>>1乙!
正規保管庫の中の人どうしちゃったんだろうね……
>>1おつ
落ちないように書き込みしとこう
前スレのハードものも、次々と展開が進んでGJ
ただ、エロまでは遥か先だなw
ウィキがエロ禁止になるかもしれないってまじですかい
そんなのコントロール可能なのか?
まぁ、たぶん文章によるエロは大丈夫なんじゃないかなっていうのが、
大多数の見解だと思う。
エロ小説は18禁じゃないって言うし。
GJありがとうございます。
なんかしら反応もらえると、嬉しいものなんですね。
前スレ容量が結構いってたようで
500辺りなんで全然気にしてなかったのですが、なにぶん不慣れですみません。
気をつけます。
またなんかしらやらかしてたら、指摘していただけるとありがたいです。
そして保守
あいつにキスされた。
馬鹿なあいつにキスされた。
ぼくはぼーぜんじしつで頭のなか真っ白で、だけど次の日もちゃんと学校に行った。
だけど授業もうわのそら。
友達の話も聞いてない。
僕の部活は剣道部。女子剣道部とかじゃなくて、男も女も関係ない剣道部。
さぼる理由もないし、さぼりたくもなかったからその日も部活に出たけど、
副主将の目は誤魔化せなくて、真面目にやれって怒鳴られた。
嫌な事だらけ。なんだか泣きそう。
だけど泣くなんてかっこわるいから我慢して、一生懸命稽古した。
やっと部活が終ってシャワーをあびて、ぐったりと帰り道。副主将に声をかけられた。
また怒られると思って身構えてた僕をずるずると引きずって、副主将は近くの喫茶店に入った。
なにか悩みでもあるのかって、まるで脅かすみたいに聞いてくる。
あいつにキスされましたなんて言えないから、なんでもないですって答える。
副主将はいらいらしてるみたい。ぼくが稽古でぼんやりしてたから怒ってるんだ。
ごめんなさいって謝ると、副主将は驚いたみたいに僕を見た。
何で謝るって聞かれたから、稽古でぼんやりしてましたって答えると、副主将は
変な顔をした。それはもう終った話だ。いつまでも引きずるなって怒られた。
でも副主将怒ってますよね?
怒ってない。
じゃあなんで睨むんですか。
睨んでない。
睨んでます。
睨んでない!
副主将が乱暴にテーブルを殴る。周りの人がぼくたちを見たから、ぼくは慌てて
副主将をなだめた。
ぼくは副主将が苦手だ。いつもぴりぴりしてて怒ってる。でも剣道は凄く上手い。
文武両道がモットーで、勉強だってできる。
つまりぼくは、ぼくよりできのいい人間が苦手だ。だってなんだか劣等感。安心できない。
もう一度、副主将がなにか問題ごとでもあるんじゃないかって聞いてきた。
しつこいなぁ。
心配してくださってありがとうございます。でも、個人的なことですから。
そうやって頭を下げると、ものすごい形相で副主将に睨まれた。こ、怖いよぅ。
そしたら、なんか突然お説教が始まった。
悩みは一人で抱え込むものじゃないだとか、個人的じゃない悩みなど存在しないとか、
稽古に身が入らない程の悩みの解決には他人の協力がとか。
ぼくははいはい言いながら聞いてたけど、だんだんいらいらしてきて、もう我慢できなくなった。
稽古は真面目にやります。もし今日みたいな事があったら退部しますから、ぼくのことは
ほうっておいてください。
半分どなるみたいにそう言うと、副主将は黙ってしまった。
それで、そうか、悪かった、ってすごく低い声で呟いて、伝票もって立ち上がった。
体育会系は、先輩が後輩に奢るのはあたりまえ。
でもぼくはその時すごくいらいらしてて、副主将になんか奢ってもらいたくなかった。
だから副主将に無理やり五百円玉を握らせて、喫茶店から飛び出した。
嫌な事ばかり。嫌なことばかり。
僕は家に帰ってゲームして、予習も復讐もしないでそのまま眠った。
明日も部活。副主将を怒らせた。いじめられたらどうしよう。
ぼくはめそめそ泣きながら、いつのまにか眠ってた。
次の日も学校。
寝起きは最悪。熱いシャワーでリフレッシュして、苦いコーヒーを飲んで家を出た。
そしたらさらに最悪。よりによってアイツに出くわした。ぼくは目をそらしてそそくさと
とおりすぎようとする。
そしたらなんでか追いかけてくるから、ぼくは慌てて逃げ出した。
だけどあいつは足が速くて、ぼくはすぐに捕まった。
なんで逃げるんだ、てあいつが怒る。
あんなことされたんだ。逃げるだろ普通。ぼくがそういって睨むと、あいつは
少しばつが悪そうにうつむいた。
学校に遅刻しちゃう。ぼくはあいつの手を振り払って、また走り出した。あいつは
もう追いかけてこない。ほっとした。
ぼくはいつもはお弁当だけど、今日はお母さんが寝坊したからお弁当無し。
パンを買うために購買に行ったら、なんと最悪、副主将とばったり。
それでやっぱり、物凄い顔で睨まれた。軽く頭を下げて、なんだか適当にパンと牛乳を
選んで買った。
気分は最悪。ちょっと気分をかえようと、屋上に続く階段を上ってみる。
屋上へのドアには鍵がかかってて出られない。だからドアの前に座り込んで、
がさがさとパンの袋を開ける。
かじりついたところで、更に最悪。副主将登場。
固まったぼくと、おどろいたみたいな副主将。すごいきまずい沈黙。
あの、ぼく、違う所で食べますね。
そんな事を言いながらそそくさと荷物を纏めると、構わないからここで食えっていわれた。
じゃあ副主将がどっかいくのかと思ったら、副主将もそこに座り込む。
なんでぼくが副主将と一緒にお昼ご飯食べないといけないんだよ。ぼくはもう泣きそうだった。
ぽつりぽつりと言葉を交わす。副主将はいつもここで食べてるらしい。
なるほど、だから先客がいなかったのか。こんな絶好のスポット、普通開いてないもんね。
みんな副主将が怖いんだ。
副主将はやきそばパンだった。お弁当のイメージだったからちょっと意外。
沈黙があんまり重かったから、いつもパンなんですか? って聞いてみる。
そしたら、今日は特別なんだって短く答えてくれた。特別って? 更に聞いてみる。
副主将は一瞬だけ沈黙して、寝坊して弁当を作る暇が無かったって答えた。
副主将、自分でお弁当作ってるんですか。エプロンすがたの副主将……ぼくは想像して後悔した。
沈黙。
沈黙。
ぼくが急いでパンを詰め込もうとすると、「よく噛め」って短く叱られた。
あんたがいなけりゃもっとゆっくり食ってるよ。そんな事を思いながら、一生懸命パンを噛む。
味なんかどうでもいい。早くこの場を脱したい。
ふと、副主将がぼくを見た。
それで、いきなり荷物を纏め始める。
どうしたんですか、副主将ってこわごわ聞くと、副主将はぽんぽんとぼくの頭を叩いた。
俺がいたんじゃ、落ち着いて食えないんだな。悪かった。
それで、五百円玉を渡される。ぼくは呆気にとられて何もいえなかった。
副主将が立ち上がる。ぼくは慌てて副主将にしがみ付いた。
一緒に食べましょう。
ようやくそれだけ言えた。副主将はおどろいたみたいに僕を見てる。
昨日はなまいきなこといって、失礼なことしてごめんなさい。反省してます。
副主将がさらに目を丸くする。
とりあえず、放してくれ。言われて、ぼくは慌てて副主将を解放した。
ど、どど、どうしよう! おお、お、男の人に抱きついちゃった!
ぼくは真っ赤になって涙目。最悪だよ。最悪。さいあくさいあく!
ぼくたちは一言も口を聞かないでお昼ご飯を食べ終わって、それで昼休みが終った。
最悪の昼休み。放課後は部活が待っている。
でも、ぼくの予想に反して、部活ではなんの事件もおこらなかった。
いつもどおり。なんだか拍子抜け。
と思ったら、帰り道に大事件。後門のまえであいつが待ってる!
ぼくは裏門から帰ろうと思って回り右をしたけど、遅かった。あいつに気付かれて
名前を呼ばれる。一目散に逃げ出したかったけど、そんなことをして目立つのは嫌だった
から、ぼくはしかたなくあいつの側によってった。
何の用? 聞いてもあいつは答えない。
で、一緒に帰らないかとか聞いてくる。冗談じゃない! また変な事するんだろ!
ぼくは断った。あいつを無視して歩き出すと、乱暴に腕を掴まれる。
ほらやっぱり! ぼくはこのあいだのキスを思い出して怖くなった。
逃げたい。でも、目だったら恥ずかしい。へんな噂が立ったらいやだ。
そしたら、誰かがぼくの名前を呼んだ。副主将。ぼくの荷物を持ってる。
忘れ物だぞ。それだけ言って、副主将がぼくに荷物を渡す。それだけだった。
そのまま、行ってしまおうとする。
ぼくは慌てて、副主将の腕を掴んだ。あの、助けてください。
あいつが息を呑むのがわかった。副主将はあいかわらずの無表情で、カラまれてるのか、
って聞いてくる。
ええと。からまれてます。
答えると、あいつはすごく傷ついた表情でぼくを見て、でも、そのまま何も言わずに逃げてった。
ほっとする。ありがとございましたって頭をさげると、副主将は顔を顰めて、俺はなにもしてないって言う。
確かになにもしてないけど、でも副主将に助けられたのは事実。
ぼくはその後何となく、途中まで副主将と一緒に帰った。帰り道でまた、あいつがきたらって思うと
怖かったんだと思う。
ぼくたちは一言も口をきかなかった。何も聞かれないのは安心できた。
別れ際、副主将がぼくを呼ぶ。
悩みって、あの男か?
ぼくは困って、頷いた。
幼馴染なんです。でも、けんかしました。
副主将はすこし安心した様子。
ストーカーとかじゃないんだな。
違います。
そうか。ならいい。
はい。
帰り道不安だったら、俺に言え。送るくらいはしてやる。
ありがとうございます。
副主将が笑った気がした。
こうですか! わかりません!
即死回避即死回避。
貴様、まさか前スレ463か?前スレ463なんだな?!グッジョブ!!
…これさ、「あいつ」も「ぼく」も「副主将」も幸せになってもらいたいよね。
でも、こんなところで切るなんて…次はいつの投下かな。
完成させないと許さないからなぁっ!
保守
13 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:15:03 ID:F/Y27div
僕っ子でロリな幼馴染とかいいよね。案はあるのに中々書けないわw
こんにちは、続きを投下させてもらいます。
↓
「殺さなければ、殺される。……最近じゃ慣れっこになっちまった」
スオウが静かに言って、唇の端を吊り上げて笑う。
私は、ぼんやりとそんな彼の顔を見上げていた。
一体、この男は何をしたんだろう?
そう思ったけれど、そんなことは、私には関係のないことだ。
「そうまでして生き残りたい理由があるのだろう、聞きはしない」
私と目が合うと彼は太い溜息をもらす。
そして
まだ死ねないとつぶやくように言った。
「俺はな、この国の皇帝、蔡王高(さいおうこう)を殺したいんだ」
「……」
あまりの話の大きさに私をからかってるのかと思ったが
目の前にいる男は、冗談を言ってるようにも盲信者にも見えない。
ぎらぎらとした眼をして、遠くを見据えている。
そんな様に言い知れぬ寒気がした。
「……一緒に来いと言ったが、それはどういうことだ。お前が言ってるような大事に、私では役に立てるとは思えないが?」
声が震えてしまわないように必死だった。
スオウを睨みつけて言った私に、彼は先程と同じ張り付いた笑みを向けた。
それが酷くいやなものに見えて、目を逸らしてしまいたくなる。
「復讐するなら下っ端の役人じゃなくて、頭の首を切らなくては意味が無いと言いたい」
「そんなことできると思ってるのか!」
「さあな。だけど親玉を変えない限り何も変わらない。お前の復讐も終わらない。」
変える?何をだ。
どの村も町も、明日の命すら保障されていないこの状態を変える?
変えることが、殺された皆の無念を晴らすことになるんだろうか。
………
わからない、けどもしそうしないと復讐が完全に終わらないというのなら。
いつも優しかった母様、父様
わがままばかり言って皆を困らせていた弟
兄様には迷惑をかけてばかりいて、ありがとうもごめんなさいも、結局ろくに言えずじまいで
そうやって沢山の思い出があるというのに
大切な人たちの顔が、最後に見た顔しか思い出せない。
「………」
変わることに期待するつもりはなかった。できるできないという問題でもなかった。
この憎しみさえいつまでも続けばいい。この恨みがいつまでも続けばいい。
この激しい思いが消えなければ私は、どんなことがあったって必ず復讐を果たすことができるだろうから。
だから私の答えは決まっていた。
その日、私はたちは小さな宿場町に来ていた。
昼間からこんなおおっぴらに往来を歩きたくはないのだが、追手や関所超えの情報を集めないことには先に進みづらい。
町の中並んでいる露店の札をちらりと見やると、相場より1つ桁が多くなっている。
野菜、米、そういった自然に左右されるものならわかるのだが、筆だとか服といったものまで高いのだ。
これでは物々交換しか成り立たないのではないだろうか、私はふとそう思った。
「どれも値がおかしくないか?」
「確かに高いな。お、親父これ6つくれ」
横を歩いていたはずのスオウの声が後ろからした。
私は歩みを止めそっちを振り返る。
「高いと言ってる側から……、何を買ったんだ?」
返事の代わりに何かを手渡された。
1つずつきれいに包まれているそれを紐解くと、中から甘い匂いをさせた橙色のものがでてくる。
「やるよ」
「……」
食べやすい大きさに切ってあるあんずだ。
砂糖でよく漬けてあって、小さい子がよく食べるお菓子なのだが
「いらない」
「なんだよ、物欲しそうに見てただろ」
「子供じゃあるまいしそんなわけないだろ、お前の見間違いだ。」
「可愛くねーな。おじちゃんがリンちゃんのために買ってやったというのに」
「そんなこと、頼んでないだろう」
「あーぁー、ひでぇな」「……」
「あーもったねぇ」
どうしても受け取りたくない。だけど、これ以上何を言っても無駄に終わりそうだったので、スオウを無言で睨む。
私のそんな顔を見て彼が豪快に笑い出した。
しばらくそうしていたが、攻防に巻き込まれているあんずが少し可哀想に思えてきた。
溜息をひとつついて、握っていたそれをスオウの手の中に戻す。
「で、おじちゃんはこの異常事態をどう考える?」
「……生意気」
ブスッとした顔でうなるように言ったが、そんなことは知ったことではない。
「考えられるのは蔡王高の極端な取立てのせいか、事が起こる前の買占めか、後は……似たかよったかだな」
採石場に連れてこられていた間、この国の内情は更に悪い方へ向かっていたらしい。
私たちがやらなくとも、何時内乱が起きてもおかしくないということだ。
「悪政だな……皇帝の考えなど、私にはわかるわけもないが、何を考えているのやら」
「まぁ、奴がこの国の事なんて考えてないのは当然だと思うぞ」
「その理由は、蔡王高が皇帝の血筋の者ではないという噂が事実だからか?」
「そ、前皇帝を殺して奪い取った座」
スオウはあんずを1つ取り出して、ひょいと自分の口に放りこみそう言った。
「だから自分の事しか考えてないのは当たり前ってな。」
まるで今見てきたかのような彼の物言いに、私は次の言葉が出てこない。
「だが最近になって、前皇帝にはご落胤がいるのではないかという疑いがでてな」
いよいよ皇帝側の人間しかしらないような単語が出てきた。
黙り込んでしまった私を、スオウの鋭い目が捉える。
「気になるか?」
「……」
「ま、当然だな」
「それは否定しない。だけどそれだけだ。問いただしたいとは思わない」
「ほぉ、それは何故」
スオウの口調は、おもしろいものを見つけた子供みたいに楽しげだった。
その理由についてはあまり言いたくはなかったが、彼の態度は先を促すものだったから、私はしぶしぶ口を開いた。
「気を失って倒れていた時、お前は追われてる中だというのに、得にもならない私を助けた。
その後は私の怪我が治るまで山道を担いで歩いた。……私を連れてきた目的はまだよく分からないが、それだけわかっていれば十分だ。」
正直、スオウが何者でも別によかった。
これだけのことがわかっていれば、昔の彼を知らなかったところで、何も差し支えない。
これでいいか?そう言ってスオウを見上げると、何故か彼はとても嬉しそうな顔していた。
「リンは頭が良いのか馬鹿なのかよくわからん子だな」
………
「お前が失礼な奴だというのは、前から知ってるから安心しろ」
「お前も大概失礼な奴だよな」
そう言ってスオウはいつものように笑った。
そして素性くらい話すから聞いておけと言った。
言いたくなさそうな顔していたというのに、スオウから話す理由がよくわからない。
ただその音色は有無を言わせないものだったから、それ以上私は何も言わなかった。
気がついたら熱いものがこみ上げてきた。
それはとても我慢ができそうになくて
とうとう、頬を伝ってぱたぱたとこぼれてしまった。
冗談じゃない、スオウがあんな顔をしているというのに、私が泣いていいわけがない。
せめて声はあげるまいとさらに唇を噛みしめる。切れたのか、かすかに血の味がした。
「……っ、……」
本当にわけがわからない。とまってくれない。
私は、どこかおかしくなったんだ。
わからないけど、ともかく……一人にならないと、そう思ってスオウに背を向けた瞬間、腕をきつく掴まれた。
「それは共感の涙か、それとも俺のために流してくれてるのか」
そう言って不意に髪をクシャリとをかき混ぜられた。
「………」
「気が済むまで泣けばいいさ」
「……ないてなんか、ない」
こうなってる理由なんてわからない。
バカみたいな良い訳しかでてこないし、ひどく不安定だ。
「お前はな、死んでしまった人のために自分の気持ちを律してるんだよ。
笑ってはいけない、悲しんではいけない、泣いてはいけない。
そうやって色んなこと我慢しすぎてんだ。……誰もそんなこと望んじゃいないのに」
我慢?
我慢なんかしてない
……スオウの言っていることがわからない、だから私は首を横に振る。
「いつかわかるといいな」
そう言ったスオウの手の中には、さっきのあんずが入っていた。
出てきてしまう嗚咽をごまかすため、奪い取るようにして口の中へ放った。
久しぶりに食べるそれは甘くて、おいしくて
やっぱり大好きで……、涙なんて止まるわけもなかった。
―――――――――
そうしてスオウと旅を共にするようになって二週間。
私たちは都へ向かって歩いている。
正確に言うと目的地は都ではなく、都の近くに放置されている城だ。
それは蔡王高が戦の際使っていたもので、今は使われることがないそうだ。
随分山の上にあるのと、灯台下暗しなことがあって根城にするには最適過ぎる場所だ。
あちこちに身を隠していた反蔡王高の勢力と手を結び、仲間をそこへ集めているのだという。
「放置してあるなんて、何かの罠じゃないのか?」
「ただの怠慢さ、あのお馬鹿皇帝には将軍だったころ散々警告はしたんだ。
こういうことになりかねんから、何かに利用するか壊せってな。」
「そうなのか……、今はそれがありがたい話だが、それで、城にはどれくらいの人がいるんだ?」
「結構な大所帯だぞ。皇帝に不満をいだいている奴なんで五万といるしな、集まりすぎたくらいだ」
これから先も人集めには苦労しないだろうと言ってスオウは笑った。
喜ぶべきなのか憂うべきなのか、よくわからない皮肉な話に私もつられて笑ってしまった。
今回の投下ここまでです。
次はやっとエロにいける・・・
テンポよく書けたらいいなぁ。
>>19 乙。
次はエロか・・・無しでも結構楽しませてもらってるけど期待。
>>19 GJ。
次が詠みたくなる展開だな
ワクワクしながら待ってるゼ!
即死しそうだ。
30まで頑張らんといかん。
23 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:54:31 ID:bjftTzhx
とりあえず回避の方向で。
即死などさせるか!!
無口スレ住民のみんな!!
オラにほんのちょっと気をわけてくれ!!
>>GJ
何かこのままエロくなくてもいいやって気になってきた。
26 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:24:40 ID:m5Xa1hwT
久しぶりにきたら・・・過疎ってる?
前スレも見当たらない・・・
保守
保守ついでに
ボーイッシュ大学付属高校入試問題より
「国語」問四
「ボーイッシュ少女に似合う言葉を15字以上30字以内で述べよ」
「数学」問七
「巨乳ボーイッシュ少女Aの身長は172cmである。次の公式
B=(身長-N)×0.8 を使い、バストが何cm以上か求めよ」
「美術」
「ボーイッシュに似合う髪型を選び、そのボーイッシュをデッサンせよ」
ぜひ入試を受けたいものだ
29 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:30:41 ID:0b6XMEd1
>>28 「国語」問四 回答例
「胸もないしお淑やかでもない。こんなボクでもお嫁にしてくれる?」
数学の問7
「大きくても小さくてもおいしく頂けます」
>>30 解答としては0点だが、人間的にはもの凄く共感出来る解答だ。
33 :
平成ボーイッシュ委員会:2008/03/13(木) 23:06:14 ID:ildIlox6
>>33 おいおいなんて健康的なんだ!
全然いやらしい気持ちにならないよぐえへへへ
35 :
平成ボーイッシュ委員会:2008/03/14(金) 00:26:42 ID:+BY306aM
今週の成績優秀者は……
>>30!!!! オメデトウ!!!!
優秀者にはボーイッシュ少女一年分と
副賞でSSの登場権をプレゼント!!
ほしゆ
39 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:52:49 ID:eObuGZ5f
質問日時: 2007/4/25 18:32:52
シャイな男の人は元気な女の人が苦手ですか?
回答日時: 2007/4/25 18:37:02
逆に好きだと思います。
自分にないものを持った人には轢かれるものです。
ただ元気すぎると疲れるかも・・・。
回答日時: 2007/4/25 20:20:18
そんなことないと思いますよ!!
逆に好きな人の方が多いと思います。
「ん?あ、おはよう。おんなさ…」
ドーン
「ご、ごめん!!ボ、ボク走ると周りが見えなくなって…」
「(ドクドク)き、気にしないでよ。そんな君の事が僕は……」
「や、やだ!!照れるじゃないか!!(ドン)」
いやあ、誤字って怖いね。変なイメージで妄想したよ…
ほす
誰もいない部屋に座り込んで、僕は膝に顔をうずめていた。
前は皆、もっと僕に構ってくれたのに、最近は全然かまってくれない。
もう、みんな僕に飽きちゃったのかな? そう思うと寂しくて、僕はじわりと
滲んできた涙をごしごしと袖で拭った。
「今時ボーイッシュってのもねぇ? 今はツンデレよ。ツンデレ!」
窓の外で誰かがそんな事を言ってる。
思わず窓に張り付いて外を見ると、凄く可愛い女の子が、沢山の男の人を従えて、
凄く楽しそうにしていた。
「ツンデレかぁ……」
ぼんやりと呟く。
「ツンデレボーイッシュなら、みんな構ってくれるのかな……」
ちょっと考えて、練習してみる。
バレンタインのチョコとかは、どうやって渡せばいいかな。
「ほら、どうせ誰にももらえなかったんだろ? 優しい僕が恵んでやるよ。
勘違いしないでよね! これは、友達の女の子がくれたチョコのおすそわけ!
特別な意味なんかないんだから!」
やってみて、僕は思い切り溜息を吐いた。
だめだ、これじゃいつもと同じだ。
わかんない。どうしたらまた、皆にかまってもらえるかな。
そんなとき、ドアのほうで物音がした。
もしたして、と思って、僕は慌ててドアに走ってく。思い切りドアを開けると、
凄く驚いた顔の君がいた。
キーボードを持って、今正に何かを書こうとしてる。
「それって、もしかして……」
「ああ、ええと。なにかボーイッシュで一本と思って……」
「ほ、ほんとに? 僕に構ってくれるの?」
「構うっていうか、まだどんなのにするかも決めてないけど……」
僕は思わず、君の首に飛びついた。
「ありがとう! 君ってほんとイイヤツだね!」
「え、あ、う、うん……」
「よーし! ボーイッシュは時代遅れなんてもう言わせないぞ! 一緒にがんばろうね!」
さあ! ボーイッシュが目をキラキラと輝かせて君の作品を待ってるぞ!
どうする? どうする!
書かない→残念だが14へいくしかないな
書く →ボーイッシュは俺の嫁
携帯を開いてみると、あの女――ついてないから一応女――からのメールだった。
『最近お前のことが目についてしょうがない
ふとお前の顔が頭に浮かんで、無性に暴れたくなったりする
もう耐えられない
ここらで白黒はっきりさせよう
明日の一時、映画館の裏に来てくれ
くれぐれも一人でな
オレは命を賭けるつもりで行く
遊びの要素なんてこれっぽっちもない
お前も真剣になってくれ』
……さて、どうしたものか。
これは、いわゆる果たし状というものだろう。
何か彼女に恨まれるようなことをしただろうか?
いや、そんなことよりどう返事すればいいんだ?
相手は女とはいえ空手の有段者だ。正拳でコンクリートブロックを粉砕するという噂さえある。
どうしよう……ボスケテ。
『送信しました』
それを確認すると携帯を放り投げた。
やってしまったやってしまった。やってしまったのだ。
空手バカ一代だのゴウキだのと、女にあるまじきあだ名で呼ばれ続けたこのオレが。
オレが、愛の告白をするのだ。
「シャーーーーー!」
思わず奇声を上げてしまった。落ち着けオレ。
ふと不安になり、放り投げた携帯を拾って送信ボックスを開く。
うん。大丈夫だ。
三十回以上書き直しただけあって、言いたいことは伝えられる。
ここまではいい。問題は明日、何と言って告白するかだ。
明日まではまだ時間がある。よく考えなければ。
続き誰か頼む
幼馴染みスレにボクっ娘SS投下しました
下手くそだけど良かったら
46 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 11:43:11 ID:HD0wSCu/
ほしゃげ
「というかさ、なんで毎日ボクがこんな所に書き込まなきゃいけないわけ?」
「なんでって……お前が何か一つだけ言う事聞いてあげるって言うから。
スレが落ちたら投下する場所なくなるし……過疎だし……俺遅筆だし……」
「だからって普通幼馴染の可愛い女の子にこんな事頼む? 常識を疑うよね」
「自分で言うなよ……まぁ、確かに可愛いけどさ、お前」
「っ……ほ、褒めたってもう何もしないからな!」
「いや、別に今は特にしてもらいたい事はないし」
「……はぁ」
「なんでため息」
(まったく、全然わかってないし……。普通……「なんでもしてあげる」って言って、
こんな事させられると思う? もっとこう、あんな事とか……こんな事まで……
って、何考えてるんだボクは! ……けど、可愛いとは思ってくれてるんだ。
良かった……けど、可愛いと思ってくれてるなら尚更あんな事とかこんな事を
したくならない理由がわからないし……)
「……おーい、かえってこーい」
「はっ!?」
「何呆けてんだ?」
「……う、うるさいなっ! 君のせいだぞ!」
「はぁ?」
「……はぁ」
「だからなんでため息」
「投稿っと……とにかく、いつまでもこうやって保守させられたんじゃ
たまったもんじゃないから、 さっさと新作書きなよ!」
「いやあ、それがさっぱり電波が来なくてなー」
「……スランプ、なの?」
「まあそんな感じ」
「……じゃあさ、もしも、だけど……もしも、の話だよ?」
「なんだ?」
「もしも、あの……エッチな小説の、その、なんていうか、元ネタ?みたいな?
そういうのになってくれる女の子がいたら……どうする?」
「……どうするって……そりゃ、いたら筆も進むだろうなぁ。ネタ出し手伝ってくれるんだろ?」
「そういうんじゃなくてさ、だからね、えっとね……実際に、エッチな事、させてくれる
女の子がいたら、それをね、元ネタにして、書けたり、しない?」
「ああ、なるほど。確かに、そういう女の子がいたらいいかもな……あては無いけど」
「あて、無いんだ?」
「まあ、こんな奴とエッチぃ事してくれるような娘が、そうそういるわけないだろうし」
「……だったらさ……だったら、だよ? だったら……その……ぼ、ぼ、ぼくが」
「ピッカーン! わかったぞー!」
「へ?」
「そのネタ戴き! 電波キター!」
「え、え、え?」
「これより俺は執筆作業に入る!」
「えぇぇぇぇええ!?」
「ありがとな、ネタくれて」
「え、あ……うん」
「さあ、書くぞー!」
(……ありがとうって言ってくれた………………のはいいんだけどさ、
何ていうか、人がせっかく意を決して誘ったのを、何ていうか、何ていうか……)
「……はぁ」
「なんでそこでまたため息」
「バカっ! しばらく引きこもって書いてろっ!」
「あ……行っちゃった。なんで怒ってんだ?」
(……けど、怒ってる顔も可愛いかった……おっ、また電波がキター!)
「よし、気を取り直して書くぞー!」
こうして保守が続いたスレに、ボーイッシュ幼馴染のSSが投下されたとかされないとか。
−終わり−
>>47 続きが読みたいんだが(´・ω・`)
書く人帰ってこないかな(´・ω・`)
ボーイッシュの相手としてふさわしいのはどんな男か考えてみた
その1
熱血タイプ
ツンデレボーイッシュとしょっちゅう喧嘩したり、直球勝負を天然ボケでかわされたり
その2
おちゃらけタイプ
男友達感覚でボーイッシュ娘と付き合い、その延長に恋愛がある感じ
その3
引っ込み思案タイプ
むしろボーイッシュ娘の方が男らしい。振り回されたり説教されたり
他に何があるだろう?
ツンデレ理知タイプとかどうよ。
頭脳派を標榜し、体力と情熱が有り余ってるボーイッシュを皮肉を言いつつ的確にフォロー
2人が組めば敵無しの無敵コンビとして周囲から見られてるとか
そして、これが一番重要なんだが、夜になるとドS
保守
さっき本屋で立ち読みしてたら、隔週発刊の少女コミック雑誌「マーガレット」の4/20日号(つまり今本屋に並んでるやつ)に、
お前ら(俺含む)が超喜びそうな読み切りストーリーが載ってるぞww
安いから買えば良いとは思うが、立ち読みで良いからとにかく見てこいw
なんか知らんがセクロスシーンもあるぞwww
最近の少女漫画はすごいのぅwwwww
>>53 スマンちょっと間違いがあった
4/20発売の5/5号に載ってるみたい
なんかややこしい…
今本屋に並んでるから分かると思うけど、もしネットで買おうなんて人が居た場合にね^^;
だから、一回立ち読みする方が良いとオモ
スレ汚しスマン
>>54 いろんなとこで修正乙。
探してみるか。情報ども。
>>55 なんか文意が把握出来ないがおk
本屋で立ち読みしてきたら、ここに感想書いてクレクレ
57 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:47:31 ID:f9MHGo1H
過疎(´・ω・`)
58 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:45:26 ID:n4xUsyyQ
ごめんなさい、ボクに魅力がないせいで……。
「はぁーあ」
「どうしたんだよ、溜め息なんか」
「ボクって、もったいないかなぁ?」
「は?どうしたんだよ、急に」
「せっかく綺麗で可愛いのに、口調や格好がもったいないってさ、ボク」
「ふーん」
「やっぱりちゃんとオシャレとかして、ワタシって言わなきゃダメなのかなぁ‥‥」
「‥‥‥‥」
「オシャレとか気遣うのめんどくさいし、口調なんか今更直んないし、それにワタシって言ってる自分もあんま好きじゃないし」
「‥‥‥‥」
「何さ、アンタも文句あるワケ?」
「いや、そんなんじゃ‥‥」
「はぁ‥‥、幼馴染みにそう思われちゃオシマイかな」
「そんなんじゃねえって言ってんだろ!」
「‥!」
「‥‥確かにお前はオンナらしくねえよ。顔は可愛いくせに性格雑だし、変に意地っ張りで気が強いし‥‥
だけど、俺はそんなお前が好きなんだ」
「‥‥‥‥」
「だから‥‥そのまんまでいいと思うぜ?」
「クスッ、何それ?口説いてるつもり?」
「ば、馬鹿っ、褒めてやってんだよ」
「まぁ点数つけてあげるとしたら、70点くらいかな?」
「相変わらず可愛くねえ奴‥‥」
「でも元気出たよ、ありがとう!」
「あぁ、別にいいさ。‥‥よし、日も暮れてきたし、そろそろ帰るか」
「うん、そうだね」
今日も平和です
「あー、ほんと最悪。今日も雨じゃんか!」
「・・・今は梅雨だからな。仕方ないだろ。」
「そうだけどさー、せっかくの休みなのに!外で遊びたいーー!」
「たまには家の中で過ごすのもいいじゃないか」
「だって、やる事ないんだもん」
「そんな事はないさ。やろうと思えばいくらでも」
「例えばなに!?」
「そうだな・・・」
「あっ、先に言っとくけど本なんて読みたくないからね!勉強なんて論外だからな!」
「・・・ゲームはどうだ?スマブラにハマってるんだろう?」
「もう飽きた」
「そうか」
「DVD(アニメ)鑑賞は?」
「今はそんな気分じゃない」
「編み物とか・・・」
「やるように見える?」
「見えん」
「・・・・・・・・もう!」
「まったく、お前は我が侭だな」
「(ムッ!)どうせ我が侭ですー!もういいよ、寝ちゃうから!」
「(やれやれ・・・)」
「(外行きたいなぁ)」
「「・・・・・・」」
「コンビニ行くか?」
「え?」
「お腹空いたろ?何か買いに行こうぜ」
「・・・・うん!デカプッチンプリン食べたい!」
「あぁ、何でも好きなもの買えよ」
「やったー!さぁ、そうと決まれば出発〜!」
「落ち着け。プリンは逃げないぞ」
「何言ってんだよ、誰かに買われたらどうするんだ!」
「ふぅー・・・」
「ほーらー、早くしろ〜!」
「はいはい」
「よーし、コンビニまでダッシュだ」
「だから落ちつけって」
平和だねぇ〜 (´ー`)
>>60 身体動かしたいならセックスすりゃいいじゃん、とか思った俺は間違ってるのか?
ゴメン、俺もそれ思った
「あれ?何してんだ?お前」
「…べ、別に…」
「別にって…飯食わねえの?昼休憩だぜ?」
「……」
「な、何か言えよ。どうした?腹でも痛いのか?」
「…そ、そんなんじゃ…」
「じゃあどうしたんだよ?」
「…そっ…その……わ…忘れ…」
「は?」
「……わ…忘れちゃった、弁当…」
「ふ〜ん、やっぱりな。ドジなお前だから、そうだろうなって思ったよ」
「だ、だって…」
「正直に言えばいいのに。心配したぜ、熱でもあんじゃないかってな」
「ね、熱…?」
「お前みたいながさつ女がダイエットなんて、不自然だってな」
「が、がさつで悪かったな!」
「ウソウソ。ほら、弁当分けてやるよ、食べな」
「いや、いい…」
「ったく…意地っ張りな女は嫌われるぜ」
「う…うるさいなっ」
「意地張ってねえで食えよ、腹減ったろ」
お前らつまり
「あー! ひーまーだーよー!」
「人んちに上がり込んできてそれはないだろ」
「だって雨振ってるから野球とかできないし……」
「で、俺んちか? お前の選択肢は他に無いのか?」
「無いから来たんじゃないかよ、バカ。それなのにアンタなんでボクの相手してくれないのさ?」
「新しく漫画買ったら読むだろ、常識的に考えて」
「つまりなに? ボクはその適当におっぱいとパンツ描いてる恋愛漫画以下ってこと?」
「ま、そういうことだな」
「うわっムカつくなー。ちょっと見せて、それ」
「おい、読んでる途中にかっさらうな」
「ほほー。こりゃあまた露骨な巨乳だねえ……」
「妬いてんのか?」
「胸のことに触れるな、バカ! ……ね、ボクたちも漫画に負けてらんないと思わない?」
「二次元と張り合ってどうする」
「連れないなあ。いいじゃん漫画なんか後でも読めるんだから。今はボクに付き合ってよ」
「……なんですりよってくる」
「セックスしたいから。誘ってるんだよ」
「はっきり言うかよ、普通」
「うるさいなぁ。抱いてくれないなら押し倒すぞ」
「へいへい。んじゃ、いっちょ気持ちよくして差し上げますよ」
以 下 略
みたいな娘がいいわけか?
それとも男に言い寄られる娘がいいのか?
「でっ、でも…」
「何だ?」
「箸…口つけてるし…」
「気にすんなよ間接くらい。何だよ、がさつなクセにそんな事は気にするんだな、お前」
「う…」
「ほーら、もう言い返せないだろ、観念して食べな」
「…ご、ごめん…じゃあ……(パクリ)」
「どうだ?お袋の卵焼き。旨いだろ?」
「…うん、美味しい…」
「実はこれ、冷凍食品なんだぜ?」
「なっ!?うっ、ゲホゲホ!」
「おい、大丈夫かよ?」
「む、むせちゃったじゃんかぁ!」
「悪い悪い、つい産地偽装を…」
「…でも、ホントに美味しいな、コレ…
…悔しいけど、きっと騙されちゃうな、ボクなら」
「そりゃそうさ。お袋の手作りだからな」
「あはは、やっぱり!」
「ち、バレちまったか」
「だって普通に美味しいんだもん
…じゃあ今度は梅干しを戴こうっと」
「あ、コラ!梅干しは俺のだ!」
「あ〜ん(パクリ)」
平日の昼下がり。今日も平和です。
割り込んじまった
すまん(´・ω・`)
いやいや、いいじゃないか
仲良くボーイッシュに萌えようぜ
基本的に投下が少なめだからこう言うのが有ると嬉しい限り
どちらも良い感じです
じゃあ俺も行くぜ!初めてだけどな!
「はあ…」
「なんだよ、うるさいな。ボクが付いて行ったらダメなのかよ」
「いや、まあ…な?」
「だから、本を買いに行くぐらい別にいいじゃん」
「…」
「それとも何?……イヤらしい本とかが目的なのかよぉ」
「馬鹿っ、そんなんじゃ…」
「じゃあ別にいいじゃんか」
「…いや、お前、これってクラスの奴に見られたら、どう思われるか…」
「…別にいいじゃん、隣同士なんだし」
「いや、だってお前、ゴールデンウイーク中ずっと一緒じゃん。クラスの奴らにそんな事知られたら誤解されるぞ」
「…なんだよ、ボクと一緒じゃ嫌なのかよ…」
「いや、だからそういうワケじゃ…」
「大体なんだよ!ボクが彼女だって誤解されたら嫌なのかよ!」
「…お前はどうなんだ?」
「…えっ?」
「いや、だからお前は俺が彼氏だって誤解されてどうなんだよ」
「……ボクは、誤解されたくないかも」
「だよな」
「……誤解じゃなくて、本当の事にしてほしいかな…」
「えっ」
反省はしているが後悔はしていない
>>74 反省も後悔もする必要はないぞ。
さあ、今すぐに続きを書く作業に移るんだ。
76 :
60:2008/04/30(水) 18:53:14 ID:VS3+AVtp
初めて投下した為、叩かれるの覚悟だったが、
意外なレスをもらって意外だった。お前らありがとう。
そんなわけで、また思いついたものを投下。
77 :
60:2008/04/30(水) 18:55:28 ID:VS3+AVtp
「・・・・・・・・・・・・おい」
「なにー?」
「なんでお前が俺様の膝の上に乗っかってるんだ」
「いやー、ここはなんか居心地良くてさ!」
「ふざけた事抜かすな。おりろ」
「いいじゃんか。ケチケチすんなよー」
「ケチとかそういう問題じゃねーだろ」
「あぁ、なんか眠くなってきた」
「お前なぁ・・・・・・・(そうだ)!」
「どうしたの?」
「まぁ、いい。膝くらい貸してやる。その代わり、きっちり礼はいただく」
「はぁ?」
「俺はお前に膝を貸したんだ。俺がお前から礼をもらうのは当然ってこと」
「なんだよ、それ!膝に座ったくらいでお礼なんて聞いたことないぞ」
「他の奴はともかく、俺の膝は高くつくんだよ」
「なに、それー?意味不明!」
「うるせー、馬鹿。とっとと礼よこせ」
「礼って言ったって、どうすりゃ・・・うわっ!」
ドサッ
「あ・・・な・・なに、してんのさ・・・」
「押し倒した」
「ば、馬鹿やろー!そうじゃなくてっ!」
「そうじゃなくて?」
「早くどけよ、馬鹿!」
「どかない」
「うっ・・・・な、何する気・・なんだよ」
「お前をいただこうか、と」
「えええーー無理無理無理!ボクおいしくないから!食ってもまずいから!」
「それは食べてみないとわからないだろ」
「胸だってペッタンコだし!」
「俺は気にしない」
「ボクが気にするんだよ!」
「じゃあ、俺が大きくしてやる」
「そうじゃなくてー!」
「ああ、もう黙ってろ。さっさとやるぞ」
「ちょっ、どこ触ってんだよ!・・・・・・・・・あっ」
相手を俺様系にしてみた。
78 :
お見舞い1/2:2008/05/01(木) 01:30:53 ID:oypOPmIT
「おぉ〜い、生きてる〜?」
「ん?…お前、来たのかよ」
「アンタが風邪で寝込むなんて、滅多にないからね」
「ごめん…心配かけたか?」
「めっちゃかけてるね、うん」
「…そりゃ、悪かったな」
「明日ジュース一本奢ってくれたら、許したげるよ」
「あぁ、わかったよ。
…でもよ、いいのか?…風邪移ったりしたら、お前…」
「…べ、別にボクはアンタみたいに軟弱じゃないから」
「(強がりやがって…)…悪いな」
「別にいいよ、ボクも来たくて来たんだし」
「そうか…
ところでお袋は…?」
「ボクが来たら買い物行っちゃったよ、留守番任されちゃった」
「ったく…、テキトーな親だ…」
「いいじゃん、心配してるんだよ、きっと」
「…………」
「…………
…熱、どれ位?」
「もう大分下がってきたよ」
「そっか…」
「ちょっと寒気がするがな」
「…ふ〜ん……寒気…かぁ」
「ん?どうした…って何やってんだ!?」
「いや、寒気がするって言うから、暖めてあげようって」
「だ、だからって病人が寝てるベッドに入る…っておい!」
「入っちゃった」
小ネタや雑談あるとスレが賑わってる気がしていいな
80 :
お見舞い2/2:2008/05/01(木) 01:36:18 ID:oypOPmIT
「い、いいから出て行けよ!」
「だって寒いんでしょ?ホラ」
「あ!だ、だだ、抱きつくな!」
「いいじゃん、親もいないんでしょ?今」
「そ、そんなん関係ねえよ!」
「あ〜顔真っ赤〜、何照れてんのさ?」
「ばっ、馬鹿、熱だ!いいから離れろよ!」
「やだね〜」
「はーなーせっ!」(グニュ)
「ひゃっ」
「あ…」
「…………」
「…………
…ご、ごめん…」
「べ、別に…いい…よ、うん」
「…お前、意外と胸あるんだな」
「…な、何さ、それ」
「い、いや…」
「…………
…そっ…その……触りたいなら、いいよ」
「は?」
「…ボクの胸…触っても…いい、よ」
「…い、いいのか?」
「う、うん…」
「……」(ムニュ)
「は……(ムニュ…ムニュ)
…あっ……んぁ…」
『ピンポーン!』
「あ…ヤベ、お袋だ!」
(ガチャ)「帰ったよー!」
「ほ、ほら、さっさと出ろよ」
「う…うんっ」
「…………」
「…………」
「…き、今日は…色々ありがとな」
「…う、うん」
「……よかったら、また続き…しような」
「…うん」
その後2人は軽めのキスをするも、そのせいで今度は彼女が風邪をひくのでした
―終―
勢いで書いてしまったが…
後悔はしていない
>>80 なるほど!
それで今度は男がお見舞いに行って、ニャンニャンとしゃれこむわけですね!
わかります!
GJ!
感染した風邪は感染り戻ってくる事が無いから、今度は気にせずニャンニャンできますね。
代わりに、一日で治る風邪が長引きそ… …ああ、その分毎日ニャンニャンできるから良いのか。
たとえ小ネタでも他の人と時間をとってくれないとコメントしにくい。
この人にレスしてこの人にはレスしないとかはされたくないだろうし、したくない。
いい感じに盛り上がってまいりました。
投下しにくくなっちまったぜ。
>>85 コメントはまとめて付けられるし、なにより投下されてから2時間近く開いてるんだから無問題。つまり、
いや その理論は おかしい
でもまあ
>>85の言いたいことも分かる
投下された作品は満遍なく評価するべき
ところでお前ら、昔からボーイッシュが好きなの?
好きになったキッカケとかあるのか?
ボクっ娘の良さに気づいたのは三つ目がとおるのワトさんだな
コナンの越水七槻
こんな良キャラを使い捨てにした青山はもうダメだ
ネトゲでRPしてたボクっ子キャラ。
どんな仕種が萌えるかなあと思案してたらなんか虜になった。
こんなに人がいたことに驚愕だ。
たぶん始まりはぷよぷよの『アルル・ナジャ』。
半虹の某スレ 復活しないなぁ…
「やっとゴールデンウイークだねー!」
「そうだな、やっと休める」
「で、連休中何するのさ?」
「寝る」
「えー、遊ぼーよ」
「パス」
「何で」
「今年からバイトやら論文やらで忙しいんだ。とりあえず一通りカタつけたから、この連休中思いっきり休める」
「な〜る、それで寝ると」
「何か文句が?」
「大アリだね」
「何で?たまには休ませてくれよ」
「そしたらボクが暇になっちゃうよ。去年まで遊んでくれたじゃんか」
「悪いけど、今年は無理なんだ。頼むよ」
「……うーん、仕方ない…か」
「……悪い」
「…………」
「…………」
「…!そうだ、こうしよう!」
「?」
「この連休中、ボクがアンタの家に泊まり込む!」
「はぁ!?」
「いや、アンタはずっと寝てていい。ボクが料理とか家事をやるから」
「お断りだ、来ないでくれ」
「何で?これならいいじゃん」
「……駄目だ」
「そこを何とか…」
「…1人にして欲しいんだ」
「…………」
「………頼むよ」
「…………
…でも、ボクは1人にして欲しくないんだよ」
「…………」
「お願い…邪魔はしないから、絶対」
「…ふぅ、分かったよ。話はつけとく」
「やっっったあああぁぁぁ!!!」
「ちょっ、うるさい」
「あ、ゴメン。つい嬉しくて」
「…ただ、妙な真似したら放り出すからな」
「分かった、大人しくしてるよ!」
「大丈夫だろうな…?言っとくけど、」
「えっと、必要なのは着替えと、洗面用具に…」
「おい、聞いてる?おい!」
「よし、ちょっと色々取りに帰るから待ってて!じゃあまた!」
「あ、おいコラ!
…はぁ…本当によかったんだろうか…?」
今年も楽しい連休になりそうです
GJ!!
さぁ、残りの連休中の出来事を書こうか
「では…改めて、お邪魔します!」
「はいはいどーぞどーぞ」
「なんか綺麗だね、部屋掃除した?」
「あぁ、ちょっとだけだが片付けた」
「ふーん…ところでボクはどこで寝ればいいのさ?」
「床」
「ひ、酷い…」
「じゃあ帰れ」
「そ、そんなぁ〜」
「何が不満なんだ?布団しけば寝られるだろ」
「ベッドがいいよぅ」
「無理だろ、普通に考えて。シングルだぞ、これ」
「でも寝られなくは無いでしょ」
「いや無理」
「無理じゃない」
「絶対無理」
「じゃあちょっと2人で入ってみようよ」
「あ、コラ!勝手に入るな!」
「ほらぁ、絶対入れるって」
「そういう問題じゃないだろ、早く出ろ!」
「じゃあどういう問題なのさ?」
「そ、それは口で言うもんじゃないだろ。いいから早く出ろ」
「出ない」
「出ろ」
「絶対出ない」
「いいから出ろ」
「何でさ、ボクと一緒には寝れないって訳?」
「そ…そういう訳じゃないだろ」
「じゃあ何で?」
「そ、そりゃ……お前と…
ってとにかく!同じベッドで寝れるわけ無いだろ!」
「あれぇ?顔真っ赤」
「いいから出ろっ!」
「分かったよ。じゃあ床で寝てやる」
「おい、何してる?」
「床で寝てやるさ。布団も要らない」
「ちょっ、落ち着け」
「いいじゃん、これで文句ないんでしょ?」
「あー、分かったよ!2人で寝てやりゃいいんだろ!?」
「よっしゃあ!」
「全く…」
「よし、じゃあ早速…」
「…?」
「一緒に寝よ?」
「…変な真似したら蹴り落とすぞ」
「分かってるって」
「(思ったよりずっと近いな…)…大丈夫か?狭くないか?」
「大丈夫だよ〜」
「じゃあ…お休み」
「うん、お休み」
30分後…
「(ヤバい、寝られん…)」
「すー……すー…」
「(…こいつよく寝られるな…。照れないのか…?)」
「んん…」
「へ…?」
「んー…」
「!!!
(…抱きつかれた!ヤ、ヤバい死ぬ!)」
「すー……すー…」
「(ね、寝息が首に…!)」
「ん…んん…」
「(しかも寝顔目の前、その寝顔もなんか可愛いし…
…それに胸…何か当たってるような…これって…
…やっぱり…、コイツの胸だ…!思ってたよりは大きいんだな…BかC位…
って何考えてんだ俺!)」
「すー……すー…」
「(あぁ、どうすればいいんだコレ…!)」
夕食、風呂は各自の家で済ませてます。なので後は寝るだけなんですが…
結局彼は抱きつかれたまま眠ったそうです
―続く―
…よし、早く続きを書くんだ、書いてくれ
残りが楽しみだ
103 :
1日目 朝:2008/05/04(日) 23:54:17 ID:3MbWWUwp
「ん…?朝…?」
「くー……くー…」
「(そっか、ボク泊まりに来てたんだっけ…
うーん、とりあえず起きよう…あれ?)」
「くー……くー…」
「(ボ、ボク…抱きつかれてる…?)」
「んんー…」
「(ど、どうしよう…動けない…
起こしたら怒るかな…?連休寝たいって言ってたしなぁ…)」
「くー……くー…」
「(とにかく起きなきゃ…こう、身体を捻っていけば、きっと抜けられ…)」
「んー…?」
「わっ!
(え!?ちょ、ちょっと!)」
「んー……くー…」
「(尚更強く抱きしめられたんですけど…
だ、抱き枕じゃないよボクは!)」
「くー……くー…」
「(あぁー、どうすりゃいいのさ!これじゃ全然動けないじゃんか!)」
「くー……くー…」
「(少し…少しくらい身体を押してみよう…いいよね、それくらい)」
「くー……くー…」
「(んー、駄目か!ホント参ったな、コレ…)」
「んんー…」
「!」
「んー…」
「ひゃあっ!?
(ちょ、ちょっと!む…胸掴まないでよ!は、離せったら!)」
「くー……くー…」
「(な、何とかずらさなきゃ…!)」
「んんー…」
「はぅ!(ちょっと、う、動かないで!)」
104 :
1日目 朝:2008/05/05(月) 00:21:31 ID:DkKacCjn
「くー……くー…」
「ふ…ふぅ…
(と、とりあえず落ち着いたけど…まだ胸を掴まれてるんだよね…抱きつかれてる上に)」
「くー……くー…」
「(この状況…どうすりゃいいのさ、ホントに…)」
「んー…」
「(お、やっと胸を離してくれ…)」
「ん…」
「!(あ、アイツの顔が胸に…!)」
「んー…」
「(ま、待って!動かないで!)」
「んんー…」
「(ちょっと待ってったら…)あっ!」
「む…」
「(え…ちょ、まさか、ち…乳首…しゃぶって…)」
「ん…んむ…んむっ…」
「は、はう…!うぅ!…や、やめ…んんっ!」
「んっ…んむっ…」
「や、やめてってば…あん!あ、はぁう!」
「んむ…んむ…」
「はんっ!はっ…は、離して…よっ…!」
「ん…」
「(は、離れた…)」
「くー……くー…」
「(お、押して離れるなら…始めから、離れてよ…
はぁ…は…死ぬかと思った…)」
「くー……くー…」
「(…パジャマ、ちょっと濡れちゃってる…ボクの…お乳…?
と…とりあえず、今の内に抜け出そう…)」
「んんー…」
「(ふぅ…は、初めてだよ、こんなの…)」
彼が起きてみると、そこには顔を真っ赤にして俯いている彼女がいたとか
―続く―
105 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:36:23 ID:Viur+zzX
(*´д`)ハアハア可愛いよ可愛いよ早く続き読みたいよ
108 :
1日目 昼:2008/05/06(火) 20:36:02 ID:xMeYggzo
「…なあ、大丈夫か?」
「……」
「おい?」
「だっ、大丈夫だよ!」
「随分と顔赤いぞ…?何かあったのか?」
「し、知るもんか!」
「何だお前…朝から変だぞ?」
「あ、あんただって!」
「俺が…何?」
「…………」
「俺、何かしたっけ?」
「も、もういいよ、その話…」
「…?(俺、朝に何かしたのか?…多分寝てる時かな…
…そういや夢見てたっけ…コイツには間違っても言えない夢だったな……まさか夢が…ねえ)
ひょっとして俺が寝てる時?」
「………」
「……(…っぽいな)」
「ね、ねえ…?」
「ん?」
「…な、何か夢とか…見てた?」
「ゆ、夢…?見てねえよ
(お前とエッチしてた、なんて言えないよなぁ…)」
「な…ならいいよ、もう忘れて」
「あ、あぁ…」
「…こ、これから何するのさ?」
「昼寝したいな、俺は」
「じゃ、じゃあさ、本でも…読んでていいかな?」
「本…?もう全部お前読んじゃってるじゃん」
「あっ…そっか」
「………」
「あ…新しい本…増えたかなって…」
「…昨日来た時見たじゃん」
「あ…」
「やっぱ変だぞお前…?」
「だ、だって…あんたと寝たら…!」
「…?…寝たら?」
「………」
「ひょっとして…俺と昼寝したくないから本でも読もうって言ったのか?」
「そ、そ、そんなんじゃ…!」
「まあいいよ、好きなことしててくれ。何か知らんけど、俺は寝るよ。1人の方がベッドも広いし
(また…夢が見られるかもしれん)」
「う…うん…
(ホ、ホントに…知らない…のかな…)」
この後、それぞれ寝たり家事を手伝ったりで互いの想いをくすぶらせて、夜へ。
ちなみに男の部屋にエロ本等怪しいものはありません。身近に絶好のオカズがあるからです。
―続く―
GJ!
しかし怪しいものが無いとはどういうことか
男がちょっと出てる間に当てつけのような巨乳ものやらセクシーお姉さんやらを発見して
帰ってきた男にいきなり「悪かったな!」と怒る展開を予想していたんだが
俺もまだまだ甘いな
>>109 そのかわり相手の写真や映像を沢山持っているんだよきっと
「はぁ…いいなあ、休日って…
昼間はずっと昼寝して、夜もこうして風呂でゆっくりできるし…
(でも、夢は見れなかったな…やっぱり一緒に寝なきゃ駄目なのか…?)
まあいいか、こうしてゆっくり…」
「おーっす!」
「おーう、……えぇ!?」
「入るよー!」
「な…何しにきた…?」
「だってずっと風呂入ってるんだもん、30分も経ってるよ?」
「長風呂くらいいいだろ…」
「ボクが待てないよ!」
「まあ…それはいいとして、他人…それも男が風呂入ってる時に入ってくるか?」
「?別にいいじゃん、身体にタオル巻いてるし」
「そ、そういう問題か…?」
「混浴と思えばいいじゃんか」
「あのなぁ…お前…少しは気にしろよ…」
「気にしない気にしない!……ねぇ」
「あぁ?」
「身体、流してくれない?」
「あ、阿呆かお前!それくらい自分でやれよ」
「あーあ、こんな可愛い娘が身体流してって言ってるのに…」
「じ…自分で言うな!自分で」
「いいから流してよ。…ね?」
「…わあったよ。じゃあほら、あっち向いてろ」
「うん」
「………熱く…ないか?」
「だいじょーぶ」
「……よし、じゃあさっさと身体洗えよ」
「何だか素っ気ないなー…」
「身体流してやってるんだ、文句言うな」
「へいへい」
(パサッ)
「!!(…タオル…!)」
「…何さ」
「あ…いや…」
「は…恥ずかしいからそんな見ないでよ、照れるなぁ…」
「わ、悪い…いきなりタオル下ろすもんだから、つい…」
「まあ、いいけど」
「あ、ああ……」
「♪〜」
「(やばい、勃ってきた)」
「ン〜♪」
「(バレないようにしなきゃ…)」
「ね」
「はっ?」
「背中…洗って」
「…あ、阿呆かお前」
「い、いいじゃん、アンタ暇そうだし」
「…分かったよ」
(ゴシゴシ…)
「♪〜」
「(華奢だけど…綺麗な体つきだな、コイツ……まあ、そこまで女…らしくは無いけど
胸も無いし、くびれも尻も小さいけど…スレンダーで綺麗な体型して…)」
「おーい、同じトコ洗ってるよー?」
「あ、悪い悪い…」
「♪〜」
「…じゃあ…流すぞ?」
「オッケー」
「…熱くないか?」
「だいじょーぶ、気持ちいいよ」
「…………」
「よし、もういいよ」
「お、おう」
「あー、気持ち良かった!…アンタはもう身体洗った?」
「あぁ。でなきゃ浴槽浸からないだろ」
「そっか…」
「何だよ」
「いや…背中流してあげたかったな、って…」
「……いいのか?」
「へ?ま、まぁいいけど」
「じゃあ頼む」
「う、うん…」
「…じゃあ任せた」
「お、オッケー」
(ゴシゴシ…)
「…………」
「……痛くない?」
「あぁ、大丈夫だ」
「良かった」
「…………」
「…じゃあ、流すよ?」
「おう」
「…熱くない?」
「いや、大丈夫」
「身体…2回洗っちゃったね」
「はは、そうだな」
「ふぅ…じゃあボク浴槽入っていい?」
「いいよ、俺はもう上がるからな」
「えぇ〜」
「充分長風呂したよ、誰かに背中も流して貰ったしな」
「ふふ、そうだね。じゃあお疲れ!」
「おう、お先に」
「ふぅ…死ぬかと思った……でも、こんなのも悪くないな…
(…にしても綺麗な身体だった…もっと見たかったな……まあ明日また風呂に入れば…
あ、ついでにカメラでも仕込んどくか…場所は……あの辺?
…うーん、バレそうかな?…でもアイツだから、気付かないかな…よし、あの辺に…)
「上がったよー!」
「お、随分と早い…
!!!」
「ん?どうしたの?」
「あっ……いや……その……」
「あっ、鼻血!?大丈夫?」
「あ、え?…あ、本当だ」
「もう、長風呂しすぎるからだよ」
「いや…多分、それじゃなくて…」
「??…ちょっと?ホントに大丈夫?顔真っ赤だよ」
「うん…俺は大丈夫…だから……タオル…」
「タオル?…あっ!」
「……」
「あ、わ、や、や、ヤッバ!!」
(ガラッ!)
