449 :
444:02/11/09 22:58 ID:???
ああ、書き忘れ。というかスマソ。
この通話は、ギーガーに対してのものであって、トライラックスの艦ではないです。
それと、
>>446ではああ言ってはいますが、主席でも所在の特定はすぐに無理になります。
各部に送られた『E』計画提案者からの「紅い」プレゼントの効果によって。
95%の場所では、それを薄く延ばして教団の「目」による情報漏洩防止の為に使っています。
また、余りの融通も各部で利かせており、「檻」や「LCL製造」にも使われている可能性があります。
資料の中身が気になるけど、今後の展開を待とう。
450 :
446:02/11/09 23:04 ID:???
しつこく追記。大阪名物軍団(藁)の特殊能力に関しては、各自が好きにやって
くださってかまいません(爆)。
この大阪の件は第伍が倒される事以外は(主席側か見て)悪質なジョークと嫌が
らせですので、敵もこんなのです。(退屈した第伍の暴走という側面も強いですけど)
451 :
446:02/11/09 23:23 ID:???
>>449 ふむ。承知いたしました。ちなみに資料の中身は晩餐会直前くらいまでのE計画
の行動や研究が全部ではありませんが、書いてあります。(要は「紅い」プレゼン
ト以外は) ただ、大まかに書いてる部分も多く、複製は技術的、資材的に無理だっ
たり、わざとぼかしたりして、できないような書き方です。(要は技術の存在
と、対抗作を考えるヒントになるレベル)
ゲンドウがフウイ・ノ・レイに渡したのは更に大ざっぱで、存在に対する警告的
な意味合いが強い内容です。
後、探知に関してですが、もう情報を出してるので言いますと、(出るのは本当に
最後の方でしょうが)主席が『正体』を現したら探知されると考えてください。
正体は悪い冗談のような存在だったりしますが。後、こいつは関わるつもりは
ありませんが、主席と教団レイはかの教授の事も知っていると思ってください。
むしろ、彼等がこの世界に来る時からすれば、目立ってたとお考えに。(まあ、
絡むつもりはありませんけど)
ナオコ博士の脅迫でE計画絡みの施設から研究データを奪取する事になったが
おそらく便利屋稼業を始めて最悪の仕事である事は確実。
衛星ネットワーク消滅前にあらかたの施設を確認したが
科学探査衛星のデータを照合する限り目標の研究施設は
南米かアフリカの施設のどちらかなのは間違いない。
やはり動きの多いアフリカに行くべきだな。
移動方法が問題だらけの「ど○でもドア」なのは恐ろしいが仕方あるまい
なぁに今は直形20`の円周内の何処かに到着できるレベルまで
移動精度は向上してるから行きの心配はないだろう
撤退用の転送ベルトには不安要素が多いが少なくとも死ぬ事はない筈だ。
「社員、アフリカ上空の中継衛星は使えそうか?」
無理は承知だが手を抜けば待つのは死だけだ
「スズキ社長、旧式の民生用ですがなんとか一基だけなら
残存した偵察衛星との回線を確保できます。」
目星は付いているから一基で問題はないな
「潜伏予定のアフリカのE計画施設の画像撮影をしといてくれ」
「判りました。」
「スズキ、社員に仕事押し付けないで仕事しなさい」
ううっ秘書やってんだからもう少し優しくしてくれ
「ななこ、いい加減に機嫌直してくれないか。」
「駄目です、浮気してタダで済むと思う事が間違ってるでしょ。」
仲直りしたいがこの調子じゃ当分は無理そうだ。
453 :
452:02/11/09 23:33 ID:???
一応秘書の名前はななこに決めました。
>>440さん絡ませて貰って構いませんか。
ダメならやめておきますが。
絡みたい、絡みたい……美味しいのですが…………
「今」は時間軸的に絡ませると大変な事になるので、せめて、
せめて大阪の一件がカタつくまで待って頂けませんでしょうか?
ネタ振って頂いたのにホント申し訳無い。
>>452は
>>400の発言からの流れですよね? ならば少なくとも大阪事変の一週間後。
二つの時間帯を同時にはかなり厳しいです。。。。
ところで、秘書はななこさんなのですね。
ななこさんはお姉さんですか?(謎
456 :
452:02/11/10 00:12 ID:???
>>454さん了解しました大阪の一件にケリが付くまでは間を繋いでおきます。
「予定通り、ということだな」
「ああ、俺達には戦いを望んでいるらしい」
スコープで確認するまでも無く、強化された視力で見た先には「かつての」仲間がいる。
チームBだ。でも、イスラフェルの双子とエンブリオはいない。
「リジェネレーターが3人残ってるのは厄介だな。助ける、か?」
「体が疼いてるくせに良く言うぜ」
「それはお互い、いやこの場の全員に言える事か?」
らんらんと輝く、その表現は間違いではない。
微笑を浮かべている、そう見えても間違っていないだろう。
40対14、数字的にも戦力的にも明らかにこちらが上だ。
綾波教は何を考えているのだと、両チームの幾人かは思っている。
「Aはどうした?」
「奴等は別働隊だ、こっちに向かってきていた「カニ」を引き付けているらしい」
「カニだぁ?」
「他にもカーネルサンダースや食い倒れ、グリコのランナーまで動いているそうだ」
「悪趣味にも チュィィィン
どこからか飛んできた銃弾が、チームDリーダーのヘッドセットにかすった。
「向こうはもう十分に殺る気らしいな。行くぞ!!」
チームDリーダー、ファントムはレリエルの力で瞬間移動をして先陣を切る。
「トライラックスの奴らもいる、気を抜くな!!」
続けて放たれたチームEリーダー、クグツシの声に、40名の小隊は各自散って行く。
ある者は戦闘を楽しむ為に、非効率に。
ある者は任務と考え、最小限で最大限の効果を狙う。
チームB、マインがその手から己が分身の爆弾を「敵」に向けて放つ。
10秒後、大阪で最初の花火が昇った。
海上都市大阪の市街はこの世のものとは思えぬような異様な光景となっていた。
道頓堀の食い倒れ人形、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースおじさん、はてはカニ道楽やグリコの看板までもが勝手に動き出している。
そして、怪物と化した人々やトライラックスの海兵隊も集結している。
「えらい集まっとるやないか」
ぶくぶくと醜くふくれあがった顔のトカゲ男、ボスク=ナカガワ・レイジがその様子を見て言った。
「そらあ、この機会にネルフとかトライデントとかを仕留めて、手柄を立てよういう奴はゴマンとおまっしゃろ」
「ほな、こいつらはみんな、わしらの競争相手いうことか。こらあ、手柄を横取りされたらかなんなあ。それで、敵はどこにおんのや?」
「さあ・・・取り合えず、こいつらについて行ったらネルフとかトライデントとかの所まで行けるんと違いまっしゃろか?」
「われ、アホけ!? こいつらが全員迷子になったらわしらも迷子になってまうやないけ!」
「ホンマや、どないしたらええやろ?」
と、その時、遠くの方で銃声が聞こえた。
「今の聞いたか? 銃声や! 銃声が聞こえるっちゅうことはやで、あっちの方角で戦闘が始まっとるいうことや」
「さすが親分、頭ええやないか。ほんだら、あの方角へ攻め込んだらええわけやな」
「アホか、そんなことしたらわしらも殺されてまうかも知れへんやないか」
「ほな、どないするんや?」
「頭を使え。こいつらが戦ってる間は様子を見て、敵が弱ってきた所を狙うんや。どうや、わしは頭ええやろ?」
「頭ええっちゅうよりもむしろ、根性がないだけのこととちゃいますか?」
「た、大変です! バーヘム閣下・・・」
”何の騒ぎだ? ギーガ―”
「訪日していた艦隊の空母『ソーソソソ』が晩餐会の最中に沈没しました!」
”な、何!? それは本当か? しかし、一体どうして・・・?”
