逆転裁判エロパロ第5法廷

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1名無しさん@ピンキー
我々はSSの提出を要求しますッ!
降臨したカミサマには惜しみない賞賛を
いたずらなコネコちゃんには世間の厳しさを。
そいつが、ココのルールだぜ。

前スレ
逆転裁判エロパロ第4法廷
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079606189/

初代スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1035018015/
2スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1049383172/
3スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1064908551/

姉妹スレ
逆転裁判のイトノコ刑事萌えスレ2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1046084318/

保管庫
ttp://box.elsia.net/~gyakuten/
2名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:16 ID:p+86WMlS
スレ立て乙彼様です〜

あ、自分ミツマヨバカですけど
ハアハアレス下さった方ありがとうございました。
特に、具体的な感想は照れるけどとっても嬉しいです。

前スレ>>592さん
ミツルギも据え膳食わないインヨのうちに追加してください。
3名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:17 ID:3FsQTRbv
>>2
前スレミツマヨ神様GJです。続きが楽しみすぎる。
4名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:35 ID:p+86WMlS
ありがとうございます。

保守とかはしなくて大丈夫なのでしょうか?
5名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:52 ID:FVhoYusx
>>1乙!
最近ここ活気づいてていいね。
6名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:02 ID:1SQ+8Aw5
1おつ。
即死回避あげ
7名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:14 ID:0FmwqPV5
異議なし!
>1はかるま検事のムチを喰らわない。
ミツマヨ主義の方、保守しながら続き待っとりますぜ。
前スレのナルマヨの方もGJ!萌えさせてもらいます!!
8名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:34 ID:2mE4m1/Y
>>1GJ!

ミツマヨ、次は更に凄い事になるのかハァハァ
作者さん続きお待ちしてます。
9名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:42 ID:YsilVHP+
>1乙
10名無しさん@ピンキー:04/05/29 02:02 ID:qpwRf0c2
保守ついでに気になることがあるんだが、千尋さん亡き後は成歩堂が真宵の保護者的役割をかってたんだよね?
それはとてもいやらしいな!
11名無しさん@ピンキー:04/05/29 02:51 ID:wrhTyJXN
>1乙。寝る前にほしゅ
12名無しさん@ピンキー:04/05/29 03:56 ID:1fCo3VpY
新スレオメ。
ナルアヤ投下してくれる神はおらんか…
13名無しさん@ピンキー:04/05/29 08:36 ID:ANqt/Pmh
>>1
ミツマヨ神様、続きお待ちしてます。
ミツメイ、ナルマヨも最近充実してるな。
14名無しさん@ピンキー:04/05/29 11:05 ID:JcDaQPjA
保守age
15名無しさん@ピンキー:04/05/29 13:18 ID:AQKbIxJj
>1乙!
保守しとく
16名無しさん@ピンキー:04/05/29 15:02 ID:p+86WMlS
マヨイタンでホシュ
        ∩
       /~ ハゝ
       ld*゚д゚)  トノサマンキーック
     ⊂|゚。V。|つ
      ノ~∪ つ
   彡
17名無しさん@ピンキー:04/05/29 17:41 ID:CHOam7U6
即死回避保守
18名無しさん@ピンキー:04/05/29 18:17 ID:JyYpsM1Z
ほしゅ
ミツマヨとナルマヨのカミサマぐっじょ!
19名無しさん@ピンキー:04/05/30 00:14 ID:anhPIW0A
神光臨を待ちつつ保守
20名無しさん@ピンキー:04/05/30 00:31 ID:kSmLGJPA
初代保管庫管理人さんが卒業なさったようです。
おつかれさんでしたー。
21名無しさん@ピンキー:04/05/30 04:22 ID:lsKIIJgH
初代さん乙でした!
22名無しさん@ピンキー:04/05/30 09:15 ID:+ZihloqF
hoshu
23名無しさん@ピンキー:04/05/30 15:54 ID:+3WhYBWh
保守に協力。
最近はどこも人大杉で大変だ。
24名無しさん@ピンキー:04/05/30 19:28 ID:8rWpXDoZ
俺漏れも
25名無しさん@ピンキー:04/05/30 19:28 ID:p+Jb3H4p
        ∩
       /~ ハゝ
       ld*゚д゚)  トノサマン乙スピアー
     ⊂|゚。V。|つ―>
      ノ~∪ つ
   彡
26名無しさん@ピンキー:04/05/30 22:26 ID:j37vpFLv
        ∩
       /~ ハゝ
       ld*゚д゚)  トノサマン乙スピアー
     ⊂|゚。V。|つ―>
      ノ~∪ つ
   彡
       ↑
      ちんこ?
27名無しさん@ピンキー:04/05/31 00:32 ID:HQBq2rJA
足じゃねえのかw
28名無しさん@ピンキー:04/05/31 00:46 ID:gwuwsl8q
マヨイたんに俺のトノサマンスピアーをつきつけたい。
29名無しさん@ピンキー:04/05/31 02:15 ID:gEKx7eJB
保守
30名無しさん@ピンキー:04/05/31 09:06 ID:Rp9AmzbV
とりあえずあれだ。
ナルメイキボン
31ナルマヨ続き(前スレ544-550、554):04/05/31 20:14 ID:V4pwhebJ
「…真宵ちゃん…乳首感じてるんだ?」
「あ…!やだっ……そんなっ……」
もがく真宵ちゃんの両手を右手ですばやくまとめ上げ、固定する。
身動きが取れないように下半身にまたがっているので、装束の裾がめくれ上がって白い下着があらわ

になる。
へそのあたりにこすり付けられた初めての肉棒の感触におびえているのか、身体がかすかに震えてい

る。

ぼくは装束の帯に手をかけた。
顔を真っ赤にしてなきべそをかいている真宵ちゃんは本当にかわいい。ぼくのペニスはもう痛いほど

勃起していた。真宵ちゃんの泣き顔って本当にかわいいんだ…
蝶結びの端をひっぱると、それはぱらりと簡単にほどけた。

胸のあわせからのぞくブラジャーをずらし、先端をむき出しにする。
彼女自身は千尋さんに比べると幾分小さいその胸に軽くコンプレックスを抱いているらしい。
たまらず、ぼくはまだ成熟しきっていないその乳首に舌を這わせた。
「きゃあ…!ぁんっ」
甲高い声が下半身に響く。
32ナルマヨ続き(前スレ544-550、554):04/05/31 20:15 ID:V4pwhebJ
「やっぱり感じてるんじゃないか」
そんな事ない、とでも言いそうなそぶりだったので、ぼくはさらに舌の動きを速めた。
嬌声がひときわ大きくなっていく。
歯で軽く噛みころがしながら、一番敏感な頂点を舌先で摩擦する。
「ほら見て、真宵ちゃん」
「……あ、っ」
唾液でてらてらと光る左の乳首は、まだ触れていない右の乳首に比べて明らかに硬く充血してしこりだっていた。

「どう?…これでもまだ認めないつもりかい?」
わざとあざけるような声色を使って、大きくはない胸の肉をぎゅっと寄せて見せ付ける。
彼女の混乱が手に取るようにわかった。
「ひ、ひどい……なるほどくん…」
「非道い?ぼくが?」

まあ、それは、たしかに。
予想通りに反応してくれる真宵ちゃんの身体を弄んでいると、知らぬ間にぼくは薄笑いまで浮かべて

いたのだった。
33ナルマヨ続き(前スレ544-550、554):04/05/31 20:16 ID:V4pwhebJ
汚れるとヘコむのでぼくは一張羅の背広を床に脱ぎ捨てた。
ネクタイをゆるめながらも、手と舌は執拗に乳首を愛撫する。
真宵ちゃんの全身が火照り、しっとりと汗ばんでいる。
すでに抵抗するような気配は無く、ただぼくの手が触れるたびに身体をのけぞらせたり、
控えめに喘いだりしはじめていた。

「ああ…んっ……ぅ」
胸、わき腹、骨盤のあたりと順にすべすべの肌を味わう。
そして、いよいよ雌の匂いのこもった秘所に唇をすべらせた。

すでに下着に愛液が染みをつくり、性器の形がくっきりと浮かび上がっていた。
目の前の筋に下着の上から舌を這わせる。
「あ…真宵ちゃんのここ…すごくいやらしい味がする……」
「…!…うそっ……い…やあっ……!
そんな…そんなハズカしい事言わないでよう…」
割れ目を舌でなぞると、後からどんどん粘液があふれ出してくる。

「パンツ濡れて気持ち悪いだろ?」
「う、うん…」
ぼくは力の抜けた真宵ちゃんの身体を抱え上げ、ソファに座らせた。
湿った下着を足首までずらし、ひざを立たせる。体育座りの格好だ。
34ナルマヨ続き(前スレ544-550、554):04/05/31 20:17 ID:V4pwhebJ
愛撫の続きを始めようとするが、ひざを固く閉じてささやかな抵抗をしている。
ふと、真宵ちゃんと目が合った。
羞恥で顔を真っ赤にしながらも瞳は熱っぽくうるんでいて、ちょっとうらめしそうでもあった。
逃げられないように首筋をつかまえて、ぼくはまたキスをした。
ぼくの口のまわりは彼女自身からあふれた蜜で濡れていたが、今度は真宵ちゃんの方からもぼくを求

めてきた。
「…んむ…どう、マヨイちゃんの味がするだろ…」などと調子に乗ったら下唇を噛まれた。
「ばか!!」

ぼくは真宵ちゃんの膝頭に置いた手に力をこめた。
「…もっと気持ちよくさせてあげたいんだけど……いいかな?」
「………。」
「………いいね?」
返事がなかったのを同意と解釈して、もう何もまとっていない秘所に再び顔をうずめる。
ぷっくりとした肉と肉の合わせ目から、かわいらしく充血したクリトリスが自己主張をはじめていた。

すっかり敏感になったそこは、包皮の上から舌でつついただけで十分に快感を与えるようだ。
「…きゃあああ…んっ……あん…」
真宵ちゃんの太ももがぼくの顔をはさみこむ。全身はぴくぴくと痙攣を始めて、そろそろ絶頂が近いことを告げていた。
襞を指で大きく拡げ、舌を尖らせて突き入れる。まだ開ききっていない膣は狭く、奥までは入らない。
35ナルマヨ続き(前スレ544-550、554):04/05/31 20:19 ID:V4pwhebJ
中指に愛液をたっぷりと絡めて、ゆっくりと挿入する…
まだ男を受け入れたことの無いそこはやはり狭い。指一本飲み込むのがやっとのようだ。
「ひあ…あああああ…!」
真宵ちゃんの腰が跳ね上がった。
十分濡れた膣内はぼくの指を締め付けながら、奥へと飲み込むようにうごめいている。
…ううん…早くここに指ではなくて怒張しきったペニスを突き入れたい…。
「…あ……いっ… ちょ、ちょっと…痛い…っ…」
「ごめん、…少しだけガマンして…」

肉芽をらせんを描くように親指で撫で、そのままゆっくりと中指で膣内をほぐすようにマッサージする。
「…やあっ……うぁ… ……ぁ…っ…ん」
「……気持ちいい?」
真宵ちゃんは言葉にならないようで、ただこくこくと首を縦に振った。
「…そう…?じゃあ…」
指を抜き差しするスピードを速めながら、唇でクリトリスをしごき、舌で転がす。
「あ、あああああぁ……――――」
ぼくの髪をぎゅっとつかみ、全身をわななかせながら真宵ちゃんが達する。ぼくの顔に飛沫がかかる。
絶頂の余韻で膣はひくひくとおいしそうに痙攣していた。
36マヨイ萌えのひと:04/05/31 20:25 ID:V4pwhebJ
ヾ( ゚д゚)ノ゛ジャ、マター
レスくれた方ありがとうございます。うれしいもんです脳!
次回、挿入→エピローグ
37名無しさん@ピンキー:04/05/31 20:38 ID:vC98bemM
ナルマヨの神が  ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  キテタ--------------!!!!



激しくGJ。
激しく続きをキヴォンヌします。
38名無しさん@ピンキー:04/05/31 21:46 ID:x0ce9RTY
   n                n
 (ヨ )              ( E)
 / |    _、_     _、_    | ヽ
 \ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / グッジョブ!!
   \(uu     /     uu)/
    |      ∧     /

エロいなぁ。しかし寸止め(;´Д`)ハァハァ
39名無しさん@ピンキー:04/06/01 11:39 ID:5p922NcL
マヨイじゃ萌えないから他キャラきぼん
40名無しさん@ピンキー:04/06/01 16:03 ID:XoqZzwbD
ナルマヨ神 GJ
激しく期待しつつお待ち申し上げます。
41名無しさん@ピンキー:04/06/01 17:35 ID:Zg6BHOc4
俺はマヨイに萌えてるからラスト期待してます
神ファイト!
42名無しさん@ピンキー:04/06/03 23:35 ID:ddyq9evw
               ./  ヽ      /  ヽ
               /   ヽ___/   ヽ  キボンヌ〜キボンヌ〜
            /       l___l   \
            |      ●  |    |  ●  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       へ    |   へ     ヽ  ./     | < ねーねー ナルマヨミツの3Pまだ〜〜〜!?
        \\  \  \\    ヽ/     /   \____________
チン        \\  .> \\          ヽ
   チン      \\/    \\  _       |
      \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / ̄   ヽ    /   _
        \回回回回回/ ̄ ̄ヽ        / ̄ ̄ /|
         \___/      ヽ____/  /  |
                               /   |
                              /     |
43夏侯恩:04/06/03 23:41 ID:ddyq9evw
いやあ、俺の作品が乗ってる感動感動。
44名無しさん@ピンキー:04/06/04 07:43 ID:1KvChsDU
( ゚Д゚)……
45沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:11 ID:tQ1Qd6tF
 朝っぱらからすいません。

 この話の傾向
 http://sapporo.cool.ne.jp/surumegatame/3-setumei.html
 
 色々といい感じに壊れてきたので、今回で完結しませんでした。

 真宵たんは元々がよくできてるキャラなので、動かすのが難しいね。

 NGワード&絞込み用語句は 沈む聖域 でドゾー
46沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:12 ID:tQ1Qd6tF
〈おかしい〉
 と、御剣はすやすや眠る真宵を裸の胸に抱きながら、ぼんやりと物思いに耽った。
〈どうして、こうなった。まるで話が違うじゃないか。私は……はっきりとこの子に言った。
 『なんでもする』と。どんな努力もいとわないと。それが……それが……なんで、こうなってるんだ。
 なんで、真宵くんは、いつでも私の言いなりで……私が言うことならなんでも従うようになっているのだ〉
 眼下の真宵はまったく邪気のない顔で、疲れ果てて安らかに眠っている。
 つい今しがたまで、御剣の甘い責め苦に泣き声を上げていたとはとても思えないくらいだ。
〈想像していたものと違う。まったく逆だ。くそっ。こんなに楽しいセックスをすることを予想して腹をくくったわけじゃなかった。
 私がこの子を抱く前に考えていたのは……もっと、冷ややかだったり、一方的だったり……
 たとえば……なんでもすると言ったくらいだ。この子の命令なら、その気になるまで何時間でも犬のように舐めたり……
 或いは、たとえ彼女が乗り気だったとしても、意地悪でいつまでもお預けを食らったり、出したくても出させてもらえないとか〉
「う……」
 彼自身が再び緩やかに自己主張しはじめたとき、自分で心底あきれた。
 初夜の前にそんな妄想で何度か自分を汚したことはあったから、その反応自体に今さら恥ずかしいことはないが、問題は既に今日は何度も真宵の中で果てたあとだということだ。
〈……セックスなんて、ただしちめんどうなだけで、つまらないものだと思っていた。
 心を凍りつかせなければいけない相手とだったら、尚更だ。
 体が重なっていても、心が重なっていない交わりなんて、苦行のようにつらいだけだと……、
 なのに、なのに。私たちは、なんで二人とも、こんなにまでノリノリなんだッ!〉
 御剣は唇を噛んだ。
47沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:13 ID:tQ1Qd6tF
〈ちょっと踏み込もうとすると真宵くんは必ずためらい、一度は拒絶するふりをする。
 でも私にはあの魔法の呪文がある。効率だ、効率のために努力してくれ、と。
 そうすれば彼女には大義名分ができる。私の無茶な望みにいやいやながら体を差し出すふりをできる。
 それは単なるポーズに過ぎない。あんなに物欲しそうな目をして、本当は欲しくて欲しくて仕方がないくせに。
 ああ、そして、私ですらその言葉を方便に使ってる。何が効率だ。そんなもの考えているわけがないだろう。
 私は……何もかも、ただ、したいからしてるに決まってるじゃないか〉
 自分たちが今日やったことを順番に思い出すと、自然に真宵を抱く腕に力がこもる。
 一週間ずっと無我夢中でセックスし続けていたとはいえ、少し加速がつきすぎているような気がする。
〈いつも、思い返しては自分でぞっとするとわかっているのに、自制がきかなくなるんだ。
 今日私は部屋に帰ってきてすぐ、服も脱がないで床の上でこの子を犯した。
 ソファに座った私の足にじゃれついてくるものだから、振り払って倒れ込んだところで、足で性器をぐりぐり踏みつけてやった。
 壁に背をつけさせて喉まで私のものを押し込んで、むせてしまうまで思うがままに動かした。
 むりやり口を開かせてその中に唾を垂れ落とし、部屋の電気をつけたまま窓ガラスに押しつけて、立ったまま後ろから……!
 ああ、ほんとうは、大切にしたいはずなんだ。実際、思い出したように私は彼女をごく優しく抱く。
 しかしそんなとき耳の後ろでちりちり音がするのが聞こえる。本能が危険を叫ぶ。
 大切に扱うことなどしていたら……もっと……危険な方向へと進んでいくのを知ってるんだ。
 何度、絶頂の瞬間、脳味噌も下半身もどろどろに蕩けているとき、うっかり大声で白状してしまいたくなったものか〉
「みつるぎけんじ……?」むにゃむにゃと真宵が呼びかける。
「まだ明け方だ。もう少し寝てなさい」
「う〜ん……なんか、ぶつぶつ言ってなかったぁ……?」
「夢を見てたんだろう」
「……あー」
 真宵は再び寝息を立てはじめた。
48沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:13 ID:tQ1Qd6tF
〈子どもみたいな顔をして、とんだサッキュバスもいたもんだ。
 だが普通の恋愛関係の末にセックスをするようになったとしても、けして今みたいに狂ったようにつがりまくることはないだろう。
 こんな純真な女の子と毎日性に溺れて、しかも彼女はなんでも言うことをきいてくれるなんて、イカサマでも使わなければありえない。
 そうだとも、私はイカサマを使ったんだ。実に色々なものを代償に払うかわりにだ。
 でも想定外だった。私が覚悟していたのはこんな種類の苦しみじゃない。
 楽しんでしまっている自分を嫌悪したり、こんなまともでない日々がいつまでも続くように、と願ってしまう醜い自分を、眼前に突きつけられる苦しみなんか……まったくの想定外だったんだ〉

 鏡の中の自分は疲れた顔をしていた。当然、可愛い夢魔にさんざん精気を吸い取られたからに決まっている。
〈本当に夢魔だったらよかったのかもしれない〉と、彼は歯を磨きながら思った。
〈夢から覚めないまま精を吸われ尽くして死ぬか……目が覚めたら何もかも元通りで、私と真宵くんはいつまでもいい友達のままで〉
「はー」と、隣のバスタブに身を沈めている真宵が大きくため息をついた。
「もう、帰る日かぁ。明日からまた家元のお仕事が待ってるよ……頑張らなきゃなぁ」
 御剣は口をゆすいでからバスタブのへりに腰かけた。「頭が色ボケで働かないんじゃないか? 身が入らないと困るだろう」
「むう。御剣検事こそ、裁判の最中に思い出してニヤニヤしないようにね」
「痛み入る」
 どちらからともなく前回のように口づけを交わしてから、駅のホームで別れたあと、御剣は自分が前に言った言葉を反芻していた。
〈『次のセックスの前戯のうち』か〉
 次があればいいと願ったのち、やっぱり、来てほしくないと思いなおした。
 そしてそれは、仕事に戻ったあともいつまでも繰り返された。
〈私は犯罪者を憎み続けながらも、自分が殺人者なのではないかと長い間悩んでいた男だ。これくらいのことなど〉
 二つの思いに引き裂かれそうになることは慣れているはずだった。ささいな葛藤ぐらい、物ともしない自分であるはずだった。
 宙ぶらりんの気持ちのまま、帰国のための休みをとるべく、一心不乱に仕事に打ち込んだ。
49沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:14 ID:tQ1Qd6tF
 引き伸ばされたかのようにのろのろ時間が進む日々の中、彼は祈るように真宵の電話を待ち続けた。
「あのね。生理、来ちゃったんだけど」と彼女が耳元で告げた瞬間、これから少しは気が楽になるとばかり思っていた。
 実際彼はその電話の最中は余裕しゃくしゃくだった。「そんな声を出すな。君のせいじゃない」
「はい……」
「いいプレゼントを持っていくよ。期待していなさい」
 言いながら、四五日後のフライトに間に合うように、急いでネットを使って商品を注文していたくらいだ。
〈少なくとも『次』があるとは決まったわけだ〉
 しかし、それはまったく予想もしていなかった新しい頭痛の種を生み出すことになった。
 出発を明日に控えた夜、御剣はアッパーシーツを引きかぶって煩悶した。
〈……温存しなければ〉別に無駄にしようがしまいが、知られようがあるはずもない。
 だが、『次』があると知ってからというもの、毎晩手淫を堪えることができないでいるし、濃い精液を出すためだとあれだけ奉仕を強要していることを考えると、良心がかなり痛む。
〈いや、あれは強要なんかじゃない。真宵くんが悪いんだ。私は悪くない。
 虐めて虐めて虐め抜いても、終わったあとは、またいつものあの子どもみたいな笑顔を見せてくれる。
 そんな顔を見せられたら……また、汚したいと、歪ませてみたいと思うに決まってるだろう。
 そして、たとえ私に一分でも咎があるとしても、私のやっていることは正当防衛だ。
 それでなくても、肌を合わせるたびに、どんどん心が近づいていくような気になるんだ。
 ああ、幻想だとも、そんなものは。思い込みに過ぎない。心まで裸になって、言葉がなくとも何もかも通じ合うような気になるなんて。
 しかし甘くて魅惑的な錯覚であり、その分この上なく危険な罠だ。突き放さねば、きっと捕らわれて動けなくなるに違いない。
 ……ああ、君は私がこれほど苦悩しているのなんて、知ったことではないのだろうな、真宵くん……!〉
 ハッと我に帰ると、既に彼の手は首をもたげたそれを、知らぬ間にもてあそんでいた。
〈くっ。帰国は明日だぞ。何故そんなときに、これしきのことが辛抱できんのだ〉
50沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:15 ID:tQ1Qd6tF
 ずっと自分はかなり淡白なほうだと思っていた。じっとしていると頭の中まで白濁色に塗りつぶされそうになることなど、思春期にすら経験がなかった。
〈もうここのところ毎晩だぞ……。こんなことをしていてはいけない……真宵くんのために。う〉
 なまじ頭の回転が早いと、そう思った次の瞬間に、明日からの彼女との濃密な日々を連想してしまい、陰茎はいっそう硬く屹立してしまう。
 御剣はついに音を上げ、シーツを蹴脱いだ。それを握りしめ、しごき出して、
〈……こんな姿は、真宵くんには見せられないな〉とふと思ったとたん、やはりすぐさまそんなありえない状況を想像してしまうのだった。
『や、やだ。御剣検事が、そんなことしてるなんて……』
〈う。いや違う。これは違うんだ。誤解だ〉軽蔑した目でこちらを見ている真宵の姿も声も、自分の頭の中のものだとわかっているのに、言い訳をせずにはいられない。
『やっぱり最初から体目当てだったんだ……。もうこんなに大きくなって、すごい速さでしごいてるなんて』
〈ちちち違う違う違うっ! 私の申し出はもともと至極純粋かつ高潔なものだった! わ、わた、私は君のために我を殺して働く気で……〉 
『でも、あたしとエッチしてるとこ思い出してオナニーしてるんでしょ? 信じられないよ……しかも、両手派だったなんて……』
〈こ、これはその……つまり……き、君が悪い、というか……〉
『人のせいにするなんて、御剣検事がそんなことするような人だったなんて知らなかった』 
〈ぐうっ……し、仕方がないじゃないか。君は顔も体も子どもみたいなくせに、ベッドの上ではあんなにかわいい泣き声を上げて、でも終わったら元通りになって……そのアンバランスさを狂おしく思わないほうがおかしいんだあ!〉
『ずっと、あたしをそんなふうにすること想像してたんでしょ? 望みが叶ってよかったね』
〈こんな結果になるとは思いもよらなかったんだ。本当だ。こんなに楽しくて、こ……こんなに幸せになれるなんて〉
『恋愛でダメなら結婚で、それがダメなら最後は子種かぁ。そんなにあたしの処女が欲しかったの? ほんと、手段のために目的を選ばない、って感じだよね』
〈違う、違うんだぁっ! やめてくれ!〉想像上の真宵にひどく罵られながらも、手の動きを止めることができなかった。
51沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:15 ID:tQ1Qd6tF
〈もうやめてくれ。私のあの決意は悲壮なものだった。信じてくれ。それだけは信じてくれ。ただ……こうなったのは……仕方がないんだ。
 仕方ないだろう、こんなに昂ぶるのは……私の下でかぼそく喘いだ少女は……私に下から激しく腰を揺り動かされて中に出された少女は……あの真宵くんなんだぞ!
 あの真宵くんが、私に抱かれて……ああ……許してほしい。ああ、私は……君のことを……まだ……あ、あっ〉
 御剣は左手で探しあてたティッシュを急いで先端にあてがい、絶頂の波に襲われながら幾度も精を吐き出した。
 激しく肩で息をしながら、しばらく言いようのない虚脱感の中に浮き沈みし続ける。
 始末をしてから彼は灰皿を持ってきて、ベッドに腰かけて煙草に火をつけた。
 禁煙はとっくに諦めていた。
〈あれから、二十年経った〉彼は煙を吐き出した。
〈……子どもの頃は、二十九歳の男というものは、もっとずっと大人であるように思っていたもんだ〉

 今回、御剣はロビーで待ち合わせることをせず、真宵を直接ホテルの部屋に呼びつけた。
「きょうは、あのお店にごはん食べに行かないの?」と、部屋に通された真宵は尋ねた。
 先月、帰国した日に二人で行った料亭のことを言っているのだろう。
「なんだ。また、帰りの電車の中で痴漢されたいのか」
「そんなわけないでしょ!」真宵は御剣の腹を両手で連打した。
「……もう、二度とあんなことしないでよねっ! すいてるのにあんなことするから、みんな見てたし!」
「わかったわかった」
「……あたしお茶いれてくる」まだ怒りが収まらないように膨れっ面をしながらも、沈黙を気まずく思ったのか、くるりと背を向ける。
 お湯が沸くのを待つ間に彼女はソファの御剣の隣に腰かけたが、その途端に腕をひっつかまれ、御剣の膝の上にうつ伏せに倒れ込んだ。
「わ、わあっ、ちょっと待ったぁっ!」
 御剣は装束のすそをめくり、あっという間に下着を下ろして、真宵の小さなお尻をむきだしにした。
「待った! 待った! ものっすごく待ったぁ〜っ」
「私のいない間に、何回自分で自分を慰めたか答えるんだ」
「え……」じたばたと抵抗していた真宵の動きが止まる。
「早く教えなさい。同じ数だけ、お尻ぺんぺんをしてやるから」
「そ、そそそんなの……!」
52沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:16 ID:tQ1Qd6tF
「なるほど」と彼は言った。「つまり、数えきれないほどたくさんというわけか」
 御剣は気が済むまで彼女のお尻を打ち、その白い肌が赤く染まったのと、花びらが緩くやわらかに開きだしたのを見て、満足して解放してやった。
 彼の足元に倒れ込んだまま真宵は涙目で大きく肩を震わせている。「……ひどぃよ……」
「そうだろうか」
「そ、そうだよ、いきなりお尻叩くなんて……! しかも、まだ会ったばっかりじゃない。今までは、ごはん食べに行ったりとかしてから……」 
「腹が減ったらルームサービスでも頼めばいいじゃないか。クリスマスのカップルじゃあるまいし、面倒な手続きなど要るものか」
「で、でもでも、恐かったもん。びっくりしたし……」
「よしよし。すまなかったね」彼は真宵を抱き上げて膝に乗せ、子どもをあやすように頬を擦り寄せた。「ほら。仲直りのキスをしよう」
 舌で唇に割り入って、彼女のそれを優しく絡めとっていくうち、ぐったりとしていた真宵もしだいに応えるようになる。
 安心しきった表情で胸に頭を預けてくる真宵から、香水の匂いを一瞬嗅いだ。
〈ズレてはいるものの、昔から年齢より相当大人で、しっかりした女の子だと思っていたのに〉
 今、御剣の腕に抱かれ、力が抜けきっている真宵の幸せそうな顔は、子どもそのものだった。
 長い間、こんなふうに自分より大きな人間に甘える機会もなかったのだろう。
〈真宵くんのこれほどまでに無防備な顔なんて、成歩堂だって見たことがないに違いない。
 この顔を知っている男など、この世で私一人だけなのかもしれない〉
 激情にも似た勢いで沸き上がった愛しさが、御剣の胸を砕いた。
 いつまでも、真宵に心地よく安らいでいてほしいと思う。彼女を包む幸せを守っていてやりたいと思う。
〈だめだ! そんなことをしていたら、きっと、来るべき時が来ても、離れられなくなる。私もこの子も、だ。
 ……悪いな、真宵くん。私は、君の優しいお父さんなんかじゃないのでね〉
「さっきは、焦ってしまってすまなかった」
「え? あ、うん……」
「急ぎ足になったのは、理由があるんだ。私のバッグをこっちに持ってきてくれたまえ」
 彼女はけだるげに立ち上がり、恥ずかしそうに下着を上げたあと、デスクの下のボストンバッグを、うんしょうんしょと運んできた。
53沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:16 ID:tQ1Qd6tF
「なあに?」
「プレゼントがあると言ったろう? バッグの中の袋を開けてみなさい」
 すでになんとなく嫌な予感がしているのか、真宵は眉を寄せて、気の進まなさそうに言うことをきいた。
 ごそごそとバッグの中を探っていた彼女の手が止まり、ゆっくり上げた顔が困ったように歪んでいる。
「やっぱり……こんなことだと思ったよ」
「ご期待に添えられて嬉しいものだ」
「別にご期待してはいなかったけど……あのさぁ、今回も、こっちにいるのって一週間なんでしょ? ちょっと、か、買いすぎなんじゃないかな……」
「いいところに気づいてくれた。私もまったく同意見だね」
「だったら……あ」真宵は、やっと御剣の言いたいことに気がついたのか口をつぐむ。
「わかったかね。悠長に食事にとっている時間なんかないのさ。滞在しているうちにすべてを一度は使用せんとねえ」
「ちょちょちょちょーっとちょっとぉ! いくらなんでも無理があるよそれはぁっ!」
「やってもみないうちからそんなことを言ってもな」
「でも、でも、でもでもでも、なんかまるで使い方が見当もつかないようなものとかもあるしっ!」
「使い方を教えてほしいのなら、どれでもすぐにたっぷり教えてやれるが?」
「そうじゃなぁぁいっ!」
 真宵は顔を真っ赤にして、駄々っ子のように地団駄を踏んでいる。
 何か言いたそうにしているが、「そうじゃなくて」とか「だから……」とか、言葉の断片しか出てこない。
 御剣は腰を上げ、立ちつくす真宵を抱きとめてあげた。
「恐いのかな」と尋ねると、腕の中で彼女がこっくりとうなずいたのがわかる。
「君にはそんな思いをさせてばかりだね。少し、反省した」
「ホント?」
「本当だとも。証拠を見せる準備もある。これからは君にどんなことも一切強要しない」
 不安そうに真宵が見上げてくる。「え……?」
「何もかもすべて、君の言うことに従うよ。君の希望があるまで私は何もしない。
 一挙一動、前戯のときの順序も、愛撫する場所も方法も、それこそ君の中を突くときの腰の振り方もね。
 どうだ、これで充分反省してる証拠になるだろう?」
「え。う、それはそれでかえってちょっと……っていうかね、きょ、極端なんだよっ」
 御剣はおどけて彼女の前にひざまずいた。
54沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:17 ID:tQ1Qd6tF
「さあ、最初はどこから攻められたいかね、お姫様。どこをどうされたいのか、口ではっきり言ってもらわんとな」
 真宵はしばらく納得のいかなさそうに御剣を睨む。
「……御剣検事」と不意に口を開いた。
「なんだね」
「ラーメン、とって。出前で」
 彼はニコリともせず大げさに肩をすくめた。「了解した」

 もちろん、真宵はすぐに彼の『反省』を取りやめてもらうよう頼むしかなかった。
 自分の口から、どこに何を入れてほしいのかを言えるわけがなかったからだ。
 彼らは前回にもまして自堕落に休日を過ごした。好きなときに眠り、好きなときに食事を運ばせ、それ以外の時間のほとんどを種付けかペッティングに費やした。
 二人とも、部屋から一歩も出ることがない。
「こんな、気が狂いそうになるくらい退廃的な休暇は、人生で初めてだ」
 あるとき、御剣はふとぽつりと洩らした。「いつも、休みがあっても、家で仕事をしているだけだし」
「うわー。御剣検事って、ほんとに仕事人間なんだね」
「仕事人間というか……それが私の全てだと思っていた。だが慣れないこともしてみるものだな。一生に一度くらいは、こういうのもいい」
 そう言って、御剣は顔をしかめて意地悪く笑ってみせた。
「まあ、金にはならんだけで、これも仕事のうちといえば、仕事のうちみたいなものだ」
「……むぅ。おつとめ、ごくろうさまです……」 
「そちらこそ」
 真宵は窓の外の朝焼けを眺めていた。「世界が終わってても、気づかないね。こんなにずっと引きこもってたら」
「それは言えてるな」
 ベッドに横たわっている御剣からは、彼女の表情は見えなかった。
「あたしたちだけ残して、ほんとに終わってたら、いいのにな……」
 虚をつかれて御剣は黙った。
 そして、返事をしないことを決めた。肯定しても否定しても、どちらにしても真宵はきっと傷つくだろう。
 やがて真宵はカーテンを引き、無表情のままベッドに戻った。彼の隣にごろんともぐりこんできて、おやすみを言った。
〈くそ。せっかく頭が空っぽになっていたのに、ささいなことで現実に引き戻されてしまう〉
 連日の疲れのせいか、真宵はすぐにすやすやと寝息をたてはじめている。
 人の気もつゆ知らぬ呑気な寝顔を見ていると、腹の底に憎しみさえ生まれてくる。
55沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:17 ID:tQ1Qd6tF
〈気楽なものだ。こっちはこれほど苦悩しているというのに〉
 何も考えずにセックスに打ち込んでいるあいだは、本当に心がひとつになったように思えている。
 そして、それが本当に単なる気のせいに過ぎないということを、こんなときに思い知らされる。
 縮まったように感じた距離が、また大きく引き伸びていく。
〈いや、そもそもその距離は、縮まってはいけない種類のものだ。
 真宵くんと過ごした初夜に私は彼女に懇願した。どうか嫌いにならないでくれと。
 それは正直な気持ちだった。今だって同じだ。しかし同じくらい強く、私は真宵くんに嫌われることを望んでいる〉
 御剣は真宵の上に乱暴に乗りかかった。驚いて目を覚ました真宵が、目前の彼の顔を見てギョッとする。
「真宵くん……」
「あ、ど、どうしたの?」
「頭の上で天使と悪魔が喧嘩する、という表現を最初に考えついた漫画家は誰だか知ってるかね」
「え。え。え? いや、知らないけど」
「私も知らない」御剣は起き上がって、真宵の腰を持ち上げた。「だが、彼はきっと天才だ」
「あっ、あ、待って、御剣検事……いやぁっ」
 真宵のまだ濡れていない場所に男根をあてがうと、彼女は足をじたばたさせて抵抗しだした。
〈徹底的に嫌われれば、あとはただ後悔の海に沈むだけだ。果てしない喧嘩の怒声が頭を悩ますことはなくなる〉 
「いやだ……いきなりなんて……」
「うるさいな。おとなしくしてろ」サイドテーブルの上の潤滑剤を取って、無造作に真宵の秘所に垂らし、亀頭を使って馴染ませる。
「もう、こんなに硬くなっているんだ。すぐに入れられるんだから、入れて何が悪い」
「やだ、やだ、やだ、離してぇっ! いやだよ、こんな……こんな……」
 構わず、御剣は腰を突き出し、真宵の中に自分自身をうずめていった。
「あ……ああっ! いたいっ……! やだよ、やだ……やだっ!」
「嫌だだと? 君は自分の立場をわきまえるべきだな」ピストン運動を続けながら、急速に深く押し入っていく。
「この私が君に種付けしてやっているんだ。感謝される筋合いはあれど、嫌がるなんてどうかしてる」
「いっ……ちょっと待って。痛い……し、しみる」
「しみる?」
「うん……入り口のところの粘膜。さっき、奥まで広げられたときのぴりぴりが、まだ残ってて……」
56沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:18 ID:tQ1Qd6tF
「ぐ。む……」
 数をかさねてそこそこ広がってきたはずなのに、やけに痛がると思っていたら、そういうことだったのか。
 多少痛めつけても構わないと思ってはいたが、そんな種類の痛みを味わわせることを予想していたわけではなかった。
 威勢が削がれることこの上なかったが、かといって、今さら引っ込みもつかない。
「……しょうがないな」
「はぁっ」男根を引き抜いて真宵から離れ、御剣はベッドから降りた。
 机の上の財布の中を探る。部屋の中は薄暗い。何をやっているのかは真宵からは見えないだろう。
 口にそれと水を一緒に含んでから、きょとんとしている彼女の口を塞ぐ。
「ふぷっ……」
 錠剤を舌で押し出して口移しさせて、「飲むんだ」と低い声で命令した。
 真宵が思わず嚥下してしまったのを確認して、御剣は口の端を歪ませて笑いかけた。
「聞かれる前に教えてやる。それは最近巷を賑わせている、新手の合法セックスドラッグだ」
「……うそ」
「嘘かどうかはすぐ自分の体が教えてくれるだろう。即効性だからな」
「うそ。うそ、うそうそうそだよ! だって、なんで御剣検事がそんなもの……!」
「職業上の役得といったところだろうか」
 御剣は真宵の足首を掴み、片足を大きく上げさせた。
「勘違いするな。別に君に気持ちよくなってほしいわけじゃない。
 たんに、まだ遊びたいが壊れてしまった玩具に油をさして、寿命を延ばしてやったようなものだ」
「あ……う……あたし、あたし……」
 薬を飲まされたのがよほどショックなのか、彼の話が聞こえているのかどうかもわからない。
「みみ御剣検事……、ひどいよ。あたし、恐いよ……」
「何も恐がることはない。体の感覚に素直でいればいいだけの話だ。ほら、もう、変になってきたんだろう?」
 真宵はビクッと体を震わせた。
「さあ、あとは、私好みの声で喘いで、劣情を煽っていさえすればいい」
「ひあ……あ……こ、こんなのって……こんなの……!」
 数え切れないほど交わっていながら、ひと思いに奥まで一気に貫いたことなど初めてだった。
 真宵の喉が息を引いて、ひっと乾いた音を立てた。
 片足を抱えあげたまま、ほとんどがむしゃらに奥に突き立て続け、そのたびに、ぐちゅ、じゅぷとローションのかき混ざる音が立つ。
57沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:18 ID:tQ1Qd6tF
 むしり取るように枕を取りあげ、投げ捨てた。「顔を見せろ」
「……あっ、ああ」彼女は両手で口をふさいだ。「い、痛いの……痛いけど……、な、なっ、なんか……」
 既に、彼女の額には汗がつたっている。その顔は恐怖と絶望に歪んでいるが、それだけではないように見える。
「いやぁっ」
 真宵の膣内は御剣によって開発されて、もはや、最初のように万力で押しつぶされるような極端な狭さではない。
 クリトリスに指をやると、緊張と快感で反射的にくっと中を締めてきてくれる。
 そこで乱暴にかき回してやるのは、真宵はおろか、御剣にとっても未知の感覚だった。
「だめ、だめえー……っ……そんな、はっ、激しいの……っ!!」
「ずっと、私に強姦されたかったくせに」
「そんなことっ……!」真宵は首を振って否定した。
 だが、知らない快感に戸惑い、必死に手探りでたぐり寄せていることをその表情から読み取れる。
 激しく腰を打ちつけ、陰茎が溶け落ちそうなくらいの悦楽に酔いながら、御剣は彼女を心底から可愛いと思った。
〈もっともっと、汚してやりたい……もっと、歪ませてやりたい。
 普通のセックスでは二度と満足できない体にしてやりたい。再び離れ離れになったのちも……、
 このさき一生、私以外の男に抱かれても、みじんも満たされないようにしてやりたい……!〉
 全身を渦巻く快楽の奔流にどうにか手綱をつけ、早くも高まる射精感を堪える。
 身を低くかがめて、真宵の首元のつややかな髪の毛に顔を埋めた。腰の動きを、いったん止める。
「あ……あぅ……」
 案の定、真宵はせつなそうにしがみついてきて、物足りなさげに自分から腰を小さく突き上げてきた。
 満足だった。
「君はもう、戻れないんだ」御剣はささやいた。「私に抱かれる前の君には戻れない」
 抱き合ったまま体を起こし、腿の上に座らせたまま、容赦のない律動を再開した。
「くぅうっ……あ、あ、あぁぁっ……あ、なんか、へんだよぉ……」
 耳元の悲鳴には、徐々に甘い響きが混ざっていく。
 真宵の顔の色は疲労と錯乱。しかし、つかみかけている何かの正体を夢中で捕らえようとしている。
「薬がきいてるのか」と訊くと、
「……うっ……んぅ……そうだ、とおもう……っう」と息も絶え絶えに答えた。
58沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:19 ID:tQ1Qd6tF
 彼の目にも、真宵がゆっくりと登りつめていっているのがわかる。
 彼女はまだヴァギナで絶頂に達したことがない。どんな小さな刺激も逃さず味わい、波に乗ろうと必死なのだろう。
 御剣は男根を突き上げながら全力で耐えた。機が熟するのを待っているのだ。
「あ、ああ……やっ、こ、これって……」
「ん?」
「はぁっ、ぁっ、い、いくのって……こんな感じ……なのかな……」
「いきそうなのか?」
 彼女はこっくりうなずいた。「ぅ……たぶん……」
 真宵の背筋が不意に大きく伸び、のけぞった。息づかいがいっそう荒くなる。
 今だ、と彼は思った。
「寝込みを無理やり襲われて、ろくに前戯もなしに犯されるのがそんなに気持ちいいのか」
「ちが……だから、これは……く、くすり」
 御剣は真宵の言葉を笑いとばした。「薬のせいだって? 傑作だ。実に傑作だね」
「え……」
「単なるセデスの何がそんなにいいんだか」
 真宵は意味がわからないようにしばらくぽかんとしていた。「……まさか」
「あのなぁ、セックスドラッグなんかそうそう簡単にちょろまかせてこれるはずないだろう。頭を使いたまえ」
「で……でも」
「君は、レイプされて感じて、オーガズムにまで達するところだったんだよ」
「う、うそだよ……そんなの」
 彼女はぼろぼろと涙をこぼしはじめ、両手で顔を覆い隠した。
 下半身の快感のうねりが燃えるような熱を帯びて登ってくる。
 勢いよく押し倒したあと、力まかせに真宵の両腕を掴み上げ、退けさせた。 
「隠すな。見せるんだ。その顔がずっと見たくて見たくて仕方がなかったんだ」
「いや……いや。見ないで」
 完膚なきまでに叩きのめしてやった征服感も手伝って、その快感に気が遠くなりそうだった。
「どうした。もうよがらないのか? やってることは一緒だぞ」
 真宵はショックから立ち直れず、薄ら笑いを浮かべる御剣をただ涙目で見上げることしかできずにいる。
「いかせてもらえるとでも思っていたのか? 君は私専用の精液吸い取り機だ。そんないい思いをさせてやる必要がどこにある!」
 うつろな目から涙が止まることなく溢れ続けている。
 入り口近くまで陰茎を引き、二度三度と奥まで力いっぱい擦り上げる。壊してしまっても構わないと思った。
59沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:19 ID:tQ1Qd6tF
 視界が真っ白に染まり、御剣は衝動を解放した。ペニスが大きく脈打ち、真宵の最深部に精液を注ぎ込む。
 余韻と虚脱感で、大きく肩で息をしたまま、しばらく指一本すら動かすことができなかった。
 下で、真宵は声も立てずに泣き続けている。
 顔の汗を手で拭い散らし、よろよろと立ち上がった。後始末も後戯もせず、服も着ないまま、窓際のソファに倒れ込むように座った。
 背中ですすり泣きの声をしばらく聞いていた。
 やがて声がしだいに消えていき、がさごそとティッシュの音がした。
「みつるぎけんじ……」
 御剣は振り向きも返事もしない。
「……そんなとこで、寝ちゃったら……カゼひくよ」
「ちょっと、放っておいてくれ」
 重い沈黙。
「……ねれないの? ……いっしょに、起きててあげようか? ……」
「ほっといてくれって言ったろう」
 眠る気もないし、眠れる気もしなかった。
 テーブルの上の煙草に手を伸ばす気にもなれない。
 どのくらい真っ更な時間を過ごしたあとだろうか、真宵が眠った気配を感じて、気は進まぬがベッドに戻り、シーツとシーツの間にそっと体をすべらせた。
 真宵は吸いつくように胸板に頭を寄せてきた。
「御剣検事」彼女は小さな声で言った。「ごめんね……」
「なんで、君が謝るのだ」無視しようと思っていたのに、驚いて思わず聞き返してしまう。
「だって、さっき、ほっといてって言われて、かまっちゃったから……、ごめんね」
「…………」
〈そんなことなど、私が君に今しがた加えた仕打ちに比べたら〉
 たまらなくなって、気がついたら、背骨を折らんばかりに強く強く腕に力を込めていた。
 しまった、と思っても、もう遅い。完全に陥落してしまっている。
「恐かったよ」再び真宵が嗚咽を上げはじめる。
「ごめん」
「ドキドキしたけど、ちょっと、ひいた」
「悪かった」
〈できない、できない、できない……私には無理だ……できない〉
 御剣は涼しい顔で目を伏せながら、心の中で果てしなく慟哭しつづけた。
 頭を殴打されつづけるような痛みの錯覚を感じた。強烈な無力感に呑まれ、自己憐憫に埋もれながら、彼はまどろんだ。
60沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:20 ID:tQ1Qd6tF

 どれくらい眠っていたのか、いま何時ごろなのか。
 御剣はカーテンの下に目をやった。光は少しも洩れていない。夜のようだ。浅い眠りだったが、けっこう長く眠ったらしい。
 だんだん頭がはっきりしてくると、左手に妙な感触があるのに気づく。〈これは、口の中か〉
「真宵くん、何をやっているんだ?」
「わっ!」ベッドランプを点けて様子を見ると、真宵は彼の左手をとって、中指をしゃぶっていたらしかった。
「ご、ごめん。起こしちゃった?」
「それはいいが、君は何を……」ふと、彼女の右手がもぞもぞと動いている場所に気がつく。そういう話か、と御剣は腑に落ちた。
「粘膜の炎症はもう大丈夫なのかね?」
「あ、うん……だいたい」顔を赤くして目をそらす真宵を可愛く思う。また、少しいじめたい気分になってきた。
「どんなことを考えてオナニーしてたんだ?」
「えっ。そ……そんなの、言いたくないよ」
「教えてほしいんだがなあ」
「……それは、言わなきゃダメってこと?」
「当然、言わなきゃダメだ」
 真宵は上目遣いで御剣を睨んだ。「……言っても、笑わない?」
「君のおかずは笑えるようなものなのか」
「そうじゃないけど……」
「わかった。笑わないよ、約束する」子ども扱いするように、御剣は真宵の手をとって、指きりをしてあげた。
「……あのね。実際にあったことじゃなくて、昔見た夢を、思い出すんだ」
 小指と小指を離さずに、彼女は話し出した。
「夢?」さっきのセックスの続きでも想像しているんだろうと考えていた御剣には意外な答えだった。
「うん。あたしと御剣検事が、初めて会った場所の……」
「初めて会った場所か。まったく覚えがないな」
「嘘バレバレだよ!」彼は脛を蹴り上げられた。「あたしが被告席についてて、御剣検事は検事の席」
「そんなこともあったような気がするな」
「でね、……ここから、ジッサイと違うんだけど。あの。あたしは、ハダカなの」
 御剣は眉をひそめた。
「手を……縛られてるか、手錠をかけられるか、してて。それ以外は、全部、あったことと一緒……」
「……ふうむ」
「御剣検事が大きな声で、『状況からいって、綾里真宵以外に犯人はありえない!』って叫ぶの。法廷じゅうの人がいっせいにあたしを見て」
61沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:21 ID:tQ1Qd6tF
 苦い思い出の話だ。若干耳が痛い。「なるほど。全裸の君に視線が集まると」
「うん。それで……これもホントとは違うんだけど……有罪になっちゃうの。そしたら御剣検事が、あたしを、前のほうに無理矢理ひっぱりだして……それから」
「それから?」
「あ、あたしを……御剣検事が。その。みんなの見てる前で……、んー、考えてる通り、だよ……、そこで、おしまい」
「……確かに、少々変わっているなぁ」御剣が頬を緩めると、真宵はたちまちぷーっと膨れっ面になった。
「あー! 笑わないって約束したじゃない! 指きりしたのに〜!」
「別に笑ったわけじゃない。感心したんだよ。裁判をレイプの暗喩と考えるとはなかなか洒落たもんだ。思いつきもしなかったよ」
「うーん、思いついたのは、あたしじゃなくて、あたしの潜在意識だけどね」
「しかし……やっぱり君には少なからず被強姦願望があるみたいだな」
「そんなことないよっ。こういうのは、御剣検事からの教育の賜物っ!」
「私にはそう思えないのだがな。まあ、今はそれはいい。もっと興味深いことを聞いたからね」
「……それって、いまの話のこと?」
「そうだ」
「う。興味を深めなくていいよ……ただのモーソーだもん」
「どうして? おもしろそうじゃないか」
 笑いかけてみせると、真宵は不安げに、だが精一杯反抗するように口をとがらせた。
 うすうす彼女もわかっているのだろう、御剣が何を考えているのかは。

「では、まず冒頭弁論を述べさせていただく」
 カーテンレールに荒縄が垂らされ、裸の真宵の頭上でぴんと張った腕の先の両手首がまとめて縛り上げられていた。
 真宵は下着もつけずに窓に向き合わされている。電気は消していない。
 居間から戻った御剣は、久々に服を着込み、外出するときのようにしっかり身だしなみを整えている。
 真宵の横顔をのぞき見ると、じっと耐えている表情で歯噛みしていた。口をすべらせたことを後悔している最中なのかもしれない。
「被告人はごらんのように、一見セックスの意味も知らない生娘のように見えるが、その正体はサッキュバスだ。
 今も、恋人でもない男を色香で惑わし、避妊なしの情交を乞うて精気をむさぼり、男が死ぬまで吸いつくそうとしている」
「ちょっと、そんなの……!」
62沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:22 ID:tQ1Qd6tF
「許可もなく発言はせぬよう!」御剣の声が空気を震わせた。
「さらに、被告人には多少どころでなくMっ気がある。元々その気もない男をサディストに日々調教し、自分の変態性欲を満たし続けている」
「……そ、そんな言い方……」
「許可なき発言は次からはペナルティだ。つつしめ、被告人」
「…………」
「さっそく証拠品が出てきたな」真宵の体の中心の割れ目に指を入れ、乱暴に掬いとる。「言い逃れはできまい」
「う……っ」
 御剣は彼女に見せつけるかのように、その指をぺろりと舐めた。
「検察側は被告の有罪を揺るぎないものとする。冒頭弁論は以上。綾里真宵被告、述べられた内容を事実として認めるか」
 真宵はまつげを伏せて、吐き捨てるように言った。「お、おかしすぎるよ、そんな言い方」
「ふむ。それでは、弁護人不在につき、被告自身がそれを立証するように」
 顎を上げて、真上から彼女を見下ろす。「ただしその反証が論理的に行われない場合は、相応の措置をとる」
「いや……」
「どうした。たった今までは威勢が良かったのに、何か言ったらどうだ。もちろん証拠なき主張は却下の上、きつくお灸を据えるがね」 
 真宵は言葉を口にできない。ただ、悔しげに唇を曲げ、御剣を睨むだけだ。
「反証もできないくせに、異議を唱えたのか?」
「え。あ……あ、あたし……」
「はいかいいえで答えろ!」窓ガラスに平手を飛ばすと、思った以上に大きな音が出て、真宵は飛び上がった。
「ち、ちがいます……」
「だったら早く証拠を出せ。理路整然と反証をしろ」
「……そんなこと……急に、言われても……」
「よろしい。時間稼ぎの悪あがきとみなした」
 テーブルの上の赤い蝋燭に手を伸ばし、ライターで火をつけた。
「いっ……いやあ。やめて、お願い、やめてぇ……」
「異議は却下」御剣は彼女の肩を強くつかんで、少し背中を傾けさせた。
 背中のうえで、ゆっくりと蝋燭を傾ける。「では、ペナルティだ」
「あ、あ……いや、いや……いやぁぁぁぁぁっ!!」
 数滴の赤い模様を背中に点々とつけているあいだ、真宵は彼の腕の中でひどく暴れた。
 蝋燭を吹き消してから、御剣は真宵を正面に向かせ、頬を張り飛ばした。
「あぅっ……!」真宵はよろめいたが、手首を吊るされているため、倒れ込むことができない。
63沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:22 ID:tQ1Qd6tF
「少しはおとなしく腹をくくることを覚えろ、被告人。刑の執行中もそのような態度では困るぞ」
「け、刑って……」
「冒頭陳述を事実と認めれば君に即座に判決を言い渡す。認めないと言って、また反証できなければ、もう一度ペナルティを与えねばならんが、さてどうするね。認めるか、認めないか」
「…………」
「被告人、答えるように」
「……っ……」
「被告人ッ!」
「……ぅ。み、みとめ、ます」
 御剣は顎をそらせて笑んだ。「判決は当然、一点の疑いの余地もなく、有罪だ。被告、足を広げるように」
 また窓のほうに向き直らせ、足と足の間に小さな洗面器を滑らせる。
 真宵は緊張に身を硬くし、すでに顔は真っ青だった。
「それではこれより綾里真宵被告を、その罪に見合うだけの刑に処する」
 洗面器に潤滑剤がなみなみと注がれていく。
 真宵は、引き出しから御剣が浣腸器を取り出したことに気づいた。
「あ……そんっ……嘘でしょ。そんな……ちょ……そんなぁっ!」
「また、ペナルティがお望みか? それとも、もう二三発殴られたいのか」
 脅されて、彼女は暴れるのをやめるしかなかった。股の間の洗面器から浣腸器が潤滑剤で満たされていくのを、震えて待っているほかなかった。
「痛い思いをしたくないのなら、姿勢を低くし、つま先立って尻を突きだせ。
 言っておくが、手助けはしない。被告が心から罪を認め、反省の念をもって刑罰に臨むことを願うからだ」
 真宵が頬を染めて、ぶるぶると首を振ると、御剣は前髪ごと彼女の頭を掴んだ。
「警告は、したはずだったな」
「……や、やめて。おねがい」 
 進退きわまった真宵は、ついに少しずつ御剣の望む姿勢をとる。
 膝をついて、その臀部を両手で掴み広げ、御剣は彼女のひくひく動く濃ピンクの蕾を覗き見た。
 寒気に近いほどの劣情が体を走り、今すぐ真宵を犯したい衝動にかられる。
 だが、そんなことは後だ。御剣は耐える。死んでしまいたいほどの恥辱に彼女が打ちのめされているときに、追いうちをかけるようにめちゃくちゃに犯してやるためにだ。
 広げた蕾に浣腸器を押し当てる。そのまま立ち上がって、真宵の表情をうかがいながら、ゆっくり注入していった。
「ああ……あ……あ、だめ……だめっ……く……」
64沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:23 ID:tQ1Qd6tF
 空になった浣腸器を投げ捨てるころ、彼女の頬はもう涙に濡れていた。真っ赤になるほど唇を噛み、うつむいて耐えている。
「……被告は今より十分間、その戒めを解かれないものとし、これをもって刑とする。
 また反抗、及び脱走の試みがなされた場合は懲罰として経過時間のリセット、および腹部圧迫の刑を追加するものとする」
 御剣は彼女の隣に置かれたソファに腰かけ、その横顔を悠然と眺めた。
 痛みすら走るほど、陰茎はずっと限界まで怒張し続けている。
 それを見せつけるかのように足を広げて座り、興奮で息が荒くなるのを隠そうともしなかった。 
 真宵のお腹が大きく鳴り、彼女はくしゃくしゃの顔で嗚咽を上げながら、必死で下半身に力を入れて我慢している。
「せいぜい、楽しませてくれ」と言って、御剣は笑いかけた。

 バスタブに沈んで足を伸ばした御剣の上に、真宵も仰向けに重なっている。
 湯の温度は低めだ。二人とも、死体のように動かず、ずっと口をきかない。
 顎の下の真宵の呼吸は遅い。眠ってしまっているのかもしれない。
「君といると」御剣は低くつぶやいた。聞こえていなくてもいい、と思う。
「いつもいつも、自分の中の大事な何かを、少しずつ壊されていくような気がする」
 目を閉じる。しばらくして、小さな声が返ってくる。「それって、ほめことば、じゃないよね」
「……わからない。いいことなのか、悪いことなのか」
「そっか」
「大事だと思い込んでいて、本当は、つまらないものばかりだったのかもしれない」
 真宵はお腹に回された御剣の湯の中の手を握った。
 落ち込んでいると思われたのかもしれない。
「取るに足らない砦や要塞を全部明け渡しても、しかしやはり守りたい場所がある。
 芯から大事なものなんて、本当は、最初から、それしかなかったのではないか、とも思う時がある」
「ふぅん……。なんか、わかる気がするなあ。大事なもの、多いと、大変だもんね」
「まったくだ」
 二人はまた、しばらく死体ごっこを楽しんだ。
「御剣検事ってさ……」
「なんだろうか」
「あたしから、嫌われたがってるんじゃないかって、ときどき、そういう気がするんだよね」
 当然だ、と言おうとしたが、どういうわけかその言葉が出ない。
65沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:25 ID:tQ1Qd6tF
「でも、やっぱりそれって、気のせいだって、わかるんだ。そんなはずないって」
「…………」半分は正解で、半分は間違っているが、それよりも真宵の前向きさに呆れてしまう。
「……そう思っていればいいんじゃないか? そのほうが幸せだろうし」
「まーたまた。素直じゃないなぁ」
 真宵は体勢を変えて、御剣のほうに向き直った。「さっきの話だけどさ、御剣検事の、一番守りたい場所って何なの?」
「口が裂けても言えないな」
「えー。けちー、けちー」
「何を言っても無駄だ。そこだけは、難攻不落なんでね」
「教えてよ。ないしょにする。何でもするから」
「君ごときに私の心の聖域には触れてほしくはない。それに、元々、何でもやってもらっている」
「つまんないなー……」
「つまらなくて大いにけっこ……ぅ」
 真宵の右手が、御剣の乳首をつまみ上げていた。真宵は楽しそうな顔で、軽く潰すように力を入れたり抜いたりして弄ぶ。
「あのな、君はなぁ……くっ」
「ははは。きりきり白状しろ〜ぃ」 
 真宵はなんとも器用なことに、右手ではやや強くねぶり回しながらも、左手では指の腹を使って優しく揉んでくる。
 同時に二種類の快感に襲われて、腰のぞわぞわが止まらなくなってしまう。
「や、やめなさい」
「教えてくれるまで、やめないよー」
 御剣は天を仰いで息を洩らし、拒絶しがたい拷問に耐えながら、心の中で初志貫徹を繰り返し唱えた。

「あるかな。次は」
 駅の雑踏の中で真宵の頬を包むと、彼女はその手の上に自分の手を乗せたが、しかしそう言った。
 御剣はその姿勢のまま、少し考えてから、答えた。
「あってもなくても、まあ、君へのねぎらいということにしておこう」
 唇を吸いながら、自分が重ね続けた欺瞞に満ちた方便も、もう必要がなくなるのかもしれないと思うと、かえって愛しくなってくる。
 不思議なくらい落ち着いた気分で、御剣は背中を向けた。

 感情のヒューズがとんでしまっているのかもしれない、と彼は思った。
 電話を受けたときも、心になんの感情の波も沸かなかった。
 妊娠検査薬の結果を聞かされたときだって、彼は平然としていたが、無理をしていたわけではけしてない。
「おめでとう」と御剣は言った。「もっと、嬉しそうにしていたらどうだ」
66沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:25 ID:tQ1Qd6tF
 真宵もまた、どこかうつろな声をしていた。「うーん、そうしたいんだけど。えへへ。実感沸かなくて」
「病院へは、二人で行くか」
「ううん。ひとりで、行ける」
「そうか。……身近に、体のことを相談できる人はいるのかな」
「ん……いるには、いるんだけど、えっとね。御剣検事に聞き忘れてたことがあるんだけど」
「何だろうか」
「うんとね、もし、父親の名前をきかれたら、あたし、どうすればいいのかなって」
「そういうことか……」御剣は以前から用意していた答えを真宵に言った。
「君はこれから私生児を生む。好奇の目にも晒されるだろうが、君と親しい人のうち何人かは、そんなものを抜きに、純粋に君を心配して、子どもの父親の素性を知りたがるだろう。
 だが、ふれまわって歩くような話題ではない。本当に教えてもよいと思った人にだけ、教えてあげなさい」
「……はい」
「私の心にやましいところはない。正しいことをしたと信じている。
 私を非難する者もいるだろうが、私はきっとそれを雑音としか思わない。君も、そうなってほしいと思っている」
「ありがと。……がんばるよ」
「うむ」
「あのね。あやめさんに、相談しようと思ってたから、それで、聞いたんだ」
「ああ……それでか」
 御剣は腑に落ちた。成歩堂あやめがこのことを知ったら、きっとすぐにその夫の耳にも入ることになるだろう。
「成歩堂が知ったら、どんな顔するだろうな」
「うー。なるほどくんには、もう、心配かけたくないんだけどね」
「あいつは昔から、スイッチが入ったらとことん無茶をやるからな。肋骨の一本や二本で済めばたぶん安上がりだ」
「もう、やだよ! そんなこと言うの」
「君も一緒に祈ってくれ。少しでも刺されどころがいいようにとな」
「あたしがそんなことさせませんっ!」 
「冗談だ」御剣は笑った。久々の気がした。
「今月は無理だが、来月にはまたそちらへ行く。お祝いをしよう。何か欲しいものがあったら、考えておきなさい」
 電話を切ったあと、台所へ行って、ウイスキーの水割りを作った。
67沈む聖域(ミツマヨ):04/06/04 10:27 ID:tQ1Qd6tF
〈よかった。危ないところだった。
 あと一回でも、あの甘い蜜の部屋に足を運ぶことがあれば、きっと敵の手の中に落ちていたに違いない。
 私の最後の聖域が……いとも簡単に撃沈されていたに違いない〉
 ひとりきりで、宙に向かってグラスを掲げて乾杯してから、口をつけた。
 やれやれ、張本人でさえ実感がないと言うんだから、自分はなおさらに決まってる。


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 すいません、皆さんついてこれてるのか心配なんですけど次で完結です。
 エロもまだ少し残ってます。

 血中ミツマヨ濃度が足りてません。補給したい。
68名無しさん@ピンキー:04/06/04 12:04 ID:OVpx+sxs
ミツマヨの神様来てるーー!
GJ!!
次で完結かぁ〜なんだか寂しいですね。
こっそりナルアヤもあって嬉しかったりしてw
69名無しさん@ピンキー:04/06/04 13:18 ID:R54+1LFk
そのままスカにしてくれれば嬉しかったりしてw
70名無しさん@ピンキー:04/06/04 13:55 ID:g9tyJwSk
ミツマヨ神様、GJ!
昼間っからいい物を読ませて頂きました。
次回完結がもったいないぐらいです〜。
71名無しさん@ピンキー:04/06/04 17:48 ID:iWfJ/B3w
ナルミツ原理主義の自分がこんなハァハアすると思わなかったッス!
めちゃ感動したっス!
72サスガニツラレチマウゼ・・:04/06/05 12:59 ID:tW3BCoYk
>>71
(・д・)
73名無しさん@ピンキー:04/06/05 23:01 ID:tmCqW5BN
>>72
ナルマヨ
ミツメイ
って書きたかったんだ・・・_| ̄|○

俺の本性が見えた気がした。
74名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:01 ID:VsTl3wBN
>>73
イ`!
75名無しさん@ピンキー:04/06/06 15:45 ID:e1jXxi+3
今更2のネタでエロはキツイですか?
ミツマヨ神様GJです!終わらないでホスィ……
76名無しさん@ピンキー:04/06/06 22:54 ID:JvGfZYld
>>75
全然OK!
むしろカモン〜。
77名無しさん@ピンキー:04/06/07 06:29 ID:OH9Ppgqp
>>75
お待ちしております。
78うつむく男:04/06/07 19:11 ID:RUF9k3N/
私は、22歳で未だに逆裁にはまっている801好きの同人女です。
ナルミツを書かせていただきますがよろしいでしょうか?

御剣が、成歩堂と共に暮らし始めて数年後。彼に海外赴任の話が持ち上がった。
以前にも一度、ハーグの国際司法裁判所へ行かないか、という話が出たことは出たのだが。幸か不幸か、その時は別の者が選ばれた。
しかし、今回は。御剣も、まもなく三十歳。二十歳で検事になってから十年が経つ。まだまだ若手とはいえ、幹部候補生としての周囲の期待は低くない。
しかも今回の赴任は、いわゆる海外への異動ではなく、ほとんど無期限の研修のようなものだった。
人が人を裁くための、より正しい制度とは何か。それを模索するための研究員として、御剣は各国の法廷を見て回ることになった。
責任はとてつもなく重いが、それだけにやりがいのある仕事だ。
たとえ、一生涯を費やすことになっても。
御剣の決意に、成歩堂も賛同してくれた。本当は、行くなと言いたかっただろうに。
でも、成歩堂はそういうことは言わない。絶対に口が裂けても意地でも言わない。そういう男だった。
いよいよ明日は出立という夜、御剣はいつもよりは早めに自宅マンションへ戻って来た。
既に引き継ぎは完了、挨拶も全て済んだ。後は空港に行くだけ。
深夜と呼ぶには少し浅い夜道を歩いて、公園の角を曲がると自室の窓に灯りが見えた。
79うつむく男:04/06/07 19:12 ID:RUF9k3N/
今日は、あいつが先だったらしい。
あの灯りもこれでしばらく見納めだな、と御剣は思った。
明日からは、またお互いに独り身だ。
何となく足が速くなって、夜の舗道からマンションのエントランスに飛び込み、一階通路を真っ直ぐに歩く。
突き当たりの角部屋が二人の隠れ家だった。鍵を鳴らして玄関を開けると、成歩堂が部屋の奥からヒョコッと顔を出した。
「おかえり。わりと早かったねえ」
「ただいま。お前こそ早かったな」
成歩堂はもうパジャマに着替えていて、すぐに寝られる体勢だ。
(やれやれ、準備万端だな)とつい苦笑していたら、
クイクイッと手招きされた。
「──なんだ?」
「ちょっと来て」
なんだろうと思いながら、御剣は靴を脱いでスリッパに履き替えた。
成歩堂は先を歩いていき、どこへ行くのかと思ったら衣装部屋に入った。
「龍一。どうした?」
「ここに立ってみて」
言われるままに姿見の前に立った。鏡の中には見慣れた臙脂のスーツの男がいた。
80うつむく男:04/06/07 19:15 ID:RUF9k3N/
その肩を抱き、成歩堂が横に並んだ。
「この姿も、しばらく見納めだなと思って」
「──私は別に、全く見納めではないがな」
「そりゃあそうだよ。ご本人なんですから」
それがどうした、と言おうとして唇を塞がれる。
ずっと持っていた鞄が床に落ちた。
ドアに身体を押しつけられ、思わず相手の広い背中に両手でしがみつく。
湯上がりの温かな匂いを感じて御剣はハッとした。
「──待、て……」
「ん?」
「──シャワー……」
「あとで」
「こら」と叱っても成歩堂はやめず、耳朶から首筋を吸われて身体が跳ねた。
上着も、ベストも、フリルシャツもまだ着けたままだ。
こういう時だけやけに器用な指が、丁寧に素早く必要な箇所だけを緩めていく。
鎖骨、肩の先、左腋の下、左の乳首、左の腰骨上から順に、弱いところを責められ、御剣は膝が砕けそうになった。
「ほら、ちゃんと立ってて」
「──こ、の、野、郎……」
「じゃないと、鏡に映らないでしょ」
見える?と吐息混じりに囁かれた。
御剣は、初めて姿見のことを思い出した。
目に飛び込んで来たのは、男に覆い被さられている自分の姿だ。
髪も、服も、乱れ放題に乱れている。
サッと目を逸らすと、顎を掴んで引き戻された。

81うつむく男:04/06/07 19:18 ID:RUF9k3N/
「駄目」
「──りゅう、いち……ッ!」
「よく見て。忘れないように」
自分が誰に何をされてるか、自分が誰のものなのか、忘れちゃ駄目だよ?
とても優しくそう言うと、成歩堂は跪いて靴下の上から御剣の踝を舐めた。
ズボンを捲り、脛、膝、膝の裏。さらにズボンの上から、内腿、腿の裏、腿の付け根。
そしてとうとう、前立てから中身を取り出して含まれたとき。ずっとうつむいて耐えていた御剣は、背中を反らせて喘いだ。
「──ん、んぁ……」
「いい声だな。怜侍」
一言感想を述べてから、成歩堂は元の位置に口を戻した。
その固い髪に指を通しながら、御剣は再び鏡の中の自分たちを見た。
多分、滑稽な姿なのだろうとは思う。
大の男二人が、こんな風に乳繰り合って。
それでも、腹の底から湧き上がって来た、わけの分からない何かに駆り立てられて、御剣は成歩堂の髪や肩や腕を掻き毟った。
もしかしたら、こういう気持ちを、人は愛おしいと呼ぶのだろうか。
82うつむく男:04/06/07 19:26 ID:RUF9k3N/
こんな風に、相手を薙ぎ倒したくなるような切なさを。
御剣の爪に削られながら、成歩堂はますます吸う力を強めてゆく。
やがて、ついに限界が来て。
「ん、ん、んんッ!」
出せ、と命じて舌が先端を突く。
その舌と指と粘膜に促されるまま、御剣は体液を吐き出す瞬間の自分を鏡の中ではっきりと見た。

終わり


ふぅー・・・・
どうでしょうか?私としては、よい作品になったと思います。
83名無しさん@ピンキー:04/06/07 19:26 ID:J9xsn729
リアルタイム遭遇━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
描写がエティくて満足しますた
ただ>>78の紹介やらはいらんと思。
84うつむく男後書き:04/06/07 19:28 ID:RUF9k3N/
初の♂×♂でした。
『同人女は帰れ!』なんていわないで〜。
85うつむく男の作者:04/06/07 19:36 ID:RUF9k3N/
もう一作有るのですが、如何でしょうか?
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私はアイツに何をしてやれただろう。

今日もまた、自らにそう問うた。

     道  程
 
私はアイツに何をしてやれただろう。
今まで何度、その問いを繰り返してきたか分からない。久しぶりの再開、初めての敗北、初めて被告席に立たされた事件、そして15年前の決着……。
まっすぐ、迷うことなく突き進んできた人生に、奴は災難のように降ってきた。けれどそれが災難などではなく、真実の道を示す道標であったことを、御剣は知る。
それ以来、御剣はことあるごとに「アイツ」を指標としてきた。

アイツならどうするだろう、アイツはなぜそうするのだろう、アイツと私はどれだけ違っている?

そして、アイツに何をしてやれただろう、と必ず自らに問う。
芸術学部から一転、弁護士を目指した成歩堂の目的は、『御剣を救いたい』、それだけだったそうだ。思うだけなら誰にでもできる。けれどそれを現実のものとしてしまうだけの意志の強さ、それを裏付ける強い動機……。
そこに自分がいたのかと思うと、御剣はめまいに似た感覚を覚える。
今まで何度、その問いを繰り返してきたか分からない。久しぶりの再開、初めての敗北、初めて被告席に立たされた事件、そして15年前の決着……。
まっすぐ、迷うことなく突き進んできた人生に、奴は災難のように降ってきた。けれどそれが災難などではなく、真実の道を示す道標であったことを、御剣は知る。
それ以来、御剣はことあるごとに「アイツ」を指標としてきた。

アイツならどうするだろう、アイツはなぜそうするのだろう、アイツと私はどれだけ違っている?