「…………」
(ガラッ)
「…………」
「…………」
「……ごっ…ごめん、ボク…気付かなくって…」
「ま…まあいいよ、鼻血くらい…」
「や、やっぱり……み…見ちゃった……よね?」
「…その…見せられた、というか…」
「ご、ご…ごめん…」
「い、いや、いいよ…へるもんじゃないし」
「…そ、そう…かな…?」
「…まあ…なんだ…その……良かったよ」
「そ、そう?だって、ボク…胸とか……その…ぺったんこ、だし…」
「いや…俺はそっちの方が良い……と…思う」
「そう……良かった」
「…まあいいさ、さっさ着替えようぜ」
「う、うん」
後半へ続く。ちょっと長いかもです。
…いつ気づいてくれるかなーとか思いながら全力で誘ってるだろ…俺は2秒我慢できる自信は無い。
早く襲えば良(ry
保守
「あすみはおっぱいぺったんこだな〜」
「ボクだって好きでなってるわけじゃないんだから。嫌なら、あっ、舐めないでよっ」
「おっぱいが目の前にあるのに我慢できるわけないだろぉ。いっぱい舐めってやるからな」
「いやっ、んふ。やあぁぁん。はぁ、やあぁ、んん」
「おっぱいだけでそんなえろい声だしちゃってマンコ弄ったらどうなっちゃうのかな」
「だめぇ、まだ準備できてないから。さわ、ぁ、触っちゃだめって言ってるのにぃ」
「おまんこちょっと触っただけでびくびくしてるじゃないか」
「ちょっとびっくりしただけだよ。ボクはそんなにえっちじゃないもん」
「じゃあ、指入れてもだいじょうぶだね」
にゅぷっ。
「くふぅ、いきなりはだめっ。あんん。キミの指は、ボクのより太く、っぅん、て長いんだから、んくっはぁ、やさしくしてよっ」
「してるよ。まだグリグリしてるだけじゃん。うん? それとも本当はもっとして欲しいけど、恥ずかしいから逆の事を言ってるのかな。それならあすみの望みどおりにマンコもっと弄ってあげるよ」
「ボクそんなこと思ってな、ひゃっ。指二本も入れたらボクおかしくなっちゃう、ヘンになるぅ、気持ちよくてヘンになる。っっっイく。イッちゃう、指でイくっ!」
「はやいなぁ」
「……ハァハァ。……それはボクのせいじゃない」
「いや、あすみがえっちだからだよ。すごいよ、ちょっと音聞いてごらん?」
ぢゅぷっ、ぐちゅぢゅぷ、ぢゅぽん、じゅぷじゅぷ。
「あすみのマンコ指動かすとこんなに音するよ。エロ汁ですっごいびちゃびちゃになってるよ」
「ちがっこんなのボクじゃない。ボクこんなにえっちじゃないよ」
「はいはい。それでえっちじゃないあすみさんはこれからどうして欲しいかな?」
「……そんな言い方ずるいよ」
「それで、どうして欲しいの?」
「……ぃ……」
「え? 全然聞こえないよ。おねだりの仕方わすれちゃった?」
「うぅ〜…。チンポください、ボクのえっちなマンコをチンポで掻き回してください」
「よくできました。今日はこの前もやった、向かい合って座って手を後ろにつくやつでやろう。あすみが前に二人で動けるから好きって言ったのだよ。鏡茶臼っていう名前らしいよ」
「こう?」
「うん。それでもうちょっと腰あげてこっち来て。……そう、OK。いれるから腰ゆっくりさげて」
にちゅ、ずにゅにゅん。
「ボクのなか、チンポ入ってくる、チンポでいっぱいになるよぉ」
「いれただけでそんなになって、あすみはほんとうにえっちだなあ」
「でも、だって、……ごめんね。ボクえっちだけど嫌いにならないでね」
「ならないよ。あすみがセックス大好きなところも含めて可愛いから好きだよ」
「ボクも、キミが好き。ボクがこんなにえっちになるのはキミだけだからね」
「だからってそんなふうに腰動かしたらチンポ抜けちゃうよ」
「やだっ、抜けないようにして。こうやって二人で気持ちよくなるのボクっ好きなのっ!」
「だったら動きあわせてくれよ」
「あっあっ、むりっだよ、気持ちっいくて、ボクっの、こしっ勝手っに、うごっくっからっ」
にちゅんっ、にちゅんっ、にちゅっにちゅっにちゅっ、ぶじゅるんっ。
「ほら、抜けちゃった。しかも潮吹き出たせいで、腹の辺りがビチョビチョになったんですけど」
「ふぅ、ボクもうちょっとでイケるところだったのに」
「聞いてないね、別にいいけどさ。じゃあ最後はふつうにしようか」
「うん♪」
ずぷぅ。ばちゅんっ、ばちゅんっ。
「ボクこれも好きっ。膣内っ擦られるのもっ、奥っ突かれるのもっ、好きっ! きもちいいの、好き!」
「あすみのまんこギュウギュウに締め付けてきてきもちいいー」
「アアアアアアア、イキそ。ボクのなかで、もっと動いてっ! イクっ、アアアアアー」
「うわ、あすみのまんこ締め付け強くなって、しかもなんかビクビクしてる、きもちいくて腰止まんない」
ばちゅっ、ばちゅっ、ばちゅんっ。ばちゅっ、ばちゅっ、ばちゅんっ。
「ッッッイッた! イッたのにィィー、ボクもうイッたから腰動かさないでッ! 本当にッ、ボク本当に変になるゥー」
「変になってもいいよ」
「あんっあぁん。きもちいいぃぃー! さっきイッたのに、きもちいいのとまんない。あぁっあっ、ああっあっあっ。イッちゃう。イクのやだっ、いっしょがいい。ボク、イクのいっしょがイイ!」
「じゃあ、一緒にイこう。いちばんっ、奥に出すから」
「ああー、もうダメー。イクッイク! あぁ、いやぁ、ああやだぁあ。ボク、ダメッ、ダメェッ。もうイヤッ、だあああ! いいぃ! もぅだめぇ、ボク、イックイク! アアアアアァァァァッ」
「いくぞ、でるっ!」
「ッああぁ」
「っつ、はぁはぁ。たっぷり出したよ」
「まだ出てるよ。……えっち」
「それはあすみのまんこが最後の一滴まで絞りつくそうとする所為じゃない? ……えっち」
「ボクのまねすんなー!」
「ねぇ、聞いていい? さっきボクのえっちなところも好きって言ったけど、ボクとえっちできなくてもボクのこと好き?」
「たぶん好きだったと思うよ。そもそも最初にセックスしようって言ったのあすみの方だしね」
「じゃあ、もしもだよ、もしもボクのほかにもえっちできる人がいたとしてその人がボクよりずっと女の子っぽくても、それでもボクを選んでくれる?」
「そうだな。一番好きなのはあすみだから、あすみ以外なんて考えられないなあ」
「えへへー。ボクもキミがいちばん好き。これからもボクといっしょにいてね」
おわり。つづきはないです。
今までちょっと忙しくて手つかずに…すいません
とりあえず一通り落ち着いたので頑張って書きます
「さてと…風呂入ったし、寝るか」
「う…うん…」
「ん?どうした?」
「い、いや…何でも…」
「…風呂のこと…気にしてるのか?」
「そ、それじゃないけど…」
「?」
「い、一緒に寝るのかな、って…」
「は?一緒に寝たいって言い出したのはお前だろ?」
「そ…そうだけどさ…」
「別にいいだろ、一緒に寝ようぜ」
「…う…うん」
―30分後―
「……」
「……」
「…起きてる?お前…」
「…う、うん」
「……」
「ボク…何だか寝付けなくて」
「俺も、だ」
「……」
「……何か、お前…凄くいい匂いがしてさ」
「へ?…いや、そりゃお風呂入ったし…」
「…かもな」
「…?」
「………」
「………」
「…ちょっと…抱いてみて、いいか?」
「え?」
ほしゅーー
hoooooooooooooooooooooooooooooosyu
最近無口スレにいるあの職人は、ここの出身だろうか?
やけに心強いことを断言してたが。
「…お前を…抱いてもいいかな、って…」
「…ち、ちょっ……な…何言ってんのさ?」
「…抱いてみたいんだ」
「へ、変なこと…考えてない?」
「…いや…ちょっとだけ抱くくらいだから」
「ちょっとだけって…何さ、それ」
「…駄目か?」
「………」
「………」
「……ちょっと…だけ、だよ?」
「…分かった」
(ギュッ)
「…ど、どう?」
「……凄く、暖かいな…お前」
「…あ、ありがと」
「…なぁ…足も、絡めていいか?」
「もう……好きにしなよ」
「…それじゃ」
「……んっ…」
「…どうした?」
「随分…きつめだね」
「…俺も、よく分からん」
「ボクが、いい匂い…するから?」
「…かも、な」
「……」
「……」
「…ねえ」
「ん?」
「…ボクも…抱いてみていい?」
「…喜んで」
「ありがとう」
(ギュッ)
「…どうだ?」
「…ホントだ…暖かい、よ」
「お互い様、だな」
「…そうかもね」
「………」
「………」
「…なあ」
「…え?」
「これだけ顔近いんだし…キス、してみないか?」
「……濃いめ?」
「…してみなきゃ分からない」
「…そうだね……分かった」
「…悪いな」
「いいよ……ボクも、してみたいな」
「やっぱりお互
い様か」
「あはは、そうだね」
「じゃ…いくぞ」
(ちゅ…ちゅっ…ちゃぷ)
「んっ…うむ……」
「ふ……くっ……」
「ん……んむっ……」
「…む……ふぅ……」
「んっ……はっ、はぁ…はぁ…」
「…大丈夫か?」
「やっぱり…濃いめ、だったね…」
「…舌、絡めるのは…きついか?」
「いや…ちょっと…思わず、息…止めちゃって」
「…そうか」
「…でも……良かった」
「……そうか…」
「…うん」
「………」
「………」
「……なあ」
「…ん?」
「…胸…触ってみても……いいか?」
「ボ、ボク…の?」
「…ああ」
「………」
「………」
「……いい…けど、ボク……その…ぺったんこ…だよ?」
「構わん」
(ムニュ)
「あうっ」
「…揉めるくらいはあるな」
「ちょ、早…あん!はぁん…はうっ」
「…お前らしくない声だな」
「あうっ…だ、だって…はん!」
「…気持ちいいのか?」
「はうっ…う、く…くすぐったい、感じ…んんっ」
「そうか……あっ」
「ひゃうっ!」
「これ…乳首か?」
「あんっ!…ちょ…待って…」
「どれどれ、いじくってみるか…」
「やっ!…ま、待って…はぁん!」
「風呂でも見たけど、まだちっさいんだな、お前の」
「あぁう!…はうっ…ちょ…待ってってば…あん!」
「…なあ」
「は…はう…?」
「お前の乳房って…ミルク出るのか?」
「はぁん!し、知ら…な…あう!」
「よし、じゃあ吸ってみるぞ」
「あ…ちょっ、待っ…」
「はむっ…」
「ひゃっ!?」
(ちゅ、ちゅう…ちゅっ…)
「んく…んくっ、んくっ…」
「は、はうっ!…ううっ、あぁう」
「うむ…(あ、出た…)」
「は、はっ……やんっ…」
「(甘くて、美味い……どれ、もっと飲んでみるか…)
ん、んくっ…んむ…んむっ…」
「はんっ!…や、やめ…ひゃう!やぁん!」
「んくっ、んくっ、んくっ…」
「あぁう!は…はうっ!はんっ!はぁう!」
「…ふぅ」
「…は、はっ…はぁっ…はぁっ…」
「…お前のお乳、甘くて美味いよ」
「し…しっ、知らない…よ」
「まあ、そりゃそうだろうな…次、どうする?」
「ちょ…少し、待って…」
「…でも、俺は待てそうにないな」
「は、はっ…ま、待って……あうっ」
「…下着、脱がすぞ?」
「…はっ、早い…よ…」
「いいだろ、俺も脱いでやるから」
「ちょ…そういう問題じゃ…」
「よし…じゃあ、脱がすぞ」
「…ひゃうっ」
「…おい、もう濡れてるじゃん、お前のここ」
「…ひゃあっ!…さ、触らないでよ…」
「…どれ、じゃあ俺も脱ぐか」
「…はぁ……はぁ…」
「…お前、処女だよな」
「…は…はぅ…」
「俺が締まり具合を見てやる」
「な…なっ…」
「ん?」
「な…中、に…出す、の…?」
「…出して欲しいか?」
「い…今、は…止めて…」
「…分かってる、指でしてやるさ」
「は…はっ……あぁうっ!?」
「うっ、すげえ締まり具合だな…!」
「あ、あぁう!あん!はぁん!」
「(ぐっ…ど、どの辺だ…?)」
「あ、あう!はんっ!…ま、待っ…うう!」
「(ここら辺か?)」
「はぁう!や、やめ…やぁん!あうっ!」
「(こっちか?)」
「ひゃああぁぁっ!!?」
「…ここか」
「ひゃう!?や、やあぁうっ!!はんっ!ああぁう!!」
「夜中にこれはちょっとうるさいよな…」
「…うぐっ!」
「俺のパンツだ、くわえてろ」
「う、うむっ!?うむっ!!ううっ!んううっ!!」
「どうだ、気持ちいいか?」
「むううっ!!うむうぅっ!?うむう!んむっ!…む、うむううぅぅっ!!!」
「あ…もうイっちゃった?」
「う…うむ……うっ…」
「ははっ、お前も潮噴くんだな」
「う…うむうっ!(う、うるさい!)」
「…ん?もっとして欲しいのか?」
「んむ!?ううぅむ!(ちょ!?違うって!)」
「分かった分かった、やってやるよ」
(ぬちゅっ)
「ん、んむう!(ま、待って!)…う、うむうっ!」
「この辺だったっけ」
「んむうっ!うむう!ううぅっ!」
「いや、違うな…こっちか」
「うむうっ!んむっ!…ん、んむうっ!」
「…こっちか?」
「んむううぅっ!!?」
「…ここか」
「うむうぅっ!!んむうっ!?ううぅっ!うぐぅ!!うむううっ!!」
「ほらほら、気持ちいいだろ?早くイけよ」
「うむうぅっ!?うむ、ううっ!んむぅ!!うぐうぅっ!!」
「ほら、さっさとイっちゃえよ」
「ううぅっ!!うむっ!?うぐぅ!!むうっ!!うっ、うむううぅぅっ!!!」
「あぁ、またイっちゃった?」
「…う、う…うう…うっ…」
「あはは、泣いちゃったのかよ」
「う…うむぅっ!」
「あぁ分かったって、パンツ取ってやるよ」
「うぐ……は…はぁっ、はぁっ…はぁ………こ、この鬼っ!」
「そんなこと言っちゃって…ちょっと気持ちよかったくせに」
「う…うるさい!」
「でも、いいよな…お前だけ気持ちいい思いして」
「…へっ?」
「…俺にも…中出し、させてくれないかな?」
「だ、駄目だよ…!」
「…俺、出したくてたまらないんだ」
「でも…今は、まだ…」
「じゃあ、無理矢理するしかない」
「え!?そ、そんな!待ってよ!」
「無理だ」
「まっ、ま、待ってってば…あぁう!」
「よし、入れるぞ」
「あっ…そ、その…上は!?」
「上…?」
「そ、その……フェ…フェラ、だよ…」
「………」
「…お願い…お願いだから、出すのは…」
「してください、お願いします…だろ?」
「…えっ?」
「あなたのおちんちんしゃぶらせてください、お願いします…だろ?」
「そ…そんな…」
「じゃあ中に出す」
「わ、分かったよ!」
「……」
「………ボ、ボクに……フェ、フェラチオ…させて、くだ…さい…」
「…何だって?」
「…ボ、ボクにフェラチオ、させてください…!」
「……ふぅ、分かった、お前がそこまで言うならな、させてやるよ」
「……」
「しゃぶりたいんだろ、なあ?」
「……ひっ…酷い、よ…」
「何だって?」
「……」
「中出しがいいのか?」
「…ご、ごめんなさい」
「ふん……いいか、少しでも残したら、中に出す」
「う…うん…」
「…くわえろ」
「…(…こ、これを…くわえるのか…)」
「…早くしろ」
「…(するしか…ない…)…あむっ」
「よし、舐め回せ。絶対噛むなよ」
「…む…うむ…んっ…」
「ぐっ…そうだ、いいぞ…」
「んむ…うっ、うむっ…」
「…お、お前…初めてのくせに、上手いなっ…」
「んっ…んむ…んむっ…」
「ぐあっ…だ、出す…ぞ!」
「……う、うむっ!?」
「吐くな!の、飲め!」
「う…うぅ…う、うむっ…」
「よし…もう一回だ」
「う、ううっ!?」
「俺は2回イかせてやったんだ、当然だろうが」
「う…うむ…」
「また、舐め回せ」
「う…うむっ……んむ…」
「いいぞ…そ、そうだ…」
「んっ…うむ…んむっ…」
「…もっと、先端を舐めろ」
「うむ……ん…んむ…」
「うあっ…う、上手いな、お前…」
「んむ…ん……うむっ…」
「がっ…で、出る!」
「…うっ、うむ…!」
「ち、ちゃんと飲み干せよ…」
「う…うっ…う、うむっ…」
「よし…もういいぞ」
「は…はぁ…はぁっ…」
「…大丈夫か?」
「な…何とか…」
「まだ…出来るか?」
「…き…きついよ、もう…」
「そうか…」
「はぁ…はぁ…」
「よし…終わるか、俺も満足したし」
「…あ、ありがとう」
「………」
「…あんたって…Sになるタイプなんだね」
「…そうみたいだな」
「…あんたのペース、合わせきれないよ…」
「…ついてきてたじゃないか」
「そ…そりゃ…ボクも必死だったし…」
「…じゃあお前もMな訳なんだな」
「うっ…う、うるさいっ」
「はは、そう怒るなよ」
「ば、馬鹿にするなっ!」
「分かった、悪い悪い」
「…もう」
「…………」
「…………」
「…じゃあ、今日は…もう寝るか」
「…うん……ボクも、疲れた…」
「……お疲れ」
「…うん、ありがと」
その後、2人は抱き合ったまま眠ったそうです。
中出しを嫌がったのは、覚悟がまだないのと妊娠したくないから、という設定。
それと、滞ってすいませんでした。
フム・・・・・・
おっきした
大変おいしゅうございました。
やはりHの時には奥手になるボーイッシュはよいものだ!
丁寧語系男って受け入れられる物なんじゃろうか。
「ねえねえお兄ちゃん、ホシュってなあに?」
「藪から棒に何ですか。保守というのは、機械や何かがきちんと機能できる状態を
維持する事です。それがどうしたんです?」
「ボク達いまねえ、すれっどとかいうのの保守をやらされてるんだって」
「はあ、そうなんですか」
「うー、なんか反応薄いー……。っていうかお兄ちゃんさっきから
ボクの方ぜんぜん見てないじゃないかあ、ボクがいる時はボクのこと見てなきゃダメ!」
「課題が締切間近なんです。仕方がないでしょ……あ、こら邪魔をするんじゃありませんっ。
というかおまえ、女が足を開いて男に跨るものではないでしょう。はしたないっ」
「何さあ、いつもはお兄ちゃんの方からもっとやらしー事してくるクセにぃ」
「いやらしい事? はてさて、どうでしたかねえ――例えば私はどんな事をおまえにしたんです?」
「えぇっ!? た、例えばって、ええと……その……耳とか噛んだり……
おしりさわったり……あう」
「それだけですか?」
「ち、違うもん! 他にもあの、お、お……(ごにょごにょ)おっぱい、吸ったり……(ぼそぼそ)お兄ちゃんの……」
「んんん? 何です? 聞こえませんよ?」
「あうー! そんなのどうでもいいの! いいから遊んでよー!」
「わ、こら椅子の上で暴れるんじゃありません。こけます、こけますって……あ痛ッ」
>>138 普通に受け入れられるだろ。だからちゃんとしたssかいて投下して。
あまり関係ないが、某狂乱家族の中華料理店兄妹がボクっ娘だったなぁ
あれだけ理想的な妹はなかなかいない…
他人を毒殺するような妹が理想的なのか。
無邪気のほうが好きだ。
下がりすぎだからあげてみようか
143 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:02:56 ID:Ma899HWQ
メガネっ娘ボーイッシュってアリかな?
それは、それは…。
「ぼくの言うことを聞いてください!!ぼくの…ぼく…」
と涙目で一生懸命な委員長キャラのボーイッシュに萌えス。
ボーイッシュなおにゃのこに似合うのはどれか?
下の4つから選び、理由を述べよ。
1.短く切ったジーンズ
2.膝上ギリギリまで可能性を追求したミニスカ
3.絶妙なラインが出てるスパッツ
4.普段着慣れない女の子らしいワンピース
(配点:25点。但し優れた回答には+αの加点)
2であると考える。
まず、4のワンピースはボーイッシュの本質を否定するがゆえに取り得ない。
「女の子らしいワンピース」の似合う「ボーイッシュなおにゃのこ」は背理だからである。
もちろん、着慣れぬ女の子らしい服装を褒められて照れるボーイッシュの魅力は
万人の認めるところであるが、それは飽くまで原則に対する新奇な例外でなくてはならない。
もしここにスパッツよりもジーンズよりもワンピースの方が似合うおにゃのこがいたとしたら、
既にそのおにゃのこはボーイッシュ性を喪失していると言わざるを得ない。
次に、1のカットジーンズはある特殊な属性を付加するがゆえに取り得ない。
カットジーンズは常に不可避的に娼婦の服装という連想を伴うため、
着用する者に性に対して奔放なイメージを持たせてしまう。
ボーイッシュは必ずしも処女性を要件とするわけではないが、
少なからぬボーイッシアン(あるいはボーイッシエンヌ)が性的に「初心」であることを魅力の一つと感じている事実に鑑みるに、
少なくとも普遍的なボーイッシュ像の装いとしては、カットジーンズは否定されねばならないだろう。
では、もっともボーイッシュ的にさえ思われる3が否定されるのはなぜか。
思うに、スパッツとはボーイッシュの中でもとりわけ年少ボーイッシュにのみ親しむ装いである。
なぜなら、ある年齢以上の女性がスポーツをする以外の局面でスパッツを履く事態は考えにくいからである。
よって、スパッツを選び取ることは、年長ボーイッシュという可能性を否定する危険を伴う。
より多様で豊かなボーイッシュを求める立場に立つならば、
スパッツはその様式としてあまりに厳格に過ぎるうらみがあるのである。
以上の三つと比べ、2はもっとも普遍性のある妥当な装いである。
ミニスカもまたおにゃのこらしい服装ではあるが、他方で活動的な衣装でもある。
露出に無頓着なボーイッシュが動き易さを理由としてミニスカを着用するということは十分ありうる。
よって、4のワンピースほどは「ボーイッシュ」であることと矛盾しない。
そして同様の理由によって、カットジーンズほどは性に対する姿勢を規定しないというべきである。
ミニスカにはまだ「健康的な色気」という表現を許す穏当さがある。
加えて、それを常用する年齢層がスパッツほどは限定的でないがゆえに、
ボーイッシュの解釈にリゴリスティックな制約を付す危険もより小さい。
積極的な理由としても、無造作に晒された生足がボーイッシュの魅力を最大限に引き立てるであろうことは
論をまたないところである。
>>146 だが、似合わないなりに、顔を真っ赤にしながら4を行うボーイッシュも
また魅力的ではないだろうか。
ミニスカにスパッツだろ
ああ、そうか、設問が“似合うか”だったか・・・。
しまった…「似合うか」か…。
>>145 1.短く切ったジーンズ
ミニスカは、最近の日本人特有の えろい≒かわいい という発想からくる可愛い衣装であるため、
性欲対象ないし恋愛対象として見られることを意識していないボーイッシュにはふさわしくない。
スパッツは、それだけを履いていたらおかしいと思う。スパッツ単体で街中を歩いている人物を見たことが無い。
そのためにべつの服装と組み合わせる必要を感じる。そうするとボーイッシュな女の子がスパッツと組み合わせて着る衣装はどんなものがいいかという新たな問いが発生するため今回は考えないものとする。
ワンピースは、ボーイッシュに似合わない。似合わないからこそ異性を意識したボーイッシュの格好としてふさわしく、女の子っぽさを求めるボーイッシュは可愛いのだが、それは内面的かわいさであり、性格と服装の相乗効果による外面的かわいさでない。
結論としては先に述べたようにボーイッシュには似合わない。似合わないものは似合わない。
こう書くと、消去法のようにも感じるかもしれないがそれで選んだのではない。
ボーイッシュといえば健康的な手足であり、性的な要素なしに手足を露出させるには短く切ったジーンズがふさわしい。そして安易なパンチラをしないという点でミニスカに勝る。
まあ個人的な意見なんだけどね。
性的なことを考えていないボーイッシュだからこそ気づかずにエロスを撒き散らすのが萌えるとかいう人もいるかもしんないし。
おまえら・・・・なんてすごいんだw
>>145 俺の答えは全てだ
ただし段階がある。
最初は男相手に友達程度で遊ぶ格好はジーンズ。だが最近男が気になり初めちょっと男に女の子らしい所をみせたくてミニスカをはく、だが見られたくないからスパッツをはくのが逆に男を萌えさせた。
そして二人は付き合い初め初デートでおもいっきりオシャレをして男の所に行く。
「やっぱり似合わないよねボクにこんなの」
こんな感じでうつむく。
「いや、すごく似合う」
「ほ、本当!?」
「あぁ、とってもかわいいぞ」
「あ、ありがと///」
照れ笑い
こうゆう普段見れないギャップが4みたいな格好の良い所だ。
ちなみにこれに萌えないやつは多分居ない。
むしろ萌えないやつはここに居るべきではない。
すいません
皆さん言っていることがよくわからないので、具体的にSSで説明してもらえないでしょうか?
スパッツと言えばユリ・サカザキみたいな格好はありなのかね?
おwまwえwらwww
ではエッチに持っていく場合はどうなるんだろ?
ジーンズ:強引に脱がす。
ただし隙間から強引に手を突っ込むという、定番はあり。
ミニスカ:そのまま。
下着は完全に脱がさず、ずらして挿入(片足に引っ掛かってるのも様式美だと)。
ワンピース:ゆっくりと少しずつ脱がす。めくりながら相手を高めるのもまた良し。
スパッツ:破くのみ!!
しかし上から愛撫して最低一回はイカせたい。
あとおまいら最高ww
ちょ、ちょっと待ってくれ!
ボーイッシュに親和的なのは、何と云ってもショートorハーフパンツだろ!
ホットまでいくと、エロ的に強くなりすぎるし、スパッツは運動部とか、限定的すぎると思うんだがどうか。
ちなみに太ももとの間に作られる空間が好き。
……と、半ズボン原理主義者のオレが言ってみる。
エロさを感じさせない服装で、エロさを感じさせるのがボーイッシュポイントだと思う。
このスレ素敵なやつ大杉wwwww
なぜ短パンにニーソと言う組み合わせに一度も触れていないのか
短パンで素足のあぐら。捲り上げたTシャツ。
頭にタオルをバンダナ替わりに巻いて、片手に団扇。
前髪は少しタオルから垂らして「ったく…暑いなあ!」
なつのボーイッシュ。
>>152 短く切られたジーパンをはいている場合のパンチラは腰にパンツがはみ出て背中の肌色と組合わさる感じが俺は好きだ
>163
日焼け痕!日焼け痕にも言及すべきだろう夏のボーイッシュ!!
「あ、背中の皮むけかけてるぞ」
「あ、取ってよ。ボクじゃ巧くむけないし」
「たく…(ピロピロ)」
「あは。なんか変な感じだよ。…ん…」
「おー、でかいぞ…」
「…んんっ。早くぅ」
「…なんか水着の跡が妙に白くて…エロい」
「ば、ばかぁ!!どこ見てんのさ!!」
「んー…辛抱できん!!」
「ああん!!…あん!!」
こうですか?わか(ry
日焼け痕はいいよな!
水着の部活焼けとかサイコー。あのツートンカラーが……うっひょぉー!
色白のお嬢様に優しくされるのと、
色黒のボーイッシュに罵倒されるの
さあ!どっち?
当然、後者だが……できれば、その後に甘えてきてほしい。
色白で優しいお嬢様ボーイッシュはいかが?
お嬢様とゆうかお坊っちゃまって感じかもwww
お嬢様ボーイッシュってうまくイメージできないんだが、
こんな感じ↓であってる?
白「ふふん。特別に僕ン家の敷居を跨ぐことを許可しよう。
母様がいなかったら、僕とエッチなことをすることも
許可しようじゃないか」
黒「キミみたいなメタボニートと仲良くしてあげるのなんかボクだけなんだからねっ!
床に額をつけて泣いてボクに感謝しな!」
↓
「さっきのはそういうプレイなだけで、ボク本当はあんなふうに思ってないからね。
だから、ずっとボクと仲良くしてね」
お嬢様ボーイッシュか
男兄弟が居ないので、家を継ぐため男としての立ち居振舞いを叩きこまれた
という設定がすぐ思い浮かんだ
けど、歳が離れた弟が出来たもんで、
格好だけは女の子に戻されたけど、
癖が抜けずに男まさりなんだな。
そしてその歳の離れた弟にツンデレ、と。
鬼畜弟にいじめられるボーイッシュはだめなのか。
「ふうん。分かった。姉さまは、僕に跡取りの座を奪われたから悔しいんだ」
馬鹿にするような口調で、血のつながらない弟がそう言った。
かっと頭に血が上る。
「な、なんだと……! ぼくは跡取りなんてものに興味ない! ただ、君は跡取りとしての
誇りが足りなさすぎるって言ってるんだ!」
「はいはい。わかったわかった。そうだよね、だって僕がくるまで、姉さまずーっと、
才能もないのに一生懸命だったんだもんね。可愛そうに。ほかに楽しみがないんだ」
「なっ――!」
「未だに男の服なんか着ちゃってさ、いじらしいよね。それじゃ、僕が姉さまに、
女の喜びっていうのを教えてあげるよ。キスくらいはしたことあるの?」
「ふざけるな! ぼくはおまえが跡取りなんて認めないぞ! ぼくは――!
やだ、やだ、何するんだよ! よせ! やだ! 触るな! さわるな!」
ぼくは全力で抵抗した。
なのに、あいつは……弟は、そのぼくの手を容易く絡めとり、ソファーへ押し倒す。
「ふふっ、これが男と女の力の差、って奴だよ」
身動きしようにも、両手は頭上で押さえつけられ、足は巧みに弟の
膝に制され、みじろぎする程度の事しかできない。あっと言う間に、ぼくは
弟に組み敷かれていた。
今まで必死で鍛錬してきた武道も、男として恥じる事が無いようにと
鍛えた力も、何も……何も役に立たずに!
「……おや、どうしたの? もう抵抗するの、諦めたんだ?」
「お、お前の隙をうかがってるだけだ……」
「ふふっ、ホントかな? どっちにしろ無駄だよ。隙があろうと無かろうと、
男と女じゃ身体自体が違うんだからね。抵抗しても逃げられない」
「そんな事は……そんな事は、無い……」
……ぼくの声は、こんなに弱々しかったっけ?
「鍛えれば、努力すれば……絶対に、男と女の違いなんてっ……!」
自分に言い聞かせようと、ぼくは必死に声を張る。
ここで絶望してしまえば、今までの全てが無駄だったと認める事になる。
だから、認めてしまうわけには……だが、あいつはぼくのそんな想いを
見透かすように、ほくそ笑む。
「言ってもわからないようだね、姉さまは」
「……! な、何を……よせっ! やめろっ! やめてくれっ! やめ……」
ぼくの懇願を遮るように、何かが裂ける音がした。
あいつが、ぼくの着ているTシャツを、下に巻いているサラシごと引き裂く音が。
「結構いい胸してるんじゃない」
「……っ!?」
ぼくが忌み嫌ってやまない脂肪の塊が、あいつの目に晒されている。
そう思うだけで、ぼくの顔は大きな屈辱と怒りと……ほんの少しの羞恥で
真っ赤に染まっていく。
「こんなにいい胸を、無粋なサラシで押さえつけて……ホントに健気だね、姉さまは」
「……うるさい……うるさいっっ!! ぼくは……ぼくはこんな物、要らないっ!!」
「もったいないなぁ……要らないって言うんなら、僕が貰ってあげるよ」
「……?」
あいつが何を言っているのか、最初はわからなかった。
次第に、次第に、その意味を、ぼくの頭は理解していく。
真っ赤になっていた顔が、次第に青ざめ始めるのが、わかった。
「言ったろ? ……女の喜びを教えてあげる、って」
「なっ、おま……っぁ!?」
胸の先端に感じる柔らかい感触。罵倒しようと開いた口から、思わぬ声が漏れる。
「……ちょっとしょっぱい味だ。姉さまの味だね」
「なっ……何を言って……ひううっ!?」
未知の感覚が、ぼくの胸を蹂躙していく。
それがあいつの……弟の舌で与えられている。
その事実が、ぼくの身体の中に、怒りにも似た、だが怒りとは違う、
屈辱にも似た、だが屈辱とは違う、羞恥にも似た、だが羞恥とは違う……
快感……快楽、そのものを芽生えさせる。
「あっ、なに、これ……いっ……んっ!」
どうして!? なんでだよ!? ぼくはなんで、こんな、あいつなんかに、
大嫌いな弟に、ぼくから全てを奪い取っていくあいつにこんな事されて……
なんで、なんで……なんで気持ちいいなんて、思って……。
「胸のさきっちょ舐めてるだけなのに、もう感じ始めてるの、姉さま?」
「感じる……これ、が?」
気持ちいい……感じる? これが、そう、なのか?
「感度いいんだね、姉さま……こうしたらどうかな? ん……」
「……あっ、いたっ……痛いッ! ……あはぁっ!?」
胸の先端を、弟が食む。歯と歯で挟まれ、激痛が走った次の瞬間、
唇全体で包み込むように舐め上げられ、凄まじい快感が全身を走り、
ぼくは身体を跳ねさせていた。
「ふふっ……そろそろ、下の方もいじって気持ちよくしてあげなきゃね」
あいつの言葉の意味は、よくわからなかった。
けど、ぼくは……もう、どうでもよかった。気持ちよくなれるなら、それで。
勝手に続きを書いてみた。
1レスだと流石に最期まで終わらないな。
なんという連携
ご両者とも激しくGJ
とゆうか早く続きを書く作業に戻(ry
>168
罵倒はちょっと勘弁して欲しい。憎まれ口ならお腹一杯いただきたいが。
>173
俺は舞-乙HiME嵐思い出した。
>176
続きを!続きを!!
逆パターン?みたいなのを考えてみた
義弟がどうしようもない軟弱者で、これではいけないと姉手ずから鍛え直す
そして数ヶ月、見違えてたくましい豪傑に変貌した義弟に姉は……
ゴクリ
豪傑てwww
どんな坂本○馬
軟弱者の弟が事故で記憶喪失に
それを機に姉がいろいろ吹き込んで強化しようとしたがやりすぎて豪傑になり
豹変した弟に姉がレイプされるって商業誌があったなw
すまん
タイトルも作者も忘れちまった
HD内に眠ってると思うが
ボーイッシュな女執事ってどうよ?
>>187 それは女って時点でメイドかと
あっ、でも男装ならアリか
>>188 「かしこまりました、ご主人様」→「ヘイ、旦那!」
「起きて下さい」→「起きた起きたッ!」
「お食事にしましょう」→「飯にしましょうぜぃ!」
って感じでよろしいか?
>>189 なんかおかしいwww
「かしこまりました、ご主人様」→「わかったよご主人様」
「起きて下さい」→「起きた起きたッ!」または「ほら!早く起きてよ!」
「お食事にしましょう」→「ご飯できたから早くきて!」
こんな感じだろ
>>189 ボーイッシュていうよりなんかタカさn
いや、男勝りね
ボーイッシュな子がバイクの免許を取ろうとするが…
まで妄想した
バイクの免許を取る話だと………
・主人公が最初ボーイッシュを男と勘違い
→怒ったボーイッシュが殴るがなんだかんだ仲良くなる
・シャツとパンツの間から覗く下着が見えて女の子である事を実感
・実技は抜群だが、学科か苦手なボーイッシュ、主人公に教えて貰う
・免許を取った後、ツーリングへ一緒に行く
→ヒラヒラした服の美少女に目を奪われた主人公に怒り
・イライラしたボーイッシュが転倒事故
→抱えあげる主人公が軽さに驚く&男らしさにときめくボーイッシュ
・夏の実技で汗だくのボーイッシュ。「暑い」とか言いながら、首もとを開けてパタパタ
→ふと見える意外なまでの胸の谷間
電波の質がいまひとつ…
>>194 ・倒れたのを引き起こすのが苦手で手伝ってもらう、が抜けているようだが電波状況は良いようでは?
投下します
定番ボーイッシュもの
今回は前半でエロ無し
「は……はぁ……、ふんっ、べ、別に悲しくとも何ともないんだからっ、ボクは……」
駅前からずっと走って帰ってきた。
二階へ駆け上がって右奥の自分の部屋に滑り込むと、初めて言葉を漏らす。
鏡の前には台詞とは裏腹に今にも泣きそうな顔をした自分――鴛鴦 蘭(おしどり・らん)がいて、
こっちを見ている。
ぼさぼさのショートカット頭に、陽に焼けて痩せた手足、色気の全くないつるぺた胸、
太い眉に目だけがぎょろりと大きくて、女の子らしさのかけらもない。
「ほら、全然似合ってないよ……」
襟元や裾をリボンとフリルレースで飾った膝上丈で生成の綿ワンピース。
広く開いた襟やパフスリーブの袖は、Fカップで抜けるように白い肌の持ち主には、
本当に良く似合っていた。
だから自分だって……
「バッカみたい。顔がそっくりだって、鵯(ひよ)になれるわけないよ」
無理して笑ってみせると、鏡の中で口元が震えた。
がばりと頭から服を脱いで放り投げる。キャミソールとショーツ、ハイソックスだけの貧粗な体。
「……寒(さとし)……っ、あんなヤツなんて、どうでもいいんだ。何とも……思ってないんだからっ」
涙声混じりになるのが悔しくて、蘭は唇を噛みしめた。
***
「おはよーっ」
「おはようございます」
鴛鴦家の朝は毎日この姉妹の声で始まる。
1歳しか違わないので二人は背の高さもほとんど変わらない。
愛らしい大きな黒い瞳にバラ色の頬、白磁の肌、天然パーマでほんのり茶色がかったくるくるふわふわの髪が、
胸まで流れて、正にお人形のような、妹。
蘭はベージュのブレザーとグレンチェックミニのプリーツスカート・紺ハイソックスに対し、
鵯は昔ながらの紺セーラーに膝丈のプリーツ・黒ストッキングで、更に対照的な雰囲気を際立たせている。
幼い頃は双子のように愛らしい姉妹と周囲からもてはやされていたものだが、
いつしか女の子としては大きな隔たりが出来ていた。
かたや外で遊ぶのが大好きで生傷の絶えなかった蘭と、家の中でお菓子作りや人形遊びに夢中だった鵯。
性格の違いは外見も次第に変えていった。
元気なのがボクの取り柄だもん、と自分で言ってはショートパンツを履いて走り回るのが何より楽しかった。
だからといって後悔はしていない。ひらひらの服なんて真っ平ごめんだ。
……魔が差したのだ。そうとしか思えない。
「鵯、いつまで食べてるの? 早くしないと遅れるよ。
……寒だって、待ってるんだし」
「姉さんみたいにかき込んでいたら味が判らないのよ? それに、出かける前には身だしなみも、
きちんとしないといけないの。姉さんも、お手入れしないと後から大変よ?
わたしと一緒で素材は可愛いのにもったいない」
「だーかーらー! しゃべってる暇があったら急ぐっ!」
「はぁい。寒さんにはちょっと待ってて下さいって伝えててね」
「お母さーん、いってきます!」
いつものごとく飽きもせず繰り返される風景。歯を磨いて玄関に直行する。髪なんて手櫛で終わりだ。
「おはよ。寒。また例のごとく待っててよ。……ボクのせいじゃないからな」
「女の子は準備に時間がかかるもんだからなー」
「……ボクだって生物学的には女だからっ。はいおしまいっ」
蹴りを入れる蘭を、からからと笑いながら避ける寒。毎日の挨拶代わりだ。
3年前に向かいに越してきた寒は、姉妹がそっくりだと言われていた頃を知らない。
なのに見た途端に「よく似てるなー」と返し、かつ平等に二人に接した。
その頃、ますます可愛くなってきていた鵯に、同級生の男の子達が明らかに自分と違う態度で
接しはじめたのを感じ取っていた蘭は、寒に好感を持った。
……それは絶対ただの勘違いだった。
……ボクが今まで生きてきた中で最大の不覚だ。
寒は中学生にもなって、教室の扉に黒板消しを挟むとか、着席寸前に前の席の子の椅子を引いて転ばせるとか
子供っぽさの抜けない――要は単なるバカだった、と、後に蘭は確信した。
いつのまにか被害に遭った相手のフォローと寒の懲らしめにやっきになっている自分がいた。
本人も根っから悪気があって悪戯をしているわけではないと、それは誰が見ても分かるのだが、
それだけに繰り返す寒に腹が立つ。
本気なのかそうでないのか、クラスで蘭が「オトコオンナ」とからかわれれば
「女だろー。スカート履いてるし」と横から茶々を入れるのは、含みがあるのか素で言っているだけなのか。
――何も考えてないほうに100万円賭けてもいい。
それでも変化はあった。
寒は高校に入ってから背も伸びて、顔も体つきも男っぽくなり――かっこよくなった。
クラスも別になり自転車で通学する寒と接点は減ってしまったが、時々一緒になると
行動パターンは全然変わっていないことに、残念なような、ほっとするような。
しかし、この4月から、別の高校に通う鵯を校門前まで送ってから二人で登校するのが日課になった。
元々美人揃いで有名なお嬢様御用達女子校の登下校時は、ナンパ男達の戦場だった。
案の定初日から声をかけられまくった鵯は、寒に助けを求めたのだ。
蘭も一緒に三人で、という条件の下に。
でも、……
鵯と寒が並んで歩いていると、お似合いの二人で自分の入る隙なんてないと思う。
……だから入るなんて、別に寒とどうかなりたいなんてボクは……っ!
少し離れて後ろから見守りながら、もやもやとした思いを抱えて歩く。
最近あの二人は本当に楽しそうに歩いている。鵯がちょっとごめんなさい、姉さん、と寒の袖を引っ張って
内緒話をする事が多くなり、猛烈に気になったが盗み聞きをする気分になって、どうも近寄れない。
互いに目を合わせて笑う様子、女の蘭から見ても鵯の笑顔はとても魅力的だった。
男なんて、みんなコロッと参っちゃうよ。 寒だって、あんな……
がんっ
「ぅわたっっ!!」
いきなり目の前で火花が飛んで声をあげる。
電柱にぶつかったと気が付いたのは一瞬の間の後で、慌てて駆け寄ってくる二人を見て、
痛みより恥ずかしさで顔を真っ赤にする。
「大丈夫? 姉さん」
「あっはっは漫画みてぇーだな」
漫画みたいなバカに言われると無性にいらいらしてくる。
「はいはい、だーいじょうぶだ、か、ら! こっから先は二人で行って来なよ」
「えー、……姉さんも一緒に来て」
「ボクはこうして影から見守ってあげるから、さっさと行く! 時間ないよ!」
「しようがねぇ。おう、草場の影から見ていてくれオマエのことは忘れない」
「殺すなっ」
額を押さえて遠ざかる二人を見送りながら、蘭は何故か胸がキツくなって目を逸らした。
「姉さん。今日は、ごめんなさい」
「謝られるようなこと、あったっけ?」
夜になってテレビのある蘭の部屋で、人気アイドルの出る連ドラを見ながら鵯が話しかけてくる。
「寒さんと二人で行ったこと。最近、あの……相談ごとがあったのよ、それでちょっと」
「二人で都合の悪いことでもある? 男避けなんだから、むしろボクが邪魔だよ」
「本当の彼氏だったら、とは思うけれど……申し訳ないし、姉さんもいるもの。かと言って……
……告は…、ううん、何でもないのっ」
クッションを抱きかかえて珍しく慌てる妹の言葉を聞いて、心臓が止まりそうになる。
昔から言い寄る男の子達を軽くあしらって、誰とも付き合おうとしなかったのは……
鵯は……、鵯も……寒のことを……、やっぱり…………
「好きなら気にすることないよ、鵯なら全然問題ないってば。告白しちゃいなよ。
ボクが太鼓判押すからさ、大丈夫だって!」
「え?! 気が付いてたの! 姉さん、やだ、いつから? もしかして、聞いてた?」
「可愛い妹のことなんだから、ちゃあんとわかってるよ。あのバカに鵯はもったいないと思うけど
いいとこもあるってのはボクも認めてるからさ。うん!」
頬を染めてうろたえる鵯を目の当たりにして、蘭は背中を叩きながら努めて明るく笑って励ました。
「そ、そうね姉さんありがとう。あの――、実はね」
「今日は部活でいーっぱい走って疲れちゃった。もう眠いや、ごめん。おやすみ、鵯」
ベビードール型のネグリジェを着た妹が出ていってから、タンクトップとショートパンツ姿の蘭は
しばらく天井を見上げたまま考え込んでいた。
***
今日は週末で蘭の誕生日、夜は両親と鵯がお祝いをしてくれる、毎回の恒例だった。
つい明け方近くまで漫画を読みふけってしまい、階下に降りた時は皆出掛けた後だった。
【誕生日おめでとう。お楽しみ事は後でゆっくりとね。お向かいに渡しておいてください】
冷めたハムエッグをレンジで、豆腐と油揚げの味噌汁をコンロで温めながら、
母親の書き置きと回覧板を見比べる。
あれから、忘れ物をしたから先に行ってよ、とか理由をつけて、なるべく二人一緒の時間を
作ってあげようと蘭なりに奮闘していた。
何か言いたげな鵯と何か不機嫌な寒の姿はあえて無視して、何か言われることから逃げたくて、
何をしてるんだろう、ボク…………わかってるんだ。でも。
隣の椅子にかけてある洗濯上がりの洋服、生成りのワンピースは持ち主の鵯もお気に入りだ。
そういえば前の休みに鵯が着ていたこの服を見て、珍しく寒が肩をつついた。
『蘭はアレ着ないのか』
『ボクは似合うはずないじゃないか』
『そうは思うけどな、わかんねーだろ』
……………………
「ゴメン、ちょっとだけ貸してよ」
『ボクの誕生日なんだ、それでちょっと気分を変えてみるのもいいかなって……
そう、あの服。……うん、ありがとう』
寒の家の玄関前で、何度も頭の中で復唱した言葉を更に繰り返す。
……この意気地なし!
玄関の前でたっぷり10分は悩んだ後、蘭は意を決して呼び鈴を押した。
「あーい。……れ、蘭ちゃん? へぇ可愛くなってるじゃん。元気?」
「は、はい」
予想外の相手に驚き、二つ年上の寒の兄に思い当たる。高校も違ったせいであまり顔を覚えていなかった。
「みーんな出ちまっててなあ、オレだけ。珍しくウチに帰ってきたのにひでー仕打ち。
でもイイもん見れた。一枚撮らせてくれよ」
「えええ遠慮します! これお願いします!」
デジカメを取り出す相手を制止しようとして回覧板に気が付く。
押し付けて背を向けると残念そうな声が聞こえた。
「勿体ねえ。鵯ちゃんも見栄え良くなってたなぁ、一緒に来れば良かったのにさ」
「……鵯が来たんですか?」
普通に問いかけたつもりだったのに、蘭は自分の声の暗さに内心唖然とした。
「40分位前か、オレンジ色の花柄チュニックか、着てな。ポーズ付きで撮らせてもらった。
寒も妙にソワソワして、駅ビル行くっつって。オレはてっきり三人で出たと思ったぜ。
ま、そのうち帰ってくるさ、あいつら……」
「失礼します」
先を遮って深々と頭をさげ、小走りに後にする。
「アンタの誕生日プレゼント買いに行くっての、聞いてねーなあ、あれ。……ま、そっちのが面白いしなー」
休みの日に私服で、二人だけで。ソワソワしてた。まるで、じゃなくて完全にデートだ。
五月晴れの陽差しのなか、蘭の心はどんよりと土砂降り一歩手前の空模様だった。
家に帰る気にもなれずうつむいたまま上の空で歩き続け、気が付くと駅前に来ていた。
「…………」
吸い込まれるように駅ビルに足を踏み入れる。
会いたい、会いたくない。
期待と不安と恐れと願望と焦りと戸惑いと、蘭は何かに急かされるように、心臓をバクバクさせながら
館内を歩き回った。
ほどなく、二人は見つかった。
とっさに隣の店の影に隠れて伺う。
いわゆる雑貨ショップで、家で着るホームウェアに帽子や靴下、鞄から食器に小さな飾り棚やタオル等、
何でも置いてあり、しかも学生のお小遣いで気軽に買える。
その店の一角のアクセサリーの前で、鵯はイヤリングを耳に当て髪を反対側にかきあげている。
うなずいている寒、たぶん、いいんじゃないか、と言ってるようだ。
ぱっと鵯の顔が笑顔に変わる。……あんな可愛い顔、ボクも見たことない。
寒はぽんぽんと鵯の肩を叩いて、そのまま二人でレジへ向かう。
誰が見ても恋人同士の仲むつまじい姿そのものだった。
目を逸らしたくても、できない。人形のようにただ息をすくめて見ているだけしか、できなかった。
ぽっかりと胸の中に穴が空いていた。
「お客様? どうかされましたか?」
「あっ、い、いいえ、何でもないですっ。ごめんなさい!」
背後から声をかけられて意識が戻る。早くここから逃げないといけない。
でないと、一番会いたくない見られたくない相手に出会ってしまう。
右左どっちへ? 思わず止せばいいのにきよろきょろと見回してしまう。
「姉さん、……蘭姉さん?」
「どうしたんだ蘭。何してんだこんなとこで」
――その二人に、見られた。
「それ私の服……」
「あれぇ。オマエ似合わないって自分で言ってなかったっけ?」
言われるまで自分の格好を忘れてしまっていた。
鼻で笑う寒に、ぷつりと、何かが蘭の心の中で弾けた。
「寒に言われなくったって、わかってるよ!! デートの邪魔して、ごめんね!」
「っ! 姉さん、違うの……っ!」
「おい、待て、蘭!!」
何も聞こえない、聞きたくない。目にも耳にも心にも蓋をして一心不乱に走った。
***
「ごめんね。罪はないよね」
投げ捨てたワンピースを拾いばさりと埃を払う。無断で借りたことを鵯に謝らないと――
と、階下からドアの開く音と同時に駆け上がってくる激しい足音が響いてくる。
「走るの速ええな、いつも俺負けてるし、畜生」
ぜえぜえと息をしながら部屋に現れた寒に、蘭は服を手にしたまま驚いて後退る。
「いきなり入って来な「でもなあ、いっつも人の話全部聞かねーで走ってんじゃねーよ」」
普段とは全く違う声色を耳にして蘭は言葉を呑み込む。
……怒っている。
険しく眉を寄せ口を真一文字に引き結び、腕組みをして全身から怒りを発している。
こんな寒は初めてだ。普段へらへらしているだけに凄みを利かされると、その迫力に戸惑う。
デートの邪魔をされて怒ってるんだ。やっぱり、好きな娘だと態度が全然違うんだ。
ボクの知らない寒がいたって、当たり前。
でも悲しさと怖さと同時に悔しさがこみ上げてくるのはどうしてだろう。むかむかする。
「鵯と上手くいったんだね、おめでとう。ずっとお似合いだと思ってたよ」
「俺がいつ鵯が好きだって言ったよ。教えろよ何月何日何時何分だ」
「言わなくてもわかるよ。……ずっと見てきたんだからねっ!」
「オマエの目は節穴だ。目医者行って取り替えてもらえ」
「お生憎っ、両目とも2.0でばっちり見えてるよ。寒の気持ちなんて、丸わかりさっ」
「ほー、どんなものか言ってみろ」
「鵯と一緒だとすっごく嬉しそうに笑っちゃって、さっきだってあんなに鼻の下伸ばしてさ、
ぼ、ボクがいてもあんな顔したことないじゃないか!」
「何で鵯もオレもそーやって笑ってんのか知らないからだろ、愛想笑いの区別もつかない癖によ。
悪ぃとは思ってたんだ、……だから今日は言ってやろうと朝から決めてきたんだからな!」
「別に言わなくていいよ、二人でお幸せにっ!!!」
「聞けよこの馬鹿」
「馬鹿は寒だよ! バカ!!」
売り言葉に買い言葉、こんなに激しく罵りあうことも初めてで、蘭は頭に血が昇ってだんだん自分が
何を言っているか分からなくなってきていた。
気が付けば、寒のバカ、と駄々っ子のように繰り返し涙声混じりに叫んでいた。
言い返していた寒の目が不意に曇って一瞬我に帰った蘭は、こんなことを言いたかったんじゃない、と
気を取り直そうとした。
……が、言葉にする前に視界が遮られ体が宙に浮く。
ベッドに押し倒され、のしかかられた上にがっちりと抱き締められて動けない。
足をどうにかねじるのがやっとで、顔は広い胸板で押さえつけられている。
その重さと息苦しさに蘭はすっかり動転してしまった。
馬鹿、泣くなと寒が囁いていることに気が回る余裕は全くなく、ただ逃れたくて必死に体を揺すった。
「離して、どいて、……さ、寒っ、苦しい……よっ」
呻きに近い声を上げて請うと、寒は少し体を起こして低い声で言い放った。
「少しは痛い目みろよ馬鹿」
「ひどいよ、ボクが何したって……」
「言わないとわかんねー癖に早とちりばかりしてよ。思い知れ」
再び顔や口を覆われて息が出来ない。胸が詰まって苦しいのは上にのしかかられているだけじゃない。
塞がれた唇は熱くて、ねばっこくて……口の中まで入れられて鼻や歯があちこちにぶつかって痛いのに。
どうして寒はこんなことをするんだよ、嫌がらせにしても程がある。
涙目で至近距離の寒の顔を見つめながら、そうやって、ようやく蘭は自分の状況を理解した。
――キス、されている?!
前半ここまで
続きwktk
わっふるわっふる
続きマダー?
ワッフルワッフル
わっふ(ry
後半投下します
規制されて携帯からなので不都合あったらすみません
それはなかば噛みつくような不器用なキスで、相手の荒い息づかいと共に唇や舌を貪るように吸われ、
ますます頭の中はパニックになってしまう。
なぜ、寒が、八つ当たり? 腹いせ? キス? どうして? ボ、ボクの……ファーストキス……っ!
初めてなのにっ……!! はじめては好きなひとと、っ、……でも、寒はっ……!
「ファーストキスだよ……、こんなのって、ないよ……」
頭を何度も振りようやく解放される。涙と涎でぐしゃぐしゃになった蘭の顔を、ひどく狼狽した
寒が覗き込み、蘭は自分がとんでもないことを言ったと罪悪感に駆られてしまった。
「すまねぇ、オレも初めてだから頭に血が昇って分かんなくなった」
つと、今度はそっと壊れ物を扱うように優しく額や瞼にキスを落とされる。
蘭には寒の行動が全く解らなかったが、触れ合う唇や覆い被さっている体から伝わる温もりに
不思議と心が落ち着いてきた。
同時に、ある感情が沸き上がる。
「さとし……「オレが好きなのはオマエだからきっちり覚えとけ」
……………………?!!」
「ハトが豆鉄砲くらったような顔すんな、だから勘違いっつーてんだ。ばーか」
…………!!!?!!?……??!!!!!!!
「最初っからずっとオレが見てたのは蘭だ。鵯じゃない。分かれそんくらい」
「わわわ、分かんないよ言わなかったじゃないか、だ、だってそんなのひっとこともっっ」
さっきとは別の意味で蘭は再び動転し、言葉はしどろもどろで歯が噛み合わずに震える。
信じられない。どきどきと胸の鼓動が早鐘を打つ。
「その一言をオマエにぶつけに来たんだからもう知らないってのは無しだ」
「で、でも……」
鵯が、鵯は、寒のことを。
「もう一つ鵯が好きなのはオレじゃあない。ちゃんと聞いたのか? オマエのことだ聞いてねーだろ。
金輪際馬鹿言って泣くんじゃねぇ。あああ、好きな女が泣いてんのがこんなに胸くそ悪ぃと思わなかった」
恨めしそうにため息をつく寒を目の当たりにして、なおも戸惑いと嬉しさの混じった表情で蘭は見上げる。
本当に? 信じていいの? 口に出すと心臓が飛び出してしまいそうで、声にならない。
どうしようかと迷っていると、ぎゅっと抱き締められた。
「めちゃくちゃ恥ずかしーな。何か言え調子狂うだろーが」
狂わせてるのは誰だよ、いつもいつもバカやってる寒じゃないんだもん。
怒ってるかと思えばキスしてきたり告白まで……声だけでも照れていると分かってしまう。
細い腕を相手の背中に回し、匂いと体温とを深呼吸して確認する。寒だ。間違いない。
「……ボクも、好きだよ。ずっと好きだったよ」
胸に顔をうずめたまま告白する。やや間を置いてから、まぁそーかもしれねぇと思ってた、と憎らしく呟かれて、
普段なら一発殴っている所だったが、恥ずかしくて頭を上げられずにいた。
しかし無理やり剥がされ、顔、真っ赤っかと鼻で笑われる。
「さ、寒だって真っ赤じゃないかっ。女の子の一世一代の告白をバカにしたら、罰が当たるからね!」
「ほー、どんな……?」
にやつく口元へ、蘭は自分の唇を合わせた。
寒に、キスしてる。したい。されたい。自分からの初めてのキス、大好きな相手との、恋人同士のキス。
お互いの同じ部分を重ねて触って相手を確かめ合う行為。吐く息も唾液も舌も唇も二人で分け合った。
何度も息苦しくなり顔を離すが耐えきれずにまた求め合い、歯の裏や舌の根元まで夢中で舐めて吸う。
好きだよ、好きだよ、寒。何度も何度も相手へ送る。熱い感情と共に。
「脱がす。いいな?」
先に上半身裸になった寒にどきどきしながら、蘭は小さく頷く。
半ばめくれあがって胸の部分だけしか覆っていなかったカップ付きキャミソールを、万歳をするような形で脱がされる。
そのまま両手首を押さえつけられて、あらわになった胸を凝視される。
仰向けになって尚更ぺたんこになってしまい、乳房というより胸部としか言えない。
引き締まった男の体つきの寒に比べて、自分はなんて女の子らしくない。初めて蘭は今までの自分の行動を後悔した。
「ごめ……「やっぱり女の子だな。触ったら気持ちよさそうつか触りたいから触る」
……っっ!……あ、ぁ……ん」
掌全体で鎖骨から下へ撫でられて、ぞわぞわと走るおののきに思わず目を固くつぶる。
女の子って言ってくれて、嬉しい。嬉しいけど……、なんか変かも……っ
追って唇でおへそや腋周りまでなぞられ、肌に当たる寒の息づかいに呼応して蘭の呼吸も次第に色付いていく。
「オマエの体どこ触っても気持ちいいし可愛いなほんとに」
取って置かれた乳首を指と舌でかりかりと弄られ、くすぐったさを遙かに越える刺激に背を反らせた。
「あんっ、やだっ、あぁっ、んん、っ」
思ってもみなかった声が出てたまらなく恥ずかしい。抑えたいのに腕はまだ頭の上に捻られたままで、
身をよじる蘭にますます寒の愛撫の度が増す。
固い先端をつつかれこねられ押しつぶされる刺激は体中を支配して奥の疼きを呼び起こす。
蘭は初めて味わう甘い快感に、これ以上流されることに当惑して相手の体を押し戻した。
「や、めて……ボク、変だよ。怖い、もう……」
「オレが怖い?」
確かに寒の目はいつもよりぎらぎらして、でも怒ってなくて、……怖いと言うよりぞくぞくする。
「違う! すごく嬉しいのになんかふわふわしてうずうずするんだ。こんなの初めてで、怖いんだ――、
ボクが、ボクでなくなっちゃいそうで……。でも、寒は好きだよ。大好き!」
寒は一瞬目を見開いたあと、お構いなしに再び覆い被さってきた。
「オレがついてるから心配するな。つかまえててやるから」
「……はぅ、っ、あ、ひやぁんっ! だから、やんっ、変になっちゃうっ、て……」
「寒ぃ、あは、あ、ん……好き、すきぃ……っ、ぁ、気持ちいい……は、ぁあん……好きぃ、っ」
いつしか自由になっていた両腕で寒の頭をかき抱く頃には、下も剥がされどろどろに溶けた割れ目を
幾度もかき回されて、うわごとのように想いを喘ぎに乗せて啼いていた。
「蘭。誕生日プレゼント、やるよ」
桜色に全身を染め潤んだ瞳で、蘭はのぼせかけた時のように夢見心地で聞き返した。
「ん……なぁに……?」
「オレ。返品お断りと言いてーが今回だけは聞く。まだ怖いってんなら、やめる」
心臓が跳ねて意識が戻る。ここまできて当然のことなのだが、先の行為を思い体が竦んだ。
「怖いよ」
ぎくりと寒の肩が動く。それを見て蘭は思わずなだめるように相手の頬に手を当てた。
「さっきも言ったじゃないか、寒が怖いんじゃないってば。
……でも、ついていてくれるんだよね? 絶対だよ? 恐がってそっちこそ逃げ出さないでよ」
「あったりまえだ。好きな女置いて逃げる男なんかちんこ付いてる意味ねえ」
「バカッそこまで言わなくていいからっ」
つい相手の股間に目をやってしまい、反り返って待ち構えている赤黒いモノを発見して
顔を手で覆って隠す。同時に期待と緊張で胸が詰まり頭に血が昇るのがわかる。
「じゃぁ、やる」
遮る間もなく太股を開かされて、あてがわれる。わずかに当たる先端の熱さに全身の細胞が震える。
怖くない。大好きな寒になら、ボクの全部をあげる。後悔なんてしない。
「…………うん。寒をボクにちょうだい」
このせりふだって普通は反対だよね。 本当、ムードも何もない相手なんだから。
ぐちゅりと音を立てながら侵入してくる相手を受け止めながら、蘭はひとり納得する。
――だって、寒だし。
「っ、……んくっ、……んー……!」
ゆっくりとしかし無理に内部をこじ開けられる辛さは、想像より少なかったがずきずきと腰に響いた。
「我慢されてるほうが嫌だから遠慮するな。痛いって言え」
「う、ん。思ったより平気だよ。……いつも走ってるせいかな?」
正直痛みと熱さが混じり合ってよく分からない。ただ、中にあるモノと一緒にどっくどっくと
全身が脈打って沸騰しているのは本当だった。
寒は一旦半ばで止めた後、ぐっと力を込めて奥へと突き進んだ。
「これで、全部、オレの全部だ。なんもかんもオマエのもんだ」
はぁ、と荒い息を繰り返し目を閉じて笑う。髪の毛から汗が一筋落ちる。
蘭の体にこれ以上負担をかけないように、両肘をついて上半身を浮かせている。
バカなのに変な時にボクのこと気にしてくれて、きっと今まで気が付かなかっただけで、
本人の言う通り、寒はずっとボクを見てきてくれていたんだ。
火照る意識のなか、蘭は寒の掌を辿って探し、ありがとう、と自分の指を重ねた。
「動いていいよ。何かごまかすときの寒の癖、ボクにはちゃんと見えてるんだから」
「人がせっかく気をつかってやってるのに……馬鹿。
言っとくが蘭の中マジで気持ちいいぞ、先っぽやらカリのとこきゅっきゅ締めてくるのな」
「ばか、は、恥ずかしいって、ぁっ」
意識するとアソコが余計疼いて中の寒がびくびく動いているのが重なる。
改めてひとつに繋がっていると実感すると、また背筋に甘い電流が走って頭が霞む。
「ボクの中で寒が……、寒がボクの中に、いる……」
「……そんな切ない顔するな。限界」
汗を浮かべた寒はとうとう腰を前後に振り始めた。
「ぁあ寒っ、やっぱり痛い、だめ、っ…………、ああん、あふっ、あっ、……あんっ!」
「好きだ、オマエが好きなんだよ、蘭! ずっと好きだった。蘭、オレのもんだ!」
激しく内側を擦られる摩擦が渦になって体中を巡り、快楽に変わって何度も痙攣を起こす。
「さとしぃ、あぅっ、あっ、ああぁ、あーっ、あ……あい、してるっ」
目が回る。部分から経験したことのない大きな波がやってくる、飲み込まれる!
