気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第7章

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1名無しさん@ピンキー
勝気だったり、高飛車だったり、男勝りだったり、
そんな幼馴染みが、委員長が、お嬢様が、お姫様が、女上司が、
ふとした瞬間に垣間見せる弱々しさ、しおらしさ、素直さ、
そんなギャップに萌えるスレです。

あるいは、レイプされ、屈服させられて従順になってしまう鬼畜展開もOKです。

SSの投下は、オリジナル・二次創作を問わずに大歓迎。

(過去スレ)
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065173323/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第2章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090474137/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第3章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119542810/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第4章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133794297/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第5章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147086214/
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第6章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155817189/

(これまでに投下されたSSの保管場所)
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/
2名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 10:07:10 ID:2sBlkZBL
あ、アンタがどうしても建てて欲しいっていうから建ててやったわよ!
べ、別にアンタの喜ぶ顔を見たいからじゃないからね?ヘンな勘違いしないでよね!
3名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 12:11:37 ID:HDe7yxcw
>>2
君は実にツンツンだな。
4名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 13:38:54 ID:3oAA4iaI
>>1乙!

まぁこういう娘がデレると凄いんだよな。主に夜の営みの方で。
5名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 19:36:53 ID:4FECQAb1
>>1乙!

>>4
それを描写するのが>>6の仕事だ
6名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 20:51:15 ID:EAWSnjXK
「どうした2? 頬が赤いぞ?」
「べ、別に。どうもしないわよ!」
「そんな事無いだろう。この寒空の中、一人でスレ建てしたんだ。もしかしたら風邪を引いているのかもしれない」

あいつの手が私のおでこに触れる。
ずっと外で一人スレの建立を行った結果、体中が冷え切っている為、随分と暖かく感じられた。
その熱は物理的にも心理的にも作用し、あたしを文字通り心底暖めた。

「――と、熱は無いな。むしろ、冷たいぐらいだ。早く家に帰った方がいいぞ」
「あ」
「じゃあ、またな」

心地よさを感じていたあいつの手が離れると同時に、心細さが胸の内に生じた。
あいつは生来の鈍感さを如何なく発揮し、あたしから遠ざかろうとする。

「ま……」

素直になりたかった。
髪型を変えたのも、スレ建てしたのも、自分を変える為――。
あたしは――

「待って!」

ゆっくりとした仕草であいつは振り返る。
いつもの鈍感そうなとぼけた顔を――
あたしの、大好きなその表情を向けて――
7名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:14:49 ID:/fagOCwM
>>6 すげー萌えた
続き希望www
8名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:46:25 ID:4FECQAb1
>>6
まさかホントに来るとは思わなかったw
GJ!
96のつづき:2007/03/13(火) 00:29:51 ID:6hv9qvBz
(せっかくだから、家に来ない?)

誘われるまま俺は2の部屋へと上がりこんでいた。
同い年の少女の部屋に居るという事実が、俺の胸を否応無く高鳴らせた。
何も疾しい事はしていないにも関わらず、目のやり場に困り、挙動不審に右往左往してしまう。
平常心を保つ為に、何か別の事を考えようと、必死に頭の中を巡らせた。
――そう言えばつい額に手を当ててしまったが、今日の2は随分としおらしかった。
いつもは口やかましく俺に対し騒ぎ立てる癖に、どうしたんだろうか。
……無理も無いか。
皆が嫌がって他人任せにしていたスレ建てを、2一人が押し付けられた形なのだ。
額に触れた時、凍えるような冷たさを感じた。
あいつはそんな環境の下、誰の助けも借りず、体を震わせながらも、一人でスレを建てたんだ。
本当にすごい女だよ。
今更ながら、俺は尊敬の念が胸の奥底から沸き立つのが分かった。
戻ってきたら労いの言葉を掛けてやろう。
しかし、2がコーヒーを入れてくる、と告げて部屋から出た後、すでに二十分は経過している。
一体何をやっているんだ、あいつは。
そう思っていた矢先、俺の念が通じたのか、ドアがゆっくりと開き始めた。

「ああ、遅かったな。お前何してた――――ってッ!?」

俺の視界に、タオル一つを体に巻いただけの格好の2が、お盆にコーヒー二つを乗せて立っていた。

「おまッ、おまッ、お前――――ッ」
「…………何よ」

勢いよく何度も何度も深く息を吸っては吐いて気分を落ち着かせると、

「お、お前ッ!! 年頃の女子が何たる格好を――――――ッッッ!!!!!」
「…………魅力無い?」
「いや、すげえある」

思わず本音が漏れてしまった。
10名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:08:41 ID:oiuSF9V3
うはw単発ねたにするのには惜しすぎるクォリティw
11名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 04:12:11 ID:4pj9GZdd
wktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktk
12名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 07:17:15 ID:XoPoiXEJ
>>1乙って書き込みに来たら良作がwwwwwww
13名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 16:51:48 ID:DSQzDnG9
>>9 「いや、すげえある」 吹いたwwwww
14名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 07:02:43 ID:LTB3Fsqh
ワッフルワッフル!!
 
あ、>>1乙。
15名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:32:27 ID:KP2eNWGl
新スレなのに保守ってどういうことだヽ(`Д´)ノ
16名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 05:04:45 ID:IwaxHxek
カレーワッフルを信じて待ってる。
17名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:54:03 ID:mYdbZ3BB
カレーワッフルって何それ?
18名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 12:19:36 ID:LRh/9G96
対カレー先輩用の新兵器
19名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 14:09:38 ID:tBEBC8KX
既存のワッフルに加え、前スレのカレー短編を加えたもの。
作者が同一人物と明言したことにより纏めてこういわれるようになった。
なお個人的な意見だが、ワッフルは普通のGOOD JOB。カレーはGOD JOBだと思う。
20名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 15:31:16 ID:9dXXGIkR
>>19
両方ともGod Jobだと思うんだが
21名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:49:30 ID:Z/JiJNE3
カレーはまだ一般的じゃないでしょ?ワッフルだけでいいと思うけど?
22名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 01:01:59 ID:vc/tMDXw
>>21だからこそ広めるんだ。カレーもワッフルに劣らない名作だからな
23名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 03:32:54 ID:CApBlFZN
カレーっていう名前のガムシロップだったからなぁ……
24名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:08:19 ID:mFfRmK7s
>>22
広めるにしてもこのスレだけにしてくれ。
あくまでもこのスレのローカルネタなんだから。
25ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/18(日) 21:08:03 ID:weNR3hPj
>>1乙です!

お久しぶりです。一つかけましたので投下します。
かなり長いので読むのが面倒な人は『ツクバ薪割り』をNGにしてください
「ジャンジャジャ〜ン!ほ〜らこれ見てよ、お酒いっぱい持ってきたわよ!
せっかく今日は女だけなんだから、ジャンジャン飲んでいっぱい話すわよ!
桃子、ビールは江口さんの貰っちゃっていいんでしょ?どうせビールなんて、最初の乾杯だけだしね」

 今日は桃子の部屋で女だけでのお泊り会。久しぶりだからすっごく楽しみ!
お風呂上りのアタシ達、いくら桃子の部屋のお風呂が広いとは言え、全員で入るのには無理があったわね。
にしてもあれはなに?マヤの胸ってまるでメロンじゃないの。湯船で浮いてたしね。……完敗ね。
お風呂で汗をかいたアタシ達は、水分を取る事にした。持参して来た鞄を広げて中身を見せる。
ワインにブランデー、ウォッカに日本酒。焼酎もあるしバーボンだって持ってきてるわ。
ま、こんだけあれば一晩ぐらいは持つでしょ?

「…ええ、いいわ。江口さんには許可を貰っているわ。でもレイリアちゃんは飲んではダメ」
「ええ〜!私も飲みたいですわ。せっかくのお姉さま達とのお泊まり会ですわ。
私だけ仲間はずれはイヤですわ。お姉さま達ズルイですわ!」
「アンタは弱いからダメね。アンタと飲んでもすぐに酔っ払うんだから面白くないわ」

 ぶーぶーと文句を言ってるレイリア。アンタは弱いんだから飲んじゃダメよ!

「それより桃子、なんで急に皆で集まろうって言い出したの?
久しぶりだから嬉しいんだけど……もしかして江口さんとケンカでもしたの?」

 冷蔵庫から人数分の缶ビールを出しながら質問するマヤ。もちろんレイリアには烏龍茶よ。
そうそう、マヤの言うとおりアタシも不思議に思ってたんだ。
朝いきなり『今日は夜一人なの。寂しいから皆で泊まりに来てほしいわ』だもんね。
桃子からのお泊り会の誘いなんて、初めてだからビックリしたわ。
ま、アタシはみんなでわいわい騒いだりするのが好きだからいいけど、
江口さんがケンカして出て行ったんだとしたら、ちょっと心配よね。 

「…ケンカはしてないわ。江口さん、『男には一人になりたい時もある。今夜は星を見に行ってくる』
と言って、車で出かけたわ」
「ふ〜ん、ま、ケンカしてないんだったらいいけどね。
桃子、もし江口さんに酷い事されたらアタシに言いなさいよ?
師匠から習って試したい技があるのよね〜。断崖式がいいかな?それとも91かな?」
「…なにを嬉しそうに言ってるの?江口さんを苛めるのはダメ。たとえシーリスでも許さないわ」

 アタシのちょっとした冗談に、キッと睨んでくる桃子。そんな怒らないでよ、冗談じゃないの。

「はいはい、桃子、そんなに睨まないの。せっかくの綺麗な顔が台無しよ?
シーリスも変な冗談を言わないの!相手が欲しかったら私が相手になるわ。もちろんいつでもいいわよ?」

 皆に缶ビールとグラスを配りながら微笑むマヤ。……ゴメンなさい、アタシが調子に乗ってました。

「じゃ、乾杯しましょうか?皆、飲み物持ったわね?では……かんぱ〜い!」
「「「かんぱ〜い!」」」

 マヤの乾杯の音頭でビール缶を合わせるアタシ達。
んっふっふっふ……今日はいい機会だから聞いてみようかな?
え?何を聞くかだって?そんなの決まってるじゃないの!エッチよエッチ!
みんな男がいるんだし、普段どんなエッチしてるか興味あるじゃない?
もちろんアタシが一番すっごく愛されてるはずよ!
こんな時じゃないとマヤには怖くて聞けないし、桃子も教えてくれないからね。
あ、レイリアは問題外ね。この子まだ13歳だし、そんなエッチしてるわけないわ。
ま、今日はアタシ達の話を聞いて、勉強しなさいな。

 女だけでのお泊り会。今夜は長い夜になりそうね。……んっふっふっふ、楽しみだわ。
「は〜い、ちゅうも〜く!宴もたけなわですが、ここいらで一つ、ぶっちゃけトークといきましょ〜!」

 みんなアタシを無視して騒いでる。……ちょっとぉ、少しは話を聞けっての!
レイリア!アンタまた黙ってお酒飲んだでしょ?顔が真っ赤でフラフラじゃないの!
マヤ!桃子をぬいぐるみ扱いしないの!アンタだけずるいわよ、アタシもギュッとしたいっての!
桃子は桃子で……頬を赤く染めたその表情が可愛すぎるわね。マヤ!さっさと交代しなさい!

「シーリス姉さまぁ、なんですのぉ?なにを注目なんですの?なにがぶっちゃけトークなんですの?」

 どうやって桃子をいじくろうかと手をワキワキさせてたら、フラフラのレイリアが話しに食いついてきた。

「…へ?そうそう、せっかく女だけなんだから……今までどんなエッチをしたか話しましょうよ」
「ダメよ!そんなの人に話すようなことじゃないわ!」
 
 即答で断るマヤ。想像してた通りね、やっぱりアンタは真面目なのね。
そこがアンタのいい所だけど……たまには羽目を外すさないとね!
 
「正吾とのデートをキャンセルしてまで来たのに、なんでそんなこと話さなきゃいけないのよ!
シーリス、そんなこと絶対にイヤだからね!」
「……そ、ならいいわ、あんた抜きでするから。桃子もみんながどんな事してるか知りたいわよね?
もしかしたら江口さんが喜ぶ事を教えてもらえるかもしれないしね」
「…江口さんが喜ぶの?昨日の夜、満足させれなかった。シーリス、教えてくれるの?」

 アタシの言葉に可愛く首を傾げる桃子。満足させれなかったって……桃子も大人になったのね。
お酒で頬を赤く染めたその顔が、反則なくらいに可愛くって仕方がない。すっごくギュッとしたいわ!

「ダメよ!淑女はそんな話をしてはダメなの!シーリス、いい加減にしないと怒るわよ!」
「お、怒るのはナシ!それは反則よ!じゃあさ、多数決で決めようよ。それなら文句ないでしょ?」
「…マヤ、わたしは江口さんが喜ぶことを知りたいの。
昨日も頑張ったけど、江口さん、きっと満足してないわ。
このままじゃ嫌われる……江口さんに嫌われるのはイヤ。だから教えてほしいの」

 ぽろぽろと涙を零して話す桃子。ちょっと泣かないでよ。江口のやつめ、よくも桃子を泣かしたわね!

「桃子……分かったわ。でもあまり話さないからね?普通は人様に話すようなことじゃないんだからね?」

 桃子の涙が効いたのか、渋々承諾したマヤ。
マヤは景気づけのためか、グラスに焼酎を並々と注ぎ、一気に飲み干した。 

「これでみんな賛成ね?じゃあさ、どうせ話すんだから、今までした中で一番エッチな事を話しましょ?
じゃ、一番最初は言いだしっぺのアタシからいくわね」

 みんながゴクリと唾を飲み込んだのが分かる。
さぁ、アタシと俊のラブラブを聞いて悶えるがいいわ!アタシ達が一番ラブってるのよ!思い知りなさい!
 あれはね、今年のホワイトデーの話ね。俊がね、バレンタインのお返しにって料理を作ってくれたの。
 そのときの話なんだけど…


「はい、デザートの手作りワッフル。甘さ控えめだから物足りないかもしれないよ」
「ううん、俊がアタシの為に一生懸命作ってくれただけでいいの。それだけで十分なの。いっぱいになるのよ」

 瞳をウルウルさせて俊を見つめる。さぁ、もっといっぱいにするのよ!アタシを俊で満たしなさい!

「ははは、シーリスは少食だからね。けどね、プロテインとか飲むのはよした方がいいと思うよ?
師匠に言われたんだと思うけど、そこまでしなくてもいいんじゃないかな?」
「もう!俊ったら!アタシが言いたいのは、俊の想いで胸がいっぱいになるって話よ!」

 プイッ!っと怒ったフリして顔を背ける。もう!相変わらず鈍感なんだから!
……これからプロテインは隠れて飲もう。
怒ったフリしてるアタシを、後ろからギュッと抱きしめ耳元で囁く俊。あぁ…頭がとろけそう。
 
「ゴメンゴメン、そんなに怒らないでよ。はい、お詫びのプレゼント」

 首に何かがかかる。それを手にとって見てみる。……ネックレスだ。
シンプルなデザイン。けど、材質は銀かな?これって結構いい値段してそうね。

「俊……こんな高そうなネックレス、アタシなんかが貰っていいの?」 

 満面の笑みで微笑む俊。嬉しくて涙がぽろぽろ零れてくる。
涙を流すアタシの顔を上げ、キスで涙を拭いてくれる俊。
俊が触れる度、唇が涙を拭き取る度に何かが満たされる。あぁ……これがきっと幸せって事なんだろうなぁ。

「喜んでもらえて嬉しいよ。バイトを頑張ったかいがあったね。さ、せっかく作ったんだから食べてよ」
「…ぐすん、アリガト。これ、大事にするね。……ひっく、ゴメンね、涙で味が分からないよ」

 俊の手作りワッフルを口に運ぶ。涙で味が分からない、そんなアタシに俊が微笑みかける。

「まったく……シーリスは泣き虫なんだから。けどね、泣くのは僕の前だけにしてよ。
シーリスの綺麗な、宝石のような涙を他のヤツに見られたくないんだ。
はい、口開けて。僕が食べさせてあげるよ」

 そういってワッフルを銜え、口移しで食べさせてくれる。
アタシは夢中で食べたわ。口移しで食べたワッフルは、今まで食べたどんなデザートよりも甘く、美味しかったの。
いつしかアタシ達は舌を絡め、お互いの唾液を啜り、抱きしめ合ってたの。
「しゅん……しゅん、あぁ、しゅん大好き、愛してるわ!」
「シーリス、もう我慢出来ないよ。今日は……ここでいい?」
「うん、アタシも我慢出来ないよぉ……いっぱい、アタシを俊でいっぱいにしてね?」

 テーブルに上半身うつ伏せに寝て、お尻を高く上げる。俊はアタシの後ろに回り込み、ショーツを脱がせる。

「シーリス……もう下着まで濡れてるよ。このままいくからね」

 ぬちゃ……俊がアタシに当る。あぁ、何度してもこの瞬間がだいすき…ひぃ!
ぐちゅ!……一気に貫いてきた俊。一番奥に当たり、引き抜かれる。そしてまた貫かれ、引き抜かれる。
パンパンパンパン!小刻みに腰を打ちつける俊。
服を着たままのアタシは、俊の激しい攻めにはしたなくよだれを垂らし、喘いでいたわ。

「シーリス…あぁ、シーリス!好きだよ、愛してるよ」

 パンパンパンパン!……激しく貫かれ、そして耳元で囁く俊の甘い愛の言葉。
その一つ一つがアタシを高ぶらせ、一気に登り詰めさせた。

「しゅん!しゅん、アタシもう!もう……いっちゃうよ〜!」
「いいよ。シーリス、イッてもいいよ。何度でもイカせてあげるからね」

 耳元で囁きながら耳たぶを噛み、頭を優しく撫でてくれる。
あぁ……俊、大好き。優しい俊を愛してるわ!
パンパンパンパン!囁きながら、さらに速度を上げる俊の動き。
貫き、引き抜かれ更に貫かれる。けど優しく囁いてくれて、撫でてくれる。
その時アタシは体だけでなく、心も……精神までも俊に優しく抱いてもらってるんだ、と思ったわ。
そう思った瞬間……白く、とても大きな波が全身を駆け巡ったの。

「しゅん……しゅん!アタ…シ、イッちゃ…も、ダメ……ヒィ!っくぅぅうぅ〜!」
「シーリス、イッていいよ!何度でも、何度でもイカせてあげるよ!」

 ズグン!俊がアタシの一番奥に勢いよく突き刺さったその瞬間……とても大きな波に意識が流されたの。

 次に意識が戻った時には、全身……顔から胸、お腹も俊の精液で真っ白になってベッドで寝ていたわ。
そんなアタシの隣では、アタシをそっと抱きしめてくれながら、スヤスヤと眠る俊の顔があったの。 
アタシはそんな俊にそっとキスして目を瞑ったわ。素敵なプレゼント、ありがとうってね。

 とっても素敵なホワイトデー……あれは最高のプレゼントだったわね。
「ってとこね。どう?アンタ達、心まで抱いてもらった事ある?ないでしょ〜?へっへへ、いいでしょ?」

 赤い顔してアタシの話を聞くのに夢中な3人。奥手な3人にはちょっと刺激が強すぎたかなぁ〜?

「…そうなのね。山薙君に心まで抱いてもらったのね。
そういえば江口さんが言っていたわ。『アイツはぶっかけマニア』だって。…ぶっかけって、なに?」

 真っ赤な顔できわどい質問をする桃子。あんのオッサンめ!桃子に変なこと教えてんじゃないわよ!

「……ふん!なにが『心まで抱いてもらった』よ!ただのぶっかけAVの真似事じゃないの。
ぶっかけるのが好きなんて、山薙君はまるで汁男優ね」

 焼酎を煽りながら毒を吐くマヤ。
えっとぉ……汁男優ってなに?マヤが何を言っているのかよく分からないわ。
それよりマヤ、アンタちょっと飲みすぎ!もう焼酎一本空けちゃったの?

「お姉さま、羨ましいですわ。心まで抱いてもらう……そんなこと考えた事もないですわ」

 真っ赤な顔してため息を吐くレイリア。アンタには刺激が強すぎたかなぁ〜?

「私なんて、誘わないとなかなか抱いてもらえませんの。ですからバレンタインデーに……」

 相川のクセに生意気ね!こんなに可愛いレイリアを抱かないなんて、おかしんじゃないの?

「そうですわ。あれは私がこちらに引っ越して来た日でしたわ。
バレンタインデーを狙って引っ越してきましたの。私がバレンタインのプレゼントでしたの。
健一様はそのプレゼントを美味しく……とても美味しく食べてくださいましたの」

 ウットリとした顔で話し出すレイリア。その表情には幼さを感じない。

 何かを思い出すようにウットリとした顔のまま、レイリアは自分の体験談を話しだしたわ。
 あの日は、長尾に命じて健一様の好みを調べさせたんですの。その姿で健一様をお出迎えしましたの。
 長尾が江口おじ様に聞いた話では、健一様は……


「お帰りなさいだにゃん!健一様、お会いしたかったですにゃん。にゃんにゃん」

 バイトから帰ってきた健一様を出迎える。健一様は私の姿を見て唖然としていましたわ。

「お疲れ様ですにゃん、ご飯にするにゃん?お風呂にゃん?それとも……レイリにゃにゃん?」
「……久しぶりだなレイリア。こっちに来るんならそう言っててくれよ。迎えに行ったのに……
それよりなんだ?その格好は?」
「にゃにを言ってますのにゃん?レイリにゃは子猫さんにゃん。健一様のペットだにゃん」

 猫手、猫耳、猫シッポ。ぶるまーという体操着にネコグッズを装着した私を見つめる健一様。
冷静なフリをしていますけど、ゴクリと唾を飲み込んでますわ。

「……そうか、江口さんか。あのクソ親父、人の趣味をペラペラと……レイリアァァァ〜!」
「ふにゃぁぁ〜!レイリにゃは犯されるにゃん!健一様に犯されるにゃん〜!」

 興奮した健一様は私を押し倒し、無理やり服を……何故脱がしませんの?

「そうか、レイリアは子猫か。ならおいしいミルクを飲ませてあげなきゃな。
おら、口を開けろ!しっかりとおいしく搾り出すんだぞ!」
「ふぐぅ!か、こほ、舐めるにゃ、舐めるから無理やりはイヤにゃん!」

 興奮した健一様。下半身裸になり口の中にねじ込んできましたの。
それはもう熱く、とっても硬くなってましたわ。
レイリアで興奮してこうなってると思っただけで……はしたなくも濡れてしまいましたの。

「ん、ん、んん!おいふぃいでふわ。とてもおいふぃいでふ。ん、ん、んん!」

 お口の中でどんどん熱くなる健一様。仁王立ちになった健一様を見上げながら、必死に舐めましたの。
頭を抑えられ、喉の奥まで突き上げられても何故か嬉しかったんですの。
健一様がレイリアを求めているんだ……そう思っただけでますます濡れてしまいましたの。
私は必死にペロペロと舐めましたわ。
唾液で滑りやすくして、唇で締め付けながら、口の中では舌で亀頭周りをペロペロと。
もちろん健一様から溢れてくるカウパー液も全て飲み込みましたわ。
しばらくすると健一様が優しく頭を撫でてくれましたの。

「うぅ……いい子だ、今いっぱい飲ませてやる。零さず飲めよ?零したらお仕置きだからな!……ううう!」 

 健一様が唸ったかと思うと、熱い、とても熱い精液が口いっぱいに出されましたの。
全てを飲み込もうとしたんですけど、なぜか途中で口から引き抜かれましたの。
それでも射精はとまらず、顔から体操服、太ももにまでたくさんかかりましたの。
 私の口から引き抜いて、体中いっぱいにかけてくださった健一様。
私はもったいなくて、体にかかった精液をペロペロと舐めましたの。
最初、健一様は満足げに見てたのですけど、急に表情を変えて怒り出しましたの。

「……零したな?せっかく飲ませてやろうと出したのに、零すなんてお前はなんて行儀の悪い子猫なんだ!」
「ふぇ?それは健一様が急に引き抜いたからです……ふにゃん!」
「こんなに行儀が悪い子猫にはしつけをしなきゃいけないな。おら、四つんばいになれ!」

 急に押し倒されてうつ伏せに寝かされる。そしてお尻を持ち上げられましたの。

「イヤだにゃん!久しぶりだから健一様の顔を見てしたいにゃ……ふにゃにゃにゃ?
そこは違うにゃ!そこはお尻…ふぎゃあ!い、痛いにゃあ!抜いてにゃあ!」

 ぶるまーをずらして一気に貫いてきた健一様。
熱い健一様が入ってきたそこは、十分に潤んでいるアソコではなく、お尻でしたの。
いくら何度もした事があるからといって、急に入れられては痛くて痛くて……おかしいですわ。
そんなに痛くない。何故ですの?

「はぁはぁはぁ……ここもスムーズに入るようになってきたな。お前はホントにえっちだな!
こんなえっちな子猫には、いっぱいお仕置きしなきゃいけないな!」
「いいにゃあ、健一様に犯されてるんだにゃあ……ひぎゃ!ふにゃにゃ!い、いいですわ!」

 ぱんぱんぱん!リズムよく私を貫く健一様。貫かれるたびにお尻が熱くなり、その熱が体中を駆け巡る。
獣のように後ろから犯される、久しぶりのSEX。私が上り詰めるのに時間は掛かりませんでしたわ。

「もう、もうイキますわ!イッちゃいそうですわぁ!」
「こら!お前は子猫だろうが!ちゃんと子猫らしく話しなさい!」
「ふにゃあ!そんなの無理にゃあ!激しすぎ……ふにゃにゃにゃにゃ〜!!」

 獣のように後ろから犯されて、激しく貫かれてレイリアは、はしたなくもイッてしまいましたの。
私がイクのと併せるように、ドクドクと注がれる健一様の熱い精液。
その熱い精液が私をさらに感じさせましたの。
激しくイッたせいで意識が薄れていきましたわ。けど、健一様は許してくれませんでしたの。
意識が朦朧とする中、健一様に抱き抱えられてお風呂に連れて行かれましたの。
そこで頭からシャワーを浴びせられ、今度はアソコに熱い精液を注がれましたの。

 とっても幸せでしたわぁ。レイリアは健一様のおもちゃになりましたの。

 レイリアは全てを健一様に満たされましたの。……あぁ健一様ぁ、愛してますわぁ。
「……というところですわ。今度は袴を着てお出迎えしますの。健一様、喜んでくださいますかしら?」

 真っ赤な顔で話し終えたレイリア。
話してるうちに思い出したのか、足をモジモジとすり合わせている。
こらこら、こんなとこで感じてるんじゃないわよ! 
それよりこの子、すっごくえっちなことしてんのね。
レイリアの話を聞いて、驚きを隠せない。
この子、アタシよりえっちなことしてるんじゃないの?
お尻ってなによ?お尻に入れられて感じるって……もしかして、俊もしたいのかな? 

「ふ〜ん、ネコのコスプレね。確かにあれって男は喜ぶわね。
けどね、レイリアちゃん。あまりコスプレばかりしていたらそのうち飽きられてしまうわよ?」

 レイリアの話を聞いて頷いていたマヤ。
え?なんでアンタがコスプレで男が喜ぶって知ってんの?そんな話、誰に聞いたの?
ってアンタ、さっきから飲みすぎ!もう日本酒まで空けてるじゃないの!

「えええ?そ、そうなんですの?そんなのイヤですわ!」
「一番いいのは男の好きにさせておいて、時々こっちが攻めてあげるの。
それで男は満足するわ。男って意外と単純な生き物よ」

 マヤの言葉にうんうんと頷くレイリア。隣で桃子も頷いている。

「…分かったわ。普段は江口さんに好きにさせて時々わたしがすればいいのね?」

 マヤの講義に耳を傾ける桃子にレイリア。なんでマヤが男を語ってるの?
なに?なんかアタシ、蚊帳の外っぽくない?この話を企画したのってアタシだよ?

「…マヤ、教えてほしいことがあるの。多分、今日江口さんが星を見に行ったのはわたしのせい。
わたしが上手く出来なかったからだと思うの。どこがいけなかったのか指摘してほしいの」

 そう言って桃子は真剣な顔で話し出したわ。この子が性の悩みを話すなんて、初めてね。
 どれどれ、アタシがズバッと解決してあげようじゃないの!……マヤになんか負けないわ!
 
 …そう、あれは昨日の夜。お風呂から出たわたしに、江口さんが話しかけてきたの。


「桃子、今日は趣向を変えてお前がしてみるか?」
「…なにをするの?」
「今日はお前がしたいようにSEXをしてみような。いつもオレに攻められてばかりだとイヤだろ?」

 …江口さんにしてもらうのがイヤ?そんなことはないわ。
江口さんが側にいてくれる、わたしを抱いてくれる、それだけでとても嬉しいの。
それだけで心が温かくなるの。他にはなにもいらないわ。

「…イヤなんかじゃないわ、江口さんが側にいてくれるだけでいいの」
「桃子……お前はなんて健気なんだ!けどな、たまにはお前が攻めてくれ」
「…江口さん、わたしに攻めてほしいの?」
「ぐ……ま、ぶっちゃけそうなんだよ。
たまにはお前に攻めてもらいたいなぁ〜、気持ちよくしてほしいなぁ〜なんて思ってるんだけど」
「…ええ、いいわ。けどどうすればいいのか分からないの。いったいどうすればいいの?」

 …江口さんが喜んでくれるなら、どんな事でもするわ。
けどわたしはどうすればいいのかを知らない。いったいどうすればいいの?
そんなわたしに江口さんが教えてくれたわ。

「桃子、そんなに難しく考えなくていい。いつもオレがお前にしてる事をしてくれたらいいんだ」

 …いつも江口さんがしてくれている事?……分かったわ。

「…分かったわ、江口さん。……江口さん、好き。愛してるわ」

 ちゅ、ちゅる、ちゅちゅ……江口さんを抱きしめてキスをする。
江口さんがいつもしてくれている事……キス。それはとても気持ちがいいこと。大好きだわ。
わたしは夢中でキスをしたわ。自分から舌を絡めて、唾液を送り込んだの。
すると江口さんも舌で答えてくれて、唾液を飲み込んでくれたわ。

「ん、んん……すきぃ、えぐちさん愛してるわ。ちゅ、これでいいの?」

 キスをした後は、首筋、耳、鎖骨、胸、お腹、わき腹と舌を這わす。
江口さんがいつもしてくれている事。体中を舐めてもらう、それはとても気持ちのいいことなの。
わたしが舌を這わす度、江口さんが声をあげたわ。

「うう、い、いいぞ……凄くいい。桃子、気持ちいいよ」
「…気持ちいいのね?嬉しい……江口さん、もっと気持ちよくなって」

 …頭を優しく撫でてくれた江口さん。江口さんに褒められたのが嬉しくて、頑張って舌を這わせたわ。
すると江口さんのペニスが大きくなっていることに気がついたの。
ここは江口さんが一番気持ちのいいところ。
そうなのね、江口さんがいつもしてくれているように、わたしもここを舐めればいいのね。
そう考えてわたしは江口さんの下着をずらし、大きくなっているペニスに舌を這わしたの。
「お、おお……桃子、気持ちいいぞ。うぅ、そうだ、そこをもっと舐めてくれ」

 …ペニスの棒の部分を持ち、亀頭をぺろぺろと舐めたわ。
江口さん、とても気持ち良さそうな声をあげてくれた。
……嬉しくて、もっと気持ちよくなってほしくなったの。

「ん、ん、んん…えぐちさん、気持ちいい?これでいい?」
「そうだ、それでいい…うう!ちょ、ちょっと待ってくれ!このままじゃもうイッちまいそうだ!」

 手で棒の部分を擦りながら亀頭を舐めていたら、江口さんが止めてくれと言ってきたわ。
もうイキそうだから止めてくれと……ダメ、江口さんはわたしが止めてと言っても止めてくれない。
そんなイジワルをされるけど、わたしは凄く気持ちがいいの。
意識が飛んでしまうくらいの快楽を与えられるの。
だからわたしも江口さんに気持ちよくなってほしくて止めなかったわ。

「ちょ、だ、だからもうダメだっ……ううう、ぐぅぅ!スマン桃子!」

 凄く熱くなったペニスから、大量の精液が噴出したわ。
何度も、何度もビクンビクンとなりながら精液を出すペニス。
その精液がわたしを汚す。顔、髪、パジャマにかかったの。
射精を終えたペニスは徐々に小さくなったわ。

「はぁはぁはぁはぁ……桃子にイカされちまったな。ありがとうな、すっごく気持ちよかったよ。
今度はオレが……」
「…まだよ。江口さんはいつもわたしが何度もイクまで攻めるのを止めてくれない。
意識を失うまで気持ちよくしてくれる。…頑張るから。江口さん、気持ちよくなって」
「へ?いや、オレはもう大満足して…おひょ?ちょ、ちょっと桃子?お前なにして…おふぅ!」

 顔にかかった精液を人差し指に塗る。これで入りやすくなったはず。
そう思い江口さんの肛門に指を入れてみる。少しきつかったけど、どうにか入れることが出来たわ。
いつも江口さんは口で気持ちよくしてくれた後、指でも気持ちよくしてくれる。
指でわたしをかき回し、わたしが失神するまで気持ちよくしてくれる江口さん。
……今日はわたしが頑張るわ。だから江口さん、たくさん気持ちよくなって。

 それから1時間、気持ちよくなってもらおうと頑張ったわ。
何度か射精をしてくれたけど、途中からなにも出なくなったの。
きっとわたしがヘタなせい。上手くなるように頑張って指を動かしたわ。
けどダメだった。途中で江口さん、泣き出したわ。もう止めてくれ、許してくれって。
わたしもよく江口さんに泣かされてる。でも江口さんは止めてくれない。
江口さん、言っていたわ。『いつもオレがお前にしてる事をしてくれたらいいんだ』って。
だからもっと気持ちよくなってもらうため、頑張って指を動かしたの。
でも疲れて指が動かせなくなったの。ゴメンなさい、江口さんが失神するまで頑張れなかったわ。

 1時間後、わたしは諦めたわ。江口さんみたいに上手に失神させれないって分かったの。
江口さん、失神できなかったのが悔しかったのか、ぼろぼろと泣きながら抱きついてきたわ。
そのまま江口さんを胸に抱きしめて眠ったの。とても嬉しい気持ちになったわ。

 江口さん、好き、愛してるわ。江口さんの為にもっと上手くなるように頑張るわ。

 江口さん……おやすみなさい。
 桃子の話を聞いてアタシ達は無言になる。そうか、それで江口さん、星を見に行ったのね。
桃子……アンタやりすぎ!もしかしたら江口さん、戻ってこないかもしれないわよ?

「…どうしたの?何故みんな黙ってるの?……やっぱり失神させなかったのがいけなかったの?
江口さん、それで怒って出て行ったの?……嫌われたの?」

 桃子は涙ぐみ、不安げな瞳でアタシ達を見る。こんなのどうやってアドバイスすればいいのよ!
どうしよう?アタシは必死に桃子を慰める言葉を探したわ。
だって江口さん、桃子に好き放題やられて傷ついてるはずよ。そんなの桃子に言えないじゃない。

「……桃子、前立腺マッサージというのは一度だけでいいのよ。
一度射精さしたら攻守交替して男に攻めさせるの。さっきも言ったように男って単純な生き物なの。
だから『よくもやってくれたな?お返しだ〜!』って興奮して襲い掛かってくるわ。
桃子はちょっとやりすぎね。江口さんに謝んなきゃね」

 ……ぜ、前立腺マッサージ?それって何よ?マヤはいったい何を話してるの?
そんなマヤを尊敬の眼差しで見つめる桃子とレイリア。

「ただ謝るだけじゃ、しばらくは抱いてもらえないかもしれないわね。
江口さん、桃子とえっちしたらとんでもない目に会う、って思い込んでるかもしれないわ。
そうねぇ……江口さんが帰ってきたら『ゴメンなさい、これでもう指を入れたり出来ないわ』と言って、
両手首をタオルか何かで縛っておきなさいね。きっと江口さん、興奮して襲ってくるわよ」

 て、手を縛る?そんなことしたら、なにかと不自由じゃないの?抱きしめたり出来ないじゃない。

「そうだ!レイリアちゃん、ピル使ってるんでしょ?ちょっと桃子にも分けてあげて。
正吾から聞いたことがあるんだけど、江口さんって中出しAVが大好きなんだって。
だから桃子も中出しをさせてあげなさいな。ピルを飲んでたら避妊も出来るし、江口さんも喜ぶわ」

 そういえばあの人、中出しファイターってAV持ってたわね。
俊も何度か借りたって言ってたけど……まさか今も貸してないでしょうね?

「でね、一緒にえっちなDVDを見るの。もちろん手は縛ったままね。
その時に『今日はピルを飲んでるの。好きにしていいわ』って言えば江口さん、怒ってる事も忘れて獣になるわ」

 そ、それはちょっとえっちすぎない?
もし俊にそんなことしたら、アタシ壊されちゃいそう……どこにえっちなDVDって売ってるの?

「マヤお姉さま、最近健一様はレイリアを求めてくれませんの。
以前は1日3回、口、お尻、アソコと注いでくれましたのに、今ではアソコにしか注いでくれませんの。
どうすればいいんですの?もしかして私、嫌われてるんですの?」
「レイリアちゃん、さすがに相川君でも毎日3回出すのは無理よ。1日1回で十分でしょ?」

 マヤの答えにフルフルと首を振るレイリア。
そういえばなんで『本条マヤの性の悩みに答えます』のコーナーになってんの?
っていうかアタシ、さっきから蚊帳の外なんだけど?

「レイリアちゃんは欲張りね。そんなに抱いてほしいんだ?
そうねぇ……レイリアちゃんも縛っちゃいなさい。
それで興奮して襲ってくるわよ。ただし、右手首と右足首、左手首と左足首を縛るのよ?
でね、服はスクール水着がいいわね。学校で着てるのを使ったらいいわ。それで相川君も獣よ」

 マヤの言ったシチュエーションを想像してみる。……ぶは!え、えっちすぎるじゃないの!
アンタ、アタシの妹になに薦めてんのよ!

「ちょっとマヤ!今度はアンタの番よ、さっさとえっちな話ししなさいよ!」

 ふ、ふん!どうせマヤは雑誌か何かでえっちな知識を仕入れてる、むっつりさんなのよ!
自分じゃほとんどしたことないのよ!……きっとね。
そんなアタシの考えを覆すかのような体験談を話し出したマヤ。……ゴメン、今度いろいろ教えてね?
 私のはシーリスに似てるかな?シーリスは心まで抱いてもらったって話だったけど、私はね……

 ……あれは先週の日曜日。正吾とデートの時だったわ。
 あの日は着ていく服に迷って約束の時間に遅れちゃったの。
 正吾、私が遅刻したことに怒っちゃって……


「おまたせ!ゴメンね正吾。どの服を着ようか迷ってたら遅れちゃった」
「……お前、これで何度目だ?せっかく映画のチケット取ってたのにもう始まってるじゃないか!」
「ゴ、ゴメンなさい。そのチケットのお金は私が出すから、そんなに怒らないでよ」

 正吾に褒めてほしくて時間をかけて選んできた服を褒めてもらえず、遅刻した事を怒られちゃったわ。
確かに私が悪いわ。最近時間を守れなくなってるからね。
けどそれは正吾に褒めてほしくて頑張ってるからよ?だからそんなに怒らないでほしいな。

「……もういいよ。今日はなんか気分が悪くなった。俺、もう帰るわ」
「え?ちょ、ちょっと待って!私が悪かったわ!謝るから帰るなんて言わないで!」

 正吾、私が遅刻した事に相当怒ってるのか、帰るって言い出したの。
私、すごく慌てちゃったの。このままじゃ正吾に嫌われる!だから私、とんでもないこと言っちゃったの。

「……デートの約束しても、最近遅刻ばかりじゃないか。マヤ、そんなに俺といるのが嫌なのか?」
「そ、そんなことないわ!ゴメンなさい、私が悪かったわ。何でもするから帰るなんて言わないで!」
「……確かに言ったな?何でもするって、確かにそう言ったな?」
「え?え、ええ、そう言ったわ。遅刻したのは私が悪いんだから、正吾が言う事なんでもするわ」

 私の言葉を聞いて妖しく笑う正吾。え?何か凄いことされちゃうの?
確かに何でもするって言ったけど、部屋の掃除とか、背中流したりとか、そんな事だと思ってたのに。
正吾、私に何をさせるつもりなの?……正吾の笑みに、私の子宮が熱くなるのが分かったわ。

「ふっふっふ……そうかそうか。じゃあ今すぐこれを買って来い。
店の人にはすぐに使うので電池もつけてくださいって言うんだぞ、分かったな?」

 手渡されたメモを見てみる。ええ?ウソでしょ?こんな物を買ってくるの?
メモに書かれていた品物、それはとても一人では買いに行けないような物だったの。
『遠隔用ローター×3、バイブ、アナル用バイブ、手錠、目隠し、SM用テープのボンテージテープ』 
こ、これを私が買いに行くの?正吾、本気で言ってるの?メモを持つ手が動揺で震えている。

「さっさと行くぞ。店の前まではついていってやる、でも店には一人で入れよ。
そこでお前一人で男の店員に言うんだぞ。
『今すぐ使いますので電池もつけてください。バイブは一番気持ちいいものをください』ってな」

 あぁ……私一人で言うのね?店員さんには淫らな女だと思われてしまうのね?
そんな事を考えたら下半身が熱くなり、下着が濡れるのが分かったわ。

 繁華街のハズレの寂れた路地裏にその店はあったの。
正吾の言うとおりに店員さんに言って、メモ通りに買い物をしたわ。
店員さんの私を見る目が私をさらに熱くしたの。
体中が火照ってしまい、どうしようもなかったの。だから私、店を出たときに正吾にお願いをしたの。
『お願いだから私を抱いてください。犯してください』ってね。
けどね、正吾は私に買ったばかりのローター3個とボンテージテープを渡してこう言ったの。

「パチンコ屋のトイレでこれを着けてこい。両方の乳首にクリトリス。
ズレないようにボンテージテープでしっかりと固定するんだぞ」

 私は言われるままにトイレに入って身に着けたわ。……期待に胸を膨らませてね。
 それから4時間、正吾は何もしてこなかった。
私は言いつけどおりに乳首とクリトリスにローターをつけて待っていたのに、何もしてこないの。
ローターは遠隔で動かす事が出来る物だから、スイッチを持つ正吾にはいつでもオンに出来たの。
でも正吾はオンにしなかった。それどころか普通にデートして、映画も一緒に見たの。
私はいつローターが動き出すのか気になって、映画どころじゃなかったわ。
映画館を出た後に、我慢できずに正吾に聞いたの。

「正吾……お願い、いつまでこんなことするの?私、もうおかしくなっちゃうわ」
「マヤ、もう我慢出来ないのか?はしたない女だな。俺ははしたない女は大きらいだ」
「ええ?そんな……正吾、ゴメンなさい。もうはしたないことは言わないから、私を嫌いに…んん!」

 突然動き出したローター。あまりの気持ちよさに言葉が続かなくなったの。
両方の乳首と、一番敏感なクリトリス。その3箇所を同時にローターが繰り出す振動が襲ったの。
その振動が気持ちよくて、膝もガクガクしてまともに立ってられなくなったわ。
フラフラとする私を支えてくれた正吾が耳元で囁いたの。

「どうしたんだ?まるで人前でイキそうな顔してるじゃないか。やっぱりはしたない女だな。
確か俺の言う事をなんでも聞くんだったな?なら命令してやる。……絶対にイクな!分かったな」
「そ、そんな酷い!私、もう我慢できそうにないわ!お願い、どこかホテルで私を…んあ!」

 一気に激しくなったローターの動き。正吾がポケットの中のスイッチを最大にしたの。
あまりの激しさに、高ぶっていた私は一気に達してしまったの。

「あ、んん、くぅぅぅ……いっくぅ……んああ!」

 必死に声を押し殺しての絶頂。もう膝はガクガクでとても一人では立ってられなかったわ。
そんな私をそっと支えてくれた正吾。けど正吾が耳元で囁いた言葉は私を絶望させたの。

「あららら……こんな人前でイッちゃったんだ?マヤははしたない女だな。
こんなにもはしたないとは思ってなかったよ。あ〜あ、がっかりだな」
「ち、違うわ!私イッてなんかない!だからお願い、嫌わないで……や、やぁぁ、くぅん!」

 イジワルな顔をして、ローターを動かすのを止めない正吾。それからは地獄だったわ。
ホントは数え切れないくらいイッたんだけど、嫌われたくないからイッてないって嘘をついたの。
正吾も分かってたはずなのに、それならまだいけそうだなってローターを止めなかったわ。
しかも今度は……バイブを入れてやるって言われたの。 
路地裏に連れ込まれ、無理やりバイブをお尻とアソコに入れられたわ。
スイッチを入れられて、私の中で蠢く二つのバイブ。もちろんローターは動いたままだったわ。
繁華街の路地裏で、ローター3つとバイブ2つに攻められて、私の意識は飛んだわ。
次に意識が戻ったのは、ラブホテルの中だったの。
「しょう…ご。ここ…どこ?」

 目が覚めるとそこは大きなベッド、薄暗い室内、テレビから聞こえてくる女性の喘ぎ声。
ここは……ラブホテル、なの?ベッドから体を起こし、周りを見てみる。
正吾がテレビの前で椅子に座り、AVを見ていたわ。

「ん?やっと起きたか。お前、派手にイッたな?あんなところで大声上げてイクなんて…最低だな」
「ち、ちが…イッてな…私、イッてない。イッてないから…嫌わないで」
「そうか、イッてないのか?ならまだいけるな。AV見てたらやりたくなってな。
おら、両手を後ろに持ってきな」

 手にボンテージテープを持って命令する正吾。
イキすぎて頭が働かない私は言われるがままにしたわ。
……後ろに持って行った両手、テープで巻かれちゃったの。
次に正吾は私に目隠しをしたわ。これで何も見えない、抵抗も出来ない。
『あぁ……私、正吾に犯されるんだ。メチャクチャに、情け容赦なく犯されるんだ』
私、そう思ったの。けど正吾は犯してくれなかった。
正吾、何も見えない私に命令したの。『5分以内に口だけで俺をイカせろ』ってね。 

「ん、んん、んく……しょうごぉ、お願い、ローター止めてぇ。咥えられないよぉ」
「お前、何言ってるの?イッてないんだろ?なら動かしててもいいだろ?」
「イッてない、イッてないけど…あ、あぁぁ……ふあぁぁ!」
「おいおい、なに喘いでんだよ!、さっさと咥えろよ。あと3分だぞ?」
「むりぃ……しょうごぉ、もういじめないでぇ。……ひっく、ごめんなさいぃ、わたし、わたしぃ」

 何故か涙が溢れてくる。私が時間を守らなかったために、正吾に嫌われた。
大好きな正吾が私を嫌いになった。そう考えただけで涙が溢れて、嗚咽が漏れる。
けどね、そんな泣いている私をそっと抱きしめてくれたの。優しい正吾、愛してるわ。

「マヤ……ゴメンな?ちょっと苛め過ぎたかな?大丈夫だよ、俺、マヤのこと愛してるから」
「しょうごぉ……ひっく、あいしてる、だいすきなの!」
「マヤ……お前は俺の物だ、俺だけの物だ、俺の所有物だ。分かったな?
だからもう遅刻や約束を破るような事しないって誓え」

 私を強く抱きしめながら、耳元で囁く正吾。私は正吾の言葉に頷いた。

「うん、わたしはしょうごのものだよぉ…やくそくはまもるよぉ」
「よし、いい子にはご褒美をあげよう。今日は頑張ったな……いくらでもイッていいぞ。叫んでいいぞ!」

 ズブ、ズブズブズブ!目隠しをされながら、手の自由を奪われながら、正吾に犯される。
正吾が突き進むたびに達してしまい、引き抜かれるたびに叫んでしまう。
その時私は分かったの。何故正吾がこんなに苛めてきたのかを。
正吾は私の心まで犯すつもりだったんだ。私、正吾に心も犯されたんだ。
そう悟った瞬間、私はあまりの気持ちよさに失禁しながら意識を失ったわ。

 もっと……もっとめちゃくちゃにして!細胞の一つ一つを犯して!
 
 正吾に体だけではなく、心までも犯された私は幸せよ。正吾、愛してるわ。
「って感じかな?シーリスは『心を抱いてもらってる』だったけど、私は『心までも犯された』なのよ。
でもどうしよう?今日もデートの約束断わっちゃったから、また正吾に犯されるかも?」

 は、はははは……なんなの?いったいなんなのよぉ〜!
信じられないわ、あのマヤが!あの佐伯が!こ、こんなえっちな事をしていたなんて!
約束破ったから犯される〜、と確信犯的な笑みを浮かべてるマヤを見る。
……負けよ!負けよ負け!そうよ!こんなえっちマシーンに勝てるわけないじゃないの!
マヤ、アンタがチャンピオンよ!アタシ達のチャンピオンよ!
桃子もレイリアもアタシと同じく言葉が出ないみたい。
まさかマヤに完敗するなんて……くっそ〜、こうなったら自棄酒よ!
飲んでやる!今夜は飲みまくるわよ!マヤを潰してやるわ!


 アタシはみんなを巻き込んで、自棄酒を飲んだわ。マヤ!えっちでは負けたけど、お酒では負けないわよ!

 みんなでえっちなことを話したおかげで友情が深まったような気がした、楽しい夜だったわ。





            おまけ『ムサッ!男だけのお泊り会』

「健一、江口さんやっぱり来れないって言ってたか?」
「あぁ、メールしたんだけど『純粋な愛は痛い。この痛めた心と尻を癒してくれるのは星空だけだ』
こんな返信が来たんだ。あの人、いったい何があったんだ?」
「ふ〜ん。ま、あの人がよく分からないのはいつもの事だし、無視してもいいだろ?
それよりお前、何でマムシエキス配合ドリンク飲んでるんだ?」
「栄養補給だ。補給しないと吸われ尽くされちまうんだよ。
そういうお前こそさっきから何読んでるんだ?」
「台本だよ。マヤがデートに台本を作ってその通りにするってのにハマってるんだ。
先週の日曜日なんて大変だったんだよ。マヤが考える台本はキツイのが多いんだ」
「なんだ?バラの花束100本でも買わされたのか?」
「それは秘密だ。話したらマヤに怒られちまうよ」

 今日は健一の部屋に泊まりに来ている。
女達は神楽の部屋に泊まってるんで、俺達も久しぶりに集まろうと声をかけたんだ。 
こんな時にしか男だけで集まるってのは無理だからな。

「お待たせ〜、カレーが出来たよ。自信作だから食べてみてよ」
「おお!俊、お前料理が上手くなったなぁ。ってことはシーリスに作ってもらえないのか?」
「…美味い!俊、これ美味いぞ!マヤのカレーといい勝負してる。さすがだな!」
「シーリスに食べてもらいたくて頑張って勉強したんだよ。上手くいってよかったよ」
「美味い事は美味いけど…やっぱレイリアの作った方が美味しいな。愛情が詰まってるからな」
「おいおい、それを言うならマヤの方が美味いぞ?」
「いいんだよ。僕のカレーはシーリスだけに愛情を込めてるからね」
「お前等惚気すぎ!」
「そういう健一こそ惚気てるよ」
「ま、惚気もたまにはいいじゃねぇか。それより今日は女達はいないんだ。となるとやっぱこれだろ?」
「そうだな、この相川様コレクションの威力、見せてやるぜ!」
「僕のも捨てたもんじゃないよ?」

 各人秘蔵のDVDを取り出す。男ってのは愛する人が出来ても何故かエロ本やエロDVDが必需品なんだ。
 久しぶりの品評会。今夜は楽しい夜になりそうだ。
    
 俺達3人はエロDVDを見ながら永久の友情を誓った。
41ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/18(日) 21:19:24 ID:weNR3hPj
以上で終わりです。では名無しに戻ります。
42名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:40:01 ID:AOw8sAJd
キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!


マジGJ!テラGJ!誰よりも早くGJ!
みんななかなか激しい性活を送ってるな。

江口さん……
43名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 00:06:37 ID:6S7dnXiQ
2番目にGJ
マヤのがよかった俺鬼畜?

江口さん…
44名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:57:39 ID:OUYTuoAB
キテター!!
そして3番目にGJ!
今回も楽しませていただきました!まさにGOD JOB!!!!
江口さん…

45名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 04:39:13 ID:EXv3m4xh
>>41ツクバキター四番目に超GJ!
江口さん・・・
46名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 10:53:20 ID:guEiDeGu
>>41
 GJ戦隊ツクバ5、只今参上!!!
 シエロさん…
47名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 11:14:24 ID:Ha1emZnC
早く桃子のその後を書くんだ
江口さん…
48名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:32:37 ID:nj7GfOLj
>>41
短編でも十分な破壊力だな。たまにこういう続編があるのはすごくうれしいです。
GJですた。
江口さん…
49名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:22:29 ID:iUlMTL8c
なんだよこの流れwww
>>41GJだぜい!!!つぎも楽しみにしてる
江口さん・・・
50名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:34:10 ID:jotZkBO1
現在ツクバさん作品の人物相関まとめ中。
本来の目的忘れて読みふけってしまって遅々として進まず。

>>41
4組のラヴラヴ性活GJ!
江口さん…………
51名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 04:20:57 ID:PvKsXIok
前スレ埋めネタ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155817189/n908
に萌え転がってしまった・・・
52名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:15:59 ID:jwdEpigB
>>51
ぃよう、俺。
頼むから続きが欲しいな。
ここのまま埋まってしまうのは、本来は正しいがあまりにももったいなさ過ぎる。
53名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 10:45:28 ID:w/s+a5TV
>50
相関図は任せた!
54名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:58:41 ID:n3nIVd4t
江口さん…
55名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 05:30:45 ID:7pMdtLyL
>>41
禿しくGJ!

ワッフルの登場にも感動した
56名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 22:31:07 ID:mzJQmREE
>>49
GJ!ですた










真琴チンまだかナー…
57名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:31:01 ID:hNv1E+pC
喜多キタ〜
58名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:45:00 ID:AsgzCnOO
前スレより下がってるのが納得いかないage
59名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 03:11:31 ID:EpX5xlXN
前スレの埋めネタの続き、こっちに来ないかな?
60名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 07:48:01 ID:oDjo0hj2
来てくれるさ
しおらしくなってなw
61名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 19:04:06 ID:FEZtPF3x
^^;
62ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:38:55 ID:cwPrQ7Tw
以前このスレで連載していた『私の仕事』の後日談が書けましたので投下します。

63ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:39:28 ID:cwPrQ7Tw
金曜日の午後21時。お風呂から上がって授乳をし、愛する息子、修太を寝かしつける。
ふふふ……君はお腹一杯になって、幸せそうに眠ているね。
君の寝顔を見ているだけで、疲れなんて吹き飛んでしまうよ。
可愛い寝顔をしている修太の頬を突く。ふふふふ……えいっ、ツンツン。
君はプニプニしてて、ホントに可愛いなぁ。可愛さのあまり、もっとツンツンと突きたくなるよ。
そんな愛息子との安らぎの一時を過ごしていると、玄関のドアが開いた。

「ただいま〜。メグさ〜ん、修太〜、帰ったよ〜」

 おや?やっと帰ってきたのか。アキ坊……私の主人のお帰りだ。
私の主人……橘彰俊。私より一つ年下の24歳。仕事はプログラマーとして働いている。
私……橘恵(旧姓 保科恵)、25歳。専業主婦として家庭を守っている。
結婚して一年、いろいろな事がありながらも私たちは幸せに暮らしている。
そんな私たちにも今年に入り、新しい家族ができた。名前を橘修太、とても元気な男の子だ。
この子が出来たおかげで私たちは結婚をした。いわゆる出来ちゃった婚だ。
結婚の際、父さんには反対をされた。『どこの馬の骨か知れない男に大事な娘をやれるか!』と。
アキ坊に私の事を頼むと言ってたのは父さんなのに……父さんの私を思う気持ちに涙が溢れてきた。
親不孝ばかりをしてきた私のことを、そんなに大事に思ってくれてたなんて……父さん、ありがとう。
そんな父さんも今では修太の大ファンだ。よく遊びに来てくれて玩具もたくさん買ってくれる。
修太を生むことで、一番の親孝行が出来たみたいでよかったよ。
そんな事を考えながら玄関に主人……アキ坊を迎えに行く。

「アキ坊おかえり、お疲れ様」
「メグさんただいま」

 ちゅ……玄関でのお帰りのキス。これは結婚してから毎日していて、習慣になっている。
新婚時代はキスだけでは収まらずに、そのまま玄関でSEXをしてしまうこともあった。
しかし修太が生まれてからはそれもなくなった。

「メグさん、修太はもう寝たんですか?」
「んん?お腹一杯になってもう寝たよ。さすがは私たちの子供だ、とても寝つきがいい」
「そっかぁ……ならしばらくは起きないですよね?」

 キスを終え、アキ坊から背広を受け取ってハンガーにかける。クンクンと匂いをかいでみる。
……ふむ、香水の匂いはしていない。遅くなったのは浮気ではない、ということか。
64ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:40:00 ID:cwPrQ7Tw
「アキ坊、残業お疲れ様。お風呂に入るかい?それともご飯を先に食べるかい?」

 鞄を受け取り弁当箱を確認する。……ふむ、野菜も残さずしっかりと食べてくれたようだ。
アキ坊は顔色もよく、特に疲れた様子もない。よし、体調は万全だな。
主人の体調管理に気を使うのも、主婦の大事な仕事だからな。

「メグさんはもう食べたんですか?」
「いや、君と一緒に食べたくてね、まだ食べていないよ」

 夜9時を過ぎるとおなかも空いてくる。
一人で食べてもいいのだが、やはりアキ坊と食べないと美味しく感じない。
週末に、家族全員揃って食べる夕飯はとても美味しくて、私の小さな楽しみの一つだ。

「そうですか。……ちなみにお風呂は?」
「修太と入ったよ。……なんだい?そのガッカリした顔は?まったく……子供が生まれても君はスケベだな」

 修太を産んでから3ヶ月……そろそろ我慢の限界か?
私たちの初めての子供。愛する息子の修太を産んでから、数えるほどしかSEXはしていない。 
私が育児で疲れているからと、アキ坊が気を使ってくれているんだ。
ま、確かにSEXするのは面倒に感じるようになってきた。
しかしだな、私に隠れてDVDを見るなどされては、いい気がしない。そこで週に一度はするようにしている。
先週してからちょうど一週間か、どうやら限界のようだな。まったく……アキ坊はホントにスケベだな!

「メグさん、その……話があるんですよ」
「んん?話とはなんだい?二人目はまだ無理だぞ。今の君の給料では3人で暮らすのが精一杯だ」
「うぐ!……ゴメンなさい。稼ぎが悪くてすみません」

 何の考えもなく言った私の言葉に、ガックリと肩を落としてしまったアキ坊。
しまったなぁ、アキ坊が落ち込んでしまった。仕方ない、今日は私がたっぷりと慰めてあげよう。
育児に慣れてきて余裕が出来たのか、最近体が疼いてくるようになった。
ゴムも購入済みだし、今日はたっぷりと楽しませてもらおうか。

「メグさん、話というのは2人目を作る事じゃなくてですね……家の事なんです」

 んん?家の事?君はこのアパートに、何か不満でもあるのかい?
確かに立地条件はあまりよくない。駅からバスで40分もかかる。スーパーも自転車で10分のところにしかない。
しかし、なかなかの広さだし、月々の家賃も手頃だ。総合的に考えたら文句はないと思うのだがな。

「メグさん……僕達思い切ってマンションを買っちゃいませんか?」
 
 マンションを買うって?誰が?……わ、私たちがかい?
65ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:40:33 ID:cwPrQ7Tw
「ちょ、ちょっと待てアキ坊。確かに持ち家は欲しい。修太が大きくなったら部屋を欲しがるだろうからな。
しかしだな、今の君の給料でマンションを買うと、家計が破産してしまう」
「けどメグさん、どうせ家賃を払ってるんです、家賃分のローンなら組めますよ。
だったら思い切って買ったほうがいいと思うんですけど?」
 
 確かにアキ坊の言う事にも一理ある。しかしだな、いきなりマンションを買うというのは何故なんだい?

「それに、中之井先輩も買うって言ってたし……」
「中之井さんが買う?君は人が買えば買うと言うのかい?マンションは玩具じゃないんだよ?」
「そんなの分かってますよ!けどマンションでなら大きな声を出しても大丈夫だし……」
「修太はそこまで大きな声で泣かないだろう?とにかく私は慌てて買うというのには反対だ」

 私の反対意見でガックリと肩を落としたアキ坊。
まったく君はまだまだ子供だな。人が買うから欲しくなったなんて。
やはり私がしっかりとしなくてはいけないな。

「……大きな声を出すのは修太じゃないんだけどなぁ」
「んん?何か言ったかい?どうやら君は、まだ文句があるようだね」

 確かに私もマンションが欲しい、いつかは買いたいと考えている。買うだけなら今すぐにでも買える。
ある程度のお金なら、アキ坊に内緒にしている分もあることだしな。
しかし今はまだ私たちには早いと思う。もう少し、お金を貯めて余裕が出来てからがいいんじゃないのかな?

「……分かりました。この事はもう少し、じっくりと話し合いましょう。
とりあえずお風呂に入りたいんですけど、いいですか?」
「ん、そうだな。確かにあまり結論を急ぐ事もないだろう。
二人の……いや、修太も合わせて家族三人の大事な問題だ、ゆっくりと話し合おう。
お風呂は準備できているから、ゆっくりと浸かって体を休めてほしい。君は我が家の大事な大黒柱なんだ。
私たちの為に一生懸命働いてくれるのは嬉しいんだが……あまり無理はしないでほしいな。
私は貧しくてもいいんだ。君と修太が健康で、元気に暮らす事ができればそれで満足なんだよ。
だから無理な残業などしなくてもいいんだ。君と修太と3人での時間の方が大事なんだよ」

 私の言葉に目を潤ませて感動しているアキ坊。ゴクリと唾を飲み込み、潤んだ瞳で話しかけて来た。

「メグさん……やっぱり先に頂いちゃいますね」
「なんだい?お腹が空いてるのかい?ちょうどよかった、実は私ももうお腹ペコペコなんだ。
君と一緒に食べたいと我慢していたんだよ。今日のご飯はカレーだよ。
今温め直すから少し待って…キャ!ちょっとアキぼ…あん!」

 私の想いに感動したアキ坊が急に抱きついてきた。
こ、こら!そんなにがっついてはダメだ!せめてベッドで……んん!
66ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:41:05 ID:cwPrQ7Tw
 興奮したアキ坊に抱きしめられ、首筋に舌を這わされる。
服の上からブラのホックを外されて、ショーツに手を入れられる。

「メグさん、そんな嬉しいことを言われたら、僕、もう我慢できません!メグさん……あぁメグさん!」
「んあ!ア、アキぼ…ふぁぁ!そ、そんないきなり、ダメ!んああ!」

 床に押し倒され、上着を捲り上げられて胸にしゃぶりつかれる。
上着を使い、両手を頭の上で固定され、胸を吸われる。
くっ、こういう事は上手くなって……アキ坊のくせに生意気。

「あ、はぁ、んん!ダメ、アキ坊、あまり吸わないで!修太のだから吸っちゃダメだ……ふあぁぁ!」

 私の言葉を無視してアキ坊は私の胸にちゅうちゅうと吸い付き、ゴクゴクと母乳を飲む。
このままじゃ修太のご飯が全部アキ坊に飲まれてしま……んあぁ!

「メグさん、ほんのり甘くて美味しいですよ、メグさんの味がします。
こんな美味しいのがご飯だなんて、修太が羨ましいです」
「ん、こらっ!だから母乳は修太のごは…んん!修太はそんなことしない…ふぁぁ!」

 胸に吸い付きながら、反対の乳首を指で嬲る。そこからも母乳が出てきて、胸を流れる。
アキ坊は嬉しそうに流れ出た母乳を舐め取り、そのまま乳首に吸い付く。
時折軽く噛まれ、指で引っ張られる。吸うのに満足したのか、口を離し、今度は両手で攻めてきた。
両手で胸を搾るように揉みあげられて、母乳が吹き出てアキ坊の顔を汚す。
嬉しそうな顔で母乳に塗れるアキ坊。そんなアキ坊を見ていたら、自然と高ぶってきて声が出る。

「ア、アキぼ、いい!すご…もっとぉ!アキ坊、気持ちいい!んぁぁ!」
「はぁはぁはぁ…メグさん、やっぱりマンション買いましょう。
なぜ僕が急にマンション買おうと言い出したか分かりますか?」
「あ、んん!く、こんな時に話し合うようなことじゃ……ふああ!そこ、いい!アキ坊!もっとして!」

 胸から手を離し、ショーツの中で蠢くアキ坊の指。この指で今まで何回泣かされてきた事か。
アキ坊のくせに私を泣かせるなんて……生意気。
くちゅくちゅと蠢くアキ坊の指に感じてしまい、自然と声が出る。

「メグさん、そんな大きい声を出して……気持ちいいんですね?」
「ん、くぅっ!い、いい!アキ坊、凄くいい!もっとぉ!んあ、ふああぁ!」

 アキ坊の指が私に入ってきた。掻きだすように動き、グチョグチョ音をたてる。
胸は再び吸いつかれ、ゴクゴクと飲み干す勢いで吸い続けている。

「ア、アキぼ……も、わた、ダメ、イク、イキそ……は、はあぁぁぁ〜!くぅ!」

 ブシュ!ブシュ!ブシュウ!