そして、アイツに何をしてやれただろう、と必ず自らに問う。
芸術学部から一転、弁護士を目指した成歩堂の目的は、『御剣を救いたい』、それだけだったそうだ。思うだけなら誰にでもできる。けれどそれを現実のものとしてしまうだけの意志の強さ、それを裏付ける強い動機……。
そこに自分がいたのかと思うと、御剣はめまいに似た感覚を覚える。
86道程:04/06/07 19:40 ID:RUF9k3N/
それほどまでに強く、自分がアイツの心の中にいたのだと。
自分もまた、彼のためにしてやれることのすべてをしようと、心に誓った。
「2年か……」
若者の時間はまさに光の速さで過ぎていく。この2年間で御剣は根底から人生を覆され、何もかもやり直し、そして考え直した。
しかし、変わったのは御剣だけではない。
いくつもの事件をともにし、2人の力をぶつけ合い、すれ違い、食い違い。
石が転がってぶつかり合うとき、角が取れ、磨かれ、形が変わっていくように、成歩堂もまた、変わっていった。
「検事・御剣怜侍は……あのまま本当に死ねばよかったんだ!」
あの成歩堂の言葉とは思えないような、理性を欠いた暴言さえぶつけられることもあった。
そんなときでも動揺することなく、彼の言葉を受け止められたのは、御剣がかつての御剣ではなくなっていたからだ。
(ああ、成歩堂もまた、迷いながら生きているのだな……)
怒りに燃える本人を目の前に、そんなことを冷静に考えていたりする。
「私たちは、ずいぶん真剣に、今日まで歩いてきたな」
あの、人生を変えた裁判からずっと、成歩堂に借りを返したかった。少しくらいの努力では返せないその恩を返すために、今日まで頑張ってきた気がする。
預かっていた弁護士バッヂと、証拠品。そして明日へとつながった審理の行方を一緒に、手渡した。
「あとは君次第だ。頑張りたまえ……相棒」
今日ようやく言えたその一言に、成歩堂は力強く笑って見せる。
小学生のときから、今日まで、何度も交差する道をともに歩んできた。そして今日からは、ようやく肩を並べていける気がする。
交差する道が、今、ひとつになる、並んで歩いていける。君と、この道を行く。

終わり

エロくない同人でした。
私は、こっちの方がすっきりとしているので、ナルミツ初心者にはこっちの方がいいと思います。
87名無しさん@ピンキー:04/06/07 20:31 ID:CLWFOnAg
あれ(・д・)・・・・?
なんだか違和感があるが気のせいかな気にしないほうがいいのうわなにすrやめrjwsthjshn
88名無しさん@ピンキー:04/06/07 21:04 ID:RUF9k3N/
>>1-87の人々へ

新しい作品を作っているのでしばらく待っててください。
89名無しさん@ピンキー:04/06/07 21:15 ID:4QBrtuCH
>>ID:RUF9k3N/
【ホシイダケ】逆テン裁バン第九法廷【モエガ】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081695106/l50
こちらへどうぞ。

801は801板というものがありまして、エロパロ板の多くは
男女カップル、女女カップルとなっています。
90名無しさん@ピンキー:04/06/07 21:35 ID:oJuPABJM
>>89
書いた人じゃないがここがエロパロって事を忘れてた━(゚∀゚)━!!!
91名無しさん@ピンキー:04/06/07 22:30 ID:ARTtApPi
エロパロでも801ってアリなのかと思っていた・・・orz
92名無しさん@ピンキー:04/06/07 22:38 ID:e90zez+A
板トップに801はいけないとは書いてないけどね。
801は801板でやるほうがいいだろうね。
93加奈子(仮):04/06/07 23:05 ID:RUF9k3N/
道程とうつむく男の作者です。
801板が有るとは知らずこちらに書き込んでしまい誠に申し訳ございませんでした。

_| ̄|◇
94名無しさん@ピンキー:04/06/07 23:05 ID:XMnwZk+E
ていうかまとめサイト&空気嫁!

降臨したカミサマには惜しみない賞賛を
いたずらなコネコちゃんには世間の厳しさを。
そいつが、ココのルールだぜ。
95名無しさん@ピンキー:04/06/08 00:30 ID:67J0ScYi
ここが801OKなんかになったら二度と見られないよ…orz
96名無しさん@ピンキー:04/06/08 02:00 ID:oRIdvPXq
801は女装萌美少年しかうけつけないが逆転裁判には女に見える美少年など出てこないからな。


どなたか、ナルウラ書いてほしいっす。うらみが涙を流すシーン入れてホスィ…
97名無しさん@ピンキー:04/06/08 04:44 ID:lK+BJPUx
>>78-82
盗作はイクナイよ……。
レスがたくさんあって嬉しくて見たら、801な上に
盗作だなんて orz

数字板にいったとしても、その元ネタのサイトさんは
ナルミツカップリングで知られているから、叩かれる
だけだと思う。
98名無しさん@ピンキー:04/06/08 07:58 ID:fNF+9lQP
>ナルミツを書かせていただきますがよろしいでしょうか?

とかいいながら返事も待たずに始めてしまうあたりとか、

>新しい作品を作っているのでしばらく待っててください。

何の疑いも持たずにスレ住人が自分の作品を心待ちにしていると
思ってたり…
盗作云々は元をい知らないのでなんともいえんが、
なかなか香ばしいコネコちゃんだったぜ
99名無しさん@ピンキー:04/06/08 09:45 ID:ZYIQy3D6
悪質だなぁ…。
タイトルで検索かけて辿って行ったら、すぐに元が見つかった。
22歳で、てのも誰のことだかわからんな。
本当の作者さんを晒す為にやってたりする?

前にも一度あったね、盗作。
なんでこんなにプライドのない事が出来るのか、全く不思議だよ。
100名無しさん@ピンキー:04/06/08 10:51 ID:IkD03EVp
釣りだろ
101名無しさん@ピンキー:04/06/08 18:50 ID:UtFBVbBP
注がれたコーヒーは全て飲み干す。
例え毒が盛られていようとかまいやしねえ。
アンタが丹誠こめて煎れたコイビトだ。
悪いようにはしねえさ。
そいつがココのルールだぜ。

だがな
すっぱいコーヒーはお断りだぜ!
笑えねえ猿まねにつきあうのはシュミじゃねえ。
空のカップを抱えてさっさと帰んな!

闇色の香りに嘘は隠せねえ。
アンタのエモノ
俺を楽しませてくれるかい?
102名無しさん@ピンキー:04/06/08 19:41 ID:PLpW8OT7
http://bitter.babymilk.jp/cafe/ss_ourway.htm←「道程」
グーグルで検索しせる。
「うつむく男」については、どこからの盗作か分かりませぬ。
103名無しさん@ピンキー:04/06/08 19:44 ID:PLpW8OT7
もしかして、>>78-82 は、後書きなどの文体からして夏侯恩か?
104名無しさん@ピンキー:04/06/08 19:53 ID:zlVZod23
よりによって直リンかよ…
どうでもいいから職人さん щ(゚Д゚щ)カモーン
105沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:13 ID:dIH7Aigm
 では最終章の前半部分を落とします。
 ちょうど、長くなったので、分割しようかなと思っていたところなので。

 勇み足の投下なので、まだ推敲が足りなくて、文章が所々ぎこちないかもしれません。
 すいません。

 NGワード&絞込み用語句は 沈む聖域 でドゾー

【↓前フリ段階・エロなし注意↓】
106沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:14 ID:dIH7Aigm
 帰国の直前に成歩堂から電話を受けたとき、彼はべつだん取り乱したふうもなく、ごく普通に待ち合わせ場所を決め、ごく普通に電話を切った。
 腹に一物ありそうな声でもない。真宵の事情も察したのだろう。もう、お互い大人なのだ。
 成歩堂より早く着いて、一足先に心の洗濯をしていると、カーテンの向こうから、
「御剣、いるのか」
 と声がした。御剣が、「ここだ」と答えると、成歩堂はカーテンを引き、横たわった御剣の顔を見下ろした。
「ちょっと、老けたんじゃないか」と成歩堂は嬉しそうに言い、さっそく、彼のように、隣のリラキシングチェアに身を沈めた。
「お前は変わらないな」
「そうかな」
 二人はしばらく会話をせず、目を閉じて足先の快楽に集中した。
「うう……。しばらくぶりだなぁ、この気持ちよさ」
「私も相当久しぶりだ」
「……真宵ちゃんから、まあ、だいたい話は聞いたよ」
 御剣は目を開けて天井を見た。
「……わからないことがあるんだよ。どうしても」
「…………」
「お前、どうして結婚しないんだ?」
「なんだ。真宵くんから聞かなかったのか」
 言ってから、気がついた。
〈倉院の里を『沈める』計画……私に対しても、ひどく言いにくそうにしていたな。
 故郷に報いることを、後ろめたく思っているのだろう。……言いふらしては、かわいそうかもしれない〉
「たんに、私が彼女のお眼鏡にかなわなかったというだけの話だろう」
「そんなわけないだろ。真宵ちゃんは、君のことを好きだったんだぞ」
「あれは子どもらしい恋愛ごっこに過ぎないものだったし、そもそも、昔の話だ」
「ぼくは、両方とも、そうには思えない」
「過去として片づいているからこそ、種だけ分けてもらうのを頼むなんてことができたと思うがね」
 成歩堂は言いよどんだ。「確かにそうかもしれないけど……なんか、釈然としないんだよ」
「君が釈然としなければならない理由がどこにある。君は真宵くんの親兄弟でも身内でもない、他人だ」
「でも、彼女は、ぼくのかけがえのない友だちだ」
「じゃあ本人に直接問い詰めたらいいじゃないか。言いにくいことまであれこれほじくり返して白状させるのが、かけがえのない友だちの証だとでも言うのならな」
 横を向いた成歩堂と目があう。彼は薄く笑った。
107沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:15 ID:dIH7Aigm
「君は正しいよ、御剣。ただ……心配なんだ。それに、職業柄、納得のいかないことっていうのが、どうにも苦手でさ」
「ほう。じゃあ、私のほうが結婚を拒絶したとでも言えば、納得がいくのか?」
 御剣はなぜか自分がだんだんと腹が立っていくのがわかった。
「旧友と久々に会ったら遊びたくなったから抱いてやって、後先考えずナマ中出しして、当然田舎の小娘相手に責任なんぞ取る気はないだけだ、と言ったら、貴様は納得して、それで満足なのか」
「……君さぁ……」成歩堂は苦笑した。「そんなこと言えば、ぼくが、テレビドラマみたいに君に殴りかかるとでも思ってるのか」
「……む」
「変わらないよな。隠したいことや守りたいことがあるとき、君の口ぶりは露悪的になる。いつものことだ」 
「……ぐむぅ……」
 挑発が空振りに終わって、彼は言葉を返せなかった。
「ははは。図星だろ。唸ってる唸ってる」
「こ、これは今、よく効くツボに入っているからだ。先生、今のは、どこのツボですか」
「生殖器のツボです。かなり疲れてるようですね」
「む……そ、それは」
 目を向けずとも、隣で成歩堂が、じっとりした視線を送ってきているのを感じた。
「先生、グイッとやっちゃって下さい。グイッと」
 と、成歩堂は御剣の足元で施術をしているマッサージ師に呼びかけた。
「今の話、聞いていましたよね。こいつはぼくの親友なんですが、ぼくの妹も同然の女の子を孕ませておいて、まんまと逃げおおせる気です。
 司法が裁くことができない社会の闇に、先生、ぜひ血の制裁をお願いします」
「はいはい。血の制裁ね」
「なっ! ちょ、ちょっと待っ……ぐっ……ぐあ……お、おお……お……おおおお……ーッ!!」
 御剣は上半身をよじらせて、足の裏から突きあげてくる壮絶な痛みに耐えた。
「どうだ、御剣、痛いか。それがぼくと真宵ちゃんの心の痛みだ。ちょっとは思い知ったかい」
「ちちちちが、ちが、違う。誤解だ。誤解なんだ。先生、そもそも、全ての元凶は、こいつにあるんだッ」
 彼は半死半生で息も絶え絶えに成歩堂を指差した。
「そうだとも、貴様が全部悪いんだ、成歩堂。私は単に貴様の不始末の尻ぬぐいをしてやったに過ぎん!」
「な……何だよ、それは」
108沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:15 ID:dIH7Aigm
「私が今になって真宵くんを妊娠させようがヤリ捨てようが、貴様にだけは文句を言えた筋がないんだ! 成歩堂!
 なぜ、貴様は、あれほど真宵くんが追い詰められる前に、もっと早く責任をとって彼女をもらってやらなかったんだッ!」
「おいおい……なんでそうなるんだよ!」
「当然だろう! 彼女には他に身寄りもなく、お前が保護者のようなものだった。これは普通腹をくくるだろうが!」
「お前の当然とか普通の基準がわからないよ! 結婚って、そんなものじゃないだろう?!」
「甘やかされて育った貴様にとってはそうかもしれないが、旧家の跡取り娘にとってはそうではあるまい!
 それくらいのことは、貴様にもわかっていたはずだ。貴様はわかっていて真宵くんを見捨てたんだ。
 彼女にとって結婚なぞ夢もロマンもない、避けがたい現実として立ちふさがる壁だった。
 それを救おうともせずに、自分だけはさっさと初恋の人と結婚して家庭を築いて幸せヅラ下げてほっつき歩きやがって……
 先生! どうか私に代わってこの輩に、天誅を。天誅を下して頂きたいッ!!」
「はいはい。天誅ね」
「……〜〜〜ああああああぁぁぁぁ〜っ、ギブッギブッギブッ!!」
 成歩堂がもんどりうって椅子をバンバン叩くのを見て、御剣は満足して笑った。
「ぼ、ぼくだって……真宵ちゃんに、言ったことがあるんだ、結婚しないかって! でも……」
 その話なら、真宵に既に聞いている。
「断られたから引き下がったのかね? 馬鹿の極みだな。私はなぁ、ずっと貴様が目の上のたんこぶだったんだよ、成歩堂。
 貴様がいたから私はすっぱり諦めきれたんだ。もし私が貴様の立場だったら……迷うことはない。
 保護者の名目を最大限にフル活用して、彼女を縛り上げてでも婚姻届に判子をつかせていた。
 それが彼女の将来のために一番いいことだと信じてなッ!」
「そそそそそのとき、真宵ちゃんに他に好きな男でいてもかよ!」
「当たり前だ、何のための偽装結婚だ! どうせ家には帰らないんだ、好きなだけ間男を連れ込んでくれて構うものか!」
「君が真宵ちゃんのことをとても考えてくれてるのはわかったよ!
 でも、でも……そんなにまで思ってるんだったら、やっぱり今からでも彼女を幸せにしてやればいいじゃないか!!」
109沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:16 ID:dIH7Aigm
「それが可能だったら今頃こんなところで貴様に恨み言をこぼしてなどおらんわーっ!!」
 頭に血が昇ってめまいを感じて、御剣は口をつぐんだ。
 しばしの沈黙が場を包む。
「……普通、逆だよな、立場が。ぼくが君を責めたっていいときなのに」
「この件に関しては君が言えることは何もない。私の八つ当たりの相手になるくらいしかできん」
「御剣。君は、本当に、ぼくが真宵ちゃんを見捨てたことになったと思ってるのか」
「なんだ、今さらになって反省しようというのか。ああ、当然、思ってるさ。どうだ、傷ついたか。反省する気になったか。
 少しでも自分のしたことを後悔してるんだったら、今からでも取り返してみせろ」
 成歩堂は、どういうことだとでも言いたげに眉を上げた。
「私を引き抜きたがって世界じゅうの検察局が札束を積んでくる。私にはまったく腰を落ち着けている暇がない。
 そこに腑抜けた司法がありさえすれば、どんな信じられないくらい治安の悪い地域にも行って叩き直してくるだろう。
 長い間、こんな狭くてつまらなくて、しかも地震が多い島国になど帰ってこないことも、充分ありえる。
 貴様の所業はほとんどにおいてまったくの手遅れだが、だが私の留守の間に真宵くんと彼女の子どもを見守ることくらいはできる。
 せいぜい、せっせと罪を償うことだな。さあ、これで自分のすべきことを理解したか、大うつけが」
「……素直に、『よろしく頼む』って言えばいいのに」
 成歩堂は笑った。
「ぼくは君と考えが違う。ぼくは真宵ちゃんに対してせいいっぱいのことをしてきた。筋は通したよ。
 君に言われなくたってぼくはいつでも彼女の手助けをしたいと思っている。でもそれは真宵ちゃんがぼくの友だちだからだ。
 彼女に対して負い目があって、それに縛られてるからそうするわけじゃない」
〈……こいつはごくたまに、何かの拍子で痛い所を衝いてくることを言うから、始末が悪い〉
 御剣は歯噛みした。
〈負い目に縛られているだと? いや、違う。ずっと、私は縛られているふりをしていただけだ。
 縛られているふりをして真宵くんに近づき、あの契約を申し出た。わかっていたんだ、最初から、それは方便だった。
 しかし、今や彼女は子を宿した。これで終わった。もう……私には、真宵くんとかかわる必要の何ものも残されていない〉
110沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:17 ID:dIH7Aigm
「それにしても、大人だよなー……真宵ちゃんて」 
 彼が、ふと呟く。
「それは同意できる。しかし、誰もがみな、大人になりたくてなる者ばかりというわけではない」
 自分の腕の中で安心しきって体を預ける真宵の顔を思い出す。
 彼女の強さを形成させたのは環境だ。それは彼女が望んで得たものではない。
 真宵を抱くとき、彼女は時に被虐に魅入られる。それが父性への強い渇望が一因だろうということも、彼は気づいていた。
〈そういえば、平手やベルトで尻を打つなど、父親の折檻の類型をしようとすると、嫌がりながらも目を期待に濡らしていたものだ〉
 変な方向へ進む思考を打ち消し、御剣は言葉を続けた。
「周囲の者はけして真宵くんの強さに甘えてはならない。そうすると彼女はいつか必ず無理をしはじめる。
 くれぐれも、あの子を買いかぶることがないようにしてくれ」
「言ってることはよくわかるけど、それをよりにもよって君が言うかな」
「……私は、彼女の望みをきいてあげただけだ」
「君の不在が真宵ちゃんを苦しめる気がしてならない」
「それは、……君たちが、なんとかして支えてあげてくれと言うしかない」
 御剣は言った。
「図々しい願いだと言うのなら、床に手をついて、叩頭してみせてもいい。私では、もうあの子に対して何もしてやることができない」
「君も大変だなあ」と笑われる。「言われなくてもぼくは真宵ちゃんの力になるよ。安心して地球一周でも何でもしててくれ」
「……その。なんだ。……恩に着る」
 成歩堂の目が笑うのを見て、御剣は照れ臭くて目を伏せた。
「いつになっても、また帰ってこいよ。絶対帰ってこい」
「それは、さすがに約束はできないな」
「口だけでいいから言ってくれよ。気を楽にさせてくれ」
「それでは約束の意味がない」
「言えよ」
「行ったろう、どんな治安の悪い地域でも行くと。志半ばで凶弾に倒れているかもしれない」
「お前、……まだ、自分が父親と同じ死に方をするとでも思ってるのか」
「少しな」
「いい年して弱虫の君なんか、別に帰ってこなくていい。ただ、約束だけはしてくれ」
「できない」
「しろよ」
「できない」
「しろよっ!」
111沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:18 ID:dIH7Aigm
「できないったら、できないんだ!」
「ぼくには約束しなくていいから、真宵ちゃんには約束しろ!」
「うっ……」
 御剣は目をそらした。
「それは、無理な話だ、私には。だが、私にも私の筋の通し方がある。君に心配してもらうまでもない」
 約束をしさえすれば、その時は真宵も少しは救われるかもしれない。
 しかし、守れる気がしない約束をする蛮勇など、御剣の中にはない。
〈まして……私には、もう、彼女のもとへ帰る必然性などない!〉
 ツボ押しが終わると、いつものように、あれほどの激痛の嵐のあとなのに、体が不思議と羽根が生えたように軽い。
「健康になった……」と成歩堂がため息とともに呟いた。
 彼につづいて代金をカードで支払おうとすると、マッサージの先生はそれを手で制した。
「今回の代金は、次回までツケとくよ」
「む? しかし」
「お兄ちゃん、うちにツケを払うために、また必ず日本に帰ってくるんだよ、いいね。
 いろいろ大変だろうけど、二人とも頑張るんだよ。先生も、お兄ちゃんたちのこと、応援してるからねっ」
 先生の髭面がニッコリ笑うと、隣の成歩堂もすぐに、ニヤーッとうれしそうに笑いを浮かべた。
 今さらながら、自分たちのアツい会話を人にすっかり聞かせていたことを思い出して、恥ずかしさで顔から火が出そうだった。
 顔を真っ赤にした御剣は、ただ、体を小さくし、財布をひっこめて、
「……い、いたみいります……」と洩らすことしかままならなかった。〈……さっきは、血の制裁を加えたくせに〉

 風が吹く瞬間、にじんだ汗が冷えるのが心地よい。
 けして涼しい日ではなかったが、さすがにこれほど人里離れた山中だと、暑さが気にならないほど空気がおいしい。
 自分があげた線香の煙の香りに、なぜか懐かしさを感じる。
 御剣はまぶたを開け、手を合わせたまま、隣で黙祷する真宵のほうをうかがった。
 よく似合う着物を着こなし、髪を結い上げた彼女は、しかし美しいというより可愛らしくて、七五三におめかしした子どもだと言われても納得できる。
〈自分が孕ませておいて何だが……こんな子がもうすぐ、お母さんになるなど、やはりにわかには信じがたいものだ〉
 顔を上げた真宵が、視線に気がついて、無表情のまま見返してくる。
112沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:18 ID:dIH7Aigm
「……今でも、君には、とても申し訳ないことをしたと思っている」と御剣は言った。
「検察局はご母堂ととうの昔から連絡が取れていたのに、黙っていた。私は君に対してずっと嘘をついていたも同然だ」
「いいんです」
 と真宵は迷いもせずに言った。
「それが、……おかあさんの望みだったから。あたし、もし、知ってたとしたら、おかあさんを困らせてたかもしれないし。
 だから、今は、それでよかったと思ってる」
「すまない」
 と彼は言い、付け足した。「ありがとう」
「おかあさんは、インチキじゃないよ」
 唐突に、真宵はぽつりと言った。彼は息を詰まらせた。
「……ごめん。こんなこと言って。今まで誰にも、信じてほしいなんて、思ったことなかった。
 そんな気持ちになったのなんて……御剣検事が初めてだよ」
 何と答えていいものか、御剣は逡巡した。
 あの霊媒は、自分のまだ生々しい傷に容赦なく塩を擦り込んだ。
 もう、わかっている。あれは、本当は失敗してなどいなかった。
 しかし、だからといって、寝ても覚めても悪夢の繰り返しだったあの日々が帳消しになるわけではない。
「怖いな」と御剣は洩らした。「信じると言ってしまうことが」
「ごめんね」真宵は言った。
「なぜ、謝る」
「言いにくいこと、言わせようとしちゃって……」
 真宵の瞳が揺れた。伏せられた目が、太陽光に反射して輝いている。
「きっと、おかあさんの霊媒で、御剣検事は、すごくつらい思いをしたと思うから……、なのに……」
「……君が私にそのように気を置く必要など、何もない」
「でも」
「あれから二十年経った。綾里舞子の霊媒は私を深く傷つけたが、今、私はほぼ立ち直っている。
 二十年の歳月が必要だったが、たった二十年程度が、何だというのだ。君に比べたら。
 君の母も、ありし日の故郷も、未来も、何もかも奪われ、君のもとへは二度と戻ってこない」
 御剣は真宵の両肩を掴んだ。
113沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:19 ID:dIH7Aigm
「真宵くん。あの霊媒がペテンだったかどうかなど、私にとってもはや少しも重要ではない。
 起こってしまったことはもう変えることができない。だから、今はもう、考えるのをやめている。
 今とこれからのことだけで、頭がいっぱいなんだ。……不本意な答えしかできなくて、申し訳なく思う。
 それに、……たとえ、今、信じると言ったとして、私の行いの免罪符にはなりはせんのだ」
 よく意味がわからないような顔をする真宵に、御剣は訥々と続けた。
「墓前でもある。ちょうどいい。告白しよう。君と、綾里舞子とに。
 君が私のために法廷侮辱罪をかぶって退廷した瞬間から、私はずっと悩み続けていた。
 ……自分の過去にいかにして向き合うべきかをだ。真宵くん、私を……軽蔑するなら、してくれて構わない。
 綾里舞子のあの霊媒が暴き立てられ、彼女が破滅に追い込まれたとき、私は……私は……
 私は幼かった。……地獄で仏に出会ったような心境だった」
 真宵はうなずいた。わかっていたとでも言うように。
「地獄の底で一縷の光を私は見た。神に感謝し、それから祈り続けた。……この女がもっと苦しみますように。
 人の死をもてあそんで私腹を肥やすインチキ霊媒一族に、罰を与えてくれ、と。
 この女が死ぬまで生き恥を晒し続け、絶望の中で息を引き取りますように。
 ……綾里舞子だけじゃない。その一族すべてに……これ以上ないというほどの……屈辱と不遇を」
 彼は自分を罰するかのように言葉を重ねた。
「この一族が……霊媒術が……一刻も早くに、滅びますようにと……」
 御剣の指が真宵の肩に強く食い込み、着物に汗がにじんだ。
 彼女は、その上に手を乗せる。
「思ったことは、たんなる思ったことだよ。御剣検事がそう祈ったからって、そうなるわけじゃない」
「それだけじゃないさ。私は実際に、君を沈めようとした。足を掴み、私のいる地獄の底まで引きずりこもうとした。
 あのとき、君が本当に綾里千尋を殺したかどうかだなんてどうでもよかった。ただただ、その好機の訪れに震えた。
 検死報告書に手を加えるよう指示したとき、私は歓喜の渦の中にいた。綾里舞子の娘を、地獄へ道連れにできることで」
「あ……そっか……」真宵は口に手をやった。「……そうだったんだ」
114沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:20 ID:dIH7Aigm
「君はそんな私のために、なんの屈託もなく退廷の屈辱を引き受けた。そして……霊媒はどうやら失敗でもなかったらしい。
 自分の醜い過去とどう向き合うべきかを模索しつづけた。君と接しながら、わびる言葉を探しつづけた日々もある。
 疎遠になり、何もかも忘れようとした日々もある。……なんとも皮肉なことに、そんなことをしている最中に……
 私は、自分でも気がつかぬうちに、いつのまにか、君を……君のことを、あろうことか」
 御剣は言葉を切り、かぶりを振った。こめかみを汗が伝い落ちた。「……君に救われつづけた。それが、つらかった」
「……だいじょうぶ?」
「平気だ」
 真宵はつま先だって、彼の額を拭った。心配そうに見やってくる。
「果たして私は君へ恩を返し、罪を償う方法を見つけた。だが、本当にそうだったのか、今でもときどき不安になる。
 精一杯、君のことだけを考えて、こうしたつもりでいても、心のどこかで、二十年前の愚かな自分が喜んでいるのではないかと。
 私は……ばかげた復讐を達成して満足しているのかもしれない。綾里舞子の一族を滅ぼす手助けをすることで」
「うれしいのは、普通なんじゃないかな」
 真宵は抑揚をつけずに言った。
「だって、御剣検事みたいな人に、うれしがってほしいから、決めたことだもん」
「しかし……」
 彼はふと、あることに思い当たった。
 真宵が霊媒術を闇に葬る決意は、霊媒術が人を不幸にしつづけてきたことがその理由の一つだった。
〈霊媒で不幸になった人々……なるほど、その中に、私も入っていたというわけか。
 いや、入っていたどころか、まさか……私のことを重く受け止めて、この子は……〉
 御剣は自分の考えを打ち消した。〈いや、そんなのはうぬぼれだ。……うぬぼれであってほしい〉
「ありがとう。御剣検事」
 真宵は頭を垂れて、額を御剣のみぞおちにくっつけた。
「あたし、御剣検事が、子どもを作らせてくれるって言ってから、お願いするように決めるまで、すごく怖かった。
 すごく悩んで悩んで、その最中、あたし一人だけがこんなにつらい思いをしてるみたいに思ってた。
 でも今、御剣検事も、あたしと同じかそれ以上に、つらかったり、苦しんでたって知って、なんか……」
 彼女の表情を伺うことができない。
115沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:21 ID:dIH7Aigm
「……あたしも勇気出さなきゃいけなかったけど。御剣検事もそうだったんだね。どうもありがと。それが、嬉しい」
「私は、自分が汚い人間だとは思いたくない」御剣は言った。
「しかし、私の申し出は、けっきょく一から十までエゴの塊でしかなかった。これでは罪滅ぼしになどならない」
「あたしには、よくわかんないよ」
 真宵は、顔を上げた。
「でも、あたしは御剣検事に助けてもらったと思ってるよ。すごく感謝してる。……それだけじゃ、ダメなのかな」
「ありがとう」
 御剣は口のはしを歪めて、つらそうに笑った。「そう言ってもらえると、少しは気が楽だ」
「しゃべったら、ちょっとはすっきりした?」
「今はまだ、話したことを少し後悔している。だが、きっとそのうち、言ってよかったと思える日が来る気がする」
「そっか……。ねえ。耳、かして」
 と、真宵が彼のタイを引っ張るので、怪訝に思いながらも腰をかがめて、耳を向けてやる。
 彼女は口を近づけてささやいた。「がんばったね。今まで」

 彼が持ってきた大きな花束が墓石の前で風に揺られるのを、御剣は見た。

 綾里邸に戻ると、春美が客間まで麦茶を運んできてくれた。
「今日は、ちゃんと終バスに遅れないようにするよ」
「そうだね。っていうか、始発と終発しかないんだけどね」
「では、そろそろ、おいとましなければならない時間だな」
 真宵は、真剣な話をしているような顔で言った。
「あたしも街まで一緒に行く。お祝いに、ごはんに連れてって」
 御剣は眉を上げて答えた。「そういえば、お祝いをしてやる約束だったな」
「いいかな」
「ああ。しばらくは、日本に帰ってくることもないだろうしな」
「ありがと。じゃ、すぐ、動きやすい格好に着替えてくるから、ちょっと待ってて」
 真宵と春美が一緒に退室したあと、少ししてから、再び襖が開いた。
 戻ってきたのは、春美だけだった。
「あの。もう少しで、真宵さまの準備も終わりますので」
「そうか」
 御剣の正面に膝を折った春美は、落ち着かぬようにもじもじした様子でいる。「あの……」
116沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:22 ID:dIH7Aigm
「何かね」
「……真宵さまは、お腹の赤ちゃんの、お父上の名前を、まだ教えてくださりません」
 彼は目を細めた。
「あの。あの。でも、あの、わたくし……なんとなく、その殿方がだれだか、わかるような気がするんです」
「ほう」とだけ言って、麦茶をひと口飲んだ。
「……みつるぎ検事さま、あの、わたくし……わたくしは……」
 口を挟まず、春美の言葉の続きを待つ。
「あの……ま、真宵さまの、赤ちゃんは……この里みんなの赤ちゃんです。
 ずっと、わたくしたちが、真宵さまと、お子様をお守りしますから……みつるぎ検事さまは、どうか、ご心配なさらないで下さい」
「ありがとう」万感の思いが胸を衝いたが、だからこそ、言葉は最小限しか出ない。「とても心強い」
 春美はうつむいたまま、くるりと背を向けた。
 その様子のいじらしさに、まいったな、と御剣は天を仰いだ。
「たまには、来てくださいますか」
「ああ。いつになるかはわからないが、折を見ては、お邪魔させていただこうとは思ってる」
「よかった。あの。ずっと、待ってますから」
「その日まで」と御剣は言った。「……どうか、よろしく頼みたい。私の大切な人を」
「はい、あ、あの……しょうち……いたしまし……すみません、失礼します」
 春美は顔を覆って、足早に部屋を出ていった。
〈しまった。ちょっと、口がすべったな……今のは〉
 心になんのやましさもないのは本当だった。
 先日、親友に会ってきたときでさえ、ふてぶてしい態度でいたが、やはり子どもを泣かせてしまったとなると、途端に後ろめたく胸は疼く。
 面と向かって極悪人と罵られたり、鼻血が出るまで殴られるほうが、どんなにか気が楽だったろう。
〈春美くんも、薄々気がついているのだろう。私のほうがフラれたんだということくらいは。それで、私に優しいんだ〉
「あれ。はみちゃんは」
「君の部屋へ戻らなかったのか? どうやら帰ってしまったようだな」
 戻ってきた真宵がそれを聞くと、さっと顔色が曇った。
「……はみちゃん、勘づいてたみたいだった?」
「多分にな」
「うう。やっぱ、そっか……」彼女はがっくりとうなだれた。「ショックだろうなぁ。あとで、慰めてあげなきゃ……」
「君が元気な顔でいて、元気な子どもを生むのが何より慰めになるだろうな」
117沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:23 ID:dIH7Aigm
「うん。そうだね。……わかってる」
 真宵までもが落ち込んでしまったのが丸わかりだ。
 バス停の椅子に座って、二人で待っているあいだも、彼女は憂鬱そうな表情のままだった。
「そういえば、成歩堂に会ってきたぞ。昨日」
「ええっ。そ、そうだったの?」真宵は目を丸くしたあと、不安げに眉をひそめた。「……それで。だ、大丈夫だった?」
「刺された傷が見たいか?」と、彼はスーツの前のボタンを外しだす。
「う、うそっ!」
 シャツの腹の部分のボタンを開けると、真宵があわててその中を覗き込んだ。
 やがて、その腹筋に傷ひとつないことがわかって、
「……って、やっぱり嘘なんじゃない!」と、パンチを食らわせた。
「当然だろう。別に話がこじれることも、拳と拳で語り合うこともなかったよ」
「はー、よかったぁ」真宵はほっと胸を撫で下ろす。「ホント、心配させないでよ……。……二人で、どんなこと話したの?」
「当たり障りのないことを。終始、しごく穏便に」

 食事をすませたあと、御剣は思い出したことがあって、慌てて時間を確認した。
「どうしたの?」
「取りに行くものがあったんだ。うむ、まだ、店は開いてる。ちょっと付き合ってくれ」
 店に入ると、真宵はものめずらしそうにきょろきょろする。
 椅子に座ると、店員に、頼んでいた眼鏡のサイズを最後に調整してもらう。それを見ていた真宵が、盛大に噴き出した。
「……そんなに変だったかな」レンズごしに真宵を見ると、彼女はぶんぶんと首を振ったが、まだ顔が笑っている。
「ううん、そうじゃないそうじゃない。似合ってるけど、なんか、べ、別人みたーい」
 眼鏡をかけたまま店を出てからも、何がおかしいのか、まだ真宵は笑い続けている。
「それほど笑われると、少しヘコむのだが……」
「ごめんごめん。でもさー、なんでいまどきコンタクトレンズにしなかったの?
 あ、わかった。御剣検事、コンタクトをハメるの、怖いんでしょー」
「それもあるが」と御剣は苦笑いした。「眼鏡をかければ、親父と同じになるからだよ」
「あー……そっか」真宵はほんと手を打った。「うん。確かに、今の御剣検事って、なんか、お父さんって感じ」
〈『お父さんって感じ』か……やれやれ〉
 御剣は肩をすくめた。
118沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:23 ID:dIH7Aigm
「……それでは、駅まで送っていこう」
「えー。一軒くらい、飲みにいこうよ」
「飲みにって……もう君は妊婦だろう。酒はやめておきなさい」
「あたしだけノンアルコールのカクテルでも飲んでれば大丈夫じゃない」
「私だけ酔わせるのか? それはちょっと、ズルい気がするんだが」
「うーん、そうかな? なんで?」
「なんでと言われれば、説明はむずかしいのだが……」彼は口ごもった。
 酒が入ったら、いらないことを口走ってしまうかもしれないと危惧していた。
 それに、口走るだけなら、まだましだ。こんな夜は、みっともない飲み方をしそうな予感がひしひしと湧き上がってくる。
「だめかなあ?」
「……君のその顔には何度も言いなりになってきた。今夜を最後にしばらくそれもないと思うと感無量だ」
 御剣は顔を崩さず心にもないことを言った。
「じゃあ、いいの?」
「仕方ない。その代わり、かなり悪酔いするかもしれんから、覚悟しておくように」
「わーい」と真宵は万歳をした。「大丈夫、大丈夫。一緒に酔ってあげるから」
〈……飲まないのではなかったのか?〉
 もちろん、彼女のぶんはちゃんとアルコール抜きのカクテルを注文してあげた。
 バーの椅子に並んで座ると、ぐっと距離が近づく。
 断続的にだが数ヶ月も乱れきった生活を共にしてきたが、もう、その日々は帰ってくることがない。
 もう彼はけして真宵の手をとらないし、肩を抱いて寄り添うこともしない。彼女に夜の愉悦を教え込む前に戻ったのかように。
 そう思うと、こうやって肩を並べているだけで、一緒に公園を歩いたあの日のように、胸はもどかしく疼く。
〈一体、どんなつもりで誘ったのやら〉
「なあに?」
「何って、何がだ」
「なんで、そんなに顔ばっか見てるの?」
「ああ……」と御剣は答えた。「さっきからなんだが、君は少しふっくらしてきたようで安心だ、と思ってたのさ」
「わかった? 最近、元気なんだ。ごはんが食べれるようになったし」
 二人は小さく音を立てて乾杯をした。
「そいつはよかった。正直、君の体型では、子どもを生むのが心配だったからな」
「御剣検事のおかげだよ。すっかり元気になれたの」
「ほう。それは、どうしてかな」
119沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:24 ID:dIH7Aigm
「なんでかなあ? あたし、むかし御剣検事のこと好きだったから、夢がかなってうれしかったんだと思う」
「そうか」
「うん。ありがとう、御剣検事。……すっごく楽しかった」
 その笑顔には、およそ屈託のひとかけらもない。
 危険を感じずにはいられなかった。罠が待っているかもしれない。それも、めいっぱい甘い罠が。
 罠を仕掛けてきているのだったら危険だが、罠だと本人がわかっていないのなら、もっと危険だ、と彼は思った。
 落ち着き払って、探りを入れた。「私も楽しかったよ」
「ほんと? それ、すごくうれしいな」
 本当だとも。これから一生、あれほどセックスの相性がいい女性とめぐりあえることなどあるまい。
 口を開きかけて、あわてて抑え込んだ。
〈……今日でお別れになるのかもしれないんだ、そりゃあ少しは本音をさらしたいところだが……慎重に行かないと、自殺行為だな〉
「出産まで、修行もお仕事もお休みするんだ。しばらくは、ゆっくりできそうだよ」
「それはいいことだが……その間、生活は大丈夫なのかね?」
 彼は眉をひそめた。「その。君さえよければ、いくらか生活費を送金することに、私はまったくやぶさかでは……」
「おっと。御剣検事、あの契約書の内容、忘れたの? 契約違反だよ」
「忘れてなどいないが」彼は一瞬だけためらって、続けた。「しかし、あんなものは紙きれだ」
「う。それはそうだけど、思いっきり、身も蓋もないね……」
「あれは、君をではなく、私を縛るために作成された書類だ。君がそうしろというのなら、私のほうはいつでも、あれを破り捨てる準備はある」
「それ、喜んでもいいのかなあ……」と真宵は苦笑いして小首をかしげた。
「まあいいや。どうも、ありがとう。でも、あたしはそういうお願いは、する気はないよ」
 きっとそれは当然の返答だ。御剣が金を出せば、真宵はずっとそれを気にしつづけるだろう。
 そのつもりがないまま人を恩で縛ってしまうことを考えただけで、こんなにも嫌な気持ちになる。
 しかし自分のほうは、おそらく今もなお束縛されたがっているのに間違いない。
「真宵くん」
「何?」酔いがまわるのには早すぎる。アルコールのせいというより、それのせいにできる状況が、御剣の枷を緩めていた。
「あえて、今、君にたずねたいことがある」
「うん」
120沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:24 ID:dIH7Aigm
「……状況に進展があったところで、君の気持ちは……変わってはいないのだろうか」
「気持ち?」真宵には話が見えないようだ。
 やむなく彼ははっきりと言った。「結婚の話だ」
「……え?」真宵はきょとんとした。「どうしてそんなこと言うの?」
「む……どうして、と言われても……」
「あたしのことを考えて、そう言ってくれてるの?」
「ま、まあ、そうだ」と御剣は言った。
 彼女は寂しげに笑った。「悪いけど、気持ちは、変わってないみたい」
 御剣は肘をついて頭を抱えた。
「ごめんね」
「いや、いいんだ。もう酔っているらしい。ただ、君のこれからを考えると、君が不憫で……そう思うと」
「ありがとう、御剣検事。やっぱり、優しいんだね。ホントにうれしいよ」
 本当は、君と繋がっていたいからで、それだけなんだ、と彼は言いたかった。
 言ってはならないことを言いたかった。地雷を踏みたかった。二人とも取り返しのつかないほど傷ついてしまっても。
「……ありがとう。ほんとに」真宵は御剣の肩にそっと頭を預けてきた。
「気にしなくていい。慰めもいらないよ」
「そうじゃないよ」
〈早く部屋に帰ろう。ああ……早く帰ってシャワーを浴びて……いっぱい酒を運ばせて、ベッドの上でつまみを食べながら、くだらんテレビ番組を見て、前後不覚になるほど飲んで飲んで……そのまま寝て、朝になったら全て忘れてしまっていたい〉
「御剣検事。きいてほしいことがあるんです」
「何だね」彼は顔を上げぬまま、興味のなさそうに返事した。
「あの。こんなお願い、図々しいと思われるかもしれないけど……もう少し、お祝いしてほしくて、それで」
「……何だろうか」
「あのその。つ、付き合ってほしいんです。一日だけ」
 御剣はゆっくりとおもてを上げて、真宵を見た。「何にだ」
「そ、そうじゃなくて」真宵は顔を赤らめて、視線を合わせようとせずに首を振った。
「あの。前にも話したけど、御剣検事と、え、エッチしてるあいだ、何度も、ほんとの恋人同士になったような気分になれたの。
 でも、それはすごくいけないことのような気がして、そういう気持ちになっても、すぐ、そうならないようにしてた。
 だから、それだけが、……心残りだったの。だから」
 真宵は意を決したように御剣の目を見た。
121沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:25 ID:dIH7Aigm
「恋人ごっこ、してください。これから。朝まででいいから……」
 彼は遠く自分の名前を呼ぶ声で我に帰った。
 真宵が心配そうに顔を覗き込んできている。夢の中にいるように音が遠く、全ての動きがスローに見えた。
「いや、失礼」御剣はウォッカをがぶ飲みした。「軽く気を失っていたようだ。あまりの展開に」
 最後の一夜をねだってくることは予想のうちだった。スマートな断り方だって文案を練りに練って準備してきていた。
 それとはまるで話が違う。よりにもよって恋人ごっこをしてほしい、と。言葉に詰まるのも無理はない。
「その、なんだ……ま、真宵くんね。君のお誘いは、し、至極光栄だが……」
「あの。さっき、御剣検事も、楽しかったって言ってくれたから、言ったの」
 彼女は真面目ぶって唇をへの字に曲げ、御剣のほうに向き直る。
「御剣検事には本当に感謝してるから、だから、今日くらいは二人で一緒に楽しくなりたいなって……楽しくなってほしいなって。
 だから、あたしに気を遣わなくて、ぜんぜんいいし、ことわるのが悪いとか思わなくていいし。
 ただ……ホントに、御剣検事の好きなようにしていいから」
 御剣はテーブルに力なく突っ伏した。真宵が驚いて背中をさすってきてくれる。
「だ、大丈夫?」
「すまない……平気だ」
「ごめん。あたしが変なこと言ったから……あの、あの」
 真宵がおろおろして、必死に取り繕うとする。
「ゴメンなさい。忘れてください。あの。あたしばっかりわがまま言ってるから、じゃあ、こうしましょう。
 御剣検事がやってほしいことをやってあげるっていうのはどうかな。なんでもいいから……」
「……私の望み、か」御剣は今にも死んでしまいそうな目で彼女を見やった。
「私の望みは……、救われたい。楽になりたい」唇が震えた。「……助けてほしいんだ。とても」
「あ……」真宵は狼狽したように激しく目を泳がせた。「あ、あ。あの。それって。あたしじゃ……無理ですか?」
「ああ。無理だよ」
「ううう……」真宵はがっくりと肩を落とした。
「……あ、あたしにとって、御剣検事はいつも、遠い人だから、あたしなんか、力になれないのかもしれないけど」
 彼女は垂れ下がった御剣の右手をとり、両手で包んだ。
122沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:25 ID:dIH7Aigm
「ちょっとの間、忘れさせてあげることくらいも、あたしにはできないのかな……」
 真宵の手は熱かった。彼はあの夜の公園を思い出していた。見栄を張って平気な顔をした肝試し。
 あのあと御剣は二度と真宵への淡い思いをおくびにも出さぬことを誓った。
 何重にも鍵をかけて、心の一番深いところへしまい込み、誰にも立ち入らせなかった。
 大事なものを守り抜かねばならない戦いに、もう、疲れきっていた。へとへとだった。
 理窟を越えて、ただただ、真宵の体温がいとしく、ありがたかった。
〈……底なし沼にも底があるのだろうか。底は、いったい、どのようになっているのだろうか〉
 離すまいと、ぎゅっと握り返した。
 
 御剣の広い胸に石鹸を塗りたくる真宵を見下ろしていた。
 彼も真似をして、真宵の小さな胸を両手で揉み洗いしてあげると、くすぐったそうに、体を反らせた。
「かわいいな」と彼は頬を緩めた。
「ほんと? ねえねえ、どこらへんが?」
「いや、どこらへんと言われても……」
 苦笑しながら、抱き寄せる。〈なんで、私は吹っ切れてるのだろう……。また、この子とこんなまねをすることになるとはな〉
「えへへ。御剣検事も、カワイイよ」見上げた真宵の頬に泡がついてる。
〈……まあいいか。楽しいから〉
「なんだ、その呼び方は」
「え? 何が?」
「今日だけは、付き合ってるんだろう、私たちは。なのに、その呼び方はないだろう」
「えーっ」と真宵は目を丸くして首を振る。「でも、もう五年もずっとこうだもん。御剣検事は、御剣検事」
 彼はしゃがんで、子どもに接するように、視線を低くしてから言った。「駄目だ。ほら、ちゃんと言ってみろ。『怜侍さん』って」
 必死に笑いをこらえながら、真宵は言った。「……れっ、怜侍さん」
 真宵の胸に頬を寄せ、抱きしめた。「真宵……………………くん」
「ほらね! 恥ずかしいでしょー?」と彼女ははじけたように笑い出した。
「まったくだな。この問題は、棚上げということにしておこう」
 真宵は笑い転げながら御剣の顔を上げさせ、唇をついばんだ。
「うらやましいな。御剣検事とほんとの恋人になれる人が」彼女は言った。「こんな人が、自分のものになってくれるなんてねー」
123沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:26 ID:dIH7Aigm
 そう言われて、彼はちょっと困った。「そんなことはない。言っておくが、私はけして君が思っているほどの男ではない」
「質問。どんなふうに思われてると思ってるの?」
「どうせ勝手に、王子様みたいだとでも思ってるのだろう」
「えええっ! なにそれ、しかも、すごい自信まんまんー」
 おかしくてたまらないらしい真宵の笑い声に、少し不安になる。
「……じゃあ、実際はどう思っているんだ」
「そういうふうに思ってればいいんじゃないですかー? そのほうが幸せだと思うし」
「うぐっ……」
 思わぬ仕返しをされ、言葉をなくす。
「ごめんごめん。でもまあ服装は王子様っぽいと思うよ。少なくとも服装はね」
「そもそも君の話は最初からおかしい」と、御剣は話題を変えようとした。
「私たちは本当の恋人同士だ。うらやましいも何もない」
「そうだけど、ん」舌と唇を使って、反論をふさいだ。やや強引に舌を絡め、いたぶってやると、真宵は苦しげに鼻を鳴らす。
 ぼんやりとした顔でこちらを見つめている。
「……あたしのもの?」
「ああ」彼はうなずいた。「君も、私のものだ」
「嬉しいな……」
〈真宵くんの恋人になれる男がいたら、私も、羨ましさで……頭のネジの一本や二本は外れるかもしれないな〉
 せつなげに吐息をついたが、不思議と、気持ちはおだやかに幸せだった。
「真宵くん。やっぱり、私は君が嫌いだったようだ。私の言う意味はわかるね」
「あ」彼女は目を伏せた。「うん。あの、あたしが、御剣検事にとって、重要だから、でしょ」
「そうだ。君がずっと憎かった。私にとって君は戦うべき敵だった。そして、戦いつかれていた」
「戦い……」
「今日だけは戦わなくてもすむと思うと……それに、こんなにかわいい子が彼女になってくれると思うと、気が楽になった。
 君には感謝している。ごっこ遊びにも、効用があるものだな」
 背中にまわされた真宵の手から、石鹸が滑りおちた。 
 彼がもう一度舌を伸ばすと、真宵も口を開け、そっと舌をその先に触れさせた。
〈最後の最後。今夜ばかりは、沈むかもな……私の最後の砦も〉
124沈む聖域(ミツマヨ):04/06/08 20:30 ID:dIH7Aigm
【↑前フリ段階・エロなし注意↑】

 まだ、文章とか色々おかしいところがあるかもしれません。
 変なところをご指摘下さったら、小部屋にageるときに直しておきます。

 次で本当の本当に最後です。すいません。
125名無しさん@ピンキー:04/06/08 20:30 ID:445anfGH
<FONT SIZE=最大(;´Д`)ハァハァ >新作キタァァァ━(゚∀゚)ァァァ━!!<FONT>
126名無しさん@ピンキー:04/06/08 20:36 ID:zlVZod23
リアルタイム遭遇(゚∀゚)━!!
すっかりミツマヨにはまりそうだ。こいつめ…どうしてくれる!!
127名無しさん@ピンキー:04/06/08 21:33 ID:ibvHaem6
神様…好みで好みでしょうがないです。
おかげでお気に入りカプが増えてしまいました。
次回もお待ちしております!

>101
ひそかにその書き込み好きだ。
128名無しさん@ピンキー:04/06/08 22:45 ID:AHNueKwz
神様! GJです。
もうエロあるなしなんて関係ないぐらい萌えます。
次回と言わず次回作も期待してます。ずっとずっとここに
書きに来てください。
129名無しさん@ピンキー:04/06/08 22:57 ID:uNv/cEC5
[沈む聖域」という文字があるだけで、心躍ってしまう・・・。
ミツマヨ神様本当にありがとう・・・!
おもしろすぎる!!
130名無しさん@ピンキー:04/06/09 00:02 ID:iLfQXdAf
乙です。
もともとミツマヨ萌えだったので、モニタの前でもだえながら読んでます。スバラシイ!!
次が気になる・・・。でも終わってほしくない・・・。
131マヨイ萌えのひと:04/06/09 01:25 ID:AclsuSMw
スゲー…!ミツマヨのひとウマー杉だ…GJとしか言いようが無いっスよ!

ナルマヨ完結編もあげていいかのう。どうかのう。まあ書いたから上げるか。
挿入直前でぶっちぎってしまったため、エロは前半のみ。しかも短い。
後半は長くエロ無しなので読み飛ばしてもらっても良いです。
初SSということで勘弁してくだされ。
132ナルマヨ:04/06/09 01:27 ID:AclsuSMw
「真宵ちゃん…ごめん、もう我慢できそうにない…ッ」
ぼくはたまりかねてズボンを下げ、痛いほど勃起したペニスを取り出した。
やっと開放されたそれはぶるんと揺れた。
恥ずかしいほどの量の先走り汁が糸を引いている。
「……え。だっ、駄目だよなるほどくん!!
そんな…そんなに大きいの…絶対ムリだよ、入んないよ…!」
真宵ちゃんが少しあとずさる。見た目以上にその身体は小さく感じた。
男根の先端をひくつくクリトリスにこすりつける。
「……ぁ…!」
真宵ちゃんが息を飲んだ。
ぼくはごくりと喉を鳴らした。

唇で唇をふさぎながら、亀頭で膣口を軽く突付く。
たっぷりなぬめりと熱さが隆々とそそり立つ茎を刺激する。
真宵ちゃんの手がぼくの胸をじたばたと叩くので、ぼくの首に回してしがみつかせた。
自分に対する感情を利用して快楽の道具にしようとしている、という事実がぼくの心を締め付けた。
にもかかわらず、この背徳行為が与える興奮はたとえようもなく、本能は良心を次第に駆逐していく。

真宵ちゃんの腰がじれったそうにもじもじと動いた瞬間、熱い裂け目にぼくの先端がめりこんだ。
「きゃあ…っ……んんーーー!!」
せつないような悲鳴が暗い事務所に響いた。
弾力のある襞が収縮を繰り返しながら敏感な雁首を摩擦する。汗が吹き出る。
硬くこわばった竿が脈打ち、より強い快感を求めようとうずいている。
真宵ちゃんはぼくの髪をつかみ、痛みをこらえていた。
しかし、身動きをするたびに身体の重みでペニスは徐々に深くつきささっていく。
133ナルマヨ:04/06/09 01:28 ID:AclsuSMw
疲れと性欲の溜まったこの状態で、動かずにじっとしているなどと、ほとんど拷問のようだ。
とうとう男根の先端が行き止まりに到達したが、ぼくはもう爆発寸前のところにいた。
繋がったまま真宵ちゃんを抱えなおした。
ソファーに腰掛けるぼくの上に真宵ちゃんの身体をまたがせるように据えると、どさりと座り込んだ勢いでさらに深く突き刺さった。
秘所からこぼれる愛液はぼくの太腿まで濡らしている。
一度絶頂を迎えた襞が痙攣しながら竿に絡み付いていく。
「…ま…よい…ちゃ…ん…、も、もう…だ、出すよっ…!!」
思わず情けない声が漏れてしまう。
「! いやっ……!それ、それって…だ、だめ…」
一気に腰を手で引きつけ、こみ上げる射精感にまかせて猛烈に突きゆさぶった。
「あっ…やだぁ…っ!あッ……抜いて…!よぉ……!!!」
「…く…ぅ…、ご、ゴメン…!!」
真宵ちゃんの顔が真っ赤に上気し、爪をぼくの背中に食い込ませた。
その瞬間、ぼくは真宵ちゃんの中に溜まりに溜まっていた精液を思い切り吐き出した。
ずるりとペニスを引き抜くと、臭気のある粘液が赤く染まった隙間からどろどろとあふれていた。

真宵ちゃんは気を失ったようだった。
いつかこうなってしまうかも知れないと、そんな気がしていた。
「いつものなるほどくんじゃない」そう、君は言ったけれども…。
今日は何度心の中で謝っただろう。
でも、今はただ眠りたい…。
目眩がするほどの激しい眠気に襲われ、ぼくの思考はみるみる飲み込まれていった。
134ナルマヨ:04/06/09 01:29 ID:AclsuSMw
§ § § § § § § § § § §

 ───5月26日 午前11時42分
    成歩堂法律事務所

ぼくが目を覚ましたとき、真宵ちゃんの姿は無かった。
もう高く昇った日の光がブラインドの間を縫って部屋を明るく照らしている。
外は気持ちいいほどの五月晴れだったが、昨日とはどこか違う事務所の空気がぼくを憂鬱にさせた。
どうしてぼくはあんな事を……
色々と頭の中で自分を弁護する言葉をひねり出そうとしたが、なかなかまとまらない。
真宵ちゃんのことを愛しく思っていることだけははっきりしている。
こんな形で想いを遂げたかったわけではない。

ぼくたちは恋人同士ではない。
綾里真宵───。倉院流霊媒術の次期家元で、ぼくの助手だ。亡き千尋さんの妹で…ぼくにとってかけがえのない…
かけがえのない……何だろう?
いくつかの問いかけがむなしく吸い込まれていった。
喉はからからに乾いていたが、ずっとやめていた煙草を久しぶりに吸いたくなった。
まだ上着のポケットに残っていたはずだ。

そこでぼくの思考は中断された。
ぼくの一張羅のスーツがない!
ぼくはYシャツにパンツ一丁という情けなさすぎる格好で途方にくれるしかなかった。
ふと目をやったデスクの上に紙切れが載っている。…真宵ちゃんの字だ。
『スーツ汚れてたので、クリーニング出しときます』
135ナルマヨ:04/06/09 01:30 ID:AclsuSMw
ま、真宵ちゃん……
ありがとう……。

……!?
───ぼくの弁護士バッジも…無い!!!
いつもくっつけていた弁護士バッジ。一緒にクリーニングに出したらしい。
ポケットの中に一緒に入っていた事務所の鍵も見当たらない。鍵のスペアは真宵ちゃんが持っている。
このまま帰るわけにも行かないが、さすがに今日は仕事をする気にもなれない。

「…どうせ、ヒマだし」
ぼくは小さなため息をついて、事務所にある小さな冷蔵庫を開けた。
しかし中にはビールしか入っていなかった。依頼人が報酬とは別にくれたものだが…まぁ、こんな日もいい。
ぼくは引き出しからマジックペンと紙を取り出し、ひとことだけ書いた紙を事務所の入り口に貼った。
『本日、都合により成歩堂法律事務所は臨時休業とさせていただきます』
(どうせやらなきゃいけない事もないし)ひとまずこれでよし。
ぼくらはまた今までのような関係に戻れるだろうか?
真宵ちゃんはぼくを許してくれるだろうか?
次に逢うときにはどんな顔をしたらいいのだろう?

すこし迷ったあと、ため息をついて結局ビールの缶に手を伸ばした。
こびりついた罪悪感はそう簡単には消えそうに無いが、すこしはマシになるだろう。
そうだ。その前にシャワーを浴びよう。

成歩堂龍一が事務所のユニットバスで爪先まで熱いシャワーを浴びているとき、綾里真宵は冷たい滝に打たれて芯から凍えていた。
136ナルマヨ:04/06/09 01:31 ID:AclsuSMw
§ § § § § § § § § § §

───5月26日 午前11時56分
    倉院の里・修行の滝

真宵は昨日の事を思い返していた。
(あそこがじんじん痛い…)
ちらりと自分の太腿に目をやると、成歩堂のつけたキスマークが赤く残っているのが目に入った。
(ち、違う、そーゆーこと考えてたわけじゃないし)
しかし、濡れて透けた装束にはくっきりと情事の跡が、あえて見ようと思えば見て取れる。
隣には春美がいる。万が一ばれたら恥ずかし過ぎて死んじゃうかもしれない…っていうか間違いなく死ぬ。

「真宵さま、今日はなんだか顔色がワルいです。
…まさか、なるほどくんと何か…?ひょっとしてケンカでもなさったのですか…!?」

!!!!?

春美の胸の勾玉の光が強くなった。
ひょっとしたら春美には真宵の心に掛かったサイコ・ロックが見えているのかも知れない。
…って、多分見えてるだろーな。……うう…。
真宵は大きな、それは大きなクシャミをした。

「だだだ、だいじょぶですか真宵さまっ!?」
「ご、ゴメンねはみちゃん…大丈夫、大丈夫…だ…よ…
 ふぇ……クシュン!…」
「ま、マヨイさまあっ!」

(……今日は修行はもう止めよう…)

「ゼッタイ、なるほどくんのせいだ!」
「えぇ!?ややややっぱり…そ、そうなのですかっ!!」
心の中だけで思ってたと思ったのに、口にでてしまっていたらしい。
137ナルマヨ:04/06/09 01:32 ID:AclsuSMw
成歩堂が自分の事を『優先順位NO.1』にしている事は真宵には分かっていた。
(きっとなるほどくんはあたしを汚しちゃったと、傷つけちゃったと思ってるだろうな。でも、あれくらいでなるほどくんの事嫌ったりしないよ)
(そりゃあ、ちょっとびっくりはしたよ、確かに。ただ、あたしだってもうオトナだし。あーゆーコトだって知ってたし)

「はみちゃん、ゴメンね。あたしやっぱり今日はちょっと体調わるいかも。もう上がるね」
まったく修行どころではなくなってしまった。
黙って事務所を出てしまったので成歩堂はひょっとしたら気にしているのかもしれない。
法廷ではあんなに堂々とハッタリをかますくせに、恋愛のことに関すると時々妙にナイーブな顔をみせることがあった。
そばに置いておいたバスタオルをつかみ、水から上がる。タオルは日の光を吸ってぽかぽかと温もっていた。

真宵のおなかがくう、と鳴った。
成歩堂もお腹をすかせているだろう。
いつものように笑ってあげればいいんだ。
またいつものようにいつものラーメン屋に行こう。
(やっぱりあたし、なるほどくんが好き、なのかな…)


更衣室にたどりつくとバカみたいに能天気な着メロが鳴り響いていた。
トノサマン。…なるほどくんだ!真宵の心臓がどきりと高鳴った。
メロディーは2週目のループにはいったところで途切れた。
真宵は震える手で携帯電話を取り上げた。
いつもと同じ、いつもと同じ。
呪文のようにつぶやいて、呼吸を整えて発信ボタンを押す。
1コール。
2コール。
3コール目の途中で繋がった。



何を話したかはよく覚えていない。
とにかく、真宵は街行きの電車に乗っていた。
いつものように、成歩堂法律事務所に行くために。
138マヨイ萌えのひと:04/06/09 01:41 ID:AclsuSMw
以上でした。

思うように文章を操るのは非常に難しいっス。
表現力を磨いて、もっとエロく、もっと萌えなSS書けるよう精進したいです。

別スレに既に投下済みですが、挿絵っぽいモノをひとつ…
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/9083.jpg
本文と矛盾してますが。
139名無しさん@ピンキー:04/06/09 04:20 ID:qZDyZetb
マヨイ萌え様GJ!!
>『スーツ汚れてたので、クリーニング出しときます』
ここでぐっときた。
真宵けなげだ……てか、せつねー
このあとナルホドにちゃんと幸せにしてもらってホスィ

挿絵も(゚д゚)ウマー塗りがキレイ

またの降臨お待ちしてます。また萌やしてください(;´Д`)ハァハァ
140名無しさん@ピンキー:04/06/09 14:38 ID:AeC+zMpH
>>138
マヨイの顔が昔の広田レオナみたいだな。
141名無しさん@ピンキー:04/06/09 18:56 ID:feHbcPtC
マヨイってカタカナで書かれると蒼き鷹思い出す
142名無しさん@ピンキー:04/06/09 21:58 ID:e4GDbNFz
>>141
ドラグナー?
143名無しさん@ピンキー:04/06/10 02:26 ID:mDQN/ZjZ
ナルマヨGJ!!

挿絵も保管庫に収納してもいいですか?
144名無しさん@ピンキー:04/06/10 02:41 ID:Mrl74pR/
>142
マイヨだっけ?
145名無しさん@ピンキー:04/06/10 05:33 ID:mDQN/ZjZ
あ、IDがDQNだ……。
146名無しさん@ピンキー:04/06/10 11:08 ID:Mrl74pR/
>145
ステキ・・・
147名無しさん@ピンキー:04/06/10 13:41 ID:YhrjScIY
>>145
リュウちゃん・・・(←飛躍しすぎw)
148マヨイ萌えのひと:04/06/10 17:51 ID:2VNJIZ4K
マヨラーです。見てくださった方々ありがとさまです。
逆裁は最高の萌えゲーです!
ログ倉庫のなかの方、絵まで保管してくださるとの申し出ありがとうございます。
発表できる場を持てるヨロコビに、ワシの尻が暴れだしておるぞぉ……!
14975:04/06/10 18:26 ID:8mu0fKUc
2のネタでしかもマイナーカプを投稿させて頂きます。
まだ終了しないし、イタイかもしれませんがご了承を……
150名無しさん@ピンキー:04/06/10 18:28 ID:8mu0fKUc

愛しい、切ない……憎い。
自分の中で小さくなり、大きくなり、繰り返す感情。

それはやがて、乾いた独占欲の名を持つ事になる。

−邪恋慕− (よこれんぼ)

一通りの仕事を終えて、どさり、とソファに彼は座り込んだ。
それを、後ろからまるで子供を見ている母親のように穏やかな笑顔を浮かべた女性がやって来る。
「そんな風に座ったら、腰が砕けるわよ?」
「大丈夫ですよ。ほら、ボクは何でもこなせるから」
そう言って、彼は彼女の方を向く。
「あなたは今や一斉を風靡するほどの実力が在るのだから、怪我でもしたら大変だわ、王都楼さん」
「それは、ボクがスーパースターだからですか、マネージャーさん?」
いたずらっぽく彼…王都楼 慎吾は笑い、彼のマネージャー、天野 由利恵の事を見た。
由利恵は驚いたような表情をしていたが、やがてくすりと笑う。
「その答えは半分ね」
「もう半分は?」
さあ…それくらいは、頭の良いあなたの事だから、もう分かってるでしょう? と言って、由利恵は
王都楼の頭に持っていた手帳をこつん、と付ける。
軽く小突かれ、王都楼はしばしぼんやりしていたが、やがて悪戯っぽく笑ってやる。
「相変わらず人を解析するのが上手いなあ。マネージャーさんは」
「あら、失礼ね。何年も仕事で付き合っていれば自然と分かる物でしょう?」
「それとも、あなたは私の事、良く分からない?」と尋ねる由利恵に「やれやれ、答えが分かってるくせに」
と言って王都楼は肩をすくめた。
151名無しさん@ピンキー:04/06/10 18:38 ID:8mu0fKUc
その様子を見てから、由利恵は優しく微笑み、スケジュール手帳を開いた。
「今日の予定はこれでお終い。明日の予定だけど、結構朝が早いからね」
スケジュール手帳にびっしりと書かれた予定を、由利恵は流暢に読み上げる。その内容を聞きながら、
王都楼はうんざりとしたような表情になって由利恵の事を見た。
「スケジュール、スケジュール、スケジュール…スーパースターも楽じゃないよ」
「私は誇り高いわよ。スーパースターのマネージャーをする事が出来るって」
にこやかに笑う由利恵の事をちらり、と王都楼は見た。
「恋人である事は、誇り高くは無いって訳か…」
「少なくとも…今のあなたはスーパースターだから、ね」
そう言って、由利恵はスケジュール手帳をぱたん、と閉じた。
「ねえ、マネージャーさん…いや、由利恵。まだスケジュールは在るさ」
「何かしら?」
「分かってるくせに」
惚けたように返事をする由利恵の事を、王都楼は抱き締める。
「慎吾ったら…ここはプライベートな事をするには向いてないわよ」
「じゃあ、ボクの家にでも行こうか、由利恵」
彼はそう言って、彼女の手を取る。それを、彼女は軽く払う。
「ちょっと待って。事務所の方に終了の報告をしなくちゃ」
「やれやれ。マネージャーの仕事も楽じゃないね」
「あなたほどじゃないわ」
由利恵は軽く微笑み、部屋を出て行った。
残された王都楼は虚空を見て、幸福のための溜息を吐いた。
152過去のトロユリの者:04/06/10 18:40 ID:8mu0fKUc
またやっちまった…150と151は過去のトロユリです。
153過去のトロユリ:04/06/10 18:41 ID:8mu0fKUc

彼等が付き合い始めたのは、王都楼が芸能人になってしばらく経っての事だった。
王都楼は女性の事をゲーム感覚で取っ替え引っ替えしていた。
表向きは『春風のように爽やかなアイツ』である。
ただそれだけに、芸能界では割と王都楼は浮いていた。
それでも良い、と彼が思い始めたのは何時からだっただろうか。
見てくれが良いだけに、女性はすぐに引っ掛かった。
弄ぶだけ弄び、彼は捨てる。
それはまるで使い捨てカメラをそれこそ使い捨てるように。
飽きる事は無かった。
事務所としても、そうしたスキャンダルは事務所がどちらにしろ有名になったりするので、
それを止める事は無かった。
こうして、彼は女の相手をしながら芸能生活を送っていた。
ただ、彼のマネージャーは違った。
「王都楼さん、あなたそんなんで良いの?」
「どう言う事ですか、マネージャーさん」
少し咎めた口調の由利恵の言葉に肩をすくめ、王都楼は答える。
「今のあなたは、事務所の思うまま行動するオイシイ芸能人よ」
その言葉を聞いて、王都楼はぴくり、と眉を動かす。
「思うままに、行動する?」
「そう。今の事務所は、あなたにどんどんスキャンダルを起こして欲しいと願ってるの。
そうする事で知名度が上がるから」
「でも、それはボクの知名度も上がるって事ですよね、マネージャーさん」
「それはそうだけど、行きすぎると知名度も汚名になるわ」
「汚名…それは困るなあ。ボクはホラ、『春風のように爽やかなアイツ』がモットーですから」
からかうように言うのを由利恵はムッとして王都楼の方を見る。
154過去のトロユリ:04/06/10 18:42 ID:8mu0fKUc
「私はマネージャーとして警告してるの」
「はいはい、マネージャーさんも大変ですね。自分の受け持った芸能人が悪い道へ
進まないように監視、ですか」
「王都楼さん!」
「ボクが何をしようと、マネージャーさんには関係無いじゃないですか、ねえ?」
そう言って王都楼は由利恵の前から去ろうとする。
それを、慌てて由利恵は引き止めた。
「これは、私個人の意思でも在るの」
その言葉に、王都楼は驚いた顔をする。
(コイツも、ボクの顔に落ちたか)
密かにほくそ笑み、王都楼は気を取り直して由利恵の方を見る。
「ボクと付き合いますか? マネージャーさん」
言ってやると、由利恵は目を細め、王都楼の事を微笑み掛ける訳でもなく見詰める。
「……なら、お願いしようかしら、王都楼さん」
その目は何の色も読み取れなかった。
王都楼は心の片隅で怪訝さを感じながら、彼女と付き合う事になる。
いくら女に節操が無いと言っても(?)、キチンとした段階は踏む男なので、王都楼と由利恵は、
普通のカップルのように会話をし、デートをした。
ただ、日常的に近い場所にお互い居るために、軽はずみな事は出来ない。そう考えた王都楼は
由利恵と肉体関係を持たなかった。いざ別れる時に、卑劣な手段として行使すれば良い。
勿論、仕事とプライベートな恋愛とは分け、両立させた。
だから、周りには何の噂も立たなかった。恐らく、この付き合っている事を現在知っているのは
誰一人としていないであろう、と王都楼は思っていた。由利恵が誰かに言ってさえいなければ。
そして…その日はやって来た。
155過去のトロユリ:04/06/10 18:43 ID:8mu0fKUc
あれは確か、芸能人が集まって飲み会をした後だ。
王都楼は爽やかさを装いながら、実は呑み過ぎていた。
それを察知した由利恵は、「それでは、翌日の事も在りますので」と言って
王都楼の事を会合から連れ出した。
足元もおぼつかず、由利恵の手を借りながら、王都楼は由利恵の横顔を見た。
(もうそろそろ、頃合か?)
後腐れを残さないために、手早く切り捨てるのが彼のやり方だった。
今なら、酒の力も在り彼女に対して別れの言葉も言えるだろう。
「マネージャーさん…」
「何かしら、王都楼さん?」
彼女は王都楼の事を介助しながら王都楼の言葉に答える。
「もうボクはキミと付き合わないよ」
ぴくり、と由利恵は眉を動かしたが、酒の匂いが混じった溜息を吐く。
「噂の取っ替え引っ替えかしら、それは?」
「そうだね。正直飽きたかな」
しれっとそう言ってやるが、由利恵が取り乱す様子は無い。
何処か拍子抜けしながら王都楼は由利恵の横顔をちらりと見た。
泣きそうになっている訳でもなく、怒りに染まっている訳でもなく、
由利恵の表情は割と普段通りであった。
「驚かないんだ?」
「そりゃあ、噂の状況を直接ではないけれど見て来たからね」
余裕、と言うのだろうか。
王都楼は今までのように上手く行かない事に、少し歯がゆさを覚えた。
「……家まで、連れてってくれないかな?」
「言われなくても。どちらにしろ、あなたはお酒のせいで一人じゃ歩けないでしょう?」
由利恵の言葉に、王都楼は何か釈然としない物を覚えながら、彼女に連れられるままに
自宅へと帰る。
156過去のトロユリ:04/06/10 18:44 ID:8mu0fKUc

王都楼から自宅の鍵を受け取り、真っ暗だった室内に明かりを点け、由利恵は王都楼の事を
ソファに座らせる。
はあ、と王都楼は酔っ払っている為に酒の匂い混じりの溜息を吐き、由利恵の方を見る。
由利恵は「少し借りるわよ」と言ってコップに氷と水を入れ、王都楼に手渡した。
それを受け取り王都楼は、その中の水を一気に呑み干す。
酒に熱くなっていた喉に、冷やす水は心地好い。
残った氷を入れたままのコップを、目頭に軽く押し付け、熱っぽくなっていたまぶたを冷やす。
「……さっきの話、ちゃんと聞いてました?」
王都楼が何気なく由利恵に尋ねる。由利恵は「何が?」と言って自分も水を呑んだ。
「別れるって言う事」
「ああ、それ」
どうやら思い当たったようだ。由利恵は少し微笑む。
「信憑性が無かったから。あなたの言葉には」
「信憑性?」
眉を潜め、オウム返しに王都楼が尋ねると、由利恵はうなずいた。
「そんな上辺だけの目で言われて、取り乱すのは上辺だけの付き合いをした人だけよ」
「コレは驚いた。じゃあ、マネージャーさんは上辺だけの付き合いではなかった、と」
その言葉に、由利恵は答えなかった。
ソファに座ったまま、王都楼は密かに笑う。押し殺した笑いが、喉の奥で響いた。
「こっちが、上辺だけの付き合いだった、って言ったらどうするつもりですか、マネージャーさん」
「それは無いわ。あなたは何時も取り組みは本気だから」
「その根拠を教えて貰おうか」
「あなたの特技を考えればそうでしょう? スーパースターになるために、あなたは色々なジャンルの
武道を習い、こなして来た。いくら容量が良くても、取り組みは何時も本気だったはずよ」
そして、それを私は知っているわ。
由利恵はそんな事を付け加える。
157過去のトロユリ:04/06/10 18:44 ID:8mu0fKUc
王都楼はどきっとした。
それもその筈だ。相手に見透かされているような発言をされたのだから。
微かな焦燥感を感じながら、その表情を出さないようにして、王都楼はソファに深く座った。
前方に位置している机に、氷が入っているだけの水滴を発したコップをことり、と置く。
「……ちょっと来てくれないかな、マネージャーさん」
王都楼が静かに由利恵の事を呼ぶ。由利恵は言われるままに、ソファに近付いた。
その腰を思い切り引き寄せ、王都楼は強引に由利恵にキスをする。
「ん、むっ…」
流石に由利恵も驚いたのか、くぐもった叫び声を口の中で上げた。
だが、それは王都楼の唇に塞がれ、響かない。
王都楼は由利恵の唇を舌でこじ開け、そのまま口内まで舌を割り入れる。
酒のためか、お互いの舌は溶けるように熱かった。
ぬるりとした舌は、滑り、時にそのざらついた感触をお互いに塗り残す。
しばらくお互いがお互いの舌を貪った後、王都楼は唇を離した。
「……どう言うつもりかしら?」
熱い吐息をその唇から出しながら、由利恵が王都楼に尋ねる。
「別れの最後くらい、良い思い出を作ってやろうと思ってね」
そのまま王都楼は由利恵の身体をソファに引き込む。
「アンタを抱いてやるって言ってるんだ」
「!」
王都楼は本性をさらけ出しながら言うと、流石の由利恵も強張った表情になる。
そんな彼女の服に王都楼は指を掛ける。何か彼女が抵抗する前に、
王都楼は強引に脱がせた。
158過去のトロユリの者:04/06/10 18:46 ID:8mu0fKUc
ごめんなさい、こちらの都合で一旦切り上げです。
何だか反応が微妙に恐ろしそうなヨカーンですが、続きます。
ううう、150と151に題名付け忘れたのが恐ろしくイタイ……
159名無しさん@ピンキー:04/06/10 19:01 ID:IOnKniHK
トロユリ萌え
期待して待ってます(´Д`;)ハァハァ
160名無しさん@ピンキー:04/06/10 19:07 ID:SiTswEPx
オートロキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
期待しています!!
161名無しさん@ピンキー:04/06/10 19:10 ID:u/aBsBSE
続き期待してまつ!
162名無しさん@ピンキー:04/06/10 19:32 ID:9Cpx6/FC
キタキタキタ!!
ハァハァしながら待っています。
163名無しさん@ピンキー:04/06/10 21:29 ID:Amcl1Mb8
過去のトロユリさんGJ!!

