっているそうです」
「何だい? E計画とは・・・」
「最近、暗躍してる奴らね。正体はわからないけど、綾波教団の計画を妨害しているらしいわ」
スティンガーがノートパソコンの画面を横から覗いて言った。
「ええと、巨大なレーザーライフルとATシールドを貫通する反物質砲を装備・・・か、ケタ違いに手強いわね。光学迷彩ステルススーツは探知可能だけど」
「なあに、奴がてめえの武器をぶっぱなす前に俺の特性荷電粒子砲をお見舞いしてやる。それに、ここにいる者達はもとから奴と相討ちを覚悟しているからな。
よし、目的地は変更だ。アフリカのそのE計画の研究所とやらへ行くぜ!」
「でも、スモーカーさん、問題があります。このヘリでアフリカまで行くとなると燃料が持ちません。途中でガス欠になります」
「馬鹿か、おめえは。そんなもの、途中で給油すればいいだろ。そうだな、取り合えず東南アジアあたりまで飛んで、そこらへんで燃料を補給しよう。あと、食糧やらもな」
>>10
 情報提供ありがとうございます。
 これで行き当たりばったりで間抜けなスモーカー大佐も対抗策を考えることができます。
 それにしても、自分で書いていて思うんですが、ヘリコプターで日本からアフリカまで行くって、物理的にかなり無理があるような気がする。
 まあ、つまりスモーカー大佐はそのくらい発想が場当たりで間が抜けているってことですかね。
 取り合えず、彼らは東南アジアあたりに物資の調達に立ち寄ります。
 場合によってはヘリの方も長距離移動に適した航空機に買い替えるかも・・・請求書はトライラックス本国へ・・・。
 東南アジアの具体的にどこの国なのかは・・・もちろん言うまでもありません。
 以前、旧東京近郊の農業プラントに野菜類の仕入れに行ったことがあったが、その時と似たようなパターンだな。
21便利屋スズキ(日重工) :02/11/12 02:27 ID:???
ガンヘッド本体の修理も俺一人でやると中々難儀する。
トライデントの連中から盗んだバルカンと腕だけではどうにもならん。
改良装備の追加もすり合わせが面倒でまだ動かんしな。
修復した足回りも依頼終えたらテストしとこう。
「ななこ、そこの道具を取ってくれ。」
「はい、これでいいですか?」
「これが欲しかったんだ、しかしこの機体調整が面倒すぎるな」
22サバンナの真っ只中で:02/11/12 02:43 ID:???
突如、雷のような閃光と走り、爆発音が響き渡ったかと思うと、何もない空間から5人の男女が現われ、地面の上に落ちて来た。
「いてて・・・手っ取り早いが、乱暴な移動方法だな・・・ここがアフリカか?」
赤いベレー帽をかぶり、右目にアイパッチをした軍人風の男が腰をさすりながら起き上がると、あたりを見回した。
あたりは右を向いても左を向いてもだだっ広い草原が広がっていて、はるか彼方には険しい山岳地帯が見える。
「お、おい、いつまでわしの上に乗ってるんだ!」
地面に倒れているB級大使サイテイルが彼の背中の上にまたがっているおかしな髪型をした若い女を怒鳴りつけた。
「あ、すいません」
鼻の頭にバンソウコウを貼ったままのメンタート料理人メンチがあわてて飛び退いた。
「大体、A級大使殿を救出するという重大な任務だというのに、どうしてノコノコついて来たんだ!」
「だって、食事の用意をする人もいた方がいいでしょ? アフリカと言えば、珍しい食材もありそうだし・・・」
「そんなこと言って、イモムシやムカデを捕まえて来て、わしらに食わせるつもりだな!」
「まあ、それはそれとして・・・戦いでもあたしなら役に立ちますよ」
「戦いを想定してるんなら、その服装は何だ? 相変わらずブラジャースケスケの網シャツに喰いこみジーンズか、お触り喫茶じゃないんだぞ!」
「そういうB級大使だってコスプレのまんまじゃないですか!」
「い、いや、これは着替える暇がなかったから・・・」
>>21
 トライラックス担当です。
 ええと、>>21のカキコは時間軸の上では>>10>>19よりも前の出来事ってことでいいですか?
 それとも、スモーカー大佐は便利屋スズキが出発する前の段階でアフリカへ先回りしようと考えていることにしましょうか?
24大統領:02/11/12 03:03 ID:???
テレビの国からこんにちわダス、ワダスが王様のアイデア発明研究所所長のアイパッチ博士ダス。な〜んつってなダス。
・・・って、このギャグは前にギーガ―がやったダスか?
初めて登場するダスから、自己紹介するダス。ワダスはトライラックスの大統領ダス。
サードインパクト直後の混乱時の選挙で大統領に当選したダス。
大統領と言ったら、国家元首であり、行政上の最高権力者であるはずダス。
だと言うのに、我が国ではマスターと呼ばれているギーガ―と8人の評議員達が実権を握っていて、ワダスは出る幕がないダス。
ギーガ―達は何でもかんでも自分達が相談して決めてしまうダス。ワダスは無視されてるダス。
これと言うのもワダスが馬鹿だからでしょうか? いいや、大統領は馬鹿じゃないダス。
しかし、そうは言ってもワダスが大統領になる選挙の時、バーヘム財団には手回しをしてもらって有権者を買収してもらったダス。
だから、バーヘム卿にもその手下のギーガ―にも頭が上がらないダス。
ミルクチャン、何とかならないものでしょうかダス?
25ノヴァ:02/11/12 03:32 ID:???
私はノヴァ・・・(前スレ>>123で初登場)。
ノヴァとは「新しい物」という意味で、私は新しく生まれてきたのでそう名付けられたらしい。
私は多くの同じ仲間達とともに塀で囲まれた工場のような建物の中で生まれ育ち、様々な教育や訓練を受けてきた。
同じ仲間・・・私達は共通する身体的特徴として、青い頭髪と赤い眼をしている。
教官の話では、これは私達は特別な存在であるからなのだと言う。
そして、私達22人は塀の外の世界へ連れ出された。トライラックスという国へ行くのだと言う。
私達の保護者的存在であった主席と呼ばれる人物がトライラックスの人々に私達を紹介した。
「あなた方なら、この者達の出自は想像がつくでしょう。今の所、戦闘・操縦・日常生活に最低限必要な知識しか与えておりません。
シンクロ率はネルフ時代のファーストチルドレンよりやや低いくらいですね、現在は。これから彼女達がどうなるかもあなた方次第ですよ」
そして、私達は今度はキサラギなんとかいう人に連れられ、船から飛行機に乗り換えてトライラックス本国へ連れて行かれることになった。
2625:02/11/12 03:41 ID:???
前スレ>>123でチラッとだけ登場した『ノヴァ』はクローンアスカの1人。
クローンを戦闘員に使うことに否定的なフウイ・ノ・レイがE計画に拉致され、
エヴァ・フェットも表向きには殺されたということになって、
行方をくらましている間で良かった。
一応、今後の展開上、ストーリーに絡ませるつもりで、
その中の1人に一人称視点を与えてみました。
・本国>世界征服を画策し、改造型EVAを開発している。
    日本国内での抗争に介入し、二股をかけて漁夫の利を狙う。
    日本近海に停泊している艦隊に指令を送っている。
   大統領(長嶋雄一):名目ばかりで実権なし。はっきり言って馬鹿。
   ギーガー(大塚周夫):背後組織の手下として実権を掌握している。
   エルンスト・F・バーヘム(家弓家正):影の黒幕、『13番目のモノリス』で指令。
・艦隊>本国の指令により、日本国内での抗争に介入。
    空母『ソーソソソ』を失うが、大阪湾内に停泊。
    日和見的な対応を余儀なくされている感がある。
   ピエット提督(仁内達之、西村智道):風格はあるがイエスマンタイプの職業軍人。
   タイラー艦長(辻谷耕治):主力戦艦の艦長だが無責任な奴。
   オドー(加藤精三):保安部長。誰にでも変身できるが加藤精三ネタしかやらない。
・A級大使救助隊>神聖綾波教団主席司教の超能力によりアフリカへ瞬間移動。
        しかし、実は詳しいことは何もわかっていなかったりする。
   サイテイル(今の所は塩沢兼人):B級大使。意外に根性があるらしい。
   カーネル・バシャール(矢田耕司):精鋭部隊サルダウカーの隊長。実力はあるがアホ。
   メンチ(日比野ジ朱里):自称グルメ。実はただのゲテモノ食い。おまけに露出狂。
   他にサルダウカー兵2名。麻薬中毒で女に飢えている。
・便利屋スズキ討伐隊>海上都市大阪から離脱して旧東京へ向かう。
           旧東京近郊で足止めを喰らっている時にファイン=プットから情報を得る。
           それにより目的地をアフリカに変更するが、様々ま問題があるようだ。
    スモーカー大佐(松尾銀三):発想がかなり場当たり。潜在的マゾで女王様願望あり。
    たしぎ曹長(野田順子):コンプレックスのかたまりみたいな女。すぐ暴力を振るう。
    スモーウォーカーパイロット(石塚英彦、伊集院光、デーブ大久保、松村邦洋)、海兵隊員数名。
    他にエヴァ・フェットの昔の相棒でオカマの賞金稼ぎスティンガー(矢尾一樹)も同行。
・エヴァ・フェット(西村ちなみ、広瀬正志)
  >傭兵で特別警護官。表向きには死亡したということにして、行方をくらましている。 
・加持リョウジ(山寺宏一)
  >この人も一応、諜報部員だから。4号機改の回収に失敗して現在はマレーシアに停泊中。
・貨物輸送船の船長
  >加持に4号機改の回収作業に狩り出されるが、船が沈没。その後の消息は不明。
・キサラギ博士(木村亜希子)
  >クローン開発スタッフ。22人のクローンアスカを引率して航空機で本国へ帰還。
・ファイン=プット(今の所は増岡弘)
  >諜報部員で日本重化学工業共同体に潜入、加持やスモーカーに便宜を図っている。
・フウイ・ノ・レイ(久川綾?)
  >A級大使。現在、E計画側勢力に拉致され、アフリカの研究施設に監禁されている。
さて、大阪城だが、敵の力だろう。現在は二度のインパクトでの荒廃の面影がまるで
見られない状態になっている。ご丁寧なこった。
ともかく、俺達は南側から大阪城に近づき、一番橋からの侵入を試みた。すると、い
きなり鉄砲の音が響いた。とっさに初号機と四号機がATフィールドを展開する。フィー
ルドへの着弾の仕方からして、重火器の物のようだ。……だが、それは火縄銃だった。
一番橋の門の上にいつの間にか鉄砲隊が並んで、銃撃をしてきたのだ。なんだこいつ
ら!? そう思うと、四号機が奴等の中身はいわゆるアルミサエルの細胞が詰まってい
る物だと言う。まったくご苦労なこった。なんだよ、連発式大火力の火縄銃って!?
しかも、門は通常兵装での攻撃を受け付けないと来た。…やっぱ見た目通りじゃないわけね。
決局、四号機がATフィールドで鉄砲隊を両断して倒し、初号機はマゴロクで門を斬り突
破する事になった。……門の方はしつこく再生してくるので、エヴァ達は更に骨が折れ
る結果になったが……。
かくして、不安を抱きつつも俺達は大阪城へと突入した。
一番橋から豊国神社の前を抜け、桜門にいたる。この間も敵の攻撃は続く。本丸から
の大筒による砲撃はクレーターを作り、騎馬武者は突撃を。足軽はある時は身軽に、あ
る時は密集して攻めてくる。こいつら使徒もどきくらいの戦闘力がありやがる。俺達
の装備が強化されているとはいっても、やはり厳しい。
初号機と四号機のフォローでまだ犠牲者は出ていないが、早くも味方に疲労が見え始める。
すると、物影に反応があった。俺の付けているスーツの機能で発見できたのだ。俺は
スーツに付属していたボール(ファイティングボールと言うらしい)を投擲して、そいつ
を攻撃する。すると、隠れていた『忍者』が俺に飛びかかってる。俺はとっさに装備
されていたサーベルを抜く。使いなれていない武器だが、特殊な処理がしてある。そ
して、光るサーベルでそいつを切り裂いた。
桜門を破ると、そこには大量の鎧武者が待ち構えていた。……予想はいてたが、かなり
不利だ。すると、四号機が言う。
「シンジ君、てっとり早くいくよ」
「うん」
四号機は横に長くATフィールドを展開し、奴等をまとめて押していく。そして、ジャ
ンプして背後に回った初号機が同じくATフィールドを展開する。……かくして、連中
はまとめて押し潰された。俺達は物影から飛び出して来る連中の相手をするだけでいい。
……かくして、俺達は天守閣に突入する事に成功した。
天守閣の内部にも鎧武者達はいる。四号機がATフィールドで不意打ちに備え、初号機
が迫り来る敵を斬り捨てる。俺達は銃器で彼等の援護だ。
この天守閣は八層からなっており、ここのボスがいると思われるのは最上階の展望台と
思われる。……俺達がおらず、エヴァだけなら中を通らず、直接行けそうな気もするが。
ともかく、かつて博物館として使われていた建物を戦いながら走り抜け、階段をのぼる。
……意外ときついな、これ。
そして、展望台に上る階段の前にそいつはいた。あの派手な兜は豊臣秀吉の鎧か。横に
いる鎧が、
「タイコーデンカノオナーリー」
とか言った所から見て、鎧どものボスらしい。俺達が周囲の鎧と戦う間に、四号機がA
Tフィールドをそいつに向けて放つ。すると、奴は引きぬいた日本刀でそれを受けた。
さすがに他とは少々違うようだ。
すると、初号機が進み出る。初号機と豊臣秀吉は抜刀したまま走りより、交差する。
そして、豊臣秀吉は十文字に分断され、崩れ落ちた。
展望台への階段を俺達は上った。……そこには、この城にはあまりに不似合いな奴が
いた。晩餐会の時のコスプレをしたままの綾波教の聖母だ。
「思ったより遅かったわね」
彼女はそう言った。必然的にエヴァの二人が前になる。
「残念だけど、ここは外れよ。大阪の状況を打開する手段はなにも無いわ」
四号機が言う。
「そうかい? でも、さっきの晩餐会の様子を見ていたが、君は偽りに満ちた言葉を
紡ぐ。はい、そうですかと言えると思うかい? しかもここはこれだけ警備が厳重な
んだ。なにかあると考えるのが自然だと思うよ。」
しかし、聖母は余裕の態度を示す。
「……ここの警備は第伍次席の司教の趣味よ。彼は芦ノ湖での戦いの頃からこの街
に派遣されて退屈していたのよ。だから色々と手の込んだ物を用意してたの。
……察しはついてるでしょうけど、彼の能力はアルミサエル。本体を倒せばこの大阪
の混乱は収まるわ。混乱を収めたければ彼を倒しなさい」
すると、初号機が言う。
「……なんでそんな事を教えてくれるの? 君は敵なんじゃないの。少なくとも、艦
では君の敵意を感じた」
聖母は余裕を持ち答える。
「今のこれはゲームよ。あなた達がたどり着いたらヒントを出せ。そうあの人と第伍次席は言ったわ」
……あの人?
「……ゲーム…こんな…こんな真似をしてゲームだって……。信じられない。綾波
と同じ姿を持ち、同じ魂を感じる君がそんな事を言うなんて……。」
また初号機の様子がおかしい。しかし、四号機は言う。
「シンジ君。……通天閣に行け。彼女の相手は僕がする」
それを聞いて食い下がる初号機に四号機は続ける。
「……今は時間が無い。こんな所で時間と力を無駄にはできない」
「場所は間違ってないわ。早く行きなさい。けど、タブリスはここで足止めをさせて
もらうわ。もっとも、今のあなた達では、二人がかりでも私に勝てないけど」
そして、俺達は初号機を連れ大阪城を出る。行きと違い、簡単に出る事ができたが、上
から轟音が聞こえてくる。
外に出る時に天守閣を見上げると、四号機と白い零号機の戦いが見えたが、明らかに白い
零号機が優勢だった。そして……
そして、俺達が外に出たとたんに、大阪城が天守閣を中心に変形し始める。見る見る内
にそれは城をベースにした人型になる。その上には輝く影が立つ。白い零号機だろう。
四号機への変身を解いた渚は、空中に浮かびながら叫ぶ。
「召喚!!」
すると、空中に巨大な四号機が出現し、渚が中に入りこみ、大阪城公園に立ち、対峙する。
不安げに立ち止まる初号機に声をかける。
「いいから行くぞ!! あいつがそう簡単にやられるタマじゃねえ事はよくわかってるだろう!!」
しかし、不安はある。あの城武者は聖母が直接コントロールしているらしい事だ。なにか
力を追加されている可能性はある。
そして、通天閣に急ぐ俺達の頭上を通り過ぎる影……。
超機人は大阪城の方へ飛んでいったのだ。……渚は二対一か……。
3534:02/11/12 07:05 ID:???
どうも。大阪城での展開です。最後に出てきた大阪城武者は教団レイが強化しています。

○黒縁メガネさん
スレ立てお疲れさまです。キョウコさんの展開には、そういう手がありましたか。思え
ば、彼女はある意味娘の徹を踏んじゃってるんですよねえ。
ちなみにアスカの力は直接封じられてるのでは無く、特殊な暗示を精神にかける事で
封じられています。後、彼女は人間に戻って以来、伸縮式の携帯用ソニック・グレイブ
を装備しています。

○Eさん
色々面倒なネタ振ってすいませんね。今回大阪城はこうなりました。戦闘描写はいつにも
増して手を抜いてしまった…反省。

○トライラックス担当さん
とうとうアフリカへ行かれましたね。主席のサポートは連絡の中継と、ヤバくなったら
回収するぐらいです。これ以上妨害が無ければですけど。
ノヴァの今後の活躍にも期待しています。

○町奉行さん、便利屋スズキさん、某農場新入りさん
ところで、今後予定されている京都でのイベントって参加したいですか? 参加できる機会
があるかもしれませんよ。
加持「インパクトは10まで用意されているんだ」
ジャイアン「な、なんだってぇ?!?」
加持「つまりだ2032年にサードインパクト、これがゼーレのシナリオだ」
のび太「ってことはドラエモンは生まれてこないってこと?そんなぁ」
しずか「そうよ、そうよ、ドラちゃんがうまれてこないなんてー(泣)」
加持「ところがここにゼーレと別のシナリオがあるんだ」
一同「えっー?!」
加持「つまりドラエモンがもたらした、のびたの未来日記さ、ボクと長官はこの日記に未来を託したんだ、つまり君達少年少女にね」
加持「どらえもん君」
ドラ「なぁにぃ?」
加持「実は君は自分が初号機のコピーだって知ってたかい?」
一同「そんなばかな?」
加持「そんなばかなことこそ本当の事実なんだ」
加持「なぜドラエモンが世話焼きなのか、それはレイの自己犠牲の心がのこっているからさ」
加持「サードインパクトでダミープラグに自我が発生したんだ、それがどらえもんの心、ドラエモンの自我さ」
加持「版権、著作権の問題で語ることができなかったけど、どらえもんの最初の色は何色だったかな?」
デキスギ「黄色だ!オレンジ色がかった黄色ですね?加持さん!」
スネオ「そ、そうだ!そして黄色から青に変化したんだ!」
加持「そうだよ、ドラエモン、つまり初号機は最初の失恋のショックで黄色から青に変化したんだ、つまり心が受け入れられなかったことでATフィールドが強化されたってわけだ」
ジャイアン「それじゃゼーレが怒るわけだ」
加持「そう、その通り」
しずか「そんな、ドラちゃんがドラちゃんがダミープラグだなんて」
スネお「でも、そう考えないとドラエモンの口のなかのS2機関の説明がつかない!」
加持「そうだ、事実は恐怖かもしれない、でもそれを克服するのが君達の指名なんだ」
加持「いままでも君達は地球を守ってきた、これからも初号機とともに、地球をまもってもらいたい」
のびた「(放心状態で)白と青、初号機、白と青、どらえもん..」
加持「映画;どらえもん誕生を君達はみたかい?」
加持「未来都市が生命の樹だったことに気がついたかい?」
加持「未来は君たち新ネルフのみんながつくりだすものなんだ」
加持「ちなみにアスカを吸収した弐号機はどらみちゃんになった」
加持「あの頭のリボン、アスカの記憶がそうさせているんだよ」
加持「ジャイアンくんが恐竜時代に起こしたジャイアンとインパクト、これが哺乳生物をうみだした。そしてスネオくん!君の正体をボクは知ってるよ、もうみんなに明かしてもいいんじゃないかな?」
スネオ「のびたごめん、ボクは実はカヲルなんだ。」
一同「えっー!」
スネオ「ボクの父が世界を飛び回ってたのはしってるよね、そしてボクの弟がNYにいることも」
加持「そう、本当はスネオくんの父はアスカの父でもある、そしてゼーレのNO.4なんだ。」
スネオ「ボクの指名はジャイアンを隠れ蓑に、シンジ...つまりノビ太と初号機どらえもんを見張ることだったんだ。」
加持「だからタイムパトロールも手を出せなかったわけさ。彼がゼーレを裏切って、君達に組したわけだからね。」
ジャイアン「スネヲ〜(泣)」
デキスギ「まさか、そんなスネヲくんがシトだったなんて...」
加持「ほら君達の発言ももはたスネオくんではない、スネヲくんになっている」
しずか「ほ、ほんとうだわ!やっぱりスネヲくんはシトだったのね?!」
スネヲ「ごめんねボクの家の豊富な資金はゼーレ資金だったんだ」
のび太「でもレイがドラえもんに、アスカがどらみちゃんにってことは?」
加持「そう、ゼーレもシンジ君には気がつかなかった、そこでシンジくんの記憶を消して新たな生活をはじめさせたんだ、それがのび太くん君なんだよ!」
デキスギ「だからのび太くんだけ、ドラシリーズとシンクロできるのかっ!」
>>36
一応つっこんでおきましょうか・・・
カラーリングが黄色→青になったのは、初号機ではなく「零号機」です。
ああ、それを含めて、ネタなんですか。それは失礼を。

それにしても、遂にこのスレに3人目の加持さんが登場か。
やれやれ。

>書き手の皆さん
お早いお引っ越し、ありがとうございます。
時間軸が二つ発生しているようなので、ご注意を(言うまでもないか)
今のところ
・大阪戦→綾波教関係、ネルフ関係、「E」計画、最後の兵士さん、町奉行さん
・大阪戦後(恐らく一週間ほど経過)
    →加持さん、便利屋さん、トライラックス関係、教団主席司教
漏れ、抜けがあったらご指摘を、っていうかスマソ・・・
加持「未来からのタイムパトロールが介入してきた、これではゼーレも黙るしかなかったわけだ」
ジャイアン「のび太の記憶がうそだなんて!だってオレには小さいことからののび太の記憶が..!」
しずか「ま、まさか私達も?!」
加持「そうだ、君達もなんだ」
加持「スネヲくんのオジとしてNYのオジサンとしての存在のボクもこれを打ち明けようと悩んでいたんだ」
加持「では発表します」
(ドラムロール)ダララララアラララララララララ
シンジ君はのび太に!
アスカはドラミに吸収
レイはドラエモンに吸収
スネヲはカヲル
ジャイアンはトウジ
デキスギはケンスケ
ヒカリがシズカ(新幹線)
そして見事じゃイコに輝いたのは...愛知県にお住まいの外食王、カツラギミサトさんです
ボンビボンビー!さて次回の桃鉄でお会いしましょう!さようなら!ボンビボンビー!
まさかS2機関搭載型がドラシリーズ?だから量産できるのか?
>>36->>43 ワロタ
刑事ナッシュブリッジスのエヴァン君が初号機ですか?>>36
491:02/11/12 10:47 ID:???
スレがあらされてきたので分割します
内容の整合性がとれなくなってきたので大阪戦に関しては
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1036367292/
のほうで続行することにします。
なにしろタイムラグが混乱を招いているようなので、このままでは
私の考えたストーリーからかけ離れたものになってしまうのでご協力くださいね
なお、このスレでは大阪戦後のストーリーで続行していきます
5042:02/11/12 10:49 ID:???
ネタ書こうと思ったけど時間切れ。っていうか萎えました。
連絡のみ。

>提唱者さん
  確かにFまで投入する必要は全くないですね。終わっちゃいますから。
  ・・・で、カーミラさんは助からんのですか。しかもこれ以後もって・・・(泣
  ところでBに対しては、ワクチンよりも、各チームがANGELINEと一緒に
  携帯している、同抑制剤が有効なのではと思います。
>????他さん
  大阪城お疲れさまでした。いや、まだ終わってないか。
  キョウコさんは当分グリコとか食い道楽とか、通常兵にはキツそうな奴に
  あの調子で対処していくと思います。
  主席自身はアフリカには行かないんですよね? 念のため。
>最後の兵士さん
  構わんです、どんどんどうぞ。全然自己満足なんかじゃないですよ。
>別時間軸の皆さん
  大阪戦と一緒に進行するのは大変でしょうが、頑張ってください。
  各カキコの時間軸にくれぐれもご注意を。

運が良ければ夜には来られます。それでは。
加持「インパクトは10まで用意されているんだ」
ジャイアン「な、なんだってぇ?!?」
加持「つまりだ2032年にサードインパクト、これがゼーレのシナリオだ」
のび太「ってことはドラエモンは生まれてこないってこと?そんなぁ」
しずか「そうよ、そうよ、ドラちゃんがうまれてこないなんてー(泣)」
加持「ところがここにゼーレと別のシナリオがあるんだ」
一同「えっー?!」
加持「つまりドラエモンがもたらした、のびたの未来日記さ、ボクと長官はこの日記に未来を託したんだ、つまり君達少年少女にね」
加持「どらえもん君」
ドラ「なぁにぃ?」
加持「実は君は自分が初号機のコピーだって知ってたかい?」
一同「そんなばかな?」
加持「そんなばかなことこそ本当の事実なんだ」
加持「なぜドラエモンが世話焼きなのか、それはレイの自己犠牲の心がのこっているからさ」
加持「サードインパクトでダミープラグに自我が発生したんだ、それがどらえもんの心、ドラエモンの自我さ」
加持「版権、著作権の問題で語ることができなかったけど、どらえもんの最初の色は何色だったかな?」
デキスギ「黄色だ!オレンジ色がかった黄色ですね?加持さん!」
スネオ「そ、そうだ!そして黄色から青に変化したんだ!」
加持「そうだよ、ドラエモン、つまり初号機は最初の失恋のショックで黄色から青に変化したんだ、つまり心が受け入れられなかったことでATフィールドが強化されたってわけだ」
ジャイアン「それじゃゼーレが怒るわけだ」
加持「そう、その通り」
しずか「そんな、ドラちゃんがドラちゃんがダミープラグだなんて」
スネお「でも、そう考えないとドラエモンの口のなかのS2機関の説明がつかない!」
加持「そうだ、事実は恐怖かもしれない、でもそれを克服するのが君達の指名なんだ」
加持「いままでも君達は地球を守ってきた、これからも初号機とともに、地球をまもってもらいたい」
のびた「(放心状態で)白と青、初号機、白と青、どらえもん..」
加持「映画;どらえもん誕生を君達はみたかい?」
加持「未来都市が生命の樹だったことに気がついたかい?」
加持「未来は君たち新ネルフのみんながつくりだすものなんだ」
加持「ちなみにアスカを吸収した弐号機はどらみちゃんになった」
加持「あの頭のリボン、アスカの記憶がそうさせているんだよ」
加持「ジャイアンくんが恐竜時代に起こしたジャイアンとインパクト、これが哺乳生物をうみだした。そしてスネオくん!君の正体をボクは知ってるよ、もうみんなに明かしてもいいんじゃないかな?」
スネオ「のびたごめん、ボクは実はカヲルなんだ。」
一同「えっー!」
スネオ「ボクの父が世界を飛び回ってたのはしってるよね、そしてボクの弟がNYにいることも」
加持「そう、本当はスネオくんの父はアスカの父でもある、そしてゼーレのNO.4なんだ。」
スネオ「ボクの指名はジャイアンを隠れ蓑に、シンジ...つまりノビ太と初号機どらえもんを見張ることだったんだ。」
加持「だからタイムパトロールも手を出せなかったわけさ。彼がゼーレを裏切って、君達に組したわけだからね。」
ジャイアン「スネヲ〜(泣)」
デキスギ「まさか、そんなスネヲくんがシトだったなんて...」
加持「ほら君達の発言ももはたスネオくんではない、スネヲくんになっている」
しずか「ほ、ほんとうだわ!やっぱりスネヲくんはシトだったのね?!」
スネヲ「ごめんねボクの家の豊富な資金はゼーレ資金だったんだ」
のび太「でもレイがドラえもんに、アスカがどらみちゃんにってことは?」
加持「そう、ゼーレもシンジ君には気がつかなかった、そこでシンジくんの記憶を消して新たな生活をはじめさせたんだ、それがのび太くん君なんだよ!」
デキスギ「だからのび太くんだけ、ドラシリーズとシンクロできるのかっ!」
カラーリングが黄色→青になったのは、初号機ではなく「零号機」です。
加持「未来からのタイムパトロールが介入してきた、これではゼーレも黙るしかなかったわけだ」
ジャイアン「のび太の記憶がうそだなんて!だってオレには小さいことからののび太の記憶が..!」
しずか「ま、まさか私達も?!」
加持「そうだ、君達もなんだ」
加持「スネヲくんのオジとしてNYのオジサンとしての存在のボクもこれを打ち明けようと悩んでいたんだ」
加持「では発表します」
(ドラムロール)ダララララアラララララララララ
シンジ君はのび太に!
アスカはドラミに吸収
レイはドラエモンに吸収
スネヲはカヲル
ジャイアンはトウジ
デキスギはケンスケ
ヒカリがシズカ(新幹線)
そして見事じゃイコに輝いたのは...愛知県にお住まいの外食王、カツラギミサトさんです
ボンビボンビー!さて次回の桃鉄でお会いしましょう!さようなら!ボンビボンビー!
鏡の中に温かい風が吹く
55名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/12 19:13 ID:MLF62XmC
生き残れ。
>>49は偽者?本物?一体どっちなんだ
>>56
ニセモンだ。向こうのスレにもこっちへの誘導があった。
荒らしか……。とうとう来るべき物が来てしまったなあ。(前スレには熱心がいたが)
いっそのこと暴れる通天閣怪獣の毒電波ってことにして
話に取り込んでしまうか。
しまえるのか?
>>59
それはマジで勘弁。これまでにもとんでもない設定を次々取りこんだが、さすがに
これは無理がありすぎる(泣
6142:02/11/12 21:38 ID:???
>>42=黒縁メガネ他担当です。
自分も一連のカキコに関してはスルーした方がいいと思います。
こんなもん取り込むくらいなら消えます。
四スレ目で「最後までいます」と発言しましたが、これは勘弁。スレ内の
書き手どうしのぶつかり合いとかなら、最後まで何とかしようと努力しますが。
それから>>49についてですが、直後に自分が書き込んでること、
「私の考えたストーリーがどうのこうの」という文章があることから、
1(自分)ではありません。
>50できちんと弁明しておけば良かった。すみません。
6221:02/11/12 21:43 ID:???
一連のカキコ入れるなら私もやめさせてもらいます。
普通にやるなら最後までいますけどね。
ま、一連のカキコは、内容自体スレの流れも設定も無視している上、コピぺして
二度もやってますから荒らし認定でスルーでいいでしょう。
……この程度でくじけてたまるか………。
厚木基地最後の兵士担当です。
同じくスルーに一票。
加持ですが、これさすがにとりこむのは無理です。
だからほっときます。
ゲイザーはビルの屋上から、足軽が突っ込んだビルへと向かう(>>13
予想外の硬さだったが、何度か当てれば消滅するはずと彼は踏んでいた。
「派手にやってるな」
すぐ横にフッと現れたチームDリーダー、ファントムの残像が実体化する。
「強いか?」
「ああ、俺の閃光でもあの通りだ」
ファントムが見た先には、瓦礫の中から起き上がる鎧の兵が居た。
鎧の繋ぎがほつれ、灼熱の赤に塗られ、表皮が黒に染まろうとも、そいつは立ち上がる。
「ゾンビだな、まるで」
ファントムはフフンと鼻を鳴らすと、ゲイザーより先にそいつの元へ移動した。
正面からの攻撃に足軽は長槍を素早く突き出す。
突き刺さったそれからは血すら出ず、物理法則を無視して宙に停止する。
足軽の左腕が槍から離れて横に伸び、続いて頭が激しく反対方向へ曲がり、肩にぶつかった。
「思ったよりも頑丈だな」
不自然に曲がった首をそのままに、足軽は槍を薙ぎ払う。
槍はビルの壁とぶつかろうとも止まらない。
宙で停止していたファントムは消え、実体が向かいのビルに着地する。
「あいつ、馬鹿か?」
自分で崩したビルに押しつぶされる足軽を見て、ファントムはあきれた様に言った。
槍が外に突き出しているが、ぴくりとも動かない。足軽には15階層分の重さが加わっている。
幾ら並でなくても、動くのは容易くは無い。
「大した事無かったな。だが、念を入れることは大事だ。
 …………むぅんんんんんんんん…ハァッッ!!!!!」
ゲイザーが両眼が限界まで見開かれる。
最大出力の閃光はビルを一瞬にして飲み込み、巨大な十字架を天に昇らせた。
奴に弾切れは無く、確実に距離を詰めてくる。まずいな。
残弾数も十を切った。装填されている物を合わせても14発。
直接は狙わずに、一気に叩く。風切り音、身を翻し回転しながら隣の路地へ飛び退る。
直後に爆風、通路の真ん中で赤く照らされたそいつに向けて六連弾を放つ。
弾はそいつの横を掠める事すらなく飛ぶ。火縄の一発が通路に滑り込む。
後ろ宙返りで回避し、落下宙に次弾を込める。と、煙の向こうに奴が見えた。
「クッ」
長身の恋人を大きく振り、重心を移動する。ぐらつかせる前の位置に奴の弾が通過する。
銃口をそのまま奴に向けもう一度六連発。
「くたばれアンティーク」
奴が火縄を打つ前に、放っておいた弾丸が奴の軸足を爆破し、体勢を崩す。
間を置かずに左肘と背中に着弾。
今発射した弾が右の肩に命中し、残りの半分が同時に頭部を爆炎に包み、もう半分が体の急所を破壊する。
ぐしゃり、そんな感じで奴は地面に伏した。頭のあった所には燃える炎だけがある。
雨が降っている、体の小火もまもなく消えるだろう。
手強い相手だったと気を抜く時が最も危ない。
残りの二発を詰め、銃の引き金にかかったままの手を狙う。
狙いが定まり、引き金を指が引こうとしたその時、火縄が火を吹いた。
が、銃弾は俺に当たりもかすりもせず、後ろで何かに当たり爆発した。
それが最後の力だったのか、奴の体は火縄銃と共に雨に溶かされるように消えていく。
残念だったな。姿がなくなったのを確認してから、銃口を下ろす。
雨音に混じって、何かが軋む加速度的な音が後ろで聞こえ、俺は振り返った。
「高圧電線だとっ!!?」
奴が狙っていたのはっ! 気がついた時には、
「ぐ ぁ あ 嗚 呼 ア ァ あ あ ァ ア! ! ! ?」
遅かった。
これで214名、16、17名。まだまだ居ますね。
他のメンバーは戦いに明け暮れているんでしょうけど、また光が昇った(>>66
こちら側はネルフが上陸した側とは大きく違う。
僕らの組が最も彼等に近いのでしょうね。
この辺りは雨の音しか聞こえないし、使徒化した住民も見つけたそばから処理が可能だ。
リジェネレーター二人が動きを止め、僕とATフィールド隊がワクチンを撃ち込む。
そして、雨の降らない建物の中へ投げ込んであげる。それで1サイクル。
「この辺りは終わりですね。
 ネルフと顔を合わせる必要は無いですから、進路を90度変えましょう」
「「「了解」」」
進路を変えて処理を再開して少し、仲間の一人が声をあげた。
「アレを見ろ!! 白いエヴァとアノロボットが……(>>34)」
「ええ。他のメンバーもおそらく気付いているでしょう。
 でも、私達の仕事はコレです」
「解ってるさ。でも、何もしないわけにはいかないだろう?」
「解ってますよ。二対一ではネルフのエヴァも辛いでしょう。
 彼等に負けてもらってはこちらとしても不都合が出ますし、頃合を見て私が動きましょう」
今は、作業に従事すべき、この地は私達も使う事になりますし。
今は彼等に恩を売っておいて損はないでしょう。
ひとまずはフォースインパクトの阻止、ギリギリまで足並みを合わせているのが得策です。
「あの戦いに注意しながら作業を進めます。
 この雨も沿岸部(前スレ四>397)が動いていれば、もうすぐ止むはずですから」
「今だ!!」
建物内の通路に退避したヒッグスらは、溶解液を散らす馬が飛び込んでくるのを待っていた。
チームBのメンバーは流石にすぐに入って来ないが、馬は窓を突き破り入って来た。
ヒッグスは機会を逃さず避け様の無い馬に対し、強力な重力場を発生させる。
空間がわずかに歪み、馬が床に亀裂を入れ、煙を漂わせながらめり込む。
もがこうとして首や脚を痙攣させるも、ヒッグスは放しはしない。
「このまま一気に圧壊させる……!」
細い脚が先から潰れ、顔がひしゃげて腹部が破裂し溶解液を垂れ流す。
強い重力場の為に飛び散る事は無い。
その場に捕らえられた煙が色を濃くしながら充満し馬、の姿を隠す。
「あと少し…………ぅっ!!?」
何かに脚を取られ、ヒッグスはその場にひっくり返った。
回転しながら見た視界の端に、キラリと光る物が見えた。
足に巻きついた何かを確認できたのは、引きずられたまま窓を割って出る時だった。
「一つの事に集中し過ぎだ!! 周りをよく見ろ! てめぇの護衛は皆死んでるぞ」
「リーダー!」
足を引っ張ったのはヒッグスの属するチームEのリーダー、クグツシだった。
ヒッグスは割れた窓の向こうに槍を背中に抱え、日本刀を握った鎧武者を見た。
「奴に足音はねぇ。剣も達人の域らしく、風切り音すらない。
 雨の中なら多少は聞こえる、奴相手に室内は不利だな」
鎧武者が二人の方を一瞥し、馬の方に歩いていく。
馬は立ち上がろうとしているようで、窓の下端で頭が見え隠れしている。
鎧武者の手が届こうという所で馬は一度立ちあがり、そして崩れ落ちた。
鎧武者はかがんだのか、姿が窓から消える。
「残っているのは、アレだけみたいだな」
ヒッグスがはっとして周囲を見る。溶解液の煙と雨以外動く物は見えない。
遠くで響いている声も、雨音にかき消されている。
溶かされたり刻まれりした、仲間の残骸が幾つか目にも入る。
わずかに沈黙を保っていた屋内に動きが見えた。
鎧武者の顔がゆっくりと上がってくる、その顔は悪鬼羅刹そのものだ。
肩、胸部、胴、そして、
「こんなのまでありってか? まさにバケモンだな」
クグツシが空笑いをして、気を引き締めた。
鎧武者の上半身は馬の首の代わりにその胴と繋がっていた。
鎧武者は刀を捨てて背中に背負っていた槍を手に取り、邪魔な壁に向かい振るう。
蹄の一撃で、切り目を入れられた壁と窓が崩れ落ちる。
「……リーダー」
「いいのか? 運が悪けりゃ使い物になら無くなるぞ」
「雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄ッッ!!」
人馬一体となったそれは、激しく雄叫びを上げた。
「覚悟の、上です」
そうか、とクグツシは呟き、ヒッグスの首筋を掴んだ。
浸食の百足が枝分かれしながら全身に這いずりまわる。
もう一つ、人に有らざる咆哮が響いた。
「ぅおおおぅぁあぁあぁぁああああぁっっ!!!!」
71加持リョウジ:02/11/12 23:12 ID:???
朝、ぶん殴られて目が覚めた。
昨日の晩、夕食を食った後アリーナに停めておいた輸送船に戻って寝たはずなのに
シンジ君じゃないが知らない天井だ…ここはどこだ?
「起きろ、裏切り者」
俺をライフルの銃身でぶん殴った男が言った。その男は、イタリア綾波教MIB・No.2だった。
「――イタリア綾波教の追っ手か…!!」
俺はとっさに胸のガンホルダーに手を伸ばして自分の銃を取ろうとしたが、無い。
「武器は預からせてもらったぜ――あと、動くんじゃねェ。変なマネしたら即・殺す」
「ミリオーネとワるちゃんはどうした」
「あの裏切り女とガキは俺達が誘拐した。返して欲しかったら4号機改と洞木ヒカリを渡せ」
なるほど、人質ときたか。
「渡さねーよ。バーカ」
「じゃあ裏切り女とガキはこういう事になるが、いいんだな?――おい、持って来い!!」
No.2が指図すると、使徒化した信者が人間の生首をつかんで部屋に投げ入れた。
トライラックスのあの船長と、船員達の無残にひきちぎられた首だった。
「――せ、船長…!」
「ハハハハハ!!昨日、おまえは碇ゲンドウと飯を食ったと思っているだろう。
あれは実は変装したNo.1だったんだよ。そして加持、おまえに催眠術をかけた…。
『眠ったら朝まで起きない』という催眠をな。そして、おまえらが輸送船に戻って
眠りについた深夜、俺達はトライラックスの船員どもを殺し、女とガキを拉致したんだ。
おまえが催眠術で眠りこけている間に、楽々とな…!!ハハハハハ!!」
俺は頭に血が昇った。まさか昨日の司令がワナだったなんて、それにしても
汚い手を使いやがる。
「おまえらは人間の屑だな」
「黙れ」No.2がライフルの銃口を俺の額に当てる。「渡せ」
渡せと言われても4号機改は海底なんだがな。
72サバンナの真っ只中で2:02/11/12 23:27 ID:???
「取り合えず作戦会議だ。ホーク軍曹、地図を見せたまえ」
カーネル・バシャールが言った。
「へい」
ホーク軍曹と呼ばれた逆さモヒカン頭のサルダウカー兵が綾波教団主席司教から渡された地図を広げる。
「ふむ、A級大使殿が監禁されているE計画とやらの研究施設はここだな・・・」
だが、そこへB級大使サイテイルがある非常に重要な事実を指摘した。
「それで、我々の現在位置は一体どこなんだ?」
彼らはお互いに顔を見合わせ、思わず誰もが言葉を失った。
気まずい沈黙が続いた後、モヒカン頭のアニマル軍曹がようやく口を切る。
「このあたりじゃないですかい? あるいはこのあたりとか・・・」
「アフリカと言っても広いからなあ」
「これではA級大使殿を救出するよりも先に、我々の方が迷子になってしまうよ・・・」
73厚木基地最後の兵士:02/11/12 23:32 ID:???
衛生兵少尉 業務記録
トライラックス、ネルフ・トライデントの双方を問わず救助を実行中。
特務曹長はまだ、ヘリにのり救助活動をしている。
幸い、大怪我をした者はいないのだが、海の中で救助をまつ間にかなり体力を
消耗した物が多い。
また、大阪での事態を収拾するために人がではらい、救助までは手がまわって
こないようである。
すでに、海上を漂流した者はほぼ回収したのか、特務曹長がきた。
隊長と、レナは見つかっていないということと、どうあがいても現在
ランドマスターと連絡を取れない、ということらしい。
特務曹長はこのあと、ワクチン弾での市民の狙撃を行えるかということを
聞きに行くようだ。
できれば、外に出たいようだが、状況次第ではないか、と思う。
74厚木基地最後の兵士:02/11/12 23:32 ID:???
隊長代行日誌
現在時速120km前後で大阪にむけ移動中。
食料、水、その他を積載しているため車重があるが、武器よりは軽い。
通信復旧せず。
近距離ならばつかえるだろうか?
通信を常にオープンで傍受しつつ進む。
到着予想時刻は明け方過ぎ、と思われる。
みな無事で居て欲しい。
75サバンナの真っ只中で3:02/11/12 23:44 ID:???
「取り合えず腹ごしらえでもしましょう。腹が減っては戦はできぬと言いますから。ちょっと待っていて下さい」
と、言うと、メンタート料理人のメンチはサバンナの中へ走り去って行った。
「あいつ、何やってるんだ?」
残った5人が取り合えず地面の上に広げた地図を囲んで、これからどうするかを話し合っていると、30分ほど経ってから、メンチが戻って来た。
しかも、なんと巨大なヌーの死骸をズルズル引きずっている。
「な、何だ、それは!? メンチ君!」
「私が仕留めたヌーですよ。このアフリカのサバンナには食材がいっぱいあっていいですね」
そう言うと、彼女はヌーの死体を肉切り包丁で解体し、その場で生肉を貪り食った。
「う〜ん、美味しい・・・」
百戦錬磨のサルダウカー兵達もこれには唖然として驚愕していた。若い女のすることではない。
「あ、私1人で食べてちゃいけませんね。皆さんもいかがですか?」
76マレーシア補給基地:02/11/13 00:11 ID:???
マレー半島の南東に設けられたその軍事施設は、もと国連軍が建造してものであったが、サードインパクト後に放棄され、現在はトライラックス海軍が流用している。
発着場の上に大型軍用ヘリが着陸した。
日本に停泊している主力艦隊から来たらしい。ヘリでここまで飛んで来ること自体、無理がある。
出迎えに出た補給基地の兵員はヘリのタラップから降りてきた大柄な士官の顔を見て驚いた。
「スモーカー大佐! 一週間ほど前から行方不明でと聞いておりましたが・・・」
「いやあ、なあに、本国のギーガー様からの勅命で極秘任務にあたってるんでな。俺達がここへ立ち寄ったことは艦隊の奴らには内緒だぜ」
もちろん、そんなことは咄嗟に口から出たでまかせに決まっている。
「実はな・・・俺達はこれから極秘任務でアフリカまで行かなきゃならねえんだが、いかんせんこのヘリでは無理がある。もっと長距離飛行に適した大型輸送機を都合つけてくれねえか?」
「大型輸送機、ですか?」
「ギーガー様じきじきの勅命による極秘任務なんだ、頼むよ」
「わかりました。太平洋艦隊が撤退する時に放棄して行った航空機が倉庫に眠っていると思います。ただ、製備に丸一日かかるものと・・・」
「いや、それはかまわん。俺達はこれから街へ食糧やら必要な物資を買い入れに行かなきゃなんねえからな」
「それにしても・・・最近、ギーガー様の勅命による極秘任務が多いようですな。数日前にも海底に沈んでいるお宝を引き上げるとかで、輸送船を狩り出して行った者がいましたっけ」
「ふうん・・・そりゃあまた、どいつもこいつも忙しいことで」
スモーカー大佐はその方が都合が良いと思ったので、それ以上は深く考えなかった。
「そりゃあそうと、車も貸してくれねえか? 物資の買い出しに行く時に使うんだ。小型トラックがいいかな。荷物が多くなると思うからよ」
トライラックス担当です。
>>75のA級大使救助隊と
>>76の便利屋スズキ討伐隊は
時間軸に一週間ほどズレがあるので注意。
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、
ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、
カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、
ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、
ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!
これほどとはね。思ったよりも進んでるじゃない。
でも、コレよりは流石に下ね。NO.10を見て思う。
生体パーツは脳と脊髄、オリジナルは脳だけで脊髄は再生品ね。
「しっかし、生命反応微弱ね。これだけパーツはしっかりしているのに」
「メンタルの問題かもしれませんね。設備が万全でもこれだけは」
「そうねぇ。このコ、何か拘っている物とかあるの?」
「カメレオンIIと「目」の情報によると、サードに関心があるようです」
ふぅん、体のワリには人並みなのね。面白くないわ。
ここで死なせるのは惜しいし……って、殺しちゃまずいじゃない。約束は守らないとね。
「彼女のDNAから「ファーストチルドレン」は確認できたのよね?」
「はい。0.017%の誤差は認められられましたが、間違い無く綾波レイです」
「エネルギー反応が他のクローンよりも低いわね。やっぱり体がないからかしら?」
他の研究所では提唱者のプレゼントを利用し、魂とも言うべき物のエネルギー強度を推定する事に成功している。
膨大なデータの提供も受けてるから、けっこう短い時間でまとまった物が出来たのよね。
「それは有り得ますね。同じエネルギー強度の者を用意し片方に実験を試みた所、
 被験者の方のエネルギー強度が著しく低下しました。
 メンタルに左右される所も大きいですが、
 身体の一部損失によるエネルギー効率、強度、出力の低下は確実にあります」
そう。ならこのコに「体」をあげたらどうなるのかしらね? 実験としては面白かもしれないわ。
わずかな故障は各部に見られるし、どっちにしてもこのまま返すのは危ないわ。
彼らの国の位置はある程度しかまだ解っていないし、それなりの設備だって必要よね。
…………よし! 一度ばらしましょう。決定。
でもその前にこのコを起こさないとね。
「サードの音声、映像データ記録されている物を片っ端から集めて。優しい方が私の好みよ。
 それと通信班に連絡、トライラックスにこのコを確実に返す旨だけ伝えて。
 時間を指定されたり求められたら、動かせる状態ではないと言って」
80某農場新入り:02/11/13 00:31 ID:???
いま,俺がいる場所はレイ達の宿舎の一室。それも夜中。
といってもこんな所にいる理由はちっとも色っぽいもんじゃなくて…あ,また来た。今度はレミ嬢か。
レイ達のリーダー格,アイ嬢と,アオイと二人でレミ嬢から聞き取りをしている。フーン,なるほど,
海に落ちた夢か。おそらくトライラックスの空母とやらが沈んだときのやつだな。
そう,レイ達の間に時々起こる姉妹間のシンクロ現象。それが夢という形をとっているのだ。彼女らは
今日の夜から変な夢を複数人が同時に見るという事態に見舞われている。首を締められたりとか,海に
投げ出されたりとか,奇妙なコスプレパーティに参加したとか,内容も時系列もバラバラだ。はっきり
とした映像つきの夢もあれば,音だけ,感覚だけといったものもある。
心配したアイ嬢が寮責任者氏を起こし,アオイが俺を呼び出した。とりあえず4人で話し合い,ナオコ
博士に電話で相談。すると,なんと今夜はネルフ,トライラックス,綾波教の3者が晩餐会の席を設け
ているとのこと。そしてそこで事故が起こったらしいことを教えられた。ナオコ博士は,レイ達が仲間
を心配するあまり妙な行動(外に飛び出したりとか)をしないよう監視しておく事と,夢の内容に重大
な事項があったら逐一報告する様,俺たちに指示した。
というわけで,4人寮責任者氏の部屋に陣取っているのだが…おや,今度はアヤカ嬢か。なんか知
らんが,顔を真っ赤にしている。アイ嬢やアオイにボソボソした声で話しているうち,アイ嬢とアオイの
顔も赤くなる。「レナ姉さん」という言葉が聞こえたことから,ランドマスター隊のレナ嬢のことだろう。
どんな内容なんだ?と聞いてみると,「「「だめ!」」」と三人息のそろった返答。うーん?一体何が
起こってるんだ?
シェイヴが削り、ナイトとスピアーが斬り、セルが粉砕する。
しかし、切りが無い。
「こいつちょ〜〜っとばっかしシツコクない〜?」
時間稼ぎかとシェイヴは思い始める。単調なパターンにあきが来ていた。
「そうだ…なっ!」
ナイトが脚を二本斬り飛ばす。少し離れた所には、砕かれたり切られたその残骸が山となっている。
「他の所はどうなんだ?」
「悪い、のひ・と・こ・と・だっ!!」
セルが回し蹴りで背中の甲羅に大きく亀裂を入れ、体液を噴出させる。
のけぞるはずのないカニの背が、
勢いで弓なりに曲がり……風船を膨らませるように弧を描いて再生する。
襲ってきた鋏をセルは両手で受け流し、蹴って離れる。
そこにスピアーの放つサキエルの光が何度も再生した目を破裂させる。
残りの一つもナイトが切り飛ばす。視力を失ったカニは跳び上がり、泡を吹き散らした。
落下途中に両眼と脚を再生し、近くのビルに脚先を引っ掛けて斜めに構えをとる。
「もうやってらんな〜い! 皆お願い! 時間を稼いで!!」
シェイヴは戦線から離れて集中する。掲げた両手の上で少しずつ黒い球が成長を始める。
「解った任せろ!」
セルはビルに引っ掛けていた脚の一本を粉砕した。
それを先読みしていたのか、カニはバランスを崩しながら、
自重が乗せられた鋏をセルに叩きつける。
「リーダー!」
ビルが一階、二階、三階と縦方向に崩される。カニは地に脚を付くと、鋏をビルから放した。
「リーダー!!」
シェイヴの声にすぐに声は返って来ない。
「集中しろ!! 今は戦闘中だ!!」
ナイトが右の鋏を封じ、スピアーがその根元を両手の槍で抉り取る。
シェイヴは歯を食いしばり、瞼をぎゅっと閉じる。黒い球が急に一回り大きくなった。
ナイトが千切れた腕を横に捨て、体を回転させながら脚の上に落下する。
「これでどうだっ!!!」
一本、二本、三本、そして四本。
右側の脚が全て落とされてカニは脚の無い方に傾き、自分が一部を崩したビルに衝突する。
「まだまだまだぁ!!」
スピアーがカニの口を閃光の乱射で焼き尽くし、完全に封じる。
爆発と煙が立ち昇る中、カニは右の鋏を短いながらも再生させ、
完全な左とでスピアーを挟み撃ちにする。
しかし、短い鋏は回りこんだナイトに受け止められ、もう一つもかわされてしまう。
カニはナイトを振り払う。
ナイトも、スピアーもそれだけだと思っていた。
「みんな逃げっ……っぁは…………」
カニの振り上げた短い鋏は自ら千切れて飛び、遠くで集中していたシェイヴの腹部を捉えていた。
彼女には遠のきそうになる意識の中、体の内側で骨が砕けるのを感じていた。
少なくとも、彼女には維持しなければなら無いものがあった。
頭上に浮かぶ15mを超える大きさの黒い球だ。
「シェイヴ!!!」
皆ごめん、そう心の中で謝ろうとした時、声が聞こえた。
潰れたはずのリーダーの姿が、カニの寄りかかったビルの屋上にはっきりと見えた。
某農場新入りです。大阪戦の内容が熱くなってまいりましたが,こちらとしてはどう絡もうか,それと
も全く関わらないべきか悩みました。で,ちょっと触れるだけといった内容にしてみました。ちなみに
サカキはエヴァ・フェットさんの絞殺事件やら空母沈没の原因など事件の詳しい内容についてはこの時
点では知りません。ナオコ博士もその辺りは教えていません。レイ達が見ている夢も,情報としては不
確実なものです。あ,でも大阪戦に入ってからはシンクロは無効なんでしょうか?(第伍司教などが妨
害しているとかで)そうでしたら,所詮は夢ということでご勘弁を。もしどうしても皆さんのご都合が
悪いようでしたら上の書き込みはスルーしてください。

・本社オペレーターさん
スレたてお疲れ様でした。晩餐会といい大阪戦といい,大車輪の書き込みぶり,毎回楽しみです。アス
カとシンジの対面シーンや,第弐司教のキャラもいい味だしてます。それとレックス氏には悪いのです
が,しばらく2人はマターリとした仲が続きそうです。
・エヴァ・フェットさん
エヴァ・フェットさん死亡!?一瞬あせりましたが,復活しそうでホッと一安心。魔宴と化した晩餐会の
ホスト役,お疲れ様です。スモーカー大佐やナカガワ親分,サイテイル大使の動向も興味深々です。
・便利屋スズキさん
晩餐会ではなんというか…お疲れ様です。追手もふえて,大きなミッションも抱え大変でしょうが,頑
張ってください。
・E計画提唱者さん
E計画のメンバーさんたち,大蟹やら戦国武者との対戦とは…自分たちで選んだ道とはいえ,大変な苦
難の戦いですね。ボーイさんとトウジの対戦も楽しみにしております。感想有難うございました。
8483の続き:02/11/13 00:38 ID:???
・綾波寮責任者さん
????さんやトライデント兵士さんとして晩餐会では大活躍。楽しかったです。風雲大阪城には笑い
ました。カヲルVS聖母もどう決着するんでしょう?あとせっかくレイ達をこちらで出演させておきなが
ら,まだ一人一人個性を書き分けられず,申し訳ありません。イベントの件ですが,参加したいです。
・厚木基地最後の兵士さん
晩餐会でもお二人はいい感じでしたが,大阪戦に入っての戦火の恋!外は雨でも隊長さんとレナ嬢の
ハートは熱い!このまま一気に進んでしまうのか!?目が離せません。
・アルジャーノンさん
犬猫から逃げ回りながらの食事,お疲れ様です。いまはレイ達も宿舎にいますし,丁度アオイが社食の
当番ですので,絶体絶命になりましたらどうぞいらしてください。
「…ィ……ダ…………」
無事でよかった。
安心して瞼を閉じかけたシェイヴに、新たな衝撃が走った。
制御を失った黒球はわずかに与えられた慣性により、彼女の立っていたビルを飲み込みながら消えていく。
「まだ死ぬな。ここで休んで居ろ」
近くの建物内に寝かされた彼女は優しい声を耳に、温かくて堅い手を頬に感じた。
小さな手をその大きな手に重ねる。彼女は笑みを一瞬浮かべ、声を発することなく意識を失った。
リーダーセルはあの瞬間(>>81)全身の因子を活性させ、音速で移動した。
しかし直前に頭部に受けた衝撃の為に、避けたその場で気を失っていたのだ。
「……糞ガニめ、絶対に許さん」
セルの怒りが口から吐かれ、一陣の風がそこに残った。
何の前触れも無く、カニの腹に風穴が開いた。
一つ、それから連続して数カ所に穴が現われて繋がり、巨大な穴となる。
目が爆発したかと思うと左の一番下の脚が先から消滅し、留まることなくカニが姿を消していく。
ナイトもスピアーも呆気にとられて動く事が出来ない。
空中に残った残骸が地面に落ちきった時、煙の昇る焦げ破れた軍服を身に付けたリーダーセルが現れた。
ごろりと目の前に転がってきたもう一つの目玉をセルは瞬時に破裂させる。
「馬鹿がっ……!」
捨てるように吐いた毒に、その場に居た二人は体を強張らせた。
86加持リュウジ:02/11/13 00:42 ID:???
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、
ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、
カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、
ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、
ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!
87サバンナの真っ只中で4:02/11/13 00:42 ID:???
「うえをむ〜いて、あ〜るこ〜およ、なみだがこぼれないよお〜に・・・」
メンタート料理人のメンチが昔懐かしい坂本九の歌を唄いながら、そこらの雑草をマナ板の上で切りきざんで、鍋に放り込んでいる。
他の4人は不愉快極まりない気分であった。このメンチは顔はまあまあなのだが、声を聞くと幻滅してしまうのだ。
「ヌーのお肉でスキ焼きの出来上がりよ!」
「何だい、それは・・・ヌーの肉は良いが、白菜やネギの代わりにそこらの雑草、ゴボウの代わりは木の根っこ、豆腐も糸コンニャクは無しかよ・・・」
「ぜいたくは言ってられませんよ、B級大使殿。今回の救出作戦は長期戦になるものと思われます。今はメンチ殿の言うとおり、腹ごしらえをしましょう」
「豆腐と糸コンニャクはありませんが、生卵はありますよ。ほら」
「これは何の卵だ?」
「ハゲタカ」
「ブベッ・・・」
しかし、ヌーの肉や雑草や木の根っこで作ったアフリカ風スキ焼きは意外に美味かった。
腹が減っている時は食べるのに夢中で気がつかなかったが、ある程度食べて腹がふくれた頃になって異変に気付いた。
「B級大使殿・・・大変です」
「何だ、カーネル・バシャール・・・ゲゲッ!」
いつの間にか彼らの周りにスキ焼きの匂いをかぎつけてきたライオンの群れが集まって来ていたのだ。
「うわああああ〜っ、助けてくれ〜っ!」
彼ら5人はスキ焼きを放り出すと、一目散にその場を逃げ出し、近くの木の上へよじ登って難を逃れた。
ライオンの群れはそんな彼らを尻目に鍋の回りに集まって来て、美味そうにスキ焼きを食べている。
その様子を木の上から見て、メンチが大声で泣き叫んだ。
「そのスキ焼きはあたしが作ったのよ! クヤジイ〜ッ!」
881:02/11/13 00:43 ID:???
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、
ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、
カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、
ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、
ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!  

