チョコレートを口移しで食べさせられる。
味と食感もそうだけど、施される行為にもう溶けてしまいそう。舌が気持ちいい。
「いい習慣」
すごく嬉しそうだ。
胸にチョコレートをのせられ溶けかけたそれを舐められる。
「すごく、あまい」
ねっとりと舐められ先端も吸われるとびくん、ってしてしまう。
甘いにおいで胸はべとべとして、すごく変な感じなのにいつもより丁寧に舐められるから
触られてもいないのにあそこは、もうとろとろになってシーツにたれちゃってる。
膝を胸につくくらいに曲げられる。もうすごいことになっているあそこが丸見えになってしまう。
「ん…やだあ」
動けないようにされているその横で、箱から1個チョコレートを手にとるのが見える。
まさか、まさかだよね。
「あの、それ…」
「ん?なに?」
悪魔みたいな笑みで見つめられる。これはそうだ、絶対そうだ。
「い、いや。それだけは…」
チョコレートを手に持ってちょっと困った顔をしていたから、やめてくれると思ったのに。
期待したその瞬間にそれは見事に裏切られる。
「だめ、とかいや、とか言われるとよけいやりたくなるんだよ。学習しようね」
そう言われて、半分埋めこまれてしまった。もう信じられない。
「たべもので遊んじゃだめだよ」
「もちろん、おいしくいただくよ」
あそこに口が当てられて、先をとがらせた舌がえぐるようにあそこに入ってきた。
「ああっ、ひゃあ」
異物感はなくなったけど、その後も何度もすくうように舌は入ってきて。
「あぁん、やああ!」
「あまくってとろとろだ」
じゅるじゅるってすすられると、音がいつもよりすっごくいやらしい。
「へ、んたい」
「言ったね」
口のかわりに指がはいってきてぐりぐりされる。弱いとこぐりぐりってされるともう、だめ。
腰振っちゃうの。指がぬかれるとちょっと色がついている。
「シーツはもうだめだね」
かああっ、とほっぺたが熱くなる。このSめ。
「んじゃ、いただきます」
大きくてかたいあれが入ってきた。へんたい、いつもよりおっきい。
だからいつもより感じちゃう。
「あん、あぁっ、おくまできてる…」
壁をずってこすられると頭が白くなっちゃう。あれで弱いとこを引っかけられると花火もあがる。
「いい、すっごく、あぁん」
おくをずんずんされていっちゃった。どくどくって出してくれた。
「いつもより早くいったね」
からかわれてまた熱くなる。
「きれいにしようね」
なんて言われてお風呂のお湯の中で指でかきだされた。それでまたいっちゃった。
結局お風呂でもしてのぼせそうになってしまった。
「ホワイトデーは楽しみにしていて」
すごく、こわいことを言われたみたいなのは気のせい?
以上です
割り込みごめん
当初「勇者シリーズ&エルドランシリーズ総合スレ4」に投下しようと思っていたのですが、
どうもスレの趣旨とはずれているような気がしたので、こちらに。
前提
・ゴウザウラーの秀三×教授ですが、絡みなし。
・そのうえ男のソロ活動。
・道具使用。
興味のない方、「ヤローのソロなんてみたくねー!」な方は、読み飛ばすか、
専ブラのNG機能でタイトルを指定してあぼーんしてください。
教授のお願い(というか命令)はいつも突然で唐突である。
「秀三くん」
「何だよ?」
「服を脱いでください」
その言葉に秀三は飲んでいたコーラをブーーーッ!!と盛大に噴き出した。
「ちょっ……きょ、教授っ!?
い、今なんていったんだよ?」
口をぬぐいながら、顔を真っ赤にしてテンパる秀三に対して、
「『服を脱いでください』……私はそう言いました」
いつものように真面目な表情で、さらっととんでもないことを言いだす教授。
ここが秀三の部屋だからいいものの、もしここが学校の屋上とか教室とかだったら
かなりの問題発言だ。
「脱げっておま……いきなりなんつーこと言い出すんだよ?
今日はえっちする日じゃねーだろ?」
「ええ」
どうも嫌な予感がする。
これはやばい。やばすぎる。
「俺を脱がしてどーするつもりなんだよ?」
「これから秀三くんに『ある実験』の被験者となってもらうためです」
「ひ、被験者ぁーーーー!?」
秀三は素っ頓狂な声を上げた。
ああ、予感的中。
彼女が行う実験は、大抵拳一か秀三が生け贄……もとい被験者になるお約束だからだ。
しかも、その実験が一歩間違えば人生終了のお知らせになりかねないくらい
とんでもない内容のものばかり。
今までよく無事だったもんだと自分でもそう思う。
というか、さんざんひどい目にあってもなお教授のことが嫌いになれないし離れられない。
我ながら充分立派なドMなものだと妙に感心せざるを得ない。
「じ、実験って……一体何の実験なんだよ?教授」
おそるおそる聞いてみる。
まぁ、どうせろくなものじゃない内容だろうけど。
「それはおいおい説明します。
だからとっとと脱いで裸になってください」
にっこり微笑む教授。
だが、眼鏡の奥の目は全く笑っていない。
『つべこべ言わずに早く脱げ』と秀三をせかすかのように、光っている。
「あわわ……」
もはや、秀三は蛇ににらまれたカエル同然であった。
ここで彼女に逆らったら、何をされるかわからない。
いつぞやのように、尻の穴や尿道に細いドライバーをつっこまれるはめになるのは
本当に勘弁してもらいたい。
「わ……わかったよ」
彼女のオーラにびびりながら、秀三は震える手でツナギのホックをジジーッと下げていく。
秀三が一糸まとわぬ状態になるのに、3分はかからなかった。
「ぬ、脱いだぞ?」
赤面する秀三。
いくらこれまで何回も体の交わりを経験している、気心のしれた仲とは
いえども、女性の目前で裸をさらけだすのはさすがに恥ずかしい。
が、当の教授はそんな彼の様子に目もくれずに、
「ちょっとくすぐったいですが……」
懐から電極のついたコードを何本かとりだし、
手際よくてきぱきと秀三の額や胸にとりつけていく。
「きょ、教授……何これ?」
何がなんだかわけがわからず困惑する秀三。
いつもは元気爆発な股間の『ムスコ』も半萎え状態である。
「何って……心電図や脳波を測定するためのものです」
「……って、何させるつもりだよ?」
秀三の問いに答える代わりに、教授は
「ハイ、これ」
なにやら筒というかカップ状の物体を手渡す。
カップの中にはやわらかい素材が詰まっており、
真ん中にひとつ穴が開いていて、中は透明な液体で潤っている。
それは、まるで『何か』を模しているかのような物体であった。
「おい教授。 こ、これって……?」
「オナホールです」
ブーーーーーッ!!
再び噴出す秀三。
「どどどどど…………」
『どういうことなんだよ?』とたずねたくても声にならない。
「今からこれを使って自慰を行ってください」
「え……ええええええ〜〜〜〜っ!?」
まさに『あ……ありのまま(以下略』状態。
秀三にしてみれば、青天の霹靂としかいいようがない。
※申し上げございません。
>>489は3です。
「な、なんでこれでオナニーしなきゃなんないんだよ?
