と、久しぶりに目にする可愛い弟の股間をもっとよく見ようとして皐月が前かがみになっ
た。同時に、葉月の体の動きを封じている力が一瞬ふっと緩む。
普段は優柔不断で何事にも決断の遅い葉月だが、この時ばかりは違った。皐月の両
手から力が抜けるのを感じ取った葉月は、日ごろからは考えられないほど俊敏な動きを
みせて身をよじり、かろうじてながら、いましめを解くことに成功したのだ。
「あ!」
「駄目よ、葉月ちゃん!」
皐月と園長の声が重なった。
その直後、葉月がたっと駆け出す。
駆け出した葉月はそのままドアに向かって走り去る。……走り去るつもりだったが、必
死の思いの脱出劇は、あっけないくらい簡単に幕を閉じた。
足首に絡みついたスラックスと、膝の下まで引きおろされたトランクスとに両脚の自由
を奪われ、二歩も進まぬうちに、葉月は大きな音を立てて床に尻餅をついてしまったの
だ。毛足の長い絨毯のおかげでさほど痛みは感じなかったものの、裸に剥かれた股間
をさらして床に尻をつく自分の惨めな姿に、葉月の胸は言いようのない屈辱と羞恥に満
たされる。
「おとなしくしてなさいって言ったのに、葉月ちゃんたら、先生の言いつけも守れない聞き
分けの悪い子だったのね。でも、考えてみたら、葉月ちゃんはまだあんよも上手にでき
ないほど小っちゃな子だもの、おとなしくしてられないのも仕方ないかもしれないわね」
一瞬は驚きの声をあげた園長だが、葉月が床に尻餅をつき膝を立て気味にして両脚
をだらしなく広げ、のろのろと顔を上げる様子を見て取ると、薄笑いを浮かべて揶揄する
ように言った。
それに対して、皐月が大げさに頷いてみせ、こちらもやはり少しからかい気味の口調で
言う。
「園長先生のおっしゃる通りだよね。葉月ちゃん、まだあんよも上手にできない小っちゃ
な子供だったんだよね。そんな小っちゃな子なのに恥ずかしい所にいやらしい毛が生え
てるなんて、どう考えても変なんじゃないかなぁ。いくら薄くても、小っちゃな子供のあそ
こに毛が生えてるなんておかしいよ。他の園児たちに見らてからかわれちゃうかもしれ
ないから、ちゃんとしてあげないと葉月ちゃんが可哀想だよね。いいわよ、先生がちゃん
としてあげる。葉月ちゃんのあそこ、小っちゃな女の子の葉月ちゃんのお似合いになる
よう、つるつるのすべすべにしてあげるよ」
_ ∩
( ゚∀゚)彡 剃毛!パイパン!
⊂彡
オムツフラグktkr
むしろ永久脱毛までGO
今度から自分でそりなさいね>忘れる>剃らなくても大丈夫にしてあげる とか
トランクスやスラックスに足を取られて尻餅をついてしまったことを口実に、園長も皐月
も、ますます葉月のことを子供扱いしてやまない。
(こんなことだったら下手に逃げようとしなけりゃよかったかもしれない)葉月は思わず下
唇を噛みしめたが、大学生の男の子の身で女児用のショーツを穿かされそうになったの
だから、おとなしくしていろというのが無理な話だ。
「じゃ、園長先生、ちょっと準備してきますから、葉月ちゃんが勝手なことしないよう見張
っていていただけますか。どうせ逃げ出すことなんてできないに決まってるけど、それで
も懲りずに勝手に駆けまわってまた転んじゃったりしたら葉月ちゃんが可哀想ですから。
それに、足をもつれさせてころんした拍子に応接セットでお顔を怪我でもしたら大変です
から。葉月ちゃん、可愛いお顔をしてるのに元気に駆けまわるのが大好きみたいだから、
心配で心配で」
皐月は、いかにも聞き分けの良くないお転婆な女の子が勝手なことをして怪我でもし
やしないかと案ずる保育士そのまま園長に向かって言い、くるりと踵を返して廊下に歩み
出た。
* * *
しばらくして園長室に戻ってきた皐月は、プラスチック製の小ぶりの洗面器や陶器のソ
ープカップに柔らかそうなソープブラシ、吸水性の良さそうなフェイスタオルと、どきどきす
るような鋭い刃の付いたシェーバー、それに、長さ1メートル弱くらいの厚手の布地といっ
た様々な物を両手に抱え持っていた。
「ま、まさか……冗談だよね? 冗談なんでしょ、姉さん!?」
園長室を出て行く前に皐月が口にした言葉と、今、皐月が両手に抱えて持ってきた道
具。それ等を考え合わせれば、皐月が何の準備をするためにいったん園長室をあとにし
たのかは容易に想像がつく。葉月は、スラックスに足首を絡み取られ膝下にトランクスを
まとわりつかせて、お尻を床にぺたんとつけ、両手を床について上半身だけを起こした姿
勢で弱々しく首を振った。
20氏Gj
よければ場面転換かシチュエーションが変わる時に
サブタイか章分けしてくれると読み返す時ありがたいかなとお願いしたり
「ほら、また、姉さんだなんて言ってる。園長先生から注意された筈よ、私のことは御崎
先生って呼ばなきゃいけないって」
皐月はひょいと肩をすくめて言い、床に膝をつくと、まるで葉月に見せびらかすようにし
ながら、抱え持って来た道具を一つ一つ、わざとゆっくりした動作で葉月の体のすぐ横に
並べていった。
「さ、用意はできたし、そろそろ始めようか。葉月ちゃんのあそこ、可愛い女の子パンツ
が似合うよう綺麗綺麗してあげるわね。――あっと、でも、その前に、絨毯が汚れないよ
うにしとかないといけないね」
並べ終えた道具を更に一つずつ丁寧に指差し確認をしてから、皐月は、改めて気づい
たかのように、丸めて持ってきた厚手の生地をさっと広げ、こちらもわざと丁寧な動作で
ぽんぽんと叩いてシワをとった。
「ああ、これ? これは、おねしょシーツよ。うちで預かって子でも、年少さんとか年中さん
とかだとまだおねしょの治らない子がいるから、お昼寝の時に敷布団の上に敷いてるの。
葉月ちゃんのあそこを綺麗綺麗する時も、これを敷いとけば、石鹸やいやらしい毛で絨
毯を汚さなくてすむからね。まだあんよも上手にできない小っちゃな葉月ちゃんのお尻の
下に敷くのに、これほどお似合いの物は他にないよね」
怯えの色を浮かべつつこちらの様子をちらちらと窺っている葉月の視線に気づいた皐
月は、何度も繰り返しおねしょで汚れて幾ら洗濯しても落ちなくなってしまったおねしょシ
ーツの上の薄いシミを指差してくすりと笑った。
「冗談なんでしょ? そんなの、冗談に決まってるよね?」
他の言葉などまるで思い浮かばない。葉月は、惚けたように同じ言葉を何度も繰り返
すばかりだ。
>>833 その場の勢いでストーリーを進めていますので、章切り
とかもバラバラというのが実情です。しかも、先の展開の
見えないままノりで書いているという状態。だから、サブタ
イ付けるとか系統だてた章分けとか、今は考えられる状
態じゃないです、情けないけど
完結した後でじっくりサブタイ付けるとかはできるかもし
れないけど、今のところは勘弁してやってください
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
「冗談なんかじゃないわよ。だって、葉月ちゃんは遠藤先生に面倒をみてもらわなきゃ
何もできない小っちゃな女の子になるんだもの。お転婆なくせにすぐにころんしちゃう、
まだあんよも満足にできない小っちゃな子に。そんな女の子のあそこはつるつるじゃな
きゃおかしいもの、御崎先生にちゃんとしてもらうのよ」
葉月の懇願などまるで無視してソープカップのシャボンをソープブラシで泡立て始めた
皐月に代わって、葉月の足元に左右の膝をついた園長がなだめるように言った。
「違う。僕、女の子じゃない。僕、あんよもできない小っちゃな女の子なんかじゃ……」
「だから、何度も言ってるけど、自分のことは僕じゃないでしょ? ついさっき、御崎先生
のことを姉さんって呼んで叱られたばかりじゃなかったけった? あんよもできない小っ
ちゃい子なんかじゃないって言うけど、こんなに物憶えが悪いんじゃ、葉月ちゃんのこと
をおっきなお兄ちゃんだって思ってくれる人なんて誰もいないんじゃないかな」
やれやれとでもいうような口調で園長にそう言われると、葉月は途中で言葉を飲み込
むしかない。
「そう、それでいいのよ。さ、御崎先生がシャボンの用意をしている間に、葉月ちゃんも
恥ずかしい所を綺麗にしてもらう準備をしちゃおうね」
唇を微かに「へ」の時に曲げる葉月に向かって園長はさもおかしそうに言い、すぐ目の
前で葉月の足首を絡め取っているスラックスに手を伸ばした。
思わず葉月は床についた両手に力を入れて後ずさりしかけるのだが、園長の手で足
首をつかまれてしまっては、それもかなわない。
「聞き分けのないお転婆さんだと、ボーイフレンドもできなくなっちゃうわよ、葉月ちゃん。
ひばり保育園には格好いいお兄ちゃんたちがたくさんいるから可愛い葉月ちゃんならす
ぐにボーイフレンドができると思うけど、お転婆が過ぎると、男の子が一人も寄ってきて
くれなくなっちゃうのよ。そんなの、寂しいよね。だから、お利口さんでいようね。――は
い、じっとしててちょうだい。次はパンツよ」
園長はもうすっかり葉月のことを保育園の新入園時だと決めてかかったかのように言
