逆転裁判エロパロ第9法廷

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
2名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 20:52:48 ID:+kVKKXZg
逆転裁判エロパロスレ@Wiki
ttp://www23.atwiki.jp/gspink/
3名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 21:33:06 ID:8Tc59iLM
乙華麗

即死回避即死回避
4名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 22:14:55 ID:rTAtGLZo
乙。
5名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 22:21:58 ID:+dNEiKDc
1乙
6名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:26:05 ID:7Q4h2YTq
新スレ乙
7名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:46:18 ID:HfAVGTWx
>>1乙。
漫画版のマヨイになぜかエロスを感じる昨今。
8名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:59:13 ID:vDLfxsFi
5こそ大人になった真宵ちゃんに会えると信じてる。
家元の装束つけてるのか、胸は成長したのか
グラフィック一切変更なしってのもある。
まあそれまでは脳内で会うとするよ。

ああ、真宵ちゃん 刻が見える…
9名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 00:34:37 ID:gJTmKAih
巨乳女子高生なはみたんや人妻で子持ちの冥たんマダー?
10名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 00:43:22 ID:rbYEt48K
人妻冥には何故かエロスを感じる。
相手?誰でもいいよ。
11名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 00:46:08 ID:nnIdQkOs
んじゃヤハリで
1210:2007/04/21(土) 01:13:10 ID:rbYEt48K
ごめん、やっぱり訂正。






俺。
13名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 01:20:21 ID:nnIdQkOs
んじゃ>>12の相手はオバチャンで
14名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 08:03:17 ID:nnIdQkOs
15名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 08:30:36 ID:W2mH0QSX
前スレ最後の検事側四角関係がツボった。
弟は女の子にキャーキャー言われるの慣れてそうだから、
なびかない冥たんに固執する、とかありそうだもんな。
ぜひ書いて欲しい。
16名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:15:46 ID:sP4xzhEj
>>15
一瞥して鼻で笑ってあしらわれていそう。

なびかないどころか興味すら持ってくれない女に執心する牙琉弟。
でもプライドがあるから、別にあんな鞭女興味ないもんねーという顔をしている。
おかげで冥と会った日は不機嫌になって、茜をからかって溜飲を下げているとか。
17名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:43:30 ID:nHvqYvz1
>>前スレ989-990
みなしごのマキと記憶の無いラミロアは
お互い親子みたいに思ってたんだからいやらしいことなんてしないよ

せいぜい親子のような気分を高めるために乳を吸わせるくらいだよ
18名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 18:05:07 ID:ZNFFbmHM
とりあえず前スレ1000は有罪ね
異議は認めません
19名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 18:15:15 ID:5rzYL6NM
5で再び出てきそうな4サブキャラ(女)は
・ラミロア
・まこと
くらいか?


ところで4で冥が話にすらでてこなかったいうのはどう言う事だい?
20名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 19:14:21 ID:izu5sERA
>>15-16
冥スレでも言われてたけど検事でありながら身内が凶悪犯
(しかもこの身内も法曹関係者)っつー同じ業を背負ってるのも面白い。
かなり興味をそそられるカップリングだが5以降であっさり覆されそうな気も。
今のうちに書き逃げしとけってことなのかw
21名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 20:02:45 ID:WfYKhiFi


280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 19:06:07 ID:HPpk3mLA
感想・考察スレから

195 :枯れた名無しの水平思考:2007/04/21(土) 18:54:01 ID:VMuWFVmi0
みぬき「腕輪締まってるよ・・・興奮してるんでしょ、『お兄ちゃん』」

22名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:13:26 ID:nnIdQkOs
ちんこに腕輪はめるのか
23名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:21:29 ID:Igpm3pZL
>>7
絵を描いてる人、もともとエロ系の人だしね
24名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 05:20:21 ID:4DfnArQD
ガリュウ弟×茜、萌えるなあ。
茜が年上なのも良い。
クリアしたらss書いてみるよ。
25名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 10:04:45 ID:sZKqom2i
>>24
クリアまだー?
26名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 10:16:42 ID:ZnxL8QVn
響也×茜wktk
27名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:32:47 ID:j+TLSTaF
まこと×我流先生きぼんぬ

7年前の設定でハァハァ(*´д`)
28名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:40:51 ID:lisN1Lof
むしろ成歩堂×まことがみたいといってみるテスト
29名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 16:45:36 ID:83nmMSjC
牙琉兄はエロパロ的に美味しいキャラだな、いろんな意味でw
逆裁にはいそうでいなかったキャラだ
30名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 17:08:22 ID:FwLEIAY9
成歩堂でオナニーするガリュー兄を目撃する看守
31名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 17:19:20 ID:One4RIuy
メイの相手が弟?

ナルホドかミツルギだろ
32名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 17:26:44 ID:x3GclTow
弟もアメリカで育って検事だから会ってないって事もない。

まあ俺は茜×オドロキを希望する。
33名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 17:34:59 ID:RlYUupj4
需要と供給の割合が10:0なこのスレが好きだwwwwww
34名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 19:51:57 ID:lisN1Lof
4でたからもうすこしのびるかと思ったが
35名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 19:55:42 ID:FXNOw0th
保管庫見てたら、ミツマヨにどハマりしてしまったよ・・・
36名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 20:09:41 ID:dzaUAwhj
>>34
今回は千尋・冥・霧緒みたいな強力なフェロモン要員が不在だったからな
37名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 20:42:52 ID:Ck1wLwoL
まだー?
38名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:11:46 ID:LiOM/fRS
4に何かが足りないと思ったら、おっぱいのタニマが足りないんだよな!!
39名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:16:09 ID:TCnpZNDG
>>36
ラミロアはイイ線いってると思うけど

それはそうと弟×茜期待
40名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:28:05 ID:Zy67QRNx
>>39
雰囲気は悪くないが四十路の年増じゃ流石にちょっとな
あと10歳くらい若けりゃよかったんだけど
41名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:28:47 ID:TncDavWW
オドロキ×まことって需要あるのかしら
長くなりそうなんだが他の人のSS待ちがてら細々投下して行きたい
42名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:35:43 ID:wEgSRXAs
>>41
需要あるぞ。待ってる
43名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:45:43 ID:j+TLSTaF
ていうか、原灰が出てきて真宵が出てこないのかよ
5に期待できんのかな?
44名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:07:24 ID:lcwTRXKs
ナルホドと茜以外に「現代」に過去シリーズの登場人物を出さなかったのは
5以降で使おうってことなんじゃない?
45名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:12:02 ID:BKaDIg98
俺はこれ以上過去シリーズキャラ出して欲しくない
妄想の余地は残しといてくれ…
46名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:16:26 ID:j+TLSTaF
ガリュウ弟がいる限り、検事キャラに明るい未来はないかもな…

次回作で、いきなり三十路の真宵とか受け入れられるか心配だ(;´・ω・`)
47名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:18:23 ID:cIummvVs
>>41
オドロキ×まことは是非見たい
全く知識無いまことと、知識だけっぽいオドロキの組み合わせは
かなり萌えますw

がんばってください。
48名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:27:47 ID:g+TcOZhi
>>46
いくらなんでも4の4年後とかねぇだろ。
49名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:36:00 ID:Q26zwHIO
そういえば我流弟は茜のことなんて呼ぶの?
50名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:38:38 ID:j+TLSTaF
>>49
刑事クンだったかと
51名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:13:48 ID:myG1D456
age
52名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:14:32 ID:myG1D456
壮大に誤爆った上にageてないというこの阿呆さは何だwww
スレ汚しスマン。
53名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 09:55:16 ID:v/jYMGDM
保管庫見れない…
おれだけ?
54名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 10:03:39 ID:Cr2chmEz
>>53
今のまとめサイトは>>2のwiki
つーか何でもう消えてる>>1の保管庫を
テンプレから外さなかったんだ?
55名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 11:08:02 ID:oDX8AWQL
やっとクリアした。既出みたいだが、

アメリカにいた弟と冥は当然知り合い
→弟のところに顔を出した兄と出合った冥がパパと同じ影を持つ兄に興味を持ち、腹黒兄に落とされる
→自分には興味すら持たなかった冥があっさり兄に落とされてコンプレックスを感じる弟
→兄が捕まった後、弟は再度冥に会いに行く

みたいなネタが浮かんだ。公式で接触すらないから歓迎されない?
需要あれば書きたいと思うのだが
56名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 11:10:57 ID:xz2rnL+O
>>43-44
5以降もないんじゃないか?
カプコンが要請すれば別だろうけど
57名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 12:15:24 ID:fXei0kwe
>>56
ま、4のナルホドもカプコンの要請があったかららしいけど・・・
せめて後日談くらいは聞きたかった
58名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 13:13:21 ID:S4HCHstT
>>39
そこでザック・バランに犯される優海なわけですよ
59名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 14:40:29 ID:fXei0kwe
>>39
眼の見えないラミロアを何者かがレイーポ

足音だけで人間を見分ける(聞き分ける?)ラミロアには無理な話か・・・


ていうか、熟女は需要無いんだろうか?
60名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 14:54:45 ID:LxZgHQwN
>>59
第四話の最後を妄想フィルターを通してよく見るんだ!

ほら!ナルホド×ラミロアに見えないか?


…見えないなら別にいいけどさ。
61名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 15:01:14 ID:JAaKbdub
ザックもバランもDQNだからラミロアに逢わせたくないな
やっぱマキ
62名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 15:23:52 ID:fXei0kwe
んじゃ、いっそのことダイアンとかレタス・・・無いなwww

個人的にはマキが唯一、女体化が許されるキャラだな(*´д`)


>>60
アリだとは思うけど漏れの妄想力ではシチュが出てこないよ・・・


関係ないけど、個人的に

ラミロア>エリス>サクラ>キミコ>>>>>越えられない壁>>>>>ビキニ>オバチャン

な、熟女ランキングwww
63sage:2007/04/23(月) 15:35:20 ID:UBfyRRfw
>>44
堀田クリニックの院長も出てるぞ
64名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 15:46:46 ID:fXei0kwe
>>63
正確には、院長先生というアダ名の患者だけどなwww
6555:2007/04/23(月) 18:03:36 ID:oDX8AWQL
需要があるのかないのかわからんが、とりあえず書いてみたので投下しまつ。
霧人←冥←響也 の不毛な三角関係。
御剣も入れたかったけど、ポジションが難しい…
苦手な人はスルーの方向で。
長い上にまだ続きそうですが、ぼちぼち投下していきたいと思います
66闇を纏う男 1:2007/04/23(月) 18:04:22 ID:oDX8AWQL
なぜ彼女は僕になびかないか、それが理解できなかった。
少しでも早く検事になるためにアメリカに渡った僕が、13歳という異例の早さで検事になったという天才少女―狩魔冥と出会って2年。
初めはほんの軽い気持ちだった。自尊心の高さと他人を寄せ付けないようなガードの固い彼女を落としてみたい、と。
正直、僕は自分に落とせない女はいない思っていた。何もしなくても女はみんな僕に言い寄ってくるものだと、そう思っていた。というよりも、それは自惚れではない。ただ一人、彼女を除いては。
そんな彼女を落とそうとするうち、僕が…この僕自身が彼女に落ちてしまっていた。
ただ救いなのは、彼女に言い寄る男はたくさんいるが、誰一人として彼女が受け入れようとしていない、というところだ。
僕がこんな悩みを持っているなんてありえないことだが、彼女の存在はいつの間にか僕の中で驚くほどに大きくなっていたことに、このとき僕はまだ、気づいていなかった。



XX月XX日 某時刻 アメリカ某州検事局・講義室

講習が終わり、散々に会議室を後にする聴講生たちが去った後、響也はがらんと静まり返った講義室に椅子の音を響かせた。
講壇に近づくと資料を整理している少女が無愛想な表情で冷たい視線を彼に向ける。
「何の用かしら?」
「そんな言い方しなくてもいいんじゃない?今夜一緒にディナーでも…」
「遠慮しておくわ。あなたに構っているほど暇ではないの」
何度聞いたであろうか、その決まり文句に響也は決まってこう返すのだ。僕のために時間を作ってくれないか、と。
その言葉を言いかけたとき、ギィと音を立てて講義室の扉が開いた。
二人の視線が扉に向けられる。そこには優雅な微笑を浮かべた銀縁眼鏡の男。響也は思わずあっと声を上げた。
「アニキ…?」
「久しぶりですね、響也」
「どうして、ここに?」
突然現れた霧人に驚きを隠せない響也と目の前の男とそっくりな人物に戸惑う冥をよそに、霧人は事も無げに説明を始めた。
「弁護士連盟で世界各地の現状を研究することになりましてね。私はアメリカの刑事裁判の担当になったのです。こちらの検事局の協力がいただけるということでここへ」
「そんな話、僕は聞いてないぜ」
「ええ、言ってませんからね」
「お前が丁度ここへいると聞いたのでちょっと顔を見せに来たのですが、相変わらずのようですね」
霧人は少々呆れたような表情で響也と冥に順次視線を向け、再び響也に視線を戻すと元の微笑を浮かべる。その視線に響也は居心地の悪さを感じて話を逸らした。
「あ、この人は…」
「知っていますよ。異例の若さで検事となり、数々の難解事件を担当してきたという天才少女、狩魔冥検事ですね」
向けられた視線を真っ直ぐに見返しながら、冥はふうん、と納得したように頷いた。

「あなたが例の担当者なわけね。優秀な弁護士、と聞いていたけど、この男のお兄さんだとは知らなかったわ」
「私はあなたが担当だと聞いて、会えるのを楽しみにしていました。検事局きっての天才少女の噂は色々と耳にしていますからね。」
二人のやりとりからどういうことかようやく理解した響也は、のけ者にされたようで面白くなさそうに割って入った。
「アニキの相手は一筋縄ではいかないから気をつけた方がいいぜ、センセイ」
「どういう意味で言っているのか知りませんが、響也にこそ、気をつけるべきですよ」
響也の言葉が気に障ったのか、霧人も応戦するように冥に忠告する。怪しい空気が漂う中、「忠告は有難く受け取っておくわ」と、冥はさらっと二人を交わした。
「とにかく、よろしくお願いしますね」
そんな冥の素っ気無い態度を見てなお、霧人は彼女ににっこりと優しい微笑を向け、右手を差し出す。
「あなたによろしくされる覚えなんてないわ」
いつもならそう言い軽くあしらうが、その言葉は冥の口から出なかった。
霧人を取り巻く、暗い影。それに気づいてしまったから。優雅な微笑の裏に隠された不穏な影を感じたのだ。
それは彼女にとって特別だったあの男の纏っていたそれとよく似ていて、冥の背筋を凍らせる。
差し出された右手に視線を落とすと、手の甲には大きな傷跡。その傷跡は彼の纏う闇と関係しているように感じて、その手を払いのけることができなかった。
「こちらこそ。我琉…え、と…」
「我琉霧人です」
その右手に自らのそれを重ねる。その手から伝わる闇とは裏腹に、見上げた彼の顔には穏やかな微笑が浮かんでいた。
67闇を纏う男 2:2007/04/23(月) 18:05:04 ID:oDX8AWQL
この男から感じた闇、それはパパから時折感じていたものに良く似ていたけど…
気のせいよね。私も疲れているんだわ。
午後からミーティングで対面に座っていたあの男が気になって、仕事に集中できなかったことに私は自己嫌悪を感じていた。
頭では考えないようにしていたけれど。でも心に引っかかったそれは忘れるどころかどんどん膨らむ一方で。
一緒に仕事をする以上は個人的な感情は持ち込むべきではない、それは分かっているけど、どうしても気になってしまう。
あの、悪魔の右手が…

ミーティングが終わって部屋を出たとき、呼び止められた。何を言い出すかと思えば、一緒に食事ですって?
「なぜ私があなたなんかに付き合わないといけないの」
そう応えた声にいつものような威勢がなかったのは私の心が乱れていたから?
「無理にとは言いませんが…」
そのときのあなたの瞳からどことなく孤独を感じて、不覚にも「仕方ないわね」と答えていた。

そして今、我琉霧人は私の対面に座って最高級だというスコッチを嗜んでいる。
バカな酒でバカな感情を誤魔化すバカげた晩餐。この男の笑顔が暗い影を隠す仮面だということくらい、分からないほど私は鈍くない。
でも、バカなことだと分かっていながら、この男を突き放すことはできないのはなぜ?
「随分と遅くなってしまいましたね。もう、帰りますか?それとも私の部屋で飲みなおします?」
別に私は飲んでないのだけれど。この手の言葉の意味が分からないほど私はお子様じゃない。
でも、どうしても彼の闇の正体が知りたかった。どんなにバカなことか十分に分かっているけれど、敢えてその闇にこの身を投げることを選んだ。
68闇を纏う男 3:2007/04/23(月) 18:07:01 ID:oDX8AWQL
同日 某時刻 某ホテル1305号室

「そろそろ教えてくれないかしら?私をこんなところまで呼んだ真意を」
霧人の闇になんとか近づこうとして色々と話をしてみたが、被った仮面を剥がすことは出来ず、痺れを切らして問いかけた。
その質問の真意を知ってか知らずか、霧人は意味深な含み笑いを浮かべ、冥の頬に右手を滑らせた。ビクリと体が跳ねる。
「そんなこと、言わなくても分かるでしょう。それとも、帰りますか?私は別に構いませんが」
不穏に光る霧人の瞳から目が離せず釘付けになってしまう。彼を見つめる瞳を閉じると、唇が塞がれた。
本心の欠片も見せないこの男の心を開くには深く交わるしかないのか。しかし、それだけでこの男が心を開くとは思えない。だが…
冥が自問自答を頭の中で繰り広げていると、歯列を割り入り彼の舌が侵入してきた。それは丹念に冥の口中を犯してゆき、熱い吐息を引き出す。頭がぼうっとして、考えも遮られる。
ようやく解放されると足が震えていて、恥ずかしさに潤んだ瞳を鋭く細め、彼を睨みつけた。
「何を…!?」
「嫌なら止めますよ。しかしキミも望んでいるのではありませんか」
耳元で囁いて耳朶を甘噛みすると冥は体を揺らして切ない声を漏らした。喉もとのリボンを解き、かっちりと着込んだ服を少しずつはだけさせ、首筋に赤い花を散らしてゆく。
「チョット…そんなところに…」
「大丈夫ですよ。この服なら隠れて見えません」
にっこりと微笑みかけ、誰かに見せるのなら別ですが、と付け足すと冥は顔を真っ赤にして「見せるわけないじゃない!」と叫んだ。
「ではキミの肌に触れられるのは私だけ、なのですね。光栄です」
いつの間にか露にされた乳房に手を滑らせ先端を指で弾くと、冥の体が大きく揺れた。
「あっ…んっ…」
先端を吸い上げると冥の口からくぐもった声が漏れる。普段、強気な態度を取る冥のその姿は霧人のサディスティックな欲望を煽るのだ。
さらに快感を引き出そうと服を乱しながら舌を下降させてゆく。下腹部まで降りてくると、ストッキングを抜き取り、スカートを捲り上げて冥の足を開かせた。
「ま、まって…あっ…」
その体勢に異議を唱えようとするが、太腿の内側に舌を這わされてビクリと震える。
「いや…ちょっ…」
身を捩って脱出を試みるが足がガッチリと霧人の手に捕まれて身動きが取れない。下着の上から与えられる刺激に飛びそうになる理性を何とかして抑えることで冥の頭はいっぱいになっていた。
「我慢は体によくありませんよ」
ニヤリと一笑し、ゆっくりと下着を剥ぎ取ると、すでに愛液で溢れる秘所が露になる。
羞恥心と快感の狭間で揺れ動く冥の心とは裏腹に、そこは彼を欲していた。
「もうこんなに…すごいですね」
指を入れると冥の中は霧人の指を締め付けた。
「ああっ…ダメ…」
かき回すと切ない声が漏れる。欲望をさらに引き出すべく、突起を舌で転がすと甘い嬌声に変わった。
ぴちゃぴちゃとわざと淫猥な音を響かせるように執拗に突起を舐めあげると、冥の腰が切なく揺れた。
「あ…ん…もう…」
冥の声に限界を感じ取った霧人は、冥の足の間に体を割り入って彼女に覆いかぶさり、潤んだ瞳を真っ直ぐに捕らえた。
69闇を纏う男 4:2007/04/23(月) 18:07:59 ID:oDX8AWQL
「どうしたのです?欲しいのですか?」
不穏な笑みに居心地の悪さを感じながら、冥は視線を逸らして小さく頷く。
「きちんと言葉で言いなさい。キミの口から聞きたいのです」
ズボンの中から既に固くなった自身を取り出し入り口を軽く刺激すると、冥の秘所は彼を求めて震えた。
「あなたが…欲しい…」
小さく呟くと、霧人は追い討ちのように冥の耳元に唇を寄せて吐息と共に意地悪く囁く。
「誰が欲しいのです?名前で呼んでくれなければ分かりません」
一瞬戸惑ったが、早く快感を与えて欲しくて彼の言うとおりに呟いた。
「我琉…霧人…来て、早く…」
その言葉を口火に一気に突き立てると、嬌声が上がった。求める言葉を発した今、冥の中の理性は完全に崩壊する。
霧人が腰を進めると自らそれを絡め、乱れた。
自尊心の高い冥が己を求めて乱れる姿に、霧人はこの上ない快感を感じる。自らの手で陥落させることに満足感を感じるのだ。
しかし喘ぎ声の中に混じって発された言葉に、霧人は不快感を感じた。
カッとなり自制が利かなくなって、冥を打つ腰が激しくなる。欲望に任せて突き上げると冥の表情に苦痛の色が浮かぶ。
それでも執拗に、めちゃくちゃに冥を犯していると、再び彼女の表情は恍惚としたそれへと変わっていった。
「ああっ…もう、だめ…イ…ク…」
嬌声と同時に冥の体が弓なりに反り返り、ビクリと大きく震えると霧人を凄い勢いで締め付ける。
同時に、霧人も己の欲望を冥の中に解放し、余韻を楽しむように数回かき回すと、ズルリと己を引き抜いた。
己の下で乱れ尽くした冥の姿を複雑な心境で見ながら、彼女に背を向けて横たわった。
70闇を纏う男 5:2007/04/23(月) 18:08:38 ID:oDX8AWQL
狩魔冥。不思議な少女だ。彼女には男を惹き付ける何かがあるのだろう。
噂ではどんな男にもなびかないとか、ガードの固くて男を寄せ付けないとか、そんな話ばかりだ。
響也もあの様子では、彼女に惹かれているのは一目瞭然だが、彼も相手にされていないみたいだった。
その彼女が、なぜ私には落ちたのか。それも拍子抜けするほど簡単に、だ。あれから何度も肌を重ねた。
しかし彼女が何を考えているのか、私にはわからない。わかっているのは少なくとも、彼女が私に抱いている感情は愛ではない、ということだけだ。
逢瀬の際にいつもそれを探ろうとしているが、どうしてもわからないのだ。こんな不快なことはない。
「あなたの闇は私が受け止めるわ」
冥に言われた言葉が脳裏に蘇る。一字一句はっきりと覚えている。それは、最初の時に彼女が発した言葉。
彼女は私の中に何を感じたのだろう。心の内を見せるような隙は見せていないはずだ。しかし―。
私の帰国も迫ってきている。それまでにどうしても彼女の真意を知る必要がある。公務を終えると私は彼女のオフィスを尋ねた。



XX月XX日 某時刻 検事局・狩魔冥オフィス

「何か用?」
霧人の訪問に冥は眉を顰めた。個人的に会ってはいたが、職場にわざわざ訪ねてくることはなかったからだ。
「言ってませんでしたが、明日帰国します。担当の狩魔検事にあいさつをしに来ることは立派な用事だと思いますが。」
「ああ、そうなの。それはお疲れ様でした。我琉弁護士さん」
「あなたには特に色々お世話になりましたからね、狩魔検事。あなたと離れるのは残念ですが…」
バカ丁寧な霧人の口調が冥の気に障り、不機嫌そうな表情に拍車がかかる。
「いい加減、その話し方やめなさいな。気に障るわ」
フッと一笑し、右手の中指で眼鏡を上げると、その奥から冥を見つめた。
「帰る前に、どうしてもキミに聞いておきたいことがあってね」
「何よ」
「冥、キミはどういうつもりで私に抱かれた?」
「え…?」
突拍子もない質問に冥は一瞬戸惑った。そんなことを聞いてくるとは、この男の考えることは訳がわからない。しかし、眼鏡の奥から覗くその鋭い瞳は有無を言わせない力を秘めている。
「大体予想はついている。同情めいたものだろう?」
「違うわ」
冥の意思の強い口調に今度は霧人のほうが驚きを隠せなかった。曖昧な態度をすると思っていた。冥を侮っていたのだ。
「はっきりと伝えることはできないけど、それはあなたのためではなくて、私自身のため、だから」
「キミの…?」
予想外の答えに霧人の心は少々乱れた。思いのままに扱っていたと思っていた少女は逆に自分を利用していたというのだろうか、と。
「私に抱かれることが、キミ自身のためだというのか…?」
「直接それに結びつくわけではないけれど、まあそういうことなのかしらね」
冥の言葉に、もしかして彼女は自分と似たところがあるのかもしれない、そう思うと、心に引っかかっていた支えが取れた気がした。
「また、来てもいいかい」
「ええ、いつでも」
にっこりと彼女に向けた微笑からは、すでに仮面は外れていた。
71闇を纏う男 6:2007/04/23(月) 18:09:16 ID:oDX8AWQL
信じられない光景に、僕の気は苛立っていた。
アニキが帰国する数日前、偶然見てしまった。アニキとあの狩魔冥がキスしているところを。
あの光景が頭に焼き付いて離れない。女ならいくらでも寄って来るし、全く不自由もしていない。
なのに、なぜこんなに苛立つんだろう。
狩魔冥が僕にとって特別なのか?それとも僕になびかなかった彼女がアニキにあっさりなびいたからか?
クソッ…
苛立つ僕の前方から、苛立ちを最も煽る人物がやってきた。
「狩魔検事」
やめとけばいいのに、なぜ僕は彼女にちょっかいをかけたくなるのだろう。
「何?」
「今夜…」
「遠慮しておくわ」
まだ何も言ってないのに、なんだこの態度は。あまりの苛立ちに思ったことが口をついていた。
「アニキならよくて、僕はダメなのかい?」
途端に彼女の顔色が変わった。アニキも彼女も用心深い。当然、知られないように細心の注意は払っているはずだ。見つかったのは不運としか言いようがないんだろう。それも、この僕に。
「知ってたのね。でも、なぜ?いくら兄弟だからって霧人があなたに言うとは思えないけど」
予想に反し、彼女認めた。アニキのことを名前で呼んだことは少々僕の胸を痛めた。名前すら呼ばれたことがない僕は彼女にとって所詮その他大勢だということを痛感させられる。
「偶然知ったんだよ。正直ショックだったな。相手がアニキだっただけに、ね」
「とてもショックを受けたようには見えないけど。そうやって女の子たちを毒牙にかけるわけね」
「ひどい言い方だな。言っとくけど僕は女の子を口説いたことはないぜ。口説かなくてもいくらでも寄ってくるんだから」
「大した自信ね」
「それはあんただって一緒だろ?寄り付く男が鬱陶しいんじゃないの?」
「まあ、そうだけど」
「それだけ、あんたのこと本気で想ってるんだぜ、僕は」
「ああ、はいはい。ありがとう」
「だから…」
「機会があったら、ね」
そう言って彼女は僕の前から去っていった。彼女の本心は分からない。しかし、ひとつだけ分かった事実がある。
それは、彼女はアニキのことを想っているということ。それが愛ではないとしても、だ。
やはり僕はアニキに対してコンプレックスを持っているのか…こみ上げる悔しさが抑え切れなかった。
72名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 18:31:45 ID:4cQQ/AsP
>>71
面白い展開だなぁ。
けど、カプ名を明記した方が良いと思うよ。
嫌がる人もいるかもしれないし。

続き楽しみにしてます。
73名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 18:47:17 ID:fXei0kwe
>>66-71
枯渇していた大地に潤いがっ!!
期待して待ってます
74名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:30:15 ID:3cs4xkGs
>>71
牙琉兄弟はこのスレ初登場だな
奇抜な組み合わせだけどそれがまた面白い
続きをワッフルワッフル
75名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:34:00 ID:8zSfOj/G
>>55
キタキタキター!兄弟ハァハァ
冥たんが冥たんらしくてよかです。
がんがってください
76名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:39:43 ID:C7JV9glP
>>24
まだー?
77名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 22:17:29 ID:AkMSWuKr
茜がオドロキ君を攻めている小説よろ
78名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:01:13 ID:llNp3FCE
キターーーーーーー!!!
神よ恵みをありがとう!!
続きキボンヌ
79名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:35:50 ID:+DEh7R3v
ここまで奇跡のみぬきスルー
あんなに可愛いのに
80名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:43:20 ID:ZkLS215t
>>79
組ませ辛いんだよ

×成歩堂 父親と娘・・・養子とはいえ・・・
×王泥喜 兄と妹・・・合法でも倫理的に・・・
×響也   そもそも、響也が書き辛いんだよなあ・・・
×パンツ  どう頑張ってもギャグになるしなぁ・・・
×マキ   だから、マキ自体書き辛(ry
×その他  ・・・思いつかないもんなあ・・・
81名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:46:30 ID:LHwuHhNL
前スレにオドロキ×みぬきがあがってたぞ
82名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:05:53 ID:AiNQFEml
茜ちんがガリュー弟、オドロキ相手だと攻めに見えて仕方がない
83名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:26:43 ID:RFEQFBhl
ナルホド×茜がみたい
再開シーン無しはありえねーだろ
84名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:36:22 ID:ZQtoxbaC
そこでみぬき×茜ですよ。
性長の遅いみぬきに茜タソがカガク的に御指導。
85名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:40:56 ID:UMy4dt6z
さらに、みぬき×河津

パンツに執心するあまりに・・・河津が痛すぎてムリか、やっぱり
86名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:47:20 ID:ROZ+Sf+7
今こそ発想を逆転してみぬき×はみg(ry
87名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 02:43:30 ID:CuQgEv3N
>>62
女マキ、いいね。
おどろきに「みぬく」を使われたとき、じっと見つめられたのでちょっとドキドキしてたりして。
88名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 02:57:40 ID:CuQgEv3N
>>61
いつもいっしょに居た二人だしね。二人で幸せに暮らしてほすぃ。
オドロキががんばって弁護&未成年&主犯じゃない&毒としてじゃなく薬として売るつもりだった、
といういくつもの条件が重なって執行猶予がついたマキに、ラミロアが
「私たち二人で一緒に暮らさない?」と提案するとか。
一見、親子みたいな関係に見えるし最初はそのつもりだったけど
そのうち二人とも相手を異性として意識しはじめちゃって、
でも両方とも「こんな子供/おばさんなんか対象外だよね……」と勝手に諦めてる、みたいな
89名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 10:42:10 ID:UMy4dt6z
>>87
マキならあと1つぐらいの秘密として、"女の子だった"というのも難なくクリアできそう
90名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:41:05 ID:79dChSYC
マキ萌え大杉だろwwwwwwww
91名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 13:18:12 ID:USi9A/tT
>>87
みぬくは見つめるなんてレベルじゃないみたいだけどな
それはもうスゴイ目つきで見てるらしいし
92名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:13:53 ID:O59F0TAI
流れを無視してガリュウ弟×みぬき投下


みぬき「みぬきのぱんつは小宇宙なんですよ!何でも出しちゃうんですから!」
ガリュウ「おじょうちゃんの“小宇宙”はぱんつじゃなくて、ぱんつの中じゃないのかな?」
みぬきのワンピースをめくりあげると、あの手品で使っているようなぱんつ…ではない、
ピンクのレース地のぱんつが露わになる。
ガリュウ「あれ?おじょうちゃんのぱんつはかぼちゃぱんつじゃなかったっけ?」
みぬき「きょ、今日は『しょうぶぱんつ』なんです…!…みぬきの…初舞台だから…」
ガリュウ「嬉しいな、おじょうちゃんと熱いギグが出来るなんて」
ガリュウはみぬきの『しょうぶぱんつ』の中に手を入れた。
そして、その中の熱い部分に触れる。
みぬき「きゃあッ!」
ガリュウ「…教えてあげるよ。おじょうちゃんの“小宇宙”はここさ」



久々にエロパロ書いたのでなんかアレだ…orz
もうちょっと修行してくるわ…
2話やりなおしてくる…。
93名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:02:37 ID:jtxXLT2P
小宇宙をコスモって読んだ…ゴメン
でもガリュウ×みぬきいいなw


あれ?マキってなんでサナギ(?)の密輸したんだっけ…
94名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:09:36 ID:43rk3SG/
金のため以上は語られて無かった気がする
95名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:47:38 ID:zpdp5Ywl
>>80
そこでハミガキですよwwwww
96名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:08:49 ID:U90BXuhA
ハミガキネタもう飽きた
97名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:14:11 ID:TfsZCtaY
>>86
みぬき×はみちゃん だと思った俺のピュアなハートを返せ
98名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:29:21 ID:jtxXLT2P
>>94
マキってラミロアの目が見えないこと知ってたんだよね?
だったらラミロアの目を治すためのお金みたいな
第二話みたいな展開になってもいいと思うんだ。

…まぁ思い違いとかもあるかもしれないのでもう一周クリアしてきまつ。
99名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:02:22 ID:yoLFW3l6
このスレで大人な冥たんに萌え、保管庫でキリオさんのエロさに気付き、カミチヒの温泉ネタを読んだとたん行きもしない温泉旅行のパンフを捲り出す。

はみちゃん小説を読んでいけない趣味に目覚めそうになりつつ、ナルマヨでほのぼのし、ミツメイの依存もので切なくなり、ハミイトノコ物語では時折涙ぐんで、泣くもんかと思いつつ読んだ沈む聖域はラストでなぜかKiroroの「もう少し」を頭の中で歌い出してしまい涙腺大決壊。



何がいいたいかって、このスレは素張らしすぎるってことだよ。
これからも応援するさ。全裸で。
100名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:45:32 ID:EXJUvy1t
>>99
改行したら?
101名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:03:16 ID:yoLFW3l6
>>100
わざと。
オバチャン効果を出すためだよww
まぎらしかったらごめんな。
102名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:15:12 ID:jtxXLT2P
オバチャーン(・∀・)
103名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:26:30 ID:ZkLS215t
「・・・・(オレの腕輪が反応している!マキさん、一体何を隠してるんだ!)」
「・・・・(ホスーケ、さっきから何でこっちを睨んでるんだろ・・・・)」
「・・・・(ん、あの手の動きは・・・・まさか!)」
「・・・・(うう・・・・気になる・・・・)」
「・・・・そこだ!」
「?(な、なんだろ。)」
「マキさん。どうやら貴方の嘘は・・・・二つではすまないようですね。」
「!」

続かない
104名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:10:38 ID:XRV5bTr9
>>103
笑いでもなく萌えでもなく考察でもなく無論エロでもない、いったいその会話はなんなんだ
もはやお前が何を表現したくて書いたのかすら理解できん
105名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:27:06 ID:OuKLms0C
みぬきのぱんつの滲みをみぬくオドロキ
106名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:33:15 ID:FGyamRoE
『マキが女の子だったら』っつーやり取りだろ
今までの流れから察しろよ、それ位は

まあ『続かない』を面白いと思ってやってるんだったらとんだ勘違い野郎だがな
107名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:47:27 ID:HKwayI2+
「・・・・(オレの腕輪が反応している!みぬきちゃん、一体何を隠してるんだ!)」
「・・・・(オドロキさん、さっきからずっと睨んでる・・・・そんなに見ないで・・・)」
「・・・・(ん、あの息使いは・・・・まさか!)」
「・・・・(うう・・・・見ないでよぅ・・・・)」
「・・・・そこだ!」
「!?(う!)」
「みぬきちゃん。どうやら君のパンツには・・・・染みがあるようですね。」
「ら、らめぇ!」

続かない
108名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 01:35:50 ID:VxvrhAW8
>>104,106
前スレを読んでいたら最後のSSが寸止めだったから、その腹いせに勢いでやった。
今は深く反省している。いや、本当に。
109名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 01:50:50 ID:WSo0iMax
110名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 08:40:14 ID:ajw33Pc0
>>109
何度見ても噴くw
111名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 10:28:01 ID:JBuhImDZ
>>44
アウチカワイソス
112名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:15:26 ID:bj8OIrz7
続き投下。ドロドロと暗い方向に向かっています。
相変わらず不毛な 霧人←冥←響也。今回弟は出番なし。兄は底意地悪し。
そしてまだ続く…
113名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:18:13 ID:bj8OIrz7
つけ忘れ。
前回の訂正 ×我琉→○牙琉

ありがとうございます
ドロドロなので潤いを提供できているか自信ないが…
114闇を纏う男(霧人←冥←響也) 7:2007/04/25(水) 18:18:56 ID:bj8OIrz7
来客だと言われてゲストルームに行くと、久しぶりに見る男が座っていた。この国にいるはずがない男の出現に、何事があったのだろうがと不思議に思い、再会を懐かしむ前に疑問が口をついた。
「御剣玲侍…あなたがこんなところまで来るなんて、何かあったの?」
「仕事でこっちに来たから寄ったのだが、迷惑だったか?」
「そんなことはないけど、突然だったから」
「それに気になる情報が入ったのだ。キミにも伝えておいた方がいいと思ってな」
「何よ」
「成歩堂が捏造の証拠を提出した、と。弁護士の資格も取り上げられたそうだ。」
成歩堂龍一が捏造…?あのバカ正直な男がそんなことをするとは思えないのだけど。
「どういうこと?詳しく教えてくれるかしら」
「私も詳しくは聞いていないのだが、ある法廷で成歩堂が提出した証拠が捏造品だったと証明されたらしい。それを作った男の証言によって、な。そしてヤツの依頼者は失踪した」
「なんですって!?あの男にそんなことできるとは思えないわ」
「私だって成歩堂がそんなことをするとは思えない。だが…」
玲侍の表情に影が差す。何か心当たりがあると言わんばかりに。まさか、あの男が関わっているんじゃないでしょうね。嫌な胸騒ぎがする。
「…担当検事は誰だったの?」
「牙琉…とかいったかな。新人だったようだ」
体がドクリと脈打つのが感じられた。嫌な予感が膨らんでゆく。偶然、というにはあまりにも出来すぎている。
あの男と成歩堂龍一に接点があるかどうかは知らないけれど。あの男の落とす影が、悪魔の右手がチラついてどうしても無関係とは思えなかった。

牙琉霧人が帰国して半年、弟も検事となって日本に帰った。彼も忙しいのか、2回ほど連絡があったけど最近は全くない。
直接会えれば、あるいは彼が何を考えているかが少しはわかるかもしれないけれど、私には知る術がない。

「メイ…」
呼ばれて、引き戻される。目の前の男は真剣な眼差しで私を見据えながら問いかけてきた。
「キミは何か知っているのではないか?」
「なぜ?」
「牙琉の名前を出したとき、キミの顔色が明らかに変わった。長い付き合いなのだ、それぐらいわかる」
「彼は私の講義の聴講生だったから。それでびっくりしただけよ。それ以外は別に何も」
「本当なのだな」
「ええ」
玲侍には悪いけれど、言えない。あの男―牙琉霧人が関わっているというのは私の単なる直感でしかないのだから。思い過ごしかもしれない、そうであって欲しい。切に願いながら、ゲストルームを後にした
115闇を纏う男(霧人←冥←響也) 8:2007/04/25(水) 18:19:29 ID:bj8OIrz7
XX月XX日 PM7:00 狩魔冥自宅

御剣に聞いた出来事が頭から離れず、自宅へ戻ってからも胸騒ぎは治まらない。翌日の仕事の準備をしようとしてもそのことが浮かび、集中できないでいた。
どうしても確かめたいが、日本に行く暇もない。途方に暮れる冥の耳にインタホンの音が飛び込んだ。
こんな時間に尋ねてくる人物の心当たりがなく、少々不振に思いながら受話器を取ると、予想もしない男の声。
扉を開けると一番会いたかった人物が姿を見せた。見計らったようなタイミングに冥の口から思わず叫び声が上がる。
「あなた、どうしてここに!?とにかく入って」
有無を言わせず引きずり込むと、霧人はいつもの微笑を浮かべたまま、自ら切り出した。
「その様子では知っているのでしょう。情報が早いですね」
「偶然にも今日、ね。あなたには聞きたい事が山のようにあるの」
昂揚する冥を遮り、霧人は鞄から一組のカードを取り出し、冥の目前に置いた。
「これは何?なんのつもり?」
「ポーカーの相手をお願いします。質問はその後で」
冥は訝しげな表情で霧人とカードに視線を送ると、彼の提案を受けた。彼の口調は有無を言わせないものだったので、冥には断ることができなかったのだ。

「ショーダウンよ」
互いのカードが開く。フルハウスとストレート、勝負は明白だった。10戦の結果、圧倒的な強さで霧人は冥を下した。
「まいったわね。私も弱くはないのだけれど…」
「ええ、私にここまで食い下がれるとは大したものですよ、冥」
意味深に見せる霧人の笑みの意味がわからず、冥は言葉を繋げる。
「で、この勝負に何の意味があるわけ?」
「私を負かした男がいる、と言ったらキミはどう思います?」
「相当強いか運がよかったか、そうでなければ…イカサマ、してたか…」
「そのイカサマだ」
霧人の瞳が鋭く光る。その瞳に暗い炎を灯して。静かに、しかし映る物全てを焼き尽くすような激しい炎に、冥は少し恐怖を感じた。
「イカサマで私を打ち負かしたその男は勝負の直後、私を担当弁護士から外すと言った。そして、成歩堂龍一を選んだ」
「ポーカーで…?」
「そう。たったそれだけのことで。そしてその法廷では捏造された証拠が提出された」
「でも、あの男に、成歩堂龍一にそんなことできるとは思えないわ。あのバカ正直に拍車が掛かったような男に」
「随分と彼を庇う。妬けますね」
「よく言うわね、心にもないコトを。それに、庇ったわけじゃないわ。あのお人よしがそんなことできない、って言っただけよ」
「それでは―」
冥に視線を向けたままカードを片付けながら、続ける。
「彼は嵌められた、そう言いたいのかい?」
「私にはわからないわ。でもその可能性も捨てられないのではなくて?」
「ああ、私もそう思う。彼とはその後何度か接触したが、不正をするような男ではない。それは分かる」
「…」
「どうした?」
「依頼者は、失踪したそうね」
「ああ。法廷から“消えた”と聞いているが」
「これは私の想像だけど…あなた依頼者のこと、憎んでる?」
突然の質問に霧人は一瞬押し黙ってしまった。この少女は、なぜそんなことを聞いてくるのだろうか、と。
しかし、憎悪を持つ心とは裏腹にその顔には憎らしいほど穏やかな微笑を浮かべている。
「いえ。逆に感謝しているぐらいですよ。もしあのイカサマ師が仕込んだとすれば、法廷を追われるのは私だったかもしれませんからね」
「だったらいいけど…気のせいかもしれないけど、よく知ったある人物とあなたが少し似ている気がして。常に完璧を求める、そんなところが、ね」
「狩魔豪、キミの父親、か…」
霧人の口角がつりあがり、フッと冷めた笑みが浮かぶ。その言葉に冥はギクリと体を震わせた。
「キミが私に近づいた理由がやっとわかりましたよ。でも心配はいりません。私が求めるのは真実だけです」
「別にそういうわけじゃないわ。ただ…」
冥は言いかけて口を噤んだ。今、言うべきことではない、と。
116闇を纏う男(霧人←冥←響也) 9:2007/04/25(水) 18:20:00 ID:bj8OIrz7
「もうこの話はやめましょう。ところであなたは一体何をしに来たの?」
「何をしに、とは冷たいですね。キミに会いに、では理由になりませんか?」
「あなたが?まさか」
霧人の胡散臭い言葉に、冥は不信感を感じて疑いの眼差しをじっとりと彼に向けるが、霧人は微笑むことで冥の視線を制した。
「ずっと会いたいと思っていました。我慢できずに来てしまった」
引き寄せられ、包み込まれる。耳元を切ない囁きが掠めると冥の神経は鳥肌を立てた。
早鐘を打つように高まってゆく鼓動が伝わりそうで、気恥ずかしくなりその腕から逃れようとするが、ガッチリと抱きとめられて思うように動けない。
「迷惑、でしたか…?」
冥を抱く腕の力を少し緩め彼女の顔を覗き込むと、顔を真っ赤に染めて視線をフイと逸らす。
自分では分かっていないのだろうが、その仕草で否定の意を表していることは明らかである。
「相変わらず素直ではありませんね。でもそんなところも可愛いですよ」
霧人はクスリと一笑すると、再び耳元で囁いた。
小刻みに震える冥の唇を自らの唇で塞ぎ彼女の中に侵入すると、消極的ながらに冥もそれに応じる。
深く絡め取り、自らの欲望を熱い吐息とともに流し込む。静まり返った部屋の中に淫猥な水音だけが響く。
どちらからともなく離された唇の間を一筋の糸が伝い、切れた。
「さて」と一息つき、
「私はそろそろお暇しましょう。変な時間に突然押しかけて申し訳ありませんでした」
と席を立つと、冥の眉間が皺を刻んだ。傍らのスーツケースにその視線が落ちる。
「ホテルは取っているの?」
「いえ、これからいつものホテルへ行こうかと。まさか満室でもないでしょうしね」
「今から?面倒ではなくて?別にここに泊まって行っても構わないわよ。ただし、そこのソファでよければ」
「お気遣いは嬉しいですが、私なら平気ですよ」
そういうと、微笑んで意味深な視線を冥に向けた。
「キミが私と居たいと言ってくれるなら話は別ですが、ね」
「なっ…!別に私はそんなつもりで…」
「わかってますよ。では私はコレで」
「……」
身を翻そうとすると何かに遮られる。自由を奪われた右手に視線を落とすとその袖口は冥に掴まれていた。
「離してくれなければ帰れませんが…」
「…わかってるわよ」
「では離していただけますね」
「うるさいわね。言われなくても離すわよ…」
口では強気なことを言うが離す気配がないことを読み取り、その手を取ると優しく引き寄せた。
「まったく、素直じゃありませんね。居て欲しいのならばそう言えばいいのです」
言いながら胸元をはだけると綺麗な白が飛び込んでくる。その白に舌を這わせると冥の体が揺れる。
「だ…から、そんな…コト…んっ…!」
非難めいた言葉を浴びせかけようとするが、膨らみを刺激されてその言葉は途切れた。
手馴れた手つきで服を剥ぎ取りながら、手で、口で触れられるとどうしようもない欲望が体の中から湧き上がってくるのを感じる。
「まあ、キミにそんな素直な言葉が言えるとは思っていませんがね」
霧人の余裕溢れる態度は冥の羞恥心と苛立ちを煽るが、与えられる快感から逃れる術はなく、彼の術中に嵌ってしまう。
もう、どうにでもなれ、そんな思いで霧人の愛撫を受け入れた。
117闇を纏う男(霧人←冥←響也) 10:2007/04/25(水) 18:20:30 ID:bj8OIrz7
寝室へ移動し、冥の衣服をすべて脱がせ自らも脱ぎ捨てると、ベッドの端に腰掛ける。
冥を跪かせ、その顔を己の腰に引き寄せ促すと、彼女は一瞬戸惑ったような表情を見せたが、それを口に含んだ。
手と唇で愛撫すると、それが急激に固さを増してゆくのが感じられる。吸い上げると男の腰は震え、その手が頭を掴んだかと思うと、より深く侵入してくる。
「…んんっ…」
その圧迫感に冥は軽く咽そうになるが、口を塞がれていてはどうしようもできない。
「その表情、たまりませんね。さあ、もっと私を楽しませてください」
固くなった自身を引き抜き、冥をベッドへ横たえると覆いかぶさるようにして組み敷く。
そして、冥の胸へ舌を這わせながら指で彼女の中をかき回す。刺激に耐え切れなくなったその中は、霧人の指をきつく締め上げる。
達しそうになる直前に、冥の中から霧人の指が引き抜かれた。
「あ…」
名残惜しそうに震える秘所に空虚感を感じて切ない声を上げると、体が反転させられる。霧人の目が怪しい光を浮かべて冥を捕らえた。その顔には余裕の笑みが浮かんでいる。
「欲しいのなら、自分でどうぞ」
すでに快楽の渦に飲み込まれていた冥は、潤んだ瞳で懇願するように霧人を見つめる。霧人には当然その視線の意味がわかっていたが意地悪く笑い、さあ、と促した。
観念したように瞳を閉じてゆっくりと腰を落としてゆく。やがてすべて飲み込むと冥の口から切ないため息が漏れた。
霧人がゆっくりと腰を動かすとつられるようにして冥が体を揺らした。
「んっ…」
自ら快楽を引き出すように己の上で乱れる冥の姿に、霧人は何ともいえない快感を感じていた。
13歳という若さで法曹界に入り、大人相手に一歩も引くことなく凛とした態度で世の中を渡ってきた気丈な少女が、己の愛撫で崩れ落ち、自分を求め、己の上で我を忘れて乱れているのだ。
その姿は霧人の征服欲を満たす一方で、彼のサディスティックな心に火をつける。
「あ、あんっ…」
体を起こし、冥の腰を掴み激しく打ち付けると、冥は嬌声を漏らした。その瞳から一筋の涙が頬を伝う。
「冥、我慢することはありませんよ」
一層深く冥を突き上げる。
「…あ…いい…霧…人」
己の動きに合わせて上下する体をしっかりと抱きとめながら、自らもフィニッシュへ向けて動きを早めてゆく。
「んっ…もうっ…だめ…」
言うと同時に冥が達するのを見届け、果てた。
118闇を纏う男(霧人←冥←響也) 11:2007/04/25(水) 18:21:19 ID:bj8OIrz7
カーテンの隙間から差し込む光に夢の世界から引き戻される。
それにしても嫌な夢を見た。この私がしくじるとは。そんなことはありえない、いや、あってはならないのだ。
傍らで密着して眠る少女に視線を移す。まだ、よく眠っているようだ。昨夜は散々乱したから疲れたのだろう。
それにしても、この少女は厄介だ。私に要らぬ感情を植えつけてくれる。
なぜか彼女には胸に秘めたことを自然に言えてしまう。こんな思いを持ったのは初めてかもしれない。
私は冥を信頼しはじめている、ということなのか。まさか、そんなことはありえない。この私が他人を信頼するなどと。
私が信じるのは己のみ。他人など、所詮私の駒にすぎない。肉親の響也であっても、だ。
だが彼女だけはそういう思いで割り切れない。嫌な胸騒ぎがする。この少女は危険すぎる。私を私でなくさせてしまいそうな、そんな危険を秘めている。
できるだけ近づかない方が私のためなのだろう。しかし、私が彼女を求めているというのは事実なようだ。
その証拠に、冥を抱いたあの日から他の女を抱く気にならないのだ。それを彼女に伝えると「見え透いた嘘」と軽くあしらわれたのだが。
初めてだ。自ら他人に触れたいと思ったのは。なぜ私はこんなにも彼女にも執着を感じる?なぜ私の心をこんなにも乱す?
彼女の瞼がゆっくりと開かれた。咄嗟に笑顔を作る。今の私の考えを読み取らせるわけにはいかないのだ。
「おはようございます」
「……」
返事はない。おおよそ昨夜の出来事を思い出して後悔しているのだろう。膨れっ面の彼女を胸に引き寄せ囁く。
「結局泊めてもらうことになって、迷惑をかけましたね」
「よく言うわね、そうなるように仕向けてたクセに」
「バレれましたか」
「当然でしょう。私を誰だと思っているの?」
やれやれ。こんなときは威勢がいいのだな。少し牙を抜いておくとするか…
「キミを愛するあまりの行動なので、許していただきたいですね」
「そんなこと、冗談でも言わないで欲しいわね」
「私が冗談が嫌いなのを知っているでしょう」
「そんなこと知らないわよ」
こうやって彼女の手綱を握っておかなければ、油断していたら私の方が飲み込まれてしまう。
それなら彼女に近づかなければいい、それだけのことなのだが…

キミは私の心を乱す。その感覚が嫌いではない。むしろ、心地良いとさえ感じる。溺れてしまいたいとさえ。
しかし、もう遅いのだ。私は心に芽生えた感情を心の闇に押し込めた。決して彼女に気づかれないように。
119名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:55:06 ID:1Z3Flzqu
4の追求の曲が悪いと言ってる馬鹿の実態

・自分にセンスが全くないのでとりあえず叩けばかっこいいと思っている厨二病
・過去と曲調が違うだけでとりあえず叩くことによりコアなファンを気取る消防
・ゲー音以外縁がないので音源が良質という一点のみで異常な敵対心を燃やすキモヲタ
・流れる場面が少ないから耳に残らないのを曲自体のせいと勘違いする池沼
・全てを自分中心に考え、新しいものを受け入れられない自閉症

随時追加受付中、テンプレ入り&高頻度のコピペ推薦
120名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 20:38:04 ID:c5X9eXWV
続き来てた!
先が楽しみ
121名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:02:16 ID:mWdH1Wyg
>>118
普通に面白いな。
暗い話は好きなので先が楽しみだ。

あと冥はやっぱりMが良い。
122名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:15:57 ID:pAjqagN8
>>112
ドリル兄弟×冥キター!!
悪い男に翻弄される冥たんテラモエス
この先起こるだろう修羅場をwktkしながら待ってます
123名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:58:07 ID:1Z3Flzqu
4の追求の曲が悪いと言ってる馬鹿の実態

・自分にセンスが全くないのでとりあえず叩けばかっこいいと思っている厨二病
・過去と曲調が違うだけでとりあえず叩くことによりコアなファンを気取る消防
・ゲー音以外縁がないので音源が良質という一点のみで異常な敵対心を燃やすキモヲタ
・流れる場面が少ないから耳に残らないのを曲自体のせいと勘違いする池沼
・全てを自分中心に考え、新しいものを受け入れられない自閉症

随時追加受付中、テンプレ入り&高頻度のコピペ推薦
124名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 22:43:20 ID:FxlsLXxU
>>24
まだー?
125名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 22:51:09 ID:5ix/gXKC
ガリュウ人気だな
126名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:17:28 ID:uQoW+apq
オドロキ(茜さん人気だと思うんだけどな……)
127名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 21:09:45 ID:HtpQDTTO
>>24
まだー?
128名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:10:04 ID:gf2Ke4av
それよりまこと×オドロキが見たいと言ってみる
129名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 09:06:55 ID:B3pNNp6v
>>118
つまらん。
しつこい。
130名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 10:59:09 ID:NX0Y7jSA
このスレ雰囲気変わったな…
前スレで嵐が来始めてからおかしくなってる
131名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:17:43 ID:dq+opLjw
まあでも本編で接点ないのをくっつけるのはどうかなあと思うよ
132名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:50:02 ID:O6EX/fEW
俺は面白ければOK
133名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 12:19:32 ID:B3pNNp6v
>>132
「面白ければ」文句は無いよ。
「面白ければ」ね、あくまでも。
134名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 17:06:48 ID:RARRdEne
>>133
此処は君の為に文章を書いてくれる人が集まるスレッドじゃないよ?
135名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 17:57:06 ID:/Hw3pQdX
早く4のなるほど×みぬき・なるほど×茜を
書いてくれる人が集まるスレッドになるといいな
136名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:23:35 ID:3D5oQK91
オドロキ×みぬき オドロキ×茜がいいな
137名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:28:34 ID:dyD5BOJS
4にミツルギが登場しないことが理解に苦しむ
138名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:28:54 ID:RiMasbTJ
もうちょっとオドロキの出生とか性格を掘り下げればオドロキ関連の投下も増えたと思うんだがなぁ
そこだけはエろたんを問い詰めたい、小一時間ほど問いt(ry
139名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:41:15 ID:/Hw3pQdX
オドロキは主人公としてありえないほど影薄いからな
まぁ ドンだけ掘り下げても俺はなるほど好きなわけだけど
140名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 20:09:40 ID:xYbefKhI
別にそこまで言う程影薄いとは思わんが
最大の相手候補が実妹だしな…
141名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 20:19:29 ID:paxnyVgP
御剣ポジションに当たるはずの牙琉弟も全体的に薄い
良くも悪くも爽やかで気のいい兄ちゃんで終わってるしな
相手候補筆頭の茜との絡みも御剣と冥の因縁深さには及ぶべくもない
142名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:03:08 ID:/Hw3pQdX
いやいや 十分影薄いって1話・4話は完全に他のキャラに食われてるし
特になるほどと牙琉先生に 2話・3話はなるほどがあまりでないからまだいいけど
あと御剣と冥って深いっていうほどの仲でもないんじゃないかあれは
143名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:16:53 ID:AACeZyb2
>>24
まだー?
144名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:44:41 ID:45CjMNC5
茜が筆頭ってのもなぁ
ほとんど妄想レベルだし
145名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:46:28 ID:p+txe7on
>>143
そろそろ慎め
146名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:07:00 ID:ZQDZSC1O
>>142
仲じゃなくて因縁が深いってことだろ。
ただそれ故にいろいろ妄想もしやすくもある。

よく知らないが結婚エンドの予定があったとかなかったとか。
147名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:13:31 ID:/Hw3pQdX
ただ単にまともに絡んでるキャラがいないだけなんだよ
だから無理がある茜や絶対にありえん冥との組み合わせが存在してんだ
148名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:25:00 ID:xYbefKhI
>>142
いや俺は「そこまで言う程でもなくね?」と言っただけで
「影薄くない」とは言ってないぞw
まあ4話後半の展開には思うことも多々あるが板違いだな
149名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:51:52 ID:x3a6EkNq
別にどんな組み合わせでもいいんじゃねーの?
嫌なら見なきゃいいだけなんだし
そんなこと言い出したらエロパロ自体もアレなわけだしな
150名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:30:22 ID:ilV8vnHt
オドロキにしろ弟にしろ有力な相手候補は次以降に出てくる予感が激しくするんだよな
あやめや冥なんかはナルホドシリーズ一作目には影も形もなかったわけだし
151名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:37:00 ID:ZaSg3lLS
ナルホドは一応マヨイだろ
152名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:32:18 ID:UREYjP+3
オドロキとみぬきのほのぼの話なら見てみたいぜ
セックルはさすがにマズイからな

あとまことに名刺貰ったとき、ラブレター貰うような甘酸っぱい気持ちになってたから
可能性有りじゃね?
153名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:34:12 ID:q44khf8m
>>150
確かに三大王道の内ミツメイとカミチヒは
続編で出て来たから今回もその可能性は十分にあるな

>>151
真宵に相当するキャラが今回は血の繋がった妹だから
あやめが繰り上がりで第一候補になるのでは?
154名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:13:21 ID:MJJBjcpN
本命:真宵/あやめ
次点:千尋/冥/茜
大穴:春美/うらみ

こんなとこか?ナルホドってばモテモテで羨ましい限りだぜ。
155名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:57:56 ID:RUQ0JQjE
個人的にあやめはナルホドの過去だと思うんだよねぇ
ナルホドの未来に関係してる面子は
ラストのスケッチに出てきた面子って気がする
156名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:58:20 ID:amY8U8e7
>>154
春美あたりは案外次点
のような気がする

犯罪だが
157名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:02:57 ID:zm+9AvaF
次点に霧雄も入れてくれ
158名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 12:05:58 ID:dLLaUs8x
157>>
一文字違うだけで大違いだぞ…
159名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:49:14 ID:MJVMQGqs
今回の女性キャラは可愛いけど、何故かエロ萌えしない…
かつて、千尋にはM心を、冥にはS心を大いに刺激されたもんだが

まあ付き合うなら真宵だが
160名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:27:24 ID:zm+9AvaF
>>158
ゴメン 霧緒な
161名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:28:17 ID:qF6c/tGA
ttp://www.imgup.org/iup373383.jpg
ttp://www.imgup.org/iup373385.jpg

隠された下絵があったんだな。
(茜とかガリュー弟の異議ありポーズとか)
162名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:28:56 ID:qF6c/tGA
誤爆したorz
スマソ
163名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:30:28 ID:2pmQtEs/
本命:真宵/冥/茜/みぬき
次点:あやめ/千尋/霧緒
大穴:春美/うらみ

こんな感じだとおれとしては思いたい
>>154うらみちゃんをちゃんと入れているとは
よくやってくれた
164名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:21:01 ID:amY8U8e7
>>163
みぬきはまずくね?
165名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:47:07 ID:2pmQtEs/
それをいったらもうひとつ犯罪があるだろ
166名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:02:45 ID:UGC7jXDE
>>163
俺的には冥と茜は次点でみぬきは除外かな
というかはみちゃんはヤバいだろうww
167名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:05:05 ID:zlMOj2jP
>>164
世の中にはプリンセスメーカーというゲームがあってだな
168名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:24:49 ID:MJJBjcpN
本命:真宵/茜/あやめ
次点:冥/霧緒/うらみ
穴馬:千尋/ちなみ/雅香
大穴:巴/ラミロア/まこと

犯罪:春美/みぬき/希華
浮気:響華/マコ/ミリカ

中立:姫神/間宮/ケイ子/エリス

険悪:梅世/葉中

無理:ナツミ/オバチャン/キミ子/毘忌尼


完全版できたよー
169名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:39:23 ID:qRlOoIXS
ナツミは中間だろ
170名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:32:12 ID:YsdbJOeu
>>24
おーい
171名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:32:37 ID:DTVSsL2b
キミ子も無理というほどでは…ない
172名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:53:34 ID:6ItLEwDX
>>170
24じゃないけど、今書いてるよ
ただ、チュー止まりになると思うんだけど、それでよかったら……

他のスレで、エロ無しはスレ違いだって話題があったから、迷ってるんだけど
173名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:15:58 ID:2pmQtEs/
先にエロ無しって書いときゃ十分だろ
といってもおれは読まんが
174名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:11:06 ID:BeiKfPGX
>>172
漏れは読む
注意書きしとけばおk
175名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:48:31 ID:5zXHHehx
>>168
希華は犯罪じゃなくて、浮気じゃないの?