「詳細はわかりませんが、晩餐会に参加していた例の便利屋スズキが会場に爆発物を持ち込んでいたようです」
”またあいつか・・・それで、奴の消息はわかっているのか?”
「いえ、どさくさにまぎれて逃亡をはかったそうで、現在の所在はわからないそうです。しかも、その際にA級大使フウイ・ノ・レイが行方不明になり、誘拐拉致したという声明がありました!」
”犯人は何者だ?”
「これも詳細はわかりませんが、ネルフ・トライデント側の勢力の仕業ではないかと思われます」
”そいつらは何と言ってきている?”
「はっ・・・神聖綾波教団はフォースインパクトを起こそうと狙っている、1時間以内に海上都市大阪から撤兵しないとA級大使の安全は保障できないぞ、と・・・」
”神聖綾波教団が旧ゼーレの流れを組む組織であれば、フォースインパクトを起こそうと狙っているということも考えられる・・・世界が破滅してしまっては世界征服はできなくなるし、フウイ・ノ・レイには我々の広告塔としてまだまだ働いてもらわねばならぬ”
「それでは、敵の側の要求をのめと?」
”やむを得ぬ。それにそいつらが必ずしも敵だとは限らぬからな。よし、海上都市大阪に配備した部隊を撤退させるよう艦隊に伝えろ”
「は、ははあ・・・命令のままに・・・」
チューリップハットのようなすその開いた髪型をしたオカマの男はノートパソコンのキイをたたきながら言った。
「便利屋スズキ向かった先は旧東京と踏んでたけど、やっぱりそうだわ。今回の件であいつはネルフ・トライデント側からも指名手配を喰らうだろうし・・・」
葉巻を2本くわえた大柄な男はルームサービスで頼んだウィスキーの水割りをちびちび飲みながら言う。
「なるほどな、旧東京はこの間の綾波教団の侵攻で瓦礫の山になっちまったから、ネルフはあそこから手を引いて別の所へ移ったっていう話だからな。それで奴の潜伏先は絞り込めてるのか?」
「日本重化学工業共同体よ。あそこへ戻ったのね。あいつが隠れるとなれば、あそこが一番手近だわ」
「あそこか・・・あの会社は表向きにはネルフと手を組んではいるが、必ずしも一枚岩じゃねえらしいからな」
その時、スモーカー大佐の革ジャンの胸ポケットの中で着メロが鳴った。山本リンダの『ねらいうち』のメロディーである。
「おう、スモーカーだ・・・あっ、提督ですか。はい・・・何ですって? 撤退しろって? なぜです? なっ、A級大使様が? うぐ・・・仕方ありませんな、部下達に撤退するよう伝えます・・・」
「どうしたの?」
「上司から作戦変更の指令だ。この街から撤退しろとよ」
スモーカー大佐は電話をかけ直した。
「たしぎか、俺だ。ピエット提督から至急撤退しろとの御命令だ。何? もう戦闘は始まってるだと? 馬鹿、すぐに切り上げて撤退しろ!」
彼は携帯電話を切って胸ポケットにしまうと、つぶやいた。
「部下達は撤退させるが・・・俺は艦隊に戻る気はねえ。便利屋スズキ、てめえは逃がしはしねえ・・・!」
461 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:02/11/10 05:51 ID:8GpwjDSF
たばこの価格が2000円になる
スモーカー大佐との通信を切ったピエット提督はカーネル・バシャ―ルを呼んだ。
「どうするつもりですかな? 提督」
「サルダウカーの中から腕の立つ者を何人か選んでチームを編成して欲しい・・・これはかなり危険な作戦だが」
B級大使サイテイルが神聖綾波教団の主席司教に質問する。
「貴方は先ほど、奴らが何者なのかはわかっているし、位置も特定できると申されましたな?」
「ええ、私ならね」
「我々はあなた方に力をお貸ししたい所だったが、A級大使を人質に取られる所となってしまいました。ここは取り合えず、あちらの要求をのまざるを得ません。しかし、A級大使の居所がわかれば―――」
「救出しに行くとでも? いくらあなた方でもそれは無謀と言うものですよ。しかし、どうしてもと申されるのであれば、無理に止めることもありますまい。それに、どうやらその条件をクリアーしなければ、あなた方は我々に協力できない状況にあるようだし」
「助かります、主席殿」
ピエット提督が言った。
「スモーカー大佐が戻って来ればよいのだが、あの男の帰りを待っている余裕はない。カーネル・バシャ―ル、君が指揮を取ってくれたまえ」
「ははっ、命令のままに!」
「待て、提督」B級大使サイテイルが口をはさんだ。「わしも同行する。A級大使殿の安否が気掛かりだからな」
トライラックス担当です。
トライラックス側陣営は取り合えず海上都市大阪から撤退しましたが、その一方でA級大使救出部隊を編成しています。
A級大使救出部隊はカーネル・バシャ―ルを隊長にサルダウカーの精鋭兵が数名、今回はB級大使サイテイルも同行します。
B級大使サイテイルは誰にでも変身できるフェイス・ダンサーの能力を持ち、また暗殺者でもあります。
エヴァ・フェットが同行していれば、確実に奪還できるのでしょうが・・・あいつの再登場はもうちっともったいつけてから。
一方、エヴァ・フェットが死んだものと思い込んでいるスモーカー大佐は賞金稼ぎスティンガーとともに便利屋スズキを追跡しています。
時間軸の関係上、この段階ではまだアフリカ行きの話は出ていません。
>>464の続き
ザコキャラだけど、ボスク=ナカガワ・レイジの一派もお忘れなく。
466 :
大阪:02/11/10 07:18 ID:???