「あ、あっ、くる、なにかくるっ、さとし、さとしぃぃっ、あああぁぁ!!!」
頭の中が光に染められ宙に浮いてどこかに連れていかれる、火花の海に埋め尽くされる。
離れる瞬間、絡めた指をぎゅっと握り締められ繋ぎ止められた――
「ぅ……っ」
腰から引き抜かれて同時に熱いモノがお腹の上に飛び散る。
白くとろりとした精液が乳首にかかって伝い落ちた。
「間に合ったヤバかったぜ」
安心した風に一息つくと、寒はまだ息を荒げている蘭の頬にキスをして髪を撫でながら
ごめんな、ありがとうなと囁いた。
「……たぶん、中に出しても大丈夫だったよ」
「そーゆーこと言うと後悔するだろ今日はオマエ無理だろうが」
「うん。……だけど、抜かれた時、ちょっと寂しかったな」
「……早かったってことかよ……」
「っ! そんな意味じゃないってば、好きだから、好きで好きでたまらないから一緒になれて嬉しかったから!
痛かったけど我慢できたのも寒だからだよ、次は平気。最後の方はすっごく気持ちよかったし!
初めてのことだらけでまだぼーっとしてるけど、ボクは世界中で一番幸せだって思ったんだ!」
はじけるようなあの瞬間、あれがイクってことなんだろうか、だとしたらもう一度味わいたい。
二人でなら、寒と一緒にまた感じ合えるなら、エッチをするってなんて素敵なことだろう。
寒はふいに口の端を上げてにたりと笑った。
「オマエほんとにいい娘だよな」
「!!!!! バカ! バカバカ! またわざとなんだ!」
もしかしてもしかして今までずっと前から……?! そんなこと悔しくて聞けない。聞いてやらない!
「ぺらぺらぺらぺら可愛いことばっか言いまくりやがって我慢できるかよ、ってことで前言撤回ー」
両足首をつかんで大きく広げられる。火照りの残る部分が外気に当たってぴくりと反応した。
「だめーーーっ、ダメダメダメ。もうしないっ」
蘭は必死にぱしぱしとのしかかる相手を叩くが効果はない。股間のモノは再び勢いを取り戻していた。
「今さら何言ってんだよっ、せーの!」
「ダメだってばーーっ!」
がんっ。
「〜〜〜〜〜〜〜うぐっ、ぅぅ……」
前に前に体を進めて、背の高い寒はベッドの頭上の壁に思いきり額をぶつけた。
相当大きな音が響き渡って蘭もぽかんと口を開けて固まった。
「………いてえええ畜生〜〜〜」
顔を目一杯歪めてずるずると倒れ込む寒に、蘭はつい吹き出した。
「ぷっ、……あは、あはははっ、もう、バカだなあ。無理にしようとするからだよ」
「したかったんだぁ、あああ、痛すぎて萎えたじゃねーかぁ」
「ボクも痛かったんだもん、おあいこ。今日はこれまでっ」
自分の上で駄々をこねる恋人の赤くなったおでこを、仕方ないなあという風に何度もさする。
痛いの痛いの飛んでけ〜と、くすくす笑う傍で、しばらくぶつぶつと文句が聞こえていたが、
ぬるま湯に浸かるような柔らかい心地が二人を包み、やがて眠りに落ちた。
***
「どうかな?」
本当の誕生日プレゼントという編み込みレースのヘアバンドをつけて、鏡の前で振り向いてみせる。
「似合うぜ。前髪が邪魔になるって言ってただろ。デザインなんて分かる訳ないから鵯に決めてもらった」
「ありがとう。鵯にも迷惑かけちゃったな。本当ずっと勘違いしちゃってごめん」
ベッドに腰掛けていた寒はわざとらしく大きなため息をついた。
「姉妹そろって迷惑かけあってるんだよ。鵯の好きな奴って兄貴なんだぜ」
「っっえええ???! 鵯はそんなこと言ってないし、素振りなんて全然」
「オレは口止めされてたからな、鵯が話すタイミングを潰してたのはオマエだよ。
言うと勝手に突っ走られて困るってのもあったんだろーが」
否定は出来ず返事に詰まる。大好きな妹のことなんだから。でも、なぜ、というか不思議でたまらない。
「だけど、お兄さんと会ったのは一度か二度だったはずだよ」
「一目惚れって言ってけど厳しいと思うなあ。昔から兄貴は何考えてるかオレにもわかんねーし」
「そ、そう、……だけど、分からないよね。人の心なんて……」
「まぁな。今日の買い物の後に撮影会の約束取り付けて頑張るって気合い入れてあれこれ選んでたぜ。
今頃意外とよろしくやってるかもしれないな」
知らなかった妹の本心。あんなに輝いてた笑顔が通じないはずはない。通じてほしい。
鵯お気に入りのワンピースをもう一度振りさばいてハンガーに掛ける。
「それオマエが自分で思うほど悪くないぞ。なかなかいい。言う前に逃げやがって」
「ボクは鵯じゃないもん。動きやすい服がいーちばん!」
満面の笑顔でタンクトップとショートパンツ姿の蘭はくるりと回る。
ありのままの自分を好きになってくれた相手がいるから、もう不安になったりしない。
寒はそりゃ一番だけどなオマエらしいし、と腕組みをして頷いた。
「まぁ、寒がどーーーーーーーしても着て欲しいお願いしますって土下座したら、考えてもいいかな」
ふふんと寒の真似をして鼻で笑ってみる。
「嫌なこった。力ずくで着せてやらあ」
「あーっ! 今日はもうダメって言っただろー」
後ろから羽交い締めにされ蘭は手足をばたつかせて抵抗する。寒は平気な顔で受け流して
ふと優しく耳元に告げた。
「蘭、17歳の誕生日おめでとう」
「最高のプレゼントを、ありがとう。寒」
「そりゃどっちのことだ?」
「決まってるよ、もちろん……」
背伸びをしてキスをする。そんな当たり前のこと言わないよ。――やっぱりバカだね、寒。
以上です
見辛い部分申し訳ありません
神だ!神が光臨なさった!
超GJです。気が向いたら是非ともまた投下お願いします
久しぶりに神作品が投下されたよ
GJ!超GJ!
227 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 20:06:50 ID:7nfYZh+H
ほし
ボーイッシュに好きだと言って抱き締めようとしたらどうなるの?
このスレ的には、巨乳小学生スレのアレはどうなん?
まさにその告白もされてるが(同性からだがな)
巨乳つう時点で原理的に駄目な人が大半かな。
>>228 ・照れ隠しに蹴っ飛ばされる
・真っ赤になって「あうあうあう・・・」
・「冗談よせよなー」とばか笑い
好きなのを選べ
俺は三度挑戦して下から順番に味わってくる
魔・奇・超とかの領域に入らなければOK。
サイズは関係なくバランスよく整ったのが一番だと思う。
どうでもいいが名前の読みがわからんので読みを誰か頼む
ちょっと待て。
なぜ、前半を読まない。
ボーイッシュな蘭も泣いてるぞ。
気の置けない関係で、(過剰気味な)ボディーランゲージで会話してくるボーイッシュも良いけど、
そんな娘が恥じらいを覚えて少し控えめになるってシチュエーションも良いよなw
何かの演技を教えるのに以前は後ろから密着して教えていたのが
手を触れるくらいに変わるのか。
うっかり同じように後ろから手を回しかけるんだけど、密着しないよう意識しすぎて
不自然にムリヤリな姿勢になるのもありだと思う。
237 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 10:46:50 ID:wgFFrIrv
で、男の方に「最近くっつかなくなったな」とか言われて真っ赤に。
小さい頃からコブラツイストや卍固めなどのプロレス技を
かけてきてたボーイッシュプヲタ娘が、最近になって
ドロップキックとかフライングクロスチョップとかしか
かけてこなくなって男が不審がるという電波が来てしまった。
むしろ身体的ダメージは増。
今年パソコン部に入ってきた女の子。子供の頃からパソコン漬けだったそうで、
オレがデバッグに嵌まっていると後ろから覗き込んでちゃちゃっとバグを取ってしまう。
それはそれでいいのだが、背中に当たる膨らみがどうにも気になってオレの股間が膨らんじまう。
って、ここまで書いたのはいいが彼女が気にしだす切っ掛けが思いつかなかった罠。
「オレ」がハードにはやたら詳しいことにしてみるとどうだろう。
インドア派のボーイッシュとは! コレは新たな切り口だw
「おとなしい娘」と「ボーイッシュ」は両立できるだろうか?
アニヲタなボーイッシュ。
>>243 どうしても筋肉バスターの練習をするおにゃのこしかイメージできないww
>>243 女「お前だ、いつもいつも、ボクを弄んで!
許せない!ボクの命に代えても、身体に代えても、こいつだけはー!」
男「いきなりなんだよ?」
女「分かるはずだ。こういう奴は、野放しにしておいちゃいけないって!分かるはずだ。クラスのみんなには分かるはずだ…!」
男「お前ら…どうしたんだ? この俺を取り押さえて?」
女「解るまい! 恋愛事を遊びにしているお前には、このボクの身体を通して出る力が!」
男「身体を通して出る力!?」
委員長「あの子はその力を表現してくれるマシンに乗っている」
図書委員「Zガンダムにね」
男「委員長!? それに図書委員も!?」
女「まだ、抵抗するのなら!」
男「ちょっ!? 何か嫌な感じがするんだけど…」
女「ここからいなくなれー!!」
男「うわあぁぁぁ! 突進してくるぅぅぅ!」
ごめんなさい
いや、意外とツボったw
痛いけど、可愛い。
247 :
小ネタ:2008/07/15(火) 21:10:07 ID:c/lzc7vV
>>242から思いつき
全然大人しくないのは流れせしまま故なのでごめんなさい。
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
「……」
彼女は無言である。これ以上無い程に。
こんな近くで、異性に見つめられているというのに、動じもしない。
まあ、異性であるかどうかは、彼女が彼女である事を知っていないと
わからないかもしれないことだが、当然彼女自身は彼女が彼女である事を
知っているわけで、俺が男である事も知っているわけだ。
……ややこしいな。
なのに動じない。無言のまま、手元の本に目を落とし、俺の存在など
意にも介していないようだ。実際意に介してないんだろうが……なんか虚しい。
いつもコイツはこんな感じだ。大人しいというか何というか……より適切な
表現をするならば、マイペースをキープしたがるという感じだろうか?
コイツが事務的ではない会話を楽しんでいる所を、俺は見た事が無い。
「なあ」
「……」
「おい」
「……」
……声をかけても無視ですかそーですか。
ならば……。
「えい」
「きゃっ!?」
背後からいきなりのハグでどうだってハグゥ!?
「……そういう狼藉には厳然として対処すると、君には言ってなかったっけ?」
「い、言われてない……」
ひ、肘鉄が……モロみぞおち……ぐぉぉぉ。
「そう。それは申し訳なかったね。今後はよく覚えておいてくれ。
用があるのなら、肩を軽く叩いてくれる程度で気づく」
「うぅ……」
澄ました顔で言われても、ちっとも申し訳なさそうに聞こえないぞ……。
「で、何か用なのかい?」
「え、あ……別に、用って程の事は……特に」
「じゃあ、ボクは読書に戻らせてもらうけど、構わないかい?」
「あ、ちょ、ちょちょ、ちょっと待って!」
「……なるべく早くして欲しいんだけれどね」
何となく、このまま会話を打ち切るのも勿体無い気がして、俺は
会話の種が何かないか頭をめぐらした。
248 :
小ネタ:2008/07/15(火) 21:13:09 ID:c/lzc7vV
……しかし、実際改めてみると、こいつは可愛い。
うちの指定の制服が男女で差を設けていないせいで、パッと見優男……
というか、美少年?……のようにも見えるが、よくよく見ると、ふっくらした唇とか、
長いまつげとか、大きな瞳とか、なんだかんだ言って出てる所は出てる所とか、
標準よりは随分と整った容姿をしてるといえる。
普段はその容姿を台無しにするような冷たい声音しか聞いた事が
なく、それが彼女を彼女として認識する妨げにもなっていたが……。
戯れに試みた暴挙――と自分でも思った。なはは――で、俺は思わぬ収穫を
得る事ができたと言える……ふふふ……。
よし、じゃあ、それを話の種に……むふふふ……。
「さっきの声、可愛かったな?」
「……声?」
「『きゃっ』って声」
「……」
「ああいう可愛い声出せるなら、普段からああいう感じに喋ればいいのに」
「……」
無言である。これ以上無い程に。
だが、さっきまでとは違う点がある。頬が赤くなっている所だ。
「……」
もう一度、顔を近づけて見つめてみた。
「……」
プイッ、とそっぽを向かれてしまった。ガッデム。
「もっとあの声聞かせて欲しいなぁ」
「……」
完全に背を向けられてしまった。ガッデム。
しかし、その体勢はこちらの思う壺ッ!
「えい」
「きゃぁっ!?」
背後からのいきなりハグ第二弾!
「……っ!」
そしてみぞおちへの肘鉄はがーどぐごがぁっ!?
……気づけば、俺は天井を見上げていた。
「よ……よく、覚えておけと……はぁ、はぁ……言った、はずだ……」
「うごぉぁぁぁああ、背中がぁぁあぁ、背中がぁあぁぁ!」
一瞬送れて襲い掛かってきた痛みが、俺に自分が投げられた事を
伝えてくれた。見事な一本背負い。素晴らしい。ハラショー。
などと思考する余裕は、受身をろくにならった事がなく、投げられるが
まま、見事に背中を床に痛打する羽目になり、激痛にさいなまされている
俺には当然無いわけで。
「……ふんっ、自業自得だ」
彼女がそう言い残し、彼女が彼女である事を僅かににおわせるような
小走りで、部屋から出て行くのを察知するのがやっとだった。
「……うぅ……」
背中の激痛に涙目になりながら、俺は改めて思った。
やっぱり、アイツの素の声は可愛いなぁ、と。
……我ながらおめでたい奴だ。
っていうか背中マジ痛い。誰か助けて。プリーズ。
249 :
小ネタ:2008/07/15(火) 21:14:52 ID:c/lzc7vV
ここまで小ネタです。
鋭角のバックエルボーを鮮やかに決めたり、
背後から回された腕を取って華麗な一本背負いを決める少女は、
どう見ても大人しくないです。
本当にありがとうございました。
ボーイッシュと日焼けは切っても切れない関係だと思う。
>>251 だからこそ色白ボーイッシュが映えるのだよ。
253 :
小ネタ:2008/07/17(木) 14:17:15 ID:rK2oWe3m
「ううぅ……ヒリヒリするなぁ」
「だから日焼け止め塗っとけって言ったのに……」
彼女は微妙に剥けてきた皮を、思い切って剥き取ろうか否か
逡巡しているようだった。真っ赤に染まっている肌は、傍で見ていて
結構痛そうで、俺はしっかり日焼け止めを塗って海水浴に臨んだ
自分の判断の正しさを実感していた。まあ、俺は元々黒いから、
塗ってなくてもあまり支障はなかったかもしれないが。
「別にいいんだよ。日焼けしないと海に行ったって感じ、しないだろ?」
「最近の日焼け止めは、適度に焼けるナイスな性能のがあるんだぞ?」
「……それ、なんでもっと早く言ってくれないかな?」
「聞かれなかったし」
「君は時々イジワルだよね。時々じゃない気もするけど」
「何にしろ、ヒリヒリ痛むならこれでも塗っとけ」
「日焼けが痛む時用のローション? ……ありがたくちょうだいするよ」
彼女はローションの瓶を受け取ると、何の気無しにその場で
身体のあちこちにそれを塗り始めた。手や足は無論、服に包まれた部分にまで。
……目のやり場に困るなぁ。と思いつつ、チラチラと見てしまう
自分に、ああ、俺も男なんだなぁ、と妙な感慨を覚えたりして。
「うわ、凄いくっきりだな……こんなに焼けたんだ」
「元々お前白かったからな。ちゃんと家帰ったら化粧水とかで
ケアしとけよ。痕が残ったりする事もあるらしいし」
「若いんだから大丈夫だよ……ほら、見てみて、こんなにくっきり」
そんな事を言いながら、彼女は俺にシャツの襟元を下げて、
くっきりと白と赤にわかれた肌を見せようとしてくる。
……気づいてないんだろうなぁ……そんな事してると、ふくらみとか、
先端のポッチとかも見えちゃいそうなんだが……。
その事を指摘したら、理不尽な逆切れを喰らいそうだったので、
俺は黙ってそっぽを向いた。ちょっとだけ、顔が赤くなってるっぽいかもしれないのを
見せたくなかったのも、ある。
「君は元々黒いから、焼けたんだか焼けてないんだかわからないね」
何の優越感に浸ってるんだか。嬉しそうにそんな事を言う彼女に、
俺は苦笑した。ま、海で遊んでる時もそうだったし、今もこんな風ににこにこと
笑ってくれるなら、海にまで引っ張ってきた甲斐があったってもんだ。
私服姿――流石にスカートは履いて来てくれなかったが――は無論の事、
レアな水着姿まで見れたしな。男女別授業だから、学校では見れないんだよなぁ……。
「たまにはいいだろ? 外で遊ぶのも、さ」
「うん、楽しかったよ。ボクとしても意外だったな、こんなに楽しめるなんて」
「まあ、次来る時までには、泳げるようになっとこうな」
「う、うぅ……そ、それは言わない約束だろ!?」
海にはなかなか来れないが、市内のプールくらいになら、週に一回くらいは
行けそうだし、今年の夏は、特訓を口実に彼女の水着姿をたっぷり拝ませてもらうとしようか。
「……な、なににやけてんだよ」
「いやいや、別に何も? ……ただ、楽しくなりそうだな、って思ってさ」
「……それは……ボクも、だよ」
「え?」
「じゃ、じゃあ、来週! 来週末、プールで特訓だからな! 付き合ってくれよ!」
なんと、こちらから切り出す前に、向こうから思惑通りの展開がやってきた。なんてラッキー。
「はは、わかったよ。別に逃げやしないから安心しとけって」
「う、うん……よろしくね」
俺がにっこり笑ってそう言うと、彼女もまた、はにかむように笑った。
GJ!可愛いぜ…
かわええのう、かわええのう!
256 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 03:32:47 ID:1i4I88dJ
ボクのおっぱいを触れえええええええ!!!
257 :
鈍感な相手:2008/07/22(火) 20:23:35 ID:bmhohb7Y
女の子なんだし体は大切にするべきだと思う
258 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 20:57:38 ID:NHrLCMxp
>>256 「やっぱり夏はいいな! みんな薄着でおっぱいがしっかりくっきりだ」
「あんたねえ……言っとくけどセクハラだよそれ?」
「なーにを無い胸隠してんだよ。安心していいぞー、俺は巨乳好きだ。乳の足りない人は門前払いだ」
「…………」
「いてぇ! いきなり殴るなよ! しかもわりと本気だったろ」
「うるさい、ばか。
目の前にボクが居るってのに、普通そういうこと言う?
気にしてるんだぞ、少しは」
「だって俺おっぱい好きだもん……いや待て悪かった。殴らないで殴らないで」
「あんたはアホだ。あんなもん飾りなんだよ飾り」
「エロい人には飾りの重要性がよくわかるんだよ」
「この……だいたいボクだって“無い”わけじゃないんだぞ」
「またまたご冗談を」
「そこまで言うなら触ってみろよ! “ある”から! 少ないけど“ある”から!」
「わかった。わかったからちょっと待て」
「なにさ、触る価値も無いって言いたいの? ふざけんなよな!
ほら、ボクのおっぱいを触れえええええええ!」
ふう……こう暑いとボーイッシュと汗を流したくなるぜ
sage忘れたスマン
ワロタ
だがGJ。
関係ないが、
天真爛漫で勝ち気な女の子ってのが、ストライクゾーンだが…
みなさんはどう思う?
好きだ。
なおかつ、根っこのところでは気遣いできる優しい子だったりするとパーフェクト。
262 :
260:2008/07/23(水) 23:32:32 ID:3dGSGjbs
263 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:15:57 ID:EOKmRXwC
天真爛漫と言うか、俗に言うお転婆な女の子がどストライクです。
264 :
260:2008/07/24(木) 09:33:16 ID:rbbR9Smk
>>263 お前さんはオイラかwww
尚且つ猫キャラならもうね…
<//以下チラシの裏//>
何て言うのか…オイラの人間関係で親しい女の子って、
大概このスレ的な娘なんだが…何故…?
>>264 ( ゚∀゚)<もしかしてその「親しい子」って、画面の中n(ry
いやwww
三次元での人間関係の話であって…
ま、二次元も三次元も、どっちにしろ、
ス レ 娘 は 直 球 ス ト ラ イ ク で す 、 本 当 に (ry
なんだ統合失調症か
ネタでもマジでもID:rbbR9Smkがうざいことにさほど変わりはないな。
免疫のないボーイッシュがヤリチンに遊ばれてセックスにはまっていく・・・
そんな話が読みたい
経験豊富な男に開発されるボーイッシュは萌えるけど
ボーイッシュな娘がもてあそばれて不幸になるのは嫌だなあ
幸福屋さん
ボーイッシュな子にもてあそばれて不幸になるのは如何か?
272よ。それはどんな感じだ?
百合と聞いて飛んできました
>>273 Aは他に好きなおしとやか娘がいるのに、薬かなんか飲まされて、ついついボーイッシュとヤってしまう。
それをネタにその後も……。
おしとやか娘の方もボーイッシュのキューピッド作戦により、彼氏(Aの親友)が出来て……
最終的にお互いのプレイを見せ合いながら、ラブラブ(?)中出しセクロス→A除き幸せ。
……とか、どうだろう。不幸……じゃねぇかw
>276
なぜか芝居がかった口調とオーバーアクションが好きな子になって脳内に出てきたw
278 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:20:16 ID:IfliT+9q
「不公平だ!」
ノックも無しに、部屋に飛び込んでくるなり一言
まあ、ヤツの唐突な発言及び行動は毎度のことなので、とにかく続きの発言を待ってみた
「いつもボクばっかりいじくり廻されるのはズルイ」
ウッ
どうやら今日の話題は、あまり触れられたくない辺りに跳びそうだ
「まあ、飲め」
取り敢えず、飲みかけのコーラを差し出す
走って来て、喉が渇いていたのだろう
ヤツは、ゴクゴクと小気味よく飲み干した
「ぷはっ
だから……」
「ホレ、喰うか」
うまい棒(めんたい味)を与える
「あ、ありがと」
サクサク
「そういや、ガリガリ君の新作があったな……」
さりげなく呟き、席を立つ
無論、逃走の布石だったが……
ドカッ
「グオッ!」
鮮やかな水面蹴り
両膝の裏を刈られ、俺は無様に仰向けに倒された
トスッ
すかさず胸元に、馬乗りに飛び乗るヤツ
脱出失敗
「……モガモガ」
「もう逃げないから、それ喰っちまえ」
ショリショリ……
ゴクン
くわえたままのうまい棒を、口だけで器用に咀嚼
俺の襟首を締め上げる両手は、断固として放す気はないらしい
「いっつもボクばっかり脱がされて、エロいことされてんだぞ
ズルイじゃないか」
待て
その発言には語弊がある
だいたい俺は年長者として、未成熟な中坊に手出ししないよう、全力で自制していた筈だ
それなのに、さらけ出すは、ほうり出すは、コマメな挑発を繰替えしたのはお前だろうが
……等、いろいろ主張したいこともあったが、実際手を出してしまった以上発言権などない
「だから今日は、ボクが好き放題するんだ」
コイツらしい短絡的な発想だが、一体何をやらかす気なんだか
訝る俺のシャツのボタンに手をかける
「へっへっへっ
覚悟しろよ」
何処で覚えたか、妙な台詞と共に、指をワキワキさせながら迫ってきた
『俺、こんなにゲスな迫りかたしてないよな』
我が身を省みて、チョット落ち込んだりする
279 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:30:53 ID:IfliT+9q
そんな俺に構わず、ヤツの暴走はジミに始まった
プチプチ……
ボタンを外している
どうやら脱がすつもりらしい
「うりゃあ!」
ガバッ
気合いと共に、勢いよく前をはだけさせるが……
「…………」
「…………」
「楽しいか?」
「全然」
水泳部のコイツは、男の胸など見慣れているし、俺だって別に恥ずかしがる理由もない
二人の間に、シラケた空気が流れた
「へ、ヘン!
まだまだこれからだぞ」
懲りない
こいつが飽きるまで耐えるしかないか……
観念して、成り行きを見守ろう
内なる自分と協議してる間に、ヤツは次なる展開を進める
フニフニ
「フヒャヒャヒャ……」
何を考えたか、小さな手で俺の胸を揉みだした
「止めろ
くすぐったい」
「アレ?
気持ちよくない」
文句をつける俺に小首を傾げながら、不思議そうに尋ねてくる
「全然」
「おっかしいなぁ
こう、痺れるような、息苦しくなるような、先っちょやアソコに響くような、不思議な感じしてこない?」
何を言い出すかな、コイツは
「お前はそうなんのか?」
ガッガッガッ……
わかった
俺が悪かった
悪かったから、マウントでパンチは勘弁してください
必死でガードを固めて、暴力の嵐を耐え抜いた
ハァーハァー……
殴り疲れたヤツが、粗くなった息を整える
ウェイト差があるとはいえ、ポジション的に結構効いた
「よっ、余裕があるのもこれまでだ
ボクのごーるどふぃんがーで、ひぃひぃいわせてやるぜ」
だから、どこでそんな言い回しを……
呆れる俺に構わず、胸の上から膝の辺りまで、ズリズリと後退る
「エイッ!」
気合いとともに、俺のズボンをズリ下げた
ポロッ
「うっわ〜〜、なんか久しぶり」
剥き出した俺のセガレを注視するヤツ
「ずいぶん形、変わっちゃったね」
ウウッ
冷静に論評されると、流石にチト恥ずかしい
280 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:34:48 ID:IfliT+9q
まあ、コレもヤツにとって、わりと見慣れたモノだ
ちいさい頃から、隣家の兄ちゃんと一緒に着替えたり、風呂に入ったりしてる
それどころか、幼なじみのクソ馬鹿野郎と立ちションしたり、お医者さんゴッコにまで付き合わされてんだから
その兄ちゃんであり、クソ馬鹿野郎でもあるところの俺は、葛藤の真っ最中であった
年長の保護者としての俺は、毅然としてこの状況を止めなくてはならないと思う
しかし、なんというか、滅多にない機会に流されても等と、日和ってしまう俺もいた
「うわ〜、うわあ〜〜」
ヤツもまだ、羞恥心より好奇心が勝つようだ
じっくりと観察を続けている
あまり顔、近づけんで下さい
年頃の娘が、息が掛かる程の距離で仰視してはイカン
心のなかで、説教をかます
「むけっぱなしになっちゃてる
先っちょは、さわったら痛いんだよね?」
妙な知識はある
要するに、被っていてビンカンだった頃からの付き合いな訳だ
昔の悪事が露見する罪悪感と共に、遠い過去とつい昨日の記憶がリンクしてきて……
「あっ、おっきくなってきた」
イカン、つい……
「えっと……」
俺の葛藤を余所に、ヤツはおっかなびっくりという感じで手を伸ばしてきた
アウッ
最初は指先で突っつく
「なんかバネ仕掛けみたいになってる」
跳ね返るソレに、妙な感想を述べた
「エイッ!」
だんだんなれてきたか、充血しそそり立つ愚息に指をまわし、わしづかみにする
「うわっ!かた〜い
それにスゴく熱いね」
ウウッ
余裕が出てきたヤツの率直な意見を聞きながら、俺はそれどころではない状態だ
欠片ほどしか残ってない理性を総動員して、この苦行を耐えた
「でも、こんなおっきいのがボクに……」
ポッ……
その器官の使用方法を思い出したか、ヤツは今更ながらに頬を紅潮させる
ふと、顕に晒された女の表情に、不意をつかれた俺は、呆然と見とれた
「あっ!」
視線に気付いたヤツが、急に狼狽える
せわしなく、キョロキョロと辺りを見渡す
何をする気だ
ガバッ
なにを思ったか、勢いよく着ていたTシャツを脱いだ
水着の跡がくっきり残った、夏仕様のツートーンカラーの素肌
健康的な小麦色の手足が、地肌の透き通るような白さを引き立てる
さらけ出されたのは、何も着けてない小さな胸
ほとんど平らだが、ささやかに膨らみ初めた胸乳
その頂点に主張する、愛らしい乳首
唐突な行動に狼狽しながらも、一瞬で目を奪われるが……
281 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:41:33 ID:IfliT+9q
ワプッ
急に視界が遮られる
「見んな!エロすけ」
ヤツが、脱いだシャツを被せたようだ
……というか、俺の視線が恥ずかしくなったヤツが、目隠しに使うためだけに、シャツを脱いだのだろう
ただ辺りに適当な物がなかったからという、それだけの理由で
ムカッ
無防備すぎる
こんな状況でなに考えてんだ
なぜか猛烈に腹が立ってきた
まだ幼さの残る華奢な身体を犯したケダモノだぞ、俺は
懲りずに挑発してんのか、オマエは
グイッ
腹筋で体を引き起こした
シャツの目隠しも、当然顔から外れる
「あっ、コラ……」
ギュッ!
文句を言おうとするヤツを、封じ込めるように抱き締めた
「なっ、なに?」
「いっぱい触ったな」
驚くヤツの耳元で囁く
「エロいヤツだ」
カッ!?
「な、なんだと〜(怒)」
ジタバタ
暴れた
だから、押さえる
ギュッ〜〜〜……
小さい
柔らかい
暖かい
いい匂い
………………
…………
……
「……なぁ」
ンッ?
いつの間にか暴れるのを止めていたヤツが、声をかけてきた
飛んでた理性が蘇る
「ちょっと痛い……」
「あっ!ス、スマン」
慌てて離れようとするが……
ギュッ!
ヤツの細い腕が背に廻されている
「優しくして」
ポツリと呟く
触れ合った素肌が熱く火照っていた
顔を見られたく無いのだろう
俺の首にしがみついたまま
だからキスは首筋に落とした
「アンッ」
どこから出たのかと思うような色っぽい声
もっと聴きたくて、執拗に舌を這わす
282 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:44:24 ID:IfliT+9q
「ヒャン、ヤッ……」
仔犬のような喘ぎ声
『可愛いなぁ』
クシャクシャ
思わず頭を、撫で繰り回してしまう
「なにすんだよ〜」
これはあまり、お気に召さないようだ
「ゴメンな
あんまり可愛いから、つい……」
「なっ、なにいって……」
耳まで真っ赤だ
付き合いが長いと、こういう話がしづらくなる
今、なんの弾みか気持ちが溢れ出てきた
この際、口説いてしまおう
「好きだよ」
「なっ、なっ、なっ……」
狼狽えてるなぁ
まあ、俺だって先に言われちまったら、平静を保てる自信など全くない
「お日様の匂いのする髪も」
スーーー
プールの塩素で少しだけ色の抜けた、栗色のショートカットの頭
鼻を埋めるようにして、胸一杯コイツの香りを吸い込む
「人の話を全然聴かない耳も」
チュプッ
「ヒャアッ」
耳元に囁きながら、ちっちゃな耳たぶを甘噛みする
「気が強い癖に、すぐ涙が零れちまうおっきな目も」
ペロッ
「ウウッ」
ポロポロ落ちてきた涙を、目尻から舐めとる
「乱暴な言葉ばかり吐く口も、みんな大好きだよ」
チュッ
軽く唇を奪う
唐突な俺の狼藉に対応出来ず、ただ真っ赤になって目を游がせるヤツ
赦さない
俺は両手でヤツの頬を抑え、正面から瞳をみつめる
「お前のすべてを愛してる」
クチュ
今度は濃厚に、舌に絡むようなキス
ヤツも、夢心地だが受け入れてくれた
頬を抑えていた手を、撫でるように身体に滑らせていく
283 :
俺と奴3:2008/08/09(土) 19:49:29 ID:IfliT+9q
ふらつく小柄な肢体を支え、そのまま強く抱きしめた
「……………ッ!」
声無き悲鳴と共に、体を反り返えらせるヤツ
俺の腕の中で、ガクガクと震えている
『おや、イカせちまったか?』
感じやすいやつだ
などと、呑気に考えてたが、膝の上辺りに生暖かい湿り気が広がってきた
「ありゃりゃ……」
「あっ、ボク
ボク……」
粗相に気付いたヤツが、縮こまる
さぁて、どうしよう
優しくなぐさめるか
それとも、せっかくだから苛めてみるか
などと不埒なことをたくらんでいると……
続
************************************************
はるか昔に書いたやつの続き
保管庫にあったと思う
続きはなんとか今週中に
乙です!
改行が…
286 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 19:57:04 ID:GZqFVH80
あああGJ!!
続き待ってます
GJ! 続き楽しみにしてます。
>>283 保管庫から読んできた。
GJ。続きも楽しみです。
289 :
俺と奴3:2008/08/15(金) 22:26:47 ID:KuIb2LSa
「ゴメンなさい
ゴメンなさい
キライにならないで……」
アウッ
ブルブルと震えながら、目に涙を溜めて訴えてくる
上目遣いに見上げつつ……
心底怯えながら、それでも先ほどの興奮の後が仄かに残り、火照った表情
殺人的に可愛い
イカン
この可愛さに見合った分苛めてたら、それこそ殺しかねん
素直に愛でるとしよう
「な〜に言ってんだ
じゃあ、俺が洩らしたら、お前俺のこと嫌いになるか?」
頭を撫でながら、なるたけ優しく軽めに尋ねる
ブンブン
ヤツは胸元にしがみついたまま、勢いよく頭をふった
「なら俺だって同じだ」
「でも、でもボク汚しちゃった……」
まだ恥ずかしげに、目を臥せるヤツ
「じゃあ……」
ヒョイ
華奢な体を抱いたまま立ち上がる
「ヒャアッ」
「洗えばいいんだ」
スタスタ
抱き上げたまま、廊下にでた
「ヤッ、ヤダ
こんな格好で……」
確かに、エライ状況である
下半身裸で前の開いたシャツだけ羽織った男が、上半身裸で下はオシッコに濡れたカットジーンズだけの女の子を抱いて歩いてんだから
しかし
「気にすんな」
何処かキレた俺は無敵だ
「気になるよ、バカッ!」
いつもは傍若無人なコイツのほうが、狼狽えている
「大丈夫、もう到着だ」
目的地に着いてしまった
名残惜しいが、床に下ろす
手が空かないと、脱がせられないから
「ここって……」
「洗ってやるからな」
連れ込んだのは風呂場だ
状況に付いていけないヤツの混乱に乗じて、好き勝手に物事を進める
カチャカチャ……
ジーンズの金具に手をかける
「チョッ、なにして……」
「脱がなきゃ風呂に入れんだろ」
ヤツの非難を無視
しゃがみこんで、作業を始めた
ビショビショに濡れたジーンズは、なかなか脱がしにくい
ヤツが抵抗するから尚更だ
「止めろ、バカ!変態〜!!」
ボカボカ頭を殴られたが、女の子の服をムリヤリ剥ぎ取る行為に酔いしれる
壁際に押し付け逃げ場を奪い、片手でガード
もう一方の手で、ヤツのジーンズを一気に引き下ろした
ムワッとアンモニアの臭いが拡がる
290 :
俺と奴3:2008/08/15(金) 22:30:06 ID:KuIb2LSa
「ヤアッ」
ヤツは抵抗も忘れ、両手で顔を隠した
「ハズカシイよぉ」
消え入るような声で訴えるが、構っていられなかった
幼い無毛の股間が、露になっている
『まぁた、パンツ忘れやがったな』
水着を下に着けてプールに行き、下着を持っていくのを忘れる
それは仕方がないにしても、ノーパンで歩きまわるな
何度も諌めているが、一向に改まらない
『スカートなんか履かないから平気だよ』
じゃねえだろ
忠告を聴かないから、こんなめに合うんだ
こんなめに合わしているケダモノが、独りごちる
ともあれ、ケダモノは観察を続けた
膝を閉じても開く、腿と腿の隙間の上
一本の筋が通る
シンプルなソレに、何故ここまで誘われるのだろう
薄い尿の臭い
しかし、それ以外の、男を惹き付ける、むせかえるようなフェロモン臭を確かに感じた
思わずムシャブリつく
「ダメ!汚いっ」
ヤツは俺の頭を掴み、必死に引き離そうとした
「こんなキレイなとこあるか」
こっちも必死だ
両手を薄いお尻に回し、引き剥がされないようしがみつく
同時に全力で舌を使った
舐め上げ
突き込み
くじり
吸い上げた
やがて、ヤツの抵抗が弱まり、ショッパイ液体からやや酸味のある粘液に変わり始めた
「ダメだよぉ
こんなの、こんなのぉ……」
耳に入る言葉も、制止から淫声に変化しつつある
俺は、調子に乗って責めたてていった
抑えつけていた腕を放し、攻撃に加える
「ヒャン!」
手のひら全体を使って、小さなお尻を撫でた
まだ薄い、少年のような尻
それでも柔らかく、手触りが素晴らしい
強弱をつけながら、じっくり揉み擦る
更には、割れ目にまで指を伸ばし、蕾を掠めた
291 :
俺と奴3:2008/08/15(金) 22:36:28 ID:KuIb2LSa
「ヤッ、ダメッ!」
ヤツがお尻に気を取られているスキに、もう片方の手を舌の援軍に
武骨な指が、慎ましやかな割れ目を押し拡げる
クパッ
しっかり閉じられていた膣腔が、パックリと開いた
ツツーーー
「ヤアッーー!」
溜まっていた愛液が零れ出す
俺は、内腿に沿って流れ出たそれを、撫でるように舐め上げた
「アッ、アアッ……」
這い上がるスピードに強弱をつけながら、コンコンと湧く源泉までたどり着く
渇っしきった旅人の如く、泉を貪った
「ヒッ、ヒアッ……」
舌まで押し込んで味わいながら、ふと、視線を移す
やっと形成されつつある、小さな淫核
それはルビー色に耀き、俺を強烈に誘った
ほんの一口
ほんの一口だけ
禁断の果実に慎重に近づき
カリッ
歯先で挟み、吸い上げた
「アアッ〜〜〜〜!!」
弾けるように全身を硬直させた後、力無く崩れ堕ちてきた
慌てて抱き止め、あぐらの上で支える
ヒュ〜、ヒュ〜〜〜……
ヤツは荒い息をつきながら、ブルブルと小刻みに痙攣し続けた
292 :
俺と奴3:2008/08/15(金) 22:38:44 ID:KuIb2LSa
「……ウッ、ウクッ」
静かな嗚咽が続く
ヤツは身体が落ち着くと、膝の上から離れ、ペタンと床に座り、俺に背を向け、静かに泣き出してしまった
その、小さな背中から発する拒絶のオーラに、近づくことすら出来ない俺
出来ることはただ一つ
「すみませんでしたっ」
土下座を続けた
ガッガッ
全裸のまま、床に頭を叩きつける
客観的に見て、かなり情けない姿だろうが、構っちゃいられない
むしろ、ギザ石や熱した鉄板が欲しいぐらいだ
とにかく平身低頭、ヤツの気が治まるならなんでもする
グリグリと、床に頭を擦りつけ謝り続けた
『情けねぇ』
今の姿がでは無い
またも、ヤツを泣かせてしまったことがだ
一番大事にしなくてはならない存在なのに、気が付くと理性を失っている
大切に大切に、愛すれば愛するほど、制御出来ず暴走しちまう
やっぱり俺じゃ……
グイッ
落ち込み始めた俺の手を、引き上げるものがいる
まあ、ヤツ以外いないわけだが
涙で顔を濡らしたまま、まだ少し、怒った顔をしていた
ヤツは無言で俺を引き起こすと、浴室に入って行く
掛け湯をして、湯船に入れられた
体を伸ばした俺に背を預け、寄りかかるように懐に収まるヤツ
ガキの頃は、よくこうして入ったもんだ
風呂好きなコイツは、どんなに喧嘩しても風呂に誘えば入ってきたし、一緒に湯船に浸かればスグに仲直り出来た
色気づいた俺が、断われるようになるまでが大変だった
……などと、物思いに耽っていると
バシャバシャッ……
ヤツは突如、凄い勢いで顔を洗い出した
「嫌じゃないからな」
唐突に話かけてくる
「ただ、チョットだけ怖かった」
ポツリと呟く
「ゴメン」
「謝らなくていいよ
何時も、ボクのこと考えてくれてるの、わかってるから」
ジ〜〜ン
この体制で良かった
この歳で、ベソかく姿を見られずにすむ
念を入れて、覗き込まれないよう、抱きしめておく
すっかり機嫌を直したヤツは、ゴロゴロと喉を鳴らさんばかりのご様子
「……でもさ」
ギュ
アウッ
「当たってるよコレ」
不肖のせがれが、水面下で捕獲されてしまった
「ボクばっかりじゃ、ズルいっていったよね」
続く
久しぶりに早寝しようと思ったの止めてよかった。
GJ、続き楽しみにしてます
(*´д`)ハアハア可愛すぐる
GJ!! いいよぉ〜、いいよぉ〜。
中国の飛び込みの選手のオウ・シン、ボーイッシュで良い。
金髪蒼眼のボーイッシュとか。
「ボクノ事、男ノ子ミタイナノカナ…」
確かに。白人だとついついキョヌーにしてしまいがちだからな
>>299 だがボーイッシュだと白人でもひんぬーの方が自然になる。
文法的には、ガキの頃遊んだ外人の子供(性別不明)が、再来
性格はそのままに、超ないすぼでーになってたとか、言葉がわからんまま結婚の約束してたとか……
ボーイッシュじゃなくてもなりたつなぁ
ガキの頃遊んだ外人の子供(性別不明)が、再来
性格はそのまま、雰囲気もそのままの一見美少年風だったら、どうか
子供の時、日本じゃ自分のことを「僕」ってゆうんだよ〜、とか教えたのは俺だ…だって男だと思ったんだい!
すっかりボクっ娘になってる金髪碧眼
胸は「ボクの…小さくてゴメン」とかいいつつしっかりCカップくらいはある
続きマダー?
暇なんで好みのシチュについて語ろうぜ
俺的には、本当は両想いなのに軽くすれ違ってたりボーイッシュが少し空回ってたりするのが好物
男女合同の運動部でキャプテンのボーイッシュが後輩を好きになるけど、相手はいつもかわいい女の子(実は兄離れ出来てない二卵生双生児の妹)と一緒にいるし、練習とかでも避けられる(実は緊張による反射)し、叶わない恋なのかと一人悶々とするボーイッシュ…
最近こんな妄想ばっかりだぜw
我ながら重症だな。何でもいいから誰かSSを投下してくれ。そうすればきっと治る
309 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 08:01:24 ID:htk+v9FQ
ボーイッシュで百合は需要あるんかな?(´・ω・`)
たいてい百合でボーイッシュキャラ出ると大人っぽいのばっかりだから身長低くてつるぺたで短パンがものすごく似合う子が受け
別にスレチではないけど
百合メインなら百合スレでやったほうが需要は多いと思うよ
311 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 07:15:07 ID:eB+ZMvuv
ほしゅ
あぁ、参ったな…これは俺のせいだよな。きっと。
いや、でも、なんか、ほら、誰か教えてあげたりしなかったのか?
日本では『I』が『私』『僕』『俺』『わし』と、各種取り揃えられてんだって。
あーあ、やっぱり俺のせいなんだろうな…
−10年前−
「ダイキー!バスケ!」
「ダイキー!ベースボール!」
「ダイキー!フットボール!」
毎日のようにいろんな道具を持って走りよってくる金髪碧眼
毎日のように外で泥だらけの傷だらけになるまで一緒に遊んだ金髪碧眼
アメリカにいた1年間ずっと一緒だったなー
おかげで英語はある程度分かるようになった。
テストの点はサッパリだが。
金髪碧眼もある程度日本語が分かるようになった。
未だに『I』は『ボク』だと思ってるようだが。
だって、『I』は『ボク』だって教えたし。俺が。
誰が8歳の俺を責められるだろう?
相手は7歳でツルペタ、ベリーショートの似合う暴れん坊だぞ?
男だと思うだろう?
というか、当時の俺に男とか女で区別できたとは思えんし。
「ダイキー!ボクとがこういこう!」
まさか、日本に来るとは。
まさか、近所に越してきたのがお前だとは。
まさか、走ると、さりげなく胸が揺れるとは。
まさか、スカートで登場するとは。
あぁ、お前の足がこんなに眩しいとは。
あぁ、相変わらずショートヘアーなんだね、ミシェル。
暇潰しに書いてみた。
文才が全くないことがわかったから、あとは任せた。
>>312保守がてら勝手に続き
ミシェルは駆け寄ってくるなり俺に抱きついてくる。
こら、抱きつくなって。困るだろうが。
困るって何がって?
そりゃ、自分の身体に豊満なそれを押しつけられたら誰だって狼狽するだろ普通。
俺の胸に押しつけられたそれはぷにぷにと形を変えてくる。どこまで正気でいられるか、ぶっちゃけ賭けだ。
「ダイキ?」
でも男としてできた身体はこのままでいたいと言ってやがる。
さらさらなびく金髪からは何だかいい香りが漂ってきて。
嬉しそうにニコニコしてる可愛い顔が俺の目に映って。
そこから綺麗な碧眼が俺を見つめてきて。
ああ、もうダメだ。こんなんやられたら即死に決まってるだろうが普通。
絶対誘ってる。誘ってないんだろうけど間違いなく誘ってる。
いいよなちょっとくらい。そう、ちょっと抱き返すくらい。
「んっ……」
ああもうヤバい。そんな艶のある声あげられたらたまったもんじゃないだろうが。
そうしてる内に白い細い腕が俺の首に巻きついてきて。あいつが色目を使ってきて。
押し倒したくなるのを最後の理性で必死に耐え凌ぐ俺。
「ダイキ……」
そう呟いた柔らかそうな唇は少し形を尖らせて俺に向けられてて。それはどんどん近づいて来て。
触れた。俺の唇に。
続かない
>>315に勝手に続き
「ダイキ…」
一瞬で離れ、テカテカした唇で、今にも泣き出しそうな潤んだ碧眼で、消え入りそうな声で…
分かってるよ、ミシェル
もう一回だろ?
「ダイキ…チョ…ィト…」
え?
「ボクのチョーコレィトたべたなぁー!?」
え!?
「くち、ちゃいろくて甘い。ボクのチョーコレィト、きのうなくなた…」
え!?
次の瞬間、ミシェルは俺の腕を振りほどきファイティングポーズ。
「…ボ、ボクのチョーゥコーレィートゥ!!」
白くか細い腕から放たれたとは思えない右ストレートが俺のアゴを捉える。
なるほど…
意識を刈り取るパンチってこういったもんなのか…
宮田くんに教えてあげよう…
遠退く意識の中、最後の力を振り絞り、言う
「ミ、シェル……昨日…食べ、てた…だろ…」
最後の映像はミシェルの見開いた、それはそれは美しい碧眼だった。
もちろん続かない
誰か頼む
金髪碧眼ボーイッシュの妄想が伝染してるなww
ただ、まだ、ボーイッシュ分が足りない
伝染ww
勝手に
>>316からの続き
夕日の目を刺すような光に目を覚ました俺が最初に見たのは、逆光にヒラヒラとたなびく制服のスカートだ。
そこからにょっきり伸びた日本人とは違う白すぎる脚。
ミッシェルだ。一気に我に返った俺の目はとっさにその白い美脚のスカートに伸びた先に焦点を合わす。
逆光の陰もなんのその、かわいい水色のチェックを認識した。
「なんだボクサーショーツか。色気ねー…。」
おっと、うっかりつぶやいちまった。
ばっと驚いたように大きくスカートがひるがえったかと思うと、
長い脚がポキンと折れて崩れて降ってくる。俺はミッシェルの見開いた大きな青い目を間近に見た。
「気が付いたならそう言えよ、スケベイ!」
「スケベイっておま…今気がついたんだよ、バーカ!…って、うわっなんだこりゃ!」
真っ赤になったミッシェルの顔に、しまった怒らせたかな?と上半身を起こしたとたん、俺の顔からずるりと
滑り落ちたものをつまんで広げた。
ぐっしょり水浸しの黒のニーソックス。膝を抱えたミッシェルの白い生脚と見比べる。
「…ごめん、ハンカチなくって」
「だからっておまえ人の顔に脱ぎたてほかほかの靴下って…!」
嬉しすぎる…と思ってるうちに、剥ぎ取るようにミッシェルに奪い返される。ああ、まだ匂いかいでねーのに!
「……まだ、赤い…。痛い?」
濡れたニーソを握り締めてバツが悪そうに顔をそむけたままつぶやいたミッシェルのセリフで俺はようやく
自分の少し腫れたアゴに気が付く。うーん、いいパンチだった。
「たいしたことねーよ。おまえこそ、手、見せてみ。」
「え?」
「こーゆーの、殴った方が痛えんだよ。…うわ、青くなってんじゃん!」
折った膝裏に隠して見せないあいつの手を強引に握り寄せると、文字通り白魚の指の付け根は赤く、そして
一部青く、どう見ても内出血していて痛々しい。
素人がアッパーするとこれだ。
「バカが…お前こそ冷やせよ。」
「や…ボクはいいよ、自業自得だし…。ちょ、ダイキ!」
遠慮して…つーか嫌がってなかなかはなそうとしないもう片方の手に握り締めてるニーソを、強引に
手の甲に握りしめてる甲ごとぐるぐる巻きにしてやった。
やばい。拘束してるみたいでちょっとエロい…。
「自分がチョコ食ったの忘れて、人のこと疑って殴ったりするからだ、バーカ!俺そんな意地汚くねーぞ」
「…うん、わかってる。…ごめん本当は……」
「ああ?」
「本当は……恥ずかしくて…ボク…」
「え?」
「なんか体が勝手に動いちゃって…いきなりキスしちゃって…ゴメン、ダイキ…」
消え入りそうな小さな声でうつむくその真っ赤な顔を、縛られて自由の効かない両手首で隠す。
無防備な三角座りの脚の間から水色のチェックがのぞいて見えた。
すまん、色白ボーイッシュ脚好きのためディテール細かくなりすぎた
だが神が続けていいと言ってるので続ける
GJ−?
…しかし個人的にはニーソよりもキャミの方が好みだったかもしれん。
ポカンと口をあけたまま俺は、大きな体を小さく折りたたみ震えるミッシェルに見とれていた。
夕焼けの誰もいない公園の木陰で、逆光にいつも以上に金髪を光らせて、
両手をニーソで縛られたまま(俺が縛ったんだが)
顔を隠すに懸命になるあまり恥ずかしげにもじもじと摺り寄せる脚の間から、ちらちらと水色のチェックの
下着が見え隠れするのもお構いなく(さっきも見た色気のないボクサーショーツだが)
制服のスカートからあられもなくまろびでる白い太ももが夕日にピンクだ。
これが本当に俺の幼馴染のミッシェルなのか?
アメリカ時代一緒にベースボールやフットボールで、毎日泥んこになるまで遊んだ俺の…初めての親友の…
「ダイキが悪いんだよ!」
沈黙に耐えかねたようにミッシェルが急に声を荒げて我に返った。
「ダイキがボクを抱きしめたりするから…女の子みたいに…」
だっておまえ女の子じゃねーか、というツッコミを飲み込んで、俺はミッシェルの罵倒を聞くを続ける。
「せっかくまた会えたのに、ボクは会えて嬉しかったのに、ずっとボクのこと無視して…。せっかくまた同じ
学校に通えるのに、学校ではボクと目も合わせてくれなくて…」
「お…俺だって会いたかったさ!会えて嬉しかったさ!でも…」
「わかってる。ダイキはボクのこと男だって思ってたんだろ?だから…がっかりしたんだろ?親友が女だって知って…」
ミッシェルはゆっくり顔を上げて俺を見た。青い目が赤く潤んでいる。スンと鼻をすする。な、泣いてんのかよ!
「だからボク…前みたいに…男の子みたいにダイキと親友になろうと決めたのに…ダイキ…抱きしめるんだもん」
涙がポロリとこぼれて光る。
「うっかり嬉しくてキスしちゃったじゃないかぁ…っ」
堰を切ったようにわぁと涙はあふれだす。
「気づいちゃったじゃないか!ボク…やっぱり男の子になれない。女の子としてしかダイキのこと見れない!
…ボク、ボク昔からダイキのこと…っ!!」
「待った!ちょっと待ったーーっ!皆まで言うなーーーっ!!」
これ以上先を越されてたまるかぁぁあ!!
俺はあわててミッシェルの口を押さえようとして、あわてすぎてそのままヤツを押し倒した。
やばいと身を起こしかけた俺の体が一瞬でそれを拒否る。目が釘付けになる。
あいつの目は組みふした青草と同じ色で驚いたように俺を見上げている。
さらさらの金髪がやわらかく夕日に輝いて光っている。
真っ赤な顔がさらに紅潮して、半開きに開いた柔らかそうな唇からあいつの吐息が甘く匂った。
それがかすかに震えたのを見たのを最後に、俺は自分に正直になることにした。
目を閉じて重ねたミッシェルの唇は思った以上に柔らかく、はじめに重ねた時よりも。
そう、チョコレートより甘かった。
おまえにまた会えて嬉しくなかったわけないだろう?
ガキの頃、言葉も通じなかった外国で最初に出来た友達で、おまえは近所のガキ大将で、
ベースボールもピッチャーで、フットボール誰よりもゴールを決めて、誰よりかっこいい自慢の友達だった。
…だけど戸惑うだろ!?
男だと思ってたガキの頃の親友がそんな…そんな昔以上に…まぶしかったんだよ!
おまえがあんまりきれいになってるから…なのに俺は冴えないただの高校男子で…俺の方こそ…
「怖かったんだよ。好きだってバレんのが」
ゆっくりと唇を離して俺は、見開いたままの大きな碧眼をのぞきこんで、
「好きだ、ミッシェル。昔から…昔以上に。おまえが女でよかった…」
やっと言えたぜ。
両手の自由は奪ってある。
こっから濡れ場だが続かない
しまった今気づいた
ミッシェルじゃなくてミシェル!
名付け親すまないぃいい!!
くっ、だっ誰か続きを!
324 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 17:17:46 ID:LAfCA5DU
勝手に朝チュンにしたら怒られるだろうなぁ……
胸キュンが止まらない…!
朝チュンか。
……ものっすごい濃い回想とか、改めて聞かされてる内に真っ赤になって力尽きたミシェルが見れそうなのでそれはそれで。
一瞬
朝チュンが止まらない…!
に見えたが反省はしない。
初めて見たよリレーSS
しかもかなり高クオリティの
リレーSSの流れをぶった切ってすまない。
電波が流れてきたので勢いで書いた。
「ゆーちゃんっゆーちゃんっ。風すっごいよ! そとっ、そと出ようよ!」
俺の部屋に遊びに来た幼馴染のサクが窓から外を眺めてえらくはしゃいでいる。
「バカ言え。台風直撃してんだぞ。これからもっと酷くなるんだから部屋で大人しくしてろ。つーか家に帰れ」
「もっと凄く!?」
「『酷く』だ、バカ。目をキラキラさせんな」
「そんなのどっちでもいいの! いーからそと!」
「だから駄目だっつの」
まったくこいつはいつまで経ってもガキのままだ。
幼馴染でしかもお隣さんのため、サクの事は昔からよく知っている。
こいつは昔から男勝りで成長すれば女らしくおしとやかになると思っていたのだが全く変わらない。
本名は『さくら』なんて如何にも女の子っぽいのに本人に全く似合わないので『サク』の愛称で呼んでいる。
サクはサクで俺(雄二)の事を『ゆーちゃん』と呼び、字面的にはサクが男で俺が女みたいに感じられるので嫌になる。
「ゆーちゃんだって昔は一緒に喜んでたくせに大人ぶらないでよ」
ふんっとサクは剥れるが窓の外を眺めている内に機嫌が直り、再びはしゃぎだす。さっきからこれの繰り返しだった。
「今の内に帰らないと帰れなくなるぞ」
なんて俺の忠告など聞くはずもなく、晴れて予告は現実となった。
「…………はぁ。今年もかよ」
うん。実は毎年恒例なんだ、これ。
台風が接近するに連れ、風は更に強くなり、降り出した雨はあっという間に豪雨だ。
トドメと言わんばかりに部屋が突然真っ暗になった。蛍光灯のスイッチをカチカチとやっても反応なし。
「停電か」
「う、うそ……」
「嘘ついてどうすんだよ。外見てみろ」
俺の言葉に従って窓の外を見るサク。いや真っ暗だから予想でしかないんだが多分見てるだろう。
「ボクんちも真っ暗だ……」
「サクんちもだけど他の家もそうだろ? 街全体の停電みたいだからいつ復旧するか分かんないな、こりゃ」
「あぅ〜……」
最早言葉にならず唸るサク。
暗いとこ苦手だもんな、こいつ。指摘したら怒るから言わないけどさ。
にしてもこれからどうすっかな?
さっきまでは漫画を読んでいたのだがこの暗さじゃもう読めないし。
ぼけーっとしながら考えていると腕に柔らかい感触が当たり、じんわりと暖かさが伝わってくる。
サクが俺の隣に座りピッタリとくっついて来たのだと考えるまでもなく分かる。
「どうした? サク」
「べ、別にっ。ゆーちゃんがくっついて来たんでしょっ」
俺は一切動いてない。
「暑い。離れろ」
「だ、だからくっついて来たのはゆーちゃんの方だってば!」
「あーそうか。なら俺から離れる」
「…………ぁ……」
「どうした?」
「べ、別にどうもしない!」
「そうか?」
「そうだよ!」
サクはヘタレのくせに強情なやつだから扱いやすい。
サクが黙れば自然と部屋には沈黙が落ちる。
が、今日は外が荒れているので静かにはならない。
昼間はあんなに目を輝かせていた風にもこいつはいちいち「ひっ」とか「あぅっ」とか唸り声を上げてビクついている。
落ち着きがないのは変わらないけど。
「ゆ、ゆーちゃん……」
「なんだ?」
「……ぇと……その……さ…………」
サクは必死で言葉を探すが見付からず、結局黙ってしまう。と思いきや唐突に叫んだ。
「懐中電灯っっ!!」
外も騒がしいとはいえボリュームMAXはやめてほしいなぁ。
「ゆーちゃん懐中電灯は!?」
「机の引き出しに入ってるぞ」
「なら早く出してよ! 停電になったら普通真っ先に出すでしょ!? もうゆーちゃんてば忘れん坊っ」
暗闇脱出の鍵を見つけたからかテンションが急上昇するサク。
「はっやっくっ。はっやっくっ。あ、真っ暗だからってころんじゃ駄目だよぅ」
「へいへい……」
これで転んだら大爆笑されるだろうから恐る恐る移動する。
視界は真っ黒だが長年住みなれた自分の部屋だ。感覚で大体の場所は分かる。
そしてあっさりと懐中電灯を見つける。が、スイッチはまだ付けない。
うーむ。毎年同じ事繰り返してるんだよなぁ。
「来年からは自分ちで過ごすよ」なんて台詞も毎年恒例だ。
サクが泊まるのが嫌なわけでは勿論ないが反省の色がないのはいただけない。
という訳で少し怖い目にあってもらおう。
「あー、サク」
「どうしたのっ? 早く灯りつけなよ」
「悪い。電池切れてるみたいだ」
無論嘘だ。
「確か台所に新品の電池があった筈だからちょっと待っててくれ。取ってくるからさ」
「ボ、ボク1人で……?」
「そりゃそうだろ。1人で待ってるのが怖いのなら連れてくけど?」
「こ、怖いわけないよ! バカにしないで!!」
いーや、バカだ。すっげー扱いやすい。
俺はドアを開き、部屋を出るフリをしてからドアを閉じる。
息を潜め気付かれないようにする。
「まったくゆーちゃんはボクのことすぐ子ども扱いするっ。自分だって子どものくせに! ていうか怖いわけないしね!
ホントバッカみたい。ゆーちゃんのバーカバーカ! えぇと……バーカ!」
ボキャブラリー少なっ! 流石に少なすぎるだろ……。
恐怖で頭が回っていないのだとフォローを入れないと涙が出てしまいそうだ……。
1分経って。2分経って。5分経った。
時間が経てば経つほど罵詈雑言(というかバカの連打)の声が小さくなる。
「……ゆーちゃんの……ばーか……」
まだ言うか、お前。
「早く……戻ってこないかな……」
……あれ?
「…………1人は……やだよ……」
…………なんかやばい。
「……ゆーちゃん…………ゆーちゃん…………」
………………涙声になって来ましたー!
流石に泣かせる気は!
普段生意気なだけに余計にショックが大きい! 痛い! 良心が痛い!!
俺は慌ててドアを開く。
「さ、サク。待たせちまったな〜。電池あったぞ」
棒読み過ぎる! 大根役者にも程があるぞ、俺!!
だが、動揺しているサクは気付かなかったようだ。
懐中電灯の灯りを点けると目元を腕でゴシゴシ擦るサクの姿が見えたが見なかった事にする。
「ゆーちゃん遅い! どーせ壁とかにガンガンぶつかってたりしたんでしょ!」
「……なに言ってんだ。んなわけあるか」
サクはヘタレで強情だ。そんで意地っ張りだ。
怖いなんて言わないし。怖がってるなんて思われたくもないだろう。
だけど怖いものは怖いし、寂しいものは寂しい。そんなの当り前だ。
当り前なんだよ。そんな事も分からなかったのか、俺は。
お前の言う通り俺は馬鹿だったみたいだ。
「暗いな」
「さっきよりだいぶマシだよ」
「そうだが……けど暗いよな?」
「普段と比べたらねー。あ、もしかしてゆーちゃん怖いの?」
くすくすとからかうような口調のサク。
「……怖い」
「へ?」
「怖いって言ったんだ」
「ゆーちゃんが? え? 怖いの?」
「怖いから……その……だから……なんだ…………」
なかなか言葉にならない。こんな事言うのは初めてなんだからな!