しかし、天野百合恵は実際に登場しない人物なのに、ここまで想像して書けるとは・・・・
10年に一度の秀才だ!!
164名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:40 ID:/mH93ibZ
↑ヨイショ・・・(w
165名無しさん@ピンキー:04/06/11 06:09 ID:w2I3iWeG
>>164
反応するな。どうせ奴だろ
166名無しさん@ピンキー:04/06/11 13:48 ID:vLjJsGpE
カミチヒ神降臨しませんかね、、飢えてるまつ( ´-ω-`)
167名無しさん@ピンキー:04/06/11 14:51 ID:/L3Mq9kR
ミツメイかナルマヨもっとキテほし。
168名無しさん@ピンキー:04/06/11 19:51 ID:UOmks5rH
2をリプレイしたばかりだったので、トロユリ(*´Д`)ハァハァ



今更ながら、ミツマヨの神に感謝。
ありがとう神……。

169名無しさん@ピンキー:04/06/11 21:57 ID:CKbGSt8k
ナルメイをほとんど見ないので、寂しい・・・。
170名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:39 ID:DimYIlMn
俺もミツメイ、ナルマヨぬぼんぬ
171名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:56 ID:GRailLpg
後にナルマヨ投稿予定のヨカーン。
172名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:37 ID:sAsiTxxk
ハミたん…
173名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:42 ID:prbF6asE
ナルメイか。書いてみようか
174名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:20 ID:BxJRN88h
>173
お願いします!お願いします!
175名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:34 ID:2O1s29TH
>>173
神様キターーーー!
おつまでも待っています!
176名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:41 ID:wLcfYctJ
ナルメイ神キタ!
177173:04/06/12 04:18 ID:Nbd4/AVv
神々の殿堂に入ってもいいのか不安でいっぱいなところですが、まずは一部投稿させていただきます。
すぐにエロにはなりませんが、お許しを・・・
178ナルメイ「ラブレス」:04/06/12 04:21 ID:Nbd4/AVv
 車道と歩道を隔てる街路樹から、蝉時雨がしとど降りそそいでいる。
 少女は長く緩やかなカーブを描く坂道を独りで登っていた。
 膝丈から大分短い、上等な黒絹のスカートからすんなりした足を伸ばし、ようよう交互に動かしていく。
 その足取りはトボトボと覚束ない。
 蝉の声は暑さを和らげてくれるどころか、少女の不快感と疲労感をますます助長させ増幅させる。
 少女は時雨に濡れた髪を鬱陶しげに肩の後ろへと払った。

 行く手には夏の西日に炙られたアスファルトから陽炎が立ち上り、睨みつけた少女の視線は自ずと目的地へと向けられた。
 丘の頂上近くにひっそり建っているホテル、そこを少女は目指していた。
(あの男、いったいどういうつもりなの)
 状況が把握できずに苛立ってくる気を落ち着けようと、見えない鞭の柄を握りしめる。
 しかし、体の一部のように馴染んでいたそれは、今や少女の手の中にない。
 ホテルのロビーで彼女を待っているはずの人物に奪われ隠されてしまったのだ。

 歩いていくうちに、木立の間から建物の全容が見えてきた。
 大きな三角屋根のスイス観光地風の外装は少女の趣味に合うものだったが、彼女は全く目に留めず、まっすぐ入口を見つめて入っていった。
 静かに開く自動ドアをくぐった少女は首を巡らした。たちどころに目的の人物は見つかった。
 冷房のせいか、この真夏に背広を着込んでいるくせに涼しげな笑顔で、少女に向けてラウンジ奥の席から片手を上げている。その笑顔が無性に少女の気に障った。
 ツカツカとその男の座っているソファに歩み寄り、正面から指を突きつけて言い放った。
「さっさと返しなさい、成歩堂龍一!」
 するとどうだろう。男―――成歩堂龍一は人の持ち物を隠しておきながら相変わらず笑みを絶やさず、テーブルを挟んだ向かいの席を指して言った。
「まず座ったら。歩いてきて疲れたんじゃないの」
「余計なお世話よ! だいたい、車を使うなと脅迫したのはキサマの方でしょう」
「脅迫・・・ひどいなあ。もうちょっと違う表現してよ、狩魔冥」
179ナルメイ「ラブレス」:04/06/12 04:22 ID:Nbd4/AVv
 ひどく楽しげに、汗の浮いたグラスからアイスコーヒーをすする。
 普段であればここで鞭の2、3発も食らっているところだ。だがその切り札は己の手の中にある、と思いながら成歩堂は少女―――狩魔冥の拳を流し見た。
 力の限りに握りしめられた冥の黒い革手袋がギリギリと音を立てている。素手ならば掌に爪が食いこんで血が滴るであろうほどに。
 もともと色素の薄い顔色が、今や紙のように白くなっていた。成歩堂はそれを目にし、さすがにからかい過ぎたかと襟を正した。
「じゃ、はいコレ」
 ソファの背に立て掛けられた書類鞄から長さ30cmほどの紙袋が取り出され、テーブルの上に己から離して置かれる。
 冥は立ったまま紙袋を手に取った。その感触は間違いなく愛用の鞭だった。
 苦労して取り戻した分身に、しかし冥は安堵できずに立ちつくした。
 やけにすんなり返しすぎる。
 冥のあまりの怒りように怖じ気づいたとも考えにくかった。成歩堂がそれくらいのことで恐れるような肝の持ち主ではないと、冥はよく知っていた。
 では何故、何のためにこんな卑怯な行動に出たのであろうか。
 あともう一つ思えば成歩堂の言う通り、暑い中を登ってきた体は、休みもせず屋外に出ていくことを拒否している。
 そこで冥は成歩堂の向かいの席に腰を下ろした。成歩堂は手を挙げてウェイターを呼び、アイスティを頼んだ。

 郊外の丘の上、森の中に建つホテル。そのラウンジで待ち合わせたスーツ姿の青年と理知的な美少女。
 という状況にも関わらず、2人の周囲は緊張感でピンと張りつめていた。
 いくつか用意された客席は互いに見えないよう植え込みで仕切られており、そのため他の客も店員たちも2人の異様な空気に気づくことはなかった。
 注文の品を運んできたウェイターだけが、その空気に怯えて逃げるように厨房に戻っていった。
 冥は成歩堂の方から切り出されるまで待つつもりでいた。
 気が短い性質の彼女には苦行であったが、法廷の外でまで答えを求めて縋りつくような真似はしたくない、そう思い決めていたのだ。
 その甲斐あってか、氷がすっかりコーヒーを薄めてしまった頃、成歩堂がため息をついて口を開いた。
「今日来てもらったのはさ、今日の、というか今回の君は何かおかしいって思ったからなんだ」
180173:04/06/12 04:28 ID:Nbd4/AVv
続きもありますが、現時点ではここまでになります。
初投稿で、場違いな気持ちでいっぱいです。
181名無しさん@ピンキー:04/06/12 08:01 ID:DK6qcVjx
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /
職人デビューおめでとう。
もうちょっとまとまった分量で投下してくれるとウレスィ(;゚∀゚)=3焦らしプレー
182名無しさん@ピンキー:04/06/13 00:46 ID:aTmk8RkN
ナルメイ(ノ゚Д゚)ノ!!!ナルメイヽ(゚Д゚ヽ)!!!!ナルメイ(ノ゚Д゚)ノ!!!!!
高速盆踊りで次回を待つ。
183名無しさん@ピンキー:04/06/13 00:47 ID:aTmk8RkN
浮かれすぎてageてしまった…申し訳ないorz
184名無しさん@ピンキー:04/06/13 01:23 ID:ljUDyOTN
ミツマヨ続き希望!!
185名無しさん@ピンキー:04/06/13 04:43 ID:sneNR1y8
>173たんGJ!!
念願のナルメイー!
186名無しさん@ピンキー:04/06/13 08:54 ID:fYBHpC5I
カミチヒの神光臨してくれ!!!!
187名無しさん@ピンキー:04/06/13 21:20 ID:Alp7G2u+
ナルマヨミツの3Pの神光臨してくれ!!!
188名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:57 ID:Z3GDH7Nw
ミツメイきぼん!!!!!!!
189名無しさん@ピンキー:04/06/14 02:28 ID:arK0brxr
なんだろうこの気持ち…
190名無しさん@ピンキー:04/06/14 08:53 ID:1jIIrTqQ
>>189
それが"恋"さ!
191173:04/06/15 01:37 ID:ib8A68jo
1回あたりの量が少なくてすみません。しかもまだまだ道は遠く・・・
シーソーゲームな2人が目標です。では次からどうぞ。
192名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:37 ID:ib8A68jo
 今回の裁判では、努めて普段通りに被告人の有罪を立証したつもりだった。自分自身そう思い込もうとした。
 実はそうではないと、わかってはいたのだ。
 冥にはそれを見抜かれたくない人物が2人いた。それは弟弟子の御剣怜侍と、宿敵の成歩堂龍一。
 だから担当弁護士が成歩堂ではないと知ったとき安心したのだった。
 それがまさか傍聴席から見られていて、しかも隠していた秘密を見抜かれていたとは。
 見えない手によって丸裸にされてしまったような気がした。頬がカッと燃え上がった。
「な、何かおかしいって、何がどうおかしいと言うの」
 平静を装うこともできず、グラスに伸ばした手はカタカタと震えている。成歩堂は冥の様子に言いよどんだ。
「いや・・・何がってハッキリとわかったわけじゃないけど」
「そんな曖昧な好奇心でこんな所まで呼ぶな!」
 冥はホテルのロビーだということも忘れて叫んだ。鞭の入った紙袋を思いきり攫うように取り上げて腰を浮かせた。
「あ」
 成歩堂が一声発するのと、冥の脳裏に警報が鳴るのは同時だった。
193ナルメイ「ラブレス」 :04/06/15 01:39 ID:ib8A68jo
 取り返しのつかない出来事を目撃する時、目撃者の目にはその出来事はスローモーションに見えるのだという。
 紙袋に弾かれたグラスが倒れていく様、テーブル板に倒れたガラスが砕け散る様、投げ出されたアイスティが冥の服めがけて叩きつけられる様まで、2人の目には確実に焼きつけられた。
 音を聞きつけたウェイターが布巾を手に飛んでくる。
「お客様、お怪我ありませんか!?」
「あ、大丈夫です。すいません、グラス割っちゃって」
 成歩堂が濡れたテーブルを手早く紙ナプキンで拭いていく。
 その光景は落ちついて座ったままの冥を置き去りに展開されている。
 否、金縛りにあったように動けずにいる冥の。
「・・・大丈夫? 狩魔検事」
「あ。え、ええ。何でもないわ」
 パサリという音とともに膝の上に布が掛けられた感触、それと気遣わしげな成歩堂の声で我に返った。
 見下ろすと成歩堂のものらしいハンカチが濡れたベストとスカートを隠していた。グラスの破片とウェイターはすでに姿が見えない。
 度重なる羞恥に冥は唇を噛んで俯いてしまった。成歩堂はそれを知ってか知らずか、指で頬を掻いて独り思案を始めた。
「困ったなあ。ここらへんは服屋もないし、ホテルの人にクリーニングしてもらうしか・・・いやいや、でも着替えもないし、服屋もないし・・・」
 放っておけば冥の意識をよそに何時までもどうどう巡りを続けそうに見えた。
 しかし唐突に結論が出たらしく、笑顔で口を開いた。
「今日泊まっていくってのはどうかな。あ、もちろん君だけ。代金はぼくが出すから」
194ナルメイ「ラブレス」:04/06/15 01:39 ID:ib8A68jo
 冥は面食らった。何がどうなっているのか。
 事態は目まぐるしく移り変わり、ついていけない。
「なぜ私がこんなところに泊まらなければならないの!」
「いや、だってその服じゃ帰れないんじゃ」
「それは・・・」
 冥の聡明な頭脳はたちまちここに泊まった場合のタイムテーブルを組み立てた。
 必要な資料は全て検事局に置いてきた。今日のうちにクリーニングを急かして終わらせ、明日は早めにチェックアウトすれば通常どおりに仕事に戻れるだろう。
 そこには何も問題はないように見える。しかし大きな問題が一つ。
「あなたに出してもらう義理などない」
 すっかり余裕を取り戻した冥の冷ややかな目が成歩堂を見上げる。
「鞭も返ってきたことだし、私は休んでいくからあなたは帰りなさいな」
「・・・え」
195173:04/06/15 01:45 ID:ib8A68jo
舞台がせっかくホテルなのに、ぜんぜん問題のシーンにならないのはいかがなものか・・・
どうにかして同じ部屋に入れますので今しばらくお待ち下さい
196名無しさん@ピンキー:04/06/15 04:21 ID:Mtp/KEn+
ナルメイ萌えなので悶えながら読んでます。続き待ってます。
197名無しさん@ピンキー:04/06/15 08:32 ID:AEyRt/bG
念願のナルメイだ…嬉すぃ(⊃Д`*)
続きが楽しみです。
198名無しさん@ピンキー:04/06/15 11:19 ID:giZ1Kegh
ナルメイグッジョブ!!
199過去のトロユリの者:04/06/15 18:16 ID:dQXzh3CW
アップするのに時間が掛かった上に、今回は何だか私的な設定を含んでしまったので
こんなん、トロユリじゃないやいとか思う方も居ますでしょうが、とりあえず投稿だけさせて下さい。
200過去のトロユリ:04/06/15 18:16 ID:dQXzh3CW
何人もの女性と『ゲーム』をして来た王都楼にとって、女性の服はどう言う風にすれば脱がせ易いかは、
ある意味知識として身に付いていた。
由利恵の服装くらいなら、その知識の中の一つに在った。
あっと言う間に、由利恵は下着姿となる。
王都楼は黙ったままそのブラジャーを上に持ち上げると、その胸はぷるん、と振動に揺れて姿を現した。
王都楼はその旨を無理に掴む。
「やっ、ちょっと……慎吾ッ」
「オレ達は付き合ってるんだろう? だったら、こうした行為くらい、在っても当然だろう?」
王都楼はそんな事を言いながら、由利恵の胸の先端を指でいじくり、その堅さを楽しんだ。
「急に襲われたって言うのに、随分と感じてるんだな、淫乱なマネージャーさん」
陵辱を交えた言葉に、由利恵は歯をくいしばった。
そんな反応を楽しみながら、王都楼は由利絵の事を弄んだ。
王都楼の行為の目的はただ一つ。
由利恵に自分から離れようと意識して貰う事だ。
芸能界に所属、しかも彼のマネージャーをしている以上、王都楼と由利恵の接点は否めない。
「なあ、マネージャーさん。この堅くなっちまった乳首は一体何なのかなあ?」
「っ!! そ、れは・・…」
由利恵は羞恥心に顔を歪めながら何とか弁解しようとする。
「アンタの気持ち…って訳だ。心と身体は直結しているって言うしな」
「違……あっ」
由利恵が何かを言う前に、王都楼の愛撫が彼女の官能に触れる。
違うと言うには少量の嘘が含まれる。
うっすらと涙を浮かべながら、由利恵は王都楼の事を見詰めた。
「素直に言っちまえばどうだ、『気持ち良いんです』ってな?」
「わ、私は……あんっ…」
首を横に振って由利恵は王都楼の言葉を目に見える形で否定する。だが、そんな彼女の意思と相対して、
いじられる胸の先端はぴん、と張って反れている。
その先端に、王都楼は食らい付く。舌先でその堅さを感じ、微妙な窪みの隙間にもその唾液を塗り付ける。
その生温かさ、しびれるような快楽に、由利恵は目を閉じてひたすら葛藤し、耐える。
201過去のトロユリ:04/06/15 18:18 ID:dQXzh3CW
胸の先端を舌でいじりながら、王都楼は空いた手を下腹部へと進めた。
「あっ…し、慎吾……そ、そっち…は」
咎めるように由利恵が王都楼に呼び掛けるが、本性の彼には関係の無い事であった。
王都楼は由利恵のショーツに指を掛ける。
「し、ん……」
由利恵が王都楼の名を呼ぶ前に、王都楼は強引にそのショーツをぐいと引っ張る。
力学に基づき、そのショーツに幾筋ものシワが刻まれる。
「やっ…」
引っ張られた拍子にショーツが秘部に当たり、思わず由利恵は声を上げる。
それを見て、王都楼がにやりと笑った。
「ん……? 擦れるのが良いのか?」
「ちが、そうじゃ、なくて……ああっ」
由利恵が言い終わる前に王都楼がそのショーツを掴んだまま、わざと秘部に
擦れるように引っ張っては力を緩め、引っ張っては力を緩め…それを繰り返した。
そんな事をされて、由利恵は微かな快楽と多大な羞恥心に、目を閉じて
王都楼の行動に耐えていた。
「慎吾……だ、め……」
王都楼の腕にすがり付き、その擦る行動を阻む。王都楼は由利恵の事を見た。
「コレだけ感じておいて、今更ダメも無いと思うけどなあ、マネージャーさん」
王都楼の言葉は、残酷な色を持っていた。由利恵は泣きそうになりながら
王都楼の事を再び見る。
「こんなの…は、いや……慎吾」
由利恵はすがり付いたまま首を横に振る。
「私は…慎吾と繋がりたいの」
「!」
おかしな女だ、と王都楼は思った。自分はこんなにも本性を出して、屈辱的・陵辱的な
事を言って楽しんでいると言うのに、目の前の女性は自分と繋がりたいと言っている。
202過去のトロユリ:04/06/15 18:18 ID:dQXzh3CW
「……」
だが、ソコまで言われて何も行わないのは、いささか癪に触った。王都楼はショーツをそのまま引っ張り、
その下着を一気に引き下ろした。
由利恵の『雌』がさらけ出される。
「へえ……綺麗なモンだな」
「………」
目を逸らし、由利恵は唇を噛み締める。
こんなにも陵辱的な事を言っているのに、由利恵はなじりもしない。
彼女に陵辱の言葉を言っても、恐らくこれから先もこうして唇を噛み締めて耐えるのだろう。
「…」
王都楼は言葉を発するのを止め、由利恵の生まれたままの姿をじっと見る。
由利恵へと繋がる場所は先程も王都楼が言ったように綺麗な物で、逆にそれが妖艶さを引き出している。
その綺麗な場所には、由利恵の秘部から出てきた蜜が溢れ、雌の匂いを漂わせていた。
これならば、急に入れても問題は無いだろうと王都楼は思い、自分のズボンのベルトを
かちゃかちゃと外した。そしてジッパーを下ろし、自分の下着から男女の繋がりに使われるモノを取り出す。
「今からアンタの中に、このオレのモノを入れるんだぜ?」
わざわざそう宣言するのは、少しでも由利恵に羞恥心と嫌悪感を抱かせるため。
だが、由利恵はそれに対して、何も言わなかった。止めてくれとも、嫌とも。
そんな事態が少し面白くないと感じながら、王都楼は自身を由利恵の秘部へとあてがう。
「……っ」
そこでようやく、由利恵が苦痛に歪む表情を見せた。だが、やはり拒絶の言葉は出て来ない。それでも、
王都楼は苦痛に歪んだ由利恵の顔を見て、一種の優越感に浸った。やっと思いの顔をさせる事が出来たのだから。
王都楼はそのまま、由利恵の中に、一気に突き入れる。
203過去のトロユリ:04/06/15 18:21 ID:dQXzh3CW
「ひっ……痛…」
生まれてこの方知らなかった男に対する痛みに、由利恵は思わず悲鳴を上げる。
その反応に、王都楼は驚いた表情をする。
「何だ、初めてだったのか?」
「う…うう……」
苦痛に顔を歪ませて、由利恵が王都楼の事を見る。
その身体はひくひくと震え、痛みは由利恵の思考回路を阻んでいた。
「体付きが大人だからな。てっきり遊び歩いているのかと思った」
「そんな事…出来る、訳…ない、っ」
「どうしてだ? 何を根拠にそんな事……」
「だって…あなたを愛しているのだから」
「!」
思いがけない言葉に思わず王都楼は息を呑んだ。
彼女は今、何と言った?
自分の事を、愛している……
その事実に、王都楼は思わず由利恵の目を見詰めた。由利恵は痛みに顔を歪ませながらも、
王都楼へ向ける眼差しには、嫌悪感が映っていなかった。
ここまで……ここまで取り乱されるのは初めてだ。
「…………嘘を吐くなよ、マネージャー」
由利恵の事を睨み付けながら、王都楼は腰を更に深く押し進めた。
「ぃ……あぁああっ」
その衝撃に、由利恵は思わず泣き叫ぶ。開通したと言っても、まだ全然そこはきつくて、
激しい運動を施すのは拷問にも近い物が在る。
だが、その悲鳴で止まるような王都楼ではなかった。彼は優越感に口の端を持ち上げ、
由利恵の中を激しく行き来し、その狭さを感じ取りながら彼女の事を汚して行く。
そう。コレは汚れた行為だ。王都楼はそんな事を思った。
所詮、愛など無いのだ。誰も信じない、この自分にとっては。
今まで近付いて来た女性も、この見た目の良さに釣られてやって来ただけで、愛など無いはずだ。
目の前に居る子の女性は、何故あんな事を言ったのだろうか。
愛している、などと。
204過去のトロユリ:04/06/15 18:22 ID:dQXzh3CW
「良くなって来たんじゃないか? こんなに濡らしやがって」
滑りも良くなって来た。初めて、と言う事で狭ければ締め付けも激しいが、
だからこそ何処かそそられる物が在った。
一方の由利恵は先程から続く陵辱の言葉にじっと耐えていた。
「嘘……なんかじゃ、ないわ…」
「まだそんな事を言ってるのか? マネージャーさんよお」
アンタの嘘になんか、オレは騙されないんだ。そう言ってやると、由利恵は目を細める。
「慎吾……あなた…可哀想だわ」
「?」
「誰も信じられなくなった、まだ誰かの手を必要とする子供みたい」
その言葉に、王都楼は苛立った。
「分かり切ったような口をきくなよ! アンタは所詮マネージャーなんだ」
「今まで、あなたは女の人との付き合いをゲームと称していたわ。でも、違う……」
由利恵は手を延ばして王都楼の前髪に触れ、見え隠れしていた王都楼の右目を見た。
「あなたは信じる事が出来なかったから、ゲームと称する事だけでしか
人との関わりを持てなかったのよ」
「………」
「私を、信じてみない?」
王都楼に抱かれながら、由利恵が言う。
「…は、は……ッ。こんな本性を見て、まだ愛してるだの何だの言い張ってるつもりか?」
「だって、慎吾だもの」
素早い切り返しに、思わず王都楼は口を閉ざし、由利恵の方を見た。
「私は慎吾を愛してるわ。芸能生活に浸っている慎吾も、プライベートな慎吾も。あなたの
その二つの顔を持ち合わせている事を、私は良い意味で尊敬してる」
そう言って、由利恵は王都楼の事を抱き締める。
こうした事態での抱擁は初めてだった。特に、こんな心境の自分が、素直に抱擁される事が。
王都楼は返事もせず、由利恵の中で動いた。
「あ、んン…っ」と、由利恵は王都楼から提供された快楽に、甘い声を上げる。
こんな気持ちは、かつて抱いた事が無い。
205過去のトロユリ:04/06/15 18:22 ID:dQXzh3CW
(これが……愛しさ、ってヤツなのか?)
頭の中でぼんやりと、王都楼は思った。
誰も信じていなかった自分。
愛する事も、愛される事も知らずにここまで生きて来た。
それが、目の前の女性の言葉で。ただその言葉だけで。
自分は彼女を愛そうとしていると言うのか?
王都楼は由利恵の狭さを感じながら、同時に彼女の中に思いの丈を伝えたいと考える欲求が現れた。
由利恵のうなじに王都楼が吸い付く。
「ッ……慎吾…ぁ…」
微弱な快楽に震える由利恵の首筋に、てんてんと赤みが残されて行く。
舌で吸い付いている肌をちろちろ舐めながら、王都楼は由利恵の表情を楽しんだ。
そうした最中にも、王都楼は下半身の前後運動を止めはしない。
「ふ…ぅっく……」
身体をひく付かせながら、由利恵は王都楼の行為にあえぎ声と表情で答えて行く。
王都楼の動きがやがて余裕の無い物になって行く。
(もうそろそろ……だな)
そんな事を思いながら、王都楼は由利恵の首筋から舌を離し、顔を上げる。
「う……由利恵」
「慎吾ぉ……」
潤んだ瞳で、由利恵は王都楼の呼び掛けに答える。その言葉を待ってから、
王都楼は由利恵の中で激しく動いた。
「由利恵……由利恵ッ」
もう、気がおかしくなるのではないかと思うくらい、王都楼は由利恵の事を呼び、
由利恵の胎内でその熱に悦び、打ち震えている。
こんなにも愛しいと思った人の中で。
「っ……ゆ、り…え」
王都楼はそれだけ言うと、由利恵の反応もまたず、その想いを胎内へと吐き出した。
「あ、ああっ……慎吾、慎吾ッ…」
王都楼の想いを受け取りながら、由利恵も彼と共に果てた。
……
206過去のトロユリ:04/06/15 18:28 ID:dQXzh3CW
ベッドの上に横たわる二人。
王都楼は奇妙な気分になっていた。
隣で自分の事を見詰める女性は、確かに本性に対して何らかの形で恐怖に震えたはずだ。
それなのに、今こうして自分の隣に横たわっている時、その瞳は穏やかな色で染まっている。
「……由利恵は…オレの女ぐせの悪さを直すために付き合おうと思ったのか?」
「………」
王都楼の質問に少し拍子抜けしたような表情になって、それから由利恵は優しく笑う。
「私はね…進んであなたのマネージャーになったのよ」
「………」
「勿論、新人の芸能人をサポートするのに、そこそこマネージャー人生送ってる人を
マネージャーに就かせるって言うのが事務所の方針だったらしいんだけど……
それ以上に、私はあなたの事を受け持ちたかった」
その言葉は、決して王都楼の顔に落ちた訳ではない、と言う雰囲気が王都楼にも伝わった。
彼女は始めから王都楼を愛していたのだ、とここまで来てやっと気付いた。
「好きよ、慎吾。あなたの何もかもが」
「不思議な女だな。本性と上辺と分かれていたら、少なからず失望や恐怖は抱くはずなのにな」
「あら、私は抱いたわよ。でも、やっぱりそれでもあなたが好きだった」
由利恵はそう言って、王都楼の長い前髪で隠れていた傷に触れる。
「この傷……」
「……昔の傷だ」
「見れば分かるわ。随分と古いわね」
由利恵の言葉に、王都楼は目を反らす。
「…………誰も信じなくなったきっかけだ」
「………」
「オレの母親が、オレの事を少し、な」
その言葉に、由利恵は目を伏せる。
207過去のトロユリ:04/06/15 18:29 ID:dQXzh3CW
「だから……上辺と本当の自分とを分けたの?」
「人の言う事をほいほい聞いていれば、傷付けないって言うのを、オレは母親から学んだ」
「大変だったわね」とだけ言って、由利恵は王都楼の胸元に顔を擦り付ける。
深くを尋ねて来ない事を、王都楼は救いに思った。
あまりこの事については王都楼自身も余り触れたくは無かったからだ。
「…私と、別れたい?」
「……………どうなんだろうな?」
肩を少しすくめると王都楼は由利恵の肩を抱き、キスをする。
「もうしばらく……こんな関係でも悪くない気がして来た」
王都楼の言葉に、由利恵は優しく微笑み、愛しそうに二人はキスを交し合った。


そんな事を思い出しながら、王都楼は事務所へ報告しに行った由利恵が帰って来るのを待っていた。
しばらく待っていると、由利恵が息を切らせて帰って来る。
「そんなに走ると危ないですよ、マネージャーさん」
「もう仕事は終わりよ、慎吾」
少しむくれたような表情をして言う由利恵に、「やれやれ、参ったな」と言って王都楼がその身体を抱き寄せる。
「それじゃあ、行くか、由利恵」
願わくば。
このような時がずっと続けば良いのに。
そんな事を王都楼は思っていた。
だが……それは続かない事を…誰が一体示唆したのだろう。
208過去のトロユリの者:04/06/15 18:31 ID:dQXzh3CW
考え無しに打っていたら、どんどん長くなってしまいました。まだ続きます。
が、キリが良いのでとりあえずココで一旦中断させて頂きます。

と言うか、王都楼の傷……本当はそんな設定ではない事くらい分かってるんですが…(汗)
本当に訳の分からない設定付け加えてごめんなさい。(平伏)
209名無しさん@ピンキー:04/06/15 18:32 ID:1U6qeIOy
リアルタイムで読みました!GJGJ!続き楽しみにしてます
久々に2の4やりたくなりました
210沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:07 ID:giZ1Kegh
 ナルメイ様トロユリ様、超GJです。

 ところでマヨイ萌えさんのナルマヨを読んで真宵萌え萌え!!けどせつない……というような複雑な気持ちになったんだけど、
この感情どこかで知ってるような……ハッ( ゚д゚)御剣だ、これ御剣の心境だわ。と気がついた。
 私の中の御剣が真宵くーん、幸せになってくれーと叫んでいます(その後泣きながらオナニー)。
 なので次回作がありましたら是非ラブラブなナルマヨ、、とはいかなくても幸せそうにしている真宵たんが見たいです。
 それを読んで私は萌え萌えになり、御剣は泣きながらオナニー。


 前回は
 ・ナルホドと御剣、(他人の)拳と拳で語り合う→健康になる
 ・御剣、再び倉院の里へ行ってお墓参り+はみを泣かせる
 ・眼鏡っ漢にジョブチェンジ+なんだかんだで最後の一夜に臨むことになるのでした
 の三本でした。ンガググ。

 これで最終回です。

 NGワード&絞込み用語句は 沈む聖域 でドゾー
211沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:08 ID:giZ1Kegh
 ベッドの上で、真宵の髪にドライヤーをあててやっている最中、ふと気がついて、尋ねてみる。
「その、大丈夫なのだろうか。いや、まだお腹も目立たないから失念していたが、つまり、君を抱いてしまっても」
「え? あ……うん」真宵は顔を伏せた。「まだ大丈夫だと思うけど。でも、優しくやってね」
「わかった」
 髪を乾かし終えると、すぐに、彼女は胸に飛びこんできた。「ねえねえ」
「何だ」
「もう一回、眼鏡かけてみてよ。なんか、気に入った」
 枕によりかかって、サイドテーブルの上の眼鏡をとり、その通りにしてやる。彼女は満足げに笑った。
「うん。やっぱり、御剣検事のお父さんにちょっと似てるよ。あたしは写真でしか知らないけど」
「そうかな」
「……あのさ」
「何だ?」
「生まれる赤ちゃんさぁ……弁護士になったりしてね」
 セックスの前にたわいもなくいちゃついて、楽しさと期待と高揚で幸せな心地だったのが、一気に冷え切った。
「やめてくれ。なんだか、すごく、ありえそうで怖い」
「ははは。ごめん。やっぱり、検事のほうになってほしい?」
「なるのは家元だろう、家元!」
「冗談だって」
 人の気も知らず、真宵は面白そうに笑う。
 アッパーシーツにくるまって、彼を見上げて続ける。「御剣検事は、子どもが欲しいとか思ったことないの?」
「考えたこともなかったな。結婚だって、必要がない限りは考えたくもない問題だ」
「ふうん。ちょっともったいないね。御剣検事の遺伝子を持ってたら、弁護士でも検事でも好きなほうを選べるのにねー」
「……真宵くん、遺伝子に関する君の知識は、少々偏りがあるように思える。だいいち」
 御剣はふーっとため息をついた。「子どもの将来を親が決めると、子どもは苦労する。身近でそのいい例を見てるんだ」
「だあれ?」
「狩魔冥」
「ああ……」と真宵は納得した。「ん。ごめん。変な話して」
「かまわない」彼は笑いかけた。「まあ、彼女の場合は、結果的に天職だったわけだ」
「ホントにそうだよねぇ」
「前に何かの機会で食事をしたことがあるんだ。話の流れで、彼女ともそんな話題になったことがあった。
 もし子どもを持っても、検事になるよう強制することはけしてしない、とメイは言っていた」
「そりゃ、そうだろうね」
212沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:09 ID:giZ1Kegh
「しかし……」御剣は続けた。「子どもが自発的に母に憧れ、目標としてほしいから、そのために検事職を全うしたい、と」
「うわ。かっこいいなー。なんかすっごい、冥さんらしい」
「ああ。まったくだ」
 自分のことのように自慢げに鼻の穴を膨らませる御剣に、真宵はふと起き上がって、その肩に頭を寄せる。
「ねえねえ。御剣検事ってさー、もしかして、冥さんのこと、好きなの?」
 いきなりそんなことを訊くか……とやや呆れながら、しかし、すぐに答えた。「違うよ」
「あれ? そうなの?」
「私は、メイのことは、この世に残されたたった一人の私の家族だと思っている。
 普段は離れて暮らしているし、向こうはどう思っているのだか、知れたものではないがね」
「あたしとなるほどくんみたいな関係かな」
「そうかもな。あれも昔からずっと、男に対してはなかなか人見知りするから、私より気心の知れた男友だちはいないと思う」
「ああ、そっか……あれって人見知りだったんだ……」
〈……成歩堂か〉 
 その名前をきいたせいで、嫌なことを思い出してしまった。〈まったく。あいつと、一緒にするな。あんなやつと〉
「彼女は魅力的な女性だが、知っての通りに、相当はねっ返りだ。ボヤボヤしてると、君みたいにすっかり結婚のチャンスを逃すかもな」
「ううーん、冥さんって、美人だけど、照れ屋さんみたいだもんね。確かにちょっと心配かもね」
「私は成歩堂の二の舞にはなりたくないと思っている」
 真宵は彼の肩から顔を離し、彼の顔を見据えた。
「それって……あの。やっぱり」
「そうだ」と御剣はうなずいた。
「まあ、彼女にも相手を選ぶ権利はある。隠し子のいる男だなんて最初から問題外かもしれない。
 それでも……もし、メイの周りに、彼女の美点を見る目がない男しかいなかったとしたら、きっと私は……」
 唐突に胸にしがみつかれて、御剣は途中で口をとめた。
「ごめん」と、真宵は謝った。その肩が震え出し、洟をすする音が聞こえてくる。
 御剣は失敗に気がつき、すぐに、強く彼女を抱き返した。
〈……つい頭に血が昇っていた。私らしくもない〉
「すまない。今日は恋人どうしだったな」真宵の背中をさすってあげる。彼女はだんだん大きく泣きじゃくりだす。
「ごめんね」嗚咽をあげながら彼女はもう一度謝った。
213沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:10 ID:giZ1Kegh
「いいんだ。こんな夜にするべき話ではなかった。悪かった」
 彼のほうがたまらなく心苦しくなってくるほど、真宵は泣き続けた。
 御剣は黙って胸を貸してやった。そろそろ気が済んだかのように彼女が静かになったころ、顔をあげ、無言で唇を求めてきた。
 真宵の舌が熱い。甘く噛んで、戯れた。
「あたしね……」唇を離して真宵は言った。まだ、顔から赤みがとれない。
「何だろうか」
「御剣検事のこと、好き」御剣は息を飲んだ。
「……昔からずっと、今まで。今でも好き」
 それを聞いて、自分はいったい、どんな顔をすればいいというのだろう。
「ずるいな」彼は表情を変えずに言った。
「そうかな……」
「ああ。今になって、そんなことを言い出すのは、ずるい」
「知ってたくせに、ずっと知らないふりしてた御剣検事のほうが、ずるいと思うよ」
 御剣は眉を寄せてかすかに苦笑した。「確かに、そうかもしれない」
 せつなそうに顔を歪めて、再び真宵は唇を痛いほど強く吸ってきた。
 激しく舌を絡め合いながらも、彼女はシーツの中をまさぐり、まだ柔らかい御剣のものの上に手を置く。
 彼女のてのひらの中でそれは急速に硬さを増していく。真宵はシーツをめくり上げ、股間に顔をうずめた。
 愛しそうに彼自身に頬を擦りよせる。いつになく積極的な真宵のその様子に、ますます熱く屹立するのを感じる。
〈どうやら、吹っ切れたのは、私だけではないらしい〉
 真宵の後ろ頭を撫でた。彼女は鈴口を吸う。さっきまでしゃくり上げていたからか、その口内はかなり熱い。
 小さな口の中はあっというまにいっぱいに埋まり、苦しそうなほどだが、真宵は懸命に尽くそうとする。
「ん……く」
 その舌づかいの全ては御剣が教え込んだものだ。彼から教えられたことをありったけ使って、真宵は彼のものを愛している。
「……上手になったな」御剣は彼女を促すように言った。
 赤く上気した顔で見上げてくる。濡れた瞳が、満足そうに笑った。
 性感の高まりにつれて、されるがままが物足りなくなって、真宵の体に手を伸ばした。
 こちらだって、相手の体を思うぞんぶん愛撫したいことには変わりはないのだ。
「あのね……」真宵はしゃぶるのを止め、唇だけを先端につけて喋った。
「うん」
「きょうは、顔か口に、出してほしい……」
214沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:11 ID:giZ1Kegh
 今まで、一滴たりとも精液を無駄にしたことはない。どれほど堪えがたく刺激されても、膣外射精だけは自らに禁じていた。
 種付けをするためにセックスしているという大義名分とそれにまつわる信頼関係が、彼が真宵の蜜泉の外で気をやった瞬間に、跡形もなく消えてなくなるような気がしてならなかったから。
 だから、時には器具の助けも借りて、相当過激なこともしたが、それだけは一度もしたことがない。
 これから、本来は精を出して然るべき場所ではない場所に出すのだということを考えると、背徳感が急激に芽吹く。
 陰茎の痺れる快感が体全体に広がるような気がした。
「わかった」
 御剣が了解すると、真宵は嬉しそうに、裏筋に吸いついた。
 真宵のかわいらしい顔を、今から自分の精液で汚そうとしている。まるで、人格そのものを汚し、蹂躙するような心地さえ覚える。
 そんなことよりももっと手ひどく辱めを与えたことがいくらでもあるというのに、おかしなものだ。
 御剣はたまらず熱く吐息を洩らした。既に真宵はくわえながらも茎を握りしめて上下にしごき始めていたが、その上から手を添えた。
 彼が真宵の手ごと自分自身を握って、手助けするように動かす。
 真宵は舌と唇を使うことに集中できるようになり、首を唇で優しく絞め回しながら、溢れる先走りを絶えず洗い流していく。
「うっ……あっ」
 もう一方の手で真宵の後頭部を押さえ、逃げられないようにする。支配欲を満たされたことが、手綱を放させた。
「口を、少し離してくれ……真宵くん」
 彼女はその通りにし、伸ばした舌だけで先端をもてあそんだ。
 その光景がたまらなかった。
「ああ、……あぁっ」
「やっ」
 白濁液が勢いよく飛び、真宵は驚いてぎゅっと目を閉じた。眉間から頬にかけて、粘度のある不透明の液で濡れる。
 断続的に吐き出されるそのどろどろが滴り落ちる前に、彼女は手でそれをすくった。
 射精のカタルシスで頭がぼんやりし、汗と荒い息の温度で眼鏡がかすかに曇る中、顔を汚された真宵の姿を眺める。
「あったかい……それに、すごい匂い」
 自分の中から漏れた残滓としてではなく、それを彼女がまじまじと観察するのは初めてだ。
215沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:12 ID:giZ1Kegh
 征服感と罪悪感が彼を酔わせていた。拭いてやろうとティッシュを引き寄せる。しかし、ふと魔がさして、頬に垂れた精液を親指ですくいとって、そのまま赤い唇の中に無理矢理割り入れてやる。
「むく……っ、んんっ、けほっ」真宵はすぐにむせてしまった。
「あ……す、すまない」我に帰って、背中を叩いてやり、顔もティッシュで拭ってあげた。
 咳をやっと止めた真宵は、しかし満足げに微笑みながらおもてを上げた。
「嬉しいなぁ……。ずっと、これ、やりたかったんだ」
「そうならそうと言えばよかったじゃないか」
「そんなこと、言えないよ」
 おそらく、真宵も、彼と同じようなことを恐れていたのだろう。「……そうか」
「ちょっと顔洗ってくる。もう、かぴかぴってなってきちゃった」
 真宵の背中が浴室に消えたあと、御剣はしばらく目を閉じて倦怠感に浸った。
 起き上がって、冷蔵庫の中を探っていると、帰ってきた真宵がベッドに倒れ込む音が聞こえた。
「おつかれさま」と声をかけてから、滋養強壮剤の蓋を開けて、一気に飲み干した。
「御剣検事もおつかれさま。……なんでそんなの飲んでるの?」
 彼は答えないままベッドに上がり、真宵を背中から抱きしめ、折った膝を挿しいれて真宵の股を割らせた。
「わっ。ちょっと待って」
「どうして」
「だって、御剣検事、もうすっきりしちゃったじゃない」
「あのなぁ……」御剣は真宵の髪をかきあげ、彼のお気に入りの場所である生えぎわに唇をつけた。
「まだ君を満足させてないだろう。私が一発抜いたぐらいでへばるとでも思ってるのか。今まで私と過ごして何を見てきたんだ」
「でっ、でも、でも、あれは」真宵は口ごもった。「あたしを妊娠させるために頑張らなきゃいけないから……」
「教え忘れていたことがまだあったようだね。義務感や努力だけでは、男は勃起しない」
「あっ……」御剣は自分の腿をゆっくり揺すって、密着した真宵の柔らかいひだを押し潰して刺激した。
「気持ちよくさせてほしいくせに」
 いつものようにもっと抵抗するふりをするかと思ったら、顔を伏せただけで、反論してこようともしない。
 そのうえ、もどかしそうに自分から腰をくねらせて、陰核と御剣の腿とをこすりあわせてくる。
 その素直さを、可愛いと思った。
「今日は、乱れてもいいんだぞ」
216沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:13 ID:giZ1Kegh
 御剣の頭が真宵の二の腕の下をくぐり、その口で胸のふくらみに吸いついた。
「でも……」
「そんなことで、嫌いになりはしない」
「ほんと?」
「本当だとも」
 乳輪に舌が触れ、真宵の背筋が伸びた。「よかった……あたし……やっぱり御剣検事のこと、大好き」
「光栄な話だ。君みたいな子にそんなことを言ってもらえるだなんて」
「そうかなぁ……」
「ああ。嬉しいよ」
 真宵は幸せな夢でも見ているかのように満面に笑みを浮かべたが、目尻に涙が光っている。
「えへへ。うれしがられちゃったよ……」
 注意深く舌の先で乳輪だけをなぞり続けると、焦れた真宵が体をずらし、しかしそれでも御剣はその愛撫を登頂には与えてやらない。
「やだぁ……っ」
 両手が彼の頬を包み、誘導しようとする。彼は頑として抵抗しつづけた。
「欲しい……」意地悪に音を上げておねだりするのも、今日は早い。「……てっぺんに」
「まだまだだ」
 太ももの内側をまさぐると、真宵は一度、びくりと体を震わせた。
 秘唇の膨らみと腿のあいだの窪みに指を添わせてくすぐるだけで、それ以上、進めようともしない。
「だめ……、はやく」真宵は苦しげに眉を寄せ、涙声で懇願する。
 これはこれで、なかなかいじめがいがあるな、と御剣は思った。
 指での刺激をおあずけにしたままに、そこを覗き見た。「いい反応だ」
 ごく軽く割れ目に舌の先を落とし、上下に優しくなぞる。いつまでたっても本当に真宵が欲しい箇所には舌を進めぬままでいる。
「ひどいよ……!」ひだがふんわり開き、熟れた果実のように紅く色づいている。そこが物欲しげに蜜を垂れ流す様子に見惚れている御剣に、非難の声は気にとめようがない。
「いや、もう……こんなの」
 真宵は文字通りに足掻き、やり場のないもどかしさに体を震わせた。「……なんで、そんなに、するの……ひどいよ……」
「こんなに嬉しそうにしてるじゃないか」
 彼女がやがて目を覆って嗚咽を上げはじめ、さすがに焦らしすぎたかと思って、顔を上げた。
「真宵くん。悪かった。ちゃんと、いいようにしてあげるから」
「……おねがい。きて」手をよけて、真宵は真っ赤な瞳で許しを乞うように御剣を見上げた。
「私の言うことをきけるかな」
 彼女はこっくりとうなずいた。
217沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:13 ID:giZ1Kegh
「足を大きく開いて、腰を浮かせて突き出しなさい。そうしたら、望むものをあげよう」
 しばらくぼんやりと命令の意味を考えて、それから、せつなげに首を振る。
「で、できないよ。……そんな格好」
「それでも私は構わないが……欲しいんだろう?」御剣は薄く笑んだ。「正直になったほうがいい」
 いつもなら、このあとたっぷりためらってから、やっと言うことをきくところだ。
 今日の真宵は自分の欲望に忠実だった。恥じらいをなくしたわけではない。渇いた者が水を必要とするように、いま、真宵にはただただ御剣が必要だった。
「仰向けで、するの」
「そうだな。顔が見えるほうがいい」
 彼女が膝を折り、ゆっくりと腰を浮かすと、御剣は太ももを掴んで限界まで広げさせた。
「んっ」と真宵は恥ずかしそうに一瞬顔をそらしたが、抗議をしようとはしない。
 御剣の次の動作を待ちきれないように、熱く見つめてくる。
 いつも童女のように気まぐれで、めまぐるしく表情が変わる真宵が、これほど必死になって一途に視線を送る相手はこの自分なのだ。そう考えるだけで、腹の下が熱くたぎった。
 彼は手を放し、その景色に見入った。御剣の欲情を掻きたてるために、普通なら絶対にしない格好をとっている真宵を、目に焼きつけようとした。
「指で、ひだを広げてごらん」
「え……」真宵は目を見開いた。
 よく見ようと御剣がそこに顔を近づけるたび、貝の奥がひくり、ひくりと収縮する。
「そ、そうすれば……してくれる?」
「ああ」
 右手を伸ばして、真宵はおずおずと股のくちびるを割った。
 御剣がむきだしのクリトリスに口を近づけ、だがけして触れない距離で、
「よくできました」と言った。息が吹きかかるたびに、真宵は、悲鳴のような声をあげて悶えた。
「ちゃんとお願いするんだ。『下さい』って」
「あっ……ああ、ああぁ」甘美だが微弱すぎる刺激に、彼女はもう耐えられなかった。「くっ、ください……あ、やぁぁっ……!」
 舌が真宵の陰核をはじくと、真宵の腰が大きく跳ねた。
「はっ、あ、あぁぁっ!!」
 御剣が舌を二三度上下させただけで、真宵は、いつも彼女がその場所で絶頂に昇りつめるときのように痙攣を繰り返した。
 体を支えきれなくなった膝が崩れて尻をつき、舌が離れるが、まだぴくぴくが収まらない。
218沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:14 ID:giZ1Kegh
「なんだ。もう……」
 のけぞって震える真宵が愛しくて抱きしめると、また、幾度かの大きな痙攣が彼女を襲った。
 直後にひどく敏感になるのをわかっていて、首筋に唇の吸いあとをつける。乱れきった吐息にまじった悲鳴が尾を引いて、いつまでも終わらない。
「もういってしまったのか? つまらない」
「ぃ、みつるぎけんじ……」 
 抱き返してきた真宵の爪が肩に食い込む。「あの……欲しいの。入れて……ほしい」
「早すぎる」彼はささやき返した。「この調子だったら、あともう三四回は、いってからじゃないと」
「やだぁ……やだよ。早く……」
 彼女の手が御剣のものへ伸びてきて、硬さを確かめるように、ぎゅっと握りしめた。
「泣くほど、入れてほしいのか」
 御剣はてのひらで真宵の頬を濡らす涙を拭った。
 こんな顔で催促されたら、どう料理してくれようかとますます意地悪をしてやりたくなるに決まっている。
 だが、今日に限っては、彼は迷った。
 普段だったら気が済むまで好きなようにいたぶるところだが、自分のペースで引きずり回していいものかどうか。
〈今日こそは、オーガズムを味わわせてあげたい〉
 プレッシャーを与えぬためけして口には出さなかったが、真宵が結局まだ女の歓びを知らないままでいる心残りを今夜こそ晴らすつもりでいた。
〈楽しみはできるだけ先に引き延ばしたいものだが、仕方あるまい〉 
 真宵の尻を掴んで高く上げさせる。後転してしまいそうになると思ったのか、彼女は慌てた顔でシーツをぎゅっと握ったが、御剣が腰をしっかり抱えているのがわかると、やがて力を抜いた。
 目の前に飛び込むのは、色濃く濡れそぼった肉の割れ目。先ほどまではぴたりと閉じた一本筋だったそこが、ゆるゆると扉を開け、おもらしでもしたかのようにぐっしょりと湿り、肉棒を誘っている。
 駄々っ子のような幼い泣き顔と、それを並べて眺める。
「絶景だな」と御剣は感じたままを言った。
 真宵はもはや、そんな言葉にすら反応しない。ただ御剣が自分を刺し貫くことだけを待ちわびて、呼吸困難に陥りそうなほど肩と胸を上下させ、息を引いて、彼を見上げている。
 もう、耳にも入っていないのかもしれない。
「エサを目の前にして、おあずけされてる犬みたいな顔をしている」
219沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:14 ID:giZ1Kegh
 彼は笑った。「私としてはまだまだずっと楽しみたいところなんだ。挿入してほしいなら、さっきのように、お願いしてみなさい」
「下さい……」声が震え、語尾が消える。「おねがい……入れてください……」
「どこにだ。ここか」
 左手の親指でお尻の肉の中に割り入り、奥の蕾に軽く触れる。
「違うっ、だめ……」真宵はいやいやをした。
「じゃあ、どこに欲しいのか、ちゃんと言うんだ」
「ぃ……」また、彼女の目が涙をたたえる。「いえない。そ、そんなこと……」
「そういえば、こちらのほうは、まだ処女だったな」
「……っ!!」
 お尻を犯せば、真宵は、初体験のときと同じかそれ以上に苦しみ、泣き叫ぶだろう。
 想像すると、たちまち熱く高揚するのを感じる。どくどくと男根が脈打った。
「やっ、や、やだからね。……絶対、やだ」
「決めた。君が欲しい場所をしっかり口に出して言えないうちは、私が自分の好きなところにねじ込んでおこう」
 驚愕に目を見開く真宵の顔が、たまらなく愛しい。
「うそだ……無理だよ……」
「そう無理でもあるまい。アナルストッパーを入れて遊んだこともあるじゃないか」
「だめっ、だめぇ……!」
 彼女は激しくかぶりを振った。
「やだ、そっちは、やだ……そっちじゃなくて……あ、あ、あたし。あたしの……あたしの……」
 真宵の足をつかせ、浮いたままの腰を抱えた。
 怒張したものの先端を真宵の濡れた果にあてがうも、ごくごく優しい。
 物足りずに腰を埋めようとしてきた彼女の太ももを押さえて、それを制す。
「どこだ。どこに欲しい」
「あたしの……」真宵は呻くように言った。
 乱れた息でしゃべる言葉はかすれてよく聞き取れないが、その時、彼女のような可憐な少女が絶対に発音することのないだろう単語のかたちに口が動くのを確かに見た。「……、に……、くださぃっ……」
 ゆっくりとうずめていこうと思っていたのに、予想以上にその蕩けた花びらは御剣をあつく歓迎し、受け入れていく。
 ピストン運動で蜜をからめて慣らす必要もなく、ずぷり、と一気に亀頭が呑まれた。
 真宵が、震えながらも深く息を吐く。喉まで肌が火照っている。
 わざと、ぷちゅぷちゅと水音がたつように、浅くかき回す。背筋を痛いほどの快感が駆け抜けた。
〈熱い。今まで一番……〉
220沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:15 ID:giZ1Kegh
「ああ」御剣は早くも自分が情けない呻き声を洩らしてしまったのに気づいた。
〈……やっぱり、真宵くんのここは……良すぎる。あまりに良すぎて……いつも、いまいち辛抱がきかないのが難点だが〉
 真宵の喘ぎは御剣が今まで知っていたそれとは違っていた。
 回数を重ねて、彼女も挿入でまったく感じないということはなくなった。が、今日のは、あきらかに異質だった。
「は……あ、やぁ。あ、あ……っ!」
 その声は、鼻にかかって甘ったるい。身も心も、安心して御剣に預けきった、完全な屈伏状態。
 いやでも御剣に予感させた。今夜こそ、一緒に……同時に、溶け合えるかもしれないということを。
 そう思うとまた、下から津波が突き上げてきた。毛穴が開いて汗がぷつぷつ噴き出る。
〈さっき、一度射精したばかりなのに〉
 溺れぬようにと、彼は用心を強めた。
 最初は小さく、やがて、大きく揺り動かしていく。深く埋まっていくたび、真宵は喘ぎを大きく、速くしていった。
「はぁっ……、いぃ」彼女が陶然と呟く。
「上のほうに……あたるのが……、気持ちいい」 
「上? 上って、体の表か」
「うん……」
 その方向へ強めに擦り上げてやると、真宵は声にならない声をあげ、体をよじらせる。
「み……あぁっ、御剣検事……やぁ……っ、あ、あ、あたし、自分で、動きたい……」
「下になろうか?」
 こくりと真宵がうなずいた。
 横たわった御剣の腰の上に、彼女はまたがった。御剣がほんの少しだけ上半身を起こすと、真宵が彼のものを握って、今まさに花弁の中に挿していくところを眺めることができる。
 ごく薄い茂みのむこうのひだが、太い男根によって限界いっぱいまで広げられ、大きく変形させられている。
 これが、自分と真宵が結合している景色なのだと思うと、今さらながらたまらなく興奮してしまう。
 先が埋まると、彼女は男根から手を離し、腰を小さく揺らしながら、ゆっくり呑みこんでいく。
 真宵の背筋がぴんと張った。息づかいを荒くさせながら、長い髪をかきあげる。
 御剣はあらためて彼女のプロポーションを眺め見て、嘆息を洩らした。
 薄すぎるウエストの上においた両手をすべらせて、小さめのやわらかい胸を握り、揉みしだく。
「体のラインに丸みがついたな」
「ほんと……?」
221沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:16 ID:giZ1Kegh
「ああ。すごく色っぽい。もう、すっかり大人の女だ」
 真宵は一瞬だけ、嬉しそうに照れた笑顔を浮かべた。
〈この笑顔も〉と御剣は思う。〈この体も……その内面も。そして、ここも〉
 腰を突き出して下から律動を始めると、真宵の顔が歪む。陰茎は、あっという間に根元まで埋もれていった。
〈何もかも、オーダーメイドでぴったりにあつらえたかのように、私好みだ〉 
 突き上げられることに翻弄されるままだった真宵が、やがて、その動きにあわせて、自分も腰を動かしはじめた。
「自分が気持ちいいように、やってごらん」と彼は声をかけた。
 懸命に快感をむさぼろうとする真宵が可愛らしかった。
「んっ……ああ……はぁんっ……!」 
 一際大きな声をあげてしまって、ハッとした真宵が、口を手でふさいで耐える。
 腕を掴んで、それを退けさせた。
「我慢を、するな」
「でも……ぉっ」真宵が頭を振ると、頬を涙が落ちた。「おかしくなっちゃう……」
「おかしくなれ」
 全ての理性を真宵から引き剥がしてやりたくてたまらない。誰も知らない彼女の顔を知りたい。
 なりふり構わず泣き叫び、はしたなく乱れる真宵の姿こそが見たいのだ。
 律動のピッチを上げる。
「や、んああぁぁっ!」
 快感で腰に力が入らなくなった彼女は、御剣の胸に手をついた。
 御剣は体を起こして彼女を抱きかかえた。痛いくらいに強く首にしがみついてくる。
 互いに汗をかいていたためにぬるぬると肌がすべった。それが、むしろ心地いい。
「気持ちいい……」摩擦に耐えかねて、そう洩らす。
「あ……はぁ……っ、あたしも……」見上げてくる真宵の瞳が、どろどろに蕩けている。
「あたしも……もうすこし……もうすこしで……!」
 もう少し、か。
 激情は既に危なっかしく熱く込み上げてきている。
 真宵が絶頂に達するまでに根負けしてしまわないか心配だったが、彼女のためを思って忍耐に徹するしかない。
「焦らなくていい。……ゆっくりのぼりつめなさい」
 絡みあう舌が、風邪を引いているときのように熱い。
「んーん……」と真宵は首をちいさく振った。「も、もう……あっ、あ……んっ……」
 腰を振ったまま彼女の体を勢いよく押し倒すと、眼鏡が真宵の顔の横に落ちたが、かまわなかった。
222沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:16 ID:giZ1Kegh
 大きく突き出すたびに真宵の声は激しくなり、ほとんど助けを求めているかのようになる。
「あ、あああっ……御剣検事っ……!」彼女は心底せつなそうに喘いだ。
「……好き……やぁっ……大好き、今でも……すごく……あいしてる……っ、あああ……ぃやぁぁ……」
「ああ、知ってるよ……真宵くん」
「いきたいの……」 
 頂上が、すぐそこに迫っているのだろう。それは御剣も同じだった。
「大丈夫だ。いかせてやる」
 目を閉じてただ体の中心の感覚に集中すると、しだいに気が遠くなっていく心地すらした。
 激しい息づかいが絶えず聞こえるが、もう、どれが真宵のものなのか自分のものなのかもわからない。
 欲望を抑えつけて、御剣の喉が低い呻きを垂れ流す。
「い、いっちゃぅ……はぁっ、あっ、あっ、あぁ……あああぁぁっ!!」
「ああ……真宵くんっ……真宵くん……!」 
 覆いかぶさって抱きしめた瞬間、溶解した自意識が快楽の洪水に跡形もなく流された。
 視界は白く塗りつぶされ、音は急にひどく遠くなる。夢中で自分がなにか口走っている内容すら聞くことができない。
 ただペニスだけを除いて皮膚感覚がふっと掻き消え、肌が溶け落ちて真宵のそれと同化したように感じる。
 全ての五感を削ぎ落とされて研ぎ澄まされた下半身の快感が、ついに彼の鉄の自制心を打ち砕いた。
 堰を切って溢れた思いのたけを真宵の一番奥に与え続けるのを感じた。恍惚とその余韻が御剣を支配し、震わせていた。
 内側から叩きつける激しい動悸の苦しさに身を任せ、それがだんだんと穏やかになっていく。
「……あ……」
 柔らかく元通りになった彼自身が、真宵のいまだ収縮する膣の圧力に負けて押し出される。
 そのとき御剣は、体の半分をもぎとられたような気がした。
 それが錯覚にすぎないのだとわかったとき、急に意識が現実に帰った。
 真宵のすぐ横に体を倒す。肩を息をしつづけるあいだ、色々な事実が御剣のもとへ帰ってきた。
〈今、私は日本にいる。ここはホテルの部屋で、時刻は深夜〉
 たしかめるように、心の中でとなえる。
〈私の名前は御剣怜侍。この子の名前は綾里真宵。二人は、それぞれ完全に独立した、別個の人間〉
 そう思い出すと、彼は絶頂のタイミングが真宵のそれと合っていたかだけが心配になってくる。
223沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:17 ID:giZ1Kegh
 真宵の瞼は閉じられ、目尻からはまだ涙が流れつづけている。
 ピンク色に火照った胸が上下している。御剣は彼女の肩を抱こうとした。
「……真宵くん……君は、ちゃんと……」
 肌に触れた瞬間、真宵はぶるんと震えた。半開きになった口唇から、一拍遅れて、かぼそい喘ぎ声が洩れた。
 違う、と彼は勘づく。彼女は、今もエクスタシーのさなかにいるのだ、と気がついた。
 御剣はぼんやりとしながらも、耳たぶをやんわり食んだり親指で唇を割ったりして、真宵をもてあそび、腕の中で彼女が痙攣するのを楽しんだ。
「いつまで、泣いてるんだ」
「だって……」  
 胸にすがる真宵の頭を撫でる。
「御剣検事のこと、大好きなんだもん」
「そうか」
「気持ちよすぎて……死んじゃうかと思った」
「それはよかった」と御剣は笑いを浮かべた。「私も死んできたよ」
「ほんと? 気持ちよかった?」
「ああ」
「そうなんだ……へへ。嬉しい」
 目を閉じた真宵が早くも寝息をたてはじめるのを見て、寂しく思いながらも、好きなようにさせた。
 痛む腰をかばいながらも起き上がり、真宵の股を汚している残滓を拭き取ったあと、椅子にかけてあったバスタオルを体の上に掛けてあげた。
 汗だくの体をシャワーで洗っていると、ようやく頭がはっきりとしてきた。
 一瞬だけ味わった、宗教的浄化体験にも似た恍惚を思い出す。
 あっという間に到達し、あっという間に過ぎ去っていった。
 胸が寂寥に疼く。
 一時の快楽など終わってしまえばそれきりだ。でも、いい思い出にはなってくれるだろう。
 寝室に戻ると、その気配で真宵を起こしてしまった。
「ごめん。あたし、寝てた……」
「疲れたろう。寝ていればいい」椅子に座って、煙草をくわえる。
「御剣検事は?」
「私は……そうだな。なぜか、まだ、眠くはない」
「じゃあ、あたしも起きてるー」
「無理をすることはないさ」
「だって、もったいないもん。今日はせっかく御剣検事がカレシなんだし」
「確かにもったいないかもしれないな」
224沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:17 ID:giZ1Kegh
「でしょー」真宵は笑いながら、もぞもぞとタオルで足先を拭いた。
「ああ、すっごい、喉かわいた……バッグの中にお茶入ってるから、ちょっととって」
 言う通りに、テーブルの上の真宵のバッグを探って、ペットボトルを投げて渡してやる。
「ありがと。……ぷはー。じゃ、あたしも汗流してくる」
「ちょっと待った」と彼は制した。「もう一本、ボトルが入ってる」
「え? ……あ」
 しまった、という顔をして、真宵の動きが止まる。
「なんだ……。やっぱり、最初から抱いてもらうつもりで来たのか」
「違う!」と真宵は首を振った。「それはあくまで、念のため。万が一の備え!」
 バッグから取り出したローションと真宵とを見比べて、薄く笑む。
「で、万が一の時が来るようにと期待していたわけか」
「いやいやいや、そうじゃないそうじゃない。だって、どうなるかもわかんなかったし。一寸先は闇、っていうし」
「可愛い」と御剣は言った。
「え。なんで?」
「いや、こんなものをバッグに詰めて、期待しながらいそいそ準備してる君の姿を想像すると、そう思った」
「だからっ、別に期待は……」
 ローションを持ったままベッドに乗りかかってきた御剣の顔を見て、真宵は口をつぐんだ。
 彼が自分のバスローブの前をはだけると、彼女はあわてて、
「じゃ、あたし、お風呂入ってくる」とベッドから降りかけたが、腕をぎゅっと掴まれた。
「行くな。万が一の事態が発生した」
「えええぇぇ〜〜っ……」真宵は呆れはてて肩を落とした。「いくらなんでも、それはないよ! 無理、無理!」
「やってみなきゃわからない」
 御剣は彼女を自分の下に難なく組み敷いた。
「ダメだよ、あたしはもう、そのぉー。体力に限界が」
「関係ないさ。君のほうは四つんばいになって私を受け入れてるだけでいいんだから」
「いや、そうでもないよ! ぜったいそうでもないから! ほら、眼鏡!」
 真宵が自分の顔の横に落ちてあった眼鏡を御剣に渡すと、彼は落ち着き払って受け取り装着したあと、
「眼鏡は眼鏡、セックスはセックス」と言った。
「え? 何? ……って、こ、これは……」
 太ももに押しつけられたものの感触で、真宵の顔が青ざめた。「み、御剣検事、ヘンだよ……絶対」
「だったら、なんだ?」
225沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:18 ID:giZ1Kegh
「だから、なんで、こんなになってるの……」
「つい、興奮してしまって」御剣は笑んだ。「また、君の初めてをいただくと思うとね」
「え、え……ああーっ!」
 体を引っくり返されてお尻を握りしめられると、ようやく彼の目当てがわかったのか、じたばたと暴れだした。
「ぜぜぜ絶対だめぇぇぇっ!」
「そう暴れるな。もちろん急には入れない。ちゃんと指で慣らしてからにする」
「それでもやだ! そういう問題じゃないよーっ!」
「わかったわかった。じゃあ、最初は舌を入れてあげるから」
「全然嬉しくない!!」
 二人はしばらくプロレスの技でもかけあっているかのように、ベッドの上で猛烈に戦った。
「どうして? 私は嬉しかったぞ。私にそうしてくれたときのことを忘れたのか。君の顔の上に腰を下ろしたら、君が」
「やだやだやだやだやだそそそんなこと忘れた忘れた、完璧に忘れましたぁーっ!」
「君だってずいぶん嬉しそうにしてたじゃないか。あのあと、ずっと興奮しておねだりばかりしてて大変だったな。
 大好きな御剣検事の、そんな場所にキスできたのが嬉しかったんだろう?
 だったら、同じことを自分がされたらもっと嬉しいはずだ。君の大好きな男に、君の……」
「御剣検事」真宵は下から涙目で睨んだ。「そういう言い方は、ひきょうだと思うよ」
「そうかもしれない」と彼はあっさり引き下がった。「すまない。少しずるかった」
「別に、いいけど……」
「じゃあ、今度はまともに頼もう」真宵の耳に唇をつける。
「私の中の男の部分が、君を欲しいと言ってる。どうにも、我慢できそうにないんだ。
 君の全ての処女を私に捧げてほしい。手に入れるまで、帰りたくない」
「……なんか、もっとずるいよ」
「そうかな。だったら、駄目かね」
「う……」
 いつもだったら、真宵が屈服して承諾の言葉を言うまで粘るところだが、もう、待ってはいられなかった。
 ひどく抵抗しないのを了解の証とみて、真宵の腰を高く掲げる。
「あ……やだよぉ」
「肩を低くして、お尻を突き出してくれ」
「あ、ああ……待って、ちょっと……ちょっとぉ!」
 お尻の肉を広げられてむきだしになったそこに唇を押し当てると、真宵の体は飛び跳ね、逃げ出そうとしたが、腰を掴んで阻止した。
226沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:19 ID:giZ1Kegh
 そのとき彼は意識と体とが乖離するのを感じた。少し離れたところから自分を眺めている、もう一人の自分になっていた。
 自分がその背徳的行為に没頭してやまない姿を目撃したとき、後頭部を鈍器で殴られる衝撃にすら似た快感が御剣を支配し、いつまでも終わらなかった。
 我知らず足腰が震えるのもかまわず、夢中で舌を伸ばし、動かしつづけた。
「もう……いや……っ!」
 ついに真宵が彼の腕をふりほどいて倒れ込んだ。
 体を震わせてこちらを恨めしそうに睨みつけてくる。
「悪かった」と彼は先に謝った。
「悪かったじゃないよ! 謝るくらいなら、最初からしないでよ!」
「すまん。だが、自分でもどうしたのかと思うほど、欲しくて、欲しくて」
 その言葉に嘘はない。しかし、驚くほど落ち着いて狡猾に計算している自分がいた。
 どんな表情をして、どんな声色を使って、どんなことを喋れば、真宵がその手に落ちるのかを一瞬で考えつくす自分が。
「……そんな顔しないで」案の定、真宵は戸惑ったように視線をそらす。
「もう、恋人ごっこは、終わりにしてよ……」
「恋人ごっこなんかじゃない」
 御剣は彼女が望むような答えを返した。
「これは、正直で純粋な欲望だ。君の体に刻みたい。君を私で埋め尽くしたい。その体が、私をそんな気持ちにさせるんだ。
 ……君のほうは、いいのか、このままで? せずに帰っていいのか?」
「み。御剣検事……。あたし」
 答えを待つまでもなく、その目はもう、御剣に魅入られきっている。
 たとえそこに情がなくとも、愛している男にこれほど激しく求められたら、だれだって嬉しいはずだ。
「あたし……あたしも……」
 お腹の下に枕を重ねて敷いてやり、指先にローションをたっぷり垂らして、真宵のお尻の穴に塗りこめる。
〈駄目押しに、甘い愛の言葉でも囁いていれば、完璧だったな〉
 あるいは、そこまで悪人に徹することができていれば、今までずっと、楽であったに違いない。
 第一関節まで呑みこんだだけでも、真宵はもう苦しげに声をあげて呻きはじめた。
「まだ指先が入っただけだぞ。そんなことで大丈夫か」
 前後にゆっくり進退を繰り返すのに合わせて、彼女はせわしなく息を引いたり吐いたりした。
「これから、もっと、太くて長いものを受け入れるというのに……」
227沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:19 ID:giZ1Kegh
 自分の言葉に、自分が煽られるのを感じた。
 もう少し広げて慣らす予定だったが我慢ならず、怒張しきったものの先を彼女のそこに押しつけた。
「待って。早いよ」
「すまない。もう辛抱できないようだ」
 わずかに腰を進めて、ごく優しくそこを押し開いたつもりだった。
 しかし真宵は体を激しくよじらせ、火のついたように泣き叫びだす。
「くっ……はぁあああーっ!! ……だめ、気持ち悪い……っ!!」
 挿入の前から、既に限界いっぱいまで硬くいきり立っているのだから、当然の反応かもしれない。
 だがそれも、初めて経験するアナルセックスの味に、酔いしれるどころか意識が混濁してくる境地にさえ達していて、気にかける余裕もなかった。
「腰が逃げている。ちゃんと突き出してくれ」
「でもっ、でもぉ!」
「大丈夫だ。それほど深くは入れない……怖がらなくていい」
 まだ鈴口も完全に入らぬうちに、凄まじいまでの快楽が全身を包んでいた。
 痛いくらいの強烈な締めつけに加え、真宵が後ろの初めてをも自分に許してくれた事実が、彼を快感の渦の中に叩き落とす。
「真宵くん……、ああ……凄い。とても」
「あああっ! 待って、もうダメっ! 動かさないで、もう、嫌だよ!」
「すまない、真宵くんっ……すまない。もう少しだけ……ああっ」
 脳味噌を掻き回されるような、圧倒的な快感だけがそこにあった。
 真宵の悲鳴と抵抗が、満たされたはずの征服欲を更に増幅しつづけ、止まることなど、もはやできない。
「いやぁぁ……く、あっ、はぁっ、ああ、ああぁっ」
 浮き沈みする真宵の肩甲骨だけをぼんやり眺める。
 彼女がいま苦痛に耐えているのは、生殖のためではない。ただ、自分のためであるだけなのだ。
「嬉しいよ……真宵くん。真宵くん……っ!」
 御剣は陶然と腰を使い続けた。腹の底からこみ上げる幸せを感じた。
〈もう、死んでもいい〉と思うくらいの幸せを。