春日歩です。
例の顔がぶくぶくふくれた爬虫類みたいな男のことが気になったから、後をつけてみたんや。
そしたらな、街の中に食い倒れ人形やらカーネル・サンダースおじさんやらが大集合しとりやないか。
かに道楽やグリコの看板も抜け出して動いとったな。
この世のものとは思われへんくらい、異様な光景やったで。
いつもボ――ッとしとる私もさすがに驚いてしもうたわ。
ほんでやあ、突然、銃声みたいな音が聞こえたんや。
海上都市大阪から若干の距離をおいて微速航行するオーヴァー・ザ・レインボー艦内、
仮設発令所。衛星回線のダウンのため、艦内のありったけの無線端末が引き込まれ、
幾つにも分割されたモニター画面に各小隊よりのライブ映像が映っている。混線のためか、
かなり画像状態が悪い。
室内中央、ぎっしりと詰まった機器類の間に立つネルフおよびトライデントの指揮スタッフ。
葛城さんが静かに通信機を取り上げ、全小隊に向けて告げる。
「時間よ。・・・全部隊、作戦開始!」
画面内、武装ボートに乗り込んだ数部隊が一斉に大阪へ向け艦を離れた。
同時に先行していた攻撃班が、確保しておいた退避場所から立ち上がり、それぞれ
市内への突入を開始した。数分後、班によっては早くも交戦状態に入った。
突入経路を予測していたトライラックスの部隊だった。たちまち激しい銃撃戦になった。
「・・・思ったより消耗が激しいな」
「相手が使徒人間だったらまだマシですが、今交戦している相手はあのトライラックス
海兵隊ですからね。あっちの方が数倍慣れてます」
「A-2班、強行は控えて! 爆炎を利用して一旦離脱、回り込んでトライラックス部隊を回避!」
通信機からは雑音に混じってひたすら銃声と人のうめき声が聞こえる。
『了解・・・ッ?! 読まれてます! 囲まれた!』
「くっ! 日向君、近くにいる部隊は?!」
「400m後方にA-4班がいます! ・・・A-4、進路変更! 援護に向かえ!」
『こちらA-4、現在使徒化した市民多数と交戦中! 今は動けません!』
『?! こちらA-2、トライラックス部隊、撤退を開始!』
「なんですって?! 彼らは綾波教と組んでるんじゃなかったの?!」
葛城さんはモニター画面を振り仰いだ。確かに幾つかの画面で、トライラックス部隊が戦闘を
中断し、退がり始めている。
「これは・・・?! 碇司令が手を回してくれたのかしら?」
「もしくは、旧東京の時と同じく・・・」
「『E』計画ですか? まさか、彼らがそこまでするなんて・・・第一、トライラックスに
そこまで強く出られるカードがある訳が・・・」
「あるかもしれんぞ。『ソーソソソ』沈没後、未確認だがA級大使が行方不明だという情報が
入っている」
「フウイ・ノ・レイが・・・?!」
「どっちにしろ、今はこれを利用して先に進まなきゃね。各小隊、トライラックス部隊の
追撃は不要! 突入経路の確保を優先して!」
『りょ、了解! おい、行くぞ!』
障害が減ったため、各班は順調に市内に入り込んでいく。
そのとき、画面のあちこちに異様な光景が現れ始めた。葛城さんがぽかんと口を開けた。
「何よこれは・・・これが奴らの歓迎って訳?」
『A-3、巨大なマラソンランナーに遭遇! 交戦中! 何なんだこいつは!』
『こちらA-5! 食い倒れ人形が部隊を襲撃中! これでは市民に手が出せません!』
ひとつひとつは滑稽な情景なのだが、それらは確実に兵士たちを葬り去っていく。
部隊はすぐに押され気味になり、一時撤退、或いは建物への退避が始まる。と、再び通信が入った。
『A-4よりコントロールへ! 巨大な物体がそちらに向け、進行中!』
「こっちに来るですって?!」
画面内では太陽の塔(どうやって移動しているのか)が、周囲を囲む使徒化人間とともに、
かなりの速度でオーヴァー・ザ・レインボー目がけ進んでくる。
「これは厄介ね・・・レイ、出番よ。位置はそのまま、目標が射程に入り次第、攻撃開始」
『了解』
「葛城さん、そろそろM班、B班が上陸します」
「わかったわ。レイ、済まないけど、後発組の援護もお願い。シンジ君たちはすぐには戻せないけど、
頑張って。医療班をやられる訳にはいかないのよ」
『わかりました』
沿岸に伏せていた零号機が起きあがり、崩れたビルを壁に長距離射撃の用意に入る。
「あとは・・・A-1、シンジ君たちの頑張り次第ね」
中央の画面内、暗い大阪市街では、初号機と四号機が小隊の援護を受けつつ市内中心部へと
侵入し始めていた。
469 :
468:02/11/10 14:06 ID:???
黒縁メガネ担当です。
トライラックスの出方が決まったので、ネルフ側動かしました。
大阪戦への自分の介入はこんな感じだと思います。
今のところ「E」計画のチームとは遭遇していません(反対側から上陸したようなので)
一部時間をさかのぼった記述になってますが、ご容赦を・・・
ネルフ側陣容、一応。
・先行攻撃部隊:A-1〜5班、3カ所の上陸地点から大阪に侵入、以降は各班
バラバラに行動中。チルドレンがいるのがA-1、後はトライデント
対使徒用部隊。A-1はとにかく市の中心、ボスがいそうなポイントを
目指します。チルドレン二人は変身済み。
・医療班:M-1、2。先行部隊の上陸地点のうち二つ(バリケード等で退避壕確保済み)
に上陸中。構成はワクチン処方を行う衛生兵、および彼らの防衛要員。
・後衛班:B-1〜3。1・2はそれぞれ医療班の防衛と確保した市民の誘導、3は予備として
医療地点2カ所の周辺を巡回、敵の掃討と逃げ遅れた非汚染市民の救助。
ワクチンや弾薬の補給も行うため艦に戻ることもあり。レイは一応
この班に所属している形。
ひとまず以上です。別段動かさなくていい気もしますが、一応。
一番移動距離が長そうなA各班は、大阪ミナミ、大阪駅等に紛れ込んだりするかも。
トライラックス担当さん、厚木基地最後の兵士さん、手が空いていましたら
介入してください。今はこれで落ちます。
せっかく4号機改を回収したっていうのに、ワるちゃんのいたずらでまたもや
輸送船が沈没しちまった(泣)。船員達は小型船に乗り込んで全員無事だったが
なんか俺、最近沈没してばっかりだな(泣)。船員達が「あの子なんなんですか」と
泣いている。俺も泣きたい。ミリオーネは頭を抱えている。ワるちゃんは最初
「ごめんね〜ワるちゃんまたやっちゃったよ〜」と反省していたが、すでに立ち直って
また「愛しいかけら」を歌っている。気を付けるという意味がまるでわかっていない。
それにしてもこの歌、いい加減飽きないのだろうか。
「ワるちゃん、その歌ばっかり歌うね」
「そうだよ〜この歌大好きなの〜和人と同じくらい好きなの〜だから和人に会えなくて
寂しいから歌うの〜」
「…そうか。和人君に会いたいんだな」
「そうだよ〜でもね〜加持さんが教えてくれた歌も大好きだよ〜」
ワるちゃんはそう言って「Fly Me to the Moon」を歌い出した。
「加持さん〜和人はどこにいるんだろうね〜会いたいよ〜」
それがわかれば、俺もこんなに苦労しないんだがな…。
これでまた沈んだ4号機改を引き揚げに行かなきゃならなくなった。疲れるな!!