 ……アキ坊の激しい指の動きに耐え切れず、アソコから勢いよく潮が吹き出たのが分かる。
あぁ……また床を汚してしまった。あとでしっかりと掃除をしなければいけないな。
潮を吹き、ボーっとする頭で掃除のことを考えていたら、アソコに熱いアキ坊の物があてられた。
も、もう入れるのかい?ま、待つんだ!アキ坊ちょっと待って!
67ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:41:38 ID:cwPrQ7Tw
「じゃあいきます!メグさん、愛してます!」
「ダ、ダメだ!今日は安全日じゃない、そのまま入れてはダメ!
避妊具なら買ってあるからそれを着けて……え?ウソ?そこはもっとダメ……くあ!ひぃ、ふあああ〜!」

 いきり立ったアキ坊は我慢できずにアソコへと入れようとした。
私は慌ててそれを止める。今はまだ、二人目は無理だ。
アキ坊もそれが分かったのか入れようとした動きを止め……それならばと、お、お尻に入れてきたんだ。
アキ坊のくせに生意気!私が一番弱いのはお尻だと知っていながら……あ、ああっぁぁあ〜!

「アキ坊!いい!すごいいぃ〜!もっとぉ!突いて!激し……ふああああ〜!」
「メグさん……あぁメグさん!もう出ます!……くっぅううう!」
「あ、あぁぁぁ……お尻が、熱いぃ…ふあぁぁ」

 お尻の中に広がる熱い精液。しばらくしていなかった為、貯め込まれた大量の精液が私に注がれる。
はぁぁ……熱い。注ぎ込まれた熱い精液が私の体温を上げる。
はぁはぁはぁぁ……アキ坊め、久しぶりだからといって少し張り切りすぎじゃないのかい?
あまり激しく攻められると、お尻が痛くなってしまうじゃないか。
それにしても相変わらず君は早漏だな。しかし、そんな事はどうでもいいんだ。
私は君に抱いてもらえると言う事だけで満足なんだよ。
大量に射精した為、グッタリとした顔で私に乗りかかっているアキ坊。
そんなアキ坊を下からそっと抱きしめる。
あぁ……幸せだな。このまま一つになって眠りたいぐらいだ。
アキ坊は幸せ感に浸っている私の頬にキスをして、耳元で囁きだした。

「……メグさん、今度は四つんばいになってください」
「はぁ?…アキ坊、もうなのかい?少し休ませてくれないかい?
気持ちがよすぎて頭がどうにかなりそ…こらっ、だから休ませて…んああ!だ、だからおかしく、ひぃ!」

 アキ坊は一度私から抜き、無理やり四つんばいにさせて再度挿入を開始した。
き、君はもう少し雰囲気という物を考えてくれないか……んん!
は、はげし……ダメ、また……アキ坊、だめぇ〜!

 パン!パン!パン!パン!パン!パン!

 腸壁をえぐる様に突き進んで来て、全てを持って行くように引き抜かれる。そしてまた突き進んでくる。
先ほどよりも激しく攻めてくるアキ坊に、私は何も出来ず、ただ喘ぐしかなかった。
お尻に体ごとぶつける様な攻めで、私の意識を奪おうとするアキ坊。
私は歯を食いしばり、必死に耐えようとした。
しかし、2度目の射精が終わってすぐに動き出したアキ坊の動きに耐え切れず、意識が薄れてきた。
突き入れられる度に、お尻から全身に広がる熱い波動。
その波動が徐々に大きくなり、最後には巨大な波動が私の意識を押し流した。
68ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:42:13 ID:cwPrQ7Tw
「メグさん、スポーツドリンクです。ちょっと攻めすぎちゃったんですけど、大丈夫ですか?」

 ベッドでグッタリとしている私に、冷たい飲み物を持ってきてくれたアキ坊。
君のそんな優しいところも大好きだよ。

「ん、ありがとう。お尻が少し痛いが……まぁ大丈夫だよ。
そんなことより君もベッドに入ってくれないかい?一人では少し寂しいよ」
「メグさん……はい!分かりました!」

 私の誘いに嬉しそうにベッドに入ってくるアキ坊。
君はずいぶんとハッスルしたみたいだね?意識の無い私に、5回は出したね?
……意識を失っていた事が残念でならないよ。
アキ坊の腕を枕代わりにしてホッと一息つく。
あぁ……幸せだ。愛する人に抱かれ、愛する息子に恵まれた。
私ごときがこんなに幸せでいいのか?これも全部アキ坊のせいだ。……アキ坊のくせに生意気。
何故か悔しくなったのでアキ坊の頬をツンツンと突く。

「メグさん?急にどうしたんです?」
「いや、君の横顔を見ていたら突きたくなってね」
「メグさん……カワイイ!」

 抱きついてくるアキ坊。胸に顔を埋めるな!今日はもう無理だ!

「こ、こら!いくらなんでも今日はもうダメだ!修太が起きてしまうよ」
「そうですね、あの時のメグさんの声、凄く大きいですもんね」

 ぐ、ぐぅ……君はわたしをからかって楽しいのかい?
確かに君に抱いてもらっている時は声を出している。
自分では分からないが、終わった後に毎回喉が痛いということは、結構な大声を出しているのだろう。
しかしだね、いちいちそんな事を言う事もないだろう?出させているのは君なんだよ?
私をからかうとは……アキ坊のくせに生意気。
悔しいから頬を軽くつねる。やはり修太の方が柔らかくて触り心地もいいな。

「メグさん、それなんですよ。僕がマンションを買おうと相談した原因は」
「それ?それとはいったいなんだい?……君はまだマンションにこだわっているのかい?」
「そりゃこだわりますよ。メグさんの喘ぎ声を僕以外の人に聞かれたくないですからね」

 ……喘ぎ声?私の声を他人に聞かれる?い、いったいどういうことだ?

69ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:43:10 ID:cwPrQ7Tw
 私の喘ぎ声を他人に聞かれる……アキ坊の言葉に動揺する私。
アキ坊は動揺する私を無視して話し出した。

「メグさんの声、結構大きいんですよ。このアパートって外の音とか聞こえますよね?」
「た、確かに防音はあまりよくない。外を走る大型車の音などが、時々聞こえるしな」
「ということは、部屋の中の音も外に聞こえるってことなんですよ」

 確かにそうだ。アキ坊の言うとおり、室内の音も外に漏れているのだろう。
しかしそれが何故私の喘ぎ声が外に聞こえる、という話につながる……そ、そうなのかい?

「アキ坊!まさか……君とのSEXの時の声も、外に漏れていると?丸聞こえだったというのか!」

 動揺する私にコクリと頷くアキ坊。 
んな?そ、それが分かっていながら君は……あんなに激しい攻めをしてきたというのか!

「あ、アキ坊!君はヘンタイか?外に聞こえると分かっていながら私を激しく攻めて……このバカバカバカ!」

 恥ずかしいやら悔しいやらで、訳が分からなくなってアキ坊を叩く。
君は何故それをもっと早くに言ってくれないんだい!

「イタタタ!メグさんゴメンなさい!僕もついこの間知ったんですよ。
先週した次の日、大家さんに『昨日の様子だと2人目も早そうね』って言われて気がついたんです」
「なら何故あんなに激しく攻めたんだ!君のおかげで今日も大声を上げてしまったよ!」
「それは……メグさんが悪いんですよ。メグさんが僕を感動させて、我慢できなくしたからですよ」
「うるさい!人のせいにするな!君が自分の妻を辱めて喜ぶようなヘンタイだとは思いもしなかったよ!」
「そんなぁ〜、メグさん怒らないでくださいよぉ。だからこそ防音に優れたマンションを買いたいんです。
僕の大好きな……愛するメグさんの声を他人に聞かれたくないんです。
メグさん、いい機会だし、本気で考えませんか?」

 僕の大好きな、愛するメグさんだと?そ、そんな言葉では誤魔化されないぞ!
……しかしマンションの件は、少しは前向きに考えてみてもいいかな?
けっして君の口車に乗ったわけじゃないからね!

70ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:44:45 ID:cwPrQ7Tw
 結局アキ坊に説得され、マンション購入に前向きな検討をする事になった、我が橘家。
お金については、頭金ぐらいなら私がパチプロ時代に貯めていたお金と、
七見に取られた分で、ある程度返ってきたのがある。
さすがに全額は帰ってこなかったが、300万円帰ってきただけでもよしとしよう。
このことはアキ坊には秘密にしている。何かあったときに使おうと隠していたんだ。

 それから休日になると、家族揃って物件を探しをするようになった。
駅がマンションの近くにあり、さらに近くに修太と遊べる公園などがあるほうがいい。
そんな値段も手ごろな物件はなかなか見つからなかった。
しかし中古で売りに出されていたマンションが、条件全てにあてはまる物だった。 
不動産屋の話では、公園もすぐ近くだし、駅も徒歩10分。
各部屋に駐車場も用意されており、スーパーも近い。
なにより同じ階に住む若夫婦にも男の子が生まれたばかりで、修太のいい友達になるのでは?とのことだった。
何度か部屋を見に行って、アキ坊と相談した結果……その部屋を買うことに決めた。
なかなか環境もよく、部屋数も多い。何より防音がしっかりとしていて、これならば大声を上げても大丈夫だ。
しかし不動産屋の言っていた『同じ階の若夫婦はちょっと変わってますけどいい人達ですよ』という言葉。
この言葉が何故か気になるが……まあいいだろう。

 
 引越しも終わり、新居へと移り住んだ私たち。ダンボール箱が山済みの部屋を見て思う。
これからはこのマンションで……この部屋で、私たち家族3人での新しい生活が始まるんだね。
アキ坊…修太…3人で力を合わせて頑張ろう、幸せになろうね。


 山のように積まれている段ボール箱を見てため息が出る。さてと、これをどう片付けようかな? 

 とりあえずは防音がしっかりとしているのかを確かめるために、アキ坊と二人でベッドに潜りこんだ。
71ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/03/26(月) 17:46:07 ID:cwPrQ7Tw
以上です。では名無しに戻ります。
72名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 20:14:11 ID:kWUFY9SQ
GJ!
73名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 21:36:38 ID:qBLJHXvC
GJ! こういう幸せな後日譚というのはなごみますなぁ……。
74名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:25:12 ID:nAAGarNn
ちょっと変わっている若夫婦とはあの二人のことか・・・
75名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:36:49 ID:7YB66+Ie
>>71
GJ!良いバカップルやのうww
どうでも良いですが、サイトに掲載する時は場面や視点が変わる際に改行するか、記号などで区切り線入れると見やすくなったりで嬉しくなります。

>>74
三組とも相当な変わり者だけどなw





相関図作るって言ってた者だが、忙しくなって余計進まなくなった。ボスケテ
76名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 09:29:56 ID:ib/9HkKe
一瞬、若夫婦をぶるぁぁぁの人と読んでしまった俺ガイル。
GJ!
77名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 10:49:07 ID:7lMiFR2N
フグ○君の同僚は恐妻家だった筈だよ、
あれでまだ二十代らしいし、若夫婦だろ?
78名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:15:07 ID:ylhXGUVz
>>76 こんな感じ?
『同じ階のcv若●はちょっと変わってますけどいい人達ですよ』
ぶるぁぁぁぁぁ
 ぶるぁぁぁぁぁ
  足元注意だ!!
   ぶるぁぁぁぁぁぁ

まぁ、確かにイイヒト達だわ
なにはともあれGod job!!
79名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:38:00 ID:6ehbCbnc
>>78
お前は俺を笑い殺す気か!
80名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:00:53 ID:4r+lyPID
>78
すまん教えてくれ、「ぶるぁぁぁ」ってなに?
もしかして知らないの俺だけ?
81名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:20:16 ID:5lymywym
ティルズシリーズで出てきたバルバトスってキャラ、
ホントにそう叫び凶悪なデザインの斧を振り回す素敵な御仁。

問答無用の強キャラでアイテムを使用すると問答無用の攻撃を仕掛けてきたりする、
最近リメイクされたのでは永パ防止のキャラとして友情出演してる。

「貴様等こんな所で長々と何をやってる?
 ここで死ぬか、鼠の様に逃げ遂せるが好きな方を選べぃ!!」
82名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:32:32 ID:IeRrLPFN
>81
レスサンクス。これですっきり寝れる。ありがとさん。
83名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 03:38:52 ID:5XZydLaP
と言うかこんだけヒント出されてんだからググれよボケナス祭りめ。
84名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:20:21 ID:tC4aJm7F
>>81
ハードかアンノウンだと回復晶術でも来るわ後ろに下がってもくるわ守備しても来るわで泣きたくなるんだってな
85名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:08:41 ID:b580aPLL
沙智従姉さん笑ったw続きよみてー
86名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 21:30:43 ID:dFxV3yJx
だれか前スレの埋めネタの続きを書いてくれ〜
87名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:19:03 ID:NaP+AeAB
ええい!注文したカレーワッフルはまだ来ないのか!
88名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:19:46 ID:J/bBARBx
>>87

こ、今世紀中にはなんとか・・・…・・・
89名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:25:18 ID:FlAQbQVr
>>88
最長で94年か…
全裸で待機はちときついから、早めに投下してくれたら助かるな
90名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:34:05 ID:J/bBARBx
>>89
うん精一杯頑張る。
91名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 03:23:48 ID:luOvVcsS
その後>>89はミイラになるまで待ち続けていたらしい
92名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 03:34:49 ID:dhFU8Zum
めでたしめでたし
93名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 11:36:33 ID:4D7dmYlO
大丈夫、お湯をかければ生き返ります!
94名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 19:08:42 ID:rJaUuEUZ
>>93
 ぬるぬる蜂蜜プレイで、甘くてウマー
95名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 11:24:00 ID:ID33s1WY
作者自ら、相姦…もとい人物紹介文を
筆降…じゃなくて書き下ろして下さいました事を
厚く厚く御礼申し上げまする >>薪割りの君へ愛を込めて
96名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 12:25:34 ID:COJCBsEf
はちみつローションプレイが始まると聞いて
ルパンダイブして来ました
97名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 18:01:42 ID:udHWqDjY
「なぁ…」
「うるさいやかましい騒がしい私は忙しいのあんたみたいになんでも出来ちゃう人じゃないのつまり黙りなさい」
「どっちが…とりあえず聞いていいか?」
「はいはいどうぞお伺いいたしましょう天才様にわからないことが私にわかってたまるもんですか」
「随分絡むなぁ。まぁいいや、んじゃ聞くけど、俺の事好きか?」
「嫌い」
「……凹んでいい?」
「家柄が良いのを鼻にかけないのが嫌い、たいして勉強しなくてもさっくり高得点たたき出すのが嫌い、スポーツやらせばなんでも爽やかに決めるカッコイイのが嫌い、誰にでも優しいのが嫌い。何そんな隅っこでしゃがんでんのよ、欝陶しい」
「…人が黄昏れるのも否定するのかよ」
「邪魔者には死!」
「死ですか」
「なら逆に聞くけど、アンタは私のこと好きなの?」
「好きだよ」
「……」
「顔真っ赤だぞ」
「明かりの具合よ」
「さいですか」
98名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 18:03:51 ID:udHWqDjY
スマンかった
99名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 18:06:57 ID:kKPHzAaV
ああ、まったくだ。
おかげでおっきして治まらないじゃないか
100名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:06:29 ID:FrWpqATa
スマンかったですむと思ってるのか? 
罰として原稿用紙5枚分の続きを書いて来るように。
101名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 22:53:45 ID:qpzFsNF7
気の強いヤクザの娘がしおらしくなる瞬間はどうなったんだ
102名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 23:32:04 ID:4W8rYXXf
>>101
あれはあくまでも埋めネタであるという説が今週の学会で提出されたらしい。
103101:2007/04/06(金) 23:33:28 ID:4W8rYXXf
>>102
×今週の学会で
〇今週学会に
104名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 23:35:49 ID:FrWpqATa
あのまま終わらせるのは勿体ないから、ヤクザ娘の続きをちょっと考えてみるよ。
105名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:16:53 ID:oHtvS/Y5
ツクバさんの所に人物紹介があがってた…
正直、感動したw
106名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:24:46 ID:5pAf9wcq
>>104
頑張れ!!期待してるZE!!

唐突だが、「漢」という言葉は性別を問わないと思うのだが、みんなはどう思う?
107名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:30:53 ID:x27IQKwG
「ヲトコ」な女は書くのは難しそうだが非常にいいぞ
108名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:20:08 ID:+qV+ZpNg
男子は男を漢字一文字で表現すると『漢』、ならば女子は『ブルマ』を漢字一文字で表現しろ、ってネタがあったなー
109名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:27:58 ID:Jzvx0cxa
『萌』『神』『欲』『筋』
この辺りが男から見たブルマか?
110名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:44:09 ID:l7dvyk4A
久々に言うぜ。
わっふるわっふる。
111名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 10:46:03 ID:gINDzMNH
ブルマを漢字一文字で書くんだったら『夢』じゃないのか? 
112104:2007/04/07(土) 12:00:38 ID:U1L1UAQk
 雲一つない、快晴の日曜日。あたいは猫ニャン2人を連れて公園に遊びに来ている。
もちろんパパ代わりのアイツも一緒だ。家族揃ってのお出かけって訳だ。
あぁ?テメエ勘違いすんじゃねぇぞ?猫ニャンを遊ばせたいから来ただけだ!
別にアイツと一緒にいたいとかじゃねぇからな?ヘンな事考えやがったら明石海峡に沈めっぞ!

 猫ニャンと一通りの遊びを終えたお昼時、
あたいは朝5時に起きて作ったお弁当箱を広げ、アイツに食べさせる。
……う、美味いといってくれんのか?不味いなんて言いやがったら紀伊水道に沈めっぞ!
あたいの苦労して作ったおにぎりに手を伸ばすアイツ。
あたいはそれを猫ニャン2人をギュッと抱きしめて見守る。
アイツが不恰好なおにぎりをパクリと一口食べた。思わずゴクリと唾を飲み込むあたい。

「……うん、とっても美味しいよ!縁さんって料理が上手なんだね」
「お、おおおお口におあいしましたでございましたでしょうか?」
「この麦茶も作ってくれたんだ?」
「ハ、ハイ!そうでございますですよ」
「……縁さんいったいどうしたの?言葉遣いがヘンだよ?」
「うっせぇバカヤロウ!せっかく5時に起きて作ったんだ、卵焼きも食えよ!」

 あたいが作ったお弁当をパクパク美味しそうに食べるアイツ。
ちくしょう、いったいなんなんだ?
メシ食ってるアイツを見てるだけで何でこんなに顔が緩んじまうんだ? 

「あ〜、とっても美味しかったよ。縁さんって料理上手なんだね?」
「お、おう!あたいにかかりゃ料理なんざちょちょいのちょいだ」
「ははは、そうなんだ?じゃあ次のデートの時もお願いしようかな?」
「おう、任せときな!このあたいがしっかりと作って……で、でぇと?」
「うん、そうだよ。次はどこ行こうか?ショッピングや映画館でのデートはもうたくさんしたしね。
縁さんはどこに行きたい?美味しい料理を御馳走になるんだ、どこでもいいよ」

 は、はぁぁぁ?ショッピングや映画館でのデートだとぉぉぉ?
じゃ、なにか?この間まであたいをつれてぶらぶら歩いたり、
映画見たりしてたのは……で、でぇとだったのか?今日のこれも……でぇとなのか?

「縁さん?いったいどうしたの、顔真っ赤だよ?」
「う、うっせえ!テメエ、でぇととか軽々しく言うんじゃねぇ!
だいたいでぇとってヤツは最後にチュっとかがあるんじゃねぇのか?
チュウもしねぇでいい加減なこと言ってたらドーバー海峡に沈め……」

 でぇとという言葉に混乱したあたいは何を言っているのか分からなくなった。
ぎゅ……そんなあたいをアイツは温かく、大きな胸に抱きしめた。
なんだ?いったいなんなんだ?急にアイツがあたいを猫ニャンごと抱きしめてきやがった。
……抱きしめてきただとぉぉぉ?

「て、てめえ急になにすんだ!あんまフザケて……」

 突然の事でパニくるあたいに、アイツの真剣な顔が近づく。
何だ?いったい何が起こる?体中に緊張が走る。……ちゅっ。
突然唇に感じた甘い感触。アイツの熱が唇から体中に広がり、あたいの熱になる。
あたいは目を見開いたままあいつに唇を奪われた。……奪われたあぁぁぁ?

「……ん。ゴメン、縁さんがあまりにもかわいいから我慢できなくなったんだ」

 あ、あれか?今されたのは『きす』とかいうヤツか?
113104:2007/04/07(土) 12:01:11 ID:U1L1UAQk
「急にキスなんてしてゴメン。けど僕は本気で君の事好きだから」

 え〜っと、きすってヤツはレモン味とかじゃねぇのか?味なんかしなかったぞ?

「形だけの付き合いなんてイヤなんだ。君と本当の恋人になりたいんだ」

 けど甘い感じはした。これが『きす』なのか?あ、あたいがコイツとついに『きす』しちまったのか?
 
「縁さん……君は僕の事どう思ってるの?
君が付き合うのがイヤだと言うのならキスをした責任、どんなことしてでも取るよ」

 確か『きす』したら次は『えっち』なんだよな?ど、どうしよう?あたい綺麗な下着つけてないぞ?
え〜っと、今日の下着は確か猫ちゃんプリントの……ふ、ふっざけんなよ!

「ダ、ダメだ!ダメに決まってんだろうが!てめぇあんま調子こいてっとマジ沈めんぞ!」
「そ、そうなんだ、やっぱり僕なんかじゃダメなんだ。
無理やりキスなんてしてゴメン、償いはなんでもするよ」
「て、てめぇ急に『きす』なんかしてきやがって……この子達がビックリするだろうが!」

 あたいは腕の中でもがいてる猫にゃん達をアイツに押し付ける。

「あたいはやられっぱなしは気に食わないんだ!やられたら10倍にして返す、それがあたいの流儀だ!」

 猫にゃんを押し付けられて驚いているアイツの胸倉を掴む。
殴られるとでも思ったのか、驚いて目を瞑るアイツの唇めがけ………ちゅっ。

「こ、これでおあいこだ!今日はこれで許してやるけどな、今度勝手にしてきたら倍にして返してやっからな!」
「え、縁さん……僕なんかでいいの?」
「あぁ?てめぇはさっきから何グチャグチャと言ってんだ?
……決めた、今度のでぇとはテメエの部屋だ。この子達に暴れまくってもらうかんな!」

 あたいは猫にゃん達を奪い取り、逃げるように走り去る。
やっちまった……ついにあたいは『きす』をしちまったぁぁ!
しかも2回もだぜ?世の中ひろしといえど、2回もしてるヤツはそうはいないだろ?


 走って家へと帰ると、マサが『お嬢、顔真っ赤ですぜ?なんかいいことしてきたんですかい?』
なんてふざけたことを言ってきた。ムカついたから、とりあえずは庭の池に沈めておいた。
てめえ今度は黒海に沈めっぞ!

 
 その日の夜、マサからとんでもない事を聞いちまった。
な、なんで男の部屋に女が行くことがえっちする事になるんだ?
ど、どうしよう?落ち着け、落ち着けあたい!とりあえずは……下着を買いに行くか?
114104:2007/04/07(土) 12:02:40 ID:U1L1UAQk
俺にはこれが限界だ。どうかエロい人、続きを頼む。
115名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 14:13:50 ID:XtXlDP/C
マサ…… 庭の池でよかったなw
116名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:35:15 ID:0Tu8gaZP
これはとてもよいワッフルですね
117名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:52:16 ID:eoESIz4L
   /::::::::::::::::::::::ヘ
  /:巛¨¨¨¨¨¨¨¨ヾ 
  |::::ソ -‐  '''ー |
  |:::|  ⌒  ⌒  |
  |::/    」   |     これまた素晴しいワッフルですね
  ヽ   .ト‐=‐ァ' ソ     ご馳走様でした
    ゝ、_____ノ      
/ヽ.ヽ \  ,/|`ー-、   
   ヽ ヽ `>< { ヽ.  ヽ
   丶 Vヽ_∧j、 ヽ  ゙i
118名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:05:21 ID:4VNT8dtT
蜂蜜とメープルシロップと和三盆とチョコレートシロップと生クリームと
カレーパウダーで、こってこてにデコレーションされたワッフル

大変おいしゅうございました
119名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 21:25:43 ID:sZFBWZ6u
口当たりの素敵なワッフルですね

緑さんは、世界の海にお詳しいのですね
学校の履修は地理ですか
120名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 21:28:59 ID:i4uCZMwC
>>117
なんでこのスレに長岡さんがw(ネタが分からん人はスマソ)
121名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 02:00:38 ID:RD6GHe7t
神GJ以外の言葉が紡げ無い。>>114愛してる。エロも楽しみ
122名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 04:28:33 ID:PiOARtV+
ふむ…上品でありながらもいつまでも残るこの甘さ…まさに絶品。
しかし不思議だ…これ程のワッフルに、一体どうやってこの甘さを…
そうか!これは海洋深層水!甘いワッフルの中に僅かに海水を混ぜる事でこの甘さを引き出しているのか…!
よし>>104!君の店には三ツ星を付けさせて貰う事にするよ。
123名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 09:00:31 ID:cQEyPXjc
    ,...::::::::::::::::::..、
  /::ノ^`ヾミ、;;;;;;;;;:\
  /::::::|        i::|
  |::::::/ ,rノ-、 ,.r==.|::| 
  |::::::ト{ ,rェr、j i,rェッ|:|     
  ト、::| !、__/ !、_,リ  
  L ゙゛   (._,_,}  |     続編を考えてこのスレの住人にワッフルをプレゼントした
  ゙l! 、  ト‐=‐ァ' |     >>104は立派
  ,ト、 \ ` `二 /     ぜひこの調子で続けていって欲しい  
/ヽ.ヽ \  ,/|`ー-、
   ヽ ヽ `>< { ヽ.
       当代随一の評論家
124名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 01:20:40 ID:kD+wPkda
あ〜ニヤニヤが止まりません
コレは至高のワッフルですね
125名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 08:51:43 ID:aSNmv9K9
ツクバさんの新シリーズ始まってたんだな、知らなかったよ。
126名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 11:01:48 ID:7fn64o6X
ワッフルとカレーの意味がわかりません><
解説キボンヌ。。
127名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:25:22 ID:aSNmv9K9
>126
>1にある保管庫の『拓海と詩織』『小ネタ・カレー』を見れば分かるよ。
128名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:41:25 ID:MOqe52Vz
先日近所のスーパーに行ったときの事

久しぶりに唐揚げとか買おうかなー、とか考えていたら入り口近くのワゴンセール品の中にこんな文字を見つけた
『ワッフル各種118円』
……ええ、もちろん全種類買いましたよ
129名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 10:18:22 ID:XTFiqyoT
ツクバさん所に新作キター&
もうすぐお引越しだそうですよ、ボンジリ
130名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:20:19 ID:ahv9gRmS
はじめに書いた奴が設定を忘れるなんて。これは東シベリア海に沈められるな
久しぶりにここに来たけど、やくざ娘の続きが書かれてて嬉しかった
さて一つ書こうと思うけど、契った後の話になるんで、104氏の後に載せます
131名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:21:44 ID:ahv9gRmS
ごめん。あげてしまったorz
紅海に沈みにいくわ。
132名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 18:28:52 ID:ytdWwZiS
皆!>>131を全力で引き揚げるぞ!
なんとしても>>104を見付けるんだ!!
133名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:02:57 ID:MdsvRKcr
>>132
サー!イエッサー!
134名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:38:28 ID:rI0lNHd/
だが断る
135名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 20:03:54 ID:W+giPWme
気の強い>>134がしおらしくなる瞬間n(ry
136名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:29:49 ID:ysC7Q+6E
がんばって探したら南シナ海とカスピ海がまだ出ていない件。

さあ、作者さん書くんだ
137名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 11:00:26 ID:UGgNSfJk
カスピ海は湖だとマジレス
138130:2007/04/15(日) 12:12:05 ID:7ZSFmMe7
カスピ海ネタ投下

いつものように猫にゃんをつれて、日向ぼっこ。勿論あいつもいる。
「そういえば昨日テレビで、カスピ海が映ってたんだ。
知ってるか?カスピ海って世界一小さな海なんだぞ」
「海としてみればだよね?けど今だと湖としてみられてる方が強いみたいだね」
「え?そうなのか?」
「海としてみるよりは湖として見た方が国際的に良いみたい。
チョウザメや石油資源といった問題があるし」
「そうなのか…」
「湖として見られるとカスピ海に沈めっぞって言えないね」
「!?てめぇ!!もう帰る!!」
「あ、ごめん、ごめん」
「……カスピ海ヨーグルト買ってきてくれたら許す…あ、猫にゃんがお前といたいって言ってるからだぞ!!」
「はいはい」
「てめぇ、死海に沈めっぞ!!」
「あ、死海も湖だよ」
「あぅ」


132、133そして素直になった134によって紅海から無事サルベージされました
その御礼として、一つ投下します。
139名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 14:03:46 ID:KsWDaNP7
(・∀・)ニヤニヤ

と、止まらねぇ…、どうしてくれるwww
140名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 14:32:12 ID:yCMIFQv0
お前等チームワーク良すぎww
141名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 16:43:35 ID:Vf2a/sZ8
つーか、死海は塩濃度が高過ぎて生半可な錘じゃ浮いてしまう罠。
142名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 18:58:00 ID:LLRzqzDS
>>141
いや、ほら、だからそれは言葉的にはヒドイけど、実際には死にはしない、死なれちゃ困るっていうツンデレ的な何かの表明w
143名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:50:22 ID:7EzwMTRo
ついでに言えば長いこと浸かってると体が痛くなるんだか痒くなるんだったかするらしい。
144名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:59:07 ID:1NW3XjgV
ついでに言えば、死海の水で漬け物つけたら苦いし、豆腐が作れる。
145名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:28:07 ID:gDDVtyc+
「ねえ」
「何だよ!」
「どうして入らないの? 面白いよ。全然沈まなくてさ」
「いいんだよ」
「えー? せっかく死海まで来たのに」
「・・・だよ!」
「え?なんで?」
「染みるんだよ! オメーがゆうべ散々……ったからだろうが!」
「だってさ」
「何だよ!」
「ハネムーンベイビーって、なんか良くない?響きが可愛いよねえ」
「…………だよ」
「え?」
「うるせえ! 恥ずかしいこと言わせんな! 沈めんぞ!」
「でもここじゃ無理っぽいよ?」
「うるさいうるさい! 地中海に沈めてやる!! あさっては地中海だかんな! 沈むぞ!」
「いいけどさ、そこでスキューバやるんじゃなかった?」
「う、うるさい!お前はいつだってああいえばこう――」
「まあ、でも僕は緑さんに溺れていたいけどね」
「な、なっ、なっ、なっ、ナニ、ナニ、い、いいってtってててんんだ!?!?」


緑さんが照れたまま終わる
146130:2007/04/15(日) 23:43:58 ID:7ZSFmMe7
>>145
GJ!
一つ言えば緑じゃなくて縁だった気がします。
名前付けた俺も忘れてたけど…
一応縁の方向でお願いしまう

あと死海云々の補足
死海は沈まないよねも加えたかったですが、
加えるとくどく感じたため省きました。
そこはてきとうに脳内保管してくれるとありがたいです。
147名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:59:15 ID:gDDVtyc+
名前間違えてスマソ
死海に重し抱いて沈んでくる
縁さん縁さん縁さん、よし覚えた。
148名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:29:55 ID:sxp1hF9/
>147
潜るだけならこれも持ってけ
つ空気ボンベ
バカンスで気晴らしできたら次の投下待ってる
149名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:43:37 ID:nHzGOZ79
>>148
生き物全くいないから気晴らしにはならんよ。市民プールに潜ってるのと変わらん。
150名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:55:46 ID:5936e+X3
>>147間違えて妨害電波受信したからこんなアイデアが生まれた。
つ猫耳プレイ。
贅沢いってるのはわかっている。だがあなたならry
151名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:35:09 ID:kyniUfqO
死海の水は目に入ったら病院行きだそうですよw

>>144
俺も見てた。あまりにもタイムリーで笑ったw
152104:2007/04/16(月) 10:06:02 ID:SNZaMeok
お前等がナイスなチームワーク見せるから徹夜で書いちまったじゃねぇか! 
中途半端だけと投下するわ。
153104:2007/04/16(月) 10:07:00 ID:SNZaMeok
(こ、こんな感じていいのか?それかもっと胸を強調させたほうがいいのか?
エムジカイキャクってのはどうやるんだ?)

快晴の日曜日、あたいは買ったばかりの下着を身につけ、鏡の前でせくしーぽーずをチェックをしてる。
なかなかイケてんじゃねえのか?これならアイツも喜びそうだな。
……ば、バカヤロウ!何でもねぇよ!ヘンな勘違いしやがったら黒潮に流しちまうぞ!
にしても、ついに来ちまったのか。ついにこの日が来ちまったんだな。
先週勢いで約束しちまったアイツの部屋でのでぇと。ついにその約束の日曜になっちまった。
昨日の夜から心臓がバクバクで破裂しそうなあたい。落ち着くために庭の池のマサに餌をやる。
そもそもあたいがこんなに緊張してんのはマサが
『男の部屋に遊びに行く。それすなわちSEXすることですぜ』
なんて言いやがるからだ!マサが変な事言いやがるから下着に3万もかけちまったじゃねぇか!
黒のスケスケ下着で悩殺……殺してやんよ!覚悟しときな!
あぁ?アイツに見せる気満々じゃねぇかって?ば、バカ言ってんじゃねえ!
あたいはコイツと決めた男にしか体は許さないと誓ってんだよ!そう簡単にきすもさせねぇよ!
あぁ?きすはしたんじゃねぇのかって?……うるせぇ!
あんま細かいことクダクダ言ってっと日本海溝に沈めっぞ!
だいたい、き、きすするにしてももっとこう雰囲気のいい場所でしてこいよ!
昼間の公園でなんかしてきやがって……ずっと待ってたかいがねぇじゃねえか!

鏡から離れ、出かける準備を整える。忘れ物はねぇな?
弁当も気合い入れて作ったし、猫にゃん用のご飯も用意した。これで準備はOKだな?
おっといけねぇ、シャワー浴びなきゃな。…あぁ?朝から三回目のシャワーじゃねぇかだと?
うるせぇ!あたいはキレイ好きなんだよ!体洗っちゃ悪いのかよ!
いきなり迫られたりしたらヤベェだろ?……って何言わせんだゴラァ!
クリオネみてえに流氷の下で泳ぎてぇか!

シャワーを浴びたあたいは猫にゃん二人と弁当箱を入れたカバンを持ちアイツの部屋に向かう。
……一応予備の下着を持ってくか?もしもってことがあるかもしれねぇからな。
興奮したアイツが下着を破くかもしれねぇし……な、何でもねぇよ!
154104:2007/04/16(月) 10:08:21 ID:SNZaMeok
あたいの家から電車で3駅、駅まで迎えに来たアイツと手をつなぎ、部屋まで案内させる。

「縁さん、そんなに強く握らなくてもいいんじゃないかな?」
「あぁん?知らない土地で迷子になるのはイヤだから、仕方なく手をつないでやってんだよ!」
「ははは、そうだね。縁さん美人だから、一人にしちゃいけないよね」
「び、美人?……テ、テメエあたいをからかうとはいい根性してんじゃねぇか!
ムカついた、もっと強くしてやる、覚悟しな!」

ムカついたあたいはコイツの腕にギュッと抱きつく。
おお?結構筋肉質な腕してんじゃねえか。これなら枕にしてもいい具合なんじゃ……何でもねぇよ!

「縁さん?それはマズイよ、さすがに抱きつくのは反則だよ」

何だコイツ?顔真っ赤にしやがって……さては照れてやがるな?
ならもっと抱き締めてやんよ!オラ!オラオラオラ!
ますます赤くなるコイツの顔。ざまあみやがれ!あたいをからかうからだ!
腕を組んで歩いた駅前商店街。見知らぬババアがあたい達を見て
『二人とも真っ赤な顔して初々しいカップルだねぇ、お似合いだねぇ』とかほざきやがった!
カップルだと?お似合いだと?
おいババア!テメエは別府温泉に沈めてやるよ!おいテツ!チケットを手配してババアに渡してこい!
たっぷり温泉に沈んできやがれ!ってな!

駅から歩くこと10分、コイツの家に着いた。閑静な住宅街にたたずむデカイ家。
あたいんトコ程じゃねぇが、なかなかのでかさだ。これならいつ嫁に来ても大丈夫……誰が嫁だゴラァ!
変なこと考えやがったらハワイの教会…じゃねえ、海に沈めっぞ!
……あれ?今気が付いたんだが、コイツって一人暮しじゃねぇのか?

「なぁ、テメエ一人暮しじゃねぇのか?親と住んでんのか?」
「そうだよ、両親と住んでるよ」

はぁぁ?なら先にそう言えよ!お土産買ってきてねぇよ!

「テメエなんで早く言わねぇんだ!お土産買ってきてねえだろうが!
あたいが失礼な女と思われて交際を反対されたらどうすんだよ!
それによ、せっかく勝負したぎ……ったぎたにすんぞ、テメエ!」
「ゴ、ゴメン。両親は旅行でいないからいいかなって思って。
とりあえず中に入ってよ。子猫達も遊びたがってるだろうしね」

あ、危ねぇ。思わず勝負下着なんて言っちまうとこだったぜ!
勝負下着穿いてるなんて知られたら……誰が勝負下着だゴラァ!
あたいはオシャレしたい年頃なんだよ!変な想像しやがったら鳴門の渦潮に突き落とすぞ!

「縁さんが交際に反対されたらどうするとか考えてたなんて嬉しいよ。
けど安心して。たとえ両親が反対しても僕は縁さんとずっと恋人でいたい。愛してるんだ」

んな?テ、テメエ……クセェ台詞を真顔で言うんじゃねえよ!バ、バカかテメエは?
んなこと言われたぐらいであたいが喜ぶと思ってんのか?このボケが!

「え、縁さん?抱きつかれると、ドア開けれないんだけど?」
「うるせえ!抱きついてなんかねえ!躓いただけだ!」

ちっくしょう!くっだらねえことをペラペラ言いやがって!
ふざけすぎっと二人きりでの沖縄旅行で綺麗な空の下、青い海に一緒にダイビング……じゃねえ、沈めっぞ!
155104:2007/04/16(月) 10:09:14 ID:SNZaMeok
オレにはこれが限界だ。130氏、あとは任せた。
156名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 10:09:27 ID:SvDWlXgN
哲也乙

ツボを心得てらっしゃるw
157名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 10:59:14 ID:4gTuL4Vm
なんだってんだこれはw
ついついニヤニヤしちまうwww

GJ!
158名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 11:43:36 ID:xF4bGPyf
>>153
>落ち着くために庭の池のマサに餌をやる。

すっかり庭の池が定位置のマサ…





それとも同名のコイか何かか?
159名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:00:44 ID:kyniUfqO
>>155 GJ!
沈めるとか流すとか、ヒドい事言ってるんだけど、実は沈め方や場所でしっかりデレが進行してるのが判るw すげーw

そしてマサ…
160名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:30:17 ID:f/TC/Z4P
昼間から(・∀・)ニヤニヤが止まらねえよww

そしてマサ…
161名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 12:38:45 ID:EWP3kN36
>>104
( ゚∀゚)o彡゚ わっふる!わっふる!

…サルベージ言い出しっぺは漏れです、はい、サーセンw
 
そして、心からありがとう>>133-151
オマイらの連携があったからこその奇跡だわwww
…よし、次は>>130氏をサルベージしなくては。
162名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:04:24 ID:wjs48/PM
ニヤニヤが止まらねぇwwww

そしてマサ…
163名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:54:26 ID:mCoqmIXh
温泉ワロスww縁とやらはやさしいのぉー。
164130:2007/04/16(月) 16:24:50 ID:gH2wCKTW
GJ!
あぁニヤニヤしすぎる。いいわぁ。
この続きも楽しみ。
任せたってあるけど、104ならできると信じてます。
165130:2007/04/16(月) 16:34:42 ID:gH2wCKTW
契り後の話で野外プレイなんだけど、嫌だっていう奴いる?
いたら変更するけど。
166名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:36:23 ID:SvDWlXgN
>>165
少なくとも、俺は好物だ
砂が挟まって痛いのはいい思い出だ
167名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 21:54:31 ID:XGlfCb8C
なんとなく深夜テンションな感じの文章だったけどGJ

病気になるんじゃねぇかって場所じゃなきゃ俺も嫌いじゃない。
168名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:07:14 ID:5936e+X3
>>165い や な は ず な か ろ う。
さあ、来てくれ。グレートオーストラリア湾に浮かびながらまってる
169名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 04:39:11 ID:Ejn4n+Qb
>>130氏よ!
あんた、まさか百合さんの人か!?
170名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 04:53:16 ID:/RL0m1Qr
甘すぎるワッフルだ
しかし全部平らげようぞ
171名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 07:39:20 ID:r6O+otUZ
>>170
食いきれないと思ったら襲って誤魔化すんだぞ
172104:2007/04/17(火) 07:55:24 ID:0e40Yo2k
>130氏、続きオレが考えるの?分かった、やってみるよ。

このスレのみんな、オラにわっふるをチョットずつ分けてくれ!
173名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 09:22:46 ID:y6RiH8lv
>>172
よしわかった!
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
174名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 09:48:23 ID:S18PLaLE
>>172
 _、_ ∠ワッフルワッフル!!
( ,_ノ` )o彡゚
175名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 10:34:28 ID:bL32sZFe
>>172
  _ _ ∩
( ゚∀゚)彡 <わっふる!わっふる!
  ⊂彡
176130:2007/04/17(火) 12:35:30 ID:st3KsZZJ
>>169
百合?
人違いですよ。

>>104
わっふる。わっふる。
チョコわっふるを届けます
177名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 14:15:38 ID:ilv8/7BO
>>104
うるせぇ!さっさと書かねぇとワッフルの海に沈めんぞ!?
178145:2007/04/17(火) 14:59:47 ID:nVpsBr7q
>169
あー
それ俺(w


忘れてないです
179169:2007/04/17(火) 15:45:10 ID:Ejn4n+Qb
>>145
続き待ってます!

>>130
勘違いしてすみません

そしてスレチスマソ
180104:2007/04/17(火) 20:38:56 ID:0e40Yo2k
ワッフルありがとう。
皆のワッフルを集めて形にしたらこうなりました。
181104:2007/04/17(火) 20:42:12 ID:0e40Yo2k
「飲み物持ってくるから少し待ってて」
「お、おう、淋しいから早く戻ってこいよ……ね、猫にゃん達がだぞ!変な勘違いすんじゃねぇぞ!」
「うん、すぐに戻るよ。せっかく縁さんが遊びに来てくれたんだ、少しでも一緒にいたいからね」
「テ、テメエ……さっさと行ってこい!」

あたいと猫にゃん二人をおいて笑いながら部屋を出ていくアイツ。
ふざけやがって……なにが少しでも一緒にいたいだ!
あんまふざけてっと、南国の青い海でテメエを浮き輪変わりにして一緒に泳ぐぞ!
あたいはアイツが戻ってくるまでの間、部屋を見回すことにした。こ、これがアイツの部屋か。
六畳程の広さでベッドと机、パソコンが置かれてるだけの、アイツらしいシンプルな部屋。
あたいは机に置かれている写真たてに気が付いた。
猫にゃんと戯れてるあたいの写真。あのヤロウ……隠し撮りしやがったな?
テメエだけズルイじゃねぇか!テメエもあたいに写真よこしやがれ!
ムカついたあたいはアイツの枕を手に取り壁に叩きつけ……これに毎晩頭乗っけて寝てんだよな?
ちゃんと綺麗にしてんのか?涎で汚れてんじゃねえのか?
汚れてるか確かめるため匂いを嗅いでみる。……アイツの匂い。なんでだ?なんでドキドキするんだ?
あたいは思わず枕を抱き締める。やべえ、ドキドキが止まんねぇ、あたいいったいどうしたんだ?

「お待たせ、縁さんはコーヒーでよかったかな?」
「ふおおおおお〜〜〜!!!!」

ぶん!抱き締めていた枕をアイツに投げ付ける。テメエ、ノックぐらいしろ!

「うわ!いきなり何するんだよ!あ〜あ、コーヒーこぼしちゃったよ」

枕が顔に命中したアイツは持っていた盆を落とし、飲み物を床にぶちまけた。
どんくせえヤロウだ。やっぱあたいがいなきゃダメだな。

「うっせえ!急に入ってきて脅かすほうが悪い!あたいが拭いててやるからテメエは飲み物入れてきな!」
床を拭こうとしてるアイツからタオルを奪い、床を拭く。
あたいが床に這いつくばって掃除してやってんだ。コーヒーをふ〜ふ〜ぐらいはしてくれんだろうな?

「え、縁さん……その、見えてるよ」
「…は?何が見えてんだよ?」
「いや、だからその……黒い下着が」
「黒い下着?……ば、バッカヤロウ!テメエなに勝手に見てんだよ!
人が気合い入れてはいてきた勝負下着を勝手に覗くなんてふっざけんな!テメエマジで沈めんぞ!」

クソが!ミニスカートをはいてきたのが裏目に出ちまった!

「ご、ごめん!わざとじゃないん……勝負下着?」
「んな?な、なななんでもねぇよ!テメエはさっさと飲み物入れこい!」

慌てたあたいはアイツを部屋から蹴り出す。
や、やべえ、危なかったぜ。思わず口が滑っちまった。誤魔化せたか?
とりあえずはコーヒーを拭かなきゃな。猫にゃん達が舐めたらいけねぇ。
あたいにじゃれてくる猫にゃん達と格闘しながら床を拭く。
拭き終わったと同時にアイツが戻ってきた。

「お待たせ、床を拭かしちゃってゴメンね。コーヒーでいいんだよね?」
「お、おう、気にするな。あたいは家庭的な女なんだ、掃除ぐらい屁でもねぇよ」
「そうなんだ?じゃあ時々掃除お願いしてもいいかな?」
「任せときな!あたいにかかれば綺麗さっぱりピッカピカよ!」
「じゃあこれからもぼくの部屋に来てくれるんだ?
嬉しいなあ、好きな子に掃除してもらうの夢だったんだ」

んな?ば、バカヤロウ!んなこと言われたぐらいであたいが喜ぶと思ってんのか?
このヤロウざけやがって……二人きりの海岸で沈む夕日を見ながら海水ぶっかけんぞ!
182104:2007/04/17(火) 20:43:54 ID:0e40Yo2k
「やっぱり縁さんって家庭的な人なんだね。お弁当すっごく美味しいよ」
「さ、さいでございますか、お口におあいしてよろしかったと存じ上げます!」
「……縁さんどうしたの?言葉遣いがとってもヘンだよ?」
「うっせえ!苦労して作ったんだ残さず食えよ!」

お昼になり、あたいの持ってきたお弁当を広げ昼食を取る。
あたいとコイツ、猫にゃん二人の家族揃っての昼飯だ。

「さすがにこの量は食べきれないよ。晩ご飯でいただくね。
今日は親がいないから助かるよ」
「なんだ?親がいねえとメシも作れねぇのか?」
「恥ずかしながらそうなんだ。洗濯もやらなきゃいけないんだけど溜まっていくいっぽうなんだ」

なんだよ、洗濯もできないのか?情けないヤツだな。……オジキに習ってて正解だったな。

「なっさけねぇな。おし!あたいが全部やってやんよ」
「えええ!そんな悪いよ、そこまで迷惑かけれないよ」

あたいの言葉に首をブンブンふるコイツ。さては照れてやがんな?
お〜し、ちょっていじめてやるか?

「遠慮すんなって!なんなら朝飯も作ってやろうか?」
「そ、それはダメだよ!いくらなんでもそこまでは…」

真っ赤な顔で照れ照れなコイツ。あっはっは!テメエ真っ赤じゃねぇか?

「な〜に照れてんだ?あたいが作ってやるって言ってんだ、テメエは黙って頷きな」
「けど着替えなんて用意してないし……」

着替え?朝飯作るのになんで必要なんだ?ま、一応持ってきてるからいいけどな。

「着替えなら持ってきてるぜ」
「ええええ!じゃ、じゃあ縁さん、最初から僕の部屋に泊まるつもりで?」

……んなにぃぃぃぃぃ〜〜〜!!!!
なんでそうなっちまうんだ?あたいはただ着替えを持ってきてて、朝飯を作ってやるって言っただけだぞ?
……そういや朝飯って朝作るもんだよな?着替えることっていや泊まる時ぐらいしかねぇな。
……泊まらなきゃいけねえのか?そりゃ一応はお泊りセットを持ってきてっけど、泊まるってことは……

「縁さん、本当にいいの?僕は君と一緒にいたいから嬉しいけど……」
「あ、あたいは……あたいもテメエと一緒に……いたい」

……おわ!なに言ってんだ!今のはあたいじゃねえ!
誰かがあたいの口を勝手に使い、しゃべりやが……んん!

急に抱きついてきたコイツにきすで口をふさがれた。
な、なにしやがる!いきなり押し倒すなんて……ふああ!
183104:2007/04/17(火) 20:45:24 ID:0e40Yo2k
「ダ、ダメだ!猫にゃん達が見て……あん!せ、せめてベッドで、ひゃん!」

あたいの言うことを聞かず、唇から首筋、耳から唇へと這うように動くコイツの舌。
舌が触れるたび、吸い付かれるたび頭がおかしくなる。
胸を揉まれるたび、太ももを触られるたびにあたいじゃなくなる。
コイツのせいで別人になったあたいは、コイツを抱き締め、思ってもないことを口走っちまった。

「すきぃ……だいすきぃ、あたいを、あたいを奪ってぇ!」
「縁さん……ゴメン、もう止めれないよ!」

ブラをはぎ取られ胸をしゃぶられる。
吸い付かれるたび声が出て、噛み付かれるたび電気が走る。
ショーツの中で蠢くコイツの指があたいを溶かし、ぐちょぐちょと音を出す。

「縁さん、黒くていやらしい下着だね。こうなることを期待してたんだ?」
「ばかぁ……テメエを喜ばそうと着てきたんだよ」
「ありがとう、すっごく嬉しいよ。もっとじっくり見ていたいけど……脱がすよ」

無言のままあたいは腰を上げ、コイツにショーツを脱がさせる。
ショーツを脱がせ、あたい自身をまじまじと見つめるコイツ。

「ばかぁ、あんまりいじめないで……」
「綺麗だ……縁さん、すごく綺麗だよ」
「もう、あたいおかしくなりそうだ……早く一つに、お願い、早く抱いて」
「縁さん……いや、縁。僕の縁、僕だけの縁。愛してるよ」

くちゅ……いつのまにか裸になっていたコイツがあたいに添えられる。
ついに……ついにコイツと結ばれるんだ。
体のなかに入ってくる熱い異物。その異物が突き進むたびにあたいは喘ぐ。
体の中で『ブツン』と音がした瞬間、体中を激痛が駆け巡り、
あたいは我慢するためにコイツの背中に爪をめり込ませた。

「はぁはぁはぁはぁ……全部入ったよ。縁、愛してるよ」
「うん、感じてるよぉ、あたいの中がアンタでいっぱいになってる……すきぃ、あたいもあいしてるよぉ」
「縁……動くよ」
「ふあ!んん、んああ!うそぉ?きもちいい!きもちいいよぉ!」

あたいを貫く異物があたいを狂わせる。
初めて抱かれたはずなのに、貫かれるたび、引き抜かれるたびあたいは狂う。

「あ、いい!すごくいい!奥が気持ちいいの!胸噛まれながらがいいのぉ!」
「はぁはぁはぁ、縁、僕もうイキそうだよ、もう出すよ!」
「来て、あたいに出して!あ、ああ!イク!イクイクイク……んあぁぁぁぁ〜〜!!」

ドピュン!ドピュドピュ!ドクン!ドクドク…ドクン…ドピュ

あたいを勢いよく貫いた異物から吹き出た熱い精液。
子宮の中を精液が満ちていく。その熱さを感じたあたいは体中が真っ白になり意識を失った。
184104:2007/04/17(火) 20:47:01 ID:0e40Yo2k
「その……縁さんゴメン」
「……こっちこそ悪かったな。朝飯作るって約束したのに、その……失神しちまってて」
「いや、それは僕が無茶したから」
「確かにそうだよな。初めてだったあたいを6回も抱いたんだからな。テメエは調子に乗りすぎだ」

次の日の朝、ベッドの中でコイツの腕を枕にしながら文句を言う。
アソコがヒリヒリして痛ぇんだよ。

「あんま調子にのってっと、夏休みに海に沈めに行くぞ?」
「そうだね、夏には二人で海に行きたいね」
「ん〜?それはでぇとの誘いなのか?」

コイツの胸に顔を乗せ、人差し指で胸をいじってやる。
気持ち良さそうな顔をしやがんな、男も胸が気持ちいいのか?

「そうだよ。縁さんの水着姿、とっても楽しみだよ」
「このすけべが!もしあたい以外の女を見やがったら……」
「『海に沈めんぞ!』だよね?」
「ば、バッカヤロウ……テメエはムカついた。
だいたいあたいを好き勝手に弄びやがって……食らえ、10倍がえし!ん、ちゅ」

生意気なコイツの口をきすでふさぐ。ホントテメエは生意気なんだよ!
あたいの胸に伸びてきたコイツの手をピシッと叩く。

「テメエは猿か?一晩中やったんだ、いくら何でももういいだろ?
猫にゃん達も腹空かせてるだろうから……あっちゃ〜、こりゃあ掃除が大変だな」

あたい達が相手にしなかったのを怒ったのか、猫にゃん達がそこら中でオシッコやウンチをしている。
コイツも気付き、ため息をはく。

「な〜にため息吐いてんだよ。安心しな、あたいが綺麗に掃除してやんよ」
「え?いいの?部屋中で汚してるよ?」
「あたい達の子供がした粗相だ、かわいいもんさ。
ただな、こんだけ汚れてんだ、掃除に一晩はかかるわなぁ」
「え?今夜も泊まってくれるの?」
「おう、泊まってやる。その変わりにだな……今夜も頑張ってもらえるか?」
「うん!任せてよ!じゃ、早速今から……」
「コラ!まずは掃除だろうが!掃除が終わったら猫にゃん達にご飯を食べさせて、あたい達も食べなきゃな」

あたいの言葉にシュンとするコイツ。
コイツ、実はかなりのすけべじゃねぇのか?
ま、いいや。あたいだけにすけべなら許してやる。
けどな、もし浮気をしようもんなら……丸太に縛り付け、太平洋単独横断させっからな!
185104:2007/04/17(火) 20:48:44 ID:0e40Yo2k
オレはもうダメだ、ワッフルが尽きちまった。
>130よ、あとは任せ……た
186名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 20:56:31 ID:No2y6zCf
甘いよ、甘い
もう、おら腹いっぺえだぁ
187名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 20:57:48 ID:No2y6zCf
上げちまったスマン
188名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 20:58:03 ID:y6RiH8lv
GGGGGGGGGGJ!!!!!
縁さん可愛いよ縁さん
189名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 22:21:19 ID:8iifH4JM
ワフッル
190名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 23:20:12 ID:3DRZkBsB
これは……!目から流れ出る汗でワッフルが塩っ辛いぜ!
191名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 23:32:27 ID:ZdgUcnGJ
喜多さんkit a
192名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 00:12:49 ID:NwelbK5p
縁さんがktkr!
喜多さんもktkr!!
あとはカレーワッフルだけだ!!!
193名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 00:13:27 ID:qM78KwjM
  _、_ ∠…
( ,_ノ` )y━・~~~
 
 
 
     ∩
( ゚∀゚)彡ワッフルワッフルワッフル!!!
  ⊂彡
194名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 01:35:24 ID:41rY2gc0
同志>>169よ、いつか来る春の日を共に待ち続けようではないか。
ゆかりちゃんも、百合さんも、薫さんも、水晶さんも、いつか帰ってくる。

しかしこのスレは本当に良いスレだ。
甘いものが過多になってちょっと胸焼け起こしたよ。とても心地よい胸焼けを。
195130:2007/04/18(水) 03:38:53 ID:PIBc3W4L
>>104
GJ
104のそしてこのスレのワッフルが伝わったぜ
投下します


あいつとは恋人の関係になって、そして、あいつの部屋で契り愛し合った。
最初は痛かったけど、けどなんていうか心が満たされたというか。あいつに抱かれてると安心するというか。
ってこんなこと言わせんじゃねぇよ。白海に沈めっぞ!


まぁそんなこんなで季節は春になった。桜が見ごろだと池のマサから聞いた。
なら丁度良いと私はあいつを花見に誘った。
あいつはどうやら近くにある桜の名所だと思っていたようだがそこではない。
名所どころか一本の桜しかない所。そこが私の目的地だ。
田舎の方へ向かうバスに私たちは乗った。
猫にゃんと海の話に花を咲かせたため、バスに乗る間は少しも退屈しなかった、

バスから降りる。
あいつの手を握りながら、足を進める。
舗装された道路から畦道へ、そして草地に入ると一本の桜の木が見えてくる。
桜の木の下まで行き、そこで足を止める。
「ここは地元の人も来ない所なんだ。一本しかないからすぐ飽きるんだろな。
けど、母さんがよく連れて来てくれた。母さんの…あたいのお気に入りの場所なんだ」
そういってあいつの方を向く。あいつは桜を目を細め見ていた。
「わりぃな。こんな寂しい所よ。けどお前をどうしてもここに連れてきたかったんだ。
だからこれは付き合ってくれたお礼だ」
196130:2007/04/18(水) 03:40:25 ID:PIBc3W4L
私はこっちを向いているあいつにキスをした。
驚くあいつの顔、なんだよ。悪いかよ。あたいからキスしちゃいけないのかよ。
「こっちこそお礼したいな。こんなに綺麗な桜を教えてくれたんだからさ。」
あいつは微笑ながら言い、あたいの腰に手を回してキスをしてきた。
「ん…そういってくれると嬉しい。ん、ちゅ」
あたいはそう言いまた唇を合わせ、啄ばむようなキスを重ねる。
何回目かにあいつは舌を入れてきた。だめだ。それをしたら…
けどあいつはあたいの舌に絡ませてくる。絡ませる度にあいつの甘い唾液が入り、あたいの思考が少しずつ麻痺していく。
「んん、ぢゅ、っぱ…ふぁ、、ら、、めぇ」
あいつがゆっくりと舌と舌の絡みを解き、口を離した。
「ごめん。もう我慢できないや。ここでしよう」
「え…な、な、何言ってるんだ。もし人が来たら…」
「さっき地元の人も来ないって言ってただろ」
「けど、だからって外でなんて…あっ、、」
上着を脱がされブラをズリ上げられて、直接胸を触られる。
「バ、バカ、ダメだってば、あ、揉むなって、ぁん」
「愛してるよ。縁」
「あ、あたいも、ん、愛してるけど、ここは、だ、ひゃぅ」
いきなり胸の中心を爪で弾かれる。
それはダメだ。あたいがあたいじゃなくなっちゃう。けどダメだ、ここは外…誰かに…
快感に抗っていた所にあいつはさらに追い討ちをかけてきた。
胸をいきなりしゃぶられた。それも執拗に乳首だけ
「そ、こはぁ、ぁあぁーーー」
すべてが真っ白になった。
もうダメだ。もう考えられない。外だなんて関係ない。見た奴はベーリング海に沈めればいい。それだけじゃないか
「いったの?」
「はぁ、はぁ、ぅ、うん。もう我慢できないよ。お願い、頂戴」
「俺もだよ。挿れるから、桜の幹に手をついてお尻をこっちに向けて」
「え…うん…こ、こう?」
「もう少しお尻をあげて、スカートをたくし上げるから。…すごいよ。Hな汁で下着がぐちょぐちょだ」
「ん、言わないで。だって、だって」
「もう下着の意味ないね。脱がすよ」
「ぅう、恥ずかしいょ…」
「縁の大事な所がはっきりと見えるよ。桜よりも綺麗だ」
「バ、カ、そんなこ、ふぁん、んっ、だめぇ、いきなり、そんな、深いよぅ」
「ゆかり、すごい、すごい熱いよ」
「ん、そんな激しくされると、、たってるのが、きつい。」
「頑張って、俺も頑張るから」
「ぅ、うん、が、頑張る。はぁはぁ、んん、だめぇ、膣が、壊れるよ。だめぇ、もう、もう、いく、いっちゃうょ。一緒に、いっしょにぃ」
「縁、だめだって、そんなに、締められると。いくっ」
ドクン!、ドピュドピュ!ドクッ、ドクドク

熱いものがあたいの奥に放出している。
子宮が満たされ、そして余った分が接合部分から溢れ出る。
197130:2007/04/18(水) 03:41:29 ID:PIBc3W4L

「はぁはぁ、縁、ごめん。今度はあの、できたら、これを綺麗にしてくれないか?」
そういってあいつのをゆっくりと抜いた。抜いたことで精液がより零れて、地面に白い水溜りを作る。
「はぁはぁ、ぅん?綺麗に?」
「そう。舐めて綺麗にしてほしいんだ」
「はぁはぁ…ぅん。わかった」
あたいは振り向き、あいつの前に跪いて、あいつのをキャンディアイスを舐めるように舐めた。
「ん…気持ち良いよ」
段々と舐めるたびに、あいつのが反応して、何か愛らしく感じる
「そのまま咥えてくれないか?」
「ん…ほう?」
あいつの感じる所が見たくてあたいはどんどん攻める。
あいつが感じれば、あたいの奥がきゅんとしてあそこが濡れてくる
「ん、あっ、気持ち良いよ」
「ちゅ、ちゅ、ぢゅ、ぢゅば、んん」
もっと、もっとあいつを感じさせたくて責め上げる。
「縁、ダメだ、激しいって。あっ、いく」
ドピュドピュ!ドクドク、ドクン
「んんーーん、こく、こくん、こく」
「あ、飲んだの?」
当然とばかりに頷く。
「縁…ありがと。気持ちよかったよ。今度は縁を気持ちよくさせてあげるね」


日も傾き、カラスの鳴き声が聞こえる
「お前、本当にバカだろ!外だぞ?それもあれから三回もだしやがって。お前は畜生か?やっぱり猿か?」
「ごめん、ごめん。けど縁だって満更じゃなかったでしょ?」
その言葉で夕日で赤い顔が一層赤くなった。
「てめぇ!!今度日本海が見ながら入れる温泉に沈めっぞ!!」
「それってもしかして青森の不老不死温泉?海が目の前にある露天風呂ある所だよね?」
「な、なんで、知ってるんだ?ゴ、GWに行くぞ、もう新幹線とってるんだからな」
「うん。縁と混浴か〜楽しみだな。」
「てめぇ、絶対沈めてやる!!」
「うわ、怒るなよ」
そういって、あたいはあいつの手を思いっきり握ってやった。
「てか、下がスースーするんだけど…」
「まぁ…縁が穿いてたのはもう下着としての役割果たせないからな」
穿いてきたものは余りにぐしょぐしょで穿くことができなくなった。
「確かにそうなんだが。しょうがない。お前の家で洗濯させてくれ」
「勿論。ご飯も一緒に食べよう。今日も親いないわけだし」
「…それは、つまり…」
「うん。さっきの続きしよう」
「……キスできる体勢でなら…良いよ…」
「Hが好きな縁も大好きだよ」
「!!てめぇ!!マリアナ海溝に沈めてやるーーーーー」
198130:2007/04/18(水) 03:46:42 ID:PIBc3W4L
これがみんなのワッフルの結晶です。
自分の力が至らず、まだまだなものに…orz

145氏
任せた。猫耳…

199名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 04:07:24 ID:uLFr+5VW
白海ってどこにあるんだ?GJ!
200名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 11:41:12 ID:CdphvoPX
>>195
ワッフルワッフル

>>199
北極海がロシアに食い込んだところ。
サンクトペテルブルクの北、フィンランドの東にある。相当寒いと思われ。
201名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 16:07:44 ID:fWGDqW3R
>>198 GJ!!!

>>199 おまけに他も調べたw
白海       ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B5%B7
ベーリング海  ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%B5%B7
不老ふ死温泉 ttp://www.furofushi.com/  …ホントにあったのねw
マリアナ海溝  ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%8A%E6%B5%B7%E6%BA%9D

そして池のマサ……w
202名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 16:16:03 ID:NwelbK5p
ふと思ったがここまでしたら親父さんが彼氏を沈めに・・・

あ、泣いて喜んでたか
203130:2007/04/18(水) 17:40:10 ID:PIBc3W4L
>>201


不老不死温泉は青森に実際にあります
実を言うと人が多いから一緒に入るのは無理
早朝に一緒に入ろうとしたわけだが、お年寄り早い…
景色はかなり良いです
と少し故郷の名所紹介

>>202
親父さんは海でなく、山を愛しているから…
泣かせたらガクブル
204名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 04:07:43 ID:vgFtEOCw
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル

ゲボッ!やべえな・・・・食べても食べても減らねえ。腹一杯になってきやがった・・・・
だが・・・だがっ!絶対全部食べきってやるー!!!!!!



ということでネコミミ物投下を待つ
205名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 12:24:15 ID:tYr+fMLn
     ,一-、
    /三 l |
    ◎◎-っ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ´∀//  <  >>130のワッホルが甘すぎて虫歯になったんですがね
    ●.Yゝ ヽ  \__________________________
  _ノ‖ | / ノ
 ̄|大坪|\ ̄
206名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 23:19:02 ID:gbdlzicF
ツクバさんのページのアドレスワカンネorz
207104:2007/04/20(金) 00:13:58 ID:HlgC1LMu
>>206
http://tukuba.free100.tv/ に移行されてるよ
208名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:15:03 ID:HlgC1LMu
コテ消し忘れてたort
209名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:18:55 ID:5L2yViEc
>>208
dクス!
210名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:17:10 ID:Labaw0DM
喜多さん一話追加されてた
211130:2007/04/21(土) 01:33:43 ID:5Kb76Zcb
盲目の気が強い女の子ってどうよ?
〜〜に連れて行きなさいとか本読みなさいよっていつも振り回すけど
手術が近づくとしおらしくなるみたいな
職人さんに書いてもらいたい
212名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 02:30:07 ID:sOnvAXZL
>>211
なかなかよさそうだが盲目スレに行けとか言われそう
213名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 02:40:11 ID:w0+GKj6z
複数のスレに当てはまる作品なんていくらでもあるから、作者がふさわしいと思った場所に投下すればいいんでないか?
214名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 03:29:09 ID:4JYZCOCJ
そのネタ貰っちゃおうかな?