「……そっちに行って……いいか?」
やばい。多分、いや絶対顔真っ赤だ、俺。
サクは……どうだろう? 懐中電灯を点けてるとはいえ薄暗いのでよく分からない。
「し、しょーがないなー! 怖がりのゆーちゃんのために許可してあげるよっ」
「……サンキュ」
俺はサクの隣に移動して、ピッタリとくっつく。
「ゆーちゃん、暑い」
「悪い。けど離れないから」
「ゆーちゃんがワガママだぁ」
サクは楽しそうに嬉しそうに笑う。
けどその程度じゃ足りない。
「サク。もうちょっと暑くなってもいいか?」
「んん? いいけど。なにするの?」
「こうする」
俺はサクの身体を抱えて自分の体の正面に降ろす。そしてゆったりと包むように抱きしめる。
「ゆ、ゆーちゃん!?」
サクは驚愕するが構わない。しばらくすると少しずつ落ち着いてきたのか体重を俺に預けてくる。
「……サク」
「なぁに?」
「今更だけど……嫌なら離れる」
「べ、別にイヤじゃない……ていうか嬉し……じゃなくて! 離れたらゆーちゃんが怖がっちゃうからこのままでいいよ!」
「ありがとう」
それと……ごめんな。
自然と回した腕に力が入る。
「ゆーちゃん」
「なんだ?」
「ぁぅ! 耳元で喋んないで!」
「わ、悪い」
「もー。ゆーちゃんはしょーがないなー」
「うっせ。んでなんだよ?」
「大した事じゃないんだけどさ」
「おう」
「ボクやっぱり台風好きだなって思っただけ」
「……なんだそりゃ」
「えへへ」
けどまぁ好きかどうかは置いといて俺にとっても特別なものになりそうだ。
……台風の事だからな?
終わりです。
後悔と反省は後でする。
たまらん…!GJ!
つ、続きを…!
G、GJ…!
だがエロシーンを投下し忘れているぞ!!
>>321 勝手に続き
ミシェルは眼に涙を浮かべていた。
俺はまた殴られるだろうか…
両手は押さえてるけど…
今度は間違いなく告白するタイミングだと思ったんだが。
「ミシェル…?」
出来る限り優しい声で。愛しいと思う気持ちを抑えようともせず、俺はミシェルを呼ぶ。
「…ありがとダイキ…ボクも…うぐっ」
泣くなよ、ミシェル。
嬉しいなら、笑おうよ、ミシェル。
俺だって、泣きたいんだよ、ミシェル。
想いを伝えられた嬉しさで、涙が今にも溢れ出しそうなんだ…
熱くなりすぎた目頭から溢れ出た涙を止める術を俺は知らない。
一滴、一滴と頬を伝ったそれはミシェルの頬へと落ちていく。
「ダイキ…?ないてる?」
「泣いてねぇーよ…汗だよ、バカ…」
「なきむしダイキ、変わらないね…」
自分だって綺麗な碧眼が真っ赤なくせに、ミシェルは口元で笑う。
俺は涙をとめようと、右手で目頭を抑える。
それでも涙はとまらない。
自由になった左手をミシェルは俺の首に回す。
徐々に近付く白い肌、碧い眼、薄いピンクの唇。
俺の頬を伝う涙にキスをする。
次はまぶたに。
涙はとまった。
まるで、魔法のように。
ミシェルももう泣いていない。
少し目が合い、微笑みながら、ボク等は3度目のキスをした…
それはチョコレートより甘いのに、少しだけしょっぱかった。
4度目…
5度目…
6度目…
少しずつ、時間は長くなり。
少しずつ、口は開いてゆく。
7度目のキス。
ボク等は少し大人になった…
さぁ、あとは任せた
濡れ場を所望する!!
酸欠みたいに頭がぐらぐらして、それ以上に、気持ちいい。
顔が離れるときに名残惜しげな糸が引いて、舌を突き出してたミシェルは慌てて引っ込めた。
目を逸らして恥ずかしがるその仕草が無茶苦茶可愛すぎる。
「ダ、ダイキ、顔が真っ赤だよ」
「おまえだって赤いよ。キスなんて初めてなんだから当然だろ。
アメリカじゃ挨拶がわりでしょっちゅう見てたけど」
濡れた唇とか、また目元にたまってきた涙なんかがきらっと光ったりして、うわヤバい。
「ボクだって初めてだよ。こんな……これは挨拶じゃない、本当のキスなんだから。
女の子としてのファーストキス、ダイキにあげられて、……よかった」
「ミシェル……」
耳元にかかる眩しい金髪を撫でながら、そっと囁く。
かすかに震える耳たぶに口付けて、その白い首筋に舌を這わすと、ダイキ…というミシェルの
甘い声が聞こえて思わず音を立てて吸ってしまう。
案の定やってしまった。
「す、すまん。見えるかもしれないな。これ、…………キスマーク」
「!!ダイキのスケベイッ。見えないとこにするのがエチケットだっ」
「ばっ、そんな見えないとこって、……」
「…………いいのか?」
すうっと夕凪の風が通って火照った顔を冷ましていった。ミシェルの前髪が一瞬そよいで
長い睫毛が揺れたように見えた。
こっくりとはにかんで頷いた顔が再び茹でだこみたいに染め上がって、唇がゆっくりと開いた。
「ダイキだから……いいよ」
「優しくするから」
正直どこまで理性が続くか分からないが、できるだけ彼女の気持ちに答えて、伝えたい。
俺はミシェルの襟元を飾る紺色のリボンタイを抜いて、ブラウスのボタンを一つずつ外していった。
はい、バトンタッチ!
しまった!
両手はニーソで縛ってるんだった!
すまない
>>319くらいの人!
な…生殺しだとぅ?
早く誰か続きを書くんだ!!そして絵師が居たら描くんだ!
エロパロって絵の投下ダメじゃなかったっけ?
挿絵的な感じなら無問題・・・とまでは言い切れないまでも、
黙認される場合が多い。
>>339 勝手に続き
きめ細かく白い肌によく似合う薄い水色。少なめだろう刺繍がミシェルの控え目な胸にこれまたよく似合う。手は止まり、ついつい凝視してしまう。石像のように固まった俺に、ミシェルはまた泣きだしそうな眼をして小さく語りかける。
「ボク…むね小さいから…ダイキ、ゴメンね…」
なに言ってんだ。そういう所も大好きなんだ。
そう言おうとしたが、俺の口から出た言葉は違った。
「金髪碧眼だから、それはそれはグラマラスを想像したさっ!しかし!!俺にはこれがベターだ!!いや、ベストだっ!!ベストおぶバストだッッ!!!!」
「…………」
「……?」
…やっちまった!あまりの興奮と泣かれるのは嫌だという焦りで、心の声を言っちまった!まずい!また意識を刈り取られるかも…
…その心配は杞憂に終わったようだ。よかった、笑顔だ。
「ぷふ…あはははっ!ダイキ、顔!顔!」
「えっ?…え?」
「ふいんきこわしすぎだよぉ!何いってるの…ふふ」
「あ。…え?」
「サンクス、ダイキ。なんだか楽になったよ。」
「お?お、おぅ!狙い通りだよ!そうだよ!」
「もぅ…ばーか…」
そう言うと、ミシェルは少し体を起こし、俺の首筋にキスをした。
「おかえしだよ。もぅ、好きにしてくれていいからねっ…」
もう、止まらない。俺は体を起こしたままのミシェルの背中に手を回し、強く抱きしめた。そのまま、耳たぶを甘噛み。両手で背中、脇腹を優しく撫でる。
「んっ…ダイキ…」
両手は背中のホックを発見。一発で外す。夜な夜な姉貴ので練習したかいがあったぜ。任務を完了した両手は再び、ミシェルの体を撫でる。舌は耳の中へ。
「ぁうっ…うぅ…」
少しずつ息の荒くなってきたミシェルを再び寝かす。両手は表へ、腹から上へ。舌は徐々に下へ。
ほぼ同時に柔らかなものに突き当たる。
ダメだぁーっ!
ミシェル「止めて!止めて!もうこれ以上書かないで!」
ミシェル「あなたにはエロを書く才能がないわ!…だって!童貞でしょ!」
という訳で後は任せた
>>344 ちょwwwww
…なんか近いものを感じたそんで悲しくなった
GJなんだが……ミシェルは貧乳だったっけ?
俺の中では普乳です。
外人もののAVみたいな感じを期待してたから、小さく見えたんじゃないですかね、ダイキは。
言い訳です。ごめんなさい
外国じゃ貧乳寄り(?)で日本じゃ巨乳寄りとかを想像してたが…まあ、都合のいい方で。
むしろ書き手の好みでw
ageとくから、誰か続きを…
童貞でもいいから!
初めて触る女の子のおっぱいに俺は感動していた。
マシュマロみたいな弾力でぷにっと指が埋まったかと思えば元に戻るし
汗ばんできてるのにどんどんいい匂いがして、谷間やらの匂いを嗅ぎまくる。
何よりそのあったかさがすげーいい。人肌ってなんかこう、クセになる。
柔らかくってほんわかして、しかも好きな子でミシェルのおっぱいなんだー。
下から持ち上げたり寄せてみたりやわやわと揉んでみたり、離れられない。
「ぁふ、…ぁあん……ダイキぃ…」
甘えるような鼻にかかった声が色っぽい。
舌でおっぱいを舐めあげると、ぷるんとプリンみたいに揺れた。
桜色した先っぽも一緒に揺れて、まさにおやつのプリンに乗ってたサクランボを思い出す。
いっつも最初に食べてたっけ。
だがっ、今日は我慢だガマン、後に残すほど美味しさが増すのだ。がっついてはいかーん!
指の間でごく軽くはさんでおっぱいと一緒に揉むと、あんっ、と白い首筋をのけぞらして、
ミシェルの体がビクンと跳ねた。
ほんとにちょっとしか触ってないんだけど、そんなに感じてしまうもんなのか?
「ミシェルって、感じやすい?」
…やば、また口に出してしまった。
続きおながいしますね
351 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 20:34:50 ID:OcA0da9x
まさか濡れ場までリレーするとは思わなんだwww
濡れ場リレーは初めて見たw
みんなでちょっとずつミシェルをいじるのはエロいぞ
金髪碧眼のボクっこ続き
「ん…ば、ばかっ…ぅん〜」
大丈夫だった。ミシェルもそれどころじゃないらしい。ミシェルも、ってのは、俺も、ってこと。正直、暴発しそう。やばいやばいやばい。焦るな、落ち着け。落ち着けダイキ。そうだ…素数だ…1、2、3、5、7、9…お、落ち着かん。
「…?ダイキ?」
おぉ、ミシェル。大丈夫だよ。俺は手をオッパイに当てたまま、舌をヘソまでもって行く。「ん…ん、ん、んー」ミシェルは甘い声をあげる。よし。問題ない。ただ暴発しそうなだけだ。
よし。そ、そろそろ、下もいいかな…どうかな、童貞の神様?もちろん、返事はない。聞く神様を間違えたようだ。いいや、いっちゃえ!
右手を脇腹を通ってふとももに添わす。
「あっ…う…ん、んー」
ミシェルの声はさらに甘く高くなる。可愛い。だが、まだだ。まだ、ミシェルを焦らすんだ!例え、暴発しようとも!
……むりー!
一瞬で作戦変更した俺は右でミシェルの中心を、口で乳首を同時に攻めた。
「んっー…あっあっぁぅ…」
腰を浮かし、背を反らすミシェル。可愛い。
「ぅんー、だ、ダイキぃー…」
涙目になり、俺を見つめるミシェル。可愛い。
「すきだ、よ…ダイキ、キスっ…んーっ!」
ご希望通り口を塞ぐ。半開きの口に唾液を送り込む。右手は秘所に潜り込む。
「ん、ん。…はぅっ!んっーぅん…」
「ミシェル…俺、もう…」
「ぃ、、ぃいょ…ボク…ダイキなら…」
「ありがとう…」
そう言って、もう一度キスをする。今度は唇に触れるだけの。
そして、ミシェルの足元に移動し、ものを取り出す。ゆっくり、近付かせ、当てがう。なかなか入らないもんだ…
「ダイキ、ゆっくりいいよ。ボク…逃げたりしないから」
ニコッと笑うミシェル。
今度こそ…もう一度当てがい、ゆっくりと推し進める。成功だ…
「あっ……ん…」
「痛かったら、やめるから…」
「だいじょーぶ…一気にきて…」
「デ、でも…」
「ダイキ!おと…このこで、しょ…」
ミシェルの腰を持ち、一気に進める。少し抵抗があったが全部入った。
「んんっっーー!あぁっ…」
「だ、大丈夫か?」
涙を流しながら俺を見つめると、優しく微笑む。
「涙…もう、やめるか…?」
「んっ…ちがっ……しぃん、だょ」
「え?」
「ボ、ク…嬉しいの…」
「ミシェル…」
「好きに、して、い、いって…んっ…言った、でしょ…」
ミシェルは少し笑うと、目を閉じた。俺はゆっくりと腰を動かす。なんだ、これ…もう無理だ…そ、素数を数える余裕もねぇ!何度か我慢し、腰を前後させる。その度、聞こえるミシェルの甘い声。
「んっーん、ん、ぁん…うー」
「もう…無理。ミシェル…」
「ぁっ…んっーー!」
ミシェルから一気に引き抜く。その瞬間、ミシェルのふとももに放出する。
「あつっ…あぅー」
「ご、ごめん。ミシェル」
「ふっ、は…ふぇー、うー」
体を起こし、抱き着いてくるミシェル。
「ありがとね。ダイキ…だいすき…」
そんなこと言われたら、抱きしめるしかねぇーだろう!やっぱり、ミシェルの体は柔らかい…
少しの間、そのままだったボク等はまた少し大人になった。
…あ。1と9は素数じゃねぇーや。
頭はやっと冴えた。
どうする?続けるのもよし。終わるのもよし。
あとは任せた。
ちっ、入れようとして暴発するネタ書いてたら先越されちった。
>>355 さぁ、早く分岐を書く作業に戻るんだ!
俺の話なぞ、忘れてもらって一向に構わん
「あ…ん、ダイキ、…ダイキ、アイ フィール ストレンジ イッ…っああん!」
ダイキの愛撫にすっかり蕩けたミシェルのあえぎに時々英語がまざるようになった。
…ああ、ミシェルほんとに気持ちよくなってくれてるんだ。だよな。ネイティブは英語だもんな。
「あっ、そこ、や…ノ、ノゥ…!」
「いやなのかミシェル?」
「……ん…イエス」
可愛い!俺ははずかしそうに小さくイエスと言ってしがみつくミシェルに萌えて、突きを深く…
「ああぁあん、ダイキ、ダイキ、アイム…アイム…っ……ダイキ…」
半開きの口から問うような声に俺は「ん?」と聞き返す。
「なんていうの?…日本語で、は、…ナウ アイ フィーリング …サムシング カミング…あ、あっ!」
「イキそうなのか、ミシェル!?」
「イ…キそ…?」
「イクか、一緒に…?」
「あっ、うん、イエス!ダイキ!ボク…イク…っあっあっあーーーーっ!」
「ミシェル…!!」
あたたかいミシェルの中に放った俺は、まだのけぞってひくつく白いミシェルの肢体を見下ろし
我を取り戻す。
同時に愛しさがこみ上げてきて、伝えたくなった。好きだ…ミシェル。
「ラビン ユー…ミシェル…」
変な発音になっちまったがミシェルには伝わったようだ。まだハアハアと乱れる息をもらす口元が
かすかに笑って「ミー トゥー…」と動いた。
というような金髪碧眼萌え
後悔はしない
後悔する必要はないぞ
GJ!
またしてもリレーSS(しかも濡れ場)の流れをぶった切ってすまない。
希望があったので
>>335の続きを書いてみた。
「風すごいねー」
「そうだな」
「雨もすごいねー」
「凄いな」
停電になってから一時間ほどが経った。
つまりは俺がサクを抱きしめてから一時間ほど経ったわけだ。
それほどの時間が経った今でも俺はサクを抱きしめたままだったりする。
唯一変わったといえば最初は両手で抱きしめていたのが今は左手のみで、右手はサクの頭に乗っかっている。
短いがサラサラの髪を撫でるとサクは気持ち良さそうにしてくれるし俺も気持ち良い。
「夜中の内に通過してしまうらしいぞ、台風」
「そっかぁ。楽しいのは一瞬だね」
「楽しむなよ、災害を。色々非常識だから」
「分かってるけど、なんかこう……わくわくするんだよ!」
「ガキ」
「子どもじゃないもん! ていうかゆーちゃんの方が子どもでしょっ。怖くてボクに抱き付いてきたくせに!!」
「…………それを言うな」
ようやく落ち着いてきたのにまた顔が赤くなるじゃねーか。つーか赤い。絶対赤い。
意識させるなよ、ちくしょう。
サクから抱き付いてくることは多々あれど、俺から抱きつくなんてのは稀だからな。
こどもこども〜。と唄う様に繰り返すサクを適当にあしらいながら話題を変える。
「明日、昼からサクんちに掃除手伝いに行くから」
「うん、わかった。ボクも朝はゆーちゃんちを手伝うね」
あっさりと話題転換に付き合ってくれるところがサクの数少ない長所だと思うぞ、うん。
☆☆☆
やはり抱きしめたままの状態で会話を続けているとサクが舟を漕ぎ出してきた。
「眠くなってきたか?」
「……ちょっとだけ」
「ならもう寝ろ。起きててもしょうがないだろ」
「えー」
「えーじゃない。ほらベッドに行け」
「……うん」
サクが俺の家に泊まる時はサクが俺のベッドを使い、俺は布団を敷いてそこで寝る事になっている。
男勝りとはいえサクも一応女の子。薄っぺらい布団に寝せるのは心苦しい。
今日はともかく普段は家に帰れよ。と思わんでもないが。隣なんだし。
身体を離す代わりに手を繋いで、もそもそとベッドに潜り込むサク。
せめてベッドに入ってから繋げよ。とは今日は言わないでやる。
寂しい思いをさせたのも怖い思いをさせたのも俺だ。
……ちなみにサクの体温が失われて寂しいとか物足りないとか思ったのは気のせいに違いない。
「ね、ゆーちゃん」
「どうした?」
ベッドに横になるサクを床に座って眺める。
「一緒に寝よ?」
「…………は?」
なんて言いやがりましたか。このガキは。
「だからさ、一緒に寝ようって」
「あのな、サク……」
「ん?」
「俺ら一応、年頃の男女なんだぞ?」
「あ。ボクのこと女の子として見てくれてたんだ」
「当たり前だろ。俺、お前の事好きなんだぞ」
「うん。知ってる」
「だろーな」
「ボクもゆーちゃんのこと好きだよ」
「あぁ。知ってる」
「だと思った」
これがお互い初めての告白なんだが、今更過ぎてあんまりドキドキしないな。
むしろサクを抱きしめる前に言った台詞の方が何倍もドキドキしたぞ……。
「お互い好きなんだからいいじゃん」
だからこそ余計にまずいと思うんだが。
もしかして誘ってるんだろうか……?
なんて、そんな勘違いが出来れば楽なんだが。こいつは俺が襲うなんて欠片も思っていないだろう。
信頼している。と言えば聞こえは良いが、実際はそっち方面に無知で無頓着なだけだ。
「一緒に寝よーってばー」
繋いだ手をぐいぐい引っ張るサク。
……本当にこいつはガキだ。これだから襲うどころか萎えてくるんだよな……。
「…………わかった。但し今日だけだからな」
「うん!」
本当に分かってるんだか。
思いながら俺はサクの寝ている自分のベッドに潜り込んだ。
その際、懐中電灯の灯りは消しておく。
視界は真っ暗になったが、繋いだ手から伝わる体温でサクがすぐ近くにいると感じられる。
「えへへ。狭いね」
なら何故俺の方に擦り寄ってくるんだ。
「あんまくっつくな、狭い」
「くっついてきたのはボクじゃなくてゆーちゃんの方!」
「…………」
……サクの奴、今回は俺が否定しない事を分かってやがる。
あーっ、もう! だったら今夜は特別だ!!
実際に俺の方からも近付いて、距離はもう身体が重なり合うほどだ。
「今日のゆーちゃんはホントに怖がりだ」
サクの笑い声が、息が、身体に吹きかかりくすぐったい。
「そうだっ。怖がりのゆーちゃんのためにボクが『おまじない』をかけてあげるよ」
「おまじない?」
「うん。いい夢を見れる『おまじない』」
そう言ってサクは俺の身体をよじ登ってくる。
何をしようとしているのかなんて考えるまでもなく分かる。
……こいつがそんな事をしようとするなんて少し信じられないけど。
サクの動きが止まる。こいつの顔は今、俺の顔の前にあるのだろう。
「それじゃ、いくね」
「おう」
元々暗闇で何も見えないがそれでも俺は礼儀として目を瞑る。
そして感じる。
小さく、柔らかい、そして暖かな感触を。…………………………鼻に。
「…………場所、違わないか?」
「…………えへ。暗くて間違えちゃった」
誤魔化すように笑うサク。
「本当にお前は……なんつーか……気が抜ける……」
「ぁぅ〜……」
いいさ、別に。サクが失敗するのはいつもの事だ。
そしてそれをフォローするのが俺の役目だ。
俺はサクの頬にそっと手を添える。
「目、瞑れ」
「……うん」
俺はゆっくりと正しい場所に『おまじない』を行う。
小さく、柔らかい、そして暖かな幸せの感触を感じる。今度は間違いなく唇に。
触れ合うだけの子供のキス。
それでも十分に蕩けるように甘く、永遠に感じていたいほどに心地好い。
触れ合う時の倍以上の時間をかけてゆっくりと唇を離す。
「……ゆーちゃんにキスされちゃった」
「サクが失敗するからだろうが」
「し、仕方ないじゃん! 暗いんだから……」
「まぁいいさ。サクらしいし、俺達らしい」
「……そうだね。これで絶対いい夢見れるよ」
「サクにベッドから蹴り落とされなければ見れるかもな」
「ボクそんなに寝相悪くない!」
「自覚がないってのは恐ろしいな……」
「ぁぅ〜。じゃぁ……別々に……寝る?」
「いや、一緒に寝る」
今更この心地好さを手放せるか。
「……えへへ。おやすみ、ゆーちゃん」
「おやすみ、サク」
窓に叩き付けられる豪雨。
木々を薙ぎ払うほどの暴風。
そんな外の荒れた天気とは裏腹に俺達は穏やかに眠りに落ちていった。
終わりです。
タイトルは前回のと合わせて『台風の夜に』でお願いします。
こんな短い話なのに書く時間がなくてこんなに遅くなってしまった……。
しかもエロないしね……。ごめんね。
長い話も書いてみたいのにーっ。時間がっ書く時間が!
誰か書く時間をください。
それでは失礼しました。
さて、わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふ(ry
誰か…続きを
もう…ミシェルは果ててしまったんだよ
嫌だ!誰か後日談的なのを……
もっとミシェルに会いたいYO
「その…さ、悪かったよ」
落ち着いて考えてみれば、確かにやりすぎた。そう思ってる。
だからこうして謝ってる。のに、ミシェルはずっとあっちを向いて体育座りしたままだ。
「まぁその…あんなお前も可愛かった、っていうか…」
キッ、と顔だけこっち向けて睨んできた。瞬く間とはこのことをいうのだろう、なんて速さだ。
でも、よく見たらその頬は赤く染まってて。
「……顔、真っ赤だぞ」
すると、ちょっと目を泳がせてからプイッと慌てて顔を戻す。ああ、仕草がいちいち可愛い。
きっと今の顔はさっきより真っ赤になってるんだろうなぁ。ああ、見てみたい。
「……背中に虫付いてるぞ」
ビクッと身体を浮かせて振り返ってくる。やっぱり顔は真っ赤だ。ああ、可愛いなぁ。
こうして焦って背中を弄ってる様とか本当に可愛い、可愛いすぎる。
「…ダ、ダイキ、虫は…?」
「ウソ。顔真っ赤だなお前」
口をへの字に曲げて、頬を膨らませて睨みつけてきた。ああ、こんな顔も可愛いなぁ。
保守がてら勝手に続き
しかし、ミシェルのあの癖はどうにかならんものかね。最近の俺の悩みNo.1だ。別にミシェルとめでたく付き合えることになったから、無理にNo.1とか使ったんじゃないぞ。ホントだぞ。
「ダーイキーっ!」
「ぬぉ…!おまっ!あぶねっ」
この突進&抱き着き癖は…ま、まぁ、いいか。嬉しいし。柔らかいし。
「ふふーん♪一緒にいこうねー」
相変わらずのまばゆい笑顔。キラキラの金髪より、透き通るような白い肌より、まばゆい笑顔。
「ボク、きょう、せんせーなんだよー」
「オーラルか?」
「そうそう、ダイキもボクに質問してもいいからねー?」
「いや、学年違うし」
「あ。ボクかなしいよ」
このちょっと抜けてる感じは…ま、まま、まぁ、いいか。可愛いし。愛しいし。
あと、相変わらずの「ボク」癖は…まぁ、まぁ、ね。いいか。俺が教えたんだし。
「「私」って言いな?」
って、言ったら
「ダイキが教えてくれたから…」
とか、言って、顔真っ赤で可愛いし。うん。可愛いし。いいか。
「ん?ミシェル?米粒ついてる」
…ちゅっ
「だ、だだだ、ダイキ?ひとまえでキッス…」
…あ。
やばい。
ミスった。
この顔の赤さはマズ…
…
……
………
愛しいミシェル。これだけは直そうな。
恥ずかしくなったら、右ストレートって癖。
潤む碧眼。靡く金髪。朱がさす白い肌。意識が飛ぶ寸前のミシェルは1番綺麗だけど…
いい加減、俺のアゴがもちそうにないよ、ミシェル。
暇だったのでやった。反省も後悔もしてる。
触発されるもんじゃない。
第1話終
ピピッピピッピピッバンッ
………
「ダイキ!ダイキ!」
「んぅ…、あと5分」
「ダイキ早く起きないと遅刻ダヨ!」
「じゃあ…あと、30分」
「増やしちゃダメ!もう…しょうがない…それ!」
ミシェルがなかなか起きない俺の上にのしかかってきた。
「うお!?ミ、ミシェル?なんで家に?」
何故か得意気にミシェルが言う
「ふふーん、もうダイキのファザーやマミーに了承得たんだよ、だから鍵もこのとおり」
チャラチャラと音をたてながら嬉しそうに鍵をみせびらかす。
「いや、それよりも…」
ミシェルが異変に気づく
「ダイキ、さっきからオシリに当たってる硬いのってなに?」
「ちょ、動くな!///」
「ゴメン!///」
ミシェルも何か気付いたらしい。
こっから濡れ場にしてもよし、日常に戻してもよし
後は任せた。
いつの間にやら、すっかり台風&ミシェルスレだなw
いいけどw
377 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 10:32:25 ID:PgUrmrch
続きまだかな(´・ω・`)
別にミシェルシリーズも悪いって訳じゃないんだが、こうも続くとな……。
ワインだけじゃなくて、日本酒も飲みたい。そんな感じ。口移しで。
>>378 世の中には言い出しっぺの法則というものがあるんだよ…
「うぉぉ!!男ぉー!!ボクはお前を愛してるぞぉー!!!!」
「うるさい黙れ」
「な、なんだとぉ!!酷いひどすぎる〜!!!」
「俺は年中ジャージにボサボサ頭、暑苦しい女は好みじゃない。帰れ」
「くっ…うぉぉー!!」
「ぐわっ汗臭っ!!抱きつくんじゃ…」
「ボクが女らしくないのがいけないのかぁ!!昔は『ボーイッシュな女の子っていいよな』って言ったのにぃ!!」
うん、ウォッカ的な「ヒートなボーイッシュ」を再現しようとしたんだ。
大失敗だ。すまない…
「かっこいいお姉さんは好きですか?」
「いやそれ、マニッシュかもしれないけどボーイッシュじゃないから」
「あ〜なただ〜けみつ〜めてる〜♪」
「おまえそれマニッシュと主題歌繋がりなだけじゃねえか」
>>379 勝手に続き
「そんなん覚えてねえし今はおしとやかな娘のほうが好みだ!!
ったく昔はあんなに大人しかったのに…」
「!!…っこの裏切り者めぇぇ!!僕の10年を返せぇぇぇ!!」
「は!?な、何言ってんだおm…」
「契約違反だぁぁ!!だまされたぁぁ!!」
「お、おい!変なこと言ってんj…」
「僕はなぁ!!僕は…男のためになぁぁ…!」
「ん?お、女…?」
「が、がん、ばったんだぞぉ…!…ぐす…髪も切って、口調だってかえて…
そしたら…!…ひっく…男が僕のこと見てくれるって…!
…男が、好きに、なってくれるって…思ったから…」
「お前、そんなこと…」
「なのに…!!や、やっぱり男は…僕のこと見て、くれないのかよぅ…
ぅええ…なんで……僕の…ぼくは……」
さあて、ヒート分が薄れてきたぞぉww
続かない希ガスw
中途半端に投下
ガッシャーンッッ!
…今月入って三回目かな?我が部屋の窓のご冥福をお祈りします。
「なははははっ!スマン!大きさを見誤った!」
「あぅ!まずいよ、美和ちゃん!さすがに弁償だよぅ!」
「えっ?ま、いいじゃん!ケーンっ!朝だぞ!出てきやがれ、コノヤロー!なはは!」
悪夢だ。10月に入ってから、寒かったり暑かったりが交互にくるが、今日は寒い日らしい。砕け散った愛しの窓はもう冷たい風を防げない。一言くらい、愛しの窓の代わりに文句を言わせてもらう!
「バカヤロー!俺じゃなかったら風邪ひくとこだぞ!」
「なはははは!馬鹿だから風邪ひかないのか!馬鹿だから!」
「その通りだ!でも、お前に言われたくねぇーんだよ!彩っ!その大馬鹿野郎を殴っとけ!」
「えっ?美和ちゃんは野郎じゃないよぅ?」
「お?彩!やんのかぁ?シュッシュ!」
「やぁー!しないよぅ!」
「待て待てコノヤロー!」
「いやぁー!」
「へいへい!デュクシっ!」
「あぅー!」
どうも、美和じゃなくて彩が攻撃されてるみたいだ。スマン、彩。
割れた窓から入ってくる少し騒々しいBGMをバックに服を着替える。しかし、中三で「デュクシ!」とか言う奴、まだいたんだな…どうでもいいけど。
「おーい!ケーン!まだかよー!時間かけやがってー!あれかー?乙女か!?」
「今行くよ!バカヤロー!禿げろ!」
「なはは!彩、禿げちゃうぞ。なはははは!」
「えー?私なのぉ?」
とりあえず、ジーパンとトレーナーを着て、玄関まで降りて、リビングに叫ぶ。
「かぁーさん!東高の学園祭行ってくるー!」
そして、勢いよくドアを開け、外に飛び…
ガツーン!
「ぬぉっ!」
「うわぁ…」
「え?」
彩の持っていた絆創膏を額と鼻の頭に貼った美和はなぜか上機嫌だった。頭の打ち所でも悪かったか?
「ケン…これで窓ガラスの件とおあいこだぞ…ふっふっふ」
頭が悪いのは元かららしい。
三人並んで目指すは東高。我が家から歩いて15分。彩の家から17分。美和の家から16分。なかなか身近なところに東高はある。上手くいけば3人とも4月からは通うことになる高校だ。
といっても、学園祭には小学生の頃から行っている。基本的には三人で。小さい頃は年に一度タダで食い物くれる場所として大好きだった。今は、その時のお姉さんお兄さんのようになるべく目指している高校だ。
前を歩く彩と美和をみてしみじみ思う。いつまで一緒に参加できるかなぁ、と。
「なんだ、なんだ?俺の後ろ姿をやらしい目で見やがってー!」
確かに最近、美和の足と尻はいい…なんで、お前はいつもジーパンなんだ…って、
「だ、誰がだ!」
「あ、ケンちゃん照れてるねー」
「なはは!図星か!変態め!」
「ば、ば、バカヤロ!」
「彩!逃げるぞー!変態に捕まる!」
「え?あぅ。美和ちゃん待ってー」
彩は白いスカートをフワリとさせて走りだす。
「なははははっー!」
前を走って行く二人。秋晴れの太陽は、二人の姿を平等に輝かせる。美和の短く黒い髪も。彩のウェーブのかかった薄茶色の髪も。
二人は考えもしなかっただろう。いや、俺も、太陽すら考えてなかったに違いない。知っていたのは運命の神様だけ。
来年の学園祭に三人で来ることは出来ない、と。
今では、模擬店できちんと金を払う。少し大人になったという証拠。いや、指をくわえて見ていれば何か貰えるような可愛さは失われたってことか。
でも、一度、彩が「わー!この焼きそばおいしそぅ!」と言うと、半額になった。男子生徒が店員だったのだが。ちなみに、美和が同じように言ってみたところ、値段は変わらなかった。
「くっくっく…美和…お前、腹いてー!」
「なんだよ!俺の魅力に気付けってんだ、コノヤロー!」
「み、み、美和ちゃん、落ち着いてー、十分、魅力的だよぅ!」
「なーにーっ!自分は半額になったくせにぃー!コノヤロー!」
「あぅー、痛いってぇー」
「くっはっはっー、やめろ美和…くふっ!はっは!はらいてー」
「てめー!ケン!コノヤロー!ほりゃっ!デュクシっ!デュクシ、デュクシ!」
「ばっ!…やめっ!ぬはっ!脇腹はやめろっ…マジで!」
「ケンも、彩派かぁー!コノヤロー!デュクシっ!」
「ちょっ…やめっ!そりゃ、普通の男は女の子らしい方が…」
「なははは…そうか!そうか!」
「え?」
「なはっ!あ。悪い!用事思い出した!ちょっとお先っ!」
「え?」
そう言うと、美和は校門の方に歩きだした。
「お、おい?美和?ちょっ…」
声をかけるも間に合わず美和は全速力で校門に向かってしまった。
「あー、ケンちゃん、ばかぁ!禿げちゃえぇ!」
そう言うと彩も校門に向かって行ってしまった。
残された俺の頭の中には、走り去る前、一瞬見せた美和の悲しそうな顔がぐるぐると回っていた。
正直、ここからの展開を考えられない
よかったら、ミシェルのように続きを書いてもらえまいか?
リレーSSは、自然発生的に始まって、自然発生的に
終わるのじゃなければやらない方がいいぞ。
なんやかんやとややこしい事になりがちだから。
前の流れが楽しかったのはわかるけどね。
つーか、無理。
「勝負だ!」
「は?」
「僕と勝負しろ、大地!」
「……なんだなんだ?」
「とぼけて逃げようったってそうはいかないぞ。大地と僕とは
勝負をしなきゃいけないんだ。そして、僕が勝ぁつ!」
ある休日の昼下がり。
自室でのんべんだらりと過ごしていた俺、鈴本大地の平穏は、
ジーパンにタンクトップという普段着で来襲した“彼女”によって、
無残にも打ち砕かれた。
「実結(みゆ)……頼むから順を追って話せ。何がどうなって、
俺とお前は勝負をしなきゃならないんだ?」
「それは僕の口からは言えない」
彼女は、凛々しい眉を釣り上げたまま、断言した。
っておい! なんだそりゃ?
「大地が勝負に勝ったら、その時に教えてやる」
……なんなんだ一体。
こいつとの付き合いは結構長いが――別に色恋の関係じゃない。一応。
いわゆる幼馴染……もっと言うと、幼稚園の時に隣に越してきて以来の
腐れ縁という奴だ――時々こういう突発的言動に出る事がある。
見た目と同様、ムダに男らしい性格故の押しの強さに巻き込まれ、
あれやこれやと被害を被る事度々。
……それでも縁が切れない辺り、腐れ縁だよなぁ、ホントに。
「まあ、それはそれでいいや。んで、何の勝負だ?」
「料理だ」
「……は?」
「料理で勝負だ」
「……何で?」
「だから、それは僕の口からは言えない」
「………………」
何なんだ、本当に、一体……。
料理……料理ねぇ。男の俺が、唯一こいつ……竹内実結に勝てる
勝負ではあるかもしれないな。それ以外は、男である俺の方が、腕力も
頭の良さも、ありとあらゆる面で負けていると言って差し支えない。情けない
話ではあるが、事実なんだから仕方が無い。
見た目男っぽいが、中身は男顔負けだからなぁ……俺じゃなくても、こいつに
身体能力とか頭脳とかで勝てる奴は、そうそういないんじゃないだろうか。
「……まあ、よくわからんが、いいよ。勝負しよう」
ホントによくわからんが、勝負したいと言うのなら受けて立とう。
幸い、料理勝負という事なら、勝てる公算はありそうだしな。何より、少しは
この休日の平穏を乱されたお返しをしてやらないと。
「よし、では日時とレギュレーションの決定だ」
そうして、俺達は料理勝負をする事になった。
結果。
「……負けた……何故だっ!?」
コック帽にコック服を身にまとい、ムダに凛々しいコック姿で、実結はがっくりと
うなだれていた。
レギュレーションで定められた審判員――ぶっちゃけた話、俺と実結の家族
なんだが――は、全員俺の作った肉じゃがの方に票を入れていた。
対して、実結の作った炒飯は……コゲてるわしょっぱいわグジュグジュだわで、
ろくに食えたもんじゃなかった。
「レシピ通りに作ったのに……何故っ!?」
……レシピ通りねぇ。横目で見てて、計量カップやらスプーンやらを
使ってた所、欠片も見えなかったのは気のせいだろうか?
外見や性格が男らしいのは知っていたが、料理まで男らしいってのは……
まあ、予想はしてたけどな。
「何はともあれ、俺の勝ちだ。約束通り、何故こんな勝負をしようと
したのか、教えてくれよ」
二人で調理場の後片付けをしながら、俺は気になっていた事を聞いてみた。
「………………」
……何故そこで赤くなる。何か恥ずかしい理由なのか?
「いや、まあ……言いたくないなら、別に構わないけどさ」
「……言う。言わねばなるまい。約束したのだから」
そう言って、実結は俯いた。
沈黙がその場を満たす。
………………。
まだ沈黙は続く。
………………………………。
まだまだ沈黙は続きまくり……。
な、なんか、ここまで言いよどまれると、凄い理由がありそうな気が
してきて怖いんだが……。
「家訓、だ」
俺が内心恐怖すら覚え始めた頃になって、ようやく実結は口を開いた。
「竹内家の家訓……『将来の伴侶となる者を、ありとあらゆる面で上回るべし。
さもなくば、嫁入りを認めず』……これが、理由だよ」
……俺は唖然とするしかなかった。
最初は言われてる事の意味がわからずに。
言われてる事の意味がわかってからは、その言葉そのものに。
……えっと、つまり、それって……?
「どういう、事だ?」
俺の問いかけに、実結はますます顔を赤く染め、普段のはっきりとした
清々しい声とは裏腹の、呟くような、消え入りそうな声で答えた。
「……大地が作ってくれた料理が、凄く、美味しくて……僕、そんなに
料理上手くなかったから……これじゃ、負けちゃうって……そう思って……」
先日、たまたま俺と実結、双方の親が出かける事があった。
その時、適当に作った残飯処理料理を、カップラーメンよりゃマシだろうと
実結に差し入れしたことがあったのだが……そうか、アレ、そんなに美味かったか。
「料理で、大地に勝たないと……僕、大地のお嫁さんになれなくなっちゃう。だから!」
………………そういう、事、だよなぁ。
家訓を聞き、その意味を理解して、その意味する所を考えたらば、
当然そういう事だというのはわかった。わかっていた。
「だから……料理で勝負しよ、って……練習して……二回に一回は
美味く作れるようになったから……」
……実結、俺の事をそんな風に思ってくれてたのか。
「……だけど、負けちゃった……もう、僕……お嫁さん……なれない……うわぁぁぁあん!」
………………。
どうすればいいんだろうか、なんて考える暇もなく、俺の身体は動いていた。
「実結」
「あ……」
泣きだし始めた実結の身体を、背中からそっと包むように抱きしめた。
「……お前、俺のお嫁さんになりたかったのか?」
「……うん、なりたかった」
実結の身体は、思ったよりもずっと柔らかくて、その感触は、否応無しに
俺に彼女が女であるのだという事を理解させた。可愛い、女の子なのだ、と。
「俺が婿入りするんじゃ、駄目か?」
「……えっ?」
「それだったら、お前の家の家訓とやらも大丈夫なんじゃないか?」
今の今まで、単なる腐れ縁でしかなかったのになぁ。
でも仕方が無いじゃん。俺にとっては今この瞬間突然、竹内実結という
女の子に……まあ、その……惚れちゃったんだから。
「まあ、まだ実際にそういう事ができる歳じゃ、俺もお前も無いからさ。
一先ずは婚約って事で……おじさんとおばさんにも、挨拶に行くし。
うちの親は、別に俺の事だったら好きにしろって言うだろうしな」
「え……? ええ……?」
「なんかもう……このまま、ずっと離したくない感じ」
「……え……あ……うそぉ……」
嘘じゃないぞ、という代わりに、俺は彼女を抱きしめる腕に力を込めた。
男らしくて、何でもできるけど、料理だけはちょっと駄目な女の子と、
料理くらいしかとりえの無い普通の男。
だけどまあ、お互い足りない所は補えるよな?
「……嬉しい……ぼく、すごく嬉しいよぉ……」
俺の胸の中で、幸せそうに涙を流す彼女に、俺はこれから毎日
飯を作ってやろうと心に誓い、彼女の頬に口付けた――
料理とか男っぽい女の子だとぉ〜お〜お
得意じゃないだろうから男の方が作っておいたらぁ〜あ〜あ
今日なんだかイケそうな気がするぅ〜
あると思います!
あるあ・・・あるあるwww
GJですぜ!
GJ!
しかし凄まじい家訓ww
GJ
あると思います! を買ってしまった・・・
GJ!!
しかし、これでは審査員の目の前で堂々とkissをしてないかい?
婿入宣言&親挨拶って事でいいんじゃね?
あげ
>>395 後片付け中、となっているから、審査員のみなさんはもう、いなくなってるんじゃないか?
>>395 二人で後片付けのところでぇ〜え〜
「二人だけで」って書いたつもりだったのが「だけ」が抜けてたからぁ〜あ〜あ
補って読んでくれると嬉しいぃぃ〜
あると思います!(こういう事的意味で
400 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:10:58 ID:6hKnEBxr
ボーイッシュな娘って、妙に素直なイメージがあるよな。
えっ?あ、あ〜…うん。
>400
異性として意識してない友達感覚だとすごい素直。というか真直ぐ。
意識しだすとちょっと意地っ張りになったり素直になれなかったりする。
…ってイメージがあるなぁ。
ほっしー
保守
ぼっしい?
最近過疎り具合が酷いよぉ……
みんなボクが嫌いになっちゃったのかなぁ…グスッ
407 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:53:05 ID:rD8bWfu1
そんなことはない!
408 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:42:30 ID:71EfK8aN
オレっ子の方が好きだけどなぁ。女子にモテるかんじの。喋り方も男子とかわらず。
中性的な美・・・みないな外見でー。髪はサラサラで肩にかかるかかからなぃかぐらいの長さ。
男子制服着用!彼氏がいて、その彼氏はオレ様的なS。
どうよ?
俺っ娘なら髪型はワックスつけて立たせるぐらいのショートが良いな
俺っ娘といえば真っ先に思い付くのはナデシコのリョーコ
TV版の方がかわいかったのに…
映画では髪が変わってたからなぁ>リョーコ
>>409 俺もショートの方が好み。だが立たせなくていいな
412 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:11:46 ID:vZN2EfNQ
俺っ子が出るマンガ、アニメを誰か紹介してくれ!
ベリーショートだと素のまま、それよりほんの少し長いだけだと立たせるのもアリ。普通のショートだとやっぱり素のままがいいと思う俺。
俺っコは背の低いボーイッシュでもともと女の子らしいがいきがってる気が強いツンデレ
僕っコは中背の気質からナチュラルボーンボーイッシュだが性格はちょいヘタレ男子気味
…なオレイメージ
最萌えは一人称「私」もの腰柔らかで寡黙かつ義に熱い漢な素直クール
理系だが武道とかやってる白衣または白制服フレーム下だけの角めがね
骨ばった長い手足の胸は手に優しくおさまるBカップベリーショート
エッチの時に乱されるのが悔しくて唇噛んだりするのだが自分が素直クールでいつも
相手を翻弄してる分スタンダードストレートなラブい言葉であっさり降参
「いつも私がキミに好きだって言ってる時と同じ気持ちで言ってくれたのか…?だったら……
……は…恥ずかしいけど…泣きそうだ…嬉しくて…。大好きだ○○(もちろん呼び捨て)…あ…バカ!そこ…
や…っあぁん」
いつもは風にわずかになびく程度の柔らかなベリーショートを乱して、のけぞってシーツにこすりつけた
片側のおでこだけ赤くなるボーイッシュ
コトが終わって全身紅く染まって肩で息するボーイッシュ
「よくも私をこんなふうにしたな。…だからキミには勝てない。(ハアハア)…でも(ハアァ…)……きだよ…」ZZ
スマン夢が広がりすぎた
>>414 オレっ子「おい○○、ちょっとこのゲーム手伝えよ!こいつオレだけじゃ厳しくて…
……な…な、何笑ってんだよっ!べ、べっ別にお前に倒してもらおうとか思ってねーからな!
オレだって本気だせばこんな奴…お、お前は後ろでオレの回復やってればいいんだからなっ!!」
ボクっ子「ねえ○○君?暇ならちょっとお菓子作るの手伝ってよー!
ボク1人じゃみんなの分作るの大変なんだ!ちょっと手伝ってくれるだけでいいから…
…あ!もう、そんな面倒くさそうな顔して!なら○○君の分多めにしてあげるから…
お願いっ、この通り!」
クール私っ子「○○、すまないが…少しで構わないから、私の練習に付き合ってくれないか?
大会が近いから、最近練習していた私の技のキレを○○に見て貰いたいんだが…
なっ!何故一歩引く!?いや、別に○○を蹴るわけじゃないぞ!あくまで動きを見て貰うだけだ!
…い、嫌なら…無理に、とまでは言わないが……どうか、頼む」
1.オレっ子
2.ボクっ子
3.私っ子
間違ってるかもしれんが、こういうことか
俺なら2で
>>417 1、2GJ。3も、そういうことだが少しだけ変えていいか?
クール私っ子「○○、すまないが…少しで構わないから、私の練習に付き合ってくれないか?
大会が近いから、最近練習していた私の技のキレを○○に見て貰いたいんだが…
何故一歩引く?(通常時は焦らない、どもらない)別に○○を蹴るわけじゃないぞ。あくまで動きを見て貰うだけだよ。
嫌なら…無理に、とまでは言わないが……そうか、ありがとう。ではいくぞ。」
○○「いく…か。昨夜いったばかりなのに…な?」
体制を崩しへなへなと座り込むクール私っコ
笑う○○「だめだな。本当に練習したのか?全然なってねえ。」
もはやクールではない私っコ「(真っ赤な顔で上目つかいでにらむ)ばか。……君がいかせたんだろ。」
頭を振って立ち上がりそそくさと帰ろうとするクール私
○○「おい、練習は?」
「思い出しちゃって今日はもう練習にならないよ!じゃあね!」
怒ったように足早に帰る…が、足を道場の戸口で止め、振り返った。
「じゃあまた…私の部屋で…夜に。」
けんめいにクールを装う赤ら顔が可愛い私っコボーイッシュ
また広がってしまった
懺悔の値打ちもなくおいらはやっぱ3で
犬上すくねのエンジェル高校で結構ツボなボーイッシュ娘が。
トラウマ故にボーイッシュってのはこのスレ的にはどうなんかね?
元々男友達と遊ぶ事が多くて男っぽい性格だけど
女友達に可愛い服装着せられて学校に言ってみたら
男友達に「何それお前女みてーだなw」と言われてそれがトラウマになり以降男っぽく振舞うようになる
私服も男っぽいのばっかだけどクローゼットの中に一度も着たことがない可愛いワンピースとかが入ってる。
これなら大丈夫
422 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 07:37:34 ID:9QY2kf88
>>421 さわやか三組の主人公が姉と母に無理矢理スカートを履かされる回を思い出した
425 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 00:34:46 ID:7qjf3aOl
一週間も誰も来てくれない……。ボク、寂しいよぅ……。
今月号のメガストア、けものの☆がいいボーイッシュ描いてる
イカされまくりスレにボクっ娘SSが。
429 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 14:12:21 ID:kCVBRMBk
「あのね、ボクの処女をあげるよ」
「上げるのはスレだけにしときなさい」
430 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 12:29:55 ID:ECVczED8
驚くほど人がいないな。
女「ねえ!ねえってば!」
男「あん?何だようるさいな」
女「とにかく大変なんだ!」
男「ふわぁ……大変って何が?」
女「と、とりあえずこのスレを見て!」
男「んー?……あー…過疎ってるなぁ」
女「う、うん…ここ最近、こんな調子みたいなんだ…」
男「……で、お前はどうしたいんだ?」
女「…ボ、ボクは…やっぱり、もっと賑やかなのが…」
男「相変わらずお前は寂しがりやだな」
女「うう…だって、独りは…」
男「だがことわる」
女「う、うん………ええぇえ!?」
男「ったく、明日休みなんだから寝かせてくれよ…」
女「え!?ちょ…まっ、待ってよ!ねぇ!?……
…行っちゃった」
女「…やっぱりボクって、独りぼっちなのかな…」
女「…独りは嫌だよ……寒いよ…辛いよぉ……ぐすっ、ううぅ……」
男「寂しさに身を震わせて泣いているボクっ子ハァハァ」
男「ったく・・・世はクリスマスなのにお前と同じバイトかよ」
女「うれしーでしょ?ボクみたいな美少女と一緒に働けて!」
男「ハイハイハイ・・・」
プルルルルルル・・・
女「ハイ あ、オーナー・・・解りました2人で頑張りまーす」
ガチャ
男「なんて?」
女「オーナー家族サービスで今晩来れないって」
男「・・・今晩ここでオール?」
女「そだよ?」
男「オレに拒否権とか選択権はねーのかよ!」
女「ないよ」
男「・・・」
女「お客さん減ってきたし2人きりの時間だよー。こんなのでも」
女「キミはイヤだった?」
女「よーっし!あと6時間朝までガンバロー!」
コンビ二バイトで過ごすイブの夜
こんなファンタジー夢見てた
深夜回ると客0人時間があまりある田舎のとあるコンビニ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219568508/193 より数日後のお話。
「はい、もしもし。なんだお前か。え? 今から会う? なんでまた。なんでも
いいから来いって? ……しょうがねえ、どうせ暇だし、行ってやるよ」
「……寒い。ったく、なんだよあいつ、呼び出しておいて遅れるとかありえねー」
「ごめんごめん、待たせたかな?」
「ああ、待ったと、もぉぉぉぉぅ!?」
「何をそんなに驚いてるんだい?」
「驚くわっ!? ななななななな、なんでお前がスカート履いてんだっ!?」
「そりゃ、僕だって女の子なわけだし、スカートくらい履くさ」
「いや、お前のスカート姿見たのって、幼稚園の時以来なんだが」
「そうかい? まあ、君が見たのが、という事ならそうかもしれないね」
「……っていうか、お前、何というか、その……」
「なんだい?」
「いやいやいやいやいやいやいやいや、なんでもないなんでもないなんでも
ないったらなんでもないから気にするな。気にしないでくれ」
「変な奴だな」
「お前には負けるが。っていつもと逆っ!?」
「あはは、そうだね。じゃあ、行こうか」
「行こうかって……どこへ?」
「今日が何の日かは、流石の君も知ってるだろ?」
「そりゃ……クリスマスイブ、だよな?」
「クリスマスイブに、男の子と女の子が二人で行く所と行ったら?」
「……ラブホ?」
「君は本当に馬鹿だな」
「その姿だと余計に情け容赦なく聞こえるっ!?」
「そこは最後だ」
「そうだよな……って、え!?」
「……というのは冗談だけど」
「性質が悪い冗談はやめろよ……びびった」
「……最終的には冗談じゃなくなればいいんだけどなぁ」
「あ? なんか言ったか?」
「何も。そうだね、まずは、軽く街を散策しよう。そういえば、最近駅前に
ゲームセンターが出来たそうだけど、まだ行った事がないんだよ。丁度
いい機会だ。久しぶりに君のクレーンゲームの腕前を見せてもらいたいな。
頼めるかい?」
「ああ、いいけど……クリスマスイブに、俺みたいな男と二人でゲーセンって、
お前ホントに男っ気まるでないのな」
「そういう君こそ、僕からの電話に『どうせ暇だし』と答える辺り、少しは見栄を
張ろうとは思わなかったのかい?」
「そんなもん、お前相手に今更張っても仕方ないだろ」
「それはそうだね。そうだけど……僕の方は、少しは逆に考えて貰いたかった
りもするんだけどね……」
「逆?」
「……まあいいよ。じゃあ、行こう」
「なんか……お前、怒ってる?」
「別に。何か怒られるような事をした心当たりでもあるのかな?」
「それは無いけど……何か、怒ってるように見えたからさ」
「大丈夫だよ。怒ってない。安心してくれ。僕は至って平常心さ」
「そうかー?」
「そうだとも。とりあえず、今日の君のノルマはぬいぐるみ十個だ」
「多っ!? やっぱり怒ってるじゃねえか!?」
「ふふふ……さあ、ガンガン獲ってもらうから覚悟しておくんだね」
「……まあ、いいけどよ。んじゃま、気合入れていくかっ!」
「……持ちきれない程獲るとは」
「へっ、日本で五十二本の指に入るのクレーンマスターの名は
伊達じゃないぜ!」
「その異名はいつ聞いても微妙だと思うけど……久しぶりに見せて
もらったが、腕は衰えていないようで何よりだ。とりあえず、店員さんに
袋貰ってきてくれないかな。これじゃ、満足に歩けもしないしね」
「おっけー。じゃ、ちょっと行ってくる」
「うん。………………これは……僕の為に獲ってくれたと、そう思っても
いいのかな。そう思っても……許されるのかな?」
「何ブツブツ言ってんだ?」
「!? あ、ああ、早かったね」
「ほいよ、袋」
「ありがとう」
「クレーンゲームにも飽きたし、軽く格ゲーでもやらね? スト4出たばっか
だし、お前も好きだろ?」
「そうだな……格闘ゲームもいいけど、このぬいぐるみのお礼を、まずは
させてもらえないかな?」
「礼なんていらねえって。……と言いたい所だけど、何してくれるんだ?」
「口付けだ」
「………………」
「固まるな。冗談だ」
「だから性質の悪い冗談はやめろって言ってんだろー」
「……性質が悪いのはどっちなのか……」
「あ?」
「なんでもない。じゃあ、丁度いい所に筐体があるし、あれで一踊り見せて
あげるっていうのはどうかな?」
「おお、ダンレボか。最近見かけなくなったよな。お前上手かったっけ?」
「まあ、とくとご覧あれ、と言った所かな」
「じゃあ、荷物持ってるから、見せてくれよ」
「わかった。しっかり見ていてくれよ」
「……すげーな、お前」
「はははっ……そう褒められると少し照れるね」
「なんだ、あのステップ。普通じゃねえ。お前の運動神経がいいってのは
知ってたけど、プロ並じゃねえか、ほとんど」
「そこまで褒めると褒めすぎだよ」
「いやあ、あのダンス見せてくれりゃ、こんだけぬいぐるみ獲った甲斐が
あるってもんだよ。ありがとな」
「だから褒めすぎだって」
「だってホントに凄かったからさ」
「……ありがとう。そう言ってくれると、凄く嬉しい」
「また、その内見せてくれよな」
「ああ、君が見たくなったらいつでも言ってくれ」
「おう」
「さて……この後、どうする?」
「ちょっと休憩するか? それとも、荷物適当なコインロッカーに入れて、
店でも見て回るか?」
「そうだね……ちょっと休憩して、それから歩いて回ろうか」
「おっけー」
「この先、少し行った所に、美味しいコーヒーを飲める店があるんだ」
「へえ。よく知ってるな」
「今も潰れてなければ、あるはずだよ」
「不況だからなー」
「ま、とにかく行ってみよう」
「……ふぅ」
「美味いな、これ。コーヒーってこんなに美味いもんだったのか」
「ちゃんと入れたコーヒーは、缶コーヒーやインスタントとは比べ物に
ならないだろう?」
「おお。もう缶のは飲めないな」
「喜んで貰えて何よりだ」
「ここ、よく来るのか?」
「たまにね。静かだし、コーヒーは美味しいし」
「確かに静かだよな。街中にあるとは思えない」
「何か考えたい時や、心が疲れてしまった時は、ここによく来るね」
「お前にもあるんだ、心が疲れるとか」
「心外だな。君は僕を何だと思ってるんだい?」
「完璧超人」
「一人クロスボンバー喰らわすよ?」
「勘弁してください……ってな冗談はともかく、なんかお前が思い
悩んでる姿って想像できないんだよな」
「……今この瞬間も悩んでいる所なんだけどね」
「何に?」
「それは秘密だ」
「また秘密かよー」
「女の子には秘密が多いのさ」
「女の子って柄かよ……っていつもなら言えるんだけどな。今日は確かに
女の子だよな、お前のその格好」
「……あ、あまり人を無断でジロジロ見るものじゃないと思うよ?」
「ジロジロ見てもいいか?」
「断ったらいいというものでもない」
「だって……その、さ……今日のお前、何か……」
「……何か?」
「……こういう事、俺が言うとなんか変な誤解されたり、キモいとか思われ
そうで今まで言わないでいたんだけど、何かどうしても言いたくて我慢が
できそうにないから今から言うけど……」
「別に何を言われても僕は動じないよ。気にせず言えばいい」
「そう言ってもらえると助かるな……じゃあ、言うぞ?」
「う……うん」
「今日のお前……何か、すげえ可愛いし、綺麗だ」
「……!」
「いつも男がするような格好ばっかりしてたから気づかなかったけど、
お前結構、っていうかかなり、っていうか物凄く可愛かったんだな……。
さっきのダンレボの時思ったんだけど……今目の前にいるの見ても、
やっぱりそう思う」
「……っし!」
「何ガッツポーズしてんだ? ……俺がそんな事思ってるの、やっぱ
気持ち悪かったりするか?」
「全然全く欠片もこれっぽちもそんな事は無いよ!」
「そこまで力強く断言されると逆に気になるんだが……」
「ははっ、ちょっと嬉しくて、つい。なにぶん、そういう事を言われたのは
初めてなものでね」
「お前男っ気無いもんなぁ」
「……訂正。君から言われたのは初めてなものでね」
「あれ、そうだったっけか? ……って、そうか。そういう事になるよな。
……………………あれ?」
「気づいたかい?」
「っていう事は、俺以外の奴からは、言われた事あるって事か?」
「そっちに行くか!?」
「……何か、腹立つな」
「え?」
「だって、お前が可愛いって、そいつは俺より早く気づいてたって事だろ?
そういうお前の顔、俺より早く見てたって事だろ? ずっとお前といて、
それで気づけなかったのに……なんか……それが、腹立つ。イラッとした」
「………………」
「なんだよ、変な顔して」
「君は……ひょっとして、わかっていてわざとやっていたりするのか?」
「何を?」
「……とても嘘をついてるような顔には見えない。という事は、天然か。
天然なのか。天然でここまでありえない鈍さなのか……」
「なんだよ、天然とか鈍いとか……意味わかんねえぞ」
「……本当にわかってない。泣きそうだ」
「え? ええ? なんか俺まずい事言った? なに? 泣かしちゃうような事
言っちまったか!?」
「……以前、聞いたよね。身近に、かわいい女の子がいないのか、って」
「ああ、そんな話したっけ」
「そのうち、わかるって言ったよね?」
「ああ、何か……時がくればわかる、って……一人の女の子が、その小さな
胸に宿った小さな勇気を振り絞る………………ああああああああ!?」
「やっと……やっと気づいて」
「お前、自分で自分の事かわいい女の子とか言ってたのか!」
「今度はそっちかーっ!?」
「え、でも、それって……つまり……え、あ? う? おおお?」
「……流石に、ようやく、わかってくれたよね? ね?」
「え、じゃあ……クリスマスイブに、俺誘って、つまり、これって、デートで、
そんで……えっと、お、う、あ、へ?」
「……とりあえず、コーヒー飲んで落ち着きなよ」
「あ、ああ……ん……ふぅ」
「まったくもう……何かコントみたいじゃないか。せっかくわかってもらえた
って言うのに、感動とかそういうの皆無だよ……はははっ」
「……そういう事、なのか?」
「そういう事って、どういう事だと思ってる?」
「え……それは、その、お前が、俺の事……好き、とか、そういう事?」
「そうだよ。僕は……貴方の事が、好きです」
「………………」
「………………」
「……マジで?」
「大マジで」
「え、だってそんなの……え、ええ!?」
「勇気振り絞ってさ、クリスマスイブにデート誘ってさ、それでごく普通に
遊びに行く感じで来られてさ、せっかくおめかししてきたのにあんまり
反応なかったしさ、そんで綺麗だとか可愛いとか言ってくれたから、そこで
ようやく気づいたかと思ったら、自覚は全然無くてそんで勝手に嫉妬だけは
してくれたりなんかしちゃったりして……本当に、君は馬鹿だよね。凄く馬鹿。
大馬鹿。その上間抜け」
「いや……その、なんつうか……ごめん」
「ふふ……謝らないでいいよ。僕は……嬉しいんだから。やっと気づいて貰えて、
それだけで嬉しいんだから。そんな馬鹿な君でも……それでも、好きなんだから。
……でも、もっと嬉しくなれるどうか、それを、教えてもらえないかな?」
「……俺が、お前の事……どう思ってるか……だよな?」
「……うん」
「未だに、よくわからんのだけど……やっぱり、さっき俺以外の奴が、お前の
事可愛いとか思ってたんだと思うと、凄い腹立ったのは……俺が、お前の
事……独り占めしたいからなんじゃないかと、そう思う」
「……独り占め、したいんだ?」
「うん。だから、さ……俺、お前の事……好きなんだと、思う……多分」
「……多分、かぁ」
「ごめん。ちょっとまだ、自分でもわかんないとこ、あるからさ」
「そうか。それでも……ありがとう……嬉しいよ、僕」
「………………」
「………………」
「クリスマスイブにさ」
「ん?」
「クリスマスイブに、恋人同士で歩いてるの見ても、別に俺は何とも
思ってなかったんだよ。強がりとかじゃなくて」
「僕もだよ。……でも、いつかは、君とこうして歩きたいって……それは
思ってた。ずっと」
「……くっつくなよ」
「いいじゃないか。僕らはこういう風にくっついてもいい、そんな関係に
なったんだから……多分、だけどね」
「……何か恥ずかしいぞ」
「……実は、僕も恥ずかしい」
「………………」
「………………」
「恥ずかしいついでに、もっと恥ずかしい事、しちゃうか?」
「……したいの?」
「……そ、そりゃまあ」
「じゃあ……ん……」
「お、おい! こんな往来のど真ん中でか!?」
「どこでだって誰かしらに見られてるものだよ。それに、お礼にしてあげる
って言ったのは僕だしね。僕がしたい所でしてあげる」
「……あれは、冗談だったんじゃ?」
「だって、そう言ったら君が完全に硬直しちゃうんだから。冗談とでも
言わないと固まったままだったろ?」
「……そりゃ、そう……なのかな?」
「僕に聞かれても知らないよ。……それとも、やっぱり、したくないの?」
「そんな事は無い! 絶対無い! 凄くしたい! じゃなきゃ俺から言わない!」
「そこまで必死になられると、ちょっと引くかも……」
「……す、すまん」
「なーんて、これも冗談。……じゃあ、いいかな?」
「……うわ、何か皆俺達の方を見てる気がする」
「自意識過剰。じゃあ……来て」
「……行くぞ」
「……うん」
「………………ん」
「……ん……んっ……」
「……ぷはっ!」
「……はふう……」
「なんか……すげー良かった」
「……うん、気持ちよかった。キスって……いいものだね」
「……なあ」
「なんだい?」
「俺、お前の事、好きだ」
「……多分、じゃなくて?」
「ああ。絶対に、好きだ」
「……僕も」
クリスマスイブに降ってきた、最高のクリスマスプレゼント。
願わくば、彼と一緒の日々が、永遠に続きますように――
というわけで、男装スレでの小ネタから続きっぽい感じで。
男装から女の子な格好になったので、こちらに投下させて
もらいました。
会話オンリーで申し訳ない。
フォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
神様!俺にクリスマスプレゼントをありがとう!