89統括本部作戦部長:02/11/13 00:43 ID:???
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、
ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、
カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、
ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、
ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!!!
90サバンナの真っ只中で(5):02/11/13 00:44 ID:???
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、
ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、
カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、
ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、
ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!さてどうなるどうする日本
91大阪決戦(統括:02/11/13 00:46 ID:???
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!統括だ
レス読み返して気がついたが、
>>75の「残った5人」という記述は「残った4人」の間違い。
A級大使救出部隊の顔ぶれは、
 カーネル・バシャール:精鋭部隊サルダウカー指揮官。赤いベレー帽と右目に眼帯。
 アニマル軍曹:精鋭部隊サルダウカー隊員。モヒカン頭。
 ホーク軍曹:精鋭部隊サルダウカー隊員。逆さモヒカン頭。
 メンチ:メンタート料理人。頭の上にチョンマゲが5本、網シャツにハイレグジーンズ。
 サイテイル:B級大使。今の所は南斗水鳥拳レイのコスプレ。

あと、>>78>>86のカキコは無視。
なぜなら、ヌーの肉を食べたサルダウカー隊員は3人だけなので、矛盾している。
93黒縁メガネオペレーター<1/4>:02/11/13 00:59 ID:???
一部とはいえ、弐号機の力を得た惣流博士率いるA-3班はその後、快進撃を続けている。
さっきまで苦戦を強いられていた巨大マラソンランナーは、一度倒されてからも
しつこく再生を繰り返し、遂に頭にきた惣流博士に思いっきり海へ投げ飛ばされ、
巨体に負けず劣らずの水柱とともに完全に沈黙した。
ちなみに、最後にバーミリオン隊機のカメラが捉えた映像では、マラソンランナーは
まだサワヤカに笑っていた。司教の悪ふざけ、というのを改めて思い知った気分だった・・・
いや、これは綾波教サイドの余裕の現れなのかもしれないが。
その後向かった大阪駅では、雨の影響を受けずに済んだ市民たちが大勢避難していた。ここには
初期配置としてあの超機人がいたが、それ自体は四号機との戦闘のため大阪城へ移動したため、
戦闘はないかと思われた。しかし、その穴を埋めるかのように、A-3の前に一群の使徒化した
市民たちが現れた。
部隊は即迎撃態勢を取る。だが、これまで鎮静してきた市民たちとは明らかに違う。
一集団として統率が取れ、動きにも無駄がない。
『なんだこいつらは?! 周りの非汚染市民を盾にしてます!』
『大阪駅構内にも数名侵入! これではうかつに突入できません!』
『動きもケタ違いだ! ッ、うわああっ!』
突然画面のすぐ傍で爆発が起こった。すばやく駅前広場を飛び回る使徒化人間たちが
銃弾をATフィールドで防ぎつつ、立て続けに光線を放ってくる。サキエルタイプだろうか。
一体では大したことはないと思われるが、完全に統率された連携攻撃を仕掛けてくる。
すぐ部隊は押され気味になった。
94黒縁メガネオペレーター<2/4>:02/11/13 01:00 ID:???
「博士っ! いったん下がって、40後方の建物に退避! もう一つ出口があるから、
 そこから反対側の通りに出て、態勢を整えられるわ」
バーミリオン隊機からリアルタイムで送られてくる現在の市内地図を見つつ、葛城さんが
すかさず指示を飛ばす。
『ありがと、ミサトちゃん! 確かにこれはマズいわねっ!』
画面内で、惣流博士はパレットライフル連射で敵を牽制し、一度部隊を下がらせた。
使徒化人間たちは部隊を追わず、その場でさっと陣形を変えた。数人が腕を上げる。
次の瞬間その先から閃光が走り、部隊の逃げ込んだ建物を直撃した。その瓦礫と土煙に紛れ、
A-3班は死角になる隣の通りに抜ける。
『どう思う、あいつら?』
息を整えながら、惣流博士が画面を振り向く。葛城さんの視線を受けて、俺は報告した。
「これまで確認できただけで14体。全て何らかの使徒能力を持っています。
 直接戦闘に加わっているのは、さっきから戦っている9体、残りは駅周辺にいます。
 単独では突破は容易でしょうが、これだけ息の合った動きをしているということは・・・」
「恐らく、司教自らが何らかの方法で直接操作しているのだろう。行動を決めているのも
 司教一人の筈だ」
「一人で全て操作しているから、これだけ個々の動きに無駄がないってワケね・・・
 しかし、こいつらを止めるためにシンジ君たちを早めるワケにもいかないわ」
葛城さんは唇を噛む。と、突然惣流博士がにやりと笑った。
95黒縁メガネオペレーター<3/4>:02/11/13 01:00 ID:???
『司教を相手になんて考える必要、ないわよ。ここを何とかすればいいんじゃない』
「しかし、どうやって・・・?」
惣流博士はちっちっちと指を振ってみせ、周りに伏せているトライデント兵士たちを見回した。
『決まってるじゃない、古典的な戦術よ。団体さんはバラして一人ずつ叩く。
 今できるのは、これくらいじゃない? ・・・皆、危険だけど、協力してくれるわね?』
兵士たちは相前後して頷いた。銃弾を詰め替える音が連続して響く。惣流博士はにこっと笑った。
『じゃ、あたしが一人か二人ずつ連れてくるわ。皆は散らばって備えて』
そのとき、部隊が隠れていた瓦礫の壁の一部が吹っ飛んだ。兵士たちが機敏に顔を上げる。
『見つかったみたいね・・・それじゃ、行くわよ!』
惣流博士は武器を再びソニックグレイブに持ち替え、瓦礫を軽々と飛び越えて駅の方へ向かった。
『ほらほら、こっちよ!』
惣流博士はジグザグに動き回り、時にはあえて敵部隊の真ん中に突入・離脱を繰り返して、
巧妙に敵を分断していった。さっき崩れたビルの中に追い込み、敵が自分が一人になったことに
気づいた時には、隠れていた兵士たちのワクチン入り特殊弾が身体にめり込んでいる。
雨のせいで辺りに立ちこめる夜霧も有利に働いた。敵側がこちらの作戦を察し、残った者を
集めた頃には既に11人が倒れていた。
『今更固まったってもう遅いのよ! さあ、残りは一気にいくわよ!』
惣流博士がソニックグレイブを構える。集合したA-3班が周りを固め、銃口を向ける。
異変が起こったのはその時だった。
96黒縁メガネオペレーター<4/4>:02/11/13 01:01 ID:???
『ぐッ・・・?! あ・・・ああああッ!!』
兵士の一人がいきなり身悶えして倒れ、濡れた地面を転がり回って気絶した。動揺する部隊の
一人がまた同じようにびくりと身体を震わせ、倒れた。惣流博士が敵を見据える。
部隊の前に立つ二人は揃って全く同じ笑みを浮かべ、一歩踏み出した。
「これは・・・アラエルタイプ?! 改造騎士にもこれまでは確認できなかったのに・・・!」
「司教が自分の直下として寄越した奴らよ。そこらの改造騎士とは違うってんでしょ。
 ・・・恐らく残り一人がどっかから精神汚染をかけてるわ。至急、位置を割り出して」
「了解。バーミリオン05、大阪駅周辺数箇所に照明弾!」
『了解! いぶりだしてやる!』
夜霧を切り裂いて戦闘機の風切り音が響き、通り過ぎた後に次々と明るい火花が開いた。
いきなり照らし出されたビルの一つに、目をかばう人影。あれか!
『見つけたわよ! 覚悟なさい!』
惣流博士がポジトロンライフルを構え、数発撃つ。当然ATフィールドに阻まれるが、
その時には敵の目の前までソニックグレイブが迫っていた。強烈な一撃を喰らって敵が昏倒する。
すかさず兵士が数人そちらに走り、麻酔弾を撃ち込んだ。
残り二人は動じることなく二手に分かれ、襲ってくる。しかし逆に囲まれ、同じく麻酔弾に倒れた。
駅の中で戦いを見守っていた市民たちがわっと歓声を上げる。
『ふう〜、終わった終わった。皆、お疲れさま。ミサトちゃん、手すきのバックアップ班を
 こっちに回してちょうだい。これだけの人数は私たちだけじゃちょっと無理だわ』
「了解、B-3、大阪駅に向かって! 倒した敵の分のワクチンを忘れないで!」
惣流博士は額をぬぐい、ふとカメラの方を見てぐっと親指を突き出した。葛城さんが同じポーズを
返す。博士は気の強そうな笑顔を見せた。
『さあ、休んでるヒマはないわ。次にいくわよ!』
97ジャングルの真っ只中:02/11/13 01:17 ID:???
「待あ〜ってなよ、ピーチ姫、野を越え、山越え、谷越えて〜・・・」
色々とあって、トライラックスA級大使救助隊は今、ジャングルの中を進軍している。
先頭を歩いているのは、今度は「M」というネームの入った帽子に吊りズボン、口ひげをはやしたずんぐりむっくりの小男の姿に変身したB級大使サイテイルである。
何でもフウイ・ノ・レイはピーチ姫で、自分はスーパーマリオなのだと言う。
「あっ、い、痛い・・・」
メンチが突然、弱々しい悲鳴をあげてその場に座り込んだ。
「何だ、メンチ君。足でもくじいたのか? そんな靴を履いているからだ。もっと歩きやすい靴を履いてくれば良かったものを・・・」
見ると、メンチの脚のふくらはぎのあたりに巨大なヒルが吸い付いていて、さらにふくれ上がっている。
「うわっ、気持ちの悪い・・・誰か取ってやれ」
サイテイルが言うと、逆さモヒカン頭のホーク軍曹がメンチのふくらはぎに吸い付いているヒルにマヨネーズをかけた。
マヨネーズを浴びたヒルは苦しそうにのた打ち回ってメンチのふくらはぎからはがれ、地面の上へ落ちて行った。
だが、ホーク軍曹はそれにはあまり関心がないらしい。それよりも彼は、メンチのむっちりした太ももに気を取られている。
ホーク軍曹はゴクッと生ツバを飲み込んだ。彼のペニスが反応を示してくる。
その一方でメンチは背中のリュックからガラス瓶を取り出すと、彼女自身の血を吸って地面に落ちたヒルを取り上げ、そのビンの中へ入れた。
「何やってるんだ? メンチ君。そんなもの、殺してしまえよ」
「殺すなんてもったいない。これも立派な食材ですよ」
「食材って・・・キミ、ヒルなんか食えるのか?」
「御存知ありませんか? 南米のアンデス地方ではヒルにリャマの血を吸わせてからお湯でボイルして子供のおやつにするんですよ」
「おえ・・・」
9896:02/11/13 01:27 ID:???
>>61では頭に血が上った考え無しのカキコ、すんません。
スルーに賛成してくださった方々、ありがとうございます。
あと多数の改行ミス、スマソ。読みにくいっすね・・・

>93〜>96、再びキョウコさん活躍編です。
ここで戦ってるのは第伍が操る数字カードの人。第伍直下ということから、
一糸乱れぬ団体戦みたいなの+レアな使徒能力者、にしました。????他さん、
イメージと違ってたらスマソ。

>提唱者さん
>>70のヒッグスさん、かなりぐっときました。彼に侵入するアルミサエル触手を
思い浮かべると更に。>>85セルさんカッコ良すぎっす。最近AngelArms各員に少しずつ
思い入れができてきてちと困ってます。敵なのに・・・(状況にもよるが)
でも皆いいキャラばかりです。彼らがこれから少しずつ失われていくのか、と思うと
非常に複雑です。この数日で、あなたは自分の脳内で神認定が決定しました。

>加持さん
あの唐突な司令の登場はそういうことだったのか・・・!
加持さん大変ですね、これから・・・無事を祈ります。
洞木さんはオーヴァー・ザ・レインボーに保護されてますが、
肝心のトウジが飛び出していってしまい、MIBにも付け入る隙がありそうです。
9996:02/11/13 01:28 ID:???
(>98の続き)
>某農場新入りさん
そうか、その絡み方があったか・・・! ウマイ。都合悪いなんてことは皆無なのです。
過分な感想ありがとうございます。犬も書かないと。

>トライラックス担当さん
ヌーの肉でスキヤキ。うらやましい・・・
スモーカー大佐ガンガレ! 荒らしは無視で、その通りです。ありがとう。

>厚木基地最後の兵士さん
最後の兵士さんの他に、彼の部下たちが頑張ってますね。
ランドマスターも来るかもしれないのですか。期待です。

今夜はこれで落ちます。皆さんお疲れさま。
100便利屋スズキ(日重工) :02/11/13 01:45 ID:???
酒が美味いな、しかしメシはまだか。今日の当番はまほろさんの筈だが。
って冷蔵庫の少ない食い物は昨日社員と酒のつまみにしちまったのを忘れてた
「食事はいかがなさいましょう?」
食い物は殆ど残ってないからなあ
「残り少ないから今日は社員食堂で済ませないか」
「いえ、冷蔵庫の中のもので何かお作りいたします。」
使える食い物残ってたかな
「これは大丈夫、これはぎりぎり・・・・」
本当に大したもんが残ってねえな
「スズキさん、空腹であられますか?」
「聞かれるまでもなく滅茶苦茶腹減ってるぞ。」
「それでは手早くご用意致しますね。」
・・・・・10分後
親子丼か中々悪くない味だな
101大阪・御堂筋:02/11/13 01:54 ID:???
「何や、何や、そこの奴」
「お前、なんでさっきからわしらの後つけとるんや」
後ろの方を歩いていた子分達が何やら騒いでいるので、リーダーのボスク=ナカガワ・レイジは北への進軍を止めた。
「何や? お前ら、何騒いでるんや?」
「親分、さっきからこの女の子がわしらの後をつけて来とるんや」
『北斗の拳』の悪役のようないかつい手下達に囲まれて連れて来られたのは、えらく不釣合いな感じのする若い女の子である。
年齢は二十歳くらいだろうか、小柄で髪の毛はストレート、目が大きく、顔つきはあどけない。
「何やあ、お前は? なんでわしらの後をつけとるんや?」
ボスク=ナカガワ・レイジに質問されたその少女はこれと言って動じる様子もなく言っった。
「なあ・・・あんた、おもろい顔しとるなあ・・・私、そないなおもろい顔した人は見たことないわあ・・・」
それを聞いたボスク=ナカガワ・レイジの手下達は思わず吹き出した。
と、言うのも、それは彼らにとってかねてよりの共通の認識であったが、誰もがあえて口にすることをはばかっていたからだ。
「そんなこと聞いてるんやない! なんでわしらの後をつけとんのやと言うとるんや!!」
「そやから・・・私、あんたみたいなおもろい顔の人、見たことないから、珍しい思て後つけて来たんや」
手下どもが大爆笑した。
「こいつ、うちの親分の顔がおもろうて珍しいから後つけて来たんやて」
「やかましい! お前ら、何がおかしいんや!! このガキ、気に入らん。誰かロープ持って来い。縛り上げたれ」
「なあ・・・ロープで縛られたことある人は痛いって言うけど、昆布巻きはカンピョウで縛られて痛ないんやろか・・・?」
その時、ボスク=ナカガワ・レイジの身体がビクッと震えた。
「なんや・・・わしの頭の中で声が聞こえるで。敵が通天閣へ向かってるって・・・」
「わしらの親分もついにそないなことを言うようになったんかい。黄色い救急車の世話になるのも時間の問題やで」
「いや、それはたぶん『神のお告げ』いうやつやで。さすがわしらの親分や」
「よし、ミナミへ引き返して通天閣へ行くで!」
その一方で、ロープで縛られた少女は相変わらずおかしなことを言っている。
「昆布巻きは食べられた時に口の中で噛み砕かれたら、カンピョウで縛られるよりもっと痛いんやろなあ・・・」
>>101のカキコでボスク=ナカガワ・レイジの一派に捕まっってしまった少女は・・・、
名前を挙げるまでもなく、おかしなことを言うキャラクターからもわかると思います。
そうです、大阪こと春日歩さんです。
春日歩さんが神聖綾波教団に味方をするボスク=ナカガワ・レイジ一派に拉致されてしまいました。
そして、ボスク=ナカガワ・レイジ一派は恐らくは第伍次席のテレパシーに導かれて、ミナミへ引き返します。
ボスク=ナカガワ・レイジはサードインパクト、もしくは綾波教団の影響で身体が非人間化している化け物です。
しかし、最も質の悪いことは財産目当てで自分の父親や兄を殺すような外道であり、春日歩さんを人質にしていることです。
前スレの>>422でシンジが春日歩さんのことを「助けなきゃ」と言っているので、是非とも助けて下さい。
>>102
ええと、????他です。今ネタ書いてる最中なので短文で。
では、ナカガワ・レイジを第伍のカードの一つ、スペードジャックにしませんか?
大阪城に配置したはずが、出し忘れたカードなので(藁
104101,102:02/11/13 02:36 ID:???
>>103
 いいんですか、こんなチンピラにそんな大それた役をやらせたりして?
 「スペードジャック」っていう所はいかにも外道って感じでいいと思いますが。
 あまりの外道ぶりに怒り狂ったシンジがボスク=ナカガワ・レイジのこめかみに親指を突き刺して、
 「この指を抜いてから7秒でためえは死ぬ。その間に自分の罪深さを思い知れ」と言い、
 ボスク=ナカガワ・レイジが「そんな・・・死にたく、たわっ、たわば!!」と叫んで爆死とか(笑)。
 ちなみにこのボスク=ナカガワ・レイジのモデルは『スターウォーズ帝国の逆襲』にチョイ役で登場した
 賞金稼ぎのトカゲ男ボスク。財産目当てでてめえ自身の父親を殺すような外道野郎と設定されていた。
 顔が漫才師の中川家の弟の方に似てるのが特徴。台詞も外道ぶりもあいつの声がハマる。
105103:02/11/13 02:46 ID:???
>>104
まあ、さすがにそういうセリフはやらないでしょうが、今のシンジは14歳当時
とは違いますから、レイジタイプの外道相手ならためらいは無いでしょう。
それに、対使徒用装備をしたトライデントの部隊も一諸ですし。
尚、シンジ達はジャンジャン横丁を通って通天閣に向かう事にしたので、そこで
遭遇させて戦闘にしてもOKです。無論、通天閣内部でも。部下のヤクザはあまり
ムチャそし過ぎなければ容赦してもらえるかも。
ところで、ナカガワ・レイジというネーミングは某こち亀の金持ちキャラ二人の名
の合成ですか?
106クアンタンの市場・前編:02/11/13 03:00 ID:???
海沿いの通りには露店が建ち並び、店頭には日本でもトライラックスでも見たことがないような様々な果物や魚類が並んでいる。
「すごいですね。以前、行った日本の農業プラントなんて比べ物にならないわ。あ、これなんて美味しそう・・・」
広末涼子が眼鏡をかけたような女下士官が店頭の南洋果実を取り上げて言った。
いつもは襟がボアになった黒い革ジャンを着ているが、今日は着ていない。花柄の半袖シャツ姿である。そりゃまあそうだ。
「二度に渡るインパクト災害で旧先進国が弱体化したからね。かつては発展途上国と呼ばれていた国が頭角を顕したのよ。食糧は自給生産できているし、労働力も豊富なわけだしさ」
チューリップハットのような髪型をして頬に猫のヒゲのようなペイントをしたオカマの男が言った。
スモーウォーカーパイロットの1人が店先でつまみ食いをしている。
「こら! 何やってんだ、オオクボ!」
スモーカー大佐が怒鳴りつけると、オオクボはビクッとした。
「いやしい奴だな・・・」
そのスモーカー大佐に誰かがぶつかって来た。
振り向くと、小さな女の子がシリモチをついていて、彼のズボンにアイスクリームがベッタリとこびりついている。
前にもこんなことがあったよな。
スモーカー大佐はその場にしゃがみ込むと、女の子の頭を撫でながら、硬貨を何枚か渡した。
「わりいな、俺のズボンがアイスを食っちまった。今度は5段のを買うといい」
あのバケツ頭のエヴァ・フェットと初めて会った時もこうだった・・・。
彼はがらにもなく感傷的になりながら、立ち上がって顔を上げた。
と、その時、彼の視界の前方、十数メートル先を青い髪の毛をポニーテールにした女が通り過ぎて行くのが見えた。
「なッ、バケツ頭・・・!?」
107101,102:02/11/13 03:04 ID:???
>>105
 漫才師の中川家の弟の方、礼二です。
 顔がトカゲ男のボスクにそっくりだし。
108大阪城天守閣:02/11/13 03:24 ID:???
初号機とA1班が展望台から出た後、彼等は対峙していた。銀色のエヴァ四号機と、
純白で羽根を持つ零号機。四号機は言う。
「しかし、君が自ら出陣とは、大層な話だね。アダムは置いておくとして、主席がああ
である以上、君こそ綾波教で最強の存在だというのに」
零号機は答える。
「それだけ、あなた達や槍の男の一派の力が増大しているのよ。正直、放っておくのは
危険なくらいに。」
四号機は構えを取る。
「それで聖母様自ら僕を足止めかい。光栄だね」
零号機は手の平から巨大なライフルを取り出す。
「あなたと碇君を同時に相手をするのは第伍には無理だから。……それに、あなたは碇
君達と違って、必ずしも必要な存在じゃ無いわ。」
そう言ってライフルを撃つ。四号機は際どい所でかわし、ATフィールドを放つ。
「それはあんまりだ。落胆に値するよ」
零号機はATフィールドを片手で受け止め、無効化する。
「……それに、あなたは危険だわ。碇君が目覚めた時にすぐに動く気でしょう?」
四号機はすかさずプログナイフを抜いて飛びかかる。
「黙って見てる君達じゃないだろう。だから先に君達と戦うのさ」
しかし、四号機は腕を掴まれ、天井に投げ飛ばされる。そして、そのまま天守閣の天井
に立つ。同時に零号機が屋根の上へと上ってくる。『黒い雨(ブラック・レイン)』は
やみかけていた。零号機はライフルをトマホークへと変化させていた。
そして、零号機は四号機の攻撃をあしらいながら、トマホークを四号機の体にヒットさ
せていく。そして、傷つき、吹き飛ばされた四号機に語る。
「ところで、気が付いたでしょうけど、この大阪城自体も第伍の手駒。それに、私が手
を加えれば、どうなる?」
そう言うと、いきなり大阪城が揺れ、変形していく。四号機はためらわずに空中に飛び
出し、変身を解き、渚カヲルになると四号機の本体を取りだし、乗りこんだ。
109大阪城公園:02/11/13 03:25 ID:???
変形した大阪城は、まるで鎧武者のようだった。無論、城の名残りはある。かなり異様
な姿だ。そして、その上に腕組みをして立つ白い零号機。
「彼の力に私の力を上乗せすれば、こういう事もできるわ」
そして、城武者から大筒がいくつか突き出し、砲撃を開始する。四号機はそれをATフィー
ルドで防ぐ。周辺の事を考えると、回避は考え物だ。
「そして…『彼』も来たわ」
空を飛びやってきた超機人が着陸する。
「これは先史文明の技術を古代中国の人間が利用した物。少しは苦労してもらうわよ」
構成素材を変化させて作った刀で城武者が四号機と超機人を指し示す。
すると、超機人の両手からレーザーの剣のような物が出現し、四号機に斬りかかってきた。
四号機の両手の上に空間が開いて、スマッシュ・ホークが現れ、左手に収まる。同時に
四号機はプログナイフを抜き、スマッシュ・ホークとあわせ、二本のレーザー剣を受け止
めた。だが、その時、超機人の股間のキャノンが火を吹き、四号機を吹き飛ばした。
「そういえば、その機体は最近『パイオニア』なんてあだ名をつけられてたわ」
110厚木基地最後の兵士:02/11/13 03:30 ID:???
大阪、廃墟にて
床に横たわり、抱き合う一糸まとわぬ二人。
少女は、男の胸に顔をうずめるようにのせ、満ち足りた表情を浮かべる。
男の右手が少女の髪をやさしくなでる。
男と少女の目と目が合う。
男は一瞬、眉根をよせると
「レナ、すまない。」
と彼は謝る。
「なぜ、謝るの?」
「なぜって、私は上官でありながら一時の感情で君を抱いてしまった。」
「わたしのこと、好きじゃないの…?」
レナの表情が一瞬曇る。
「いや、そういうことじゃない、好きだし、愛していると…」
隊長はそこまで言ってあわてて口篭もる。
「愛してるっていうのは、よくわからない。だけど私はあなたが好き。ほかのだれよりも
あなたが、好き。それが愛しているということなら、私はあなたを愛している。」
レナはそういうと隊長を強く抱きしめる。
隊長もまたレナを強く抱きしめる。
111厚木基地最後の兵士:02/11/13 03:30 ID:???
レナ個人日誌
私は隊長と一つになれた。
私はこの人が好き、誰よりも好き。
それが愛している、ということだというのも知った。
そのことも言えた。
隊長も私を愛していると、言ってくれた。
だけど彼は心配している。
112厚木基地最後の兵士:02/11/13 03:31 ID:???
隊長個人日誌
私自身の感情を抑えることができず、レナとの一線を越えてしまった。
むろん、一時の感情や欲望にまけてということではない。
私は、レナを愛してしまっているということを知った。
だが、こうなると部隊内でレナをいままでどおりに扱えるのだろうか。
もし、レナが危機的状況に追い込まれ、それでも部隊の安全の為に見捨てなければ
ならないとなったら、その判断が私にできるだろうか?
レナが、それをどう思うのだろうか。
そして、レナの姉妹たちはどう思うのだろうか。
逆に、レナが私たちを見捨てなければならない状況になったときにどうなるのだろう?
そのことをレナに言う。
彼女はすこし考えるとこう答えた。
「もし私を見捨てなければ成らない時、そのときはしかたないと思うわ。
ほかの、隊の仲間のこともあるから。哀しいけれども、悔やまない。
私が、あなたを見捨てなければ成らない時も、がんばるわ。
だけど、ずっと一緒にいたい、例え、どんなに危険でも、今までどおりに…」
私は彼女に、今までどおりじゃない、今まで以上だ、と答えた。
厚木基地最後の兵士隊長は、一線こえました。

農場新入りさん、無事旧東京にもどったら絡むことに
なるかもしれません。

隊長とレナもそろそろ戦線復帰、かもしれませんが
隊長の名前、考えてなかった。
どうしよう。
114クアンタンの市場・後編:02/11/13 04:03 ID:???
「バケツ頭!!」
突然、スモーカー大佐が大声で叫び、市場の通りを走り出した。
「お、おい・・・どいてくれ・・・どけよ・・・」
彼はもどかしい手つきで人ごみをかき分けようとする。
通行人達は皆、このただでさえ酔狂な外見をした大男を奇異なものを見るような態度で見ていた。
どこまで行っても彼が見たような青い髪の毛をしたような女の姿などありはしない。
見間違いか・・・。そうだ、あいつが生きているはずはない。
あのバケツ頭はコスプレ晩餐会の席で、酔っ払って頭がおかしくなった便利屋スズキに強姦されかけ、絞殺されたのだから。
彼らが今、ここにいるのもエヴァ・フェットの仇であり、トライラックスがネルフやトライデントと対立する原因を作った張本人を追跡するためだ。
スモーカー大佐はそう自分を納得させる。
たしぎ曹長とスティンガーが後を追って来た。
「どうしたんですか? スモーカーさん、いきなり走り出したりして・・・」
「いや、別に・・・何でもねえよ・・・」
スティンガーがたしぎに問い掛ける。
「ねえ・・・彼ってエヴァ・フェットとはどういう関係だったの? あいつはアタシと組んでた時は男には興味ないみたいだったけど・・・」
「さあ・・・憧れてたとか、そんな感じじゃないですか? あの人はマゾで女王様願望持ってるから、ああいう他人を見下したような女の人が好きなんでしょうね・・・」
「あ、他人を見下したようなって、そうよね。エヴァ・フェットの奴、アタシと組んでた時もアタシのこと、子分扱いしてたから」
と、その時、市場の通りに別の大声が響いた。
「泥棒!! 待ちやがれ、このガキ!!」
そして、彼らの前を羽根飾りのついた帽子をかぶり、変な衣裳を着たどこかで見たような子供がバナナの房を抱えて走り抜けていった。
115ジャングルの真っ只中2:02/11/13 04:40 ID:???
アフリカのジャングルの中をさまよい続けて数日が過ぎた。
いくら訓練を重ねた兵士達とは言え、疲労がひどく、別の意味でもストレスがたまってくる。
何日目かで川に遭遇した。
もうかれこれ一週間近くも風呂に入っておらず、全身から悪臭を漂わせていたメンチはいきなり衣服を脱ぎ捨てて裸になると、川に飛び込んだ。
他の者達は取り合えず食糧になりそうな物を捜すことにしたが、ホーク軍曹だけはメンチが川で行水をしている様子を茂みの中から覗き見して、オナニーをしていた。
おかげで彼は頭上の木の上から敵が迫っていることには気がつかなったのだ。
「うわあああ〜っ、助けてくれェ〜っ!」
ホーク軍曹が悲鳴をあげたので、川で行水をしていたメンチが振り返ると、川べりにはなんと、ホーク軍曹が巨大な黒ヒョウに襲われて、押さえ込まれているではないか。
いくら世界最強の精鋭部隊とは言え、丸腰の状態でヒョウなどの猛獣に襲われてはたまったものではない。
そして、メンチも全裸で丸腰であった。
ジャングルの中に奇妙な雄叫びが響き渡る。
「あ〜あ、あ〜っ、あ〜あ、あ〜っ」
その雄叫びを聞いた途端、ホーク軍曹を押さえ込んでいた黒ヒョウはビクッとして飛び退いた。
ホーク軍曹の悲鳴を聞き付けた他の3人が銃を構えて戻って来ると、何者かが木の上からツタでぶら下がって滑空して来ると、地面の上に飛び降りて来た。
「私、ジャングルの王者ターザン! こら、そこの黒ヒョウ、人間に危害を加えると私が許さんぞ!」
116大阪:02/11/13 05:00 ID:???
ぶくぶくふくれた顔をしたトカゲ男が何やがらの悪い子分をようけ従えて大阪のミナミから北の方へ移動しとったいう話は前のスレッドでもしたやろ。
その親分のトカゲ男の顔があまりに人間離れしとってこの世のものとは思われへんかったから、気になって後をつけとったんや。
そしたら、後ろの方を歩いとった子分達に見つかって捕まってしもうた。
親分のトカゲ男は私が顔の話をしたら、何やえらい怒りよって、私をロープで縛りよったんや。
前にロープで縛られたことのある人が縛られたら痛いって言うとったけど、ほんまに痛いわあ。
そやけど、昆布巻きはカンピョウで縛られとって、痛ないんやろか・・・?
そうや、昆布巻きは人間に食べられた時、口の中で噛み砕かれたら、カンピョウで縛られるよりももっと痛いんやろなあ。
私は昆布巻きに生まれてけえへんで良かったわあ・・・。
117綾波寮責任者:02/11/13 05:04 ID:???
レイ達のリーダー格である、アイの奴が夜中に起こしに来た。何事かと聞くと、また
もやシンクロ現象が起きているという。とりあえず、俺とアイとアオイと、アオイが
呼んだサカキさんで話を聞いてみる。
話を総合すると、共通した場所で起こった夢を見たらしい。(>>80) 場所がどうもト
ライラックスの空母らしいので、ナオコ博士に連絡を取って聞いてみれば、例のフウ
イ・ノ・レイが言っていた晩餐会の席上での事件のようだ。そして、レイ達に強いシ
ンクロが始まった時間を計ってみると、どうも同じ時間に全員が激しい脱力感と消耗
感に襲われて一度目を覚ました後、再び眠りに落ち、そして様々な夢を受信し始めた
ようだ。中でも、ランドマスター隊にいるレナ絡みと思われる夢は、なぜかレイ達
は顔を赤くして内容教えてくれなかった。そして、それからしばらくすると、レイカ
が放心した表情でやってくる。彼女が他のレイ達にボソボソと囁くと、彼女達は黙り込み、
「そう…レナ姉さん…もう……」
と、言っている。彼女に何があったんだ?
そこにランがかなり緊張した表情で現れる。彼女が言うにはどこかの研究所のような
所で検査をされたりしている夢だという。そして、どうもそれがあのフウイ・ノ・レイ
の物らしい事のようだ。……彼女の身になにが起こったっていうんだ?
118ジャングルの真っ只中3:02/11/13 05:15 ID:???
黒ヒョウはターザンの一喝に恐れをなしてジャングルの中へ逃げて行った。
「これ、そこの逆さモヒカンの人、怪我はなかったか?」
「うへえ、大事な所を喰いちぎられるかと思った・・・」
「どうして大事な所を喰いちぎられるのよ?」
「い、いや、オシッコをしてたから・・・」
スーパーマリオの姿をしたサイテイルがターザンに礼を言った。
「いやあ、部下が危ない所を助けて頂き、まことにありがとうございます。何とお礼をしてよろしいやら・・・」
「私、ジャングルの王者ターザン。ジャングルで困っている人助けるのが私の仕事。それにしても、貴方達、こんな所で何してるか?」
「これは申し遅れました。私はトライラックスのB級大使でサイテイルと言います。実は我が国のA級大使がE計画とか申す者達に誘拐拉致され、この近くの研究施設に監禁されているため、我々は救助に向かっているのです」
「E計画などというのは聞いたこともないが、この近くで怪しげな研究をしている研究所というのなら私も聞いたことある」
「本当ですか? ターザンさん!」
「うむ、良かったら私が案内人になってやろう」
「おう、それは願ってもないことです! 助かります! それでその研究所はこの近くなのですか?」
「うむ、すぐ近くだ」
「良かった。もうこれ以上歩くのはキツイからな」
「ここからたったの300キロほどの所だ」
「さ・・・さんびゃっきろ・・・」
A級大使救助隊の5人はその場にへたり込んでしまった。
トライラックス担当です。
最近、ストーリー展開のめぐるましさに押されて、他の書き込み者の皆さんにレスができなくて申し訳ないッス。
>某農場新入りさん
 アオイちゃんと取り合えずうまく行っていておめでとうございます。
 それから、エヴァ・フェットやフウイ・ノ・レイの受難にシンクロして下さってありがとうございます。
 エヴァ・フェット生存の伏線はすでに張られていますが、再登場はもう少し後ね。
>加持リョウジさん
 かなりヤバイ状態になっているようですが、大丈夫ですか?
 場合によっては便利屋スズキ討伐隊の誰かに助けに行かせた方がいいかな?
>????さん
 ボスク=ナカガワ・レイジがそちらの足を引っ張って迷惑をかけると思いますが、適当にお灸を据えてやって下さい。
 あと、アフリカへ潜入したA級大使救助隊の方もサポートして下さると助かります。
 ちなみに、ジャングルやサバンナを何日も行ったり来たりしているアホばかりですが。
>>119の続き
>E計画さん
 A級大使救助隊の対応、お手柔らかに願います。
 そのうち、便利屋スズキ討伐隊と再登場エヴァ・フェットも合流すると思いますが。
>便利屋スズキさん
 時間軸のズレを修正するのが大変ですが、そのうちまた絡むことになるとになると思うので、その時はよろしく。
>厚木基地最後の兵士
 隊長さんとレナさん、めでたく結ばれ、おめでとうございます。
 それに比べて、こちらのエヴァ・フェットは強姦されかけ、絞殺されかけるって、可哀想過ぎ。
>綾波寮責任者
 某農場新入りさんに続いてシンクロして頂き、またA級大使の御心配も頂き、ありがとうございます。
 それにしても、フウイ・ノ・レイは一体どうなっていることやら・・・。
あ、いけね。
>>120のスレで厚木基地最後の兵士さんと綾波寮責任者さんを呼び捨てにしてら。
ごめんなさい。
122元脱走騎士(ジョーカー):02/11/13 06:41 ID:???
僕は今、大阪市民を連れて移動している。さっきから起こってる騒ぎに撒きこまれた
人々を連れ、オーヴァー・ザ・レインボーに。とりあえずあそこが一般市民の保護も
行ってるみたいだから。
とうとう綾波教の本格的な攻撃がはじまった。なんてろくでもない攻撃をしてくる
連中なんだ。大阪の人々が慣れ親しんでいた物ばかり利用するなんて。
ともかく急ごう。かつては袂をわかったが、前に使節として顔をあわせてもいるし、
市民の救出のためなら協力してくれるだろう。
背後の食い倒れ人形も気になるし……。
しかし、なんかおかしいなあ。なにか忘れてる気がする。
123九大司教第伍次席:02/11/13 06:42 ID:???
二次会はうまく言っているみたいだね。ネルフ、E計画、大阪市民。皆うれしい悲鳴
をあげている。E計画と戦わせたメンバーは聖母の力添えもあり、予想以上に奮闘
してくれたよ。大阪城はせっかくこったのにあっさり突破されて残念。まあ、シンジ
君達が楽しんでくれたし、よしとしようか。聖母はまだタブリスと遊んでるけどね。
ネルフの人々はもう少し驚かせよう。たった今、ジョーカーにオーヴァー・ザ・レイン
ボーへの市民の避難誘導をさせている。その中に控えだったダイアの2〜9も入れた。
ジョーカーも彼等も自分自身がそうだと認識できないようにしてあるから、自分でも驚くかもね。
そして……シンジ君はこちらへ向かってる……歓迎するよ。
ん? このペースならスペードジャックと鉢合わせするかもね……。
>>122
 大阪こと春日歩さんのこと?
 ボスク=ナカガワ・レイジに捕まってるよ。
125122:02/11/13 06:46 ID:???
>>124
いや、自分が『ジョーカー』って事。
126大阪・通天閣:02/11/13 07:05 ID:???
「ブヒャヒャヒャヒャ・・・ここや、ここや。敵はこの通天閣を目指して来んのや」
通天閣の前で、ぶくぶくふくれた醜い顔のトカゲ男ボスク=ナカガワ・レイジが手下どもに言った。
「そやけど親分、なんでそないなことがわかるんや?」
「わしの頭の中で聞こえる声がそれを教えてくれるんや」
「それは『神のお告げ』ってやつやで。親分は綾波教団の神様から選ばれたんや」
「そうじゃ。そやから、この戦いが終わったら、このわしが綾波教団の代理人として海上都市大阪を支配したるでェ!」
「さすがわしらの親分や!」
「そうと決まったら、お前ら、この通天閣のまわりで守りを固めろ。わしは中に陣取っとる」
「親分、この女はどないしまひょか?」
手下の1人がここへ引き返して来る前に生け捕りにした例の少女を連れて来た。
「そいつは取り合えず通天閣の中へ連れて行こう。いざという時は人質として使えるで」
少女は相変わらずおかしなことばかり言っている。
「なあ・・・巻寿司ってあんなんやけど、まるで20世紀の終わり頃に山形県新庄市で起こったいじめ殺人事件みたいやな〜」
127122:02/11/13 07:27 ID:???
○黒縁メガネさん
進行どうもありがとうございます。大阪駅での攻防戦はキョウコさんが生き生きと動
いていてとてもよかったです。現在ジョーカー(何気に1スレ目から地味に登場してる
キャラだ……)その他が、当人達さえそれと知らぬまま向かってますので(藁
ちなみに食い倒れ人形は手にしたスティックによる格闘と、小太鼓を鳴らす事による
超音波攻撃、口から吐くたこやき等が武器で、太陽の塔は頭部のアンテナからのレーザー、
角(?)を触手のように伸ばしての攻撃、太陽光線を吸収して腹部の顔からビームにして
発射なのが武器です。(だが、今は夜だったりして……)

○Eさん
毎度妖しいですね。しかし、『体』の内容が気になる……。
それと、私のお遊びキャラどもの処理ありがとうございます。そちらも少なからず犠牲
者を出されたみたいですが……。

○厚木基地最後の兵士さん
ふう……。さーて、そろそろ人の恋路を邪魔する無粋物を出すかな?(藁

○トライラックス担当さん
色々とありがとうございます。アフリカですが、ちと問題が。数日さまよっちゃいました
が、主席にしても戦艦でいつまでも集中してる訳にもいかんので、彼は夜明けごろ(大阪
戦終了時)に帰ってしまいます。ですので、今の所E計画の基地に侵入したら彼のフォロー
は無いとお考えください(ひでぇ) 脱出すればあると思いますけど。
ナカガワ・レイジはこの際ですから、初号機と一諸にいる部隊に戦わせようかと思います。
今のままではこいつら存在意義が……。
また、展望台1階にはビリケン、展望台2階に司教がいます。
128クラブキングの足音:02/11/13 07:41 ID:???
年の差を始め、様々なギャップを物ともせずに結ばれた男女がいた。もし生き延びる
事ができたなら、彼等は皆から祝福されるであろう。希望の一つの形として。
だが、そんな彼等の幸せを打ち砕かんと迫り来る影があった。
その物は邪悪の手先。その物は紳士の仮面を被る。その物は白き衣で本性を隠す。
その物はかつて理不尽に川に投げ捨てられし物。その物は命を持たぬ物。
その物が、手にした武器はきつね色の凶器。パチパチと油がはじけ、したたり落ちた
油は地面に穴を空ける。とてもホットなそれが触れると、金属までが溶ける。また、
本来柔らかいはずのそれはとてつも無く硬く、かの物の怪力と合わさると、とてつも
なく危険だろう。その凶器の名は、とてつもなく巨大なフライドチキン。
その物…ゾンビのごとしカーネルサンダース人形は、自分に同行していた白虎人間達
をなぜか自分自身で葬ってしまった。なぜそうしたのかはわからない。30年前の恨
みという説もある。
ともかく、その物は、笑顔を張りつけ、紳士の振りをして、確実にその男女…ランド
マスターという部隊に所属する…に近づいていく。
○某農場新入りさん
時間軸やらなんやらあって、最近綾波寮責任者を動かしてない中、大変ありがとう
ございます。とりあえず、レイが増えるたびに妙な報告が増えていくって感じですよね(藁
130町奉行:02/11/13 13:30 ID:???
な、なんだリナ、どうした?
レナってば、ってなに言ってるんだ。
おい、顔赤いぞ、熱あるんじゃないか?
え?、そんなんじゃないって、じゃあ、どうしたんだ?
言えない、って、それじゃあわからねえぞ。
おい、やっぱり額とか熱いぞ。

おい、誰か、風邪のクスリをもってこい。
え、本当に風邪じゃないって、なんなんだ?
まあいい、とりあえずゆっくり寝ておけ。

なにがあったんだ?
131厚木基地最後の兵士:02/11/13 14:49 ID:???
特務曹長業務日誌
ワクチン弾は、あまり狙撃には向いていないようだ。
通常のライフル弾用が多数だしいたしかたあるまい。
それでも、スコープをつけ上陸班や地上救護班の周囲にくる
単体でのはぐれ使徒化人間を撃てる程度には役立つ。
しかし、私をみて空母の兵士とトライデントの一部が
ゴルゴと呼ぶ。
M16−Aライフルにスコープで狙撃してるからだというが。
私もこんなライフルで狙撃はしたくないのだが贅沢は望めない。
ところで、ゴルゴとはなんなのだろうか。
しかし、なんだって敵はこんなにもおかしな攻撃要員を
送ったのだろうか。
スコープでみてもかなり小さくカーネルサンダース人形が
動いているのが見える。
ここからでは少なくとも3kmはあるだろうか?
132厚木基地最後の兵士:02/11/13 14:49 ID:???
隊長個人日誌
私たちは辛うじて水だけはでる従業員用のシャワーで汗と、髪に付着した塩分を落とす。
思いもよらず、私自身のレナへの感情に気付きまた、レナの思いも知った。
危険であれど、今まで以上にともにいるとも約束した。
もし、お互いにお互いを切り捨てなければならなくなっても、それが多数を生かすの
ならばそれも辞さないようにとも。
シャワーからでると、自然と目が合った。
自然と、笑みがでてしまう自分に驚く。
用意した衣服を着用するが、レナのサイズに合う靴はウエスタン風のブーツしかなかった。
衣類もそれっぽい服だが、この格好の方がよほどコスプレのような気がする。
服を着おえたとき、物音に気が付いた。
みると、窓の向こうに巨大な人影が見える。
一瞬、トライラックスの兵士かとおもったがそれは違った。
低く、重い足音とともに近寄るそれの姿は。
カーネルサンダース。
手に巨大なフライドチキンを持ち、その滴る油はコンクリートやアスファルトをも溶解
させている。
笑顔を貼り付けたそれは、私たちを狙って近づいてくるようだ。
とりあえず、裏口から脱出を図る。
直後、あの廃墟は粉々に砕けた。
幸い衣服だけは着れたものの、その他に見つけたものは持ってくる時間がなかった。
瓦礫のなかから、奴は現れ私たちの方へと追ってくる。
厚木基地最後の兵士担当です。
夜中までこれないかもしれません。

トライラックス担当さん
エヴァ・フェットにも幸あれ、ですね。
ビデオテープだけはいやかも。

元脱走騎士さん
カーネルサンダースは、やっつけちゃっていいんでしょうか。
いや、前の蝿王イベントのときに使わなかったコンバットスーツ
使おうかと。

では、また夜中に
ヌーは実はシトだったがそれを食べたサルダウカー兵400名あまりがS2機関をとりこんだためにシト化したのである。
彼らはシトとして甦りそれぞれがシト、レビティクス、メトセール、レン、ファントマ、リオイ、キャンレット、ヴィルシュ、タイネシュン、アヴィルス、アデリク、バベルー、デロード、ジョーカル、ノスフェロ、ハルラシュ、
ザシュエル、ワンホルン、ランドルー、ノザリス、エアハルシュ、トリシシュ、ヴィルヘー、ルムラシシュ、カールリン、スタドラシー、トルバラ、ケイジュリン、ザードリ、ダストラル、ザインム、フィーラエリオン、
クリムズリン、ダクエル、リヴァリス、イヴス、チェリス、ジェバール、ドラエル、クロワラ、ルヴィエル、ビオララエル、カシスム、ルサーファ、ベルーガモシ、レミットル、ラヴィシュ、ヘリナズ、ファデア、
アクラン、スラノード、マリーリン、ベルタル、ルーンガ、フェンリル、アリアエン、クラエル、セイマ、ウタール、フォクトエシュ、イシュターシュ、リジョス、イスフェル、キティエル、レイエル、シェナル、
ドグン、マグン、シュトレル、ラウス、ヴァールエル、ジニアシュ、ラムブレス、カムリル、ララアル、
クレシュ、モナエル、ティルカエル、トールル、ウォータンサー、ルゥナエル、クリスラル、フォムト、
として甦り、すべて大阪城上空に集結した新生使徒と合流するべく、飛び立ったのである。
もちろん使徒になれなかったほかの兵士たちは、400使徒の餌食になったのはゆうまでも無い。
そして400使徒は大阪城で戦っていた連中を一瞬にしてむさぼり食うと、そこを大阪悪魔城として根城にしたのであった。
「ちくしょーこうなったら全員ぶちのめす!」
シンジは新たな決意で400使徒と対抗すべく、400体の新エヴァ軍団、EVAクローントルーパーズを結成したのだった!統括だ
このスレまったく無意味でウザイだけ妄想板逝け>>おまえら
136 ◆Su0mm3T37Q :02/11/13 19:31 ID:???
加持です

>>86の加持は偽者です。無視してください。
偽者来たんでトリップ付けました。
137黒縁メガネオペレーター:02/11/13 20:20 ID:???
惣流博士たちはA-2班と合流して、他に「雨」の汚染をまぬがれた市民がいそうな
地区に向かった。
一方、沿岸では零号機が太陽の塔を迎撃している。攻撃は全て命中し、ダメージも
受けている筈なのに、太陽の塔は倒れない。再びバーミリオン隊機が照明弾を浴びせると、
損傷部分に白くうねる光の触手が見えた。
「アルミサエル因子・・・あれ自体がその集合体なんだわ」
葛城さんは呟いて地図を見た。このままの進路が維持されれば、運び込まれた市民にワクチンを
処方している医療班が被害を受ける。
「まずいですよ、あれが市民たちの退避スペースまで到達したら。医療班は今は移動できませんし、
 本艦への避難経路も絶たれます」
「・・・いえ、その前に全員があのときのレイのようにヤツに侵食されるわ。
 そうなったらおしまいよ」
一瞬、発令所内がしんとした。零号機の自爆の光景を誰もが思い浮かべたのだろう。
「レイ、聞いた通りよ。済まないけど、ちょっち急いでみて」
『了解』
零号機は隠れていた瓦礫の中から飛び出し、大量の銃器を構えて一気に集中砲火を浴びせた。
確実に着弾しているが、目標は撃たれるそばからまた再生し、やおら光る触手を零号機に伸ばしてきた。
零号機は難なく避けるが、触手は次から次へと伸びて通りを埋め尽くし、遂に零号機は
逃げ場を失った。
「レイ! 逃げて、レイ!」
葛城さんが絶叫する。既に原型を失い、触手の塊と化した太陽の塔が悠々と零号機に近づく。
零号機は動じずそれに対峙した。
と、触手の一本が勢いよく宙を走り、銃を貫通して零号機の腕に接触した。装甲板の内部に
潜り込んでいる。侵食だ。触手は零号機の中で見る間に枝分かれし、更に腕の上部へと伸びようとする。
生体融合が始まる。零号機はバランスを失い、ぐらりとよろめいた。
あのときと同じだった。
「レイッ!」
誰が叫んだのか、異口同音にいくつもの叫びが発令所に響いた。
138137:02/11/13 20:20 ID:???
すんません時間がない。
続きは後で必ず書きます、ちょっと待って。
ああ展開は全部考えついたのに・・・
139加持リョウジ1/2 ◆Su0mm3T37Q :02/11/13 20:41 ID:???
「さっさと4号機改とパイロットのガキの居所を教えろ。じゃなきゃ、おまえも
このトライラックスの連中みたいに、ここで死ぬぜ…連れの女とガキもな」
「――どうせ、4号機改とヒカリちゃんを奪ったら俺もミリオーネも殺すつもりなんだろ?」
「(ニヤリ)でも少しでも生き延びたいだろ?」
No.2…凄い殺気だ。こいつはMIBメンバーの中で最も血の気の多い武闘派だ。
ガタイも良く、その肉体は99%が機械化されていて身体全体に武器が仕込んである。
要するにサイボーグ009のハインリヒみたいな戦闘サイボーグなのだ。
こいつとまともに闘っては、俺は確実に死ぬだろう。
大ピンチだ。ここを乗り切るにはどうすればいい。
「――わかったよ。言えばいいんだろ…。4号機改は南極に隠し、ヒカリちゃんは
チベットにかくまっている…」
「嘘じゃないだろうな」
「本当だ。なんなら、俺が案内するぜ」
もちろん嘘である。俺の武器はこの調子のいい嘘だ。この特技のおかげで、
俺は一流のスパイになれた。
「信用できないな。おまえの嘘の上手さはよく知っているからな」
「ふっ、でもおまえには俺の言う事を信じる以外、ねえだろう?」
140加持リョウジ2/2 ◆Su0mm3T37Q :02/11/13 20:43 ID:???
「手間取っているな」
やばい、No.1が部屋に現われた。こいつは催眠術の達人だ。
「俺が催眠術で確かめてみよう」
No.1が俺の顔の前に手をかざし、妖しげに動かし始めた。
「確かにあんたの術はすげえよ。しかしこの俺が催眠術なんかにかかると思うか。
俺が訓練で催眠術に耐える精神を持っているのは知っているだろう。
昨日はおまえが碇司令に変装してたから油断してたが、今度はそうはいかねえ」
俺はハッタリで余裕の笑みを浮かべた。
「フフフ…、それはどうかな。加持、予備催眠というのを知っているだろう?」
「知っている」
予備催眠――一見、催眠術にかかっていないようにみえるが、実は催眠にかかりやすく
なっている状態の事だ。催眠をかけるには、まずこの予備催眠をかける。――まさか。
「まさか、昨日のうちに予備催眠を…」
「フフフ、気付いたようだな。そうだ、かけておいたんだ。予備催眠さえかけてしまえば、
おまえはもう俺のあやつり人形さ…フフフフフ」
いかん、何だか眠くなってきやがった。目の前のNo.1の手がぼやけて、2重3重に
見えてきた…。やばい、催眠術なんかに、かかる、もんか…。…
「目がぼんやりしてきたな。催眠にかかったようだ。
――4号機改と6thパイロットの居場所を教えろ」
「…4号機改はマレーシア沖…ヒカリちゃんは日本のオーヴァー・ザ・レインボー…」
ナンだろう…頭がボーっとして口が勝手に動くなあ…
「こいつ、やっぱり嘘言ってたな。なにが南極とチベットだ!!殺す!!」
「まあ落ち着けNo.2、殺るのはいつでもできる。加持を利用しよう」
「どうするんだ」
ナンか、黒服が2人で話してるなあ…なんだろうこいつらは
敵だったようなそうじゃないような…
141 ◆Su0mm3T37Q :02/11/13 21:06 ID:???
加持です

>トライラックス担当さんへ
こういうわけで、加持はMIBの催眠術にかかってしまいました。
クアンタンに滞在中のスズキ討伐隊がMIBと戦闘するとなると、
No.1にあやつられた加持も敵になって闘います。
ちなみにNo.1は催眠術の達人。(あらゆる催眠を駆使します)
No.2は戦闘サイボーグ。(腕にマシンガン、足にミサイル、目から破壊光線)
加持(No.4)は嘘で相手を惑わす事と射撃の達人。(一秒間に十発発射する)
トライラックスの輸送船の船長と船員は、No.2によって首をもぎ取られて殺されています。
状況はこんなとこですかね。
14285:02/11/13 21:08 ID:???
さて、と。まずはレス。

>黒メガネさん
>>137、タイミングがタイミングなだけに、クハァです。レイの命運や如何に!?
過剰とも思われるお言葉、どもです。

>????さん
いよいよバトル開始、ですか。カヲルは不利な事極まりないですね。
「パイオニア」のATフィールド無効化機能を考慮すると、このままでは。
ホントにヤバクなったらこっちから助っ人(>>68)出しますが?
乗りきれるならそれに越した事は無いですが。

>厚木の兵士さん
二人の世界ッスね……。周りの喧騒が嘘のように別世界です。
漏れとしてはお幸せに、ですが、避けられない戦いが迫ってますね。御武運を。

>トライラックスさん
数日がどれくらいか解りませんが、>>120を見ると、便利屋追跡と重なりそうですね。
最低一週間+1,2日は迷ったということでしょうか?
フウイ・ノ・レイは目が覚めた(夜が明けて昼間?)時に「選択」を迫られます。
その後、彼女は「おそらく」自分の意志でここに居る事になるの、かな?
展開上は「居る」扱いになるのでしょう。
トライラックスさんの意志次第です、お任せばっかりスマソ。

>加持さん
何やら大変な状況になりつつ、というかなってますね。
悪運が強くある事を祈ってます。
モノリス2のボスから帰還命令があって、イタリアに戻ってきたら施設が破壊されてて
4号機改がMIB・No.4の加持リョウジに奪われていた。No.1とNo.2が危惧していた
通りになってしまったわけだ。
大体、加持はサードインパクト前に一回ゼーレを裏切った人間らしいじゃないか。
イタリア綾波教に来たのだって、別の目的があるに決まっていたんだ。
いくら工作員として使えるからって、モノリス2のボスはあいつを甘く見ていた。
モノリス2のボスによると「これも予想していた事だ」だそうだが、ホントかよ。
まあNo,1とNo.2、そして例の便利屋スズキにも4号機改と6thパイロットの回収を
依頼してあるそうだから、加持の命もそう長くないな。
それにしても加持も馬鹿な奴だ…。
真実かなんか知らんが、そんなものと命を引き換えにするなんてな。
だが、俺はなぜか加持に惹かれるところがある。この感情はなんだ。
とにかく今はボスの命令通り、加持がいるというマレーシアに向かうとするか。
????他です。とり急ぎ。(これからやる事があるので、ネタカキコは遅く
なります)

○Eさん
カヲルの戦いは大阪編終盤まで引っぱります(藁 ですので、介入はいくらでも
してください。

○厚木基地最後の兵士さん
はい。遠慮無くやってしまってください(藁
145大阪城跡地にて・・・1:02/11/13 23:15 ID:???
戦火にまみれた大阪の一画で、対決する巨大な三つの影
一つは静かな銀の光を湛える四号機、一つは当時の城塞の名残を残す鎧武者、一つは滑稽にすら見える容姿の破壊兵器
三つの巨人は、人の生み出し得る限界を遥かに越えた力のぶつかり合いを演じている
パイオニアのキャノンに吹き飛ばされた四号機は中空で体制を立て直し、土埃を舞い上げながら見事に着地した
そして、間髪いれずに深く沈みこんだ身体を一気に伸ばし、四号機は再び宙にその身を躍らせる
それを追って宙に舞う鎧武者の刀が四号機の刀と交差し、高い衝突音と激しい火花を散らす
四号機と鎧武者は、空中にいる間の僅かな時間に三度切り結び、互いに弾き飛ばされる様に距離をとった
四号機の背で連続して爆発が生じる
パイオニアの放ったガトリングガン、一発一発が巨砲の威力に匹敵するそれが炸裂したのだ
堪らず膝を着いた四号機を、鎧武者の大上段からの斬撃が襲う
展開されたATフィールドを易々と切り裂いた刀は、四号機の左腕を切り落とした
更に首筋に向かって返された刃を刀で受け止めるが、片腕では押し負けてしまう
徐々に近づく刃に動きを封じられた四号機に向け、パイオニアは巨砲発射の予備動作に入る
股間に手を添えた状態で足を踏み鳴らす、添えた手と腰を上下に激しく動かすと光がそこに集束される
・・・カヲルの顔から余裕の笑みは消えていた
146大阪城跡地にて・・・2:02/11/13 23:16 ID:???
パイオニアが腰を突き出し、今まさに破壊の光を射ち放たんとした瞬間、1台のバイクが光の発射口を直撃した
蓄えられた力は行き場を失い暴発する
周囲を巻き込む大爆発に続き、パイオニアは股間を押さえながらのた打ち回った
巨体による苦悶の動作は周囲に甚大な損害を与えた・・・っていうか、痛いのか?
壊れかけたビルの上に、その光景を見やる人影があった
人影の頭部から赤い閃光が走ると、十字を象る爆発と共に身悶えるパイオニアの片腕が半壊する
爆発のどさくさに紛れ窮地を逃れた四号機を一瞥すると、ようやく起きあがったパイオニアの方へと向かって行く
それを新たな敵と認識した破壊兵器は、残った腕にドリルを装着し地面に突き立てる、しかし、小さな目標を捉えきれない
逆に、その腕を伝い人影・・・ライダーZOが駆け上がって行く
肩まで上り詰めたZOを無造作に振り払うが、俊敏な動きで纏わり着いて来る
無視を決め込む訳にもいかない攻撃力を見せられたパイオニアは、ついに頭部から無傷の本体を切り離しZOと対峙した
「一対一、それでいい・・・例え俺が敗れても、援軍が来ればこちらの勝ちだ」
言葉の意味を理解したのか定かでは無いが、パイオニアは背中のジェットを噴射させ一直線にZOに突貫する
鎧武者と対決する四号機を背景にして、ZOとパイオニアの戦いが始まった
147145,146:02/11/13 23:27 ID:???
なんの前触れもなくZO参上
噛み噛み博士じゃ無いので悪しからず
っていうか、鼠の人です
暫らくじっとしてようかと思いましたが、耐えきれず参入しました
????さん、勝手にお邪魔してスミマセン、展開の修正ヨロシクです
E計画さん、獲物横取りしてスミマセン悪気は無いんです(藁
他の職人さん方もがんばってください、一読者として応援してます
・・・読者の割には、でしゃばってるけど
148クアンタンの屋台村・前編:02/11/13 23:46 ID:???
「腹減ったのォ、何ぞ食って行くか」
「わしも賛成でごわす! せっかく来たんだから、中華料理かエスニック料理が食べたいでごわす!」
食料品や必要な物資にひと通り当たりをつけたスモーカー大佐一行は繁華街の屋台村で腹ごしらえをすることにした。
スモーウォーカーパイロット達は肝心な時には役立たずのくせに食欲だけは人一倍である。
たしぎ曹長は相変わらずアレルギー体質を理由に肉類を食べようとせず、スティンガーは酒を飲まずに牛乳ばかり飲んでいる。
「スティンガー、おめえ、酒が飲めねえのか?」
食前酒代わりに紹興酒でも軽くあおっていたスモーカー大佐が言った。
「飲めないってわけじゃないんだけど、アタシ、酔っ払ったら自分をコントロールできなくなっちゃうから・・・」
「すこしくらいいいだろ、お前も飲め。この紹興酒は美味いぞ」
「いや、遠慮するわ」
「そう言わねえで、一杯くらいいいだろう?」
「それじゃあ、一杯だけ・・・んぐっ、ああ・・・頭の中がカ――ッとするけど気持ちいい〜ッ。ねえ、もう一杯くれる?」
「おめえ、なかなかいける口じゃねえか。ほれ」
スティンガーがノリ良く紹興酒を飲んでいるので、自分もすでにほろ酔い気分のスモーカー大佐は機嫌が良い。
ところが、屋台の周辺を見回した彼はどこかで見覚えのあるような男が歩いて来るなが目に入った。
身長はかなり高く、あごヒゲを生やし、赤っぽいサングラスをかけている。
「お、おい、たしぎ・・・あそこを歩いているヒゲの男・・・あいつ、前に会ったことのある綾波教の教祖サマじゃねえのか?」
クグツシの髪が黒さを増し、瞳から火の色が失せていく。
「っ!」
クグツシがヒッグスの首から手を離すと、ヒッグスの首筋に金色の何かが潜り込む。
ヒッグスの体格は先ほどよりも一回りも二回りも肥大していた。
無駄なく体にフィットするように作られた防護用のアンダーウェアは、至る所が裂け切れている。
ヒッグスの眼は必要以上に血走り、肩で呼する姿は獣のようだった。
アルミサエル融合による使徒能力者のオーバーブースト。
彼らの体は二種以上の使徒能力が難なく使えるようには改良され(でき)ていない。
ANGELINEの過剰投与は使徒能力の解放であり、自我を滅ぼし理性を失わせ、体を使徒そのものへと変貌させる。
これに比べればオーバーブーストは多少安全だが、無理には変わりない。
「じゅ…5分が限度だ。頼んだ、ぞ……」
力のほとんどをヒッグスに預けたクグツシは、その場に力無く腰を落とす。
「ああ」
ヒッグスは人馬一体となった化物に瞬時に迫る。
大きく後ろに引かれた拳が発生させた力場と過剰に強化された筋力により、見えざる一撃に変わる。
その一撃を、化物は長槍を横に構えて受け止める。
衝撃に長槍が激しく振動し、拳に乗った疾風が真空波となり化物の鎧兜を撫でる。
化物はヒッグスを振り払うと彼の着地を狙い、突きを繰り出す。
ヒッグスは自分の力場を最小限に展開し、
脅威的な動体視力と反射神経で連打を紙一重で避け続けた。
槍を繰り出しながら、化物は間合いを詰めていく。
ヒッグスが体を横に向け槍をかわして槍を掴むと、化物は前の蹄で踏みつけようとする。
ヒッグスはその脚をしかと受け止め、槍を捻る。
化物の巨体が宙に持ちあがり、長槍を軸に回転して地面に叩きつけられる。
重圧を加えた衝撃に、化物の手から槍が離れた。
勝機を見出したヒッグスが蹴った地面を爆発させ、水平に跳ぶ。
「カァッッ!!!」
肩から上を起こし化物が溶解液を吐くが、それはヒッグスに届くことなく空中でビタリと停止する。
ヒッグスは突き出した手を横に払う仕草で溶解液の進路を変え、
最後の足掻きを見せた右前脚を握る。
「くたばれぇぇえええええ!!!!」
          「がァアアぁあぁアぁあ!!!」
黄金色の網の目がヒッグスが掴んだ所から化物の体全体に広がっていき、
全てを覆い尽くした瞬間、化物は塵と化した。
全身を侵したアルミサエルの極細の触手から、
最大出力の重力場が細部に渡ってでたらめな方向に放たれたのだ。
細胞レベルで分断された化物は再生することなく、雨と一緒に地面へと吸い込まれるように消えていく。
敵の消滅を確認したヒッグスが、がくりと膝を突く。

「……残り時間1分半」
足を引きずりながら来たクグツシが、肩を叩く代わりに首筋に手を当てた。
「んぐっ!……………あぁ…」
与えられていた力がずるりと抜けて、ヒッグスは地面に両手を突いた。
「俺達の仕事はここまでだな」
戦場となった周囲には、人の影も敵の姿も無い。物言わぬ物体が転がるのみ。
「連絡をとろう。他も似たようなもんだろ」
クグツシはヒッグスを労うかのように彼の前にしゃがみ、肩を二回叩いた。
151某農場新入り:02/11/14 00:05 ID:???
農場の宿舎,寮管理人氏の部屋。アイやアオイは隣の一室で,レイカ嬢とひそひそ話しこんでいる。
他の起きているレイ達も何人か一緒だ。「ええっ,ウソぉ」「そんな…」「でも…」とかなんとかいう
声が聞こえるけど…一体なにを話していることやら。
とりあえずナオコ博士には,これまでのレイ達のみた夢の内容を報告した。彼女にとって目新しい事実
は特になかったようだが,フウイ大使の見たらしい映像と,ランドマスター隊の隊長とレナ嬢の生存報
告にはいささか興味を示したようだ。レイたちはレナ嬢関連の夢の内容について話す事を頑として拒ん
だので,俺はとりあえず彼らが今どこにいるのか,目印となる地形や建物はないか,ということを聞き,
いくつか断片的な情報を得たので,これもナオコ博士に報告した。ナオコ博士はこれらをネルフに伝え
るそうだ。そのとき,レイ達の内,マイ嬢とルナ嬢の二人が部屋に駆け込んできた。そしてランドマス
ター隊隊長とレナ嬢が何者かに追われていると告げる。なんと白い背広に黒ブチ眼鏡,白髪に顎鬚の,
にっこり笑ったおじいさん。手にはなにやら得体の知れない凶器をもっているとのこと。
俺はあわててこの情報もナオコ博士に伝えた。それにしてもなんだ,その追跡者ってどっかで見覚えが
あるような気がするな…?
某農場新入りです。
・厚木基地最後の兵士さん
おお,ついに二人は…おめでとうございます。ささやかですが支援情報ということで。事態に間に合う
かどうかわかりませんけど,捜索隊の助けにはなるかと。あ,でもかえっておじゃまだったりして…
そのときは遅すぎた情報ということでスルーしてください。
・綾波寮責任者さん
前のレスで聞き忘れたことがありまして,オオタさんはカズミさんの方でしょうか,コーチのほうでし
ょうか?初〜弐スレのながれからいってカズミさんの方だと思うのですが,伍スレの228で「彼ら」と
いう表現があったので,コーチのほうかな?ともおもったので。
・便利屋スズキさん
参スレでの武器支援のお礼に食料品などを送ろうと思っていたのですが,このところのイベント続きで
時系列の都合や,サカキの重傷などの都合からできずにいました。大阪戦に一区切りつきましたら,さ
さやかですが発送させていただきたいです。でも万が一,今後エヴァ・フェットさんの死亡時の詳しい
情報が当方に入ってしまうと,キャラの人間関係上ちょっと不都合がでてしまいますので,そのときは
申し訳ありませんが無理かもしれません。お許しを。
153クアンタンの屋台村・後編:02/11/14 00:13 ID:???
赤い眼鏡にあごヒゲを生やした男は別の屋台の前のテーブルに腰を下ろす。
そのテーブルには髪の毛を後ろでチョンマゲにした東洋人の男と白人の女、そして昼間、市場でバナナをかかえて走っていた子供がいた。
「あのガキはこの間の艦隊でのコスプレ晩餐会の時に見たな、俺達のズボンをずり下ろしたりした奴だ」
「あとの二人もたぶん・・・こんな所で偶然ばったり出くわすなんて世の中は広いようで狭いですね」
「さ〜て、果たして偶然かね?」
彼は補給基地の兵員から聞いた話を思い出した。
数日前にもギーガ―様からの勅命で海の底に沈んだお宝を引き上げるとかで、輸送船を狩りだして行った者がいるという話だ。
その時はたいして深く考えなかったが、もしかしたらそれは綾波教団がギーガ―の名前を騙ってやっているのではないか・・・。
「どうも気になるな・・・おい、スティンガー。あいつらから目を離すな」
と、言いながら振り返ると、彼の隣に座っていたはずのスティンガーの姿が見当たらない。
「おろ? スティンガー、どこ行った? おい、あのオカマ野郎はどこだ?」
「スティンガーさんならあそこにいますよ」
たしぎがいかにも不愉快そうに指し示した方向を見て、スモーカー大佐は驚いた。
「げげっ!」
「ヤッホーッ! トライラックスばんざーい! マレーシアばんざーい! つでに日本もばんざーい!」
なんと、スティンガーは衣服を脱ぎ捨てて、屋台村の通りをストリーキングしているではないか。
「何だい、さすがはバケツ頭の昔の相棒だきゃああるな。自分をコントロールできねえって、こういうことかよ・・・」
だが、彼らは同じ屋台村の別の店にオードリー・ヘップバーンのような頭にスカーフをにかぶり、黒いサングラスをかけたお姫様風の女性の客がいて、チャーシューラーメンを食べながら彼らの様子をうかがっていることに気がつかなかった。
154150:02/11/14 00:17 ID:???
>>147
別に気にしてないですよ、これもまた有りです。
でもこうなると、本気で手を貸す理由が無くなるかな。
二対一じゃなくなるし。でも片手落ちだし、聖母が動けば……。
次を待つことにします。

>某農場新入りさん
けっこういろんな情報が集まるもんだなぁ(笑
>>151で便利屋さんの依頼との別のつながりが出来ますね。
ナオコ博士なら、この事は敢えて伏せているかもしれませんが。
ただ、レイ達には彼女の場所まではわからない事になってます、一応(前スレ伍>444)

今夜はこれで落ちます。
155153:02/11/14 00:21 ID:???
スマン、カキコの間違いがあったので訂正します。
「頭にスカーフをかぶって黒いサングラスをかけたオードリー・ヘップバーンのようなお姫様風の女性」
が食べているのは、「チャーシューラーメン」ではなく「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」でした。
まあ、この点からも、頭髪と眼を隠しているこの女性が何者なのかはもちろん言うまでもありませんね。
156ジャングルの真っ只中4:02/11/14 00:53 ID:???
ジャングルの中を流れる川のほとりに野営用のテントが張られている。
そして、そのテントの中から激しいあえぎ声が漏れていた。
ターザン「あ〜あ、あ〜っ、あ〜あ、あ〜っ」
メンチ「あっ、あっ、ああ〜っ、ターザンさん、すごい・・・さすが野生児・・・ああっ、あ〜っ」
ターザン「あ〜あ、あ〜っ、ターザン、こんなことしてたら、ジェーンに怒られるよォ・・・あ〜あ、あ〜っ」
メンチ「ジャングルの中で、ああっ、困ってる人を助けるのが、ああっ、ジャングルの王者の仕事でしょ? こんなジャングルの中で、あっ、まわりにはあんなろくでもない男ばっかりで、ああっ、嫌気がしてたのよ。ああっ、もっとォ〜ッ・・・」
テントの外では・・・メンチとターザンの情事を隙間から覗き見しながらオナニーをするホーク軍曹の姿が。
(書いていて自己嫌悪に陥ってしまった。A級大使救出という本来の任務はどうしたんだよ?)
「目標、更に侵食ッ! 生体部分の3%近くが融合しています!」
既に太陽の塔から伸びる光る触手は、零号機の腕を完全に絡め取り、肩の辺りまで
食い込んでいた。さらに何本かの触手が零号機に向かう。周囲は触手の渦で覆われている。
退路はない。
「マズいっ! レイ、動けるうちに下がって! 下がるのよ!」
葛城さんは声が嗄れそうなくらいに叫んだ。しかし、零号機は動かない。
じらすように宙を泳いでいた触手が一気にその身体に集束する。
「レイっ!」
瞬間、画面に大きくノイズが走った。画像が揺れ、何も見えなくなる。
「どうしたの!」
「エ、ATフィールドです! これまでにない強力な発現です!」
「なんですって・・・?! いえ、レイは・・・?!」
発令所の全員が立ち上がっていた。
158黒縁メガネオペレーター<2/3>:02/11/14 00:57 ID:???
揺れる画像が次第に安定し、やがてひとつの像を結ぶ。
それは、暴れる触手をひとまとめに掴んで立つ、零号機の姿だった。
静かに拳に力を込める。触手がびくりと震え、次の瞬間こっぱみじんに弾け飛んだ。
それだけではとどまらず、破壊箇所は触手伝いに目標本体にまで及んだ。
一瞬目標のATフィールドが展開されるが、触手の破裂は止まらない。数秒で太陽の塔は
半分以上削り取られた。残った本体が触手の残骸を引きずって後退する。
『私は私。あなたじゃないわ』
押し殺した綾波レイの声が聞こえた。それが怒りを抑えたものだと気づくのに少しかかった。
浸食し、融合を果たしていた筈の触手が逆にのたうちながら吐き出される。枝分かれしたままの
箇所から血が吹き出す。
『私はあなたじゃ、ないもの。なぜ、わからないの』
零号機は弾け飛んだ触手を捨てると、まだ腕に食い込んでいる触手を掴み、
ひといきに引きずり出した。そのまま触手を一気に引き寄せ、本体に強烈な蹴りをくれる。
太陽の塔はビルをなぎ倒しながら吹っ飛び、通りの突き当たりにぶちあたって静かになった。
しかし、まだ生き残った触手がうごめいている。
『さよなら』
綾波レイの冷たい声が響いた。
零号機のすぐ隣で空間が悲鳴をあげて歪み、禍々しい形のバイクが現れた。機体全体に
大出力の火器らしきものを武装している。零号機がそれに乗り込むや否やバイクはすさまじい
音をたてて半回転し、銃身をうごめく触手の塊に向け・・・そして、発射した。
画面が白一色に塗りつぶされる。
159黒縁メガネオペレーター<3/3>:02/11/14 00:57 ID:???
『うわあああっ』
『なんだ、この震動は?!』
近くにいたB-2班の混乱した通信が漏れ聞こえる。葛城さんが乗り出した。
「レイは?!」
「映像、回復します・・・っ、なんだ、こりゃ・・・!」
画面には何も映っていなかった。いや、映るだけのものが、その場にはもう残っていなかった。
零号機の立つ位置から向こう、太陽の塔がいた辺りは、零号機の火線に沿って
大きくえぐり取られていた。わずかに残った基部の残骸から、かろうじてそこにビルがあった
ことがわかる。太陽の塔は跡形もなかった。
再び夜霧が辺りに降った。銃身の冷えるかすかな金属音だけが伝わってくる。
『目標、完全に沈黙しました』
レイの声はいつもの無表情なそれに戻っている。
しばらくの間、誰も口をきけなかった。やっとのことで葛城さんが通信機を取り上げた。
「レイ・・・無事で良かったわ」
『はい』
画面内、零号機の周囲が再び歪み、バイクが消える。
「よくやったわ。・・・けど、ちょっち・・・やりすぎかも」
零号機は消し飛んだ通りを見回した。
『はい』
「次からは、もうちょっと・・・抑えてね。大阪の街はなるべくそのままにしたいの。
 街の人の今後もあるし」
『了解』
零号機は頷くと、長大なライフルを肩にかついで歩き出した。
画面手前で、ようやく事態を把握したらしいB班の兵士が数人、その場にへたりこんでいた。
160159:02/11/14 01:17 ID:???
・・・やっちゃいました。
????他さん、レイの持つ武器ってこんなんでいいですか・・・?
バイク有り、とのことだったので出しましたが・・・
・・・やりすぎ。
なんというか・・・レイの現状での本気モード、ってことで・・・
・・・すんません・・・

>提唱者さん
間に合わなくてスマソ。ホントにすんません。
もっと打ち込みが早ければ・・・
>>150からのEの続き、ツボでした。すごいっす。
>>142でのお言葉ですが、自分は過剰なマンセ〜はしません。
心底そう思ったからそう書いてます。うるさかったら控えます、スマソ。

>アルジャーノンさん
 ! ! ! !  なんとZOが!
素晴らしいっす。大歓迎っす。そっちはROMになるであろう自分がいうのも
なんですが。是非続きを! 

