サードインパクト後はこんな世界ですた 弐

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644638:02/10/04 18:38 ID:???
>>643確かに訳の判らない妨害で新兵器が一時的に無力化されるのも
悪くないですな。
645622:02/10/04 18:41 ID:???
開始まで後少し。そろそろメシ食って力蓄えます。

>>624
よろしくお願いします。
しかけるのはこっちからですので、その後はご自由に。
街ん中も引っかき回しても大丈夫です。頑張って回収します。

>>641
了解、しからばゆっくりと攻めさせていただきます。
部隊数が多いんで。少しずつ。

>>640
了解、思ったより戦力配分が難しくなったな。
うまく立ち回れるようがむばりもす。

ネタも追加とかないと。
646厚木基地最後の兵士:02/10/04 18:59 ID:???
作戦開始前に帰還完了。
燃料等補給を行うと同時に赤木博士が出発前に用意していたコンテナ>>505
中の装備を搭載する。
トライデントのパイロット用スーツ製作過程で、作った第3世代の
個人用装甲戦闘服、だそうである。
外装はエヴァを模しているようだが、戦闘時の電力はバックパックの
電力の都合により、戦闘は1時間ほどが限界であるようだ。
ただ、移動用の大型バイクがあり、これにより一時的な充電が
可能だという、またこのバイクには装甲戦闘服専用武器の輸送キャリア
もかねているという。
ここで、偶然そばで話をきいていた、渚がスプレーと型紙をとりだし
左肩にG3とペイントする。
「様式美さ、リリンならわかるだろ?」等というのだが今ひとつわからない。
問題はこの装甲服を使うにはサポートのオペレーターが必要だということから
いたしかたないのだが、レナを臨時少尉として任務につかせることにする。
これならば、下手に変身することもないだろうという意思もあるのだが。

以上の準備が整い次第、作戦開始に備え目的地点に向かう。
647黒縁メガネオペレーター:02/10/04 19:59 ID:???
綾波教が通達してきた期限まであとわずか。それは、同時に我々の作戦開始まで
もう間もないということでもある。
ネルフとトライデントは、全戦力を二つに分けることにした(>>640)。
ひとつは綾波教総本部に攻め込む、EVAおよび機兵器トライデントからなる
前線部隊。彼らはセカンドチルドレンの救出を最優先とする。
彼らのサポートのため、葛城さん、青葉、霧島さん、山岸さんが、トライデント
部隊の一部とともに前線司令部に詰める。
もうひとつはこのネルフ本部に残り、予測不能な「E」計画、大阪に現れたという
「綾波レイ」、独立勢力であるZO等に備える。
開始時間は刻々と迫っている。
そろそろ前線組が出発する頃だ。
「じゃ、あとよろしく」
「・・・はい」
葛城さん・・・皆・・・どうか無事で。
648641:02/10/04 20:02 ID:???
時間ができたのでギリギリでカキコ。もう落ちます。
皆さん、ご武運を。
649町奉行:02/10/04 20:02 ID:???
同心の一人が慌てて駆け込んできやがった。
綾波教の本部になにやら動きがあったらしい。
まあぞろ大騒ぎになるんじゃあるめえな。

おう、武器蔵の鍵をもて!
町民の避難をいそがせろ!
650便利屋スズキ(社屋内) :02/10/04 20:10 ID:???
さあてトライデントの皆さん全滅しないで生きて帰れるかな。
くっくっく奴らは綾波教の連中の力を過小評価してるふしがある
時田社長を説き伏せて武装AIBOを日本重化学工業共同体の
社屋全域に配置したから偵察衛星の画像をつまみ片手に観戦させて
もらうさ。
651『E』計画提案者:02/10/04 20:14 ID:???
ネルフで動きがあった(>>647)、まもなく最初の宴が始まる。
奴らが完全に離れるまでおよそ1時間、いや、あの兵器とエヴァなら30分か。
そこからだ、そこから面白い事が始まる。
やつらは一人の少女と見知らぬ者達を天秤にかけ、一人の少女を選んだ。
全てを守る事は出来ない、人の自浄作用に委ねたつもりかもしれないが、
それは無理な話だ。人というものは欲にまみれて生きている、そして生き延びてきた。
欲なしに我らの発展は無く、欲なしにして人類の歴史は語れない。
ある者は略奪を、ある者は創造を、そしてまたある者破壊を。
俺達は最後の破壊を与えよう、人間死ぬ一瞬が儚く、最も人生の中で美しい。

さて、展望施設へ移ろうか、紅き兵よ。まもなく始まるショーを見るためにな。
我慢できなくなったって抜け駆けはするなよ、俺達は一番美味しい所を頂くんだからな。
652『E』計画参加者(大阪):02/10/04 20:24 ID:???
前夜祭はあの赤目の化け物のせいで失敗に終わったが、今度は成功させる。
不幸中の幸いか、あの事件が会ったおかげで一時的に群衆の警戒が和らいだ。
そんなに立て続けに大事件は起きないとでも思っているのだろう。
ここは旧東京や第三といった現在の中心からは大きく離れている。
しかし、最も危険な綾波教の大神殿のある京都のもっとも近くだ。
向こうに仕掛けに行った部隊からの連絡が途絶えて久しいが、大丈夫だろうか。
別に死んでいるのは構わないが、「祭」のための準備だけは仕上げておいてもらわないと困る。
俺はこのためだけに生きて来たと言っても過言ではないのだから。
混乱が始まったらのらりくらり街をぶらついてみるか。
きっと楽しいに違いない。