いきなりシコれといわれても困るがな!」
テンパる秀三を尻目に、教授は黙々とコードの先の端子をノートパソコンにつなげていく。
「先ほど申し上げたように、
これから『実験』の被験者となってもらうためです」
「だーかーら、一体何の実験なんだよっ!?」
秀三は納得いかないとばかりに、声を張り上げた。
が、しかし。
「…………うるさい、黙れ」
返ってきたのは、いつもよりトーンが低いドスのきいた声。
その一言に、秀三は凍りついた。
「しのごの言わずにとっととやりなさい。
つーか、やれ。 拒否は一切却下します」
「はははははははひっ!?」
その迫力たるや、ばくはつモード時の五郎に匹敵するものであった。
もうこうなっては教授に逆らうすべは何もない。
秀三は首をたてに振るしかなかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
とりあえずベッドに腰を下ろし、『ムスコ』を左手で握り締め、
オナホールをあてがい、ゆっくりと挿入していく。
くちゅう……
「ん…………」
内部を潤しているローションがいやらしい音をたてる。
秀三はびくりと体を硬くし、ため息をつく。
こころなしか、ぐんにゃりしていた『ムスコ』が少し硬くなってきている。
ややせまっくるしい感じだが、教授の膣内(なか)に侵入したときと同じ感触であった。
教授いわく、このオナホールは女性の膣内の感触の再現に徹底的にこだわった
代物だそうだ。
(たしかに……似ているな)
そう思いつつ、教授のほうをちらっとみる。
教授はというと、ノートパソコンごしに秀三をじっと見つめている。
彼女の顔がほんのり赤くなっているのは、気のせいなのだろうか?
(見られながらシコるなんて……これなんて羞恥プレイなんだよ?)
こんな状態で果たしてイクことができるのか?
一抹の不安が秀三の脳裏によぎる。
じゅぶ……ぬぷちゅ……ぐちゅう!
「く……あっ……! な……これ……ああ!」
未知の感触に思わず声がうわずってしまう。
いくつかの小さなひだ状の突起が秀三の『ムスコ』を摩擦していく。
たとえるならば、無数ものミミズみたいな生物がこぞって肉茎にからみついてくる感じだ。
「ああっ! くっ……! すご……っ!」
とまどいながらも、たまらず右手の動きをはやめる。
ほどよい硬さとしなやかさをもったシリコンの突起が与える刺激。
『ムスコ』全体をぬらすローションのぬるっとした感触。
そして、突き刺さる教授の視線。
秀三にとってはまさに未知の快感であった。
教授と繋がっている時と同じ、いやそれ以上の快感の波が襲い掛かってくる。
しかも、教授に見られながらの自慰で、だ。
やっぱり自分はM男なのかと、改めて認識させられてしまう。
「くあ! あっ……!! んんっ!!」
体がものすごく熱くなっていく。
硬さと熱を増していく『ムスコ』。
息もだんだん荒くなり、呼吸困難になりそうだ。
ぐちゅぅっ! ぬぷっ!! ずぶうぅ!!!
「ああっ! きょ……『尊子』っ! なんか……きそう!!」
教授の本名を叫び、さらに自分の分身をしごく手に力をこめる。
もはや今の秀三は、ただただ自慰のことしか考えられない状態であった。
当の教授はというと……。
「ああ、すごい……すごいですよ秀三くん……」
ノートパソコンのモニターに映し出される棒グラフがどんどん上昇していく様子と
目前のパートナーの痴態を見比べて、興奮のあまり目を輝かせている。
「私の思っていたとおりです……これは素晴らしいデータがとれそう……」
目前の秀三の乱れぶりにうっとりし、思わず股間に手を伸ばしかけそうになるのを
ぐっとこらえてなおも監視を続ける。
その姿は熱心に研究に取り組む科学者というよりも、奴隷のあさましい姿を眺めて
悦にひたっている女王様そのものであった。
秀三はいよいよ限界に達しつつあった。
「あっ……くっあ! いいっ!気持ちイイッ!!
見られながらシコっているのに、こんなにキモチイイようう!!」
顔を真っ赤にしてぜえぜえとあえぎ、首を横に振る。
右手首を壊れてもかまわないとばかりに激しく動かしていく。
全身はすでに大量の汗が吹き出し、口の端からよだれがだだ漏れになっている。
その乱れぶりたるや、いつもの教授の痴態以上である。
「ああっ、出そう! でるっ!! なんか来そうっっ!!!
なんかどぷどぷ出てきそうっ!!」
怒涛の勢いで湧き出る脳内麻薬のおかげでトリップ状態になっている。
もはや自分が交わっている対象が、教授なのかオナホールなのか。
秀三にはそれすらもわからなくなりつつあった。
「もうそろそろイクんですか? 秀三くん」
「ああ、もうオレッ、ダメぇ! 限界だよう!! たかこぉ!!
なぁ、中にっ、中にだしていい?!
いっぱいぶちまけても、いいっ!?」
涙目になりながら、秀三が教授に向かって懇願する。
どうやら男のプライドとか羞恥心などというものは、とっくに頭の中から
すっぽ抜けてしまったようだ。
「もうそろそろイクんですか? 秀三くん」
「ああ、もうオレッ、ダメぇ! 限界だよう!! たかこぉ!!
なぁ、中にっ、中にだしていい?!
いっぱいぶちまけても、いいっ!?」
涙目になりながら、秀三が教授に向かって懇願する。
どうやら男のプライドとか羞恥心などというものは、とっくに頭の中から
すっぽ抜けてしまったようだ。
教授はにっこり微笑み、
「いいですよ。 そのままイッちゃってください」
絶頂に達する許可を下した。
それがとどめの一撃。
「でるっ、白くて濃いものがでちまうっ!!
……あふっ、くはっ──ふああああああああああ!!!!」
絶叫と同時に『ムスコ』がプクンと膨張し、
ビュルッ! ビュクビュク……ドクッドクッ!
シリコン仕立ての蜜壷の深奥に大量の熱い欲望を一気に吐き出していった。
「あうう〜〜めっさ疲れたぁ〜〜」
全裸のまま、秀三はぐったりとベッドの上に倒れこんだ。
なんともいえない虚脱感と疲労が、一気にのしかかってくる。
その傍らに転がっているオナホールの穴からは、出したてほやほやの白濁が
とろとろと流れ出し、シーツにしみをつくっている。
「お疲れ様です。秀三君」
教授が秀三の顔を覗き込む。
「……お望みどおりに公開オナニーしてやったぜ? 教授。
これで満足したか?」
「ええ、おかげさまでいいデータがとれました」
「……そーかい。 そりゃよかったな」
満面の笑みを浮かべる教授に、秀三はげんなりした表情で
皮肉っぽく答える。
だが、しかし。
「──ですが、まだまだデータが足りません」
「へ?」
「次はこれを使ってください」
教授が懐から何かを取り出し、秀三の目の前に差し出す。
「…………え? な、何コレ?」
「先ほど使用したものとは別のメーカーのオナホールです」
ブーーーーーッ!!!