みぬきが犯罪ならジョージは……古いネタでスマソ
176名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:17:47 ID:5zXHHehx
よく考えたら、はみちゃんもう高校生なお年頃なんだよなー

その姿がお目見えすれば、本命・次点は確実な希ガス
177名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:57:09 ID:XuJwo1Se
そうなるとみぬきも本命・次点になるが
両方無理だろうなぁ、どちらにせよ年の差18だしやっぱ犯罪
178名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:11:27 ID:vcHZ0xYp
>>177
それじゃあジョージは(ry
179名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:37:28 ID:+bwM5Qli
>>175
不倫=犯罪と言いたいんジャマイカ?
じゃあおめーキミ子とか舞子とかどうなのよと(ry
180名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:49:52 ID:M9Zy3eBJ
>>179
舞子の旦那は確か死んでる(1-2で真宵が言ってた)
キミ子は分からんがいるようには見えんな
181名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:54:28 ID:VhG8W4fd
キミ子って髪型が普通ならかなりの美人だよな
182名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 18:08:53 ID:aJhse6lG
>>172
エロつけてよ
183172:2007/04/30(月) 18:35:05 ID:ZQyV8kQe
>>173
>>174
レスどうもです。書き終わったので投下します。

>>182
エロ書こうと思ったけど、上手く行きませんでした。
迷ってると書いたのは、ここに投下しようか迷ってるという意味でした。
ごめんなさい。今回はこれで勘弁してください。


響也×茜でエロ無し、キス有りです。
184でこつん(響也×茜) 1:2007/04/30(月) 18:36:40 ID:ZQyV8kQe
「あれっ、君も来てくれたんだ」
 ドアをノックすると、久しぶりに見る牙琉響也が中から顔を出した。
 ライブの後の、ガリューウエーブの楽屋を訪ねた茜は、にこりともせず両手に抱えていた紙袋を差し出して言った。
「招待券、もらっちゃいましたからね。一応挨拶に来ました。はいこれ、差し入れ」
「わざわざありがとう、刑事クン。中へ入りなよ。お茶くらいは出すからさ」
 紙袋を受け取った響也は、営業スマイルを浮かべながら茜を中に招き入れた。
「どうぞ、その辺に座ってて」
 雑然とした室内に置かれたパイプ椅子に、茜は腰掛けた。壁際のソファの上には、ファンからのプレゼントと思しき包みや花束が、無造作に置かれている。
 響也は一旦楽屋の奥に引っ込んだ。少し待つと、彼は片手に湯気の立つ紙コップが二つ乗ったお盆を持って戻って来た。
「あとね、せっかくだから、これも食べちゃおうか」
 紙コップを傍のテーブルに置くと、茜が差し入れた紙袋をごそごそと探って、かりんとうの袋を取り出した。紙皿にざーっと開けると、茜に勧めてくる。
「じゃ、まあ、いただきます」
 茜はかりんとうをさくさくと無言で食べ始めた。
「あのさあ。前から思ってたんだけど」
 立ったままその様子を見ていた響也は、両手を腰に当て、茜の顔を覗き込んだ。
「そんなにかりんとうばっかり食べてて、太らないかい?」
「……う……」
 思わず、かりんとうを運ぶ手が止まる。
「それって、結構甘いよね。君、いつも片手に持ってるよね。虫歯とか大丈夫なのかい?」
「…………」
 こつん。
「イタッ!」
「太りません。見りゃわかるでしょ」
「あっはっはっは」
 赤くなってかりんとうをぶつける茜に、響也は硬い営業スマイルを崩して笑った。
「そうそう、おデコくん達も招待したんだ。さっきここにも来てくれたよ。とっくに帰ったけどね」
 それはそうだろう。ライブが終わってから、すでに二時間は経っている。茜も響也も、まだここにいるのが不思議なくらいだ。
「刑事クンは今までどこにいたんだい? まさか、ライブが終わってから来たってワケじゃないだろう?」
 茜は口を尖らせながら、しぶしぶ答えた。
「……人がはけるの、待ってたんです。ファンの人達、楽屋に殺到してたでしょ。一応お礼は言っとかなきゃなーと思ったから」
「そう」
「検事さんは、なんでまだ残ってるんですか? 他のメンバーの人は?」
「ああ、もう帰ったよ。僕は、夜中になってから出るつもりだけど」
「なんでまた」
「まあ、色々あってね。夜中なら道も空いてるし。追い掛け回されるのは、さすがにもうウンザリだから」
 響也は茜の近くにパイプ椅子を持って来て、ドサッと座り込んだ。天井を仰いで、深いため息をつく。
「大変ですねえ、キャーキャー騒がれるのも」
 皮肉のつもりで言ってみたが、聞こえているのかいないのか、響也は答えなかった。相当疲労が溜まっているように見える。
「……じゃ、私、もう帰りますね。どうも、ごちそうさまでした」
 その空気になんとなく気まずさを感じて、茜はそそくさと立ち上がった。
「待ちなよ。もう遅いからさ、送っていくよ」
「へ?」
 響也は、窓際に行ってブラインドの隙間から外を見た。
「今君一人で外へ出たら、すぐに囲まれるよ。『牙琉響也とはどういう関係ですか』って。もういないかと思ったけど……懲りずにまだ張り込んでいるみたいだし」
「だっ、誰が?」
「僕を追い掛け回してる奴らさ。残念ながら、ファンじゃないみたいだけどね」
 茜もその窓から、外を覗いてみた。確かに、会場の出入り口に人影が見える。暗がりでよくわからないが、ちょっとした人数のようだ。
 茜が今日のライブで目にした、ガリューウエーブのファン達のようなそわそわした雰囲気ではなく、じっとこちらの様子を伺っていたり、何かの機材をいじっている様子がわかる。
185でこつん(響也×茜) 2:2007/04/30(月) 18:37:40 ID:ZQyV8kQe
「……テレビ局とか?」
「ああ。雑誌とか新聞とか……色々かな。どれでも同じことだけど」
 響也は窓から離れると、テーブルに置いたままのかりんとうをひとつ取って、かじった。
「やっぱり、甘いねこれ」
「べ、別に、無理に食べなくたっていいです。誰か食べてくれる人にあげてください」
「でも嫌いじゃないよ、かりんとう」
「…………そうですか」
 会話が微妙に噛み合わないような気がする。元々、何を考えているのかよくわからない人だけど。
 茜は話を元に戻そうと思った。
「追い掛け回されてるのって、やっぱり……あの裁判のことで?」
 お兄さんのことでとは、あえて言わなかった。
「…………まあ……そんなとこかな」
 やっぱりそうなんだろうなあ、と茜は納得した。
 新しい試みを取り入れたということで、ただでさえ世間から注目を浴びていた裁判だったのだ。
 そこで暴かれた真犯人の実弟、しかもその法廷で検事席に立っていた男、そしてもっと言えば、その人物は人気絶頂のロックバンドのリーダー兼ボーカルなのだ。マスコミの格好の標的になるのは、考えてみれば当たり前だった。
 もしかして、あれからずっとこんな調子なんだろうか……。
「ホントに、大変そうですね」
「まあね」
「いつもの調子も出てないみたい」
「ああ、それは、風邪引いちゃったみたいだから」
「風邪?」
 ……似合わない。
 そう思ったが、口には出さないでおいた。本当かどうかはわからないが、別にどうでもよかった。
 響也は窓から離れると、ドアへは向かわずに、なぜかソファを埋めるプレゼントの山をどかして、そこに仰向けに寝転んだ。
「あの……何やってるんですか」
 響也は目を閉じて、長いため息をつきながら答えた。
「ちょっと仮眠を取ってから行くことにしたよ。君はその辺で適当にくつろいでて」
「またそんな勝手な……」
 茜の抗議を聞かず、響也は本格的に寝入ることに決めてしまったようだった。茜が立ち尽くしたままでいると、すぐに深い寝息が聞こえてきた。
「まったくもー……」
 そのまま一人で帰ろうかとも思ったが、しつこいマスコミに捕まるのはごめんだと思い直し、響也が起きるまで待つことにした。どうせ、そんなに長い時間眠っているわけではないだろう。
 すでに真夜中近い時間になっていることもあって、人気のない帰り道を一人で行くのが、心細いと思えないこともない。
 しばらく手持ち無沙汰にうろうろと楽屋の中を歩き回ったが、特に興味を引くものもなく、結局は元の椅子に腰掛けてじっと待つことにした。
 そうなるとどうしても、ソファで眠りこける響也に目が行ってしまう。
「…………」
 なんだか、ただ座っているだけなのも馬鹿らしい。
 茜はそっと立ち上がり、響也を起こさないように忍び足でソファに近づいた。ポケットからルーペを取り出し、観察する。
 最初に会った時から、この検事は苦手なタイプだった。法廷でも、大事なことを茜に教えてくれなかったせいで恥をかかされたりと、散々だったこともあるのだ。
 この機会に、何か弱点を見つけてやろう。
 眠っている時の恥ずかしい癖とか、何かないだろうか。
「うーむ……こうして見ると、結構キレイな顔してんのよね」
 顔を観察するついでに、つい片方の瞼を二本の指でこじ開けた。
「うわっ!!」
 途端に悲鳴を上げて、響也が飛び起きる。茜はビクッとして、急いでルーペをしまった。
「なんなんだよ!! 何するんだ君は!!」
「あれー、狸寝入りだったんですか」
 素直に謝るのもシャクなので、そっぽを向いて茜は意地悪く言った。
「眠ってたよ! 見ればわかるだろ」
 響也はムスッとした顔で茜の顔を睨むように見たが、再び仰向けになって目を閉じた。
「もう邪魔しないでくれよ」
 それっきり、また静かになる。
 ……やっぱりもう、帰ろうかな。
 この人には、いつも振り回されているような気がする。
 どっと疲れが出てきて、茜は楽屋を出ようとした。
「う……」
 背後から、苦しげな呻き声がした。振り返ると、目を閉じたままの響也の顔が、苦しげに歪んでいる。
「……ふふーんだ。騙されないんだからね」
 腕組みをして、背中を向ける。
 ……が、足がその場から動かない。
186でこつん(響也×茜) 3:2007/04/30(月) 18:39:06 ID:ZQyV8kQe
「うう……」
 背中を引っ張られるような、うなされた声が聞こえる。
「…………」
 肩越しに振り返り、散々迷った後、茜は響也の横たわるソファへ戻った。
 屈み込んで、今度はルーペを使わずに見ると、うっすらと額に汗が滲んで、顔全体が赤くなっている。
「や、やっぱり、ホントに熱があるのかしら」
 疲れていそうに見えたのは、それが原因だったのかもしれない。追い掛け回されたストレスが、溜まっていたのだろうか。この人でも本当は、やっぱりそういうことがあるんだろうか。
 じっと響也の顔を見ながら考え込んでいると、突然両肩を掴まれた。
「……また何か、企んでるね」
 響也が不適な笑みを浮かべて、茜を捕らえていた。思いの他、強い力だ。驚いて振りほどこうともがくが、がっちりと掴む響也の手はびくともしない。
「な、なんだ。元気じゃないですか」
 虚勢を張りながらも更にもがくが、響也の指が両の二の腕に食い込んできて、どうしても外れない。
「元気じゃないよ。さっきも言っただろう? 風邪を引いたって」
 響也は半身を起こして、茜に顔を近づけてくる。
「! ちょ、ちょっと……!!」
 あたふたとパニックに陥る茜を、響也はぐいっと引き寄せた。
 ごつん。
「痛ッ!?」
「ほら。ちゃんと熱はあるだろう」
 響也は自分の額を茜の額に押し付けて、至近距離で両目を覗き込んでくる。
 唖然として声も出せずにいると、響也は額をくっつけたまま、すっと茜の肩を放した。
「そうはいかないよ」
 すかさず体を引こうとする茜に、今度は響也が意地悪く笑う。
 一度離した両手で、今度は茜の両頬を挟んだ。
 響也は、焦ってじたばたと暴れる茜の唇を自分の口で塞いだ。
「んんんッ!!!」
 目を白黒させて、拳でドンドンと響也の胸を叩くが、まったく効いていない。
「ん――――ッ!!!」
 何度目かのパンチで、ようやく響也の唇は離れた。男物の香水の匂いが、茜の鼻先をくすぐる。思わずクラクラとするが、必死で響也を睨みつけた。
「……ごめんね。風邪うつしちゃったかもしれないね」
 いつもの余裕の笑みで言う響也に、ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
「こ……この……ッ」
 体がわなわなと震えだす。
「さて、そろそろ帰ろうか。君のおかげで眠気も覚めたしね」
「バカアアアァァァァァァ――――ッッ!!!」
 ゴッッ。
 のけぞって思い切り反動をつけた茜の頭突きが、響也の額を直撃した。
「……くっ…………」
「アンタってやっぱり最悪ッ!!」
 怒りに任せて怒鳴ると、そのまま勢いよくドアを開けて楽屋を飛び出す。
「刑事クン!」
 呼び止める響也の声に、殴ってやろうかとキッと振り向く。
「刑事クン、帰るの? 送るよ」
「結構ですッ!」
「そうかい? 無理にとは言わないけどね」
 響也は朗らかな笑顔を浮かべた。
「ごちそうさま。かりんとうも、ね」
「……知りませんッ!!」
 叩きつけるようにドアを閉める。
 ゆでだこのようになって猛然とその場を走り去った茜は、今ならどんなにしつこい追っ手だろうと蹴散らせるような気がしていた。



以上です
色気無くてホントにすみません
187名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 18:43:44 ID:ty/H9Uf7
gj!!!!!!!
188名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 18:44:19 ID:+IrzLbo9
リアルタイム神キター!!
慌てまくる茜カワイイw
GJ&乙っした!
189名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:45:55 ID:ezAU/tKM
イチ推しついに来た!
ありがとう、読めて幸せ
190名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:35:43 ID:RsLiQnb2
果てしなく萌えた
191名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:38:35 ID:+m0s131U
ナルアカ小説書きます
GW中に書き上げてうpすることを約束します。
読んでくれる人がいればの話だけど
192名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 22:11:48 ID:aJhse6lG
>>191
頼む!
193名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:34:00 ID:9YFgAN2j
響茜萌えたGJ!!
そしてナルアカも楽しみにしてるよ!
194名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:42:01 ID:ZD0CSNb8
>>172
GJ!!!!
これはいい弟×茜!二人ともらしくて可愛かった!

>>191
期待してる!
195名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:04:28 ID:AuFUpDrW
>>191
悪いが期待させてもらおう


それじゃあ俺は王泥喜×まことを書いてみるかな。
明日中にあげてみせると約束しよう。
196名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 00:53:36 ID:/4ji+aK0
>>191 >>195
その組合せはどっちも俺の求めていたものだ
2人ともがんばってくれ
197名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:04:41 ID:c9od6pNw
響茜神光臨キターーーーーーーーー!!!
ピュアで甘酸っぱい感じがイイヨイイヨー!
エロパロじゃ歓迎されないかもだけどこういうのもたまにはいいね
エロで思いついたら是非投下たのんます!!
198名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:35:32 ID:uSwdmdQ9
「ほっ…ほんとにするの?ナルホドくん…」
「もうここまで来たんだよマヨイちゃん、止められるわけないじゃないか」

今日の裁判、究極の崖っぷちを二人で逆転する中で、
僕たちは互いにこれまでにない親密感を抱いていった。
勝訴のお祝いの中、一気に二人の距離が縮まったのも、当然の結果と言えるだろう。

パーティーの品が散らかる事務所の中、
僕達はソファの上でその体に熱を宿していた。
まだ子供っぽさを残しているけれど、いつも僕の弁護を懸命に助けてくれるマヨイちゃん。
その体を僕のものにできるこの事態に、興奮を抑えられない。
「で、でもそんなイキナリ…ほ、ほら私まだ修行中だし…」
「異議は却下。…証拠がなければ受け付けられないよ、そうだろ?」
駆け引きで重要なのはハッタリと押しだ。
僕は強気な態度でマヨイちゃんの上着を脱がし、ソファへと押さえつける。
装束の下に手を滑らせる。倉院流霊媒術の術者は下着を着ないらしい。
まだ未発達な胸を包み込むと、心なしか彼女の吐息が荒くなった。
「な、ナルホドくん…んっ…こ、こんな…んっ…ぁぁっ」
「どうしたんだいマヨイちゃん…僕の手はそんなに嫌かな?」
「嫌じゃ…な…んぁっ……い、いじめないでよっ…」
彼女の下腹部に手を当てると、そこはすでにしっとりと湿り気を帯びていた。
「マヨイちゃん…準備はいいね?」
「え、あ、じゅ、準備って、そんな、まだ、ええっ」
ここまできて突っ込まない男がいるだろうか。
ましてや僕は『恐怖のツッコみ男』。もう突っ走るのみだ。

≪くらえ!!≫

「だ、だ、だめ、やっぱりだめ!助けてお姉ちゃん!!」
「ぇ…ぇぇぇええええ!!!」
そ、そ、そ、そんな。挿れる直前にれれ、霊媒をするなんて、う、嘘だろう!?
199名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:36:03 ID:uSwdmdQ9
緊張と焦りが助けになったのか、見事にマヨイちゃんはマヨイちゃんでなくなっていく。
驚く僕の目の前で、背が伸び、体はふくよかに、殊更胸が大きくなる。
髪で隠れた顔が再び僕の前に現れると、その顔は既に完全にチヒロさんのものになっていた。
「…ナルホドくん」
「…はい」
「…これはどういうことかしら」
「…どういうことでしょう」

気まずい。気まずすぎる。
「妹さんとしようとしてました」なんて言えるか!
しかし、状況は完全に僕の有罪を立証している。逃げ場は無い。
僕は覚悟を決めた。説教でも平手でもなんでもこいだ。
「…ふふっ、そう怖がらなくてもいいじゃない」
「…え?」
見ると、チヒロさんは優しい…というよりむしろ艶っぽい笑顔でこちらを見上げている。
「マヨイも困った子ね…こんな状況で私を呼ぶなんて。
 あなただってこんなんじゃ納まりがつかないでしょう?」
まさしく、僕の下半身は髪型なみにビンビンだ。
チヒロさんの強烈な体を前にして、一層高まりを見せているくらいだ。
「あの子の代わり…と言うのも変だけれど、私にまかせなさい…」
「は、はははは、はいっ」
僕はもう、マヨヒロさんの言いなりになっていた。

200名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:36:34 ID:uSwdmdQ9
「もう準備は万端のようね…挿れるわよ」
「え、あの、大丈夫なんですか?マヨイちゃんは、その…」
「ふふ、心配しなくても平気よ。
 倉院流霊媒術は霊の体を可能な限り再現するわ…処女膜の有無もね」
さすが倉院流。ここまでくると、もうなんでもありだ。
立場逆転し、僕の上にのしかかるチヒロさん…もといマヨイちゃんは、
ゆっくりと腰を落としていった。
「うっ…ぅぁっ、凄いですよチヒロさん…!」
「あ、あなたもねナルホドくん…ぁんっ…」
チヒロさんは深く腰を沈め、僕達は完全に結合した。
チヒロさんの、そしてマヨイちゃんのものでもある体と。
「くっ…ち、チヒロさん…!」
「ぁ…ぁっ、ナルホドくん…!」
チヒロさんは僕の上で激しく腰を動かし、
僕はその豊かな胸を下から持ち上げるようにして揉みしだいた。
なんて、なんて柔らかな…そして同時に下半身を刺激し続けるチヒロさんの暖かさといったら。
「はっ…はぁっ…ぁっ…ぁぁっ…んっ…ぅぁっ」
チヒロさんも霊になってから初めての性行為に完全に夢中になっているらしく、
懸命に腰を振り続けている。
このあるまじき快感の中、僕は次第に高まりを覚えていった。
しかし…しかしこのままでは終われない!ここは"逆転"しなくてはっ!
「チヒロさんっ」
僕はチヒロさんの腰を抱くと、足を絡ませ、彼女の上から攻める形を取った。
「な、ナルホドくん…?」
「あなたばかりに任せてはいられません…成長した僕の姿を見せてあげますよ!」
「いっぱしの口をきくようになったわね…んんぁっぁっ…ぁあっ!」
彼女の言葉が終わるか終わらないかのうちに、
彼女を抱きしめ、僕は腰を打ちつけはじめた。
さっき以上の密着感、体全体に伝わる体温、そして繰り返される前後運動…。
「ち、チヒロさん、ダメだ、もうイきます!」
「ぁっ…あああっ…ナルホドくん!きて…きてぇー!」
「チヒロさん…チヒロさん…!!」
至福の快感の中、僕は全力でチヒロさんの奥へ挿し込み、
そこで全てを爆発させた。
「はぁっ…はぁ……はぁ…」
「ナルホドくん…立派に…なったわね…」
体全体を包み込む快楽を含んだ脱力感と共に、僕達はソファへと沈みこんでいった…。
201名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:38:38 ID:uSwdmdQ9
「………ナルホドくん」
「……はい」
「…相手の…マヨイの了解を得ずに中で出すというのは…ちょっと…」
「…で、でも、チヒロさんも止めなかったわけですし…」
「…この後の事はマヨイとよ・ぉ・く話合ってね。
 状況と証拠は明らかにあなたにとって不利だと思うけれど、
 ここまで成長したあなたにならきっと跳ね返せるわ!
 私はそろそろ行かなくては!ナルホドくん、がんばってね!」
「えぇぇぇ、ちょっとチヒロさん!?そ、そんな無責任なぁぁっっ」
この後、僕の人生最大の審理が始まるのだった…。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
チヒロさんの降霊したマヨイちゃん胸でかすぎ!!
ということで勢いで書いてみました。2P姉妹丼?よくわからんシチュエーション。
4で新規参入し、4、蘇る、そして2-2話までしかプレイしてないので、
ムジュンやなんやあるかもしれませんが。お楽しみいただけたらコレ幸い、ってゆう。
202名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 03:57:45 ID:/4ji+aK0
GJ!
霊媒千尋さんの色っぽさは反則だからな
むしろ本編でこういうことにならないのが不思議だ
203名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 06:29:54 ID:/BvcQ1F3
茜「殺人現場はラブホテルの一室よ。被害者の男性は
全裸の状態で、刺殺されていたわ。」
オドロキ「それで、容疑に上がっているのが・・・・」
茜「あなたの依頼人、というわけね」
オドロキ「何故被告人だと特定できるのですか?」
茜「これは・・・まぁ、言ってもいいかしらね。証拠があるのよ」
オドロキ「証拠・・・?」
茜「ちょっと、全部しゃべらせる気?自分で考えなさいよ。
サクサクサクサクサクサクサクサク・・・」
204名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 06:34:22 ID:/BvcQ1F3
被告人が犯罪者だという証拠・・・それはひょっとして・・・

くらえ!

コンドーム:現場に落ちていた。
茜「そう。それね。」
オドロキ「でも、これが何故証拠に?」
茜「体液よ」
ミヌキ「タイエキ・・・?タイヤキに似ていますね!」
オドロキ「ミヌキちゃん、これは大人の会話だから・・・」
ミヌキ「ミヌキ分かりますよ!セイエキってことですよね!」
オドロキ「!!!」
茜「まぁ、ミヌキちゃんの頃なら、色々知っていても良さそうだね」
オドロキ(どこまで知っているんだ・・・)
茜「そう。コンドームの内側には、被害者の精液が、そして、外側には
被告人の愛液がついていたというわけ」
205名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 06:39:27 ID:/BvcQ1F3
オドロキ「そして、犯行時刻に部屋にいたのは、被害者と
被告人でしかありえない。何故ならば、廊下には監視カメラが
あり、他の人が出入りした記録はないから・・・か」
茜「そういうこと。さすがに今回は、あんたも処刑台行きじゃない?」
オドロキ(俺が処刑されるのかよ・・・)「でも、体液がそれぞれの
当事者のものだと、なんで分かるんですか?」
茜「科学よ、科学!。この試験機で体液を鑑定すれば、DNAの
構成からわかる訳。なんなら、試してみる?」
ミヌキ「わ〜、面白そう!」
茜「ミヌキちゃんは、まださすがにちょっと早いんじゃない!?」
ミヌキ「え?でも、茜さんも25歳なのに、まだ未経験ですよね?」
茜「!!」
オドロキ(ミヌキちゃん、あんまりプライベートな部分を見抜くなよ・・
すごい動揺してるぞ)
206名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 06:42:56 ID:/BvcQ1F3
これから「コンドーム2枚重ね」のトリックとかを使って、
本格的な推理物にしたいところですが、とりあえずここまで。

茜には想像の中でも処女でいてほしい・・・でも、ツンデレも
いいかな?
207名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 16:10:11 ID:BzXjtAkV
あの茜の心身共に25とは思えない子供っぽさや色気の無さは
とても経験済みには見えないww
208名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 16:52:33 ID:ID7oRJdn
冥や霧緒や希華とかより年上にはとても思えないw>茜
未だカガク命で恋に恋する乙女モードから脱け出せてないのかも知れないな
御剣と再会したら9年前とおんなじようにはしゃいでくれそうだ
209名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 16:59:35 ID:GXoLR1ZP
>>203
なるほどがみぬきに悪知恵ふきこんだようにしか思えないな
210名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:06:10 ID:ssms3LfI
茜に色気が無いと言う奴は素人
211名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:20:34 ID:uSwdmdQ9
色気がない色気というのが、触手をそそる
212名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 18:04:31 ID:BzXjtAkV
>>210
一見そう見える所が可愛いと言いたい訳さ
未だにカガクが恋人っぽい茜可愛いよ茜
213名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:06:35 ID:2AeXO059
>>191
まだー?
214名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:18:59 ID:MP6PmFUF
>>195
俺はこちらを激しく期待しておるのだよ
215名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:21:23 ID:1/0X+C9+
俺はナルアカに期待しよ
216名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 10:41:35 ID:96sJqvPN
みぬきと茜は耳年増っぽい。
二人ともそっちの知識はかなり豊富だけど
実際の経験はまだまだ浅い気がする。
普段は過激な下ネタにも動じないけど
いざ実践に臨むと狼狽しまくり。
217名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:46:29 ID:auTVEC0W
みぬきの年齢で耳年増ってのも
218名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:04:02 ID:WhNK0COI
ていうか実践経験豊富でも
219名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:04:20 ID:ZX2idP5z
>>217
×みぬき
○茜

じゃね
220名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:28:37 ID:PzkhTXld
みみどしま【耳年増】
若くて経験に乏しいのに,聞きかじりの知識だけは豊富な女性。


ふたりエッチの影響なのかね?
逆の意味に捉えてた
221名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:33:23 ID:wYRiKUuV
え、それ意外どんな意味で使われてるんだ?
222名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 12:47:44 ID:+a7MjzCw
逆ってことは知識はないけど経験豊富?ありえなくね?
223名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 13:52:18 ID:PzkhTXld
>>221
>>222
年の割に知識だけで経験が無いって意味に解釈してたんだ
勘違いさせてスマソ
224名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 19:13:31 ID:CJz08f7K
まだ化粧に興味がないしな
「ナルホドがピアノを弾けるようになるまでダメ」ってことは
みぬきに化粧を覚えさせる気はないってことか
225名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 19:20:09 ID:ghMTjyzA
大事にしてんのか金がないからなのかわからんな
226名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:01:05 ID:CWb9JleW
>>191
(・∀・)ガンガレ!!
227名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:48:24 ID:OjTXOdtb
>>195もガンガレ
228195:2007/05/02(水) 23:57:45 ID:XnKXy9zd
グッ、このままでは有言不実行になってしまう・・・


とりあえず冒頭部を置いていきますので、一時間ロスタイムを!
あとラスト書ききれば終わりなんです><

と、いうわけでひとまず投下。オドロキ×まことです。
冒頭部だけですが、後ほどエロもはいります。
229オドロキ×まこと1:2007/05/02(水) 23:58:30 ID:XnKXy9zd
「すいません!遅れちゃって・・・」
「・・・いえ、別に・・・」
どぶろくスタジオ。忌まわしき事件の現場に、オレは再びやってきている。
突然届いた、まことさんからの呼び出し。時間にして、今日のお昼のことである。


成歩堂さんもみぬきちゃんも出払っていて、オレは一人孤独に事務所の番をさせられていた。
(・・・暇だなあ・・・)
"暇"。仕事ざかりな22歳には堪えるものである。
(どうせ誰も居ないんだし、みぬきちゃんの手品のタネでも探してみようか・・・)
と、そんなことを考えた時、事務所の電話が高らかに鳴り響いた。反射で思わず背筋が伸びる。
どうしてやましいことを考えているときに限って、電話ってのは鳴るんだろうか。
「はい、こちら成歩堂法り・・・じゃなくて、成歩堂なんでも事務所です。」
『 』
無言。正直、最初は悪戯電話かと思った。
「・・・あの、どちらさまでしょうか?」
『 』
また無言。
「ど、どういったご用件で?」
『 』
さらに、無言・・・いや。ちょっと待て。
無言は無言なのだけれど、無音ではない。受話器越しに何やらさらさらと音が・・・
230オドロキ×まこと2:2007/05/03(木) 00:00:21 ID:mIKTfLa1
「・・・って、まことさん!スケッチは電話越しじゃ見えませんよ!」
『・・・そう、なんですか・・・』
「あ、いえ。テレビ電話っていうのを使えば・・・すいません、脱線しましたね。何か御用ですか?」
レターボックスしか外界との通信手段を持たなかったどぶろくスタジオ。
つい先日、そこに電話線が引かれた。これからは外に目を向ける、というまことさんの意思の下。
『・・・あの。』
「はい?」
『・・・今夜、スタジオへ来ていただけないでしょうか・・・?」
「え、オレが・・・ですか?」
『・・・はい。」
「・・・別に構いませんけど・・・もしかして、何かあったんですか?」
『・・・そういう、わけでは・・・」
なんだろう。まことさんは、何も用事がないのに他人を呼びつけるようなことはしないはずだけど。
別に何かハプニングがあったわけでもなく、何故オレを呼び出すのだろうか・・・?
ま、別に断る理由もない。暇だし。オレは快くその要求に従うことにした。
「わかりました。それじゃ、何時ごろ伺えばいいですか?」
『・・・7時に。お願いします。』
「はい。えーっと・・・みぬきちゃんも一緒に連れて行ったほうが・・・?」
『いえ。オドロキさん、お一人でいらしてください。』
これまた、まことさんにしては珍しい。はっきりとした否定だった。
「わかりました。じゃあ、後ほど。」
『 』
またさらさら音が聞こえる。内容は恐らく"では"とか"さよなら"だろうし、今更ツッコむこともないだろう。
オレは再度別れを告げ、受話器を置いた。
231名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:07:09 ID:mIKTfLa1
小休止。あと一時間待ってほしい。
232オドロキ×まこと3:2007/05/03(木) 00:59:03 ID:mIKTfLa1
そしていよいよ約束の時間がやってきた頃。オレはと言うと・・・そわそわしていた。
そわそわのあまり携帯での時間確認を怠り、スタジオ到着が7時を5分過ぎてしまったぐらいだ。
正直に告白すると、オレの心の中には一つの期待が渦巻いていた。
・・・そこ、軽蔑の目線を向けないでほしいな。オレだって、健全な一青年なんだよ。
あの事件から今までの間、オレとまことさんはちょくちょく顔を合わせている。
勉強を教えたこともあったし、夕食を共にしたこともある。・・・みぬきちゃんも一緒だったけど。
そういうわけで、オレはなんというか・・・まことさんのいろんな面を知っているわけで。
付き合いを重ねるうちに、相手に惹かれていく・・・そんなベタな気持ちもあった。
好意をもった異性から、夜、「一人で来てほしい」とのお誘い。勿論・・・その、期待するに決まってる。
まあ、その期待を否定するオレも居たわけだけど。何せ、相手はまことさんなのだから。
子供の頃から外界と隔離された空間に住んでいた人。・・・当然、アンダーな知識もないだろうし。
というわけでオレは、そわそわしつつもどこか諦めていた。わかるかな、この揺れる心情。
・・・もっとも、まことさんの行動はオレの斜め上を行ってしまうわけだけれど。

冒頭のやりとり、実は声だけのものだった。厳密には、インターホン越しのやりとり。
勿論オレにはまことさんの格好など見えなかったし、まして事前に知る術なんてあるわけがない。
「・・・こんばんわ・・・」
よって、玄関を開けオレを迎えてくれたまことさんの格好に、オレが度肝を抜かれたのも仕方ない。
・・・まことさんは、バスタオルを巻きつけただけというラフを通り越した格好でオレを出迎えてくれた。
オレの方は、唖然を通り越した無言でまことさんを見つめていた。
「・・・あの。どうかしましたか?」
「は。いえ。あの。別に・・・はい!大丈夫です!」
迷惑にも大声を出してしまうが、これも仕方ないと思う。裁判よりも予想外の展開を目の当たりにしたのだから。
まことさんは、無言で奥へと引っ込んだ。よく見るとスリッパを出してくれている。
入って来いという意味だと自己解釈し、オレは遠慮なくあがらせてもらうことにした。
233オドロキ×まこと4:2007/05/03(木) 01:04:10 ID:mIKTfLa1
通されたアトリエは、以前と比べて随分と片付いていた。
・・・なんというのかは知らないけど、絵を描く台も一つしか出ておらず、なんだか広くなったように感じる。
応接用らしきテーブルに腰掛け、まことさんから珈琲を出された辺りで、オレの脳はようやく正常に働きだした。
「あの・・・まことさん。ちょっといいですか?」
「 」サラサラ、シュパッ!
お家芸のスケッチ。描かれた顔は見慣れた笑顔だった。
・・・本人も満面の笑顔で居てくれているのだから、今更スケッチしなくてもいいのにとは思う。
とりあえず、どうぞ聞いてくださいの意味と自己解釈、質問を口にする。
「・・・何故、そんな格好を?・・・もしかしてお風呂上りだった、とか?」
「・・・?」
「いえ、本来オレが首を傾げるべき場面です。疑問符を浮かべないで下さい。」
「・・・お風呂は、夕方入りました。」
「あ、そうですか。」
・・・まことさんは無表情に戻り、場には沈黙が訪れた。なんでそこで会話が終わっちゃうんだよ!
どうやらまことさんはこちらの話を聞く態勢なので、オレは話を続ける。
「その・・・じゃ、なんでそんな格好なんですか?」
「 」・・・サラサラ、シュパッ!
しばしの沈黙の後、スケッチブックに描かれたのは・・・白衣の人、女性?・・・思い当たったのは一人。
「・・・まさか、茜さんと何か関係が?」
「・・・相談をしたら、こうしろ、と言われたんです・・・」
茜さん、そういうことは弁護士のオレを通して・・・いや、関係ないか。落ち着け、オドロキホースケ!
今ツッコむべきなのは、この場に居ない黒幕に対してではなく・・・今のまことさんの発言に対してだろう。
「素朴な疑問なんですが、相談、とは?」
「・・・!」
・・・タブーだったのだろうか。まことさんは俯いてしまった。もしかしたら、男には話せないタイプの相談だったのかもしれない。
バスタオルで客を迎えることが解決策になるような相談とは流石に見当もつかないけれど・・・
「・・・私、あまり人と関わったことがなくて・・・」
おっと、考えてる場合じゃないようだ。いつの間にかまことさんは語り始めていた。
「だから・・・相談したんです。気持ちを伝える方法・・・」
そしてオレは、バスタオル姿の出迎え以上に唖然とさせられる羽目になるのだった。
「オドロキさんに、その・・・好きだ、と伝えたくて・・・」
234オドロキ×まこと5:2007/05/03(木) 01:10:15 ID:mIKTfLa1
あまりに唐突な上、まことさんはいつもの無表情に見える。
なんだろう。告白をされていることに間違いはないのに、まったく実感がわかない。
さっき以上に唖然としているオレの目に、まことさんが身体の前で組む手がちらりと写った。
・・・小刻みに震えていた。表情変わっていないのに、内心は緊張しているのだろうか。
そこまで考えて、ようやく実感が沸いて来た。いやはや、オレはなんて鈍い生物なんだろう。
「まことさん・・・その、ホンキですか?」
彼女は、コクリと頷く。まあ、疑ってなどいないけれど。儀礼的に確認をとっただけ。
「それは、オレもすごく嬉しいです。オレも、その・・・まことさんのこと、好きですから。」
「!」
言葉を失っているまことさんがいつもより可愛らしく見える。好きだと言って貰えたから、という現金な心情からだろうか。
「ただ、ひとつ疑問があるんですが・・・」
「?」
「その・・・『バスタオルで迎える』が、茜さんとの相談で貰った答えなんですよね。何故、そんな流れに?」
沈黙。いいかげん、慣れたけど。まことさんは考え込むようなしぐさを見せた後、ぽつりと呟いた。
「・・・そ、そうすれば後は・・・オドロキさんが察してくれる、と。」
「察して、って・・・」
困った人だな茜さん・・・まあ、どこかで感謝してるオレが居るから、一概に"困った"とも言えないんだけど。
「その・・・私、何もわからないので・・・好きな人とは、どんなことをするものなのか、とか・・・」
気付けば、まことさんの顔は真っ赤だった。何もわからない、とは言いつつも、おぼろげながらに把握はしているようだ。
・・・頬を朱に染め、上目遣いにこちらをちらちらと見やるまことさん。・・・ここで、使いすぎな言い訳をまた使う。
正直、こんな彼女を目の前にしてしまったら・・・男として、リミッターが外れても仕方ないと思う。
「まことさん。」
「・・・はい。」
「その、もし良ければ・・・寝室に案内してもらえますか?」
外れたリミッターに従い、オレは・・・静かに席を立つ彼女に続いた。
235名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:25:40 ID:VwfD5gJq
続き楽しみにしてる!がんばってくれ
236名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:40:39 ID:4DSk39Ux
うほぉーぃ!オドマコきたよぉー
続きが楽しみすぎる。ファイトだ。
237オドロキ×まこと6:2007/05/03(木) 01:56:05 ID:mIKTfLa1
寝室にてあっさりとバスタオルは取り払われ、雪のように真っ白な肌が露になる。
「・・・本当に、いいんですか?」
「 」サラサラ、シュパッ!
迷うことなく、笑顔を綴った彼女は、スケッチブックをベッドの下へとしまいこんだ。
続けて、精一杯の笑顔をオレに向けてくれる。・・・ちょっと固い気がするのは、絶対気のせいじゃないけど。
「・・・えっと、その。じゃあ・・・ベッドに寝てくれますか?」
素直に従い、横たわる彼女。曝け出される全身に、思わず息を飲む。
体重をかけないよう、ゆっくりとその上に跨りつつ、オレは彼女の肌をそっと撫でた。
「・・・ん・・・」
物静かなまことさんは、ベッドの上でも静かに声を紡ぐようだ。
どこか堪えているかのような喘ぎ。経験不足の否めないオレが相手を務めているせいかもしれないけどね。
「は・・・あ・・・」
白く、透き通るような彼女の肢体。汚されたこともないだろうその身体に、自分がこうして触れている。
その事実を思い返すたび、オレの中から何か熱いものが込み上げる。
まだ、ただその身体を愛撫しているだけだというのに、オレの身体はとてつもなく熱かった。
「・・・ふっ!」
オレの手が秘部をかすめると、それに合わせて身体をすくめるまことさん。
そんな反応のひとつひとつがたまらなく愛おしい。自然とオレの手が彼女を確かめる速度が上がる。
首筋に、胸元に、点々と、貪るようにキスを落としていく。その度に、彼女はくすぐったそうに身をよじる。
離れる身体を逃すまいと、強く抱きしめる。密着し、更に熱を帯びる自分自身の熱さが息苦しい。
238オドロキ×まこと7:2007/05/03(木) 01:56:37 ID:mIKTfLa1
「まことさん・・・力、抜いてもらえますか?」
「・・・はい・・・」
言われるがままに脱力する・・・が、それもどこかぎこちなく、固さがとれない。
そんな彼女を安心させたいという想いから、背中に回した手でゆっくりとその身体をさすっていく。
弱弱しい息遣いの周期が少しずつ早くなってきた頃、その身体からは警戒心がすっぽり抜け落ちていた。
「・・・痛かったら、言って下さい。ふぅ・・・できれば、キツイ思いは・・・させたくないので。」
「大丈夫・・・です。」
ぎゅ、っと抱きしめられ、オレの心も決まった。ゆっくりと、オレ自身を彼女の秘部へと沈み込ませていく。
・・・彼女にとっては勿論、そこはオレにとっても未知の領域である。熱気と緊張で頭が煮えるようで。
「ふぅ・・・う、うぅ・・・」
「あ、だ、大丈夫、ハァ、ですか?」
「へ・・・平気、です・・・」
経験のなさとは哀しいもの。彼女の一声一声に過剰に反応してしまうオレは、やっぱり素人って奴なんだろうか。
勿論ゴムはつけているものの、その快感はまさに極上のもの。自然と腰が揺られる。
「あ、あっ、ううっ・・・」 
振動に呼応するかのように、口から零れる声。それがさらにオレ自身に熱を帯びさせる。
「やっ、ああっ!はっ・・・ああああ・・・」
まことさんの喘ぎ声が少しずつトーンダウンする。と、同時に、オレと彼女との連結部から、トロリと液体が溢れ出してくる。
・・・先にイかれてしまったらしい、何故だか少々焦ったオレは、負けじと快感を貪り続け・・・
「はぁ、はぁ・・・うっ・・・」
目の前にフラッシュが炊かれたような感触を感じ、次の瞬間には強烈な眩暈に襲われ・・・
239オドロキ×まこと8:2007/05/03(木) 01:57:25 ID:mIKTfLa1
枕もとの時計が3時を指していた。どうやら、イった快感と共に意識を飛ばしてしまったらしい。
慌てて身を起こそうとして、自分の下に組み敷かれたままスヤスヤと寝息を立てるまことさんの存在に気付く。
紅潮していた頬はすっかりその色を失い、元の透き通る白さを取り戻していた。
愛らしいその寝顔に、軽くキスを落とす。そして、眠りを妨げぬようゆっくりと彼女から離れた。
ベッドに身を起こすと、とてつもなく頭がだるかった。初体験の反動か、まるで風邪でもひいたような頭痛。
オレは、何をするでもなく、ぼーっとしたままでベッドに腰掛けていた。
・・・ふと、もぞもぞと背後で何かが・・・いや、どう考えてもまことさんだが、動く気配がした。
振り返ると、まことさんはすっぽりと布団の中に納まってしまっていた。右手だけが外に出て、何かを探している。
「まことさん・・・パッと見、おばけみたいなんですが。」
事後、最初の言葉にしては、なんとも色気がない。自分の語彙のなさにがっかりする。
言葉に応じたまことさんは、布団からにゅっと顔を出す。ちょうどミノムシの要領で。
こちらをじっと見つめる視線に何かを感じたオレは、慌ててベッド下のスケッチブックを手渡していた。
・・・受け取るが早いが、再度布団にもぐりこむまことさん。中からはさらさらという音だけが聞こえる。
待つこと、三十秒。ちょっと時間のかかった作品が、彼女の顔と共に布団から生える。
そこに書かれていたのは、きらびやかな洋服・・・単刀直入に言う、ウェディングドレスというやつだった。
スケッチブックを顔の前に構えている所為で、まことさんの表情は見えないが・・・オレは、迷わずに話し出した。
「・・・まことさん。」
「・・・?」
「オレ、本気に受け取っちゃうタイプですよ?」

スケッチブックの裏からそっと覗く天使のような微笑み。オレはそれを、ずっと守っていきたいと思う。
そんなオレは、誓いの意味を込めて・・・その天使と、そっと口付けを交わした。
240名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:00:21 ID:mIKTfLa1
終わりです。ところどころぬるくてすみませんが、許してやってください。ていうか許してくださいorz
結局宣言どおりに投下できたのは最初の部分だけというgdgdっぷりですが、許し(ry
正直好きな組み合わせなんで、これからもネタがあったら書きたいと思ってます。


>>234の投下直後、キーボードに突っ伏して寝てたなんて、口が裂けても言わないんだからね!
では。良い連休を。
241名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:05:26 ID:VwfD5gJq
GJ!
無口なまことの意志をオドロキがちゃんと察するところに萌えた
242名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:08:06 ID:4DSk39Ux
やられた。ラストにキュンときた。
いいなあ、これ。
46分の空白の理由ワロタw無理せずがんがってくれww

俺もオドマコ書いてる途中で
いろいろ迷ってたけどなんか吹っ切れた気分だよ。
やっぱオドマコいいわ。
243名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 10:19:09 ID:JjXdepU1
色んな組み合わせ見れて新境地開拓できて楽しい。
オドマコ、あんまりピンとこなかったけど激しく萌えたじゃねーかよ!!
投下の直前に茜が耳年増言われてたからSSに出てきた茜のアドバイスに
知識だけキターーーと笑ってしまったw

>>242
期待してる!
244名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:25:22 ID:VD/i7PuV
GJ!!!
素敵なプレゼントをありがとう・・・・・!
245名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:14:32 ID:xF4tZkvQ
>>243
>知識だけキターーー
俺も思ったwwそしてそれにも少し萌えてしまったw
246>>191:2007/05/03(木) 20:42:35 ID:mpPyOYTO
5分後に投下します
エロ無しでしかもシリアス気味ですがハッピーエンドなので
よろしければ是非ご覧下さい
247名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:46:39 ID:PEqFEVJp
wktk
248名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:47:01 ID:mIKTfLa1
wktk
249成歩堂×茜(成歩堂視点)1:2007/05/03(木) 20:50:36 ID:mpPyOYTO
――終わった・・・。

絵瀬まこと氏への判決が下されたとき、僕はそう思った。
7年前のあの裁判、あの忌々しい事件への判決が永久に失われたときから、僕の弁護士としての時間は止まってしまっていたんだ。
そして今日、僕とあの男との決着を、若き弁護士と検事がつけてくれた。
全ては終わった。

この法廷にはもう僕の居場所はなかった。
今の僕は、そう、しがないピアニストなのだから。



「成歩堂さんっ!」
裁判所をでようとしてとき、彼女に呼び止められた。
振り返ると彼女は軽く走った後のようだった。
「茜ちゃん、か・・・。」
「成歩堂さん、帰るんですか・・・?」
「うん、ここにはもう僕の居場所はないからね。」
「・・・。」
彼女は少し下を向いた後、僕に一緒にカフェテリアに来るように言った。


裁判所のカフェテリアには以前来たときと相変わらず静かな雰囲気が漂っていた。
彼女は入り口から右に向かって3番目の席に座ろうとしたが、僕は呼び止めて4番目の席に座るように言った。
3番目の席はあの人が毒に倒れた席だったから。

僕はコーヒーを、彼女はレモンティーを注文した。

「成歩堂さん、全部、終わったんですよね?」
彼女が重い口を開く。
「うん、終わったよ。」
と、僕は答えた。
そして再び2人の間を沈黙が襲った。
僕も彼女もお互い気まずい雰囲気になって、何だか生きた心地がしなかった。
「あの時の約束、覚えてますか?」
「あの時?」
「日の丸スタジアムの事件の公判のとき、約束しましたよね。
 全てに決着がついたとき、あたしに本当の事を話してくれるって。」
「あぁ、あのことか・・・。」

約束というのはガリューウェーブのライブ中に起きた殺人事件の公判中にしたものだ。
僕がオドロキ君を励まそうと被告人控え室に行く途中、彼女から爆竹の残骸を託された。
約束はその時の話の流れで何となく、ついしてまった。
自分の行動に、しまったなぁと感じた僕はそれを悟られぬよう、オドロキ君に証拠を渡すとき
”あの刑事さん”とあえて他人行儀に彼女を表現した。

しかし過失でとはいえ約束は約束、破るわけにはいかない。

「話して・・・くれますよね?」
「分かった、話すよ。」
僕がそう言うと、彼女は少し緊張した状態で唾を一度飲み込んだ。

僕は全てを話した。
或真敷ザックの弁護を担当するきっかけになったポーカー
僕が提出した手記の一部が捏造だと立証されるまでの経緯
みぬきを僕の養子に迎え入れたきっかけ
オドロキ君とみぬきの真の関係
或真敷一座の魔術の上演権利譲渡について
他にも僕は数え切れないほど多くのことを語った。
250成歩堂×茜(成歩堂視点)2:2007/05/03(木) 20:53:20 ID:mpPyOYTO

僕はいつの間にか置いてあった、少し冷めはじめたコーヒーを一口飲んだ。
「これが、全てだ。」
「・・・。」
彼女は僕の話を聞きながら、静かに涙を流していた。
「ごめんなさい。」
「?」
「あたし、成歩堂さんが捏造なんてする人じゃないって信じてた、なのに・・・。
 一度だけ、あなたの事を疑ってしまったことがあった、ごめんなさい・・・。」
「あの時の僕の態度じゃあ、疑うほうが自然だよ。
 『君自身はどう思っているんだい?』だなんて、笑っちまうよね。」
「・・・9年前から比べて、あなたは変わってしまったと思ってました。
 でも違った。あなたのその真実を追い求めるその瞳、それは今でも変わらないんですね。
 あたしはそれが嬉しかった。」
彼女は頬に溜まった涙を一旦拭いて、再び話を始めた。
「それになのにあたしはその瞳を信じることができなかった。
 最低な女ですよね、あたしって・・・。」
「それは違うよ茜ちゃん。」
「ううん、あたしはあなたの気持ちを裏切って・・・。」

異議ありっ!

「!」
「茜ちゃん、それは違うんだ。
 いいかい?君は自分のことを酷い女だと思っているかも知れない。
 でもね、君は僕のことをずっと慕いつづけてくれたじゃないか。
 僕のことなんて嫌いになっても当然だと思っていたのに、君は変わらず僕を慕ってくれた。
 僕はそれが凄く嬉しかった、嬉しかったんだ。
 君は決して酷い女なんかじゃない。むしろとても素晴らしい女性なんだ。」
「・・・。」

彼女はもう一度、頬に溜まった涙を拭いた。
「成歩堂さん、弁護士に戻るつもりは・・・?」
彼女は僕が一番返事に困るような質問をぶつけてきた。
「さっきも言ったけど、ここにはもう僕の居場所はないんだ。
 戻る理由もないしね。」
「どうして?どうしてそんなこと言うんですか?
 あたしは弁護士だったころのあなたに救われて、凄く格好いいと思いました。
 正直、今のあなたの悲しそうな顔は見ていて心が苦しくなる・・・。」
「・・・。」
「あたしはただ、あなたに弁護士に戻って欲しいだけなんです。
 それがあたしのわがままだったとしても・・・。
 だめ、ですか・・・?」
彼女はただまっすぐに、僕を見つめていた。
「茜ちゃん、どうしてそんなに一生懸命なんだい・・・?」
僕がそう尋ねると、彼女は顔を赤らめ、一層強く涙を流し始めた。
そして何かを決意したかのように、言った。
「成歩堂さんが・・・、あなたのことが好きだから・・・。」
「君が・・・、僕を・・・?」
「あたしはあなたのことが好きなんです。愛しているんです・・・!
 だから、あなたの悲しそうな顔は、みたくないんです・・・。」
告白を終えた彼女は顔を両手で覆い、わっと泣き出した。
そんな彼女を見て、僕ははじめて彼女のことを”美しい”と思えるようになったんだ。
応えるべき返事を思いつくこともなく、僕はただ彼女に自分の胸を貸すことしかできなかった。
251成歩堂×茜(成歩堂視点)3:2007/05/03(木) 20:55:27 ID:mpPyOYTO
暫くして彼女は大分落ち着きを取り戻していた。
「落ち着いたかい?」
彼女は静かに頷いた。
僕はあの告白にどう応えればいいのだろう。
言葉では言い表せない彼女への気持ちに僕は戸惑っていた。
そんな時、僕はあの言葉を思い出した。

”発想を逆転させる”

言葉では彼女に応えることはできない。
ならば行動で、彼女に応えようではないか。
「顔を上げてごらん?」
僕がそう言うと彼女はゆっくりと顔を上げた。
僕は何も言うことなく、彼女の顎に指を2本添えた。
「え・・・。」
そのまま僕は彼女の唇に、僕の彼女への気持ちを刻み付けた。
時間がゆっくり流れているかのような錯覚があった。

彼女の唇からそっと惜しみつつも僕は離れた。
彼女の瞳は焦点が合っていないようだった。
「これが、僕の気持ちだ。」
「成歩堂さん・・・。」
そして彼女は僕に抱きついてきた。
僕は抱きついてきた彼女を、そっと抱き返してあげた。


7年に及ぶ物語に決着が着いて、もうこの法廷に僕の居場所なんてないと思っていた。
でもそんな僕を呼び止めてくれる光に、僕は今ようやく気づいたんだ。
これからうまくやっていけるかどうか、正直自信はない。
でも僕が弁護士に戻ることで喜んでくれる人がいるというなら、それでもいいかな、と思えてきた。
小学校の頃から幼馴染として僕と付き合ってきてくれた御剣の為に
弁護士時代の副所長で、今でも僕と深く交流をもっていてくれる真宵ちゃんの為に
7年間僕のことを父親として慕いつづけてくれたみぬきの為に
僕に憧れて法曹界に入ったオドロキ君のために

そして
こんな僕を好きだと言ってくれた彼女――茜ちゃんのために


10月も中旬に入り、秋真っ盛りでこれからだんだんと冬への兆しが見えてはじめてくる頃。
けれど僕の心の中はそれとは正反対に、これからだんだんと暖かくなっていくの
252付け加え:2007/05/03(木) 20:57:20 ID:mpPyOYTO
最後の文に「だろう」を加えてください。
ミスしてしまって本当にスマソです!
253反省:2007/05/03(木) 21:12:56 ID:mpPyOYTO
よく見ると間違えがありすぎですね・・・、精進します。
254名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 22:48:36 ID:5On17Xl5
いやいやGJ!!
最後まで書けるだけでもスゴイと思うしさ・・・

ていうか、エロ無しも良いなって思い始めたmy revolution
255名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:08:11 ID:mIKTfLa1
>>253
乙!
いいよいいよー、何だか頭がナルアカに浸かり始めたよー。
256名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:22:17 ID:5iqY4qdd
7年後のやさぐれナルホドと家元真宵の話が読みたい
昔のほのぼのナルマヨとのギャップを楽しみたい
257名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:58:33 ID:VwfD5gJq
GJ!
原作のサイドストーリーとしてありえそうな話だと思った
258名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:03:04 ID:M/lbAtIn
>>256 今まさに書いてるよ。GWが終わる前には投下したい。
259名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:54:51 ID:o1yN9JoQ
うわあああああ!
GJ!!!!!!!!!!!
俺も負けてられねーなw
260名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:16:07 ID:O0hvh/G0
何エロなくていいの じゃあオバチャン書いちゃうよ
いっとくけどオバチャン空気読まないよ
261名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:17:00 ID:O0hvh/G0
開け放たれた縁側から、春の気配を徐々に帯び始めた風が
畳の匂いのする室内へと流れ込んでいた。
二人はほぼ同時に一杯目のお茶を飲み終え
彼女は以前よりもいくらか上品になった溜息をつき、けだるそうに背筋を伸ばして見せた。
彼女の両耳で、小さな丸いイヤリングが揺れている。

成歩堂は小皿の上に乗せられた幾つかのようかんの欠片のうちの一切れを口に放り込みながら
彼女の前に置かれている同じ皿の上には、既に何も残されていないことに気付き
ほんのすこし、笑いを漏らした。
彼女は成歩堂が鼻を鳴らしたことに目ざとく反応すると
僅かに首をかしげながら、昔と比べて僅かに低くなった声で、呟いた。
「どうしたの?」
「早いね」
「何が?」
彼女は、成歩堂が口にした言葉の意味を理解しかねたらしく
今度は反対の方向に首をかしげ、不思議そうに瞬きをした。
「きみ、昔と変わってないね、って思ってさ」
「昔も何も、去年だって、遊びに来てくれたじゃない」
「え、そうだっけ?」
成歩堂がそう呟くと、彼女は奇妙そうに眉毛を潜めながら
僅かに身を乗り出し、成歩堂の顔を嘗め回すように見つめた。
「忘れちゃったの? なるほどくん、大丈夫? ぼけはじめた?」
どうやら彼女は決して冗談めかす訳ではなく、飽くまで真剣に、成歩堂の脳を心配しているようだった。
自分を真っ直ぐに見つめる、懐かしいその視線を前にして、成歩堂は再び笑い声を漏らす。
「去年は、久々に忙しかったからね。一年前が、もう、随分昔の事みたいだ」
「ふーん?」
成歩堂の言葉を聴くと、彼女は腕を組みながら左手を頬に添え、納得とも不満ともつかない、奇妙な声を上げた。
その仕種には、見覚えがある。
「……あの頃と比べて、っていうこと?」
「うん?」
「私が、あの頃から比べて、変わってないって思ったの?
彼女は頬杖をついたまま、丸い瞳だけを成歩堂に向け、すこし機嫌を損ねたような表情で、そう訊ねてきた。
成歩堂は、彼女の言葉について、ほんの少し考えを巡らせた後で、口を開く。
262名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:18:27 ID:O0hvh/G0
「いろいろあってね。あの頃からしたら、ぼくは変わっちゃったな、っていうのを、改めて思い知ったんだ」
「そうかな? なるほどくん、そんなに変わっちゃった?」
「と、ぼくは思う。みんなにも、言われる」
「私は、そうは思わないけどな。ちょっと太ったくらい?」
彼女は組んだ腕を組み替えながら、小さな湯飲みの縁に口をつけ、小さく音を立てて、その中身を啜った。
「なるほどくんの事、ずっと見てたからなあ……わからないのかも」
「そうかもね」
「あ、じゃあ」
ふと、何かを思いついたように、彼女は湯飲みから顔をあげ、見開いた目で成歩堂を見つめた。
「何?」
「あたしも、変わっちゃってるのかもしれないね」
湯飲みをちゃぶ台の上に戻し、束ねた髪を直しながら、彼女は言う。
「なるほどくんは、それに気付いてないだけで」
「ぼくはずっと、きみを見ていたから?」
「うん!」
ほつれた髪の毛を背中側に押し戻すと、彼女は両手を胸の前で併せ、この上なく嬉しそうに微笑んだ。
そして、まるで何かを願うように両手を擦り合わせ、なにやら、2、3度頷いて見せる。
そう。その仕種にも、見覚えがある。
胸の奥がじわりと暖かくなるのを、成歩堂は確かに感じた。
「そうかもね」
彼女は成歩堂の相槌を聴くと、満面の笑みを浮かべ、大きく頷いて見せた。
そしてそこから、まるで火がついたように、嬉々とした口調で、色々な事を喋り始める。
昔の事や、今の事。彼女の事や、成歩堂の事。
彼女の表情に笑顔が浮かぶ事が増えるに連れて、彼女は成歩堂の知る仕種を繰り返すようになった。
成歩堂はそんな彼女を見つめながら、思う。

……このマシンガントークは、昔の彼女には、無かったかな。

どうやら今の彼女には、少なからず、これまでに出会ってきた人々の影響があるのかもしれない。
「それでね、そうしたら……ね。昔のときにもさ……ほら、あの事件の」
しかし成歩堂は、そんな彼女の仕種の一つ一つを目で追うことに夢中で
彼女の話の殆どを、実は、全くと言っていいほど、聴いてはいなかった。
「あの時のあれ、やっぱりあたしの言うとおりじゃない? ね、なるほどくん?」
「……うん? そうだね」
不意に話を振られ、成歩堂は言葉につまり、彼女の顔を見た。
彼女は、素敵な答えを期待する瞳で、成歩堂の両目を見つめている
成歩堂はばつが悪そうに笑いながら、ポリポリと頭を掻き、ようかんをひとつ、口に入れる。
すこしだけ息の上がった、彼女の呼吸音。成歩堂の左胸の音。
風が吹き、一言。
「……いや。でも、アレは明らかに、キャタツだったよ」
263名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:21:35 ID:O0hvh/G0
終わりですよ
ごめんなんか暴走した
オチとかボンゴレ食われた
264名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:25:45 ID:KE0Jzoyu
>>261-263
リアルタイムで遭遇してwktkしながら見てました!
ナルホドとマヨイの二人は一番好きなのでうれしかったです
最後のキャタツに思わずふきましたw
265名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:57:46 ID:rMFoRJKy
前置きとヨウカンのせいでギリギリまで不安だったけど安心したw
うん、やっぱナルマヨはいいな。マヨイも5にでてきて欲しいなー。
266名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 08:51:00 ID:M7C112dL
よ、幼姦とな?
267名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 09:07:44 ID:diuYifQv
ナルマヨGJ!
癒された
268名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 09:14:17 ID:2bqPhmFh
だからカプ名を名前欄に入れろってば
269名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:04:58 ID:fo80Xtdo
この話の場合は「彼女」が誰かを読者に想像させるところがミソだから
カプ名を入れちゃネタバレになるだろ
エロ話ならカプ名を入れてほしいと思うが、これは小話みたいなもんだし
必要ないんじゃね?
270名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:39:41 ID:rMFoRJKy
山田との最初のやりとりを見ると
マヨイは強引かつ直球なくどき文句に凄く弱いと思うのだよ
271成歩堂×みぬき:2007/05/04(金) 16:38:43 ID:BY7crr7C
他板のコピペっす。鬼畜注意。





「いやっ……パパ、やだ…やだぁ!」
「騒ぐんじゃない、ミヌキ!施設に行きたくはないだろう?」

施設
この一言に、ミヌキは肩を震わせた。
ただでさえ母は行方不明、父も姿を消し、孤独な彼女にそれは耐え難いものなのだ。
ニットがパパになってくれると知った時、どれほど嬉しかっただろう。
また失うなんて、彼女には死ぬより辛い、あってはならないこと。
それを見越したニットは、たびたびミヌキを慰み者にした。
まだ初潮すら迎えていない幼女をいたぶることに、暗い喜びを感じていたのだ。
自分を落ちぶれさせた証拠を渡し、そして全ての原因となった依頼者を父に持つミヌキ。
そんな彼女を痛めつけるレイポは、ニットの心の隙間を埋めてくれた。

「ほらっ、一度目に比べて段々とヨくなってきてるじゃないか…!」
「やああああ!指、いれちゃダメぇ!痛いいいい!」
「嘘つくなよ。こんな濡らして……まだ胸も小さいくせに、ここだけはいっちょまえに大人なんだな」

指先でミヌキの股間を弄くり回す。
真っ赤に充血した芽をクリっと摘むたびに、ミヌキは痙攣を繰り返した。
激しい愛撫のせいで濡れそぼったソコに指を突きたて、中をかき回してやれば「ああ」「はぁっ」とメスの声が漏れる。
男を受け入れる準備は、もう整った。
ニットは既に充血し、勃起した息子を取り出すと、ミヌキの両足を掴んで大きく広げた。
そして、男を誘うように濡れたソコへ……ムスコを埋め込んでいく。

「イヤあああああああああああ!!!!パパッ、助けてぇ!パパァア!パパ!」
「力を抜きなさい……ミヌキ、助けなんかきやしないんだよ…!」

今、彼女が呼ぶパパが誰のことなのか、ニットには聞くまでもなく分かっていた。
そのパパが、どれほど浅はかなのかということも。
彼女の本当のパパは、ポーカーでその人自身など見抜くことなど出来ていなかった…それだけだ。
272成歩堂×ラミロア:2007/05/04(金) 16:39:47 ID:BY7crr7C
同じくコピペ。







「貴方には何とお礼を言えばいいか分かりません。ニットさん、本当に感謝しています」
「いいえ、お気になさらず。…それにね、お礼なら……言葉じゃなく、体で欲しいなぁ」

手馴れた素早さでニットはラミロアの手首を背後で拘束し、ミヌキがマジックに使う手錠で戒めた。
ソファに突き飛ばされ、服を脱がされ、豊満な肉体を露わにされているのにラミロアは抵抗もせず呆けることしか出来なかった。
突然のことに頭がついていかないのだ。
乳房だけではなく、いよいよ股間をも露出させられそうになったところで我に返ったが、既に何もかもが遅かった。

「な、何をするんですか!やめてください!嫌です!」
「はっはっは、そう怒らないで下さいよ。貴方の馬鹿な父親のせいで、ぼくは職を失い…7年間も貴方の娘を養ってあげたんだ」
「それは……」
「これくらい当然だと思うんだけど、違いますか?」
「た…確かに感謝はしています!でも、こんなことは嫌……!」
「……まぁ、いいでしょう。その方が燃えてきますし」

勢い良くラミロアのスカートを、下着と一緒に引きずり下ろす。
そこはまだ、当然何の反応もみせてはいない。
ニットはラミロアの股間に顔を埋めると、舌で股間を舐め回しはじめた。
濡れた舌先が敏感な箇所にねじこまれ、ラミロアは甘い声を漏らさずにはいられなかった。
あの事故があって、ザックと離れて以来忘れていた感覚。
久しぶりに味わう甘い快感に、身を委ねてしまいそうになる。

「さぁ……娘さんのように鳴いて下さいね。思いっきり」
「えっ」

娘のように、とはどういうことなのか。それを問う間も与えず、ニットはラミロアの中に怒張を突き立てた。
激しい揺さぶりと突き上げの中、ラミロアの頭の中からニットの言葉が離れなかった。
嫌が応でも一つの真実に辿り着くその言葉。
ラミロアは涙を溢れさせ、愛しい娘に謝罪の言葉を漏らしながら、ニットの蹂躙を受け入れ続けた。
273名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:57:33 ID:A6uJadGd
ニットってw
274名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:43:04 ID:7cggfbQm
アキラカにピンク難民板だなw
275名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:49:30 ID:yrYCfBd0
これは酷い
276名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:15:21 ID:VCOXP1Qj
・・・(;^ω^)
277名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:44:26 ID:e9goQbIU
>>229-
乙。ちょうどいいぐあいだと思
>>249-
萌えた
しかし、エロがなくて良くなるということもないかと
>>261-
陶酔しててキモイ
村上春樹好きだろお前
>>271-
久々にワロタ
こういうアホなエロが溢れ帰ってたのが昔のエロパロなんだよな
今の新参はエロ無しでも良いとか言い出すから困る
278名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:55:02 ID:SGdyhDuJ
まあ>>271みたいなエロだったら萌えだけのほうが俺はいいけどな
279名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:54:15 ID:DW/c7gKB
>>277みたいなのが職人さんが消える原因なんだけどな

>>261の職人さん乙
久し振りのナルマヨで癒された
エロは無いけど話の雰囲気が俺は好き
280名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 04:46:30 ID:e9goQbIU
まぁエロ無しイラネは言いすぎた ナルアカ萌えたしな
そこは謝ろう。エロ無しもひとつの文化として認めるさ

でも>>261〜は明らかに自分に酔いすぎだろ
281名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 09:33:59 ID:Z7BjxgzO
あの程度で自分に酔いすぎとか言われても困る
自分酔いすぎの文章ってのは、
もっと美辞麗句並べ立てたり三点リーダーが多すぎたりモノローグが鼻につくようなのだろ
282名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 09:48:03 ID:gzt2OtnN
エロパロはエロパロだしな
普通の小説を投下する場所ってないのか?恋愛ものおkで
283名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:54:38 ID:oM9XaJje
自分と趣向が合わない作品は叩く
これが荒らしの基本
284名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 12:17:09 ID:e9goQbIU
まぁ何と言われようと
エロい小説落とせって言われたとこにエロくもないオナニー投下して
挙句の果てに自分は空気読まないとかふてぶてしくもほざくんだから
何言われても文句は言えないだろ
285名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:10:47 ID:0Ar8p1X0
>>114〜みたいな、本編で全く接点のないキャラの組み合わせは勘弁してほしい。


286名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:17:27 ID:Jk2FgRNt
是非はともかくやっぱり荒れるな
エロ無しのSSも読みたい(4で七年の空白が発生したから妄想も広がるし)んだがどっか場所ないのかな
287名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:18:52 ID:K5uelg5/
この板の他のスレじゃ捏造、エロなしは結構見掛けるんだけどな。
このスレは厳しいな。よっぽど良い職人に恵まれているんだろう。

次スレからテンプレに入れておけば?
「エロなし、捏造、下手くそは投下禁止」って。
職人さんにとっても、わざわざ落としに来て叩かれるよりもその方がいいだろ?
288名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 14:23:11 ID:8wettUF7
流れぶった切ってエロじゃないけど置いていく。
ttp://www.uploda.org/uporg798630.jpg
成歩堂×みぬきってやっぱ少ないのかな。
鬼畜はムリポだけど、愛あるエロなら萌え悶えながら描いているw
289名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 15:03:41 ID:Z7BjxgzO
自分の好みに合わないからという理由での批判はどうかと思うぞ
そういう時は黙ってスルーしとけ
290名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 15:07:23 ID:64O1xAbu
>>284
君も空気読まないでふてぶてしい物言いだよねw
目糞鼻糞笑うって奴だよねw
291名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 15:40:43 ID:NkT0qoCv
荒れると職人さんが投下を躊躇するからねぇ。
無駄な火種は蒔かないほうがいいと思うけど。スレの為にも。
292名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 15:48:03 ID:aFXWdI2x
>>287
ほんの少し前まではエロなしも接点なし捏造も普通に投下されて受け入れられてた
今は4発売とGWが重なってスレが騒がしくなっているみたいだから
そういうのはもう少し空気が落ち着いてから落とせばいいと思う
293名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 16:07:56 ID:OweI2Ss3
>>284は単に4スキーなんじゃないかとw
他の逆転裁判スレで4が叩かれてるからここでストレス発散してるんじゃね?
294名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:30:59 ID:It4QYTpj
>>293
すごいエスパーさんktkr
295名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:32:53 ID:E+NBI9tY
流れを変えられるといいんだけどってコトで。
とりあえず完成したから投下にきたよ。
4−2で思いついた成歩堂×真宵ネタ。
マターリお付き合いを願います。
296名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:35:34 ID:dCWhwziO
wktk
297成歩堂×真宵:2007/05/05(土) 19:35:58 ID:E+NBI9tY
「ねえねえなるほどくん、ホントに捻挫だけなの?」
「ホントだよ。」
「でもでも、10メートル飛んだんでしょ。びゅーんと!」
「びゅーん、かどうかは覚えてないけど。まあ、飛んだみたいだね。10メートル。」
確かもう26歳になったはずだというのに、相変わらずその物言いは幼げで成歩堂は
思わず顔がほころびる。そんな彼の仕草に気づかずに、彼の元相棒は真面目な面持ちで
うーん、と考えこむ。
「いいなあ。あたしも10メートル空飛べて捻挫で済むなら、その車に跳ねられてみたい。」
随分と不謹慎な発言をさらりと言ってのける。
「何言ってるんだよ。家元の大事な体だろう。」
成歩堂が軽くたしなめると、まあ、そうなんだけどね。と言って彼女は軽く微笑んだ。
「でもビックリしたんだよ。ホント。」
「僕だってビックリしたよ。」
「心配してすっ飛んできちゃったし。」
「忙しいのに、ありがとうね。」
「えへへ、まあね。…でも無事でよかった。」
そう言って、真宵はベッドに横になっている成歩堂にキスをした。相変わらずの長い髪が
頬に触れて、肌理の細かいしなやかな感触が成歩堂を撫でていく。
会うのは久しぶりだ。
キスをしたのは…いつ以来だろう。
「相変わらずやわらかいね。真宵ちゃんの唇。」
「なるほどくんは、ひげがチクチクする。」
ははは、と笑って成歩堂は真宵の手を取り、指先で彼女の細い指先を撫でる。

事故に合って、真っ先に電話をしたのは彼女へだった。
お互い、何かあったらすぐに知らせる。離れていてもピンチになったら駆けつける。
特にそんな約束をした訳ではないけれど、いつの間にかそうなっていた。

彼女を撫でていた指先を広げ、細い手首を取る。華奢な白い腕は昔と全然変わらない。
真宵は軽く掴まれた手を動かして成歩堂の手の甲に唇を寄せた。とても愛おしい
もののようにやさしく口付けてくれる。成歩堂はその手でお返しのように優しく
彼女の頬を撫で、長い髪を撫でながら問うた。
「最近どう?」
「んー?けっこう忙しいよ。はみちゃんが色々手伝ってくれて何とかなってる、ってかんじかな。」
「そっか。」
「この後も予定が入っちゃってて…っていうか、抜けてきたんだけどね。ホラ、
なるほどくんの一大事だからはみちゃんが気を利かせてくれて。でも、あんまり
ゆっくり出来ないんだけどね。売れっ子霊媒師としましては。」
彼女が正式に家元となって七年。
若き家元の努力と彼女をサポートする春美の頑張りを中心に、綾里家は目を見張る
程の速さで復興を遂げた。
今や押しも押されぬ…といった風情であり、修行者の指導や後援者への挨拶、
そして上流階級との会合、と多忙な日々を送っているようだった。「けっこう忙しい」は、
「物凄く忙しい」と言い換えても良いほどだろう。
苦労を苦労と思わないのは、相変わらずの彼女の美点だ。
七年の間に少女というよりは女と呼ぶのに相応しい風貌となっているものの、本質は変わらない。
変わらず愛おしい。
「あとどれくらい?」
「時間?そうだなあ…なるほどくんの無事も確認できたし、30分くらいは大丈夫だけど。」
「そりゃ大変だ。」
そう言いながら成歩堂は髪を撫でていた手で真宵の肩を取り、
「じゃあ、すぐしなくちゃ。」
と、言って真宵をぐい、と自分に引き寄せた。
298成歩堂×真宵:2007/05/05(土) 19:39:00 ID:E+NBI9tY
「うわ!」
思い切り抱き寄せられた真宵はベッドに横たわる成歩堂の上に覆いかぶさるような状態に
なってしまった。慌てて起きようとするが、肩に回された腕は振りほどくことを許してくれない。
「こ、こら。びょーにんの癖にナニ不謹慎なコト言ってんの!」
「病人じゃなくて怪我人だよ。それも軽症の。」
そう言いながら空いているもう一方の手で真宵の腰を取り、その下の丸みを撫で上げる。
着物の上から縦の溝に指を這わせて、丸い双丘を手できゅ、と掴んでやる。
「あ…」
以前よりも真宵の身体は肉感的になっている。太ったというよりは成熟した、
というべきであろう。曲線が女としての成長を分かりやすく表している。
「ダメだよ、なるほどくん!こら。」
真宵はぺし、とニットの帽子ごと成歩堂のおでこを軽く叩く。悪戯する子供を
諭すような振る舞いは彼女の姉譲りだ。だが、悪戯をする大人は怯まずに状態を
一瞬起こして彼女をぐい、と一層引き上げる。
「きゃわぁあ!」
ベッドに戻る反動で勢い良く引き上げられた真宵は、成歩堂の上に半身乗り上げてしまった。
「僕、ケガ人だから真宵ちゃん上ね。」
ニコニコと上機嫌で成歩堂が言う。真宵は呆れた表情で
「えろおやじ」
と膨れてみせたが、その言葉とは裏腹にベッドの上に乗り上がり、成歩堂の上に身体を跨がせた。
「重くない?」
「んん、全然。お尻が太腿に当たって気持ちいいよ。」
「ばか。」
真宵は小さくつぶやいて、成歩堂にもう一度キスをした。
成歩堂が求めていたように、真宵も彼を求めていたことが、その口付けで分かった。

