【スキスキ】ハーレムな小説を書くスレ【独占】 5P

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1名無しさん@ピンキー
オリジナル・二次創作を問わず、男一人対女複数をテーマにした物語を書くスレです。
ネット小説等に関する情報交換も行っています。

基本的には複数プレイや、そこに持っていくまでの過程を中心にしたいですが、
二股三股等、とにかく男一人が複数の女性と関係を持つ話もOKとします。

・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)ダイスキ
(・∀・)スキ ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・)スキ(´∀` )<ハーレムはいいぞ。語れ!
(・∀・)スキ(    ) \_____
(・∀・)スキ| | |  (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(_(_) (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)スキ

外部リンク集(保管庫付) ハーレム小説リンク集
ttp://www11.plala.or.jp/FX_junkyard/harem.htm
2名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 02:25:51 ID:OmPJjxS+
■過去スレ
【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】 4P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158184572/
【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】 3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150256162/
【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144805092/
【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115014616/

関連スレ
エロゲ板
ハーレムゲー、女性同時多数シチュスレPart7
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1160038800/
エロ漫画小説板 
主人公がモテモテな小説&漫画
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1015857415/

誘導用(似て非なる属性)
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 恋は19さなの
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159710321/
●●寝取り・寝取られ総合スレ3●●
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156528908/
3名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 02:28:14 ID:YYbjcxw0
スレ立て乙
4名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 02:30:57 ID:7rZNzyqH
乙かれ
5名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 06:26:37 ID:MCn4VcLe
益々の発展を祈願して、乙の言葉とさせて頂きます。
6名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 08:14:27 ID:zmaswwOs
>>1
7名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 09:01:12 ID:+01JFXA0
関連スレにこれもお願いします

【淫乱】乱交SSがよみたい【パーティー】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159160102/
8名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 11:32:35 ID:m5H3Ondy
>>1
乙です

>>7
関連スレよりも誘導用のほうだな
9名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 19:19:13 ID:OmPJjxS+
>>8
しかも激しく過疎スレの予感。
10名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:17:12 ID:zmaswwOs
巫女妹信者暴力姉引きこもり居候借金お嬢様メイドはまだか?
11(´・ω・`):2006/10/19(木) 22:09:31 ID:VKcWMp5R
和風ハーレムの作者の帰還を願う今日この頃。
さすがにまちくたびれた(´・ω・`)
12名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:54:53 ID:zU/3fdZ3
>>1
スレ立て乙です
>>10
本当に申し訳ありません orz
今週中にまとまった時間がとれずに、推敲どころか誤字脱字修正すらも満足にできない状況でして……。
次の日曜日には投下できると思いますので、もうしばらくお待ちください orz
13名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:19:25 ID:kkrnLdCV
>>11
すんません、最近私生活が妙に忙しいもんで…
14名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 02:28:39 ID:zyciX6ra
>>12
急かしてスマン。
なにぶん設定がツボだったんで…まぁ、急かしといてなんだが
焦らず何日か延びてもいいから頑張って下さい。

僕は投下されるまでいつまでもオナ禁して待ってますから
15(´・ω・`):2006/10/20(金) 19:59:28 ID:Epbb44Pp
>>13
お忙しい中お返事ありがとうございます。
安否確認がとれただけでも安心できました^−^
いつまでもお待ちしていますのでファンがいることを
忘れないでください
16ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:10:27 ID:tFLLkOM7
ここのスレでは初投稿です。皆さん、どうぞよろしくお願いします。
17『狂竜』 ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:11:23 ID:tFLLkOM7
『一(ひとつ)の魂かくかたるうち、一はいたく泣きたれば、我はあはれみのあまり、死に臨めるごとく喪神し
死體の倒るゝごとくたふれき』
ダンテ神曲地獄 第五曲

外では雨が降りしきっていた。並の雨ではない。本格的な土砂降りの雨だ。
矢のように激しく、窓ガラスに叩きつけられる雨滴が耳障りだ。外の景色は雨でぼやけて見える。
ダブルベッドのスプリングが激しく軋んだ。
ベッドで激しく絡み合う男女の姿が、雨で濡れたガラスに映った。
女は二十歳手前といった所か。楕円形の輪郭には、端正な顔立ちが飾られていた。
猫を思わせるアーモンド形の瞳が、いかにも男心をそそりそうだ。高くも低くもない小さな作りのすうっと通った鼻筋、
ふっくらとした赤い唇は、強いセックスアピールを感じさせてやまない。

十人中、十人の男が股間を押さえたくなるような女だ。熱い白絹のように美しくしなやかな裸体は、雌豹そのものだ。
男のほうの年齢は、女より年上にも、年下にも思えた。よくよく観察すれば、まだ二十歳手前にも見える。
やや、あどけなさを残す相貌は、恐ろしく秀麗だが、表情が険しい。禍々しいといってもよかった。
それが一種独特の風格を帯びさせ、この若者の実際の年齢を不詳にしていた。

流麗な弧を重ねた二重瞼と濡れた黒曜石のように輝く美しい明眸。
鑿で彫り上げたような形の良い鼻梁、凛々しく引き締まった唇は意志の堅固さを感じさせた。
ギリシャ彫刻などという陳腐な表現では形容できぬ、類稀なる美貌の若者だ。

若者の眼には、激しい怒りと憎悪が満ち溢れていた。底光りする冷たい眼。人の眼ではなかった。獰猛な鬼の眼だ。
地獄を見たものだけが持つ眼だ。哀しい眼だった。あまりにも哀しい眼だった。
若者の背中一面には、鮮やかな親子竜の刺青が彫られていた。見事な出来栄えの彫り物だった。初代彫三の作品だ。
我が子を慈しむかのように親竜が、幼竜をぐるりと囲んでいる絵柄だ。

後漢末期の学者である王符は、竜について次のように述べている。
『頭は駱駝に、角は鹿に、目は鬼に、首は蛇に、腹は蛟に、爪は鷹に、鱗は鯉に、掌は虎に、耳は牛に似る』と。
これを『九似説』と言い、頭から肩、肩から腰、腰から尾の先まで長さが等しいと説く『三停説』がある。
「ああ……欲しい……辣……あたし……もう、切なくて我慢できないよ……」
女の毛穴から滲み出る汗──室内に充満する体臭。愛液とザーメンの混ざった饐えた匂いが、辣の鼻腔粘膜を刺激した。
「入れるぞ、珠美……」
18『狂竜』 ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:12:08 ID:tFLLkOM7
仰向けになった珠美に覆いかぶさり、辣は股間に腰を埋めた。双股を開かせ、屹立した肉根を珠美の秘所に突き刺す。
「ああ……あああ……」
愛液で濡れた隧道に怒張を一心不乱に叩き込む。珠美の喘ぎ声を聴きながら、辣は女をいかせる事だけに専心した。
顔色一つ変えず、ただ腰をリズミカルに動かす辣。汗にまみれながら、快感に顔を歪ませる珠美。対照的なふたりだ。
胸元から強い女臭が立ち上り、辣の肉根が硬度を増していった。膣内がぞよめき、肉根を優しく揉みしだく。珠美の荒い鼻息。
「ああ……いい……もっと、もっと深く……ッ」
肉の内部はうだるように熱かった。

貪欲なまでに珠美は快感を──辣を求めた。亀頭が膣の底を深く突き刺す。艶々と光る辣の茂みが、珠美の茂みと擦れあった。
分泌される蜜液が、二枚の肉びらを伝いながらシーツを汚していった。辣は珠美の乳房に顔を埋め、ピッチを早めた。
乳房の柔らかな感触が、頬に心地よい。薄桃色の粘膜は、随喜の涙をしたたらせ、肉根を濡れそぼらせた。

珠美は仰け反りながら、咽喉をしぼった。
「あう……っ、ああ……辣……辣……ッッ」
珠美が辣の背中に爪を食い込ませ、叫んだ。汗が飛び散り、きらめいた。辣はきつく眼を閉じた。
輸精管から力強く迸るザーメンが、子宮を打った。
「ああッ、ザーメン……ッ!辣のザーメンをもっと、もっとあたしの中に出してッ……もっとッッ」
珠美は絶叫し、身体を震わせながらハイレベルのオーガズムに達した。

辣は無言のまま、肉根を引き抜いた。淡い色合いの襞──毀れたザーメンがシーツに小さなシミを作った。
射精しても、衰えることなく聳え立つ肉根──可憐な水仙の花が咲いていた。辣はもう一度、窓を見た。
外ではいつのまにか、雨が止んでいた。
        *  *  *  *  *  *
新宿歌舞伎町。風林会館1Fにある喫茶店で、コーヒーを注文した。ウエイトレスが頬を染めながら、辣に軽く会釈し、立ち去った。
ウエイトレスの運んできたグラスの水──黙ったまま、見つめ続けた。キャメルを取り出し、咥えた。前歯でフィルターを軽く噛んだ。

ディポンのシルバーライターで火をつける。ライターの火を消した。深々と吸い込み、肺一杯にタバコの煙をおくり込む。
吐き出した煙が天井に向かって立ち上り、消えていった。ウエイトレスがコーヒーを運んできた。
運ばれてきたコーヒーを一口だけ啜り、床に視線を落とした。タバコを灰皿に押し付ける。

(もうすぐ……幸江と隆の一周忌になるのか……)
辣は殺された叔母と遺児を思い浮かべた。幸江──辣の実の叔母──辣を施設から引き取ってくれた。
辣が引き取られた三ヵ月後、ふたりは肉体関係を結んでいた。
隆──辣と幸江との間に出来た息子。辣が十四歳の時に幸江が妊娠し、愛しい我が子──隆が生まれた。
隆は私生児として届けられた。十八歳になったら幸江と結婚する予定だった。
結婚──幸江も隆も、もうこの世にはいない。幸福な日々は突如として失われた。
19『狂竜』 ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:12:55 ID:tFLLkOM7
幸江と隆が殺された場所は近くの公園だった。障害者用のトイレの個室で、ふたりの遺体は発見された。
幸江の腹部には、鋭利な刃物による二十八箇所の、隆は全身に及ぶ三十四箇所の刺し傷が見つかった。
死亡推定時刻は午後四時二十分。正常な人間が出来る犯行ではなかった。
こういう類の事件を起こすのはジャンキーに多い。案の定、犯人は覚せい剤使用の前科を持つ若い男であることが判明した。

刑法三十九条とはよく言ったものだ。フラッシュバックで混乱してしまい、ふたりを殺害したと自供した男は
精神病院に放り込まれただけだった。その男も、もうじき退院してくる。やりきれなかった。男には必ず、血で償わせてやる。
血液が沸騰した。脳髄が憎悪で灼け爛れた。辣は虚空を睨みつけながら、男の顔を思い浮かべた。

辣がその背と男根に刺青を施したのは、殺されたふたりの供養の為だ。生前の幸江は水仙の花が好きだった。
辣は死んだ幸江を忍び、男根に永遠に枯れる事の無い水仙の花を彫った。
背負いし親子竜は、天へと昇っていったふたりを現す。
(待ってろよ……幸江と隆……俺が……俺が必ず、お前らの仇を討ってやるからな……)

ふたりを奪った男──必ずこの手で殺してやる。辣の胸裏深くに刻まれた激しい怒りが、螺旋状に渦を巻いた。
携帯が鳴った。ゆっくりと携帯を懐から取り出す。ディスプレイを見た。表示された電話番号──高津からの連絡だ。
「おい、辣。色男、元気にしてたかい?」
高津のダミ声が鼓膜に飛び込んできた。いつもの人を小馬鹿にした物言い。
「さっさと用件を言え」

「まあ、そう急かすなよ。客が来た。初見の客だぜ。前金でお代はもう貰ってるからよぉ」
携帯の向こうから聞こえる忍び笑い──高津が卑しい笑みを浮かべている姿が頭の中に浮かんだ。
「……場所はどこだ?」
「西麻布のマンションだ。×丁目××─×マンション名は『ライズ西麻布』だ。部屋の番号は一七階の六号室」
「わかった。すぐにいくと伝えてくれ」
「そういえばよ。辣、珠美とはどうなってるんだ。あいつは良い女だろう。情も深いしよ、どことなくお前の殺された女に……」
携帯を切った。辣はぬるくなったコーヒーを一気に飲み干すと、席を立ち、会計をすませると店を出て行った。

ライズ西麻布はエントランスが大理石造りの瀟洒な高級マンションだった。高津に告げられた部屋番号のインターホンを鳴らす。
「はい、もしもし」
女の声が返ってきた。落ち着き計らった、よく通る声だ。
「ご注文のコールボーイだ」
「ああ……待ってて、今開けるわ」
20『狂竜』 ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:13:54 ID:tFLLkOM7
開いたガラス扉を潜り、エレベーターに乗り込んだ。敷かれた紺色の絨毯のフワリとした感触が、靴底を通して伝わった。
辣は一七階のボタンを押した。腕時計を見る。時刻は午後十一時を回っていた。
        *  *  *  *  *  *
薄暗いリビングルームに通された。よく整理の行き届いた綺麗な部屋だ。窓際には小さなコーヒーテーブルが置かれていた。
艶のある黒いベルベッドのソファーに、ベージュ色の厚いカーテンが、落ち着いたムードを感じさせる。
部屋に漂う柑橘系のアロマオイルの香りが、辣の鼻腔をくすぐった。女が嫣然と微笑みかける。中高の顔立ちをした美しい女だ。

ショートカットの髪は艶のある濡れ羽色をしており、幾分小さめの唇が愛くるしい。女は想像していた年齢よりも若いようだ。
それでも、透明感漂う白い首筋と、豊満な胸元からは成熟した女の色香が匂い立っていた。辣は久しぶりに男根の根元が疼くのを感じた。
「素晴らしく綺麗な子……ねえ、脱いで見せてちょうだい」
女は甘えるような口調で、辣の瞳に己の瞳を絡ませながら言った。
辣は言われたとおりに、チャコールグレイのハーフコートと漆黒のスラックスを脱ぎ、床の上に落とした。

一糸纏わぬ姿となった辣──細身だが、必要な筋肉だけが全てそろっている美しい肉体だった。黄金率によってのみ作られた身体だ。
白磁の如く滑らかな肌に、骨張ってもいず、筋肉張ってもいない裸体は、鋼のスプリングのような瞬発力を秘めている。
女が瞳を潤ませながら、陶然とした表情を浮かべ、喘ぐように呟いた。
「ああ……なんて美しいのかしら……」
「そういえば名前を聞いていなかったな」

辣が無表情のまま、女に名前を尋ねた。女は静かな口調で答えた。
「あたしの名前は圭子」
「圭子か。良い名前だな」
「ありがとう」
ブルーのブラウスを脱ぎ始めた圭子は、下着類は一切見につけてはいなかった。辣の真似でもするかのように、床に脱いだブラウスを放り投げる。
まばゆい光沢を放つ蜜色の肌が艶ましい。紡錘型の乳房は大きすぎず、小さすぎず、精妙なバランスを保っていた。
何かを期待するかのように、淫蕩に輝く圭子に瞳。圭子を抱き寄せ、顔を近づけると辣は唇を重ねた。
圭子の瞳を覆う潤みがどんどん広がっていく。舌先を尖らせて圭子の歯茎をつついた。次々に分泌される唾液が口腔内で滑る。
腰に手を回し、指先で繊細に尻の形を確かめるように撫でた。豊満で丸みを帯びた極上の尻だ。男を狂わせる淫蕩な尻だ。
辣は尻房の割れ目に指を差し込み、そっとアヌスに触れた。
21ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/21(土) 04:20:31 ID:tFLLkOM7
さげ忘れ……スレ違いでなければ、続きます。
22偽ポルナレフ ◆h/HidxYbe2 :2006/10/21(土) 10:46:52 ID:o9T2NONZ
>>17-20
sugeeeeee!GJGJ!
今後の展開が気になりますね。是非とも続けてください!
・・・以上、生存報告を兼ねてのGJでした。
住人の皆様、もうちょっと待っててくださいね。
23名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:08:00 ID:o3ETj8NS
GJ!!
24とくめー:2006/10/21(土) 15:12:25 ID:yYuypSF0
ちぃす、とくめーす。4スレ目、埋めないといけませんね。
まー、おいちゃんあたりが適当に埋めてくれると思うんで期待して待ってましょうw

>>17-20
タイトルは狂竜、作者名はラック ◆duFEwmuQ16ですね。

「固茹で卵」という奴ですか。
現状ではスレ違いどうこうは言えませんが、
このスレの大半を占めるお気楽極楽作品とは違ったノリで、
it's so coolであります。


保管庫に掲載にあたり、ちぃと体裁をいじってみようと思うのですが、どうでしょう。
具体的には、こんな感じになります。

http://www11.plala.or.jp/FX_junkyard/5_017b.htm

冒頭の引用部を明朝体にし、引用の原典を右に寄せました。
章分けの番号を太字にし、その番号と、***の区切り線の上下に空行を入れました。


現在保管庫からリンクされているのは、HTMLをそのまま抜き出しただけのものですが――
差し替えてしまってもよろしいでしょうか。
25名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:45:26 ID:lL0nQPNh
みんなこんなキモいの?
26名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:37:01 ID:jnPPzrJk
そうだよ、だから、よい子のキミは、こんなところに来ちゃいけない。
27名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:16:55 ID:sUTLEMyQ
でもココにいればおっちゃんみたいにハーレムを造れるんだよね
じゃあオイラ頑張っておっちゃんみたいな漢になる!
それで獣っ娘のハーレムをつくるんだ!!
28名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:17:56 ID:1GpHhTis
>>20
アナルファックに期待
29名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:20:19 ID:Wgr5AGcI
スレの書き込み上限は、512kbでいいの?
30名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:26:30 ID:EFcipjJR
500kbだったかと
だから前スレはあとちょっと

作品なら5レス以下くらいかな?
31名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 18:42:49 ID:oA3FyPwr
作品を投稿する上で注意する事はあるのでしょうか?
初投稿なので良く分かりません。お願いします。
32とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/10/22(日) 18:51:54 ID:Z+2It0sQ
注意事項ってーと。

ふたなり、スカ等、注意を要するシチュエーションには事前警告すべし。
特にそういう場合はトリップをつけたほうがいい。

トリップというのは本人証明用の識別記号で、
名前欄に#abcdefg1234とか#と文字列を打ち込むと、
◆Harem13Pとか 逆算がちょっと困難な暗号にしてくれる。

あと、投稿中は他のスレ住人が書き込みにくくなるので、
予めテキストエディタなどで作っておいた文章を速やかに投稿し、
投稿終了時にはその旨知らせること。
なぜか当スレではEND OF TEXTと書き込むことが流行っている。

しまった、ここが間違いだ! という場所があった場合、
私に連絡すると、保管庫では何事もなかったかのように訂正される。
33名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 19:13:27 ID:oA3FyPwr
>>とくめー様
ありがとうございます。
突貫工事の作品なので、訂正をお願いするかもしれません。
その時はよろしくお願いします。
34前スレ731:2006/10/22(日) 20:24:48 ID:oA3FyPwr
今晩は。前スレ731です。
散々お待たせしましたが、この度拙作「巫女妹信者暴力姉引きこもり居候借金お嬢様メイド」を投稿させていただくことになりました。タイトルを考えていただいた>>10さん、本当にありがとうございます。
さて、投稿する前に、皆様にご注意させていただきたいことがあります。なんか駄目そうだと思った方は、「巫女妹信者暴力姉引きこもり居候借金お嬢様メイド」でNG登録をお願いします。
1) 文が長いです。
2) そのくせ、会話文が極端に少ないです。
3) しかも、あんまりエロくないです。
4) おまけに、巫女妹の話のはずなのに、あんまり妹が出てきません。
5) 私は理工系です。

※本作品のHシーンは基本的に3P以上(今回のは怪しいですが)です。ハーレム好きだけど一対一じゃないとヤダ! という方は、「巫女妹信者暴力姉引きこもり居候借金お嬢様メイド」でNG登録をお願いします。

皆様の、ほんの一時の楽しみになれますように。
 俺こと赤沢宏(あかさわひろむ)ほど、奇人変人に取り囲まれた健全な男子高校生もおるまい。
 ちょっとお人よしな、でもどこにでも居そうな高校生。そんな一般ピープルな俺だったが、何の因果か奇人変人たちの
作りだす、その不思議な空間に囚われて、まるで嵐の中の小船のようにぼろぼろになっていく。心情的にはもうお婿に
いけないよーって感じで、身体的には主に腰の辺りが。
 ――まあ、なんだ。正直そんなに嫌いじゃないよ。嫌いじゃないけど、素直に喜べもしないのだ。
 これからから始まる物語は、そんな俺の、とある休日での出来事。舞台は朝で、ヒロインは妹。なんというか、そう、題
名をつけるのならば、こんな感じか。