本日3度目の噴出。
「ちょっ、ちょっとまてえええ────!! まだやるつもりなのかよっ!?」
「ええ、そのとおりです。 まだ試していないものが他にもたくさんありますからね」
教授は白衣の裏からこれまたいろいろな形や色のオナホールを
たくさんとりだしてみせる。
「ちょっ、おま……ド○えもんの4次元ポケットかよっ!?
つーか、第一さっきイッたばっかりだぞ?
俺ぁ拳一や金太みたいに絶倫じゃねーぞ! そんなに早く回復できっか!」
混乱と羞恥で一気にまくしたてるパートナーに対し、教授は
「あ、それならご心配なく」
あくまでもいたって冷静にきっぱりと答え、
「こんなこともあろうかと……このようなものを用意しておきましたw」
かばんの中をがさごそとまさぐり、中から段ボール箱1個を取り出す。
その中には、『赤まむし』『すっぽんエキス配合』とラベルに書かれた栄養ドリンクの瓶やら
なにやら妖しさ大爆発な薬剤のボトルがぎっしり並べられていた。
「ななななな……」
箱の中身をみて唖然とする秀三。
さらに教授は、
「秀三くんの『やる気』を高めるために、秀三くんが好みそうなアダルトビデオや写真集も
どっさり入手しておきました」
と、これまたみっちり箱に詰め込まれたビデオや本を秀三に見せ付ける。
秀三の顔がみるみるうちに青ざめていく。
もはや噴き出すこともすらできない状態であった。
「勘弁してくれ〜〜教授ぅ!」
「秀三くん、がんばってくださいね」
教授が花のような笑みを浮かべる。
だが、それは清楚な天使というよりも狡猾な悪魔の笑顔であった。
「いやああ──! しゅーちゃんおうちかえるぅぅ──!!」
「何いってんですか、ここは君の部屋ですよ?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
──さて、翌日。
よろよろと教室に入ってきた秀三の姿は、まさに生ける屍そのものであった。
その両目の下にはパンダのように黒いクマが浮き出ていて、頬がげっそりこけていた。
髪の毛はボサボサで、今にも口からエクトプラズムを吐き出しそうだ。
「しゅ、秀三くん、どうしたの? 顔色すっごく悪いよ?」
信じられないといった表情を浮かべた浩美の問いに、
「あ……ひろ……み……」
かなり弱弱しい調子の声で返す秀三。
「俺……近いうちに……腎虚で死ぬかも……しんない」
「えっ?」
「はぁ?」
浩美と五郎が目が点になる。
「教授の命令で……どっぷり搾り取られて……赤玉フィーバー……うふふふ……」
秀三は、小さな声でなにやら意味不明なことをつぶやく。
その目はうつろで、視点が全く定まっていない。
「お、おい? 腎虚とか赤玉って一体何を言っているんだ……?」
訝しげな五郎の問いを無視して、秀三のつぶやきは続く。
「おゆるしくらはい……たかこたまぁ……しゅーちゃん……もうダメポ……うふふふ
ああ……またシコシコする作業が始まるお……うふふふふふ……
これ以上もうでないお……うふふふふふふふ」
そうつぶやくなり、がっくりうなだれて沈黙する。
「しゅ、しゅうぞう……くん?」
浩美が恐る恐る秀三の顔を覗き込む。
と、そのとき。
「あ──ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」
突然、秀三が狂ったようにケタケタ笑い出した。
その場にいた全員がギョッとして、秀三のほうへ視線を向ける。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ! しゅーちゃんもーらめえぇしんじゃうぅぅぅ!!
ちんちんやくたたずになっちゃうぅぅぅーーー!!!!!」
「ちょっ、秀三くん!? しっかりしてーー!!」
「おちつけ秀三! 一体どうしたんだ!?」
浩美と五郎があわてて秀三の肩をつかんで支えるなり、
「あひゃひゃひゃ……ひゃ……」
そのまま秀三はがくんと頂をたれて気絶した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「──これが各メーカーのオナホールを使用したときのデータです」
「ご苦労様、教授。 報酬は後で払うわね」
「こんなにいっぱい試したの? 秀三くん、よく体力もったわねぇ」
「そこは、小休止の合間に滋養ドリンクとサプリメントを与えて
スタミナをつけさせましたから」
「……それってドーピングなんじゃない?」」
「なんだか秀三くんが気の毒になってきたわね……」
「でも、秀三くんが協力してくれたおかげで、エリーさんたちの望む
データが手に入りましたから結果オーライですよ」
「『君の犠牲は無駄にはしないよ』ってやつね、わかります」
「それで、どれを選べばいいの? 教授」
「そうですね……拳一くんには○○社製のソフトタイプが、
洋二くんにはXX工業製のハードタイプかツイストタイプがよろしいかと。
金太くんは少々サイズが大きいようなので、※※ファクトリー製の
Lサイズのツイスタータイプあたりがいいでしょう」
「なるほどね……ありがとう教授。
よーし、これで洋二くんを絞って絞って絞りまくるわよー」
「拳一にはしばらくこれで我慢してもらわなくちゃ、さすがにあたしも
体がもたないわ」
「金太くん来週柔道の合宿にいっちゃうから、ユカのかわりにこれ使って
もらおっと」
「皆さんに喜んでいただけたようで何よりです。
なんにせよ、パートナーの性欲管理は必要ですよね」
「ごもっとも」
「浮気されるより、まだましよね」
「ま、もっとも3人とも浮気する度胸がないヘタレ男子だから心配いらないけど」
「だよねー」
「なぁ、拳一……。
今なんかすっごい寒気しなかった?」
「洋二……お前もか」
「俺も今寒気が……風邪ひいたのかな?」
<終わり>
以上を持ちまして、投下終了させていただきます。
長々とスレ汚し失礼しました。
◆nANBdOEm/Aさん、割り込みしてしまって申し訳ございませんでした。
ところで、スレの容量が少なくなってきたのですが、大丈夫でしょうか?
どうしてこうなった!どうしてこうなった!