ありがとうすごくもえた。
今読んだ。切ないクリスマスに少し心が温まったよ、ありがとう。
442 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 10:14:14 ID:+rLO1qeX
うおおおおおおおおおおおおおお
たまらん!かわいすぐる
巨乳なボーイッシュが好きなんだが、
別に貧乳限定じゃないよね?
>>443 俺は別に良いと思うぜ。「ボーイッシュ」ってのは基本性格のことだろうし。
てか何でこんなスレタイ?
>>443 巨乳小学生スレの過去ログに当たれば幸せになれるかも
巨乳なボーイッシュ…すごく、いいと思います・・・
巨乳小学生スレの千晶シリーズは、
喧嘩好きボーイッシュなボクっ子の小学六年生が
Gカップ巨乳小学生になってしまって(ある日突然、というわけではないが)、
そこから巻き起こるもろもろの騒動…というのがが話の筋だな。
このスレ住人的には、ああいう娘ってどうなん?
大好物では・・・
449 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 17:14:41 ID:c0F4zIyt
ボーイッシュな女はほとんどの確率でビアンだよ。
そんなことはない
ボーイッシュは最高だ
保守
さあ、ボーイッシュヒロイン作品を俺に紹介するんだ
僕っ子でもショートっ子でも巨乳でも貧乳でもOKだ
つキノの旅
つなのはstrikers
つエーデルワイス
つこころナビ
つ蒼と青のしずく
つダブルキャスト
つパワパフ
つポケスペ
つおと×まほ
つk-1ダイナマイト
つ爆走兄弟レッツ&ゴー
つ放浪息子
つ今日の5の2
ローゼン出せよww
しまった!携帯用ジャマイカ
465 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 01:07:34 ID:wXvoIbgC
ボクの裸を見ろおおおおおお!!
でもHのときだけエロエロになる僕っ娘が見たい
>>465 GJ!!
最近読んだ、どのSSより萌えた。
>>465 やろうと思ったけど、あまりの恥ずかしさに頭がパンクして錯乱状態になっての発言だよな?
>466
俺にはどれだけ女だと主張しても目を自分と現実から逸らしてあっちの世界にイっちゃってる幼馴染についにキレたボクっ娘が見えるが君には見えないのか?
♪君のーすーがーたーはー
♪ボクにーにーてーいーるぅー
君=女の子のような男の子
ボク=男の子のような女の子
どちらも中性的なんですね分かります。
そして気まぐれに入れ替わったら、
それがバレてエロエロな目に遭うわけですね。
ボクがガンダムだっ!!!
ボクは、死にましぇん!
480 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 13:42:35 ID:FbSD+mvn
ねえ……お願いだよぉ……抱いて、抱いてよぉ! ボクもうガマンできないからぁ、あ、ぁ、あああ"ぁぁぁぁ!? ゆび、ゆびだめ! ゆびだめっ!! おちんちんじゃないといやだああぁぁやあああぁぁぁぁ!!?
落ち着けw
わかるのかよww
[壁]・)
>>484 壁から片方の胸だけ覗かせてるんですねわかります。
キョヌーボーイッシュ……イイ
だが貧乳派は多いはずだ!
すくなくともここに一人いるぞ!!
まあボーイッシュって何となくヒンヌーのイメージあるよなw
でも巨乳ボーイッシュもそれはそれでそそるな!
489 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 00:23:26 ID:jH7lyLMd
貧乳ボーイッシュは性格が若干控え目、巨乳ボーイッシュは開放的なイメージが。
「こんなもの邪魔なだけだ……」
間をとって自分の巨乳を肯定したがらないボーイッシュでどうだ。
491 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 00:54:12 ID:2o4vRXZf
>>489 色恋的にはそうだが、むしろ普段の性格は逆なイメージがあるが。
巨乳ボーイッシュっていいな、とふと思ってこのスレ覗いたらなんというシンクロニティ
サラシを巻いたら苦しくて気分が悪くなる娘とか
男物の服着たら胸元がぱっつんぱっつんになっちゃった娘とかいいよね
親友のひんぬー娘と二人して溜息ついてたりするとなお良し
シンクロニティ?
ボ、ボクはそんな揚げ足取るような奴は好きじゃないぞ!
ホ、ホントなんだからなぁ!
よく知りもしない言葉を使いたがるボーイッシュという電波が
アホの子とボーイッシュって相性いいような気がする
はうー・・・。どうしよう、僕の胸、また大きくなったみたい・・・
なのに背は全然伸びなくて、顔も童顔だし、何だかバランス変じゃないかなあ・・・
でも、でも、でも!アイツはいつも「ロリ巨乳が好きだー!」って言ってるし、
きっと私の体のこと、気に入ってくれる・・・よ・・・ね?
500 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 22:00:28 ID:zmXALHNA
500
お前らが色々言うもんだから
>>493が自己宣伝する巨乳ボーイッシュアホの娘に見えてきたじゃないか
『えー、世界中で死刑囚が脱獄した模様です。厳戒体制を…』
物騒なニュースがテレビから流れる。すごい偶然もあったもんだ。
「由紀。この事件はどう思う?関連性はあるかな」
「あー、えっと…ボクはこれ、シンクロニティだと思うよ」
「シンクロニティ…?」
「知らないのー?シンクロニティ。バキだって」
ゴメン
>>497 つTOH
難しい言い回しをしようとしてミスりまくるボクっ娘が居る
《季節感皆無ボクッ娘》
ドアを開けるとそこには悪魔のコスプレをした俺の彼女が立っていた。
「Trick or Treat!でもお菓子はいらないから悪戯させて!」
「二重の意味でおせーよ!!今、夜中だよ!そしてもう2月だよ!」
「……やっぱり遅い?」
「ああ。とりあえず入れ。近所迷惑だから」
手を引いて中に招き入れ、あまり遅くに人の家を訪れてはいけませんよと説教。
純は涙目で正座をしていた。
「ごめんなざい〜、ぼ、ボク、準備に、時間がかかっで〜」
「あ〜、わかったよ。怒ってないから、ほら泣くな」
頭を撫でると純はあっという間に泣き止みエヘヘェと笑う。
「おま、その笑顔は反則だぞ」
「うん、ごめんね〜、へへえ〜」
「まったく……ところで、準備って、そのコスプレか?」
「うん!ハロウィンカラーの黒とオレンジが基調となっております〜!」
純は飛び上がりその場でクルリと回った。
かなり露出の多い衣装で、特にお腹が大きく開いている。
アクセサリーの尻尾で持ち上がるミニスカートからは下着が見えそうで見えない。
「というか純、その恰好でここまで来たのかよ。よく襲われなかったな」
「襲われる?ああ……そういえば、こんなえっちい恰好じゃ危なかったなあ」
「……あ、そうか!」
「胸が無いから男の子だと思われたんだ!とか言ったら泣く」
「胸が無いから男の子だと思われたんだ!」
「高明のばか〜〜〜!」
純は泣きながら外へと飛び出していった!
元気な奴だ。
さて、寝るかな。
俺は布団を敷き、戸締まりをしてパジャマに着替えようとしたところで家の電話がなった。
「ただいま〜」
「うぅ……ぐす……ううう」
顔をグチャグチャにして泣きじゃくる純と共に帰宅する。
電話は警察からだった。
『あなたの恋人だと自称する小学生の女の子が深夜徘徊していたので補導しました』
との連絡にダッシュて交番に赴き、
本当に俺の彼女です。こうみえてこいつは高校生なんですすいませんすいませんと事情を説明。
いろんな意味で打ちのめされた純をやっとの思いで家に連れ帰った。
「まあ、その、なんだ…………ちゃんと女の子だってわかってもらえたじゃないか」
「うるしゃい!」
「ああほら、鼻水出てる。はい、ちーん」
ちーんした後も純は悲しそうに俯いていた。
これは流石にかわいそうである。
まあ、なぐさめてやるか。
純を後ろから抱きしめる。俺の腕の中で小さな身体がびくんと震える。
「どうしたんだ?元気だせよ?」
「う、うん……」
「……どうせ子供っぽい自分は俺に釣り合わないんじゃないかとか考えてるんだろうけど」
「……うん」
「俺は純のこと……十分魅力的だと思ってるから付き合ってるんだぞ?」
「…………高明」
くるりとこちらを向いた純に唇を塞がれた。
ぬぷり、と舌が差し込まれそのままディープキスに移行する。
「ちゅ……ちゅう……んぷ……ぷはあ」
「……ずいぶん積極的じゃないか」
「ふふん……今日は悪戯しにきたんだから当然だよっ。ボク、可愛い?ねぇ、可愛い?」
そういえば、今のこいつは悪魔さんなんだったな。
2月の糞寒い時期に露出度の高いボンデージちっくな悪魔装束は季節感皆無だが、
エロいかエロくないかと言えば、
「凄くエロい!」
「ちょっと待ってよ!可愛いかどうか聞いたんだよ!?」
「凄くエロ可愛い」
「……もうっ、高明のば〜か」
純は小さく零しておでこをコツンと俺の胸へぶつけてくる。
「純……可愛すぎ……」
「ふぇ?……ひゃわっ!」
衣裳の上から純の胸をいきなり強く揉むと、彼女はピンと背をのけぞらせた。
小さな膨らみを手のひらで押し潰すようにこね回し、攻め立てると
俺のシャツを握りしめながら、純は嬌声をあげ始める。
薄い生地なので感覚もダイレクトに伝わるらしい。
「ふ、にゃあ……あ……んっ!」
「やっぱり純は胸が敏感だよな」
「あ、あふっ、はう、はううぅ!んきゅう!」
「ほら」
いじってないほう胸の、衣裳の上からでもわかる程に固くなった尖端を摘む。
「ひゃあああっ!高明、強っ……!」
「もうこんなに固いんだけど。純は淫乱な悪魔さんだなあ?」
「ぃあ!いんらんじゃないよぉっ、ぅんっ!」
「そう?でも下も大変みたいだぞ?」
俺は純を抱えあげるとソファーの上に横たえさせて、
露出したお腹を撫でながらも、股の割れ目を攻めた。
じゅん、と既にヌレヌレであるそこのせいで、衣裳の色も変わってしまっている。
布地を押し込むようにしてやると、淫裂は嫌らしくくわえ込んだ。
「下着も着けてないんだな」
「ん、んは……はあっ」
「最初から、エッチする気だったんだな、この淫乱悪魔め」
「ごめんな、しゃいっ!ボク、ごめんなは、ひいいっ」
クリトリスを擦ってしまったらしく、腰がガクガクと揺れた。
「あ、イくのか?もうイっちゃうんだ?」
「あ、あうっ」
割れ目を隠す布を少しずらして、そこを直接刺激する。
「うわあ、あああ、お、そんな、しないでっ!な、んかっ、出ちゃうっ、よっ、」
きゅうきゅうと指が締め付けられる。
純は限界のようなので、一思いにイかせてやることにする。
あそこの中を指で激しく擦り、クリトリスも指の腹で捏ねくりまわす。
「ひゅあ、出ちゃ、う!ボクッ、でちゃっ!」
「出しちゃえよっ、純!」
「ご、ごめん、なさっ、ふあ、でるっ、でちゃあああああああああああっ!!」
純は叫びながら達した。
透明な液が飛び出して俺の手を濡らし、やがて止まった。
ふるふると震える純の身体を見て、俺の興奮も高まる。
ああくそ、なんて可愛いんだ、純!
「はあ……はあ……ボク、悪戯するどころか、されちゃった……よ」
「……純」
「うん、いいよ……」
お許しが出たのでズボンを降ろし、男性を取り出す。
純の濡れそぼったそこに宛がうと、嫌らしく音をたてた。
「あ、入って、くる……うう」
「くっ」
思わず声が漏れたが、純は滑らかに俺を受け入れた。
「ふあっ、ふうっ」
「全部入ったぞっ、純!」
「わかるっ……入ってるっ!」
最初は痛がってばかりの純だったが最近では膣内でも感じているらしく、
今も扇情的な表情でよだれを垂らしていた。
俺はお腹を突き上げるようにして虐め、彼女は答えるように悲鳴をあげた。
「ひゃくっ!いああ……んっ、ボクお腹いっぱいらああ……」
「純……」
「うれしいっ、お腹が、高明といっぱいれっ、うれひっ、ふあっ!」
ジュブジュブとピストンを続けながらも少しずつ角度を変えてやる。
こすれる位置の変化と共に純の声色も変わり、可愛い。
「あ……今の……そこぉ、きてゆ!いいよ!」
「ここか?」
「そこぉっ!んっ……んう……」
弱点を自ら教える子悪魔は嬉しそうに目をつむった。
「すぐ、いっ、ちゃう!たか、あき、いっていいっ?ね、いいっ!?」
「ああ、いいぞ」
腰をたたき付けるリズムを早くし、純をよがらせる。
突然きゅうっ、と締め付けられる。
「うひああああああっ!」
両足を突っ張らせ純は達した。
純の膣壁のうねりに俺も限界を迎え、慌てて引き抜く。
黒い衣裳が白く染まっていくさまはひどくエロティックだ。
「うわっ……ああぁっ、熱いの……身体にかけちゃやああ……」
「はあ、はあ……純……好きだ」
「ボクも……高明」
「どうした?」
思い付いたようにいった純に問い返す。
彼女はペロっと舌を出して答えた。
「ボク可愛いかったから、なでなで!」
「して欲しいのか……まったく」
「えへへ、ボク、しやわせ〜」
この夜は純の頭をなでなですることによって明けていった。
†
ドアを開けるとそこにはサンタクロースのコスプレをした俺の彼女が立っていた。
「メリークリスマス!プレゼントはボクだよっ!」
「二重の意味でおせーよ!!」
終われ
TOH結構面白いな
次は5月くらいにミニスカ着物のおひな様かな。
GJ。可愛いのはいいんだが小学生と間違われる純ちゃんに黙祷w
509 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 01:53:21 ID:gx6/BbwT
保守
ボクっ娘とやりてぇ
ボクっ娘といっしょの布団に入りたい
それでエロエロするわけでなくいっしょに眠って、それで次の日に起きたら目の前に
ボクっ娘がいてボクっ娘も起きてこっち見て顔真っ赤とかそんなシチュが好き。
それでそっから早朝のニャンニャンタイムですよ!
512 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 08:56:27 ID:TLZ1iY1b
ロリかつボクっ娘ってあまり見ないな。
>>512 ・・・おまえ・・・天才だな (`・ω・´)b
>>512 そうかぁ?
未成熟で未分化なロリこそ、ボーイッシュの温床だとおもうが
事実、結構あるだろ
シスプリの衛
つよきすのカニ
5の2のナツミ
蒼い子も一応ロリか?
ボーイッシュではないがひぐらしの梨花、羽入もボクっ娘
ビバップのエド
ビバップ号から降りた回のラストで「COW-GIRL」を見て始めて女の子だと気付いた。
ごめん、スレチだった
>>516 5の2のナツミ
番組中、正直エロさも可愛さもこの子が一番だった。
みなみけのトウマは「オレ」だっけ?
うん
ボクっ娘ならぬオレっ娘小学生って、何かエロくていいなw
エロさを感じないぞ俺wwwww
リョーコ(ナデシコ)ちゃんかな?
パワパフZのかおるはエロかったなー
ボーイッシュとボクっ娘(オレっ娘)って、=じゃなくて≒だよな。
>>525 別に一人称が私やあたしでもいないことはないだろうし
527 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 01:58:24 ID:GNq/eEVo
まあ外見を文章で表現しなきゃならない都合上、一人称がボクの方がキャラを立てやすいわな。
528 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 12:24:36 ID:ZwCwAXuy
「かんぽの宿疑惑」が表面化しても、小泉竹中売国一家が日本郵政批判の先鋒に立っていたなら、
「偽装」を通すことも可能だった。ところが、小泉竹中売国一家は軽薄にも、
慌てふためき日本郵政とオリックスの全面擁護に回り。自らの化けの皮を剥いで、
売国一家の本性を国民の前に曝してしまった。
外資系保険会社から巨額の資金が注がれているTVメディアは売国一家の片棒をなりふりかまわず担いでいる。
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゛゛゛゛゛"゛゛""""""ヾ彡彡)
ミ彡゛ ..小鼠小僧 ミミミ彡 あのアメリカを愛し
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ)) この日本をぶっ壊す。
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡 | ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < 売国をとめるな
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_____________
_/ |\、) ' (イ
/ `──'´ // ̄`ヽ
ヽ\\/ \/ \
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\ \:::::_ヽ__ _\
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>>527 @ボクと競争?OK、
君には負けないからな
A俺と競争?いいぜ、
お前には絶対、負けねぇからな
B私と競争?いいわよ
貴男には負けないんだから!
エッチ時
@ボ、ボク、何だか恥ずかしいな…君とエッチするなんて…でもいいよ。
初めて…君にあげる
優しくしてよ?
Aお、俺はいいぜ…お前の相手してやるよ。
は、初めてだからな!
痛くしたら殴るぞ!
Bわ、私は…いいわよ…は、初めてなんだから…優しくしてよね
確かに一人称がボクの
方がボーイッシュだ。
うん、やっぱりボーイッシュと女言葉は相性悪いな。
そもそも「いいわよ」なんて言わんだろ。リアルで
リアルなことを言い出したらこの板なんて・・・!!
「もっとボクを女の子として見てよ……!」
「もっとあたしを女として見ろよ……!」
やっぱ上のが「らしい」よなあ。
534 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 01:47:46 ID:CqdFM1pW
>>533 パッと見て、上がアイマスの真、下がリリなののヴィータで再生された。
>>533 まあよくも悪くもテンプレ的ではある
ただエピソードとかがよければ全然下もありだと思う
あんまりきつくすると男勝りになってしまうけど
形式的に女言葉より男言葉のがボーイッシュには良いのは確かだ
だけど一人称はそんなに重要では無い気がする
むしろそのミスマッチさがたまらない
ただ、わたしよりあたしのほうが良い
姐御肌ってやつか
ナデシコのリョーコとか思い出した。
リョーコは一人称オレじゃね?
あ、なんか全体的な流れで、ふと思い出しただけだから。
ささ、気にせず気にせず。
541 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 00:02:13 ID:7iAbbkpl
容姿的には南明奈とかいい感じなんだけどね。
ボーイッシュが非処女だと何故か興奮する。
ボーイッシュと男装少女の間には暗くて深い耳の穴ですか?
耳かきをしてもらったら萌えるのが男装少女で、
耳かきをしてあげるのが萌えるのがボーイッシュ?
>>542 わからないでもないな。
「こんなに男勝りなのに、もう女なんだ……」
ってのに興奮するんだよな?
>>545 だがしかし、幼い頃から手塩にかけて育ててきたロリっ子甘えんぼうボーイッシュの魅力には勝てまい!
ボーイッシュ光源氏計画かw
甘えんボーイッシュ
>>545 しばしば男の子と間違えられる年増女の友人ならこう言いそうだ。
「なに言ってんの。女はうまれたときから女に決まってるじゃない」
550 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 01:04:05 ID:qy+YAb3z
>>548 生意気でいつも突っ掛かってくるけど、反応してやらないと涙目でムキになるんですねわかりま……
アレ、今気付いたけどボーイッシュと甘えんぼうとツンデレって異様に相性良くね?
にょたりあのドイツがこのカテゴリに入りそう
ショートカットの金髪碧眼、巨乳、寡黙
デレデレ貧乳ボーイッシュ痴女が欲しいなあ
だがまってほしい、ツンデレ貧乳ボーイッシュが勇気を振り絞って
セクロスしたいと遠まわしに言ってくるほうが萌えないか?
すくなくとも私はそんな女の子の遠まわしな言い方ではわからないというフリをして、
焦らして焦らして焦らしぬいて、涙ぐみながらセクロスしたいと叫ばせたいと思うんだが、
ここには我が同士はいないのか?
>>553 おぉ同士よ。その案を元に小説書いてくれ
555 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 22:32:14 ID:itqZQVUV
ボーイッシュの「えへへ〜」っていうのがすっごい好き もうこれだけごはん3杯いけるわ
一昨日ダイゴが「ボーウィッシュ!」って言いながらあのお馴染み両腕クロスのポーズをしてる夢を見て以来ボーイッシュで抜けない
すげぇ夢だなw
559 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 06:43:26 ID:QU6LZn+4
女は、そりゃあ初体験は特別なものだろうけど。。。
でも、男にとってもやっぱり処女相手は特別なもんだろ。
東南アジアに売春ツアーに行っちゃうような、処女好きオヤジに言わせると、
亀頭入れる瞬間は、たまらない感触らすいぞ。
ちなみに、フィリとかタイ系より韓が一番いいらしい。
そのオヤジに言わせると、韓・日・中の順に男にとって処女は気持ち良くて、
その順番で女の痛がり方も激しいそうな。
>>558が
>>556に同意しているのかと思って驚いてしまった
それよりWLOのサンプルCGで女の子メイクされてる主人公の髪型がとてつもなくツボなんだが
しかも驚いてる表情がこれまでメイクしてなかったボーイッシュ子がおめかしして
その変わり様に自分でも驚いてる初々しい感じが出てて俺のストライクゾーンど真ん中
何が言いたいかっていうと俺はボーイッシュ子のはじめてのおめかしってすごい好き
ふぅ・・・
ああ、一人称ボク二人称キミの娘っていいわぁ(;´Д`)ハァハァ
朕
ボーイッシュと言えば幼なじみとも合うと思うんだ
小さい頃男友達のようにいっしょに遊んでた子がいて
中学に入ってふとしたアクシデントで下着姿を見てしまったら、やたらエロい身体に成長してたとか
それを指摘したら真っ赤になってワタワタしちゃってるとか
そういうエピソードがすごく好きだ
そこで初潮ネタですよ!
>>563を受けて、投下します。微エロ程度です。
2つにわかれています。ケータイからなので、お見苦しい点があるかもしれません。
寛大な心で読んでいただけると幸いです。
「お邪魔しまーす」
今日は、家に親がいないから、幼なじみの家で晩ご飯を食べることになった。
家は隣同士。小さい頃からよく遊んでいるし、お互いに家の勝手もよくわかっている。
幼なじみの名前は青木蓮(あおきれん)。男のような名前だからか、少し……いや、だいぶ男勝りだ。
一人称だって“俺”だし、中学では野球部に所属。その上エースピッチャーだ。
女子からもモテていて、こないだのバレンタインは大変そうだった。両手に紙袋二つずつ。下駄箱、机は凄惨たるものだった。
おばさんに蓮の部屋で待ってて、と言われたので、蓮の部屋へと向かう。
「うわぁっ!」
……さて。
なぜ、ノックをしなかったんだろうか。
なぜ、入るよと一言声をかけなかったんだろうか。
そこには下着姿の、明らかに着替え途中の蓮がいた。
頭が真っ白になって、何を考えたのか、いや、おそらく何も考えていなかったのだろう。
いつのまにか、俺はするりと部屋に入って、後ろ手でドアを閉めてしまっていた。
「わ、ちょ、着替え中だぞ!」
わかっています。そんなこと。
俺の目は、蓮の体に釘づけになってしまっていた。すらりとした腰、引き締まった尻。普段よりも大きく見える胸。エロい。
「お前……胸……」
言葉が出てこねぇ!
「いや……練習に邪魔だから、ちっこいブラジャーで押さえ付けて……」
ってことは、ぺったんこだと思っていた蓮の胸は、本当は大きかったってことなのか!?
確かに、小さいブラジャーからは胸があふれんばかりである。
「なんか……エロいぞ、お前」
「!!」
「顔真っ赤だよ」
「うー……」
顔はもうりんごのように真っ赤。俺を部屋から追い出すことさえ忘れるほどテンパっているようだ。
気が付くと、俺の手は吸い寄せられるように、蓮の胸へとのびていた。
ふにふに。やわらかいが弾力がある胸。おれまだ殴られてない。
「もっとこれ全面に押し出せばいいのに」
「ばかっ……んなことできねーよ、俺だってこんなふうになりたくてなったわけじゃっ……」
ここまでして抵抗されないってことは、続きしていいのかな……
足の間に手を伸ばした……
その瞬間、蓮はふっと我に返ったような顔をして。
俺は物凄い握力で、両腕をつかまれた。
「あーきーらー?」
「はっ、はいっ」
笑顔が恐い! 目が笑ってない! あれだ、バッターをうちとるときの、獲物を狩るときのような目だ!
「何してくれとんじゃー!!」
腹に一発。き……きいたぜ……。
うずくまる俺に、蓮はそっと耳打ちした。
「もーすこし大きくなったらな……俺、晃のこと好きだし」
「へ、今なんて」
「いつまで居座る気じゃー! はよ出てけ! 蹴飛ばすぞ!!」
「はいっ!!」
真っ赤になったあの顔を思い出すと、にやけずにはいられない。
だって……俺だって好きなんだぜ、蓮のこと。
以上です。お目汚し失礼しました。
初潮ネタも書いてみたいですね……
(・∀・)イイヨーイイヨー
初潮ネタもソノチョウシ
GJ.
俺の中では上下とも白だった
GJ
俺の中では意外なことに上下とも桃色だった
残念ながら俺の中では上下とも薄い水色だった
色なんて関係ないよ。
頭の中では全裸だもの。
脳 ・ 内 ・ 全 ・ 裸 !
良い言霊だ。
566です。
今回は初潮ネタです。また蓮と晃の茶番を見守っていただけると幸いです。
少し生々しい点は御了承ください。
576 :
赤い思い出。:2009/03/22(日) 22:05:18 ID:cdlM2iGY
蓮の下着姿を見てから、油断するとあの真っ赤な顔、やわらかい胸を思い出して妄想してしまう。
もう俺の脳内では恥じらいながら全裸になって、あんなことやこんなことになっている。
……まぁそんなことはおいといてだ。今日は懐かしい思い出話をしようと思う。
え、誰に話してるのかって? ……ははっ。野暮なこと聞くなよ。
あれは小5になる前の春休みだった。
「あきらっ! 大変なんだ!」
「どうしたんだ?」
並々ならぬ形相で、蓮が俺の部屋に飛び込んできた。
「ど、どうしようっ、俺、俺っ……」
「お、落ち着けよっ、どうしたの!?」
「股から何か出てきちゃったんだ!」
「えぇーっ!!」
何か!? 何かって何だよ! 蓮がやたら慌ててたから、俺もつられて慌ててしまった。
「何か体もだるいしさ……俺、このまま死んじゃうのかなっ……」
「えぇっ……そんなこというなよ、大丈夫だよ!」
普段勝ち気ではきはきしてて、弱気なとこなんか全く見せない蓮がそんなこというなんて……。とにかく、励ますぐらいしかできることはなかった。
でも、あの時の俺たちはすごく混乱していて……だから、こんなことを思わず口走っていた。
「蓮っ、パンツ見せてみろっ」
577 :
赤い思い出2:2009/03/22(日) 22:07:12 ID:cdlM2iGY
我ながらバカだったと思う。しょうがないだろ……保健の授業は小5からだったんだ。
「お、おぅっ」
見せる蓮も蓮だ。今思えば俺のこと好きだったから見せてくれたのかなぁ……自惚れてるか。
パンツには血がついてて……無駄に鮮明な記憶があるんだが……
よくよく考えたら、あの時ノーパンだったんだよなちくしょー!股も見せろとかなんでいわなかったんだあの時の俺!!
結局、お母さんに相談する、とかいって、俺の家から帰っていったんだよな。
それが生理だって俺がわかったのは、その数ヵ月後の話。
「何か『せーり』って大変そうだよな」
「まぁ晃の赤ちゃんうめるんだから、少し痛くても気にしないぜっ!」
少し頬を赤らめながら、笑顔で俺に向けられたVサイン。
でも、かなり鈍感だった俺は、蓮の赤ちゃんとか強そうだなー、ぐらいにしか思ってなかった。
そして今。ちょっと蓮をからかってやろうと思う。
「なぁ、蓮」
「おー? なんだ?」
「小学校のときにさ」
「うん」
「俺の子どもほしいっつったの覚えてる?」
「なっ……!」
まぁ若干ニュアンスは違うけどな! あっという間に蓮の顔は真っ赤。
「お、覚えてるわけねーだろっ! バカ!!」
「ぐはぁっ!!」
また腹にもらっちまった……いてぇ。
でも、あの様子だと覚えてるな。ったく、素直じゃねーんだから。
以上です。
あまり萌え所がないような気がします……申し訳ないです。
今度書く機会があれば、多少がっつりエロを入れたいですね。
リアルタイムで読みました。確かにもうちょいエロは欲しいがGJ。
この蓮の反応にどこが萌えないと言うのだGJ!
俺をボッキさせて何が楽しい・・・?
GJ!
583 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 08:55:45 ID:6PhWC6Fm
おしとやかなボーイッシュ。
……有りかも。
>>583 いや想像つかん。そもそもおしとやかとボーイッシュは両立するのだろうか、いやしない(反語)。
文学少年かと思ったら文学少女だった、みたいな感じは
ありえるんじゃなかろうかと思った。
生まれてからずっと病弱で、男の子みたいに元気良く育って
欲しいという願いを込めて、男の子のように育てられた過去を
持っている、とか。
画材を取りに薄暗い美術室に戻ると、月明かりを受けて窓の格子だけを映す白いカンバスの後ろから、微かな寝息が聞こえてきた。
こんな時間にこんな場所で居眠りをする美術部員に心当たりはない。そっと覗き込んでみると、附属小等部の制服を着た十歳くらいの少年が、膝の上に大きな美術書を載せたまま、規則正しい寝息を立てていた。
「……君、起きなさい。ここで、何をしている?」
「ふぁ…あっ!!」
出来るだけ高等部の威厳を滲ませた声音で目を醒ますように促すと、少年はビクッと身を竦ませて顔を上げ、落ちそうになっていた黒縁眼鏡をずり上げて答える。
「あ、す、すみませんっ!! あの、画集を借りにきて、その……」
甲高い声だった。艶のない短髪を額に流した、色白で整った面立ち。せわしなく眼鏡を触る指は華奢で、僕ははじめて自分の間違いに気付いた。
「……君、女の子か!?」
「は、はい。ボク、六年C組の、和泉と申します。」
立ち上がり、ヒエロニムス・ボスの画集を抱きしめたまま直立不動で答える彼女はなぜか男子児童と同じブレザーにスラックスといういでたちだ。
色々と聞きたいことはあったが、月光を背に緊張した顔で立ちすくんだ彼女は、その一部の隙もなく整えられた真面目そうな容姿にも関わらず、なんというか…
…エロまで何KBかかるんだっつうおしとやかボーイッシュ。
>>587 どれだけ掛かっても良いよ! MOTTO!MOTTO!
わっふるわっふる
もっと!
高めて果てなく心の奥まで
貴方だけが使えるテクニックで
溶かし尽くして
594 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 11:11:45 ID:ePtv4/ZZ
ボーイッシュ
595 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 14:20:22 ID:hxT8NpMB
596 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 15:41:53 ID:YOKNSIqo
ボーイッシュ幼女とお風呂
幼女「おい。風呂入ろうぜ」
「おい、ふろ入ろうぜ!」
既にすっぽんぽんになった輝(ひかる)が、どこで覚えたのか
肩でタオルをパンパンやりながら言う。俺はその姿を見て、はぁ、と
深いため息をついた。
「なんでため息なんかついてんだよ。おれといっしょにふろ入るの、
うれしくないのか?」
これまたどこで覚えたのか、輝は男が自分のような存在と一緒に
風呂に入ると、例外なく喜ぶものだと思っている。
「……そりゃ、もうちょっと成長してたら嬉しいんだろうけどなぁ」
「なんだよ、おれだって成長してんだからな!」
「どこがだ? このちんちくりんめ」
「なにをー!」
名前と口調と、その粗暴さからは想像もできないが、輝は男では
無い。正真正銘の女で、当然ながらすっぽんぽんの身体の中央
下半身には、あってもおかしくないはずのものが、無い。
「あいにく、俺にその気は無いんだよ。それに、お前と一緒に風呂に
入ると、取れる疲れも取れなくなるから……って、コラ、引っ張るな!」
「いやよいやよも好きのうち、ってやつだろ? さあ、ふろ行こうぜ!」
「違うわっ!」
……全く、こいつはどこでこんな言葉を覚えてくるんだか。まだ
小学校低学年なのに、おかしな知識ばかり覚えやがって。
「……変な事覚えてる暇があったら、掛け算間違えずにできるよう
になってくれ」
「なんでかけ算がかんけいあるんだよ!」
「お前の将来的な意味でだ」
「……」
何故か、そこで輝は赤くなった。
……何故か、嫌な予感がするんだが。
「お、おれは……将来はお前にめんどう見てもらうから大丈夫だよっ!」
「……は?」
「おれは将来お前のお嫁さんになるんだからな! これはケッテージコー
ってヤツで、父さんと母さんも了承済みなんだから!」
「ちょっと待て。俺は知らんぞそんな事」
「……だって……言ってないもん」
俺は思わず言葉を失った。顔を赤らめて、ちょっと顔を背けて、
横目で俺の方を伺いながら、恥ずかしげに呟くようにそんな事を
言う輝に……まあ、その、一言で言うならば……見惚れて、だ。
「な、なんだよっ!」
いかんいかん。冷静になれ俺。可愛いと思ったのは否定しないでも
構わないが、それとこれとは話が別だ。心臓高鳴らせてる場合じゃない。
そんな風に冷静さを取り戻そうとしながらも、俺の心はすっかり一つの
方向に向いてしまって、そこから動きそうになかった。
……こりゃもう観念するしかない、かな?
「本当に、俺のお嫁さんになりたいのか?」
「……そりゃ……だって、お前、優しいし、さ……カッコだって、結構
イケてると思うぜ? だから……お嫁さんになってやってもいい!」
「そうかそうか。じゃあ、お嫁さんになってもらうかな」
「ホントか!」
「ただし、条件がある」
「な、なんだよ……」
「もうちょっと女らしくなって、勉強もできるようになる事」
「えぇー」
「なんだその不服そうな顔は」
「だって、女らしくとかベンキョーとか……なんでそんなことしなくちゃ
いけないんだ? 今のおれじゃ、お嫁さんにはなれないのかよ」
「今のお前じゃ、なれてお婿さんだな。お嫁さんにゃなれん」
マッパを男の目の前に晒して、恥じらいも何も無いというのは
正直流石にいただけない。もうちょっとこう、女らしくなって欲しい
というのは、偽らざる俺の本心だった。
……まあ、今よりほんのちょっとでいいけどな。
「えぇー」
しかし、考えてみればこれは、フィクションではよく聞く光源氏計画
というヤツだな……まさか自分が実践する事になるとは。
「ま、のんびりやればいい……とりあえずは、そうだな、一人でお風呂に
入ってくる事から始めろ」
「ちぇー……わかったよ!」
口をとがらせながら、輝は一人風呂場へ向かった。
その後姿を見送りながら、俺は今更ながらに思う。
これから、色々大変かもしれないが――だが、楽しそうだな、と。
終わり
ここまで投下です。
心から言わせて貰おう GJ と
ちなみにあえて聞かせてもらおう。…主人公は何歳だw
俺は中学生から高校生くらいと予想
gj
なんて男らしい主人公だ。
GJ.
607 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 06:53:13 ID:9oi98s9t
手を繋ぐだけで真っ赤になる純情ボーイッシュ
608 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 11:01:58 ID:Vgow+f2C
積極的に腕を絡めてくるフレンドリーボーイッシュ
・・・はなんか違うな。
ボーイッシュと背中合わせ。
銃弾飛び交う戦場でもしんみりとしたベッドの上でも、どっちでも似合うな。
うん
>>609 フレンドリーなら腕絡めるより背中叩きそうなイメージがある
>>609 「やはやはー。ほら、腕出して」
「いきなりそれか……ほれ」
「がっしーん! ……うーん、やっぱりボクはこの感触が一番好きだなぁ」
「他のも試したのかよ」
「そんなわけないじゃん! ボクがそんな事するような美少女に見える?」
「美少年になら見えるが」
「美しいならどっちでもオッケー」
「オッケーなのかよ」
「でも、君も物好きだよね。なんでボクみたいな変なの好きになっちゃったの?」
「おま……それ、自分で言うか普通」
「だって、見た目美少年だしぃ? ボクっ娘だしぃ? 胸平面だしぃ?
十分変だよねー。女の子としては」
「……自覚があるのはいいのか悪いのか……ってかナイチチも自覚済みかい」
「あはは、いい事に決まってるって。ナイチチにだって需要はあるしっ」
「……そういう事にしとくか」
「あー、でもホントいいよ、君の腕の感触。このナイチチの需要、一手にお任せって感じ」
「お褒めに預かり光栄の至り……ってか、お前の胸寡占状態か、俺の腕は」
「でも、君も大変だよね」
「何がだ?」
「事情を知らない人から見たら、普通にBLだよ、この光景」
「……事情を知らない人間に、事情を知らせる必要があるか?」
「でも、誤解されるのって嫌じゃないのかな、とか」
「……いいか、一度しか言わんからよく聞け」
「うん」
「お前だからこうやって腕にぶら下げてんだ。そのことをどう誤解されようが、
俺にとっちゃ知ったことじゃない」
「……うわ」
「……もう言わんからな」
「うわ、うわわー!」
「こ、こら! 暴れるな! 腕を振り回すなっ!」
「だってうれしいんだもーん! そこまで本気で想っててくれたとか、
うれしすぎるよー!」
「……仕方ないだろ、ホントの事なんだから」
「……」
「どうした、急に静かになって?」
「……ボク、これから何度も言うけど、最初の一回、今、ちゃんと言うよ」
「……何をだ?」
「言ってなかったからね、はっきり言うよ、今」
「だから何を」
「ボク、君の事……大好きだよっ!」
「………………」
「あ、真っ赤っ赤。トマトみたいだ」
「お……お前だって赤くなってるぞ」
「だって、恥ずかしいから」
「じゃあ言うなよ……こっちまで恥ずかしくなる」
「残念! これからボクは、事あるごとに君を恥ずかしくさせるからねっ!」
「……」
「でも、ボクも恥ずかしくなるわけで……言うなれば、相互羞恥プレイ?」
「そういう言い方するなっ!」
「ま、恥ずかしくなる分、うれしくもなるから、だからぜんぜん平気っ」
「……そりゃ良かった」
「君はどう? 恥ずかしいけど……うれしかったり?」
「………………そ、そりゃ、まあ……」
「良かった! じゃあ、早くいこうよ! 今日は遊園地行くんだよねっ!」
「おいおい、引っ張るな……ったく、ずっとこんな感じ、か」
「はやくー!」
「……ま、それも悪くない、な」
終わり
ここまで投下です。
電波来ました。
超絶GJ!
God Job!
こんなの見せ付けたいいや見せ付けないで二人きりの秘密にしたいああもうどうすればばば
GJ!!
なんだこの甘い空間はwww
GJ
独りのときは自分のひんぬー気にしてるんだろうな・・・
618 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:14:52 ID:rfz5LOtp
ぜひエッチシーンもかいてくらはい
>609 >612
俺の考えでは、腕を絡めてくるボーイッシュは普通にアリ。
ただし高確率で首にだが。締め技への移行も自由自在!
そして胸が当たる、と
その事を指摘すると真っ赤になって離れるので簡単に技から抜けられる
そして学習した結果、今度は腕関節にこだわりを見せ始める
「うりゃうりゃ〜、電気あんまだぞぉ!どうだいボクのフェイバリットは〜!」
623 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 16:17:23 ID:+mE3x3sv
624 :
623:2009/04/24(金) 17:15:54 ID:+mE3x3sv
ここ2次元系のスレか・・・はやまったスマヌ
ボーイッシュ+スポブラ+ピュア
巨乳用のスポブラってのも世の中にはあるんだぜ
627 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 15:14:22 ID:g5kZN2Si
スポーツ好きで貧乳だからいつもスポブラ
色は白・黒・グレー(色があっても水色くらい)などを愛用
しかし内心は可愛い模様の女の子っぽいブラや、フリフリレースの大人っぽいブラに憧れている
「でもボクの柄じゃないし、恥ずかしくて買えないよ!」と悩んでいるのが俺のジャスティス
一応書いてみました
話がやや濃い感じなので、爽やかさを望んでいる方はスルーを
個人的に好きというか、書き易いのは萌え純愛です。今回は違うので苦労している最中
何度か読み直しはしたのですが、基本書き殴りスタイルです。空気を感じて下さい
では投下します
「ここは……?」
少女は自分がベッドの上に横たわっていることに気付いた。
見たことのない天井、そして体を起こしてみて分かる、知らない部屋。
「ボクは……」
「気が付いたんだね」
とっさに身構える仕草。近付いた影は驚き立ち止まる。
「――心配しなくても良い。ここは保健室だから」
保健室?
「あんたは東校舎の3階、物置となった教室で倒れていた」
「ふうーっ」
女性は保健担当か何かだろうが、堂々と室内で煙草を吸っている。
「じゃあ、学年・クラス・名前を教えて。担任を呼び出すから」
少女はその言葉に対し、首を捻る。
「……」
「どうした?」
「……ボク、何も分からないんだ」
出てきた答がそれだった。
「頭を打った形跡はなかったんだがねぇ。一時的な記憶喪失なのかもしれないけど、まぁとりあえず生徒手帳見せてごらん」
そう言って、女性は少女の胸ポケットを指差した。
「釘木野春賀(くぎきのはるか)――1−Bか、大崎先生の所だね。体に異常がないようだったら、とりあえず迎えに来てもらうよ」
「ここ、どこなんですか? ボクは一体誰?」
「落ち着きな。来たばかりでこんな事に遭って、混乱しているのは分かる。とりあえず時間を置いて、徐々に思い出すんだ」
来たばかり? どういうことなのか、春賀と呼ばれた少女は理解が出来ない。
「もしもし、大崎先生? 生徒が起きたようですから――」
女性は煙草を潰すと受話器を取り、電話を始めた。
しかし、話をしながらもちらちらと少女を気にかけている。それなりに心配なようだ。
「……さて、とりあえずこれで良い。また何かある時は、私に遠慮なく言ってきな。名前は……知らないみたいだから教えておくよ。乱駒滴(らんごましずく)だ」
「乱駒滴……」
「本当に、眩暈がするとか頭痛がするという症状があれば、来るんだよ。それなりの処置は出来るからね」
「釘木野」
「春賀っ!」
茶のスーツに身を包んだ担任らしき人物よりも、先に飛び付いてきた男子がいた。
そして突然に、抱き締められる。春賀にはそんなことをされる理由が分からない。
「良かった。このまま目を覚まさないんじゃないかと、本気で心配したんだぞ」
記憶が、本当にないのかもしれない。春賀はただ、されるがままに立ち呆けていた。
「感動のご対面、か。ただ宮篠、言っておくが――」
滴は先刻までのことを話した。
「そんな! 春賀が記憶喪失だなんて!」
「落ち着くんだ。良いか? そんな症状が出そうな状態なら、今頃病院に搬送されている。何らかのショックで、少し記憶を整理出来ずにいるんだろう」
「で、でも……」
「あんたの恋人なんだろ? 自分がテンパっててどうする」
宮篠と呼ばれた生徒は、春賀の手を引いている。
「今ちょうど夕方補習が終わったところだ。とりあえず、大事に至らずにホッとしたよ」
担任の大崎先生? がそんなことを言うのを聞く。
春賀の頭はこれまでぼんやりとしていたが、やっと働き始めていた。まず今は、夕刻に近いということを理解する。
「あ、あの……ボクは」
「無理に思い出そうとしなくて良いよ」
自らの手を握る男子の台詞に、春賀は心強さを感じた。
教室に戻ると、残っていた生徒が盛大に迎えてくれた。
どうやら、自分は周囲からそれなりに好かれているようだ――と、肌で感じる。
それと同時に、宮篠を冷やかすような声も上がる。
本当に、恋人同士なのかもしれない――春賀はそう思った。
そして担任が少し話をした後、放課。
女子生徒が席に来て、いろいろと訊いてくる。
よく分からないままに適当に答えていると、ふと視線を感じる。宮篠だった。
「私たちはお邪魔みたいなんで、じゃー後はごゆっくり」
そう言って、女子生徒は他にも残っている生徒を連れ出すようにして、出て行った。
教室に残ったのは二人だけ。
がたん、とイスを引く音がして、宮篠が立ち上がる。
「ここじゃ場所が悪い。行こう、春賀」
再び手を握られ、春賀の体はよろつく。
そして、教室を出る。覗き見るようにしていた生徒数人に一瞥をくれて、宮篠は春賀を連れていく。
やって来たのは無人の教室。春賀の表情が不安に陰る。
「な……何?」
半ば強引に教室内に入れられると、入り口を閉め、そして鍵を――。
「ちょ、ちょっと待ってよ。ボクに何するつもり――」
無言のまま宮篠は窓から何から全て鍵を閉め始め、そしてカーテンもしっかりと閉じる。
「春賀……俺、もう限界だ」
最後のカーテンを閉めきったかと思うと、そう呟く。
春賀は声を出すことが出来ない。
少し埃っぽい教室に、湿った音が響く。
「ん……ちゅ……」
それは舌を絡めた濃厚なキスだった。宮篠は実に激しく、求めるように春賀の口内を掻き回す。
押し倒されたその体に、密着してくる一人の牡。
「ん……んんぅっ……!」
涙目になりながら、何とか抵抗しようとする春賀だが、体が上手く動かない。
キスは段々と激しくなり、宮篠はその手を細い体へと宛がってくる。
「くちゅ……ぷはっ――」
白いものが糸を引いて、二人の口を尚も繋いでいる。
その間も、宮篠は身体を優しく、しかし狂おしく撫で滑らす。
「はぁ……お願い、はぁ……やめてよ……何で――あぁんっ!」
その抗議は遂に胸へと差し込まれた左手によって中断する。
捏ね回すように動く掌から伝わる快感――幼さが残る小さな胸には、敏感に響く。
このままでは、感覚を正常に保てなくなる。
「い……やぁ、あ……も、やめ……んっ!」
チェックのスカートの下から太腿へと侵入した右手が、付け根の辺りに触れる。
そして再度のキス。身体が熱く、そして自分のものでないかのように気持ちが高ぶっていく。
たくし上げられた制服に、荒々しく取り去られたスポーツブラ。
宮篠が胸元の輪の部分を舐めるたびに、気持ち良さから発作のように身体が反応する。
キスではないが、湿った音は一層大きくなっていた。
右手からくる下への刺激が、自らを段々とおかしくしていく。
「あ……ううぅ……はっ……!」
体の何処にあったのか、止まらないその液を搾り出すように、宮篠の手は布越しから更に侵入する。
「ひゃうっ……ん!」
触れられて、その都度声を出す以外に何も出来ない春賀。
頭の中には何かが引っ掛かったまま、ただ快楽に身を委ねる。
一連の愛撫が止まったかと思うと、涙でぼやけた視界の向こうに、制服を脱ぎ捨てる様が映った。
これが恋人? やっぱりそうなのか?
僅かに稼動する思考も、こんな状態では日の目を見ない。
宮篠がゆっくりと濡れた穴へと身体を挿し込む。
痛い、のか気持ち良い、のか――絶妙の割合で訳を分からなくする。
結合。
「は……春賀……」
そう言って身体を上下に動かすと、春賀の酩酊も一層激しさを増す。
「んっ! はぅっ……あ、あんっ!」
「はっ……はぁっ……はっ……!」
二人の声が重なり、そして同じ一点へと向かって行く。
もう一度のキス。より強く、繋がりを。
そしてそれは終わりを告げる。
「ぶはっ……春賀、いく……!」
決壊。
茫然自失で天井を見つめる春賀。半裸の姿が壮絶な乱れ模様を物語る。
下半身を露出したまま、横になって春賀を抱く宮篠。その顔は満足気だ。
何も言う気になれない。その瞬間に何かを思い出した気がするが……。
けど何なのか、真面目に考える気力が湧かない。
どうでも良い、という脱力感。
情事を終えた二人は教室に戻り、荷物を持って下校する。
家に帰ろう――その言葉で春賀は分かった。二人は既に同居している。
恐らく、相当睦まじい関係なのだろう。性交も既に何度か……。
ただ今はそんな、全般的な好意は微塵も感じない。
頭が真っ白な今の彼女にとっては、こんなことは半分レイプに等しかった。
一時は心強いと感じたのに――突然こんなのってない。
思わずまた涙が滲む春賀。
気付いた宮篠が、大丈夫だよ、大丈夫だよ、と気を使って声をかける。
記憶は相変わらず戻ってこない。そもそもそんなものが本当にあったのか、疑問すら浮かぶ。
帰宅後も、二人は絡み合った。しかし理由の分からぬ春賀は、やはりされるがまま。
何度とないキスも、愛撫も、身体を貫くあの刺激も、そこに性的欲求の開放感以外はない。
いや、それすらあるのか怪しい。悶々と満たされぬまま、身体だけが疲れていく。
絶頂の時に、何かを思い出しかけるのだけは確かだが、すぐに疲労感に紛れ消えていく。
「――うああぁっ!!」
目覚める春賀。
魘されて目が覚めて、そして今は真夜中だった。
あれから何日経ったのか分からない。隣には宮篠――下の名前は由馬と呼ぶらしい――が寝ている。
自分も由馬も、衣服を着ていない。どうやら今夜も身体を交えたようだ。春賀はうんざりする。
ベッドから下りると、簡単にガウンを羽織り、冷蔵庫を覗きに行く。
高一でここまでの肉体関係って何だ? そんな空しい自嘲をしつつ、冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出す。
「……?」
何だろう、このスポーツドリンク――どこかで。
次の日、春賀は学校の部活動を見て回っていた。
彼女は以前、何か部活をしていた気がしたからだ。実際に見て、そして訊いて。
結果、質問リレーになったがいろいろと分かることがあった。
まず、この学校では部活をしていた訳じゃない、ということ。そもそも、彼女はつい一ヶ月前に来たばかりの転入生だというのだ。
スポーツドリンクが引っ掛かったのは、恐らく自らがテニスをしていたからと判明。それも体験させてもらうと、身体が自然と動いてサーブやボレーを軽々と決めてしまった。部員曰く、身体能力が格段に高く、実力でも既に三年生の中堅クラスらしい。
情報収集はやり始めると止まらないもので、まだまだ続いた。由馬に、そして周囲の人間に。
由馬も入学後すぐだが、転入生。
ここは石ヶ見大付属高校。そして二人はどちらも、同じ校区にある斎賀第三学園、という高等部から転入してきた。
この経緯から、前の高校時代はお互いをよく知らない。
しかし転入後すぐに二人は意気投合し、入り込む余地のない空気が出来上がった(女子生徒談)。
二人暮しを始めたのはつい最近のようだが、由馬は公然としてほしくない様子。
精神年齢が若そうな割に、成績もかなり良い(担任談)。そして由馬もクラストップらしく、顔も二枚目・運動神経も良しと春賀がいなければ相当モテていたことだろう、とのこと。
そして春賀は滴の元へと、再び足を運んでいた。
「……こうやっていろいろと尋ねて回っている、ってことはまだ記憶が戻っていないのか」
漸く身体と心が落ち着いてきた、ということもあった。
スイッチが入ったかのように積極的に動き始めた春賀は、ここで現状最大の疑問を問う。
「何でボクは、3Fの無人教室に倒れていたんですか?」
「さぁね。ただ、そこは主に文化系の部室が連なる所。連中に訊けば何か分かるかもしれない。初めにあんたを見つけてくれたのは、オカルト同好会の結城って子さ」
滴の答はそれだった。
「本当に大丈夫なのか? 記憶喪失に関してここまで長引くとは正直、予想外だった。しかし病院に行っても結局、取り戻せるかどうかは本人と切欠次第だからな……残念だがそれに関してだけは、どうしてやることも出来ん。すまない」
「大丈夫。ボクは平気だから」
そう言って、春賀は飛び出した。
ショートカットの髪に、まだ膨らみの浅い胸。やや身長は小柄。
ボーイッシュとの形容が実によく似合う少女。運動神経抜群で、普段は元気も良い。
少し強がりで、背伸びがちでもある――高校生にもなってこの手のキャラクターは珍しいかもしれない。
そして、そんな子が同級生と蜜月関係を夜な夜な続けている――なんて周囲には想像出来ないだろう。
付き合っている程度の認識はされているが、イメージとあまりにかけ離れている。
「結局春賀の記憶は戻らないままか……」
そんなことを言いながら、由馬も同行する。
春賀にとって、由馬は唯一頼れる存在という認識だ。
相変わらず記憶が戻らない少女にとって、それは仕方のないことだろう。接点も多く、共にいるだけで心強いとさえ思う。
ただし性交の時だけは、どうしても彼を好きになれなかった。あれだけは、様々な部分で自らと相手にズレを感じる。どれだけ優しく、丁寧に愛されようと、その違和感は消えない。
東校舎の3Fは閑散として、人気がなかった。現在は放課後のまだ早い時間帯で、部活も疎らなのか。
春賀は記憶より先に性格的なものを先行して取り戻したのか、由馬の手を自ら引いてそこに来た。
「ここに春賀は倒れていた。事故なんかじゃない。絶対誰かの仕業だ、許せない」
由馬はそう言って、手を引き返す。
「こんな忌まわしい場所にはもういなくて良い。行こう」
「……分かった」
でも、ここに何か手掛かりがある――直感的にそれを感じていた。
オカルト同好会は事件のあった教室に一番近い場所にあった。
「スクブ(スクラップブック)の印刷に下りる途中ね、開けっ放しの教室が目に入ったの。普段は鍵まで閉まっているのに、開いていて変だなぁ、と思ったらあなたが倒れていてさ」
部長の結城は、そう言った。文化系らしい小柄で温和なイメージそのままの生徒である。
「何か変わったことはなかったですか?」
少し緊張した面持ちで、春賀は尋ねる。性格上、目上との会話は苦手なようだ。
「そうねぇ……変な人影とか、そういったものは見当たらなかったかな。そうそう、あの部屋はね……昔生徒の集団自殺があった部屋で、誰も立ち入れない曰付きの――」
「ありがとうございましたっ!」
話を中断させて部室を飛び出す。
「部員僅か三人。それもその日は二人とも欠席で一人だった。彼女が春賀をどうにかするのは難しいな」
「そもそも何で開いていたのか皆知らないんだよ? 鍵の保管にしたって、誰が責任者なのか分かんない」
二人はそのまま沈黙する。
暫く歩いてきて、春賀は立ち止まる。
科学研究同好会。廊下の奥にそれはあった。
やはり教室を使った部室で、並んだ二室を使用しているようだ。ただ、関係者以外立ち入り禁止の張り紙が物々しい。
「……活動しているのかどうかもよく分からない部だよ。出入りする生徒を見たって奴もいないし」
由馬はそう言って、踵を返した。
「行こう――って春賀!?」
春賀は、部室に入ろうとしていた。
「あれ……開かないや」
「何してるんだよ。立ち入り禁止って書いてあるだろ?」
「大丈夫、ボクは平気だから」
強がりなのか天然なのか、由馬にはよく分からない。いや、確かに記憶を失う前もこんな性格だったんだが。
「なぁ、もうやめよう? 春賀のことは俺が守ってやる。もうあんな目に遭わせたりはしない」
由馬は春賀の前に立つと、両手をその小さな両肩の上に置く。
思わずドキッとしてしまう春賀は、パブロフの犬。頬が赤くなると同時に、心が拒否反応のようなものを示し出す。
由馬の顔が近付く。目を閉じ、そして唇と唇を……。
ガラッ!
ビクッ!
部室の扉が開いたかと思うと、眼鏡をかけた男子生徒がのっそりと出てくる。
「ガタガタ煩いと思えば、部室の前でラブシーンか。お熱いねぇ、一年生さん」
皮肉を全面に込めた物言い。確かに、浮いているにも程がある。
二人はその状態で固まったまま顔を真っ赤にしていたが、由馬がやっとその手を放す。
「す、すいません! すぐに――」
「何か用かね?」
間髪置かずに言い放つその言葉には、凄みがあった。三年生どころか、かなり年季が入っている。
「あ……あの、ボク……」
隣の部室に案内され、二人はぎこちない表情で周囲を見回す。
「あまりジロジロ見んでくれよ。器材や設備を大っぴらにしたくはないんでね」
運動部でもないのに丸坊主、度のキツい眼鏡、威圧感のある体格と声。
「部長の益計尚(ますはかりひさし)だ」
おまけに細い目からの眼光が鋭い。春賀にとって一番苦手なタイプだ。
それでも話をしない訳にはいかない。彼女は一連のことを話す。
「――何も知らんね。お前さんは僕を疑っているのかね? ん?」
お前さんときたか。
「ごめんなさいっ」
「まぁ、仕方ない。転入早々、妙な事件に巻き込まれたんでは不安にもなる」
適当に話をして、部室を出た春賀。そして強引に由馬の手を引っ張る。
「ちょ、どうしたんだよ春賀?」
「良いから来て」
そのまま二人は教室まで戻って来た。
「一体、何だって言うんだ?」
由馬が尋ねる。
「……あの人、何故かボクのこと知ってた」
「あの時は結構野次馬が来ていたからな。事件のことは知っていてもおかしくないよ」
「違う、転入してきたってこと」
由馬はハッとする。
「最初はボクのこと知らないような態度だったのに、どうして……」
危険は承知。だが態々三年の教室を回りながら、二人は彼について調べてみることにした。
由馬は心配してか何度も止めようとしたが、春賀は聞き入れない。
「益計尚――3−H、理数科。既に国立理大から内定を貰っている天才。研究の為に普段人前には出ないが、普通の教員より発言力がある、という噂も」
はっきり言って、大物だった。
「首を突っ込むべきじゃなかったよ……嗅ぎ回っているなんて知れたら何されるか……」
「ごめん、由馬。でもボクはどうしても原因が知りたい。記憶が戻らないことに、何か関係があると思うんだ」
「謝らなくて良いんだ。春賀……でも、何でも相談してくれ。一人で抱え込まないで」
「……うん」
しかし頼れる仲間が一人では辛い。せめてもう一人。
春賀は再度滴の元を訪れた。これは自らの直感である。
「何だ? 話ってのは」
「まず、約束してほしいんです。この話は誰にも言わないってことを」
秘密の相談。保健担当の滴には、割とよく来る類の話である。
「分かった、約束する。話してごらん」
春賀は決心していた。最悪、処分を受けるかもしれない。でももう一度、科学研究同好会に行く。そして確かめる。
自分を記憶喪失にした、何かがそこにあるものだと――。
「ふぅーっ……」
煙草を吸いながら、長い話を聞いていく滴。
「作り話って感じもするね。半分被害妄想だとか、そういう風にも受け取れる」
聞き終わっての第一声はそれだった。
「そんな……」
「だが安心しな。教員が例えグルでも、私に怪我や病気のことで文句を言える奴はいない。上からもし強制執行がかかろうものなら、それはそれで面白いじゃないか」
にやりと笑う滴。
「じゃ、じゃあ……」
「決行はいつだ? 何なら逃走用の車を出してやったって良いぞ」
決行は明日の夕方。三人で話をし、それなりの作戦は練った。
何も起こらなければ単なる杞憂で事は済むし、そうでなければ校内の問題では済まない。
しかし、不安の種はまた一つ増える。帰り際に春賀は妙な話を聞いた。
「そうそう、昼休みさ。春賀が出ている間に、三年と二年の男子が尋ねてきたよ?」
「え? 名前は何?」
「ごめんね。そこまではちょっと……ただ、顔はよく知っているよ。多分生徒会の役員だったと思う」
生徒会が直々に何の用というのだろうか。まさか想像以上に状況は悪化しているのか?