とある外国の大富豪の家に産まれたお嬢様は目が見えず、
不憫に思った親が甘やかしたためにわがまま放題の娘に成長する。
彼女のわがままに使用人もついていけず、新たな使用人を雇うことにした。 
その使用人は遠い異国の日本から来た青年でその青年と過ごすことで彼女の心に変化が表れる。 

こんな感じの話を思いついた。
215名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 03:33:01 ID:i+psHFtE
>>214
よし!
やっちまえ!書いちゃえ!
216名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:18:50 ID:5Kb76Zcb
コテ消し忘れてた
>>214
書いちゃいなよ
217名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:28:22 ID:5Kb76Zcb
あげてしまったorz
すまない
ベーリング海に沈んでくる
218名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:14:36 ID:sOnvAXZL
ベーリング海でゴジラを思い出した俺

気の強いゴジラがしおらしくなる瞬間に…
219名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:17:45 ID:qcHSUEPW
>>214
めがっさ読みたい!!
220名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 19:27:31 ID:0sUMNoxE
盲目スレが過疎ってるし、あっちに投下してここで告知するって形の方が嬉しいかな。
あのスレ落とすには忍びない……
221名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:04:00 ID:/+o/eegY
>>220
両方に落としちゃえ!
222名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:34:53 ID:8KEaq0Bt
>>218
紐育で生まれた巨大イグアナは死んで当然。
シリーズ初期は反核反戦を掲げていたのに、シリーズを追うごとにそのメッセージがかすれてしまった気がする。
223名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 10:27:09 ID:HxEznXue
ゴジラの話ばっかりしないでよ!!
私だって、アメゴジよりエセSFに堕ちたファイナルの方が死んじゃえ、くらいの話は出来るけど、、、
224名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:08:59 ID:aaohUn25
「なぁ」
「るっさいわねぇ。あたしは誰かさんが第一志望で目指してるとこに対する評定を少しでも上げようと必死で勉強してんの。それを邪魔しようってあんた何様のつもりよ?」
「あー、一応カレシって事で」
「だったら大切な彼女が勉強してるのを邪魔しないで。それともあんたはあたしと一緒に大学通いたくないんだ。わーなんて薄情な人なんでしょうか」
「だから、別に無理して俺の第一志望目指さんでも、俺が」
「五月蝿い!そんなのあたしのプライドが許さないわ!いつまでも誰かの下になんていてやんないんだから例えそれが大切な親だろうが大好きな彼氏だろうが関係ないのあたしが1番になるのトップになんちゅっ!?」
「ふぅ………ちょっと落ち着け」
「……………もっかいキスしてくれたら、落ち着くかも」
225名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:11:17 ID:aaohUn25
スマンかった。


原稿用紙5枚なんて無理です。
226名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:25:40 ID:tlz6UjJN
>>225
短編も気軽に書けて&読めていいんじゃないだろうか。 GJ。
227名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 04:02:30 ID:W8LsKsM7
>>223
後の「気の強いゴジラっ娘」の誕生の瞬間である。
228名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:10:28 ID:Rm9vP8z+
>>227気が狂ってもそんな物に萌えられそうもない。
とゆうか獣姦?
229名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:18:55 ID:GNhx3p7l
>228
こんなゴジラっ娘はどうだ?
クールで群れるのが嫌いな女の子のパジャマが実はゴジラの着ぐるみだったと考えるんだ。
230名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 04:23:28 ID:tZdjIZv7
ドジラ思い出した
231名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 05:12:59 ID:BFNha5o6
お待たせ。
『本当に遅いわね!女の子を待たせるようなヤツ踏み潰すわよ!』
本当にごめん。なにしたい?決めていいよ?
『んー…ゴジラの映画見に行くか、ゴジラグッズ屋さん巡り…♪』

……実はさ、今日渡したい物があるんだけど…。
『なに?等身大ゴジラ?』
残念ながらもうちょっと小さい物なんだけどさ…。
『じゃあゴジラのフィギュア…?』

……ちょっと違うんだけどね、開けてみて。
『なんだろー…、つまんない物だったら怒るからね!あー!ゴジラの着ぐるみにゴジラの足のスリッパ!……アンタにしてはやるじゃないっ、……ビデオ屋さん行くわよ!』

ビデオ屋さん?

『ゴジラのDVD借りてうち行こう♪別に深い意味はないからね!………………別に着てるトコ見て欲しいとかじゃないんだから…///』

顔真っ赤だよ?
『うっさいわね!別に期待してるとかじゃないんだから!!それ以上言ったら焼き殺すわよ!』
232名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 11:02:24 ID:6GLO3D1J
>>231
ニヤニヤが止まら(ry


……まさかワッフルの人じゃないよな?
233名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:48:00 ID:Rsbfb6nB
>>228だが俺は別人格に乗っ取られたられて精神が狂ったらしい。
>>231に最強に燃えたよ。とゆうかそれは女の子?それともメスゴジラ?
234名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 07:08:53 ID:6ppjDKLx
ツクバさんが順調に更新してくれる(*´Д`*)
235名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 16:06:50 ID:LrM9lJqU
おまえら、ゴジラ本体に萌えれないなんて本当に妄想力者か?映画を見てれば萌ポイントなどいくらでもあるぞ?

双子のショタもすら君達に緊縛プレーされるごじらタン
「ら、らめぇー!しっぽ噛んじゃらめなのぉ!」
ビオランテに触手攻めを受けるごじらタン
「くぅっ…き、気持ち悪いだけ…なんだから・・・ああん!」
モゲラくんのドリルでちょめちょめされるごじらタン
「ふぁぁぁっ!ちょ、調子に乗ってると、焼きつく…ふにゃぁん!?」

 ほうら?萌えてきたろ?
236名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 20:47:30 ID:HtFcbXpz
>>235
頼むその妄想を具現化して擬人化スレに来てくれ
237名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:28:18 ID:l1WQ8VNQ
背向け火炎放射飛行の時

「わははははー!ぼくだって飛べるんだぞー!」

と言いながら見当違いな方角に飛んでいくぼくっ娘ドジラをイメージさせられた。
238名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:37:15 ID:JGvm8sKY
ヘドラにスライム責め
キングギドラに3P
メガギラスに輪姦
オルガに飲み込まれ全身責め



擬人化じゃなくて怪獣の状態で想像してしまった
orzオヴェ
239名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 04:01:49 ID:2+RFoVfs
さちねえさんマダー?
240名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 05:19:05 ID:Wg/OSgBR
気の強い猫やくざ娘はまだか!?
ずいぶん投下されてないんだが。縁さんカモーン
241名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 06:29:21 ID:mKlCGQL9
>>240
とりあえず>>1からスレを見直すと幸せになれると思うよ。
242名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:18:01 ID:JbQtwbLU
下がってるからアゲ
243231:2007/04/30(月) 03:53:00 ID:AZhJg7VL
>>232氏、ワッフルの人なんて滅相もない、前スレ918だったり…。
>>233氏、一応231はゴジラ好きな女の子、それだけではなんなので>>235氏触発されてゴジラver.が浮かんだので投下







「ちょっと聞いてる!?」
あ、うん。聞いてるよ?どうしたの?
「私は気を遣ってあんまりビルとか壊さないようにしたのに、あいつらったらか弱い女の子に向かって撃ってきたのよ!あんまりにもムカついたから東京タワー引っこ抜いて周りグチャグチャにしちゃった!」
周りってミットダウンも?……そっかー…。
「多分ね、な、なによ!そんなに落ち込んで。私の体の心配より先になんでミットダウンで落ち込んでるのよ!」
いや…、あそこに入ってたお店にお前の新しい首…いや、ネックレス頼んでたんだけどさ、駄目になっちゃっただろうなーと思って…。
「え?!なんでそれを早く言わないのよ!そしたら……ごめんなさい…せっかく君が私に…」
なにも泣かなくてもいいのに…、ほら、今のヤツ、ミサイルとかでボロボロになっちゃってたからさ。また頑張ってバイトすればいいだけだしさ?でも…。
「…ン……あんまりボロボロにならないようにするから…ごめんね…いつも心配ばかっ…ンッ!尻?
244231:2007/04/30(月) 04:00:51 ID:AZhJg7VL
「…ン……あんまりボロボロにならないようにするから…ごめんね…いつも心配ばかっ…ンッ!尻尾足で踏んじゃやぁっ…!」
あんまり建物壊したり人踏んだりしちゃ駄目だって言ったよね…?
「それはっ…!ンッ…ぁっ…もぅしなっ…!ひぎっ…そんな足の指で…!!しない!からっー…!しっぽはだめらのーー…!」

ちゃんといい子にしてたら新しい鎖…ネックレスあげるからね?分かった?
「ぅんっ…!いい子になっ…ああぁぁぁっ!!」




てのが浮かんだw
途中で切れちゃったので文章が二重になってて読み辛くてこめんorz
ゴジラに踏まれてkry
245名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 04:06:05 ID:WibP3Whh
>>231
不覚にも萌えた。
…つーか ン!尻 にワロタw
246名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:15:34 ID:tbghdAe1
さて、五月になったからいつものアレを

ええい!注文したカレーワッフルはまだ来ないのか!!
247名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:23:37 ID:9vCVdk1I
ら、らめぇ・・・・・・か、体が熱いのぉ・・・・・・ ああ、メルトダウンしちゃうっ!
見てぇっ! メルトダウン見てくだしゃいぃぃぃい・・・・・・。

すまん。
248名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:29:11 ID:wkcA+r7t
ええいお前ら!まだやくざ娘が裸エプロンでカレーワッフル(inゴジラ肉)運んでくるSSは出来んのか!?
まあ、マジな話やくざ娘とか新作とかゴジラ娘とか投下してほしい。
俺に文才があればなぁ
249名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:36:07 ID:SKGlKRqz
ゴジラが好きな娘はいいけど、擬人化は勘弁してほしい。スレ違いだと思うよ。
250名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:58:13 ID:9vCVdk1I
>249
むしろ擬人化しないで「ゴジラ娘」とか。
251名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:04:18 ID:SKGlKRqz
>>250
もっとムリww
252名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:26:20 ID:OEz1hZKH
ひと昔まえは、粗野で乱暴なことを怪獣になぞらえて、怪獣娘と言っていたわけだから、一般的には揶揄。
代表格として「ゴジラ娘」、ふつうに乱暴で気が強い娘として通じるな。
擬人化、というか、まるで怪獣の特徴を人間の性格に反映したような強気娘、って範疇なら、多少は良いか?

レッドキング娘:バカで乱暴な女の子。てきとーな説得にころりと騙されてしおらしくなる。

「ススムのバカー!! どーして今日、掃除当番なんて引き受けてるんだーっ!!
 せっかく今日、帰りにクレープおごってもらうつもりだったのにーっっ!!」
「いや、掃除当番は先週から決まってるし・・・」
「えーい、そんなことどーでもいいもん!! とりあえず殴らせろーっ!」
「ちょ、まっ、えーと、掃除当番やってるのは、お前のためなんだ!」
「は?」
「お前、教室でエッチしてみたくない? 俺とお前が当番で最後まで残ったら、出来るんだぜ?」
「え? ・・・じ、じゃあ、教卓の上でもできる?」
「できるできる、できるともさ!」
「・・・じゃあ、おとなしく待ってる・・・」
「(手伝ってくれないのか・・・)」

ジラース娘:クラスでも目立たずにいた女の子だが、付き合ってみると実は暴れ者の怪獣娘。
        首筋、うなじが弱点で、そこを攻めるととたんにしおらしくなる。

とかなら。



さくら、怪獣じゃないもん!
253名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:28:40 ID:BcGBe4/b
>>252
ちょw教卓w
254名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:57:44 ID:NkhxIDGA
シーボーズ娘とか可愛すぎじゃないか!!(;´Д`)ハァハァ
255名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:58:25 ID:BthQw0Dk
ツインテール娘:髪型がツインテール。


「ちょっとバカ兄! 学校でそういうことはやめてって言ったでしょ! はっ、うんっ・・・ダメだってばぁ!」
「・・・・・・わかった、じゃあ辞めようか。」
「ちょっと待ちなさいよ! 中途半端なのは卑怯よ!」

「・・・・・・お前さ、あの愚鈍野郎に告白されたんだって? そいつにさせたらどうなんだ? ああ?」
「・・・・・・私にはお兄ちゃんだけだもん。 ・・・・・・それに鈍いのはどっちよ。」
「・・・・・・そうか、疑って悪かったな。」
「バカ兄ッ! そんなところ舐めッ・・・アアっ!」
「おまえのココ、エビみたいにうまいぜ・・・・・・。」
「あっ・・・バカァッ!」
256名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:26:17 ID:NkhxIDGA
ハァハァしといてなんだが怪獣娘はスレ違いじゃないか?

>>255
泳ぎが得意で陸上では常に逆立ちと申したか
257名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:36:45 ID:BthQw0Dk
あげちまったい
258名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:39:53 ID:OEz1hZKH
あくまでも「気が強い娘がしおらしくなる」をはみ出さない範疇で、
そういう女の子の性格バリエーションだと思えばいいのでは。

どんな風に強気で、どんなきっかけでしおらしくなるのか、
その発想の一助になるならば、いろんな雑談が許されるんじゃ無かろうか、このスレで。
もちろん、別に怪獣にこだわる必要はないけど。
259名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:45:11 ID:BthQw0Dk
上げたうえに他スレに誤爆したwww
260名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:49:07 ID:BthQw0Dk
誤爆先がココです。すみません・・・。
261名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:47:46 ID:wwIv4ax2
>>256
グドンみたいな鞭持ったS男に食われてしまうと見た。
262名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 06:13:15 ID:qf8QyEUK
>>255
>ツインテール娘

さか立ちしているのですか?
263名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 13:03:53 ID:ayrhzf+Z
ツクバさんのサイトが更新してたよ。
264名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:08:38 ID:KryHqEBu
質問。
>>252のジラース娘は、果たしてこのスレの範疇にはいりますか?
265名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:43:47 ID:ayrhzf+Z
>264
オレは違うと思うね。
あくまでも普段は気の強い娘がしおらしくなるのに萌えるんであって、
普段はおとなしいと思われてる娘が急に強気に出るのとは逆だと思う。
例えるならツンデレとデレツンぐらいに違うと思う。例えになってないかww
266名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:53:56 ID:KryHqEBu
たしかになぁ・・・。
書いたはいいものの、ここのスレで良いものか、ちょっと迷っちゃったんだよねぇ。
とりあえず別のスレに投下してくる。
回答ありがとー。
267名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 05:52:15 ID:cH3Htmfg
>>266
まぁ待て。
一応投下してみようぜ。
268252:2007/05/04(金) 20:16:41 ID:FlpHtMR7
ジラースの跡形があまり残っていないジラース娘ですが、
内容的にこちらのスレから外れてしまったようなので、別スレに投下しました。

でも、こちらのスレで生まれた雑談ネタだから、やはりこちらのみなさんにも読んでもらえれば嬉しいです。

かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その12】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164655218/175-192


スレ違いにならない範疇で何かネタが出来ましたら、今度はこちらにも投下したいと思います。
269名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:40:14 ID:RnoB46Sq
保守
270名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:47:54 ID:q1XIrnjJ
過疎ってるなぁ・・・
アゲ。投下待ってる
271名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:27:36 ID:nRaEF2pQ
一応、こんなスレもある。
擬人化総合SSスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176796139/
272名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:42:30 ID:GoGW8744
ちょww何この過疎!?まさかこのジャンル寿命!?
273名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:19:38 ID:dHErxTD5
…口惜しいが、そうかも知れん。
そもそもツンデレとかぶるからなぁ。
274名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 12:56:10 ID:hc1+Nrg1
カレーワッフルを見るまでは死んでも死にきれない!
275名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 13:29:11 ID:JmyRVv3P
万が一の時は作家さんさえツンデレスレに移住して生き延びてくれれば
それで良し!このスレ死すともワッフルは死なず!
276名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 13:34:55 ID:f5kq4r1I
>>275
あっちも1人ががんばってる状態に近いからなあ。
その人がいなくなったらヤバイ。
277名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 14:59:21 ID:V1wq+zMN
ツクバさんが禁断少女スレに落としたSSを見るかぎり、あの人はまだ気の強い娘を書いてくれると思う。
278名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 18:31:46 ID:8WwkYJ2c
>>274
いつ注文したんだっけ?
279名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 03:06:20 ID:ommP/aHL
>>278
1万と2千年前から注文してる
8千年過ぎたころからもっと食べたくなった
280名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 08:04:23 ID:9yDVgGL9
あえて言おう
ヤクザ娘はツンデレで無いと
彼女が生きるスレはここであり、死ぬスレはここであると
281名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 08:08:39 ID:t2vAosxa
まあまあみなさんおちついて
職人さんたちはネタ探しに歩いているのですよ
282名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 08:23:06 ID:eE9dXYFD
そうですよ、落ち着きましょうよ。職人さんも自サイトの更新で忙しいんですよ。
ところで今生存が確認出来る職人さんは誰がいるんだ?
283名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 10:55:17 ID:+Pax2/fP
今パッと思いついたのはツクバさんと足軽大哥。
284名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:03:43 ID:5fHL3gqK
生存確認されているのはお二方か。
足軽さんはもうここには来ないのかな?
たまにはここで喜多さんを読んでみたいっす。

285名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:43:24 ID:sEj3dgT5
たぶんromってるんじゃないかな?
286名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:51:30 ID:OjrN5qS+
話は変わるけど、ツクバさん更新してたよ
287231:2007/05/13(日) 05:24:20 ID:wcotoBmJ
SSはこれが初なので文章が破綻しててスマソ、一応イベントネタなので投下してみる…
あんまり気が強くならなかったよorz



「あのさー…、どこ行くんだよー」
私の10m後方をブツクサ呟きながら歩く優人の質問を無視し、構わず歩を進める。
「いいからついてこい!」
本当に伝えたい言葉はこんなことじゃないのに…。
本当はこんなに離れて歩きたい訳じゃないのに。
空いた彼の隣ばかりが気になり何度も振り返ると「別にはぐれたりしねーから大丈夫」とどこまでも鈍感な彼らしい言葉が返ってくる。
「迷子にならないか心配なだけだ!」
なんでこの口は『はぐれたら嫌だから手繋がない?』の一言が言えない!
思わず眉間に皺が寄る、好きな相手と歩いているのに…。
288231:2007/05/13(日) 05:29:09 ID:wcotoBmJ
情けない気持ちがこみ上げてきる前に目的地に到着したのは幸か不幸か。
「ここだ…。入るぞ…」
優人に指で指し示しながらこじんまりとしたフラワーショップに入る。
そこは今日までということもあるのだろう、大量のカーネーションが店先に飾られていた。
「そっかー、今日は母の日か…」
一瞬だけ優人の表情が曇る、それは仕方無いのかもしれない…。
「すみません、ピンクのカーネーションを17本、花束で」
一瞬、定員さんがキョトンとした顔をするもそこは接客業、すぐに微笑みを浮かべて作業に取りかかってくれる。
「でも凜トコの叔母さんなら花とかよりお菓子の方がいいんじゃないか?」
優人の言葉通り、残念ながら私の母は花束を贈って喜んでくれるような女性ではない、母にはちゃんと三軒先のケーキ屋に数日前から特大のワッフルを頼んである。これはー…。

289231:2007/05/13(日) 05:32:26 ID:wcotoBmJ
「まぁな…」
「お待たせしました、こんな感じで大丈夫ですか?ピンクだったので少し可愛い感じにしてみたんですが」
店主の声に振り返ると緑を多めに使ったあの人にピッタリのミニブーケ風の花束で。思わず頷き、イメージ通りの花束の代金を払うと先程から食虫植物に夢中だった優人の前に差し出す。
「俺が持つのかよ…」
心底嫌そうな優人の背を叩き、花束を持たせると駅へと向かって歩き出す。
「お前家逆…」
「叔母さんのトコ、行こう…」
面食らった顔の優人、漸く私の真意が分かったらしい、そして花束の贈り主も…。
「あー!ちょっと待て!」
突然、呼び止められ再び花屋へと戻る優人の行動に首を傾げながらいばしその場で立ち止まる。
再び店から出てきた優人の手には鉢植えの赤いカーネーション。
それを私に差し出す。
「カーネーションなら…」
「叔母さんに」
少し照れたようにはにかみ、普段より早い歩調で歩き出す優人。
似合わない…、思わず笑ってしまった。
「それより!なんでピンクなんだよ!普通は白だろ!」
笑われたことが恥ずかしかったのか少し不機嫌な優人の声…。
いつまでも変わらないそのクセに胸が熱くなる。
「白じゃ寂しいじゃん…。だから赤を混ぜてピンク。それよりうちの母には良かったのに」
安易な理由だったが仕方無い、それしか思い浮かばなかったのだから。
「………」
「どうした?」
珍しく歯切れの悪い声で聞き取れなかった言葉に聞き返す。「…っ!」
「オバサンがいなかったらお前もいなかった訳だろ」
突然、腕を掴まれ引き寄せられた耳元で顔を真っ赤にしながら呟かれた言葉…。
私もだよ…、
母の日、誰よりも大切な貴方を生んでくれた貴女に感謝する日…。
まるでオバサンのように優しい日差しに後押しされて優人の腕に手を伸ばしたー…。
290名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 10:37:42 ID:UeT00od1
ワッフルにつながってるぅw
ってちょっとすると男側の親はまさかカレー?
とにかくGJ!
291名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 10:44:14 ID:OjrN5qS+
なんだ?この体中が痒くなるような甘〜いワッフルは? 
母の日ありがとう!
292名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 02:52:41 ID:pjBy/gHD
沙智従姉さんの続きが気になっていまも待ってる
293名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 03:24:19 ID:GS/5EKRY
GJ!!
最近めっきり投下がへったなぁ・・・・

保守アゲ
294名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 05:54:47 ID:4GUf4m/y
おしっこやうんてぃ漏らすとしおらしくなるよ。
295名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 13:58:56 ID:78TUA95I
296名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 16:21:15 ID:aK5xlxQo
外角低めストライク!
瞬間、ではないのが残念だが無問題!
297名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 11:57:30 ID:6M5f1RDa
有りだけど、どうせならデレになる前から見てみたいな。
298名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 12:16:24 ID:9jE8LTyF
>>295
kwsk
299名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 12:41:31 ID:cRvTuHC3
>>298
『小さな上官様』(昇龍亭圓楽、 アンソロジー「ツンデレ☆ラビュ〜ッッ」(2006年8月、一水社刊)収録)
300名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 13:46:45 ID:9jE8LTyF
>>299
狂おしく感謝。
301名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:14:05 ID:oA66+VJH
302名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 17:31:34 ID:pi0pvGLU
こちとらガキの使いじゃ(以下略
だそうです。
303名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:08:59 ID:k/RI2D68
>>295
続きを待っているんだが、いつになるんだ?
304名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:04:10 ID:Uf4t7Np5
>>303
角煮のツンデレスレに来い。
305名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 07:24:44 ID:5IKcZ3CS
>>303
>>301>>295の中身だけど
トップから入らないとダメみたい
306名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:34:41 ID:pQAF4Unh
>>305
 _     -―-    _
, ', -、ヽ'´       `'´, -、ヽ
! {  /:: "'==、ハ,==" ゙   } i
ヽ`ー,'   `-=・` ':-=・'  ゙ー'ノ 
 ` !      `ー´     l"  お前に言われんでもry
  `ヽ.    , -−-、   ノ 
    /`==ァ'⌒ヽ=='ヽ


307名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 22:40:39 ID:Im/nXWtT
>>305
ありがとう、どうにか見れたよ。
おかげでオッキして収まらない、どうしてくれるんだ!
308名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 04:15:25 ID:gaj51F+W
かそってるなぁ・・・・
投下待ちアゲ
309名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 11:28:26 ID:0+wOD7sb
保管庫で昔の見てたら懐かしくなってしまった。
香織さんとかもう続きはないのかな…
310名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 09:57:09 ID:776Ds/z6
ええい!注文したカレーワッフルは(ry
311名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 11:43:07 ID:b36QMuh2
オレが美味しく頂いたよ。
312ワッフルの中の人:2007/05/21(月) 12:00:28 ID:zaxlsE8z
一旦しおらしくなった子を気が強くさせるのは難しいのよ
ちょっと待っててくれい
必ず書くから!
313名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 12:13:34 ID:776Ds/z6
>>312
wktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwkt(ry
314名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:25:38 ID:p8jv0sQ3
>>312ずっと・・・ずっと待ってるから・・・
だから必ず投下しなさい!いいわね!
315名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 10:55:36 ID:FZutkUL6
自治スレや情報室で板分割の話が出ているので、興味がある方は是非参加を。
316名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:19:17 ID:HpRCUUMA
喜多さん完全に停まっちゃったね(´・ω・`)
317名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 18:31:59 ID:zxS/PQ04
ツクバさんも止まっちゃったね(´・ω・`)
318名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:29:22 ID:mqU1ahPj
ツクバさん更新キター
319名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 22:50:20 ID:vCtDlt3H
まだだ・・・このスレはこんな所で終われない!
320名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:58:00 ID:S6ZG0Vxq
>318
アンタなんかに言われなくても知ってたわよ!まぁ一応は覗いてみるけどね。
ア、アンタ言われたから覗いくんじゃないからね?勘違いしないでよね!
321名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:38:35 ID:YxvEiijd
>>318
ありがとう、愛しt(ry
322名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:55:47 ID:gywO0Xf8
>321
貴様素直クールだな!
323名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:50:39 ID:Rzc1g2qi
>318
…感謝
324名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:36:51 ID:gywO0Xf8
>323
貴様、無口クールだな!
325名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:51:50 ID:vJ4tKaMU
>>318
あれ〜?私のIEがが見当たらないよ〜?
326名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:59:44 ID:iI0X1pa/
渡辺さんか
327名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:11:33 ID:GkZTV7HK
過疎…ついにROMから職人にジョブチェンジするときが来たか…。
俺、今月末までこのスレが持ったら…今書きためてる小説投下するんだ…。
328名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:26:45 ID:CgkBT/kU
待ってる…ずっとアナタを待っているから。
329名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 02:40:42 ID:32OZK0ed
>327
待とう。
君の事、信じてるよ。
330名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 08:22:08 ID:WtLz5aWX
>>329
IDに「OZK0(おつかれ)」を交ぜるなんて、ハイテクニック過ぎるぜ。
331名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 18:51:28 ID:ppDIR0mz
さて、6月になったから恒例のアレを

ええい!注文したカレーワッフルはm(ry
332名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 11:25:01 ID:uoHIZd14
早く来ないかなー
333名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 15:46:29 ID:rOuwsfeX
やくざにゃんにゃん娘を早く投下してくれ!
334名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:38:19 ID:PclTS6tA
ttp://gazoubbs.com/2jia/img/1120016958/193.png
拾った絵だけど妄想の契機にでもなれば
335名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:54:27 ID:E+ZsIgk6
>>334
RED GARDENのクレア?
336名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 19:18:39 ID:8gyOUliB
カレーワッフルの作者いるならとりあえず顔くらい出せとマジレスしてみる
337名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 20:11:41 ID:PclTS6tA
>>336
.......ゴメン

いやその、ね。ちょっとだけ……待っててくれたら・・・書けるかな、って……スマソ
338名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:45:01 ID:UTUmDhYC
>>336
神に対して態度デかいぞ
恐れ多いことを

>>337
今年中にはお願いしますwktk
339名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:10:31 ID:JJmKTw2s
>337
心強い
これであと一年は戦える
340名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:18:50 ID:BH8EE9BC
>339
貴様、ジオン軍だな!
341名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 08:56:31 ID:NSOnOX0+
1年じゃ嫌なの! 10年は戦えなきゃダメなのっ!
342名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:15:02 ID:CNgYY9ui
一年で終わらせてやんよおぉぉぉーー!!
343名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:40:20 ID:HPbi/eAJ
足軽さん更新してたよ

べっ別に更新無いのが寂しくて毎日の…覗いてたりとか、してないからねっ!
344名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:43:10 ID:qWB/Us7u
>343
ありがとう、君のそんな優しさが好きだ。
345名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 20:50:17 ID:npCBIu7e
>343
うむ、大義である
346名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 13:57:28 ID:OonEnH4z
たまには喜多さん以外も読みたい罠
347名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 19:49:47 ID:av8KSrSd
>>346
どれか一つ選べと言われても困るがな。
強いて言えば淫具屋本舗と竜宮霧香軍曹が読みたい。
348343:2007/06/07(木) 23:18:50 ID:ct0rf3U9
…また私よ、悪い!?

ツクバ屋さんも…更新されてたわよ…べ、別にアンタ達が読めないと可哀想とか、思ってないんだからね!
349名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:21:21 ID:BbLhgy7i
>>348
ありがとう、すぐに教えてくれるそんな優しい君が好きだ。結婚しよう。
350名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:41:42 ID:GELAYmtB
>348
…嬉しい
351名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 03:07:42 ID:XsJqLYbD
足軽さんとこの、続きが気になるナァ。
あれ、ヤンキーに殴られたんだろう?やばいよこわいよ
352名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 04:58:21 ID:P1SnF+R6
足軽さんとこってどこですか?
ググったら足軽の歴史とか武装とか訳わからんのばっか出て来ちゃったよww
353名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 05:01:03 ID:P1SnF+R6
スマン…下げ忘れたorz
354名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 07:20:18 ID:hkldEF5Z
>>352
あんたみたいな新参、もう半年ROMってなさい!
355名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:43:40 ID:ewRwxT2s
>351
パパにぬっ殺されたのではないかと予想
356名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 08:29:14 ID:w7Pcn6PY
>352

一度だけしか教えないからな。足軽堂でググレ。そして、喜多さんに萌え市ね。
357名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 08:57:36 ID:kNPzksS3
>>356
>>354の優しさを無にしやがった・・・。
358名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:42:18 ID:oLg14QYh
>356
>354の優しさはメ欄にあり…
359名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 10:36:52 ID:w7Pcn6PY
>357,358

そおいうのを「ひねくれもの」と世間では言うんだぞ
360名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 12:18:38 ID:qRqqD4mh
世間ではプロトタイプツンデレと言う
361名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 12:28:06 ID:Lj/p9ABR
>>359
釣れますか?
362名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 20:47:32 ID:fR4lETRT
>359
あんたみたいのを2ちゃんねるじゃあ
「野暮」
って言うんだぜ
363名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:32:00 ID:l3I0XWo1
マジレスするといつぞやのボコボコにされたヤンキーじゃね?
364名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:23:44 ID:j4i5FlWb
いや、実は桐野には、姉が居て…
んな事ないか
365名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:34:57 ID:h4/IYgbZ
>>364
超弩級大和撫子と、超弩級ヤンキー娘、どっちが良い?
366名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:21:35 ID:p8B5qwNu
>>365
んー…大和撫子かな…喜多さんと桐野の取り合いとか

あ、でもヤンキーも捨てがた(ry
367名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 02:22:42 ID:NBDvXhuV
早く投下来い
368名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:32:57 ID:ik/vfT2j
ツクバ屋さん、更新確認
369名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:58:18 ID:Zte9GvPC
>368
すぐに教えてくれる優しい君が好きだ。
370名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:52:03 ID:69N5AmCC
>368
ありがとう
ところでこの間、新ジャンルの素直ヒート
見てたんだけどああいうのがしおらしくなる
話過去ログにある?
371名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:14:40 ID:aZ/iXNbB
素直ヒートってなに?今そんなのが流行ってんの?
372名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:41:08 ID:XlEA4yEM
うおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!
達也、好きだっ!!
愛してるぞっ!!
私を抱いてくれぇッ!!!




素直ヒートって、こんなかんじか?
373名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:54:19 ID:9zIgmClK
君がっ!!
抱くまでっ!!
なぶるのをっ!!
やめないっ!!
374名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 13:30:13 ID:dVs0Wq+3
>>373
それ、倒錯したSですからw
375名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:56:41 ID:p7L1TY8o
だが、それはそれで萌えるかもwww
Hの時は受身になっちゃったりね
376名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:18:52 ID:C7gig5Fq
うまく説明できないんだけどいつも違うクラスの男子に
うおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっすきだー!とか
うおぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ私の弁当を食えええ!だの
積極的にアピ−ルするけど男はクールにスルー
男がまれに弁当を忘れてチャンス!
と思っても妹が持ってきたり学食で済ませたり
してから回りする。
通い妻状態を目指して家に行ったけど留守で
男が帰ってくるまで玄関先で途方にくれたりする
そんなスレだったはず。
377名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:57:16 ID:OVC3+YKQ
ググったらまとめwikiあった
http://www4.atwiki.jp/sunaoheat/pages/698.html
378名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:17:29 ID:4tbqGcJG
誰か投下を・・・
379名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 10:26:26 ID:5JTRDpiI
投下はさすがにスレ違いなんじゃ?
仮にするなら、最初はヒートして男にアタックしていくけど全然相手に
されず「うざいよお前」とか言われてしおらしくなり、すっかり元気を
なくしてしまうという感じだろうけど。
380名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 20:57:29 ID:Zi/gKbVl
>>373
何そのジョースター
381名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:52:50 ID:IgngU3Y2
>>379いやいや、素直ヒートじゃなくて普通の作品。
最近全然投下無いし。
携帯からじゃ難しそうだから俺にはできないし・・・
382名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 10:28:32 ID:EPxheLHI
俺は素直スパークが好き。
383名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:41:01 ID:ArnznOvA
素直スパーク、意味がわからん。
とりあえず適当に考えてみた。


ヒート : 常に熱い。

ガラッ!
熱女「うおおおおおっっ!! 達哉、達哉はいるかッ!!!!」

男「おわっ、授業終わるやいきなり駆けつけて来やがった。何事だ?」

熱女「ええいっ、話は後だっ、手を貸せっ!!」

男「なんだ、厄介事か?」

ぎゅっ。

熱女「はーーーーーーっっ・・・・・・・」

男「手を貸せって、・・・握るだけかよ」

熱女「いや、おもむろに達哉の手が握りたくなったんだ、もう我慢できなくてなぁ」


スパーク : 突発的に、瞬間で熱くなる。

1時間目終了。

閃女「・・・・・・・・・・・・」

2時間目終了。

閃女「・・・・・・・・・・・・」

3時間目終了。

閃女「・・・・・・・・・・・・」

4時間目終了。

閃女「・・・・・・・・・・・・」

5時間目終了。

閃女「・・・・・・・・・・・・」

6時間目終了。

がしっ!!
閃女「・・・・・・急にお前の手が握りたくなったッ!!」

男「・・・今日一日一緒にいて、ようやく自分から動いたかと思ったらそれか」
384名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:45:58 ID:ArnznOvA
ゴメン、sage忘れた。
385名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:00:33 ID:sS4032+h
最初「熱女」を熟女と勘違いしてしまい何故?と思ったがGJ。
せっかくだから自分の考えた素直ヒートを投下。
お目汚しですいません。


   ※   ※   ※

女はな、もっと熱く生きるべきだ。


パパがいつもあたしに言っていた言葉がそれだった。
大好きだったパパ。
誰よりも強く、熱く生きたパパ。
さすがにトラックには敵わなかったけど。
あたしが子供の頃、トラックに轢かれそうになった子供をかばって‥‥
そんなパパを見習い、あたしも熱く生きる。
パパのように。誰よりも、何よりも熱く。燃えるように生きる。
天国のパパ、マリコを見守っていて――


「お前が好きだぁぁぁぁ!
  お前が欲しいぃぃぃぃぃ!!」


恋する乙女の朝の発声練習終了。
今日こそは、あいつに告白する。
そのためのお弁当準備オーケー。お昼休みになる同時に学食組(たまにパン組)の
あいつにそっと差し出し一緒に昼食。「大神さんって料理上手なんだね」「ううん
そんなことないよ」「いや絶品だよ、思わずビームを吐いたりお城になったり、海
の上を駆け出しそうなくらい」そんな甘い会話をしてそのまま好きと告げるかある
いは彼の方から告げられてラブラブ状態完了になって帰りは勿論一緒。そして流れ
によってはホテ‥‥ううんそれはまだ早い。最初はやはり彼の部屋の方がいいし。
となる。
というか、する。
今日こそは、絶対に。
そのために色々と調査し、彼の好きな物嫌いな物を調べたんだし。
言葉に言えないほどの苦労と、言葉にしてはいけない行為で。
尚、ストーカーという文字はこの世に存在しない。
本気と書いて「マジ」(語源:立原あゆみ)と読み、
強敵と書いて「とも」(語源:武論尊)と読むように、
ストーカーと書いて「恋する乙女」(語源:雪村小町)と読むのはもはや常識。
何者にも覆せない絶対不変の法則。
さて、もう一回発声練習しよ。


「お前が好きだぁぁぁぁ!
  お前が欲しいぃぃぃぃぃ!!」
386名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:48:40 ID:94XSil/9
ぜひそのまましおらしくなるまで書いてください
387名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 06:57:03 ID:M6i2TCkr
>>385
味王様ワロス
388名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 19:39:05 ID:QpRv2Qt7
何だろう台詞だけだと男らしすぎて微妙だな
ぷよぷよのシェゾとGガンのドモン思い出すし
389名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:25:59 ID:gLQyaAlM
素直ビッグバンを誰か書け
390名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 03:34:44 ID:QBVDe6Ez
素直インディアン

男(放課後の教室でふたり今俺たちはゲームをしている。
互いに相手のタブーを決めて、お互いにそのタブーを誘導して言わせるゲームだ。
俺は紙にタブーを書いて伏せたのに、あいつは俺のおでこに直接書きやがった。
三文字かな?何だろう?)
女「男の好きなものってなに?」
俺が女に与えたタブーは豆腐だ
男「え〜っと。マーボー」
女「ふ〜ん。じゃあ嫌いなものは?」
男「味噌汁。なんで嫌いかわかる?」
女「わかんない。マーボナスって豆腐じゃあダメなの?あ、豆腐はみそし…」
男「はい!俺の勝ち!」
そうゆうと俺は伏せたカードを表にして見せた。
女「あ〜負けちゃった〜」
男「イェイ。ところで俺のタブーはなに?」
女「トイレの鏡で見てきたら?ついでに洗っておいで。」
男「そうだな。じゃあ行ってくらあ。」
俺はすれ違う人にひたいを読まれないように手で隠しながらトイレに向かう。
男「なんて書いたんだ〜」
鏡に写る顔、そのマヌケなひたいに書いてある言葉


「好きだ」


俺は顔をにやつかせ額の文字を消す
急いで帰って俺は彼女にタブーを言おう
きっとあいつもにやついて待ってんだ
391名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 03:40:25 ID:QBVDe6Ez
インディアンはインディアンポーカーから取りました
携帯からだから改行の読みにくさは勘弁
もっと説明した方がいい?あいつは俺にこう言わせたかったのか?とか
でも素直ヒートとかの一個目ってもっと短いからもっと短くまとめたかった
だれか改善してくらはい
392名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 06:52:11 ID:R/zU9ZPF
「なぁ、達哉、勉強教えてくれないか?」

「いいぜ・・・って、俺よりお前の方が成績いいだろ?」

「まぁそういうな。まずは、この漢字なんだが、なんと読むんだ?」

「なになに・・・?
 ガーデニングや農業において、地面を掘ったり、土の中の雑草の根を切るのに使用される手作業用道具・・・

 なるほど、これは『くわ』だな?」

「ちがう!! 間違ってないがちがう!!」

「なんだよ、答え知ってるんじゃないか」

「じ、じゃあ次だ。数字の『数』と、寄生の『寄』、あわせてこれを、なんと読む?」

「ええと、・・・・・・『かずより』?」

「阿呆!もっと勉強しろ、馬鹿め!!
 ・・・もういい、次は英語だ。
 『I LOVE YOU』を日本語に訳せ!!」

「まぁそれくらいなら・・・『アイはユーにLOVEっちゃってる』だろ?」

「・・・・・・達哉、お前、わかっててトボケてるな?」



こんなインディアン。
393名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 11:58:10 ID:zaF7yqdQ
>>392
ルーwww
394名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:17:37 ID:VhxHgeXN
>>391
嘘付かない、かと思ったらインディアンポーカーかよwwwwww
395名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 20:07:11 ID:cvmuiN+Y
素直ヒート
父「そろそろ彼氏を紹介しなさい!」
女「いやだ!」
父「どこへいく!」
女「デートとホテル!」
父「そうかーっ!」
女「お父さんっ、なんでorzなのーっ!」
父「聞くなーっ!」
女「晩御飯いらないからーっ!」


素直ヒートインエロパロ板
396名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:38:59 ID:qFcm2Tjm
【総合】新ジャンルでエロパロ【混沌】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157732209/
397名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:45:39 ID:JX3MuJzU
ツクバ氏更新確認。
398名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:37:37 ID:O39ERDsQ
>>397
 好きです。
 今度一緒に夏祭りに行く時に着る
 浴衣を見立ててくれませんか?
399名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:33:56 ID:9xy81n1b
>>398
貴様、素直クールだな!
400名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:38:39 ID:i6xbRYuJ
いや、ウブ娘がテレテレでデレデレと見た
401名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:53:05 ID:hgctf8Ka
このスレはいつから(ry
402名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:59:08 ID:/MZz9K8Z
いつからかはわからないが、いつまでかはわかる。
誰かが「気の強い娘」を投下してくれるその日まで。
403名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 00:45:05 ID:ClYqX5GX
>>402
終わりなどは無いさ
終わらせるコトは出来るけど
404名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 15:40:53 ID:EJGmahh1
一年以内に素直レボリューションを
半年以内に素直ストナーサンシャインを
一月以内に素直アンビリーバブルを
一週間以内に素直デインジャラスをうpしてくれ!
405名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 01:13:53 ID:bUIAsDJT
>>404
そんなあなたにチャンピオンにて連載中の「GAMBLE FISH」の最萌キャラ
アビィを紹介しよう。
デインジャラス(性格)かつストナーサンシャイン(頭)だ。
406名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 19:30:12 ID:PNlDoxMf
ツクバ氏、更に更新確認。

>>389
 >>397じゃないけど
 君には、金魚模様の浴衣が似合うと思うがどうだろう
407名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:14:59 ID:gywtt3Xw
>>403
じゃあお気をつけて
ノシ
408名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 05:07:58 ID:wJjVfqBW
7月になる前に叫んでおく


 注 文 し た カ レ ー ワ ッ フ ル は


 ま だ か あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! !



409名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 10:33:00 ID:rfA33Guc
>>407が僕自身だと気付いたのは、今更になってだった
410名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 10:45:20 ID:A1ooWa4S
ポルノスレはここですか?
411名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:24:13 ID:X8lvyq3T
誰がうまい(ry
412名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:11:34 ID:+NVl8yte
>>408
量産品の粗茶でよければやるから落ち着け


――――――――――――――――――――


風邪引いたんだって?
「……何でアンタがくんのよ」
いや、皆に頼まれたから
「みんな?」
ああ。皆『行きたいけど用事があるからお前代わりに行ってくれ』とかなんとか。
あと『お大事に』ってさ。
「……ふうん、そう。……用はそれだけ?」
……。……なあ、そんな露骨に嫌そうにしなくてもさぁ。
「……べつに嫌じゃ…」
ん、何?
「な、何でも。…で、まだ何かあるわけ?」
ん。熱はどう? どんな具合?
「……別に大丈夫よ。薬飲んだし」
ふうん…。
「……え、ちょっ、…………」
……。(額に手を当てている)
「…………」
……うん、まだ熱いな、やっぱ。
「……うん」
何か顔も赤いし。安静にしてろよ?
「……うん」
ん。じゃ、俺は帰るから。お大事に。
「…………うん」
413名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:51:23 ID:5CzknLm2
帰るな――――
続け、続くんだ
414名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:50:31 ID:5AVlLFLf
>>412
帰っちゃうのか・・・w
立てたフラグどーすんだw
415名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:18:46 ID:ynqcqkEg
いや、ごめん、小ネタのつもりだったから考えてないんだ

適当に流して雑談でも始めてくれ
416名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:09:59 ID:38kmrHpR
保守
417名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 14:10:48 ID:/h+K5zKR
!!!………。
 「なに?その、鳩が豆鉄砲喰らったような顔?」
ほんと、綺麗だな……って思って。
 「あぁ、浴衣?そうよ、これ一点物なんだから。すごく高かっ…」
いや、君が。
 「………、なっなんか悪いモノでも食べた?」
あぁ、そうか今日は『七夕』か。
 「えっ、知らなかったの?本当に?……アンタって、伝統とか風流とかに全然興味無いのね」
いや、有る意味ぴったりの『日』かなって思って。
 「何?話が全然見えないんだけど?」
あぁ、ごめん。実は明日から××に行く事になって……。
 「××?それ、何処?」
えーと、ココからだと、ほぼ地球の真裏かな。
 「はぁ?なんで、アンタがそんな所に行くの?なんかの罰ゲーム?」
いや、仕事。
 「へー、アンタみたいなボンクラをそんな遠くに送り込むなんて、アンタの会社大丈夫?」
うん。結構、大きなプロジェクトの下準備らしいから……。
 「ふーん……。あっ、あたしお土産は『宝石』が良いなー。」
そうだね。君なら、なんでも似合うと思うよ。
 「ふふん、当然じゃない。で、何日ぐらいで帰ってくるの?」
………3年………。
 「……はぁ?なんか、よく聞こえなかったんだけど?」
あぁ、ごめん。最低、3年。仕事がうまくいったら、5〜6年ぐらいかな?
 「………なに、それ!?」
いや、社運を賭けたプロジェクトだし。それに、自分が今いる部署の独身者が……。
 「この前、アンタから紹介された瞬間に、このあたしを口説いたあの恥知らずは!?」
〇〇君?なんでも、彼には山奥のど田舎に年老いた両親と生まれてまもない病弱な弟と……
 「……実家は隣町で、両親は長期海外滞在中。一人っ子だけど、同居するつもりは無い!!!」
へー、そうだったんだ。色々と大変そうだね。
 「……アンタ、脳味噌腐ってんじゃないの?!……」
はは、そうかも。でも、『期待してるよ』って言われたし……。
 「……誰に?」
〇〇君のおじさん。
 「……なんでソコに、あの恥知らずの身内が出てくるの?!」
うん、『専務』だから。
 「……解かった、よーく解かった……。じゃ、あたし『急用』が出来たから」
そう?ちょっとさびしいけど、今日は本当にありがとう。見送りは要らないから、元気でね。
 「なんで、このあたしがアンタのお見送りなんかに行かなきゃなんないのよ。自惚れんな、莫迦!!!」
そうだね、じゃオヤスミ。
 「……二度とあたしの前に顔見せるな、大莫迦!!!」
418名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 14:11:53 ID:/h+K5zKR
……二度とあたしの前に顔を見せないはずじゃなかったの?
 「うん、そのつもりだったんだけど……」
で、最低3年後まで××に居るはずのアンタが、こんな所でなにしてる訳?
 「……うん、何故か海外長期出張者が〇〇君になっちゃって」
ふーん、やっぱりアンタの駄目駄目っぷりが『専務』より上に通じちゃったんじゃない?
 「うん、多分そうだと思う……。」
会社の為を思う、誰かさんの大英断よね。
 「うん、なんか飛行機に乗る直前に、真っ青な顔の『専務』が〇〇君を羽交い絞めにして引き摺って来て……」
あー、もうあんな往生際の悪い恥知らずの話なんかどーでも良いわよ。で、今日は何の用?
 「……うん、あの……『お土産』駄目になっちゃったから、替わりに……」
どーせ、アンタみたいな安月給取りから、何か貰おうなんて全然思ってなかったから、別に平気。
 「はは、そうだね。でも、ゴメン」
なんでソコでアンタが謝るのかまるっきり訳わかんないけど……、まぁ『悪い』と思ってるんならちょっと付き合って。
 「うん、良いけど……。何処に?」
『独身者だから地球の裏側まで飛ばされる』んなら、絶対飛ばされないように頑丈な『重石』を付けとかなきゃね。
 「?」
……いい、勘違いしないようにコレだけは言っとくけど、あたしアンタの事『大莫迦』だと思ってるから。
 「うん、知ってる」
大変、宜しい。じゃ、行きましょう。




勢いで書いた。今は、後悔(ry
419名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 19:31:26 ID:8qxF4yoT
今日は七夕だよ。
晴れてたら星を見てみようよ。
420名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:10:29 ID:KZL5jPPP
曇ってるんだよ!バカーーーー!!
421名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:30:45 ID:vnIO6pTX
なぁに、曇りで人目に付かないから奴らも余計にイチャつけてる筈さ。
422名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:55:07 ID:d0rY4Uzi
仙台人に七夕の話振られても、「七夕は八月八日」なのでいきなり振っても対応できません。

八月五日から八日に休暇が取れる方は是非一度お越しください。
新婚旅行にどうぞ。
423名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 08:56:05 ID:KSQbfEnd
>>417-418
素直にGJ!
おまいさんと>>422にインスパイヤされて書いた。
勢いだけで書いたが後悔はしてない。




「怒ってる?」
……答えない。答えてなんか、やらない。
「ねえ、怒ってるよね?」
……知らない。こんなヤツ、もうどうでもいいもん。
「ごめんね。どうしても仕事抜けられなくて」
………そんなに頭下げたって、もう七夕は一年先まで無いじゃない!
 そう思ってこのバカの顔を睨み付ける。
 睨んでるのに、コイツはにこっと笑う。そこが気に入らない。
フンだ。ぷいと横を向いてコイツの顔を視界から消してやる。こんなバカ、どっかに消えちゃえ。
「ね、怒ってる?」
しつこい。とうとうあたしもキれた。
「当たり前でしょ!」
 噛み付くように怒鳴ったのに、コイツは嬉しそうな顔をしてる。ホントムカツク。バカ。死んじゃえ。
 あたしの顔を下から覗き込むようにして、コイツは言ってくる。
「客先でサーバー落ちちゃって。僕しか対応できる人いなくて。ごめん。ホント、ゴメンね」
……ホント、コイツはバカなんだから。会社にいいようにこき使われて、体壊しそうになるくらい
頑張って、それでも「僕しかできないから」とか言って文句一つ言わずに働いてる。ホント、バカ。

……いけない。あたしは怒ってたんだった。
「約束破るような薄情モノのことなんか、あたしは知らないんだから!」

 そう。
 せっかく浴衣を新調して、コイツに『キレイだね』って言わせたかったのに!

「うん。あんなに楽しみにしてたのに、一緒に行けなくてゴメンね」
 水に落ちた犬みたいな視線でコイツはそう言ってくる。
 くうううん、というようないじらしい犬みたいな擬音まで聞こえてきそうな表情であたしの顔を
下から覗き込みながら。思わずきゅん、と胸が高鳴ってしまう。恥ずかしい。
「べ、別に、楽しみになんかしてなかったんだから!」
 そう。あたしは怒ってたんだ。忘れてた。

「うん。僕も、浴衣姿、見たかったな」
 聞いちゃいない。
 でも、なんだか嬉しそうな顔でソレを想像してるコイツの顔は嫌いじゃない。
 ぽややんとしてるクセに、目がキラキラとしてて。

 そんな顔で、何かを思いついたのか、突然コイツの目が輝いた。
「そうだ! 来月、七夕行こうよ」
「はぁ? アンタバカ? 来月は八月でしょ」
 働きすぎでイカれちゃったのかと心配になった。どうしよう……。
424名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 08:56:53 ID:KSQbfEnd
「違う違う。仙台だと七夕は八月にやるんだよ」
「へ?」
「七月七日だと東北はまだ梅雨だったりすることが多いから八月にやるの」
「そうなの?」
「うん。花火大会もあるし、パレードや夕涼みコンサートやらいろいろあって楽しいよ」
 八月。来月に、仙台で…コイツと一緒に……
 だめだめ。顔が緩んできちゃう。あたしは怒ってるんだから。
「でも、どうせそんなイナカのお祭りなんかたいしたことないんでしょ」
「東北の三大祭の一つなんだよ。三日間で200万人の人出があるって言ってたかな」
 ぐう…なによ。そんな…楽しそうなモノなら…
「で、でも、そんな大イベントだったら、今から宿なんて取れっこないでしょ」
「だったらウチの実家に泊まればいいよ」
「へ?」
「ウチの実家、広瀬川沿いにあるから。あ、広瀬川ってのは仙台市内を流れてる川で――」

 じ、実家?実家って、それって、ごごごご、ご両親に、しょ、紹介………それって!
 ど、どんな服着ていったらいいのかな!?
 や、やっぱり、シックにパンツスーツで…ダメダメ固すぎる! 
 で、でもジーンズにTシャツだなんてのは絶対ダメだし……スカートで女らしさをアピールしたほうが?
 ああもうっ!なんであたしがこんなに悩まなきゃいけないのよ!

「――動物園も近所にあるし。退屈はしないとおもうよ?」
 そんなことを言ってるコイツの口を塞いでしまおう。あたしは、そう思いながらゆっくりと唇を近づけていった――











こんな二人なわけだが、コイツ両親が世界一周旅行中で不在だということを太白区のコイツ邸に着いて初めて知った
この子が怒り狂ってコイツの耳に噛み付いたのは、そしてその噛み跡をその晩優しく舐めながら嬌声を上げたのはまた、
別のお話。




カレーワッフルはちょっとだけ待っててください。夏の間にはお見せできるかと……
425名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:07:23 ID:HBssvOex
ワァッッッホォォォ!!!


あぁ〜なんか幸せだ
426名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:20:12 ID:hOBSvjI/
くそ、
久しぶりに来てみたらなんかgjなものがあるじゃないか!

続きよろしく
427名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:55:28 ID:mgMEZnq6
ワワワワワワワッフルワッフル!!!!
428名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:17:42 ID:JJg2k8ci
>>423
GJ!
太白区とかローカルに位置関係わかってるだけに無駄に想像喚起するな!

次は嬌声上げてる様を是非
429名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:46:52 ID:On9/0su/
疑問がある。
実はここって宮城県人多い?
俺もそうだったりするし。
430名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:11:13 ID:d0rY4Uzi
ちょw八木山www
ベニーランドの替え歌を最初に歌った奴のセンスは異常。

仙台は東北地方の中でも特に住み良い街の一つです。
東北地方南部の平野にある為、冬の寒さは比較的穏やかで、太平洋側にある為雪もあまり降りません。
春は青葉まつりと仙台一・二高硬式野球定期戦、
夏は東北三大祭りの仙台七夕、
秋は定禅寺ストリートジャズフェスティバル、
冬は光のページェントと、市を挙げてのイベントも多く、四季折々の姿を見せます。
それなりに大きく発展した街なので、ショッピングも充実し、名物である牛タン、笹かまぼこ、ずんだ餅も人気の商品です。
しかしながら、「杜の都」の異名をとる仙台は、市内に緑も多く、自然の多い街づくりを実現しています。
同時に、大学、予備校、専門学校も多く、日本で三番目の帝国大学である東北大学もあり、「研究第一主義」「門戸開放」「実学尊重」の理念の下、「トンペー」と呼ばれ親しまれています。
「仙台人は冷たい」という意見もありますが、一度打ち解ければ、優しく、気の良い人々です。
プロ野球チーム、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地でもあり、今年はオールスターゲームの開催地にも選ばれ、今後も大いに発展していくでしょう。

結婚して一度住んでしまえば、きっとこの街を気に入るはずです。
431名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:14:46 ID:d0rY4Uzi
リロ忘れた。

>>429
俺も仙台人。
しかも長町あたりに住んでる。ドラリオンがちょっと五月蝿く感じるくらい近かったwww

そういえば、だいぶ昔にこのスレで方言談義やったっけ。
432名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:31:06 ID:qJiYSeNM
>417
専務をどう宥めすかして脅し上げたのか気になるw

>423
とりあえず耳噛みプレイを耳舐めプレイについてkwsk

お二方ともGJ!
七夕ラッシュ熱すぎるww

>428-431
ちょwおまいら頼むから是非方言スレにも来て下さいw
過疎り過ぎて雑談すら成立してねーのよw
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159883686/
433名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 13:20:07 ID:06NHkpg+
従姉妹が牛タン送ってきてくれてとてもウマス
434名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:21:43 ID:zC/1qhvt
この春初めて仙台に行った。
牛タンの厚みにビビったがとてもウマーだった。
もう焼き肉屋の薄っぺらい牛タンは食えん。
435名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:33:18 ID:RQisM6eO
岩手県の一部では
「宮城県人(特に仙台市民)の後ろは臭くて歩けない」
という慣用句がマジで使われている。
436名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:04:29 ID:EZcmiStp
仙台市民多いな。俺もノ

つか太白区で広瀬川沿いで八木山動物園に近いて、向山辺りか?
437名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:34:31 ID:XPdufF6t
おいおい……仙台市民多すぎですがな。
太白区で八木山動物園に近い、いや、それ自分ちの近くのようなー。
青葉城まで散歩でいける位置にいる人なら、自分とすれ違ったことくらいはあるかも。
438名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 01:55:10 ID:Sz9B+YUE
都民の俺はいちゃいけないのかな…
439424:2007/07/09(月) 01:57:41 ID:CvpqE6L7
>>438
大丈夫今の俺都民。

>>429
フォーラス地下の北京餃子の鬼盛りな焼きそばがナツカスィ…今でもあんのかな
440名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:00:28 ID:7Uyjk4n7
>>439
今でもそうだよ。
今フォーラスバーゲン中だね…
441名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:25:40 ID:4keGNYWE
くう。群馬県民な俺には話題が振れないぜ
442名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:30:27 ID:CvpqE6L7
>441
地元密着型な気の強い女の子を書くんだ。

なあに「かかあ天下とからっ風」な土地柄なんだからいくらでも気の強いコは書けるだろ?
443名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:01:12 ID:lCkNBDv4
この流れだと
気の強い仙台娘がしおらしくなる話を期待してもいいのかねぇ
444名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 09:57:39 ID:4keGNYWE
>>442
たしかに気の強いやつらばかりだ。若いのもそうだが、おばさん、婆さん世代はほぼ間違いない
445417:2007/07/09(月) 10:42:22 ID:eCF8fw7K
>>432
 いつの間にか居なくなっていても、全然気付かれもしない『当事者』抜きで
 延々と続いていた『壮行会』五次会会場あたりで意気投合の後
 自由恋愛状態(w に、移行したピチピチギャル(死語)が偶然、甥っ子の元カノ。
 しかも、酔った勢いで見せびらかしたらしい『名刺』の会社名に彼女が
 反応してなかったら、危うく甥っ子と『穴兄弟』になりかけてた事は
 婿養子な専務にとっては、絶対墓場の中まで持っていかなきゃならない、『秘密』。

 まぁ、その泣き黒子がめちゃくちゃ色っぽいピチピt(ry が、偶然
 元『当事者』の彼女の知り合いで、結構優秀な『女優の卵』て事は
 本当に、一生知らない方が幸せと思える『秘密』。
 
 


焼きたてウマウマワッフル神の足元に及びもいたしませぬが
せめて『冷凍パンケーキ』あたりになれるよう、これからも
日々精進していく所存にございまする、これにて御免。
446名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 11:19:55 ID:0xWuNJW3
>>435
何でそういわれてるかが微妙に気になる。
447名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 15:33:25 ID:+fNCDl5z
岩手「ちょっと、仙台のくせに側に寄らないでよ!くさいのよ!!」

(‥‥だって、こんな側にこられちゃったらドキドキしてること‥‥
好きだってことばれちゃうじゃない‥‥)
448432:2007/07/09(月) 22:59:44 ID:OkvL7qs4
>445
おk把握したw
解説のお陰で二度美味しかったわw tks
449名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 11:56:36 ID:x0kX6BVM
大阪人の俺はこの流れに乗り切れないorz
450名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 12:33:11 ID:s4a8x5y3
河内弁の気の強い女の子を書けばいいじゃない
451名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 13:28:53 ID:dzfwD9Qc
>449

そんなあなたに>432のスレをお薦めします。
誘導された職人さんが、なかなか気の強そうな関西弁娘を投下してたよ。
452名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 13:44:47 ID:eLWX2L2b
ツクバさん、カンバック!
こっちにもぜひ投下してほしい。
453名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 13:58:38 ID:zJ/YJi84
>>447
つまり、岩手県=ツンデレと理解すればよいのだな?
454名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:54:55 ID:FgCgTC12
沙智従姉さんマダー?
455名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:15:42 ID:gZR50Ydw
昔俺が仙台に居た頃は『○○で一番汚い市』(○○に何が入るかは忘れた。東北だったような違ったような)という嬉しくない称号があった。
駅周辺、特にアーケード内を下を見て歩けばゴミ、タバコの吸い殻、ガム等が結構落ちていて、ゴミ拾いをしている人をよく見かけた。
最近は行ってないからどうなってるかわかんないけど、『一番汚い』という汚名は返上したのだろうか。
456名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:21:36 ID:MD4VWxml
よく見かけるほどたくさんごみを拾う人がいるなら、なんでそんなに汚れるのだろう…
457名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:42:01 ID:JSZTgNp9
今はそうではない、と思いたいけど、どうだろう……
梅原先輩、何とかしてください。同じ茶畑として誇らせてください。
458名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:44:10 ID:m8HjGVyQ
喜多さんキター
459名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:26:25 ID:Nq9KoTnT
喜多さんキター     喜多さんキター
460名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 02:10:30 ID:VMp6oqtP
キターけど短ぇ_| ̄|□
461名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 03:24:43 ID:PFLfzcc2
誰か作品を
462417:2007/07/11(水) 20:20:23 ID:/x5cVXuo
[壁]д・)_旦"" ドゾ


で、何処に行くの?
 「余人の干渉が及ばぬ静かな場所で膝付き合わせて小一時間、アンタを説教…。」
……僕の部屋で良い?
 「!!!…しっ、仕方ないわよね。アンタみたいな安月給取りに一流ホテルのスゥィート期待しても、イジメにしかなんないしっ!!!」
うん、『甲斐性無し』で本当ごめん。
 「……そーよねー。せっかくの出世への足がかりも、あの恥知らずに横取りされちゃったし。」
いや、僕より〇〇君の方が仕事が出来るから、これで良かったんだと思う。
 「……アンタってほんと、超ネガティブ!!!そんなんじゃ、一生独身のままよ!?いっそ、童貞の妖精さんでも召喚してみる?」
あはは、『妖精』って一度見てみたいからそれも良い……?なんで、足踏むの?
 「別に意味は無い。踏みたかったから踏んだ。反省する気も無い。」
ふーん、それって僕が君の事をずーっと見ていたいと思うのと同じなのかな?
 「断・じ・て・違・う。このあたしをアンタみたいな『ムッツリなんとか』と一緒にすんなっ!!!」
……ごめん……。
 「解かれば宜しい。…あーもー、この話題は終了っ!!! それより新しいアンタの部屋って何処?この近く?」
うん、…と言うか前と同じ所。
 「へー、本当なら最低3年間は地球の真裏に行ったきりだったはずのアンタが、同じ部屋を借りられたなんて結構、運が良いじゃない。」
ううん、あの部屋は元々今月一杯借りる約束してたから。ところで君、あの部屋の合鍵、今持ってる?
 「勿論、持ってるけど……って、アンタ自身の鍵は?」
あぁ、良かった。…えーと、僕の鍵は多分今頃××に有ると思う、〇〇君からまだ返して貰って無いから。
 「……は?それ、どういう事?」
『8日付けで契約解除しても、今月いっぱい借りてても、払う家賃は同じなんだから、31日までは俺に貸せ。ベットだけは残しとけよ。』
って、〇〇君が言うから、それもそうかな…って……?なんで、首絞めるの?
 「アンタみたいな莫迦には、地球の真裏より地獄の底の方が、お似合いだと思う!!!」
そうだね。それなら、お盆には胡瓜の馬に乗って君の所に、あっという間に帰って来られるし。すごく良い考えだね。企画書、書い……。
 「ア・ン・タ・は、このあたしを結婚する前から未亡人にする事決定済みか、大莫迦!!!」
463417:2007/07/11(水) 20:22:07 ID:/x5cVXuo
……へー、最近の地獄って一週間程度で一時帰郷を認めてるんだ……。って、アンタ死相が出てるわよ。本当に足有る?
 「……ぁ、ごめん……。」
普段からあまり御洒落に興味が無いにしても、酷過ぎ……。って、ちょっと本当に大丈夫?!
 「……ん……、君の顔見たらなんか気が抜けちゃって」
……あーもー、今日はさっさと帰りなさいよ。そうね、あたしに会った直後に野垂れ死にされても後味悪いから、送っていくわ。
 「……ごめん、だけど駄目……。」
えっ、ひょっとしてこの前の事、まだ根にもってる?…アンタって時々すごく頑固になるけど、今はそれどころじゃないでしょ!!!
 「……違……僕の部屋には今、〇〇君が居るから……」
……今、なんて言ったの?
 「……ごめん、まだソファ買ってないから今、君が来ても床……」
アンタ、ひょっとして今、床で寝てるの?!
 「……ううん……、会社の机の下……。」
何やってるのよ、アンタは!!!
 「……〇〇君がやってた仕事の引継ぎが、なぜか全然終わらなくて。そしたら昨日、急に〇〇君が帰って来て……」
なんで?!
 「……『着任早々、地元有力者主催のパーティ会場で親しくなった女がその有力者の一人娘で、未成年なのに
  俺を誘惑してきやがって、先っぽ入れただけなのにあやうく結婚させられそうになったから、逃げてきた』って……」
……どーして、そのバイタリティがアンタには、備わってないのよ!!!
 「……ごめん。でも、新しい鍵出来たから真っ先に君に届けなきゃって思って。……迷惑?」
アンタが鍵なくした時のスペアキー保管所か、あたしは?!
 「ううん、君に持っていて欲しいんだ。それに、ソレ合鍵じゃなくてマスターキーだから……。」
そーゆー問題じゃない!!!
 「……あはは、やっぱり君の声って本当に気持ちいい……。ごめ……。」
……ちょっと、こんな所で熟睡しないでよっ!!! あたし『急用』が……。この、大莫迦ーっ!!!

