【勝手に】 幼児女装小説 【隔離】

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120 ◆JSxcaNkD96
 本来の『幼児女装小説』スレに自分がいつまでもグダグダ書き続けていると他の人
に迷惑がかかる&他の人のSSを読みたい人が欲求不満に陥る恐れがあるため、勝
手ながら隔離スレを建てて、自分はこちらでひっそり書き進めることにしました

 本スレとの重複だとか、私物化スレは認められないとか、いろいろ批判もあるでしょ
うから、このスレの存在を認められないとおっしゃる方は、削除依頼を出すなり 20 ◆
JSxcaNkD96に対するアクセス規制の要望を出すなりしてださって結構です。それで、
運営側の判断でこの隔離スレが削除されたりアク禁になった場合、自分はおとなしく
退きさがりますし、もう類似スレも建てません

 けれど、この隔離スレが存続している間は自分の思うように書かせてもらいます。
自分のグダグダな文章を見るのが嫌な人はここに入ってこなければいいだけのこと。
いちいちこっちまで来て、言いがかりめいたことをごちゃごちゃ喚くのはご遠慮いただ
きます

 自分、開き直っています。本スレで要らぬ議論を巻き起こして他の作家さんや読者
さんに迷惑をかけたくない。けど、書き始めたSSを途中で投げ出すこともしたくない。
だから、思い切り開き直って勝手なことをすることにしました

 とりあえず、まっとうな批評も謂われのない悪態も区別せず、無視して進めます
 その点、ご了承ください
220 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/09(木) 09:26:57 ID:sn+ZIF7u
【おむつ】幼児女装小説 5冊目【園児服】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221714595/l50

【おむつ】幼児女装小説 4冊目【園児服】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215473012/l50

【おむつ】幼児女装小説 3冊目【園児服】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188338286/l50

【おむつ】幼児女装小説 2冊目【園児服】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182584330/l50

【おむつ】幼児女装小説【園児服】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173416419/l50


関連画像掲示板
ttp://www.gazoru.com/k-joe.html
95氏の手による幼児女装イラストがあったりします
320 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/09(木) 09:28:04 ID:sn+ZIF7u
 皐月はそこまで言って、これみよがしに弥生の頬に軽くキスをしてから更に続けた。
「そんなふうにして汚らわしい男どもから身を守るようにしてっていうか、男どもを近づ
けないようにして生きてきてさ。ああ、でも、あんたは例外だよ。血を分けた肉親だし、
赤ちゃんの時から女の子みたいに可愛かったし。ただ、母さんが忙しくて私がおむつ
を取り替えてあげる時なんかは、どうしてこの子のお股にこんないやらしい物が付い
てるんだろう。こんなのなくなっちゃえばいいのにって、正直、いつも思ってたけどね」
 弥生の頬から唇を離した皐月はそう言って、葉月の股間に嘲るような視線を向けた。
「で、そんな私と弥生だから、こんな関係になるのに、あまり時間はかからなかったわ
けよ。どっちからともなく、そう、まるでそうなるのが当たり前みたいな感じでお互い惹
かれ合って――気がつけば、激しく愛し合っていたってわけ」
 皐月は葉月の下腹部に向けた目をすっと細め、舌なめずりをするようにして言った。
 その後を引き継いだのは弥生だった。
「私、保育士の道を選んだくらいだから、元々子供は好きなのよ。でも、お姉様と愛し
合うようになってから、ますます子供好きになっちゃったの」
 弥生が口にしたのは、まるでその場にそぐわない唐突な言葉だった。
 思わずきょとんとした顔つきになる葉月の様子をおかしそうに眺めながら、弥生はう
っすらと笑って言った。
「ううん、ますます子供が好きになったっていうよりも、自分の子供が欲しくなっちゃっ
たっていった方が正確なのかな。お姉様と愛し合っていることを形として見せてくれる、
愛の証としての、私とお姉様との間にできた子供をね」
 そう言って弥生は意味ありげな目つきで皐月と葉月の顔をゆっくり見比べた。
「でも、私たちは女どうし。赤ちゃんができるわけないよね?」
 皐月は弥生に向かってぞくっとするような流し目をくれながら、謎々でも楽しむかの
ような口調で言った。
 それに対して、葉月がおどおどと頷く。
420 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/09(木) 09:28:54 ID:sn+ZIF7u
「それでも、弥生はどうしても私たちの子供が欲しいってせがみ続けたのよ。私たちの
愛の結晶が欲しいって」
 皐月は真っ赤な舌をちろっと突き出して薄く笑った。
「もちろん、女どうしで子供ができるわけがないってことは弥生にもわかっている。そ
れでも、どうしても子供が欲しい。それで目をつけたのが、葉月、あんただったのよ。
あんたは私の血を分けた弟。実の子供ができないなら、せめて愛する人と血のつな
がった子を自分の子供にしたい。弥生がそう思うのはちっとも不思議なことなんかじゃ
ない。葉月くんを二人の間にできた子供に仕立てちゃ駄目?ってベッドの中で甘えな
がらそう囁く弥生の声に、私はすぐ首を縦に振ったのよ。だから、あんたは今から、私
の弟じゃなく、私と弥生の間にできた子供になるの」
「だけど、男の子のままじゃ嫌よ。お姉様も私も汚らしい男なんか大っ嫌いなんだから、
私たちの子供は可愛い女の子じゃなきゃいけないの。わかるよね? だから、葉月く
んには、お姉様と私の愛くるしい娘になってもらうのよ」
 皐月の言葉を受けて、きらきらと瞳を輝かせながら弥生が言った。
「そ、そんな……じゃ、じゃ、あれは嘘だったの? 遠藤先生の心のケアのために僕を
アルバイトに雇いたいって言った、姉さんや園長先生の言葉は嘘だったの!?」
 葉月は悲痛な声をあげた。けれど、叫び出すことはかなわず、今にも消え入りそうな
息も絶え絶えといった、妙に甲高い声になってしまう。
「ああ、それは嘘なんかじゃないわよ。弥生の心の傷はまだ癒えたわけじゃない。む
しろ、時間が経つにつれて傷は深くなっていってる。その傷を癒すためにも、どうして
もあんたが必要だったの」
 皐月は、葉月が咥えているオシャブリの端を人差指の腹でつんとつついて言った。
「で、でも……でも、遠藤先生、正太郎くんが近くにいても、ちっとも怯えた様子なんか
見せなかったし……他の男の子たちとも普通に接していて……」
 オシャブリをますます深く口の中に押し込まれて声をくぐもらせながら、今になってよ
うやく気づいたかのように葉月は言った。
5名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 10:16:46 ID:xFus6U4U