いながらスラックスを足首から引き抜くと、続いて、膝の下に引っかかっているトランクス
も手際よくさっと手元にたぐりた。
これで、葉月が身に着けているのは、地味なグレイの靴下だけになってしまう。
「はい、いい子ちゃんね。お利口さんだから、そのままじっとしてるのよ」
剥ぎ取ったスラックスとトランクスを部屋の隅に無造作に放り投げた園長は、葉月の左
右の足首を一つにまとめて右手でつかむと、そのまま高々と差し上げた。
それまで床に両手をついて上半身だけは起こしていた葉月だが、園長の手で力まか
せに両脚の足首を差し上げられたせいで、たまらず、肩を床につけて仰向けに寝そべっ
た姿にさせられてしまう。しかも園長はまるで遠慮なしにますます右手を高く差し上げる
ものだから、とうとう最後には、赤ん坊がおむつを取り替えてもらう時そのままの姿勢を
強要される羽目になった。
屈辱に耐えきれず、ぎゅっと瞼を閉じる葉月。
だが、次の瞬間、閉じた筈の瞼が、はっと大きく見開いた。お尻から伝わってくる、これ
まで経験したことのない感触のせいだ。
しばらく逡巡してから、葉月は微かに首を曲げ、思わず開けてしまった目を自分の下半
身に向けた。
大きな瞳に映ったのは、空いた方の手でおねしょシーツをお尻の下に敷き込んでいる
園長の姿だった。そう、園長は、右手で葉月の足首を高々と差し上げたまま、左手でお
ねしょシーツを葉月のお尻の下に敷き込み、シワを取って乱れを整えていたのだ。
葉月のお尻から伝わってくるのは、おねしょシーツの表面の妙にすべすべした防水生
地の感触に違いない。物心ついてからは一度も味わったことのない、奇妙な懐かしさと
胸をこがしてやまない羞恥とが混じり合った、他に例えようのない甘酸っぱい屈辱感に
満ちた肌触り。
「あ……」
おねしょシーツの防水生地のいいようのない柔らかな感触に、呻き声とも喘ぎ声ともつ
かぬ熱い吐息が葉月の口から漏れる。
「気持ちいいのね? おねしょシーツの肌触りがとっても気持ちいいのね、葉月ちゃん?」
葉月の喘ぎ声を耳にした園長は、おねしょシーツの乱れを整え終え、葉月の足を床に
おろしながら、ぞくぞくするような甘い声で囁きかけた。
「そ、そんな……おねしょシーツの感触が気持ちいいだなんて、そんな……」
園長の囁き声に、葉月は激しく首を振った。肩に届くか届かないかの髪が絨毯にこす
れて、はらりと頬にかかる。
「そう? 気持ちよくないの? ――ま、いいわ。葉月ちゃんがそう言うなら、今はそうい
うことにしておいてあげる。でも、いつか、本当の気持ちを口にすることになるのよ、葉月
ちゃんは。きっと、近いうちにね」
園長は含み笑いを漏らしてそう言い、傍らでシャボンを泡立てている皐月に向かって
目配せをした。
それに対して皐月もそっと目配せを返すと、葉月の下腹部のすぐ横に場所を移して、
きめの細かい泡をたっぷり含んだソープブラシをこれ見よがしに持ち上げた。
「ん……」
皐月がソープブラシを葉月の下腹部に押し当てると同時に、葉月の形のいい唇から再
び熱い吐息が漏れる。
「さ、葉月ちゃんのここ、綺麗にしようね。おっきなお兄ちゃんのお股を小っちゃな女の子
のお股に変えてあげるからね」
皐月は、葉月の下腹部に押し当てたブラシを丹念に動かし、ひくひく震える肌に純白の
泡を塗りたくってゆく。
「や、やだよ……やめてよ、姉さんったら……」
びくんと腰を震わせ、体を起こそうとする葉月。けれど、いつのまにか膝をつく場所を変
えていた園長の手で膝と肩を床に押さえつけられ、思うにまかせない。
「ほら、また私のことを姉さんって呼んでる。そんなに聞き分けが悪いから、年相応のお
股にしてあげるのよ。先生の言いつけをちゃんと守れない、お転婆な小っちゃな女の子
にお似合いのお股にね」
皐月は再びブラシをソープカップに浸し、無数の泡を掬い取ると、目の端で葉月の表情
を窺って言った。
「ご、こめんなさい。姉さ……先生のこと、ちゃんと御崎先生って呼ぶ。僕……わ、私、約
束する。だから、もう許して」
ペニスのまわりに広がる柔らかな泡の感触とお尻の下に広がるおねしょシーツのすべ
すべした感触とに下腹を包まれ、さらさらの髪を絨毯にこすりつけながら首を振って、葉
月は、今にも消え入りそうな声で懇願した。
くつ下は履き替えないのかな
「忘れない? ちゃんとするって約束したこと、絶対に忘れない?」
懇願というよりも哀願と表現した方がふさわしい葉月の訴えに、皐月はブラシを持った
手の動きをふと止めて、涙目になっている弟の顔を見おろした。
「忘れない。絶対に忘れない。だから……」
念を押す皐月の言葉に一縷の望みを託して、あえかな声で葉月が喘ぐ。
「だったら――」
なんとも表現しようのない笑みをたたえて、皐月はブラシをソープカップに収めた。
そんな皐月の行動を目にして、葉月の顔に微かな期待の色が浮かぶ。
だが、それは束の間のできごとに過ぎなかった。床から僅かに頭を浮かせて葉月が注
視する中、ソープブラシを手放した皐月は、代わりにシェーバーを握りしめたのだ。
「だったら、葉月ちゃんが絶対に約束を忘れないように先生も手伝ってあげる。葉月ちゃ
んが約束を忘れないよう、腕によりをかけて、葉月ちゃんのここを綺麗にしてあげるね。
お風呂に入ったりトイレに行ったりしてパンツをおろすたびに、つるつるになったお股を
自分の目で見て、そのたびに約束を思い出すといいわ。これなら、葉月ちゃんがつい忘
れそうになっても大丈夫だよね。指切りげんまんの代わりに毛を切っちゃうの。せっかく
葉月ちゃんが約束を忘れないようにしてるんだもの、先生も手伝ってあげないといけない
もんね」
「やだったら! わ、私、約束を忘れない。御崎先生との約束も園長先生との約束も絶
対に忘れない。だから……」
「だから、忘れないようにしてあげるんじゃない。忘れかけても、小っちゃな女の子のお
股になった自分のここを見るたびに思い出すように」
皐月はシェーバーの刃を葉月の下腹部、だらしなく縮こまってしまっているペニスのす
ぐ横にすっと押し当てた。
「ひ……」
エアコンの冷気で冷やされた薄く鋭い金属のぞくりとするような感触に、皐月の唇が僅
かに開いたまま固まってしまう。
「おとなしくしてるのよ。暴れたりしたら、カミソリの刃で大事なところをちょん切っちゃうか
もしれないんだからね。でも、それで葉月ちゃんが本当の女の子になれるなら、それは
それでもいいかもしれないけどさ」
どこまで本気でどこからが冗談かわからないような口調で言って、皐月はシェーバーを
つっと滑らせた。
言われなくても、こうなってしまっては、葉月としても身動きの取りようがない。鋭い刃
物を構えている相手に対して抵抗する素振りをみせるなど、思いもよらない。皐月にそん
な気など微塵もある筈がないことは充分にわかっているが、シェーバーを押し当てられて
いる場所が場所なだけに、万が一にも手を滑らせたりしたら取り返しのつかないことにな
りかねないのだ。今はただ、羞恥と屈辱にまみれつつも、シェーバーの刃が一刻も早く自
分の肌から離れてくれることを願うばかり。
「でも、子供たちのプール遊びのお守りをする時に水着にならなきゃいけないからって持
ってきたお手入れの道具がこんな形で役に立つなんて思わなかったわ。まさか、自分の
あそこの手入れだけじゃなくて弟のここの手入れにまで使うことになるなんてね」
シェーバーを念入りに動かしながら、皐月がぽつりと呟いた。独り言のようにも聞こえる
が、その言葉を葉月にも聞かせて反応を楽しもうとしている様子がありありだ。
「……」
それに対して投げ返せるような言葉を葉月が持ち合わせている筈がない。胸の内を
満たす屈辱と羞恥に必死の思いで耐え、歯咬みしながら、変に動いて大事な部分をシェ
ーバーの鋭い刃によって切り刻まれないよう体を硬くするばかりだ。
その間にも、飾り毛が一本、また一本と剃り落とされてゆく。
みだしなみとして黒い茂みの形を整えるためになどではなく、ただでさえまばらにしか
生えていない飾り毛を全て剃り落とし、幼い子供のそれとまるで変わらぬ下腹部に変貌
させられるために。
しかも、シェーバーはなんの抵抗も受けていないかのように、ひたすら滑らかに滑り続
けている。葉月の下腹部を数え切れないほどの飾り毛が覆っているのなら、ぞりぞりした
感触が葉月の神経にも伝わってくるだろう。けれど、どうにかすると産毛とも見紛ほどの
細く短い縮れ毛がまばらにしか生えていないため、石鹸を塗りつけたすべすべの肌の上
を滑るかのごとくといった感触しか覚えない。それがまた葉月には惨めだった。
その上、それだけでは飽き足りないとでもいうふうに、園長が更に葉月の屈辱を煽りた
てるような行動に出るのだった。
「さっきまでむずがっていたのが嘘みたいにおとなしくなったわね、葉月ちゃん。じゃ、こ
の間に靴下も履き替えさせてあげるわね。こんな灰色の靴下じゃせっかくのシナモロー