病院のベッドで抱き合う二人は、体温が上昇するのも早かった。
男を跨いで長い着物のスリットから見せる白い太腿は、酷く情欲をそそる代物だ。
昔のような短い装束で無くなったのは、いつからだったろうか。
真宵が成歩堂の男の部分を指で摩りながら言う。
「やだ…なるほどくん…もうこんなにしてる…」
「真宵ちゃんが色っぽいから。」
上気した頬で照れる仕草の真宵は、本当に色っぽい。
「だ…だって、さっきから…へんなさわりかたするから…」
真宵のはだけた胸元に両手を突っ込み、やわらかい丸みを揺さぶり、指先を彼女の胸の頂きに
突きつけている。指で彼女の先端を押し込み、引っ張って、真宵に絶えず刺激を与え続けている。
彼女の胸は以前よりも成長しており、揉み応えも十分だ。
「真宵ちゃん、胸、気持ちいい?」
「ん…っ…うん…。きもちいい…」
真宵がブラのカップが1サイズ大きくなったと白昼堂々事務所で宣言したのはいつだったか。
(確か御剣が居て思い切り紅茶を吹き出してたっけ…。)
あの頃よりも更に大きくなっている。手から溢れそうなほどの、素晴らしい成長だ。
お姉ちゃんくらいになると思ったんだけどな。
そう言っていた事もあった気がする。成歩堂にとっては大きさも柔らかさも見事だし、絹のような
手触りは十二分に魅力的で、十分満足していたのだが。
葡萄の房のように重力に負けて目の前に下がっている二つの乳房を成歩堂はベッドの上で
交互に揉みしだき、そして二つを順番に味わう。果実の先端部分を舌で包み、大きく口の中に
吸い込むと、頭上で真宵の甘い声の混じった吐息が聞こえてきた。
乳首に吸い付いたまま腰を引き寄せ、両手でお尻を掴み上げる。彼女の下着の中心を
脇からずらし、開きかけた蜜の扉に手をかけて堰きとめていたものを開放する。
「あ…あっ…!だめ…」
唇を動かしてクニクニと彼女の敏感な処を刺激し、舌で突いてやると真宵の身体がひくん、
と震えてパタ、と水気のある音が成歩堂の腹のあたりに落ちてきた。熱い彼女の雫が
ずらした下着の脇からこぼれている。成歩堂の指にもそれは流れ、透明な熱いものが
指から手のひらへとつう、と流れていく。
「真宵ちゃん…挿れたい。」
「うん…。あたしも、なるほどくんの…ほしい…。」
299成歩堂×真宵:2007/05/05(土) 19:42:00 ID:E+NBI9tY
横たわっている男の唯一いきり立っているその部位を、真宵は手にとりしゅ、しゅと
扱きながら自分に近づける。
「いれるの…うまくないけど我慢してね…」
そう言って自分の大切な部分をもう一方の手で開き、成歩堂のそれを宛がった。
成歩堂はその光景に益々昂ぶりを押さえられなくなる。
「真宵ちゃん…もっとよく見せて…。」
黒い茂みの中に隠された艶のあるそれは、成歩堂を待ちきれずに呼吸を繰り返している。
「や…」
成歩堂の視姦を避わすように、真宵は成歩堂自身を掴み、先端を己の入り口に埋め込み始めた。
「んぅ…っ!」
「っ…!」
十分に濡れていた所為だろう。うまくない、という言葉とは裏腹にスムーズに男を咥え込んでいく。
「うまいよ…真宵ちゃん…練習した?」
「そんなこと…!ん…ぅ!してな…ぁっ…!」
「すごい熱い…真宵ちゃんのここ、蕩けてる…腰の使い方が、会う度にやらしくなってるね…」
「や…変なコトいっちゃ…ん…っ!」
言葉に反応して一層彼女は締め付けてくる。昔とまるで変わらないその様子に成歩堂は微笑む。
小刻みに腰を上下に振って彼女への杭を深く打ちつけていくと、それに少しばかり遅れをとりながら、
真宵の露になった両乳がたぷん、たぷんと前後にゆさぶられている。
(いい眺めだな、これ。)
成歩堂はそう思い、時折、一際腰を強く打つ。
その度にんぅ!と大きく真宵が跳ね、ぷるん、と大きく乳房がたゆたった。
しばらくその上下運動を目で楽しみながら、成歩堂は締め付けられる自分の
分身の快楽に目を細める。
自分の上の真宵の吐息が荒い。
「真宵ちゃん、おっぱい揺れてる。」
「あ…や…やだ…」
慌てて隠そうとする両手を捕まえ、胸を挟んで強調させるように両手を組み込み、
成歩堂は更に腰を下から突き上げる。
「あっ!んっ!んぅ!」
細い両腕の間で彼女の胸が大きく揺さぶられ、真宵は下からの衝撃に我慢できずに声を漏らす。
「真宵ちゃん…声、大きいよ。」
「あっ…!ごめ…んぅっ!」
「あ、そういえば、もうすぐ看護師さんの巡回時間だ。」
「えっ!う…うそ…!」
真宵の身体がきゅ、と成歩堂を締め付ける。慌てて彼から離れようともがくが、捕まえられた
両腕は依然として成歩堂に捕らえられたままだ。
「だ、だめだよ、なるほどくん…来ちゃうんでしょ…はなして…!」
濡れた瞳は訴えるように成歩堂を見つめ、形のよい眉は悩ましく眉間に皺をよせている。
成歩堂は真宵の笑顔も怒ったような表情も好きだが、泣きそうな顔もまた愛おしい。
「嘘だよ。真宵ちゃん。」
「え…」
「冗談。ごめんごめん。…それにしても、人が来るって言われただけでこんなに締め付けて
くるなんて…ひょっとして真宵ちゃん、見られたかった?」
意地悪な笑顔を向けられ、真宵は安堵と怒りで幼子のようにふにゃ、と表情を崩す。
「もお…!ばかぁ…!もうやめるぅ…!」
拗ねたその表情はやっぱり子供みたいだ。
だが、やめることなんて出来ない大人の快楽を、彼女はもう知っている。
やめられないくせに。そう言おうとしたが、これ以上彼女の機嫌を損ねるのも悪いので
成歩堂はごめんごめん、と素直に謝る。
「可愛いよ、真宵ちゃん…。」
300成歩堂×真宵:2007/05/05(土) 19:42:52 ID:E+NBI9tY

二人はどちらともなく動きを再開する。
唇を深く重ね、互いの胸を指先で刺激する。
成歩堂は大きく息を吐き、真宵の身体を受け止める。
肌に落ちる黒髪の感触に堪らない愛しさがこみ上げる。
愛おしい。今も、昔も。ずっとこれからも。
真宵は成歩堂の上で喘ぐ。涙に滲んだ瞳がぼやけながらも成歩堂をしっかりと見つめていた。
「真宵ちゃん…気持ちいいよ…」
「あ…あたしも…なるほどくん…気持ちいい…っ」
腰の動きが加速する。真宵の揺れるはずの両胸は、成歩堂の胸板に押しつぶされていた。
真宵の腰を、華奢な背中を掻き抱き、成歩堂は下からずんずんと真宵を突き上げ、
昇らせ、そして昇っていく。
「真宵ちゃん…もう…出る…!」
「んぅ…ぁあっ!!…っ――!」
声にならない叫びを上げて、真宵は成歩堂の汗ばんだ胸の中に落ちていった。
301成歩堂×真宵:2007/05/05(土) 19:44:22 ID:E+NBI9tY
「じゃ、これお見舞いね。」
真宵がてきぱきと風呂敷の中から見舞い品を取り出して重ねていく。
「え。いいよ。真宵ちゃんだけで十分。」
「何言ってんの!重かったんだからね、これ。ちゃんと見て、レポート送ること!
原稿用紙で一話につき3枚以上ね。」
「いったい何話分だよ…。」
先ほどまで二人が乱れていたベッドにどかどかと特撮モノが積まれていくのは、
なんとも味気ないというか、不思議な気分である。
まあ、こういうところも含めて彼女らしいといえばそうなのだが。
「予定の時間すぎちゃった。またはみちゃんのお説教だなー。」
真宵が風呂敷をたたみ終え、ちょっと困ったようにつぶやく。
「大丈夫だよ。僕が引きとめたって言えば、春美ちゃんも納得するよ。」
「お、自信家だねー。」
まあ、ね、と成歩堂は答える。春美はまだ成歩堂と真宵は結ばれると思ってくれていた。
それは、成歩堂にとって嬉しいことでありまた、辛いことでもあるのだが。
「じゃあ、行くね。なるほどくん。」
「真宵ちゃん。」
呼び止めて振り向いた彼女にキスをする。ちょっと急いで駆け寄ったので捻挫した足が痛んだが、
彼女の唇はやっぱり柔らかかった。

「…真宵ちゃん。そろそろ結婚しようか。」
「また始まった。なるほどくんが本気になったらしてあげるよ。」
「うーん…今のは結構本気だったんだけどな。」
「あはは。ケッコンには色々大変なんだよ。片付けなきゃいけないものもあるしね。」
「片付けなきゃいけないもの…か。」
「そ。あたしもなるほどくんも、いろいろ。じゃあ、またね。」

長い髪を揺らして、あっさりと彼女は去っていってしまった。
恋人と呼べるか分からない、だが最高に愛しい彼女。
去っていった直後には、一層強く感じる。真宵をもう一度、そしてずっと抱きしめていたいと。
諸々終わらせたら、再び会いに行こう。今度は僕から。

ベッドの上に乱雑に置かれたDVDの山を見て、成歩堂は呟く。
「じゃあ…片付けるかな。そろそろ。」



302名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:48:00 ID:E+NBI9tY
終了です。お付き合い下さった方はどうも。
4−2やったときはてっきり見舞いに来たと思ったもんでネタにしてみました。
実際はDVDを定期的に送りつけてたみたいだな…まあ十分萌えるんだが。

短編にしてみたので読みやすかったなら嬉しいっす。
303sage:2007/05/05(土) 20:05:36 ID:dCWhwziO
ナルマヨ乙。この二人が一番好きだな
304名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 20:09:45 ID:1DKRpHR8
ナルマヨGJ!
二人とも色っぽいしちょっとせつないとこも良かった。
305名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 20:38:03 ID:0Ar8p1X0
まさに王道、GJ!
306名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:00:25 ID:qOzNGiUM
GW中にアップするとか言ってアップしない奴が多数な訳だが
307名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:51:38 ID:bsjFaSDx
>>306
俺の待っていたやつは全部アップされていたが、お前は何を求めているんだ
308名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:23:08 ID:qR0UkfEz
はみ×ハミじゃね
309名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:36:24 ID:Veukjse3
真宵から押し付けられたDVDを
成歩堂が最後にそっくりまことに押し付けててワロタw
そんなに迷惑だったのかww
310名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:53:07 ID:Z+R2cIiq
ナルマヨ来てたーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
いや本当にGJ!個人的に一番好きなカプなんで嬉しかったし
エロも萌えて微妙に切なく、最後に一言に痺れました
311名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:05:03 ID:tTuIMPPZ
やっぱりナルマヨが一番好きだなと再認識したよ
GJでした!
312名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:07:24 ID:2yNzvoC7
昨日ニットに4の茜ちゃんが食われるのを隣の家から目撃する夢をみた(;´Д`)ハァハァ
313名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:11:12 ID:jvDnSjVY
>>312
さあそれを今すぐ小説にするんだ
314名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:31:40 ID:2yNzvoC7
苦しいときの 神 頼みッ

神様〜(エロの)

315名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:59:20 ID:e9goQbIU
まあエロが来た時と非エロが来た時とのこの反応の差を見ても
非エロがいらんことは明白だ
316302:2007/05/06(日) 01:48:35 ID:TWIu/h9T
レスくれた人々有難う!
成歩堂が恋人と呼べない分だけ名前を愛しげに呼ばせようと
したんだが、いい加減真宵ちゃん真宵ちゃん言い過ぎだと後から反省した。
が、気に入ってくれたなら何より。
考え抜いていい感じに纏めたつもりの最後の台詞に反応してくれた人もいて
すげえ嬉しかった。

>>306 ちなみに>>258は自分です。
317名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 11:08:11 ID:FcB60REq
>>309
ぶっちゃけあれただの背景の手抜k(ry
318名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 13:07:50 ID:2lRwL05U
大人ナルマヨktkr!!
真宵の反応が可愛くてハァハァ
読みやすかったしエロくて萌えた!
319名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 15:24:45 ID:QXcORfd2
このなるほどくんは変わっちゃったなるほどくんだな、となんとなく思った
>>261とは対象的でなんか面白い
どちらも乙
320名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 15:59:08 ID:0hzvw4Qw
前置きすげー長くなりそうな悪寒がするけど
今日中に響也×茜の小説うpしようかと思う
では後ほど(^ω^)
321名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:29:28 ID:PS5I1gLC
ナルマヨ2本ktkr!!
エロく無い方もエロい方もどっちも萌えさせて貰いました!

>>320
そっちも正座して待ってます
4で一番好きなカプですよ
322名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:07:41 ID:ZedmHNqS
まだー?
323名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:13:40 ID:o03Yw9SR
>>322
お前が響也×茜を大好きなのはこのスレで十分伝わってるから少し黙れ
無駄レスでそのうちスレが埋まっちまうわ。



と言ってる俺も無駄レスっすかwwwサーセンwww
324名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:46:12 ID:0hzvw4Qw
おまたー
予想以上に長くなってしまったので、エロスはあるけど挿入はないよ

とにかく前置き長い
許して

では次から投下します
325響也×茜:2007/05/06(日) 20:56:10 ID:0hzvw4Qw
「刑事くんの事が好き。」
…唐突に、目の前のじゃらじゃらした男は言った。
またいつもの軽口だろう。あたしは、コイツのそれが大嫌いだ。
「死んで下さい。」
そう言ってスタスタとその場から歩きだす。
いくらかりんとうを貪りつつ突っ立っているだけだろうと、一応は勤務中。
わきまえろアホ検事。

「相変わらずつれないね。結構傷つくんだ、それ。」
とてもそんなふうには見えませんけどね。
「私事なら、後にしてくれません?今仕事中なんで。」
出来る限り、最大限にトゲトゲしく言ってやった。
「…刑事くん、やっぱりさっき言ったこと信じてない?」
「はい。」
「……。そこまで即答されるとヘコむよ…。どうしたら信じてくれるのかな?」
いい加減鬱陶しい。
こっちは仕事中って言ってんのに…。
そんないかにも軽薄な嘘、誰が信じるか。
「もう、うるさ…『宝月刑事〜!!』
最後の手段、かりんとうを投げつけようとした瞬間、突然部下から声がかかった。
『ちょっと、みて欲しい所がありまして…こちらへ来てもらえますか?』
よかった。これでなんとかコイツから離れる事ができるみたいだ。
命拾いしたわね。検事さん。
「了解。それじゃあ案内して。」
そう言ってあたしはそいつの前から去った。なんとなく視線が痛かった気がするが、気のせいだと思い込む事にする。
326響也×茜2:2007/05/06(日) 20:58:51 ID:0hzvw4Qw
思えばいつも流してきたけど、あの軽口の真意は深く考えた事もなかった。
別にあたしじゃなくてもいいだろうに。
その辺の女の子なら、きっとキュンキュンメロメロしてくれるはずだよ。

そんな事を思いながら、あたしは報告書をまとめていた。
もう夜も遅く、そとは暗闇に包まれていた。
「づぁ〜…ほんっとに忌々しい作業よね、これって。」
カリカリと自分のペンの音だけが響く。
こんなに静かだと、不思議と色々思考を巡らせてしまうものだ。

あの検事は、初めて出会った時から嫌いだった。
じゃらじゃらしているし、言動が軽薄っぽい。
最悪。
これが第一印象。
そのうえ誰彼構わず口説くし、優しいし、本当に女たらし。信じられない。

…自分も、そんなどうでもいい女の一人なんだろう。
彼にとっては、ゲームか何かしてるようなきぶんなのだ。きっと。

なぜだか、とてつもなく妙な気持ちになった。
苛々して泣きたい気分。
それもこれも、すべてあのアホのせいだ。
327響也×茜3:2007/05/06(日) 21:00:36 ID:0hzvw4Qw
すると突然、部屋の扉が開く音が耳に入った。
と同時に、聞き慣れた声。
「あ、刑事くんか。こんな時間まで残業?」

思わず、顔を思い切りしかめてしまった。
「…そうですけど。牙琉検事こそどうなさいました?」
「いや、資料を置きにきたらここの電気がついててさ、覗いてみたんだ。」
コイツも一応、こんな遅くまで働くんだな…なんて思っていると、いつの間にその男は、隣に佇んでいた。
そしてあたしの手元を覗き込み
「ふーん。報告書書いてるんだ。お疲れ様。」
「お気遣いどうも。」
とりあえず適当に返しておく。
というか、何でもいいけどコイツ顔近い。
「……あの。」
「なんだい?」
「離れて下さい。」
目を合わさずにそう言ってやると、あいつはまだ顔をどけず、くすくす笑って見せた。
「…なんですか」
「刑事くん、顔赤いね」
その一言で、自分でも分かるぐらいに顔が熱くなる。
よりによってコイツの前で!
「うううううるさいっ!こっちみるんじゃないわよっ!」
慌てて男の顔面をぐいぐいと押しやる。
「あはは。照れてる君も可愛いね。」
「………っ!!」
顔から火でもふいたんじゃないだろうか。
熱くて熱くて仕方ない。
328響也×茜4:2007/05/06(日) 21:03:01 ID:0hzvw4Qw
「そんなに恥ずかしがる事もないのに。可愛い可愛い。」
この男の軽口がまた始まった。
やめて欲しい。こっちは不快でたまらないのに。
「うるさい。気色悪い事いわないで。」
顔も合わせられない。恥ずかしい。
「ひどいなあ。本気なのに…。」
なにかと口を開けば本気、本気って…
聞き飽きた。そんな軽薄な嘘は。
「…本気とか、軽々しく言うな。迷惑。どうせ、その辺の女にも言ってるんでしょうが。」
俯きながら放ったそのあたしのせりふに、男はキョトンとしていた。
沈黙が痛い。
しかし数秒後、みるみるうちにそいつの顔が綻んでいくのがわかった。
なんだかとてもイイ顔している。
しまったと思った時にはもう遅い。
「…刑事くん、ヤキモチやいてくれてるの…?」
ヤキモチ
ヤキモチ
ヤキモチ
ぶあっと、脳内で反芻された。
ああ、そうだったの。
この落ち着かない感情の正体は。
モヤモヤとしていた何かが晴れていく。
「やっ…ヤキモチなんかじゃ…」
だが、頭では分かっていても、心では認めたくないようだ。
だって、このあたしが。こんなじゃらじゃらした男に。

次の瞬間、すうっと何かが頬を伝う。
男は、目を丸くしてこちらを見ていた。

泣いてしまった。訳もなく、ぼろぼろと雫がこぼれる。
どうしてしまったんだろう、自分は…。
ああもう、今日は失態の連続だ。死んでしまいたい。

すると、慌てて目の前の男は、腰を屈めて目線を合わせてくる。
「ごめん、刑事くん、ごめんね、泣かないで!」
そう言って頭を撫でてくる。
とても優しい手つきにどきりとした。
「触るんじゃ、ないわよ…っ。」
悪態をつくけど、まだ涙は止まらない。
「ごめんね。」
次は、頬にキス。おでこにキス。
頭が麻痺したようにクラクラとしてきた。心地いいと感じつつも、この状況を甘んじて受け入れるのも癪だ。
「何調子のってんのよっ…!!このっ、セクハ」
言い終わらぬうち、唇をふさがれてしまった。
熱くて柔らかい、その男のそれは、ひどく優しく。
長い長い口付けに、溶けるようだった。
329響也×茜5:2007/05/06(日) 21:04:20 ID:0hzvw4Qw
「……」
どちらからともなく、唇を離した。
その瞬間目が合って、とっさにそらしてしまった。すごく顔が熱い。
そりゃそうだ。これがあたしのファーストキス。
なんの因果かこんな男に捧げてしまった。
「…刑事くん…可愛い…」
男の吐息があたしの唇をくすぐる。
「…うるさい…」
そう告げたあと、また口付けが再開される。
さっきのような長いキスではなく、啄むように何度もなんども。
「んっ…」
むずがゆくて、思わず声が漏れる。
いつの間に、あたし達はお互いの首に腕をまわし、求めあっていた。

そのうち軽いだけのキスだったのが、舌を絡ませる濃厚なものになる。
自分の頭の中で、水音が繰り返される。
「ふぁ…っぁ」
初めての感触に、背中のあたりがぞくぞくするのがわかった。
男は、巧みに舌を動かし、口膣をかき回す。
「はっ…んんっ」
駄目。くらくらして、頭がおかしくなりそう。
狂おしくて、まわした腕にさらに力を込めた。
330響也×茜6:2007/05/06(日) 21:05:34 ID:0hzvw4Qw
おもむろに、そいつは私の胸元のリボンをほどき、ブラウスのボタンをはずしにかかっていた。
キスしながらだっていうのに、器用なもんだ。
あたしは、少し驚いて反抗する。
「ちょ…っとっ、なに、して…っん」
「ん…ごめんね。」
とかなんとか言って、止める気配は一向にない。
ぷちぷちと順調にボタンをはずし終え、遂にはブラのホックにまで手をかけている。
「あんたっ、ねえ…!人のはなし、聞いてんの…?」
すると突然唇が離れ、深くて長いキスが終わった。
「…ごめんね。…我慢できそうにないんだ…。」
驚いた。いつもの余裕のあるにやけ顔じゃなくて、とても苦しそうな表情で目を見てくるものだから。
「………っ!」
思わず、言葉を失ってしまった。

「…ばかっ…」
はらりと、あたしのブラが床に落とされた。
331響也×茜7:2007/05/06(日) 21:07:20 ID:0hzvw4Qw
手慣れた手つきであたしのズボンと下着を取り払った目の前の男は、左頬を赤く腫らしていた。
「それにしても刑事くん…平手はひどいよ。」
「…あっ、あんたが、変なことするからでしょっ。」
そう。下着に手をかけられた時、つい反射的に殴ってしまったのだ。
それは小気味いい音をたてて。
それで今、この人は痛々しい有り様なのである。
「へ、変なことってさ…刑事くん…。」
ガックリとうなだれた彼は、頭を掻いた。
確かに、今までの状況からして、今更何を言うって話なんだけどさ…。
一応、負い目を感じて謝る事にした。
「…ごめんなさい」
あたしにしてはめずらしく素直だな。
「うん…まあ、気にしてないけどね。」
そう言った後、その検事はあたしを抱きかかえ、目の前の仕事用デスクに座らせる。
「…おしおきはさせてもらうよ。」
妖艶な顔で耳元に囁かれ、言いようのない感情に襲われた。
「なっ…」
次の言葉を発そうとしたとき、突然体中に電撃が走る。
「ひゃぁんっ」
気付くと、男独特の筋ばった指があたしの秘部を弄びはじめていた。
「ぁっ!あ!だ…っめっ…なにして…っ」
「綺麗だね…花みたいだよ…。」
一番敏感な蕾を執拗になであげてくる。
どくどくと、溢れるのがわかる。
332名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:11:43 ID:0hzvw4Qw
ちょwww
順番間違えたwww
7と8逆に読んで下さいorz
333響也×茜8:2007/05/06(日) 21:14:29 ID:0hzvw4Qw
「ん…っあ」
右胸の先端に這う舌の感触に、体が震える。
座ったままの体制で、初めて味わう刺激に酔いしれていた。
「刑事くんのここ…ピンク色で可愛いね…」
そう言ってこいつは、もう片方の胸を包みこみ、揉みしだいていく。
「はぁ…っうる、さぃ…」
よくそんな恥ずかしいせりふを堂々と言えるな。

変態。
って言ってやったら、苦笑しながらキスをしてきた。

そのうち、男の手は胸元から、するすると下腹部に向かっていく。
突然の事にあたしは驚いた。
「!ちょっ、何してんのよっ!」
「何って…脱がすんだよ。このままじゃ難しいから、ちょっと立ってくれるかな?」
「…っ何平然と言ってんのよ!頭おかしいんじゃないの?!」
顔が燃えているのかと思うほど熱い。
「…そうかもしれない。」
くすくすと言いながら、そいつはそっと私を立ち上がらせた。
その時お腹に当たった硬いものは、例のジャラジャラしたアクセサリーだと思い込むことにした。
334響也×茜9:2007/05/06(日) 21:16:25 ID:0hzvw4Qw
快楽の行き場をさがし、男に必死にしがみついた。
「ふぁっ!ん、やっ…」
段々と激しくなってくる愛撫に、いよいよ何も考えられなくなってくる。
気のせいか、目の前のこいつまで息が荒く、頬も熱くなっているように見える。
「指、入れるよ…?」
そう言って、ゆっくりとナカにわって入っていく。
「あっ…」
さっきまでどこか物足りなかったものが、満たされていく感覚。
内側をさぐられ、淫猥な音が響く。
「やっ…、はぁ…っ」
なんとも言えない快感に身をゆだねていた時、ある一点を刺激された。
「………っ!」
にわかに、今までとは比べものにならない衝撃を受ける。
「はぁぁっ!そこ、だめ…っ!」
「ここがいいの?」
すると、その場所だけを強くこすりあげてくる。
「あうっ、だ、め…て、いって…んんっ」
集中的にせめられ、我慢ができなくなってきている。理性が吹っ飛びそうだ。
無意識にびくびくと腰が揺らめき出す。
「刑事くん…可愛い…」
「ふぁっ!あ、も…無理っ…!くる……っ!!」
「うん、いいよ。イッて…」
「ひゃうぅ…っ!!」
次の瞬間、目の前が真っ白になって、お腹のあたりが締め付けられるような感覚がした。
335名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:18:29 ID:0hzvw4Qw
とりあえずここでストップ
中途半端スマソ

続きはまた後日書きます

読んでくれてdですた!
336名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:22:35 ID:HQeqr9Tg
初リアルタイムだww
GJ!!!響也×茜好きだからかなり萌えた!
337名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 21:43:32 ID:P0Kmh3FN
なんか色々きてるよこれ
ナルマヨも弟茜もGJ
338名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:21:42 ID:CKpBb19A
なんで本編では忌み嫌いあってる二人なのにこんなに似合うんだろう

と書き込もうと思ったけど三話で何故か茜に警備頼んでるし本編でもあながちじゃないのかも
339名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:09:30 ID:Qh18Dwj9
GJ!超GJ!
続き楽しみにしてます!

>>338
ガリューウェーブの新曲も空で歌えるくらいに覚えてるしなw
1、2回聞いたくらいじゃそうはいかないから事前に曲を聞かせて貰ってたりして
340名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 11:48:42 ID:K6Ee7dck
4時間軸のナルメイネタ思いついたんだけどいる?
4に冥出てこないから嫌だと言うならやめるが
341名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 13:32:19 ID:RuoAYC8i
>>340

いるいる!
ナルメイ大好物!!
342名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 17:16:53 ID:YL1NyLjR
>>325-334
GJ!!
続き楽しみにしている。



二人は空へ〜
343名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 17:50:18 ID:3mM+Tb50
>>338
本編ではそうゆうほど仲良くはないと思うけど
そこのところはなんとなく好きだ。あながちだとは思うが
>>340
ナルメイすごく見たい。
344名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:21:03 ID:gY7Kg4i/
う〜ん・・・・・
345名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:11:56 ID:gZGMsFyp
要らない。見たくない。
346名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:18:43 ID:6mU8P4wV
見なきゃいいじゃんよw勝手にしろよw
俺なんてナルホド×ナツミ書こうとしてるぜ
347名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:31:16 ID:06KfevYs
俺なんか真宵×冥とか想像してハァハァしてるぜ
348名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:33:43 ID:k46e1MUG
>>346
オドロキ×ミナミの俺もビックリだ
349名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:33:56 ID:gZGMsFyp
誘い受けな質問してたから答えただけw
勿論投下されても見ない
350名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:38:23 ID:oRDx0M8n
黙って落としたら落としたで噛み付かれそうだけどな、この流れじゃ。

意図的に荒らそうとしているのかもしれないが。
351名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:53:53 ID:ZicY8x6T
名前欄に注意書き置けばむしろ突然でいいんじゃないか
予告はともかく投下していい?がうざがられるのはネタ系スレのお約束だし
352名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 07:20:44 ID:+sKDeB7W
>>349
ホント身勝手な坊やだねw
この前の目糞鼻糞君かな?

あ、別人かな?ゴメンゴメンwww
353名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 08:48:36 ID:1HiaC33k
>>351
だよな。「いる?」と聞けば「イラネ」と返される可能性があるのは想定の範囲だろう。
余計な事言わないで、注意書きだけして黙って落とせばいいのに。
354名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 12:56:12 ID:H/bklruq
このスレってナルメイ絡みになると途端に空気悪くなるな。
気のせいか?
355名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 14:41:58 ID:hJ/wjfHX
それは気のせい、森の精。

・・・ってゆう。
356名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 17:00:12 ID:J9Zp5mdV
>>351
ハミガキ自重しろ
357名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 20:04:48 ID:ocIMZdl4
逆転裁判4の追求の曲が悪いと言ってる馬鹿の実態

・自分にセンスが全くないのでとりあえず叩けばかっこいいと思っている厨二病
・過去と曲調が違うだけでとりあえず叩くことによりコアなファンを気取る消防
・ゲー音以外縁がないので音源が良質という一点のみで異常な敵対心を燃やすキモヲタ
・流れる場面が少ないから耳に残らないのを曲自体のせいと勘違いする池沼
・全てを自分中心に考え、新しいものを受け入れられない自閉症
・DSのスピーカーで直接聞いただけで全てを判断するバカ
・この文面を見て「1〜3の曲を悪く言われた」などとお門違いの被害妄想をするキチガイ

随時追加受付中、テンプレ入り&高頻度のコピペ推薦
358名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:19:43 ID:ANrYRj6C
なるあかまだー?
359名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:58:04 ID:mr8NeUSg
ナルメイって言う奴がいるけど、
公式のストーリーの中で考えられるのはせいぜいナル←メイがいいところ。
正直言って成歩堂の方は、全くと言っていいほど冥に気はないと思う。
360成歩堂と茜(1/3):2007/05/08(火) 23:14:09 ID:2GIQZWPf
 茜にとって、成歩堂龍一という男は戦友だった。たった一人の肉親である宝月巴の無実
を信じ、共に戦ってくれた。彼がいなければ今の自分は存在しない。そう思えるくらいに。
 アメリカに留学しよう。そう考える動機をくれた人は、帰国した時には既に弁護士では
なくなっていた。
 裏切られた――。
 きっと最初に感じたのは、その気持ち。
 彼とならば、司法という世界で共に歩める。そう信じていたのに。
 だからなのかも知れない。こんなことを言うのは、自分でも卑怯だと思っている。けれ
ど、彼が弁護士としていなかったからこそ、自分もまた科学捜査官にならなかったのかも
知れない。
「……それで、刑事さんになったわけかい?」
 茜の声に、成歩堂は苦笑いを浮かべながら首を傾げて見せた。
「それはちょっと、言い訳っぽくない?」
「良いんです。そのほうが、ドラマチックでしょう?」
 喉を鳴らしながら、茜が成歩堂の無精ひげが生えた頬に顔を寄せる。
 素肌の触れ合った上半身。茜の控えめな乳房が成歩堂の筋肉質な胸板の上でひしゃげる。
「まあ。そう、かな」
 困ったように呟きながら、成歩堂は茜の首筋に唇を落とした。


 茜が成歩堂の事務所を訪れたのは、牙琉霧人の逮捕後だった。
 みぬきは不在、王泥喜も法廷という時間に彼女が訪れたのは、偶然ではなかった。
「……以上が、私の調査結果です」
「よく、調べたものだね。茜ちゃん」
「刑事ですからね。これでも」
 成歩堂がコーヒーを啜る。その前で毅然とした顔をする茜の面差しは、姉である巴によ
く似ていた。
「宝月家の血って奴かな」
「……そう、ですか? だとしたら、嬉しいです」
 姉に似ているといわれるのは茜にとっては嬉しいことなのだろう。照れたようにはにか
む。それを見つめながら、成歩堂はカップをテーブルに戻した。
「それで? 事細かに調べてくれたようだけれど、その結果をどうするつもりなんだ
い?」
 テーブルの上に並んでいたのは、7年前の事件の資料だった。成歩堂が偽物の証拠を法
廷に提出し、彼が法曹界から去ることになったあの事件の。
「――君が見出した真実。けれどそれは、未だ仮説に過ぎない」
 真犯人。成歩堂の提出した偽者の証拠。そして、それらを後ろから糸を引いた、黒幕。
「……はい。それに、成歩堂さんもここに辿り着いてるんでしょう?」
「おいおい。今の僕はただの売れないピアニストだよ」
「嘘。成歩堂さんが、あんなことで諦めるはずが無いもの」
 成歩堂の欺瞞を切って捨てた茜の視線は、真っ直ぐに彼の目を見る。その視線の強さは、
強さこそは、彼が七年前に彼女に見せたものだった。
「だから調べたんです。あんなにあっさりと法曹界から去った成歩堂さんが、それ以降何
もしていないはずがない。あなたはきっと、時機を待っていた」
「……茜ちゃん」
「ねえ、成歩堂さん。私に手伝わせて。あなたが、私を助けてくれたように」
「……君は刑事だ。それに未来もある」
「未来は、あなたにだってあるじゃない!」
 乗り出した茜の体が、勢い余ってテーブルに躓く。そのままテーブルの上に転びそうに
なったところを、成歩堂の腕がすくい上げた。
361成歩堂と茜(2/3):2007/05/08(火) 23:14:50 ID:2GIQZWPf
「……大丈夫?」
「あ、ありがとう……ございます」
 成歩堂の腕は軽々と茜の体を抱き上げていた。
「よっ……と」
 抱き上げたまま、ソファに運ばれる。茜は真っ赤になってされるがままになっていた。
「……成歩堂さん」
「ん?」
 腰を叩きながら息をついていた成歩堂を、茜が呼ぶ。
「私、ね。失望していたのかも知れない」
「……失望?」
「すごく勝手な失望。勝手に決め付けて、勝手に失望して。……成歩堂さんは、変わって
なかったのに」
 茜がじっと成歩堂を見上げる。
 その瞳は、熱に浮かされたように潤んでいた。
「……だから、嬉しかった。成歩堂さんは、成歩堂さんのままだった。私を、お姉ちゃん
を助けてくれた、あの時のままだった、って」
 腕が伸びる。成歩堂の首にかかった腕に、茜の体重がかかる。
 引き寄せられるように、成歩堂の姿勢が低くなる。
「憧れたのは、御剣検事。でもね……」
 引き寄せられるように、成歩堂の目が茜の瞳と、唇を見る。
 誘うように、わずかに開いた唇。白い歯がちらりと覗く。
「……好きになったのは、成歩堂さんだった」
 寄せた唇が、成歩堂の唇を奪った。


 舌が成歩堂の口内へ侵入する。絡みつく舌がまるで別の生物のように彼の舌を掬い取る。
「……んぷ」
 唇の端から溢れた唾液が、茜の頬を伝い首筋を落ちていく。
 息が苦しくなったのか、二人の唇が離れた。
「っはぁ……」
「茜ちゃん……何を」
「あの時、私はまだ全然子供だったから」
 茜は微笑む。
「今はもう大人です。だから、好きになった人がまだ独り身だったからアタックしてるん
です」
「いや、僕はもうオッサンで」
「全然大丈夫です。それに男女の平均寿命を考えたら丁度良いくらいだし」
「……それ、大丈夫な理由?」
「ダメ……ですか?」
 寂しそうに、茜が上目遣いで尋ねる。
「……僕は、みぬきの父親だ」
「母親はいないんでしょう?」
「でもほら。コブ付きって、敬遠するだろう?」
「私は気にしないです」
「茜ちゃん」
 成歩堂が心底困ったように、名前を呼ぶ。
「それとも……他に誰か好きな人が?」
「……いや、そういうのは」
「綾里……って人とか。狩魔検事の娘さん。あと……華宮さん、でしたっけ」
「なんでそんなこと」
「調べたって、言ったじゃないですか」
 成歩堂のことを調べた時、現在の彼の人間関係についても調べた。そこには、特定の女
性と親密な交際関係を持つという調査結果は無かった。けれど同時に。
 彼と一定の距離を保ちつつ、今でも親交のある女性は複数人いたのだ。
362成歩堂と茜(3/3):2007/05/08(火) 23:15:28 ID:2GIQZWPf
「私は、ダメですか? 対象外、ですか?」
「……茜ちゃん」
「あの頃の、何も知らなかった子供じゃないです。でも、それでもまだ成歩堂さんにとって、私は子供ですか? あの頃の17歳の」
 成歩堂の手が茜の手によって、彼女の胸に導かれる。
 手の平に伝わるのは柔らかい感触と、その奥で刻まれる鼓動だった。


「……いいのかい?」
「誘ったの、私ですよ?」
 成歩堂がソファに座る。茜はその膝の間に体を割り込ませて座っていた。
「いや、でも」
「17歳の私を思い出して、変な気持ちになっちゃいますか?」
「……まあ、少しは」
 成歩堂のスラックスのベルトを外し、ジッパーを降ろす。下着の中で窮屈そうにしてい
るそれを見て、茜の手が止まった。
「……茜ちゃん? あの、無理なら」
「いえっ! その、ちょっとびっくりしただけですからっ!」
 真っ赤になった茜が、意を決したように下着に手をかける。ずるりと引き降ろすと、半
勃ちになった肉棒がでろりと茜の鼻先に顔を出した。
 凶悪な見た目。血管の浮いた竿を、恐る恐るといった風に茜はつまむ。
「……えっと……じゃあ、始めます、ね」
 先端に茜の唇が触れた。
「ん……ちゅ」
 そのまま亀頭を唇でこするように動く。竿を軽く握るようにして、舌先を赤黒い亀頭に
伸ばす。
「ちゅ……んぷ」
 唾液をまぶすように、ゆっくりと。
「……ん、どう、ですか。成歩堂さん……」
「えっと……結構、慣れてるみたいなんだけど……経験あるんだ?」
「えっ!? い、いえいえいえいえ! そういうんじゃないですっ!」
 成歩堂のものを握り締めながら、茜が真っ赤になった。
「あ、あの、本とか映画とか、そういうビデオとか見て……勉強したんです……けど」
「そ、そう、なんだ?」
 そういうものを選んで見ていたことによる羞恥か、茜が視線を逸らしながら頷いた。



-------------------
エロに辿り着く前に力尽きたGW。
363名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:48:31 ID:UBGLElAo
乙!
364名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:16:07 ID:QgTOv4kB
>>362
あなたが神か
365名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:49:42 ID:gcsUtHEN
ナルメイ叩いてるのってもしかしてナルマヨ好きのマヨイ厨?
その割にミツマヨは叩かないから分かりやすいな。
366名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:55:11 ID:y2QhcEqe
>>365
ちょっと前にもの凄い勢いで叩かれてたじゃん>ミツマヨ
まああれは全く空気の読めないミツマヨ厨のせいだったけど
367名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:55:56 ID:6VDox6fo
そりゃあミツマヨが無いからなぁ
368名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:26:44 ID:AYpdMv6r
エロパロでカプに可も不可もねーだろ
どんなカプでもどんとこいよ。
369名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:45:50 ID:BvA2u8ai
>>360-362
GJ!
ここで終わるのはあまりにも惜しい。できれば続きを頼む
370名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:53:52 ID:qlcipabT
>>365
直前にナルマヨ投下にひたすら絡んできた
人間がいたのを忘れるな…ってアンチの工作な気もするが
371名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:35:58 ID:RivtGsoZ
>>362
茜ちゃん可愛いな!
GJ、超GJ!

そしてGWをうっかりガリューウェーブと読んじゃった深夜
372名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 06:50:03 ID:c5qrDfVJ
>>365
ミツメイ厨に一票。ナルメイが投下されると文句つけるわりに、ミツメイ投下されるとおとなしくなるし。
373名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:17:55 ID:woiN3E1C
4に出てない旧キャラ絡みのカプが投下されると叩きが始まるから
ずっと4厨の仕業だと思ってた。
4の音楽関係のコピペ各スレに張り付けてる荒らしもいるし。
374名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:39:47 ID:DtazoRyx
粘着な真宵アンチと冥アンチじゃね?
両方のスレに時々気持ち悪い書き込みしている奴がいる
375340:2007/05/09(水) 15:05:39 ID:Md+QLgAc
荒れてたから聞いてみたんだが、誘い受けに感じたなら悪かった。
ナルメイって歓迎されないのか?でも書いたんで一応落としておく。嫌いな人はスルーなりあぼんなりしてくれ
376成歩堂×冥1:2007/05/09(水) 15:06:26 ID:Md+QLgAc
かつてのライバルが逮捕された。そんなニュースがたまたま日本に居合わせた冥の耳に飛び込んで来た。
最後に会ったのは7年前。そのすぐ後、彼が弁護士の職を追われたと聞いた。それ故に、彼と納得のいく決着が付けられないまま、一度も会うことなく現在に至ったのだ。
時折、友人たちを通して彼の話を聞いてはいたが、なんとなく会う気にはなれなかった。
しかし、そのニュースは冥の中で忘れていた記憶を呼び戻す。
何度崖っぷちに立たされても悪魔のような信念を持って何度でも蘇る、その男の存在。不死鳥、と言えるほどカッコいいものでもなければ、お世辞にも鮮やかとは言い難い逆転劇。
冥の脳裏に蘇ったのは、熱血漢に溢れた青年の姿だった。
あの男に殺人なんてできるはずがない、その思いが彼女の足を留置所に向かわせたのだ。


「久しぶりね、成歩堂龍一。」
突然現れた冥の姿に成歩堂はキョトンと目を丸める。
「もしかして私が思い出せないのかしら?まあ、無理もないわね。あれからもう7年も経っているのだから。」
「いや、忘れるはずないだろ。キミみたいにインパクトのある女性はそうはいないからね、狩魔冥。」
けたたましい音を立てて、冥のムチが面会室の仕切りに命中する。
「フルネームで呼ばないでって言ったはずよ、忘れたとは言わせないわ。」
「相変わらずだな、キミは。」
「あなたは、随分と変わったわね。噂には聞いてたけど、今はピアニストなんですって?」
「うん、よく知ってるね。で、キミがわざわざこんな所まで尋ねて来てくれたのはどういう風の吹き回しかな?」
他愛もない話から、確信を突かれて冥の顔から含み笑いが消えた。
「こんなところにいるあなたを尋ねる理由なんて、言わなくても分かりそうなものだけど。」
冥がそう言うと成歩堂はニット帽を深く被り、表情を隠すようにする。そんな成歩堂をよそに続けた。
「審理は明日なんですってね。」
「ああ。そういう情報は職業上すぐに入るよね、狩魔検事。」
「残念だったわね。私が担当検事ならあっという間に有罪判決をプレゼントできるのに。まあ、せいぜい頑張るがいいわ。じゃあ、それだけだから。」
そう言って冥が面会室を出る直前、耳に届いた小さな声に成歩堂は薄く笑った。あなたが殺人なんてできるはずない、という言葉に。
377成歩堂×冥2:2007/05/09(水) 15:07:24 ID:Md+QLgAc
成歩堂が無罪判決を受けた翌日の夜、冥と成歩堂は食事をしていた。
「一緒にディナーをしてやってもいいわ、ここに来なさい」と、突然呼びつけられて来たところは冥の泊まっているホテルのレストランだったのである。
「残念だったわね、成歩堂龍一。無罪判決を受けるなんて。」
冥の嫌味な言葉も、素直でない彼女が素直に祝福の言葉が口にできないから、その裏返しだとが分かっているので微笑ましく感じてしまう。
「それにしても、変われば変わるものね。」
「何のこと?」
「あなたのことよ。幼女を貰ってたり、ポーカーのプロになってたり。それに―」
「それに?」
「何でもないわ。娘さんは一人にしといていいの?」
「あの子はあれで結構しっかりしてるんだ。ぼくが何日も帰らなくても大丈夫だしね。」
ふうん、と頷いて冥は手に持ったワイングラスを傾ける。アルコールのせいか、ほんのり赤く染まっている彼女が妙に扇情的で、思わず見とれてしまう。その視線に気づいた冥が居心地悪そうに顔を顰めた。
「何ジロジロ見ているのかしら?」
「狩魔検事、キレイになったな、と思って。」
「は?あなた、熱でもあるのではなくて?」
「まさか。」
「そろそろ、帰るわ。」
突き刺さるような成歩堂の視線に耐え切れなくなって、冥は腰を上げた。その瞬間、足がぐらりと揺れる。どうやら飲みすぎたようで急に立ち上がったために足に来たのだ。
自分へと倒れこんでくる冥の体を座ったまま抱きとめた。
「大丈夫?その様子じゃまともに歩けないだろ。部屋まで送っていくよ。」
「けっ…結構よ!離しなさい!」
「別に何もしないから。ほら、立って。」
冥の腕を自らの肩に回し、立ち上がる。離せ離せと喚く冥を何とか部屋まで連れ帰り、ソファに座らせた。


「じゃあ、ぼくは帰るよ。今日は誘ってくれてありがとう。久しぶりに会えて嬉しかったよ。」
「ちょっと待ちなさい。」
自分を引き止める言葉に成歩堂は少々驚いた。一体冥は自分に何を言おうと言うのか。正直、これ以上冥と一緒にいたくなかった。彼女の姿に湧き上がる欲望を抑えるのは意外とキツいのだ。
「何?」
ソファに座る彼女を見下ろすと一枚のカードが差し出される。それは数年前に扱った事件に関係するカードに落書きが描かれた物で。
「ずっと、渡しそびれていたから。」
それは成歩堂に弁護士時代を思い起こさせる。
「こんな古いものを、わざわざありがとう。」
「別に。捨てるに捨てられなかっただけ。これを書いた子の気持ちを考えるとね。」
「真宵ちゃんか。懐かしいな。」
「なんだ、変わってないところもあるんじゃない。」
懐かしそうにカードを眺める成歩堂の表情は7年前のそれで、冥の表情が自然と綻ぶ。そんな冥の屈託のない笑顔が、成歩堂の心を揺らした。
「狩魔検事、ダメだよ、そんな顔しちゃ。」
「え?」
成歩堂の言葉の意味が分からず呆ける冥を真っ直ぐな視線で捕らえる。
「そんなカワイイ顔されたら、約束が守れそうにない。」
「何言って…」
言いかけた冥の言葉は成歩堂の唇で遮られた。離そうとして抵抗してみるものの、両手をソファに押し付けられるようにして拘束されているので思うように動けない。
成歩堂の熱い舌が冥の口中に侵入し、冥の中を激しく犯してゆく。しばらく堪能した後に、唇だけを解放した。
378成歩堂×冥3:2007/05/09(水) 15:08:00 ID:Md+QLgAc
「このっ…ナルホドーがっ!何を考えているの!?」
縛られて動かせない手の代わりに、反抗的な視線を投げつける。しかし成歩堂は冥の視線にたじろぐことなく、優しい目で冥を見据えている。
「仕方ない。好きだったんだ、昔から。忘れてたのにこんなタイミングでぼくの前に再び現れるから…」
「バカがバカらしくバカな戯言を…そんなこと初めて聞いたわ!」
「あの時はそんなこと言えなかったからね。」
両手を押し付けたまま、首筋に舌を這わせると冥の体がビクリと震える。
「じゃっ…あ、なんで、今更…そんなこと言えるわけ…?」
「人はね、変わるんだよ。ぼくにとってこの7年はいろんなことがありすぎた。」
「確かに、あなたは変わったわ。あの最後の証拠品、あなたの仕業でしょう?犯人のあの弁護士の態度を見たらあの男が本物を持ち去ったことは一目瞭然だわ。それに、あの新米弁護士がそんなことをするようには思えない。」
「だったらどうだって言うんだ?」
成歩堂は悪びれもせず、ふてぶてしく笑っている。
「もうぼくは弁護士じゃない。それにあの証拠品を使ったのは彼だ。」
その言葉に冥は胸中から湧き上がる怒りを感じて、成歩堂の手を振り払った。
「あなたがそんなこと言うなんて…よっぽどのことがあったのでしょうね。例えば、あの弁護士に陥れられたとか。」
冥の言葉に成歩堂の表情が険しく変わった。抑えていた欲望が再び顔を覗かせる。
「キミにはわからないだろうな。7年もあの地下室でポーカーをし続けるということがどんなことか。」
「狩魔は完璧をもってよしとする。そんなあなたの女々しい言い訳なんて分かるわけないでしょう。」
「相変わらずだな、キミは。でもキミのそんなところが好きだな。」
冥をソファに押し倒し、ブラウスを肌蹴させて鎖骨に舌を這わせる。
「そっ…んな、口車にっ…」
下着を剥ぎ取ると露になった冥の乳首を優しく刺激した。
「あんっ…ダメ…」
口に含んだり、指で刺激したりしているとそれは見る間に固くなってゆく。
「何がダメなんだ?こんなに固くしちゃって。」
「いや…やめなさいっ…」
キッと睨みつける冥の視線を軽くあしらうように冷笑を浮かべると耳元で囁きかける。
「わかってないな。そんな反抗的な目をされたら余計に刺激される。ぼくはそんな目をした挑戦者に片っ端から勝利してきたんだ。」
両腕で冥の体を抱えあげてベッドの上に寝かせ、組み敷くように覆いかぶさると、冥は困惑に表情を歪ませた。
「どうして…」
「ベッドの方がいいだろ?まあ、ぼくはどっちでもいいんだけど。」
飄々と言ってのける成歩堂を信じられないといった表情で眺める。これから自分が何をされるかが安易に想像できてしまう。
「はっ、離しなさい!私にこんなことをして許されると思ってるの!?」
「別にいいよ、許してくれなくても。ぼくはね、ずっとキミを抱きたいと思ってたんだ。」
「このっ…やめなさい!ナルホドー…」
非難めいた言葉を吐く冥の唇を塞ぎ、欲望のままに荒々しく貪る。そうしながら左手は胸を揉み、右手はスカートの中へと滑り込ませる。下着の上からなぞると閉じようとする冥の足を自らの体を割り込ませて遮った。
そのまま指を下着の中へ滑り込ませてクリトリスを転がすように弄ると冥の中から徐々に粘液が溢れてくる。成歩堂が唇を解放すると、その口からは切ない吐息が漏れた。
「どう、気持ちいい?」
「やめ…なさい…今やめるなら許して…やっ…!」
体は感じながらも口では減らず口を叩く冥の中に、指を立てた。すでにしっとりと湿っていたそこは、なんなく成歩堂の指を飲み込む。
「キミの上の口は反抗的だからね。下の口に聞くことにするよ。」
スカートとショーツを一気に剥ぎ取り、両手で膝を固定し、足をM字に開かせると成歩堂は濡れた秘所に口づけた。
「ひっ…いやぁ…」
「嫌じゃないだろ。こんなに濡らしてさ。」
ぴちゃぴちゃとわざと淫猥な音を立てながら下の口を丹念に舐め上げてゆくと、抵抗していた冥の体から力が抜けてゆく。
さっきまで暴れていた足も今は力なく成歩堂の手中に収まっている。それをいいことに、足をさらに大きく開かせて二本の指を突き立てた。
379成歩堂×冥4:2007/05/09(水) 15:08:50 ID:Md+QLgAc
グルグルと指を回しながら、舌でクリトリスを転がしていると冥の腰が揺れ始めた。
「狩魔検事、どうしたんだい?」
「やっ…ダメっ」
「何が?」
「やめて…もう…」
一層深く指を突き立てて掻き回すと冥の中が指をきゅうきゅうと締め付けてくる。
意地の悪い笑いと共に冥を見やると恥ずかしそうに真っ赤な顔を背けて何やら体をもじもじと揺らしている。
成歩堂は服を全て脱ぎ捨てると再び冥の上に覆いかぶさった。
「ほら、言ってくれなきゃわからないよ。」
軽く口付けて耳元で熱い吐息と共に囁きかける。そのまま首筋に噛み付くと冥の体がゾクリと震えた。
「そんなの…だって…ああんっ…」
触れられてもいないのにすでに固く反り返った熱い剛直を入り口にあてがい焦らすように何度も擦ると、求めているものが与えられない辛さに冥の理性がガラガラと崩れてゆく。
「成歩堂、はやく…」
「はやく、何?」
「して…もう、ダメ…ッ」
己を求めて腰に足を回してくる冥の姿を満足そうに見ながら、さらに焦らしにかかる。
「何を?それだけじゃわからない。」
「挿れて、はやく…っ!」
もはや何を言っているのかわからない。熱く疼く体を早く鎮めてほしい、ただそれだけだった。冥から引き出した己を求める言葉を引き金に、一気に己の猛りで貫いた。
「ああっ…んっ…」
成歩堂の侵入だけで今にも達してしまいそうなほどに仰け反り、締め上げる。その感触は成歩堂自身をさらに成長させてゆく。
「くっ…すごい、狩魔検事。締め付けてくる…」
腰をゆっくりと動かすと、我慢できないといった様子で冥は腰を擦り合わせてきた。
「はあっ…あっ…」
ぐるりと腰を回すと冥の口から甘い声が漏れる。
「キミがこんなに感じやすいとはね。かわいいよ、狩魔検事。すごくいやらしい。」
羞恥心を煽る言葉をわざと言うと、冥は案の定反発してくる。
「変なこと、言わないで…あああっ!」
しかし軽く動くだけで、その非難めいた言葉は喘ぎ声に代わり、反抗的な表情は恍惚としたそれに変わる。成歩堂が突き上げ始めると、冥は成歩堂にしがみついて自らも腰を揺らした。
「狩魔検事、気持ちいい?」
「んっ…はぁっ…いい、もっと…」
冥はもはや快楽の虜となってしまっている。自然に出てくる成歩堂を求める言葉に羞恥心を感じる余裕もなく、突き上げられるままに喘ぎ、乱れた。
「あっ…成歩堂、もう…っ」
冥が達する気配を察して直前で成歩堂が冥の中から出ると、どうしようもなく疼く体を抑えきれない。
「いやっ…やめないで!はやく来て、お願い…」
そんな冥とは対照的に成歩堂は余裕の表情を浮かべている。
「そんなに焦らなくても、ちゃんとしてあげるからさ。」
言ってあぐらをかくように座り冥を引き寄せると、形のいい冥の尻を両手で掴み自身の上に落とした。そのまま突き上げ始めると冥の両腕が首に回され、密着状態となる。
「すごく締まってる。気持ちいいよ、狩魔検事…」
突き上げながら耳元で囁くと、上で揺れる冥の締め付けが一層きつくなる。尻を掴んで揺さぶると結合が一層深くなった。
380成歩堂×冥5:2007/05/09(水) 15:11:21 ID:Md+QLgAc
「ああああっ!気持ち、いい…成歩堂、もっと…っ!」
奥までかき回され、輪をかけて引き出される快楽に溺れる。もはや冥には理性など一欠けらも残っていない。すすり泣くような声で喘ぎ、成歩堂にしがみついて自ら腰を打ち付ける。
冥に触発されるように成歩堂もまた、冥をしっかりと抱えて奥まで突き上げた。
「狩魔検事、最高だよ。すごくいやらしく絡み付いてくる…」
「はあんっ…すごい、いいっ…もっと、激しくして…」
よがり狂いながら我を忘れて呻く冥を成歩堂はさらに激しく突き上げる。
「どう?まだ、足りない…?」
「いいっ…成歩堂、すごいっ…ああああっ…」
髪を振り乱し、涙を浮かべながら快楽に身を任せる冥を見ながら成歩堂は自分の限界を感じていた。
腰を激しく打ち付けると結合部からはぐちゅぐちゅと淫猥な音が漏れ、溢れかえった愛液が成歩堂の腹の上を伝って落ちる。抉るように何度も深く貫くと、冥が嬌声を発した。
「あああっ…!もうダメ、いい、いっ…いく…っ!」
「くっ…ぼくもいきそう…だ…」
初めて苦しそうな表情を見せ、低く呻いて成歩堂は冥の中に精を放った。冥の中は成歩堂の欲望を飲み込み、食い千切らんばかりの勢いで締め付ける。冥が首に回した手を離した後も、成歩堂はしばらく冥を抱きしめていた。

少々落ち着きを取り戻し、冥をベッドにそっと横たえ自らも隣へ寝転ぶと、冥は赤く染まった顔を逸らした。
「最悪だわ…」
「最悪だって?最高の間違いじゃないのかい?」
「そんなわけないでしょう!無理矢理私を…手篭めにしておいて!」
覗き込み視線を合わせると今にも噛み付きそうな勢いで冥が突っかかってきた。
「無理矢理とは酷いな。キミだって気持ちよさそうによがり狂ってたじゃないか。」
「なっ…よくもそんなこと言えたものね。恥を知りなさい!」
「あれだけの痴態を見たら、今更恥も何もないとおもうけど。それにキミがこんなに感じやすいとは知らなかった。誰がキミをこんな体にしたのかな。」
「そっ、そんなことあなたには関係ないでしょう!」
真っ赤な顔で怒声を浴びせかける冥と先刻の乱れ狂った姿とのギャップに、気の強い女を狂わせたという快感が再び蘇る。
鎮まったはずのペニスがまた固さを取り戻すのを感じて、再び冥の上に覆いかぶさり固くなりかけたそれで冥の秘所をまさぐった。その感触に見る見る膨張してゆく。
「ちょっ…まだやる気!?いい年してどんな性欲してるのよ!」
反抗の色を濃く映す冥の目は、軽く先端で突いただけで切なく潤んだ。
「仕方ないだろ、当分ご無沙汰だったんだ。そんなときにキミみたいないい女を抱いたら止めろって方が無理な話だ。」
「そんなのあなたの勝手でしょう!私には関係…あんっ…」
不意に乳首を咬まれて不覚にも声が漏れてしまう。
「関係ないとは言わせないよ。ぼくをこんなに刺激したのはキミなんだから。」
「あなたが勝手に欲情しただけじゃない…」
「そんなこと言わないでさ。ああ…もう、キミの中に入りたくて堪らない。」
耳元で熱く囁きながら了解も得ずにずぶずぶと淫猥な音を立てながら埋め込むと、すぐに熱い壁で締め付けられた。
「あんっ…もう、やめなさい…!」
「え?止めていいの?気持ちいいくせにさ。強がらないでせっかくだから楽しもうよ。」
そう言ってぐちゅぐちゅとかき回すと、冥は切ない喘ぎ声を漏らした。


そして長い夜は続く。


おわり
381名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:30:22 ID:ow07cIpL
結局落とす気満々だったんじゃねーか
言い訳しながら投下するんなら最初から聞くんじゃねーよボケ!
382名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:47:21 ID:bYNx4tT9
>>375
33歳成歩堂×25歳冥GJ!
男女の関係あったらいいなとnrnrしてたから読めて嬉しかった!
383名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:51:47 ID:L/kuRKgS
>>375
GJ!潤った!
384名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:13:43 ID:AcmxZD1i
>>362
よくやった!
385名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:16:12 ID:BvA2u8ai
GJ!
やさぐれ成歩堂はこういう事させると似合うな
386名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:25:42 ID:ZI4HdbKS
>>368
つまり、エロいものならばどんなカプが出てこようがどうでも良いと。
別に逆裁キャラが好きで通ってるワケじゃないんだな。
387名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:05:27 ID:JnQ30494
>>386
勘違いしているようだから、>>368が言う前に俺が言っとこう。

どんなカプでもいいから”エロ”が見たい ←×
どんなカプでもいいから”逆裁キャラのエロ”が見たい ←○

逆裁キャラが好きだからみんなここに来てるんだ。
ただその中でどう組み合わせるかは自由だと思ってるだけのこと。
388名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:15:19 ID:yGy3pcb4
>>387
同意

逆に逆裁キャラがどうでも良いのにここに来る方が分からない。
カップリングにこだわるなら外部のサイト巡った方が早いしな。

>>375
GJ!エロいな
389名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:20:00 ID:4QURAsAG
霧人×7年前のまこととか・・・
もちろん純愛じゃない方向で。
390名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:24:38 ID:XR0rbtoT
>>389
その組み合わせ好き
391名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 02:03:55 ID:rznobchN
ナルホドが過去キャラと絡んでるの見ると
ほっとするな……

392名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 03:33:38 ID:7J2ELRvB
やさぐれナルホドーは本編だけだともにょるが
エロパロ的には復活を信じて待ってる過去キャラと
爛れた関係が続いてるのが想像出来て美味しいな

俺の中では真宵も冥もあやめも上のみたいな感じで付き合ってるイメージ
393名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 03:37:08 ID:bgQXKzEb
オドロキ×みぬきがちんちんかもかもしたってえーやん
394名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 20:44:50 ID:asoRR01F
うむ
395名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:59:20 ID:87IBVmHQ
異議なし
396名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:34:37 ID:g8apFhRi
>>393を誰か書いてくれ
397名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:56:47 ID:7RTSRalQ
暇が出来たら書いてみるか。ただし期待はしないでくれ。
398名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:52:36 ID:KFA2jDv5
暇は待つものじゃなくて作るものだって誰かが言ってた
399成歩堂×みぬき:2007/05/12(土) 15:54:13 ID:Ih7Tdq6d
「いやっ……パパ、やだ…やだぁ!」
「騒ぐんじゃない、みぬき!施設に行きたくはないだろう?」

施設
この一言に、みぬきは肩を震わせた。
ただでさえ母は行方不明、父も姿を消し、孤独な彼女にそれは耐え難いものなのだ。
成歩堂がパパになってくれると知った時、どれほど嬉しかっただろう。
また失うなんて、彼女には死ぬより辛い、あってはならないこと。
それを見越した成歩堂は、たびたびみぬきを慰み者にした。
まだ初潮すら迎えていない幼女をいたぶることに、暗い喜びを感じていたのだ。
自分を落ちぶれさせた証拠を渡し、そして全ての原因となった依頼者を父に持つみぬき。
そんな彼女を痛めつけるレイプは、成歩堂の心の隙間を埋めてくれた。

「ほらっ、一度目に比べて段々とヨくなってきてるじゃないか…!」
「やああああ!指、いれちゃダメぇ!痛いいいい!」
「嘘つくなよ。こんな濡らして……まだ胸も小さいくせに、ここだけはいっちょまえに大人なんだな」

指先でみぬきの股間を弄くり回す。
真っ赤に充血した芽をクリっと摘むたびに、みぬきは痙攣を繰り返した。
激しい愛撫のせいで濡れそぼったソコに指を突きたて、中をかき回してやれば「ああ」「はぁっ」とメスの声が漏れる。
男を受け入れる準備は、もう整った。
成歩堂は既に充血し、勃起した息子を取り出すと、みぬきの両足を掴んで大きく広げた。
そして、男を誘うように濡れたソコへ……ムスコを埋め込んでいく。

「イヤあああああああああああ!!!!パパッ、助けてぇ!パパァア!パパ!」
「力を抜きなさい……みぬき、助けなんかきやしないんだよ…!」

今、彼女が呼ぶパパが誰のことなのか、成歩堂には聞くまでもなく分かっていた。
そのパパが、どれほど浅はかなのかということも。
彼女の本当のパパは、ポーカーでその人自身など見抜くことなど出来ていなかった…それだけだ。

400成歩堂×ラミロア:2007/05/12(土) 15:55:34 ID:Ih7Tdq6d
「貴方には何とお礼を言えばいいか分かりません。成歩堂さん、本当に感謝しています」
「いいえ、お気になさらず。…それにね、お礼なら……言葉じゃなく、体で欲しいなぁ」

手馴れた素早さで成歩堂はラミロアの手首を背後で拘束し、みぬきがマジックに使う手錠で戒めた。
ソファに突き飛ばされ、服を脱がされ、豊満な肉体を露わにされているのにラミロアは抵抗もせず呆けることしか出来なかった。
突然のことに頭がついていかないのだ。
乳房だけではなく、いよいよ股間をも露出させられそうになったところで我に返ったが、既に何もかもが遅かった。

「な、何をするんですか!やめてください!嫌です!」
「はっはっは、そう怒らないで下さいよ。貴方の馬鹿な父親のせいで、ぼくは職を失い…7年間も貴方の娘を養ってあげたんだ」
「それは……」
「これくらい当然だと思うんだけど、違いますか?」
「た…確かに感謝はしています!でも、こんなことは嫌……!」
「……まぁ、いいでしょう。その方が燃えてきますし」

勢い良くラミロアのスカートを、下着と一緒に引きずり下ろす。
そこはまだ、当然何の反応もみせてはいない。
成歩堂はラミロアの股間に顔を埋めると、舌で股間を舐め回しはじめた。
濡れた舌先が敏感な箇所にねじこまれ、ラミロアは甘い声を漏らさずにはいられなかった。
あの事故があって、ザックと離れて以来忘れていた感覚。
久しぶりに味わう甘い快感に、身を委ねてしまいそうになる。

「さぁ……娘さんのように鳴いて下さいね。思いっきり」
「えっ」

娘のように、とはどういうことなのか。それを問う間も与えず、成歩堂はラミロアの中に怒張を突き立てた。
激しい揺さぶりと突き上げの中、ラミロアの頭の中から成歩堂の言葉が離れなかった。
嫌が応でも一つの真実に辿り着くその言葉。
ラミロアは涙を溢れさせ、愛しい娘に謝罪の言葉を漏らしながら、成歩堂の蹂躙を受け入れ続けた。
401鬼畜王成歩堂:2007/05/12(土) 15:57:16 ID:Ih7Tdq6d
その日のオドロキはいつもと様子が違っていた。
思いつめたような顔をして、時折成歩堂に鋭い視線をなげかける。
みぬきが所用で事務所を出て、成歩堂と二人きりになったその瞬間、オドロキは成歩堂を殴りつけた。
拳を頬に叩きこまれた成歩堂に、オドロキが覆いかぶさる。
「よくも!よくも妹を、オレの母さんを!!!!何で、だよ……何で…」
語尾は涙で掠れ、言葉にならなかった。
襟を掴んでいた手からも、力が抜けていく。
オドロキはぼろぼろと涙を溢れさせ、成歩堂に跨ったまま泣き出した。
「オドロキくん……」
「さ、触る…な!!!」
成歩堂が伸ばした手を、オドロキが涙を拭っていた手で思い切り払いのけた。
いや、正確には払いのけようとした。
「やってくれるじゃないか。この代償は高くつくよ」
成歩堂はオドロキの手首を握る手に力をこめ、捻りあげた。
うらぶれた世界で生きる内に、こういった対処には嫌でも慣れていた。
「ぐっ、痛っ…や、やめ…!」
呻くオドロキを無視し、オドロキをうつぶせに押し倒し返す。
その上に覆いかぶさると、もう片手でオドロキのベルトを外し、下着とズボンを腰から落とした。
「なっ!?」急に外気に晒された下半身に、オドロキが驚愕する。
成歩堂は肛門に赤黒い一物を宛がうと、オドロキの耳元で笑った。
「君は男の子なんだから、お母さんや妹みたいに解してやらなくてもいいよな」
まさか…うそだろう?
オドロキの顔から一瞬にして血の気が引いたが、成歩堂は情け容赦無く腰を推し進めた。
「ひぎっ、ぐぁぁあああああ!!!!!!」
肉が内側から裂け、血が滴り落ちる。それを利用し、成歩堂はスムーズな出し入れをおこなった。
「はっはっは、あの2人よりもよっぽど締まりがいいね…!これからもたっぷり相手してあげるよ」
「嫌だああああ!!!!みぬきっ、母さんっ……誰かぁ!助けて!誰かぁ!!」
最も愛すべき肉親に助けを求め続けるオドロキの姿は、どれだけ弁護士として仕事をこなし、大人びていようと…まだ幼い一人の青年であることを示していた。
402名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 16:33:37 ID:Xorf0dfV
あれ?どっかで読んだような気が
デジャヴか?
403名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:56:01 ID:cCt9FBaN
鬼畜成歩堂、最高!。
奴は本当に芸(ゲイ)の幅がひろがったな。
俺を笑い死にさせるつもりかw。


俺的には、成歩堂×茜が一番だけどね。
誰かキボン、と無責任に願う。
404名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:56:51 ID:dRbSA7XG
既視感……?
405名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:12:55 ID:0lkJF2GV
>>271-272
だな。
406名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:36:31 ID:CbeFrtZs
外出先でこんな所を覗きになんか来るんじゃなかった・・・
列車内で盛大にフイちまったじゃないかチクショウwwwwww
407名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:04:10 ID:/bnAPdpf
新作きたと思ったらガイシュツコピペとは・・・
408名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:47:52 ID:Zb6mQ2oi
コピぺでまで賛辞が欲しかったのだろうか・・・
409名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:31:00 ID:Y2OxSR2o
これは酷い
410名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 04:55:18 ID:hpCGmzuV
保守
411名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 17:23:04 ID:Z6sJQX36
朝日新聞の夕刊に4の記事があった
412397:2007/05/14(月) 18:06:00 ID:7N0oqJMW
本当に書いてみた。オドロキ×みぬき。
俺がSSを書かなかった一年の時間は、元々無い筆力をゼロにするのには十分だったらしい。
エロは後半に書くつもり。エロの方は勢いだけで書かないようにしよう…。
413人物ファイル:2007/05/14(月) 18:07:52 ID:7N0oqJMW
近くにいれば見えるものが沢山ある。逆に見えないものも沢山ある。
距離があれば、自分の知らない『相手』が見える。