 

さてこの後、このヘタレが目を覚ました時、一流ホテルのスゥィートで彼女が添い寝……は、当然のお約束ではあるが
さらに2日後の海の日の朝、『顔馴染みの女が訪ねて来るから、3時間ほど席を外せ』と自分の部屋を追い出され
仕方なしにコンビニ立ち読みで時間を潰していたこのヘタレに、黒尽くめのガタイの良いどう見てもソッチ方面の
兄ちゃん2人従えた、いかにも気の強そうな典型的なラテン系美少女がツンとしたままで部屋の鍵を返してくれて
其の日の夕暮れに会った彼女に大真面目に「鍵の妖精さんって、スペイン語を喋るんだね」とか言って、鼻で笑われた
のも又、お約束なのかも知れません。
464名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 21:15:16 ID:MLoeP42v
>463
GJ
彼女の『急用』が何なのか勝手に想像しつつ
…何気にラテン系ツンデレ少女も気になるw
465名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 22:41:25 ID:ALqEmDn+
>463
Niceですね
ラテン系ツンデレにも期待大
466名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:10:38 ID:u/GGAZ89
>>463

         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     人├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ

ラテン系ツンデレwktk
467名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:44:03 ID:XvqZy+xH
>>463
○○の奴は、遠い国へ連れ去られてしまったんだね
せいぜい幸せになれればいいね
468名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 14:00:41 ID:JWBQcOZc
欲を言うと、もう少し話を長く書いてほしかった。 
いい人全開主人公とツンツンな女の子、この二人の心理描写を少しだけでも入れてくれたら、
かなり萌え度が上がったと思う。
あと改行もこまめにしたほうがいいと思います。
携帯からなら見やすいけど、PCからなら横に長くなって見にくくなってます。
携帯で書かれているのなら改行するのは面倒ですけど、改行するのとしないのとではかなり印象が違ってくるんです。

いろいろ生意気なことを書いてしまいましたが、ぜひ二人の話の続きを投下してください。 
二人の出会いなんか読んでみたいです!
469417:2007/07/12(木) 20:09:00 ID:1Jxp2Jdc
100%流れを読まずに投下

 この前大好きな彼にこっそり添い寝してみたんですよ、初めてね。
 で、生まれて初めて眠っている彼をオカズに一人エッチをしたわけですわ。
 正直最初は眠ってる彼の横で一人エッチなんて簡単だと思ってたのよ。
 友人みんな相手が見てる前でも余裕でヤレるって言うからさ。
 あのね、あたしが間違ってた。あれは素人がヤるもんじゃない。
 倦怠期の解消だね、もう何十回もズコバコヤリまくった
 中古品どもが新しい刺激求めてヤるものだよ。
 最初にパンティを脱ぐためにウエスト辺りに指引っ掛ける時さ
 めちゃめちゃびびって彼の方をちらちら見ながら
 そろ〜っと指を滑り込ませてそろ〜っと布を引き降ろしたのよ
 10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって又穿きなおしちゃったのさ。
 そしたら眠ってるはずの彼がさ、寝言であたしの名前を呼んでくれたの。
 同じ過ちは2度繰り返さないのがあたしよ。
 だからパンティの隙間からそのままアソコに指突っ込んでみたのさ。
 えぇ、そりゃもう突っ込みましたとも。全てを忘れて二本も。
 普段はまず太ももソフトタッチからだとかクリを少しいじってからだとか
 本当は怖くて一本しか入れた事が無いだとか色々忘れてね。
 だって彼があたしの名前を呼んでくれたからね。
 そしたらエライ事になった。
 もうすごい大洪水。すごい絶頂感。いきなりクライマックス。
 まじ地球の真裏までぶっ飛ぶような勢い。
 それで横見たら彼が寝ぼけ眼であたしを見て
 『どうしたの?怖い夢でも見た?』とか言ってんの。
 ホントごめんなさい。
 正直「初体験前の予行練習、目指せ抜かず三発!!!」なんて
 見栄張らないで素直にオネダリすりゃよかったと思ったのよ。
 心の底から勝手にオカズにして勝手に一人で逝っちゃった事を後悔したね。
 でも大慌てで彼の頭をはたいて「アンタ、寝相悪杉!!!
 これだから無駄に手足の長い男は。」とか言っちゃてんの。
 ホントあたしってダメ人間。
 誰か助けて下さい。
470417:2007/07/12(木) 20:11:41 ID:1Jxp2Jdc
よし、やっと18禁スレに相応しいSSを書けたような気がしないでもないが
ラテン系と白系ロシアっ娘は、ある一線を踏み越えると『樽』まっしぐらだからなぁ……

>>467
 えぇ、そりゃもう
 『俺の右腕になるか
  俺のかわいい初孫を父無し子にするか
  今すぐ選べ』
 って、後ろ頭にピストル突きつけられながら
 決断させられたぐらい幸せですよ

>>468
 貴重なアドバイス、本当にありがとうございます
 生まれて初めて書いたSSだったので
 色々と至らない所が多々あったと思います
 今回の駄文は少しは読みやすかったでしょうか?


 
偉大なる諸先輩方々の素晴らしいSSを手本にこれからも日々頑張ります
 
471名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:07:28 ID:pDW4JcuP
テラエロスwwwwww
472名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:45:45 ID:JWBQcOZc
そうか、こんなパターンもあったんだww
女の子が隣でオナニーなんて…エロいですねwwGJです!
473名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:59:15 ID:lqgbnL3z
>>470
おまいさん才能あるよ

YOU!もっと書いちゃいなよ!
474名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 02:57:35 ID:+ljP4vNJ
>>470GJ!もちろん続きはあるんだな?
475名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 03:07:25 ID:f69R6Do4
続きを書いてほしいのは山々だけど、細切れに投下じゃなくて、
ある程度まで書き上げてからの投下がいいと思います。
その方が途中で手直しも出来るし、色々便利だと思います。
という訳で、さっそく続きを書いてみましょうかww
476ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:31:00 ID:QaFsryaY
お久しぶりです。勢いで書いたssを投下します。
477武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:32:01 ID:QaFsryaY
(……見られてる。絶対誰かに見られてるよ!)

 バイト終わりの帰り道。商店街に入ってから、背中をジッと誰かに見られてる感じがする。
背後から感じる視線に気づき、慌てて後ろを振り返る。
……おっかしいなぁ、確かに見られてる感じがしたんだけど、気のせいかな?
振り返るとそこには商店街の日常が。
慌しく買い物をしているおばさん、しゃがれた大声で野菜を売っている八百屋さん。
僕を見ているような人はいな……いた!
その八百屋さんで野菜を買っている黒髪の美女が一人。
きっと僕を見てたのは彼女だ。ということは……

「今日のオカズはなんだろうなぁ?沙代子さんの料理って美味しいから、すっごく楽しみだなぁ」

 そう呟いてそっと彼女の様子を見てみる。
……ぷぷ!急に褒められて慌てたのか、なすびをばら撒いちゃったよ!
あはははは、おじさんに謝ってる謝ってる!
なすびはあまり好きじゃないんだよね。ということで、おかずを変えてもらおうかな?

「今日は沙代子さんと一緒にエビフライを食べたい気分だなぁ〜」

 エビフライが食べたいとボソッと呟いてみた。
……沙代子さん、慌てて魚屋さんの方に走って行っちゃった。
おし!これで今夜はエビフライだ!
ちょっと卑怯な手を使っちゃった事を心の中で謝りながら、家路へと急ぐ。
沙代子さんにバレたら怒られちゃうからね。

 沙代子さん……保科沙代子(ほしな さよこ)、22歳。同じ大学の1年先輩だ。
高校時代からの先輩で、文武両道で晴耕雨読を地で行ってる凄い人。
趣味は家庭菜園という変わった女性で、実家が有名な奥州微塵流という剣術道場なんだ。
沙代子さん自身も奥州微塵流免許皆伝という経歴の持ち主。
特技は居合いで、キャベツを日本刀でみじん切りに出来るほどの達人だ。
……まな板も一緒にみじん切りになっちゃうんだけどね。
おまけに目や耳といった五感も鋭く、僕がボソッと話した言葉も聞き逃さない。
毎回思うけど、沙代子さんって地獄耳だよね。
なんで20メートルは離れてるのに聞こえるんだろ?
そんな事を考えながら歩くこと15分、狭いながらも愛の巣と化している我が部屋にたどり着いた。
……ってなんで電気が点いてるの?沙代子さん、まだ商店街にいるはずだよね?
不思議に思いながらも恐る恐る扉を開けてみる。……鍵も開いてるし、消し忘れってわけじゃないんだね。
478武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:32:46 ID:QaFsryaY
「た、ただいま帰りました」
「伊達君、おかえりなさい。お仕事お疲れ様でした」

 笑顔で出迎えてくれる沙代子さん。
僕、伊達政行(だて まさゆき)は、沙代子さんの笑顔に見惚れながらも不思議に思う。
なんで部屋にいるの?さっきまで商店街にいたはずだよね?お魚屋さんに走って行ったよね?
頭の中が?マークだらけな僕に微笑みながら話しかけてくる。

「今日の夕食は君が好きかなと思い、海老フライとやらに挑戦している。
なんせ初めて作る料理だから自信はないが、お腹いっぱいに食べてほしい」

 えええ?もうエビフライを作りだしてるの?
ってことは、エビを買った後に僕を追い抜いて部屋に戻り、料理を始めたってことだよね?
はぁぁ〜、沙代子さんってやっぱり凄いなぁ。その細いからだの何処にそんなパワーがあるんだ……あれ?
エビフライのエビってこんなに小さかったっけ?
沙代子さんが油で揚げているエビはどう見ても甘エビ。
どう考えても、僕が想像していたお子様ランチなどについてる大きなエビフライにはなりそうにない。

「あの〜、沙代子さん?今作ってるのってエビフライだよね?」
「あぁ、そうだよ。今日の夕飯で君が食べたがってるような気がしてね」
「うん、確かに食べたいって呟いたけど、これってサイズ的に小さすぎない?」
「やはり食べたいんだね?伊達君の考えが分るなんて、私たちは心が通じ合ってる……
な、なんだと?小さい?……ま、まさか!」

 慌てて料理本を手に取り、エビフライを調べだす沙代子さん。
その本は何度も読んでいるためか、ボロボロだ。
この本って僕たちが同棲しだした時に沙代子さんが買ってきた本だったんだよね。
あれから半年か……沙代子さんも料理が上手くなったなぁ。
料理本がボロボロになるまで勉強した甲斐もあって、かなりの料理の腕前になったんだよね。
付き合いだしたころは、よく包丁で指を切ってたもんね。
なんで日本刀で鎧兜を真っ二つに出来る人が、包丁で指を切るんだろうね?
沙代子さんって不思議だな〜って考えてたら、僕の耳に嫌な言葉が聞こえてきた

『我がいのち 道の半ばで 朽ちるとも 朽ちることなき 君への想い』
 
 ……たとえ自分が死んでしまっても、僕への想いは永遠に続く、っていう意味かな?
う〜ん、沙代子さんらしい辞世の句だねぇ。……辞世の句?
479武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:33:28 ID:QaFsryaY
「まったぁぁぁぁ〜!沙代子さん、なんでエビを間違えたぐらいで自害しようとするの!
辞世の句なんて読まないでよ!」

 床に正座をし、涙を零しながら辞世の句を読んでる沙代子さんを抱きしめて止める。
あ、あっぶないなぁ〜。沙代子さん、昔の武士並みに堅物だから、すぐ辞世の句を読んじゃうんだよね。

「し、しかしだな!私はとんでもない失態を犯してしまったんだ!
お願いだ!止めないでくれ!」
「冗談じゃないよ!僕のせいで沙代子さんが死んじゃったりしたら、僕も死ぬからね!
沙代子さんがいない人生なんて意味が無いんだから!」

 エビを間違えたくらいで、なんで自害しようとするのかな?
沙代子さん、こういう所が少し……いや、かなりぶっ飛んでるんだよね。
抱きしめたまま、落ち着くように頭を撫でる。サラサラの黒い髪はいい匂いをしていた。

「ま、政行君……ひぐ、あ、ありがとう。……私はもう二度とこのような失態はしない、君に誓って約束する!
……もう二度と、エビフライに甘エビを使用しないと!」

 力いっぱいに、どうでもいい誓いを立てる沙代子さん。
ははは、真面目な沙代子さんらしいや。僕はこういう真面目な沙代子さんが大好きなんだよね。

「で、『エビフライを食べたいと呟いた』というのは、どういうことだ?」

 僕の胸でしばらく泣いていた沙代子さん。
落ち着きを取り戻したら、鬼のような声で僕に聞いてきた。

「さ、沙代子さん?そんな怖い声、出さない方がいいと思うなぁ?」
「安心しなさい、君にしか聞かせるつもりはないから」
「眉間にシワを寄せるのもいけないと思うよ?」
「そうかな?一番いけないのは、買い物途中の私に気づき、
『エビフライが食べたい』と私に気づいていないフリをして囁いた君じゃないのか?」

 僕の背中に回された手が、まるで万力のようにギリギリと閉まってくる。
押し付けられる胸の柔らかさがたまんない……なんて考えてる場合じゃないっての!

「ゴ、ゴゴゴゴメンなさい!沙代子さんに気がついちゃったんでつい……」
「そうか、なら仕方ないな……とでも言うと思ったのかぁぁぁ〜!問答無用!」
「アギャギャギャギャギャぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ〜〜〜!!」
「くだらん策を練ってからに……天誅!」
「アバラが!アバラがぁぁ!アガアガガ!ガ、ガガガ!いぎゃぁぁぁ〜〜!」 


 ……晩御飯の甘エビの天ぷら、大変美味しく頂きました。
480武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:34:27 ID:QaFsryaY
 僕、伊達政行が保科沙代子さんと付き合うようになったきっかけは、
意外と思われるかもしれないけど、沙代子さんからのアプローチなんだ。
なんでも高校生の時から僕のことが少し気になってたんだって。
で、同じ大学に入学してきた僕に運命を感じて『この人が私の運命の人なんだ』と確信したんだそうだ。
ま、沙代子さんからのアプローチといっても、僕の側にいるぐらいだった。
だから最初は凄く気味悪かったんだよ。
だってすっごく綺麗な人が、こっちをじっと見てるんだよ?
しかも無表情で、話しかけてくるでもなく、毎日毎日じっと見てるんだ。
で、気になって僕が視線を向けると目を逸らす。
まるで毎日監視されてるみたいだった。
沙代子さん、そのことを知り合いから聞いてかなり凹んだんだって。
それからは露骨に僕を見ることはなくなったけど、気がつけば側にいるようになっていた。

 で、なんでこの人いつも僕の側にいるんだろ?って気になっちゃって勇気を出して話しかけたんだ。
あの時はビックリしたなぁ。沙代子さん、いきなり泣き出したんだもん。
後で聞いたら嬉しくて嬉しくて涙が零れちゃったんだって。
さらにビックリしたのが、高校で有名人だったあの保科先輩だったってことだ。
沙代子さん、高校時代と比べるとずいぶん綺麗になってて、最初言われても分らなかったもん。
沙代子さんの高校時代のイメージは、木刀を軽々と素振りをしてる恐ろしい野武士のような先輩。
木刀が見えない速度で素振りをするなんて化け物だと思っていたからね。
付き合いだしてから沙代子さんにそれを言ったら、両膝をつきガックリと崩れ落ちた。
本人は周りからそう思われていたとは自覚してなかったんだね。
で、色々な事を話すようになって1ヶ月、真剣な顔をした沙代子さんが言い出したんだ。

「伊達君、そろそろ結婚しないか?私の方はいつでも大丈夫だ、両親も喜んでくれている。
君の家にも挨拶に行きたいのだが……いつがいいかな?」

 ありえないよね?なんで『そろそろ結婚しないか?』なの?
なんで両親が喜んでるの?なんで僕の家に挨拶に来るの?
その時は沙代子さんが何を言っているのか、まったく意味が分らなかった。
だから僕は意味も分からずこう言っちゃったんだ。

「いきなり結婚はダメですよ、まずは同棲からでしょ?そこで2人の相性が合うかを確かめないと」

 今思うと、なんであんな事言っちゃったんだろうね?
けどそのおかげで佐代子さんとこうして幸せな同棲生活が出来てるんだ。
で、その日に僕の部屋に引っ越してきて、今に至るという訳なんだ。

 しばらく経ってから、なんで結婚しようと言ってきたのか聞いてみた。
驚く事に沙代子さんの中では、僕が話しかけてきた日から僕達は恋人同士になってたんだって。
かなり怖いよね?恐ろしいよね?僕もそれを聞いてかなり引いちゃったんだ。
で、慌てた沙代子さんが言った言い訳が
『男が異性に話しかける理由は、相手のことが好きだからだろう?』だった。
まぁこれをホンキでそう思ってたのが沙代子さんらしいといえばらしいんだけど、
ちょっと間違えたらストーカーだよ。
それを言ったらかなり落ち込んで、俳句を読み出したんだ。

『君のこと 想い続けた 我が人生 空しく散れども 想いよ届け』

 ……君の事を想い続けてきた人生、悲しく終わっても想いさえ届いてくれればそれでいい。
沙代子さんらしい、僕に対する愛に溢れた辞世の句だったね。
あの時は慌てたよ。読み終えたと思ったら、いきなり包丁を持って自害しようとするんだもん。
慌てて止めて、顔を引っ叩いて叱り飛ばしたんだよ。

『前は違ったけど、今は沙代子さんが好きなんだ!だからバカな真似はしないでくれ!』ってね。

 その日の夜、僕達は初めてのキスをして、そして初めて一つになった。
本当の恋人同士になった記念すべき日なんだ。
481武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:35:12 ID:QaFsryaY
「伊達君、お風呂がいい具合に沸いているからしっかりと浸かり、仕事の疲れを取りなさい」

 エビの天ぷらを美味しく頂いた食後、お皿を洗ってる沙代子さん。
いつの間にかお風呂の準備まで終えているとは……主婦の要素、完璧だね!

「じゃあ先にお風呂頂くね?沙代子さん、たまには一緒にどう?」
「こら!まだそんな時間じゃないだろう?伊達君は本当にすけべだな!」
「あはははは、気が向いたら入って来てよ」

 軽い冗談を言ってからシャワー室へと入る。
するとそこにはいつも通りに綺麗にたたんだ僕の下着が用意されている。
ピシッと畳まれた下着が沙代子さんの性格を現しているみたいだ。 
……あれ?僕の下着の横に、何故か白い清楚な沙代子さんの下着も置いてある。
なんでだろ?今までこんな事はなかったんだけど……ま、いっか。
ホントならクンクンしたり、頭に被ったりしたいところだけど、
そんなことをすれば命にかかわる。
沙代子さん、えっちなことをあまりさせてくれないんだよね。

 ……もう3日もSEXをしていない。
毎晩一緒に寝てるから、僕は頭の中でえっちな事ばかり考えている。
耳を澄ませば沙代子さんのかわいい寝息。
沙代子さんって寝つきがいいから、なかなかそういう雰囲気に持っていけないんだよね。
はぁぁ〜、SEXしたいなぁ〜。
今日も大学の友人にどう誘えばいいか相談したんだけど、
『贅沢な悩みなんか聞いてやるか!』って文句言われるし……
もういいや、シャワーを浴びてさっぱりしよう。
ため息を吐きながら裸になり、お風呂へと入る。
沙代子さんって熱いお風呂が好みだから、僕には熱すぎて浸かれないんだよね。
今日もシャワーだけでいいかな?
試しに湯船に溜められているお湯に手を入れる。……あれ?ちょうどいい湯加減だ。
沙代子さん、温度設定を間違えたのかな?久しぶりにゆっくりと浸かるとするかな?
体と頭を洗い、湯船に浸かる。あぁ〜、いい湯だなぁ……生き返る〜。

「伊達君、湯加減はどうかな?今日の湯加減は君の好みに合わせたつもりだ。喜んでもらえたら嬉しいな」

 お風呂場の外から沙代子さんの声が。
そうだったんだ、今日は僕の為に湯加減を調整してくれたんだ。

「すっごく気持ちいいよ〜。疲れも吹き飛びそうだよ」
「そうか、それはよかった。では私も入らせていただくとするよ」

 入らせていただく?へ?沙代子さん、何処に入るの?……えええ!入ってくるの?
そう思った瞬間、白いバスタオルを体に巻きつた髪の毛を後ろに束ねた沙代子さんが入ってきた。
482武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:36:11 ID:QaFsryaY
 少し恥ずかしいのか頬を少し赤く染め、タオルをがっしりと掴んでズリ落ちるのを断固拒否している。
タオルの上からでも分る豊満な胸、折れそうなほど細いお腹、引き締まったお尻。
そしてタオルから出ているスラッとしてる太もも。最高な体だ!沙代子さん、まるでモデルですよ!
こんな奇跡の体でまさか日本刀を軽々と振り回し、
空中で木の枝を10回も切るなんて誰も想像しないだろうね。

「さ、沙代子さん?なんで入ってきたの?」
「それは伊達君が私と入りたいと言ったからだよ。私とのお風呂は不服なのか?」
「ふ、不服なんてないよ!むしろすっごくうれしい!」
「そ、そうか。君が喜んでくれてわたしも嬉しいよ。
ただ、その……ジックリと見るのは止めてくれないか?さすがにまだ恥ずかしいんだ」

 ヤバイ!沙代子さんの身体を舐め回すように見てたのがばれた!怒られてしまうよ!

「何度も見られているはずなのに、こればかりはいつまで経っても慣れないな」

 少し照れながら駆け湯をする沙代子さん。
濡れたタオルが体にぴったりと引っ付き体のラインを更に浮きあがらせる。
……おっきくなっちゃった。どうしよう?

「一緒に入るといってはみたものの、この狭いお風呂では……こほん!こほん!」

 湯船の中を見てわざとらしく咳き込む沙代子さん。おっきくなったのばれちゃった?

「こ、これはその!あれなんですよ!」
「す、少し詰めてもらえないかな?私も湯船に浸かりたいんだ」
「え?沙代子さんも入るの?……ど、どうぞどうぞ!」

 湯船の中で三角座りになり、沙代子さんが入るスペースを空ける。
そこに沙代子さんも三角座りで入ってきた。

「ふぅ〜……たまにはこうしてお互いの顔を見て湯船に浸かるのも悪くない。そう思わないかい?」
「はぁはぁはぁはぁはぁ……ピンク色だぁ」
「伊達君?血走った目でいったい何を言っている?ピンク色とはいったい何のことだ?」
「な?なななななんでもないっす!全然なんでもないんで気にしないで下さい!」

 お互い向かい合っての三角座り。
少し視線を下げれば……沙代子さんの股間が丸見えになっている。
沙代子さん、バスタオルで隠してると思い込んでるんだろうね。
三角座りすると太ももから下を隠してるタオルが捲り上がってアソコが丸見えになるんだ。
沙代子さんのアソコ、明るいところで初めて見るよ。
薄いヘアに守られて綺麗なピンク色してて……舐めたいなぁ。
思わずごくりと唾を飲み込む。これは誘ってもいいんだろうか?
いいんだよね?だって僕たち同棲してる恋人同士なんだからね?
思い切って誘ってみようと沙代子さんを見てみる。
……沙代子さんの視線は僕の下半身に釘付けになっていた。
483武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:37:10 ID:QaFsryaY
「……ねぇ沙代子さん、向かい合って座るのって狭いから、僕の膝の上に座らない?
結構広くなると思うよ?」
「…………ふぇ?そ、そうだな、その方が湯船を広く使えそうだ、いいアイディアだ」

 僕の下半身をじっと見ているところにいきなり声をかけられて焦ったのか、カワイイ声を上げた沙代子さん。
慌てて立ち上がり、僕の膝の上に座った。
ムニっとしたお尻が僕のいきり立ってる下半身に当たり、正直気持ちいい。

「あ〜、伊達君、その、なんだ……んん!こ、こら!お風呂は身体を洗う場所だ!
そのようなハレンチな行為を……あん!」

 お尻に当る僕の下半身に戸惑っている沙代子さんを後ろから抱きしめる。
白くて細いうなじに舌を這わせ、後ろから回した手で胸を揉みくだす。
舌をうなじから首筋、耳へと這わせながら片手を徐々に下へと下ろしていく。

「伊達君、だからお風呂場でこのようなことは……」
「たまにはいいじゃないですか。僕、好きな人とこうするのが夢だったんですよ」
「そ、そうなのか?……んあ!な、ならいいよ、君の好きにすれば……きゃん!」

 下半身にたどり着いた手が、沙代子さんに進入する。
入ってすぐの所を掻きだすように指を動かす。もちろんもう片方の手は、胸をマッサージするのを忘れない。
はぁはぁと、荒い息を出す事しかできなくなった沙代子さん。
声を出さないように必死に堪えてるのが分る。
胸を揉むのをいったん止め、沙代子さんの手を取り僕の下半身に持ってくる。

「沙代子さんも僕を気持ちよくしてください」
「ん、んぁ……熱いな、湯船に浸かっていても分るよ。凄く熱くなっている……あん!」

 僕の下半身を掴み、最初はゆっくりと、そして徐々に動きを早めていく沙代子さん。
沙代子さんの手は剣術の修行のせいで、女の子とは思えないほど硬くなっている。
何度も何度もマメが潰れてカチカチになってるんだ。
そしてその手には刃物で切れた傷跡が後が何箇所もついている。
これは全部僕の為に料理を作ってる時に包丁で切った傷跡だ。
僕はこの沙代子さんの手が大好きなんだ。
僕はそんな事を考えていたら沙代子さんが愛おしくなり、アソコに入れている指を一段と激しく動かした。

「沙代子さん手、すっごく気持ちいいよ。沙代子さんも気持ちいい?」
「ん、ん、んん!まさゆき、まさゆきぃ……」

 僕のを掴んだ手を必死に動かしながら、僕の名前を呟く沙代子さん。
湯船の中で沙代子さんを犯してる指には、お湯以外の温かい液体が絡み付いているのが分る。
沙代子さん、そろそろ限界みたいだ。正直僕も我慢できなくなってきた。
484武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:37:55 ID:QaFsryaY
「沙代子さん、向かい合ってキスしたい。僕の膝の上にこっちを向いて座ってくれない?」

 返事をすることもままならない沙代子さんは、小さく頷き立ち上がる。
その時身体を隠していたタオルが落ちたけど、もう隠そうともしない。
目の前には沙代子さんの輝くような裸体が。
沙代子さんは僕と向かい合うために膝の上に座……ええ?い、入れちゃうの?
膝の上に座る時、僕の下半身に手を添えて、自らに導いた沙代子さん。

 ズズ……ズズズズ……ズズ!

 沙代子さんは僕を温かく締め付けながら、少しずつ、少しずつ僕を受け入れてくれる。
そして、沙代子さんの一番奥まで僕で埋め尽くされた時、彼女は小さな声で『愛してる』と呟いた。
僕達は湯船の中で対面座位で一つになった。

「うぅぅぅ……沙代子さん、すっごく気持ちいいよ、好きだ、愛してるよ」
「まさゆきぃ、ありがとう、すきぃ、愛してるの!」

 感極まったのか涙をポロポロ流しながら僕をギュッと抱きしめ、身体を震わせている。
僕はそんな沙代子さんを下から突き上げる。
突き上げる度、泣き声のような喘ぎ声を上げる沙代子さん。
何度も突き上げるうちに沙代子さんも動き始めた。

「はぁはぁはぁはぁ、沙代子さん、好きだ、大好きだ!」
「まさゆき……まさゆきまさゆき!まさゆきぃ〜!」

 僕の首に抱きつきながら名前を連呼するかわいい唇をキスで塞ぐ。
舌を送り込みながら下から突き上げる。
突き上げる度に湯船からお湯がザブザブと流れ落ち、いつしかお湯は半分以下になってしまった。

「沙代子さん、もうたまんないよ、僕、もう出そうだよ」
「まさゆきぃ、わ、わたし、わたしぃ〜」

 ジャブジャブと湯船のお湯を波立たせながら腰を振る沙代子さん。
僕の下半身をくわえ込んだアソコは一段と締め付けを増してきた。

「沙代子さん、もう出すよ?沙代子さんにいっぱい出すからね!」
「まさゆきぃ、まさゆきまさゆき!まさ……んっきゃぁぁ〜!」
「ぐぅ!う、うぅぅぅ〜!!」

 ズグン!……沙代子さんの一番奥深くに突き刺した瞬間、強烈な締め付けが僕を攻める。
まるで僕を力いっぱい搾るような締め付け。
そんな強烈な刺激に耐えれる訳もなく……僕の下半身から激しい射精が始まった。
ドクドクと沙代子さんの子宮めがけて飛び出す精液。
沙代子さんは精液の熱さを感じているのか、身体をピクピク痙攣させながら僕の首にしがみ付いている。
一滴残さず沙代子さんに出し終えた時、沙代子さんがグッタリとしているのに気がついた。
あれ?沙代子さん?どうしたの?……失神してるよ、どうしよう?
とりあえず僕は沙代子さんを抱き抱えてお風呂を出て、ベッドに寝かせる事にした。
485武士な彼女  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:38:58 ID:QaFsryaY
「おい、伊達。結局保科先輩とはうまくSEX出来たのか?」
「まぁね、それは秘密だよ。まぁ愛し合う2人なんだから、どうなったかは言わずとも分るよな?」

 大学で高校時代からの友人にちょっと惚気てしまう。
昨日の沙代子さんは凄かった。お風呂で失神したかと思えば、ベッドでは更に激しく僕を求めてきた。
おかげで腰が痛いのなんのって!……あぁ、幸せだなぁ。

「なんだよ、上手くいったのかよ!つまんねぇな」
「つまんねぇってなんだよ!さてはお前、嫉妬してるな?」
「うるせえ!この裏切りモン!てめえはぜってぇ誘わねぇ!」
「誘うってなんだよ?」 

 無言で僕に携帯の写メを見せつける。そこにはカワイイ女子高生が数名写っていた。
こ、これはなかなかカワイイ子ばかりじゃないか!

「今日は夕方からこの子達と合コンなんだよ。ま、幸せモンのお前には関係のない話だけどな」
「うおおお!こんなカワイイ子たちと合コン?お前、やるなぁ」
「だろ?こっちの人数が足りないから保科先輩とうまくいってないなら、
お前もどうかなって思ってたんだけどな」
「人数足りないのか?遊ぶだけなら行ってやってもいいぜ」
「そうか?けどお前、保科先輩が怒るんじゃないのか?」
「遊ぶだけだから大丈夫だろ?」

 そう、友人と遊ぶのも大事だからね!きっと沙代子さんも分ってくれるよ。

『夏の夜に 激しく求めた 彼の熱 まだ残る香も 夏の夜の夢』

 ……彼を激しく求めた夏の夜。まだ体に残っている彼の残した香りは私が見た夢だったのだろうか?

 女心を悲しくも切なく歌った、いい辞世の句だねぇ。……って沙代子さん?聞いてたの?
慌てて振り返ると、床に正座をして涙をポロポロと零し、今にも自害しそうな沙代子さんが。

「冗談だって!僕は沙代子さんが一番だから!沙代子さんが好きなんだから!」

 泣きじゃくってる沙代子さんをギュッと抱きしめる。
後ろからは「付き合ってらんねぇ、勝手にしとけ!」と毒舌を吐く友人の声が。
はぁぁ〜。沙代子さん、僕が他の女の子と遊ぶのもイヤなんだね?
まったくあなたは……なんて可愛いんだ!
思わずギュッと強く抱きしめる。……っていうかいつの間に後ろにいたんだろ?


 僕は涙をポロポロ零してる沙代子さんを部屋につれて帰り、
仲直りという名のSEXに持ち込もうと少し下半身を膨らませた。
486ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2007/07/13(金) 21:39:41 ID:QaFsryaY
以上です。
487名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:40:08 ID:0lteu4LN
GJ!
488名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:52:14 ID:6F81I0mI
仕事中なのに口の端が上がってる俺キモスw
489名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 22:29:09 ID:ZKZ8/Z1t
>>486
なんというGJwwww
490名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:21:23 ID:wmsUIkGQ
とても良いしおらしさだぜwwww
491名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 00:46:19 ID:iUfuYE1n
>486
ちょwww
辞世の句ってまた絵に描いたようなしおらしさwww
GJ!!
492名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:05:15 ID:XdjWE0za
>>486超GJ!!コミカルな雰囲気がとてもいいですな。


ただ・・・電車で読まなければよかったと激しく後悔した。

女中or高「キモッ!」
いやいや文句はこんな名作を書いたツクバ氏に言っry
493名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 14:12:21 ID:ZlmJJbwx
>>486
保科……って事はメグさんの関係者?姉なり妹なりいたっけ?
そして奥州と伊達……ちょっと前の仙台ローカル雑談から何かを受け取った?
何にせよGJ!
494名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 05:20:11 ID:lVX+tnwo
保守。ここはまだまだ終わらない。
495名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:21:42 ID:LoSIv5jN
496名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 10:54:10 ID:yJqH0aX5
サンデーに喜多さんっぽいマンガが読み切りであったな
497名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 11:00:28 ID:/U2subwu
>>496
OK、出来が良ければサンデー初めて買う。
498名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 02:43:00 ID:hBxQWNCF
>>496おまえは俺かwwww





取り巻き邪魔なんだよ
499名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 21:04:32 ID:liG3RlU9
>>496>>498
ぃょぅ、俺達。
500名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 03:45:06 ID:2DFcj/r1
500ゲト
501名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:55:45 ID:f/JHKu5o
喜多さん大量更新キターーーー(゚∀゚)ーーーー!!



という夢をみた。
目が覚めてこんなに悲しい夢を見たのはずいぶん久しぶりだ。
502名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:40:33 ID:cDxZjufW
喜多さんの続きが気になる今日この頃
503名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:00:03 ID:T1EKl1my
501のお陰でその苦しみを味わった
504名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:12:05 ID:Gp/Y4xU8
おのれ>>501……
505名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 04:51:39 ID:LKXp2Phi
近々余所のスレで書くつもりなのでリハビリがてら4スレのリレーSSの続きを書いてみた。

ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/o/original782.html

なんて浅はかだったろう。
なんて軽率だったろう。
彼がどんな思いであのノートをまだ持っていたのか、まるで考えなかった。
彼がどんな思いであのノートに想いを綴っていたのか、まるで考えなかった。
彼がどんな思いであの交換日記を始めたのか、まるで考えなかった。
彼がどれほど自分を想ってくれていたのか、まるで考えなかった。
気付けば立ち上がり、駆け出していた。
今ならまだ間に合う。
何と言えば良いのかわからない。
何と言って彼に謝れば良いのかわからない。
何と言って彼の許しを乞えば良いのかわからない。
何と言って彼にこの想いを伝えれば良いのかわからない。
引き留め、謝罪し、愛していると伝える。
ただ、それだけ。
それだけなのに、わからない。
走る。走る。走る。
考える時間が足りない。愛しい彼の愛しい背中が見えてきた。
だが走る速度は緩めない。緩める事ができない。
心臓が破れそうな今でさえ彼に追いすがるのが精一杯なのに。

彼の背中が目の前にある。

彼は変わらない速さで歩き続ける。

                 「待って!!」

彼の足が、止まる────
506名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 04:59:51 ID:LKXp2Phi
ちなみに俺は当時の299。
507名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:52:44 ID:PIlO8Yzn
wktk
508名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 23:48:52 ID:LKXp2Phi
元々はリレーなんだから誰かが続きを書いてくれると思ったんだが、何だこの沈黙は。
509名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 23:54:11 ID:0AkZgdPc
そう焦っちゃダメですよ。きっと皆続きを考えてるんですよ。
510名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 04:41:29 ID:DGXcwKNa
>>509もちろんお前もだよな?
511名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 16:43:00 ID:QioNNLOq
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173800427/l50/138-174
が久々に美味しゅうございました
512名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 02:18:53 ID:nhl58JGR
>>505
「待って!!」

声が聞こえた。
聞き慣れた声。
つい先程、冷たく突き放した声。
後にも先にも、唯一愛した女(ひと)の声。
動揺した。突き放したはずなのに。なぜ引き留める?
動揺した。突き放したはずなのに。なぜ自分は喜ぶ?
彼女の我が儘に耐え切れず、失望し、別れを告げた。
自分は彼女に失望し、嫌ったはずなのに。
自分は彼女と別れ、ただのクラスメートになったはずなのに。
彼女の声を聞いた瞬間、言いようの無い感情が彼を襲った。
怒りでは決してない。絶望や失望でもない。少なくとも負の感情ではない。
ならば一体何なのか。答えは決まっている。
歓喜だ。彼女の声が自分の心を無上の歓喜で満たした。
しかし悟られてはならない。自分は彼女に別れを告げたのだ。
足が止まる。
荒い息をつき、喘ぎながら彼女が続ける。
「何を言っても許してくれないかもしれないけど、あの交換日記の事であんな事言ったん
だったら、謝らせて。
今さらよりを戻してなんて、虫の良い事は言わないけど、お願いだから、私の事を嫌いに
ならないで……もう、こっちを振り向いてなんて言わないから、お願いだから、嫌いにな
らないで……
お願い……」
嗚咽混じりになった彼女の声が、胸を締め付けた。
ああ、彼女は自分をこんなにも想ってくれていたのか。
あの暴言を許す事はできない。だが、受け止める事はできる。
あの我が儘を許す事はできない。だが、受け止める事はできる。
互いに互いの我が儘を聞き、互いに互いの我が儘を突っぱねる。
互いに互いを尊重し、互いに互いをないがしろにする。
互いに互いを愛でて、互いに互いを罵る。
未熟で幼い二人には、今はこれが精一杯。
ゆっくりと振り返り、彼女に向き合う。
彼女は座り込み、俯いて泣いている。
ゆっくりと彼女に歩み寄る。
周りの視線は気にならない。
彼女の前にしゃがみ込み、そっと肩に手を添える。
弾かれたように顔を上げる彼女に、出来る限り優しく微笑んで頷く。
壊れてしまいそうな彼女を優しく力強く抱き締め、誓いを立てる。
もう二度と、この愛しい女(ひと)を離さない。
もう二度と、この愛しい女(ひと)から離れない。
何があっても必ず彼女を護る。
何があっても必ず彼女を信じる。
そう、誓った。
513名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 02:20:45 ID:nhl58JGR
まあぶっちゃけ俺>>505だけどね。
昔の喜多さん読み返したおかげでだいぶパワー貰った。
余所向けもそろそろ書き上がりそうだ。
514名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:02:30 ID:Yw85DYi0
リレーssに参加しようかと考えてみたけど、こういうシリアスな雰囲気が書けない…俺には無理だort
515名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:48:54 ID:zCcXY0XW
パソがやられてなきゃな・・・
ウイルス許すまじ!
516505:2007/07/27(金) 02:52:08 ID:KVlCmpgR
そんな事言ったら携帯で書き上げた俺はどうなる。
某スレでは携帯使って定期連載続けてる方もいるし。
517名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:36:43 ID:4N+AX9kO
ツクバ氏別スレで確認。
今度はメイドロボ。
518名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:44:24 ID:rbd4WHBp
いつからここは、職人個人の追っ掛けスレになったんだ。
519名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 09:51:17 ID:wZyF2hYt
21世紀になってからこっちずっとそうだな


まあ害にはならんしそもそも俺はありがたいけどな
520417:2007/07/28(土) 15:49:06 ID:A2PjOwBa
ちょっくら、通らせて下さい
521ドッグ ミーツ キティ 1/3:2007/07/28(土) 15:51:07 ID:A2PjOwBa
 昼前に降り出した雨は、講義が終わっても止む気配は無く
 雷音こそ遥か彼方に退いたものの、肝心の雨脚は、以前強いままだった。

 「あー、これは“お迎え”を優先しないと、不味いな」

  いかにも人が良い……と言うか、ちょっと頼りなげにも見える顔つきと
 長めの手足を自分でも、あまり上手く捌けてない風の身のこなしを除けば
 別に、コレといった特徴が無い青年は、傘をしっかり持ち直すと、無造作に
 水たまりを踏み壊しながら、足を速める。

  幼い頃から、母親顔負けにあれこれ世話を焼いてくれて、大学を卒業するまでは
 自宅マンションに居候する事も許してくれている姉が、いきなり倒れたのが、3日前。
 まぁ、ソレは“おめでた”の所為だってすぐに判ったものの、一応大事を取って
 しばらく入院する事になって。
  多分、明日には“現実逃避”をしている義兄が、こっち側に帰ってくるはずなので
 それまでは幼い姪の“面倒”は、すべて自分が見るのは当然、と思っているのだが
 それでも友人が誘ってくれた“お食事会”を断らざるを得なかったのは、少し……
 いや本当は、かなり惜しい気がする。

「“クレール・ド・リュンヌ”か、行きたかったなぁ……」

  もっとも彼の場合、“会場”の『今、予約がなかなか取れない事で有名な
 フレンチ・レストラン』の方に未練たらたらで、肝心の“お相手”の方々には
 とんと興味が無い。
 友人たちは『聖・白百合女学園高等部の、本物のお嬢様方がいらっしゃる』
 と言う事だけで、異様に大盛り上がりしてたのだけれど。

「今日の合コン上手くいって、次の会場も“クレ・リュン”に……、なる訳ないか」

  そんな埒もない事をつらつら考えていたら、いつのまにか足が勝手に
 目的地である“幼稚園”じゃなくて“居候先”を目指していた。

「っと、ここからなら公園を突っ切って……ん?」

  傘をばらばらと叩く雨音の中にかすかに混じる、甲高い『ニー、ニー』という声に
 導かれるように、公園一大きな木の方に歩を進めると、その根元になにやら
 見覚えのある小さな黄色いレインコートが二つ。
 しきりと、木の上の方を気にしている様に見える。
(アレは、ひょっとして?)と思いながら彼が近づくと、その足音に気付いたらしく
 黄色の固まりが振り向いて……。
522ドッグ ミーツ キティ 2/3:2007/07/28(土) 15:53:07 ID:A2PjOwBa
「おにーちゃん!」
「エリカ!」

  やはり一人は姪っ子、もう一人は確か同じ階の……。

「どうしたの、こんな所で。僕が迎えに行くまで、ちゃんと待って……」
「おねがい、おにーちゃん! おねーちゃんとアンズをたすけて!」
「え?」

  姪と姪の友人のトオル君とやらが、いきなり両脇からしがみ付いて来たので危うく
 バランスを崩しかけたものの、なんとか踏みとどまる。

「あのね『あめふってきたから、ママのくるまでいっしょにかえろう』って、それで
 『おにーちゃんがかえってくるまで、ぼくんちでアンズといっしょにあそぼう』
  って、トールちゃんがいってくれたの。だけど、かみなりにおどろいたアンズが
  にげだしちゃって、さがしてたら、このきのうえに……」

  姪が指差す先を見上げようと、彼が頭を動かしたのと
 その声が降ってきたのは、ほぼ同時。

「こっち見たら、殺す」
「え?」

  頭上3m、一番太く張り出している枝の先には子猫が、一匹。更に、その中ほどに
 ずぶ濡れの少女が、一人。真っ青な顔で歯の根が合わないくらいがたがた震えながら
 それでもなんとかしがみついていた。

「え?え?え?」
「でね、エリカとトールちゃんがこまっていたら、おねーちゃんが
  きにのぼってくれたの。
  でも、アンズどんどんはしっこにいっちゃって、うごけなくなって……。
  だから、おにーちゃん、おねーちゃんとアンズをたすけてあげて!」
「……あぁ、解った、解ったから」

  結構長時間雨に打たれていたらしく、子猫の方はなんだか『ぞうきん』に
 なりかけてるし、女の子の方も、あまり長持ちしそうに見えない。

「えーと、トオル君の家には、今誰か居るの?」
「ううん、ママおかいものにいっちゃった」
「そうか……。エリカ、新しいタオルのある場所判る?」
「わかる! おっきいの? ちっちゃいの?」
「小さい方を5枚くらい持って来てくれるかな、トオル君と一緒に。
  急がなくて良いから、転ばないようにね。鍵は、携帯のこのボタンを押して」
「はーい」
523ドッグ ミーツ キティ 3/3:2007/07/28(土) 15:55:10 ID:A2PjOwBa
 黄色い固まりが手を取り合って、マンションの方にてちてち走っていくのを
 見送ってから青年が改めて頭上を見上げると、今度は間髪入れずに携帯電話が
 飛んできた。

「見たら、殺す!!! って言ったでしょ?!」
「うん、そうだったね。でも、その為にはまずここに降りてこないと……」

  逆手で受け止めた携帯電話を濡らさない様、自分の上着で包み、その上に
 木の根元に脱ぎ捨てられていた彼女の靴を乗せたものを、傘の下に収めながら
 さてどうしたものかと考える。
 手元に携帯電話が有るのに、何処にも助けを求めなかったと言う事は、この救出劇を
 あまり大事にしたくないのが彼女の意向と思われるので、自力でなんとかするしかないし
 何処かに梯子を借りに行こうにも……。

「ねぇ、君。もう30cmほど後ろに動けない?」
「……アンタ、莫迦? 今、あたしが動いたら、あのコが落っこちゃうじゃない!」

  打てば響く様な、だけど自分の心の一番奥深い場所にすとんと収まる
 とても綺麗な声をずっと聞いていたい、と思いながらも青年は決断した。

「ごめん、もうしばらくしっかりつかまってて」
「え?! 何するつも……」
 
  高く、高く、誰よりも早く掴み取るために、もっとも高く飛び上がる。
 リバウンドを取りに行くあの瞬間を思い出しながら、彼は力一杯ジャンプした。
 そして目論見通り、枝を揺らすことなく子猫の体だけを軽く突っついて
 それが、必死にもがきながらもなんとか自分の胸元に落ちて来る様、上手く誘導する。
 
「痛てて……、こら引っかくな」

  手の中でじたばた暴れる子猫を壊さないように、軽くホールドしながら
 着地して、三度少女の方を見上げた時、青年は信じられないものを見た。

  少女が、飛び降りた。
『バランスを崩して』とか『自重に耐え切れなくなって』ではなく。
 瞳も閉じず、口元には微笑みを浮かべて、彼女は真っ直ぐ地面に向かって身を投げる。

  重い砂袋を勢い良く地面に叩きつけるような音と、破裂音にも似た短い悲鳴。
 華奢な骨格と柔らかな肉体でも、3mの高さと変な姿勢で受け止めた場合には
 立派に凶悪な殺傷武器になりうる事を、ダイレクトに体感させられて
(あぁ、もっと体鍛えなきゃ、不味いな)とか思いながら、彼はあっさり意識を手放した。
524417:2007/07/28(土) 15:56:35 ID:A2PjOwBa
取りあえず、以上

御批判、アドバイス等々、真剣にお待ちしておりますノシ
525名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 16:24:27 ID:Wl1TkoEr
>>524
これは嗜好の違いだと思うんでわりとどうでもいいことですが
“”とかの強調記号の濫用が苦手です。

アドバイスですが最後まで続くよう
早めに書き上げて投下するといいと思います。

まあつまり  “       ∩                ”
          ( ゚∀゚)彡 <わっふる!わっふる!
            ⊂彡
526名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 17:39:53 ID:PRz7acvY
自分も読んでいて“”の記号が気になりました。 
それ以外は話も無理なくまとまっていて、違和感なく楽しませていただきました。ようするにGJ!です!

で、雨に濡れた女の子をベッドの中で暖めて、違う場所が濡れちゃう続きはまだですか?
527417 :2007/07/28(土) 19:20:34 ID:A2PjOwBa
貴重な感想&アドバイス、本当にありがとうございました

力一杯、オヤクソクに則った作品なので
これ以上、先読みされないよう(w 力の限り投下します
528キティズ モノローグ:2007/07/28(土) 19:21:26 ID:A2PjOwBa
(……こんなところで、何やってるんだろう、あたし)

 結構広めの浴槽で、小っちゃくてすごく可愛い女の子と肩を並べて
 たっぷりとしたお湯に浸かりながら、少女はぼんやりと考えていた。

  生まれて初めて嘘ついて、迎えの車をそのまま帰らせて
  生まれて初めて木に登って、子猫を助けようとしたけど失敗して
  生まれて初めて飛び降りたけど、それは全然知らない男の人の上に……で。

  てっきり(あたし、この人、殺しちゃった!)とか思ったけど
 男の人の体ってあたしが思ってたより随分、頑丈に出来ているらしくて
 しばらくして彼が目を覚ました時は、心の底から本当に安心した。
 だけど、あたしの事をすごく真剣な顔でじーっと見つめて
『イズラーイールかと思ったら、ガブリエルか……』って
 呟いたのには、なんだか総て見透かされてるような気がして、とてもドキドキした。

  でも、その後は別に何にも言わずに、自分の上着をあたしに着せて
 子猫をあたしに渡すと、自分が濡れるのも構わずに、黙ってずーっと
 傘を差しかけてくれてた。

  胸元の子猫が甘えてゴロゴロ喉を鳴らしているのと、絶え間無い雨の音を
 聞いてたらなんだか急に泣きたくなったけど、その前にタオルを持った女の子と
 男の子がやって来たから、多分……ううん絶対、気づかれてない。

  で、男の子と子猫を彼らの家に送って行ってから、別に何でもない事の様に
『濡れた服を乾かさないと、風邪引くよ』って今、彼と女の子しかいないらしい
居候先に誘われて、彼の服を借りて着替えたら、なんだかすごく自然な流れで
『晩御飯、食べてく?』って事になって、あまつさえ『お風呂、沸いてるから』なんて
 極めて無造作に勧められたに到ってやっと(あぁ、この人から見たあたしって
ちょっと変わったジョシコーセーじゃなくて、拾ってきた子猫みたいなモノなんだ)
 って事に、少々世間知らずなあたしもようやく気付かされて、そしたら
 なんだかすごく悔しくなって、その後一言も口をきかずに、露骨に彼を無視し続けた。

 (……だって今、あたしの隣でふにふに言ってるエリカちゃんは、ほんと可愛いし)
 
  妹が欲しかったなぁ……って思ってた、何時も。
 お父さんが、何人もの愛人作って、全然家に帰ってこなくても
 お母さんにとって、お父さんやあたしは透明人間みたいな存在だとしても
 誰かが、あたしの事を好きでさえいてくれたら、それだけで平気!
 って、思いたかった、ずっと。
 
  なんだか又、目の前がぼやけてきたので、慌てて立ち上がろうとして……。

 「おにーちゃーん!」
 「何、エリカ? もう上がるの?」
 「ううんー。あのねー、おねーちゃんがおぼれてるー」
 「え?」
529ドッグズ モノローグ:2007/07/28(土) 19:22:48 ID:A2PjOwBa
 ……はい、正直に告白します。
『女の子を泣かすヤツは、人間のクズ!』
 それが、僕の姉の幼い頃からの持論でした。
 そして、その件について反論どころか、ちょっとでも反感の兆し的反応を
 彼女が認識した途端、場所も相手も一切構わず、悪し様に罵られつつフルボッコ。
当然、今まで一度も勝てた例は、有りません……。

  だからどんなに、小っちゃくて、柔らかくって、可愛くて、いい匂いがして
 物凄く、自分的ストライクゾーンど真ん中の人だったとしても
女の子ってのは、丁寧に扱わなきゃいけないコワレモノな訳で……。
530キティ アタック ドッグ 1/4:2007/07/28(土) 19:25:04 ID:A2PjOwBa
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。
  見てません、全然見てません。
  ……正直、ちょっと触ってしまった事は、認めます。
  けど不可抗……いや、コレは卑怯な言い訳です。
  本当に、すいません」
「……」

   莫迦みたいに必死に謝っている青年にとって、少女の沈黙は
 ウラン238より遥かに重い。
 しかも、今やその存在自体が、取り扱い注意! な、スーパー特異点化してるだけに
 姪が眠そうに目をこすりだして、それに気がついてくれた少女が無言のまま
 顎をしゃくって『出てけ』の意思表示をしてくれた時にはかなり、ほっとして。

「おにーちゃん、おねーちゃんおこってないかなぁ」
「……うん、多分……」
「エリカのこと、きらいになってない?」
「大丈夫、嫌われているのは僕だけだから」
「おにーちゃん、ちょーどんかーん」
「……もう、寝なさい」

   どんどん一人前な口を利いてくるようになった姪をやっと寝かしつけた彼が、静かに
 子供部屋のドアを閉めて廊下に出た時、居間のソファで横になっているはずの少女が
 目前にぽつんと佇んでて、彼女が羽織ってる自分のドレスシャツのボタンが、全開状態。
  しかもその下には、何も着けてないのに気付いた瞬間、回れ右してしまった事を
 軽率に、意気地無しと決め付けるのは、少々酷な事なのかもしれない。

「ごっ、ごめん。全然気がつかなかった。で、かなり遅いけど、今からでも君の家……」
「……アンタの部屋、何処?」
「え?」
「何度も同じ事言わせないで。アンタの部屋は、何処?!」
「……右手の奥、です」
「そう」

   少女は、その小さい白い手で、青年の右手首をしっかり掴むと
 先に立って、ずんずん歩き出だした。
   半分引き摺るようにして、生贄を目的地に連れ込むと
 彼女はくるりと鮮やかなターンを踏み、素早く二人の位置を入れ替えて
 体当たりを喰らせるように、彼をベッドの上に押し倒し、圧し掛かる。
   そして、その勢いを殺さぬ為に、噛み付くようなキスをした。
 下品なくらい歯がガチガチ鳴っているのを決して気取られない様、彼女なりに
 精一杯もったいぶりながら唇を離し、態と見せつける為にゆっくり舌なめずりする。
   突然何が起こったのか、イマイチ飲み込めていない様子の青年の表情は
 忠実な番犬が愛するご主人様の無謀な指示を、それでも力の限り実行しようと
 一生懸命考えてる風にも見える。
   ならばそれに相応しく、残酷な支配者は、最大限の威厳を持って
 次の段階に進まなければならない。
531キティ アタック ドッグ 2/4:2007/07/28(土) 19:27:18 ID:A2PjOwBa
 十分手馴れた女に見える様、細心の注意を払って、彼の広い胸に頬をすりよせる。
   同い年の無邪気な友人たちが彼女に語る、目も眩むような男女間の御伽噺を
 頭の中で何度も反芻して(こんなの、あたしに取っては全然なんでも無い事だから)
 と必死に言い聞かせながら、言葉を繋ぐ。

「……アンタだって、最初からコレが目的だったんでしょ?
  だったら、さっさと済ませてしまいましょうよ。
  あたし、もうとても眠いの。
  でも、途中で寝てしまうようなみっともないマネしたくないし……」

   黙ったままの青年は、少女のしなやかな髪の感触を唯、愛でる。
 その手の動きは、自分の身も心もとろとろに溶かし、あたしをまったく違う
 あたしに変えてしまう……。そんな予感めいた思いを即座に切り捨てて
 彼女は、喘ぐような息遣いで矢継ぎ早に畳み掛けた。

「……アンタって、ほんとイジワルね。
  女の子に、なにもかも言わせるようなプレイがお好みなの?
  それならそうと早く言ってよ。
  あぁ、それならアンタの服もあたしが脱がせて上げた方が良いのかな?」
「……やめなさい」

  静かに響くやさしい声。
 なのに、なんでこんなに切なくなるのだろう?

「……お金なら、今回はイラナイ。
  食事と、お風呂と、今晩一晩泊めてくれれば、それでチャラ。
  もっとも『朝まで寝かせない』って言うんなら、それはそれで」
「もう、いいから、やめなさい」

  変な気持ち。
 すごく、変な気持ち。

「ビョーキは持ってないから、安心してね。
  ピルだって、忘れずきちんと飲んでる。
  アンタが望むなら、お口でも、あっちの穴でも。
  ……んもぅ、なんて外しにくいボタンなの!」
「それは、君の手が震えているからだよ。
  本当に、や・め・な・さ・い」
 
  けれど少女は、自分が自分自身であり続ける事に、固執する。
532キティ アタック ドッグ 3/4:2007/07/28(土) 19:29:03 ID:A2PjOwBa
「あたしに指図しないで!」
「じゃあ『お願いします、やめて下さい』……これなら、良いの?」
「ふん! アンタのお願いなんて、あたし聞く耳持ってないから。
  ……駄目だわ、やっぱり外せない。
  ねぇアンタ、コレ引きちぎられたくなかったら、自分で……」

 自分の心の中で荒れ狂う後悔という感情を、決して認める訳にはいかない
 少女は、理不尽な怒りの力で己を精一杯鼓舞しつつ、この空気の読めない莫迦な
生贄をせせら笑い、出過ぎた真似を叱責すべく奮然と頭を上げ、思わず声を失った。

  軽蔑でも、嘲りでも、哀れみでも、無い。
 果てしない信頼のみを宿した真っ直ぐな眼差しが、彼女にじっと注がれていた。
 彼は彼女ごと上体を起し、その胸元で未だ震えの止らぬ無垢な手を子猫を抱く時の様に
 柔らかく握り締めながら、囁いた。

「君にも大好きな人がいるでしょう?」
「そんな人、いない!」
 (……違う、違う。本当はこんなコト言いたいんじゃない)
「今はいなくても、その内、きっと出来る」
「ううん、絶対に出来ない!」
 (『ありがとう』って、『うれしかった』って、『ごめんなさい』って)
「必ず何処かに、いる。何時かきっと、訪れる」
「要らない。そんなモノ、永遠に要らない!」
 (言わなきゃ、今すぐ言わなきゃ)
「それはまだ、君が知らないだけだ」
「じゃあ、アンタがあたしの何を知っているって言うの!?」
 (コレだけは、莫迦なあたしにさえ解かる)
 
  だけど、ほら、もう一押し。
 そうすれば、絶対変わらないモノを、少女は又一つ手に入れる。

「あたしの事、なんにも知らないくせに、偉そうなコト言わないでよ!」
 (この気持ちは、一生続く!)
  
   最初っから信じなければ、裏切られても悲しくなんかない。
   最初っから欲しがらなければ、無くしまっても悔しくなんかない。
   最初っから一人なら、誰も愛してくれなくても寂しくなんかない。
   あたしを、惑わせないで。優しく、壊さないで。
   脆く儚い夢を、一緒に見たいなんて思わせないで!

  しばらくの沈黙の後、青年は少女の体の下からゆっくり這い出すと
 ドアに向かって歩き出した。
533キティ アタック ドッグ 4/4:2007/07/28(土) 19:30:45 ID:A2PjOwBa
 「……ごめん、言い過ぎた」

   なんでそこで彼が自分に謝ってくるのか、少女にはとても理解出来ないけれど
 それでも自分自身の見っとも無さを、莫迦みたいにぼろぼろ泣くしかない愚かさを
 そして、その行為が彼に余計な負い目を強いている事を自覚しながらも止められぬ
 自分の矮小さだけは、はっきりと思い知らされる。
 
「本当に、ごめん。
  ……会った時から、君を怖がらせてばっかりで……」

『あたし、アンタのことなんか、全然怖くない!』そう言い返そうにも
  喉の奥底から勝手に搾り出されてくる嗚咽を、飲み下し続ける事が
  ひどく苦しくて、いっそこのまま死んでしまいたい。

「ごめん、本当にごめんね。
  ……うん、君の好きにするといい、君の気のすむように……。
  僕は、エリカと一緒に寝るから、君はココを使うといい。
  幸い、シーツは替えたばっかりだし、枕や毛布は裏返して使えば
  少しはマシかもしれない」

  あたしの耳元で、あたしの名前だけを、ずっと囁いていて欲しい声が
  あたしから遠ざかっていくのに、体が動かない。

「…おやすみ、悪い夢を見ないように。
  明日の朝まで、ぐっすりおやすみ……」

   静かにドアの閉まる音。
 それは、少女の胸の中で最後の審判の始まりを告げる
 トランペットの音にも、等しく響いた。
534ドッグ アンド キティ 1/2:2007/07/28(土) 19:33:07 ID:A2PjOwBa
 確かに、開廷を告げられたはずの最後の審判。
 しかし、彼の人以外の誰が、少女を弁護してその重荷を軽減出来るのか?
 だから彼女は、自分自身で己の魂を天秤にかけ、断罪し、罰を与えるしかなかった。

「おねーちゃん、おはようございます」

   雨上がりの朝日が照らす食卓の向こう側から満面の笑みを浮かべ
 椅子を蹴倒す様な勢いで駆け寄って来た女の子が、戸惑う少女の手を引いて
 自分の隣の席に誘導する。
 
「おはよう、良く眠れた? 朝ごはん、もうすぐ食べられるから」
 
  なにも変わらぬ優しい声が、早くもこの場から逃げ出したくなっている
 彼女の心に、鞭を打つ。
 昨晩、ほとんど眠れずに、ずっと考え続けていたのは、一体何のためなのか。
 何度も何度も頭の中で繰り返し選びに選び抜いたはずの、でも結局は堂々巡りになって
 ちっとも上手く伝えられそうに無い、自分の本当の思いを告げるのは今、この時のはず。

「……あっ、あの……」
「ん? ちょっと、顔が赤いね?……風邪かな?」
「え? ……あ、きゃっ!」

   いきなり額に当てられた大きな手が、寝不足で火照った体にひやりと心地良い。
 だけど、青年が少女の顔を間近に覗き込んだ瞬間、彼女の体の奥深くで起こった
 反応は断じて、風邪の所為なのではなく。
(……アレは、親友の作り話のはずじゃ……)
 それを意識した途端、目が潤み、頬は燃え、耳元で早鐘が
そして膝頭では無く、太ももが勝手に……。
   更に、掬い上げられた金魚みたいに真っ赤になって
 口をぱくぱくさせるだけの無防備な少女に向かって情容赦無く放たれる、止めの一撃。

「おねーちゃん、びょーき? 
  それともエリカのママみたいに、あかちゃんできたの?」
「!」
「……エリカ。それは、エリカが今日帰ってくる
  エリカのパパに、直接伝えるコトでしょう?」
「これは、よこーれんしゅーだから、いーの!」
「あ、あの……」
「あっ、ごめん。……どうしたの? 眩暈?」

  慌てて引き剥がされた手の動きを追って、勝手に体が泳いでいくけれど
 もう昨晩みたいにみっともない真似は、到底出来ない。
 肩で息をしながらも、少女は必死の思いで踏みとどまった
535ドッグ アンド キティ 2/2:2007/07/28(土) 19:35:35 ID:A2PjOwBa
「……今、エリカ、ちゃんの、お父さんが、今日、帰ってくる、って言った」
「いや、気にしないで。今すぐ、君を病院に送っていってからでも、十分間に合うから」
「あたし、低体温症なの。具合良くなったら、ちゃんと一人で帰る。
  だから、もう放っといて」
「それは、駄目だ。君を無理矢理、見知らぬ男の部屋に一晩泊めた事を
  君の家族に、きちんと説明して謝らなくては……」
「あたしが今住んでいる所に来ても、そこにあたしの家族なんて、誰もいない。
  お父さんはずーっと、何処かあたしやお母さんとは違う誰かの傍にいて
  一緒の空間にいるはずのお母さんにとって、あたしは置物以下の“透明人間”……」

   自分では十分理解していたつもりなのに、在りのままの気持ちを素直に認め
 それを他人に正直に告白する事は、こんなに辛いものなのだと、少女は初めて気付く。

「……おねーちゃん、どっかいたいの? おにーちゃん! おねーちゃんに
  いますぐ『いたいのがどっかにとんでくおまじない』をしてあげて!」

   だけど、自分が流している涙を拭き取ろうとして、その小さな手を
 おずおずと伸ばしてくる女の子を心配させまいと、少女はにっこり笑ってみせる。
  
「ありがとう、エリカちゃん。でも、コレは目の中にちょっとゴミが入っただけ。
  何処も痛くないの、本当に。でも、ありがとう。エリカちゃん、大好き。
  エリカちゃんならきっと素敵なお姉さんになれると思う」
「ありがと、おねーちゃん。エリカね、おねーちゃんみたいにきれいで
  やさしくて、じぶんのこころにすなおな、かわいいおんなのこに、なるんだもん。
  ねっ、おにーちゃんもきのうのばん、そういって……、ふにゃっ!」

   真っ赤になってる青年は、嬉しそうに喋り続ける姪の口を、人差し指で塞ぎ
 目を丸くして自分を見つめる少女に向けて、何も無かったかのように問いかけた。
 
「まっ、まず朝ごはんを、食べてしまおう。『お腹が減ってる人の所には
  元気も良い知恵も訪れない』って言うし。……勿論、食べていくよね?」

  少女が返事をする前に、そのウェストあたりから『クゥ』と言う、可愛らしい回答が。

「はい、大変良いお返事です」
「……アンタって、ほんっとイジワル!」

   先ほどよりもなお赤く染まった頬を膨らませて抗議する少女の顔にうっとり
 見とれていた事を気付かれぬ様、余裕の笑顔で受け流して、青年は台所に向かう。

   ……もっとも彼はその後、食事中の少女と姪と間で交わされた他愛も無い
 女の子の秘密的内緒話の中で、変な取引が勝手に成立してる事を知らされて
 危うく窒息死しそうになってみたり
   地球の真裏から渋々帰国してきた義兄の空港お出向かえに同行した少女に
 紹介したのが、少女の学校の変人数学教師(筋金入りの考古学オタク)で
 しかも、彼女の担任と言う事を最初から知っていながら黙ってた事があっさりバレて
 衆人環視の真ん中で、頬にくっきりと引っかき傷を刻まれてみたり
   少女と姉一家と彼とのお食事会(某・フレンチレストランにて)で、妊婦に
『私が居ない時に、私の娘の眼前で、私の後輩を口説くなんぞ、100万年早い!』
 と、優雅に微笑まれながらあっさり締め落とされたりしたのだが、それもこれも
 このとても莫迦な話の蛇足部分じゃん……とか思っていただければ、真に幸いです。
536417:2007/07/28(土) 19:38:30 ID:A2PjOwBa
以上です

……まったくの別人になっちまったorz

では、又何時か何処かでノシ
537名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:30:45 ID:4N+AX9kO
GJ!
だけどこれは押し止めるスレ向きかな?女性の求めをエロカッコ良く押しとどめろ!2制止目
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178982763/
538名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 00:09:44 ID:rg2+skbv
いい話しなんだけど、ちょっと一つ一つの文章が長すぎるかな?読んでいて少々読みづらく感じました。
あと急かしといてなんですけど、書き上げた後に時間をかけて、
何度か推敲して手直しをしたほうがもっといい作品に仕上がりますよ。
書き上げたらすぐに投下したくなるのは分かります。非常に分かります! 
けどそこはグッと堪えて、書き上げたら一度時間をおいて、一日くらい空けてから推敲したら変な所や、
誤字脱字などが見つかることが多々あるんですよ。 

いろいろ生意気なことを書きましたが、せっかくのいいキャラクター達なので、ぜひ続きをお願いします!
539名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:04:24 ID:yx58whdK
今日お祭り行ってきてふと浮かんだネタ投下
勢いで書いた、反省はしていない

『いやー、最近は浴衣も変わったんだな、あんなにミニに…』
何嫌らしい目で見てるのよ、馬鹿じゃないの

『そんな事無いぞ、俺は悲しいんだ』

何がよ

『このままだと、良い文化が無くなってしまうんじゃないかと』
ふーん
『でもやっぱりお前が一番似合ってるし、可愛いな』

な、なによ、誉めても何も出な…
『まあやっぱり胸が控えめなぐふっ…』
540名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:54:34 ID:OxTVr3mm
>>539
和服は控えめな方が絵になるし、何よりそっちの方がイイんだよ!!
541名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:30:03 ID:2oNcH2op
気の強い女とエレベータに乗った時に急停止、彼女は閉所恐怖症でガクブル状態そんなウマーなSSが読みたい…
俺に人並みの文才さえあればこんな歯がゆい思いは、しないですむのにorz
542名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 23:07:38 ID:jBKefMnjO
>>541
ちょっとムラムラしてくる
543名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 23:21:27 ID:OxTVr3mmO
>>541
まあ近いシチュならここ探せば気に入るのが見つかるかも。
【不可抗力】女の子と二人きりになってしまった
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153831562/
544名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 23:31:10 ID:2oNcH2opO
>>543
誘導ありです、
探してみます
545名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:29:54 ID:VaDL655e
てす
546名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 04:21:01 ID:a/nTgWo2
>>541この時期にそれは死ねないか?
547名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 08:22:17 ID:yofm+kvU
閉所恐怖症なのにエレベーターに乗るかな?
っていうツッコミはしてもいい?
548名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 10:16:57 ID:KPYfJFpk
シースルーエレベーターだったとか

床が鏡面仕上げで、軽くオモラシしちゃってて
滴り落ちた液体がキラキラ輝いてるとか

ガクブルを抑えてやるために、ガラスに
乳首立ってるオッパイ押しつけて、後ろから……

(以下、省略されました)
549名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 11:15:06 ID:7ifiqZbI
閉所恐怖でも症状が軽ければエレベータに乗れますよ。
特に最近の公共施設のエレベータは大抵ドアにガラスが入っているし。
要は意思で恐怖を抑えるわけだから、停電した日には簡単にパニック状態になれます。
550名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:30:55 ID:dDeWtRdm

 ……暑い。当たり前である。なぜなら今は夏だから。
だから私は暑さを凌ぐため、とくに用など無いにも係わらず百貨店に入った。

 百貨店……それは都会のオアシス。都会のパラダイス。
地下には食料品、地上階には衣類や雑貨など、ここで揃わないものなど殆どない。
ここに来て、いろいろと見て回るだけで楽しく時間が過ぎていく……これぞ大人のテーマパークだ。
しかし普段なら1時間は楽しめるはずの百貨店だが、今日に限っていえば楽しくともなんともない。
何故なら暑さを凌ぐ為に入った百貨店でエレベータが故障してしまい、閉じ込められてしまったからだ。

「……ちょっと!何時まで閉じ込められればいいのよ!アンタ大人でしょ?何とかしなさいよ!」

 運悪く、私とともに閉じ込められた少女が大きな声で私にどうにかしろと無茶を言ってきた。
はぁぁ〜……君は、同じく閉じ込められている私にどうしろというのですか?