ルのパンツに似合わないから、可愛い靴下に替えようね」
股間に鋭い刃を押し当てられて身をすくめる葉月の様子をしばらく眺めていた園長だ
が、もう葉月が暴れることはないだろうと判断すると、足首と肩を押さえつけていた手を
離し、すっと立ち上がって、セーラーワンピや女児用ショーツが入っていた紙袋に右手を
突っ込み、今度はソックスを取り出した。
絹だろうか、やや光沢のある純白の素材でできたソックスは、ぱっと見、葉月の爪先
からくるぶしのすぐ上あたりまでを包み込むくらいの長さで、くるぶしの上に当たる端の
部分には、やはり純白の細かなフリルのレースで縁取りがしてあった。それだけだとい
かにも上品で清楚なお嬢様っぽい感じになってしまうのだが、フリルのレースの少し下
に縁取りと同じレースでできた小さなリボンが縫い付けてあるため、小さな女の子向け
の可愛らしい印象も強調されて、エレガントさとキュートさが絶妙に混じり合った絶妙のプ
リティ感を醸し出していた。
「あ、御崎先生はそのまま続けていていいわよ。ほんの少し足を持ち上げれば履かせら
れるから、こっちのことは気にしないで続けてちょうだい」
園長は、ちらとこちらの様子を窺う皐月に向かって鷹揚に頷くと、ショーツをそうしたよう
に、紙袋から取り出したばかりの女児用ソックスをこれ見よがしに葉月の目の前に突き
つけてから、最初に右足の足首をつかんで僅かに床から浮かせた。
「さ、パンツの次は靴下を脱ぎ脱ぎしようね。これを脱いだら、さっき見せてあげた可愛い
ソックスを穿かせてあげる。シナモロールのパンツとレースいっぱいのソックスで可愛ら
しい女の子になるのよ、葉月ちゃんは」
言うが早いか、園長は葉月の右足からグレイの靴下を脱がせ、続いて手際よく左足の
靴下も脱がせてしまった。
続いて園長が、靴下を脱がせたのと同じ順番で先ず右足に女児用ソックスを履かせる
と、葉月の口から、いかにも恥ずかしそうな
「や……」
という喘ぎ声が漏れ出た。
園児のおしっこの跡がシミになって残っているおねしょシーツの上にお尻を載せ、実の
姉の手で飾り毛を剃り落とされながら、勤め先である保育園の園長の手で小さな女の子
用のソックスを履かされる屈辱と羞恥。そこに、おねしょシーツとは微妙に異なる絹のソ
ックスのすべすべした肌触りに爪先からくるぶしの上までを包み込まれる感触とが相まっ
て、いいようのない被虐感が胸を満たしてゆく。
「うふふ、可愛い声を出すのね、葉月ちゃん。とてもじゃないけど大学生の男の子だなん
て思えないような、本当に可愛い声だわ。これなら、セーラーワンピの制服がお似合い
の可愛らしい保育園児になれるわね。保育園に通う小っちゃな女の子になって、遠藤
先生にたっぷり甘えるといいわ。そうやって、遠藤先生を元気づけてあげてちょうだい。
もちろん、遠藤先生のためだけじゃなく、遠藤先生のことが大好きな葉月ちゃん自身の
ためにもね」
右足に続いて左足にも女児用ソックスを履かせ終えた園長は、ついさっきまで唯一つ
身に着けていた男物のソックスを脱がされ、その代わりに女児用の純白のソックスを履
かされた屈辱に顔を歪める葉月に向かって、艶然と微笑みかけた。
それとほぼ同時に剃毛の方も終わったようで、シェーバーをブラシと並べてソープカップ
に収めた皐月も、頬にかかった髪を振り払おうともしない葉月の顔をじっと見おろした。
二人の視線を浴びて何も言えず、ただ回数ばかりが多いだけで殆ど空気を吸っていな
い浅い呼吸を繰り返すばかりの葉月。
葉月の顔と股間と両脚のソックスとを交互に無遠慮な視線で舐め回す園長と皐月。
三人はしばらくの間、互いに何も言わずにそうしていた。
そんな沈黙を破ったのは皐月だった。ふと何かを思いついたように顔を上げた皐月は、
園長に向かって悪戯めいた口調でこう言ったのだ。
「そういうば、毛の生えてない女の子のあそこ、隠語か何かで『パイパン』って呼ぶこと
があるんでしたっけ。うろ憶えなんですけど、それって麻雀の用語から来てるとか聞いた
ことがあるんですけど、そういうの、園長先生はご存じでした?」
「ああ、確か、そうだったわね。私は麻雀のことをあまり知ってるってわけじゃないけど、
なんでも、白地に字も絵も描いてないまっ白の牌があるとかで、その白い牌、中国語で
『白牌(パイパン)』から転じて、汚れのないあそこのことを意味する俗語っていうか、猥
語になったらしいって誰かに聞いたことがあったっけ。――でも、それがどうかしたの?」
園長は僅かに首をかしげ、考え考え応じた。
「ええ、あの、毛の生えていない女の子のあそこを『パイパン』って呼ぶんだったら、毛
の生えてない男の子のここ、なんて呼ぶのかなって思っちゃって。園長先生、ご存じあ
りません?」
皐月はくすっと笑って、「ここ」と言いながら、自分がすっかり飾り毛を剃り落としてしまっ
た葉月の股間を指差した。
「さあ、私は聞いたことがないけど。でも、女の子の場合は白地だけってことでパイパン
よね。――男の子の場合は、白地に、余計な物が一本付いてるわけか。だったら、索子
(ソーズ)の2が、牌の真ん中に棒が立っているみたいな柄になってるから、それでいい
んだったら『リャンソー』ってことになるのかしら。それとも、玉々ちゃんと棒の組み合わせ
の方がそれっぽいんだったら、やっぱり索子の3で『サンソー』ということになるのかもし
れないけど……でも、そんな呼び方が本当にあるかどうかはわからないわね、私には」
皐月の思いがけない質問に苦笑気味に応じる園長だが、そこまで言って少し間を置き、
皐月に負けないくらい悪戯めいた表情を浮かべると、葉月にもちゃんと聞こえるよう幾ら
か声を強めて続けた。
「でも、そんなことで思い悩むくらいなら、いっそ、葉月ちゃんのここを『パイパン』にしち
ゃえばいいんじゃないかしら。男の子だからいろいろ考えちゃうけど、女の子なら、難し
いことなんて考えずに『パイパン』でいいんだもの。そうよ、そうしましょう」
「え、葉月ちゃんのここを女の子みたいにしちゃうんですか? でも、どうやって?」
皐月がさも驚いたように聞き返す。
けれど、わざとらしい驚愕の表情と一緒に浮かぶ何かを期待しているかのような表情
を見ると、本当に驚いているのかどうか、あやしいものだ。そこはかとなく、二人がしめし
合わせて話を進めているような印象を受けなくもない。
だが、葉月の方はそんなにことに気を回す余裕もない。無毛の股間を二人の女性の
目にさらす羞恥に、ただ身をよじるばかりだ。
「すぐにわかるわよ。ちょっと準備する物があるから、その間に葉月ちゃんがむずがらな
いよう気をつけていてね」
葉月がむずがらないよう気をつけてね。優しく言う園長だが、実のところ、葉月が逃げ
出さないようしっかり見張っていなさいよと命じているのは明らかだ。
承知しました、園長先生。そういう皐月の言葉を背にして、園長は、部屋の一角に置い
てある冷蔵庫の前に歩み寄った。来客用のオシボリや冷たい飲み物を用意するための
冷蔵庫だが、その奥まった所に、人目を避けるようにして茶色の小さな薬品瓶が収まっ
ている。
園長は薬品瓶を取り出すと、ラベルに記載された文章に目を通し、ひとり納得して頷く
と、さも大切な物を扱うような仕草で薬品瓶を両の手で包み込んで葉月のかたわらに戻
ってきた。
「それ、何のお薬なんですか?」
園長が戻ってくるのを待ちかねて、興味津々に皐月が尋ねた。だが、この時も、その
瓶に入っている薬品の正体を前もって知ってでもいるかのような様子なのは否めない。
「これはね、高校時代の友達で形成外科の医者になってる人がいて、その人から譲っ
てもらったお薬なのよ。御崎先生には以前にも話したと思うけど、私の高校時代の同級
生、特に女性陣は独身が多くて、今でも週末とかに大勢で集まってわいわいやっている
の。ま、この年になっても独身を貫く人ばかりだから、わりと個性も強いし、ちゃんと自分
で稼ぎを持っている人たちの集まりで、いろいろと面白い話題が飛び交って、なかなか
飽きないのよ。その集まりで、常連にもなっているお医者様をしている人からもらったの
よ、このお薬」
園長は、さも不安げな表情で聞き耳を立てている葉月の様子をちらちらと窺いながら、
どこか芝居じみた口調で応じた。
「へーえ、形成外科の先生から直接いただいたお薬なんですね。それで、何に効くんで
すか?」
皐月が重ねて尋ねた。
「効くっていうか、手術とか怪我とかの傷口をくっつけちゃう接着剤みたいなものなのよ。
近ごろの手術だと、二週間ほどで体に吸収されちゃうから抜糸しなくてもいい糸とか、ホ
チキスみたいな感じで傷口を留めちゃう金具とか、いろいろ新しい技術が使われてるそ
うだけど、このお薬もそういうのの一つで、人間の体にまるで害のない有機系の材料で
できた接着剤みたいなものなんですって。それほど大きくない傷だと、わざわざ縫ったり
金具で留めたりしくなても、傷口にこのお薬を塗って、その上から包帯で固定しておけば
それで何日か経てば治るんだそうよ」