「ありがとう」
春賀はすぐさま学校を後にした。残り24時間内に先手を打たれたら――その時は力で制すことも念頭に置く。
あれから何回目の性交だろうか。未だ気持ちが受け入れられないままに、春賀は由馬と交じあう。
これがなければ……なんて思いたくはない。だが身体を突かれながら、頭にはいつしか他の男のシルエットがあった。
「ボク……由馬と初めてしたの、いつだっけ?」
行為の後、いつものように天井を見上げながら、春賀はそう言った。
変に傷付けまいと思って、訊かずにおいた質問。由馬は寂しげな表情を浮かべつつもそれに答えた。
「三週間前さ。春賀が急に家出して、俺の家に住むって……」
「ごめん……ボク……」
「仕方ないさ。その時の記憶も全くないんだ。だから明日、決着を付ける――そうだろ?」
そう。明日に全て分かる――春賀は自分に言い聞かせる。
繋がった時、いく時に見える何かの光景も、そこで分かる。
しかし、本当にそれで良いのだろうか――ふと、そんなことを考える春賀。
おかしなことに、もっと昔からそれらはあったように思うのだ。身体が覚えている何かを、頭が忘れている。
様々な不安から、思わずまた涙が出てくる。今夜だけは――そう心の中で呟いて、春賀は自ら胸を借り、そこで静かに泣いた。
朝の登校。至って周囲の反応は普通に見える。少なくともクラスの生徒がこのことを認識しているとは思えない。
いつものように喋り、そして授業を受ける。教員も別段何か変わったことはない。
昼休みは場所を移し、弁当を食べる。由馬が気を配り、誰か来ないかを逐一監視する。
夕方まで、そうやって上手くやり過ごすことに成功した。
そして放課後。向かうは東校舎3F。二人で階段を上がると、何か違う雰囲気がある。
部員だろうか。複数人がその場に立ち、辺りを隈なく監視していた。
目が合う。
なるべく不自然に思われない為か。何か仕掛けてくる訳ではなかった。ただ明らかに異様な空気。
出来れば正面から行きたかったが、そうはさせてもらえないようだ。
二人は予ての作戦通り、オカルト同好会の教室に入る。
「あら、何か御用かな?」
そこにいたのは、結城部長。
「ボク、凄いニュースを聞いたんだ。間もなくこの校舎がオカルトの舞台になるって!」
「しーっ、声が大きいよ春賀。すいません、彼女相変わらず子どもで」
「ボクは子どもじゃないよ!」
「まーまー落ち着いて。で何? 何が起きるの?」
「実はね――」
「なるほど。あの部屋で倒れていたのは、変な声が聞こえたから。中に入ってみたらポルターガイスト現象が起こっていて、突然机が頭にぶつかってきた――と」
「はい。で、どうも彼女そこで倒れている間に、その話し声を聞いたらしいんですよ」
「これじゃ足りない……もっと怒りを、もっと憎しみを……次は誰かに憑依してやる、って」
嘘八百も結城は興味津々に聞いている。相手が相手なのが幸いだ。
「そして今日の夕方、近くの生徒を手当たり次第にやる――と。結構面白い話だねぇ。君が倒れていた件とも話が噛み合うし。で、私憑依されちゃうの?」
「ええ。だから出来ればここから一時、避難を……ってことらしいんですが」
「えぇっ? せっかく超常現象に立ち会うチャンスじゃない。私はここに残るよ」
能天気な性格。ただ、その方が万が一の時にも二人には都合が良い。もし、彼女もグルなら――ありえないことではないのだから。
「――じゃあ仕方ありません。彼女の遊びに少しだけ、付き合ってあげて下さい」
そういうとロープを取り出す二人。
もし憑依されて暴れるようなことがあれば、自分にも他人にも被害が及ぶ。だからイスに一時身体を括りつけておく。
舌を噛むかもしれないから、口にもハンカチを詰めて声を出せないようにする。
あらゆるパターンを想定した、最も無難な手段。もし本当に無関係なら少し可哀想だが……。
「ほふぇへひひほ?」
「はい。では科学研究同好会にも、それを一応伝えに行きます。ベランダを貸して下さい」
そう言うと、二人は悪戯っ子のようにベランダへと出て行く。
何かあるにしても、ここまでしておけば通報されることもなければ、大声で助けを呼ばれることもない。
そして、ベランダは教室ごとに僅かな隙間で区切られているだけで、飛び移ろうと思えば楽に行ける。
その手段で目的地まで行くには、ここからしかなかった。
もう一度、覚悟を決める二人。ここから先は、本当に冗談では済まなくなる可能性が高い。
運動神経の良い二人は忍者のような身のこなしで、教室を次から次へと進む。
この通りは生徒の減少にも伴ってか、物置教室ばかりである。下手に目撃されることはないだろう。
そして奥から二番目、一度入ったあの部屋の一つ前まで来た。向かうベランダに人影はない。
「先に俺が行って、一番近い相手を人質に取る。春賀はなるべく通報されないように、周囲と直通電話に注意して」
「うん」
そして突入。
ガラッ。
「!?」
中にいたのは部員が三人。直ちに手近な生徒を由馬が捕らえ、その首元に十得ナイフを向ける。
「動くな」
低く抑えた声の後から、春賀がすっと入ってきた。
「両手を上に挙げて、一箇所に集まれ」
まだ隣と外は異変を察知していないようだ。好都合。
「部長は」
「……」
「答えろ」
春賀の手にも、ナイフの鈍い光が見える。それを突き付けられてはたまったものではない。
「ひぃっ……! と、隣の部屋だ……!」
「よし」
人質を上手く使い、廊下の監視も制する。元々文化部。そんな攻撃的な生徒はいないのだろう。
「部長……益計部長……」
「何だ……っと、これは!」
しかし、たった二人でこれほど手際良く遂行出来るとも、誰も思わない。
ロープで数十人を囲い、携帯を集めて袋に纏め、声を出せば確実に傷を付ける、という狂気の入った凄みを利かせている。
これだけのことを、高校1年がやれるのか。勿論、春賀の心の中に、余裕はない。
何もかも、上手く行きすぎている――それほどに警戒しながら、大男を上目で睨み付ける。
「知ってること、全て話してよ」
奥の教室にあった物は、巨大な実験設備だった。そして尚はゆっくりと口を開く。
「僕がお前さんに施したのは、記憶の抽出だ。アンダーグラウンドの研究を、密かにここでさせてもらっている」
「ボクの記憶を返して」
「……止した方が良い。お前さん本人がどうなるか分からん」
「言い掛かりだ。勝手に春賀の記憶を奪っておいて、そんなことで済まされるはずがない!」
激昂する由馬。
「由馬」
顔は尚を見据えたまま、春賀は言った。
「ボクが……もし――」
「心配するな。春賀の記憶は戻るんだ! そうに決まってる!」
「――ごめん。……さあ、元に戻してよ」
「春賀の記憶が戻れば、通報でも何でも好きにすれば良い。だが、もし何かあったら――お前を殺す、そして俺も死ぬ」
その言葉を聞いて、尚は力なく息をつく。
「……貴重な実験結果だった。これだけの為にこんな辺鄙な学校で、毎日やってきたと言うのに……僕は脅迫に屈したのではない。こんなこと、認めていない……」
「何を言ってる! お前の独り善がりな研究の為に、春賀は――!」
「お前さんは何も知らないんだな。僕が、どれほど偉いと思っていたか知らんが」
「黙れっ!」
「見ろ、始まるぞ」
どんな構造をしているのかまるで理解出来ない、複雑な形の実験設備。
教室内にあるそれはあまりにも場違いで、気味が悪くすらある。外側に窓らしきものはなく、青白い光が真っ暗な内を僅かに照らすのみである。
床も壁も板のような部分は一切ない。防音対策か、それとも他の機能も備えているのか、まるで病院の手術室のようだ。
重厚な音が響く。
……
……
……
必ず持ち帰れ。
私はお前を愛している。誰の手に渡ろうと、そうだ。
充分に時間をかけろ。失敗は許されない。
繭、お前なら必ず……!
「――うああぁっ!!」
意識を取り戻す春賀。
「はぁ……はぁ……ここは……?」
彼女は自分がベッドの上に横たわっていることに気付いた。
どこかで見たことのある天井、そして体を起こしてみて分かる、はっきりと分かる部屋。
「ボクは……」
「気が付いたんだね」
とっさに身構える仕草。近付いた影は驚き立ち止まる。
「――安心しな。ここは保健室だよ、釘木野春賀」
保健室?
「益計から全て聞いたよ。さぁ、もう少し休んだ方が良い。横になって、ゆっくりと記憶を整理しな」
滴はそう言って、カーテンを閉めた。
春賀には確かに記憶が戻っていた。まだ情報としてしっかりと引き出せないが、頭はすっきりとしている。
自分が記憶を失うまで何をしていたのか――徐々にそれが思い出されていく。
それは、”ボク”が何者なのかを知ること。
以上です。しかし酷いよこれ……続き書けるんだろうか俺
思わせぶりな書き方してるんだからちゃんと最後まで書いてね、ね!
ボーイッシュっ娘には最後には幸せなエッチをしてもらいたい
心があったまる様な幸せラヴラヴなエッチを!
話が破綻していると思われます
全般的に見て酷い作品に相手したくない方はスルーをして下さい
ボーイッシュキャラに関しては申し訳程度しか出てきません
以下投下です
「生徒会副会長、有須井翔(うすいかける)!」
ここは生徒会室。つい今し方、生徒会役員選挙が終わり、その面々が挨拶をしたばかりである。
「肩書で呼ばないで下さいよ。恥ずかしいじゃないですか」
「そうやって照れるところがまた初々しいなぁ。お姉さん、ちょっと胸キュン☆」
発言には時々問題あるが、見た目はおっとり系美女として有名な果藤灯子(かとうとうこ)。前生徒会書記で、頭脳明晰。
「やめんか馬鹿」
ごつん、と綺麗な音がして、その灯子が崩れ落ちる。
「しっかし一年前はひよっこだったお前が、生徒会入りとは分からんもんだ。ま、俺の後継者なんだろうが、不信任食らうなよ」
こちらは前生徒会副会長、交橋岳人(こうばしたけと)。様々な方面に面識やコネがある大物。成績はイマイチだが切れ者として知られる。
「酷い言い草じゃないですか。もっと褒めてくれたって……」
「じゃあ訊くがな、ハウス栽培の純粋無垢君に、汚れ役なんて出来るのか? 俺は心配でしょうがないね」
二人の先輩に囲まれて、翔は弄ばれている。
石ヶ見大付属の副会長は昔から、役員内では”汚れ役”と呼ばれている。
華やかな一面は主に会長担当、そして副会長は裏で支える。教員とは一線を画す立場で動く彼らの仕事は、時に大人を相手にしなければいけないこともあり、生半可なことでは務まらない。
「はぁ……疲れた」
「よぉ、早速洗礼を浴びたか」
翔が部屋で一休みしていると、岳人がドアを開けて入って来た。
「何ですか、また冷やかしですか」
「いんや、俺もまだやり足りねぇからな。お前の手伝いに……って何だその嫌そうな顔。言っとくがな、今のお前じゃ正直務まらんぞ」
「前任者が随分と偉そうに。じゃあ留年してこれからもずっとやってて下さい。それとも進路決まって暇だとでも?」
しっしっ、と手を振る。
「嫌味だけは上達しやがって……あのな、冗談なんかじゃねーぞ? お前は良くも悪くも擦れてないお坊ちゃまなんだ。会長ならまだしも副会長でそれははっきり言ってヤバい」
「そんな僕を選んだ生徒が悪いんです」
「お前は根性の腐った政治家か。良いか? 俺はその辺手前味噌だが歴代でも特に優秀だった方だと思ってる。だから後継者のお前に、裏との繋がりって奴を直々に教えちゃる」
「まず女を抱け」
「初っ端から何ぬかしてんですか」
「コネ作りの第一歩は女の子と仲良くすることから始まる」
もしかして童貞? ってな感じで見られてはたまったものじゃない。
と、同時に甦る一つの記憶。
「ちゃんと……いましたよ。僕にも」
「抱ける彼女がか? へぇ、それまた意外――いや失礼。で、もうフラレたってのか?」
「篠原明日子――名前を聞けば、分かるでしょう」
岳人の顔が強張る。
「そうか……お前まさか、その為に生徒会へ?」
翔は黙って外を見た。その口からは、何の答も返ってこない。
「しかしまぁ、ちょうど良いな。俺が在任中に始末しきれなかったヤマだ。置き土産には充分だろう」
「この件は自分で解決します。先輩は手を出さないで下さい」
「一人じゃ無理だね。お前が思っているより、根は深い。嫌だと言ったって手伝うからな」
顔が、笑っていない。岳人がこういう表情をする時は本気である。
「あら、二人ともお揃い」
部屋に入ってきたのは、灯子。
「――表情が硬いわよ? ほら、終わったんなら早く帰りましょ」
「ま、良いさ。灯子、ちょっと今夜はこいつの相手してやれ」
「翔の? ……分かったわ」
「え? ちょっと勝手に話をつけないで下さいよ。僕は――」
「私じゃ不満……? そう。そうよね、翔だって年頃の男子。既に契りの一つや二つ――」
何故こうなるんだ――翔は溜息をつく。
「なるほど……複雑なのねぇ」
公園のベンチに座り、翔と灯子は話をしていた。
「僕は明日子さんの仇を討ちたい。好きだったから」
「生徒会が網羅する情報は、細かな会議録から校内の不可解事件まで、内からでないと手に入れることが出来ない物が多い――ある意味、殊勝ね」
灯子の表情は穏やかだ。まるで姉のように、包み込むように。
「またある意味では無鉄砲。凄腕の岳人がずっと張り続けて、未だ継続中なんだもの。私には何も話してくれないけど、辛い目にも随分と遭ってきたはず」
「……」
「彼の力になってあげて。それはあなた自身の為にもなる。そして……何かあったらいつでも相談してね。私はいつだって、翔の味方よ」
そう言って、立ち上がる。
「どうしてそんなに?」
「――教えてあーげないっ☆」
三人は昔から仲が良く、面識があった。ガキ大将の岳人、おませな灯子、そして大人しい翔。
翔だけが一つ下という事情が、進学などのたびその傾向を加速させていったのかもしれない。
そんな彼が少しだけ変わる切欠になったのが、転入生との出会いだった。
『俺の名は篠原明日子。改めてよろしく』
一人称:俺と当初は奇異な目で見られていたが、裏表のない性格に人当たりの良さですぐに溶け込んだ。
そして外見とのギャップ。
スラっとした身体に長い髪。屈託ない笑顔がトレードマークだが、物思いに耽る顔には神秘性もあった。
翔は一目で恋に落ちた。
「……僕は、彼女の陽の部分しか見ていなかった。陰に……蝕まれているとも知らずに」
失ってからの後悔はまた、陰として翔を蝕む。
明日子は死んだ。進級を目前に控えた、春の日に。
「三月十五日、女子生徒が屋上から飛び降り自殺……つい一月前に転入してきたばかりか――」
ここは出入りが厳しく制限されている資料室。岳人が切り抜き記事を読んでいる。
「名前は言わずもがな。争った形跡は見当たらず、人間関係の縺れからと断定された」
「……」
「遺書も見つかっており、日付はなかったが確かに本人のものだったそうだ。外部から手が入ったのはここまで」
そう言うと何やら一枚の紙を、翔に手渡す。
「で、これが生徒会の内偵レポートだ」
「……!」
「彼女の個人情報が事細かに記録されている。怪しい部分は一通り当たったが、未だ誰が何の為に、か特定出来ずにいる」
確かに細かい。固有名詞は出ていないが、翔と付き合っていたことまでが、しっかりと字面にしてある。
「これが生徒会の情報網――」
「驚いたか? ただ、実を言うとここだけで集めた訳じゃねぇ。そのことで、お前に言っておかないといかんこともある」
『生徒会副会長さん、だろ?』
『何だお前は? まぁ、中に入れ』
岳人と明日子は事件の直前に、接触していたらしい。
『俺は今、好きな人がいるんだ。恐らくそいつも俺のことが好きだ……だけど、それは今のままだと破滅へ向かう』
『何でだ? 許婚でもいるってのか』
『まぁ、そんな感じだ。そして俺は、そいつを裏切らないといけない』
翔は黙って聞いている。
「で奴さん、それから先は何も言わなかった。ここまでなら思いつめての自殺だと想像出来なくもない。ただ、そいつは自分に関しての情報をここに」
とん、とレポートを突く。
「そして、俺の身に何かあったら――もとい時間が解決してくれなければこれを使ってくれ、と……これで自殺と断定出来る訳がねぇ」
「どうして警察にそのことを?」
「馬鹿、ここで受けた情報は内密に処理しないといけねぇんだ。ここを荒らされてみろ、どんな亡霊が出てくるか」
「もう一つ。好きな人には一切この話はしていないし、巻き込みたくもない――そう言ってたな。それがお前だとは正直予想外だったけどよ」
「……そんな」
「そして運命の皮肉、って訳だ」
岳人は翔を指差す。
「……おかしな点は、だ。まず彼女が何故俺を訪ねたのか。副会長が裏に通じる汚れ役だと、知っているのは普通内部だけだ。どこかからか情報が漏れているのか、それとも――」
「……」
「次に、殺されたとしたらその決行の早さ。ここに来て一ヶ月の生徒が、俺の所に来てすぐのタイミングだ。本人が把握していたとも取れるが、ひょっとしたらこれも、
情報が漏れていた可能性が否定出来ない。つまり、監視されていたか盗聴されていたかだが、ここのセキュリティは厳重だ。ま、俺が隈なく管理してっからな」
つまり鼠一匹入り込む隙間はなかったのだ、と。
「その時、周囲に誰かいなかったんですか?」
「さぁな? いたとしても生徒会役員で顔が利く連中ばかり。怪しい殺人犯君に情報売るとは思えねぇ」
「もう数日経ちましたね」
「ああ。ここで考え込んでいても、やっぱ埒が明かねぇな」
二人はそう言って、資料室を出る。
「と、言ってもこれだけ時間が空いてしまってはやれることも高が知れている」
「――具体的に、当時はどんなことを?」
岳人は暫く考えて、そして答える。
「役員使ってそれとなく聞き込ませたり、斎賀第三学園からの転入生にも逐一当たった。直接学校に訊きに行きもしたが、そっちからは門前払い食らったぜ」
「転入生ですか……」
「ウチがよく受け入れている学校なんだが、結構怪しい噂も多い所でな。一説によると忍者養成校――まぁ馬鹿馬鹿しいが」
確かに。こんな時代に忍者なんて単語が出てくるとは、翔も突然の非現実的な話に面食らってしまった。
「ただ丸っきり嘘とも言えない。転入生は皆スポーツ万能で素晴らしい身体能力を持っていると有名でな。近隣の高校では水面下で取り合いらしいぜ」
「そこからは今、何人?」
「五人だ。三年にニ人、二年に一人、一年に二人。名前は八曽我野中(やそがのあたる)、3−A。清邑薺(きよむらなずな)、3−E。忍鳥一気(おしとりかずき)、2−B。宮篠由馬(みやしのゆうま)・釘木野春賀、共に1−B」
「一年の二人には、話は一切?」
「事件後に転入してきた訳だからな、事情を知っているとは考え辛い。それに、既に知っていると思うが……」
「釘木野さんは原因不明の記憶喪失、ですか。もしかして、何か関係が――」
岳人は難しい顔をして立ち止まる。
「どうしたんですか?」
「……そこは俺らの管轄外だ。少なくとも、お上は分かってやっている訳だろうから、関係はないだろう」
翔には意味が分からない。
「学校の権威にも関わるような機密情報は、生徒会でも下手に触れないようになっている。俺らだってそんなのが分かったとして、もし正義感で内部告発でもしたら、学校ごと潰れちゃいました――で元も子もない」
「……」
「深入りはするなってことだ、覚えておけ。本人に聞き込む分は構わんだろうが、どっちにしろ記憶喪失じゃ話にならん」
「でも……現状そこに可能性を賭けてみるしか」
「下手な賭けだな。仮に万が一があっても場合によっちゃ、俺らの手に余る事態にだってなりうる。だが――そうこなくっちゃ楽しくねぇ。試しに行ってみるか」
今は昼休み。二人は1−Bの教室へと向かった。
「え? 何ですか?」
「すいません、ちょっとお尋ねしたいのですが、釘木野春賀さんは今ここに?」
教室内に屯していた女子生徒たちから、一斉に視線を向けられる。
「あ、その……今はいませんけど」
「そうですか、どこに行かれたかは分かりますか?」
「すいません。けど、ここ何日かずっと宮篠君と一緒に」
「――どうもありがとうございました」
二人は教室を後にする。
「タイミングが悪かったな。また後で来よう」
「……先輩」
「何だ?」
「宮篠君と釘木野さんの情報は閲覧出来ますか? 可能な限りで良いので」
「あくまで俺の調べていないところから当たろう、ってスタンスか」
「そういう訳じゃ……ただタイミングの違う転入生二人が、ここのところずっと一緒というのが気にかかって」
岳人はにやりと笑う。
「お前の勘、頼りになるのかねぇ」
「岳人に翔じゃない」
二人が顔を上げると、そこに立っていたのは灯子。
「ここ最近篭りっきりみたいね。たまに見かけても難しい顔ばかりしていて近寄り辛いし。で、何か分かったの?」
岳人が肩を竦めて返事をする。
「そう……ねぇ、私にも何か出来ることはないかしら? 三人寄らば文殊の知恵って言うじゃない」
「……」
「こいつ、すっかりのめり込んじまったよ。何としても元カノの仇を討ちたいようだ」
その姿を見て、灯子は溜息をつく。
「宮篠君と釘木野さんねぇ。そういえば彼女が事件に遭った日、必死に介抱していたのを見たわ。恋人同士とか――これは女の勘☆」
「記憶喪失の彼女抱えて毎昼デートってのも、何だかなぁ……」
そんな話を背後でしている中、翔はデータを見比べていた。
「宮篠君も釘木野さんも、そして明日子さんも親がいませんね。何れも足長おじさん的な人物が援助をしていると――名前は出ていませんが」
「あちらさんはそういう学校らしいな。一教員が生徒を養子・養女として預かっているような話も聞くぜ」
「明日子さんが以前、言っていました。自分は養女で、義理でも親には感謝している。何でも言うことを聞ける、と……」
かたん、とその場から立ち上がる。
「もう一度五人全員に、僕が話をしてみます。ここに居ても、やっぱり何も出来ない」
「俺はパス。若い子に振り回される身にもなってみろ。ここで休んどくわ」
そう言って岳人は動かない。
「それじゃ……」
「なら、私が一緒に行くわね。上級生相手に話をするなら、その方が少しは気休めになるでしょ?」
二人は教室を回る。しかし、翔には気にかかることがあった。
灯子の顔色が何やら悪い。思いつめたような表情をしては、変に心配かけまいと普段の調子に。それがまた無理をしているようにも見える。
「大丈夫ですか、先輩? 乱駒先生に診てもらった方が良いんじゃ……」
「心配しないで。私はいつも通り、元気だよん☆」
変に干渉するのも悪い、と翔は無言で先に進んだが、3−A、3−Eと来て、灯子は突然その手を掴んできた。
「……!」
何かを言いたそうにしながらも、言えない顔。
2−B。
先二人と同じように話をする。同学年なので割と話し易くはあった。そして、その場を後にする。
「じゃあ先輩、後は……!?」
言いかけて気付く。いつの間にか灯子の姿がない。
「先輩! 果藤先輩が――」
「何? 何で突然いなくなるんだあいつが」
慌てて岳人も飛び出す。
「どこでいなくなった?」
「2−Bの辺りで、既にいたのかいなかったのか……」
「……まさか――!」
岳人はそのまま走り去る。あまりの勢いに、追いかけも出来ない翔。見たことのない焦りの表情だった。
翔はその場に立ち尽くしていた。すると、暫くして廊下の向かいから人影が見えた。
手をあげ屈託のない笑みを浮かべるその人物は、つい先刻あったばかり。
「忍鳥君……?」
やってきた一気は、翔の手にボールペンを握らせた。
「突然廊下でこれ落としてどっか行っちゃうんだもん。生徒会室にいるのかな、と思ってさ」
「あ、ありがとうございます」
「今凄い勢いで駆けて行ったのって、元副会長さん? 仲良いんだね」
そう言うと一気はばいばい、と手を振ってその場を通り過ぎた。
翔はボールペンを見る。赤い紙が結ばれていた。
血のように赤い紙。解いて開いてみても、何かが書いてある訳ではない。
どのような意図があってのことか。それとも、単なる悪戯か。
翔はその場に立ち尽くしたまま、動けなかった。
放課後、生徒会室に二人の姿はなかった。当然のように組んでいたコンビが、初めていない。
「あ、副会長」
風紀委員長が一枚の紙を手渡した。
「これを先輩から渡してくれ、と」
そこに書かれていたのは、短いが翔に絶望とショックを与えるには充分な文章だった。
『お前はこの件から降りろ。今は荷が重すぎる』
「資料室に用があります。鍵を渡しなさい」
そして更に事態は混乱する。突如教員が大挙してやってきて、資料押収を要求してきたのだ。
鍵の管理は副会長に全責任がある。明け渡す訳にはいかない。
「何の冗談ですか、やめて下さいよ」
「応じなければ強制執行で役員解任、それでも引き渡しを拒否するようなら退学処分を科すことにもなります。状況を理解して下さい」
「……!」
積んだ。相手の方が何枚も上手なのだ。
生徒会は、教員とは独立した仕事のはずだったじゃないですか! ――心の中でそう叫んでも、翔に出来ることはもはや何もない。
理由も訊けない。有無さえ言わさない。
資料が運び出されて行く様子を、呆然と見つめる翔。
そして一言。
「有須井副会長、あなたの役員権限は暫く剥奪させてもらいます。鍵はそれまでこちらで預かることになりますが、異論はありませんね?」
「……はい」
打ちひしがれたまま、翔は下校する。
外はすっかり夜になっていた。一人寂しい帰路は、昨日までは考えもしなかったことである。
これからどうすれば良いのか。辛うじて考える気にはなれたが、無力さを痛感した今、ポジティブなことは出来そうにもなかった。
明日子の仇を討つんじゃなかったのか? ――そう自分に言い聞かせるのも、また空しい。
道を歩いていると、目の前にヘッドライトが光った。
眩しい。そして、身体に感じる殺意。周囲には誰もいない――まさか?
エンジン音、そしてタイヤの擦れる音。
バイクは急発進し、真っ直ぐ、そして確実に翔に向かって来た。
身体が動かない。声も――出ない。
「……!!」
何が起こったのか分からないまま、翔の身体は道路の反対側に投げ出されていた。
確かな温もりと共に。
「……はぁ……うぅ……」
バイクの姿も音も、既にない。
「はっ……はぁ……ま、にあった……!」
聞き覚えのある声。自分を抱えているのは――。
「……せ……先輩……?」
一瞬感じた、懐かしい感触。女性の柔らかなそれを、一瞬翔は明日子の物と思った。
灯子だった。
身体を投げ出して、轢き殺されそうになった翔を救ったのだ。
つい先日のように、二人はベンチに座っていた。
普段は明るい灯子が、無言。彼女が今日起こったことに深く関係していることは間違いないが、話を切り出せない。
チェックのスカートから覗く膝が、赤く擦り切れている。
「……」
「……」
今まで見せたことのないような、憔悴しきった表情。空気が重く、何かの拍子にそれを壊してしまいそうなほどに、張り詰めている。
だから口を開けない。
「……」
「……」
暫くそうしたまま、時間が過ぎた。陽は完全に暮れ、二人を影で染める。
「……馬鹿」
「――え?」
「……私の馬鹿。もうどうしようもないほど馬鹿。何で? どうして? ――あああぁぁああ!!」
頭を抱え、大声を上げる。一瞬唖然とした翔だが、すぐ我に返る。
「落ち着いて下さい先輩っ!」
「あああああぁぁぁぁぁっっっ! ……う……う……あああぁー」
泣き出す灯子。尋常ではない涙の量と、その窶れ加減。
翔はどうして良いか分からず、ただ身体を優しく抱いてあげる以外に、何も出来なかった。
抜け殻のように、宙をぼんやりと見つめる灯子。
気持ちを吐き出しきったのか、もう涙は出ない。
「先輩……」
「……」
そして再びの無言。
「……」
「……」
「……私、ね」
灯子が口を開く。
「ずっと昔からの関係を、続けていきたかった。岳人と、翔と、私――けど、二人は段々と変わっていく。私にはもう、あなたたちに追いつけない」
「……先輩」
「そうやって他人行儀になって、いつか本当の他人になって、いなくなってしまうんだよね。この公園で遊んだことなんて、もう覚えていないでしょ」
淡々と、しかし自嘲するように、記憶を反芻するかのように話す――ゆっくりと。
「翔のお姉さん気取りでいたけどさ。恋人いたんだよね。知らずに買い物に付き合ってもらったりしてたけど。それに一々喜んでいた私、馬鹿だ」
「……」
「絶対言わないって決めていたけど、もうぶちまけちゃえ。私、翔のことが好きだった」
そして深い溜息。
「工作員は2人。現地で見張る役と、実行役。彼は見張りで、謀反の動きがある者に対しては、相応の対処も任されている」
「……」
「あの日、忍鳥君に情報流したのは私。決定的な言動を見せたら即座に学園に帰ってもらう、殺しはしない――そう言って彼は取引を持ちかけてきた。彼女に嫉妬していた私は、それに乗った」
暗くて表情がよく見えないが、その表情ははっきりと分かる。
「本人も予定外だったのか、共犯だなんだと散々脅されたわ。副会長も逐一監視して報告しろ、この件に関して一線を越えそうなら同じように殺す、とも」
「……」
「付け込まれた私が馬鹿。もし下手にばらせば校内が血の海になる――そんな危険な奴だなんて考えもしなかった」
「……でも……今まで……」
「私が頼んで見過ごしてもらっていた。けど、今日のことに焦った彼は強行手段に出ると、そう言って……」
翔の中に確かにある、怒りの感情。それは灯子に対しても同様である。
「……」
「……僕の命は大事で、それ以外はどうでも良いんですか?」
違う、と声に出す前に、翔は声を荒らげる。
「なら、明日子さんを失った僕の気持ちもどうでも良いんですよね!?」
思わず目の前が涙で滲む。
「どうしてですか!!」
項垂れ涙を流す翔を、灯子はじっと見つめている。
「……私はもう、全て受け入れる覚悟は出来た。逆に今までとこれからに、全て封をしたって良い。何れにせよもう元には戻れない」
そう言って、行き場のない手を膝の上に乗せている。
「同じことを岳人にも話したわ。彼は全て事情を理解した上で、今後は一切お前とは関わらない、と私に言った」
「……」
「もう赤の他人だってことで遠慮なく言わせてもらうわ。交橋岳人も、別の意味であなたの裏切り者ね。彼は密かに学校上層部と通じていた。つまり、あなたが鍵を取られた一連のことは、彼が認知した上で行われたのよ」
暗闇で光る涙。翔が灯子を睨みつけた。
「信じたくなければそれで良いわ。ただ彼は翔とも今後関わりを持たないって。一体、何だってのかしらね」
「人事みたいに……全部あなたが――!」
「――そう。悪いのは全て私。何だってする、どんな責任だって被るわ。取り返しの付かないことをしたんだもの」
「……じゃあ、僕を殺して下さい」
空気がぴたりと止まる。
「出来ないんでしょう? だから僕を助けて、自分の気持ちを吐き出すだけ吐き出して、そして最後は同情でもしてもらおうと?」
「……同情なんていらない。更に言うとね、明日以降もあなたは命を狙われ続けるはずよ。そして私も多分――それならせめて、奴を殺すわ。あなたじゃなくてね」
立ち上がる灯子。
「ごめんなさい――って何度謝ったって、私があなたの心に付けた傷は癒えない。それだけははっきりしている。ただ、殺される必要なんてない。死にたいなら自分で死になさい」
「……」
「……」
二人はまた無言でその場に固まる。まるで言い足りないことがあるかのように。
「……私はもう、行くわ」
「逃げるんですか」
「言うことがあるなら最後まで聞く。これが二人で話が出来る最期の機会かもしれないしね。でも、私からはもう……何も言える立場じゃない」
「……そうですか。でもこのままじゃ、僕の気は収まりません。僕のこと、好きだったんですよね? だったら付き合って下さい」
悲しい負の悪循環。そして泥沼へとはまっていく二人。
もはや正気を失った翔は復讐心に駆られ、灯子はそれを冷徹に受け入れる。
「あふっ……はぁっ……あぁっ……はっ……」
翔は灯子をラブホテルへ連れ込み、本能に任せてその身体を犯す。
安易だが決して消えない痕の残る行為。好きだった人に抱かれ、そして絶望を味わえ――。
愛憎の為せる二人の営みは激しく、そして虚しい。
「やっ……くふっ……!」
胸を揉みしだき、耳朶を噛み、爪を立てる。攻撃的な翔には、相手が見えていない。
そして灯子には、もはや何も見えない。いや、見ようとしない、もとい見たくないのか。
一時は考えもした、理想。それが自分の腹部に跨っている。しかしそれは、形の歪みきった結末。
何の後悔も迷いも、そして未練も残さぬように。そしてほんの僅かの愛しさも出さないように――ただ動物的な喘ぎを上げるだけ。
「はぁ……はぁ……」
心がばらばらに引き裂かれたような状態で、二人は再び涙を流していた。
何が満たされることもない、ただただ虚しいばかりの性交を。
それは血の涙なのかもしれない。
相手を壊さんばかりの激しさだった翔が、徐々に優しく腰を動かし始める。
心が遂に壊れてしまったのか、それとも快楽物質が脳内に働き幻覚でも見せているのか――灯子の顔が段々と、明日子に見えるようになってしまっていたのだ。
「あ……あすっ……こさ……ん……」
行為途中に間違えて他人の名前を呼べば千年の恋も冷める。
ただ、今の二人に正常な感覚もなければ、恋愛感情もない。
『か……ける……好きっ……だ……!』
幻聴まで聞こえ始めていた。もう何もかもがぐちゃぐちゃだった。
『あっ……あんっ……あっ……』
「うっ……ぼっ……僕も……好き……」
『う……うれっ……嬉しいっ……!』
「……で、出るっ……!」
『――あああぁぁんっっ!!』
そして、それは幕を閉じた。
横たわる彼女は、嬉しそうに自分を見つめている。
『中に出しやがって……赤ちゃん出来たら責任取れよ』
「勿論取りますよ。高校卒業したら僕と、結婚して下さい」
『ばっ……! は、恥ずかしいじゃねぇか!』
涙が止まらない。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
以上。
>>641は2-1
自分自身が破綻しかけ。ここまでギブなしだがそろそろ限界近い
書けたら次で完結予定
649 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 06:37:14 ID:Tfx9eKqj
甘えんボーイッシュ
小さい頃から気弱で男から片時も離れようとしない幼馴染みの甘えんぼボク少女とな!?
651 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 14:38:39 ID:qleJ24R6
男勝りで貧乳で女らしい格好が苦手で、男に混じってバリバリ働く年上のお姉さん(実は処女)
とか好きなのだが、いい年して「俺」や「僕」は痛いよなーと我に返った
ある年齢以上で濃いボーイッシュを実現しようとすると性自認をいじるしかない
それはそれで好きだけど、スレ的には拒否反応もでそうだ
>>653 「俺」はセーフな感じがするがなー。
なんかその場合は「現場」という単語が頭をよぎるがw
俺が女性の一人称って方言もあるからな~
ばあちゃんもおばちゃんも美少女もみんな俺で当たり前の地域だと普通なんだけどな~
3回目の連投です
読む気があるという奇特な方以外は、何も言わずスルーして下さい
話は破綻の一途を辿っております。正直精神追い詰められています
更に今回ボーイッシュが蚊ほども出てきませんが、次が多分本番です
僕は灯子さんを抱いた翌日、何にも手が付かずボンヤリと過ごしていた。
殺されるかもしれないなら、それでも良い。現実なんて、もううんざりだ。
そんな感じで時間は流れ、気が付けば放課後。
教室に来たのは灯子さんだった。
「何か用ですか」
「……忍鳥君は、今日は来ていないみたいね。岳人……君も見当たらないわ」
話をする気にもなれない。
「……そうですか、それでは」
「待って……あなたがまだやる気なら、聞いて」
灯子さんの話では、また釘木野さんが倒れたとのこと。
保健室に行った際に宮篠君がいて、事情を聞いたところそういうことだったらしい。
事件との、最後の接点と言えば接点。でも、今更僕に何が出来る?
「これからどう動くかは、あなた次第ね」
「僕の前に二度と姿を現さないで下さい」
「……そうね」
後には引けないんだ。分かっているはず。自分に何度も、まるで藁人形のように釘を打つ。
俯いたまま立ち尽くしている灯子さんを尻目に、僕は教室を出る。
昨日見失うまでの灯子さんと、明日子さん――そして気が触れる前の僕。もう、元には戻らない。
落ち葉は二度と枝に戻らないように、堕ちた心は二度と安息を約束されない。
そう、それで良い。僕は僕の罪を背負うだけ。
しかし、運命は皮肉を再びもたらす。
目の前に、一人の生徒が立っていた。
「すいません。春賀――釘木野春賀を、見かけませんでしたか?」
「あなたは……」
「俺は宮篠由馬と言います。保健室で寝ていたはずなのに、気付いたら窓から抜け出していたらしくて」
昨日話を聞くことが出来なかった、彼が宮篠君、か。
無視して、そのまま帰ることも出来た。もう何にも関わらなくて良かった。
「一緒に探しましょう。手掛かりはありませんか?」
僕は馬鹿だ。まだ、未練を残しているのか。
権限は無くとも、伝手はある。僕は各委員長を探して、その行方を訊いてみることにした。
下駄箱に靴は残っている、となると少なくともまだ校内にいる。
辿り歩きながら、訪れたのは図書室。閉室時間ではないのに、鍵が閉まっている。
「久実さん、いますか」
試しに呼びかけてみたが、返事はない。
諦めて他を当たろうとした時、近くの階段から誰か降りてくるのが聞こえた。
「!?」
とっさに隠れたのは正しかった。それは交橋先輩だったのだから。
先輩は図書室を鍵で開けると、平然と中に入り、そして閉めた。
中で、何かが起こっている。
僕は中に入ることは出来ないが、待ち伏せすることなら出来る。
待っていたら程無くして、中から人が出て来た。
「見つけましたよ……交橋先輩」
先輩も間違いなく鍵を握っている。恐らく重大な何かを。
隣に立っていたのは、小柄な女子生徒。まさか、釘木野さんか?
「ちっ――撒くぞ!!」
先輩はそう言って、手に持っていたバッグを女子に投げ渡した。
と、彼女はバスケ選手のような素早い身のこなしで、僕の隣をすり抜けて行った。
「俺のことは気にすんな! 真っ先に駐車場まで突っ走れ!」
気に留めない。先輩さえ捕まえれば全て分かるはず。
「……あなたは行かせませんよ」
「……」
「全部話して下さい」
「……役員権限剥奪されたお前が、俺のことを嗅ぎ回るとどうなるか分かってんだろ?」
「脅しでも何でもどうぞ。何だったら一思いに殺りますか?」
「うわぁ、丸一日ですっかりどす黒くなりやがって……残念だが、喋る気はねぇ」
と、後からもう一人出て来た。
「わ、私は一体どうすれば良いんですかぁ?」
図書委員長の久実さんだ。まさか彼女もグルだったのか?
「しかし腐っても現副会長。とりあえず自首するのが正解だな。お前、職員室に行って何人か連れて来てくれ」
「へ? あ、はいぃー」
状況を理解しているのかしていないのか、久実さんはその場を後にした。
「このまま学校上層部に預けて、何もかも有耶無耶にするつもりですか」
「ところがどっこい、今回はその学校さんごと裏切っちまった。まぁ、処分は免れねぇな。まさかお前がいるとは思わんだろ?」
「……」
「罪滅ぼしじゃねぇが、俺を突き出せばお前の信用も少しは回復するってもんだ。黙ってそれに乗ってやるから――」
「ふざけないで下さいよ!!」
「ふざけないで下さい、だぁ? お前に何が分かるってんだ。何にも知らねぇひよっこの癖によ」
僕は思わず殴りかかろうとしていた。が、それを後から止めた人がいる。
「先輩、どうか……春賀は、何処に?」
宮篠君だった。
「こいつには聞こえていただろうし、お前にも教えてやるよ。駐車場だ――もっとも、もうもぬけの殻だろうがな」
「そんな! 一体――?」
「――俺の口から敢えて言うなら、彼女はもうこの学校にも、お前の元にも戻って来ないと思うぜ」
程無く教員が来て、取り囲むようにして先輩を連れて行った。僕ら二人には、このまま家へ帰れと告げて――。
先輩ともう一度話がしたかった。出来れば本気で一発、殴りたくもあった。
だがもう、全ては後の祭なのか……違う。
「……僕は先輩にもう一度会いに行きます。例え退学になっても、絶対に――」
「俺は、どうしたら……?」
「一緒に行けとは言えません。無関係の人まで巻き込むことには……」
「――無関係じゃない!」
宮篠君の声が、僕の言葉を遮った。
「一緒に……?」
「……行く」
教室に戻ると、灯子さんがまだいた。
「……」
「……」
目を合わせない。
「……会ったのね、彼と」
「……」
「何も言わなくても分かる。さっきと変わった――雰囲気が」
無視。彼女を許すということは、自分を許すことになる。
冷酷に徹する。その辛さは背負える罪。耐えないといけない。
「私なりに、考えた。この事件の結末を最後まで見届けてから……あなたの元から本当に消えるわ」
「……」
「無理矢理にでも付いて行く。どうしても嫌なら――そうね、私を殺しなさい」
「ふふ……昨日と言っていることが矛盾しているかな」
矛盾。僕も彼女は哀れでこそあっても、痛めつけるべき対象ではないと、心の底では思っているのかもしれない。
自分の十字架の為に、彼女を利用しているだけ――そんな風にも思えるかもしれない。
でも嫌だ。例え明日子さんがそんなこと望んでいないとしても……僕は贖えない。償えない。
誰にも介入されない、自己完結。血の涙ならいくらでも流す。地獄に落ちても良い。
どす黒い? 構わない。許されざる事実こそ何よりも重いから――!
「――っっっ!?」
何? 僕は何をされたんだ? 頬が熱い、そして痛い。
気が付けば、目の前に灯子さんが立っていた。
「……でも、人間って都合の良い自分勝手な生き物。利用出来る者は利用し、要らなくなったら捨てる。たまに情に絆されたり、愛を感じて場当たり的な行動にも出るけど、そんなものよね」
「……」
「罪の意識はあるわ。その上でやりたい放題、鬼畜で結構。さあどうするの? 私を殺すの? それともヤるの? 意思表示をしなさいよ」
信じられない。何なんだこの人は。
完全に壊れた。僕も同義かもしれないが。
手ではね退けても、睨んでも……彼女は意に介さない。
「有須井せんぱ……!?」
「誰かしら? こんにちわ☆」
甘かったんだ、何もかも。僕が本気で手を出せない――言葉か無視ぐらいでしか傷を付けられないのが、分かっている。
殺せと言いながらも、殺せない。そもそも、そんな中二染みたやり取りで相手の心を絞めつけ、自分に反映させるのが幼稚。
適当な覚悟で僕がしてみせたことに、意味はあったのか。
『ひよっこ』
交橋先輩がまた、そう言った気がした。
僕はまだ……明日子さん――。
「行きましょう」
少しだけ自分を取り戻した翔は、そのまま二人を連れ、教室を出た。
廊下を歩いていると、どうも放課後だというのに騒がしい。
「どうしたんですか?」
事情を知っていそうな女子をつかまえて訊くに、尋常ではない事態だった。
「元副会長さんが……裏庭に……飛び降りて――」
「何ですって!?」
「――保健の先生が偶然近くにいたんだけど……あぁっ」
言葉空しく、彼女は崩れ落ちる。相当ショッキングな光景を見たようだ。
翔にとっても穏やかでいられるはずがない。頭に過ぎる、篠原明日子の自殺。
「まさか……そんな――!!」
近くにいた生徒に介抱を任せると、翔は裏庭へと走った。
到着すると、そこには数人の生徒と教員が少し距離を置いて、群がっていた。
「乱駒……先生……」
俯いた彼女の傍には、横たわるそれを顔から覆い隠すように、被せられた白衣。
やや血が滲み、地面にもそれと分かる血溜まりが出来ていた。
「……見るんじゃない」
強張った表情で、滴は言った。
「本当に、交橋先輩……なんですか?」
「ああ……だが、話は後だ。暫く近付かないでくれ、直に人が来る」
それでも翔には一目で分かった。もう死んでいる。
あまりに突然過ぎる死。
背後の灯子と由馬も、言葉もなく立ち尽くしていた。
鍵を握る交橋岳人が消えた今、手掛かりはない。
最悪の結末だった。
「あんたの話だとあいつは、釘木野らしき子とコンビを組んで、何かを盗み出していた――そんな感じだね」
保健室に集う四人。
「で、自分を囮として教員連中に潔く捕まったは良いが、途中で逃げ出して飛び降りた――か」
今まで重なるように鳴り響いていたサイレンは、もう聞こえない。
「……こんなことになるなんて……」
「私もさ。目の前で何も出来なかった。あんたたちの力にも、なれそうにないね」
「春賀の行方は結局分からないままだ。駐車場に行ったらしいけど……」
ハッとする翔。
「そういえば、何故駐車場に?」
「……学校から逃げ出すのに、駐車場に行くということは――」
「――仲間がいた?」
「……車を運転出来る生徒はいない――となると対象は限られるわね」
黙っていた灯子も口を開いた。
「ただ、彼が通じていた学校上層部でそこまで協力する先生って……誰かしら?」
「或いは別の……」
「ここで話していても埒が明かないんじゃないか? これからどうするんだ、あんたたちは」
滴が訊く。
「……俺は一旦、家に帰ります。何かの間違いの可能性だってある」
「ここまで事が大きくなった以上、どうだろうね――まあ、帰った方が良いのは間違いじゃない。皆、気が動転している。一晩休んで、落ち着くべきだ」
翔・由馬・灯子は顔を見合わせた。滴の言うことには一理ある。
「学校側に無策で楯突いても、犬死しちゃ何にもならない。その辺も仕切り直した方が良いだろ?」
「……分かりました」
――本当に……先輩は自殺だったのだろうか。
下校しながら、考える翔。
死のショックはある程度和らいだが、心にはまだ疑問が燻ったままだった。
明日子と同一、もしくは模倣犯なら遺書が見つからないといけない。が、違った。
本当に自らの意志で、全てを闇に葬り去る為に? とはどうしても思えないのである。
今日は誰かが襲ってくる気配は無い。寧ろ、そんな心配はしなくて良かった。
「警察があんなに……」
不自然な光景だった。つい、遠回りをしながら歩く翔。
そして、ある物が道端に落ちていた。ボロボロになっていたが、確かに石ヶ見大付属高校のバッグ。
名前は――交橋岳人。
「先輩のバッグが、どうしてこんな所に……!?」
一夜明け、翔は学校に休みの連絡を告げた。
誰かの車で逃げたはずの釘木野春賀? があんな所にバッグを捨てるか――。
図書室前で別れた後、二人の関係に何かがあったとしか思えないが、それは想像の域を出ない。
ただ、何かを盗み出した上にもし岳人を裏切って、行くとすれば……翔の頭の中では既に固まっていた。
「斎賀第三学園に乗り込んでみましょう」
『……分かったわ』
『結局春賀は戻って来なかった。俺も行きたい』
灯子と由馬も同意した。
上手く行く可能性は低い。岳人も門前払いと舌を巻いたほどの学校である。恐らく入れてさえもらえないだろう。
だが、三人はそれに僅かな望みを繋ぎ、駅に合流した。
二つ先で電車を降り、暫く歩くと見えてくる宇豆良山全体が学校の敷地。
周囲は厳重な塀と有刺鉄線で取り囲まれており、物々しさが一面に出ている。
ゲートらしき建物を見つけ、三人はそこの警備員に声をかける。
「あの――」
「一般の方は立ち入り禁止です。お引取り下さい」
歩み出る由馬。
「俺、以前この学校にいた生徒なんだけど……あ、名前は宮篠由馬」
「入られるには在籍証、もしくは特別入出許可証の掲示が義務です」
そして転校した生徒に関してはその際、在籍証の返納も義務付けられており、今の由馬に出入りは許可出来ない――と言うのだ。
見ればゲートは電子化されており、簡単には通れそうもないことが分かる。
釘木野春賀についても、部外者に情報は一切教えてくれそうもない。
「やっぱりダメか……そもそも、この学校には俺の知らないことが多過ぎる……」
ふと、通りかかる影。
「?! あ、あなた――!」
灯子が思わず声を上げた相手は、翔もよく知っている相手だ。
忍鳥一気だった。
「おはようございます。皆さんお揃いで、サボりかな?」
「どうして君がここに!?」
取り乱す二人に対し、由馬は事情を飲み込めず動揺している。
「心配しないで。僕もサボりだから」
「明日子さんを、よくも――っ!!」
掴み掛かった翔を平然と受け流す一気。柔道のように、翔の身体は地面に叩き伏せられた。
「うわあああぁぁぁーっっっ!!」
腕を軽く締め上げると、怒りと痛みの交じった悲鳴が響く。
「や、やめて!」
「この体勢から腕の骨くらい、簡単に折れる。ほら、こうして……っ!?」
素早い動きで顔に蹴りを放ったのは由馬。一気は直撃を避けたが、その間に手を放した。
「――っと、さすがは元々ここの生徒だけあるなぁ。運動音痴さんと違って、良い動きだね」
「君たち、やめなさい!」
異常を察してか、警備員が言った。
「煩いよ……ねぇ?」
標的を変えるように、今度はその警備員に近付く一気。薄笑いを浮かべながら。
「何処行くのさ? 入りたいんでしょ、学校に」
後退りしかける灯子に、背を向けたまま牽制する。有無を言わさぬ威圧感。
警備員の前に立つ一気。
「じゃね」
「? ――ぁっ!!」
鈍い音。
そして、倒れる警備員。
「う……そ――」
刹那に相手の腰にあった警棒を取り上げ、その顔面を殴り付けたのだ。
動きがまるで違う。考えが甘かった。こんな奴を刺し違えても殺すなんて、土台無理だった――灯子は自らの竦んだ足を見て、唇を噛む。
「な、何でこんなことを――!」
身構えたまま、相手を見据える由馬。
「君は――宮篠由馬くんだよね? 彼らと一緒に行動しているってことは、事情もそれなりに――と」
「ぼふっ――!!」
間髪を置かない一撃の内に、由馬の身体はゆっくりと後へ倒れた。
「でも、話が噛み合わない人は居てもらっても邪魔」
「ひ……酷い――」
顔面蒼白の灯子。
「――僕のアイデンティティを否定しないでほしいな。ずっとパートナーだったのにさ」
「あ、あなたなんて……」
「違う? まぁ良いや。でも裏を掻かれるなんて予想外だったなぁ――僕の信頼もぶち壊しだし」
震えが止まらない。
「さぁ、中に入ろうよ。今から多分、とても面白いことが始まるんじゃないかな」
電子ゲートは簡単に開いた。管理人室らしき所に一気が入ると、それはすぐに。
そして中から数人の生徒らしき青年らが出てくると、その場に倒れている三人を中へと連れて行った。
「由馬くんを――翔を……どうするつもりなの!?」
「どうなるかなぁ……もしかしたら、口封じに殺せってことになるかも」
満面の笑み。自分が相手をしていたのは冷酷な殺人マシーンだった、と今更ながら実感させられる灯子。
「でも死ぬ覚悟くらいして、ここまで来たんでしょ? 引き返せるはずがないよね」
腕を掴む一気。細腕に見えて、恐ろしい力だった。
「あなたは、何を――!」
「いい加減煩いよ。本番まで寝たいの?」
恐慌のあまり口を押さえる。行き場を失った感情が目に涙を溜めるが、それもまた空しい。
逃げ場はもう、ない。
翔は痛みのあまり暫く声が出せなかったが、辛うじて一気の会話は聞こえていた。
殺されるべくして、殺された。あれほど憎悪を抱いた灯子が、今はまるで哀れにしか感じられない。
「っ――!!」
声は出さなかったが、心が静まる余地は全く無かった。
心が折れた灯子と比べると、翔は良い意味で決意が固まったのかもしれない。頭に血が上っていたとしても。
――今は耐えて、機会を窺う。絶対に、あの男を許す訳にいかない。
集団は開けた校庭に出た。
立っていたのは、全体的に落ち着いていながらも、独特の雰囲気が漂う中年男性。
「おはようございます、皆さん」
「おはようございます」
挨拶と礼。何から何まで、全員が全く同じ動き。
「……!」
表情が固まったままの灯子。
ここはやはり、忍者養成校なのかもしれない。
「結局帰って来ましたか、忍鳥君……実力行使にはなるべく出るな、とあれほど言ったでしょう」
「……申し訳ありません」
終始軽薄、といった態度だった一気も、この男の前では神妙になっていた。
「いくら独断と言えど……しかし仕方がありませんね。立ち話もなんです、来なさい。既に例の物は到着しています」
――例の物?
翔がそんなことを考えている間に、一行は比較的大きな個室に案内される。
オフィスとでも言うような作りで、上にはどうやら寮らしきものがあるようだ。
「釘木野さん……!?」
灯子の声の先に、その姿はあった。
両手を縛られ、膝を突いている少女。ボーイッシュな外見だが、確かに制服は石ヶ見大付属高校のものだ。
振り向いた彼女の目が、大きく見開かれる。
「……!!」
「忍鳥君以外は外へ出なさい。しかし……これは面白いことになったのかもしれませんね」
中年男性の顔が、綻ぶ。どこか、邪悪な笑みを浮かべて。
由馬、そして翔が床に下ろされる。そして生徒たちは一斉に外へ。退いて行く姿までが、整然としていて薄気味が悪い。
「……お義父さん、もう――」
「もう良いでしょう。予定は狂いましたが、出て来られてはどうです?」
男と、そして釘木野春賀の声が重なった。
以上です。最後の書きかけくらいは何とかしたい
666 :
6:2009/05/13(水) 03:25:17 ID:sdA9B1Oy
666
>>665 ボーイッシュ関係ないしつまんね。
余所に投稿してくれ。
>>667 おk、その言葉を待っていた
別スレに流してくる
今度はここの趣向に合ったものを書けるよう頑張るよ
何処のスレか教えてプリーズ
硬派でクールな大人びた僕っ子で恋人を理解し
黙って支えてついてゆく凛々しい女なんてどう
だろ?
生涯の親友だな
「結婚? いや、そういった形の上でだけの絆は、最早僕は必要と
していないからね。君が気にする必要は無い。僕はこういった
性格だろう? ドレスだったり派手な式だったり、そういったものに
特に憧れがあるわけでもないし、君と同じ姓を名乗りたいと言った
欲求があるわけでもない。……なんだ、それでも僕と結婚をしたい
と君は言うのかい? 一体どうして? ……なになに、君の方が
僕と同じ姓を名乗りたい? タキシードにも派手な式にも憧れが
ある? ……そうか、君がそう望むのならば、しても構わないぞ、
結婚を。考えてみれば、形の上での絆とは言え、それを結べば
さらに僕らの目に見えない絆も強固になるだろうし、全く意味が
無いわけでは無いだろうからね。よし、そうと決まれば式の日取り
を考えなくてはね。おおっと、以前暇つぶしに読んでいただけの
結婚情報誌がこんな所に転がっているじゃないか。しかも誰が
やったのか、付箋までつけてあるね。おお、偶然にも手ごろな式場
などの情報が載っているページだ。これは何らかの導きであると
考えた方がいいね。よし、善は急げだ、こんな感じの式でどうかな?
幸い、今思い出したんだが、この式場のオーナーは僕の親類だった
はずだからね、格安で貸してくれるだろう。同時に思い出したんだが、
ドレスやタキシードなんかも、親戚の人間が貸してくれるはず。
友人への連絡も、この前同窓会用に作っていたこの連絡網が
あればすぐに可能だ。幸い、君の会社の同僚達への連絡先も、
ついでだからまとめていたお陰ですぐにわかる。……何? 実はお前、
結婚したくて堪らなかったんじゃないか、だって? そんなわけが無い
だろう。僕は別に結婚が必要だとは思わない。君が必要だと言うから、
君のその願いを叶えようとは思っているけどね。それだけでしかない。
……何か問題でもあるのかい?」
>>670が、恋人から結婚して式を挙げようと言われた時の反応が
電波になってやってきた。
GJすぎる
苦笑いしてる男と目をキラキラさせてるけど無表情な僕っ子が余裕で目に浮かぶwww
素敵だなぁ
676 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 22:08:51 ID:+EMTaq8M
今更だが、先月号のコミックRINに良いボーイッシュが載ってたな。
なかなか可愛いオレっ子だった。
電波は頻繁に受信するがここまでカタチにできるなんて・・・
保守
表情変わらず口数少なし頬が薄っら赤いって表
情も悪くない。
680 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 22:24:07 ID:JD/f2+Bn
>>672 すばらしいクーデレ
ヤスイリオスケの挿絵が入りそうだが
681 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 06:28:40 ID:BWRSvhEr
ボーイッシュ少女と浴衣
ボーイッシュ少女と振袖
よりギャップを出したいなら後者か?
ボーイッシュ少女と浴衣で花火大会
あまりの人ごみにはぐれそうになって、
彼女が男の浴衣の袖をつかんで、
「迷子になったらいけないからな」
とかいいながら、
ちょっと少女らしい恥じらいをしてみたり。
振袖なら……見合い?
ボーイッシュな少女が短パンの股の部分ずらして勢い良く立ちションするシチュエーションは萌える?
>>681 後者だな。
イメージ的に、
前者はボーイッシュでもまだ素直にちょっと浮かれてられるくらいの女の子らしさで
後者は着ろと言われると躊躇するレベルな気がする。
「……どうだ?」
「一言で言うぞ」
「う、うん……」
「馬子にもうわらばっ!?」
「……言うと思ったから殴った。文句はあるか?」
「言い終わってから殴れと文句を言ってもいいか?」
「却下する」
「そうか」
「で、馬子にも、という事は、その、つまり、あの、その、なんだ、それは一応、
こういう服を僕が着ても、ま、まあ、一応は、一応は似合ってるという事だと、
そう考えても差し支えは無いか?」
「ある」
「……だよな。僕みたいな男っぽい奴が、こんな派手な振袖なんか着ても、
似合うわけないよな……」
「いや、そういう意味じゃない。『一応似合ってる』じゃなくてだな」
「え?」
「ものすごい似合ってる。普段のお前がどんなだったか、思わず忘れるくらい。
さっきの鉄拳で無事思い出したが。馬子にも云々は、ちょっとした冗談だ」
「……」
「あれ、どした? なんで顔真っ赤にしうわらばっ!?」
「照れ隠しに殴った。文句はあるか?」
「可愛い事するなといいたい所だが人中を狙うなお前殺意高いぞ」
「……僕は、君のそういう不真面目な所が大嫌いだ」
「俺は、お前のその生真面目で照れ屋さんな所も大好きだぞ?」
「そういう所が嫌いだって言ってるだろ! ……もう」
「とにかく、もっと胸張れ! 今のお前はいつもにまして綺麗だから!」
「……」
「殴るなよ? 今度は照れ隠しに殴るなよ? いいか、絶対殴るひでぶっ!?」
「……言うまでもなく殴った。文句はあるか?」
「ダチョウ倶楽部的には聞いてないよーと返すべきかと思うが、それ以前に
殴ったと言いながら後ろ回し蹴りを側頭部狙いで繰り出すのはどうかと思う」
「それで死んだら、君もそこまでの男だったという事だな」
「……でも、俺が本当に死んだら、お前どうするよ?」
「………………」
「あ、あ、ごめん、今のなし! 今のなしだったら! 死なない、俺死なない!
全然死なない不死身の男だから! 死なないから! だから泣くウボァー!?」
「泣いてないから殴った……文句、あるか?」
「じゃあなんで涙声なんだよと聞きたいが嘘ですあなたはないていませんはい」
「……もう、ホントに君は……はぁ」
「呆れた?」
「毎日だから、もう慣れた」
「……俺、そんなに毎日こんなどうしようもない言動してる?」
「自分の胸に聞いてみなよ」
「お前の胸になら聞いてみたいが、着付け代もう払えないから却下」
「払えても却下だよ馬鹿! ……とにかく、本来の目的を忘れないうちに、
そろそろ出かけるぞ」
「へいへい……って、本来の目的ってなんだったっけ?」
「………………」
「もしかして、お前も忘れた、とか?」
「……何しようとしてたんだっけ?」
「……ごめん、俺もさっぱり思い出せない」
「僕もだよ。……はぁ……君の馬鹿が伝染っちゃったかな……」
「何!? その悲嘆にくれた表情何!?」
「僕の胸に聞いてみる? 何しようとしてたか思い出せないくらいだから、
本来の用事は、きっと大したことじゃないだろうし……ね?」
「なんだよ、お前もその気だったのかよ! 俺から言い出す手間がぽ、ぽぎー!?」
「文句は無いよね。うん、無いという事で決定」
「せ、正中線三段突き……がくっ」
「あ、あれ? やりすぎちゃった……?」
終わり
受信電波垂れ流し。
振袖要素が文章には少ないので、ショートカットボーイッシュ少女が
振袖着ているビジュアルを想像しながらどうぞ。
グッジョブ
うちの田舎では13才になった女の子が振り袖着て神社に御詣りするしきたり(?)があるよ。
13才のボーイッシュ振り袖はどうだろう。
「十三詣り」で調べてみて。元服の名残りだと思うけど、家では男はやらなかったんで、よくわからない。
>>688 そういう制服ものはいいよな。
ボーイッシュでも女の子らしい格好させることが出来る。
私服の小学校から制服の中学校に上がって、初めて穿くスカートを気にするボーイッシュ。
少しクールなのもいい
けどHの時は乱れまくり
私立彩陵高校超能力部のフミヲみたいな娘がいいな
甘えんぼうなボーイッシュって良いよな
甘えん坊だが表に出すのをためらうボーイッシュ
ボーイッシュな後輩の頭をナデナデしたい
「やめてくれよ先輩……そうやって事あるごとに頭撫でられたら、
俺の身長ここで止まっちゃうだろ?」
「俺はちんまい方が好みなんだが」
「な……せ、先輩の好みなんか知るかよ!? スポーツやるには
タッパはあった方がいいんだよ! 毎日牛乳飲んだり、寝る前に
体重省みずにプロテイン盗ったりしてる俺の努力を無に帰す気か!」
「なるほど。確かにそれは悪かった。反省の意を示す為にも、今後お前の
頭は金輪際一切合財未来永劫墾田永年私財法、撫でないと誓おう」
「え……あ、いや……そ、それは……そこまでは……っていうか、
なんか変なの混ざってるような……」
「嫌なんだろ、頭撫でられるの?」
「あ、だから……えっとだな……それは、その、撫でられること自体は、
そう嫌でもないけど……もうちょっとな? 頻度とか? そういう所で……」
「なるほど! 頭を撫でられるのは全然嫌じゃなくて、むしろもっと撫でて
欲しいと思っている、と!」
「……ま、まあ……撫でてくれるのは……嬉……しい、かな?」
「ならば、今後俺は全身全霊を込めて、より活発に、出来うる限りの範囲で
お前の頭を撫でる事を誓おう!」
「だ、だからっ! そんなに毎日毎時間、俺に遭う度に頭を撫でるような
事はやめてくれって言ってんだよ!」
「毎時間? ふふふ、お前は俺を甘く見ているようだな……毎分だ」
「へ?」
「俺はお前の頭を、毎分撫でる事を誓おう。天地神明、誠意を込めてだ!」
「……あの、ぶしつけな事聞くけどさ……先輩って変?」
「……何を今更」
「……うわぁ……嫌な事実確認しちゃったよ……」
「愛想が尽きるか?」
「……尽きないから余計困るんだろっ!」
「それを聞いて安心した」
「とにかく! ……もうちょっと、意味無く撫でるのは、やめてくれよ。
俺だって、もっとちゃんと、いい事した時に撫でてもらいたいし」
「ふっ……それがお前の望みならば」
「言っとくけど、今先輩『俺カッコいい……』とか思ってるかもしんないけど、
全然カッコ悪いからな。っていうか、素直に聞き届けてくれるなら、最初から
素直にわかったって言ってくれよ……」
「俺は素直じゃないんだよ。ほら、ツンドラって奴?」
「それは……何か聞いた事がある言葉だけど、間違って無いか?」
「……ボケたのに、ボケの元知識が相手に無いとは不覚なり……」
「また変なこと言ってるし……まったく、なんで俺、こんな人を……」
「何か言ったか?」
「何にも!」
終わり
こんな変態な先輩が、こんなボーイッシュ後輩に好かれるとか、
現実的にはありえないと思います。
だが、それがどうした!