超展開ですハイ。
投下しまーす。最後です
鬱蒼とした森をテオは疾走していた。
周囲を見渡して、ヘラの姿を探しながら。
「何処だ、何処に・・・」
テオの頭はもう既に冷静とはとても言えない状況に陥っていた。
心に抱いていた大きな不安と、長時間独りで野外に立っていたことが相まって。
いつしかテオの身体は疲労し、徐々に思考能力が低下していった。
グルグルと同じ所を周りつづけ、休憩などという言葉は頭の中から抜けていた。
そして遂にテオは倒れこんでしまった。
「ハァハァ・・・」
走る事をやめ、体力を取り戻したテオは思考能力も取り戻し、今までの自分の愚かな行いに気付いた。
気付いてしまった。
目的だけの為に全力で、休憩もしないで限界を超えて身体を酷使していた人間が、その目的を失ったとき、その人間はどうなってしまうのか。
正解は、壊れるのである。
酷使された身体はもちろん、その身体を無理やり突き動かしていた心までが。いとも簡単に、ガラガラと。
「はは、馬鹿だな・・・俺・・・」
遠くから獣の嘶く声が聴こえる。
獣のエサになるのも悪くない、そう思った矢先。
テオの目に映ったのは前の満月のとき、ヘラと共に見たあの湖だった。
「こんなところに・・・」
テオは、その湖を見た瞬間、死への恐怖を完全に失った。
「じゃあな、ヘラ」
・
・
・
「おにーちゃーん!」
その愛しい声で目を覚ます。
目の前にいるのは可愛らしい耳をピンと立てたヘラ。
「おはよう。」
「おはよ!」
あの森で倒れた日から、俺は狼になった。
そしてヘラと共に森を歩き回って、満月の日にはヒトの姿になり村を散歩する。
それだけの、ゆっくりとした日々。
俺とヘラは、幸せだった。
エロゲっぽく終わった・・・
エロく無い・・・
というわけでありがとうございました。
浮上
501 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:22:35 ID:vI4fErxJ
下げたままだったorz…今度こそ浮上
☆ゅ
503 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 02:23:49 ID:UfWQiiKS
保守。
ほ。
小ネタのつもりが、途中で俺妹的な電波に乗っ取られて暴走した為、こちらに
例:彼女を部屋に呼んだは良いけれど、彼氏が昼寝をしてしまいました
「わたしをほったらかしにして、昼寝なんてしないでよ」
「すやすや」
「ねー」ゆさゆさ
「すやすや」
「良いよーだ、家探ししてやる。すっごいエロ本隠してないか見つけてやる」がさがさ
「…ない。まさかこいつ、不能?」
「うーん」ごろんちょ
「……起きてよ暇だ。帰るぞ? 荒らすぞ? 携帯覗くぞ? 良いのか?」
「すやすや」
「よっしゃ携帯見てやる。後悔してもしらねーぞ、わたしちゃんと確認したかんね」ぱちり
「…浮気のうの字も見えてこなくて、逆につまんねー」ぱたん
「すやすや」
「退屈なんだよおまえ。割とベタベタする癖に、それで満足してんだろ」
「すやすや」
「起きろ、病むぞごるぁ。ヤンデレだぞ」
「ちぇっ、せっかく遊びに来てやったのに心外だ。疎外感だ。どうせなら何か面白いもんでも貸せよ」
「ん、ふぅ」
「何この安心しきったような寝顔は。腹立つ」むにぃ
「うぃ…すやすや」
「つまんねーからそろそろ叩き起こすぞおい」
がくがくがく(襟首つかんでゆさぶる)
ぺし、ばし、べしっ!(徐々に強く平手)
うわーーーーー!(耳元で大声)
じりりりりりりりりr(目覚まし時計)
ぱん! ぱん! ぱん!(馬乗りビンタ)
「おまえなんか、こうだ!」おめめびろーん
「う、う」
「これでもか! っと、お?」
「…ん……あ、ごめん」
「……」
「今日はゲーセンとカラオケ梯子ね。ご飯もフルで奢れ分かったな」
「馬乗りでいきなり何言うの」
「うるさい黙れ。おまえにはわたししかいないんだろどうせ。だったら尽くせ」
「無茶苦茶だなぁ」
「!」ぺしっ
「なにその目は」
「…俺ら、無理があると思うなら、別れても良いよ。俺は寂しいけど、雛さんが嫌なら引き止めない」
「は? 殺すぞバカ」ぎろ
「……洒落になんない」
「うっさい童貞が舐めんな。恋愛経験もロクにない薄っぺらいおまえに付き合ってやってんのに何様だバカ!
捨てられたらぼろっぼろに泣いてやっぱり行かないでなんて惨めったらしくメールしてくるんだろどうせ! キモいんだよ!
趣味合わないわ気が利かないわおまけに無欲で面白くない、それが上から目線で”別れても良い”とか次口にしたら腫らすぞ!」
「…雛さん、ごめん。だから、まず退いて」
「……」ぼうぜん
「雛さんに付き合って、て言ってOK貰った時、嬉しかったよ。今も、一緒にいられるだけで、安心する」
「……」
「けど、俺ばっか安心し過ぎたみたいだ」
「良いよ。今日は雛さんのしたいこと、しようか。無理過ぎなければ、何でも尽くす」
「じゃあ遊んでよ」
「遊ぶ?」
「わたしの希望、全部聞いてよ。わたしが連れ回すから、ついてきて楽しんでよ。いるだけで満足なんて自己完結ぶらないで、ちゃんと付き合え」
「うん。なるべく頑張る」
「まず一つ目、私をなだめて。ほったらかしにされて機嫌悪いんだよ?」
「どうすれば良いかな。俺、嫌われてるみたいだし」
「それくらい自分で考えろ。わたしの今一番してほしいこと、おまえに!」
「……」じー
「……」じー
「…雛さん。それをしても、怒らない? 噛みつかない?」
「見当外れじゃなければね」
「分かった……」ぎゅっ
「……」ぱさ
「……はぁぁ」
「雛さん柔らかくて、あったかい。俺、ずっとこうしてみたかったんだけど、すごい怒るんじゃないかって思ってて」
「うるさい黙れ。黙って、もう少しこうしてろ」
「うん」
「……嫌いだ、おまえなんか」ぎゅっ
「……なんとなく、分かった」
―――
甘えスレはいつでもあなたをお待ちしております
509 :
不和とすれ違い:2011/04/02(土) 21:46:10.06 ID:EGErHLGL
男女の不和、喧嘩、すれ違いスレに投下してみようかなと宣言してたら
スレがなくなってたのでお焚きあげorz
エロないし、なんかヒストリカルなハーレっぽくなった。
スレ無くなったんでここまで。
「母様!リスが」
「ステファン、そんなに急いでは転んでしまいますよ」
「はーい」
風薫る初夏の公園。キャスリンは穏やかな気持ちで自分の息子を見つめていた。
この子を授かった時。世の天国と地獄を同時に味わったのがもう嘘のような穏やかさ。
あの時の事は、もう遠い記憶の……胸の奥底にしまって平気になったと思っていた。
ベンチに座りくるくると日傘の柄を回しながら、公園の林を駆け回るステファンを温かく見守る。
ふと、その風景が曇った。いつの間にか、キャスリンの背後には人が立っていてその影だ。
何気なく、振り向こうとして。
「久しぶりだな、キャスリン」
「!!」
名前を呼ばれて、キャスリンは心臓が飛び上るほど驚いた。低くて魅力的で……聞き覚えのある、声。
忘れたくても忘れられなくて、胸が締め付けられるほどの愛しさと切なさと……痛みを伴う。
キャスリンは、ベンチから逃げるように立ち上がると、声の主を無視して息子の傍に行こうとする。
自分がきちんと歩いているのかわからないほどの動揺。がくがくと震える足を無理やり動かした。
「待ってくれ、キャスリン。私の話を聞いてくれないか」
それにキャスリンは無言で歩を進めることで答える。
最後にこの声で名前を呼ばれた時とは段違いの、柔らかくそして自分を求める声にあがらうのは至難の業だった。