〈あのとき私は確かに強く思った。もう死んでもいいと〉 
 しがみついて離れない真宵の頭を、ずっと撫でていた。
 ハードなことをしたあとはそのぶん好きなだけ甘やかしてやるのが、二人の暗黙のルールだった。
 いつも子どもに返ったように真宵は甘えたものだが、しかし今回は今までで一番それは激しかった。
228沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:20 ID:giZ1Kegh
〈死んでもいい、か。そんなことを思ったのは、たぶん初めてだ〉 
 電気を消して暗くすると彼女は寝息をたてはじめたが、それでも、御剣が頭を撫でるのをやめたり、煙草を吸いたくてベッドから起きようとすると、きまって、小さく「だめ」と呟き、彼を自由にはさせずにいた。
 すっかり疲れてはいるものの、そんな真宵を可愛く思ったから、黙って従った。
〈だから私は知らない。人が、死んでもいいと思ってからも、生き永らえてしまうとき、いかにして生きていくべきなのかを〉
 我に帰った御剣が謝罪の言葉を繰り返したとき、真宵はぐしゃぐしゃの泣き顔のまま、彼に笑ってみせた。
 あたしだって、嬉しかったもん。そう言って、彼女は胸にすがりついてきて、またしばらく泣いた。
 明日からどんな顔をして生きようか。
 この美しい思い出を抱えたまま、これからどうやって生きていけばいいのだろう?
「平気なのかね。明日から」
 と彼は言った。
「こんなことで、これから、ひとりでやっていけるのか」
 真宵に問うたつもりでもあったし、自分に問うたつもりでもあった。
 眠ったと思っていたのに、真宵が、不意に口を開いた。
「……ひとりじゃ、ないよ」
 しばしの間を置いてから、御剣は満足げに笑った。
「大変よろしい。百点満点の解答だ」
 そう言って、最後に一回くしゃっと強く頭を撫でてやってから、目を閉じ、おだやかに眠りについた。

 お別れのような雰囲気にしたくはなかったが、それでも、真宵は思いきって、空港までついていくと申し出た。
 御剣は表情を変えずに承諾したので、どう思ったのかまではわからない。
 身じたくをするとき、彼はいつもそうするように、真宵の髪にブラシを入れてくれた。
 真宵も彼にそうしてあげた。御剣の形のいい後頭部を目の前にして、そこに頬を寄せたい衝動にかられてしまう。
 御剣の体ならどの場所も好きだったが、とりわけ、うしろ頭がとても好きだった。
 スーツに身を包んで、先を歩く彼の広い背中を見ていると、昨夜のことが夢の中の出来事のように思える。
〈でも、これが、もともとの関係なんだ〉
 足の長さの違いで、普通に歩いていれば、決まって、だんだんと引き離されてしまうのが常だった。
 いつも、距離は近くない。
 いつも、遠いところにいる人だった。
229沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:21 ID:giZ1Kegh
 だが、遠いところから、助けに来てくれる人だった。助けを呼んだときには、必ず。
 特撮番組の主人公みたいに、颯爽とやってきてくれた。
 誘拐されたときも、伯母と従姉妹に命を狙われたときも、今回も。
 ヒーローみたいな完全無欠の男がやってきて、君の問題を何もかも解決してくれるとでも?
 いつだったか、彼はそんなことを言って、皮肉っぽく笑った。真宵も、思い出して笑う。
〈ちょっと、完全無欠のヒーローっていうには、いろいろ難があるけどね〉
 語るべき言葉を探しつづけて、道中、真宵は沈黙した。
 いくら感謝しても足りないくらいだったが、湿っぽいムードにはしたくなかった。
 ハイヤーの中で並んで座っているあいだ、彼女はふと、思い出して、隣の御剣に話しかけた。
「あのさぁ」
「何だろうか」
 御剣は、ずっと、無表情のままだった。
「すっごい今さらなんだけど」
「うむ」
「アイスクリーム、ありがとうね」
「アイスクリーム?」と彼は眉を寄せて聞き返した。
「家元に就任したとき、お祝いで送ってきてくれたでしょ」
 彼はぽかんとした。「……そうだったかな。覚えていない」
「そうなの? すっごいおいしかった。ありがとう。あんまりおいしいから、もう死んでもいいって思った」
 御剣はそれを聞いて、今日では初めて、笑いを見せた。
 天をあおいで心底おかしそうに笑うのを、いつまでもやめなかった。
「うう……そんなにおかしい? ……やっぱ、遅すぎだよね。ゴメン」
「いいんだ」と彼は言った。「どういたしまして」
 真宵も笑った。空気がなごんだことで、ほっとした。
 相変わらず、それからも言葉少なのまま、空港に着き、彼はさっさと手続きをすませた。
 搭乗口の前に立つ御剣の姿を見て、怯みそうになったが、なんとか踏みとどまる。
「体に気をつけるように」彼はいつもどおりのせりふを言った。
「……御剣検事もね」
「うむ」
 訊くべきではないのかもしれないとも思いつつ、真宵は結局、たずねることに決めた。
「訊き忘れてたんだけど……。また、帰ってくる?」
 御剣は目をそらした。どうも、やはり、訊くべきではなかったことだったようだ。
230沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:21 ID:giZ1Kegh
「わからない」と彼は答えた。
「そっか……」
「真宵くん」
 と、御剣は彼女を見つめた。「私も訊き忘れたことがあった。私は……」
「なに?」
「私は、自分を、君がこれから生む子どもの父親だと、思ってもいいのだろうか」
「え?」真宵は目を丸くした。
「あ……そうだね。戸籍には何も書いてないけど、実際、血はつながってるんだし、思ってもいいんじゃないかな」
「なぜ、こんなことを訊くのか、不思議なんだろう」
「う、うん。結構」
「私は、生まれてからずっと、父親の背中を見つめて生きてきた人間だ」
 御剣は言った。
「父の教えを守りたい。父のようにありたい。今に至るまでずっと、父が、人生の指標だった。
 だから……、自分がそうであるから、まったく、想像がつかない。
 ……父親のいない子どもがどのように生きていくのか、私にはわからないのだ。もちろん……」
 彼は言葉を切ろうとせず、続けた。
「君は早くに父を亡くしている。自分のことだから、君は知っているのだろう。父親がいなくとも、こんなにも、君は立派に育った。
 だから、君もまた、きっと子どもにそうしてやれる。そして、むろん、周囲の誰もが君を手助けしてくれるだろう。
 いくら私が自分をその赤ん坊の父親だと思いたくても……、そうする理由もなければ、資格もないのかもしれない」
 真宵は、しばらく唖然としていた。
 やがて、糸が切れたように、ふっと笑う。
「御剣検事ってさー……」
「やっぱり、重いか」
「うーん、なんか、いつもいつも、大変そうだよね。御剣検事って。でもさあ」
 彼の肩を、ぽんと叩いてみせた。
「そんなふうに、考えなくてもいいよ。気が向いたら、遊びに来ればいいじゃない」
「どうやら私は君への恩を返し、罪を清算したらしい」彼は言った。
「もう、君に会いにくる必要も残ってはいまい」
 真宵には、それはまったく、拒絶の言葉などには聞こえなかった。
「必要とか理由とか、別にいらないんじゃないかなあ」
「…………」
「だってさ、あたしと御剣検事の仲でしょ」
231沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:22 ID:giZ1Kegh
 冗談めかして真宵は笑ったが、御剣は笑わなかった。怖い顔をしたままだ。
「ごめんごめん、いやいや。それにさ、色々考えなくても、やっぱり、赤ちゃんは、御剣検事の子どもだよ。実際そうなんだから。
 御剣検事はさ、父親が子どもに会いにくるのに、ほんとに、理由なんかいると思ってる?」
 彼は眉間にしわを寄せて、あさっての方角に顔をそらした。
 大きな嘆息をひとつ。「確かに、君の言うとおりなのかもしれない」
「でしょ。もうちょっと、カンタンに考えればいいんだよ」
 御剣の小腹を肘で一発つつく。
「今までずっと、あたしがピンチの時には、助けに来てくれてたけどさ、別に、ピンチでなくても来ていいんだからね」
 ついに、彼は一瞬だけ、ふっと笑いを洩らした。
「真宵くん。……ありがとう」
「まあまあ、ほら、そんな顔しないの」
「わかっては、いる」
「ほらほら。笑顔、笑顔」
 背中を叩いてやっても、彼は苦虫を噛みつぶしたような顔でうつむいたまま、動こうとしない。
 仕方なく、携帯電話を取り出し、背伸びして御剣の首に腕をまわした。
「はい、はい。笑って笑って〜。はい、チーズ、サンドイッチ」
 撮れた写真を確認して、真宵はたちまち笑いころげる。「はははは。何これー。御剣検事すっごいイヤそうな笑顔」
「見せてくれ。……うむむぅ。なんだこのひどい表情は……」
「いやー、これはちょーっとケッサクだねー。へへへ、一生、宝物にしようっと」
「しないでいい! 私はこんなヘンな顔じゃない。撮り直しだ、撮り直し。……む」
 ちょうどそのとき、アナウンスが、来るべき時間が迫っているのを告げた。
「不本意だが、しょうがない。時間のようだ」
 御剣はニヤッと笑った。「君にはいくら感謝しても足りない」
「あたしも感謝してるよ」
「それでは、もはや特に理由も必要もないが、ここで君にキスをしてもいいだろうか」
 返事を待たずに、御剣は、真宵の唇に唇を重ねた。
 突然のことに真宵はただただそのままぼんやりとしていた。
 唇が離れたとき、彼女は、えりを掴んで、もう一度彼の顔を引き、耳元に口を寄せた。
 ぼそぼそと小声で、最後にもうひとつだけ訊き忘れたことを訊ねると、御剣は苦笑いした。
「まったく、君という人間はこれだから……。今は、今のことだけ考えなさい」
232沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:22 ID:giZ1Kegh
 彼は笑ったまま、歩きはじめた。
 ちらりとだけ振り向いて、かるく手を挙げてみせる。
 真宵も笑顔で手を振ったのを見ると、御剣はまた背を向け、消えていった。

 座席に座ると、背もたれを倒し、水も飲まずに睡眠導入剤を嚥下した。
 とにかく御剣は眠ろうとして、目を閉じた。
〈聖域は、死守した。約束は、とりつけなかった。キスは……してしまった。まあ、上出来だ〉
 自分が再びあの霊媒の谷の土を踏むことなど、あるのだろうか。
 今はまだ、考えられない。
 自分はそれができるほど、強くはない。
〈あの子の顔を再度見てしまったら。あの子の子どもが父親を見る目で私を見たなら〉
 今は、ひどくもろい自信しか持ち合わせていなかった。
〈私はきっと沈みたがる。あの地で、彼女と一緒に沈みたがってしまう。
 何もかも投げうって、再び彼女の手を取り、離してしまいたくなくなるだろう。
 尊厳をかなぐり捨て、自分の心の何もかもを明け渡して、自分を自分ではなくしてしまっても。
 きっと、真宵くんとともに、溺れ死にたくなってしまうんだ〉
 その思いを内に秘めたまま、大人の顔をして、真宵と会えるほどに、強くなることができるだろうか、と自問する。
 わからない。今は、皆目見当もつかない。
〈だが、いつかは〉
「すみません。お客様……どうかいたしましたか」
 目を開けると、白人のスチュワーデスが、紙ナプキンを差し出し、心配そうにこちらを覗き込んでいた。
 彼はゆっくり自分の頬をさわる。
 そのとき初めて、自分が涙を流していたことに気がついた。
「大丈夫ですか。お飲み物でも、お持ちいたしましょうか」
「失敬」と御剣はナプキンを受け取って、頬を拭った。「結構だ。どうもありがとう」
「何があったかは存じませんが……」彼女は続けた。「どうか、お気を落とさずにいて下さい」
「いや失礼。そう、たいした話でもないんだ」
 御剣は自嘲的に笑った。
「好きな女をタイタニック号の中に残してきただけだ」

 夏が、終わりかけていた。
「はみちゃーん。やっぱり……ダメ? ひとくちでいいんだけどなー……」
233沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:23 ID:giZ1Kegh
「ダメです。もう、一つお召し上がりになったでしょう?」
 真宵には、春美の手の中のバニラアイスが、宝石のようにキラキラ光って見えた。
「うー。そうだけどー……」
「食べすぎてお腹を冷やさないように、って、みつるぎ検事さまも、お手紙でおっしゃっていたではないですか」
「そうだけどー、そうだけどー……こんなのゴーモンだよ」  
「真宵さま、おつらいでしょうが、今は耐えて下さい。なんといってもみつるぎ検事さまの元気なお子様を産むため……あ」
「お」
 はっとして、春美が口をふさぐ。
「なんだ、はみちゃん、知ってたんだ」真宵は笑った。「なるほどくんあたりが、チクった?」
「い、いえその……もうしわけありません」
「なんで謝るの? 別にいいよ」
「実は、真宵さまが、『家元の護符』から写真を取り出して嬉しそうに眺めているのが、気になってしまって……おフロの最中にこっそりと」
「ああ」と、真宵は腑に落ちた。「そうだったんだ。よく、あんな写真でわかったね、御剣検事だって」
「はい。メガネをかけているし、なんだかよくわからない表情をされてましたが、ヒラヒラしていたので、わかりました」
「ははははは。そっかー。ヒラヒラかぁ」
「真宵さま。お二人は、愛し合っていらっしゃるのですよね?」
 春美は真剣な顔をして真宵を見つめた。「わたくし、わかりません。どうして、ご結婚なさらないのですか」
「うーん……」
 首をかしげて笑う。「まあ、おいおいね」
 まあ、単なる片思いだったんだけどな、と思ったが、それは言わないでおく。
「おいおいとは、どういった意味でしょう」
「はみちゃんも大人になればわかる日がくるよ、ってことかな」
「う! わ、わたくし、もうすっかり大人のつもりだったのですが……まだまだ、ということでしょうか……」
 すっかり肩を落としてしまった春美を慰めているうち、彼女は、こんなことを言った。
「あの、でも、みつるぎ検事さまは、また、真宵さまに会いにきてくださりますよね?」
「どうかなあ? わかんない。御剣検事って、ズルいから、イエスもノーも言わなかったんだよねー」
「それは、またお会いになる約束のことですか」
「うん。一つは、そう」
「一つはと言いますと? まだあるのですか」
「えへへ。もう一つはね……」
234沈む聖域(ミツマヨ):04/06/15 19:23 ID:giZ1Kegh
 ニヤニヤしてばかりでいて、なかなか口を割らないことに業を煮やして、春美は詰め寄った。
「な、な、なんですか、いったい。気になります」
「ごめんごめん。もう一つはね……イイとも言わなかったんだけど」
 真宵は、御剣の真似をして、大げさに肩をすくめて、言った。
「でも、断りもしなかったんだ。『赤ちゃんが男の子だったら、二人目はどうしようか』って訊いても」

 もう、日暮れが早い。
 ほどなく、秋が訪れる。



(了)
235沈む聖域(ミツマヨ)書いた人:04/06/15 19:24 ID:giZ1Kegh
 というわけでこれで終わりです。
 ナルアヤ夫妻を出すはずが、あやめが出ませんでしたー

 約半月とちょっとのあいだお付き合いいただきありがとうございました。書いてて楽しかったです。
 失礼しましたーーー
236名無しさん@ピンキー:04/06/15 19:54 ID:KXD0OW11
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
最高です死にたくなりました
237名無しさん@ピンキー:04/06/15 20:27 ID:T25lNOtq
ありがとう!ありがとうございました!
ナルアヤ夫妻も見たかったです!
ミツマヨさいこーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
238名無しさん@ピンキー :04/06/15 20:40 ID:RAzF/12H
めっちゃ良すぎ。
グッジョブでした。ミツマヨラブ〜!!!
239名無しさん@ピンキー:04/06/15 20:42 ID:ChfZkWxV
ミツマヨ神よ…! 素晴らしい作品を読ませて下さった事を感謝します。
また次もお待ちしてますねー!!
240名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:34 ID:TD1J8KbQ
ウヲヲオオオオーこいつは萌えたよ!
真宵もとんでもなく萌えるが、ミツルギもなんかいじらしい!
はっきり言って真宵萌え、再燃。
ミツマヨ愛好氏の構成力がすごいよ。地の文章が整ってて、しかも世界観を尊重している。
二人への愛を感じた。

その上エロいしな!

そいで好きなのはエロ無しの部分に萌えることだよ。
エロパロ板で、ともすれば読み飛ばしがちな心象描写がおいしい。
長文ゴメリ。

マヨイー!!俺のティンコもさすってくれーーーー!!!!
241名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:46 ID:CZy1FBo5
神ありがとう!
GJGJGJGJグッ゙ジョ------------------ヴ!!!
こんな素晴らしい作品をありがとう、ありがとう!!
242名無しさん@ピンキー:04/06/15 22:54 ID:PBG+Rz1V
神様最高だ…!GJ!
243名無しさん@ピンキー:04/06/15 23:14 ID:rUBr1e0U
乙です。
いいもん見させてもらいました・・・。不覚にもウルウルしてしまった。
そして眼鏡ッ漢ミツルギ萌えー
244名無しさん@ピンキー:04/06/16 00:38 ID:MKQe8+6x
ミツマヨ神グッジョブ!!スバラシー
245沈む聖域(ミツマヨ)書いた人:04/06/16 16:25 ID:2BBDtELy
 みなさん感想ありがとうございます。やっぱ詳しい感想を頂けると凄い嬉しいですね。
 もう死んでもいいくらいです。ああ、これからどうやって生きていこう。。

 最後のセプーンはちょっと筆がすべったかなと思ったので自垢にうpした方では削りました。スマソ

 書きたいことは色々あるんですが流石に息切れしてきたので、しばらくは投下しないと思います。
 せっかくなのでアイディア(妄想)並べておきます。使って下さる職人神様がいたらウレスイです

・1-4で払ってもらった保釈金を体で返すため、3のあの服で住み込みメイドになる真宵たん。ご奉仕するにゃん
 (でも確か保釈金て何もなければ後で全額返ってくるんだよね)
・没落した綾里家のパトロンになる御剣。実質人身売買。畳の上で好き勝手。(へぼん全開)
・辛抱たまらん状態になったミツが真宵たんに似てる女の子を捜してエンコーしようとしたら待ち合わせ場所に本人がキタワァ
・エロゲでいう肉奴隷エンド(御剣が)
・実は童貞だった。必死に本で勉強
・男性を霊媒したらティンコだけそのまま残ってしまった(ふたなりもの)
・裁判中はロミジュリ。真宵が隣のなるほどを応援するのがむかつくので休憩時間にトイレに連れ込み体で黙らせる
・御剣が甘い物に目がない(AA板の設定)ので生クリームプレイとか、ケーキで女体盛とか
・キミの助手は次世代DVDだな!
・トノサマンとヒメサマンでコスプレセックル(萌え所はどこなのか)

 長文失礼しました。これから保管庫も更新します。
 他の神様方のすばらすぃSSのつづきお待ちしておりますー!!!
246名無しさん@ピンキー:04/06/16 17:13 ID:/6TdI870
ハラショー!!!
神さまありがとぉ〜〜
ああ、幸せだ……
247名無しさん@ピンキー:04/06/16 19:25 ID:YB5ZBcgl
>裁判中はロミジュリ。真宵が隣のなるほどを応援するのがむかつくので休憩時間にトイレに連れ込み体で黙らせる
これイイー!!  誰か…書いてくれ…
248名無しさん@ピンキー:04/06/16 19:57 ID:jnrWG6PF
>エロゲでいう肉奴隷エンド(御剣が)

御剣の方かよ!!w
249名無しさん@ピンキー:04/06/16 20:36 ID:6jJUziNY
萎える
250名無しさん@ピンキー:04/06/16 21:03 ID:H1wmD09+
>>247
ハァハァ・・・それは萌える・・・。
251名無しさん@ピンキー:04/06/16 21:09 ID:faIqxXSm
言いたい事は240たんが書いてくれた。
チョト自分も泣きそうになった。
ありがとう。
エロ無し部分で萌えられるってすごい嬉しい。
252名無しさん@ピンキー:04/06/16 22:35 ID:++OE6UNv
>そいで好きなのはエロ無しの部分に萌えることだよ。

>マヨイー!!俺のティンコもさすってくれーーーー!!!!

矛盾してるゥッ!微妙に矛盾してる!が、確かにそのとおり!!
ちくしょうミツルギいいなぁいいなぁ
253名無しさん@ピンキー:04/06/16 22:57 ID:JE4FJj7/
>実は童貞だった。必死に本で勉強

自分はこれが激しく読んでみたいw 変?
落差萌えー


あと、最後のチッスは削る必要なかったと思いますー>ミツマヨ神様
作者様がどういう意図で書いたかは計りかねるので、あくまでテキスト論で
言わせてもらうんですが、
やっぱり重要な意味を持っているように感じたので。
これがあることで、読む者によっては幸せな結末を予想できる希望が残されると
思うのですよ。
つーか、私はすごい深読みをしてしまってたのでしょうか・・・w
あと、単純に御剣の独白「キスは……してしまった。まあ、上出来だ」というのに萌えたというのもありますが。

民衆の戯言なので、さらっと読み流してくださいませ。
とにかく乙でした。充電完了したら、また来てくださいねー!
254名無しさん@ピンキー:04/06/16 23:41 ID:2BBDtELy
>>253さん 幸せな結末も予想してほしいので色々救いを持たせたのですが、
せっかくせつなくビターエンドっぽく終わるところに、あんまり希望を持たせすぎるのも萎えるかな?
と思って消しました>チッスゥ。暖かいお言葉をありがとうございます。
何度も顔出してすいません
255名無しさん@ピンキー:04/06/17 00:49 ID:5ze7enJw
長編で思い出した。
ハミノコ物語の続きってもう期待しちゃいけない・・よね。
トリックわかったって人が前いたけど、メ欄でコソーリ教えてほしいのう
256過去のトロユリの者:04/06/17 17:46 ID:ZQ8mDCzf
うわわわ…ミツマヨ神様GJです! 萌え萌えさせて頂きました。
このような素晴らしい方のSSに割り込んだり後に続いたりと結構失礼なタイミングですが……

ごめんなさい、まだ続くのですがキリの良い所をうpしまつ。
257過去のトロユリ:04/06/17 17:48 ID:ZQ8mDCzf

第二幕 −慈察−(じさつ)

王都楼と由利恵が付き合って長い月日が流れた。
この幸せの時を噛みしめながら王都楼は由利恵の事を想っていた。
符と、顔に付けられた傷を鏡で覗く。
彼の脳裏に残るのは、母親から憤りをぶつけられた事。
母親の顔はもう忘れた。思い出そうとも思わない。
過去の傷は捨てられないが、縛り付けられるために在る訳ではないから。
だが、微かに恐れている事が在る。
「………どうしたの、慎吾?」
これだ。
彼女の存在だ。
現・彼女の由利恵の存在が、王都楼には恐ろしかった。
彼女が自分の事を心から愛してくれると分かった今。
彼女の裏切りが怖かった。
それに……彼は、ふとした衝動に駆られるのだ。
裏切られる可能性が在ると言うのなら、いっそのこと自分の手で壊れるくらい抱き締めて、
自分から二度と離れて行かないようにすれば良いのではないか、と。
その想いが、彼の狂気を呼び覚まそうとしていた。
「どうしたの、ずっと黙り込んで」
「……何でも無い」
かろうじて彼の理性がその本性の本能を押し留めているが、それも何時まで続くのか。
王都楼はそんな不安や雑念を振り払い、由利恵にキスを擦る。
不意のキスに、由利恵は思わず目を丸くした。だが、それもほんの僅かの事で、彼女は
彼のキスを受け容れ、目を閉じて彼女も深い口付けを交して来る。
その心地好さ。
王都楼は由利恵の事を抱きしめる。
「ちょ……慎吾?」
「ん?」
「……私、シャワー浴びて来るわ」
258過去のトロユリ:04/06/17 17:49 ID:ZQ8mDCzf
その言葉に、「何で?」と王都楼が惚けたように聞くと、由利恵は「慎吾のエッチ」と言って
王都楼の腕から擦り抜ける。
「女のたしなみ、って言う訳よ」
「ふうん……」
別にそのままでもオレは良いけどな、と言う王都楼に、私がダメなのよと言って由利恵は
バスルームへと入って行った。
残された王都楼はぼんやりとしていた。
やがてそのぼんやりとした耳に、由利恵のシャワーを浴びる音が入って来る。
王都楼はしばらくそのままつっ立ったままだったが、やがてバスルームに自分も向かう。
バスルームに繋がる脱衣所に入ると、バスルームの扉をこつこつ、と叩く。
「由利恵」
「きゃっ、ちょ、ちょっと慎吾!」
案の定怒られた。
だが王都楼はそんな咎めるような声など聞こえないふりをして、自分も服を脱ぐ。
「一緒に入るからな」
「か、勝手な事を言わない! 大体、今じゃなくたって良いじゃない!」
王都楼は服を脱ぎ捨て、バスルームに入る。
「し、慎吾っ!」
「良いじゃないか。一緒に入るくらい。恋人なんだしな」
「それにしたって、時と場合を考えて……」
「オレが入って来るかもしれないのに、扉に鍵、掛けてなかったな」
その言葉に、思わず由利恵は言葉に詰まった。
生まれたままの姿の彼女は美しかった。
子の女性を、内に潜む『王都楼』と言う名の獣は、まるで貪らんばかりに壊して
しまいたいと言う願望を抱いている。
王都楼はそれを表面に出さないようにして、シャワーに濡れた由利恵の身体に手を回す。
向き合うと、王都楼の胸筋付近に触れる堅いしこりの感触が王都楼にはっきりと伝わる。
259過去のトロユリ:04/06/17 17:50 ID:ZQ8mDCzf
「ちょっと、まだシャワー浴びてる最中よ」
「じゃあ、オレが洗ってやるさ」
しれっと言う王都楼の言葉に、「エッチね、本当に」と言って由利恵は頬を赤く染め
王都楼の身体に自分の身体を預けた。それを見て、王都楼は密かに笑う。
「さて、何処から洗ってやろうか」
そう言って身体に手を延ばす王都楼に、由利恵は軽く叩く。
「バカねえ。まずは頭でしょう」
「じらし?」
「バカな事を言ってないの。じゃあ、私がまず洗うわよ」
そう言って、素早く由利恵は王都楼の事を座らせると、頭にシャワーを掛ける。
突然の事に、思わず「うわっ」と言って王都楼が逃げようとするが、それを由利恵が引き止める。
「駄ぁ目」
「由利恵、自分の髪くらい洗えるって」
「一度洗ってみたかったのよ、男の人の髪の毛」
そう言って、由利恵は手にシャンプーのボトルを取り、その液体を掌にこぼす。
とろり、とした液体に少量の湯を加え、由利恵は両手でその液体を揉み、泡を作る。
そして、その泡で王都楼の髪の毛を洗い始めた。
「目に入るかもしれないから、注意してね」
「それに対しては、洗う人間が責任を持って欲しいな。オレはスーパースターだからな」
肩をすくめる王都楼に、由利恵は微笑み、髪を泡で洗って行く。
「傷に染みるかもしれないな」
「え!」
「……はっ。冗談だよ。もう随分古い傷なのに、染みる訳無いだろう、由利恵」
悪戯っぽく笑ってやると、「変な冗談言わないで」と言って、より激しく髪の毛を洗う由利恵。
そして、彼女は王都楼にシャワーを浴びせる。
「お、おいっ。掛ける時は一言言えよ」
「さっきの冗談のお返しよ」
そう言いながら、由利恵は王都楼の顔の方にシャワーの湯が行かないように後頭部から
シャワーをゆっくりと掛けて行く。その気遣いが分かったのか、王都楼は何も言わずに、
由利恵の指に任せた。勿論、目を閉じて。
260過去のトロユリ:04/06/17 17:52 ID:ZQ8mDCzf
(何だろうな……)
目を閉じながら、王都楼はふと思った。
顔の方にも、シャワーの湯が掛かって来るのは、きっと王都楼が目を閉じた事を
由利恵が確認したからであろう。
(由利恵はどうしてそこまでしてくれる?)
付き合うか、と尋ねたら、彼女は付き合う、と言った。
それから彼女の想いを知り、半ば夢のようにここまで来た。
(彼女はまだ、裏切っては居ない……)
だからこそ、この夢のような一時が何時崩れてもおかしくない。そんな事を王都楼は思っていた。
「はい、終わり!」
由利恵の明るい声がしたかと思うと、いきなり王都楼の後頭部に軽やかな平手が入った。
「由利恵〜……」
「はい、そんな怒った顔をしない」
そう言ってにっこり笑う由利恵の事をバスルームの床にゆっくりと王都楼は押し倒した。
「え……」
「やっぱ、我慢出来ない」
これって、生殺し、って言うんだよな。と王都楼が言う。
「わ、私はまだ身体洗ってない!」
「だから、オレが洗ってやるって」
「でも髪の毛…」
「後だ、後」
そんな事を言って、王都楼は石鹸を手に取り、泡立てた。
「慎吾」
「何だ?」
「垢擦りは?」
「そんな物、必要無いだろ」
にやり、と王都楼が笑ってやると由利恵は焦って王都楼の腕を押しのけようとした。
だが、所詮は女の腕。色々な体術を習って鍛えた王都楼にはどうしても敵わない。
261過去のトロユリ:04/06/17 17:53 ID:ZQ8mDCzf
王都楼の手が、その柔らかな首筋に当てられた。
「んっ……」
由利恵は微かなあえぎ声と身体の震えを、王都楼に提供する。それに答えるように、
王都楼の手が由利恵のうなじに擦り付けられて行く。由利恵のうなじには石鹸のために
少しぬめった、バスルームの明かりに照らされた輝きが残されて行く。
王都楼はそんな由利恵の反応を楽しみながら、その手を今度は鎖骨に持って行く。
鎖骨を指先でぬるり、と撫でてやると、由利恵はびくりと身体を震わせ、王都楼の事を見詰める。
「い、や…何だか、恥ずかしい」
「何言ってるんだ。さっきオレの髪の毛を洗っただろ。それと同じだ」
「け、ど……何か、違……あんっ」
由利恵の乳首を石鹸の付いた指先でぐりぐりと押してやると、反論していた由利恵はその反論を
あえぎに変える。
王都楼はその反応を楽しみ、何度も何度もその先端に刺激を与えてやる。と、そこはすっかり堅い
しこりとなった。優しく撫でるだけで、由利恵の胸の先端はくん、と上を向いてその指に形を伝える。
「ちょ……そんな所、時間を掛けて……ン、洗わないわよ、普通」
「じゃあ、何処なら時間を掛けるんだ?」
由利恵の身体を弄びながら、王都楼は由利恵の瞳を見る。赤面した由利恵の表情は、背筋をぞくぞく
させるような物を持っていた。
王都楼は堪らなくなって、由利恵の下腹部に指を延ばした。
「し、慎吾……」
「ここを、じっくり洗うんだろ?」
言うや否や、王都楼は由利恵の太股付近をくにくにと指先でマッサージする。
ふくよかな体型の彼女の足は、それでも無駄の無い足であった。
だからこそ、敏感に由利恵にその感触を与える。
「あ、ああっ……く、くすぐったい、わ」
切なげに由利恵がそう言うと、王都楼は一層由利恵の秘部にその指を近付けた。
「やっ…ちょっと、慎吾ッ」
何か彼女が言う前に、王都楼は由利恵の秘部に指を当てた。
「は、あっ……」
ぴくり、と由利恵の身体が反応する。
262過去のトロユリ:04/06/17 17:56 ID:ZQ8mDCzf
その反応を見てから、王都楼は由利恵の秘部にあてがっていた指を少しずつ
動かして、その周辺を洗いに掛かる。
段々と滑りがよくなって来るのは、王都楼の指先に付いた泡のせいだけではないだろう。
ぐりぐりと王都楼はその口に指を押し付け、由利恵の反応を楽しむ。
「やんっ……い…うくふっ」
首を横に振り、由利恵は王都楼の行動に身体をよじってあえぐ。
「キチンと洗わないとな」
「あ、あっ…慎吾……」
とろんとした目で快楽を受け容れながら、由利恵は愛しい人の名を呼ぶ。
王都楼は一旦指をそこから離す。そして、指をゆすいで泡を流した。
「慎吾?」
由利恵が見つめた時、王都楼は由利恵の足を広げさせ、シャワーを手に取った。
そして、黙ってシャワーのノズルを回し、湯を出すと、秘部に当たるように
シャワーの湯を掛ける。
「あんっ……」
びくり、と由利恵が震える。敏感な部分に、シャワーの少し熱い湯が掛かり、気が遠く
なりそうな刺激に、由利恵は思わず身体に力を入れ、強張らせる。だが、強張らせれば
強張らせるほど、シャワーから訪れる快楽は敏感に感じ取れるようになる。
由利恵は王都楼能での中でひたすらシャワーの刺激にもだえた。
やがて、シャワーを王都楼が止める。由利恵のその部分は、すっかり泡が流れ落ち、
バスルームの明かりに照らされていた。
「やっぱり……中は直に指だけで洗わないとな」
その言葉に目を見開き、「ちょっ、慎吾! 待って!」と由利恵が訴えた。
だが、その訴えを無視し、王都楼は由利恵の中へ指を入れた。
くちゃり、と水気を含む粘液の音がバスルームに響く。
「ひっ……んんうふっ!」
由利恵が身体をのけぞらせ、王都楼の指に対する反応を見せる。
その反応は少なからず王都楼の官能に触れる物を感じさせた。王都楼は指を動かすと言う
行為を激しくし、由利恵の反応をもっと激しくしようとする。がくがくと由利恵の身体がその度に揺れる。
263過去のトロユリ:04/06/17 17:57 ID:ZQ8mDCzf
「良い反応じゃないか」
陰湿にそんな事を言いながら、王都楼は由利恵の耳たぶを甘噛みする。
「うっ……イあはぁっ」
甘噛みされ、ぶるりと由利恵は身体を震わせる。その反応があまりにも妖艶なために、王都楼は
無意識の内に指を深くまで貫き進もうとし、指先の感覚に集中する。
王都楼の行為は由利恵の事を高めるだけでなく、王都楼自身にもその高まりが現れてきていた。
身を寄せていた由利恵が、急に赤面する。
「慎吾……その・・…」
王都楼は「ん?」と言った顔になったが、彼女の視線を辿り、それが何処を見ているのかを
知った時、「ああ」と言った顔をした。
「由利恵があんまりにもエッチな表情をするからなあ。思わず反応してるみたいだ」
臆する事なく言ってやると、流石の由利恵も顔を真っ赤にさせ、「そんな恥ずかしい事を堂々と
言わないの!」と王都楼に対して怒る。怒られた王都楼は、少しだけ肩をすくめるだけだった。
そして、先程から続けている指の突き入れを再開する。
「あ、あんっ」
「本当の事だからしょうがないだろ? 人間の生理現象ってヤツだ」
そんな事を言いながら由利恵の反応を楽しむ王都楼。由利恵はがくがくと足を震わせる。
「慎吾……駄目ッ」
「何が駄目なんだ?」
「……私……慎吾と一緒に、イきたいの……」
節目がちにそんな事を言われ、王都楼は思わず目を丸くした。それから堪らなくなって、王都楼は
思わず由利恵の事を抱き締め、指をそこから抜く。そして、自身をあてがった。
「慎吾ぉ……」
切ない表情で由利恵が王都楼の事を誘う。誘われた王都楼も、由利恵の中に自身を突き入れた。
濡れていたその部分は、勢い良く中に入っても負荷が掛からないほどの滑りを持っていた。由利恵の
中を楽しみ、蹴れど狭い由利恵の中に王都楼は思わず息が詰まりそうな快楽を覚える。
彼女の中は、もう初めてと言う訳ではないと言うのに、王都楼の物をすっぽりと包み込みながらも、
王都楼の物を締め付けて来る。
「あ、ああっ……慎吾の、凄い…はうぅっ」
切ない表情で由利恵が王都楼に言う。王都楼はそう言われ、腰の運動をより激しくした。
最奥に辿り着きながら王都楼はその中を楽しみながら抜き差しを続ける。
熱くて溶けそうなくらいだった。
264過去のトロユリ:04/06/17 17:59 ID:ZQ8mDCzf
(……)
目の前であえぐ女性を、王都楼は見た。
この愛しい人を、壊してしまいたい。
何も抵抗を絶対に自分から逃げる事が出来なくなるくらい壊れて動けなくなってしまえば、
もう自分の手元から逃げはしない。
王都楼はそんな事を思った。
そして、目の前の女性を壊す方法は、こうした交わりの中にしかない。
(何を考えているんだ!)
急いで王都楼は首を横に振って雑念を払う。恐ろしい事を考える自分もいた物だ、と王都楼は思った。
だが、理性で制しようとすればするほど、本能は欲望は留まる事なく彼を狂気へと誘って行く。
「由利恵……」
かろうじて、声の駆れたような音であったが、王都楼は由利恵の事を呼んだ。呼ばれた
由利恵は目を細めて王都楼の事を見詰める。王都楼は黙ったまま、由利恵の腰を掴み、
その身体を固定した。
そして、思い切り突き上げてやる。
「ひっ……あうくふぅうっ!!」
突如として訪れた激しい衝撃と快楽に、由利恵は思わず涙を浮かべる。
王都楼の激しい動きは由利恵の精神をことごとく追い詰めて行った。
「あ、んっ…慎吾、やっ……激し、すぎて………っぁ!」
喉の奥が詰まったような声で、由利恵は快楽に溺れながら王都楼にすがる。
王都楼はもはや何も考えられなくなっていた。目の前に入るこの女性を、隅から隅まで
犯し尽くしたい。そんな危険思考が、彼の行動を止められずに居る。いや、むしろその思いが
彼をより陵辱的な行為をするように進めて行く。
「あふっ…あん、し、慎吾……っ」
いやいやと顔を横に振る由利恵の唇を塞ぎ、口内に舌を突っ込む王都楼。その行為は、まるで
愛すると言うよりも獲物を貪る肉食獣のように感じられた。
彼の姿に、由利恵は少なからず恐怖を抱く。
彼の目は、正気の沙汰ではなかった。
「んんぅ、んむふっ!」
口を塞がれているために、くぐもった叫び声しか出て来ない。
265過去のトロユリ:04/06/17 18:00 ID:ZQ8mDCzf
王都楼の舌が、由利恵の舌を絡め取り、無理矢理引きずりまわして行く。
由利恵の口内と言う舞台に、暴れ牛とも言えるような、激しくそして自分勝手な動きをした王都楼の舌と、
その暴れ牛に襲われて成すすべも無い由利恵の舌が、そこに在る。
由利恵の舌先に、王都楼の狂気に染まった舌の味が塗り付けられる。そして、それは由利恵の舌に
絡み付き、ねっとりとした熱を帯びた液体を絡ませる。
やがて、貪る事にも飽きたのか、王都楼が唇を離した。由利恵の唇の端から、二人が居た証が
漏れ出て、バスルームの明かりに照らされる。
王都楼は感情さえ伺えないような目で由利恵の事を見下しながら、王都楼は更に下腹部への
刺激を与える。
「慎吾…慎吾ッ………い、あぐっ」
悲痛な泣き叫び声を上げ、由利恵は首を横に振りながら王都楼に訴える。だが、それに対して、もう
王都楼は自身を止めようとは思わなかった。いや、思えなかった。それほどにまで、由利恵の事を
縛り付け、離れないようにしたいと王都楼が思っていたからだ。
王都楼は腰を更に激しく打ち付け、悲鳴を上げる由利恵の表情を楽しみ、その目に浮かんだ涙を舌で拭う。
「あう………ひぃ…」
息も絶え絶えに、由利恵はガクガクと身体を震わせながら、王都楼の目をぼんやりと見詰めている。
王都楼の狂気に染まった目は、由利恵を見据えて離さない。
「あん、い、いいのっ……」
「何処が?」
わざとらしく聞いてやると、由利恵は悲痛に表情を苦しげにしながら唇を微かに震わせる。
「慎吾と繋がってる部分が……激しくて、熱いのっ!」
由利恵の言葉は、王都楼の残忍な性欲に火を点けた。
王都楼は由利恵の中で暴れながら、彼女の中の肉壁をぐりぐりと擦る。
熱と水気を帯びたその部分は、王都楼がモノを動かすたびに、より強く、より深く締め付け、呑み込もうと
している。その意地らしい反応は、王都楼の性を、吐き出せと言わんばかりだ。
もはや耐える事も出来なくなり、王都楼は腰を最奥まで打ち付け、震えた。
266過去のトロユリ:04/06/17 18:07 ID:ZQ8mDCzf
「ふあっ………あ、あああーっ!」
由利恵は鳴いた。その絶頂を迎えた彼女の中には、王都楼の精液がたっぷりと
注ぎ込まれていた。いや、注ぎ込まれたと言う表現は適切ではない。彼は彼女の中に
精液を無理矢理ぶち込んでいたのだから。
由利恵の胎内で、どくり、どくりと王都楼の性器が脈打ち、その度に由利恵の膣が震え、
熱に溺れた。
震え、溶けたような目で見詰めて来る由利恵から王都楼は自分自身を抜くと、その
繋がっていた部分からは、王都楼が出した欲望が溢れ出していた。
「…綺麗にしろよ」
王都楼が、冷たく言い放った。そして、彼女が何か言う前に、王都楼は由利恵の髪を
掴み上げると、膝立ちをさせた。バスルームの床に、由利恵の太股から流れ出た
白濁の液が少しずつ広がる。
「嫌……慎吾、おか…しいっ」
困ったように由利恵が訴えるが、王都楼は由利恵の顎に手を掛けると、無理に口を開かせる。
由利恵の目が、恐怖に染まった。
「慎吾、やめ…むぐっ」
彼女の拒絶を言い終わらせる前に、王都楼は由利恵の口の中に今も堅くなっている自分の
モノをねじ込んだ。
突然息苦しくなり、由利恵は思わず涙を浮かべる。
「きちんとしゃぶれよ。アンタは口が上手いからな。さぞかし舌遣いも上手いんだろうよ」
「ん、うぅっ……んむっ…………」
恐怖に濡れた由利恵の目は美しい。
その目は自分に向けられているのだ。
その残酷なほどに妖艶である事態に王都楼は満足しながらも、もっと多くを望んだ。
彼女が絶対に自分から離れて行かない方法。
この手で、堕とす事。
「ぐ、むっ……ふっ」
目を細く開き、その苦しさを顔に現しながら、由利恵は王都楼から要求される事に従った。
途端、王都楼は嘔吐感をもよおした。
(何で……由利恵はオレの言う事を聞くんだ……)
こんなにも、自分は愛とは程遠い心で彼女の事を欲していると言うのに。
それなのに、由利恵は王都楼の要求するように舌を精一杯使って彼のモノを舐め上げて来る。
267過去のトロユリ:04/06/17 18:08 ID:ZQ8mDCzf
「根元まで、ちゃんと咥えろよ。由利恵」
王都楼がそう言ってやると、由利恵はしばし苦痛の表情を浮かべたが、たどたどしく根元まで
そのモノを咥えようとした。ただ、由利恵の口の容量よりも王都楼の物の方が勝っていたために、
根元まで咥えると言う行為はやはり無理であった。
「……」
由利恵はしばらく止まっていたが、やがて王都楼をくわえるのを止め、口から抜く。由利恵の唾液で
そのモノはぬめり、輝いていた。
由利恵はそのまま、根元の方に舌を持って行き、裏から舐めて行く。
咥えではないものの、由利恵のとっさの機転に、思わず王都楼もゾクゾクする。
口で奉仕する由利恵は、自身の行為に集中し、その堅く太いモノの側面を満遍なく舐め続ける。
舌の感触が、王都楼の官能に触れていく。
この卑猥でありながら妖艶な事態に、思わず王都楼は由利恵の頬骨を掴んだ。反動で由利恵の
舌は王都楼から離れる。
「んっ……慎吾?」
目だけ王都楼の方に向けて、由利恵が王都楼の名を呼ぶ。
その問いかけに答える事も鳴く、王都楼は由利恵の髪に手を掛ける。
そしてそのまま、由利恵の口の中に自身を無理矢理入れる。
「む…ふ……んうぅっ」
そのいきなりの事に困惑しながらも、由利恵は王都楼のモノに歯を立てないように注意しながら
慎重にくわえ直し、再びモノを舐め始める。
これだ。
彼女はどんなに傷付けるような行為をしても、自分に従ってくれる。
これでは……
王都楼は由利恵の頭を手で押さえ付け、熱を帯びた白い粘液を由利恵の口内に放出した。
「ん、ぐ……うぅうーっ」
予告無しの射精に、由利恵の身体が震える。
由利恵の口内に、生臭くねっとりとした粘液が流れ込み、その鼻を付く匂いに思わず
由利恵は眉をしかめた。
268過去のトロユリ:04/06/17 18:09 ID:ZQ8mDCzf
やがて王都楼のモノの先から出て来る液体の勢いが収まった時、王都楼は由利恵の口の中から
自身を引きずり出した。反動で、王都楼のモノが由利恵の頬にこすり付けられ、由利恵の柔らかい
肌に、先端から流れていた残りと、由利恵がくわえていた名残が塗り付けられる。
「う、ん……んくっ」
喉に突っかかるどろどろした液体を、何とか飲み下そうと由利恵は奮闘し、鼻声を微かに出しながら、
口内に在る熱を持った液体を喉に流し込んでいた。
由利恵のそんな行動を見ながら、王都楼は今まで自分が行った事を思い出していた。
子のままでは、彼女は自分の思うままに行動するだろう。
このままでは壊れないまま、壊せないまま、由利恵の事を追い詰める事になる。
「……由利恵」
静かに王都楼が由利恵に呼び掛けた。由利恵は口の中に在る液体を何とか飲もうと努力しながら
王都楼の事を見詰めた。
「止めろよ」
「?」
「アンタがそうやってオレの言う事を聞こうとすれば擦るほど、オレが追い詰められる」
「………」
意図が分からない、と言った感じだ。由利恵は少し眉をしかめ、王都楼に疑惑の眼差しを向ける。
「………」
王都楼はソコでマタ黙ったが、由利恵は先程の発言に対して何も質問しては来なかった。
彼女はそうやって、深くを尋ねようとせず、見守って来る。
深くを触れられたくない言葉に限って。
その用意されたような、望みの態度に、王都楼は腹立たしさを覚えた。
彼女を壊してはならない。
だが、壊したい自分居て。
抱けど、彼女は壊れない。壊す事が出来ない。
彼女は壊れる事なく、汚れた行為に流されるだけなのだ。
それは、恐らく壊されるよりも辛い行為。
「もう、出るぞ」
「待って、慎吾」
王都楼の言葉に、由利恵が待ったを掛ける。その言葉に、いぶかしげな視線を由利恵に送る王都楼。
「まだ、洗い終わってないわよ」
彼女の何を考えているのか分からない、何の変哲も無い言葉に、王都楼は思わず絶句した。
269過去のトロユリの者:04/06/17 18:10 ID:ZQ8mDCzf
何だかずらずらと長くなりましたが、まだまだ続くのです。エセ長編でごめんなさい。
多分次で終わりにします。と言うかさせます。何とかしてでも。

二人(と言うか王都楼)の性格が違うとか言う罠。
270名無しさん@ピンキー:04/06/17 18:24 ID:gAgyOw2w
トロユリ来なすったー!
多少長かろうがどんと来いカムォーンですよ!
271名無しさん@ピンキー:04/06/17 19:21 ID:FyoxkGpz
( ^ー゚)Ъ グッジョブ
続きも期待してます
272名無しさん@ピンキー:04/06/17 19:27 ID:FyoxkGpz
今、攻略本で調べたらオートロの名前の漢字って真吾だったよ。
重箱の隅でスマソ。
273名無しさん@ピンキー:04/06/17 20:31 ID:iPj9I/kZ
GJ!GJ!
花村萬月氏のようなハードボイルド調でハァハァしました。
274マヨイ萌えのひと:04/06/18 02:25 ID:XLYDS+Iz
すごいなすごいなミツマヨ氏もトロユリ氏も。
毎晩ハァハァされられっぱなしだ。ありがとう萌えを。
本当にここは萌えの濃ゆいインターネットっスね!

僭越ながら、盛り上がった萌えが消えないうちに自分も参戦させていただきたい!
またしてもナルマヨ。
ミツマヨ氏(ありがとうございます)の描く御剣がオナーニしてくれるかどうかはわからんです。

また長めで申し訳ないッス。
今回は導入部のみ、エロ無し。前回のナルマヨの続きです。
275スラップスティック(ナルマヨ):04/06/18 02:27 ID:XLYDS+Iz
───6月17日 午前14時27分
    成歩堂法律事務所・所長室

ここ、成歩堂法律事務所の若き所長、弁護士成歩堂龍一はここのところ少し憂鬱だった。
原因はおよそ一ヶ月前にとった行為のせいで、この事務所の助手である綾里真宵に関することだった。
表面上は何も変わりは無かったが、このふたりの間には確かに何らかの感情の動きが見て取れた。
お互いに何事も無かったように努めた。傍目には誰にもわからなかったであろう。

「ふぅ…」
今日もヒマだね、真宵ちゃん。
成歩堂がそういいかけたとき、事務所のチャイムがちりりんと鳴った。
「あ!お客さんだ!」
所長の成歩堂がデスクから立ち上がるより前に、自称:副所長、真宵は玄関に駆け出していった。
彼女は今日もいつもと何も変わらない修行中の装束姿でいた。
もう十分に霊媒師として活躍できる実力を備えているのに、なぜだか今も彼女はこんなしがない弁護士の助手を勤めている。
───6月17日 午前14時27分
    成歩堂法律事務所・所長室

ここ、成歩堂法律事務所の若き所長、弁護士成歩堂龍一はここのところ少し憂鬱だった。
原因はおよそ一ヶ月前にとった行為のせいで、この事務所の助手である綾里真宵に関することだった。
表面上は何も変わりは無かったが、このふたりの間には確かに何らかの感情の動きが見て取れた。
お互いに何事も無かったように努めた。傍目には誰にもわからなかったであろう。

「ふぅ…」
今日もヒマだね、真宵ちゃん。
成歩堂がそういいかけたとき、事務所のチャイムがちりりんと鳴った。
「あ!お客さんだ!」
所長の成歩堂がデスクから立ち上がるより前に、自称:副所長、真宵は玄関に駆け出していった。
彼女は今日もいつもと何も変わらない修行中の装束姿でいた。
もう十分に霊媒師として活躍できる実力を備えているのに、なぜだか今も彼女はこんなしがない弁護士の助手を勤めている。
276スラップスティック(ナルマヨ):04/06/18 02:29 ID:XLYDS+Iz
もう一度、成歩堂は深いため息をついて椅子にもたれかかった。椅子がきゅっときしむ。
あれは5月も終わりの頃だった。勢いにまかせて無理やりに彼女を抱いた。
彼はこの一ヶ月、このことについて悶々と想いめぐらせていた。
成歩堂に組み敷かれて、腕の下でせつなげにあえぐ真宵。涙目で見上げる顔。汗ばんだ細いからだ。胸元にかかる熱い息。
あの時の真宵の姿を思い返しただけで陰茎に血が集まっていく。

……だ、駄目だ駄目だ!いったい何を考えているんだ、ぼくは。
腰の辺りをどろりと鈍い痺れにも似た感覚が襲う。
ひょっとしたら依頼人が来てくれているかも知れないのに。成歩堂はあせった。

「あああああーっ!ひさしぶりだねーっ!!」
真宵のすっとんきょうな歓声が成歩堂を現実に引き戻した。
誰だろうと思うまでも無く、真宵と同じ装束姿の少女が転がり込んできた。
「なるほどくん、真宵さま!本当に、本当にごブサタしておりました!」
聞き覚えのあるこの声。真宵の従姉妹、綾里春美だ。なんとなくだけど、少しだけ大人びたみたいに見える。
(まあ、もともと妙に大人びた少女ではある)
「まあまあ、まずはお二人におみやげ持ってきましたので、どうぞお召し上がりくださいっ!」
「お、さすがにはみちゃん、気がきくねー…ってこれ、と、と、と、トノサマンジュウじゃないのっ!」
とのさまんじう…か。もう矢張はとっくにマンジュウ売りはやめたはずだが、まんじゅう自体はまだ作り続けているようだ。
277スラップスティック(ナルマヨ):04/06/18 02:31 ID:XLYDS+Iz
成歩堂には理解できない世界で二人はきゃあきゃあとうれしそうに盛り上がっている。
だが実際、成歩堂は春美に心の中で感謝していた。
春美が来たことで、どことなく緊張した雰囲気がゆるんだように思えたからだ。

真宵自身は、成歩堂が彼女にした愚かしい行為(と、彼自身は考えている)について少しも責める様子はなかった。
責めるでもないが、かといって許容しているわけでもないようだ。
真宵の心境は成歩堂には分からなかった。
ただ、不思議なことに、これまでと同じように真宵は振舞った。まったく何もなかったかのように。
それが成歩堂には辛かった。いつもと同じ行動、いつもと同じ台詞、何もかもが元通りのようで、何かが違う。
受け入れられないならせめて罵ってほしい。徹底的に嫌われれば、逆に少しは安らぐというものだ。
しかし真宵はまったく隙を見せなかった。
こういうところは亡き姉、千尋さんに少し似ている、と成歩堂は思った。

「じゃあ、あたしお茶いれてくるね!ゆっくりしてってよ、はみちゃん」
真宵が飛び跳ねながらキッチンに立つ。すると間髪いれずに、こそっと春美が成歩堂のデスクにすりよってきた。
なにやらもの言いたげな様子で、少しコーフンしているようだ。成歩堂はちょっと身構えた。

「あ、すこし背がのびたね、春美ちゃん。ははは…」
特に話題は無いのでとりあえずはぐらかそうとしたが、春美はじとっと不穏な顔で彼を睨み付けた。
(…ああ、そうか…サイコ・ロックがかかった人はこんな心境なんだな…)
そういえば、(気のせいかもしれないが)春美の胸の勾玉がほんのりと光ってるようにも見える。
ひょっとして春美には全てを知られているのではないか。
成歩堂の額にちょっと冷たい汗がにじんだ。先程の不謹慎な気分はすでに吹き飛んでいた。

「……なるほどくん!!」
春美の強い語気に成歩堂の背筋がびしっと伸びる。
「は、は、は、はいっ!?」
「…ジツは、最近真宵さまの様子がすこしヘンなのです……」
「……。」
そんなことは成歩堂もよく分かっていた。その原因がおそらく自分にあることも。
278スラップスティック(ナルマヨ):04/06/18 02:32 ID:XLYDS+Iz
「わたくし…シンパイでシンパイで…」
「……。」
「…なるほどくんだって、もちろんお気づき、ですよね!?」
ぐっ、と春美が成歩堂に詰め寄る。
「うっ…」
綾里家の女性は強い。まだ幼い春美にまでその才能は発揮されているようだ。

「真宵さま、いつだってわたくしに相談してくださってたんです…
でも、今回は…今回だけは、ナニも教えてくれないんですっ!」
春美がうつむく。
「春美ちゃん……」
この子は本当に心から真宵を慕っているんだなぁ。成歩堂の頬がふっと緩む。
だが春美は成歩堂をきっと睨みつけた。
小学生のおんなのこの射抜くような眼光に26歳の弁護士の腰がちょっと浮いた。

「わたくし、考えました。…真宵さまが何も言わないのは…
…ひょっとして、なるほどくんがカンケイしているからでは…!?」
成歩堂は言葉に詰まった。どうせ嘘はすぐにバレる。
春美の発言にはまったく根拠はないが、成歩堂は自分がキツイゆさぶりを受けるのには慣れていなかった。
しかしそれにしても、年端のいかぬ少女に、いい大人がたじたじになっているのはかなりみっともない光景だ。
「へんじをしない…というコトは!
…その通り、なんですね!もうユルせません!!」
春美が振り上げたビンタは鼻先をかすめて空を切った。

「そ、そうだ!今お茶をもってくるから、春美ちゃんはちょっとそこで待っててよ!ね!!」
単にお茶を淹れるだけにしてはやけに長い間真宵がキッチンから出てこないので、理由をつけてそそくさと迎えに行った。
さもないとまたいつかのように、顔が変形するまでぶたれてしまう。
成歩堂は綾里家の女にどうも弱い。
279スラップスティック(ナルマヨ):04/06/18 02:37 ID:XLYDS+Iz

まだ真宵はキッチンにいた。お盆を持ったまま、何事か考え事をしているようだった。
「…真宵ちゃん?」
ぼーっとしている真宵の肩に成歩堂がぽんと手を置いた。
「きゃああああぁぁ!!」
「ええええっ!?」
驚いた真宵の手から、湯呑みを3個載せたお盆が滑り落ちた。
湯呑みの一つは運悪く、成歩堂のすねを直撃した。
次の瞬間、焼け付く痛みが襲う。
「───!!」


「真宵さまあっ!なるほどくんっ!?」
湯呑みが割れる派手な音と悲鳴を聞きつけ、春美がキッチンに飛んできた。
「…きゃーーーっ!!」
この悲鳴は春美のものだ。
二人の姿を確認したあと、すぐに顔を手で覆い隠してキッチンを出て行ってしまった。
奇しくもその時、足に熱湯を浴びた成歩堂が反射的にズボンを下げているところだった。
それも、ちょうど真宵の目の前で。
(待ってくれ、これは不可抗力だ!)
幸いにも足の火傷は大したことは無いようだが、かわりに成歩堂の頭が激しく痛み出していた。
280マヨイ萌えのひと:04/06/18 02:47 ID:XLYDS+Iz
今回はここまででした。
久しぶりに1をプレイしてたら、1-4でやはり萌えた。
2で狩魔冥が隠した最後の証拠品とか。
281名無しさん@ピンキー:04/06/18 04:53 ID:vG6hp6to
そろそろゴドチヒ神、щ(゚Д゚щ)カモーーーン!!
282名無しさん@ピンキー:04/06/18 06:25 ID:Pn3Edob8
ナルマヨきたあああああ!!
なんだかおいしいシチュのヨカーン
超期待(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

なるほどのようにズボン下げて準備しつつ続きを待ってます!!
283名無しさん@ピンキー:04/06/18 07:32 ID:y37W3MQN
ナルマヨー!!
お待ちしてました〜。
284名無しさん@ピンキー:04/06/18 10:21 ID:Cr8DwDx8
ミツメイ、カミチヒきぼ
285名無しさん@ピンキー:04/06/20 00:47 ID:8PJd5S0w
>>255
ハミイトノコ、自分も続きが気になって仕方がない…。
ハミタンには幸せになって欲しいぽ…。
286名無しさん@ピンキー:04/06/20 09:24 ID:9xrxvGlA
$$
287名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:12 ID:2uXBZzTQ
↑jj?
288名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:17 ID:hvX1Cr5h
関係ないけどハートマークってどうだすの
289名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:17 ID:ns8ZsYYc
>>288 君が目の前にしている機械で調べたまえ
290名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:26 ID:EnOaOkWX
>>289
いい回答だ
そんな君に愛を送ろう♥
291名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:35 ID:kQoMP7Yh
test

?  &#9829; 半角で書くと→?
&Hearts; &Hearts; 半角で書くと→?
292名無しさん@ピンキー:04/06/24 00:04 ID:MTJ+UO8K
>>280
2-4自分も今日やり直した。萌えるよなぁーー。>最後の証拠品
ナルマヨ、ナルメイどっちにもおいしいってところが小憎い。
あと、メイマヨにも。(同志いないかな? メイってなんとなく真宵には甘い(優しい)ような気がする。)
293名無しさん@ピンキー:04/06/24 19:31 ID:ybA+WBuC
>292
同士よ…!!
ナルマヨ者だが、なんだかんだで仲の良さげなメイマヨも有りだと思う。
294名無しさん@ピンキー:04/06/24 20:29 ID:MTJ+UO8K
同志イタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
自分はミツマヨ推しなので、ミツとメイでマヨを取り合って仲良く兄妹ゲンカ(違)する妄想が止まらーーん
3エンディングの真宵の台詞「ありがとう、御剣検事。……冥さん」と呼び方で一歩リードされたミッタンの心境を考えると萌え。
AA板の逆転裁判ミツルギ編スレで、モナーを執拗にストーキングするメイに萌えたので、
ぜひあの調子で真宵を付け狙ってほしい。

メイ「綾里真宵!今日は一緒にお風呂に入ってあげてもいいわよ」
マヨ「わーいじゃあじゃあ、背中の流しっこしましょうよ!!」
ミツ「ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!」
メイ「( ̄ー ̄)ニヤリッ」

とか……妄想が……ノンストップ…………
295名無しさん@ピンキー:04/06/24 23:03 ID:ypd6zPB3
>>294
入って あ げ て も い い わ よ

モエー(*´д`)
296名無しさん@ピンキー:04/06/27 09:51 ID:jz7QkRjE
ニボサブさんって一人分の名前ででカップリングみたいだな。とふと思った。
297過去のトロユリの者:04/06/28 07:54 ID:+uzp2jx4
すっかり上げられなくてすみません……(汗)
プロキシが規制かけられて書き込めない状態に……本当に困ったものです。
王都楼の名前指摘して下さった方、ありがとうございます。逆裁ファン失格や……orz
パパンママンが来なければ最後まで上げます。(笑)
298過去のトロユリ:04/06/28 07:57 ID:+uzp2jx4
ベッドルームに設置してあるベッドに、二人は横たわっていた。
彼の心の中は後悔と性欲に満たされていて、とてもではないが由利恵と目を
合わせる事が出来なかった。
背中合わせになった二人が、黙ったまま相手の呼吸音をしばらく聞いていた。
(…………)
王都楼は由利恵の緩やかな呼吸音に、自分が行った事を思い出しては
その度に嫌悪感に陥っていた。
コレ以上一緒に居ては、彼女も自分も駄目になってしまう。
「由利恵……」
起きているか保証は無かった。由利恵は余りにも正確に呼吸をしていたのだから。
「…何、真吾?」
穏やかな声が耳に入って来た。その声に安堵感を覚えながら、王都楼は
由利恵の方を振り返った。
彼女は相変わらず背中を向けていたけれども、王都楼はそれで良いと思っていた。
きっと、直接目を見て言う事は出来ないから。
「別れよう」
そう言ってやるが、相変わらず由利恵は黙った向こうを向いたままであった。
そして、何も言葉を発する事は無かった。
彼女なりに考えているのか、それとも考えずにさっさと眠ってしまったのか。
後者は無いな、と王都楼は思っていた。自分は由利恵の事を良く知っていたから。
こんな大事なレベルに入る事に対して、考える事を止めて逃げるような女性では
ない事くらい、王都楼には痛い位分かっていた。
「オレは由利恵の事を愛している、と思う」
「…………」
「もしもオレの事を好きだと言うんだったら、コレ以上オレにまとわり付くな」
精一杯嫌味たらしく言ってやる。少しでも自分に絶望して、もう自分の事を見なくなるくらい。
「…」
由利恵は王都楼の方を向いた。
「好きじゃないわ、もう」
「…………」
「愛してる。ずっと前よりも、今も、これからも」
その言葉は、一番聞きたくない言葉だった。
299過去のトロユリ:04/06/28 07:59 ID:+uzp2jx4
王都楼は首を横に振って由利恵の言葉を振り払おうとする。
「…………だから…私はあなたから離れた方が良いと言うのなら、離れるわ」
「……」
由利恵の言葉に、今度は王都楼が黙り込んだ。
彼女の言葉は、自分が一番望んでいた言葉だ。
なのに、何故こんなにも苦しいのか。
「……」
王都楼が返事をしあぐねていると、由利恵は微笑んだ。
「そんな表情をしなくても、良いじゃない」
「……」
心の何処かに苦しさを残したまま、王都楼は由利恵の事をベッドの中で抱き締めた。
抱き締められた由利恵は、拒絶する訳でもなく、目を閉じて彼の腕の中に収まっていた。
離せない。
離したくない。
自分から離れて行く由利恵を見るのは嫌だった。
「行くな」
「……」
「オレから、何もかもを持って行くな」
「真吾………」
由利恵はいまいち王都楼の言葉の意図を読めないながらも、その辛そうな表情を見て、
彼女からも王都楼の事を抱き締めて来る。
「行くな、行くな……由利恵ッ!」
強く、強く抱き締めながら、王都楼は必死になって由利恵の事を呼ぶ、。
まるで、迷子になってしまった子供のように。
そんな王都楼の心境を読み取ったのか、そうでないのか。
由利恵は彼の抱擁にすがり付き、愛しそうに彼の頬にキスをした。
「愛してる、真吾」
「行くな。由利恵……」
すがり付き、王都楼は由利恵の事を抱き締めたまま、彼女の衣服を脱がす。
当然、由利恵は驚いたが、制止の言葉を掛けなかった。
300過去のトロユリ:04/06/28 08:02 ID:+uzp2jx4
王都楼は現れた由利恵の首筋に舌を這わせ、彼女の下着に手を掛ける。
そのまま何も言わずに、無心に彼女の下着も、衣服も取り去って行く。
由利恵は恥ずかしさに眉をしかめたが王都楼の首に腕を巻き付け、拒絶の意を示さなかった。
「…………」
言葉を言ってしまえば、全てが上辺だけになってしまいそうで。
いっそ、上辺だけになってしまうくらいなら、何も言わずにコトを進める。
それが……最後の梯(かけはし)である。
王都楼は由利恵を生まれたままの姿にした。
途端、バスルームで二回も放出したと言うのに、王都楼のモノがうずき、王都楼のズボンを
押し上げる。
自分の節操の無さに吐き気がした。
「真吾……」
愛しく王都楼の名を呼ぶ由利恵。その言葉に答えるように、王都楼は由利恵の事を抱き寄せ、
密着する。
由利恵は全裸なので、由利恵の柔らかな肌が良く伝わる。そして、恐らく王都楼のモノの形も良く
伝わっているであろう。それだけ、王都楼は興奮していた。
「オレは由利恵の全てを手に入れたい」
「真吾…?」
少し頬を赤らめているのは、恐らく王都楼のモノの形を感じ取ったからであろう。ズボン越しであると
言うのに。
王都楼はそれに対して弁解する事無く、人差し指を由利恵の口内に割り入れた。
指先に、ねっとりとした熱が伝わって来る。
「んっ……ふむ…ッ」
急に口内に王都楼の指が入って来て驚いていたが、しばらくして落ち着いた由利恵はその指先に舌を
そっと当てる。そして、王都楼の事を見た。
「これで良いのか?」と言わんばかりだ。
その表情を見ながら、王都楼は微かにうなずく。
王都楼のうなずきを見てから、由利恵は今度はややエロティックにその指先を舌で舐めた。
思わず王都楼もそのねぶりにそそり立ってしまう。
301過去のトロユリ:04/06/28 08:03 ID:+uzp2jx4
しばらく由利恵に指を舐めさせていたが、指が完全に由利恵の唾液で滑ったのと、それ以上に
この行為を続けられると王都楼の方が耐え切れないと思ったために、王都楼は人差し指を
由利恵の口内から引き抜いた。
つ……と指先と由利恵の唇を唾液の糸が一瞬繋がり、解ける。
「どうしていきなり?」
口の中に指を入れられた意図が掴めず、由利恵は王都楼に尋ねた。
答えずにそんな由利恵の事を掴むと、そのままうつ伏せにさせた。
桃のように形良く白い由利恵の尻が、王都楼の目の前にさらされた。
「ちょっ……真吾…ぉっ」
何を意味しているのか理解し、由利恵は流石に泣きそうな表情になる。
だが、王都楼は知っている。
この顔こそが、自分の事を誘っている証拠なのだと。
王都楼は由利恵の尻に指を押し付け、そのまま左右に広げた。
後方に位置する恥穴が、その力で少し口を広げる。
恥ずかしさのためか、その部分の筋肉がぴくぴくと痙攣している。
由利恵のその部分にあるシワと窪みを、王都楼は人差し指で撫ぜる。途端、きゅっと由利恵の
尻に緊張のための力が込められる。
「や、やだ…真吾、そっち……」
眉をしかめ、由利恵が王都楼に懇願する。
けれどその懇願を聞かない振りをして、王都楼は由利恵の恥部に人差し指の先を埋め始めた。
普段モノを入れるための口ではないソコは、突然の挿入者にびくりと震え、拒絶も込めた
締め付けを行って来る。
まるで、人差し指を押しつぶさんばかりだ。
「やっ、駄目……よ、真吾…ッ!」
勿論由利恵としてもこんな事は初めてであるので、不安と苦しさに表情を歪めながら、王都楼に
責めるような口調で声を掛ける。
王都楼はそれでも止めるつもりは無かった。彼女の何もかもを手に入れたい彼にとって、この
場所は由利恵を完成させる物が在るのだから。
「ん、くあ、ひぐっ……真、吾ぉっ! あぁあっ」
ぐにぐにと、すぼみに反するように指をねじ込み続けると由利恵が悲鳴を上げる。
その悲鳴を聞き、何処か優越感を覚えながら人差し指を奥へ奥へと入れようとする。
非常に苦しく、締め付けは痛いくらいだ。
302過去のトロユリ:04/06/28 08:05 ID:+uzp2jx4
「由利恵は駄目なマネージャーだなあ。こんなに拒むような性格じゃあ、お仕事が
入って来ないぞ」
「お、仕事……」
「勿論……小さなモノから大きなモノまで在るけどな」
にたりと笑い、王都楼は指を激しく動かして奥まで無理に進めて行く。
もう、指は第二関節まで入っているのだ。だが、それ以上行かせまいと、由利恵の尻の
筋肉が持ち上がり、その部分を締め付ける事によって奥まで行く事を阻んでいる。
「小さなモノは勿論、人差し指だ。じゃあ、大きなモノは何だと思う?」
「……ッ!」
眉をしかめ、羞恥心に由利恵は荒く呼吸をする。
「言ってみろよ、淫乱マネージャーさん」
「ア……ぐぅっ…」
顎が少し痙攣し、喉の奥で息がひゅーひゅーと震える由利恵の様を見てから、王都楼は
人差し指を思い切り突き進める。
尻の緊張よりも言葉の方に意識が行った由利恵の後ろを取るのはた易い事であった。
由利恵の唾液の効力も在り、王都楼の指先が由利恵の後ろをすっかり人差し指で犯してしまう。
「あ、ああっ…んぐっひ……」
涙を浮かべ、腰をガクガクとさせながら、王都楼の指の刺激に由利恵が声を発する。
一方の王都楼は少し意表を突かれた表情をする。
「何だ……急な事だから結構覚悟していたんだけどな……」
そう言いながら王都楼が由利恵の耳元に口を持って行く。
「浣腸でもしてるのか?」
「ッ!! な……」
「妙にすっきりしているしな。この中」
そう言いながら指を動かしてやると、びくびくと由利恵は身体を震わせた。
「プロポーションでも気にしているのか?」
王都楼の言葉に由利恵が微かに王都楼に目を向ける。
その懇願するような瞳は、王都楼のサディスティックな感覚に火を点ける。
空いている手で、王都楼は由利恵の腰を撫でる。
「気にするような身体じゃないけどな」
その手はやがて腹部に回る。くびれたウエストは、腹部の肉も必要なだけが付いているだけで、
余分な物など無かったのだ。
303過去のトロユリ:04/06/28 08:07 ID:+uzp2jx4
「それとも……こうした事態を予測しての事、か?」
王都楼の言葉に、びくりと由利恵は身体を震わせる。
こうした事態とは、勿論今現在、王都楼が由利恵の後ろを指で犯している事だ。
「ん、どうなんだ? 由利恵。本当は後ろに入れられるかもしれないって、思ってたんじゃないのか?
だから何時後ろに入れられても良いように、浣腸をしてたって訳か。いやらしいな」
「う……うぅっ」
「じゃあお望み通り、後ろに入れ続けてやろうじゃないか」
そう言って、王都楼は指をぐりぐりとねじ込む。
「あっああ……ゃ、ひぃ……」
そのとてつもない苦しさと湾曲した快楽に、由利恵は思わず涙を交えたあえぎ声を上げる。
「さっきの問題に対しての答えがまだだったな。大きいモノについての」
「は、うぁ……や、め………あぁんっ」
「指を止めて欲しければ、オレの問題に答えるんだな」
残忍な笑みを浮かべ、王都楼が由利恵の耳たぶを舌で舐める。
勿論、そうしている間も指を休めずに、だ。
「きゃ…あんっ……」
切なく鳴き、由利恵は王都楼の指を止めようとする。
「言ってみろよ、快楽主義者」
「う………し、んご…の……あふっ」
「オレの?」
「真吾の……」
そこで言葉に詰まる由利恵の姿を見て、王都楼は激しく指の抜き差しを繰り返した。
「あ、あああっ…ああーっ!」
由利恵が悲鳴を上げ、その合間に言葉を発する。
その言葉を聞いて、王都楼は満足する。
ゆっくりと、王都楼は指を引き抜いた。挿入物を除かれた由利恵の尻は、快楽と緊張に強張り、
ひくひくと痙攣していた。
王都楼は指を抜いた後、ベルトをかちゃかちゃと動かし、その中からモノを取り出す。
モノを片手に支えてから、もう片方の手で由利恵の腰に手を当てる。
「じゃあ、大きなお仕事でも入れるか」
「! ッ…や!」
言わせまいと、王都楼は由利恵の後ろの穴に自身を突き入れた。
304過去のトロユリ:04/06/28 08:09 ID:+uzp2jx4
「あ、んひっ……やあぁっ…真、吾ッ……ああっ…」
由利恵が快楽の歌を歌い、ベッドが悲鳴を上げる。
そんな由利恵の表情を見ながら、王都楼は由利恵の背後で暴れる。
その衝撃に、由利恵は思わずガクガクと腰を震わせ、王都楼の激しい暴動を拒絶する事さえ
出来ない。
何より、彼女の表情は被害一色ではなかったのだ。その合間に、確かに快楽に対する
嬉々とした物を感じられる。
だが、それを彼女に伝えても、今は彼女はその事実を認めないだろう。
王都楼は自身を深くまで突き進めながら、一方で由利恵の尻を思い切り叩いた。
「はぁんっ……!」
由利恵は衝撃に痛みに対する苦痛と変形した快楽が混じった声で鳴く。
それは、王都楼の言葉を裏付ける物となった。
「大したマゾだな、由利恵」
王都楼は由利恵の耳元で囁いてやる。由利恵はびくりとして、王都楼の方を見る。
その目は明らかに痛みに対する快楽を求める期待の色だ。
「だから、こうして強姦にも近い事をされても、由利恵はよがるんだよな」
「違……違うっ……はぅっ」
首を振るものの、由利恵の身体はそれに反して快楽にうずいた。
その反応が王都楼にも分かったのか、王都楼は残酷な笑みを浮かべながら、由利恵の後ろで
暴れ、強く由利恵の乳房を揉んでやる。
由利恵は痛みに眉をしかめながら、何故か止めろとはいえ無かった。それは、彼女の内に潜む
受身の心からだろうか。それに、こうした暴力の中に、何か心惑わせる物が在る。
痛覚が快楽に変換されて、由利恵の身体を襲う。
「い、ああっ……」
その歪んだ快楽は、王都楼の行為を受け容れるだけでなく、彼女自身を慰める事にも繋がって来た。
後ろを取られながら、由利恵は本来の接合部分を指でいじり始めたのだ。
305過去のトロユリ:04/06/28 08:10 ID:+uzp2jx4
王都楼はそれを見て満足そうに笑う。
「やっぱりマゾなんじゃないか、由利恵は。そんなにいじめられたかったのか?」
舐めるように由利恵に言ってから、王都楼は由利恵の髪の毛を引っ張る。
「あぐっ……」
「ホラ、言っちまえよ。もっといじめて下さいってな」
「ん、やぁ……」
由利恵は首を振るが、それを王都楼は理解する事も無く、由利恵の事をただただいじめ抜く。王都楼の
歪んだ愛が、彼女の事を追い求め、暴力を交えた快楽を送る。
「ん、うううっ」
由利恵がガクガクと震えた。もうそれと同時に、自分も。
「出すぞ、中に」
「真吾……いやっ、後ろは…」
「じゃあ、何処なら良いんだ?」
由利恵に向かって王都楼はそう尋ねたが、本当は答えなんて分かり切っている。元より、王都楼は
そっちの答えを期待していた。
「…………真吾のは……中で欲しいの」
その言葉を聞いて、王都楼は由利恵の後ろから自身を引き抜いた。そして、うつ伏せにしていた
由利恵の事を持ち上げ、仰向けにさせる。
「足…自分で広げろよ」
王都楼に言われ、由利恵はゆっくりと両足を開いた。そこは、先程からの痛覚と快楽によって蜜が
溢れ出ていた。
王都楼は何の手も加えずいきなり自分自身をその場所に突き入れた。
「きゃああっ」
由利恵が悲鳴を上げるが、王都楼は気にせず一気に奥まで付き上げた。
狭く、子宮入り口まで先端が当たる。竿の部分に与えられる膣から来る締め付けに思わず苦しくて
うめき声を上げそうになるほどである。由利恵の中は熱く、ひくひくと痙攣していて今にも絶頂を
迎えそうであった。
「もうイきそうなのか? 結構早い物なんだな、由利恵は」
王都楼が言ってやると、由利恵は歯をカチカチと鳴らして目をぎゅっと閉じる。
306過去のトロユリ:04/06/28 08:11 ID:+uzp2jx4
そんな由利恵の中で、王都楼は激しく動いてやる。由利恵は激しく呼吸をしてその激しさから
逃れようと必死になる。お互いが必死になってお互いの事を高めて行く。
「やん、やあっ……真吾、もう、もう駄目……イっちゃうぅっ!」
「イっちまえよ。オレと一緒に、なぁ」
ぶるり、と王都楼をせき止めていた物が途切れ、本能の赴くままに自身を突き入れ、由利恵の
事を捕えていた。
「ん、あ、っ……ああぁっは……」
由利恵と王都楼を繋ぐその部分が一気に締め付けの力を持ち、王都楼の事を締め付けた。
王都楼も思わず由利恵の胎内に精を放出した。
びくびくと由利恵の身体が震え、熱くたぎったその液体がたっぷりと入れられて行った。


「……」
やはり、駄目だった。
彼女の事を堕とす事も出来ず。
彼女の事を繋ぎ止める事すら出来ない。
もう、二人の関係は通常で言う物ではない意味での続けられない物となっていた。
お互いがお互いを求めるからこそ、これから先は無い方が良いのだ。
「……由利恵」
まだ熱にうめく由利恵に向かって王都楼が呼び掛ける。
由利恵は王都楼の方を見れなかった。自分の痴態を見せてしまった後で、王都楼の事を見るのは
余りに勇気のいる事であったから。
だが、そんな由利恵の事を咎める事無く、王都楼は由利恵の隣に横たわる。
「別れよう」
「……」
「オレ達はこれ以上一緒に居る事は不可能だ」
「真吾……」
「由利恵が居れば居るほど、オレは離れないように壊そうとするだろう」
オレにそんな事をさせないでくれ。
王都楼は声に出さずにそんな事を言った。
307過去のトロユリ:04/06/28 08:14 ID:+uzp2jx4
その様子を見て、由利恵は黙ったままだった。
分かっている。気持ちが矛盾している事など。
離れて行かないように先程もあんなに強欲に由利恵の事を抱いたのだ。
「………」
「もう、行っちまえよ。オレの所に居るな」
吐き捨てるように言ってから、王都楼は由利恵に背を向けて、目を閉じた。
「……真吾」
背中に由利恵の言葉が掛けられるが、王都楼は応えなかった。
眠りに就く前に、王都楼は由利恵の愛を感じる言葉を掛けられたような気がした。


別れて…後悔してはいない。
彼女は捨てられたと考える事で、自分との時間を過去に収めようとしているらしい。
そのために、彼女は自分への愛を捨て、気に食わないが藤見野 イサオと今を過ごしているらしい。
自分も、彼女の事を考えずに日常を過ごすようになった。
彼女は、居る。
今も未練がましく残された写真立ての中に、あの日の由利恵が居る。
王都楼は写真立てを手に取った。ゆっくりとその写真立てを裏返す。
そこには、由利恵の綺麗な字が並んでいた。
『愛をこめて……ユリエ』
この愛は、真実であるのだ。
それが、ただ彼の事を一人にさせた。
この彼女の愛は変わらない。それが例え錯覚であったとしても。
月日は、そうでも考えなければあまりにも長すぎた。
そして……運命の日。
藤見野が由利恵との結婚を発表した時。
彼の、独占欲と言う名の残酷さに火を点けた。彼は、自分達の関係を、藤見野に伝える事を決意する。
彼女を、『取られない』為に……


〜終幕〜
308過去のトロユリの者:04/06/28 08:15 ID:+uzp2jx4
今回は何だか暗めで終わってしまいましたが……の、割には起承転結しっかりしていないと言うか。
多分説明不足でハァ?(゜Д゜)ってな感じも在りますでしょうが……
非常に情けない事に、あまり露骨に性器の名前などを書くのが恥ずかしいのです。だから、あんまり
露骨に書いていない……と、思います。少なくとも、横文字系は使っていないです。
気合いが足りないのでしょうか……orz
取り扱いでマイナーカプが続いたので、このままマイナーカプ扱い者になっても良いんですが、
たまにはカミチヒもまた書きたいと思っている今日この頃なのですた。お目汚しスマソ。
309名無しさん@ピンキー:04/06/28 17:31 ID:y5p2bhlY
イイヨー!GJ!ぐっとキタヨー
カミチヒ期待sage
310名無しさん@ピンキー:04/06/28 19:21 ID:CmcCvIhK
グッジョ〜ブ!!
お待ちしておりました。連載お疲れさまでしたー!!
規制で書き込めなかったんですね。
自分、保管庫の者なんですが●があるので
串規制の時には書き込み代理もできると思います。(メアド載せてます
また困った時には思い出していただければ幸いです。
(もちろん他の職人様方にも)

次回作も待ってますーーー!!
そういえば、ナルメイ様&ナルマヨ様もまだかなぁ(;゚∀゚)=3
311名無しさん@ピンキー:04/06/29 12:03 ID:DSwd82Ur
トロユリさん激しくGJ!