>某農場新入りさん
レイ達からの情報はネルフ側に来るんですか。オーヴァー・ザ・レインボーに直?
それとも大阪に急行中のランドマスターに入るのでしょうか?
有益な絡みありがとうございます。そちらの描くレイたち、可愛いですね。
便利屋さんとは・・・どうなるのか・・・
161159:02/11/14 01:19 ID:???
(>160の続きです)
>加持さん
・・・頑張ってください・・・! これしか言えない・・・
洞木さん奪取が絡んでくると、オーヴァー・ザ・レインボーは
大阪戦後も忙しくなりそうですね。

>最後の兵士さん
おめでとうございます。京都で見てる第弐も祝福してると思います。
ああ、良かった。二人とも幸せになってください、ホント・・・
コンバットスーツにも期待です。

>便利屋さん
加持さんが結構ヤバイことになってますが、依頼を受けた便利屋さん側としては
MIBに協力、という形になるんでしょうか。まほろさん可愛い。ななこさんも。

>トライラックス担当さん
フウイ・ノ・レイ様関連、展開どうなるのか。
トライラックスの方々はいつものペース、という感じでなごみます。

これで落ちます。まだ残る皆さん、ガンガレ!
162トライラックス本国:02/11/14 01:20 ID:???
暗闇で閉ざされた空間に不気味な光を放つ黒いモノリスが浮かび上がる。
その表面には赤く光る「SEELE 13 SOUND ONLY」という電光文字。
トライックスの最高指導者であるギーガ―が報告した。
「神聖綾波教団は我々が協力できなくなったことに理解を示し、A級大使の所在と敵対勢力に関する情報を提供してくれました」
モノリスからトライラックスを操る影の黒幕であるエルンスト・F・バーヘム卿の低い独特の響きがある声が聞こえる。
”E計画か・・・これまでもあやつらはネルフ・トライデント側に味方をして綾波教団のすることを妨害していたそうだな。しかし、手を組んでいる訳ではないらしい。恐らくは我々と同じで漁夫の利を狙っているのだろう”
「綾波教団とて、現時点では協力する関係が成り立ってはいますが、奴らがフォースインパクトを狙っているとなれば、油断はなりません」
”うむ、その通りだ。ゼーレとは古くから手を組んで利用し合ってきたが、奴らの考えていることは全く油断がならぬ。それで、A級大使救出部隊の方はどうなっている?”
「はっ、それが・・・いまだに目的地であるE計画の研究施設にたどり着くことができず、アフリカのジャングルやサバンナをさまよい続けているという報告です」
”サルダウカーと言い、スモーウォーカーと言い、戦闘力ばかりを偏重した結果がこれだ。状況に応じて適切に対応するということができぬ。とんだ役立たずどもだ”
「スモーウォーカーと言えば、大阪開戦の前後からスモーウォーカーパイロット達と海兵隊の一部が行方不明になっております」
”スモーカー大佐か。あの男は勝手な行動を取りたがるからな。おおかた独断で例の便利屋スズキを討伐にでも行ったのだろう。放っておけば良い。それよりも綾波教団からもらい受けたクローンアスカ達はどうしておる?”
「現在、キサラギ博士の引率でトライラックス国内を見学させております」
”うむ、あの者達は取り合えずトライラックス国民として受け入れ、教育や訓練を受けさせるのだ。いずれはトライラックスの、いや、世界の将来を背負って立つ有能な人材だからな”
「ははっ、承知致しました。バーヘム閣下、命令のままに!」
”ところで、ギーガー。クローンアスカの1人をアイドルとしてデビューさせるというアイデアはどうだ?”
「あへ?」
163159:02/11/14 01:29 ID:???
スマソ、書き忘れ。

>????他さん
レイVS太陽の塔が長引いてしまい、”ジョーカー”のところまで
書けませんでした。明日必ず手出し致します。何事ものろくてスマソ。
ところでジョーカーに同行しているダイヤ数字札の人たちの能力は
勝手に決めてもいいんでしょうか?

今度こそ落ちます。
164バスガイド:02/11/14 01:37 ID:???
皆様、本日はご乗車頂きまして、まことにありがとうございます。
本日、皆さんのお供をさせて頂くのは、運転手は君だ、社長は僕だ、ガイドはワタクシ、ハラダ・ノブコでございます。
さて、皆さん、昨夜はよく眠れましたか?
はるばる日本からの長旅でさぞかしお疲れのことと思われます。
皆様、右を御覧下さい、東京タワーでございます。
左を御覧下さい、自由の女神でございます。
右を御覧下さい、ピザの斜塔でございます。
左を御覧下さい、凱旋門でございます。
右を御覧下さい、スフィンクスでございます。
左を御覧下さい、イースター島のモアイでございます。
あ、皆様、右を御覧下さい、左を御覧下さい、右を御覧下さい、左を御覧下さい、右を御覧下さい、左を御覧下さい。
首の運動でございます。
さて、ここでワタクシ、一曲唄わさせて頂きます。
わた〜しは、トライラックスのバス〜ガア〜ル〜・・・。
165前に噛み噛みしてますた:02/11/14 01:46 ID:???
ごめんなさい。アレからパソコンのトラブルとかで書けないまま、こんなに展開が進んでて入れませんでした。
シャドームーンと噛み噛みがどうなったかだけ書きます。

死神博士、レリエルの空間でZOとシャドームーンは戦っていた。
シャドームーンは自らを神と名乗り、同じ身体をもつZOを倒さんとする。ZOは人間でいたかっただけなのだ。
最初は復讐、そして、いつしかそれは使命感に変わっていた。
世界で一匹だけのゼルエル。改造騎士の中でも別格だ。
虚しさを紛らわすための戦いの中で、ZOはシャドームーンと出会う。唯一の仲間だと思えた。
だが、彼女は自分を憎んでいる。
「ゼルエルっ、貴様はこの私を完全な神とするための贄だ」
「よせ、俺は」
「今更命乞いかっ」
 ZOは、孤独を恐れていた。だからこそ、シャドームーンを倒せないのだ。なぜ、ゼルエルはたったの
二人だけなのだ。それこそが、孤独だというのに・・・。
「俺は一人ではいたくない」
「ならば、地獄に落ちろ」
レリエルの空間の中で、ZOの胸が引き裂かれた。
『いかん、シャドームーン、避けるのだ』
博士の声は、シャドームーンには届かなかった。ZOは、完全なゼルエルと化していたのだ。
渚カヲルクローンの廃棄体であるZOはゼルエルと共生関係にあったにすぎない。
今は、ゼルエルなのだ。
166ノヴァ:02/11/14 01:53 ID:???
トライラックスに着いた私達は空港からバスに乗り換えて、国内の見学をさせられた。
これから私達が暮らすことになる国だからということで。
バスガイドのハラダ・ノブコという女は顔が横に広く、鼻の穴が大きい、やたらとはしゃいでいる奴だ。
このトライラックスという国は世界中でも私達がこれまでいた日本と並び称されるほど、人真似が好きなのだそうで、街の中のいたる所には他の国からパクッた建造物が並んでいる。
東京タワー、自由の女神、ピザの斜塔、凱旋門・・・これらは皆、トライラックス人の趣味で外国からパクッたものなのだと言う。
もっとも、私達はここへ来る前は神聖綾波教団の養成施設から外へ出たことがなかったので、外の世界がどうなっているかなんて知らなかったが。
バスガイドのハラダ・ノブコは1人で騒いでいる。
私はバスガイドのハラダ・ノブコが下手クソな歌を唄ってばかりいたので、いい加減嫌気がさしていた。
と、思っていたら、突然、私達の仲間の中では最も活発で、成績も良いシヴァが大声で言った。
「あんた、馬鹿ァ! さっきからちっとも面白くないのよ! 居眠りしたくなっちゃうじゃない! もっと面白い話してよ!」
>>165
 どんまい、どんまい。
 トライラックス担当だけど、俺だってそういうことはよくあるから。
168前に噛み噛みしてますた:02/11/14 01:56 ID:???
シャドームーンはゼルエルの触手に両腕を引き裂かれた。
「あああああ、畜生、こんな所で、貴様などにぃっ」
「ぐああ、やめろ……シャドームーン、逃げろ」
ZOのり意識はもう限界だろう。
『よせ、シャドームーン、逃げるのだ。こいつは私が抑える』
死神博士は、ようやく、気づいたのだ。シャドームーンを娘のように思っていた。
いつでも処分できたというのに、処分しなかったのは、そのためだ。
『私はこいつとディラックの海で心中する。逃げろ』
「私は神だ。お前たちなどに、負けられるかぁっ」
 シャドームーン最後の意地だった。綾波レイという個人になるための、彼女の唯一の証明を
するために、シャドームーンはコアを解放し、ゼルエルに特攻をしかけたのだ。
『なぜだ、なぜ、私の……アルサミエルの力ならば、精神を、そうか、そうだ……』
死神博士は歪んだ愛を持っていた。自分の作り出した作品、最高傑作を失いたくなかった。
娘であり作品であり、そして女神を失いたくなかったのだ。
『元は同じならば、一つになるがいい。ああ私の、精神が融解していく。ZO、シャドームーン、
生きろ。そして唯一のゼルエルとして生き残れ……』
死神博士最後の言葉だった。
ZOとシャドームーンは混ざりあった。
どのような変化があったすは分からない。
だが、虚数空間からZOが解放された瞬間、敵はそこにいたのだ。
>>167
サンクス。
でも、時間が取れないから、ZOは好きに使ってやって下さいませ。
性格とかは書いてないです。あと外見も。
では、また時間ある時に最初から読み直します。
某農場新入りです
>>151の書き込みについてですが,ナオコ博士からの情報経路,これはオーバー
・ザ・レインボウに直接行く事を想定しました。ですが,情報路を限定しちゃうと都合
の悪いことがあるかもと思い,どちらにも取れるようにぼかしました。ですから,
先にこの情報にふれた書き込みをする方にとって都合のいいよう書いてくださると
助かります。
>某農場新入りさん
トライラックス担当ですが、
確か4番目のスレッドで渚カヲルがフウイ・ノ・レイに
日本の食糧事情を改善するためにトライラックス産のスリグ(ウジ虫ナメクジ豚)を譲って欲しい」
と要請する場面がありました。
そこで、トライラックス側の人間が日本の農業プラントに
スリグを持って行くという場面を描きたいと思います。
例によってですが、お相手願います。
172便利屋スズキ(旧東京郊外) :02/11/14 03:45 ID:???
シルヴィオ・アマ−トの代理を待ってるがやっと来やがった
「何の用か知らんが二時間も遅れるな。」
代わりが来たって事はあのジジイは確実に死んでるな
「すみません、所用で遅れただけです。」
「前金の返却交渉にでも来たのか?」
「いいえ、新しい情報を伝えに来ました。」
どれどれ、情報屋に大枚はたいて発見できないと思ったら洞木ヒカリは
空母オーヴァー・ザ・レインボーにいたのか
「今は他の仕事で手一杯だが仕方ない女の方は
 拉致すればいいんだな。」
「それで構いません完了次第通信を下さい
 引渡し場所は我々が指定します。」
・・・・・・・10分後
「マスター、こんな依頼引き受けていいのかよ。」
「スラッシュ、引き受けた依頼を放棄する訳にはいかんからな」
それにステルススーツがあれば特に苦もない無難な仕事だ
大阪城を渚にまかせた俺達は、ようやく通天閣に到着した。この騒ぎで周辺に人影は
見られない……と、思ったら、玄関の周囲に妙な連中がいる。見た所軍人には見えな
いので、トライラックスの連中では無いだろう。だが、明らかにカタギの人間じゃ無
い。また、初号機が言うには、連中はただの人間で使徒の類では無いようだ。
ともかく、いきなりサーチライトを当て、声をかける。
「あんたらこんな所でなにをやってるんだ? ここは危険……」
だが、連中はいきなり発砲してきた。もっとも、予想していた俺達には当たらないが。
ここで初号機が前に進み出る。その姿を見ただけでびびっている奴もいるようだ。ま
た、恐怖にかられて発砲しても、ATフィールドで防がれる状況に相手は更に混乱する。
(もっとも、この程度の攻撃は直撃をくらっても平気なのだが)
ともかく、連中が混乱している間にとっとと無力化して縛り上げた。初号機もいる以
上、この程度の相手は殺すまでもない。連中に聞いてみると、こいつらはボスク=ナカ
ガワ・レイジというヤクザの配下で、彼は俺達を綾波教に売り渡して大阪の支配権を
彼等から受け取ろうという魂胆らしい。そして、話を聞く限りでは奴は普通の人間では
無く怪物じみた姿をしており、性格も極悪(金のために親も殺したらしい)。おまけに
人質にするために女の子まで誘拐して通天閣の中にいるとか。
そこで、俺は晩餐会前に赤木博士から渡された、『ボールボーイ』という野球ボール
に目玉がついて手足が生えたようなロボットを偵察に出した。見てみると、展望エレべー
ター乗り場の二階に奴がいる。そして、展望エレべーター乗り場には巨大な鉄板が設置さ
れ、熱されている。そして、その鉄板の上には女の子が一人吊るされている。……なるほ
ど、そういう事か。それにしても、あの女の子、前に旧東京に来た使節団のメンバーだっ
たな。よくよくうちらと縁があるらしい。
俺達は補助塔から展望エレべーター乗り場の二階に入る。すると、下品な声が聞こえた。
そこには、ぶくぶく膨れた醜い顔のトカゲ男がいた。鱗が生えている
「ブヒャヒャヒャヒャ……よう来たな。わしは今度この大阪の支配者になるナカガワ・レ
イジってもんや。」
奴が更にゴチャゴチャと続けようとしたので、俺は言った。
「支配者ねえ。綾波教団の尻馬に乗って支配者になろうなんて、随分みみっちい話だな。
「それがどないしたんや? 力あるもんの力はとことん利用する。それが世のことわりや。
そして、わしは綾波教団の神様から選ばれた。だからおのれらを片付けるんや」
そして俺は言う。
「あんたの手下は片付けたぜ。そんなブクブク膨れた体で俺達を相手にするつもりか?」
「あんなアホどもはどうでもええ。無能さらした以上、バラして串カツにして使徒もどき
どもに食わせたるわ」
その後もこいつといくつか挑発合戦を続けたが、やってて不愉快になった。なんて奴だ。
「ところで、そこの紫のデカブツ。ちょっとこっち来いや。」
どういう事かと尋ねると、
「おのれはやっかいやからのう。『安全に』始末したるわ。おっと! 手も足も動かすんやないで。
したらな……上を見ろや。こいつを鉄板に落としてお好み焼きに……なっ!?」
上で吊るされていた女の子はすでにいなかった。俺達の部隊の一部がこの階の下にある事務
所からこの階に潜入し、奴が俺達に気を取られている隙に救出したのだ。そして、初号機は
鉄板の上を歩いて、奴に近づいていた。そして言った。
「手も足も動かさないよ」
その声と共に、ナカガワの絶叫が響く。初号機の肩から発射されたニードルが奴の顔に突き刺
さったのだ。そして、俺は初号機に言った。
「シンジ、そいつは俺達が相手をする。こんなむかつく奴は久々なんでな」
ナカガワは叫ぶ。
「な…なめくさりおってぇ!!」
すると、エレベーターや階段の中から奴の手下が現れる。やっぱまだいたか。
……シンジ君が一人展望台の階段を上ってくる。ここには僕の気配しかしないのを感じとった
んだね。だから残りを置いてくるか。……懸命な判断だ。彼等を連れてきても君の足手まとい
にしかならない。
彼は、スカイラウンジに入る。ここに配置していたダイアキング(ビリケン)を差し向けて見る。
ダイアキングは高速で走り回り、ちょっかいをかけながらアルミサエル細胞を変化させた槍
で彼を翻弄する。しかし、しょせん彼の敵ではない。たちまち動きを見切られて倒された。
まあ、こんな所かな。邪魔な雑魚の掃討用だったし、その雑魚は下でスペードジャック(ナカガ
ワ)と戦ってるし。
さあ、おいで。碇シンジ君。歓迎するよ……。
176175:02/11/14 10:08 ID:???
>>175は、九大司教第伍次席/通天閣大激突3ね。
奴の銃弾が俺を襲う。奴の銃は元々が大口径の上に妙な力で強化されているらしく、まともに
当たれば装甲服を着ていてもまずい。側転を繰り返して攻撃を避けながら、俺は妙なデザイン
の拳銃を取り出す。これは今来ているスーツの専用銃らしく、レーザーを撃ち出す事ができる。
そして、スーツの照準補正に合わせて奴の銃を撃つ。レーザーが銃にヒットし、奴の銃が爆発
し、奴自身を巻きこむ。そして、連続で撃つと奴がのけぞり、苦しむ。さすがに対使徒仕様だ
けあり、かなりの効果があるようだ。すると、奴はドスを引き抜き、ジャンプして間合いを詰
めてきた。奴の体から糸のような物が出て、ドスに巻きつく。まずい! とっさに俺は銃をしま
い、サーベルを抜くと作動させた。刀身が輝き、奴のドスを受け止める。……すごいパワーだ。
スーツで身体機能を強化していなければとても受け止めきれない。それでも、こちらのパワー
ゲージに下降が見られる。やばい!! そして、奴は俺の腕を跳ね上げる。サーベルは放さず
に済んだものの、ボディががら空きになり、奴の攻撃が何回かヒットする。かろうじて装甲
の厚い部分で受け止めたが、視界に表示されるデータが、このままでは危険という事を示して
いた。だが、そこで変化が起きた。雑魚どもを片付けた俺の仲間が奴を撃ったのだ。奴は先割
れした舌を出しながら絶叫する。そこで、俺はすかさずサーベルをフルパワーで作動させた。
サーベルの刀身が一際強く輝き、俺はスーツのプログラムに従い奴を斬る。奴の体に『Z』の
軌跡が走る。そして、俺は更に連続で斬り裂いた。そして、奴は倒れ、意識を失う。(後で聞い
た話では、この時メットのゴーグル部の電飾が作動し、目が光ってるように見えたらしい。その
機能にどんな意味が……)
そのままとどめを刺そうと考えたが、そこで赤木博士から、よほど同情に値しない悪人にしか
使ってはいけないと言われたシステムを思い出した。そこで、まず仲間に奴の体にワクチンを
徹底的に打ち込ませ、使徒の力を中和させる。そして、手の平のシステムを作動させた。そこ
から特殊な波動が奴の頭に照射される。ここで、ワクチンが聞いたのか奴の鱗顔が人間の物に
戻る。そして、奴は気絶し、足を伸ばしたまま垂直に立ちあがる。
このシステムは、かなり強力な洗脳システムを応用した物らしく、相手の意識が無い状態でな
いと効かない物らしい。そして、ここでの調整は俗にいう『悪の心』を消し去り、善人化する
ようにしてあるらしい。しかし、そんなのはまともな人間とはいいがたいため、よほど特殊な
ケース以外では使用は禁じられてる。俺もこんなヤバいシステムは無い方がいいと思うが、わ
ざわざ搭載してるあたり、実戦での実験を期待していたんだろうな……。
ともかく、立ったまま気絶している奴に近づき、俺は指を鳴らす。それと共に気がついた奴は
ほぼ完全な別人になってしまっており、自分の過去の行状を悔やみはじめ、組織の解散と、自
分の財産の一般市民への放出、自分の知る暗黒街の行状の提供、自分自身の当局への自首など
を勝手に約束しはじめた。……ものすごい効果だな、おい。
その時、さっきら上で響いていた轟音が、一際大きくなり、なにかが落下していった……。
彼が五階展望室にやってきた。かなりの怒りを抱いているのが感じ取れる。
「よく来たね。ここがゴールだよ、碇シンジ君」
彼は言う。
「……どうして関係の無い人達をこんなに巻きこむんだ。僕達を倒したいなら僕達だけを狙え
ばいいだろ!!」
僕は一組のカード(ちなみになんの変哲もないプラスチック製の安物だ)を弄びながら答える。
「……悪いけどこれは主席の趣味でね。これくらいしないといくら君達でもそう簡単にゲーム
に乗ってくれないだろ。それに、せっかく君達の京都への侵攻ポイントにある街だ。なにも
用意しないのはさびしいだろうってね。……もちろん、僕自身の趣味でもある」
そして、僕は『にいっ』と笑う。自然に歯が剥き出しになる。僕達の癖でもある笑い方だ。
「さあ、ゲームにはボスがつきもの。僕を倒せばこの大阪での戦いはあがりだ」
彼はしずかに答えた。
「……どうやら、君はまともに話す価値も無いみたいだ……」
そして、僕は量産機へと変身しながら答える。
「ま、そう考えるなら考えてもいいよ。僕もポーカーでは黙ってる事が多いしね」
そして、彼はマゴロクを抜き斬りつけて来る。得意のパターンだね。僕はそれを両刃剣で受け止
め、つばぜり合いをする。……あっさりかかったね。そして、僕は背中から先端の尖った触手を
何本も出現させて、彼の背中に突き刺す。
「……今の君は僕より遥かに強い。だから融合する事は不可能だろう。……けど、僕の能力は
こういう単純な攻撃にも使えるのさ」
しかし、その後彼はこの状況から脱出し、攻撃をしかけてくる。さすがに一度手のうちを見せる
と攻撃は簡単にかわされてしまう。相手のエヴァが彼の母親だったなら、融合も可能だし、もっ
と攻撃をしやすいのだが、今の彼は巧みに僕の攻撃をかわしながら、こちらを攻撃してくる。段々
動きがよくなってくる辺り、経験を蓄積し、更に覚醒が高まっているんだろう。主席の狙い通りだ。
そこで、僕は一度バック転をして彼から距離を取る。
「さすがだね、シンジ君。けど、このまま僕が倒されちゃあまりに味気無いだろう。だから、こう
いう物を用意したよ」
そう言って、僕は今まで布をかぶせて隠していた物を見せる。それは、いわゆる「ラーメン金龍」
の看板(ttp://tanpopo-tane.com/photo/0014/14000-01.jpg)だった。その横にはバイクが一台置い
てある。そして、僕は『クラブクイーン』のカード(アルミサエル因子)を取りだし言った。
「そして…これをこうするのさ!!」
カードを金龍の看板に刺しこむ。すると、看板はバイクと融合しながら、龍を模したバイクに変わる。
そして、僕はそのバイク『クラブクイーン』にまたがり、発進する。
「さあ! 行くよ!!」
そして、僕はシンジ君に超高速で体当たりする。そのまま僕達は通天閣の壁を突き破り、外の道路に
落下した。
俺達はなにかが落下したのを見て、ナカガワの一味を引っ立てながら慌てて下に降り、外に出た。そこ
では初号機と龍を模した奇妙なバイクに乗った量産機が戦っていた。しかし、初号機は高速で攻撃して
くるバイクに苦戦を強いられている。しばらくすると、量産機はバイクを止めて言った。
「おやおや、たかがこの程度で苦戦かい。それじゃ、フォースインパクトに支障が出ちゃうよ。それ
は僕等にとっても、そして……君にとっても不都合だろ?」
すると、初号機は立ちあがり、奴を見据える。すると、初号機の背後の空間に穴が空き、そこからバイ
クが現れた。かなり未来的なオンロードタイプで、零号機のそれとはずいぶん違う。量産機は言った。
「……そうこなくっちゃね。行くよ!!」
そして、二台のバイクは戦いを始める。バイクに乗ったまま、マゴロクと両刃剣が打ち合わされ、火花
が散る。二台はある時はビルを垂直に上昇し、ある時は大ジャンプをしながら交差する。聞いた話では、
マッハの領域のスピードが出ていたらしいが、不思議と衝撃波は出ていないようだった。…わからん。
やがて、奴等は通りの両端でそれぞれ停止し、対峙した。量産機は言う。
「フフフ…やるね。それじゃ、勝負といこうか」
奴の背中の羽が開く。パワーを開放しているようだ。同時に両刃剣が槍へと変形し、奴は走り出す。
そして、初号機も顎を開き、羽根を展開して走りだした。量産機の槍が空中に浮いて、いくつもの
小さい槍に変化し、龍型バイクのボディの周囲に突き出すようにして装着された。そして、奴は加速
しながら超高速でスピンし、巨大なとげつき円盤となり突っこんでくる。同時に初号機のバイクも背
中の羽根が車体と初号機を包み込み、巨大な流線型の光の固まりとなる。そして、両者は激突した。
閃光と轟音が走り、周囲が見えなくなる。……それが晴れると、初号機のバイクは無事に停車してい
た。すでに光の羽根はしまってある。そして、量産機のバイクは大破したようで、量産機は地面に傷
だらけで転がっている。量産機がヨロヨロと立ちあがると、その手に槍が戻ってくる。…そして、槍
がボロボロと崩れ落ちた。それを見て量産機は言う。
「……さすがだね。君はますます僕等の理想に近づいていく。……素晴らしい!!」
そう言うなり、奴は飛びあがり、通天閣の屋根の上に立つ。不吉な予感がした俺は皆に通天閣から遠
ざかるように言う。そして、量産機は司教の姿に戻り、喋り出す。司教の声が響く。
「だけど、まだまだ僕は倒れないよ!!」
すると、通天閣の前の地面から巨大な量産機が『生えて』きた。地面に融合して隠していたらしい。
そして、司教はそれに入りこむ。
『さあ…第2ラウンドといこうじゃないか、シンジ君』
巨大な量産機が喋り、初号機を狙う。シンジが走り出すと、いきなりそこらの地面やビルから触手や
槍が飛び出し、彼を襲う。
『フフフ…この街の地下にはこの機体が『根』を張ってるんだよ。さあ、初号機の本体にたどりつけ
るかな?』
その時、新たな『根』が持ちあがると、あの人質の少女が一諸に持ち上げられた。それを見た初号機
は、バイクで根の上に飛びあがると、少女を捕まえ、バイクの後ろに乗せ、ATフィールドで彼女を
保護しながらアクロバティックに攻撃を回避しながら遠ざかっていく。
そして、量産機はその後を追って移動し始めた……。
183182:02/11/14 10:43 ID:???
どうも。そんな訳で対司教戦の第1ラウンドです。いつにも増してトンデモな展開に
なりましたけど。

○黒縁メガネさん
いやあ、いい感じですよ。大阪の敵も大方片付いてきましたから、後少しすれば時間
軸のズレも修正できるでしょう。(W 尚、大阪はこのままベースになると思います。
旧東京と違って、この状況では大阪は一刻も早く綾波教を排除したいでしょうし。

○Eさん
相変わらずの戦闘描写すばらしいです。さて、聖母をどう動かすか。超機人がああなっ
たし…超機人の本体は逃がしたいし……。
それと、E計画とネルフとの対決があると、キョウコさんは全面に立つと思います。

○トライラックス担当さん
と、いう訳で意外でしょうが、ナカガワ・レイジは生き残ってしまいました。しかも
善人化して。彼が今後元に戻る事があっても、犯罪者としての再起は不能でしょう(藁
アフリカ組には主席も脱力してるんじゃないかなあ?

○鼠さん
……久々にこのスレ読んでて目玉が飛び出る気がしました(藁 まさかこう来るとは。
184182:02/11/14 10:43 ID:???
○噛み噛み博士さん
お帰りなさい。しかしそうなると、彼等の今後も見えてきたな。

○便利屋スズキさん
えー、時間軸の調整があるので、乗りこむのは大阪の戦闘が終わるまで待ってください。
後、エヴァどもにはステルススーツの類はあって無きがごとしですので、ご注意を。

○加持さん
そちらも大分複雑になってきましたね。どうなる事やら……。

○某農場新入りさん
ここの光景を見てると、レイ達相手のラブコメのデンジャラスさがわかります(藁 いずれに
せよ、情報が有効活用しなくては……。

○厚木基地最後の兵士さん
そんな訳で、遠慮無くがんばってください。ちなみに食い倒れ太郎がやられる前に艦に
戻るとなにかイベントがあるかも(藁
185182:02/11/14 10:53 ID:???
追記:某農場新入りさん、農場のオオタは体が不自由という点から、コーチです。
彼も本部崩壊の際に捕まってたという事で。例の二人はスガモ・プリズンですが、
なにか理由つけて呼び出してもいいかも。
186大阪城跡地にて・・・:02/11/14 11:13 ID:???
アルミサエルの力で変形し、聖母の力を付与された巨人。そして、古代に使徒のような
存在に抗するために作られた破壊兵器。二つの力の前に四号機は追い詰められていた。
だが、その時そこにいた誰もが予想しえぬ救い手が現れた。それは長らく消息の不明だっ
た、ZOだった。ZOの奇襲の前に超機人は戦闘体を捨て、頭脳体で飛び出し、ZO
の前に対峙する。
それに、聖母も一瞬気を取られる。四号機はその隙を見逃さなかった。その隙に四号機
はATフィールドで超機人の戦闘体を包み込む。そのままATフィールドで圧縮し、押
し潰し、消滅させてしまった。頭脳体の無い超機人など、見た目通りのガラクタだ。
そして、城武者が構える前に両手の斧とナイフでラッシュを仕掛け、胸や肩の大筒を破
壊する。だが、そこで聖母から新たな力が城武者の刀に放たれる。
刀は変形し、巨大化…いわゆる斬馬刀と呼ばれる形態になった。それを高速で振りまわし、
四号機を追い詰める。聖母の力か、ATフィールドでも武器でも刀を破壊できない。
これを破壊できるだけの力を出すには、パワーの開放しか無いが、聖母は隙を与えない。
彼はパワーを開放するチャンスをうかがい、城武者の攻撃をかわし続けた。
「この程度の物に負けるようではあなたの目的は達成できないわよ。京都ではもっと
本格的な戦闘が待つのだから」
スマソ、現状整理。なにより自分が訳わかんなくなってきたので。

・於海上都市大阪(『ソーソソソ』沈没当夜)・1
  大阪城>EVA四号機が教団聖母操る城塞武者と戦闘中(>>108、>109、>>145、>146、>>186)。
     この巨大武者は、元々司教(第伍次席)のアルミサエル因子で復元された大阪城に、
       聖母の力を上乗せして強化したもの。
       そこに超機人も加勢、二対一と不利な戦いを強いられる四号機だったが、
       半身たるシャドームーンとの決戦(>>165>>168)を生き抜き、新たな存在として帰還した
       ZOが出現(>145〜)。超機人との戦いを引き受け、四号機は聖母と対峙する。
  通天閣>綾波教に取り入ろうと画策する大阪のチンピラ、ボスク・ナカガワ・レイジ一行
       (>>101〜)が、「雨」を逃れて街をさまよっていた少女・春日歩を人質にとり、
       大阪城を後に駆けつけたネルフA-1班を迎え撃とうとするが、
       初号機、およびトライデント新装備(?)によってあっさり無力化される(>>173〜>178)。
       直後、初号機は通天閣階上で待ち受けていた司教と決戦を開始。一度は撃破するものの、
       大阪の街そのものに侵食し操る司教の量産機に、いったん後退。EVAに乗り込むべく
       オーヴァー・ザ・レインボーを目指す(>>179〜>182)。
  大阪・沿岸部>EVA零号機がオーヴァー・ザ・レインボー本陣を狙う怪物を撃破(>>137
       >>157〜>159)。同所周辺では、医療班2班が市内から運ばれてくる大阪市民を治療中。
       また、ネルフ側は気づいていないが、反対側から上陸した「E」計画AngelArmsの一部が
       同じく汚染された市民へのワクチン投与を行っている。
>187の続きです。改行ミススマソ。

・於海上都市大阪(大阪会戦当夜)・2
  大阪市内各所>「雨」により使徒化して暴れる大阪市民を、惣流キョウコ率いるA-3を
       中心とするネルフ突入部隊、およびAngelArms各チームトップが無力化中。
       双方の前には市民の他に、司教から送られた怪物が次々と出現、妨害している。
       特に激戦を強いられるAngelArmsは消耗が激しい。
       『ソーソソソ』沈没で行方不明になっていたランドマスター部隊隊長も、
       レナとともに司教の刺客に襲撃を受けている。彼を発見すべく
       部下たちが尽力中(>>73)。

・於箱根(大阪会戦当夜)>湯本町奉行のもとにいるリナが、大阪のレナの意識と
       シンクロする(>>130)。
       衛星回線のダウンによって大阪と連絡がとれなくなったランドマスター部隊、
       万一の事態を考慮し、大阪へ向かう(>>74)。
>188のさらに続きです。

・於旧東京
  『ソーソソソ』沈没〜大阪会戦>旧東京農業プラントで、戦地の姉妹とシンクロした
          ダミーコアたちが奇妙な夢を見る現象が続く。彼女らの力を知る
          綾波寮責任者、サカキ、さらに彼らの話を聞いた赤木ナオコにより、
          得られた情報は大阪での一連の状況を示すものだと判明する
          (>>80>>117>>151)。
          またこの頃、沈没を逃れた便利屋スズキは旧東京に逃れ、
          しばらく身を隠している(>>21>>100)。
          「E」計画AngelArmsチームC・ボーイ、かつて敗北を喫した参号機=
          鈴原トウジに雪辱戦を申し出、旧東京で彼を待つ(伍スレ目参照)。
  大阪会戦の後約一週間>便利屋スズキ、赤木ナオコ博士から、アフリカの
          「E」計画研究所のデータ奪取を依頼される(伍スレ目参照)。
          彼は以前、加持リョウジが壊滅させた綾波教イタリア支部の残党から
          EVA4号機改の奪還を依頼されていたが、今度はそのパイロットである
          洞木ヒカリの確保を依頼される(>>172)。
>189のさらに続き・・・すいません、これで最後です。

・於マレーシア・クアンタン(同じく大阪会戦から一週間ほど後)
          EVA4号機のサルベージ中に船を失った加持リョウジは、この街に
          しばらくとどまっていたが、イタリア綾波教MIBに所在を掴まれ、
          4号機改と洞木ヒカリの位置を知られる。更に、加持自身も
          催眠術によってMIBに操られることになってしまう
          (>>71>>139、>140)。
          便利屋スズキを追っていたトライラックス・スモーカー大佐らも、
          A級大使救出に向かう途中、この街に立ち寄る(>>19>>76>>106〜)

・於アフリカ(同じく大阪会戦から一週間ほど後)
        トライラックス艦隊人員から選抜されたA級大使救出部隊が、
        大使の囚われている「E」計画研究所へ向け進軍中(>>22〜)。
        しかしあまりいいペースとは言えないようだ。

だいたいこんなところだと思います。書き手の皆さん、ご自分の担当で
「これが抜けてるYO!」「これ違うし!」ってのがありましたら
ツッコんでください。訂正致します。
レスが100くらいの時に一度やっておけば良かった・・・量が・・・
191187〜190:02/11/14 15:19 ID:???
早速訂正。申し訳ない。

>188、大阪会戦・2について、リンク貼り忘れ。
・「E」計画関連→>>12〜>13、>>66〜>70、>>81〜>82&>85、>>149〜>150(以上、大阪会戦)
         >>79(アフリカ、A級大使フウイ・ノ・レイ確保班)
・ネルフ本陣関連に追加→>>93〜>96
・ランドマスター隊長&レナ→>>15〜>17、>>110〜>112、>>132
  あと、彼の部下たちの動静に>>131を追加。

なお、トライラックス関連の状況に関しては、>>27〜>29も参照されたし。
また、便利屋スズキを追っていたイタリア綾波教MIBNo.3が>>143でマレーシアに
向かっている。
192187〜190:02/11/14 15:20 ID:???
早速訂正。申し訳ない。

>188、大阪会戦・2について、リンク貼り忘れ。
・「E」計画関連→>>12〜>13、>>66〜>70、>>81〜>82&>85、>>149〜>150(以上、大阪会戦)
         >>79(アフリカ、A級大使フウイ・ノ・レイ確保班)
・ネルフ本陣関連に追加→>>93〜>96
・ランドマスター隊長&レナ→>>15〜>17、>>110〜>112、>>132
  あと、彼の部下たちの動静に>>131を追加。

なお、トライラックス関連の状況に関しては、>>27〜>29も参照されたし。
また、便利屋スズキを追っていたイタリア綾波教MIBNo.3が>>143でマレーシアに
向かっている。
193191、192:02/11/14 15:21 ID:???
しかも二重カキコ。
重ね重ね申し訳ありませんでした・・・
194黒縁メガネオペレーター<1/4>:02/11/14 20:13 ID:???
『A-4、ミナミ西地区制圧完了!』
『A-2だ! 残弾少なし。市民を誘導しつつ、撤退を開始』
『こちらバーミリオン08! 上空から見る限り、7割前後の地区を鎮圧に成功の模様』
各部隊から矢継ぎ早に現状報告が入る。明るい内容も増えているが、それ以上に
兵士たちの疲労が伝わってくる。
「皆、もう一息よ。海側はレイが大掃除してくれたから、いつでも下がれるわ。
 危ないと思ったら無理せず撤退して。気を抜いたらお終いよ。市民の安全を
 最優先に考えて」
葛城さんがきびきびと指示を下す。バーミリオン隊からの情報で随時書き換えられてゆく
戦況地図は、着実に”確保済”のグリーンの光に覆われつつある。本艦がある沿岸部は
完全にこちらの制圧下。グリーンの領域はそこから市内に入り込み、中心部を避けるようにして
反対側にまで回り込んでゆく。しかし、部隊の疲弊を反映してか、進行速度自体は
鈍ってきていた。
「やはり中心部は堅いか。だが予想より消耗が少ないな」
司令代行は心なしか穏やかな調子で言う。葛城さんは計器から顔を上げ、一歩下がって
同じ画面を見上げた。
「トライラックスが退いてくれたのがやはり、大きいですね。あのまま正規軍まで相手に
 してたら、とてもこうはいきませんでしたよ」
「あとは惣流博士の参戦ね。一気にこちらの戦力が増えたもの」
「しかし、いつまでも保つ訳ではあるまい。彼女の班に戦力を集中し、残りは下げて
 市民の治療と退避に専念させろ」
195154:02/11/14 20:42 ID:???
嗚呼……(T_T)
有難う噛み噛み博士さん。お帰りなさいませ。

>????さん
多量ネタマンセー(笑 これがラウンド1なら、ラウンド2はもっと凄いですよね?
なればラストの展開は…………ああ、今から心配です(笑

>黒メガネさん
いえいえいえいえ、あそこで切れていたのはある意味良かったですよ。
待ち時間を楽しめましたし。レイ、凄過ぎですな。
こっちに来たらどうしよう? 何も出来ないッスね。神様に祈っとこう。
書き込もうと思ったら書きこまれてた(笑 さてどうなるのか。

>トライラックスさん
A級大使が動かせるように、「こちら」の時間を少しだけ進めます。
救助隊は…………思考が少しずつあさっての方向に進んでますね。
300km(>>118)って言うと、徒歩が時速4kmとして10時間で40km、一週間で280km。
わずかながら(2、3日は)便利屋さんの方が早く着きそうな予感。
クローンアスカ達は艦上で渡されたんですよね? トライラックスは意外と日本に近い場所なのかも。
196厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:27 ID:???
隊長個人記録1
瓦礫の中から現れたカーネルサンダース人形は相変わらず笑顔を顔に貼り付けて
我々を追ってきている。
あの巨大なフライドチキンも見た目は間抜けだが、溶解液を撒き散らししかも
チキンの衣まで撒き散らし始めた。
触れると溶解するか爆発するか、そのどちらかのようだがあたらなければなんとかなるだろう。
これも、あの司教たちの仕業なのだろう。
レナに二手に分かれるように指示する。
次の角を曲ったときが、作戦開始となる。
その角を曲るとレナは物陰に一旦身を潜める。
カーネル人形は、私を追ってこれるようになるべく見えるか見えないかを維持して
移動するようにする。
私に気を取られている隙に、レナが変身し使徒化を解除すればいい。
背後では爆発か、溶解が無作為におきている。
突然さらに大きな爆発がおき、私はふきとばされた。
起き上がり振り向くと、フライドチキンのほかにドラゴンツイスターまで持っている。
そのツイスターの先端から、油淋鶏ソースと白髪ネギが炎に包まれて発射される。
すぐに避けるが、爆発力が大きく吹き飛ばされる。
のんびり寝ているわけには行かない。
顔をあげると目の前のショーウインドーが壊れ、小型ガスコンロ用のカセットコンロが
いくつか落ちていた。
それを抱えると、一つをフライドチキンに向けて投げる。
爆発で、チキンの衣がはがれ中の肉の筋のようなものが見えた。
だが、それは輝く触手のようでもある。
さらに続けてそのチキンにめがけてカセットコンロをすべて投げつける。
爆発で、チキンは骨の部分だけになる。
だが、カーネル人形は今度はポテトを用意した。
ドラゴンツイスターとポテトの二つをもってこちらに向かってくる。
私は狙いやすい位置に立つ。
背後に、全身に金色のオーラを纏い変身したレナが立っていた。
197厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:29 ID:???
レナ個人記録1
隊長の指示で、私たちは二手に分かれた。
私にはレイ姉さんのように、強い戦闘力はない。
だけど、あんな風になってしまったものを戻すことは出来る。
どこまで出来るかわからないけれども、彼と一緒なら何でもできるような
そんな気が今はしている。

だけど、これから少佐をどう呼ぼう。
普段から隊長や、少佐、っていうのは変だ。
だけど、いきなり名前で呼ぶのもちょっと恥ずかしい。

いけない、いまはそんなこと考えている場合じゃないわ。
爆発の音も大きくなった。
狭い路地をぬけると、あの人形と彼が闘っている。
ちいさいボンベをいくつも投げつけてあの巨大なフライドチキンを破壊した。
けれど、より強力な武器も持っている。
「変身」
私は姿を変えると、人形に向かって光を集中するイメージを思い浮かべる。
いきなり強い衝撃と、爆発が私を襲った。
人形が手に抱えていた筒状のもので私を攻撃してきたからだった。
何メートルか吹き飛ばされた私にあの人形は迫ってくる。
あの人が私の名前を呼んでいる。
大丈夫、私はこれくらいなら大丈夫よ。
198厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:30 ID:???
隊長個人記録2
レナがオーラを集中させ始めたとき、カーネル人形は突然振り返ると
レナに攻撃を加えた。
数メートルほど吹き飛ばされたレナだが、大丈夫だと言い、ふたたび
オーラを纏いはじめる。
カーネル人形は、またレナに狙いを定めている。
手近にあるものを探すが、ろくなものがない。
とりあえず、消火器をぶつけ、そのあとに大八車をぶっつける。
バランスを少々崩す程度の効果しかないのだが、カーネル人形は私のほうへ
注意をむけてきた。
しかし、手にもったドラゴンツイスターとポテトで、レナと私の両方へと
攻撃を加えてくる。
攻撃を避けているため、レナも思うように行動に移れないようだ。
私のほうも、徐々に建物の影に追い詰められている。
すくなくとも、私を追い詰めればあの人形はレナへの攻撃より優先して私を
おってくるのだろう。
レナのほうをみると、レナも意図を察しているように思える。
だが、カーネル人形は攻撃をいったん私に集中してきた。
ドラゴンツイスターとポテトの波状攻撃をうけ、側のビルの中に吹き飛ばされてしまった。
さらに、ビルにむけて攻撃を加えるカーネル人形。
瓦礫が私の上に覆い被さってくる。
199厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:31 ID:???
レナ個人記録2
彼は手近な武器をもって、私を援護してくれている。
だけど、あの人形は私の方へも攻撃を加えている。
だめ、光を集中させるタイミングが取れない。
だけど、彼が攻撃を自分に集中させている。
視線で私に合図を送っている。
私もわかっている、と合図を送る。
だけど、その瞬間、彼が廃墟の中にふきとばされてしまった。
人形は、その廃墟に攻撃を集中している。
だけど、私の光は間に合わない。
建物がどんどん崩れていく。
人形に光は集中しているけれども、だけど、全然効果がでない。
このままじゃ、あの人が…。
許さない、彼を傷つけたこの人形を私は許さない。
光を、さらに強い光を浴びせようとしたとき、瓦礫から光の球が飛び出した。
あれは、だけど。
200厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:32 ID:???
隊長個人記録3
瓦礫が私の上に覆い被さってくる瞬間、私は叫んだ。
「蒸着!」
蒸着のキーボイスでランドマスターに収容されているコンバットスーツは
虚数回路空間を通り、私の身体に装着される。
私の周囲を光が包むと、瓦礫をものともせず、外へと飛び出した。
だが、光の中徐々に外が見えるようなってきた。
レナが、カーネル人形に向かっている。
レナが私に気が付いたようだ。
それでも、レナがふたたび攻撃を加える。
だが、カーネル人形はレナの放った光を受けながらも反撃をした。
手にもったドラゴンツイスターからの連続攻撃と、ポテトの連続攻撃が
レナに集中する。
私は、レナのもとへと飛ぶと彼女を抱きかかえ、ふたたび宙に飛び上がる。
廃墟のビルの一角に降り立つと、私はレナに大丈夫かと聞いた。
本人も怪我はないといっている。
下ではカーネル人形がこちらを見上げている。
まったく変わらない笑顔が不気味に見える。
だが、モニターに見える表示が一向に戦闘用に切り替わらない。
「隊長、やっぱり、言われたとおりにやらないとだめなのかも。」
レナが言う。
たしか、コスプレパーティに備えて、見た目が完全に宇宙刑事ギャバンにしてあるという。
しかも、場合によっては、これを着ないとならないかもしれないということでご丁寧にも
ポーズと決め台詞がそろって初めて戦闘可能だと、惣流博士も言っていた。
しかたない、やるしかないのか。
「レナ、笑うなよ。」
そういうと、私は手順どおりにポーズをつけながら言う。
「宇宙刑事、ギャバン!」
二度とこれは使うまい。
201厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:34 ID:???
レナ個人記録3
「レナ、笑うなよ。」と彼は言う。
今は笑うどころじゃないです、と私は答えた。
「宇宙刑事、ギャバン!」
彼は設定された通りのポーズと台詞を言った。
その後、私の方を振り返る。
「絶対わらってません、ギャバン隊長。」
「このスーツは二度と着ない。」
かれはむっとしたようにそう言う。
そんな彼も大好きだ。
「奴の身体をおおっているあのカーネル人形を壊さないとレナの力もあまり効果的に
働かないようだし、二人で同時にやるしかない、できるな?」
彼の言葉に私は強く頷く。
だってあなたが一番大事な絆、だもの。
「私が先行して、なんとか隙をつくってみる。」
彼は、またあの人形に立ち向かう。
202厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:35 ID:???
隊長代行日誌
コンバットスーツを搭載している2号より連絡。
コンバットスーツが転送された、という。
使うとしたら隊長しかいないし、隊長が使うなら、それはレナ少尉も生きている証拠だろう。
いや、ナオコ博士からの連絡でも二人は生きているらしいことが伝えられている。
だとすると、このコンバットスーツを使うということはレナ少尉を守るか、ともに闘うか
のどちらかだと推測される。
隊全員に安堵の叫びがあがる。
隊長と、レナは生きている!
203厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:35 ID:???
戦闘記録1
通常の自分の数倍に戦闘能力が倍加されているため、カーネル人形との白兵戦には一切不都合はない。
たが、やつが時折繰り出すようようになった光の触手にはうまく対応できない。
だが、そこはレナが援護してくれる。
二人でなんとかカーネル人形の外側から切り崩していく。
すでに、ドラゴンツイスターも、ポテトも新たにだされたコールスローも排除した。
レナに向かって大量のジンガーサンドが襲っていく。
「ギャバンバリア!」
静電斥力と電磁交差を応用したバリアだと聞いたが効果はそれなりに有るようだ。
だが、ATフィールドと同等かはわからない。
それでも、攻撃を防ぐのには充分すぎるほどだ。
レナがその間もカーネル人形に向かい光を放射しているが、なかなか効果的な攻撃が
うまくいかない。
「きゃあ!」
レナに対して、さらに無数のクリスピーチキンが攻撃を加えている。
「レーザーZビーム。」
腕の先からレーザー状のビームが発射され、つぎつぎとクリスピーチキンを撃墜する。
体勢を整えるために、一旦ビルの上に飛び乗る。
「レナ、なんとか奴と格闘に持ち込む。その隙にやれるか?」
と聞くとレナが頷く。
ふたたび奴の正面に飛び降り、格闘に持ち込む。
カーネル人形はまた、あのフライドチキンを手にしている。
酸には強いのか、触れても溶けないようだが、爆発性の衣は衝撃がきつい。
なんとか格闘を続けるためにはそれようの武器が必要だ。
左腕に、隠されたブレードを引き出す。
形状記憶合金製のプログレッシブブレードだということだが、どこまで効果があるのか。
突然、周囲が濁った水のようになった。
足もヘドロのようなものに囚われる。
いや、これはヘドロだ。
突然私の周囲が濁った水とヘドロに変わってしまった。
204厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:36 ID:???
戦闘記録2
私の目の前が、突然濁った水のようなもので覆われてしまった。
彼はあの人形とその中で闘っているはずだった。
ビルの下の通りがまるで汚れた川のようになる。
その川にむかって光をはなっても、なにもおきない。
ときどき、泥のような塊が浮いてくる。
隊長は、あの人は大丈夫だろうか?
川に私も飛び込もうとしたとき、川の中からフライドフィッシュとパフェアイスが
飛び出してきた。
私におそいかかってくる。
私の光をあてると、それは光の粒となって消えていく。
突然川に大渦が現れた。
彼は、大丈夫なの?
205厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:38 ID:???
戦闘記録3
水の中に入った途端、カーネル人形が3倍の動きと力を発揮し始めた。
これがやつのホームエリアということか。
だが、流石にネルフ1、2の技術陣が作ったスーツだけあって互角に渡り合っている
と思える。
ただ、武器や装備の名前を叫ばないと作動しないというのはなんとかならなかったのだろうか?
だがこのままでは一向に進展は無い。
なんとか、効果的にレナの力が使えるようにしたい。
そういえば、このブレードには特殊なモードが装備されている。
「レーザーブレード!」
左手の指先で刀身をなぞると、青白く発光している。
たしか、赤木ナオコ博士が言うには高レベル分子振動によって作動する刃に電磁的誘導を
行い、電子を励起させ、分子間レーザーにするとかいっていた。
やたら小難しいことを言っていたので、概要くらいしかおぼえていない。
実際刃が発光すると先程よりも何倍もの効果をだしている。
攻撃してきた、フライドチキンをあっさりと切り裂く。
その勢いをつかい、カーネル人形にも切りかかる。
周囲にこびりついた苔のようなものを焼き切ると、突然水に流れが発生した。
そのまま上にむかって吸い出されると、さっきまでの道に飛び出した。
その私を確認してレナがビルから飛び降りてくる。
206厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:40 ID:???
戦闘記録4
「ここでとどめを刺そう。」
私は、レーザーブレードを大きく振りかぶると最大限に力を使うためにリミッターを解除する
キーボイスを大声で叫ぶ。
「ギャバン、ダイナミック!」
大声でないと、リミッターが解除されないというのもどうか、と思うのだが。
縦に切り裂くと、人形の中に光る触手の塊のようなものが見えている。
それがまた一つになろうとうごめきつながり始めたところにレナが身体を金色の輝きに身を
纏い、両腕を突き刺す。
と、同時にその場所から光の粒子となってカーネル人形の中が空中に消えていく。
数十秒ほどたつと、カーネル人形の中身は完全に消え、人形も普通の人形に戻っていた。
「わたし、前とすこしづつ変わっていっているみたい。」
レナが変身をといて私に言う。
私も装備を解除して、レナをみる。
「私がいまと変わっても、私を愛してくれますか?」
レナが背をむけて聞いてきた。
「大丈夫だ、どんなに変わってもレナはレナ、だ。私の一番大事な、な。」
と答えて肩を抱く。
「とりあえず、空母に行こう。」
私とレナは空母に向かいふたたび歩き始めた。
207厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:42 ID:???
隊長代行日誌
コンバットスーツだけが帰還した。
戦闘の記録を垣間見ると、カーネルサンダース人形との戦闘があったようだ。
なぜ?
だが、二人とも無事だということは確認できた。
さらに速度をあげて、大阪に進む。
208厚木基地最後の兵士:02/11/14 21:42 ID:???
特務曹長個人日誌
警護のための狙撃についているとき、船より数キロの地点で発光を確認。
スコープでそちらのほうをみる。
あのコンバットスーツを使って戦闘しているものがいる。
隊長に違いない。
さらに倍率の高いスコープに変えてみると、レナ少尉の変身体も確認された。
少尉に報告し、なんとか回収機をまわせないかとブリッジに、および司令センターに
連絡してもらう。
無事に回収してもらえるといいのだが。
厚木基地最後の兵士担当です。
いきなり大量書き込みすまんです。

本当は昨夜のうちとか考えてたんですが、ちょっと
ウイルス騒ぎが。
ノートンアンチウイルスがクラッシュしてただけってようなんですけど
確認すんのに時間がかかって、いま大量書き込みになってしまいました。