成歩堂みぬき、15歳。現在青春真っ只中。
にもかかわらず、それを全て魔術に注ぎ込んでいる…いや、いた。
最近の彼女が魔術のほかにも興味があるもの。
それは『法廷』親…義父だが、その血は争えない、というべきか。
あるいは…別の人間のせいか。とはいえ、本人もはっきり理由は言えないだろう。
結局、神のみぞ知るということか。
何はともあれ、つまらない日常を鮮やかに彩る『法廷』を彼女は気に入っている。

「オドロキさーん、なんか事件ないんですか?」
「みぬきちゃーん…そんなこと言っちゃダメだよ。暇なら、それに越したことないって。」
「そんなこと言ってるから、ウチの家計は火の車なんですよ?仕事しなけりゃ単なる居候です。」
…みぬきちゃんの言うことに一理ある、と言葉に詰まった。
だが、だが。王泥喜法介22歳、こんな年端も行かない少女に言いくるめられるのは癪だ。
「警察、消防、病院は暇に越したことはないよ…仕事が無いのが平和でいいのさ。」
「…一応言いますけど、オドロキさんは警察官でも消防士でも医者でも看護士でもないですからね?弁護士ですからね?」
「う」
…キツい事言うなぁ…。実際その通りなのが辛いところ…。
仕事がないのも困るけど、あればあったで平和が乱されているのが実感できる。
弁護士って仕事も中々つらいもんだ。
「で、そういうわけなんで、町へ出て事件を探してください。」
「…何が『そういうわけ』なの?」
「オドロキさんみたいな人は、町へ出れば事件に当たるって相場が決まってるんです。どんな作者でも。」
「(…なんの漫画に影響されたんだろう…)」
「ほら、さっさと行ってください。」
「わかったよ…。」
とぼとぼと、年に似合わない哀愁を漂わせながらオドロキが町へ繰り出していく…。
普通の若者なら、ふてくされて不味いことをしそうな気がするが、悪人になれない男なのでそれはないだろう。
414人物ファイル:2007/05/14(月) 18:09:08 ID:7N0oqJMW
一方その頃、みぬきはというと…証拠品を漁っていた。
「ふむふむ、これが人物ファイルね。
なになに…『成歩堂みぬき』
成歩堂龍一の娘で、マジシャンの女の子。得意技は「ぼうしクン」。常にマジックを持ち歩いている…。
「まぁこんなものかな…ん?でもまだ続きがある。」
自身を奇跡の美少女と称している。実際結構可愛いのだけど、怖いもの知らずというか、天然丸出し。
放っておけない女の子の典型。常に見張っていないと怖い…。
しかし、なんだかんだで結構有能。振り回されつつも気に入っている人物。割と好き。
「…オドロキさん。私をなんだと…。」
多少の脱力感に苛まれつつ、みぬきは人物ファイルのページをめくっていく。
目に止まった項目は、『王泥喜法介』
いちいちファイルするのもどうかと思うけど、僕。
22歳、男。職業は弁護士。まだ新米だけど。
他に書くことがない…。
「オドロキさんのは中途半端だね。ここは、みぬきが書き足してあげよう。報復報復…いじめてやるぅ。」
おもむろに羽ペンを取り出し、みぬきはオドロキの人物ファイルへ筆を走らせた。

性格は真っ直ぐ、一本気。青臭い感じがするけど、みぬきは結構好きなタイプ。
弁護士なのに、イマイチ冷静さが足りない。法廷にもそれを持ち込むのはどうかと思う。
そんな性格のせいで、みぬきは苦労させられている。
でも飄々としたパパとキャラクターが全く違っていて、見ていて飽きない。
そんな性格のせいか、結構男前なのに女性関係の話を聞かない。
とはいえ、色々飛び回っているオドロキさんをまともに見ている女の子はみぬきぐらいだと思うけど。
オドロキさんと一緒にいるのは好き。常に新しい顔を見せてくれるから。
しかし、甲斐性というものを…
「みーぬーきーちゃーん…何してるの?」
突然後ろから声を掛けられたみぬきは、身体をビクっとさせて振り返った。
そこにいたのは、宝月茜。いつもどおり、かりんとうをぱくぱく食べながらの登場。
415人物ファイル:2007/05/14(月) 18:09:49 ID:7N0oqJMW
「アカネさん!ノックぐらいして下さい!」
「ノックはしたわよ。みぬきちゃんが気づかなかっただけじゃない?」
「え、そうなんですか?」
「そう。で、何してたの?」
「オドロキさんの人物ファイルにちょっと手を加えていたんです。見てみますか?」
と言って、ひらひらと人物ファイルをちらつかせる。アカネは興味しんしんと言った所だ。
「面白そうね。是非見たいわ。私をどう書いているか興味があるもの。」
「ちょっと待ってくださいね…。えーっと『宝月茜』

サングラスがトレードマークの女性。職業は刑事の科学捜査官。牙琉検事とは因縁がありそうな気がする。
成歩堂さんとは親交がある。7年前に知り合ったらしいけど、詳しいことは知らない。
常にかりんとうをつまんでおり、どうやってあのスタイルを維持しているか疑問。
もしかするとトランジスタグラマーなのかもしれない。いや、多分そうだ。

「大きなお世話よ!あのバカ!誰がトランジスタグラマーよ!みぬきちゃん!ちょっとアイツの人物ファイルをいじってやるから、そのファイル貸して」
怒り心頭のアカネは、もうみぬきにも掴みかかりそうな勢いでまくしたてた。
暗に『太っている』と言われたのだから、無理もないけど。
「えーっと、今みぬきが書いていたんですけど…。」
「いいから貸してよ!あれに一泡吹かせなきゃ気がすまないわ」
そうまくしたてると、アカネはみぬきから人物ファイルを引ったくり、オドロキのページを憤怒の表情で眺めた。
…が、その顔は段々穏やかになり、人の悪い微笑みが浮かんできていた。
そして、みぬきのページを見て、再びニヤニヤ。
5分も経たないうちに、怒りのオーラはなくなっている。
「みぬきちゃん。あなたの書いたページ、面白いわねぇ…。」
「え?そうですか?」
「だって…まるで、オドロキ君が好きみたいだから…。」
「えぇ?なんでそうなるんですか?」
「自分の胸に聞いてみることね。オドロキ君もみぬきちゃんを憎からず思っているみたいだし…。ふふっ、オドロキ君を締め上げるネタができたわ。」
そういうと、アカネは上機嫌で帰っていった。
416人物ファイル:2007/05/14(月) 18:11:15 ID:7N0oqJMW
嵐のような時間の後、残されたみぬきは、アカネの言ったことを思い出し、自分で書いた文章を深読みしている。
…段々と顔が赤くなっていった。

えーっと…頭の一文…。
みぬきは、結構好きなタイプ…。だね。否定できない。
次の文も、本当の事…でも、そこが可愛いと思ってしまった覚えがある。
その次も、そのまた次も、本当の事…。
最後の部分なんて、直接的だよね。
もしかして、みぬきって、オドロキさんに…。

自分の頬が熱くなっているのに気づいて、恥ずかしい。
見る人なんて誰もいないのに、ソファに顔を押し付けて少しでも火照りをとる。
無意識のうちに、好きになっていたの…かなぁ。
オドロキさんの声も、台詞も、仕草も、癖も、いちいち思い出せる。パパでもそんな事ないのに。
オドロキさんには人を惹きつけるものがある。無茶苦茶な形のカリスマがある。
それに、当てられたのかな…。多分、そうだと思う。
これが『恋』ってものなのかな。きっと。
ふと思ったけど、何だか、オドロキさんがいない日常が想像できない。
つまり、みぬきの心の中に、しっかり根を張ってしまっている。抜けないぐらい、深く。
そして、みぬきの心の中でオドロキさんの占めるウエイトが増えていく…。
一度自覚してしまうと、オドロキさんが居ないのがちょっと寂しい。町へ送り出したのを後悔し始めている。
普段の何気ないやりとりが、なんだか無性に愛しい。
早く帰ってきてくれないかなぁ。声が聞きたいよ。

オドロキさんは私をどう思っているのかな…。
アカネさんに言われて、みぬきの人物ファイルを見たけれど、妹みたいに思っているのかな。
嫌われてはいないけど、みぬきは『女』として見られているのかな?
『恋愛の対象』になっているのかな…?
聞きたい。けど、『違う』って言われたらどうしよう。生まれたばかりの恋を潰しちゃうことになる。
でも、聞きたい。期待したい。聞きたくないけど、聞きたい。堂々巡りだけど、偽らざる心。
(目頭が熱い…)
顔を伏せて泣き声を押し殺していたら、いつの間にか眠っていた。
まどろみの中で、夢を見た。オドロキさんが、私を抱き上げて、キスをする夢。
(好きだよ、みぬきちゃん。)
いつもの笑顔を浮かべて、オドロキさんが言う。私は黙って抱きついた。
417人物ファイル:2007/05/14(月) 18:12:42 ID:7N0oqJMW
いい夢。ずっと目覚めなければよかったけど、そううまくはいかない。
起きてみると、見慣れた天井。私のベッドの上だった。いつ来たんだっけ?
喉が渇いていて、テーブルの上に置いてあった紅茶を飲む。
「あ、みぬきちゃん。起きた?」
口の中の紅茶の味が、一瞬わからなくなった。
「オドロキさん。いつ帰ってきたんですか?」
平静を取り繕っていたけど、いくらか上ずっている声かもしれない。
オドロキさんは、そんな事気にしていない。
「一時間ぐらいかな。帰ってきたら、みぬきちゃんがソファに突っ伏して寝ていたから、
風邪引いちゃうかもしれないと思って運んできたんだ。」
「そう、だったんですか…。」
あの夢、夢じゃ…なかったのかな?やっぱり夢かな。
「みぬきちゃん、なんだか元気がないね。どうかしたの?」
あなたのせいです、とは言えなくて黙りこむ。
「まぁ、言いたくないならいいよ。年頃の『女の子』だからね。無理には聞かないよ。」
『女の子』って…どういう事?オドロキさん…。オドロキさんが『恋』できる女の子なの?ただの『妹』なの?
その言葉で、心のタガは外れた。当たって砕けてもいい。モヤモヤした気持ちを抱いているよりは大分マシ。幾分、開き直っていた。
「オドロキさん…みぬきを、どう思っているんですか?」
「どう…って?」
「もしみぬきが『好き』って言ったら、オドロキさんはどう返しますか?」
「好きか嫌いの二元論なら、『好き』って返すよ。実際、可愛い『妹』みたいな子だからね。」
笑顔を浮かべ、臆面もなく言い切った言葉に、絶望を感じていた。
所詮、私は『妹』なんですね、オドロキさん…。
いいんです。もう。始めから、そんなに期待していませんから。
わずかでもあなたに期待した私が、バカでした。
でも、目は熱くなって、声が上がりそうになっている。
でもいいんです。この涙で、全部押し流すから。
オドロキさんが、どんな顔をしているかはわからない。でも、別にもうどうでもいい。
みっともないけど、構わない。むしろ、嫌われたほうがいい。
でも、感じたのは暖かな腕。髪をさする手。
こんなときに優しくするなんて、オドロキさんは酷い人だと、また思う。
「みぬきちゃん…さっきの言葉、まだ続きがあるんだ。」
え…?
「みぬきちゃん、君は僕にとって『妹』みたいな人だったよ。でも、今は違うんだ。
段々、惹かれたんだ。君に、ね。」
それは、もしかして…。でも、続きが怖い…。
私を掻き抱いた腕に、わずかに力がこもった。私も、オドロキさんも震えている。切なく、弱く。
「好きだよ、みぬきちゃん。『妹』としてじゃなく、『女の子』として、ね。」
「オドロキ…さん。」
そこから先の、記憶はない。

成歩堂みぬき、15歳。現在、青春真っ只中。
恋に魔術に、邁進中。
つまらない日常は『王泥喜法介』の手によって、鮮やかに色づけられていた。
418397:2007/05/14(月) 18:13:35 ID:7N0oqJMW
以上です。ぐだぐだですな。後半はより気合入れて書こう…。
419名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:38:13 ID:JFNj26WH
みぬきかわいすぎ
420名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 19:16:23 ID:6e6nq8zE
GJ!このかわいい二人がどうなってしまうのか早くもワクテカ
421名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 21:35:05 ID:6zkqcjHT
待望のオドロキ×みぬきキター!!!
GJ!!後半も発声練習とパンツ芸して待ってる
422名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:16:16 ID:P2dZ62ve
フェラまだー?
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
423名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:18:59 ID:vdRasLUm
GJ!!
新鮮な二人、これからの展開楽しみです。

お目汚しに、一つナル×マヨ、レイープ気味。
真宵未亡人設定で一つ落としていきます。
424ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:20:47 ID:vdRasLUm
倉院の里。

二度と来る事がないと思ったこの場所。





「いいの?私、本当に結婚しちゃうよ!!もう、ここには好きに来れなくなっちゃうよ。」

「なるほど君!!何か言ってよ!!」

ボルハチで表面上、ピアノを弾くようになって3年。
真宵ちゃんはあの事件からずっと。ボクの事を信じてくれていた。
たまに『成歩堂芸能事務所』に顔を出し、みぬきの世話もしてくれた。
真宵ちゃんはボクが法曹界を追われたあの事件については一言も触れなかった。
交わされるのは、いつもどおりの日常のくだらない会話。

みぬきのことで、ボクの心が和んだのは否定できない。でも、真宵ちゃんと一緒にいるときは特別だった。
ひょんなことから出会い、2年間一緒に行動するようになってから、ボクは、真宵ちゃんが特別な存在だと気

がつくのにはそう時間がかからなかった。

でも、今のボクには真宵ちゃんを、幸せにする事ができない。

「真宵ちゃんはその男が好きなのか?」

それすら聞く事もできずに、ただ静かに笑って真宵ちゃんに祝福の言葉をかけた。
真宵ちゃんのいつもの元気な笑顔は消えていたけど・・・。
425ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:22:08 ID:vdRasLUm
3年後、春美ちゃんからの手紙で、真宵ちゃんの旦那さんが急死したことを知った。
今更ボクが倉院に行っても何の慰めにもならないと思い、その手紙も無視していた。
しかし、次の晴美ちゃんから来た手紙でボクは倉院に行こうと決意をさせる一文があった。
「真宵様の悲しみを和らげるのはなるほど君しかいません。」








晩秋の夕暮れ。
随分と早くなった夕日が綺麗に倉院の里を染め上げている。
正門をくぐり、かさっ、かさっと落ち葉を踏み分け、本堂に向かう。
本堂入り口そばには・・・間違いない。真宵ちゃんが空を眺めていた。

「なるほど・・・君・・・?何でここに・・・?」

ボクより先に人の気配を察して真宵ちゃんが声をあげる。
3年ぶりの再会。喪服に身を包んだ真宵ちゃんはすっかり大人の色気をおびていた。

「焼香しに来たよ。遅れてごめん。」

「とにかく、上がって。」

促されるままに本堂に入る。
修行が終わり、宿場にみんな行ってしまったせいか、他に人のいない本堂はことさらに広く感じる。
426ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:22:48 ID:vdRasLUm
「夫に、なるほど君の話も沢山していたから、来てくれて喜んでいると思うよ。」

初めて見る真宵ちゃんのだんなさん。とても優しそうな人だった。
ボクは遺影の前に花を置き、黙って手を合わせる。
君は真宵ちゃんを幸せにできていたのか。真宵ちゃんの無邪気な笑顔を知っていたのか。

名も知らぬ『彼』の顔を見ているとボクの中に何ともいえない黒い感情がわきあがってくる。

「ねぇ、なるほど君、人間ってこうも簡単に死んじゃうもんなんだね。心不全だったの・・・。やっとなるほ

ど君のこと忘れられると思っていたのに・・・。この人と倉院を作っていこうと思っていたのに・・・。」

沈黙の闇を先に破ったのは真宵ちゃんだった。
目から涙があふれているのが分かる。

ボクはこの男の事を許せなかった。真宵ちゃんにこんな悲しい目に遭わせるなんて。真宵ちゃんを幸せにでき

なかったボク、そしてこの男。
どちらにも腹が立った。

夕日もすっかり暮れ、倉院の綺麗な空気で星がいっそう綺麗に見える。
すっかり暗くなった部屋で見る真宵ちゃんはとても綺麗だった。
薄くさした紅が喪服に映え、わずかに露れる胸元の肌が月に照らされ白磁のように見える。
ボクは不謹慎ながらも大人になった喪服姿の真宵ちゃんを自分のものにしてしまいたくなった。
真宵ちゃんを悲しませた張本人の目の前で性質の悪い意地悪をしたくなった。
427ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:23:34 ID:vdRasLUm
「真宵ちゃん・・・。」

ボクは真宵ちゃんを抱きしめた。これから何をされようという想像もできていないのか、真宵ちゃんは全く抵

抗してこないどころか逆にボクを抱き返し、心地よく僕の胸に体重を預けている。何の警戒心も持たない、昔

のままの真宵ちゃんの表情。

真宵ちゃんの胸のふくらみが喪服の上からも分かる。

その喪服に包まれ、艶やかさを放っている外見とはうらはらに、全く無警戒の頼りきったその顔を見ると、ボ

クの中の悪魔がその短い間にどんどん大きくなっていき、抑えられないものになってきていた。

「真宵ちゃん、綺麗になったね。」

額に軽く口づけそのままの姿勢で一気に押し倒す。

「なるほど・・・君・・・?」

先ほどの表情から一転して、不安そうな宙を見上げる目。

「みんな、宿場にいるんだよね。大声出しても無駄だよ。」

「いやだよ!なるほど君!!こんな所で!!遺影の前でなんて!!!」

「ボクは許せない。真宵ちゃんを悲しませたこの男を!だから!!」

「冗談でしょ!?お願い。冗談だって笑ってよ。」

「ふーん。冗談でボクに抱いて欲しいの。流石大人になった真宵ちゃんだね。」

「違う!!」

ボクは口の端を歪めて笑う。
抵抗する両手首を片手で押さえつけ、空いた手で、喪服の胸をはだけさす。
428ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:25:23 ID:vdRasLUm
「なるほど君!!こんなの・・・酷いよ!!やめてよ!!」

日焼けのしていない白い胸の中心のピンク色の突起に夢中になって吸い付く。
千尋さんほどではないけど、その胸にはしっかり重みがあり、大人の真宵ちゃんを感じ、ボクの中心は更に固

くなる。

「いや・・・だ・・・!!やめて・・・なるほど・・・君・・・」

抵抗の力は徐々に小さくなり、声は少しずつ吐息混じりになってきている。
その抵抗の声も口で塞ぎ、ボクは真宵ちゃんの口内を犯しだす。
一筋の涙がボクの良心にとって最大の抵抗だったけど、それと同時に手に入れられなかった真宵ちゃんをこう

やって強引にでもモノにできると思うと喜びの感情のほうが先走る。

両手を開放し、喪服の帯を器用に紐解く。
襦袢の下は予想通り、なにも着けていない。

「いい着物なんでしょ?汚しちゃうから・・・。」

「・・・。」

ボクの喪服のジャケットを敷き、裸になった真宵ちゃんを横たえる。

「やっと諦めたんだ。」

「だって・・・。なるほど君に目をつけられたらもう・・・終わりだって知ってるから。」

「終わりだとは酷い言いざまだ。」

真宵ちゃんを組み敷き、わざと遺影の前で、その白い肌に無数の所有の証をつける。

「跡・・・、つけないで。」

「もう暫くは喪服でしょ?見えるところにはつけないから。それとも他にもこういうことする人がいるの?」

わざと意地悪く聞いてみる。

無言で首を横に振る真宵ちゃんを横目に体勢を変え、彼女の両の脚を大きく開かせる。
429ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:26:27 ID:vdRasLUm
「いや・・・。恥ずかしい。」

黒い茂みを掻き分け隠された小さなピンク色の突起を軽く吸う。

「ひゃ・・ぁあん・・。」

成熟した真宵ちゃんの躰が小さく跳ねる。
更に指を滑らせ、蜜壷に一本、指を侵入させる。
湿りを帯びたそこはボクを受け入れ、きゅうきゅうと締め付けてくる。
内壁を引っかくように掻き混ぜる。蜜の最奥部からじんわりと温かいものが溢れ出してくる。

「ん・・・ぁあ・・あああああ!!」

真宵ちゃんは声を上げ、びくっと反応する。
「まだ、一本しか挿れていないよ。」
「だって・・・。なるほど君、上手いから・・・。」

顔を上気させながら答える真宵ちゃんが愛おしい。
ボクもジッパーを下ろし、熱を帯びた欲望を握らせる。

「すご・・い。大きい・・・。」

大きな目を更に大きくさせ、真宵ちゃんは恐る恐る握ってきた。

「真宵ちゃん、擦って。」

手馴れた手つきで、カリの部分と裏筋を執拗に攻めてくる。ボクも声を出してしまう。
流石未亡人といったところか。遺影の男が真宵ちゃんにこんなことを教え込んで。こうやって真宵ちゃんを毎

晩乱して。真宵ちゃんの体を蹂躙して。最後に思い出だけを残して先に逝く。

ボクは真宵ちゃんのテクニックを目にして、ふつふつと怒りがこみ上げてくるのを感じた。


充分に潤ったところに、ボクの中心をあてがう。
430ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:28:45 ID:vdRasLUm
「挿れるよ。いいね。」

瞳を潤わせながら、こくりと頷いた彼女にボクはゆっくりと腰を押し進めた。
真宵ちゃんの中は熱く、ボクの欲望に吸い付いてくるように絡んでくる。

「・・・ん・・なるほど・・君・・・ぁあ!!」

たまらず真宵ちゃんが嬌声を上げる。
僕の知らなかった真宵ちゃんの大人の声。

「声をもっと聞かせて。」

「はずか・・し・・ぁっ・・ぁああ!!」

はじめは浅く、徐々に深く彼女に入っていく。奥を突く度、がらりとした本堂に真宵ちゃんの可愛い声が響き

渡る。
真宵ちゃんははきゅうきゅうとボクを締め付け、その襞がボクの中心に絡み付いてくる。

「ん・・・」

熱い彼女の中。そして俺は腰をグラインドさせる。

「ん・・はぁ・・ぁあ・・ぁあ・・。」

ボクの腰の動きに合わせ、彼女もいつしかボクの体にしがみ付いていた。
くねくねと彼女も腰を動かし、ボクの動きに合わせる。
ぽたり、ぽたりとボクの汗が真宵ちゃんの顔に落ちる。

「なるほど・・君・・・・・いい・・。」

喘ぎながらも言葉を発せようとする彼女が妙に可愛らしい。
ボクは真宵ちゃんの白く伸びた脚を両の肩に乗せ、更に挿入を深くする。

「ひゃ・・ぁああん・・」

互いに狂ったように腰を打ちつける。

「ぁあ・・あ・・あ・・・」

ひくひくと真宵ちゃんのそこが痙攣する。ボクももう、これ以上持ちそうもない。

「ごめ・・・ん・・・いっちゃう・・・」

「ゃぁ、ぁああああ・・ああああああ!!」



ボクは、真宵ちゃんの中に欲望を全て開放させた。
431ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:31:03 ID:vdRasLUm
「ごめん・・・。真宵ちゃん。ボク・・・。」

全てが終わった後、ボクは後悔の念に囚われた。
半ば強引に旦那さんを亡くしたばかりの真宵ちゃんを犯してしまったのだから。
もう、今までの関係ではいられない。二度と会うことはない。
今はもういない男に対し、醜い感情を抱き、本能の赴くままに犯ってしまったのだから。

「いいんだ・・・。なるほど君。」

意外な彼女の言葉を信じる事ができずにもう一度聞き返す。

「本当はこうなる事を望んでいたのかもしれない。私、結婚してもずっと心の底になるほど君がいたんだ。」

「いいよ。真宵ちゃん。ボクを慰めなくたって。やっぱり真宵ちゃんって優しいところ、変わっていないね。



「なるほど君だって変わっていないよ。」

「えっ?」

「そりゃ、オッサンになっちゃったけど、よく昔言ったでしょ?本質を見ようねって。」

「あ、はしごと脚立の話。」

「そ。抱かれているときに感じたの。ああ、この人、ずっと私のこと思っていてくれたんだなって。」

にっこりと笑うその顔は美しく成長した今でも一緒にいたときと変わっていない。

「こんなひどいことをした俺だけど許してくれるの?」

「んー。それには罪が重すぎるな。私は今未亡人なのよ!み・ぼ・う・じ・ん!!そんな私を犯した代償は!

!」

「だって・・・。ずっと好きだったから・・・。真宵ちゃんを悲しませた旦那が、そして幸せにできなかった

自分が許せなかったから・・・。

ふわりとボクの唇にまよいちゃんのそれが重なった。
432ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:32:16 ID:vdRasLUm
「やっと言ってくれたね。」

「え?」

「3年前に言って欲しかった・・・。あの時止めて欲しかった・・・。」

「ごめん。ボクに真宵ちゃんを幸せにすると言う自信がなかったから・・・。」

「確かに、旦那はいい人だった。幸せだった。結婚した事は後悔していない。」

「・・・。」

「でも・・・後ろを向いていたらいけない。時間は待ってくれないから。」

相変わらず、真宵ちゃんは強い子だ。
お姉さん、お母さんを亡くし、今度は旦那さんを亡くしてもこうやって笑っていられるのだから。

「そう考えるきっかけを与えてくれたのはなるほど君だよ。ありがとう。」

「ありがとうって、犯したボクが言われるのも・・・。」

「ううん。私もずっと好きだったから。なるほど君のこと。」

なんか改まって言われると照れてしまう。

「で、代償はね、たまに倉院に来る事!!」

「え?また来たらボク、また真宵ちゃんのこと犯しちゃうよ・・・。」

「うふふ。鈍いのは変わらないんだから。」

後ろ手に組んで意味ありげに笑う。

「それって・・・。あ、また抱い・・」

「これ以上言わない!!」

頬を思いっきりつねられた。
433ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:33:46 ID:vdRasLUm
「今追いかけている事があって、その解決の糸口が掴めたんだ。」

「それって・・・?」

「うん。あの事件だよ。」

「それが解決するまでなかなか来れないと思うけど、終わったらすぐに真宵ちゃんのところに行くから。真宵

ちゃんを迎えにいくから・・・。コブつきだけど。」

「ありがと。私ももう、逃げないから。」

「なるほど君を好きだと言う気持ちから逃げないから。だから・・・待ってるね。」

ボクは小指を差し出す。真宵ちゃんも小指を絡ませる。
子供じみたポーズだけど、ボクは本気だった。

真宵ちゃん、全てが解決した後、真っ先に迎えに行くよ。

照れくさくて言えなかったけど、ボクはこれから真宵ちゃんを支えに6年前の真実を見つけていこうと思う。
434ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人):2007/05/14(月) 23:34:57 ID:vdRasLUm
以上、終わりです。
ぬるいエロ、最後にへたれた成歩堂です。

勢いで書いてしまい、失礼いたしました。
435名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:49:41 ID:m3MCK6N6
うひょー!
お疲れ様!!
436名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:35:20 ID:zzDtB3Lz
メチャクチャよかった
ナルマヨ神おつ!!
437名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 02:27:05 ID:YfL+++fM
いろんなナルマヨがあるなあ……
438名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 09:19:13 ID:srzOPguU
ナルマヨ人気だな
俺も大好物だけど
439名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 12:35:09 ID:YMCS5IrU
昨夜はナルマヨ神降臨してたのか・・
未亡人なマヨイもいいな
GJ!堪能させてもらいました!
440名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 13:36:36 ID:uBxhIxWO
えへへ・・・・・・
GJ!
441名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 18:54:53 ID:vS2yjXih
オドロキ×みぬき
9レス程度

前スレ 933-940の続き。
前回に比べ雰囲気暗めなので、苦手な人はスルー推奨。
442オドロキ×みぬき 1/9:2007/05/15(火) 18:56:16 ID:vS2yjXih
「気持ちいいですか? オドロキさん」

オドロキは返事の代わりのように、意識せず腰をひくつかせた。
みぬきはそれに気をよくし、笑みを浮かべるとぬちぬちと音が出るように手を上下させる。
魔術師の指先。繊細でありながら俊敏さや力強さを要求される大切なパーツ。
小さな口での奉仕よりも、格段に上達が早く、オドロキの弱点もその能力で
つきとめられ、今ではオドロキが自分は早漏ではないかと落ち込んだほどの早さで
登りつめさせることができる。

にちゃにちゃと、先走りの雫でオドロキの竿とみぬきの手は光っている。
細い指の白さと赤黒さがなまめかしく絡み合い、二人の視線を集めて吐息を漏らさせる。
「み、みぬきちゃん、もう‥‥」
「じゃ、もっと頑張りますね」

反り返る肉を手前に引き、両手で絞るように握り締める。先端は手のひらで、
根元は指先できゅうきゅうとしめ、全体への刺激をくりかえす。
オドロキは女のように呼吸を乱し、本人も知らないみぬきの嗜虐心を満足させた。
みぬきの指先が脈拍のようなうごめきを感じ取ったとき、オドロキの白濁は
小さな乳房を白く汚していた。



オドロキとみぬきがはじめて体を交わしてから、二週間。
責任感の強い二人はステージや仕事などをおろそかにすることはなく、それぞれの日常は
あまり変わらないように生活している。
しかし、もちろん二人はいっしょにいたいという気持ちは強くあり、そして成歩堂は
事務所にいない。
ということで、オドロキのアパートでの半同棲生活がはじまっていた。

いってらっしゃいのちゅーや裸Yシャツなどなどをまんべんなくこなし、
心身ともにバカップルへと近づいていく二人に、時折道端で顔をあわせるくらいの
やたぶき屋の親父なども、二人が一緒にいるところを見かけたときには、限りなく辛い
味噌ラーメンをオドロキに食わせたがるようになっていった。

たまたま事務所に遊びにきた茜も、きてから2分後には
「あんた達、付き合ってるの?」
と問われ、二人の否定しあう言葉にも一言一句どんどん機嫌が悪くなり、対抗するような
「あたしだってその頃は」
という台詞に腕輪が反応したが、オドロキは空気を読んで何もいうことはなかった。
しかし、
「あっ、みぬき、パパから茜さんが若かった頃の話聞きましたよ」
と空気を読まないほうが鋭く突っ込みをいれると、オドロキにカリントウを投げつけ、
「くやしくなんかないもんね」
などと年に似合わない捨て台詞を吐いて帰っていったりもした。
443オドロキ×みぬき 2/9:2007/05/15(火) 18:57:24 ID:vS2yjXih
また、一週間ほどたった頃には、どぶろくスタジオに向かうオドロキの姿もあった。
あの出来事の後、電話で簡単な報告をしてから、はじめてだ。
そろそろ勉強を再開する必要があるだろうと、オドロキはみぬきの学校がある時間から
足を向けたのだった。

「こないだはすいません、まことさん。勉強の途中で抜けることになって」
「‥‥」
黙って首を横に振る。気にしなくていい、というように。

「そのぶん、今日はみっちりやりましょう。オレもちゃんと用意してきましたから」
「あの‥‥」
「なんですか? まことさん」
やけにまぶしそうにまことはオドロキを見る。
オドロキのテンションの具合は確かに高くなっているようだが。

「‥‥オドロキさんとみぬきちゃんは恋人になることになったんですか?」
「え!? ええ、まぁ、その」
頭をかりかりと掻き、照れた表情を見せる。まんま法廷のようだ。

「‥‥そうですか。おめでとうございます。いつかはそうなると、思っていました」
「そ、そうですか。いやぁ、照れるなぁ」
頭の後ろをかいて口元を曲げるそのしぐさは今度は成歩堂のようだ。
まことはすこし冷めた目で見ている。

「そんな風に見られているなんて、いつから知ってたんですか、まことさん」
そう聞かれると、まことはシャカシャカと手元のスケッチブックに手を滑らせた。

                 ____
              ,-‐=´〜`、〜`ヾ、
          / /:::::::::::::::::::::::::::::ヽ\
        /  /:::::/:::::::,:::::::::ヽ::::ハ ゝ
        ヽ、  {:::::/:::::::ハ::::li 、 i:::::::} ,〉
         ヾ |__l|::::l リj__rt__|i::j/l/
           ハヽ!rt_ォ   r_tァ リ l
          /:::::l    !   | ハ
          i:::::::::j:ヽ、  ー   ノ|::h
    r777777777tノ` ー r ´ノ::::!
   j´ニゝ        l|ヽ____/:`::::|::::ノ
   〈 ‐ 知っていたがlリ   |  (;;〈ヽ
   〈、ネ.お前の態度が.l! |   |:::::::ノ;ノ::::l
   ト | 煮え切らないとニヽL_    l
   ヽ.|l         〈ー-   ! `ヽ.:::::::l
      |l         lトニ、_ノ::::::::::::ヾ、!
      |l__________l|   \    ソ

444オドロキ×みぬき 3/9:2007/05/15(火) 18:58:37 ID:vS2yjXih
「‥‥そ、そうでしたか、すいません」
ひきつりながらも無表情のまことに謝る。
(ギャグなんだよな‥‥きっと)

スケッチブックを丁寧に閉じると、今度はまことが声を小さく上げた。
「あ」
「今度はなんですか」
「‥‥あの、目が痛いです」
全く痛いようなそぶりを見せずに、そう伝える。

「え、またですか。目薬は?」
「‥‥すいません、いまはないんです」
「わかりました。ちょっと見せてください」
まことの秀麗な顔に近づき、オドロキは真面目な顔でまことの目を
じっと見つめた。

「うーん、よくみえないからもっと近づきますよ」
両頬に手を添え、ひどく近い距離からまことの目を見る。
まことの手がオドロキの手に添えられ、わずかに握られた。

「何もないみたいですけど」
「‥‥」
オドロキは至近距離でそう答えた。

「もういいです」
「え? でも」
「もういたくないですから」
「オレ、目薬を買ってきましょうか」
「大丈夫です」

とりつくしまもない。元の体勢に戻った後、
なんだか言葉がなくなってしまったところで、オドロキは鞄を開けた。
「そういえば、おやつの用意をしてから勉強をはじめましょう。
 前回みぬきちゃんが持ってきて、そのまま持って帰っちゃったのを
 改めて持ってきたんですよ。かりんとう」
「‥‥そうですか」
まことの回答はどこか空虚だ。

「申し訳ないですけど、ポットが向こうにあるので、取ってきていただけますか」
「ああ、いいですよ」
かりんとうの袋をまことに渡し、オドロキはポットを取りに席を立つ。
ポットに近づいたところで、ぽくん、と結構いい音を立てて頭に何かがぶつかった。

「‥‥すいません、かりんとうの袋をあけたら飛んでいってしまいました」
「そ、そうですか」
(ずいぶん勢いがいいな‥‥)

足元の、黒糖がきっちりまぶさってずいぶん硬そうなかりんとうを手に取る。
なんとなくそれを口にしたまま、オドロキはポットを手にまことの元へと戻った。

勉強をはじめてからはとくにおかしなところもなく、学校を終えたみぬきが
合流した後は、オドロキがなにか疎外感を感じるほどに二人は仲良く過ごしていた。

日も暮れてから、オドロキは二人のアパートへと歩みながら、前半のまことは
なんだったのだろうと首を捻った。
445オドロキ×みぬき 4/9:2007/05/15(火) 19:00:00 ID:vS2yjXih
そんなこんなで二週間。
みぬきは学校に行き、オドロキは自分の日記とみぬきとの交換日記を書きながら、
ついでに次の法廷の用意をしていた。
最近の弁護は素人っぽさも抜け始め、みぬきがいなくとも的確な反論も行えている。
手ごたえを感じる。きっと、次の依頼人も助けてみせると、オドロキは強く思った。

「やあ、オドロキくん」
突然かけられた声。オドロキが肉声では久しぶりに聞く声だ。

「成歩堂さん。お久しぶりです‥‥というか、たまには帰ってきてくださいよ」
「ああ、だから今日はこうして帰ってきたじゃないか。遠いところから、ね」
すでに成歩堂には、みぬきに了解を得て、電話で話をしていた。
さすがに肉体関係にまであるとは言わなかったが。
理由はわからないながら、成歩堂には何も隠し事ができないことをオドロキはこの半年で
よく理解していた。だから素直に言った。
みぬきを愛している、と。一人の女性として。

電話口でのしばらくの沈黙の後、帰ってきた答えは一言だった。
「ありがとう、オドロキくん」

それからオドロキにはなんの連絡もないまま、二人は日常を過ごしていた。
みぬきも成歩堂と連絡をとっていないようにオドロキには見え、相変わらず
この親子の絆は良くわからないと心の中で思っていた。

オドロキは現実の成歩堂に意識を戻す。いつものニット帽をかぶったままだが、
手はポケットに入れず、いくつもの書類を抱えていた。

「勉強は一息ついたんですか?」
「いや、この2週間は休みさ」

ばさばさと机の上に書類を置く。
星影、狩魔、御剣、綾里などと入った封筒も合間から見える。弁護士の事務所や
検事からの紹介状などのようだ。そして二通、手元に残ったものがある。
「戸籍謄本ですか?」
「ああ、キミのね」
「オレの? 今のところ免許やパスポートを取る予定はないですけど」

それに対して応えを返すこともなく、成歩堂は謄本をめくる。
「見てもらったほうが早いだろう」

×印が二つ並ぶ。一つは21年前に死去、一つはその後に除籍されている。
オドロキは首を捻る。自分は親を知らない。両親はもう亡くなったと聞いていたが、
母親は父親が亡くなった後、籍を抜いたのだろうか。
生きているかもしれない。そこまで考えるとオドロキは首を振った。
実の父親の顔も母親の顔も知らない。
だけど別にどうでもいい。怨んでいるわけでもない。
はじめて見る父親の名も母親の名も興味はなかった。
優美。いい名前だと、そう思っただけだった。
旧姓、或真敷。
446オドロキ×みぬき 5/9:2007/05/15(火) 19:01:29 ID:vS2yjXih
オドロキはそこから目を離さない。視野が回っているような違和感の中、
思考のピントは外れることはない。むしろすんなりと頭の中に入ってきてしまう。
不可思議な力。最初から唯一つ持たされていた、腕輪。
不可思議な力。同じ力を持つ、実の父と母を亡くした少女。
王泥喜法介。或真敷法介。
成歩堂みぬき。或真敷みぬき。

「嘘、ですよね」
「本当だ」
理解はすでにしていながらの言葉に、成歩堂は無慈悲に最後の書類を出す。
もう一通の戸籍謄本。誰のものかは見るまでもないと、オドロキは思った。

「成歩堂みぬきは、キミの実の妹だ」
いつかの法廷の後のように、オドロキは成歩堂を睨んだ。
「続けるよ」
躊躇せずに続けられる。

「第734条 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
 但し、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない。
 第817条の9の規定によって親族関係が終了した後も、前項と同様とする」
「最後の規定は、みぬきがぼくの娘となった今でも、回避できないということだ。
 法においても。世間においても」

坦々と成歩堂が喋っている。オドロキは何も返さない。

「これから取る方法は、ぼくが考える限り、4つある。
 一、オドロキくんがみぬきに真相を伝えず、別れることだ。
 もちろん、キミが望むなら事務所をやめてもかまわない。
 二、オドロキくんがみぬきに真相を伝え、別れることだ。
 三、オドロキくんがみぬきに真相を伝え、それでも別れない。
 最後に、オドロキくんがみぬきに真相を伝えず、別れない。
 この4つだ」
 
オドロキの成歩堂への視線は、普段の彼に似合わず、厳しさをいや増す。
それでも怯むこともなく、かえって口調を柔らかくして、次を続けた。

「選択はキミに任せるが、二つ、言わせてくれ」

みぬきに手を出したことへの責めでも言うつもりだろうか。
結婚ということまで口に出すということは、関係を結んだことなどは
先刻承知の上だろう。
オドロキは次の言葉を待った。

「みぬきの将来の目標がなんだか知ってるかい?」
447オドロキ×みぬき 6/9:2007/05/15(火) 19:03:40 ID:vS2yjXih
オドロキは毒気を抜かれ、不思議な顔をする。何をいまさら言っているんだ。

「当然、魔術‥‥」
「そうだ。魔術師だ。或間敷のね」

オドロキはしらないが、みぬきはザックから全てを受け継ぐ書類を渡されている。
それを知らなくとも、いつか、或間敷を再興させるだろうとオドロキはわかっている。
みぬきなら、きっとできる。オドロキは確信しているし、協力をおしまないことは
今更口に出すまでもない。

「キミと一生を暮らすつもりなら、或間敷の血は途切れる」
オドロキの体が少し震えた。成歩堂は続ける。

「バランさんのように、魔術は残るだろう。だがキミ達が宿す、
 不思議な力はこの世から消え去る。良い悪いではない。事実として、そうなる。
 これが一つ」
 
オドロキとみぬきでは現実的に子をなすことができない。
別の科学的な方法をとるにせよ、それだけは変わることはない。


「そして、もう一つは、オドロキ君、キミの未来だ」
「オレの‥‥?」
オドロキは戸惑う。今の今まで、みぬきのことしか考えていなかったせいだ。

「今のキミは、最強と言われた弁護士、我琉霧人の秘蔵っ子であり、
 成歩堂龍一の事務所にいるものでもあり、あの我琉響也を何度も敗北させ、
 はじめての裁判員制度のもとで無罪を勝ち取った男でもある。
 しかし、この情報が漏れたとたん、キミのキャリアはすべて崩壊するだろう。
 弁護士はまず、つづけられない」

何をくだらないことを。
オドロキは成歩堂をもう一度睨みつけた。
「そんなものは‥‥!!」
「どうでもよくはない」

成歩堂は強い目でオドロキを睨みかえす。

「キミはいい弁護士だと思う。
 キミに救われた人たち、キミがこれから救えるだろう人たち。
 その人たちのことを無視すべきじゃない。
 そしてなにより、オドロキ君。
 キミは弁護士をやめることができるのか」

オドロキは何も言うことができない。言えるわけがなかった。
文字通り、最高の弁護士『だった』、成歩堂龍一の前では。

「キミ自身のことを考えることも、忘れないでほしい」
「その上で、よく考えてくれ。期限は決めない。
 そして、キミの選択にぼくは口を挟まないことを約束する」
「ここにある色々な人たちの書類は、キミが選択をしたあとに、
 助けとなるものだ。読んでおけば、役に立つだろう」
「みぬきには会わないで帰るよ。よろしく言っておいてくれ」

オドロキの返答も待たずに成歩堂は去っていった。
謝罪の言葉も、責めの言葉もオドロキに投げかけないまま。
448オドロキ×みぬき 7/9:2007/05/15(火) 19:05:44 ID:vS2yjXih
「オドロキさん、オドロキさーん」
「‥‥あ、ああ、なんだい、みぬきちゃん」
「どうしたんですか。ぼーっとして。
 ごめんなさい、やっぱり今日は疲れてました?」
「いや、大丈夫だよ」

考えはまとまらない。一人になりたかったが、あのあとすぐにみぬきは帰ってきた。
せめて、今日はオドロキは体をあわせるのを拒否したかった。
しかし、みぬきに不可解な仕草を見せると、その力で感知されかねない。
だから、今日は疲れたから、といって休もうとした。
だったら今日はみぬきががんばりますから、といって、イニシアティブを逆に取られたのだ。
あまり否定するのも気取られかねないと思い、オドロキはしぶしぶそれを了承した。
(違う)
オドロキはそう考えた自分を否定する。
みぬきを犯したかった。限られているかも知れない時間、彼女に触れないでいることに
耐えられなかった。
体温と甘さと痺れと快感を、残す限り感じたかった。
だから、強く拒否しなかったのだ。妹と知っていながら。
オドロキは自分を侮蔑する。
それでも、指は枕元にあるコンドームに伸びていた。

「あっ、オドロキさん」
「‥‥?」
手を止めさせ、裸のみぬきが恥ずかしそうに続ける。

「えっと、今日は大丈夫だと思います」
目を伏せたみぬきに視線を向ける。もちろん視線はあうことはない。
オドロキは、そのままわずかに濡れた秘所へと視界を移す。

薄い肩を倒し、淡い花を見やすくする。オドロキのそれは強く煮えたぎっている。
そのまま腿にあてがった。みぬきが体をすくめる。それにより狭まった膝を、オドロキが割る。
鼓動が聞こえそうなほど緊張しながら目を閉じているみぬきに、耳元で囁いた。

「みぬきちゃんは安定しているほう?」
「えっ?」
「周期が、だよ」
「‥‥」
オドロキは真面目な顔を解き、体を離した。
「ダメだよ、そんなのは」

オドロキは袋を破ってゴムを取り出すと、黙ってつけだした。
何かもごもごと口を動かしていたみぬきは、それを見て大きな声を出す。
「あっ、みぬきにつけさせてください!」

珍しそうにコンドームをいじると、面白がりながらみぬきがつける。
オドロキは、それでもいいのに、といったのかもしれないという思いを捨てた。
449オドロキ×みぬき 8/9:2007/05/15(火) 19:08:06 ID:vS2yjXih
「この格好、恥ずかしいよ」
背後から回り込み、動物のように侵略する。はじめてこの体勢を取ったときは、
嫌がったみぬきが柔らかい体を利用して、途中で正常位に戻したほどだ。

浅く侵入しながら、片手は手のひらにおさまる乳房を愛撫し、
肩や背には口を付ける。何かと手を出したがるみぬきは、それを与えられることしかできない。

オドロキの姿が見えないのがいやだとごねたみぬきのために、持ち込んできた鏡を
みぬきの前に置いた。ふくれて文句を言うみぬきを今は見ないことにして、
オドロキはひたすらに二人のセックスを継続する。

時間もかからず甘い声が漏れ始める。オドロキの動きは、早く、強い。
みぬきから離れたくない。オドロキの体が先にそう証明するように、蹂躙を続けていく。
唇は鎖骨から首筋へ。細い首筋を吸いつけた。

「あっ、オドロキさん、そんなとこにキスマークつけたらダメっ!」
みぬきがいやがる。以外と冷静なんだな、とオドロキは思った。
たしかに露出の多い部分につけたらステージにあがることもできないだろう。

もとよりわかっていたことだ。痕がつく寸前でやめる。
「冗談だよ、みぬきちゃん」
「そんなことしたらみぬきも法廷に出る前の日に同じことしますよ!」

オドロキは笑う。きっと我琉響也は驚くだろう。それともニヤニヤするだけか。
おデコくんと呼ばれ、指をつきつけあう時間も残り少ないのかもしれない。

「きゃうっ、きゅ、急につよくしたらダメですっ。
 あっ、やだっ、お、オドロキさん!」
強く腰をおしつける。弱いところはいくつも知っている。
そろそろ痛みよりも喜びを感じることができるようになったみぬきに
厳しいくらいに体をすりつけ、合間には桃色の核を刺激する。
白い臀部の中心を、指先でこする。

「ふぁんっ、あっ、あうっ、んぁっ!」
リズミカルに声と体が鳴く。鏡にはとろとろの顔が映っている。普段の少女のものではない。
オドロキしか知ることのない表情。

浅いところまで腰を引き、角度をつけ、こすりあげるように奥まで突ききった。
みぬきのあとを引く声を聞きながら、体内に精液が放出される。
DNAはその先へとたどり着くことなく、精液溜りの中で泳いでいた。
450オドロキ×みぬき 9/9:2007/05/15(火) 19:10:03 ID:vS2yjXih
簡単に後始末をしてから、みぬきを背中から横抱きにしてオドロキは目を閉じる。
すこし文句を言ったみぬきも、密着する暖かさに負けて、今はもうかすかな吐息を立てている。

睡眠が訪れることはなかった。
みぬきの眠りが妨げられない程度に、より密着し、髪に顔を埋める。
性欲は起き上がらない。人を抱きしめた心地よさは、今までオドロキがほとんど
知ることのなかったものだ。

家族を失ってしまう。
女性としてのみぬきを失うだけにとどまらないことが、オドロキの想いを強くする。

いつ気がつけばよかったんだろう。

妹として会えたなら、家族になれた。
関係のない女性として会えたなら、いつか家族になれることもある。
ただ一緒にいるだけでも、家族のようになれたかもしれない。
その全てが自分から離れていく。

「ん‥‥」
少女が身じろぎすると、体を反転させた。
幼い寝顔をオドロキの胸へとあてると、安心したようにまた眠りへと落ちる。
オドロキはもう一度腕を巻き、二人の隙間をなるべく狭くさせた。

腕の中の大切な人を抱きしめながら、
泣き虫の王泥喜法介は、自分の為に、久しぶりに泣いた。

                                           つづく
451名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 19:12:11 ID:vS2yjXih
以上です。
452名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 19:12:35 ID:vSdiIhVV
すげー!!
GJ!!

わくわくしながら読みました。続きが楽しみです。
453名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 19:15:20 ID:dNqOyiGC
リアルタイムktkr

これは素晴らしき葛藤、続きが楽しみで仕方ないわ
454名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 19:28:27 ID:LflzW12B
GJ!!
続きを楽しみに待ってます
455名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 20:35:44 ID:giidn9vV
うおー続き待ってます!
余談だが自分の新刊ネタとまさにかぶった(;´Д`)
もっと練らないとなー
456名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 21:50:42 ID:MFtOfoVA
ナルマヨもオドみぬもGJ
457名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:10:44 ID:T2vJA2B/
GJ!
ナルホド言ってることは正論だがマジ外道w
早く言っとけばこんなことには…
458名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:07:46 ID:IRxJDiQG
超GJ!!!!
本当ナルホドもっと早く言っとけば…
459397:2007/05/16(水) 07:04:02 ID:72dnGwQX
皆さん乙です。
オドみぬの話、ネタが激しく被りそうな悪寒…。避けて通れぬ道な気がしますけど。
書きあがっているので、今夜にでも後半を投下します。
460397:2007/05/16(水) 07:06:31 ID:72dnGwQX
と、思っていましたが、今夜は某氏に拉致られる事を思い出したので、今投下します…失礼しました。
人生で初のエロなので、色々見苦しいとは思いますが、しばしお付き合い下さい。
461その後:2007/05/16(水) 07:08:34 ID:72dnGwQX
光陰矢のごとし。涙に暮れた告白劇から早くも数か月…。
時計はくるくる回り、カレンダーはめくられ、年の瀬が近くなる頃。
二人は

何もできずにいた。


夜、みぬきが眠る前にまぶたに唇を落とすぐらいで、オドロキは殆ど何もしなかった。
いわゆる「中学生恋愛」というやつである。
理由についてみぬきは…初恋のせいでイマイチ感覚が掴めず、前より親密な遊びをするぐらいで、それである程度満足していたのでそれ以上踏み込む勇気がなかった。
一方オドロキは、貞操観がかなり固く、この幼い『恋人』にまだ大人の恋愛を教えるつもりがなかった。
それはそれでプラトニックでいいのだが、それで収まらないのが好奇心というもの。
特にみぬきは好奇心旺盛な年である。そういう知識もどこからか仕入れてきていた。
物語は、この辺りから始まる。


辺りにはクリスマスの装飾が溢れ、サンタ姿の客引きがところどころにいる。
こんなにうじゃうじゃいるとありがたみが薄いよなー、などと思う。
今はみぬきちゃんと二人で、自分たちだけのささやかなクリスマスパーティー用の食材と飾り付けを仕入れにきている。
キタキツネ組が仕切る店で、結構融通が利く。あんまり利かせたくないもするけどね。
組長…ではなく、店長さんは、いつもの前掛けではなく、赤と白のサンタルックできめている。格好とは違って割と威圧感があるけど…。
店のBGMはクリスマスソング。みぬきちゃんは歌が好きで、こういうのを聞くとすぐに鼻歌を歌いだす。
Rudolph The Red-Nosed Reindeer〜♪
「いーつもみーんーなーの、わーらーいーもーの〜♪」
「みぬきちゃん、英語の歌なんだから英語で歌いなよ。」
「英語の歌詞わかりませんから。オドロキさんこそ、英語で歌ったらどうです?『赤鼻のトナカイ』」
「…僕も英語の歌詞はわかんないや。じゃあ、日本語で。」
二人の歌声が、きれいに重なる。なんでもない事だけど、なんだかとても嬉しい。
最近はみぬきちゃんとの付き合いも大分こなれてきている。
まだ成歩堂さんには気づかれていない…と思う。元々あんまり家にいない人だし。
仮に気づいていたとしても、人の恋路に横槍入れる性格では…ない、だろう。多分。
462その後:2007/05/16(水) 07:11:23 ID:72dnGwQX
あっちの品がいい、こっちのケーキが美味しそう、とせわしなく動くみぬきちゃんを見ていると、思わず抱きしめたくなる。
なんか小動物みたいで、可愛い。愛しい。
遠くに行かないように手をつないで、僕も一緒に引っ張りまわされていた。
そんな、どっからどう見てもカップルにしか見えない僕たちに、好奇の目を向ける人がいた。
「オドロキ君、みぬきちゃん。」
「あ、アカネさん。」
「どうしたんですか?」
「実は牙琉検事のクリスマスパーティーに呼ばれちゃってね。
タダで行くわけにもいかないから、ちょっとお土産を物色しに来たんだ。」
「お土産…ですか。」
「そうよ。何かビックリするものをあげようかと思っているんだけど…。
やっぱりここのお菓子はいいわよ。『根性焼き』に『人情焼き』だもんね。
どうせなら『根性焼き』についてる文字は『根』じゃなくて北斗七星がよかったと思うけど。」
根性焼き…北斗七星…。
(…年がバレますよ、アカネさん…。)
もちろんそんな事を口には出さないが。
「それは確保するにして、あなたたちの話でも手土産になりそうね。」
「へ?みぬき達が、ですか?」
「そりゃそうよ。こんなに面白いカップル見たことないもの。
手なんかしっかり握っちゃって、もうすっかりラブラブね。」
「へへ…そうですよね、オドロキさん。」
「そう…かもね。否定はできないな。」
からかうつもりだったらしいけど、アッサリ肯定した僕たちに対して、一人身のアカネさんは結構辛いらしい。
「甘い話を…ご馳走様。ところでオドロキ君、ちょっと話があるんだけど。」
「僕、ですか?」
「そう。黙ってお姉さんについてらっしゃい。」
無理やり腕を引っ張られて、店の奥へと引きずりこまれていく。
相手が女性である以上、無理やり引っぺがすわけにも行かず、ただされるがまま…。
「オドロキさん、行っちゃヤダ!アカネさん、きっと『りゃくだつあい』する気です!」
と、反対側の腕を引っ張られる。
ある意味両手に花。男子冥利に尽きるのだろうか。それとも最大の失敗なのか。
「みぬきちゃんはダメよ。大丈夫。3分で済ますから。」
そう言うアカネさんには、笑顔なのにかなりの威圧感がある。
みぬきちゃんは渋々ながらも納得せざるをえず、僕の腕を放した。
アカネさんは僕を店の奥へと連れて行った。
先ほどの笑顔とは違って、表情がかなり険しい。
「オドロキ君。わかっているでしょうね?」
「何を…ですか?」
「今日はクリスマス。12/24日の午後9時から翌3時までは、この世でもっともセックスしている時間。
だけど、あの子はまだ十五歳。やっていい事と悪い事があるわ。」
科学捜査官の無駄な知識を出すアカネさん。臆面もなく言い切るあたり、女も二十過ぎると恥じらいをなくすのだろうか。
若干脱力しつつ…そういうことですか。もちろんわかっています、と返すと、アカネさんは満足そうに頷き、小さな箱を取り出した。
箱に書いてある文字は『犯本』。かなり有名な、特殊ゴム製品の会社だ。
「………セーフ・セックスで頼むわよ。まだあの子をママにしたくないわ。」
と一言言って、アカネさんは何事もなかったかのように買い物に戻っていく。
…コケそうになるのをなんとか堪え、アンタ本当に公僕ですかと心の中でツッコミを入れた。
463その後:2007/05/16(水) 07:12:21 ID:72dnGwQX
「オドロキさん…アカネさんの話って、なんだったんですか?」
かなり凹みながらみぬきちゃんの元へ帰ると、みぬきちゃんがジト目でにらんでくる。
ありのままを言うわけにもいかず、懐に箱を隠して、適当にお茶を濁した。

その後は、前のまま。いくらかの疑いをかけられていたけど、別に怪しい態度を取っていたわけではないので、普通に買い物を楽しんだ。
「えーっと…ケーキと、チキンと、シャンパンと、後は…。」
様々なものが入っていて雑多な袋から突き出したシャンパン、ちょっと小ぶりのケーキ、二人分のチキン。
もうオレの手には、両手がふさがる量の荷物が抱えられている。
「みぬきちゃん…オレと、みぬきちゃんだけで食べるんだから、あんまり買い込むと…。」
「うーん…それもそうですね。じゃあ、こんなもんで帰りますか。オドロキさん、荷物半分持ちますよ。」
「え?いや、女の子に荷物を持たせるわけには…。」
「いいから、貸してください。」
そうやって、イタズラっぽい微笑みを浮かべて、オレの手からケーキの箱を取り上げる。
空いた片手に、温かい感触。
(そっか。手、つなぎたかったのか。)
自分は、やっぱり朴念仁かも。そう思っていたのを知ってか知らずか、柔らかい笑顔を浮かべる。
(その笑顔は卑怯だよ、みぬきちゃん)
ちょっと赤くなった顔を見られるのがなんだか癪になって、頬にキスした。
彼女も、オレと負けないくらい赤くなっている。
なんだか無性に可笑しくなって、二人で顔を合わせて笑った。
464397@携帯:2007/05/16(水) 07:23:58 ID:VeVRYBnE
書き込めなくなりました…。
昨日のNTTシステムダウンの影響かもしれません。
もう出勤しなけりゃならない時間なので、続きは帰ってきてから投下します。

ご迷惑をおかけします。申し訳ありません(´・ω・)
465397:2007/05/16(水) 18:07:12 ID:72dnGwQX
てst。書き込めるなら、続きを投下します。
466397@携帯:2007/05/16(水) 18:17:40 ID:VeVRYBnE
また書き込み出来なくなりました。
公開プロクシからの書き込みは無理、って…串なんか刺した覚えないですよ。
家族も知らないって言うし…。

ひろゆきのせいか、自分のせいか、はたまた夜勤か狐のせいか…。
とりあえず解決するまで投下は無理です。ごめんなさい。
467名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 18:21:22 ID:SkzeNWhO
続きを早く…
公開プロクシ云々はここを見れば解決するかも。
ttp://homepage3.nifty.com/holly2001/bbq/proxy.html

うまく行けば今日中に書き込めるようになるはず。
468397@携帯:2007/05/16(水) 18:59:39 ID:VeVRYBnE
>>467
わざわざありがとうございます。
参照してみたところ、DSBLに載っていました。アラシタオボエハナイノデスガ
とりあえず中の人からOKが出るまで待機します。
スレ住民の方々にはご迷惑をおかけしてしまい、面目次第もございません。
469名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:36:45 ID:Ujwpd4Fc
うぉぉおーんええとこで・・・
wktkしながら待ってます。全裸で
470名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:04:34 ID:IDJ3X6gv
オドロキと娘の交際を認めない(ある意味当然だが)
ナルホドパパンの陰謀だ!
471名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:18:23 ID:vTmpe9UG
あのですね。
ナル×ラミノアありですか?