今度の小型船は燃料を多く積んでいないので、海図を頼りにとりあえず近くの陸地に
向かう事にした。マレー半島の東側の沿岸だ。
オレは即座に空間へのアクセスを開始する。フウイ・ノ・レイ…いや、綾波レイは特徴
的だから追跡しやすい。それに、ヤツらはゲートを開いた。この世界でのゲートの開閉
は、オレに動きを教えてるも同じだ。オレと「彼女」は時空間の動きを読む。もっとも、
今のオレでは不完全だが……。
そして、オレは見た。生命維持装置に入れられているフウイ・ノ・レイの姿を。……オレ
の見たてでは、後ろの連中をここに送りこんでも、連中に勝つのは厳しい。あの女科学者
がいる以上、準備は万全だろうからな。下手な真似をすれば、フウイ・ノ・レイに何を
やらかすかは保証できん。
「見えますね……。これは…研究所のようです。彼女は…生命維持装置に入れられてま
すね。……見るかぎり、かなり危険な状態のようです。下手に動かしていいものか……」
映像を見せながら、とりあえず不安を煽ってみる。すると、連中の一人が、「おい、あれ
はどうしたんだ?」と、言い出す。また、「バカ! またあの理屈もクソも無いバケモノ
に嗅ぎつけられたらどうするんだ!? ヤツは大阪の件の当事者なんだぞ!!」と言う声
がした。すると、映像に乱れが起き、アクセスの維持がやりにくくなる。急な事なので
システムはわからんが、オレのアクセスを阻める力となると限られてくる。大方連中の
大将の仕業か。今はアクセス済みだからつながってるが、解除したら今のオレでは再アク
セスは不可能だろう。ジジイも教祖もここにはいない……。それに、案外アクセスの維持
のための集中に骨が折れる。
「……まずいですね。彼等は私の力を阻む技術の開発に成功したようです。正直、今の
私ではこの状態と、空間を開くのにせいいっぱいで、直接乗りこめません。」
オレはそう言い、続けた。
「……唐突ですが、今教団の九大司教は何人いると思います?」
五人との答えにオレは言った。
「……四人ですよ。彼等は我々の一人を倒しました。我々の実力はご存知ですよね?」
息を飲む連中に問いかけた。
「これからあなた方を送りこんでも、無事に戻せる保証はありません。それでも行きます
か? 正直、あなた方では厳しいでしょうね。交渉するつもりなら生還率も上がるでしょ
うけど。……参考までに。彼等がいるのはアフリカのどこかと思われます」
まるで魔界のような晩餐会は、それにふさわしい、壮絶な終わり方をした。そして、
休む間も無く、『二次会』と称される戦いに駆り出される。進行先は、これこそ本物
の魔界と言っていい、異様な風景を見せる大阪。
今回俺は、今までのパターンから、A1…シンジ達の班に入れられている。……ちなみ
に仲間の視線が少々痛い。……なぜなら、まだ俺はマシンマンのコスプレをしている
からだ。あの後、出撃前に着替えようとしたら、赤木博士から(そう、この衣装は彼女
が用意したのだ。例のボール型ロボットとセットで)そのままで行けと言われた。なん
でも、これもまたコスプレ衣装に偽装した戦闘用の装甲服らしい。……どうりで妙に重
いと思った。
他の班からの悲鳴が聞こえてくる。この演出をした奴はいったい何考えてんだ? だが、
例によってこの班は順調に進んでいる。初号機と四号機(ちなみに連中は徒歩で車両で
移動する俺達についてくる。なんでも、最高走力は300Kmを越えるらしい)が、的確
に邪魔をしてくる敵を排除していくからだ。基本的に俺達は足手まといだが、いざという
時の露払いだ。白い虎の獣人が怪物化した人々を指揮している。奴らは手からボールを
生み出しては、ノックやグローブでの投擲で攻撃してくる。無論、バットでも殴りつけて
くる。みかけとは裏腹の凶悪な攻撃だ。……どちらにせよ、エヴァの敵ではないが。(無論、
人間の兵士はエヴァの相手にもならず、無力化されている。なるべく殺したくないようだ)
そして、南方面から侵入した俺達の前に大阪城が見えてくる。初号機が言う。
「……どちらに先に向かう?」
四号機は答えた。
「……とりあえず、あそこに見えてきた大阪城にしよう。……いやな予感がするけどね」
大阪城にいた彼女は顔を上げた。E計画の者達の動きだ。独自に大阪の動きを見ていた
彼女は、自分でも手駒をさしむける事にした。
城内にいる鎧武者達。その中からゾンビのような馬に乗り、日本刀と槍で武装した騎馬
武者と、長槍で武装した足軽、鉄砲隊の一体を選ぶと、力を注ぎ込んだ。元々使徒もど
き並みの戦闘力があった彼等は更に強化され、大阪城から市街地へ飛び出し、ビルの影
を縫いながら、数段強化されたかつての仲間と戦うEの元へ進む。
彼女が見た別の光景では、巨大な蟹が、敵をハサミで両断したり、道路を覆い尽くすよう
な泡を吐いてまきこまれた者を溶かすのが見えていた。敵もこれを殲滅するのは骨が折れる
だろう。そして、Eの手の者が大阪城に来たら、戦う事さえ許さず、すみやかな死を与える。
そう考えていた。
474 :
473:02/11/10 17:47 ID:???
どうも。少しだけ書いてみました。今はこれだけで。
○Eさん
えー、つじつまあわせとして、主席は例のシステム発動の前にアクセスだけしてます。
尚、京都は委員会のテリトリーですので、そこでは通じないと考えてください。(ここで
感知するのは主席ではなく委員会ですが、動かないため効果は京都市内です。また、これ
は過去京都が呪術都市だった事とも多少関係があります)
○黒縁メガネさん
相変わらずお世話になります。エヴァの二人はまず「はずれ」を引いてます(藁
尚、エヴァは巨大時も人間大の時の能力を使用可能です。(戦闘フィールドの差
から、戦闘スタイルは変わりますが) 尚、零号機はバイク持ちですが、初号機、
弐号機、参号機、四号機にもあります。速すぎて使う機会は無いですけど。(大阪
では初号機はやるかもしれない)
○加持さん
日本はサードインパクト以来輸出入がストップしてるのでおみやげくださいね(藁
……そういや、今まで何気なく出てきたコーヒーって貴重品じゃ……。
○便利屋スズキさん
お名前教えてくださってありがとうございます。しかし、サイボーグやアンドロイド
がけっこういるな、この世界。
○厚木基地最後の兵士さん
隊長&レナちゃんの元にカーネルサンダースがせまってます。(藁 ご注意を。
○トライラックス担当さん
と、いう訳で、再度主席の問いかけです。一応彼はこの場は引いても、再度の
交渉には応じます。また、クローン達は置いていきます。
マレーシアのクアンタンという、そこそこ賑やかでまさに熱帯地方という
空気の港町に上陸した俺達は、アリーナに船を固定して
金と交換で燃料や食糧・水を調達する為に市場に向かった。
「この町の市場は食べ物が豊富に揃ってるわねー」
サードインパクト前から比べたらそうでもないのだが、この時代では
ミリオーネのイタリアよりも豊富だ。日本の食糧事情から比べたらパラダイスだ。
「そうだな。サード後のこの世界ではどの国も食糧確保に苦労してる…。
自前で自給できる国が、今一番豊かってわけだ。日本は終わってる」
「それで日本を捨てて、トライラックスに逃げてきたってわけだな、加持」
トライラックスの船長がフンと鼻で笑った。
「まあ、そうだな」
俺は一応狂った日本を見捨ててトライラックスに逃亡した人間という事にしている。
「ハッハッハ!!我がトライラックスに来る気持ちはわかるがな。日本は内紛であのザマ、
いっぽう我が国は技術と軍事力で世界を制圧しつつある強国。環境も待遇も
レベルが違うからな!!加持、お前は正しい。ハッハッハ!!」
船長が俺の背中をバンバン叩いて誇らしげに言う。顔につばが飛んで汚い。
そのトライラックスもゼーレに操られているだけだとは、この愛国ジイサン、知るまい。
フォースが起こされたら何もかもお終いだぞ。
「加持、またワるちゃんがどっか行っちゃったわ」
「またか?ミリオーネもしっかり見ててくれよ」
と、ワるちゃんがバナナを抱えて走って来る。
「わ〜い、ワるちゃんバナナ取ってきたよ〜」
「泥棒だ!!待ちやがれ、このガキ!!」