 『妹教主と、愉快な信者たち』
 朝。
 朝である。
 窓から射し込んでくる、朝特有の柔らかい太陽の光に、空を飛び回る雀たちの鳴き声。実に爽快な朝である。今日が
三連休の初めの日だということも、それに拍車をかけている。
 だが、そんな気分を高揚させる要素が揃っているにも関わらず、今の俺の心は澄み切っていた。まるで、ただ一色の
絵の具で塗りつぶされたかのように。色で表すのなら、真っ青な感じで。
 そう、俺、赤沢宏は、今どうしようもないほど憂鬱だった。
 太陽の光が降り注ぐ居間の風景も、気分次第でとても陰鬱なものに見えてくる。
「どうかしましたか? 兄様?」
 はぁ、と本日何度目になるか分からないため息をついた俺に、心配そうにそう尋ねてくるのは妹の棗(なつめ)だ。白と
紅のコントラストが眩しい――まあそのなんだ、所謂巫女服というやつを着ている。向かい合ってチェスをやっていた少
女――三つ編み眼鏡巫女服着用――も、こちらを心配そうに伺っていた。
「いや、なんでもないよ」
 まさかお前が原因だと言うこともできず、適当に誤魔化す俺。そうなのだ。俺を憂鬱にさせた原因というのが、今目の
前にいる可愛い妹なのである。
 妹の棗――赤沢棗は、俺の通っている学園の一つ下の後輩だ。腰まである長い綺麗な黒髪を持った、おしとやかなお
嬢様。まあ、外見から受ける印象とすれば、そんなところだ。だが、この妹の正体は、決して深窓の令嬢などではない。
将来の夢は兄様のお嫁さんと、この歳になっても大真面目に言っている重度のブラコンかつ、趣味と称して怪しげな新
興宗教の教主なんてものをやっている、れっきとした変人だ。本人曰く、
「誰にも迷惑はかけていませんから、いいじゃありませんか」
 とかなんとか。まあ、実際法に触れるようなことはしていないようだから、俺も煩くは言っていない。ただ、その趣味に、
いつのまにやら俺も巻き込まれてしまったのが頭の痛いところだ。
「神の御遣い」
 それがその教団内での俺の立場である。えらく御大層な身分に祭り上げられてしまったものだ。でもまあ、御布施と言
う名目で七桁の小遣いを貰ったり――妹に、というのがなんとも情けないが――、信者の経営するリゾート施設やら、別
荘やらに旅行に行けたり――妹と一緒にだが――で、今の状況も悪くは無い。というか良い。
 だがまあしかし、良い事があれば悪いこともあるのがこの世の理。絶対に嫌というわけでもないが、でもあんまり楽しく
はないなぁという事が、この役得だらけの中にもしっかりと存在するのである。
 とはいえ、妹思いのお兄ちゃんとしては、それがたとえ気乗りしないお願いであっても素直に頷いてあげるのが道理と
いうもの。
 それがたとえ、妹の人生に良くないものであったとしても、妹が望むなら「はい」か「yes.」しか選択肢はない。そう、例えば今日の早朝のように。
「兄様……気持ちいいですか?」
 ぞくり、と。耳元で囁かれたその言葉に、背筋が震えた。
 荒くなった吐息を俺の耳に吹きかけながら、その声は続ける。
「どうです、その娘は? 兄様の好み通りの娘でしょう?」
 ハァ、ハァ、と、何かに耐えるかのように切なげな喘ぎ声が、首元をくすぐる。視線を下げれば、そこには長い黒髪をポ
ニーテイルにした快活そうな少女が、まだ膨らみきれていないその双球を、盛んに俺の胸にこすりつけていた。
「ふふっ……その娘には、兄様のお許しが無ければ絶対に手を触れてはいけないと、そう言ってあります」
 縋るような目で俺を見上げる少女。その目元には大粒の涙が溜まっていた。
「触れたいのに――その手で触れて、悦ばせて差し上げたいのに、それなのに触れることすらできない哀しさ――兄様
には分かりますか?」
 少女の動きはより一層激しくなっていく。お願いしますお願いしますと、泣き叫ぶように言い続ける。
「さあ、どうするんです? 兄様」
 後ろから肩に手を回し、首を絞めるようにその細い腕を巻きつけたそれは、俺の耳元に顔を埋めるようにして囁いて
くる。少女はとうとう泣き出していた。泣きながら、乳房をこすりつけていた。
 ――まったく。またしょうも無いことを……。
 俺を背後から抱きしめ、耳を舐め、俺の煮え切らない態度を責め立ててくるのは、言うまでも無く妹の棗だった。こいつ
はこういうシチュエーションが大好きらしい。毎度毎度、俺好みの女性を信者の中から選んできては、事の前にこうやっ
て必ず女の子を大泣きさせている。だからと言って、こいつが女の子を虐めて愉しむSかと言うと、そうでもない。これは
準備の段階だ。この変人妹が本当に愉悦を覚えるのは、この後なのである。
 女性の泣いている姿が苦手な俺としては、今すぐにでも手をとって抱きしめてやりたいところだが、それ以上に妹に弱
い俺にとって、その妹のお願いは絶対不可侵の神託みたいなものである。気が滅入るが、我慢だ我慢。
「はいはい。好きにしていいよ」
 両手を挙げてそういうと、妹はにっこりとして、
「はい。好きにさせていただきますね」
 と言った。
「ほら、貴女、泣いてばかりいないで御奉仕を続けなさい? そうすれば、御遣い様も貴女の願いを聞いてくださるかもし
れませんよ」
「う……ぐす……はいぃ……」
 俺にお願いするとは言っても、結局了承を出すのは妹だ。だから、そんな風に縋りつくような上目遣いで見られても、そ
の、なんだ、困る。俺の良心がずきずきと痛む。
 俺の身体から離れたポニーテイルの少女が、ベッドから降りる。
「さあ、兄様。いつも通りに――」
 そう妹に促されるままに、ベッドに腰掛けるような体勢をとった。ポニーテイルの少女は、すぐさまその場に屈み込み、
「お御足をお清めします」
 そう言って、俺の足に口付けをした。
「ん……ぺろ……ちゅ……んむ……ぺちゅ……」
 脛を舐めあげ、甲にキスをし、指を舐めしゃぶる。普通なら忌避して当然の行為を、少女は恍惚とした表情を浮かべな
がら続けていった。片方の足を唾液まみれにすると、もう片方の足へ移り、熱心に舌での愛撫を続けていく。
 全裸の少女――それも普段は快活で人当たりのよさそうな少女を跪かせ、自分の足を舐めさせる。こういうインモラル
なことはあまり得意ではないが、しかし興奮しないかと言われると嘘になる。
 俺はぞくぞくした感覚に突き動かされるまま、少女の口の中に収められた指をぐりぐりと動かし始めた。
「んんっ……んふ……んんん……」
 少女は驚いたようだったが、すぐに舌を指の動きに合わせてきた。まるでディープキスをしているかのようだ。
「くすくす……兄様も興が乗ってきたようですね」
 背後から腕を回し、俺の胸を弄っていた棗が、心底嬉しそうにそう言ってきた。
「満足か?」
 そう尋ねると、
「ええ。それはもう」
 という答えが返ってくる。
「じゃあ、もういいな?」
「はい。後は兄様のお好きなように……」
 そう答える妹の目には、一目でそれと分かる明確な感情の色があった。畏敬と憧憬。何かを崇拝している人間の目だ
った。
「んああああっ!」
 ピンク色の綺麗な秘裂に入り込んだだけで、少女は達したようだった。暖かいもので包まれた肉棒が、ぎゅうぎゅうと締め付けられる。
 少女の腕は、俺の首と背中に廻され、その細い腕からは想像もできないほど強い力で抱きしめてくる。腰に廻された足も同様で、俺はどうにも動けずにいた。
「嬉しい……嬉しいです……御遣いさま……有難うございます」
 目に感激の涙を溜め、感謝の言葉を言う少女。
「御遣いさまのお御足をお清めできて……初めてを捧げることができて……今日は私の人生最高の日です」
「……初めて?」
「はい。初めてです」
 ぬう、嘘をついている風でもないし、本当に初めてか? 初めて男に入り込まれて、それでイッてしまうとは……。もともと素質があったのか、あるいは強い信仰心故か。まあ、後者ということにしておこう。少女の名誉のために。
「御遣いさまぁ……」
 俺の身体にぴったりとくっついて、幸せそうな顔をしている少女。それを見て、俺は段々と我慢ならなくなってきていた。
(ぬぅ……可愛い……)
 やはり、女の子はこう幸せそうでなければならぬ。アブノーマルなプレイもそれなりに興奮するが、やっぱり愛情たっぷりなこういうのが一番だ。何より、罪悪感を感じなくて済むしな。
「可愛いな」
「え……?」
「可愛いな、と言ったんだ」
「……っ!?」
 一拍置いて、顔を真っ赤にする少女。敬愛する相手から可愛いと言われた事に混乱して、それでも何か言わなければと思ったのだろう。酷くどもりながらも、叫けぶように声を挙げた。
「かかかか、可愛い!? え、え、ええっ!?」
「ふむ、ますます可愛くなった」
「――っ!?」
 ぼそりと耳元で呟いてやると、それはもう茹蛸のように顔だけでなく首まで赤くして固まってしまった。ああ、もう。本当に可愛いなぁ!
「んあっ!? ひあっ! あ、あ、あ、あ!」
 とうとう我慢の緒が切れた俺は、しがみ付かれた足をそのままに腰を動かし始めた。がっちりと腰を捕らえて離さない
足のおかげでほんの僅かしか前後できないが、そのためピッチはひどく速い。混乱から立ち直ってない少女がその動き
に反応できる筈もなく、さながら嵐の中で何かにしがみ付く溺者のように、俺の背に廻された腕の力をより一層強くする
だけだった。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ!」
 俺にしがみ付いたまま頭をのけぞらせ、その白い喉から細切れの嬌声を出し続ける少女。段々と高くなっていくその声
を愉しみながらも、俺は物足りなさを感じていた。
(気持ちいいっちゃいいんだが……なんかこう、あと一歩足りないというか……困ったな)
 声の調子からして、あと少しで少女が二度目の絶頂を迎えるのは確実だ。Hは一緒に気持ちよくなる派な俺としては、
できれば一緒にイきたいんだが……この調子では無理だろう。そう考えて、まあこの娘が気持ちよくなればそれで良い
かと諦めた俺だったが、不意に襲ってきた異様な感覚に背筋を粟立たせた。
「くっ……棗!?」
「なんですか? 兄様?」
 呼びかけると、足元のほうから返事が返ってきた。がっしりと首を固定されているせいで顔を見るはできないが、悪戯
が成功した悪ガキような顔をしているに違いない。
「くすくす……ほら、兄様、腰が止まってますよ?」
 そう言って、俺の尻をぺしぺし叩く妹。
「う……分かってるよ」
 そう言い返して腰を動かし始めると、またさっきの異様な感覚が襲い掛かってきた。肛門を、何か湿った物体が這い回
る感触。その蛭に似た物体は、つぷり、と穴の中に侵入してくる。
「くあっ……な、棗っ」
 腰のピストンを続けながらも、体内を異物が動き回る感覚にのたうち回る俺。快感に似たぞくぞくとした感覚が背筋を
震わせ、射精感を急速に高めていく。
「な、棗、たんま、ストップ、ちょっと待って――」
 そんな制止の言葉も、
「む〜、いいじゃないですか。私だって兄様を気持ちよくさせてあげたいんですっ!」
 そんな反論で一蹴されてしまう。
 妹にアナルを舐められて身悶える兄。確かに気持ちいいけど、兄のプライドはずたずただよ。うわああん。
 一部落ち込んだ心とは裏腹に、身体の方は終末に向けてひた走っていった。
「っく……あ……」
「あ、あ、あ、あ! イく、イっちゃいますぅっ!」
 少女は快楽にがくがくと身体を震わせ、絶頂が近いことを知らせてくる。俺も、射精に向けて急速に昂まっていった。
「出す……ぞ! 出すぞ!」
「きて、きてください! 中にぃ! 中にっ!」
 追い詰められた少女が、首筋を噛んでくる。その痛みさえも、今は射精を促す刺激にしかならなかった。
「っくあああっ!」
「ああああっ!」
 少女の胎内奥深くに、白濁とした欲望を吐き出す。少女の身体に埋め込まれた肉の楔が震える度、自分でも驚くほどの精液が噴出した。
「はぁ、はぁ、出てる……いっぱい……私の中、御遣いさまのでいっぱいになってます……」
 荒い息をつきながら、幸せそうに言う少女。堪らなくなった俺は、その可愛らしい口を自分の口で塞いだ。
「可愛いかったぞ」
 ただ思い浮かんだ言葉を囁く。
「――は、はいっ!?」
 その言葉にやっぱり赤くなる少女が可愛くて、俺はまたその少女の口を塞いでしまう。
「ん……ちゅぷ……んんん……ふぁあ……」
 顔を離す。目をとろんと潤ませた少女は、俺に向かって幸せそうに微笑んだ。まあ、それは、微笑みというか、えへへ〜みたいな、そんな微妙に締まりの無い笑みだったが。
「御遣いさまぁ」
 子供が甘えるような声。割と気の強そうな娘が、そんな声で甘えてくることについつい頬を緩ませてしまう。
「ん? どうした?」
「お名前で呼んでいいですか?」
「ああ。いいよ」
「い、いいんですか? じゃ、じゃあ……ひ、宏、様……」
「はいはい。あ〜、じゃあ、俺も君のこと、名前で呼ばせてもらってもいいかな?」
「はっ、はいっ! ど、どうぞっ!」
「って、そういえば俺、君の名前教えてもらって――」
「はいはい! ストップ! そこまでです!」
 他人が聞けば砂を吐きそうな台詞の応酬に耐え切れなくなったのか、棗が大声で制止にかかる。
「さあ、お清めしますから、まずは離れていただけませんかっ」
 自分からけしかけておいて、いざ俺が他の女性と甘々なムードになるととたんに嫉妬しだす妹。まあ、いつものパターンだ。
「加奈っ! 貴女いつまでくっついてるんですかっ」
 この段階まで、足を俺の腰に廻してがっちりと固定していた少女だったが、妹のちょっとヒステリー気味の苦情に、慌てて俺を解放した。
「へえ、加奈っていうんだ。いい名前だね」
「兄様っ!」
 おろおろしている少女に向かって笑いかける俺。そんな俺を、妹が無理矢理引き剥がした。少女の胎内に埋まっていた肉棒が、勢い良く飛び出した。
「んあんっ!」
 少女――加奈の秘裂から、ごぼりと音を立てそうな勢いで白濁液が溢れ出す。それを忌々しげに睨んだ妹は、俺のペニスにむしゃぶりついた。
「ん、んぐ、んぐ……ずずっ……ちゅ……」
 他の女の愛液に塗れた俺のものを丹念に舐め清めていく妹。上目遣いで俺を見上げるその目には、尊敬と憧憬の念
が――この場にはまったく相応しくない感情が表れていた。
 こいつは時々、こういう目をする。俺が誰かに指図しているときとか、今のように誰かの上に立っているようなときだ。こ
いつが毎度毎度女の子を泣かせて俺の前に跪かせるのも、ことの後に汚れたペニスを舐めて綺麗にするのも、そんな
俺が見たいからに違いなかった。それでいて、俺が他の誰かとセックスをしているのを見ると、どうしようもなく嫉妬してし
まうのだ。
 歪んでいるといえば、歪んでいるのだろう。だが、恋焦がれるものを一目でもいいから見たいと思う心は、果たして歪ん
でいるのだろうか?
 口いっぱいに俺のものを頬張った妹の頭を、わしわしと撫でてやる。妹は、ひどく嬉しそうにその目を細めた。
(まあ、いいさ)
 俺は素直にそう思った。
(歪んでてもなんでも、こいつは俺の妹なんだし。だったら――)
 だったら、こいつがやりたいことをやらせてやるのが兄貴ってもんだ。どんなに無茶なお願いでも、任せとけと笑って言
ってやる。それが、俺の勝手な兄貴観だ。
 まあ、そんな自己満足な理由とはまったく別に、俺が妹のどんなお願いでも聞いてやる理由が一つある。それは――、(目を細めてる喜んでるところとか、ほんと猫そっくりだなぁ……ネコミミとか似合いそうだ……今度つけさせてみて――ああ、可愛いなあ!)
 俺は、可愛いものに弱いのだ。
「はあ……」
 本日数十度目になるため息。
 あの場ではああ思ったものの、やはりそれは人としてどうよ、とか思ってしまったのだった。常識人たる俺としては、やはり更生させるための努力をするべきだろう。でもまあ、いざとなったら二つ返事で、どんなことでも了承してしまうのだろうけど。
「はぁ……」
「兄様? 本当に大丈夫ですか?」
 とうとう我慢できなくなったのか、妹が心配そうに眉を顰めて寄って来る。前髪をかき上げて、俺のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「ん〜、熱は無いみたいですね」
 そう言って、だったらお腹が痛いのですかとか、気分が優れないのですかとか、本当に心配そうに聞いてくる妹。だが俺は、
「あ〜いや……」
 と空返事で受け流しながら、まったく別のことを考えていた。それは――、
(こいつ、いぬみみも似合いそうだな……いぬみみ巫女妹……ぬう、ネコミミ巫女妹とどちらにするか……今度両方試してみるか……)
 自分でも惚れ惚れするほどの駄目兄貴だった。

END OF FANTASY
43前スレ731改めアカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/22(日) 21:00:55 ID:oA3FyPwr
すいません。トリップ忘れてました。
期待させておきながらあんまりエロくなりませんでした orz
しかも妹の話なのに妹とカラミなし。だって実の妹なんだもん orz
コレ以降出番があれば(暴力姉辺りが最有力)、どうにか主人公と交わらせます。アナルで。
以下、これからの登場人物一覧です。
・ジャンキー(菓子パンの方のアンパンで)幼馴染
・暴力姉
・お嬢様借金メイド
・ひきこもり僕っ娘居候
・自己啓発セミナー通いのいじめられっ娘
・金髪ツンデレお嬢様

シチュエーションなどのリクエストもお待ちしております。切実に。
ネタが…… orz
44名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:14:44 ID:Mpz6JYsZ
GJでございます〜。
続きも楽しみにしております。

・ジャンキー(菓子パンの方のアンパンで)幼馴染
これは、甘い『あんパン』に対する偏執狂、ということでしょうか?
食べ物を粗末にするのはアレですが、食べ物がらみで思い浮かぶといえば、やはりフェラ。
アンパンにぶっすりと逸物を突き刺して女の子に見せ付け、
その子が喜んでアンパンを食べているうちに中からチンコが!、というバカなシチュを思い浮かべてしまいました。
エロゲなんかでよくある、『生クリームフェラ(またはアイスクリーム)』の応用といいましょうか。


あと、むしろ、FANTASY is not endというか。
45名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:16:25 ID:rswXKm0A
・ツンデレ借金お嬢様(姉)
・ぼんやり借金お嬢様(妹)
・金髪ツンデレお嬢様

これでより需要を取り込めてシチュエーションも広がりまくりんgw
46名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:35:26 ID:y7M+7Zvf
男のアナルは勘弁orz
47アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/22(日) 21:39:26 ID:oA3FyPwr
>>46
申し訳ありません。以後気をつけます orz
48名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:56:13 ID:IGDyVpI+
・お嬢様借金メイド
従者とセットがいいな。以下受信した電波。

事あるごとに主人公へお金をせびる元お嬢様。もちろん夜のご奉仕も一プレイごとに有料だったりする。
実の所それは金銭欲からくるものではなく、借金を返済し主人公と対等になりいずれは恋人へ……という将来の夢のためであった!
しかし現実は厳しく、毎晩主人公から金を巻き上げるが、無能な従者に使い込まれ(従者に悪気なし)、借金は膨らむ一方であった(つД`)
49名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 22:20:53 ID:qk38j0Gb
>>43
あんまエロくなくてもハーレム萌えが有れば良い異端な俺からすればGJ、GGGGJ。
次回も頑張って下さいませ。
50名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 22:26:18 ID:MP0XsU8y
DV姉について電波受信。

暴力をふるうのは、主人公に痣などを残すことにより「自分のものだ」という印をつけるため。
なお、妹たちが悲しむので、根性焼きなどの跡が残るものはやらない(本当はやりたい)。
主人公とのセックルのとき、血が出ない程度にかみつくため、肩や二の腕に歯形を残してしまう。
どう見てもDVじゃありません。ただのサディストです。本当にありがとうございました。
51名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:05:09 ID:ZO0OT8l1
本当にこのスレは良スレですね。
ごちそうさまでした。
52名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:36:42 ID:ZO0OT8l1
普通の家庭に生まれ、両親に愛されとても幸せに暮らしていたが、両親と買い物中ダンプカーに突っ込まれ両親即死。
引き取ってくれる親戚が居なく、父親の古くからの知り合いの主人公の父親に引き取られるも事故のショックで外に畏怖を感じ、引きこもる。
いきなり両親を失ったさみしさと最初に優しく慰めて(励まして)くれた主人公に対する恋心により主人公に対する強い繋がりを求め、肉体関係を主人公に…




だ、誰だ!?俺に電波を飛ばしてきやがったのは?
53名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:37:33 ID:jfxwcpJc
アンパンジャンキーの幼馴染といったら某ヒロインが思い浮かんできた・・・。
54アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/23(月) 00:47:42 ID:jbF81gUf
>>52
それだぁあああ! その電波いただきますっ!
55名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:49:04 ID:ZO0OT8l1
>>46
いまさらだが、それは主人公のアナルを使うのはやめてくれってこと?
姉のアナルに主人公のを挿入するのはおk?

56名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:55:30 ID:fesqsFFL
QTKでなければおけ


Q急に
T多田野展開が
K来たので


アッー!
57名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:19:28 ID:ZI3dUq90
前立腺攻めなどを含む主人公へのアナルプレイは、どうしても主人公が受身になってしまうのが多い。
(鬼畜プレイなんかで、女にアナル舐めを強要させたりするのは別かな)
攻めハーレムと受けハーレム、どちらをどの程度許容できるかで好みが分かれるんじゃないか?
58名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:33:01 ID:ZO0OT8l1
父親が大手電気メーカーの社長で優雅な暮らしをしてきたが、突然父親の会社が倒産、借金を背負う。
直後母親失踪、借金だけが残される。ヤクザに取り立てられて家、土地、家具等有る物全て売り払うがどうしても残り一千万が払えない。
金がないなら身体で稼げと連れ去られかけるが偶然そこに通り掛かる主人公、妹からちょくちょく小遣いを貰っていたので
無駄に金を持っていたためと目の前で人さらいを見なかったことにすることが出来ず代わりに借金を完済。
お嬢様、絵に書いたようなヒーロー(主人公)に超惚れる
お嬢様がぜひとも御礼を!!と言うが金どころか家もない(どーせソープに沈めるんだから家等必要ないと無理矢理ヤクザに取り立てられた)
困りに困っているお嬢様に主人公が放っておけるはずもなく、とりあえずうちに来れば?と主人公。
その優しさにさらに惚れるお嬢様。しかしそこまで世話になれぬと一瞬考えるがそこは逆にチャンス!
ぜひとも私に御礼を…尽くさせて下さい(もちろん下の世話も…)とお嬢s(ry


…ただいま私の電波の受信アンテナは三本です
短い間に何度もレスすまん…
59名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:35:18 ID:ZO0OT8l1
ちなみに父親借金背負った時点で自殺ってことで…

俺の設定は何故か人死にがおおい…
60名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:50:13 ID:puZ/jIQy
炭鉱で強制労働とかなら生きてるけどどうにもならない感が有るけど…
悲壮感重視なら人死にになっちゃうんだろうなぁ。
61名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:53:04 ID:fesqsFFL
失踪か行方不明か生死不明、あるいは植物人間あたりにしとけば死人扱いできるし必要になったら復活させられる
62名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 02:17:02 ID:pT0rR5CO
ただで世話になるわけにはいかない一生かかっても返します
そう言いつつ一晩千円で大安売りなツンデレお嬢が欲しいと俺のゴーストがささやいています
6346:2006/10/23(月) 02:17:22 ID:h9k1H0Cw
>>55
俺は前スレ732なのでorzしたってしょうがないんだぜ?
64名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 02:17:23 ID:e9WOAQZu
父親は一生分稼いだと早々と第一線からリタイア、趣味の細菌研究のため火星へ
父親が残して行った資金は母親の蒸発と共に行方知れず。途方に暮れているヒロ
インを一人暮しの主人公が世話をする(主人公の両親は外太陽系開発)というのは。
65アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/23(月) 02:17:44 ID:jbF81gUf
>>58
貴重なご意見ありがとうございます。
借金お嬢様メイドに関しましては、>>45さんのご意見を参考に、>>48さんのツン系お嬢従者付きと、>>58さんのでれでれ巨乳お嬢様の二本立てで行こうかと思っております。
ただ、展開の如何によっては設定を微妙に弄ることがあるかもしれません。ですが、基本的には最初の設定どおりに行きたいと思います。

>>53
やはり、「アンパンは別腹だもん」とか言わせた方がいいのでしょうか?