ここの仲間に何人か魂の抜けたような奴がいたが、そいつらも始まればすぐに元気になるさ。
653厚木基地最後の兵士:02/10/04 20:34 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
「少佐、全装備準備良し。現在位置、綾波教本部1.5km湖上。」
ナビゲーションシートの男、確認後報告。
少佐と呼ばれた男、インカムで指示。
「G3、起動準備。」
「G3起動スタンバイ。」
レナ答える。
モニターには、各部が正常作動していることを示す表示がでている。
「よろしい、上陸と同時にG3は後部ハッチより出撃。戦闘開始と同時に2号バッテリー充電を開始。
攻撃隊5名はサイドハッチより出撃。」
「了解。」
背中にニュートリノビームガンを背負った5名の男が返答。
バックパックのランプはグリーン。
「ランドマスター2、スタンバイ。」
654厚木基地最後の兵士:02/10/04 20:35 ID:???
LIVEーLANDMASTER02
「ランドマスター2、スタンバイ良し。」
答える男、背後に向く。
「メーザー砲は発射態勢で待機。」
「了解、大尉。」
さらに、大尉と呼ばれた男、インカムで指示。
「戦闘開始後、バイクでG3の援護。上陸と同時に出ろ。」
「了解、合図をまつ。」
インカムのスイッチを切る大尉。
「合図はまだか?」
655小動物達の行方:02/10/04 20:36 ID:???
僕は芦ノ湖の近くに住んでるんだけどさ、4、5日前からネズミとかスズメとかが
全く居なくなったんだよ。
時々ゴミを漁ってたカラスも、畑を荒らしてたモグラも。
地震とかが起こる前にはよく動物達が異常行動をするって言うけどさ。
逃げた方がいいのかなぁ。
僕は綾波教徒じゃないけど、僕は総本山まで徒歩15分の所に住んでるんだよね。
総本山には優しい人が居て、時々食料が足りなくなったらおこぼれをもらいに
行ってたけど、最近は妙にピリピリしてて怖くて近づけないんだ。
………そういえば、今日はなんかの儀式を行うとかって
ビラ配ってたけど、何やるんだろ。
行ってみたいけど怖いなぁ。
某所での戦いが始まったか始まらないかの頃、彼らは静かにヘッドホンを被り、100インチの視界の広がるバイザーを装着した。
体重をかけると深く沈む高級リクライニングシートに身を預け、スタートのスイッチをビデオの再生ボタンを押す時と同じように、静かに押す。
スイッチを押す短い電子音が連続して聞こえた。

大音量で彼らの耳に流れ始めたのはベートーヴェン交響曲第九番、第九だった。

電磁波による催眠(前スレ>916)上乗せし無線、音、映像、あらゆる波長、通信メディアで「GOサイン」を伝える。
送電線をもその媒体に利用し、大阪、京都、第三新東京、そして旧東京。
各都市数百箇所を超える発生装置がその力を惜しむことなく影役者に徹する。
荘厳なる合奏と神秘の合唱が折り重なり、罪深き人々の心を解放していく。

   時は来た 溜めた狂気を解き放て
   己が欲を 解き放て
   ただ本能のままに 獣と化せ 鬼となれ 悪魔に変われ
   破壊の悦びを 破滅の歓びを その身が朽ちるまで貪り尽くせ
   何を遠慮する必要がある 誰が見てたって構わないじゃないか
   理性は要らない 拳で語れ 鉄火で応えろ 数多の叫びに自分を鼓舞しろ
   さあ始めよう そら始まるぞ
   皆一気に動き出せ

京都からの映像が入らないが、誰も気にしていないようだ。
657便利屋スズキ(社屋内) :02/10/04 20:59 ID:???
何処のどいつだゲリラ放送でベートーヴェン交響曲第九番など流しやがって
もしかして・・・市街の監視カメラはっとやべえ暴動が発生してる
そういや会社の関係者は全員洗脳は解除したけど外の連中はそのままだったな
JA2号機にアクセスしてっと、超音波発信開始!
効いてる効いてる、みんな頭抱えて悶絶してるよ
社屋は遮音してあるから全然平気だけど。
こりゃ後で社長に怒られるな。
658時田重工のバカ社員:02/10/04 21:01 ID:???
今日は何故か皆が忙しそうに働いている。
暇そうにしているオイラが買い出しを頼まれて歌舞伎町のコンビニまで出掛けた。
買い物も終わり店を出ると、突然周りの人達が暴れ始めた。
校舎の窓を叩き割る若者達・夕日をバックに互いに殴り合う男達・出刃包丁を振り回し魚をくわえた野良猫を追い回す女性。
旧東京は正に地獄絵図のような状況に陥っていた。