現実?そんなのとうの昔に捨てたわ!
>>698 グジョーブ、グジョーブ
「だから俺の頭を……そう度々……撫でるなって……言ってる……だろっ!」
「その割には最近抵抗しないな、お前。かいぐりかいぐり」
「かいぐるなっ! ……て、抵抗するだけ無駄だと思ってるから、だから
抵抗しないだけだっ! ほかに何かあるわけじゃないんだからなっ!」
「じゃあ、言っても無駄だとは思わないのか? かいぐりかいぐり」
「だからかいぐるなっ! お、俺は……そんな安い女じゃないからな。
ちゃんと拒否の姿勢を見せてるんだから」
「誰が言ってた?」
「それが重要だって姉ちゃんが言って……ハッ!? ね、姉ちゃんが
言ってたわけないだろ! 俺が、俺の、その信念だよ!」
「なるほど、最近撫でられるのが何か気持ちよくなってきて、身を任せて
しまいたくなってしまうんだがどうしたらいい、とお前の姉に相談したのか」
「…………!」
「なんで知ってる、と顔に書いてるな。……無論、推測だ」
「……家帰ったら盗聴器探さなきゃ……」
「俺は後輩にいわれの無い誹謗中傷を受けていますよ?」
「自業自得だよっ!」
「つまり、最近撫でられるのが気持ちよくなってきたんだな?」
「う……うぅ……」
「そして、撫でるのをやめてもらいたくないけど、今までやめてと言っていた
手前、素直に撫でてもらうのもバツが悪い。じゃあどうすればと相談したら、
口ではきっちり拒否の姿勢を見せておけばいいのよ! っていうか、口だけ
でも拒否しとかないと、その手の男はだんだん調子に乗るから気をつけるのよ!
と姉がその巨乳を 揺らしながら席を立ち、こぶしを握って力説した……そうだな?」
「……盗撮カメラも探さなきゃ……」
「だから推測だと言っているだろう。お前の姉君なら、そのくらいの熱さで
男については語るだろう。そのくらいの事は知っている」
「……面識あったっけ?」
「推測だ」
「……監視されてる……監視されてるよぉ……」
「とりあえず、今後もお前の頭を撫で続けてOKという事だな?」
「よくないっ! 背が縮む!」
「……なるほど、ならば頭ではない部分を撫でよう」
「え? ……ど、どこ?」
「乳尻太もも」
「……へ?」
「乳尻太ももー!」
「変態が! ここに変態がいるよ先生っ!」
「おっと、学内である事を忘れて思わず本能が理性を凌駕してしまった……
危うく血が蒸発して人体発火するところだったな」
「……ごめん、何言ってるか俺わかんないよ先輩」
「チッ……またか」
「だいたい……い、いくら先輩でも、撫でさせるわけにはいかないよ、お尻とか、
太ももとか、お……お……」
「お父様?」
「父さんのどこ撫でるんだよっ!?」
「その眩いまでにカッコいい、禿頭を」
「生えてるよ! 父さんちゃんと生えてるよ!? 後退気味だけどっ!」
「お父さんは悲しいぞー。お前の発言的意味で」
「……こ、後退してるとか言っちゃ駄目なのか? 傷つく?」
「男なら、例外なく」
「……父さん、ごめんよ。俺心にも無いこと言った。後退とか全然してないから。
全然生えてるから! まったく大丈夫だからっ!」
「懺悔は終わったか? ならば……揉ませろ」
「撫でるからレベルアップしてるぞっ!?」
「いや、そういう気分になったので」
「なるなっ!」
「ところで、このやり取り、楽しいか?」
「う……た、楽しいわけないだろっ! ……でも、嫌じゃない、とは、思うぞ?」
「そうか。ならM-1申し込んでおいたから」
「漫才ぃぃぃぃぃ!!?」
「ま、無理するな。お前がもう少し成長したら、その時はお前の全てを
しっかりと撫で回させてもらうからな。その日まで、俺は耐えるさ。乳も
尻も太ももも、見果てぬ明日の糧となるのだっ――!」
「……先輩、例によってカッコいい事言ってるつもりかもしれないが、
変態剥き出しで相当カッコ悪いから。かなりカッコ悪いから。っていうか
身の危険? 俺ヤバくない、色々?」
「ま、お前が嫌なら無理強いはしない。俺は陵辱物は嫌いなんだ」
「好きだったらするのかよっ!?」
「あ、でも実用的には使ってるな、陵辱物。まあ、そこは別腹って事で」
「最低だ……最低過ぎる……」
「呆れたか?」
「……ちょっと」
「がーん」
「口で言われてもショック受けたようには見えないから」
「……」
「ちょ……マジで凹むなよっ!?」
「……もう俺はお前の頭は撫でない。金輪際お前にも近づかない」
「そ、そんな事、誰も頼んでないだろっ!? 俺は……先輩が必要なんだから!」
「……呆れたんじゃなかったのか?」
「ちょっとだけだよ、ちょっとだけ!」
「さきっちょの方だけ?」
「そう、さきっちょの方だけ! ……あれ?何か俺、変なこと口走ってない?」
「気にするな。その言葉を聞いて俺は復活したぞ」
「……ま、まあ、そりゃ良かった、うん」
「じゃあ、とりあえずお前の頭は合意の上で今後も撫で続けるという事でいいか?」
「……わ、わかったよ。でも、俺の背が伸びなかったら、先輩が責任とってくれよ!」
「………………」
「な、なんで!? なんで崩れ落ちてるんだっ!?」
「天然は、げにも恐ろしき強者なり。無自覚故に威力はベラボー」
「……意味わかんない」
「わからんか」
「うん」
「ならばそれでいい。お前は……いつまでもそのままでいてくれ」
「……先輩は少し真人間になってくれよ?」
「善処する」
「善処かよ!?」
「善処で思い出したが、駅前に甘味処ができたらしい。行くか?」
「なんで善処で思い出すのかわかんないけど……」
「善処と善哉って似てるだろ?」
「字だけだじゃねえか!」
「行かないのか? ……まあ、節制してるなら無理にとは」
「別腹だよ! 別腹だから行くよ!」
「それは良かった。じゃあいくぞ」
「……う、うん……」
「どうした?」
「……なんか、無理に嫌だと思わずに頭撫でてもらったら、変な気持ちに
なったような気が……」
「そうか」
「……何か変な事いわないのか?」
「何をだ?」
「いつも言ってるようなこと」
「例えば?」
「例えば……言えるかよ馬鹿っ!」
「ふっ……ま、今はその気持ちを覚えておいてくれればいい」
「……うん、わかった。忘れないようにしておく」
「じゃ、甘味処行くぞ」
「……うん!」
終わり
読みたいといわれたので書いた。
萌えが減って変態が増えたような気がする。
だが、それがどうした!←大問題だ
いやいや十分萌えるというか前回よりも萌えたぜコンチクショウ!GJ!
GJとしか言いようが無いな
えーと、今回はプロテインでなく先輩の萌えを盗った、でいいのかな?
「責任とれ」w
GJ
709 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 01:44:35 ID:T/Zi1NAn
ボクを犯せる者はおるか!?
>>709 上の設定使っていいなら書かせてもらいますが。
713 :
710:2009/06/21(日) 16:09:21 ID:0wAMNi7y
>712>
先輩、後輩の名前を決めていたら教えて下さい。
名前はおまかせします
アキトとリョーk(ry
ボクの事だけ見てよっ!!
・・・胸、小さいし
色気なんか程遠いかもしれないけど・・・・・
キミを好きな気持ちは誰にも負けないっ!!
ねぇ、あんな女の事なんて忘れてボクと付き合ってよ
キミが望むのなら、どんな恥ずかしい事だってするから・・・・
ほら、ボクの心臓、キミと居るだけでこんなにドキドキしてる
あは、顔真っ赤にしちゃって
胸に手を押し当てるな?
だってこうでもしなきゃキミ、ボクの事女の子って意識してくれないでしょ
小さくたって胸、ちゃんと膨らんでるんだから
なんか寝付きが悪かったのでつらつらと妄想書き綴ってみた。
携帯でタイピング遅いから、ここまでが限界だ・・・・・・・・・・・・
萌えたぞ
いいぞもっとやれ
いや、やってくださいお願いしま(ry
「・・・僕は・・・君のこと好きだよ。例え君
が僕を好きじゃなくても、ね・・・。」
・・・と彼女は困ったような寂しそうな小さな笑みを浮かべた。
>あとは続きよろしく。
>>718 >「・・・僕は・・・君のこと好きだよ。例え君
>が僕を好きじゃなくても、ね・・・。」
>・・・と彼女は困ったような寂しそうな小さな笑みを浮かべた。
うはw萌える
佐山と新庄っぽいノリだな
終わクロ以外に佐山と新庄がいて、そこでもあんな感じだとしたら・・・素晴らしいね?
723 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 21:56:22 ID:d0odYJ6H
保守
724 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 01:13:29 ID:5C7qMQH6
スキンシップが過剰気味なボクっ子にまとわりつかれたい。
たまらなく欝陶しくなるだろうがなww
ご褒美です
先輩×後輩
頭を撫でる
エロ無し
「え、先輩の家に?」
夏休み間近の放課後、青空が広がるグラウンドで伊坂 結衣(いさか ゆい)は
先輩である三隅 正人(みすみ まさと)の言葉にきょとんとした。
「ああ、お前が前に言っていたDVDを買ったから、それの鑑賞と思ってな」
「へぇ、アレ手に入ったんだ。」
「ああ、それに明日は親は出かけるし、明後日は休みだし、完璧だな」
「……え、そ、それって…いや…でも二人って」
「結衣」
真っ赤に成りながら
しどろもどろになる後輩を余所に正人は後輩の名を呼んだ。
「は、はひっ!」
先輩はがしっと後輩の両肩を掴み、言った。
「俺の童貞を奪ってくれ」
「ど、どうていって…先輩、何言って…お、俺」
言葉に詰まって、下を向く後輩に先輩はいった。
「…………言っておくが、冗談だぞ?」
「ふっ、ふっ、ふざけんなー!」
真っ赤になって怒る後輩に先輩は
「ほほほほ、照れておるのか?
苦しゅうない、苦しゅうない、ういヤツじゃ」
「だ、だから!頭を撫でるなー!!」
そして、当日。
「ようこそ、俺とお前と大五郎」
「はぁ?」
「ん…ネタが古かったか――――――ようこそ、俺のお前の愛の巣へ」
「お邪魔しました。」
結衣はくるっと回れ右した。
「遠慮するな。スリッパはこれだ。」
正人はスッとスリッパを揃えて差し出した。
「はぁーあ………お、お邪魔します」
後輩の出で立ちはキャップにTシャツ、ショートパンツと言った
実に涼しげな格好だ。
夏が近いのもあるだろう。むっとした熱気と日差しの中を
歩いてきたのだ、肌にはしっとりと汗が浮かんでいる。
「あー暑ちぃ…先輩悪いけど、何か飲み物を―――――」
「……乙女の汗か……」
くんくんと鼻を引く尽かせ、妙な感慨に耽っている先輩を無視して
勝手にコップを取り、水を注ぐいっと一気飲み。
「んぐんぐ…はぁ〜…先輩、飯まだなんだろ?」
「匂いもまたよし…………ああ、まだだ」
「テキトーに作ってやるよ。座って待ってて」
「お湯はポットにあるが、インスタント食品は――――」
「……ちゃんとした料理だっての!先輩、
俺が作れるのはカップメンとかインスタントだけだと思ってるだろ!」
むすーとする結衣に正人は首を傾げ言った。
「……違うのか?」
「はぁ〜………姉ちゃんと二人暮らし、飯は俺の担当なんだよ。
この前さ甘味処とかいって駅前でクレープ食べながら話したばっかだろ」
「……そうだっけか?俺はヨーグルトを口の周りいっぱいにつけながら『甘くておいしい、幸せ〜』
と言うお前の顔を凝視するのに全神経を集中させていた。」
「はいはい、どうせ俺は子供ですよーだ。」
当然の事ながら結衣は正人の真意に気付くはずもない。
「先輩、冷蔵庫開けてもいい?」
「……開けてもいいが、材料なんか入ってないぞ」
「謙遜するなって、少しの野菜と肉かウィンナーに米さえあれば―――――――――って、何コレ?」
冷蔵庫に入っているのは、何かの袋とパックに詰められた蔦(つた)らしきモノ。
「殿、補給が途絶え、野菜も米も備蓄品は全て食らいつくした今、我が三隅城の食糧は水とこれにござる。」
結衣の前に片膝をつき、正人はうやうやしく申し上げた。
「………一応、聞いておくけどコレって何?」
エプロンを付け掛けていた結衣が、ヒクヒクと頬をあげ、呟いた。
「乾飯といもがら縄だ。」
「………名前じゃなくてさ…なんなんだよコレ?」
エプロンがハラリと舞い落ちる。
「乾飯はご飯を水で洗って、粘りけを取り、乾燥させたモノだ。
いもがら縄とは里芋の茎を縄のように編んで味噌で煮しめたもので、戦国時代の糧食だ。
現代でいうインスタント食品だな。」
「………美味いの?」
「不味い、総じて不味い。が、身体にはいいだろう。科学調味料なんぞ一切使ってないからな」
胸を張って答える正人に結衣は言った。
「現代でいうインスタント食品作る……何か、もーどうでもよくなった。疲れた。」
「あっはっはっは、結衣、そんな健康を損なう食品は我が三隅城にはない!」
そんな正人に結衣はドスを聞かせた声で言った。
「買ってこい。」
「はい。」
「さて、腹も膨れたし、そろそろ鑑賞しようじゃないか」
「あ、DVDって入ってるヤツでいいのか?は、早く見ようぜ、先輩。」
貧しい昼食をとった二人は、三隅家のリビングルームのソファの上にいた。
心なしか声が弾む結衣。
「確か…昨日の夜に映るかどうか確認しただけだからそのままでいいハズだ。」
外見からはあまり想像できないが、結衣はホラー映画を好んで見る。
それもゾンビ系の映画がマイ・ブームのようだ。
正人にとっては、ホラーも恋愛もアクションも全ての『映画』は作り物と割り切っている為、
特に好むといったモノはない。だいたいストーリーの先が読めてしまうのだ。
正人にとっては、ジャンルこそ異なるが、どれも同じように見えてしまう。
「待て待て、部屋を暗くした方が、臨場感があるだろ。カーテンを閉めて
それに冷房を入れて…よし、スタートを押してくれ」
「おう、スイッチオン!」
『あっああっイクッ!イちゃうううっ、イんクうううう!』
「な、なあああッ!?」
画面にドアップで映し出される全裸の女性。
それと共に流れる嬌声が―――――ぴッ
「せ、せ、先輩…」
結衣が目を見開いたまま、バッと正人の顔をみた。
「あー悪い、悪い、昨日さーかけ算の復習をしてたんだ。一×九が九って…
教育番組のビデオと間違えるなんてな…コッチが本物だ。」
若干、焦っているような正人。そして新たなDVDをセット。
スタートした。
「Oh…Oh、yes〜Yes〜…ah、ah!!come!come!come!」
画面にドアップで映し出される金髪の異人。
その豊満な肉体がベッドを破壊しそうな勢いで乱れている。
「きっひゃあっ!」
結衣がソファからずり落ちた。
「先輩!何だよコレ!」
「あー悪い、悪い、かけ算の復習した後さ、英語の復習して―――」
「もーいやだ!帰る!帰る!自分ん家、帰るうう!」
続く
先輩も結衣もかわいすぎるgJJJJ
先輩の苦しい言い訳ワロタww
やばいナニコレ可愛いすぎるw
早く続きを読みたいw
結衣が可愛い
何この萌えっ娘
汗のくだりは俺の愚息を励起するのに十分すぎた
それでも襲い掛かったりしない先輩に紳士を感じた。
残念ながらと言うべきか、変態紳士だが。
何だかんだで結衣のほうが先輩に惚れてるんだな
先輩×後輩
ホラー映画
エロ本番
「結衣、落ち着け」
「もォ帰る!この変態!ドスケベ!バカ!最低だ!帰るったら帰る!」
結衣は顔を真っ赤にして、さらには涙目で
近くにあったクッションを正人へ向けて投げつけた。
「おぷッ…教育ビデオに腹を立ててもッぷ!?」
「リアルな性教育ビデオなんか見せるな!」
さらにティシュ箱が。
「わかった。正直に言おう、結衣…よく聞いてくれ」
「ぐすッ……な、何だよ…」
手にしたぬいぐるみを持ったまま、結衣は投擲を停止した。
「結衣……」
「………?」
「男の自家発電は生活習慣病と考えれば全然エッチじゃない」
「ケダモノ!!」
ばふっ…哀れ、正人はマヌケ面のカバぬいぐるみの
直撃を受けた。
「はぁー……無駄にエネルギーを消費したな…」
「誰のせいだよ!エッチなビデオなんか見せる先輩のせいだろ!」
3度目の正直で、映画会社のタイトルや、最新映画の予告編を眺めながら
正人は言った。
すっかりヘソを曲げた結衣はソファの反対側へ。
「悪リィ…ちょっと寝るから、終わったら起こしてくれ」
「え…」
ごろんと横になった正人に結衣は声を上げた。
「そういうワケだから一人で鑑賞してくれ。ザーッとみた感じ、当分
お肉は食べられなくなるレベルだと思う」
「え、ええっ!そんな…それって『死霊のは○わた』以来じゃ…」
「最近の映画はリアルだよなーどうやって撮ってるんだろーなーじゃ、おーやーすーみ」
「そ、そんな先輩起きてよ、起きてよ。そんなに怖いの俺、一人じゃ見られないよ」
「んー夕涼みにはちょうどいいーだろー」
正人はぞんざいに言って、じゃと背を向けた。
「い、一緒に見てくれよ、ね、お願いだから。ね、ね、ね?」
さっきとはうってかわって必死な結衣。しきりに正人の腕を
掴み、揺さぶった。
「あー…わかったよ…んじゃ…この体勢でいいなら…」
「ちょ…こ、これって…」
「ちょうどいいだろ。頭撫でないし、背丈からいってもこれで問題なし。」
その体勢というのは、ソファに座った結衣を正人が後ろから、抱く体勢。
以前、二人並んで鑑賞し、飛び上がった結衣の頭突きを側頭部にくらい
それを教訓に正人は鑑賞時には結衣から少し離れていた。
しかし、今は眠く、さらに映画も結衣にとってはハイレベルな怖さのようで
一緒に見て欲しい。ならば……と、睡魔に侵されている思考で考えた体勢だ。
これならば、いくら飛び上がっても結衣の頭突きをくらう事はない。
背丈がモノをいう体勢である。
「む〜…あんまりくっつかないでくれよ?」
「心配するな…マジで眠い……ぐー」
「だから寝るなー!」
渋々、その体勢を許可した結衣は眠たげな
正人の腕を持ちつつ、鑑賞を始めた。
最初はなんら変わりない病院の風景。
看護婦っぱい人が主人公だろうか…と思っていたら帰宅。
いきなり旦那とシャワールームでラブラブチュチュッ……
結衣は後ろの正人をギロッと睨んだが、既に寝ている。
ついでに頭の上にのった顎が重い。
そして翌朝、グッドモーニングと旦那が起き、
ドアを開けたらお隣の子供が立っていた。
何故か顔面血まみれ。旦那が『ヘイ』と声をかけると、
その子供がいきなり口を開き、剥き出しの牙で旦那の首に食らいついた。
カブリぶちぶちぶち
「き、き、き、きゃあああああっ!」
「むぶおっ!?」
結衣は鑑賞開始120秒ほどで絶叫した。
しかも顎を結衣の頭部に乗せていた
状態で飛び上がったので正人の顎に頭突きが直撃。
『ぎゃあああ!』
『ぐわおおおおおおお!』
映画の叫び声を相まって、結衣はパニック状態に陥った。
「先輩、先輩!ぶちってぶちぶちてぇぇぇ!」
身振り手振りで状況を説明しようとする結衣。
あー…と正人はヒリヒリ痛む顎を撫でながら一人、
リモコンの一時停止を押し、言った。
「特大級の目覚ましアラーム、頭突き付き、どうも。」
「ご、ごめんなさい」
それから結衣はぶるぶる、がたがた震えながら映画を鑑賞。
すっかり目の覚めた正人もボケーと鑑賞。
「うう…絶対、殺られちゃうよ…あんな所に一人でいたら…」
腕の中でブツブツ呟く結衣を先輩は視線をずらして眺めた。
……Tシャツが少し大きいのか、首筋から胸元が少し見える。
口調こそ『俺』というボーイッシュな結衣だが、やや胸は大きめ。
それに先ほどよりやや密着している為、項から結衣の汗をは違った
ほのかな甘い香りが鼻をくすぐる。男を惑わす女の匂い。
股間に当たる尻もいつの間に成長したのか、柔らかな感触だ。
「………!」
正人はまずい、と思った。映画そっちのけで愚息が起き出した。
「…ああ…あんなおっきいのに…やぁ、食べられちゃう…」
結衣の呟きが興奮を一気に高嶺へと押し上げる。
「怖いよ…怖いよ……ん?」
「は、はは…た、確かに怖いなぁ…」
もうはち切れんばかりに自己主張している愚息に結衣が気付いたらしい。
「せ、先輩…何かお尻に固いの…当たってるけど?」
「血に興奮したんだよ。ホラ、何かぶちぶちーってさ、怖いよなー」
完全な棒読み。気まずい沈黙が流れた時、映画の中では暗がりから
ゾンビがバッと出現した。
「で、出たああああッ!」
「ちょ…ゆ、結衣!?」
結衣が飛び上がった衝撃でそのまま後ろのソファに押しつけられる二人。
「はぁはぁはぁ……」
「お〜い…大丈夫かぁ〜?」
背後から結衣を伺う正人、その結衣を視線があった。
「あ………せ、先輩さ、一時停止…押してよ」
「…………結衣?」
訳がわからず、正人は片手でリモコンを操作し、一時停止を押した。
「………押したぞ、結――」
「……ん」
ふいをつかれた形でのキス。
それも背の低く、いつもからかっている後輩からの先制攻撃。
「……えー…えーと…せ、先輩…お、俺さ…」
「結衣いいいい!」
結衣が何かを言う前に正人は背後から抱き締めた。
「わッ!コラッもっとムードを大事にィ!がっつくな!?」
「俺、ゾンビ、結衣、食べる」
「インディアン映画じゃねーよ!先輩!」
「はぁ…ん……先輩、そ、そんなトコ」
「ん…日焼けと…地肌……のギャップがまたそそる…んちゅ」
「へ、変態」
結衣をソファに座らせ、その股に顔を埋める正人。
ぐにぐにと鼻を押しつけ、軽く愛撫していく。
「結衣……足を揃えてくれるか?」
「え…う、うん……あ、せ、せんぱ…あッや…ダ、ダメ」
足を揃えさせ、その隙にするッとショートパンツをショーツ
ごと太腿までずらせた正人は、直に愛撫を始めた。
背をソファに預け、揃えた足を下から押し上げられながらの愛撫に
結衣は不明瞭な声、それでいて艶のある声を上げた。
「結衣……濡れるのはやいな……お前、自分でするの好き?」
「な、何言って!お、俺は一人でなんて――――――そ、そんな」
「いや、俺の経験と勘ではお前は毎日、自家発電をしている」
「……せ、先輩…経験あるの?」
正人の頭部を押さえながら結衣はきょとんとした。
「いえ、独断と偏見に満ちた直感であります。
実戦はコレが初めてで在ります大佐殿!」
そう言ってペロリと割れ目にそって舌を這わせた。
「あ……んんん……ふ…ンン…」
「軽くイった?」
「……………」
コクリと恥ずかしげに頷く結衣に正人は頭をかるく撫でた。
「や…やァ…撫でるなァ…」
「いや…結衣、可愛いよ」
正人はニカッと笑って言った。
結衣の尻に背後から腰を打ちつける正人は
シャツをずらして胸を露出させ、荒々しく揉みし抱いた。
「…あ、あ、あはっあ、先輩いい…んんん」
「結衣…結衣…く」
ズンッと背後から力強く、腰を突き出す正人。
それに呼応しぷるんっと震える白い尻肉。
そして正人はすぐに腰を引き、優しく腰を突き出す。
これで何度目だろうか…結衣を一度、抱いたら止まらなかった。
破瓜の痛みもあるだろうにそれにも構わず結衣は「先輩…もっと、いいよ」と言ってきた。
普段のふざけもどこへやら、健気な結衣に心打たれた正人は可能な限り結衣を
気遣いながら情事を重ねた。
「お、俺の…中、き、気持ちいい?…俺のおっぱい…も」
「ああ、あぁ…気持ち…いいよ…結衣くっ!」
正人の突きの度に身悶えるたびに震える結衣の胸。
「いいよ!いいよ、先輩…もっと、もっと突、突いて…あう!」
引いては突き、引いては突きの繰り返し、
正人はその合間に結衣の胸に手をやり揉みこねる。
「あ…せんぱ…俺のおっぱい…あく…んっ…」
「ああ、最高だ……結衣!」
ズンッ、ズンッ、ズンッ、ズンッ……
「んああッ…先輩、あ…お、俺、俺…」
「だ…出すぞ、」
今まで一定だった正人の腰の動きが狂ったように動き出した。
結衣の背にこれ以上ないほど腰を密着させ、胸に指を食い込ませる。
「ああ……おおッ俺…だ、だめ−−んんん」
「出る…出すぞ出すぞッ結衣ん、ん、んんぅぅ」
正人の腰がガクガクと揺れまくり、
結衣の震える腰に肉棒を叩きつけるたびにパンパンと
肉のぶつかり合う音が室内にこだます。
「あはっはあああ…先輩…先輩ッ…お、俺…俺…わ、私…あッダメ!」
「結衣…出る出る…うっ!!」
結衣がメス猫のように甘くなき、正人の呻き声と共に叩きつけた腰がビクンビクンと痙攣した。
埋め込まれた正人の体液が爆発したように結衣の中に広がっていく。
「ああっ熱いのが…わ、私の中…広がってる…先輩…のが…」
「うっ…うっ…」
正人は短い呻き声を漏らしながら
両手で結衣の腰をかき抱き、突き出された尻に腰を密着させ、
残った精液を結衣の中にまだ射精していた。
エピローグはまた後日UPします。
設定かしてくれた原作者さん、ありがとうございました。
GodJob
結衣可愛すぎだろ・・・
不覚にも萌えた。
結衣が凄く萌えるwww
エピローグ楽しみにしてます
盛大にGJ
保守
おっきした
先輩×結衣
エピローグ
「あ〜…とっても気持ちいい〜」
結衣は浴室で頭からシャワーを被った。
日に焼けた褐色の肌と日に当たっていない地肌に温水が弾ける。
うっすらと股間部に生えた毛についた体液と鮮血の混合液が太腿をつたって
排水口へと流れていく。
「ふぅ……さっぱりした。」
そして結衣は鏡をみた。身体のいたるところに付けられた正人の印。
想い人からの愛の印、俗に言うキスマークを見て顔を赤らめた。
「うう…は、恥ずかしい…俺は何を考えてるんだ…」
そしてその身を隠すように湯船へと身体を沈めた。
そして、湯船の中で自分の身体を身ながら、先の事後に思いを巡らせた。
正人の行動は素早かった。
体力を消耗してぐったりとしている結衣の身体を気遣いながら拭い。
冷たい飲み物を持ってきたかと思うと、衣服をダッシュで洗濯機へ放り込み、
瞬く間に風呂を用意して、『入るように』と勧めた。
いくら結衣本人が『先輩……よかったよ』といっても破瓜を経験したワケで
当然、鮮血が秘部から太腿をつたっていたし、ショーツもTシャツも汗でぐしゃぐしゃだった。
その最中に痛みがなかった…と言えば嘘になるが、同級生の女友達から聞いていた程
痛くはなかったし、その痛みには微笑みで答える事ができた。
自分の中で正人の思いを受け入れ、また受け止める事ができた……それだけで十分だった。
「………えへへ」
思わず顔がにやけてしまう。しかし、イカンイカンと顔を振り、
キリッと引き締めるが、気がつくとにやけてしまう。
(……満足♪……なーんて…でも、でもさ、これで俺と先輩は付き合ってる…て事になるよな?
先輩は2年だし、俺は1年だし…夏休みは海とか二人でいってさ、あ、いやプールでもいいよ?
そんで、そんでさ、夏祭りとか浴衣来て…『可愛いよ』っていってくれれば、な、撫でても…
ゆ、許してやるかな。それからさ…出店を回って、花火なんか見て…
その後は……あ、後は…その…して。いや、いや、いや…そんなにエッチしたいって
ワケじゃないけど…こ、これからだって毎日、会えるんだし、実際、会ってるし………
ま、毎日………毎日、えっちでき…やば…ぬ、濡れ――――)
「結衣」
「うわっひゃあ!?」
ばしゃん!
浴室の扉越しに正人の声が聞こえた、その声に
思わず湯船の中で飛び上がってしまった結衣は叫ぶように言った。
「な、何?何だ、先輩!?」
「大丈夫か?何かすごい音が聞こえたぞ?」
「だ、大丈夫だ!大丈夫だから!」
結衣はあわてて言った。
「そうか、着替え乾いたから…ここ置いておくから」
「あ、ありがと…」
「結衣…」
「ん、何?」
「大人っぽいショーツ履いてるな。ひらひらのレース付きの黒なんて
お父さんは恥ずかしいぞ」
「バ、バカ!!先輩!お、俺のは白だ!ひらひらなんてついてねぇ!
何の飾り気のねぇ白だ!」
「………白か」
「なっ!?先輩!」
あっさりと正人の策略にハマってしまった結衣は声を上げた。
「バスタオルの下に着替えあるから。ごゆっくり〜♪純白ショーツの結衣ちゃ〜ん」
そして正人が脱衣所から出て行く音がした。
「…やっぱりバカだ!変態!スケベ!エッチ!ケダモノー!」
ひとしきり叫ぶと、荒い息をつき、眉を吊り上げてずぶずぶと湯に顔を沈める。
「…………」
……股間に手を当てるとぬるっとした体液が少しずつ増えてきているような気がする。
(……もっと…したい)
結衣は小さく呟いた。
今さってそうだ。もしも正人が
「一緒に入ってもいいか?」
と聞いてきたら…などと期待している自分がどこかにいた。
(あ……あんなにしたのに…俺って変かも…)
そして脱衣場に上がった結衣は、バスタオルで身体を拭き、下にたたんであった
ショーツを履き、ブラを付けようとした時、ふと脱衣籠に入ってある衣服に気がついた。
「これって先輩の……Yシャツ」
いつも正人が学校に着ているYシャツだった。
「…………」
それを手に取り、結衣は袖を通した。
鏡に映る結衣の顔は、猫のように『うにゃ……』とにやけていた。
「か、可愛いよな?」
鏡に映るのはノーブラで、サイズの大きいワイシャツ装備の結衣。
正人を悩殺できる裸Yシャツ結衣だった。
「ねーぇ…先輩」
脱衣所から出て、リビングへと続くドアの影からそ〜っと顔を出す。
「……………」
ソファの上には横になって目を閉じている正人がいた。
……寝ているのか?
「………先輩?」
「……………」
返事はない。
「……ほんとに寝てやがる…もぉ!」
結衣はふんと鼻をならして、強引にその横に寝ころんだ。
「……………」
それでも起きない正人に結衣は言った。
「正人のバカ」
その瞬間、結衣は背後から抱き締められた。
「結衣いいいいいいいいいっ!!」
「きゃああっ!な、何すんだ、つか何で起きて!!」
「フーフーフー……夢にまで見た結衣の裸Yシャツ!
お前は本当に可愛すぎる!結衣いいいっ!」
「わわわっな、撫でるなー!撫でるなって…ひっ、おっぱい吸うな!
そ、ソコは!ああっダメったらダメェェェッ!」
END
毎度毎度God Jobです
結衣の裸Yシャツとか心の動きとかなんかもうかわいすぐる俺も先輩の様にケダモノになっちゃうううう
入浴シーン素敵すぐる
結依にゃん可愛いよぉぉ
うむ、これでこそ俺も先輩を変態に書いたかいがあったというもの(違
GJ&ごっちゃんっしたー!
「・・・お前、なんかあったか?」
「えっ?!べ、別になんでもないよ!」
「ふぅん。まぁ今度、赤飯炊いてやるよ。」
「・・・なんで!?」
「良かったな、先輩と結ばれて。」
「(赤面)お、俺と先輩はそんなんじゃ!」
「わかりやすいなぁ、お前。じゃあな。」
>僕っこ先輩は俺っこ後輩の前から去っていった
(ノリで鋭い僕っこと結衣の会話を書いてみた
すまん、神)
756 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 14:00:35 ID:P7NIS4Iu
小五くらいの体調が悪そうなボクっ子幼馴染みを、赤飯炊いて祝ってみるテスト。
「…先輩…俺、俺…んん」
結衣は寝室で特大熊ちゃんぬいぐるみを抱きしめながら、一人Hをしていた。
「俺に……種付けして…いっぱい、いっぱい、種付け…して」
(うう…先々週の裸Yシャツで四発、先週の海水浴場と旅館&夏祭り浴衣で二発ずつ、昨日のプール後、先輩宅で水着プレイで三発…俺ってHな女だ
…つか全部、中田氏で
よく妊娠しねぇよな…俺って不妊症?先輩のせ、せーしが変なのか?)
「…あっだ、ダメ!先輩いいっ!先輩の、先輩いい!」
「結衣〜今日の晩御飯さお姉ちゃん肉がいい―」
姉が何の遠慮もなしに部屋へ突入してきた。
「なあああっ!?」
「ち、違うんだ!姉ちゃん!これはプ――」
「あはは、まさかプロレスごっことか言うんじゃないでしょうね?」
姉はニヤニヤしている。しかし結衣は
「違うよ!プライド!プライドごっこだよ!」
と言ったとさ。
プライドワロタwww
ユイちゃんは実はお赤飯がまだなんですね。わかります。
っていうか、姉がいたのよく覚えてたなw
ユリサカザキみたいなボーイッシュな格闘娘も好きだ
ああ、ユリ…アソコから血が…大丈夫か?
チョーよゆうッチ!
こうですか?わかりません
>>762 口ではそういいながら、顔青ざめて痛みに震えてたりしたら非常にGJであるといわざるを得ない。
「はぁ……」
「おや、どうしたかな? 何か悩み事があるなら僕が聞くが」
「なんつーかさ、妹に先を越された姉の悲哀っての?」
「……ふむ。そうか、結衣君が例の正人君と一線を越えたか」
「なんかそういう言い方されると凄く生々しく聞こえるんだけど」
「生憎、僕の物言いは常日頃からこのような感じだ。君も知っている通り、ね」
「まあ、そうだけどね……はぁ、拒否の姿勢が大事だって言っておいたのに、
結局あの娘ったらなし崩し的に流されちゃったみたいでさぁ……」
「ふむ。むしろ、そのアドバイスが逆効果だったのではないかな?」
「え? どゆこと?」
「きっと結衣君の事だ。君のアドバイス通り、拒否の姿勢だけは見せたに違いない。
だが、同時に結衣君の事だ。拒否の姿勢しか見せられなかったに違いない」
「……ま、まあ、あの娘の事だから、そんな感じな気がするわね」
「そうなれば、男にとっては逆効果だ。嫌よ嫌よも好きの内、という言葉は世界的に
有名だからね。最早男にとっては一般常識であると言っても過言ではない」
「そ、そうなの!? ……そりゃまずったなぁ」
「実際、僕が男なら、そんな風に口だけで嫌だと言っていて、実際はまんざらでも
なさそうな女の子を目の前にしたら、理性に歯止めが利かなくなるだろうね」
「なんか、えらい的確な分析のような気がするんだけど?」
「こう見えても想像力は豊かなのさ。これも君は知っているだろう?」
「まあ、ね。……でも、アンタが男だったら、か」
「どうかしたかい?」
「いや、ね。ホントにアンタが男だったら良かったのになぁ、って」
「ふむ。残念ながら、僕の股間には突起物は存在しないし、月のものも普通に
来ている。性別的には女性であると言わざるを得ないね」
「見た目とかはまんま美少年なのにね」
「ふむ。まあ、これでも一応はこの貧しい胸などはコンプレックスなんだけどね?」
「アンタに胸があったら、なんっていうかさ……変?」
「さりげに何かを否定されたような気がするのは気のせいかい?」
「ああ、ごめん。気悪くしたんなら謝るわ」
「いや、そういうわけでもないが。確かに、外見的バランスとして、僕が君のような
豊かな胸を持っていれば、これは不釣合いであろう事は予想できるからね。
とはいえ、ここまで無いのもそれはそれでどうかと、そう個人的には思ってるんだよ」
「……揉んだら大きくなるって言うわよね?」
「ふむ。理屈としてはよくわからないが、俗説として言われるね」
「……揉んだげようか?」
「揉みたいのかい?」
「……じょ、冗談よ! なんで同性の胸揉まなきゃいけないのよっ!」
「ははは、欲求不満なら、その位どんと来いだったんだけどね」
「誰が欲求不満よっ! ……さっきアンタが男だったら、とか世迷言言ったような
覚えがあるけど、アレ撤回しとくわね。なんか、アンタは正人君とかと気が合いそうだわ」
「おや、僕が変態だと言うのかな? ……まあ、否定はしないが」
「せんのかい」
「でもまあ、焦る事は無いと思うよ。君は同性の僕から見ても、十二分に可愛いからね」
「……っ!?」
「整った鼻梁だけではなく、放っておけない保護欲をそそる、そんな可愛さも持ち合わせて
いる。心配せずとも、その内君の事を守ってくれる騎士は現れるさ」
「……そういうの、サラッと言えちゃって、それがいやみじゃない辺り、ホントアンタは
生まれてくる性別間違えてるわよね」
「ははは、僕としては今の自分に大いに満足している。問題は無いよ」
「あっそ。……ま、愚痴聞いてくれてあんがとね。今日の講義は?」
「今日は三限だけ……っと、そろそろ時間だね」
「ん。いってらっしゃい。わたしゃそろそろ帰るわ。結衣も半ドンで帰ってるだろうから、
晩飯には肉でも要求する事にしちゃるわ」
「はは、君もたまには料理をしたらいいと思うんだけどね」
「ああいうメンドイのは駄目なのよ……んじゃま、また明日ね」
「ああ。また明日」
思いついたので姉の方を書いてみたが、スレ趣旨に合わせたら
百合の馨りが漂ってきましたよ? およよ?
そういうの駄目だーって人は言っちゃってください。
姉友の方にシフトしますんで。
ありに決まっている
百合はちょいと苦手なんだわ
すまんね
ボクは別に構わないよ。寧ろ、好物だ。
大きな胸がスポーツの邪魔になって困ってる子とかもいいよね
走る度に胸がユサユサ揺れる
え、3Pの流れだろ?
実は姉は兄だった、って話じゃないの?
投下前に告知すりゃアリだよな?
ドンと来い。
百合専用スレがあるんだからそっちでやってくれ
告知云々の問題じゃない
ういうい
あかん言うてる人もいるみたいなんで、
姉×姉友を思いついたら百合スレの方に投下する事にしまーす
ご意見ありがとーです
どーせ過疎スレなんだからそのくらい寛大に受け入れときゃいいのに。
寛大って言うか、注意勧告するならダメな理由ないじゃん
なんで役に立たない我侭野郎のために作品が外に追いやられないといけないんだ
こんな可愛い娘が女の子なわけが無い!
って奴なのか?w
これだから百合厨は…
イスピン・シャルルちゃんの可愛いさは異常。
スポーツやってて着替え中に
「また、おっきくなってるよ・・・」みたいな
妄想をするけど、やっぱりいくら凝視してもぺたんこで、「だからアイツも僕を男友達としか見てくれないのかな……」って落ち込むボーイッシュ可愛いよボーイッシュ。
784 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 12:01:29 ID:ug/GELcN
ボーイッシュッシュ
ふう・・・
788 :
俺と奴 3:2009/07/20(月) 09:25:38 ID:YoaDrYJd
ギュウッ、チャプチャプ……
アウウウ……
水面下で捕獲した急所を、容赦なくしごきたてるヤツ
比較対象が有るわけではないが、エラく速やかに追い込まれた現実を鑑みて、大変お上手なのではあるまいか
「うっ、くうっ!」
静止の言葉をかける余裕すらない
「よく見えないなぁ
チョッと腰上げて」
「で、出来るか!バカも……グェッ!?」
秘密の袋に隠された、大事な宝玉を握られる
「上・げ・て」
完全に、イヂめっ娘の口調
棹を弄びつつ、急所に圧力をかけてきた
逆らえず、ブリッジの様な姿勢で腰を突き上げる
水面に浮上する愚息
と、同時に浮かび上がる、ヤツのちっちゃなお尻
俺の腹辺りを跨いでいるから足は極限まで開かれ、見えてはいけないところまで丸見えである
はしたない
お嫁に行けなくなってもいいのか
心の中で叱責する
現実は、呻き声を殺すので精一杯
クニクニと、ムスコを弄られてる上、全開のお尻から、愛らしい蕾も未成熟なスジも丸見えなんだから
せめて、反撃しようにも、両手とも体を支えてる為、離す訳にはいかない
オマケに、急所は文字通り、しっかり握られている
苦悩に満ちた絶望的な抵抗は、間もなく終わりを告げた
ビュクッ、ドピュドピュ……
「アハッ、いっぱい出たね」
ウウッ、なんかスッゴい屈辱
「へっへっへぇ〜
まだまだ、終わりじゃないからね」
「コラッ、いい加減にしろっ
お兄ちゃんは、そんな娘に育てた覚えは……モガッ!?」
「だ・ま・れ」
ちっちゃなお尻のヒップアタック
そのままアソコで口封じ
とんでもない方法で、発言を規制されてしまった
コイツの羞恥心は、一体どうなっているのだろう
チュプ
基本的に、裸は気にしてないようだ
俺の前でも平気で着替えるし、風呂にも一緒に入りたがる
ピチャピチャ……
そのくせ、制服のスカートをめくったり、寝顔を見てたりした時は、メチャクチャ怒られた
クチュクチュ……
不思議だよなぁ
789 :
俺と奴 3:2009/07/20(月) 09:29:29 ID:YoaDrYJd
『出来るか!!』
一体どこで覚えてきたのか、俺のセガレはヤツの口によって責められていた
汚液でドロドロに汚れているソコに、平気で舌を這わせ、口をつける
一回出した後なのに、あっという間にはち切れんばかりの膨張を見せた
ヤツの、愛撫のバリエーションは少なく、単純に舐めたり、くわえたりだけである
……ではあるのだが、熱い舌や唇の感触
絡み付く、細い指の感触
腹に当たる、小さな胸の感触
目の前のお尻の奥には、ピクピクと誘うように蠢く、愛らしい蕾
口元に押し付けられた、柔らかいアソコの感触と泉のように沸く愛液
鼻腔を支配する、濃厚なフェロモン臭
そもそも、可愛い可愛いコイツにしてもらっているのだ
シチュエーションだけでもイってしまいそうなぐらい猛りかえる
さらにヤツは、攻撃の合間合間に、
「苦しょっぱい〜」
「もうガチガチ」
「あっ、ピクってした」
などと、率直な感想を……
『恥辱プレイか!?』
なんかこう、色々とツボをついた口撃を受け続ける
「お前、いい加減に……」
せめて、反論しようとすると
ギュ〜〜
「グォオオォ……」
文字通り、急所を掴まれる
クチュ……
ならばと、目の前のお尻に反撃しようとすると
ガリッ
「ギャアッ!」
竿に噛みつかれてしまう
どうしようもないまま、ついには悦楽の波に襲われ
ビュクビュク……
再度の放出に至った
ヤツは、そのまま口で受けてくれている
最早、意地をはる与力も消え果てた
礼儀も遠慮もないまま、いぎたなく快楽を貪り、最後の一滴まで搾りだすと、流石に腰が砕る
我が不肖のセガレは、恥辱に身を縮めたまま水面下に没した
790 :
俺と奴 3:2009/07/20(月) 09:33:30 ID:YoaDrYJd
ザバッ
ヤツが立ち上がる
愛らしいお尻が、離れていってしまった
カンバック、お尻
射精後のボケた頭で、アホウな感想を抱く俺
ヤツは体を入れ換え、俺と向き合った
こんなことの後なのに、真面目な、真っ直ぐな表情で……
「気持ちいいけど、気持ちよくないだろ」
正面から見据えながら、ヤツは言った
『そういうことか……』
確かに俺ってやつは、するとなると無茶な責めばっかりしてしまいがちだ
普段抑えてる分、一旦箍が外れると暴走状態におちいってしまう
「してくれるのは、本当に本当に嬉しいんだよ
だけど、一人だけだと怖くなるんだ」
不安気に俯く
怒らないか
嫌われないか
怯えを隠した表情で……
ギュッ
「ごめんな
不安にさせちゃったな」
抱きしめて、口づけを交わす
無茶しないように、ヤツの反応に合わせながら……
「……ン、ンンッ」
ヤツも積極的に受け入れてくれた
強引に舌をねじ込みたいところだが、ここは自重
唇を放してヤツに、肝心なところを問う
「お前、俺の事好きか」
ボッ
まあ、今までも風呂やいろんな要素で上気していたヤツの顔が、さらに真っ赤になった
「俺はお前の事、好きだぞ」
おそらく、俺も真っ赤になってるとは思う
先ほどの躁状態での口説きと違い、純粋な告白
結局、ここをすっ飛ばしているから自信が持てないのだ
ほぼ返事はわかっている
わかっているはずだ
わかっているはずなんだが、無意識にその部分を誤魔化していた
万が一の恐怖に負けて……
恥も遠慮も節度も常識もかなぐり捨て、幼ささえ残る少女に懇願した
「出来ればちゃんと答えて欲しい」
791 :
俺と奴 3:2009/07/20(月) 09:37:50 ID:YoaDrYJd
「……っだよ」
聞こえない
全身を耳にしても、目の前の少女の言葉が聞こえない
「……いつもいつも、からかってばっかりいるくせに」
うつむき加減に、ポツポツと漏らすヤツの声
「邪魔にばっかりして、遊んでくれないくせに」
聞こえない
「一緒にお風呂入ってくれないくせに
一緒のお布団に入れてくれないくせに」
脳が理解を阻む
「他の女の裸の本、集めてたくせに」
ヤツの怒りを……
「優しくしてくれなかったくせに」
拒絶を……
「ボクのこと、全然わかってくれないくせに!」
ヤツの絶叫を遠くに聞いた
俺はどれだけ、ヤツを傷つけていたんだ
792 :
俺と奴 3:2009/07/20(月) 09:40:39 ID:YoaDrYJd
「バ カ ァ 〜〜〜!!」
魂が爆発したかのような罵り声
同時に、
ガチン
前歯に激痛
そのまま塞がれる
息も出来ない
しようとも思わない
ヤツからの強引なキス
永遠のような一瞬のような、不思議な時間続いた
「大好きに決まってんじゃんかさぁ〜〜〜……」
グズグズと鼻を鳴らしながら、ヤツは答えてくれた
正直、こっちも生きた心地しなかったんだが、やっと貰えた返答に胸を撫で下ろす
「やっと僕を見てくれたと思ったら変なことばっかりするし、変なこと聞くし……」
泣き濡れた瞳で、キッと睨み付けてきた
まあ、変なことは猛省するとして
「わかっててはいても、聞きたいもんなのだ」
どちらかというと、これは女のセリフではないだろうか?
「僕がキライなヤツに、あんなことさせる訳ないだろ!
噛み千切ったって、抵抗するもん」
男前なお返事
「そうだな
俺が悪かった」
されたことを考えると、あまり悪くない気もするが、ともかく謝ってみる
「誠意がこもってない」
まだヤツは、不機嫌に言い放った
「どうすれば機嫌直してくれる?」
もはや、全面降伏
情けなくも、お伺いをたてる俺
「……海、連れてってくれる?」『ウッ』
出来れば断りたい
こいつを海に放つと、回収が大変なのだ
ほとんど、半魚人の域にまで達してるから……
帰りは電池切れで、おぶっていかなゃならんし
だが、
「駄目?」
上目遣いで可愛くおねだりしてきた
『ずっ、ずるい』
断われるわけないだろ
「水着、用意しておけよ」
スク水で来かねないコイツに釘をさして、せめてもの抵抗を試みた俺であった
終
普段はズボンだけど、デートの時だけはスカートとか良いな。
月並みだけど、髪型はショートカットで体育会系でツンデレ(というか男勝りだけど押されると女らしくなる)な女の子が好みかな
あと着痩せしてて、脱ぐと女らしい体型だともっといい
ドリブルだろwww
GJ
>>795 そのスカートを履くのに、ものすごく葛藤して勝手に緊張してたらさらに萌え
下着も頑張って黒とか穿いちゃったり
黒に行くまで、これくらいの過程をニヤニヤしながら楽しみたい
スポブラと綿パンツ(胸の成長を見かねたお母さんが買った)
→何か可愛い模様の布ブラ&パンツ(ちょっと背伸びして友達と買った)
→レースの下着白(自分一人で買ってみた)→レース色つき→レースの黒
思いきってスカートを穿いてきちゃったけど、デート中ずっとドキドキしちゃってると萌え。
803 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 22:10:02 ID:NEHsxuyz
ボーイッシュに素股されたい
短パンからスラッと伸びる太ももとかもう膝枕して下さいこのやろう。
「待った!? 遅れてゴメンね!」
「そ、そんなに見ないでくれよ……恥ずかしいよ。…………や、やっぱり変? ボクがスカートはいていると?」
「あ…ありがとう、お世辞でも嬉しいよ。」
「いや、お世辞だろう!もう言わないでいいよ!……ボクが自分を勘違いしちゃうじゃないか……
『女の子として可愛い』なんてそんな風に言われたら……」
「え、本当なの……?……ス、スカートからこんなに太い脚が出てても?」
「むっちり?……太いだけじゃないか、ボクの脚なんて。」
「ひ、膝枕!?……う、うん…してあげる。…………ね、寝るなら、ベッドのあるところに行かないといけないな。」
「赤くなってない! ボクは恥ずかしくて顔を赤くしたりはしない! ニヤニヤするな!」
「怒るよボクッ!…………ねぇ、ずっと笑ってないで返事してくれよ……やっぱりボクってベッドを共にする女としての魅力なんてないの?」
「いいの!?……な、泣いてなんかいないぞ! これは汗、涙腺から出る汗だ!」
「グスッ、う、うん……大丈夫………チュッ!…へへーん、ボクをからかった仕返しだぁ!………あと、ボクを褒めてくれたご褒美だよ。」
「うん……ふ、ファーストキスはあげたから、次のボクの初めてをキミにあげてあげる。」
こっちが膝枕して、女の子にはフェラさせたい。
してもらうよりするほうが好きだ
808 :
藤色蜥蜴:2009/07/26(日) 21:22:45 ID:KnWrJqNq
初めての投下なので不慣れなところもいろいろあると思う。
よければ読んで欲しい。全てのボクっこ好きに幸あれ。
ちなみにエロ無し(スマヌ
4階にある元部室の窓から外をぼうっと眺める。
そこから見える景色は、特に素晴らしく綺麗というわけではない。
だけれど、別段普通というわけでもなかった。
地殻変動とやらで崩れた家々とビル。
そこにオレンジ色のベールが掛かり、突きだした鉄骨や飛び散ったガラスに反射して輝いている。
その景色のもっと奥には、オレンジを反射し続ける海のさざ波。
俺達がいなくなった後も、ずっとこんな風に光輝いていたんだろうか。
「感慨深いねぇ。ボクが君と青春してた街は、今じゃ立ち入り禁止の封鎖区域。この学校も、いつ崩れるか分からない」
夏海が俺の横に首を突き出し、同じ風景を眺めながらそう呟いた。
「そうだな」
「あれあそこ、覚えてる? あの駄菓子屋」
夏海が指差した方向を見ると、そこには古い瓦屋根の家があった。
確かに、道路に飛び出しているカラフルなパッケージと、ゴミのようなかつての宝物達。
それと記憶にある場所と鑑みて、そこは確かにかつての駄菓子屋があった場所だ。今は見る影もない。
「あそこで夏休み、ガリガリ君食べたよね。すっごく美味しかった」
「ああ。スイカバーもな。あとベーゴマもやったな。ちっちのち、でさ」
「やったやった! 白熱したよね〜あれ!」
そこまで話して、俺は夏海の頭を撫でた。
「ふぁ! やめろよー」
少しも変わらない、昔のままの匂いと感触。
柔らかく、ふわふわとしていて、嫌じゃないのに嫌がる振りをする。
809 :
藤色蜥蜴:2009/07/26(日) 21:23:42 ID:KnWrJqNq
「昔からそうだよね。君はボクをずっと子供扱いしててさ。デートしてた時に発見されても、平然と『妹だ』とか言っちゃうし」
「あん時はそうとしか考えられなかったって。まだまだガキだったしな。お互いに。俺はデートだと思ってなかったし」
「ひどっ! ボクはずっと君のことが好きだったのに」
夏海の視線を追って行くと、昔の俺達の家があった。
駄菓子屋と同じで既に面影はなく、地面に潰れて動かない。
俺達が残していった思い出の品も、既に色褪せて原形を留めていないだろう。
一緒に遊んだPS2も、囲碁も、将棋盤も、UNOも、トランプも。
「知ってたよ。俺もそうだったさ」
「じゃあなんで言ってくれなかったの?」
酷い質問だ。
今の今まで妹だと思ってた奴を好きだと気付いて、その数日後にはこの街には戻って来れなくなったのに。
告白を決意した翌日の夜に、全てが思い出になるだなんて、誰が想像できたというんだろうか。
「……ごめんな」
けどそんなことは言わない。
何故なら、言った所でどうしようもないからだ。
俺が言えなかった事実はそのままだし、言い訳をするつもりはない。
きっと夏海だって同じ気持ちのはずだからだ。『あの時言っておけば良かった』と。
「ううん。ボクもごめんね。だって、ずっと続くと思ってたから」
「俺もな」
それからしばらくの間、俺達は黙って夕陽と思い出の町を眺めた。
二人でちょくちょく買い物に行った駅前のデパート。
腐るほど見た名画座の看板。一緒にバイトしていた海の家の残骸。
そこで告白しようと密かに決めていた、海を一望できる展望台。
それら全てが、懐かしい海風と雨のせいで自然に還りかけていた。
ここはもう、俺達のいた街じゃないような気さえする。
思い出はあるけど、何一つとして変わらずに残っているものはない。
俺も昔とは大分変わってしまった。夏海だってそうだろう。
810 :
藤色蜥蜴:2009/07/26(日) 21:25:24 ID:KnWrJqNq
「この部室で最後に話してから、もう何年経ったかな」
物が散乱する部室を眺めると、少しだけ涙が溢れてきた。
ここはもう昔のように活気で溢れることはない。
忘れられた天文図、レンズの割れた天体望遠鏡。
昔はそのレンズで星達の神秘を俺達に見せてくれた。
「6年ぐらいじゃないかな」
それらを俺と一緒に集めながら、夏海は呟いた。
「その6年で色々と変わったよな、俺も、お前も」
「うん。……ねぇ、この6年何をしてたの?」
「知ってるんだろ?」
「ま、ね。けど、ボクは君の言葉を聞きたいな」
床に落ちていた天文図。
そこには俺の名前が書かれている。
それを拾い上げると、夏海は手持ちのアタッシュケースにそれを入れた。
中には他にも色々と入っている。
「お前の知っての通り『チバラキ解放同盟』で始末屋として働いてたさ。今もな」
「そしてボクは防衛研究所からブツの輸送を依頼された傭兵さん。ボクと君は敵同士」
夏海が右脇のホルスターから銃を抜く。
FN-40-9ピストルだ。
銃口の大きさからみると、弾は40S&W弾だろう。頭でも腹でも致命傷だな。
「君も銃を抜いて」
銃を向けられながらそう言われ、仕方なく腰の左脇のホルスターから銃を抜く。
同時にセフティも外しておく。
いつでも撃てるように。いつでも殺せるように。
「それってツァスタバのCZ-999ピストル?」
「ああ。ホントはオリジナルのP226が欲しかったんだけどな。でもま、これはこれで使いやすいぜ」
「そっか」
しばらくの間、俺達は銃を突き合わせて対峙した。
瞳と瞳を交錯させ、あの頃の面影をそこに見る。
いつから俺達は敵同士になってしまったのだろうか。
いつから俺達は、人生を狂わせてしまったのだろうか。
昔は国のせいだと思っていた。
けど、数年間人を殺して組織の中で生きて行くうちに、自分で全てを変えられるんじゃないかと思い始めているのもまた事実。
俺達は今ここで、どちらかが死ななければいけないのだろうか。
そんなはずはない。
そう信じたい。だけれどそれは、この廃墟達と同じ。
二度と息を吹き返すことはない。
俺の未来も、思い出の続きも、二度と息を吹き返すはずがない。
811 :
藤色蜥蜴:2009/07/26(日) 21:26:06 ID:KnWrJqNq
「……ねぇ、一緒に死なない?」
「奇遇だな。俺もそれを考えてた」
「偶然だね」
夏海の口元に、柔らかな微笑が浮かぶ。それは夕陽に彩られて、まるで絵画のようだ。
俺は夏美からはどう見えているんだろうか。昔のままの姿に見えているといいな。
「ボク達の思い出の眠る場所で、ボク達も思い出になろっか」
「そうだな。誰にも思い出されない思い出に、一緒になろう。そしてここでずっと思い出を見守ろう」
「うん」
夏海が何をしようとしているか、俺には分かった。
そして俺が理解したことも、夏海には伝わっているはずだ。
「じゃあ、ちっちのちっ! で」
「おう」
『せーの、ちっちのちっ!』
812 :
藤色蜥蜴:2009/07/26(日) 21:26:38 ID:KnWrJqNq
二発の銃声が部室に響いた。
今まで何の音もしなかった町にそれが轟き、海辺にいた鳥たちが一斉に飛び去った。
夕日を照り返すさざ波の上を、沢山のシルエットとなって。
『外すなよ!』
二人同時に叫んだそれは見事に重なり、そして笑い声も重なる。
長い間それが響かなかった場所にそれが響くと、とても救われる気がした。
まだまだこの街は死んじゃいない。
二人同時に放った弾丸は、両方とも顔の少し横を抜けて壁に穴を穿っていた。
俺の弾痕よりも、夏海の方が少し大きい。
「なぁ、今からでも一緒に生きないか?」
「きぐーきぐー。ボクもそう思ってた!」
夏海の体を抱きしめる。心音と呼吸が聞こえる。
そうだ、まだまだ俺達は生きていける。世界がどんなに醜くたって、俺達は生きていける。
そんな根拠のない自信が俺達の中に芽生えていた。
「なぁ、お前の運んでるそれ。プルトニウムだろ?」
「うん。ねぇ、ボク達でこの国を変えられるかな」
嬉しそうに笑う夏海の頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でる。
「なんだよー」
「変えるんじゃない、戻すんだろ」
この町を、また思い出の作れる場所に。
「……うん!」
町を出た後に自販機でマックスコーヒーを飲んだ。
あの頃と同じ、甘ったるい味だった。
思い出は、ここにもあった。
一番槍GJ!
全てが終わったら二人で駄菓子屋を開くんですね
しかし最後のマッ缶登場で不覚にもおーいお茶吹いたw
保守
815 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 15:06:40 ID:TdyU8ZJ6
泣いた
大丈夫?