>>44
大変申し訳ありません。
そのシチュエーションは、ほぼ100%アンパンの中のナニごと喰われてしまうので採用できません。
それはそれで面白いのですが、スレ的にはアウトなので……。
FANTASY IS NOT END、頂きます。

最近某ゲームのお陰で女装美少年に萌えているのですが、スレ的にこれはOKなのでしょうか?
6646:2006/10/23(月) 02:19:22 ID:h9k1H0Cw
>>55
言い忘れましたが勿論女の子をアナルファックするのは大歓迎です。
67名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 02:24:50 ID:fesqsFFL
うほっは無理です。急でも急じゃなくてもTDNだけは無理です。まあなんだ


しゃぶれよ
68とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/10/23(月) 02:42:28 ID:z1Iq6A5Q
テンプレを見る限りはアウトですねえ。 >女装美少年

とくめー個人としては、ショタも独占できるならハーレムの原則には反しないと思うのですが。
このあたり、ふたなり、レズなどとあわせて、境界事例として検討の必要があるように思います。
そういうわけで、スレ的には、一応グレーということで。

それとは別に、個人的に「ウホッ」がダメという人は多いでしょうな。
私からは一言、「よほどかわいくないと認めないぞ!」と言っておきます。(笑
69アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/23(月) 03:01:06 ID:jbF81gUf
>>67-68
了解しました。絡みは無しの方向で行きたいと思います。
70 ◆j6xIfCOdTc :2006/10/23(月) 04:45:29 ID:B5fUi0SL
俺を照らすトラックのヘッドライト
ブレーキの音
ドンッ!
――衝撃
空中に舞ながら俺は思った。
死んだ。と




なんでこうなったか、と言うと、ベタな事だか、人を庇ってこうなった。
庇ったのはマイ幼なじみ。
十数年、一緒にいる奴を見捨てることなんてできなかった。


雨。
学校からの帰り道。
泥に滑ってバランスを崩すアイツ。
こちらへ向かってくるトラック。
手を伸ばし、アイツを引っ張る。
その反動で俺は───



結局、アイツに言えなかったな…
そんな事を考えた次の瞬間、地面に叩きつけられ意識を失った
71 ◆j6xIfCOdTc :2006/10/23(月) 04:48:22 ID:B5fUi0SL
『起きてください』
と、どこか機械的な声を聞いて、目蓋を上げ、視界に広がった光景は、
真っ白な天井
真っ白なベット
真っ白な壁
それしかなかった。

一体どうなってんだ?
病院かと思ったが、扉が無い。
そもそも、死んでいてもおかしくないレベルの怪我をしたはずなのに、点滴すらしていない。
「どうなってんだ?」
『落ち着いてください』
「?どこだ?」
『枕元です』
枕元にスピーカーがついていた
「なんでスピーカー?」
『安全のためです』
「なんの?」
『あなたが魔王だからです』
「(゚д゚)ポカーン」
まおう?マオウ?
あぁ、たぶんあれだ、新手の伝染病かなんかだろ。
と、自己完結する。
「具体的にどんな症状が?」
『病気ではありません』
「じゃあ何がマオウなんだ?」
『あなたの存在です』
えーっと、つまり、俺がマオウ?
72名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:50:46 ID:B5fUi0SL
「俺がマオウ?」
『そうです』

………
………………
あぁ、思ったら、短かったな、俺の人生、十七年しか生きられないなんて…
せっかく事故から助かったと思ったら、今度は謎のカルト教団か…
『神の生け贄に!』とかでたぶんこの後、殺されちゃうんだろーな。
親父、母さん、麻樹ねぇ、灯、ごめんな。
アイツ─恵、最期までいえなかったな、
ずっと、す『匠(しょう)サン、錯乱しないでください』
はっ!
どうやら極度の絶望感に、現実逃避していたようだ…

「で、あんたらの教団は、なんでまた俺を?」
そうだ、なんで俺なんだ?
しかも、どうやってここに?
『教団?何の事ですか?』「あんたら謎の教団が、神の反逆者である魔王という名目で、俺を神への生け贄にするんだろ?」
『ちがいます』
『まず、私たちは謎の教団ではなく、世界均衡維持委員会、という名前です』
へ?せかいきんこういじいいんかい?
73名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:53:58 ID:B5fUi0SL
『次に、あなたの(名目)が魔王ではなく、あなたの(存在)そのものが魔王であって、所謂、【神】とは対極に位置する存在なのです』
は?おれがまおう?
『そして、この次元とは別に、神界、魔界があって、あなたは魔界の王になってもらいます』
「ちょっと待った」
『…なんでしょうか』
「だから、何で俺なんだよっ!!!!!」
あまりに理不尽すぎて、不可解すぎて、
「俺は、自分で言うのも何だか、そんなに悪い奴じゃねぇハズだし、」
突然すぎて、俺はこう怒鳴る事しかできなかった。
「それに、まだやり残した事が沢山、あるんだよっ!」

「……」
『……』
沈黙に包まれる室内
「ピピッ」
そんな中、一つの電子音
『…神界から通信です。接続します…』
…神さま、か?
74名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:54:45 ID:B5fUi0SL
部屋の中央にスクリーンが降りてきた
そこに映し出されたのは、金髪で、いかにも遊んでますよ、と言った格好の男
『……ザザッ、おっ繋がったか?』
「……」
『えーっと、よぉ魔王』
はぁ?神のくせに、なんかこう…威厳が足りないと言うか…
「…どうも」
『おっ!さすが魔王!いきなり不機嫌だな!』
…なんか、友達と同じ雰囲気だ…
『へへっ!俺にそんな態度とれるなんて、いままで、前代魔王くらいしかいなかったぜ?』と破顔する神様
「なんでですか?」
一応神様だ、敬語をつかわないと…
『大抵、て言うか全員、ひれ伏しちまうんだなぁ…、これが』と半ば呆れぎみの声で言う
スクリーンを良く見ると、神さまの傍に、沢山羽を生やした人が跪いている
「…マジですか…」
あまりの出来事に、若者敬語になってしまう俺
『マジだぞ?おまえが俺に、「畏れ」を抱かないのも、おまえが魔王だからだ』
…そうなのか…?
75名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:55:34 ID:B5fUi0SL
『まだ信じ切れてないようだな…、そうだ!、手を出せ』
しぶしぶ手を胸の前辺りに出す
『いくぞぅっ!てやぁぁぁ!』といって某マジシャンの様に手をかざす。
「ぬぉっ!」
いきなり手の平の上に、指輪が落ちてきた!
『どうだ!信じるしかないだろう!』
得意げな顔の神様、ちょっとキモイ
…たしかに、信じるしかない、だが……
「俺が魔王だというのは…」
『ぬ?まだ気付かないのか?、ほら、頭と尻、触ってみな』
頭?…サワサワ…なんだこれ…角?
尻…サワサワ…し…っぽ?
『わかったか?おまえが魔王なんだよ!』
「……」
『で、今から言うことをよーく聞け!』
と、言うや否や、シリアスな顔になる神様
「……」
『今回、おまえが魔王だとわかったのは、あの事故が切っ掛けだ。事故のショックで、おまえ…つまり魔王が覚醒した。正しくはおまえの中の、魔王としての力だな。』
『それを察知した、さっきの奴ら…世界均衡維持委員会がおまえを確保し、今に至る訳だ。』
『実を言えば、ここ千年間ほど、魔王が空位なんだ。』
『つまりおまえは千年ぶりの魔王な訳だ。』
76名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:57:35 ID:B5fUi0SL
「なんで千年も?」
『いい質問だ、ボーイ。』
人差し指を立てて言った
『いままでの魔王候補は、全員、ルシフェルに殺られた。なぜなら、魔力が弱かったんだ。その点、おまえは大丈夫。軽くルシフェルの十倍はある。』
かの明けの明星の十倍……凄そうだ…
『ここ最近、でかい戦争やら、凶悪な犯罪やらが多発してんだろ?』
『あれ全部、魔王の不在による、世界のバランスの崩れから起こってるんだ。』
『だからこっちとしては、今日からでも魔王をやってもらいたいんだが……』
「それはっ!」
『わかってる、やり残した事があんだろ?』
……コクリ
『だから、一週間、待とう。その間にケリつけろよ?』
…一週間か…
『あ、それから指輪、つけろよ?、角と尻尾が隠せるし、おまえがその気になれば、俺とも連絡できる。わかったな。』
「…その、ありがとうございました!」
『…おまえは俺と唯一対等だからな…、じゃあな!』
一瞬淋しそうな顔をした神様
そう言って画面が消えた。


『ご理解頂けたでしょうか』
「ああ」
これから一週間で、ケリをつける。
みんなにお別れ、言わなくちゃな!
『お帰りの車を用意させて頂きました』
「…ありがとうございました」
『いえ、当然です』
壁の一部がスライドし、通路があらわれた。
『そこから外に出られます』
指輪を付けて、外へ向かう。


───1週間で俺は───

つづくらしい
77名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 05:06:16 ID:dZTeWGpD
どんなハーレム展開になるかwktk



魔王になった後に淫魔達とくんづほぐれつも捨てがたいがな!!!!!!!!!!!!!!乙!
78 ◆j6xIfCOdTc :2006/10/23(月) 05:09:11 ID:B5fUi0SL
途中からトリップ忘れた…orz
一週間ですから、全七話の予定。
今回はプロローグと言うことになります

これからワケありの幼義理母(処女)やら、イケメソ幼馴染み(♀)やら、その妹(アイドル)やら、明星サマやらが登場予定です。


あらためて読むと、自分の文才のなさを痛感…orz
79名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 06:00:06 ID:puZ/jIQy
―――嘘予告―――

『居候!?』

昔から現代まで続く武芸一族「三影」家。
長女は朗らか時々策士、次女は女王様系弱気娘、熱血三女に黒電波四女、小生意気なデコデコ五女に見た目は子供頭脳は大人のロリ六女。
そんな名物六人姉妹に突如増えたもう一人の家族。
それは、在りし日の姉妹達にトラウマを刻み込んだ最悪の幼馴染みだった!

「ど、どうもこれからよろしくお願いします」
「……誰?」

一体何があったのか、再会した幼馴染みはホスト顔負けの好青年に!?
「な、なにすんのよ!?」
「落ち着いて!まずは落ち着いて話を!!」
いきなり起こるラッキースケベ。
「死ねぇっ!」
「ぼ、木刀で石を!?」
ギリギリまたギリギリのド迫力アクション!
「はぁ……あの、その……」
「??」
「…………照れちゃいますね、こーゆーの」
そして、安らぎと………萌。

制作費作者の汁!エロ度0.2%(当スレ比)で送るコミカルハーレムラブコメシリアスアクションストーリー!?

『三影家の一族』

今スレにて投下開始!
Coming soon――――

うん、今日も電波は受信のみ可能。
そして>>48GJ!マジGJ!
80名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 06:58:03 ID:3CqUAnuF
擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156347496/
の121-122と131-134が同一作品(ヤドカニの擬人化)でハーレム

>>79
いずれ送信もできるように(略
81名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 12:51:15 ID:bmRWkU1M
>>70
グッジョブそしてワクテカです
スピーカーの向こうの娘も喰っちまえ

>>79
気弱な女王様って妄想ムズカシス

あとなぜだか父親 英介 さんが力こそ正義と言ってくれそうじゃ


相変わらずのスタートダッシュ
82名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 17:52:46 ID:hpzxaKF1
>>81
wktkをワクテカと書かれると、アステカに見えてしまう。

ワクテカの星、ワクテカイザー。
83名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 19:22:09 ID:WfUpGHY2
アステカといえば太陽の神殿。
正しくはアステカ2だけど。
84名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 21:29:47 ID:iTG7BBCJ
ムカつくわ とくめー
85名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:26:55 ID:hUOgluAl
ふ、ふふ、アンパンと聞くと『素直クールッ!』が一番に出てくるわたくしは間違っているのでせうか。
だがッ!私は信じているッ!アカ・ソ・ノモノ氏がブッ飛んだ素クール娘を書いてくれるのをッ!
え?ダメ?
86名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:39:00 ID:ZI3dUq90
アンパンといえば、ギャバンだなぁ。

愛と勇気だけが友達の孤独なヒーローは、チンコが固いフランスパンでできている。
その硬いチンコで女の子たちとヤリまくるんだけど、回数をこなすうちにフランスパンが湿ってしまう。

「フランスパンマン、そおれ、新しいチンコじゃ!」

パン屋のおじさんから新しいフランスパンをもらい、元気に回復。

お腹がすいた女の子には、ちゃんとフランスパンを食べさせてあげるフェミニスト。
87名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:44:33 ID:hUOgluAl
あ、ちなみに電波受信してみると、だ。
・本来奥手だけど甘いもの(特に餡子)が大好きな女子高生。
・粒餡だとダウナーな素直クール(例.「なぁ、私とこの退廃的な喜びを分かち合わない?」)、漉し餡だとムクゥ(「………すきぃ」)。その他各種。
・設定は甘いものを食べる多幸感によって一時的に頭がトブ。トンでる間は主人公に好意を素直に伝えられるので二重の意味で依存。一日一回ヤラないと禁断症状が出る。
・一日の正常:トビ比率は9:15。つまり一日ほとんどトンでるが家で一人になると…
・本来の自分(つまりトンでない自分)に物凄く自信が持てていない。ダメダメだと思っている。当然自分が主人公に釣合うとも思っていない。が、主人公のことが大好きで大好きでどうしようもない。だからアンパンに依存…
という電波が送信されてきた
88名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:15:10 ID:2ET/oH9o
>>87
何処から飛んで来たその毒電波!俺にも少し分けろ。
89アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/10/24(火) 02:25:35 ID:MgQlmP4K
>>87
私にも…… orz
90名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 10:57:44 ID:KTKs4VlH
9
91名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 15:31:09 ID:95EaaT1f
重婚がおkな外国へ〜というネタがよくあるけど、具体的にはどこの国なんだろ?
イスラム圏らしいが。
92名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 16:06:13 ID:bpBNki8n
イスラム教は一夫多妻制だからというイメージだけな希ガス。
今でも認められてるのかもしれんけど一般的なのかどうか…

それから、イスラム教国ってイスラム教徒でなくても多妻制なんだろうか?
93名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 18:01:38 ID:V1DAmxOv
>>91
漏れらの心の中
94名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 18:10:44 ID:iIBgLAJi
確かイランは一夫多妻だったよ。CBSかなんかで観た。

そういえばモルモン教も一夫多妻制じゃなかったっけ?
確かユタ州で多かったと思う。まあ、法律上認められているわけではなくて、事実婚だそうだが。
95名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 18:20:44 ID:sXuu6KPg
イスラム圏は東南アジア系とそれ以外に分かれてるらしい。
東南アジア系は基本として楽にでき、それ以外ではかなり難しいらしい。
過去の例から見るに、戦争で夫を失った人のための救済措置だったらしい。

ちなみに、日本でも昔は複数の女性を囲えたらしい。 食費だけ渡せばOK。 
ただ、グループで居させる(奉仕させる)事ができないところと、会ってる時のみの関係のため
自分が会っていない時、ほかの男を咥え込んでいても文句言えないドライな関係でよかったら、だけど。

各種ハーレムスレで得た知識まとめ。
96名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 20:39:02 ID:MXwm0kMs
一夫多妻制の国で結婚した後、
一夫多妻のままで日本国籍を取得することはできないのだろうか?
(多分無理だろうけれど)
97名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 20:47:29 ID:i+3ccRUm
中東のどっかの国じゃ4人までおkだったはず。
98名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:01:28 ID:x6gR6OzT
サウジアラビアだっけ。
99名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:25:00 ID:x6gR6OzT
前スレ、埋まったみたいだね。

なんとも賑やかな埋め立てでした。
100名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:13:28 ID:KuQ3Gl6K
イスラムのほうも最近は親にやめとけとか言われるらしいなw
第一婦人の嫉妬が激しいらしい
101とくめー ◆3fHrjnHIFE :2006/10/25(水) 00:41:55 ID:/GJPOI/X
uae
102名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 03:43:31 ID:to8Tilrc
アフリカのほうも一夫多妻の国が多いのだろうか。
ボビー・オロゴンの父親は妻が6人いるらしいし。
(ちなみに、ボビーはナイジェリアの人)
103名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 07:16:36 ID:wFtzHNSL
法として定められている国じゃないとダメだよね。
重婚的内縁が認められているってだけじゃ日本へ帰国したとき意味なさげだし。

何が問題かっていうと日本国籍を持ったまま他国籍登録をするのが難しい点だろうな。
104名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 07:56:48 ID:gVEimWkJ
>>103
コ・○・ロ(アア○)じゃないけど、事実婚でいいじゃないか。
日本は近親を罰する法は無いけど、重婚の場合はどうなんだろう。
105名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 08:50:20 ID:G68CQI2B
>>104
ググレばすぐにわかるけど日本では重婚は犯罪
結婚している人が別の人とさらに結婚をした場合二年以下の懲役
さらにその結婚相手も処罰の対象になる
106名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 08:56:24 ID:pn8zQHK4
いっそ、みんな養子にするんだ。

あと紹介
えっちなお姉さんズまとめ
ttp://oneesans.web.fc2.com/
モ娘関係のどこかの板に投稿されているらしいSSのまとめ。
いわゆる「生もの」だから嫌いな人は逃げて。
107名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 09:55:59 ID:C1d7UaZt
結婚なんてしなくても愛があればいいじゃない
108名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 10:14:21 ID:NCAuuH1I
96
婚姻可能な年齢と混血による書類のマジック
あとは小国の王様とレアメタル利権の裏取引みたいなundergroundネタかな
109名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 11:31:14 ID:j9uK/b4T
>>107
本当に愛があれば、とも思わないでもないが、現実じゃそんな事ありえねー。
新聞ざたがオチ(マインドコントロールetc.)。
だが、心配のし過ぎではないか?なんのためにこのスレがある!ここでなら、
ラブラブハーレムは思いのままだぞ。
110名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 14:58:09 ID:C1d7UaZt
妄想は法にとらわれない
111名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 18:19:49 ID:iKfaVZK/
でも共謀罪って今のまま成立したら
A:よし、やろう
B:OK!

これで犯罪成立すんだよな。たしか
112名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 18:45:06 ID:g6tJECvz
>>111
実行しなければ無問題。
113名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 18:53:03 ID:gbxMf1rn
マオウの話って一週間の方も気になるが、魔界に行ったあとののほうも激しく気になるよ
のんびり続き待ちながら妄想しておこう
114名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 19:04:38 ID:IQxFxN94
もともと寝取り寝取られはなんでもなかったのに
このスレのせいで大嫌いになったわ!
MCはまだ平気なのに
115名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:54:59 ID:gVEimWkJ
近親(姉、妹、母、娘)
萌え系美少年
アンドロイド
獣少年・獣少女(ペット、人間の格好をして会話による意思疎通が成立している時点で人権発生は確実)
宇宙人(バレれば密入国、超科学で日本政府を脅迫して特例を認めさせる手が使える)
なら可能か。
116名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 21:09:23 ID:R2LoVKNN
朝起きたら日本の法律が変わる展開が大好きです
朝飯食いながらテレビで知って味噌汁吹いたり、「きたないわねえ」とか言われながら「する?」とか言われる展開。もしくは「するから」と決められる感じでだれかおながい
ちなみに漏れは妹属性萌えがいっさいないです
117名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 21:50:22 ID:jtrPB8lq
>>116
>ちなみに漏れは妹属性萌えがいっさいないです
それは属性がないのにもかかわらず、狂おしく妹に萌えてしまうものをキボンと解釈してよろしいか?
118名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 22:42:00 ID:omhfMYPr
>>115
某猫耳宇宙人みたいに「開国して下さいよ〜」なノリでも良い。

そういえばあの人たちも多重婚OKな考えだっけ。
119名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 22:51:13 ID:omhfMYPr
ところで前スレの>867で鸚鵡貝氏が電波を受信した獣医学部生と擬人化動物たちのハーレムの話なんだが、「動物のお医者さん」みたいな感じなのだろうか。
だとしたらスナネズミ少女希望。
小柄で活発な少女で、孕むと必ず双子または三つ子を産む。


HRネタ大好きなんだ。
120名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:39:44 ID:+kVfyjaE
いきなりだけど、
一つの話の中で、エロシーンはどれくらい(長さで)あればいいと思う?
エロは短くてもこれ以上は欲しい、とかそう言うのがあったら聞かせて欲しい。
全体で25レスぐらいと仮定して言ってくれると嬉しいんだが。
121名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 00:16:36 ID:gAN6hIaw
いきなり繋がってるとこから始まって全部エロシーン。
セクロス中の会話でキャラ紹介と、その娘のセクロスの傾向を
平行して描写。

…俺がエロい人な他に、キャラ紹介が前の方だと
後半のエロシーンの頃にはもう誰が誰だか忘れてるから。
↑単にエロくて忘れっぽいだけとも云う

122名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:35:16 ID:ROuhViF0
>>116
どんな法律だとそんな展開になるのだ。
frozen heartの「カウンター!」は何となくそんな話だけど法律でもハーレムでもないな。
戦争で男が極端に減って重婚が合法・義務化とか、
シングルマザーに異常なほど手厚い保護がついてとりあえず子供つくっとこうとか、
やんごとない血筋を残すためにあれこれとか?

ついでに昨今の単位未修問題にちなんで、
妊娠・育児中の生徒には単位取得に便宜をはかる制度が導入され
資格を得るために先生が頑張って担当生徒に指導するというのはどうか。
123名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:56:45 ID:dsvU1e6l
>>122
重婚の推奨+補助
年齢の引き下げ
親等縛りの解放

理由などどうでもいい。
124名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 03:32:36 ID:HQxKjs+6
単純に生殖本能を刺激するウイルスが世界中に蔓延しちまったとか。
125名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 03:54:54 ID:HQxKjs+6
みょみょみょ〜と電波受信

主人公には「世界を作り変える力」があるのだがその力は
寂しさを感じれば感じるほど強く働いてしまう(本人は無意識)
最初のうちは何とも無いのだが徐々に世界は変わっていきそのまま
ほおっておくと世界がコワれてしまう。
これを防ぐためにとある「秘密組織」が主人公の周りに寂しさを紛ら
わせる&精神安定のためにおにゃのこ達を送り込んでいる。

送り込まれてくる子達も実は色々な特殊能力があったりするのだけど
普段はその力は出していない。主人公に何かが起きた時だけにその力
の一片が見えるだけ。
本来は「命令」の一環としてあくまで任務のつもりで主人公に接している
子もいたりするけど段々と主人公の人柄や性格を気に入って本気で
好きになってしまう(お約束)

ってな電波が来たんですがどないでしょう。

126名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:19:05 ID:Vd0I1eDV
それなんてはるひ
127名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:21:13 ID:SzcKyuBb
言うとオモタ
128名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 07:51:53 ID:xWtsjmRh
それなんて「絶句」
129偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:44:32 ID:OyoZvJQA
とりあえず投稿してみます。自分、エロ小説書くのは初めてなので、まあ、ちょっと最初は暴挙に出てますが協力してくださるとありがたいです。
あと、アドバイスなんかもくれると狂喜乱舞します。
130偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:45:13 ID:OyoZvJQA
 ――これ、なんてエロゲ?
 朝。早朝の人通りの少ない道で、一人の女性がうつ伏せに倒れている様を見て、県下のオタク間でエロゲマスターの名をほしいままにする僕、井草翔の汚染された脳みそはすぐさまその単語をはじき出した。
 いや、確かにエロゲは好きだが、いくらなんでも現実でそんな馬鹿な事を考えてしまうほど、僕の思考回路は終わっちゃいない。しかし、目の前に倒れる女性の容姿が、僕の思考回路を現実から非現実に押しやっていた。
 真紅の髪は、朝日を反射してきらきらと輝き、神々しささえ感じる。倒れている体勢はうつ伏せであるにもかかわらず、彼女が絶世の美女であることを何故か僕は確信していた。
 そして――その背から飛び出しているのは、一対の純白の翼。
 何処からどうみても――天使だった。

「……うぅ」

 目の前の天使(?)がもぞりと動く。しばらく見ていると、またもぞりと動いた。そしてまたしばらく見ていると、またもぞりと動く。それを数回繰り返した後、本格的に天使(?)が体を起こした。きょろきょろと辺りを見回し――そして盛大に、おなかを鳴らした。
131偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:46:03 ID:OyoZvJQA
「……」

「……」

 なんだろうこの展開。え、マジベタなんですけど。え〜……待て待て、よく考えろ。エロゲならここでどんな選択肢が出る?