6名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 10:52:29 ID:r/giiZwO
巣に引っ込めネカマの高木かおり
7名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 13:41:25 ID:odfm58n5
素直にこちらを使うべきでは。

スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208076450/
8名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 14:22:04 ID:fnI1zY4z
避難乙&がんがれ
9名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 15:46:49 ID:3s2OG+s5
応援してる人もいるって事を覚えといてくれ!
頑張れ!
10名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 18:57:43 ID:uhW97XJ8
やった。
ガンバ
11名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:04:35 ID:qdNaHFzz
∩( ・ω・)∩
12名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 20:04:19 ID:hprVldfa
GJ、あいかわらずねっとりしていて良いですね
葉月君の逆転劇を楽しみにしてます
13名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 21:22:55 ID:L5TxXySC
オカマ20の自演スレ
14名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:08:17 ID:k2FLxe3P
俺も続き読みたいけど、少し私情に走りすぎ
txtでまとめて投下するとか>>7のスレ使うとかする方がよかった
こんなの立ててもまたアンチくるよ
15名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:45:03 ID:AjDcSpQe
言った。 大杉
16名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:47:09 ID:AjDcSpQe
つーか、1みたいに書けるのに、どうして作品になると詰めるの?
17名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:23:05 ID:vdTs/W64
相変わらず話進んでないのは流石としかw
18名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 05:08:04 ID:RYz2DplP
だがしかし楽しみに待つぞ。
1920 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/10(金) 06:59:37 ID:Oys9Arf2
「ふぅん、意外とよく観察してたんだね、あんた。大勢の子供たちの前でおもらししちゃ
うっていう、とんでもなく恥ずかしいことをしながら、でも、弥生が男の子たちのことを
怖がってないって、そんなとこまでちゃんと見てたんだ」
 皐月はわざと大げさに感心してみせてから、唇の端を僅かに吊り上げて言った。
「でも、それって、弥生の心の傷が塞がったってことじゃないんだよ。もっと症状が進
んじゃってるのよ、本当は」
 そう言って皐月は弥生の横顔に気遣わしげな視線を走らせた後、ふっと溜息をつい
て続けた。
「あのバカ男のせいで男性不信っていうか男性恐怖症みたいになった弥生だけど、
時間が経つにつれ精神状態が変わってきて、今は男性に対する憎しみが先にたっち
ゃってるらしいのよ。あ、もっちょっと正確に言うと、大人の男性だけじゃなくて、小っち
ゃい子も含めて、男っていう生き物全体に対する憎悪ってやつね。だから、最初は正
太郎くんみたいな園児に対してもおどおどしてたのが、今は逆で、男の子がちょっとし
た他愛ない悪戯をしただけでも形相が変わって、こっちがはらはらするくらいヒステリ
ックな口調で叱りとばすようになっちゃってさ。だから、それまでは、男の子が近づい
てくるだけで体を震わせていたのに、今じゃ男の子たちの方がすっかり弥生のことを
怖がるようになっちゃって。ま、男の子どうし、どうしてだかわかんないけど遠藤先生っ
たらすごく厳しい先生になっちゃったよなっていう感じで噂し合ってる程度で不審に思
ってる子はいないみたいだからいいんだけど、そのうち、ささいなことがきっかけにな
って弥生が男の子に何か大変なことをしちゃうんじゃないかって、園長先生を含めて、
みんなで心配してたりするのよ」
「お姉様たちが心配してること、自分でもよくわかっているのよ。どうにかして心の平
静を保たなきゃいけない。感情的になっちゃいけない。もっと落ち着け。男の子が近く
に来るたび自分にそんなふうに言い聞かせてるんだけど、どうしようもなくてね。お姉
様の言う通り、いつか取り返しのつかないことをしでかしちゃうんじゃないかって、それ
が自分でも怖くて……」
 弥生がぽつりと言った。