今度は商品を盗んできたらしい。ミリオーネが頭を抱える。
「こん〜のっ大阪名物めぇ〜〜〜」
直径3mの黒球がビル一つほどの大きさもあるカニに向け、少女の両手から放たれる。
カニは巨体に似合わない俊敏さでそれをかわそうとするも、脚の一本を落とされる。
「マッシンッガンッッ!!!」
飛びあがった空から重力落下しながら、少女は十指をカニに向け、指先から3cmほどの黒弾を連続して放つ。
黒弾は煙をあげることなくカニの装甲を貫き無数の穴を開けていく。
「シェイヴ!! あぶねぇからそれやめろ!!」
そう叫んだ男にカニの死角から鋏が迫り胴挟みつけ、
「馬鹿ガニが。俺に死角は無いんだよ」
砕けたのはカニの鋏の方だった。攻撃の瞬間、男白い鎧のような装甲に包まれていたは。
「このゼルエルのコアカバー、容易く貫ける物ではないわっ!!」
腕と脚の装甲を刃に変えると、自分を挟んでいたそれを斬り飛ばす。
カニは無くなった鋏を痛々しげに振り上げ、口から泡を吐き出した。
溶解液の泡が迫ると、更に後ろから声が響いた。
「ナイトッ下がれ!!」「イレイザー頼んだ!!」
両腕を輝く槍に変えた男がそ両眼から閃光を放つ。
ほぼ同時にカニのあぶくが爆発を起こし、跡形も無く消し飛ばされる。
爆風の勢いでカニが後ろに倒れると、彼等のリーダー、セルが握り拳を構えていた。
「一対一なら良かったなッ!!」
自分の体に内在するバルディエルの力をも利用し、超音速の正拳を突き出た目玉にぶつける。
爆発した後に、破裂音が響いてくる。
カニは大きくもがいて彼らを振り払うと、体をバウンドさせて一気に起き上がる。
千切れた脚の先や砕けた鋏がぼとりと落ちて、断面から新しい物が生えて来る。
カニは新生された鋏を気持ちよさそうに打ち鳴らすと、目玉をも再生してみせた。
再び構えを取り、猛然と彼等に攻撃を始める。
「ほほぅ、こいつぁおもしれぇ」
「体躯の異常さは伊達ではないようだ」
「トライラックスの雑兵もいなくなったしな、こうでなくては」
救護に回されたほかのメンバーの事など頭には無く、チームAトップの彼等は戦いを楽しんでいた。
ワるちゃんが盗ってきたバナナの代金を支払い、事無きを得た。
「バナナがおいしそうだったの〜」
「勝手に商品を持って行ったらだめなの。それは窃盗罪という犯罪なの。わかった?」
「は〜い。わかった〜」
いやミリオーネの言った事、多分わかってないな。――ワるちゃんの子守は本当に大変だ。
船長らが燃料と食料・水などを持ってきた。
ふと、日本の悲惨な物不足を思い出した。なにせタバコが二千円もするインフレ。
>>461 武器はあっても食べ物が足りないという状況――。旧東京郊外の農場プラントが
あるといっても、それは局地的なもので、日本全体の食糧は全然足りない。
ネルフ・トライデントの連中はずっと空きっ腹で戦い続けていた。だが、腹が減っては
戦は出来ぬとも言う。ここで食糧を買い込んで、おみやげ持っていってやるか。
船長に言ったら、しぶしぶながら承諾してくれた。こういう所は、なかなか人情のある
ジイサンだ。感謝するぜ。
キャッサバ、トウモロコシ、サツマイモ、ココヤシ、サトウキビ、ダイズ
ラッカセイ、茶、タバコ、コーヒーなどを袋ごと買い込み、船員に持たせていった。
「これも船に積んでくれ。あと、これも頼む。サトウキビもいるな。糖分は大事だからな。
タバコはリッちゃんが一番喜ぶな」
節約の為に、シケモクの根本まで吸っていたリッちゃんの哀愁漂う姿が思い浮かんだ。
それまでタバコは、俺がトライラックス他の外国で買ってきたのをリッちゃんに分けていたのだ。
ああ、それにしても疲れたな。船長と相談して、出港は明日に決めよう。
もうちょっとこの南国の楽園を楽しみたいしな。
加持マレーシア編です
とうぶん日本に帰らないかもしれない。
「雄々、狩場は狩人の手の中に。これを悦び以外のなんと心得るか。
有象無象の区別なく、俺の弾丸は全てを撃ち抜く」
ただ、それが「本物」でないことだけが残念だ。
トライデントの兵の撤退も認められ、更に残念だ。
命を奪う事が出来ないのが、相当残念だ。
とはいえ私の力で心置きなく銃が撃てる。それで良しとしよう。
回りにうろつく使徒モドキに銃口を向けて銃弾を放つ。
一発の銃声に、五発のワクチン入り弾丸がそいつに食いこむ。倒れた。
急所は外してある、死にはしないさ。
急に俺に頭上に影が差した。狙いもつけずに上に向かって一発。
そして飛び離れる。俺の居た場所に使徒モドキが落ちてくる。
最初の軌道では外れたようだ。
上空に外れて飛び去って行くはずの弾丸は、俺の力場により風切り音を鳴らして急激にその向きを変える。
そして、俺に飛びかかろうとしたそれの横っ面を叩く。
道路脇にあったゴミ箱に、吹っ飛ばされたそれがナイスイン。
するとまた横の通路やビルの非常階段からそれが現れる。
「切りが無いな……少しばらまくか」
長い銃身の恋人に新たな弾丸を詰め、天に向けて放つ。
リロード&ショットにより、十回の激しい銃声が連続して響いた。
空中に消えていった弾丸は軌道を変え、半径500m内のターゲットを確実に撃ち抜いていく。
何が起こったのかも理解せぬままに獲物は倒れ伏す。
視界内にいたそいつ等も、すでに倒れ伏していた。無論、死んではいない。
「これで少しは…………そうでもないな」
倒れたそれを乗り越えて、また新たな使徒モドキが現れてくる。
やれやれ。まだ休む暇は無いようだな。
数的には二倍以上だったチームD&Eのメンバーは思わぬ苦戦を強いられていた。
以前よりも格段に強くなっていたのだ。
「こいつ等の再生能力、並以上だぞ」
ヒッグスは重力場でリジェネレーター2名の動きを封じながら、苦虫を噛むように言った。
腕が潰れ指が砕けても、瞬時に、風船に空気を入れたかのように再生する。
切れない程度に最小限に範囲で行っているが、これではらちがあかない。
他の方向からもATフィールドの刃が、銃弾が迫る。
ヒッグスは集中力を欠くことなく、それらを上手く制御し防御していた。
しかし、長時間の強力な力場の維持と多方向への牽制は著しく体力を奪っていく。
「頭をふっ飛ばすか」
サングラスをかけていたゲイザーが、それを外し、閉じていた瞼を開く。
白い光りが辺りを満たす。巨大な光の十字架が天高く3つ昇った。
「ここからでも再生しようとするとは、憐れだな」
サングラスを再びかけたゲイザーは、残りカスの手足にワクチンを振り掛けた。
足の先ほどのそれは10秒とたたず太腿まで再生していたが、再生面にワクチンがかかった途端、再生を止めた。
「俺は救護班のはずだったんだが、やむを得まい」
ゲイザーの力はゼルエルの破壊閃光だった。今回はあくまでも地ならしだけという理由で彼は力を封じていた。
が、こうなってしまってはしかたがない。彼は両手に超振動ナイフを持ち、他の仲間の元に走る。
ヒッグスは銃弾を防ぎながらその後を追う。
明らかに苦戦を強いられ押されている仲間の元に、彼等は走る。
まだ誰も、大阪城から放たれた新たな敵の存在に気付いていなかった。
レナ個人日記
私を助けたあの人は私に笑いかけた。
あの人は、私が姉妹みんなの希望だという思いをもっているのを
感じた。
「君は君でしかない。・・・絆を守りきるんだよ」
そういうと、彼は暗い空に飛び立った。
ありがとう。
お礼を言うのを忘れてしまった。
いま、少佐は私の腕の中でまだ気をうしなっている。
雨にぬれないところに私たちをおいてくれたので濡れないでいる。
私は、彼の身体を強く抱きしめた。
あの海の中で、私を強く抱きしめてくれ、最後までまもってくれた。
意識をうしなっても、それでも私をまもってくれた。
大事な、絆。
こんどは私がまもるばん。
彼を強くだきしめる。
この時間がすこしでも長く続くといい、と。
だけど、彼はすぐに気が付いた。
隊長個人日誌
海に放り出され、沈没にまきこまれたあと意識をうしなっていた。
気が付くと、レナが私を包むように抱きかかえていた。
雨にもぬれない、建物の影。
聞くと、綾波教の司教が我々を助けてくれたそうである。
レナは私より、先に気がついたようでそのことを話してくれた。
彼には彼の思いがあるのだろうか?