・襲っちゃう。
・お持ち帰り。
・首輪をプレゼント。

 ……いやいやいやいやいや!
 なんだこの選択肢!? 特に最後! 首輪ってなんだ首輪って。僕にそっちの趣味はないし! 
 よし。よく考えろ。もう一度だ。
 
・声をかけてみる。
・ご飯をおごってあげる。
・とりあえずデコピンをかましてみる。

 ……やっとまともな選択肢が出てきた。まあ約一個違うのあるけど。
 いやだが待て。明らかにおかしな選択肢。だが、エロゲで鍛えられた僕の直感は、これこそ正しいものだと神託を告げていた。

「……」

 結果。

・声をかけてみる。
・ご飯をおごってあげる。
→・とりあえずデコピンをかましてみる。

132偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:46:45 ID:OyoZvJQA
「てい」

「わきゃっ!?」

 以外にも抵抗も無くデコピンは執行された。僕は別に力が強いわけではないのでデコピンにはさほど威力は無い。だけど、天使(?)にはそれなりに効いたようで、涙目になって額を押さえている。
 そして数秒、やっと自分の身に何が起こったのかを理解したらしく、天使(?)の女性は顔を真っ赤にして立ち上がった。

「き、貴様! 人間の分際で、このっ……この吾に何をする!?」

 あちゃー、選択肢ミスったぽい。天使(?)さんは怒りをあらわにして、僕を見下ろしている。そう、見下ろしているのだ。175センチある僕よりも背が高いということになるんだよなー……確実に180は超えておりますこの天使(?)。
 ぶっちゃけ怖いです。こうしている間にも、何かすごい威圧感がひしひしと僕を包んで、何かまあ齢18にしてBAD END?みたいな雰囲気というかフラグを立ててしまったような感じがもう。
 ……というかいやに冷静な自分にまず驚く。
 ……ああ、そうか。すでに僕はテンパっているんだ。じゃなきゃ、いくら羽生やしているっていっても女の人にいきなりデコピンなんてかますわけがない。

133偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:47:15 ID:OyoZvJQA
「聞いておるのか貴様! このっ……大天使である吾に向かってデコっ……デコピンなどっ!」

 はい、暴露しました大天使。えぇと……たまたま昨日までやってたエロゲがカトリック系をイメージしていたため知識はある。人外萌え。
 ぶっちゃけキリスト教の天使の位ほどあいまいなものはないのだけど、大天使って言うぐらいだからそんじゃそこらの天使よりかはえらいんだろう。……あー……まじめにBAD ENDっぽいっす。
 むぅ。しかし僕はあきらめない。
 さあ、選択肢かもん!

・「ふははは。ばれてはしょうがない!」
・「わ、悪気はなかったんです」
・「好きです! 付き合ってください!」

……今度はまともなの一個しかねぇよ。
 さっきは突飛なの選んで失敗しているし、今度は安全牌を選んでおくか……

「いや、ええと……わ、悪気はなかったんです」

「な、なに、そうなのか!?」

 ……信じたよこの大天使。
 何か狼狽した大天使はむぅと悩むようにあごに手を当てると、何かを思い出したようにハッとした。

「そ、そうじゃ! 貴様、吾が見えるのかの!?」

「……え? えぇ、見えますけど……」

「な、なんと言うことじゃ……」

134偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:49:02 ID:OyoZvJQA
がっくりとうなだれる大天使。なんだ、見えちゃ悪いのか。特殊能力開眼か。現実と非現実の境界線って何よ的な展開なのか。
 まあ、前にも言っていると思うんだけど目の前の大天使は絶世の美女。うむ。紳士としては声をかけておかなくてはなるまいて。

「あ、あのー……元気出してください。ね? ほら、ご飯作ってあげますから」

「う、うむ……すまぬ」

 ……あれ?


 これ、なんてエロゲ?
 いち!



 何かそういうわけで大天使さんをうちに連れてきた僕。僕には両親がいない――なんて不幸的な状況を抱えているわけではないのだけど、一応僕は一人暮らしだ。
 うちの両親、株で大成功したかわりに会社を首になって、その足で『宇宙に行くんだ』とか言ってロシアにいったんだよなぁ。……うん、わが両親ながら馬鹿だ。
135偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:49:35 ID:OyoZvJQA
 だがまあそのおかげでローンが払い終わっている一軒家には僕一人。生活費は僕名義になっている株だけで十分すぎるほどあるので、生活に困っていることもない。
 とはいえ僕も18歳だ。もうすぐ卒業とはいえ、少しさびしいものもある。
 というわけで広い一軒家のダイニングで、僕が料理したご飯を静かに行儀良く、されど山のように食べる大天使の様を見て、気持ちいいと感じてしまったのは秘密だ。 
 
「ふむ、ご馳走様じゃ」
 
 食べた量、実に僕の二日分。昨日買い込んできた食料の大半が、一食で消えてしまった。
 しかもあれだけ食べたにもかかわらず、大天使のスタイルには何ら変化はない。あれか。美人補正というやつか。

136偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:51:48 ID:OyoZvJQA
「うむ、その通りじゃ」

「……なんですと?」

 僕の心を呼んだかのような返答に、大天使は鷹揚にうなずいた。……もしかして、声に出ていたんだろうか。

「吾は全ての天使の頂点に位置する大天使の一柱じゃ。人の心を読むことなど、造作もないこと。……まあ、貴様の場合はほんのさわりしか読めんのじゃがな」

 目の前の大天使がやれやれと息をつく様子を、僕は食器を洗いながら眺める。どの道もう学校は間に合わない。だったら少しは話に付き合ってやろう。

「……で、君は一体何?」

「大天使じゃといっておろうに。……本来なら、吾の名前なぞ人間などにもったいないのじゃがな、貴様は特別なのじゃ。ありがたく思い、心して聞くが良い」

 そこで大天使は立ち上がり、たたずまいを直す。瞬間、平凡なリビングに光が満ち、神々しさがあふれ出した。

「――吾は大天使が一柱、火の元素を司る役目を主よりおおせつかった存在。名はミカエル。天使が頂点の存在じゃぞ、ほれ、敬え」

「……マジ?」

「まだ疑うのか貴様」

137偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:53:08 ID:OyoZvJQA
 そんなことは無い。
 溢れんばかりの存在感になんとも心地よい感覚を抱きつつも、僕は彼女が言っていることが本当だと確信していた。

「吾はの……主の命によってここに現界しておる。何百年かに一度、人間は救世主とやらを生み出す。例外はあるがの。これはの、一つの機能じゃ。
生き延びようとする人間の意思、その集合体が持つ自己防衛機能。しかしの、それは人間の無意識下の集合体じゃから、誰にも察知できぬのじゃ。
下手をすれば、生み出された本人にも、な」

「……え〜と……」

 突然始まった難しい話に、僕はほとんどついていけていなかった。え、何? もしかして僕、何か主人公っぽいことになってるの?
 そんな僕の混乱を無視して、彼女――火を司る大天使、ミカエルはさらに続けていく。

「そのものは、強大な強運に守られ、必然的に強大な力を手にする。しかし、それは悪魔にもなりうる可能性もあるのじゃ。そのために、吾らがおる。
吾らはそのものを導き、正しい方向にその力を使わせねばならん。わかるか? 貴様は今より、神に等しい権力を持つのじゃ。こと、神の眷属に対してはの」

 そこで僕は耳を疑った。神に等しい権力? 神の眷属に対してって……ええ!?

「ちょ、ちょっと待って……!」

138偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:54:12 ID:OyoZvJQA

「ふん、ようやく事の重大さを理解したか。見た目どおり愚図じゃの。ま、まあ、料理の味だけは評価してやってもよいがの」

「あ、ありがとう……って、そうじゃなくて! ことの大きさは理解……しているのかどうかわからないけどさ、どうしてそれが僕だってわかるのさ!
 言っちゃ悪いが、僕には強運なんて存在しないぞ!? 女の子にだってもてたことないし、
この前だって好きになった女の子が親友と教室でHしているとこ、見ちゃったんだぞ!?」

 少しそっぽを向いて、何故かほほが赤くなっているミカエル。そんな彼女に、僕は思わず突っかかった。
 その剣幕に押されたか、ミカエルは少したじろいだように、汗を一筋たらす。

「む、神聖な学び舎で淫猥な行為をするとは……良かったではないか。そんなおなごと情を通じておったら、間違いなくそなたは悪魔になっていたところだ」

「そんな問題じゃないよ! だからどうして僕なのさ! リレーすればモグラが穴掘りまくって周りの競争者足をとられるし、財布を拾ったと思えばカラスの大群が突っ込んでくる! そんな僕が幸運に守られてる? 冗談はほどほどにしてよね!」

「……何か勘違いしているようじゃから言うが、そなたは『強運』に守られているのじゃ。まあ、強大な幸運でもあり、不幸でもあるということじゃな。それと、なぜ吾が貴様が救世主だとわかったのかは……」

 そこでミカエルはずいっと僕の目を覗き込むようにして顔を接近させた。その距離に、僕の頬が熱くなる。うわ、絶対赤面してるよ、僕。

「……これ、ほほを赤らめるでない。吾まで恥ずかしくなるだろう……。まあ良い。貴様、吾が見えているのじゃろう?」

「……え?」
139偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:54:51 ID:OyoZvJQA
 少しほほを赤らめたミカエルが言った言葉が理解できず、僕は反射的に聞き返した。

「だから見えているのじゃろう? もともと天使は超次元的な存在じゃ。普通の人間なぞに、見えてたまるか。おぬしが吾を見ることが出来る、ということは、貴様は救世主だということじゃ」

「……えぇと……」

「貴様、経験があるはずじゃ。次元のひずみを、空間のほころびを、世界がないておる瞬間を見たことが。超次元的な感覚を持つこともまた、救世主にとっては必要な技能じゃからな」

 うむ、とうなずいてミカエルは僕の額に手を触れる。その感触が何か、その、ええと、なんて言っていいのかわからないけど、その、暖かくて、僕はびくりと体をはねさせた。

「これ、動くでない。今から、貴様の中の救世主の力を一時的に解放させる。いいか、この感覚を忘れるでないぞ? 極力、吾らが救世主に力を貸すことは禁じられておるのじゃからな。
今回だけの特別大さぁびすというやつじゃ。べ、別に先ほどの食事の礼というわけではないからな! か、勘違いするでないぞ!?」

 ミカエルがまたほほを赤らめながらそういうと、ぼうっと彼女の掌に光がともる。
 ――瞬間。

「――ぇ? ぅうぅぅうわぁっ!」
140偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:55:22 ID:OyoZvJQA
 体の中から、溢れんばかりの“ナニカ”があふれ出す。えぇと、あれだ。体中の毛穴という毛穴から、汗が噴出する感覚。そんな感じ。……違うか。
 しかし、何故か脳は混乱していない。ただ、情報の渦が、僕の脳に刻まれていく、そんな感じ。だから、こうして妙に冷静に思考できる。
 だからだろう。

 ――僕の様子に満足げにうなずいていたミカエルが何気に足をもじもじとすり合わせていたのに気付いたのは。

「……む、ぅ、あ……」

 発情している。ぼうっとした頭で、そう考えた。なぜだかはわからない。そう考える思考力すら、今の僕には無い。
 ただわかるのは――

 ――潤んだ目でこちらを見つめる絶世の美女。

『どうしますか?』

 そんな言葉が、脳内に響いた。


・押し倒してみる
・エッチは悪いことではないと説き伏してみる
・キスしてみる

141偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 08:55:56 ID:OyoZvJQA
『てんしどーじょー』
翔「はい、始まりました『これ、なんてエロゲ?』」
ミカエル「『このこーなーでは、せんたくしがたえろしょーせつ、『これ、なんてえろげ?』のひんとをしょーかいします』。……これはなんじゃ、カケル。舌足らずな声でいけ、という指令が書いてあるのじゃが、これでよいのかの?」
翔「ん、カンペ。ぐっどぐっど。僕の浪漫回路はスーパーフル起動だから。まあとにかくとりあえず、エロ小説なのにエロがないという暴挙に出た作者、おこらないから出てこーい」
ミカエル「待てい」
翔「なに、ミカエル?」
ミカエル「……“えろしょうせつ”とななんじゃ?」
翔「……(無言で美少女文庫を渡す翔)」
ミカエル「……(無言で美少女文庫を読みふけるミカエル)」
ミカエル「……(徐々に顔が赤くなっていくミカエル)」
ミカエル「……(体がプルプルと震えてきたミカエル)」
翔「……ミカエル?」
ミカエル「ふ、」
翔「『ふ?』」
ミカエル「ふざけるなーー!!」
翔「うわっ!?(天使ビームで吹き飛ばされる翔)」
ミカエル「なぜ、なぜこの吾が人間などと、え、えっちをしなくてはならん!? え、えっちなのはいけないとおもうのじゃ!?」
翔「ミカエル、キャラかぶってる」
ミカエル「む、そうか、気をつけよう……って、そうではない! なぜ、吾が、そのっ、か、カケルとえっちをしなくてはならんのだ!? い、いや、その、貴様とえっちをするのがいやだというわけではなくてだな、その、もっと“むーど”なるものを大切にだな……!」
翔「はい、ミカエルさんが言ったとおり、えっちにはムードが大切です。ミカエルさんは恥ずかしがりやなので、襲い掛かったり、理路整然と話したりすると吹き飛ばされたり正気に戻ったりするので気をつけましょう」
ミカエル「……カケル、誰と話しておるのじゃ?」
翔「ん、ある意味神様」

142偽きゅーせーしゅ:2006/10/26(木) 09:08:24 ID:OyoZvJQA
とりあえずここまでです。
すいません、怒らないでください。次はたぶんエロあります。
一応どのルート選んでも、エロはありますが、後々のイベントがおかしくなります。
エロゲで言うなら第一分岐です。
あと出演予定天使、神様、精霊、悪魔は大まかなところは決まっていますが、
こういうの出してほしいとかあったら極力がんばりますのでいってください。
143名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 09:13:23 ID:HcOQBfle

面白いし期待してる。

が…キャラコメはちと痛々しいかなw
144名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 10:11:36 ID:+/T7sHTM
いや、このくらいのキャラコメならましな方だろ。
作者と登場人物のキャラコメは桁外れに痛い。
あとがきならまだしも日記とか他人の小説に対する感想レスでのキャラコメなんて見ちゃった日には本気で頭痛がするね。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 10:24:56 ID:9k8jY6TY
>>142
乙です。
だけど>>143の言う通り、キャラコメは止めてほしい。

>>144
確かにそれと比較したら『マシ』だろうけど、痛々しいことには変わりはない。
146名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 10:56:54 ID:GQgGdNne
>>144
最底辺と比べるなんて、なんか間違ってるだろ。
147名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 11:38:19 ID:dsvU1e6l
ここは一つポケモン風に毎回俳句を読んでみたらどうだ
148名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 12:55:57 ID:22hw8SoO
「選択肢」もあんまり多用していじり過ぎると痛いけどな。主人公の言動に一貫性が無くなる危険性がある。
主人公の人格が主人公に与えられた人格ではなく作者の都合になる=
主人公の人格がめちゃくちゃになる=感情移入がしづらくなるからそこらへんは良く考えて欲しかった。
特に自分で選択肢作っておいてそれに対しなんらかの評価を下すのはちょっと痛い。
まあ、"選択肢は神様が出していて、選択肢により救世主の行動をコントロールしている"とか裏設定でもだせば
選択肢多用も"設定の範囲内"となりおかしくならんですむのだが、書き始まってから設定変えると
小説自体がむちゃくちゃになる危険性がでるからなぁ。