そ、その……ボクの胸で良かったら貸してあげるからさ。
泣きたい時は……思いっきり泣きなよ。
貸してもらえるほど大きくn…
うわなにするやめr
id wwwwww
>808
gj! 導入からは想像できない世界観だった。チバラキに何が……
それはそうとサマーウォーズという映画がいまやってるんだけど、
俺が劇場で感じた胸の高鳴りをこのスレ住人なら理解してもらえるんじゃないかと思う
高鳴ったけどよく見たら勘違いだったんですね、わかります
今見てきたが、いつネタバラしがあるかと思ってたら普通に男の子でガッカリだよ!w
でもまぁ映画自体は面白かったのでオヌヌメ
>>820 なぜ、男なんだ
本気でそう思ったよ・・・orz
女の子なのにカズマとか、大した親御さんだなぁ
そんな風に思っていた時期が俺にもありました。
でも、貞本絵だとちゃんと男の子なんだよな。
826 :
藤:2009/08/06(木) 23:19:38 ID:9g9C78Sm
サマーウォーズ滅茶苦茶見に行きたいんだが金がない時間もない映画館もない。
そうかそれっぽい男の子が出てくるのか。それを実は女の子でしたってすればもっと受けるだろうにw
小ネタ投下。なんの捻りもないよねぇ。
「眠い」
「お前な、一つ言っておくがそこは俺のベッドだ。そしてそれは俺のエロ本だ。なぜお前が色々と駄目なトコで色々と女として駄目なことをしている?」
「……そこにエロ本があったからさ。ボクとしてはそうせざるを得ない」
「やっぱりお前腐ってやがる。腐ってやがるよ……なんでぶっかけられてるナースの顔を眺めながら無反応でいられるんだ……」
「女に幻想を抱くからそうなるんだよ。ボクを女だと思ってはイケナイ。
もっと広い目で世界を見渡すことだ。例えば実はボクが軍人で君の上官で作戦司令室で逢引きして中だしファッキンする所を想像したりとかしてみたらどうだ。
もしくはボクを無理やり犯して調教、肉奴隷として飼ってみることを想像してみたり実行したらボクに対する見方も変わるかもよ。
もしくは占領された村の子供だと思ってゴミクズのようにやり捨てる妄想とかしたらいいんじゃないかな」
「そんなことを眉ひとつ動かさず言えるお前のイメージをそう簡単に変えられるかヴォケ」
「変わるんじゃない、変えるんだよ」
「変えるって言ってんだろうがぁ! 大体お前俺がバイトで滅茶苦茶疲れてんの知っててやってるだろ。少しは遠慮とか思いやりって物がないのかお前は」
「さようなら倫理。もう二度とお目にかかることはないでしょう。今までありがとう道徳。本当にお世話になりました」
「それ俺が言っていいか? 犯すぞてめぇ……」
「きみとぼくの壊れた世界」
「は……?」
「この世界もそろそろ見納めですね。君がボクを叱る世界ももう終わりです」
「なにを言っている?」
「さようなら倫理。もう二度とお目にかかることはないでしょう。今までありがとう道徳。本当にお世話になりました」
「ちょっやめぇやめやめてぇええ赤ちゃん出来ちゃううぅ!!」
ダウナーでイケイケなボーイッシュとは新しい……GJ
なんか不覚にもワロタw
病院坂一族の方ですかw
829 :
藤:2009/08/09(日) 00:16:44 ID:+nCiYzFc
質問なんだが、エロ無しで書いていってもいいもんなんだろうか。
全然おk。
ただ、エロ無しである旨は最初に宣言しといた方が無難だね。
831 :
藤:2009/08/09(日) 02:01:02 ID:+nCiYzFc
了解した。
先輩×結衣書いた者です立ち読みした漫画でインスタント投下。
小ネタ
少年シンデレラ
二次創作
「水着の日焼小麦肌と白肌のギャップ!それに浴衣装着!ノーパン、のーぶらあああ!」
「ああん、先輩、こんな所で」
ガバッ
「はあはあはあ…」
獅子倉 葱(ししくら そう)はタオルケット跳ね上げ、飛び起きた。
「あ〜夢かぁ〜うわ、汗でグチャグチャ…」
寝間着代わりのTシャツにショーツを見て少女は呟いた。
「あーあ、気持ち悪リィ…着替えよ…」
んっとシャツを脱ぐと小麦色と白肌。
そことなく膨らんだ胸の先端に桜色の突起がちょこんとつつましく鎮座している。
「…ん?」
そことなく視線を感じ、葱は振り返った。
そこには特大熊ちゃんぬいぐるみのつぶらな瞳がこちらを見ている。
「見ちゃダーメ」
葱はクスッと笑い、頬を赤らめた。
テディベアから先輩が飛び出してだな…
淫乱テディベアか
貴様のおかげで嫌なものを思いだした
837 :
藤:2009/08/10(月) 10:21:32 ID:Cjnsusim
また投下。
てかなんなんだろねエロパロ板なのにエロを書けない奴が投下してどうするんだろう。
つーわけでエロ無し、しかも長い。暗いかも。
「ボク疲れた」
俺の机の上で虚ろな眼をしながら、霧は呟いた。
普段は元気に跳ねまわっているショートカットも、玉の汗をかきながら走り回っている体も、元気なくげんなりとしている。
確か昨日はバイトが夜遅くまであったらしく、あまり眠れなかったらしい。
「眠いとか言いながらも銃の掃除だけはやめないんだな」
いつもより動きは鈍いものの、それでも出際よく銃を分解していく。
P210という拳銃は構造が割と単純なので驚くことではない。
だが普通のこの年頃の女子が出来ることではないのは確かだろう。
「そりゃそうだよ。例えば今ここにボクを殺しに誰かが来たとして、銃に誤作動があったんじゃしょうがないからね。ジャムならまだしも装弾不良は怖すぎるよ。ジャムはスライド引けば治るから、さ」
そう言いながら銃身内部のカスを丹念にクリーニングしていく。
それから機関部を細かくばらし、油で磨いて行く。
鈍く光る鉛の色が電気スタンドの光を反射し、それが俺の目には美しく映った。
それはその部品が、だが、それを掃除する人間もとても綺麗に見えた。
人殺しと、その道具なのに。
不思議なことだ。散々強盗で人をぶっ殺して生計を立てていた奴が、いつの間にか俺の隣に住んでいて、しかも毎晩窓越しに寝に来る。
布団がないとかいう理由でわざわざ俺の布団に寝に来ているのだが、正直なところ銃を買う金があるんなら生活必需品ぐらい整えろ、と思う。
だが俺はそれを言わない。無価値でも俺は俺が惜しいのだ。
「なぁ、お前って戦争中毒なのか?」
「違う違う。そんな上等なもんじゃないよ」
霧は笑い、それからにっこりと微笑んだ。
スタンドのライトが、シャープな顔のラインを逆行気味に照らしだす。
「ボクは人を殺したいからやってるんだ。死んだ命は存在すらしない。素晴らしいことだと思わない? 価値の無いものをボクはこの世から消しているんだ。ふふ、まるで神様みたいだよね」
カキン、チキ、キン! 銃を組み立て終わった霧が作動確認の為にハンマーを起こし、そして引き金を引いた音だ。
弾は入っていないので、当然弾丸は出ない。
838 :
藤:2009/08/10(月) 10:25:17 ID:Cjnsusim
俺はこの音が好きだ。適度に乾いていて、そして冷たく、無慈悲な音だからだ。
俺から言わせれば、それは霧に似ている。
無慈悲で、冷たく、そしてどこまでもドライだ。
義理や情に振り回されない性格なのは言うまでもないし、話を聞く限りではこいつは全ての人間の命を平等に思っている。
命は平等に価値がない。それが霧の人生観だった。
初めての殺しは親だったという。
自分を捨てて助かろうとする親を殺し、身ぐるみを剥ぎ、それを売って銃を買ったそうだ。
霧は俺が無害な人間だと見抜くや否や、俺が頼んでもないのにそうした過去をベラベラと喋った。
今思えば、きっとそれは牽制なのだろう。
『ボクに手を出しても消えるだけだよ。キミなんて元から無価値なものだけどね』という。
だから俺は霧の命令することは殆どやった。
血に濡れた学生服を洗ってやったりなんてのは日常茶飯事だし、食事も俺が作っている。
いっそのこと同棲すればいいのにと思う時があるが、それは間違っていることなのでお首にも出さない。
もしも警察にこのことがばれたら俺だって危ないのだ。
自分から進んで危ない橋を渡りに行くなんざまともな人間じゃない。
「そうだな」
そんなことを考えながら相槌を打ってやると、霧はクスクスと笑い、俺の背中に覆いかぶさってきた。
「そうだよ。ボクもキミも、全ての命に価値はない」
霧の体が俺の体を後ろから抱き締めた。
人殺しの腕で抱かれているはずなのに、それは存外に気持ちがよく、また官能的だった。
「してもいいんだよ、ボクと」
耳元で悪魔のような囁き声が聞こえる。甘く柔らかく、そして少し冷たい声。
839 :
藤:2009/08/10(月) 10:25:39 ID:Cjnsusim
「遠慮するよ」
「それはボクが人殺しだから?」
「違う。俺の意志だ。価値の無い奴らが価値の無い命を生み出してどうするんだ」
そう言ってやると、霧は静かに俺から離れた。そして俺の隣に座る。柔らかな匂いが俺の鼻をくすぐる。
「そうだね、避妊具もないし。けど、気持ちいいよ」
俺を覗き込んで平気でそんなことを言うこいつの目は、いつも虚ろだ。
この時代だ、色々なことがあったんだろう。
通ってもない学生服を持っていたのは、一時期やっていた商売の為だと平気で言うし。
まぁ今でも人を殺しに行く時はあの学生服を着て行くらしいが。
霧曰く『欲望の対象として見る大人はいても、まさかボクがウリ以外の仕事をしているようには思わないでしょ?』ということだ。なるほど、確かに。
「なあ、一つ聞きたいことがあるんだ。お前はこれからどうやって生きて行くんだ?」
あまりにも虚を突いた質問だったのか、霧はきょとんとして、数瞬何も言わなかった。
「キミは変なことを聞くんだね。今の世の中、決められた未来を設定することなんて誰にもできないんだよ?」
俺の背中に冷たく硬い物が押しあてられる。
あの綺麗な青色をした銃だろう。
もしこれに弾が入っていて、そしてそれが俺を貫いたとしても、俺はきっと霧を恨んだり呪ったり、哀れな自分の境遇を蔑んだりはしないだろう。
きっとそこにあるのは穏やかな感謝だけだ。こんなクソったれな世界から救い出してくれた感謝だけだ。
「もしかしたら、ボクがキミを殺すかもしれない」
そう呟く霧の吐息が俺の耳に掛かる。少しくすぐったく、心地いい。
「やれよ。俺はそれでいい。だけどお前はどうするんだ?」
「ふふふ、キミは面白いね。自分を殺した相手の行方が気になるんだ」
「まぁな。俺には何もないからな。正直な話、俺と今繋がってるのはお前だけだ」
「繋がってるって、心が?」
「なんとなく、そう思うんだ。俺には親も友人もいないから」
「天災で? それとも戦争で?」
「俺が生まれた時に既に親はいなかったそうだ。保健所の前に捨てられてたんだと。んで、友人がいないのは天災でだ。ここから数キロ離れた町には今でも友人の死体が埋まってる筈だ」
「それは悲しい?」
無価値なことなのに、と霧は言いたいんだろう。
840 :
藤:2009/08/10(月) 10:26:00 ID:Cjnsusim
こいつは自分の親を自分で殺した。俺は親なんて最初っから居なかった。
両極端だな、俺達は。
「最初はな。けど翌日には普通に飯を食ったり、時には笑ったりできるようになっていた。そうさ、お前の言う通り無価値なもんだからそうなのさ。」
「ボクが死んでもそうなる?」
あまりも霧らしくない物言いに俺はつい振り返ってこいつの顔をまじまじと見てしまった。
だが、やはりその目には大したものは宿っておらず、普段通りの霧だった。
空虚という言葉が全くお似合いな『可哀想な』少女であり、齢17のただのガキだった。
目的もなく思想もなく、全てが虚ろな現実に流されていく。それがこの目から感じられた。
こいつは結局、人を殺してもそれを現実的に感じていないのだ。銃の引き金は軽く、そして命も軽く感じてしまう物なのだ。
「ああ。間違いなくそうだろうな」
「そうだよね、ふふふ」
不気味に笑いながら霧はベッドへ潜った。柔らかそうな頭だけがベッドからにょっきりと出ている。
俺を見ながらその顔は、やはり微笑んでいた。
「風呂はいいのか?」
「今日は疲れたから。明日入るよ」
「そうか」
答えてから、俺もベッドに潜り込む。二人の体が触れることはない。
広いベッドでよかったと、俺は毎夜の如くそう考え、そして眠った。
841 :
藤:2009/08/10(月) 10:36:10 ID:Cjnsusim
その日は明け方近くになっても部屋に霧が入ってこなかった。
心配になり、押し入れにある無線受信機の電源を入れ、レシーバを耳に当てる。
机の中から出したリストを一つづつ確認していくと、殆どの周波数は変更していないままだったので容易に傍受することが出来た。
流石アマチュア、無線周波数の変更すら行っていないとは。
どうやら無線電話で話しているらしく、内容が筒抜けだ。
内容を聞く限り、霧はヤクザの幹部を殺して車で逃走中らしい。
しかも逃げながら既に6人は殺しているらしい。
馬鹿なやつだ。本当に馬鹿だ。殺しながら逃げてどうする。怒りを助長するばっかりだ。
それに、やるんなら足を潰さずにどうする。連絡手段を潰さずにどうする。
大体何故突然ヤクザなどを手に掛けた。
窓から外を覗くと、荒々しい排気音が木霊していた。この町の廃墟地帯に向かって逃げているらしい。
そうなると、俺の家の近くを通るだろう。好機はあるな。
家の地下に降り、しまってあった愛蔵品を持ちだす。
毎日チェックをしているので、流石に動かないことはないだろう。半年も撃っていなかったが。
機関部に馬鹿でかい弾丸を一発詰め込み、それから羽織ったジャケットにも弾を6発ずつ入れておく。
元はグレネーダー用のジャケットだが、デカイ弾を持ち運ぶには申し分ない。
純製品が一番イイなんて考えてるのは戦場を知らないだけだ。自分で調整したものが一番いいに決まってる。
愛蔵品を3階の自分の部屋まで持って行き、脚立で天窓の上に上がる。
それから重くてかさばる愛蔵品をきちんと屋根の上に上げ、二脚を立てる。
俺も寝っ転がるが、屋根の上は傾斜があるので下にずり落ちそうになる。
最悪の狙撃体勢だが、仕方ない。贅沢を言う時と場所では無い。
レシーバーから聞こえる声を頼りに、今霧がどのあたりを走っているのかを見当づける。
また、荒々しい排気音からもその大体の位置は分かった。どんどん俺の家に接近してきているらしい。
なるほど確かに俺も廃墟に逃げ込むのを前提でこの家を借りているわけだ。
廃墟に逃げ込むのは最良の策と言えなくもない。
だがな、ヤクザの馬鹿野郎だってそんなことは織り込み済みだ。
すでに数台の車が廃墟群の中に配置されているらしい。
それらはさすがに廃墟の中に隠れているため見えない。
だが無線電話を聞く限りでは大体の位置の見当はついた。
だがここから狙撃することは遮蔽物で敵わない。
842 :
藤:2009/08/10(月) 10:37:21 ID:Cjnsusim
だが物理的に攻撃できなくとも、俺は攻撃する術を知っている。
発信器のスイッチを入れ周波数を合わせる。
違法電波だろうがなんだろうが、今の時代はそんなもの関係なく錯綜している。
俺が検挙される確率はゼロに近いだろう。
「廃墟で待機してる奴ら、今すぐ水族館方面へ向かえ! 奴はそっちに逃げている」
電話の向こう側で戸惑った声が聞こえる。突然知らない声で命令されてもそうなるのが当たり前だ。
「八橋兄貴は追跡で忙しいんだ! この斎藤銀二がお前らに電話するように指示を受けた。いいから早くしろ、指詰められてぇのか!」
「お、おう」
するとすぐに廃墟の群れから灯りが移動していくのが分かった。これでよし。軍隊と違って簡単なもんだ。
次は霧だ。携帯電話の通信会社の暗号解読なんざ暇つぶし程度で終わってる。
軍隊と民間会社じゃ話が違う。
「おい霧、聞こえるか」
「染谷!? どうやってこの番号を知った!?」
どうやらスピーカーで話しているらしく、爆音も耳に入ってきてうるさいことこの上ない。
しかも銃声も頻繁に聞こえる。こりゃ一般車じゃ少しでも止まったら蜂の巣だな。
「ヤクザの車をパクって正解だな。じゃなきゃ今頃お前は蜂の巣だ。いいか、今から俺の言う事を信じろ、いいな」
「何を言ってる!?」
「そのまま俺の家の前の公園まで来い。そんで公園の真ん中で停車しろ」
「ふざけるな! ボクが死ぬところを見物する気か!?」
「それもいいがな。信じるか信じないかはお前の自由だ」
そして俺は電話を切った。これで俺は霧の人生に加担したことになる。
今まで無視を決め込んできたが、やはり友人が死ぬのは辛い。
なんたって一日は泣かなきゃ気が済まないからな。
段々音が近付いてきた。既に愛蔵品は撃てる体制にある。
爆音がさらに近付き、来たな、と思った瞬間に小さい公園に一台のベンツが飛びこんだ。
それからすぐ後に3台のベンツが飛びこんで来る。
どうやら霧は俺を信用してくれたようだ。公園の真ん中に霧のベンツが停車した。
843 :
藤:2009/08/10(月) 10:39:49 ID:Cjnsusim
「おい、車の中から出るなよ。出たところを撃たれたら笑い話にもならねぇ。向こうが出て来るまで出るな」
霧とヤクザの電話に、そう告げる。
それからポケットから耳栓を取り出ししっかりと耳に詰める。
スコープを覗きこみ照準を合わせる。狙うはガソリンタンクだ。
まぁ、わざわざそんなとこ狙わなくても一撃だろうが、念の為だ。慎重さは何事にも大切だ。
伸ばしていた指を曲げ、引き金にかけ、引く。
異常な銃声とガス排気が俺の耳元で発せられた。
瞬間ヤクザの車が大爆発した。まるで、地上で着火した大玉花火のようだ。
ただ残念なのは、飛び散ったのが綺麗な光では無く香ばしいクソったれな肉片であろうことだけだ。
体が勝手に動き、次の弾を装填しボルトを閉じる。それからもう一台に向け撃った。
数枚の瓦が発射ガスの煽りを食らって少しだけ浮き上がった。
この銃はRPG7などと同じで、発射ガスを後方に噴射して反動を相殺する仕組みだからだ。
それからまた引き金を引き、花火に点火する。
もう一台も派手に打ちあがってくれた。連鎖爆発するとは情けない。
また霧の電話に掛ける。今度は慌てている様子はなく、ただ茫然としているようだった。
「おい霧、これからどうする?」
「はー……。どうしようかな、とりあえずキミの家に帰りたいな」
「よし、じゃそこでベンツを捨てて戻ってこい。いつもみたいに窓から入ってこいよ」
「わかった」
天窓から部屋に降り、妨害電波を発信する。少なくとも今この瞬間からこの町で無線電話は使えない。
ヤクザが霧を追うのは不可能だろう。
それから数十秒で霧が俺の部屋に飛び込んできた。左腕に傷があるらしく、見事なほどに血みどろだ。
弾丸が掠った程度だが、痛々しい。白いセーラー服には自分が流した血と敵から浴びたであろう血が入り乱れている。
ピエロ、という文字が俺の頭に浮かんだ。どんな時代でも、大人が始めたことで踊らされるのは子供なのだ。
哀れかな、この人殺しも、大人に踊らされた狂った道化師だ。やはりこの国は間違い始めているじゃないんだろうか。
844 :
藤:2009/08/10(月) 10:40:19 ID:Cjnsusim
「お前が他人以外の血でデコレーションしてるのを見たのは初めてだ」
「それは褒めてるの? それとも馬鹿にしてるの?」
「馬鹿にしてる。全く馬鹿野郎だなお前は。敵の足を潰さずに逃げ出すし」
箪笥の奥から救急セットを持ち出し、応急処置をしながら会話をする。
もはや今の会話に昨日の夜のような安心した感覚は微塵もなく、ふざける余裕も霧の方にはないらしい。
「キミは本当は何者? 軍人か?」
「前はな。今はもうそんなことはどうでもいいだろ」
「くぅっ」
きつく霧の腕を包帯が縛り付ける。
「さて、どうする? このままこの家で死ぬか、それとも生き延びるか」
「ボクは……ボクは……」
珍しく弱気なのか、ただそれだけを繰り返し、自分の腕から滴り落ちた血を見つめていた。
やはりその目に明確な意思は感じられず、まるで死んでいるかのようだった。
「なんでヤクザなんかを殺した? いつもならただの強盗だろ。警察よりも厄介なもんを敵に回したな」
「ボクは……ボクはね……ボクがこうなったのは奴等のせいなんだ……奴等が悪いんだ……」
血が落ちている床に今度は透明な滴が落ちた。普段の気丈で張りつめたような雰囲気は微塵もない。
濡れた子犬、という表現が一番相応しいだろう。
「家が崩れて、食べ物がなくて、それでもあいつらは色んなものを奪ったんだ。あいつらが。あいつらが……」
「どちらにしろお前はヤクザと何も変わらない。群れるか群れないかの違いだ」
霧は何も言わず、血を見つめていた。血に映る自分を見つめ、答えの出ないことを延々と自分に問うていたのかもしれない。
「さてと、本当にこれからどうするんだ? 違う町にいって自慢の銃で人を殺すか。それともまだこの町に残ってヤクザと一人で戦うか」
それを選ぶ権利は霧にある。俺は他人の命を預かれるほど寛大じゃないし責任感もない。
845 :
藤:2009/08/10(月) 10:40:43 ID:Cjnsusim
「お前を今まで俺の傍に置いたのは、お前が俺に実によく似ているからだ。
人を人と思わない無関心さに非情さ、冷酷さ、そしてその独特の価値観。
お前は自分の知らない所で、ガキが虐殺されようが、町が焼き払われようが全く自分には関係ないと思っている。
自分の興味のあることは全くもってその両腕の届く範囲のみ」
霧が小さく頷いた。
「だが俺がお前と違うのは、命を無価値だと思っていないことだ。少なくとも俺の両腕の中にある分は。
だから俺は友人を見捨てはしなかった。お前を見捨てはしなかった。
分かるか……? 俺の言いたいことが分かるか」
霧は弱々しく首を横に振った。それからこう呟く。
「どうしてボクを助けた」
「それはお前が俺の腕の中にあるからだ。俺に付いて来い、霧。お前の命は決して無価値じゃない。少なくとも、俺にとっては」
「キミはボクを嫌いだったんだろ?」
「誰が嫌いだなんて言った」
少し語彙が荒くなるのを自分でも感じた。
「誰がお前のことを嫌いだなんて言った!!」
霧の体がびくりと跳ね、俺のことを怯えた目で見つめた。
それは今まで俺が殺してきた奴等に似ているとも言える目つきであり、尚且つ俺が初めて見た霧の感情でもあった。
スコープの反対側に見える怯えた表情の兵士と同じ、一方的な殺しを受ける側の表情だ。
「確かにな、俺はお前のそういう所が大嫌いだよ!
現実を見ない、感情だけで何かをしようとする、殺した相手の表情も見ないだろう、お前は!
全てが現実じゃないかのように思っている! 俺のガキの頃にそっくりだ。だから頭に来るんだ!」
だが似ているからこそ、なんとかしたいのだ。そう、兄弟のようなものだ。
俺には兄弟はいないが、昔こう言っていた奴がいた。『いくら可愛いペットでも、部屋の真ん中でクソをされたら蹴りたくなるだろ、それと同じだ』と。
846 :
藤:2009/08/10(月) 10:41:08 ID:Cjnsusim
「俺に付いて来い。思う存分人を殺させてやる。それでいいなら今すぐ荷物をまとめて俺の部屋に来い。いいな」
「ボクは、戦争は出来ない。キミのように軍人にはなれない」
「お前はそこらの新兵よりはよっぽど使える。それは俺が保証してやるよ。それに俺は軍人として行く訳じゃない。強いて言うならば助っ人だ」
「嫌だ。いいんだ、ボクはここで死ぬ。それでいいんだ。どうせ……」
そこまで言った唇をキスで塞いだ。やわらかく華奢なその体を抱擁し、貪るようにキスをした。
最初は抵抗を示した霧もすぐに大人しくなり、俺の腕の中に大人しく収まった。
「俺にはお前が必要だ。だからお前は無価値じゃない。俺と一緒に来てくれ。お願いだ」
霧はぼんやりと目を開け、それからスカートの中へ手を伸ばした。
俺はそれを一瞬早く制し、その腕を掴んだ。
「俺を殺す気か」
「違う。ボクは死ぬ。自分で自分の人生の締めは付ける」
「俺が言えたことじゃないがな、若いんだからそんなことをするのはやめろ?」
霧より一足早く、白く官能的な大股に括りつけられた革のホルスターからP210を抜き、マガジンを抜いて部屋の隅へと滑らせる。
カツン、という金属の響きが部屋に響いた。外ではサイレンの音が鳴り響いている。
そろそろ騒ぎを嗅ぎつけたか。
「無価値な命なら俺に預けてくれ。一生守り切ってみせる」
精一杯の告白だった。
それからしばらくの間、霧は何も言わず、俺の背中をつねり続けた。
「痛い」
たまらず呟く。
「うっさい。ボクを連れていくのなら、これぐらいの痛みには耐えろ」
「じゃあ来てくれるのか」
「ボクの命の価値は、もうキミの価値だ。だからボクはキミについて行く」
847 :
藤:2009/08/10(月) 10:42:41 ID:Cjnsusim
素直じゃない奴だ。だがそれがなんだかとても愛らしくて、頭を撫でる。
「ぐすっ……初めてボクに触ってくれたね」
胸の中で霧が震えているのが分かる。震え、声を押し殺して泣いている。
俺にとっては愛おしく価値のある命、だがその本人にとっては、価値の無い命。
不思議なものだ。本当に不思議なものだ。俺達はホントに、両極端だな。
「よし、そうと決まれば善は急げだ。俺の知り合いにチバラキ解放同盟の始末屋をやってる奴がいる。
なんでもこの戦争の重大な鍵って奴を手に入れたらしい。この戦争は終わる。絶対にだ」
「戦争を、するの?」
こいつらしくない心配そうな声。なんてことはない、こいつだってただの女の子なのだ。
初めて会った時とは随分印象が違う。
もしかしたら経歴を喋っちまったのだって、さっさと楽になりたかっただけなのかもな。
「そうだ。俺に預けた命だろ、心配せずに預けっぱなしにしとけ」
俺達の親が壊した国は、例え偽善の平和と言われようとも俺達が取り戻してみせる。
それが例え、モニター越しの戦争やら代理戦争から成り立っているとしても。
モニター越しの戦争でいいじゃないか、それの何が悪い。戦争を知らない世代で何が悪い。
それが一番望まれていることじゃないのか。
いや、違う。霧のような可哀想な奴を出さないようにすることが、俺の平和の意味だ。
屋根に登り愛蔵品を下ろそうとしていると、天窓から頭だけ出した霧が、それはなに? と尋ねた。
「これか? これはRT20M1っていう対空砲弾を使う対物ライフルでな。俺の戦友が死んだ時、マックスコーヒーの代償として貰ったんだ」
「なにそれ」
なんでコーヒーなのさ、と霧は笑った。しかしそのすぐ後に、遠くを見つめて一言呟く。
「飲んでみたいなぁ、そのコーヒー」
「まぁ、今から行く町でお前も飲めるさ。味の好みは分かれるけどな」
「ボク達はこれからどこに行くの?」
「あっちの方かな」
廃墟の群れを指さす。既に空は明るい紫色になりつつあり、日の出が近い事を教えている。
「藤色だね」
霧が呟いた。
その瞳には今までのような冷たさも虚脱感もなく、ただ美しい色に出会えた嬉しさがあった。
ただの少女の横顔があった。
勢いだけで書いた。むしゃむしゃした。
色々と後悔もした。投下してから恥ずかしいと思い始めた。
……テディベアになりたい(元ネタの狩られるクマ
ぐっジョブ。
…この世界、ボーイッシュ少女がわりと溢れてるのか…?なんてうらやましい。
知り合う対価が自分の命になりかねないとしても。
勢いだけでこれだけのものを書くとは・・・・たいした奴だ・・・GJ
続きまだ?
投下する。
未完ですまん。
ボーイッシュ少女とエロ少年
虫が出ます
マンションの裏手にある非常階段の入り口付近は、めったに人が通らないから、昔から僕たちの秘密基地だった。
一段高くなった土間のようなところに鍵のかかった鉄格子の門がついていて、非常時以外は入れないようになっている。
コンクリートに囲まれたそこは、夏にはひんやりと涼を提供してくれるのだ。
そこに立てひざを立て、いつものようにぼんやりと座っていた少女に、僕はあるものを差し出した。
「ほら、アゲハの幼虫」
「ぎゃあ!」
そういってミドリは僕から飛びのくと、まるで重大な罪を犯した人間を見るような目で僕を見た。
門に体を押し付け、ぎりぎりまで逃げようとする。
マンションの植木には金柑の木があって、毎年アゲハがやってくる。小さいころは、何匹か拾ってきて羽化するまで面倒を見ていた。
ミドリにはものすごく不評だったが。
「ミドリは芋虫だけはだめなんだよなあ。トカゲもクモもゴキブリも平気なのに」
「近寄るなぁっ! その手に持っているものを離せぇ!」
「心外だなぁ。よく見ると結構かわいいじゃないか。この申し訳程度の足とか」
「お前の美的センスはおかしい!」
ミドリは陸上部のロゴが入ったTシャツと、ハーフパンツを履いていた。私服の学校に合格したのをいいことに毎日こんな格好だ。
そんな衣装からすこやかに伸びている手足が僕を避けようとしてあがく。僕はしばらくその光景を眺めた後、
「ミドリ。後ろ向いて」
「うん?」
ミドリは僕に背を向けた。ひょいとTシャツの襟ぐりをつかみ、ミドリの背中があらわになる。
ぽとり。
「いやああああああ!」
アゲハの幼虫はミドリの服の中に落ちていった。
ミドリは、頭は悪くないくせに肝心なところでは無防備だ。
それは敵が来ているのに、つい立ち止まって追跡者を眺めてしまう猫に似ている。
「気持ちわるいよぉ……」
芋虫が動く感触に身もだえする。
「ひや、いやあっ……」
なんだかアレなあえぎ声みたいだけど、ミドリに言うと怒られるので言わないことにする。
ニヤニヤしている僕に気がついたのか、ミドリは毅然とした表情で僕をにらんだ。
「くそ……こんなことでしかあたしに勝てないモヤシのくせに! 卑怯者! ちゃんとチン毛生えてんのかこの野郎!」
「女の子がチン毛言わないの」
ミドリは何か言い返そうとしたみたいだけど、それどころではなくなったらしく、鉄格子を握って、ずるずると脱力する。
ミドリ。それアダルトビデオとかに出てくるポーズだよ。
「とって欲しい?」
努めて優しく、僕は囁いた。
「う、うん……」
その優しさに若干怒りを解いたのか、力ない答えとともに、涙に滲んだ目で見上げられる。仕方ない。言うこと聞くしかないね。
僕はそっと、Tシャツの端をめくった。
外に出ている手足と違って、その肌はやさしいクリーム色をしている。
そっとウエストに両手を添えると、一瞬、ミドリの体がびくりと痙攣した。
そのまま上になで上げてみる。
「はっ……早くしろよ!」
「あれ? 見つからないなぁ。どこ行ったのかな」
そう言いながら、右手でハーフパンツのゴムのあたりにうねうねしていた幼虫をひょいと指にのせ、後手でコンクリートの床に下ろしてやった。
左手はわき腹をなでたままだ。
どうでもいい乳繰り合いにつき合わせてすまなかった。と僕は心の中で謝る。
右手をなでるのに復帰させて、今度は腹部に手を這わせる
「ひぁっ。くすぐったいって!」
僕の手が上に行くつれて、Tシャツも大きくめくれあがり、ミドリの体の線があらわになる。
筋肉質だが、長距離走者らしく無駄な筋肉はない。その中にもわずかにやわらかみが感じられて、女の子なのだなぁと実感する。
「変なとこさわるな! って、ひぁ。」
スポーツブラに包まれた胸に届いてしまった。さすってみると、無くはないことがわかった。揉めないほどじゃなかったか。
「ひう、やめろって……」
「ごめんごめん。一応ね」
気のない返事をしながら、ハーフパンツに手をかける。
「ちょっ……」
「上探してもいないからねぇ」
「やだ! それだけはやめろエロモヤシ!」
「自分でできるの?」
こんなとき黙ってしまうミドリが愛しい。僕が何をしようとしてるのかわかっていないのか?
それとも、わかってるのに許してくれているんだろうか。
ここまでです。
少なくてごめんなさい。
続……けられるといいな
畜生…!勃起しちまった。
858 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 09:08:42 ID:YHDWV4Rm
ドMボーイッシュ
tst
860 :
藤:2009/08/13(木) 00:50:04 ID:lUoEDl7D
感想くれた人達、ありがとう。
自分こういう所に投下するのが初めてで、結構ガクブルしてたんだ。
初めてだったので連投してアク禁喰らってビビった。
っていうのは置いといて、マニアックな銃とか出してるがそれが邪魔だと思ってる人いるか?
銃とか嫌いな人もいるし、詳しく解説書かれても物語の邪魔になるだけ、って人がいたらやめようと思うんだが。
気にすんな。一番大事なボーイッシュのすばらしさが表現できてれば合格だ。
>>860 マニアックな銃の解説、大好物ですw
シーンやキャラの行動に直結してますし、この位なら適量もイイトコなのでは?
個人的にはもっと細かく解説してくれてもOKな位ですよ。
善し悪しは分からんが問題ないことは間違いない。
864 :
藤:2009/08/13(木) 20:02:37 ID:lUoEDl7D
そうですか、了解しました。
そういえばチバラキに一体何が、と書いてくれた人がいましたが……。
詳しいことは俺でもわかんないんで誰か設定考えてくれ。
なんでチバラキがあんなことになってるのか、書いてる本人にもわからねぇんだ。
だってただマッ缶を出してたくてやっただけだからw
つスクライド
まあアレは神奈川だけど。
866 :
藤:2009/08/14(金) 23:47:38 ID:QoaDa8Mi
867 :
藤:2009/08/18(火) 01:28:03 ID:131dLa1f
投下します。
長いです長いですー。ごめんなさい。
「俺のこと好きか?」
突然、本当に突然にコータがボクに聞いてきた。
その時ボクは携帯ゲーム機で遊んでいて、モンスターを狩っている所だった。
けれども突然そんなことを聞いてきたもんだから、頭が真っ白になった挙句、モンスターからの突進を食らってゲームのキャラクターは死んだ。
「ノーミスで行くつもりだったのに」
茫然と呟く。画面には猫に運ばれていくキャラの姿が映っていた。ボクはそれを見ながら、さっきの言葉を反芻した。
「それって……」
緊張のあまり、唾を飲む。
「どういう意味で?」
しばらくの間、部屋をゲーム機の音だけが支配していた。
ボクの吐息とコータの吐息、そういうものが全て煮詰ってどろどろになって、息をしづらくしている気がした。
頭の中は見事なほどに普段の数倍のシミュレーションが爆走していて、ボクがコータに優しく抱かれるシーンからコータにパイルドライバーを掛けられるシーンなどが次々に現れては消えていった。
「付き合うとかそういう話で」
そう言われて、ボクは黙り込むしか無かった。いや、正確には言葉が揃いも揃って凍りつき、喉にくっついて出てこないみたいだった。
ホントは山ほど聞きたいことや言いたいことがあったけど、それは全て氷河の中に埋もれてしまっていた。
「涼花が嫌いならそれでいい」
コータが呟く。何か吹っ切れたような声だ。長年の経験からして、ボクはコータが相当な覚悟で、ボクにこのことを言ったのだと悟った。
今までずっと、兄弟だか恋人だか腐れ縁の悪友だかのように接してきた。だからお互いの気持は大体分かってるはずだった。
ボク達がお互いに好き合ってることなんて、コータにもボクにも、常識みたいによく分かってることだった。
でも、何を今更、と軽々しく言えないのは、コータがそれ相応の覚悟をしてさっきの質問をしたことだった。
言葉の節々から、堅い何かが滲み出ているから。
ゲームの画面から目を離し、コータの方をちらりと盗み見る。
コータはボクの方を見ずに、部屋の窓から頭を出して空を眺めていた。何か厄介なことを考える時のコータの癖だ。
「嫌いじゃない……。けど、なんでそんなこと聞くの?」
「いや、なんとなく、な」
以前として空を眺めたままのコータは、ボクの方を一切見ずにそう言った。
窓から見える空には自衛隊の戦闘機が列を成して飛んでいて、飛行機雲が窓から見える空を寸断していた。
「涼花が俺を好きなら、俺はお前を嫌いになる」
その一言で、頭の中に考えていた全ての思考が吹っ飛んでしまった。
「俺はもうお前とは合わない。一緒に学校に行かない。学校で挨拶もしない。顔も見ない」
「……俺はお前が大っ嫌いだ」
コータの言葉が、やけに遠く感じた。くらくらと現実が陽炎のように思えた。
868 :
藤:2009/08/18(火) 01:33:12 ID:131dLa1f
ゲーム機の電池がいつの間にか一本になっている。
気付いたら部屋にコータはいなかった。コータがボクの部屋に置いて行った漫画もゲームもそのままあるのに、コータはそこにいなかった。
明るい声も暗い声もなく、ボクはただ空気を噛みしめた。
コータのいない空虚な空気は、なんのぬくもりもなく、それなのにその空気はボクを包んで離さなかった。
春の空気が、やけに冷たかった。
翌日の朝、コータを迎えに家に行くと、コータはもう出たとコータの母さんに聞かされた。
それでもボクの頭の中は、まだ昨日のことが性質の悪い夢だと思っていた。
コータのいない通学路は、やけに淋しかった。周りを歩く人達の声が、遠い出来事のように感じた。夢の中で聞く言葉のように実体がない気がした。
学校に行って靴箱に靴をしまい、コータの下駄箱の中を見る。そこにはきちんとコータの靴があった。
安心して教室に入ると、ちゃんとコータがそこにいた。けどいつものように友達と話もせずに、黙って校庭を見下ろしていた。
「コータ! なんで勝手に先に行くんだよ〜」
すっかり安心しきっていたボクはコータの後ろ姿に気軽に話しかけた。いつも通りに。
でもコータはいつも通りじゃなかった。ふらふらと教室から出て行って、そしてその日はもう教室に戻ってこなかった。
一体ボクが何をしてコータを怒らせているかぐらい教えて欲しかった。教えてくれれば、ボクはコータの為にそれを止めるのに。
まるでボクがそこにいない人間のように扱われてる気がした。
家族より大事なコータにそんなことをされたショックで、ボクはその日中ずっと泣きそうなのを堪えているしかなかった。
図々しくコータの家に上がり込むこともできなくなったボクは、コータの漫画を思いっきり床に叩きつけたり壁に投げつけたりし、そしてコータの物にそんなことをしてしまう自己嫌悪でまた泣いた。
それからは夕飯すら食べずに、ただぼうっとしていた。何も考えないようにして、現実から逃げれるだけ逃げた。
そんな風にボクの数日が虚無に消えていった時、担任の一葉(カズハ)先生から呼び出しを受けた。
もうどうでもよくなっていたボクは、半ばヤケクソに先生の元へと赴いた。元々成績はいい方じゃなかったけど、それに対するお叱りだと思っていたから。
現に今日の英語の授業中、ボクは先生の呼びかけを全て無視してしまっていたからだ。
きっと一葉先生ならボクのことを叱ってくれるだろう。一葉先生はボクにばっかり風当たりが強いから。
今までは怒られる度にコータに愚痴ってすましていたけど、今度はそうも出来ない。
父さん母さんに愚痴ってもきっと気分は晴れないから。
昔から子供をないがしろにする彼らは、きっとボクがどんな扱いを受けていようが知った事じゃないのだ。
一時期は便利だと思ったこともあるけれど、やっぱりコータの家族を見ていると劣等感とか悲しみだとか、そういう感情が溢れて来る。
だからボクも自然と彼らとは距離を置いていた。そんな彼らに、好きな人がボクを嫌うだとか先生が酷いだとか嘆いたとしても、きっと届かないに決まっているから。
869 :
藤:2009/08/18(火) 01:36:28 ID:131dLa1f
面談室の扉を開けると、渋い顔をした一葉先生が座っていた。一葉先生は体育の教師で男らしい人だ。
さっぱりしたショートカットに、女だとは思えないほどに胸がない。でも一部の男子ではコアなファンがいるらしい。
ボクと先生が似てるなんて言う人も若干いるけど、ボクはまだ少し胸があるから先生とは違う。
ちなみに女なのに男の先生より腕っ節が強いから、ある先生なんかは「助けを求める時は一葉先生を呼びなさい」といって笑いを取っていたくらいだ。
「おー涼花。待ってたぞ」
ボクが入ってくるなり、先生は渋かった顔を急に明るくした。普段とは真逆の反応だ。
それだけで少し怖くなった。重い話を切り出す前に明るく持って行くのは、よくあることだから。
「……なんですか」
先生の顔を真正面から見ることも出来ないほどに疲れていたボクは、早々と話を切り上げて家に帰り、そして自分を憐れんで泣きたかった。
「孝太郎となにがあったん?」
自然と奥歯がぎしぎしと唸った。
「ここんとこ、お前ら仲悪いみたいやからなー。喧嘩でもしたか? ただでさえ悪い成績が谷底まで落ちるぞ」
「先生には……関係ありません」
本当はもっと毅然とした態度で言いたかった。けどやっと言えたそれは、絞り出しているようなものだった。
「関係ないわけあるかー。あたしはお前の教師でお前は生徒なんだぞ。
先生はお前のことをきちっと監督していかなきゃならない義務ってもんがあるんだ。オーケィ?」
お決まりのセリフ。大人になるとこうまで責任とか義務とかをひしひしと感じて生きていかなきゃならないんだろうか。
……下らない。見れば見るほど、大人は成人して自由なはずなのに自由じゃない。
ボクもいつかこんな大人になってしまうんだろうか。生徒の為とか言っておきながら自分の為に説教する大人に。
「涼花の成績が悪くなるのは、涼花の人生に良くない。
自分の為に少しは真面目に授業受けなさい。じゃないとお母さんにお話もしなきゃなんないしさ」
ボクの為? 嘘だ。あなたの為だ。
拳を握り締めたがそれを振り下ろすことはできない。ボクは子供だ。いつも大人に守られなくちゃ生きて生きない。
分かってる。分かってるさ。守られたかったらいい子にしてろってことなんだろ。
反撃の手がない子供をいたぶって楽しんでいる、それがこいつら教師だ。
大人は卑怯だ。親に言うといえば、それでボク達が反抗できないのを知っている。
ボクらに一方的な意見を叩きつけ、それを使って縛り付ける。ボクらが逆らえないことを分かっていてそういうことをする。
対等な眼差しで物差しでボクらを見ようとはせず、その目はボクらを見下すために存在している。
ボクらには力無く泣くか、耐えるしか選択肢がない。
ボクは先生を睨んだが、きっとその目は潤んでいたと思う。先生はそれを嘲るように見つめながら、ゆっくりと口を開いた。
870 :
藤:2009/08/18(火) 01:41:15 ID:131dLa1f
「……っていうのは建前だ建前。あー下らない台詞喋っちゃったから舌が痺れる」
「え……?」
そこまで喋って、先生は机の下から突然、缶ビールとおつまみの入ったビニール袋を机の上に置いた。
色々と衝撃的なことが続くので、やはり夢なんじゃないかと思った。
「さっきの建前忘れないでねー。忘れられると先生面倒なことになるからさー」
いやー全く教師ってのは世間体に縛られて言いたいことも言えない難儀な職業だわー、とぶつくさ文句を言いつつ缶ビール4本を机の上に並べ、おつまみナッツの袋を躊躇なく開いた。
ボクはただ茫然とそれを見ていることしか出来なかったが、少なくともさっきまで抱いていた怒りはどこか宇宙の果てへ飛んで行った。
そんなことより突っ込み所が多すぎてどこから突っ込めばいいのか分からない。
さっきまでのボクの怒りはなに?
その缶ビールは何?
そのおつまみは何? なんでアーモンドナッツ?
てかどっから出した?
つーかここ学校!
先生は早々とビールの缶に口を付け、それを傾けた。なんの躊躇もなく喉が動き、それを飲み干していく。
「っぷはぁー! やっぱり学校で飲むビールは最高やねー。ほら、あんたも飲みな」
ずずいとビールの缶をボクの方へ押しやる。やはり躊躇がない。初犯じゃないことは明らかだ。
「でも……」
「泣きたい時は酒に頼るのが一番!」
そう言うと、先生はボクの前に押しやった缶の口を開けた。
「ほら!」
口元まで缶を押し付けられ、ボクは仕方なくそれを受け取った。
有無を言わせずという言葉はこういう時にこそ使うのだろう。口に含むと、舌が痺れるような苦みと変な匂いが喉を抜けて行った。
「もっとごくごく飲んじゃいな。ふっきれ!」
「……もうどうにでもなれ」
呟き、そして一気に喉に流し込んだ。と言っても二口程度だけど、それでも喉を抜けて行く感触は清々しい。
喉に詰まってた嫌な物を流して行ってくれるような、そんな気がした。
「そーそー。人間そうやって流れに身を委ねることも大事だぞー。あっはっは」
いつの間にか気分がすっきりしていて、さっきまで抱いていた下らない嫌悪感はどこかへ飛んで行ってしまっていた。
そういえばボクはこの人のことが嫌いじゃなかったのに、さっきまではどうしてあんなに小煩く感じたのだろうか。とても小さい事で意地を張っていた気がする。
「教師なんてね、社会で働くのが面倒な奴等が集まってるだけよ。そんな奴等が偉そうに教育だとか語ってさ、自己満足してるだけなんよ。
でも考えてもみなよ、ろくに社会に出てない奴が社会の事分かってるわけ無いじゃん! 偏ってんのよ!
あたしはさ、最初は夢も希望もあったんよ。こうさ、高校で人間関係の素晴らしさを説いたりだとかさ、少しは現実ってもんを教えてやりたかったわけなんよ。
悪い奴は更生させたりだとかさ、個性で溢れたお前達を自由にしてやろうとかさ、そういうことを考えて教師になったんよ」
871 :
藤:2009/08/18(火) 01:41:55 ID:131dLa1f
「……っていうのは建前だ建前。あー下らない台詞喋っちゃったから舌が痺れる」
「え……?」
そこまで喋って、先生は机の下から突然、缶ビールとおつまみの入ったビニール袋を机の上に置いた。
色々と衝撃的なことが続くので、やはり夢なんじゃないかと思った。
「さっきの建前忘れないでねー。忘れられると先生面倒なことになるからさー」
いやー全く教師ってのは世間体に縛られて言いたいことも言えない難儀な職業だわー、とぶつくさ文句を言いつつ缶ビール4本を机の上に並べ、おつまみナッツの袋を躊躇なく開いた。
ボクはただ茫然とそれを見ていることしか出来なかったが、少なくともさっきまで抱いていた怒りはどこか宇宙の果てへ飛んで行った。
そんなことより突っ込み所が多すぎてどこから突っ込めばいいのか分からない。
さっきまでのボクの怒りはなに?
その缶ビールは何?
そのおつまみは何? なんでアーモンドナッツ?
てかどっから出した?
つーかここ学校!
先生は早々とビールの缶に口を付け、それを傾けた。なんの躊躇もなく喉が動き、それを飲み干していく。
「っぷはぁー! やっぱり学校で飲むビールは最高やねー。ほら、あんたも飲みな」
ずずいとビールの缶をボクの方へ押しやる。やはり躊躇がない。初犯じゃないことは明らかだ。
「でも……」
「泣きたい時は酒に頼るのが一番!」
そう言うと、先生はボクの前に押しやった缶の口を開けた。
「ほら!」
口元まで缶を押し付けられ、ボクは仕方なくそれを受け取った。
有無を言わせずという言葉はこういう時にこそ使うのだろう。口に含むと、舌が痺れるような苦みと変な匂いが喉を抜けて行った。
「もっとごくごく飲んじゃいな。ふっきれ!」
「……もうどうにでもなれ」
呟き、そして一気に喉に流し込んだ。と言っても二口程度だけど、それでも喉を抜けて行く感触は清々しい。
喉に詰まってた嫌な物を流して行ってくれるような、そんな気がした。
「そーそー。人間そうやって流れに身を委ねることも大事だぞー。あっはっは」
いつの間にか気分がすっきりしていて、さっきまで抱いていた下らない嫌悪感はどこかへ飛んで行ってしまっていた。
そういえばボクはこの人のことが嫌いじゃなかったのに、さっきまではどうしてあんなに小煩く感じたのだろうか。とても小さい事で意地を張っていた気がする。
「教師なんてね、社会で働くのが面倒な奴等が集まってるだけよ。そんな奴等が偉そうに教育だとか語ってさ、自己満足してるだけなんよ。
でも考えてもみなよ、ろくに社会に出てない奴が社会の事分かってるわけ無いじゃん! 偏ってんのよ!
あたしはさ、最初は夢も希望もあったんよ。こうさ、高校で人間関係の素晴らしさを説いたりだとかさ、少しは現実ってもんを教えてやりたかったわけなんよ。
悪い奴は更生させたりだとかさ、個性で溢れたお前達を自由にしてやろうとかさ、そういうことを考えて教師になったんよ」
872 :
藤:2009/08/18(火) 01:45:02 ID:131dLa1f
この人が豪傑だとか漢だとか言われる意味がやっとわかった。とても教師とは思えない。
けど、そこらの教師よりは遥かに信頼できる。だって、自分の心の真ん中をしっかり話してくれるから。
普段とは違う本当の姿を垣間見たような気さえする。
「けどね、学校で結局教えたいことってなんだと思う? 何にもないのよ。
時間かけて意味の少ない勉強させて、一番重要な物を学ぶ機会を根こそぎ奪って、使いやすい馬鹿を作るのが学校ってもんなのよ。
個性を地ならしして均等の出来の人間を生産するのが目的なわけよ。いわば工場ね」
先生の口調が淡々としたモノになっていく。感情を含まないものになっていく。
「千葉ら辺で戦争が起こってることも満足に報道しないし、普通の馬鹿は戦争なんて前世紀の遺物だとかそういう目で見るのよ。同じ国で人が死んでるのにね。
外国に代理で戦争させてるようなものなのにね。ただ醜いっていう固定概念だけで視線すら向けようとしないのよ。
知ってる? 千葉はまだ地震の復旧終わってないの。廃墟は廃墟のまんま放置されてるんよ。あんまりにも被害が大きくてお金が回せないなんて言ってね。
回すのはあたしらが住んでる主都ばっかり。それでまぁ暴動だか色々起こってて実際内戦状態!」
だん! と先生が空になった缶を机に叩きつけるように置いた。机の上にこぼれていたナッツが跳ねる。
「あたしはそんなことに加担させられてるのよ! 馬鹿を育てて自分の国の将来も考えられない奴等を作る様なことをさせられてるのよ!
けど、あたしは逆らおうとしても逆らえない。少なくとも今は。それが凄く悔しいの」
はーっ、と長い溜息。
「ほら、あたしは自分の考えてることちゃんと言ったぞ? 涼花も話して楽になんなさい」
もう既に先生は酔っ払ってるみたいだった。涙声になりながらそれらの言葉をボクに向かってばら撒いた。
ボクはどうすればいいのか分からなかったが、それでも真剣にボク達のことを考えている、ということだけは痛いほど伝わった。
今の先生になら、ボクの辛さも話せる気がする。
873 :
藤:2009/08/18(火) 01:50:10 ID:131dLa1f
「コータが……ボクのことをいきなり嫌いだって言ったんです。今まで喧嘩で言ったことはあるけど、喧嘩じゃない時に突然言われたんです。
それでなんか、なんか、コータがボクと話してくれなくなって、ボクの顔を見ずにどっか行ったりとかするんです。ボクなんにも悪いことしてないのに、いきなりそう言うんです。
気にいらないことがあったらいつもは面と向かって言って来るのに言わないんです。ボクのこと無視するんです」
最初の一言を話しだすと、後は堰を切ったように凄い勢いで流れ出した。
「それで、謝っても許してくれなくて、ずっとボクを無視してるんです。まるでボクがそこにいないかのように振る舞うんです」
胸が段々苦しくなって、息がどんどんし辛くなっていく。涙がぼたぼたと制服のスカートの上に落ちて行く。
「コータはっ、コータがっ……コータがね、ボクから、いなくなっちゃうような、気がするんだっ……」
声はもう言葉にするのも難しくなってきていて、嗚咽が喉を塞いでしまったようになった。ずしりと重い石が胸を圧迫している感じだ。
「ボクはっ、ボクは……コータと……ぐすっ……一緒に居たいのに……!」
遂に泣きだしてしまったその瞬間、頭を優しいぬくもりが撫でまわした。
「涼花はそれを孝太郎に言ったんかい?」
首を横に振る。だって言葉で言わなくたって通じてると思ってるから。
「駄目よ、言わなきゃ。愛ってもんはねぇ、形の無い物なの。だからこそ、言葉にして形にしないといけないんよ?」
「……うん……」
「明日、孝太郎に会ったらきちんと言いなさい。絶対に明日、言いなさい。もしかしたら、明日言わなかったら、男はどっかに消えちゃうことだってあるんやから。
ああいう難しい事ばっか考えてる男は特に、さ。だから女が何をしてでも引き留めなきゃいけないのよ。分かった?」
「うん……うん……!」
「じゃあ今日は帰りなさい。後はあたしが一人で飲むから」
そう言って先生は、ボクのビール缶を一気に飲み干した。さっきまでの酔いはどこへやら、すっきりした顔でボクを送り出してくれた。
もしかしたら先生はあの時、酔っていたからぶちまけてしまったんじゃなくて、ボクに伝えたいことを言いたかったのから、あんな風になってしまったのかもしれない。
ボクには難しいことはよく分からない。
……けど。
先生、ありがとう。ボク、やってみるよ。
874 :
藤:2009/08/18(火) 01:53:19 ID:131dLa1f
都心から少し離れた廃ビルの屋上。そこに残されたままの錆ついたパイプイスに腰掛けている二人の男女がいた。
薄緑色の整備員のような服を着ており、右手にはプラスティックの工具箱を持っている。
それ以外に特に怪しいことはない。女の方が異常に男らしい事を除けば。野球帽を被り、工具箱を持った腕を肩に回している。
だがその怪しくない工具箱、一見ただの工具箱に見えるが、それは実は工具箱では無い。
中にはグロック18がそのまま入っており、箱を二つに開き、中にあるグロックのグリップを立てればすぐにSMGになるのだ。しかも銃床まで付いており、肩につけて射撃が出来る。FMG-9という代物だ。
傍目にはただの工具箱にしか見えないので、テロには持ってこいの銃である。
「うん、うん。そう、仕方ないわ。いいの、大人の責任はあたし達大人がつけるから」
耳に当てたケータイで、その双眸を細めながら女は話す。その目には母親のような慈愛が簡単に見て取れた。
「じゃ、頑張ってね。未来はあんた達に託すわ。後始末は任せなさい。もしもまた会えたら……そうね、子供の顔を見せてちょうだい。あっはっは!」
それだけ話すと女は電話を切り、思い切り床に叩きつけた。細かな部品が飛び散り、柵を越えて下に落ちて行く。
だが、下には誰もいないので問題はない。何故ならここら一帯は再開発に乗り遅れたせいで、長い間廃墟のまま放置されている地区だからだ。周りには巨大な工場の跡が広がっている。
といっても、工場が動いていないわけではない。政府の知らない所で秘密裏に動いている。
今の政府は国の混乱を抑えることに必死で、たかが不審者が工場に出入りしているなんて情報よりも、大事なことが山ほどあった。
それに、この国の政治家にはレジスタンスという存在が生まれる可能性がある、という危機感が掛けていた。
国民の殆どは、馬鹿で先導しやすい生き物だと思い込んでいる節があるからだ。それは新聞やメディアにすぐ踊らされることを見ても明らかだ。
だが、残りの数%が大人しく黙っているわけもない。今この瞬間もどこかではデモが行われているはずだ。
連日のように繰り出される反戦デモ。そこに殆どのその数%は行っていた。
ペンは剣より強しと思いこんでいる奴等は、そうやって政府の目をある程度引き付けていた。
そして政府はそれを陽動だと感づいてすらいない。
875 :
藤:2009/08/18(火) 01:56:19 ID:131dLa1f
「いいのか、それで」
しばらく経って、男が呟く。その声には仲間が来ないことへの辛さも悔しさもなく、傍観している者が持つやるせなさが滲み出ている。
「いいのよ。あたしの正体を隠蔽しながら、教え子の後ろから指揮して戦わせるのも嫌だしね」
女は呟き、空を仰ぐ。夏の入道雲がゆっくりと流れて行った。青と白、永遠にどこにでもあるコントラスト。
それを眺めた後、また女がひっそりと呟く。
「はぁ、あたしも青春したかったなぁ」
「一葉……。その、悪かったな。俺のせいで」
男は心底済まなさそうに頭を下げた。今度ばかりは苦虫を噛み潰したような渋い顔をしている。
「……」
女は黙ったまま答えようとしない。上を向いているため表情も伺えない。
「その……なんだ、ありがとうな。待っててくれて」
はにかみながら男が笑いかける。しかしその顔は若干引き攣っていた。女がそれで許してくれるとは思えなかったからだ。
昔のままだったら、多分この場でアキレス腱固めを食らった挙句にフェイスロックで頭蓋骨の繋ぎ目が阿鼻叫喚地獄絵図出血大サービス持ってけ死神安いよ安いよ、状態だろう。
元々がプロレス愛好会だった女だけにその威力は推して知るべし、というか身を以て知っていた。
男は長い間日本中を旅し、国の動向を全て自分の目で確かめていた。
それはまだ高校生の頃の夏に突然初め、友人と家族を全て裏切って走り出したのだ。その時、目の前にいる女も裏切った。
旅の出発を告げたらきっとこの女から逃げ出せなくなると思い、何も告げずに五里霧中へと消えたのだ。
久しぶりに再会して一年、男は今までのことがまるでなかったことのように接し、そして謝らなかった。
言いだすタイミングをずっと見失っていたのだ。逃げていたとも言える。だが、今この時に行っておかなければならないと思ったのだ。
なぜなら、もうゆっくり言葉を交わすことも出来なくなるかもしれないからだ。
「あのさぁ……」
女が男の方を向き直る。女は笑いもせずに、男を睨んでいた。
「一つ約束して。死ぬ時はあたしと一緒、生きててもあたしと一緒って」
女が手を差し出す。一瞬だけ躊躇した後、男はその手を握り返した。
「指きり原爆固め、嘘ついたらハリケーンプレス掛ける」
「まだ覚えてんだな、それ」
学生時代にふざけて言い合ったものだ。長らく耳に届かなかった懐かしい記憶の言葉。
876 :
藤:2009/08/18(火) 02:01:10 ID:131dLa1f
「もちろんよ。さて、行きますか。そろそろ時間だし」
女はぐぐっと背伸びをし、それから腰に着いた無線機を取り、電源を入れた。
それから数回深呼吸し、心を落ち着ける。
「全員聞こえるー?」
『EMB了解』『EU了解』『ZE了解』『UB了解』
「よし! これより我が部隊マックスコーヒー、略称MC小隊は行動を開始する。
先発部隊は既に行動を開始しており、政府はデモと我らが正義の為す鉄鎚によって混乱している。
我らの目的は陸路を封鎖し、敵の補給線を断つことにある。
敵の補給を断ち、それを奪い、各地に散開している我らが仲間が後方より波状攻撃を行えば戦況は自然と我らが方に傾くであろう!
これから起こす作戦では、敵味方双方が多くの犠牲を被るだろう。
何も知らぬ平和ボケした輩も殺すことになるだろう。だがそれを恐れて銃を下げるな!
撃つことを躊躇うな!
結果が全てを正当化する。勝利者に重罪などという言葉は存在せん!
最後に、言っておくことがある。
世界は残酷である。
このことを忘れ、他所の国に代理戦争をさせ、偽善の心ばかりを植え付け、プログラムで笑うロボットのような政治家、国民!
それらがこの国の大半だ!
だが貴様らは違う!
人間の存在は歴史の中の一行であるとしても、命は銃弾一発以下の値段だとしても、神のいない無慈悲な世界で生きねばらなないにせよ……。
それでもなお、あたしは小隊長として貴様らに命令する。
生きよ!
……作戦開始!!」
支援&リアルタイムktkr!!
878 :
藤:2009/08/18(火) 02:13:00 ID:131dLa1f
二重投稿されてら。はにゃーすまん。
wktkさせてしまって悪いんだが、これで一応終わりなんだわ。
続きを書いてもいいんだけど、ちょっとこのスレの趣旨からずれる気がするし。
GJ!
構わん続けるんだ
881 :
藤:2009/08/18(火) 19:16:47 ID:131dLa1f
サンクス。
でもある程度ここに投下できる範囲でやっていこうと思う。
エロも少しは入れ……うん……入れられるよね……?
ジブンをシンジテー!
テリーもシンジテー!
885 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 01:59:16 ID:efVcVZiO
>>882 お〜にぃちゃ〜ん〜
生きてる〜ってな〜ん〜だ〜ろ〜
888 :
藤:2009/08/19(水) 22:11:38 ID:YyyVa8JM
そういえば↑のSS内にある分隊名って
全部ジョージアコーヒーなんで暇だったら当ててくれ。
889 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 02:11:57 ID:NfXH213H
EMB:エンブレム
EU:ヨーロピアンブレンド
ZE:贅沢エスプレッソ
UB:ウルトラ微糖
こんなとこかな・・・
俺が悪かったからテリドリネタはそろそろやめようぜw
>>881 ま、出来る範囲で頑張っておくれ。無理はせんよーになー。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
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|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
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,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
从 iヽ_)// ∠ 再 開 !!!!
.(:():)ノ::// \____
、_):::::://( (ひ
)::::/∠Λ てノし)' ,.-―-、 _
______人/ :/´Д`):: ( _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
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|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/ ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/ .( ヽ ::|
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ノ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ')/ノ_ら ∧_∧ | いきなり出てくんな!!
、)/:./、 ( ´Д`) | ビックリしたぞゴラァ!!!
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