園長は瓶の蓋をきゅっと左に回して開け、空いた蓋をそろりと瓶の上に持ち上げた。蓋
の内側には細い刷毛のような物が付いていて、園長が蓋をもう少し高く持ち上げると、
刷毛の先から透明の薬剤がとろりと瓶の中に滴り落ちた。
「でも、それを葉月ちゃんのここにどんなふうに使うんですか? 葉月ちゃん、どこも怪我
なんてしているわけじゃなさそうですけど」
皐月は更に重ねて訊きながら、薬品瓶と葉月の顔を見比べた。
不意に何かを察したのか、葉月の顔一面に怯えの色が浮かんだ。
「怪我用の接着剤だっていっても、怪我以外にも使えるのよ。例えば、こんなふうに」
園長は薬品瓶の蓋を閉じ、そっと床の上に置くと、おねしょシーツをお尻の下に敷き込
んだ時と同様、葉月の左右の足首を一つにまとめて持ち、そのまま高々と差し上げた。
そうして、皐月に向かって
「御崎先生、私がしているように、葉月ちゃんの足首を持ち上げていてちょうだい。御崎
先生に足首を持ち上げてもらっている間に、薬の使い方を実際に説明してあげるから」
と言って、自分が差し上げている葉月の足首を代わりに支えているよう指示を出す。
「ま、待って。園長先生、ちょっと待ってください!」
足首を高々と差し上げられ、腰から下が僅かながら宙に浮いた姿勢を取らされたせい
で、上半身、特に肩胛骨のあたりから肩、首筋を床に押しつけられ、体の自由を奪われ
てしまった状態で、それでも、自分の身に起ころうとしている異様な事態の気配に、葉月
は悲鳴じみた声をあげた。
けれど、園長はそしらぬ顔だ。葉月の足首を皐月に手渡した後、自分は葉月のお尻を
正面から見るような場所に移り、葉月の両脚の間を掻き分けるようにして右手を前に伸
ばすと、体の前でだらんとだらしなく垂れ下がっているペニスと精嚢をつかみ上げて、精
嚢の付け根のあたりを両手で入念にまさぐり、なにやら位置を確認したかと思うと、軽く
頷いて、片方の精嚢の皮膚を引っ張るようにして体の中に押し込んでしまった。最初は
少しばかり手こずっていたみたいだが、片方の精嚢が葉月の下腹部の皮膚にすっぽり
隠れて見えなくなるまで押し込んで、更にもう片方の精嚢に対して同じ処置をする頃に
はすっかり慣れてきたのか、今度は最初の精嚢の三分の二ほどの時間で、やはり同じ
ように下腹部の皮膚のたるみの中に押し込むことに成功した。続けて園長は、すっかり
萎え縮こまってしまっているペニスをそっと反らせ、そのまま後ろ向けに折り曲げると、皮
膚の下に押し込んだ精嚢に蓋をするような感じで、先がお尻の方を向くように押さえつけ
て固定したのだった。
「これも形成外科のお医者様になった元同級生から教えてもらった方法でね、男性の股
間を擬似的に女性の股間みたいに見せるやり方なのよ。完全な性転換手術を受けるの
はどうしても躊躇われる人に緊急避難的に用いられることもある方法らしいんだけど、体
質的にやりやすい人とやりにくい人がいるんだって。私も説明を聞いただけで実際に試し
てみるのはこれが初めてだけど、それでもちゃんとできたところをみると、葉月ちゃん、体
質的にこのやり方を受け入れやすいんでしょうね。あ、そうそう。こういうの、『タック』って
いうんだそうよ」
葉月の足首を皐月に手渡してから、七〜八分しか経っていないだろう。初めて試す『タ
ック』というものを短い時間で成功させた満足感に瞳を妖しく輝かせ、園長は声を弾ませ
た。
だが、それで終わったわけではない。園長がペニスを押さえつけている指を離せば、
ペニスも精嚢も元通りになってしまうのは言うまでもない。
「そこで、このお薬の出番なのよ。このお薬、傷口をくっつけるだけじゃなくて、皮膚と皮
膚とをくっつける力も強いんだそうよ。だから、こんなふうにして――」
園長は左手の指で葉月のペニスを下腹部に押しつけたまま、軽く閉めていただけの
薬品瓶の蓋を右手だけで開け、刷毛にふくんだ余分な薬剤を瓶の中に振り落としてか
ら、刷毛の付いた蓋をそろりと持ち上げた。そして、
「余分な所にお薬が付いちゃわないよう注意して、おちんちんの皮とお股の皮にちょっと
塗ってやれば――ほら、この通り。これで、おちんちんを押さえてる手を離しても大丈夫」
と、皐月にともなく葉月にともなく言って聞かせるように呟きながら、その言葉通り、とろ
りとした薬剤を、皮かぶりのままのペニスの先の皮膚と、ペニスの先から半ほどあたりま
でが触れるあたりの下腹部の皮膚とに塗りつけ、そのまま、ペニスをぎゅっと押しつけて
二分間だけ待った。
「このお薬、人間の体温で温まるとすぐ効き目が最大になるのよ。だから、怪我もじきに
塞がるってわけね。でも、瓶に入ったお薬だけだと、いくら体温と同じ温度になっても、勝
手に固まっちゃうことはないんだそうよ。くっつける皮膚と皮膚との間の目に見えない隙
間とか皮膚の表面や怪我口のすごく細かい組織の隙間にしみこんでくっつく力をつくるそ
うだから、勝手には固まらないんだって。とはいっても、長いこと保管しておくには冷たい
所に置いとくのが一番らしいけどね」
二分間待って、指をどけても葉月のペニスが下腹部の皮膚から離れないことを確認し
た園長は、薬品瓶の蓋を今度はぎゅっと閉じ、再び冷蔵庫にしまいながら言って、葉月
の足を自由にするよう皐月に向かって目で合図を送った。
前回は折り曲げるだけだったのに、今回は痛そうですなw
同じ男として接着剤を剥がすところを想像するだけで……
休日も早くからご苦労様です
なんとなく高木さんの匂いが…
好きなシチュですけどね。
>>851 今のところ、無理矢理引き剥がすような可哀想な目には
会わせない予定です。ま、もっとも、「今のところ」だけです
けどww
* * *
両脚に女児用のソックスを履かされ、下腹部の飾り毛を一本残らず剃り落とされた上
に、股間をタックによって前から見る限りでは幼女のそれとまるで変わらぬよう変貌させ
られてから、葉月は皐月の手で腕を引っ張られ、体を引き起こされた。
だが、羞恥に満ちた責め苦はまだ残っている。
「さ、今度こそ、すっかり女の子になっちゃった葉月ちゃんのあそこにお似合いのパンツ
を穿こうね。さっきは葉月ちゃん、勝手に駆け出してころんしちゃったけど、今度はおとな
しくしてなきゃ駄目よ。また勝手に駆け出しちゃったりしたら、今度はどんなことになるか
わからないから、おとなしくするよね?」
今度また逃げだそうとしたりしたらどんな目に遭うか知れたものじゃないわよと言外に
匂わせながら、皐月は、純白のソックスだけを身に着けた葉月の体を正面からじろじろ
眺めまわした。
その間、葉月は羞恥に満ちた表情で目を伏せ、股間を両手の掌で覆い隠すことしかで
きない。皐月の手で体の自由を奪われているわけではないものの、さっきは思わず逃
げ出そうとして失敗し、その結果、スラックスに足を絡め取られて転んだことを口実に、下
腹部の飾り毛を失うのみならず、ペニスと精嚢を両脚の間に折り曲げられ、強引に下腹
部の皮膚の中に押し込まれて幼女めいた股間に仕立てられてしまうといった手ひどい扱
いを受けたばかりだ。皐月に言われるもでまなく、今度また逃げ出そうとすればどんな仕
打ちが待っているか知れたものではない。しかも、運良くこの部屋から逃げ出すことがで
きたとしても、この姿で街中に駆け出すことなど到底かなわないのだ。
「いいわよ、葉月ちゃん。恥ずかしそうにあそこを掌で隠しておどおどする様子、本当に
小っちゃな女の子みたいで可愛いわよ。大人の女の人だったら胸も隠すんだけど、葉月
ちゃんはまだ保育園の女の子だもん、胸にまで気がまわらないのよね。そんなとこもとっ
ても子供らしくていい感じよ。このぶんなら、遠藤先生にたっぷり可愛がってもらえるに
違ないね。早く明日が来ないか、葉月ちゃんも待ち遠しいでしょ?」
二人の視線を受けてもじもじと体をくねらせる葉月の様子に追い打ちをかけるように言
ってから、皐月は執務机に手を伸ばし、園長がセーラーワンピの上に重ね置いたシナモ
ロールの女児用ショーツをつかみ上げ、伏し目がちの葉月の顔を斜め下から覗き込むよ
うにして続けた。
「さ、お待ちかねのシナモロールのパンツよ。葉月ちゃんみたいな小っちゃな女の子はみ
んな大好きな可愛いパンツよ。小っちゃい子でも男の子は恥ずかしがって穿きたがらな
いけど、葉月ちゃんは女の子だもん、こんな女の子パンツが大好きなんだよね?」
皐月が手にした、股ぐりのゴムのせいで今にもくしゅくしゅに丸まってしまいそうなコ
ットンの女児用ショーツ。葉月は顔を伏せて見まい見まいとするのだが、なぜとはなし
に視線がちらちらとそちらを向いてしまう。そうして、ショーツが目に映るたび、慌てて
伏し目がちに視線をそらすといったことの繰り返しだった。
「じゃ、ころんしないよう、今度は私が葉月ちゃんの体を支えてあげるわね。ほら、右
足を上げて。ちゃんとしないと、せっかくの可愛いパンツを穿かせてもらえないわよ」
スラックスとトランクスを脱がせる時は皐月が葉月の体を押さえていたが、今度は、