でも一つだけ気になるよー。
いくら綺麗にしてても、後ろ→前はやばいのでは?
後ろのときだけゴム使ったと、勝手に脳内補完して
読ませていただきました。

五月蝿いこと言ってスマソ。
312美亜:04/07/02 22:58 ID:55Ka/K7w
こんばんは
こちらには以前から覗きに来ていたのですが今回ようやく書き込む決心が着きました
自分は2が発表された頃からのミツメイ 好きなのですがその過程でマヨメイもマイブームだったりします
後者は(小説が)オンリで見掛けた同人誌に載っていたのですが
それきり見掛けてなくてとても淋しいので書いてみようと思います
313名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:00 ID:kT+5y6TJ
>>312
芳ばしいのキター
314名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:12 ID:HANFiJTd
>313
まあ、そういうな。>1を嫁。
>312
そういうことなんで、がんがってどんどん書いてくだされ。
315名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:00 ID:A2Ul2b4F
>312
書いてくださるのは嬉しいが、それはそれとして
sageを覚えてください。
「sageってなに?」という初心者でしたら初心者板で勉強してきてください。
316名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:09 ID:dnHHylaS
そろそろナルチヒをきぼんしてみたい。
書いてくれる神はいないものか。
317名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:11 ID:PULJvMHk
>316
そろそろも何もチミは前々からナルチヒが好きだったんじゃろ?
ん〜?
318名無しさん@ピンキー:04/07/04 01:06 ID:AF/7UgLH
ソラチヒってなんかいいなぁ・・・とか思ってしまった。
319名無しさん@ピンキー:04/07/08 23:12 ID:SByeZMYP
「沈む聖域」読んで発作的にGBA買っちゃいますた。
今、必死で2をやってまつ。
320名無しさん@ピンキー:04/07/09 18:23 ID:cAZY2p4X
うほっ
いい男
321名無しさん@ピンキー:04/07/09 22:30 ID:anT4zXFh
>>320
ミツルギ「…そのような、アレは困る」
322名無しさん@ピンキー:04/07/11 23:37 ID:bXAbpOF0
保守ありぃぃぃ!!
323ゴドータソムハー!:04/07/12 01:07 ID:9mlI9pdu
エロ無しですが息抜き程度にどうデスカ?
本当にたいしたものじゃないので保管庫に保管とか無しでイイッス。
息抜き程度な上に素人なので期待しないで読み飛ばして( ゚д゚)

ちなみにアボンは「ゴドータソムハー!」で。


324ゴドータソムハー!:04/07/12 01:08 ID:9mlI9pdu

―俺は泣かねぇ。

男は泣かないものなのさ。そういうもんだ。
仕事から疲れた体を休めようと思った。
仕事をして、くだらねぇ雑事をこなして、最後に汗を流して寝る。
週末には病院通いで趣味や楽しみなんかは忘れちまった。
いや、勿論コーヒーが俺の楽しみではある。
俺を分かってくれるのはこの暗闇だけだ。これしかねぇ。
だが、俺はこのくらいで騒ぎ出すほどガキじゃねぇんだ。
砂を噛むような人生だってこなして行ける。
こんなに強い俺なんだ、ちょっとやそっとのことじゃあ、泣くわけがねぇだろ。
俺はふらふらと力なく家の中を歩きながら
意味も無いような、いわば物思いにふけっていた。

325ゴドータソムハー!:04/07/12 01:09 ID:9mlI9pdu

「チッ。あのまま寝ちまったのか・・・。」
記憶が無いながらもベッドまで辿りついた俺に関心しながらも、
俺は時計に目をやろうとして、あれをかけようとその機械に手を伸ばした。

俺はこの瞬間が嫌いだ。
別に寝過ごしたわけじゃないんだぜ。
時計を見るためにはあれをかけなければならない、あれは横に置いてある。
つまり、横を向かなければならない。当たり前だ。
横を向くと


隣にいる筈の人間がいない。

よく見えねぇが、感覚でわかる。
326ゴドータソムハー!:04/07/12 01:16 ID:9mlI9pdu

空虚がそこを支配する。俺はそれに頭を悩ませる。

そりゃ、人間は皆悩みやら、色んな気持ちを抱えて生きている。
そしてそれを乗り越えてこそ・・・自・・人間と・・・・・成・・・し・・・・・・・

「・・・クッ。・・・畜生ッ・・・!」

鼻をすする音が響いて、「何か」が俺の頬を伝う。
暖かいような、冷たいような、何かだ。

俺はこれが何かは知らない。
俺はこれを見たことが無い。
今だって見えねぇ。なぜなら、あの邪魔な仮面のようなものをまだ付けていないから。
あれがねぇと俺の目は見えないも同然だ。使えねぇのさ。

ただ、目が見えないって事に俺は一つ、助けられてることがある。
最近よく、この「何か」が頬を伝うんだ。
俺はそれが何かを知りたくないから、目がよく見えなくて助けられてる。

俺はその「何か」が頬を伝いそうになるとき、仮面をそっと外す。
327ゴドータソムハー!:04/07/12 01:17 ID:9mlI9pdu

その人のことを思い出すとき、その「何か」は現れるんだ。

それがもし涙だったとしたら・・・?

俺の感情は一気に溢れ出して、俺の気持ちはどうしようもならなくなってしまうだろう。

俺が生き返ったその時、千尋はこの世にいなかった。
その時、俺は泣けなかった。

でも暫くして、俺は一人で泣いた。声をあげて泣いた。

あれ以来、俺は泣かないと決めた。
ちゃんと一人で立って、一人で生きていける。
千尋だって、幻影にすがりつく野郎なんざ嫌いだろう。
せめて嫌われないためにも俺は強く生きると決めたんだ。

男に二言はねぇ。男は泣かねぇ。そういうもんだ。
328ゴドータソムハー!:04/07/12 01:17 ID:9mlI9pdu

ただ、この「何か」はよく現れるみたいだ。

その人のことを思い出すとき
喜びだとか、嬉しさだとか思い出だとか、本当に色んな感情が蘇る。
そして何故か一緒に、その「何か」まで現れる。
どうしてだ。

それが何かくらい俺にだって察しはつくさ。そこまで馬鹿じゃねぇ。

ただ、それを認めてしまうわけにはいかねぇのさ。
もし認めてしまったら、感情があふれだして、俺自身じゃ抑えきれなくなるだろう。
それに、・・・・俺はそんなに弱い人間じゃねぇからな。

こんな姿の俺を千尋が見たらどう思うだろう。

そんなことを考えてしまった。



また俺は、一人で泣いた。
329ゴドータソムハー!:04/07/12 01:18 ID:9mlI9pdu
うぉ!微エロを入れようと思ったが忘れまシタ。
こんな駄文で失礼しました。てかこれ結構ハジカシイですね。。
330名無しさん@ピンキー:04/07/12 14:00 ID:hWc77dnZ
グッジョブ!!
ちょっとヘタレなゴドーもかこいい・・・
次回作も待ってます!
331名無しさん@ピンキー:04/07/12 17:05 ID:UcFgnH3Q
なぜか保管庫に入れない・・・どうしてだ・・・。
332名無しさん@ピンキー:04/07/12 17:12 ID:OOQ06rqm
たまには入れなくなるらしい。。
333名無しさん@ピンキー:04/07/12 17:38 ID:hWc77dnZ
鯖落ちですな。そのうち見れるようになるよ。
334名無しさん@ピンキー:04/07/12 20:58 ID:DdlPge1k
グッジョブ!
超カコイイ文章なのに
“ゴドータソムハー!”で二段萌え(*´д`)
335名無しさん@ピンキー:04/07/12 23:15 ID:q+H5q/LW
           _, 、- ーiiiiヽ-,,、_
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│アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!!!
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うつむく男デハヨクモパクリアツカイシタナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
336名無しさん@ピンキー:04/07/12 23:17 ID:q+H5q/LW
           _, 、- ーiiiiヽ-,,、_
         -=ニ゛|||||||||||i''-''ー、ヾ||!'
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│アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!!!
└─────────────────────────────
道程デハヨクモパクリアツカイシタナ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
337名無しさん@ピンキー:04/07/12 23:22 ID:aHhX9jHY
>ゴドータソムハー!
こういうの好きです。GJ!
338名無しさん@ピンキー:04/07/13 21:23 ID:L/81zAtL
どうやら鯖が復活したようですね、よかったよかった。
ほしゅ!!
339名無しさん@ピンキー:04/07/13 21:50 ID:h6666lNX
ぬるぽ
340名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:09 ID:Ffb8ZiKs
>339
ガッ!

おまえさんのIDすごいな
341名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:14 ID:tOWHXL3F
すげぇ、悪魔だ
342名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:25 ID:yiZWlQeR
しかもおまけまでついてやがる。
343名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:23 ID:BLfRCywt
恩氏が書いていたオカマコが見たい。
344名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:34 ID:6ve5SJte
関係ないけどちょっと聞いてくれよ
今日、見たユメの中で攻略本を読んでたら、ミツルギの洗礼名はミッチェル。って書いてあったんだよ
目が覚めてからも、なんか忘れられなくて
書きかけのエロSSの執筆中、「御剣が・・・」って書きながらも心の中ではいちいち「ミッチェルが・・・」って呟いちゃうんだ
おかげでちっとも集中できないんだよ。
誰かに呪いを解いてほしい。
345名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:41 ID:sQ453AJW
ミツルギがアメリカでは「ミッチェル」の愛称で呼ばれていたんだと、
そういうエピソードを無理矢理捏造して、一本書ききって発散する
346名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:42 ID:sQ453AJW
と思ったら「洗礼名」て書いてあるし・・・
勘違いスマンカッタ
347名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:51 ID:6ve5SJte
ありがとう。その方法ちょっと試してみました。

でも、書きながら笑えてきちゃって、無理だったよ。(゚д゚) ミッチェル
348名無しさん@ピンキー:04/07/17 14:42 ID:NI21VLhd
あれだろ、オバチャンからミッチェルって呼ばれてるんだろ?
それくらいステディな関係なんだろ?
…うわーorz
349名無しさん@ピンキー:04/07/17 17:00 ID:VmYMMedG
>345
幼児メイタンが「ミツルギ」の発音が出来なくて〜て感じだろうか。
350名無しさん@ピンキー:04/07/18 00:09 ID:Yg5maXSa
クリスチャンだったのか、御剣。
351名無しさん@ピンキー:04/07/18 00:49 ID:IRvESQPk
職人待ちsage

うらみちゃんは萌えキャラだと思ってたら友人との語らいの中で
その人の中ではキモキャラだったと判明

あんなにかわいいのに
352名無しさん@ピンキー:04/07/18 01:10 ID:bifiwYyU
最後一行に禿禿同同!!!!
ウラトラが好きだ。なんかこう、こういうタイプの悲恋に弱いんだよ。
生まれのせいで恋が叶わないっていうのが。ベタなんだけどね。

うらみちゃん、泣かないでうらみちゃん(;´Д`)ハァハァ
353名無しさん@ピンキー:04/07/18 01:15 ID:paIdE61d
いや普通にきもいぞ。
354名無しさん@ピンキー:04/07/18 02:03 ID:ZSoImEUV
うらみちゃんからきもいぶぶんをとりのぞけばかわいいのに
355名無しさん@ピンキー:04/07/18 02:44 ID:9qrPlDg2
あれは悲恋なのか?
トラは恋愛感情ゼロだったと思うけど。
356名無しさん@ピンキー:04/07/18 04:00 ID:HZaZJ/mh
だからこそ悲恋なのだ!

ついでに言っておく。うらみちゃんは(;´Д`)キモカワイイ
357名無しさん@ピンキー:04/07/18 17:49 ID:jY1ktHKn
しかし、逆転裁判なかなか価格が下がらんな。
中古でも良い値段してるよ。それだけ人気がある?のかもしれんなあ。
358名無しさん@ピンキー:04/07/19 02:13 ID:bI6V3MPV
うらみちゃんラストでちょっと成歩堂に好意的になってたけど、
成歩堂はあやめとラブラブって感じだったから
もし次に成歩堂を好きになったとしてもまた悲恋。
359名無しさん@ピンキー:04/07/19 02:59 ID:8pC+uCLi
うらみちゃんをずっと高校生位だと思ってたよ。
孫娘って肩書きのせいで先入観があったんだろうか・・・というか、あの服って制服っぽいよな。
360名無しさん@ピンキー:04/07/19 09:09 ID:POgJyP5w
久しぶりに逆裁やると忘れてるところあっておもろいぞ
そこら辺が落ちない理由かもしれない

て、うらみちゃん高校生じゃないの?
361名無しさん@ピンキー:04/07/19 09:39 ID:DpZaP9Tr
確か25才くらいだったとオモ

ナルアヤどなたか書いて下さいませんかねえ(・ω・)
362名無しさん@ピンキー:04/07/19 10:33 ID:bI6V3MPV
うん、25歳だったな。成歩堂の一個下。
でもたぶんまだ処女だ。あの言動と雰囲気と祖父では男は引く。
363名無しさん@ピンキー:04/07/19 10:48 ID:POgJyP5w
10代にしか見えないところがまたいいよな
ハァハァ
364名無しさん@ピンキー:04/07/19 21:39 ID:GQzHoE7K
逆転裁判エロパロ小説の保管庫に繋がりましたぞ。
http://box.elsia.net/~gyakuten/top.html
365名無しさん@ピンキー:04/07/19 23:18 ID:fFZbqN3I
うらみちゃん的な「アレ系」キャラに萌えるのはマニアックってことだ。
ぶっちゃけ半分コメディだからいいものの、リアルで想像すると引くだろ。

……まあ、俺も好きだけどさ。
366名無しさん@ピンキー:04/07/19 23:28 ID:POgJyP5w
エチのときは可愛い気がするぞ
俺の直感だがな
367名無しさん@ピンキー:04/07/20 00:32 ID:5wMXEoq8
うらみちゃん、お祖父様のお力でトラ様を出獄させて
一生尻に敷いてって路線も萌え。
とりあえずトラ様には組の跡継ぎ製造器になって貰って事で。
368名無しさん@ピンキー:04/07/20 02:11 ID:g/hCBYsL
ゼニトラの共犯者?として裁判になるも、成歩堂が弁護してくれたために
なんとか無罪とか執行猶予付きとかになったうらみちゃん。
そのことへの感謝や、依頼人と弁護士の関係になった時に得られたお互いの理解や、
裁判中の一生懸命自分を弁護してくれる姿などで成歩堂にベタ惚れになる。
アプローチしたいけれど、成歩堂は自分を怖がっていると思っているので、
少しでも明るく見せようと髪に花を添える……マンジュシャゲを。
動物好きに見せたいと猫を連れて行く……黒猫を。
そしてお礼を言いに会いに行くが、案の定そんなコーディネートじゃ逆効果で
成歩堂はびびりまくってしまう。
悲しくなってしまい、お礼を言っている途中ではらはらと泣きだしてしまう。
驚いてどうしたのか聞く成歩堂。
私は怖いからちょっとは花や動物でマシに見えるようにしたいと思ったのに、
性格が暗いからマンジュシャゲや黒猫みたいな暗いものを選んでしまう、
こんな自分が嫌だと泣いてしまっているうらみちゃんに、成歩堂は、
確かに最初はちょっと怖かったけど、これまでの裁判の打ち合せとかで
よく接したからもうそんなに怖くない、それに自分を明るく見せたいと思う
そんなかわいい気持ちがある人を怖いなんてもう思わないと慰める。
涙を流していたうらみちゃんはその言葉に感激して、涙を浮かべたまま、
珍しく含み笑いではない、嬉しさからの素直な笑顔を見せる。
その笑顔の予想外の可愛らしさに成歩堂は少しの間ぽーっとなってしまう



とかここまで妄想したけど、何かエロい方向に行かないなぁ漏れの妄想。
どなたかウラナル書いていただけないかなぁ……
369名無しさん@ピンキー:04/07/20 02:45 ID:S9AzIk7C
エロくなくとも 激 萌 え (*´д`)ハアハア

紆余曲折あって、ウラタソは事務所でお手伝い

紆余曲折あって、ナルはウラタソに恋しはじめる

紆余曲折あって、小学生みたいな可愛いデートを繰り返す仲に

紆余曲折あって、合体


…_| ̄|○ ごめんオレ文才も想像力もねえや…ただのエロだ…
370名無しさん@ピンキー:04/07/20 18:56 ID:7AIkoLIA
>>364
あの・・・つながってませんが・・・
もしかして、釣りですか?
371名無しさん@ピンキー:04/07/20 20:04 ID:ZZ7L34H1
今行ったら繋がったよ。
結構ひんぱんに鯖落ちするので、
時間を置いて気長にトライすべし
372名無しさん@ピンキー:04/07/20 23:04 ID:7+xCGjwz
>>368
エロなど無くてもコレこそが萌えですよ!(*´Д`)ハアハア
あぁ、神の降臨を待ちます。
373名無しさん@ピンキー:04/07/21 02:01 ID:lV49oyfW
>>369
いや、その想像自体は悪くない。
むしろ王道な感じですごくいいんだけど、


紆 余 曲 折 あ り す ぎ w
374名無しさん@ピンキー:04/07/21 23:52 ID:Hw9eDnXy
375名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:49 ID:kcr/MWh9
urlでまるわかり。てか直リンすんな
376名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:55 ID:7168RcjO
むしろ紆余曲折萌え
377流れを読まずに一発ネタ投下:04/07/24 01:43 ID:NLC4LPIf
いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)

尋ねるという文字には
        ( ゚д゚)  尋
        (\/\/

エロが含まれている.
     ヨ寸  ( ゚д゚)  エロ
       \/| y |\/

…………
        (゚д゚ )
        (| y |)



千尋スゎンハァハァ
        (´д`)
        (| y |)

378名無しさん@ピンキー:04/07/25 00:08 ID:xjkwddEp
>>377
笑っちまったっす!!
379姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:14 ID:WzVegGGn
 祭日が重なり合った週末の連休。その日、千尋の住むマンションに真宵が泊まりにやって来ていた。
千尋にとって個人事務所を開いてから忙しさ常態化した日々の中、真宵と会うと言っても、いつも時間が限られていたが、その日は時間を忘れ、のんびりと姉妹水入らずの時間を楽しんでいた。
 互いに近況報告から始まり遊びの話、懐かしい思い出話と会話は弾み、落ち着いた心安らぐ時間の中、ふと千尋は真宵の霊媒師としての修行の事について聞いた。
「どう真宵、修行の方は進んでいる?」
「えっ?」
 それまで、にこやかだった真宵の表情が千尋の何気ない質問と同時に一変した。
「真宵?……」
 家を出た身としては、それまで、あまり口にする事の無い話題だったが、久々にのんびりと過ごせる時間に出た、その話題について真宵の表情を酷く曇らせた。
「どうしたの真宵、何かあったの?」
 心配げに様子を尋ねる千尋に対して、真宵は顔を上げ「なっ、なんでもないよ、お姉ちゃん」と気まずげな調子で答えた。
「真宵!」
 千尋は、はっきりとしない真宵の返答に対して、すぐさま厳しく問いただし、真宵は、その姉の声に大きく体を震わせた。
 普段、千尋はとても優しいが怒った時は、怒った時で生半可な物ではない事を真宵は、よく理解していた。
 真宵はジッと自分を見据える姉の様子に脅えの感情が沸き起こった。
「ちゃんと言いなさい真宵、何かあったの?」
「えっ、そっ、それは……」
「真宵」
 口籠もる妹の様子に千尋の視線は更に厳しくなりプレッシャーを増す。真宵は、そんな姉の視線に押し潰されそうになりながら本音を吐露した。
「わっ、私……ダメかもしれない……」
「ダメ、何がダメなの、真宵?」
「どんなに修行しても霊媒が出来ないんだ……、私って、やっぱり才能が無いんだと思う……」
「真宵……」
 酷く落ち込んで答える真宵の様子に、千尋は真宵の悩みの深刻さ少し驚いた。
380姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:16 ID:WzVegGGn
 今まで、それとなく真宵が霊媒の修行に悪戦苦闘しているとは耳にしていたが、いざ、実際、本人を前にして問いただしてみると、よほど追い込まれている事が分かった。
 しかし、千尋自身、真宵には霊媒が出来ない、才能が無いのか、と考えれば、その答えは、はっきりと否定できる。
 真宵は自分と同等、いや自分以上に霊媒の才能があると千尋は強い確信を持っていた。
 要は真宵自身、真宵の性格からして霊媒と言う物に対して、どこか物怖じしているのだと千尋は結論に至った。
 年の離れた妹、さらに母が他界してから全ての妹の面倒を見てきた千尋にとっては真宵は目に入れても痛くない可愛い妹だった。
 しかし、あれこれと手を焼き、可愛がりすぎたせいか、真宵は甘えたがりな面が抜けきれず何をやるにしてもまず最初に躊躇してしまう引っ込み思案な所があった。
 千尋は、真宵もそろそろしっかりとさせなければいけない、と強く思った。
「真宵、いい事、よく聞くのよ、霊媒にはね、一つのコツがあるのよ」
「えっ?」
「常識的に、世間一般の通念では霊媒は、いかがわしい物だと思われがちだけど、それは違う事はよく分かっているわよね」
「うっ、うん」
「でも真宵は心のどこかでそう思っているから、修行の妨げになっているのよ」
「えっ!」
「いいこと、霊媒には霊の存在を一点の疑いなく信じて、霊に自分の身を委ねなければいけないの」
「身を委ねる?……」
「ええっ、それが霊媒を行うにあたって重要な事よ」
 霊媒という物に思い悩む妹に対して千尋は、霊媒のなんたるか説明した。しかし、この世でもっとも信じられる姉の言葉を受けても真宵の表情は晴れない。
381姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:16 ID:WzVegGGn
「でっ、でも……わっ、私……」
 姉の言葉に思い悩む真宵。だが、そんな真宵の反応も千尋の予測した物だった。
「真宵、服を全部、脱ぎなさい」
「えっ」
 不意に、突然も訳もなく言い放った姉の言葉に真宵は顔を上げて驚く。
「今から実践で私が霊媒のなんたるかを教えてあげるわ」
「おっ……お姉ちゃん」
 真宵は自信たっぷりに言い放つ姉の言葉に、無意識に頼りを感じつつも、ほんの少しだけ不安を覚えた。

 
姉に言われるまま、真宵は自分の着ている衣服に手を掛けた。
 姉の考えはまったく意図は分からなかったが、それでも、疑って抗議する事も無く、ゆっくりと服を脱いでいった。
「おっ、お姉ちゃん?……」
 服を脱ぎ終えた真宵は、体を縮ませ手で自分の胸と秘所を隠しながら不安げに姉の名を呼んだ。
 そんな妹の弱々しい呼び声に対して千尋は厳しく言い放った。
「手をどけなさい真宵!」
「えっ?」
「恥ずかしくないから、手をどけるのよ」
 自分の期待していた言葉とは正反対の意味を持って告げる姉の言葉に、真宵はおずおず手をどけて自分の生まれたままの姿を晒した。
 全体的に幼い無邪気な雰囲気を漂わせる真宵の体は、その印象どおりの全体的に未発達な細くしなやかな肢体で秘部の恥毛もごく控えめな楚々とした物だった。
 しかし、そんな発展途上の真宵の体の中にあって胸の薄いピンク色の乳頭は緊張からかピンと立ち健気な自己主張をしていた。
「おっ、お姉ちゃん……」
 真宵は手を組み、ジッと見てくる千尋の視線に耐えながら、すがるように姉の名前を呼ぶ。
 千尋とは今でも一緒にお風呂に入り、ある意味、自分の裸を見られても、もっとも恥ずかしくない相手であったが、不自然な状況に恥ずかしさがこみ上げた。
 恥ずかしさのあまり足を震わせる、そんな真宵を千尋はじっくりと観察した。
382姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:18 ID:WzVegGGn
「おっ、お姉ちゃん、もういい?」
「ダメよ、真宵」
 懇願する妹の言葉に対し、千尋は厳しい言葉に真宵はさらに恥ずかしさを募らせ、瞼を閉じた。
 瞼を閉じ羞恥に震える妹を前に千尋は、ゆっくり立ち上がり、自分の着ている服に手を掛けた。
 仕事着でもある黒いスーツ、普通の下着店では滅多に見る事のない大きなブラジャーに黒のTバックとガーターベルト。それぞれ何の躊躇いもなくテキパキと千尋は脱いでいった。
「真宵、目を開けなさい」
「えっ……おっ、お姉ちゃん?……」
 自分と同じく一糸まとわぬ姿になった姉を前に驚く真宵。千尋は堂々と妹に対して自分の体を堂々と示していた。
「しっかり、私の体を見なさい、どうなってる」
「おっ、お姉ちゃん」
 真宵は自分に比べて堂々と裸になっている姉の体をマジマジと見つめた。
 千尋の体は、未成熟な真宵の体と比べ、とても成熟した体を誇っていた。
 長くまろやかな肉感的な太もも。ボリュームのある安産型の大きなヒップにしっかりとくびれたウエスト。
 そして何よりも素晴らしい充実を示す、メロンの様に大きく丸い乳房は透き通るように白く艶やかに張りつめ圧倒的な存在感を誇っていた。
「おっ……お姉ちゃん……」
 同じ血を分けた姉妹とは思えぬほど成熟した姉の体。そんな姉の肉体を前に真宵は自分の体がいかに貧相な物か思い知らされたかのように恥ずかしげに身を縮ませた。
「いいこと、真宵、恥ずかしがってはダメよ、恥ずかしがれば、それはすなわち心を閉ざすこと、霊を拒絶することになるわ」
「でっ、でも……」
 ぐずる真宵に対して千尋は真宵の手を取り、そっと自分の豊かな胸へと導いた。
383姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:19 ID:WzVegGGn
「おっ、お姉ちゃん!」
「ほら、真宵の好きなおっぱいよ、真宵、子供の頃、私のおっぱいがなければ寝付けなかったでしょ」
「おっ、お姉ちゃん!」
 子供の頃の恥ずかしい赤裸々な思い出に真宵は顔を赤らめる。
 子供の頃の真宵は、とても元気な子だったが臆病で怖がりな面もあり、夜は千尋と一緒でなければなかなか寝付けなかった。
 そして、当時、膨らみ始めた千尋の胸をよく枕代わりにしていた。
 千尋は妹の手を自分の胸に押し当てながら包み込むように真宵を優しく抱き締めた。
「いいのよ、真宵」
 優しく言う姉の言葉に真宵は、それまで感じていた恥かしさが霧散していくのを覚え、千尋の、とても柔らかな深い胸の谷間に顔を埋めた。
「気持ちいい、真宵?」
「うん、凄く落ち着く」
 姉の柔らかい胸、頭を優しく撫でられる真宵はとても穏やかに安らいだ調子で答える。
 そんな真宵の目の前に、姉の少し大きめのピンクの乳頭が見えた。
「吸ってごらんなさい、真宵」
「えっ?」
 自分の乳首を見つめる妹に対して千尋はそっとささやいた。
「いいから、吸いなさい」
 真宵は千尋に言われまま姉の胸の乳首に唇を付けた。最初は恥ずかしが先走ったが、形だけの、ただ口に含んだけだったが、それでも姉に包まれる様な優しい包容に真宵は次第に千尋の乳首を吸い始めた。
384姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:20 ID:WzVegGGn
「あんっ……」
 真宵の口の中で姉の乳首が微妙に変化しシコり始めると同時に千尋は声を漏らした。
 真宵は、そこで姉の乳首から顔を離し千尋の顔を見上げた。千尋の表情は若干蒸気した表情した表情で妹を見つめた。
「おっ、お姉ちゃん……」
 熱っぽく見つめてくる姉の姉からの視線に、真宵は千尋の雰囲気が少し変わった事を敏感に感じ取った。
「真宵、今から本番に入るわよ、しっかりと覚えるのよ」
「えっ?」
 戸惑う真宵に千尋は実の妹と自らの唇を重ね合わせた。
 口づけされた事に、真宵は最初は何をされたのか理解できなかったが、状況が分かるとジタバタと抵抗を始めた。
 しかし、千尋は真宵の抵抗に動ずることなく、そのままベッドへと真宵を押し倒した。
 背中いっぱいにベッドのスプリングが弾む感触を感じた真宵は、その拍子に口を開いた、そして、その口が開いた瞬間に千尋は真宵の口内に舌を差し込んだ。
(あっ……おっ、お姉ちゃんの舌が……)
 真宵の口内に侵入した千尋の舌は、真宵の歯茎や歯の裏を舐め、真宵の舌を探り当てると舌を擦り合わせた。
 真宵は自分の口の中で大胆に蠢く姉の舌の感触に、背筋がゾワゾワと這い上がる様な感触を覚え体全体をよじらせて反応した。
「うっ……ううん……うぅぅ……」
 姉妹の口づけは一分以上続いた、そして、真宵がくぐもった声を発した時、千尋はようやく妹の唇を解放した。解放すると真宵と千尋の唇の間に煌く糸が引かれた。
「おっ、お姉ちゃん……」
「いい、真宵、何度も言うけど、体を委ねるのよ」
 千尋は真宵に言い聞かすと、本格的に妹に対する愛撫を開始した。
385姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:21 ID:WzVegGGn
 真宵の細い首筋から肩胛骨にキスの雨を降らし、耳・首筋・脇の下・乳首などを時間を掛け丹念に舐め尽くす。
 そして、ほぼ平行線を描きつつ不思議と弾力を感じさせる真宵の胸に到達すると、千尋は円を描くように舐めながら中心部の可憐な突起を責め始める。
 舌で転がしわざとチュッチュッと音を鳴らしては吸い上げ、軽く甘噛みをする。
 真宵は、そんな姉からの愛撫に肌を泡立たせ身体を小刻みに震わせては感じている事をしっかりと千尋に伝えた
「ふあん……」
 巧みな姉の愛撫に真宵は初めて声を漏らした。自分の意志とは関わらず漏れた。その声に千尋は顔を上げた。
「フフ……」
 真宵の声に千尋は嬉しそうに微笑むと。真宵のお腹に舌を滑らせ臍の下。真宵の下腹部へと体をずらしていった。
「あっ!……やっ、やだ、お姉ちゃん!」
 真宵の緩んだ股間に体を割り込ませる千尋。真宵は股を閉じようとしたが、もうすでに遅く、千尋は自分の妹の秘所に視線を降り注がせていた。
 真宵の秘所は細く繊細な密毛が若草のように楚々と生え広がり、若草の奥には薄い肉付きの、清純な美しいパールピンクのスリットに透明な蜜がたまっていた。
「みっ、見ないで、お姉ちゃん!」
「フフ、すっかり真宵も成長したわね」
 真宵は、姉に自分の最も恥ずかしい場所を観察されている事に火を吹かんばかりの恥ずかしさに襲われては声を張り上げる。
 しかし、そんな妹の悲鳴を尻目に千尋は薄い真宵の繊毛を手でサワサワと触り、指に絡めて弄びながらフーッと真宵の恥丘全体に息を吹き掛けた。
「おっ、お姉ちゃん……」
 吹きかかる息に体を大きく震わせる真宵。そんな真宵の反応を楽しむ千尋はそっと真宵の未踏の花園に、ついばむように隅々までキスをしていく。
「やっ、やめて、お姉ちゃん、汚い、汚いよ」
「真宵のだから汚くはないわよ」
 自分の秘所をついばまれる真宵は恥ずかしさのあまり泣きそうに訴えるが、対照的に千尋は落ち着いた様子で答えては、本格的にクンニリングスを開始した。
386姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:23 ID:WzVegGGn
「ふぅ…あんっ…」
 ザラついた千尋の舌は真宵の閉じた縦筋を、何度もなぞるよう舐め上げた。そして、真宵の滲みわき上がる妹の蜜を舌でかきまぜると、真宵は声を漏らした。
「ふふ……」
 漏れ初めた妹の声に千尋は笑みを浮かべた。
 そして、両手で妹の花弁をそっと開き、それまで上唇に隠れていたクリっとした肉芽に舌を伸ばした。
「うっ…あっ…あああっ…んっ…」
 千尋の愛撫がクリトリスに届いた瞬間、真宵は一際、高く声を出した。
 今まで何度か手で自分の秘所に触れる事はあっても、最後は怖くて自慰に至らなかった真宵の秘所に対して千尋は存分に容赦なく肉芽を責め立てた。
「んっ、ああっ……ああんっ…」
 意識にもやがかかり、躊躇う事なく声を出し始めた真宵。千尋はそんな妹の肉芽を器用に舌で皮を剥き、唇でつつき唾液をまぶしては吸い上げる。
「んっ、あっ、ああっ!……」
 押し迫った快感が意表をつくように真宵の背筋を駆け上がり、真宵、今までで一番、大きな声を出した。
(ああ、気持ちいい…、すごく気持ちいいよ…)
 快感が全身を抜けた後、真宵は目尻を濡らしながら自分自身がとろけるような快楽を覚えた。
「どう、真宵?」
 真宵が達した事を確認した、千尋は妹の秘所から口を離し感想を尋ねる。
 しかし、真宵はどう答えていいか分からず、顔を真っ赤にさせていると、千尋は体を起こし反転させては真宵の目の前に自分のお尻を向け、ちょうどシックスナインの体勢をとった。
「えっ?」
 真宵の目の前に迫る千尋の秘所は真宵のそれとはまったく違い、ぷっくりとした恥丘に黒々とした茂み群生し、肉付きの良い花弁に平均よりも大きな肉の芽が突き出ていた。
(こっ、これがお姉ちゃんの……)
 常に理知的で凛としたたたずまいを誇る千尋からは想像も付かない淫靡で成熟した秘所。真宵は改めて見る内に、何とも言えない気持ちになりつつ唾を飲み込んだ。
387姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:24 ID:WzVegGGn
「真宵、私にも、さっき私がしたようにやって見せて」
「えっ」
 姉の秘所を目の前にして戸惑う真宵に対して、千尋は舐めるように要求してきた。
 真宵は、そんな姉からの要求に更なる戸惑いを覚えたが、自分の意志とは関わらず、体の中にくすぶる快感が、本能的に何かを求めるように真宵はソッと姉の秘所に唇を付けた。
「あん……」
 妹の唇が自分の花弁に触れたと同時に千尋は声を出し、そして、モジモジと内股を摺り合わせ、まだ物欲しげな妹の秘所に再び唇を付けた。
 それから実の姉妹によるシックスナインはしばらく続けられた。部屋内にピチャピチャと、どちらかともなく粘液の攪乱する音が響き合い、部屋内に綾里姉妹の濃密な香りが満たされた時、ふと、千尋は妹の秘所から唇を離した。
「あっ……」
 姉の唇が自分の秘所から離れると同時に真宵は声を出した。
 千尋は体を起こしシックスナインの体勢を解くと、真宵に向き直り、ちょうど真宵の頭の上、ベッドの枕元にある引き出しを開いては、ある物を取り出した。
「おっ、お姉ちゃん!……」
 ぼんやりとしていた真宵は姉が取り出した物に対して驚きの声を上げた。それは革バンド付き双頭ディルドーだった。
「なっ……なにするの……お姉ちゃん?……」
 それまでまどろむような感覚が一気に消し去り、緊張と不安を覚えながら聞く真宵。そんな真宵に対して千尋は真剣な表情で答える。
「今度は、これでするのよ」
「えっ?……」
 咄嗟に理解出来ない答えに真宵はジッと千尋の様子を伺った。
 千尋は膝立ちの状態でディルドーの先端を妹の健気な愛撫によって濡らされたクレヴァスにあてがう。
「うっ……うん……」
 目を閉じディルドーを中に埋め込もうととする千尋。真宵は、そんな姉の光景に悲痛な眼差しを送る。
(ダッ、ダメ……やめて……)
 姉の中に男の性器を模した張り型が埋め込まれていく。その光景に真宵は、愛する姉が自分のまったく知らない男を受け入れているかのような連想が思い浮かびあがった。
 しかし、しっかりと真宵によって濡れた千尋の秘所は難なくそれを受け入れていった。
388姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:25 ID:WzVegGGn
「ふう……」
 ディルドーを全部埋め込み、ベルトで位置を固定した千尋は息をつき、長い艶やかな髪をかき上げる。すると豊満な胸も、それに合わせてブルンと揺れた。
「真宵、いいわね」
「えっ?」
 姉の姿に呆然とショックを受けていた真宵に告げられる言葉。真宵の視線は千尋の股間、姉の中に埋められた張り型の、もう一方を注目した。
「えっ……ウッ、ウソ……わっ、私……」
 姉が次に何をしようかと分かった真宵は恐怖で顔を引きつらせ、体を起こしてのけぞろうとした。
 しかし、そんな妹の反応を見透かしたかのごとく、千尋は真宵の腕を掴み、自分の体を被せるようにして真宵を押さえつけた。
「おっ、お姉ちゃん!」
 姉の体の重みによって押さえつけられる真宵は苦しげに声を出す。
「真宵、私だって本当はしたくないわ。でも、これも真宵の為を思ってしているのよ」
「やっ、やだ、そっ、そんなのやだ、絶対にヤダ!」
 姉の諭し言葉に首を振って嫌がる妹。千尋はそんな妹に対して軽く頬を叩いた。
「あっ!」
 頬を叩かれた真宵。痛みはまったくなかったが、それでも姉から手を上げられたショックが全身に駆け巡った。
「真宵、自分の体を開く事が出来なければ一生、霊媒は出来ないわよ」
「おっ……お姉ちゃん……」
「それでも、いいの?」
 厳しく真宵を見つめる姉の視線。その厳しい視線に真宵は瞳を潤ませ自然にポロポロと涙をこぼれさせた。
「ヤダ……こんなのヤダよ……お姉ちゃん」
「与えられる感覚に体を解放するの、自分の体のすべて開くのよ」
 本格的に鳴き始める妹に千尋は構うことなく諭しつづける。
(真宵……)
 千尋は、泣きじゃくる妹に対して心の中で躊躇いが生じ胸が突き刺さるような痛みを覚えるが、それでも真宵のこれからの事を思えば、やめる理由にはいかないと再度、決心した。
389姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:27 ID:WzVegGGn
 千尋は固く閉ざした真宵の股を強引に割って入り張り方の先端を真宵のクレバスに押し当てた。
 あてがわれた瞬間、真宵は腰を逃そうとするが千尋はがっしりと真宵の腰を掴み逃さなかった。
「おっ、お姉ちゃん……」
「真宵、私の事、好き?」
 千尋は妹に対して切なげに質問した。その質問にすぐには答えなかった。だが、いつも大好きな姉の千尋に見つめられる内に真宵はうなづいて答えた。
「私も好きよ、真宵……」
 真宵からの返答を受けた千尋はホッと安らいだ笑みを浮かべつつ、真宵の背中に手を回し、体を密着させては、ゆっくりと腰を前に押し出した。
「ああああっ!!」
 ディルドーの先端は千尋の腰の動きに合わせて、入口を守っている閉じきった襞が押し広げられ全身を引き裂かれる様な痛みが体中に走り抜けた。
「痛い……痛い……痛いよ!……」
 真宵は体をよじりながら千尋の予想以上に激しく痛みを訴えた。
 ディルドーはそれほど大きくな物ではなく、一般男子の平均を少し下回るほどの大きさ、そして充分に濡らしたつもりであっても狭隘な真宵の膣は、千尋の張り型を強く阻んでいた。
「真宵」
「痛い、痛いよ、お姉ちゃん」
「真宵、頑張って」
 痛がる妹を励ましつつ、真宵の両手を取り、自分の乳房を握らせた。
 真宵は挿入の痛みを感じる度に、千尋の豊満な乳房を形がひしゃげるほど強く揉み付ける。
 千尋はそんな胸の痛みを感じつつ、慎重に真宵に痛みを与えないよう、数ミリずつ挿入を深めていった。
 そして、全部入りきったのを感じると、改めて自分の妹の顔を見つめた。
390姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:29 ID:WzVegGGn
「痛いよ……お姉ちゃん……」
 いつも明るく可愛らしい表情を涙で濡らす真宵。そんな妹の表情に千尋は胸が締め付けられる感触、覚えつつ、優しく穏やかに言った。
「大丈夫よ、真宵、今、ちょうど全部入ったから」
 千尋は真宵の頭を撫でては舌で涙を拭う。
 そんな姉の優しい仕草に真宵は、いつもの例えようもない安心感を感じた。
「おっ、お姉ちゃん……」
「なに、真宵」
「私、頑張る……お姉ちゃんの為に、だから……」
「真宵……」
 それまで泣き顔だった、真宵は表情は涙に濡れながらも強く決心したかのように千尋に向かって力強く言った。そんな真宵の言葉を受けて千尋は妹の健気さに胸が打たれる思いがした。
「いい、動くから、耐えられそうになかったら言うのよ」
「うっ、うん……」
 千尋は一切の迷いを拭いさり、ゆっくりと妹の膣の中に埋め込まれたディルドーを律動しはじめ、真宵は必死に歯を食いしばって痛みを堪えた。
 予想以上に狭隘な真宵の膣内。ほんの小さな動きでも真宵の膣内はディルドーを強く巻き締めててくるのを千尋はディルドーを通してしっかりと自分の膣で感じつつ腰を振るった。
「……ん……ん……んん」
 少しディルドーが動くたびに真宵は首を振り言葉にならない声を漏らす。
 そんな真宵の健気な姿に千尋は胸が熱くなるのを覚える中、突然、真宵は大きな声を漏らした。
「あっ、あああ!!」
「真宵!?」
 不意、声を張り上げた真宵に対して心配になって声を掛ける千尋。しかし、そんな千尋に対して真宵は首を振って答えた。
「ちっ、違うの……痛いけど……痛いけど……なにか、違うの……」
「真宵……」
 千尋は真宵の言葉を受けて、真宵の変化、真宵が感じてきている事を確信した。
391姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:30 ID:WzVegGGn
「大丈夫よ、真宵、しっかり感じるのよ」
 千尋は、そう真宵を安心させつつ、それまでの腰の運動に変化を付け、より大きく、より早く、本格的に腰を動かし始めた。
「んぅっ…… あっ、 あっ、ああぁっ……ふぁっ!」
 しなやかな律動が真宵の膣肉を掻き乱しては痛み混じりの快感が波紋のように広がり柔肌を震わす。
 そして、ディルドーの先端が真宵の子宮口にまで届くと純粋な快感が背筋を駆け上った。
 真宵はほどなくして自然、姉の腰の動きに合わせて自分の腰を振るっていた。
「ああん!……」
 声を出したの真宵ではなく千尋の方だった。
 千尋もいつしか真宵の狭隘な膣内の奥にある子宮口を突きながら、確実に自らの子宮へと返ってくる反動に次第に我を忘れて抽送運動を速めていく。
 二人の姉妹は確実に快感を共有するようになっていた。
「あっ……おっ、お姉ちゃん……何か……来る、きそう!」
 真宵は下半身に覚える疼きにも似た充溢感が自分では押さえきれないほど急速に高まる中、必死に姉の名前を呼んだ。
「いっ、いいわよ、真宵……イッ、イキなさい……」
 千尋自身、自らの限界までの距離感をはっきりと感じる中、その重量感のある大きな胸を激しく踊り狂わせ、妹の膣内をぐちゃぐちゃにかき回した。
「あっ、あっ、ダメッ、イ、イクッ、イッちゃううぅぅぅっ!!」
「あっ、わ、私も……ああああん!!」
 千尋と真宵の二人の姉妹は同時に部屋いっぱいに歓喜の絶叫を重ね合った。
 そして、千尋は糸が切れたかのように、脱力して妹の体に身を重ね。真宵は、そんな姉を受け止めるかのように抱きしめた。
392姉妹霊媒修行(チヒマヨ):04/07/25 02:31 ID:WzVegGGn
 千尋と真宵は大きな波が小さな波に変わっていくまでの時間、一緒に感じ合った。そして互いにようやく落ち着くと千尋が口を開いた。
「真宵」
「お姉ちゃん」
「どうだった、真宵、この感覚よ、この感覚が霊媒にとって大切なのよ」
 千尋は今回の事、真宵に対して最も伝えたかった事の確認をする。すると真宵は千尋の言葉にいつも見せる可愛らしい笑顔で答えた。
「うん、最初は痛かったけど、凄く気持ちよかった」
「真宵」
 分かったような分かってないよう真宵の返答に千尋は少し困った表情を見せつつも、真宵の明るい笑顔を見るうちに千尋も自然に笑みがこぼれた。
「そうね」
 千尋はそう言っては真宵の唇と自分の唇を重ね合わせた。
393名無しさん@ピンキー:04/07/25 02:37 ID:lF2qIXMq
リアルタイム(・∀・)ニヤニヤ
394名無しさん@ピンキー:04/07/25 11:08 ID:047iAxe2
乙でした。
しかし千尋さん、普段はそのディルドー何に使ってるんだ
395名無しさん@ピンキー:04/07/25 14:56 ID:4zFxyag3
千尋さん…さすがだ。
>>379-392グッジョブ。
396名無しさん@ピンキー:04/07/26 02:21 ID:gwwzrEW4
えっ
397名無しさん@ピンキー:04/07/27 17:46 ID:CSEunUOV
みんなミツマヨおよびナルマヨおよびナルメイなわけ?
僕はやっぱりミツメイなんだけど・・。
398名無しさん@ピンキー:04/07/27 18:00 ID:ec2k0Vu9
俺はナルマヨでミツメイ。うらみちゃんも好きなんだけどね・・・
399名無しさん@ピンキー:04/07/27 18:31 ID:b9edNwg4
ナルアヤでミツメイ。上に同じくうらみちゃんも好き。
400名無しさん@ピンキー:04/07/27 21:21 ID:87T5e8FV
ナルマヨ・ナルメイ・ミツメイ・ミツマヨ・ナルアヤ
ノコマコ・カミチヒ


・・・ちょっと自分の節操のなさにorz
でも好きなんだ
401名無しさん@ピンキー:04/07/27 21:54 ID:acrl/7oC
ミツメイ・ミツマヨ・ナルマヨ・カミチヒ・ゴドマヨ…。マヨイが好きみたいだ。
402名無しさん@ピンキー:04/07/27 21:59 ID:ngQAX6fT
正直言おう。

読めればなんでもいい。

・・・というか、カップリングにマジ好き嫌いがないので
今まで上がった全ての作品にハァハァですよ?
403名無しさん@ピンキー:04/07/27 22:00 ID://02xQj4
ナルチヒにカミチヒ。
千尋さんスキー。
ミツマヨも・∀・
404名無しさん@ピンキー:04/07/27 23:39 ID:GAaZzwKY
それでも俺だけはハミたんを待っている。
あとオバミツ。いつまでも待っている。
405名無しさん@ピンキー:04/07/28 00:33 ID:6XGCypC7
>404
前スレのあれだけじゃ満足できんのかw
406名無しさん@ピンキー:04/07/28 00:50 ID:dFPkSaNk
ミツメイあればなんでもいい
407名無しさん@ピンキー:04/07/28 01:20 ID:qdfFAqxK
ヤハメイ好きなやつはおらんのか?!



・・・そうですか
408名無しさん@ピンキー:04/07/28 19:15 ID:OzK1o7Cs
ミツマヨだったらなんでもいい・・・
409名無しさん@ピンキー:04/07/28 19:20 ID:wZ9u/AZg
保守
410名無しさん@ピンキー:04/07/28 22:07 ID:EFMK7OyY
うめぴーが絡むSS読みたい…
411名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:29 ID:80u87XjT
藤見野に接近した霧緒さんが抱かれる小説が読みたいな。
嫌だけど目的を遂げるまでは我慢と思いつつ感じてしまう、
のような。
412名無しさん@ピンキー:04/07/30 03:47 ID:kZunfB/1
>411
その設定萌える
413名無しさん@ピンキー:04/08/01 02:08 ID:L9/xF5MV
ナルホドかゴドーがチヒロ召喚中のマヨイを抱いてたら
途中でマヨイに戻っちゃって…
マヨイは混乱してるけどもう漢は急に止まれません、てのが見たい女子。
408のメル欄は何なんだ?
414名無しさん@ピンキー:04/08/01 02:39 ID:U0U/qQMa
>413
自家発電じゃなくて、他人様の書いた作品が見たい、の意じゃないの?
415名無しさん@ピンキー:04/08/03 01:35 ID:Cm/h5JjC
ほしゅ?
416名無しさん@ピンキー:04/08/06 02:24 ID:4e9URSvN
「ねえ、なるほどくん。『せっくす』って何?」
「え!!!」
「あたし普通の学校みたいなの行ったことないから、知らないんだよねぇ。」
(……学校で習う単語ではないぞ。)
「そ、そうだなあー……
 …あ、ああ、テレビの深夜番組なんか見てれば、わかるんじゃないか?
 『ボクナイト2』とか」
「だめだよっ! 夜は『霊媒ラジオのちょっといい話』聞くんだから!」
(何の番組だよ!!)
417名無しさん@ピンキー:04/08/06 06:00 ID:J4WYkgqP
霊媒ちょっといい話ワラタ。
なるほどの返答のなげやりさが原作っぽくていい
418名無しさん@ピンキー:04/08/06 10:15 ID:TEPycTBE
なにげない会話で「ぽさ」を出せる人ってすげえと思う。

是非そのノリでSSを一本w
419名無しさん@ピンキー:04/08/06 13:34 ID:G7IBbojr
ほんとだ、ナルホド君ぽいなぁ

というかナルホド君て正義感の強い好青年設定(だっけ?)の割りに
結構会話の端々に冷たさが感じられるよなw
420416:04/08/06 21:56 ID:4e9URSvN
思わぬご声援に舞い上がっておりますw
出来れば416の続きでナルマヨSSを献上したく、
準備を進めていこうかと思います。
己の欲求不満解消を兼ねて頑張ります。
萌え表現が上手くないのですけどね(駄目じゃん)
421名無しさん@ピンキー:04/08/08 02:38 ID:44YoG3ul
まれかさんとかミリカのエロが読みたいよん。
422名無しさん@ピンキー:04/08/08 05:28 ID:xGyBIxV6
>>420
待ってるよ。肩肘張らず、萌えの赴くままに書いてください。
423名無しさん@ピンキー:04/08/09 00:37 ID:HU+Aoa20
今更なんだけど
2の攻略本の最後のほうに載ってた
高日ミカたんのラフイラの帽子かぶってるやつが
スゲー好みで萌えた。
どうしよう。好きすぎる。もっと早く気付けば良かった…_| ̄|○
424名無しさん@ピンキー:04/08/09 01:20 ID:D61/l+Az
>>423
名前からして冥みたいなタカビーな子だったんだろうな
由利恵といいミカたんといい千尋といい死者に萌えキャラが多過ぎる
425名無しさん@ピンキー:04/08/09 03:06 ID:C9KOnQKS
マコxヤハリsage
426名無したん(:04/08/09 20:56 ID:8S7pYnt1
>>424
本物ののどかは?
427名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:40 ID:7rhWBEZL
不幸のデパートと事件の影にヤッパリ矢張?

 激 し く 大 惨 事 の 予 感 が い た し ま す !
428名無しさん@ピンキー:04/08/10 03:57 ID:wr6wIBH9
よくわかりませんが狩魔冥置いときますね
ttp://www.1point.jp/~aonagi/meidoumei/gyara2.html
429名無しさん@ピンキー:04/08/15 01:36 ID:8MUD10uG
809 :名無しさん、君に決めた! :04/08/13 00:18 ID:???
夜に怖い映画見た真宵たんが
「なるほどくん、一緒に寝よ」って言うのキボンヌ

815 :名無しさん、君に決めた! :04/08/13 00:43 ID:???
成「あ〜怖かった。
真「なるほどくん、あたし怖くて眠れないよ。
成「真宵ちゃんが見ようって言ったんじゃないか。
真「そんなこと言ったって……。
成「僕は仕事が残ってるから先に寝てて。
真「……うん……。
成「(僕も怖いんだよ……
真「なるほどくん、やっぱ眠れないよ。一緒に寝よ。
成「え!!!!! そ、そ、そ、そ、それはダメだよ!!!
真「あ、なるほどくん、えっちなコト考えてるでしょ?
成「そんなことないよ!じ、じゃあ一緒に寝る?
真「うん。
成「マズいコトになっちゃったな……
430名無しさん@ピンキー:04/08/16 22:03 ID:jZWM+Bfa
ナルマヨなら色気の欠片もなく極ふつーに同棲・同衾してそうな気もするが。
431名無しさん@ピンキー:04/08/17 01:14 ID:uiKsu6hC
逆裁スレは人気が無いようで。

さりげなくage。
432名無しさん@ピンキー:04/08/21 01:01 ID:q76dpIII
ニーズはあるのだが書き手がいないンだよ、チミ。
433名無しさん@ピンキー:04/08/21 11:04 ID:VHIlHJx4
>>430
それもまたよし!
434名無しさん@ピンキー:04/08/21 15:21 ID:/50AvcEi
書きたくはあるのだが筆力がないのだよ、チミ
435名無しさん@ピンキー:04/08/21 16:00 ID:njF7hN9U
「1つのお布団に寝たのに何にもしないなんて
 ナルホドくんアレだ今はやりのETってやつ?」

(EDって言いたいのか?…)
436名無しさん@ピンキー:04/08/22 00:31 ID:9S0Sjbus
無邪気にくっついて寝てるナルマヨの隣で悶々としてるミッタンとか
437名無しさん@ピンキー:04/08/23 00:13 ID:nsXr/hEG
(ひ…ひとつの布団に入ってしまった…)
「…あのー、なるほどくん」
「な、なに?」
「むこう向いて寝てくれないかな?」
「…怖いからって一緒に寝てるのに、何でそっぽ向く必要があるわけ?」
「……だって、だからなるほどくんにくっつきたいけど、正面同士じゃ恥ずかしいんだもん…」
「………なるほど」
「でしょ?」
「…でも、ぼくもちょっと…(怖いんだよな)」
「え?なに?」
「う〜んと、じゃあ、真宵ちゃんがあっち向いてくれよ。
それでぼくが、えーっと、その、後ろからぎゅってしてあげるからさ」
「だめだよ!それじゃきっと、なるほどくんはあたしが見えない間に
妖怪おばりよんになってるに決まってるもん!そんなの絶対やだっ!」
「…決定なんだ…(おんぶおばけのことだろうか…?)」
438名無しさん@ピンキー:04/08/23 03:22 ID:/nSHypc6
439名無しさん@ピンキー:04/08/23 21:58 ID:0Vw/Qv+Y
>>438
なんかミチュルギがエラソーに
証拠掲示してるみたいでワロタ
440名無しさん@ピンキー:04/08/23 22:47 ID:nsXr/hEG
成歩堂コマンド?

1・微妙に悶々としながらも手をつないで寝る。
2・真宵が成歩堂におばりよん。
3・成歩堂が真宵におばりよん。
4・恥ずかしくも正面同士向き合う。
5・やはり恥ずかしいので別々に寝る。
6・御剣乱入。
441名無しさん@ピンキー:04/08/24 01:04 ID:asxOayTu
7.ハミが応援に現れるも結局3人川の字で寝ることに。
442名無しさん@ピンキー:04/08/24 08:15 ID:gfJiXXwY
8・成歩堂腕枕出しあお向け真宵成歩堂向き
443名無しさん@ピンキー:04/08/24 21:15 ID:sUvnF6DI
ナル×メイ、ナル×キリオなんかこないかなーと言ってみる
444名無しさん@ピンキー:04/08/24 22:43 ID:8rUK7ZFd
久々にミツメイが見たいなーとも言ってみる
445名無しさん@ピンキー:04/08/25 02:07 ID:FR9y29L0
むしろヤハ×メイがいいなーとつぶやいてみる
446名無しさん@ピンキー:04/08/25 09:52 ID:C8tZEk7s
なんならオバ×ミツを期待するとほざいて(ry
447名無しさん@ピンキー:04/08/25 15:52 ID:h4P19wYQ
中を取ってヤハ×オバ…
448名無しさん@ピンキー:04/08/25 16:34 ID:W3esdSe6
先輩×後輩・・・
449名無しさん@ピンキー:04/08/25 17:03 ID:Nmgb6W3J
父×娘・・・
450名無しさん@ピンキー:04/08/25 20:53 ID:8STOSg2S
>>449
イトハミ?
451名無しさん@ピンキー:04/08/25 22:37 ID:a9pp1P+8
カミチヒは需要ありますか?
有れば投下するかもしれないけど。
452名無しさん@ピンキー:04/08/25 22:44 ID:W3esdSe6
>>451
さあ来い!
453名無しさん@ピンキー:04/08/26 03:05 ID:YO8wTvmj
カミチヒ待ってたYO!!
454名無しさん@ピンキー:04/08/27 03:06 ID:nK4jeJxf
最近人いないの?
ミツメイ読みたい・・・
455名無しさん@ピンキー:04/08/27 03:09 ID:nK4jeJxf
あれ・・・?
うちの専ブラがおかしかったのか。7月までしかログ取得できてなくて
変なこと書き込んでしまった、失礼しました。
456名無しさん@ピンキー:04/08/27 03:19 ID:UT6O38rh
カミチヒ、首を長くしてお待ちしてます!
457名無しさん@ピンキー:04/08/28 00:21 ID:i37SLi07
カミチヒまだぁ?(・∀・ )っノシ凵 ⌒☆チンチン
458ma=ta-ri:04/08/28 11:57 ID:VTaRvwm7
仕方ない・・・モレが投下しようか。成×冥でヌルいけどいい?
459名無しさん@ピンキー:04/08/28 17:22 ID:LoXkzYad
何がどう仕方ないのか良く分からんが

ど ん と 来 い
460成×冥:04/08/28 23:30 ID:+5zCAMiL
出来たので投下しますか。( ´ー`)y−~~

『図書館』

私は、普通に過去の事件を調べようとして、裁判所の図書館に行った。
・・・今日の裁判で、また成歩堂龍一に負けたから。
そんな成歩堂龍一を、次こそ倒す。
そこで、私は裁判所の図書館に来た。
事件を『完璧』に抑えておくために。
ふと目に付いたファイルを手にし、開いてみる。
分厚いファイルには、犯人の写真。証拠写真などが挟まれていた。
「この事件なんか・・・」
ページをめくりながら、呟いている自分に少し寂しさを覚える私。
「今日は誰もいないのかしら。」
さっきから静かだ。物音といえば、自分のページをめくる音くらい。
(椅子に座ろうかしら・・・。)
私はそう思い、椅子に座ろうとする。
すると、ファイルから一枚の資料が落ちてしまった。
「あ・・・・」
急いで拾おうとする。
すると、視界から青いスーツを着込んだ男の手が、資料を拾ってくれた。
私は思わず、「ありがとう」と言って資料を受け取る。
しかし、顔をあげると予想外の男だった。

・・・成歩堂龍一
461成×冥:04/08/28 23:31 ID:+5zCAMiL
「なッ・・・なぜアナタがここに居るの?!」
「居ちゃ悪いかい?」
成歩堂龍一は皮肉たっぷりに言う。
「・・・・・・・・。」
言葉を見つからないで俯く私に聞く成歩堂龍一。
「狩魔検事、今日は可愛いね」
突然の事に、驚きと怒りが込みあがる。
「な・・・!なんですッ・・!!」
しかし、成歩堂龍一は、私に口付けをして、最後まで言わせなかった。
顔が赤くなるのがわかった。本当の自分なのかもわからなくなってきそうになる。
しばらく、口付けの甘さに酔う私だったが、ハッと我に帰る。
「な・・・なにするのよ!!」
と言い、すぐに成歩堂龍一の唇から自分の唇を離す。
「・・・もしかして初めてなの?」
目の前にいる成歩堂龍一という男が言う。
私の顔は、頬が桃色に染まり初めていた。
「はッ!・・・初めてのわけないでしょ!!」
462成×冥:04/08/28 23:32 ID:+5zCAMiL
私が見え見えの嘘を言う。成歩堂はそれを見ると、クスリと笑い、にこにこ
しながら、また私に口付けをしてきた。
「ん・・ふぅ・・・」
苦しそうに息をする私に、成歩堂龍一は、更に私の口の中に舌を入れてきた。
私は、必死に逃げようとするが、成歩堂龍一の唇は、私の奥深くまで犯して
いた。
私の顔は、更に真っ赤になってしまい、成歩堂龍一を喜ばせているようだった。
ついに我慢が出来なくなり、私は成歩堂龍一の唇から離れる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
私が苦しそうにするのを、成歩堂龍一は嫌らしい目つきで見る。
胸が、ドキドキして、次第に胸を締め付けられるような感覚に襲われる。
私は自分の胸を押さえて、それを落ち着かせようとする。
「狩魔検事・・・」
成歩堂龍一が、苦しくてしゃがんでいる私の背後に近寄る。
私はただ、ぞろぞろと並んでいる本棚を見るばかりだった。
成歩堂龍一が、急に私に抱きかかってくる。
「キャッ・・・!何する・・・のよ!?」
突然、胸に弱い電気が流れるような感覚に襲われ、つい叫んでしまう。
成歩堂龍一が、私の胸を揉んでいる。
「どこ触ってんのよ!!」
私は顔を真っ赤にさせながら言う。
463成×冥:04/08/28 23:33 ID:+5zCAMiL
「・・・服の上からも感じるの?」
成歩堂龍一の以外な発言に、戸惑う私。
しかし、胸から感じる快感に、喋れなくなる。
「はぁ・・・あん・・・・」
自分の口から、嫌らしい声が自然に出る。
「可愛いね。狩魔検事は・・・」
成歩堂龍一は、もうしりもちをついている私の背後から、胸をまさぐっている。
「やめ・・・て・・・はぁ・・・ん」
やっとのことで、言葉を絞り出す。
「あんまり声を出すと、誰かに見つかるよ」

その言葉に、私ははっとする。
・・・そうだ。ここは図書館だ。
私は必死になって両手で口を押さえ、声を出すまいとする。
「もっと可愛い声を聞かせてよ・・・」
そう言うと、成歩堂龍一は、私の短いスカートの中に手を突っ込む。
成歩堂龍一は、私のスカートの中に手を入れると、下着越しに秘部を触ってきた。
「うわ・・・すごい濡れてるよ」
私は、恥ずかしくて死ぬかと思った。
でも、成歩堂龍一は、下着越しに私の秘部を触ってくる。
上半身と下半身から、快感がじわじわと私に襲い掛かってくる。
464成×冥:04/08/28 23:34 ID:+5zCAMiL
「う・・・むぐ・・・」
私は必死に喘ぎ声を抑えた。
「・・・結構しぶといね」
成歩堂龍一は、にこにこしながら言う。
私は、今にも漏れそうな声を押し殺す。
急に、快感が無くなる。私は、あまりにいきなりだったので、少々驚く。
「あ・・・」
成歩堂龍一は、床に座っている私の目の前に膝をつく。そして、いきなり
スカートの中に頭を入れ、ぐちょぐちょの秘部を舌で舐め始めた。
今日は、暑かったので、素足で法廷に来ていたのだ・・・。
さっきまでとは違う、電気のような快感が体を貫く。
声を押し殺しても、押さえ切れなかった。
「むぐ・・・ぁあん!はぁ・・・ひゃ・・・はぁん!!」
顔は真っ赤になり、次第に声も大きくなり、気が付けば自分から足を開いて
いた。
「ぁあん・・・はぁ・・・んふぅ・・・」
成歩堂龍一は、そんな私を見て喜んでいる様子だ。最初は、やさしく舐めて
いたのだが、次第に激しくなっていく。
体は、激しくなっていくにつれ、反応を増してくる。
「はぁん!!あぁ!!」
成歩堂龍一は、更に私の膣の中に、舌を入れ始めた。いつもやっている、指
とは全然比べ物にならないほど快感が襲ってくる。
465成×冥:04/08/28 23:34 ID:+5zCAMiL
「ぁあ・・・だめッ・・・!
成歩堂龍一は、私の足を肩に乗せ、ひたすら舐めている。
「ぁあ!やぁ・・・はぁん・・・!」
私は、髪を振り乱して喘いだ。
「ちょ・・・なる・・ッりゅ・・・いち・・・!」
私は、やっとのことで声を振り絞る。
すると、成歩堂龍一は、私の足を肩から外し、顔を上げる。
「冥・・・どうしたの?」
成歩堂の口の周りは、私の愛液でぐちょぐちょだった。
「もう・・・やめよ・・・」
目の端から、涙が出てくる。
恥ずかしくて、気持ちよくて。
「私・・・壊れちゃう」
「・・・壊れても・・・いいよ」
「え・・・?」
466成×冥:04/08/28 23:36 ID:+5zCAMiL
・・・・・・・・


・・・ここは、どこなんだろ?
私は、霞んだ目であたりを見回す。
いつの間にか、成歩堂法律事務所のソファーで寝ていた。
「あ、狩魔検事!」
私は眠気を覚ますような大きい声に驚く。
「あ・・・綾里真宵!」
「狩魔検事、裁判所の図書館で寝てたんだって?なるほどくんから聞いたよ」
「ち・・・あれは!」
私は思わず、覚えている所までを話そうとしてしまった。
「まぁ、とにかく居酒屋に行こう!なるほどくん、御剣検事が待ってるから」
「れ・・・レイジもいるの?」
「うん。なんでもいいから早くいこ!」
綾里真宵は私を起こして、近くの居酒屋に行くハメになった・・・・。
昼ごろに図書館に行ったのに、あたりはもう真っ暗だった・・・。




(了)
―――――――――――――
あとがき

よく書けたものだと思ってる。ウン。
467ma=ta-ri:04/08/28 23:37 ID:+5zCAMiL
投下完了しますた。下手でスマソ。

468名無しさん@ピンキー:04/08/29 00:14 ID:6q75uHZI
ミツメイ ミツメイ ミツメイ ミツメイ ミツメイ ミツメイ〜♪
469名無しさん@ピンキー:04/08/29 01:25 ID:QqHSDjav
人稲杉。
470名無しさん@ピンキー:04/08/29 06:31 ID:McM25ozB
マターリタン、ナルメイ投下サンクスコ!(ノ*´з`)ノチュゥ
素足で裁判所なんか行ったら
弁護士とか検事とか裁判官とか職員とかetcetc
襲われちゃうYO!
471名無しさん@ピンキー:04/08/29 11:50 ID:b7qkF98Q
メイキリ読みたいのはモレだけか?
472名無しさん@ピンキー:04/08/29 13:24 ID:XTiqQ2M1
473名無しさん@ピンキー:04/09/01 12:21 ID:xWckcIqk
だれかミツメイ投下して〜 _| ̄|○
474名無しさん@ピンキー:04/09/02 00:28 ID:rnnA8Pih
ミツ×メイ→ナルという微妙な設定な上に、
エロまでが長ったらしく脳内妄想が入ってるようなのでもOKですか?
475474:04/09/02 03:57 ID:6t1YzRvS
うーん、あまり人がいないようですが、投下してみます。
メイはナルホドに片想いで、ミツルギはそんなメイにラブって感じです。エロはミツメイです。
本当に無駄に長いのですが、ドゾー

 ↓
「じゃあ、今日はお疲れ様ー」
 吐麗美庵から出てきた面々は口々に別れの言葉を交わしながら、幾度となく頭を下げている。冥はそれをぼんやりと遠巻きに見ていた。
 最後の裁判、成歩堂弁護士の勝訴祝い。冥はその明るい面子の輪に最後まで馴染むことが出来ないまま、今も輪から外れ、ワインで火照った頬を冬の外気で冷まそうとしていた。
 ただ突っ立っているだけの冥に最初に気づいたのは、綾里真宵だった。
「冥さんも、お疲れ様!」
「あ? ええ……」
 真宵が人懐っこい笑顔を浮かべて、冥の側へ寄ってくる。
 その背後には――成歩堂龍一。
「冥さんは私を助けるためにからくり錠と格闘してくれてたんだよね、なるほどくん」
「うん、そうだな」
「昨日の敵は今日の友ってヤツだねぇ。冥さん、本当にありがとう!」
「わ、私は別に、検察の捜査に協力しただけよ」
 深々と頭を下げられて、冥は何だか照れ臭くなる。
 本当はあってはならないことなんだわ。検察と弁護士が協力するなんて。
 気まずくて、視線を泳がしていると、
「僕からも改めて礼を言うよ。ありがとう、狩魔検事」
 その男と目があった。
 成歩堂は屈託のない微笑を浮かべながら、冥に片手を出してくる。
「何よ、その手は」
「握手ぐらいしておこうかと思って。君とは色々あったけど、上手くやっていけるならその方がいいからね」
「調子に乗るんじゃ……」
 得意の鞭で不埒な掌に制裁を与えようとしたその時。
「人の好意は素直に受けておけ、狩魔冥」
 いつの間にか側に立っていた御剣怜侍が、冥の手と成歩堂の手を掴んだ。抗議しようとする冥をよそに、二人の手を強引に重ね合わせる。成歩堂の大きな掌が、手袋越しにもわかる冥の華奢な指を掴んだ。
「こういう女なんだ、今はこれで許してやってくれ。成歩堂」
「な、何よ! あなたに言われる筋合いは……あなたも離しなさいよ、成歩堂龍一!」
 冥は振り解こうとするも、一回り大きな成歩堂の手は冥の手をすっぽりと包んでしまっている。
「まぁまぁまぁ」
「……あなた、酔ってるわね」
「まぁまぁまぁ」
「酔ってるな、成歩堂」
「……最悪だわ、こんな……」
 納得いかないまま初めて触れられた成歩堂の手は、とても温かった。まるで、父親の様な――。
 いけない。冥は頭を振る。
 もうあの人はいないのだ。それをちゃんと理解しなければいけない。私のためにも。まして、この男にあの人の面影を求めるなんて、惨め過ぎる。
「じゃあ、電車も無くなっちゃうしそろそろ帰らないと、真宵ちゃん」
 言いながら、成歩堂の手が離される。人肌から離れた右手は妙に寒いと冥は思った。
 そうだ、わかっている。
 冥は心の中で呟いた。
 わかっている。この男には、既に大事な存在がいるという事ぐらい。
「また一緒にご飯食べましょうね、御剣検事!」
 真宵が朗らかに言う。
「ああ……しかし、店は変えて貰いたいな」
「お前はこれからどうするんだ、御剣」
「私か? 私は……」
 チラリと盗み見るように、御剣の視線が冥へ向けられた。一瞬、その物言いたげな目と目が合う。
「このじゃじゃ馬を送ってから、自分のホテルに戻るとしよう」
「は!?」
 思わず大きな声で冥は聞き返してしまった。
「どうして私があなたに送り届けてもらわなきゃいけないのよ! 大体、方向が全然別じゃない!」
「という訳で、今日は楽しかった。ありがとう成歩堂」
「うん、僕もだ。気をつけて帰れよ」
「無視するんじゃないッ!」
「はみちゃーん、帰るよー」

 既に人気の無い道の端を、御剣と冥の二人はゆっくりと歩いていた。明らかに歩幅は御剣の方が大きく歩くのも速い筈なのに、彼は冥の前へ出ようとしない。ボディガードのつもりなのかしら。冥は一人歯噛みした。
 冥は彼のこういう所が好きになれない。昔から、彼は冥を子供扱いする。実際7つも年下の娘など26歳になる彼からしてみれば子供同然なのだろうが、そんな扱いを自尊心の高い冥が許す筈も無い。
「遠慮せずに横に立ったらどう?」
 苛立ちを込めて冥は言った。
「気にするな」
「するわよ」
「苛立っているようだな」
「あなたが私を送っていくなんて言い出すからよ」
 冥は言いながら、密かに自嘲した。違う。苛立ちの理由はもっと他にあるくせに。
「成歩堂か」
 思わず足が止まった。
 その思いがけない名前を、思いがけない人物の口から、このタイミングで聞くことになるなんて。
 冥は振り返ると、見開いた目を御剣へ向けた。御剣は普段通り、嫌味なぐらい冷静な目でこちらを見返している。
「何であなたが……、いえ、どうして……」
「――好きなのだろう?」
 羞恥と怒りで冥の顔が赤く染まる。
 あまりのことに身体が強張り、鞭を振るうことさえ出来なかった。

 **

 ――姉さまの小鳥が逃げた……大切なカナリアが……

「私じゃないわ!」
「アリバイが無いのはお前だけだ、メイ」
「あ、ありばい……?」
「不在証明……事件が起きたと推定される時間内に、事件現場にはいなかったという照明の事だ。恐らくカナリアが逃がされたのは最後に餌をやった午後1時から、いなくなったところを発見される午後2時までの1時間。お前以外家にいた人間には全員アリバイがある」
「自分のお部屋で勉強してたわ! お部屋から外には出てない!」
「それを証明出来る人物はいるか? 証人は?」
「そんな……そんなの……いない……」
 ――パパ……怖い……どうして? 私のパパなのに……
「い、犬よ! リュウがやったんだわ!」
「犬がこんなに器用に鳥籠の扉を開けられるか?」
「で……でも……だって、私じゃないもの……、私じゃ……」
「疑わしき者を罰せよ。――それが検事の宿命なのだ。メイ」
「パパ……」
「メイ、両手を前に出しなさい」
「…………」
「怜侍」
「……はい」
「この鞭でメイを打つんだ」
 ――私のパパなのに……パパは……
「私が?」
「お前はまだ被疑者への冷徹さが足りん。この狩魔の技術を全て学びたいのなら、一刻も早く狩魔の精神を
その身で覚えるべきだ。……今ここで、メイを打て」
「…………」
「…………」
「……はい」
「……レイ……」
 ――パパは……私よりもレイの方が大切なの……?