レナに言ったという言葉。
もし彼とはなすことができるならば、と思う。
状況を確認のため、外をみると異様な世界が広がっていた。
太陽の塔や巨大な蟹、マラソンランナーまでが暴れている中に
使徒化した市民の姿がみえる。
オーバー・ザ・レインボーは、湾内に停泊して救助を行っている。
特務曹長と少尉はちゃんと任務を果たしているようだ。
連絡をとりたいが、あの状況では我々を敵としてみている以上
傍受される恐れもある。
「この雨はいやな雨です。」
とレナが言う。
どうやら、雨の雰囲気が普通の雨じゃあない、という。
レナの能力でそれがわかるのだろう。
さらに観測すると、大阪へ上陸する班もみえる。
空母へ戻るか、それとも上陸班に合流するか、まよったが
武器も無い状態では、まず空母合流をかんがえたほうがいいだろう。
しかし、使徒化した市民や場合によってはトライラックスの部隊と
鉢合わせする可能性を考慮すると、状況にあわせて出たとこ勝負、と
いうところだろう。
とりあえず、味方のいそうなほうへ進むことにする。
隊長代行 大尉業務日誌
旧東京、オーバー・ザ・レインボーとも連絡がとれずにいるため
我々は地上を大阪に向かうことを決定した。
現在の位置から大阪までの距離を夜通し最大速度の120kmで
走れば、朝にはつくだろうと思われる。
よほどのことが発生している以上、我々も救助に向かうしかない。
多分、避難民キャンプなども必要となるだろうと思い、奉行に頼み
食料をつめるだけ積む。
あの、コンバットスーツと専用車両とやらはまだ車内にある。
これが消えれば、隊長が生きている証といえるのだが。
厚木基地最後の兵士書いてる者です。
10時間、ぶっ通しで某宇宙ステーションの話をみてるうちに
こんなに進んでいる。
>>474さん、了解、なるべく鉢合わせないように気をつけつつ
逃げてるつもりの隊長なので、どっかで、であってもしょうがないかも。
どっかで戦闘になったばあい、あのコンバットスーツがやっと
使えるかもしれません。
485 :
町奉行:02/11/11 00:00 ID:???
ランドマスターの大尉がきて、隊長とレナが行方知れずになったという。
どーも、大阪の方ででっけぇ問題が起きちまったみたいだな。
だが、リナは大丈夫だと言った。
俺もリナが大丈夫だというのなら、大丈夫だ、と言った。
そうとも、あの隊長が、そうそう簡単に死ぬわけねえよな?
なんせ、前に大胆な作戦を遂行させる度胸の男だったじゃねえか。
まず部下であるおめえたちが上司である隊長を信じねえで誰を信じるんだ?
俺は、信じて待っている、といってやった。
大尉が帰ってから、リナがすこし震えていた。
「どうしよう、このあと、あの子達になんかあったら、どうしよう。」
というと、泣き出した。
大丈夫とお前が言ったんだ、ならちゃんと信じて待つしかない。
だから悪い結果がでるまで、泣いちゃあいけねえ。
弱気になったら、本当に悪い結果になっちまうもんだ。
クソッタレめ、敵なりやがると厄介さがよくわかるぜったくよぉ。
仲間のATフィールドを利用した跳弾も、かすりもしねぇ。
ウォールの展開した多重ATフィールドのせいだな。
普通の銃弾でも貫通できるほど薄く弱いが、幾つかの層がある為に本体まで届かねぇ。
俺のアルミサエルの触手も、当然の事ながら混戦状態の今は迂闊に出す事は出来ない。
そのうえ、
「くおぉっっ!!?」
辺り構わずマインの奴が爆弾をばらまきやがる。向こうはウォールの多重フィールドを盾してるから無傷。
薄いから少ない力で壊れても壊れても再生できる。本当に厄介だぜ。
「私が穴を開けます」
銃声が飛び交う中、白銀髪、ストレートのカーミラが無謀にも通路の中央で両手を前に突き出した。
次の瞬間、薄く展開された敵陣のATフィールドの一枚目に巨大な穴が開き、
次層はまた少し小さい穴、更に、更にと奥になるにつれて穴が小さくなる。
「抜けた!!」
直径30cm、距離100mの穴に向けて俺は銃弾を放った。
驚きに固まったウォールの額に弾丸が当たると同時に、すぐ横を上から下に影が下りた。
「ィアッ!?」
「カーミラっ!!」
リジェネレーターが知らぬ間に接近していたのだ、ああ、畜生!
首に深く切りこみを入れられた彼女が、鮮血を散らしながら崩れ落ちる。
思わずそいつを睨みつけるが、そんな事で奴の動きは止まらない。
俊敏にジグザグ走行で接近するそいつに銃弾を放つが一発もかすらない。
奴の射程距離内に俺が捕らえられた時、横から白銀の槍が現われ、そいつの頭を砕いた。
「リーダー、これで賭けの負け分、チャラにしてあげますよ」
スピアーはそう言いながら、瞬時に再生を果たすリジェネレーターを遠くに蹴り飛ばす。
………情けねぇ、これしきの事で動揺するとは。また爆弾が飛んで来る。
横の通路に転がり込み、それを爆風避ける。
よく解った、お前等は本当に「敵」なんだな。もう容赦はしねぇ。
今回の依頼のためにいろいろと新装備をナオコ博士から受け取ったが
この大ぶりのレーザーライフルはともかくまほろさん専用の使い捨て
反物質砲は凄い、この出力ならATフィールドの貫通さえ余裕で可能だ。
俺のメガ・スマッシャーならぶち抜けるが一発限りの大技など使えんしな
「社員、人工衛星からのデータはどうなってる。」
「スズキ社長、以前の科学探査衛星からのデータと施設の画像
を確認する限りこの施設で間違いないと思われます。」
問題はどう侵入するかだな
「敵の武装は表向きは貧弱だが油断はできんな」
やはり光学迷彩装備のステルススーツで侵入するのが無難な策か
「騒ぎを大きくしても不利な状況に陥る派目になるだけだな
施設の地下部分はどうなっている。」
「探査データによると主要施設は地下にあるようです。」
この熱分布だと地下施設の区域が広いようだな。
メインコンピューターのデータを奪取する依頼なんて
引き受けるものではないな
488 :
486:02/11/11 00:27 ID:???
ゾンビ武者(?)と、フウイ・ノ・レイその後は次夜にでも。
大阪嬢、もとい大阪城には行くかどうか解らんです。
っつーか、変換1発目で大阪嬢はないと思い。そんな単語一度も使ったことねぇよ。
もしやデフォルト!?