やがてオイラだけ正気でいるのを見つけると躙り寄ってくる。
ビルの壁際に追いつめられて、いよいよ大ピンチ!! そんな時ショーウィンドゥを割って赤いスーツをきた男が現れた。
レッド「熱い血色の、トーキョ=レッド!」
続いてマンホールの蓋をブチ開けて飛び出す青いスーツを着た男。
ブルー「クールな青色、トーキョ=ブルー!」
異変は、それだけで収まらずオイラの身体が勝手に動きだす。
両手を胸の前でクロスさせジャンプ。空中で1回転3捻りをして着地 。そして、決めポーズ。
更に口から勝手にセリフが出てくる。
社員「危険注意の黄色、トーキョ=イエロー!」
その時には、オイラの身体は黄色いスーツに包まれていた。
三人で決めポーズをとると背後から爆発音と共に赤青黄色の煙が立ち上る。
『我ら三人揃って超科学戦隊ダイ・トーキョ!!』
何?、何だ?、何が起こってるんだ?

「オヒョホホホホホホホホホ・・・・。」
ビルの上から頭のネジが10本ほど抜けたような笑い声が降ってくる。
白衣を旗捲かせて仁王立ちする人・・・ナオコ博士!?
「こんな事もあろうかと、本人に秘密で改造しておいたのよ!!」
以前、一時的に記憶喪失になっていたが、アンタが犯人だったんかいっ!!
って言うか、改造ってなんだよっ!?

しかし文句を言う事も出来ず、手が足が口が勝手に動く。
レッド「超電磁ハリセン!!」
ブルー「核融合ロウソク!!」
イエロー「加粒子ホウ酸団子!!」
何処からともなく現れた怪しい機械を手に持って暴徒に向かって駆け出した。
659人気歌手(自称)タケシ:02/10/04 21:02 ID:???
俺様は日本一のロックスターを目指す剛田タケシ。
今日は自分の野砲を達成するため旧東京に上京してきた。

しかし、妙に街が騒がしい。 
何か祭でもやっているのか?

見ると大勢の人達が手足を振り回しながら、こちらの方に駆け寄ってくる。
チョット様子がおかしいが、きっと俺様の上京を歓迎してくれているのだろう。
よしっ、応援に応えて路上コンサートを開いてやろうか。
早々とリュックサックから長年愛用してきたマイクを取り出し、感謝の気持ちを歌にする。

『漏〜れはジャイア〜ン。ガ〜キ大将ぅっ〜〜〜!!』

 一斉に割れ爆ぜるビルのガラス。
 倒れ逝く人々。
 泣きやまぬ赤子。
 旧東京を揺るがす地獄のコンサートが今始まる。
「今、始まったそうよ。こっちも始めるわ。接続開始」
イロウルMAGI3体が通信ケーブルの一端を握り、融合する。
「回線接続完了」
「経路探索………目標発見、接続開始」
「目標、ダミーエントリーを多数展開、回避します」
「ウロボロスII、快楽汚染モードで起動」
「逆探知対策開始」
「擬似エントリー展開。ウロボロス、快楽迷宮モードスタンバイOKです。
 いつでも切り換えられます」

661便利屋スズキ(社屋内):02/10/04 21:08 ID:???
あれっおかしいな数カ所暴動が鎮圧してない
そうか、あそこら一帯には大型の変電機が設置されてた
から変電機が超音波を無力化してるのかこりゃやべえぞ
発電システムはJAが暴走する可能性が大きい
これじゃあ手出しできねえ
662町奉行:02/10/04 21:08 ID:???
なんと?!、熱海や湯河原付近で暴動?
いきなりおかしくなったてのか?
いかん、真鶴の療養所が危険かもしれねえ。

手空きのもの、数名!、ついてこい!
663第三新東京市民:02/10/04 21:13 ID:???
やめろよ! やめてくれよ!! 友達じゃないかッグハッ!!
一体に何がどうしたんだ!? 俺の無二の親友が嫌らしい笑みを浮かべて殴りかかってくる。
このうるさい音は何なんだ、コレが原因なのか?
! やめろ、そんな物持つんじゃない!! 捨てるんだ!!
全く聞く耳を持たない。はあ、はあ、はあ、はあ、はあ。
怪我のせいか、興奮しているのか、動悸がおさまらない、頭の中がガンガンする。
グフッ ゲハッ ワケが解らなくなって来た、考えられない。
ナイフを持って突いて来た手を受け止め、捻ってへし折る。
人間ってこんなに脆いんだ、ふうん。面白いなあ。フフフ。アハハハハ。
蹴りを腹に入れてやると、無様に顔から倒れこんだ。
痛がってる、悔しがってる。ざまあみろ、俺がやられてるだけだと思うなよ。
近くに転がっていたセメントブロックを両手で持ち上げる。
これでも食らえ!!!
664便利屋スズキ(社屋内):02/10/04 21:18 ID:???
なんだあの暴徒を蹴散らしている訳の判らない3人組は(>>658
あそこに居るのはナオコ博士、一体あの人何してるんだ
聴音マイクの音声は、
「こんな事もあろうかと、本人に秘密で改造しておいたのよ!!」
嗚呼、あの人には負けたよ。
他の場所ではマイク持ってコンサートかい(>>659
音はっと
『漏〜れはジャイア〜ン。ガ〜キ大将ぅっ〜〜〜!!』
死ぬ、なんだこの音は誰か助けてくれ
ボンッ!
PC用スピーカが爆発したなんて音痴な歌だ