突然降ってきたのですが。

しかも鬼畜。
472名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 04:24:35 ID:PF8smb6l
聞かないで落とせばいいと思うよ!
カモンカモン!
473名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:50:43 ID:QIq2r0Vz
誤字で萎える前に訂正しとくと、ラミノアじゃなくてラミロアな
474名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:07:55 ID:WkJsr1ec
それはやめた方がいいな
475名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 22:38:35 ID:81wmp51i
>>468
串規制は荒らしてなくてもなる場合があるから、心配しなくていいよ。
解除できたらまた投下してくれ。
wktkして待ってる。
476名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 01:05:49 ID:a9zmsJTN
ハミトイトノコ物語は20まででまだ未完?
477名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:23:20 ID:mZH9YC/m
>471
ドンとこいよ!待ってるぜw
478名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 19:36:38 ID:TBK/9Te3
>>476
未完
479名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 20:12:46 ID:IpMpzz5K
>>472,473,477
週末目標で頑張ります
480名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 21:00:51 ID:zjtjl1O6
流石に4が出たから今レスは進みが早いな。
481名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:12:16 ID:vT6dG4Wz
そりゃそうだろ
482397:2007/05/19(土) 13:22:47 ID:pNCXwdq0
てst。風呂敷確認君を開いた所、串規制解除されたっぽいです。
書き込めるなら、今度こそ続きを投下します。
483その後:2007/05/19(土) 13:24:43 ID:pNCXwdq0
「よし、クリスマスパーティーの始まりだ!」
「かんぱーい!」
カチン、とグラスを突き出すと、みぬきちゃんのテンションは早くも最高潮。
シャンパンを一気で飲んでいる。
料理はいっぱい。楽しいのはこれから。
「いや、まさか肩書きが『恋人』でみぬきちゃんとクリスマスを過ごすとは思わなかったね。」
「みぬきもそう思ってます。恋人同士のクリスマス。なんだか素敵な響きじゃありませんか?」
「あはは、そうだね。」
他愛もない会話。そういうものが、こんなに愛しいものだとは思わなかった。
なんて事のない時間なのに、それが何だか得がたいものに思える。
(それもこれも、キミのおかげかな?みぬきちゃん。)
そう思って、シャンパンを煽る。わずかに火照った顔を酒精のせいにするために。

「ところで、オドロキさん。」
「ん?何?」
「これ…なんですか?」
そう言って差し出したのは、本来オレの懐にあるべき、小さな箱。
飲みかけたシャンパンを、派手に噴いた。
「ゲホ!ゴホ!ぁー、ゲフ!い、いつの間に…。」
「魔術師の手先を舐めちゃいけませんよ。で、こんなものが懐にあるって事は…みぬきと…。」
みぬきちゃんの顔が真っ赤だ。多分オレも負けてないだろう。
酒精のせいにはできないぐらい、顔が見事に茹で上がっているのが自分でもわかる。
「そ、そういう気持ちがあるのは否定できないけど、それに関してオレは倫理観というものがオレを縛っていて、
そんなもん取っ払って正直に言えば愛し合いたいというかなんというか…」
もう頭ぐるぐるで何言っているのかわかんない。
それを見ているみぬきちゃんも、言葉を反芻しているみたいだ。
484その後:2007/05/19(土) 13:25:57 ID:pNCXwdq0
そして、しばらくもじもじした後…マントに手をかけた。
「え、ちょっと、みぬきちゃん!」
びっくりした。真っ赤な顔と相反して、心が急速にクールダウンしていく。
そんなことは意に介せず、作業は続いていく…。
「オドロキさん…私、本気ですよ。一時の感情に流されたわけじゃないですよ。」
下着姿になったみぬきは、囁くように言った。
その声は震えている。いつか、告白したときのように。
ここで止まれるほど、出来た人間じゃない。
曇天模様の空、幽かに聞こえるクリスマスソング。

そういうことには気づいたのに、オドロキは気づかぬ間にみぬきを押し倒していたし、唇を塞いでいた。
いつもの触れ合わせるだけのキスとは違う。かなり深いキスだ。
舌で唇を割り、口内を犯していく。
組み敷かれた格好のみぬきに、欲望の唾液を与える。みぬきは従順にそれを飲み干す。
上手く息継ぎができていないらしく、みぬきの顔が赤くなっていく。
それでも、オドロキは行為をやめようとはしなかった。
舌で歯列をなぞり、逃げようとするみぬきの舌を追いかけて絡ませる。
とうとう息苦しさに勝てなくなったみぬきがオドロキの胸板を押すまで、その行為は続いた。
「ぷは…はぁ…はぁ…。オドロキさん…もっと、手加減してください…。」
みぬきの瞳は潤み、焦点が合わず、なんとも言えない色気があった。
オドロキはごめん、と一言謝り軽くキスをする。
段々と、キスを落とす場所が下へ向かう。さらさらの髪を手櫛で梳かし、耳へ唇を向ける。
「ひゃん!」
耳たぶを甘噛みしてみると、みぬきの体がびくっと跳ねる。オドロキはその反応を待っていた。
(耳が弱いんだな)
オドロキの責め方に容赦はない。弱点と見抜けば、徹底的に責める。
せめて、破瓜の痛みを和らげたいから。
複雑な耳の形を舌でなぞり、耳の穴へ舌をねじ込む。
「みぬきちゃん、頭の中を舐められているみたいでしょ?気持ちいい?」
「ひっ…わかん、ない。ぁ…でも。こえが、ひぅ、出ちゃ…う」
「それが、気持ちいいって証拠だよ。」
みぬきの声がどんどん甘くなっていくのに満足して、愛撫を首筋へ。
ちゅ…ちゅ…ときつく吸い、みぬきの白い肌へ証を刻んでいく。
(キスマーク…かぁ。)
僅かな痛みと大きな喜びを感じて、みぬきの頭に段々と霞がかかっていく…。
唇が落ちる場所は段々下がっていき、とうとう控えめな胸のふくらみにたどり着いた。
「みぬきちゃん…下着、ずらすよ。」
冷静な口調に反して声色は上ずっていて、お世辞にも余裕があるとは言えなかった。
あまり慣れていない手つきで下着に手をかけ、ずらす。
ふるん、と小ぶりな胸がさらされる。
485その後:2007/05/19(土) 13:26:51 ID:pNCXwdq0
下着をずらされ、胸が冷気にさらされると、恥ずかしさでみぬきは目の前を覆った。
だが、オドロキの手はそれを許さない。両手を使って、手を捕まえた。すぐに片手で両手首をまとめる。
いやいやするように揺れる顔に流れる涙…それを優しく吸い、好きだよと耳元で呟いた。
そして、唇を…胸の頂点に押し付けた。
「ひゃ…。」
みぬきの口から、わずかに声が漏れる。
構わずに、オドロキは唇を滑らせる。そして、桜色のそれを口に含む。
「く…ふぅ」
乳頭を舌で転がす度、みぬきは声をあげる。
だんだん淫靡さが増してくる声と、それに反した幼さの残るカラダ。
背徳感もあいまって、オドロキはもう我慢できなくなっていた。
その声が聞きたくて、自分だけのものにしたくて。
(愛しい。誰よりも。
顔を知らない両親より、オレを育てた先生より。

でも…壊したい。
彼女から、オレが永遠に消えないように…ずっと、オレを忘れないように、壊したい。)
オドロキの頭の中に、もう論理的な思考はない。あるのはただ、むき出しの本能と偽らざるココロ。
みぬきの手を放し、両手で愛撫を加える。
嬌声が漏れ、部屋に綺麗なソプラノボイスが満ちていく…。
「オドロキ、さん…。」
わずかな愛撫の隙間を突いて、みぬきが話しかける。
「抱きしめて…どこか、遠くへ行ってしまいそうなんです…。自分の体じゃないみたい…。
どこにも行かないように、ぎゅって抱きしめてください…。」
オドロキは愛撫をやめ、みぬきのカラダをきつく抱きしめる。
互いの体温、鼓動、息遣い…。全てが、一瞬だけシンクロする。
「オドロキさんの体…あったかい。ずっと、こうしていたいです…。」
「オレも、だよ…。もう、放したくない。」
「でも…オドロキさん。その…最後まで、お願いします。抱きしめたままで…。」
「それは、ちょっと辛いから…。」
これで、と体を離して、代わりに手を繋ぐ。
抱きしめているよりずっと楽だけど『繋がっている』のに違いはなかった。
486その後:2007/05/19(土) 13:27:42 ID:pNCXwdq0
手を繋いだまま、オドロキの舌は…誰にも見せたことがない、秘密の場所に向かっていた。
「お、おどろきさん…そんなとこ、汚いです…。」
「大丈夫だよ。病気になったって…本望さ。」
ショーツの上から、少し舐める。感じるのは独特の匂いと、塩味と酸味。
鼻腔をくすぐる匂いに、オドロキは一心不乱にそこを舐める。
「あぅ…く、ふ…やぁ…。」
控えめな声に、もう驚きの声は混じっていなかった。
直接目にしたくて、オドロキは器用に口でショーツをずらした。
現れた蜜壷に、鼻をうずめる。もうそこは潤っていた。
「あっ、や、やぁ!そんなに、強くしないで!」
「ダメ。みぬきちゃん、オレは容赦しないよ…。」
緩急をつけて舐め、指で花芽をつまむ。余った手を使って、胸に愛撫を加えるのも忘れない。
そして、オドロキの指が聖域に入った瞬間。
「やぁぁぁ…何か、くるぅぅ。いや、いやぁぁぁぁっぁ」
みぬきは、人生で初めて達した。
噴き出した愛液はオドロキの口元を汚し、指を濡らした。
その指を、みぬきの前に突きつける。
「…初めてなのに、いっちゃうなんて、いやらしい子だね。」
「ひっ…ひっく…。」
ただ涙を流すだけ。オドロキは体を起こし、きつく、きつく抱きしめた。
耳元で、愛していると呟く。その言葉はみぬきの耳を通じて、乾いたココロに染み渡る。
(みぬき、愛しているなんて言われたの、初めて…。)
先ほどの涙と違う涙が、頬を濡らした。
その涙は、幼い頃からの強がりを洗う涙だったのかもしれない。
声を上げるのは恥ずかしかったが、今更恥ずかしいも何もない。
それでも声を抑えて、しゅくしゅくと静かに泣いた。
487その後:2007/05/19(土) 13:29:07 ID:pNCXwdq0
しばらく泣いていた。一瞬だったようにも思うし、一時間にも思える。
泣き止んだみぬきの笑顔に強さが見える。
「オドロキさん、いきなり泣いちゃってごめんなさい。続き…お願いします。」
「…うん。」
名残惜しそうに体を離し、再び行為に集中する。
オドロキは、またみぬきの蜜壷に舌を向けた。
(オドロキさんに…私の、女の子を、舐めてもらった…。)
(オドロキさんの、男の人にも、してあげなきゃ、不公平だよね。)
あえぎ声を上げながら、そう思ったみぬきは手を放し、オドロキの下穿きから覗いている怒張に舌を這わせた。
期せずして、69の格好になる。
「うあ…。みぬきちゃん、それダメだよ…うっ…。」
「みぬきっかりじゃ、不公平ですよね?仕返しです。」
みぬきの口の中に広がる変な味。
初めて味わうその味を美味しくないと思っていても、みぬきの蜜壷からは新たな潤いが生まれていた。
ちゅぷ、ちゅぷという控えめな音。
初めてのせいか、時折歯が当たる。
それでも、目の前にある扇情的な光景。それとぎこちない愛撫による緩やかな快感。
オドロキは限界が近づいていた。
(ヤバい、もう、持たない。)
そう直感したオドロキは、みぬきを引き剥がした。
「…みぬきちゃん。準備はできているみたいだけど、『覚悟』はある?
『はじめて』は一度きりだよ。」
達しかけた怒張を落ち着かせるため、何よりみぬきのため、オドロキはゆっくり話した。
みぬきの答えは…言わずもがな。
「初めての相手が、オドロキさんで、私は嬉しいです。」
「わかった…。みぬきちゃん、無理なら、すぐに言ってね。」
覚悟を決めたオドロキが、怒張を宛がう。
するとみぬきのカラダに、わずかに力がこもる。やっぱり、怖いものは怖いらしい。
オドロキは、怒張を一気に進めた。
488その後:2007/05/19(土) 13:30:04 ID:pNCXwdq0
「ひゃぁぁぁぁん!痛い!痛いです!」
みぬきの目に、一気に涙が浮かぶ。オドロキは、ただ優しく涙を吸っていた。
「ごめんね、みぬきちゃん。でも、こうしないと、余計な力が入っちゃうから…。」
みぬきを抱きしめた。
背中にみぬきの爪が食い込む。痛みを感じるが、今のみぬきよりずっと軽い痛み。
対面座位になり、唇にキスを落とす。

どれぐらい、そうしていたのかはわからない。
段々とみぬきのカラダから力が抜け、食いちぎられそうだった締め付けも、かなり心地よくなってきていた。
「オドロキさん…、もう、動いていいですよ。」
「大丈夫?」
「少し、痛いですけど…もう大丈夫です。」
対面座位のまま、ゆっくりと腰を動かす。
緩い動きだが、快感を貪るのには十分だった。
「あっ、はぁ…。」
みぬきの声にも、前戯のときのように甘いものが混じってきていた。
「みぬき、ちゃん…ごめん、もう出そう…。」
「出る…って、何が…?あは…っ」
「せ、精液。だから、離れて…。赤ちゃん、できちゃうから…。」
離れて欲しいというオドロキに対して、みぬきは足を絡めて、もっときつく抱きしめた。
「み、みぬきちゃん…?」
「オドロキさんの、赤ちゃん…欲しいです。だから、中に、下さい…。」
唐突に、みぬきが動き出す。その不意の快感に耐え切れず、オドロキが達した。
「は…ぁ。オドロキさんが、中に…きています。気持ちいい…。」
みぬきも…少し遅れて、達した。
489その後:2007/05/19(土) 13:32:08 ID:pNCXwdq0
「……………。」
家に帰った成歩堂を待っていたものは、バカ騒ぎの後始末。
転がるシャンパンのビン。チキンの骨。生クリーム。
そして、ベッドルームの開いた扉から流れる、情事の後の匂い。
(…帰ってこなけりゃよかったかな。)
そう思う成歩堂をよそに、二人は仲むつまじく寄り添って眠っている。
「好き、です…。」
「オレも、…。」
夢の中でも愛し合いながら。
490397:2007/05/19(土) 13:33:50 ID:pNCXwdq0
以上です…。エロくねえ('A`)
次はもっとエロいのを書くように気をつけます。
次に非エロの一話で、〆る予定です。もう少し、お付き合い下さい。
491名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 14:30:24 ID:u/g7jgKT
うおー続きktkr!!!
萌えました。GJ!
492名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:27:57 ID:IZ0Zv8WN
いやいや十分エロいってw
GJ!!!
493名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 13:29:23 ID:qdltTY12
GJでしたーw

成歩堂×茜とか響也×茜を書きたいんだけど、互いの呼び方がいまいちわかんない。
茜:成歩堂さん、牙琉検事?
響也:成歩堂龍一 、刑事クン
成歩堂:茜君?、牙琉検事?
こんなんだっけかなぁ?;
494名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:25:36 ID:GnN1Vlhp
成歩堂が茜を呼ぶときは茜ちゃんって呼び方だと思うぞ
成歩堂×茜まってる
495名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:19:59 ID:y0wlGg0r
4で一番の萌えは響也×茜だったんだけど
確かに弟は茜を名前で呼ばないんだよなぁ
オドロキの事もベンゴシクン、って呼んでたっけ?
496名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:45:43 ID:mhqjZxLn
オデコくんです
497名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:01:36 ID:Jl5JZzCO
響也×茜でなんとか書き終わったので、今から投下します。

若干無理矢理っぽいです。
498熱視線(響也×茜) 1/4:2007/05/20(日) 21:03:16 ID:Jl5JZzCO
 茜は朝から不機嫌だった。
 今日は早朝から、鬱蒼とした雑木林の中で殺人事件の捜査だった。真夏の暑苦しい熱気に満ちた現場で、日没まで延々と地道な作業の繰り返しだ。おまけに、大好物のかりんとうも忘れて来てしまった。
 それもこれも全部、この異常な暑さのせいだ。
 時間が経つにつれ、気温が上がるにつれて、イライラが募って行く。着込んだ白衣も脱ぎたくなって来る。周りで忙しなく動き回る警官達も、噴き出す汗を拭いながらの仕事は辛そうだった。
 じっとしていても、嫌な汗が背中を伝い落ちる。
 その濡れた感触に我慢できなくなって来たが、白衣まで脱いでしまうとさすがに格好がつかない。茜はその下に着ていたベストだけ脱ぐことにした。
 汗でブラウスの薄い生地が肌にぴったり張り付いて、下着の線も浮き出てしまうが、そこまでは誰も見ていないだろう。
 昼も近くなって来た頃、遠くから黄色い歓声が聞こえて来た。賑やかな声につられて、その方向へ目をやる。
「ああ、ご苦労様」
 サングラスを掛けた牙琉響也が、いつもの格好で颯爽と現れた。警官に囲まれた彼の背後には、十中八九ガリューウェーブのファンだと思われる女の子達が、響也に熱い視線を送っているのが見える。
 …………ホントに暑苦しい。
 茜はうんざりした顔で、襟元のスカーフを取った。適当に畳んで白衣のポケットに突っ込み、一応会釈だけはする。
「刑事クン、調子はどうだい?」
 サングラスを外しながら、響也は言った。
「暑いです」
「そうだね。で、捜査の方は?」
「ぼちぼち、ってところですかねー……。詳しいことは、担当の者から聞いてください」
 ブラウスのボタンを二つほど外すと、少しだけ風が入り込んで涼しい……ような気がする。本当に今日は、この夏一番の暑さだった。ほとんど日陰ばかりの、こんな林の中でもだ。
「刑事クン、今日はかりんとうはどうしたんだい?」
「……太っちゃいますから」
「へえ、ダイエットかい? 君にはあんまり似合わないね」
 …………どうでもいいでしょ。
 茜はやる気のなさそうな態度を隠しもせず、響也から視線を外し、片手で首元を扇ぎ始めた。
「今日も機嫌悪そうだねえ」
 響也がさわやかな笑顔で言う。
「からかわないでください。こっちは一日、ずーっとこんなとこで仕事なんですから」
「大変だよね。僕も大変だけどね。……じゃあね」
 他の警官に呼ばれた響也は、言葉とは合わない軽い足取りでその場を離れて行った。
「さてと、仕事仕事」
 事件の手がかりを探すため、茜は白衣のポケットから巨大なルーペを取り出し、しゃがみ込んで地面を調べ始めた。膝をついて、舐めるように土の上を観察しながら、思う方向へずんずん移動していく。
「ん?」
 レンズの円の中に、誰かの靴が入った。
 そのままルーペを上に動かしていくと、手に書類の束とボールペンを持った響也が、真上から茜を見下ろしていた。
「げっ」
「……君さ。真面目にやってるのかい?」
 薄く笑う響也の双眸が一瞬、鋭く光る。
「や、やってます!」
 茜は慌てて、しゃがんだままくるりと方向転換した。
 響也はそれ以上何も言わなかったが、背中に強い視線を感じる。なぜか、振り向いてはいけないような気がした。
 人にぶつからないように注意しながら地面を這いつくばっていると、段々頭がふらついて来る。暑さのせいもあるのだろう。
499熱視線(響也×茜) 2/4:2007/05/20(日) 21:05:16 ID:Jl5JZzCO
「……ダメだわ。水でも飲まなきゃ、やってらんない」
 ゆっくりと立ち上がり、警官の群れから少し離れることにした。
 元より、やる気は標準以下なのだ。勝手に一人で休憩に入るのにも、気が引けるということは全く無い。
 ミネラルウォーターの入ったペットボトルを手に、雑木林の奥へと足を踏み入れる。本当は林の外に停めてあるパトカーに戻ってクーラーに当たりたかったが、響也の追っかけがまだいると思うとそちらへ向かう気にはなれなかった。
 草を掻き分けながら歩くと、すぐに人の気配が薄れてくる。
 茜は適当な所で立ち止まり、肩に掛けていたバッグを地面に下ろして白衣を脱いだ。近くに生えた枯木にもたれ掛かかりながら、ペットボトルの中の冷たい水を一気に半分ほど飲み、フタを閉めながら一息ついた。
「はああ……。やっぱり、かりんとうがないと調子出ないわね」
 遠くに現場のざわめきを聞きながら、ブラウスのボタンをもうひとつだけ開けてみた。ここなら誰もいないし、しばらく休んでから戻る時に、また元通りにすればいいだろう。
 外していたスカーフを取り出し、顔と首を扇ぐ。調子に乗ってブラウスごとばたばた扇ぐと、上半身全体に風が行き渡って気持ちいい。
「刑事クン」
 不意に間近で声がして、茜は飛び上がりそうになった。
「け、け、検事さん」
「やっぱり、サボってたね」
 斜めに生い茂る木の枝を背に、響也が腰に手を当てながら、茜を見ている。
「……ちょっと休憩してただけです。すぐ戻ります」
「しっかりやってくれよ。手抜きはナシでね」
「…………わかってまーす」
 少し厳しい口調で言われ、茜はむくれた顔になる。相手が検事とは言え、どうして年下の男にこういう態度を取られなければいけないのか。
「君って、ホントにやる気がなさそうだよね」
 響也は首をかしげて、真顔で言った。
「あたしは別に、刑事になりたくてなったワケじゃないですから」
「知ってるよ……鑑識官だっけ? 君がなりたかったのって。でも、試験に落ちたんだよね。まあ、趣味でそれっぽいことやってるみたいだけど」
「……関係ないでしょ!」
 何気ない調子で言われ、馬鹿にされたような気がして、つい怒鳴っていた。
 怒鳴ったはいいが、続く言葉が出て来ない。
「あたしのことなんか放っといてください」
 あからさまに顔を背けて、頬を膨らませる。
「別に、放っておいてもいいんだけどさ」
 ぱきん、と音がした。
 足元の小枝を踏みしめて、響也は茜に一歩近づく。
「ちょっと、注意したいことがあってね」
 茜の目の前まで来た響也は、微笑を浮かべながら、自分のはだけた鎖骨をトントンと指でつついた。
「ここ、ちょっと開きすぎじゃないのかい?」
「は……? あっ」
 茜は自分の胸元に目をやって、愕然とした。
「キャアッ!」
 ばっとブラウスの襟をかき寄せる。半分だけ中身の残っているミネラルウォーターのボトルが、地面に落ちて転がった。
「いくら暑いからってさ。現場はオジサンばっかりなんだよ。目のやり場に困るよね」
 響也はにこやかに言うと、ペットボトルを拾った。
「これ、もらっていいかな」
「ダ、ダメッ」
 ボトルを取り返そうと、手を伸ばす。響也はすい、と身軽にかわし、空いた手で茜の手首を掴んだ。
「痛っ」
 ぎり、と手首を握り締められる。その力の強さに不安を覚え、逃れようと腕を振るが響也の手は放してくれない。
「は、放して」
 響也は茜の手首を自分の方へ引っ張った。
「じゃあ、返すよ。はい」
 胸に押し付けられたペットボトルを受け止める前に、掴まれていない方の手に持っていたスカーフを奪われた。
「何すんのよ!」
 茜はペットボトルを放り投げて響也に掴み掛かるが、スカーフを口にくわえた響也の両手に、手首をまとめて押さえ込まれてしまった。
「い、痛い……っ」
 両手首を背中でねじり上げられ、茜は苦痛に顔を歪ませた。
「君、少し警戒心が足りないんじゃないか? 刑事のクセにさ」
 後ろで捕らえられた両手首に、何かが巻き付けられる。何をされているのか、見えなくてもはっきりわかる。
500熱視線(響也×茜) 3/4:2007/05/20(日) 21:06:56 ID:Jl5JZzCO
「今日はずいぶん薄着でいるよね。やっぱり暑いからかな。でもね」
 響也の声は、普段と変わらない明るく優しげな声だった。だが、茜の耳にはもうそんな風に聞こえない。
「さっきから、誘ってるようにしか見えないんだよ」
 手首を縛り上げるスカーフがきつく肌に食い込んで、どうやってもほどけそうにない。
 完全に両手の自由が奪われたことを悟った茜は、本能で恐怖を感じた。
「や、やめてよ……」
「ダメだよ、あんな風に見上げちゃ。無防備すぎる」
 響也の腕が伸びてきて、茜の体を背中から抱きすくめた。耳元に熱い息が吹き掛けられる。
「や、や……」
「最初は、ただ本当に注意してあげるだけのつもりだったんだ。他に人がいない時に、それとなくね。でも、なんだか反抗的みたいだし……気が変わったよ」
 茜はもがいた。必死で響也の腕から抜け出そうとするが、さらに強く抱き締められてしまう。
「教えてあげるよ。そんな姿でぼんやりしてるとどうなるか」
「……な……何、よ……と、年下のくせにっ」
「子供みたいなこと言わないでくれよ」
 響也は笑った。その振動が背中と首筋に伝わってきて、茜の体が震えだす。
「恐がらないで……乱暴にはしないから」
「あ……っ」
 響也の舌が茜の耳の裏を舐め上げる。茜は身をのけぞらせた。
 指輪をはめた小麦色の指が、ブラウスのボタンを一つ一つ外していく。露わになった裸の肩に、響也の唇が吸い付いた。
「んん……っ」
 茜は声を出すまいと歯を食い縛って堪えるが、背筋を走るぞくぞくとした感覚に、思わずくぐもった呻き声を漏らしてしまう。
「肌、キレイなんだね……いつも隠してるから知らなかったよ」
 囁くような甘い声に、体の奥が痺れるような感覚を覚える。
 長く伸びた髪をかき分けて、うなじから背中へ、響也は舌と唇で茜の素肌をたどる。その間にも、茜の体を捕らえる腕の力は一瞬たりともゆるまない。
 細い肩紐が滑り落ちる。胸を覆うレースも剥がされ、上半身のほとんどが蒸し暑い熱気にさらされた。
 乾いた、大きく熱い手の平が、茜の汗ばんだ胸を撫で回す。
「あっ……や、やめてったら……! なん……で、こんな……」
 思うように身動きできないもどかしさが悔しさに変わり、涙がにじんでくる。
「なんでって」
 男の荒い呼吸が、耳と首筋を火照らせる。
 響也は倒れ込みそうになる茜の体を支えながら、自分の体と向き合わせた。
「君も刑事なら、よく知ってるだろう? 夏はこういう犯罪が、増えるんだって」
 目を細めて微笑むと、響也は立ったまま、覆い被さるようにして茜の唇を奪った。
「んう、んんッ!!」
 唇の隙間から勝手に侵入してくる響也の舌が、茜の舌を絡め取ろうと激しくうごめく。抵抗しようにも、髪ごと後頭部を強く押さえられているせいで、首も動かせない。
 執拗に探る舌が、さらに深く押し込まれる。息苦しくなって、喉の奥から悲鳴を上げた。
 響也は唇を離し、茜の耳元にその唇をぴったり張り付かせた。少しかすれた、低く熱のこもった声で、茜の体の芯を揺さぶってくる。
「ねえ」
 背中に回された腕に、力が込められる。響也の服の上で音を立てて揺れていたチェーンが、茜の肌に食い込む。
「入れたい」
 足に足を絡ませ、腰に腰を押し付けてくる。
 びくん、と茜の体が硬直した。
「ダ、ダメ、ダメッッ!!」
 必死で暴れる。響也の腕が背中から腰に滑り、再び口を塞がれた。
「んんん……ッ!」
 今度はたやすく舌を奪われ、吸い上げられる。
 口の中をねっとりとかき混ぜるように攻められて、茜はもう息も絶え絶えだった。
 駄目だ。これでは本当に、食べられてしまいそうだ。
 茜の舌を放すと、響也の唇は顎をなぞり、首をなぞり、鎖骨を吸い、ゆっくりと下へ移動して行く。
「あ……あん、あっ」
 胸の先を強く吸われ、茜は身を悶えさせる。響也は茜の体の柔らかいところを唇で挟みながら、舌先でくすぐって行く。
 触れられる度に、抵抗する気力が溶けて消えてしまうようだった。
 茜が身じろぎしなくなるまで、響也は愛撫し続けた。
「……まだ、ダメなのかな」
 目を閉じてぐったりとなった茜は、何も答えられなかった。息苦しさに、肩と胸が上下に大きく動く。
 響也は無言で、茜の手首を拘束するスカーフをほどいた。茜はよろめきながら無意識に、自由になった両手を動かして、目の前の雑木にしがみつく。
「きゃあっ!」
 響也が背後から茜の体に抱きついた。後ろから手を回して、あっという間に、茜の腰のベルトとファスナーを外してしまう。
501熱視線(響也×茜) 4/4:2007/05/20(日) 21:09:19 ID:Jl5JZzCO
「あんまり大きな声を出すと、見つかるよ」
 下半身に着けているものを全て、膝まで下げられた。恥ずかしさで顔が燃え上がりそうになる。足が震える。
 耐え切れずに木の幹に爪を立てて、瞼をぎゅっと閉じた。
「あ……あっ」
 響也の指先が太腿の内側を撫で上げ、確認するように中心を探った。
「あうっ……ん!」
 ひんやりとした感触に、思わず声を上げる。すぐに指は引き抜かれ、響也の体が一旦離れた。じゃらじゃらと音がして、再び腰を掴まれる。
 後ろから響也の素肌が密着した。気温よりも低い彼の体温に、滲んでいた涙が零れる。
「あ……ん、ああっ!」
 息が止まるほどの圧迫感が、ゆっくりと体の奥へめり込んでくる。
 …………もう、本当に、逃げられない。
 今さら、そんなことを思った。
 …………いや、逃げる気なんて、本当にあったんだろうか。響也の力はもちろん茜よりずっと強かったが、それでも最初に言った通り乱暴にはしなかった。触れる手は優しかった。本気で振りほどこうと思えばできたはずだ。
 途中から、こうなることを待っていたのかもしれない。そうでなければ、もっと死に物狂いで抵抗して、お互いにひどい怪我でも負っていたかもしれない。
 認めたくない。でも…………。
「あ、ん、あうっ」
 響也の腰の動きに合わせて、押し殺そうとした声が漏れる。鈍い電流が体中に流れて、じわじわと広がって行く。
 茜はもう、考えるのをやめた。考えたって無駄だ。
 …………悪い夢を見ているだけだ、きっと。
「あっ、あっあっ」
 響也の動きが激しさを増して行く。茜にできることは、しがみついた雑木の幹から手を離さないように、意識を保つことだけだった。
 何度も何度も、強引に体の中を擦られる。気絶しそうなほど切ない感触を、茜は唇を噛み締めて堪えた。
「…………も、う……」
 荒い呼吸の下から、響也が呻く。加速する振動に、頭の中が真っ白になる。
「……ああッッ!」
 唐突に、攻め立てるような動きが止まる。体内で熱い感触が弾けて、満たされて行く。
 どくん、どくんと茜の中で繰り返し脈打ち、その度に体から力が抜けて行く。乱れた吐息が背中に掛かる。
 響也は茜の体を支えながら、慎重に腰を引いた。
「んん……っ」
 ぬるく太いものが引き抜かれていく。涙が止まらない。胸が苦しくて、まともに息をすることもできない。
 響也は自分の服を整えると、茜の白衣を拾って肩に掛けてくれた。そのまま、茜の顔に手の平を添えて、頬に口付けてくる。
「…………ごめんね」
 呟いた響也の声は、聞き間違いかと思うほど小さな声だったが、茜の耳にははっきり届いていた。
 さっきまで体を這い回っていたその指で、頬の涙を拭われる。
502熱視線(響也×茜) 5/4:2007/05/20(日) 21:11:03 ID:Jl5JZzCO
「…………」
 茜は何も答えずに、まだ震えの治まらない手をぎこちなく動かし、なんとか服を直した。
 近くに置いたままだったバッグを取り上げ、ふと思い立って中を探る。
「……どうしたんだい?」
 響也が問い掛けてくるが、茜は無視してバッグの中を探し続けた。
 薬品の入った小瓶や小物類の下に、押し込まれるようにして入っていた、刑事としての必需品。自分が実際に使うことは、まず無いだろうと思っていた。
「……そろそろ、なんとか言ってくれないかな」
 響也が困ったようにため息をついて、茜の顔を覗き込む。
「逮捕……します」
「えっ」
 不意に立ち上がり、響也の手首を掴んで手錠をはめる。響也が呆気に取られている間に、すかさずもう片方の輪を、真上にあった丈夫そうな枝に繋いだ。
「ちょ、ちょっと……おい、刑事クン! これは一体なんのマネだよ」
「お返しです。ただし、放置しますけど」
「ええっ!」
 うろたえる響也を見ながら、茜は冷たく言ってやった。
「心配いらないでしょ。姿が見えなきゃ、そのうち誰かが探しに来てくれるだろうし」
「冗談はやめてくれ!」
 響也は慌てふためき、枝に繋がれた自分の腕をぐいぐいと引っ張った。反動で、バサバサと葉が揺れる。
 その余裕の無い姿に、茜はニヤリと笑った。
「……あんまり、年上をナメないでよね」
「…………!」
 唖然とした響也の顔が、みるみる真っ赤に染まる。
「そうだわ。コレ、やっぱりあげます」
 足元に転がっていたミネラルウォーターのボトルを、響也のシャツの襟元に突っ込んだ。
「あたし、もう行きますから」
 茜はまだ赤い両目を隠すためにピンクのサングラスを掛け、響也に背を向ける。
「コラ! 待てよ!」
 悔しそうな響也の声が、追いかけて来る。茜は聞こえない振りをして、その場から離れようとした。
「……また襲ってやるからな」
 ヤケになったのか、とんでもないことを響也は口走った。ぎょっとして振り返る茜に、さらに喚く。
「今度はもう、優しくしてやらないぞ!」
「……な、な……何を……」
 返す言葉が見つからない。一瞬だけ響也と目が合って、反射的に体ごと逸らしてしまった。
「し、信じらんない」
 茜は乱暴に草を踏みつけながら、現場へ戻る道を大股に歩き出す。
 背中を焼いて貫くような響也の視線が、痛痒かった。





以上です。

ページ数間違えました。○/5です。
503名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:27:50 ID:C9Bwxu9i
GJ!GJ!
504名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:34:43 ID:1necsaui
GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!
茜とガリュウ弟の関係は良い!
なんか茜が物凄く萌える・・・・
いや本当に萌えたよもう一回GJ!
505名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:02:25 ID:FxC3sKAj
いろいろ言いたいことはあるけど全部包み込んでGGGGGGJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!
506名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:04:19 ID:AI6gRU11
いいなぁ。
旧キャラでは御剣×冥だったが新キャラでは響也×茜が禿萌えだwwwwwwwwww
超GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
507名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 11:08:03 ID:mAxKgy67
GJ!GJ!ハラショー!
じゃじゃ馬を乗りこなせてそうで、あんがいそうでもないって関係、萌えるね〜。
なんかほのぼのした気分になったよ。

もっかい、GJ!
508名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:16:20 ID:7ZUOB0R+
しかし何で茜と驚き君って組み合わせがないんだ
509名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:21:31 ID:scuDkU8U
しかしなんで茜とナルホドの組み合わせがすくないんだ
510名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:38:54 ID:9SIF1IQm
アカネとオドロキの事はちょっと考えてみてたり…。切ない系になりそうだけどね。
プロットが固まったら書いてみよう…。
511名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:48:37 ID:SH4Z49cW
しかしなんでオドロキとまことって組み合わせがすくないんだ
512名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 23:08:15 ID:vY8lSZ6u
>>509
同意、ナルアカ好きの俺としては肩身が狭い。
と、いうわけで一緒に広めようぜ、ここで。
513名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:31:59 ID:o8ZJcJKU
無いと不平を言うよりも進んで自分で書きましょうはエロパロスレのお約束。

待ってるだけじゃ何も起きないんだぜ
514名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 01:28:53 ID:UbmouTEt
なんかその言葉で心のともしび思い出したw
515名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 03:44:40 ID:YF7ShuZI
俺は文才がないから神を待つのみだ。それもまたいいぜ。

だから俺は待ち続ける。たきた×みなみを。
516名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:11:57 ID:6rxjbvaR
じゃあ自分は牙琉兄×まことで。
517中渡瀬久成:2007/05/23(水) 17:17:52 ID:RAGw9Y4r
おまえら、さっさと投下しろよw
518名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 17:21:39 ID:GaTZpf6Q
>>512
広めたいのはやまやまだが俺は書けないし
無理して書いても挫折するだろうからどうすることもできない
519397:2007/05/23(水) 17:26:07 ID:WQVqIFNA
>>518
オレのような腕でも恥ずかしげもなく投下してるんだから心配するな。
520名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 17:27:18 ID:WQVqIFNA
こ…コテが外れてない。オレは一体何度やれば学習するんだろう…。
521名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 17:36:33 ID:Jv6g895e
そろそろ久しぶりに旧キャラも見てみたい
ということでミツメイ・カミチヒをよろしく
ミツメイは4設定の33歳御剣×26歳冥でもいいな
522名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 20:09:47 ID:oVselJVP
冥のお腹が大きくなっていて御剣が身の回りの世話してたり
入り婿で御剣姓から狩魔性に変わってたりするんだろうか33歳御剣と26歳冥は
523名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 20:36:55 ID:eeuXF6My
アカネとオドロキよろ
524名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:12:52 ID:d9qWp2sx
>>522
御剣冥でも狩魔怜侍でもしっくり来るな
525名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:00:16 ID:hDHEVFEM
響也×みぬきはダメですか?
526名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:13:19 ID:8CGSSemF
>>519
それはほぼ俺に対するいやがらせだorz
なんかほかに広めるすべはないものか
527名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:24:30 ID:tXx9aFDL
何でもいいから読んでみたいネタを書いてみな?
オレの書けるカプ&ネタの範囲内なら代理で書くぞ
528名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:26:54 ID:+a939FMq
>>527
じゃあ霧人×まことでひとつ
529名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:57:48 ID:OaO5jrYC
>>522
何か色々と大変そうな成歩堂を尻目に
平凡だけど幸せな家庭を築いてそうだよなその二人はw
530名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:23:10 ID:TZhoF/8Z
>>527
じゃあ御剣×千尋でひとつ
531527:2007/05/24(木) 01:33:59 ID:pHZNWnSo
霧人×まこと&御剣×千尋、ね。了解した。
まぁ気長にお待ちくだされ。

これからもたまーにリク受付をしたいと思うのでよろしく。
ちなみに勝手な話で申し訳ないのだが響也×茜のリクはどうか他の職人様にお願いします。
532名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:14:35 ID:qDe9mBJY
茜とオドロキって、まだ一つもないの?
533名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:18:09 ID:PYKWvNsq
なんかのゲームに御剣冥夜ってキャラいなかったっけ?
534名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:48:59 ID:50Xjrs48
535533:2007/05/25(金) 08:35:17 ID:DpmkSKei
>>534
thx
536名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 08:47:40 ID:jk010Fvc
>>534
もしこれで髪の色が黒か水色だったら御剣×冥の娘と言われても違和感ないな。
お嬢様っぽい雰囲気で服装も冥に似てるし口調は母方のおじいちゃん譲りって感じでw
537名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:16:53 ID:bYYY+uoA
>>532
確かナルホド交えた3Pならあったはず
538名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 05:18:28 ID:/JpObD4a
2Pキボンヌ
539ハミガキ×ザック:2007/05/26(土) 15:52:46 ID:XFTmquLv
ザックはハミガキのちんぽだけではなく、アナルの奥底に沈んだ異物…もとい、コルクでも感じていた。
刺激はもとより、「ハミガキに内緒でぶどうジュースを挿入してしまった」という事実が、また違う刺激を与える。
ハミガキ「…なんか、一晩でだいぶユルくなった、っていう。」
ザック「…そんな訳ないだろう、…」
ハミガキ「オナニーして拡張でもしたんですか?どれだけ大きいモノを入れたんです!」
ザック「お・お前のハブラシを使っただけだ…」
ハミガキ「ワタシも記者のはしくれ、シンジツを知りたいんですよ。どうして、ぶどうジュースの香りがしたのかもね!」
ザック「…だから、昨日飲んだだけだと」
ハミガキはザックのアナルからちんぽを引き抜いた。
ザック「ど、どうして止める!」
ハミガキ「ギワクを抱えたままのセックルは嫌いだっていう。“夫婦”って隠し事はしてはいけないものでしょう?」

ザック「(“夫婦”…正太郎は、俺の事をそんな目で…!)…うッ…ううッ…」
ハミガキ「何を泣いているんですか!そんな後ろめたいことでもしたんですか!」
ザック「…すまん…。昨晩…あまりにも寂しくて、ぶどうジュースでオナニーしてしまった…。ユルいのは多分そのせいだと思…」
ハミガキはザックの体を起こし、自分のほうに寄せた。ザックの目には涙が浮かんでいる。
ハミガキ「ツラい思いをさせてすみませんね!」
ハミガキはうんうん!と笑顔で頷いた。
ハミガキ「でも、やっぱりアナルはミントの香りでないとイケません!」
ザック「…?」
ハミガキ「今のは、ミントの香りは欠かせないという意味の「いけません」とワタシが絶頂に「イケない」というのをかけた、っていう。
     やはり、これは欠かせませんね!」
ハミガキはザックをまた四つんばいにさせると、アナルからウラスジまでにょろーんとハミガキ粉を搾り出した。
ハミガキ「たとえ相手がモノであったとしても、シットしますよ!ぶどうジュースに拡張されたなんて、なんて屈辱!」
ハミガキはmyハブラシではなく、ザックの作り置きしておいたマシイ棒を使ってアナルを磨き始めた。
ザック「や…ああッ…!!らめッ!」
ハミガキ「穢れたアナルを綺麗にしてあげます!」
いつものハブラシではなく、布切れと輪ゴムが織り成す新しい刺激…ザックにとっては快感以外の何物でもなかった。
ハミガキ「いいですか!ワタシが挿入するまえにイッたらお仕置きですよ!」
“お仕置き”…ザックには十分のありがたい言葉だった。
540名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:59:43 ID:OyxadYyG
>514
ラジオ番組の?
541名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:52:05 ID:fJaumA10
>>540
あれ?朝6時頃ののTVじゃないっけ? 
542名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:55:02 ID:233fldlD
「暗いと不平を言うよりも進んで明かりを点けましょう」ってやつか?
543名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 02:22:16 ID:xjxQzCFo
>>542

>>513だがそのつもりで書いんだぜ
544名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 18:42:21 ID:xJRpAaFU
茜とオドロキ俺も読んでみたいな
545名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 20:26:14 ID:fgSTA7KK
546名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 08:33:42 ID:STHuF8xX
違うよ
547名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:53:39 ID:Lwma5lg+
実はクオリティの高い>>539に誰かツッコんでやれよwwwww
あぁん!ちがうぅぅっ!!ツッコむって、ぁ、俺にぃっ!?じゃな…ひゃぁん!!
548名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:15:40 ID:bZ+0wR7x
そっちのネタはもっと相応しい板でやってkrkr
549名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:17:31 ID:MqsKGheW
ナルアカマダー?
550名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 13:15:26 ID:D1PC7/mX
成歩堂×茜は蘇るか4かで大分違うんだろうなー
551名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 14:25:09 ID:gSc8j6LJ
成歩堂×茜。
4の設定で掻いたものを投下させていただきます。
拙い文ですが、お許しください。
552成歩堂×茜 その1:2007/05/30(水) 14:25:51 ID:gSc8j6LJ
「やあ、いらっしゃい。……待ってたよ」

 ドアを開けて宝月茜を迎えてくれたその顔は、7年前と同じく優しかった。
 茜はほっとして、思わず頬が緩む。

「こんにちは成歩堂さん。だいぶ待ちましたか? ごめんなさい、ちょっと仕事が立て込んでいて……」

 本当は今日、茜は休暇を取っていた。なのに突発的に事件が起きてしまった。
 あのじゃらじゃらした検事が担当となり、何故か捜査主任として名指しされてしまった茜は、今の今まで現場で

駆けずり回っていたのだ。
 何とか同僚に頼み込み、3時間だけ、と抜け出してこれたのはいいものの。
 結果として、先約の相手だった成歩堂を待たせることとなってしまった。
『正午に、成歩堂事務所で一人で待っていて下さい』とお願いしたのは茜のほうだったのに。

「みぬきちゃんとオドロキ君は……?」
 成歩堂に事務所の中へ通された茜は、あたりをきょろきょろと見回した。
 7年前にここを訪れたときとはだいぶインテリアが変わっている。
 インテリア……というか、ガラクタというか……。とにかくモノで溢れていて、座る場所を確保するのさえなか

なか難しそうだった。
「みぬきは学校だよ。一応まだ義務教育過程だからね。オドロキ君は僕からちょっと頼みごとをしておいた。二人

とも夕方まで帰ってこないんじゃないかな」
「……そうですか」
「そうですか、って……。人払いを頼んだのは茜ちゃんのほうだろう。『一人で待ってろ』って。
 どうしたの。僕に何か用事があって、訪ねてくれたんだよね」
 そう尋ねる成歩堂の、口調や表情の奥に、茜は再び7年前の面影を感じ取った。

 アメリカから帰国してはじめて成歩堂の姿を見たときは驚いた。
 精悍だった青いスーツ姿の名残は欠片もなく、無精髭まで蓄え……。
 ニット帽に半分隠れてしまったその眼差しには、何か黒い影を宿し……。
 何よりも、左胸にあったはずの、小さいが大切な輝きが……消えていた。

 成歩堂が変わってしまった理由は、新米弁護士の王泥喜や成歩堂自身の活躍によって、程なくして判明した。
 左胸から輝きを奪い、成歩堂を変えた原因となった人物の罪は白日の下に晒されることとなった。
 その過程で、成歩堂と茜には再び、7年前のような親交が復活していた。
 
 外見は大きく変わってしまったけど、中味は変わっていない。
 そんなこと、茜には勿論解っていたが、最近になってそれを改めて実感した。
 事件が解決したせいだろうか。
 時折覗かせる、優しく包み込むような表情や仕草が、茜を安心させた。
 そして気付いたのだ。
 ―――ああ、あたしはやっぱり、成歩堂さんが好きだ。

553成歩堂×茜 その2:2007/05/30(水) 14:26:37 ID:gSc8j6LJ

「今日は、お話があって来ました」
「……弁護の依頼なら、オドロキ君に……」
「違います! すっトボけないで下さい。気付いてるんでしょう、あたしが今から何を言おうとしているか」
 茜が強い口調で言いながら歩み寄ると、成歩堂は困ったような笑みを浮かべて、ニット帽ごしに頭を掻いた。

「……好きです、成歩堂さん」
 茜は言って、目の前の腕の中に飛び込んだ。
「……茜ちゃん、僕は……」
 飛び込んできた茜を軽く押し戻しながら、成歩堂が何かを言いかける。
 しかし、茜は再び、成歩堂の背中に強く腕を回した。

「解ってます。事件は片付いたばかりだし、みぬきちゃんのこととか、いろいろあるから……。
 あたしがこんなこと言っても、成歩堂さんは困るだけだってこと」
「うん……まぁね」
 抱きついたままの茜を、今度は押し戻すことなく、成歩堂は答えた。
 広く逞しい胸ごしに、茜はそれを聞いた。

「付き合ってほしいとか、そういうわけじゃないんです。ただ、言わずにいられなかっただけ。
 7年前に何があったか詳しく聞きました。
 アメリカなんかに、行かなければ良かった。何もできないけど、傍にいてずっと見ていたかった」
「もし本当に茜ちゃんがずっと傍にいてくれたら、僕は今よりもっといい奴だっただろうね」
「今でも十分、素敵です。でもあたし、7年前のことで何も力になれなかったのが悔しくて……。
 7年も一人で真実を追い求めてたなんて……知らなかったから」
「あれはもういいんだ。僕自身が自分で何とかしなきゃいけない問題だったんだよ。茜ちゃんが気に病むことはな

い。それに、事件は無事に解決したじゃないか」
「ええ。あたしが何も知らないでのほほんとしてた間に、解決しちゃうんだもの。
 オドロキ君とかみぬきちゃんとか、あのじゃらじゃらした検事まで成歩堂さんの力になったのに。
 あたしは話さえしてもらえなかった。……何か一人だけ、置いて行かれた気がして、悔しかったです」
「うん……ごめんね。巻き込みたくなかったんだ」
「何もできないかもしれないし、すごく差し出がましいんですけど、これからはもっと、成歩堂さんの力になりた

いんです。ううん、ただ、傍で見てるって事だけでも、知っててほしい。
 だから今日、こうしてあたしの気持ちをお話しました。
 あたしだけ蚊帳の外なんて嫌だったんです。いてもたってもいられなかった。
 ―――ごめんなさい、単なるワガママ、ですよね」

 一気に言葉を吐き出し、茜は大きく溜息をついた。
 成歩堂は、言いたいことをすべて伝えた茜の軽い興奮を鎮めるように、彼女の背に手を回し、そっと撫でた。
「我侭なんかじゃないよ。とても心強い。ありがとう。
 これからは何かあったら真っ先に話すよ」
「本当ですか」
 茜は埋めていた成歩堂の胸から顔を上げ、尋いた。
「うん。約束する」
 成歩堂は茜の目を見て答えた。 
 その眼差しにやはり、ちっとも変わらない彼の優しさを見つけると、茜は彼の首に腕を絡ませ、そのまま唇を寄

せた。
554成歩堂×茜 その3:2007/05/30(水) 14:27:35 ID:gSc8j6LJ
「……茜ちゃん」
 唇を離すと、成歩堂の少し驚いた表情が飛び込んでくる。
「置いていかれて、悔しくて、そして寂しかった……。
 あたしの気持ちに応えて下さいとは言いません。でも……寂しかった分を埋めて欲しいんです。
 少しで、いいから」
「でも……」
「お願いです。成歩堂さんっ。今日はそのために、来たんだから」
 茜はそう言うと、一度成歩堂から離れた。
 そして、外の景色を写している窓に歩み寄ると、ブラインドを一気に降ろす。
「埋めて下さい成歩堂さん。あたしの心を」

「……そんなこと言われると、本気になっちゃうけど、いいのかな」

 成歩堂は被っていたニット帽を脱ぎ、床に投げ捨てた。
「あたしのほうこそ本気です、成歩堂さん……」
 茜も、羽織っていた白衣を脱ぎ去った。

「ん……」
 成歩堂は茜を強く引き寄せ、唇を塞いだ。
 最初は唇が絡み合うだけだったキスは次第に深くなり、やがて成歩堂のほうから差し入れられた舌が、茜のそれ

をも求めた。
「んっ……あっ」
 窒息しそうになる寸前で、微かに唇を離してはまた絡ませあった。
 それを幾度か繰り返すと、成歩堂は軽々と茜を持ち上げ、傍らのソファーへその身体を横たえる。

「ごめんね、この椅子、ちょっと固いんだけど……」
 茜を腕の中に閉じ込めたまま、成歩堂は軽く笑った。
 腕の中の茜はなんともいえない表情で成歩堂を見上げ、大丈夫、と首を振る。
「そんな顔されると、困っちゃうな……。何とか理性を保ってる状態なのに」
 茜の耳元に顔を寄せ、成歩堂はささやくように吐息を漏らした。
「やっぱり優しいですね。成歩堂さん。……他の女性にも、こんな風に?」
 茜のその言葉に、成歩堂は軽く微笑んだ。
「……今は茜ちゃんのことだけ、考えたい」
「そんな嬉しいこと……」

「さっきから必死にしがみついてるこの理性、手放していいかな?」
555成歩堂×茜 その4:2007/05/30(水) 14:28:26 ID:gSc8j6LJ
 茜はコクリと頷いた。
 それが合図だった。
 再び成歩堂は茜の唇を塞ぎ、舌を絡ませる。
 一見乱暴に見える所作だったが、茜の衣服を一枚一枚丁寧に取り去る手つきはとても優しい。
 やがて成歩堂の手が、唇が。そっと茜の身体に這わされた。
「んっ……」
 敏感な部分に差し掛かると、茜の口から思わず声とも吐息ともつかないものが漏れる。
 茜は自らの発した音に気恥ずかしさを覚え、指を噛んでそれを堪えた。

「大丈夫。ここの事務所のドア、意外に頑丈だから……」
 成歩堂は茜の口元から、噛んでいた指を引き剥がした。

「僕しか聞いてない。だから声、聞かせてくれ……」

「でも、あっ……」
 茜の首筋から胸元に、成歩堂は唇を掠め、たどり着いた丘の頂上を吸う。
 空いた手は余すところなく、茜の身体を愛撫した。
「んんっ……あっ……はぁっ……」
 呼吸が荒くなり、昇りつめていく感情とともに、愛撫はゆっくりと下へ位置を変える。
 やがて、もっとも昂ぶっている部位に、成歩堂の指が滑り込んできた。
 触れられてはじめて、茜はそこが激しく濡れているのに気がついた。
「あ、んっ……やっ……」
 恥ずかしくなり、思わず成歩堂の手首を掴んで、愛撫を中断する。

「大丈夫だって言っただろう。……それともここまでで止める?」
 成歩堂がそう尋くと、茜はいやいやと首を振り、手首を掴む力が弱まった。
「ごめん、ちょっと意地悪な言い方だったね。
 ……止める、なんて僕のほうが無理だ。続けるよ」

 成歩堂の指が、再び茜の深部を探る。
 差し込まれて探られると、茜は自分自身が昇り詰めて行くのが解った。
 昇り詰めては墜ちそうになる、その寸前で成歩堂は指を引き抜き、愛撫を口付けに変える。
 絶妙なタイミングで幾度も、それは繰り返された。
 そのたびに聞こえる、淫らな水音。茜から漏れる切ない声。

 やがて十分に慣らされたそこに、成歩堂の熱い欲望がゆっくりと挿し込まれた。
「あっ……、んん……はぁっ……」
 腰の動きに合わせるように茜は内包する成歩堂を締め付けた。
「……っつ」
 今度は、きつく締められた成歩堂の口から熱い吐息が漏れる。
 次第に二人の間の空気が、張り詰めたものに変わっていった。

「あっ、あぁっ、んっ……」
 茜は成歩堂の背中に、強くしがみついた。
 同時に成歩堂も極限の高みを感じ……。
 暖かく白濁した性が、茜の内部に一気に放出された。

556成歩堂×茜 その5:2007/05/30(水) 14:29:56 ID:gSc8j6LJ

 ***********************


「あれ、刑事クン。しばらく見なかったけど、用事で外出してたんだって?」
 太陽がだいぶ西に傾いた頃、事件現場には茜の姿があった。
 午前中に起こった事件の捜査はまだ続いていた。
「ごめんなさい、大変なときに抜け出して迷惑をかけました」
 茜は現場で自ら捜査をしていた牙琉響也に侘びの言葉を口にしながら、捜査用の手袋をはめた。
「用事は済んだのかい?」
「ええ、お蔭様で」
 響也は、頷く茜の顔が珍しく笑顔なのに気付いた。いつになく上機嫌だ。

「何かイイコトでもあったのかな。嬉しそうだよ」
「えっ……! やだ顔に出てる?」
 茜の頬にさっと赤みが走った。
 茜はそれを手で隠しながら大いにうろたえる。
「何だか知らないけど、刑事クンは笑っていたほうがいいよ。可愛い顔をしてるんだから仏頂面じゃ勿体無い」
 腰に手を当て、ぐっと身を乗り出し、響也は言った。
「牙琉検事はむしろ、笑わないほうがいいですよ。いつもヘラヘラして検事としての威厳が無いです」
「あはは、言うねぇ」
「では、あたしは捜査に戻ります」
 茜はぴっと敬礼すると、他の刑事のもとへ走っていった。

(あの刑事クンも、あんな嬉しそうな顔するんだなぁ)
 響也は、貴重なものを見られた余韻にしばらく浸った。

(……でも、あの笑顔の理由、ちょっと、気になる……)

 遠くで何やら液体や粉を振りまいている茜を見つめて思考する。
 いくつかの可能性が思い浮かんだ。
 しかし響也はそれを打ち消すと、自らも捜査陣の方へゆっくりと歩き始めた。 
 
(終わり)
557551-556:2007/05/30(水) 14:34:56 ID:gSc8j6LJ
はぁ、イキオイで書いて投下してしまいました。

普段は自分のサイトで、もうすこしぬるいのを書いてこっそり自己満足してるんですけど
ここのまとめサイトをみてたら無性に書きたくなり、書いてしまいました。
普段は、御剣×冥と響也×茜ばかり書いてるんですが、皆さんの文章を見てたら
成×茜もいいなぁと思えてきたこのごろです……。

御剣×冥とかならもう少し書けそうなので、できたらまた投下させてください。

読んでくれた方、ありがとうございました。
お目汚し&スレ汚し、失礼いたしました。
558名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 14:35:56 ID:h9NvEU9y
リアルタイムで見れたww

GJ!!!
最後に若干、響也→茜が入っててキュンとしたよ(●´∀`●)
559551-556:2007/05/30(水) 14:37:20 ID:gSc8j6LJ
はっ、今気付いた。
改行がオカシイ部分がたくさんありますね。
ごめんなさわわわわ(ry)。
560名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:27:24 ID:D1PC7/mX
GJGJGJ!!
これは良い!萌えたぜ
561名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:25:34 ID:27cG+X1r
オドアカも読んでみたいな
562名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:25:42 ID:4pMkEqIh
>>557
神降臨、ありがたや
563名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:25:04 ID:i4FLtKr8
>>557
GJ!新たなる萌だ
響也×茜や御剣×冥も機会があれば是非
564名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:32:27 ID:AdthO3j2
325 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/05/30(水) 23:20:03 0
のあのあエロパロに今日投下されたニットアケネって
前に祭られてた二児の子持ちのセルフウィニー婆様じょのいかぬ?
幸で検索すると赤鞭で弟アケネのショセツサイトは婆様含めて二件らけらし
婆様じゃないほうはあからさまに作風がちまうしぬ
あんかニラニラするおっおwwww


326 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/05/30(水) 23:28:35 O
>>325
あー、あんかぽかったぬう
小説じゃまいとこの語り口あんてヴァヴァ様っぽすお
別に普段何やってるかあんて興味ナスなおにあんでわざわざ言うんかぬ…
565名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:49:03 ID:KFpVb4PE
327 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/05/30(水) 23:34:52 0
あのキモイ自己投影ヴァヴァ様かお
ニキーで弟のテーマの着メロ拾ったとか
堂々と2の話してるから可能性は高いぬ
れも流石にここのことは知らないのかぬう

333 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2007/05/30(水) 23:44:21 0
ポピペ厨あいえらけおヴァヴァ様も相変わらずうっこりさんだぬ
狭いザンルの小規模ケプであんな個人情報書いたら
速攻特定されるに決まってるのにぬ
566sage:2007/05/30(水) 23:57:20 ID:tn3HS/8t
やっぱヤサグレ成歩堂は格好良いわ…。
茜とのカラミが一番好きだな。

とにかくd。
567名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:29:43 ID:FUYjEGJL
↑ごめ。
慌てちまった。
568名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:12:07 ID:TfSeIcBx
弟×茜投下します。
しばらくお付き合いください
569名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:16:10 ID:TfSeIcBx
ーーじゃらじゃらに優しくされた。
右手でキーボードを叩きながら、左手では超高速でかりんとうを食べる茜。
この日、茜は9袋のかりんとうを空けていた。
そんなにも茜を苛つかせたのは、もちろん、牙琉響也である。
ついさっき、警視庁に突然現れた響也は、じゃらじゃらと音を立てながら
茜に歩み寄り、コーヒーとクッキーを手渡して言った。
「お疲れ様、刑事クン。これは差し入れだよ、いつもかりんとうばかり食べているから、
たまにはちゃんとしたものを食べてもらおうと思ってね」
響也が、かりんとうを袋ごと投げつけられ、追い返されたのは言うまでもない。

「まったくさくさくさくさくなーにがさくさくさくさく差し入れよさくさくさくさく
クッキーのさくさくさくさくどこがさくさくさくさくちゃんとしてるんだっての!……ごっくん。」
ぶつぶつと文句を言いながら、貰わされてしまったクッキーの缶を眺めてみる。
菓子に詳しいわけではないが、何だかムダに高級そうだ、と茜は思った。
ばかばかしい。
空になった缶をデスクの隅に置き、
ゴミ箱にかりんとうの袋十数枚とコーヒーの空缶を投げ入れた。
出来上がったばかりの調書を抱えて、茜はデスクを立った。
570弟×茜 2:2007/05/31(木) 02:18:38 ID:TfSeIcBx
検事局の、響也の部屋のドアを、茜は心なしか乱暴にノックする。
返事も待たずに中に入った。今まで何度も見てきた部屋だったが、いつ見ても呆れてしまう。
部屋には何本ものギター、機材、スピーカーが置かれ、床には楽譜が散らばっている。
本当にここは検事局なんだろうか。
「牙琉検事」
デスクに向かっている響也に声をかけると、響也はパッと振り向いて、嬉しそうに笑った。
「やあ、刑事クンか。クッキーはどうだったかい?」
「…別に。はい、これ、今回の事件の調書です。じゃあ私はこれで」
早口で言って背を向けようとすると、とっさに響也が茜の腕を掴んだ。
「ちょっと待ってくれよ、そんなに急がなくてもいいだろう?新曲、聴いてってくれないかな?」
「忙しいので、失礼します!」
茜の言葉を無視して、響也はギターを弾き始める。
茜はその凄まじい大音量に、ぎゃっと叫んで飛び上がってしまった。
「ああ、ごめんね、慣れてない人にはキツいよね」
「そういう問題じゃないです!そんなんやってないで仕事してください!
大体こんなところでギター弾いたら迷惑でしょう!」
「ボクにはこれも仕事なんだけどな……それに、防音なら完璧だよ」
響也は笑いながらギターを戻した。
571弟×茜 3:2007/05/31(木) 02:20:37 ID:TfSeIcBx
次の瞬間、茜の頬に温かいものが触れた。それが響也の唇だと気付くのに数秒かかった。
「!!……なっ、な、な、」茜は響也から体を離そうとするが、
いつの間にかしっかりと抱きしめられていて、身動きが取れなくなっていた。
「何するんですか!ひ、人を呼びますよ!?」
「言っただろう?防音は完璧だ、って」
茜の耳元でそう囁いて、今度は額にと唇を落とした。
そして、つい先程まで自分が座っていたリラクゼーションチェアーに、茜を押し倒した。
何か言おうとする茜の口を塞ぐように、唇を重ねる。すこし離し、すぐにまた、深く口づける。
響也の舌が茜の口の中に入り、ゆっくりと歯列をなぞる。押し包むように舌を絡ませる。
長いキスを終えて顔を離すと、茜は顔を耳まで真っ赤にして、潤んだ目で響也を睨んだ。
「クッキーの味がするね」
しゅるり、と茜のリボンが解かれる。響也は片手で器用にボタンを外していき、
露になった鎖骨に舌を這わせ、強く吸った。
「んっ……!ぅあ……ぁ」
茜が思わず声をあげると、響也は満足そうに微笑んで、茜の小振りな胸を包む下着に手をかけた。
572弟×茜 4:2007/05/31(木) 02:22:55 ID:TfSeIcBx
白いふくらみの頂点は桜色で、はち切れそうに固く尖っていた。
響也はそれを口に含み、甘噛みした。「ひ……っ、あ、やっ!」茜がビクンと体を震わせる。
もう一方の蕾も同じように、舌で転がしながら、響也は茜のベルトを外し、ズボンを脱がせた。
茜のそこは下着を湿らすほどに濡れていた。響也は下着の上から、
固く勃ちあがった芽を探り当て、引っかくように何度も刺激した。
「っあんっ…っあ…」茜の体がガクガクと震える。
響也は茜の固く閉ざされた瞼にそっとキスをして訊いた。
「もう…いいかな……?」
響也は、自分のものを取り出し、デスクの引き出しからゴムを取って着けた。
茜の下着を取り去ると、響也はゆっくりと自分自身を茜の中に沈めていく。
「やあっ……あ…!」激しい痛みが茜を襲う。茜は必死に響也の胸にすがりついて、
その痛みに耐えた。強い締めつけに、響也も呻き声を漏らす。
ふたりが、完全にひとつになると、響也は強く茜を抱きしめて言った。
「好きだよ…………茜」
573弟×茜 5:2007/05/31(木) 02:24:50 ID:TfSeIcBx
まだ顔を紅潮させてうつむいている茜に、
自分のジャケットを掛けて、響也は柔らかく微笑みかけた。
「痛くなかったかい?できるだけ優しくしたつもりなんだけど…」
「…全然大丈夫です。ご心配なさらずに」
「本当?無理しなくていいよ、誰だって初めては痛い」
「っな、なんでそんなことっ…!」
わかるよ、と響也は笑って、一層顔を赤くして慌てている茜に優しくキスをする。
「クッキー食べてくれたんだね。ありがとう」
「…高そうだったので、もったいないから食べただけです!!」
頬を膨らませてぷいっと横を向く茜を見て、また、響也は幸せそうに笑った。
「何か飲み物を持ってくるよ」

パタン、とドアが閉められ、部屋には茜だけが残る。
茜は響也の笑顔を思い出して「バカ検事」と小さく呟き、寝返りをうった。

ーーじゃらじゃらに優しくされた。

動悸は未だ収まりそうにない。
574568-573:2007/05/31(木) 02:27:26 ID:TfSeIcBx
以上です。
読んでくれた方、ありがとうございました。
575名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:34:37 ID:rrff8CWr
叫ばせて。
2ちゃんに晒されるとは。自己満足だと思ってたうちのサイト。ま、いっか。
と書いてみるテスト。
576名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 04:02:46 ID:rrff8CWr
↑げ、素でゴバーク
577名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 11:49:37 ID:YTaoVwR2
弟×茜GGGJJJ!
良いもの読ませて貰った!
578名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 12:03:57 ID:58VCMK7L
神様二人も降臨ktkr!!!!
GJ神様ありがとう神様ハァハァ

ここまで茜ネタが続くと、蘇る版茜ネタも見てみたいな。
579名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 12:19:45 ID:2BWJEUa5
GJ!!としか言いようがない!!

ハアハア
580名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 18:21:07 ID:V8lKm5pR
天才を見た・・・GJ!!
581名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 19:04:08 ID:O/9aFijL
蘇るなら成歩堂と巌徒ぐらいしかなくね?

俺はそろそろ茜×オドロキと響也×みぬきをみたいな。
582名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 19:47:56 ID:QRWipu/V
俺もオドアカ読んでみたいな
583名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:42:20 ID:+me5W1GA
響也×みぬき神が現れる約束の日までじっとモニタの前で
正座して待っている俺、参上。

きっと現れると信じていつまでも待ってるよ・・・
584名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:42:40 ID:G8LffxRB
オドアカ…トライしてみますか。しかし、劇中の接点が案外少ないんだよね。響也みたいに同僚に近いわけでもないし…。
妄想力不足で書けないかもしれない。その時はごめんなさい。
585名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:36:42 ID:qACEirg0
>>578
ナルアカ(蘇る)
書いてみようかな……遅くなるとは思うんだけど。

あと、巌徒×巴も書きたい。
586名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:01:35 ID:bvAspBsi
ムッヒー(* ゚∀゚)=3=3
587名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:05:47 ID:wTe8uhhm
巌徒×巴見てみたい。カミチヒ以上の大人なエロになりそう。
588名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:12:39 ID:xJYfc5Cb
局長×巴見たい見たい!
オドアカでよければ今すぐ書けそうだぞ。漏れのでよければ。
589名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 12:51:26 ID:2VUP2fs9
ムッヒー(* ゚∀゚)=3=3
590名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 17:28:23 ID:xJYfc5Cb
オドアカできた。
投下するんでよろしく。
591王×茜 1:2007/06/01(金) 17:30:40 ID:xJYfc5Cb
『存在確認』


 病院の廊下という静寂な空間を、突然激しい勢いの足音がかき乱した。
場違いな場所で全力疾走していたのは、王泥喜法介。
 「廊下は走らないで下さい!」という看護師の注意を何度か聞き流し、彼はようやく目的だった部屋にたどり着いた。

 『宝月茜 様』

 病室のドアに恭しく掲げられたネームプレートを見て、限界だった心拍数がさらに跳ねあがる。
 王泥喜はたった今まで走っていた勢いそのままに、部屋のドアを開け放った。

「アカネさんっっっ!」


「さくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさく……あん?」


 ドアの向こうに見えたのは、ベッドの上でかりんとうを頬張っている茜の姿だった。
 二人はそのまま互いに見つめ合う。
 微妙な空気をさらに珍妙にするのは、かりんとうを噛み砕く軽やかに香ばしい音。

「…………あ、アカネさ………」

 しばしの後、王泥喜は情けない声をあげながらヘナヘナとその場に座り込んだ。
「うぇぇ!? ちょっとアンタ、大丈夫?」
 がっくりと力尽き肩でぜいぜいと息をする王泥喜。
 突然座り込んだ姿を見て、さすがの茜もかりんとうそっちのけで彼に歩み寄った。

「"大丈夫?"って聞きたいのはオレのほうですよ。大丈夫なんですか?! 怪我は!!」
 王泥喜は目の前の茜に半ば掴みかかりそうな勢いで聞いた。
「はぁ、怪我? ケガって何?」
「何、じゃなくて! 刑事課に行ったら、犯人確保の際、格闘になって、アカネさんが大怪我したって……!」
 王泥喜は言いながら、自らの言葉と目の前の真実に食い違いがあることに気付いていった。
「………病院に緊急搬送されたって聞いたから、オレ……」
 まだ息が上がっている王泥喜の消え入ってゆく声を聞いて、茜は噴出した。
「で、そんなにおデコ汗だくにして走ってきたってワケ? あっはっはっはっはっ、傑作!」
「笑わないで下さいっ。マジで心配したんですから、オレ!」

「それはどうもありがとう。でもこの通り大丈夫よ。
 確かに犯人と揉みあいになったりしたけど、そこはホラ、叩いてもホコリしか出ないから、あたし」
 茜は軽く拳を握って見せた。
 その姿も声も、本当に元気そうだった。
 その事実を認識すると唐突に、王泥喜の目頭に熱いものが込み上げた。

592王×茜 2:2007/06/01(金) 17:32:18 ID:xJYfc5Cb
「えぇ?! ちょっと、泣くことないでしょ!」
 茜は、目の前の相手の突然の涙に慌てふためいた。
 とりあえず、開け放たれたままの部屋のドアを閉め、次に病室のパイプ椅子を引っ張り出し、王泥喜を座らせる。
「しっかりしなさい。男でしょ。弁護士でしょ。
 弁護士はピンチのときこそフテブテしく笑うものって、……どっかで聞いたわよ」
「す、すみません」
 王泥喜はあふれ出る涙をごしごしとぬぐった。
「オトナの涙は切り札。そんな気安く使うんじゃないの!」

「気安く? 気安く泣いたと思ってるんですか?」
 茜の言葉に、顔をこすっていた王泥喜の手が止まった。
「え?」
 じっと見つめられて尋ねられた。
 その瞳に急に強さを感じて、茜は戸惑った。
「言ったじゃないですか! マジで心配したって」
「あ、ご、ごめんなさい。そうね、心配かけたわ……」
「はい。心配しました」
 王泥喜はパイプ椅子から立ち上がり、茜の両肩に自分の手を置いた。

「あんまり無茶しないで下さい」
「大丈夫大丈夫。今回だってちょっと転んだだけなのよ。ぶつけたのがアタマだったからこんな大事になっちゃったけど。
 検査とかもう終わったから、結果が出ればすぐにでも帰れ…………え?」
 両肩に置かれていた王泥喜手が背中に回るのを感じ、茜は息を飲んだ。
「ちょっと……」
「無茶しないで下さいって、言ってるんです。だいたい、アカネさんはいつもそうだ」
 すぐ耳元で聞こえる王泥喜の声。
 体に回る腕を振りほどこうとしたが、その腕の力は意外なほど強く、そして意外にたくましい。


「アカネさんの無鉄砲さには、見ててハラハラさせられる。いつもいつも。
 今回の事は特にこたえました。
 ……正直、こんな思いはもう二度としたくない」
 王泥喜はそういうと、茜の身体に回す腕に力をこめた。


「え……ちょっと……」
 茜は戸惑い、拘束を解こうとした。
 しかし王泥喜はさらに強く彼女を抱きすくめる。
「黙って。しばらくこのまま……」
「何、するのよ……」

「存在確認、です。
 今回ばかりは、こうしてアカネさんの無事を確かめずにいられない」

「でも、王泥喜く……」
 茜の異議は強くなった腕の力に却下され、静寂が訪れた。
 聞こえてくるのはただ、どちらのものともつかない鼓動だけ。
593王×茜 3:2007/06/01(金) 17:33:30 ID:xJYfc5Cb

 とくとくとくとく………

 どれくらい、その確かな音に聞き入っただろうか。
 やがて、茜の体に回る腕はゆっくりと解かれた。

「すみません……突然こんなこと」
 茜を開放した王泥喜は決まり悪そうに俯いた。
「カッコ悪ィ……こんな形で告白するつもりじゃ……なかったんだけどな」
「王泥喜くん……」
 今起こった出来事に、開放されてもなお、茜は動けずにいた。
「あーカッコ悪ィ。こんなんだからオレ、いつも成歩堂さんにいい所持ってかれちまうんだよな。
 法廷でも、茜さんの前でも……」
「そんな……そんなこと、ないわよ」
 茜はゆっくりと口を開いた。

「かっこ悪くなんかない。その……嬉しかった」
「え?」
 王泥喜は俯いていた顔を上げた。
 顔を上げると、茜の戸惑ったような怒ったような笑ったような、そして少し頬を赤らめたような顔があった。
「これ以上、なんて言ったらいいのかわからない。あとは解釈して、王泥喜くん」
「アカネさん……」
 一度は離れた王泥喜の両腕が、再び茜の体に触れる。

「カッコ悪いついでに聞きますけど、その。……もう一度抱きしめていいですか?」

 近づいてきた王泥喜に、茜は今度は自ら体を預けた。
「かっこ悪くなんかないって、言ったでしょ。ばか」

 王泥喜は飛び込んできた茜を力強く抱きしめた。
 再びその存在を腕に確認する。
 そのあと、唇を重ね合わせた。

 はじめは軽く触れるだけ。
 しかしキスはだんだん激しくなり、気付くと舌が絡み合っていた。
「んっ」
 王泥喜は茜の歯列をなぞる。
 茜はたまらないといったように体をよじった。少しだけ離れた茜の唇から軽く吐息が漏れる。
「……だめだよアカネさん。そんな溜息つくなんて。オレこれ以上カッコ悪い姿晒せない」
「……かっこ悪くなんかない。何度も言わせないでくれる」
「アカネさん……いいんですか? 途中でやめたりなんて、できないですよ」
 小さく、しかし確実に、茜が頷くのを見届けると。
 王泥喜は再び茜を抱き寄せ、ゆっくりとベッドの上にその体を導いた。
594王×茜 4:2007/06/01(金) 17:35:09 ID:xJYfc5Cb
 
 キスをしながら白衣を脱がせ、頭のサングラスを取り、胸元のスカーフを解く。
 露になった首筋に唇は移動した。
 細いそのラインをなぞって鎖骨へたどり着くと、強く吸われたその部位に赤い跡がつく。
 
 自分と茜。
 二人分の着衣を解き終えると、王泥喜は茜の白い胸に手を伸ばした。
 腕輪が無いほうの手で片方を揉みしだき、もう片方の胸の、形良いカーブの頂点に唇を寄せる。
「あっ……」
 鮮やかな桜色に染まり、硬さを増した乳首を口に含むと、茜はビクっと体を硬直させた。

「んん……ん」
 茜は、自分の体のどこかからか、衝動が湧き上がってくるのを感じた。
 抑えようとすると、腰が浮き上がる。
 王泥喜はその細い腰を両足で挟んで抑えた。
 為す術の無くなった茜は、ぎゅっとシーツを掴むしかない。

 そんな茜の様子に気付き、王泥喜は耳元で囁く。
「アカネさん……その手、オレの背中に回してください」
 茜は首を横に振る。
「引っかこうが叩こうが、何してもいい。大丈夫ですから」
 王泥喜は茜の手を取ると、それを自分の背中に導いた。
 その体勢のまま、茜の上半身への愛撫が再開する。

 年下の男の子だと思ってたのに。
 体をすっぽりと包み込む王泥喜の腕や胸に、男性のたくましさを感じ……。
 巧みなリードにされるがままになって……。
 茜は大いに揺れていた。
 そして次第にそんなことさえも考えられなくなってくる。
 茜は、王泥喜の背中に爪を立ててしまいそうになるのを、不意に声が漏れてしまうのを、抑えることだけで必死だった。

「我慢しないでアカネさん……大丈夫」
 王泥喜は微笑みながら、汗で頬に張り付いた茜の髪を優しく梳いた。
「すごく可愛いです。顔も声も体も。だから我慢しないで」
「王泥喜くん……あぁっ……」

 王泥喜の長い指が茜の秘められた部分に伸びた。
 堅く閉じられていたはずの茜の両足が何故かすぐに開かれ、そこに王泥喜の体が滑り込む。
 触れられた局部はすでに十分な潤いをたたえていた。
 軽く触れただけで、ちゅくちゅくと滴の跳ねる音がする。
「やっ……んっ……」
 内部をかき回す音が、茜自らの耳にも届いた。
 恥ずかしい……そう思っているはずなのに。
 奥を弄られる音を聞けば聞くほど、熱い蜜があふれ出すのを感じた。
 茜の体からあふれ出る液体を王泥喜は舌で絡め取る。

「あっ、んっ……はぁんんっ」
 激しく感じてしまい、タガの外れた声が漏れる。
「お、王泥喜く……んっ……」
 茜は思わず、王泥喜の背中に強くしがみついた。
 王泥喜は浮き上がってくる茜の腰を押さえつけ、その奥まで舌を差し入れた。
595王×茜 5:2007/06/01(金) 17:37:59 ID:xJYfc5Cb
押さえつけている腰が軽く震えている。
 王泥喜は自らと茜が、供に絶妙のタイミングであることを認識し、茜の局部から口を離した。
 口元に滴る、どちらのものともつかない液体を手の甲で拭いながら、囁く。

「アカネさん、好きです。どうしようもなく好きだ……」
 王泥喜の言葉に、茜は応える代わりに一つ頷いた。
 それを確認すると、王泥喜は愛欲で熱くなった楔を、熟しきった茜の中へゆっくりと挿しこんだ。

「ああぁぁっ、んんんっ」
 結合部が奥へ奥へと進んでいくたびに、茜の声が切なさを増し、吐息が熱くなる。
 耳で声を聞き、吐息を受け、下半身はさらに茜の最深部を求めた。
「はぁっ、んんっ」
 最深部まで進むと、入口ギリギリまで引き抜いて、再び挿す。
 熱く尖った楔は幾度も打ちこまれ、回数を経るごとに、二人の臨界点が近づいていった。

「……アカネさん、オレ、そろそろ限界」
 王泥喜が引き抜こうとすると、茜はふるふると首を横に振った。
「やっ……このまま……」
「でも、アカネさん……」

「このまま、中に……。お願い。……法介」

 懇願する眼差しに射抜かれた。
「……っ、アカネさん……茜っ」
 王泥喜はそのまま、茜の中に自らの全てを解き放った。


    ★★★★★★★
596王×茜 6:2007/06/01(金) 17:39:45 ID:xJYfc5Cb
《エピローグ》

 ベッドに横たわり、軽く抱き合ったまま余韻を楽しんだ後。
 王泥喜はゆっくり起き上がった。
「どうしようオレ……幸せすぎて顔が緩みっぱなしなんですけど」
「……………」
「? どうしたんですかアカネさん。……やっぱ怒ってます? こんなことになって」

 問いかけに答えず、茜はベッドサイドに置きっぱなしになっていたかりんとうの袋に手を伸ばした。
「さくさくさくさくさくさくさくさくさく……」
「アカネさん?」
「さくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさくさく!」

「すみませんオレ……こんなカッコ悪くて……」

 ―――こつん!