転んでしまわないようにという口実で葉月の体を後ろから抱きすくめるのは園長の番
だった。
「や……」
小さな女の子用のショーツを穿かされそうになる羞恥と、背中に感じる張りのある乳
房の感触とに、葉月は、両腕を体の横にぴったりつけた状態で園長に背後から抱き
すくめられたまま、聞きようによってはひどくなまめかしい喘ぎ声を漏らした。同時に、
園長の手でタックを施されるまではだらしなく縮こまっているばかりだったペニスが、
どういうわけかぴくりと反応してしまう。
「ほら、園長先生もおっしゃっているでしょ、右足を上げなさいって。あ、そうか。葉月
ちゃん、まだ小っちゃいから、どっちが右でどっちが左かわかんないんだっけ。じゃ、
先生が教えてあげる。いい? お箸を持つ手の方が右で、お茶碗を持つ手の方が左
よ。さ、わかったら、右足を上げるのよ。ううん、大丈夫。葉月ちゃん、あんよは得意じ
ゃないみたいだけど、ころんしちゃわないように園長先生が体を支えてくださってるか
らね。だから、ほら」
それこそ、まだ左右の区別もつかない幼児に言って教えるみたいに言って、皐月は
葉月の足首をつかみ、床から右足を上げさせた。
「や、やだってば。そんな、女の子のパンツなんていやだってば……」
いくら足を踏ん張っても、体格でも体力でもかなわない姉に抵抗することなどできる
わけがない。それでも葉月は無理矢理に上げさせられた足をばたばたさせて、まるで
聞き分けの良くない幼児そのまま地団駄を踏んで皐月の手を拒む。
「何を言ってるの、葉月ちゃんてば。女の子が女の子パンツをいやがるなんて、変な
ことを言うのね。――あ、そうか。葉月ちゃんは裸んぼうのままがいいのね。そうか、
そうよね。小っちゃい子は、お洋服を着るのが窮屈で、裸んぼうのまま遊ぶのが大好
きだもんね。やんちゃな男の子も、おとなしい女の子も、そこだけは同じなんだよね?」
皐月は葉月の抵抗の真意をわざと取り違えてみせ、にっと笑うと、手にした女児用
ショーツを改めて執務机の上に戻した。
95氏、巻き込まれた規制がまだ解けないのか
こちらには告知がありませんが、いつもの画像
掲示板に新しいイラストが上がっていました
お節介ながら、お知らせまで
皐月の予想外の行動に、一瞬きょとんとした表情を浮かべる葉月。
けれど、それで羞恥に満ちた責め苦が終わったわけではなかった。
ショーツを執務机の上に戻した皐月が、園長に向かって
「園長先生、葉月ちゃんから手を離してあげていただけますか。どうやら葉月ちゃん、
裸のままがいいみたいなので、このまま砂場で遊ばせてあげようと思います。もうす
ぐお昼でお日様は高いけど、砂場がある場所は丁度お向かいのマンションの日影に
なるから、裸んぼうでも、ひどい日焼けをする心配もありませんし。ええ、裸んぼうで
砂場で遊ぶ葉月ちゃんのこと、お向かいのマンションに住んでる人たちもベランダか
ら眺めて、可愛いって思ってくれるに違いありません。二階よりも上だと、保育園の塀
よりも高いから、視界が遮られることなんてありませんから。明日から保育園に登園
する葉月ちゃんの、ご近所さんへの一日早いお披露目みたいなものですね」
と言い、それに応じて園長の手が離れると同時に、葉月の手を引いて今にも部屋か
ら出て行こうとするのだ。
「待って、待ってよ、姉さ……み、御崎先生。こんな格好で外へ連れてかれるだなん
て、そんなの……」
ドアの方にずるずる引きずられて行きながら、葉月は必死の思いで両脚を踏ん張
り、皐月の手を振りほどこうとして身をよじった。
それに対して、皐月の方は涼しい顔で
「あら、どうして? 葉月ちゃんは裸んぼうのままがいいんでしょ? 他の保育園や幼
稚園でも裸んぼう保育とかって子供たちに窮屈なお洋服を着せないでお遊戯をさせ
たり体操をさせたりしている所もあるけど、子供たち、みんな楽しそうにしているわよ。
だから、葉月ちゃんも裸んぼうがいいんじゃないの? もっとも、他の保育園や幼稚
園じゃパンツはきちんと穿かせているみたいだけど、うちは本当の裸んぼう保育を葉
月ちゃんで試してみてもいいかなって思うんだ、先生。葉月ちゃんも、その方が嬉しい
よね?」
と応じて、葉月の抵抗などまるで知らぬげにずんずんと歩を進めるばかりだ。
「……ご、ごめんなさい。もう我儘なんて言わないから。御崎先生の言いつけを守るか
ら。だから、裸のまま外へ連れて行くのだけは許してってば〜」
とうとう観念したのか、涙声でそう懇願して、葉月は激しく首を振った。それはまるで、
悪戯を叱られて家の外に放り出されんばかりになっている幼児が母親に許しを請う姿
さながらだ。
「あら、おかしなことを言うのね、葉月ちゃんてば。先生は葉月ちゃんが裸んぼうのま
まが好きなんだと思ったからお外へ連れて行ってあげようとしただけなのに。お仕置
きなんてしてるわけじゃないから、許すも何もないと思うんだけどな」
自分の行為が葉月に対する屈辱と羞恥に満ちた『お仕置き』以外の何ものでもない
ことを充分に承知していながら、皐月はわざと不思議そうに言い、少し考えるふりをし
てみせてから、こんなふうに付け加えた。
「でも、葉月ちゃんが裸のままお外へ出たくないのなら、それでいいわよ。マンション
の日影に入っても少しは日焼けもしちゃうに違いないし、葉月ちゃんのすべすべのお
肌が真っ赤に腫れちゃったら可哀想だものね。でも、ちゃんとパンツを穿いて制服を
着てお帽子をかぶったら、あまり日焼けしなくてすむのよ。明日になったら他の子供
たちと一緒に元気にお外で遊ばなきゃいけないんだから、さ、園長先生が用意してく
ださった新しい制服を試しに着てみようね。でも、裸んぼうの上にすぐ制服だなんて
変だから、その前にちゃんとパンツを穿かなきゃね」
教え諭すようにそう言って、皐月は更に続けた。
「じゃ、お願いしてちょうだい。『御崎先生、私、可愛いパンツを穿きたいの。でも、私
まだ自分じゃ一人で穿けないから、先生に穿かせてほしいの。シナモロールのパンツ、
穿かせてちょうだい、お願いします、先生』って、ちゃんとお願いするのよ。そしたら、
穿かせてあげる。でも、もしもお願いできないんだったら、やっぱり葉月ちゃんは裸ん
ぼうでお外がいんだってことになるから、このまま砂場へ連れて行ってあげる。さ、ど
っちがいい?」
「……」
口調こそ優しげだが実は容赦のない選択を迫る皐月に、葉月は言葉を失ってしまう。
だが、皐月が
「さ、どっちがいいの? 決められないなら、最初の予定通りお外がいいってことにな
るわよ。それでいいのね?」
と責めたてるものだから、いつまでもそうしていられるわけでもない。
「……パ、パンツ……」
何度か浅い呼吸を繰り返して、ようやく覚悟を決めたらしい葉月が、蚊の鳴くような
声を絞り出した。
「……パンツを穿かせてちょうだい、先生。僕……わ、私、シナモ……シナモロールの
パンツを穿きたい……から、お、お願い、先生……」
ようやくのことそこまで言うのが精一杯だった。
「そう、シナモロールのパンツを穿かせてほしいのね、葉月ちゃんは。まだお喋りもあ
まり上手じゃないみたいで、たどたどしいお願いだったけど、可愛いパンツを穿かせて
ほしいっていう葉月ちゃんの気持ちはちゃんと伝わってきたわよ。だから、先生が穿
かせてあげる。小っちゃな女の子だったら誰でも大好きなパンツを穿かせてあげる。
でも、わかってるよね? 先生が無理に穿かせちゃうんじゃないのよ。葉月ちゃんが
自分でお願いしたから穿かせてあげるの。そのこと、忘れちゃ駄目よ?」
皐月はくすっと笑ってそう言うと、改めて葉月の手を引いて元の場所に戻り、執務
机の上に置いた女児用ショーツを再びつかみ上げて、わざとのような優しい声で続け
て言った。
「葉月ちゃんが自分でお願いしたことだもの、先生や園長先生のお世話にならなくて
も自分で足を上げられるよね? さ、ころんしないように先生の肩に手を置いて、最初
は右足を上げてごらん」
園長に体を抱きすくめられ、皐月の手で強引に足を上げさせられて仕方なくショーツ
を穿かされるのではない。自ら進んで女の子パンツをねだったのだ。それを既成事
実として葉月に受け入れさせるための皐月の言葉。しかし、今となっては、それを拒
むことはできない。
葉月は屈辱に唇を噛みしめ、羞恥に胸をこがしながら、のろのろした動作で皐月の
肩に手を載せた。
「最初は右足、お箸を持つ手の方よ。そうそう、葉月ちゃんはとってもお利口さんね」
命じられるまま葉月が上げた右足の甲に、皐月が両手で股ぐりを大きく広げた女児
用ショーツの生地が触れた。
「ん……」
おねしょシーツや女児用ソックスに続いて覚える想像以上に柔らかな感触に、後ろ
向けに折り曲げられ強力な接着剤で両脚の間に固定されてしまったペニスがぴくりと
蠢く。
C
接着剤で留める直前に暴れたため
園長の手がくっついて
頭からかぶるワンピースしか着れなくなって
しかたなく園児服を着る、とか
暴れるのを押さえるため