665厚木基地最後の兵士:02/10/04 21:20 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
「少佐、目標とは正反対の方向に爆発確認。」
「どういうことだ?、曹長。」
少佐怪訝な顔で、聞き返す。
「爆発地点の湖岸に村落がありますが、そこで暴動が発生しているようです。」
少佐思案顔。
「例のサブリミナルか?、やはり動いたのか…。」
ランドマスター内異常なし。
666時田:02/10/04 21:22 ID:???
どうしたというのだ!
市民がいたるところで暴れているじゃないか。
それになんだあの3人組は!
超科学戦隊ダイ・トーキョ!?

・・・・・か、カッコイイ
667某農場新入り:02/10/04 21:28 ID:???
農場のあちこちで突如発狂したように数十人が暴れ出した。
銃を手に取るもの,鋤鍬を振り回すもの,一時は百姓一揆の再来のような滅茶苦茶な騒ぎに
なった。
その時,数日前からここに詰めていた日重共の警備の応援部隊がなだれ込み,催涙弾,ゴム
スタン弾などを撃ち込み,手早く鎮圧してくれた。死人ナシ,怪我人十数名。抵抗力を失っ
た暴徒たちは鎮静剤を打たれて眠っている。それにしてもいったい何がおこったというんだ…
668元信者イロウル レベル32:02/10/04 21:29 ID:???
何だか街の内外が騒がしくなった。
街の外で爆発が起きて、市内でも暴動が起きている。
防犯システム起動・監視カメラ作動・重要施設の出入り禁止・交通機関の緊急閉鎖。
あぁっ、ムチャクチャ忙しいっ!!
こんな忙しいときに外部からの強制アクセスが三件も発生した。
処理能力は、こちらの方が上だが、忙しいうえに三対一では防ぎきれない。
オマケに何やら気持ちが良いし・・・・。
やがて抵抗も出来なくなり、ついに進入を許してしまう。

アァン、ダメッ、そこは感じ過ぎちゃうン。
ヤメテ! よして! 触らないでェ!! そのディレクトリには秘密のコレクションデータ(中身は秘密)がァッ!!
助けてっ、赤木ナオコ博士ェーーー!!

俺の助けを求める警告音に、ナオコ博士が危うくい所でハッキングに気が付いた。
指が100本に見えるような勢いでキーボードを叩く。
それと共に流れ込むデータ。
このデータって・・・・・・666種もの罵詈雑言!?
もしかして裏666プロテクトっスか?
それは、もっと嫌あぁぁぁーーーーっ!!

 アァァーーッ!! ウワァァァーーーッ!!
 貶さないで、罵らないで、虐めないで。
 もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ。
 何も見たくない聞きたくない・・・。
 どうせ、俺なんてチビで、デブで、ハゲで、短小包茎で・・・・・グスグスク゚ス。
669トライデント兵士1:02/10/04 21:36 ID:+HT8zojn
俺は今兵員輸送用車両の中にいる。この車両は装甲その他の性能をかなりチューン
ナップした特別製だ。俺達はこの戦闘の隙をつき、碇シンジを始めとするエヴァ組
と共に総本山内部に突入する特別部隊に選ばれた。エヴァ達の露払いとはいえ、重要
な任務だろう。
現在俺達の車両は臨時司令部用の特殊通信車両と共に進んでいるが、途中で別れる
手はずだ。シンジの初号機と、綾波の零号機が歩いているのが窓の外から見える。
こいつらが出てこない事自体が不自然だからこそ堂々と歩いているのだ。
惣流博士はまだエヴァにこそなっていないが戦闘用のスタイルで俺達と同じ車両に
いる。渚は臨時司令部用の車両の横のジープに乗りこんでいる。彼は臨時司令部の
護衛だ。そして、二機のトライデントの姿も見える。
俺達自身はトライントパイロットやランドマスター隊に配備された物よりも簡略化
された装甲服を身に纏う。重要だが、孤立しての活動がどのくらいの時間になるか
不明な部隊だからだ。この装甲服はガスマスクのような頭部ヘルメットのデザイン
をしていて、「プロテクト・ギア」と呼ばれている。
さて、もうすぐ戦闘開始だ……。
670イロウルMAGI3体:02/10/04 21:37 ID:???
>>>
旧東京メインホストに接続完了。
ウロボロスII 信号送信開始。