えー、回収ヘリが出せる状況、だといいなあと。
210154:02/11/14 21:55 ID:???
厚木の兵士さんへの即レス。
くはぁ〜〜〜!!! 燃えました。
カーネルサンダースの攻撃、おもろかったです。
ギャバンにもブッと吹きますた(笑 やってくれる!
「……遅いなぁ、参号機君」
約3時間が過ぎた。
ずいぶん遅いけど、まさか宮本武蔵を気取るつもりなのかい?
ふっと空を見上げてみた。この辺りに人の光は無い。
静かな細波を背景に満天の星空が瞬き、囁き合う。
果たし状が彼に届くまでずいぶん時間がかかったし、ひょっとして晩餐会にでも行ったのかな?
そうすると、ここに来るのは早くて明け方だね。
新しい1日と同時に戦いが始まるのか、勝者のみが日の光を拝むことになるのか。
「……いいねぇ」
偶然にも最高の舞台だ。日の光を背に、僕が彼を出迎えるのも悪くない。
思わず顔が笑ってしまう。
「遅いな……」「ああ。例の物は届いたのか?」
「ちゃんと受け取ってくれてるよ。余計な邪魔が入らなければ来てくれるさ」
「何か仕掛けたんじゃないのか?」
「別に何も」
「時間の指定は?」
「旧東京にいると思ってたからね、すぐ来ると思ってしなかった」
「ふざけるなよ。俺達だって暇じゃあないんだぜ」
リキッドの声に苛立ちがこもった。他の二人も怖い目つきをしているね。
「不確実な話には付き合ってられんな」
「なら帰ればいい。僕は一人でも待つよ」
僕が誘ったとはいえ、自分の欲望の為に彼らは来ている。
文句や愚痴に付き合う必要は無い。
「だが、出てきた手前何も無しでは戻れんだろう」
「場所を変えていぶり出すか? 町一つ燃やせば飛んでくるだろう」
「それもいいかもな。ウォーミングアップには丁度いい」
余計な事をされては困る。これは僕の独断だ。僕が彼に勝ちたいだけなのだから。
彼の心が別の方に向いては困るんだよ。
そんな僕の思いを余所に、彼ら三人は話し合っている。
「……ボーイ、場所を変えるぞ」「もう1通だしてやれ」
「壊しがいは無いが、旧東京なら目立つだろう」
何を勝手な事を! これは僕が彼の為に用意したステージだ、君達に変える権利は無い。
考えが甘かったのは認める。力足りずとも仲間など呼ぶべきではなかった。
「どうした? 早くしろ」「先に行くぞ」
「別に伝える必要は無いさ、狼煙が上がれば勝手に来るだろ」
「それもそうだな」
三人が僕に背を向けて歩き出す。
身勝手なのは僕も同じだが、行かせる訳にはいかない。
僕の邪魔をするのは誰であろうと許さない。許すわけにはいかない。
彼らの行動に、どうしようもなく怒りが込み上げてくる。
止まらない。
「………そんなに戦いたいなら、僕が相手をしてあげようか?」
「あん……?」「何を言ってるか解ってるのか?」
威圧するかのように僕が放った殺気に、彼らの目の色が変わる。
「…………本気のようだな」
「AngelArms三人を相手にただで済むと思うなよ」
戦闘体制に入った三人との間合いがじりじりと詰まってきたその時、
横から厭らしい、癖のある声がかかった。ボマーだ。
「まだ始まってねぇようだなぁ。
 大阪にターゲットがいるって聞いたんでな、進路にたっぷりと罠を仕掛けてきたぜ。
 間に合わないかと思ったが、クククククク……良かった良かった。
 カメラも仕掛けといたからよぉ、慌てふためく様をじっくり見物しようや」
それを聞いて、僕は完全にキレた。
213194:02/11/14 22:58 ID:???
中途半端なカキコばかりの黒縁メガネ他担当です。
>194、すいません・・・ネタはできてるんです・・・
が、書き込む途中でコピペをミスり、残りが消えました。30分くらいかけたのに。
更にそこで時間制限がかかり・・・
ああ、なんで最初だけ書き込んだんだろう・・・
今もちょっと厳しいです、日付変更前後には来て
続きを書きます。ホントすんません。
214大阪:02/11/15 00:05 ID:???
私は例のぶくぶくふくれた顔のトカゲみたいな男達にミナミの通天閣へ連れて来られた。
トカゲ男は私を人質にするとか言って、通天閣のエレベーター乗り場の天井から吊るしよったんや。
下で大きな鉄板に油をしいて、コンロであっためとるで。これからお好み焼きを作るんやて。
お好み焼き・・・ええなあ、もちろん私にも食べさせてくれるんやろ? 
え? 何? 私をお好み焼きにするやて? 
そないやったら、私はどうやってお好み焼きになった自分自身を食べたらええんや?
足の方から食べて行って、最後に残った口はどないしたらええんやろか?
ああ〜っ、頭の中、ゴチャゴチャになってきたわあ〜っ・・・。
そこへ兵隊さんみたいな人達が入って来て、私を助けてくれた。
兵隊さんたちに退治されたトカゲ男は改心してこれまでの悪事を悔い改めるとか言うとる。
ところが、外へ出た途端、上から紫色と白の鎧にたいなのを着た人が戦いながら落ちて来よった。
紫色の方は私を助けてくれた兵隊さん達の仲間やな。
うわっ、地面が盛り上がって来た。何や、何や、この白い巨人みたいなのは。
わあああああ、私の立っとる地面も盛り上がって来とる。大変やあ〜っ。
と、思ったら、紫色の鎧を着た人が私をバイクの後ろに乗せてくれた。
そやけど、白い巨人が負い掛けて来るで。それもすごいスピードや。
いつもぼ――っとしとる私やけど、こないな大変な状態ではぼ――っとしてられへんでェ〜。
215MIBのアジト:02/11/15 00:38 ID:???
いつの間にかその部屋の中に白い煙がたちこめている。
「何だ、この煙は?」MIBのNo.1が言った。
その煙は壁の天井近くにはめ込まれた金属製の格子から室内に入って来たようだ。
そして、その煙は室内の一箇所で濃く固まり、その中から人間の姿が現われた。
白髪頭をオールバックにして、革ジャンの上から巨大な十手のような物をロープでくくりつけ、葉巻を二本くわえた酔狂な感じのする大柄な男である。
「よおッ、お取り込み中のようだが、話は大筋で聞かせてもらったぜ。ギーガ―様の勅命だとか言って、輸送船を狩り出して行ったのはおめえらか?」
「な、何だ、貴様は! どっから入って来た?」
「俺はトライラックス海軍にその人ありと言われた白猟のスモーカーっていう者だ。そこの冷房用のダクトの中を通って来た。屋台村で見掛けた時から気になってたんでな」
「トライラックスだとォ?」
「どうやら海のそこ沈んでるお宝を巡って仲間割れの真っ最中のようだな。そんじゃ、今度は俺の質問に答えてもらおうか。おめえらは何者だ? 綾波教の手の者か? それとも、ネルフ・トライデント側か?」
「面倒くせえな・・・」No.2がスモーカー大佐の方へ両手を差し向けた。「これでも喰らえ!!」
「ん? おめえ、何やって・・・」
と、次の瞬間、No.2の両手に内蔵された機関銃が発砲した。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダ・・・!!
「うわああああああああああああああ・・・」
部屋の中に再び煙がたちこめ、スモーカー大佐の姿が消えていた。
「ん? いねえぞ・・・あの白髪頭、どこ行きやがった?」
No.2はキョロキョロとあたりを見回した。
床の上に血が飛び散っている。No.1がニヤリと笑った。
「煙に変身してうまく逃げたつもりのようだが・・・奴も手傷を負っているようだな。この状態ではそう遠くまでは逃げられまい」
そして、彼は手下の使徒人間達に命令した。
「追え、逃がすな。あいつがトライラックスの本隊に報告すると面倒だからな。また煙に変身しやがったら火炎放射で焼き払ってしまえ」
やれやれ。本当は私の仕事ではないのだが、言われた以上私の仕事だ。
あの博士は何を考えているか時々掴めかねる。
それだけ突出していて尊敬はしているのだが……そろそろお目覚めかな。
脳波グラフに変化が確認できた。
「…ぃ……り君…………? ここは」
「良い夢は見られましたか? 大使殿」
サードチルドレンの一般的に好印象となり得る映像を脳に送り込み、
同時に耳からも刺激を与えたのは正解だった。
夢の内容までは解らんが、非常にリラックスしているのは簡単に解った。
大使の人工的な眼が細められる。いぶかしんでいるらしい。
「あなたは誰ですか? ここはどこです?」
硬質な声がする。想像よりはいい声だ。きちんと記録しておかないとな。
「私はこの研究所の者です。大使の命の恩人、その一人ですよ」
「? これは……私はどうやら危険な場所で命を拾われたようですね」
覚醒したようだ。最初から体が起きている事にやっと気がついた。
大使の手足は外されていて、胴を宙吊りにされている。動くのは首だけだ。
諦めを表すかのように、大使は顔を私から背けた。
「私を人質にして何かしようと言うのですか? それとも……」
「余り悪く考えられると、想い人に再び会う事すら叶わなくなりますよ」
大使ははっとした表情を見せ、違うな。
そう錯覚するくらいに切ない雰囲気を匂わせて、また顔を斜め下に向けた。
口元が軋んでいる。悔しいと思っているのか、情けないと思っているのか。
「了解! 先行部隊、各班より4名を選出してA-3に回せ。残りの人員は確保した
 市民を誘導しつつ沿岸部へ撤退」
『了解!』
即座に応答が返り、攻撃部隊はA-3班を残して引き揚げ始める。これで手の足りない
医療班と後衛も、少しは楽になるだろう。
画面を切り替える。市内中央部、海上都市大阪の中心をなす二つの建造物が映る。
「中心部は・・・シンジ君たちに任せるしかないわね。あれじゃ手の出しようがないわ」
葛城さんがきつく眉をひそめた。司令代行が肩をすくめる。
「下手に部隊を送り込んだら、さっきの怪物の二の舞になるからな」
画面内、大阪城では召喚された四号機が聖母の城武者と対峙している。突如現れたZOが
超機人の方を引き受けてくれたとはいえ、片腕喪失、攻撃に転じるタイミングも
掴めないでいる。一方、通天閣の方は、一度は倒した筈の司教が呼び出した
量産機が初号機を追っている。大阪の街そのものに張り巡らされた根のようなものが
初号機の行く手を次々と阻み、機動性では遙かに勝るものの、なかなか距離を稼げない。
初号機のバイクには人質になっていた女の子もいる。派手な動きはできない。
『ミサトさんっ! EVAがいります、準備を!』
シンジ君の切迫した声が通信機から響いた。
218黒縁メガネオペレーター<3/4>:02/11/15 01:00 ID:???
「わかったわ! 整備班、初号機、発進準備!」
『了解! これを待ってたんですよ! 190秒で準備できます!』
初号機、零号機は艦底の仮設ケイジで冷却されている。EVAが必要になる事態を想定し、
すぐにも発進できる態勢になっていたため、即艦外に出すことができる。
しかし初号機の準備が整っても、肝心のシンジ君はここまで到達できるのか?
「葛城さん!」
「わかってるわ! レイ、シンジ君が来るわ! 後ろにしつこいのがくっついてるから、
 彼が本艦に到達、初号機に搭乗するまで援護! 急いで!」
『了解』
市内からの部隊の撤退を援護していた零号機は顔を上げ、邪魔なライフルを捨てると一気に
瓦礫の山を飛び越え、走り出した。葛城さんは戦況図を振り仰ぐ。
「レイの到達までの時間は?!」
「180秒! 間に合います!」
「それでも時間稼ぎはいるわ。バーミリオン隊、目標を任意に攻撃! 足止めして!」
『了解! やっと出番か!』
『目標到達まで20秒! 着弾と同時に散開、進路を逸らします!』
「・・・これで間に合うといいんだけど」
量産機めがけて突っ込んでいく機影を見つめ、葛城さんは溜息をつく。
「貴方は重傷者として私達に預かられています。
 でも、貴方の国は人質に取られたと思ったようで、
 こちらのお願いを素直に受け入れてくれました」
「………………」
聞き耳は立てているようだ。でも言葉は返さないな。
「念のため言っておきますが、このお願いによって貴方の国の兵士達は命を落とさずに済みました。
 全員助かったとは言えませんけどね」
「それはどういう事ですか?」
食いついた。これで少しは話せるか。
「晩餐会の突然の閉幕、つまり会場沈没のあと、大阪で大規模な戦闘がありましてね。
 綾波教の聖母により使徒化された住民と、
 貴方の国の兵士がネルフの方々の相手をする事になりました。
 綾波教の司教主席は「二次会」と言ってましたがね。
 戦況はネルフにとって明らかに不利な為、
 私達が住民の救助と戦力分散を勝手ながらお手伝いしました。
 それなりに損害は出ましたが、役目は十分果たせました。
 また幸いな事に戦闘開始時に貴方を救助する事が出来ましたので、
 貴方の国へお願いをし、それが受け入れられたのが「兵を退け、そう言ったのですね?」
「大使、貴方の命の無事を引き換えに、です。
 貴方は気を失っている間もその役割を果たされた。多くの命を救ったのです」
嫌味で言ったつもりは無いが、嫌味に聞こえているだろう。
彼女はまた口を閉ざしてしまった。利用されるだけの存在、それも居て当然だ。
生命の連鎖そのものが他者を利用する事により成り立っているのだから。
「………その栄誉をたたえる訳ではありませんが、
 私達からささやかな『贈り物』を差し上げたいと思います」
手元のスイッチを押すと私の背後の壁が開き、二つの円筒形のチューブが現れた。
「私達が差し上げるのは貴方の人生の選択肢のひとつです。
 ここにある体のどちらか一つを差し上げましょう。
 片方は見ての通り人の、生身の体です。
 貴方の脳細胞の一つ拝借し、クローン培養で造りました。
 脳は最初からありませんので、お間違えの無いように。単なる細胞の塊です。
 もう一つは戦闘用の体、私達の技術を結集して造りあげたナノマシン結合型機体、
 バーサーカーボディです。
 両方とも貴方の自由意志を制約する仕掛けはしていません。
 体の形状など多少でしたら融通を利かせることもできますよ。
 もちろん選ばないでその体のまま、という選択もありますが……
 どうなさいますか?
 私達にはある程度時間がありますので、ごゆっくりお考え下さい。
 勝手ながら選択を終えるまでは申し訳ありませんが、そのままの格好になります。
 体を替える気がなければ直ぐに技術士を呼びつけてお繋ぎしますので。
 動作確認終了後、貴方の望まれる場所に戻して差し上げます。
 …………おっと、もうこんな時間ですか。では、私にも仕事がありますので。
 良い選択をなされて下さい。
 この部屋にはマイクが付いておりますので、御用の時はお声をかけてください」
これで終わり、と。ドア閉じて背伸びをする。
時間がかかったって事にして仮眠室で15分ぐらい寝とくか。
もう3日は眠ってないからな。
221黒縁メガネオペレーター<4/4>:02/11/15 01:15 ID:???
そのとき、市街中心を避けて進んでいたA-3班から通信が入った。
『ミサトちゃん! これを見て!』
惣流博士の、今までにない厳しい声が叫んだ。同時に映像が送られてくる。
荒い画像の中、くすぶる炎に照らし出されているのは、瓦礫と化した街と
そこに点々と転がる異形の死骸だった。どれも原型をとどめない程に引き裂かれ、
白い煙が立ち上る体液を垂れ流している。
その向こうに佇む幾つかの人影があった。彼らはこちらを一瞥し、ふいときびすを返して
闇にまぎれた。
ぞっとした。発令所内が一瞬、水を打ったように静まりかえった。
それほど恐ろしい視線だった。
「・・・『E』計画の実働部隊。彼らまで来ていたというの」
葛城さんがぽつりと言った。惣流博士が頷く。
『市内を回ってる時、何度かこっちの方で光が見えたのよ。今思えばそれが彼らだったんだわ。
 あたしたちとは反対側から上陸して、随分前に戦闘を始めてたみたいね』
惣流博士は彼らが消えた方向をじっと見つめた。
『今のところ、彼らはあたしたちに手出しする気はないようだから、このまま進んでみる。
 でも一応、あたしに何かあったら、後をお願いね。・・・彼らには勝てる気はしないから』
『! 博士、あれを!』
暗視スコープで周囲を探っていた兵士が声を上げた。崩れ残った建物から大勢の市民が
歩いてくる。全員武器は持たず、疲れ切って怯えた表情をしている。
『汚染は受けていないようだけど・・・どうする?』
博士はソニックグレイブを握り直し、部隊の前に立った。
そのとき、先頭に立つ男性が両手を上げ、呼びかけてきた。
『僕たちは大阪の市民です! あなたたちはネルフの人ですよね?! 街の反対側にいた
 人たちを集めてきました! どうか受け入れてください!』
急に思いついて、その男性の顔の部分を拡大してみる。やっぱりだ。
「葛城さん、この人は・・・」
「ええ、以前旧東京に来た、大阪使節団のメンバーね」
『ミサトちゃん、何か・・・何か引っ掛かるのよ。信用するのは早いわ』
惣流博士は警戒の姿勢を崩さない。葛城さんはしばし黙考し、顔を上げた。
「博士、その人たちを保護してください。何かあるとしても、今は市民の退避と
 ワクチン処置を優先しましょう。・・・私たちが疑い始めたら、何もできなくなるわ」
『・・・わかったわ。でも、警戒は続けるわよ』
「それで構いません。とにかく彼らを本艦へ」
葛城さんは低い声で言い放った。
「葛城さん、この人は・・・」
「ええ、以前旧東京に来た、大阪使節団のメンバーね」
『ミサトちゃん、何か・・・何か引っ掛かるのよ。信用するのは早いわ』
惣流博士は警戒の姿勢を崩さない。葛城さんはしばし黙考し、顔を上げた。
「博士、その人たちを保護してください。何かあるとしても、今は市民の退避と
 ワクチン処置を優先しましょう。・・・私たちが疑い始めたら、何もできなくなるわ」
『・・・わかったわ。でも、警戒は続けるわよ』
「それで構いません。とにかく彼らを本艦へ」
葛城さんは低い声で言い放った。
224223:02/11/15 01:24 ID:???
申し訳ありません、また二重カキコ・・・
どうもPCの表示が滅茶苦茶です。
無駄に容量使ってすんません・・・
225便利屋スズキ(日重工) :02/11/15 01:31 ID:???
依頼失敗時の危険度を考えればどう見てもナオコ博士の依頼を優先すべきだ。
そこらの組織なら国外に高飛びすれば無事に済むがナオコ博士から逃げたら確実に消される。
しかし俺の集めた秘蔵DVDは何処に消えた。
「まほろさん、俺のDVDを知らんか?」
「あのDVDですか、えっちな内容でしたので
 責任を持って処分させて頂きました。」
NOぉぉー何十枚分の秘蔵映像が
「そ、そうか、あ、はははは」
嗚呼、便利屋始めてからコツコツ集めたのに
「時にスズキさん。少々お話したいことがあるのですが・・・」
226220:02/11/15 01:35 ID:???
思いの他時間がかかった。とっくに寝る時間なのに(眠
っちゅーか、この時間重いッス。

>トライラックスさん
フウイ・ノ・レイのする『選択』を宜しくお願いします。
ボーイの姉以外は呼びつけて話相手にしても問題無しです。
研究内容も組織の事も正体も目的も彼女が質問しても、
ぼかして抽象的に、遠回しにしか言わないでしょうけど。
これ=220における時間は、戦いの夜が明けての昼間です。
この時点で戦いの結果はすでに出ていますが、わざと詳細は書いてません。

>黒メガネさん
こうきますか。映像に映ったのはセルですね。
よりによって一番機嫌が悪い時に(苦笑
そしてここからがまた一難。がむばってください。

漏れはもう寝ます。
227223:02/11/15 01:36 ID:???
連絡です。

>????他さん
黒縁メガネパート、2ラウンド目開始までのつなぎと
”ジョーカー”登場まで書きました。初号機援護にレイを向かわせましたが、
必要なのか・・・?
厚木基地最後の兵士さんの回収もやるかもしれませんが・・・明日。
とりあえず2ラウンド目、それから四号機VS聖母の決着まで、
ガンガン行ってしまっても、自分は構いません。

ホントに中途半端ですが、今夜はこれで落ちます。感想は明日きちんと
まとめて書きます。すいません。
228フウイ・ノ・レイ:02/11/15 05:04 ID:???
意識が戻った時、私は見知らぬ研究所のような施設に身柄を拘束されていた。
その研究所の研究員だという人物は私が危険な状態にある所を助けたと言い、また、海上都市大阪で多くの死傷者が出るのを防ぐために私を人質として使ったというようなことを言った。
うまいことを言う奴だ。しかし、その真意のほどはとうてい定かではない。そう、まるで外交官や政治家のように。
大体、私に与えられたこの待遇は何だ。サイボーグ化された私の身体から手足を取り外して、胴体と首だけを天井から吊り下げている。これではまるで洋品店で売っている背広みたいだ。
文字通り手も足も出ないとはこのことである。口先ではどんなにもっともらしいことを言ってはいても、私は捕らわれの身にあるのであり、しかも、条件はかなり悪い。
そして、私に奇妙な選択を迫って来た。
第15使徒アルミサエルとの戦いで瀕死の重傷を負う前と同じ姿の生身の身体とさらに強化されたサイボーグの身体。
これらの二つを私の前に差し出して、どちらが良いか選べと言うのだ。
そして、私がそれに対して答えを出さぬ限り、私の身柄をこの吊るし背広のような状態で拘束し続けると言って来た。
まともにどちらを選ぶかにせよ、これは答えに困ってしまう。
強化されたサイボーグの身体を選んで、その身体にしてもらってから、ひと暴れしてこの施設から逃げ出すという手も考えたが、それをするにも条件があまりに不利だ。
第一、ここがどこなのかもわからないようでは逃げようがないし、それに口先では私の自由意志を制約する仕掛けはしていないなどと言ってはいても、信用できるはずもない。
どうやらこれは私にここへ自分の意志でとどまるように仕向けるためのあちら側の作戦のようだ。
そして、こいつらが何者なのかは得体が知れない。恐らくはトライラックス同様に漁夫の利を狙っている底意地知れぬ族輩だとは思うが・・・。
私を拘束しているのが何者なのかを探るには、こやつらから何がしかの情報を聞き出すしかあるまい。
選択の答えに差し迫った期限は設けられていないようなので、取り合えず私はこの場にとどまって敵の情報を拾い出すことにした。
答えを出すのはそれからでも遅くはないだろうから。
229クアンタン近郊の港町:02/11/15 05:30 ID:???
地面に滴り落ちている血の痕をたどって、追手が迫っている。
今の所は人間型の形態を保っているが、局部が不気味に変型した使徒人間達である。
「ち、畜生・・・これでも喰らえ、ホワイトブロー!」
満身創痍のスモーカー大佐は追手を振り返ると、両腕から高圧力で煙を噴出して攻撃した。
だが、この状態ではいつもの半分以下の威力も出ず、ましてや使徒人間相手にダメージを与えるべくもない。
使徒人間はスモーカー大佐の窮鼠猫を噛む攻撃などものともせず、光の矢を放った。
「ぐえっ・・・」
光の矢はスモーカー大佐の肩に突き刺さり、彼は地面の上にぶっ倒れた。
しかし、その時、いかにもなよなよした頼りない感じの男の声が聞こえた。
「待ちなさい、今度はアタシ達が相手よ!」
チューリップハットのような髪型をして頬に猫のヒゲのようなペイントをした男が現われた。両手に手甲鉤をはめている。
使徒人間はスティンガーにも光の矢を放ったが、彼はそれを手甲鉤で叩き落とした。
「わしらもいるでごわす! どすこーい!!」
スモーウォ―カーのパイロット達も相撲の技で挑みかかったが、いかんせんこっちの方は軽くあしらわれてしまった。
だが、スティンガーの手甲鉤とたしぎ曹長の日本刀で粗方の使徒人間は斬り伏せられ、片付けられてしまった。
「大丈夫ですか? スモーカーさん」
「もう、1人で勇み足踏まないでよねえ」
「すまねえな、あぶねえ所だった。恩に切るぜ」
トライラックス担当です。
>トライデント兵士1さん
 人間お好み焼きには正直言って焦りましたが、ボスク=ナカガワ・レイジとの戦いのシーンは予想していたよりも迫力がありました。
 あのような外道を殺さずに命は助けて下さってありがとうございます。これであいつも改心して真人間としてやり直すことができるものと思います(希望的観測)。
 しかし、春日歩さんはあの後、どうなるのか気になる。
>E計画さん
 取り合えずフウイ・ノ・レイにはサイテイル大使やスモーカー大佐がたどり着くまで時間を稼いでもらう必要があったので、当面は様子を見るというふうにしました。
 それとも、下手なネタフリなんかせずに強化サイボーグの身体にしてもらって大暴れするという展開の方が面白かったでしょうかねえ?
>加持リョウジさん
 かっこよくMIBのアジトに潜入したスモーカー大佐は敗走、結局、現時点では加持君を助けることはできませんでした。
 下っ端の使徒人間なら対抗できるが、No.2が相手だと束になっても勝てそうにはないよな。
 一応、スモーカー隊には最強の伏兵がついていることが>>106,>>153のカキコからもほのめかされてはいますが、現時点ではあいつを絡めるのは避けたいし。
 No.1やNo.2と直接戦わずに加治君だけ助け出すいい方法ってないかね、このままだとワるきゅーレやミリオーネもヤバそうだし。
231加持リョウジ ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:18 ID:???
「俺はトライラックス海軍にその人ありと言われた白猟のスモーカーっていう者だ。
そこの冷房用のダクトの中を通って来た。屋台村で見掛けた時から気になってたんでな」
――スモーカー大佐!?
おぼろげに残っている意識がスモーカー大佐を確認した。
――なぜここにスモーカー大佐がいるんだ…
「面倒くせえな・・・」No.2がスモーカー大佐の方へ両手を差し向けた。「これでも喰らえ!!」
「ん? おめえ、何やって・・・」
――危ない、よけろ…
と思ったが、口が動かん。
No.2のマシンガンが火を吹いた。
しかしどうやら間一髪で煙に変身して逃れたようだ…。
「追え、逃がすな。あいつがトライラックスの本隊に報告すると面倒だからな。
また煙に変身しやがったら火炎放射で焼き払ってしまえ」
No.1の指示でNo.2と使徒人間達が部屋を出て行った。
「加持リョウジ、おまえも行け。ほれ、おまえ愛用の銃だ」
No.1が俺に銃を投げてよこした。
「おまえの射撃の腕前、見せてくれ」
「ふっ、任せておけ…」
――違う…俺の敵は…おまえらだったような、気がする…
身体が勝手に動く。身体が勝手に部屋を出て行く。
232クアンタン市街1/3 ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:19 ID:???
「大丈夫ですか? スモーカーさん」
「もう、1人で勇み足踏まないでよねえ」
「すまねえな、あぶねえ所だった。恩に切るぜ」
ぜえぜえと荒い息を吐き、たしぎ曹長の肩を借りてスモーカー大佐が立ちあがる。
「安心するのはまだ早いぜ」
3人が声のした方を見上げると、ボロアパートの屋上に目の焦点が合っていない
加持リョウジが拳銃を構えて立っていた。
「――散れっ!!」
スティンガーがスモーカー大佐とたしぎ曹長をダストボックスの陰に突き飛ばし、
自分はその反動で建物の陰に飛びこんだ。
パンパンパンパンパンパン!!
加持の発射した銃弾がダストボックスに当たり、ゴミが舞い散る。スモーカー大佐と
たしぎ曹長は生ごみを頭から引っかぶってしまった。
「やだあ汚いっ。スティンガー突き飛ばす先を考えてよ」残飯をかぶったたしぎ曹長が叫ぶ。
「はいはいごめんなさい。でも死ぬよりはマシじゃなくて?」
「さっき奴らのアジトでちらっと聞いた話なんだけどよ、あのチョンマゲは催眠術にかかっているらしい。
つまり操られているんだ。なんとか助けてやれねえもんかな!?」
頭に魚の骨をのっけたスモーカー大佐が言った。
「馬鹿、あいつら只者じゃないわ。大体なんで俺達が首を突っ込む必要があるわけ?
さっさと逃げてマレーシアを出発するわよ」建物の陰でスティンガーが言った。
「そりゃそうだが…なにかひっかっかるんだ」
233クアンタン市街2/3 ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:20 ID:???
と、加持リョウジがダストボックスに手榴弾を投げ込んだ。
スモーカー大佐とたしぎ曹長が泡を食って飛び出す。
ドガアアアアアアアアアン!! 「ぐわあ!」「きゃああ」
ダストボックスが爆発し、2人は爆風で5メートルほど吹っ飛ばされて地面に叩きつけられた。
「ぐあっ、いてえ!!」
「スモーカーさん、しっかりしてください」
パンパンパンパンパンパン!!
そして飛び出してきた二人に、加持リョウジが凄まじい連射で銃撃を浴びせる。
たしぎ曹長がスモーカー大佐に肩を貸し、街路樹の陰に逃げこもうと走り出す。
銃弾がブスブスブスとすぐ背後に着弾していき、命中しそうになる。
その時。
「――調子に乗るんじゃないわよ!!」
パン!!
パン!!
建物の陰に隠れていたスティンガーが上半身を出し、加持リョウジに向かって拳銃を発射した。
一瞬遅れて、加持リョウジもスティンガーに向けて拳銃を発射した。
スティンガーの放った弾丸が加持の腹部に命中し、
加持リョウジはふらりとよろめいて地面に落下していった。
一方加持リョウジの放った銃弾は一瞬の差でスティンガーが早かったため、
わずかにそれてスティンガーの頬をかすめていった。
「やったわ。このスティンガーを舐めるんじゃないわよ!!」
三人は気を失って地面でのびている加持リョウジの周りに集まった。
「やるじゃねえか、オカマ野郎のくせに」
「一言多いわよ。助けてやったのにそれは酷いわ」
234クアンタン市街3/3 ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:21 ID:???
「さてスティンガーよ、おめえこのチョンマゲ担いでくれるか。トライラックスのマレーシア基地に
運び込むんだ。俺もケガしちまったから治療受けないとならねえしな」
「ええ?なんで?ほっとけばいいじゃないのよぉ」
「こいつはただ催眠術にかかっていただけみてえだから、気を失った事で催眠術が
解けたかもしれねえ。そしたら詳しい話を聞き出せるだろう。――実は、あいつらのアジトに
人間の首が転がっていたんだが…そいつ、俺の知っているトライラックス輸送船の船長だったんだ。
ギーガー様の命令だかなんだかも怪しいぜ。なんかここはキナ臭え…何かある」
と、「こっちの方から銃声が聞こえきた」「絶対に逃がすな」という声が近づいてきた。
「やべえあの声、マシンガン野郎の声だ。早く逃げるぞ!!」
「スモーカーさん、都合良くあそこにエンジンかけっぱなしで停まってるトラックがあります。
あれをちょっと借りましょう」
「おお、ほんとに都合が良いじゃねえか」
「あたしが運転するわ」
スモーカー大佐はたしぎ曹長の肩を借り、スティンガーは加持リョウジを担いで
トラックに乗りこみ、勢い良く発車してその場を離れていった。
235加持リョウジ ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:22 ID:???
ボロアパートの屋上から、使徒人間と格闘しているスモーカー大佐達を発見した。
スモーウォーカーのパイロットらは退却してしまったが、あの三人はなかなかやるな。
特にあのいやにナヨナヨしてる奴が見かけによらず、いい腕だ。
三人は使徒人間を粗方退治して、一息ついている。
「安心するのはまだ早いぜ」
――やめろ俺、撃つんじゃない…
かすかな意識とは裏腹に、指がトリガーを引く。
「ちっ外したか…」
拳銃のカートリッジを入れ替える。
「さっき奴らのアジトでちらっと聞いた話じゃ、あのチョンマゲは催眠術にかかっているらしい。
つまり操られているんだ。なんとか助けてやれねえもんかな!?」
ダストボックスの陰からスモーカー大佐の声が聞こえた。
――そうだ、俺は催眠術にかかっているのだ。わかっている、しかし身体が言う事を聞かない…
ポケットから手榴弾を取り、信管を抜いてダストボックスに投げる。あぶり出しだ。
1・2・3…BOM!!スモーカー大佐が飛び出してきた…。
スモーカー大佐に照準を合わせ、トリガーを引く。
――身体が言う事を聞かない。早く逃げろ。当たっちまう…
「――調子に乗るんじゃないわよ!!」
と、別の方向から殺気を感じ、とっさにそっちに目を向けると、例のナヨナヨ野郎が
建物の陰からこっちに銃口を向けていた。マズった…!
バスッ!!
ぐっ――!!…腹にもろヤバイ衝撃…やられたな、俺…
――意識が遠くなっていく――…
236 ◆Su0mm3T37Q :02/11/15 16:32 ID:???
>トライラックスさん
昨日は進めてといてくれてありがとう。
こんな感じで加持はスモーカー大佐に救助されたって事にしちゃったけど良かったのかな。
2人とも大怪我負ってしまいました。
シンジ君は僕から必死に逃げている。初号機の本体にはぜひたどりついてもらいたい
のだけど、そう簡単にたどりついてもらっては僕の立場が無い。まあ、この程度の状
況を切り抜けられないようじゃ、僕達を阻む事なんて夢のまた夢。と、言うより、僕
達の計画にも使えないから、死んだ方がいい。それ! これでどうだい。君の位置は僕
の死角に入ってもこの街ではたやすく把握できる。ほらほら! お荷物なんか抱えてる
から動きが鈍いよ。潰すか、刺すか。迷う所だよ。それこそ、すでにできあがってる
ストレート・フラッシュを、後一枚交換すればロイヤル・ストレート・フラッシュに
できる時ぐらいにね……。……ん?
おやおや、零号機…リリスか。正直、今の彼女なら大した事は無い。それに、どうも
消耗してるみたいだしね。ま、邪魔するつもりなら相手になるか。……油断できる相
手じゃないけどね。
彼女はシンジ君と僕の間にジャンプして割り込んでくる。格闘戦は苦手らしいのに健
気な事だ。虐待に値するよ……。どれ、シンジ君が来るまで遊んでいようか。そう、
前に弐号機を皆で食い荒らした時みたいに。うむ、そうしよう。まあ、そこまでして
もプラグを破壊しなければ死なないし、シンジ君の覚醒をうながすにはいいかもね。
……それに…君が足止めしたって、この街にいる限り僕は彼を追撃できるんだよ。
これは後で聞いた話だが、あの後はかなり厳しかったようだ。まず、敵の繰り出す触
手や棘がどこから来るかわからない。なにしろ、街中に気配があるせいで、識別がし
にくいんだと。大阪に上陸した時も、混乱していた上、街中にいる使徒もどきの気配
にまぎれてたので、地下に張り巡らされてる根を見落としたらしいし。また、街中の
…しかも海上都市という事もあって障害物が多く、速度をだしにくい。さらに少女を
拾ったせいで更に動きがとりにくくなった……と、かなりの悪条件だ。
それでも攻撃をかわし続けていると、零号機が現れて量産機への足止めに入った。射
撃戦の得意な零号機が格闘戦を挑んだ事で足止めだと感じたシンジは、更に急いだら
しい。……しかし、多少は激しさは減ったものの、触手の攻撃は更に続く。どうやら
相手は直接見えなくてもこちらの位置を把握できるらしい。そして、それはオーヴァー・
ザ・レインボーの近くまで到達しても続いていた。そこでシンジは連絡する。
「エントリープラグに入れるようにして初号機を立たせておいてください!!」
そして、シンジがオーヴァー・ザ・レインボーに到達した時には初号機は直立させて
あった。そして、シンジはバイクでジャンプして初号機の背中に降りる。降りる途中
で少女を抱えて更に飛び、同時にバイクを異空間にしまう。そして、変身を解除しなが
ら、せまりくる触手を一瞥すると、少女に告げた。
「ごめん。君を降ろすヒマがないみたい。だから、もう少しこわい目にあわせなきゃな
らないと思う。けど、君もこの街も絶対に守るから安心して」
そういいながら、シンジは少女もろともエントリープラグに入りこみ、初号機を起動
させる。今のシンジ達には一瞬で可能な芸当だ。
そして、立ちあがった初号機(中ではシンジが少女にLCLの呼吸法と、操縦桿に触れな
ければ痛くない事を説明していた)は、せまりくる触手を排除しながら、量産機の元へと
向かった。その途中、突然触手が崩れ出すのをシンジも他の者も確認した。
彼女は意外に健闘している。彼女には地下の触手の動きが見えているらしく、かなり回避
の仕方が的確だ。……だが、それだけだ。彼女の動きではそのうちにかわしきれなくなる。
それにさっき大技を使ったので消耗もしている。あの技の消耗はS2機関でもそうそう
回復はできない。さっき彼女は取り出したパレットライフルで地下の「根」を狙ったが、
結局攻撃しなかった。根の数が多い上にここは海上都市という事情もあって、地下には
運営上重要な物が多い。僕の融合能力だからこそ、それらに支障を来たさずに地下に根を
張れるんだ。そして、僕は彼女を両刃剣でひるませた所に股下から槍を出現させ、串刺し
にしようとする。すると、彼女は翼を開いて空中に退避した。そして、そのままなにやら
弾頭を出現させ、パレットライフルにセットし、真下の槍に撃ちこんだ。
……!!!!???? これは!? くっ……なるほど、彼等が持っていたワクチンに似た
性質の弾頭か。こういう時のために作っていたのか、彼女は。やむをえず、地下の根と量産
機本体を僕は切り離す。抵抗力の薄い根と違い、本体はあの程度ではやられないだろうが、
万一のためだ。そして、根は次々と侵食を受け、崩壊していく。僕がせっかく張り巡らした根が……。
「……あなたの能力…私にはとても不愉快だわ。」
『……用意がいいね。だけどここからは手加減抜きだよ』
そして、僕は背中から一気に触手を出現させ、彼女を襲う。彼女は反応し損ない、たちまち
両手両足を空中でからみとられる。今の消耗した彼女のATフィールドではこの触手は切り裂
けない。
『では、これから君を蹂躙する。零号機の各部から侵入し、君がかつて自爆寸前に感じた感覚
をもう一度味あわせた上で徹底的に……』
だが、そこでシンジ君がかけつけてきた。触手が消えた途端に飛行モードに移った彼は、マゴ
ロクで僕が零号機に巻きつけた触手を断ち切り、零号機を抱えて降下する。
そして、シンジ君は零号機を後退させた。彼女はオーヴァー・ザ・レインボーの方に徹退していく。
「……許さない」
彼はそれだけ言い、マゴロクを構えた。僕も両刃剣を構えて答える。
『行動で示したまえ……』
240トライデント兵士1:02/11/15 18:43 ID:???
この時、俺達はまだ帰還していなかったのだが、量産機の前から零号機が徹退して戻っ
てきたのは、ちょうど惣流博士達が民間人をオーヴァー・ザ・レインボーに収容した
直後だったらしい。かなり疲労した綾波が一度零号機から降りると、ちょうど行方不明
だったランドマスターの隊長とレナが回収されてきた。それを聞いて綾波は彼等の方
に向かう。綾波はレナに話しかけ、微笑んだ。
「……よかったわね。」
しばらくして意味を理解したレナは真っ赤になる。さらに綾波は続ける。
「あなたの決意は伝わってきたわ。それにあなたからはエヴァとは違う力を感じる。
かつてのように力を使う事の危険も少なくなったから、あなたに力の使い方を教える
わ。……あなた…いえ、あなた達が生き延びやすくなるように」
そして、綾波は武器を創り出すイメージと、それを呼び出すイメージをレナに伝える。
エヴァの力を持つなら自分にふさわしい武器とその使い方はわかるはずとも。そして、
パワーの開放による戦闘能力の劇的強化の方法も。
直後に周囲が騒がしくなる。海中から食い倒れ人形が出現したのだ。奴は海上都市な
のを利用して、途中で海に飛び込み、量産機の混乱を利用して近づいたらしい。奴は
綾波やランドマスターの隊長を見かけると、そちらに向かってきた。
すると、綾波は言った。
「……行きなさい。そして生きなさい。二つの力を使いこなせるあなたなら、あの程度
の相手は敵では無いはずよ。…そして、私も、みんなも…なにより彼もあなたと共にいるから」
と、綾波はランドマスターの隊長の方を見た後、レナに告げた。
241240:02/11/15 18:54 ID:???
と、いう訳で決戦の直前まで進めました。時間的はそろそろ明け方ですかね。小刻み
ですみません。

○黒縁メガネさん
オーヴァー・ザ・レインボーの方きちんと見てくださってありがとうございます。今回
少し艦周辺の事も書きましたが、あえて司令部の状況は書いてませんので(W あ、それ
と、ジョーカーを艦に収容するのと、ランドマスターの隊長が回収されるのを前提にしま
した。都合が悪かったらすみません。

○Eさん
えー、今カヲルはチャンス狙ってるので、大阪城跡は介入のしどころです。尚、聖母本
体はATフィールド抜きでも強度はかなりの物ですのでご注意を。

○厚木基地最後の兵士さん
えー、これは回収直後に一連の戦闘を通じてレナの力を見極め、一人前と認めたレイから
のエヴァとしての戦闘法の伝授です(w 実際に戦わせるかどうかの判断はおまかせいたします。
尚、エヴァの武器召喚イメージは仮面ライダーアギトの敵怪人風です。ただし、プログナイフ
とニードル発射機構は標準装備されています。

今は、ちょっと急ぐのでこれで。
242ZO vs 超機人 1/3:02/11/15 21:32 ID:???
凄まじい速度で迫る機人のドリルアームに、ZOは帯状の腕に捻りを加えて螺旋を形造り対抗し
更にもう一方の腕でレーザーソードと切り結び、五、六歩の距離で機人の突撃を停止させる
四つに組み合った状態でZOが閃光を放つが、機人は膝を折り背が地に着こうかという程に仰け反り閃光を回避した
機人はそのままブリッジし、股間からガトリングガンを放ちながら前進して行く
ZOはATフィールドを展開するが、弾丸はそれを貫通した
咄嗟に避け損なった弾丸の一つが着弾すると、小規模な爆発が起りZOの脇腹をえぐりとった
怯まずにZOは縦横に腕を走らせ、目前に迫った機人に叩きつける
その攻撃を察知した機人は上体を起こし、流れるような動きでそれをいなす
その動きは高速ではあったが、太極拳と呼ばれる型の反復動作だった
ZOが腕を手元に戻す隙に機人はその懐に飛び込み、コアにドリルを突き立てる
ドリルがコアに達する寸前でコアを装甲が覆った、次の瞬間戻ってきたZOの腕が機人の身体に巻きつく
そしてそのまま、身動きが取れず足をばたつかせる機人を持ち上げ、廃墟と化したビルに叩きつける
機人を放したZOの腕は人型に変化する
更にその胸のコアから十字の光が発せられ、その光が槍の形を取って行く
具現した光の槍を掴んだZOは、それを瓦礫の下敷きになった機人に向かって投擲した
槍が瓦礫の山に突き刺さり、激しい爆風と同時に辺りを土煙が覆う
勝負を決したかと思われた一撃だったが、立ち上る土煙の中から無傷の機人が姿を現わしたのだ
しかも、土煙を目隠しにして予備動作を終えた機人の股間から、今まさに破壊光線が放たれようとしていた
光線の放たれる軌道から身体を外そうと飛び退くが、巨大な光線はZOの左肩から左足までの半身を消し飛ばした
243ZO vs 超機人 2/3:02/11/15 21:37 ID:???
先程とは逆に瓦礫にまみれ、左半身を失ったZOの意識は途絶え欠けていた
土煙の先では機人がこちらを向いてあの動きを行なっている、確実に止めを刺す気だろう
まともに動く事もままなら無いZOの脳裏に、逃れ得ぬ死のイメージが過ぎる、その時だった

 貴様の死は私の死、死ぬ事は許さない・・・不本意だが力を貸してやる、ゼルエルを名乗るに相応しい力を!

魂に直接響くような声と共に、ZOの身体に変化が起る
直後に放たれた破壊光線を高々と跳び上がって避け、機人の背後に着地する
その姿は歪な白い仮面を被る漆黒の人型、零号機を思わせる装甲を身に着けた身体を、ゆらゆら漂う帯が覆っていた
その変化に構わず、機人は両手からレーザーソードを発して切りかかる
機人の双腕から繰り出される斬撃を、ZOは円舞を踊る様な動きで躱していく
暫し演舞のような攻防が続くと、何時の間にかZOの纏っていた帯が機人の周囲を静かに漂っていた
ZOの足運びが、円を描くものから直線的なそれへと転じる
急激な動きの変化だったが、機人は即座に対応し大振りの斬撃から小回りの効く突きへと切り換える
顔前に突き出された右腕を避けその手首を右手で掴む、コアを狙った左腕は身体を捻り脇腹を貫かせ左腕を絡め固定する
手を振り解こうとする機人の身体に、周囲を漂っていた帯が巻き付きその動きを封じた
股間のガトリングガンをZOに向け連射するが、ATフィールドに角度をつけ跳弾させて被弾を避けられる
腕を交差させた状態で固定された機人の身体を抱え、空高く跳び上がるZO
放物線の頂点に達すると、上方に向け展開したATフィールドを蹴りつけて落下速度を加速する
落下の最中にも地面に向かって駆ける様に加速を繰り返し、その速度は肉眼では到底捕らえきれない程になっている
ZOは地面に激突する寸前に、右膝を機人の腹部に添える様に密着させて、そこにATフィールドを集中させた
244ZO vs 超機人 3/3:02/11/15 21:45 ID:???
爆音にも等しい轟音を響かせ、ZOと機人が地面に衝突する
濛々と立ちこめる土埃がおさまった地面には、先ほどの轟音に似つかわしく無い人間大の穴が穿たれていた
ひび割れも殆ど見られないそれは、力が一点に凝縮されていたことを示すものだった
暫らくしてその穴から人影が飛び出す・・・ZOだ、その腹部には幾つかの銃創が見て取れる
ATフィールドを解いた瞬間、ガトリングガンが放たれ腹を撃ちぬかれたのだ
宙を漂う帯は所々が千切れ裂け、右膝が砕かれ右足を引きずっていた
しかし、この戦いに未だ決着は着いていなかった・・・穴の中から音楽と共に歌声が響く
 鋼のボディーその奥に 滾るは熱き中華の血 大地のパワー吸収し 内燃機関に火を付けろ!
その歌に合わせゆっくりと機人が穴から這い出してくる、その腹部は無残に抉り取られ軋みを上げている
 夢を追いかけ 生きた少年達の 夢の終着、今立ち上がれ 目覚めの時は来た!
その瞳が怪しい輝きを放ち、先程にも増した速度で突進してくる
 行け!中華の先○者 人民の期待背に受けて
空中の帯が咄嗟に反応しその首を刎ね飛ばす、否、自らで頭部を切り離したのだ
 行け!中華の先○者 中華の誉れここにあり!
頭部はそのまま何処かの空へと飛び去り、残された身体は制御を失って暴走する
 今こそ正義で貫け 中華大キャノン〜
ZOの身体にしがみついた機人の身体が閃光を放ち、自爆・・・ではなく、どこからか取りだしたチラシを押しつけた
そして、自らZOを離して怪しげな踊りを踊り出す
あっけに取られたZOだが、放っておいてその場を後にする、機人はその場で踊りつづける
とりあえず閃光を放ちそれを消滅させると、十字の爆発を背にゆっくりと歩き出した・・・未だ戦いの続く戦場へと
なんとか会戦終了に間に合ったな・・・
まずは噛み噛み博士、おかえりなさい、待ってたんで嬉しい限りです
また参加して頂けると更に嬉しいです
容姿と能力が書かれてなかったんで勝手に書かせてもらいました
シャドームーンが綾波クローンの一体だったので、零号機も混ざってる感じです
妄想が入りまくってるのは自覚してるのでご勘弁を
前半は機人>ZO後半は機人≦ZOってイメージ
機人の奇行は前に書いてあったののパクリ、歌は中華王先行者です
この休み中に決着つきそうなので、後一つくらいネタ書いてから傍観してます
他の方々頑張ってください!・・・他力本願が俺のモットーです
246鼠の人:02/11/15 22:19 ID:???
追記
>243で身体に変化が起きた時、左半身は再生してます
書いてなかったんで一応・・・
肩を組み互いを支え合う男二人の前に、何の前触れも無くヒトが現れた。
「こっちは相当やられたようだな」
己の幻を自由に操るチームDリーダー、ファントムは軽く言った。
「ああ、見ての通りさ。スピアーの分隊と俺達二人しかこっちは残っていない。
 そっちは?」
「それほどでもない。ほとんどは住民処理に回したからな。
 撤退の連絡を回したのはお前の独断か?」
ファントムは肩を回し、不満そうに問いかけた。
「そうだ。俺達が動いた一帯、大阪の半分は処理を終えた。
 もう半分はネルフが処理をし終えているだろう。
 戦闘もエヴァを除いて収束している。仕事は終わったと見なしていいだろう?」
「…………ゲートキーパーにはもう言ったのか?」
諦めはついているのに、ファントムは食い下がる。
他の分隊の状態を含めた大阪の状況も知っているのに。
「場所を指定してきた。集まり次第ゲートを開くそうだ。
 他の分隊にも連絡はすると言っていた」
クグツシの返答に、ファントムはため息をつき首を振った。
「……引き際を間違えるわけにはいかんか。集合場所は何処だ?」
ヒッグスは視線で方向を指し示し、クグツシはそれに合わせるように歩き始める。
無傷のファントムは二人の後をゆっくりとついていった。
もうそんな頃合でしたか。
用意はすぐ出来ますが、こっちにもやりたい事がありますので。
『門番』の名を与えられた私だって少しは、ね?
「……に用意します。集合が完了したら連絡を下さい。
 私は少しだけする事がありますので。一人でも戻れますし……」
通信を切る。これで少しだけ時間が稼げますね。
私はこの戦いに干渉したいんですよ、このままではフィフスはやられるから。
突如現れた来訪者(>>146)により不恰好なロボットが居なくなりましたけど、まだ不利です。
白いエヴァが動く気配は今のところ無いようですね。
でも何時動くか。あれが動いた時、彼の命は尽きる。
あの猛烈な勢いで攻め続ける城の武者を何とかすれば、彼は助かるでしょう。
足止め、あわよくば倒そうと言う程度の動きしかしていない。
フィフスは周りに被害が広がらないように上手く攻撃を避けているようです。
避けるだけならまだ余裕があるようだ。
さっきからほぼ一定のルートを通ってますし、仕掛けられますね。
力を徐々に集中させてはあのエヴァにばれそうですし、
集中力だけ先に高めて一気に解放する事にしましょう。
範囲がかなり広いですし、時間までもってくれればいいのですが。
スピアー分隊に退却連絡が入った(>>247
しかし移動するにはかなり遠い位置だ。
彼らはゲートキーパー分隊とは正反対のエリアに進行していた。
「スピアー、どうするんだ?」
ブーステッドの一人が、分隊の隊長であるスピアーに問いかける。
すべき行動はすでに決まっているが、確認作業は必要だ。
「そうだな……」
スピアーは通信機に手を掛けチャンネルを操作する。
「…………こちらスピアー。今何処にいる?
 ゲートキーパー達との合流を考えたが、お前達との距離の方が近そうだ。
 ……そうか。すぐそこだな」
スピアーが通信機から手を離すと、遠くの脇道から人影の塊がひとつ、ふたつと現れ始めた。
「まさか、一人も死んでないのか?」
リジェネレーターの一人が呟いた。
スピアーが手で合図をする。分隊が人影が集まる所に向かい、歩き出す。
「すげぇな。こっちはほぼ全滅だってぇ「黙ってろ」
スピアーが掛けようとした挨拶を、イレイザーが駆け寄って封じる。
「シェイヴが重傷でリーダーの機嫌がすこぶる悪い。
 下手な事言うと殺されるぞ」
イレイザーは小声でそっと付け足す。
スピアーはセルの強さを知っている為、無駄話はしないにした。
「退却連絡は聞いたよな? 俺達も本来なら向こうなんだが、遠い」
「……解った。人数の変更は問題無い」
努めて冷静に答えを返したセルに、スピアーは一言謝った。
「余計な手間かけさせて、すまん」
「まだ生きてるな?」
通路の真ん中に倒れたスナイパーを発見したゲイザーが、声を掛ける。
「………………なんとか……な」
両手と足を振るわせながら、産まれ立ての子馬のように体を起こす。
細身のすらりとした恋人は杖代わりにされて不機嫌そうだ。
「そオォウ!?……まだ…痺れが抜けんな。どうなんだ?」
「退却連絡が入った。お前の通信機は壊れたらしいな。
 ゲートキーパーから場所の指示があった。急いだ方がいい、肩を貸そう」
「……ふがいないな」
肩を借りながら、スナイパーは自嘲気味にぼやいた。
「そう言うな。お前は一人で戦っていたのだろう」
「こう言う性分だからな、解っては…いたさ」
チームを組んでいてもそう簡単には変わらない、とスナイパーは言った。
「かなりエキサイティンググだタったぞっ。見せセてテテやりり、たかっ」
人一人を抱えて飛ぶ様に移動するゲイザーに、スナイパーは笑みをもらしながら話しかけた。
しかしその笑みは不意に起きる痙攣により、余計に歪んでしまっている。
「のろけ話は無事に戻ってからにしろ」
「そソソゥだな。ダージリンでも飲みな…ンガガがら、ゆっくりと」
予定よりも早く揃った。スピアー分隊がAと共に帰った事(>>249)が大きいですね。
「了解………………ゲートオープン」
集まったメンバーの前にはゲートが開かれている。
………………全員抜けたようですね。閉じよう。
目を再び閉じて深呼吸を繰り返し、一度散ってしまった集中を取り戻す。
「さて……今度こそ行きますか」
気は十分に練れました。後は解放するだけです。
でも、その前に。
右手をフィフスのエヴァと城の武者に向け、反対方向に左手を向ける。
…………よし。ゲート入り口座標の移動が終わった。
これで何時でも逃げ道は開ける……
両眼を見開き、強化された視力を最大にして状況を出来得る限り詳細に把握する。
………………今だ!!
白いエヴァが気付いたようだが、もう遅い!
ゲート座標と城の武者の位置が完全に重なり合った瞬間、
精神集中により凝縮された私の力が、一瞬で全て解放された。
巨大な城の武者の体が、それを超える大きさの黒い空間の断裂により分断された。
城の武者を引き裂いたゲートはコンマ1秒も維持される事無く閉じる。
決まりましたね。
最初の崩れを見ながら逃げ道を最小限の大きさに開き、飛び込み、すぐ閉じた。
遠方で健闘を祈ってますよ。
252旧浜松付近・1:02/11/16 00:28 ID:???
深夜、夜明けにはまだ間がある旧浜名湖付近を疾走するEVA参号機。
海岸伝いに旧東京を目指してもう数時間が経過している。大阪を離れてすぐの頃は
オーヴァー・ザ・レインボーからの通信が入っていたが、鈴鹿山地を越えた辺りから
通信波が微弱になり、今は完全に途絶えている。
「・・・もうノイズも入らんか。衛星が駄目になったのはマジみたいやな」
暗いエントリープラグの中で鈴原トウジが呟く。その間にも、黒いEVAは膨張した
浜名湖を過ぎ、水没した都市群を後にし、暁を控えて濃いまさる闇の中を駆け抜けてゆく。
旧東京や第三新東京市からの通信はまだない。レーダーとEVA自体の視覚を頼りに、
鈴原トウジはひたすら東に向かって走り続ける。
「あと少しや。こっからは山が多いから、また海沿いに進む方が・・・」
彼がEVAの進路をわずかに変えた途端、突然轟音とともに周囲が光に包まれた。
「なんや?! 爆発・・・敵か! こんなところで!」
回り込もうとしても、参号機の進路を丁度塞ぐ形で、限定的な爆発が連続する。
まるで彼の行動を監視しているかのようだった。かといってあまり遠回りはできない。
爆発自体は全てEVAのATフィールドで無効化されているが、衝撃と爆圧が壁になって
進めない。
「くっそ・・・こんなところで手間取ってるヒマないのに・・・」
と、視界の隅を何かが横切った。鈴原はとっさにその部分を拡大表示し、目を見開いた。
見覚えのある装甲車両。箱根に駐留している筈のランドマスターだ。かなりの速度で、
この爆発にもひるむ様子もなくこっちに向かってくる。このまま行けば、参号機の進路、
即ち爆発の火線と重なる。鈴原は必死で通信周波を探った。
「駄目や! 今、こっちに来たらあかん!」
『・・・は・・・VA参号機か・・・何が・・・大阪・・・』
移動中のためか、なかなか周波が安定しない。
「止まれ! 止まるんや!」
鈴原の叫びも空しく、ランドマスターは参号機目がけ走ってくる。その進路が火線に迫る。
「くっ・・・!」
鈴原は必死で走りながら、瞬間、爆発を覚悟した。
253旧浜松付近・2:02/11/16 00:29 ID:???
爆破線到達まであと3秒、2秒、1秒・・・
『・・・! 参号機、無事か! 何があった! 大阪はどうなっているんだ!』
その瞬間、鈴原の耳に聞こえたのは爆発の轟音ではなく、ようやくはっきりと入るように
なった、ランドマスターからの通信だった。火線を越えたというのに無傷だ。
「・・・どういうことや?!」
『おい、大阪のオーヴァー・ザ・レインボーは無事なのか?!』
ランドマスターは立ち止まった参号機の足元を回り込んで、強引に停車した。雑音混じりに
部隊兵の声が問いかけてくる。しかし、鈴原の耳には届いていなかった。
「まさか・・・いや、わかったで!」
ふいに頭に閃くものがあった。鈴原はEVAをその場にとどめたまま、片腕を上げた。
赤い光が走り、ATフィールドが展開される。その光が闇の先に伸びた瞬間、再び先と同様の
爆炎が上がった。
「ATフィールドに反応するようになってたんやな・・・! ということはワシ向けか!」
『おい、参号機のパイロット!』
噛みつくような兵の声に、彼は早口で叫んだ。
「ワシが出てきた時点では船は無事や! けど、今はどうかわからん! 早よ行ってやって
 ください! すぐにここを離れるんや!」
『?! わかった、協力に感謝する。お前も気をつけて行け!』
ランドマスターは再び急発進し、西に向かって走り去った。そのライトが充分遠ざかるのを
待ってから、参号機はやおら頭を上げた。
「あんたらがそういう手を使うんやったら、ワシもちょっとズルさせてもらうで」
254旧浜松付近・3:02/11/16 00:30 ID:???
瞬間、参号機は開口した。背中から巨大な光の翼が広がる。その強烈な光を背に、
漆黒のシルエットとなった参号機は地を蹴って夜空に舞い上がった。
黒々と横たわる山が眼下に沈み、遙か旧東京の明かりが見える高度まで上昇する。
参号機は宙に立ち、腕をゆっくりと上げ、そして一気に旧東京の方へ振り下ろした。
巨大なATフィールドが地をなぎ払い、その直後、参号機の進路に沿って仕掛けられていた
爆破装置が一斉に爆発した。爆炎の列が旧東京の方へと走る。
「・・・これで全部みたいやな。やっぱあんたらを待たせるといいことないわ。
 今行ったるさかい、首洗って待っとれ!」
赤々と地上を染める爆炎の列をたどるように、黒いEVAはすさまじい速度で旧東京を目指し
消えていった。
その行く手、彼方の海上は早くも夜明けの気配に明るみ始めていた。
255252〜254:02/11/16 00:34 ID:???
遅れました。黒縁メガネ他担当です。

>提唱者さん
勝手ながら旧東京へ向かう参号機です。夜明けが近いようなので。
ボマーさんが仕掛けた罠の内容がわからんかったのですが、
独断で書かせて頂きました。スマソ。
これでボーイ君との対決はGOだと思います。
彼の周辺のもめ事が収まったら、対決いつでもどうぞ、のつもりです・・・
256251:02/11/16 00:43 ID:???
>黒メガネさん
一瞬ひやりとしますた。
>>211,212を書いた時点で構想固まってたので、いやはや……危なかった。
敢えて伏せておく、というのも手としては面白いけどタイミングが重要だと思い。
今夜はフウイ・ノ・レイの状況その2を書いて終わりです。
次の夜には確実に書き込みますです。
257252〜254:02/11/16 01:02 ID:???
>>256
あああ。ネタ上がってたのですか。
・・・何で早まった自分。申し訳ない。ごめんなさい。
今後は「E」関連は手出しを控えます。死海の件もそちらが先だったから
きれいにまとまった訳だし。以後気をつけます・・・

AngelArms撤退、なんかマジで燃えました。
ゲートキーパー最高。お疲れさまでした。
258256:02/11/16 01:18 ID:???
>>257
ああ、いやいやいや。こっちこそトゲのある書き方をしてスイマセン。
すみませんです。
漏れ個人のスタンスとしては総本山会戦の時から変わらず「書いたもん勝ち」ですので。
もったいぶってネタ伏せといた漏れがアレなだけなのです。
絡まれずに突っ走るのはまた辛いものが…………以後気をつけるなんてそんな。
トウジとボーイの再会シーンは書かせて頂けるみたいなので、OKです。
全然問題無いです。無いですから。
>>256言葉足らずだった事に鬱……ですが、気にしないで下さい。

ゲートキーパーですが、彼は崩れ落ちる「一番最初だけ」見ています。
ずっとは見ておりませんので。
259黒縁メガネオペレーター<1/2>:02/11/16 01:36 ID:???
「市内中央を除く全域より、先行部隊の撤退完了! 治療もほぼ終了、医療班も撤退を開始します」
各部隊に配備した映像回線が、部隊が艦に到着するとともに閉じ、画面が次々に暗くなっていく。
「了解。あとは・・・EVAでケリをつけるだけね。レイは?」
「初号機と入れ違いに、艦内に収容完了。かなり消耗しています」
空いた画面の一つに、帰還した綾波レイが映し出される。艦内の通路のようだ。彼女は疲れ切った
表情ながらも、先ほど無事回収されたランドマスター隊隊長、そしてレナと話している。
「レイはもう下がらせた方がいいわね。これ以上EVAを出しても、混戦になるだけだわ。
 けど、四号機が・・・」
葛城さんは呟き、初号機への通信機を手に取った。
と、そのとき四号機を攻め続けていた城武者の巨体を、それ以上に巨大な黒い平面が引き裂いた。
『あれは・・・レリエル能力の空間ゲート?!』
艦内に避難する市民たちを誘導していた惣流博士がそちらを見上げた。光さえ吸い込みそうな
真っ黒い平面は一瞬で閉じ、後には両断された城武者が残った。城武者はもがくように
断面から光る触手を伸ばし、融合しようとしたが、既に四号機は機を捉えていた。
ATフィールドが城武者の半身を別々に縛る。結合しようと伸びた触手が、空間断層で
切断され、バラバラと落ちる。城武者の苦悶の雄叫びが響く。
260黒縁メガネオペレーター<2/2>:02/11/16 01:37 ID:???
「いけるかっ?!」
「いや、まだ聖母が残ってます!」
発令所が一気に緊張する。
「しかし、さっきのアレは? ZOにはそんな能力はない筈です」
「『E』計画しかないでしょう。この場は確かに助かったわ・・・けど、奴らいつまで
 私たちを弄ぶ気なの。まるで自分たちのお陰で何もかも片づいたと言いたいみたいに」
一人葛城さんだけは唇を噛み締めている。
京都襲撃、教団支部殲滅、そして旧東京会戦への介入と、ワクチンの提供。何度となく、
「E」計画は直接的、或いは間接的に、ネルフとトライデントに手を貸してきた。
葛城さんの頭には、旧東京に現れて桁違いの戦闘能力を見せた彼らの姿が浮かんでいるに
違いなかった。そして、彼らの手を借りるしかない我々の現状も。
『ミサトちゃん、まだ終わりじゃないわ! 気を抜くのは早いわよ!』
惣流博士の声が、緩みかけた発令所の空気を叱咤する。彼女の後ろを、兵士たちに誘導されつつ
大阪の市民たちが艦目がけて走っていく。わずかな荷物しか持たない人ばかりだ。身一つで
来るしかなかった人もいる。何人かが、壊されてゆく彼らの街を悲しげに振り返った。
その中に、あの大阪使節団の男性の姿もあった。
261259、260:02/11/16 01:47 ID:???
>>240>>251を受けた中継ぎ。
城武者がこれで倒れるかどうかは不明。聖母の出方次第でしょう。
????他さん、初号機側と併せて決着をお願いします。
ジョーカーも艦内に入りました。彼の”発動”はいつなのか。
レイは消耗しているため、スキャンはできないかもしれないと思い、
あっさり艦に入れました。他のカードも。惣流博士も力が低いので
今のところ怪しみながらも確信を持てていません。

>>258
いえ・・・多分自分のことだから、喉元過ぎれば何とやらで
また懲りずに絡ませて頂くかもしれません。キツく言われないと
わからない鈍感人間なので(旧東京会戦の頃を参照)、
はっきり言って頂いた方が有り難いです。いなくなったりはしません、
どんどん言ってください。お願いします。
・・・それで暴走が収まるかどうかは未知数ですが。気分を害されたこと、
スマソ。そちらが鬱になることはありませんよ。
「失礼します」
ドアを開けて中に入るとフウイ・ノ・レイは目を閉じていた。
まだ疲れが溜まっているのだろう、時差ぼけではなさそうだ。
地下で日の光も当たらんし、ここは24次間活動しているから生活ペースを崩す事は無かろう。
俺に起こさないと言う選択は無い。健康維持の為にも規則正しく生活をさせねばな。
「大使。フウイ・ノ・レイA級大使、目を覚ましてください」
瞬きでもするかのように、顔が動く。
寝ぼけた状態ではまずいと思ったのか、頭を振って覚醒を促している。
「お食事の時間ですが、どうなさいますか?
 このまま眠られるのでしたら、点滴により糖分注入を行いますが。
 食べ物もある程度の種類でしたら用意できます」
「要らないわ」
「ですが、あれから6時間何も食べてないのですよ?
 機械式の体はほとんど栄養を摂取する必要はありませんが、
 過剰なストレスがかかった脳にはエネルギーを補給しなければ健康に支障をきたします」
「では、この状態を何とかして欲しいものね。
 一国の大使に対する扱いとは言いがたいと思いますわ」
「つまり、この状態こそが健康に害を及ぼしていると。
 そう仰られるわけですね。でも、私達はその解決策を提示しました。
 選択をせず、不健康になるのは貴方の自由ですが、困りましたね」
困っていないが、自然に腕が組まれてう〜ん、と唸り声が出る。
このまま居座られるのは俺としては良くないと思う。
俺がここのトップなら、もうとっくに戻している。
あの博士は研究対象にしたいようだが、モルモットにするにはリスクが大き過ぎる。
「目の前に自分の手や脚があるのに使えない。
 これがどれほどの苦痛をもたらすか、あなた方は良く知っているのではないですか?」
「…………そうですね、手が使えなくては料理が食べられませんね。
 大変失礼を致しました。直ぐに技術士をお呼びします」
深々と頭を下げ、礼儀を尽くす。まともに受け取られなくても、形だけは。
「で、何をお食べになられますか?」
技術士二人が腕を一本ずつ組み上げる。大使はその様子をじっと見ている。
変な事をしないように監視していると考えるのが無難か。
んな事するわけがねぇのに。
移動式のテーブルの上には大使の所望されたメロンが乗っている。
大ぶりな一切れをチラチラと盗み見ているのに俺は気がついている。
「今から神経接続しますから、多少痛いですよ。3、2、1」
大使の目が閉じられる。でもこれをしないと手は動かせない。
「こっちも繋ぎますよ。せーのっ」
「――ィッ!」
こらえるような悲鳴が少しだけ聞こえた。案外燃える声だな。
繋がれた指先が少し動く。接続完了か。
「動かしてみてください。不都合があればこちらで調整しますので」
ゆっくりと腕が持ちあがる。まずは右手。手の開閉を繰り返して左に。
「問題無いわ」
腕の曲げ伸ばしを速度を変えて試す。それってジャブだよな。ま、いいけど。
「問題無い……」
身体的な自由を少し取り戻して元気が出たかな。
「では、ごゆっくりどうぞ」
テーブルを動かして大使の前にメロンの皿をセットする。
大使の手は、スプーンを手に取った所で止まった。
「毒などは全く入っておりませんよ?
 お気に触るかもしれませんが、殺す気ならとっくに解体(バラ)しています。
 それ以前に、自分達から言い出した約束は守らないと。
 不利益が出るのは目に見えています」
大使がメロンを恐る恐るひとさじ、口元に、そして含む。
念入りに転がしてるな。そんなに信じられんか? もう形すら残ってないだろうに。
ふ、と思いついた事言っておこうと思った。
良く考えれば当たり前の事だ。でも、後で違うと文句を言われるのはイヤだからな。
大使はまだ安心しないのか、次の一口もゆっくりと口に運ぶ。
じろじろ見るなよ。腹が減ってるなら減ってるで遠慮なく食えよ。
「大使。貴方は取り外された腕を付け、再び直ぐに動かす事が出来ましたね?
 でも、一番最初はかなり苦労されたのではありませんか?」
口にメロンを含んだまま、大使がじっと見上げてくる。
「自転車に乗れるようになるのと同じような事です。
 繰り返し行う事で脳が覚える。新しい体に変えた場合、もう一度学習の必要があるでしょう。
 生身の体は以前からの物ですし、さほど苦労しないとは思います。
 勘を取り戻す時間が必要なだけで、基本は覚えているでしょうから。
 バーサーカーボディはちょっと複雑でして、詳細は選ばれた時に申しますが、
 プレインストールがなされています。
 最初に接続する時は人の体と同様の機構をなしている、そう考えて頂いてけっこうです」
こっちの体に関しては現段階では余り詳しい事は言えないからな。
決めたらその時の当番が話すさ。
「じろじろと見られたまま食事をしても美味しくないでしょうから、私はこれで」
265264:02/11/16 02:15 ID:???
>>216の研究者と、今回の彼は別の人です。念の為。
当番制で、色々メンバーが入れ替わります。

>トライラックスさん
ツッコミがないんで多少不安なのですが、
フウイ・ノ・レイは「〜じゃ」と言わせた方が宜しいでしょうか?
言動は>>228に合わせたつもりなんですが。大丈夫かな……
脚を繋ぐと自由に動けるので、それだけは『選択』がなされるまで絶対に無理なので。
ていうか、脚を繋いだ時点で元の体を選んだ事になって即お帰りになりますね>>220

>>261
解りました。このまま続けると二人で鬱スパイラルにはまりそうですね(藁
ってー事でこれはここで切りです。

もう限界落ちます。お疲れ様ですた。
京都郊外、赤い海のほとり。
大阪の異変など全く関わりがないかのように、満天の星空が頭上を覆っている。
・・・いや、正しくは「覆っているのだろう」か。
空が晴れているのも、大気が澄んでいるのもわかる。しかし星の光も夜の海も、
もう見えはしない。得られた情報を頭の中で再構築し、視覚イメージを作ることもできるが、
それも虚しくて結局やめてしまう。
半端にわかるというのも厄介なものだ。
思えば僕はいつもそういう立場にいたような気がする。全てを監視する「光」を与えられ、
教団のために多くのものを見続ける。けれど肝心のこと、本当に重要なことは
いつも主席か委員会の頭の中にしまわれ、僕に明かされることはない。所詮駒なのだ。
それでも僕にはまだ役目がある。一つは主席の意を受け、最後から二番目の生贄として死ぬこと、
もう一つは老人達の意を受け、こうして海に呼びかけること。
赤い海は既に、完全な安息の世界ではなくなっている。サードインパクト後の年月、数多くの
者がこの海から帰還を果たし、再びヒトとして生き始めた。しかし帰還できなかった者、
未だに自己のイメージを取り戻せないでいる者たちもまた多い。
彼らは赤い海の中で漠然とした不安を感じている。一体になっている筈の世界が、
抜けていったヒトの分、欠けていく。けれどそのままではただ曖昧な喪失感を覚えるだけだ。
そこに呼びかける。
「光」で海の深部まで照らし出し、彼らの欠落を教える。何度も何度も、
海が自らの安息が幻想だったと理解するまで、根気よく。
するとやがて、海は耐え難い不安と喪失感にさいなまれ、結果「呼び声」を発し始める。
ヒトの無意識、自分でも知らない部分に直接呼びかける声。海への帰還を促す囁き。
”わたしにかえりなさい”。
勿論この声には強制力はなく、ヒトをLCLに還元する力もない。
しかし、今や海の声はどんどん大きくなっている。「彼」を始め槍を使う者たちが、
エネルギーの補給源として海を利用しているのも、海の存在不安を煽る良き材料となった。
呼び声は確実にヒトビトの意識の奥深くに浸透し、脆弱な自我境界を更に弱体化させてゆく。
再び訪れる「約束の時」に向けて。
267266:02/11/16 03:57 ID:???
>266は前にちょっと振った伏線の全貌です。
早いかもしれませんが、教団のフォースインパクトへの前フリ。
要するに溶かしやすくする作業です。
>某農場新入りさん
 よくよく考えたら、衛星が全部トんだので、旧東京から直接オーヴァー・ザ・レインボーへの
 連絡って不可能でした。>>151の情報はランドマスターが受けたので問題なさそうですが。
 ここまで進行が早くなければ、ナオコ博士の改良型ど○でもドアで犬&鼠紳士を大阪に
 送り込み、唯一会話ができそうなレイに伝えさせるという、
 とんでもないネタが控えていました。
>噛み博士様
 お帰りなさい! 待ってた甲斐がありました! すごいっす!
 まさかこういう展開になるとは・・・噛み博士の最期が悲しいです・・・
 いつでもまた参加してください。待ってます。
>最後の兵士さん
 大量カキコお疲れさまでした。大いに笑いました。いや、隊長とレナちゃんは必死だから
 笑うところじゃないんですが・・・敵が・・・あと照れる隊長が・・・
 関係ないですが本日の自分の昼飯はドラゴンツイスターでした。食べる前につくづくと
 眺めてしまいました。これがなぁ、と。
>????他さん
 連絡は>>261を見てください。怒濤の展開、大阪も遂にクライマックスですね。
 ところで司教には弐号機喰ったときの記憶があるんですか。あの部分読んでカナーリ
 ビビりました。第弐も善人ぶってる場合じゃないっすね・・・そういや壱スレ目では
 司教9人が人を喰い殺すシーンがあったな・・・
 大阪戦最後のシメ、楽しみに待っております。ガンガレ!!
>加持さん
 危機は脱した・・・のか? 忙しいそうですが、無理はなさらないでください。
>トライラックス担当さん
 スモーカー大佐が活躍ですね。フウイ・ノ・レイ様の選択、どうなるのか。
 ところでMIB2のアレは旅団の”俺の両手は機関銃”ですか?