姉の手も股間にくっついて
3人でリハク剤を買いに行く
初めてのおつかい
とかいうギャグ展開を想像してみた。
「うふふ。葉月ちゃん、たしか、お尻の下におねしょシーツを敷いてもらった時も、そん
な声を出してたよね。大好きな女の子パンツを穿かせてもらう時と同じ声を出したん
だもん、園長先生のおっしゃる通り、葉月ちゃん、おねしょシーツの触り心地が大好き
なんだね」
葉月の口を衝いて出た微かな喘ぎ声を聞き逃すことなく皐月は含み笑いを漏らし
て言い、ショーツのウエスト部分に続いて股ぐりの部分を、床から僅かに浮いた葉月
の右足に通し、そのまま、くるぶしの上あたりまで引き上げた。
そうして、葉月に命じて今度は左足を上げさせ、同様の動作を繰り返す。
「はい、もう左のあんよもおろしていいわよ。ちゃんとできて、本当にお利口さんだった
わね。あ、でも、まだ動いちゃ駄目よ。パンツはまだきちんと穿けてないんだから」
女児用ショーツの左右の股ぐりをそれぞれの足に通し終えた皐月は、続いてショー
ツのウエスト部分のすぐ下あたりを両手の人差指と中指それに親指の腹でつかんで、
僅かに左右に引っ張るようにしながらゆっくり引き上げ始めた。
ショーツの股ぐりがふくらはぎから膝にかけてのあたりを通過する時にはさほど抵抗
も感じなかったが、膝の少し上、そろそろ腿にかかろうかという頃になってくると、股ぐ
りに入っているゴムが葉月の脚に食い込むようになってきて、少しずつ引き上げにくく
なってくる。
女児用のショーツとはいっても、百五十サイズ以上になると、可愛い絵柄が付いた
物は途端に種類が減ってしまう。園長が紙袋から取り出したような可愛らしいバック
プリントが付いたショーツを探そうとすると、大きくてもせいぜい百四十サイズまでとい
うことになる。幾ら葉月が同年代の男の子と比べて小柄で華奢とはいっても、百四十
サイズの女児用ショーツをゆったり穿けるわけがない。しかも、ショーツがいくら伸縮
性に富んだ素材で仕立ててあるとはいっても、育ち盛りの少女が少しくらい激しく動き
まわっても簡単にはずり落ちないようウエストと股ぐりのゴムは幾らか強めになってい
るのが普通だから尚のことだ。
しかし、次第に抵抗を増すショーツを葉月の脚に沿って引き上げることは、皐月にと
って決して面倒くさい作業などではなかった。皐月が両手でショーツをゆっくり引き上
げるたび、股ぐりのゴムが腿に食い込み、それまで葉月が一度も経験したことのない
恥ずかしい刺激を与えていることを充分に承知しているからだ。男物のトランクスは、
温度に弱い精嚢の機能を弱めさせまいとして、風通しが良くなるような仕立てになっ
ている。それとは対照的に股ぐりに強めのゴムが入った女児用ショーツは、葉月の腿
をきゅっと締めつけるのだ。しかも、男物のトランクスとはまるで違う、女児用ショーツ
特有の肌触り。皐月が手を引き上げるに合わせて、葉月は、えもいわれぬ感触に下
腹部を包み込まれようとしていることをいやでも実感せざるを得ず、股ぐりの絶妙の緊
縛感と、肌をさわさわと撫でさすられるような感触とに炎のような吐息を漏らすに違い
ないのだった。
「くう……」
ショーツが引き上げられるたびに腰と膝頭を小刻みに震わせていた葉月が、何かに
耐えるような声をあげた。けれど、それは、苦痛に耐えかねて漏らす悲痛な呻き声な
どでは決してない。
「気持ちいいのよね、葉月ちゃん? 大好きな女の子パンツを穿かせてもらって、とっ
ても気持ちよくなっちゃって、どうしていいのかわかんないのよね?」
葉月の胸の内をすっかり見透かして、皐月はねっとりした声で囁きかけた。
「ち、ちがう……女の子のパンツを穿いて気持ちよくなっちゃっただなんて、そんなわ
けない」
葉月は弱々しくかぶりを振った。
けれど、微かに首をのけぞらせ頬が熱く上気しているのを見れば、葉月が嘘を言っ
いると見抜くことなど雑作もない。
「あらあら、そんなこと言っちゃって。じゃ、これはどういうことなのかな?」
太腿の肌と股ぐりとの隙間に指を押し込み、ウエストの部分を引っ張ると同時に股ぐ
りを指で押し広げるようにしてショーツを最後まで引き上げた皐月は、葉月のお尻の
膨らみに右手の掌を押し当てると、その手をお尻の丸みに沿ってゆっくりおろしてゆ
き、遂には両脚の間に指を差し入れて、さもおかしそうに言った。
皐月の指は、葉月の下腹部を包み込んだショーツの生地越しに、両脚の間で窮屈
そうに蠢くペニスの先に触れていた。
普段は恥ずかしい皮をかぶっているくせに、今は図らずも怒張してしまい、接着剤に
よって下腹部の皮膚に固定されてしまっている皮の先からひくひくと蠢く本体の先端
をさらけ出している醜悪なペニスだ。
俺、つい数年前まで幼稚園の先生になろうと思ってたんだよなぁ…。
もちろん、その為に文系科目必死に勉強してたんだけど、やっぱり古文だけは苦手だったので、理系に戻っちゃったんだよね。
でも20氏の作品見てると、やっぱり教育学部の幼稚園教諭養成課程も良かったかな…なんて思っちゃう。
もちろん俺は顔が可愛いわけでも、女の子っほい訳でもないし、ましてやお話みたいなことは無いだろうけどさw
なんというか、今現在葉月さんと同い年だしw
「やだ! そんなとこ触っちゃ駄目!」
皮から顔を出したペニスの先を女児用ショーツの柔らかな生地越しにつつかれて、
葉月は思わず身をよじり、ヒステリックとも聞こえるような金切り声をあげた。
スラックスとトランクスを脱がされ、飾り毛を剃り落とされるところまでは、自分の置
かれた状況の異様さや冷たく鋭いカミソリの刃への怯えのためにだらしなく縮こまっ
ていたペニス。それが、女の子用のソックスを履かされ、女児用のショーツまで穿か
されるうちに、それまで経験したことのない肌触りが(快感とまでは表現できないもの
の)奇妙な刺激になり、更に、剃毛とタックによって自分の股間が童女のそれに変貌
させられてしまったことに起因する倒錯感や被虐感といったものが体中を包み込ん
で、いつしか、じんじんと下腹部を疼かせているのだった。
「触っちゃ駄目、ね。触られたらどうにかなっちゃうくらい気持ちいいってことよね、葉
月ちゃん?」
皐月は、葉月の両脚の間に中指の先をつんと突きたて、葉月の目を正面から見て
言った。
「ち、違う。そんなじゃない……」
皐月の言う通りだ。けれど、自分でそれを認めるわけにはゆかない。葉月は恨みが
ましい目で皐月の顔を見上げ、喘ぎ声で反論した。
「それより、どうしてこんな意地悪をするのさ? こんな、こんなひどいこと……こんな
ことが続いたら、僕……わ、私……」
「意地悪、か。園長先生も私も意地悪なんてしてるつもりはないんだけどね。ただ、遠
藤先生が自信を取り戻してくれたらいいな、でもって、あんたと遠藤先生がおつきあ
いを始めてくれたらいいなと思って、あくまでも善意のつもりでやってることなんだけ
どな」
皐月は、いつも通りのしゃべり方に戻って葉月に言い、僅かに肩をすくめて続けた。
「ま、でも、それだけじゃないのは確かかもね。見た目はこんなでも、あんただって男
の端くれ。遠藤先生を襲った元同じゼミ生と同じ、いつ何をしでかすかわかんない男
の一人。同じ男として責任を取ってもらうって意味もあるから、あんたからみれば意地
悪に感じられることもないわけじゃないかもね」
「そんな……責任って言われても、僕には関係ないことじゃないの!?」
葉月は唇を尖らせた。本当は怒りをあらわにしたいところだが、皐月の前だと、どう
しても拗ねたような仕草しかできない。
「関係ないですって? じゃ、これは何なのよ!? 女の子パンツの中でおちんちんをい
やらしく大きくしてるのはなんて説明するつもりなのかしら? 関係ないも何も、あん
ただっていやらしい男の一人だってことを自分で白状してるようなじゃない。それで充
分なのよ。遠藤先生は、同じゼミ生だった男に襲われかけた後、その男だけじゃなく、
保育園の男の子にまでびくびくしなきゃならなくなっちゃったのよ。ゼミ生だった男とは
まるで関係ない、園児の男親と話すこともできなくなっちゃったのよ。だから、そいつ
と関係あるかないかなんて無意味なの。直接の関係があるかないかなんてどうでも
いいことなのよ、要するに。男の一人として、あんたにも責任を取ってもらう。あんたに
しかできない役割でね。つまり、それだけのことよ」
皐月は、さっきまでのねっとりした声とは打って変わった、一言の反論も認めない強
い調子でそう決めつけた後、一歩二歩と体を後ろに退き、女児用ショーツに覆われた
葉月の下腹部をじろじろと眺めまわすと、感心しきりといった口調で園長に話しかけた。
「それにしても、タックっていうのを初めて知ったんですけど、すごいものですね。触っ
て調べてみたら葉月ちゃんのおちんちん、びんびんに固くなっちゃってるのに、パン
ツの上から見てるだけじゃ、そんなのちっともわからないんですから。パンツの前の
下の方がちょっと膨らんで見えるけど、本当の女の子と比べても、注意して見るとほ