 至近距離から放たれたかりんとうが、王泥喜の額にヒットした。
「イテ。な、何すんですか!」
 額を押さえる王泥喜。
 茜はその鼻先に、びしっと人差し指を突きつけていった。 

「かっこ悪くなんかないっ! そんなこと二度と言わないで!」

「は、はぁ……」
「……それにあたし、怒ってなんかないから」
「だって、不機嫌そうですよ。全然こっち見てくれないし」
「……不機嫌じゃないわ。ただ」
 茜はそこで、伏せ気味ながらも、ようやく王泥喜の顔を見た。

「ただ、あたしも舞い上がりそうで、どんな顔をしてたらいいのか……わからないだけよ!」

「…………っ!!!!!」

 普段は絶対に聞けない茜のセリフに、王泥喜は心の内部から大きくゆさぶられた。
 それに反応して、高まっていく体温。

「やっヤバイです、アカネさん」
「え? 何が?」

「もう一度、抱きたくなってきました」

 王泥喜の腕が茜に伸び、そのまま再び抱きしめる。
「ええ、ちょっと! ウソっ……!」
「そんな可愛いなんて、卑怯だアカネさん」
「卑怯も何も……んっ」
 王泥喜は茜の唇に自分の唇を強引に重ねた。

「あっ、ちょっともうっ。ダメっ」
「いや、ダメなんてオレがもうダメです。って何言ってんだかわからないな。
 とにかく、収拾つきそうに、ないから……」
「んんっ……馬鹿」

 こうして。
 二人の体は、絡み合いながら、再びベッドに沈み込んでいった。

(END)
597590:2007/06/01(金) 17:41:40 ID:xJYfc5Cb
いじょ。
すぐとか言ってたのに遅くなってスマソ。

ガント×巴だれか投下ヨロ。
598名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:03:30 ID:1trsW/mf
(・∀・)イイ!!
599名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:54:22 ID:zSZXo7Ea
GJ!
600名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:56:51 ID:bMlJrc6U
これはエロイ。王茜GJ!!!
601名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:17:17 ID:rwJNL1qi
ウマー
602名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 22:33:43 ID:NCeKZQ9M
この調子でもっと!
603名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 08:49:40 ID:FDJuuSPF
いやいやあまりクレクレしすぎるのは駄目だろう
しかしGGGJJJすぎる。話も流れもウマー
604名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 16:42:00 ID:REuFtoOY
うむ
605名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:23:46 ID:UICfSfAu
ムッヒムッヒー(* ゚∀゚)=3=3
606名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:58:46 ID:oP8779uj
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
607名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 07:32:04 ID:uMqaQzMF
新作まだー?
608名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 12:59:16 ID:OGYRXwHr
>>590
GJ!!!!
オドロキも茜もカワイイ(*´Д`)ハァハァ
609名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 06:15:40 ID:OqYY0skl
確かに(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
610名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 15:25:13 ID:mSuZszPx
>>2のエロパロWikiを見たんだけどさ。
昔、一つだけ短い話を書いたことはおぼえてたんだけど
どうやらもう一つ書いてたようで、すっかり忘れてた自分の過去作品を
見つけてしまって、すげー恥ずかしい…

で、続きや新作まだー?
611名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:50:26 ID:RY5vYuaJ
うむ
612名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:07:47 ID:doq1UYGy
「成歩堂、今日の裁判では負けないぞ」
「ははは、返り討ちにしてやるよ」

いつもどおり、成歩堂と裁判所前で会話を交わす。
しかし気になる事があった。
あはは、と笑っていた真宵の表情が一瞬曇ったことだ。

だが、今からの審議に支障が出てはいけないと思い、御剣は思考を外へ追いやった。

審議では成歩堂が崖っぷちから逆転して、御剣は負けてしまったのだが・・・。
負けたとはいえ、御剣は苦には思わなかった。
寧ろ、真実を探し出す成歩堂を勇ましいとさえ思った。

帰りに成歩堂の事務所へ寄る。

「何だこれは?」

御剣は事務所の扉を開けて、目に飛び込んだ風景に目を見張った。
荷物が纏められたダンボールがあちらこちらにあった。

「あ、御剣検事ですか?ちょっと待ってて下さいね」

真宵が事務所の簡易キッチンで晩御飯を作っているところだった。

「ミソラーメン作ってたんです。御剣検事も、どうぞ」

お椀に入ったラーメンが御剣の前に置かれた。

「うむ、頂こう」
613名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:09:03 ID:doq1UYGy
真宵も椅子に座ったのを見てから割り箸を割る。
だが、ふと違和感を感じた。

「真宵君・・・成歩堂の分はないのか?」

成歩堂の前には何も置かれていない。
真宵は「あっ」と声を上げると、何処か困惑した表情でキッチンへ戻って行った。

「もう少しで食いそびれるところだったな?」
「はは、御剣には感謝しなくっちゃ」

談笑をしていると、真宵が申し訳なさそうにラーメンを成歩堂の前に置いた。

「気にしないでよ、真宵ちゃん」

余程落ち込んでいるのだろう。真宵はシュンとしたまま、返事もなくラーメンを啜り始める。

「・・・真宵君、このダンボールは一体?まるで引越しでもするようだが」

御剣は空気を変えようと、真宵に話しかけた。

「あ・・・その、ちょっと大掃除しようと思って」

笑顔を作って真宵が答える。
「君が掃除をしないからだぞ」とお決まりの小言を成歩堂に言う御剣を、真宵はやはりどこか影
のある笑顔で見守っていた。

ラーメンを食べ終え、しばらく話をしてから御剣は帰り支度を始めた。
真宵と成歩堂がいる明るい事務所から出ると、満たされた気持ちになっていた。

「ム・・・?しまった、忘れてきたようだな・・・」

614名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:12:19 ID:doq1UYGy
ポケットに入れておいた携帯が無いことに気付き、事務所へと戻る。
すると、真宵が机に突っ伏して泣いている姿を見つけた。

「真宵君?」

どういう事だろうかと困惑しながら、傍に駆け寄る。
真宵はビクリと体を震わせると、慌てて涙を拭き、何でもない風を装って御剣に顔を向けた。
そして手の下に、何か隠した。

「あ、み、御剣検事・・・どうしたんですか?」

「真宵君、何があったんだ?最近、君の様子がどこかおかしかった。
 私は何かあったのではないかと気になっていたのだが・・・良ければ話してくれないか?」

真宵の肩に手を置いて、優しく語りかけた。
それがキッカケで、真宵の目から再び涙がこぼれる。

「駄目です、御剣検事には言えない・・・」

涙を拭おうと両手で顔を覆ったため、真宵の手の下に隠されたものが見えた。
それは・・・写真だった。

成歩堂の、涙でくちゃくちゃになった写真。

「・・・?これは・・・・・・何故、成歩堂の写真が・・・?」

そういえば、成歩堂の姿が見えない。
先ほどまで事務所にいたハズなのに――。
615名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:13:55 ID:doq1UYGy
そんなことをボンヤリと考えながら、御剣は真宵の肩を擦った。

「どうして、君がこの写真を?成歩堂と何かあったのか?」

「な、なるほど君は・・・・・・うっ、ひぐ・・・」

しゃくりあげながら、真宵が話し出す。

「もう・・・うっ、・・・い、いないんだよ・・・御剣検事・・・・・・っ」

御剣は目を見開く。
いない、とは・・・先程自分が事務所を出てからすぐに姿を消したという事か。
そんなことをする男とは思えなかっただけに、御剣は混乱した。

「安心したまえ。必ず戻ってくる。君を置いて、姿を消す男じゃない」

真宵の肩をもう一度撫でる。
だが、真宵は頭を振って否定する。
「違う!なるほど君は死んだんです・・・もう、何処にもいないんです・・・帰ってくることも・・・」

その言葉を残して、真宵は机の上に泣き崩れた。

「・・・そんなワケ、ないだろう。先程まで成歩堂は・・・」

ぐらりと眩暈を感じる。
確かに自分は成歩堂と話した。一緒に食事もした。
それは真宵が一番よく知っているはずだ。
616名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:15:30 ID:doq1UYGy
だが真宵は泣くばかりで、これ以上語ろうとはしない。

仕方無く、御剣は事務所内を探した。
成歩堂が「ビックリした?」と笑いながらひょっこり出てきて、
真宵とドッキリでもし掛けているのではないかと思っていたのだ。

しかし、どこを探しても見当たらない。
御剣は溜息をついて、ダンボールに腰を掛けた。

――そういえばこのダンボールは・・・?

中を開けると、成歩堂が愛用していた辞書や文具などが入っていた。
その瞬間、ぞくりと震えた。
まるで成歩堂が本当に死んでいて、彼の物を処分しているようだと感じた。

もし冗談だとすればタチが悪い。
だが、冗談であってほしいと願った。
冷や汗が、こめかみを伝う。

もし本当に死んでしまったのなら、先程まで自分が話していた成歩堂は誰なのだろうか。
今日、法廷で戦った相手は誰なのだろうか。
617名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 19:10:26 ID:+WiSL+w+
死にネタなら死にネタと一言書いてくれ…
あと散々言われているが、名前欄にカプ名もな
618名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 19:20:52 ID:Bl1HXqSR
荒らしだろ
619名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 19:25:57 ID:doq1UYGy
その時、ふと御剣の頭に過去の事件が蘇った。
成歩堂が死んだなどと聞いたからだろう。
あの葉桜院の事件で、成歩堂が激流に飲まれ・・・そして・・・

救出された時には既に、彼は命を・・・・・・
そう一瞬頭を過ぎった言葉に、御剣はゾクリと悪寒を感じる。

「馬鹿、な・・・!違う、彼は・・・・・・」

生きていたはずだ。そうでなければ、今日成歩堂がいたことが矛盾する。
鼓動が早くなり、御剣は胸を抑えた。
その時、胸のポケットにふと違和感を覚えた。
中に手を入れると、覚えのあるモノが出てくる。

ひまわりを模した弁護士の証が。

その瞬間、御剣の頭の中に、克明に記憶があふれ出してきた。

海外から帰った自分は、病室で顔に白い布を被せた成歩堂を見たこと。
成歩堂の両親から、これは君が持っていてほしいと、バッジを託されたこと。

「あっ・・・そ、そんな・・・・・・・・あああああぁ!!!!」

御剣はガクリと膝を折って、その場に崩れる。

自分は成歩堂が死んだ事実を受け止められず、成歩堂の幻覚を見ていたのだと、ようやく御剣は
気付いた。
620名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 03:29:21 ID:tXqze1cL
801?
621名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 10:19:01 ID:N7sq47An
……で、結局何だったんだろう…
622名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 16:13:51 ID:xzzbisqv
>>471は結局投下しないのか…
623名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:10:34 ID:4pw+nTgP
しなくていいだろ
624名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 04:09:52 ID:pFMAaTQF
牙琉「ム…少し眠っていたようです。
成歩堂が死ぬ…まあいい夢でしたね。しかし御剣ってだれでしょう…?
おっと。そろそろ作業に戻らなければいけません。」

こんな落ちだったら保管庫にものせられた。
625名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 06:50:04 ID:Qv908BwC
死にネタでもハミイトノコの話はかなり良かったけどね。
626名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 15:28:51 ID:z4OfZIrC
>>624
知らないはずの御剣が夢に出てきたのかwwさすががりゅんwww
627名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:07:00 ID:URtVYy7t
はい?
628名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:10:34 ID:i5HPufwq
いくらがりゅーんとは言え一応法曹界の有名人らしい
御剣の顔と名前くらいは知ってるのでは?
いやでもがりゅーんだからな…
629名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:32:14 ID:ozTAdPq4
つか、今御剣はどの地位に居るんだろうな
3の頃よりは偉くなってると思うが……検事局長?
630名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 21:03:39 ID:zlIRb+Uh
ナルホドの件でノータッチっぽかったのを見ると
案外外国にいたりして
国際的に偉くなっていそうだ、彼は
631名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 21:22:40 ID:ozTAdPq4
あー、そうかもな
冥共々有名になってそうだ
632名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 21:27:02 ID:VtQ1R8pI
http://reiichi.blog16.fc2.com/blog-entry-20.html#comment6
色々霧×成サイト見てみたけど、、、
最近の腐女子のレベルの低さは何??
妄想レベル低すぎだよ?
ただやらせたいだけなら全く逆裁知らないやつでも書けるでしょうが。
バカタレ!!!
会話のやりとり、動きの描写、著者のボキャブラリー
超基本じゃろがい!!

本家腐れナメンナ!


http://reiichi.blog16.fc2.com/blog-category-0.html
2ちゃんねるは人間の腹の中を表に出した、
世界で一番グロテスクな犯罪集団だと思うのは…私だけじゃないはず。
633名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 21:47:29 ID:MgdDLoTY
バカばっか! バカばっか!!

ふんぞり返ってキーボードを撃つお前らの死の顔が見える!
ささくれをひん剥いて血を啜る みみっちい狂人

ガンガン ガンガン 頭痛が全身に転移する
何錠必要なんだ?
お前を黙らせるにはどれだけハルシオンが必要だ?
永遠の眠りに着くには 大量の金と苦しみと水が必要か?

携帯をぶん投げたって 腕切ったって
湧き上がる怒りを叫んで振り払うこともできないクズ
貴様らに何ができる?
俺と同じ ただの肉の塊じゃないか!

体を揺らしながら声を出せ
一生そうしてろ
水槽の中の魚 かごの中の鳥 社会の中のお前
みんな一緒だ 世界とはそんなもんだ

苛々すんのか? また顔を隠して罵詈雑言か?
叫べばいいさ! 貴様はただのクズ
気になるのか? また善人面して罵詈雑言か?
言えばいいさ! 貴様はただのクズ
何を言われようが忘れてやる

忘れるんだ 忘れるんだ 忘れるんだ 忘れるんだ!!
げあああああ げあああああ げげあああああああああああああ
634名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:50:01 ID:Rt0fWnEw
>>629-631
検事局長御剣、局長室で冥とギシアン

はみちゃんにそれをスッパ抜かれ文字通りセックススキャンダルに発展

無理矢理エロにしてみました
635名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:12:24 ID:Eu/4OFnT
1週間以内に蘇る設定の成茜小説を書きます。
と、宣言。
636名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:38:34 ID:VS8E16b+
支援
637名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:36:54 ID:RkPXsKKv
>>635
断固支持!
638名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:40:53 ID:9kt+04t3
>>635
待ってるからな!!
639名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 09:22:45 ID:Qh395h+K
ナルホド君の師匠こと1で殺害されてしまう若き?美人弁護士綾里千尋で

ある殺人事件の被告人の女性の弁護を担当し証拠を集め徐々に女性が犯人ではなく真犯人が別にいると確証していき真相に近付くが
実はこの殺人事件には千尋さんの想像していた以上の巨悪(警視庁の上層部)が真犯人で
全ての真実を知った千尋さんの口を封じる為に暴力団を差し向け
捕まった千尋さんは壮絶な暴力と凌辱の前に屈して言いなりになってしまう

ってクリムゾン的なシチュを妄想した事がある
640名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:50:42 ID:RRzYKv4U
そういやクリムゾンって逆裁には手出してないんだよな
4も発売されたことだし是非描いてくれないだろうかw
641名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 18:38:51 ID:Qh395h+K
でもクリムゾンに使えそうなくらいに因縁がある組み合わせは
千尋と小中だけだよね
でも千尋と小中って初代逆転裁判発売した時は
よくクリムゾンがネタにしなかったってくらいにクリムゾン同人誌向きな展開だよね
642名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 19:29:19 ID:UXt8bk5D
クリムゾンのリンカーンネタなら
ぶっちゃけ誰でもいいような
643名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 22:00:30 ID:lxDuTSXc
牙琉弁護士が女性ならいじり甲斐のある悪女になってただろうな…
644名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 22:35:08 ID:+cwnIWuf
くやしい・・・!狩魔GOを霊媒出来れば・・・!!
645名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 22:36:25 ID:DyYG6aHr
ものすごい絵が浮かんで吹いたw
646名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:29:12 ID:GypO/ss5
>>644
何故にGOたん??
647名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 03:02:12 ID:DTtgfc6u
>>643
ナルホドに身も心もめちゃくちゃに
されちゃう訳ですねwwww
648名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 06:28:34 ID:bTp491uG
茜さんのフェラよろ
649名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:33:38 ID:4rXKCHtF
>>619
亀だけど
アレはひまわりじゃなくて菊だと思うんだけど。
650名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 13:08:52 ID:uhw3Y94w
弁護士はひまわりで、検察官、つまり検事が菊だな。
651名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:07:01 ID:Jr0RMKIS
>>647
いや、牙琉霧子ならナルホド多分勝てないだろw
女だったら劣化ちなみみたいな感じになってたのかな?
652名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 06:12:41 ID:NhI5ZLSI
茜さんは
653名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 09:18:02 ID:cvq0NjDd
>>651
牙琉霧子wwwwwwwwww
そうだったらこっちは大賑わいだったかも知らんね
654名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:22:03 ID:A3bQ9P/X
鑑識官2に出てくる新キャラが牙琉霧子っぽい件
655名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 18:30:03 ID:9igHF8d4
だれかマキを頼む…
656名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 18:31:05 ID:9igHF8d4
だれかマキを頼む……
657名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 18:43:30 ID:PdifhG/1
牙琉霧子www
千尋とちなみを足して割ったような感じかな。
なんかこっちのほうがイイ!!
そのほうが茜のモノマネもしっくりくるし。
658名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 20:17:44 ID:3Y2tCTQi
だれか茜さんを頼む…
659名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:19:52 ID:k97CMx61
霧子wwwwwwその発想は無かったwwwwwwww
そう考えると、急にあのまぬけっぷりが萌えキャラ要素になるなw
660名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:21:38 ID:sD410Eo5
>>325-334の続きを
661名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:28:25 ID:59t9u3v2
そろそろハミガキ×まことが来てもいい頃だと思うんだ
662名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:50:17 ID:a0gskH+/
>>651
いやいや、ナルホドはナルホドでも4のナルホドだぞ?
友達いない&バリバリ警戒態勢の奴に
友達面で近づいて7年間殺されもせずに、だからな
たらし込んで最中の音声録音とかハメ撮りとか、し放題www

本当に惜しいことをした
腐女子さえいなければ、女になってたんだろうか
どう考えても女の方が自然だろ
マニキュアとか
663名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:01:07 ID:59t9u3v2
メインキャラに女が少なすぎるしなぁ。巨乳もいない
女師匠ならよかったのにな。でも男なんだから仕方ない
悪女萌えといえばそろそろウカリ×ミナミが来るべきだと思うんだ
664名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:31:25 ID:J9R0QV8C
牙琉は弟の方も女なら今よりは多少愛せたかも知れないような気がしないでもないような
665名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:51:21 ID:4VI1F5eI
せっかく成歩堂が、ハメ撮りとかちょっとアブノーマルなプレイもオールおkな
キャラになったのに、肝心の女が・・・

マヨイとか茜とか、結構酷い目に遭ってきた旧作キャラ相手だと
そんな男になってしまった成歩堂相手ってのが可哀想に思えてしまう
陵辱モノとか好きだけどな、昔の成歩堂知ってるってあたりが
新キャラでもラミロアとかは歳がいってるし・・・

ここはイカサマタンしかない
666名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:58:42 ID:4VI1F5eI
>>663
ウカリ×ミナミいいな
最後絶対レイプされたと思って
ミナミタンktkrwwwwwwwwwwwwと思ったのに
どこでもスルーされてるよな

それにしても考えれば考えるほど、本当に霧子じゃなかったのが惜しい
刑務所入りした悪女ってミナミとウメヨとあとなんだ?
あやめとか霧緒だと見た目はいいが求めてんのと違う・・・
悪女が凶悪犯とか看守にズタボロにされてんの見たい
667名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:01:57 ID:drE104JO
>>666
レイプは思ったよなwww
逮捕された悪女なら最高なのがいるじゃないか、ちなみが
668名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:01:59 ID:G/QKqPKN
霧子は凌辱が似合いそうなキャラだな
なんとなく…
669名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:45:47 ID:PNlDLVGH
>>667
死んでたから除外したけど
なんか体には指一本触れさせずに牢名主にでもなってそうな気がw
格が違うというか

>>668
似合うwww
670名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:53:08 ID:u0jSAU41
ネタ雑談ならいいけど本格的な女体化萌えになりそうなら
出来ればよそでやって欲しい
671名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 01:14:00 ID:zVXZ0RHt
前にあったちなみに玩ばれる千尋さんの話はよかったよな
672名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 01:23:52 ID:0xV3aQUT
逆転姉妹の冒頭の小中と千尋さんの会話を見て
時間帯的に追い詰められた千尋さんが
どうせエターナル・サイレンス(死ぬ事)が決まってるんだから少し楽しもうぜって小中に無理矢理、犯されてるシーンを連想してしまった
その後に訪ねてきた真宵も捕まって姉妹丼状態になる
673名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 07:38:45 ID:Pu0V3gim
>>662
腐女子関係なく霧子にはならなかったと思うよ
普通の悪女が普通にマニキュア塗ってもつまらん
あのアニキがマニキュア塗るってあたりが気持悪くていいんじゃないか
674名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:32:58 ID:NBtY3c9n
立ててきたから霧子の話はこっちでやれ
【牙琉】逆転裁判4の牙琉霧人が女だったら【霧子】
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1181953652/
675名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:44:31 ID:ejQK93Os
でもアレだな、男で「友達はボンゴレ」って写真飾ってるとイタタな感じなのに、
女で「友達はボンゴレ」って写真飾ってたらマコトみたいな不幸ぷりが出てくる不思議
676名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 10:42:47 ID:5wrpluLv
霧人×まこと(12歳)がたまらなく好きだ
677名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 01:48:25 ID:MNrI7gsZ
静かに寺で暮らしているあやめにちょいちょいちなみが乗り移って
修験者をたぶらかしているといいなぁとふと思った。
678名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 02:00:46 ID:/Pf7N+9V
>>677
残念ながら、あやめに霊力はない
679名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 10:03:11 ID:LiVbAcdK
沈む聖域書いた人また書いてくれないかな…
リアルタイムで読めなかったのが残念なくらい
クオリティ高い神様だった
680名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 10:25:38 ID:K6mBuUMZ
>>677
はみたんを乗っ取ったちなみが、真宵たんを脅し千尋さんを霊媒させて復讐(勿論性的な意味で)
という鬼畜な妄想ならした事がある
681名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 15:41:31 ID:dQ43F2qe
あやめとか氏ねばいいのに
682名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:03:11 ID:HKVUlXoN
だれか王泥喜×みぬきたのむ。みぬきも陰毛生えてるのかな
683王泥喜×みぬき:2007/06/17(日) 16:18:57 ID:XOh2V8MB
>>682
「あ〜ん」
「みぬきちゃん、いや・・・みぬき!イヤらしい!オマンこぬれぬれじゃないか?」
「駄目っ、オドロキさぁん・・」
愛液を指にたっぷりつけて、みぬきの頬に塗りたくりながらオドロキが笑った。
「オドロキさんじゃない、お兄ちゃんって呼ぶんだ」
「やっ、血のちながった兄弟でこんなことしてるなんて考えてしまうよぉ・・」
「呼べ!呼ばないと酷くするよ」
パンパン!
激しくピストン運動がおこなわれた。
「あんっ、あ〜〜〜〜」
「どうだ!いいだろ!いいだろ!お前は、兄貴にやられて興奮するマゾメス豚だ!」
「ちがうっ、ああああん」
涙を流しながらも、みぬきは女の快感に吹き飛ばされそうになっている。
まだ小さな胸なのに、乳首だけはコリっとしていた。
そしてマンコはぐしょぐしょであった。




続きはまた夜にでも
684王泥喜×みぬき:2007/06/17(日) 16:20:25 ID:XOh2V8MB
あっごめん
陰毛ネタ入れ忘れてた!
次でいれる
685名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:55:25 ID:+GADFGE9
>>679
沈む聖域ナツカシス
あれ読んで泣いてしまった、・・・ちくしょう。。゚(゚´Д`゚)゜。
ハミイトノコもお気に入り。続編はもう望めない・・・よな。
ちょっくら保管庫行ってくるノシ
686名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:10:00 ID:dinulM8m
>>683
ごめん
「考えてしまうよ〜」で堪えきれずに爆笑しちゃったw
687王泥喜×みぬき:2007/06/17(日) 23:36:38 ID:XOh2V8MB
「エロイマンコにエロイ胸!本当はヤりまくってたんじゃないのか?ぺろっ」
「いやああっ、やってない!やってないよ!」
「嘘をつくんじゃない、メス豚のくせに生意気だぞ」
オドロキはピンセットを取り出した。
「何するの!?」
「こうするんだよ!」
ぶちぶち!
栗色の薄い陰毛がピンセットで引き抜かれてしまった。
「ぴぎゃああああああああああああああああああ!」
「いい子になるまで、パイパンで生活させるぞ!」
「やめてええっ、痛いっ痛い!」
抜けささられてしまって、とうとうみぬきのマンコの周りは一本の毛もなくなった。
「もう銭湯いけないよお」
「これからオレが洗ってやるから気にする必要は無いさ」
オドロキはつるつるになっているマンコを舐めた
ぺろっぺろずるるる
「んっ、ぺろ!甘い!」
「ひゃぁぁぁ・・・ひゃぁぁぁ・・・」
「女の声だね、みぬき!」
「お兄ちゃん許してえ、キモチよくってイくの・・・イくのぉ」
「お兄ちゃんって呼んだね?酷くしなきゃな!」
クリに歯をたてた。
ビリと刺激がみぬきを襲って、みぬきはびっくりしてしまった。

そして数週間後、みぬきは妊娠してしまった。



終わりです。
もっとエロイの書けるよう頑張ります
あとオマケ投下します
688王泥喜×みぬき:2007/06/17(日) 23:39:05 ID:XOh2V8MB
オドロキ「いや〜すごくイイ目をみせてもらったよ」
みぬき「みぬき、すごく痛かったんですよ!」
オドロキ「ごめんごめん!」
みぬき「う〜作者め、許せない!」
オドロキ「みぬきのマジックでお仕置きしたら?」
みぬき「切断ショーもいいし、火の輪くぐりもいいな!」


そして俺こと作者はスレから姿を消したのだった
689名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:41:58 ID:p4uG3l6C
なんだお前wwwww
690名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 01:44:18 ID:GzjADHVv
>>688
ちょwwなんというオチwwwww
691名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 17:08:52 ID:V+aAWm9Y
>>688
お前wwwwwwww


    ∩
    ( ⌒)     ∩_ _
   /,. ノ      i .,,E)
  ./ /"      / /"
  ./ / _、_   / ノ'
 / / ,_ノ` )/ /
(       /  good job!
 ヽ     |
  \    \

生きてまた戻って来い!
692名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 19:13:40 ID:IUnwJDMy
王泥喜×みぬきいいなwwwww
俺も久々に書いてみるか
693名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 19:16:25 ID:TnNVyfPK
俺も書いていたものを〆ねばならんのを思い出した…。誰か俺に時間をおくれ
694名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:43:20 ID:IE3mFzaQ
はぁ・・・・・・
695成歩堂×茜(蘇る設定):2007/06/18(月) 23:31:43 ID:oDIFjN7s
「どうして、僕はあの時あんなことを・・・。」
成歩堂は隣で裸で寝ている茜の髪の毛を優しく撫でながら呟いた。

成歩堂はその日許されざる行動を犯した。
彼女に申し訳ないことをしてしまった、と成歩堂は思った。
そして茜の一人きりの家族―巴に対してもひどく後ろめたさを感じていた。


「あぁ・・・、疲れた・・・。」
初日の捜査を終えた成歩堂は事務所に戻るなりソファーに寄りかかった。
「結局分からないことだらけでしたね。どうしましょう・・・。」
「まぁ、何とかなるさ。僕の依頼人はいつも絶体絶命だからね。
 こういうのには慣れっこなのさ。」
「うーん、そうですか・・・。」
「さて、明日に備えて資料をまとめようかな。
 茜ちゃんは学校の宿題でもやっときなさい。」
「はい!」
成歩堂は椅子に、茜は正座をしてそれぞれの作業を始めた。

茜は宿題をこなしながら、成歩堂を顔を眺めていた。
(成歩堂さんって、こうして見ると格好良いなぁ・・・。
 ・・・って、あたしってば、何考えてるんだろう。今は宿題に集中しないと!)
茜は宿題に集中して胸の高まりを鎮めようとした。
しかし一度高まった気持ちを鎮めることなどとうてい出来るわけもなく、茜はただ顔を赤らめることしかできなかった。
「あれ茜ちゃん?何だか顔が赤いけど、熱でもあるの?」
不意に成歩堂から声がかかった。
茜はきゃっ、と小さく叫びんでから答えた。
「あ、いえ、なんでもありません!完全に大丈夫ですから!あたし!」
「そうかい?顔が赤くて、声も震えてるけど?」
(うぅ、だめだぁ・・・。)
成歩堂はやれやれといった感じで頭を掻きながら体温計を棚から取り出した。
「無理はしちゃだめだよ。体が一番大切だからね。」
茜は成歩堂のさり気無い優しさを嬉しく思いながらも、成歩堂に対する気持ちの高まりに困惑していた。

太陽もだいぶ西に傾いてきたころ。茜は今夜はどうしようかと悩んでいた。
「あの、成歩堂さん・・・?」
「ん?どうしたんだい?」
「えっと、その・・・、今夜のことなんですけど。」
「あぁ、そうか。巴さんが留置所にいるから君は一人きりなんだね。」
茜は両親を事故で失ってからずっと姉である巴と二人で暮らしてきた。
しかし巴が殺人容疑で身柄を拘束されている今、茜は独りぼっちなのだ。
「そうだな・・・、そうだ茜ちゃん、うちの事務所に泊らないか?」
「え?法律事務所にですか?」
「うん、僕もこの裁判にかたがつくまでは事務所に寝泊まりするだろうからね。
 女の子を危険な目に遭わせる訳にはいかないよ。」
「え、えっと・・・、でも・・・。」
「遠慮はいらないよ。それに君もそのほうが安心だろうし。」
「ううん・・・。」
茜は”成歩堂さんと一緒に生活する”という、そのたった一文に心臓をドキンドキンと跳ねあがらせていた。
しかし成歩堂は茜の抱えている不安に全く気付いていないようで、むしろこれ以上の議論の余地はないと言わんばかりに自分の仕事を再開させた。
(そっか・・・。
 成歩堂さん、あたしのこと女としてみてくれてないんだな・・・。)
そして茜は、8歳も年の差があるのだから仕方がないという思いと、自分は何ということを考えているんだという思いを胸に、自分の仕事を再開させた。
696成歩堂×茜(蘇る設定)2:2007/06/18(月) 23:33:16 ID:oDIFjN7s

「では、罪状を殺人に限って、今、判決を下します。」

 無 罪 

裁判が終わった。巴に対する殺人の容疑は晴れ、巌徒海慈の2年間は白日の下に晒された。成歩堂龍一弁護士と御剣怜侍検事の活躍によって。


「ではお姉ちゃんの無罪を記念して、乾杯!」
成歩堂法律事務所に乾いた音が響き渡る。
巴への無罪判決を記念した宴の最中である。尤も、巴は未だ留置所にいるわけだが。
「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよ。作戦通りに進んで良かったなぁ。」
「あの時の成歩堂さん、すごく格好良かったですよ!」
成歩堂は巌徒に打ち勝つ為に密かに作戦を練っていたのだ。
法廷での茜は成歩堂が巌徒を追い詰めていく様子をぼぉっとしながら眺めていた。
「うん、ありがとう。今日の法廷は僕としてもすごくやりがいがあったよ。」
成歩堂はそう言って時計をちらっと見た。
「さぁ、今日はもう遅い。そろそろ寝ようか。」
「あ、はい・・・。」
茜は翌日アメリカに飛ぶことが決まっていた。
今ここで自分の思いを打ち明けなければ、もう二度と機会は巡ってこないと思った。
「成歩堂さん・・・。」
「どうしたの?」
「あたし、この数日間成歩堂さんと行動を共にして、成歩堂さんのこと、すごく格好良いと思いました。
 成歩堂さんを見てると、なんだか体が熱くなって、すごく胸が苦しくなって・・・。
 それが何なのか分からなくてずっと悩んでたんです。でも、今分かりました。」
「茜ちゃん・・・?」
茜は一度深く深呼吸をすると、成歩堂の胸に飛び込んだ。
「成歩堂さん、好きです・・・。」
「茜ちゃん、何を言っているんだ・・・?僕は・・・。」
「分かっています。成歩堂にとってあたしはただの16歳の”女の子”にすぎないってことも・・・。
 でも明日アメリカに行ったら成歩堂にもう会えなくなると思ったら、いてもたってもいられなくて・・・。
 ごめんなさい。やっぱり、あたしの我が儘ですよね。」
茜は頬を赤く染めた状態で埋めていた成歩堂の胸から顔をあげ、成歩堂の顔を見つめた。
酒を飲んで少し酔っていたせいもあり、そのなんとも言えない顔は成歩堂の理性を吹き飛ばすには十分過ぎるほどだった。

「茜ちゃん・・・。」
成歩堂は左手で茜の右頬にそっと触れた。
「成歩堂さん・・・。」
お互いの顔が近づきあう。
やがて触れ合う唇。成歩堂は舌を伸ばし茜のそれを求める。
「んっ・・・、ふあっ・・・。」
深く、そして激しいキスを繰り返す。お互いの心は熱でどろどろに溶け始めていた。
成歩堂は一度茜の唇から離れると、茜を軽々と持ち上げた。
行先は言うまでもなく、仮眠室。
「茜ちゃん・・・。」
茜をベッドに優しく押し倒した成歩堂はそう呟いてから再び深く激しいキスをした。
同時に茜の衣服を一枚一枚ゆっくりと、且つ丁寧にはぎとっていく。
成歩堂の右手が茜の乳房に届いた。
「ひゃっ・・・!んんっ・・・!」
茜は初めて感じる刺激とそれに対する恥ずかしさから顔を真っ赤に染めていた。
何故だか嫌な気持はしなかった。この男性(ひと)になら・・・、と思っていたのかもしれない。
697成歩堂×茜(蘇る設定)3:2007/06/19(火) 00:04:11 ID:iQ7eTFFP
成歩堂が茜の秘所に手を伸ばす。そこはもう既に目に見えるほどに濡れていた。
「茜ちゃん、感じてるんだね。すごく濡れているよ。」
「嫌・・・、恥ずかしいです・・・。」
成歩堂が茜の耳元で小さく囁く。
茜は両手で自らの顔を覆った。成歩堂はそんな茜を見て更に発情する。
成歩堂は伸ばした手で茜の秘所を弄り回す。
「嫌っ、嫌ァァ・・・・!」
茜にとってこれは刺激が強すぎるらしい。先程よりも更に激しく喘ぎ始めた。
仮眠室に茜の喘ぎ声といやらしい水音が響き渡る。
成歩堂は茜の秘所を弄り回しながら時々茜の舌を求めてキスをするのだった。

やがて成歩堂は強く自己主張している自らの息子を外の世界に解放した。
そして息子を茜の秘所の入り口に触れさせる。
「入るよ・・・。」
成歩堂がそう宣告する。茜は何も言わずただ顔を静かに縦に振った。
そして成歩堂の息子が茜の中に進入した。
「・・・っ!痛いぃ・・・!」
接続部分から血が出てきた。茜が処女を失った証拠である。
成歩堂に飛んでいた理性が舞い戻ってきた。急いで息子を引き抜こうとする。
しかしそれは出来なかった。茜自身が成歩堂の行動を拒み、首を激しく横に振ったからだ。
「茜ちゃん・・・。」
「お願いします・・・。続けて・・・下さい・・・。」
成歩堂はもう後戻りできないこの状況を悟ると、息子を一気に奥まで挿しこんだ。
「はぁ、はぁ・・・。入った・・・。」
2人は落ち着きを取り戻すまで再び唇を重ねた。

「落ち着いたかい?」
「は、はい・・・。何とか・・・。」
茜は挿入の痛みからだいぶ落着きを取り戻していた。
「動くよ?」
「はい・・・。あぁっ、いやぁぁっっっ・・・!」
「つっ・・・!いいよ・・・!」
成歩堂が茜を秘所を確実に突いていく。茜も成歩堂の息子を優しく締め上げた。
「あん・・・、なるほど・・・さん・・・。あたし、もう・・・!」
茜が成歩堂の体に強くしがみついてきた。
「茜ちゃん・・・!いくよ・・・!」
「あぁぁっ・・・!」
成歩堂は果てる前に最後に残った理性を振り絞って茜の中から息子を抜いた。成歩堂の劣情が茜の腹の上にかかる。
成歩堂は茜の隣に倒れこむように横になった。
「茜ちゃん・・・?」
「ん・・・。」
茜は果ててしまって、意識が飛んでいた。


「どうして、僕はあの時あんなことを・・・。」
成歩堂は隣で裸で寝ている茜の髪の毛を優しく撫でながら呟いた。
茜の告白から始まり、衝動的に最後までやってしまったことに対する罪悪感が成歩堂を襲った。
しかし目の前で健やかそうに眠る茜の寝顔をみると、邪念という邪念はみな全て消え去ってしまった。
そんな自分自身を成歩堂は自嘲しつつ、明日(今日)の朝茜を駅まで送り迎えるため、もう寝ることにした。
願わくば今日のこの出来事を思い出話として笑いながら語り合える日が来ますように・・・。
698名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:12:03 ID:+ap6P6Ot
一言だけ言うと



神 G J
699名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 08:38:09 ID:XWiZ5Orz
とってもGJ
700名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:41:27 ID:B9qDy+ex
GJ!!!!
茜がいじらしくて可愛い(*´д`)
9年後、2人が再会してこの時のことを思い出話として語り合い、
そしてお互い抑えられずに再びエチーするなんて続きを勝手に妄想してしまいますた。
701名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:27:36 ID:NijLRY8Y
GJ!
702オドロキ×みぬき1:2007/06/20(水) 03:31:00 ID:rOkY9wBe
オドロキみぬきが多いみたいですが、えぇい。投下。

「オドロキさんって女の子と付き合ったことあります?」
みぬきちゃんが事務所の椅子(といっても手品用のチェストだけど)に
腰をかけて足をぷらぷらさせながら聞いてきた。

「え? 何だって?」
その時オレは資料棚の整理に没頭中だった。全くこんなに埃がたまって・・。
ナルホドさんの辞書に「片付ける」の言葉はないのだろうか?
「女の子と、付き合ったこと、あるかって、聞いてるの!」
みぬきちゃんは怒ったように一句一句区切りながら声を張り上げた。
「あぁ、あるよ。もちろん」
やれやれ。怒らせるとしつこいからな。慌ててオレは答える。
「・・そう、なんだ。」
みぬきちゃんは何故だかふっとため息をつきながらつぶやいた。
「えっと・・、それがどうかした?」
「あの・・。みぬきね。今日、告白されたんです」
うつむきながらもごもごと答えてくる。
「へぇ〜! すごいじゃない!」
オレは感嘆の声をあげた。全くみぬきちゃんも隅に置けないんだから。
しかし、近頃の中学生は進んでるなぁ。オレには彼女の一人もいないのに。
「うん・・。でもね。みぬき、困ってるんです」
もてているみぬきちゃんは何故だか浮かない声だ。
「何で? あんまりタイプじゃないの?」
「・・うん・・。まぁ・・」
「そうかぁ。それは残念だ」
いくらもてても好みと違うのでは仕方がない。
さて、やっと書類の埃がなくなった。
後は、分類して・・・。
「もう! ちゃんと聞いてください!」
みぬきちゃんは椅子から降りてオレの目の前に立っていた。
真剣な顔をしている。
703オドロキ×みぬき2:2007/06/20(水) 03:32:48 ID:rOkY9wBe
「オドロキさんはみぬきのことどう思います?」
思いつめた顔で見られて、ドキリとする。

「・・どうって・・。魔術の子で・・。ナルホドさんの娘で・・」
思わずおどおどと声を詰まらせるオレに、みぬきちゃんがじれたように叫んだ。
「そういうことじゃなくて! 可愛いとか。可愛くないとか!」
「あ、あぁ・・。可愛いんじゃない?」
「いま、みぬきが言ったからつられて言ったんでしょう!」
「そんなことないよ。可愛いよ。すごく」
「本当?」
ちろりと顔を覗きこまれた。真ん丸の瞳がやばい。本当に可愛いかも。
「うん。本当に思ってるよ」
「みぬきのこと好き?」
「ん? あぁ、好きだけど」
何でそんな事を聞くのか、不思議に思いながら、流れに任せて答えた。
でも、まぁ嘘ではない。
ナルホドなんでも事務所の一員として信頼の置けるメンバーだと思っている。

「みぬきも・・!」
オレの言葉にみぬきちゃんは顔を上気させ幸せそうに顔をほころばせていた。
「みぬきも好き・・」
そう言うとみぬきちゃんはオレに抱きついてくる。
そして目を瞑り顔を上にあげた。
ぷっくりとした桜ん坊のような唇がつややかに光っている。

唇があまりにも愛らしかったからか。

そのときオレは、相手は子供だとかナルホドさんの娘だとかが、
何故だか気にならなくなっていた。
気がつくと、何かに魅入られたように唇をあわせていた。
704オドロキ×みぬき3:2007/06/20(水) 03:35:51 ID:rOkY9wBe
ぎゅっと抱きしめるとみぬきちゃんの心臓の音がすぐ近くで聞こえる。
積極的な行動とは裏腹にドクンドクンとすごい勢いで脈打っていた。
緊張、してるんだ。
みぬきちゃんの緊張がオレにもうつってきたようだ。顔があつい。
「オドロキさん。顔、赤いです」
唇を離すとみぬきちゃんが笑いながら言ってきた。
「みぬきちゃんこそ」
みぬきちゃんは顔を上気させ夢のように笑っている。桜の妖精みたいだった。
「あの、お願いがあるんです」
何でも叶えてあげたいと思った。
「みぬきの・・。はじめての人になって欲しいんです」

「・・わかった」
オレはうなづくとみぬきちゃんのワンピースの肩ひもをずらす。
胸に手をいれるとみぬきちゃんはビクッと肩をこわばらせた。
「大丈夫だよ。オレにまかせて。」
まだ、淡いふくらみの乳房をゆっくりとなでる。
そして、乳首を円を描くように転がしていく。
「ん・・ふぅ・・」
みぬきちゃんの息がだんだん荒くなってきた。
乳首もぷっくりとたってきている。
「キス・・キスしたい、です」
息を弾ませながらみぬきちゃんがつぶやいた。
それがすごく色っぽくて下半身がぞくりとなる。
「うん。」
オレが顔を近づけるとみぬきちゃんから唇をあわせてきた。
ちゅっちゅと小鳥のようにせわしなく口付けてくる。

・・可愛いな。たまらなくなってきた。
705オドロキ×みぬき4:2007/06/20(水) 03:44:05 ID:rOkY9wBe
下腹部に手を伸ばし、うっすらとした茂みの中に指をいれた。
まだ何もしていないのにとろりとした愛液が溢れている。
「はじめてなのに。すごいね」
オレがそう言うとみぬきちゃんはますます顔を赤らめた。
「・・はじめて、だから・・。すごく・・て」
口付けをしながら、溢れた愛液をクリトリスにまぶし、軽く指の腹でこする。
「あ・・やぁ・・」
ますます液が溢れて指を伝う。

そんなみぬきちゃんの様子にオレの方も我慢できなくなってきた。
「すごく。痛いと思うけど。力、ぬけるかな」

下着を脱ぐとオレのシャトルがひゅんと弓なりのように揺れる。
「ふふ・・。髪の毛と同じですね」
それをみてみぬきちゃんがコロコロと笑った。
・・まぁいい。笑ってくれた方がリラックスできるし。
「・・いくよ」
シャトルをみぬきちゃんの入り口にあわせる。
そして一気に腰を落とし、貫いていく。
「・・いたい! いたぁ! 痛いよ・・! や、あ。やめ・・!」
直前まで笑っていたみぬきちゃんだったが、やはり相当な激痛なのだろう。
足をばたばたと力の限り振るわせ、はずそうと腰をひいてくる。
「こ、ここ、で。やめたら・・。もっと痛いんだよ」
オレはみぬきちゃんのキックの洗礼を受けながらも、心を鬼にして腰をしずめる。
膣がキリキリに絞め殺さんばかりにきつくなっていくのを、なだめながら押し進める。

「・・全部。入ったよ」
「・・本当?」
「本当だよ。いまは痛い?」
「うぅん。・・大丈夫」
みぬきちゃんがそろそろと結合部分に手をのばす。
オレのシャトルは、すっぽりと秘所につつまれ、見えなくなっている。
「これって、入ってるんだね」
ホッとしたのか、みぬきちゃんはやっと笑顔をみせた。
「すごいな。入っちゃうんだぁ」
オレのお腹をするりとなで草むらに指をからませる。
「良かった・・。これで、痛いの終わりだよね」
そう言われて、オレは困ってしまった。
「ごめん。これから、ちょっと動くんだ」
みぬきちゃんの笑顔が石の様に固まる。
そんなみぬきちゃんがたまらなく愛しくなってオレはまた口付けていた。
706名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 10:34:54 ID:A96o/7m1
GJ!!
続き待ってます!!
707名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 15:38:50 ID:bH/QL8lQ
つつつ続きを!!!!!
708オドロキ×みぬき5:2007/06/21(木) 11:02:37 ID:ykFH9Q/J
>>702-705ですが、よ〜し!はいったぞ!で、終わりのつもりだったんですけど
中途半端だったかな?・・
続きを書き足したので良かったら見てください。


「一番痛いところは終わったからね。大丈夫」
オレはみぬきちゃんの髪の毛をなでながら言った。
くせのないさらさらとした手触りが心地よい。
「息を吸って、吐いてってしてごらん」
みぬきちゃんは慎重な面持ちでそれに従う。
「すー・・はー・・・」
「動くよ」
ゆっくりと腰を動かす。
抜き差しするたびにクチュッと湿った音が部屋に響いた。
みぬきちゃんが呼吸するごとに胸が上下する。
まくりあげたワンピースの下から、薄茶色の小さな乳首が見え隠れしていた。
乳首を口に含み、舌で転がす。
「ひゃ・・」
膣がきゅんと収縮した。
「・・や、ん・・」
みぬきちゃんはむずがゆそうにもぞもぞと身体をくねらせた。
オレはかまわず抜き差しを繰り返しながら、乳首を舌で撫で上げていく。
「な、なんか・・へんなかん・・じ」
荒い息を吐きながらみぬきちゃんが言う。
「オ・・オドロキさん・・も・・抜いて・・」
「痛い?」
709オドロキ×みぬき6:2007/06/21(木) 11:05:23 ID:ykFH9Q/J
みぬきちゃんは眉根を寄せていまにも泣き出しそうな顔をしている。
「おしっこ・・もれ・・そう・・」
その言葉にゾクッとした。
オレのものがみぬきちゃんの中で一際大きくなってしまう。
「わ、わかった。」
最初よりも激しく腰をグラインドさせていく。
どのみちスイッチが入ってしまったようで、自然と動きがはやくなる。
「はや・・はやく・・! もれ・・ちゃぅ・・」
みぬきちゃんのかすれた声が甘い快感をよぶ。
「う・・うん・・。オ、オレもい・・く・・」
急いでシャトルを引き抜く。みぬきちゃんのおなかに白濁したものを放った。

余韻に浸る間もなく、みぬきちゃんは、オレがざっと身体をティッシュで拭ってあげると
すぐにトイレに駈け込んで行ってしまった。
トイレに間に合ってほっとしたような。残念なような。
シャトルにはみぬきちゃんの血液がついていたようだ。
ティッシュで拭うとピンク色にそまった。

着ていた洋服を洗濯機に放り込みスタートさせる。
それから2人でシャワーを浴びた。
石鹸をふわふわに泡立てて、お互いを洗いあう。
泡に包まれた乳房はマシュマロのように柔らかで、股間がうずく。
再び大きくなったオレを見て、みぬきちゃんはイタズラっぽく笑った。

とても幸せな一日だった。
こんな日がずっと続いたらいいなと思った。


まさか、実の妹だなんて、この時のオレには思いも寄らないことだった。
710名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 15:36:34 ID:fWSPMnqT
お、終わり…?
GJ乙です!!!
711709:2007/06/21(木) 18:34:00 ID:ykFH9Q/J
>>710
書いているうちに何かエロの神様が降りてきたみたいで
オド×ミヌつづきそう・・です。妹万歳!
ただ、他のオド×ミヌ職人さんがGJ過ぎだから、かぶらないように考え中です。
できたら、また投下します。
712名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:03:42 ID:J+6+9FRx
GJ!
しかし、この二人が種違いの兄妹じゃなけりゃあ
もっとエロネタ投稿されてたんかね?
713名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:15:12 ID:oylRettd
みぬきの幼さ(実年齢・外見ともに)もネックなんじゃないか?
真宵のエロですら抵抗あるって人も結構いるくらいだから
真宵より幼いみぬきはもっと辛いんではないかと
714名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 06:07:44 ID:CJKHVoCh
つまり、茜最高や!ってことか
715名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 13:12:20 ID:n4ggmqnm
真宵たんの話題も出たことだしナルマヨを待ってみる
716名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 15:53:34 ID:vblyuAAs
七年前のまこととガリュウ兄を待ってみる
717名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 16:21:31 ID:BEpwuJG+
攻略本で魔性の女と言われた優海を待ってみる
718名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:38:12 ID:n8PI6j4R
北と南のみなみ×たきたを待ってみる
719名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 23:12:35 ID:oquTCiwb
>>716
任せてくれ
720名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 23:13:01 ID:I8LPUb3t
>>715
禿同。
そろそろナルマヨが読みたい(*´Д`) 
721名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:02:17 ID:oZjSCOlH
>>719
俺にはもうwktkの文字しか見えない
722名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 03:59:25 ID:N/tqQbNX
>>719
任せた!
723名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 04:53:07 ID:He1PEUBV
33歳御剣×26歳冥を待つ
724名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 09:07:22 ID:3moqE2l2
茜待ち
725名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 09:49:02 ID:bVp67ts7
DSで逆裁2までやったら、とても御剣×冥が読みたくなったので神町
726名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 10:40:16 ID:yCz6vCzM
そういえばナルミヌってないんだね
やはり親子だから抵抗あるのかな(偽だけど)
727名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:57:29 ID:q9qzSdxo
年齢差もなあw
728名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 13:25:05 ID:71A5od+h
血の繋がった兄妹よりはまだましだと思うがナルミヌ
729名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 13:28:50 ID:yCz6vCzM
wiki見たらナルハミやゴドハミがあったから
てっきりあるのかと思ってたんだけどなぁ>ナルミヌ
730名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 13:36:56 ID:71A5od+h
確かにあれ見てたら年の差なんて大した問題じゃないように思えるな
731名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 15:13:19 ID:1SzzxFZ3
>>729
ゴドハミあったか?
見つからない・・・
732名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 17:57:36 ID:un5Leq33
ナルミヌと聞いたら鬼畜展開しか思い浮かばん…
733名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 18:27:45 ID:yCz6vCzM
>>731
ごめん、なかった・・・!
多分、ゴドメイとハミノコが上下にあったもんで読み間違えた

仲良し親子として大好きなナルミヌだけど
エロがあるのなら読んでみたい気もする
734名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 19:20:13 ID:xjvAkUxs
お前ら・・・www
735名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 20:23:26 ID:71A5od+h
>>732
ナルミヌで鬼畜しか思い浮かばないって
ナルホドをどんなやつだと思ってんだ
736名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:10:53 ID:7//DFmRf
若ミツルギと若チヒロさんってアリ?
737名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:18:21 ID:XFsmfz+z
>>736
おおいにありです。
738名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:23:21 ID:JVLXWriQ
>>736
おおありだー!!
739名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:41:23 ID:EXHHMDhC
こありだー!
740名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:13:53 ID:U+7H9HEv
ありだー!
ほぎー!

…スマン、つい

>>735
みぬき相手だと、ニット帽のナルホドだろ?
なら普通に鬼畜イメージ強いとオモ
741名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 01:04:12 ID:cbhCeQF4
みぬき「ほらほら、へばってないで。まだ大丈夫でしょ、パパ」
成歩堂「も…もう無理、だって……。僕の年のコトも考えてくれよ……」
みぬき「そんな事言って。みぬき、解ってるんだから。ほら、ここをこうすると……」
成歩堂「アッー!」
みぬき「ほら、こんなに元気になった」
成歩堂「それは……反射運動……」
みぬき「そんな、遠慮しなくてもいいんだよ。みぬきはパパの寂しさを紛らわせるためにやってあげてるんだから」
成歩堂「う、うそだ……黒い…サイコロックが……」

こうですか?わかry
742名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 10:29:59 ID:wRq0utb5
王泥喜×みぬき
うp主トンクス
743名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 19:07:29 ID:zrfsawJq
>>741
ちょ…wwww
GJ!!!
744名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:06:04 ID:7W5o56Wu
そうなの?
745ナルホド×みぬき:2007/06/25(月) 00:40:27 ID:+15Jc4N9
 事務所のソファーに座ってテレビを見ていた成歩堂の目の前に、マグカップが置かれた。顔を上げると、お盆を持ったみぬきがにこにこと微笑んでいる。
 ありがとう、と笑うとみぬきも大層満足そうな顔をし、続けて成歩堂の隣に座っている王泥喜にもカップを渡した。
 王泥喜は僅かに驚いた顔をしたものの、すぐにみぬきに礼を言う。未だ熱い珈琲に息を吹き掛けながら、王泥喜は感心したようにみぬきを見上げた。
「みぬきちゃんってなんていうか……しっかりしてるし、気がきくよね。まあ成歩堂さんが成歩堂さんだから仕方ないとは思うけど」
「……君はぼくを馬鹿にしているのかな?」
 二人のやり取りに無邪気に笑いながら、みぬきは成歩堂達の向かいに座る。細い足を前後に揺らし、視線を成歩堂に向けた。
「みぬきがこんなになったのは、ある意味パパのせいなんだよね」
「参ったなあ……」
 成歩堂は笑って頭をかいた。実際は口先ばかりで、心にも無いことではあったが。
 しかし、王泥喜はそんな成歩堂に冷ややかな視線を向けている。どうやら見抜かれているようだ。
「みぬきちゃんはいつお嫁に行ったって全然大丈夫だね。成歩堂さんもその時の為に、自分の身の回りの事位、きちんと自分で出来るようでいないと駄目ですよ」
 王泥喜は珈琲を啜りながらそんなことを言う。成歩堂は少なからず腹が立ったが、王泥喜の言うこともあながち間違ってはいなかったので、黙ってカップに口を付けた。
 みぬきもいつかは居なくなる。分かってはいるが、その時の事を思えば、少し淋しかった。

 みぬきは、この何処かしんみりとした成歩堂の雰囲気を、いち早く感じ取ったようだった。それだからなのだろうか、驚いたように目を丸くすると、口元に手を宛てる。
「やっだー! 何言ってるんですか、オドロキさん」
「「え?」」
 その余りにもあっけらかんとした物の言いように、成歩堂と王泥喜はほぼ同時に顔を上げる。
 みぬきはソファーの上で数回跳ねると、にこにことそれこそ子供らしい、無邪気な笑みを浮かべた。

「みぬきは、大きくなったらパパと結婚するんですよ!」

 王泥喜が勢いよく珈琲を噴いた。
746ナルホド×みぬき:2007/06/25(月) 00:48:02 ID:+15Jc4N9
「汚いなあオドロキ君……」
 王泥喜は大層慌てている。辺りを見回しているが、御望みのティッシュ箱がテーブルの上に置いてある事には未だ気付いていないようだった。
 仕方なくそれを差し出すと、王泥喜は勢いよく数枚引きずり出して口を押さえた。
「何故そんなに慌てているのか理解に苦しむね」
「な、何を言っ……! その、だって、だから」
「君こそ何を言ってるんだよ。『大きくなったらパパと結婚したい』、なんて、とても子供らしい素敵な考えじゃないか」
「そ、れはそうですけど……。でも」
「でも、何だよ?」
 まったく要領を得ない王泥喜の抗議に、成歩堂は溜息をつき、珈琲を口に含む。とそこに、みぬきの明るい声が割り込んだ。
「パパとみぬきは血が繋がってませんからね! こっそり赤ちゃん作るくらいなら、できるんじゃないですか?」

 今度は成歩堂が珈琲を噴く番だった。
747名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 07:23:21 ID:z5zBnA+B
wktk
748名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 07:25:17 ID:SklwjMX9
うっかり萌えたw
最初「これは…3Pか!」と思ったのはナイショ
749名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 17:02:44 ID:j2f9IC8f
>>745
GJ!!
750名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 18:32:43 ID:nbNFyrW0
激しくGJ
751名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:44:09 ID:E6NAG3/2
>>745
コーヒー吹いたww
GJ!
752なるほど×みぬき3:2007/06/26(火) 00:36:27 ID:zwjmmaTl
本当はあの後
「こうですか?わか(ry」
と続けようとしたんだが、なんかアレなんで続ける事にする。ギャグっぽく。
文才無いが許して欲しい。



「な、成歩堂さん! 貴方は一体、ど、どういう教育を……!」
 ガタン、と大きく音をたて、王泥喜が立ち上がった。成歩堂に指を突き付けるながら、ふるふると震えている。呆れているのか怒っているのか驚いているのかわからなかったが、成歩堂自身もみぬきの発言に珈琲を噴く程驚いているのだから、弁解のしようがなかった。
「そ、それは誤解だ、としか言えないね……。……えーとね、みぬき」
 成歩堂は口元を拭うと半分強張った笑顔をみぬきに向ける。みぬきは「なあに?」と首を傾げた。子供らしい、可愛い仕種、だ。
「確かにぼくとみぬきは血は繋がってないさ。でも法律とか道徳とか、いろんな問題があってね」
 うん、うん、とみぬきはただ相槌をうっている。その様子に、成歩堂は胸を撫で下ろした。そうして一通り、倫理と道徳と触れる法律についてを説明する。
「……だから、みぬきとぼくの赤ちゃんとかは駄目なわけ。わかったね」
 と、念を押した。
 ……が。
「だから、こっそり?」
 全然わかっていなかった。背後で王泥喜がぎゃあと悲鳴を上げたのが聞こえた。頭が痛い。
 成歩堂はくたとソファーの背もたれに頭を預けた。横目で、未だ呆然と立ち尽くしている王泥喜を見る。
「君がやってくれよ、オドロキ君……。ぼくにはもう無理だ」
「おお、俺だってできませんよ! そ、そんなハレンチな……」
「君はいつの時代の人間なんだよ」
 成歩堂が現実逃避をしている内に、ソファーが一段沈み込んだ。王泥喜の、成歩堂の隣に向けた引き攣った笑顔に、成歩堂も視線を移す。そこには当然ながらみぬきが座っていて、成歩堂は自分の娘だというのにしばらくその笑顔から目が離せなかった。
 ……怖くて。
「ねぇパパ」
「何、かな」
「みぬきも赤ちゃん欲しい」
「……そういう事はオドロキ君に頼みなさい」
「ええッ!」
 急に振られた王泥喜は目を白黒とさせた。その上みぬきが期待に満ちたような目で見つめてくるものだから、だらだらと冷や汗を流す。
 そして、その結果。
「す、すみません成歩堂さんッ!」
 王泥喜は逃走した。
「ええええ! ち、ちょっとオドロキくん!?」
 成歩堂の必死の呼びかけも無視され、無情にも事務所の戸は閉められた。更には、階段を駆け降りる音まで聞こえたのだった。
753なるほど×みぬき3:2007/06/26(火) 00:37:39 ID:zwjmmaTl
本当はあの後
「こうですか?わか(ry」
と続けようとしたんだが、なんかアレなんで続ける事にする。ギャグっぽく。
文才無いが許して欲しい。



「な、成歩堂さん! 貴方は一体、ど、どういう教育を……!」
 ガタン、と大きく音をたて、王泥喜が立ち上がった。成歩堂に指を突き付けるながら、ふるふると震えている。
 呆れているのか怒っているのか驚いているのかわからなかったが、成歩堂自身もみぬきの発言に珈琲を噴く程驚いているのだから、弁解のしようがなかった。
「そ、それは誤解だ、としか言えないね……。……えーとね、みぬき」
 成歩堂は口元を拭うと半分強張った笑顔をみぬきに向ける。みぬきは「なあに?」と首を傾げた。子供らしい、可愛い仕種、だ。
「確かにぼくとみぬきは血は繋がってないさ。でも法律とか道徳とか、いろんな問題があってね」
 うん、うん、とみぬきはただ相槌をうっている。その様子に、成歩堂は胸を撫で下ろした。そうして一通り、倫理と道徳と触れる法律についてを説明する。
「……だから、みぬきとぼくの赤ちゃんとかは駄目なわけ。わかったね」
 と、念を押した。
 ……が。
「だから、こっそり?」
 全然わかっていなかった。背後で王泥喜がぎゃあと悲鳴を上げたのが聞こえた。頭が痛い。
 成歩堂はくたとソファーの背もたれに頭を預けた。横目で、未だ呆然と立ち尽くしている王泥喜を見る。
「君がやってくれよ、オドロキ君……。ぼくにはもう無理だ」
「おお、俺だってできませんよ! そ、そんなハレンチな……」
「君はいつの時代の人間なんだよ」
 成歩堂が現実逃避をしている内に、ソファーが一段沈み込んだ。王泥喜の、成歩堂の隣に向けた引き攣った笑顔に、成歩堂も視線を移す。
 そこには当然ながらみぬきが座っていて、成歩堂は自分の娘だというのにしばらくその笑顔から目が離せなかった。
 ……怖くて。
「ねぇパパ」
「何、かな」
「みぬきも赤ちゃん欲しい」
「……そういう事はオドロキ君に頼みなさい」
「ええッ!」
 急に振られた王泥喜は目を白黒とさせた。その上みぬきが期待に満ちたような目で見つめてくるものだから、だらだらと冷や汗を流す。
 そして、その結果。
「す、すみません成歩堂さんッ!」
 王泥喜は逃走した。
「ええええ! ち、ちょっとオドロキくん!?」
 成歩堂の必死の呼びかけも無視され、無情にも事務所の戸は閉められた。更には、階段を駆け降りる音まで聞こえたのだった。
754ナルホド×みぬき4:2007/06/26(火) 00:58:37 ID:zwjmmaTl
(ま、参ったなあ……)
 閉まった戸を見つめながら、流石の成歩堂も今度という今度は本当に参っていた。しかし、未だみぬきが冗談を言っている可能性もあるのだと思い直す。
 王泥喜はもう今日は戻って来ないだろうと潔く諦め、成歩堂はみぬきと向き合った。
「中々面白い冗談だったよ、みぬき。オドロキ君、本気にして出ていっちまった」
 はははと笑って見せたのだが、みぬきは先程とは打って変わって真剣な顔付きをしていた。これには成歩堂も唖然とする。
「……みぬき?」
 成歩堂はみぬきの髪に手を伸ばす。少し顔にかかっていた右の前髪を退けると、みぬきは再びにこりと笑った。成歩堂もつられて笑う。
「うふふふふ」
「ははははは」
「パパ、ちゅーして」
「……は、いや、……え?」
「ちゅー」
「……」
 いつの間にか、みぬきは目をつぶっている。成歩堂は少し迷ったが、キスくらいなら、とみぬきの額に唇を押し付けた。
「……はい」
「…………」
 唇を離すと、不満げにむくれているみぬきと目が合った。凄く何か言いたそうに睨んできているし、自分もそれが何か判る気がするのだが、判りたくないので無視する事に決める。
 成歩堂がみぬきから目を逸らしても尚視線を感じる物だから、仕方なしに成歩堂はリモコンに手を伸ばし、テレビの音量を上げた。
 未だ、みぬきは見ている。もうこうなったら、これは根競べのようなものだった。

 そして、5分ほど経っただろうか。
 みぬきがソファーから立ち上がった。成歩堂は横目でそれを確認すると、安堵する。
 助かった……と、そう思った。
 しかしみぬきは何処に行くでもなく、成歩堂の膝の上に腰掛けたのである。
 成歩堂の目の前に、テレビ画面を塞ぐようにみぬきの笑顔が広がった。
「パパ」
「…………、はい?」
「みぬき、パパの赤ちゃんが欲しいの」
 みぬきの両腕は成歩堂の首に回されており、みぬきの両足は成歩堂の胴を挟んでいる。しっかりと身動き出来なくなった状態で、成歩堂は冷や汗が自分の背を伝って行くのを確かに感じた。
755名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:14:30 ID:zqFtynP+
ナル×みぬっていうかみぬ×なるGJ!!!
続きが気になるー。待ってマス!!
756名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 06:53:56 ID:iZ5zjJaG
読んでるうちに成みぬもアリだと思った。
続きテラ期待。
757名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 17:23:52 ID:nUvLVaPE
やべぇこのみぬきはやべぇwwwwwww
758名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:35:28 ID:F7bizSlc
GJGJ!!!!
ナルホドが段々と弁護士時代の性格に戻っているのもおもしろい。
続き待ってます!!
759名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:59:22 ID:YJUn3Xzy
う〜ん・・・・・・
760名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:57:43 ID:yCRMo7Bk
続き待ってるぞ!!
761名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:05:37 ID:mNVXS7B0
なにこのみぬきタン。テラ小悪魔!
GJ!
エチなしももえるなぁ
762名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:09:42 ID:jzfkAkGi
こ、ここでマヨイの乱入希望…と呟いてみる
763名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:00:29 ID:OssBnj7N
前作キャラと新作キャラで3Pかw
今まで無かった展開ではある?
764名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:37:17 ID:F7bizSlc
前作キャラと新作キャラの3Pといえば、
このスレの最初のほうで、霧人&響也×冥っぽいのがあったな。
未完だけど…
もし作者が見ていたら、続きを是非お願いします。
密かに気になっていたので。
765名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:55:59 ID:+hdBthLU
逆転裁判ネタで
凌辱レイプ物の定番と言えば小中×千尋くらいだよね?
766名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:48:49 ID:sABL0I2m
>>764
スレの最初の方とか言うから最初の方見直してたんだ。
そしたら妙にオド×まこが読みたくなっちまった。責任とって書いてくれ。
767名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:58:51 ID:Qng/Zg76
俺は人妻冥と検察側四角関係が見たくなった
768なるほど×みぬき5:2007/06/27(水) 03:21:02 ID:bZmir9wh
 久しぶりの経験だった。それは遥か昔、法廷で手強い検事達に追い詰められた時の感覚に酷似している。だがあの時は検事席やら弁護席やら裁判長やら、色々なものを間に挟んでいたわけで、今のように吐息がかかる程の近さで繰り広げられたものではなかった。
(というか吐息がかかる近さにあいつらが居たらそれはそれで嫌なんだけど)
 確実に法廷と今とでは危機感が違う。何と言うか、意味的に。
 身動きは取れなかったのだが、成歩堂は出来るだけみぬきから離れようとソファーの背もたれに体を押し付けた。みぬきの顔が、少しだけ遠ざかる。みぬきの大きな瞳がやけにキラキラしているのが更に成歩堂の不安を煽った。
 成歩堂は、みぬきの説得を試みる。
「みぬき」
「なあに?」
「赤ちゃんっていうのは、コウノトリが運んでくるんだよ」
 出来るだけ平常を装いそれだけ告げると、みぬきは手を頬に当て、少し考えるそぶりを見せた。しめた、と成歩堂は思う。これなら逃げ切れるかもしれない。
「だから、ぼくに跨がってても赤ちゃんはできないんだ」
 ホントはできるけど、という言葉は飲み込む。今時こんな嘘で騙される人がいるだろうかとは思ったのだが、他に上手い嘘が思い付かなかったのだ。
 だがみぬきは騙される人だったようで、本格的に黙り、そして考え込むように俯いてしまった。成歩堂は心の中でガッツポーズを取る。
「さ、みぬき。おりて一緒にトノサマンのDVDでも見ようか」
「――よ」
「え?」
 みぬきが俯いたまま、何やら呟いた。それはとても小さな声だったので、成歩堂は聞き返す。
「何、みぬき?」