_| ̄|○<長々とすまん、細かいところが気になる性分なんだ。
       小説自体は面白いからじゃんじゃん書いてくれ
149名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 13:04:56 ID:1IpiFNMq
選択肢とキャラコメ以外はかなりいいとおもう。がんばってくれ。
150名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 15:08:42 ID:crSN8VAZ
「現界スル」という型月用語は勘弁
151リジー ◆UnHgHejTyo :2006/10/26(木) 15:54:21 ID:9oPabxJk
飛び道具続編です。今回、いろいろはっちゃけてます。では投下〜
152飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 15:55:08 ID:9oPabxJk
朝。爽やかな朝。うん、今日もとっても清々しいなぁ一日頑張ろう!
『マスター、現実逃避は如何なものかと』
レベ。しょうがないだろう?しょうがないんだよ!だってさ?だってさぁ!?
『まずは現実に目を向けてください』
オーケーわかった目を向けよう。目覚めると、シェディと麗文ともう一人知らない少女が裸でオレと一緒に寝ていました。あ、良く見ると三人とも股から白いモノが垂れてます。どう見てもオレの精液です本当n(ry
誰か。状況説明プリーズ。
一体何さッ!何があったのさッ!アンタ、いったいアノコのなんなのさ!っていうか昨日の昼飯辺りから記憶が無いんですが!?
『残念ながら今回は私はお役にたてないかと。マスターと同様に私の記憶データが消失しておりますので』
なんですとぉっ!?レベ君、一体なんで記憶が吹っ飛んでいるのかわかるかね?
『アルコールの過剰摂取ですね』
……へ?
『私は基本的にマスターとリンクしていますので、アルコールなど体内を隈なく廻る物質などによって機能障害が起こることになります。さらにそれらの物質に対する耐久度もマスターと変わりません』
……つまり?
『私も酔っ払って何も覚えていません』
解決になってねえぇぇぇ!!
『おそらく原因は昨日の昼食時にシェディ様から薦められた飲料ですね』
そういえば何か薦められて、それを飲んだ記憶はあるが。
「…おい、シェディ!起きろ、起きなさい!」
「んぅ…ふぁ…シンヤ、もう子宮は君ので一杯で入らないぞ…?」
「うべぁっ!?朝っぱらから何を言ってくれますかこの人は!いやそれどころじゃなくいったいこれは何が起こったの!?」
「…うふふ、昨日は、激しかったぞ…?」
「むぐぅっ!?そんな頬赤らめて目を潤ませて色っぽい吐息を吐きながら言っても今は誤魔化されんぞ!今日一日延々喘がさせられる覚悟出来たら白状なさい!」
「うむ、昨日はな―――」
即答ですか!
153飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 15:55:38 ID:9oPabxJk
〜〜しばし時は遡り〜〜
「ファリャン、少し協力してほしいことがあるのだが」
「………?」
相変わらずファリャンは無口だ。ただ、その放っている雰囲気で丸わかりなのだが。
「シンヤにお酒を飲ませてみようと思うのだが」
「………?」
どうやら実行する意味がわからないらしい。
「ふふふ、シンヤがお酒に酔ったらどんな風になるか見たくてな。可愛くなるのも良し、眠ってしまうならその寝顔を観察するのも良し、ちょっと乱暴になるなら…な?」
ファリャンの顔が赤くなっている。ふふふ、想像してしまったか?
「……老酒持ってくる」
「物分りが早くて助かる。ご褒美にハグしてあげよう」
ファリャンの体がふにゃっと脱力している。私のハグはかなりお気に入りらしい。ふふふ、私もファリャンは妹みたいで嫌いではない。さて、作戦、開始っ!
154飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 15:56:16 ID:9oPabxJk
「あ〜、腹減った〜。シェディ、昼飯何?」
鍛錬を終えた信也さんと一緒に家の中へ。今日の鍛錬は近接格闘戦を重点的にやって…ぁぅ、抱き締められたのを思い出す…顔、赤いかも…
「今日の昼食は中華風に作ってみた。確か四川料理、といったかな。レシピがあったからためしに作ってみたのだよ」
シェディさんがちらりとこちらに目をくれる。どうやら作戦通り、激辛料理を作ってくれたようだ。あまりの辛さに水を求めたところで、秘伝の酒精の高い老酒を渡し飲ませる。
……信也さん、酔ったらどういう風になるんだろ…
「お、辛そうだけど美味そうだな。いっただきま〜す」
「…頂きます」
「召し上がれ」
お酒に弱そうだから、すぐに寝てしまうのだろうか?そ、それとも、や、やっぱりちょっと乱暴になって二人を…ぁぅ、恥ずかしい…そんなことを考えながら私は目の前にある料理を口にした。
『っ!!!!!!!!11!!1!!!』
口にした瞬間、舌の上に天上にいるかのようなの美味しさが広がり、それにわずかに遅れて灼熱地獄が広がった。
「ひふっ!ひふふぉふへっ!」
「………ふぉひふ…」
シェディさんから信也さんに杯が手渡される。信也さんがそれを半分ほど飲み干して卓に置く。私はそれを一瞬で掠め取って残り半分を飲み干した。
155飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 15:58:43 ID:9oPabxJk
…少し大変なことになってしまったかもしれない。余程辛かったのか、ファリャンがシンヤに渡された老酒を半分飲んでしまった。そして…
「うふ、うふふふふふふふ」
「あははははははは、はーっははははは」
酔っ払いが二人出来上がってしまった。むぅ、こうなればレベにも頼ろうか。
「レベ、聞こえているか」
『はい、シェディ様、何の御用でしょう?』
む、素面のようだ。ならば今のシンヤがどんな風に興奮しているのか聞かねば。
「レベ、今シンヤはどの様な状態になっている?」
『はい、マスターはスーパーアジアで衝撃で大尉でストーカーでトカゲネジラーなのですす』
……もしかして。
『ロイエンタールはオメガで鏢でアンデルセンでホル・ホースで、意外なところでドラキュラなのです』
…口調はいつもと変わらないが言っていることが支離滅裂だ。まさかレベも酔っていようとは…
いっそのこと、私も酔ってしまおうか。そう思って老酒の入った瓶を見た時。
「…?ないぞ?」
老酒は無くなっていた。ふと嫌な予感がして二人の方を見てみれば。
「……いない」
『一文字はニオンでMr.3でシローで556なのです』
響いたレベの声がなんだか侘しかった。
156飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:00:09 ID:9oPabxJk
拙者はすず。忍でござる。歳は数えで十三でござる。里長である父上よりつらい修行を受け、里で一番の忍になったでござるが、どうやら強くなりすぎてしまったようでござる。時は泰平の江戸。今更忍の技などほとんど役に立たないでござる。
ある日、『お主より強い男に嫁ぎ、さらなる強き子を作れ』と言われ、かれこれもう二年。全国を旅して回ったものの、拙者より強い殿方はいなかったでござる。途方にくれていたある日、あの妙な男が現れたでござるよ。
『ボクが君を倒してあげるよいつかきっとね!』
と言ったものだからついていったのでござるが、全然弱っちかったでござる。まぁ、今まで手合わせした中では確かに一番強かったでござるが、まだまだでござった。しかし住む場所も食べるものも着るものもここには揃っているので相変わらずここにいるのでござるが。
それにたくさん友達もできたでござる。里にいた時は修行ばっかで友達を作る暇もなかったでござるから、来てよかったでござる。
む?あれに見えるは華涼殿でござるな。しかし横にいる殿方は一体誰でござろう?
「えへ、うふふふふふー」
「あっはははははははー」
…なんか笑いながら近づいてくるでござるよ。そこはかとなく恐いでござる。
「ふぁ、華涼殿?一体何の用でござるかな?それと、横の殿方は誰でござるか?」
「す〜ず〜、のむ〜」
「のめ〜」
…酒の匂いがするでござるよ。お二方とも酔っておられるでござるか?それと華涼殿のこの変わりようは…寡黙な方と思っていたのでござるが。
「華涼殿、横の殿方はだ」
「すず〜、のむ〜」
「のめ〜」
「だか」
「のむ〜」
「のめ〜」
「だ」
「のむ〜」
「のめ〜」
ぷちっ
「ええい!話を聞くでござる!」
「………ふぇ」
はうぅっ!?ふぁ、華涼殿が泣きそうにっ!?
「ふぇ〜ん、すずがいじめた〜」
「いじめた〜」
「あああああ、な、泣かないで欲しいでござるよ華涼殿!」
「びえええぇぇぇ」
「わ、わかったでござる。飲む、飲むでござるからっ!」
ぴたっ
「えへへ〜、すず、のむ〜」
「のめ〜」
…なんかもうヤでござるよ、この酔っ払い共。
157飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:00:43 ID:9oPabxJk
今現在、シンヤとファリャンは新しい客を連れて家へと戻ってきている。スズは私にとっても友人なのだが。
「れべものんでるか〜」
『はい、マスターは伍長で司令でメガトロンです』
「のむのものめ〜」
「うわはははははは」
「せっしゃはぁ、せっしゃは〜」
「ないちゃだめ。のむ〜」
「のめ〜」
「んぐっ、んぐっ、んぐ、ぷはぁああああぁぁぁっ、ちちうえのばか〜」
『黄金の翼のキルヒアイスはギムで脳噛でシュウでエビルでベルイマンで青葉でメルレインなのです』
…一人だけ素面というのはこんなにもつらいことなのか。
「れべ〜、よってるか〜」
『ゲッタービーム』
「そぉかまだまだかうはははははははは」
『シャインスパーク』
「だったらもっとのむぞあははははははは」
『ストナーサンシャイン』
「しんやさ〜ん」
『オープンゲット』
「おぉうりぃうぇんものむか〜」
『パイルダーオン』
「のむ〜」
『この間合いもらった』
「ん〜、ちゅう〜」
あっ、ファリャンが口移しで!ず、ずるいぞファリャン!ええい、こうなったら私も…!
『マッハスペシャル』
「シ、シンヤ、私も」
「すずものめ〜」
『パイルフォーメーション』
「せっしゃは〜、んんっ、んぅ〜、ちゅう〜」
あ、ああっ!ス、スズまでずるい!
『分身殺法ゴッドシャドー』
「ぷはぁっ、おいしかったか〜?」
「うぅ〜、おさけ〜、もっとのむでござるよ〜」
「わかった〜、ちゅう〜」
『ゴッドラムー』
「シ、シンヤぁ、わ、私にも」
「あ、おさけきれた〜」
「………」
『ヘル・アンド・ヘヴン』
しくしくしくしく…
158飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:02:14 ID:9oPabxJk
せっしゃはかなしいでござる。なんでちちうえはせっしゃをさとからだしたでござるか。おかげでぜんこくほうろうなんていうめにあったでござる。もうやけざけでござる。もっとのむでござる。
「う〜、おさけない」
『パーフェクトだウォルター』
むむ?もうないでござるか?なっとくいかないでござる。せっしゃはもっとのみたいでござる。
「おさけ〜、おさけはござらぬか〜」
「すず〜、もうおさけな〜い」
むぅ。ふぁりゃんどのがいうならしかたないでござる。はて?なんだかからだがあついでござる。むぅ、あつくてたまらないでござる。ええい、ふくなどじゃまでござる。
「むむ、あついでござる。ぬぐでござるよ」
「なっ!?ちょ、ちょっと待たないかスズ!」
『その幻想をぶち殺す』
む、しぇでぃどのでござるな。でもあついでござるよ。
「そんなことをいってもあついでござるよ」
「だからってシンヤの前でっ…!ファリャン!君も何か…!」
「うぅ〜、あついの。でもしんやさんとくっつきたいからくっつくの」
「そうか〜あついのか〜くっつくのか〜」
『君は少し強くなった』
ほら、ふぁりゃんどのもふくをぬいでいるでござる。むむ、でもしんやどのにくっついているのはきもちよさそうでござるな。せっしゃもくっつくでござる。
「あ〜っ!ふ、二人ともずるいぞ!」
しぇでぃどのがなにかさけんでるでござる。む、なんかははうえにだっこされてるみたいでいいここちでござる。からだがぽかぽかするでござる。
「しぇでぃ〜、しぇでぃもくっつく〜?」
「……信じていたぞシンヤぁっ!」
『ブラスターボルテッカ』
159飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:03:10 ID:9oPabxJk
いましんやさんにはだかでくっついてる。む〜、しんやさんもはだかになってほしい。
「しんやさん、ぬいで」
「わかった〜」
いったらぬいでくれた。うれしい。やっぱりしんやさんのことだいすき。あ、しぇでぃさんもはだかでしんやさんにくっついてる。わたしもしんやさんとくっつくの。でもしぇでぃさんともくっつきたいからしぇでぃさんともくっつくの。
「しぇでぃさんともくっつく〜」
「わ、ファリャンっ!?ちょ、そこはダメ、あ、やんっ!」
しぇでぃさんはちくびがよわいの。だからちゅうちゅうすう。おっぱいはまだでないのかなぁ。うふふ、えっちなきぶんになっちゃった。
あれれ?すずもかおがあかいよ?いっしょにしたいの?
あ、しんやさんのもおおきくなってる。しんやさんもこうふんしてるんだ。うれしいな。
「しんやさん、わたしとしぇでぃさんとえっちしたい?」
「ああ、すごいしたいぞ」
えへへ、やっぱりうれしいな。だってわたしたちにこうふんしてくれたんだもの。
「じゃあ、いいよ。わたしもしんやさんとえっちしたい」
160飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:03:43 ID:9oPabxJk
改めて思う。酒の力とは恐ろしい。普段恥ずかしがってこういうことになると顔が真っ赤になりっぱなしのファリャンが自分から誘うとは。今も別の理由で顔が赤いが。だが、それにしても。
………うん、元気だ。よ、予想とは違ったがこれはこれで…
「しぇでぃ〜」
「なんだシン…ふわっ!?やっ、んぅ、ひぁっ」
「しぇでぃさ〜ん」
ちょ、ちょっと待ってくれ!ふ、二人がかりなんて卑怯…ひぁああっ!?
「や、だめっ、二人とも乳首かんじゃっ!?」
「…なんだかきもちよさそうでござる。せっしゃもしたいでござる」
「やっ、スズ!?だめ、ぅぁ、し、シンヤもそんなとこを舐めちゃダメだぁっ!?ひうぅっ!?ち、乳首とクリトリスを同時に攻めないでくれぇっ!か、感じすぎ、ひゃうぅぅっ!?」
んああぁぁぁああっ!?三人とも酔ってるから愛撫が乱暴で、でも三箇所同時に吸われてぇっ!?
「ん…しぇでぃさん、もっとかんじて?」
「だめ、だめだ、おかしくなるぅ、んぁ、んき、あ、あはぁっ!?」
その声と共に、三箇所がいっそう強く吸われて。私の目の前は白くなった。
161飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:04:22 ID:9oPabxJk
「あ…は…んぁ…」
しぇでぃどのがぴくぴくとしてるでござる。なんでござろう?なんだかおなかがあついでござるよ。でも、なんだかあつくてもどかしいかんじでござる。
「ふぁりゃんどの〜、せっしゃなんだかおなかがあつくてもどかしいでござるよ〜。せっしゃはびょうきでござろうか〜?」
「すずもからだがあついの?だったらこうすればいいの」
ふぁりゃんどのがむねにすいついてきたでござる。なんだがくすぐったいでござるよ〜。
「うひゃっ!?」
ふぁりゃんどのがせっしゃのおとがいにふれたでござる。そこはだめでござるよ。
「ふぁりゃんどの、そこ、ひぁ、だめでござる、ん、きたないでござるよ」
「だめだよ?からだがあついならね、ここをこうしなきゃだめなの」
「でも…ひゃっ!?」
なんだがむずがゆいような、へんなかんじがするでござる。なんだがだんだんあたまがぽぉ〜っとしてくるでござるよ。
「しぇでぃ、いれるぞ?」
「ん…あぁ、きて、欲しい。っん、んくぅ、ふぁっ」
?なんだかしぇでぃどのとしんやどのがへんでござる。あれはなんでござろう?
「ふぁっ、ふぁりゃんどの、ふたりがしているのはいったいなんでござるか?」
「あれはね、このからだがあついのをもっとあつくさせるの。とってもきもちがいいの」
「きもち、いい…でござるか?」
「うん、だから、しぇでぃさんおわったらすずのばんだよ?でも、からだをもっとあつくするためにこれはじゅんびなの」
「んゃっ、これが、んみゅ、じゅんびでござるか?」
「そうなの。だから、はずかしがっちゃだめ」
「ふぁっ、わかったでござる」
そういってふぁりゃんどのはおとがいをなめてきたでござる。はずかしがったけど、はずかしがっちゃだめといわれたからがまんでござる。それに、それはなんだかびりびりきて、からだがとおくにいってしまいそうで…これがきもちいいということでござろうか?
「んんぅ、ふぁりゃ、どの、なんだか、せっしゃ、へんでござる…」
「すず、いっちゃいそうなの?」
「?いっちゃうとはなんでござるか?」
「あのね、あたまのなかがしろくなって、からだがどっかにいってしまいそうなかんじをいくっていうの」
「んん…だったら、せっしゃ、いっちゃいそうでござる…」
なんだか、きもちいいでござる。
「うん、いっぱいいっていいんだよ、すず」
「っぁ、ふぁりゃんどのぉ…」
ふぁりゃんどのはせっしゃを『いっちゃう』にしちゃうのでござる。なんだか、こしがかってに、うごいて…
「ふぁっ、ああああぁっ!?」
あ…あたま…しろくて…あ…ふあぁぁぁ…
「ああああぁぁっ!?子宮に、子宮に射精てるっ」
あ…しぇでぃどのも『いっちゃう』になったようでござる…しぇでぃどのとせっしゃの『いっちゃう』はどうちがうのでござろう…?
「しんやさんとするのはね、いまのよりもっときもちいいの」
「いまの『いっちゃう』より、きもちいいでござるか…?」
「うん。さいしょいたいけど、すごくきもちよくなるの」
さっきより、もっと…ほしいでござる。その『いっちゃう』、すごくほしくなってしまったでござる。
「しんやどの…せっしゃも『いっちゃう』がほしいでござる」
「しんやさん、すずのはじめて、もらってあげて?」
さっきいじょうの『いっちゃう』、なんだか、とてもたのしみでござる。
162飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:05:16 ID:9oPabxJk
「シン、ヤ、激し、もっと、ゆっくりしてぇっ!」
今、マスターの下でシェディ様が喘いでいる。どうやら性交渉の真っ最中のようだ。向こう側では、華涼様と次のターゲットであったすず様が睦みあっている。
「しぇでぃっ、きもちいい、よっ!も、とまんない!」
マスターの血中からアルコールが検出される。この分では私本体もアルコールの影響を受けているはずだ。今この私は幻、夢のようなもの。いくらここでデータを記録しても、私本体はその記録を覚えていることができない。
「はっ、シンヤっ、私、わたしもうっ」
「おれ、も、いくっ」
ドピュッ、ドピュルッ、ドドピュッ
「ああああぁぁっ!?子宮に、子宮に射精てるっ」
「うぁっ、あぁっ」
マスターがシェディ様の胎内に精子を送り込む。すごく濃い精子だ。
―――回路CDSF190Gにノイズ発生―――
?このノイズはなんだろう?マスターがシェディ様に精子を送り込んだのと同時に生まれたノイズ。
関連性チェック、該当なし。このノイズはいったいなんだというのだろう?
―――まぁ、いい。どうせ、ノイズは許容範囲内、それに私の方はこのことなど綺麗に忘れてしまうだろう。ならば、気にしないでいい。私は只見ているだけしかできないのだから、
―――回路CDSF190Gにノイズ発生―――
163飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:06:00 ID:9oPabxJk
しぇでぃどのはあらいいきをついているでござる。かおはあかくて、なんだかこうこつしているでござる。
「いいか?」
はじめはいたいそうだから、ちょっとどきどきでござるが、せっしゃはしんやどのにむかってうなずいたでござる。
「ん、ぜったい、しあわせにするから」
そういって、しんやどののものがせっしゃのなかに―――
164飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:07:02 ID:9oPabxJk
ぶちっ
何か破るような感触と、それに伴った激痛で、一気に酔いが醒めて―――
「痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!?痛いでござるぅっ!」
激痛。里で受けたどんな修行よりも痛いでござるっ!拙者は暴れ―――
「ひぎぃっ!?」
体が動いた瞬間、またとんでもない激痛がしたでござる。
「いぎっ、ぎぁ、いぃっ!?」
でも、動かないでも痛いでござるよっ!
「すず、おちついて。まだ、うごかないで、ね?」
「華涼、殿?」
「まだ、いたいだけだろうけど、おれもまぎらわせるの、てつだうから」
「信、也、殿?」
二人は拙者の胸を撫でたり、揉んだり、身体を触ったりしてきたでござる。
「くっ…は…」
なんだかくすぐったいでござる。でも相変わらず物凄く痛いでござる。だけど、一番最初と比べたら少しマシになってきたでござる。
「あとはね、ここをすこしいじるの」
「華涼殿…?ひうぅうぅっ!?」
い、今びりって、なんかきたでござるっ!
「な、なにを…!きひぃっ!?」
「あのね、おまめさんをすこしいじっているの。すず、びんかんだからここいじれば、すこしはきもちいいよね?」
ち…が…びりびりきすぎでござるっ!い、痛いのにぃっ!すごい痛いのにっ!?
「すず、きもちいい?」
「い、た、でも、びり、びりびりくるでござるぅっ!」
「きもちいいんだね…よかった♪」
ぐりっ
「うひいぃぃぃぃっ!?」
だめ、だめでござるぅっ!いた、ひうぅぅっ!?
「すず、もうびちょびちょだぞ?」
「びちょびちょ?な、なんでござ、きゃひぃっ!?」
やっ、う、動かないでほしいでござるぅっ!?ひっ、駄目でござる、『お豆さん』を弄らないでほしいでござるぅっ!
「いひっ、ひゃいぃぃっ!ら、らめ、らめでっ!いきいぃぃっ!?」
動いて、痛くて、白くてぇっ!?拙者、どうなったでござるかぁっ。
「すず、きもちいい?」
きもち、いい?拙者、きもちいいのでござるか?痛いのに白くて、拙者、拙者ぁっ!
「き、きもちいいっ!痛い、の、けど、きもちいいでござるっ!」
「うふ、うふふふー」
「す、ず、おれ、もうっ!」
びゅるぅっ!びゅるるっ!びゅうっ!
「あ、つっ?お腹、熱いでござるぅっ」
「くっ…っは、はぁ、はぁ…」
「しんやさん、つぎ、わたしだよ」
この後、ぐったりしていたシェディ殿が起きてきて、三人順番でお腹の中に熱いのを出されたでござる。拙者はもう駄目ってぐったりしてるのに、信也殿は何度も何度も拙者のお腹に熱いのを出してきたでござる。
おかげで何度もすごい『いっちゃう』になっちゃったでござる。拙者、信也殿無しではもう生きていけないでござるよ。
165飛び道具の惑星 すずの場合:2006/10/26(木) 16:07:38 ID:9oPabxJk
途中で起きだしてきた麗文(オレとレベと同じく、酒を飲んだ後の記憶が無いそうだが)とすずという少女の補足があり、結局。
「そ、それでは拙者と信也殿は夫婦の『契り』を交わしたということでござるか?」
「そうだ。だがシンヤは欲張りで、この後も何人も妻が増えていくがな?」
「………」
じ、ジト目をされても何も言い返せない…だって事実だし…
「で、でも拙者、ま、また信也殿と契れるならそれでもいいでござるよ。せ、拙者、もう信也殿無しでは…」
「………(妬)」
麗文、可愛らしくぽかぽか殴ってくんじゃねぇよ可愛すぎて襲いたくなるじゃねぇか。
『…ありえません』
…レベは何かショックを受けている。ま、まぁ、うん、その、あれだ。
…今はそっとしておこう…
でも数えで十三歳、ということは…いや、やめよう。聞こえない。き〜こ〜え〜な〜い〜っ!
「そ、その、ふ、不束者でござるが、よろしくお願いするでござる」
「え、えと、初めは無理矢理だったけど、幸せにするから…こっちこそとろしく」
と、いうわけで。今日から正式に、女の子が一人増えたのでした。ちゃんちゃん。
「………(妬)」
ぽかぽかぽか
あ〜、麗文!だからもう嫉妬の仕方が可愛らしすぎるぞチクショー!
166飛び道具の惑星 次回の人は〜?:2006/10/26(木) 16:08:22 ID:9oPabxJk
…今回のことは、出来れば記憶層に残しておきたくはない出来事だ…マスターの影響なのだろうか?どうであれ、結果は一歩マスターの夢に近づいたのだから良しとしたい。そう、良しとしておきたい…次回の相手は見敵必殺…なのだがある意味楽勝かもしれない…
射程距離=A
威力=S
命中=S
連射・速射=E
近接=E
能力は高いのだが、それ以外が問題あり。
…何にせよ私はマスターのサポートが役目なのだ…
167名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 16:11:44 ID:20iPmFnp
乙。リアルタイムで遭遇しました

ショットガンでも使うのかな?
168名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 16:12:55 ID:dv7YQE0Z
相変わらずのGJ

おざなりな感想なのは
リアルタイム投下遭遇IN会社のトイレ
の悲しさ
169リジー ◆UnHgHejTyo :2006/10/26(木) 16:14:43 ID:9oPabxJk
はっはっは、飛び道具が出てこない。いや、一度こんなおちゃらけ書いてみたかったのですよ。だからすずの方も重い設定はまったくありません。ええ。
さらに今回はネタ多し。レベの口走ったネタが全てわかった人がいるだろうか?

>>88氏、アカ・ソ・ノモノ氏
願え。皆願え。あきれ返るほどの願いの果てに電波は降ってくる。イェル…げふんげふん、毒電波は送られてくる!

と、いうわけで。それではまた次回〜
170名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 17:24:24 ID:gHPjTdlz
GJ!!!
ただ酔ってるのを表現したいのはわかるけど
ひらがなばかりで少し読みにくい・・・
171名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 18:43:24 ID:WchPD+3l
レベの台詞にさりげなく銀英伝やらヘルシングやらのキャラ名が出ているのに笑ったw
172名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 18:53:11 ID:VpoEP7a3
とりあえずリジー氏GJ!
こういうテンションに任せたような作品は好きなんで、嬉しい限りです。
でも確かに平仮名のみは読みにくい気が……。
173名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 19:13:19 ID:HSE7bY0D
リジー氏、GJ!!
戦ってないけれどこれはこれで。
彼女の戦闘能力がさっぱり解らなかったけれど。

「ボルテッカ」、久し振りに見た言葉です。懐かしい……。
「黄金の翼のキルヒアイス」、あの時だけ声が違ったのですよね。さり気なく「脳噛」とか入ってるし。
174名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 19:25:02 ID:9k8jY6TY
前々回ぐらいの電気ネズミネタといい今回のメガトロンネタといい、明らかにリジー氏が今yahoo動画で無料配信されているフルCGロボットアニメにはまっている件。
175名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 20:12:26 ID:Ls+/HXxf
イボンコぺッタンコと申したか
176リジー ◆UnHgHejTyo :2006/10/27(金) 00:01:25 ID:9oPabxJk
ネタばらし
『はい、マスターはスーパーアジアで…』
ご存知秋元羊助大先生。ちなみに『マスター』と『スーパーアジア』は二つとも師匠のことを指しております。
私はこの人が演じるキャラが大好きです。特に師匠とかっ、衝撃のセルバンテスとかっ、シュナイダー大尉とかっ!ちなみにトカゲネジラーとは『電磁戦隊メガレンジャー』にて登場した敵役にございます。ていうか知ってる人いんのか?
やっぱり師匠が一等好き。
『ロイエンタールは…』
強力若本こと若本則夫氏。この人の声も好き。ちなみにオメガとはテッカマンオメガで鏢は『うしおととら』、ドラキュラはPSソフト悪魔城ドラキュラX月下の夜想曲から。テッカマンネタはここから既に出ていたり。
『一文字は…』
1、2、3、4、5でいってみた檜山修之氏。一文字はジャスティス学園の一文字伐より。ニオンはゲッターの真対ネオ。
『はい、マスターは伍長で…』
は〜いアンデルセン(OVA)が出たならこっちも出さねばなるまい中田譲治氏。『マスター』とはアルカード、『伍長』はギロロ、司令はラーゼフォンより功刀司令、メガトロンはメガトロンでもギャラクシーフォースのマスターメガトロンでした。
『黄金の翼のキルヒアイスは…』
これは難関かもしれない。子安武人氏。何気に田中芳樹作品二つ出てますな。シュウはシュウ・シラカワ、エビルはテッカマンエビル、ベルイマンはGガン脇役、青葉はエヴァのロンゲオペレーター。メルレインは十六翼将の一人と言えば。
『ゲッタービーム』〜『ブラスターボルテッカ』
わかりにくいのは『この間合いもらった』くらい?元ネタ闘将ダイモス。他は有名なものばっかなので解説なし。

と、こんなもの?思いのほかゲッターとHellsing、テッカマンブレードが多いのは好きなせい。Gガンも大好き
177設定だけ:2006/10/27(金) 00:09:22 ID:NmhxQaMT
1999年某月某日 
宇宙からウィルスが隕石に乗って地球に漂着。そのウィルスで人類の大半が死滅。
隕石が落ちた日、主人公は姉、妹と異性の幼馴染で青木ヶ原を散策していた。
主人公達は妙な霧に巻かれウィルスが沈静化した後の時代にタイムスリップ。
未来の世界はウィルスを克服した獣人化した新人類(ウィルスの影響で男は極めて少ない)が闊歩する世界だった。
ってのはどう?
178ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:09:24 ID:qnD+F6iO
すいません。規制に引っかかってしまったみたいで。
>>24
はい、それでお願いします。
ハードボイルドでハーレムというのは、どうだろうかと思って投稿してみました。
179ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:18:11 ID:qnD+F6iO
指腹で円を描くように肛襞を揉み込む。圭子が頬に赤みを差しながら、硬く尖った男根に指先を絡ませた。
自分の身体と同じ、氷のように冷たい指先だ。冷たい──辣は自嘲した。
そっと顔を離した。唾液で濡れたふたりの唇がキラキラと輝いている。激しい高ぶりに、圭子の膝が震えた。
「冷たい指だ」
「あたしの指はいつも冷たいって言われるの。だけど、あなたのここは凄く熱いのね……」
秘肉から湧き出る欲情の雫が、圭子の白い太股をつうっと伝いこぼれていく。
辣の薄い胸板に頬をすり寄せ、圭子は体温と感触を味わった。若者の芳香が、淫蕩な女の性を揺さぶる。
圭子はつらい眩暈がした。身体がくず折れてしまいそうだ。血が沸騰し、細胞の一つ一つが若者の肉体を欲した。

ゆっくりとアヌスに指を挿入した。第一関節ほど飲み込んだ圭子のアヌスが、ピクピクと収斂する。
「ああ……」
小さく喘ぎながら、圭子は辣の薄い乳首を小鳥のように唇でついばんだ。舌腹で胸の周りを回遊する。
巧みな口唇愛撫に、鳥肌が立つような鋭い快感が、辣の背筋を走り抜けた。
男根の先端からは、すでに透明な樹液の露が溢れていた。
「ねえ、お尻にいれて……あなたのペニスをあたしのお尻にちょうだい……」