んのちょっと膨らみが大きいかなってだけで、何も知らずに見ても絶対にわかりませ
んよね、これだったら」
「そうね、それに、前からだけじゃなく、後ろから見ても絶対にわからない筈よ。後ろ
から普通に見た場合、どうしてもお尻の膨らみが邪魔になって両脚の間なんて見え
るわけがないし、しゃがみこんで見たとしても、両脚の間の奥まった所まで覗き込め
わけじゃないから。ま、葉月ちゃんが道路を歩いていて、たまたまその下にマンホー
ルがあったとして、その中で工事をしている人がいたと仮定すれば、その人は真下
から葉月ちゃんの両脚の間を見上げることになるから、おかしな膨らみに気づくかも
しれないけど、そんなことでもなきゃ、まず絶対にわからないでしょうね。私も実際に
試したのはこれが初めてだけど、自分でもびっくりするほどうまくできたと思うわ」
実の弟が女児用ショーツの中でペニスを怒張させているという事実を臆面もなく口
にする皐月に微かな苦笑を浮かべつつも、園長は自分が施したタックの成果をもうい
ちど確認するかのように葉月の背後にまわりこむと、立ったりしゃがんだりを繰り返し、
無遠慮な視線を葉月のお尻に投げかけながら満足げに頷いた。
二人の女性のまるで遠慮というものを感じさせない視線を浴びて、葉月は羞恥のあ
まり体をよじり続けた。だが、身じろぎするたび、柔らかなショーツの生地によってペニ
スが撫でさすられ、ますますいやらしく蠢くのだ。皮膚は接着剤で固定されてしまって
いるからペニスの先だけが窮屈そうにショーツの中で悶え動き、その最も感じやすい
部分がショーツのクロッチにこすられて、ますます狂おしくいきり勃ってしまう。だが、そ
の様子は園長や皐月の目には映らない。前から見ても後ろから見ても、ソックスとシ
ョーツだけを身に着けて佇む葉月の姿は、頬をほんのりとピンクに染めて羞じらいの
表情を浮かべる可憐な少女以外の何ものでもなかった。
* * *
「さ、パンツを穿いたら、次はこれを着せてあげなきゃね。エアコンが効いてるから、早
くしないと風邪をひいちゃうかもしれないもの」
ひとしきり葉月の体を眺め回し、皐月と互いに満足そうな目配せを交わし合った後、
園長がそう言って紙袋から取り出したのは、セーラーワンピよりもいくぶん淡い色合い
のパステルピンクの綿素材でできたキャミソールだった。
「いくら夏用の制服は汗を吸いやすい素材でできてるっていっても、裸の上に直接着
せるわけにはいかないから、下にこれを着せてあげなきゃね。ちょっと前まではコット
ンのシャツかスリップだったのに、近ごろは小っちゃな女の子もお洒落をしたがるみた
いで、こういうキャミの子ばかりになっちゃって。そんな中、葉月ちゃんだけシャツだと
可哀想だから、ちゃんと用意しておいてあげたのよ」
園長は、紙袋から取り出したキャミの肩紐を両手でさげて持ち、羞恥に身悶えする
葉月の肩に押し当ててサイズを確認すると、キャミの胸元が葉月によく見えるように
両手を上げて悪戯っぽく言った。
「ほら、よく見てごらんなさい。このキャミ、胸のところがちょっと膨らみ気味になってい
るでしょ? これはね、そろそろお胸が膨らんでくる頃のちょっぴりお姉ちゃん用のキ
ャミなのよ。保育園に通うような小っちゃな女の子には必要ないんだけど、葉月ちゃ
んは本当は十八歳だもの、胸が痛くならないよう気をつけてあげないといけないもの
ね。だから、胸のところが二重生地のカップになっているキャミを選んでおいてあげた
のよ。――でも、おかしな話よね。まるでじっとしてないお転婆さんで、なのにパンツも
自分で穿けない甘えんぼうさんのくせして、キャミはちょっぴりお姉ちゃん用のが要る
なんて」
園長がそう言うと同時に皐月が葉月の後ろにまわりこみ、肘をつかんで両手を上げ
させた。抵抗しようにも、葉月の細っこい腕ではどうすることもできない。
「やめて、そんな女の子みたいな格好させないで!」
園長がキャミを頭の上からかぶせようとするのに対して、葉月はぶるんと首を振って
身を固くした。
しかし、園長の方はまるでお構いなしで、
「女の子みたいな格好だなんて、何を変なこと言ってるの、葉月ちゃん。葉月ちゃん
は女の子だもの、女の子の格好をするのは当たり前のことでしょ?」
と、さも当然のごとく言い、さっさとキャミを葉月の頭の上からすっぽりかぶせると、続
いて肩紐の位置を整え、最後に裾をさっと引きおろしてしまった。
股ぐりのゴムが太腿をきゅっと締めつけるショーツとは違って体の動きを妨げること
のないようデザインされたキャミなのだが、園長が用意していたのは百四十〜百五
十サイズくらいなのか、華奢な体つきの葉月にとっても幾らか窮屈な着心地なのは
否めなかった。特に、二重素材のカップになっているという胸元のあたりは少なから
ず圧迫されるような感じがあって、ショーツと同じような緊縛感を覚えてしまう。しかも、
こちらも女児用ショーツと同様にこれまで一度も身に着けたことのない柔らかな肌触
りの素材でできているものだから、キャミの裾が首筋から胸元、脇腹を通っておヘソ
のすぐ下まで引きおろされる際に全身をくすぐられるような気がしてたまらない。
「ふぅん。葉月ちゃん、パンツを穿かせてあげた時と同じだね。パンツの時と同じで、園
長先生にキャミを着せてもらいながら、とっても気持ちよさそうな顔してるよ。ちょっぴ
りお姉ちゃん用のキャミ、気に入っちゃったみたいだね」
園長が頭の上からキャミをかぶせる時は背後に立って葉月の手を上げさせていた
皐月だが、園長が肩紐の位置を合わせ始めた頃には再び前方に戻ってきて、キャミ
の裾の乱れを整える園長の手元と葉月の顔とを交互に見比べてひやかすように言っ
た。
「そんな……そんなことないってば……」
葉月は弱々しく否定するのだが、柔らかな素材の感触に上半身を包み込まれる奇
妙なくすぐったさと、ちょうど乳首のあるあたりを中心にして胸元を圧迫される緊縛感
とにペニスが更にいやらしく蠢くのを止められないでいるのは紛れもない事実だった。
「そう、そんなことないの。ま、いいわ。葉月ちゃんがそう言うんだったら信じてあげる」
皐月は、ショーツ越しに葉月の下腹部の様子を見透かしてしまいそうな一瞥をじろ
りとくれながらも、それ以上は追求することもなく静かに口を閉ざすと、キャミの裾の
乱れを整え終えた園長がこちらに歩み寄るのを待って声を弾ませた。
「それにしても、すっかり可愛い女の子になっちゃいましたね、葉月ちゃん。これなら、
遠藤先生のそばにずっといても大丈夫ですよね?」
「そうね。ま、本当の保育園児に比べれば背は高いけど、丸っこい童顔も幼い感じだ
し、なで肩だから体に比べて顔が大きく見えて幼児体型ぽいしね。背の高ささえ気
にしなければ、うちの保育園で預かっているどの女の子と比べても負けないくらい可
愛らしい女の子ね。あとは、あまりお転婆なことをしないようきちんと躾けてあげれば
完璧ってとこかしら」
皐月と並んで葉月の体を頭の先から爪先まで眺め回し、にっと笑って園長が同意
した。そうして、セーラーワンピの方に目を向けると、
「さてと、残りはあの制服だけね。下着類を着せてあげただけでこんなに可愛い女の
子になっちゃうんだもの、特製のセーラーワンピを着せてあげたらどれだけ可愛らしく
なるのか想像もつかないわね」
と期待に満ちた声で言い、セーラーワンピが置いてある執務机に向かって歩き出した。
セーラーワンピには飾りリボンが二つあしらってある。一つは背中の方、幼児用の
衣類らしくハイウエストになっているウエストラインの高さに縫い付けてあるリボンで、
もう一つは、胸元を彩る、一回り小さなリボンだ。こちらのリボンは胸元に縫い付けて
あるわけではなく、蝶ネクタイと同じように、襟元のすぐ下で結ぶようになっている。た
だ、制服を着てから自分でリボンを結ぶとなると幼児には難しいため、リボンと同じ生
地を細長く延ばして一方の襟元から首筋をぐるりとまわし、もう片方の襟元へ出てくる
ようになってしてあって、あらかじめ結んでおいたリボンをその生地の端にホックで留
められるような仕組みになっている。このリボンを取ってしまえば、胸元からスカート
の裾にかけて縦に五つ並んでいるボタンを外すことによって、セーラーワンピは前開
きになるわけだ。体にぴったりしたサイズの制服を頭からすっぽりかぶって着るのは
難しい幼児でも、全部のボタンを外してすっかり前開きにしてしまったり、下のボタン
だけ外してゆったりした感じで頭からかぶったりと、いろいろな着方が工夫できるから、
一人で着たり脱いだりできるようになるのも難しくはない。実際、ひばり保育園に通う
園児の内、年中クラスや年長クラスの園児は一人残らず自分で着ることができるし、
今年の春に入園した年少クラスの園児でも、夏までには半分くらいの子供が自分で
着替えができるようになっていた。
タックの前に、導尿カテーテルを留置して垂れ流し状態にしてもらえないだろうか?