 **

「着いて来ないでよ」
 うつむいたまま、冥は自分の中にわずかに生き残る気丈な部分をフルにして、まだ背後に着いて来る御剣へ語気を強めて言った。
「下を見ながら歩くと危ないぞ」
「顔なんて上げられる訳、ないじゃない!」
 本当ならば走り出したいところだ。走ってホテルへ駆け込んで、自室に鍵をかけて閉じこもっていたい。
 迂闊だった。見透かされていたなんて。しかもよりによってこの男に。
 どうして気づかれたのか。自分の態度に何か不自然なものがあったのだろうか。
 まさか、彼も気づいているのだろうか? この私の無様な横恋慕に。
「きゃっ――」
「!」
 アスファルトの凹凸にヒールが引っ掛かり横転しそうになった所に、御剣の腕が素早く伸びて抱えられる。
「だから言っただろう、闇雲に歩いていると危ないと……」
「うるさい! 離して!」
 力を込めて、密着してしまった御剣の身体を突き飛ばす。しかし御剣の体躯に対してその力は逆に自分への衝撃にしかならず、反動で冥は勢いよく尻餅を突いてしまった。
「あうっ」
「お、おい、大丈夫か?」
「……見ないでよ」
「む?」
「見ないで、お願いだから……」
 冥は道に座り込み、立ち上がることが出来ない。
「あなたにはいつも、駄目な所しか見せられない」
「メイ……」
「だから、見ないで。お願い。お願いだから、一人にさせて……」
 惨めだった。
 弁護士。検事の敵。しかも父親を有罪に陥れた男。
 大したキャリアも無い、殆ど無名にの弁護士に、挑み破れ、そして心を奪われた。
 決して叶うことのない片想い。
 惨めだった。こんなこと、誰にも言えない。決して誰にも口外せず、死ぬまで心に秘めておくつもりだった。その筈だったのに。
「どうしてあなたなのかしら……レイ」
「…………」
「どうしてあなたしか……私をわかってくれないのかしらね」
 沈黙が続く。
 先に動いたのは冥だった。タイトスカートについた砂埃を払いながらゆっくりと立ち上がり、再びホテルへ向かって歩き出す。御剣もまた、それに何も言わず着いて行こうとする。
「もういいって言ってるじゃない。何? 同情してるの?」
「わからない」
 御剣は正直に返した。
「ただ、君を一人にしたくない」
「…………」
「ホテルの部屋の前までだ。そこまで君を送り、君が素直に部屋に入っていくのを見たら、私も帰る」
「……部屋の中で自殺したりするかも知れないわよ」
「君はそこまでプライドの低い女じゃない」
「…………」
「もう少しの辛抱だ。行こう」
 二人は再びゆっくりと歩き出した。まるで行き先がわからないかの様に。

 **

 冥が泊まっているホテルはもう真夜中なためかロビーにも廊下にも人気が殆ど無かった。
 フロントで冥が鍵を受け取るのを待ち、御剣は一緒にエレベーターへと乗り込む。
 二人は終始無言だった。少なくとも冥には、御剣に言いたい言葉も、掛けてもらいたい言葉もなかった。だからずっと黙っていたし、黙っていてもらえることが救いになっていた。
 ――だけど、不思議だわ。
 冥は思った。自分が深く悲しんでいる時には、いつもこの男が横にいる。成歩堂に敗れて検事をやめようとした時も、姉さまのカナリアが逃げて、犯人とされてしまった時も。
 あの日、鞭に打たれた両手を濡れたタオルで優しく冷やしてくれたのは、鞭打った本人である御剣だった。冥がまだ6歳、御剣が13歳ほどの時の事である。
 例のD6号事件以来、幼くして狩魔業の元に検事の勉強をするため引き取られた御剣は、数年間狩魔のアメリカの実家に滞在し、幼少時代の冥と時を過ごしていた。
 初めこそなぜ別の苗字の人間が同じ家に住んでいるのか理解出来なかった冥だったが、大きくなって事情を把握するにつれ、一つのことが理解出来た。
 御剣怜侍は、特別な少年だということを。
 狩魔の名を冠していないにも関わらず、その精神を継ぐ者として狩魔家に受け入れられた少年。
 例えそれが御剣家に対する狩魔業の姦計によるものだったとしても、この事実は変わらない。物心ついた頃、既に冥の場所である筈だった「狩魔業の一番弟子」の座が奪われていたという事実は変わらないのだ。
 それにしても。
「……誰が逃がしたのかしら」
「何だ?」
 急に沈黙を破った冥に御剣は怪訝な顔を向けた。
「カナリアよ。覚えていない? 昔、うちの姉さまのペットのカナリアが鳥籠から逃げてしまった事があったでしょう」
「ああ……あったな、そんな事も」
「パパは私を犯人だと言って、私は結局疑いを晴らせることが出来なくて、あなたに鞭で打たれたのよね」
「いや、あれは」
「パパには逆らえなかったんでしょう。わかってる。あの家でパパに逆らえる人間なんていなかったもの。別にそんなことはどうでもいいのよ。ただ、私は本当に逃がしていないのよ、姉さまのカナリア」
 丁度その時、エレベーターが目的の階へ到着した。ドアが開き、相変わらず御剣は冥の後ろに着きながら、冥の部屋へと向かった。
 高級感の漂う絨毯が敷かれた廊下を進みながら、
「なぜ、今頃になってその話を?」
 御剣が言った。
「……前にも何度かこんな事があった、と思ったのよ」
「こんな事とは?」
「言ったでしょう……あなたには私の駄目な所しか見せられないって」
 冥はそう言って感情の無い笑いを浮かべる。
「あなたに子供扱いされるのも仕方ないわね。私はどうせあの頃から少しも成長していないんだから。……パパが有罪になって、側からいなくなってしまっても、私は結局狩魔の呪縛から解けていないし……」
 御剣は、何も言わなかった。
 暫く廊下を進み、一つの部屋の前で立ち止まる。
「ここよ」
「そうか」
「……お別れね、レイ」
「…………」
 冥が鍵穴へ鍵を入れようとした手を――御剣が止めた。
「何をするの?」
「メイ。もう君は完全に狩魔の人間な訳ではない筈だ」
 御剣は真っ直ぐに冥の瞳を見つめてくる。そのあまりに正面から向けられる視線に冥は動揺した。子供の頃から端整な顔立ちだった美少年は、暫く見ない間に立派な男の風貌に成長していた。
 今までずっと二人きりである事を意識していなかったのに、急に恥ずかしくなる。同時に、何が起こるかわからない恐ろしさを冥は感じていた。
「私が、狩魔の人間じゃない?」
「君は成歩堂に心を開いた」
 再びその名が言葉に出され、冥は瞬間的に頭へ血が上る。
「わ、私は……別にあの男にほだされた訳じゃないわ。心を開いたって何よ」
「あの男に任せれば大丈夫だ。きっと君を助けてくれる。あの男なら」
 何を――何を言ってるの、この男は。
 冥の堪忍袋の緒が切れた。
「勝手な事言わないで! 私が今更成歩堂龍一に何を頼れるって言うの!? そうよ、あなたの考えてる通り、私はあの男が好きよ。でもどうしようもないことなのよ! だってあいつは……あいつには綾里真宵がいるじゃない! あいつの側に私の場所は無いのよ!」
 冥の大きな瞳から涙が溢れてきた。感情が昂っているせいだ。けれど涙を拭う気にもなれない。御剣にまた涙を見せてしまうことになった、その事が腹立たしく、また惨めだった。
「成歩堂龍一のパートナーは綾里真宵と……あなたなんでしょう、レイ。異性として恋人にもなれない、同性として相棒にもなれない、私にどうやってあの男に全てを任せろって言うのよ!」
 このホテルにどれだけの人間が泊まっているかはわからない。廊下でこんな大声を出すのは迷惑に決まっている。
 でも止められなかった。涙と一緒に今まで堪えてきた感情が吹き出してくる。
「大体、あなたばっかりずるいのよ! パパだって結局あなたが持っていったんじゃないの! パパはアメリカに残って検事をやっていたって良かったのに、結局あなたと一緒に日本に帰ってしまった」
「メイ」
「あなたと同じ年に私だって検事になったのに、パパは私に会いに来てくれなかった。そして私の知らない日本で、あなたと成歩堂龍一がパパを有罪にしたのよ!」
「メイ、メイ、落ち着け」
「成歩堂龍一だって信頼しているのはあなたの方で私はおまけみたいなものよ」
 自らを嘲った笑いを冥は浮かべる。
「私は成歩堂龍一の親友になんてなれない。みんな、みんな……みんなあなたが持っていってしまう……あなたはいつだって私より先に行ってしまう……。私が欲しいと思っているモノを全部奪って……」
「……メイ」
「何なのよ! ずるいわよ! あなたと私、何が違うって言うの!? あなただって私と同じになる筈だったのに! 狩魔の呪縛から解けないまま、裁きの庭で孤独に戦う人間になる筈だったのに!」
「…………」
「ずるいわよ……私は成歩堂龍一の様に助けてくれる友達なんていない。ずっとずっと独りぼっちなのよ!」
 突然、御剣が冥の鍵を奪った。
「!?」
 驚く冥を尻目に御剣は部屋の鍵を開け、戸を開くと、冥の右手を掴んだまま部屋の中へ入っていく。後ろ手に戸を閉めるとオートロックがかかった。殴られる――冥はそう思った。子供の時に打たれた鞭の音がはっきりと耳に甦る。冥は目をつぶった。
 どんな衝撃も起きなかった。
 ただ――再び目を開いた時、冥は御剣の腕の中にいた。一瞬何が起きたかわからなかったが、御剣の逞しい腕が冥の細い身体をがっしりと抱いている。大きな掌が冥の頭に回され、涙に濡れた頬を指で撫でた。
「な……なに? なによ……」
「カナリアだ」
「え?」
「あの日、カナリアを逃がしたのは、この私だ」
「……何ですって!」
 身じろぎしようとする冥だが、御剣の抱き締める力がそれを押さえ込む。
「私は確かに狩魔の家に迎えられた。犯罪者を葬る検事になるために。しかし、私は所詮部外者だ。いつでもそこはかとない疎外感を感じていた。そして……メイ、君もだ」
「私……?」
「君が狩魔業の娘として相応しい検事になるために、私と張り合うように頑張っていたことが、私には居た堪れなかった」
 御剣の腕にますます力が込められる。痛いぐらいだった。だが冥は正体不明の心地よさを感じていた。
「君は私に嫉妬していたんだろう? 狩魔業に教えを受ける部外者の私に」
「それが……それが、何なの? それがカナリアを逃がした動機なの?」
「私達はカナリアの様なものだった。あの家に、狩魔業に執着するあまりに捕らわれていた」
「私達が……」
「確かに私は日本で最高クラスの検事である狩魔業の教えを受けられる事を誇りに感じていた。……だがその一方で説明の出来ない孤独を感じていた。そんな頃だった……あのカナリアを逃がしたのは」
「パパに捕らわれていた私達の代わりに、鳥籠に捕らわれていたカナリアを逃がしたって言うの?」
「まさか君に疑いがいくとは思わなかった。そして私は自白する勇気も無かった。あの家で部外者の私があんな事件を起こしたとわかれば、完全に見捨てられていただろうからな」
「…………」
「軽蔑しただろう。私を」
「……いいえ、別に。私の中ではもう時効だわ。……それよりも」
 冥は恐る恐る御剣の顔を窺い見た。視線がかち合い、慌てて目を逸らす。
「その、この状態の釈明をしてくれないかしら……」
「……君の言う通りだ。私にはたまたま成歩堂という存在がいたから、狩魔の呪縛から解放された。だが君は……メイがまだ鳥籠の中に捕らわれたままだというなら……そこから助け出してくれる存在が他にないと言うのなら」
 一呼吸おいて、言葉が続けられる。
「私にその役割を担わせて欲しい」

 **

 御剣の腕の力が若干緩んだ。冥は少しだけ身体を離し、紅潮した顔で御剣を間近に見つめた。
「……あなたも酔ってるのね?」
「君よりは冷静だ」
 御剣の手が冥の頬に当てられる。成歩堂と同じ人肌の温もり。けれど、なぜだろう、前よりもずっと温かい。
「あなたが証明したんじゃない、私は……成歩堂龍一の事が……」
「ああ、了解している。それでもいい」
「私が駄目よ、そんなの……だって……私」
「私が嫌いか? メイ」
 冥は言葉に詰まった。本来ならば確実に言えた筈だった。「あなたよりも好きな人がいる」と。けれど今はその言葉がすぐに口に出来ない。心が迷いを見せている。
「少しだけ試してみないか」
「な、何を」
「だから、その……」
 恥ずかしげに言い澱む御剣を見て、冥は思わず苦笑した。やっぱりこの男を心底憎むことは自分には出来そうにない。
「あなたがどこまで担えるか……試してみる?」
「メイ」
「悲しい終わり方になるかも知れないわよ。あなたを成歩堂龍一の身代わりにしてしまうかも知れない。それでもいいの?」
 冥は御剣の瞳を真っ直ぐに見た。その真剣さに応えるように、御剣ははっきりと頷く。
「構わない。君に鞭を打ってしまったことは、今でも後悔している。あの時の君の痛みに比べたら、マシだ」
「バカね」
 冥が微笑む。嘲笑でも苦笑でもない、自然の微笑みだ。
 僅かに離していた身体を戻し、御剣の広い胸板に頬を摺り寄せる。温かかった。掌などよりもずっと。
「……あの後、タオルでずっと冷やしてくれたわね」
「……そうだったな」
「嬉しかったわ……変よね、鞭打った本人だっていうのに」
「メイ……」
 冥の髪を撫でていた御剣の手が冥の首筋へ下りる。くすぐるようにそこを撫でられ、そのまま顔へと滑り、顎を静かに持ち上げる。まだ涙が乾かない冥の睫毛が微かに震えていた。
「後回しになって申し訳ないが、きちんと言おう」
 部屋の照明は点いてないまま、明かりは大きな窓から入ってくる街並のネオンの光ぐらいしかない。その僅かな明かりの中でもわかる、御剣の上気した顔。
「君が好きだ。ずっと、前から」
 そして、静かに唇が重ねられる。
「ふ……ん……」
 唇が合せられるだけのキスから、顔の角度を変えて、深いキスへ。自然に開けてしまった冥の口の中に容易く御剣の舌が入り込んでくる。奥の方で縮こまる彼女の舌と絡ませながら、御剣は抱き締める腕に力を込めた。
 ファーストキスだわ、と冥はぼんやりと思った。自分の口内で動く御剣の舌の感触に、胸がいっぱいになっていく。
 本当なら成歩堂龍一が相手であるのが一番だった筈なのに、こんなにも簡単にレイの方へ心が動く自分は軽薄なのだろうか、と心配になった。しかし、長く丹念に続けられるディープキスに、些細な不安が流されてしまう。
「ん、は……」
 やっと唇が解放された。
「……上手ね、レイ」
「む……そ、そうなのか?」
「え? た、多分」
 思わず返事をして、後悔する。レイが初めての相手だってばれるかしら。
 御剣の顔を窺ってみるが、本人は一人で難しそうな顔をしている。
「恥ずかしいんだが、その……君が始めてなのだ、こういう事をさせて貰うのは……」
「ええ!?」
 冥は心底驚いた。この美貌、この年齢で、今のがファーストキス。前から堅物な男だとは思っていたけれど、まさか本当に見た目通りだったなんて。意外と言うより他になく、思わず御剣の顔をまじまじと見つめてしまう。
「へ、変だろうか、やはり」
「あ、いえ、変ってほどでもないと思うわ。レイの年齢になっても未経験って人はたくさんいると……思うし……、わ、私も……初めてだったし」
「何だと!?」
 今度は御剣が驚愕する番だった。
「な、何よその驚き様は! 失礼よ!」
「うう、す、すまない。いや、私はてっきり……」
「悪かったわね!」
「いや、本当に謝る! すまない!」
 御剣は拗ねてそっぽを向こうとする冥を何とか制止してこちらに向かせる。
「本当は嬉しいんだ。君の、なんだ、初めてになれて」
「…………」
「お、怒っているのか? メイ?」
「とにかく証明出来たわ。あなたは女の扱いが、下手」
「むぅ……」
「……もう一度、キスして。やり直して。そうしたら……忘れてあげるわ……」
 言ってて自分で恥ずかしくなったのか、冥はそれまで一息に告げると、耳まで赤くした顔をうつむかせてしまう。
「……うム」
 大きく頷くと、御剣は再び冥の唇に自身のを重ねた。深く、長く、キスが紡がれる。
「んむ……は……ふぁ……」
 再び、矛盾した満足感が冥の中に生まれる。委ねてしまっていいのだろうか? このまま……。
「ふ、んは……レイ、れひ……んん」
「メ……イ……」
 息継ぎを求めて僅かに離された口の端から唾液と共に粘着音が零れる。ぴちゃ、ぴちゃ、という微かな水音。
 猫がミルクを舐めているような可愛らしい音がどうにもいやらしく、自分が今している事を客観的に捉えてしまい、冥は恥ずかしさに身をくねらせる。すると、
「!」
「くっ……」
 冥の太股に、屹立した御剣のそれが擦りつけられるような形になった。
 衣擦れに快感があったのか、御剣が思わず身体を離す。
「だ、大丈夫?」
「ああ……別に、大丈夫だ」
 冥はその膨らみを目で追ってしまった。
 外から帰ってきたままなので御剣は厚手のコートを着ていたが、そのコートの前を割って、ズボンの前が飛び出してきている。男性の変化したそこを見る事すら冥は初めてだった。
「苦しそうね……本当に大丈夫なの」
「……正直言って、辛い。君が許してくれるなら、何と言うか……次の段階に進んでしまいたいのだが」
「つ、次の段階、って」
 目を白黒させる冥に近づき、御剣は冥の着ているジャケットの前のボタンを一つずつ外していく。
 まだ冥は何も言っていないので、その行動は無許可だ。だがその手の動きはどこか紳士的で、冥は制することが出来ない。
 普段着のスーツが現れる。そのスーツが包み込んでいるふくよかな乳房を、御剣が服の上から静かに掴んだ。
「あっ……」
 それだけで冥の身体に電流が走る。最初は右手だけだったが左手も加わり、冥の胸は御剣の思うままに歪められる。
「ブラウスを脱がしていいだろうか、メイ」
「あ、あのっ、レイっ」
 拒むに拒めない冥を無視して御剣はスーツの前を開け、その下のブラウスのボタンも逸る気持ちを抑えて外していく。
 まるで戒めから解かれたように、白いブラウスの下から冥の乳房が零れ出した。レースがあしらわれた薄い水色のブラで包まれている。
 御剣はいちいち断るのも面倒になったのか、今度は無断でそのブラを上に押し上げる。
「ちょ……レイ! 待っ……」
 先に左の乳房が揺れて現れ、数拍遅れて右の乳房がブラから滑り弾んでみせた。先端の乳首は色素が薄く、緊張からなのか既に固く尖っている。形の良い色白の乳房を目の前にして、御剣は思わず唾を飲み込んだ。
「レ、レイ?」
「は……すまない、見惚れていた」
「バ、バカ! 真面目な顔して変な事言わないで……!」
 憎まれ口を叩く冥の方も実は羞恥で思考回路がパンクしそうになっていた。初めて男に見せる、何も隠す物がない生の胸。今すぐに手で隠してしまいたかったが、緊張で強張った手は御剣のコートを掴んだまま離せそうにない。
「いや、きれいだ……本当に……」
 再び御剣の手が冥の乳房を包む。
「あ、あ」
 柔らかいその2つの膨らみを御剣は夢中で揉み始めた。御剣の大きな掌に収まるか収まらないかというボリュームだ。掴む掌に固い感触が増していき、ますます固くなった乳首を御剣の指先で弄ぶ。冥の背が一際大きく仰け反った。
「あ! やぁッ!」
「い、痛いか?」
「あんッ、違……あッ、違う、さ、先の方、弱いのよッ……はんッ」
「そ、そうか。ならば……」
 そう言うとおもむろに、御剣は冥の乳房の先端を口に含んでみせる。
「ああッ!」
 指とは違う粘膜のねっとりとした感触が、今までと違う電流となって冥の背筋を駆け巡り、下半身のそこへ響く。
 その反応に自信がついたのか、御剣の舌の動きが激しいものになる。空いた片方の乳房の先端を指で弄りながら、まるで赤ん坊の様に冥の乳首を吸い続ける。
「あッ、はッ、あぁッ! レイ……レイッ!」
 思わず冥は御剣の頭を抱き抱えた。腕の中の頭が自分の胸を吸い続けるその光景に、冥は淫靡さと愛おしさを感じずにいられない。
 下半身で膨らむむず痒さが堪らなくなり、トイレを我慢するように股を擦り合わせる。ストッキングとショーツの繊維が僅かに擦れて、言い様のない快感が冥を襲うが、こんな程度では足りないという自覚もあった。
「レ、レイ……胸だけじゃなくて」
 全て言うことが出来なくて、途中で言葉が止まってしまう。御剣は胸から口を離さないまま、何事かという風に冥の顔を見上げてきている。もどかしげに冥は御剣を引き離すと、彼の手を取り自分の熱くなっている部分へ押し当てた。
 ようやく合点がいったという風に、御剣が目を丸くする。
「あなただって、こんなになってるじゃないのよ……わかるでしょう」
 そう言って冥はズボンの上から御剣の固いそこを擦ってみせる。
「そうだな、すまなかった」
「ん、はむ……」
 三度、二人は唇を重ね合わせると、密着した冥の身体に御剣の手が滑った。タイトスカートを捲り上げ、尻たぶを撫でながらストッキングと一緒にパンツを下ろしていく。
 愛液で湿った下着のクロッチが秘部から剥がれる瞬間に小さな電流が走り、冥がくぐもった喘ぎを御剣の口の中に漏らす。
 そして、中心に御剣の手が伸びた。
「あッ、はあッ」
 思わず口を離して冥が喘いだ。
 御剣の指先は冥の恥毛をかき分け、剥き出しになった固いクリトリスを優しく転がした。
「ここが敏感というのは事実なんだな……」
「あッ、あッ、あんッ、あんッ」
 陰核が指で弾かれる度に冥の嬌声は上がり、奥の割れ目から白い愛液が滲み出てくる。
 冥は直にそこに触れる様なマスターベーションを今までにした事が無い。何だか身体が寂しい時に下着の上から撫でる様に触るだけで、その方面の知識に疎い彼女は自分で絶頂を体験することも出来ず、いつも頃合を見て中断する事が常だった。
 だから今彼女を襲う快感は全く未知のもので、何度も腰を震わせてしまうような感覚をどうしていいかわからず、何とか自身の身体を支えているのがやっとだった。
 だが御剣の指がクリトリスから秘裂の方へ移ると、その心地よい快感に鋭い痛みが混じった。
「痛ッ」
「なに、痛いのか、メイ」
「な、なんだかそっちは、まだ駄目みたい」
 熱に浮かされた瞳で冥は心配そうに見てくる御剣を見返した。
「うム、そうか、こっちはもっと濡らさないと駄目なのか……。メイ、その、横になってくれないか?」
「え、ええ」
 後から思えばそこでベッドへ移動すれば良かったものの、冥はその場に座り、御剣に対して少し脚を開くような体勢で寝転んでみせた。カーペットのざらついた感触が気になるが、今更立ち上がる訳にもいかない。
 胸以上に見せるのが恥ずかしい場所である筈なのに、冥の頭にその常識は一瞬だけちらついただけで、すぐに霧散してしまった。今冥にとって大切なのは、より胸を満たしてくれる満足感、それに繋がるための御剣による快感なのである。
「こうで……いいかしら?」
「う、うム」
 御剣は四つん這いの形で冥の秘部に顔を近づけると、躊躇いながらも舌全体で冥のそこを舐めてみせた。
「んッ」
 クリトリスも同時に舐められ冥の腰が浮き上がる。
「やはりこちらがいいのか……」
 言うと、御剣は舌先でクリトリスを転がし出す。
「あぁ……、ああん、はぁッ」
「気持ひ……いいんふぁな……メイ、感ひて……ふれてるか?」
「な、舐めながら、はッ、話さないで……ぇッ、ああぁッ、あ、あ、あ」
 クリトリスに舌を這わせながら、御剣は入り口の柔肉を指先でくるくるとなぞり出す。滲み出てきている愛液が滑り、徐々に指先の侵入を壁が迎え入れる。
「ああ、そ、そんな、はぁ、あ、あんッ」
 狭い入り口をゆっくりと分け入ってくる御剣の指先に恐怖を感じながらも、冥はクリトリスから這い上がる快感に蕩かされていた。
「ね、レイ、あッ、も、もっと強く」
「ふむ……?」
「もっと、あ、つッ、強く、吸って、吸ってッ」
 理性を失いかけた冥の懇願を御剣は聞き入れた。口先で陰核を抓むと、舌で転がしながら最初は軽く、徐々に強めに吸っていく。
「あああッ、ああああッ」
 膣から大量の蜜が溢れ出し御剣の指を根元まで濡らした。人差し指は既に第二関節ほどまで膣内に入り込んでいる。焦る気持ちを抑えて、ゆっくりと細かく指を前後させながら奥に進めていく。
 冥は無意識に段々と腰を浮かばせて、高まっていく快感を受け止めていた。微かに回復した羞恥が喘ぎ声の大きさを気にし、手で口を塞ごうとするが、漏れ出す声は指の隙間を通り抜けて部屋の中に響いてしまう。
 御剣は指を引き抜くと、クリトリスを圧迫しながら舌先を秘裂に滑り込ませた。
「はッ、ああ、レイだめッ、だめッ」
 溢れてくる愛液を口で受けながら、御剣は陰核と膣を交互に舐め回す。
 冥が感じてくれる事が御剣には本当に嬉しかった。例え彼女の心が完全に自分の物ではなくても、今この時に彼女が自分の手で平静を乱され、初めての快感に酔ってくれるのならば、この自分のつまらない嫉妬などはどうでもよかった。
 舌先を包む膣壁に微妙な変化があった。断続的に絞るような収縮を繰り返してくる。
「レ、レイ、あ、あッ、わたし、ああ、わたしッ」
「メ……イ……、メイ……」
「わたしッ、わたしッ、はッ、あッ、あッ! あッ! あ――――ッ……!」
 冥の浮き上がった腰が大きく震え、次に細かい震えを起こしながら硬直した。膣の奥から大量に真白な愛液が零れ出し、尻の割れ目まで伝っていき、糸を引きながら床のカーペットへと染み込んでいく。
 冥の初めてのオーガスムだった。
493474:04/09/02 04:21 ID:6t1YzRvS
とりあえず今晩はここまでで…まだ続くのかyoって感じですが。
自分が専ブラのため改行してないので見づらかったら申し訳ないです。
494名無しさん@ピンキー:04/09/02 08:53 ID:8KOBaoYn
無駄に長くなんてないですよ!
メイちゃんの心理描写見事です。
ミツルギも可愛い!

続き投下お待ちしてます!!GJ!!
495名無しさん@ピンキー:04/09/02 16:56 ID:HJOwXLus
ミツメイ神GJ!メイが可愛いよ……乙女心にキュンキュンくる。

ところで、結構長めの話でエロが全体の半分以下のやつって
あげてもいいものなんだろうか……ちなみにナルマヨです。
話を捻ってたら長くなってしまったよ。
496名無しさん@ピンキー:04/09/02 17:15 ID:CzHC7qED
だから


な ん で も ど ん と こ い


あ、801はかんべんな。
497保管庫の人:04/09/02 17:21 ID:Dj5zOV9D
いいんじゃないかと思います。
498名無しさん@ピンキー:04/09/02 17:51 ID:d2VmbMrz
ミツメイGJ  ナルマヨもお待ちしとります。ぜひぜひ。
499名無しさん@ピンキー:04/09/03 12:38 ID:m46ATzrr
ミツメイとってもGJ!
続きに期待してます。
ナルマヨにも同じく期待してます。

クレクレでスマソ。
500名無しさん@ピンキー:04/09/05 14:59 ID:PpZjx2hZ
ミツメイキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
GJGJGJGJGJGJGJGJGGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGGJGJGJGJGJGJGJGJGJ
501名無しさん@ピンキー:04/09/10 07:02 ID:L7EbuQfP
保守(´Д`;)ハァハァ
502名無しさん@ピンキー:04/09/10 11:38 ID:1sQUuxAK
ミツメイ神、お待ちしてます(´Д`;)ハァハァ
503みるきー:04/09/11 16:50:54 ID:AGFTWaxJ
これからミツメイ投下しようと思うのですが、よろしいでしょうか?初めてSSなんて書いたので変なトコ多いかも。しかもケータイからのカキコなので読みづらいかも知れないです。
ちなみに設定はミッタンもメイタンも初Hです。ミッタン、後半喋りまくり。
504名無しさん@ピンキー:04/09/11 18:32:59 ID:AlxHrFTB
>503
職人さん方の投下、随時お待ちしてます。(´Д`;)ハァハァ

505神×冥:04/09/11 19:30:00 ID:4PdbHaZw
ここらでありえんのを・・・
神×冥投下させて頂きます。
「そりゃないぜ!」という方はすみませんがNGワードを 神×冥 で
下手な表現なんでレベルの高〜普通な物を求めている方もNGワードをおねがいします。

だらだら長いんで途中まで。
設定とかわけわからんくなってますけど読んでくれる方はどうぞよろしくおねがいしますです。
506神×冥:04/09/11 19:34:11 ID:4PdbHaZw
「・・・ハァッ・・・ハッ・・グッ・・・!」

「歯は立てるな。・・よし、よし・・いいぜ・・。」


あれからしばらくしてゴドーは神乃木荘龍として自由の身になった。
どんな裁判でも逆転させてしまうトンデモ弁護士の成歩堂や
検察から警察まで顔が効く検事の御剣やらが
成歩堂の呼びかけで神乃木をサポートした結果であった。

そんな中、神乃木は自由の身への葛藤と戦いながらも
生きなければならないということを自覚していった。

他人に幕を引いてもらうというのは初めは我慢しがたい真実だったが
もうその真実を自覚しなければならないというところまで話は進み自由の身になったのである。
手を掛けてくれた人には物で礼をするという格好付けたやり方でありながらも感謝の気持ちを表した。
つまり、本人の葛藤はあったにしても結果的には順調だったということである。

ただ。一つだけ。

大きな狂いがあった。

狩魔 冥。

どうして彼女とこんな奇妙な関係になってしまったのか。
507神×冥:04/09/11 19:35:50 ID:4PdbHaZw

「・・・あぁ・・・。」


「・・・手、離してくれないか。今日はもう終わりだぜ。」
「神乃木荘龍、他言したらただじゃ済まないわよ。」
「お嬢ちゃん。じゃあバレないようにお口の周りでも拭いたらどうだい?」
「・・・ッ!」

二三発鞭が当たるのを無視して神乃木は涼しい顔でズボンを上げた。

「こんな裁判の真っ最中に俺とお嬢ちゃんが会ってるってことは誰もしらないんだろうな。」
「そんなの、当たり前だわ。」
「そうか。・・・さぁ、そろそろ開廷の時間だぜ。先に行きな。可愛い子チャンには優しくするのが俺のルールだからな。」

トイレから出て行く冥はどこか寂しげに捨て台詞を吐いた。

「そうね。私はまだ貴方に何もされていないわ。」

神乃木と冥はただ、成歩堂と御剣という共通の知り合いから知り合いになっただけで
知り合い以上に仲良くなることも、それ以上の関係もない筈だったが
元々気の強い女とからかい上手な男という関係なのだから自然と話す回数は多くなっていった。
そして、たまたま家の方角が同じだったので知り合いとしてバッタリ会ったある日
二人きりという空気も手伝って奇妙なことが発生したのだった。
それから二三度こういうことが続いている。

しかし、神乃木は"してもらっている"だけという状態から抜け出せずにいた。
故人へのあまりにも強い貞操にも似た思いと、日に日に色に溺れていく感覚のギャップから
苦しく悩んでいたために、最後の行為まではしていなかったのである。
508神×冥:04/09/11 19:39:30 ID:4PdbHaZw
それから数日後、何故か二人が会うことは必然として成り立っていた。

「神乃木荘龍。呼び出し通り来たわよ。・・で、何かしら。」
「クッ・・・照れ隠しが下手だねぇ。お嬢ちゃん分かってるんだろう。そんな顔してるぜ。」
「ちょ、ちょっと!からかうのもいいかげ・・・んっ・・・。」
「・・ハァ・・・分かっ・・てるんだろ・・ン・・・。」
「・・・こ、ここは・・っ。・・・人が・・・。」

冥が喋ると神乃木は力強く彼女を引き寄せて口を塞いだ。
使われていない控え室に人など来る筈は無いのだが
冥からしたらこんな男を拒絶無しに受け入れる訳にはいかなかった。
冥の思考はどんどん薄れて行き、神乃木の背中を強く掴んだ時
突然、神乃木の方から口を離してきた。
冥の方はというと、憎まれ口を叩くのも忘れキョトンとした様子で神乃木を見つめていた。

「それじゃ、よろしく頼むぜ。」
「・・・・・。」
「どうしたんだい。あぁ、もっとして欲しかったのか?」
「・・ふざけないで!」

ふざけないでと言いながらもいつも通りに男のズボンを下げてしまう自分の姿に冥は複雑な心境だった。
そう、まさにいつも通りの行為が始まろうとした時に
神乃木は複雑そうな顔をして小さく嘆いた。

「なぁ・・・もしお嬢ちゃんが嫌ならしなくてもいいんだぜ。っていうのは俺が言うのはおかしいか?」
「何度もやらせておいて、今更になって気を遣うつもり?おかしいわ。それに私の名前は狩魔冥よ。」
「お嬢ちゃんはもうとっくに俺の素性なんかは調べつくしてるんだろ。それ以外のことも成歩堂達を見てりゃ察しも付くだろう。」
「話をするために呼んだなら、初めからそういってくれる?」

そう言って、冥は神乃木のズボンを上げ、今まさにという体勢から立ち上がり、少し離れ
神乃木の残念そうな姿を期待したが当の本人は気にせず話を続けた。
509神×冥:04/09/11 19:44:20 ID:4PdbHaZw
「言っても仕方ねぇだろうが中途半端なことしてるのは分かってるんだ。だからこそ悪いとも思ってるんだぜ。」
「・・・・・。」
「初めての相手はちゃんと選んだほうがいい。こんな優柔不断な奴よりもな。」
「今の発言、セクハラで訴えるわよ。」
「それに・・勿論だが口でするのなんか初めてだったんだろう。」

冥の頬がかぁっと一気に赤みを帯びていく。

「もっ・・・・も、もう貴方のセクハラによる罪は確定したわ!」
「こんなセクハラ男といて楽しいか?」
「楽しくないに決まってるでしょ!」
「ならどうして出て行かないんだい?お得意の鞭を振り回すのも忘・・・おっと、振り回さないでくれよ。」
「話をしていたから帰らなかっただけよ。じゃ、話が終わったなら帰るわ。初めからそのつもりよ。」

勢い良く閉まった扉を見つめながら神乃木はぼんやりと考えた。
できれば彼女の気持ちに答えてやりたいという気持ちと
それはできないという考えが同居していて答えが見つけられずにいたのである。
そして、いつかは彼女と繋がってしまうだろうという考えが思い浮かんだ時には
ある意味での安心感と、また別の意味でのとても強い罪悪感に支配された。
冥の方は自分があの男に魅かれているということに気付きながらも
そんなことを思ったところでどうしようもなかったので
この、呼ばれたら奉仕するという関係を半ば認めていた。
そんな奇妙な関係だった。
510神×冥:04/09/11 19:45:11 ID:4PdbHaZw
ふぅー。
今日はここまで。
って、勝手に書いてるんですがね。orz
失礼しやした。
511神×冥:04/09/11 19:50:32 ID:4PdbHaZw
あ、ちなみに設定が滅茶苦茶なので加筆させて頂くと

・最終章から一年後、ゴドーが刑罰にあわずにすんだのは
 成歩堂たちのトンデモ裁判のおかげです。この辺甘く見てください。orz
・葛藤はありながらもゴドーは神乃木として生きるようになった。
・冥と関係もっちゃったが故人への思いから中途半端。

という、そういう感じです。
それと、他のミツメイ神さんたちがんがってください。
普通に楽しみにしてます。ノシ
512みるきー:04/09/11 21:00:52 ID:AGFTWaxJ
セリフ多めですみません。投下します。

「怜侍、」師に呼ばれた。「ちょっと来なさい。」
呼ばれた先は冥の部屋だった。師匠と久々の渡米。愛娘の冥が検事になったという事で、師は珍しくいてもたってもいられなかったんだろう。
久々に会った冥は、以前より背が伸びて、体つきも僅かであるが、胸や尻がふっくらしていた。もちろん、顔つきもやや女らしくなっていた。
「冥。彼を、覚えてるかい?」
「…怜侍」

覚えててくれた。
「君にこんな事を頼むのはアレ何だが」
「…?(師匠の様子が変だ)」
「冥を、完璧にして欲しい」
「完璧?…!」
師匠の冗談かと思ったが、直ぐに理解…してしまった…。
「何言ってるの?私は完璧よ。あなたの娘なんだから」
あぁ、冥はまだこの意味を「知らない」んだ。
「師匠…私でいいんでしょうか」
「こればっかりは私が不可能だから言っている」(当然だ、娘に手を出すなんて倫理に反している)
「わかりました」

その返事を聞くなり、師匠は部屋を出ていってしまった。(師には黙っていたが…私も実は童貞だったりする)
513みるきー:04/09/11 21:06:15 ID:AGFTWaxJ
私はベッドに座ると冥を呼び寄せた。
「…メイ、来なさい」
「何?」
「ここに座るんだ」隣ではなく前を指す。
「…嫌。子供じゃないんだから」(パパの膝に乗るのと勘違いしてるのか!)「違う、」もどかしくなってメイの体を引き寄せた。
「バカ、何するのよ」
「…女の子になって間もないのに、もう「女」になるとはな…」
メイのブラウスのボタンを上から外していく。
「や、やだ」
びっくりしてるのか、抵抗するのを忘れている。4つほど外したところで、やわらかい肌が出てきた。
「何だ、下着を着けてないのか。期待してたみたいだ」
「な、何が?それより、何をするつもりなの?」(あぁ、メイは何も知らないんだ)
私の左手はメイの胸に、右手はいつのまにかこれから「知る」であろうところに行っていた。
「ドコ触ってるのよ!バカっ、痛い!」
まだ発育中の胸のしこりを、強く揉んでしまったらしい。
514みるきー:04/09/11 21:11:05 ID:AGFTWaxJ
「大きくなるぞ?」
「バカバカバカっ!」(これは本当に痛そうだ)
仕方なく乳首を揉む。緊張してるのか既にぷっくりと起っていた。
下のほうはすぐ準備が出来た。乾いていた入口は、私のやや太くて大きな中指にすぐ反応したのだ。まだ幼いから、敏感なのかも知れない。
「いやらしいな、どうしてここまで成る」
「…」

問題は自分のほうだった。準備が出来てない。メイには悪いと思いながら、チャックを下ろし、ボクサーパンツの間から今からメイの下半身に押し込めようとしているモノを出した。
「メイ。」
私はメイの頭をそこに近付けた。
突然そんなモノを目の前にしたメイは、当然驚いている。
「えっ?えっ?」
「メイのほうは準備が出来ているようだから、私の準備をしてもらおうか」
「?」
「舐めて…口に、くわえるんだ」
「んんっ」
メイの口に、先端を押しつける。メイは抵抗してるのか、口を開けようとしない。

「君の為なんだ」
515みるきー:04/09/11 21:16:14 ID:AGFTWaxJ
…ゆっくりと口が開き、舌だけが出てきた。恐る恐る先端を舐め出す。舌が、先端の割れ目をぐっ、と、えぐるように舐めた。
「もっと、下も」
メイは裏から舐め上げる。ゾクゾクっと背中に何かが走ったかと思うと、私のモノは今までに無い張れあがりを見せた。
「…うッ」
メイが私の反応を見るように、チラチラを目を上に向ける。「ま、まぁいいだろう、」
メイを抱き上げ、ベッドに仰向けに寝かせる。
「入れようか」
「な、な、…」
「メイが一番びしょびしょにしてるところに…今舐めてくれたモノを」
「バカ、入るわけないじゃない、そんな…」
「怖いかい?」
メイは、目に涙を溜めながらガクガクと震えている。(怖いのは私も同じだ、…意味合いは違うが)

「大丈夫、」とだけ言うと、私はメイの中にゆっくりと挿し込み始めた。途中、滑りが良かったのか、スッと中に入る。いやらしい音をたてながら。
516みるきー:04/09/11 21:25:21 ID:AGFTWaxJ
「痛い!」「あッ、あッ…や、やだ、」
部屋にはメイの声と、いやらしい音が響く。まだ、私のモノは半分も入っていない。メイの穴が予想以上に小さいのだ。私は、メイの肩を押さえ、身体ごと使って中に押し込める。
「あーッ!」
自分の部屋だから解放感があるのだろう、メイの声が更に大きくなる。
「レイジ、お願い、」(やっと名前を呼んでくれた)
「ゆっくり、して…壊さないで」
初めて受け入れているのを認めたようだ。
「ゆっくりのほうがもっと痛いよ?」
「…」
「すぐ気持ち良くしてあげるから、我慢しろ」

ぐッ。
奥まで入れたつもりだった。
ゴツッ。
何かに当たる。
ぐッ、ぐッ、と何度か押し込んでみるが行き止まりらしい。
「メイのはここまで、か」(まだ初めてだからな、このぐらいまでしか入らないのだろう)
「違うわ!まだ、私の身体はレイジを、」
メイは起き上がり、私にしがみ付く。
517みるきー:04/09/11 21:30:43 ID:AGFTWaxJ
「レイジのは、全部…私の…!」
初めて入れるモノに、メイの下の口の食いつきがすごい。さらに、メイのほうから腰を動かして押しつけてくる。どこかで覚えたわけでなく、本能がそうさせているのだろう。
私も負けじと、ピストン運動を始める。メイもそれに合わせて動く。
「レイジ…!レイジ…!」求められるってこういう事なのか。
「身体が、変なの、気持ち良くなってきた」
「一人前に、イクのか?」
「えっ?何?」(ちょうど、私も達しそうだ)
「…メイ!」
私はメイをきつく抱くと、そのまま中で果てた。メイも、大きな声で叫んでいた。メイのなかで、何かがどろどろと動いている。凄い幸せなのと裏腹に、中に、生で出した罪悪感が入り交じっていた。
「レイジ…」
顔を見ると、普段と違い、一段と可愛い泣き顔のメイがいた。(まだ、痛いのかな)
「い、痛かっただろう、今抜いて…」
「ダメ」
「で、でも」
「身体が淋しくなるわ、だから、…まだ入れたままにして」
518みるきー:04/09/11 21:40:49 ID:AGFTWaxJ
「大丈夫、一度抜いたからといってすぐ他の女に突っ込んだりしない」
「他の女と比べないで」
「他の女…?何を言っている?」
「しらばっくれないで」(…言うしかないのか)
「すまない。今まで黙っていたが…実は、その、私もセックスは初めてで」
「うそ!なんで慣れてるのよ」
「君に不安がらせたくなかった。他の女と交わる事も考えたが、やっぱり…メイの身体で筆下ろししたくて…」(な、何を言っているんだ!私は!)
「メイの中に…初めて射精したい、メイが私のアレで初めて感じている姿が見たくて…!」
自分でも何を言ってるかわからなかった。
「レイジ…バカね、素直に言えばいいのに」
メイはレイジをぎゅっと強く抱きかえし、レイジの唇に自分の唇を押しつけ、舌をねじ込んだ。


強制終了でございます…!今後の為にも感想お待ちしてます!(狩魔パパ要らないし…)orz
519名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:12:18 ID:ii15nwZo
いじっぱりなメイたんに乾杯
520名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:24:38 ID:kjDjhGKa
>>511
神×冥は健全でもエロでも初めて読みますがすっごく良いですね。
二人の葛藤にジーンとします。最後はハッピーになってくれると
嬉しいです。続き楽しみにしています。
521名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:17:53 ID:wqW+UJ0Z
ミツメイGJ  不器用なミッタンと意地っ張りのメイタン萌え。
522神×冥:04/09/12 01:25:37 ID:k535CpYO
ミツ×メイGJ
二人の愛がすごく伝わってきてイイ

それではまだまだ完結しないのですが一部投下させて頂きます。
量が多い&小出しで本当にすいません。

>>520
そんなにまともにレス頂いて嬉しいです。(*´д`)
こんな荒業な組み合わせですが読んで頂けて感謝です。
523神×冥:04/09/12 01:26:15 ID:k535CpYO


「・・・よぉ。お嬢ちゃん。」
「どうしてこんな所にいるのよ。」
「どうしてって・・。お嬢ちゃんこそどうしたんだい?」
「別に。」

そっけない冥の姿に神乃木は思わずクッと噴出した。
その姿を見るや否や冥は鞭に手をかけたが殴られるのを防ぐためか神乃木は話を続けた。

「お見舞いに来たっていうのに花束も無しか。全くせっかちなお嬢ちゃんだぜ。」
「神乃木荘龍。貴方定期的に病院に通っているのね。どうしてかしら。」
「そうだな。いや・・・お嬢ちゃんがその理由を調べられない訳ないんじゃないか?」

少しの間沈黙が流れた。
冥は相変わらず強気な顔をしているが、内心返す言葉がなくて困っているようだった。

「・・・クッ。困らせちまったみたいだな。冗談だ。見舞いに来てくれて嬉しいぜ。」

礼まで言われてしまった冥はもうトドメを指されたといった様で、
染まった頬を隠すように向こうを向いてしまった。
神乃木はそのあどけない姿に不思議な感情さえ覚えた。
今回の入院は一週間で、後2日で退院できるからもう5日間も暇だった。
考える時間はたっぷりあった5日間の内に、神乃木はもう吹っ切れていた。
今だに、言い難い罪悪感にも似た感情は消えないが
冥を振り回すのもまた納得しがたいことで、期待に添えようと思ったからだ。
流石に神乃木も冥の気持ちには気づいていたようで、気付いていなかったのは実は冥本人だったのかもしれない。
524神×冥:04/09/12 01:27:08 ID:k535CpYO
「別にな。入院っていっても体にオイル挿すようなモンで、俺自身はなんともない。」
「そ、そう。それを聞いて安心したわ。勿論、知り合いとしてだけど。」

神乃木はベッドから起き上がって窓の方を向いた冥に近づいた。

「安心してくれて良かったぜ。お嬢ちゃんに心配かける趣味はないからな。」

神乃木の腕が冥を優しく包む。
冥は思いもよらない出来事に、つい本心ではない事を口走ってしまう。

「やめて。こんな不特定多数の人がいる所でこういうことは謹んでくれるかしら。」
「ここは個室だぜ。鍵だって閉まってる。」
「ちょ・・、コッ、コーヒーを買ってくるわ。」
「もう飲んだ。」
525神×冥:04/09/12 01:30:16 ID:k535CpYO
冥が抵抗して時間が経つほど神乃木の呼吸か近づいてきて、吐息が掛かる。
何かを喋ろうとした神乃木の口から漏れた息が耳元に掛かると冥はきゅっと唇を噛んだ。
神乃木はその反応を楽しむかのように、わざとらしく耳元でぼそぼそ嘆く。

「今まであそこまでやってくれて、今更嫌って訳にはいかねぇぜ。お嬢ちゃん。」
「・・・・ッ!それとこれとは・・ッ!」
「別じゃねぇぜ。俺が恩返しをする番だ。こっち、向いてくれるか。」

顔を真っ赤にして振り向いた冥をすぐさま抱きしめ、その口を塞ぐ。
冥は口を塞がれながらゆっくりとベッドに押し倒される自分の姿と口内に侵入してくる
暖かいものの感覚とで、頭が真っ白になりそうだった。
神乃木の舌は冥の舌から歯の裏を這っていく。
「・・・ッハァ・・。悪いな。苦しかったか。」
「神乃木荘龍!・・私がこんな風に流さ・・・ッン。や、やめて。」
神乃木の口はそのまま冥耳たぶを齧る。
そのままその口は耳から首筋までゆっくりと下がっていく
その感覚に、冥はくすぐったくさえ感じた。
骨のごつごつとした男らしい手が、冥の胸元にかかる。
神乃木自身も理性を忘れかけて冥の首元に舌を這わせながら胸元のボタンに手をかけていく。
「・・・ふ・・ちょっと、ちょ、神乃木・・荘龍・・ッ!」
「・・お嬢ちゃん・・・。」
「そ、そじゃなくっ・・ん・・よ、呼んでるのよっ・・。」
「そうか。ん?・・何がだ?」
526神×冥:04/09/12 01:31:42 ID:k535CpYO


それはドアノックの音のことだった。

「神乃木さーん。採血しますから開けて下さいねー。」
「今、開けるぜ。」

神乃木は耳元で悪いな。とつぶやいてから冥をすぐそばの椅子に座らせた。
いかにも面会らしく座っているその姿を怪しむものはいなかったであろう。
看護婦も早々に仕事を済ませて帰っていった。
おかしな点を強いてあげるとしたら、赤くなっている冥の顔を看護婦が訝しげに覗き込んだことくらいか。
その内に面会時間も終わりが迫り、冥はまた憎まれ口を叩いて足早に帰っていった。

その夜、神乃木は反応した己を思い出して独り言を嘆いた。

「こんな使いモンにならねぇ体でも、こんなに欲は残ってるんだな。
 ・・・・こんな俺を、許してくれるか。いや、湿っぽくしてる方が罰当たりなのかもな・・。」

また己が反応しだして神乃木は余計に自分を責めながら夜を過ごした。
そして冥もまた、高鳴る鼓動を抑えられず、また認められずに眠れぬ夜を過ごした。
527神×冥:04/09/12 01:33:15 ID:k535CpYO
一応今はここまでです。
我ながら荒業組み合わせだなこの二人。
エロ描写のアドバイス誰か下さいorz
528名無しさん@ピンキー:04/09/12 02:17:44 ID:Ey43UjfL
神×冥 、待ち望んでいました!GJでございます!!

ゴドーがメイちゃんに心癒されて、幸せになってくれますように。
・゚・(ノД`)・゚・
529名無しさん@ピンキー:04/09/12 12:49:37 ID:dqcwFu3K
まさかこんなとこにゴドーの幸せが落ちていようとは!
神×冥GoodgoodgoodgoodJop!でございますよ!
530みるきー:04/09/12 16:37:54 ID:0heRECgb
昨日、ミツ×メイ投下したものです。今度はうら×トラ(トラ×うら?)投下してもよろしいでしょうか。
531名無しさん@ピンキー:04/09/12 16:39:59 ID:eEggdA9j
>>530
至急投下してください
532名無しさん@ピンキー:04/09/12 17:23:54 ID:w+XOtOHh
>530
禿げしくお願いします
533名無しさん@ピンキー:04/09/12 17:37:35 ID:U4LHINc6
>>530

がんがれ!
534うら×トラ@みるきー:04/09/12 18:51:09 ID:0heRECgb
「じゃあ、約束通り、頂いてくで」
今日の仕事がやっと終わった。闇金の仕事も楽じゃない。今日も数件回ったが、ほとんどが夜逃げとか来月まで待ってとか、まともに返したヤツは最後に行ったとこだけだった。
事務所はもう電気が消えていた。(うらみちゃん…帰ったンかな)こんな時くらい、たとえうらみちゃんでもいいから「お帰りなさい」と言って欲しいと思った。(電気…ドコやったかな)手探りで壁のスイッチを見つける。

ぴちゃ…

(ぴちゃ…?)
「はあっ…はあっ…ん」「だめ……さまの、……が…欲しいの…」(この声は…うらみちゃん?)
「痛いです……ん、はぁッ」(うらみちゃんが他の男を連れ込んで…?まさか成歩堂がうらみちゃんをレイプしてんのとちゃうやろな…!)
パチン。
電気を点けた。
「うらみちゃん大丈…」
535うら×トラその2@みるきー:04/09/12 18:55:44 ID:0heRECgb
男の影なんてさっぱりない。
ソファに、息の荒いうらみちゃんが横たわっている。お腹の辺りまでたくし上げられたスカートのすそから、白い腿と白いレースの下着が見える。下着は、じっとりと濡れて、その下の僅かばかり生えている毛が、うっすらと透けて見えた。
「うらみちゃん…大丈夫か?だ、誰に…」
「トラさま、今の…見てらっしゃったのですか…」
「うらみちゃん、誰に犯され…」
くっくっ…弱々しく笑う。
「トラさま…私、淋しかった…」
「ゴメンな、うらみちゃん、こんな時間までお留守番しててくれたんやな、」(とっとと帰っとったらええのに)
頭をなでなでする。大した怪我でもないのに、まだ包帯なんかして…。その手をうらみちゃんの頬に添わせてみる。
「トラさま…」
うれしいみたいだ。何人も殴ってきたこんな手のどこがいいのか。
冗談で、親指をうらみちゃんの唇にあててみる。柔らかい。
「ちゅぱ…」
しゃぶりだした。
536うら×トラその3@みるきー:04/09/12 19:19:15 ID:0heRECgb
ちょっと、いやらしい。(何か、こっちまで変な気分だ)
「うらみちゃん」
「トラさ…」うらみちゃんの唇を、自分の唇で塞いだ。すぐに舌をねじ込む。
「んんっ」
うらみちゃんも、舌で応えてくる。途中、感じてきたのか、びくん、と体が反応する。
537うら×トラその4@みるきー:04/09/12 19:21:30 ID:0heRECgb
うらみちゃんの口のなかが、さらにねっとりとしてきた。(…て事は、下のほうも、)そっちのほうに手を延ばそうとも考えたが、組長の顔がよぎった。止めておこう。それに、…レイプされた後だし。
ちゅるっ、と、うらみちゃんの舌が抜けた。
「?」
「と、トラさま…」
体をすり寄せてくる。
「む、無理せんで、な?…」
538うら×トラその5@みるきー:04/09/12 19:25:17 ID:0heRECgb
「恐かったやろ。一人にして、ゴメンな、傷モンにしてしまったなぁ、ゴメンな」(あー、また、オトシマエつけなあかんのか…)
「…トラさま…?私、トラさまにして頂きたいの」
「す、するって、何が」
「愛し合ってるのですから…する事は決まってますでしょう…?」
「いやっ、そそそそれはっ…」
「『湿っぽいツラ…』」
「!」
「私、トラさまのせいで、…こちらも湿っぽくなってしまったのですよ?」
するりと下着を下ろした。
てらてらと、糸を引いている。そこから、何かぶらさがっている。コード…?
「!うらみちゃん、何てモノ突っ込んどるんや!」
539うら×トラその6@みるきー:04/09/12 19:27:42 ID:0heRECgb
明らかにバイブだった。しかも、うらみちゃんのアソコよりもちょっと大きめのモノを、無理に入れている。
「トラさまの…きっと大きいから……私に入れて頂く時にきつ過ぎないよう拡張させておりました…」
「い、痛かったやろ、早く抜かんと」
「トラさま、…入れて下さいます?」
「へっ?」
「コレを抜く代わりに…」
うらみちゃんが頭を下げた。
ジィィィ…。
チャックが下ろされていく。
「もうそろそろ、私たちこういう関係になるべきです…」
パンツから、自慢のアレを引っ張り出してきた。
540うら×トラその7@みるきー:04/09/12 19:31:17 ID:0heRECgb
「うらみちゃん、あかん!そんなモン、…あッ」
拙い手つきで触られたせいか、勢い良く勃起してしまった。
「…ふふっ…いい大人ですのに、ここはお若いですのね」
「ち、違うんや、」
「思ってた通りトラさまの……って、こんなに……ですね」(思ってた通り何なんだ?大きい?小さい?)
「もっと…して下さいますよね…」
ぴちゃ…ぴちゃ…
コネコがミルク舐めてるみたいだ…!
「うらみちゃん!あかん!あかんて!」
「トラさまの…もっと大きくなっていきますわ…」
びくん!
「あッ…!」
いつのまにかうらみちゃんの口に、押し込んで射精してしまった。
541うら×トラその8@みるきー:04/09/12 19:34:40 ID:0heRECgb
「うらみちゃん、ゴメンな…」
ティッシュを数枚取って渡そうとした。
「…(ごくん)」
「飲んだんか?!」
「愛してるトラさまの…ですもの…」
「ま、まずかったやろ、無理に飲むことないんやで」
「トラさま…私、本当はこちらに欲しいのです」
ちらり、と下を見る。まだバイブは刺さったままだ。バイブの振動なのか、感じているのか、うらみちゃんの体はやや震えている。
「…トラさまのこと…ずっと考えておりました…」(ワイの事考えてオナニーしてたんや!)
一瞬ぞくっとしたが、女に恥をかかせてはいけない。まして組長の孫なんて…。
542うら×トラその9@みるきー:04/09/12 19:37:39 ID:0heRECgb
「うらみちゃん、」
うらみちゃんを抱き上げた。軽い。デスクの上に、向き合うように座らせた。ワイは、いつもの椅子に座る。
「うらみちゃん、両足を机に上げるんや。」
「恥ずかしい…」
「今入ってんのをよく見せて欲しいんや」
「ワイのをブチ込みたいんやったな?だったら入り口よう見せんとあかんな」
「トラさま…早く…入れて下さい…」
うらみちゃんが半ベソかいている。普通にしてれば十分かわいいのに。あと、鹿羽組の孫でなければ。
「わかった。今ブチ込んだるからな」
ゆっくりバイブを抜く。すごい水浸しだ。
543うら×トラその10@みるきー:04/09/12 19:53:00 ID:0heRECgb
「一気にいくからな」
ズブッ、グ、グッ…!
「うらみちゃん、ゴメンな、ゴメン…!」
「あッ、んんっー!トラさまの、太くて長いのが、あっ、」
根元まで全部入れる。奥で、何かに当たっているが関係ない。
「い、イッても、ええか!」
うらみちゃんが小さく頷いたのを確認すると、中に、あるだけの全部を注いだ。まわりから、うらみちゃんの中に入りきらなかった精液に混じって、うらみちゃんの血が出てきた。
「トラさま…愛してます…」
また、4、5回ゆさゆさと動いてみる。
「あッ、あッ」
またイキそうだ。
「トラさま、スゴい…もっと続けて出来ますのね…」「うらみちゃんのためや…」
腰で、グッと突く。とっても華奢なうらみちゃんの体を、抱き締めた。
「トラさま…」
うらみちゃんの顔を、初めてちゃんと見た。睫毛が長くて、かわいい。イッた時の顔はもっとかわいいなんて知らなかった。
(こんなオッサンとセックスしてて、うらみちゃんはいいんだろうか?)
「大人の男って、魅力的ですのよ。トラさまは特に…」「!!」(やっぱりうらみちゃんは怖い…!)

終わりです。感想キボンヌ。
544みるきー:04/09/12 21:12:37 ID:0heRECgb
ああぁ…トラさま好きじゃあああ!42でも多分絶倫な感じが…v真珠が入ってないのを願います…。(でも組の人は入れてそう…。)
うらみ「…?(股間に集中)」
ゼニトラ「な、なにそんなワイのモノ見てるんや?」うらみ「トラさまは…真珠は入っておりませんの…?」
ゼニトラ「へっ?」
うらみ「おじいさまも、組員のかたも、みなさん真珠が入ってますのよ…何でも「女をヒイヒイいわせる」らしいです…トラさまも…真珠をお入れになって、私をヒイヒイ…」
ゼニトラ「いや!間にあっとるわ!」(うらみちゃんに開発されたらたまらんわ!)