20名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 07:23:07 ID:HIuMqTF1
言った。言った。
2120 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/10(金) 08:49:43 ID:Oys9Arf2
「だから、葉月、あんたなのよ。あんたに私と弥生の娘になってもらって、弥生の心を
落ち着かせることにしたのよ。本当は男の子だけど、見た目はまんま女の子。それも、
まだおもらしの治らない小さな女の子。そんな娘の面倒をみいてるうちに、その子の
お股におちんちんが付いていることも気にならなくなってくる。そしたら、いずれは、男
どもに対する憎悪も和らぐかもしれない。そんな計画を立てたのよ、園長先生や他の
先生方と相談してね」
 皐月は弥生の肩を抱いて自分の方に引き寄せた。
「園長先生や他の先生方と相談して……」
 想像もしていなかった事の成り行きに、葉月は皐月の言葉を繰り返すのが精一杯
だった。
「そうよ。あんたを私たちの娘に仕立ててずっと私たちのそばに置いておくには、ひば
り保育園の園児にしちゃうのが一番。あんただって、それくらいわかるでしょ? でも、
大学生の女の子を女の子の園児として通わせたりしてくれないわよね、普通の保育
園じゃ。でも、ひばり保育園は違うのよ。園長先生は弥生のことをとっても認めてくれ
ていて、バカな男のせいで弥生を失うことになったりしたらたまらないっていつも言っ
てくれているの。それに、他の先生方にしても弥生には同情的で、私たちの仲もすぐ
に認めてくれたの。そんな、保育園あげての協力がなきゃ、こんな突拍子もない計画
がうまくいくわけないじゃない? そうよ、あんたを私と弥生の娘にして、まだおもらし
も治らない年少さんの女の子として保育園に通わせることにしたのは、ひばり保育園
みんなの総意なのよ。もちろん、水無月さんも含めてね」
 皐月は弥生の体を抱き寄せたまま、妙に穏やかな口調で言った。
「これで事情はわかってもらえたよね? さ、事情がわかったら、おとなしくパンツを脱
ぎ脱ぎしようね、おもらし葉月ちゃん。うふふ。遠慮なんてしなくていいのよ。まだ一人
でトイレへ行けなくてすぐおもらししちゃうような小さな娘のお世話をしてあげることな
んて、母親として当たり前のことなんだから。ママに全部まかせて、葉月ちゃんはただ
甘えていればいいんだからね」
 優しく絡みつく皐月の手からそっと抜け出して、両の瞳になんとも表現しようのない
妖しげな光を宿した弥生が、葉月の方に向かってつっと足を踏み出した。
22名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 08:52:05 ID:HIuMqTF1
言った。
23名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 08:58:02 ID:HIuMqTF1
台詞の後で言ったが多すぎ
24名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 17:52:31 ID:4NwzNIir
そっから落第で2歳児クラス→1歳児クラスへとさがっていってほしい。
25名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 00:10:04 ID:mlzT9q8O
なんだ心機一転で新しいの書くかと思ったら
26名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 00:58:48 ID:w4cAtK9u
なんで途中で放り出して新作始めなきゃいけないんだ?
ちゃんと最後まで書いて欲しいよ・・・
27名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 03:00:45 ID:NoGW322h
>>23
そこは許したれ
西村京太郎だって「〜は言った」なんだから
2820 ◆JSxcaNkD96 :2008/10/11(土) 08:30:47 ID:xi439zqA
「ほら、弥生のことをママって呼んであげなさい。本当は職場でそんな呼び方をするの