「ガッツポーズにはまだ早いよ、パパ」

 みぬきは勢いよく顔を上げ成歩堂を見つめ、そしてとてもとても愛らしく笑った。
 そして成歩堂は、そろそろ泣いてもいいんじゃないかと思った。
「パパ、みぬきを幾つだと思ってるの? もう中学生なんだよ? そういうお勉強だって……せーきょーいく、っていうの? してるに決まってるじゃない!」
「…………」
「ね!」
 開いた口が塞がらなかった。近頃の中学生はなんと早熟なのか。自分のときはどうだったろうかと成歩堂は過去に思いを馳せる。現実逃避に近かった。
 そしてそのポカンと開いたままだった口を、
「……っ!」
 みぬきが塞いだ。



エロパロスレなのにエロパートが苦手なので今日は一つだけ。
明日また頑張る
769名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 07:24:39 ID:FnjuQzUb
冥が裁判で有罪を勝ち取った人物が暴力団の最高幹部の一人で冥は恨みを買ってしまう

そして冥に迫る魔手。クロロホルムを染み込ませた布で口を塞がれ自慢の鞭を振るう暇もなく拉致されてしまう
気が付いた時には両手を鎖で縛られ天井から吊され周りを男に囲まれていた
報復として暴行されるか殺されるかは覚悟していた故に気丈に振る舞い強気の態度を取るが
それの行動が女にとってある意味で殺された方がマシと思える程にキツイ地獄の宴が始まるキッカケになろうとは思いもせずに

数週間後、身体中を白濁色の液体にまみれ
全身には自慢の鞭で何度も痛め付けられた生々しい傷が至るところにあり
アソコはガバガバでアナルには自慢の鞭が差し込まれている
変わり果てた姿となった冥が路上に放置される
770名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 07:28:18 ID:JDl0vC9z
みぬき!みぬき!みぬき!
771名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 13:07:25 ID:CT/4qmRl
御剣と冥の新婚生活とか読みたいな
772名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 13:43:26 ID:5rdEwOpH
ラミロアさんが見たいな
773名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 20:14:55 ID:+SCBFIqH
う〜ん・・・・・・
774名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:04:14 ID:J1vvipwe
>>768
頑張ってくれ!
775名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:40:30 ID:awjEZBc4
>>746
スゲーイイ!!
成歩道が昔の成歩道みたいでイイ
776名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:51:10 ID:MLgboiIu
>>772

年の割りに‥‥と言っては失礼だろうけど、ふくよかで形の良い胸から腰に手を伸ばすと、
はじめて見る、女性の妊娠線というのに行き当たった。
うっすらと白い線が皮膚の中に波打つ様は不思議な光景だ。

「ラミロアさん、子どもを生んだことがあるんですね」
「ええ」
ラミロアさんの顔がかげる。
「私には残念ながらその記憶もなくて、その子にとても悪いことをしていると思っています」

その俯いた顔を見ながら、不適切な質問をした自分が嫌になった。
彼女だって好きで記憶喪失になんてなったわけじゃないのに。

「あ‥‥」
返す言葉もなく、黙ってその妊娠線の浮いた皮膚に唇をつける。
ふわふわとしたその感触は、先ほどまでむさぼった胸にも劣らないような不思議なものだ。
指先をそっと下に伸ばす。抑えようとする細い腕を捕らえ、衣服の上から谷間をさする。
わずかに漏れた声に、指先の力が増した。

依頼者とこんな関係になるなんて、きっと弁護士としては最低の行為だろう。
それでもオレは、もうその背徳の行為を止めることができなかった。



みぬきよりもっとまずいだろこれ。
777名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:26:20 ID:sWKm/AUX
まずい だがそこがいい
息子×母大好物だ
778名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 02:35:32 ID:pj9XWnYF
ワッフルワッフル
779名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 03:27:43 ID:5sGsrDyv
>>768 深夜にありがとう。(´;ω;`)
すごいおもしろいー。続き楽しみにしてます。
微笑ましい。(ノω・*)
780名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 10:12:04 ID:hhGNHltm
成みぬも王ラミも続きが読みてぇ!!!
781名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 20:31:25 ID:elJnJp9k
う〜ん・・・・・・
782名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 09:28:06 ID:jhDRND6O
流れをぶった切って申し訳ないのだが、
こんな朝っぱらから御剣×冥のエロが浮かんできたので投下します。
お付き合いください。
783御剣×冥1:2007/06/29(金) 09:30:22 ID:jhDRND6O
『ベッドサイドの作戦会議(逆転を継ぐ者 御剣・冥サイド)』



 赤いフィアットの運転席でハンドルを握る御剣怜侍の目に、目的地である検事局の建物が映った。
 さらに、その瀟洒な建物の前に佇む人影を捉える。
 御剣はその人物の前まで来ると静かに車を停止させた。
 運転席に着いたままサイドのボタンで助手席のドアロックを外すと、その人物が助手席に滑り込んでくる。
 彼女の纏っている上品な香りが車内に広がった。

「少し待たせたようだな、メイ」

 助手席でシートベルトを閉めているのは狩魔冥。
 御剣の問いかけに、彼女は軽く首を振った。
「いいえ、たいしたこと無いわ。それより久しぶりね、レイジ」
「そうだな。……半月ぶり、ぐらいだろうか」
「あら、あなたの認識はその程度なの? 実際は3週間ぶりよ」
「そうだったか。随分寂しい思いをさせたな」
「見縊らないで。私だって忙しかったのよ。寂しがってる暇なんて無かったわ」
「………それは失礼した。私の方はここ最近、君のことばかり考えていたのでな」
「嘘ばっかり。昨日まで連絡一つ寄越さなかったくせに」
「だからその分、今こんなにも寂しがっているのだ」 
 御剣は手を伸ばし、助手席の冥に触れる。
 そのまま顎を引き寄せ、何度か短いキスを交わした。

784御剣×冥2:2007/06/29(金) 09:32:31 ID:jhDRND6O

「……どこへ連れて行ってくれる?」
 唇が離れると、少し乱れた髪を直しながら冥が聞く。
「まずは食事だな。この近くのホテルのレストランが良いらしい。今日は私もそこへ宿泊することにしている」
「任せたわ」
 二人の乗った赤い車は滑るように走り出した。
 すでに夜の帳が降りていたが、こうこうと灯る街灯のお陰で安全に走るのに支障は無いようだ。


 御剣と冥が恋人同士になったのは葉桜院の事件の直後だった。
 あれから7年。
 優秀な検事である二人は、日本とアメリカを中心に世界中を飛び回る生活を送っていた。
 忙しすぎて会えない日も多いが、会えた日は恋人として、会えない日も検事という同じ目標を持つもの同士として。
 お互いを支えあい、高めあい、そして求め合ってきた。

 そんな二人が、ここ7年の間で最も心を痛めたのは、成歩堂龍一の件だ。
 成歩堂の胸からバッジが消えたあの事件のことを、御剣と冥はアメリカで聞いた。
 すぐに飛行機をチャーターして日本に駆けつけたが、既に後の祭り。
 左胸から消えた輝きは、もう戻ることは無かった。
 そして今も、その光は消えたままだ。


「……なかなか美味しかったわね。どこで聞いたの? このホテルの情報」
 二人は、白いクロスのかかったテーブルを挟んで向かい合い、食後の紅茶を味わっていた。
「君の同僚からだ。以前ある事件で知り合いになった」
 御剣は今、冥と同じアメリカで検事をしていたが、彼女とは別の州にいる。
 多少遠距離になるため、どうしても会う時間が取れない。
 今回はたまたま、冥のいる州へ出張になったため、こうして会うことが出来たのだ。
 
 しばらくして、二人のティーカップから琥珀色の液体が無くなった。
 手にしていたカップを静かに置くと、御剣は立ち上がる。
 レストランに来る前にフロントに寄り、チェックインは済ませていた。
 御剣はテーブルの隅にあったルームキーを手にすると、冥の側に回り、彼女の椅子の背もたれに手を置いた。
「そろそろ行こう」
 軽く口角を上げながら、真っ直ぐ冥を見つめる。
 見つめられた冥は、少し神妙な顔で頷いた。
 

     *************************
785御剣×冥3:2007/06/29(金) 09:33:47 ID:jhDRND6O


 二人を最上階の部屋へと導くエレベーターの中で、御剣は冥の身体に腕を回した。
 冥は御剣の胸に軽くもたれ、彼の鼓動を聞いていた。
 振動を抑えるため、ゆったりと動くエレベーターが何故か酷くもどかしく思える。
 言葉を交わすことは無かった。
 上昇を示すエレベーターの表示を見ながら、ただ、浮き足立つような感覚を抑えていた。
 

「……!」
 部屋に入るなり御剣は冥を力強く抱きすくめた。
 いつもとは違う、あまりに急いた行動に冥は驚き、思わず彼から離れる。
 御剣はそんな冥を再び捕まえ、腕の中に閉じ込めた。

「どうしたの? 今日は随分焦っているように見えるわ」
 抱き締められたまま、顔だけを上げて聞く。
「済まない。だがもう待てないのだ」
「レ……」
 冥の言葉は御剣の唇によってかき消された。
 いつも初めは触れるような優しいキスで緩やかに深度を増すのだが、今日は初めから激しく舌を侵入させてくる。
 貪るように舌を絡ませる御剣に、冥は戸惑った。

「レイジ、レイジっ……! 待って、シャワーくらい、使わせて……」
「そんなものは必要ない」
「……でも」
「言っただろう。ここ最近君のことばかり考えていた、と。
 頼むからこれ以上、待たせないで欲しい。―――限界だ」
「でも……えっ?」
 これ以上の異議は認めないとでも言うように、御剣は冥の身体を抱き上げた。
 そのまま彼女を、大きなベッドに横たえる。

「……こんなに取り乱す私は、怖いだろうか?」
 冥をベッドに沈めたまま、御剣は聞いた。
「怖くは無いけど……驚いているわ」
「私が取り乱すのは、メイ、君の前でだけだ。……許してくれないか」
 それはあくまで許可を求める口調だったが、実際は命令。
 逆らえないということを冥は、心でも身体でも、実感していた。
「馬鹿ね……」
 冥は頬を緩め、腕の力を抜く。
 抵抗を感じなくなったと悟った御剣は、再び彼女の唇を塞いだ。

786御剣×冥4:2007/06/29(金) 09:34:40 ID:jhDRND6O

 咬み合った唇は、呼吸することさえ二の次にする。
 ゆっくりと味わい尽くすと、御剣は一旦唇を離した。
 腕の中の冥を包む衣服を解きながら、今度は彼女の鎖骨へ吸い付く。 
 次第にしっとりと熱を帯びてくる冥の肌は、白い絹のように極上だった。
 服が取り払われ、露れた首筋にまず唇を這わせる。
 気分の高まりに任せて強く吸うと、そこには紅い花が咲いた。
 無数に花を散らしても、御剣の唇は飽くことなく冥の身体を這う。
 背中へ、腹部へ。うなじを掠めて時折耳朶へ。
 そのたびに、冥の口から吐息が漏れる。吐息は次第に切ない声へと変わった。
 衣擦れの微かな音と混じりあって響く、甘い嬌声。

「……いい声だ」
「聞かないで、恥ずかしい……んっ」
 眉根を寄せて必死に快楽の波に耐える冥の姿は、逆に御剣の欲望を掻き立てた。
 何年経っても、幾度抱いても、まだなお、心を奮い立たせてかき乱す。

「そんな事を言われると、ますます攻めたくなる」
 御剣の掌は冥の胸の膨らみを捉えた。
「………んっ」
 その頂はすでに硬く尖っていた。触れただけで、冥の身体はびくっと痙攣する。
 片手で一方の膨らみを揉みしだき、残った一方の頂上には唇を寄せた。
「あっ……! んんっ」
 そのまま、舌に触れた硬い突起を転がすように弄ぶと、冥の身体がひときわ大きく揺れる。
 押さえきれない声が高く細い音となって漏れる。
「んっ、ああっ……あっ」
 その反応を幾度も確かめたあと、御剣は冥の両脚の間に身体を滑り込ませた。
 手が彼女の内腿へと伸びる。

「……駄目」

 途切れ途切れに呼吸をしながら、冥は首を横に振った。
「君はいつから、そんな残酷なことを言うようになった」
 拒む冥を見つめる。
「……だって」
「私は、ここまで来て引き返せるほど出来た男ではない。君も知っているかもしれないが」
「レイジ……」
「許せ」

787御剣×冥5:2007/06/29(金) 09:35:49 ID:jhDRND6O

 
 それ以上抵抗の台詞を言う前に、強く唇を奪われた。
 荒々しく舌を絡め取られる。
 有無を言わせず、御剣の長い指が冥の開かれた部分を探っていた。
「やっ……ぁっ」
 骨ばった指は奥深へ差し入れられ、内部をかき回す。
「……んんっ……あっ」
 指が動かされるたびに漏れる声を、そして身体の奥から溢れてくるものを、冥はどうやっても抑えることができなかった。
 
 吐息と声。
 それに混じるのは粘着質のある、淫らな水音。
 
 いつの間にか、臨界点に近づいていた。
 一人で墜ちてしまわないように、冥は御剣の腕を強く掴んだ。
「レイ……ジ……」
 声にならない声でようやく、それだけを口にする。
 御剣の手が、汗で張り付いた冥の髪を優しく梳いた。


「あっ……!」
 引き抜かれた指の代わりに、熱く満たされた欲望が彼女の奥を貫く。
 最深部を突かれると、全身が震えるような衝撃となって、快感が彼女を襲う。
 無意識に逃げようとして腰が浮き上がるのを強く抑えつけられ、その状態で幾度も内部を貫かれた。
 動きに合わせて畳み掛けるように襲ってくる衝撃は、彼女を極限へと追い詰める。
 それでも容赦なく、戻っては突かれ、掻き回され、乱された。
 繋がっている部分はすでに溢れ出たものでまみれ、粘りつくような音を立てている。
 片手は、縋る思いでシーツを掴んでいた。
 それから不意に手が離れると同時に、意識が遠のいていく。
 最後に身体の奥で感じたのは、彼の身体から吐き出されたものの確かな熱さだった。


     *************************

788御剣×冥6:2007/06/29(金) 09:36:58 ID:jhDRND6O


 優しく触れるように、瞼に落とされるキス。
 乱れた呼吸が整うまで、彼にもたれたまま軽い口付けを受け入れていた。
 
「そういえば、食事のときに話そうとして忘れていたことがある」
 しばらくして、御剣がふと口を開いた。
「何かしら」
「成歩堂の件だ」
 御剣は、日本でこれから行われようとしている裁判員制度のこと。
 そのテストケースのプロジェクトリーダーに、成歩堂龍一を据えようと考えていることを、冥に話して聞かせた。

「その案、いいわね、面白そうだわ」
 御剣の話を聞き終わると、冥は口角を上げ、賛同の意を示した。
「そこで、君にも協力してもらいたい。日本の司法関係者で、君の口利きで動かせそうな人物はいるか?」
「……いなくもないけれど。成歩堂龍一自身は引き受けるかしら。
 聞くところによれば、かなり荒んだ生活をしているそうじゃないの」
「その情報源は……真宵くんか?」
 曖昧に頷く冥に、御剣は余裕の笑みを見せる。
「それは心配ない。私が何とでも説得して見せよう。
 そうと決まれば詳細を詰めなければならない……が」
 そこで言葉を切った御剣に、冥は首を傾げた。
「どうしたの?」
「いや、君を抱いた後にする話ではなかったと思ったのだ」
 答えを聞いて、冥は吹き出した。

「私はもう20代後半よ。そんなにロマンチストではないわ。
 それに、ピロートークで練った作戦なんて、なかなかお目に掛かれなくてよ」
「しかし、それでは困るのだ。何しろこの話は長くなりそうだからな」
 そう言うと、御剣は冥の体を抱き寄せた。

「レイジ……?」
「この話はメールでも電話でもいい、後にしよう。
 そんなことよりも私は今宵、時間の許す限り何度でも君を抱きたいと思う」
「なっ……!」


 微かな衣擦れの音と供に、二つの影は再び重なった。
 その行為はお互いを想うほど激しく、己の名を強く刻み付けるかのように、果てても果てても飽くことなく繰り返された。
 空に朝の兆しが訪れるその時まで。
 
(おわり)
789783:2007/06/29(金) 09:39:04 ID:jhDRND6O
以上。
せっかくのエロパロ板だから、もっとはっちゃければ良かった……。まーいいや。
お付き合い感謝。
790名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 10:11:30 ID:cQwE8hDO
ミツメイキター
GJ!!
791名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 11:48:50 ID:Y1geboJ/
GJ!なんかミツルギカコイイ!
二人ともなるほどの事もちゃんと気にかけてるのな…
792名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 16:44:30 ID:fYU+snfs
>>783-788
俺のオナ禁をリセットさせる気ですかそうですか





GJ!!!!!
793名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 17:02:36 ID:X+zq7K/l
>>783
GJGJ!!
大人のムード満載ですな。
まさに自分が思い描いていたミツメイの7年後って感じだ。
794783:2007/06/29(金) 17:58:55 ID:jhDRND6O
ぬおー!! 帰宅してみたらこんなにGJが!! 
ガリュー兄とマコトがあった上でのオドロキ×マコトっちゅー変わったネタならあるんだが、
そんなのでもいいのかな。
ジャンルがハッキリしないとダメかと思って今回はやめたんだが、いいなら近いうちに投下する。
795名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 19:11:56 ID:JramOoRe
>>776のようなエロネタも歓迎されているのだから
気にせず投下頼む。

ついでに>>776の続きも頼むよ神様!!!!
796名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:20:03 ID:dyDhmEfd
>>783
ミツメイ来てたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
4が出てもいまだに一番好きなカプだ・・・心の底からGJJJJJJJJJ!!!!!!
797名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:17:26 ID:V0sl72h+
GJ!
798名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:19:35 ID:jineUnpj
フェラキボンヌ
799名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:50:21 ID:p9UqC3HX
ナルみぬ続きまだー
800名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 15:52:15 ID:2fnhbvrm
>>783
いいに決まってるじゃないかー!!
そのガリュー兄×まことを書いてから、王×まことを書いていただけると尚嬉しいかも
801名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 16:29:30 ID:YqRa8flF
成みぬ
わっふるー!!!
802名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:35:58 ID:T0AWBZce
>>783-788
久し振りのミツメイに不覚にもときめいたw
前提にナルマヨがありそうなのが
俺の更にツボでした、心から感謝!GJ!!
803なるほど×みぬき6:2007/06/30(土) 23:45:21 ID:4uclA8J1
ごめん、ダラダラと続くのも悪いなと思ってちょっと投下ためらってた。
>>768の続きです。
途中のほのめかしは完璧に自分の趣味。
そしてまだ終わらないんだ。本当に申し訳ない。



 小さな手が頬に添えられている。成歩堂が呆然としている間に、みぬきは音をたてて数回、唇に軽いキスをした。そして離れると、はにかんだ笑顔を見せる。
 上気した頬に、成歩堂は少しだけ心臓の音が早くなるのを感じた。しかし慌てて首を振る。今が勝負時なのだ。ここで落ちたら、負ける。
「みぬき、」
 成歩堂が口を開くと、聞きたくないとでも言うかのように再び唇が下りてきた。今度は驚いた事に唇を割って舌が滑り込んできたので、成歩堂は思わず体を強張らせる。いったい何処で覚えたのだろう。
 やはりそれは稚拙だった。熱を持ったみぬきの舌が、唾液と共に成歩堂の口腔で緩慢に動く。短い舌が成歩堂の舌を求め、その先に触れた。ぴり、と頭の後ろが痺れる。
 みぬきは眉間に皺を寄せ、少し苦しそうで。……それだからか、成歩堂は。
 舌先が触れた瞬間、それに舌を絡めて、しまった。
「ッ!」
(……あ)
 みぬきの眉間の皺が深くなった。
 みぬきの舌を絡めとり軽く吸う。頭の隅ではまずいなあだのどうしようだのと考えてはいたのだが、行動に反映されることはなかった。
 一旦唇を離し、また口づける。今度は自ら舌をさし入れ、みぬきの歯列をなぞる。絡まる舌と唾液と、ぴちゃぴちゃと頭の奥で響いているかのような音がとてもいやらしく感じられ、成歩堂は目をつぶった。背筋が、ぞくぞくと震えた。
「んぅ、む……」
「……は、ぁ……」
 唇を離すと、みぬきがゆっくりと目を開いた。瞳はとろりと潤んでいて、そんなによかったんだろうかと成歩堂は考える。実際自分の良さなんてものは、自分ではわからないものなのだが。
 みぬきは、左の手で成歩堂の頬に触れた。それが冷たく感じられたものだから、成歩堂は自分も興奮していたことにそこでようやく気付いたのだった。
「パパ……もっとぉ……」
 濡れた吐息と覚束ない口調で、呟くようにみぬきが零す。その瞬間、成歩堂の後頭部の痺れが、電流のように下肢に伝った。
(! ……ヤバい、勃っ……)
「パパ……」
 みぬきが体を擦り寄せてくる。小さいが柔らかな胸が服越しに胸板に当たり、みぬきの白い首筋が見えた。みぬきの呼吸を、心音を、すぐ側で感じる。
 そこで“あること”に気付き、成歩堂はみぬきの肩を掴み、その体を半ば強引に引き離した。
「―――ッ!! み、みぬき!」
「ん……何?」
「何じゃないだろ……この手は、何……だ」
 みぬきの右手は、ズボンの上から成歩堂の股間を撫でていた。
「なに、って……」
 ズボンのチャックが下ろされる。成歩堂が止める間もなく、半ば立ち上がりかけていたそれは、みぬきの手の内に収まった。
「み、みぬき! 離しなさい……!」
「やだ!」
「やだ、じゃない! 言うこと聞かないと……オシオキだぞ!」
「や!」
 みぬきは成歩堂を掴んだまま、ソファーから下り床に膝をついた。ちょうど成歩堂の足の間に体を割り込ませる形になる。
 みぬきは黙ったまま、涙目で睨み付けてくる。成歩堂はその沈黙と体勢に、卑猥な妄想を浮かべてしまい酷く焦った。成歩堂はいたたまれなくなり、みぬきから目を逸らす。
「……みぬき。ぼく、トイレ行きたいんだけ……――ッ!!」
804なるほど×みぬき7:2007/06/30(土) 23:46:23 ID:4uclA8J1
 生暖かい感触がした。
 沈黙は唾液を溜めていた最中だったからなのだろう。みぬきの舌が、喉が、唇が、ぬるりと唾液を絡ませて下りてくる。
(――だから何処で覚えたんだよ!)
 成歩堂は内心で絶叫するが、同時に締め付けてくる狭い口腔に頭が破裂しそうだった。小さな口を上手く生かし、更には喉の奥まで使って絞めてくる。
 いびつに歪むみぬきの頬を見ていられず、成歩堂は目を手で覆った。しかし闇に包まれれば、益々感覚は研ぎ澄まされる。突然先端を吸われ、足の先が痺れた。みぬきの口の中のものが、先程よりも大きくなったのがわかった。
「ん、く――ぁ、みぬき……」
 ちゅ、と音を立ててみぬきの唇が離れた。続けてそれに口づけながら、みぬきは成歩堂を上目使いで見上げる。
「ね、パパ。気持ち良い?」
「…………」
「パパ?」
「……みぬき」
「何?」
「何処で覚えたの、これ」
 キスはあんなにも稚拙だったのに、フェラがこれだと明らかにおかしい。あの躊躇いの無さといい、初めてだとは思えなかった。
 みぬきは恥ずかしそうに目を逸らす。成歩堂が見つめていると、みぬきは擽ったげに笑った。
「あのね、こういうのは駆け引きなんだって。『かんきゅー』をつければ、相手もその気になる、って。みぬきにいつか好きな人が出来た時のためにって、教えてもらったの」
(平たく言えば、馴れないふりをしていれば逆に相手はがっついてくる、と)
 現にそうなった身としては何とも言えなかったのだが、成歩堂としてはそれよりも、『駆け引き』という単語の方が気になっていた。
(まさかとは思うけど……)
 『駆け引き』というまるで勝負師のような単語を使い、加えてみぬきにこのように高度な『大人の遊び』を、『いつか好きな人が出来た時のため』に仕込める存在。
(あの人、じゃないだろうな……)
 考えるのも恐ろしかったが、成歩堂には該当する人物は一人しか思い浮かばなかった。
 だが。時期やら何やらから考えれば、色々と犯罪なんじゃないのかとも思う。
(ぼくより酷いぞ、そりゃあ)
「パパ」
「え……あ、うあ!」
 考え事をしていた時の不意打ちのような行為の続行に、成歩堂の体は反れた。
「ち、ちょっとみぬき……わ、わかったから! やめ……んッ」
 途切れ途切れにそういうと、みぬきは唇を離し顔を上げた。
「何、パパ?」
 瞳が、不思議そうな色を湛えている。

 もう、此処までくれば後には引けなかった。
 上がる息を整え、成歩堂は手を延ばし、みぬきの頭を撫でた。そして今尚成歩堂自身を掴んでいる手に、己の手を添える。
「パパ……」
「おいで、みぬき」
 やけに優しい声が出て、自分でも面食らってしまった。
805名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 00:54:58 ID:Zo+Gi3i1
う〜ん・・・・・・
806名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:47:09 ID:mLOBB+4y
なるみぬ超GJです!
続き楽しみにしてます〜
807783:2007/07/01(日) 06:35:22 ID:NAa7VWI8
GJという声に調子付き、
『ガリュー兄とマコトがあった上でのオドロキ×マコト』 を投下してみる。
書いてたら異様に長くなったんだが、お付き合いよろしくお願いします。

ひとつの長い話で、
第一章が ガリュー兄×マコト
第二章が 王泥喜×マコト
というつくりになってます。
808王泥喜×まこと (および霧人×まこと)1:2007/07/01(日) 06:36:26 ID:NAa7VWI8
『呪縛』

1、呪縛する者と呪縛される者 (霧人とまこと)

 12歳の絵瀬まことにとって、絵画以外のものをコピーするなんて、初めての依頼だった。
 ……わたしに、上手くできるかな?
 少し不安に思っていると、目の前の"依頼主"は言った。
「あなたの才能は、とても素晴らしい。きっと良いものが出来ます。
 いいものが出来れば、お父様も喜んでくれますよ」
 そして、大きな掌でまことの頭を撫でる。
「あなたは外に出るのが苦手と聞きました。外には怖い魔物がたくさんいますからね。
 そこであなたに、とびきりの"おまじない"を教えて差し上げましょう」
「おまじない?」
 "依頼主"は、まことに綺麗なガラスの瓶を差し出した。
 手の形をモチーフにした、変わった形の瓶だった。
「どうしても外に出なければなかないときは、このマニキュアを爪に塗ると良いでしょう。
 きっと魔物からあなたを守ってくれます」
「本当に?」
「ええ」
 "依頼主"は、まことを腕の中に引き寄せた。
 そしてまことの頭や背中を撫で上げながら、言った。


「大丈夫。大丈夫です。私の"おまじない"の効果は絶対ですからね。
 大丈夫ですよ……」


 その手はまことの心の中にくすぶっている恐怖を溶かしてくれた。
 そして見た。
 彼の左手に浮かぶ、"顔"を。

 ―――ああ、きっとこの掌には天使が宿っている。

 天使が施してくれたおまじないなんだから、きっとよく効くわ。
 このおまじないを教えてもらわなければ、怖い魔物に食べられてしまうところだった。
「ありがとう。わたし、頑張ってやってみるね」
「よろしくお願いします」
 "依頼人"はにっこり微笑むと、最後にもう一度まことの頭を撫でた。


「……ひとつだけ、注意があります。そのおまじないには、続きがある」
「つづき?」
 "依頼人"は、今度は大きな掌でまことの顔を挟んだ。

「今は大丈夫ですが、もう少しあなたが大きくなったら、その瓶だけでは護りきれないのです」
「じゃあ、大きくなったらわたし、どうすればいいの?」
「あなたがもう少し大きくなったら、また別のおまじないをして差し上げましょう。
 私の、この左手だけを覚えていてください。あなたが16歳になったらまたお会いしましょう。
 ―――そのときにあなたが生きていれば、ね」
809王泥喜×まこと (および霧人×まこと)2:2007/07/01(日) 06:37:23 ID:NAa7VWI8

 まことは、依頼主の要望を完璧な形で実現した。
 まことの父はたいそう喜び、依頼主からきたお礼の手紙をまことに見せてくれた。 
 その手紙にまことの大好きな魔術師の切手が同封されていた。
 ―――きっと、あの人からのお礼だわ。
 まことはそう思い、宝物として、切手を額に飾った。
 

 それから4年後。
 16歳になったまことは、再び、掌に天使を宿す男と再会する。
 初めて会ったときの雰囲気とは違い、巧みにその姿を変えてあったが、掌の天使がその男の正体を証明していた。
 そしてその日、まことは己の身体を、彼に差し出した。
 初めて男性と結合したその部分からは、清らかな血液が細く筋となり流れ出ていた。
 全てが終わった後、男は掌に天使をたたえてこう言った。

「これがおまじないの続きです」


     ****************************


「おまじないの効果は長くは続きません。そのたびに掛けなおさなければならない」
 掌に天使を宿す男はそう言い、それからほぼ一年おきに、二人は密会を重ねた。
 密会の最中、まことはただ、彼に言われるがまま従っていた。
 不思議なことに彼に会っているときの記憶はぼんやりとしか残らない。
 顔や容姿は特に、薄い膜が掛かったように不鮮明で、よく思い出せなかった。
 彼と別れた後、まことはそのことが夢だったのではないかと思う。
 夢の中に天使が出てきて、自分におまじないを掛けなおしてくれたのだ、と。
 しかし、内部に挿し込まれた彼の一部や、掌の天使のことだけは、不思議とはっきり記憶に残っていた。

 夢か夢じゃないか、そんなことはどうでも良かった。
 まことにとって大切なのは、おまじないをかけてもらうこと。
 夢うつつの不思議な時間の中でも、彼女は確かに天使に会い、力を分けてもらった。
 もしかして、この不思議な感覚に陥る事自体、天使の力なのかもしれない。
 

 そう思い、まことは今日も彼に……彼の"掌の天使"に会いに行く。
810王泥喜×まこと (および霧人×まこと)3:2007/07/01(日) 06:38:28 ID:NAa7VWI8

 ホテルの薄暗い部屋の中で、彼はまことの服を脱がせ、脚を開き、まことでさえ見たこともない彼女の身体の内部に、彼の一部を挿しいれた。
 初めての時ほどではなかったが、何度体験しても、幾拍かの苦痛を伴う。
 その痛みや、身体中を走るおかしな感覚から逃れるために、思わず腰が浮いてしまう。
 しかし、彼はそんなまことを半ば強引に押さえつけ、腰を打ち付けた。
 やっと痛む部分から彼の一部が引き抜かれると、彼は言った。

「仕上げです」

 今までまことの中に入っていた彼の一部が、今度はまことの口の中に侵入してきた。
 まことは彼の指示のとおりに、口の中のものに丁寧に舌を這わせ、吸いあげる。
 立ったままの彼に、まことが膝まづく形でその行為は続けられ、ときおり彼は―――上手ですよ、とまことの所作を褒めた。
 しばらく続けていると、唐突に、まことの口の中に暖かい何かが広がった。

「…………ッ!!」

 苦く痺れるような衝撃が、口の中いっぱいにまことを襲う。
 思わず口元を押さえたまことを、彼は立ったまま見下ろして言った。

「いつも通りです。飲みなさい。それが"おまじない"の続きです」

「………」
 焼け付くような喉の感覚に、まことは首を横に振る。
「おやおや、飲み込まなければおまじないは完成しませんよ。
 大丈夫。それはよく効く"薬"です。良い薬は口に苦い。そして……」 
 まことの顎に、彼の指が掛かった。

「背徳の香りがするものなんですよ」

 そのまま彼は、まことの顔を上に向けた。
 口の中のものが喉に流れ込んでくるのを、まことは必死に耐えた。

811王泥喜×まこと (および霧人×まこと)4:2007/07/01(日) 06:39:20 ID:NAa7VWI8

「では、私は帰ります。忙しい身なのでね」
 ベッドの上に力なく横たわるまことを尻目に、彼は一人シャワーを浴び、身支度を整えた。
 まことは全身の力が抜け、立ち上がることさえできない。
 苦痛……。
 幾度目かの行為で、ようやく気付いた。これは苦痛なのだと。
 しかし彼は、これがおまじないなのだと言う。


「待ってください……」
 か細い声で呼びかけたまこと、彼は振り向いた。
「何ですか? 用件なら手短に願います」
「一つだけ、お聞きしたいんです」
「いいでしょう。聞きますよ」
 彼の左手に"顔"が浮かんでいた。
 まことはその、掌の顔をじっと見つめる。
 見つめ返すその"顔"が、今日は何故かとても不気味に思えた。


「あなたは、天使なの? それとも本当は……悪魔なのですか?」


 しばらく間を取ってから、彼は答えた。

「あなたは、どちらが良いんですか?」

「え……わたし……?」
「私がもし天使ならあなたは喜び、私がもし悪魔ならあなたは嘆き悲しむのですか?」
「わたしは……」
 すでに出口のドアに手を掛けていた彼は、再びまことのいるベッドサイドに戻った。

「私が天使か悪魔か、それはあなた自身が決めることです」
 
 彼の答えに、まことは酷く戸惑った。
 そんなまことの手を軽く握り、彼は言った。

「私が天使だろうと、悪魔だろうと、変わらない事実が一つある。
 ―――あなたに"おまじない"を掛けられるのは、私しかいない」

 まことの手を握る彼の左手に"顔"が浮かぶ。
 それは天使か、悪魔か……。 
 

 まことの父親が服毒死したのは、それから一週間後のことだった。


     ****************************
812王泥喜×まこと (および霧人×まこと)5:2007/07/01(日) 06:40:26 ID:NAa7VWI8


2、開放する者 (王泥喜とまこと)


(やっぱり緊張するなぁ……)
 王泥喜法介は、鏡を見ながら髪を撫で付け、ネクタイを直した。
 もう何度この動作を繰り返したか解らない。
 いい加減これを最後にしよう。
 立ち上がった前髪に、乱れの無いことを確認すると、王泥喜はぐっと葉を食いしばった。
(よし!)
 震える指で、目の前の小さなボタンを押す。
 ピンポーン、という電子音が耳に届いた。

(うわ、うわ、押しちまった、押しちまったぞ!!)

 インターフォンを押したのだから鳴るのは当たり前なのだが、聞こえてきた結果に、王泥喜は大いに慌てた。
 そしてドアが開くと、鼓動がさらに跳ね上がる。
「お久しぶりです……弁護士さん」
 ドアの向こうには、華奢で色白の美しい女性……絵瀬まことが立っていた。


 通されたアトリエは、以前調査で訪れた時より片付いていた。
 まことの父が使っていた道具をいくらか処分したようだ。
 絵背土武六殺害事件が解決してから、一ヶ月。
 あの時、法廷で毒によって倒れたまことは、その後半月くらい入院を余儀なくされた。
 しかし、先日無事に退院し、今では自宅で静養をしている。
 最近の彼女はほとんど外出せず、一人で家に閉じこもっていた。
 もちろん贋作の件で警察の聴取を受けることはあったが、その他は誰にも会わず、どこにも行かない。
 たまに王泥喜やみぬき、茜が電話をするものの、その声に覇気は無かった。
 受話器越しに表面上は楽しそうな相槌を打つことはあったが、全体的にどことなく、元気が無い。

 まことの様子を心配したみぬきや茜は、王泥喜に様子を見に行くように促した。
 最初は断っていたが、無理やり背中を押したのは成歩堂の一言。
「いい弁護士なら、アフターフォローも完璧にするべきだ」
 そんなわけで、王泥喜は今日、手土産を持ってまことの家を訪れることとなった。


(……ああ、やっぱ平常心じゃいられないんだよな……)
 まことと向かい合わせにテーブルに着いた王泥喜は、せわしなく頭の後ろを掻いた。
 王泥喜が、まことに特別な感情を抱くようになったのはいつだろう。
 弁護をしている最中は必死だった。
 全てが終わり、"贋作"という自分の罪を背負う決心をしたまことを見ていたら、いつの間にか心惹かれていた。
(成歩堂さん、オレのこんな気持ち知ってて、わざと来させたな……)
 今更ながら成歩堂の策略に気付き、王泥喜は小さく舌打ちした。
813王泥喜×まこと (および霧人×まこと)6:2007/07/01(日) 06:41:18 ID:NAa7VWI8

「……王泥喜さん……」
 その時、まことがスッと立ち上がり、窓際へ歩み寄った。
 振り返った彼女の顔は、窓から差し込む光で逆光となり、表情が伺えない。

「あの人は"悪魔"だったんですね……」

「え?」
「あの人はわたしに"おまじない"を掛けました。
 あの人のくれたマニキュアが、外にいる魔物からわたしを守ってくれると。
 そしてそのおまじないは、あの人にしか掛けられないと」
「あの人って、牙琉先せ……いや。牙琉霧人ですか?」
 まことは頷くと、ポケットから何かを取り出した。
 逆光でよく見えなかったがそのシルエットには見覚えがある。
 ―――とても不吉な……。
「……っ、それはっ!!」
 人間の手を象った、独特のデザインの小瓶。
 ……まさしく、まことの口に毒を運ぶ橋渡しをした代物だった。
 まことはその瓶を開け、小さな刷毛を指先に当てようとする。
「何してるんですか!」
 王泥喜は思わず彼女に走り寄り、その手から小瓶を叩き落した。

「このおまじないの瓶以外、わたしは何に頼ったらいいの?
 最初は、贋作の罪を背負って、ちゃんと生きていこうと思ってました。
 でも、どうしても、一人で外に出るのが怖い……。そしてアトリエに帰ってきてもお父さんがいない。
 どこにいても、私を守ってくれる人がいないんです」
「まことさん……」
 まことはとうとう顔を覆って泣き出してしまった。
 王泥喜はまことの震える肩にそっと手を置く。
「まことさんには、オレや成歩堂さんや、みぬきちゃんやアカネさん、それに牙琉検事がついてます。
 少なくともオレは、落ち着くまで出来るだけ側にいるようにしますよ」
「……嘘。王泥喜さんみたいな素晴らしい人が、わたしなんかの側にいるわけない」
「何故そんな、自分を卑下するようなことを言うんですか?!」
 
「わたしは"悪魔"に身を売りました」
814王泥喜×まこと (および霧人×まこと)7:2007/07/01(日) 06:42:04 ID:NAa7VWI8

「……え?」
 まことは顔を覆っていた手を離し、真っ直ぐに王泥喜を見詰めた。

「あの人はわたしの心に"おまじない"という呪縛を施し……。
 わたしの身体にその存在を刻みつけました。―――身体の奥、深いところまで」

「………な、何だって………?」
 まことの言葉に、王泥喜は一瞬耳を疑った。
 言葉の意味を理解すると、唐突に、押さえ切れない怒りが込み上げてくる。
「……あンの……野郎……!!」
 強い怒りの衝動で、その場にあるものを手当たりしだい投げつけてしまいそうだった。
 王泥喜はそれを必死に押しとどめた。

「わたしはこんな女です。傍にいたくなんてないでしょう?」

 肩に置かれた王泥喜の手を、まことは振り払う。
 そのまま彼女は一歩後ろに身を引いた。
「もうここへは来ないで下さい。わたしみたいな女、放っておいて」

「何言ってんだ! 放っておけるか!」

 王泥喜は思わず大声を出していた。
 一歩後退した彼女を抱いて引き寄せる。
「放っておけるわけ、ないじゃないですか。
 何があっても、オレにとってあなたは、この世で一番側にいたい女性です」
「……王泥喜さん……」
「側にいさせてください。……と言うか、あなたが拒否しても、オレはあなたを離せそうにありません」
「王泥喜さん……」
「もっともっとあなたを、側で感じたいです。今すぐ、ここで」
 二人は、いつの間にか瞳を交わしていた。
 王泥喜は彼女の意思を確認するように、背中に回した腕に力を籠める。
 彼女は返事をする代わりに、一つだけ、頷いた。


     ****************************
815王泥喜×まこと (および霧人×まこと)8:2007/07/01(日) 06:43:40 ID:NAa7VWI8

 アトリエの奥に位置する寝室は、ドアを隔てているものの、絵の具の匂いに包まれていた。
 窓は遮光カーテンで塞がれていたが、僅かに光が入ってくる。
 時折入ってくるその光が、バスタオル一枚のまことの身体を白く浮き立たせた。

 王泥喜はその華奢な身体を抱え、ゆっくりとベッドへ運ぶ。
 そのまま彼女を横たえ、腕の中に閉じ込めた。
「……怖くないですか?」
 王泥喜の問いかけに、まことは平気です、と囁く。
 はにかんだようなその表情を、王泥喜は心から愛しいと思った。
「好きです、まことさん……」
 ありったけの思いでそう言い、唇を重ねた。

 初めは触れるだけの口付けを、何度も。
 ひんやりとしていた唇は次第に熱を帯び、数を数えられなくなる頃にはお互い舌を絡めていた。

 唇が十分に熱くなったのを確かめると、彼女の身体を覆うバスタオルを取り去り、首筋へ。
 まことの細い首筋は驚くほど白く、青白い血管を浮かび上がらせている。
 少し強く吸い付くと紅い花が咲き、肌の白さと見事なコントラストを描いた。
「……綺麗です」
「………んっ」
 耳元で囁くと、まことの口から切ない吐息が漏れる。
 そのまま耳朶に舌を這わすと、吐息が音になって外へ出た。
「あぁっ、そこは……はんっ」
 王泥喜の背中に回された彼女の手に、力が篭った。
 それを感じると、王泥喜の唇は鎖骨を通って、胸元へたどり着く。
 唇のあとを追っていた掌も、追いついて膨らみを撫で上げた。
「んん……王泥喜さ………」
 撫で上げて硬くなった胸の先端を、口に含んで味わう。
 舌で転がすたびに、まことの身体は大きく捩れ、その口からは細い声が漏れた。

816王泥喜×まこと (および霧人×まこと)9:2007/07/01(日) 06:44:24 ID:NAa7VWI8

 王泥喜に触れられている場所が、溶け出すように熱くなる。
 触れられるだけで背筋が粟立つほどの快感が、まことを襲った。
 押し寄せてくる快楽はまことを追い詰め、息をすることさえも辛くなる。
 辛いはずなのに、何故か、もっと触れて欲しいと思った。

 おまじないの儀式はのときは、早く過ぎ去って欲しいとただそれだけを思っていた。 
 しかし今。
 まことは、男性に抱かれることを、初めて心から嬉しいと感じた。
 身体じゅうに衝動が走り、気を抜けば墜ちる。
 その前にお願い。
 もっと、もっと触れて……。

 
 その願いは口に出さなかったはずなのに、彼の指は彼女の全身をくまなく這う。
 彼の唇は的確に、まことの快感を引き出す。
 丁寧に彼女を探る彼の指がやがてたどり着いた先は、すっかり潤いを湛えていた。
 ひときわ慎重に、そして繊細な動きで、開かれたそこに差し入れられる指。
「ああっ、んん……」
 出し入れされる動きに合わせて、彼女の口から切ない声が漏れる。
 指の動きは淫らな水音を伴い、次第に激しさを増した。
 何度も何度も内部を探られ、そのたびに意識が遠のきそうになる。
 完全に遠のく直前で、指が引き抜かれた。

「…………っ、あっ……」

 指よりも熱い彼の欲望が、彼女の内部に入り込む。
 彼を迎え入れ満たされたそこは、彼女の快感で溢れかえり、粘り気のある音を立てた。

 最深部に到達され、甲高い声と供に身体が仰け反る。
 その身体を抱きとめて、彼は動きを早めた。
 彼女は溺れそうになる。
 襲ってくる衝撃に、どこか遠くへ連れ去られそうな感覚に陥る。
 逃れたいはずなのに、何故か彼女の内部は別の意思を持ち、絡みつくように彼を締め付ける。
 あっという間に追い詰められ、高みに上らされ、このままでは突き落とされてしまいそうだった。
 しかし最後の一押しの前に、彼は彼女を少し引き戻た。焦らす。
 何度も何度も、丁寧に繰り返される行為。

「……あ…ん、王泥喜さん……も、もう……」
 後は声にならず、懇願するように彼の顔を見た。
 彼は彼女を引き寄せ、彼女は全てを任せて彼にしがみつく。

「ああぁっ……ッん……」

 ひときわ高い声が彼女の口から漏れた。
 同時に彼も、全ての抑制を彼女の中に解き放った。
 

     ****************************

817王泥喜×まこと (および霧人×まこと)10:2007/07/01(日) 06:45:22 ID:NAa7VWI8

 バスタブの湯が勢いよく縁から溢れていく。
 どうやら二人で入るのには少し狭かったようだ。
 王泥喜は両脚の間にまことを挟み、抱えるような格好で湯船に浸かっていた。

「……あの、まことさん……」
「何でしょうか」
 まことの頬はほんのりと上気して、とても美しかった。
 微笑と供に顔を覗きこまれ、王泥喜の心拍数が跳ね上がる。

「いえ……その……」
 しどろもどろになっている王泥喜を見て、まことは笑った。
「王泥喜さん、わたし、外に出られるようになるでしょうか」
「なりますよ。徐々に慣らしていきましょう。大丈夫です!」
 王泥喜はまことを胸に引き寄せ、その身体を軽く撫でながら言った。


「大丈夫! 大丈夫!! オレがついてますから。
 王泥喜法介は大丈夫です!!」


「王泥喜さん……」
 まことは思い出した。
 かつて、今と同じように、大丈夫と言いながら自分を撫でてくれた掌を。
 
 今、自分を抱きしめて、撫でてくれている左手はその時より小さい。
 そして絶大な力を持つ"顔"も浮かんでこない。

 しかし、その左手は温かくてとても優しい。
 ……何よりも、彼の左手は、いつも揺るがない真実を指し示す。


「側にいて欲しいときはいつでも呼んでください。駆けつけますからね」
 王泥喜はそう言って胸を叩いて見せた。
 まことは彼の身体にもたれながら、彼の顔を見上げて言った。

「一生側にいてくださいって言っても、駆けつけてくれますか?」

「………!!」
 王泥喜は一瞬ポカンとし、次に耳まで真っ赤になる。
 そんな彼の様子を見て微笑みながら、まことは思った。


 ―――ああきっと、わたしはもう大丈夫。
 "天使"よりも"悪魔"よりも、100倍頼もしい"弁護士さん"が、側にいてくれるから。


(終わり)  
  
818807:2007/07/01(日) 06:48:08 ID:NAa7VWI8
以上です。
前半は霧人×まこと、後半は王泥喜×まことなんですが、いちおう王泥喜×まことというくくりのつもりです。
まとめサイトにどう載せるかは任せます〜。

本当に長すぎですみません。お付き合いThx
819807:2007/07/01(日) 06:50:00 ID:NAa7VWI8
あ、>>798さんのフェラというアイディアを入れてしまいました。
>>798さんありがとう。
820807:2007/07/01(日) 07:20:47 ID:NAa7VWI8
げっ、ちょっと待って。時系列がおかしいです。
>>811のラストの一行は
>まことの父親が服毒死したのは、それから  一週間後  のことだった。
から

>まことの父親が服毒死したのは、それから   半年後  のことだった。
に変えてください。
前のままだと、確か霧人はザック撲殺の罪で独房の中でした。すみません。
821名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 14:44:09 ID:D2NmGrsd
神降臨
822798:2007/07/01(日) 20:03:37 ID:3JDOeUkV
>>819
こんな事で感謝されるとは思ってもいなかったw
823オドロキ×ラミロア 1/5:2007/07/01(日) 20:03:49 ID:cIIbckBj
>>776 の続き ギャグ寄り


下着越しに強く摩擦を与える指先に湿りを感じはじめた頃。
視線をラミロアさんに戻すと、着やせする豊満な胸を揺らしながら、その美声が
ひどく艶っぽくオレの耳に響く。その声に魅せられた手が止まらない。

「だめっ、だめですオドロキさんっ、待って、待ってください! せめて、もっとゆっくり‥‥!」
ラミロアさんが乱れている。あのラミロアさんが。オレの指で。口調さえも少女のように。
片手で押さえつけた腕の抵抗は弱々しい。思考には止めるという言葉がまるで浮かばない。
少し乱暴に、下着の脇から指を滑り込ませた。

「あっ!」
短い鞘と先端にあるクリトリスに触れたか触れないか。
その瞬間、思いもよらない強い力でラミロアさんから突かれ、ベッド下にしりもちをついた。

荒く息をつき、寝具の上で乱れた姿を抑えるラミロアさん。
おびえたような瞳で下半身を隠している。
その姿を見て、自分のしたことにオレは今更のように青ざめた。

「オドロキさん、違います、嫌だからではありません!」
わずかに放心していたオレを取り戻させたのは、ラミロアさんの強い一言だった。

「すっ、すいません‥‥ オレ‥‥」
「今言いましたが、嫌なのではありません。一つだけ、お願いがあるんです」
謝罪を遮るようにラミロアさんは言葉をつづける。
けれども息はまだ上がっており、その仕草を色っぽいとさえふと思ったオレは全く度し難い。

「私の体に触れるときは、言葉を、使ってください」
「言葉‥‥? あ!」
言われてはじめて気づく。
そうだ。目が見えないラミロアさんはオレがどこに何をしようとしているかがわからない。
だからいくら感の良いこの人でも、反射的に反応してしまっていたんだ。

目をつぶっている時に、いきなり手をつかまれただけでも反射的に振り払おうとする。
ましてや、女性の大切な場所だ。
そんなことさえ理解していなかった自分に腹が立つ。

「すいません、オレ、これからすることはみんな口に出しますからっ」
「ふふ、みんなは必要ないですよ。ありがとうございます。わがままを聞いていただいて」
「とんでもない、ラミロアさんのことをちっともわかってなくて、
 怖い思いさせて、オレ、イヤでしたら、もうこれ以上は‥‥」
股間のモノは大きくズボンを盛り上げているが、ラミロアさんがいやがるなら
とてもこれ以上なんてできない。
オレは頭を下げて、もう一度ラミロアさんに謝った。

「もう大丈夫です。落ち着きましたから。何度も言いましたが、嫌ではありません。
 それとも、オドロキさんこそ、やはりこのようなおばさんの体では魅力がないでしょうか」
「そんなことありませんっ! ラミロアさんはとても綺麗で、体だって、
 だからこんなふうになるなんて、とても思ってませんでした」
「ありがとうございます。でしたら、問題はないでしょう。もう一度、最初からお願いします」

そう言うと、ラミロアさんは頤をあげて目を閉じる。
そんな姿は‥‥違う、これじゃさっきまでと同じだ。
824オドロキ×ラミロア 2/5:2007/07/01(日) 20:06:31 ID:cIIbckBj
「ラミロアさん、キスします。あなたの唇の中にも」
伝えてから唇を重ねる。すぐに舌も差し入れて、待ちかねていたらしい
ラミロアさんの舌と重なり合う。
軟体動物のセックスのように、ラミロアさんの舌をむさぼる。
最初のキスよりはるかに荒々しい。すすりきれない唾液をこぼしながら、
やっとオレたちは口を離した。

「さすが、といっていいのかわかりませんが、すごく大人のキスですね」
「そう‥‥でしたか? ごめんなさい、なんとなくそう動いただけなんです。
 でも、すごく興奮してしまいました」
「上気したラミロアさんの顔、いつもと違ってすごくかわいいと思います」
オレは頭の中で考えたことをすぐさま声に出した。いつもだったら恥ずかしくて
とてもいえない台詞だろうけど、みんな口にすると誓った今は、気にもならない。

「そ、そうですか? そんな怖い顔をしてるつもりはないのですけど」
「いつも綺麗ですけど、今はかわいいということです。
 胸、触っていいですか」
「はい。それで、あの、先ほどは聞けませんでしたけど、どんな感じなのでしょう。
 私の胸は」
「自身で触られたことかは?」
「それはありますが、他の方と比べたりとかはしたことがないんです」
「その人にはコンプレックスになると思います。大きくて、ふかふかとして」
 
硬くなっている先端に唇をつける。さきほどまでよりも張りがでてきているようだ。
りろりろと飴でもなめるように、舌先でねぶる。
片側だけまろばせた胸を攻め、あえて左側の胸には手を出さない。

「オドロキさん、右の胸が好きなんですか?」
それには答えずに愛撫の手をやすめない。やがて、左の胸に手を伸ばしたときには、
ラミロアさんの安堵と感度の高まった胸が手に入った。

暫く胸を楽しんだ後、音を立てて乳首から唇を離す。
ラミロアさんの息は荒い。そろそろいいだろう。
「ラミロアさん、下着をおろしてもいいですか?」
「は、はい」
ラミロアさんはさきほどからどうも受身だ。なんだか、何を頼んでもしてくれそうで、
さっきから色々とまずいことが頭に思い浮かんでくる。でも、止められない。
いつもの、毅然とした感じのラミロアさんとのギャップが興奮を増加させる。
オレは腹をくくってラミロアさんにお願いをすることにした。

下着をおろし、もじもじと膝をすりあわせるラミロアさんにオレは命令する。
「ラミロアさん、そこを自分で広げてください」
「えっ、ええっ?」
「お願いします」
「でも、オドロキさん、その」
「お願いします!」
「‥‥はい」

細い指先を伸ばして、秘所をさらけ出す。透明な糸が巣を張っている。
「もう濡れてますね。あっ、ひくひくしてます。気持ちいいですか?」
「あの、オドロキさん、もう、閉じてもいいでしょうか?」
「ダメです。真っ赤なここに、今から口をつけますよ」
「‥‥っ!」
オレの声で反応して、いやらしい穴もひゅくりと反応し、少しちぢこまる。
その様を見て楽しむ。やがて、おずおずと弛緩してきたところに、舌をねじ込んだ。
825オドロキ×ラミロア 3/5:2007/07/01(日) 20:08:51 ID:cIIbckBj
「ひゃううっ!」
もうぐっちょりとほどけているのはわかっていたので、最初から飛ばしていく。
ぐいぐいと押し付け、時には鼻先でクリトリスを押しつぶす。
こんなときでも高く美しい声で鳴くラミロアさんは、それでも開いた指をとくことはない。
「やっ、あっ、あうっ、だめぇっ」
高まっていくのがよくわかる。じゅるじゅるとわざとらしく音を立てて、音に敏感な
ラミロアさんに聞かせることでより辱める。
それでも顔を赤くして耐えるラミロアさんが一度果てるまで、オレの攻めは続いた。

荒い息をついてラミロアさんが横たわる。その横でオレは痛くなるほどに
自分を主張するモノをやっと開放した。

「ラミロアさん」
「は、はい‥‥」
「そろそろ、いいですか」
「え、ええと、それは」
「挿入します」
ストレートに言った。これ以上ないくらい。というか、普通は生涯言わないだろう。

「ごめんなさい、オドロキさん、その前にひとつだけ聞いてもらいたいことがあるんです。
 あの、オドロキさんはかえって嫌な気持ちになってしまうかと思って、言えなかったのですが」
ラミロアさんが、オレを制して言う。

「オドロキさんは、いくつの時にその、はじめてセックスを経験したんですか」
唐突だった。本当は大学生の時だけれど、言った言葉はなぜか
「じゅ、じゅうななのころです」
「まぁ、早熟ですね。すいません、聞いておいてなんですが私は覚えていないのです」
それはそうだろう。まぁ、意外と硬くて初心なラミロアさんはきっとその頃には
子どもの作り方もしらなかっただろうと思うのは男のロマンというものだ。

「聞いていただきたいのはここからです。先ほどもお伝えしましたが、私は子どもを生んだことさえ
 あるのにその記憶がありません。ですから、記憶を失ったのはその後なんです」
おそらくは二十歳台、というところだろうか。今更ながらに同情する。

「そして、私は、記憶を失ってから男性とは触れ合っていないんです」
ラミロアさんは声を落とす。その発言がオレの頭の中で理解の形をとるまでに少し時間がかかった。

「ということは」
「はい‥‥オドロキさんが今の私にとっては、はじめての人ということになります」

はにかむラミロアさんの表情は少女のようで、とてもかわいらしく、だから続けて言われた一言には、
すぐさま反論した。
「ごめんなさい、子どもまで産んだことがあるというのに、こんな気持ち悪いことを言って」
「とんでもない! むしろ光栄です」
「オドロキさんなら、そう言ってくるのではないかと思っていました。
 だから、最初は言うつもりはなかったんです。ひょっとして、体が覚えていてくれれば、
 こんなおばさんでもオドロキさんに満足していただけるかと思って」
「そんなのっ!」
「でも、私、オドロキさんにリードされるばかりで。だからお伝えだけしておこうかと」
826オドロキ×ラミロア 4/6:2007/07/01(日) 20:10:55 ID:cIIbckBj
ラミロアさんは肩を落とす。しっかりとした大人のラミロアさん。世界の歌姫。
けれど、彼女は記憶をなくして、思考能力などはともかく、行動の蓄積がない。
‥‥ひょっとしたら、オレが初恋というものなのかもしれない。
いや、かもしれない、じゃない。目の見えない彼女にわかるように、口に出し、体に示すんだ。

「ラミロアさん、ひょっとして、オレが初恋ってことになるんですか」
「‥‥はい。私の、子どもと、夫には悪いこととは思っています」
「どうして、オレを?」
「あなたは、マキと私を助けてくれました。ずっと守ってくださいました。
 私は、あなたのそばにいると、とても安心していられました。
 あなたのそばにずっといることができたら、と思っていました。
 でも、私は、あなたとは年が離れすぎています。
 けれど、今の感情のうちに、せめて一度だけでもと、無理にお誘いしたんです」

今の感情のうちに、というのは良くわからないが、ラミロアさんがオレを
好いてくれているのはわかった。
ある意味強引な手管といってもいい手法で、オレがラミロアさんに誘われた理由もわかった。
彼女は美人だし、好ましい人であることは十分にわかっている。
だから、弁護士としてあるまじき行いだとわかっていても、彼女との行為に踏み切った。

声を立てないオレにラミロアさんは黙って待っている。
ドアをあける音が聞こえたとしても、それを受け入れるつもりだろう。

「ラミロアさん、手を出してください」
「は、はい」
「今から乗せるものを握ってください。これからあなたの体に入るものです」
「‥‥熱いです。こんなに大きいものが?」
「そうです。あなたと一つになりたくて、もう止められません」
「私と?」
「はい。これをラミロアさん、あなたに挿入します」
「はい、私に入れてください」
オレに笑いかけると、ラミロアさんは先端に口付けた。


「なるべく、皮膚がふれあっていたいんです」
というラミロアさんの意見から、座位を取った。
お尻を抑えた手をゆっくりと下ろし、結合が始まる。

「い、痛いです」
先端が少し差し込まれただけで、ラミロアさんはそう言う。
以前読んだ本によると、何年もそういう行為をしていなかった場合、激しい痛みを
感じることもあると書いてあったような記憶がある。
その点からいっても、まさしくオレはラミロアさんのセカンドヴァージンとでも
いうものを奪うことになるんだろう。
827オドロキ×ラミロア 5/6:2007/07/01(日) 20:12:55 ID:cIIbckBj
「ゆっくりしますから、力まないで」
「はい。あの、キスしながら、お願いします」
ラミロアさんは全てを話してから、オレに頼る仕草を見せるようになった。
態度もどこか甘い。

何度も口付けをかわしながら、ゆっくりとやがて全ては埋まった。
「全部入りましたね」
「は、はい、途中からは楽になりました。でもごめんなさい。
 舌を噛んでしまって」
「オレは大丈夫です。じゃあ、動きますよ」

ぬちゅっぷちゅっといやらしく泡立つ音が根元から聞こえる。
ラミロアさんは慣れてきたのか、やがて声が出るようになった。
「‥‥っ! あんっ! あのっ、オドロキさんっ、なんだか、気持ちよくなってきました」

オレの前で甘く叫ぶ少女(心は)を見ていると、オレはなんだかまた彼女を
いじめたくなってきた。ラミロアさんは普段とギャップがありすぎるから困る。
ぴたりと動きを止めてしまう。

ラミロアさんはかじりついていたオレの首から頭を上げると、声をひそめた。
「‥‥オドロキさん、どうしたんですか。どこか、痛くなりましたか?」
「いえ、ラミロアさんに意地悪をしてるだけです」
「い、意地悪ですか」
「そうです」
「‥‥」

自分で腰を動かそうとする。そうはさせまいときつく手を固定した。
「あの」
「‥‥」
「意地悪、しないでください」

甘えた口調でそんなことを言ってくる。
「じゃあ、どんなことをしたいか言ってください」
AVばりにそんなことを聞いてみる。腹をくくると何でもいえるものだ。

「動いて欲しいです」
「もっとHな言葉で言ってください」
「‥‥言えません」
オレはそろそろと持ち上げて抜こうとした。

「じゃ、じゃあ一回だけですよ」
「どうぞ。オレ、待ってます」
ラミロアさんは上気した整った顔でなにやら考え込むと、ぐっと力を入れて声を出す。

「わ、私の、おま○んこ(ボルジニア語)をもっとついて下さい!」
828オドロキ×ラミロア 6/6:2007/07/01(日) 20:15:32 ID:cIIbckBj
「ボルジニア語でごまかすのは反則ですよ。だから一回だけ」
オレはぎりぎりまで引き抜くと、強く突きこむ。そのままぴたりと静止した。

「ひあああっ! だめっ、とめないでください、オドロキさん!」
「じゃあ今度はちゃんと」

「お、オドロキさんのおち○んぽ(ボルジニア語)をもっと動かしてっ!
 おま○んこ(ボルジニア語)つらぬいてぇっ」
「誤魔化したらダメですってば」

上半身をそらさせ、クリトリスの裏側辺りを刺激する。少しだけ。
「途中で止めないでくださいっ」
いやいやをするように体を動かす。

「自分で動くのは反則ですよ、ラミロアさん」
「おま○んこ(ボルジニア語)が気持ちいいですうっ」
なし崩しに動きを再開する。ラミロアさんはオレにしがみついてくる。
どうやら体はセックスの仕方などをしっかりと覚えていたらしい。
オレもラミロアさんの動きにひどく高まっていく。

「ラミロアさん、そろそろ出ます」
「な、中は赤ちゃんできちゃいます」
「胸に出しますよ」
ぎりぎりでひきぬくと、ラミロアさんの胸にこすりつけ、白濁を顔と胸に撒き散らした。


「はい、綺麗になりました」
「ありがとうございます」
ラミロアさんは笑ってオレに抱きつく。
どうやらラミロアさんは好きな人には意外とデレデレするタイプらしい。
二人でベッドの中で話をした。色々なことを。
彼女の胸の中は生まれてきた中で一番心地好い。

「‥‥少し眠いです」
「寝てもかまいませんよ、オドロキさん」
「‥‥ラミロアさん、名前を呼んでくれませんか。オレの名前、わかります?」
「ええ、知っています」
オレは目を閉じる。
「お休みなさい、法介」


──翌朝、ラミロアさんの姿はなかった。
なんの置手紙もなく、成歩堂さんを通じて、いつかご連絡しますという伝言だけが
伝えられた。

月日は流れ、まことさんもそろそろ退院しようかという頃。
珍しく事務所にいる成歩堂さんがオレに声をかける。
「ちょっとひのまるコロシアムに行ってくるよ」
「いってらっしゃい。あんなところに何かあるんですか?」
「ん‥‥まぁ、ちょっとヤボ用さ」
まぁ、成歩堂さんがふらふらしてるのは最近に始まったことじゃないけど。

「なんだか、いろいろと頭を抱えている女性の、人生相談にね」
829名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:17:11 ID:cIIbckBj
以上です。
830名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:38:53 ID:pUy4YBxB
なんという禁忌・・・これは間違いなく・・・




Good Job!
831名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:30:23 ID:2BGsueYD
興奮した!!GJ!
832名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:39:53 ID:cP5Ri9c9
ヤバイな熟女いいな
笑いもあってよかった GJ!!
833名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:47:10 ID:j9sexO++
うっはああああGJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何か新しい道に目覚めそうな気がするwなんというあるまじき・・・!
834名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:48:12 ID:j9sexO++
何か俺のIDすげえwwwwwwww
835名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:10:15 ID:H6bKgqMS
sexキターwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
836名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:49:54 ID:uFKGMtYK
>>803
成みぬGJ!!
あの人っていうのは、ボーンチャイナのことかな?w
続きまってます!!

>>783
王まこGJ!!まことが可愛い!
そして兄貴がなんか哀れww
また浮かんだら是非投下をお願いします!