眠いです。頭にモヤがかかってます。これで落ちます・・・
268便利屋スズキ(日重工):02/11/16 04:28 ID:???
危険度の高い依頼2つを引き受けても割には合わんな
それにしても隠した俺の秘蔵の酒は確かココに入れた筈だが
何だこの見覚えのない箱は見覚えないが確認してみよう。
・・・・・・コ、コレは昔、一時期話題になった豊胸機だが、
ななこは胸の大きさなど気にする筈もないし何故こんな所に
こんなモノが置いてあるんだ。
「スズキさん見ましたねー」
ま、まほろさん何時の間に後ろに
「この前ナオコ博士に豊胸改造蹴られた事など知らんし、
 豊胸機なんて断じて見てないぞ、」
269フウイ・ノ・レイ:02/11/16 04:49 ID:???
私を監禁している人達は、取り合えず食事に不自由しないようにということで、私の身体に両腕を戻してくれた。
食べたい物を問われた際、本当はニンニクラーメンチャーシュー抜きと言いたかったのだが、仮にも一国のA級大使ともあろう者がそんな物を注文しては笑われてしまう。
自分の意志で動く両手が戻って来たので、私は先割れスプーンを取り上げると、メロンの果肉を切り分けて口に運んだ。
私の口の中には生身だった頃と同じ味覚を感じる感覚組織が再現されているので、メロンの何とも言えぬ芳香と甘味が広がる。
メロンを食べているうちに、私はエヴァ・フェットのことを思い出した。あの者は今頃どうしているか・・・。
それにしても・・・私もこのほんの数年でずいぶんとしたたかな性格になったものだ。
もはや私はEVAパイロットだった頃の綾波レイではない。今では底意地知れぬ海千山千の政治家や外交官などと互角に渡り合うような器にまでなり上がっている。
晩餐会の席でエヴァ・フェットが便利屋スズキに首を絞められて気絶した時も、表向きには死亡したと発表してはどうかと提案したのはこの私だ。
トライラックスとネルフ・トライデントが対立する原因を作ったのはあの便利屋スズキであり、ネルフ・トライデント側もあの男を処罰するという意向を示していた。
だが、この上、親善のためのパーティーの席でその便利屋スズキが殺人事件を起こしたとなれば、ネルフ・トライデント側もますます本腰を入れざるを得まい。
エヴァ・フェットには便利屋スズキの処遇が決まるまで行方をくらましてもらうことにして、あの後すぐに奴隷零号で艦隊から離脱させたのだ。
今頃はあの男も東南アジアあたりでバカンスを楽しんでいることだろう。
それにしても、私が監禁されているここは一体どこで、彼らは一体何者なのだろうか? 今の所は具体的な手掛かりはこれと言って得られていない。
彼らは私が例の選択に答えを出せば開放するというようなことを言ってはいるが、その選択自体が非常に苦しく、どうやら私をこの場に留まらせるための作戦のようだし、私としても敵の正体もわからないまま開放されるというのは悔しいからな。
とにかく、何がしかの手掛かりくらいは掴んでおかなければ・・・。
270269:02/11/16 05:02 ID:???
「サイボーグ化された綾波レイがいても面白い」という安易な発想で
トライラックスA級大使フウイ・ノ・レイを登場させたのですが、
一人称視点でのカキコはエヴァ・フェットとは訳が違って難しいですね。
彼女が潜在的に望んでいるのは「生身の身体に戻って碇君に会いに行きたい」
・・・なんでしょうけど、得体の知れない族輩に美味しい話を持ち掛けられても、
ハイそうですかと応じるわけには行かないだろうし、
何よりも自分の身柄を拘束しているのが一体何者なのかを知りたいと思うのが普通だと思います。
それにストーリーの進行上、サイテイル大使やスモーカー大佐が到着するまで
一週間以上は時間を稼がなければならないし・・・。
サイテイル達が研究所に到達してみたら、実はフウイ・ノ・レイは一週間前に日本へ帰っていた、
では今度はサイテイル達があまりに可哀想だし。
そういやサイテイル達はどうしてるんだっけ?
271クアンタン市街・補足:02/11/16 05:35 ID:???
クアンタンの海沿いで銃撃戦が起こった時、トライラックス海軍兵やMIBの他にもその現場へ駆け付けて来た者がいた。
ボロアパートの屋上からチョンマゲ頭の黒服の男が拳銃を発砲している時、そいつは離れた所からライフル銃を構えてトライラックス側に加勢しようとした。
しかし、地上から建物の上にいる相手に対しては照準がつけにくかったらしい。
チョンマゲ頭が投げた手榴弾が爆発した時、そいつは背中に背負ったロケット噴射機に点火して別の建物の屋上へ飛び上がった。
だが、手榴弾の爆発で誰も気がつかない。トライラックス兵達も、チョンマゲ頭の男も。
建物の屋上へ飛び乗ったそいつは銃ではなくクロスボウのような武器で矢を放ち、その矢はチョンマゲ頭の男の首筋に刺さった。
チョンマゲ頭は矢が刺さったこと自体に気がついていなかったようだが、その効果はすぐに顕われ、射撃の照準も反応速度も目に見えて鈍ってきた。
チューリップハット頭の優男が地上から銃撃した時、とっさに反応が遅れたチョンマゲ頭は腹部に銃弾を受け、地上へ落ちて行った。
そこへ新手が押し寄せてくる。トライラックス兵達はチョンマゲ頭の男を引きずり起こすと、近くに止めてあったトラックに乗り込んで逃げて行った。
建物の屋上からその様子を見届けた装甲服の男は再び背中のロケット噴射機に点火すると、いずこかへ飛び去って行った。
272マレーシア補給基地2:02/11/16 06:11 ID:???
「スモーカー大佐! 一体どうしたんです!?」
「いや、その、何ね・・・ちょっくらクアンタン市内でドンパチをやってたんでな。俺も怪我をしちまったが・・・ほれ、そこのチョンマゲ頭も手当てをしてやってくんな」
補給基地の兵員は連れて来られた男の顔を見て驚いた。
「加持さんじゃないですか! 数日前にギーガ―様の勅命だと言って輸送船を狩り出して行ったのはこの人ですよ!」
「そのようだな。この状態ではこいつから詳しい話は聞けそうにはねえが、この間の艦隊での晩餐会でのこいつの行動からも事情はウスウス想像がつくって所だ」
「どういうことよ?」スティンガーが言った。
「こいつはこの間の晩餐会の時、俺達の敵である便利屋スズキの野郎と親しそうに話してやがった。その一方で綾波教団ともつながりがあることは今回のことからもわかる。てえことは、普段からあっちこっちに手を回してるような奴だってことだ」
「スパイとか?」
「たぶんな。ところで、輸送機の製備の方はどうなった?」
兵士は申し訳なさそうな顔をして言った。
「それが・・・何分にもかなり長い間使っていなかったため、もうしばらくかかりそうで・・・」
「まあ、仕方ねえだろう。俺もこのありさまじゃしばらく動きが取れそうにはねえ。整備ができたら、俺達が乗って来たヘリと吊るして運んで来たコンテナを貨物層に運び込んどいてくれ」
273271,272:02/11/16 06:24 ID:???
>加持リョウジさん
 >>229以降の展開をどうしようかと思っていましたが、
 続きを書いて下さいまして、ありがとうございました。
 加持がスティンガーにおくれを取って撃たれてしまったのは、
 実は何者かに薬物を撃ち込まれていたからだということにしました。
 加持に麻酔矢を撃ち込んだ装甲服の男が誰なのかは、もちろん言うまでもありません。
 スモーカー達がヘリから吊るして運んで来たコンテナの中身は
 スティンガーの愛用ゾイド『ロボボス』ね。
 エヴァ・フェット不在時の代理キャラとしてオカマのスティンガーを登場させたが、
 いまいちエヴァ・フェットに比べるとインパクトに乏しい感があるな。
 ところで、ミリオーネとワるきゅーレは一体どうなっているのでしょうか? 気になるな。
274大阪:02/11/16 06:54 ID:???
わああ、海の上まで来てもうたで。
あ、軍艦や。トライラックスのやろか? いや、あれはたぶんネルフのやろ。
何や、あの紫色の巨人みたいなのは? もしかしてロボットアニメ?
わ、バイクを運転しとった紫色の鎧の人が別の服装になったで。
なんや、えらい男前やないか。それでどないすんの?
あの巨大ロボットみたいなの操縦して戦うんかいな。
え? 何? 私も操縦席に入ってええんか?
そやけど、私みたいなのは足手まといと違ちゃうか?
なんや、このオレンジジュースみたいな液体は?
LCLの中での呼吸法って何?
うわああああ、私、泳がれへんねん! 溺れてまう〜!
275274:02/11/16 06:56 ID:???
大阪こと春日歩はカナヅチ。
276エヴァああ:02/11/16 09:50 ID:34vcI323
http://semeg.hp.infoseek.co.jp/public_html/eva.htm
エヴァ好きならみろ!!エヴァ好きならみろ!!エヴァ好きならみろ!!

               
                  
277元・脱走騎士(ジョーカー):02/11/16 14:04 ID:???
僕は無事避難民をオーヴァー・ザ・レインボーに誘導した。とりあえずは僕もここに
いる事にしよう。……あの時、違った選択をしてればここで人々を出迎える側だった
んだろうな。教団から逃走した先の大阪がこんな事になるとはね…。そういえば、大
阪で行われてた使途能力の研究はどうなったんだろう?
外では戦闘が行われている。司教とネルフのエヴァの戦いか…。………そういえば、
僕はここに別の用事があったんだよな。今、急に思い出した。
確か……そうそう、今向こうでアルミサエルの能力で融合を開始している人々に艦の
皆が気を取られている隙に、サハクィエルのジャミング能力で艦の機械設備を無効化
……よし、艦内全てが範囲に入ってる。
そして、このまま混乱にまぎれて移動し、碇ユイ、惣流・キョウコ・ツェッぺリン、
葛城ミサト、赤木リツコの誰でもいいから倒す事。彼等の死はサードチルドレンを強く
刺激できるとか。そして、最悪の場合は本体の自爆をか……はやく…やらなくちゃ……。
司教が倒される前に……。
278大阪城跡にて・・・:02/11/16 14:37 ID:???
城武者の隙を伺う四号機。芳しくない状況の中、事態に転機が訪れた。
突如、異空間へのゲートが開き、城武者の体を分断したのだ。四号機は機を逃さず、
ATフィールドで城武者の再生を妨げる。そして、城武者が活動不能になっている間
に、自身の左腕を復元した。サードインパクト以前のエヴァとは違い、装甲ごと再生
する。そして、同時に落ちた腕が消滅した。
城武者は強引にATフィールドを破ろうとするが、四号機は見逃さない。四号機の顎
が開き、翼が展開する。そして、四号機の胴体に紋章が出現すると、四号機はそこか
ら光の剣を引きぬく。そして、ろくに動きのとれない城武者は二つのパーツごと串刺
しにされた。光の剣からの破壊エネルギーが流れ込み、城武者の全身を侵す。そして、
臨界点に達した所で引きぬく。そして、光の剣を引きぬき、ふりかざす四号機の背後
で城武者は爆発し、消滅した。後には宙に浮く白い零号機だけが残される。
四号機は言った。
「放っておくのかい? 君の邪魔をした彼等を」
それはさっき徹退したE計画のメンバーと、ZOの事である。
「……どうでもいい相手よ。少し警告はしたけど」
ここから徹退したE計画のメンバーは気付くであろう。何時の間にか自分達全員の体
に白い羽根が刺さっていた事に。そして、彼等がそれに気付いた時、もう一枚の羽根
が彼等の目の前の床にふらふらと落ち、突き刺さる。すると、その羽根は爆発し、床
に穴を空けた。そして、彼等に刺さった羽根自体はなんでもないただの鳥の羽根で、
彼等自体には害は無かった。そして、それはZOも同様だった。
「……余裕だね。君は僕達エヴァを除けば一瞬でこの大阪にいた者を全滅させられるんだろ?」
「……あなた達もよ」
四号機は聖母に向き合っていた……。
279278:02/11/16 14:40 ID:???
例によってまた時間が無いので少しだけ。
オーヴァー・ザ・レインボーではジョーカーが動きました。彼はジャミング、体
の一部を飛ばす爆弾、自身の爆弾化、飛行能力、アルミサエルもどきの能力を持ちます。
大阪城の戦闘はこれで事実上終了です。
では、これで一端失礼いたします。
280厚木基地最後の兵士:02/11/16 16:49 ID:???
隊長代行日誌
浜名湖を過ぎたあたりで、前方に爆発がおきた。
敵の攻撃にしては我々の進路とすこしずれ、なお距離がありすぎる。
レーダー、光学センサーでみるとEVAらしき影を確認。
接近するとノイズ混じりながらも、離れるように言う声を確認。
どうやら参号機のようだ。
だとすると他の者たちはどうなったのか確認する必要がある。
攻撃は三号機に集中しており、我々には攻撃の気配すらない。
火線がランドマスターに命中したような振動はあったが、爆発は無い。
不発ではなく、なにかしかけがしてあるようだ。
参号機は呼びかけに答えずにいる。
いらだって通信士が怒鳴っている。
どうやら、彼がでてきた時点では艦は無事のようだ。
彼もいそいでくれ、ということから我々はふたたび最大速度で進む。
参号機パイロットの無事をいのる。
が、彼はなぜ旧東京へ向かうのかは、聞いていない。
なにかあったのだろうが、多分大丈夫なのだろう。
もし旧東京になにかあったら、そう言うはずだ。
281厚木基地最後の兵士:02/11/16 16:50 ID:???
隊長業務日誌
救助ヘリが回り道をして私たちを回収してくれた。
特務曹長に礼を言わねばなるまい。
彼が見つけていなかったら私たちはまだあの街中だっただろう。
下手をすると、またあのコンバットスーツを着ることになったかもしれない。
到着すると、私はパイロットに礼を言い、そのまま艦のインターコムに向かう。
一応、少尉と特務曹長に連絡をいれ、状況の確認をしないとならない。
少尉の話によると、教団の行ったことらしい。
ブリッジへ連絡をいれると、衛星のダウンで通信が出来ないということらしい。
回復は望めそうも無いようだ。
ランドマスターに連絡を取れないのは残念だがしかたあるまい。
戻るとレナと綾波レイがなにか話している。
レナが顔を真っ赤にしていたようだが、何の話をしているのだろうか。
近寄っていくとどうやら力の使い方をおしえているようだ。
今までのような、身一つで使徒化人間や改造騎士に立ち向かう無茶はしなくて
すむようになりそうで、ほっとしている。
それが表情にでたのか、綾波レイが目配せをする。
その直後に、民間人の間に悲鳴があがる。
海中から、何かが現れたようだ。
こんどは、食い倒れ人形?
よくよく変わった格好に縁がある日だ。
282厚木基地最後の兵士:02/11/16 16:51 ID:???
隊長個人日誌
海中から現れた食い倒れ人形は、他の者には目もくれず私たちの方へと
向かってくる。
カーネル人形の仇討ちか?、などと変なことを思う。
「……行きなさい。そして生きなさい。二つの力を使いこなせるあなたなら、あの程度
の相手は敵では無いはずよ。…そして、私も、みんなも…なにより彼もあなたと共にいるから」
と、私とレナを見て綾波レイがそう言う。
「話したのか?」
レナに聞くと首を横にふって
「ううん、ばれちゃったみたい。」
と答える。ありうることだ。
彼女たち姉妹の意識の交感は前にもあったことだし、可能性としてはあるのだが。
「ごめんなさい、迷惑…、よね?」
「いや、謝ることは無いさ。いつかは言わなければならないんだ。」
私がそういうと、レナもくすっとわらう。
食い倒れ人形も、カーネル人形同様あまりすばやくはうごけないようだ。
余裕というわけでもないし、相手を甘く見てるわけではないが二人で居る分
落ち着いていられる、という状態だろうか?
突然、食い倒れ人形がよろめき、海にまた落ちる。
銃声のした方向をみると、特務曹長がアサルトライフルで狙撃したようだ。
すくなくとも3発は当てているとおもえた。
が、水中からこんどは台座にのって浮かび上がってきた。
そのまま宙にうく、台座がつくと空を飛べるようだ。
「私がやります。」
レナはそう言うと、変身した。
283厚木基地最後の兵士:02/11/16 16:52 ID:???
レナ個人日誌
「変身!」
前よりも、EVAの身体が変わっているようだ。
彼が驚いている。
たしかに、前の身体に比べるとオレンジだったところが鮮やかになっている。
「来るぞ!」
彼が叫ぶ。目の前にあの食い倒れ人形が迫ってくる。
レイ姉さんが言っていたように、武器をイメージする。
それを私の手元に呼び出すよ。
一瞬、世界が広がるような感じがした。
光の輪が広がっている。そこに手を差し伸べてそれをもつ。
それは、青い伸縮するロッド。
手にしてかまえると、ロッドが延びた。
迫ってくる食い倒れ人形にそのロッドを打ち込む。
人形はロッドが当たったところから光が広がり崩れていく。
「まだくるぞ!」
彼がそう叫んだ。
人形の中から、こんどはさらに小さいストラップのついた人形がたくさん飛び出てきた。
284厚木基地最後の兵士:02/11/16 16:53 ID:???
隊長個人日誌
レナのもったロッドが食い倒れ人形にあたると、そこから光が広がって
人形が分解していく。
しかし、その中からさらに小型の、今度は食い倒れ人形のストラップが現れた。
空中のレナに向かって襲い掛かる。
レナはそれをロッドで振り払うと着地した。
敵も情報をえているのか、すこしは学習したんだろう、と考えられる。
「なにか武器は無いのか?」
側の兵士に言うが、武器は無いようだ。
「しかたない、くそ、蒸、」
「大丈夫です、みててください。」
レナがそう言うと、また身体を金色のオーラが包む。
だが、今度はそのオーラが食い倒れ人形ストラップ群を包み込むように
広がっていく。
光はすぐに消えた。
後には古びた食い倒れ人形のストラップと、いくつかの破片だけだった。
レナが変身をといて側にきて言った。
「隊長、艦内に異質な空気を感じます。」
艦内に侵入したものが居るようだが、確認はできない。
レナもそれを感じただけで確証は持てないようだ。
一応、ブリッジ、司令部に通達を入れる。
厚木基地最後の兵士担当です。
なんか、だんだん自分の生活も時間が狂っていくような。

トライデント兵士1さん
戦いました、新しい力を使えるようになったら闘うのは
お約束、として。
危機に陥りかけて瞬殺もお約束として。
一応、武器はクウガのドラゴンロッドなんですが。
なんかウルトラマンコスモスのような技になってきました、レナ。

神聖綾波教 九大司教(第弐次席)さん
最初に、隊長とレナにカーネルサンダースが迫ってきているのを
私が読んだ日の昼がジンガーサンドでした。
しかも油が古くなっているのに変えてなかったのか変に
生臭いような、脂臭いような。
ウラミが篭っています(書き手の)。
隊長はこのあと、大阪イベントが終わったらより大変なのだろうと。
そのときは、責任者さん、某農場新入りさん、よろしくお願いします(笑
286267:02/11/16 20:30 ID:???
ちょっとしか時間がないので、昨日(今日か)抜かしてしまった感想のみ。

>便利屋さん
二つの依頼のうち、アフリカを優先するのですか。まほろさんに活躍の機会が
ありそうですね。スラッシュにも。
しかし>>268といい、DVDの件といい、まほろさんが来てから便利屋さんは
私生活の面で何かと大変そうですね・・・ナオコ博士もいるし・・・
>町奉行さん
時々あるカキコ、とても楽しみにしております。
戦闘のような派手なものでもないし、大きな動きを書かれている訳でもないのに、
どうしてこう味があるのでしょう。すごいです。
>アルジャーノンさん
スゴイ! 大展開! ド迫力!
シャドームーンがちらっと出ているのもイイ! 実にカコイイです。

今はこれで。また夜中に来る、かもしれません。
ワるちゃんね〜今ね〜悪者さんに捕まってるんだよ〜あはは〜☆
狭い部屋だよ〜これが牢屋っていうのかな〜ばいおれんすだよね〜
見張りの悪者さんもいるの〜本格的な悪者さんだよ〜すごいよ〜あはは〜
ミリオーネも一緒だよ〜だけど加持さんがいないの〜どこ行っちゃったのかな〜??
あのね〜夜ね〜お船で寝てたの〜なんだかうるさいなーと思って起きたの〜
でもね〜夜だったから真っ暗だったの〜だからなんにも見えなかったんだよ〜
なんで夜って暗いんだろうね〜??きっとお日様が寝てるんだね〜☆あはは〜
でね〜でね〜そのあとは覚えてないんだ〜起きたらね〜ここに閉じ込められていたの〜
これからワるちゃんとミリオーネどうなるのかな〜??ワクワクするよ〜
悪者に捕まったんだから拷問とかあるのかな〜でも拷問ってなんだろ〜??
ミリオーネ遊ぼ〜見張りの悪者さんも遊ぼ〜あはは〜
加持さん〜ワるちゃんしっかり捕まってるよ〜☆
最後の一人が向こうに倒れ爆発した。
水平線の辺りがが明るさを増している。夜明けが……近、そうだね。
わずかに感じた気配に、顔を上げると空を飛ぶ機影が見えた。
急激に近づいて来たそれが停止し、砂浜に降り立つ。
ぼやけていた輪郭がはっきりとしてきた…………参号機だ。
「…やぁ……そかっ…………じゃない、か」
それが限界だった。ぐらりと体が傾く。僕の体は立っている事さえ出来ない状態になっていた。
か細い声は彼に届いただろうか。
「そんな真似したってひっかからへんで!!」
はは、そんなつもりは無いんだけどね。もう本当に限界なの
「ガフッッ! ゴフッ!……はぁ、はぁ……んはぁ」
こんな所で、こんな所で……情けない。自分から仕掛けておいて。
彼は来てくれたって言うのに。
痛み止めを取出そうにも、腕も足も動いてくれない。悔しい。
おそらく、参号機は動かないだろう。彼にとってはあんな事と言える事を僕はしたからね。
そう思って目を閉じたら、機械的な音が聞こえて、砂の上に何かが落ちた音が聞こえた。
「なんのつもりや?」
間近に声が聞こえ、瞼を開けると銃口を頭に向けた参号機君がいた。
「……やぁ……げほっげほっ」
笑顔を見せたんだけど、むせて直ぐに消えてしまった。
「人を呼び出しといて何勝手に死にかけとるんや」
「…………ちょっと……手違いでね。すまな…い」
間違っているかもしれないけど、一言謝るのが筋だろう。
彼の礼儀に戦いで応えてあげる余力が無いのが残念極まりない。
無念ついでにお願いをしてみよう。仲間殺しの僕に助けは来ないだろうから。
「勝手ついで……に、頼みたい事があるんだけ……」
彼は答えない。けれど言わなければ。僕に残された時間は少ない。
「左肩に………鎮痛…が……首に打っ……れない、か?」
銃口が額に押しつけられた。ATフィールドが発生しているのも感じる。
駄目か…………
彼は左肩のポケットを探った。こうしておけばすぐに殺せるとでも考えたのか。
それとも、僕の傷の深さに気付いたのか。とにかく、ありがたい。
「ッ!………………………………はあ…」
息が漏れた。少しだけこれで楽になる。
「敵の手まで借りて、お前は何がしたいねん?」
「僕もね……君と思いっきり戦いたかった。悔いが残らない様に。
 君が勝ってもスッキリとするように。でも、失敗してね、仲間割れさ」
「なんでや?」
お前達のような極悪非道が敵を倒す事になぜ仲間割れをする必要がある?
倒す為ならどんな手でも使うんじゃないのか、そう言いたいんだろう。
「この戦いは僕の独断さ。私怨、逆恨みって奴だね。指示された事じゃない。
 信じる信じないは君に任せるしかないけど。
 こっちに来る時に爆弾があっただろう、それも僕の仲間が勝手にやった事さ。
 僕は君と、ここでシンプルに戦うはずだった……なのに邪魔が入った」
「だから、ムカツク奴をわしが来る前に片付けた」
「そういう事だゴフッ!」
痛みは無いけど、限界が近いね。これ以上彼と話しているのは勿体無い。
「ごふっげふっ……もう一本打ってくれないか…………すまない」
「見ての通り、僕はもう長くない。
 勝手ばかりで悪いけど、もう一つ、もう一度だけお願いを聞いて欲しい」
「……お前、さっきから誰にもの頼んどるか解っとるんか?」
「僕が傷付けた可愛い女の子の関係者、もしくは近親者……お兄さんかい?」
「そうや」
そうか。あの子は君の妹だったのか。関西弁を使っている所なんかそっくりだ。
「……僕にも姉さんが一人だけいてね。過保護過ぎるくらい僕を大事にしてくれるんだ。
 僕を傷つけるものの存在を姉さんは許さない。だから、君達には多大な迷惑をかけた。
 ネルフ本部を襲ったゴキブリや蝿に鼠、あれは姉さんの仕業さ」
「姉弟揃って糞やな」
「そう思うのは別に構わない。でもここで考えて欲しい。
 僕が死んだと聞けば、姉さんはどう言う行動に出ると思う?」
彼は黙り込んだ。怪我をしただけでああなったのだ。
死んだと聞けばどうなるか想像はつくだろう。
「だからお願いを聞いて欲しい。君にとっても悪い話じゃないはずだ。
 僕は姉さんが僕の為に無駄な事をするのを望んでいない。
 それを遺言として伝えさせてほしい。
 腰に通信機がある一番上の列の一番左、それが姉さんに繋がるんだ」
「仲間を呼ぶんやないやろうな?」
「仲間殺しの情報はもうある程度の場所には回ってるさ。
 僕を処理しに来る者は居ても、助ける、助けられる者はもう居ない」
最後の鎮痛剤を打ってもらい、彼の手の中の姉さんに話しかける。
「………姉さん、僕だよ。声が聞きたかったんだ。うん、なんでもないよ。大丈夫。
 ちょっと旅に出るんだ。場所は教える事が出来ないけど。
 僕の自由で、意志で選んだ結果だから。うん、違うよ。気のせいだって。
 だからあ……………………ごめん。姉さんにはやっぱり隠しきれないや。
 その通りだよ、うん。果たし状を送りつけた相手の手まで借りて話をしてるんだ。
 もう助からない、幾ら姉さんでも無理だよ。僕自身が良く解ってる。
 ………だから、お願いがあるんだ。姉さん深呼吸をして。ゆっくりと。ゆっくりと。
 気を落ちつかせて、冷静に僕の願いを聞いて…………最後のお願いを。
 彼に、彼らに僕を理由にして被害を与えないで。絶対に。
 僕は彼が来る前にこうなってたんだから。彼は全然関係無い。
 むしろ無駄な時間を過ごさせて謝罪の気持ちすらある……泣かないで。
 泣かないで姉さん。解ってくれてありが」
敢えて途中で言葉を切り、残りの力を振り絞ってATフィールドで覆い、ある部分を壊す。
これで姉さんは僕が死んだと確実に思ったはずだ。
「僕が死ねば通信機は自動的に消滅する。解析なんて不可能さ。
 散々迷惑をかけたついでに、君にも遺言がある。
 僕が死んだら、この海に沈めてくれないか? 姉さんにこの姿は見せたくない」
姉さんの激しい呼びかけを、彼も聞いていた。
「そないな事、どうしてわしが……」
「死んだ後の事だからね。君が何をしても僕には解らないさ」
血反吐が彼の足元や体を染める。本当に……最期のようだ。仕上げを…仕上げをしないと。
「それと……顔を見せてくれないか? 僕に……勝者の顔を」
無表情な鬼の面だけがはがれ、少年の顔が見えた。
「……いい顔だ。優しくて……強い……眼をしている」
だからこそ、伝えておこう。不思議そうな顔をする少年の首から、バッと血が散る。
驚きの表情から怒りに満ちた顔に変わり、怒鳴り声が聞こえる前に、僕は最期の言葉を喋った。
朝日が、彼の横顔を照らし出す。
「薄皮一枚……二ま……か…な? 手負いの相手……も気を抜く………な…て……ね」
こん…な………………シー……もあ……り…だよ…………ね…?
292旧東京、朝日輝く海岸にて:02/11/16 22:20 ID:???
満ち足りたような笑みを残し、ボーイは何も語らなくなった。
何も言わなくなったそれをトウジは無言で抱え上げ、海の中へと入って行く。
腰まで浸かったところで、両手を離す。
波に流されながら亡骸はゆっくりと赤い海の中へ還っていく。
「…………なんや、なんなんやこの気持ちは!!!」
姿が見えなくなったあと、トウジは水面を両の拳で思いきり叩いた。
胸の内に溢れる感情を発散させようとするかのように。
293292:02/11/16 22:33 ID:???
…………鬱な話ですが、これでボーイの出番は完全に終了。
アツイ戦いと派手な散り様を期待していた皆さん、スマソ。
最近は1レスにネタを上手くまとめきれない…………困った。

>黒メガネさん
用意していたネタはこれですた……

>トライラックスさん
サイテイル達はジャングルで野宿中(>>156)だったのが最新かと。

>鼠の人さん
ZOカッコ良し! 鼠の紳士のネタ待ってますです。

>厚木の兵士さん
惜しい、二度目の変身ならず(笑

>????さん
聖母にはやはり勝てないか。「数」は上なんですけどね。
勝つつもりも無いですけどね、彼らは。

>便利屋さん
もうそろそろ終わりそうなので、こちらもネタの中に「準備」を混ぜていきます。
サイテイル達救助隊かスモーカー追跡隊と鉢合わせするのも面白いかも。
やれやれ、加持の手術が無事終わった。
疲れた。タバコ吸いたいな。ロビーの喫煙所に行こう。
あいつ、あと少し運び込まれるのが遅れていたら助からなかったな。間に合って良かった。
首筋にどうでもいいほどの小さな刺し傷みたいなのもあったが、まあどうでもいい。
しかし回復には時間がかかりそうだな。少なくても3ヶ月はかかるだろう。
いくらウチの最新の医療でもだ。それほどの重傷だっのだ。
なんでも催眠術にかかってスモーカー大佐らと撃ち合ったらしいが。
スモーカー大佐は加持リョウジがどこかのスパイではないかと怪しんでいるようだが、
単にギーガー様の勅命で海底の宝物を引き揚げに行き、
その途中で敵に襲われて捕まった――という所ではないだろうか。
元々加持リョウジは我が国の諜報員であって、諜報先の組織に
スパイ行為がばれて、襲われたのではないだろうか。
そうスモーカー大佐に言ったら、
「本当にトライラックスの諜報員が本職なのかが怪しいんだ。
もしかしたらどっかからトライラックスをスパイしに来てるのかも知れねえんだぜ。
だいたい、外国人が諜報員をやっているのが気になる」
と言われた。
確かに…ありうる。
が、俺が考えても仕方ない事だ。
ロビーについた。
――?いやに静かだな。…って、なんでみんな寝てるんだ!?
ロビーにいる十人ほどの職員、看護婦、患者…みんな寝てる!?
と、目の前にいきなり黒服の男が現われて心臓が飛び出るほどビックリした。
「な、なんだね君は!!」
「あなたはだんだん眠くな〜る、眠くな〜る…」
誰か…むにゃむにゃ…グーッ
「……君は大勢の人々を遊び半分に操って戦いの道具にし、綾波を陵辱しようとした。
だから僕は君を許さない」
彼はマゴロクを振りかぶり、僕がそれを両刃剣で受け止める。夜明けの大阪の街に剣
戟の音が響き、火花が散る。……おや?
『思ったよりずいぶん動きが鈍いね。どうしたんだい? そうか、あの娘をエントリー
プラグの中に入れているせいだね。やれやれ、さすがは無敵のスーパーシンジ君。異
物を入れたままこの僕を倒そうなんて、大した余裕だ。尊敬に値するよ……あまりなめるなよ』
彼の動きに悪影響が出ているせいか、さっき通天閣でやりあった時よりは戦いやすい。
やれやれ、こんな事で君が死んじゃっては、委員会の方々も主席もお嘆きになっちゃうよ。
「降ろす余裕を与えなかったのは、そっちじゃないか!!」
彼はそう反論してくる。だって与える意味は無いからね。僕なら降ろすどころか、そもそも
助けたりしないよ。
『ダメだよ、そんな事じゃあ。そこで彼女を安全な所に逃がすくらいの余裕が無くっちゃ。
大体君はお姫様を二人も抱えるナイトの立場なんだから、しっかりしないといけないね。』
おや、どうもお姫様が二人の意味を一諸にいる娘に聞かれてるみたいだね。しかし、妙
にとぼけた娘だなあ。さっきまで溺れそうなポーズでジタバタしてたのに。
『照れずにきちんと答えてあげるんだね。君の情報は注目されてるから、君の事は僕らの方
でも有名だよ。奥さんを二人も抱えてる二股の……』
「二股って言うなあ!!」
ぬおっ!? いきなり攻撃が激しくなった!! むぅ…なにかトラウマでもあるんだろうか?
し…しかしこれはたまらない。根を失った以上、不意打ちもしにくいし。
ならば…ぼくは後方に飛行して距離を取る。
『やれやれ……事実だというのにね。……そんな君に特別のプレゼントだ』
あの後俺達は近くにあったトレーラーを(無断で)借りて、そこにナカガワ・レイジとその子
分どもを拘束して放りこみ、オーヴァー・ザ・レインボーを目指していた。
そして、その途中で初号機と量産機の戦闘にでくわした。下手に動くと危険という判断から、
観察と移動をしやすい位置で警戒する。
初号機の動きが悪い。なぜかは知らないが、さっきの人質の少女を初号機に同乗させている
らしい。その証拠に、二人の声が聞こえてくる……そう、回線が外向きにオープンに設定
してあるらしく、声が外に丸聞こえなのだ。しかも量産機は喋る。よって恥ずかしい会話
も筒抜けだ。そして、量産機は距離を取り、言った。
『やれやれ……事実だというのにね。……そんな君に特別のプレゼントだ』
奴がそう言うなり、奴の背中から左右四本ずつ、計八本の触手が飛び出し、初号機を襲った。
初号機はそれらの触手をなんなくマゴロクで切断する。……が、切断された触手の切断面
が異様な変化をしたのだ。右側から伸びた触手の切断面からさらにいくつかの触手が枝分か
れする。そして、その触手は異様な形をしていた。そう、人間の女性の裸の上半身のような
形状なのだ。グラマーで豊かな胸を供えており、髪は長く、赤かった。そして瞳は青い。
シンジの声が震える……。
「……アスカ!?」
そして、左側の触手の切断面から現れたのは、これまた女性の上半身の形の触手。こちらは
スレンダーな体型にショートのシャギーヘア。そして、青い髪に赤い瞳という、反対側の
触手とは対照的な姿だ。シンジはやはり言う。
「……綾波!?」
アスカ型の触手は『バカシンジ、ナニスルノ。イタイジャナイノ』と言いながら、初号機
に襲いかかる。綾波型の触手も『イタイワ。イカリクン』と、言いながら襲いかかる。声も
本人そっくりだ……。
……よりによって、なんて真似しやがるんだ、この司教は……。
……さすがに動揺しているみたいだね、彼は。わざわざやったかいがあったという物
だよ。そう言えば、昔零号機が自爆した時にも似たような事があったみたいだね。やは
り彼が誰より愛する二人を使ったのは正解だ。
彼の動揺が怒りによるものか、嫌悪感によるものか、恐怖によるものかはわからないが、
一気にやってしまおう。……動揺している今なら取りこむ事も可能かもしれない……そ
れが成功したら、僕は生贄から一気に自分自身が寄り代に昇格する事になる。それも
いいかもしれない。そうと決まればさっさとあがりを宣言しなきゃならない。僕は触
手を初号機にまとわりつかせる。触手は、
『シンジ、ヒトツニナロウ。ソレハトテモトテモ、キモチノイイコトヨ』
『イカリクントヒトツニナリタイ……』
と、繰り返す。さあ、侵食して………
だが、そこで彼はおもむろにマゴロクを一閃し、触手を斬り落とした。切断面から更に
数を増やした触手の、『バカシンジ、ナニスルノ。イタイジャナイノ』『イタイワ。イ
カリクン』と、いう声が聞こえる。彼は、
「最低だ……君って……」
そう言ってジャンプして間合いを詰め、僕に斬りつけようとした。そこで、僕は奥の手を出した。
……彼の剣先が止まった。
二種類の触手が初号機にまとわりついている。……動かない所を見ると姿に惑わされてるのか!?
やばい!! だが、初号機は触手を断ち切りながら、量産機の本体を攻撃しようとする。だが、初号
機の攻撃は寸前で止まった。なぜなら、直前で量産機が姿を変化させたからだ。その姿は俺やシンジ
の見慣れた姿。40メートル前後のサイズで、全裸だが。シンジと俺は思わずつぶやいた。
「……母(ユイ)さん…………」
そう、ヤツはユイさんの姿へと変化したのだ。朝焼けに包まれ始めた海上都市大阪の市街に立つ、身
長40メートルで全裸。そして、アスカと綾波の上半身の形状の触手を無数に背中から生やしたユイ
さん。はっきり言って、悪夢そのものの光景だ。……こいつ…とうとう悪趣味な冗談で済む一線を越
えやがったな……。
ユイさんの姿の量産機は初号機を優しく抱きしめる。そして、『ユイさんの声』で、言った
『……シンジ。もういいのよ。おやめなさい』
そして、触手以外に背中から羽根(ちなみに量産機の羽根は光では無く実体がある)が展開している。
そして、左手で初号機を抱きしめながらも、右手に握った両刃剣を槍に変化させていた。そして、初
号機の死角の位置にあるユイさんの顔で、ニィッと、いわゆる量産機笑いをしながら言う。
『さ、休みましょう。戦いは終わりよ』
槍が振り上げられた……しかし、血を流したのは、ユイさんの姿の量産機だった。そのわき腹には初
号機が左手に召喚した脇差型の武器(カウンター・ソード)が突き刺さっていた。シンジの声がする。
「……こんな…こんな手にかかると思ってたの? 僕は今更こんな事でおぞましがったり、怖がったり、
我を忘れて甘えたりできないんだよ。おぞましい思いは綾波が巨大化したり、量産機の顔が綾波になっ
た時に…我を忘れて甘えるのは、カヲル君の顔が現れた時に…怖い思いはそれら全てと…アスカを殺
しかけた時…そして、その後に許されたと思った瞬間に拒絶された時に…。そして、今の僕には助け
たり、助けられたり、甘えたり、甘えられたりする人は間に合ってる。本物を取り返すために戦って
る僕を、そんなので惑わせると思ったの? 僕は、あの時の僕じゃないんだ。君のやった事は僕を本気
で怒らせただけだよ。……僕は君達司教も哀れだと思う。けど、君には塵一つたりとも同情を感じな
い。……決着をつけよう」
初号機の顎が開き、光の羽根が展開された。それは、今までに無く力強い姿だった。
初号機の顎が開き、光の羽根が展開された。それは、今までに無く力強い姿だった。そして、初号機
と量産機のいる場所が、黒いフィールドに包まれ、足元にはスモークのような物まで見える。
初号機はマゴロクとカウンター・ソードを打ち鳴らす。すると、二本の刀がレーザーのように輝き
始めた。ユイさんの姿の量産機は、ユイさんの顔の口が耳まで裂けたおぞましい形相で槍を持ち襲い
かかる。アスカと綾波の触手も同様に口が耳まで裂けたおぞましい表情になっている。しかし、フィー
ルドのせいか敵の動きは鈍い。初号機はカウンター・ソードでアスカと綾波の触手を切り落とす。今
度は切断された場所は再生しない。そして、マゴロクで槍もろともユイさんの姿の量産機を斬る。
ひるむ量産機に二刀流で連続斬りをあびせた。なにかのエネルギーが叩きこまれ、量産機は元の姿に
戻り、片膝をついた。同時に、フィールドは消え、初号機の羽根はしまわれ、顎も閉じる。
量産機はフラフラと立ちあがる。槍はボロボロと崩れ去る。そして、量産機は言った。
『……さすがだよ、シンジ君。これで君は更なる覚醒を果たし、飛躍的に力を高めた。君は真の力
に確実に近づいていっている。……さあ、しばしの休息の後、行きたまえ、京都に。そこには僕の物
より厳しいゲームが待っている。……では、これで君の勝利でゲームはアガリ。敗者は舞台から消えるよ』
そして、量産機は体の端から白くなり(元々白いが)、崩れ去った。後に出来た山はやはり塩だった。
これと共に大阪の使徒もどきは全て人間に戻り、騒ぎは収拾を見せた。
301ゲームセット:02/11/16 23:44 ID:???
四号機は光の剣を構える。そして、空中に浮く白い零号機を見据える。
「そう。私と戦う上ではそれが正解よ。あなたの使える能力で、私を倒せる可能性があるのはそれだけだもの」
その時、彼女は司教が倒れたのを感じ突取った。
「……第伍が倒れたわ。……それじゃあ……」
すると、空中に十二対の羽根を持つ巨大な零号機が現れる。そして、変身を解いた彼女はそれに乗りこんだ。
「安心して。今日はもう戦う気は無いわ」
そして、彼女はオーヴァー・ザ・レインボーからよく見える位置に移動した。彼女のテレパシーが響く。
【よくぞ第伍の司教を打ち破りましたね。あなた方の見当を称え、この場は退きましょう。……京都で待って
います。準備が整ったなら、いつでもいらっしゃい】
そう告げて、彼女は飛び立った。
そして、大阪を監視していたE計画のメンバーの前にいきなり羽根が出現し、彼等の目に刺さり、潰した。
彼等に声が響く。
【30分もすれば再生するわ。安心なさい】
実際、おかしなエネルギーが流れ込んでおり、視力が戻るのに30分を要する事となった。
302????:02/11/16 23:45 ID:???
……第伍が倒れたのを感じたオレは言った。
「どうやら我々の司教が倒れたようです。この場はここまでですな。」
そして、これから戻る事を伝えた。アフリカに行った連中はどうするのかと言われると、オレは連中の映像
を見せながら答える。
「……この有様を見なさい。これでは到達までだいぶかかりますよ。さすがに私もそれまで持ちませんし、
彼等の敵基地の敷地外からの帰還のお手伝いくらいしかできそうにありません。申し訳ない」
その後多少のやりとりの後、オレは艦から消えた。と、言っても、帰る前に一つ用事があるんだがな。

そして、オレはエキスポランドにいる。そこにはあの男…碇ゲンドウがいた。
「私が忙しい身と知りながら待たせるとはな。」
オレは答える。
「槍の男の手下の狙いが我々と知ったら傍観してた癖になにを言うか」
そして、オレはヤツにフウイ・ノ・レイが槍の男の手下の手でアフリカに運ばれてる事を伝えた。
「……それだけのために私に交信してきたのか?」
「お前なら放ってはおけまい。それにいい加減連中も目障りだ。それと、この施設はこの前まで南米にあった
が、今はアフリカだ。また所在を変えるかもしれんし、私の探知能力さえ妨害する技術まで開発している。
やるなら気をつけるがいい」
すると、ヤツは言う。
「……だが、フウイ・ノ・レイでなければ、お前は我々にこのような事を伝えたか?」
オレはそれには答えず、こう言い、消えた。
「……この程度の連中に返り討ちにあうようじゃ、『オレ』にゃあ勝てねえゼ」
303MIB・No,1 ◆Su0mm3T37Q :02/11/16 23:49 ID:???
俺の催眠術を破れる奴なんていない。
トライラックスの補給基地に侵入するなど、わけない事だ。
今眠らせたこいつは医師のようだな。こいつなら加持の居場所を知ってるかもしれん。
スモーカーの仲間に撃たれて気を失った加持がマレーシア補給基地に連れていかれたのは
掴んだんだが、ここのどこにいるのかがわからん。
「加持リョウジはどこにいる?」
俺は医師の耳元に囁いた。
「46病棟49号室…むにゃむにゃ」
「ありがとうよ。ゆっくり眠ってな」
俺は46病棟49病室に向かった。
――いた。腹に包帯をぐるぐる巻いて、ベッドに寝ている。
「誰ですか、あなたは」
俺に気がついた看護婦が言った。胸のでかい看護婦だな。とりあえず邪魔だ。
露出狂になる催眠をかけてやったら、すっぽんぽんになって外に出て行った。
「ずいぶん大怪我したもんだな。ええ、加持よ?」
まだ気を失っているのか麻酔が効いているのかは知らんが、眠っている。
俺の催眠術は深層意識をコントロールするので、失神したぐらいじゃ効果は消えない。
俺が解かない限り、催眠術にかかったままなのだ。
だから加持リョウジの身体は、まだ俺の支配下にある。
こいつは今度の作戦に利用できる。
今度は俺の催眠で動いてもらうから、イタリア綾波教をぶっ潰された
あの時のようにはいかないぜ。
「起きろ…」
俺は加持の耳元に囁いた。加持がゆっくりと目を開けた。
「おまえのケガはもう治った…完治した…もう動けるんだ…」
「ああ、もう治ったぜ…とっくに治った…」
「よし、包帯を取ってみろ。加持」
加持リョウジが腹に巻かれていた包帯を取る。傷は完全に消えていた。
「おいシルヴィオ=アマート、No.4加持リョウジを連れ戻してきたぞ」
No.1が加持を連れてアジトに帰ってきた。それにしてもNo.2もNo.3も、No.4加持リョウジさえも
イタリアにいた時は俺に対しては敬語で話していたのに、
No.1だけがこの俺にタメ口で話しやがる。とても気に食わん。
「おいNo.1、俺はMIBの何番目だ」
「No.0だろう。何をくだらない事聞いてんだ」
No.1がのほほんと答える。このやろう。
「ゼロとワン、どっちが上だ!?」
「そりゃあんただろう。俺の催眠術もあんたには効かないしな」
「なら俺を呼び捨てにするな。リーダーと呼べリーダーと。
対等じゃないんだよ、俺とおまえは」
「…わかったよ、リーダー」
それでいいんだ。
「さて、別行動を取っていたNo.3も合流し、加持もNo.1の催眠術で一応命令通りに動く。
4号機改と6thパイロットの回収作戦を説明する」
俺は4号機改と6thパイロット回収作戦の手筈を、4人に説明した。
パイロットの確保は便利屋スズキに依頼していたが、
情報によるとスズキはアフリカに向かうつもりらしい。
だからあてにできなくなったのだ。
まあそれは大して期待してなかったから良いんだが。
それにしても、最初便利屋スズキに仕事の依頼に行かせたのが身代わりで良かった。
あの後、そいつは加持が差し向けた殺し屋に殺されたそうだからな。
305302:02/11/17 01:04 ID:???
えー、つーわけでドラマ性皆無の癖に異様にしつこかった第伍次席も倒れました。ここまでやってなんですが、こいつ第参と第四のヘタレコンビなんぞよりよっぽど
凄まじいな(W 今回かなり悪ノリしてろくでもない敵キャラのオンパレード、申し訳ありませんでした。

○黒縁メガネさん
ども、一足先に第伍との決戦場面描きました。後始末してくださるとうれしーですね(オヒ
惣流博士を始め、敵との戦闘場面の処理はさすがです。しかし、今回の第伍のやられ
方はよくよく考えれば、こうなるのは当然かも。

○Eさん
色々とお付き合いくださってありがとうございます。しかし、まさかボーイ君がこう
いう展開を見せるとは…残るお姉さんが怖いなあ……。えーと、聖母に関しては、こ
いつが存在している理由とあの手の現象は関わりあります。しかし、こいつの能力を
発動させる機会がなかなかこない。(W ちなみに以前ネルフ本部にいた虫を全滅させたの
もこいつの必殺攻撃です。それと、見張りの目を潰したのは、今回の主席の行動に
関係しています。ちなみに聖母は今回Eの人は誰も殺してません。念のため。

○厚木基地最後の兵士さん
えー、先日からのニ連戦ですが、グッドです(W なんつーか、あそこまでユーモラス
かつおぞましいイメージを考えつかれるのはすばらしい(W ともかく、今回振ったネタ
へのご参加ありがとうございます。さて、二人がこの後どう扱われるやら(W

○トライラックス担当さん
フウイ大使編ご苦労様です。大阪の時間軸でも主席は帰りました。一応帰還のお手伝い
はしてくれますけどね。そして、今後のなりゆき次第ではネルフの一部の参戦も?

○鼠さん
ZOの描写ご苦労様です。あの後超機人は回収されていますが、今後戦闘に加わるか
どうかは不明です。

○噛み噛み博士様
色んな意味で意外な展開でした。しかし、あの二人が合体したという事は、まさか
エヴァ・フェット以外にも特殊な体の!?
306大阪:02/11/17 02:37 ID:???
なあ、「お姫様が二人」ってどういう意味や? 「二股」って何?
うわっ、白い巨人からタコの足みたいなのが伸びて来よった。
しかも、そのタコの足が女の人の姿になりよったで、髪の長いのと短いの。
おまけに巨人そのものも女の人の姿になりよった。
でっかいなあ、身長はウルトラマンくらいありそうや。
そやけど、こっちの紫色の巨人も同じくらいありよるで。
まるでウルトラマンさながらの壮絶な戦いや。
うわっ、女の人の顔が口裂け女になりよった。
かと思たら、元の姿に戻ってボロボロ崩れて行きよったで。
なんや、塩みたいになってしまいよった。
やっぱり舐めたら塩辛いんやろか?
307大統領:02/11/17 02:54 ID:???
ミルクちゃん、行って来るダス〜
今日も元気にドカンを決めたら 長ラン背負ってリーゼント
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
ソリも入れたし弁当も持ったダス〜
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
可愛いあの娘はくるくるパーマに長めのスカート引きずって
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
お手てつないで駅まで幸せ
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
駅に着いたらトッポイ兄ちゃんとガンの触れ合い飛ばし合い
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
タイマン張るダス 赤デブ同士ダス
(ツッパリハイスクール ロクンロール ツッパリハイスクール ロクンロール)
大阪府知事をどれだけいじめれば気が済むんだ〜!
こんなに〜好きなのに〜つれないなあ〜! なあ〜! なあ〜! なあ〜!
308便利屋スズキ(研究室) :02/11/17 03:22 ID:???
あの後(>>268)まほろさんに何をされるか判らない雰囲気になったので
個人的にあまり訪れたくないナオコ博士の研究室にまほろさんの豊胸改造の
直訴に来たが留守のようだな。助手の安川さんはいるがな
「安川さんいい酒があるんですが一緒に飲みませんか。」
「酒なんて何ヵ月も飲んでいないので、喜んで頂かせてもらいます。」
安川さん御免よ、酒に混ぜた自白剤で洗いざらい吐いてもらうぜ。
・・・・・・・・・・・・30分後
「うぃっく大体、ナオコ博士は横暴なんですよ。まほろを作った時だって
 僕は巨乳がいいと言ったのに博士は自分の胸があまりないからって嫌がらせで
 貧乳にしましたし、何度も人体実験された日だってあります。」
中々思った以上に苦労してるようだ。
「生きてりゃいい事だってあるさ気にするな。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ! 何だ、この殺気は、ナ、ナオコ博士が後ろにー
「安川クン、五体満足でいられない覚悟はできてるわねー」
渇いた笑いを浮かべてる怖い!滅茶苦茶怖い!
「それでは、私はこれで失礼させてもらいます。」
まあ死ぬほど恐ろしい真似をされても多分生きてるだろ
戻って仕事の準備の続きをするべきだな。
309黒縁メガネオペレーター<1/5>:02/11/17 03:24 ID:???
いったんチャンスを得た四号機の反撃は早かった。
セフィロトの光が夜空を切り裂き、城武者の身体がわなないたかと思うと、
跡形もなく爆発、消滅した。
「目標、消滅! 聖母は健在ですが、EVAを呼び出すには至っていません」
「そうね・・・EVAに対するにはEVAが最も有効だわ。そのEVAを出さないってことは、
 彼女はここで戦う気はないのかもしれない」
葛城さんは宙に静止している白い聖母の姿を見、首を振った。
「いえ、それでも四号機を放す気はないか。・・・司教の方はシンジ君一人になるわね」
中央の画面の中で、初号機と司教の量産機は激しく斬り結んでいる。初号機の猛攻に、量産機は
押され気味だ。このままいけるかと誰もが思い始めたとき、突然映像が歪み、ぶつんと途絶えた。
同時に艦の外との無線通信も全てただのノイズに変わった。
「何?! どうしたの?!」
発令所は混乱した。次々にデータ送信が途切れてゆく。俺は素早く艦内の全ての端末を
チェックした。艦内重要施設との有線ラインは健在、ということは・・・
「ジャミングです! 本艦、および周囲の全ての無線通信が無効化されています!」
310黒縁メガネオペレーター<2/5>:02/11/17 03:25 ID:???
「こんな時に! 電波障害発生の状況から、ジャミング波発信位置を割り出して!
 最初に通信が途絶えた場所は?!」
最後の通信記録を探る。電波障害が起きたのはほぼ全艦同時だが、それでもわずかな
タイムラグがあった。そこを突き止める。しかし、これは・・・?!
「・・・第三船倉入り口・・・大阪からの避難民が退避している場所です!」
葛城さんは絶句した。司令代行がすぐさま指示を飛ばす。
「そこにある監視カメラを出せ。あれはここと有線でつながっている筈だ」
「は、はい!」
画像が揺れ、ノイズの中に辛うじて映像が浮かぶ。そこに映し出されたのは、体中から光る
触手を伸ばし、避難民を襲う数人の改造騎士だった。大阪から脱出する人々に紛れて
艦内に侵入したのだ。
「あれはアルミサエルタイプ! あんなに人が密集しているんじゃ避けられない!」
葛城さんは身体を震わせ、ぐっと拳を握り締めると発令所を飛び出そうとした。司令代行が制する。
「惣流博士は外、レイはまだ出せません! 私に行かせてください!」
「今出ていっては奴らの思うつぼだぞ! 避難民への攻撃は恐らくオトリ、艦内に
 侵入したのなら、どこを狙う?!」
葛城さんの動きが止まった。
「まさか・・・ここに来るつもり?!」
爆発とともに発令所の扉が吹き飛んだのはその時だった。
311黒縁メガネオペレーター<3/5>:02/11/17 03:26 ID:???
「うわああっ!」
小規模とはいえ、爆風とともに建材の破片が降りかかってくる。それを振り払ったとき、
煙の中から現れた人物の顔が見えた。
「あなたは・・・大阪使節団にいた・・・?!」
葛城さんが素早く向き直り、銃を構える。俺も立ち上がり、司令代行を後ろに庇って
銃を抜いた。他にもいくつもの銃口が彼に向けられる。しかし彼は呆けたような
微笑を浮かべるだけだった。
次の瞬間、葛城さんの身体が吹っ飛び、床に叩きつけられた。発砲しようとした数人が同じく
床に転がる。その上を踏み越えて、彼は発令所中央に歩いてきた。俺のすぐ前まで来る。
銃口越しに、彼が何か呟いているのが聞こえた。
「司教が・・・倒れる前に・・・全員・・・殺さないと・・・」
ふと彼は宙を見上げ、いいことを思いついたように笑った。
「ああそうか、ここで自爆すれば一番手っ取り早いのか」
「なん・・・ですって・・・?!」
葛城さんが腹部を押さえながら起きあがる。その目の前で、彼の身体がうっすらと
光を帯び始めた。まさか本当に自爆する気か?!
「くッ!」
俺はその額目がけて発砲した。他にも数人が撃つ。しかしATフィールドに阻まれ、跳弾が
壁の計器に弾け飛ぶだけだ。彼は薄く笑い、逆に全身から触手を伸ばした。見る間に
身体の自由を奪われて壁に叩きつけられる。衝撃で一瞬息が詰まった。
「皆逃げてッ!」
葛城さんが叫ぶ。その前で、改造騎士を包む光は臨界に達した。
312黒縁メガネオペレーター<4/5>:02/11/17 03:27 ID:???
思わず堅く目をつぶった俺の耳に、一発の銃声が響いた。
「・・・?!」
俺は目を開けた。そこには、改造騎士の驚愕に歪んだ顔があった。身体から生えた触手が
勢いを失い、床に垂れる。改造騎士は自分に何が起こったのかわからないという表情で
俺を見た。そこに再び銃声が響き、彼はゆっくりと倒れた。
後頭部、そして背中の心臓の位置に弾痕があった。俺は顔を上げた。
吹き飛んだ扉の向こうに、硝煙の立ち上る銃を構えたランドマスター隊長の姿があった。
その後ろには零号機、いや綾波レナもいる。彼女が改造騎士のATフィールドを中和し、
自爆する瞬間の隙をついて隊長が撃ったのだ。対使徒・改造騎士用特殊弾頭は、
確実に倒れた改造騎士の急所を捉えていた。
「全員怪我はありませんか?!」
隊長が叫ぶように訊く。立ち上がった葛城さんがうなずくと、彼は銃を下ろして通路の先を
指さした。
「現在、艦内各所で使徒能力者が暴れています。自分はレナとともに向かいます」
「わ・・・わかったわ。ここはいいから、惣流博士と合流して指示を仰いで」
「了解」
隊長はぴしっと敬礼し、身をひるがえすと綾波レナとともに走り去っていった。
俺は慌ててコンソールに戻り、艦内監視カメラにアクセスした。回復している。ここで
絶命している改造騎士がジャミングも行っていたのだろう。
「くっ・・・状況は?!」
葛城さんが画面を覗き込む。俺は断絶していた回線を全て呼び出し、モニターに回した。
艦内のあちこちでアルミサエルタイプが船員や避難民に襲いかかっている。惣流博士、
綾波レイ、そしてランドマスター隊長と綾波レナらが抑えているが、暴れ回る触手に
阻まれて本体に近づけないでいる。
「このままじゃ全員侵食されるわっ!」
「外の部隊を戻せ! ワクチン弾で目標を攻撃させろ!」
「駄目です、これでは避難民を巻き込みます!」
そのときだった。画面の一つが強烈な光を放った。
313黒縁メガネオペレーター<5/5>:02/11/17 03:28 ID:???
「あれは・・・?!」
全員が画面を見上げた。画面内では初号機が光の翼を広げ、白い影と対峙していた。
白い影・・・量産機とばかり思っていたが、それは碇ユイ博士の姿をしたモノだった。
「碇博士にアスカ、レイ・・・シンジ君の動揺を狙ったの?! あんな姿で」
葛城さんが眉をひそめる。その後ろで、司令代行が呟いた。
「無駄なことを。・・・勝ったな」
次の瞬間、初号機の周囲に一瞬で黒いフィールドが展開された。その中心で、初号機は
光る刀身で白い女に斬りかかった。相手は間一髪槍を構えたが、一瞬青い火花が散ったかと思うと、
槍は両断されていた。初号機は立て直す隙を与えず斬撃を浴びせ、白い女は血を噴いて倒れ伏した。
起きあがったとき、それは量産機の姿に戻っていた。
初号機は暁の闇の中に厳然として立ち、膝をつく量産機を見つめていた。発令所の全員が声もなく
見守る前で、量産機は崩れ始めた。と、通信機が鳴った。
『ミサトちゃん、冬月司令代行、無事?! ちょっとこれを見て!』
惣流博士だ。俺は慌てて画面を切り替えた。そこに映っていたのは、量産機と同様に
塩の柱となって崩れてゆくアルミサエル人間たちだった。のびかけた触手が宙で結晶し、
中途で折れて崩壊していく。
「あいつら、司教と同調してたのね。それで司教が倒れる前に、ってこだわってた訳か」
葛城さんが呟く。ふと振り返ると、さっきまで倒れていた改造騎士のいた辺りには、
崩れた塩の山だけが残っていた。
「・・・綾波教に操られた者の末路、か。いえ、EVAと使徒の力に関わってしまった者の、
 なのかもしれない。私たちだって、結局のところ彼らと大差はないもの」
発令所は重い沈黙に覆われた。誰しも葛城さんの言葉に思い当たることがあるのだ。
俺は画面を見上げた。量産機は完全に崩れ去り、フィールドを解いた初号機だけが立ちつくしていた。
その向こう、雲の切れた空に、ようやく朝日が昇ろうとしていた。
314黒縁メガネオペレーター<5/5>:02/11/17 03:29 ID:???
「あれは・・・?!」
全員が画面を見上げた。画面内では初号機が光の翼を広げ、白い影と対峙していた。
白い影・・・量産機とばかり思っていたが、それは碇ユイ博士の姿をしたモノだった。
「碇博士にアスカ、レイ・・・シンジ君の動揺を狙ったの?! あんな姿で」
葛城さんが眉をひそめる。その後ろで、司令代行が呟いた。
「無駄なことを。・・・勝ったな」
次の瞬間、初号機の周囲に一瞬で黒いフィールドが展開された。その中心で、初号機は
光る刀身で白い女に斬りかかった。相手は間一髪槍を構えたが、一瞬青い火花が散ったかと思うと、
槍は両断されていた。初号機は立て直す隙を与えず斬撃を浴びせ、白い女は血を噴いて倒れ伏した。
起きあがったとき、それは量産機の姿に戻っていた。
初号機は暁の闇の中に厳然として立ち、膝をつく量産機を見つめていた。発令所の全員が声もなく
見守る前で、量産機は崩れ始めた。と、通信機が鳴った。
『ミサトちゃん、冬月司令代行、無事?! ちょっとこれを見て!』
惣流博士だ。俺は慌てて画面を切り替えた。そこに映っていたのは、量産機と同様に
塩の柱となって崩れてゆくアルミサエル人間たちだった。のびかけた触手が宙で結晶し、
中途で折れて崩壊していく。
「あいつら、司教と同調してたのね。それで司教が倒れる前に、ってこだわってた訳か」
葛城さんが呟く。ふと振り返ると、さっきまで倒れていた改造騎士のいた辺りには、
崩れた塩の山だけが残っていた。
「・・・綾波教に操られた者の末路、か。いえ、EVAと使徒の力に関わってしまった者の、
 なのかもしれない。私たちだって、結局のところ彼らと大差はないもの」
発令所は重い沈黙に覆われた。誰しも葛城さんの言葉に思い当たることがあるのだ。
俺は画面を見上げた。量産機は完全に崩れ去り、フィールドを解いた初号機だけが立ちつくしていた。
その向こう、雲の切れた空に、ようやく朝日が昇ろうとしていた。
315トライラックス艦隊:02/11/17 03:36 ID:???
「どうやら我々の司教が倒れたようです。この場はここまでですな」
主力戦艦『シャークエゼキューター』の艦橋で、フードのついたマントを羽織った神聖綾波教団の主席司教が言った。
「私は京都の神殿の方へ戻らなければなりません」
「アフリカへ行ったB級大使達はどうなる? 貴方が援護をして下さるのではなかったのか?」
ピエット提督が焦って抗議すると、主席司教は指をパチンと鳴らした。
すると、艦橋のモニタースクリーンにサバンナの真っ只中でライオンの群れに驚いて逃げ出すと、木によじ登って悪態をついている救出部隊の姿(>>87)が映し出される。
「・・・この有様を見なさい。これでは到達するまでだいぶかかりますよ。さすがに私もそこまで持ちませんし、彼等の敵基地の敷地外からの帰還のお手伝いくらいしかできそうにありません。申し訳ない」
「この上、B級大使殿にまでもしものことがあったら・・・我々軍人では勝手に外交政略を動かすことができぬ。彼らに危険があった時はちゃんと戻って来れるんだろうな? 主席司教殿」
「私としては可能な限りは協力するつもりですが、いかんせん今回は状況が悪過ぎるということですよ。提督殿。まあ、最初にも申し上げたはずだが」
「ううむ・・・!」
そして、主席司教がその場を去ってからしばらくして、タイラー艦長がピエット提督に報告した。
「ネルフ側艦船『オーヴァー・ザ・レインボー』との通信が復旧しました」
「う、うむ・・・それで、奴らは何と言っておる?」
「トライラックス側の遭難者の身柄を確保しているので、後日、引き渡したいと言っています」
「やむを得ぬ。A級、B級、両大使不在の現状況で我々には身動きが取れぬ。取り合えず、休戦して話し合いに応じると伝えろ」
「ははっ、命令のままに!」
316309〜314:02/11/17 03:48 ID:???
ああ〜! また二重カキコ! どうなってるんだよ・・・
っていうか何回目だ、自分。
無駄に容量使って申し訳ありません。改行ミスもひどい。ホントすんません。
大阪戦、ネルフ側終結場面です。
長くなってスマソ・・・

>????他さん
ジョーカー君、ヘボになってしまいました・・・ごめんなさい・・・
しかし第伍がああいう手を使うとは。第弐拾参話新作パートのアレですね。
ちゃんとした後始末にはなってませんが、今はこれで限界。スマソ。
明日、いや今日の昼間か、来られたらやります。
いいネタをありがとう。大阪戦、面白かったです。参加できて良かった。
・・・ところで、そろそろ主席も本当に動き始めるようですね。
>>302、ひやりとしました。第弐の目の件、よろしく。それで第弐がこれから
どうなるか、最終的に誰につくのか、決めます。

>提唱者さん
ああああ。
マジで感動してしまいました。っていうかかなりキました。ボーイ君・・・
やはりあなたのカキコは素晴らしいです。
トウジの旧東京到着まで手出ししなくて本当に良かったっす・・・
ありがとうございました。

>厚木基地最後の兵士さん
レナちゃんの新武装ですね。
こっちでは使いませんでしたが、隊長とレナちゃんに少しだけ登場して頂きました。
独断スマソ、っていうか、他に動ける人がいないので・・・