「……君ね、こういう時は大人しく待ってる方がいいよ」
「はぁ?何時まで待てばいいっていうのよ!もう10分も閉じ込められてるのよ?」
「まだ10分だよ。何があったかは知らないけど、もう20〜30分もすれば助けが来るよ」
「っざけんじゃないわよ!そんな待てないっての!役に立たないオヤジね、もいういいわ!」

 私と同じく閉じ込められた制服姿の少女……高校生だろうか?が、ドアをガンガン蹴りだした。
はぁぁ〜、うるさいなぁ。そんな事をしてもドアは開かないよ。
それにそんなに動いちゃ暑くなる一方だよ?

「はぁはぁはぁ……っくわぁぁぁ〜〜!!あっつ〜い!あついあついあつい!あっっついぃ〜!」

 5分ほど頑張ったのだろうか?汗まみれになり熱いと叫びだした少女。
ドアはところどころ凹んでおり、少女の脚力の強さを物語っている。

「はぁぁぁ〜……グスン。アタシ、こんなところで死んじゃうんだ」

 蹴りつかれたのが、床にへたり込み、肩を落とす少女。死ぬとはまた考えが飛躍しすぎているね。

「落ち着きなさい、夜の無人のビルじゃないんだから誰かが必ず助けに来てくれるよ」
「……もし来なかったら?来なかったらどうするのよ!」
「だから落ち着きなさいって」
「イヤよ!アタシまだやりたいこと沢山あるんだから!こんなところで死ぬなんて絶対にイヤァァ〜!」

 ……ホントにうるさい。耳がキ〜ンっと耳鳴りがしているよ。
閉じ込められてパニックになっているのだろうか?少女を落ち着かせるために話しかけることにした。

「君は高校生かい?今日はここに何を買いに来たんだい?」
「……水着。せっかくの夏休みだから、カワイイ水着を買って、皆で海にでも行って彼氏をつくろうって話してたの。
それなのに……何でアタシだけこんな目に会わなきゃいけないの?」
「そうかい、水着を買いに来たのかい。そういえば私は海なんてここ何年も行ってないなぁ」

 目の前の少女が水着を着ている姿を想像する……うん、やはり似合いそうだね。

「ナニ想像してんのよ!これだからオヤジはイヤなのよ…」
「オヤジって……こう見えても私はまだ33なんだけどね」
「十分オヤジじゃないの」
「そ、そうなのかい?私はオヤジなのか?そうだったのか……」

 少女のオヤジ確定との言葉でガックリと肩を落とす。
自分ではまだ若いつもりだったけど、33でオヤジなのか?
551名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:31:41 ID:dDeWtRdm
「……っぷ、あっはははは!そんなに落ち込まないでよ、まだまだいけるって!」

 落ち込んでいる私を励ましてくれる少女。なにがまだいけるのだろうか?

「で、おじさ……お兄さんは何を買いに来たの?」
「……君の優しさに、涙が出そうだよ。いらぬ心遣いは無用だ、私のことは思ったように言っていいよ」
「あはははは、まだ落ち込んでるんだ?気にしちゃ負けだよ?」

 なにが負けなんだろうか?少女の考えはよく分からないな。……これが年を取ったという事なのか?

「私は特に買い物に来たというわけじゃないんだ。涼みに来ただけなんだよ」
「ええ?涼みに来てこんな目に会っちゃったの?おじさ……お兄さんって運が悪いね」

 どうやら少女は落ち着いたようだ。急に閉じ込められて軽いパニックになっていたんだね。

「ははは、そうだね、本当に運がないね」
「ま、運がないといったらアタシもそうなんだけどね。
おじさ……お兄さんがいてくれてよかったよ。一人で閉じ込められてたら、多分パニックになってたと思うんだ」

 さっきまで必死の形相でドアを蹴りまくってたのはパニックじゃないのかい?

「アタシ、軽い閉所恐怖症気味なんだ。狭いところに長時間いると、少しパニくるの」
「へぇ、そうなんだ。だからさっきすごい形相でドアを蹴ってたんだ」
「もう!それは忘れてよ。さっきは少しパニックになってただけ。今はもう……多分大丈夫」
「そっか、じゃあさ、気を紛らわすために少し話そうか?」
「え?ア、アリガト。おじさ……お兄さんって意外と優しいんだね」

 どうも私は彼女からすればおじさんらしい。ま、どうでもいいけどね。

「君はここを出たらどうするの?水着を買いに行くの?」
「う〜ん、どうしようかなぁ?こんな目に会ったからここで買うのはヤだしなぁ……
そういうおじさ……お兄さんはどうするの?」
「そうだねぇ、ここを出たらまずは……カキ氷かな?」
「ああ!それ賛成!アタシも食べたい!イチゴカキ氷食べた〜い!」
「ははは、やっぱり夏はカキ氷だよね。じゃあ私はメロンでも食べようかな?」
「ねね!ここ出たら食べに行こうよ!」
「私とかい?私はいいけど……」
「やた!おじさ……お兄さんのおごりね?ご馳走様で〜す!」

 ご馳走様と言いながら、ニッコリと微笑む少女。
ははは、たくましいなぁ。閉所恐怖症じゃなかったのかい?
552名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:32:28 ID:dDeWtRdm
 それから救助が来るまでの間、2人でいろいろなことを話した。 
学校での事。友達に彼氏が出来て焦っている事。バイト先の店長がイヤラシイ目で見てくるとの愚痴。
……まぁほとんどが彼女のことだった。
若い子はよく喋るね、それとも私が年をとったという事かな?

 やっと来た救助の人にお礼をいい、百貨店の店長に平謝りをされる。
僕たちが解放されたのは閉じ込められてから一時間が過ぎた頃だった。

「ふぅぅ〜、やっと解放されたね」
「ホント、つっかれたぁ〜!」

 んん〜!っと大きな伸びをする彼女。
これで彼女ともお別れだと思うと、少し寂しいような、やっと静かになる、と嬉しいような。

「さてっと、おじさ……お兄さん、早くカキ氷行こうよ!喉がカラッカラだから一気に食べちゃいたい気分なの」
「ははは、約束覚えていたのかい?一気に食べるのは頭が痛くなって大変だから止めてたほうがいいよ」
「あははは、分ってるって、冗談だってば。で、カキ氷食べた後はアタシの水着選ぶの手伝ってね?」

 ニコリと微笑みながら私の腕に手を回してきた彼女。
ええ?なんでです?何で腕を組むんです?……えええ?水着を選ぶのを手伝う?何故私が?

「ちょ、ちょっと君、何故私が君の水着を見なきゃいけないんです?」
「ああ〜、ひっど〜い!カワイイ彼女の水着見たくないの?」
「いや、見たくないといえば嘘になりますが……か、彼女?」
「そ、彼女。アタシのことキライ?それとも結婚してるとか?」
「い、いや、結婚どころか、ここ何年も女性とお付き合いした事はありません……って違うでしょ!」
「何が違うの?相手いないんだったらちょうど良かったじゃん」

 嬉しそうに私の腕をギュッと抱きしめて歩き出す彼女。
な、何がちょうどいいのです?

「付き合うっていうのはお互いの事をよく知ってから……」
「アタシは知ってるよ?閉じ込められたエレベーターの中で、閉所恐怖症のアタシの気を紛らわせようとしてくれた優しい人。
えっちなイタズラもしてこなかったしね。……それともアタシに魅力を感じなかったの?」
「い、いや、君は十分すぎるほどに魅力的です……って違う!そんな話を言ってるんじゃなくてですね」
「うわぁ、あの狭いエレベーターの中で、アタシに欲情してたんだ?あははは、エッチぃんだぁ」
 
 私の腕を抱きしめて、グイグイと引っ張りながら歩く彼女。
私はその嬉しそうな輝くような横顔を見て文句を言えなくなってしまった。
ま、いいか。どうせ彼女の暇つぶしだろう。しばらく付き合ってあげるかな?


 ……これが3年後、私の妻となる彼女との出会いでした。
 
553名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:33:16 ID:dDeWtRdm
エレベータネタを見て勢いで書いた。反省はしていない。
554名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:00:44 ID:hMx1618R
>>553
GJ!
でも二人きりスレに欲しかったなあ……
555名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:04:40 ID:KPYfJFpk
>>553
 GJ!!! 
 漏れ、今度エレベータに乗ったら、結婚相手と
 巡りあえる様、今から一寸細工してくるよ

 で、是非とも次はエスカレータが突然止って
 上から可愛い女の子が転がり落(ry
556名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:01:03 ID:IXgLNwKb
GJ!
できれば二人きりスレにも来て下さいwww

>>555
従妹がエスカレータに靴紐挟んで、後ろにいた自分に突っ込んできた事ならある俺は勝ち組だろうか
557名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 23:26:07 ID:ltsx0Z4x
>553
GJ!しかしどこかで読んだ事があるような文体だ。
間違ってたら申し訳ないですけど、もしかしてあなたはプロレス好きな女の子を書く某職人さん?
558名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 00:24:15 ID:rzWhUBWh
>>557
氏ならちゃんと名乗るはず。
ある程度文体が似るのは自然だよ。
559名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 02:29:41 ID:JCw4N5fi
>556
勝利者インタビューさせてくれ
特に勝因は何だ?
560名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 04:45:37 ID:nRlPwZDf
>>553超GJ!!
綺麗な文で読んでいて楽しかった。

>>555-556この変態どもがwww

エスカレータといえば昨日下から小6位の女子の太股とパンツが見えたよ。
いや〜夏はいい!

これをSSに出来ないかな・・・
561名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 07:13:05 ID:J/VQ72Ph
>>553
 GJ!
 この微笑ましいカポーに末永く幸あれ

>>549
 エレベータでも軽くパニックになる知り合いが一人いる
 高所恐怖所でも有るので、シースルーだともっと大変
 床を凝視したまま、固まってる……野郎だけど

>>556
 小学生の時、下りエスカレータを異常に怖がる
 幼稚園児の妹を、抱き上げて乗せようとしたら
 オモラシされてしまった自分に比べれば、十分に勝ち組
562555:2007/07/31(火) 12:50:11 ID:NT60iHWi
たぶん勝因は
1、従妹が天然ボケ
2、自分がその天然に意地悪するのを楽しむ性格に成長したこと
の二つだろう
事前に靴紐が解けているのが分かっていても華麗にスルーさ
563名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 13:06:27 ID:NT60iHWi
いやだ名前間違えた556だorz
スレチだし山に帰るよ

山 λ...
564名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 22:14:35 ID:8RwoDf9Q
誰もいない……投下するなら今のうち……。
ってことで初投下です。
エロは少ないのです。
勘弁してください。苦手なんです。
565564:2007/07/31(火) 22:15:41 ID:8RwoDf9Q
夏、青年はただ目的もなく海岸沿いを歩いていた。日差しは既に高く、青年を照らしていた。
 その海岸は子供の頃から知っている穴場であり、海が美しく見える割に人は少なかった。
 今日も、海外に人は青年のみ。
 青年は一人で海を見ながら歩いていた。
 時を同じくして少女が一人、ただ目的もなく海岸沿いを歩いていた。
 少女はこの日、学校を休んでいた。ただ行くのが億劫になり、休んだ。いつも通りの日常である。
 少女はショートカットの金髪で耳にはピアスを開けていた。白いワンピースを来てぶらぶらと歩いている姿は妙にちぐはぐで、少女自身もそれに気付いており時折笑っていた。
 二人は互いに近づいていることに気付かず、ただ海を見ていた。
 二人の距離はどんどん狭くなっていく。
 後数歩歩けば衝突してしまうであろう距離まで近づいてから二人は突然立ち止まった。
 海が大きく波を海岸に送ってきた。
「すごっ」
 二人同時にそう声に出し、そこでお互いの存在に気付いた。
 顔を見合い、しばらく見つめ合う。
 そして二人同時に吹きだした。
566564:2007/07/31(火) 22:16:33 ID:8RwoDf9Q
「お兄さん、何してるの?」
 少女が先に訊ねた。
「別に。ブラブラしていただけ」
 青年がそれに答える。
「私と同じじゃん。私鈴野亜弥っていうんだ。お兄さんは?」
「吉城拓真。お前、不良か? そんな髪の色して」
「ほっとけよ。いいじゃん。まだ若いんだからさ」
 亜弥が笑う。拓真もつられて笑っていた。
 それから二人はしばらく海を眺めていた。
 ふと亜弥が気が付くと拓真の姿が消えていた。
 別に一緒にいてほしいわけではなかったが、姿が消えたことを知ると少し寂しくなった。
 そう感じていた時、拓真が再び姿を現した。手にコンビニ袋を提げて。
「ほれ、アイス。食うだろ?」
「あ、ゴチになりまーす」
 亜弥はアイスバーを受け取り袋を破き中身を取り出す。
 拓真もそれに習ってアイスを食べ始めた。
 無言でアイスを食べる二人。
 ふと拓真は隣でアイスを頬張っている亜弥を見た。つーっとアイスに舌を這わせて溶けた部分を舐めている姿が妙に艶めかしく、しばらく見入っていた。
「なんだよ。あんまり見ると金取るぞ」
「あ、悪い」
 見られていたことに気付いた亜弥がそう言うと拓真は謝った。その様がおかしかったのか亜弥はにんまりと笑う。
「なんだよ」
「お兄さんは何をやってる人?」
「あ? 特に何も?」
「あ、ニートってやつか」
 そう言われると反論したくなったが、あえて拓真は反論しなかった。
「今さ、別にニートでもいいかなって思ってるんだよな……」
「あれ? なんか人生の袋小路にはまったんか?」
 亜弥がアイスを食べ終え、その棒を拓真に差し出す。
 拓真はそれを受け取り袋に入れた。
567564:2007/07/31(火) 22:17:24 ID:8RwoDf9Q
「ああ。なんかさ、君みたいなガキ、しかもヤンキー女に言っても意味無いかもしれないけど」
「誰がガキだ。誰がヤンキーだ」
 べしっと平手で頭を叩かれつつ、拓真は話しを続ける。
「俺、今やってる職業向いてないのかもしれない。君と接していてふと思ったよ」
「なんで私と接していて思ったんだよ」
「別に……ただ何となくさ。世の中君みたいに素直な子ばかりじゃないんだよなって」
「素直? 私が?」
 そう言われ、少しムキになった。
「私は素直じゃない。素直だったら今ここでこんなことしてないし、私はもっと……」
「もっと? なんだい?」
「私はもっと……」
 人に好かれていた筈だと言いかけて止めた。
 亜弥は昨日までの事が頭に蘇り、泣きそうになった。
 俯き、身を縮める。
「どうした?」
「なんでもない」
「……泣いてる?」
「泣いてねえよ! 馬鹿!」
 そう言って、亜弥は立ち上がる。
 そしてすたすたと海へと歩いていった。
「お、おい」
「泳ぐ」
「泳ぐって、お前」
「どうせ誰もいないからいいじゃん」
 白いワンピースを脱ごうとする亜弥を拓真は慌てて止める。
 こんな所で脱がれたら――確かに人はいないが――厄介極まりない。
「まあ、待て。泳ぐなら家に帰って水着でも持ってこい」
「……やだ」
「あ?」
「家には帰らない。帰りたくない。このまま下着で泳ぐ」
 拓真は何故彼女がそう言うのか理解できずに、ただ彼女が脱ぎ出すのを止めていた。
「おいおい……だから待て」
「離せよ!」
 強引に拓真の手を体から引きはがした亜弥はその反動で尻餅をついてしまう。
 すでに波打ち際まで来ていたので、その時勢いよく波が押し寄せてきた。
「あ」
 バッシャーンと亜弥の体が波に呑まれた。あまりにも突然でしかも驚くほどの勢いでやってきた波は簡単に亜弥を持って行ってしまった。
「おいおいおいおいおい!」
 拓真は慌てて海へ入り、亜弥を引っ張った。亜弥はと言うとずぶ濡れで放心している。
「おい! あんまり面倒かけさせるなよ! ヤンキー!」
「……うるさい……」
 そう呟き、亜弥は涙を流し出した。
568564:2007/07/31(火) 22:18:20 ID:8RwoDf9Q
「どうしたんだよ」
「うるさい! うるさい! ほっといてよ……」
「あ?」
「アンタになんか話しても仕方がない……アンタになんか話しかけなければ良かった……」
 亜弥は何故、今自分が彼に当たり散らしているのか理解していなかった。
 ただ、心の片隅で自分は今最低なのだと思っていた。出会ったばかりの青年に当たり散らしている。
 我が儘な、癇癪持ちだと思われてしまったかもしれない。
「もう、私に構うなよ……」
「……本当に、そうなのか?」
 拓真は真剣な表情で、そう訊ねた。
 亜弥はしゃがみ込み、答えない。
「じゃあ、俺は帰るぞ。いいのか?」
「うるさい。馬鹿。早く消えろ」
「本当にいいのか?」
「うるっせえ! 死ね!」
 そう叫んでからしばらく波の音しか聞こえなかった。
 ずっと、ずっとうずくまっていた亜弥はふと顔を上げる。
 ここには一人しかいない。自分一人しかいない。
 大丈夫だ、一人には慣れている。誰かがそばに居た所で自分は一人なのだから。心は一人だ。
 人はずっと一人なんだ。
「……うっ……うえぇぇん……」
 泣き出してからどれだけ経っただろう。
 亜弥は何故あそこで自分の話を彼に聞いて貰わなかったのか、後悔していた。
 他人と衝突する自分を正して欲しかった。彼になら出来ると思っていた。
 亜弥は、今、一人に。
「ひゃん!」
 突然、亜弥の首筋に冷たい物が触れた。
 見上げると拓真が缶ジュースを手に亜弥を見下ろしていた。
569564:2007/07/31(火) 22:18:51 ID:8RwoDf9Q
「お、お前……何やって」
「お前じゃねえだろ? ほれ。ジュースやるよ」
 拓真は亜弥にジュースを手渡し隣に座る。
「そのままじゃ風邪ひくぞ。タオル持ってきてやったから体ふけ」
「あ、うん」
 亜弥は拓真からタオルを受け取り、濡れた体を拭う。
 その間拓真はビールを飲んでいた。
「あ、私もそっちがいいな」
「馬鹿。やらねえよ」
「ケチだな」
「ああ」
 しばらく沈黙。
「ねえ、なんで戻ってきたの?」
「お前にタオル届けてやらないとなって思った」
「それだけ?」
「他に理由がいるのか? ……じゃあ、お前に会いたかった」
「え?」
 亜弥は少し胸が高鳴るのを感じた。
「どうしたんだ? なんかあったのか?」
「……あのね。私、学校で浮いてるんだ」
「そりゃ、そんな髪の色じゃあな」
「ううん。髪は最近染めた。それにこんな髪の色のヤツは私以外にもたくさんいる」
 亜弥はジュースをぎゅっと握る。
「私、昔から人と接するの下手なんだ。なんていうかさ、素直になれないんだよ。たとえば嬉しい時に嬉しいって言えない。謝りたい時に謝れない」
「ふうん」
「私、みんなともっと仲良くなりたいのに。私下手なんだ、そういうの」
「……俺もさ、昔そうだったよ」
「え?」
「なんか人と壁作ることしかしなくてさ。俺、友達少ないんだよなぁ。でも、なんでだろある日から思ったんだ。俺は一人ではいたくないって。俺は一人じゃないって」
「どういうこと?」
「俺は、人は誰かと触れあわないと人になれないんだよ。その事を知らなすぎたんだ。人の汚い所や、綺麗な所ばかりに眼をやっていると、簡単なふれあいってのに気づけないんだって」
「私は、そんなこと」
「明日さ、学校行ったら最初に大きな声で挨拶してみろよ。そんで自己紹介とかしてみたら?」
「恥ずかしいだろ馬鹿」
「恥ずかしいことやるくらいで丁度良いんだよ」
 そう言って拓真はビールを飲み干した。
「なんていうかさ、俺達の作りって単純なんだよ。ま、お前がどんだけ壁を壊せるかは知らないけど、やれるだけやってみたら?」
「……うん。やってみる」
「そしたら彼氏できるかもしれないだろ?」
「……うるっせえ!」
 バシっと背中を叩かれ拓真は咳き込んだ。
 亜弥はそれを見て笑った。
「……ねえ、あのさ。お兄さん」
「ん……?」
「キス、しようか」
「……ああ」
 ゆっくりと唇を重ね合わせた。
570564:2007/07/31(火) 22:20:12 ID:8RwoDf9Q
波の音しか二人の世界に響いておらず、ゆっくりと世界は廻っていると実感した。
「ん……」
 拓真の手が亜弥の胸に触れる。服の上から形をなぞる。
 砂浜に押し倒し、ワンピースの肩ひもをずらし、ゆっくりと下にずり下ろす。
「あ、ちょ……」
「駄目か?」
「い、いいけど……」
 胸を露出させ、その小振りな手に収まるくらいの大きさの乳房を優しく揉んだ。
「あ、ん……」
「へえ、感度はいいな」
「あんま、変なこと言うな馬鹿野郎……」
 乳首を指でつまむ。コリコリと刺激するとすぐに勃起した。
「ふわぁ……」
「なあ、初めてか?」
 そう訊ねられ、亜弥は静かに頷いた。
「そうか」
 そう呟き、拓真はゆっくりと乳首に舌を這わせる。
 舌の感触がぬめっとしていて亜弥は背筋がぞわぞわとして仰け反った。
「下のほうも敏感だな」
 すっとスカートに拓真が手を入れ、下着の上からスジをなぞる。
「ああ……」
「濡れてるな。さっきの波のせいか?」
 下着を太股まで下ろし、その秘所を眺める。
「あんまり……見るな」
「可愛いな」
 すっと指でなぞる。ビクリと体が反応した。
 クチリと水の音がして、拓真は指をゆっくりと差し込んだ。
「あ、ちょ、おにいさ」
「きついな。入るかな」
 拓真は指を離し、カチャカチャとベルトを外し、ズボンを下ろす。
「あ……」
「見るのも初めてか」
 拓真のモノは既に自己主張を始めており、亜弥はそれを思わず見入ってしまった。
「触ってみて」
 亜弥の手を取り自分のモノを触らせる。熱を持ったそれを亜弥は軽く握った。
「固い……」
「そうか」
「あの、これが。私の中に入るの?」
「嫌ならやめるさ」
「いい。して」
571564:2007/07/31(火) 22:21:10 ID:8RwoDf9Q
 拓真はそう言われ、亜弥の両脚を掴み、そっと開く。
 秘所がよく見え、そこに自分のモノをあてがった。
「あ! はあ……!」
 ずぷりと拓真のモノは亜弥に侵入する。
 ゆっくりと差し込んでいく。亜弥の中はヌルヌルとしていて、締め付けが激しかった。
「痛くないか……?」
「痛い……けど平気」
 拓真はそう聞くと一気に置くまでペニスを挿入する。
「あん! ひぐ!」
「動くよ」
 ズプズプとペニスが動くたびに結合部から音がする。
 拓真は必死に腰を振った。
 その際に亜弥の胸を揉み、亜弥にキスをする。
「お兄さん……いい、いいよぉ!」
「くっ、気持ちいい……」
 拓真は一度ペニスを引き抜き、亜弥を四つん這いにする。
 秘所から先走りの液と、血が入り交じって流れ出る。
 そして、再びゆっくりと亜弥に挿入した。
「ひぃ……ヌプって入ってきたぁ……」
 ズプズプとペニスが出入りする。
 亜弥は自分でクリトリスを指で刺激し始める。
「はあ……! 気持ちいいよぉ、お兄さん……」
「もう、出る……!」
 拓真は奥に射精した。勢いよく飛び出した精液は亜弥の子宮にまで届いた。
 ドクドクとペニスが脈打ち、精液がそそぎ込まれていく。
「はあ……ザーメン……出てるぅ……」
「あ……中に……」
 拓真はゆっくりとペニスを引き抜いた。
 するとそこから拓真の吐きだした精液がプギュっと音を立ててあふれ出していた。
572564:2007/07/31(火) 22:21:59 ID:8RwoDf9Q


 しばらくしてから落ち着いた二人は海岸で海を見ていた。
 亜弥は拓真の膝の上に乗り笑っている。
「あのさ、お兄さんに今日会えて良かったよ」
「うん? そうか」
「うん。今日は良い夏の想い出になったね」
「そうか」
「ロストバージンしちゃったしね」
 拓真はそう言われ、少し顔が熱くなるのを感じた。
 何故自分はあんなことをしたのか、今でもよくわからなかった。
「お兄さん私明日から夏休みなんだよ」
「そうなのか?」
「うん。だから学校に行くのは四十日後。でもね、私変わるよ」
「そう、か」
「うん。だからお兄さん。また、会ってね」
「ああ、わかった」
 それから二人は夕陽が沈むまでそこにいた。
 別れ際に言葉は無く、ただ手を振って別れた。
 亜弥の言葉のように再び出会う事を願って。
 
573564:2007/07/31(火) 22:23:51 ID:8RwoDf9Q
 春、新入生や、転校生、新任の教師を迎えて学校は新学期をスタートさせていた。
 亜弥は一人、教室へと向かっていた。
「亜弥ー」
 後ろからクラスメイトが声をかける。
 今の彼女は黒髪であった。ピアスはそのままだが。
「今日来た新任の先生に若い人がいたよー。結構カッコイイの」
 そう彼女は笑顔で言う。
 亜弥は微笑む。
「そうなの? どんな感じ?」
「えっとねー。なんかねたとえるなら……」
「おーい。そこの君たち」
「あ、噂をすれば……」
 クラスメイトの子は振り返り、声の主に返事をする。
 亜弥は今の話しの教師だろうかとクラスメイトの後ろから覗き込んだ。
「いや、悪いんだけど三年生の……あれ?」
 そう、新任の教師は言った。
「あれ……?」
 そう亜弥も言う。
「ん? どうしたの?」
 間に挟まれ、一人、不思議そうに立っている。
「あ、せんせー。三年生のクラスですか? あっちですよー」
 亜弥がそう言って、廊下の向こうを指さす。
「あ、そうなんだ。ありがとう」
「どういたしましてー」
 亜弥はそう手を振る。
 教師も手を振り、そして。
「またな、ヤンキー」
「うるっせえよ。お兄さん」
 そう言った。

 完
574564:2007/07/31(火) 22:27:14 ID:8RwoDf9Q
あれ? スレチか?
というわけで失礼します。
575名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 22:31:59 ID:qePXfSyK
リアルタイムでGJ!2人はこれからエロエロな高校生活を送るわけですなw
576名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 04:26:21 ID:2dFg13y/
教師と生徒のイケナイ関係でドキドキ―――



僕にも時が見えたよ!
577名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 06:50:15 ID:caru5kIV
エロい、十分エロいよ
朝っぱらから、破壊力抜群だよ
GJでした
578564の男:2007/08/01(水) 14:59:55 ID:btUMuLq3
>>575
きっとエロエロでグチョグチョな高校生活を……送ってほしいな。

>>576
イケナイ関係が割と好きな僕。

>>577
そんなにトラップを仕掛けたつもりはありませんでしたが。


とまあ、なんかレスしてくれた皆さんに調子に乗ってレスして見ました。
これの続きを今書いてますのでもしかしたら投下するかもしれません。
では、また。
579名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 20:57:43 ID:E/jgsuEO
いいね。いつも鬼畜ものばっかり見てるとこういう甘々なのが恋しくなる
580名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 03:54:00 ID:sgWGPtda
保守
581うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:18:56 ID:haDWhxsD
ご無沙汰しております。

なんの事やらな人はもし宜しければ
http://uni.lolipop.jp/Rock_Frame.html
http://uni.lolipop.jp/Wits_Frame.html
辺りをご参照頂ければと宣伝。
582名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:19:38 ID:haDWhxsD

spica
-----------------

1

時刻は午後の11時。先ほどまで雷交じりの大雨が降っていて、
未だに5分おきくらいに窓の外が光る。大荒れの天気だ。
大荒れの日は部屋にいるに限る。と言う事で今日は一日部屋の中でのんびりとしていた。
そういえば
そういえばと繰り返しながら涼子さんはベッドの上でぐるりとこちらに向き直った。
眠っていたのかと思っていたので驚く。

涼子さんはシーツを胸まで引き上げながらもそもそと近寄ってくる。
そういう関係になっても涼子さんは親しき仲にも礼儀ありだとか言って
明るい所では決して体を見せてくれようとはしない。
その割りにはベッドの中ではなんて話をするとぶん殴られるのでその話は止めておくけれど。
俺としてはもうちょっとリラックスして事に臨むなんて事を夢見たりもするのだが。

もさもさと近くまで来るとがばと涼子さんは起き上がった。
明るい所では、などと言いながら隠すのは胸だけなので真っ白な背中が剥き出しになる。
完璧なようでいて涼子さんのここら辺の抜けているところは嫌いではない。

と、ベッドの上でシーツを抱えながらちょこんと座り込み、
こちらを見下ろしながら涼子さんは恐ろしげな事を俺に言ってきた。

「匠君は、私のことを愛しているのかな?」
と。
583うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:20:32 ID:haDWhxsD

2

な。
なんか悪い事したか俺。
疑われるような事は。。。

・・・

いや。


いやいやいや。あれは違う。あれは違うぞ。
先週のは違うんだよ。
友達が飲み会の人数が足りないからって言われて連れて行かれただけで
あれは断じて合コンなんてものじゃない。
1次会で帰ったし、そもそもそんな話だなんて聞いてなかったんだから。
電話番号も教えなかったし。
いやいやいやいやいや。
違う。違うんだ。
そういうつもりじゃなかった。違うんだ涼子さん。断じて違う。それは違う。
それは違うよ。
でもさ、ほら、話すのとかはしょうがないじゃん?
男には皆の手前ってのもあるしさ。
盛り下げるような事はできないから、
それはもしかしたらはたから見れば盛り上がっているように
見えない事もなかったかもしれない。
でもそれは違う。本当は違うんだ。
仮に、万が一そう見えたかもしれないけれどそれは違う。

確かに厄介な事に巻き込まれた。俺は。
でも俺は自分の良心に則って適切に処理をしました。
何の問題もありません。
584うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:21:41 ID:haDWhxsD


まあ。しかし・・・
確かに。
確かに認めるよ。
幾ばくかの後ろめたさを感じなかったと言えば嘘になる。
男同士で飲んだんだよなんて涼子さんに言ったのも確かだ。
でもそういうつもりじゃなかった。
俺はそういうつもりじゃなかった。
隠すとかそういうんじゃなくてなんていうかな?
心配をかけない為?
それ。
そうなんだよ。

・・・

う、うん、でも。
隠したいと思ったのは、確かだ。
それは、ずるかったかもしれない。
ちゃんと言った方が良いよね。
卑怯な行為だったかもしれない。
それに・・・俺・・・
誘われた時、そして居酒屋に隣の女子大の女の子が5人もいた時に本当に迷惑だ、
騙されたとそう思ったのか?って言われると自信がない。
心のそこにちらりとでも可愛い女の子だ!とか思わなかったか?俺。
彼女いるんですか?えーいるのー?とか言われた時邪まな考えが浮かばなかったか?
それって涼子さんに対する浮気ではないのか。
不貞じゃないのか。
そう言われると俺、俺
585うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:23:02 ID:haDWhxsD


「何をぶつぶつと言っているんだ?匠君。」

「え?あ、はい。すいません。」
…独り言は聞かれていなかったらしい。

「…あのな。匠君。こういう事を言われた時は間髪いれず
 どうしたんだい?子猫ちゃん。俺の愛を信じられなくなったのかい?
 ぐらいの事が言えないのか。」
後ろめたい事があるみたいじゃないか。
ふうとため息を吐きながら涼子さんはそう言って窓の方を見た。
涼子さんのしどけなく乱れた髪が色っぽい。

ついと手をだす。

涼子さんはひょいと身を避けるとまあ匠君らしいけど。
などと呟きながら何事もなかったかのように続けた。
「映画だったかな。それとも小説だったかな。思い出せないんだけどどこかで読んだ事があるんだ。」
そういってくるりと向き直る。
真っ白な背中は見れなくなったが、体の形に巻きつくシーツもまた格別ではある。
586うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:23:44 ID:haDWhxsD


そんな事を考えながらぼんやりと返事をする。
「何が?」

「愛は決して忘れる事がない。代わりを見つけようとするだけだ。」
そう言って涼子さんは何かを思い出すような顔をした。

「愛してるって言う言葉は答えにくい言葉だと、私は思う。
恋してるなら何の疑いも抱かずに言えるけれど。」

涼子さんが真面目に話していると知って、俺もベッドの上に座る。
涼子さんはベッドボードの上にあったゴムを取ると乱れていた髪をきゅいといつも通りに結んだ。

「好きか嫌いかっていうのは良く判るんだ。その人に恋をしているかどうかは。
 例えば、急に会いたくなったり、話をしたくなったり。その人の事を頻繁に想ったり。」

「うん。」

「それから、恋人が合コンに行っていたなんて事を聞かされて穏やかでない気分になったりな。」
さらりとさりげなく言ってのける。

「・・・」
う、詰まった。
587うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:25:10 ID:haDWhxsD


「・・・ごめんなさい。」

「あとで酷いぞ。匠君は」
結んだ髪をぴょいぴょいと揺らせながら涼子さんはこちらを睨んでくつくつと笑う。

「そう、好きとか恋とかは判りやすいんだ。自分に嘘をついていない限り、すぐにわかる。
でも愛しているって言うのは言いにくいな。何をもって愛しているのか、良く判らない。
範囲が広いからかな。家族とか、地球を愛しているとか対象がまちまちだし、どういう気持ちだか判別しにくい。
その割りに愛しているとかどうとかっていうのは恋よりも重い気がするし。」
恋と愛は別物なのか、それとも延長線上にあるのかもよく判らないし。
と涼子さんは続けた。


「・・・どうしてそんな事考えたの?」
俺は愛しているつもりですよ。
口に出すかどうかはともかく。

涼子さんは窓の向こうを見ながらしばらく考えて。
何だっけな。忘れちゃった。と言ってもう一度笑った。


588うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:26:09 ID:haDWhxsD


3

何だっけ?
誰だっただろう。言ったのは。

「涼子、聞きなさい。」

「ん。」

目の前の父親は、いつにない怖い顔をしている。
死んだ母の尻に敷かれて、母が死んでからは私に叱られて。
道場主なんかをやっている割に気が小さい父がこういう顔をするのは、
困っている時だと私は知っている。

「涼子にとって匠君が大事なのは良く判っている。
 まして今回の事故は私に責任があるんだから。
 お前の気持ちは判らない訳じゃない。」

「でも酷な事を言うようだけれど、それとお前の人生とは違う。」

もう話は3時間に及んでいる。
学校に行く時間を出来るだけ少なくして匠君のそばにいたいという私と通常の生活をするべきだと言う父と。
589うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:26:56 ID:haDWhxsD


意識が無い人間がどうなるか。その位は私だって調べた。
どの位見込みが無い事なのか、意識が戻る事が奇跡と言われる意味は何なのか。
20年間眠り続けた人は、死んだ時に脳みそがつるつるになっていたそうだ。

だから。
父の言っている意味は判るのだ。
諦める事はない。でも諦めなさいと。
忘れなくてもいいけれど、引きづられないようにしなさいと。
つまりはこういう事だ。
不幸な事故だった、が、生き残ったものとして恥ずかしくない人生を送りなさい。
匠君とのよい友人関係を忘れず、勉学に励み人生を悔いなく精一杯生きて
いつか恋をして夫を見つけ、子を産み育て幸せになるべきだと。
そして時にある種の郷愁を感じながら思い出すのだ。
人生のある時期心を通わせあった彼の事を。

間違ってはいないはずだ。
私もそう言うだろう。

自分が当事者でないのなら。
こう言うだろう。
590うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:27:38 ID:haDWhxsD


忘れられないって?他の男の子も良いかもしれないじゃないか。
いつまでもめそめそとしていて匠君が喜ぶとでも?
そもそも意識が無いんだ。
彼に救われた身として君はやるべき事をやれば良い。
忘れて、時に思い出すのだ。と

でも。

判っている。判ってるよ。忘れようったって忘れられるもんじゃない。
君の気持ちは判る。
一杯考えてあげれば良いさ。
でも良く考えてみて欲しい。
君だって前に進まなきゃいけないって事に気が付くはずだ。

でも!
私が忘れちゃったら。
たとえ意味が無くてもでもそれでも。

そんな事をぐるぐると頭に考えていたら
『愛は決して忘れる事がない。
代わりを見つけようとするだけだ。』
、というどこかで読んだそんな言葉をふと思い出した。
小説だっただろうか。それとも誰かの詩だろうか。
それとも映画だったかもしれない。
思い出せない。

でも愛ってなんだろうか。
この胸の中にあるこの気持ちの事を言っているのなら、ずいぶんと残酷なものだ。
591うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:28:25 ID:haDWhxsD


あれからいろんなことを思い出して、ずっとずっとその事ばかり考えていた。
思い出すのはこんな事ばかりだった。
高校生の時に、匠君と出会った図書室。
私は一生懸命否定したけれど、
図書室に会いに行くのが楽しみでしょうがなかった事。
匠君が私と一緒の大学に入る為に勉強を頑張ってくれた事。
一緒に行った初詣と屋台の匂い。
馬鹿な事を言って笑わせてくれた匠君。
ハードロックには馬鹿みたいにオタクな匠君。
いつもは寡黙なのに、話し始めると止まらなかった。
さりげなく待っていた週に2回の電話。
段々高度になった勉強の相談。
年下の癖に、生意気な態度。

そこまで思い至って、私は気が付いた。

だから私は待ちたいのだ。
病院の隅っこで匠君とお話をしながらゆっくりと。
今でも君の事を想っている。と、それを匠君に伝えられたら。
それは意味がある事かもしれない。と思うのだ。

それは何故か。
匠君は可愛いし、私は匠君の事が好きだからだ。
匠君は私にとってかけがえのないものだから。
私は、代わりを見つけるだなんて、まっぴらごめんだから。

考えてみると、それは我が家へ帰るような心温まる考えだった。
私はこれを愛と呼ぶ事にしようと、そう思った。
592うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:29:29 ID:haDWhxsD

目の前で怒ったような困った顔をしている父の顔を見ながら、私は言った。

「勿論お父さんが言う通り、どうしようもなくなったら
 私は匠君の事を忘れるんだと思う。
 私にはお父さんや、周りに私のことを考えてくれる人がいるし、
 心配ばかりさせられない。
 だからどうしようもなくなった時に匠君だけを考えて生きていくような真似は
 しないつもり。
 それは勿論少しはひきづられるかも知れないけれど。
 でも、でも今はどうしようもなくないもの。
 どうしようもないなんて私は思えない。
 今どうしようもないと思ったら、匠君はいなくなってしまうかもしれない。」

私は息を吸って、そして父に言った。

「私はね、匠君を愛しているの。私は伝えなきゃいけない。
 君の代わりなんていないって。」

事故なんて無くても、私はずっと一緒にいたいと思っていた。
愛は決して忘れる事がない。
代わりを見つけようとするだけ。
事故があって匠君はいなくなった訳じゃない。
代わりを見つけようとする必要なんて、まだない。

忘れようと努力するよりも。
今でも君の事を想っていると、それを匠君に伝えられたら。
593うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:30:09 ID:haDWhxsD

4

ぼんやりと何かを考えていた涼子さんは窓から目を逸らすと急にこんな事を言った。
「かけがえのないもの、という定義なら愛と恋はきっと違うものなんだろうと、私は思う。
 多分、恋から愛に変わるものなんじゃあなくて別々に存在しているんじゃないかな。
 勿論、そこには順番があって、恋に落ちるのが早い方が多いんだとしても。」

「うん。」

「恋人、と言う立場には代わりがいるような気がする。
例えば無人島に2人きりで何年もいたら誰でも恋に落ちるんじゃないかな。
つまり、ある意味それは誰だっていいのかもしれない。
恋という心の動きに対して、誰かを探すんだ。
でも、かけがえのない人っていうのは違うと思うんだ。
多分。心の動きじゃなくて、心の中のある場所にある事が前提で、
無くなってしまったらパズルみたいに近い形のを探しても絶対に埋める事は出来ない。
そういうものだって。」
594うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:30:51 ID:haDWhxsD


で、と涼子さんは言葉をとめて。
「私は、匠君を愛していると言えると思っている。」
匠君もそうであればいいな。とちょっと恥ずかしそうに早口にそう言った。

そして麦茶でも飲もうかなと言いながら、涼子さんはベッドから立ち上がって。
「ま、匠君がずっとそうであって欲しいと思うのなら合コンなどというものに行くのは慎むべきだと私は思うけどな。」
と言って睨んできた。



595うに ◆/pDb2FqpBw :2007/08/04(土) 00:35:47 ID:haDWhxsD

またそのうち宜しくお願いします。
では。
ノシ
596名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:36:20 ID:5xM6RWrx
うにさんお帰りなさい!やはり涼子さんと匠君はいいですね!
自分がこのスレに常駐するきっかけとなった作品ですから、思い入れがあるんです。
たまにこういう新作が投下されるのは涙が出るほど嬉しいです。GJ!でした!
597名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:11:36 ID:1Q2zRbCT
相変わらずうにさんの書く会話は素晴らしく、GJ!!

しかしこの二人はいつの間に「そういう関係」になりやがったw匠君頑張ったなw
598名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 01:37:51 ID:tmwIrn1Z
>>595
WNYYYYYYYYYY!!!!


と、リアルで叫びました。小声で。
氏の書く会話がとても好きなのですよ。
参考にする程に。
GJ!
599名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 02:12:09 ID:OujLBpKv
おおおおおお!
お久しぶりです。やっぱり涼子さんはいいなあ。
きっぱりとしたものの考え方に憧れるのと、
意地っぱり具合に萌えるのとで、
もう何とも言えず悶えてしまうですよ
600名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:07:38 ID:6bh9T3XI
うに氏お久しぶりです。まずはGJ!

これからも楽しみにしています
601名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 04:54:59 ID:cE+PEHVk
体はいいのかい、うにさんや
602名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 13:06:35 ID:NwNnsp+d
>>うにさん
涼子さんの恋愛感に同意。

それはさておき、御身御大事に。
603名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:21:10 ID:ssCTNl9g
うにさんやっぱりいい仕事するなあ……。いずれ、またお会いできるのを楽しみに待ってます。
604名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 09:55:43 ID:GCQzT5n7
なんかほんわかした
いつもGJ!
605名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:31:02 ID:OnE1bpx/
あぁ、なんかベッドの上で転げ回りたいキブン
GJ!
606423七夕:2007/08/07(火) 23:17:50 ID:FvqcQ6zG
 ものすごい七夕飾りの下。
 あたしとコイツは、二人で歩いている。
 八月七日。あたしと休みを取ったコイツは、二人でコイツの故郷の仙台にやって来ていた。

 駅に着くなり馬に乗った片目の男の銅像に出迎えられたあたしは、この町の意外な大きさに
ビックリしていた。
「いないみたい。電話が留守電だから」とコイツの家に行くのは後回しにして、あたしたちはまず
七夕見物に行くことにした。

 たしかに、コイツが言うように仙台の七夕はちょっとしたものだった。
 ものすごい数の飾りに、たくさんの出店。
 そしてどこからこんなに沸いて出たのかと思うくらいのたくさんの人人人。
 その中で、コイツが目を輝かせながら街を案内してくれている。
 あそこは僕が学生の頃はまだ寂れてて、とかこの古本屋にはヘンな本がたくさんあって、とか
どうでもいいようなことをとりとめもなく。
 でも、その顔はなんだかコイツが子供の頃の顔みたいで。
 あたしが出会う前のコイツの顔みたいで。
 あたしは、その表情を見てるだけでシアワセな気持ちになれた。


 笹飾りの下を歩きながら、あたしは思った。
 コイツと二人っきりだったら、どんなイナカのだっさいお祭りでもきっと楽しい。
 すごい人ごみではぐれそうになって。
 そんななか、コイツは手を握ってくれた。
 男のクセに、柔らかくて細くて長い指。
 でも、しっかりと力強い、素敵な指。
 その指で、ぎゅっと手を握ってくれた。
 泣きそう。

 それだけで、体の芯がジクジクと熱を持ってきてしまう。
 いけない。下着が汚れちゃう。

 そんなあたしの気も知らないで、コイツは指を絡ませながらあたしの掌を好き勝手に握って撫でて
「すべすべで、きもちいいね」
とのんきな事を言ってくる。
 もうカラ、コロ、という下駄の音と、サラサラと笹の葉が擦れる音しか耳に入らない。





 お腹がすいた、とコイツに言ったら、コイツは「美味しい店があるんだよ」と言ってあたしの
手を引いて……




 洗面器サイズのラーメン丼にたっぷり山盛りの中華料理屋につれてってくれた。

 入り口はそこそこお洒落なデパートだったのに、なぜか香港の妖しい路地裏みたいな地下の
学生食堂っぽい大盛り中華料理屋に。
 っていうか、ここって女の子連れてくるような店じゃないだろー!

……ま、まあ、全部食べたけど。牛テールラーメンって美味しかったし。
607423七夕:2007/08/07(火) 23:19:51 ID:FvqcQ6zG
 コイツはコイツであたしと同じくらいの細い体してるのに、山盛りの焼きそばをぺろりと
美味しそうに平らげていた。どこに入ってるのかしら。ホント。

 表通りに戻ってから
「美味しかったでしょ?」
と天真爛漫にコイツが言う。
「そ、それは、まあ、美味しかったけど、なんであんな地下の狭くて薄暗くて汚い店なのよ?」

 急に立ち止まるコイツ。
「あー……ゴメンね。僕、女の子が喜ぶようなお店とか知らなくて」
 コイツは傷ついたような顔を見せる。自分が不器用なのを自覚するたびに、コイツはこういう
顔をする。そんな死にかけの子犬みたいな顔は、見てるだけでコッチの胸が痛くなりそうで。
 だからあたしは冗談めかして
「ま、まあそうでしょうね。アンタ、見るからにもててたことなさそうだし」
と笑って言ってやる。

「うん」
 コイツは悪口言われてるのに嬉しそう。なんかムカツク。
「……他の女の子にもてなくても、いいんだ。一人だけでいいから」
 心臓が止まるかと思った。
 急に微笑みながら、そんなこと言われたら。
 コイツは時々あたしを殺す。
 呼吸ができなくなるような。
 心臓がハレツしそうなことを平気な顔で言ってくる。

「一人だけでいい」

 雑踏の音が一瞬で消え去った。
 風の音。
 七夕飾りが風で揺れてこすれあう音。
 物売りの声。

 全部、そんな音は一瞬でミュートになって。コイツの声しか聞こえなくなる。
「僕ってバカで、女心わかんなくて、女の子との付き合い方とかわかってないけど…
僕のことスキって言ってくれる女の子は一人だけいればいいんだ。他の子なんて、いらない」

 ズキ、ズキ、と胸の奥が甘く痛くなってくる。
 なんで。こいつの顔が。歪んでくる。世界の下半分が歪んでいる。泣いてなんかない。
 涙なんて出るわけない。こいつの肌の熱さも、体のにおいも嗅ぎたくなんかない。

 あたしは気が付くと、七夕の雑踏の中で、コイツの体に抱きつきながら
笑いながら泣いていた。
 あたしが「ばか」って言うたびにコイツはうれしそうに「うん」と答える。
 それが嬉しくて。聞くたびに胸の奥が温かくなって。コイツの肌の匂いを感じるたびに
体の中が軽くなってしまうようで。
「あ、あアンタみたいな野暮ったくて」
「うん」
「あ、頭が悪くて…女心のわかんないバカのことなんか」
「うん」
「あたし以外の女が好きになるわけない…でしょ……」
「うん」
 そう言いながら、街なかのベンチで。祭りの雑踏のなかで。
 コイツは人目があるところでいちゃいちゃするのがキライなはずなのに。



 キスしてくれた。
608423七夕:2007/08/07(火) 23:21:17 ID:FvqcQ6zG
 崩れてしまったお化粧を直したあとであたしたちはコイツの実家に向かった。
 どうしよう。ご、ご両親に……ご挨拶って。
 さっきとは違った意味で胸がドキドキして焦ってしまう。
 気に入られるかな。浴衣のままでよかったのかな?着替えてから来たほうがよかった?
 そんなことをぐるぐると頭の中で考えていたら、タクシーの座席の隣から、コイツが
あたしの手をぎゅっと握ってきてくれた。
 そして、さっきはあんなに優しくて柔らかくて甘い味のした唇で
「大丈夫。心配しないで」
と言ってくれた。

 どうしよう。
 コイツのことが、好きで好きでたまらない。
 前の席のタクシーの運転手のおっちゃんがどっかに消えてしまえば、今すぐにコイツを
好きなようにできるのに。
 キスして、押し倒して、浴衣の胸を剥いで、男のクセにやたら真っ白い胸板に思う存分
この男はあたしのモノだ、という証拠のキスマークの跡をつけてやりたい。
 これまた男のくせに細くて白くて華奢な指をあたしの手と組み合わせて、えっちしながら
手とあそこでつながりあいたい。
 運転手の「着きましたよー」という声であたしの妄想は破られる。

 夕暮れの町。あたしはコイツのご両親の住む家についた。


 え?
 いないの?
 チャイムを押してもなんにも言わない。
 おかしいなー、と首をひねるコイツ。

「あら、センセイんとこのちいお兄ちゃんでないの! 帰ってたのかい?」
 突然人懐っこそうな声が後ろからしてくる。
「あ、卵屋のおばちゃん。おばんです」
 コイツは突然わけのわからない挨拶をしている。オバンデス?って日ハムの外人?
 謎のおばちゃんは人懐っこい笑顔をあたしにむけてくる。
「あらあら、こっちのコはお嫁さんかい? えらいめんこいお嫁さんでないの」
「あ、いや、そうじゃなくって、その、彼女っていうかその……」
 お嫁さん…お嫁さんって! さっき言われた言葉が頭の中でぐるぐると渦巻く。
 深々とお辞儀をしてなんていえばいいのかわからないまま、どうしようとおもうしかない。
 コイツとおばちゃんはよくわからない言葉で会話をしている。
「チャイム鳴らしてもはっぱりなんもいわねで」
「あら。ちい兄ちゃん知らねのしゃ? センセイは奥さんと世界一周さ行ったっけ」
「えええええ!?」
「年末まで帰ってこねんで庭の植木とか、じられねえようによろしくって」
 なんでも、ご両親は世界一周旅行へ行っていて留守だそうだ。なんでこんなときに。
 おばちゃんの「ウチで晩御飯を食べていけ」という誘い(たぶんそう言っていたのだと思う)を
なんとか断って、コイツは自分の持ってた合鍵で家の扉を開ける。
「ただいまー」
 誰もいない我が家に帰宅の挨拶をするコイツ。
「お邪魔します」
 おなじくあたし。
 荷物を玄関の上がりに置いて、後ろ手に扉の鍵を閉める。
 そしてあたしは、靴を脱ごうとかがんでいるコイツを抱きつくように押し倒した。

 そのあとは、まあ、なんていうか、うん。しちゃった。
 いっぱい。
 最初はコイツも抵抗してたのに、そのうちなんだか興奮してきたのか
すごい、命令っぽいことまで言ってきて。
 そんなこと言われたらあたしはなんにも抵抗できなくて。
 その日だけで四回も。
 翌朝からもう何回か、しちゃったっていうのは日記だけに書いておこう。
 恥ずかしいから!
609423七夕:2007/08/07(火) 23:22:52 ID:FvqcQ6zG
---------------------------------------
以上であります。

今日はそういえば七夕だったな、と思いついて急に書いたのでアレですが。
コイツとあたしに幸あれ。

>>594
涼子さんと匠君だー
幸せそうな二人をまた読めて嬉しいです
またそのうち読ませてくださいね
610名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:41:13 ID:F2WiCywh
いやー、いいもの読ませてもらいました、GJ!
ただあえて言うなら七夕って7月7日ですよ?
でも面白かったんで良し!
611名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:56:24 ID:DNsVIblw
>>609


>>610
一ヶ月前の流れを嫁
612名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:05:06 ID:SqMGNf/l
>>609
そういや昨日だったのな、乙

>>610
仙台市方面に向かって土下座な
613名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:29:48 ID:4fQyqL6T
洗面器サイズのラーメン丼って……あそこですか? あそこなんですか!?
と仙台在住の自分が問いかけてみる。それと、GJです。
614名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:35:56 ID:EgcZiuWo
北京に行きたくなった。
615610:2007/08/08(水) 00:51:27 ID:+f3GmQkb
>>611>>612
ああああああっ!!
ゴメンナサイ上の方で話題になってたよorz
>>609氏、すいません
そして仙台市の皆さんごめんなさい
616名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 03:25:01 ID:/RemL6eb
>>609
GJ! 可愛らしくて◎なのです。

そりゃそうと、来週になる前に言っておくと東京ではお盆は(本来)7月だからね。
#って、私ゃ誰に言ってるんだろ。
617名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:32:17 ID:r9sLeFvG
>>609
GJ!
今日最終日だし、暇を見つけて行ってみるか。

>>613
ごめん、教えてくれ。
あまり外食しないから、いろいろ開拓したいんよ。


ちなみに「おばんです」とはこっちの方言で「今晩は」に近いモノ。
馬に乗った片目の男の銅像は御存知伊達政宗公。
仙台駅構内と青葉山の展望台にあり、威圧感抜群。
618名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 05:53:09 ID:CWX8CGvg
>>609貴様は地球温暖化を一人で恐ろしいくらい進めたという自覚はおあり?
超GJ!!

>>「・・・・・・他の女の子にもてなくても、いいんだ。一人だけでいいから」

この言葉世界に広めてくる。
619名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 06:06:00 ID:CWX8CGvg
あげとく
620423七夕:2007/08/08(水) 09:44:35 ID:SuAL90oe
みんなに喜んでもらえて嬉しいよ。ありがd

>>613>>617
仙台フォーラスの地下にある「北京餃子」
やたら量があってしかも美味くて安いという素晴らしいお店。

僕が行っていた頃はこ汚くて上の階のオサレな雰囲気とは違っていい意味で浮いていた。
たぶん今でも同じはずだ。
621名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 10:32:06 ID:s2vTWG0h
久々にこのスレに来てみたんだけどカレーワッフルは出来上がりましたか?
622名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 12:59:28 ID:r9sLeFvG
>>620
THX!
フォーラスか……今からでも行ってみるか。
623名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 16:19:16 ID:T3QDfpED
ああいっぺんでいいから押し倒されたい
624名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:03:49 ID:KRTeFR6Q
グッジョブ!!あんた最高や


ウチのバイト先にならカレーワッフルありましたケド何か?
625名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:06:38 ID:KRTeFR6Q
>>609グッジョブ!!
あんた最高や


>>621ウチのバイト先にならカレーワッフルありましたケド何か?
626名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:57:10 ID:NtQiveLv
カレーワッフルは常連さんへの裏メニューです。
そう簡単には食べれませんよ。
627名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 00:48:28 ID:cSvD+vfC
おばんです が方言だったことにカルチャーショック
628423七夕:2007/08/09(木) 02:02:58 ID:Kp/lUJze
>>621
ごめん。
七夕にかまけてて忘れてた。
八月中に投下できれば・・・いいな・・・・みたいな?
629名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:05:20 ID:wf6MqD6S
>>628
急がせるつもりも毒を吐くつもりもないのだが
いつもそう言って逃げてないか?
630名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 10:44:14 ID:WvnnkD4T
>>628
戦わなきゃ、現実と!
631名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 11:51:14 ID:U8/0zb1G
みんな慌てずにこう考えるんだ。
「カレーワッフルを待たされること自体が、もはや快楽になっている」
こう考えるんだ。
632名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 12:05:13 ID:aNR/GpyX
そして思い出すんだ。
ここは「気の強い娘がしおらしくなる」スレだ。
つまり皆がしおらしくなった瞬間n(ry
633名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 22:20:03 ID:dv0p1tuK
そして世界は壊れだす。
634名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:55:51 ID:WvnnkD4T
>>628
か、勘違いしないでよっ!
楽しみにしてるわけじゃないんだからねっ!
635名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 03:48:05 ID:S8BhGWfW
>>634
貴様!ツ(ry
636名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 07:10:56 ID:79UZaX18
特売ワッフルを買ってきて、家のレトルトカレーを見たとき、最早この衝動は抑えきれなかった。



カレーワッフル完成&試食



ゲボオェェ!!!不味い!

だがなんとなく カレー(気の強い娘)の甘い一面を見れた気がする。

後悔はしていない
637名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 15:34:38 ID:M2m434GC
>>636
残さず食べたのなら良し。
638名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:48:20 ID:ZH/wQLFU
>>637・・・ごめんな
639名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 13:40:42 ID:VU+8pvTR
>>638
その意気やヨシ。
だがお百性さんに謝れ。
640名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:43:54 ID:VqmY4UQs
気の強い>>638がしおらしくなる瞬間に…
641553:2007/08/13(月) 00:31:45 ID:NE/fmc6c
>>550-552の続きを書いてみました。
エロ無しですので嫌な方はスルー願います。
642553:2007/08/13(月) 00:32:30 ID:NE/fmc6c
(ふぅ……いい加減広い部屋に引っ越さないといけませんね。
こんな狭い部屋に彼女を呼んだら何を言われるか……怖い怖い)

 気分転換のための部屋の模様替え。
小説のアイデアが出てこない時にする儀式みたいなものです。
しかしまぁ……大量にため込んでいたものですね。我ながら呆れてしまいます。
部屋の模様替えついでにいたるところに積まれていた資料用の本を整理する。
……まさか段ボール3箱にもなろうとは。これはどこに置いておきましょうかね?
う〜ん……とりあえずは寝室にでも置くとしましょう。
一冊一冊の重さは微々たるものですが、集まれば大変な重さになるんですね。
まるで一人一人の力は微々たるものでも、力を合わせれば大きな力を産みだす人間のよう……ゴキ!
本の詰まった段ボール箱を持ち上げた瞬間に聞こえた破滅の音。
こ、これは何の音でしょうか?腰の辺りから聞こえたような?
とりえあず段ボール箱を降ろしてみる。……う〜ん、真っ直ぐ立てませんね。
……近くに整骨院はありましたかね?とりあえずは……模様替えは中止ですね。
そうだ、明日のドライブもキャンセルにしなくてはいけませんね。
はぁぁ……これでは彼女に怒られてしまいますね。
床を這いずりながら携帯電話の置かれているリビングへと向かう。
先に床を掃除しておいて、正解でしたね。服が汚れずにすみました。
643553:2007/08/13(月) 00:33:14 ID:NE/fmc6c
「いいなぁ〜、リカの彼氏って小説家の先生なんだ?じゃあさ、結構お金も持ってるんじゃないの?
うらやまし〜!アタシも同い年のガキなんかじゃなくて、金持ちの大人を引っ掛ければよかったなぁ〜」
「ちょっと!引っ掛けるってなによ!アタシとセンセは運命の人なんだからね?
収入なんて関係なし!そりゃ明日はセンセの愛車の高級外車でドライブだけどね」
「なにそれムカツク〜!呼び出しといて惚気?ホントにムカツクんだけど〜」

 学校帰りに友人を誘ってファーストフード店でのおしゃべり。
んっふっふ。アタシだってセンセが小説家で結構お金を持ってるなんて知らなかったから驚いたんだけどね。
ま、アタシの美貌にかかればセンセを落とすなんてチョロイものね!
って今日は威張るためにここに来たんじゃないわ。相談しなきゃいけないことがあったのよ。

「……で、相談なんだけど、男ってどうやったら発情するの?」
「……はぁ?そんなの二人きりになればすぐ発情期じゃん。
さかりのついた猫よ猫!ま、アタシはさかりのついた子ネコちゃんになるんだけどね?」

 アハハハと笑う恭子。
やっぱり普通はそうだよね?男なんてすぐにえっちすることしか考えてないお猿さんだよね?

「だよね〜?普通二人きりになれば、えっちしようとしてくるよね?
センセは何でしてこないんだろ?キスすらまだなんだよ?これっておかしいよね?」
「えええ〜?付き合ってもう一ヶ月過ぎてるんでしょ?
それって絶対おかしいよ〜。リカの彼氏、インポなんじゃないの?もしくはホモ」

 やっぱりおかしいのか……アタシに魅力がないのかな?
センセと2人きりでエレベーターに閉じ込められるという運命の出会いをして早一ヶ月。
夏休み中ずっと遊んでたんだけど……進展は手をつないだくらい。
センセ、もしかしてアタシの他にも彼女がいたりするのかな?
……ホモ?ま、まさかセンセがホモなんてことは……あ、ありえるかも?
だってアタシのセクシー水着姿を見ても涼しい顔してたし、
胸を押し付けても『胸が当ってますよ』とか平然と言ってくるくらいだもん。
ありえないよ!このアタシの誘惑を涼しい顔して受け流すなんて!
やっぱりセンセは……ホモ?

「い……いやぁぁぁぁぁぁ〜〜!!センセがホモなんて絶対にヤダ!ヤダヤダヤダ!絶対にヤダからね!」
「落ち着きなさいっての!冗談だから冗談。リカに遠慮してるだけじゃないの?」

 むぅ〜……遠慮なのかな?なんで自分の彼女に遠慮なんかするの?
遠慮する必要なんてないのに……むしろ早くしろっての!
ストローでアイスティーにぶくぶくと泡を立てる。
センセ、アタシのことなんだと思ってるんだろ?って、メール?誰だろ?