留置タック後、ホット(ナイフ的)ワイヤーストリッパーみたいな器具で
尿道から伸びた邪魔な部分を切り落として、一生外せない状態にして欲しい
そのリアルなシーンの描写とイラストキボンです。
黙れ^^
95氏、また規制にかかっているようですが、新作が
上がっていました。お節介ながらお知らせまで
園長は執務机の上で前リボンと縦に五つ並んでいるボタンを全て外して前開きにし
たセーラーワピを手にして戻ってきた。そうして、こともなげに
「さ、パンツは御崎先生に穿かせてもらったし、キャミは私が着せてあげたから、次は
自分で制服を着る番よ。葉月ちゃん、お利口さんだもの、一人でちゃんと着られるよ
ね?」
と言いながら、持ってきた真新しい制服を葉月に手渡そうとする。
けれど、葉月は頑としてセーラーワンピを受け取ろうとしない。
ソックスからショーツ、キャミまで女児用の衣類を身に着けさせられた上に保育園に
通う女の子の制服を身に着けなさいと(しかも、自ら進んで自分の手で身に着けなさ
いと)命じられて、おいそれとそれに従えるわけがない。
だが、園長は葉月が制服を受け取ろうとしない理由を充分に承知していながら、わ
ざとその真意を取り違えてみせ、
「あら、葉月ちゃん、自分で制服を着られないの? ひばり保育園のお友達、年長さ
んも年中さんもみんな自分で着られるのよ。一人で着られないのは、年少さんのお友
達の半分だけなのに、葉月ちゃんたら、体が大きいのに自分で着られないんだ。
ふぅん、葉月ちゃん、体は大きいけど、本当は年少さんなのね。そうか、そう言えば、
急に駆け出してすぐにころんしちゃったくらいだから、まだあんよも上手じゃなかったっ
け。だったら一人で着られなくても仕方ないよね。まだあんよも上手じゃない年少さん
だもん、自分で制服を着られなくても無理ないよね」
とからかい気味に言うと、いったんは葉月に手渡そうとした制服を改めて自分の両手
で広げ持ち、背中に縫い付けてあるリボンを葉月の目の前で揺らしてみせながら笑
い声で続けた。
「ひばり保育園には年長さんのクラスと年中さんのクラスと年少さんのクラスがそれぞ
れ二つあるから、全部で六つのクラスがあるのよ。それで、年長さんのクラスは大き
な鳥の名前をとって『はと』組と『きじ』組、年中さんのクラスは年長さんよりもちょっと
小さな鳥の名前をとって『おうむ』組と『いんこ』組、年少さんは小さな鳥で『すずめ』組
と『つばめ』組っていう名前が付いてるの。でもって、はと組ときじ組の年長さんが着
る制服のリボンの色はブルーで、おうむ組といんこ組の年中さんの制服にはイエロー
のリボンが付いてて、すずめ組とつばめ組の年少さんのリボンは薄いピンクになって
るの。ま、リボンは女の子だけで、男の子の制服は前が前はスカーフになってて背中
には何も付いてないんだけどね。――ところで、葉月ちゃんのために用意しておいた
この制服に付いてるリボンは何色かな? 葉月ちゃん、お利口さんで色の名前なんて
たくさん知ってるからちゃんと言えるよね?」
「……ピンク……」
リボンが(男の子の場合はスカーフが)年長・年中・年少の発育別クラスを示してい
るという事実を初めて教えられ、自分のために用意したという真新しいセーラーワンピ
の背中に縫い付けてあるリボンの色を改めて確認した葉月は、屈辱に唇を震わせな
がら、よく注意していないと聞こえないほど小さな声で応じた。
「そうね、ピンクね。ちゃんと答えられて、葉月ちゃんは本当にお利口さんだわ。お顔
も可愛いし、お利口さんだし、このぶんだと、登園してすぐ人気者になれるわよ」
園長は、それこそ園児が算数の問題でも解いたかのように葉月を褒めそやし、大
げさな仕草で手を打ってみせた。そうして、屈辱のために唇をわななかせる葉月の様
子を面白そうに眺めながら続けて言った。
「でも、葉月ちゃんの制服に付いてるリボン、制服の色よりも濃いピンクでしょ? 他
の年少さんの女の子が着る制服に付いてるリボンは、葉月ちゃんの制服の色と同じ
くらい薄いピンクなのよ。なのに、葉月ちゃんのは濃いピンク。どうして違うか、葉月ち
ゃん、わかるかな?」
「……」
謎々を楽しんででもいるかのような園長の問いかけに、けれど葉月は無言だ。自分
に与えられた制服に縫い付けてあるリボンの色が何を示しているのかを教えられ、そ
の意味を知った結果のいいようのない屈辱のためもあるが、二種類のピンクの違い
が何を物語っているのか本当にわからせないせいもある。
やがて、口をつぐむ葉月の様子をしばらく眺めた後、もういちど制服の背中のリボン
を揺すってみせながら園長がおもむろに口を開いた。
「わからない? じゃ、教えてあげる。――すずめ組さんとつばめ組さんは同じ年少さ
んだから、同じ薄いピンクなの。でも、葉月ちゃんは年少は年少でも、ちょっと違う年
少さんなのよ。だから、すずめ組さんやつばめ組さんとは違う、濃いピンクなの。だっ
て、葉月ちゃんが入るのは特別年少クラスの『ひよこ』組さんだもの」
比較的小さな鳥からとった『すずめ』や『つばめ』という名前よりもまだ更に小さな鳥
を意味する『ひよこ』というクラス名。それを耳にした瞬間、葉月はひどい不安と、なん
ともいえない嫌な予感予感を覚ずにはいられなかった。
うおお。芸術だわw
乙です!
「どうして『年少』の前に『特別』っていう言葉が付いていと思う? それはね、葉月ち
ゃんと遠藤先生のために特別に新しくつくったクラスだからよ。葉月ちゃん、他の年少
さんの子供たちと比べると、とっても手間のかかる子なのよね。すぐに駄々をこねるし、
お転婆だし、聞き分けはよくないし。でも、それって仕方のないことかもしれないわね。
だって、葉月ちゃんは本当は大学生の男の子だもの。女の子らしくおとなしくなさいっ
て言われても、言いつけなんて守れないよね。そんな本当は十八歳の男の子の葉月
ちゃんを可愛い保育園児の女の子に躾け直すためにつくった特別のクラスなの。それ
から、男の人の近くにいるのが怖くて怖くてたまんない遠藤先生に自信を取り戻して
もらうためにつくった特別のクラスなのよ。だから、普通の年少さんクラスのお友達と
区別するためにリボンの色を少しだけ変えてあるの。あ、リボンだけじゃなかったわね。
他のお友達はみんな、女の子の制服も薄いブルーだけど、葉月ちゃんだけ特別にピ
ンクにしてあげたのよ。本当は男の子の葉月ちゃんが少しでも早く女の子の生活に
慣れますようにって願いをかけて。――でも、そんなこと、今はあまり考えなくてもい
いわ。今は、せっかく特別に用意してあげた新しい制服を着ることだけ考えていれば
いいのよ。ま、もっとも、着るとは言っても、自分で制服を着られない手間のかかる特
別年少さんの葉月ちゃんには、ピンクのリボンが可愛い制服、私が着せてあげなきゃ
いけないんだっけ」
園長は面白そうにそう言って葉月の後ろに場所を移し、両手で制服の袖を広げて葉
月の背中に押し当てた。
と、葉月がびくんと体を震わせ、背中に羽織らされたセーラーワンピを振り払おうと
して両手をばたつかせる。
「じっとしてなきゃ駄目よ、葉月ちゃん。園長先生が制服を着せてくださるんだから、ち
ゃんとしてなきゃいけないのよ。年少さんの葉月ちゃんでも、そのくらいのことはわか
るでしょ? もしもそんなこともわかんないんだったら、年長や年中のお兄ちゃんとお
姉ちゃんに笑われちゃうんだからね。ううん、お兄ちゃんやお姉ちゃんだけじゃなく、
他の年少さんのお友達にも笑われちゃうのよ。そんなの、いやだよね?――本当は
大学生のお兄ちゃんが保育園の子供たちに笑われちゃうだなんて、そんなの、いや
だよね?」
制服を拒む葉月の肘をつかみ、両手を強引に後ろへ伸ばさせながら、もうすっかり
葉月のことを年端もゆかぬ(特別)年少クラスの園児だと決めてかかって皐月はわざ
と優しく言ってい聞かせた。
本当は十八歳の男の子なのに。本当は大学生のお兄ちゃんなのに。園長と皐月が
繰り返し口にする言葉が葉月の羞恥を煽りたてる。
太腿をきゅっと締めつける女児用ショーツと胸元を圧迫する少女用キャミの緊縛感。
思わず足を滑らせそうになるスラックスのすべすべした感触。それらに加えて、背中
に羽織わされ強引に袖を通されて体中を包み込まれてゆく夏用の制服のさらさらした
肌触り。そのどれもが、「これから葉月ちゃんは保育園の年少クラスに入れられちゃう
んだよ。保育園に通う年少さんの可愛い女の子になるよう葉月ちゃんは躾け直され
ちゃうんだよ」と無言で囁きかけてやまない。
(ぼ、僕、保育園に通う子供になっちゃうんだ。それも、半ズボンで元気に走りまわる
男の子じゃなくて、ちょっとでもお転婆なことをしたら叱られちゃう年少さんの女の子
になっちゃうんだ。幼稚園の先生になるための資格を取って、できれば大学院へ行き
たいと思ってる僕が、先生になるどころか、逆に、特製のピンクのセーラーワンピを着
せられて、腕白な男の子にスカートめくりをされちゃわないようどきどきし続けなきゃい
けない女の子の保育園児にさせられちゃうんだ)改めてそう実感するにつれ、なんと
も表現しようのない、どこか甘美でさえある倒錯感が胸を満たしてゆく。上半身から足
先まで一つ残らず女物の(というか、女児用の)下着を着けさせられた上に更に女の
子の制服まで着せられたが最後、もう二度と引き返すことのかなわぬ道に足を踏み
入れることになりそうで、抵抗する両腕に込める力を緩められなかった葉月。
そんな葉月なのに、そんなふうに実感すると、被虐感にペニスを蠢かせている下腹
部がますますじんじんと疼き出してならない。
えもいわれぬ倒錯感と被虐感にふと心を奪われて、葉月の抵抗が一瞬だけ弱まっ
た。その隙を見逃すことなく、園長と皐月が二人がかりで葉月にパステルピンクのセ
ーラーワンピを手早く着せてしまう。
「最初はいやがってたけど、すぐにおとなしくなったわね、葉月ちゃん。本当は女の子
の制服を着たくて着たくてたまんなかったんでしょ? 女の子のソックスを履かせても
らって、女の子のパンツを穿かせてもらって、女の子のキャミを着せてもらって、女の
子みたいなあそこにしてもらって、でもって、女の子の制服を着せてもらいたくて我慢
できなかったんだよね、葉月ちゃん?」
最初は力尽くで、けれど後の方はさして抵抗もなく着せ終えたセーラーワンピのボタ
ンを園長が一つずつ丁寧に留めてゆく様子を眺めながら、ひやかすように皐月が言っ
た。