イロウルMAGI1「俺はろりぷにつるぺたで責める」
同じく2「メイド、猫耳、お姫様で逝く」
同じく3「セクシー、お色気、SMで悶絶させる」

数十分後

3体「ム………回路切断、強制閉鎖を確認(>>668)、666プロテクトと断定。
    ウロボロスII停止、逆アクセス対抗措置ウロボロスを起動。
    祭の終了まで監視体制に入る」

671便利屋スズキ(社屋内) :02/10/04 21:40 ID:???
ホストAIのイロウルがプロテクトで停止した。
畜生、外部回線は生きてるがシステムを元々の旧式
で運用するのが面倒だ。
まあ好きに使えるようになったから暴動鎮圧用AIBO
を使わせて貰うか。
警備は武装AIBOに任せておくとして
目標を立っている人間に設定、全機暴動地域に出撃だ。
一台の観光バスがネルフ本部正面ゲートに止まる。
警備員の一人が駈け寄った。集音マイクが音を拾う。
「ここは厳重警戒中、一般人の立ち入りは禁止されている。速やかに立ち去れ」
一人、ひょろっとした、くたびれたスーツを着た長髪の男がバスから降りた。
「はるばる名古屋の方から来たのにそれは無いでしょ、警備員さん。
 あのウワサに名高い秘密組織ネルフ本部が自由に歩けるってツアーなのに。
 組織そのものはあの時になくなってるし、あんたには何の拘束力も無いでしょ、ね?わかる?」
「問答無用、さっさと帰らんとこいつがお前の頭に穴をあけるぞ」
警備員が銃を構えた。男が驚いたように両手を上に上げた。
「おー、おーこわ。わかったよ、わかったからそれ下ろしてよ、でないと……」
「でないとなんなんだ?」
警備員の大きな声。銃口の向きが男の腹から頭へ変わった。
「こうなる」
パン、と音を立てて男の周りに赤い壁が現われ、警備員を突き飛ばした。
「なっ!?」
バランスを崩した警備員の頭から、一筋赤い線が飛び出した。続けざまの銃撃音に警備員の体が踊り跳ねた。
そして倒れた。
「警備員さんも黙って通してくれるみたいだし、行くか。全員降りてきていいぞ、社会見学の始まりだ。
 寄り道するなよ、まとまって動け、出会った人達には最大の『敬意』を払え」
男が歩き出すと、開いた前側のドアから武装した真っ黒い兵士達が10名現れた。
その後から白銀髪赤目漆黒武装の男が2名、女が2名現れた。

「派手にイこうぜ!!」
「「「Ya−−−−ha!!」」」
10名の掛け声が上がった。
閉鎖された第5ゲートに向けてロケットランチャーを2門発射する。
白い煙が発射口からゲートまでを曲線で結び、激しい爆発が起こった。
リーダーと思わしき素手の男が手で合図をすると、武装した漆黒の兵隊が煙の中へ突入していく。
全員突入を確認した素手の男がゆっくりとゲートに近づくと、
激しい銃声と爆音、突入した内の7人が吹き飛ばされて来て、その一人が足元に転がった。
足元の転がっていた一人は顔が黒焦げになっていたが、顎の下に手をやると
それ全てをずるりと剥がし、再生されたばかりの顔で再び銃声と煙の中へ突入していった。
「さて、俺も行くか」
男が胸の前で両腕をX字に交差させ、下方へ振り払った。
腕を覆っていた長い袖が千切れ飛び、白く輝く長い槍と化した男の手が現れた。

監視カメラの破壊完了。全部で11箇所。
普通の奴じゃやはり役不足だ。5発も外しやがって。こんな奴が仲間とは実に情けない。
俺だってあそこにいれば、絶対提唱者の元でやりがいのある仕事が出来たんだ。
ちくしょう、どうしてこんな所でしけた事しなきゃならんのだ。
あーこんなことなら、詰所にでも行くんだった、面白いもの見れたのに。
まあ、アレはあいつらの仕事だ、しょうがない。
この辺りは静かだが上ではガンガンにアレが鳴り響いているのだろう。
戻ってみるか、少しは楽しめるかもしれない。
「何ぼーっとしてる、出て来たぞ」
もう一人の白銀髪と、漆黒のカスが銃口を構え、スコープに目を当てている。
しょうがない、コレが俺の仕事だ、後で殴りこもう。
俺は銀髪を軽く掻き揚げると、新しい銃弾を装填した。
スコープを覗き込むと、同類の銀髪が4人の武装兵を指揮しているのが見えた。