>>823
GJ!!逆裁にもついに熟女系がキター!
この2人の関係を知っているだけにすげーいい!!
まさにあるまじかるぅぅー!!
837名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:55:20 ID:fvMkg5m+
ここ最近は充実してるな
838名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:07:24 ID:QRqLGwz7
>>823
ぐっじゃぶ!
ラミロアさんイイヨ−
839名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:28:24 ID:bv63E7ds
だから自宅警備員はニートだって言ってんだよ!!                               
      / ̄ ̄\                            違うお!立派な職業だお!
    /ノ(  ゝ 、_,ノヽ        r'´ ゙ヽ      /`ヽ          ____
    | ⌒(( ●)(●)        ヽ   ヽ从从/   /        \   /\
.    |     (__人__) /⌒l     \  \/  /て       (●)liil(●) ノ( \
     |     ` ⌒´ノ |`'''|    煤@ヽ/  /  そ     / (__人__)  ⌒   \
    / ⌒ヽ     }  |  |      ,)/  / \ く     |   |!!il|!|!l|         |
   /  へ  \   }__/ /      /   /\  \      \i⌒ヽェェ|      /
 / / |      ノ   ノ    /   / YYY\   \     \ \  /⌒,/´
( _ ノ    |      \´    /   /       \   \     / \ \/  /l
       |       \_,/   /         \   \_/    \__ノ |\
       .|            /            \             |) )
840名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:06:47 ID:c3JTFie4
おいおまいら、エロパロ好きに朗報ですよ (*´Д`)/ヽァ/ヽァ

“2ちゃんねる”を音声で読み上げてくれるWebブラウザー「SofTalk WEB」
音声は女性・男性のほか、中性、ロボット、機械など計8種類を切り替え可能
ttp://www.forest.impress.co.jp/article/2007/07/05/softalkweb.html
841名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 03:42:10 ID:eSgfVv3D
なんかウグイス嬢みたいな感じになりそうだなそれ。
842名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 11:56:43 ID:8fVoUzx2
棒読みされても燃えないだろ・・・

今の最先端は「セルフ音読」これに限る。
843名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:07:42 ID:+q8ePX49
遅くなったけど>>807GJ!
おまじないをガッツリ信じているまことに萌えた。まこと可愛いよまこと。
兄もなんだかテラカワイソス。

>>842
セルフ音読・・。原始に変える842テラカワユス842。
そんな自分はセルフ脳内音読。
844名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:30:34 ID:tr1cqu8c
茜さんよろ
845名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:42:08 ID:oy3LCgPS
>>842
セルフ音読だと女の喘ぎも俺担当になるんだよな。





……ごめん無理orz
846名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:06:48 ID:cOzjE8TC
>>828
おま○んこ(ボルジニア語)にワロタ
847名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:08:09 ID:VhoUHfOQ
>>846
ちょ、伏せ字になってねぇwwwww
今気が付いたwwwww
848名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:07:20 ID:t/9ee5nm
茜か、確かにそそるな
849名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:28:45 ID:tm3TkHuD
角煮にもこのスレにも定期的に沸く>>848がいい加減ウザいんだが
850名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:11:23 ID:hjq2l8WV
茜か、確かにそそるな
851名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 22:39:38 ID:GKz8m0tg
綺麗に挟まれた>>849に同情を禁じえないwwww
852名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:21:09 ID:xTcD0iJP
お菓子隊みたいなもんだとスルーしる
853名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 13:34:54 ID:y9VPw6hd
ナルみぬはまだかああああああああああああああああああ
854名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 13:39:03 ID:TLmViSuV
きっとぶつぎりにならないようまとめて
書いてくれてるんだろう。
855名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 20:31:38 ID:EAGmHVmu
じゃあその間にナルマヨ投下期待
856名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 21:45:53 ID:rTOqWLqc
そろそろタキタ×ミナミがくる頃と予想
857名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 21:52:50 ID:Ak193Jde
いや、茜だろ
858名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 11:41:41 ID:Hg1HiobD
オドロキ×みぬき
12レス程度

前スレ 933-940 と >>441-451の続き。
859オドロキ×みぬき 1/12:2007/07/12(木) 11:45:49 ID:Hg1HiobD
ウエディングドレス姿のみぬきちゃんがオレの前に立っている。
顔を赤くして、下から見つめてくるその姿がとてもかわいらしい。

日差しが差し込み、オレたちの影を伸ばしていた。
誰もいない教会。二人だけの世界だ。
国ではオレたちは一緒になることができない。
ここは誰でも結婚をさせてくれる町、ラスベガス。
Minuki Naruhodo と Hosuke Odoroki と書かれた婚姻証明書の前で
オレ達の影が重なる。
漢字で書かれたそれを手にすることは、生涯できない。

祝福する何者もいない中で体を離したオレの耳元に、小さく声がかかる。
聞き取れなかったその言葉を聞きなおすと、少しだけ大きな声で言ってくれた。
「やっぱり、王泥喜みぬきになりたかったな、って」

「みぬきちゃん‥‥」
あいかわらず、彼女は決して泣くことはない。その切なそうな顔のままに
させておきたくはなくて、もう一度唇を近づけた。

「発想を逆転させるんだ、オドロキ君!」
「きゃあっ!」

大きな声がして、みぬきちゃんが飛び上がった。

「せ、先生?」
これはたしかに牙琉先生の声だ。きょろきょろと見回すがどこにもいない。
そうだ、先生は刑務所のはずだ。こんなところにいるはずがない。

「結婚をし、成歩堂みぬきが、王泥喜みぬきになることができないなら!」
先生の声はさらに高い。どこにいるんだ、あの人は。

「彼と同じことをもう一度すればいい!」
彼? 彼って誰だ。

神父の姿をした先生がどこからともなく現れると、オレに指をつきつけた。
「成歩堂みぬきを養子縁組することで、王泥喜みぬきにすればいいんです!」
「な、なんだって!」

「パパっ!」
みぬきちゃんがオレに走りよってくる。見たこともない姿だが、
小学校くらいのころのみぬきちゃんだろうか。これはこれでやっぱりとてもかわいい。
「みぬきちゃ‥‥いや、みぬき」
抱きあげ、ぎゅっとしがみついてくるみぬきちゃんの体を抱きしめる。

「これでみぬき、王泥喜みぬきになれたんだよねっ」
「ああ、そうだね」
「みぬきねっ、大きくなったらパパと結婚するの!」
「ははは、みぬき、大きくなるのを待ってるぞっ」

そのままオレたちは教会を出て行く。後ろから先生の声が響く。
「オドロキ君、きみの未来に幸があるように!」

ありがとう、先生!
860オドロキ×みぬき 2/12:2007/07/12(木) 11:49:19 ID:Hg1HiobD
「牙琉! キミのそれは逆転とは言わない!」
「な、なにっ!」
それにかぶさるように声が響いた。教会のドアを開けて入ってくるのは成歩堂さんだ。

「発想を逆転させるとは、こういうことをいうんだ!」
先生に指を突きつける。さすがに似合っているな、場違いながらそう思う。
「成歩堂みぬきが、王泥喜みぬきになることができないなら!
 王泥喜法介が成歩堂法介になればいい!」
「な、なんだってぇ!」

元通りの姿になったみぬきちゃんがオレにしがみついてくる。
「これでオドロキさん、本当のお兄ちゃんになれたんだねっ!」
「いや、最初から本物だから!」
「ホースケ、大きくなったらパパと結婚するのっ」
「オレ、そんなこといってないよ!」
「ははは、法介、男同士は結婚できないぞっ!」

「なああああああああるううううううううほおおおおおおおおおどおおおおおおお!!」



(なんて夢を見てるんだ‥‥オレは)
どんよりと顔に縦線をいれながら、オドロキはため息をつく。

(だいいち、養子縁組をしたところで、問題はなんにも解決しないよ。
 そもそも、性的関係にある場合は養子縁組は認められないはずだ。
 ‥‥たしか。それにしても、それをどうやってみぬくんだろう。どうでもいいけど)
 
もう一度深く息をして、疑問とともに夢の残滓を外へと追いやる。
枕元の時計は普段の起床時間よりもかなり早い。
寒さは日に日に厳しくなっているはずだが、そんなことは二週間前から微塵も感じなくなっている。
体中から熱気を発散しているような少女とともにいるようになってから。

暗くなりはじめた思考を遮るように、目の前にある愛しい少女の顔を見る。
夢の中のそれと変わらず、オドロキの見慣れた、幼い表情が吐息を立てている。
あいかわらず起きる気配はない。感触を思い出し、唇に目がいく。
なんとなく手を伸ばす。

(ぷにゅ、ぷにゅ、と)
張りのある小さな唇を指先でいじる。はじくような感触の、手触りを楽しむ。
「おいーっす」
下唇を手前に引き、小さく声を出してみる。整った顔が崩れて、かなり変な表情だ。
頬を両脇から押しつぶしたり、鼻を上向きに向けてみたり、後で知られたらかなり
怒られそうな表情をさせてみたりした。
「はははは、はは」
笑い声が漏れた。部屋の中にすぐに消えてしまったけれど。

(そういえば昨日は、みぬきちゃんの前で、ほとんど笑えなかった)
相変わらず崩した顔から指を離すことなく、神妙な表情でオドロキはみぬきを見る。
そのまま、ベッドの上に、裸のまま半身を上げ、背筋を伸ばす。
くだらない夢と、目の前にいる面白い顔の少女のせいで、少しはすっきりしたようだ。
オドロキは持ち前の強いまなざしを取り戻す。涙のあとはもう見えていない。

(泣いていても解決なんかしないよな)
(みぬきちゃんのために、オレのために、より良い方法を考え、選択しよう)

みぬきと同じように、オドロキも本来前向きと勢いが信条だ。
大きく息を吸う。最近忘れていた。元気を出すためには、これが一番だ。

「王泥喜法介、大丈夫ですっ!!」
861オドロキ×みぬき 3/12:2007/07/12(木) 11:51:24 ID:Hg1HiobD
「朝からうるさいなぁ、オドロキさんは」
耳元でとんでもない声を聞かされ、それによって叩き起こされたみぬきはふてくされている。

そんな声が聞こえていないのか、返事もせずに朝食の用意をしているのはオドロキだ。
化粧の時間がほとんどないみぬきは朝にあまり時間がかからないが、
シャワーなどを浴びている間に作っている。

着替えたみぬきが食卓についた後、オドロキはさっそく用件を切り出した。
「みぬきちゃん、今日は時間はある?」
「えっと、今日は学校が終わったらその後は何もないですけど」
「そうか。じゃあ帰りはすぐに事務所に寄って」
「うん、わかった」

仕事でもあるのかな、とみぬきは思った。
昨日よりはずっと元気そうなオドロキをみて、みぬきは口に出さずにほっとする。
オドロキに言ってはいなかったが、昨日のオドロキはとても憔悴しているように見えたのだ。
そのままにするのが忍びずに、だから、恥ずかしかったけれど、元気を出してもらおうと
自分から積極的にしてみた。

昨夜を思い出し、食事をしながらみぬきは赤面する。オドロキには何を見られてもいいとは
思っているが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

普段は朝の早いみぬきが先に出るが、朝の早かった今日は二人で一緒に部屋を出る。
糊のきいたシャツにトレードマークの赤いスーツを身にまとったオドロキを間近で見る。
力強く前を見るオドロキの横顔は、いつからかみぬきの胸を熱くさせるものになっていた。

視線に気がついたオドロキが、みぬきの顔を見る。その視線に昨日のようなぶれはない。
「行こうか、みぬきちゃん」

部屋からさほどかからず、分かれ道に近づく。
みぬきは握っていた手をはなし、足を止めて、男を見た。
「いってらっしゃい、みぬきちゃん」
「いってきます、オドロキさん」

人のいないほうから、そっと頬にキスをして、学校へと向けて駆け出した。
862オドロキ×みぬき 4/12:2007/07/12(木) 11:52:57 ID:Hg1HiobD
事務所についたオドロキは、昨日は目を通す時間のなかった成歩堂が残した書類を
読み始めた。

内容は、やはり別の法律事務所や弁護士の紹介状がメインだ。
中にはアメリカのものもある。手回しのいいことに、ペアでの宿舎が用意される
ということまで書いてある。この国からいなくなることまで想定しているのだろうかと、
オドロキは思った。
それ以外にも、王泥喜法律事務所を設立するパトロンになってくれるという
書類まであったのには驚いた。
あやしげな商売のようだが、そんなに儲かるものなのかなと不審がる。
他にも、専属弁護士契約の予約もはいっている。なんとかマシスという署名だ。
画家のようだが、そんな職業に弁護士が頻繁に必要なのだろうか。

かなりの分量のあった書類をすべて読み終わり、オドロキは一息つく。
二週間でまとめるにはかなり大変だったろう。成歩堂に感謝の意がおきる。

成歩堂への怒りはあった。最初から言ってくれていれば、みぬきとは仲の良い兄妹として
ずっと過ごせていたことだろう。
こんなことになる必要はなかったはずだ。

ただ、それでもオドロキは、みぬきを一人の女性として愛せたことと、
その時間をくれた成歩堂に、ある意味では感謝もしている。
この二週間はオドロキにとって、代えようもなく大切なものだった。

オドロキは全てを過去形で考える。
みぬきと別れることは、彼の中ですでに既定事項となっていた。

「みぬき、ただいま帰りました!」

事務所のドアが開く。
多くの書類がのった机の前で、オドロキはいつものように声を返した。
「お帰り、みぬきちゃん」
863オドロキ×みぬき 5/12:2007/07/12(木) 11:55:05 ID:Hg1HiobD
こわばった表情のみぬきを見るのは悲しい。その思いは表情に見せず、オドロキは続ける。
オドロキの謄本をまず見せてから、言葉をなくしてしまったみぬきへ、
成歩堂の2つの話、4つの選択を聞かせた。

「オレの話はこれで終わりだ。昨日の昼、成歩堂さんにここまで聞いたんだ。
 みぬきちゃんに話を聞かせない、という選択はなくなったわけだけど」

最初にオドロキが消去したのは、みぬきに真相を伝えない、というものだ。
何も言わずにそのままつきあうことは、自分が許せなかった。
何も言わずに消えることは、考えはした。それも取らない。
他の、わざと自分を嫌わせる、などの選択肢も考えた。

全ては捨てた。自分は弁護士だ。全ては対話のなかでしか生まれない。
誤魔化しや逃げで、それを否定することはできない。

「それで‥‥オドロキさんの結論はどうなったんですか」
固い表情はくずさない。名前を呼ぶ前のためらいは、兄と呼ぶ行動だったのだろうか。

「昨日抱いてくれたのは‥‥そういうことですか?」
「オレの望む選択は、みぬきちゃんとは別れることだ」

揺ぎない発言に、表情が固くなる。告白の、その時よりもなお。
「そして、オレは、この成歩堂なんでも事務所でそのまま働いていきたい。
 みぬきちゃん、キミとも二週間前までのように、付き合いたい」
 
ひどく自分勝手なことを言っているな。オドロキは思う。
捨てた上で、元通りにつきあっていきたいと言っているのだ。
ひどい男だ。

「みぬきちゃんが、オレがそばにいることを許せないといっても、出て行くつもりはない」
(首だとでも言われればどうしようもないけど)
後の台詞は口に出さずに、閉じる。みぬきの発言を待つために。
それは、さほど待つこともなく、返された。

「‥‥パパは、選択はオドロキさんに任せるっていったんですよね」
「ああ」
「じゃあ認めます」

あっさりとそう言った。表情もぬぐったように元に戻っている。
864オドロキ×みぬき 6/12:2007/07/12(木) 11:57:53 ID:Hg1HiobD
「そう」
みぬきの許諾に、無感動な返答を口に出す。

「はい。でも」
「でも?」
「でも、今日までは恋人ですよね」
「え?」
「だって、一緒に働いてても、友達でも、そうじゃなきゃ兄妹でも、裸で一緒のベッドに
 寝てるのは変ですよね」
「まぁ、そうだけど、それは今朝までということなら」
「ダメです。ものごとには区切りってものが必要なんです」

強い口調でみぬきは詰め寄る。もごもごと反論を口にしようとしたが、
昨晩体を合わせた弱みに、オドロキはいい答えを探すことができず、しかたなく折れた。
「‥‥わかったよ。じゃあ、どうしようか。恋人らしく、デートでもしようか」

みぬきはふるふると首を振る。
「手を繋いだり、一緒にごはんたべたり、お買い物したりなら、2週間前までも
 ずっとしてましたよね」
「まぁ、たしかに」

「オドロキさんの部屋に行きましょう」
「何をするの?」
「決まってるでしょ」

みぬきはオドロキに指をつきつけて、宣言した。

「Hです」



オドロキは飲み物とできあいの食料を買ってアパートへと向かっている。
みぬきは着替えてから薬局へと行くという。
一緒にいこうよとオドロキは誘ったが、それは明日からでもできますといって意に介さなかった。

自宅への道中で、冷たい風にさらされながらオドロキは先ほどまでは見せなかった迷いの表情で
自問を続けていた。
(これでよかったのかな)

考えても答えが出ることではない。というよりは、考えたら答えはひとつしかなかった。
結局は、セックスと愛だ。
オドロキは、セックスと、それ以外を比べたときに、あまりにも失うものが
多すぎると感じた。理性的に言うと、全てを敵に回すもう一方は選ぶことは不可能だ。
セックスがなくとも、みぬきを愛せることはオドロキは自負している。

今までの関係についても、みぬきの年齢や、二人が会っていたのはアパートやその周辺に
限られることが良い方向に働く。もともとよくくっついていた二人だ。
気づかれることはないだろう。まことや茜には説明すればいい。
まだ肉体関係にまで及んだとは思っていないならば、なお好都合だ。

オドロキは、なにか暗くなり始めた考えをやめる。それを考えるのは明日でいい。
今日の自分は、恋人とやりまくるために料理をしなくてすむ買い物をしている
バカップルの片割れだ。眉間の皺を寄せるよりは、鼻の下を伸ばすべきだろう。

その時、ちょうどいいタイミングで携帯の着信音が鳴った。
非通知のディスプレイを見ながら受ける。

「はい、もしもし」
「やあ、オドロキくん」
「‥‥成歩堂さん?」
865オドロキ×みぬき 7/12:2007/07/12(木) 12:00:49 ID:Hg1HiobD
成歩堂の声だ。オドロキは不思議に思う。
この人はこっちの行動をずっと見ているんじゃないだろうか。

「オレに任せるんじゃなかったんですか」
「いや、すまない、気になったんでね。で、どうかな。決まったかい」
「ええ、決まりました」
「へえ、さすがに早いね。それで、どういうふうにしたの」
「みぬきちゃんには話しました。そして、彼女とは別れます。
 ただし、事務所からは出ていきません。みぬきちゃんのそばにはいますよ」
「そう、か」
「今さら成歩堂さんがダメだとかいうのは認めませんよ。
 それと、成歩堂さんがみぬきちゃんに今回の件で嫌われても、オレは助けませんからね」
「‥‥ああ、そうか。それは困るな。だけど、ま、大丈夫だろう」
「余裕ですね」
「そうかな。余裕なのは、キミのほうだと思うけどね。
 ぼくは、オドロキくんが
 『みぬきが好きだもん‥‥別れたくないもん!』
 とかいうのかと思っていたが」
「成歩堂さん、ネタが古いですね」

オドロキは軽口に乗ってこずに冷たい口調のまま続ける。

「ごめん、真面目に話すよ。そんなにトゲトゲしないでくれ」
「そうしてください」
「オドロキくん」
「なんですか」
「みぬき‥‥のことだけを考えたんじゃないよな」
「違います」
「即答だね」
「恋人じゃないとしても、オレは彼女のそばにずっといられるんですから」
「恋人じゃなくなってもかい」
「一緒に働いている同僚としても、友達としても、兄としても、です」
「みぬきは、悲しまないだろうか。そういうふうになっても」
「みぬきちゃんのことはわかりません。でも、オレはそれでいいんです」
「それでキミは充分なのかな。心から、そう思えるかい?」
「おかしなことをいうんですね、成歩堂さん」
「?」
「あなたは、みぬきちゃんのことを心から愛してないんですか?」
「‥‥ああ、これは一本取られたな」

「オドロキくん」
「はい」
「ありがとう。これからも、みぬきのことをよろしく頼む」

通話の切れた携帯をしまい、オドロキはアパートへと再度歩き出した。


部屋の簡単な掃除をしている間に、いつものシルクハットをかぶったみぬきが帰ってくる。

「ただいま〜」
「お帰り、みぬきちゃん」

視線を向けたオドロキは、抱えた袋の中のコンドームの数と栄養ドリンクを見てげんなりした。

(オレたちはこれから何をするんだろう?)
866オドロキ×みぬき 8/12:2007/07/12(木) 12:03:37 ID:Hg1HiobD
ベッドの上で互いに向き合う。すでに身にまとうものはない。
恋人としての最後の時間。しばらく互いの瞳を見つめ、やがてみぬきが声を漏らす。

「はじめて会ったときから、好きでした」
「それは嘘だよ」
即座に返した。

「オドロキさん、空気読んでください」
「いや、嘘だってすぐわかるし」
力を使ったわけでもないが、当たり前のようにすぐわかる。

「じゃあ質問を変えます」
むっとしたみぬきはオドロキに指をつきつけた。

「えっ、今の質問だったの?」
「おっぱいは大きいほうが好きですか」
「しかもその質問、全然関係なくない?」
「いいから答えてください」
「‥‥ええと、みぬきちゃんくらいのが」
「嘘ですね」
汗が出た。

「まことさんをHな目で見たことがありますね」
「ははは、そんなことが」
「嘘ですね」
だらだらと汗が出る。

「茜さ」
「待った! ちょっと待って。
 じゃ、じゃあ、質問を返すよ。牙琉響也のことをかっこいいと思っている」
「はい」
(‥‥まぁ、本当にかっこいいからな)

「オレよりも、牙琉響也のことをかっこいいと思っている」
「はい」
(‥‥すこしくらいは反応してくれてもいいと思うんだけど)

「じゃあ、牙琉響也のことを‥‥Hな目で見たことがある」
「いいえ」
反応は0だった。

「今度はみぬきの番ですね。まことさんとHしたいと思ったことがある」
「‥‥」
「オドロキさん」
「すいません、あります」

「‥‥もう一つ、質問しますよ。今、まことさんとHしたいと思っている」
「思ってない」
「茜さん」
「みぬきちゃん以外の誰とも、そうしたいと思ってない」

「最後に一つだけ。
 みぬきを、連れて逃げたいと思ってませんか」
「心の底からそう思ってるよ」
867オドロキ×みぬき 9/12:2007/07/12(木) 12:05:53 ID:Hg1HiobD
唇があわさる。朝触ったときのように、初々しい感触を同じもので感じ取る。

「ん‥‥ふぁ‥‥」

舌先は二人の歯茎をめぐる。唾液がこくこくと溢れ、互いの口内を満たす。
胸元へこぼれた雫を使い、オドロキはみぬきの乳首へまぶそうとする。
それを押しとめると、かわりに唇をはずしたみぬきの舌がオドロキの胸へと近づいた。
舌先で申し訳のようについている乳首をこすりあげる。
ひくんと反応するオドロキを見て、みぬきはにっこりと笑う。
(ひょっとして、いじめる方が好きなのかな)
みぬきは今更ながらにそんなことに気がついた。
(いまさら、じゃないよね)
時間はまだ、たくさんある。

みぬきが上になり、シックスナインの体勢でオドロキはみぬきの
色づきの少ない性器を愛撫する。
ほんの少し広げ、口の部分を指先でこにこにとこねる。
クリトリスは刺激が強すぎるのか、みぬきは前戯にはあまり好まないようだ。
いつも一番最後の時に、若干触るようにしている。

みぬきは逆側でオドロキの先端を小さく舐めている。
口はよく回るというのに、舌先はやっぱりぎこちない。ちろちろと反応の良い場所を
攻めている。

ある程度潤ったと思った頃、オドロキは体を起こした。
みぬきは申し訳なさそうな顔をしている。

「気持ちよくないですか?」

それに返すことはなく、ベッドの横に腰掛けると、みぬきの細い腰を持ち、
自分の膝に股間をあわせた。

「な、なに、オドロキさん」

オドロキはそのままみぬきの腰を前後に動かした。
にちゃにちゃと音を立てて、膝の摩擦によってみぬきの幼い陰唇も前後へ動かされる。

「いい音だね、みぬきちゃん」
「やっ、やだ」

みぬきの手がオドロキの肩にかかる。かわりにオドロキは膝を前後左右に動かした。
みぬきの腰を固定したまま、ロデオのように動かす。
あいている唇で乳房への愛撫も重ねる。ちゅみちゅみと動きにあわせて
舌先と乳首が小さく触れ合う。

「こんなの、恥ずかしい!」
みぬきは顔を赤くして嫌がる。音はより強く、摩擦も薄く、膝にぬめりがあらわれ、
よりみぬきの羞恥が強まる。
ひきめくられた花はぬらぬらといやらしく開き、オドロキを猛らせる。

「やだ、みぬきも何かしたいです」
「ダメだよ」

みぬきは肩に手をおいたまま、支えの手を動かせない。
股間で赤くはれ上がるそれを見て、みぬきは何かしてあげたくてたまらない。
いつしか気づかないうちに、みぬきは自分で腰を振っていた。

「んっ、だめっ、オドロキさん、だめ」
みぬきが口から声を漏らすが、オドロキはもう体を動かしてはいない。
自らの腰を振り、オドロキの膝にこすりつけ、果てるまで自身で体を慰めていた。
868オドロキ×みぬき 10/12:2007/07/12(木) 12:08:09 ID:Hg1HiobD
「オドロキさんって、けっこうヘンタイだよね」
「一人でいっちゃうみぬきちゃんこそ‥‥ごめん、嘘」

ふりあげたこぶしを下げて、みぬきはオドロキに冷たい声をなげかけた。

「みぬき、15歳なのにHなことするし」
「それは、オレだけのせいじゃ‥‥いえ、すいません」

「まことさんにも色目を使ってたみたいだし」
「色目なんて使ってないよ! 美人だし、ほんのちょっとそう思ったことがあるだけだってば!」
「まことさんも、オドロキさんのこと、ちょっといい、って思ってたみたいだし」
「え、ほんと?」
つられた言葉に今度は冷たい目が返ってくる。

「オドロキさん、ちょっと目をつむって」
「痛いのはイヤだよ」
「コドモみたいなこと言わない。いいから早く」

仕方なく目を閉じる。緊張で少し肩が上がっている。

「‥‥オドロキさんって、ヘンタイだったんですね」
「うわあ!」

聞いたことのある人の声に、あわてて目をあけてもそこにはみぬきがいるばかり。

「い、今のは?」
「魔術師ですから、みぬき」

とくいそうなみぬきを前に、呼吸を落ち着かせる。
‥‥声帯模写か。オドロキはそう思った。ボウシくんの腹話術もたしかに見事な男声だ。

「オドロキ君、アンタ、ヘンタイだね」
「いや、茜さんの声真似もうまいのは認めるからさ。
 その発言をさせるのはやめてよ」
 
「おデコくん、キミってヘンタ」
「やめなさい」
「ひゃあ! きゅ、きゅうに胸に触らないでください!」

「やっぱり、その声がいいよ」
真顔でそう言うと、オドロキは抗弁を遮るように、唇をあわせた。
869オドロキ×みぬき 11/12:2007/07/12(木) 12:10:47 ID:Hg1HiobD
「そろそろいいかな」

今日のオドロキは容赦なく、みぬきを攻めている。そろそろ自身も限界だ。
くったりとしたみぬきをベッドへ横たえ、買ってきた未開封のコンドームに手を伸ばす。
「ま、待って」
「?」

みぬきが止める。その視線にこめられた想いを感じて、オドロキが少し声を低くする。
「みぬきちゃん‥‥」
「違うの、みぬきがつけたいんです」

袋を丁寧に切り、コンドームを取り出す。袋は枕元に置き、オドロキの股間へと近づいた。


みぬきははじめての時のように、仰向けに横たわってオドロキを迎える。
オドロキはみぬきの足を持ち、自身を分け入らせた。

首に腕を回し、また、唇を合わせる。その頃には全て埋めていた。
唇を離し、腰を動かす。みぬきの顔をみつめながら、前後へと蠢く。

しばしの律動の果てに、オドロキは達した。
しおれないうちに性器から引き抜き、ゴムを廃棄する。

「次、です」
みぬきは体を起こし、まだ焦点が合わない目のまま、白濁にまみれたオドロキの性器をくわえた。
「み、みぬきちゃん」

時計は刻々と過ぎていく。
何回か休憩を挟み、時間帯はすでに深夜。

そろそろ限界かなというオドロキの前で、みぬきは驚きの発言をしていた。

「みぬきちゃん、もう一回いってもらっていい」
「あの、おしりの、ほうをお願いします。
 何もつけないで、え、えっとだいじょうぶです!
 ちゃんと調べて、綺麗にしておきましたから!」
自分で言っておいて顔を真っ赤にする。
そういえば薬局の袋の中にエネマなんとかというよくわからないのが入っていた。
あきれたオドロキはすぐには言葉が出ない。少しして出た言葉は、からかいの言葉だ。

「馬鹿だな、みぬきちゃんは」
「馬鹿っていうな!」
「そんなことなら最初から言えばよかったのに」
「言えるわけないでしょ!」
「大丈夫だよ、一回目から毎回ちゃんとほぐしてきたんだから」
「へんたい! へんたいへんたい!」
870オドロキ×みぬき 12/12:2007/07/12(木) 12:13:17 ID:Hg1HiobD
指先と舌でみぬきをいつくしみ、さらにみぬきをダメにした後。
いよいよそのときが近づいた。

「この体勢いやです」
「だって、普通の格好じゃ」
「オドロキさんの顔見えないのいや」

みぬきは駄々をこねる。やはり後背位はいやだというのだ。
「それくらいなら、みぬきが上になります」

オドロキはあきらめて横たわる。
みぬきのあまり豊かではない、それでもとても美しいからだが大きく広がった。

オドロキの性器を手に取る。
みぬきの股間に近づく。そのまますすめれば、オドロキの体がみぬきに埋まる。
何もつけていない今ならば、着床することもありえるだろう。
「オドロキさん‥‥」
オドロキは何もいわない。みぬきのするがままに任せている。

ここで彼女が正しいほうにいれたとしても、それでかまわないのかもしれない。
感情はそれを拒まない。直接、彼女の体とこすりあい、吐き出すことができたなら、
それはきっと果てしない喜びだろう。

みぬきは大きく息を吐き、自身の後ろに差し込んだ。

「くうっ」
「いっ!!」

強烈な締め付けと、強烈な痛みが襲う。ぎりぎりとしめつけ、オドロキを絞り上げる。
ほどなく精液を吐き出されるだろう。

時刻はもうすぐ24時を回る。

                                                つづく
871名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 12:14:33 ID:Hg1HiobD
以上です。
872名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 13:27:53 ID:H1dSNvUI
超GJ
873名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 15:25:46 ID:cQOro0rt
投下きてた。待ってた。GJ!
しかし、セツナスなぁ・・。
874名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 10:38:39 ID:9viJYdv5
GJ!!
面白すぎる。がんがれ職人。
875名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 12:33:04 ID:Kc8UKKyX
GJ!!!!!
876名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 14:14:46 ID:jxb5CMOB
ここが2chだという事すら忘れてしまうくらい
普通に楽しんでいる漏れがいる
GJGJGJ!!!!!

オドミヌもナルミヌももっと見たい!wktk!
877名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 18:51:27 ID:Z99gxRAu
GJ!!
リミットが解ってて…エロいのに悲しい話だな。すごくイイ。
878名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:08:07 ID:zcdHKOeA
でも事実を知ってもなお愛し合おうとする前向きな話とも言えるよね?
GJ!!
879名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:32:47 ID:xAaBKsLo
 『みぬきが好きだもん‥‥別れたくないもん!』
ってなんのネタ?
880名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:35:57 ID:9Gspg/KV
トトロかトミーだと思った
881名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 15:06:15 ID:82f9STnr
「みゆき」の結婚式のシーンだと思った
アニキが妹の結婚式のスピーチでこう告白しちゃうんだよなぁ
882名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 15:18:29 ID:Y3bkmv76
弟×茜、書いてたら長くなり過ぎたので削ってます
そのうち落としにきます
883名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 17:15:03 ID:ur+YYMLq
>>882
期待してる!!
884名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 21:55:23 ID:RJVKAKSy
オド×みぬ投下
GJ!
885名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 04:39:21 ID:dzYMupD7
前にミツメイ投下したんだけど、よし、また書くぞ。台風だからすることないし。
茜の声が多い? 真宵? っつーか、真宵でエロいの難しくない? まとめサイトの真宵のはすごいよ、ホント神。


886名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 08:04:36 ID:LjbdLY9g
>>885
ミツメイ好き!
台風に怯えながら待ってます!
887名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 10:55:12 ID:GJ8o3btj
>>882
台風の中映画館に向かいながら待ってます!
888名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 19:11:51 ID:lDdbU/Hx
マジかよ!
889ミツメイ1:2007/07/15(日) 22:08:35 ID:O2DRtdAZ
「自分の始末は、自分でつけたな。あいつ」

主席検事室で、『裁判員制度』テストの中継を見届けて、御剣は言った。
7年間、歯がゆい思いをさせられた親友を、責任者に起用するに当たってはこの男もかなりの権力を行使した。
「裁判における証拠の位置。この制度の導入で我々の今までの」
「その議論は、し尽くしたと思うけど」

中継の終わったモニターにリモコンを向けて電源を切り、狩魔冥は御剣の言葉をさえぎった。
「・・・そうだったな」
「成歩堂龍一に、おかえりを言わなくてはならないわね」
「あいつに、その気があれば、バッジを返還するかどうか、弁護士会が検討するだろう。おかえりを言うのはそれからだ」
御剣は、こみ上げる笑いをこらえるように表情をゆがめた。
「言葉のわりに、うれしそうだこと。主席検事」
「う・・・ム。そうだろうか。君こそ、晴れ晴れとした顔をしているように見えるが」
冥はピシッと鞭で空を切った。
法廷以外でむやみに振り回すことがない鞭だが、御剣の前では時折照れ隠しにふるう。
「私は、牙琉響也がそこそこいい仕事をしているからっ」
「そういえば、牙琉検事の指導係は君だったか。・・・なるほどな」
勝敗だけにこだわる、若い頃の自分や冥なら、牙琉をこんな風に育てることはできなかったかもしれない。
法廷において大切なのは、検事と弁護士が勝敗を競うのではなく、互いに全力で戦うことにより真実にたどり着くこと。
牙琉響也は、最初からそれを知ることが出来た。冥の指導で。

「この後裁判所で今日の裁判について会議がある。帰りは遅くなると思うのだが」
御剣が言いにくそうに冥を見た。
「かまわないわ」

葉桜院の事件で、緊急帰国した御剣と冥は、検察局の意向でそのまま日本にとどまることになった。
自分のマンションを残していた御剣はともかく、冥は父が不在の狩魔邸に帰りたくなかった。
部屋が見つかるまで、と転がり込んだ御剣の部屋で、冥はもう8年も「部屋を探し」つづけていることになる。
もちろん、表向きはそんなことはおくびにも出さず、出勤も帰宅も時間をずらし、知人に目撃されそうな近場に二人で出かけることはしない。

890ミツメイ2:2007/07/15(日) 22:09:54 ID:O2DRtdAZ
実際、その日の真夜中になって御剣は自室のドアを開けた。
冥は休んでいるだろうと思ったが、リビングのソファにノートパソコンを置いて床に座り込んでいた。
「寝ていなかったのか」
「今日のこと、真宵にメールしたのよ」
綾里真宵は倉院の里で、いまや家元としてマスコミにも時々姿を現していた。
「そうか。真宵くんも成歩堂のことは気にしていただろうな」
「成歩堂が復帰できないようなら、誰かを霊媒して弁護士会に乗り込んでやるそうよ」
「誰かというのは・・・誰だ?」
「さあ。誰か、じゃない?弁護士会の連中がおびえるような・・・、無罪に出来なかった被告人とか」
「・・・やりそうで怖いな」
上着をクローゼットにかけて、襟元のクラバットを解きながら、御剣は数人の顔を思い浮かべた。
「ゴドー・・・神乃木の弁護士再登録でも揉めてたからな。弁護士会の連中、一気に老け込むかもしれん」
「神乃木荘龍には、検察局に残ってもらいたかったのだけど」
ノートパソコンを閉じて、冥がつぶやく。

ふいに、御剣がソファに腰を下ろした。
床に座り込んでいた冥の目の高さに、御剣の脚がある。
「君はずいぶん彼に肩入れするのだな」
「・・・あなたが真宵を気にするほどではないと思うのだけれど」
下から見上げる冥に、御剣は思わず視線をそらした。
「ばかな。私が、なぜ」
「目をそらしたわよ、御剣怜侍」
「・・・いや」
それは、君が。
もう幾年、一緒に暮らしても。
何度肌を合わせても。
冥に見つめられると、御剣はどきりとしてしまう。

「もう、休むといい。明日に響く」
「逃げるの」
「・・・ム。そのような、アレではない・・・」
艶やかな目で御剣を見つめて、冥はくすっと笑った。
指先で、御剣の脚をなで上げる。
「いいわ。週末にでも、はっきりさせましょう」
「・・・・どういう、ことだろうか」
週末まで、待てるだろうか。
御剣は、冥に気づかれないように息をついた。
891名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 10:11:43 ID:Yh1R5mmh
わっふるわっふる
892fujisanate:2007/07/16(月) 11:12:35 ID:LuCUO9Zz
茜×響也を書いてみたのですが、キスまでしかないしろものですが、
投下した方がよいでしょうか?
893名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 11:26:58 ID:ImhUKvyy
はい、投下した方がよろしいです
894名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 11:27:45 ID:NemXnV3F
ミツメイキタ!!!
続きまってます!
>>892
是非!積極的な茜みたい!
895茜×響也:2007/07/16(月) 11:31:19 ID:LuCUO9Zz
 その日の朝、茜のデスクにはあまり資料などが積まれていなかった。
最近やっと、仕事が片付いたのだ。
「ふう。」
こういうときこそ、お祝いにかりんとうでも食べたいのだがあいにく上司に禁止されている。
以前デスクの位置を変える際にたくさんのかりんとうのカスが茜のデスクからこぼれ出し、つくえの引越しプラスかりんとうのカス掃除になったからだ。
「刑事クン、おめでとう。」
ちゃらちゃらと音がする。
そして影が見える。
その人物はかりんとうをデスクの上に置いた。
「牙琉検事・・・検事としてここにいるなら、帰ってください。」
茜は冷たく言った。
「刑事クン、確かに検事としての用事もあるけれど、君のお祝いもしたかったんだ。」
いいからとっとと帰ってぇぇぇぇ!
茜は心の中でそう思ったが、口に出すわけにはいかない。
「何でボクには冷たいの?ボクはキミのこと愛しているのに。」
こういう光景が日常茶飯事のため誰も口を挟まない。
あーあ、貧乏くじひいたかなあ。
そう、科学捜査官の試験に落ちたところからほとんどのイヤなことが。
「茜クン、百面相してる君もいいね。」
うっとりしたように牙琉響也は言った。
「何でいきなり茜クンになってるんですか!」
「キミの名前を呼びたかったんだ。」
「私、受け付けに用がありますから。」
そう言うと、茜は立ち上がりすたすたと受付まで歩いていった。

896茜×響也2:2007/07/16(月) 11:32:15 ID:LuCUO9Zz
 ・・・いいかげんにして欲しい。
茜の心はレイニーだった。
後ろからじゃらじゃらさんがついてくる。
「仕事は片付いたんですか?」
茜が聞くと、
「別に受け付けに行ってからでもできるような仕事だからね。」
響也が少し楽しそうに答える。
何が嬉しいのか、茜には見当もつかなかった。
一応窓口側に回って書類を提出する。
ややこしい書類だったためか、昼休みまでかかってしまう。
はっきり言って、検事の仕事にもものすごく差し支えるのではないかと思われるが、響也は職員用出入り口に立っていた。
受け付けにはもう茜と職員の人、そして検事しかいない。
ぱあん
乾いた音が響く。
次の瞬間、茜のこめかみに拳銃が突きつけられていた。
つまり、人質扱いされた。
まさか、こういうことになるとは思わなかったので拳銃も持っていない。
「おい、あんたらがぱくってったリーダーを解放しろ!」
そういう要求か。
恐怖で体の震えが止まらない。
男は二人だった。
一人が茜のこめかみに銃を向けている。
もう一人はなぜか出刃包丁を持って周囲を見回している。
予想も出来ない事態が起こった。
響也が出刃包丁の男の視線をくぐって、茜を引っ張り出す。
乾いた音がして、茜の首の辺りに生ぬるく鉄のにおいがする液体がかかる。
それでも響也の行動は速かった。
あっという間にカウンターの下に隠れる。
茜は響也の肩を見た。
鮮やかな赤が流れ出している。
「ギターが弾けなくなるんじゃないですか!?」
小さな声で茜が言うと、響也は嬉しさと悲しさを無理矢理混ぜたような表情をした。
「でも、茜クンは助けられた。」
サイレンがした。
「警察だ!覚悟しろ!」
897茜×響也3:2007/07/16(月) 11:33:28 ID:LuCUO9Zz
その後、事件のあったときにその場にいた三人は散々事情を聞かれた。
事情を言い終わるまではだいぶ時間がかかった。
まずは茜、響也、職員の方の順で事情を聞かれた。
茜は響也が行った病院に行った。
響也は一人部屋でベッドに転がっていた。
「茜クン、来てくれたんだ。」
響也はまるで宝物を見つけた子供のように、嬉しそうだった。
「今日は助けてくださってありがとうございます。しばらくは茜クンって呼んでもいいですよ。それから。」
二人の唇がしばらく触れ合う。
舌を絡めあう。
それから唇を離す。
茜は自分の頬が赤くなっているだろうと考えると恥ずかしかった。
「じゃっ、失礼しました!」
茜は病室のドアを荒々しく開閉して部屋を出て行った。
「やっぱり、茜クンが本命だよ・・・・すてきだ。」
つぶやくように響也は独り言を言った。
898名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 11:35:29 ID:LuCUO9Zz
以上です。
あんまりエロくなくてすいません。
899名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 11:36:49 ID:NemXnV3F
GJ!!茜可愛すぎ!!!
900名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:09:55 ID:EItf4RCS
GJ!GJ!エロ無しでも全然GJ!!
901ミツメイ3:2007/07/16(月) 13:40:51 ID:p9MlMoUk
目を覚まして、御剣は反射的に手を伸ばした。
冥がいるはずの場所が、空いている。
がばっと起き上がり、軽くめまいを感じてこめかみを押さえる。
朝に弱い男だった。
昨夜は冥の帰りが遅く、風呂上りのまま待っているうちにソファでうたた寝して、
帰宅した冥に鞭で打たれるように寝室へ追い込まれたのである。
「風邪でも引くつもり?私、病人の看病は苦手なのよ」
狩魔は看病も完璧なんじゃないのか。
そう言い返したかったが、せっかくの週末をすねた冥の機嫌取りに費やすのは不毛だった。
裁判員制度のテストもあって、今週の疲れがたまっていたのか、
ベッドにもぐりこんだ記憶もあやふやなまま眠ってしまったのだ。
ベッドから脚を下ろすと、リビングで人の声がした。
冥が電話でもしているのかと思って寝室のドアを開けると、元気な声が迎えた。
「うっわー、御剣検事さん、ピンクのパジャマですか?!」
これは、夢の続きだろうか。
「とってもかわいらしいです、みつるぎ検事さん」
アイランドキッチンの向こう側で、冥が不敵な笑みを浮かべている。
「・・・どういうことだろうか」
御剣の周囲で、『家元』の装束を着た真宵と、春美が大騒ぎをしている。
「なんかさー、ナイトキャップとかもかぶってそうだよねー」
「真宵さま、いけませんわ、みつるぎ検事さまのパジャマを勝手に脱がせては」
「・・・やめたまえ、真宵くん、ボタンをはずすなっ」
真宵と春美に身ぐるみはがれそうになってパジャマをかき合わせている御剣に、冥が言った。
「顔を洗って着替えてくる、というのはどうかしら。そうしたらコーヒーを入れてあげてもいいわ」
「ウ・・・ム。そうしよう。説明は、そのあとで聞かせてもらう」
あたふたとバスルームへ駆け込む。
私としたことが。
まさか真宵くんと春美くんが居るなどと思いもせずに、うかつだった。
いや、7年ぶりの再会が、日曜の朝の自宅へのふいうちというのはいかがなものか。
シャワーを浴びようと思ったが、着替えを取りに戻るにはまたリビングを通らねばならない。
なにやらリビングで盛り上がっている三人から隠れるようにして寝室へ戻り、
サイフォンがいい香りを立てる頃に、隙のない身支度を整えて、リビングへ出て行った。
902ミツメイ4:2007/07/16(月) 13:41:39 ID:p9MlMoUk
「・・・それで」
振り向いた真宵は、御剣をわずかに動揺させた。
くるくると変わる表情豊かな顔は、7年前の面影を残したまま、大人の女性に変貌している。
冥と同い年のはずだった。
小さな女の子だった春美は、つぼみが開花する頃の少女になり、はにかむ癖はそのままに、こちらも照れさせるような仕草で見上げてくる。
「なぜ、君たちはここにいるのか」
真宵は御剣が腰を下ろしたソファの隣に、勢い良く座った。
「あーあ、ご挨拶ですね。ひさしぶりなのに」
「・・・元気そうだ」
「はいっ、もう真宵さまは倉院の若き美人家元として人気スターなんですっ」
「私は聞いたことがないが・・・っ」
成長した分、春美のビンタはパワーアップしている。
御剣の前に冥がコーヒーカップを置いた。
紅茶党の御剣が、一日で唯一コーヒーを飲むのが朝だった。
狩魔はコーヒーも完璧に淹れた。
「・・・ビンタされても嬉しそうね、御剣怜侍」
「な、なにをいうのだ」
「言ったでしょう、週末にはっきりさせるって」
確かに、言った。
それは、御剣が真宵を気にしているかどうか、本人を前にしてみようということだったのか。
御剣はコーヒーカップを取り上げる振りをして隣に座った真宵から、わずかに離れた。
「それで、まだ答えを聞いていないのだが」
「なんですか?御剣検事。あ、もう御剣主席検事でしたっけ。出世したんですね。なるほどくんと大違い」
真宵がそう言って首をかしげる。
裾の長い家元の装束が、大人っぽくなった真宵に似合う。
ちらりと隣に送った視線に、何かが絡み付いてくる気がした。
春美が、ニラみつけている・・・。
あれほど「キライ」と言っていた冥と和解した春美が、今度は御剣を敵視している。
「真宵さまとわたくしは、なるほどくんのところへ行くのです。ここへは、そのついでに寄らせていただきました。真宵さまは、なるほどくんに」
「は、はみちゃん」
そうか、成歩堂に会いに来たのか。
ほっとした反面、春美とみぬきが顔を合わせたらどうなるのか、不安でもある。
御剣がコーヒーを飲んでいる間に、真宵と春美はステレオでしゃべりつづけ、冥に見送られて風のようにマンションから出て行った。
903ミツメイ5:2007/07/16(月) 13:43:00 ID:p9MlMoUk
先ほどの真宵とは正反対に、重さを感じさせないほど静かに冥が御剣の隣に腰を下ろした。
「顔が赤いわよ、御剣怜侍」
「・・・ム。真宵くんたちには不意をつかれた。私は聞いていなかった」
「このあいだ成歩堂のことを知らせたから。倉院から出てきたついでにここへも来るって」
御剣の手から、空になったカップを取り上げる。
「気づいてないのね」
「・・・」
なんだろう。
なにを聞かれているのだろう。
御剣は表情を変えないように抑えつつも脈拍が速くなるのは抑え切れなかった。
冥は御剣の肩に手をかけて、耳元に唇を寄せた。
ささやきの代わりに白くて長い指で御剣の脈打つこめかみに触れる。
「・・・気の小さいオトコ」
ぷっと小さく吹き出して、冥はそのまま彼の肩に頭を乗せた。
「コーヒー豆を変えたのよ。頂き物なのだけど。今までのより深煎り」
御剣はどっと、冷や汗が噴出す気がした。
泣く子も黙る御剣主席検事。
笑う子も泣かせる狩魔検事。
世間の評価は正しい。
私は、君にはかなわないのかもしれない、狩魔冥。
「・・・頂き物?」
ふと、なにか予感がして御剣は冥の手からもう一度コーヒーカップを取った。
肩の上で、冥の頭が揺れた。
笑ったのだ。
「ゴドーブレンド、何番だったかしら」
やられた。
904ミツメイ6:2007/07/16(月) 13:43:48 ID:p9MlMoUk
御剣は体を起こし、カップを置いて冥を抱き寄せた。
「・・・ドアに、鍵をかけただろうか」
真宵たちが成歩堂たちを連れて引き返してきたりしたら、たまらない。
答える唇をふさいで、深く口づけた。
そのまま、首筋をなぞる。
「神乃木に、なぜ会った」
私服のブラウスを片手で脱がせながら、言葉で責めた。
答えようとした唇を、またふさぐ。半裸になった冥を抱き上げて、まだかすかにぬくもりの残るベッドへ下ろした。
細いデニムを引きおろして、華奢な体をわき腹から腰にかけてねちっこく撫で回す。
「・・・・ん」
冥の腰をまたぐように膝立ちして、御剣は二の腕から肩、肩から鎖骨を通ってわき腹、形のいい臍から腰骨、そして太ももへと執拗に手と唇で愛撫する。
「・・・・ぁ」
冥の唇が開いて、切なげな声が漏れた。
「なぜ、会ったんだ?」
じらすように内腿を撫で回しながら、御剣は意地悪く言った。
「ん・・・っ、ああ・・・」
「ずいぶん、彼に肩入れするのだな」
御剣も、神乃木が知人や世話になった人にむやみと自家焙煎のコーヒー豆を試飲させるクセがあることは知っている。
「真宵を気にしている」と言った冥に、お仕置きをしてやりたい気分なのだ。

その日、御剣は冥が起き上がれなくなるまで、嬌声を上げつづけさせた。


END
905名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 15:43:15 ID:bqek/1sC
ミツメイGJ!!!ヤキモチ焼く二人可愛い!!
906名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 15:50:03 ID:ocdVe7+V
ミツメイキタキター!!!
マターリした雰囲気が熟年夫婦のようで萌えた(*´∀`)
907名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 15:53:13 ID:Roi0w8vB
更新島倉千代子
908名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 19:35:08 ID:X0Aajm+D
GJ!!
まさしくハイクオリティ
機会があったらまた投下してくれ
909名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 22:30:04 ID:7Z7cSrAS
現在483KB
910名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 07:44:51 ID:P4pmuPPa
響也×茜、エロあり投下します。
911響也×茜1:2007/07/17(火) 07:45:44 ID:P4pmuPPa
       『別離の前日』


「これ、例の事件の捜査報告書です」

 宝月茜は手にしていた書類の束を目の前の人物に手渡した。
「ありがとう。ちょっと中身確認するから待ってて」
 書類を受け取った牙琉響也は、長い指で紙をめくり始めた。
 自然と伏目がちになり、その瞼に長い睫毛の影が落ちる。
 茜は響也に見入っている自分に気付き、慌てて彼の顔から視線を外した。

『顔がいいだけで、ちゃらちゃらした女ったらし!』
 茜が響也に対して抱いた第一印象はこうだった。
 成歩堂龍一の弁護士バッジを奪ったのが響也だとわかった日にはさらに次のようになった。
『顔がいいだけで、ちゃらちゃらしてて、女ったらしで、あたしがこの世で最も嫌いなヤツ!!』

 しかし、刑事と検事という関係で半年以上行動を供にしていくうちに、茜は気付いた。
 響也の、真実を追究するひたむきな姿勢に。
 勝訴することで得られる検事としての手柄だとか、逆に敗訴することで負うリスクだとか、そういうことは彼に

は全く関係ないようだった。
(そういえば、検事のバンド仲間が言ってたっけ……)

『あいつはちゃらちゃらした格好をしているが、うっとおしいほど真っ直ぐなヤツだ』

 確かにそうだった。
 この台詞を放った人物は、響也の性格を的確に言い当てている。
 しかし彼は今、鉄格子によって隔絶された別空間の住人となっている。
 そしてもう一人、響也の良き理解者だった人物。実兄の牙琉霧人も、随分と遠くへ行ってしまった。
 彼らの罪を暴いたのは弁護士である王泥喜法介だが、そこには響也の協力も加わっている。
 響也は真実と引き換えに、自らの手で身近な人物を追いやったのだ。
 
 真実は時々、それを追及するものに刃を向ける。
 身近な者の罪過であったり、信じていた者からの裏切りであったり、刃はさまざまな形を持つ。
 うっとおしいほどまっすぐな響也は、抗うことも防御することもなしに、その刃をもろに受け止めた。
 満身創痍なはずなのに、それでも彼は真実を追究するために法廷に立ち続ける。

 ただひたすら真実を追い求めるその姿勢は、時折、恩人である成歩堂を髣髴とさせた。
 真実のために全力で戦っている成歩堂が好きだった。
 法廷での響也が成歩堂と重なって見えた時、茜は酷く動揺した。
 敬愛する弁護士と大嫌いな検事がダブって見えるなんて嘘。嘘に決まってる。
 心の中を駆け巡る打ち消しの言葉とは裏腹に、茜の目はいつの間にか響也を追っていた。
 そして、目を離すことができなくなった。
912響也×茜2:2007/07/17(火) 07:47:21 ID:P4pmuPPa

「うん、報告書はこれでOKだ。ご苦労様」
 書類から顔を上げた響也は、茜に向かって微笑んだ。
「……もうすっかり夜か。残業になっちゃったね。手間取らせて済まなかった」
 響也のオフィスの窓の外には、一杯の夜景が広がっていた。
 終業時間はとうの昔に過ぎている。
「いえ、仕事ですから。それに、夜が更けてから検事の所に報告書を出すのには慣れてます」
 響也は多忙だった。いくもの案件を同時に抱えている上、どれも手を抜かない。
 茜の同僚はよく、響也のことを差して"検事局一の凝り性だ"という。
 新しい事実が見つかった時など、終業時間の間際になって「今から報告書を出せ」と言われることは日常茶飯事だった。


「慣れてる……か。髄分迷惑かけたてたんだね」
 響也は報告書をファイルに挟み込むと、窓辺へ歩み寄った。
 夜景を背にして茜と向かい合う。
 その顔には笑みが浮かんでいた。笑顔のはずなのに、何故か茜はその中に影を感じた。

「安心しなよ。君がぼくのところへ報告書を出しに来るのは、今ので最後さ」
「……は? どういうことですか?」


「検事局の上層部の意向でね。見識を深めるために海外で勉強してくることになった」


「え……?」
 咄嗟に言葉の意味が解らず、茜は聞き返す。
 響也は視線を床に落とし、話を続けた。
「要するに、左遷だよ。ぼくの身近にいた人物が立て続けに捕まった。
 そしてぼく自身はまんまとアニキの策略にはまり、一人の優秀な弁護士からバッジを奪ってしまった。
 こんな検事を出世コースに乗せとくわけにいかないだろう?
 だから勉強という体のいい言い訳使って、海外に追いやるって寸法さ」

 響也の説明を聞き、茜は思わず叫んだ。
「そんな、酷い! 検事は全然悪いことしてないじゃない」
「あはは、ありがとう。まさか君が庇ってくれるとは思わなかった。
 ぼくは君の恩人から弁護士バッジを奪った男だからね」
「……それは……」
 言葉に詰まる茜の顔を、響也は見つめた。

「とにかく、いま君が出してくれたこの報告書は、大切に次の検事に引き継いでおくよ。
 明日、引継ぎが済み次第アメリカに発つことになってる」
913響也×茜3:2007/07/17(火) 07:48:42 ID:P4pmuPPa

「あ、明日?! 明日、明日って……どうしてそんなこと今日になって言うんですか!!
 もっと前から解ってたでしょ? そんな、急に明日って言われても……」
「決まったのは2週間前だ。その時点で言えば良かったね。だけど……」
 響也はそこまで言うと一旦言葉を切り、自分の前髪を触る。
 それは、彼が何か言い難いことを言うときに、必ずする仕草だった。


「だけど何となく、君には言い出せなかった。いや、何となく、じゃないな。言いたくなかったんだよ。
 "じゃあまた明日"と続けることが出来ない"サヨウナラ"なんて」


「牙琉検事……」
 言葉が出てこなかった。
 響也の言ったことが受け入れられなかった。
 何なの? このタチの悪い冗談は。嘘でしょ? 嘘。嘘に決まってる……。
 そんなことばかり、心の中を駆け巡る。
「刑事クン。突然になってしまって済まない。だけどちゃんとお別れが言えて良……」

「お別れだなんて言わないで!」

 響也の言葉を、茜の一喝が遮る。
 その茜の頬に一筋光るものが伝っていて、響也は驚いた。
「刑事クン……?」
 思わず茜の側へ歩み寄り、手を差し伸べた。
 しかし茜はその手を振り払う。
「泣いてません! 泣いてませんからあたし。
 大体、あなたはいつもそう。中途半端に口説いたりして、苛々する。酷すぎる」
「……ごめんよ」
「このまま"はいサヨウナラ"なんて絶対許さない」
 頬を伝うものを拭いもせず、茜は響也を見据えた。


「口説くなら、最後まで口説いてよ。天才検事なんでしょ? 一流アーティストなんでしょ?
 最後まで口説いて、そしてあたしを落として見せて」


「刑事クン……」
 躊躇いの表情を浮かべる響也に、茜は一歩近づいた。
 ほとんど至近距離で彼の顔を見上げる。
「ここで口説いてもいいのかい?」
 耳元で囁くように訊かれた。
 茜は頷く代わりに、彼の腕に身体を預けた。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
914響也×茜4:2007/07/17(火) 08:09:54 ID:P4pmuPPa




 窒息しそうなほど深く長いキスを幾度も交わした後、オフィスにあるリクライニングチェアに身体を横たえる。
 横になってからも、しばらくお互いの唇を確かめ合った。
 明かりが落ち、真っ暗になった部屋の中で探るように衣服を取り去る。

 露になった茜の肌に、唇を這わせた。
 欲しくてたまらなかった。ずっと前からこうしたかった。
 全身、余すところなく味わいたいと思った。
 細い首筋を軽く吸う。そこに己の名前を刻んで良いかどうか、無言で確認する。
 茜が軽く頷くのを見届けると、今度は激しく吸った。
 白い肌にくっきりと残った跡を見て、それが間違いなく自らの施したものであると認識して、喜びで震えた。

 形良い胸のカーブを掌で包み込む。
 あっ、という声にならない声が茜の口から漏れた。
 胸の丘の頂に唇を寄せる。硬くなった部分を舌で転がすようにゆっくりと吸い上げると、茜の身体がビクっと震えた。 
「んっ……あっ」
 甘い吐息と供に、切ない声が漏れる。
 聞いたことのない艶やかな声に、理性が揺さぶられる。
 先走りそうになるのを何とか抑えて、今度は耳朶を攻めた。

「やっ!」
 響也の唇が柔らかい耳朶に触れた途端、茜は響也を強い力で押し戻した。
 今までにない抵抗に、そこが彼女の弱点なのだと気付かされる。
 少し強引に茜の腕を押さえ、再び耳朶に舌を這わせた。
「あっ、あぁっ……んん」
 高い声が漏れ、その細い身体が幾度も震える。
 自分の腕の檻の中で激しく悶える彼女の姿は、繋ぎとめていた理性を大きく揺さぶった。
 
915響也×茜5:2007/07/17(火) 08:10:39 ID:P4pmuPPa

 茜は、逞しい腕に抱かれながら快楽の波と戦っていた。
 弱いところを正確に攻められると、波に飲まれてしまいそうになる。
 そして攻められる度に自分の唇から漏れる声は酷く淫らで、そんな声を出してしまう自分が恥ずかしくてたまらない。
 声が漏れないように人差し指の関節を噛んだ。
 しかし、それを見つけた響也は茜の手を口元から引き剥がしてやめさせた。

「や……恥ずかしい……」
 微かに首を横に振りながら、囁く。
 響也は微笑んで言った。
「この部屋の防音は完璧だ。大丈夫」
「でも、あなたには聞こえるでしょう?」
「聞こえるね」
「聞かないで」
「……参ったな。そんなに可愛いことを言われると……どうにか、なりそうだよ」

 嘘をついた。
 どうにかなりそう、なのではない。
 唇を確かめ合ったときから、既に大方の理性は吹き飛んでいた。
 
 響也の指が、茜の下腹部を経て腿の付け根に伸びた。
「んっ……」
 既にそこは滴るほどの蜜をたたえ、触れただけで水音がする。
 ゆっくりと指を奥に差し入れ、隅々まで探るようにかき回した。
「あぁぁん……や……あっ」
 指の動きに合わせて、茜は全身で反応を見せる。
 漏れる声を抑えることもなく眉間に皺を寄せて耐える茜の姿は、響也の限界をより近くへ引き寄せた。
 指を引き抜き、絡みついた蜜を舐め取る。
 開かれた部分に、今度は限界まで欲をたたえた熱い楔を差し込んだ。

「ああぁっ……」
 最深部を探り当てると、茜の口からひときわ高い声が漏れる。
 動くたびに欲をたたえた楔は蜜にまみれ、締め付けられた。

「んっ……ああっ、もう……」
 
 背中に回った茜の腕から力が抜ける。
 同時に茜の身体の奥に、白濁した理性が吐き出された。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
916響也×茜6:2007/07/17(火) 08:11:35 ID:P4pmuPPa

 茜を腕に抱いたまま、彼女の乱れた髪を指で梳く。
 時折頬や瞼にキスを落とす。
 どれくらいの間そうしていただろう。
 不意に茜が口を開いた。

「明日は、何時の飛行機?」
「ハッキリしないな。引継ぎがスムーズに行けば午前中だと思う」
「………そう」
「寂しいかい?」
 そう訊くと、茜はしばらく考え込むように黙ってから、答えた。
「あたしがそこで"寂しいです"なんて言うと思う?」
「いいね。なかなかクールな答えだ」

 再び唇の感触を探りあった。
 次第に深度を増して、舌を絡める。
 覚めたはずの身体がうっすらと熱を帯びてきた。
 響也は唇を離し、茜の胸元へ掌を滑らせる。
 しかし、茜はその手を押さえて首を横に振った。

「駄目。……この続きは、次に会った時」
「次か。会いに来る暇、あるかな」
「来なかったら、成歩堂さんに抱いてもらっちゃうから」
「それは……酷いジョークだ。ジョークに聞こえない」
「ジョークじゃないわよ」
「……OK。会いに来る。だからそれだけは勘弁して欲しい」
「あ。それからもう一つ」
「何だい?」

 茜は響也の耳元に唇を寄せて、囁くように言った。


「茜って呼んで。響也」



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 それから1年後。
 牙琉響也は日本に帰国することとなる。
 彼の早すぎる帰国には法曹界のトップと言われる人物が絡んでいた。

 紅いスーツとフリルのタイをこよなく愛するその人物を動かしたのは、かつて法廷で戦った彼の旧友だった。
 響也を日本に呼び戻したい理由を尋ねられたその旧友は
「牙琉検事に早く帰ってきてもらわないと、ぼくが茜ちゃんのこと本気で口説いちゃいそうで危険なんだよ」
 などと言った…………かどうかは、定かでない。


(END) 
917910-916:2007/07/17(火) 08:12:31 ID:P4pmuPPa
以上です。
918名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 08:44:12 ID:oX4zLptb
GJー!!!

「茜って呼んで」ってところがかなり萌えた。
919名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 11:47:18 ID:6CINVWbg
現在493KB
もう次スレ立てたほうがいいな
920名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 13:03:01 ID:fyIVUQHk
GJすぎて身悶えた>響也×茜
文章うまいな、下品じゃないのに色気がある。
二人のセリフもらしくて良かったよ!
萌えをありがとう、是非また書いて下さい
921名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 16:01:21 ID:FIN4JAF4
響茜GJ!!本当に良かった。

次スレたてました。
逆転裁判エロパロ第10法廷
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184655487/
922名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 16:31:56 ID:P4pmuPPa
>921
乙華麗に引導!!

>920
ありがとう
923名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 18:59:00 ID:RPYYr9W1
響也×茜すばらしい…!!
GJ!!
924響也×冥1:2007/07/17(火) 21:01:15 ID:DD19iEUV
狩魔冥は、自分のオフィスのデスクに居た。

革張りの椅子に腰掛けて、長い脚と腕を組み、目を伏せてまつげの影を落としている。
牙琉響也がドアをノックし、ふた呼吸待ってからそれを開けたのに全く気づかないように。
ピクリとも動かない冥に、響也が近づく。
足音は、柔らかなカーペットに吸い込まれる。
デスクの正面に立つと、パソコンのモニターが放つ光でその顔の造詣をはっきりと浮かび上がらせた冥が、目を伏せたまま口を開いた。
「なに」
手を伸ばしかけた響也がぴくりと動きを止め、冥が目を開けた。
「ああ、眠っているのかと思ったな」
手を当てた腰をかがめ、冥の顔を覗き込むようにして、響也は笑った。
「なにを考えていたの、狩魔検事」
「用件は?」
眉根を寄せて、不機嫌そうに冥が聞いた。
「今日、ぼくが扱った審理の報告に。法廷記録を持ってきたんだよ。気にしているかと思って」
冥は黙って片手を出してそのディスクを受け取ろうとした。
響也はそれをすぐに渡さず、ひらひらと振った。
「ちょっと驚いちゃったな。初日の冒頭弁論に入ろうと思ったらさ、傍聴席にあなたがいたからね。この犯人はどんな余罪があるのかと」
響也がディスクを渡さないのを見て、冥は差し出した手を引いた。
「それで?足跡は見つかったの?」
ぐ、と響也が息を飲む。
925響也×冥2:2007/07/17(火) 21:02:07 ID:DD19iEUV
審理の初日は一昨日。調査が不十分で審理は持ち越し、昨日の調査で響也が決定的な証拠を発見し、二日目の今日、その証拠で被告人は有罪判決を受けた。
「今日の審理もどこかで聞いていたの?傍聴席には見えなかったけど」
冥のデスクに遠慮なく腰を下ろし、響也は前髪を指でいじりながら、かろうじて笑顔で聞いた。
「初日の審理で足りなかったのは、弁護側が主張した被告人の現場不在に反証する証拠。現場がぬかるんでいたのに被告人の足跡だけがなかった。だったら、隠れた足跡かそれに変わる痕跡を見つけ出せばすむこと。二日目まで傍聴する必要はない」
いきなり目の前に立って、自分勝手なことをしゃべる後輩に、冥はややいらだって言葉を投げつけた。

もう少し若いころの冥なら、さんざん鞭で打ち据えているところだ。
「・・・・狩魔検事。一日目の審理を聞いて、今日の判決が見えていた、というわけ?」
有罪判決が出て、意気揚々と勝訴の報告に来た後輩検事の鼻っ柱を真っ二つに折って、冥はペンの先で響也を差した。
「被告人を有罪だと判断したから、起訴してるの。有罪判決は下りるべくして下りたのよ。無罪判決が下りたら、それはあなたの力不足でしかないの」
ぽかんとした顔で冥を見つめ、響也はしばらくしてようやく笑った。
「くっくっく、さすがだね。新人検事の講習会で講義をしたときも、そう言ってくれれば良かったのに」
「講義でそんなことを言ったらミもフタもないでしょう。ところで、それを渡す気がないなら出て行ってもらえるかしら。渡す気があるならさっさと渡して出て行って」
「冷たいな。勝訴おめでとうの一言くらいもらえるかと思ってたのにね。どうせ、なにもしていなかったじゃないか」
デスクに腰を下ろし、体をねじって冥を見下ろす。
「あいにくだけど、明日、担当の裁判があるの。審理のシュミレーションをしていたのであって、なにもしてなかったわけではないわ」
冥が立ち上がる。
「・・・それって」
響也が冥を目で追った。
「まさか、裁判の流れを頭の中で追っている、ということ?」
926響也×冥3:2007/07/17(火) 21:03:05 ID:DD19iEUV
「証拠も証言もそろっている。弁護側の主張しそうなこともわかっているでしょう。もう少しで判決が出るところだったのよ」
冥は裁判の前にいつもそうしている。
冒頭弁論をイメージし、証人の証言と弁護側の尋問、それに対してぶつけるべき異議、さらに弁護側の反論。
それらを追っていき、最終的に有罪判決が出るまでのシナリオを作っていく。
ほとんどの裁判は、そのシナリオどおりに進み、冥は勝訴してきた。
相手が、あの弁護士でない限り。
「・・・すごいな」
響也が、素直な感想を述べた。
「さすが検察局始まって以来の天才二世検事だね」。
「検察局始まって以来のサラブレット検事は、結局そのディスクを置いていくのかしら、行かないのかしら」
毎年、新人検事の誰かにその忌々しいキャッチフレーズを考えるのに、事務方はけっこう頭をひねっているらしい。
響也がディスクを差し出し、受け取ろうとした冥の細い手首をつかんだ。
「・・・なんのつもりかしら、牙琉響也」
「いいね。その目。講習会で、演壇から見つめられたときから、そう思っていたけど」
「あなたを見つめた覚えはないけれど」
「見つめていたはずさ」
デスクに腰掛けたままの響也が、つかんだ冥の手首を急に引き寄せ、冥はバランスを崩してその胸に受け止められた。
「思っていたよりずっと華奢なんだね。狩魔検事」
冥は響也から逃れようとして、強い力に抗い、あきらめた。
「年上の先輩に対して失礼な物言いをするのはともかくとして、これはあんまりではなくて?」
「そうかな。ぼくは、7年越しの熱い思いを訴えているだけのつもりなんだけど」
「・・・・・」
冥はもう一度、抵抗した。
「ガリューウエーブにキャーキャー寄ってくる女の子はたくさんいるけど、ぼくはずっとこうしたかった」
腕の中で必死に逃げようとする冥を、さらに力をこめて抱きしめる。
「かわいいだけの子ならたくさんいる。でもあなたのように、ぼく尊敬できる実力がある人は、いない」
抱きしめたまま、響也は冥の顎に指をかけて上向かせ、キスをした。
927響也×冥4
「・・・・!」
首を振って、冥が逃げる。
「だめですか、ぼくでは・・・」
抱きかかえたまま、厚いカーペットに押し倒した。
「いいかげんに、ばかなことは・・・っ」
じゃら、と音がした。
響也は自分の腰からチェーンのベルトをひきぬき、冥の両手首を縛った。
「やめ・・・っ!ちょっと牙琉・・・!」
「大きな声を出さないで。外に聞こえて誰かが来たら」
片手で冥の顎を捕らえ、空いた手で器用に服を脱がせる。
「あなたも、かなり困るよね」
冥の目の前に、はずされた下着をかざす。
「きれいだ・・・」
ゆっくりと、指一本で冥の体をなぞる。
二つの形のいいふくらみをそっと手で覆い、静かに揺らす。
薄桃色の蕾を指で挟む。
「や、やめ・・・」
「まだそんなことを言うのかな、この口は」
響也は冥の唇をふさぎ、奥深くまで進入する。
じっくりと味わいつくし、その間も手は優しすぎるほど緩やかに乳房をもてあそぶ。
深いキスで冥の抵抗を封じ、そのまま耳を甘咬みする。
唇と下でうなじから肩のラインをなぞり、下へ下りる。
蕾を、捕らえる。
冥の体が、びくんとはねた。
舌で周囲から頂点にかけて、ぐるりと刺激する。
何度も、何度も。
片手はもうひとつの乳房を揉みしだき、もう片手は体のラインを確かめるようになでまわす。
単調な動きに、冥が耐え切れなくなるまで。