「キャス……」
「は、離してくださいっ!!」
腕を急につかまれて、キャスリンはつい振り向いてしまった。そこには立派な身なりの紳士が立っていた。
かつて愛した、人の顔が……記憶の中と少しも変わらずに、いや少し苦悩の陰りがあると思うのは。
そうであってほしいという気持ちの所為か。
「君は相変わらず……だな」
「……っ! 何の御用ですか、今更」
今更。そう、本当に今更だった。キャスリンは顔を思い切り背ける。
「貴方は、私を……捨てたんです。もうそっとしておいてください」
キャスリンはいろんな感情がない交ぜになった気持ちを抑えて、淑女らしくなく男の手を振りほどく。
いや、もうこの人の前では、キャスリンは淑女じゃない。無言で、足を動かす。早く逃げなくては。
あの秘密を知られる前に。
「それについては、誤解だった、私が悪かった」
「…………ご結婚されたと聞きました」
「破綻したよ」
「……」
だから? どうしたというのだろう。もう二人の間にあったことが誤解だったと謝られても、すべてはもう過去の事。
終わったことで、彼を好きだったあの頃の自分はもういない。キャスリンは心が動くはずがない。
ないはずなのに、振り向けないのは。深く考える前に小さくて愛しい声で我に返る。
「母様? どなたですか」
「ステファン、なんでもないのよただ道を聞かれただけ。知らない人よ。さぁ帰りましょう、お父様が待っているわ」
気が付けば、息子がそばに寄っていた。母親の様子がおかしいことに気が付いて心配そうに見上げる、その瞳は男と一緒の色。
「待ってくれ、キャスリン!!」
男は悲痛な叫びを上げた。しかし、キャスリンはつとめて無視する。
――――そう言って、昔すがった私の話を聞かないで振り切ったのは貴方。
今日は立場が反対だなんて。心が麻痺したのかキャスリンは笑いたくなった。そしてぎゅっと息子の手を握りしめた。
キャスリン=セレンソンは下級貴族の次女に生まれた。
大きくなり社交界デビューをすると、持参金が少ないと知られていたので、野望のないそれなりの貴族か、お金はあっても身分のないジェントリが彼女の主な求婚相手で。
一時的な火遊びを持ちかけられることも多かった。
その玉石混合の求婚者のなかでも、マティアス=エゼルリッド伯爵は異色の存在だった。
キャスリンは自分の魅力を十分に分かっていた、醜悪でもないが、だからと言って取り立てて美しくもない。
マティアスは彼女とは正反対の男だった。
甘いマスクと魅力的な肢体をもつ男性という訳だけでなく、爵位持ちで、お金持ち。中身も社交的で、男らしかった。
一度夜会で少し、壁の花となって退屈にしていたキャスリンと一度会話を交わしただけだったのに。
何かと会えば、彼は寄ってきた。そして彼女と一番に踊る権利を欲しがり、エスコートしたがった。
何か裏があるのだと思った。
だってキャスリンには彼が選ぶようなものは何もない。
大方、有閑貴族の恋の戯れなのだろうと。
でも彼は辛抱強く彼女を口説き続け、両親も口説き落とし、本当にプロポーズをしてきたのだ。
その頃には、彼以外の男意外と結婚するなんて思えないぐらいに、キャスリンの心も動いていた。
そして、愛する男女にありがちな悩み。
キャスリンはまだ正式な夫婦になっていないというのに体を求められる。
結婚するまで待ってと一度はかわしたが、遅かれ早かれこうなる運命だと二人の気持ちは止められず。
一度許してしまうと幾度か体を重ねた。いけないとわかっていても、幸せだった。
あと少しで結婚式という時になり、めまいがよくおこるようになり、キャスリンは自分の体の異変に気が付いた。
秘密裏に医者に診てもらうと、懐妊していた……このお腹の中に彼と自分の子供がいる。
愛しい人にすぐにでも知ってもらいたかったが、彼は領地の巡回に行っていて、その日を今か今かと待っていると……。
彼は帰ってきたら会おうと約束の日……怒り狂った体でキャスリンの家の門をくぐった。
彼が怒っている理由がわからなかったキャスリンは、子供の事を言うことが出来ないままに、その理由を説明されて混乱した。
何故なら彼の手にはキャスリンの裸婦画が握られていたのだ。覚えのないキャスリンはそれは偽物だと私ではないと訴えた。
けれど、その絵の彼女には内太腿の……普通なら見ることができない場所にある星形の黒子がはっきりと書かれていたのだ。
彼女の一糸まとわぬ肢体を見たことのある彼には、絵の体つきが彼女だとしか言いようがないと言った。
キャスリンよりも彼女の体を知っている彼が。
どんな言い訳も聞いてもらえぬうちに、一方的に婚約を破棄され、社交界ではひどい噂が流れる。
それでもキャスリンは彼の誤解を解こうとして、何とか伝手を使い彼と同じ夜会に出たが、娼婦だ淫売だと一方的に罵られて会話は出来なかった。
しかし、段々とお腹が大きくなり、精神的なものからか体調もすぐれず夜会にも出ることが出来なくなり。
そうしている間に、マティアスが婚約したということを聞いた。
……彼女は完全に捨てられたのだ。
幸せから一転、地獄を見たキャスリン。
打ちひしがれた彼女は、未婚で子供を産むという醜聞で……実家に迷惑を掛けることもできず不意に橋から身を投げようとしてしまう。
そこに偶然にも通りかかったのは片足が不自由な一人の老年の紳士で、キャスリンの気持ちを解し話を聞いてくれた。
「老い先短い私の話し相手になってくれないかね」そう言われて、キャスリンはその紳士の話し相手として屋敷に上がる事となった。
お屋敷は必要最低限の使用人とひっそりした生活だった。
初めは使用人として尽くす生活だったが、さらにお腹が大きくなると本当に話し相手をすることだけしか出来なくなった。
どうして旦那様はこんな私を助けてくれたのか。そう尋ねると贖罪だと昔を懐かしむような遠い目で呟いた。
旦那様は若い頃に、身分違いの婚約者を置いて戦場に赴き、片足を負傷し愛しい人の元へ帰ってくると……その婚約者は旦那様の親友と結婚していた。
若さの勢いは時に罪になる。
自分を裏切った二人を許せなかった。
詫びる親友と婚約者の話を聞かず、詰り許さず追い詰めた――そして彼女は詫びるように死んだ。
そしてあとから知ったのだ、屋敷で待っていた彼女は親戚から疎まれ追い出され、それでも待っていた。
けれど旦那様が死んだと知らされた。
その時彼女を支えていたものが全て崩れて、新たに支えてくれた親友と結婚しただけだった。
それが一体どんな不義だというのか。
その一件があり親戚づきあいもしなくなった。年を取ってからわかった――自分がどれだけ愚かだったのか。と。
キャスリンを見た時、その暗い瞳に、昔の婚約者を重ねたという。
だから――これは自分勝手な贖罪なのだからキャスリンが気にすることではないと。
そして、何の見返りも求めないまま、ただの私生児になるはずだったステファンの父親にまでなってくれた。
立場としてはキャスリンは老紳士の妻となったが、その関係は何もやましい事はなかった。まるで孫と祖父のような関係。
キャスリンの友愛と尊敬と……恋愛以外のすべての心を捧げ、手となり杖となった。
あの時……旦那様にお会いしなければ私もステファンも。
そんな今となっては考えてもしょうがない事を想像をするだけで、キャスリンはゾッとする。
そんな旦那様が病の床に就いて数か月。
もう長くはないと言われていた。
ステファンには言えない。
そんな大変な時に、なぜ……過去の影が追い付いてくるのか。
キャスリンにはもう必要のないはずのモノなのに。
ステファンが彼の子供だとは――秘密にしなくてはとキャスリンは心に誓った。
>>509 GJ!