指を引き抜くと、辣は耳朶に熱い吐息をふきかけながら、淫蕩な女の血をくすぐるかのように、甘く静かに囁いた。
「いいだろう。後ろに向いて尻を突き出しな……」
圭子は後ろを向いて前屈みの姿勢を取ると、辣に双臀を突き出した。シミ一つ無い、淡雪のような綺麗な肌だ。
脂の乗った尻肉をがっしりと鷲掴みにすると、尻房を割り開いた。
菫色の肛門と真っ赤な秘所が辣の目前に曝け出される。卑猥な光景だ。
「中々淫らな色合いだな。オマ○コがぱっくりと口を開いて涎を垂らしてるぞ」
「いや……言わないで……」

羞恥と期待に身体が疼き、圭子の淫裂からはさらに大量のねっとりとした蜜液が分泌された。
こぼれた蜜液が、床に小さな水溜りを作った。形の良い眉根をひそませ、圭子が激しい羞恥に耐える。
熱を孕んだ白桃のような尻肉から漂う淫らな雌の匂いが、辣の鼻腔をくすぐった。
激しい高揚に、圭子の肌が鮮紅色へと変わっていく。辣は最初からアヌスを責め立てた。
舌で襞の部分を丹念に舐めしゃぶってやる。
排泄臭とは異なるが、籠もった汗に混ざったアヌス特有の生々しい秘めやかな臭気と味がした。
「んくぅッ、お、お尻が、お尻の穴が感じるの……はうぅッ」
「美人でもやっぱりここは匂うな。そんなにケツの穴を舐められるのがいいのかい?」
鋭く尖らせた舌先でアヌスを蹂躙しながら、辣はサディスティックな快感を、わずかながら感じていた。
「いい……いいの……お願いだからもっと舐めて……ッ」
荒々しくアヌスをこじあけ、狭隘な穴の内部を舐め回す。括約筋が辣の舌を強く噛んだ。
舌による肛門愛撫を切り上げると、辣は立ち上がった。汗ばんだ白い尻房に一発、平手を食らわす。
180ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:19:03 ID:qnD+F6iO

「これくらいほぐれれば充分だろう。さあ、いくぞ」
臀部の割れ目に亀頭を押し付け、唾液まみれの肛孔に狙いを定めた。圭子の尻肌がぞくりと粟立つ。
「ああ……きて……」
ゆっくりと息を吐きながら、圭子は括約筋を緩め、アヌスを開いた。硬くなった男根を根元まで貫入させた。
「うあぁぁッ、くうぅ……ッ」
直腸内が圧迫される感覚に、毛穴から脂汗を滲ませながら、圭子が身震いした。
アナルセックスは未だに多少の苦痛を伴うも、それでも快感の方が遥かに勝った。
肛門を男根で拡張される息苦しさに、圭子はゆっくりと息を吐いて耐える。

アヌス粘膜を傷つけないようにゆるやかに、腰を前後させた。狭窄な部分だ。さすがにきつい。
灼熱と化した男根に直腸内部が反応し、腸液を分泌しながら蠢動した。アヌスが根元を痛いくらいに締め付けてくる。
広がりきった肛門を、男根で擦られる刺激に、圭子は声を上擦らせた。その声が、男根をさらに充血させる。
「ひぃッ、ああ、太くなってきた……素敵よ……あなたのペニス……ッ──とっても素敵だわぁ……ッッ」

腸壁に亀頭を包み込まれる感触が、たまらない喜悦を辣に与えた。アヌスを抉る動きが激しさを増していく。
アヌスを穿ちながら、辣は白い背中と尻に浮かんだ汗をすくって舐めた。
亀頭の雁首が、肛門の入り口で引っかかった瞬間、力強く穿つ。
「こ、こんなの初めてよ……ッ、こんなに感じるなんて……あうあうぅぅッ」
被虐の陶酔に翻弄されながら、豊かな裸身をくねらせて圭子は啼いた。目尻から流れ出でるのは随喜の涙だ。
「出すぞ」
「出してッ、あたしのお尻にあなたのザーメンをぶちまけてッッ」
この美しい若者のザーメンがたまらなくほしかった。腸管にザーメンをぶちまけてほしい──圭子は切に願った。
腸内部で一際膨張した男根が、大量のホワイトリキッドを石つぶてのように放った。
「あああアアぁッ、イクぅッッ!」
激しくうなる生命の奔流が、勢いよく流れ込んだ。圭子の脳内に白い閃光が広がり、脳を灼きつくした。
噴き出すザーメンの圧倒的な感覚に悶えながら、圭子は肛交絶頂に達した。

ベッドの上で腹這いになりながら、キャメルをくゆらせた。
あれからふたりでシャワーを浴びて寝室のベッドでもう一度、セックスをした。圭子の愛撫は他のどんな女よりも巧みだった。
蟻の門渡り、肛門、睾丸、裏筋の四点を舌で激しく口唇愛撫する技術は、辣の萎えた男根にすぐさま力を漲らせた。
辣は圭子の口で二度、内部で四度ほど放出した。圭子が竜の刺青を掌で何度も撫で付ける。
「凄い刺青ね……素敵だわ。あそこにも水仙の刺青をしていたわね」
「ただの趣味だ」
乾いた唇に張り付いたタバコを引き剥がした。落ちた。灰がベッドに転がった。
転がった灰を手で払い、タバコをサイドボードの灰皿でもみ消した。
「冷たい背中……まるで死人のように冷え切ってる……あそこは火傷しそうなくらい熱かったのに」
圭子が辣の秀麗な横顔を覗き込んだ。感情の起伏が見られない貌。美しいがどこか無機質だ。
181ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:19:43 ID:qnD+F6iO
辣の黒い眼を眺めながら、なんて哀しい瞳なのだろうと圭子は思った。今まで気づかなかったが、この若者はまだ少年ではないのか。
老人じみた諦観を纏わりつかせているが、本当は自分よりずっと年下なのかもしれない。
辣の眼からは、彼の歩んできた人生の重みが覗えた。それは決して明るい人生ではなかったのだろう。
若者の暗い過去──胸が切なくなる。抱きしめてやりたかった。

「ねえ、あなた本当はいくつなの?」
「忘れた」
「自分の歳を忘れたの?」
「そうだ」
口元を歪ませ、微笑みながら圭子は言った。それは母親が赤ん坊に向ける笑みに近かった。
「格好つけすぎよ」
辣がそっけなく答える。横顔の表情はそのままだ。
「そうか」
「無愛想なのね……ふふ……」
圭子は辣の顔に胸を押し付け、そっと頭を抱きしめた。淫蕩な女ほど、情が深いものだ。母性が強い証拠だ。
女としての本能が発達しているのだろう。辣は意識せずとも、女の本能をくすぐる不思議な色気があった。
男の色気だ。無愛想な癖に、女心を虜にする術に長けている。淫蕩、好色な女ほど辣の色気と性的魅力を見抜く。

圭子の腕に抱かれながら、辣は死んだ幸江の事を考えていた。幸江も情の深い女だった。
ふたりで過ごした狂おしき愛欲の季節。睡眠も食事も取らず、四十八時間ずっと繋がっていた事もあった。
獣のように唸り、法悦を貪りあいながら、ふたりは互いを愛し続けた。幸福だった。これまでの人生の中で一番幸福だった。
──幸江、幸江。
無意識に幸江の名前を頭の中で繰り返していた。辣が生きている理由──ふたりの仇を取る為だ。
仇を討ったらすぐにでも、幸江と隆のいるあの世にいく。それが最善の選択だ。生きていてもしょうがないのだ。
恋人と我が子を失い、刹那的な快楽だけを追い求めて生きてきた。刹那の快楽──あまりにも虚しかった。
復讐だけが辣の生きる因だった。いや、復讐こそがだ。復讐を果たし、残るは刹那のみならば、生きていても意味がない。
望まぬ生ならさっさと断つべきだ。未練がましく生きていて一体、何になるというのか。
殺すも地獄、殺さぬも地獄──同じ地獄なら、殺したほうがいい。冥い澱が、辣の腹の底に沈んでいった。
182ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:21:08 ID:qnD+F6iO
辣は圭子の胸でまどろみそうになった。かぶりを振って眠気を追い出す。
酒が欲しかった。強い酒を胃に流し込んでやりたかった。
「今夜はもう帰るぞ」
圭子が寂しそうな視線を辣に投げかけた。
「もう、いっちゃうの……?お金なら出すから泊まっていってよ……」
「酒が飲みたいんだ。どっかで一杯、引っ掛けたい、それとも飲ませてくれるのか?」
「いいわ。ちょっと待ってて」

リビングルームから圭子がアードモアのボトルとグラスを持ってきた。身を起こし、ボトルを受け取るとキャップをはずした。
グラスに注がず、辣は一気にボトルごと呷った。流し込んだ酒が咽喉と食道を灼いた。胃袋がかあっと熱くなる。
かまわず、一気にウイスキーを飲み干すと口を離した。一息ついて手の甲で口元を拭う。眼球網膜がアルコールで真っ赤に充血した。
「そんなに飲んで大丈夫なの?」
「一本、空にしたくらいじゃそれほど酔わない。安心しろ」
ベッドの上に仰向けになり、両腕を大きく広げて辣は圭子を誘った。股間の黒い原生林から隆起する男根。
「さあ、来なよ」
「ああ……」
圭子は胸に飛び込み、辣にもういちど抱かれた。
183ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/10/27(金) 00:22:49 ID:qnD+F6iO
ハーレム道はシグルイなり。正気にてはハーレムならず。

とりあえず、今回これだけです。もっと早く投稿できるように心がけます。
184リジー ◆UnHgHejTyo :2006/10/27(金) 00:25:01 ID:EooZ4GId
げふ、秋元羊介大先生。へ、変換ミスとはっ!迂闊なりっ!
185名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:30:55 ID:n1Pgz8np
ラックさん、GJ!!

たしかに現代でハーレムといえば、受動的だろうと能動的だろうと行き着くのは正気じゃないですよね。
186名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:38:47 ID:ZiVeGZj1
>>183
ハーレムものでは蔑ろにされがちな濃厚アナルセクロスごっつあんです!

前回の珠美とは膣性交だったのに、今回は前回ラストから尻穴一直線なのは
主人公がいい尻の女が相手だとアナルでしたくなる人なのか、
圭子の尻があまりにアナルセックスしたくなる形だったのか。

もしかしてアナルは今回限りの可能性もありますが
アナル好きとして一縷の望みを抱きつつ次回を楽しみにしております。
187名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:29:31 ID:ZDMFrPsz
なんか良作が投下されまくっている
ハーレム作品のハーレムだ!!
188名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 09:48:11 ID:UtqtnpCR
お嬢様借金メイドもしくは引きこもり居候が日曜日に投下されると信じてます。
あと近々クロス・アクセルも投下されると信じてます。
189名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 13:21:05 ID:LpR3OhHq
期日指定は催促になるからやめろって。
190名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 17:53:31 ID:vUNo59gL
>>184
志村ー!ア「ー」カード!ア「ー」カード!
191名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:39:13 ID:WFM+f1zO
スレ違い気味のレス申し訳ない。

>>176
中田さんは私も好き。彼の演じたサー・カウラー(超新星フラッシュマンの悪役)は、
私の中では『渋いオヤジ悪役』のアーキタイプとして定着してしまいました。
もちろん大教授ビアスも好き。

ちなみにネジレンジャー大好きだから、トカゲネジラーもオッケーですよ。
192名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:23:17 ID:4BAo/7rg
おいおい、ちょっと2、3日来なかっただけでなんでこんなに良作投下されてンだ?

手っ取り早く簡単な感想を。

>偽きゅーせーしゅ氏
熾天使(四大天使)に四大元素を持たせるのは一部のオカルティストがノリでやってるだけで、本来のキリスト教の天使観にはそんな考えは存在しない。ちなみにWikipediaによればラファエルは空気、ウリエルは地と炎、ガブリエルは水らしい。

>リジー氏
シンプルに。
「パーフェクトだリジー(オッパイヴァギナアナルでヒラコーがしきりに「良い声だー」と言っていた中田譲治氏のエロい声で)」
ちなみに子安武人の俺が抱くイメージは猿飛佐助でルーク・バレンタインで「裏で風呂に入ってますが」なのです。

>ラック氏
ごめんなさい。
しっかりエロいのに普通のハードボイルド小説を読む気分で読んでしまい、俺のムスコが反応しようとしません。
エロ小説として読みたいのに何故だ。アレか。文章がカッコ良すぎるからか。
193名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:25:00 ID:4BAo/7rg
あと一つだけ謝罪を。

どうしようも無い野暮天の大馬鹿野郎ゥでごめんなさい。
194名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 13:57:30 ID:OkS0Whr1
とくめー殿、『ネコの王子様』のMOEBIが繋がりませぬ
195とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/10/28(土) 14:09:25 ID:cKgcthWl
あー、サイト構成が変わったんだねー。
追跡成功、修正しましたー
196名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 22:09:21 ID:Pw2vya79
エリーシア更新キター
197名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 12:45:26 ID:a2CCwrkw
ハーレム最っ高ぅ!!!!
198名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 17:41:30 ID:Q6j89Sxe
同意
以下一スレ以上の同意文略
199名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:31:22 ID:paij7U9g
なんか、ぷっつりと流れがとぎれたね。
職人さんの投下をのんびり待ちながら、なんか雑談でもするかい?


最近の漫画で、ハーレムっぽいオススメとか、なんかある?
200名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:54:32 ID:66iLsnZp
それはエロマンガかい?
201名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:35:06 ID:paij7U9g
健全もので。
なんか、触発されてハーレムSS書きたくなるようなものとか、ないかなぁと。
202名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:43:35 ID:r6u1eNqw
つセキレイ
203名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:55:12 ID:paij7U9g
ハーレム者の観点から、簡単な作品解説とハーレム構成員紹介があれば嬉しいのだが。
204名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:18:14 ID:QzJ5owt2
>>203
202じゃないが一応、セキレイの説明を。

作品解説
108人のセキレイと呼ばれる者たちが、それぞれの葦牙(マスターみたいなもの)と
共に戦いを繰り広げる物語。 セキレイが葦牙と契約することを羽化といい、
葦牙はキスすることで、何人でもセキレイを羽化できる。

構成員
結 …No.88のセキレイ。 主に拳で戦う。 巨乳。
草野…No.108のセキレイ。 植物を急成長させて戦う。 ロリ。
松 …No.02のセキレイ。 情報戦オンリー。 引きこもり。
月海…No.09のセキレイ。 水を操って戦う。 ツンデレ。

今のところ、この4人が主人公のセキレイ。 ほとんどのセキレイには既に
葦牙がいるが、まだ数名フリーなのがいるので、これから増えるかも。
現在は特に、No.03の風花(酔っ払い)が羽化するかも。
205前スレ最後の方の人:2006/10/30(月) 00:35:48 ID:j+7a0Xru
ハーレムスレに小ネタを落とすこと三度。
前スレで初めてGJを貰った奴で一本書いたので、投下します。
申し訳ないけれど、エロよりも他のシーンの方が長いです。

半完成済みハーレムで、主人公は恋愛ヘタレの才能有り。
一応は軍記物ですが、深い考証は期待しないで下さい。
後、エロ書きは初めてなので、薄かったらゴメン。

不安になってNGする場合は、ヴァン記、でNGよろしく。
以下30レスほど使います。
206名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 00:37:02 ID:uDRy9LIB
1:1の制約なしの「契約モノ」か。
スレ投稿作にもリンク集掲載作にも、その手のはない…かな?
 玉座は空白だった。
 帝都ヴァネッサの誇る堅城・アシュクラーズ。
 その中央に位置する王不在の謁見の間で、皇族の証である紫のマントを羽織った若い男の声が
荘厳に響き渡る。
「では、エルメリウス准将。君には西方の蛮族共を蹴散らすという任を与える」
 遙かな高みからの命令。
 准将と呼ばれた、玉座よりも二段下の絨毯にひざまずく女性は、躊躇う事もなく、
「承知いたしました。マドラス殿下」
 と、小鳥のさえずるような美声で答えた。
 すると、紫衣の男はその冷え切った瞳でエルメリウスを一瞥し、それから隅で難しい顔をしている
老人に尋ねた。
「そう言えば、南方でちゃちな貴族の反乱があったそうだな?」
「は、数は数百程度との事ですが」
 参謀らしき老人は歳の割にはしっかりした声で答える。
「ふん、屑共が。エルメリウス准将、適当に君の権限で兵士を送れ」
「了解、いたしました」
 そうして再び美声を返したエルメリウス准将は、一礼を済まし、謁見の間を出るのであった。
「数は数百……か。ならば、『ヴァン大尉』が適任か……」
 等と、思案の声を漏らしながら。
208ヴァン記 2/28 世界設定の説明にて:2006/10/30(月) 00:41:43 ID:j+7a0Xru
 時はロズウェル歴876年。
 世界に一つしかないとされる広大な大陸、グランディア。
 その最大の軍事国家であるグランツ帝国は、賢帝ウィルヘルム・マドラス14世の下、各地に点在する
小国家の征伐を繰り返していた。
 グランツ帝国は他の国家が用いていた単独将軍制ーーーたった一人の大将軍が指揮権を統帥して、軍全てを操る
方式ーーーを捨て、全十数階級からなる将官制を使うことにより、戦術の多様性を強め、その軍事力を更に強固な物としていた。
 また、ここ数年で使われ始めた新兵器、鉄槍の独占も戦力強化に拍車を掛けていた。
 従来の盾と同時に持って戦うスピアと違い、鉄槍は完全に盾と一体化した外観を成しており、なおかつその盾自体も
鉄製であった。つまり、鉄槍兵は弩に盾を砕かれる心配なく戦えるのだ。
 最大数の人員と、豊富な指揮官、とどめに強力な新兵器。
 これら全てを併せ持つグランツ帝国に敵う国など、ありはしなかった。
 そしてヴァン・リーヴァイス大尉。
 彼こそは、グランツ帝国においてたった十二しか編成されていない鉄槍兵単独編成部隊の一つ、第八鉄槍
中隊の指揮官であった。
209ヴァン記 3/28 北方遠征・森中行軍中にて:2006/10/30(月) 00:44:46 ID:j+7a0Xru
 鬱蒼と生い茂る草木を先行隊が切り払いながら、私達は道無き道を行軍していた。
 前後に並ぶ歴戦の鉄槍兵達は、みな弱音を吐く事もなく険路を歩き、輜重品を載せた馬車の走る後方からも、
疲れの声は聞こえない。
 姫将軍と名高いエルメリウス准将から直々に命令され、討伐遠征を開始してから早三日。
「全くもって順調、向かう所に敵は無し、と言った所だな」
 兵士の疲労をつぶさに確かめながら、私は独りごちたーーーつもりだったのだが、それを耳聡くも捉えた
隣を歩く副官補佐、イングリッド・ネオバランセ准尉が言葉を返してきた。 
「……順調すぎて怖いぐらい、ですか? 大尉、レーブック軍曹では無いのですし、少しは嬉しがって下さい」
 准尉は何処か不機嫌らしく、その猫みたいに縦長な碧眼の双眸をジトッとさせて私を睨みながら、腰まで
伸ばしたブロンドをサラリとはためかし、ぷい、とそっぽを向いてしまった。
 ふむ、失言だったか。
 皮肉めいた言葉を喋っているつもりは無かったのだが、部隊の中では最も実戦経験の少ない彼女の事だ。
きっと緊張過多で、色々と気を揉んでいるのだろう。
 少し眼をやれば、ネオバランセ准尉は私と眼を合わせようとはせぬまま、堂々と胸を張り歩いていた。
 ん? そういえば……准尉はどうして従軍しているのだろうか? 実践経験が乏しく、鉄剣を扱う筋力
すらない彼女には、征伐隊に同行せよ等との指示は無かった。
 そもそも彼女は兵士には向いていないのだ。弓を引かせようにも、その軍服のボタンを一つ開けさせてしまう
ほどに大きな胸が邪魔になるから、戦いでは何もできない。
「まぁ、それは考えても仕方のない事か」
 私は諦観気味に溜息を吐き、それから僅かに先行する位置にいる副官に声を掛けた。
「ニケー少尉、悪いが、ちょっと来てくれないかー」
 私がそう呼びかけると、十数メートル先で緑の短髪をふらふらさせながら歩いていたシャルラ・ニケー少尉
は、ハキハキした返事と共にこちらを振り向いた。
「あ、ヴァン隊長! 分かりましたー! 今行きます!」
 全体的に幼さの残るボーイッシュな顔に、ちょっとだけ真剣味の色を加えてから、シャルラは行軍する
兵士の隙間を雌豹のようにすり抜け、あっという間に私の隣にやってきた。
 ……しかし、ちょっと近すぎやしないか?
 腕に絡みついてくる必要もないだろうに。というか何だか殺意を感じる気がする……私から必死に両眼を
逸らしているイングリッド准尉の辺りから。
 ま、気のせいだろう。私はそのままニケー少尉に告げる。
「ニケー少尉、先行隊に突撃の準備をするように言ってくれ給え」
 その言葉に、はい? とシャルラは小首を傾げた。
 若干、二十一才。しかも将官学校の出ではないという悪条件の中で、少尉にまで上り詰めた頼れる副官
シャルラ・ニケー少尉だが、流石に行軍中に突撃準備をさせられるとは思っていなかったらしい。
 私の腕の横、頭一つ半ぐらい下で、思案するようにしながら返事をした。
「あ、はい、了解しました。けど、突撃ですか?」
 やはり、思惑が読み取れない、といった感じだ。
 後方に移動したイングリッド准尉も同じ気持ちなのか、盛んに首を傾げている。
 そんな彼女達にゴーサインを出す為に、私は軽く頷いて、