また変なモン書いちゃった…。
545名無しさん@ピンキー:04/09/12 21:16:36 ID:FIBQjP/z
>>544
なんだかホンワカしていますね〜。うらみちゃんは個人的に萌えキャラなので
楽しく読ませていただきました。

携帯投下&SS創作お疲れ様でした。
546名無しさん@ピンキー:04/09/12 21:31:37 ID:exwRxQaX
>544
乙華麗
笑いつつもハァハァしてしまいました。
自分の中ではうらみちゃんは怖い系としか
認識無かったけど、ヤバイ可愛いようらみちゃん可愛(゚∀゚)ラヴィ!
547神×冥:04/09/12 22:24:10 ID:L5oH4ccP
うら×トラGJ!!(*゚∀゚)=3
積極的なうらみタソにハァハァ
どんどんネタが出てきて羨ましいっス

ではハァハァついでに今夜も投下させて頂きます。

548神×冥:04/09/12 22:28:28 ID:L5oH4ccP

それから二日後、神乃木は疲れていた。
自分が休んでいた間の仕事の量は思っていたよりも多く、すべて片付けるのは容易なことではなかった。
冥に会わなくてはいけないとは思っていたが、そんな余裕もなく
もうすぐ一日が過ぎようとしていた帰り道だった。

「・・・あ。ゴドーさん。」
「あぁ、よぉ。成歩堂か。」
「奇遇ですね。」
「そうだな。事務所はこっちじゃないんじゃないか?どうしたんだ。」
「えぇ、・・ちょ、ちょっとこの辺で証拠品集めなくちゃいけなくて。」
「そうか。」
「・・はい。」
「クッ、証拠品集めなくちゃいけない人間が、こんな夜中に公園のブランコに乗ってるってのかい?」
「いや、ははは・・・。」
「・・・・コーヒーでも飲むか?」
「あ、はい。ありがとうございます。」

夜中に公園のブランコに大人が乗っているというのはそう珍しくない光景である。
そのまま二人はそれを椅子代わりに缶コーヒーを飲みながら当たり障りのない話をしていたが
突然、成歩堂がため息をついて自分の今日の事を話し始めた。
549神×冥:04/09/12 22:29:12 ID:L5oH4ccP

「はぁー・・・。本当、僕って情けないんですけど・・。」
「そうだな。」
「やっぱりそう言いますか。まぁ、たいした事じゃないんですけどね。」
「・・・・。」
「・・・・。(うぅ、やっぱり言うの嫌だなぁ。格好悪いし。)」
「成歩堂。ここまで言ったら最後まで話す。それがルールだぜ。」
「(う・・。)・・・・いや、僕、帰れなくなっちゃって。」
「締め出されたのか。」
「はい・・。矢張にその、ビデオっていうんですか。借りさせられたんですけど、見つかっちゃって。」
「で?」
「真宵ちゃん今夜は泊まるって言ってるし、僕は家の鍵忘れてきちゃったしで・・。」
「・・クッ。大人なようでそういう所は子供な嬢ちゃんだぜ。」
「そんなこんなで、ぼーっとしてたらこんな時間になっちゃんです。ははは・・。」
「全部置いてきたのか?」
「はい。鞄ごと置いてきちゃって。」
「じゃ、帰るしかねぇな。アンタきっと待たれてるぜ。」
「ははは。待たれてるどころか、もう寝ちゃってるんじゃないですかねぇ。はぁ。」
550神×冥:04/09/12 22:29:52 ID:L5oH4ccP

「はぁー・・・。本当、僕って情けないんですけど・・。」
「そうだな。」
「やっぱりそう言いますか。まぁ、たいした事じゃないんですけどね。」
「・・・・。」
「・・・・。(うぅ、やっぱり言うの嫌だなぁ。格好悪いし。)」
「成歩堂。ここまで言ったら最後まで話す。それがルールだぜ。」
「(う・・。)・・・・いや、僕、帰れなくなっちゃって。」
「締め出されたのか。」
「はい・・。矢張にその、ビデオっていうんですか。借りさせられたんですけど、見つかっちゃって。」
「で?」
「真宵ちゃん今夜は泊まるって言ってるし、僕は家の鍵忘れてきちゃったしで・・。」
「・・クッ。大人なようでそういう所は子供な嬢ちゃんだぜ。」
「そんなこんなで、ぼーっとしてたらこんな時間になっちゃんです。ははは・・。」
「全部置いてきたのか?」
「はい。鞄ごと置いてきちゃって。」
「じゃ、帰るしかねぇな。アンタきっと待たれてるぜ。」
「ははは。待たれてるどころか、もう寝ちゃってるんじゃないですかねぇ。はぁ。」
551神×冥:04/09/12 22:30:55 ID:L5oH4ccP
あ、二十投稿スマンです。
>>549-550は同じ内容です。スマンカッタ。orz
552神×冥:04/09/12 22:32:30 ID:L5oH4ccP

「成歩堂。・・・欲はあるか?」
「え?いや、だからその。ビデオは矢張が無理矢理貸してきたわけですから・・。」
「見てないのか?」
「・・・見ました。(僕がどうしてこんなこと答えなくちゃなんないんだ・・。)」
「じゃあ、あるのか。」
「え?いや、今は持ってないんでお貸しできないんですけど・・。」
「欲だよ。」
「欲ですか?そうですねぇ。・・ありますよ。普通に。」
「こんな俺が、今更になって色に欲を持つのはおかしいことだと思うか?」
「うーん。そうですねぇ。」
「変な質問しちまって悪いな。」
「僕は・・・おかしくないと思いますよ。別に。」
「・・・・。」
「僕は最近そういうドラマを見たから感化されてるだけかもしれませんけど。」
「・・・・あぁ。」
「引きずってばかりいたらプラスになるものもマイナスなっちゃうんじゃないですかねぇ。」
「そう思うか。」
「だから、欲を持つのも仕方ないことだと思いますよ。いいんじゃないですか。」
「そうか・・。」
「はは・・、すいませんね。僕はこんなこと言えた義理じゃないんですけどね。話の脈絡もないし。」
「いや、参考になったぜ。落ち込んでるときに悪かったな。」
「いえ、僕こそお付き合いありがとうございました。・・ちゃんと鍵取りに行く気になりましたよ。」
553神×冥:04/09/12 22:34:34 ID:L5oH4ccP

神乃木はずっと病室に落ちていた、今はポケットの中にある紙切れが気になっていた。
ただ電話番号とだけとれる数字が書いてあるだけで、それが誰のものかは全く書いていない
味気のないメモ書きだったが、それが誰のものかは言うまでもない。
面会が終わった後、コーヒーを飲もうと何気なく手を伸ばした先に
いかにもわざとらしく、これ見よがしに紙切れが落ちていたのであった。
その古典的な方法に、神乃木は呆れ笑いをしたものであったが
それどころか、何故だか同時に愛おしさも増したのであった。
しかし仕事漬けになっていた今日は電話をかける気にもなれずに今まで来てしまった。
そんな時に成歩堂と会って、つい話込んでしまった訳だったが
幸か不幸か、気持ちが軽くなっていたのは確かだった。
554神×冥:04/09/12 22:37:21 ID:L5oH4ccP
「(はい。狩真―――)」
「よぉ。元気かい。」
「(答えてる途中で話すのはやめてくれるかしら。)」
「悪いな。気持ちが高ぶっちまってな。」
「(ふざけてるの?用が無いんなら切るわよ。)」
「相変わらずつれないお嬢ちゃんだぜ。ところで、どうして俺がこの番号を知ってるか、聞きたいか?」
「(ぇ、ぁ、・・ど、・・・どうしてかしら?)」
「いやぁ、ちょっと紙切れが落ちてたもんでね。」
「(そ、それが私の番号だったとでも?)」
「クッ、クククク・・・。」
「(な、何笑ってるのよ!)」
「いや失礼。俺は今、二つの選択肢で悩んでいてだな、一つは――」
「(自分のペースで話すのはやめて。欲しいわね)」
「今日は疲れたから、もう家に帰って寝ちまうか。」
「(・・・?)」
「もう一つは、体に鞭打ってでも今から可愛いお嬢ちゃんに会いに行くか。」
「(・・・私だったら、そのくらい自分で決めるわ。)」
「迷ってるんだが。どうだい?一緒に決めようぜ。」
555神×冥:04/09/12 22:37:58 ID:L5oH4ccP

冥はこの男と話すのが得意ではなかった。
疲れるし、余裕を持たれてからかわれるし、とにかく今まで周りにいたタイプではない。
その癖自分はどうかというと結局その男の電話に出て、会いたくなってしまうのだ。

「そうか。じゃあそうするぜ。」
「(ええ。それじゃあ。)」
「あぁ、またな。」

携帯電話をポケットに押し込めて、神乃木はまた歩き始めた。
問いに答えた時の彼女はいつも通り勝気で、素直ではない口調で答えた。
彼女の答えはこうだった。

「(そうね。迷ってるなら・・・後者にでもすればいいんじゃないかしら?)」
556神×冥:04/09/12 22:41:12 ID:L5oH4ccP
えーと、ここまでで、投稿のバランスが悪くなってしまいましたが・・。
それと付けたしですが人によっては重要なことなので付け足します。
今回  エ  ロ  な  し  です。スイマセン。
それとちょっと気になったんですがゴドーってマスク?付けてますよね。
キスしたらあれ絶対当たるはずなんですけど・・・。
その辺脳内変換してください。何かが起きてマスク必要なくなったとか、上手く外すとか。

>>528
メイタソには憎まれ口叩かせてばっかりですが幸せになるようにがんがります。
>>529
なかなか幸せとは遠い、捻くれた内容ではありますが
気ままに落としていきますので読んでもらえて嬉しいです。サンクスコ

感想くれる方は勿論、読んでくれてる方にも感謝してます。
なかなか進んでいませんがちゃんとスレの目的までは到達させますので今しばし。
557名無しさん@ピンキー:04/09/12 22:46:15 ID:FIBQjP/z
>>556
個人的には今回はエロなしでもいいですよ。
しかし、一日に2作品か…いいスレですよね。

>何かが起きてマスク必要なくなったとか、上手く外すとか
ワロタ。脳内で少し考えてみよう。

応援しています。頑張ってくださいね。
558みるきー:04/09/13 09:20:38 ID:HmrWgLU4
二日連続投下させて頂いたみるきーです。平日は仕事あるので今後の投下はなかなか難しいかもです。でも、感想とか「GJ!」とおっしゃっていただけるのは書いててやはり嬉しいので、なるべく投下できるようにします。
あと、皆さんどんなカプで読みたいのかなぁ。リクエスト下さい。(100%実現するかわかりませんが、参考にさせて下さい)
よろしくおねがいします。
559名無しさん@ピンキー:04/09/13 15:50:43 ID:+Zjwaoq8
ナルマヨがみたい。上のほうであったやつのつづき。
560名無しさん@ピンキー:04/09/13 17:55:52 ID:FkCOavWt
ナルマヨ、漏れもきぼん。ミツメイ・カミマヨなんかもお願いしたい。
561名無しさん@ピンキー:04/09/13 18:39:30 ID:nekqFpqi
ここって百合OKだっけ?無理ならいいんだけど
もしOKならユリキリとかメイキリとか見てみたい(´д`)
562名無しさん@ピンキー:04/09/14 22:04:21 ID:kGbsySUS
なんとなくミツマヨ
563名無しさん@ピンキー:04/09/14 23:40:07 ID:Q492inpm
ミ、ミツマヨお願いします…
564名無しさん@ピンキー:04/09/15 00:05:41 ID:t6uqT55E
そこでまた性懲りもなくミツメイをリクエストしてみるわけですよ
「うーん、あたし的には☆☆☆★(星三つ半)ってとこかな? なかなか恐かったですねー」
「こ、恐くなんかなかった」
スタッフロールの最中に御剣はソファからさっさと立って、部屋の電気をつけた。
「じゃあ、なんで何度もビクッてしてたんですか?」取り出したDVDをケースにしまいながら、真宵は意地悪くニヤーと笑った。
 むっつりとして黙った御剣の肩をばんばんと叩いてくる。
「ごめんごめん。怒っちゃいました? じゃあじゃあ、今日はあたしが一緒に寝てあげるから、許して」
「……はあ?」
「だって、どうせ、恐くて寝れないんでしょ、御剣検事。大丈夫、おばけ出ても、あたしが退治してあげますから。
 あっ、パジャマの上だけ、貸してくれますよね」
 そもそも、泊まっていくことすら、御剣には初耳だった。

 着替えをすませた真宵がセミダブルのベッドに思いきりダイブする。上だけ御剣のパジャマを着て、
 下は下着以外身につけていないから、オレンジのチェック柄の子どもじみた綿のパンツが丸見えで、御剣は、
 あきれて物も言えなかった。
 誘っているのかとも思ったが、この少女に限ってそれはない。それでもひとこと言わずにはいられなくて、
「身の危険くらい、感じることはないのか」と皮肉を口にしながら、ベッドに体を横たえた。
「身の危険て? 御剣検事が襲ってくるってこと?」
「ああ」
「はっはっは! 何それー。おっかしー」
 その通り、たぶん、自分はおかしいのだろう。年齢よりもひと回りも幼く見え、実際周囲の誰もが子ども扱いするこの子と
 共通の時間を過ごすたび、ふとしたしぐさや表情や言葉尻の中に女を見つけて、いちいちドキッとするなんて、
 頭のおかしい何よりの証拠だ。真宵が心底おもしろそうに笑う声が癪に障る。
〈……勘違いするな。君によくしてやってるのは同情だ、同情。……私は、頼まれたって抱かないからな。綾里舞子の娘なんて〉
 頭がおかしくないのだったら、それはきっと、最近性欲の処理をしていないからだろう。
 真宵さえ素直に帰っていたら、今ごろティッシュを握りしめてゆっくり……と思うと、また、無性に腹が立ってくる。
「御剣検事がそんなことするなんてありえないよ。しかも相手はあたしでしょ、尚更ですよ!」
 どうしてそんなに自信満々なのだろう。

「それにさぁ、御剣検事って、ちゃんとカノジョもいるんでしょ?」
「……なんだ、それ。それはどこ発の情報だ」
「えー。とぼけても、あたし、知ってるんですよ」
 おおかた、糸鋸刑事あたりが、あることないこと吹き込んだか、冥のことを誤解しているか、どちらかだろう。
 興味がなくて、返事をする気にもなれない。
「もう寝るぞ。今日は、疲れた」
「うん、おやすみなさい」
 ベッドランプの明かりを一番小さくしてから、御剣は真宵に背を向けて目を閉じた。
 本当に、疲れた一日だった。というか、真宵といると、いつも疲れてばかりだ。
 嫌いというわけではないが、なんだか調子が狂って、なんとなく、苦手なのだ。
 どのあたりが、と聞かれたら、全てが、と答えるしかない。
 すぐどこへでも歩いていくし、すぐ走り出すし、すぐ転ぶし、何にでも興味を示すわりに持続せずにすぐに目移りさせるし、
 すぐ肩だの腕だの人の体を触ってくるし、足は開いて座るし、人の顔をじっと見るし、
 よくしゃべるが話の半分は理解不能だし、ちょっと小言を洩らせばすぐ涙目になるし、
 そのくせ、仕方なしに態度を軟化させればもう笑顔で次の話題に移っているし、
 とにかくもう、住んでいる世界が違いすぎるとしか言いようがない。
 イライラをぶつけたくなった時、彼は、
〈真宵は自分と同じ人間なのではなく、人間のマネをしている得体の知れない生物なのだ〉
 と、だから理解できなくて当然なのだ、と思い込もうとするが、それにも限界がある。
 そして何にもまして最悪なのは、なぜかこの得体の知れない生物の頼みに対してはどうにも逆らい抜くスベがない、
 という点である。
 彼の部屋の大画面テレビでホラー映画のDVDを見たいからと言われて、中に入れてしまったのもそのせいだ。
 欲求不満の独身男の部屋に妙齢の女性を招くなどどうかしているとは思うのだが、真宵に懇願されると、どうしてだか、
〈まぁ、いいか〉
 という気分になって、その、どうかしているとしか思えないことをやってしまうのだった。
 おばけも幽霊も恐くはない。それよりずっと恐いものを知っている。
 パジャマの後ろの裾が、軽く引っ張られるのがわかった。
「握ってて、いいですか?」
 と、その恐怖の塊がかぼそい声を上げる。
「……結局、恐かったのは、君のほうだったんじゃないか」
 御剣は少し余裕を取り戻して、鼻で笑った。
「う。そんなんじゃないけどぉ。なんか寝つけなくて。ねえねえ、眠くなるまで、ちょっと、おしゃべりしてようよ」
 まったく、まだ喋り続ける気か。「何を話すんだ」
「うーんとねー……あー、御剣検事のカノジョのこと教えて」
「だから、誰なんだ、それは……。もう、君は寝たまえ。寝れないなら、睡眠薬を分けてやるから」
 彼はわざと強く否定しなかった。勘違いしているなら、しているで、かまわなかったからだ。
 それに、ムキになって誤解を解いたあと、
 『じゃあじゃあ、今フリーなんですね。あたし立候補していいですか!』とかなんとか、たわけたことを言い出されても大変困る。
「あ。はい。それ欲しいです」と真宵は素直に言ったので、サイドテーブルの上の錠剤をひとつ取ってやった。
「ありがとう。おやすみ、御剣検事」
 一瞬だけ後ろを向いたので、アッパーシーツから顔だけ出した真宵と、目と目が合い、手渡すときに指と指が触れ合う。
 すぐに手を引っ込め、元通りに背を向けた。
 髪を下ろして、普通の格好をすれば、ちょっとは見れるようになるじゃないか、と思った自分は、やっぱり、きっと、正気ではない。
〈……特定の恋人がいるくらいなら、こうやってせっかくの休日を、君みたいな小娘となんかと過ごしてるはずないだろう。
 ああ、なんで、その程度にも、頭を使えんのだ〉
 特に思い込みの強いタイプというわけでもない、とは知っている。
 しかし、こと御剣に対してとなると、どうも何らかの強い先入観を持って接しているとしか見えないのだ。
 いやー、御剣検事って、やっぱり、カッコイイですよね。
 すごいね、御剣検事は、なんでも知ってるんですね。
 会うたび何度となく彼女はそう言う。もちろん満更でもないことは確かなのだが、同時に、最初から御剣の上っ面の部分しか好きになる気はない、
 と言われている気がして、なんだか苛立ってしまう。
 だから、カノジョが云々だなんていうのも、モテそうだから恋人がいるに決まっているとかいうバカげた思い込みから言っている可能性は、
 充分考えられる。
 そうやって色々と考えて独りでムカムカしていると、気がすっかり昂ぶって、眠れないのは自分のほうだ、ということに気づいた。
 寝返りを打ったふりをして、自然に体を倒して仰向けになり、チラとだけ真宵の顔をうかがう。
 何も知らない子どもの顔そのもので、すでに、寝息どころか、小さなかわいいイビキまでかいている。
 さりげなさを装って、頭に顔を寄せる。これくらいは許されるだろう、と思ったので、そっと鼻の息を吸った。
 肺じゅうが真宵の頭の匂いで満たされるのを感じながら、彼は、今日はここの風呂を貸してやったのだから同じシャンプーを使ったはずなのに、
 どうして自分と違ってこれほどいい匂いになるのだか全く不可解に感じていた。
 目を覚まされたときのことをおもんぱかり、目を閉じたまま、あくまで寝ぼけているふりをしながら、唇を近づけて、黒い髪ごと頭にキスをしてみる。
 自分の硬い髪質と違って、真宵の髪は、ふにっとしていて柔らかくて、弾力性があり、しかも表面は滑らかだった。
 顔を見ると、相変わらず、ぐっすりと眠りこけている。口の端のよだれを、親指の腹でぬぐってやる。まだ目ざめない。
〈確か、軽い薬だと思ったんだが……、初めて飲むんだし、体も小さいから、かなり効いているのかもしれない〉
 ここで起きてくれるのだったら、色っぽい展開にだってなりえるのに、本当にかわいげのない女だ、と、
 もはやほとんど言いがかりの怒りが沸きかけたとき、彼ははたと気づく。
〈というか、既に、シチュエーションとしては……充分、色っぽい〉
 大きすぎるパジャマを着ている真宵のえり元は大きく開いていて、胸元がすっかり覗き込めるようになっている。
 まずい、と思ったときには、もう、想像力が彼の下半身を煽り立て始めていた。
「真宵くん」助けを求めて、うわずる声で呼んでみた。反応はない。
「まーよーいーくん」と今度は少し大きな声を出してみる。
 肩を掴んで、遠慮せずに大きく揺さぶった。すると真宵は、「ん」と小さく鼻を鳴らしたが、それっきり、まぶたを開ける気配もない。
 白桃色をした半開きの唇に唇を重ねて、不器用に吸う。容易に舌を押し込み、真宵の粘膜の感触を味わった。
 上あごをくすぐり、舌の内側を撫でる。彼女は苦しそうに眉を寄せる。だが、まだ、眠っている。
〈……何をやってるんだ、私は……〉
 彼は真宵が起きてくれるよう心から願った。
〈早く、目覚めて、止めてくれないと……本当におかしくなる〉
 硬く首をもたげた股間のものが御剣を急かす。自分はこのちっぽけな小娘に欲情しているらしい。たまってるせいだ、と思うことにした。
真宵の寝顔には何のかげりもなく、本当に幸せそうだ。安全な場所で眠っているかのように。
 裏切ることになる、と思っても、真宵のパジャマのボタンを下からそろりそろりと外していく手は、止まってくれない。
 仰向けになった真宵の腹部があらわになる。縦長のきれいなおへそ。震える手でパジャマを少しずつ、全てめくる。
 すると、胸の二つの膨らみが、弱い光にともされて、ほのかな陰影を作り出した。
〈……やっぱり、小さいんだな。でも……〉
 横たわっているせいか少し外側に寄り、上を向いた真宵の乳房は、御剣の日ごろの目測の域を超えない小ぶりなサイズだが、
 なかなか彼好みの形だったのは嬉しい。
 おそるおそる、丘に指先を置いて、ぷにぷにと数回押してみる。思っていたよりも、少し、硬い。
〈恐らく、これからもまだちょっと育つな。まあ、私としては、こっちのほうが好みなんだが〉
 ぼんやりと照らされた裸の上半身を改めて眺める。腰も胸板も肩も、発育が足りなかったのではないかというほど薄い。
 腰の上にまたがり、両手で胸を包んでみる。
 肌のきめの細かさが何かに似ていると思っていたら、丹念に泡立てた生クリームを連想させるのだった。
 淡い色の先端はさらに柔らかく、さわっただけで溶け落ちてしまいそうだった。
指の腹で頂点を回しこねる力を徐々に強くしていく。
「ふぅ……ん……」真宵はかすかに息を乱した。
 乳首はだんだんとちぢこまって硬くなる。どんな夢を見ているのかが、ふと、気になった。
 身をかがめて、胸にゆっくり頬擦りした。聞こえてくる鼓動の音に耳を澄ます。その規則的なリズムに聞き入る。
 彼女は生きている。今、自分の下で裸で寝ているのは、生身の、生きている真宵なのだ。これは妄想なんかじゃない。
 御剣は体を起こして、真宵の下着に目をやった。
 まずい、下半身は本格的にまずい、と汗が噴き出るものの、内股に手を伸ばしてしまう。
 彼は大きく投げ出されている足と足のあいだに寝そべり、至近距離から股を凝視した。
 灯りが暗くてよくは見えないが、ぷっくりと膨らんだ恥丘が下着を盛り上がらせているのはわかる。
〈ダメだ……ほ、本当に犯罪者になる……〉
 ごく優しく下着の上から陰唇をつついて伝わってきた感触は、これ以上のものが思いつかないほど柔らかい。
 御剣は今はもう、どうか目覚めないでほしいと祈るようになっていた。
 自分のしていることを知られて軽蔑される恐怖に牽制されて、控えめに指でつんつんしたり、指先で撫でたりするまでにとどまっていた。
 だが、既に燃えさかっている心身にどんどん燃料を投下されるようなもので、理性と判断力があっという間に灰になりゆくのが、自分でもわかる。
 バレたって、それが何だ。男のベッドに潜り込んできておいて、こんなもの、自業自得だ。
 その場所に顔をのめり込ませて匂いを吸い、予想していたよりずっと甘い香りを嗅いだとき、今までの倍も陰茎が膨らんだような錯覚すら抱いた。
〈そうだ、これは、無知への罰だ〉とまで、彼は思う。
〈私がよく罰して分からせてやる。今後、他の男には絶対こんな真似をしないように〉
 衝動に駆られて真宵の下着を脱がそうとしたが、かなり強い力で引き下ろしたにも関わらず、仰向けのままパンツを脱がせるのは思いのほか難しく、
一瞬手間取り、それで我にかえった。
「う……」御剣は唸った。
 ここで下着をも脱がせてしまったら、間違いなくもう歯止めがきかない。自分は必ず真宵を犯すだろう。
 気づいた真宵が泣きじゃくって抵抗しても、きっと、止まらない。
〈……かといって、ここまで来ておとなしく引き下がるなんて、私はよくても、こいつが納得してくれるかどうか……〉
 彼は血管が破裂しそうなほど怒張した自分のものを布地ごしに握りしめた。いよいよ進退きわまり、そのまま動きが止まる。
 迷いに迷った末に、先走りの汁で前が濡れたトランクスをズボンと一緒に下ろして、そこらに脱ぎ捨てる。
 ずり下がったままの真宵の下着を直そうともせず、その上から指で割れ目をまさぐりながら、彼は陰茎を右手でさすりはじめた。
〈くそっ。情けない……〉
 正真正銘の犯罪者になるよりマシだと自分に言い聞かせながら、陰茎の先端を彼女の股に押し当て、こすりつける。
 分泌の止まらない我慢汁が下着によく染み込むように。
 この可愛らしいパンツは、たぶん真宵のお気に入りなのだろう、今までも、これからも。
 たった一度とはいえ自分の汚らしい体液がたっぷり付着したことがあるものを、そうとは知らず愛用する真宵の姿を想像するだけで、
早くもあえなく果ててしまいそうになる。
 愕然とした。発想がまるで変質者のそれじゃないか。
〈いや、発想がとかいう問題じゃなくて……行動自体が、もう、変質者そのものだ〉
 もう片方の手で真宵のウエストから胸のなだらかなラインに手を滑らせ、感触を焼きつけようとする。
 いきり立った男根をしごく右手に力がこもる。こんなところを真宵に見られたらと思うだけでぞっとするが、今更、やめられるわけがない。
 そのまま、様子をうかがいながらゆっくりと真宵に覆いかぶさり、腰だけを浮かして体を重ね、彼女が依然として眠りこけたままなのを確かめてから、
首筋に顔を埋めた。
 真宵の体温、真宵の鼓動、真宵の皮膚。
 目を閉じてそれらを堪能し、夢中で首の付け根にむしゃぶりついて吸うと、本当に自分たちが正常位で交わっているような気にもなれる。
 そんなことが叶うはずなどないのに。
〈ああ。本当に欲しいのはこんなものじゃない〉彼は心の中で慟哭した。
〈セックスがしたい。真宵くんを抱きたい。……駄目なら、せめて、手をつないで黙って見つめ合うだけでいいのに〉
「んぅ……!」襲いくる痛いほどの快感に気が遠くなる。
「あ、ああ、くっ」
 慌てて堰き止めようとした時にはもう遅かった。容赦なく突き上げる衝動が射精を命じてきて、あらがうことができない。
 あまりに気持ちよすぎて、どくっ、どくっ、という、精液が勢いよく漏れ出すリズムに合わせて、足腰から背筋まで何度も跳ね上がってしまう。
 真宵の白いお腹が、彼の放ったものでみるみるうちに汚されていく。
〈しまった〉御剣は息を荒くしたまま青ざめた。
〈……お、思いっきり……かけてしまった〉
 射精後特有の虚脱感も手伝って、しばらくぼんやりと見ていることしかできなかったが、はっと我にかえって、急いでティッシュを探す。
「……真宵くん、ごめん……」
 思わず呟きながら念入りに拭い落としていると、また、
「うーんぅ……」と彼女が身をくねらせてうなった。ついに起きたかと思い、固唾を飲んで見守っていると、続いて真宵は、
「もう、食べられないよぅ……」
という寝言を口にしたきり、また、くーくーと安らかな寝息を立てだしたので、もう、どうにも情けなすぎて、全身から力という力がすべて抜けきった。
〈……救いようがない……彼女も、私も……〉
 御剣は元通りに真宵のパジャマのボタンをかけ直した。
 新しい下着を出してきてズボンと一緒に穿き、何事もなかったかのように、真宵に背を向けて横になった。
 思い出しただけでまた男根が疼きだすくらいに気持ちよかったが、虚しさもまた格別だ。何もなかったことにしよう、と決めて、彼は目を閉じた。

「ふああ〜っ……ん、もう、お昼?」
 大きくのびをした真宵の拳が頬にあたって、目が覚めた。
「あっ。ごめん。痛かった?」
「む。いや、別に」
「そっか。じゃあ、おはよう」
「おはよう……」
 真宵のパジャマが大きくめくれ上がって、下着どころか腹まで見えている。昨夜、その場所に何をぶちまけたのかすぐに思い出して、彼は凍りついた。
〈そ、そうだ、あ。あ。あ。あんなことを、私は。何も知らない彼女に……い、いや、違う。だから、何もなかったと思うようにしようと〉
「よかったよ、御剣検事にもらったお薬。ぐっすり寝れた!」
「……それは、どうも」
 忘れろ。忘れるんだ。罪悪感を感じることはない。
 相手が真宵だったから、あんな行為に及んだのではなく、とどのつまり、別に誰でもよかったのだから。
「おなかへったなぁ」
 真宵は、その白くて小さい可憐な手で、自分の腹をじかにさすった。
「あ。あっ」
「え、なに?」
「い、いや……なんでもない。朝ごはんはどうしようか」
 真宵が体をこちらに向け、身を乗り出してくる。長い髪がかきあげられたとき、首にかすかな赤い跡が見え、彼は肝を潰した。
「あたし、ペヤングがいいー」
「うっ、うム、わかった。買ってくる」
「え! うそっ。ホントにいいんですか?」
「ああ。すぐ戻るから、その間に、なんだ。シャワーでも浴びてるといい」
「本当? 本当に? やったぁー! すごい。なんでそんなに優しくしてくれるの? ついに心を入れ替えたんですか?」
 認めたくはないが、当分、真宵には前にもまして逆らえないだろうし、そうしているほうが気が楽だろう。
「大体そんなようなものだ。今日も一日付き合ってあげるから、心ゆくまでこき使ってくれ」
「じゃあじゃあ、こうしてていい?」
 真宵は起き上がりかけた御剣の胸にしがみついて顔をうずめた。
なんとも困ったことに、その存在感もあたたかさも、昨夜、無反応の彼女を一方的に抱きしめたときよりずっと強烈だった。
 抱き返そうとしておずおずと手を伸ばしたが、結局、できなかった。
〈ま、真宵くん……すまん、私は……君が今抱きついてる男は、ゆうべ、こっそり、君のあそこの匂いを嗅いだ。
 パンツの上から、おっ立てたもの押しつけながら、な、生オナペットにして、しかも、ぶ、ぶぶぶっかけまでして〉
「なんか、こんなのって、悪いな」と真宵はもごもご言った。
「カノジョに。御剣検事の」
「……それで、誰を私の恋人だと思い込んでるんだ」
「思い込みじゃないよ。あたし見たもん。昨日、ラーメン屋さんでお金払うとき。お財布の中に、入ってた写真」
「ああ……なるほど。そうか。あれのことか」
 御剣は肩を落として嘆息した。
「ね、そうなんでしょ? あたしの知らない人だったけど、すごく、キレイな人。大切にしてあげないと、ダメだよ」
「知らないだって? 君は本当にあの写真に見覚えがないのか?」
「そんなにじっと見てないから、わかんないけど……」
 説明するより、実際見せるほうが早いだろう。
 居間に行って財布を取ってきて、抜き取った写真を、上半身だけ起こして待っていた真宵に手渡してやる。
「……やっぱ、知らない人だよ!」
「だったら、それを裏返してみるんだな」
 真宵はすぐにその通りにした。
 写真の裏には二種類のメッセージが書かれている。
 ひとつは、『愛をこめて、ユリエ』。
 もうひとつは……
「こっ、こっ、こっ、これ」真宵は驚きのあまりに激しくどもった。
「あ、ああああたしがなるほどくんにあてた手紙じゃない! あ、あの、誘拐されちゃったときの!
 うわ、あたし、急いでから、すっごい汚い字……でも、な、なんで。なんでなんで? なんで御剣検事がこんなの持ってるの?」
「いらなくなった証拠品をゴミ箱からサルベージしただけだ。別に不思議なことじゃない」
「だから、そうじゃなくて!」
「別に、どうだっていいだろう」
それくらい言わずとも察してくれ、と思って御剣はそれきり口をつぐんだが、真宵がものすごく恨みがましい顔で睨んでくるので、説明せずにいられなかった。
「……気分が沈んだり、疲れてへこたれそうになったら、それを読むんだよ。心打たれて、なぜだか知らんが元気が出てくるんだ。単に、それだけだ」
「ええええええっ!」と、彼女はまた、飛び上がらんばかりに驚愕した。
「御剣検事でも、そんな、落ち込んじゃったりする時あるの!」
 彼は激しい疲労感を覚えた。
「そりゃ、あるさ。私だって、サイボーグじゃないんだから」
「なんで、これ読んで元気になれるんですか?」
 そんなことまで手取り足取り教えてやらんとわからないのかと、呆れた。付き合いきれずに、
「さあな」と言って、はぐらかした。
「さあなってどういうことですか?」
「……少なくとも確かなのは、君が思ってるほど、私はかっこよくもないし、何も知らないし、おまけに、強くもないってことだ」
 こんな走り書きの、しかも他の男にあてられた手紙なんぞに込められた勇気にすがらずにいられない自分の姿は、さぞや滑稽なのだろう、といつも思っていた。
「大丈夫! あたし、こんなことで、カッコ悪いなんて思わないよ。安心してください」
「それはどうもありがとう」
 相変わらず、微妙に話が噛みあわない。
「へえ〜……それにしても」真宵はニヤニヤしながら、手紙と御剣の顔を見比べる。
「ってことは、別に、彼女いるわけじゃないんだー」
「だったら、どうした」彼女の手からさっさと写真を奪い返す。
〈わかってる。どうせ、じゃあ彼女にして下さいとか言うんだろ。誰が付き合うか、こんな得体の知れない生物と……!〉
「それじゃ、あたし」真宵は言った。
「御剣検事にもお手紙書いてあげるね」
「…………」
「だって、これなるほどくんあての手紙でしょ。御剣検事に書いた手紙のほうが、きっともっと元気出るよね?」
「いや、これは、そういうことじゃなくて……」
「え、じゃ、どういうことなの? あっ、別に、交換日記でもいいよ」
「……手紙でいい」
 きびすを返した御剣の背中に、真宵は、わーい、と歓声をあげながら、ぴったりと抱きついて密着した。
「いっぱいお手紙あげるね。あたし、ずっとずーっと出すから」
「わかったから、ちょ、ちょっと離れ……」
「御剣検事がまた外国行っちゃって、ずっと帰ってこなくても、忘れないで、ちゃんと、書くから……」
 くぐもった真宵の声が、だんだん小さくなっていく。
 御剣は彼女を振り払おうとする動きを止めた。
〈……わからない〉と御剣は思った。
〈本当に、まるでわからん。どうして、こうまで私になついているんだろうか。
それだけじゃない、どうしてまた、こんなよくわからない小娘を……わ、私は……〉
これで終わりです。


皆さんお久しぶりです。まえ長編書いた時に感想やレス書いて下さった方々ありがとうございました。
またお前かよって感じですけどミツマヨがリクされてて嬉しかったので投下してみました。
御剣が一番得体が知れない。
577みるきー:04/09/15 02:31:34 ID:9haOD1a+
うわぁ!生ミツマヨGJGJGJ!
私もこれぐらい書けるようになりたいです!
読む人を幸せな感じにさせてくれるとは!
ゲーム板では真宵ちゃんたたかれまくりなので見方が変わりましたよ。真宵ちゃんかわいい!
578名無しさん@ピンキー:04/09/15 08:21:25 ID:KACMuhPR
ああ、相変わらず素晴らしい!! ミツマヨ神 GJ!


579名無しさん@ピンキー:04/09/15 14:44:04 ID:0vYKThIF
いつ起きるかと思ってドキドキしながら読んだよ。乙です。
580名無しさん@ピンキー:04/09/15 21:04:18 ID:25P3ly2Q
ミツマヨの中の人の御剣を見ていると、
少しばかり東京大学物語の村上を思い出すよ。
思考が山手線に乗っている辺りが。
581名無しさん@ピンキー:04/09/15 21:24:56 ID:D9yx2U7h
ミツマヨ大プッシュ!
582名無しさん@ピンキー:04/09/15 21:44:58 ID:ViVfKxmz
563にリクしたものですが、
ほんとにミツマヨ神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
嬉しいです! GJ!

また是非お願いします(;゜∀゜)=3
583名無しさん@ピンキー:04/09/16 00:33:48 ID:fhvNgQxb
交換日記も捨てがたいっす。
584名無しさん@ピンキー:04/09/16 08:07:11 ID:34TyN3zC
マヨイタンのオレンジパンチュほしいです。
585名無しさん@ピンキー:04/09/16 08:49:45 ID:9AMf5lQ2
>>576
GJかな
586みるきー:04/09/16 19:39:56 ID:sW5gwFMW
近々、書きためていたハミ×ノコ(ノコ×ハミ?)を投下予定なんだけど、ノコスレに投下したほうがいいんでしょうか…?
気持ちちょっとナルマヨだし、ノコタソいじめたいわけじゃないし…。でもスゴい長くなる予感…。またしても意見聞かせて下さい。
587名無しさん@ピンキー:04/09/16 21:11:21 ID:gQGsZZY5
どぞ。お待ちしてまつ
588名無しさん@ピンキー:04/09/16 21:48:24 ID:URbqc4q/
>586
も、もしや「ハミノコ物語」のネ申ですか?
もしそうならば、ずっとずっと待ってましたよ!!
続編щ(゚Д゚щ)カモォォォン
589名無しさん@ピンキー:04/09/16 22:19:33 ID:Y1CV63pe
ミツマヨかミツメイの妊娠ネタ
590名無しさん@ピンキー:04/09/16 22:29:20 ID:gQGsZZY5
ミツメイで妊娠ネタ…。生まれる子供は全部♀(母親似)であってほしい
591sage:04/09/17 01:03:52 ID:w2l2CVWw
ママ似の愛娘たちに囲まれてデレデレのミッタン想像しちゃったよ
甘やかしすぎてママに怒られて、でもそんなママもかわいくて、なサイクルだな
592名無しさん@ピンキー:04/09/17 02:59:44 ID:UZ/tCbw+
ナルマヨまだー、チンチン!
593みるきー:04/09/17 11:00:22 ID:MSSQGuSd
>588さん
それは別の方が書いたものです…。私、ハミ×ノコは今回が初めてなので。
長いですが皆さんしばしお付き合い下さい。(ほのぼので終わるつもりがここまで書いてしまった…orz)
では投下します。
594ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:03:13 ID:MSSQGuSd
「いたいた!イトノコ刑事さん!」
(このかわいい声は、たしか、ヤッパリくんの…)
「ど、どうしたッスか!事件ッスか!」
「あのね、お願いがあるんです!」
「…。事件の情報なら、教えないッス」(また痛い目に合うのは勘弁して欲しいッスよ…)
「あのね、一日だけお父さんになって欲しいッス!」
しぃぃん…。

「真宵どの!そ、そそそそその、援助交際は良くないッス!というよりダメッス!」(課長やら同僚の視線が冷たいッス…)
「?」
(援助交際の意味を知らないッスね…)
「お金で自分の体売るのはダメッス!ましてやソーメンばっか食ってる自分を狙うとは、ワザととしか思えんッス!!」
(そこまでお金に困ってるように見えるのかなぁ…)
595ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:05:56 ID:MSSQGuSd
「い、イトノコ刑事さん?違うよ!」
「?」
「ハミちゃんの一日お父さんになって欲しいの」
「!!(お父さん!)」
「ハミちゃんはね、お父さんの顔も覚えてないし、どんな人かも知らないの。だから、」
「そんなの、ヤッパリくんがやればいいッス!」
「それが……」

「ナルホドくんは真宵様のだからいけません!独り占めしたら真宵様に悪いです!」
「じゃあ、誰かお父さんになって欲しい人っているの?」
「!…そ、それは…おひげのけいじさん…です」

「ハミちゃんのご指命です!」

596ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:10:16 ID:MSSQGuSd
成歩堂法律事務所・応接室
「ハミちゃーん!お父さん連れてきたよー!」
(…って、イトノコ刑事じゃないか!)
「わーい!真宵さま、嬉しいです!おひげのお父さまです!」
(まぁ、春美ちゃんが喜んでるからいいか…)
「どっか行きたいトコあるッスか?」
「動物園で、ゾウさんとキリンさんが見たいです!」「じゃあ、行くッス!」
イトノコ刑事は、春美ちゃんをひょい、と持ち上げると肩車をした。
「きゃああ!高いです!ナルホドくんが小さく見えます!」
(余計なお世話だ…)

動物園
「おひげのけいじさん!あっち見たいです!」
「そんなに慌てなくても、動物はいるッスよ、…!」(けいじさんなんて言うからみんなの反応がなんか違うッス)
「お、お願いがあるッス。…お父さんって呼んで欲しいッス」
「!…すみません、いつものくせで、つい…」
ごくん。春美ちゃんの唾を飲む音が聞こえる。
「…お、お父さま…」
「はいッス!」
「お父さま、つぎはパンダさんが見たいです…」
「わかったッス!ちゃんと掴まってるッスよ」(お父さまって、なんかくすぐったいッス)

597ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:14:35 ID:MSSQGuSd
成歩堂法律事務所
「真宵さま、それでですね、パンダさんが……」
春美ちゃんが興奮気味で喋っている。(初めてで嬉しかったんだろうな…)
「イトノコ刑事、すみません」
「そんな事ないッス!自分も娘が出来たみたいで楽しかったッス!」(意外にこの二人、気が合うのかも知れない…)
「お父さま、私、一緒にお風呂に入りたいです。今日は一緒のお布団で寝ます」(本当にお父さんが欲しかったんだろうな…って)
「えぇっ!」
「だ、ダメだよ!ハミちゃん!」(さすがの真宵ちゃんもわかったみたいだ)
「どうしてですか?こないだナルホドくんと真宵さまも一緒に入ってましたよ?」(寝たふりして見てたのか!)
「それは本当ッスか!」(食い付いてくるなよ…)
「だから私もお父さまと入ります!」(イトノコ刑事引っ張られてっちゃったよ…)
「でもよく考えたら、イトノコ刑事さんはマコちゃんの事好きだから大丈夫なんじゃない?」(そうきたか…。急に楽観的になったぞ?)

598ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:19:50 ID:MSSQGuSd
成歩堂法律事務所・バスルーム
(小さいバスタブッス…自分が入ってやっとッスね…)
「お父さま!」
裸でバスルームに入って来た。まだ何も知らない体。純粋すぎるくらいの肌。まだ大人になる気配はない。「だ、ダメッス!タオルくらい巻くッス!」
「お父さまには、見せても平気なのです」
「自分がよくないッス!」
ちゃぷん…。
春美ちゃんは、湯ぶねにつかっている。自分はというと、いつびっくりされるかわからないから、小さいタオルで必死に股間を隠していた。
「お父さまも一緒に入りましょう」
「い、いや、自分は後ででいいッス」
「ダメです!」(この子には逆らえないッスね…)
ざぶん。
お湯が一気にあふれ出る。春美ちゃんはやっぱり楽しそうだ。
599ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:24:21 ID:MSSQGuSd
春美ちゃんを抱き上げて、膝の上に乗せる。ぴくん、とだけ股間のモノが動く。腿の上だともっと大きく反応してしまうかもしれない。
「…お父さま…。」
「は、はいッス!」
「真宵さまがしてたように、お父さまにもしてあげたいです……」(背中でも流してくれるんッスかねぇ。余計娘が欲しくなるッス)
「いいッスよ」
浴槽から出る。
途端、春美ちゃんは前にまわり、股間のタオルをひっぺがした。
「なななななな何するんスか!」
「……!」
「ナルホドくんのより色は黒いけど大きいです!」
すかさず、それをくわえる。
「だ、ダメッス!それはそんなことするモンじゃないッス!」
ぐいぐいと春美ちゃんの頭を引き離そうとするが、くわえたまま離そうとしない。
「んー!んーッ!」
春美ちゃんの口の中で、また大きくなる。もうこの大きさに耐えられないようだ。
600ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:28:02 ID:MSSQGuSd
自分はいつのまにか、頭を押さえ、鞠をつくように上下にバウンドさせていた。
「んッ!んぐッ!」
「全部じゃなくていいッス!先っぽだけ、…!」
春美ちゃんの口を、先端だけに擦り付ける。
ビュルルッ!ビュルッ…!
なんて事だ。「お父さま」とした事が、かわいい娘の小さな口の中で、射精してしまった…!
春美ちゃんの口のまわりが、自分の出したものにまみれている。春美ちゃんはむぐむぐと口を動かし、
「んー…!」
ごっくん。
飲んだ。
「真宵さまと同じように出来ました!」(あの二人は小さい子の前で何やってるッスか?)
「次は、ここに入れて、気持ち良くさせて下さい!」
春美ちゃんが腿の上に乗って足を広げ、まだ射精したてのヒクヒクと脈うつモノを押しあてようとする。
「そんなのドコで習ったッスか!」
「真宵さまは、ここにナルホドくんのを入れて、「気持ちいい」と何度もおっしゃってました!」
「!」
「ナルホドくんも「かわいいよ、真宵ちゃん」と…!」(真宵ちゃんのよしとするものは全て正しいと思ってるッスね)
「わかったッス。春美ちゃんには自分の指で気持ち良くさせてあげるッス。」
「えぇっ!」
601ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 11:31:07 ID:MSSQGuSd
この子だったら、このゴツくて不器用な親指で十分だろう。すべるを良くするためにペロリと舐める。
人差し指や中指なんか入れようものなら、キズものにしてしまうも同然だ。モノの代わりに親指のはらで入り口を擦り始める。
「お父さま!何か、体が変です!」
春美ちゃんの顔が、だんだん紅潮してくる。
「気持ち良くなってきたッスね?」
親指の速度を早めていく。キュッ、キュウッと絞めているのがわかる。
親指を中にグッと入れ、開く。鮭色に紅い中が覗けて見える。
「見ちゃダメです!」
中が、ぱくぱくと口を開けたり閉じたりを繰り返す。春美ちゃんは恥ずかしくて半泣きしている。
「じゃあ、春美ちゃんがしてくれた事をお父さまもしてあげるッスね」
親指で広げたまま、舌で挿入する。
「きゃああッ!」
体がぐん、と仰け反った。スゴい反応だ。入り口は、まだ女の子になってないので濡れるはずがない。
602ハミ×ノコ?@みるきー:04/09/17 14:42:16 ID:MSSQGuSd
「は、あんッ、」
「も、もう我慢出来ないッス……!」
とっさに、自分のモノを中ではなく、隙間に挟ませ前後させる。
「お父さまの呼吸に合わせるッス…」
「はーッ、はーッ、…」
更に加速していく。春美ちゃんはまだ腰を使うなんて知らないから、とにかく自分のモノを抜けないようにしっかり挟むのに一生懸命だ。
「お父さま!気持ちいいです!真宵さまみたく、かわいいですか?」
「かわいいッスよ、その顔が一番かわいいッス…!」「あ、…!」
春美ちゃんの後ろで、パタパタッ…と液体の落ちる音がした。
春美ちゃんは、自分の腕の中で小さくなり、余韻でふるえている。頭がぼーっとしてるのか、瞳孔が開いていた。
ゆっくりと抱き上げて、そのまま浴槽に入り直した。「わ、私…!」
「気持ち良かったッスか?」
「は、はい…。お父さま、大好きです…」(やっぱりこんなかわいい娘が欲しいッス!)
「本当のお父さまでなくて良かったッス…!」
ぎゅっ、と強く抱き締める。
「痛いです、苦しいです…!」


成歩堂法律事務所・応接室
イトノコ刑事と春美ちゃんは、ぼくのお気に入りのソファでぐっすり寝ている。(二人共親子ごっこなんてなれない事したからつかれたんだろうな)
そこへ、真宵ちゃんがスゴい顔をしてやってきた。
「ナルホドくん!イトノコ刑事ひどいよ!お風呂が…!」
「えぇっ!」


イトノコ刑事を無理に叩き起こして風呂掃除させたのは言うまでもない。
603みるきー:04/09/17 14:53:44 ID:MSSQGuSd
相変わらず尻切れです…。自分でもここまで書くとは思いませんでした。
ハミ×ノコ?の父子物を純粋に書くはずだったのになぁ。うむむ。
皆様の感想お待ちしてます。
604名無しさん@ピンキー:04/09/17 16:25:17 ID:1YvLcUhO
実は初めてハミノコ読んだんだけど
ホノボノ感とかが、かなり萌えました。ハミノコ(・∀・)イイネ!
605名無しさん@ピンキー:04/09/17 22:45:35 ID:n4dI37+J
>>みるきーさん
ほのぼの(・∀・)イイ! やっぱりこのペアはいいなぁ(*´Д`)ハァハァ
「誰が」「何を」しているかという描写がもっとたくさんあれば、さらに読みやすくなるッスね。

自分も書きかけのやつがあるので、近いうちに再開させないと…
待ってくれてる人がいるの初めて知りました。 ホンマすんません(´・ω・`)
606名無しさん@ピンキー:04/09/17 23:10:55 ID:9ArJd3oh
>みるきーさん
ハミノコ良かったです☆ホットな雰囲気が伝わったように思います(T∀T)
ハミちゃんかわいい!!
>590
妊娠ネタ、いいですねぇ。
ミツマヨ妊娠ネタのSSの続編がすごい気になる。
607みるきー:04/09/18 12:33:49 ID:udl4F9Ob
>605さん
うわ!ホントだ…。いつも早く続きを書かなきゃと思って字とか間違ったままだったり、ト書がなかったり(←悪い癖です…)
ちゃんと推敲せねば。最初は真宵ちゃんとイトノコさんの会話です…。わかんないよな…。呼び方もハチャメチャだし。ゲームやりなおしますorz
608名無しさん@ピンキー:04/09/18 13:30:17 ID:Us8ef8pw
ミルキータン、ガンガレ!

ト書きは脚本のとき使う言葉。
小説のときは地の文とかいうらしいぞ。
609名無しさん@ピンキー:04/09/18 16:42:00 ID:eKg3iKXc
ここは人情味溢れるインターネットですね。アッタカイ……

こんにちはミツマヨバカの者です。
色んなレスどうもありがとうございました。(東京大学物語、漫喫で今度読んできます)

今回は投下ではなく、たいへん図々しいのですが宣伝に来ました。
実は完全に自己満足で、こちらで連載させていただいた「沈む聖域」を本にしました。
興味のある方にお手にとっていただけたらと思って告知に上がった次第です。

詳細はこちらです。http://box.elsia.net/~iranbungei/sizumu.html

書き下ろしでSSを一本入れましたが、続編ではないです。すいません
あと、とらあなウンヌンって書いてありますがまだ審査通ってないので先走り汁です。
発注蹴られるかもしれませんのでまだ探さないでくださいorz

スレ汚し失礼しました。また何か書けましたら投下に参ります。
>>584 ttp://box.elsia.net/~iranbungei/rakugaki08.html
610名無しさん@ピンキー:04/09/18 18:34:05 ID:dO+98IT3
>>609
正直、そういう宣伝みたいな文章は








なんだよすげー嬉しいよ、是非本で読みたいと思ってたんだよ。
アリガトウアリガトウ。

精霊ルビス伝説、私も好きです。ディアルトー
611みるきー:04/09/18 18:43:04 ID:udl4F9Ob
>608さん
ありがとうございます。シナリオ出身なもので…。小説は難しいです。
でも読んでくれる方がいらっしゃるので頑張ります。マイナーカプ書いてみたいけど、またうら×トラも書きたいなぁ。(トラ×うらも…)
612名無しさん@ピンキー:04/09/18 23:28:27 ID:XYnq3lA7
>>609
本で読めるのはいい…通販おまけも欲しい…だが!
正直、あの表紙画像は萎えた_| ̄|○
"没にした絵"の方が(・∀・)イイ!!
613名無しさん@ピンキー:04/09/19 01:40:41 ID:8WSOCNi3
売れるといいですね
614名無しさん@ピンキー:04/09/19 02:55:33 ID:fDbFeL2a
>>605
もしやナルマヨの方ですか?いつまでも待っとります。
615みるきー:04/09/19 15:35:45 ID:ER5gsrx4
ごめんなさい、またくだらないおまけ(後日談)

某月某日 午後6時30分
成歩堂法律事務所
(春美ちゃんに呼ばれたッスが…誰もいないみたいッスね)
「あっ、イトノコさん!」
「真宵くん?」
「イトノコさんもハミちゃんに呼ばれたッスか?」(真似しないで欲しいッス…)
ぴこぴこと、天女のような頭を揺らして春美ちゃんがやってきた。
「実は、お二人にご報告があるのです」
「報告?」
「(も、もしかして、出来ちゃったッスか!)」
「(冗談は貧乏だけにして下さい!)」
「(それは冗談じゃないッスよ)」
「出来ました!」
「わー!」
とん。
(…とん?)
「みそソーメンです!」
「………」
「召し上がって下さい!」
「…う、うまいッス…」
「は、ハミちゃん天才だねぇ…(汗)」


うわー。またバカ書いちゃった…。依然、ハミちゃんがノコタソとソーメン作るって落書きを描いたので…。orz
616名無しさん@ピンキー:04/09/19 15:40:08 ID:QhIWh42a
>>615
ほのぼのノコハミ萌え
これからもガンガって下さい、期待してます(´д`;)ハァハァ
617名無しさん@ピンキー:04/09/19 16:19:03 ID:fDbFeL2a
おつー
618名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:49:23 ID:swDBWliH
>>609
な、なんだってー!?
携帯だから見られないんですが、店頭で売るかもってことですか?
拙者、生唾垂らして買いに逝くであります(´Д`;)
619名無しさん@ピンキー:04/09/20 03:08:33 ID:3HJMqCQW
>>606
なんだってー
最近このスレを知ったからわからないんだけど
ミツマヨ妊娠ネタSSがあったのでぃすか?
激しく見たかったーorz
620名無しさん@ピンキー:04/09/20 11:36:25 ID:swDBWliH
>>619
>>609に載っているところの「沈む聖域」のことかと思われます。
……1日2レスもしちゃう自分って、粘着キモオタとか言われそうだなorz
621名無しさん@ピンキー:04/09/20 12:09:54 ID:um/mMH3a
そういう時は回線切ってID変えるがいい(^ー゚)ь

前スレ(第4法廷)の440から読めるよ
dat落ちして読めないんでミラーどぞ
http://sapporo.cool.ne.jp/surumegatame/1079606189.html
622619:04/09/20 23:51:29 ID:3HJMqCQW
>>620
粘着キモオタなんて思わないよw
あなたは情報教えてくれた恩人ですよ。
ありがとう。

「棲む聖域」は見ますた
ってか「棲む聖域」が妊娠ネタだと忘れてただけでした
すみません †λ...<ザンゲシマス…
623619:04/09/21 01:47:17 ID:Nt4Wd/ri
すみません
「沈む聖域」を間違って書き込んでいました。
申し訳ありません;y=ー(´Д`;)・∵. ターン...
624みるきー:04/09/21 06:45:28 ID:O6KqTprI
ケータイのバックアップ上、途中ですが投下してもよろしいでしょうか?
今回は珍しくトラ×うらです。
でもなんか私の書く男性キャラって、弱いトコ見せまくりのような…。見たいんでしょうね、気の強がってるキャラこそ弱い部分が。(強い人もいますが。)冥とか、みったんとか。逆に弱いキャラこそ強いとこ書いてみたり。(果たして優作くんで書けるのか?!)
てなわけで投下しちゃいますね。
625トラ×うら@みるきー:04/09/21 06:54:09 ID:O6KqTprI
旅行代理店。
こんなトコには二度と来ないと思っていた。旅行とは言いにくいが、一度、旅行に出たフリをして逃亡した客を追って国内を一周しかけた事があって以来、遠出は苦手だ。
でも、今回はどうしても行かねばならなかった。
「社員旅行…ですか…?」
うらみちゃんはスゴく驚いている。無理もない。両手いっぱいにパンフレットを持って帰ってきたんだから。
「う、うらみちゃん、ずっと事務所籠もりっぱなしやから、たまには外に出て気分転換や。うらみちゃんはドコ行ってみたい?」
「遠慮せんと、好きなトコ言っていいんやで」
「…トラさまは、ドコがよろしいんですか?」
「そうやなぁ…」
ちらりとパンフを見る。
二つの地名が目に飛び込んできた。『グアム』と『熱海』。
「…!」
頭の中に、何かがよぎった。
グアムのビーチで、白いビキニを着たうらみちゃんと、熱海の温泉宿で、浴衣のうらみちゃん。
急に、心搏数が上がってきた。
626トラ×うら@みるきー:04/09/21 06:58:32 ID:O6KqTprI
うらみちゃんが、そんな格好になってくれたら…!
「トラさま…」
「!」
「私、…海が見たいです…」
「う、海!」
「熱海…でもいいんです、トラさまと一緒なら…」
電車を乗り継いで、やっと旅館に着いた。結構しゃれた旅館。宿代がちょっと高めなのは、海外に行かなかった分の少しの贅沢だ。
フロントでチェックインすると、うらみちゃんが、少し嬉しそうな顔をしてシャツの裾を掴んだ。

部屋は至ってシンプルな和室だったが、普通の温泉宿と違うところがあった。
「トラさま…!海が見えます…」
海の見える露天風呂付きの部屋。
この部屋を探すために、本屋でカップル向けの宿の本を買い漁っていた。
うらみちゃんは、ずっと窓にはりついて海を眺めている。華奢な後ろ姿。後ろから、ギュッ、と抱き締めてあげたくなる。
627トラ×うら@みるきー:04/09/21 07:07:52 ID:O6KqTprI
最初ははっきり言って、ウザくて仕方なかった。好きじゃなかった。だが、あの一言だけでついてきてくれた事を考えると、申し訳ない気持ちがあり、いつしかそれがいとおしくなっていた。
「うらみちゃん…!」
いつしか、後ろから抱いていた。
「と、トラさま…?」
「ちょっとだけ、こうしててもええか?」
うらみちゃんの黒くてきれいな髪の毛に顔をすりよせる。出掛ける前に洗ってきたのか、シャンプーの甘い匂いがする。
こういうところを見つけると、うらみちゃんも年頃の女の子なんだな、と嬉しくなる。
うらみちゃんも、体を少し寄せてきた。うっ、うっ、と嗚咽を洩らしている。
「ご、ごめんな!い、嫌やな、こんな42のオッサンに後ろからこんなん…」
「…違います…!トラさまが、トラさまが…!」
628トラ×うら@みるきー:04/09/21 07:12:32 ID:O6KqTprI
泣いてばかりで言葉にならない。わかるのは、自分の名前を何度も呼んでいる事だけだ。とても弱い。
「うらみちゃん…ワイ、うらみちゃんが好きなんや、」
「うそ…」
うらみちゃんの涙は、さらに増していく。
「好きなんや、」
最初はうらみちゃんさえこっちのものにしてしまえば、鹿羽組を手に入れられるとさえ思った。しかし、今は違う。鹿羽組を敵にまわしてでも、うらみちゃんを自分のものにしたい。
「うらみちゃんの気持ちが聞きたいんや」
うらみちゃんはなかなか顔をあげてくれない。
「…です…」
「ちゃんと、聞かせて欲しいんや、な、顔を上げて、な、」
ゆっくりと顔を上げ、自分の目を見る。
今まで見たことのない表情。泣き顔もかわいいなんて、なんか悔しい。
「好き…です…。トラさまが、好き…!」
よかった。うらみちゃんは、自分の事が好きだった。
「うらみちゃん、ホンマか?」
うらみちゃんは、何度も頷く。
629トラ×うら@みるきー:04/09/21 07:16:57 ID:O6KqTprI
「…うらみちゃんに、あげたいモンがあるんや」
うらみちゃんの唇に、初めてキスをする。とてもやわらかい。キスをしながら、うらみちゃんの右手をとって、薬指をいじる。
「うらみちゃん、」
「…!!」
うらみちゃんの涙がまた増える。
「…これ、」
「びっくりさしてごめんな。婚約指輪なんて、」
「嬉しいです…」


浴衣に着替えて、メシが並ぶのをじっと見る。うらみちゃんも、もちろん浴衣だ。着替えるところが見たかったが、断られてしまった。

料理が一通り並び、女将さんは出ていった。
「うらみちゃん、こっちや」
膝をたたいて招く。照れながらも、ちょこんと座ってくれた。
「ワイが食わしたる」
豆腐の切れ端を箸でうらみちゃんの口に運ぶ。
「うまいか?」
「ええ…」
刺身を一切れ取る。
今度は自分の口に運び、口移しで食べさせた。
「…んッ、」
刺身をねじ込もうとして、舌を入れてしまった。
630トラ×うら@みるきー:04/09/21 07:20:31 ID:O6KqTprI
うらみちゃんは、一度刺身を飲み込むと、キスをしてきた。初めてなのに、無理をして恐る恐る舌を侵入させてくる。緊張で歯が小刻みに震える。
今まで男に対して積極的じゃなかったから、よほど勇気がいるだろう。それが余計かわいい。
頭を後ろから撫でながら、しっかりと舌が入ってこれるように角度を変える。
「…ん、ぅ…」
舌を動かす度に、体がびくん、と波うつ。いつしかうらみちゃんは、自分の襟元を掴んでいた。姿勢も、だんだん寄り掛かる感じで、足元ももぞもぞさせたりするので、浴衣が腿の半分くらいまで前が開いてきていた。
白い足。今直ぐにでも触りたい。
出来る事なら今すぐ押し倒して、早く関係を持ちたい。
それは、男の性的欲求とかではなくて、うらみちゃんに自分の感覚を知ってもらいたい、でも、それさえも意味合い的に一緒なのか、わからなくなっている。
631トラ×うら@みるきー:04/09/21 07:25:17 ID:O6KqTprI
「トラさま…私…謝らなくてはいけません…」
するり、と頭の包帯を外した。
何もない。包帯のないうらみちゃんなんて初めて見た。
「私…実はもう完治しておりますの…」
「そ、そうなんや、」
「トラさまも、きちんと『オトシマエ』をつけたのですから……今なら、まだ引き返せますわ…」
「な、何言っとるんや?」
「これで、…トラさまも……に…」
「そんな事言ったらあかん!」
「でも…トラさまを苦しめているのは…」
自分といるとよくないから、と、自分から無理に身を引こうとしている。とてもつらい。初めての恋愛なのに、自分で幕引きしようするなんて。
「ワイは、うらみちゃんが好きなんや。ずっとそばにいて欲しいんや…せやから、退職届なんて絶対…」
いつしか熱くなって、涙目になっていた。こんなに女に夢中になったのは初めてだった。うらみちゃんも驚いている。
「…!」
「ごめんな、ええオッサンが泣いたらあかんな、」
「そんな事…ありません…」
632みるきー:04/09/21 07:28:47 ID:O6KqTprI
すみません、とりあえずここまでです。今回はやや長くなりそうです。ちょっと時間は空きますが、続き、必ず投下します!
やっぱりこの二人好きだなぁ…。
633名無しさん@ピンキー:04/09/21 10:52:42 ID:gkz8Nm56
イイ!
うらみちゃんっていじらしいなぁと思っていたので、
彼女の思いが報われる話は嬉しいぞ。
是非とも続きキボン。
634名無しさん@ピンキー:04/09/22 19:52:33 ID:7+m7RmB3
神冥の続きを書いてるんだけど冥タソってアメリカ帰りだから喘ぐときに「・・Oh・・」とか言うのか。
萎える。萎える。でもどうなんだろうか。

正直、これで笑っちゃってなかなか進まねーyo!誰かそんなこと無いって言ってくれ・・。orz
635名無しさん@ピンキー:04/09/22 20:10:22 ID:7+m7RmB3
>>632
うらみタソ(;´Д`)ハァハァ
沢山話を作れて本当に神ですね。続き待ってます。
636名無しさん@ピンキー:04/09/22 22:55:58 ID:ctYc6rKL
>634
そんなこと無いよ

待ってます。
神冥(;´Д`)ハァハァ
637名無しさん@ピンキー:04/09/22 23:54:28 ID:ZjMlrS+Z
鯖落ちしてて保管庫更新できない(´・ω・`)スイマセン
あと沈む〜本ですがやっぱ本気汁出ませんでした……(書店置きむりぽでした
期待してくれた人申し訳ありませんでした。トラ以外にも頼んでみてますが多分同じぽ。
先走り恥ずかしい。穴があったら入れたい……_ト ̄|○

ではSS書きつつ神様たちのSSの続き待ってますーーー
638名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:01:23 ID:QHHJyLUl
>>634
なんとなく英語のファンフィクションから拾ってみた。
FF7のティファとエアリスらしいが笑ってしまってどうにも…
結論を言うと「日本語でお願いします」とw

Tifa lined her clit up with Aeris' and began to grind up and down.
"Hee, hee, that tickles" "You ain't seen nothing yet." Tifa began to
rub their clits off each other even faster. "Ohhh, that feels so good!"
Tifa began to breath heavily. "Ok Aeris, when.. you.. feel like
it... groan as.. load.. as you can." "OOOOHHHH, mmmmmmmm, OOOOOOHHH"
They both began to groan loudly. "OOOOOOOHHHHH, TIFA! AHHHHHH"
"OOOOOHHHH AERIS, I LOVE YOU!" "(what?)"
"(it's part of the act, play along) I.. I.. I LOVE YOU AERIS, OHHHH"
639名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:19:45 ID:zWHWkgXf
         =≡= ∧_∧
          /   (・∀・ )  カナリアさんの続きを大人しく待ってます
        〆   ┌  |    | .∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   ||
         || .|   |:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
640名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:47:23 ID:GUOgzuYr
>>638
激ワロタ
641名無しさん@ピンキー:04/09/23 17:16:41 ID:oBML2heM
なんかニンテンドーDS のソフトタイトルに逆転裁判なかったね。
新しいのは出ないのかな・・。
642名無しさん@ピンキー:04/09/23 17:28:43 ID:ErycPp0r
発表はされていたから発売中止しない限り出るはず
643名無しさん@ピンキー:04/09/24 07:28:51 ID:dtY8JPWZ
すくなくともハード同時発売ではないだろうな
644みるきー:04/09/25 12:54:29 ID:z5x6BcoV
今晩あたり、またトラ×うら続き投下します。あんまり進まないなぁ…。なんかゼニトラがうらみちゃん萌えしてるし。(私的にはそれで全然いいのですが)
「(かわええなぁ…)うらみちゃん、ぎゅっとしてええか?」
むぎゅーっ。
「…痛いです!トラさま…!(でも嬉しい)」
そんなバカップルであってほしいです(夢見すぎ。)
645名無しさん@ピンキー:04/09/25 13:05:36 ID:GaDvrhMk
>644
sageて下さい。
メール欄に半角sageな。
なんか、21歳未満の方のように思えるのですが、気のせいですかね。
646みるきー:04/09/25 13:21:12 ID:z5x6BcoV
すみません…。
いや、私はリアルで24ですorz
しがない同人女です…。まだ2ch初心者なので知識が浅くて…。
647名無しさん@ピンキー:04/09/25 15:43:10 ID:4Os4y3i5
>みるきー
初心者は半年romってろってこった。
2chで初心者発言は厨以外の何者でもない。
同人女発言も(ノ∀`)アチャー
そのへんのbbsと同じノリで書き込むと浮くぞ。
648名無しさん@ピンキー:04/09/25 16:32:51 ID:L3sFtCB0
まぁ2ch慣れしてないのはガンガっていけばいいさ。
とりあえずsageること、あとここだけじゃなく他スレとか見て
る内に雰囲気が大分掴めてくるんじゃないかな。

というか前作のトラウラかなりツボだったんで是非投下お願いします(´д`;)ハァハァ
649名無しさん@ピンキー:04/09/26 00:26:52 ID:Ea7LcEX6
>>みるきーさん

お、おれはハミノコをキボンヌ……
650みるきー:04/09/26 03:46:30 ID:CjsPAwy3
皆様、作品以外でも厳しくもやさしいご意見ありがとうございます。
>648さん
ご希望にお答えして、続き投下です。(実はまだまだ続きます…完結できなかったorz)
>649さん
ハミ×ノコですか…!また父娘ものになりかねないんですが…。ノコ×冥はいかがですかなんて提案してみたり。リクエストありがとうございます。なるべく応えられるよう頑張ります。
では、投下です!
651トラ×うら@みるきー:04/09/26 03:51:29 ID:CjsPAwy3
「うらみちゃんだけなんや!こんな、好きになったん…」
昔は、キャバクラでハーレム三昧だった。女をはべらせては、相手に事欠かない生活。中には「具合」のいい女や、セックスの相性のいい女もいた。
しかし、今はそれ以上に、「愛する」女がいる。その女が、腕の中にいる。
「…トラさま、ごめんなさい…トラさまも、同じくらい……のですね…」
「…う、うらみちゃん、」
「トラさま……お願い…です」
「な、何や?うらみちゃんのためやったら…」
「抱いていただけますか…?」
ぎゅっと抱き締める。

「こ、こうでええか?」
「違います………せ、セックスを…したいのです…トラさまと…」
うらみちゃんの口から、そんな言葉が聞けるとは思わなかった。
「女の子がそんな事言ったらあかん、(咳払い)……うらみちゃん、ワイが、初めての男になって、ええんやな?」
こくり…。黙って頷いた。
「ワイが、うらみちゃんの最初で最後の男になったる!…うらみちゃんは、ワイの女や」

ぐぅ。

…腹が減っていたんだった。
「くすっ…」
「(うらみちゃんに聞こえた!)」
「…その前にご飯を食べましょう…」
「で、でも」
「トラさま、安心してください。それくらいで私の気は変わりませんから…」
652トラ×うら@みるきー:04/09/26 03:56:08 ID:CjsPAwy3
うらみちゃんは自分の箸を取ると持ちかえて、ご飯茶碗からご飯をすくった。
「トラさま、……してください…」
「?」
「…あーん、って…」
ぱくん。……ああ、何か新婚みたいで楽しい!
照れながらやってるうらみちゃんがまたかわいい…!
(ええ大人がこんなデレデレしてたらあかん!)顔をきりっ、とさせる。我ながら男前やな、と鏡で練習してた表情だ。
「はっ!」
うらみちゃんの顔が赤くなる。
「トラさま…」
うらみちゃんも、その表情でドキドキしてるみたいだ。
「そういや、まだ乾杯もせぇへんかったな」
「…はい」
「ビールでええか?」
「…ええ」

「きゃっ!」

何を血迷ったか、ビールをうらみちゃんの体にかけてしまった。
653トラ×うら@みるきー:04/09/26 04:00:03 ID:CjsPAwy3
わざとかもしれない。
「ご、ごめん!手元が……」
浴衣がビールで濡れてしまった。どうにかしないと。
拭かなきゃ、と思い、身近にあったおしぼりを手にした。
「…痛いです…」
無理に拭こうとして力を入れてしまったらしい。拭いているうちに、うらみちゃんの体が浴衣ごしに透けて見え、くっきりと形を成してくる。
何も考えず拭いてしまったのがいけなかったらしい。愛撫するように体を扱くような手つきだったのだから。
「…!」
うらみちゃんは何か期待してたのだろうか。…下着を付けてない!
「う、うらみちゃん、下着付けてへんのか!」
「トラさま…私、いつもそうでしたのよ…?」

実は気付いていた。
普段着ているあの服から出るなだらかなライン。いつも気になっていた。ブラジャーを付けているのか。下も、何か履いてるのか。
意外に、挑発させるような下着を付けているのかも、と思うと、下半身が熱くなって、その度に落ち着きを失っていた。

「…お茶…ここに置いておきますね……」
いつ自分の上に乗ってくれるだろう。自分の顔を見ながらお茶を差し出すうらみちゃんのいやらしさに惑わされる。
654トラ×うら@みるきー:04/09/26 04:05:13 ID:CjsPAwy3
こんな事務所で社長と秘書の二人しかいないしうらみちゃんがその気で、そのまま下半身をしゃぶって来ようものなら、いつでも迎え入れただろう。でも、今まで何も起こらなかった。
自分に対してそんな気はなく、冗談かもしれない。
不安だった。
だから、うらみちゃんの気持ちを確かめる為に二人きりで旅行に来たのだ。
「…くしゅんっ…」
「風邪ひいたらあかん、風呂でも…」
「…トラさまも、ご一緒に……」
「………」

まだ明るい、部屋の露天風呂。
ここからは、海が見える。

「海が見たい」

と言っていたうらみちゃん。
何か理由があるのだろうか。

「トラさま、先に入ってて下さい…」
うらみちゃんは、少し照れながら言った。
「じゃあ、先に…」
浴衣を脱いだ。
若い頃、ボクシングで鍛えていたおかげで、体には結構自信がある。今もサンドバッグを叩いて、体が鈍らないようにしていた。
655トラ×うら@みるきー:04/09/26 04:32:49 ID:CjsPAwy3
カラカラッ、と引き戸が開いた。
「トラさま…」
甘えた口調になっている。「?」
振り向くと、白いビキニを着たうらみちゃんが立っている。白くて柔らかそうな肌。
「!!(なんてかわええんや!)」
「ど、どう…ですか?」
「うらみちゃん、もっとこっちに来て、…よう見してや」
うらみちゃんは、自分の近くのへりに座った。
「今日の為に買ったんか?」
「…いえ…」
「……今年の夏に着ようと思って、……買ったんですが着れずに……が終わっちゃって…。だから、今日はこっそり水着をもってきて……、トラさまに……を見せてあげたかったんです……」
「ワイに?」
「どうですか…?」
ずいっ、と上半身を乗り出した。グラビアみたいないやらしさがある。胸がそこそこ大きい。
「トラさま…」
顔が、近づく。誘われるように、キスをした。した、というより、された。
「私…、トラさまの女に…なれますか?」
愚問だ、と思った。
「まだだと思っとるんか?」
「体の中まで…トラさまに、女にして頂きたいのに…」
656トラ×うら@みるきー:04/09/26 04:35:53 ID:CjsPAwy3
うらみちゃんが、風呂の中に入って来た。
向き合って膝の上に座る。股間が、自分のモノにちょうどいい位置にあたっている。
目が、とろんとしていた。さっきのビールの匂いだけで酔ってしまったらしい。
「今日はうらみちゃんを、ワイのモンにしたるからな」
ぎゅっと抱き締める。胸が、自分の体に当たった。
「…嬉しい…いっぱい、してください」
「うらみちゃんのええ様にさしたる。どうしたいか言うてや」
「……!言えません…恥ずかしいです…」
「じゃあ、ワイは何もせんで」
「え…」
「自分で動いてもええんやで」

ちょっとひどい事を言ってしまった。
657みるきー:04/09/26 04:41:38 ID:CjsPAwy3
まだつづきます…が相変わらずケータイの都合上、ここまでです。出来しだいまた投下します。
会社でうとうとしながらの投下…。今から仕事再開しまっす。…眠い…。
658名無しさん@ピンキー:04/09/26 13:01:03 ID:1d5X51t9
>>みるきーさん
まさか携帯からだったとは・・・取り合えず仕事&投下乙です

続きが気になります。うらみちゃん好きなんで
トラとラブラブな雰囲気に萌えました(´д`*)
659みるきー:04/09/28 14:39:06 ID:Ffrtk/LR
最近人少なくて寂しいですなぁ…。
トラ×うら続き、投下です。愛ってすごいね!まだ続きます!
660トラ×うら@みるきー:04/09/28 14:43:30 ID:Ffrtk/LR
うらみちゃんは、ちょっと拗ねた顔をして見せた。
こんな表情は初めてだ。酔っているせいか、よほど開放的になっているのだろう。

うらみちゃんは、下半身を擦り付け始めた。
「…んっ…、」
「どうした?うらみちゃん。ワイのはそんなんで起つほどヤワやないで?」
「…っ…くぅ…」
「…教えてやっても、ええんやけど?」

「……教えて……下さい…」
ぐっ、と引き寄せ、後向きに座らせる。
「と、トラさま…?」
「ええか…、」
びくんっ。
耳元で囁いたせいか、自分の低い声が、うらみちゃんを感じさせた。
うらみちゃんの手をとって、体を一緒になぞる。手は下腹部の辺りに辿り着かせた。
水着が若干、真ん中だけ食い込みを見せる。
「ここ…自分で触ったことないやろ?」
うっすらと水着にクリトリスの形が浮き出ている。
「ここはな、こうしてあげるんや…」
ゆっくりと、上下に擦り始める。
「…!(体が、トラさまに従っていると思うと、余計…!)」
「どうや?うらみちゃん。まだか」
指が、段々加速していく。
「トラさま…!私、トラさまの手でして頂きたいです…!」
「…」
「自分で虐めるなんて、嫌」
まだこんなところで泣かせてはいけない。もっと、あとで「鳴いて」もらわないと。
661トラ×うら@みるきー:04/09/28 14:49:53 ID:Ffrtk/LR
「どれ、うらみちゃんのはどんくらい大きくなったんやろな?」
水着を下ろす。ふっくらとした下腹部で、一ヶ所だけ、紅く腫れあがっている。
「ここやな、うらみちゃんが虐めて欲しいトコは」
「…はい…」
「もう、こんなに充血しとるやないか。あかんな、お仕置きや」
摘んで、強く扱く。
「!」
自分が出した事のない声に驚いたのか、とっさに口を塞いだ。
「ええ反応や。もっと、大きな声出してもええんやで」
「わ、私……恥ずかしいです…聞こえちゃう…」
「『聞こえる』…?ちゃうで。うらみちゃん」
「『聞かせる』んや。うらみちゃんが気持ち良くなって喘いでる声を…」
「……」
「気持ち良くないんや?」
「…そんな…」
「だったら素直に声出してええんや」
優しく撫でてみる。
「んぅ…」
いやらしい声が漏れる。その度に、もっと聞きたい、と思ってしまう。
「綺麗やな…うらみちゃんの体は。ホンマ、別の男に何もされんかったのが不思議なくらいや…」
「……恥ずかしいです…そんなに……で下さい…」
「今度、ココにピアス開けような」
「えっ!…こんなトコに…?」
「ワイのモンて印や」
「…!」
「それを見る度に、うらみちゃんはワイのモンやて思い出すんやで」
「…」
662トラ×うら@みるきー:04/09/28 14:59:04 ID:Ffrtk/LR
耳元で囁く。
「…そないしたら、うらみちゃん、濡れてまうかも知れへんな?」
「…」
「冗談や、」
ぎゅっ、ぎゅっとさらに扱く。
「だめ…トラさま……ッ!」
うらみちゃんは声を出すまいと必死になっている。目には涙を浮かべ、時々、体がびくん、と跳ね上がる。
ここでイカせるべきなのか、一瞬迷う。……違う。うらみちゃんが望んでいるのは『中』だ。
「ごめんな…うらみちゃん、しんどかったやろ」
おわびに、キスをする。
「…んッ…う」
一生懸命応えてくれるのが好きだ。
うらみちゃんの力が段々抜けてくる。
「(気持ちええんやろか…?)」

手が、ずるり、と力なく落ちた。
「!」
湯当たりしたのだった。
「(初めてやったし、酔ってたもんなぁ…)」
うらみちゃんを抱き抱え、奥のベッドルームに運んだ。
「あ、」
ベッドは大きなダブルベッドだった。(あかん、わざとダブルで予約してたの忘れてた…)その上に、そっと載せる。
「(苦しいかな)」と思う反面、「(あぁ、早く上も見てみたい)」とも思う。

背中に手をまわし、ホックをはずした。起きないように、ゆっくりと脱がしていく。ごくり、と唾を飲んだ。
さっき、濡れた浴衣ごしに見た、うらみちゃんの胸。
こんなに形が良くて、きれいな色だなんて。
663トラ×うら@みるきー:04/09/28 15:03:00 ID:Ffrtk/LR
ベッドにゆっくり上がると、うらみちゃんの上にまたがった。
こんな日がくるなんて。自分の下で、うらみちゃんはすぅすぅと寝息をたてている。
自分の下で!
「(あー、早くうらみちゃんとセックスがしたいなぁ…うらみちゃんが、「トラさま、トラさま」って欲しがる声が聞きたい……つうか、目の前にこんな格好でいられたら、たまらんなぁ…!)」
そっと、首筋に顔を寄せる。
みみたぶを、はんでみる。
「ん…」
頭を、うらみちゃんの体に沿って下げていく。柔らかい、胸の先端を口に含む。(こんな事できんのは、ワイと……うらみちゃんの子供だけやとええな、)
変な事を考えつつ、舌でゆっくりと転がしてみる。(ちょっと甘い匂いがする…処女は甘い匂いがするって言うらしいけど、ホンマなんや…)
はぁ、と息をついて、胸に耳をあてた。
とくん、とくん、と心臓の音が聞こえる。これから、この音を速めてしまうのか。あのうらみちゃんが、息を荒げて鳴くと思うと、興奮して落ち着かない。
両足を持ち上げて、膝を立てる。うらみちゃんの下の口は、控えめに開いている。
入り口に、ちょっとだけ透明な粘液が溜まっていた。ゆっくりと指で口を広げ、ねろっと透明な粘液を舐めとる。まだ何も入れたことのない口を、舌で大事そうに愛撫する。きれいな色をしている。
664トラ×うら@みるきー:04/09/28 15:09:19 ID:Ffrtk/LR
舌を、ぐッと挿入させた。
びくん!と体が仰け反る。
「!」
がばっ!