投下待ちしてたのにスレが落ちちゃったからここで読めて良かった。
ありがとう。
続きが読みたい。これで終わるのは惜しい予感
515 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 23:43:36.02 ID:2xt0PJy7
そうだよ。これじゃお焚き上げ案件
続き期待
どうしたわけかメシ喰ってるだけになったSSをポイ投げ
517 :
旨味の跡:2011/05/15(日) 18:25:14.12 ID:IAL77wBG
外へ出た時にはすでに陽が昇っていた。
シンと空気の張り詰めた波止場をしばし歩くと、朝の早くから異常に活気づいた場所が見えてくる。
朝市だ。
「オヤッさんどうだい、焼きたての秋刀魚は!この煙見てくんな、脂が乗ってる証拠さ!!」
威勢のいい声に呼び止められ、足を止める。
売っているのは、魚よりよほど脂が乗っていそうな小太りの男だ。
だがその団扇の扇ぐ先を見てみると、なるほど美味そうな秋刀魚があった。
大振りな一匹が七輪の上で狐色に焼け、香ばしい匂いの煙を空へ流している。
身の表面で弾ける汁は何とも食欲をそそった。
「一匹くれ」
俺がまんまと釣られたのを見て、魚屋の隣に座る男もこちらを向いた。
「どうじゃ、こっちも買うていかんか。秋刀魚はいい皿に乗せてこそ映えるってもんだ」
男は皿を売っているようだ。
四角い中に、川の流れを模したらしき濃い青と水色の焼きが入っている。
ウン千万の価値がある物だと言われれば、なるほどそうかと思うし、
硬貨ひとつで買える安物だと言われれば、なるほどそうかと思う、そんな一品だ。
陶芸に疎い俺にはさして必要もない物だが、あえてこちらにも釣られてやる。
今朝は財布にも余裕があった。
秋刀魚と皿の袋を手に、市場を縦に突っ切る。
物置のような様相を呈する一角へ潜り込み、赤い暖簾を避けると馴染みの店だ。
朝市で買った品をその場で食える、簡素な定食屋。
飲み屋のように薄暗い店内には4人の客がいた。
一番奥の禿頭だけが見知った顔だ。
「いらっしゃ……」
店の娘が一瞥をくれ、俺だと解った途端に言葉を切る。
「どうした、お帰りなさいじゃないのか」
「馬鹿」
赤ら顔の禿頭が茶化し、娘が短く答えた。
その額には薄く汗が浮いている。
半袖の白シャツと、腰へ黄色のパーカーを巻きつけた格好で、厚着な訳でもない。
それだけよく働いているという事だろう。
健康的に焼けた肌、耳の辺りに切り揃えた髪、挙動のたびにシャツを揺らす乳房。
街を歩く女共とはまるで違うが、この港の界隈では珍しい雌の分子だ。
見慣れない客2人も娘に下心を抱いているようだった。
俺は奥まりの指定席に腰を下ろしながら、その娘が俺の下で見せた表情を思い出す。
518 :
旨味の跡:2011/05/15(日) 18:25:41.81 ID:IAL77wBG
俺が買った袋の中身を見ながら、娘は黙々と献立を組み立てた。
主賓である秋刀魚の皿を中心として飯と汁椀を置いていく。
飯には白身の魚が炊き込まれてある。
何という魚かを説明はされたが、名の覚えが悪いのでよく解らない。
二文字か三文字か、頭に残るのはせいぜいそのぐらいだった。
吸い物も三文字の魚で取った一番ダシに、ハマグリのみを沈めた単純なもの。
あくまでここで獲れた物にこだわる造りが粋だ。
秋刀魚の皿にも山盛りの大根おろしが添えられ、醤油の瓶が脇に置かれていよいよ朝食の支度が整う。
「いただきます」
俺は手を合わせて頭を下げた。
この習慣が身についたのは、そこそこ長く生きた中でのつい最近のことだ。
食う前にこれをしないと、食材への感謝が足りないだのぎゃあぎゃあと煩くする奴がいる。
それに辟易し、どうせ一銭を払うわけでもないのだからと渋々始めた形だった。
それも今では随分と自然な動作になっている。
俺はまず醤油の瓶を手に取り、大根おろしの山へと注いだ。
味の抜けた劣悪なものには味を誤魔化すように回しかけるが、今は違う。
ここで出されるものは卸したての清冽なものだ、醤油の量で味の生き死にが分かれる。
半ばほどまでに醤油が染みた所で、俺は瓶を戻した。
そのまま端でおろしの全体へと醤油を馴染ませる。
そしてそれを少量摘み、秋刀魚へ乗せてザクリと皮を割った。汁が皿へ流れ、白い身が現れる。
口元へ近づけるほどに香ばしい匂いが鼻を満たし、柔らかな口応えと共に舌の上へ。
美味い。
ほのかな甘みと汁の酸味、脂の乗った濃厚なうまみが舌へと浸透していく。
次の瞬間には大根おろしのシャリリと音のしそうな澄んだ辛味が味覚を引き締める。
鼻がすうっと通るのが感じられた。
辛い。しかし不快感を催す事はなく、醤油がほどよく和らげている。
俺はそれによって醤油の量が適切であった事を理解した。
誘われるようにもう一箸。身を切り取り、贅沢におろしを乗せて口へ運ぶ。
身を隠すほどに乗せても、娘の用意した量は十分で、後々を気に病む必要がない。
519 :
旨味の跡:2011/05/15(日) 18:26:04.42 ID:IAL77wBG
まろやかな旨味が口に残っているうちに、今度は飯へと箸を伸ばす。
仄白い魚の身と、ダシで炊き込まれかすかに色づいた米。
その一角を掬い上げて口へ運ぶ。
薫り高さが味覚を包み込んだ。ダシで際立った米の甘みに、品の良い味の白身が合わさる。
まるで鯛を炊き込んだ飯のようだ。
娘が言っていたのは鯛ではなかったと思うが、それに匹敵する旨味がある。
控えめながら和の心をくすぐる味わいだった。
醤油や味噌、そういった日本古来の調味料の根底に通じる旨味が、この飯にはある。
米に因るものか、ダシに因るものか、あるいはこの魚ゆえに出せるものかは定かではないが、
この飯全体としての旨味、調和の巧みさには文字通り舌を巻かざるを得ない。
また控えめな味ゆえに、主菜たる秋刀魚の邪魔をしないのも素晴らしい。
いや、邪魔でないどころか、秋刀魚とはまた趣の違う甘みをもってその美味さを引き立ててもいる。