「わ!センセからメールだ!んふふふ、明日のドライブのことかな?
『早くリカが作った卵焼きを食べたいよ〜』とか『君が作った卵焼きを想像したら仕事になりません』
とか書かれてたりして?や〜ん、いっぱい作ったげるから、たくさん食・べ・て・ね?」

 ウキウキ気分でメールを見てみる。
恭子が『マジバカップルウザイんだけど?』とか呟いてるけど気にしない。
ふんふふ〜ん、何味の卵焼き作ろっか……な?な、なんですってぇぇぇ〜!
644553:2007/08/13(月) 00:33:57 ID:NE/fmc6c
(うぅぅ……最悪です。これが悪名高いぎっくり腰ですか。腰が痛くて動けませんね。
……これでは何も出来ませんね)

 夜の8時、ベッドで横になりながら天井を見つめ、己の不運を嘆く。
せっかく彼女との約束していたドライブもキャンセルしてしまいましたし、部屋は散らかったままです。
まったく今日は散々な目に遭ってますね。
……しかし、リカさんの声が途中から機嫌がよくなったように感じたのは何故でしょう?
ドライブ中止のメールを送ってすぐにかかってきたリカさんからの電話。
最初は一方的にまくし立てられてタジタジになりましたけど、
中止になった理由を説明すると納得したのか、妙に優しくなったような?
う〜ん……何か怪しい気がします。もしかしたらリカさんは、何かを企んでいるのでは?
……ま、気のせいでしょう。企むもなにも、いったいなにを企むというのです?
腰を痛めたせいか、少し気が立っているようですね。リカさんを疑ってしまうとは……反省しなければ。
ベッドの横に置かれた写真たての中で、輝くような笑顔を見せているリカさんに心の中で謝る。
……せっかくの二人でのドライブ、ぎっくり腰で中止になるなんて残念です。
雑誌の連載も終わり、のんびりと二人で過ごせると思っていたのに……本当に残念です。

『ピピピピピ!ピピピピピ!』

 天井を見つめ、夕御飯を何にするか考えていると、枕元に置いてある携帯電話が鳴る。
おや?電話ですか?いったい誰でしょう?……リカさんから?何の用でしょうね?

『センセ、腰は大丈夫?お医者さんには行ってみたの?』

 携帯に出るとリカさんの元気な声が。
あぁ……癒されますね。声を聞いているだけで痛みが引くようです。
リカさん、貴女は私の元気の源です。まるで万能薬のような人だ。

「今日やったばかりですから大丈夫ではありませんけど、どうにか生きてますよ。
医者にはぎっくり腰と診断されてしまいました。……情けないですね」
『あははは!やっぱりそうだったんだ?センセ、もう年だね?』

 ……訂正です。リカさんは劇薬ですね、取り扱い注意です。

「……その年寄りに止めを刺すつもりの電話ですか?なら切りますよ?」
『もうセンセ、そんな怒んないでよ、冗談だってば!で、センセの部屋って何号室なの?』
「冗談でも人の心は傷つくんで……は?わ、私の部屋ですか?何故です?」
『何故ってそんなの決まってるじゃない。センセ、動けないんだから看病しに来たの。
んふふふ、嬉しいしょ?カワイイ彼女に世話してもらうって嬉しいでしょ?』

 ……はい?リ、リカさんが私の部屋に来る?そんな話、聞いてませんよ?
645553:2007/08/13(月) 00:35:10 ID:NE/fmc6c
「な、何を言ってるんですか?そんなのはダメです!年頃の女性がこんな遅くに男の部屋に来るなんて。
もし何かの間違いがあった場合、貴女の親御さんになんと言えばいいのか……とにかくダメです!」
『……センセ、腰痛めてるのに間違いをするつもりなんだ?なおさら早くセンセのところへ行かなきゃね』
「んな?な、何もするつもりはありません!とにかくダメなものはダメです!早く家へ帰りなさい!」

 まったくリカさんは何を考えているのです?
まだ16歳なのにこんな時間に男の部屋に来ようとするとは。
そりゃあリカさんに看病してもらえたら嬉しいですよ?
しかし時間が時間です。今日は諦めていただかないと……何故私の部屋を知っているのです?

『はぁぁ〜、センセ、相変わらず強情だねぇ。そんな事言ってたらアタシ、帰りにナンパされちゃうよ?』
「ダ、ダメです!絶対にダメですからね?見知らぬ男について行くなんて危ない!危険すぎます!」
『あははは!センセ、冗談だってば。彼氏がいるのにそんなのについて行くわけないじゃん。
で、何号室なの?早くしないとホントにナンパされちゃうかも?』
「……ぐぅ。わ、分りました、1308号室です。ですがお見舞いが済んだらすぐに帰るように……」
『1308号室ね?センセ、呼び出すからオートロック開けてね。
……けどさすがは小説家の先生だけあるね、いいとこに住んでるんだ』

 『ピンポーン』と部屋の呼び出しが鳴る。もちろん呼び出したのはリカさん。
はぁぁ〜……のんびりと寝て過ごすつもりがそうはいかなくなりましたね。
床をはいずってインターホンの受話器をとり、オートロックを開錠する。
……まぁ、嬉しいことは嬉しいんですけどね。
こんな形で彼女を部屋に招待するとは考えもしていませんでしたけどね。

 数分後、大きなカバンとスーパーの袋を持ってリカさんがやって来ました。
相変わらずいい笑顔を見せてくれます。……私はこの笑顔に惚れてしまったんですよね。
そういえば何故大きなカバンを持っているのです?
スーパーの袋から少し見えた『明るい家族生活』と書かれた箱は何です?
……嫌な予感がするのは何故でしょう?とても嫌な予感がしますね。

「うわぁ〜!センセの部屋、初めて来るけど……散らかってるね」

 部屋に入ってくるなり、まるで探検をするかのように各部屋のドアを開けるリカさん。
……好き勝手してますね。さすがは劇薬、取り扱い注意です。

「申し訳ありません、模様替えの最中にやってしまったもので」
「ふ〜ん……部屋数は結構あるのに、本だらけで全部潰れちゃってるんだ?アタシの部屋は何処にしようかなぁ?」
「リカさん、お願いですから安静にさせてください。正直あまり動けないのですよ」

 『ここにしようかな?う〜ん、やっぱりここがいいかな?』などと冗談を言っているリカさん。
……冗談ですよね?冗談にしては真剣な眼差しが気になります。

「確かに動けなさそうだね。腰を90度に曲げて歩いてる人っておじいちゃん位しか見たことないもん。
センセはベッドで寝ててね。アタシが夕御飯作ったげるから」

 ゆ、夕御飯を作ってくれるんですか?……ぎっくり腰になってよかったかも?
私はリカさんの手作り夕御飯を楽しみにしながらベッドで横になる。
……監視しておくべきでした。私の考えが甘かったですね。
 
646553:2007/08/13(月) 00:36:01 ID:NE/fmc6c
「お待たせ〜!ふぅふぅしたげるから、いっぱい食べてね?」

 リカさんがキッチンに入ってから30分後。
白い清楚なエプロンに、小さなお鍋を持った満面の笑顔のリカさんがキッチンから現れました。
小さなお鍋からは湯気が立ち込めており、どんな料理なのかとても楽しみです。
……いいですねぇ。実はこういうのに憧れていたんですよ。
愛しい人が私の為に手料理を作ってくれる……叶わないと思っていた夢が叶いました。

「ありがとうございます。こんな私の為にわざわざ来てくれて……本当にありがとう」
「あははは!アタシはセンセの彼女なんだから当たり前じゃないの。
それよりさ、せっかく作ったんだから食べさせてあげるね?はい、あ〜んして」

 レンゲにお粥をすくい、軽く息を吹きかけ熱さを冷まし、私の口元へと運んでくるリカさん。
私はベッドに横になったまま口を開け、リカさん手作りのお粥を食べさせてもらう。
……うん、薄味で、胃に優しい病人用の食事ですね。
しかしなんだか照れてしまいますね。これではまるで夫婦みたいじゃないですか?
腰を痛めたおかげでこのような事をしてもらえるとは……こういうことが怪我の功名というのですかね?
はは、違いますか。しかし腰を痛めてよかったと思ってしまいますね。
……何故お粥なのでしょう?ぎっくり腰にはお粥がいいのでしたっけ?

「はい、センセあ〜んして?」
「リカさん、作ってもらってなんですが、何故お粥なのですか?少し味が薄くて少々物足りないんですが……」
「センセ、何言ってるの!センセは病人なんだから、胃に優しい食べ物を食べなきゃいけないの!」
「……どちらかというと怪我人のカテゴリーに入ると思うのですが?胃はいたって健康ですしね」
「はぁ?だってセンセ、動けないんでしょ?なら病人じゃん」
「いや、動けないのは腰を痛めているからでして……」
「……言われてみればそうね、ぎっくり腰だもんね。
しまったなぁ、看病するイコールお粥って想像しちゃった。今、簡単なおかず作るからちょっと待ってね?」

 そう言って白いエプロンを翻し、キッチンへと向かうリカさん。
やはり勘違いですか。まぁそれがリカさんらしい……ぶふ!んな?なんてかっこうしてるんですか!!

 キッチンへと向かうリカさんの背中を見送る私の目に、思いもしない物が映りました。
染み一つない綺麗な白い背中。海に行ったときも日焼け止めを塗っていましたからね、日ごろの努力の賜物ですね。
その背中には黒いブラジャーが。大人びた物をつけているんですね、驚きです。
その黒いブラジャーから視線を下げると、引き締ったお尻を申し訳程度に隠している、黒いショーツが。
そのショーツから伸びるスラッとした綺麗な足。
一緒に海に行った時にも思いましたが、リカさんの足はまるで彫刻のような美しさがありますね。
芸術のような身体を見て思わずため息が出る。……何故エプロンの下は下着だけなんです?
あなた何を考えてるんですか!!
647553:2007/08/13(月) 00:36:52 ID:NE/fmc6c
「んな!なななんてかっこうしてるんですか!貴女は露出狂ですか!いったい何を考えて……うごお!」

 ふっ、やっと気がついたようね。これぞ恭子に聞いたセンセを虜にする作戦No1『裸エプロン』よ!
……まぁホントは全裸でエプロン着るみたいなんだけど、そんなの恥ずかしいじゃない?
さぁセンセ、男の部屋で裸エプロンという無防備なアタシを襲いなさい!えっちしちゃいなさい!
コンドームも買ってきてるから安心して襲うのよ!今宵こそ『明るい家族生活』の封印を解くのよ!
ドキドキしながらセンセに襲われるのを待つ。……あれ?なんで襲ってこないの?
恭子の話ではこのかっこをしたら、『えっちする確立100%』ってことだったんだけど……なんで?
焦らしてるのかな?もう、センセもやる気満々なんだ?
ドキドキしながら振り返ってみる。……ベッドから落ちて、腰を押さえて呻いてるわね。
……ちっ、作戦No1はどうやら失敗のようね。
なら続いて作戦No2『お風呂でお背中流しますね?そのまま雰囲気に流されて、お風呂で初えっち!』よ!

「きゃあああ!まぁたいへ〜ん、センセ大丈夫ぅ?」

 慌てて駆け寄るフリをしてセンセを抱き抱える。
もちろん胸は顔に押し付ける。……えい!ギュッと抱きしめちゃえ!

「ふぐぐ!や、やなさふぁい!いい加減にしなふぁい!い!あががが〜!」

 胸に顔を埋めたまま暴れるセンセ。……ヤダ、ちょっと気持ちいいかも?アタシって胸が性感帯だったのかな?
自分でする時はそんなには感じないんだけど……あん!そんなに暴れないで!もう、センセのえっち!
って感じてる場合じゃないわね、早くお風呂に連れ込んでえっちしかなきゃね。

「クンクン……センセ、少し汗臭いかな?お風呂に入ろ?」

 センセの髪の匂いを嗅いでみる。……ちょっと汗臭いかな?けどこれがセンセの匂い、ちょっと興奮しちゃうね。

「…君は……いい加減にしなさい!本気で怒りますよ!」

 胸の中でフルフル震えてたセンセの顔。
あははは、まるでローターってヤツみたいだね。……ローターって気持ちいいのかな?
恭子は病み付きになるって言ってたけど……今度センセに使ってもらうことにしよう。 
そんな事を考えていたら大声を出したセンセに『どん!』突き飛ばされた。
いった〜い!かわいい彼女を突き飛ばすなんて、なに考えてんのよ!
突き飛ばされたアタシは床に倒れこんでしまう。
センセ、急に何するのよ!危ないじゃないの!怪我でもしたらどうしてくれんのよ!

「ちょっと、なにすんのよ!危ないじゃないの!」
「あっつぅぅ……何をするはこちらの台詞ですよ!君はいったい何をしにここへ来たのですか!」

 腰を押さえながらうずくまっているセンセ。うずくまりたいのはこっちよ!

「はぁ?なにをしに来たって?そんなの決まってるじゃないの!センセと初えっちしに来たのよ!」
「……状況を考えてくれませんか?私は腰を痛めているんですよ?君は常識がありませんね、失望しました」

 腰を痛めているだぁ?こんな大事な時に何を言ってんの……ヤバイ、すっかり忘れてた。
そういえばセンセ、ぎっくり腰だったんだ。

「や、やあねぇ〜、冗談っすよ、冗談。センセの看病しに来たに決まってるじゃないっすか」

 あははは、と誤魔化し笑いをするアタシ。そんなアタシを突き刺す冷たい視線。
あん、そんな獣のような目で見ないでよ……ってこれは相当怒ってるわね。どうしよう? 
648553:2007/08/13(月) 00:37:41 ID:NE/fmc6c
 ベッドで寝ているセンセの前でもうかれこれ10分は正座をさせられてる。
なれない正座で足が痺れてきたけど文句は言えない。
だってセンセ、さっきから一言も話してくれないんだもん。

「あのぉセンセ?ちょっとした冗談じゃないの、そんな怒んないでよ」
「……冗談?貴女は冗談でそんなはしたない姿をするのですか?」
「いや、これはセンセが喜ぶかなって……」

 センセの冷たい視線がアタシを突き刺す。
……あん、そんな目で見ちゃヘンな気持ちになっちゃうじゃないの。

「そもそも何故私の住んでいるマンションを知っていたのです?教えた覚えはありませんよ」
「海に行ったとき、免許書を見てメモったの」
「はぁぁ〜……貴女には他人のプライバシーもないんですね」

 大きなため息を吐くセンセ。
……え?他人のプライバシー?ちょ、ちょっとセンセ?今、なんて言ったの?
 
「貴女は他人のプライバシーに土足で入ってくるような人だったんですね。
そんなことをしているようでは……」
「……センセ、他人ってなに?センセにとってアタシは他人なの?
センセにとってアタシは恋人でもなんでもなく……他人だったの?」

 センセが言った一言がアタシを絶望へと突き落とす。
そっか……他人だからキスしてくれないんだ。他人だからアタシを求めてくれないんだ。
アハハハ……彼氏が出来たってはしゃいでバカみたい。
センセにとってアタシはなんでもない他人でしかないんだ。

 涙がぼろぼろと溢れてくる。優しいセンセが大好きだったのになぁ。
ひっく、やっぱりアタシなんかがセンセの恋人になるなんて、無理だったんだ。
ひっく……ヤダよぉ。センセと別れるなんてヤダよぉ。
わんわんと声をあげて泣くアタシ。センセと別れるなんてヤダ。ヤダヤダヤダァ〜!
そんなアタシを誰かがギュッと抱き締めてくれた。
誰かじゃない。涙で視界がぼやけてるアタシにも分かる。……センセ、なんで抱き締めてくれたの?
649553:2007/08/13(月) 00:38:40 ID:NE/fmc6c
(こ、これはマズイですね!リカさんが泣いてしまいました。……こういう時にはどうすれば?)

 私が深く考えずにいった言葉『他人』という言葉に、リカさんがショックを受けて泣き出してしまいました。
ベッドの横にちょこんと座り、わんわんと声を上げて泣くリカさん。
『センセと別れるなんてヤダ!』とか『センセが大好きなのにぃ〜!』などと声を上げて泣いています。
こ、これは……泣いているリカさんには悪いですけど、とても嬉しいですね。
リカさんが私のことをここまで思ってくれているなんて……胸がドキドキしますね。
無意識のうちに私はベッドから降り、腰が痛いのも忘れて泣きじゃくるリカさんを抱きしめる。
しばらくの間、ギュッと強く抱きしめて頭を撫でていると、里香さんは少し落ち着いたようです。

「ぐす……センセ、なんで抱きしめてくれたの?」
「それは決まってます。私の大事な人が泣いているんです、何とかしたいと思うのが当たり前じゃないですか」
「ひぐ……センセが泣かしたくせに」
「そ、それは申し訳ありませんでした。私の考え足らずの言葉がリカさんを傷つけたようで……申し訳ない!」

 私の胸に顔を埋め、ぐすぐすと泣いていたリカさん。
グスグス泣きながら『センセのバカ!バカ!』と胸を叩いてきます。
叩かれる度に腰にビキビキ痛みが走りますが、ここは我慢です。男の根性の見せ所です!

「センセ……アタシのことどう思ってるの?アタシのこと……好き?」
「……えぇ、好きですよ。じゃないと部屋に入れたりしませんよ」
「ホントに?誰にでも言ってるんじゃなくて?ホントにアタシのこと……好き?」

 リカさんの問いかけに顔を真っ赤に染めてしまう。
こ、これはかなり恥ずかしいですね。……想いを口に出すという事は、恥ずかしいものだったんですね。
そんな恥ずかしい事を平然と言ってのけるリカさんを尊敬して……平然と言うわけじゃないんですね。
胸の中で私を見上げるリカさんの顔は真っ赤に染まっています。
目を潤んでいて、今にも泣き出しそうです。……その表情がかなり色っぽいですね。

「センセ、アタシのこと……愛してる?」

 ウルウルと潤んだ瞳で胸の中から私を見上げるリカさん。
そ、その表情は反則です!カワイイにも程がありますよ!
そんなリカさんを見ていると、体が勝手に動き出しました。
抱きしめるのを止め、リカさんの綺麗な顎に手を添えて、顔を少し持ち上げ……唇を奪いました。

「ん……んん……ひく、センセ、うれし、ウレシイよぉ」
「ん……んん……リカさん、こんなに女性を愛おしく思ったのは初めてです。……好きです、愛しています」
「セ、センセ……センセ〜!!アタシも大好き!愛してる!」

 嬉し涙か、涙をポロポロ零しながら私に強く抱きついてくるリカさん。
私はそんなリカさんをギュッと抱きしめる。……こ、腰が、辛いですね。

「センセ!センセセンセセンセ!大好き〜!」
「イ、イタタタ、リカさん、腰が痛いのでそんなに強く抱きしめないで……いててってて〜!」
「センセセンセセンセ〜〜!」
「あがががががが〜〜〜!!!」

 感極まったのか私を押し倒そうとするリカさん。
反射的に支えようとしたために……こ、腰がぁぁぁ〜〜!!

     
          『ゴキン!』


 リカさんと私が初めてキスしたその日、私の腰は悪化してしまいました。
650553:2007/08/13(月) 00:39:37 ID:NE/fmc6c
「……リカさん、そろそろ家に帰りませんか?親御さんも心配なさってるでしょうしね」
「イ・ヤ!センセの腰が治るまでここで暮らすの。ん〜……あ、ここのスーパーの洗剤が安い!」

 リビングでエプロンを身につけ、新聞広告と睨めっこしているリカさん。
いい光景ですねぇ。まるで新婚生活を送っているようです。
けどね、大変忍びないのですが……そろそろ帰ってくれませんか?

「いやいや、10代の少女が男の部屋に4日も泊まるなんて、ダメですよ」
「……その少女が4日も泊まってるのに、キスしかしてこない男の方がダメだと思うけどなぁ」

 リカさんの言葉が腰を突き刺す!……腰じゃありませんね、胸ですね。

「……役に立たない腰ですみません」
「アハハハ!センセ、そんな落ち込まないでよ、アタシはいつでもいいからさ。
センセがムラッとした時に襲ってくれたらいいよ」
「……ムラムラしっぱなしなんですけどね」

 正直好きな女性が常にそばにいる状況が、ここまでマズイとは思いもしませんでした。
理性と腰痛でどうにか抑えてはいますが……このままでは本当にマズイですよ。

「ん?センセ、なんか言った?アタシ、買い物行って来るけど大人しく待っててね?」

 鼻歌を歌いながらご機嫌なリカさん。
私はそんなご機嫌なリカさんを痛い腰を押さえながら玄関まで見送りに行く。

「じゃ、センセ、行ってくるから大人しく待っててね?……ん」
「はいはい、大人しく待ってますよ。気をつけてくださいね?……ん」

 玄関先での行ってらっしゃいのキス。
リカさんが居ついてからの私たちの習慣になってしまいました。
幼い頃には憧れていたのですが……まさか見送る側になるとは思いもしませんでしたね。
しかし見送る側もなかなかいいものですね。
リカさんがエレベーターに乗り込んだのを確認し、部屋へと入る。 

 ……さてと、どうしましょうかね?
視線を下半身の持って行き、ため息を吐く。……私はスケベだったんですね、知りませんでした。
とり急ぎ、これをどうにかしないとダメですね。
リカさんとのキスで大きくなった下半身をどのように収めるかを考える。
これもリカさんが居ついてからの日課になってしまいました。
……今日もリカさんでしますか。ゴメンなさい!
アルバムから水着姿のリカさんの写真を取り出し、トイレットペーパーを用意する。
腰が治ったら水着姿でお願いしてもいいんですかね?う〜ん、難しいところですね。

 私はそんなことを考えながら、水着姿のリカさんに己の欲望を吐き出した。
651553:2007/08/13(月) 00:40:33 ID:NE/fmc6c
以上です。
652名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:51:45 ID:OsQ2CMxe
いたたたた……

それはさておき、GJ!
653名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 01:41:07 ID:cm8YdBFe
腰痛い腰痛い
ソノキモチわかる

でもリカさんに優しいセンセが可愛いな
こういうの大好き


エチシーンまで書いてくれるよね?ね?
654名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 04:18:51 ID:iTVN28j2
GJ!!!

そして気弱主人公に萌えている俺は異端。
だがリカ可愛いよリカ
655名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:35:07 ID:mgnVOmA4
>>641>>640の続きキタコレ思ってつい興奮してしまった
656名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:04:17 ID:n2Amtwk2
「そうよッ…私っ一人じゃ何もできないのよおっ!!///
お願い…。一人にしないで…」

泣きながら上目使い(萌)
657名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:00:32 ID:t5xZ+jCe
>>656がしおらしくなった瞬間に…
658名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:38:54 ID:z026/mQX
グキッ
659名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:17:34 ID:n2Amtwk2
しおらしくでわなく、しおれた(笑)

「嘘よ…。嘘と言ってッ!!」(絶望)
660名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:41:13 ID:DcfwMpjQ
>>659
メール欄に「sage」と書こう。
661名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 23:27:16 ID:DvV2uYgC
つれない>660に絶望した。
662名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 23:52:54 ID:DcfwMpjQ
>>661
「でわなく」な上に(笑)だぞ?
663名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 03:28:49 ID:jmQU1r8X
>>661がドメスティックバイオレンス(ID)した後しおらしくなる瞬間に・・・
664名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 06:31:51 ID:1CZJ15MS
男のひ弱な性格がいい味出してるよな
ルックスは俺的に少し若い田村正和みたいな感じ
665名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 07:38:32 ID:Wj/gNXXU
ドラスティックバイオレンス?(間違い
わたくしは元から気弱ですから。
666名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 14:18:30 ID:VG+b6UM+
気の強いヤクザの娘が(ryはどうした?
667名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 20:51:20 ID:pkE+BhnW
>>666
池のマサに餌やってます。
668名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 09:21:37 ID:Z6jgD3OA
池のマサワロスw
669名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:26:42 ID:q+RW6jvZ
ふと思いついたんだけど、気の強いヤクザ娘に対抗して、気の強い警察娘を誰か書かないか?

親は警察関係者、イヌが大好きで筋の通らない事が大嫌いな生徒会長。
同じ学校にいるヤクザの娘を目の敵にしている設定ということでww
670名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 23:36:44 ID:z1f1fPTK
>>669
国家の狗だから犬好きってか?
生徒会長より風紀委員長の方が似合う気がするな。
671名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:05:01 ID:3yx81heM
なにその魚の敵
672名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:39:01 ID:mzmQ7JK7
誰かマサを助けてあげないのか?
673名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 05:16:57 ID:M7tlMdXx
>>669
だめだ。
少し書いてみたが、これでは銭形巡と瀬戸燦だ。
674名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 12:41:22 ID:04XreTal
675ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/16(木) 15:03:59 ID:O6kBDCwb
1.
「ひっ…い…痛てェっ!…」
朝の満員電車の中に、突然、男の悲鳴が響いた。
乗客たちが一斉にそちらを注視する。
チンピラ風の若い男が、右腕を背中に捻り上げられていた。
「…逃げられないぞっ!この痴漢!」
男の腕をがっちりキメてそう叫んだのは…一人の美少年だった。
Gパンに真っ白のTシャツ。健康的な小麦色に焼けた肌をしている。
「…もう大丈夫だからねッ」
少年は、傍らで泣きそうな顔をしている制服の女子高生に向かって、そう言った。
「この子をいつも付け狙ってたんだろッ。この変態ッ。警察に突き出してやる!」
どうやら、痴漢の被害に遭っていたのは制服の少女であるらしかった。
「は、離せ、こいつッ、畜生…ッ、この野郎…!」
腕をねじあげられた男が毒づくが、少年は完全に男の動きを封じている。
明らかに少年には、武道の心得があるらしかった。
「現行犯だぞ、次の駅で降りろッ。…誰か、ボクらの証人になってくれませんか?」
少年が凛とした口調で周りの乗客に助けを求めると、近くにいた初老の男性と
スーツ姿の若いサラリーマンが、協力を申し出た。
男はそれで観念したのか、バツが悪そうな表情のままで黙り込む。
「君はガールフレンドが痴漢に遭ってるのを、守ろうとしたのかね。勇敢だね」
初老の男性が話し掛けると、少年は顔をやや朱に染めて、照れたように言った。
「…いや、ガールフレンドというか…その、ボクも、女なんだけど」
初老の男性はきょとんとして、それから、もう一度少年をまじまじと見つめた。
言われれば、真っ白なTシャツの胸の部分は、柔らかな膨らみを見せている。
小麦色の瑞々しい肌。さらさらの短い黒髪。勝ち気な瞳。強い意志を感じさせる眉。
女性が一生に一度だけ持つ、穢れを寄せ付けない潔癖さ。
(なんと美しい…だが、まだ花を開かない蕾のような…)
初老の男性が、ふとそんなことを思ったとき、
少女はニッコリと、眩しい微笑みを初老の男性に投げかけた。
676名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 20:50:59 ID:W+G/fyJN
>>675
おっ、wktk
677名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:44:21 ID:O8v+lT+I
>>673
政さんを池に沈める燦か…
678名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:18:39 ID:MiuRu68q
いかん、平田宏美さんの声のイメージしか沸かない……
679名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 06:33:04 ID:qDeBnKqv
>>675「へぇ・・・驚いたわ。あんたにしては良いもの出来たんじゃない?
もちろん続きはあるのよね?」



「え・・・分からない!?
期待させて何言ってんのよ!!!投下しなさいよ!!



ずっと・・・待っててあげるから」
680ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/20(月) 11:26:47 ID:f8idtvX1
2.
「なるほど。男は隙をついて、ここから線路に降り…フェンスを乗り越えて逃げたと…」
駆けつけた警察官は、駅員の話を聞きながらメモを取る。
いかにも申し訳なさそうに身を縮こまらせた駅員が、そうです、と答えた。
駅員に引き渡された痴漢男は、一瞬の隙を付いて逃げ出したのだった。
ホームから線路へ降り、フェンスを越えて逃亡するという無軌道ぶりに、
駅員も追いつくことが出来なかった。
(…くそッ。ボクが目を離さずにおくんだった)
駅員と警官のやり取りを聞きながら、少女は内心で悔しがる。
けれど、横でまだ青い顔をしているクラスメートの不安を思いやり、
少女は、あえてそんな表情は見せない。
ただのクラスメートじゃない。ずっと一緒に育ってきた幼馴染だった。
「…もう大丈夫だからね、沙希。二度とボクが酷い目には遭わせないから」
沙希と呼ばれた少女は、元気付けられたように、こくり、と頷く。
そうだ。ずっと今まで、守ってもらってきた。きっと、これからも。
「うん…。ありがとう、理央」
理央。それが、この勇敢で美しい少女の名前だった。
理央と沙希。こうして見ると、ふたりはまるで対照的な存在だ。
どちらも、瑞々しい少女の美しさを持っているが、
沙希は肩までかかる美しいロングヘアー。華奢で小柄な身体で、肌の色は
透けるように白い。性格も大人しく、どちらかといえば受け身の性格をしている。
こう言ってはなんだが、痴漢に遭ってしまうのも頷ける、正統派の美少女だ。
それに対して、服装によっては、少年と見間違ってしまうほどの理央。
勝ち気で正義感が強く、こうと決めたら決して譲らない。
小学校の頃から習っている空手は、女子ながら3段の腕前だった。
この二人は、幼稚園の頃からずっと、かけがえのない友人として付き合ってきた。
「でも…なんでもっと早くボクに言わなかったんだよ。バカだな。」
昨日、初めて沙希が1ヶ月も前から同じ痴漢に付け狙われていると聞いて
顔を真っ赤にして激怒した理央だった。思い立ったら即行動。今朝の電車に
男装して、沙希を見守って乗り込んだのだった。
「だって…恥ずかしくて…怖かったんだもん…」
沙希は、理央に叱られると少し涙ぐんで、理央のシャツの袖にすがりついた。
681ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/20(月) 14:18:47 ID:f8idtvX1
3.
「畜生ッ…」
男は朝がたの繁華街を、ひとり毒づきながら歩いていた。
そう。例の、痴漢の男だ。
昨夜の酔客たちの残した様々な饐えた匂いが、其処此処に漂っている。
男はそのまま、通りの奥まった所に建つ雑居ビルの地下へ降りていく。
朝っぱらからやっている行き付けの店だ。当然、客筋は良くなく、男と同じ様な
境遇にあるチンピラのような人種の溜まり場になっている。
「ビールくれ」
カウンターの向こうに居るマスターにぶっきらぼうに告げる。
いつもは、このカウンターで、朝の痴漢の成果を、ニヤニヤ回想しながら
飲むのが楽しみだった。
特にこの1ヶ月、つきまとってやったあの女子高生。
(…あんな上玉は、めったにいねえ)
気が弱いのだろう、最初から抵抗のそぶりを見せなかった少女。
その下半身を、この1ヶ月、たっぷりと弄んでやったのだ。
(最近は、ちょっと反応してやがったくせに…)
ビールをぐいっと呷り、男の自己中心的な憤りは加速していく。
(1ヶ月もの間、抵抗がないってことは、合意ってことだぜ。)
実は、少女が濡らすようになっていたのを、男は自分の指で知っている。
2週間ほど前から、大胆になった男の指は、パンツの裾から少女の穢れのない
女の部分に入り込み、弄り、犯していた。
じっと黙って身を固くしている少女は、震えながら自分の指を受け容れ始めていた。
(…濡らしてやがったくせに)
男の指が浅瀬をクチュクチュと行き交いはじめると、やがて、透明な蜜が男の指を
糸を引いて濡らすようになっていた。
これから、もっともっと少女の官能を開発してやろうとしていた矢先に、
あの姉御気取りの、男みたいな言葉遣いの少女に、とっちめられたのだ。
(…くそッ)
あれから4日が経っているが、もうあの沿線の電車に乗るわけには行かない。
そうなると、あのロングヘアーの美少女に対する淫らな欲求はさらに募った。
ロングヘアーの少女の美しさが、朝から酔いを覚えた頭に浮かんでくる。
白い肌。柔らかい内腿。そして、指の味を覚えはじめた潤んだ処女膣。
(…くそっ、清純ぶりやがって!メチャクチャにしてやりてぇ…)
知らず、荒い息を吐きながら、男はぐいっとビールを煽る。
グラスはあっという間に、空になっていく。
682ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/20(月) 16:00:42 ID:f8idtvX1
4.
「もう1杯くれ!」
「…どうしたよ。輝夫。えらく今日は機嫌が悪いな。何かあったのかい?」
中年のマスターが、男を輝夫、と呼んだ。
「…へっ。とんだヘマを打っちまってよ。聞いてくれよ」
輝夫は、まるで鬱憤を晴らすかのように事の顛末を話しはじめた…。

「くっくく、そりゃ災難だったなぁ」
話を聞き終え、マスターはグラスを拭きながら愉快そうに言う。
「マスター、笑いごとじゃねえぜ!いまどき、痴漢は重犯罪だぜ。あのままとっ捕まって

たら…マジで危ねえとこだったんだよ。くそッ…あの小娘…」
「…学校は分かってんだろ?痴漢してやった女の」とマスターが聞く。
「ああ!もちろん分かってらあ。…橘女子よ!」
「ほう…有名なエリート女子高じゃないか」
「関係ねえよ!学歴がどうしたい。女なんて、ひん剥いてやりゃ、ただのメスだろ。あの

女だってそうだぜ!…あと1ヶ月もありゃ、完全にコマせたんだ!」
中卒で、学歴コンプレックスの塊の輝夫は、苦々しげに毒づく。
その時、すっと会話の中に入ってきた一人の男がいた。
「…なんか、面白そうな話してるねぇ」
輝夫がその男を見た。知っている。この店で時たま見かける顔だった。
「…なんだい、興味あんのかいアンタ」
「いや、橘女子って名前が聞こえちゃったんでね」
「…橘女子が、どうしたよ」
「いやね、ふふ。知ってる子がいるんだよ、僕の」
輝夫はじっとその男の風貌を観察する。顔は悪くない、というより結構な二枚目だ。
どこか外国の血が混じっているような彫りの深い顔立ち。
この店には、チンピラ風情が多いが、そういった連中とはどこか一線を画していた。
「…知ってる子だぁ?妹とか、そんなのかよ」
「いやいや」
男は首を振った。
「どんな?」
「信じてくれるかなぁ。つまり、僕のセックスフレンド…というか、いや、違うな。奴隷

ってのかな。そういう女の子がね」
輝夫が今度は、ぎょっとした顔で男を見た。
「…マジかよ?アンタ、冗談に付き合ってる暇はねえぜ?」
「ははは、こんなところで嘘をついても仕方ないだろ?ホントのことさ」
マスターは二人のやり取りを興味をもって見守っている。
683ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/20(月) 19:40:36 ID:f8idtvX1
5.
男は、自分の名を尾崎恭一と名乗った。
「近くのビルで会社やっててね。徹夜も多いんで、朝、ここに時々来て飲むんだ」
尾崎はそう言って笑った。
輝夫はまだ胡散臭そうな目で、尾崎の様子を観察している。
「アンタは?」
尾崎が聞いた。
「え?」
「いや、名前」
「…袴田輝夫」
「袴田君か、なにか仕事してんの?」
「…そんなこたぁどーでもいいからよ、さっきの話、聞かせてくれよ」
定職などなく、ヤクザまがいの組織の下働きや、その日その日の博打などで生活をしてい

るだけの輝夫は、仕事の話などするものかと鼻白んで言う。
「…僕のセックス奴隷の話?」
「おう、そーだよ」
尾崎はスーツの胸ポケットから、携帯電話を取り出した。
画面を操作して、それから、「これ」と輝夫に見せる。
「おお…っ」
画面には、紛れもない、自分が痴漢をした少女と同じ制服を着た女が映っている。
確かに、橘女子の学生だろう。しかも、これがかなりの美人だった。
場所はどこかの建物の中のようで、画面を見てニッコリと笑っている。
「美人じゃねえか…これ、マジかよ」
画面を食い入るように見つめる輝夫に、尾崎はふふっ、と笑いながら、さらに
携帯のボタンを押す。
「おおっ」
画面には、制服のブラウスをはだけ、真っ白なブラジャーを上にずりあげて、
幼い乳房を露出させた少女が映っていた。
綺麗なピンク色の乳首は、はっきりと勃起して、羞恥に染まった顔が美しい。
「やらせじゃねえだろうな…」
「疑い深いね、君も」
尾崎は笑って、次の画像を輝夫に見せた。
少女がその口をいっぱいに開いて、男のペニスを喉深く飲み込んでいた。
少女は目をうっとりと閉じ、行為に没入しているのがよく分かる。
橘女子の制服を着たままの女が、フェラチオ奉仕をしている写真。
輝夫の中で、それは、自分が痴漢をしたあの少女と重なった。
あの美少女に。
(オレのをこうやって、しゃぶらせてぇ…それだけじゃねぇ、オレを邪魔しやがった
あの小生意気な女にも…たっぷりと…)
輝夫は、ごくんと喉を鳴らすと、尾崎を見た。
「…よく分かったよ。本物なんだな」
「ああ。この子は、橘女子の3年生でね。松尾裕子って娘だ」
「で、オレになんでこんなもんを見せるんだよ…」
輝夫の言葉に、尾崎はようやく話が進められる、というようにニヤリとして言った。
「…ぜひ、協力してやりたいと思ってさ。君の復讐に」
684名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 20:59:11 ID:lG9tQP6p
書きながら投下するのが嫌われる最大の理由は、長時間に渡ってスレを占有し、他の一切の流れを断ち切ってしまう事。
感想レスも、他の書き手のSSすらも割り込めない状況を作り上げてしまう事。
そしてもう一つは、その手の輩の大半は、ほぼ必ずsageない。
場合によっては荒らしと判断される事すらある。
その為、ほとんどのスレでは、一度メモ帳などに書き溜めて、コピペで投下する方法が勧められている。

ついでに言えば、ちょっと陵辱スレ向きに見える。
685名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 21:23:35 ID:JTy9fZkJ
別に陵辱スレじゃなくてもいいだろ

陵辱禁止なっていつきまったんだ?
自治厨うざい
686名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:09:32 ID:D3Iig6i2
>>684
狭いヤツ。うぜえよ、死ね。
687名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:40:24 ID:/EtJMZHs
タイトルに「調教」と書いてある段階でスルーしている漏れ最強。
……なのはいいのだけれど、レスできなくなるという点については同意。
688名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 23:32:25 ID:ZlmouhIu
調教なら調教スレがあるからそっちへ投下してはどうだろう。
689名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 01:17:28 ID:3MRcofUw
1に

>あるいは、レイプされ、屈服させられて従順になってしまう鬼畜展開もOKです。

とあるんだから、陵辱調教ものでもOKなのは議論の余地がない
「愛奴調教」とわかりやすいタイトルなんだから、嫌な人は飛ばせるし
690名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 01:22:54 ID:p4AI42Ug
でもでも調教スレは半分死んでるぜ?あそこに投下したとしておれ以外に誰が読むんだ
691名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 01:58:04 ID:nPL5uXm/
>>690
マルチは嫌われるが、調教スレの活性化の為にあっちにも投下すれば良い。
692名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 02:01:14 ID:iQbwvYFV
684は性奴じゃなくて愛奴でプロローグの雰囲気があれだったから勘違いしての過剰反応じゃね?
空気だった小悪党の痴漢が主人公(?)とは思わなかったとか。
まあ、2まで一気に投下してれば、逃げたってことで予想できたろうから防げた話だとは思う。
693名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 02:54:02 ID:+iUGbxwp
ある程度まとめてから一気に投下するとか、一レス投下でも前後に説明を入れて投下の終了を他の人達にはっきり知らせるべき

「どんなやり方でやろうが自分の勝手」と思っているなら話は別だけど
694名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 02:59:13 ID:28BTl5Wk
>683
ボクっ娘、いいですね
どんな風にしおらしくなっちゃうのか今から楽しみ
自分のペースで頑張ってくれ

あ、でも投下後には「投下はここまでです」とか一言断ったほうがいいとおもう
じゃないとみんな続きがあるもんだと思ってレスを自粛しちゃうからさ

とにかく続きが読みたいので全裸で正座して待ってるぜ
695名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 03:05:43 ID:Ujzbz+hQ
オレは鬼畜系スレも読んでるんだが、一言言わせてくれ。
ここに鬼畜な話が投下されるのはスレ違いじゃないということは分かっている。
分かってはいるんだけど……ここでは読みたくないんだよ。
読ませてもらう身で、ワガママなことを言っているのは分かってる。
だが今までこのスレに投下されてきたラブラブな作品のおかげでこのスレにはラブラブなssを期待してしまうんだ。
だからオレ好みの調教ssがここに投下されても、飛ばしてしまうオレがいる。
作者さんには悪いんだけど、ここでは鬼畜な作品は読めない体質になってしまったんだよ。
たぶんオレと同じような住人もいるんじゃないかな?
696名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 03:15:41 ID:u9Mc/80R
なんとなく共感ノシ
697名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 03:42:18 ID:nPL5uXm/
同じく。
けどまあ、我が儘でしかないけどな。
調教スレでもこのスレでも他のスレでも、最終的な判断は書き手さんたちに任せよう。
698名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 09:35:14 ID:FPS0nAeu
とりあえず投下はまとめてやってくれ
書きながらだと批判されるのは当たり前だ
699ボクっ娘!愛奴調教:2007/08/21(火) 10:06:14 ID:pHSXOPvo
…これは^^;

この板は初めて来て、面白そうだと思い参加したのですが、
どうやらテンプレだけ読んで、板の空気を読めていなかったようですね。

お目汚し失礼しました。
700名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 11:21:20 ID:zGGmAklO
どう考えても読み手のわがまま
このスレの主旨は「気の強い娘がしおらしくなる瞬間」であって
陵辱、純愛は問わないはず
まったくスレ違いではない

というか2chのスレなんてテンプレにのってないかぎりはどこもそれぐらいは許容してる
鬼畜系がみたくないなら初めから純愛スレにひきこもってろと言いたい

>>699
あんたは悪くないよ
是非また投下してくれ
701名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 11:56:41 ID:OgeD/KDg
ルール内の作品を見たくなければ、他人に要請するのではなく自分がスルーすべきだよな
702名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 12:12:39 ID:7OGcD46e
>>695-697
>あるいは、レイプされ、屈服させられて従順になってしまう鬼畜展開もOKです。
>>1ぐらい読め
なにが
>作者さんには悪いんだけど、ここでは鬼畜な作品は読めない体質になってしまったんだよ。


読みたくないなら飛ばせばいいだろう
自分の嗜好について話して作家一人追い出すとか何様だよ
703名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:19:53 ID:Ujzbz+hQ
>702

追い出すつもりで書いたんじゃないよ。スレの雰囲気を知ってもらいたくて書いたんだ。

オレもいろんなスレでssを投下してるから分かるんだけど、投下するにあたって一番大事なのはスレの雰囲気なんだよ。
テンプレでは鬼畜な展開もOKと書いてあるが、今ではもうそんな展開を望んでる人はほとんどいない。 
せっかく書いたssなんだからたくさんのGJをもらえるスレに投下したほうがいいと思うんだ。
時間をかけて話を考えて誤字がないか、話の流れがおかしくないか推敲し、ドキドキしながら投下する。
GJをもらえたかどうか緊張しながらリロードしたら、自分が書いたssのせいでスレが荒れていた。
ss職人としてこんな悲しいことはないんだよ。だから投下する前に、スレの空気や雰囲気を知るのは大事なことなんだ。
今回の作者さんは空気を読み誤ってしまったのが失敗だったと思う。違うスレなら神と言われるssだと思うよ。
704名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:22:55 ID:tGPo/S30
>今ではもうそんな展開を望んでる人はほとんどいない。 
お前ルールうざい
705名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:25:33 ID:wd+VkJxn
流れとか雰囲気なんてのは自分で作るもの

荒れてるとき、殺伐とした時にに投下されるSSは嬉しいと思わないか?
それとも、「スレの空気が悪いから投下しません」なんていうのがお前の常識か?
2chで空気とか雰囲気とか馬鹿じゃねぇの?

チャットでもいってろ
自治厨は氏ね
706名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:28:45 ID:2UN9Vl2r
>GJをもらえたかどうか緊張しながらリロードしたら、自分が書いたssのせいでスレが荒れていた。
お前がたただんに荒れるようなSS書いたんだろう
今回の件と一緒にするな
第一、お前がそれで嫌な思いをしたからって八つ当たりすんな

>ss職人としてこんな悲しいことはないんだよ。だから投下する前に、スレの空気や雰囲気を知るのは大事なことなんだ。
お前がルールかよおめでたいやつだな

お前一人がだまってりゃここまで荒れなかっただろうが
お前がSS投下したっていうスレが荒れたのもうなずけるわ、お前空気読めなさすぎ
707名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:33:32 ID:7Z/II6De
>ボクっ娘!愛奴調教の作者様
馬鹿が騒いでるようですが
セミと同じでゆっくり死んでいく時期です、少しだけ我慢してあげてください
あなたは何も悪くありません
続きの投下を楽しみにしてます

>>702を見る限りただの僻みのようですし
気にせず投下してください

投下する人>投下しようとする人>投下しない人
という事をお忘れなく
708名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:34:04 ID:7Z/II6De
安価ミス>>702ではなく>>703です
709名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:41:37 ID:20OGuuRZ
正直>>703を見てむかついた

ボクっ娘!愛奴調教かなり好きだったのに、、、
スレの雰囲気がどうとか・・・SS作家なら好きなように書きたいと思わないかね
と、いうわけで>>699の作者さんが戻ってきやすいように
いまから鬼畜もので書きます

というか、もうこのスレでは鬼畜モノしか書きません

一応宣言しときます
710鬼畜系強気ッ子 ◆XqNKEMFHUs :2007/08/21(火) 13:47:51 ID:20OGuuRZ
一応トリでも付けとくわ、鬼畜苦手な人はNGにでもいれといて
711鬼畜系強気ッ子 ◆XqNKEMFHUs :2007/08/21(火) 13:49:07 ID:20OGuuRZ
あ、投下はまだです、念のため
まだ書き始めたばっかなんで、投下するときはまたいいます
712名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:55:14 ID:Q4u4oAbA
誘い受け
書きながらもしくは反応を見ながら等の細切れだらだら投下
過度の自分語り

本当に勘弁して下さい
お願いします
713703:2007/08/21(火) 14:22:40 ID:fIhBq4JK
>荒れてるとき、殺伐とした時にに投下されるSSは嬉しいと思わないか?

そりゃ嬉しいと思うよ?けど今回のは投下されたssのせいで荒れだしたんだろ?
オレが言ってるのは、投下する前にそのスレがどういう雰囲気で、どういうssを待っているかある程度のリサーチするほうがいいと言ってるだけだ。
空気を読まないうえに細切れ投下、おまけにアゲてたりする。だから荒れてくる。なんでわかんないのかなぁ?
いっとくけどオレはss自体を貶してるんじゃないぞ?


なんかメチャクチャ言われてだんだんムカついてきたな。
オレはもうこのスレに投下するのは引退するけど、新しい職人の鬼畜系強気ッ子さんがいるから大丈夫だろ?
じゃ、鬼畜系強気ッ子さん、頑張ってこのスレを盛り上げてくださいな。
あなたが書くssを楽しみに待ってますよ〜。
714名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 14:44:04 ID:qpYMlvMb
>>713
こんな文字として残るとこで拗ねる、それなんて黒歴史フラグ?
言い分はわかるし鬼畜物ほとんどなかったから俺もびっくりしたけど
ルールに反さず楽しみにしてる人が一人でもいるとわかった時点で
自分勝手な理屈でその楽しみに水をさす行動は避けるべき。
飛ばすかあぼーんしたらいいのでは?

確かに細切れとか嫌がられる行動はできれば避けるべきだったとは思うけど。
21歳以上の人がこんなID変われば誰が誰かわかんない場所で
くだらない意地はったり嫌味言ったりとか勘弁して下さい。


でもやっぱ住民層からして次スレのテンプレ変えたほうがいいかもね
まさか調教スレで「このスレ池!!」って言われることはないだろうし。
715名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:05:42 ID:OD17JXM0
>>714
> >>713
> でもやっぱ住民層からして次スレのテンプレ変えたほうがいいかもね
> まさか調教スレで「このスレ池!!」って言われることはないだろうし。

まとめサイト見れば分かるけど、実際にけっこう鬼畜な作品も投下されてきた
事実があるわけで、いまさら一部の人間が「この傾向の作品は嫌だ」と
いう書き込みをしたからといって投下作品のくくりを変更するのはどうかと

あと、たとえばひとえにレイプや屈服といっても完全に一方的な鬼畜ものから
素直じゃない女の子の本音を引き出して行くラブコメ的な愛ある(?)陵辱とか
明るいエロコメ的な展開とかもあるので、テンプレートでの線引きは
難しいんじゃないかと思うよ

基本的には、住人もタイトルやなんかで見当つけて
自分の好みじゃなさそうな作品はスルーする癖をつける
という以外にないんじゃないかと
716名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:06:32 ID:SxXPDqTA
>投下されたssのせいで
ちげぇよ、お前が勝手に一人で盛り上がった結果あれたんだろうが
責任転嫁もいいとこだな
まじゆとりは帰れ

だいたい
>今ではもうそんな展開を望んでる人はほとんどいない。
ってソースどこだよ
おまえはこのスレの住人の数全部把握してんのか?
書き手:読み手:ROMの比率までわかってんだろうな?
なんだよ“ほとんど”って
717名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:13:01 ID:FDDEX3vB
>>703
>なんでわかんないのかなぁ?
ここにきてまだお前がルールかよwwwwww
まじゆとりwwwww

>なんかメチャクチャ言われてだんだんムカついてきたな。
こっちのがむかつくんですけどwサーセンww

>あなたが書くssを楽しみに待ってますよ〜。
とか煽ってるし
いちいちむかつく事この上ない

まったく友達いないからここまで自己中で空気読めないんだろうなw
がんばって社会復帰しろよwwww
718名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:14:13 ID:OD17JXM0
まあまあ、とりあえず暑いしイラつくのはわかるけど
みんな落ち着いて

つ 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
719名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:19:08 ID:YLksj0Bw
というか、このスレ向きにかいたのに「他スレいけ」ってのは
書き手としては割りとショックなんじゃないか?

テンプレは無闇にいじるものじゃないよ
今回のは一部が勝手に騒いだだけで
別にルール上何の問題もない行為

ボクっ娘!愛奴調教の作者さんにも投下の仕方とかでは少し問題があったかもしれないけど
別にスレ移動しなきゃいけないほどの事でもない
エロパロスレなんてSS師が何人いたっていい場所、いなければ廃れるだけ
過疎スレに他スレから職人さんを呼んで多少すれ違いでも投下してもらう、なんていうのもよくある話
もうすこし広い心をもとうよ

とりあえずボクっ娘!愛奴調教の作者さんの復帰を心から願ってます
720名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:20:23 ID:YLksj0Bw
書き忘れ
鬼畜系強気ッ子氏にも是非鬼畜にこだわらず色々な作品投下をお待ちしてます
721名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:22:37 ID:5w6ivwVQ
ID:Ujzbz+hQ=ID:Q4u4oAbA=ID:fIhBq4JK

反発してるのはこいつ一人だけ
無視するのが一番
722名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:31:28 ID:qpYMlvMb
>>718
∧_∧
( ´・ω・) いただきます
( つ旦O
と_)_)
723名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:44:46 ID:nPL5uXm/
>>718
つ旦~ ディ・モールト・グラッツェ
724名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:48:20 ID:Q4u4oAbA
>>718
 私にも、一杯下さい
 出来れば、カフェイン強化のむちゃくちゃ苦いのを

 後、以前このスレ向きかなぁとか思って書いたSSを思い上がって投下して
 やんわりと「他のスレ逝け」言われてた事に今まで全然気が付かなくて
 本当にすいませんでした
 
725名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 15:51:35 ID:5w6ivwVQ
>>718
つ 旦
ありがとう
まぁ、のんびりいこうや

>>724
気にすんなー、どれのことかわからんけど
投下はいつでも歓迎なんだぜ?
726名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 16:37:04 ID:DP/xTru+
今晩、スレチェックして、新着レス数を見た住人が、
「お、SS投下か?」
とwktkしてスレ開く奴、いるだろうなぁ。
がっかりする姿が目に浮かぶ。
727名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 16:43:04 ID:qpYMlvMb
俺の事か
728名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 19:45:40 ID:WayALWgB
あれ?俺が二人もいる
729名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 20:18:41 ID:ne1i9HID
何故俺の事ことだと分かった
730名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 20:46:48 ID:U0Z6GA1m
がっかり
731名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 20:49:44 ID:SF42mEgH
俺のことだな、それは
732名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 22:47:05 ID:lMinUoH5
投下待ち
733名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:00:51 ID:Lh94l0fd
べ、別にSSキター(・∀・)なんて期待してなかったわよ!
734名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:03:13 ID:wBVhoqDG
内容的に問題がなくても、投下をミスればこういうことになるか。

・投下開始宣言と終了宣言をきちんとおこなう

・(テンプレがどうあれ)現行スレくらいは軽く読んでみて、
 近時の流れ的に自作の展開を嫌がる人がいるかもしれないと思ったら、
 >>710のようにあらかじめ読み手に対して注意を喚起しておく

>>699読む限りじゃ板自体が初めてのようにも見えるから……。
735名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:05:06 ID:Abp3qs24
>>734
別に>>699は投下をミスってないだろ。ルールを侵したわけでもない。

ただ、不運にも、そこにキチガイがいただけ。
736名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:08:36 ID:GMlWPEE5
>>735
ミスは「書きながらの投下」くらいだね
初めて投降する人にはありがちなミスだから
おだやかに注意を促すくらいが妥当な反応だと思うけど
確かにキチガイが居合わせたのは運が悪かった
737名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:51:28 ID:XOPjdbqa
どうなるかは知らんがとりあえず凌辱系ssは読みたくないんで飛ばせるように注意書きを忘れずに頼むわ。
今回のは書いててくれたから一切読まずにすんだ。

しかし今の流れを見てたらここはもう凌辱系しか投下されないんじゃないのか?
誰かここに似たスレ知らないか?
738名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:54:53 ID:tbSUiX5/
蒸し返すなよ。
739名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:55:57 ID:Idw20nmv
・正直なツンデレ

「…ん、あ、あれ?」
ずるずるると茶を啜っているとキッチンの方からなにやら慌てた声が。
「に…兄さん、ここに置いてあった湯呑み知りませんか?」
がたがたごとごととテーブルの上をひっくり返しながらそう言ったのは、居候先の娘さん、椎水かなみ嬢。
早くに両親を亡くしてから引き取られたので、俺の方が年上だったこともあって昔から兄さん兄さん言って慕ってくれた綺麗な娘さんだ。
最近は昔みたいに可愛いらしくとことこ後ろをついてくることはなくなって、代わりにやけに厳しい性格になってきた模様。もう少し規則やらに甘くてもいいんじゃないかと。
「兄さん、兄さん? 聞いて…えあ、あ、ああっ!!」
(´・ω・)ん?
「にっ、ににに兄さんっ、それ、それっ!」
ん? え、ああこれ? 
そこに置いてあったのだけれど…ってまさか、探してたのこれ?
「〜〜〜っ!!」
言った瞬間、ものすごい勢いで湯呑みをひったくられました。
「いっいい妹の湯呑みでなっなななな何してるんですかこのヘンタイ兄さん!」
いやいやちょっと待てそれ見たとこ新品じゃね?
「関係ありませんっ、兄さんが私の私物に口をつけたの問題なんです!」
昔はよく俺のコップで勝手に飲んでたくせに…というツッコミは事態の悪化が見込まれるため自粛しておいた。
でも同じ家に住んでる以上、これは仕方ないんじゃないのか?
第一そんな事言ったら風呂だって俺が先に入ったらアウトだろうに。俺の体から出ただしがかなみの全身を包み込むようにっていやわかったからお前広辞苑の縦持ちは止めてくれマジで頭が割れるって。
「ばっ、ば、ばばばばぁかなこと言わないでくださいどうしてそんな兄さんの浸かったお湯なんてっ、そ、そう、シャワーですっ、浴槽に入らずシャワーを使ってるからいいんですっ!」
首まで真っ赤にしながらがーっとまくし立て、奪った湯呑みを持ってすたすたとキッチンに行ってしまった。
「…ど、どうして私が兄さんのお湯に入って毎回のぼせてるって……で、でも、やめるわけには…だって、にいさんのお湯、ぽかぽか、する、し…(////」
聞こえてると知ったら羞恥心で死にかねないような呟きが……いい加減思った事を口に出す癖を直して欲しいと思う。こっちまで恥ずかしいわい。
「…あ…っ、ば、ばれてるなら、もう一緒に入ってもらうという手も……(////」
ぶ。
「さ、さすがに倫理的に…で、でも血は繋がってないから大丈夫、それに昔は一緒に裸でプールに入ったりも…し、し…し、た、んだ、し……(////」
などと大変危険な言葉を残して、正直すぎる義理の妹はキッチンの奥へ引っ込んでいくのでした。
740名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:56:44 ID:Idw20nmv
…ちゃんと書き込めてるのにわざわざ誤爆するとかどんだけ…orz
741名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:29:16 ID:XOPjdbqa
蒸し返すなとか言われても、オレもかなりムカついてるんだよ。
オレはこのスレの明るい雰囲気と、投下されるssが好きだったからな。
オレから言わせりゃ>710、お前のほうがキチガイだよ。
無視してりゃいいのに噛み付いて、挙げ句の果ては自ら鬼畜系を書きます、鬼畜系しか書かないだ?
>710よ、お前が言ってることは十分キチガイだぞ。分かってんのか?
742名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:39:36 ID:XOPjdbqa
あ〜、>710、イライラしてて言い過ぎた、スマンカッタ。
けどな、>695のレスに共感する人間もいることを少しは考えてくれ。
743名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:53:32 ID:IrehlR9l
今年の夏は暑いからねぇ
普段よりイライラもますわなぁ
744名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 02:02:31 ID:6TTiDDLp
とりあえず>>695のような奴はタイトルNGワードにでもしてろ
それが嫌なら純愛スレ行け

↓以後何事も無かったかのようにボクっ娘!愛奴調教の連載再開
745名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 03:05:21 ID:DPcrbSq2
放課後、最早習慣となりつつある二人だけの帰宅。
クラスメイトからの揶揄を背に、歩調を速め、教室を、校舎を、校門を抜ける。
二人きりになると、普段大人しい優等生で通っている仮面は外され、本来の彼女に戻るのだ。
真実の彼女を知るのは、彼女の家族と僕ぐらいのものだろう。
そういった優越感を胸に、今日も僕は彼女の話に耳を傾ける……。

「お茶漬けの素ってあるじゃない? 鮭とかわさびとかのアレ」
「うん」
「阪木くんは、どういう風にして食べる?」
「うーん、どうだったかな。古河さんは?」
「山葵と七味を一撮み、味醂と醤油を小さじ一杯。バカウマでゲロウマよ!」
「ニワトリ先生かよ。しかし、塩分過多で辛すぎないか?」
「まあ、ご飯と具材だけ食べる様にして、お茶は飲まない様にしてるけど」
「ラーメンのスープと同じ意味合いだね」
「駄目だと分かってるんだけど、ついつい飲んじゃうのよね、アレ。それで、阪木くんは本当に何も入れないの?」
「敢えていうなら、鮭フレークかな。鮭の含有量を増やすべく」
「後は一年程漬け込んだ深赤紫の梅肉。こいつらを一緒にかき混ぜる」
「ぬ、ぬぬぬ」
「もちろんご飯は炊きたてアツアツ。茶は沸騰したばかりの舌を火傷しそうな熱湯」
「ぐ、ぐう」
「そこに万能たる化学調味料の出番だ。ささっとアクセント程度にふりかける」
「お、おおお」
「こうなったらしめたもんだ。いただきますの挨拶も待たず、一心不乱に茶漬けをかきこむんだ」
「ご、ごくり」
「唾液を飲み込んだな。僕の勝ちか」
「極道めしか! というか、いつの間に勝負になってるのよ!」
「そういう趣旨じゃないのか。しかし、話してたらお腹減ったね」
「あんたは子供か! でも、確かにお腹減ったわ。どこかで食べて帰る?」
「勿体無いよ。なんなら、家来る? さっきのお茶漬け、ご馳走するよ」
「え?」
「ファーストフードで代用してもフラストレーションが残るだけだしね」
「で、でも。私、阪木くんの家に行くの初めてなんだけど……」
「大丈夫大丈夫。今日は両親とも出張で家にいないんだ」
「え?」
「だから、色々と勝手がきくよ」
「い、色々って……」
「フフフ、色々だよ。で、どうする?」
「(熟考の末、ごくりと唾を飲み込み、よしと呟き拳を握り締めるや、)い、行く」
「ようし決まり。じゃ、行こうか」
「う、うん……。その、阪木くん?」
「何だい」
「私、今日帰らなくてもいい?」
「あーいいよ。家広いしね。ちゃんと連絡しとくんだよ」
「わ、私頑張る!」
「うん、頑張ってね」

「さあ着いたよ。ここが僕の家」
「へえ。何か新築みたいに綺麗。大きいし」
「ああ。昨年改築したんだ。三世帯住宅だからね」
「……え?」
「さてと(チャイムを鳴らす)」
「ちょ、ちょっと、阪木くん? 何でチャイムを鳴らすの?」
「? 開けてもらう為だけど?」
「え?」
「(ドアが開いて)おかえりー」
「ただいま、じーちゃん。こちら古河さんね」
「おお、可愛い娘じゃな。いつも孫がお世話になってます」
「じーちゃん。母さんがいない内に、梅干を取り出してくれないか」
「アイアイサー。まったくアイツときたら、梅干の匂いが嫌いじゃとたわけた事を抜かしおる。いやっほい、今日は梅干パーティーじゃあッ!」
「じーちゃん自重しろ。……な。言った通りだろ? 色々と勝手がきくって……あれどうしたの? 古河さん。古河さーん」
746名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 03:41:15 ID:u8PLQQt9
結局蒸し返す奴が居るんだな
いや、俺もその一人か

別に鬼畜系しか書かない人がいてもいいんじゃない?
純愛しか書かない人だっているだろうし
どっちもどっちだろう

まぁここらで折衷案をだそうじゃないか

書き手は読み手に読む自由があることを忘れないように
読みたくないSSを読まされたらそれはレイプだよ
注記を忘れずに

読み手は書き手が好きなように書く自由があることを忘れてはならない
書き手は機械じゃないよ、君たちと同じように妄想するし、それを文章にするという素晴らしい才能をもっている
読みたいものばかりが投下されるわけではない
でも注記があったらそこには書き手の気配りがあることを忘れないで

長々と書いたけどいいたいことは一つ
このスレにいる仲間同士仲良くやろうや
747名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 04:15:41 ID:LSLAsdDb
NGワードで全て解決さ。

さてカレーワッフルでも作ってきますか。
748名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 04:22:40 ID:9c1xyDjS
>>745
この時間帯に飯関係のssはやめれw
腹へって死ぬ
749名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 04:28:19 ID:DPcrbSq2
すんまそん。
リアルタイムで茶漬け喰ってたので
750名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 08:31:01 ID:tbSUiX5/
朝ご飯はチャーハンでした。
朝っぱらからヘヴィだぜ。
751名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 09:31:23 ID:M7hWvMgT
なんか荒れてたけど
とりあえず俺は553きぼん
752名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 13:51:38 ID:tYWCzlUD
どこにいけば>>739の続きは読めますか?
753710:2007/08/22(水) 14:07:08 ID:PNYoVP3j
謝罪と言い訳(長いです)

蒸し返すようで悪いけど少し言い過ぎた点があるのを謝罪
そして、少しだけの言い訳をさせてもらいたいです

>>ID:XOPjdbqa
確かにキチガイ的な発言だったと思う、このスレには多くの純愛好きがいるというのも事実
私が「鬼畜系を書く」と明言したことで不快な思いをさせてしまったのは非常に申し訳ないです

私は今回の流れで『純愛SSがずっと投下されていたから鬼畜SSはもうダメ』というようなのがどうしても許せなかった
いままでに純愛系を数回投下したけれど
私自信が純愛SSを投下していたことで「鬼畜SS」の書き手に肩身の狭い思いをさせてしまったのかと思うとやるせないし
ましてや結果としてボクっ娘!愛奴調教の作者さんを追い出す形になってしまったのが『スレの総意だ』みたいな言い方をされたような気がしたので、どうしてもその空気を直したかった

ただ、どうしてもスレの空気、雰囲気を守らないと投下できないというのであれば
純愛SSが多く投下される中、自分ひとりでも鬼畜系を投下して「鬼畜系でも投下してOK」という空気をつくりだせばいいだろうと思ったんだ
その結果が「鬼畜系SSを書きます」宣言
決して「鬼畜のみにしよう」という意味でいったわけではありません、ここ勘違いさせたらごめんなさい

ただ、私のこの発言のせいで鬼畜系SSしか投下されなくなってしまったとういのであれば純愛も書こうと思う
要はバランス、どっちかが100でどっちかが0っていうのは正直つまらないだろうと思うし
このスレは純愛・鬼畜以前に『気の強い娘がしおらしくなる』というのが前提だろう?
調教スレに行け、純愛スレに行けと簡単にいうけど
それらのスレで『気の強い娘がしおらしくなる』作品はいったいどれだけあるだろうか
沢山あるかもしれない、でもそれらを探すというだけでも労力を使わないか?
ここのまとめなら、鬼畜、純愛問わず全部このシチュエーションなんだぜ?
まず『気の強い娘がしおらしくなる』という前提を掲げて書いてる以上
安易な誘導はスレの今後にも関わってくるんじゃないかと思ったんだ

今回はSSじゃないのでトリはずしました、長文すいません
754710:2007/08/22(水) 14:09:47 ID:PNYoVP3j
最後に
結果として私の意見のせいで荒れ、不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び申し上げます
755名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:21:29 ID:AGo025rf
別にそんなに長文書くほど切実な問題じゃないぞ
だから、早く続きを投下するんだ!
756名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:51:25 ID:KJrVLwdh
気の強いっていうのとは少し違うかもしれませんが、短編を。
ここには初投下です。
757名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:52:13 ID:tYWCzlUD
「ばか…!あやまるだけじゃやだ。行動で示して。」




うん、さっき読んだ別スレのSSの1文が思い浮かんだんだ
正直すみません
758名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:52:17 ID:KJrVLwdh
――――からん。
透明な印象を残す音が響く。
「マスター、ギムレットを二つ」

まだ三十歳も達していないであろう女主人は、くすりと笑って
「かしこまりました」
と、長い黒髪を翻してタンカレーを手に。ライムジュースはもちろん絞りたて。
美人というよりも可愛らしい顔立ちだが、彼女の腕は確かだ。
打ち合わせでいくつものバーに連れ回された俺が保証する。
シャカシャカ、シャカシャカという音を耳に捉えつつ横を向けば、微妙につり目がちの馴染みだった顔がくっくっと手で口元を押さえている。
「……まーったく。似合わない事するわね、あんたも。それが東京流?」
「……別にいいだろうが」

マスターよりは短いが、それでも腰近くまでのびた髪が目に止まる。
あらためて見ても、長くなったな。素直にそう思う。
……未だに高校の時のこいつの印象が強いんだろう。なにせ7年も会っていなかったんだ。
再開からもう2ヶ月は経っているんだがなあ……。
時の流れを実感しているさなか、心を読んだかのように話しかけられる。
「――――こっちにはもう慣れた? 田舎だから色々不便でしょ」
世話焼きな所は変わってないか。
苦笑。色々なものが変わっても、それでも変わらないものがある。
「俺は大丈夫さ。確かに最初は開発の波に驚いたけどな。
……それでも故郷の土地勘はどうにかこうにか残っていたみたいだよ」

くい、と手の中のダイキリをすする。
確かに俺は何とかなってるし、まあこれからもどうにかできるだろう。
便利な時代になったもんだ、パソコン一台あれば原稿を送れるんだから。
……まあ、要するに問題なのは俺じゃなくて、

「しっかり面倒見てあげてるんでしょうね。あの子ぐらいの年が一番甘えたがりなんだから。
……頼れるのはあんたしかいないのよ? “お父さん”」
最後の一語を思いっきり強調して、これ見よがしに溜息を疲れる。
……そんな事は、言われなくても。
「分かってるさ……」

分からないはずがないだろ? お前も知ってる、あいつの忘れ形見なんだ。
あいつが俺といたっていうその証なんだよ。
絶対に見捨てない、見捨てられるわけがない。
759ラスティ・ネイルを2杯目に:2007/08/22(水) 14:53:11 ID:KJrVLwdh
顔に出てたのかどうなのか。
そんな俺を見て、彼女が困ったような眉を下げた表情を向けてくる。
「ま、それならいいわよ。
あたしも父子家庭だったからね、あの子の気持ちが分かるから」

――――そういえばそうだったな。
お前のファザコンっぷりには笑わせてもらったこともあったっけ。
「……なに笑ってんのよ、もう」
「いや、別に……な」
いやいや失敗失敗。表情に出てたか。まだまだ未熟だな。
少しばかりむっとした表情だったが、結局彼女は溜息一つで呆れ顔のまま話を戻す。
「とにかく、まだショックなんだろうし、忘れろなんていわないけど……。
それでもあんたしかいないんだからね、あの子を守れるのは」
……返事はしない。するまでもない。
彼女も別に答えは求めてない。
ただその好意に、甘える。
昔だったら笑ったらいつまでも突っかかってきたろうに。
いい女になったっていうのかもしれないな。
それともあの子に昔の自分を重ねて見てるのか。
――――分かりはしない。

「……ふたりはいつまでもいつまでも、なかよくしあわせにくらしました。
それで終わりだと思ってたんだけどな。ままならないものよね」
「……そうだな」
本当に、そうだったらよかった。
……まだ、半年もたっていないのに。信じられないほどそんな生活が遠くに感じられる。
二人ではなく、三人だったのが違いといえば違いか。
未だに涙も出てこない。
ここが逃げ出した先の安住の地だからなのか、それとも迷い続けてそんな余裕もないのか。
それも、分からないことの一つだ。

不意に隣から声が一つ。
ハッピーエンドに納得してたから、それでよかったのに。
そんな言葉が聞こえたあと、
「……あの時、あたしが気持ちを伝えてたら。どうなってたのかな」
小さく小さく、そんな事が聞こえた気がした。
どういう意味だ? ……馬鹿か、俺は。
そこまで鈍感じゃない。問いただそうとして、俯いていた頭を上げると、
「あ、マスター! ピスタチオ頂戴」
こちらの方を見もせずに、彼女は平然と笑顔を浮かべて注文していた。
「あんたも何か食べる?」
目線だけを向け、世話焼き風を吹かせたような口元の笑みで問いかける。
そこには動揺も喜色もなにもない。
文字通りのいつも通り。
気のせいだったのか、どうだったのか。
あいつを失った俺の幻聴で、代用品を求めていたのか。
分からないことがもう一つ、増えた。


760ラスティ・ネイルを2杯目に:2007/08/22(水) 14:54:03 ID:KJrVLwdh



マスターのギムレットがいつの間にか置かれている。
女主人は軽く目を閉じて、ラジオから流れるジャズに浸って動かない。
グラスを傾け、どちらからともなく飲み終える。
不意に彼女は一言を告げた。
「……あたしで手伝えることがあればさ、頼ってもらって構わないわよ。
親子ともども、どうにもほっとけないからね。アフター5は暇だし」

口元だけの微笑。裏表なんかありゃしない。
……まったく、こいつは。
どうしようもないほど、いいやつだ。
「……そうだな。
いっそのこと、住み込みで飯を作ってもらいたいくらいだよ」
ああ、そう思う。これは確かなことだ。
それに、こいつの飯はうまい。
だけど、
「……なーに、馬鹿なこと言ってんの。
そんなことしたらあの子の周りに心を許せる人がいなくなっちゃうでしょうが。
家族って拠り所にさえ居場所なくなっちゃうんだから。
第一ね……」
一息を入れて、曰く。
「そんなすぐに大切なことの人忘れるような人間、あたしは大嫌いよ。
……それに、大切な人の心を踏み躙るなんて出来ない。たとえそこにいなくても、ね」

今なら簡単に、心の隙間に入り込むことも出来るだろうに。
奪い取って自分のものに出来るだろうに。

――――ああ、こいつは。
どうしようもなくいいやつで。
どうしようもなく――――
「不器用なんだな……」

「……あたしもね、そう思うわよ」
そう漏らした彼女の顔は、今日一番の満面の――――苦笑だった。





店を出る最後に、童顔の女主人の一言が耳に届いた。
よく通るアルトは、こう言っていた様に思う。

「――――いつか、みんなが幸せになれますように――――」


761名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 14:55:02 ID:KJrVLwdh
以上です。1レス目タイトル入れ忘れた……。


あと、どうして普通のラブストーリー書けないかなあ自分。
ややこしかったらごめんなさいです。
762名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:27:18 ID:XOPjdbqa
>710

>753を読ませてもらったけど結局はお前も自分ルールで言ってただけだろ? 
とりあえず>703に謝っとけ。オレから見れば二人とも大差ないから。
お前がヒートアップしなけりゃここまで荒れなかっただろうしな。
それで今回の騒動はおしまいということにしたらいいと思う。
763名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:29:01 ID:oK8R8lNt
GJ!
すげえ雰囲気のある作品でした!