はいけないことなんだけど、今ここには私たち三人の『家族』しかいないから、特別に
許してあげる。だから、『ママ、葉月のおもらしパンツを脱ぎ脱ぎさせて』っておねだり
するのよ」
 それまで弥生の体を抱き寄せていた両手を元に戻し、やはり大きな瞳に妖しい光を
たたえて皐月が艶然と微笑んだ。
「そ、そんな……遠藤先生のことをママだなんて、そんな……」
 葉月にできるのは弱々しく首を振ることだけだった。
「あら、ママって呼ぶ相手は私だけじゃないわよ。これまでは葉月ちゃんのお姉さんだ
った御崎先生も、これからはママなんだもの。それでいいのよね、お姉様?」
 弥生は絡みつくような声でそう言いながら、びっしょり濡れそぼった葉月のショーツ
のウエスト部分に指をかけた。
「そういうことね。普通、子供ができたらパパとママだけど、それは男と女のカップルの
場合。汚らしい男なんて入る余地のない私たちだもの、どっちも『ママ』で当たり前よ。
『パパ』だなんて、そんなけがらわしい呼び方されるおぼえなんてこれっぽっちもない
んだから。ただ、二人とも同じように『ママ』だと葉月ちゃんが区別するのに困るでしょ
うから、私のことは『皐月ママ』、弥生は『弥生ママ』ってことにしようかな。これなら、
葉月ちゃんがどっちを呼ぼうとしているのか、すぐにわかるものね。――いいわね? 
今みたいに弥生にパンツを脱がせてもらいたい時は『弥生ママ、葉月のパンツ、脱ぎ
脱ぎさせて』って可愛らしくおねだりするのよ。さ、言ってごらんなさい」
 皐月は自分の腰に手の甲を押し当て、艶然とした微笑みを浮かべたまま葉月に命
じた。
「……」
 だが、その命令に葉月は応じようとしない。応じられるわけがない。
「あらあら、ママたちの言うことがきけないんだ、葉月ちゃんたら。じゃ、仕方ない、廊
下で待っている如月先生と卯月ちゃんに戻ってきてもらおうかな。体の大きな葉月ち
ゃんのおもらしパンツを脱がせるには、二人に手伝ってもらわないと大変だもの」
 オシャブリを噛みしめるばかりの葉月の様子に、いったんショーツにかけた手を離し
て、弥生はわざとらしい身振りで扉の方に振り向いた。
2920 ◆JSxcaNkD96
「そ、そんな……」
 弥生の聞こえよがしな言葉に、葉月が慌てて、けれど力なく首を振る。
「だって、仕方ないでしょ? 葉月ちゃんが『パンツを脱ぎ脱ぎさせて』っておねだりし
てくれたら、自分から言い出したことだもの、ちゃんと足を上げたりじっとしてたり、マ
マに協力してくれるわよ。だったらママ一人でもパンツを脱ぎ脱ぎさせてあげられる
けど、おねだりしてくれないってことは、パンツを脱ぐのが嫌だってことじゃない? 嫌
がる、しかも体の大きな葉月ちゃんのパンツを脱がせようと思ったら、とてもじゃない
けどママ一人じゃ無理だもの、如月先生と卯月ちゃんに手伝ってもらわなきゃどうしよ
うもないわよ」
 弥生は葉月の方に振り返ろうともせずに肩をすくめてみせた。
「……お、おねだりする……おねだりするから、二人をここに呼ぶのは……」
 一瞬は躊躇ったものの、結局、葉月にはそう応えるしかなかった。
「そう。ちゃんとママにおねだりしてくれるの。なら、いいわ。二人にはもう少し廊下で
待っていてもらいましょう。さ、なんて言っておねだりするのかな? さっきから何回も
教えてあげてるんだから、間違えずに言えるよね?」
 弥生は、葉月の言葉の途中でおもむろに振り向き、オシャブリを咥えて唇をもごもご
動かす葉月の顔を正面から見据えた。
「葉月ちゃんがどんなおねだりをするのか、私も聞いていてあげるね。だから、ちゃん
とおねだりするのよ。葉月ちゃん、昨日のうちに私には何度かおねだりしたことがあっ
たけど、弥生ママにはこれが初めてのおねだりだものね。葉月ちゃんが弥生ママの
可愛い娘になった記念のおねだりだもの、いつまでも忘れずに憶えていてあげる」
 皐月がずいっと歩み寄り、葉月の顔を無遠慮に見おろした。
「……や、やよ……弥生、ま……」
 二人の絡みつくような視線を浴びて、葉月は蚊の鳴くような声を絞り出した。口にふ
くんだオシャブリが小刻みに震える様子が痛々しくも倒錯的な艶めかしさに満ちて見
える。
「ほら、頑張って。慌てなくてもいいから、ゆっくりね」
 それこそ、やっとのことお喋りができるようになったばかりの我が子に対する母親そ
のまま、弥生が葉月に向かって励ましの声をかけた。