すいません今はこれで落ちます。また来られたらちゃんと感想書きます、
ごめんなさい。
317先住民族の集落:02/11/17 04:22 ID:???
A級大使救助隊の一行はジャングルの王者ターザンの案内によりたどり着いた先住民族の集落で歓待を受けた。
村人達は赤いローブを身にまとい、全身からキンキラした首飾りやらピアスやらをぶら下げ、手には槍を持っている。
「21世紀になってもこのような生活をしている人類が地球上に残存しているとは驚きだな」
「初めまして、私はトライラックスのB級大使サイテイルと言います。異国の方々から歓迎を受けて光栄に存じます」
「アニャラモニャラホニャラモニャラ、モニャラモニャラへニャモニャモニャ」
「あの・・・ターザンさん、この人は何と言っておられるので?」
「私はこの村の酋長だ、最上等の料理で歓迎する、と言っている」
そして、村人が二人、木の棒にくくりつけられてぶら下げられ、湯気を立てている肉の塊を運んで来た。
それは人間の子供に形が似ていた。
「何かえらい所へ来てしまったみたいだぞ・・・もしかして、ここは人喰い人種の村か・・・!?」
「ヘラモニャモニャ、アーニャラモニャモニャ、フンニャラモニャモニャ」
「これは最も上等な客人に振る舞われる最高級の料理、サルの丸焼きだと言っている」
「何だ、脅かしやがって・・・しかし、どうもまぎらわしいな」
もちろんゲテモノ食いのメンチが真っ先にサルの丸焼きにかぶりついて、その肉をむさぼり喰らったことは言うまでもない。
318317:02/11/17 04:27 ID:???
アフリカの先住民の中にハマハマとかムラムラとかいうキャラも登場させたら面白いかな?
元ネタわかる?
319マレーシア補給基地3:02/11/17 05:34 ID:???
「スモーカー君、傷の方はどうだ? もう大丈夫なのか?」
パイプをくわえて酔っ払ったように赤い顔をした将官がスモーカー大佐を呼んで言った。
「へッ、この通りです。まあ、こう見えても俺は立ち直りは早い方なんでねえ。いやいや、御心配ありがとうござんす。基地司令殿」
「それで・・・君は変なことを言っているそうだな。諜報部員の加持リョウジが実は他所から送り込まれて来たスパイで、先立って輸送船を狩り出して行ったのがギーガ―様の勅命だというのは真っ赤なウソだと・・・」
「はい、そりゃあもう、司令官殿のお顔のように」
「わしの顔のように・・・だと? それはギャグのつもりか?」
「い、いえ・・・何でもありません・・・」
「すると何かね、スモーカー。君は何か? あの加持のことを本国に問い合わせた方が良いと思うか?」
「ええ、そりゃあもう・・・」
と、言ってから、彼はハッと気がついた。
そんなことをしたら、彼が勝手に艦隊を抜け出して独断で行動を取っていることまでバレてしまうではないか。
「い、いや、問い合わせるまでもねえことです! あいつはどこか他所に内通しているスパイに間違いありませんや!」
「仮に奴がスパイだとして、そのスパイの口車に乗せられて輸送船一隻みすみす沈没させられたんじゃなあ・・・ところで、ピエット提督から君に命令が届いているぞ」
「へッ? 提督殿から俺に!?」
320マレーシア補給基地4:02/11/17 06:01 ID:???
スモーカー大佐は文字通りハトが豆鉄砲を喰らったような顔になった。
今、この状況で彼が最も恐れていることが現実として迫っているのだ。
「ギーガ―様の勅命による極秘任務だなどとウソをつきよって、勝手に艦隊から抜け出して来たそうだな? 本来なら軍法会議ものだぞ」
「い、いや・・・しかし・・・これには深い訳が・・・」
「ピエット君もいつになく御立腹だったな。まあ、ピエット君からの伝言を伝えるぞ」
「ま、まさか、俺に手を引けと言うんじゃねえでしょうな? あんなに海軍の仲間を殺されて、このまま引き下がれだなんて、そんな殺生な・・・」
「馬鹿者、人の話を最後まで聞け。その逆だ。今回の件では日本で臨時にネルフ・トライデント側と協議があって、便利屋スズキを指名手配して合同で追跡することになったそうだ。そこで、ピエット提督から正式に君も参加しろという命令だ」
「なっ!? それは本当ですかい? 基地指令殿! やったーっ!!」
ところが、その時、外の廊下で聞き覚えのある奇声が聞こえ、スモーカー大佐は言い知れぬ嫌な予感に襲われる所となった。
「ヤッホーッ! トライラックスばんざーい! マレーシアばんざーい! ついでに日本もばんざーい!」
彼らが恐る恐る廊下へ出ると、スティンガーがまたしても酔っ払ってストーリーキングをしているではないか。
「な、何だね、スモーカー君! あの男は一体?」
「ば、馬鹿! 何やってるんだ、あのオカマ野郎は!!」
今回、さらに驚いたことは裸で走り回っているのがスティンガー1人ではないことであった。
胸の大きな女がその乳房をぶるんぶるんと揺らしながらスティンガーと競争して走っているのだ。
「あたしの方が早いわよ!」
「いいえ、アタシよ!」
スモーカー大佐も赤ら顔の基地司令官も絶句して、開いた口が塞がらない状態であった。
>>320でスティンガーとストリーキング競争をしている巨乳女は
>>303でMIBのNo.1に催眠術をかけられた看護婦。
322????:02/11/17 11:40 ID:???
オレは京都の神殿へと帰還した。大阪での成果は上々だ。そこへ『彼女』が戻ってく
る。教祖が戻って来ているかどうかは知らん。ともかく、オレはまず『彼女』と落ち合う。
「さて、どうだった?」
「彼はやはり腹が据わってるわ。本気で始末しようと思えば、少してこずるかもしれない。
それと、あの槍の男の部下達もなかなかね。いくらタブリスに気を取られていたとはいえ、
私を出しぬいたんだもの。」
「ふむ。まあ、ヤツらもいずれはオレ達に絡んでくるだろうな。あの、狂ったヤツらがおと
なしくしている訳は無い。それに例の裏切り者もいずれ来る気だろうから、その時は相手
をしてやろう。」
そんな世間話をしながら、オレ達は第弐の所に行く。
「不覚を取ったな。もし奴にセカンドチルドレンを奪われるなり殺害されるなりしては、シ
ナリオに重大な支障を来たす所だったぞ。」
そして、オレは続ける。
「まあいい。残る司教は私を含め三人だ。お前の目がそのままでは我等にとっても色々と不
都合なのでな。回復させてやろう」
そして、『彼女』が第弐に手をかざす。ヤツのシステムに干渉し、ヤツの情報処理能力を書
き換え、オーバーフローを起こした情報を通常に処理できるようにする。また、精神活動に
支障を来たすと見られる部分はデータそのものを抹消した。そして、最後に視力を回復させる。
「さて、これでお前の視力は回復した。ネルフの者達が来るにはしばしの時間がかかるだろう。
互いに歓迎の準備を進めねばな。……さて、我々の元には第八の物、第六の物、第四の物の
三機のエヴァが余っている。…ああ、第七の物はちょっとしたアクシデントで失われた。
我々がいつでも遠隔操作できるとは限らんし、さりとて放っておくにはもったいない…そこでだ」
そして、オレは第弐を旧人工新化研究所へと連れていく。そこには10人のクローンがいた。
「こやつ等を予備に使おうと思う。セカンドチルドレン同様、こやつ等もお前にまかせる。」
そして、オレはどうするのかと聞かれた。
「……私は『使徒』を準備する。」
323トライデント兵士1:02/11/17 11:54 ID:???
俺達はようやくオーヴァー・ザ・レインボーに帰還した。思えば長い夜だった。でき
ればとっとと眠りたい。
しかし、こっちでも色々あったようだな。本部を襲った改造騎士は例の元同僚のよう
だ。……俺達や霧島といったトライデントの初期メンバー達はできれば助けたかった
と言っている。聞いた話じゃ、あいつは綾波教に疑問を持って脱走してきてたらしい
のに、こんな所で操られて最後を迎えちまうとはな。そして、俺達もこうなっていた
可能性もある事を考え、身震いがした。
あいつ以外にも艦内に侵入した奴がいたが、どうもそいつらはこの大阪でそれなりの
地位にあるVIPだったらしい。なるほど、だからあの司教は大阪を自在に操れたのか。
しかし、ここもどうなるんだか。連行されるナカガワ達を見ながらそう思った。
少し風に当たろうと甲板に出ると、向こうでシンジ、綾並、ユイさん、惣流博士、誰か
と話しているのが見えた。相手は…碇ゲンドウ!?
「……そういう訳だ。私はしばらくE計画の者達と、そしてフウイ・ノ・レイ救出にア
フリカに向かったトライラックスのメンバーの状況を監視する。その状況次第ではネル
フのメンバーも向かわせる。…移動の心配はない。その時は私の力で動く。……そして、
その時はシンジ、レイ。お前達にも私と来てもらう。……なぜかは…感じているだろう?」
そして、彼はまた消えた。……やっぱりあのトライラックスの大使にはなにかあるらしいな……。
324323:02/11/17 12:00 ID:???
○黒縁メガネさん
ええ、多少大阪戦後の主席の動向を書きました。またとんでもない物を押しつけられ
てます。(W それと、司令の言った事がどうなるかは、本当に今後の状況次第です。
後、主席の言う『使徒』はもどきとは違う本物と考えてください。

○Eさん
書き忘れが一つ。E計画メンバーについた羽根は、きちんと処分してるかどうかで
状況が変化する可能性があります。処分自体は焼くなりして消せばいいですが、
ゴミ箱に捨てたりしただけではダメです(W
325戦火の後で・・・:02/11/17 14:24 ID:???
戦いの終わった大阪の街の片隅で、一人の少女が泣いている
避難の最中に親とはぐれ、行く宛てもなく崩れかけたビルの影で蹲っていた
一晩中泣き続けていた少女の嗚咽に力はなく、救助にあたる人々の耳に届かなかった
やがて、なんとか形を保っていたビルが、低い音を上げて崩れ出す
少女はそれに気づき逃げ出そうとするが、間に合わない・・・目を閉じて頭を抱え身を硬くする
しかし、暫らくしても少女の身体に瓦礫が圧し掛かって来ない
恐る恐る目を開けた少女は、暗闇の中で何者かが自分の上に覆い被さる様に立ち瓦礫を支えている姿を見た
「すまない、俺にはもうこの瓦礫を払い除けるだけの力は無い」
左足だけで体と瓦礫を支え腹から血を流しながら、その人影は申し訳なさそうにそう呟いた

倒壊の音に気づき救助隊が何人か集まってくる
そこには瓦礫の山が築かれており、救助を求める声も聞こえない
彼等が別の場所へ向かおうとした時、突然に瓦礫の山が内側から払い除けられる様に崩れていく
その中には蹲る少女と、悠然と立つ女の姿が在った
女は、青い髪を蓄え歪な白い仮面を被っている、黒いラバースーツを着たような全身には白い帯が絡みついていた
女の横の空間が歪み、仰々しい装飾のバイクが出現する
それに乗った女は、少女にも救助隊にも一瞥をくれる事無く走り去って行った
今日で丸三日。まだ帰らない気なのかしら。
「失礼します」
女でありながら女の体をしていない。可哀想ね。
いっそのこと死んでしまえば楽だったでしょうに。
私なら生きていられないわ、それだけに、凄いとは思うけど。
確固たる意志、岩にしがみ付いてでも生きねばならない理由があるのだと思う。
「本日はこちらの勝手で御座いますが、ニンニクラーメンをご用意致しました。
 無論、チャーシューなどの肉類は抜いて御座います」
「……そうですか。別に構いません」
微妙に声が弾んでいたような……そんな事はないわね。
慣れた箸使いで麺を持ち上げて、息を吹きかけ冷まして、いい食べっぷり。
好みはファーストチルドレンに類似してるみたい。
嬉しいのかは良く解らないけど、食べる勢いはいいわね。
「失礼ながら、御滞在はどのくらいを予定しておりますか?」
そう尋ねると、せっせと口と器を移動していた箸の動きが止まった。
「精神的にももう立ち直られているようですし、
 体の選択にのみ囚われているのでしたら、一度本国へ連絡をして頂けませんか?」
「……この状況で、どのようにして連絡をとれと貴方は言うのですか?」
つるりと麺を飲み込み咀嚼して、大使はそう問い返してきた。
視線が鋭いような気がする。
「通信設備とカメラはこちらが用意致します。
 場所と発信源の特定は私達の都合で不可能にさせて頂きますけど。
 大阪での戦闘も完全に終わり、復興作業が行われている事は昨日の担当が話したと思います。
 戦闘開始時に貴方の国は約束を果たされました。
 でも私達はまだなのです。貴方がここに居ますから。
 私達が何時までも約束を果たさない、大使を戻す気がないと思われては困ります」
下手な動きをされたらたまったもんじゃないしね。
プレゼントはアノ女が勝手にした事、この私には関係無いわ。
「今、大使は自分の意志でここに居るのですよね?
 直ぐに戻りたいなら、そのままの体と言う選択もあると聞いているはずです。
 私達のプレゼントに対し真剣に悩んでおられる、その事は大変嬉しい事です。
 しかし、それを貴方の国の者は誰一人知りません。
 故に、大使が自分の意志で留まっていると、そう伝えて頂きたいのです。
 不必要な軋轢を生まない為にも。
 これは私の独断ですので断られるのも自由ですが、どうなさいますか?」
あいつ等が帰ってきた後、何処からとも無く白い羽が舞い降りて爆発した(>>278
私があいつ等の肩に白い羽付いていた事に気付いた直後だ。
あいつ等に付いていた羽は通常検査では普通の鳥の羽だったが、
別の施設で念を入れてエネルギー強度測定を行ったらかすかにそれが検出できた。
エネルギーに異常が認められると言っても単なる羽だ、
灰も残らないほどの滅却処分をしたら、その排気からもエネルギー異常は消えた。
本当に疲れる。
綾波教はつまり、こっちをいつでも殺せる事を証明して見せたんだ。
だからと言って何をするわけでもない。出来ないんだからな。
こっちはこっちの出来る事をし、備えるだけだ。全てを出し切る必要は無い。
そう私は考えている。
まだまだ私の人生は長い。十年先、二十年先、研究に終わりなど無いのだから。
今出来る事を積み重ねていればいい。
やがてはそこに到達する。『D』のめどもある程度ついた。
最初の一体はあの後使徒化した為に処分されたらしい。
モドキとは言えない強さだったらしいが、提唱者の贈り物が無ければ処分には相当苦労しただろう。
あんな物が量産できるようになったら、来世はどうなってしまうんだろう。
制御機構だけは完璧に仕上げておかないと研究すらできなくなってしまうぞ。
「4号機改の引き揚げはNo.3が担当、6thの拉致はNo.1とNo.4が担当だ。
No.4は催眠術で動かさなきゃならんから、必然的にNo.1とペアを組む事になる。
俺はマレーシアで待機してるから、それぞれミッションが終わったら連絡を入れろ」
加持リョウジを6thの拉致に向かわせるのは、奴がネルフ・トライデントの連中に
信頼されているからだ。加持がいけば連中が油断して作戦がやりやすくなる。
――まあモノリス2のボスが最初に使った手の二番煎じだが、それは加持の裏切りで
失敗してしまったが、今度は催眠術にかかってるから前のような事にはなるまい。
「OK、リーダー。――で、質問があるんだが」
「なんだNo.3」
「引き揚げた4号機改はどこに持っていけばいいんだ?」
「シチリア島に持っていけ。あそこのマフィアと話はついている。
No.1が6thを拉致してきたら、俺達もシチリアに向かう」
「シチリア島、例のマフィア島か。――わかった」
「いいか、おまえら。このミッション失敗したら俺がおまえらを殺すぜ。
――ぬかりなくやれよ…」
俺は四人を睨み付けて言った。
――No.4の裏切りで総本山を潰されて、モノリス2のボスはえらいご立腹だ。
これが失敗したら俺の命もアブねえんだ。
No.1、No.3、No.4が出発して行った。
アジトにNo.2が残った。
「よし…。No.2、おまえにはスモーカー大佐を任せたぜ」
「ああ任せとけ。さっさと消してくる。いくぞお前ら」
No.2が使徒人間を連れて出て行った。
さて――トライラックスにここのアジトを知られたからには、ここにはいられんな。
別のアジトに移動しよう。
330『E』計画提案者(ローマ):02/11/17 22:08 ID:???
久し振りに姿を戻してみたが、やはりこれがしっくりと来る。
カフェテラスでカプチーノを飲んでいるが、この行為自体に実質的な意味は無い。
俺の体にはすでに人ではないからな、体になど吸収はされん。
せいぜい分解してエネルギー化するぐらいだ。
溜めこんだ魂は総人口の半分、いや、それをわずかに上回り更に増えつつある。
俺はもう必要数を集めた、減っているのは生きている奴等だ。
余り減りすぎると困るんだが、日本だけならさほど多くは減らんだろう。
第三の樹の周辺にはあれから生物の気配が無い。ネルフ本部内は無菌室だな。
何かしらの力が働いている事は解っているが、打ち消す必要も無い。
ネルフの奴等は大阪の自陣を移動した頃だからな。

かつて集めた仲間は更に仲間を殖やし、俺の力を利用し、己の道を先へと歩いている。
俺が居なくなっても、存在し続ける限り留まる事は無いだろう。
理想的に増殖したやつらに俺の意志はすでに受け継がれた。
抑圧され、弾圧され、平和の名の元に封じられるべき欲望は委ねられた。
俺達にそれが集中されたが為に、他の人々はそれをしまいとより正常と言われる状態になる。
世界中で小さな紛争やいざこざは無くなりつつある、同時に名が知れていく。
これでいい。
突発的に発生し、被害を与えていく者に怯える日々を過ごせさせる。
俺の望んだ事態はほぼ完成されている、残るのは俺のしたい我侭だけだ。
「あいつ」との再会、そして、考えられる限りの素晴らしい、
最高で最悪の防ぎ様の無い悪夢の蔓延、それで俺の願いは完全に果たされる。
後はそれに従い、止まる事を知らぬ欲を満たしていくだけだ。

ただ一つ、一つ邪魔なのは、宗教の名を借りた奴等の存在だ。
331330:02/11/17 22:34 ID:???
久々に登場です。
終局に向けてのネタふりでもあったりします。
計画提案時の彼の思い通り、周囲が「E」計画と呼ぶ物はすでに彼の手から離れて活動しております。
綾波教が邪魔だと言っていますが、
彼らのする事(過程)さえも楽しみに入れてしまっているのもまた、彼の真実です。

>????さん
上記の通り、怪しい物は処分致しました。一応、帰還するたびに身体関係の検査は行います。
余計な物など持って帰られてはあれですので。
『G』やシンジ、レイが来るとなると大変な事になるなぁ。
大阪会戦お疲れ様でした。
インパクトまでの猶予期間がどのくらいかが気になるところですが、おいおい出てくるでしょう。

>トライラックスさん
ギーガーにしか繋がりませんが、外部との接触の機会です。
サイテイル含む救助班は通信機とか持ってなさそうだし、その活動は止まらないでしょう。

>黒メガネさん
危機一髪を乗りきってようやくこれで戦いは一旦終了ですね。
トウジ活躍できなくってスマソ。読み直してみたら自キャラマンセー過ぎですた。

>加持さん
会えるのかどうかも不安な状況に。四号機改、そしてヒカリ嬢の運命は!?
ここからの流れにも期待。

それと。
11月も半ばを過ぎたので、一応、もしかしてを考えて書いときます。
漏れは年末年始のカキコが都合により不能です。念の為。
332厚木基地最後の兵士:02/11/17 23:56 ID:???
衛生兵少尉 個人日誌
負傷者、救助者、避難民を収容し治療、ワクチン接種を行っているこの部屋の
周囲が騒がしくなった。
ドアの窓から覗くと、廊下を触手と使徒化人間が埋め尽くしている。
このドアにロックをかけ、避難民たちを退避させる。
残念だが、通常の通路は危険すぎる。
唯一残されたのは、エアダクトだけか。
ここを使い、避難させることにしよう。
私はここに残る。
残されたワクチンと特殊弾頭で少しでも時間を稼がないとならない。
さっきからドアを破ろうとする音は大きくなる。
来なさい、私だって軍人の端くれだ。
タダで通れるとは思わないでよ。
ドアが破られた。
触手が乱入してくるが、その触手に銃弾を打ち込みなるべく本体に近い部位に
ワクチンを打つ。
効果はあるが、数が多すぎる。
とうとう私も触手の餌食か。
あきらめかけたときに、触手が光となって分解した。
レナと隊長が間に合ってくれた。
レナ、前と変わってない?、ちょっと変身後も綺麗になったじゃない。
333厚木基地最後の兵士:02/11/17 23:56 ID:???
隊長個人日誌
艦内に現れた使徒化人間に対処するため、行動を開始する。
ジャミングをされていることから考えると、相手はどうやら
司令系統の破壊をもくろんでいると予想され、司令室へ先に
向かう。
レナの能力があるおかげで自爆前に排除を行えた。
直ぐに第三船倉に向かうが途中で、破られたドアの中に衛生兵少尉を確認する。
レナが直ぐに敵を無力化する。
後には倒れている人だけか。
少尉がレナに一言二言話し掛けている。
第三に向かおうとしたとき、異変がおきた。
敵がつぎつぎと結晶化し、崩れていく。
後に残ったのは塩の山、のようだ。
少尉を含め3人で第三船倉へ向かう。
少尉は別の部屋で負傷者の救護をする羽目になったおかげで助かったといえる。
レナも変身をとく。
もう敵は居ない。
レナが私の腕に強くしがみつく。
疲れたか、ときくと、眠い、と答える。
そういえば、徹夜だった。
334厚木基地最後の兵士:02/11/17 23:57 ID:???
レナ個人日誌
彼の腕にしがみつくと、疲れたか?、と聞いてきた。
私は、そんなに疲れていないけれど、眠い、と答える。
だけど、不安をちょっと感じた。
もし私がこの人たちのように塩に成ってしまうとしたら。
だけど彼がいるからきっとだいじょうぶ。
そして彼の腕にさらに強くしがみつく。
そのとき少尉が、そばにきて私の顔をみると頷いた。
彼にわからないように右手の親指を上げたサインを出す。
私も同じサインをだす。
彼女はおめでとう、と言葉にださずにいってくれた。
ありがとう、と私は頷く。
335厚木基地最後の兵士:02/11/17 23:57 ID:???
隊長個人日誌
3人で外にでると朝日の中、みなれた影がやってきた。
ランドマスターだ。
副隊長がおりてくると、状況を簡単に報告してくれた。
戦闘は終了しているのだが、被災地支援に食料と水を満載してきたそうだ。
あとで、町奉行に礼を言わないとならないだろう。
そのことを司令室に伝えるように言う。
少尉と副隊長大尉が肩を組んでランドマスターに乗り込む。
「あの二人、何時の間に?」
というと、レナが
「少佐は、そういうことには鈍いんです。」
とため息混じりに言う。
聞くと、芦ノ湖会戦から以降だそうだ。時々レナは彼女に相談したらしい。
「ひょっとすると、私相手に苦労してたのか?」
とレナに聞くと、彼女は
「ええ、ずうっと。」
といって微笑んだ。
とりあえず、休むことにする。
隊の者があつまって騒いでいるが、後は副隊長に任せると指示した。
336厚木基地最後の兵士:02/11/18 00:01 ID:???
隊長代行日誌
持ってきた食料で炊き出しを行う。
残った食料は、包み家を失っていない人たちへと渡す。
数日分にはなるだろう。
炊き出しを配るのが昼近くになったが避難民にはおおむね好評だった。
しかし、大阪と呼ばれている女性は食器を渡してもしばらくぼーっと
考え事をしてからおもむろにこういい放った。
「なんやー、ランチ作るためにわざわざきはったんやから、ランドマスター
ちゅうより、ランチマスターやなあ。」
そして一人で受けてわらっていた。
暢気だ。
厚木基地最後の兵士担当です。

炊き出しは後日談みたいなもんですので。
というかランドマスター1号内で多分隊長とレナは寝ています。

>>331さん同様、年末年始は私も書き込めないかも。
338大阪:02/11/18 00:22 ID:???
戦いが終わって紫色の巨人の中から外へ出たら、あたりにはあちこちに白い粉が山のように積もっとった。
指で触ってちょっとだけ舐めてみたら、やっぱり塩辛かったで。
軍艦の中には大阪中から避難して来た人達が集まって来とった。
そやから、軍艦に乗っとった兵隊さん達は大きな鍋で雑炊みたいなのを煮込んで作っとった。
え? 何? 私も食べてええんか?
こないな時、どないしたらええんやろか・・・私、いつもぼ――っとしとるから、わかれへんわ・・・。
なんやー、ランチ作るためにわざわざきはったんやから、ランドマスターちゅうより、ランチマスターやなあ。
あれ? なんでみんなしら―――っとしとんの? 私、なんかマズイこと言った?
339マレーシア補給基地5:02/11/18 00:37 ID:???
「誰か、あの者達を取り押さえろ!」
赤ら顔の基地司令官が叫んだので、保安要員達が押し寄せて来た。
「おい、オカマ野郎! 何やってんだ!」
スモーカー大佐がスティンガーにビンタをかました。
「えあ〜? ここはどこ〜? アタシは誰〜?」
そこへ別の兵士が駆け付けて来た。
「司令官殿、大変です! 軍病院の要員達が居眠りをしていて、加持の姿が見当たりません!」
「何? 逃げたのか? しかし、あの怪我では身動きが取れるとは思えんが・・・」
「って、ゆーか・・・恐らくスパイの仲間が連れ出したんでしょう。あいつら、仲間割れしてたからな、たぶん加持からお宝のありかを聞き出して引き上げるつもりなんだろう」
「う〜む、海の底に沈んでいるお宝か・・・すでに輸送船が一隻オシャカになっているからな。ここはそのお宝を奴らより先に引き上げて名誉挽回と行くか」
「基地指令殿、俺も行っていいですかい?」
「君はアフリカ行きじゃなかったか?」
「飛行機の製備にもうしばらくかかりそうなんですよ」
「それじゃあ、君も行くがいいさ」
「へっ、それじゃ・・・おい、スティンガー! 早く服を着ろ! 出掛けるぞ!」
340黒縁メガネオペレーター:02/11/18 00:56 ID:???
大阪の戦闘から一夜が開けた。
ネルフ+トライデントは、オーヴァー・ザ・レインボーを正式に
海上都市大阪の正面港に停泊させ、昨夜の戦闘の後始末に取りかかっている。
一度艦内に避難した大阪市民たちは、とりあえず港の近くに設置した仮設キャンプで
休んでもらっている。深夜に戦闘が始まったため、ろくに睡眠をとっていない
人が多いのだ。それはこちらも同じことだが、この街を戦場にしてしまった側が
そんなことを言ってはいられないよな・・・
家を失った人、職場を破壊された人、戦闘に巻き込まれて家族を失った人。彼らがこれから
どこに行くのか、それともここを復興させるのか、それはこれから時間をかけて決められる
ことだろう。
ところで、戦いが終わって少しした頃、箱根にいた筈のランドマスター部隊が
食糧や衣類を満載してやってきた。衛星回線の故障で連絡がとれなくなったため、
夜通し大阪まで走行してきてくれたという。彼らの手も借りて、現在数箇所で
炊き出しの準備が行われている。昨日何があっても、人は朝起きたらまず食べなければ
ならない。オーヴァー・ザ・レインボーにある備蓄はあまり余裕がなかったので、
とても助かった。部隊に聞いたところ、湯本の町奉行の采配らしい。俺たちは結局、
いろいろな人の助けを背にこうしているんだと痛感した。
ネルフ+トライデント本隊はしばらく大阪に滞在する予定だ。怪我人の治療、破損した
装備の修理など、京都の戦いに向けて態勢を整える必要がある。
そして何より、結果的に決裂することになってしまったトライラックス艦隊との
再度の交渉である。
341黒縁メガネオペレーター:02/11/18 00:57 ID:???
同国空母『ソーソソソ』沈没の際、こちらの救助隊が海から助けた中に、トライラックスの
人員も若干混じっていた。彼らの引き渡しの際、便利屋スズキの件も併せて交渉し直す
予定になっている。トライラックスのA級大使フウイ・ノ・レイが戦闘中に行方不明に
なったというのは事実だったらしい。艦隊側は言葉を濁していたが、晩餐会に
出席していたB級大使までいなかったところを見ると間違いないと見ていいだろう。
戦いの後現れた碇司令は、何か知っているようだった。既にA級大使の所在も
掴んでいるらしかった。状況次第ではそこに向かう用意もあるという。ネルフ+トライデント
指揮階級は、協議ではこの件を全面に出し、何とかトライラックスとも手を組む形に
持っていきたいと考えている。
ただ、司令代行は楽観的な見方はできないと言う。
「『ソーソソソ』沈没の件は我々の印象を完全に悪化させただろうからな。
 せいぜい停戦どまりがいいところだろうよ」
いつも背筋の伸びた司令代行の後ろ姿が少しくたびれて見えた。徹夜の指揮が
応えたのだろう。皆疲れ切っている。
これが戦争なんだな、と強く感じた。
俺たちは、もうとっくに引き返せないところにいるのだ。
342フウイ・ノ・レイ:02/11/18 01:08 ID:???
ずっと密室の中に閉じ込められていては、時間に関する観念が鈍ってしまう。
もうかれこれ三日は過ぎただろうか・・・。
しかし、私の身柄を拘束している者達が何者で、何が目的なのか、ここがどこなのかも手掛かりはつかめない。
扉が開いて、また別の人物が現れた。そして、私を喜ばせる匂いがする。
これはニンニクラーメンの匂い・・・その女はニンニクラーメンの入ったドンブリをトレイに乗せて持ってきたのだ。
これまでの待遇にはいい加減腹が立っていたが、私の好物を持って来るとは意外に気が利くな。
しかも、ご丁寧にチャーシューは最初から抜いている。ますます気が利くじゃないか。
身体が機械になっても、ニンニクラーメンは美味い。
しかし、彼らが私の好物で私のご機嫌を取ろうとするのは、もちろん彼らの側にも要求があるからなのだろう。
その女性は私にトライラックス本国へ連絡を取って、私が艦隊へ戻らないのは自分の意志であると伝えて欲しいと言うのだ。
彼女の言うことは彼らの立場からすればしごくもっともだと言える。
だが、私の側から言えば、必ずしもそうとは言えない。
先立っての選択は私に自分の意志でこの場に留まるように仕向けているとしか思えないが・・・。
まあ、良いだろう。艦隊も本国も今頃は私が行方不明になって大騒ぎしているだろうから、連絡くらいするのが筋というものだ。
そして、正体不明の人々に魅力的だが苦しい選択を迫られているせいで、帰ることができないと本当のことを伝えれば良い。
343黒縁メガネオペレーター:02/11/18 01:24 ID:???
黒縁メガネ他担当です。昼間は結局来られませんでした。
一応、後始末です。ここから最後の兵士さん、大阪さん等の後日談に繋がる感じです。
恐らく時間軸が他と一致するまで、オーヴァー・ザ・レインボーは大阪に停泊し、
しばしの休息時間でしょう。トライラックスとの交渉の結果は、>>315>>320
担当さんが書かれた通りです。とりあえずA級大使が戻るまでは休戦状態のようです。
ただ、本国からそれなりの指示があればこの均衡状態はすぐに崩れるでしょう。
その辺りは担当さんにお任せ致します。

>????他さん
・・・しまった。ジョーカー君たちは生還させた方が良かったのかもしれない。
流れで全滅させてしまいました。すんません。あちこちの事後処理、お疲れさまです。
京都の前に、フウイ・ノ・レイ関連があるから、いったん本流は止まるようですね。
この間に何とかこれまでのカキコのつじつま合わせを考えねば・・・身から出たサビ・・・
それから第弐の目の治療、そして新たな担当(?)ありがとうございます。
当分は彼女らを戦闘で使えるようにするのが仕事になりそうですね。扱いは
第弐に一任、でよろしいのでしょうか? オリジナルと同じ接し方にはならないと
思いますが、未定。っていうかいきなりでネタが思いつかない・・・10人・・・

>提唱者さん
「E」計画は本来の軌道に完全に乗ったのですね。これを無効にし得るのは
もはやフォースインパクトのみでしょうが、それすらも彼らは楽しんでしまうという、
既に完全な”負け”はない状態。提唱者さんは勝つつもりなど最初からないようですが、
状況としては彼の勝利です。
今後彼らが綾波教に本気で向かってきたら、教団は果たして生き残れるのか。
教祖様、主席、教団レイは確実に残れるでしょうが、そうなった場合世界は主席の手に
落ちますね。ネルフ側がどれだけ抵抗できるのか・・・不安になってきた・・・
弐スレ目からさんざん終局終局と煽ってきましたが、遂にそれが現実になる時が
近づいてくるようです。まだ少し早いかもしれないけど。
最後までよろしくお願い致します。
あと>>288〜>292、自キャラマンセーなんてことは全然ないですよ。
自分はとても楽しませて頂きました。「泣き」に弱いだけってのかもしれませんが。
344343:02/11/18 01:26 ID:???
>343を名無しにするの忘れました。スマソ。
345マレーシア近海1:02/11/18 02:33 ID:???
「輸送船が沈没したと思われる海域はこの先、もっと東です」
口のまわりにカールおじさんのようなヒゲを生やしたドンゴロス航海士が言った。
「船長、もっとスピード出ねえんですかい? これじゃ奴らに先を越されちまうぜ」
しびれを切らしたスモーカー大佐がせっかちな口調で言ったので、ナマズのようなヒゲを生やした船長が言った。
「そう焦るな、あわてるナントカは貰いが少ないって言うだろ。それとも、お前はわしのバラクーダ号を酷使してぶっこわすつもりか? お前、日本からマレーシアまでヘリで飛んで来たり、ムチャクチャな発想しとるなあ」
「海の底には4号機とかいうお宝が沈んでるんだぜ。これが焦らずにはいられるかよ、ダイス船長」
「それにしてもスモーカー、お宝を引き上げに行くんなら、どうしてあんなコンテナを持って行くんだ? ありゃあ、何だ?」
「ああ、あれですかい? ありゃあ、スティンガーのオカマ野郎が日本から持ってきたもんですよ」
酔い覚ましに牛乳を飲んでいたスティンガーが噛み付いた。
「やあね、オカマ野郎だけ余計よ! あのコンテナの中身はアタシの愛用ゾイド『ロボボス』よ。いざと言う時はあれを海に沈めて引き上げ作業に使うの。『ロボボス』は力持ちだからね」
ドンゴロス航海士が計器類を覗いて言った。
「ダイス船長、レーダーに船影を捕捉しました。我々を追跡している模様です」
「早速おいでなすったか! たしぎ、俺の秘密兵器の用意をしろ! スティンガー、お前も戦闘準備だ!」
「は、はい、スモーカーさん」
「了解、了解。腕が鳴るわあ」
346便利屋スズキ(日重工):02/11/18 03:18 ID:???
「ななこ、新しいラーメンの屋台見つけたから2人でメシ食いにいかんか」
肉以外は食い物の好みが似てるからな
「ニンニクラーメンがあるならいいわよ。」
「それなら善は急げださっさと出かけるぞ。」
この前のレイプ未遂の事に触れられたくはないがたまには
2人で出かけるのも悪くない。
「スズキ、場所は何処にあるの」
近くに最近できた屋台だからなあ
「歩いてすぐだから車じゃなくても平気だぞ。
 準備は済んだか」
「着替えたから早く行きませんか?」
「ボチボチラーメン食いに行くぞ。」
347トライラックス本国:02/11/18 03:26 ID:???
暗闇で閉ざされた空間。
トライラックスの最高指導者であるギーガ―の他に今回は8人の評議員達も召集され、テーブルを囲んでいる。
彼らの頭上には赤く「SEELE 13 SOUND ONLY」という電光文字を浮かび上がらせているモノリス。
そして、その反対側に平面映像が映し出された。
移っているのはサイボーグ化された綾波レイ・・・A級大使フウイ・ノ・レイである。
”ギーガ―様、評議員の皆さん、そして、バーベム卿。御心配をお掛けしてまことに申し訳ございません”
「これが受信された映像だ」ギーガ―が言った。
”私は空母『ソーソソソ』沈没時に大阪湾内で遭難しましたが、何者かに救助され、現在は彼らの研究施設にいます”
「その研究施設とやらがどこなのかはわかっているのですか? ギーガ―様」
「巧妙にカモフラージュしているつもりのようだが、アフリカ大陸のどこかだということはわかっている」
”彼らは私に奇妙な選択を迫りました。生身の肉体と強化されたサイボーグの身体、どちらかを選べと言うのです”
そして、透明な筒状のケースに入れられたその2種類の物体が映し出される。
”彼らは私がどちらかを選ぶまでは私の身柄を解放しないと言っています。しかし、どちらも魅力的なので、すぐには選ぶことができません”
「だから奴らの施設に留まっているというのか? あの女は馬鹿ですな、ギーガ―様」
「いや、これは明らかにA級大使殿に自分の意志で奴らの手の内に留まるように仕向ける策略に違いありませんぞ」
「うむ、わしもそう思う。それで、サイテイル達の救助隊はどうした?」
「先ほど入った報告によれば、ジャングルの中でターザンに遭遇したり、先住民の村で歓迎されたりしている(>>317)そうです」
「アホか、あいつらは! ううむ・・・如何致しましょうか? バーベム卿」
13番目のモノリスから声優の家弓家正のような低く独特の響きのある声が聞こえた。
”E計画の奴らはフウイ・ノ・レイに人質としての価値を認めている以上は危害は加えないだろうし、下手な真似をして我々を敵に回せばどうなるかもわかっているだろう。取り合えず当面は調子を合わせておけ”
348大統領:02/11/18 03:43 ID:???
ワダスはトライラックスの大統領ダス。
今日、ギーガ―と8人の評議員達が緊急会議とかで非常招集されたダス。
何でも日本で行方不明になってなぜかアフリカにいることが判明したA級大使の最新映像が送信されて来たそうダス。
A級大使はE計画とかいう奴らに身柄を拘束されているそうダス。
それにしても、そんな大事なことで相談するというのに、どうして大統領であるワダスを仲間ハズレにするダスか?
大統領と言えば、普通は一国の元首であり、行政の長ダスよ。
ダスが、我が国ではワダスはいるだけで実権はないも同然なのダス。
何もかもギーガ―と8人の評議員達がワダスを無視して勝手に相談して決めてしまうダス。
これと言うのもワダスが馬鹿だからダスか?
いいや、大統領は馬鹿じゃないダス。
それにしても、A級大使のフウイ・ノ・レイちゃんは今頃、アフリカでどうしてるダスか?
アフリカにはライオンや黒ヒョウがいたりして危険ダスが、食べられたりしてないダスか?
ターザンに強姦されたり、人喰い人種に火あぶりにされたりしてないダスか?
アフリカにはフウイ・ノ・レイちゃんの好きなニンニクラーメンチャーシュー抜きなんてないダスから、可哀想ダス。
できることなら、ワダスがラーメン屋の出前持ちになって、アフリカまでニンニクラーメンチャーシュー抜きを出前しに行きたいダス。
349マレーシア近海2:02/11/18 04:21 ID:???
スモーカー大佐は右手に巨大な十手を持ち、左腕には荷電粒子砲を装着して甲板へ出た。
たしぎ曹長とスティンガーもそれぞれの得物を構えている。
甲板の上にはすでに海の中を泳いで追って来た使徒人間達が這い上がって来ていた。
「うわああああ! 何だあ、あの化け物どもはあ!?」
他の乗組員達が怖気づいているのを尻目にスモーカー大佐は叫んだ。
「よし、行くぜェ!」
彼は全身から煙を発散させながら、襲って来る使徒人間を十手でぶん殴った。
空間に火花が飛び散る。
使徒人間相手に彼の得意技のホワイトブローは有効打にはなり得ない。
煙を使うのには別の目的があるのだ。
たしぎ曹長は日本刀で、スティンガーは手甲鉤で、使徒人間達を斬り伏せる。
だが、後から後から新手の使徒人間が現れるので、きりがない。
「よし、充電完了だ!」
スモーカー大佐が叫んだ。彼の身体から発散された煙が帯電して火花を散らしている。
「ファイア!!」
彼の左腕に装着された荷電粒子砲が火を吹き、甲板の上でちょっとした爆発が起こった。
束になって掛かって来た使徒人間達は火の塊みたいになってすっ飛んで行くと、海へ落ちて行った。
「見たか・・・煙の粒子を振動させ、摩擦させて発生させた静電気が俺の特性バッテリーだ」
だが、追手の本船がすぐそこまで迫っていた。
MIBのNo.2が不敵な笑みを浮かべている。
「なかなかやるな・・・だが、今度は逃さんぞ・・・!」
トライラックス担当です。

>加持リョウジさん
 スモーカー大佐一行は4号機が沈んでいる海域へ向かう途中でNo.2の一派に追いつかれてしまいました。
 たぶんすぐ近くの海域でNo.3の班が4号機の引き上げに当たっているものと思われます。
 しかし、今度はスモーカー大佐もスティンガーも秘密兵器を持っています。
 荷電粒子砲:瞬間的出力はかなり大きいが、射程距離が短く、電源が静電気なので持続が効かない。
 ロボボス:怪力の持ち主。「ボスットパ〜ンチ!」と叫んで両腕をミサイルのように発射する。
>E計画さん
 フウイ・ノ・レイが居座ってしまって申し訳ありません。
 本国の指導者達はたいして動じていないようです。
 影の黒幕のエルンスト・F・バーベム卿がすでにE計画のことを把握しているからなのかも知れません。
 まあ、私としては、サイテイル一行がターザンの案内で研究所にたどり着いたら、研究員達がお茶をお出しして、すっかりなごんでしまうという展開を期待していたりします。
>黒縁眼鏡オペレーターさん
 トライラックスとの停戦、ありがとうございます。
 しかし、A級大使が戻って来たらどうなることやら・・・。
>便利屋スズキさん
 トライラックス側は取り合えず何かと足止めを喰らっているので、まあ、そちらのアフリカ行きはぼちぼちやって下さればいいと思います。
351某農場新入り:02/11/18 18:57 ID:???
明け方になって,ようやくレイ達のシンクロ現象はおわったようだ。それまでは結構大変で,何人かの
眠っていたレイ達が大阪で戦闘している綾波レイ嬢やレナ嬢の意識に同調し,とびおきる事態が続発。
レイ達のいまの語彙や表現力では,とにかく凄い戦いだったとしかわからなかったが,あのアオイ救出
戦の時,俺は綾波レイ嬢の実力の一端を見ている。その彼女をもってしてさえ大苦戦だったらしいこと
から,大阪での戦いは第三の樹地下で行われた物などとは比べ物にならないほどのレベルだろう。でも
どうやらその戦いも終わり,事態も落ち着きつつあるようだ。ナオコ博士からも,報告お疲れ様,のお
言葉を頂いた。俺は一緒に夜明かしした,寮責任者氏とアイ嬢,アオイに挨拶し,宿舎から立ち去った。
明け方の太陽の光と澄んだ空気の中,家路をたどっていると,後ろから駆け寄る足音と俺の名を呼ぶ声。
振り返るとアオイの姿。まさか,大阪でまた何かあったのかと思い尋ねると,そういう用事ではなかっ
た。なんでも夜中に起こした上に宿舎に呼びつけ徹夜させてしまったお詫びに,朝食を作ってくれると
のこと。俺の怪我の具合がまだ悪くて,歩くのも一苦労だった頃には,何度か食事を作ってもらったこ
とがあるが,その腕前は…まあ,まだまだ修行中,といっておこう。
「そりゃどーも。でもちょっとは腕,あがったか?」とからかうと,アオイはムッとしたのか軽く頬を
膨らませた後,「見ればわかるわ」といって,俺の腕を取るなり早足で歩き始める。少し傷が痛んだの
で,「イテテ」というと,彼女は「ごめんなさい,気付かなくて」と心配そうな顔をして,歩調を緩めた。
まあ,どれほど腕が上がったか,楽しみにさせてもらおう…
352某農場新入り:02/11/18 19:52 ID:???
レイ達のシンクロ現象騒ぎから約一週間後。体の調子もだいぶ良くなったし,畑での作業も,軽い物
なら出来るようになっている。更なるリハビリの一環として農場内の射撃場へ行った。ここは警備員用
に用意されているのだが,一般の職員も利用できる。(銃と弾丸は自弁)農場は今のところ奇跡的に平
和だが,このご時世何が起こるかわからない。自衛の訓練は欠かせない。
というわけで,まずは慣らしに小口径の拳銃から。的に向けて一発,二発,三発っと。調子よく全弾撃
ち尽くす。このぐらいなら何も問題ない。腕は落ちているが,反動による傷の痛みはない。
久しぶりに銃を撃って,少し高揚していたのだろう。今日は撃つ予定じゃなかった銃にチラリと目がい
く。以前貰った,特殊部隊用の大型自動拳銃。怪我の回復の度合いを計るため,一寸だけ試してみよう。
両手でしっかりと構え,セイフティを外す。うーむ。さすがに重い。そして引金を静かに絞る。
炸裂する銃声,そして反動。むう,これはちょっとまだきつ過ぎるな。これでやめておこう。
で,この無茶なリハビリを医者の先生とアオイに怒られた。先生からはお説教,アオイには涙目で睨ま
れる。うう,すっごくコワイ。反省してます…
そのままアオイに付き添われ,家に直行,ベッドに横になる。彼女はまだ怒っているのか,口もきか
ず立ち去っていった。ハァ…明日もう一回謝っておこう。と考えているうちにふと気付いた。そういえ
ば便利屋スズキ氏から銃や手榴弾貰いっぱなしだったな。(参スレ>>422-423)この所のゴタゴタで礼も
出来ずにいたが,これは良くない。向こうは軍隊並の武器で商売している大物で,こちらは一介の盗掘
屋くずれ。たいしたことが出来るわけでもないが,こういうのは礼儀の問題だしな。
353某農場新入り:02/11/18 19:54 ID:???
次の日。アオイに謝りまくって許してもらったあと,農場の各所を巡ってお礼の品を見繕う。やっぱ食
いもんかな?聞いた噂ではスズキ氏は酒好きらしい。ツマミになりそうな物がいいか…
というわけで,農場の同僚達が自家製で作っているハムやチーズ,腸詰といった物を調達して回る。
(いずれも試食ずみ。味は上々。)あとは今年の新米に,ジャガイモ,キャベツ,たまねぎ等の野菜。
ハウスの担当に頼み込んで売ってもらったメロン2個。ブランデーとウィスキー一瓶づつ。
(サルベージ屋時代の収穫物。ネルフの偉いサンの部屋にあった)
これらを荷物にまとめ,ふと気付いた。スズキ氏への荷物の宛先がわからん。前手紙を出したとき
は,たしか日重共にいたはずだが,あちこちとび回って仕事しているという人物だ。今はどこにいるこ
とやら…ナオコ博士に電話。聞いてみたが,知らないとのこと。ただ,ときどき日重共に立ち寄ること
があるので,ナオコ博士のところで預かってもいいとの返事を貰った。
ただし生ものについては,スズキ氏の到着がいつになるかわからないので,時期がヤバクなったら日重
共の方で処分(食っちまう,てことだろな)するとのこと。俺はそれを了承し,発送手続きをした。
某農場新入りです。大量書き込みスミマセン。
・本社オペレーターさん
大阪戦,お疲れ様でした。綾波レイVS太陽の塔や,操られた脱走騎士さんによる本陣奇襲など戦闘シー
ンは迫力とスリル満点で面白かったです。大阪戦全体でも数々の上手なフォローが行き届いていまし
た。当方のささやかな絡みで随分お気をつかわせてしまったようで申し訳ないです。
・E計画提唱者さん
Angelarmsの複数のチームを操った大阪戦,各戦闘シーンの迫力や魅力的な多数のキャラはもちろん,
トライラックス陣営との絡みなど多岐にわたる状況の処理を進めていくその筆力が凄い。
ボーイさんの散りかたは悲しかった…でも,余韻の残るいい話でした。
・綾波寮責任者さん
大阪戦のメインを飾るシンジvs第伍司教の激闘シーン,笑いも織り交ぜつつ迫力の描写,楽しく読ませ
ていただきました。うーん,「二股のシンジ」の異名は綾波教にも鳴り響いているのか。(笑
・エヴァ・フェットさん
復活キター。あ,失礼,現時点では「似ている人」でしたね。スリグの農場到来の件ですが,了解しまし
た。でもウジ虫ナメクジ豚ってどんな形状をしてるんでしょうね?大型のナメクジとかカタツムリの
ようなイメージでいいんでしょうか?
355354の続き:02/11/18 20:01 ID:???
・厚木基地最後の兵士さん
大阪戦を通してのロマンスと戦闘,お疲れ様でした。毎回楽しみにしておりました。当方からのささや
かな絡みもさりげなく処理してくださって有難うございます。旧東京への御帰還をお待ちしております。
・アルジャーノンさん
ZO登場!迫力の乱入シーン,お見事です。読んでいるこちらも不意打ちにビックリ!
・死に噛み博士さん
ZOとシャドームーンとの対決,こうなっていたとは…続きを楽しみにしていたので,書き込んでくだ
さって有難うございます。
・加持リョウジさん
着々と進行する加持さんvsMIBvsトライラックスの三つ巴の暗闘,果たしてその結末はいかに?加持さ
んはこのピンチをどう乗り切るのか,ワルちゃんとミリオーネ嬢の安否は?四号機改の帰趨はどうなる
のか?とても楽しみです。
・便利屋スズキさん
というわけで遅くなりましたがお礼の品です。ナオコ博士はスズキさんの居場所は伏せようとしていま
すのでこんな対応になります。発送は大阪戦から一週間ほど経ってからです。アフリカ編,楽しみにし
ております。
356トライデント兵士1:02/11/18 21:57 ID:???
大阪での戦いが終結した日の午後、とりあえずの休息を終えて、色々と状況を確認する。
現場組の俺は休ませてもらえたが、司令部の面々はなかなか大変なようだ。
話を聞けば、箱根にいたランドマスター隊がこちらにかけつける際に、町奉行から色々
と物資を預かってきていたらしい。このあたりはさすがだと思う。伊達に箱根の人々
から支持されてる訳じゃないんだな。
そして、この前後に司令部では一騒動があった。それはランドマスター隊に同行してき
た一人のおっさんの存在だ。そのおっさんの名は葛城。そして、かつて南極で調査隊を
率いていたという。……つまり、あの葛城一佐の父親だ。……まあ、なんというか、豪
快な人物で、この親にしてこの子ありといった所だ。葛城一佐もあまりといえばあまり
に意外な人物の登場に、再会の喜びの感情が涌き出るのに時間がかかったようだ。葛城
一佐はは赤木ナオコ博士やユイさん、惣流博士の事を踏まえこう言った。
「うかつだったわ……。充分考えられる事態だったのに……。」
また、旧東京に向かった鈴原から連絡があった。なんでも夜があけてしまってエヴァが
目立つため、身を隠してるそうだ。今の旧東京でエヴァがウロチョロしてるのをあまり
おおっぴらにするのは避けたいので、帰りは夜になると。どこにいるのかと尋ねると、
例の農場に綾波の姉妹達の様子を見に行くついでに綾波寮の管理人の所にいるんだと言う。
そして、トライラックスとの交渉に際しては、いざという場合には俺達ネルフメンバー
もフウイ・ノ・レイの救出部隊の増援に出る事になるかもしれないと。やっぱりな。
これには碇司令と、司令の指名によるシンジと綾波、相手がE計画という事で参加を
希望する惣流博士が出撃決定の時には参加する事になっている。他のメンバーは極力少
数精鋭で選ばれるらしい。その後、赤木博士が俺に話しかける。なんでも、俺も今まで
の例に従って参加してほしいとか。はぁ。精鋭扱いされるのは光栄なんだが…例のスーツ
で頑張れってのはどういう事だ!? 俺はこれからもあれ着なきゃいけないの?
357綾波寮”管理”人:02/11/18 22:24 ID:???
昨夜レイ達がシンクロ現象を起こし、俺とサカキさんは聞き手に回ってそれらの証言を
ナオコ博士に報告していた。そんな事をしているうちに夜が明ける。今日は寝不足のまま
作業か……。アオイの奴はサカキさんに朝食を作ってやると言ってついていった。仲の
いい事だ。ランドマスター隊のレナに、箱根湯本のリナ、便利屋スズキの所のななこ。
そしてオリジナルの綾波レイ。皆うまくやっているようだ。(オリジナルの状況はちと特
殊だが) ともかく、なんとかネルフと連絡を取ろう。そう考えてると、ミスミさんが来て
事務所に来てくれという。何事かと思うと、そこにいたのは、体にフィットした黒いスー
ツ…プラグスーツを着た少年…鈴原トウジだった。いったいなんでこんな所にいるのかと
聞くと、彼はここに来た理由…決闘への招待と、その結末について語った。そして、夜が明
けてしまってエヴァが目立つが、今の旧東京近辺でエヴァを目立たせたくないので、夜ま
で身を隠させてほしいと。……ま、ミスミさんがいいと言ってるから別にいいけどね。
(ちなみに早朝ゆえここまであまり一目につかなかったが、さすがに農場の人々には見られたらしい)
358綾波寮責任者:02/11/18 22:25 ID:???
とりあえず、彼に作業服の余り(彼にあわせて黒ジャージを渡してやった)を渡すと宿舎に
連れていき、レイ達と朝食を摂らせる。彼は本部での捕獲〜教育中の彼女達しか見てなかっ
たので、今の彼女達の様子に目を白黒させながらも、ほっとしている様子だ。朝食後、なん
とか連絡のついたオーヴァー・ザ・レインボーに無事を知らせる。そして、とりあえず俺
の部屋で休ませた。
昼食時、彼を連れて食堂へ。ここでサカキさんと顔をあわせ、彼を紹介する。そして、さっ
き聞いた大阪の状況を話す。とりあえず、トウジ君には帰るついでにいくらか食料を持ちか
えってもらう事にする。俺ができそうなのはそんな事ぐらいだ。やってきたミスミさんも賛
成してくれたのはありがたかった。また、トウジ君はサカキさんに怪我のリハビリ(彼はつい
この間まで片足だった)について体験談を話し、アオイと彼の事を祝福していた。
午後からは彼をシンジ君の家に案内したり(彼は今は誰もしないそこを感慨深げに見ていた)、
レイ達がいる所を中心に見学させた。彼もここが気に入ったらしい。
そして、その夜、彼はエヴァの隠し場所(奇しくもかつて初号機が隠してあった場所だ)でエ
ヴァを起動させ、去っていった。俺はレイ達と共に見送りながら、彼等の無事を祈った……。
フン、荷電粒子砲か。さすが最新テクノロジーを持つトライラックスだな。
「No.2…!アレは俺達では歯が立ちません!!」
スモーカーの秘密兵器の威力を見た使徒人間どもが怖気づく。
役たたずめ。戦わない使徒人間など、何の存在価値もないというのに。
「もういいおまえらは女とオカマを殺れ。俺がスモーカーを殺る」
さっきは逃がしたが、今度はそうはいかん(ニヤリ)
肩を左右に開き、ダブルキャノン砲を出す。
「くらえ!」
ドシュドシュドシュドシュ!!甲板のスモーカー目掛けてキャノン砲を放つ。
甲板が爆発し爆煙に包まれたが、奴が一瞬早く煙に変身して直撃を逃れたのが見えた。
やるな!だがいつまで逃れられるかな!!
跳躍し、爆煙に包まれているトライラックス船の甲板に飛び移る。
爆煙が立ちこめていて奴の姿は見えない。だが、俺のスコープアイは
煙の向こうのスモーカーの姿をハッキリと映し出す。奴の方は俺の姿が
見えなくて、あたりをきょろきょろしている。
これで終わりだ。マシンガンを食らえ!!
ズガガガガガガガガ!!
と、後ろから斬り付けられて狙いが外れてしまった。日本刀を持ったか弱そうな女だ。
俺が斬られても平気でいるので戸惑っている。
役に立たない使徒人間どもめ。こんな小娘をまだ仕留められていなかったのか。
「斬ったのに、血も出ない…?!」
「あいにくだが俺はサイボーグでね。あんたのとこのフウイ・ノ・レイと同じだ。
身体は特殊合金でできている。そんな刀ぐらいじゃ斬れないんだよ!!」
斬られて背中が破れたスーツを引き千切り、銀色の俺の身体を見せ付ける。
右手をサーベルに変形させ、女に斬りかかる。
カン!キン!キィィン!
ほう、なかなかやるな。俺の攻撃を全部受けとめやがる。だが、パワーが違うよ…!!
バキィン! サーベルを受けとめた女の刀が二つに折れる。アバヨ女剣士!!
――と、横から凄まじいエネルギーの塊が飛んできたのをジャンプしてかわした。
スモーカーの荷電粒子砲だ。これが直撃したら、いくら俺でも木っ端微塵だな。
着地してスモーカーと対峙する。
「で、でけえ…」
スモーカーが俺を見上げて言った。奴もまあ大男だが、身長4メートルの俺から
見れば大したほどじゃない。
361????:02/11/18 22:49 ID:???
………なんだ…こいつらは……? 一応約束は約束なので、サイテイル達フウイ・ノ・
レイ救出隊の様子もオレは見ていた。……だが、その奇行の数々は想像を絶しており、
このトライラックスとかいう連中を相手にした事をオレに後悔させた。……いや、何
回か連中をディラックの海の彼方に放りこんでやろうかと考えただけだがな。
……どうなってもしらんぞ………。
ともかく、気を取り直してオレは準備を続ける。オレが培養した特殊な使徒蟲…その実
体は、ジジイどものそれとは別に使徒の体を作り、そして魂を呼び出す媒体となる物だ。
魂の宿った使徒の力は、もどきだの改造騎士だのとは格が違う。それこそエヴァという
媒体を使った存在ともやりあえるレベルの力がある。……つまり、サードインパクト前
に出現した使徒を復活させる事に他ならない。呼び出せる魂は、古代人…それとも宇宙
人と言うべきか…が召喚に成功した17の魂のうち、アダム、リリス、タブリスを除く
14種。その内『ゼルエル』と『アルミサエル』は芦ノ湖の戦いの前後に使ってしまっ
た。そして、今は残りの封印を解く。…使徒どもよ、例え死してもお前達に安息は無い。
お前達はアダムやリリスにも回帰できず、そして魂はオレの道具として現世界に留め置か
れるのだ……。そして、オレは言う。
「サキエル!!」
部屋の中に3メートルほどの奇妙な影が立つ。こいつは必要とあらばかつて第三新東京市
に出現した時の大きさにもなる……。そして、オレは続けて残りの使徒達を呼び出す。
部屋に異形の影達が並ぶ。……さあ、近い内に出番があるぜ……ククク……。
4号機改を引き揚げるため、マフィアのサルページ船でマレーシア沖に出ている。
No.4…いや、もう奴はMIBではない、加持リョウジと呼ぶべきか。
催眠術であいつが吐いた通りだと、4号機改はこのあたりに沈んでいるはずだ。
4号機改。フォースインパクトのために必要なエヴァ。俺達はそれしか知らない。
あの得体の知れない化物がフォースインパクトを起こす上でどんな働きを
するのか、そんな事は知らない。まあ別段そんなこと知る必要も無いし、
知ろうとすれば追われる事になるだろう。加持のように。
真実か。俺も実は少なからず興味はある。フォースインパクトは俺達を救ってくれるんじゃ
ないのか。フォースインパクトは起こす価値が無いと言うのか?加持よ。
「No.3、まもなく4号機改の水没地点です」使徒人間の船員が告げる。
「ああ、引き揚げの準備にかかれ…アン?あれはなんだ?」
水平線が黒い帯のようになっている。
双眼鏡を覗いて見ると大量の人間の死体が浮かんでいて、それが黒い帯のように
見えたのだ。それにしても凄い数の死体だ。さすがの俺も吐き気がする。
「死体のようですが。それも凄い数の」
「ああ、不吉な光景だ」
もしかして、海底の4号機改の力か。あのエヴァの力は謎に包まれていたからな。
加持が二度にわたって輸送に失敗したのも、4号機改に何か起きたからかもしれん。
やれやれ俺は一番やっかいな仕事を押し付けられたんじゃねえだろうな。
船が死体の海を掻き分けて進んで行く。
「サルページ地点に到着しました」
まさに死体の海のど真ん中だ。やはり4号機改には得体の知れない何かあるようだな。
「フッフッ…」思わず笑ってしまった。
「なにが可笑しいんで、No.3」
化物の俺達が4号機改を得体が知れないなんて言うなんて、こいつぁナンセンスだ。
「引き揚げは気を付けて行え。下手したら俺達もこの死体の仲間になってしまうかもしれんからな」
363361:02/11/18 23:22 ID:???
○黒縁メガネさん
どうも。とりあえずあれからトウジの動きに関する情報と、脈絡が無い気がしますが、
葛城博士を出してみました。なにせ、せっかく登場しているのに、なぜかミサトさん
に会えないこの人がなんだかなあって感じがしたので。京都は…少しのインターバル
の後ですかね。さすがにこちらでは大阪ほどイカれた敵は出さない予定です。……出
さずに済めばいいなあ(藁 しかし、オリジナルがこのクローンを見たらなんて思うんだか(藁

○Eさん
えー、色々ありましたが、ようやくこのスレも来るべき時が近づきましたねえ。お互い
きちんと書きこめる内にケリがつけばいいのですが……。
ちなみにインパクトの猶予はわりとあるというか、材料が来るのを待ってますね、綾波教は。

○厚木基地最後の兵士さん
どうもお疲れ様です。この後大阪でしばしの休息を取るか、式を全てが終わる前にするか、終
わった後にするか、そして、ゲンドウのアフリカツアーに同行するか…色々選択肢はあります(W

○某農場新入りさん
その後の風景見事です。のんびりした感じがいいですね。今回妙なのと顔をあわさせてしまい
ましてすみません(W ……出番、近いかも。

○トライラックス担当さん
もし、ゲンドウ達と救出隊が出会う機会があったら、E側と戦闘があろうが無かろうが、一度
(フウイ・ノ・レイが戻る気がるなら)トライラックス本国に彼等を案内するというのはどうです?
「(=゚ω゚)ノぃょぅ」
「加持さん!?戻ってきたんですか!?ソーソソソ沈没後、4号機改の引き揚げに
向かっていたと聞いていましたが」
「ああ、そっちの方はもうばっちりさ。大阪はあれから大変だったみたいだねえ」
「ええそりゃもう…わけのわからん雨で大阪の人達が化物になっちまって。
――そっちの黒服の方は?」
「4号機改の引き揚げに協力してくれた俺の仲間だ。見た目は怖いが、これから
ネルフ・トライデントの力になってくれる。ミリオーネと同じでイタリア人だ。
ずっとイタリア綾波教と戦っていた人だ。よろしく頼む。」
「そうでしたか、これは心強い。強そうな人ですね」
「ありがとう」
俺は加持にそう紹介され、トライデントの兵士と握手を交わした。
ふん馬鹿が。加持が俺の催眠術にかかっているとは知らず、おめでたい野郎だ。
しかも、まさか握手した時に予備催眠をかけられたとは知るまい。ウスノロ兵士が。
――これが日本の綾波教の対抗勢力であるネルフ・トライデントの母艦、
オーヴァー・ザ・レインボーか。前世紀の遺物だな。
加持はトライデントの兵士とざっくばらんに話している。そういう催眠をかけてあるのだ。
「ここが臨時発令所です。――葛城さん!加持さんが帰ってきましたよ!」
「(=゚ω゚)ノぃょぅ」
「あんた…。あんたが出かけてる間、大変だったんだから。――そちらは?」
「ああ、こいつは…」
加持が俺をネルフ連中に紹介していき、ネルフの連中を紹介していく。
「こちらが冬月臨時司令、こいつが作戦担当の葛城…」
俺はどうもどうもと愛想笑いしながら、その隙に連中に予備催眠をかけてやった。
ふんウスノロのイエローモンキーどもが。これで俺はいつでもネルフを操れる。
365331:02/11/19 00:51 ID:???
スマソ。今夜はレスのみ。
時間軸のズレが無くなりつつありますね。

>????さん
あと一息、ですかね。それまでに色々とお互い準備する事はありそうですが(笑
どうなってしまうのか想像できないです。
互いのネタが激しくぶつかり合うのは必然、ですかね。

>某農場新入りさん
どもです。しかし、それだけに貴方のような日常的なシーンに憧れてたりするのです。
癒されるのです。くはぁ〜のろけっやがってこの幸せもんが!などなど。
なら書けよ、って話でもありますが(苦笑

>トライラックスさん
絡みどもでした。お茶が出せるように善処してみますが、施設の防御機構や便利屋さん、
スモーカー隊やあの『G』、そしてシンジにレイまで来るとなるとどうなる事か。
「集う場所」を提供する者としてがむばらせて頂きますです。

>黒メガネさん
ある意味状況が重なり思う事あってのネタでもあったのですよ(終われば後書きにでも書くでしょう)
書きこむべきか否かを考えたのは確かな事ですが…と、色々とこの後付け加えられますが、
まぁそれは故意にカットと言う事でお願いします。
こちらこそ、最後までお付き合い頂きたく候。

最近寝不足気味ですのでこれにて失礼。
これだけのレスにどれだけ時間かけてるんだか…眠い。
366加持リョウジ ◆Su0mm3T37Q :02/11/19 00:57 ID:???
加持です

>黒めがねオペさん
>>364で書き忘れたんですけど、加持はマレーシアのお土産持って行ってます。
キャッサバ、トウモロコシ、サツマイモ、ココヤシ、サトウキビ、ダイズ
ラッカセイ、茶、タバコ、コーヒー。あとメンソールのタバコね。
まあ、ネルフの面々を油断させるというNo.1の思惑でのお土産に
なっちゃいますが。