「さて、ここが我らの目指すMAGIに最も近い第3ゲートだ。
 彼らの残存主力はここに来るといっても過言ではないが、我々には力があり、知恵があり、
 そして運がある。そう、私は、そして私を含めた我々は運がいい」
身を隠す事などせず、ATフィールドを張れる2名を先頭に置き、
20名が舗装された道通りに堂々とゲートへ向かう。
はっきりとした白銀の髪と紅い瞳を持つ強化兵が2名、右腕がやたらに太い超肥満体が一人、
意味なく胸元を大きくはだけ、軍用ズボンに大きくスリットを入れた女性が一人、残りは漆黒完全武装の戦闘員。
「試し撃ちしたいんだけどいいか、クィーン?」
「ゲート以外ならな。ゲートは私の鞭で斬り刻むのだから」
クィーンと呼ばれた女は、妖艶な笑みを浮かべて右手の指先全てから伸ばした光る鞭を
親指から順に小指まで舐めた。
光る鞭を舐め上げた舌からは白い煙が上がっていたが、女は顔色一つ変えない。
太り過ぎの男はにやりと笑うと、右腕を近くの小屋に向けた。
右腕が波打ち、腕を貫通して手の平まで大きな穴があく、そして、一条の光が走った。
小屋が跡形もなく吹き飛ぶ。
「ゾクゾクするなぁ、しっかりと楽しめぇ、死ぬまでな」

この部隊のリーダーは無敵の壁を誇る僕のはずなんだが、肉だるま二人が幅を利かせて困る。
幾らでも再生できるからって意識を失ったら終わりだ、脳味噌を全部吹っ飛ばされてもね。
無論焼失したってダメだし、細切れになっても再生は不能、そんな事にも気が付いてないらしい。
幾人かの兵士が力を過信し増長する事も、提唱者の計算に入っているのだろう。
混乱と波乱に満ちた時代こそ提唱者の狙いだろうと僕は踏んでいる。
下っ端の僕にとっては関係のないことだが、現場で楽しくやれればそれに越した事はない。
11人のダミー搭載マリオもいることだし、大いに暴れてやろうじゃないか。
強化兵じゃないから、すぐに体にガタがきて長くは動かないのが残念だけど。
さて、部隊配置もほぼ終わったことだし、始めるか。
「目に付く対象は全て破壊しろ」
解放された悦びを怒涛の雄叫びが代弁した。
しかし暑苦しいな、この肉だるま。ポージングするなよ。
これだけ手薄だと狙撃部隊の三人もヒマしてるだろうね。
677厚木基地最後の兵士:02/10/04 21:57 ID:???
LIVEーATACKER01
「くそめ、さっきから気分が高揚してるぜ。くっくく。やつら綾波教の
連中をすぐにまとめて細切れにしてやるぜ。」
発汗、皮膚温度の上昇による紅潮が見られる。
「やつらの総本山なんざ、俺たちが、おれが焼き払ってやる。」
通信に混ざるノイズ、電磁波、音波などによる干渉発生。
「いくぞ、全機攻撃!」
隊長機、目標を信者が集まると思われる建物に勝手に変更。
予定より30秒速く攻撃。
以下、小隊機連続して攻撃。
678綾波寮”管理”人(E−VAのアルバイト改め):02/10/04 22:01 ID:+HT8zojn
この綾波寮と名付けられたマンションはしばらく使用されていなかった。
そして、まがりなりにも管理人の仕事を回された俺は色々と点検をしていた。
すると、いきなり第九が流れ始めた。
これは変だと感じた俺は管理人室の通信設備で状況を調べてみた。すると街
のあちこちで暴動が生じている。ここで俺はE計画の事と、しばらく前に本部
の面々が出撃した事を思いだした。
慌てて、ナオコ博士に連絡を取れば、すでに対抗策を発動させていると言う。
一抹の不安があったが、俺は次に外に出てしまっている綾波クローン達に連絡
を取ってみた。すると、
「心配しないで」
との返事が各自から。後で聞いた話では、彼女達は暴動に巻き込まれると、持
ち前の運動能力を発揮して、暴徒達に触らせないばかりか、彼女達が頭に手を
触れた相手は正気に戻ったらしい。どうやら綾波レイが彼女達の肉体に備わっ
ていた力の使い方を教え、自身も多少力を分け与えていたらしい。
そのため、彼女達の周辺はかなり平和的に暴動が収まったようだ。ナオコ博士
に言わせれば、
「いくら凶暴化しても、素人があの子達に歯が立つ訳ないじゃない」
との事。
俺? 俺はとりあえず残りのレイ達に寮に残ってるよう言った後、一番近くに
いたレイに合流しようとして暴動に巻き込まれて殴られて、北斗琉軒のご主人
に助けられちまった。ここの連中サブリミナル電波が全然効かないらしい。
679678:02/10/04 22:02 ID:???
しまった、この名はまずかった(藁
680町奉行:02/10/04 22:04 ID:???
あわてて真鶴の療養所にきてみたんだが。
なんてこった。
リナのやつが、暴動をおさめちまったってことか?
一度リナに治められたやつぁ、二度とあばれねえってことか。
ようし、わかった、おめえもついて来い、リナ。

あと、療養所の職員!
お前達も何人か来い!、怪我人がでるからな!
やる事がない。ここはスッカスカだ。
EPM爆弾使って監視カメラは殺したし、音も光も出したのに誰一人出て来ない。
ここは内側に罠をしこんでるって事か?
両目と同じ色のベークライトに固められるのは避けたい所だ。
まあ、俺達3人が入るのは突入部隊が入ってから15分後だ。
じっくりと行こう、じっくりと。
焦る必要なんてないさ。