「うん、そろそろ奇襲が来るからね」

 と、敢えて断定的に言った。
211ヴァン記 5/28 森中、迎撃準備を計るにて:2006/10/30(月) 00:49:40 ID:j+7a0Xru
「き、奇襲ですか!?」
 途端、弾かれたように背筋を伸ばしーーー無論、私の腕からも剥がれた。ああ、ようやく肩が楽になったー
ーー機敏に辺りを見回すシャルラ。
 ちなみに、見るまでもなく分かっていた事だが、イングリッド准尉は『良くは分からない驚異』について
後方で警戒をしていた。一目で経験が無いと分かる構え方だ。
 まあ、ここに奇襲が来る事はないだろうし、別にいいのだけれど。
 私はシャルラを手招くようにして呼び寄せ、道の先を指差した。
「ニケー少尉。だから先行隊に突撃準備と行っただろう? 奇襲の基本は『敵の出鼻をくじく事』。白昼に
本隊を攻めるのは特攻に同じ。前に教えたはずだぞ?」
「あ! すいません! そうでした!」
 彼女はすぐさま頭をぺこりと下げて、それからすぐに先行隊の方へと駆け出していく。
 相変わらずのスピードで兵士の間をすり抜けていく副官に、私は最後のアドバイスを送ろうと右手を振った。
「『シャルラ少尉』! 突撃はーーー」
「道を拓くんだけ、ですよね!? そして、帰りは方陣! 分かってます!」
 ……先を言われてしまった。
 流石は年数だけなら私よりも長く戦場にいるだけある。知識ではなく、経験から体得した物が大きいようだ。
 何はともあれ、これでどう転ぼうと敗北は消えたな。
 あっという間に行軍の一角を抜けた、緑髪の副官の後ろ姿を眺めながら、私がそんな事を思案していると、
目端にイングリッド・ネオバランセ准尉の姿が映る。
 何だか、不思議そうな表情をしていた。
「……あの、ヴァン大尉。何故、ここで奇襲が来ると思うんです?」
 どうやら不機嫌よりも好奇心が勝ったらしい。経験の足りない准尉の言葉に、私は軽く笑いをこぼしてから尋ねた。
「ネオバランセ准尉。君の『大好きな』レーブック軍曹に、今どんな命令が出ている?」
 レーブック軍曹。
 その名を聞いた途端に、彼女の顔は一気に不機嫌度を増した。軍曹も君も同じ私の部下なのだから、仲良く
して貰いたいのだが、実に悲しい事だ。
「……現在、レーブック軍曹は情報斥候として、単身で反乱貴族の土地へと進入しています」
 よし、模範解答だねーーー。 
 と、褒めようとしたら、准尉は苦虫でも噛み潰したかのような表情で、そこから更に付け加えた。
「大尉、覚えておいて下さい。レーブック軍曹は、私からすればキャベツ畑を荒らす芋虫のような存在、
とどのつまりはーーー害悪なのだと言う事を、です」
 深い深い怒りを込めて、イングリッド准尉は言い切った。
 ああ……仲違いここに極まれり。
 情報解析ができるネオバランセ准尉と、情報収集が得意なキュリエ・レーブック軍曹が組んでくれると、
私はとっても楽になるのだが、そう上手くは行かないらしい。
 イングリッド准尉の肩と胸の震え具合からしても、かなり不機嫌ゲージを上げてしまったようだし、
もうここでの説得は諦める事としよう。
 そして私はとっとと解答発表へと移った。
213ヴァン記 7/28 奇襲予知の真相にて:2006/10/30(月) 00:55:07 ID:j+7a0Xru
 真実なんて、たいていの場合は下らない物だ。
 私はそう前置きして、
「実は、もう少し進んだ所に、伏撃には絶好の場所があるんだよ。反乱貴族の郎党が、手ぐすね引いて待って
いてくれそうな場所が、ね」
「……しかし、貴族達がそう上手く動くのでしょうか? 私達が来た事すら知られていない可能性もあります」
 イングリッド・ネオバランセ副官補佐はあくまで慎重な展望を広げる。
 うん、こういう考えが出来るんだし、才能はあるんだろうな。足りないのは経験だけか。
 私は先程の話を引っ張り出して、
「レーブック軍曹を先に現地入りさせたと言っただろう?」
 ええ、とイングリッドは頷いた。
 だが、まだ最後の真実までは届かないらしい。
 私はそこでラストカードを切った。
「軍曹には、『我々の情報を適当にバラしてこい』と、そう頼んだんだよ。反乱貴族が戦い方を知っている
なら、先手を取る為、確実にここで奇襲に来る」
 そう言って准尉の顔を覗き込むと、ようやく全てを理解した彼女は、心の底からうんざりしたように、
「奇襲に来ないならば、敵はその程度の輩、と言う事ですね?」
「全くその通りだよ、ネオバランセ准尉」
 自身の不覚にうなだれる彼女に、私は笑って頷いた。
214ヴァン記 8/28 奇襲開始にて:2006/10/30(月) 00:57:22 ID:j+7a0Xru
 木々のざわめきに混じって流れてきた風切り音を聞き、私は眼前の准尉に告げる。
「始まったみたいだね。敵は短弓かな? 弩が来なければ無傷で済みそうなんだが」
「そうですね。全く……貴方の掌の上だというのに」
 疲れたように軽蔑の呟きをこぼす金髪の美女。
 そんな彼女の肩を叩いて、私は子供にお使いでも頼むかのように告げた。
「はは、それじゃあネオバランセ准尉。ここの指揮を頼んだよ」
 そうして、何事もなかったかのように後方へと歩みを進めようとしたらーーー、
「あ、了解です……って、待ちなさい」
 がっちりと、捕まえられてしまった。
「どうしたんだい? 奇襲には手早い対応が大事なんだが」
「私は文官だって事、覚えておられますよねぇ?」
「勿論だとも。けど、レーブック軍曹を出したから、将官が足りないんだ」
 後方の輜重部隊にはもう一人だけ軍曹がいるけれど、あれを呼ぶのは流石に二度手間だろう。
「と言うわけで、頼んだよ『イングリッド准尉』?」
「はぁ、了解ですよ、ヴァン大尉。でも、失敗しても……知りませんからね?」
 こうして、何だかんだで一挙両得の説得ーーー私はサボれる、准尉は経験が積める。完璧じゃないかー
ーーを終えた私は、鉄槍を構えて意気軒昂に前進を始めた鉄槍兵達にエールを送りながら、後方へと
てくてく歩いて退避するのだった。
「じゃ、歴戦の鉄槍兵の皆さん。彼女の護衛と敵との戦闘、頼んだよ?」
「へいよ、隊長を護るよりかはよっぽど士気があがりますぜ。がははははは!」
 豪快に笑う部下達。
 うん、全くもって、率い甲斐の無い奴らだなぁ。
215ヴァン記 9/28 後方部隊待機地点にて:2006/10/30(月) 00:59:56 ID:j+7a0Xru
 森の中にしては珍しく、木も花も生い茂っては居ない、空虚とでも言うべき場所。
 輜重を積んだ馬車が三台、眠った馬と共にぽつんと置かれている。
 そして私は、その三台から僅かに離れた石の上で、彼女を見つけた。
「やあ、ミノーズ軍曹。様子を見に来たんだけど……元気みたいだね?」
 敵兵が一人もいないのを見て、私は明るい声を出した。
 すると、その声を聞いてようやく私に気付いたようにしてーーー実際には私が馬車を見つけた時点で、
彼女は私を捕捉していただろうがーーーくるりと、こちらを見た。
 セイラン・ミノーズ。
 『切り裂き聖女』の異名を持つ彼女が、私の視界に、その全身を表す。
 やや東洋系の混じった瞳の色は、茶と黒の間の色。
 彼女もまた中性的な面立ちだが、シャルラの少年らしい顔とは違いーーーそれこそ真に中性的とでも言う
べきーーー性別がどっちだか分からないような美しい顔の造形をしている。
 そして何よりも目立つのは、その衣装だ。勿論、それは他の皆が着ている粗忽な軍服などではなく、かといって
最新の戦闘服というわけでもない。
 左右どころか天地も無用にべたべたと十字架の印が貼り付けられた、ピッタリとした漆黒のレオタードの
ような衣と、薄手のコート。『聖女』の二文字がここから来ている事を、全てに知らせるような装束だ。
 そして徒名のもう半分、『切り裂き』を表す二本のロングソードは、両腰に携えた鞘の中に、しっかり納めてある。
 立ち上がった彼女は、額をぬぐい、凛とした空気を背負ったまま私を見ていた。
 漆黒の衣に軽く汗を弾かせながら、セイラン・ミノーズ軍曹は口を開いた。
「よぅ、隊長。随分だなぁ、おい」
 明らかに不機嫌な声音。しかし、イングリッドと言い彼女と言い、ウチの部隊は不機嫌な人が多すぎるような
気がする。何故かは考えないけれど。
 あ、ちなみにセイランの男勝りな喋り口は生来の物なので、気にしてはいけない。
「随分だなぁ……? ミノーズ軍曹、今のところ、私は特に何もしてないが」
 眠そうな半眼でこちらを睨むセイランに対し、私はありのままの真実を返した。
 この奇襲に対して、私は本当に殆ど何もしていない。
「ンなコト言ってんじゃねえよ! ボケがッ!」
 怒られてしまった。しかし上官への口の利き方はもう少し覚えた方が良いと思うぞ?
「はッ! 礼儀なんつーもんはお袋の子宮に置いてきちまったよ」
「お袋のフクロ、か。うん、八十点あげよう」
「ンなこたどーでもいいっつってんだろ! アタシが言いたいのはな、隊長」
 そして彼女は一呼吸吐いて、
「アンタ、『アタシを囮にした』つもりだっただろ? あぁ?」
「うん」
「ふん、しらばっくれるか。でもな、とうの昔にネタは割れてんだよ! ウチの部隊で馬車三台なんてのが、
そもそもおかしかったんだ。アンタは奇襲を想定して、一番危険な後方防衛をアタシ一人に押しつけたんだ!
 違うか!? あぁん!? けど甘かったな! アタシの方に奇襲なんざ来なかったんだよ!」
「説明は要らないよ。うん、と言っただろう」
「…………………………………えぁ?」
 素っ頓狂な声が、漏れ出るようにして彼女の口から発せられた。
 止まる時間。
 私としては、セイランを戦わせて、後はここで高見の見物と洒落込みたいのだが、下手につついて
蛇を出すのも御免なので、じっと待つ。
「……………………あー、隊長。マジで、うん、って言った?」
「言ったよ。最初にね」
「………………………」
 再び沈黙。
 俯くセイラン・ミノーズの顔は、心なしか、いや、めちゃくちゃに赤い。まるで好きな先輩に告白をして返事を
待っている女学生のようだ。
 相変わらず打たれ弱いなぁ。
 前線ではまだ戦の音が響いているのだが、こちらは呑気な物だ。
「……………うがぁああああーー!!!」
 おっと、何かが切れたな。
「ちきしょう! 隊長! ナニ答えてンだこのボケがぁッ!! お陰でアタシは一人でピエロじゃねえかッ!!
 返せ! あの長科白の瞬間の輝きを返せ!」
「まあ、良くある事だよ」
「ねえよ!!」
「お、あそこから来ているのはシャルラか? なんだ、もう敵は殲滅したのか。奇襲を仕掛けてくる割に、
随分と脆い連中だな。反乱をする気はあるのかね」
「だから、聞けって言ってんだろおがぁああああ!!!!」
 いや、言ってないよ。間違いなく、言ってない。断じて、言ってない。
「あ、たいちょー!! ここに居ましたか!!」
「やあ、シャルラ少尉。実はミノーズ軍曹の子守をしててね」
「おい! 待てこら!! 誰が誰の子守だと!?」
「随分と早かったけど、もう終わったの?」
「はい、容量の都合で」
「容量って何なんだよ! いきなりメタ会話してんじゃねえ!! ってか聞け! マジで聞け! 切り刻むぞコラ!」
「だってエロシーンに辿り着かないんだもん」
「誰だよ!? ていうか作者だな! そうだな!? 答えろ! おい、それからアタシの役回りについて
言いたい事が」
「残党はどうした?」
「ほとんど捕らえたはずです。数はイングリッド准尉に聞いて下さい」
「あ! 勝手に話を進めんな! ちょっと待ってろ! いいな!」
「じゃあ、兵を平原まで戻して天幕を張ろう。早めに兵を休ませたい」
「了解しました。ヴァン隊長。それで、哨戒は誰にやらせます?」
「おい! 分かったぞ! ここでアタシに見張りをやらせる気だろ! 生憎だが」
「んー、じゃあ騒ぐ元気のあるミノーズ軍曹に全部やらせよう」
「よし! 貴様等そこに並べ! 切り刻んでやる! って、示し合わせたかのように逃げ出してんじゃねぇえええ!
 待てボケがぁッ!! 切り刻んでやる! 殺してやる!」
 聞こえません。待ちません。聞く気のかけらもありません。
219ヴァン記 13/28 司令部大天幕にて:2006/10/30(月) 01:10:24 ID:j+7a0Xru
 日中は過ぎてもまだギラギラと熱い日の光を遮る天幕の中。
 薄暗闇を払拭するカンテラに照らされた簡易机の上には、軍用地図が一枚。
 そして、その机を取り囲んで、私達3人は顔を突き合わせていた。
 私の席を十二時とすると、三時には副官のニケー少尉、そして六時にネオバランセ准尉だ。
 ミノーズ軍曹も哨戒と言って追い出したし、準備は万全だ。
「それではネオバランセ准尉、報告を頼む」
 こつん、と軽く指で机を叩いて私が言うと、向かいの席でじっとしていたイングリッド准尉は机の上に
三枚の書類を広げた。
 一枚は羊皮紙製の帝都宛戦闘報告書。
 残り二枚はこの度の戦果をイングリッド准尉が書きまとめた木札だった。
 そしていつもの通り、重要度の高いはずの羊皮紙を端へと追いやり、彼女は木札の方を読み上げる。
 あ、これはただの私の方針だから深い意味はない。
「こちらの被害は軽傷者が五名、内訳はニケー少尉の直属が二名で、激怒したミノーズ軍曹に撥ねられたのが
三名です。他に被害はありません」
 う〜ん、ちょっと遊びすぎたな。反省しておこう。三秒ぐらい。
「そして敵の方ですが、死者四十名、重傷者七十八名、捕虜として森に縛り付けてきたのが八十二名、総勢二百名
です。どうやら、敵はほとんどの戦力を注ぎ込んだようです」
 分かった、と私は頷く。そして、大体の想像は付いているが、一応の確認の為にネオバランセ准尉に尋ねる。
「反乱の元凶らしい貴族とやらは?」
 すると冷静沈着なはずの准尉は口を濁して、
「……敵陣に居たのですが、護衛の部下二人を連れたニケー少尉が、その……」
「突撃し、切り裂いた、か」
 今回のような状況で、ウチの鉄槍兵が負傷するなど、独断で先行した時以外には考えられないのだから、
当然と言えば当然だが、それでも荒技過ぎる。
220ヴァン記 14/28 エロの始まり?にて:2006/10/30(月) 01:12:56 ID:j+7a0Xru
「シャルラ……」
 横目で軽く睨み付けて、私が愚痴をこぼすように言うと、
「え? い、いや、ほら、敵は頭から潰せと言うじゃないですか……ええ、その……」
 しどろもどろになって、最後の方の科白を口内でシャルラは噛み潰す。
 全く、普段の元気は何処へやら、だ。
「まあいい、今回は見逃そう」
 溜息混じりに私はそう告げーーーシャルラは今にもイスの上を飛び跳ねそうなぐらいに喜色満面の元気な笑みを
浮かべていたーーー木札を覗き込むようにしながら准尉の方へと向き直った。
 端正に整えられた人形のようなイングリッドの顔が、こちらを頭の上から見下ろす形だ。
 私は書面の上の数字に目を通しながら、
「ネオバランセ准尉、捕虜の扱いは君に任せる。ニケー少尉、君はレーブック軍曹との合流地点へ向かい、
彼女を回収。到着は明日まで、出発は今すぐだ。いいね?」
 味方死者0の数字を見て、私は胸の梳くような思いを感じながら二人に命令を下した。
「了解しました! 行ってきます!」
「……了解……です……」
 元気いっぱいに敬礼をかざして天幕を掛け出て行ったシャルラを見て、あちらは心配ないなと私は副官への
信頼を新たにする。
 イングリッド准尉の返事が、何だかぼうっとしていたような気もするが、まあいい。
 やるべき仕事が、まだ腐るほど残っている。
「私は近隣の街から補給物資を集めてくる。持ってきた馬車三台だけでは、捕虜を餓死させかねない」
 そう言って、私はネオバランセ准尉よりも一足先に天幕の入り口へと向かう。
 ーーーが、急にその歩みを、止めた。
「……………………あー、准尉?」
 たらりと、こめかみから汗を垂らしながら、私は聞いた。
「……何でしょうか。ヴァン大尉」
「離しては、くれないかな?」
221ヴァン記 15/28 多分ここからエロにて:2006/10/30(月) 01:15:18 ID:j+7a0Xru
 天幕から出るのには、後二歩も必要ない。
 という位置で、イングリッド准尉の溢れ出さんばかりの胸を押しつけられた状態で、そんなお願いをしてみた。
「イヤです」
 やっぱりキッパリしっかり断られた。
「いや、だけどね? 私は忙し」
「今を逃せば、大尉は、行ってしまいます」
 決然とした科白の中にも、何処か甘えるような声音が混じっていた。
 ……………あー、据え膳を食わないのは男の恥らしい。
 けれども、ここで私が妥協をすれば、捕虜160名が飢え、重傷者が死ぬのはほぼ確定だ。
 男としての失格よりも、私は将としての合格を取りたい。
 そう言おうとしたら、
「あんな馬鹿共、死んじゃえばいいんです」
 ギュッと私を抱きしめたままの准尉から、凄い科白が返ってきた。
 マズい。これは完全に覚悟を決めている。
 殺るかヤラれるか。
 そんな気配が全開だ。
 考慮している間にも、私と准尉の間では、その柔らかい双球がうにゃうにゃ、なんて擬音を立てんばかりに
変形している。
 マズい、私の理性が砕け散る前に何とかしなくては。
 よし! こうなればこっちも覚悟を決めよう。
 振り向き、肩を押さえ強引に言いくるめてダッシュで逃げ。
 それしかない。
 そして、私が准尉の方へと向き直ったらーーー
「もう、これ以上は……我慢が利かないんです。ヴァン………」
 その言葉と共に、私は肩をがっちりと固定されて、
「え? っーーーー」
 熱い接吻をされた。
222ヴァン記 16/28 蛇足っぽい展開にて:2006/10/30(月) 01:16:56 ID:j+7a0Xru
 僅か数センチ先で、彼女の瞳は情欲に濡れていた。
「ん、んちゅ……あむっ、んっ、はぁ」
 舌をねじ込み、唾液をすする、熱烈なディープキス。
 余りに唐突な出来事だった為に、私は呆然と彼女の舌を受け入れながら、発情した猫のように顔を火照らせる
彼女を、ただ見ている事しかできなかった。
「ヴァン、ヴァン……」
 うわごとのように私の名前を呼びながら、彼女は私の口の中で舌なめずりする。
 ざらついたイングリッド准尉の舌の味が、じんわりと広がった。
 
 とても司令天幕とは思えない光景。
 膠着してしまった現状。
 こうなれば仕方がない。今の内(理性が飛ぶ前)に彼女との関係を説明だ。

 初めに言っておくと彼女と私は籍を入れているわけではない。
 まあ、性が違うのだから当然と言えば当然だ。
 そして、分かっているとは思うが、私は彼女を抱いた事がある。
 後、このスレの住人ならこれも分かっているだろうが、
 シャルラ・ニケー少尉、キュリエ・レーブック軍曹、セイラン・ミノーズ軍曹。
 彼女達も、抱いた事がある。
 理由は面倒なのでここには記さないが、まあ色々と込み入った事情があったと思ってくれれば幸いだ。
 とりあえず、そう言う物だと思ってくれ。
 それから、私の理性は僅か九行でもう限界だと言う事をここに記しておく。
223ヴァン記 17/28 鈍感男が気付くときにて:2006/10/30(月) 01:18:54 ID:j+7a0Xru
 毒を食らわば皿まで、その慣用句に言い訳を込めてから、彼女のキスに合わせるようにこちらからも舌を合わせた。
「ん、甘い……な」
 今まで気付かなかったが、仄かに柑橘類の味がする。蜜柑でも食べたのだろうか。

 んちゅ、ぬちゅ、ちゅるる

 お互いに強く抱きしめ合うような体勢で、私達は舌を絡ませ合う。
「あぁ……ヴァン……」
 陶酔の表情と淫欲の双眸をこちらに向けるイングリッド。
 その目の端に僅かに浮いた涙の玉を見つけて、最近の彼女の不機嫌の原因が自分にあった事に、私はようやく、
余りに遅ればせながら思い至った。
「そういえば、この前の『君との日』は行軍命令で飛ばされたのだったな」
「ええ、やっぱり……忘れてたんですね。酷い人」
 お叱りの言葉と共に、彼女は肩の辺りを力強くつねってくる。
 痛い、が彼女の寂しさは、きっとそれを上回っているのだろう。ならば私も男として、この痛みに甘んじ、
いや、やっぱり痛い、千切れそうだ、勘弁してくれ。
「ふふっ、大尉、可愛いです」
 泣いた彼女がすぐに笑っているあたりに、私の甲斐性の無さを感じてくれれば結構だ。それより、可愛い
という形容詞は、褒め言葉なのだろうか?
 気になったが、ここで彼女から思考を離すのは、無礼に当たろう。
「あー、『イングリッド』」
 私は彼女の名前だけを、ハッキリと呼んでから、言った。
「そろそろ、脱がないかな?」
224ヴァン記 18/28 イングリッドはご満悦にて:2006/10/30(月) 01:22:02 ID:j+7a0Xru
 襟に階級章の付いた軍服は、通常かなりゴワゴワしており、頑丈さは高いが脱ぎにくさは凄まじい。シャルラの
ように極限まで使い込み、ボロ雑巾になっているのならともかく、文官の彼女の軍服を、しかも自分のを脱ぎながら
脱がすなど、とてもじゃないが不可能だ。
 よって、わざわざお互いを目の前にしてストリップショーとなる訳だが、気恥ずかしい私とは対照的に、
彼女は偉く満足げ、かつ開放的だった。
「うふふ、大尉ってば何が恥ずかしいんです? もう私の身体の中で、大尉が見てない場所も触れてない場所も
一つとして無いんですよ?」
 そうは言われても、恥ずかしいのだから仕方がない。
 等と、ある種の開き直りを呟きながら、私はようやく最後の一枚をすとんと下ろした。
 勿論、彼女の方はとっくに生まれたままの姿だ。何を隠す事もなく、右手を腰に当てたまま、左手人差し指を
真っ白なほっぺたに当てて思案に耽っている。
「……ベッドが無いから、立位かイスの上ですね」
 と、大真面目に体位の話を振られて、私はますます気恥ずかしくなった。
 デリカシーの強そうなイングリッドにこんな科白を吐かせるなんて、過去の私は何をやってきたのだろうか?
 全く記憶にないぞ。というか、彼女は普段に比べて饒舌すぎないか?
「ん〜、じゃあ、コートを敷いて、私が下になればいいだろう」
「イヤです。さんざ待たされたんですから、激しくして下さい」
 ズバッと言い切ってから、やっぱり立位ですね、などと言っている彼女。
 ああ、ものすごく楽しそうだ。
「それで、大尉。準備は出来てます?」
 唐突に聞いてきた彼女。ここでの準備とは、やっぱり下の方なのだろうな。
 私は下を見て答える。
「ん、万全、かな」
 しかし、その答えには賛同は得られなかった。
 イングリッドは、ひょいと私の股を覗き込み、
「……半勃ちじゃないですか」
 待て、待ち給え。
 それはどういう意味だね?
 今の私の愚息は、主に君のおっぱいによる刺激とディープキスに、行軍疲れも相まって、ジャンプK点越えは間近な
状態なのだが。というか、君も何度も見ているだろう?
 これは急に小さくなるものでもなし、一体、何をーーー
「ーーーそれじゃあ、仕方ないですね」
 彼女は悲壮ぶってそう言った。ぶって、と付けたのは、その声の裏側に、隠しきれないほどの愉悦が見えたからだ。
「……シて、あげましょうか? 私の、コレで」
 腰に当てていた右手を、お腹を滑らすようにして上まで到達させ、さらり、とその長い金髪を風に揺らした。
ついでに、コレがぶるんと震える。
 私はようやく彼女の思惑に気が付いた。
 無論、コレとは彼女の母性豊かな巨乳の事で、するのは何かなどとは言うまでもない。
 一発先に抜いて次が長持ちするようにしてから、『彼女の日』を飛ばした分を取り戻すぐらいの激しさで
ヤッて貰いたい、そう言う事なのだろう。
 表面上では軽蔑した振りをしておきながら、瞳の奥のギラギラと光る野望の色を隠し切れていないあたりが、
実に彼女らしい。
 しかし、それならば反発は失礼か。
 私ははにかみながら彼女に尋ねる。
「そうか、まだダメかね。それでは、お願いしても良いかな?」
「勿論です、ヴァン。貴方の為ならば、幾らでも」
 そうして私は、先程まで座していたイスへと腰を下ろすのだった。
226ヴァン記 20/28 おっぱい、おっぱい、にて:2006/10/30(月) 01:26:23 ID:j+7a0Xru
 どちらも裸体を晒したまま、まだ暖かみの残る軍用イスにどっかりと座る私と、その足下にひざまずいて
胸を持ち上げるイングリッド。
 背筋をさらさらと通る背徳感が中々いい。
「それでは、イきますよ?」
 その言葉と同時、私の不肖の息子が先端を残してすっぽりと彼女のおっぱいに覆い隠される。私のモノは、
そう小さい方ではないのだが、これは彼女の胸が大きいのだろう。
 うぅっ、しかし相変わらず気持ちいいな。
 滑りはまだ悪いが、僅かにしたたる生ぬるい汗が、妙にポイントにマッチして快感を与えてくる。
 このまま放っておいても、そのうちに達してしまいそうだ。
「ヴァン、気持ちいいですか? でも、まだまだ半勃ちですよ、ね?」
 小悪魔のように微笑んで、魔王のような言葉を投げかけてくるイングリッド。
 私が何も言えずにいると、彼女はその上目遣いのまま舌をのばした。……豊満な双球からどうにか脱出を果たし、
安全地帯にいた亀頭へと。
「……私を激しく打ち貫けるようになるまで、たっぷりシてあげますから」
 そして彼女は、軽く舌先で裏筋をなぞるように味わってから、