>トライラックスさん
スモーカー大佐の乗ってる船上は戦場(駄洒落です)になってしまいましたが、
それでも船はNo.3のいる4号機改のサルページ地点に向かいつつあります。
戦っているうちに、周りの海には4号機改の力によってLCLの海から戻された
水死体が浮かんでいるような気持ち悪い情景になってきますんでよろしく。
367 ◆Su0mm3T37Q :02/11/19 00:59 ID:???
名前消すの忘れた
368町奉行:02/11/19 01:10 ID:???
通信機の状況がよくねえんで、雑音まじりだが大阪の連中は
無事だったらしいな。
ランドマスター隊に持たせた食料が足りるかどうかわからねえが。
もっと早くわかってれば、黒い奴にもたせられたがしかたねえ。

おう、リナおきてきたか。
どうだ、熱は下がったか?
風邪じゃないって?、わかったわかった。
で、どうしたなんか言いてえことでもあるのか?
ん。
役宅の方に引っ越してきてえ、ってのか。
でもおめえ、診療所はどうする。
いやたしかに、この間のごきぶり騒ぎや蝿の時にはそうだったが。
まあ、たしかに芦ノ湖の戦争のときもいかれちまった奴等の対応には
おめえの役割はおおきかったが。
むう、診療所もちゃんとやるってのはわかるが。
まあ、なにかあったときにゃ、側にいたほうが便利だっていうおめえの言い分は
わかるがな。
なに急にそんなこといってんだか。
それにおめえ、押しかけ女房みてえじゃねえか。
どうした、なんか急にだまっちまったが?
なんだ、こんどは藪から棒にしゃべりだして。
おちつけ、そんなに真っ赤になるな!
大丈夫だ迷惑じゃねえし、いざってときには頼りになるしな、おめえは。
まあいいって、とりあえず、部屋もあるから越してきても大丈夫だ。

ふう、なんだかな。
大阪で騒ぎがあった翌日になんなんだ、リナは?
369便利屋スズキ(研究室):02/11/19 03:31 ID:???
「何処に出るか解らんがとにかく仕事に行くぞ」
本当はこんなもんで行きたくねえが手段がコレしかないのが辛いぞ
「誤差はでますが大丈夫だと思います。」
まほろさんは「ど○でもドア」の恐ろしさを知らんからな
「マスター、装備はコレいいのかよ。」
「今回の依頼は破壊工作ではないからこれで十分だ。
 最悪でも撤退用の転送ベルトを使えば逃げられるから心配はいらんさ。」
レーザーライフルのバッテリーもステルススーツも問題なし、
研究データの記録装置もちゃんと動くな
「とにかくアフリカの研究所に出発だ。」
・・・・・・・・30分後
「目的の研究所まで約10キロって所か、
 後3時間で日の出だ、夜が明ける前に侵入するぞ。」
とっととデータを回収して帰りてえ。
370369:02/11/19 03:33 ID:???
まほろさんの戦闘服はちなみにこれです。

ttp://www.mahoro-matic.com/chara/c_mahoro.html
371ノヴァ:02/11/19 04:32 ID:???
私達はキサラギ博士の引率でトライラックス本国内の様々な要所を見学して回った。
例えば、スリグ牧場。
街中から集められた生ゴミの山の中で、遺伝子工学によって生まれた巨大なウジ虫のような怪物がその生ゴミをむさぼり喰らっている。
それによって生ゴミは処理され、スリグの糞便は上質の肥料となり、成長したスリグは今度は人間の食糧として出荷される。
ウジ虫ナメクジ豚とも呼ばれるこの人造生物はサードインパクト以後の食糧不足の時代において、世界でも有数の美味な食材として評価されているそうだ。
海沿いの軍事施設はネルフ・トライデント側勢力のN2爆雷攻撃により壊滅的打撃を受けたそうだが、現在では復旧工事が進んでいる。
クローン製造施設は私達にとってはしごく馴染み深いものであった。
人間の子宮を主要原料とするアクスロールタンクが並び、それらの中では胎児型から成人型に至るまでの数え切れぬほどのクローン達がうごめいている。
そう、私達と同じように・・・。
そのクローン達は適性に応じて様々な職種、用途に育成されるのだと言う。
さらに奥へ案内されると、これまでとはケタ違いに巨大なアクスロールタンクが並んでいる。
そして、それらの中ではEVA細胞から改良を重ねて開発された新世代の汎用人型兵器がうごめいていた。
372マレーシア近海3:02/11/19 05:08 ID:???
砲撃を受けたトライラックス艦船はグラグラッと揺れた。
「あいつら、わしのバラクーダ号をぶっ壊すつもりか!」
ダイス船長が悪態をつきながら、ブリッジから甲板上へ飛び出した。
しかし、甲板上の戦いはもはや彼に手のつけられるような状態ではない。
しかも、甲板上へ乗り移って来た黒服の男の姿を見て、さすがのダイス船長も腰を抜かした。
身長が異常に高く、両腕に機関銃、両肩に大砲のような物を装着している。
広末涼子が眼鏡をかけたような女下士官が日本刀で斬り付けたが、そんな攻撃は屁のつっぱりにもならない。
「斬ったのに、血も出ない・・・!?」
巨人は自分自身の着ている黒いスーツをいとも簡単に引き裂くと、金属でできた身体を見せびらかした。
「あいにくと俺はサイボーグでね。あんたんとこのフウイ・ノ・レイと同じだ。身体は特殊合金でできている。そんな刀ぐらいじゃじゃ斬れないんだよ!」
そして、そのサーボーグの化け物は両手から今度は刃物を出して、たしぎ曹長の日本刀を軽く叩き折ってしまった。
と、そこへスモーカー大佐の荷電粒子ビームが炸裂したが、怪物は空中へジャンプして避けてしまった。
スモーカー大佐の正面に着地してこれに対峙したサイボーグのNo.2。
スモーカー大佐も大柄な方だが、彼が対峙している敵の身長はゆうにその2倍くらいはある。
「喰らえっ! ファイア!!」
スモーカー大佐は左腕の荷電粒子砲を発砲しようとしたが、全身から発散している煙の中でわずかに火花が散っただけで今度は何も起こらない。
「なっ!? まさか電源切れ!?」
373ノヴァ:02/11/19 05:32 ID:???
今日の見学を終えて宿舎へ戻った私達はトライラックスの成り立ちに関する講義を受けた。
トライラックスの起源は世界を影で操っていたゼーレとバーベム財団が設立した科学技術開発のための団体組織の一セクションにあったのだと言う。
21世紀に入って、例のセカンドインパクトによる災害で世界中のあらゆる国家が壊滅的打撃を受けた。
このため、ゼーレとバーベム財団は、傘下にあった団体組織に準国家的待遇を与えたのだと言う。
だが、サードインパクト時に起こった洪水により、同じ起源による姉妹国であったカミ―ノは所在地が水没して滅びてしまった。
逆にトライラックスはカミ―ノの生き残った者達や技術を吸収し、さらに他の国が放棄した領土や施設などを乗っ取る形で世界中に勢力を広めていったのだ。
現在ではトライラックスは本国のみならず、世界中の各地に領土や進出拠点を保有している。
旧先進国の大半が弱体化した今、恐らくは世界最強の勢力のひとつに数えられるのであろう。
そして、私達はそのトライラックスに特権市民として受け入れられたのだと言う。
しかし、トライラックスの特権市民として受け入れられた私達に与えられる使命が一体何なのかは今の所はまだわからない。
374マレーシア近海4:02/11/19 06:08 ID:???
スモ―カー大佐の全身から冷や汗が吹き出した。
荷電粒子砲の弱点は電力の消費が大き過ぎることであり、静電気を電源として使うのではとうていまかない切れず、せいぜい数回しか発砲することができないのだ。
「フッフッフッフッフ・・・どうやらそこまでのようだな。それじゃあ、今度はこっちの番だ。荷電粒子砲が使えないんじゃ、お前なんか素手で十分だ」
「く・・・くそっ!」
スモーカー大佐は右手に十手を構えたが、もちろんそれでは屁のつっぱりにもなり得ない。
No.2は左手で十手を受け止めると、右手の拳骨でスモーカー大佐を殴り飛ばした。
「ほんげええええ〜っ!!」
スモーカー大佐は十数メートルもすっ飛んで行くと、海の真ん中へ落ちて行った。
「た、助けてくれ〜っ! わしは泳げないんだ〜っ!」
一方、甲板の上ではNo.2を後ろから何者かが羽交い絞めにした。
「この化け物め! わしのバラクーダ号の上で暴れるような奴は許さん!」
ダイス船長が積載作業用ロボノイドを操縦して、No.2を羽交い絞めにし、持ち上げて投げ飛ばした。
「ぐ、ぐえっ・・・こ、こしゃくな!」
No.2は一旦、ロボノイドに投げ飛ばされて倒れたが、倒れたままの姿勢で下から機関銃を発砲した。
「う、うわあああああああ!!」
ロボノイドが転倒し、ダイス船長は甲板の上に投げ出されて気絶してしまった。
「フハハ・・・こんなポンコツメカじゃあ、俺には勝てないぜ」
No.2が起き上がって誇らしげに言った。
しかし、そこへいかにも頼りない感じのする男の声が聞こえた。
「それじゃあ、今度はアタシが相手よォ!」
「ムッ!?」
No.2が振り返ると、そこには黒いゴリラのような体格のゾイドが立ちはだかっていた。
375先住民族の集落2:02/11/19 06:22 ID:???
「ホニャラホニャラフニャラホニャ、へニョロへニョロマラモロメ」
村の若者達が何やら騒いでいる。
広場に材木で高いヤグラが立てられていて、村の若い男達がそのてっぺんから足首にロープをくくりつけて飛び降りている。
「ターザンさん、あれは何ですか? バンジ―ジャンプのようですが・・・」
「あれはこの村の男達の度胸試しの儀式だ。この村の男達はあれができるようになると、一人前として認められる」
それを聞いたメンチがせせら笑った。
「ははは、度胸試しですって? あんなの、あたしだったらチョロい、チョロい」
そう言うと、彼女は履いていた靴を脱いで素足になり、村の男達を押しのけてヤグラの上へよじ登っていった。
「見てなさい、こういうふうに飛び降りるのよ!」
彼女はヤグラの上から勢い良く空中へ舞った。
だが、彼女は肝心なことを忘れていた。足首にロープを結びつけるのを忘れていたのだ。
ひゅううううううう・・・ぐしゃっ!!
メンチは地面の上にうつ伏せの大の字になって激突し、またしても鼻血を出して気絶してしまった。
376マレーシア近海5:02/11/19 06:42 ID:???
スモーカー大佐は海の中で溺れていたが、そこへ何かが流れて来たので、ワラにもすがる思いでその物体にしがみついた。
「ありがてえ・・・ん? 何だ、これは・・・げげっ!?」
それはなんと土佐衛門であった。しかも、顔が醜く変型したいる。
「う、うわ! うわああ〜っ!」
いつの間にやら彼の周囲にはおびただしい水死体が流れてきていたのだ。
彼はパニック状態になり、白目をむいて悶絶した。
一方、バラクーダ号の甲板上ではNo.2とロボボスが戦いの真っ最中であった。
「首なしロボットの次はゴリラロボットか。スクラップにしてやる、喰らえ!」
No.2は両手の機関銃を発砲したが、ロボボスの装甲には通用しない。
「む、打たれ強い奴め! これならどうだ!」
No.2は今度は両肩のキャノン砲を使おうとしたが、それよりも先にロボボスが攻撃して来た。
「ボスットパ〜ンチ!!」
「ぶびゃ!!」
パワーではさすがのNo.2もロボボスには及ばず、これまた十数メートルすっ飛んで、海の中へ落ちて行った。
「へへっ、どんなものよ」
ロボボスのコックピットの中でスティンガーはせせら笑ったが、実は笑っていられるような状況ではなかった。
「た、大変だァ〜っ!!」
ドンゴロス航海士が叫んだ。
なんと、無制御状態で海の上を突っ走っていたバラクーダ号の前方にはもう一隻の船が見える。
「このスピードでは避け切れないぞ! ぶつかるゥ〜!!」
トライラックス担当です。
>加持リョウジさん
 と、言うわけで、戦いながら4号機改サルベージ地点に突入。
 しかも、いきなりとんでもない大ピンチ。
 No.2は自力でも泳げると思うけど、実はカナヅチのスモーカー大佐はどうなることやら・・・。
>某農場新入りさん
 >>371でもちょこっと触れていますが、スリグは巨大なウジ虫のようなものだと思ってもらえれば結構です。
 ちなみに元ネタによれば、一体の身体に口が複数あるそうです。
 それにしても、エヴァ・フェットが便利屋スズキに強姦されかけ、絞殺されたと知ったら、彼は一体どう思うのでしょうか?
>????さん
 そうですね、やはりトライラックス本国に外部の人間が介入するという展開もあっても良いのではないかと思われます。
 プレゼントして頂いたクローンアスカ達にもそれなりの役割をさせたいと思いますし。
 まあ、これに関してはギーガ―やバーベムの会話、ノヴァの発言からもほのめかされているとは思いますが。
>便利屋スズキさん
 いよいよアフリカ行きですね。
 スモーカー大佐の一行はマレーシアで足止めを喰らっているので、そろそろちょうど良い頃かなと思います。
 E計画の皆さんはかなり手強そうですが、スモーカー隊がたどり着くまでどうか持ち堪えて下さい。
>E計画さん
 便利屋スズキ氏やネルフ側陣営も交えての混戦状態はどうやら避けられそうにはないようです。
 私としては例によってギャグっぽい路線で迫りたいとは思うのですが。
加持リョウジはオーヴァー・ザ・レインボーへと帰ってきた。MIB・No.1と共に。
彼は元々トライデントを纏め上げていた人物であっただけに皆が彼と、彼が連れてき
た協力者を疑わなかった。しかし、それは油断というべき物だったろう。そうして加
持の連れてきた協力者ことMIB・No.1の予備催眠に次々とかかっていった。
しかし、彼…MIB・No.1にも油断があった。ちょうど司令部の面々とMIB・No.1が握手
を交わした所で、入室してきた人物がいた。加持はその人物をMIB・No.1に紹介する。
その人物の顔はMIB・No.1も知っていた。状況的にMIB・No.1はその人物と握手する。
その人物は穏やかな笑みを浮かべて言った。
「エヴァンゲリオン四号機パイロット、渚カヲルです。あなたは?」
「綾波教イタリア支部のMIB・No.1です。……えっ!?」
彼は驚愕した。なぜ自分がこんな事を口走ったのか理解しかねたからだ。
「……やはりそんな事かい。ここに来た時、皆の精神…特に加持さんのが不自然だっ
たから、なにかあると思ったのさ。だから、君が僕に催眠…いや、予備催眠と言うべ
きかな…を、かけようとした時点で、逆に暗示をかけさせてもらったんだよ。……
僕達エヴァの力を持つ者は他人の精神や魂の状態を読んだり、干渉したりできるのさ。
増してや、僕は使徒だ。人の身で僕達の精神に干渉はできない。……相手が悪かったね」
そして、MIB・No.1の退路にATフィールドが現れる。
「……さて、君…いや、君達の事を話してもらおうか」
渚カヲルは皆を暗示から解き放つ態勢を整えながら言った。
379378:02/11/19 07:50 ID:???
○加持さんへ
えー、今回のMIB・No.1の潜入ですが、エヴァ連中のいるこの艦ではかなり厳しい
と思われるので、こういう展開になりました。ちなみに最初のスレの中盤では当時
弐号機に変身できたキョウコさんが便利屋スズキ氏の部下にエヴァの力で暗示をか
けたり、当時ネルフ本部にいたE氏の精神を読んで監視したりしています。
尚、ここでカヲルが応対しているのは、アフリカとの時間軸が解りずらいので、シ
ンジやレイがいるか不明なためです。
380378:02/11/19 07:53 ID:???
追記:アスカがあっさり暗示にかかってるのはかけた相手が主席のようなオバケ
だからです。
381名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/19 08:34 ID:V7fnqTEc
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大阪に、トライラックスとかいう外国の艦隊が来てるそうだ。
海外はこれまで、内戦続きの日本を腫れモノ扱いして寄ってこなかったけど、
今後はいろいろちょっかい出してくるのかな。
もめ事の原因のネルフと綾波教が、いい加減派手にドンパチ始めたからかもしれない。
戦争ってのは、当事者にならないように気をつけてれば、
結構な商売になるもんらしいから。まあ、海外の参入で、多少なりとも
今の日本の食糧事情とかがマシになれば、パンピーの俺としては文句はないけど。
大阪と言えば、また大きな戦いがあったらしい。途中で衛星回線がイカれて
一時は大騒ぎになったけど、その後海底ケーブルで通信は復帰し、
ぽつぽつ情報が入ってくるようになった。関係ないけど、この海底通信ケーブルって
セカンドインパクト前のものらしい。海面が上昇して、その分ケーブルを伸ばさないと
いけなくなったから多少使いづらいけど、充分役に立つ。これも時田さんの提案だ。
ああ、話の続き。一応ネルフが勝ったらしい。連中はこの後京都に用があるとかで、
こっちには当分戻ってこないらしい。良かったよ。
・・・伊吹さんのいるネルフを悪く思ってる訳じゃないけど、彼らがくれば
確実に戦争に関わらなきゃならなくなる、ってのは、これまでの経験で身にしみたから。
・・・何日か前のことなんですけどね。
壊れたAIBOの修理で寝るのが随分遅くなって、同じく残業してたナオコ博士と
仮社屋の外で一服したんですよ。もう夜明け寸前でした。
いやあ真っ暗な夜でね。星は出てたけど、月はかなり前に沈んじゃってたし、
何より街の明かりが全然ないから、何も見えなくて。これがあの東京かと思いましたよ。
そういえばサードインパクトのすぐ後、戻ってきて間もない頃は、日本中どこも
あんな感じでした。星ばっかりギラギラ光ってて。怖いですよ。海は赤いし。
まあ、そんな夜だった訳です。
ナオコ博士と少し喋って、そろそろ夜も明けるし戻りましょうか、って言おうとしたとき、
何か異様な気配っていうか、悪寒がしましてね。上を見上げたら、巨大な何かが、
こう、ずっと上をゴオッて飛んでいきました。
腰が砕けそうになりましたよ。
暗くてよく見えなかったけど、間違いありません。
エヴァンゲリオンでした。あの、旧東京で戦ってた奴です。黒い奴。
ナオコ博士はたいして驚いてないようでした。彼女は例のクローン体たちがいる
農業プラントと時々連絡とってますし、いろいろ詳しいんでしょう。
ともかく、あれはインパクトありましたよ。空飛んでるんですから。
・・・いずれはJA2もああして・・・そのためにも、今は復興に全力投球ですッ!!
↓立てますた。
  スレ違いですが凄腕の職人揃いのこのスレに張り付ける事をお許し下さい。
  もしお時間に余裕があれば寄ってみて下さい。

エヴァ板の皆でゲームかサウンドノベル作ろうよ
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1037678577/

スレ違いスマソ。
385黒縁メガネオペレーター<1/3>:02/11/19 13:54 ID:???
発令所は騒然とした。
ATフィールドに退路を断たれ、黒服の男はすっと姿勢を変えた。途端に
今までの愛想の良さが消え、一切の隙がなくなる。プロだ。
既に発令所の全員が武器を構えて彼を囲んでいる。倒すことは無理だろうが、
少なくとも無傷で逃げることはできない。それ以上に、彼の目の前には渚がいる。
しかし、男は動じなかった。
「・・・俺が簡単に口を割るとでも思うか」
渚が片方の眉を吊り上げる。
「言った筈だよ。僕には君のご自慢の催眠は通じない。逆に君を暗示にかけ、
 情報を全て引き出すこともできる。君にはもう打つ手はないってことさ」
男は身構えたが、やがて観念したように力を抜き、隠していた武器を取り出して
床に投げ捨て始めた。黒いスーツのあちこちから信じられない程の大量の武器が出てくる。
「・・・任務失敗だな。俺はこれで上に消されるだろう。しかしこのまま退場、も
 あっけないな。話そうか。俺の知っている範囲だけで良ければ」
渚はうなずいた。葛城さんが銃を構えたまま一歩出る。
「大丈夫なの? 信用するのは早いわ」
「さっきから彼の精神を監視しています。下手なことを考えればすぐにわかりますよ」
そう言って、渚はATフィールドを男の周囲だけに狭めた。
男は完全に諦めきった表情で、最後の小型拳銃を抜き、床に落とした。金属音が響く。
その瞬間、男の後ろにいた加持さんが身をひるがえした。周囲の警護兵が突き飛ばされる。
わずかに生じた混乱の隙に、加持さんは発令所を走り出ていった。
386黒縁メガネオペレーター<2/3>:02/11/19 13:55 ID:???
「何をしたのッ!」
たちまち男に銃口が突きつけられ、葛城さんが詰め寄る。男はにやりと笑った。
「おい、そこのガキ。お前ならわかるだろ。甘いのはお前の方だったんだよ」
渚は一瞬虚をつかれたように黙り、すぐにはっとして男を睨んだ。
「・・・そうか。そういうことか」
男は我が意を得たりと言うように唇をゆがめた。
「どういうこと?! だって・・・何も妙なコト考えてなかったんでしょ?!」
葛城さんは、静かに勝ち誇る男と、加持さんの消えた通路の先に交互に視線をやりながら
訊いた。渚は男から目を離さずに答えた。
「多重思考ですよ。思考パターンを二つに分離し、その後自分自身に暗示を与えて、互いの
 思考どうしを干渉できないようにする。表層意識は通常と変わりませんが、その陰で
 もう一つの意識が別の行動を命じるんです。いわば自分自身にあらかじめ後催眠をかけて
 おいた状態です。その行動が何なのかは本人にすら意識できない。思考を探っても
 何も動きが見えなかった訳だ」
「そんなゴタクを並べる前に、加持の奴の心配をしたらどうだ? あいつが今頃グゥッ?!」
男の身体をATフィールドが堅く縛り上げた。渚の凍りつくような声が訊いた。
「彼に何をやらせた?」
「グッ・・・あ・・・俺、にも・・・もうわから・・ない、と・・・」
「無駄だ。もう一つの思考が表出した時点で、君の意識は再び統合された。今度は隠しても
 僕には見えるんだよ」
「ああ・・・加持、は・・・俺が”全ての武器を捨てる”のを合図に、もう一つの催眠が
 発動したのさ・・・今頃6thの確保に成、功・・・とっくに外へ・・・ている筈・・・
 ククク・・・奴の有能さがアダになっ、たな、ハハハハ!」
ATフィールドに全身をゆがめられながらも、男は勝ち誇った笑いを上げた。
「6thって、ヒカリちゃんのこと?! 彼女はっ?!」
「艦内を確認中・・・い、いません! 警護班も全滅!」
「何ですって・・・?!」
葛城さんが絶句した時、甲板で警報が鳴り響いた。
387黒縁メガネオペレーター<3/3>:02/11/19 13:56 ID:???
『こちらハンガー! バーミリオン09が起動中、誰が乗ってるんだ?!』
「・・・加持だわ! すぐ止めてっ! 機体への発砲も許可します!」
『りょ、了解・・・!』
飛行甲板上、格納庫入り口付近の映像を回す。滑走を始める戦闘機の後ろから数人が
追いすがり、威嚇射撃を与えているが、銃弾は全て機体表面に弾かれてしまう。
『駄目です! 間に合いません!』
悲鳴のような叫びが聞こえた直後、戦闘機はアフタバーナとともに甲板を蹴って
海上へと離脱、すぐに空の彼方に見えなくなった。
「・・・なんてこと」
葛城さんは呟いて男の方を振り返った。男は勝利の笑みを浮かべたまま意識を失っていた。
「自分で意識を止めたな・・・今こっちから干渉すると、一生目覚めませんね。
 彼が自分で起きるのを待つしかありません」
渚は堅い声で言うと、ATフィールドを解いた。男が床に倒れる。すぐに警護兵が駆け寄り、
その身柄を拘束して運び出した。連行されていく男の姿を、司令代行が苦々しげに見送った。
「・・・ただ、今の接触で彼の背後の組織については大体掴めましたよ」
渚は振り返り、身のすくむような冷たい眼差を男に向けた。葛城さんはうなずいた。
「では、加持の行方を追いつつ、当面はその組織の検証を行うことになるわね。
 綾波教との決戦が近いわ。何としてでもヒカリちゃんを取り返します」
388385〜387:02/11/19 14:19 ID:???
はい。すいません。わかってます。
先に言い訳です。

>>378で一応解決してるんですが、こんなんで終わるMIBじゃないだろうと
思い、割り込みました。腐ってもイタリア総本山直属ですから。
あと、ここでカヲル君が止めたら、MIB側の話も止まるかもと思ったからです。
それではあまりにあっけない、と思いまして・・・
ただしNo.1は既に持てるだけの情報をカヲル君に読まれています。
????他さん、何か考えてあったのならすんません。
加持さん、勝手ながらあとはよろしく。加持さんが果たしてNo.1の支配下にあるのか、
それとも何か手があるのか、それは全てお任せです。とりあえずチャフやら
ダミー熱源やらばらまいて、オーヴァー・ザ・レインボーのレーダー視界からは
消えてると思います。

なお、No.1はあらゆる催眠術の使い手、ということから、多少暴走させていただきました。
「後催眠(あとさいみん)」という言葉は京極夏彦『塗仏の宴』から、
多重思考はC.スミス”人類補完機構シリーズ”中『老いたる地球の底で』から。

時間があるのでもう少し書きます。
自分の思考を通してエヴァと繋がる。
ちっぽけな自分とは比べることも不可能な巨大な躍動する身体を操り、
跳び、走り、空に舞い、そして敵を倒すことに全力を注ぐ。
握り締めた手の中で操縦桿に汗がにじみ出す。
同時に、同じ手の中で槍が螺旋をほどき、黒い刃になって敵に斬りかかる。
敵の動きを封じ、目の前に繰り出される一撃を紙一重でかわし、先回りして
その退路をふさぐ。またかわす。反撃。はじかれる刃の硬質の悲鳴。
始め覚えた違和感が徐々にLCLの中で失われ、新しい身体との一体感に酔う。
戦場を駆け抜け、宙を蹴り、翼を翻し、全ては敵を倒すためだけに。
狭窄した視野の中、見えるのは敵のみ。
増幅された感覚の中、感じるのは自分の持つ新たな力の躍動のみ。
もっともっと速く、鋭く、何者にも侵されない、この色のない一瞬だけを胸に。
わずかに敵が見せた隙に全てを賭け、一気に攻め込む。敵が押されているのがわかる。
頭の中が限りなく濃密になり、同時にこれ以上ないくらいに透きとおる。
踊る刃。螺旋の響き。記号化された思考。
もう少しで、天国に届く・・・
その瞬間、目の前が真っ白になった。

「・・・お疲れさま。惜しかったね」
僕は声をかけた。
冷却液に半分浸かって並んだシミュレーションプラグからLCLが排出され、一斉にハッチが開く。
そこに座っている、いまだ茫然自失の表情を浮かべる十人の少女たが、全員同じ
タイミングで僕を見た。僕は微笑んでみせた。少女達も疲れた顔ながら笑い返す。
「どうだった? 六番の方が使いやすかったかい?」
隣のケイジを見る。こちらも冷却液に浸かった第八用の量産機が、戦いの興奮醒めやらず
低く唸り声を上げている。その向こうでは僕のエヴァが同じく身体を震わせている。
『はい、あちらの方が動作系統がスムーズでした。しかしこの機体でも問題ありません』
一人が答える。残りは僕に視線を貼り付けたままだ。一人の答えは同時に全体の答えでも
あるから、いちいち全員に問いたださなくていいのが助かる。
「では、もう一度。今度は少しルールを変えよう」
『了解』
僕は再び「光」に乗せてエヴァと彼女たちに戦場の夢を送り込んだ。
「・・・ふう」
十二時間ぶっ続けで訓練をしていたら、さすがに疲れた。S2機関を内在する僕らだ、
これは勿論感覚的なもので、実際は肉体疲労などほとんどない。ヒトの真似を
しているだけだ。それでも疲れたと感じる時はある。どこが疲れているのか、
自分でもよくわからないのがおかしい。
神殿の庭の木陰に腰を下ろして俯いていたら、目の前に影がさした。
「最近、随分と忙しそうね」
僕は顔を上げた。
「・・・これはお許しを。そういえば大分ご無沙汰だった。仕事が増えてね」
彼女はふんと言って隣に座った。晩餐会で碇シンジに渡された髪飾りを頭に
付けている。帰ってからずっとこの髪型だ。インターフェイスを付けることで
主席にケンカを売っているつもりらしいが、効果ははっきり言ってない。
なくて幸いなのだけど。
「なんかこの頃、ヘンな夢ばかり見るのよ。自分がたくさんに分裂したような、
 それでいて自分一人しかいないような・・・アンタ、心当たりない?」
思いっきりある。
「いや、特に。どうして僕に訊くんだい?」
彼女は疑り深そうに僕の顔を覗き込んだ。
「アンタ以外いないでしょ、人の夢の中までずかずか入ってきそうなのは」
「・・・結構ひどい言い方をするね」
「はン、アンタのその澄まし顔が気にくわないのよ。ざまあみろだわ」
彼女は両手を広げて言い、それから少し黙った。
「・・・目。治ったんでしょ」
僕は彼女を見た。気がついていたとは。
「そう。仕事に支障が出るからね。これからはもっと忙しくなるから」
不審そうに目を向ける彼女を残して立ち上がり、僕は歩き出した。休憩時間は終わり、調整に戻らないと。
「忙しくなるって、どういうことよ」
彼女の声が追いかけてきた。僕は振り返った。
「簡単なことさ。碇シンジがここに来るんだよ。そう遠くないうちに」
「何が言いたいのよ」
「近いうちに戦争が始まる。馴れ合いはお終いってことさ」
彼女が背後でいろんな反応をしているのを楽しみつつ、僕は再び訓練所へ向かった。
391390:02/11/19 16:35 ID:???
以上です。長々とスマソ。文章がどんどん冗長になっていく・・・

第弐パートについて。
こんな感じでクローンたちは戦力にしていきます。魂無し、個性も少しだけ。
人間としての彼女らの描写は、トライラックス担当さんにお任せ致します。
十人は大神殿にいますが、オリジナルと顔を合わせないよう第弐がうまく
調整しています。しかし余剰量産機はホントに戦力になるのか?

>????他さん
言い訳は>388に・・・すんません・・・
トウジ、そして葛城博士のフォローありがとうございました。戦闘イベントが続いて
博士のことすっかり忘れてました・・・っていうかアオイ救出隊と一緒に合流した訳だから
晩餐会の頃にはとっくにオーヴァー・ザ・レインボーにいたんですね。恐らく箱根地下の
ように艦内で神級のタイミングですれ違っていたのでしょう、ってことで・・・
あとはオリジナルの使徒ですか。量産機意味ないんじゃ・・・まあ訓練はします。
しかし兵士1さんは可哀相に・・・ずっとアレなんですか・・・w
あと、食糧抱えてズンズン歩いていく参号機萌え。

>「E」計画提唱者さん
無理は禁物です。自分は当分タラタラやってますし、ごゆっくり。
いつまででも待ってますから。
当面の問題はアフリカですね。なんだかいろいろ行くようですが、頑張ってくだされ。

>加持さん
言い訳は>388で。あと、お土産くれたのに書かなくて申し訳ない。
落ち着いたら皆飛び上がって喜ぶと思います。特にリツコさん(覚えていてくれたとは・・・)
392390:02/11/19 16:36 ID:???
>某農場新入りさん
ああ〜〜〜!! なごむ〜〜!! 
あなたのカキコは殺伐とした戦闘イベントの合間の清涼剤です。全然長いなんてことは
ないです、これからもどんどん書いてくださいませ。待ってます。
あと大阪の件、せっかくいい情報入れてくれたのにロクに活用できなくてすんません。

>トライラックス担当さん
A級大使が戻るまでは、艦隊とは停戦状態でいいんですね?
いよいよアフリカ編本始動です、頑張ってくださいませ。

>便利屋さん
ななこさんとのラーメン屋でのデート(?)はどうなったんですか・・・?
仲直り、できるんでしょうか。気になってます、良かったら書いてください。
でもまずはアフリカからの生還ですね。

>町奉行さん
復活! っていうかこちらも陥落ですか?! 頑張れリナちゃん!
イイなぁ、お奉行様の語り・・・食糧もありがとうございます。

>最後の兵士さん
・・・ランドマスター部隊がそうなっていたとは。
あのなごやかな空気は、隊長の人徳のタマモノでしょうか。

それではまた。
ドアが開き、ひどく顔色の悪い白衣の女性が入ってきた。
「初めまして。私が最初に会うべきだったんだけど、私事が少しあってね。
 代理ばかりよこして悪かったわね」
女は大使正面のパイプイスに座り、右脚を少し上げて左と組む。
「貴方にプレゼントを用意したのは私よ。ここの者達の善意じゃない。
 私が面白そうだからそうしてるだけ。悪意と呼べる物は組みこまれてないわ。
 選択自体が悪魔の用意した物とも言えなくないけどね」
女は見下すわけでもなく、可笑しい訳でもなく、ただ冷めた笑いをもらした。
大使は何用で来たのかと女の態度をいぶかしんでいるように見えた。
どうでもいい事かのように、女は続ける。
「貴方、どのくらいその仕事を続けているのか知らないけど、裏ばかり探る性格でしょ?」
「一国を動かす者の一人なら、考えて当然だと思いますが」
「……そうね」
大使の視線を避けるかのように、女は顔を横に向けた。
視線の先は何処か遠く、何も見ていないかのように大使には見て取れた。
「タバコ……いいかしら?」
1分が静かに過ぎ、女はそう言った。
「問題ありません。どうぞ」
「ありがと…………………………ふぅ」
女が胸のポケットからタバコを取り出し、唇に挟むと先端が赤く染まり紫煙が漂い始める。
その様子に、大使が目を細めた。
女は顔の向きは変えずに大使を一瞥し、こう問いかけた。
「……貴方、大切な人は居る?」
「居て当然でしょう。私は大使なのですよ」
「そんな事じゃないわ、そんな物、どうでもいいでしょう? 彼に比べたら」
意味深に口だけ笑った女を見、大使は怒りを抑えたかのように問いかけた。
「……何をする気?」
「ハッ、何もしないわよ。こんな事で仮面がはがれるようじゃだめね」
試されたのかと思った大使の振舞いは、女には悔しがっているかのように見えた。
「ごめんなさい、聞いてみたかったのよ。全く見向きもされてないのにそこまで入れ込んでいる貴方にね」
「ッ……」
確かに聞こえた反応に、女は表情を変えず口元からタバコをとった。
「……貴方の正体はほぼ断定されてるわ。そう考えれば納得ができるし。
 彼に正体を明かす気は無いんでしょう? 怖いのよね。
 もし仮に貴方が彼のそばに居られるとしても、貴方には今必要な「力」が無い。
 出せない、足手まとい。そのくせ客観的価値が高いから利用される。この前みたいに」
大使の視線が女の顔から外された。握られている拳はかすかに震えている。
紫煙を大きく肺に吸い込み、吹き散らしてから女は続けた。
「他のクローンの中にもエヴァの力が使えるのが居るのに、貴方に使えない理由はおそらくその体よ。
 オリジナルでありながら生体部分が少な過ぎる。それが影響していると考えられるわ。
 彼のそばに行っても、役立たずでは自分が納得できないでしょう?」
「そんな…そんな事をしてあなた方に何の得があるというのですか?」
「制限されない力を与えて暴れられでもしたら被害が出る、そう言ってるのかしら?
 自分で自分の首をしめるような真似をどうして、とでも言いたいの?
 貴方には関係無いでしょう、貴方には得で有益な事なんだから」
「それは……」
手を前に伸ばしてまで何かを言おうとするも、大使は言葉にする事無く口を閉じた。
そんな自分を見る女の瞳に羨望の色を大使は見たような気がした。
女は灰を清潔な床に落とし、ただ一色の壁を見つめた。
「……大切なものをなくしちゃったのよ。世界でたった一つの、守るべきものを。
 守るべきものが無い、これが意味する事は解る?」
大使の声は聞こえない。無言という返事を受け取り女は独り言のように続ける。
「守る必要がなくなるのよ。自由って事。枷とも言えるものが無くなるの。
 最期の願いはちゃんと守るわ。でも、それ以外の規制が今まで以上に無くなるのよ。
 解る? 「私」を止める者はもう居ないって事」
言葉に含まれた物から大使は女が何者か、ここがどのような所か気付いた。
「止められるわ……!」
「……じゃあ。まず一回止めてみましょうか、貴方の一言で」
女はくすりと嘲笑した。フィルタまであと少しのタバコを床に落とし、女は立ちあがる。
ハイヒールのつま先でカスを執拗に踏みにじって残り火を消す。
「あと3日もすれば貴方を救助する為に誰かが上の施設に来るわ。ずいぶんと面白い集団がね。
 もちろん、あれはダミーでこことも100kmは軽く離れてるけど。
 そこにはね、すでに恐ろしい男が来てるのよ、スズキとか言ったかしら?
 便利屋の中でも武闘派で特殊な存在よ。
 強力な武装に変身能力、赤いレオタード姿の悪趣味な戦闘型ロボットまで持ってるわ。
 ここより幾分劣るけどそこには高レベルの防衛システムと兵士を配置しておいたのよ。
 でもまさかあんな物で無理矢理突破するとはね」
人の生体エネルギーを感知し、施設に近づく者をサハラ砂漠に飛ばすシステムがそこにはあったのだが、
とんでもない兵器によって干渉するまもなく吹き飛ばされたのだ。
スズキはソナー探知がある事に気付き、監視機構があると踏んだ地上部を吹き飛ばしたのだろう、
と女の仲間達は推測していた。
単なるステルス装備では見た目は隠せても、物理的存在全ては隠せない。
「データが狙いだったみたいだけど、多重暗号化されたダミーデータの膨大さに手を焼いてるみたいね。
 あと面白いものも置いといたわよ、貴方そ〜っくりの物を一つ。
 念入りに調べられない限り解らない代物をね。さて、結果はどうなったでしょう?」
はっとしたような顔の動きを大使は悪戯に笑む女に見せた。
「………一言。
 やめなさいとでも言われれば、彼らをこの部屋に直接お招きしない訳にはいかなくなるけど?
 して下さいって言う「お願い」じゃあ駄目なのよ」
歪んだ形ではあるが、女は力無き大使の望みを叶えさせてやろうとしていた。
396早朝5時の風景:02/11/19 18:45 ID:???
「A警報鳴らせ!! 敵襲だ!! 残存兵力は開口部にて陣形を展開せよ!!」
「大使の確保は忘れるな! この機に乗じて逃げ出すかもしれん」「駄目です!」
「カメラの鮮明化32%、二人です! 侵入者は二人、大口径火器を装備していると思われます!!」
「有線以外の通信路は完全に遮断、重度の電波障害が発生しています!」
「ここの殴りこんでくるとは、よほどの馬鹿だな」
「こいつは? こいつも駄目か? 俺の大事な実験体が……」
「隔壁ロックを開始せよ。72時間の隔絶体勢に……うわぁぁあああ!!?」
「避難がまだ終わっていませんが?」「かまわん、全通路に空間断層とラップを起動させろ」
「第二層は全面破棄、三層を封鎖せよ!!」「……わらってやがる」
「下手に通信もできんとは。一体何を使ったんだ?」
「第二層B地区緊急通路の大破を確認、三層と通じています!! 閉じられません!」
「よもや移転直後に襲われるとはな」「予想できた事さ」
「117番から367番までのデータをダミーに書き換えろ!」
「702番以降は処分だ!!」「最悪の場合はシステム破棄だ、ここを爆破する!」
「なんでこうなるかな?」「大使が部屋に居ません!!」
「後手に回るな! 先陣を切れ!!」「自分で動けよ」「俺の……俺の……」
「最終層から転送を……中止だ」「な、何を!?」「お前は……」
「丁度いい人数に減ったね。しっかりとこの力を試させてもらうよ。
 君達は知らないだろうけど、ここはダミーのひとつなんだよ」
「撤退中止。転送は取りやめだ。各自手段を一考し、侵入者を撃退せよ」
「了解」「データの削除も停止します」「武器庫へ向かえ」「ミサイルをもってこい!」
「誰かにとられるくらいなら俺の部屋を消してやる!」
「この素晴らしさをカメラに収めねば」「ターゲットの識別今だならず!」
「他所との連絡は!?」「通じているはずなのにノイズが多過ぎて応答ありません!」
「構えー銃! ファイヤー!!!」
397396:02/11/19 19:07 ID:???
>>393-395の約三日前が>>396となっています。

>便利屋さん
申し訳ありませんが、「何かしら」を勝手ながらぶっ放した事にさせて頂きました。
施設はダミーですが、そこにいる者達はある者一人を除き、
ボーイの姉の居る施設のダミーである事は知っていません。ので、本気で対応をします。
データは最下層のメインフレームに暗号化された状態で入っていますが、外部操作によりダミーにすり替えられています。

ボーイの姉が居る所は地上の施設は無く、「地下のみ」です。
地上から1km、自然の岩盤を含めた地層がその地下施設までの間に存在します。
換気などはゲートを使っていますが、地上と施設を繋ぐシステムもあります。
あと、地上には「何も無い」わけではありません。

>トライラックスさん
A級大使救助隊の向かっているのはダミー施設となってしまいました。
彼女の偽者さんまで置いてあります。ただし、彼女のクローンではない。
偽者は(深い暗示で)なりきらされていて、
ダミー施設の者達には「預かってくれ」との連絡を与えた後に送っています。
ボーイの姉は、彼女に彼女の意志で人助けをさせたいようです。
この間勝手に利用した罪滅ぼしかも、というのは漏れの推測です。
398厚木基地最後の兵士:02/11/19 23:20 ID:???
隊長個人日誌
眠りについても数時間で呼び出しを受ける。
どうやら、フウイ・ノ・レイ救出作戦時の体勢に着いての簡単な会議、というより
ミーティングか、を行う。
当ランドマスターも参加するか否かを問われるが現状の把握が先決ではないか
という当り障りのない意見を出す。
事実、状況をみないと過去の旧東京襲撃のような事態になっても困るだろう。
ともかく、参加の有無は作戦開始までの間に流動的に決める方向にしてもらう。
部隊編成も少数精鋭による電撃作戦になると思われる。
ただ、トライデント兵士の一人が憂鬱そうな顔をして話をきいていた。
あのコスプレで使ったスーツは、戦闘にも使えるようだが、彼は今後もあのスーツで
闘いつづけることになりそうだ。>>356
ただ、私も笑っていられない。
あのコンバットスーツはあのまま、私専用に調整されたという。
あのまま?、武器の名前を叫びながら闘うのか?
だけではなく、ポーズも決め台詞もあのままだという。
極力そのような事態にはならないようにしよう、と思う。
が、ミーティング終了後、「大丈夫、そのうちレナちゃんの能力とシンクロ出来るような
特殊スーツオルタナティブを作ってあげるわ。」などと惣流博士が言い出す。
ばれつつあるようだ。
とはいえ、ミーティングの後、士官ラウンジでレナがぴったりと横にくっついて
座っていればそれも当然かと思えるが。
厚木基地最後の兵士担当です。
時間軸がまとまるまで、まったり路線、で行くのか、隊長!

>>392第弐次席さん
ランドマスター内では、副隊長大尉と衛生兵少尉が隊長のしらない
間に恋仲になってました。
なんとなく意識していた二人は、レナの話し相手になっていた少尉が結果
隊長の話が多くなったレナの恋心に気付くもかげながら応援。
だけど、レナの話をきいていたり、行動を見たりしている間に、自分の
大尉への好意、というか恋心を抑えるのはお互いにこんな時代ではよくない
といって二人は付き合うことに。
隊長は、仕事のとき以外はちょっとのんびりさん、という感じなので
そんなことにはまったく無頓着だったという感じです。
結局、レナは意識してなかったけど、レナが影響を与えたという。
ただ、レナはそれをみてアオイをけしかけた、という感じでいいかと。

隊長とレナをくっつけることになってきたときにとってつけた設定ですけど。


隊長、名前どうしようかな。
スタートレックエンタープライズのジョン・アーチャー艦長っぽい
ような気もするので、そのままジョン・アーチャーでもいいのかと。
400大阪:02/11/19 23:55 ID:???
神聖綾波教団の侵攻で海上都市大阪の街はムチャクチャにされてしもうた。
そやから、臨時に対策本部が設立され、ネルフ・トライデントやトライラックスの代表も交えてこれからどうするかを協議することになったんや。
私も以前、使節団の1人として関東へ行ったから、そのよしみで協議会を傍聴しに行ったんやけど、えらいことを聞いたで。
綾波教団がああも手際良く大阪の街を制圧してしもうたのは、かなり前からスパイを送り込んどったからやと言うんや。
しかも、前に関東へ行った時の使節団の中にも綾波教団のスパイが紛れ込んどって、大阪側の動静は綾波教団側に筒抜けやったらしいんや。
私をお好み焼きにするとか言うとったトカゲ男の一派は今の所はネルフ・トライデント側に身柄を拘束されとるが、大阪の街がこの状態では入れる施設があれへん。
親分のトカゲ男は今までしてきた悪事を悔い改めると言うとるから、社会奉仕刑ということで復旧工事の手伝いをさせてはどうかという人もおる。
どうにもならん奴らは関東の方のスガモなんとかいう施設に入れたらどうやって言うとる人もおったな。
罪人と言えば、ネルフ・トライデントはこれまでトラブルばかり起こしとった便利屋スズキいう奴を重犯罪者として指名手配したと発表したで。
そらあ、当然のことやろ。その人は今までにトライラックスの兵隊さんを大勢殺したりして、ネルフ・トライデントにも迷惑をかけとったんやからな。
そやけど、トライラックスの軍艦が爆発して沈没した件に関しては、便利屋スズキが持ち込んだ爆発物が原因にしては不審な点もあるそうや。
これは断定はできてへんのやそうやけど、もしかしたら綾波教団側が自分達に都合のええように便利屋スズキの仕業に見せ掛けてやったんと違うかという説もあるんやて。
401青の一号:02/11/20 00:06 ID:???
今朝、例の新入りの男がアオイと何やら喧嘩をしていた。
喧嘩というより、男の方がアオイにひたすら謝っていて、アオイはそれを
一生懸命無視しようとしている、という構図だ。そう、アオイは無理をして
男の言葉を聞かないようにしているとしか見えなかった。部外者(犬)の俺が
聞いていても、彼の言葉には誠意という奴があふれていて、しかも
彼としては必死なのだろう、これでもかというくらいに思いがこもっていて優しかった。
あんな彼氏がいるなんて、アオイも幸せだな、と思いつつ、俺は聞き耳を立てた。
原因は、彼が早く身体を治そうと無茶をしたことらしい。アオイは彼を振りきろうと
早足で進みながらも、顔は心配で心配で仕方ない、という感じだ。しかし彼の方は
自分が悪いと思っているらしく、ひたすら謝っている。
俺は呆れた。わかってやれよ・・・彼女はお前を怒ってるんじゃないんだよ。
仕方ない。
俺は大きく『ぅわん!』と吠えて、アオイの傍を突っ切った。勢いに押されて、彼女が
男の方に押され、二人の身体がくっついた。
俺はダッシュし続けながらちらっと振り返った。
アオイが倒れそうになり、思わず彼が彼女の肩を抱いて支えるのが見えた。
アオイは顔を真っ赤にしている。その後、どちらからともなく二人は照れくさそうな
笑顔を浮かべ、やがて連れ立って歩き始めた。俺は立ち止まった。
「意外だな、お前にこんな一面があるとは」
背後から声がした。俺は跳び上がった。
振り返るとニヤニヤ笑っている相棒がいた。俺はふくれて後ろ足で頭を掻いた。
「トラゾウに話したら喜ぶかもな」
「うるせぇな! いいだろたまには。あの二人は特別なんだよ」
「まぁそれはわからんでもないが・・・しかし、お前がな」
相棒はまだ含み笑いしている。こいつ、他人事だと思いやがって。俺は一声吠えて
奴に飛びかかった。そのままごろごろじゃれあっていると、農場の方から
ご主人の呼ぶ声が聞こえた。仕事だ。
「おっと、ふざけてる場合じゃないな。行くか」
「ああ」
俺たちは起きあがり、いっさんにそっちへ走っていった。
いい天気だ。今日も農場の一日が始まる。
402MIB・No.3 ◆Su0mm3T37Q :02/11/20 00:20 ID:???
ダイバーロボットを潜水させ、4号機改の引き揚げ作業を開始した。
と、レーダーを見張っていた使徒人間が叫んだ。
「No.3!!正体不明の船がこっちに急接近してます。このままでは…激突します!!」
「あ?なんだと?」
見るとあれはトライラックスの船じゃないか。例のスモーカーとやらが4号機改の情報を知って
サルページをやらせまいと特攻でも仕掛けてきたか?
しかしスモーカーはNo.2が追っていたはずだが、No.2は何をやっているんだ。
「回避行動を取りつつ魚雷をあの船に集中させろ。激突する前に沈めてしまえ」
「ハッ!!」
ドシュドシュドシュドシュ ズガアアアアアン!!
魚雷がトライラックス船に命中し、激しい水柱があがる。水柱と一緒に、海面に漂っていた
おびただしい死体が空中に舞い上がる。
しかし猛スピードの為、止まることなくこっちに突っ込んでくるぞ。オイオイやばいぞ。
このままじゃこっちも避けきれん。なんとしても沈めなくては間違い無く激突する。
「第ニ射!!ありったけの魚雷をぶち込め」
「ハ、ハッ!!」
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュッ ボォン!!
燃料庫に引火したか、トライラックス船が爆発し炎上した。
しかし勢いは止まらず、そのまま火の玉になって、こっちに突っ込んできた。
「だ駄目です!!距離が近すぎて回避できません!」
「チッ魚雷では止まらないか。――まあ慌てるな。まだ手はある」
403MIB・No.3 ◆Su0mm3T37Q :02/11/20 00:20 ID:???
俺は4号機改の引き揚げを行っているダイバーロボットの深度計と位置を確認した。
すでにダイバーロボットは4号機改を捕捉して浮上してきている。
浮上速度を最大に上げれば、激突の直前に丁度トライラックス船とこの船の間に入り、
盾にする事ができる。4号機改なら突っ込んでくるトライラックス船をいとも簡単に
弾き飛ばすはずだろう。
「ダイバーロボットの浮上速度を最大にしろ。エヴァ4号機改を盾にする」
「ハッ!」
ダイバーロボットに引き揚げられた4号機改が海面に姿を現した。
身体中に海草やらフジツボやら、水死体やらを絡ませて。――最悪の見た目だな。
火に包まれたトライラックス船が、海面に頭を出した4号機改に突っ込んでいく。
と、巨大なATフィールドが発生し、トライラックス船がそれに激突して船首から
ひしゃげていき、大爆発した。トライラックス船の破片がばらばらと空中に舞う。
4号機改…いや、エヴァの力をこの目で見たのは初めてだ。これがATフィールドか。
すごい。前から思ってハいたが、この容姿はまさに死神だな。
こんなものがフォースインパクトで俺を救ってくれるのだろうか。
使徒人間達も、海上に上半身を現したエヴァ4号機改を見上げて息をのんでいる。
「おい、何をボーっとしてる。アームで4号機改を貨物室に回収しろ。
――生身であれに近づくなよ。封印してない状態のあれは、近づく者全てを溶かす」
404MIB・No.2 ◆Su0mm3T37Q :02/11/20 00:21 ID:???
ブクブクブク。スモーカーは片付けたが、あのオカマ野朗の変なロボットにぶっ飛ばされて
海に落ちてしまった。水中は苦手なんだ。特に海水はな。特殊コーティングされた
身体とはいえ、あまり長い時間塩水に浸かってるのはあまり良くない。
それにええい、海中に漂うこの死体が絡まってきて、うざったくてしょうがねえ。
4号機改が海底に沈んでいる証拠だな。
プハァやっと海面に顔を出せたぞ。トライラックス船はどこだ。
ム?はるか彼方で火の塊になった船が突っ走っていくが、あれがトライラックス船か?
オイオイ、その先にはNo.3のサルページ船がいるじゃねえか!!No.3危ないぞ!!
――!!4号機改!!No.3のサルページ船の横にあの化物が海面に出てきた。
あれはATフィールド…!!
ズガアアアアアアアアン!!
トライラックス船がATフィールドに激突していった。4号機改もNo.3の船も無傷だ。
まさに化物だな…!!
しかし4号機改があるんじゃ、No.3の船に近づく事もできねぇな。
岸まで泳ぐしかねぇか。しかしくそ、この絡まってくるした死体どもが本当に邪魔くせえ。
405MIB・No.1 ◆Su0mm3T37Q :02/11/20 00:21 ID:???
目を覚ますと、辺りは真っ暗だ。すぐに暗闇に目を慣れさせると、ここが密室だと
いうことがわかった。オーヴァー・ザ・レインボー内の独房に違いない。
――脱出は…今はおとなしくしておくか。
俺とした事がミスったな。
No.4はあれから何をやらかしたのかな。うまく6thを連れ出していれば目的は
達した事になるが、確認のしようがないので俺のミッションは失敗だと言える。
俺は上に消されるだろう…。俺もあいつから逃れる事はできない。
渚カヲル…奴の事はデータ上でよく知っていた。その能力もな。
エヴァ四号機5thチルドレン・オリジナルの渚カヲル。
サードインパクト前に委員会が送りこんだ最後の使者。そしてサードチルドレンの魂に
影響を与え、このイカレタ世界を作り出す事になったひとつのキーワード。
しかし、ずっとヨーロッパ地区で活動していた俺は、実物を見た事が無かったので
その能力をかなりみくびっていた。
アレがエヴァ能力か。ククク、データ上でしか知る由もなかったが、じかに思い知ったぜ。
想像通り面白い連中じゃあないか。俺以外であれほどの精神能力を持っているとはな。
良い…良い。こういう感触は久しぶりだ。
それに渚カヲル。ククククおまえはもうひとつ見落とした事がある。
俺のこの精神そのものが俺が作り出した幻影だという事に。
イタリア綾波教MIBはみな進化を施された人ならぬ人、なんだよ。悲しい事にな。ククク
――もちろんNo.4もな…。
406401:02/11/20 00:24 ID:???
また言い訳を。
・・・俺は一体何を書いているんだ・・・?
っていう気分です。久々に犬を出そうと思っただけなのに・・・
・・・なんで?
という訳で某農場新入りさん、犬のデバガメ(だけじゃないけど)です。
気持ち悪くてスマソ。

>厚木基地最後の兵士さん
そうだったのですか。でも何となく皆がうまくいくのは、やはり隊長さんの
人柄、っていうか彼の持ってる空気みたいなもののお陰な気がします。
当分マターリ路線ですか。・・・式、ですね・・・?(と煽ってみる)
隊長さんの名前はゆっくり決めてもいいと思います。でもジョンもいいなぁ。

>大阪さん
スマソ、大阪戦忙しくてなかなか便利屋さん指名手配のこと書けませんでした。
今は彼はアフリカだし・・・日本に帰って来たらえらいことになってたりして。
ボケでない大阪さんも可愛いっすね。

>「E」計画提唱者さん
おおおお!! やはり神認定決定っすよ!
特に>>396、スゴイ。何となくEOEパンフの文を連想しました。
『D』、一人歩きする研究群、新戦力投入・・・アフリカも荒れるっぽいですね。
しかしここからトライラックス担当さんの求める展開に持ってくのも、
このスレ的にはありかも、とか思ったりします。自分は戦闘ダイスキなので
このままガンガンいってくださっても嬉しいのですけどね。
自分は担当視点がないのでROMですが、頑張ってください。心底楽しみです。
407大阪・中之島・前編:02/11/20 01:37 ID:???
大阪中之島中央公会堂で対策協議会が開催されるので、それに出席するために会場へ来ていたトライラックス艦隊の代表達は会場入口付近で見覚えのある美少年にばったり出くわした。
「あ、貴方はトライラックス艦隊のピエット提督ですね?」
「む? 君は確か綾波教団の・・・いや、違うな。顔はそっくりだが、どことなく感じが違う」
「僕はカヲル、渚カヲルです。あちらの側にも僕とそっくりな人物がいますけどね」
「するとやはりクローンか・・・君も?」
「そうです。ところで、正式な発表があると思いますが、そちらのA級大使がE計画に拉致された件に関しては、ネルフ・トライデント側も救助隊を派遣することを検討しています」
ピエット提督は考え込んでから言った。
「君達は・・・敵かも知れない我々のためにそこまでしてくれるのかね?」
「あなた方の国の指導者達がどういうつもりなのかは定かではないが、あの大使には邪念は感じられません。言っていることはしごくもっともだ。本当に正しいのかどうかは別にして。綾波教団と和解共存するのは無理でも、あなた方とならそれができると思われますのでね」
「我々はただの軍人なので、あまり詳しいコメントはできんな」
408大阪・中之島・後編:02/11/20 01:53 ID:???
「ところで提督。サードインパクト以後、日本国内の食糧事情はかなり厳しい状態にあります。僕は以前、そのことでフウイ・ノ・レイ大使にそれを改善するためにスリグを譲って欲しいと述べたことがあるのですが、聞いておられますか?」
「うむ、あの話か。それでは、大使殿にその話を持ち込んだネルフ側の人間というのは君だったのか・・・」
「このような状況でお願いするのは申し訳ないのですが、お譲り頂けますか?」
「いいだろう。しかし、どうする? この大阪の被災民達に救援物資として供給するか? それとも、旧東京の方にするか?」
「いえ、すぐに食べてしまうのではなく、日本国内で飼育して普及させたいので、旧東京近郊の農業プラントの方へお譲り頂きたい」
「以前、スモーカー達に野菜の仕入れに行かせた所だな。それなら10頭もいれば良いだろう。しかし、君も物好きな男だな」
「ありがとう、提督。恩に切ります」
「それにしても何だな・・・渚カヲル君とやら、もっと平和な状態の時に君のような人間と知り合っていれば、いい友達になれたものをな。世の中というものはままならぬものだ」
「あ、あの、提督・・・」
「ん? 何だね、渚君?」
「い、いえ、何でもありません・・・」
以前、艦隊に潜入した時、勝手にワインを盗み飲みしたことを謝ろうとしたが、結局、言い出すことができなかった渚カヲルであった。
409407,408:02/11/20 01:58 ID:???
もちろんこれはオーヴァー・ザ・レインボーでMIBのNo.1を捕らえたのとは別の時間帯の出来事。
これまで艦隊で留守番ばかりしていたピエット提督のキャラクターが、むしろどちらかと言うと『ニキータ』に出てくるウォルターっぽくなってしまった。
ガチガチガチッ!「くそっレーザーライフルのバッテリー切れか!」
反物質砲で地上施設を破壊して突入したが予想より敵の抵抗が激しいな
「スラッシュ、目的のコンピューターの場所は解ったか」
くそっ破壊される前に制圧しないと研究データが手に入らん
「マスターまだだぜ、敵が多くてよ。」
「早く見つけろ、遭遇した敵は全員殺せ」
「OK、マスター」
とにかく邪魔をするこいつ等を潰さん事にはどうにもならん
「ガイバー!」
「まほろさん行くぞ!俺の援護を頼む。」
「解りましたスズキさん。」
あいつ等マシンガンや自動小銃でどうにかなると思ってるのか?
「構えー銃! ファイヤー!!!」(>>396)
ドドドドドド!ドン!ドン!ドン!
滅茶苦茶痛てえが、その位で倒せる程ガイバーは甘くないぞ
「プレッシャー・カノン!」
411410:02/11/20 02:33 ID:???
>>397さん一応コレがガイバーの資料です。
ttp://www.ne.jp/asahi/nate/slinger/guyver0.html
412先住民族の集落3:02/11/20 02:44 ID:???
命綱をつけずにやぐらから飛び降りたメンチの勇気は村人達から賞賛を受け、彼女は特に若い男達からかなりちやほやされる所となった。
彼女が寝泊りするためにあてがわれたワラのテントのまわりは黒山の人だかりである。
皆、順番を待っているのだ。
「あああ〜っ、黒人の男とこんなにヤレるなんて夢みたいだわァ〜ッ! 一晩で何人とできるか記録に挑戦よォ〜ッ!」
テントの外、すこしばかり離れた所で相変わらずテントの中の様子を想像してオナニーをしているホーク軍曹。
だが、B級大使サイテイルは村の酋長のテントで山の中に何者かが建造した研究施設のようなものに関する話を聞いていた。
「アニョロモニョロモニョローニョ、ホンニョロノニョノモニョロマニョローマニャ」
「その建物を建造した者達の目的はわからないが、そこの長はかなり怪しげな魔女のような女だと酋長は言っている」
「アニャラマニャラホニャラモニョロアナ、フンニャラマニャラオモロニョロモモニョ―ロモ」
「酋長はあなた方だけでは危険なので、我が村で一番強い戦士であるハマハマを一緒に行かせようと言っている」
「おお、それはありがたい! いや、酋長殿、恩に切ります!」
「いやいや、何の何の。お役に立てて光栄ですだ」
「ん? 酋長殿、あんた今、我々にもわかる言葉で喋らなかったか?」
「喋れるだよ。だども、喋れねえふりさして外国の人をからかうのも面白いもんだべさ」
B級大使サイテイルは「ズコッ」と叫んでぶっ倒れた。
413マレーシア近海6:02/11/20 03:55 ID:???
軍用ヘリの機中から海上を見下ろした赤ら顔の基地司令は目を見張った。
バラクーダ号は敵の魚雷攻撃を受けて炎上しながらも、突進している。
その甲板の上ではゴリラのような体格をした黒いロボットがあたふたと走り回っていた。
乗組員の多くはすでに海へ飛び込んで逃げてしまっていた。
と、突然、海の中から得体の知れない物体が現われ、ロボボスももはやここまでと海へ飛び込んで逃げ出した。
その直後、バラクーダ号は爆発し、木っ端微塵の海の藻屑となった。
海の上はさながら地獄のような光景であった。
おびただしい醜く変型した水死体が漂い、その中で生きている者達はパニック状態になっている。
そして、海の上へ引き上げられた怪物はこれまで地獄に封印されていた悪魔のようであった。
軍用ヘリの機中で基地司令がつぶやく。
「あれがお宝だと・・・?」
414マレーシア近海7:02/11/20 04:15 ID:???
MIBのNo.2が乗って来た船の上に海の中からゴリラのようないかつい体格の黒いロボットが這い上がって来た。
「悪いけど、この船を貰い受けるわ。アタシ達の乗って来た船はオシャカになっちゃったからね。文句のある人はかかってらっしゃい!」
スティンガーがそう宣言すると、すでにリーダーを倒されてしまっている手下の使徒人間達は戦意を喪失して海の中へ飛び込み、逃げて行った。
ダイス船長とスモーカー大佐が部下達に支えられて船の上に引きずり上げられてくる。
「く、くそっ、よくもわしのバラクーダ号をスクラップにしてくれおって・・・!」
「水死体が〜水死体が〜・・・」
「スモーカーさん! しっかりして下さい!」
たしぎ曹長がスモーカー大佐に往復ビンタをかまし、彼はようやく正気に戻った。
「俺は一体・・・ハッ! あのでかい奴はどうした!?」
「アタシがとっくにやっつけたわよ」
「チッ、よけいなことしやがって! あいつは俺がひとひねりにしてやろうと思ってたのに・・・」
「よく言うわね。荷電粒子砲の電源が切れたら手も足もでなかったくせに」
「うるせえッ! それで、お宝はどうなった?」
「あれだ、あれ」
「何だ、あれは! あれがお宝か!?」
彼らは一同が海の中から姿を現わした奇怪な物体を見て驚いた。
「何かよくわからんが、このあたりに水死体が浮いているのはあいつのせいらしい。こりゃあ、お宝どころか、すごく危険な物のようだぞ」
トライラックス担当です。
>加持リョウジさん
 トライラックス側陣営はスモーカー大佐の早とちりでMIBが海底から引き上げようとしていた物を勝手にお宝だと思っていましたが、その正体を知って驚いています。
 世界征服を狙うトライラックスの一派とは言え、こいつらのような末端の雑兵では手に負えそうにはないので、このあたりで手を引かせた方がいいですかね?
>E計画さん
 かなり苦しい状況になってきましたね。
 しかし、トライラックスだけではなくネルフの側も動くという展開になったので、今ここでA級大使を解放してしまうと面白くないのではないかと思います。
 それにしても、>>393,>>394,>>395の段階ではニセ施設の方はどのような状態になっていて、ニセ大使はどうなっているのでしょうか?
>????さん
 教団側に残っている10人のクローンアスカに関しても私がカキコするんですか?
 トライラックス側に渡った22人というのも人数が多すぎるので、どうしようかと思っているのですが。
 今の所の構想ではトライラックスが勢力を広げるために、特別な教育や訓練を受けた彼女達が外交官や末端指揮官として世界中に派遣されるという展開を考えています。
>某農場新入りさん
 と、言うわけで、トライラックス側は停戦状態の間に旧東京近郊の農業プラントへスリグ10頭を譲渡しに行きます。
 今回はピエット提督が自ら動くということにして、本当は渚カヲルにも同行してもらいたいんだけど、MIBが関与している現状況では難しいかな?
 その際、恐らくトライラックス側の人間はサカキにある重大な情報を耳打ちするものと思われます。