>>757
お前は俺かww
764名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:36:05 ID:XOPjdbqa
>761

こういう雰囲気の作品は珍しいな!なんか引き込まれたよ。GJ!

投下直後に割り込むようにレスしてスミマセンでした。リロードすりゃよかったよ…orz
765名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:38:03 ID:A7y+Gune
>>762
いや、別に>>703に謝る必要はないだろう。
>>710も確かに痛い部分はあるが一番悪いのは>>703
どちらかというとスレの流れとしては>>710の言ってる事のが正しいわけだし。

俺ルールとかいってるけど結局ここでルール談義をしてるやつは皆それがスレのルールだと思い込んでるだけだろ。
>>762
>それで今回の騒動はおしまいということにしたらいいと思う。
という発言だって結局俺ルール。

俺ルールとかいいだしたら切りがないよ
766名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:43:43 ID:VhUZKjPZ
>>762
一つだけいっておくと
ヒートアップしてたのはお前一人で>>710発言のあと一旦スレは収まってる
一度読み直して来い
>>710にかみついてるのはお前だけだ
767名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:46:45 ID:SXzZARVR
ID:XOPjdbqa=ID:Ujzbz+hQ

発言のキチガイっぷりが一緒>>753を読んだ後で>>762のレスをつける精神がわからんwwww
どんな脳内構造してんだろ
ちゃんと読めてないか、曲解してるとしか思えないな
768名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:50:43 ID:DzUMpets
>>762
もう一度>>753を読み直せ
>>753は俺ルールかもしれんがスレに押し付けてるわけではない
>>703は押し付けている
その点でかなり違う
二人とも大差無いというのであればお前の目は節穴だ

769名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:53:14 ID:SXzZARVR
また荒れそうだな、、、

↓以下何事も無かったかのように投下↓
ID:XOPjdbqaと>>753はしばらく書き込みを自粛してくれ

スレのためを思うんだったらな
770名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 15:53:58 ID:SXzZARVR
まちがえた
↓以下何事も無かったかのように投下↓
771名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:01:26 ID:A7y+Gune
>>767
まぁその二つのIDは同一だろうな
日付かわってからもう終わり始めた話題に触れてるし
ID変わるのまってたんだろう

自演乙
772名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:31:17 ID:tYWCzlUD
>>761
わりこんでホントにすみませんでした。ついリロード忘れてかきこんじゃ
って・・・これからは気をつけます。
ふいんき(ryがすごく好きです!マスターかっこよすぎwww最後のア
ルトに惚れました。続きとか過去編楽しみにしてます。
773名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:31:33 ID:XOPjdbqa
キチガイ認定かよwwまぁキチガイでもいいや。こんなこと書いてたら、たいして変わらんだろうからな。

>703もムカつくけど>753の純愛ssがなくなったらオレが書くみたいなレスもムカつくんだけどな。
だからどっちもどっちだと思い、謝ったほうがいいと言ったんだよ。 
このスレ大好きだし、これ以上空気悪くするのはイヤだからレスするのは止めるわ。

最後に、このスレにssを落とされた数多くの書き手さん、生意気なことを言って空気を悪くしてしまいスミマセンでした。
774名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:42:59 ID:QtB55HQE
まぁ純愛ONLY派も鬼畜OK派もいいたいことはまだあるかもしれないけど
そろそろ終わりにしようじゃないか

論議に参加した人は全員キチガイってことで
もちろん俺もな

んじゃあとは楽しくいきましょう

775名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:48:20 ID:ndeY2gaz
>>753
ちょっと肩の力を抜いてはどうだろう。あまり俺が俺がと意気込みすぎると、
かえって他の人が投下しづらい雰囲気を作り出すことになると思うのだが。

あと提案だが、>>710のコテ&トリは使わないほうがよいのではないか?
今回のトラブルが蒸し返されて、またスレが荒れることになりかねない。
空気を変えたいと思うなら、何も言わず投下すればそれで十分効果的だ。
776名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 16:55:38 ID:5b2NqOAT
正直ROMの俺としては今回の議論どうでもいい
投下さえあれば満足、どうせ俺書かないし

議論に参加してるやつは全員書き手なのか?
書かない奴が無駄にレス消費すんなよ

いい加減もうやめとけ
777名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 17:06:01 ID:OsZp7dGj
>純愛ssがなくなったらオレが書くみたいなレスもムカつくんだけどな。
これがわからない
多分鬼畜OKな俺は>>753に肩入れしちゃってるんだろうな

俺的には
現状:純愛ONLY→鬼畜が投下しにくい(投下しやすくなるように鬼畜を書きます)
もし>>753のせいで:鬼畜ONLY→純愛が投下しにくい(自分のせいなので、投下しやすくなるように純愛を書きます)
という責任を取るという意味合いでの発言だと思ったんだが違うのかな?

とりあえず>>775には賛成
もはやそのトリは百害あって一理なしだ
778名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 18:46:47 ID:mfBj3WF/
もうこのスレは死んだよ
779名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 19:35:55 ID:tYWCzlUD
>>772
けっこう苦労したんだけどスルーされた・・・

とりあえずここで一回ワッフルしよーぜ

  、  ∩
( ゚∀゚)彡 わっふるわっふる!
  ⊂彡
780名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 20:48:54 ID:6hGFFG6L
  、  ∩
( ゚∀゚)彡 カレー、カレー!
  ⊂彡
781名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 20:49:39 ID:7ATiRFR6
まったく感想になっていないが、行きつけの店のマスターに、
「たまには腕を揮わせてくれないかなぁ」と、言われたのを思い出した。
782名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:35:23 ID:Uxq7Ucw9

「な・お・み〜〜!!」

鬼のような怒声を上げながら、姉貴が俺の部屋に駆け込んでくる。
その声を聞いた瞬間、俺はまた何か姉貴の気に障ることしちまったかなとぼんやりと思う。
私のプリンを食べただの、私のコップを使っただの、些細なことで姉貴は鬼のように怒る。
その結果、俺を待つのは常にフルボッコの未来だ。
姉貴は高速で俺の後ろに回り込むと俺のシャツの裾を両手でがっしりと掴んだ。
これから起こるであろう惨劇に耐えるために俺は目を瞑る。
・・・が、いくら待っても姉貴がアクションを起こさない。

「・・・ねーちゃん?」

俺はゆっくりと目を開いた。
シャツを掴む姉貴の手が震えるのは怒りのためだと思っていた。
違った。
姉貴の身体は恐怖のために震え、その顔はいまにも泣きだしそうだ。

「く・・・、くろいのでた。」

普段は強気な姉貴はこういうときだけしおらしくなる。
蜘蛛とか蛇とかムカデとか平気な癖に、
なぜかゴキブリだけは名前を呼ぶのも嫌なぐらい苦手だ。
姉貴曰く。
黒いのが嫌、艶艶してるのが嫌、平たいのが嫌、
かさかさ歩くのが嫌、飛ぶのが嫌、全部嫌、らしい。

「どこ?」

緊張感が抜けて俺は、ふーっと息を吐く。

「わ、わたしのへや。」

ゴキブリは姉貴の部屋の壁に貼りついてじっとしていた。
まるでこの部屋の主は俺だと言わんばかりだ。
姉貴も俺にぴっちりと貼りついている。

「ねーちゃん、邪魔」

「だって、怖いし」

いつもこうならかわいいのになあと心の中で願いつつ。
ぺしっと、丸めた新聞紙であっさりと決着はついた。
まさに三日日天下だったな。
俺は残骸をティッシュでくるんでゴミ箱に捨てた。

「終わったよ。」

振りかえった俺は見た。
感動の余り、肩を振るわせる姉貴の姿。
・・・ではなく。
怒りに肩を振るわせる鬼神の如き御姿。

「なおみ〜! よくもあんなものの汁を私の神聖な部屋に〜!」

しおらしかった乙女の姿は陰もなく。
鬼の姿だけがただそこにあり。

「ぎゃああああああああ!!」
783名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:58:27 ID:nbD2I8t+
しおらしい娘が気の強くなる瞬間





ん?
784名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 03:33:01 ID:kXmu6Pxh
>>753とりあえず謝る必要は無い。

身勝手甚だしい糞厨房が鬼畜キラーイとか言ってるだけだから。
文句言ってる奴らは>>753みたいに何か投下してるのか?
してないなら文句言う資格が0.1%でもあると思うのか?
【嫌いなら読みとばせ】よ馬鹿共が。それくらいすら出来ないなら死ねよ厨房。


さて、こんな長々と書いた後に何ですが鬼畜物投下します。
785名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 04:14:05 ID:We+3twki
ええい!そんなことより極上のカレーワッフルはまだ来ないか!
あと4ヶ月で期限の今年が終わってしまうぞ!!
786名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 07:40:17 ID:31J6irfK
なんだかんだいって、投下するといってすぐ投下しないのは一番うっとうしいよな。
787名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 08:49:16 ID:q/q7SeyM
一番うっとうしいのは議論でもない罵り合いをいつまでも続けてる連中だろ
788名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 11:41:34 ID:ENg5QBDE
>>787
いや、それ以上に鬱陶しいのは、終わった事をいつまでも女々しく引き摺る奴らだ。
789名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 13:41:10 ID:mE8isZq8
-------------罵り合いはここまで----------------------------
790名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 14:04:41 ID:S1+zkyFq
もうどっかいけ。オレルールを押し付けようとするアホも、それをわざわざ相手する間抜けも邪魔
791名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 14:15:42 ID:hhIIm37P
 ヽノ∩ミ
(*゚∀゚)彡わっふる♪
く|⊂彡 わっふる♪
 ノ ゞ 
792名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 17:45:43 ID:I2eiMGjT
喜多さん待ち保守
793名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 17:56:30 ID:+1Gc8W2e
>>683の続きが読みたいのは俺だけか?
794名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 21:43:51 ID:kupN9c91
上の方で何度も読みたいと言われてるがいい加減うるさい。「俺だけか?」とか。
795名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 21:57:36 ID:yF5KjPFJ
それに反応してるやつもいちいちうるさい
まじめにそろそろ、この話やめないか
っていうのも、そろそろ見飽きたな

俺にSS書く技術があれば、流れ変わるのかな
796名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 22:13:56 ID:ENg5QBDE
>>795
>>512のリレー小説の続きを書けば良い。
ちょっとした妄想力さえあればすぐにでも可能だ!!

いや俺も書こうと思ってるけどね?
よそで書いてる奴を優先しようと思ってね?
そっちが片付いたら、もしかしたら書くかもしれないけどね?
その前に誰か書いてくれるなら、読みたいなあと思ってね?
797名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:06:29 ID:FSabcrDE

最初はくだらない言い争いだった。
△△が○○だったら、今日一日、俺が姉貴の言うことをひとつ聞く。
△△が××だったら、今日一日、姉貴が俺の言うことをひとつ聞く。
結局の所、△△は○○で俺は姉貴の暴力行為を禁じた。
その日は俺にとって、とても素晴らしい一日だった。

−−−夜

「なおみ、いる?」

こんこん、とドアがノックされる。
俺は念のため、部屋の壁に掛かっている時計を見た。
姉貴ならば時間が過ぎた瞬間、俺をぼこりかねない。
23:30分、まだまだ平気だ。

「なに?」

俺は余裕を持ってドアを開けた。
姉貴の顔は伏せられていて見えなかった。
その肩は小さく震えていた。

「今日ね、ずっと考えたの。」

「私、今まで、なおみに一杯ひどいことしてきたよね。」

「それでね・・・。」

姉貴が、優しく俺の手をぎゅっと掴む。
力が入りすぎでちょっと痛い。
しかし、それが姉貴らしいといえば、姉貴らしい。

「それ以上にひどいことって何かなあ・・・って。」

その一言だけ声のテンションが変わった。
伏せられていた顔がゆっくりと持ちあがる。
それは獲物を捕らえた捕食者の笑顔だった。
とても、いやな予感がした。

「や、約束の時間はまだだろ!?」

苦し紛れに俺が叫ぶと姉貴は俺に左の腕の甲をかざした。
その細い腕に巻かれた時計の時間は12:02分。
つまりは24:02分、約束の時間をちょっと過ぎている。

「なおみの部屋の時計ね、30分遅いの。」

俺は部屋の時計を見た。
23:32分。
これに30分を足すと24:02分。
つまり、俺を守ってくれるはずの約束はもうない。

「そ、そんなっ!」

昨日までは確かに俺の部屋の時計は間違っていなかった。
これは全て姉貴の罠だ。
俺をこの部屋から確実におびき出すための!

24:03分、俺の絶叫が室内に木霊した。
798名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:35:46 ID:EOLHowMi
4スレ程投下

注※鬼畜グロ
799名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 05:13:18 ID:8JnpRttV
4スレとはこれまた超大作だな
800名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 08:47:30 ID:kYHfZ5Nd
白桃吹いたwwwwwwwwwwww

グロはスレ違い…なのかな?
多分荒れる元を作りたいだけだろうけど。

  、  ∩
( ゚∀゚)彡 カレー! ワッフル!
  ⊂彡
801名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 12:43:59 ID:FAIqy5CL
以下、4000レスに渡る超大作をwktkしながらお待ちください
802名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 13:05:13 ID:XkTIw+jj
>4000レス

( ゚д゚ )
803名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 13:24:14 ID:muEc078t
荒らしたいんだろうか?
もし、荒らしたいわけではないなら
注記のつける場所を間違ってる
投下前に1レス消費して注意を促すか
名欄にNGワードに登録できる言葉をいれておきなさい
804名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 14:35:24 ID:Uifjz+s8
みんな落ち着け、>>797はこれから姉による逆レイプものを書こうとしてるんだ。
805名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:26:55 ID:x005M4El
最初は書くつもりはなかったんですが、ネタを思いついたのと続きを期待してくれた方がいたので。
>>758-760の続きと言うか後日談です。お楽しみいただけたらこれ幸い。
806ビールで日常に乾杯を:2007/08/24(金) 17:29:10 ID:x005M4El
「うあー、頭痛ぁ……」
がんがんがんがん、ずきずきずきずき。
まずったなあ。パーペキ二日酔い。
頭は軋むし体は渇くし喉は蒸すし背中は汚いし部屋は痛い。
……あれ、なんかズレた?
頭は痛いし体は軋むし喉は渇くし背中は蒸すし部屋は汚い。
うん、これでオーケー。
うー、脳もち〜とも動いとりゃせんわ。
……そういや、部屋が汚いから今日は掃除の予定だったんだけど。

時計を見れば2時を指してる。
……真夜中の、じゃないのは明白。
あーあ、もったいない。せっかくの休みがあ……。
いやま、これはこれで贅沢な時間の使い方かもしれないけどさ。
頭を抑えて体を起こし、部屋を見渡す。
着てるのは下着以外じゃワイシャツ一枚。
背中が汗で張り付いて気持ち悪い。
あっちこっちにビールの空き缶とジャンプやサンデーと、汚れた服がそのまま散らばってる部屋。
洗い物が山を作ってる台所。
……うっわ、誰のだってこんなものだろうとは思うけど、あたし自身も引くわこの部屋。
片付けるはずだったのに、やる気が出ない……。
第一本気で頭が痛いわよ、洒落んなってない。

ちっくしょー、あの根暗無愛想男め。
こっちが飲み終わるたびに暇なく注文してくれちゃって。
あたしはそんなに強くないのに、断るのも悪い気がして結局許容量超えて飲んじゃったじゃないの。
……そりゃあ昔惚れてたのは事実で、八つ当たりってのも分かるけど。
だからこそこのやるせない思いをぶつける相手になってちょうだいよ、あたしは身を引いた立場なんだし。

「……バカ。本気で嫌な女だわね、あたし」
身を引いたのも告白しなかったのも、自分で決めたことなんだから。
それは流石に責任転嫁でしょうが。
……もうあの子はいないとはいえ、だからこそ、あの子の想いを大切にしなくちゃいけない。
あの子とあの根暗がハッピーエンドを迎えたのは事実なんだから、あたしがそのぽっかり空いた隙間に付け入っちゃいけない。
自分でも不器用だとは思うけど、人間曲げちゃいけない信念というか踏み躙っちゃいけない領域があると思うわけで。

あいつに今一番近い女はあたしだと思うし、これから関係が変わるかもしれないとは思うけど。
……それでも、自分も、他の誰かも納得する方法でないと。
昨日はあいつがあたしを求めるようなこと言ってたけど、そんなのは“今は”認めるわけにはいかない。
それに応えたなら、あの子にも、あたし自身に対しても侮辱になるだろうから。
なにより、あいつの娘さんが嫌な思いをする。
807ビールで日常に乾杯を:2007/08/24(金) 17:29:57 ID:x005M4El

……あー、やめやめ。
自分の損な性分や、もういないあの子の事を考えると鬱になる。
それより今はこの部屋をどーにかする方法を考えないと。
寝起きから時間が経って、ようやっとはっきりした頭で部屋を見る。

おまじない用のホロスコープと星座早見。
大学のサークルで頼もしい相棒だった電動式ライフル(スターライトスコープ付き)
1,000Pを超える設定狂いライトノベルの最終巻。
ちょっと凝ったイタリア料理のレシピ本。
クトゥルフの呼び声リプレイ集。
お母さんから貰ったオパールのネックレス。
ゲーセン景品のぬいぐるみコレクション。
正岡子規の句集。
抽選で当たったブランドバッグ。
マルクスの資本論とヒトラーの我が闘争。

……自分の部屋だけど、あえて言わせてほしい。
趣味嗜好がどうなってんのよ、あたしゃ。
女の子らしいのか男っぽいのかカケラも見えてきやしない。
あまりにもカオス。
だからこそ彼氏イナイ暦25年なのかもしれないけどさあ。
ちったあ知ってるとは思うけど、あのバカにこの部屋見られたら引かれるかもしれないわね……。

そんな事考えた折、電話がかかってきた。
表示されてる名前は今しがた考えた昔の同級生。
昨日会ったばかりだってのに、どうしたのやら。
……まさか、頼っていいと言ったからって昨日の今日で厄介ごと押し付けるつもりじゃないでしょうね……。
溜息をつきながら受話器を取って、もしもしと言ってみれば――――






808ビールで日常に乾杯を:2007/08/24(金) 17:30:43 ID:x005M4El




「……だるいな」
……やっぱり誰かと話すのは疲れる。
何で俺の担当が替わるんだか。それもようやく本音で話せるようになった矢先に。
――――愚痴を言っても仕方ない。
何にせよ、早々に帰って飯の支度をしないとお姫様が餓えるだろうな。
しばらくこちらの生活に慣れたせいか、東京はあまりに忙しなかった。
……疲れた。
料理なんて面倒臭いにも程があるが、餓死というのもみっともない話だ。
困ったことに、印税で少しいい生活をしているせいか、コンビニ弁当なんか食べる気にはならない。いや、なれない。
カップ麺も同じく。
今からいいものだけしか食べさせてない以上、うちのお姫様の将来が心配だ。
舌が肥えた子供ほど嫌な物も中々ないからな……。
それでも、俺自身がまずいものを食いたくない以上はこの食生活を止めることもないだろう。

料理の面倒臭さに頭を抱えながら、早足で家に帰る。
広めの一軒家を視界に捕らえれば、明かりが煌々と。
……あまり一人にさせておいても心配だ。
もういないあいつに似て臆病な性格だから、打ち合わせさえなければ一日中家にいたいところなんけどな。

……と、家に近づくと奇妙な違和感。
香ばしい、チーズを焼く香り。
初めは他の家のものだと思ったんだが、おかしなことに俺の家の中からのものらしい。
なんだ? この匂いは。
……料理なんて出来ないはずなんだけどな。
疑問に思いながらも扉を開く。
……と、声をかけるのを忘れちゃあいけないか。
挨拶は教育の基本だと、なんかの本に書いてあったはず。

「ただい――――」
ま、と言おうとして凍りつく。
……台所から暖簾をくぐって出てきたのは、

「あ、おかえり。もうすぐ出来るから、少しだけ待っててもらうけどいいわよね?」
……昨日一緒に酒を飲んだ、中学高校の同級生だった。

エプロンをつけて、手にはフライ返し。
……なんでお前がここにいる? 不法侵入か?
そんな俺の心中を読んでいるのかいないのか。
にやけた半笑いで聞いてもいないことを喋りだす。
「いやー、この家いい台所あるわねー……。
うちのアパート狭くって、料理するにも一苦労でさ。ほんっとにうらやましいわよ」

……あまりにも堂々としていて突っ込む気が失せたが、聞くべき事は聞いておかないと。
「……どうしてここに?」
それを聞いて一瞬きょとん、とした顔を見せるが、すぐにくっくっと彼女は誉める時の笑顔を見せる。
809ビールで日常に乾杯を:2007/08/24(金) 17:31:30 ID:x005M4El

「……いや、あんたは本当にいい娘さん持ったわよね」
「うちの姫様がどうした?」
……そう言えば、いつもは真っ先に玄関に飛んでくるあの子の姿を見ていない。
喉を鳴らすような笑いを続ける彼女、その手のフライ返しの指す方を見てみれば。

「……すー、すー……」

件のお姫様が、今のソファに横になって寝息を立てている。
……珍しいな。人見知りをするこの子が他人の前で眠るなんて。

「……本当にいい子よ、後片付けとか大変だったけどね」
にやりと笑う彼女だが、その笑いの意味が全く以って不明なんだが……。
「……話が繋がらないんだが」
俺がそう問いかけた瞬間、彼女はこほんとわざとらしい息をつく。
……? 
こういう場合は何かあるはずだが、果たして何が言いたいんだろうか。
首の動きで言ってみろと促す。
真顔で彼女の告げた言葉は、俺をますます疲れさせるものだった。

「……あのね、あんたが無愛想なのは知ってるけどさ……。
それでももう少し人付き合いを良くしなさいよ。せめてお隣さんとだけでもね」
「……何が言いたいんだ?」
全く分からないんだが。
そんな俺に、彼女は呆れ顔で今日あったことの説明をする。

曰く。
俺の娘が、疲れて帰ってくる俺を慮って自分で料理をしようとしたこと。
曰く。
当然、料理の経験の殆どない姫君は、台所を酷い有様にしたこと。
曰く。
どうにかしてそれを片付けようとしたこの子が、かえって被害を拡大させたこと。
曰く。
自分ひとりでどうしようもなくなったことに気づいた姫様が、やっとの思いで自分に電話をしてきたこと。
曰く。
自分と二人でどうにかこうにか片付けをこなして、安心した途端姫君が寝入ったこと。
曰く。
寝る直前に、この子が自分に、俺の為に料理を作ってほしいと頼んだこと。

「……ま、そういうわけよ。……何か質問は?」
そう言い終えた彼女は、少し疲れた様子を見せながらも優しい笑みを隠していない。
……素直に、感謝する。
だけど腑に落ちないことが一つ。
「……なんで、それが俺の近所付き合いに関係あるんだ?」
810ビールで日常に乾杯を:2007/08/24(金) 17:32:24 ID:x005M4El

――――それを聞いた途端、彼女は思いっきり溜息をつく。
顔を上げてみれば、そこには呆れの二文字がくっきりと。
「……あのね、なんでこの子が良く知りもしないあたしなんかに電話かけてきたと思ってんの?」
……いや、お前が信頼に足るからじゃないのか?
そう思ったが、そういやこいつとうちの姫が会ったことがあるのは2、3回程度だ。
はて、あの人見知りがそんなに簡単にこいつを信用できるんだろうか?

そう考えた時、目の前で再度、思いっきりの溜息。

「あんたね……。他に知ってる大人がいなかったからに決まってんでしょ。
同じ町内とはいえ、別にあたしはこの近所に住んでるわけじゃないのよ?
保護者のあんたの交友が狭いから、あたしみたいなこの子にとっては知らない人にお役が回ってくるんでしょうが!
せめてお隣さんとは仲良くしなさいよ、はあ……」

……ああ、成程。
それは確かに。引越しの挨拶をして以来、隣の家族と顔を合わせることもしてなかったな。
……まあ、でも。
「……それでも、おまえは来てくれたろ?」
「……え? うん、まあね。そりゃあんたの娘さんの頼みだし」
「だったらそれで十分だ。それに、今日一日で大分仲良くなれたんじゃないか?」
「あ……、まあ。
でも、あたしの方は好感あがったけど、その子がどうかは分からないわよ?」
「いや、大丈夫だろう。こいつが他の人間の前で寝るなんて珍しいからな」
そう言ってやると、
「……その、まあ、それならありがたいけどね……」
そっぽを向いて頬をかく。
――――ありがたいのはこっちだ。
少なくともこの子にとって、知らない場所で頼れる人間が初めて出来たんだから。

「……感謝する。ありがとうな、本当」
それを聞いて一瞬顔を赤くするが、すぐに呆れと怒りの混じった顔と強い口調で俺を嗜める。
「……ったく。何にせよ、もっとご近所さんと付き合いなさいよ!?
まあ、あたしがいるときは遊んだりしてあげられるけどさ、こっちだって仕事持ちだもの。
いつだってそうできるわけじゃないんだからね?」

……難しい注文だな。
まあ、ここは良しとしておかなきゃ話が進まないか。
俺の告げるべきは、この一言だ。
「……これからも、よろしく頼めるか?」

「……まあ、ね」
台所に戻りながら、背を向けながらの台詞。
それを耳に届けた後、俺はお姫様を起こす為に居間に向かうことにする。




――――久しぶりに三人で囲む食卓。
面子は違ってはいても、それはとても楽しかった。
彼女もお姫様も、きっと俺も笑っていた。
811名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:35:03 ID:x005M4El
以上、投下終了。

雰囲気がいいというレスが多かったので、冒頭で会えて全開をぶち壊しにするような描写をしましたが上手く言ってるかどうか。
メインヒロイン25歳、主人公子持ちなので好き嫌いが多いですよね、こういうのは。
そもそも、気の強い娘と言うよりは気の強かった女性というべきですし……。
812名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:36:03 ID:x005M4El
全開は誤字、前回です。
813名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:40:12 ID:e6V8tL6y
リアルタイムでGJ! 
子持ち主人公というのは珍しいですね!これからの展開が楽しみです。
814名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 18:12:08 ID:Hw8T+zWP
GJ!!!
彼女もお姫様も後約一名も皆幸せになれそうな予感がする
暖かいSSを本当にありがとうございました

てゆーかさぁ、上から3番目が最終巻の欠片も見えん
某ペの最新刊〜3冊前と、下から3番目の著者が
石川啄木な事以外、ほぼ同じモノが揃っている
自分の部屋(魔窟ちゃん)って……。
815名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 18:26:37 ID:Uifjz+s8
>>811
GJ!
こういう、互いに互いを信頼している感じが大好き。

>>814
新宿鮫の隣にかのこんがある俺の本棚と勝負だ。
816名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 00:41:21 ID:jwtwsjki
「ただいま〜。」

俺は鍵をドアノブに刺し込むと、玄関のドアを開けた。
玄関に置いてある靴は一足、姉貴の靴だけだ。
居間のスリガラス越しにテレビの反射光がぼんやりと映っている。
どうも、姉貴は居間でテレビを見ているらしい。
俺は靴を脱いで居間のドアを開いた。

「姉ちゃん、入るよ?」

その瞬間、俺は絶句した。
姉貴が泣いていた。
何年振りだろう、姉貴の泣いている姿を見たのは
なんとなく、見てはいけないものを見てしまった気がする。

「あ、なおみ、お帰り。」

姉貴は俺に気がつくと、涙を手で拭う。
まるで、何もなかったのような自然な振るまい。
些細な事で怒る姉貴も泣き顔を見たぐらいでは怒らないようだ。

そういえば、姉貴はいつから泣かなくなったんだろう。
昔、姉貴は泣き虫だった。
姉貴の涙を見るのはそれ以来だろうか。
いつのまにか、姉貴は泣かなくなっていた。

「何、見てるの?」

俺は動揺をごまかすように、姉貴の横にどかっと腰掛けた。
どうも、ドラマを見ているようだった。
ちょっと昔に流行った韓国ドラマの再放送だろうか。
姉貴は俺の問いには答えず、逆に尋ねた。

「なおみは、私がいなくなったら・・・どう思う?」

やばい、これは間違いなく死亡フラグ。
選択を間違った瞬間、デッドエンド間違いなしだ。
考えろ、考えろ、考えろっ!
俺の頭が高速で回転を始める!

「そりゃ、姉ちゃんがいなくなったら嬉しいけどさ。」
「でも、姉ちゃんのいない世界は寂しいと思う。」

俺の頭が高速で空回りを続けた結果の答えがこれ。
苦し紛れすぎる。
姉貴はソファーから立ち上がり際、こう言った。

「なおみは優しいね。」

俺の前を通って姉貴は俺の後ろに回る。
姉貴の泣き顔を見てから、なんとなく姉貴の顔が見れない。
首に回された両腕が優しく俺を抱き止める。
後頭部に感じられる姉貴の柔らかな胸の感触。

「だけど、いつも一言多いっ!」

ほぼ完璧な状態でのネックハッグ。
抵抗する時間も与えられないほどあっさりと俺は落ちた。
817名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 06:27:10 ID:jwifPNZY
しかし、なぜに今時の25歳が「パーペキ」などと言う言葉を知っているのかと..w
818名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 09:01:53 ID:UdMcHYGu
>>817
従兄弟(14)が使ってたぞwww
819名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 09:03:35 ID:ou2I/tF0
親とか兄弟が使ってるとうつるからなwww
820名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 20:52:32 ID:ia1SzzRp
パーペキの一言であの人に脳内変換されました
821名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 21:09:11 ID:HCVFzbhO
>817
パチンコからハマった人もいるらしいぞ。実はオレもそうなんだけどなww
822名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 00:42:32 ID:xpVIB38b
喜多さんキター!!!!!
823名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 01:58:48 ID:VglvDlDE
お前らあんまり更新更新言うな。
大哥もプレッシャー感じてるだろうが。
824名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 03:11:31 ID:i6zl4rth
「あっ。」

それは俺が階段を半ばまで上がったときだった。
ちょうど、姉貴が目をこすりながら階段を降りてくるところだった。
つまづいた姉貴の身体が冗談みたいにスローモーションで落ちてくる。

「わあああああ! なおみ、どいてどいて!」

無理、絶対、無理。
いくらゆっくりに見えても身体は動かない。
仮にかわせたとしても、かわせるはずがない。
そして、俺に自由落下中の姉貴を止めるだけの力があるはずもない。
どどどど、どしーん!
姉貴の下敷きになって俺は一階まで転げ落ちていた。

「なおみ、大丈夫!?」

姉貴は慌てて俺の上から飛びのいた。
俺の身体がクッションになったため姉貴の方は無事だったようだ。
俺は、派手に落ちたものの、身体は大して痛くない。

「ああ、だいじょうぶっ・・・て、あれ?」

俺は平気さをアピールするために立ち上がろうとしたが右足に力が入らない。
靴下を脱ぐと足首がすごく腫れていた。
おまけに最初は痛くなかったのに段々と痛くなってくる。

「あ〜、捻挫だね〜、これは。」

痛い痛い、とか言いながら、姉貴は俺の腫れた部分を撫でまわす。
ひんやりとした姉貴の手がちょっと気持ちいい。

「ちょっと、待ってて。」

姉貴は居間から救急箱を持ってくると、
患部に湿布を貼り、手際よく包帯をくるくると巻いた。
驚くほどの鮮やかさだ。
伊達に看護師志望というわけではないようだ。

「ほんっとに、ごめん!」

姉貴は両手を合わせて俺に謝った。
普段の暴力や何やらは理不尽なものだが、こういうことには律儀だ。
偶然と故意は別物ということだろうか。

「捻挫が治るまで、私が面倒みるから許してっ!」

「え・・・?」

予想外の展開だった。
姉貴の献身的すぎる看護の、お陰で俺の捻挫は一週間ほどで完治した。
(ほぼベッドに貼りつけだった。)
まあ、元々の怪我の程度が軽かったのだろう。

俺は姉貴の性格的に看護師は無理じゃないかと思っていた。
だけど、この考えは改めざるをえない。
姉貴はきっといい看護師になれる。

多分、だけど・・・。
825名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 17:45:02 ID:ld8OIYh3
喜多━━━(゚∀゚)━━━!!
826名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:28:35 ID:KBqIbpET
どっちも喜田━━━(゚∀゚)━━━!!
GJGJGJ!
827名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 23:44:45 ID:N5TU8V/G
「な・お・み・ちゃ〜ん!」

がちゃりと姉貴が俺の部屋のドアを開けた。
机に向かった俺に姉貴が絡みついてくる。
そして、俺の首にぶらさがるようにして、俺の膝にもたれかかる。

「姉ちゃん、勉強の邪魔。」

俺は首をぶんぶんと揺さぶる。
しっかりと俺に絡みついた姉貴は俺の膝から動かない。

「なおみちゃん、冷た〜い。」

どこからそんな声が出るのかと思うほど甘ったるい声。
そして、姉貴の指先がつつーっと俺の唇をなぞる。
姉貴の吐息からはアルコールの匂いがした。

「げっ、姉ちゃん、酒飲んでるのかよ!」

なるほど、姉貴らしくない行動の全てはこれで説明がつく。
つくのはいいが、この酒乱の姉貴をどうしたものか。

「なおみも一緒に飲も〜。」

どこからビール瓶を取り出したのか。
姉貴はいつのまにか手にビール瓶を持っていた。

「俺、まだ未成年なんだけど。」

「細かいこと気にしないの。」

姉貴はそう言ってビール瓶の中身を口に含んだ。
そのまま、俺に顔を近づけてくる。

「ちょ・・・!?」

姉貴から逃げようとしたはずみで、椅子が後ろに倒れこむ。
身体にのしかかる姉貴の重み。
胸に広がる生暖かい感触。
姉貴が口に含んだビールを俺の胸に吹いていた。

「私って、そんなに魅力ないかな〜?」

妙に艶っぽい表情で姉貴が俺を見つめる。
俺は思わず、姉貴から視線をそらす。
こんな表情で見つめられると妙に気恥ずかしくなる。

「なおみってば、かわいい〜。」

俺の唇に姉貴の唇が重なる。
子供のキスというやつではない、大人なキス。
姉貴はうっとりと俺の胸にもたれかかると幸せそうに目を閉じた。
5秒もしないうちに、姉貴の口から寝息が聞こえてくる。
俺はなんとか立ちあがると、寝ている姉貴を俺のベッドに寝かせた。

ビールの染みついた服を替えて一階に降りる。
そして、電気の消えたリビングのソファーに寝転がった。
まったく、酔っ払いってやつは何を考えてんだか。
真っ暗な部屋の中、俺はなぜかビールの匂いをかいだ気がした。
828名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 13:33:23 ID:uISBnQes
これはいい姉ちゃん!引き続きいい姉ちゃんをよろしくw

たまらんのう
欲しいのう、こういう姉ちゃん欲しいのう・・・

しかし一人っ子
現実は非情である
829名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:27:45 ID:5TMnqAnQ
現実世界に姉なんていても実態は…
現実は非常である
830名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 14:28:06 ID:mhKwCwUI
姉ちゃん持ちの相手見つけれ
831名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:45:51 ID:XFIER0c5
>>824>>827と良いお姉ちゃんが続いたので、そろそろ
カタストロフィが訪れることを期待している俺は鬼でしょうか?
なおみ、早く逃げてーw

832名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:18:50 ID:O1ZH+be3
細切れで投下するのは別にいいけど、せめて前書きかなにかで鬼畜系か純愛系かを書いてください。
もしかしたら鬼畜系かも?と、読めないオレがいる…
833名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 00:12:35 ID:pTHjmfiD
気の強くて根は優しい姉ちゃんならいるが恋愛なんて米粒程にでんな

ブラとホットパンツスタイルでもスルーだぞ
834名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 04:12:47 ID:Lm7s0tKI
保守
835名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 13:39:07 ID:dm4YcvZi
一応、こんなスレもある。
お姉さん大好き PART5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186239004/
836名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:15:50 ID:KhSAhFdq

作者の遺言コーナー

他の作者様の投稿を楽しみにお待ちしております
1レス完結方式で書いています
>>835 感謝
60行ではこのスレの趣旨が取り込みきれません
ですが、あくまでこのスレの趣旨がメインのつもりです
姉弟設定はセクロスの封印が目的
それがありなら、稀に投下を続けたいと思います

問、鬼畜について
1.いじめ(ソフトSM)は鬼畜?
2.レイプからラブラブ展開に入るのは純愛、鬼畜?
3.ラブラブから振られの展開は鬼畜?
4.4000レスの鬼畜作品を期待してるって言ったら怒られる?(・3・)

方向性は1がメインで2はもしかしたら程度に
これは間違いなく鬼畜作品、NGワードは「なおみ」でどうぞ
837名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 04:40:18 ID:WwdNN2/M
>>836
あくまでも個人的な感想だけれども

> 問、鬼畜について
> 1.いじめ(ソフトSM)は鬼畜?
鬼畜の定義はよくわからないけどSMが嫌いな人もいるので各投降の頭に(SM)と注釈を入れる方がトラブルが少ないでしょう

> 2.レイプからラブラブ展開に入るのは純愛、鬼畜?
これも純愛と鬼畜の定義なんて人次第ですが、あえて感想を述べさせていただくとすると、ちょっと前の少女コミックの流行みたいですね。

> 3.ラブラブから振られの展開は鬼畜?
鬼畜というより鬱展開じゃないですか? ヒロインなり主人公が振られて終わりになる展開は、下手をすると修羅場やヤンデレスレのバッドエンドより受けが悪いかもしれません。

> 4.4000レスの鬼畜作品を期待してるって言ったら怒られる?(・3・)

今でもあるのかどうか知らないけど鬼畜専用スレってのがあるのですから、鬼畜がメインなんだったら要求も展開もそちらが妥当かと。

>
> 方向性は1がメインで2はもしかしたら程度に
> これは間違いなく鬼畜作品、NGワードは「なおみ」でどうぞ

専ブラを使ってない人もいますし、一重に専ブラといってもソフトによって
設定等が異なりますので、毎回の投降の名前欄に入れて置いていただくと
円満に避けられます。加えて各投降の冒頭に(ソフトSM)(鬱展開)
等と入っているとより平和が保てるでしょう

それはそうと最後に個人的な感想を述べさせていただくと
なんでこのテーマでエロパロ板、しかもこのスレで書きたいのか
よくわかりません
838名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 09:39:24 ID:20/m2PFY
>>836
俺も個人的に。
1、このスレでもよくある展開だしいいと思う
2、どっちも含まれてると思う
  嫌いな人もいると思うから注意しといたほうがいいかも。
3、鬼畜っつーより嫌展。
4、僕も楽しみです。

>>837
厳しすぎ吹いたwww
839名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 11:24:47 ID:m7DaRLjT
半年以上放置していた作品を、投下してもよろしいでしょうか?
840名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 11:58:24 ID:RDeJtiOH
>>839

どうぞ。
841名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:07:54 ID:1Lywcmgo
>>839
半年前ってどの作品?
842名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:24:54 ID:pXK9lPNM
沙智従姉さんのSSなら泣いて喜ぶんだけど
実際はどれ?
843839:2007/08/31(金) 17:05:28 ID:xd8JaKx3
>>841
>>842の方が仰る通り、「沙智従姉さん」となります。
実は半年前にほぼ完成していたのですが、データを前時代的なフロッピーのみに格納していた所、
いつの間にかそのフロッピーが行方不明に。
枕を涙と涎で汚しつつ半年を過ごし、
先週ようやく、積み重なった文庫本の間にて、当該フロッピーの発見に至ったのです。
恐らくこれの仕業ですね。許せません。→ttp://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-1546.html

さて、そのまま投下した場合、現在のスレ容量からすると次スレを跨ぐ形となりますので、
修正削除しつつ、スレ容量を注視しつつ、数回に分けて投稿いたします。
それでは、よろしくお願い致します。
844沙智従姉さん完結編:2007/08/31(金) 17:29:45 ID:xd8JaKx3
あ、ありのままに起こった事を話しますよ。
何と知らない内に半年もの時間が経過したにも関わらず、作中時間は一分たりとも経過していないのです。
時間が飛ばされたなんて、そんなちゃちなもんじゃありません。
もっと恐ろしい片鱗を味わった心地にも似た僕ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

現状を説明いたしますと、婉曲的にも直截的な意味に置いても、単独にて暴力装置として名高い、
沙智従姉さんにほいほい誘われるまま、お買い物に赴いている次第です。
買い物といいましても、現時刻と待合時刻の兼ね合いから考慮すれば移動範囲は必然的に限定され、
我が学び舎から近場に位置し、放課後や休日など学生で賑わう商店街。これに限ります。
ふれあいストリートと冠する看板を入り口に、見上げれば屋根は七色のステンドグラスが一種異様な不気味さを醸し出し、
一方向の通路は勝ち組と負け組で二極化されているのです。
電飾文字で彩られた派手な看板が設置された出入り口付近がいわゆる勝ち組であり、
若者向けの大量生産安価な各種雑貨やら高価なブランド製品が取り揃えられ、
奥に進むにつれ、通称負け組と言われる零細個人商店が立ち並び、澱んだ空気が密度を濃くしていきます。
町議会が町の発展を促すべく各方面への広報を尽力した結果、個人商店の運命はと言えば、
大型チェーンの隙間を縫う程度が関の山であり、競合に破れた敗残者達は、
片端から常時出入り口に灰色のシャッターを下ろす羽目を強いられたのです。
全く個人商店には世知辛い世の中ですね。南無南無。
件の沙智従姉さんですが、勝ち組区域には興味を示さぬご様子で、
文字通り畑違いの有機野菜に手を出した挙句、大規模な負債を抱えた、価格破壊の主塔たる某衣服チェーン店だの、
海外の本社が倒産したものの実は既に別会社である事実が判明した日本では最王手のCD販売店だのを
一瞥すらせず通り抜けて行きます。
やがて、休日特有の家族連れやらカップルやらの狂騒の反響を背に、ふれあいストリートの中央付近まで到達。
一様にシャッターが立ち並ぶ区域へ接近するにつれ、幾何学模様のパネルを打つ残響音が鈍く耳に届きます。
しかしどこへ向うつもりでしょうか。まるですぐにでもこの場から逃れたいかの様な、矛盾的な歩調の速さ。

「そう言えば聞いてなかったけど、何を買いに行くの?」
「敢えて言うならば、ウィンドウショッピングだろうか」

顎を小さく上げ得意げな笑みで唇の右端を歪める従姉。
ウィンドウショッピングって、あなた、両側に立ち並ぶ店、店、店を全て黙殺で素通りしてたじゃないですか。

「あの辺りは予備校の帰りに寄っているからな。たまには普段近寄らない場所へ足を運ぶのも一興だと思った」
「普段近寄らない場所って……こんな辺鄙な所に何があるって言うのさ」
「先入観で思考を盲目にしては駄目だ。案外新しい発見があるかもしれない」

新しい? その表現はこの一画に似つかわしくない様に思えます。
何せ夢も希望も全て過去の遺物と化しており、あまりの静寂振りにあたかも時を置いて風化した廃墟の様相ですので。
シャッターを開ければ、夢と希望の残骸、最悪的には首吊り”人形”やらが発見できるかもしれません。
ぞくり、と背筋に悪寒が走りました。
ああ、虚心坦懐虚心坦懐と唱えつつ――もっともこうした心理状態では虚心坦懐に程遠いのですが――。

「で、でも、ここら一帯の店は撤退してるみたいだし、無駄だと思うんだけどなあ」
「”ほとんど”な。逆に考えてみろ、この惨状の中でも、しぶとく生き残っている店こそ、玉石混淆の玉に違いない。残り物には福」

惨状とか、しぶとくとか、何気に辛辣な形容を吐く沙智従姉さん。残り物も残酷な表現に思えますね。
行くぞと一声、沙智従姉さんは、チョーさんよろしく探検僕の町を再開しました。
僕は、無闇やたらとやる気満々な従姉の背に溜息を投げかけ、渋々ながら金魚の糞としての立場を遂行するのみです。。
重い足を進めながらも、深刻な頭の片隅をかすめるのは、本日の安達さんとのデートの約束です。
目的があるから人は生きる事に価値を見出し、ともすれば面倒ともいえる日々の生活に身を任せるのです。
ああ、安達さんは、洗剤(メーカーは問いません)のCMのキャッチコピーとして多用される、
洗いたての清潔感、白い毛布で覆われる包容力といったイメージがぴったり当てはまります。
テストで芳しくない点数を取ったり、苦手のドッジボールでは集中的に標的の対象といった、
学校生活における様々な憂鬱な出来事も、彼女の存在が心の安定剤として作用し、
ああまだ僕は生きていても良いんだ、と安心させるのです。
845名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:30:20 ID:xd8JaKx3
彼女と待ち合わせ時間まで時間的余裕はあるものの、デフラグメンテーション作業の如く、
隙間を逃さず精神的外傷を詰め込みにかかる沙智従姉さんに、唐突に難癖を付けられるか知れた物ではありません。
横暴な従姉の要望が発せられる都度に、速やかに禍根無く行動即解決させ、懸念無く、安達さんの許へ大手を振り馳せ参じましょう。
果たして、それまでに心許ない精神の総量は如何程磨耗している事か、気力コマンドの残数の確認を行いたい所存です。
ふと。沙智従姉さん曰くの玉たる、灰色の壁にぽつんと取り残された感のある店が視野の隅に映りました。
オブラートに包めばふくよかな、悪く言えば進行的メタボ体型の、複数の男性が談笑しつつ、店に連れ並び入っていきます。
奇妙な光景と言うか、浮遊感では無く、雰囲気的な意味合いとして、浮いております。
沙智従姉さんが足を止めるや僕は距離を詰め、腰に手首を置き、ううむと観察にかかる彼女の横に並び

「――あそこ開いているようだね。何の店だろう?」
「そもそも店だろうか。人家かもしれないぞ」
「テナント借りるぐらいなら、適当な賃貸マンション借りる方が安上がりだよ。
 大体、お客が何人か入ってるみたいだし」

辺鄙な場所である事から寂寞感ある店を想像をしておりましたが、店の外装は周囲の灰色の壁に溶け込むかの様に、
薄灰色と白と黄の混ざったクリーム色がストライプ模様となり、存外綺麗に整えられおりました。
それもその筈。洒落た灰に塗られた扉の右横に、
”本日OPEN! ただ今オープニングセール中!!”と立看板が設置されているのです。
扉のすぐ上に明記された店名には”MAID CAFE PERFUME”との表記が。
んん、何だって?
一瞬思考停止してしまいましたが、やがて網膜に映し出された情報が電気信号として、脳内に到達するなり、
輝かしい喜びで満たされた理解が生まれました。
あたーらしーいあーさがっきたー、と黒い球体のある部屋に転送されかねない曲が頭に響き渡りました。
M・A・I・D・C・A・F・E! 僕らの町にあの”メイドカフェ”がやって来ました!
一ヶ月前偶然ニュースサイトのリンクで、メイドカフェの取材記事を発見した僕は、
涎を垂らすか垂らさぬかの瀬戸際で、貪るように読み耽りました。
記事には、ゴス趣味一辺倒のメイド服を着こなした、可憐で見麗しい女性達が甲斐甲斐しく客に応対している写真があり、
新たな性的嗜好を揺さぶる道標となりました。
お客様は全員御主人様! 夢のアミューズメントの開催ッ!
この画期的な発想に僕は敬意を抱きたいですッ! 
端的に言えば、眼前にあるメイドカフェに入店したくて仕方が無いのです。
そうなれば懸念材料となり立ち塞がる障壁――沙智従姉さんの動向が気になる所です。
目的を看過させぬ様、小さな疑心すら抱かれぬ様、自然な動作で振舞わねばなりません。
その沙智従姉さんは、先程から店名の看板を見るや、艶やかな光沢のある唇に親指を当て、首を傾げています。
看板名と自分の知識を照らし合わせても想像が及ばず不可解、と言った所ですか。
これは好都合。どうやら、彼女はメイドカフェの存在を知らぬ様相です。
素直に店の趣旨を説明すれば、彼女が断固反対、鉄拳制裁(理不尽だ)するのは目に見えています。
ゆえに僕は莫迦を装い素知らぬ振りで、

「ふふ、まさに僥倖だね、オープニングセールだって! 何かサービスしてもらえるかも!
 沙智従姉さんの言う通りだったね。まさに残り物には福だよ!」
「そうか? そもそもここは何の店――」
「カフェって書いてあるから、喫茶店に違いないよ! 男は度胸! 何でも試してみるもんさ!」
「お前の態度が妙に不愉快だから別の場所へ行くか」

僕はその場に大の字になって倒れるや、泣き落としの要領で、半泣きの表情になり駄々をこねます。

「いい加減にしてよ! 僕はもう疲れたんだ! 一歩たりとも動けないんだよ!」
「固く握り締めた拳骨を何度、頭頂部に叩きつければ、口から泡を噴くか試してみようと思うんだが、どうだ?」

さらりと物騒な科白を吐く従姉に怖気を感じ、頭を庇う姿勢のまま僕は即座に立ち上がりました。
泣き落としは失敗――そもそも通用する相手とは思えませんでしたが。
ならば――

「ゎ、分かった。じゃあこうしよう。ぼ、僕が奢るよ。だから、ね? ここで休もう?」
「ほう……お前にそんな甲斐性があったとは」
「ふふん、まあね。学内において、包容力のある男子部門ではランキング四十三位だよ、僕は」
「えらく微妙な順位だな……」
846名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:31:43 ID:xd8JaKx3
まあ奢りならいいか、と沙智従姉さんはあっさり了承しました。
いやっほう!!と体中で喜びを表現しながら、僕は間抜けな狢の如く、慌てる沙智従姉さんの背中を押しながら直進。
まさに短絡的人間の権化です。
客観的視点から、僕は冷静たれと警句を何度も打つのに、リビドーの申し子たる僕の生の衝動はそれを無視し暴走を始めております。
ああ、まさに、今の僕は店に入った以後を全く想像していません!
今が良ければいいじゃないのと、後先考えず。
まさに現代の若者が抱える悪癖病理を殊更体現してどうするのでしょう。
不自然さを滲ませずに沙智従姉さんをこの店を誘うのだと先程誓ったのに、
衝動的に即座に忘れて、不自然そのものの行動をとって!
この時点で残酷で無慈悲な未来が決定付けられたと言うのに、何を飛び上がって喜んでるんでしょうか、僕は。
分かっちゃいるけどやめられない、とは故人(謹んでご冥福をお祈りします)もよく言ったものです。
そうした悲観思想の俯瞰的視点の僕は、外見重視の作業には非効率的なメイド服を着た眉目秀麗な女性が一揃い、
花の様な可愛らしいユニゾンでの出迎えに、一掃されたのですが。

「「いらっしゃいませぇ〜、ご主人様〜、お嬢様〜」」
「んぉッッ!!!!??」

脳内が満開の花畑で覆われたお目出度い頭の僕は、沙智従姉さんの動揺の声すら耳に届かず、
ふらふらと花の蜜を求める蜜蜂よろしく、固まる沙智従姉さんを尻目に店内に率先して入るのでした。
後程、別の意味で満開の花園にご招待される事、請け合いだと、心の隅の隅の隅の隅で自覚しつつ。

「…………」
「…………」

案内された席につくや、僕と沙智従姉さんは二人別の意味に置いて挙動不審に沈黙を守っておりました。
沙智従姉さんは、店内をせわしなく働くメイド達を落ち着かない様子で目を動かせつつ、
僕はただひたすらに新鮮で感動的な光景を視線を動かしながら、食い入るように視姦に徹しているのですから。

「おい」
「…………」
「おい、このボンクラ。無視するな」
「…………」

踝を躊躇無く何度も思い切り蹴り上げられて、ようやく僕は従姉が僕を呼んでいるのに気がつきました。

「痛たたたたた…………何だよ?」
「それはこちらの科白だ。何だ、ここは?」
「いやあ、何だろうね――って頼むから思い切り何度も踝蹴らないで! 割れちゃう、割れちゃうから!」
「この助平が。本当に懲りない奴だな、お前という奴は」

長くすらりと伸ばした足から発せられる苛烈なる攻撃範囲から、僕は椅子を後退させる事で退避に掛かります。
沙智従姉さんはわざわざ足を伸ばしてまで攻撃する意思は無い様で、あっさりと興味を無くし、
ふんとそっぽを向きながら、メニューに目を走らせました。
えらく高いなとの呟きは聞き流し、僕もメニューを開き、下唇を忙しなく舐めながら物色に掛かります。
メニュー自体は一般的な物が主流で、料理店のオリジナリティとしては凡庸と判じれましょう。
沙智従姉さんがぼそっと呟いた通り、金額も幾分高めに設定されているのも事実です。
ですが、付随されるスペシャルサービスには、そんじゃそこいらでは味わえない独自性が散見出来、実に心誘われます。
例えば、メイドさんが、卓上に運ばれたオムレツにケチャップで名前を書いてくれたり、
ツンデレラやらドジ娘やら、ペルソナチェンジ、ロールプレイで僕らを楽しませてくれたり、と。
キャッキャッウフフしたい男子諸君には垂涎物のイベント目白押しといえましょう。
他方全くもって興味の無さそうな面持ちの沙智従姉さんは、メニューから目を外すと、
奢りなんだよな、と念を押してきます。
おやおや、わざわざ断りを入れるとは、実に面妖な事態です。
近日中につららか槍でも降りかねません。
いつになく礼儀を弁えた従姉に、寛容な紳士たる僕はその不自然な態度を許容し、にこやかに首肯するのでした。
847名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:32:41 ID:xd8JaKx3
「すみませ――ん」

沙智従姉さんが、凛とした高い声で、初日という事からか緊張気味で直立不動となっているメイドさんに呼びかけます。
ひゃい、と慌てた返事をしたメイドさんが硬い動きの小走りで近寄りつつあるのを見て、僕も手早く決めなくては、と目を走らせます。
やがて可憐なメイドさんは、ぎりぎり合格圏内の上品な足取りで注文を取りに来ました。

「ええと、何をご所望ですか。ご主人様。お嬢様」
「ここから」

メニュー表をテーブルに置き、ひとさし指を左上最上段の文字列に這わせると、
そのまま右上最下段まで斜線を引きました。

「ここまで」
「――全部じゃないか!」

満を持してやって来たこの理不尽さには、さしもの寛容な紳士とて見過ごせる事態ではありません。
歴代の革命家達の魂が宿ったかの様に、憤然と抗議の意思を表明すべく、音を立てて椅子から立ち上がりました。

「あんまりだ!」
「奢りなんだろ?」
「も、物事には限度があるよ!」
「敬意を表して、全身全霊を尽くし、奢られる。純粋な信頼関係だ」
「な、何、その無茶苦茶な理屈? 勘弁してよ……」
「狭量さをこれ見よがしにアピールか? 全く、いつもお前には幻滅させられる……」

幻滅されました。
おかしいです。感謝こそあれ、批判される事実は……無いのでしょうか? 
何やら不安になりますね。
その不安が伝染したのか、一人蚊帳の外の塩梅なメイドさんがおずおずと

「あ、あの――、それでご注文は」
「ここにいる矮小な心根を持つ哀れな従弟に聞いてくれ」

ひどい言い様もあったものです。
僕は怒りに唇を震わせながら、従姉の意志を無視し常識的な注文にすべきだと、メニューを一心不乱に追いかけます。
ですが、そんな僕に聞えよがしにぼそっと呟くのがこの従姉の邪悪な性質と言うやつでして

「一つ言っておく。お前が出した結論は、すなわちお前の価値と断定されて然るべきだ」
「な、なんだって!」
「よ――く考える事だな」

この状況で、僕の矜持を計りにかかるとは、この従姉、鬼か悪魔でしょうか。
下手な答えを出せば、この先沙智従姉さんは粘着的に延々と僕の矜持を貶めるに違いありませんし、
当然贔屓にするであろうこのメイドカフェに後々来店する度、メイドさん達の間で今日の記憶が呼び起こされ、
矮小な矜持の僕を苛む様に見下した視線を向ける可能性が浮かび上がるのです。
――いいねえ、ぞくぞく来るよ…………おおっと、この性癖に目覚めるには僕の年齢からしてまだ早すぎます。
かくして、選択肢を潰され、袋小路に陥った僕は、最早観念する他ありません。

「く……、このメニュー……」
「はい?」

自らの矜持を死守する意思を固め、覚悟完了とばかり、やけくその注文を告げます。

「このメニュー全部ください!」
848名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:33:27 ID:xd8JaKx3
「まさか飲食店で万札を消費する事になるなんて……」
「何を言ってる。珍妙な格好をしたスタッフに囲まれ囃されながら、
 誕生日でも無いのにバースデーケーキの蝋燭の火を吹き消した時のお前の顔、満更でも無かったが」
「ああ、あれは最高だったね! ――って、拳を振り上げないで、沙智従姉さん!」

恣意的に話題を振った癖して、何故彼女はこう物事を暴力で解決させようとするのでしょう。
全く世の婦女子の思考は宇宙人的異次元的であり、感情を発露させる沸点の低さにはほとほと困惑しきりです。
うおォン、僕はまるで人間火力発電所だと嘯きつつ、テーブルに収まりきらなかった料理を必死で消費していたのですが、
結局は食べきれずに半分以上タッパーに詰め込む羽目に陥りました。
その癖沙智従姉さんときたら、ヴァニラアイスとチーズケーキ、そしてホット珈琲(勿論ブラックです)だけ口にすると、
後は僕が膨大なるメニューに悪戦苦闘する様を意地悪く微笑みながら見物しているのだから――全くこの人でなしが。
その膨大な量のタッパーは、先のメイドカフェの店名のロゴが入った、ちょっと恥かしいデザインの紙袋に入れられております。
ぞくぞくくるよ! いや、もういいです。

「奢ってもらっておいてその態度は腹が立つ。礼の一つぐらいも言って欲しいものだよ!」

僕が不貞腐れてそっぽを向くと、仕方の無い奴だと言わんばかりの溜息をほうっと付いて

「それじゃあ、感謝の念を込めて――――頭でも撫でてやろうか?」
「うわーい。撫でて撫でてー」

単純だと嘲ける方もおられる事でしょう。ですが、男は幾つになっても女性に愛でられる事に弱いのです。
僕は顎を下げて、来る至福の瞬間を待ち望みました。

「よしよし、ぐりぐりぐりぐり」
「痛痛痛痛痛ッッッ!!!!! 拳骨のままでこめかみを擦り付けるのは、撫でるとは言わないッ!」
「おおっと、失念していた」
「絶対わざとだよ……この人」