単に白飯に秋刀魚を合わせるより、遥かに複雑で後味の良い旨味をもたらしてくる。
ただの三口ほど秋刀魚と炊き込み飯を合わせ食っただけで、俺は深い深い息を吐いて興奮を抑えねばならなかった。
汁に手を伸ばす。
ずず、と吸い上げると、期待通りの落ち着いた味わいが俺の味覚を整えてくれた。
重厚な旨味に上書きされて雑多な味が調和していく。
なんと複雑で、且つ、なんと爽やかなことだろう。その味は海そのものを思わせた。
酒の肴としても十分にいける吸い地だ。
奥深い旨味に触れ、俺の口からはいよいよ唾液が溢れ出した。
過多な水分を吸わせる目的で飯を放り込み、口内を整えて再び主菜に箸を伸ばす。
魚、飯、魚、汁、魚、飯、汁、魚。
夢心地になるような味の組み合わせを続け、やがて最初に飯が尽きる。
秋刀魚はまだ片面の半分以上が残っている状態だ。
「……綺麗に食べてくれたね、おじさん。ちょっとは料理の出来る女になった?」
娘が俺の平らげた椀を翳しながら言う。俺は小さく笑った。
100点はとうにやったはずだが、どこまでいけば満足するのか。
奴のこの貪欲さはセックスの時も同じだ。
520 :
旨味の跡:2011/05/15(日) 18:26:43.73 ID:IAL77wBG
こいつが思いつめた顔で夜の海辺に佇んでいたのは、もう5年も前になる。
用もなく近くを歩いていた俺は、気紛れにその近くへ腰を下ろした。
煙草をふかし続けながら沈黙を続けているうちに、娘は聞いてもいない事情をぽつぽつと話してきた。
彼氏に騙されて玩具にされた、学校から追い出され、親にも勘当されてしまった……。
詳しくは忘れたが、世の不幸話を縫い合わせたような内容だったはずだ。
当人にすれば死に値するような重い話だろうが、俺はそれを大した興味もなく耳にしていた。
生まれて以来かなりの間、俺はそういう人間だったからだ。
娘が話を終えても、俺は返事をしなかった。
ただ黙って時間を過ごし、日が昇ってきた頃、ただの一言、
「綺麗だな」
そう呟いたぐらいだ。
娘は泣いていた。さんざん泣き通した末に、近くの市場で獲れたての刺身を食い、また泣いた。
5年も前のことだ。
今では奴なりに、奴なりの人生を歩んでいるように見える。
俺はあの日、奴の死に方に興味を持ったのと同じように、その生き様を時々ぶらりと見に来ていた。
馳走を食い終わり、俺は席を立つ。
「お勘定は?」
「……ツケとけ」
娘の言葉に、俺は短く言葉を吐いた。娘が小さく笑う。
気がつけば、店にもう客の姿はなかった。
「ツケた以上は、また来てもらうからね、おじさん!」
娘の言葉に、俺は肩を竦めて店を後にする。
朝の市場はさらに活気を増していた。
雑多な人ごみを歩きながら、俺は煙草に手を伸ばそうとして考え直す。
口に残る旨味が、惜しかった。
了
おい腹がへったぞどうしてくれる
孤独のグルメで再生された
こんな時間に読んだらお腹すいたw
うわー美味そうw
腹減った・・・
こんな時間に見てしまったのが敗因
美味しそうだ
526 :
『昼顔』:2011/06/29(水) 21:53:09.65 ID:/0f7qsMY
◆
「いやっほうっ!!」
スルリとショーツを脱ぎ捨てた結花は五月の真っ青な海を背景に颯爽と駆け出す。『思春期の裸体と大自然』という定番かつ王道の美に、僕は不覚にも少し感動してしまった。
「……おおい!! 危ないからあんまり端っこには行くなよ!!」
ここは通称『目隠し岩』。妙な名前だが付近の小中学生にこの場所を知らぬ者はいない。
市街から少し離れた海水浴場に鬱蒼と佇む巨大な岩山なのだが、今僕たちが立っている平べったい目隠し岩の頂上こそ、夏休みともなればちょっと変わったある用途に重宝されている場所なのだ。
「……でも大丈夫かな? こんなに見晴らしがいいのに……」
岩場をぐるりと一周したすっ裸の結花が首を傾げて言う。すぐ前は大海原、背後にははるか僕たちの街が広がるこの雄大な風景の中では、いくら呑気な彼女でも不安になるのは当然だろう。
「……大丈夫だって。今登ってきた石段以外にはてっぺんまで来る方法はないんだ。ほら……」
まるで垂直な岩肌に絡みつくような狭く険しい石段。砂浜からここまで登るのにたっぷり五分は掛かっただろう。そして僕たちが佇むこの頂上から、長い石段を登って来る者の姿は一目瞭然だ。
しかし絶妙に傾斜した頂きの様子は、決して下にいる者から眺めることはできない。だから夏休みになると海水浴に来た市内の女子生徒はみな、この小高い岩山に登って水着に着替えるのだ。
眩しい夏の日差しを浴びながら、日灼け跡も鮮やかな少女たちがその裸体を熱い潮風に晒す場所。
大の字に並んで濡れた肌を乾かし、嬌声を響かせながら成長期の肉体を較あう彼女たちの姿を一目見ようと、いったい幾人の少年たちがその頭脳と身体を駆使したことだろうか。
だがこの難攻不落の目隠し岩、大自然が生んだ奇跡の空中巨大更衣室を制した者は誰もいない。
たった一人、のんびり石段を見張る役さえいれば、険しい絶壁と意地悪く要所に茂る灌木、そして絶妙の勾配差が少女たちを完全に守っているのだ。
「さ、ちゃんと見張ってるからゆっくり遊んだらいいよ」
「うん!!」
僕の初恋相手であり、先日の一件で僕に奇妙な秘密を明かした結花。
いわゆる帰国子女である彼女は僕たちの学校に転入してくるまで、その肌を衣服で隠すこともなく、とある熱帯の小国で家族と暮らしていたらしい。
だが事情により半年前、未だ単身赴任を余儀なくされているお父さんを残し帰国した結花たち母子を待っていたのは、不慣れで窮屈な着衣の生活だった。
可愛い洋服や小物の話題で盛り上がるクラスの女子たちからポツンと離れた窓辺で、澄んだ春の空を見上げる彼女の苦悩を知る者は僕以外に誰もいない。
そんな訳でこんな心地よい春風が吹く午後、結花の為に一肌脱ぐ、いや……一肌脱がせてやるのは、男子として当然のことではないだろうか。