それにしても、世界征服を狙っているという触れ込みで登場したトライラックスもだんだん『ゾイド』に出てくるガイロス帝国っぽくなってきたな。
416トライデント兵士1:02/11/20 12:47 ID:???
中之島の中央公会堂では対策協議会が行われている。俺も警備についているが、今日
は普通の戦闘服でOKでホッとしている。
あれから例のナカガワ・レイジとかいう奴が自分の知っている事を洗いざらい話した
上、この前の戦闘の混乱で裏社会の情報も流出したため、相当な人間が拘束された。
(混乱に乗じて犯罪を犯した連中を含む) また、多くの重要人物が失われたり、拘束
されたため、大阪の街は臨時委員会が治めてる状態になっている。凶悪犯の類を旧東
京のスガモ・プリズンに送る手配の件もあって、皆忙しそうだ。
そこにちょうどユイさんが通りがかった。少し話をすると、やはり俺達もアフリカに
行く可能性が高いそうだ。そして、碇司令が送ってきた情報によると、現在トライラッ
クスの救出隊は目的地からかなり離れた地点に放り出されたせいで、悪戦苦闘している
らしい。そして、司令が言うには彼等が施設に近付くか入るかした所で合流するつもり
だと。演出のつもりか? 急いで向かわない理由を聞くと、E計画の連中は施設そのも
のを別の場所に転移させる技術をも開発しているため、すでに場所を移動させている
可能性が高い。そして、連中の性格から言えばその場にダミー施設を置いているだろ
うと予想されると。ならわざわざ行かなくても言うと、司令はそれで十分なんだそうだ。
……どういう訳か気になったが、それは教えてくれなかった。
そこへ、休憩中らしいランドマスターの隊長とレナがやってきたので、冷やかしなが
ら話しかけ、ついでにユイさんが言っていた事を伝える。そして、こんな話もした……
「まあ、俺も少佐も妙なもん渡されてますしねえ。俺なんかそれのせいで今度のアフリ
カの件半ば指名されてるんですよ。まあ、俺のはわざわざ武器の名前言わなくていい分
マシって言えばマシなんですが、少佐みたいに転送機能を付与されてないんで、出撃ん
時は着たままなんですよねえ。はあ……。」
417????:02/11/20 13:09 ID:???
「悪趣味ね」
『彼女』は言った。まあ、当然だな。悪趣味だからこそ効果的なんだが。
「フフ…まあ、これで当初の予定よりもう少し面白くなりそうなんだからな」
ネルフの連中は例によって足止めをくってる。それもしょうがない事だ。オレ達のよ
うに基盤がある訳でもなければ、E計画ほど行動力や実行力がある訳でもない。実体
はエヴァ達のベースにすぎない。……ウチも本質は似たようなもんか。だからこそ、
不自然に見えようともオレ達は待つのだ。結局この戦いの実体は質と質との戦い。両
陣営に属してる一般兵が実体を理解したら、さぞやる気を削がれるだろう。
「ただの余り物の再利用にとどまらず、そうするつもりとは…あなたらしいわ。とこ
ろで、トライラックスの人達はどうするつもり?」
彼女は言葉を続ける。
「あのアホどもがグズグズしてたからな。いきなり放りこんでも死ぬだけだと思って
距離を取ったらあのザマだ。今ごろは施設を転移されてダミーの施設にでも出くわす
のが関の山だろう。……ま、アイツが合流すればその辺りはどうにでもなるがね。」
彼女の返事を待たず、オレは言葉を続ける。
「さっきの悪趣味な事の件だが、それを効果的に行うためにもお披露目をしようと
思う。アイツらがアフリカに行くならいい機会だ。約定通り、連中の徹退の手伝い代
わりにお披露目に行こうと思う。キミは監視でもしておいてくれ。オレでは感知される
恐れがある。その点キミなら大丈夫だからな」
彼女は妖艶な笑みを浮かべ言う。
「やっぱり悪趣味ね」
そういう話をしているオレ達の前の空間には第弐の訓練を受けるクローン達の映像
が映し出されていた。
○稼動条件
現在、エヴァをまともに稼動させるには特定の条件を満たす必要がある。一つはエヴァ
と契約を結ぶ事。もう一つはなんらかの特殊能力を持つ事。そして、使徒に近い者である事。

○契約
契約の条件は、サードインパクト以前にエヴァのコアに入っていた者に与えられる。
該当者は碇ユイ、惣流・キョウコ・ツェッぺリン、鈴原トウジの妹で、彼等はサード
インパクトの際に半自動的に契約させられた。この場合、パイロットだった者が別に
いるため、元コアがコアに融合し、対応するパイロットが操縦しないと動かない。
もう一つは契約者から力を継承される事。これは契約者と関わりが深く、かつエヴァ
との関わりが深い肉親に限られるため、事実上コアからパイロットに継承される事
になる。この場合、元の契約者の再契約は不可能。碇シンジ、惣流・アスカ・ラング
レー、鈴原トウジが該当。
これらとは別に、使徒に近く、かつサードインパクトの影響を強く受けた者も契約が
可能。綾波レイ、渚カヲル、九大司教、綾波レナ、が該当し、フウイ・ノ・レイやエ
ヴァ・フェット、ダミーレイ達、ZOもサードインパクトを超え、かつ未契約のエヴァ
があれば契約可能。
(ダミーアスカはサードインパクトのかなり後に生まれたので契約は不可能)

○契約者
契約者は、元コアの場合はコアに融合が。直接契約者(継承者含む)の場合は、操縦or
融合を行い、エヴァを動かす事ができる。
そして、エヴァの外にいる契約者は生身でATフィールドや強靭な肉体、超絶的な格
闘能力、武器の召喚などのエヴァの能力を使え、更に2メートルほどの身長のエヴァ
に変身する事で絶大な戦闘力を振るう事ができる。(力は元のエヴァの潜在能力ランク
と、本人の資質、覚醒度で変化) 尚、エヴァ操縦時は解除が必要。尚、使徒が契約した
存在の渚カヲルや、それに等しい九大司教、教団レイ以外は未変身時はS2機関は作動しない。

○契約の解除
契約は契約者がなんらかの理由で死亡すると自動的に解除される。(異空間に飛ばされ
ても、飛ばされた先で生きていれば解除されない) また、力の継承の場合も新たな契約
者に契約が移り、解除される。
○使徒の力
契約者とは別に、使徒に近い要素を持つためにエヴァを操れる者がいる。第十七使徒
タブリスでもある渚カヲルと、タブリスの力を持つ九大司教、ZOは操縦すらせずに
未契約のエヴァを外部からコントロールできる。
また、使徒の要素を強く持つ者…渚カヲル、九大司教、ZO、綾波レイ、エヴァ・フェッ
ト。ダミーレイ達、クローンアスカ達も未契約エヴァをそれほど高くないシンクロ率
で操れる。(使徒もどきや改造騎士は無理)

○特殊能力者
元々世界には様々な特殊能力者が存在しており、セカンド、サードのインパクトで世
界の法則が歪むごとにその発現率は上昇しており、サードインパクト以後はかなりの
数にのぼる。ちなみにこの能力者には(発現はセカンド以前だが)南米の教授、赤木
親子、ボーイの姉などの明らかなオーヴァーテク使いも含まれる。
そして、それらの能力者の中にはかなりの低確率かつ、低シンクロ率だが未契約のエ
ヴァとシンクロして動かせる者がいる。スモーカーや便利屋スズキがその一例。

○エヴァ能力者
碇シンジ、惣流・アスカ・ラングレー、綾波レイ、渚カヲル、鈴原トウジ、綾波レナ、
主席司教、第弐次席司教、第参次席司教、教団レイ、未登場一人

○能力の喪失or死亡したエヴァ能力者
碇ユイ、惣流・キョウコ・ツェッぺリン、鈴原トウジの妹、第四次席司教、第伍次席司教、
第六次席司教、第七次席司教、第八次席司教、第九次席司教
○現存するエヴァ((名前)は契約済みのエヴァの契約相手を指す)
初号機(シンジ)、弐号機(アスカ)、零号機(レイ)、参号機(トウジ)、四号機(カヲル)、
伍号機、主席用量産機(主席)、弐次席用量産機(弐次席)、参次席用量産機(参次席)、
四次席用量産機、六次席用量産機、八次席用量産機、4号機改、伍号機、零号機廃
棄体(複数存在。一体はゼルエルと融合し殲滅。一体はレナと契約)、白い零号機(教団レイ)、
未登場一体(契約相手は不明だが契約済み)

○消失したエヴァ
伍次席用量産機、七次席用量産機、九次席用量産機

○エヴァ(巨大)の潜在能力ランク(未登場エヴァは割愛)
SSS:初号機
SS:白い零号機
S:主席用量産機、四号機(カヲルとの契約の相乗効果)
A:弐号機、零号機、上位司教用量産機
B:参号機、下位司教用量産機
C:4号機改(特殊)
D:伍号機
E:零号機廃棄体

○今現在の段階での全世界の超常能力者ランキングベスト10(教祖、E、バイオレンスジャックは除外)
1.教団レイ
2.委員会
3.主席司教
4.G
5.碇シンジ
6.惣流・アスカ・ラングレー、綾波レイ
7.渚カヲル
8.九大司教上位
9.鈴原トウジ
10.九大司教下位
421420:02/11/20 15:44 ID:???
どうも。現段階でのエヴァのシステムに関する情報を整理してみました。とりあえず
はこんな感じです。

○黒縁メガネさん
どうもご苦労様です。クローンアスカ達の件はアフリカの件が終われば触れると思います。

○Eさん
えー、フウイ大使の件ですが、シンジ、レイ、Gはニセモノを一目見れば見破れる事に
します。さすがにこの面々が解らなきゃまずいですし(藁 尚、Gは一応フウイ大使の居場
所の追跡手段はありますが、本物をきちんと返せば、もしくはそれなりの交渉をすれば
手の内をさらすのを避けて深追いはしません。
尚、施設および大使は大阪戦時に主席が感知したのは本物とさせていただきます。こいつ
は遠隔でも本物かどうかの見分けのつく存在ですので。ただ、施設の性質からしてダミー
にすりかわってる事は予想しています。
尚、教団レイ本体は微弱なエネルギー反応も起こさずに動けます。(今回E計画の面々の前
に出る事は無いと思いますが)

○トライラックス担当さん
と、いうわけでネルフの移動のタイミングは救出隊の面々の動き次第です。尚、みなさん
主席とGに見られちゃってるんですよね。あ、教団のクローンは別に動かさなくてもいいで
す。(動かされたいならかまいません) しかし、できれば教団にいるのも生き残らせたい……。

○厚木基地最後の兵士さん
いやあ、やっぱりマターリとしているのはいい。レナちゃんには今後もう一破嵐あると思います(W

○大阪さん
大阪戦では色々とご迷惑かけました(藁 今後大阪の街はどうなるか……。

○加持さん
ネタ潰しに近い真似してすみません。ただ、エヴァ連中そのものは操る事は不可能と考えてください。
(ダシ抜く手はあると思いますが) 尚、NO.1の監視はカヲルです。
422某農場新入り:02/11/20 18:48 ID:???
レイ達のいる宿舎近くの食堂。ラン嬢の班,第3班の面々に誘われて,今日はここで晩飯を頂く事にし
た。彼女らとは,以前ニワトリをけしかけられた一件で(伍スレ>>312)一緒に説教をくらってから妙
に仲良くなり,結構よくしゃべったり,遊びに付き合ったりもしている。食事も終わり,第3班の面々
にアオイやアイ嬢,寮責任者氏と食後のお茶を飲みながら談笑していると,なんとこの食堂にミスミさ
んと広報担当氏,それに畜産施設で技術者をしている中年男性が現われた。俺たちが驚いて,立ち上が
って挨拶しようとすると,ミスミさんはそれを手を振って制し,俺たちの側の席に座った。アオイがミ
スミさんたち3人分のお茶をいれる。彼らはアオイに礼をいって,お茶に口をつけると,俺と寮責任者
氏に少々話がある旨を伝えてきた。なんだろう?俺らに話って?レイ達絡みのことか?と思いながら,
食堂のレイ達の集団から一寸離れた席に5人で移動する。
ミスミさんたちがなかなか話を切り出さないので,俺が聞こうとした所,ミスミさんはまだ食事をして
いるレイ達を眺め,「サカキ君,毎日の食事に困らない,ということは,いいことじゃな」と感慨を込
めてつぶやいた。その言葉はセカンド,サードインパクトの両方を経験した俺の胸にも深く染み入った。
インパクト直後の食生活は悪く,朝昼晩三食何かを食べられた日は幸いで,日に一食,二食や飯抜きの
日も結構あった。俺も泥棒,自販機荒らしなどをやらかしたし,食糧を奪いに来たヤツとの銃撃戦もあ
った。野草採取や動物を狩って腹を満たしたときもある。
423某農場新入り:02/11/20 18:55 ID:???
そのうち一座の話の内容は,お互いのインパクト直後の食生活談義になっていった。広報担当氏はセミ
に塩を振って焼いて食ったというし,ミスミさんは蝗の佃煮や蜂の子,山野草の食べ方について語った
(ホントはもっと凄いもん食ってそうだな)。俺も,蛇,鼠,カラス,カタツムリやらを食ったことが
あると告白した。寮責任者氏は圧倒されたのか,口ではいえないほど凄い食生活だったのかわからない
が黙っている。
「リーダー,サカキ君の方は適任のようですな」と畜産技術者のオッサンが言った。ん?なんのこと
だ?と思っていると,「おお,おお,肝心なことを忘れていた。所でサカキ君。実はだね…」とミスミ
さんは話の本題に入った。何でも外国から,新しい家畜が入ってくるのだそうだ。スリグ,という名前
だとか。これが日本に普及すれば,現在の全国的な食糧不足にまさに福音といえるほどの効果をもたら
すとのこと。しかも食材としても美味で,ローストにすると絶品の肉だという。しかし何分日本で
は馴染みのない食材であることから,農場の中でモニターとなってくれる人員を募集中との事。なんだ,
そんなことか。と思い了承した。道理でレイ達には聞かせなかったわけだ。肉嫌いだものな。
了承の返事を聞いたミスミさんたちは喜び,俺を「スリグ普及委員会」のメンバーにしてくれるという。
ハァ?なんじゃそりゃ?
ミスミさんたちは寮責任者氏にも,モニターへの誘いをかけた。彼はその場では考えさせてくださいと
いっていたが,さてどう返事をすることやら…でもタダで美味い肉が食えるっていうんだから,そんな
に考えなくてもいいような気がするけどな…?
某農場新入りです
・エヴァ・フェットさん
スリグ到来前のある日,を書いてみました。ここでではミスミさんら農場の役つきの人々や,畜産関連
の関係者がトライラックスより事前にある程度の情報を受け取っている,一般の職員たちにはまだ秘密,
という形です。さすがにあの外見のスリグをいきなりもってきたら騒ぎになるかと思いますし。もし,
いきなりもってきて農場は大騒ぎ,といった演出を狙っていたらすみません。
・綾波寮責任者さん
スリグ試食のお誘いです。どうするかはご自由にどうぞ(笑
425397:02/11/20 19:42 ID:???
>????さん
一つ質問。トライラックスで造られたエヴァ4機の設定が無いので、
上記に含まれない裏道を使った横暴は宜しいのでしょうか?
無論流れを大きく崩さない程度に、限度はわきまえますが。
偽者は「魂を感じる事の出来る」彼等なら納得です。ほぼそのつもりで書きましたし。
主席が見たのも本物のつもりでした。偽者はフウイ・ノ・レイが来てからでない造れませんので。

>トライラックスさん
便利屋さんとで話を進めていきますが、偽者は「最悪」の状態をお考え下さい。
もしその状態で見つけて、出会ったらと。
この状況であれば、彼等でもすぐに見分けはつかない(しばらくは欺ける)でしょう。
その為の「槍の男のプレゼント」もありますし。
時間が稼げないと、茶を出すようなマターリはたとえ一行であっても、残念ながら不可能です。

>便利屋さん
情報サンクス。使わせて頂きます。
あと>>395により、足止めを受けるかと思われますので宜しくお願いします。
で、良く見てみたら足止め期間が「6日」になっちゃってるので、>>397を訂正。
訂正前 >>393-395の約三日前が>>396となっています。
訂正後 >>393-395の早朝が>>396となっています。
426第三層の攻防:02/11/20 21:42 ID:???
「くそっ! なんだあいつ等は!?」
常人を上回る思考能力や視力を持っていても、
ほぼ非戦闘員と言える研究員達は、目の前に現れた人型の怪物の前に倒されていく。
「あの黒いの、ただの黒豹じゃないぞ!」
別の通路では銃弾をかわし、通りすがりに研究員の首を爪と牙で裂いていく黒豹の姿があった。
「通路を緊急封鎖! 爆破しろ!!」
一人が通路横のカバー付のスイッチをカバーの上から叩き割るようにして入れる。
目の前の通路に連続して4枚の隔壁が現れ通路を壁と化す。
直後、地響きのような振動が十数秒間響いた。
「やったか……?」
願いを打ち砕くかのように、隔壁が嫌な音を立てて曲がり、無理矢理にこじ開けられる。
「……わらってやがる」
隙間から見えた女の顔に、その場の者は戦慄した。
なす術も無く打ち滅ぼされていく。
「まだかっ! 強化兵はどうした!?」
「駄目です!」
「消し飛んだ第一、第二層にほとんど待機いたから無理だ!」
「最下層警備隊は無事だろう!?」
そこに、一人の研究員が走り込んでくる。
「第四層への隔壁が完全閉鎖されました!!
 第三層に空間断層隔壁が……あへぇ!?」
走りこんできたその者は一瞬きらめいた何かに刻まれ、床の上に山となった。
それを見ていた研究員等は、自分達が切り捨てられた事を知った。
「設置場所は解っているな。上手くすれば生き残れる。
 こんな所で死んでたまるか」
427ほぼ同刻、第四層にて:02/11/20 21:44 ID:???
「空間断層トラップの正常起動を確認。
 33%の通路は破壊されている為、そこでの動作は未確認です」
「第三層と通じる隔壁全て閉鎖しました」
「硬化ベークライト第三第四中間層に注入開始。開始後23分で完了、硬化予定」
「これである程度の時間は稼げるな」
ある研究班のチーフが汗を長く白い袖で拭った。
ネルフと綾波教以外で、ここまでの苦戦を強いらされるとは誰も思っていなかった。
「武器庫へ向かえ。今のうちにありったけの物を持って来い」
「ミサイルをもってこい! 携帯型N2爆弾もな」
あくせくと自分の為に動く彼等を見ながら、強化兵達は自分の武器の手入れをしていた。
「ここに殴りこんでくるとは、よほどの馬鹿だな」
「馬鹿だが、力だけはあるようだ」
一人が両手に持った高周波振動ナイフを触れさせて、超音波のような音を鳴らせた。
「よもや移転直後に襲われるとはな。人の口に戸は立てられんか」
「予想できた事さ」
大口径の劣化ウラン弾をチェスの駒ように並べながら、別の一人が言った。
428監視カメラの映像:02/11/20 22:58 ID:???
頭に一本角のある二足歩行の生物が映っている。
その生物が両手を胸に当て、服を脱ぐかのように両側に開く。
開かれた胸部に光が収束して一条の閃光を成す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
換気口から煙が抜けていく。
化物の肘の先が伸びて、刃物のような形状を成している。
銃が刻まれ、人が飛ばされていく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ぼろきれのように女に掴まれ振り回される白衣の人々。
高感度にしてやっと姿を捉える事の出来る黒い獣。
必死な形相。銃声と爆音。途切れない音。
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一人の若い男が笑っている。驚きの表情、そして怒号。
静かなるノイズが流れる。直後、火がついたように映る者達が動き始める。
レンズの端にゲートが入る。男の姿がゲートのある方向に消えていく。
429 ◆Su0mm3T37Q :02/11/20 23:02 ID:???
加持です

またこれから一週間ほど来れません。
今日もちょっとネタ書きは無理なのでトライラックスさんに連絡だけ。
4号機改の知識の無いスモーカー大佐達がこれ以上深追いすると死にます。
って事にして、手を引いてアフリカに向かってください。
一週間ほどカキコできそうにないので…
????他です。取り急ぎ。

○Eさん
トライラックスのエヴァはサードインパクトの後に作られてるので、サードインパクト
以前に建造された物と同じようにはいかないイメージです。
ただ、抜け道がどんなのかが気になりますので、武器を作って異空間から取り出すのと
は異なるイメージでの表現ならいいと思います。(ただ、スモーウォーカーベースだと
きついと思われるので、トライラックス本国の新型を取るのもいいかも…って、担当
さんに聞かなきゃ(W)
それと、以前から気になってましたが、E氏はサードチルドレン碇シンジや謎の存在
バイオレンスジャック(私は唐突に出てくるジョーカー的存在として扱ってます)をどう
思ってるんでしょうか?

○某農場新入りさん
……スリグ。こいつなら多分食べるでしょうね(藁
431428:02/11/21 00:03 ID:???
寝る前に。

>????さん
エヴァに関しては了解。新型を敢えて取る必要は無いです。
足りない部分は補って(補い)ますしね(前のスレ辺りを参照)
『E』計画提案者はバイオレンスジャックについては存在を知っていますが、
詳しくは知りませんし、ジャックが何をしようと関知はしないでしょう。
自分の計画に大きな支障が出ると判断するまでは。ネルフはそれだけに弱いのです。
彼の中でネルフは一握りの善もしくは正義、とも言うべきものでしょうか。
シンジについてはこの世界を現実化する時点における中心に居た人物の一人、
と考えています(幾つか前のスレ参照)
もう一度インパクトが起こるなら、再度その中心にシンジが引き寄せられる事になるだろうと断定しています。
またシンジがキーとなりインパクトが起こる可能性は十分に有るが、
初号機の力が無ければ綾波教(主席など最高幹部)を止められないだろうと思っています。
でも結局は「全か無かの紙一重を当事者だけに楽しませるのは勿体無い」、
とか思ってる(当事者達がそうとは限りませんが)クレイジーです(笑
432大阪:02/11/21 00:23 ID:???
中之島での協議会の時、会場の入口の所でどこかで見たような人達が見張りをしとった。
私が通天閣でトカゲ男の一味に捕まっとった時、助けに来てくれた兵隊さん達やないか。
それから、真っ白い髪の毛をしたえらい男前な男の子が軍服を着た怖そうなオジサンと話しとった。
大きな鍋で雑炊を作っとったランチマスターの人達も来とったな。
今、海上都市大阪は臨時委員会が治めとる。綾波教団の侵攻でムチャクチャになってしもうたからな。
そやけど、臨時委員会の人達は頼りない人が多いわ。
眼鏡かけて八の字ヒゲ生やした委員の1人は「あらま、ネルフの皆さんじゃあ〜りませんか?」とか言うとったし、
議長なんかは大きな目ん玉ひんむいて「小さなことからコツコツと〜復興に望んでいきたいと思います〜」とか言うとったで。
そや、肝心なことを忘れとった。
トライラックスの軍艦が沈没しよった時、和平条約のために来とったA級大使のフウイなんとかいう人が行方不明になっとったんや。
これまで詳しいことは発表されとれへんかったけど、何でもE計画とかいう勢力が誘拐しよったいうんや。
そのフウイなんとかいう大使の人はネルフ・トライデントと綾波教団を和解させて日本国内での内乱を収めようと考えとったんやそうや。
E計画とかいうのはこれまではネルフ・トライデントの側に味方をしとったそうやが、あんないい人を誘拐するやなんて何を考えとんのや。
そんでやあ、ネルフ・トライデントの代表の人はトライラックスと協同で大使を救出することも検討するって発表しとったで。
無事にその大使の人を助け出して帰って来れたらええやろうな。
433マレーシア補給基地6:02/11/21 01:12 ID:???
モニタースクリーンにトライラックス本国のギーガ―の姿が映し出される。
”ダンドリッジ将軍、海底からお宝を引き上げようとしていた奴らが何者なのかはわかったのか?”
ダンドリッジ将軍と呼ばれた例の酔っ払ったような赤ら顔にパイプをくわえた基地司令官は答えて報告した。
「はっ、敵の船を奪い取り、逃げ遅れた手下の使徒人間数名を捕虜にしました。綾波教の海外分派勢力の一派であるものと思われますが、いかんせん末端の者達は詳しいことを知らされていないらしく、捕虜から聞き出した敵のアジトはすでにもぬけの空となっておりました」
”奴らが海底から引き上げようとしていたお宝は形状から推測される所、汎用人型決戦兵器の一種だとは思うが、これにも謎が多いな。加持リョウジに関してはこちらの方で過去の記録を調べたが、あの男もうさんくさい奴だ”
ギーガ―はサードインパクト直後の混乱期に加持リョウジが日本から亡命してきたこと、スパイ活動の専門家を自称していたので諜報機関に雇い入れたことを話した。
”あやつはもとから多重スパイの類だったようだな。こちらの諜報部員として働く一方で、他所へこちらの情報を売ったりしていたのだ”
「そうでしょう、ギーガ―様。やっぱり俺のにらんだ通りだったじゃねえですかい!」
スモーカー大佐が場違いにも得意げに言うので、ギーガ―は半ばあきれながら言った。
”む? おぬしはスモーカーか? しばらく見かけぬと思ったら、こんな所におったのか。それにしてもまたひどい顔になったものだな”
「い、いや、これは・・・怪我の功名・・・そう! 怪我の功名ってやつですよ、ギーガ―様」
例によってスモーカー大佐の顔はバンソウコウだらけになっていた。それも無理からぬことである。
身長が自分のゆうに2倍以上もある、しかもサイボーグに殴り飛ばされて、十数メートルもすっ飛んで行ったのだから。これでも運が良かったくらいだ。
”スモーカー、おぬしは言葉の意味もわからずにものを言っておるな。とにかく綾波教団は一筋縄で渡り合えるような相手ではないことが改めて裏付けらる所となったわけだ。まあ、我々も他人のことは言えぬが、世の中は狐と狸の化かし合いということだな”
434農業プラント1:02/11/21 01:50 ID:???
旧東京近郊の農業プラントはいつになく厳重な警戒態勢が敷かれている。
停戦状態にある中、その当事者国の軍高官が来訪するとなれば、失礼があってはならない。
その警備の中を敷地内に大型の軍用ヘリが着陸した。トライラックスの軍用輸送ヘリである。
タラップを降りて現われたピエット提督はいつもの堅苦しい制服制帽ではなく、今日は赤いバンダナを頭に巻いて迷彩色の野戦服を着ている。
「ふむ・・・かなり規模が大きい施設だが、トライラックスの食糧生産施設とはかなり違うな」
それも無理からぬことであった。
トライラックス本国では食糧品の大半はクローン製造工場のアクスロールタンクで培養されて生産されており、畑で栽培された野菜などは高級品であるため、一般庶民は滅多に手に入らなかったのだ。
世界的に抜きん出た生物工学のテクノロジーにより二度に渡るインパクト災害後の食糧危機の時代を切り抜けた代償がそれである。
「ようこそお越し下さいました。私は当農業プラントの支配人のミスミという者です」
「やあやあ、お出迎えありがとう。貴方がミスミさんか。私はトライラックス海軍艦隊司令官のウォルター・ピエット提督です。以前は部下の者達が野菜を仕入れに来てお騒がせしましたな」
「部下の者達? はて・・・」
「ほれ、白髪頭をオールバックにして葉巻を二本くわえたやや大柄な男と他に3人・・・」
「ああ、あの時の方々ですか! それではあの4人の方々はトライラックスの・・・」
考えてみれば、賞金稼ぎのエヴァ・フェットがトライラックスに雇われているらしいとなれば、必然的にそうであることも想像がつく。
「すでにネルフ・トライデント側からも通達があったと思いますが、今回の停戦の間に渚カヲル君という少年の提案によりこの農業プラントに人造食肉用家畜『スリグ』を譲渡することになりました。お受け取り下さい」
ピエット提督が号令をかけると、軍用ヘリの貨物層から海軍兵達が積んであったコンテナを運び出した。
435マレーシア補給基地7:02/11/21 02:48 ID:???
製備が終わった大型輸送機の貨物層にはすでに軍用ヘリやロボボスが積み込まれている。
そして、スモーウォ―カーのパイロット達がその他の必要な物資を運び込んでいた。
これから出発だと言うのに、顔中バンソウコウだらけのスモーカー大佐は浮かない顔をしている。
「どうしたのさ? スモーカー、浮かない顔して・・・」
「あのでけえサイボーグ野郎に二度に渡ってひどい目に合わされたが、おめえに美味しいとこを持って行かれちまったな」
「アタシがいなかったら危なかったでしょ?」
「そりゃまあ、そうなんだが・・・しかし、こんな具合で便利屋スズキに勝てるかね? あいつはこの間のサイボーグ野郎より強そうだしよ」
「勝てるわよ。あんたとアタシが組めば勝てるわ。負けるわけには行かないでしょ。エヴァ・フェットの弔い合戦なんだし」
「う・・・うむ・・・」
そこへダイス船長と基地司令官のダンドリッジ将軍が駆け付けて来た。
「いよう、スモーカー。いよいよアフリカ行きだな」
「しっかりやれ! 便利屋スズキに殺された同胞達の仇を討って来るんだぞ!」
「そうだ、わしらからお前にやる物がある。持って行け」
「俺にくれる物? 何ですかい?」
「ほれ、強力バッテリーだ。それから、化繊のセーターにセルロイドの下敷き、これらは静電気がよく発生するぞ。それと、これを飲むといい。本国で人工培養された電気ウナギの精力ドリンクだ」
「そ・・・そりゃどーも、ありがとうござんす。ダイス船長、基地指令殿・・・」
436便利屋スズキ(第三層) :02/11/21 03:23 ID:???
>>426より3分後
手加減してもメガ・スマッシャー撃つと流石に疲れる、
「まほろさん、無茶すんな!」
これでも生体アンドロイドなんだから隔壁こじ開けたせい
で怪我でもされたらいい気分はせんしな。
「すみませんスズキさん、この先に空間断層隔壁がありますが」
「何も見えんが?」
「試してみれば判ります。」
ぶんっ!、試しに投げた死体がバラバラになっちまった。
この先に行くのは不可能か、
「まほろさん、別の道を探すぞ」
437名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/21 03:32 ID:kpMN696r
コンテナの中身が具体的にどんな物なのかを知った農場の職員達は腰を抜かして驚いた。
事前にある程度の情報を知らされていたミスミや広報担当、畜産技師達も実際に現物を目の当たりにすると、そのあまりのおぞましさに嫌悪感を示さざるを得なかった。
「これが我がトライラックスの遺伝子工学により開発された人造食肉用家畜『スリグ』です」
コンテナの中では人間とたいして変わらないくらいの大きさの巨大なウジ虫のような生き物が10匹ほどのたうち回っていた。
一匹の身体に複数の口があり、そこからドロドロしたよだれを垂らしている。
「このスリグはあらゆる生物の長所を組み合わせて作られ、生ゴミをエサとして成長し、単性生殖により繁殖します。
肉は非常に美味で、サードインパクト以後の食糧不足の時代において世界でも有数の美味な食材として知られ、また、糞便は上質の肥料としても再利用可能であり、まさに夢のような産物です」
ピエット提督がクドクドと説明しているのを聞いて、ミスミ老人を始め、農業プラント側の誰もが絶句してしまった。
人類が滅亡してしまった後もスリグ達が生き残って繁殖し続け、地球の新たな支配者になってしまうというおぞましい未来を想像しているのかも知れない。
「い・・・いや、何と申し上げてよろしいやら・・・そのような結構な物を頂いてしまって、まことにありがとうございます」
ミスミは冷や汗をぬぐいながら、ようやく口に出して発言することにこぎつけた。
「日本の皆さんに喜んで頂いて光栄です。これで我がトライラックスの世界征服作戦もまた一歩、実現に近づいたわけですな。わっはっはっはっは・・・」
実はこのスリグを世界人類に食べさせるというのもトライラックスの目標であったのだ。
「もらってばかりでは申し訳がありませんので、お食事の方がまだでしたら、こちらの方でいかがですか? ちょうど大根などの根菜類の収穫期ですので、それらの料理を用意しております」
>>437は「農業プラント2」。
439農業プラント3:02/11/21 03:58 ID:???
トライラックス海軍の兵士達は農業プラント内の食堂に案内され、主に大根の料理が振る舞われた。
丸大根のあんかけ、大根の葉っぱの天ぷら、もちろん大根おろしも、そして、大根の入った豚汁など・・・。
「ふむ、これは美味いな。本国のクローン製造工場で製造された物とは訳が違う。これぞ天然の味というやつか」
ピエット提督はミスミにサードインパクト後の食糧不足を科学技術により克服したトライラックス本国の食糧事情を話した。
「なるほど・・・どこの国もあの災害以後は食糧のことで大変な思いをしているわけですな」
「だから我々トライラックスは世界を征服し、優れた科学技術により産み出されたあのスリグを世界中の人々に食べさせることを目指しているのです!」
「は、はは・・・なるほど・・・それは見上げた目的意識だ・・・」
しかし、正直な所を言うと、特に食事中などはあまり聞きたい話題ではない。
農業プラント側とトライラックス海軍側で他にも様々な話題が盛り上がり、情報が交換された。
そして、そのうちピエット提督は農場の職員の1人で、「スリグ普及委員会」のメンバーに選ばれたという若い男に気がついた。
「ん? 君はサカキ君か? 以前、エヴァ・フェット君が世話になったとか言っておった・・・では、一応、君の耳にも入れておかねばならんな」
440ニセ研究所の近く:02/11/21 04:24 ID:???
「ねえ〜、先さき行かないでよォ〜。あたしは昨夜ほとんど寝てないんだから〜」
淫乱メンチがフラフラになりながら、かろうじて他の者達について来ている。
「馬鹿か、君は! この重大な時に村の男達と一晩中セックスしまくりだなんて、何を考えとるんだ!」
今度は『HellSing』に出てくるアーカードの姿に変身したB級大使サイテイルが半ばあきれた口調で怒鳴りつける。
「メンチさんとやら、大丈夫か? ちゃんとついて来れるか?」
髪の毛を長く伸ばし、赤いマントを羽織った若い黒人の男がメンチに手を差し伸べた。
「は・・・はい・・・」
露出狂で淫乱のくせに、メンチはがらにもなく赤面して男の顔を見上げる。
この男は村で一番の戦士と言われるハマハマである。酋長の命令でA級大使救助隊について来たのだ。
ホーク軍曹がねたましい表情を示している。
先頭を歩いていたターザンが立ち止まると、他の6人にも止まるように合図を送った。
「あれだ。あの山の中腹、見えるだろう?」
「しかし、あの煙は何だ?」
カーネル・バシャ―ルが言ったので、アニマル軍曹が双眼鏡で覗いた。
「あの施設はすでに何者かに襲撃を受けているようです。建物が損壊しておりますぞ」
それを聞いてサイテイルが叫んだ。
「な、何だとォ!? それではA級大使様はどうなっているのだ! あのお方の身にもしものことがあったら・・・!」
441名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/21 04:48 ID:kpMN696r
トライラックス担当です。
>加持リョウジさん
 はい。スモーカー大佐達にいつまでもマレーシアで足止めを食らわせておくわけにも行かないので、きりの良い所で手を引かせることにしました。
 一週間後の復帰をお待ちしております。
>某農場新入りさん
 ピエット提督自ら農業プラントへ出向いてスリグを譲渡しに来ました。
 世界征服を狙うトライラックスですが、少なくともピエット提督の認識ではその目的はウジ虫ナメクジ豚を全人類に食べさせることにあるらしいというあたり、やはりそれっぽくて良いと思われます。
 ピエット提督がサカキの耳に入れたいという情報の内容は・・・もちろん言うまでもありません。
>便利屋スズキさん
 ついにE計画の(ニセモノだけど)研究所へ侵攻!
 今の所は善戦しているようですね。
 けど、ニセA級大使に出会ったらどうするのでしょうか?
 もしかして、ななこ、まほろに続いて3人目のお気に入りにするとか?
>トライデント兵士1さん
 トライラックス側陣営はサイテル隊がニセ研究所のすぐ近くまで迫り、スモーカー隊も輸送機でアフリカへ向かっています。
 こちらと合流して下さるのだしたら、そろそろそちらも動いて下さい。
>E計画さん
 と、言うわけで、目的地に到達したサイテイル隊がそちら側にお茶でも出してもらってなごんでしまうという展開は無理っぽくなってしまいました。
 フウイ・ノ・レイ本人もそうだが、ニセ研究所のニセA級大使のことも気になる。

それにしても・・・>>420の超常能力者ランキングではトライラックスを操っているエルンスト・F・バーベムはどのあたりに位置するんだろうか?
元ネタからして正体不明っぽかったけど、やっぱ委員会と同等レベルくらいかな?
442406:02/11/21 16:07 ID:???
黒縁メガネ他です。
すいません、いろいろあって今日はカキコできそうにないです。
アフリカ編、担当の皆さん頑張ってください。
明日の夜には来られると思います。

まだ来ても良ければ。

無駄レス、スレ汚しスマソ。
443トライデント兵士1:02/11/21 16:34 ID:???
あの大阪戦から一週間がたった。ネルフはなんやかんやでまだ身動きが取れない。以
前はもう少し余裕があったんだが、ここ最近はジリ貧だ。思えば、芦ノ湖の戦いで留
守の本部をE計画の連中に襲われたのがケチのつき始めだな。幸い相手の綾波教が俺
達が京都に攻めこむのを誘うというやり方だからいいようなものの、そうでなければ
状況はもっとやばい。綾波教は今ではかなり力を削がれたとはいえ、エヴァに対抗で
きる力を持つのでエヴァだけでの力押しでは勝てない。E計画は所在が分散している
上に実態の把握が困難。トライラックスは今すぐ事をかまえる必然性が無い。
そして、俺は今そのトライラックスの大使の件での作戦に参加する事になるメンバー
に選ばれ、オーヴァー・ザ・レインボーの一室にいる。ここにはシンジ、綾波、惣流
博士を始めとする精鋭が集まり、作戦の開始を待っている。すると、ドアが開いて碇
司令が入ってきた。……きちんとドアから入ってきたのは以外だな。
彼の説明では、彼の力を使用してアフリカの敵施設の近くに移動。状況を観察可能な
位置はすでに割り出しているので、そこで状況を改めて把握し潜入、もしくは戦闘を
行うんだと。尚、施設はダミーにすりかわっている可能性があるが、その時の対処法
は用意してあるんだと。……この親父が言うと説得力と不安感が同時に押し寄せて来
るな。本当にシンジの親かよ?
そして、準備を俺達が整えると、見送りに来ていた連中と部屋の風景が薄れていき、
代わりに別の風景が重なってくる。そして、周囲の風景がどこかの山腹にすりかわる
と、そこはもうアフリカだった。
444トライデント兵士1:02/11/21 16:34 ID:???
移動した山腹は森の中に位置しており、目の前には絶壁。確かに状況は確認しやすい。
まず気付いたのは今いる位置からそう遠くない所で煙が上がっている事だった。よく
見ると何かの建物が損壊している。おそらくあれが目的の施設だという事は察しがつく
が、トライラックスの救出隊がやったにしては早過ぎる。
すると、いつの間にか零号機に変身した綾波がその施設を見つめていて、碇司令がその
頭に手を触れている。零号機は状況を報告する。
「現在、敵施設は襲撃を受けています。襲撃者は…バイオパーツ使用タイプのアンドロ
イド…以前赤木ナオコ博士が言っていた物と同一個体です…それに…生体装甲と融合し
ていますが…これはあのスズキです。敵施設の損壊状況は……で、稼動している防衛シ
ステムは……です。未稼動かつ稼動可能と思われる稼動システムは……で、残存兵員…
名中、使徒の力による改造を受けている者…名。その他の改造を受けている者…名です。」
……なんでそこまで解るんだ? 怖いぞ。しかし、よもやあのスズキが今ここに来てる
とはな。…もっとも、様子を聞く限りじゃ取り押さえられそうなのはシンジと綾波と司令
ぐらいのような気もするが。そして、司令は続ける。
「レイ。今の私の空間移動で我々の存在は気付かれている。上にいる奴に挨拶をしておけ」
すると、零号機はやたら長い銃(ポジトロン・スナイパー・ライフル)を取りだし、上空に
向け撃った。そして、それはそのまま雲の向こうに吸いこまれていった。なんでも、成層圏外
にいる相手も狙撃可能らしい。零号機は言う。
「……攻撃命中。一体殲滅しました」
……なんちゅう射程と目しているんだ、こいつは。すると、司令は言う。
「よし。…ところであれを見ろ」
言われて見ると、例の施設に近寄っていく連中がいる。……トライラックスの連中だ。司令が言う。
「彼等が入った後で我々も行動に移る。彼等だけでは危険だ」
……だったら一諸に入ればいいのに………。
445綾波寮責任者:02/11/21 16:35 ID:???
その日、サカキさんやらレイ達と夕食を摂っていると、ミスミさん達がやってきた。そして、なに
やらレイ達抜きで話があると言う。なんだ?
そして、なんで俺達だけにして話す必要があるのか知らないが、インパクト直後の食生活について
話し始めた。俺もセカンドインパクト当時は4〜5歳なので、子供の時はえらい目にあった記憶が
あるし、ついこの前はサードインパクトだ。ミスミさんやサカキさんの話を聞けばどこも似たり寄っ
たりって事がわかる。そういやセカンドの直後は軍の食料を盗んだ子供がゴミのように殺される事
件…軍から見れば当然の処置で事件ですらない…もよくあったな。
そして、サードの件では…E−VAで働けるようになってからはまともに食えるようになったが、
それ以前はかなり俺も苦労した。特にその中には…これはレイ達には万が一にも知られる訳にはい
かないんだが…とんでもない物を食った記憶もある。サードの最中は半物質状態だったが、抜け殻
となった後は物質化していた肉…そう、あのリリスの肉にも手を出した事があるんだ。味なんて覚
えてない。とりあえず俺が食った後栄養になったらしいという事実があるだけだ。リリスの抜け殻
がいつの間にか消えてしまう前に食ってしまったのはよかったのかどうか……。
そんな事を考えていると、ミスミさんが今度新しい食肉を導入すると言う。なんでも、トライラッ
クスという国からスリグという食肉用の動物が送られて来るらしい。
……トライラックス? 確かそれって……。そう、あの旧東京にスパイを送りこみ、エヴァ細胞を
使い、そしてこの前ネルフや綾波教と交渉していた連中だ。俺自身、この前の蝿騒動で連中と会っ
ている。ここで俺はネルフの面々やらナオコ博士やらから前にもらったトライラックスの資料の内
容を思い出す。……スリグスリグ……ぬおっ! あれかい!?
そして、なにやらサカキさんに「スリグ普及委員会」のメンバーにならないかと話が持ちかけられ
ている。……知らねえぞ。…まあ、この人達なら大丈夫だと思うが。
だが、そこで案の定、俺にも振られた。とりあえずは考えさせてくださいと答えた。
446綾波寮責任者:02/11/21 16:35 ID:???
結局、俺は「スリグ普及委員会」に参加した。ま、食える物なら問題は無い。インパクト以降の
人類の習性みたいなもんだ。ともかく、そんな訳で俺はトライラックスの軍人を迎える側にいる。
それにしてもスリグの日本への提供を持ちかけたのがあの渚ねえ……あいつならやりそうだ。そ
れにあいつはトライラックスの艦隊に潜入して大使と話してたそうだから、その時に話をつけたんだな。
……しかし実物は想像以上に凄いな。これ見ても平気そうなのは本当にあの渚くらいじゃないかと
つくづく思う。
しかし、これを世界に広めるのが世界征服って…どういう思考だよ、この提督は。いやすぎるぞ、
んな征服って。
その後、俺はレイ達と彼等に振舞う食事の手配の手伝いをしていた。連中軍人だからよく食うだろう
しな。次のおかわり用の鍋をレイ達と食堂に運び込み、一息つく。すると、すぐ近くでサカキ氏が
ピエットとかいう提督に話しかけられる所だった……。
447446:02/11/21 16:46 ID:???
○Eさん
了解いたしました。一応追加しておくと、現在のエヴァの力の内、破壊エネルギーやら
武器召喚やらの理不尽な要素がサードインパクト絡みですので、よりバイオ寄りになる
と考えていただければ。
それと、アフリカにG達はきました。尚、Gにとってはここの様子を本物のフウイ大使
のいる施設が見ているという事が勝算につながってます。
そういえば、E計画の面々ってネルフのエヴァでは参号機としか戦ってないな……。

○トライラックス担当さん
そんな訳でアフリカ到着です。こいつらは遅れて登場すると考えてください。
同時に綾波寮の管理人も農場にいます。

○厚木基地最後の兵士さん
えー、アフリカに同行しているかどうかはおまかせいたします。

○便利屋スズキさん
偶然ですが、ネルフの面々が来てます。それも初号機&零号機にGです(藁
先に言うと、戦っても勝ち目は無いと思うのでご注意を。ちなみに今回深追いはしません。
まあ、今夜はまだ出会わないと思いますが……。
448厚木基地最後の兵士:02/11/21 19:51 ID:???
隊長個人日誌
戦闘から数日が経過した。
大使救出作戦の件もあり、また大阪の復旧作業、人命救助作業なども
あり、ランドマスターはほぼ終日外にでていることが多い。
2台が別々の地区をまわり、救助作業、復興の資材運搬を行っている。
隊のメンバーを数名の分隊にわけ、8時間の三交代制で対応している。
レナと休憩中にトライデントの兵士が冷やかし半分でやってきた。
彼は大使救出作戦に強制参加だそうだ。しかもあのコスプレの格好で。
あれも特殊な戦闘スーツだったようそうだ。
武器の名称を叫ばないでいいというのは利点だが、転送されないということは
戦闘中ずっとあの格好になるというのもどうかと。
まだ、黙っていればただの銀色の装甲戦闘服にみえるこっちがましのような
そんな気もしてくる。

その後、レナと二人港周辺を見て周る。
戦闘時は気付かなかったが、放置された工作車両もいがいにおおいことに気が付く。
消波ブロックを海側におりてみると、フナムシ、蟹、貝などが生息していることを確認できた。
さほど海は汚れては居ないのだが、あいかわらず赤い色をしている。
そのとき、レナの目前に突然海の中から巨大な鮫が現れた。
レナが驚き、足をすべらせて海に半分ほど落ちてしまった。
だが、鮫はおそってはこない、よく見ると、USJのジョーズアトラクションの鮫だった。
ひょっとすると、こいつもあの時あらわれていたのだろうか?
海に投げ出されたときに出会わなくて良かった、と思う。
内部に居たものが塩となり、それが全て解け出たために浮力ができたのだろう。
レナの様子をみると、海に落ちてあぜんとしている。
思わず笑ってしまうと、口を尖らせて拗ねているので、手を貸して海からひきあげる。
知らない物がいきなりでてきて驚いた、ということだ。
隊に戻る道々、鮫の説明と、映画ジョーズについて説明する。
449厚木基地最後の兵士:02/11/21 19:52 ID:???
隊長業務日誌
すでに、あの戦闘から1週間が経過しようとしている。
フウイ・ノ・レイA級大使救出における作戦が開始されたが、当ランドマスター隊は
その基幹戦闘員の不在時における侵入者を抑え、またその隙を突くような突然の
攻撃に備え、旧東京、箱根、第三などへいつでも行動できるようにすべき、との
隊内部にもオーバー・ザ・レインボーの指揮系統にありそう対応する。
具体的には周辺地域の警備、巡回などが予定にあがっている。
過去、アオイ救出作戦時に旧東京への襲撃があったことを考えると妥当かと思える。
また、ネルフ・トライデントの弱体化、および綾波教の状況を考えるとその他の
組織、精力の行動は充分に予想すべき、と考えられる。
今後を考え、周辺地域への巡回警備に彼ら救出隊の出発にあわせて我々も出発する。
我々はとりあえず、中部、東海をまわり旧東京へのコースをとり第三を経由して
ふたたび大阪に戻る巡回コースをとることにした。
何事もなかったら、およそ3日ほどの行程だろう。
ただ、ランドマスターも大分耐用限界にちかづいているようだ。
エンジン、電気系統は問題はなさそうだし、車軸も大丈夫そうだ。
だが、金属疲労がフレームや外装に見られるという状況になっている。
特に2号は、損傷以後、赤木博士の実験などに使われ、後部フレームに亀裂があった。
とりあえず、溶接で直したが、そろそろオーバーホールが必要だろうか。
若い伍長の一人が、旧東京でオフが1日欲しいというが、現在そんな余裕はない。
だが、作戦内容を提出にいくと葛城作戦部長がなにか含み笑いをしながら行程を
4日にして、オフをとったらどうか、という。
3日でも余裕の行程ですが、というといろいろとやっておくことがあるのではないか、と言う。
ランドマスターのオーバーホールは1日ではむりです、というとそういうこと
じゃあないでしょ、と言う。
何をいいたいのか、わかったのだが、あえてわからないフリをしておく。
結果、行程は強制的に4日となった。
1日2日、予定がずれてもかまわないわよん、といっていたがそんな余裕は
ないだろうし、遅れる原因が戦闘であった場合、まずいのではないか、と思う。

大使救出隊の出発にさきがけて我々も出発する、彼らの作戦の無事を祈る。
厚木基地最後の兵士担当です。
厚木基地最後の兵士は、周辺というか、関東関西の
警護のため巡回にいきました。
式より先に新婚旅行か、隊長!
>>406で煽られているので、姉妹全員に囲まれて
式、でもいいかもしれません。

煽りに弱いな(笑

>>447
ということで、寮でなにかあるかもしれませんし
箱根でなにかあるかもしれません。

もしかしたら、道中なんかの拍子にアフリカに
いっちゃうかもしれませんが。
そんな感じです。
451某農場新入り:02/11/21 20:08 ID:???
大型の輸送ヘリが,農場の広場上空よりゆっくりと降りてくる。いよいよトライラックス海軍ご一行様
に伴われ,スリグとかいう家畜がやってくるのだ。一体どんな動物なのか?年甲斐もなくわくわくする。
本来なら,こんな他国の使節を迎えるなんてことは一介の平職員である俺には出来ないであろうことだ
が,「スリグ普及委員会」のメンバーには許される。ああ,入ってよかった委員会!
そういや,トライラックスといえばエヴァ・フェットもいるはずだ。彼女はこの使節に参加しているの
だろうか?大阪の方がまだゴタゴタしているだろうから,無理だとはおもうが。
そしてヘリが着地し,中から野戦服を着て頭に赤いバンダナを巻いた軍人が現われる。彼がピエット提
督か。ということはあのスモーカーとかいう大佐の上司にあたるわけだな。早速ミスミさんが挨拶をし,
その後コンテナが運び込まれる。さて,スリグとやらは一体どんな動物なのか?覗き込んだそのとき,
おれは委員会に入ったことを後悔した…なんじゃこりゃぁぁ!
巨大ウジムシとしか言いようのない外見によだれをたらす複数の口。まさに怪物。インパクト後の食糧難
の時代,様々な物を俺は食ってきたが流石に引いた。これが世界有数の美味!?
まあ待て,落ち着け俺。かつて古代ローマの美食家たちはカミキリムシの幼虫を珍味としたというし,
世界の食文化には芋虫を食用とするところも結構ある。そう,この外見はナマコにだって似てないこと
はない。昔は×××××も食ったじゃないか。何物も食ってみるまでわからんのだぞ!と内心激しく葛
藤しながら,悲鳴をあげるなどの非礼をしない様引きつった笑顔を浮かべる。
そんな俺たちを尻目に,ピエット提督は得々とスリグの説明を開始する。食肉としての美味,家畜とし
ての飼育の簡便性,糞便の肥料としての利用価値などを語った後,「日本の皆さんに喜んで頂いて光栄
です。これで我がトライラックスの世界征服作戦もまた一歩,実現に近づいたわけですな。わっはっは
っはっは…」などと笑っている。彼は食文化による世界征服だ,と言いたいんだろうが,おいおい,こ
の化物で世界を滅ぼすといっても違和感ないぞ,こりゃ。
452某農場新入り:02/11/21 20:10 ID:???
その後は海軍一行に農場側で歓迎の食事会。俺も含めた農場の職員たちは,大方スリグの姿による衝撃
から立ち直っている。なるほど,ミスミさんたちはゲテモノ食いに耐性のありそうな面子を集めていた
わけか…。畜産施設の担当職員達は,トライラックス側にスリグの性質について専門的な質問をしてい
る。家畜としての気性はどうかとか,飼料についてとか,飼育環境についてどのような施設が必要か,
などといった質問だ。一般の職員たちからも,調理法などについての質問が出る。トライラックス側か
らは懇切丁寧な返答があり,大いに話は盛り上がっているようだ。俺は食堂の片隅の席に座りながら,
話に耳を傾けていると,偶然ピエット提督と目が合った。そして,提督はなんと俺に声をかけてきた。
「ん? 君はサカキ君か? 以前,エヴァ・フェット君が世話になったとか言っておった…では,一応,
君の耳にも入れておかねばならんな」
ハァ?なんで提督が一介の平職員である俺の顔を見知っているんだ?エヴァ・フェット達の一行はそん
なことまで報告していたのか?それも,提督直々に俺に話があるって?
食事会のメインゲストとホスト側の平職員。この奇妙な組み合わせは,一時食事会から中座し,人々か
ら離れた所に移動した。そして,提督は,大阪湾,空母上での晩餐会において,エヴァ・フェットが便
利屋スズキに強姦未遂の末,絞殺されたという驚くべき事実を告げた…。
453431:02/11/21 20:11 ID:???
取り急ぎ。

>????さん(トライラックスさんも?)
日付が狂うんですけど、どうしましょう?(>>395,425参照)
レイのサーチを優先するなら、便利屋さん「突入中」ということに。
Gのトライラックス部隊を肉眼で確認を優先するなら、便利屋さん「突入後約3日」になるのですが……
如何致しましょう?

454某農場新入り:02/11/21 20:12 ID:???
俺の顔から驚きのあまり血の気が引き,その後やってきたのは爆発的な怒りだった。思わず提督の胸倉
を掴んで問いただす。提督は,俺に落ち着くように言ったあと,ごく自然に,俺の手を胸倉から外す。
その動作に,少し落ち着きが戻った。提督に非礼を詫びる。彼は気にするな,といって,詳しい話を始
めた。何でも晩餐会はコスプレパーティという異様な雰囲気と,皆に回った酒によって,収拾のつかな
い乱痴気騒ぎになっていったのだという。そのなかで事件は起こった。かの凄腕賞金稼ぎも,不意をう
たれ,しかも便利屋スズキとあっては相手が悪すぎた。スズキは肩を食いちぎられたが,エヴァ・フェ
ットのほうは…ということらしい。彼女とは奇妙に縁があり,会った回数は決して多くなかったが,そ
のたびに深い印象を俺に残した。そしてアオイの恩人の一人でもある。商売柄恨みも多く買っていたろ
うし,誰もが認める正義の人,とは決していえないとは思うが,こんな酷い死に方をするとはあんまり
だ。落ち込んでいる俺に提督はなぐさめの言葉をかけ,必ずエヴァ・フェットの仇はとる,その為の精
鋭も派遣してあると言った後,食事会に戻っていった。俺もその後,会場にいた寮責任者氏に,傷の具
合が悪くなったので,一寸家に帰ると伝え,会場を後にした。
????他です
>>453
うおっ!? ミスった!! ゲンドウの基本方針に合わせ、トライラックスを
肉眼で確認を優先します。レイのサーチ場面はカットという事で!!
456最下層にて:02/11/21 23:49 ID:???
緊急事態に陥った彼等の拠り所となる人物が、そこには居た。
「イチ」と言う番号を名にした若い男が、ノイズのやたらに多い監視カメラの映像を眺めていた。
彼は思う、面白そうな相手だと。しかし彼はここで手を出すわけではない。
すでに必要無いと判断されているからだ。
「君が居ればここまで襲われることは無いだろう」
彼の正確なデータを知っているのは、この部屋にいる数名だけだ。
他の者達は彼の全ての力を知っているわけではない。
「第三層も突破されたようだ。ベークライトが流れこむ前に飛びこむとはね。
 悪運が相当強い」
三つの影が抜けたあと、そこにはベークライトの波が溢れかえった。
数分もすれば強化兵部隊とぶつかるだろう事は簡単に予想される。
しかし、彼は侵入者の戦力を強化兵達よりも高く見積もっていた。
まだ、本気の力は出していない、と。
「そろそろ行ったらどうだ? 被害が下層に出るのはまずい」
「……丁度いい人数に減ったね。しっかりとこの力を試させてもらうよ」
一人の声に、答えとはならない言葉を彼は返した。
「何を言っている? ふざけてないでさっさと行け」
状況を理解していない者達を前に、こらえきれない笑いが彼の口の端を持ち上げる。
「君達は知らないだろうけど、ここはダミーのひとつなんだよ。生贄羊って事」
彼のはっきりと浮かべた笑みと、同時に発した霧のような光に彼等は自分の意志による最後の言葉を口にした。
「な、何を!?」「お前はう…」「貴様ッッ!!」
数十秒が経ち霧が晴れると、彼等は動き出した。
「撤退中止。転送は取りやめだ。各自手段を一考し、侵入者を撃退せよ」
「了解。直ちに上層へ向かいます」「隔壁の一部を解除、罠を仕掛ける」
「データの削除も停止します」
部屋から全員が出て行くと、彼は右手を壁にかざした。
その途端に黒い闇が開き、地下室とは別の風景を映し出す。
「御苦労様。頑張って死んでくれ」
457農業プラント4:02/11/22 00:29 ID:???
「以前、この農場へスモーカーやエヴァ・フェット達を食料品の買い出しに来させたのは、我々の艦隊の航空母艦上で和平のための親善晩餐会を開催するためだったのだ」
「だから、高品質の食材が必要だったのですね」
「うむ、その晩餐会は艦隊が大阪湾に停泊している際に開催されたのだが・・・大阪湾でトライラックス空母が沈没したことに関しては聞いておるかね? 先週のことだ」
「え、ええ・・・はい、その後、海上都市大阪でまた大変な戦闘が起こって大騒ぎになったとか・・・」
「君は便利屋スズキという人物を知っておるかね?」
「はい、この農業プラントにもよく野菜類を買いに来られる方です。この界隈ではかなりの有力者として知られている人ですよ」
「フン・・・」ピエット提督は多分な不快感と侮蔑をあらわにして続けた。
「我々トライラックスが日本のネルフ・トライデントと対立関係を生じてしまったのは、その便利屋スズキが我々の海軍艦隊や軍港をN2兵器で攻撃し、多大な損害をもたらしたからだ」
「N2兵器? 便利屋スズキ氏がですか?」サカキは今ひとつピンと来ないような表情を示していた。「あの人ならもしかしたら、そのくらいの兵器は個人で保有しているかも知れませんが・・・」
「我々のA級大使フウイ・ノ・レイ様はネルフ側に抗議し、ネルフ側は晩餐会の席で本人に謝罪と釈明をさせると述べておった。ところが・・・」
ピエット提督は制御し切れぬくらいの怒りを腹の中に溜め込んでいることがサカキにもわかった。
「ところが、その晩餐会の席で酔っ払った便利屋スズキがとんでもない事件を起こしおったのだ」
「とんでもない事件って一体何ですか?」
「驚かずに聞いてくれたまえ」
「はい」
「エヴァ・フェットが殺された・・・便利屋スズキに強姦されかけ、絞殺されたのだ」
458第四層にて、その2:02/11/22 00:36 ID:???
部屋のロックが外れたのをいい事に、「彼女」は逃げ出していた。
壁を背にして通路を慎重に移動し、
金属の足音が出ないようにクッションを引き裂いて作った即席の足袋を履いていた。
流れ聞こえてきた状況と怒号が、「彼女」から部屋に留まる理由を奪った。
この機を逃す手は無い。ただし自分を探す者も状況に余裕が出れば現れるだろうと。
ここが地下だと言うことが「彼女」には何故か解っていたから、上へ上へと「彼女」は向かっていた。
侵入者迎撃に向かう兵士達との接触を避け、カメラの死角を渡りながら進む。
もう少しで一段階上がると、通路の数字を見て「彼女」は判断したが、上へ通じる道が一本も無かった。
こんな所で。ここまでか。悔しさが顔を動かすが、表情を作ることは無い。
思うのは勝手だが、通路の真ん中で立ち止まるわけにはいかない。
別の通路はきっとある、そう思い直した「彼女」が駆け出して三歩、
目の前の天井が伸びて垂れ、光の柱を突き出てきた。
凄まじい熱気と煙が視界を埋め尽くす。
かすかに見えた天井の穴から影が次々に落ちてきて、向こうの通路へ消え去る。
チャンスだ、と「彼女」その穴の真下に来たその時、予想だにしなかったものが「彼女」の身に降りかかった。
「――ッ!!?」
かすかな断末魔しか発する間を与えず、それは「彼女」を覆い尽くした。
459458:02/11/22 00:47 ID:???
今夜はこれまで。次スレよろしくお願します。

>便利屋さん
四層に突入すると、次の五層目が最下層です。
ここまでに彼等は大した怪我はしていないものと漏れは勝手に思っています。

>トライラックスさん
偽者出しましたが、以前言いました通り「最悪」の状態です。
が、文中表現にわずかな余裕は与えてあります。
(ただ、展開の仕方によると>>395の脅しともとれる
 言葉の意味(>>425捕捉含む)が無くなってしまう…)

460農業プラント5:02/11/22 01:38 ID:???
エヴァ・フェットが便利屋スズキに強姦されかけ、絞殺されたと聞いたサカキの顔から血の気が引いて行った。
彼は怒りが爆発するのをあらわにして、ピエット提督の迷彩色の野戦服の胸倉を掴んだ。
「コ、コウサツって・・・ま、まさか、殺されたってこと、ですか!? そ、そんな、そんな馬鹿な! 何かの間違いでしょう!?」
「お、おい、サカキ君・・・私は驚かずに聞いてくれと言ったはずだぞ!」
サカキが我に返って提督の胸倉から手を放す。
「あ、いや、失礼しました・・・非礼をお許し下さい、提督・・・」
「いやいや、気にするな。いきなりこんな話を聞かされたら誰だって取り乱すのは仕方のないことだ。事件の現場をすぐそばで見ていたスモーカーの奴などは便利屋スズキに殴りかかったくらいだからな」
「し、しかし、一体なぜ・・・?」
「うむ。あの晩餐会はコスプレパーティーという異様な雰囲気にあり、また酒が回りすぎての無礼講状態から収拾のつかぬような乱痴騒ぎとなっていたのだ。そして、その騒ぎの中で事件は起こった」
サカキは息を飲んだ。
「素顔を明かしていたエヴァ・フェットに酔っ払った便利屋スズキが襲いかかり、強姦しようとしたのだ。エヴァ・フェットは抵抗してスズキの肩に噛みつき、肉を喰いちぎったが、それに逆上したスズキはエヴァ・フェットの首を絞めて殺害したのだ」
「そ、そんな・・・エヴァ・フェットさんが・・・殺されるなんて・・・それも便利屋スズキに・・・」
サカキはそれ以上は言葉を発することもできないくらいの状態になってしまった。
「その後、便利屋スズキが持ち込んでいた爆発物により空母が沈没し、奴はそのどさくさにまぎれて逃走した。ネルフ・トライデント側は今度という今度は便利屋スズキを重犯罪者として指名手配すると発表した」
ピエット提督は続ける。
「この間、大阪中之島での対策協議会でネルフ・トライデントとの合議により、便利屋スズキを追跡するための部隊を編成することになった。そう落ち込むな、サカキ君。エヴァ・フェットの仇はいずれ必ず取ってやる!」
461便利屋スズキ(第四層):02/11/22 02:32 ID:???
あぶねぇベークライトの間を抜けられなかったら生き埋めになる所だった。
「二人とも怪我はしてないな。」
見た所2人とも怪我はしてないようだ。
「オレッちは大丈夫だぜ。」
「私もまだ大丈夫です」
何もない通路の先に下層から上がって来たと思われる
敵数十名が構築されたバリケード内に集結していた。
「団体さん、まだあんなに残ってたのか?」
「スズキさん、この規模の施設ならこの程度は常識です。」
「仕方ねえ敵を全員殺せ、この下にコンピュータがある筈だ。
 さっさと奴らを始末してデータを奪いとるぞ。」
「了解、マスター」
462ニセ研究所:02/11/22 02:39 ID:???
A級大使救助隊がようやく到達した時、すでにその施設は何者かの襲撃により壊滅状態になっていた。
建物の原形はかろうじて残ってはいるが、ほとんどは焼き尽くされ、人間の姿はなく、動いている物と言えば、わずかにくすぶっている煙くらいのものである。
「これは一体どういうことだ? A級大使殿はどうした?」
B級大使のサイテイルが『HellSing』に出て来る吸血鬼アーカードよろしく重火器を構えながら、ほとんど焼き尽くされた建物の中を見回して言った。
「我々がA級大使殿の所在に関する情報を得てから、ここへ到達するまでゆうに一週間以上もかかっていますからな。恐らくその間に敵は他の何者かの襲撃を受け、この施設を廃棄して撤去したものと思われます」
「なんとしたことだ・・・」
「しかし、何がしかの手掛かりが残されているかも知れません。取り合えず施設内を探索してみましょう」
「う、うむ。そうだな」
その研究所らしい施設は外から見えるよりも規模が大きく、むしろ地上に顔を出していたのは地下への入口に過ぎなかったとさえ過言ではないようだ。
しかし、研究所の主たる機能を果たしていたらしい地甲階層は見る影も無く倒壊し、瓦礫の山となっている。
「さらに深い所までロープを下ろして調べに行きましょう」
「私にまかせろ。ターザン、ロープつたうの得意」
「私も行く。ハマハマ、村で一番の戦士。こういう時に活躍する」
「し、しかし、あなた方にこれ以上危険なことにお付き合いさせるのというのはB級大使である私としては・・・」
「ここまで来たら乗りかかった舟だ。それにあなた方よりも私達の方がこういうことには慣れている」
「う、ううむ・・・それではお願いすることにします・・・」
「B級大使殿、あたしも行きます」
「バンジ―ジャンプする時に命綱を忘れるような馬鹿女にまかせていられるか」
「そんなこと言わないで、あたしにも美味しい所をやらせて下さい」
「仕方ないな。ターザンさんやハマハマさんの足を引っ張って足手まといになるなよ」
ターザン、ハマハマ、メンチの3人はロープをつたって研究所地下のさらに深い闇の中へ降りて行った。
>>461
便利屋スズキさん、トライラックス担当です。
地下の第4層に監禁されていたニセA級大使(>>458)はどうされますか?
そちらで彼女を発見して身柄を確保するというのであれば、
3日後に地下の深い所へ降りて行ったターザン達(>>462)は
何も発見できずに戻って来たことにしますが、
そちらが手を出す気がなければ、瓦礫の中に埋もれていた所を
ターザン達に発見され、救出されたということにしようと思います。
時間軸にズレがあると、こういう時に不便だな。