>トライラックスさん
漏れは主席との話から、ギーガーはフウイ・ノ・レイを切り捨てると思ってたんですが、外れました。
戦力撤退が確認されましたので、彼女は「無事」にお返し致します。
>便利屋さん
貴重な情報もそんな物ぶっ放したら消し飛びますよ(笑
そう言えば、キョウコさんいいとこ無しだなぁ。無茶苦茶可哀想だ。
総本山会戦の時も活躍できなかったし。彼女に活躍の機会をキボンヌ。
風邪をひいたので無理はいかんと思い。
これで落ちます。
スモーカー大佐は今度は日本重化学工業共同体に潜入しているトライラックス側のスパイと連絡を取ろうとしたが、電話がつながらない。
「チッ、話中か・・・ファイン=プットの奴、何やってやがるんだ」
それも無理からぬことで、ファイン=プットはその時、加持リョウジと話していたからだ。
「まあ、いいか・・・あいつと連絡を取るのは後でいいや」
一方、スティンガーは相変わらずノートパソコンのキイを叩いている。
「便利屋スズキが持っている秘密兵器は・・・これね、ガイバーユニットだわ。なるほど、こんなの相手じゃ生身の兵隊が通常兵器で応戦しても対抗するのは無理があるわね。こっちもそれなりの装備を揃えないと・・・」
「そうだな。前に戦った時も煮え湯を飲まされた。あの野郎、俺の部下を5人も殺しやがって・・・だが、今度はああは行かないぜ」
「何か切り札を用意してあるの?」
「あったりめえよ。これを見な」
スモーカー大佐は持って来た巨大なトランクを開けると、中から奇妙な機材を取り出した。
「それは何?」
「こいつは小型の荷電粒子砲だ。ちょうどエヴァ・フェットの装甲服に付いてるケーブル発射機と同じように俺の腕に装着できるように改造してあるが、威力は相当なものよ。これなら、いくらあいつでも木っ端微塵さ」
「腕に装着するって・・・でも、荷電粒子砲って出力を上げるとべらぼうに電気を消費するのよ。電源をどうするのさ?」
「こいつは俺にしか使えねえ。俺には取って置きのバッテリーがあるんでな。おめえは何か切り札を用意してるか?」
「もちろんよ。アタシの愛用ゾイドがあるわ」
「ゾイド? 何だ、それは?」
「ゾイドっていうのはね、自ら戦う意志を持つ半金属生命体のことよ」
「つまり、EVAの親戚みたいなもんか?」
「まあ・・・広い意味ではそうとも言えるかしらね。アタシの愛用ゾイドは両腕をミサイルみたいに発射できるのよ、ボスットパンチって言ってね」
「そういうのって、パクリって言うんじゃねえのか?」
>>488 ありがとうございます。
>>459の「13番目のモノリス(エルンスト・F・バーヘム)」の発言にもありましたが、
世界征服を狙っているトライラックスにしてみれば、
A級大使フウイ・ノ・レイはまだまだ利用価値があるので、安易に切り捨てるわけには行かないのです。
また、強大な軍事力や科学技術を持つトライラックスがわざとどっちつかずな態度を取って、
日本国内の勢力の気をもませるのも、実は漁夫の利を狙っているがゆえの
外交政略上の手段であるとも言えます。
しかし、軍事力や科学技術には優れていて、世界征服を狙ってはいても、はっきり言ってアホの集まりです。
どのくらいアホかと言うと・・・いや、今はまだネタばらしをしてはいかんな。
ホテルを出たスモーカー大佐とスティンガーはトライラックスの上陸部隊が集合している街外れの工場跡へ向かった。
そこにはすでに数機の軍用ヘリと海兵隊2箇小隊が集合して待機している。
たしぎ曹長とスモーウォ―カーパイロット達が大佐に敬礼した。
「撤退する準備はすでにできています、スモーカーさん。あれ・・・そちらの方は・・・?」
「こいつはスティンガーと言って、エヴァ・フェットの昔の仲間の賞金稼ぎだ」
「よろしくね」
「俺達はこれから旧東京の方へ行くことになった。ヘリを一機借りるぜ。おめえらは艦隊へ帰りな」
「旧東京は? なぜですか?」
「便利屋スズキを追跡するのよ。エヴァ・フェットの弔い合戦のためにね」
「ば、馬鹿、スティンガー! よけいなことを言うな!」
「そういうことなら私の御一緒します。あの便利屋スズキは許せません! 海軍の仲間を何百人も殺したんだから・・・」
「そうでごわす! それに、大佐殿1人でかっこいい所を持って行くのはずるいでごわす! わしらも行くでごわす!」
「おめえら・・・わかってるのか? あの便利屋スズキは化け物だ。死ぬかも知れねえんだぞ」
「あのくそったれ野郎と刺し違えるなら、本望でごわす!」
「よし、わかった。俺と運命を供にして、死んでもかまわんという奴はついて来い」
つまり・・・海上都市大阪からトライラックス海兵隊を撤退させたのは、
ひとつにはその兵力をスモーカー大佐の判断で便利屋スズキ追撃の方に
回したかったということもあるのです。
しかし、エヴァ・フェットがいないとどうも頼りないなあ。
どういうふうに再登場させようか・・・?