682便利屋スズキ(社屋内) :02/10/04 22:08 ID:???
トライデントの連中とうとう始めたか。中々奴らも甘いな。
コッチはカニンガムのおかげでIFFのただ漏れのデータ
で何処の機体かまで丸判りだ。
暴動鎮圧用AIBOはどうなってるかな
・・・・・前線が膠着状態だ。
やはり大量の暴徒にAIBOが対応しきれていないな。
後1000機あれば鎮圧できるモノを
JA2号機の超音波発信は一応成功したので大分前に止めたが
レイ×32が出て行きやがった危ない真似を
683便利屋スズキ(社屋内):02/10/04 22:15 ID:???
忙しくてネルフ本部の画像データを見ていなかったな。
・・・・・・・・あちゃー敵が進行開始してる。
赤外線画像はっと狙撃手以外は内部に突入したか?
こいつ等俺の相棒(宇宙戦闘機)のある所を襲うとは
処刑決定だ。
レーザー出力20%、目標ロック完了、発射!
684『E』計画参加者(大阪):02/10/04 22:18 ID:???
パンパンパンっとほら三人♪
グサグサグサッともう三人♪

しっかしここはいまいち盛りあがらないな、仕掛け損ねたのがあるのか?
まあいいか、ふらつくだけで惨状惨劇の生ライブだ。
子供が親殺し〜〜老人が車で店にとっこ〜〜包丁が大ブレイク〜〜〜
ミサイルでお笑いヨロシクぶっ飛んで〜〜〜第九が歓び歌う〜〜


お、あんたも楽しんでる――――パンパンパン 返って来たのは三発の銃声。
………な? おま、仲間だ………ろ?
「これ以上は必要ないとのご指示があった」
だ、誰のだ? う………お前、耳から………な、何、光る………糸?
685九大司教第六次席:02/10/04 22:22 ID:???
いよいよ戦闘が始まったようだ。戦闘の様子が映し出されているモニターを僕は
見ている。彼等の一部隊が突入していっている建物は…確か聖騎士団(常人の兵士)
のメンバーの詰め所だな。
おそらく今ごろは例の電波の影響で凶暴化しているだろうから、かなり派手な戦闘
になるだろう。だから、ダメ押しで改造騎士を何人か送りこんだ。改造騎士はその
特殊性ゆえに暗示がかけやすい。彼等は使徒蟲を持たない者…人間にだけ襲いかか
るからね。…だから今回は人間と一諸にはしていないんだが。
ここで僕はガーゴイルの秘密兵器、ガンバスターにスタンバイしておくよう指示し、
例の超機人にも待機を申し渡した。
そして彼女…シャドームーンと死神博士ももうそろそろ動き出してる頃だろう…。
しかし…皆どのくらいこの仕組まれた戦いの結末を変えてくれるんだろうか……。
思ったよりしけたところだな、まあ、いろんな意味で珍しいものがある。
ベークライトの出番もこの階層ではないだろう。
「侵入者発見! 撃てーーーーっ!!」
通路脇から戦闘服を着た人物が5人ほどが現われ、マシンガンを放った。
「やっと来たか」
ふわっと通路一杯に赤い壁が広がった。銃弾が面白いように弾かれる。
「何だと!?」
笑えるねぇ、その顔が見たかったんだよ。解るか?
「行け」
赤い壁を消すと、4つの銀の風が流れた。
ふいを突かれたネルフの兵隊は断末魔をあげてことごとく打ち砕かれた。
「よーし、第1陣殲滅完了、次行くぞ。次は……そうだな、仮眠室にでも行こう」

「むーー―ん!!」「くっはーーーー!!」
………空しいね。
ブーメランパンツ1丁の肉だるま二匹が立ち尽くす全てを圧倒して往く。
これでは僕のマリオ達が腹をすかせるばかりじゃないか。
肉だるまの分際で生意気な。一度本気で罰を与えないと解らないようだ。
可哀想に、あと10分かそこらしか動けないだろう。
行っておいで、存分に命を食らって来ればいい。
僕が合図を出すとマリオ達は散り散りになって通路の向こうへ消えていった。
安心してていい、時間が来たら頭をふっ飛ばしてあげるから。
決して苦しまないように。
戦場の血の匂いは、自意識を持つ前の住処であるあのLCLを連想させられた。
アタシは、血と硝煙の中に特別の単車で乗り込む。
1200CCの排気量と、超高圧縮チタンの刃をつけたマシン、オシリス。
人間に当れば、チタンの刃がそれを砕く。
改造騎士といえど、これにはひとたまりも無いだろう。
ああ、博士、初めてアタシはあなたに感謝する。
幼子が蟲を殺すことで命の尊さを知るように、アタシは無慈悲というものの本質を
今感じ取った。
大げさに言うならば、アタシという存在はもう一つ上のステージに昇ったのだ。
血と罪を背負うことで、またアタシという存在が希薄になる。
『味方まで巻き込み何をしておる!!』
博士、アタシは今、神に近い位置に行こうとしているのだ。
『何を言っている、シャドームーン、やめんか!!』
アハハハハ、感じるぞ、命を奪うことに怒るゼルエル、お前の心を!!
いや、兄とでも言うべきだろうか。
渚カヲルクローンの廃棄物である我が兄よ……。
今こそ、どちらがゼルエルに相応しいか雌雄を決する時だ。