…うらみちゃんが起きてしまった。
「……トラさま…?」
「…ご、ごめんな。こんなレイプまがいの事して……」
「また、トラさまに助けていただいたのですね…湯当たりしてしまうなんて…」
「た、助けるなんて、そんな大それた事ちゃうで、…」
「…どうしたんですか…?」
「い、いや、何も、あらへんで、やましい事なんて、何も!」
「……したんですね…。私の寝てる間に……を…。ずるいです…先に一人で…ヌいてしまわれるなんて…」
「ちゃ、ちゃう!ワイはまだ…!ごめん、ワイがあかんかった!うらみちゃんが寝てる時に、いたずらしてしまったんや!……うらみちゃんの体…舐め回しとったんや…(あー!うらみちゃんに完全に嫌われた!)」
「…トラさま…」
うらみちゃんが、小さな体で自分の頭を包むように抱く。
「…?」
「…そこまではっきり言われると…恥ずかしいです…」
「ごめんな!ワイ、起きるまで待っとるつもりやったけど…ワイも男なんや…。好きな女の寝顔見たら、かわいくて、」
「トラさま……私にも………させて下さい……」
「…へっ?ごめん、よう聞こえんかった」
「私も…トラさまの……、舐めたいです…」
665みるきー:04/09/28 15:50:54 ID:Ffrtk/LR
会社の昼メシ時にエロ投下する自分て…。 完結したいのですが、これから書くのでわかりません…。つーか、早く入れてよ、トラさま!とうらみちゃんからもツッコミ入れられそうです…。
そしてさっき頭をよぎったカプは小中×星影…(ゲームやればわかるネタです)いやいや。それは板違いですね。見たい人いればちょっと書いてみたいかもw
666名無しさん@ピンキー:04/09/29 00:59:16 ID:eQoi8XBz
>>665
GJ
丁寧な描写がいいね。
ミツマヨ好きなんだけどトラウラにもハマってしまったよ。

小中と星影はギャグにしかならん気が・・・w
667名無しさん@ピンキー:04/10/02 06:50:50 ID:Xl0TlPON
キリオまちー!
668名無しさん@ピンキー:04/10/03 13:10:47 ID:oEjmUeOM
ゴ ド チ ヒ !
669みるきー:04/10/07 00:19:02 ID:t/QW/OaN
ご無沙汰です。ついにトラ×うら完結!しかし長い投下になりそうです。しばしお付き合いくださいませ。
670トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:25:10 ID:t/QW/OaN
「…びっくりせんでな、」
ゆっくりバスタオルを剥ごうとする。
「さすがに普通のタオルでは無理なのですね…」
顔を赤らめて言う。
まだいい。見たら、びっくりして泣きだしてしまうかもしれない。うらみちゃんの腕の太さぐらいあるかもしれないから…。初めて、自分のモノを恨んだ。もし、こんなモノを入れたら、……!

はらり。

「!」
「わー!」
「(うっとり…)さすが、…私のトラさまですわ…」
ぱくん。
「えっ!うわっ!う、うらみちゃ…」(うっとり…って何や?!うらみちゃん、そんなにワイの期待しとったんか?)
うらみちゃんは、くわえたものの、太さがあってうまく口に入れられず、先端のあたりを舐めている。
「ぷはッ」
途中で離した。
「じゃあな、うらみちゃん。咽喉の奥まで口を開けてみぃ…ワイが入れたる」
「…あんまり奥まで入れないで下さいね…。私、えづいちゃいますから…」
咽喉はイイ、とよく聞いたが、さすがにうらみちゃんの体では試したくなかった。試すなんて勿体ない。さっきくわえられてから、自分のモノはビクン、ビクンと大きな脈を打ち始めている。
「ほら、ちゃんと開けなあかんで」
「う、…んぐ」
半分くらい飲み込んだ。もう十分だ。
671トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:30:10 ID:t/QW/OaN
「歯ァ立てたらあかんで?もうちょっと、唇に力入れて。ワイが動かしたるから、うらみちゃんは何も考えんでええぞ。いいか?ちゃんとワイの言うこときいとったら、うらみちゃんとセックスするで。ワイだって、うらみちゃんと早うしたいんや。わかるな?」
目で返事をする。頭を撫でると、嬉しそうな顔をした。
そのまま、手に力を入れて、前後させる。時々、咽喉の奥まで達するのがわかる。
「むぐっ、んっ、」
更に大きくなり、硬くなってくる。背中にビリッと何かが走る。
「うらみちゃん、出る…!」

ビュッ…!
口から抜いて、出した。
「あっ!」
うらみちゃんの顔にかけてしまった。
「……?」
顔から、どろっと白い液体が頬を滴る。
頭がぼおっとしていて、液体が何かわからないでいるのか。口の辺りを舐め回し、味見をしている。
「ちょっと、苦いです」
「ごめん。出してええで」
手元にあったものをとりあえず渡す。ちょっと恥ずかしそうに受け取る。
「…それ…私の…」
自分が手にしたのは、うらみちゃんの水着だった。
「くすっ…トラさまってば……」
枕元のティッシュをとって、顔を拭いてあげた。
「…ぺたぺたする」
「顔、洗ってくるか?」
「…いいえ、構いません…」
「うらみちゃんの方も、ええ『具合』にせなあかんな」
「…?」
672トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:36:03 ID:t/QW/OaN
中指を入れる。中はまだ粘液の、ネトネトした質感がまとわりついてくる。中指の腹を、膣壁にぐいぐいと擦り付けてみる。
……ざらざらする。
「うらみちゃんも、ええモン持っとるみたいやで」
「え…?」
「ココや。わかるか?」
「は、…ぃ…」
「ココやで。ココでワイのモン気持ち良くしてくれや」
指の動きを加速させる。
「………ぃィ……」
うらみちゃんは半泣きで返事をした。
ビュッ…。
「!?」
自分もうらみちゃんも、一瞬何が起きたかわからなかった。
「いま…今のって、私……」
あぁ、今のトコが良かったのか。
処女なのに、潮吹きまでしてしまうとは。
「うらみちゃんの気持ちええトコが見つかったみたいやな」
「え!」
「…入れるで、うらみちゃん。」
「…やっぱり無理です……トラさまの…私の中に入りません…」
ぼろぼろと、大粒の涙を流し始めた。ここまできたのに、不安にさせてはいけない。
「…うらみちゃん、ワイの事、嫌いか?」
「……だ、…ぃ好きです…」
「ワイもうらみちゃんが好きや。だから、知って欲しいんや。ワイの事を。『好き』なのを、体で感じられるんや…後悔はさせへん。何だったら、ここで子作り宣言やってするで!」
うらみちゃんは顔を赤くした。
「…トラさまっ…はっきり言いすぎです…!」
「あ。」
始めて、自分が言った事の重大さに気付く。うらみちゃんはまだ泣いている。
673トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:42:52 ID:t/QW/OaN
「私…嬉しいです………して、下さい」
「大丈夫か?」
「私と…セックスしてください…」
「ああ、いっぱい愛したる」
どちらからでもなくキスをする。
うらみちゃんがキスで一生懸命な隙を狙って、自分のモノをうらみちゃんの体内へ押し込む。一瞬、入ったのを認識したのか驚いて目を見開いた。
やっぱり狭い。こんな小さな穴に挿入しようとしている自分がおかしいのか。ぐッ、ぐッとさらに押し込んでいく。
うらみちゃんは痛いのを我慢して悲鳴ひとつ洩らさない。キスを止める。
「……?」
「なぁ…お願いがあるんやけど……名前呼んでくれへんか。変に言葉で言われるより、ずっと興奮するんや」
「…『トラさま』…で、いいですか…?」
「そうやな。ワイもうらみちゃんて呼んだる」
「同じじゃないですか」
「いや、呼ばれたらきっとうらみちゃんも興奮するで」
「……トラさま、」
「恥ずかしい、とかはナシやで。ワイに全部見せるんや、いやらしい顔も、情けない顔も。ワイだけしか知らん、うらみちゃんの顔が見たい」
「嫌。だめ。」
「欲しがる顔も見たいな?」
ずるっ、と引き抜こうとした。
674トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:51:46 ID:t/QW/OaN
もちろんわざとだ。
「トラさま!嫌…!抜かないで下さい…」
「……」
「トラさま…、トラさまぁ…!」
「どうした?うらみちゃん。欲しいんか?」
「はぃ…」
涙を流しながら懇願してくる。
「エライいやらしい顔やな」
先端が、入り口まで戻ってくる。ちょっと血をまとわりつけながら。
「何が欲しいんやろな?」
「と、トラさま、トラさまが…」
「ええぞ、ええぞ。ワイも興奮してきたからなァ、うらみちゃんにあげたるわ」
グン!と突然奥まで突き上げた。
「ひあぁッ!」
まだ全部は入りきらない。
「このまま、抱っこしたるわ」
上体を起こし、持ち上げた。
「……あかん手がすべった…」
わざと手を離した。うらみちゃんの腰が自分の腿に打ち付けられ、根元までずぶりと入る。
「あ!…ぅぐ…ッ」
「全部入ったなあ?ええ眺めや。……締まりも、ええなぁ…!」
ゆさゆさと腰を動かす。そのたびにうらみちゃんの声が漏れ、キュッ、とよく締まる。
「気持ち良くなってきたか?」
「も…ぅ……だめです…!」
頷く。
「ワイも、もうイカせてくれへんか」
ぎゅっと体を押しつける。と、同時に、中に射精した。
自分がイッたあとも、さらに中を突く。
「女の子はイクのが長いからな、…ちゃうか?」
「ふぇぇん……トラさまのえっちぃ…」
675トラ×うら@みるきー:04/10/07 00:56:54 ID:t/QW/OaN
急に甘えっ子になった。今まで我慢してたのかもしれない。
「もっと、甘えていいんやで。」
「…子供扱いしないで下さい…」
「さっきまで、生娘やったのに一度セックスしたらもう女ヅラか?」
「トラさまの女ですもの」
「そんなセリフをすらっと言えるようになるとは、さすが組長の孫やな。オトナの女になったから言うて、甘えてはあかんて事ないんやで?」
下のほうは入れたまま、強く抱き締める。
どきん、とうらみちゃんが疼いた。
「どうや?これでも強がるか?」
「ずるい………トラさまので、……熱いです」
素直に言ってくれると、恥ずかしいけどかわいい。
「そうやろ?ワイも、うらみちゃんの中、エライあったかくてごっつ好きや」
「……恥ずかしい、」
うらみちゃんから、ずるっと抜かれた。立ち上がり、浴衣をなんとなく羽織ってベッドを後にした。少し、寂しい。
「(トイレか?)」
ちょっとして、うらみちゃんがお盆に何かを載せて持ってきた。
「お茶…持ってきました…トラさまと、お茶が飲みたくて……」
『夜明けのコーヒー』ならぬ、『夜明けのお茶』、か。やってみたかったんだろうなぁ。お茶ってトコがうらみちゃんらしくてかわいい。まだ夜だけど。
一杯、飲み干す。
「うらみちゃんのお茶は、やっぱ旨いわ」
「……飲みましたね」
「へっ?」
股間がびくん、と持ち上がった。落ち着け、落ち着けと必死に言い聞かせるが、どんどん血の循りがよくなっていく。
「う、うらみちゃん、何か入れたんか!」
「……バイアグラを少々……」
「(少々って何錠や?!)」
「お約束、守っていただかないと……」
「ハァ、ハァ……ッ…(あかん!今ヤッたばっかりなのに、またムラムラしてきた!)」
676トラ×うら@みるきー:04/10/07 01:03:03 ID:t/QW/OaN
「いっぱい、愛してくださいね……」
「ハァ、…うらみちゃん、今日は一段とかわええからいじめたるわ。」
鞄の中から、今日の為にもってきたものを取り出した。
「と、トラさま!もしかして最初から…?」
「念のために持ってきてたんやけど、まさか使えるとは思えんかったなぁ」
いわゆる、大人のオモチャとやらだ。
「うらみちゃんが何もせんように、」
お気に入りの金のネックレスを外し、うらみちゃんの手首に絡めて縛る。
「あッ!」
「せっかくやから、今日は、うらみちゃんの後ろの方も……いや、下半身全部気持ち良くさしたる」
「後ろは…!だめ、トラさまのでは、こわれてしまいます……!」
「そうやな。ワイのは、うらみちゃんの『女』になったばかりの穴に入れような。」
「………はい」
「大好きやで、うらみちゃん。」
こんな事いえるようになるなんて。
「ほら、後ろ向いて四つんばいになるんや。ワイに穴をよう見せるんやで。違うトコ入れたらあかんからな…広げんでええぞ、ワイだけが見るんやからな。」
677名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:03:23 ID:7U5HQV3d
支援
678トラ×うら@みるきー:04/10/07 01:07:01 ID:t/QW/OaN
指に唾液をからめ、後ろの穴に軽く擦り付ける。ひくん!体が少し、反応した。中指をゆっくり挿入させていく。
「ヒッ…!」
続けて、自分のサオも、さっき入れたコトのある穴に、挿入する。
「ほら、わかるか…?うらみちゃん、ワイと二ヶ所も繋がっとるで?うらみちゃんの、薬のせいでワイのイチモツがこんなにデカくてガチガチになっとるんや。責任とってや!」
「………うん……!私の中にトラさまの…」
「指、もう一本くらい入るんとちゃうか?」
人差し指も、ねじ込んでいく。
「ああああッ!イヤァァッ!」
「入るやないか。よう締まるなァ。じゃあ、あとはコレで仕上げや」
手元のローターを、うらみちゃんのクリトリスに押しつける。
「あッ!あッ…!」
ビュッ、と熱いものが手にかかった。
「今度はワイので潮吹けたみたいやな。ええ子や」
「私、もう、だめ…ですぅ…!トラさま…ト、ラさまぁぁッ!」
「ええで!うらみちゃん…!」
もう、射精したくて仕方なかった。
「…………ッッッ!!!」
「トラさま……大好きです…」
679トラ×うら@みるきー:04/10/07 01:22:00 ID:t/QW/OaN
うらみちゃんは、イキつかれたのか、安心したのか、そのまま寝てしまった。
涙が一筋、流れている。ヒドイ事をしてしまったとつくづく思う。初めてのセックスなのに。
うらみちゃんの中からすべて引き抜き、隣に横になる。
「ん……」
自分のほうがわかったのか、こっちに寝返りをした。
すごい近い。
「(こんなオッサンを夢中にさせるなんて、たいしたお嬢さまや…)」
半開きになっている唇に、自分の唇を軽く重ねる。
「……?」
うらみちゃんが、ゆっくり目を開けた。
「ごめん…。起こすつもり無かったんやけど」
「いいえ、…トラさま、いつも私が寝てる時にキスするの、ずるいです…。」
「しゃあないやろ。うらみちゃん、かわええんやから」
「…………………」
「なぁ、うらみちゃん」
「明日、晴れたら海に行こうな」
「……はい」
「海で、うらみちゃんのビキニ姿が見たいなぁ」
「…トラさまのえっち…」
「ん?何やて!ヤリたいんか?」
「……違います……でも、」
「外でヤるのもええで?」
「……もう、」
ちょっと照れた。図星だったのかもしれない。
「トラさま……今だけ、じゃないですよね」
680トラ×うら@みるきー:04/10/07 01:26:21 ID:t/QW/OaN
「ナニを心配しとるんや?事務所戻ったら何もせんと思うんか?」
「………」
「仕事中でも、ヤリたかったらワイはいつでもうらみちゃん犯したるで。…うらみちゃんもワイの事好きやってわかったからな」
かあっ、とうらみちゃんの顔が途端に赤くなる。
「かわええなぁ。」
無言のまま、自慢の胸板に頭を寄せた。
「トラさま、ドキドキしてます……」
「ん、ん……」
うらみちゃんに、心臓の音を聞かれた。口では余裕をかましていたが、心臓は、ものすごく脈を打っている。
「(あー、ワイでもフツーの恋できるんや…)」

明日は晴れたらええなぁ。
らしくない事を切に思った。
681みるきー:04/10/07 01:30:10 ID:t/QW/OaN
やっと完結ー!
感想お待ちしてます。ちなみに、和室の部屋なのに何でベッド?ってツッコミは、「デザイナーズホテル(旅館?)」という事にしてください…。orz
682名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:38:47 ID:7U5HQV3d
>>681
キタ------(((((((((((((゚∀゚)))))))))))))))------ !!!!!

激しくうらみちゃん萌えw
寝る前にいいモノが読めました。ありがとうございました。

>「デザイナーズホテル(旅館?)」
細かい事は気にしませんw 

お疲れ様でした。

683名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:40:30 ID:G4/5jBtk
よくやった!
よくやった!
684名無しさん@ピンキー:04/10/07 02:31:51 ID:o1+wO/bX
初めまして、すいません。
保管庫の 成歩堂×春美 が見れないのですがどうすればよいでしょうか?
勘でアドレス直打ちしてみてもダメでした。
685名無しさん@ピンキー:04/10/07 02:36:15 ID:05VfrQXM
>>684
リンクミス直しました、ごめんなさい。
686名無しさん@ピンキー:04/10/07 03:09:11 ID:o1+wO/bX
ありがとうございます。
687みるきー:04/10/07 07:15:42 ID:t/QW/OaN
なんか言葉攻め(責め?)と年の差コンプレックスがお気に入り?みたいだなぁ。
某サイトにてゼニトラ受(野郎系18禁?)のイラを発見してしまい、また変なモン書いてしまったので投下です。(でもやっぱりうら×トラ)
…ゴド×トラ…?も書いてみたいかも。
688うら×トラ@みるきー:04/10/07 10:24:51 ID:t/QW/OaN
「トラさま…私、トラさまの為に…プレゼントを買ってまいりましたの…」
「何や?吐麗美庵・別館(注:なんか有名らしいが、あの『吐麗美庵』とは全く関係ないらしい)のビスケットか?」
「トラさま用のビキニ(黒)と、……………(もじもじ)」
「言えへんのか!うらみちゃんも、やらしいなぁ」
無言で何かを差し出した。「……ってコレ、ぺ○スバンドやないか!」
「私だけ、ヒイヒイ言うのは嫌。トラさまの中にも入れてヒイヒイ言って頂きたいのです…」
689うら×トラ@みるきー:04/10/07 10:27:13 ID:t/QW/OaN
「くすっ……トラさま、もしかして後ろは初めて…?殿方ってこういうお気持ちでなさるのかしら…。」
「たのむ!たのむから、後ろは勘弁…!」
「大丈夫です…。トラさまのなかの『女』が目覚めれば、イクなんて容易いですから…」
ズン、と、後ろから異物が侵入してくる。
「あ、あーッ!!」
「…あ、何も塗らずに入れてしまいましたね…」
「うらみちゃん、もっとやさしくヤッて…!ワイ、もう…」
「……あら、トラさま、もうイキそうですか…?」
「あかん!うらみちゃん、堪忍して、ッ」
ズッ、ズッ、とピストン運動させられているのが体に響く。もうイキそうだ。初めての感覚に、体が激しく反応している。
パチン。うらみちゃんはバンドを外し、入れたままにされた自分の前に足を開いた。
「いけませんわ、トラさま…。ちゃんと、こちらに出して頂かないと…」
「は、早く、中に入れさしてくれ、」
「…私の準備出来てませんのに?」
うらみちゃんを押し倒し、すぐ挿入した。
「トラさま…!痛いっ、痛いです…!」
「うらみちゃんがあかんのやで!」
うらみちゃんの中を突こうと下半身に力を入れると、自分の穴までもが刺激され、さらにサオが大きくなる。
「んぐぅッ!」
「トラさまぁんッ!」
ドクドクと、うらみちゃんの中に放った。こんなに出たのは初めてだ。
「ハアッ、ハアッ……」
「…気持ち良かったですか?」
「もう…うらみちゃん、何てコトするんや…」
恥ずかしくて、涙が出てくる。この年になって犯された恥ずかしさと、大好きな女の前で、今までで一番乱れてしまった恥ずかしさとで。
「……トラさま?泣かないで…。いいんですよ?嬉しいです、私…。こんなトラさまがいるなんて。かわいい。独り占めしたい…」
「ええで。ワイはうらみちゃんのモンや。でも、うらみちゃんもワイのモンやで」
690みるきー:04/10/07 10:53:19 ID:t/QW/OaN
強制終了です!
トラ受に目覚めてしまったのはいいけど、うらみちゃんにアレ使わせたくなかったなぁ。

おまけ
シバクゾー「ナニワのゼニトラ、ナメたらしょっぱいで!」
マヨイ「(ペロペロ)ホントだ!しょっぱいよ、ナルホドくん!」
ナルホド「(そんなトコナメるなよ…)」
うらみ「…お茶……」
!!
うらみ「ここ、置いておきますね……」
シバクゾー「ち、違うんや、うらみちゃん!ワイが好きなのはうらみちゃんだけやで!」
マヨイ「おっきいよ、ナルホドくん」
ナルホド「(昼ドラを見ているかのような修羅場だ…)」
691名無しさん@ピンキー:04/10/08 22:43:28 ID:8JmnOT9H
>みるきー
もう一回>>647->>648読んで鯉。
後、男同士ネタはこの板では振らない方が良い。
男受けは一応名前欄に注意書きでもした方が良いかと。
ノコスレは特殊な例だから。

自分語りも2chじゃウザがられがちなので気をつけたほうが。
特に投下後だと感想つけにくいし。
692名無しさん@ピンキー:04/10/09 11:22:35 ID:1bi56rL5
久しぶりに来てみたら沢山書き込みがあってビビって萌えた

>みるきーさん
トラウラ最高です。ずっと待ってた甲斐がありました!
最後のウラ(マヨ)トラオチもギャグチックでイイですね

あと男同士ネタはこっちでは>691にもあるように
受け入れられないと思うので、止めておいた方が無難かと…

何はともあれ乙です、次回作にも期待してます
693 ◆Dt.r9gcJZs :04/10/13 00:19:49 ID:KyBnDQKr
#01  「反逆の矢張」


「・・・んっ・・・」
「おっ、気がついたかい?メイちゃん」
「・・・!」
「そう、俺様だよ!オ・レ・サ・マ!気分はどうかなァ?」
「・・・誰よアナタッ!」
「!んなっ・・・!メイちゃん!!この俺サマを覚えて無いのかい!?」
「・・・フン、バカがバカのようにバカバカしくニヤけてバカげた顔ね」
「ヤハリだよ!ヤ・ハ・リ!この間法廷で会ったばっかりだろ!」
「・・・!矢張政志ッ・・・」
「そうだよオレだよ!へへ、やっと思い出してくれたかなァ?」
「何故ここにいるの!?ここは私の部屋・・・」
「フロントで聞いたのさ。宅配ピザの格好して行ったら、一発だったゼ!それに・・・」
「・・・それに、何よ・・・!」
「それに、少しは自分の心配をした方がいいと思うけどなァ・・・メイちゃん」
「・・・!なッ・・・!」
「悪いけど、服は没収させてもらったぜ!生まれたままのメイちゃん・・・♥」
「こ・・・この変態絵描きッ!今すぐ・・・あ、あら・・・?」
「おお〜っと!ついでにご自慢の鞭も没収したからなァ!ホラ、オレも痛いのはキライだからさ!」
「ひ・・・人を呼ぶわよ!いい加減にしないと・・・」
「・・・よく見なよ。アンタ、縛られてるんだぜ。叫んでもこの最上階には滅多に人は来ねえよ」
「・・・あッ・・・!」
694名無しさん@ピンキー:04/10/13 00:21:09 ID:KyBnDQKr
へへへ・・・これで心置きなくメイちゃんのムチムチ大冒険を・・・」
「ち・・・近寄らないで!この変態ッ!」
「まずはそのきれ〜な胸から・・・いっただっきま〜す!」
「い、いやあッ!!」
むにゅむにゅむにゅ・・・
「うおおお!メイちゃん、すげえ・・・すげえよ!」
「・・・アナタ、こんな事して、タダじゃ済まさないわよ・・・!」
「強がるメイちゃんも可愛いなァ・・・!もっとイジメたくなっちまうだろ・・・?」
「んッ!んああッ!」
ちゅぷ・・・ちゅぱ・・・
「うほ・・・ほら、もう乳首立ってきちゃったよメイちゃん」
「う・・・うるさいッ!!」
「へへ・・・どこまで我慢できるのかな〜?」
「・・・ぁあっ?」
ちゅぷ・・・ちゅうううう・・・
「い、いや・・・いやあああああ!!誰かあッ!!」
「おっとぉ」
「誰か!助けt・・・うむううううっっ!?」
「ん〜・・・・」
「むぐうッ!んふううううッ!!?」
「ぶは・・・あんまり大きな声、出さないでくれよな!メイちゃん」
「はあッ・・・はあッ・・・」
「あらら・・・涙目のメイちゃんも可愛いね〜・・・」
「ふ、ふざけないでッ」
「オレ、こっちの方もイジメたくなってきちゃったよ」
「!ダ、ダメッ!やめなさい!」
「ん〜?じゃあ、もっと下のほうからいくか」
「し、下のほう、って・・・?」
695名無しさん@ピンキー:04/10/13 00:22:14 ID:KyBnDQKr
レロッ・・・レロッ
「きゃあッ!」
「ん〜・・・メイちゃんの足・・・おいしいね」
「あ、あッ・・・やめ・・・」
「足の指も・・・全部舐めてやるよん」
ちゅぷ・・・ちゅぷ・・・
「!うああッ・・・あう・・・」
ベロッ・・・レロォ・・・
「や・・・!ちょっ・・・上がってこないでぇッ・・・」
「メイちゃんのふくらはぎ・・・太もも・・・」
「あ・・・あ・・・あ・・・」
「ふう・・・もうそろそろいいかな?メイちゃん」
「ま、待ちな・・・さい・・・ッ・・・!」
「いただきま〜す」
「い・・・いやあああああッ!!」
ちゅううう・・・べろべろ・・・ずずっ
「すげえや・・・メイちゃんのアソコ、もうこんなに濡れてるよ?」
「あううッ!ち、違・・・ッ」
「濡れてるよん」
「・・・ぃや・・・」
「ほら、濡れてるってば」
「いやあ・・・言わないでッ・・・」
「へへ・・・恥ずかしいの?メイちゃん」
「うう・・・っく・・・」
「ホント可愛いなァ〜メイちゃん♥じゃあここは?」
きゅっ
「!あはあああああッ!!!」
696名無しさん@ピンキー:04/10/13 00:22:47 ID:KyBnDQKr
「敏感だねぇ・・・ほら、ほら」
ちゅううううう
「やはああッ!!そ、そこッ・・・ダメええええッ!!」
「うほほ!オレ、もう限界に近いよ!入れるねメイちゃん」
「・・・ッ!お願い、止めて!それだけはダメえ・・・ッ!」
「ダメだなぁメイちゃん。人にお願いするときはもっとちゃんとした言い方でなきゃ」
「う・・・ひくッ・・・」
「あらら?泣いちゃったのメイちゃん?泣き虫だなあメイちゃんは」
「・・・ださい」
「聞こえないよ?ほら、おっきな声でいってごらん」
「・・・止めて、ください・・・ひくッ・・・お願い・・・します・・・」
「ズキュウーーーーーン!!」
「・・・?」
「ごめんねメイちゃん!!!」
「あ・・・!い、いやああああーーー!!!」
「・・・あ・・・あれれ?ひょっとしてメイちゃん・・・初めてだったの?」
「・・・ひッ・・・く・・・うう・・・」
「ありゃあ・・・ごめんねメイちゃん・・・てっきりオレ、もう経験してるのかと思ってさ・・・」
「ばか・・・ばか・・・ばかあッ・・・!!えッ・・・えぐ・・・」
「・・・ごめん、ホントごめんな・・・優しくするから!オレ!」
「・・・んん・・・」
697名無しさん@ピンキー:04/10/13 00:23:58 ID:KyBnDQKr
「じゃ、動くぜ!我慢してくれよな」
「・・・う、ああ・・・ッ!痛ッ・・・!」
「大丈夫、もっと力抜いて」
「あう、あう、ん、ん」
「どおメイちゃん、気持ちいいかい?」
「ひっく・・・こんな・・・こんなのッ・・・」
「ま、じきに分かるサ!んじゃ、ちょっと激しくいくぜ!」
「くうッ!あッ、あはああッ!やあッ!」
「うおおお・・・メイちゃんの中、すっげえ気持ちいぃよ・・・!」
「きゃうッ!やッ、んんああああ!」
「くッ・・・もう出ちゃいそうだよオレ・・・」
「だ、ダメぇ!中はッ・・・!」
「ご、ごめんメイちゃん!力抜いてくれ!」
「あ、あああああ・・・!!!」
「ぐはああああああ!!!!」
「いやああああああああッ!!!!」
698名無しさん@ピンキー:04/10/13 00:25:02 ID:KyBnDQKr
「〜・・・!!ぐあッ!はあ・・・はあ・・・」
「はう・・・はあ・・・はッ・・・」
「ご・・・ごめんなメイちゃん・・・中、出しちゃったよオレ・・・」
「・・・」
「わ、わかった!男・矢張政志!メイちゃん、責任はちゃんととるぜ!オレと結婚しよう!」
「・・・へえ・・・?」
「・・・メイちゃん?」
「・・・とりあえず、この縄・・・解きなさい」
「は、はい・・・」
「・・・私の鞭も」
「・・・メ、メイたん・・・?ひょっとして、怒ってらっしゃるようで・・・」
「・・・」
「・・・じゃ、じゃあオレ、この辺でいなくなるわ!!んじゃメイちゃ・・・」
かちゃり。
「・・あ、あらら・・・鍵なんか・・・さらに熱い夜をお望みかい?」
「・・・ふふ・・・どんな?」
「ああ何て眩しい笑顔!オレもう惚れそ・・・」
「・・・矢張 政志ッ!!!」  
ビシッ
「ごめんなさい、大人しくします」



ぎえ〜・・・
あぎぃぃ〜・・・
メイちゃ〜ん・・・


ホテル従業員A「おい、最上階からオトコの悲鳴が聞こえるんだが・・・」
ホテル従業員B「ああさっき、あの部屋のお客様から蝋燭をありったけ持って来いと・・・」
699名無しさん@ピンキー:04/10/13 02:27:39 ID:kJErcAm6
おおおおお!GJ!
700名無しさん@ピンキー:04/10/13 08:25:41 ID:8OWdR/f7
君ィ!激しくイイぞォ!!
701みるきー:04/10/13 15:36:24 ID:y1F9FmJ/
またしても、トラ×うら(うら×トラ?)投下してもよろしいでしょうか…?
またいつも通り携帯からなのでペースが遅いですが。
702名無しさん@ピンキー:04/10/13 15:38:56 ID:uEN+dOF7
(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ
( ゚д゚)ウッ
(;´Д`)‥‥‥フゥー フゥー。。。。
703名無しさん@ピンキー:04/10/13 22:21:29 ID:nzJUyVsj
ヤハメイGJ!
こーゆーの新鮮でイイ!
704名無しさん@ピンキー:04/10/14 11:33:03 ID:XxQsw/V7
ヤハメイグッジョブ!!
705名無しさん@ピンキー:04/10/14 13:26:06 ID:IBZpshAm
>>701
駄目
706みるきー:04/10/15 02:16:19 ID:KZ2gZPZ3
では、トノマヨw投下します。
英都撮影所
「えへへー!今日は『トノサマン 世紀の合体スペシャル』の撮影があるって聞いちゃったから来ちゃった。オバチャンにようかんと御剣検事の写真あげて正解だね!(ニヤリ)えっと、1スタ1スタ…」
第1スタジオ
「なーんだ、誰もいないじゃん…」
スタッフエリア
「‥‥‥うぇぇ‥、ここにも居ないよ。‥時間、間違えたかなぁ?」
「真宵殿‥‥?」
「(殺気?!)‥‥あああああっ!トノサマン!」
「や、やぁ。」
「今日、撮影じゃないんですか?久々の2時間スペシャル!すごい楽しみです!」
「きょ、恐縮です‥‥」
「どうしたんですか?‥‥何か、キンチョーしてるみたい‥‥」
「そ、そんな事ないでござる!」
「新・アクダイカーンが相手だから?」
「‥‥そうだ、いつも応援してくれている真宵殿を、今日はいいところへ連れていくでござる」
「うわぁ!『清水の舞台』ってトコですね!」
「(飛び降りてどうするでござる‥?それを言うなら『舞台裏』じゃ‥)‥‥じゃあ、目隠しをするでござる」
「うわぁ!楽しみ!」
楽屋
「トノサマン、まだー?」
「あと、10分くらいそのままで待つでござるよ。すぐ終わるでござる」
「‥‥‥」
「今回のスペシャルは、新しい武器が登場するのでござる」
「そういえば、トノサマン・スピアーは練習中に折れて、オバチャンがツバつけて直したんだっけ」
「(ガムテープなんだけど‥‥)それを是非、真宵殿に試して頂きたいでござるよ」
「えっ、えっ?‥‥やだ、」
「真宵殿、今日は桃色のパンツでござるか」
「やだ、トノサマン、見ないで!」
「中はもっと桃色でござろうな?」
707トノマヨ@みるきー:04/10/15 02:23:04 ID:KZ2gZPZ3
「きゃっ!‥‥痛いよう!」
「いかがでござる‥‥?『トノサマン・ブレード』は‥!」
「痛い!痛いよう!」
「真宵殿のキレ味はとてもいいようでござるな‥!」「あッ、あ(‥あたし、トノサマンとHしてる‥!)トノサマンッ‥‥気持ちいいよ!イッちゃうよお!」
「すぐ、もう一つの新しい武器を出すでござるよ!」
「えっ‥あ、」
「トノサマン・ミサイル!発射ッ‥‥!」
「トノサマンッ‥、中、中はダメぇぇぇ!」

「うぇぇ‥中に出しちゃったよ‥」
「す、すまない、真宵殿‥‥」
「かあぁぁぁぁあっとォ!」
「!‥この声は、監督さん?」
「ハァ、ハァ‥君ィ、よかったよォ(萌)ヒロインは君にして正解だった!(奮)」
「えっ?」
「あっ!目隠しを取っちゃ‥」

「ええええっ!あたし、トノサマンとH‥うぇぇ、ニボサブさんだったんだ‥」
「きょ、恐縮です‥‥(まさか本当にトノサマンとセックスしてると思うとは‥)」
「ハァ、ハァ‥どうだい?よかっただろう?(汁)『トノサマン "性器"の合体スペシャル』は‥‥!」
「‥‥‥‥!!」

708トノマヨ@みるきー:04/10/15 02:25:01 ID:KZ2gZPZ3
「やだねぇ、オバチャン、ちゃんと言っただろ!ようかんとミッチャンの写真?返すわけないだろ!」

成歩堂法律事務所
「なるほどくん‥あたし、トノサマンブレードで中出し‥」
「(真宵ちゃん、変な夢でも見たんだな‥)」
「真宵さま!すごいです!いつの間にトノサマンと共演なさったのですか!」
「春美ちゃん、何持って‥‥‥‥‥ああああ!」
「何って、『トノサマン なま』‥」
「ひどぉい!」
「ま、真宵ちゃん?!」
「あたし目線入ってるし!」
「(そこはツッコむとこじゃないだろう‥‥)」
709みるきー:04/10/15 02:28:57 ID:KZ2gZPZ3
すいません、補足。はみタソがアダルトビデオを持ってきたのでした。
710名無しさん@ピンキー:04/10/15 13:00:00 ID:J4xykDqo
何と言ったら良いのやら…
711名無しさん@ピンキー:04/10/15 15:02:53 ID:JI4hOtGU
>みるきーさん
 あなたが>>701で書くべきだったことは、投下前のお伺い立て(誘い受け)ではなく
前回あなたに忠告してくれた人への返事だったと思います。
 空気を読む読まない以前に、スレ住人と良好な関係を築く気があなたにないのなら、
せっかくのSSも、作品の質とは関係なく評価を落としてしまう可能性が高くなり、
すごくもったいないことに感じるのですが、みるきーさんはどうでしょうか。

まじれすすまそ
712みるきー:04/10/15 17:58:36 ID:KZ2gZPZ3
>711さん
ご指摘ありがとうございます。
何の謝罪もなしに投下してしまい、申し訳ございませんでした。。。作品を読んでもらうのが嬉しくて、だんだん調子づいてきてたんだと思いますorz
今後気を付けます。
713名無しさん@ピンキー:04/10/15 18:43:50 ID:bTfmTRjW
>みるきーさん
自分は貴方の書くSSが好きなんで、
今回のことをバネにまた気が向いた時にでもトラウラ投下して欲しいです。
トノマヨも乙でした。
714名無しさん@ピンキー:04/10/16 02:36:45 ID:TYSdGFgv
>みるきー
今回はいつものような丁寧な描写がないので分かりにくかったです。
セリフだけの形式だと難しいとは思いますが。

投下は他の人の投下中でなければいつでもщ(゚Д゚щ)カモォォォン
715名無しさん@ピンキー:04/10/16 15:37:40 ID:B8izGTrK
みるきーさんのは、これに肉付けすれば素晴らしいものになりそうな予感がする。
自分の頭の中にある情景を文字にする努力をすれば、きっと神になれるはず。
期待している。頑張って。
716みるきー:04/10/16 16:58:58 ID:pRy8zurw
皆さんありがとうございます。
これからも頑張ってSS投下しますので見守って下さい。。。
今はトラうら(うらトラ?)作成中です。この2人に限らず、異色カプも挑戦していきたいのでよろしくお願いします。
717 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 22:55:03 ID:6Q1uyWJW
ヤハ×メイ書いたものです
しばらく誰もいないようなので途中まで投下します

ナル×マヨ+ミツ×メイ(+α)になります

設定等に問題があったり、性格がありえなかったり
ほんの少々鬼畜陵辱成分が含まれたりしますが、そこはなんとか
お気に召さない方はスルーでお願いします

ではご賞味あれ
718 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 22:56:39 ID:6Q1uyWJW
#02 「繁盛の秘訣」


「オ〜、ラ、ラ!あなた達、とってもよく似合ってるわァ!」 
「えへへ〜、狩魔検事もよく似合ってるよ!うん!」

「・・・何で・・・ッ」
「クワ?何かしら?」
「・・・何でこの私が・・・この狩魔冥が・・・こんな店でこんな格好しなきゃならないのッ!?」
「モン・デュッ!!そ、それは・・・きっとアナタの事、とっても気に入ってる人がいるのよぅ」
「・・・一体何の話よ」

・・・そこには、フリルの施された可愛らしい衣装を纏った少女が二人。

一人は明るく、笑顔が絶えない元気一番な可愛い少女。
もう一方は整った顔つきに、細く引き絞られた目の美しい少女。

どちらもそれぞれの個性の違いはあるが・・・
その姿をよりいっそう可愛らしく見せる為には十分な素質の持ち主達だった。

「や・・・やあねえ!何でもないったらぁ!こっちの話よ、こっちの」
「いいじゃないですか!今日はお仕事何もないんでしょ?一緒にやりましょうよ、あるばいと!」
719 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 22:57:30 ID:6Q1uyWJW
───ここは本格フランス料理の店「吐麗美庵」。

・・・とある街の一角に位置するこのお店。
やりすぎとも思えるほどに装飾を施した外観同様、店の中身も蓋を開けてみれば、
他の店とは明らかに一線を画す。

そんな雰囲気を醸し出しているのは・・・
これでもか、というほどに派手に装飾された店の外見は勿論のこと、
そこで出される料理、内装、アンティーク。

・・・さらには店主までもが、やはり他店とは別次元のものであるのだ。

それでは、お客の入りはどうなのか、・・・というと、それはまた別の話。
・・・お客の入りはほとんどと言っていい程に無い。
たまにやってくるかと思えば、年老いた生粋の老人に、興味本位でやってくるお客位のもので
この店は年中、閑古鳥が鳴いている状態である。

このままでは借金が積るばかり・・・そこで店主は考えたのだ。

「こ・・・こんな格好・・・!私は・・・認めないッ!」
「そうかなあ〜・・・すごく可愛いよ!うん、私が保証する!」

「・・・いい・・・!うん、すごくいいよ・・・!」
「何でアナタがいるのよッ!成歩堂 龍一ッ!!」 ビシィッ
「あ、あたしが呼んだんだよ!なるほどくんは最初のお客さん!」
「ビアン・シュール!アナタ達が頑張れば、このお店も繁盛するのよォ!さ、さ、頑張ってちょうだい!」

「く・・・屈辱だわ・・・こんな姿を見られるなんて・・・よりにもよって成歩堂龍一にッ・・・」

テーブルをだん、だん、と叩きながら、そう呟く。
720 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 22:59:14 ID:6Q1uyWJW
「まあまあ、いいじゃないですか。こんな狩魔検事もう見れないだろうし、・・・すごく新鮮だし」
「うるさいッ!」
ビシィッ!
「あいたッ」
冥の愛用の鞭が成歩堂の顔を打つ。
「まあ、それくらいにして!ささ、なるほどクン!ご注文をどうぞ〜!」
「いたた・・・そ、そうだね、じゃあ・・・というか、ニクハチセットで」
「かしこまりました〜!店長、ニクハチセット一丁ぅ!!」
「(ここはラーメン屋じゃないんだけどな・・・)」


カランカラン・・・
「あ!!いらっしゃいませ〜!」
「!・・・ちょッ・・・何で!?」
「よう、御剣」

入り口に付いたドアベルを鳴らしながら、仏頂面の一人の男がやってきた。
騒がしい店内の雰囲気を見るや一つ咳払いをすると、その男はぽつりと呟く。

「う、うむ・・・」

彼は御剣怜侍。狩魔冥と同じく検事であり、成歩堂の親友であると同時に良きライバルでもある。

「ビアンヴニュ!ようこそワタシのお店へ!アナタがムッシュ・御剣ねぇ!お話は伺ってるわよォ」
「む・・・そうでしたか。・・・今日はお世話になる。よろしく」
そう答えると、軽く会釈をする。
721 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:01:08 ID:6Q1uyWJW
・・・そんな話の傍から、カツ、カツと、強い歩調で歩み寄ってくる足音がする。
その音はかっ、と、御剣の目の前で止まると、今度は上から。

「御剣怜侍ッ!何でアナタまで来るのッ!?」
「め・・・冥ッ・・・!」
「・・・これはどういう事か、説明して貰えるかしら・・・!?」
「い、いや・・・成歩堂が呼び出したのだ。私はそれ以外何も・・」
「(!こ、こいつ僕のせいに!)・・・ちょ、ちょっと待て御つるぎえええッ!!」
言うより早く、自慢の鞭が成歩堂へ確実にダメージを与えた。

「・・・成歩堂 龍一ィ・・・ッ!」
「ち・・・違うんだ狩魔検事!これには訳が・・・」
「問答無用ッ!!」
ビシビシビシビシビシビシビシ
「いてててててててててててててててててててててて」
四方八方から飛んでくる鞭の雨に、成歩堂の意識は遠のいてゆく。
「とどめッ!」
バシイッ!
どたーん
「あらら・・・なるほどくん、気絶しちゃった・・・打たれ弱いねぇ」
「(無茶言うなよ・・・)」
722 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:01:56 ID:6Q1uyWJW
「さてさて・・・お客さんも揃った事だし、そろそろお仕事の方に移ってシルブ・プレるかしら?」

「あ!そうだったね!よ〜し、狩魔検事、はりきっていくよ!」
「ちょ、ちょっと、私は・・・」
「あらあらアナタ。お客さんに言ってない事があるんじゃないのぉ?」
「・・・えッ!?」
「だめだよ狩魔検事、もっとおっきな声で!はい!」
「・・・〜ッ!・・・ぃ・・・ぃらっしゃいませ・・・」

「あーっ!?み、御剣検事!鼻血鼻血!」
「!うむうッ!?」
「・・・」

ビシィッ!
「ぐおおッ!な、何をする冥!」
「・・・うるさいッ」



「・・・あの、ホンドボーさん。例の・・・」
「ヴォロンティエ!ちゃんと用意できてるわぁ!・・・しかしアナタもやらしいわねぇ♥」
「はは・・・まあ・・・報酬のほうは後日、という事で・・・」
「メルシ・ビエン!それじゃあ、楽しんでちょうだい!・・・心ゆ・く・ま・で♥」
723 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:03:56 ID:6Q1uyWJW
「お待たせしましたっ!ニクハチセットで〜す!
えっと、おまーるえびとアワビのフリカッセ・・・えっとえっと・・・」
「バルサミコ酢・・・だよね?メニューにそう書いてあるよ」
「あ!それそれ!ばるさみこ酢風味になります!」
「・・・どうも、真宵ちゃん」
「ね、ね、どう?私似合ってるかなあ!?」
「うん。似合ってる似合ってる。いつもあの格好だからさ、何かこっちの方が・・・その・・・女の子っぽいよ」
「・・・それ、どーいう意味!?」
「あ、いやゴメンゴメン・・・」

「・・・はい」
「・・・冥」
「何よ」
「その・・・もう少し愛想があっても・・・いいのではないか?」
「なんっで私がアナタに愛想ふりまかなきゃならないのよ」
「いや、仮にも私は客だが・・・」
「冗談じゃないわッ!私だって好きでやってるんじゃないのよ!」
「い、いやしかし・・・」
「とにかく!私は一刻も早く終わらせたいの。早く食べていってくれるかしら?」
「う、うむ・・・」

テーブルでそのようなやりとりが交わされていた時、厨房から腰をぶんぶんと振りつつ、
本土坊が悩ましげな声をあげる。
「あらあらアナタ達、そんな接客態度はノンノン!お客さんには笑顔と真心をもって接しなきゃノンよぉ!」
・・・口に加えた薔薇が、何とも不気味だ。

「・・・何で私が・・・ッ」 
「て、店長!すみません!」
724 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:05:32 ID:6Q1uyWJW
そんな二人を見やりながら、薔薇を華麗に花瓶に放り投げる。
綺麗な放物線を描き、きらきらと輝きながら花瓶の中に収まる薔薇。

「そんなアナタ達にはこ・れ・よ。アナタ達のココロ、爽やかにしちゃうわぁ!」
そう言ってポケットから取り出したのは二つの小ビン。
中には薄い青色の液体。きらきら、光を受けて眩しく光る。
「何ですか、これ?」
「いいから飲んでごらんなさいな。たちまち気分が晴れて嫌なコト全部吹き飛んじゃうんだから!」
「へえ〜、じゃあ貰っちゃおうかな!狩魔検事も飲んでみなよ!」
「・・・何か、見るからに怪しい色ね・・・」

「それじゃ、いただきま〜す!」

まず初めに、真宵が飲み干す。その様子を横目で、成歩堂が伺っていた。
「ぷは〜・・・何だかすごく甘いね、これ!」
真宵が飲み干すのを確認して、冥がゆっくり、口に含む。
「・・・これ、一体何の薬なのよ?」
「まあまあ。それは後のお・た・の・し・み・よ♥」


「・・・どう?真宵ちゃん」
───成歩堂が静かに口を開く。
「・・・ん!ホントだ!何か元気がみなぎって来たような・・・」
「それじゃあ、アタシはここで退散するわぁ。お二人とも、ご・ゆ・っ・く・り♪」
「ああ、どうも、ホンドボーさん」
725 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:06:55 ID:6Q1uyWJW
「?何の話?・・・って、あれ?」
「・・・ちょ、ちょっとッ・・・何か・・・ヘンだわ」
「あれ・・・体が・・・熱くなってきたみたい・・・?」

「ふふ・・・二人とも、いい子だね・・・」
「・・・なるほど・・・くん・・・?」
「さあ、本当の極上フルコースを頂こうか、御剣」
「・・・ああ」
「え、え、え」
そのまま、力無く地面にへたり込んでしまう真宵。
冥もどうやら同じ兆候が表れてきたようだ。
体が上手く動かせずに、テーブルに手をつき、体を震わせる。
「・・・ちょっとッ・・・これはどういう事よ!?」
「すまないな・・・冥。実は成歩堂と私で、あの店長にあるお願いをしたのだ」
「・・・な、何のコト?」
「あの店主も、借金に困っていたようでな。そこで私たちは、報酬と引き換えに薬を作ってくれと、
あの店主に依頼したのだ」
「・・・!まさかッ・・・!」
「・・・そう。媚薬だよ。それも特殊な。もっとも・・・店主の借金に比べれば対した報酬ではないが」
「・・・んな・・・!」
「卑怯な手であることはわかっている。だが、俺も成歩堂も、あまり我慢が利かないようでな」
726 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:08:28 ID:6Q1uyWJW
・・・言いながらゆっくりと席を立つと、冥の腕を掴む御剣。
「ッ!!離しなさいッ!!」
「無駄だよ、冥」
いとも簡単に、冥の手から鞭が取り上げられる。
「・・・あッ・・・!」
「さあて、二人とも。無駄な抵抗は止めてもらおうかな」
同じく成歩堂も席を立つと、ゆっくりと二人の少女との間合いを詰めていく。
「ち、近寄らないでッ」
ふらふらと、へたり込んだ真宵の傍へ寄ると、彼女をかばうように冥もまた崩れ落ちる。

「冥・・・随分と可愛らしい格好だな」
「近寄らないでって・・・言ってる・・・でしょッ・・・!」
「か・・・かるま・・・検事ぃ・・・」
冥の腕をきゅっと掴み、真宵は震えながら呟いた。
「わ、私たちに・・・なに・・・を・・・」
「君らしい発言ではないな、冥。そんなもの理解しているだろう?」
「ゆ、指一本でも触れてみなさいッ!許さないわよッ・・・!」
きっ、と、近づく男達を睨みつける。

「いい目だ・・・まずは君からかい?狩魔検事」
「・・・!あッ・・・あ・・・」
「・・・そう怖がる事は無い。すぐにわかるさ」
「い、いや・・・いやッ・・・こんな・・・」
「かるま・・・検事ッ・・・こ・・・怖いよおッ・・・」
二人の少女は逃げ場もなく。ただ卑下た笑みを浮かべ近づいてくる男達の挙動から目を離せずにいた。



・・・お互いに抱きしめあい、待ち受ける運命の恐怖に震えるしかなかった。
727 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:10:59 ID:6Q1uyWJW
「さあ、狩魔検事。こっちへ来てもらいましょうか」
「や、止めなさいッ!あうっ!?」
冥の体が真宵から軽々と引き剥がされ、床に組み敷かれる。
「いい表情だ、冥・・・お前の体、じっくり吟味させてもらうぞ・・・」
「い・・・いやああああッ!!やめて、やめてえええッ!!」
冥の服が、二人の男によってびりびりと無造作に破かれてゆく。
冥の乳房がぽろんと顔を出し、徐々に肌が露になっていった。
「おい御剣、いいのか?これ破いても・・・」
「心配ない。私が弁償する事になっている。一度、こういう事がしてみたかったのだ」
成歩堂の方へは向かず、ただそう言うとさらに服を破いてゆく。

「や、やめて!!狩魔検事に乱暴しないで!」
「そうだ、ね・・・それじゃ真宵ちゃん、今度は君の番だよ」
「へっ!?あ・・・!!」
真宵は一瞬身を強張らせたが、抵抗の間も無く成歩堂の手の中に引き寄せられる。
「な、なるほど・・・く・・・!」
そのまま、力任せに顔を向かせると、唇を貪り始める。
「ん、んむうう!!」
薬の威力は強力で、唇の感触は真宵の感覚を一気に侵食し、体中に電気が走ったような
痺れとほてりを残してゆく。
真宵は必死に顔を反らそうとするが、薬の効果に加え、相手は男の腕力である。
敵う訳も無く、ただひたすら身悶えする他なかった。
「うぶ・・・むううう・・・んはあ・・・!!」
成歩堂の舌が真宵の口内に侵入し、蹂躙の限りを尽くす。
真宵の舌が絡め取られ、吸われ、粘膜を別の唾液で塗り替えてゆく。


───息が出来ない。頭の中はまっしろだ。
728 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:12:13 ID:6Q1uyWJW
ちゅぷ・・・ぷちゅ・・・ちゅううう・・・

「・・・むう・・・ぷは・・・!・・・真宵ちゃん、そのまま大人しく・・してるんだよ」
「はあ・・・どうし・・・て・・・」
答えず、真宵の服の隙間から手を這わせてゆく。
「ああっ・・・」
真宵は顔を真っ赤にしながら、ただ成歩堂の成すがままに体を預けた。
頭ではもう何も考えられない。どうして成歩堂が、こんな行為をするのか。
・・・どうして、抵抗しないのか。どうして成歩堂のしたいようさせるのか。

さっきまでのキスで、もう何もかもわからなくなった。
「いい子だね・・・真宵ちゃん」
「んはあ・・・なるほど・・・クン・・・」
成歩堂の手が、真宵の小ぶりな胸の形を変えてゆく。
その手が真宵の突起に触れた瞬間、彼女の体は大きく振れた。
「きゃわわああっ!!」
「ふふ・・・薬が効いてるみたいだね。気持ちいいのかな?」
成歩堂は真宵に笑いかけると、突起を指で弄んだ。
「あう!あ、あ、だめえッ!」
「何がダメなのかな。さっきから僕の事、受け入れてくれてるだろ?」
「そ、それ・・・は・・・ぁあっ!」
言いつつ裾をたくし上げ、胸に顔を埋める成歩堂。
乳房を舐め上げ、乳首を転がしながら真宵にそう問いかける。
「そ・・れは・・・私ぃっ・・・」
「何で?」
「私っ・・・なるほどくんのコト・・・好き・・だからぁ・・・」
震える喉から一言、懸命に絞り出される。
その言葉に少し安堵したのか、成歩堂の顔が少し綻ぶ。
「そうか。僕も・・・真宵ちゃんのコト好きだよ」
729 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:13:41 ID:6Q1uyWJW
・・・我ながらあまりにも屈折しているものだ。

そう考えると、苦笑をこぼしそうになった。

「じゃ・・・じゃあ・・・」
「だけど、やめるつもりはない。悪いね真宵ちゃん」
「そ・・・そんなぁ・・・」

・・・罪悪感はある。あるが、行為を止めるつもりは無い。
真宵の頭を軽くなでてやる。真宵の目が細さを増し、ひどく怯えた表情に変わった事が、
彼の欲望をますます大きくさせていった。
そのまま体勢を入れ替える。真宵の上半身をテーブルの上にうつ伏せに寝かせ、小さなお尻を突き出させる。

「・・・さて、真宵ちゃん。僕がどこを見てるかわかるかい?」
「え・・・」
尻肉を両手で摩りながら、成歩堂は真宵に問いかける。
「恥ずかしい所だよ。言ってごらん」
「お・・・おしり・・・」
「おしりの何?もっと詳しく」
「いや・・・だよぅ・・・恥ずかしいもん・・・」
「今更何を言ってるんだよ。いいから言うんだ」
「おしり・・・の・・・・・・・あな・・・」
「ふふ。ちゃんと言えたねえ真宵ちゃん」
顔をニヤつかせながら、自分の指に唾液を塗すと、ゆっくり真宵の肛門内へ進入を図る。
730 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:14:46 ID:6Q1uyWJW
「ああッ!?」
真宵の体がびくっ、と強ばる。
「そこッ、そこだめえッ!やめてえ・・・」
「いいや、やめないよ。力抜いて」
ずぶ・・・ずぶ・・・
「うあああああッ!!い、いた・・・!」
真宵の肛門がきりきりと指を締め上げる。
が、すでに成歩堂の指は第二関節まで飲み込まれており、さらにゆっくりと根元まで差し込まれた。
「うわあ・・・すごい締め付けだねぇ・・・真宵ちゃん」
「〜ッ・・・!あぐうッ・・・!」
そのまま、内部で円を描くようにぐりぐりと、腸壁をえぐる。
「きゃうああああッ!!うあああッ!」
「はは・・・いい反応だよ真宵ちゃん。・・・もっと楽しませてくれないとね」
そのまま、指を前後に動かしてゆくと同時、もう一方の手で真宵の陰部を弄り始める。
指を器用に使って陰唇を押し開くと、こちらも同じく指を挿入し、前後に運動させていく。
真宵は今、二つの穴を同時に攻め立てられていた。
「ふああああッ!!あう!はあああッ!!!」
「ふふふ・・・ほら、二つ指が動いてるのわかるかい?ぐにぐにってさ」
双方の指が、真宵の肉壁ごしにぶつかりあう。
「うあッ、あっ、あっ、あっ!!!」
指の動きがより早くなり、真宵の感覚を一気に蝕む。
「ああ!だめッ!なるほど・・・クン・・んんんッ!!!」
「く・・・ほら、真宵ちゃんッ!」
「う・・うああああああああッ!!!」
体ががくん、と大きく撓(しな)る。
「ははは・・・!真宵ちゃん、イっちゃったんだね」
「うあ・・・ああ・・・」
ぐったりと伏した真宵を見つめ、成歩堂が笑みを浮かべる。



その笑顔の裏に、・・・成歩堂の欲望が垣間見えたように思えた。
731 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:18:06 ID:6Q1uyWJW
「あ・・ああ・・・見ないでッ・・・レイジ・・」
「・・・綺麗だ・・・冥」

顔を両手で隠しながら、消え入りそうな声で視線の先の少女が懇願する。

───御剣はその白い肌の美しさに見惚れていた。

一糸纏わぬ冥の体を、下から上までねっとりと視線を這わす。
目の前の10代の少女は、彼の知る昔の彼女とは違い、
今や見れば誰もが溜息を漏らすような逸材に成長していたのだ。

「本当に綺麗だ、冥。本当に綺麗になった・・・!」
冥の上に覆いかぶさり、足元からゆっくりと冥の体を這い登ってゆく。
「いや・・・いやあ・・・」
御剣の息が、冥の体の隅々まで行き渡る。
肩口にまで到達した御剣の顔は、そのまま冥の首筋へ。
舌を出すと、首筋から顎にかけてゆっくりと塗りつぶしてゆく。
「あッ!・・・くう・・・はぁ・・・」
冥の体がふるふると震える。
その震えは熱となり、冥の全身を少しずつ弛緩させていった。
「ふふ・・・いい反応だ・・・」
そのまま、冥の唇を丹念に舐め上げ、頃合を見計らい徐々に進入を試みる。
732 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:19:40 ID:6Q1uyWJW
「んん・・・む・・・んうッ・・・」
この行為への、冥の戸惑いは傍から見ても明らかなものだった。
それが突然のものであれば、冥は進入してくる舌を噛む事もできただろう。
だが、御剣の時間をかけた動きは、かえって冥の躊躇を誘ったのだ。

・・・まるで御剣が同意を求めるような、そんな動きに冥は抵抗も出来ず、

素直に受け入れてしまう。

今なら・・・まだ間に合う。

そうこう考えている内に、歯茎を舐められ、唾液を求めてくる。
その感触に酔いしれる度に、抵抗の色はみるみる薄れていった。
「うむう・・・はうッ・・・れい・・・ひッ・・・」
御剣の喉が鳴るごとに、冥は自分が貪られていく事を嫌でも認識させられる。
頬は朱に染まり、整った眉を歪ませて、襲い来る感覚と快楽に耐える冥。
その顔はひどく艶やかで、・・・幼く思えた。
「ちゅう・・・んんむ・・・ぷは・・」
冥の意識が薄れてゆく中で、唇がようやく開放される。
「はあ・・・冥・・・!」
御剣は冥の前髪を軽く整えてやると、お互い、吐息を交換し合う。
「・・・何で・・・どうして・・・」
「・・・」
「・・・どうして・・・こんな事・・・するの・・・」

少し潤んだ、青の鮮やかな瞳で目の前の少女は問いかける。
・・・こんな状況は、望んではいないと。

そのあまりの愛おしさに御剣は一つ、息を飲んだ。
733 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:20:33 ID:6Q1uyWJW
そしてそのまま。お互いを見つめあい、お互いの吐息を味わう。

───しばらくの間。

この少女を堪能できるという事に、御剣は興奮を隠せなかった。
そう思うと、御剣の息が自然に荒さを増してゆく。

・・・そしてついに冥が折れ、顔をぷいっと横に伏せた。

この仕草で、御剣のキャパシティは一線を越える。
「言っただろう冥・・・本当のフルコースは、これからなのだ・・・!」
そう言い放つと、一心不乱に冥の胸へ。がっぷりと顔をうずめる。
「あ、やあああッ!!!」
ちゅぱ・・・べろ・・・ちゅうううううう
御剣の舌が、冥の胸で暴れまわる。
「だめッ!レイ・・・ああああああッ!!」
桃色の突起に、これでもかというほど激しく吸い付く。
彼女の胸は形を変え、みるみる色を帯びてゆくのが見て取れる。
まるで飢えに飢えた獣のように冥の胸にかぶりつく御剣。

彼女の声は悲痛さを増し、目からはとうとう涙が零れ落ちた。
・・・それでも、御剣は止めようとはしない。

冥の華奢な体を両手できつく抱き締め上げ、むしろ勢いを増していった。
「きゃふああッ!レイジッ・・・やめてえええッ!!」
「ウム・・・ッ!いい声だ、冥・・!もっと・・・もっとだ!!」
御剣の腕に一層力が込められ、冥の上半身は折れ曲がりそうになる。
「あ、あ、あ、あああああ・・・!」
何とか逃げ出そうと両手に力を込め、顔を引き剥がそうとする。
「レイジッ・・・!離し・・・な・・・」
だが、胸を吸われる度に全身に快感と痛みが走り、思うように力が出ない。
「う・・・ああ・・・ッ!」
734 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:22:44 ID:6Q1uyWJW
徐々に体から力が抜け、抵抗が弱まっていった。
(もう・・・これ以上されたら、私・・・)
「お、おねが・・・い・・・もう・・・もう・・わたしぃッ・・・」
「冥・・・美味い・・・美味いぞ冥・・・!」
「〜ッ!・・・う・・・あぁ・・・」
その一言で冥の腕は御剣の顔を離れ、力なく垂れ下がった。

あとはもう、御剣の愛撫に身を任せる他無い。成す術が無くなったのだ。
(もう・・・もうだめ・・・力が入んない・・・これで終わり・・・)
御剣の動きに合わせて、冥の体が力無く揺れる。
「ふふ・・・ふはは・・・!観念したようだな冥・・・!いい子だ・・・」
「・・・ぁぅ・・・」
ちゅぷちゅううちゅぱちゅぱ・・・
冥はもう、動かない。動けない。・・・完全に御剣の手中に、堕ちた。
次第に声は無くなり、動きに合わせて漏れる息だけが聞こえる。
「クックック・・・」
暫くの後冥の表情がうつろげになってくると、御剣はようやく冥を開放した。
体を抱きかかえ、テーブルの上に臀部から上だけ横たえさせる。
それでも未だ冥の目は視点が定まらず、宙を泳ぐ。
「ふふ・・・本当に可愛い子だな・・・冥・・・」
冥の両腕を頭の上で押さえつけると、脇腹から脇の下にかけて一直線になぞる。
冥は震える吐息を漏らし、体をひくひくとよじらせる。
「ふふ・・ははは・・・ッ!!」
動かないのをいい事に、そのまま全身をさすってゆく。
「はああ・・・」
つま先から上にゆっくり。御剣の指が足、腹、腕、胸、顔と、余す所無く体に触れる。
その度彼女の顔は穏やかさを増し、・・・目を閉じ、口からは溜息が吐き出される。

御剣の指が、手のひらが、彼女の体に熱を残し、快感となって冥を刺激していった。
735 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:23:46 ID:6Q1uyWJW
「さあ冥・・・大人しくなったところで、ごほうびをあげよう」
「うう・・・ん・・・や・・・」

返事かどうかもわからぬ冥の声を聞いたところで一呼吸置き、
御剣はゆっくりと、彼女の股間に周りこんでゆく。
「・・・あっ?」
股間に生暖かい息使いを感じて、冥は視線を送る。
・・・御剣の顔が、彼女の陰部を凝視していたのだ。
「い、いや・・・見ないで・・・ッ」
その言葉に何の反応も示さず、御剣は指で彼女の陰唇を広げてみせる。
「ふあッ・・・」
「ほお・・・!」
視界には薄い朱色に彩られた冥の秘部が広がり、ほんのりと水気を帯びたそこは、
店内の光を浴び、てらてらと輝く。
彼女の肌の白さと相対して、美しいコントラストを織成す。

・・・その様子はあまりにも、綺麗な光景だった。

「よく・・・ここまで綺麗に成長したな。えらいぞ・・・」
「ち・・・違う・・・そんな・・・の・・・ッ」
「くく・・・まあいいだろう。さあ、どこまで耐えられるかな?冥・・・」
そういい残すと、両手で冥の尻をがっちりと掴む。
「んあッ!?」
おもむろに足を開かせ、その中心目掛け、ゆっくりと顔を近づけていった。
「や、や、やぁ・・・ッ」
冥はいやいやと腰を振って身じろぎするが、御剣の指は臀部にしっかりと食い込み、離そうとはしない。

・・・覚悟を決めた冥は、目をきゅっと閉じて歯を食いしばる。
736 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:25:26 ID:6Q1uyWJW
彼女にそのままかぶりつくよう、御剣の舌が冥の秘部を襲う。
「きゃ・・・はッ・・・」
ちゅぶ・・・ちゅぶ・・・べろっ・・・
まるでおいしいものを味わうかのように、御剣は冥をしつこく攻め立てる。
「ウム・・・なかなかの美味だ・・・!もっとだ、冥」
「はあッ・・・やああ、あ・・・」
舐め上げられるたびに、冥の体がびくん、びくんと振れ、堪えきれずに
冥のそこからは徐々に愛液が溢れだしてくる。
「クク・・・いいぞ、その調子だ」
待ち構えていたように、溢れだした蜜を音をたてて吸い尽くす。
「ふあッ!・・・だ、だめえッ・・・そんな・・・」
「・・・何がダメなんだ?こんなに溢れてるじゃないか。違うか?」
「そ・・・それは・・あッ・・」
「こんなに液を滴らせて・・・いやらしい子だ」
「違ううぅ・・・」
「お前はいやらしい子だ、冥」
「やああぁ・・・ッ!」
ふるふると首をふって、御剣の言葉を必死に否定する。
そう、これはすべてあの薬のせいだ。私がこんな痴態を晒す訳が無い。

・・・この狩魔冥が。
御剣の愛撫に快楽を感じていたのは、私ではない。

「わた・・し・・・知らないッ・・違うのぉ・・・」
「違う?違うものか。お前はこんな状況にも係わらず、私の愛撫を快楽と受け止めているんだッ・・・!違うか?」
「お願い・・・もういじわる・・・しないでぇッ・・ひっく・・・」
・・・冥の目から、ぽろぽろと涙が零れ落ちる。
いつもの口調とは違い、急に幼くなった冥に、御剣の欲望は募るばかりだった。
737 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:27:06 ID:6Q1uyWJW
「ふふ・・・泣いて、またあの時のように・・・優しくして欲しいのか?冥?」
冥の頬を落ちる雫を、丁寧に舐め取ってゆく。
「・・ひっく・・・ごめんなさい・・・もう・・うぐッ・・許してぇ・・・」
・・・泣き出した冥を、御剣は子供の頃に目にしていた。
自らの、そして彼女の師である狩魔豪は、自分の娘である冥に対しても決して容赦は無かったのだ。

・・・よく慰めてやったものだ。懐かしいな・・・

冥は他人に涙は決して見せない。・・・だが、あの時はふと、御剣は目にしてしまったのだ。

───部屋にこもり、声を殺して泣く冥を。

当然、冥は虚勢を張った。しかし御剣が言葉をかけると、冥の表情はみるみる崩れてゆき、
彼の胸の中に顔を埋めて、わんわんと泣いたのだった。

お互い検事となった今も、・・・別れ際の空港で彼女の涙は目にしている。

・・・あの頃は本当に可愛かったものだ・・・
ある”期待”を込め、御剣は冥に言葉を投げかける。
「・・・許して・・・欲しいか?・・・冥。そんなに許して欲しいのかな・・・?この・・・私に」
御剣は冥のとある言葉を期待して、息を殺してその瞬間を待つ。
そんな事を御剣が考えているなど知らず、冥はすん、すん、と鼻をならしたあと、呟いた。
「お・・・おにいちゃぁん・・・」

ぐ・・・おおおおおッ・・・!
御剣の心は、破壊力抜群のこの言葉で完全に打ち崩された。
「め・・・冥ッ!!」
御剣は勢い良く、冥のクリトリスに吸い付いた。
「きゃふあああッ!!」
「お前は何て可愛いんだ・・・!もっと、気持ち良くしてやる・・!」
「そん・・なぁッ!話が・・・あ、あああッ!!」
738 ◆T8tS8FanzA :04/10/19 23:29:26 ID:6Q1uyWJW
ちゅううう・・・
同時に、指でも秘部を弄ぶ。ゆっくりと出し入れを続け、舌ではクリトリスを転がしていく。
「いやああッ!!ふあッ、やあッダメぇえぇええッ!!」
指の動きが、だんだんと激しさを増してゆく。さらに一本指を追加し冥の体を攻めたてる。

「いい声だ・・・!我慢はするな。そろそろ来そうなのだろう?」
ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅく・・・
指の動きとともに、水音も激しさを増す。指の隙間から液がぽろぽろと滴り落ち、
テーブルクロスをあっという間に暗く染めていく。
「いやッ!あッ!あッ!もうッ!ダメッ!ええッ!」
冥のそこが、御剣の指をきゅうううっと締め付ける。全身が縮こまり、冥もまたテーブルクロスを握り締めた。

それを見た御剣は指を引き抜くと同時に、クリトリスに思い切り吸い付いてやる。

「きゃ・・・ひゃああああああああ!!!!」
冥の腰ががくんと宙に浮き、冥のそこからはぷしゅうっ、と勢い良く液が放出される。
「ふあ!ああッ!」
ぴゅっ、ぴゅっ・・・
「は・・・あああぁ・・・」

その光景を眺めながら、御剣は達成感に浸っていた。
「ククク・・・ハハハ!!よく頑張ったな冥・・・お前はもう・・・私のものだ・・・!」
「・・・あぁ・・・ッ」

ぐったりと頭を横倒す冥を見下ろし、御剣は冥の頬を舐めた。
冥の閉じられた目からは、涙がつつ・・・とこぼれる。


・・・その線は、頬に塗られた御剣の唾液の上に、細く引かれた。
739 ◆T8tS8FanzA
「そっちはもういいのか、御剣」
「ああ・・・さて。・・・冷めぬうちにメインディッシュといこう」
二人の男はそれだけ交わす。
二人の少女は虚ろげに震える。

努めて、男達は貪欲だった。お互いに高まりきった象徴を開放すると、それぞれ位置取り、照準を定める。
「こんな・・・こんなの・・・」
「言っただろ、真宵ちゃん。メニューは?」
「お・・おまーるえびと・・アワビの・・・」
「うんうん」
「フリ・・・カッセ・・・ば・・ば・・」
「バルサミコ」
「ば・・・ばるさみこ・・・風味ッ・・・」
「ふふ・・・あははは・・・!はい、よく出来ました」
高笑いするなり、成歩堂は有無を言わさず真宵を貫いた。
「あぐあああああああああッ!!」
「はは・・・さすがにキツイね。メインなだけあるや」
「かはぁッ・・・やめ・・・いぎッ!!」
「それじゃあ、味わせてもらおうかな。真宵ちゃんを」
まだ痛みで苦しむ真宵の気持ちなど汲む事も無く、真宵を蹂躙していく成歩堂。

ゆっくりと力強く、真宵の内部を埋め尽くしてゆく。