最初はサイテイル達がアフリカへ乗り込んで苦戦している時に
助太刀に現われるというふうにしようかと思ったんだけど、
>>488さんはフウイ・ノ・レイを無事に返してくれると言っているし・・・。
「医療班、大阪に接岸、上陸に成功!」
次々に画面が切り替わり、上陸してワクチン接種のための退避壕を設営する医療班が映し出される。
B各班がすばやく周辺に展開し、市内に突入した一班が早くも汚染市民第一陣を連れてきた。
全員、特殊麻酔弾で意識を失っている。対使徒能力者用の強力なものだが、
意識を保ったままでは使徒能力をフルに使って抵抗してくるため、やむを得ない処置である。
『ワクチンの効果確認。一時的使徒化による、人体への大きな影響は今のところ
ないようです』
「了解。そのまま続けて、どんどん来るわ」
衛生兵が答礼する。直後、画面は市内最深部に進攻中のA班からの通信に変わった。
司教が操作しているらしい異様なモノたちが部隊を迎撃している。建物が増えたせいか
次第に画像が不鮮明になってきた。葛城さんは眉をひそめた。
「これじゃ見にくいわね・・・日向君、バーミリオン隊の一部はまだ艦内に残ってたわよね?」
「はい、近海の救助作業に出ている者以外は」
オーヴァー・ザ・レインボー自体が狙われる場合も考慮し、戦闘員の一部は艦内で待機している。
「すぐに彼らを出して。武装は最低限で構わないから。大阪上空、安全高度を保って旋回、
機のレーダーで得られる情報をこっちに回させて。少しは戦況がわかるでしょう」
「戦闘機をカメラ替わりに使うんですか?! それだったら、直接投入した方が・・・」
葛城さんは俺を一瞥して、市内から運び出されてくる気絶した市民たちを示した。
「この混戦状態で上空からの対地攻撃を行えば、必ず市民を巻き込むわ。今作戦の目的は
あくまで混乱の解消と市民の救助が最優先。市民を傷つける可能性のある行動は極力避けます」
「同じ理由で、トライデントも戦闘には出せんな。あれの高速機動戦では周囲への被害が
馬鹿にならんからな」
司令代行が付け加えた。俺は頷いて、オペレーションに戻った。
そのとき、いきなりマヤちゃんが駆け込んできた。
「どうしたの?! ワクチン精製に何か問題が?!」
「いえ、あの、惣流博士、見ませんでしたか?! ワクチン消費が予測より早くて、
先輩と碇博士では間に合わないかもしれないんです。それで、手を貸してもらおうと
捜しているんですが・・・」
マヤちゃんは息を切らして壁に寄りかかった。俺は艦内のカメラの映像をチェックした。いない。
「変です・・・惣流博士の姿が艦内のどこにもありません!」
「艦に戻ってきたときはいたぞ。もう一度捜してみろ」
通信が入ったのはその時だった。
『ヘロォ、ミサトちゃん! あたしはここよ!』
全員が画面の一つに注目した。葛城さんが通信機をひったくる。
「惣流博士! 一体何を・・・日向君、位置は?!」
「この回線は・・・先行したA-3です!」
「何ですって・・・! 惣流博士、今のあなたでは危険です、戻ってください!」
時折ノイズが走る画面内で、全長40m程の巨大マラソンランナーがA-3班と交戦している。
惣流博士は明るく首を振ってみせ、ひょいと銃を持ち上げた。
『大丈夫よ、装備は他の隊員に紛れてちゃ〜んとしてきたし、武器もあるわ。それにね・・・』
突然マラソンランナーの爽やかな笑顔がアップになった。一気に向かってきたのだ。画面全体が
激しく揺れる。思わず発令所の全員が声を上げていた。
突然、画面が静止した。いや、止まったのではない。ランナーの動きだけが急停止したのだ。
部隊を叩き潰そうと振り上げられた巨大な腕を貫き止めているのは、
霧まじりの闇の中でも鋭く光る、一振りの槍だった。
「ソニックグレイブ?!」
葛城さんが画面に詰め寄った。画面を覆っていた霧と土煙がブワッと晴れる。
そこに立っていたのは、伏せて頭を庇う部隊を背に、余裕の表情でソニックグレイブを
構える惣流博士だった。その右腕と左脚の一部のみが弐号機のものと化している。
「EVA・・・弐号機・・・どうして・・・」
マヤちゃんが信じられないという表情で呟いた。画面の中で惣流博士が振り返った。
『沈没のちょっと前、レイちゃんが少しマズいことやっちゃったでしょ? でも、あれのお陰で
あの子に渡した力に干渉することに成功したの。司教があの子の力を封じてることも
好都合だったわ。まあ、今のあたしが使えるのは、見ての通りごく一部なんだけどね』
マラソンランナーがもう一方の腕を振り上げ、振り下ろそうとする。博士はにこっと笑うと、一気に
槍を引き抜いた。槍が瞬時にポジトロンライフルに変わり、構えたと見る間にランナーの腕が
肩口から顔の方までごっそり吹き飛んだ。ビルの破片が降ってくるが、博士が右腕をかざすと
小規模ながらATフィールドが展開、瓦礫をはじき飛ばす。
惣流博士はカメラの方を向いてにっこり笑い、Vサインを作った。
『そうそう、マヤちゃん、そこにいるわね?』
マヤちゃんががばっと顔を上げた。惣流博士は”ゴメンね”と拝む仕草をしてみせた。
『そっち、任せきりになるけど、頼むわね。・・・そうだ、忘れてたけど、
あたしの船室にワクチンの改良案があるから、持ってって。ちょちょっと直して
おいたから、分子の生成スピードが少し上がる筈よ。使い方はあなたの先輩が知ってるから』
「は、はい!」
マヤちゃんはぱっと明るい表情になり、大きく頷くと駆け出していった。
『そういうことだから、攻撃部隊の援護はあたしに任せて。んじゃ、忙しいからまた後でね♪』
惣流博士は”Gehen!”と気合いを入れ、転倒したマラソンランナーに向かって突っ込んでいった。
誰もがあっけにとられ、発令所内はしばらくしんとしていたが、やがてわっと沸き立った。
「・・・碇め、これを知っていたから自分はさっさといなくなりおったのだな」
司令代行が苦笑いする。しかし、そこへ沿岸から通信が入った。
『目標、最大射程まであと30』
「レイ! 聞いたわね、あなたはしばらくその時代遅れのモニュメントに専念して!
部隊の補佐は惣流博士がやってくれるわ!」
『了解。20・・・10・・・攻撃を開始します』
零号機から放たれた大量の火線が、太陽の塔に集中した。たちまち爆発が起こり、
周囲を囲んでいた使徒化人間たちが散らばる。すかさず展開していたB-3班が
次々と麻酔弾を撃ち込み、素早く零号機の火力圏から彼らを連れて逃れた。
「よっしゃ! 後はそのデカブツだけよ、レイ! 大阪万博なんてセカントインパクト前に
終わってんのよ! さっさと記念公園に返してやりましょ!」
葛城さんが通信機越しに叫ぶ。零号機は構え直し、第二射に備えた。
497 :
496:02/11/11 11:41 ID:???
・・・すんません。書きすぎました。
容量がそろそろ限界っぽいです。
という訳で、次スレ。
サードインパクト後はこんな世界ですた 六
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1036981466/l50 今回1には特に何も書いてません。あらすじ(必要か?)や、
人物解説(これももういらんか?)等書いた人が、
次スレの「サービスサービスぅ!」を書いてくださいませ。2げっとがない
スレなので、こういうのの争奪戦もいいか・・・とか。早いもん勝ちです。
(最初はこのスレ建つ頃の提唱者さんのを貼ろうと思ってたんですが、
本人の了解を得ないとマズイだろということで控えました)
さて、スレが余っているので、私がこの大阪編の裏話をこっそりとしてやろう。
実はこの大阪編、当初の予定とはかなり展開が異なっているのだ。一番大きな点
は、E計画のボーイによる参号機への決闘の申し込みだな。なぜなら、この大阪
編は、活躍する機会が少ないであろう、鈴原トウジと参号機をメインに戦闘を展
開するために企画されたからだ。
実を言うと、スレ1の頃に私の書き手が考えていた展開は、旧東京で初号機合流〜
第三新東京市・芦ノ湖総本山で激突〜京都で決戦という物だった。ちなみにこの
頃にやっていたら芦ノ湖・大阪とも数レスで片付けられていただろう。
で、なぜ大阪かというと、当初は京都に向かう途中で立ち塞がる司教と量産機と
いう程度のシチュだったが、そこで『海上都市大阪』の設定があるのに注目し、
位置的にも海側から京都に移動する際の中間地点でもあるのでからめる事ができる
と考えた事。また、大阪なので、関西弁の男、鈴原トウジを活躍させるにいいと
考えたのだ。そう、第伍は本来彼と戦う予定のキャラだったのだ。
まあ、その後大阪へのE計画の介入、トライラックスとの会談(実は、大阪市内
での大阪の代表との会談中に奇襲を受ける予定だった)イベントの発生により状況
は二転三転し、当初の予定には無かった私と初号機の対決イベントまで発生した
りしている。そして、とどめがボーイの件だ。
なんにせよ、ボーイのイベントは私の書き手にとって朗報と言えた。今まで見てい
るとわかると思うが、こいつはまともな文章が書けない。しばしば描写をごまかす
し、ネタはパロばかりだし。そんな書き手にとってはきちんとキャラを描写できる
書き手がイベントを進行させてくれると、非常にありがたかったりするのだ。
なにせ、奴はネタフリは好きだが、それを形にする力量が不足しているからな。