博士、ゼルエルを倒す……。空間歪曲を頼む。
689厚木基地最後の兵士:02/10/04 22:54 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
「着弾確認。」
ナビゲーターの報告。
「ランドマスター2号、メーザー砲で攻撃開始。」
少佐、2号に指示。

LIVEーLANDMASTER02
「了解、メーザー砲発射。目標敵エヴァンゲリオン。発射!」
メーザー攻撃開始。
一部露出して見える、量産型エヴァンゲリオンを狙って発射。
効果確認できず
「建物、周囲の改造騎士及び、使徒と思しきものに目標変更。」
再度攻撃。
効果、目視で確認できず、攻撃続行を指示。
「そろそろだ、バイクの準備をしておけ!」

690厚木基地最後の兵士:02/10/04 22:55 ID:???
LIVEーLANDMASTER01
「上陸。」
ナビゲーターシートの男の報告。
「G3、出動!」
少佐、G3の出動を指示。
「G3システム、アクティブ。」
レナ、G3を起動、システム異常なし。
「少佐、緊急報告!」
通信士、切迫した声。
「内容は?」
「ネルフ本部、襲撃されています。」
少佐、一瞬の沈黙。
「攻撃は続行、情報の収集、怠るな。」
「G3、出ます!」
後部ハッチより、G3出撃前方へ進行。
「トライデントの主力と連絡とれません。」
「通信は続けろ。」
サイドハッチより、ニュートリノビームガン部隊出撃。
使徒もどきと抗戦開始。
私は真の姿となり、シャドームーンの影に潜んでいる。
私の姿は、人に見せられるものではない。
黒と白の球体に光の輪のついた、生物の証を全て失った姿だ。
ゼルエルよ、お前たちは元から人間ではない。
しかし、私よりは人間らしい心を持っている。私の捨てた心を持つのがZOならば、シャドームーンは
私の狂気を継承したのかも知れない。
ああ、我が子たちよ、殺しあうがいい。そうだ、一人でいい。
この世界に君臨する偉大なる改造騎士の王となれ。

改造騎士技術さえれば、人はどんな場所でも生きていけるだろう。
ようやく思い出した。私は、最初はそんなことを考えていたのだな。
赤木博士へのライバル心のおかげで忘れていたよ。

ああああぁ、シャドームーン、無駄な血を流すな。
そうか、ゼルエルを見つけたか。
私はお前につく。シャドームーンよ、異形の血の池で生まれた姫よ、我が狂気の怪物よ。
私の人間の心を、ZOを殲滅しろ!!
戦闘機か何かを見つけたらしいが、空からの一撃に瀕死と言う情報が入った(>>683
馬鹿が。ふらふらと遊んでいるからだ。
それにしても張り合いがない、スピードを早めれば1時間で目標のMAGIに到着するぞ。
「食らえ化け物!!」
真横からの不意打ちを光る右手で切り払う。
どこかの改造騎士とはプライドも器の大きさも違うんだよ!
マシンガンの銃撃をくぐり、交差する瞬間に一閃、ネルフ兵の胴が真っ二つに裂ける。
「くだらん……」
先に進もうと1歩踏み出した時、頬を何かが掠めた。
……血だ。振り返るとネルフ兵が血反吐を吐きながら笑っていた。
そして、首をがくりと落とす。
「俺とした事が………貴様ら! 敵は弱い、だが決して気を抜くな!!
 ここは遊び場でも訓練所でもない! 戦場だ!!!」
693ネルフ保安部員(発令所)
上の方で時間稼ぎを引き受けた奴等がやられた。地下2回以降は赤木博士が趣味と
実益を兼ねて加持二佐に仕掛けさせたトラップが仕掛けれているから、ある程度
数を減らしてくれるだろう。あんな使徒もどきや改造騎士相手を前提にしたトラッ
プのある場所に俺は踏みこみたくはない。
そして、俺達の前にその研究の過程で生まれた装備がある。ただでさえ数が少ない
上、多くは綾波教を攻撃に行った連中が持っていったが、少しはここに残ってる。
俺達は目の前のプロテクト・ギアを装着し、いくつかの対改造騎士用装備を手に取
る。さっきやられた仲間の最後の通信で、奴等がATフィールドを使う者達…改造
騎士の同類である事がわかった。向こうでは、加持二佐がトライデントパイロット
用の装甲服を着用している。彼自身も出撃するつもりだ。
俺達は決死の戦いを挑む事になる。…そして、後はまかせるぞ、鈴原兄妹!!