とはいえ、まあ白状すれば僕がこの一風変わった名所に結花を案内したのはそれほど純粋な想いだけではなく、結花には秘密の日光浴を、僕には先日に続くお楽しみを、というのが正直なところなのだが…
「うわ……昼顔がいっぱい咲いてる!!」
久しぶりに野外で生まれたままの姿になった結花は、上機嫌で黒っぽい岩肌を跳ね回っている。まだ小学六年生とはいえ、もう微笑ましい時期はとっくに過ぎている裸体。
それは妖精や天使を想わせる儚いかたちではなく、刻々と『おんな』へ変わり続ける切ないばかりに気まぐれな十二歳の肉体だった。
そんな見事なヌードが惜しげもなく躍動する様子を間近で鑑賞出来ないのは残念だが、岩場の端っこで下界を見張る役目はけっこう重要なのだ。
それに僕は少し離れた距離から結花の裸身を鑑賞しながら、彼女に気付かれることなくシコシコ……などという不埒な企みも心の隅に隠している。
高く舞う海鳥の鳴き声を聞きながら、僕はのんびりと人気のない砂浜と結花の身体を交互に眺め、しばし雲の上にいるような至福に浸っていた。
◆
「……ひいい怖いっ!! 怖いよ涼くんっ!!」
「……落ち着け結花!! 大丈夫か!?」
ペタリと座り込んだ涙目の結花は、まだ可愛い悲鳴を上げ続けていた。どうやら海に面した絶壁の高さは、当然ながら彼女の想像を遥かに上回っていたらしい。
「……だから危ないって言っただろ!! 落ちたら死んじゃうぞ!!」
「は、はい。 ごめんなさい……」
まったく、注意一秒怪我一生というやつだ。
暖かい岩に寝そべって流れる雲を仰ぎ、気ままに咲きほこる野の花を摘み……と、僕の邪念が恥ずかしくなるほど結花は天真爛漫に遊んでいたのだが、やがて無鉄砲にも僕の注意を忘れて海寄りの断崖へと駆け寄ったのだ。
もし足など滑らせて墜落すれば、間違いなく命はない高さ。思わず見張りを中断して彼女を追った僕は、かなりきわどい崖っぷちで、ようやく彼女を止めることが出来たのだった。
「な、なんか、脚に力が入らないよ……」
結花はへたり込んだまま両腕を伸ばし、膝立ちで僕の腰にひしと掴まってくる。思わず差し出した手がびっくりするほど滑らかな肩に触れた。
「そ、そろそろ降りよう。喉も乾いたし……」
股間に柔らかな乳房をぐいぐい擦り付けられ、しばし忘れていた欲望が激しく燃え上がる。小学生として超えてはならぬ一線を守る為、これまで僕はなるべく結花の身体に触れないようにしてきた。
しかしこうして、ひしと下半身に縋りつく彼女を振りほどくことなど出来るだろうか。禁欲も大事だが度を過ぎると罰が当たるというものだ。
そもそも同級生のおっぱいに遠慮なく触れられる幸せな男子など、間違いなく学校中で僕くらいなのだから……
「……うん。でも、最後にもう一回ちゃんと見てみたいかも……」
「……え?」
懲りない奴……と言おうか、いかにも結花らしい呆れた好奇心の強さだった。僕から手を離して再び崖へと向き直った彼女はしなやかに腰を捻り、用心深い獣みたいに低く身構えて言う。
「顔だけ出してみるから、涼くんは足をギュッと掴んででよ。絶対離しちゃイヤだよ?」
「……う、うん。わかった」
いつの間にか僕は、束の間下半身を包んだ魅惑の感触に彼女の忠実な下僕となっていた。四つん這いでじりじりと絶壁に向かう結花はしなやかに背中を捻って、悪戯っぽい笑顔で僕を振り返る。
願ってもない任務だ。目隠し岩から荒波を見下ろす結花。そしてその後ろで彼女の両足首を握り、否応なく視線を真正面に向ける僕……見事に利害の合致した合理的な構図だ。
岩肌に腹這いになった結花は慎重に這い進み、やがて上体を落としお尻を高々と上げた姿勢になると、断崖から頭ひとつの距離でピタリと停止した。
「絶対離さないでね!! 絶対だよ?」
「う、うん……」
迫る感動の時に胸躍らせながら、僕は跪いて彼女のくるぶしを掴む。しっかりした踵の腱から真っすぐなふくらはぎ。よく締まった太腿、そして……
わざとゆっくり視線を巡らせてから、いよいよ鼻先に迫る結花の中心に目を向けたその瞬間だった……波音を掻き消す甲高い叫びと共に彼女は眩しく輝くお尻を僕の視界いっぱいに突き出した。
「わあ……あ……」
僕と結花の深い溜息が長く重なる。波打ち寄せる岸壁に頭を突き出し果敢にも遥かな波濤を覗き込んだ彼女は、その吸い込まれそうな迫力に再び激しく驚愕したのだ。
「凄い……」
太腿に挟まれていたむっちりと肉厚な畝が、まるで深呼吸するようにパクリと開く……さらにその奥で薄紅い内部を晒す、金魚の尾鰭のように可憐な襞。
襞から覗いた用途不明の突起までが、収縮するふたつの深い窪みに合わせ、ぴょこり、ぴょこりと上下している。
「凄いよぉ……涼くん……」
打ち寄せる荒波に合わせてリズミカルに膨らみ、そして窄まる剥き出しの内部が、いや、目隠し岩の絶景に驚嘆する結花の全てがびくびくと脈打っていた。
「あ……ああ……」
いったい僕は何百回、この薄紅色の肉を空想のなかで弄んだだろうか。限界まで硬く膨らんだものが、ズボンのなかで灼けそうな絶頂に近づいてゆく。
「あ……」
遥か彼女の眼下で砕け散る波は真っ白な飛沫となり、高く高く宙を舞っているだろう。喘ぎを押し殺し、ぶるぶると硬直する僕の飛沫も同じように一息に迸り、とめどなく溢れ出した。
◆
「……涼くん? ちょっと痛い……」
「え!?」
気が付くと僕の両手は、力いっぱい結花の足首を握り締めていた。海鳥の鳴き声を掻き消すほど激かった動悸が穏やかに静まってゆく。
「あ……ご、ごめん……」
「ううん、大迫力だった!!」
膝の砂を払って立ち上がった結花は、当然だが僕の射精に気付いた様子はない。べとりと濡れたトランクスを気にしながら腰を上げる。
「……涼くんも裸になればいいのに」
「え!?」
水平線を背にすっくと立つ結花の裸身が眩しい。彼女の思わぬ言葉に戸惑いながらも、僕はじっとり湿っぽい服を窮屈に感じ始めている自分に気づいていた。
END
【全裸スレ『蘭の咲く家』より続編】
投下おつ!!!爽やかエロス!
突き出しおしりゼロ距離視姦GJ
GJ