ひりひりと断続的な鈍痛を繰り返すこめかみを優しく擦っていると、この後の予定を思案しているのか、
沙智従姉さんが人差し指と親指を顎にやりました。
手持ち無沙汰の僕は涙目のまま、時間確認の名目で携帯を取り出しまします。
午後四時五分。まだ、約束まで時間に余裕があります。
そう言えば、この通りからは少し離れますが、洒落た真鍮製のパイプからドーナツ状の煙をぷかぷかと幾重に浮かべる、
カイゼル髭のよく似合うマスターが経営する喫茶店の存在を思い出しました。
味に特筆すべき点はありませんが、値段も手頃で、短時間の休息に適した理想的な場所じゃないでしょうか。
何より腹底に溜まった異物の重量感が、体に休息を求めさせるのです。
ならばメイドカフェで休めば良かったのでは、との指摘は当然出てくるものと思われます。
ですが、考えても見てください。
憧れのメイドさん達に囲まれつつ、山の様に詰まれた料理の数々を眼前に提示されれば、
強迫観念的に料理の山の掘削作業に専念する事を余儀なくされ、休息など念頭に出てきやしません。
それはさておき。実に気の利いた提案だと思い、いざ進言しようと咳払いをした矢先――
軽薄さを存分に含んだ呼び声が僕の行動を制しました。

「お――ッ? 沙智ィッ?」
849名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:34:03 ID:xd8JaKx3
上下共に紳士服有名ブランドのカジュアル部門海外限定商品で固め、靴は一つ星の描かれたベルクロタイプのスニーカー、
これ見よがしに高価そうな装飾品をじゃらじゃらと装着した男が、手馴れた仕草で呼びかけながら、沙智従姉さんに歩み寄ってきます。
赤と銀が下品なバランスで調整された髪が悪い意味で目を惹き、
顔を確認するには顎を上に傾ける必要性のある高い背――その高い位置にある腰から伸びた長い足がモデル染みていました。
僕が眉根を潜めるのとは逆に沙智従姉さんは、馴れ馴れしい挨拶にも気にした様子も無く、むしろ親しげな笑顔を返しました。

「浅賀君か。奇遇だな」
「オイオイ、運命って言えよッ! なーんて、キモイ事言ってみました――ッ! ヒャハハハハハ」

浅賀と呼ばれた男は、テンションフルスロットル、オーバーリアクションで即座に自己批判に転じていました。
僕の様な思慮深く寡黙で賢識のある少年とは明らかに真逆で、沙智従姉さんとは別の意味で近寄る事を躊躇させるタイプの人間です。
理屈ではありません。僕の全細胞が本能的な嫌悪感を覚え、肌を粟立せます。
これぞ生理的嫌悪。その言葉がぴたりと枠に嵌ります。

「何してんの?」
「見ての通り、従弟と買い物中だ。君は?」
「同じ同じッ! 買い物でッす。いつもいつも勉強じゃあ、肩凝るよなッ!」
「……授業中、君は常時教室で惰眠を取っている様に見えるが」
「睡眠学習ッ! な――んつって、古典的ジョーク言ってみました――。つまんねえ――ッ、ギャハハハ」

さしもの沙智従姉さんも浅賀のハイテンションには少々圧倒されているらしく、顔には呆れた表情すら伺えました。

「それで睡眠学習とやらの効果は?」
「あはは、どうやらレム睡眠ぽくってよォ――。夢も見ずにぐっすりと。こいつあやべェ――ッ!!」

長距離走者の孤独。提起される崇高な精神とは程遠いですが、心理的距離の意味合いとしての立場ではしっくり来ます。
どうやら二人が同じ予備校に属する間柄なのは理解しましたが、何よりこの浅賀のテンションはロケットで突き抜けろ、
と言った塩梅でしょう。杞憂でしょうか。

「それじゃあさッ!? 再会を祝しッ! どっか遊びに行かね?」
「何が、それじゃあ、なのか分からないが」
「まま、堅い事言わずにさあッ! 最近カラオケでリクエスト何ちゃらってのがあってさ。
 色々マイナーなのが配信される様になったのよ。沙智が好きなやつも入ってるぜー」
「へえ、例えば?」
「ヒヒヒ。それは行ってのお楽しみ! 久々に沙智の美声聴きたいしよォ――ッ」

傍から見れば、露骨に胡散臭く反吐の出る世辞にも、沙智従姉さんは感興が沸いた様子で、しばし考え込んでいます。
そんな姿は言い様の無い焦慮の炎を燃焼させるオイルとしての役割を果たすのです。
久々に――という事は、つまり何度もこの不愉快な●●●●(検閲済黒塗り)と、遊びに行った事があると?
沙智従姉さんが誰とどうしようが、本人の勝手ですし、そもそも僕自身用事があるのですから、返って好都合の筈です。
筈なのですが――どうにも、激しい感情と、もやもやした感情が相互に働き、さながら袋小路で途方に暮れる心持ちで。
僕のそうした苦慮を感じ取れる鋭敏な感受性を持ち合わせないらしい沙智従姉さんは、知る由も無いでしょうが。
あと一押しだと認識したらしく、浅賀は言葉を重ねます。

「ようし、好きな物何でも奢っちゃうぜ――ッ? 例えばさ、フライドチョコレートのヘーゼルナッツ入りとか」
「う……それは心誘われる文句だが……先程も言った様に従弟と買い物中でね」

あ、お前居たのか、と浅賀の鬱陶しげな視線より言外に僕の存在が邪魔であるニュアンスを感じ取ったのは、
僕の不愉快な錯誤では無いでしょう。
てか、沙智従姉さん、先程僕がたんまりと食事を奢ったばかりでしょうが。こん畜生が。
冷静さを保っていれば、僕は喜び弾んで双方に対し嫌がらせの名目で同行するのですが、
生憎ゆとり教育世代に関わらず(それとも、それゆえにでしょうか)余裕の欠片も無い僕は、ついつい口調に険を篭めて
850沙智従姉さん完結編:2007/08/31(金) 17:35:48 ID:xd8JaKx3
「ふん、いいよ。二人で精々楽しんで来ればいいんじゃなぁい?」
「……何か含みのある言い方だな。変な邪推をしているのか知らんが、失礼な話だ」
「そ、そう聞こえる? いやあ、本当余裕だよねぇ。
 ラ、ライバル達が今頃切磋琢磨して勉強に励んでいるだろうに、あ、遊び耽る余裕があるのかぁい?」
「私はやる事はやっている。お前にとやかく言われる筋合いは無い。違うか?」

辺りの気温を五度は下げそうな底冷えする語調に、僕は意図的に憎々しげなまでに唇を歪ませ、
さらりと受け流そうと試みましたが、肝心の唇辺りの筋肉が引きつって動きません。
正確な表現を表せば、不明瞭な怒りと恐怖が交錯し顔面が硬直しているのです。
ですが、僕は口撃を止める意思はありません。
沙智従姉さんが”外面だけ”は良い性格であり、浅賀の存在が防波堤となり、
凶暴性を如何なく発揮出来ない環境である事を知った上での毒舌です。不敵です。
どうにも僕の感情の洪水は堤防を破壊し、決壊せんと勢いを増している様でした。止められない、止まりません。

「ふ、ふん。まあいいよ! 僕もこれから用事があるし。クラスの女子とデートの約束がねッ!!」
「デ、デートだと?」

僕の発言が予想外だったのでしょうか、場が一瞬硬直しました。
かの冷面皮が怯んだ隙を逃さず、僕は畳み掛けます。

「そうさ! 有名な劇団の公演を観に行くんだ。わざわざ”僕の為”に取ってくれたんだってさ!」
「……で、デート……」
「いやー今日行き着くとこまで行っちゃうかもしれないなーハハ、ハハ、ハハ………はあはあ」

駄々っ子本領発揮で、衝動の赴くまま言葉を並べ立てている内に、息苦しくなり、ぜえぜえと、短い呼吸を繰り返しました。
呆気に取られた表情の浅賀は、口をぽかんと縦に開け、先程の僕と同じ様な傍観者と化していました。理解外といった顔です。
沙智従姉さんはと言うと、弱ったように眉を下げて、僕の放言を反芻している面差しでした。
何やら罪悪感がちくりと胸を差しましたが、振り払う様に視野の隅へ追いやると、

「と、とにかく僕はもう行くからッ!」
「おい!? 待……」

沙智従姉さんが口を開きかけたのを黙殺し、紙カバンを投げ捨て、背を向け駆け足でその場から離れました。
相変わらず腹は重く、ともすれば吐瀉寸前になりそうではありますが、根性だけで耐え抜きます。
体の向かう方向は目的地たる駅へ正確に進行しますが、僕の感情の方向性はというと無軌道で、ただ一心に足を走らせます。
走る意味などありません。待ち合わせの時間には歩いても間に合いますし、無為に体力を消費するだけです。
しかし、青春とは無自覚的な暴走と無目的な迷走であり、思考の直結しない衝動的な行動を促進させるのです。
はたしてこれが、青春の疾走というものか、誰かに問い質したい所ではありますが。
雑踏の海へダイヴし、カップルの合間をチェーンソーの如く分断し(勿論意図的です)、階段を一足飛ばしで駆け上がり、
駅へと疾駆するのでした。
851名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 17:42:52 ID:xd8JaKx3
あ、途中タイトルを失念しておりました……。
844-850まで同一作品となります。
852沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:26:51 ID:mZh/MS7j
栄光に向って走る列車に乗り込んだ僕は、しかし真逆の如何ともし難い胸の内の苛立ちによる疼きを抑えきれずにいました。
最初は爪をいじいじと噛んでいたのですが、衝動が強まるにつれ、親指へ、手の甲へとその攻撃対象を替えていきました。
先程から気味悪そうに遠巻きにする乗客達の目も気にする事無く、苛立ち混じりの呪詛を継続します。

「苛々苛々苛々苛々苛々苛々苛々…………」
「ひいいいいいいいいいいいいい(fade out)」

傍にいたスーツ姿の女性が小さな悲鳴を上げて、人で混雑しているにも関わらず隣の車両へ掻き分けつつ去っていきます
ですが僕の注意力は完全に自己内で孤立し埋没している為、一心不乱で僕は暗い情念を込めた呟きを循環させます。
徹底的な怪行動に身を委ねていると、やがて頭の中に疑問という名の冷却剤が投下されました。
はて何故僕はこれほど憤りやら焦りやらを感じていたのか、自分でも説明が出来ぬ事を自覚しました。
考えてみれば、これから僕はクラスで気になる可愛い女子とデートに赴くのです。
不穏げな雰囲気を保持したまま、彼女に相対するのは失礼で、迷惑極まりなく思えました。
そうですよ、深呼吸でもして心身をリラックスさせましょう。ゆとりを取り戻すのです。
僕は左右の鼻腔を交互に押さえ吸っては吐くといった、ヨガ式の呼吸法を用い、自身の安定を図りました。
本来なら、筋肉の駆動範囲全体を用いた本格的な深呼吸を行いたい所存ではありますが、
さすがの僕とてこれ以上の奇怪な演舞を衆目に晒したくはありません。
ただでさえ学生やら会社員やらで車両が混雑気味なのに、まるで僕一人隔離されたかの様に、ぽっかりと空間が広がっておりますので。
オーバヒートした脳を冷却化し、疾走する鼓動のペースを緩め、息を取り込んでは放出、と反復動作すると、
いつしか思考はすこぶるクリアになりました。
肩と頬の力も自然と緩んでいくのが分かり、自分がいかに不遜な思考による焦燥感で緊張していたのかが自覚できました。
この際、沙智従姉さんの事は思考の隅に追いやるべきでしょう。僕の心身の安定の為にも。
もっと楽しいことを考えましょう――そう、目前に来る安達さんとのデートに胸高鳴らせる方が余程健全で建設的です。
その和やかな人柄と小動物の様な愛らしい容貌で、クラスでも密かな人気を誇る安達さん。
僕のHOW TO SAVE A LIFE としての安達さん。
非の一片すら無い彼女と演劇鑑賞といった、少し大人びて洒落たデートスポットに赴いた事をクラスメイトに知られれば、
手厳しい祝福(妬み)を受けるのは確実です。
さりとて、僕は、彼らの貧小な矜持へ優越感に浸りつつ、余裕を持ち甘んじて受け入れる事でしょう。
つい先程の無軌道な青春の疾走から身嗜みが大きく乱れたのが気になりますが、駅に到着しトイレにて丹念にセットし直せば無問題。
突発的な出来事への事前の対処として、前もって鞄の中には携帯型のヘアワックス、スキンケア、香水と、一通り準備も万端なのです。
学校とは違い少しアダルティな雰囲気を醸し出した僕に、安達さんも一目置く事間違いなし。
いや、一目で足りるのでしょうか。
あれを倒してしまっても構わんのだろう? と偉大な赤い背中の錯覚すら覚えます。
あれとはなんでしょうね。圧倒的に人生経験の少ない若輩者たる僕には分かりませんね。
しばらく理想化された自分の姿(きれいなジャイアンみたいな物です)を仮構し、安達さんとの楽しくもいやらしい情景を夢想しました。
断片的な情報と不明な知識によるフィルタで、所々モザイクや白抜き黒抜きが乱舞しておりましたが。
そうした夢想が油断を生んだのでしょうか。
突然、電車が急ブレーキを掛けた為、体勢が大きくよろめき、手摺りに捉まらずにいた僕は危うく転倒しそうになりました。
何とか足裏に重心を掛けて踏ん張り、耐え抜きます。くじけませんよ、男の子です。
自負心に打ち震えていると、やがて、のんびりとした口調のアナウンスが流れてきました。

「えーただ今、この先の●●駅にて前の電車が車両トラブル発生の為、運行を見合わせております。
その為、運行開始まで、一時電車を停止いたします。お忙しい所誠に申し訳ございませんが、今しばらくお待ち下さい」

ちょっと待ってくださいと。
853沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:28:49 ID:mZh/MS7j
身嗜みをする時間はおろか、待合時刻間際になって漸く電車は動き出しました。
事態が無事解決したとのアナウンスが気の抜けた語調であり、一々僕の燗に触ります。畜生め。
先頭車両である事情から、携帯電話での連絡は叶わず、電源を切った状態でポケットに放り込んだままです。
電車の動きが鈍重に感じられ、僕は苛立ちと焦りを隠し切れませんでした。
深呼吸にて確保した心身的な余裕は既に霧散し、僕は開閉口前に陣取り、無駄と分かりながらも早く到着する様祈り続けるのです。
無論神に対し呪いの文句を吐くのも忘れません。何故僕ばかりこんな目に、と。
いや、本当もう勘弁して下さいよ。電車飛ばしてでも迅速に目的地へ到着させてくださいよ。愚痴は留まる事を知りません。
駅に着いたらどうしようか、と崩れ去った予定の変更をカムバックして来た焦燥感に駆られつつ、改訂に専念するのです。
車両トラブルによる遅延のアナウンスは駅近くにいる安達さんにも届いているとは思います。
全力疾走で待合場所へ向かい、連絡が出来なかった理由を説明し、そして後はひたすら頭を下げて謝ろう、と固く誓いました。
大丈夫。分かってくれるさ! 沙智従姉さんじゃないのですから!
沙智従姉さんならば、遅刻理由が至極真っ当な物だとしても、容赦せず、想像も付かない手段にて僕を罰する筈です。
苛烈に、直接的に、口撃的に、心理的に、あらゆる暴力を以って、僕にトラウマを植えつける事でしょう。
ですが、安達さんは違います。
きっと、大丈夫気にしてないよ、と天使の様な笑顔で許してくれるに違いありません。
その純真無垢な笑顔は逆に僕に罪悪感を与えるでしょうね。ああ、逆に厳しいかも。
かくして、僕の思考は電車が早く到着する祈りへと舞い戻ります。
永遠の袋小路。

やがて、駅員の謝罪を含めたアナウンスが流れ、ようやく目的地たる駅に到着した時には、
罪悪感と焦燥感により精神が磨耗し、疲労困憊といった有様でした。
しかし、泣き言を言っている場合で無いのは十全に理解しており、僕は全力疾走すべく前傾姿勢で勢い良くスタートを切ろうとし――

「あ――ッ!?」

耳に飛び込んできた大声につんのめりました。
何事? との思いで振り返るとそこには――

「あ、安達さんッ!?」
「災難だったよねぇ、車両トラブルだって」

安達さんの服装は上は、技巧的な装飾の施された白のキャミソール、下は薄橙の段々状のプリーツスカートと、清純でありながら魅惑的。
慎ましげな体型に、清楚なイメージの服装が一致して、よく似合っていました。
思わず――いや言い訳は止しましょう。自らの意思で隅々まで凝視に掛かります。
なんちゅう……なんちゅう美味い物見せてくれたんや……。
心で感涙にむせびつつ、僕が熱い視線を送っていると、安達さんはそれに気が付いたのか気恥ずかしそうにして、

「に、似合うかなぁ? コレ、初めて袖を通したんだけど――」
「似合う似合う! 可愛いよ」
「良かったぁ」

照れ笑いをする彼女に僕はどこかむず痒さを覚え、それを誤魔化す様に咳払いをしました。
まさにこれぞ天の采配。どうやら安達さんは僕と同じ列車に乗り込んでいた様です。
これでいらぬ罪悪感を抱かずに済みそうで、僕はひとまず安堵し、気楽な感じで話し掛けます。

「ところで、時間はまだ平気かな」
「待合時刻は余裕もって設定してたから大丈夫。でも、焦ったよぅ。連絡もつかないし」
「こっちからも電話しようと思ったんだけど、生憎、先頭車両だったんだ。ごめんね」
「ううん、気にしないで――そろそろ行こう?」
854沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:31:56 ID:mZh/MS7j
ここの駅ビルはつい半年年前に改築されたばかりで、綺麗で清潔な空間が保持されていました。
休日という事もあり、老若男女問わず人が至る所で溢れ返っています。
僕達の目的地は八階のアミューズメントセンター。
安達さんの言う事には、観客千人規模の席を有した劇場ホールがあり、そこで件の演劇が上演されるのだそうです。
僕は演劇の内容を聞き出そうと、それとなく訊ねてみました。

「家族愛の話だって言ってた。私も詳しくは知らないんだけど……」

家族愛。良い響きです。
家族関係が希薄になるご時世であるがゆえに、強いテーマ性が感じ取れ、俄然、僕は演劇の内容に興味が湧いて来るのでした。

「そう言えば、安達さんの知り合いが出演してるんだってね。どういう間柄?」
「親戚なの。お兄さんみたいな人でねー、とっても優しいの」
「へー」

うちの従姉とはえらい違いですね。羨ましい限りです。
人ごみをかきわけつつ、ようやく八階直行のエレヴェーターに到着するも、内部は更に人口密度過多。
体中が軋むぐらいに圧迫され息も絶え絶えに、やがてエレヴェーターは八階に到着し、開放感から僕らは大きく溜まった息を吐き出しました。
安達さんは白い顔をさらに病的なまで青白くして、壁にもたれかかるや、眼の下の窪みに指を押し込んでいました。
僕が心配になって大丈夫かと問い掛けてみると、安心させる様に手だけ挙げて応えました。
酸素を補給する為少し休息すべきだと判断し、僕達は壁を背に腰を浮かせた状態で隣り合わせに座りました。
安達さんが小物入れから簡素なデザインのチケットを取り出し、その内一枚を僕に手渡しました。

「A1−15……最前列?」
「うん。一列辺り三十席があって、二階建てだからね。大体中央に当たる。
 目の前だから迫力はあるかもしれないけど、二階席の方が舞台全体を見回せて良かったかも」
「それはちょっと贅沢な文句だね」
「それもそうだね」

おかしそうに二人で笑い合います。
その後、演劇を観る際の心構えや豆知識を教授して貰い、体力が回復出来たと双方自覚出来た段階で、ようやく僕達は劇場ホールへ足を向けます。
既に一階二階共に席は大体が埋まっており、観客達の期待感の高さを目の当たりに出来ました。
指定席で良かった――いや、そもそもチケットを入手する事自体が困難だとか言ってましたね。
僕は安達さんの厚意に心より感謝し、安達さんと肩を並べ、最前列へ歩幅狭く歩き出しました。
隣席に座り、適当な雑談を交わしていると、やがて開始前のアナウンスが流れます。
僕は来る開演への高揚感に身を正し、幕が閉じたままの舞台に注視させました。
照明が落とされ、観客の声も徐々に音量を落ちフェイドアウトしていきます。
さあ、上演開始です。
855沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:34:02 ID:mZh/MS7j
上演終了です。
時間が吹き飛ばされた感がありますか? そうですか。
役者の演技は神懸った表現力にてステージを縦横無尽と駆け回り、舞台装置がそのドラマを過剰に演出して盛り上げ、
さらには生バンドがバックスクリーンに登場するや、役者全員での合唱。
ダイナミックでありながら繊細な展開は、素晴らしく僕の心をある種の恍惚感へと誘いました。誘ったのですが――

「……顔色悪いね」

安達さんが心配そうに僕の顔を覗き込みました。
上演された劇の内容があまりに僕の心を穿ち、バッドトリップに傾いてしまったのです。欝。
テーマは家族愛との事ですが、確かにそのテーマに即した上演内容でした。
ですがその表現方法が、父母兄弟で構成された家族から、暴力的な兄による家庭内暴力を主柱としたものであり、
その苛烈な表現が僕と沙智従姉さんとの関連性が見出され、否応無くトラウマが掘り返される結果となり、
その偶発的とも言える一致が僕の胸を一直線に貫いたのです。

「いやー、圧倒されたからかな。疲れちゃったよ」
「確かに凄かったね。途中のシーンで、私思わず目を覆っちゃった」

僕はあまりに思い当たりのあるすぎる情景に恐怖を呼び起こされ歯根をがたがたと噛み鳴らし震えていましたね。
到底、口に出せませんが。

「どこかで一休みしない? 色々と感想話し合いたいなぁ」
「いいねー、賛成」

この時刻ですと、外は今頃満天の星で埋まり、煌煌とした輝きにて夜空を照らしているに違いありません。
自宅に電話で一言なりとも連絡する為に、電車に乗るなり電源を切りポケットに入れ放しにしていた携帯を取り出しました。
電源を入れるや自宅に連絡する前に、ふと留守電確認をしてみようと思い立ちました。
無防備にも。

「22件入ってます」

……………………え?
がちゃりと思わず電源を落としました。
平々凡々な生活を日々過ごす僕にとって通常あり得ない数字を提示され、恐怖から肌が粟立つのが自覚できました。

「?」

僕の顔色が更に土気色と化しているのか、安達さんが心配そうな表情で大丈夫と問い掛けているので、
僕は平気を装うべく無理矢理笑みを作りました。
き、気を取り直しましょう。
再び電源を入れなおし、一抹の危惧を胸に今度はメールチェックに取り掛かります。
今度は多少予測しておりましたので、幾分かは衝撃は少なかろうと思いきや、
やたらと読み込みに時間が掛かります。これには不安を抱かざるを得ません。
ようやくメールを受信し終え、ディスプレイに視線を落とすと

『未読のメッセージは38件あります』

………………。
今度は電源では無く、携帯電話そのものを床に落としました。
あらゆる余裕を破壊する圧倒的な数字に僕は、数秒間思考能力を根こそぎ奪われていた事だと思われます。
この時出来れば僕はその思考能力を永遠に奪って欲しいと思いました。
ですが、人間の脳の動きとは実に活発に働く物で、自動的に瑣末な出来事やら懸念材料やらが頭に浮かんできます。
嫌だ嫌だ思い出したくない。
危険から目を背けたい。
抵抗は短く十秒程度でしょうか。
僕は震える手を御しきれずに、落ちた携帯を拾うと、ボタンを操作し、メールをゆっくりと開きました。
宛先は――ああ、やっぱり。

『沙智』
856沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:34:59 ID:mZh/MS7j
メールを時間別にソートし、古い時刻から順に内容を閲覧していきます。
現時刻に接近する度、内容が徐々に剣呑な文脈になるのが見て取れました。
まだ一度メールという形式に翻訳される事で、直接的な恐怖こそ緩和されてはおりますが、
もし直接留守電の声を聞いたりすれば、僕は失禁も有り得る事態と考えています。最悪脱糞も考慮されるでしょう。
ゆえに留守電は聞けません。
メールを開ける都度、胃の鈍痛が徐々に増す様に思えます。
最初こそ間隔は三十分置きぐらいだったのが、後のほうになると分置きとなり、それは沙智従姉さんの怒りの度合を示していました。
文章も最初こそ確立しているものの、後は物騒な単語だけがメールに記載されているだけ。
コップギリギリまで貯められた水の表面張力の如く、彼女の激情が爆発せんとする過程の羅列。
視線だけでも人を殺せるのだ、とは誰が言ったのでしょうか。
暴力の射程距離は、現在社会に置いて、通達手段さえあれば、ほぼ無限に等しいのです。
人に話せば馬鹿馬鹿しいと一笑に付されるでしょうが、この時、初めて、僕は自身の生命の危機を認識しました。
棚上げにしていた問題が再び僕の元に降りかかり、そして、否応にも自分の投げかけた啖呵をまざまざと思い返す羽目となりました。
あんな事言わなければ良かった……。
全てのメールを読み終えて僕は、これはもう本日家には帰れないと悟りました。
当分ほとぼりを冷ます為、友達の家を転々としましょう。家族には適当な理由を騙って。

「どうしたの? 何かあったの?」

安達さんが優しく心配げに語り掛けますが、僕の口はまともな回答を返せず、不明瞭な唸りしか出来ません。
応えようにも恐怖で全身を支配され、目蓋は小刻みに痙攣し、手は機械的に携帯の開閉を繰り返すだけ。
その時、携帯がぶるぶると振動したので、僕はひいっと女の子の様な悲鳴をあげました。
暴虐の女王が、三十九番目の死の手紙を送りつけてきたのでしょう。
もう見たくない! そう思いながらも、僕の手は自動的に携帯を操作し、メールを開けました。

『もし、本日十時半までに帰宅しなければ、件の写真を転送する』

その場にへたりこみました。
自分の考えの甘さを痛感し、逃奔の意志を一片すらも失い、絶望的な運命に恭順するしかありません。
いつから、僕はホラー映画の世界に迷い込んでしまったのか、何が間違いだったのか。
あの幸せな日々はどこへ行ってしまったのでしょう? そもそもそんな記憶はありませんが。

「……安達さん、ごめん。帰らなきゃ」
「う、うん。それはいいけど。何かあったの?」
「家族が過保護でね。遅くでも連絡しなかったから、ちょっと怒ってる」

嘘です。ちょっとどころではありません。
そして断じて過保護等と生易しい形容は当てはまらない怪物である、と。
みて。かのじょのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ!

「た、大変だね。それじゃあ、また学校でお話しよ?」
「うん。今日はありがとう」

こっちこそだよ、と華やいだ笑顔を見せてくれたので、少し和みました。
? 気のせいでしょうか、安達さんのその笑顔は妙に作り物じみている様に思え、さながら何かを思い出しかけましたが……
結局思い出せないまま、帰りの電車は会話も無く、手を振りながら安達さんは途中で降りて行きました。
さあ、幸せな時間は終わりました。
ここからは残酷で無慈悲な物語の始まりです。蝕です。贄です。
857沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:36:31 ID:mZh/MS7j
焦燥が先行し、必死の思いで自宅(ちなみに僕の自宅は取り立てて特筆すべき点の無い二階建ての一軒屋です)へ引き返してきました。
さあ、この扉を開けば、かつてない圧倒的なスケールの絶望的な未来が決定付けられます。
想像では無く、確信です。
僕の両親と同居してるのにまさか殺される様な事態に陥る事は考えられませんが、
さりとて僕の安全が確保される保障は無く、ドアを開く覚悟がなかなか決まりません。
最悪の事態を想定し、安全策として幾つかの対処を考慮すべきだったと後悔しました。
剣道の防具とか、ヘルメットとか借りてくるべきだったかもしれません。
半死半生――その四字熟語を身を持って体験する絶好の機会! ああ嫌ですね。
事ここまで来た以上、どういった対策を想定しようとも、恐らく全てを上回る事態が身に降りかかるに違いありません。
元来、優柔不断で臆病な性格の僕が扉を前にうんうん唸ったとて、冴えた手段が天から降ってくる訳も無く、
覚悟も固まりそうも無く、ただ扉を開ける意思だけですら、僕にしては上等でしょう。
なけなしの勇気を奮い立たせるべく、世界を一巡させた神父に倣い、
孤独であるがゆえ勇気を与えてくれる数字と呼ぶ素数を数えました。
震える手により幾度と鍵穴に鍵を収めるのに苦心惨憺しつつも、やがてカチリと開錠音が耳に微かに聞こえました。
抜き足差し足忍び足で自宅へ侵入を図り――いや、自宅に対し、侵入の表現は正しく無いとは思うものの、
さながら魔王の如く君臨する沙智従姉さんの居城として考慮すれば、あながち間違いではありますまい。
不思議なのは屋内の電源が一様に消灯されている事で、それは人類の根源的な恐怖に対する警戒感を呼び起こすのです。
暗闇。これは罠だ。
実際、脅迫内容からして沙智従姉さんと対面する必要があるのですが、それでも僕は二の足を踏むのです。
心理的な閉塞感から、呼吸もままならず窒息しそうで、自然と息が荒くなります。
僅か数歩程の距離にも関わらず数分掛けて玄関を通過すると、やがてリビングの扉前に辿り着きました。
ここはスモークガラスの引き戸になっており、僕は慎重に右に戸をスライドさせました。
今迄何事も無く、少し気が緩んでいたのでしょうか。
白光が僕の網膜に降りかかり、突発的な事態に僕は混乱して大きな悲鳴をあげました。

「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「やかましいッ!」

怒声と同時に胸に一線を貫くような衝撃が走り、僕は床に倒れ伏しました。
痛みはそれほど感じず、やがて目が光に慣れる内に、状況が緩やかに把握出来る様になりました。
壁際のスイッチに手をやり器用にも蹴りをかましたのは沙智従姉さんでした。
僕はひひひひひと小刻みな悲鳴を鳴らせながら、顔だけは沙智従姉さんの方を向けつつも反対方向の壁へ退避しました。
そして両手を前に何度も交差させながら命乞いを行いました。

「こ、殺さないで! 殺さないで!」
「するか! まったく……お前はそういう風に私を見ていたのか。」

へこむなー、と傷ついた表情の沙智従姉さん。

「だ、だって、留守電とメールにあんな大量に送りつけられたら、何事かと思うよ! 内容も徐々に不穏になってたし!」
「いきなり訳分からん事捲くし立てた挙句、走り去って、その後はなしのつぶて。
 で、今迄一切連絡の一つすら寄越さずでは、さすがの私も不安になる。
 私の行動は、家族として間違っているか?」
「さ、沙智従姉さん……?」

過去を省みると、明らかに自らが不審な行動ばかり行ってきたか思い出すにつれ、僕の顔が熱を帯びてきました。
うう、恥かしい。
脳が正常に機能していない僕としては、はあ、と呆けた返事をするしかありません。
858沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:37:14 ID:mZh/MS7j
「沙智従姉さんは僕の事を心配してくれたんだね」
「当たり前だ」

自然な語調で沙智従姉さんは言葉を継ぎます。

「このまま逃げられると、思う存分折檻出来ないからな」
「やっぱり怒ってるぅ!」
「それは怒るとも! よりにもよって予備校のクラスメイトの前で、奇矯な振る舞いをするとは……。
 後で私がどれだけフォローしたと思う!」
「あんな恥知らずの糞なんかにどう思われても構わないんだけどー」

少し反発心が芽生え恣意的に欠伸をしてみせて悠揚に答えてみせれば、手で額を抑える姿の沙智従姉さんが

「私の立場がだ」
「あのクソ……じゃないや。えと、あのクラスメイトとは、仲良いの?」
「……初対面だと言うのに相当な嫌われようだな、浅賀君も。席が隣だから、それなりに親しいが」
「その、好き……だったりするのかな?」
「ちょっと待て」

僕の告げた言葉の意味を理解するのに苦心しているのか頭をぶんぶんと振りました。

「何故、そんな酔狂な質問が思い付く?」
「だってさ、あいつ沙智従姉さんに馴れ馴れしくしてたし、沙智従姉さんも別に気にする風でも無かったし」
「お前もしかして……妬いていたのか?」
「そそそそそそそそそそんな筈ないよハハハハハハハ」

心の底の溜まった嫌な部分見透かされた様に、僕は必死で否定しました。
するとどうでしょう。沙智従姉さんは項垂れた顔で、上目遣いで僕を見やるのです。

「……妬いていないのか?」
「え? え?」

僕が問い掛ける間も無く、沙智従姉さんは溜息を付き僕に背を向け肩を震わせました。
これは……、もしかしてもしかするのでしょうか。
もしかして、普段の態度は照れ隠しによるもので、僕に対する好意の裏返しという事ですか!
ああ、そう考えると普段暴力装置で通している沙智従姉さんの印象が裏返る、一切の逆転現象が生じます。
こうして僕は裏表無く草食動物たる安達さんよりも、肉食動物の沙智従姉さんに憧れるようになったのです――というか今なりました。
ここで誤った選択肢に進んでしまえば、沙智従姉さんエンドへのフラグは断たれてしまうに違いありません。
何より僕は紳士です。咳払い一つ、慎重に勿体付ける口調を心掛け、

「うん、確かに妬いてたかもしれない……。僕は――」
「なーに調子良い事言っている。相変わらずの分不相応さに私も驚愕しきりだ。てか、どれだけお目出度い頭なんだお前」

即座に撃沈。彼女の口撃が的確で高性能なのか、それとも僕が短慮で鈍重なのでしょうか。
先程の一瞬のしおらしい態度はどこへやら、平然とした――いやむしろ完全に莫迦にした顔で振り返りました。
この従姉に世間一般の婦女子のしおらしさを期待した僕が馬鹿でした。正に言葉通りお目出度い頭ですね、僕は。
安達さん、一瞬でも君を袖にした浮気性の僕をどうか許して下さい。

「う、うるさいな。ともかく、これで僕の奇妙な振る舞いについての説明は出来た筈でしょ?」
「まだだ。走り去った後、お前はどうしたんだ?」
「どうしたって……何の話?」
「それは――えぇと……その……去り際に女の子とデートなどと言い放ったじゃないか」
「そんなの、沙智従姉さんには関係無い話じゃないか」
859沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:38:37 ID:mZh/MS7j
憤りから鼻息荒く僕は言い捨てると、僕は背負っていた鞄を床に置きました。
先程まで恐怖から来る緊張感で肩に掛かる重さすら忘れていましたが、今は疲労感すら感じています。

「関係ないかどうか、話を聞いてから決める。それにそんな口を利いていいのか、お前」
「何がだよ」
「パソコンには既にあの写真を転送してるぞ」
「なんという悪魔……、話が違うじゃないか……」

この容赦の無さ、無慈悲性には、戦慄を禁じえません。
抵抗する意志は皆無で、諦観の境地ですらあります。

「じっくりと聞かせてもらおう。最初に連絡を受けてから先程までの事まで包み隠さず、全てを、だ」
「ぐう…………」

互いに正座で差し向かい、僕は身振り手振りを交えながらあらましを告げるのでした。

「ほう……それで劇が終わった後はそのまま何も無かったと、そう言い張るか」
「猜疑心強いなあ。言い張るも何も携帯見たのって、上演が終わってすぐだし。そんな暇無いってば」

どうだか、と鼻を鳴らす沙智従姉さん。

「破廉恥なお前の事だ。どうせ、劇の最中、連れの女の子に色々と卑猥な行為をしてたんじゃないか」
「痴漢は犯罪だよ」
「部屋漁って人のパンツを頭に被った分際がよく口答えできるものだ」
「その件はそろそろ勘弁してください」

土下座でお願いです。

「ともかく僕はちゃんと帰ってきたんだし、転送した写真、削除してもらえない――ませんか? その、親に見られると……」
「安心しろ。叔父さんも叔母さんも今日は仕事の出先で泊まっていくそうだ。明日朝までは帰って来ない」
「な、何だって――?」

道理で部屋に人気が無い筈です……って!?
両親が家に居ないという事実は、僕に先刻の危機感を呼び起こしたのです。
これはまさに僕の危機!

「夜は長い。これからじっくりと朝までその体に叩き込んでやるから覚悟しろ」
「い――や――」

普段使わない力を今こそ発揮し、必死でその場から駆け出しつつ、脳を働かせ一瞬の内に計画を組み立てました。
リビングを抜け右にあるニ十六段の階段を昇りその奥となる自室へ入るやすぐさま鍵で締め切り机やらでバリケードを作り朝まで篭城!
……と、ですが不安定な態勢からの疾走は、根本的な身体能力で上回っている沙智従姉さんの相手では無く、
あっさりと背後からのタックルを決められ床に突っ伏すと、まるでマッサージの準備前の様に背中の上に乗られました。
彼女は、手の甲をボキボキと鳴らせながら、活き活きと声を弾ませ

「さて、どこから始めようか。腕か? 足か?」
「誰か――ッ! 誰か――ッ!!」
860沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:44:06 ID:mZh/MS7j
前夜の鉄拳制裁から、午前中は我が学び舎で露出プレイ、午後の至福の時間を経て、
再びあの悪夢が僕に舞い戻ってきました。
あの過去の恐怖の残滓は未だ僕のあらゆる部位にこびりついており、強烈なフラッシュバックを眼前に提示しました。
嫌だ、嫌だ!
喉元にせり上がる恐怖がやがて臨界点を突破すると、人間は思わぬ力――火事場の糞力を発揮する様です。
僕は筋を痛めるのを承知で力任せに状態を反らし、一気に抵抗にかかります。
思わぬ抵抗に沙智従姉さんは、少し態勢を崩されたのでしょう、僕はその針の穴程の油断すら逃さず、
グアーと叫びながら一気に腕立ての要領で振るい落としました。

「痛ッ」

沙智従姉さんが僕の背から転げ落ちるやいなや、僕は一気に距離を詰め寄り飛びかかりました。
反撃は予想しなかったのでしょう、沙智従姉さんの抵抗は薄く、あっさり彼女の両肩を押さえ、
腹の上へ腰を落とすと、マウントポジションの体勢へ――。

「はあッ、はあッ、はあッ」
「くッ、どけッ!」

どけるものですか。
万に一つ起死回生の策が好を奏し、絶好の反撃の機会を得たというのに、もし僕がこの場から離れれば逆襲を喰らうだけです。
僕には、この態勢を維持する以外に、生き残る道は無いのです。

「はあッ、はあッ、どうだ! 沙智従姉さん」
「それで勝ったつもりか?」

言うなり沙智従姉さんは両脚を浮かせカニ挟みで僕の腰を万力の様に締め付けました。
ギギギギギと関節が軋みを上げ、激痛が僕を苛みます。

「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃッッッッ!!!!!!!!」
「ほらほらほらほらほら、ギブギブ?」

僕は痛みに耐えつつ両肩に押し付けていた手を、震わせながら両脇に差し込みます。
的確に敏感な部位をくすぐるべく。

「ほらほらほらほらほら、ギブギブ?」
「ぎゃははははははははははッッッッ!!!!!!!!!!!」

カニ挟みとマウントくすぐりと、双方の攻撃はさながら永久に続くかと思われましたが、やがて沈静化し膠着しました。
率直に言えば、疲れ果てました。

「ぜえぜえぜえぜえ……」
「はあはあはあはあ……」

互いに荒い呼吸をしつつも警戒感から攻撃体勢を維持し、そして視線を交差させたままです。
苛烈な攻撃が続いた影響からか、全身汗だくになった沙智従姉さんの頬は紅潮し、
激しい運動で乱れた髪の毛が肌にへばりついているのが、どことなく妖艶さを醸し出していました。
動悸が荒く早く強くなるや、僕は沙智従姉さんの赤い顔から、
豊満な胸を強調するかの様に汗でぴっちりと張り付き体のラインを露わにしたTシャツへ、
大胆なまでの腰のくびれへ、そして風呂上りに見た脚線美を思い起こさせるスリムジーンズへと視線を移動させていきました。
僕の様子がおかしくなったのに不審を抱いたのか、疑問符を貼り付けた表情のまま眉根を潜めました。

「…………? どうした?」
「え? な、何も……」
861沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:45:09 ID:mZh/MS7j
僕は目を離そうと試みましたが、如何せん技の攻防による深刻な疲労が僕の理性を弱体化させ、
本能が顔を覗かせ、その視線はやがて普段意識はしていないものの
無言の主張とも言うべき大きな胸に固定されました。
僕と沙智従姉さんの汗が入り混じり(なにかいやらしい表現ですね)、濡れた白のTシャツは透過性を如何無く発揮し、
隠されていた秘密の花園――アダルティな黒のブラジャーがくっきりと姿を現したのです。
期間限定プレミア垂涎物の彼女を前にも、僕が襲い掛かるのを躊躇している理由は、至極単純で、
正直何をすれば良いか分からないためです。
義務教育も完了していないガキには無理からぬ難攻不落の命題と言えましょう。
ゆえに僕はただ、ありがてえありがてえ、と昔のお百姓さんの如く拝みながら鑑賞するのみなのです。
…………
……

「てい」

感触としては、めきょりでしょうか。ぐちゃりでしょうか。
ともかく、その嫌な感触を自覚した瞬間に、額から粘りつく脂汗がじりじりと伝ってきました。
世界人口の約四割八分(様々な事情からもう少し目減りするでしょうが)に理解出来る根源的な激痛。
齢百を越える拳聖と名高い老人が、たった一撃でタイ人を仕留めた技――。
そうです。
僕は陰嚢に当たる部位を、その痛みを理解しない全世界の五割二分の存在の一人にして、敬愛する従姉により、
クリーンヒットされたのでした。
白目。悶絶。脂汗。声の無い悲鳴。
最早、沙智従姉さんに対して取っていた優勢な体勢を維持する事は適わず、横倒しになって、
ただ一点を守る赤子の如く蹲るのみなのです。

「××××××……………」

意味を成さない苦悶の声を上げ痙攣し、横たわる僕の上から影が降りかかりました。
ようやく僕という枷を外し、自由になった沙智従姉さん以外には考えられません。
心身とも無防備となった僕に、無慈悲な追い討ちをかけるつもりなのでしょうか。
サン、おおマイサンよ。これ以上君を世間の荒波に晒すわけにはいきません。
これ以上デリケートな部位に追撃を受ければ、一気に昇天(猥褻な意味の隠喩ではありません)しかねません。
僕は腹筋と両腿で挟み込む様にして、マイサンの防護壁を作り、追撃に備えたのです。
来るなら来い! ……いや出来れば来ない方が良いのですが。
ですが、幸いにして追撃は来ず、心配そうな声で

「あー、そのー…………大丈夫か?」
「…………」
「わ、わざとじゃないんだ。ボディががら空きになっていたから、チャンスだと思って……つい、手許が狂って」
「…………」
「…………えーと。これでチャラと言う事で」

そそくさと場を離れようとする沙智従姉さんの腕をがちりと掴みました。
自分でも信じられない様な意志が、力が働いているのが分かります。

「沙智従姉さん」
「あ、い?」

僕の静かで濃密な怒りを感じ取ったのでしょうか、いつもの様な強気が影を潜め、逆に臆している様にも見受けられます。
沙智従姉さんの腕を支柱として、僕はゆらりと幽鬼の雰囲気を漂わせながら、立ち上がりました。
862沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:46:48 ID:mZh/MS7j
「あなたはやり過ぎた……さしもの僕とて、これ以上許す訳にはいかない」
「は……」
「沙智従姉さんが無自覚に攻撃した部位は――とても繊細で敏感なんだ。何物にも耐え難い地獄の如き苦痛なんだ」
「……す、すまない」
「謝ったって許さない。それだけの事をしたんだ。覚悟してもらうよ……」

ぎろりと見据えると、普段ぼんくらな従弟の変貌振りに完全に気圧されている沙智従姉さんの体がびくりと震えました。
僕は両手を前にさし伸ばし、

「……揉ませろ」
「な、何を?」

カッと両目を見開き、僕は言い放ちました。

「その胸を揉ませろッッ!!!」

垂直の軌道を経て、ダイレクトに僕の股間へ蹴りがすっと放たれました。
そして、再度悶絶する僕の出来上がりです。インスタント食品を髣髴させます。

「お、おのれ。一度ならず……二度までも……」
「は、ははは……つい」
「つい、じゃないよ……ヒッヒフーヒッヒッフー」

ラマーズ法にも似た浅い断続的な呼吸を繰り返し、僕はゾンビの様に従姉の足首を掴みました。

「うわ、縋り付いてくるな!」
「等価交換ッ! 僕のこの地獄の様な苦しみに対応できるのは、母性の象徴、そして癒しの対象たる胸!」
「はあ?」

商業原理にも通ずる等価交換による物質の変換――金を打たれた代わりに胸を練る、これぞ錬金術です。

「度重なる金的で使い物にならなくなったかもしれないじゃないか! きちんと機能するか試さないと!」
「荒い息を脚に吹きかけるな! 滅茶苦茶な屁理屈を……」
「僕は理性的だよ! そしてこの提案は論理的で合理的で平和的な解決策! さあさあさあさあ!」

懇願にも近しい態度でひとくさり熱弁を振るった後、僕は彼女の両脚に縋り付きました。
引き離すのも億劫になったのか、僕の強引な講釈に沙智従姉さんは半ば自分の不幸を嘆くように溜息をつき

「……分かった。一度だけなら」
「百ッ! 僕の人類学上の課題たる深刻な苦痛が、ただ一度の胸揉み程度で事足りるとでも?」
「一回だ。私は自分の体を安売りしない」
「おい、聞いたかよ、マイサン。どうやらお前は随分と安く買い叩かれたようだぜ。
 もしかすると、二度とその足を地に着け直立出来ないかもしれないというのに……」

僕は目を下腹部にやり、優しく撫で上げ、切々と涙を零しながら諭すのです。
勘弁してくれと言わんばかりの沙智従姉さんは、軽く手を挙げて

「……五回。それで満足しろ」
「百ッ! 僕は妥協しないッ!」
「十だ」
「百!」
「……二十。これ以上は勘弁してくれ」
「Tシャツ無しなら」
「は、はあ? この破廉恥が何を……」

ちっちと人差し指を横に振り僕は最後まで言わせません。交渉は強気で。

「ノートップッ……ノートップッ! オーケイ?」
「……オーケイ」
「商談成立。さあさあ、脱いだ脱いだッ!」
863沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:48:01 ID:mZh/MS7j
俄然やる気になった僕は、催促するように手拍子をしながらD・V・D! D・V・D!と連呼しました。
ちなみにドメスティックヴァイオレンス駄目絶対!の略です。
諦め顔の沙智従姉さんは、言われるがまま、万歳の格好でTシャツをするりと脱ぎ捨ました。
やがて現れるのは透明度の高い白い肌の、三国一の美術品にも等しい黄金率の好例ともいえる最高のバランスを保持した体型、
程好く引き締まった全体的に細めの体型とは逆に、二つの広大なる丘陵はその圧倒的な存在感を誇っていました。
ストラップレス形状でフロントホック式の、シックで大人びた雰囲気のある黒装飾のブラジャーがぴっちりと締め付けて、
その大きな胸をより強調しております。
僕は無言で視線を下にやりました。
……ふむ、僕の息子はどうやら人生の絶望を味あわずに済んだようです。

「さっさと済ませろ。寒い」

両腕で体を抱きかかえる様にして、ぶるりとその身を震わせました。

「その前に予備交渉だよ。一揉みの定義は? 一筆書きの要領でいい?」
「そうすれば、お前は屁理屈こねて延々と弄ぶだろうが。一周円を描く事により、一回。中途からの逆回転も一回。
 円状以外の計測できない動きの場合は、三秒を一回と見なす」

沙智従姉さんは、何を真面目に語っているんだ私は、と嘆きつつ毒づきつつ、目を瞑り胸を反らして、
これより執り行われる屈辱的な行為にも、強気の姿勢です。
僕はこの貴重な機会を一片たりとも無駄にせぬ為、脳内でシミュレーションに継ぐシミュレーションを重ねます。
どの様にすれば最適な経路を、最高のパフォーマンスを得れるのか、前頭前野をフルに機能させます。
実際時間にして数秒ですが、脳内時間においては数時間にも及ぶ検討に次ぐ検討。実験。シミュレーション終了。
瞬間的にでっち上げた乳揉み理論に基き、僕は最長距離となる乳ルートと、
不自然にならぬ程度ギリギリの乳接触時間を導き出したのです。
理論を実践に置いて確実に活用するには、最低でも一度は様子見名目で犠牲にする必要があります。
ねちっこく調べなければ。

「……ごくり。い、行くよ。沙智従姉さん」
「ど、どんとこい」

最初は大胆且つ思い切り勢いを付け、両乳の――僕から見て東東北の位置へと同時に両手を飛び込ませました。
凡庸な形容となりますが、さながらそれはマシュマロの如く弾力性を伴い、
その抵抗感が僕の両手にこの世に並ぶ物の無い至福を与えました。
神はいた。

「いひゃあ!」

どこから声を出したのでしょう。
胸に触れられた途端、普段の沙智従姉さんから発せられない可愛らしい声が押し出されました。
両掌には汗による仄かな水気と、沙智従姉さんの心臓の鼓動が伝わってきました。
その鼓動は僕の鼓動と同期するかの様に、徐々に早さを上げています。

「い、一回だ」

どうやら乳の感触に感動したまま、僕は手を乳に埋れさせたまま、思索に耽っていたようです。
仕方ありません。
本番は三回目以降に繰り下げ、二回目も一回目と同様、練習へ移行させましょう。
ぼくはそのままふん、と乳の張力に対抗し、重心を掛け、緩慢なまでに円を描く動きをしました。

「ぃあん……ちょ、ち、力を入れるな!」

失敬とばかりに僕は力を緩めれば、動きは必然的に止まってしまう訳で、瞬間、二回目、と苦しげな警句がなされました。
思春期真っ盛りの年頃に、女性経験を求めるのは酷であり、単純に生の女体との接触経験は、
記憶にある限りは母親や祖母ぐらいのもので、案外難しいものです。
864沙智従姉さん完結編:2007/09/01(土) 00:48:48 ID:mZh/MS7j
再チャレンジの三回目は好発進でした。
理論に即した緩慢な軌道で、乳丘を意図的な迂回で、たわわな感触を楽しみながら、僕は乳世界の冒険に心躍らせていました。
しかし……

「ぁふん」

時折漏れる沙智さんの艶かしい声が、僕の冒険心を淫猥な空間へと一足飛びに飛躍させ、
記憶に妬きついた艶声が自動的再生され反芻させ、手は途中でぴたりと止まってしまうのです。
それには生理学的な理由もあります。
フフフ……その恥ずかしげながら、勃起しましてね、と平穏な生活を望む爆弾魔の殺人鬼も言っておりました。
前もって用意していた理論は、所詮は机上に過ぎず、実践の前に苦戦を強いられ、
指定された回数と同数の艶かしい声(「んいやぁ、あぅん、ひぃん」)という予想外の敵と死闘が継続される中、
ついに乳冒険はクライマックスを迎えました。

「んはあ……はあ、はあ、これでラストだな?」

沙智従姉さんはすっかり憔悴した表情であるものの、やっと解放されるのかという安堵感を語尾に滲ませながら、
僕に念を押してきました。
予定の乳接触時間の半分にも満たず、僕は消化不良と、乳冒険中の右肩上がりに高まる要求不満に陥っておりました。
泣いても笑ってもこれがラストの一回。
思い残しが無い様、徹頭徹尾、塵一つすら残さぬ覚悟で、乳を味わいつくすのだ、と僕は固く心に誓いました。
既に手馴れた仕草で僕は胸にしっかりと這わせようと、手を近づけました。
ん? その時、ある事実に気がつきました。
十九度の乳揉みがもたらした副産物でしょうか。
フロントホック式の大人びたブラの中央のファスナーが七割程上がっていて、今にも取れそうになっていました。
…………。
僕はこみあげた思惑を隠す為、下唇を噛み締め、喉元までせり上がる欲望を肯定すべく、決意の首肯を二度行いました。

「い、行くよ……沙智従姉さん」
「ああ……」

疲労度の濃さが滲む投げやり気味の返事は、思考力判断能力の欠如と判断できます。
千載一遇の好機をみすみす逃すつもりはありません。
今まで僕自身を縛り付けていた理論から逸脱したルート――左右の手を別回転方向へ、中央へ潜航させるのです。
深く潜行させた理由は、当然ブラの下に手を差し入れる為です。
力強く下着と胸肉の隙間に潜り込ませると、ちょいや!と気合の呟きで、破損の可能性もお構い無しに勢い任せに脱着させました。
ぷつん、すぽん。
胸の張力との危ういバランスで装着されていた下着は、音をたてて弾け飛び、
数秒ひらひらと羽毛の様に宙を舞い、やがてぱさりと宿り木の如く僕の頭に被さりました。
それは自らの意思でパンツを被った勇猛で歴史的な先日とのシンクロシニティを彷彿させましたが、
目下僕の関心はそこには無く、ただ中央の感動的な光景に釘付けになっておりました。
そこには宇宙の神秘――自然としての有るべき姿の根源的な女性性の象徴と言うべき、その優美な環境のベールを取り払い
男子諸君にとっては幻ともいえる頂点が姿を現しておりました。
記憶の奥底に眠っていた幼児本能と、思春期特有の巨大な衝動が、互いに主張し始め、やがて融和を果たし、
ああ、あの懐かしき約束の国へ飛び込みたいよ、と僕に哀願するのです。
別視点の客観的な僕は、わが生涯に一片の悔い無し、とささやかに拳を振り上げ、諦観と虚無の入り混じった菩薩の表情です。
来る強烈な折檻を想像し、その身は甘んじて受け入れる意志を受容し硬直して、指の一つすら動きやしません。
沙智従姉さんは現状の認識に頭が働かぬ様子で、しばらく呆けた表情で僕の顔を見つめていました。
機械的に目線を下にやり、再び僕の方を向くのを、幾度か繰り返した後、
やがて目の色が認識力を取り戻すやいなや、顔色が徐々に赤味を増し

「あ、あ、あ、ああああああああああ…………うきゅう」

叫びが最大音量に達する直前に脳の処理能力がオーバーヒートしたらしく、
ばたん、と後ろ向きに倒れました。
865名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:53:42 ID:mZh/MS7j
スレ容量がギリギリになってきたので、とりあえずここまで。
ついでに次スレ立てておきました。

気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第8章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188575544/
866名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:03:05 ID:dbySdrwS
>>865
867名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 08:12:24 ID:j+E/L3Hp
乙です!
868名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:46:44 ID:Y3tryO0X
主人公の馬鹿さ加減にクソワロタwww
869名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:13:52 ID:WUkflqDg
GJ、もうこれしかいうことができねえ
870名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 05:43:59 ID:XJDx6aZQ
うわあああああーーーさちねえさんだぁああああ!
ラッキーありがとう!
871名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:31:48 ID:Y0CPCkd2
>>863
>ちなみにドメスティックヴァイオレンス駄目絶対!の略です。

死ぬほどwarota
お前アホだろ絶対wwww
872703:2007/09/02(日) 23:46:18 ID:PoONVnPA
起きた後がどうなるか楽しみだww
873名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:53:01 ID:6+beYCXn
これ面白いね。読んでてニヤケてくる。
874名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:05:52 ID:DfD2LMTW
まさか>>842で言ったことが真実になるとは思ってもみなかった
半年振りの続編、ありがとう
875名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 20:03:20 ID:Ym2BMJJu
マチクダビレタ〜
876名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:52:42 ID:EBd+cVDp
スレ容量がギリギリになってるので、次スレ立ってるよ

気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第8章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188575544/
877名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:56:51 ID:EBd+cVDp

              , -‐-'´ー- 、._
          ,、' : : ,:-'´: : : : : : :\
          /: : :/: : : : : : : : : : : : \
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         !: : /': :'´ ;| 'iァz;、,'ト|: :/;イ: : : }: i l
        !: : : : : : :{  `''゛'` !/'´/イ;ィ:/: リ'!
          '; : : : : ;|ヾ     ,ィ')y'/;ィ:/
          ヽ:|'; :{ヘ     _   ゝ./!'´ !'
            /' ヽ! 、   ´,. ィ':i/
       _,,..../    /` ‐' ´l/リ゛        
      ノ `丶、  {、   ´           
     / ' ‐- 、   \トヽ、              
     ,イ;;;:::、:_:::::::`ヽ、 _\!`)、
    i;/    ヽ::::::::::::', `>ヶ、:>             
     !     '、:::::::::::',∨|:ハ! ',
    /      iヽ、:i::::::',. |:| ';〉 i
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        / /     /       `ヽハ
         |イ /     {      }   Vl
        | l / / /人   ト、j_ 从   l |
        ヽ.| :| />ォ匕\_{∨ィ≠<{ ,'│
.           ハ/八゙ r':;;:}    r';;;::} ´7∨ ,'  
         レ{ l ヽゞ‐'     ー'' / , /
           V{ヽ_>  __  " 彡 /j/   
                \ハ >r - r<イj/
             , ィく │ /  _>、
           く j  l>父<´  >,
           { ヽ|  | く∧>| 、/ :}
           } │ |     |  |  │
           {_>rテ≠ー┼イ|___〉
           / レ'ー}──{‐〈 l   |
            | /  /    l ヘl   |
           ノ /  |    |  ヘ  {
          (ヘl:   |    |   l  ヽ
         /二|   ハ    ハ   |-'‐’
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         |三≧-r' -L___j-L.__|
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                          (埋め)
878名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:58:30 ID:EBd+cVDp
‐‐-  、        l::l       ,-----、/     ヽ                   )   //人V /'´,. -y' ヽ
: : : : : ::``丶-‐'"リ. ノ:j        i  ・  l す す  |                   )   ///ゝV /×´u/ /i``i、
: : : : : : : : : : : :: ::i、 /:/       !.  ・   い     i                  ,=⌒- // (< //tc、ヽ/// i. iトソ
: ::/ : : : : : : : : : !/::<        l  +    ま   . l                 / /` ̄ヽ./ /ミ丶^  イ/ィ/ i l
:// : : : /: : /: : j/:ヽ丶.、     l (メ )  せ     >        __,.... -‐ ' ´´ r'"     `丶 ミ  ,c、i./ イリ
:/ : : : /: : /: : ::ハ: : : :i、:ヽ:、     l !? .      l        /_ -‐‐、   /          l ⌒>  `´//l/  
: : : : /: : //: ::/ ヽ: : ::iヽ: \、    l     ハ____/      ,. '´     ヽ  / l         iー‐-‐ '´,イ i |
: : : /: : /:/: ::/  i: : : i、: :ヽヽ   ヽ___/          ,. '´        ヽ/  l        ll || │ l' | | |
: : /: : リ〃: / \ i:l: : l ヽ: :::i  ゙                ,. ''´         r'"  l     ヽ、 l.i l  l l li l l
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:/::/ 〃/ illlll i i: :j   リ         iVivi     ヽ   ,..、       /     i        .〉 i i  i l i i i
ソ   :/  llllllli i  l::リ      ,,,、            ヽ ィ  `ー- 、  /     l        ヽ.l l  i i 丶丶 i
////. !llll!.r^i i::!             」ivL     /      `'"      l        ヽ i. i i ヽ \\
(二□二)//// ン リ       ''            r'´,.-‐ーー―---、_    lヽ        `、 i ヽ ヽ  \丶
             ゝ        jviVi         // r '´ ̄ ̄ ̄ `ヽ `丶 ヽ ヽ          i丶丶丶`ー-丶
         /__--‐‐z__             / / /           `丶   ヽヽ        人``ー - ---
        '´´´     <        ,. -ー/ / /i             `丶、 \       /  丶_>‐ュ、
       へ,、、     ___二ニ=,. '' ´  /./ /__ ヽ、               丶、ヽ   ,...-<丶、    
``丶 .__,./   ``丶、z--= ,. '' ´     /./ /  `丶` 丶、             \ ' "´   \ ヽ__,. -‐‐ 
       ヽ ヽヽ  ` ,. '' ´      ///,イ      `ー-ヽ、              \      ``゙ ' ' ー-- 、
       く     '' ´       ,.  '´/ /  〉-‐-、         \             丶、 
      / ヽ_)ヽ           ,. -‐ '' ´  /    `丶..._    丶、             ヽ
       _         ,. '' ´      ノ          `T ー‐-‐‐‐ー―‐‐- .._     ヽ
         __)     ,. '' ´     ,. '' ´   : : : : : : : : : : . ... i              `丶、_  ヽ
            '' ´          /   ... : : : : :: : : : : : : : : : :ノ               `     `、ー‐‐- 、
                      /   : : : : ,. -‐ '' ´  ̄ ̄ ̄ ` ー- _                 i     丶、

(埋め)
879名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 01:55:10 ID:InXfF/ON
大型AAで埋めるのは品が無くてあまり好きじゃあない。
880名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:07:39 ID:EBd+cVDp
>>879
それは解るが新スレ立って7日になるんだ
埋めないと怒る人などや、気付かずにSS投稿して途中切れする 可能性がイヤだった
881名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:11:10 ID:EBd+cVDp
                ,   - ── - .、
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       l:il: : : l: :l: lrr、! ';: l ';: : :';:l ̄ ` ‐l:l: : : l: : : l: : ';: l
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        ', '; : :l : :l:liソ  ':!   l:::`irイ ヽ:l: : : l,へ l: :'; : : l   ;     `ヽ
         ':, : '; l';l"     L::li::ノ ノ,イ: : :l プ/ : : ';: : :l   ',      ノ
          ヽ: ':; :l\     Ζz ノ l: : : l-‐く: '; : : '; : :l  , '      ' ,
            l: : :l  \ __   u  l : : ;'   ` ‐、: :'; : ', ;         ;
            l:i: : l    ` ー‐ ' ´,ゝ: ; -' ´  ̄ ̄ \'; :ヽ` ‐- '、 _ . ノ
            l:li: : l         / l /          \: :\
             ',!'; : l     /   ,';イ              \ :\
              ヽ:',     ,'  ノ  l            \ :\
               丶  i     、 l   j   l/     \: :\
             , - 、    l    ,イ´l      l         \ : :\
            (    `ヽ l    ,'-l:::::l      l        ヽ: : : \
            (    ノ  l j  i -l::::::l        l        ヽ , - ' ´ `ヽ
             ` ‐-- '  l    ', イ:::::i:l        l        , '       ',
                   l    入l::::::l:l      l        ;         )、
                   l    /  l:::::::l:l      l    しj  ',         ;
                     l   /   l:::::::::l:l      l        ' ,       , '
                  l  /    l::::i:::::::l:l       l         ` ‐-‐'´‐-‐'
                    l /     ,イ::l::::::::l:l       l              ';:ノ
                 r'´     / l::::l:::::::::l:l     l               i
                 l     / l:::::l::::::::::!:l     l、          l
                     l    /  l::::::l::::::::::::::l     l',            l
                  └─ '´  l:::::::l:::::::::::::::l     l::i              l
              ______l:::::::::l_::::::::::l     l:」            l
            r'´         L___ゝ!`ヽ.__l     l              l
            l    ,  --- ────── l      l┴- 、            l
            l   i               l     l                    l
            l    l                  l    l                l
            
        (埋め)
882名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:12:48 ID:dgYvUWAy
AAで埋めるな
883名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:13:05 ID:EBd+cVDp
           |  l l l l i\|  l l|/////   〈;// |リ
           |  l l l l l  |  l l|      .   イ |
           |  l l l l l  |  l l|   r‐‐;  ノ  |
           |  l l l l l>┴.┴く.    ̄ /  l l|
           |  l l l/     \__ イ| l| l l l|
           |  l l /        i   ll | l| l l l|
           |  l /         }  リリ l| l l l|
           |  l/          | // llリく.レ'
           |  {          / くく/⌒ヽ、
           |  ト.        レ'   \ r‐ ‐ 、\
           |  リ        j     \r‐‐‐ 、\
           |. 〈         〉   ,. -- ヽ ヘ   i\
           | ハ          |         ヽ\_ム イ
           | ハハ        |    __   _, }    j
           リリノ        l   ´      /   〈
            V         |        /  __,イ
               |    \   ,'  -  ‐‐  '/    {
               |  \  \ ノ   _ .   '  !      j
               |    \  `ヘ.        {.      |
               |     `ー、 )     / i.      |
               |    \__ ___>ー - 、     }      |
               |             \   |    /
               l              \ !   /
             `>‐ 、            \._/
           /    \            \__ _
          /    .   \              `ヽ
        , '    , '        \      「 \       i
       /    /         \.     \ \   , ' \
       ,'    /           `ー 、   \__      \
        l    i               `ヽ、   \      >
        |    |               |   .トーく   \ O  , く\
        |                    !.  !   \   ` .く\ ヽ.ヽ
        |                   ヽ、 ヽ    `ー ' 八._i  i |
        |                   /\ j           し'ノ.ノ
        |                 /    i
        |            ___ , '       ',
       \        _,ィ´              ',
         | \__ .  ´  i             ',
                              
                               (埋め)
884名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:15:04 ID:EBd+cVDp
>>882
了解した、あと2Kぐらいだから簡単な会話でも埋まるよ
885名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:21:18 ID:dgYvUWAy
手遅れか……
小ネタとかリレーとか萌え談義ならともかく、AAで埋めようとするとは馬鹿のやることはわからん
886名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:36:22 ID:EBd+cVDp
>>885
そうかい?第8スレが7日でまだ20レス程度なんだから即死の可能性も出てきてた、そうじゃなければ埋めてないよ
今回俺に助言してくれた二人も 第8スレに書き込んでる気配が無いんだが
887名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:43:40 ID:dgYvUWAy
>>886
立てるのが早すぎたってことだろ。それで即死ならそれまでってことだ。
落ちたなら立て直せばいい。無意味に埋めるよりはまし。
888名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 03:05:11 ID:EBd+cVDp
>>887
そういう考えだと第8スレを建ててくれた人や、カキコやSSしてくれた人の労力が1週間分消えちゃうんだぜ
1000までスレは書けると思い込んで 容量切れで困ったスレをいくつか知ってるしな
>小ネタとかリレーとか萌え談義
そういう使い道は有意義だと思うよ、次回は俺は見てるから埋め立てのほどをよろしく
889名無しさん@ピンキー
埋め立てられて落ちちゃったらスレが読めないジャン。
すぐに落としたがるのはなんで?
埋まるとなんか特典がのかな。