 はむっ

 私の愚息を一気にほおばった。
227ヴァン記 21/28 どうにも准尉は床上手にて:2006/10/30(月) 01:28:06 ID:j+7a0Xru
「くっ、むっ……」
 椅子に座ったままの私から、苦悶する忍耐の声が漏れる。

 ぐちゅ、ぬちゃ、むにゅ、ぴちゃ、

 イングリッドは、亀頭の中でも特に敏感な裏筋や尿道口といった部分を巧みに舌でこねくり回しながら、
挟んだだけで止めていた巨乳も、一気に上下させ始めた。
 
「んぐっ、ぷはっ……えろっ、れろっ」

 頭を深く沈み込ませたときは、先端が喉奥にコツンと達するまで飲み込み、口から出したときには、グリグリと
おっぱいでねじるように刺激する。
 口からこぼれ、擦り付けられた唾液はしっかりとムスコの根本までを湿らせ、それが更にパイズリの感度を上げていた。
 そして何より、私の顔をうっとりしたような表情で上目遣いに覗き込む、その縦長の瞳が反則的なまでに
エロチックだ。男が見れば、それだけで前屈みになってしまいそうなほどに。

「ん、ヴアン、んぐっ、どうでふ……かぁ?」
「く、くわえたまま喋らないでくれ、イングリッド。そろそろ、出るぞ!」

 私のその言葉がスイッチになったのだろう。
 彼女は今までになく瞳を輝かせると、
 一気に喉の最奥、普通ならば戻してしまいそうな所まで、私のモノを呑み込んだ。

 それを引き金に、私は彼女の口の奥深くへと、熱く煮たぎる精液を注ぎ込んだ……。
228ヴァン記 22/28 弱アルカリ性飲料にて:2006/10/30(月) 01:30:56 ID:j+7a0Xru
 んぐ、ごくっ、ごきゅっ、ごくっごくっ、

 私のイチモツが脈動を繰り返し、粘性の高い精液がイングリッドの喉深くへと飲み込まれていく音が聞こえる。
 その後、幾度目かの迸りで最後の射精を終えたのを確認してから、彼女は私のペニスから口を離して、
ぷはっ、と深呼吸を一つ。
 
 ゆっくりと立ち上がり、呼吸を整えながら、イングリッドは言う。
「はぁ、はぁ……けぷ。ヴァン、多過ぎです。飲み終える前に窒息死するかと思いました。それに、貴方のは絶対に
大きすぎです。他の人のをこうした経験はありませんが、アゴが外れそうになるのですから、人並みよりかは
大きいのでしょう? ……はぁ」
 半勃ちじゃなかったのか、と聞きたい所だったが、ぐっと我慢して私は次の言葉を待った。
 すると、彼女も自分の失言に気付いたらしい。
 ぴくぴくと身体を震わせ、それから取り繕うように、
「……は、早いです……よ。ま、まだ私を激しく打ち貫いてもいないのですから。それでは、この分も合わせて、
今度は私にシて下さい……ね?」
「声が裏返ってるよ?」
 私のその言葉に、彼女の美貌は真っ赤に染まった。
「な、なななな、何を、言ってるんですか!? その、えと……」
 予想だにしてなかった事態なのか、彼女は挙動不審な動きを見せる。
 軽い復讐を終えた私は笑い、すうっとイングリッドの金髪を手に取るようにして持ち上げた。
「ふふ、イングリッドは可愛いなぁ。それで、今度は私の番、だったかな?」
 イングリッドは落雷に撃たれたかのようにびくりとした後、小さな声で、確かに頷いた。
229ヴァン記 23/28 細かい点は御都合主義にて:2006/10/30(月) 01:32:34 ID:j+7a0Xru
 彼女を抱きしめながら、少し手の先で触れてみれば、そこは既に洪水の態を成していた。
「……まだ、前戯もろくにしてないんだが」
 パイズリというのは女性も感じるのだろうか? 私がした彼女への接触はディープキスと軽い愛撫だけで、
まだ殆ど何もしてないに等しいのだが。
 イングリッドは、私の思いを見透かしたかのように、
「私が濡れやすいのは知ってるでしょう?」
 と、耳のそばで挑発的に語りかけてくる。
 そして、未だ元気ハツラツな私の暴力的なそれに手を掛けて、
「今日は、前戯なんて要りません。ただ、激しく……して下さい」
 ちょっと恥ずかしそうに言って俯くイングリッドは、とても可愛かった。
 彼女の秘裂に私は軽く手を添え、インサートの準備を整える。
「ああー、イングリッド? 先に言っておくけど、止まれなかったら御免ね?」
 口にするのは、彼女への最後の確認。
 男としては軟弱な科白だが、心配性な私には必要な言葉だ。
「ヴァン、そんなの女性に聞いちゃダメです」
 ああ、やっぱり怒られた。
 全て知っていますから、とでも言いたげに微笑む彼女を、私はただ、打ち貫いた。
 天幕の中に、ぱんぱんぱんと小気味良い音が響く。
 もしかしたら外にも響いてしまっているかも知れないが、今の私にそんな心配をしている余裕はない。

「んっ!! ヴァン、そこ……激し、いぃっ!!」

 つま先までをピンと伸ばしたまま、ノイズ混じりに撒き散らされる嬌声をBGMに、私は止まる気配もなく
ひたすら腰を打つ事に専念する。
 豊満な彼女の体躯をもってしてもやや大きいと言える私のペニスだが、しかし彼女の膣内は時に包み込み、
時に締め付け、私にも快感を与えてくれる。
 これが名器と言われる物なのか、私には良く分からないが、痛みを感じずに愛し合えるのは良い事だと思う。

「イングリッド。舌を、出したまえ」

 うっすらと涙まで浮かべ、快感を享受する彼女に、私はちろちろと舌先で唇を舐めながらそう言った。

「キスも無しでは、寂しいだろう?」
「ヴァン、んっ……」

 瞼を下ろして、私を更に強く抱きしめて彼女は口を寄せた。
 私も応えて、互いに互いを思いながら、唇を合わせ舌を絡める。

 ぱんぱんと、切れることなく刻まれるリズムの中、私とイングリッドは幸福だった。
231ヴァン記 25/28 時間を経ても、にて:2006/10/30(月) 01:36:59 ID:j+7a0Xru
 それからどれほど経ったかは分からない。
 だが、肉欲の貪り合いは、未だに続いていた。

 ぐちゅぬちゅ、みちゃ、

 もはや精液なのか愛液なのかも分からぬ、けったいな物を潤滑油に、私はピストンを続ける。
 彼女との体位は、立位から二度ほどの変更を済ませ、現在では後背位だーーー軍用机に両手でしがみつき、
膝を揺らして白い尻を揺らすイングリッドを犯している。
 個人的にこの体位は何だか無理強いているような気分になるので、私好みとは言えない。
 しかし、それを補って余りあるイングリッドの膣内の締め付けと、腰を半ば抜かしながらも麗しい声を上げる
彼女の惚けた美貌が、私を燃えさせる。

「あんっ! ヴァン……激し、い……んんっ!!」

 ピストンする腰の角度を僅かばかりに変えるたび、彼女は至上の快楽を味わったかのように鳴き、それに
反応して私への刺激も強めてくれる。
 男子として、これ以上の至福が有ろうか?
 
「イングリッド、愛している……」

 背中から彼女に覆い被さり、耳元でそんな言葉を囁いた。

「私もですよ。ヴァン」

 彼女は私の位置からでも分かるように微笑むと、そっと、私と手を合わせた。
 皆を愛すと嘯く私に、こうやって許しをくれる彼女は、とても優しいのだと思った。 
232ヴァン記 26/28 エロは大体ここまでにて:2006/10/30(月) 01:39:31 ID:j+7a0Xru
 人がいつかは死ぬように、幸福にもやがて終わりが来る。
 ーーー等と格好付けても、つまりは私に限界が訪れたと、まあそれだけの話なので様にはならないのだが、
そこは勘弁して貰いたい。

 彼女の肉体を抉りながら、もう何百回目になるか分からないピストンを、更に速めて叫ぶように告げる。

「イングリッド! 出すぞ!!」
 その言葉に、彼女の締め付けは頂点を極める。
「ヴァン! 中に、中に出して! 貴方の精子を、私にーーー!!」

 そして、これまた幾度目か分からぬ決壊の時が訪れて。

 びくっ、どくどくどくどく

 瞬間、ひときわ大きく膨らんだ亀頭から、彼女の最奥へと、精液を流し込んだ。

「あ、あぁぁぁあああああ……」

 愉悦とも満足とも知れぬ美声を上げて、彼女は机から手を離し、崩れて落ちる。
 それを慌てて受け止める私。
 お陰で背中には埃と土が付き、すっかりしぼんだペニスが抜けた膣から溢れた液体が、私の股間を更に
盛大にねっとりと濡らしたりした。

「まぁ、これでイングリッドの機嫌も直るだろうし、良しとするか」
 今度からは順番抜かしについても決めとかなくてはな、心の中で私は独りそんな考えをまとめながら
イングリッド准尉をイスに預けた。
233ヴァン記 27/28 登場するオチ担当にて:2006/10/30(月) 01:43:43 ID:j+7a0Xru
 冷たいのを我慢して、備蓄されている清掃用水ーーー鉄槍の切れ味を保つために用意されている物。飲むことは
できないーーーで股間から情事の跡を流し落として軍服を着込む。
 彼女との交接が余りにハードだった為か、腰からはセルフストップが要求されたが、泣く泣く却下する。
 かなり遅延してしまったが、補給物資を取りに行かなくては。

 そうして、天幕を開けたらーーー、

「よぉ、大将。随分と、『お楽しみ』だったようじゃないか。あぁ?」
 
 ロングソードを十字に構えてそう言うのは、『切り裂き聖女』のセイラン・ミノーズ軍曹。
 彼女は顔は私に向けながらも、その視線の先には明らかに素っ裸(コートはかけた)でイスにつっぷす
イングリッド准尉を捉えている。
 まずい。この流れは、死亡フラグか任務失敗フラグかどちらかだ!

「なぁ、それでよぉ、そこのと同じようにアタシにも、権利はあるよなぁ? その、『順番を飛ばされた』
って分の、支払いがよぉ」
 あぁ、任務失敗フラグの方か……。
 溜息一つにうっすら星の浮かび始めた空を見上げるも、彼女の瞳は爛々と輝くままで逸れる気配もない。
「いや、ほら、見張りがいなくな」
「あぁ、それなら別の奴を立たせたさ。それに、知ってンだろう? アタシがいる限り、三里四方に敵が気付かず
忍び込むのは、不可能さ」
「……ならば、仕方がないな」
 しかめっ面をしてみせる私は、セイランを正面から見据え、互いに視線を合わせた。
234ヴァン記 28/28 ノリだけのオチにて:2006/10/30(月) 01:44:54 ID:j+7a0Xru
 私は告げる。

「隙を突いて、眼からビーム!!」
 突如、私の眼球から打ち出された謎の光線が彼女の瞳を焼く!!
「ぎゃぁあああああああ!!! 何じゃこらぁあああ!!! 眼が、眼がぁああ!」
「隙を突いて、ダッシュでとんずら!!」
 セイランの隣をすり抜け、部下達の休む兵舎へと逃げる私!!
「何なんだよコラァ!! ここまでの軍記っぽさ台無しじゃねえかぁああ!!」
「容量の都合です」
「またそれかぁ! ざけんな! ていうか誰だテメエは!」
「ヨウリョウ・ノ・ツゴウです」
「黙れやぁああああ!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「マジで黙ってんじゃねぇええ!!! アタシの出番はどうしたぁああ!!」
「謝れ! 当初は出る予定だったキュリエに謝れ!!」
「うるせぇええええええ!!!」


 天幕から響いてくる怒号を微かに聞き止めながら、私は哨戒に立つ兵士に言った。
「今から補給を集めに行ってくる。総員待機しておけ」
「あいよ、大将。でも、もう日は落ちやすぜ?」
「色々あってね。所で、ちゃんと全員いるのかい?」
 そう言うと、ヒゲもじゃの鉄槍兵は豪快に笑った。

「がっははははは!! 大将、『たった五〇人』の中隊に、何を言ってるんですかね!?」
 私は彼の言葉の意味が掴めず、首を傾げ、それから走って逃げた。
 迫り来る『切り裂き聖女』が、それはもう恐ろしかったのだよ。

 続けば続く!
235前スレ最後の方の人:2006/10/30(月) 01:50:43 ID:j+7a0Xru
ヴァン記の第一話(になるのかな?)はここまでです。

長々とスレを占領してしまった事を、先に詫びておきます。
もしかしたら前スレのを見ないと分からないネタがあるかも知れなくて、それだけが
気がかりです。何かあったら幾らでも教えて下さい。
これ以上の謝辞を始めると1レスでは収拾がつかなくなるので、とりあえずここまでで。

えー、前スレで小ネタしか書いてなかった私にGJをくれた皆さん、ありがとうございます。
これが今の俺の限界の文章ですので、良作を求めている方には申し訳ないです。

これの続きは、プロットは頭にあるので、ぼちぼち書いて、スレの雰囲気みながら投下して
いくことにします。
それでは、御静聴に感謝。
236名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 01:55:57 ID:l4IG/jq0
GJとしか言い様がw
最後の哨戒の兵士の言葉がどんな伏線になるか楽しみです!
237とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/10/30(月) 02:09:14 ID:uDRy9LIB
保管庫なんですが、前スレのアレ、どうします?
いらない? それともプレ・バージョンとして収録しますか。
238名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 02:31:04 ID:MXuYwt2E
読み手としては第0話として収録して欲しい。
239前スレ最後の方の人:2006/10/30(月) 02:31:31 ID:j+7a0Xru
>>236
あ、あの科白は「50人で200人相手に被害無しの鉄槍兵って化け物じゃね?」って事が
言いたかっただけです。説明不足でした。

>>237
プレ・バージョン収録の方でお願いします。
ていうか保管して下さりありがとうございます。
240名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 07:09:22 ID:+57xmNw8
ヴァン記、GJです
今後の複数プレイにも期待しつつ
241名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 15:29:23 ID:KspCsn6L
GJ
こうゆうのもいいね(*´Д`)

後、>>204の説明だけど
羽化の方法はキスじゃなく作品中では
粘膜接触って書かれてるよ
242名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 20:08:01 ID:PDXthe4g
>241
ということは下半身の粘膜接触でも(ry
243名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:00:20 ID:KspCsn6L
>>242
俺も同じ事考えてたw

・・・YGならレイプでも載せられそうなんだが(´・ω・`)
244名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:41:12 ID:PDXthe4g
>243
レイプは( ゚Δ゚)イクナイ
どうせなら小学生を大学生のセキレイが筆下ろしでw
245名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:57:18 ID:Oj2ujcQe
レイプ犯は初犯で去勢、第二犯以降は死刑でいいと思ってる俺が来ましたよ。
246名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:12:49 ID:yDhHF8uU
第二犯以降は性転換の後に四肢切断の見世物の方が良くね?
247名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:15:08 ID:zIbPKzjz
レイプから始まる愛もあるらしいよ?
248名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:32:13 ID:e1pILlBb
作中に無理やり羽化させて自分のセキレイを増やしてるらしい葦牙が3人いるからなぁ…。
それに布団の中で裸のセキレイと抱き合ってる描写のある葦牙もいるし。

下半身の粘膜接触で羽化させられたセキレイがいてもおかしくない。
249名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:17:34 ID:IiSXyuL7
ということは、鼻の穴に舌を突っ込まれて羽化するセキレイもいるわけだな。
250名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:36:29 ID:Cq4KMcPK
きゅうんvきゅううんv
251名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:42:53 ID:z6Yf4PWG
ところで、数少ないが男性のセキレイもいて、
その内の一人が男性の葦牙に羽化させられているんだが。

いや、女同士で羽化してる葦牙とセキレイもいるからいいんだろうけど。
252名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:27:41 ID:ThC66VpC
>>245
初犯で去勢されて、どうやって二回目以降やるんだ?
別にヤらなくてもレイプになるんだっけ?
253名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:28:25 ID:xSmv4+uX
>>246
痛いのは苦手だから、それは嫌。
一度目 懲役+強制労働(原子炉の炉の清掃5年)
再犯 懲役+去勢+強制労働
再々犯 処刑
に留めて置こうよ。冤罪を避けるため捜査は徹底しておくべき。
254名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:43:04 ID:IJJ6Totl
>>253

オイオイ、原子炉の炉ってどこからどこまでダヨ。
東海村の事故知っているならそんなことは言ってはいけない。
チェレンコフ光ってしってる?
255名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:07:14 ID:SM9ugSNF
そんなつまらない話よりも、一言。
当スレ始まって以来、二次創作が投稿されてないのが哀しい。
256名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 06:08:23 ID:kqRCgLQj
二次創作なら、山のように他スレがあるはずだが。
ここに投稿すると、かえって板違いだって言われるぞ。
257名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 07:07:22 ID:FtYXukW+
例えば(流れで言うならば)、セキレイの設定を借りたオリキャラだけのハーレムSS、
みたいなのならば、このスレでもいいんだろうね。

本来の当該スレに投下するのは微妙でも、ハーレムの魅力に溢れていれば、
このスレ投下のほうがいい、という場合もあるだろう。
258名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 16:20:03 ID:iOfWFfwg
一般作品でハーレムっぽいのと言えば
月ジャンで連載中の「たたかえ!たらんてら」とか
月チャンで連載中の「明日のよいち」とかはどう?

あと、半分エロゲーっぽいPS2のペルソナ3
259名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 17:50:51 ID:xSmv4+uX
FF5は後半ハーレム、FF6はやり方によっては終盤逆ハー。
260名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 17:56:49 ID:Av9KQc7a
・マジかの・たたかうメイドさん!
・そにょもにょ・こいこい7
・コイネコ・乱飛乱外
・らぶいぬ・いぬみみ
・ユリア100式・Dears
・ロザリオとバンパイア・舞HIME
・舞HIME乙・ヴァージンな関係
・学園天国・がーでぃあんハーツ
・ぬいぐるみっくす・ダーククリムゾン
・天地無用GXP・住めば都のコスモス荘
・ねぎマ!?・ラブひな
・AIが止まらない・D・N・A2
・Happy World!
とりあえず私が持っている一般漫画でハーレム(っぽい)のを上げてみた
最終回がハーレムENDじゃないもの、未完のもの、微妙なものが含まれているので注意
261名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 20:14:01 ID:bPOBcu5x
舞オトメはガチだったな
262名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 21:02:16 ID:FtYXukW+
>>204のようにその作品が、いかにハーレムとして面白いのかを紹介してくれると、雑談としても盛り上がると思うのよ。
263名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 21:03:19 ID:7A8JmHUt
>>261
最終回後学園にいる男としてゴタゴタがあったが
血統上の問題回避ため種無しに遺伝子がいぢられている事が判明(PSD?も無い)してー
ヤってると女らしくなる=成績うp
としてハレム状態に

とか?
264名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:34:13 ID:CHSFyyjr
『実験人形ダミー・オスカー』
『女犯坊』
『堕靡泥の星』

二次元創作しようと思ったらこれしか思いつきませんでした。
265名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:52:32 ID:IJJ6Totl
>>264
全部わかんねぇ・・・ネタが古いのかただ単に劇画系に興味が無い
だけか。
266名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 23:07:29 ID:k2V3+Nto
>>264
俺と一緒に、オッサン組を作ろう。

ダミー・オスカーは俺の幼少の頃に感銘を受けた漫画です。
『俺は、愛のない相手にイジャキレーション(射精)しないッ!』
それが、小学生の頃の俺の、あこがれのセリフでした。

あと、とりあえずつっこんでおくと、二次創作な。
267名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:05:45 ID:c09XYy+i
・ながされて藍蘭島
・ぎゃるかん
・ハヤテのごとく

ダメだ、このくらいしか思い付かん。
ラノベならハーレム要素が有る作品だけで10は思い付くのに………
268名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:10:22 ID:dpKffrgn
まるごと杏樹学園はどうだろうか
個人的に正直月間少年エ○スに載せてて良いのか?と思うぐらいな作品なんだが・・・

・・・書いてから思った少年エ○スで連載でいいなw
269名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:11:27 ID:5wVzM/SP
空ノ鐘は真面目なファンタジー戦記物でハーレムエンドを迎えた偉大な作品
270名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:16:01 ID:c09XYy+i
>>269
マジで?今読んでる所だったから半分wktk半分ショボーン。
271名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:19:20 ID:QQlmBhSK
かのこんは? 
最初はラブコメとか言ってたがもはやエロコメだよ。
272名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:26:36 ID:5wVzM/SP
>>270
ぐへぇ、ごめん。
273名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:53:14 ID:c09XYy+i
>>271
かのこんは一巻読んだだけだけど、イイね。個人的に絵が苦手なんで集めてはいないんだが、イイね。てゆーか、おっぱい、イイね。
>>272
キニスンナ(´∀`)、2chを覗く以上当然のリスクだ。
それに、某吸血鬼のおしごとみたいなENDじゃないと分かっただけでもホッとしたよ。

んで自分が今思い付くのは。
・シャナ・ゼロ使・ハルヒ
・禁書・まぶらほ・紅
・アストロ乙女塾
・三十三間堂
・はぴセブ・EME赤
・パラケルススの娘
・レジンキャストミルク・フルメタ
・二宮くん・シャムロック
・護くんに女神・イコノクラスト
・悪魔のミカタ
・リウイ
辺りがざっと思い付くんだが、おまいらこん中で好きなのはやっぱり有るのか?
274名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:33:01 ID:8gRKTfy5
>>271
あれは最早、18禁コーナーに置かれるべきだと思う。 特に最新刊。

>>273
シャナ・ゼロ使・ハルヒ・禁書・アストロの5つは全巻そろえてる。

一番好きなのは禁書だけど、主人公に好意を寄せている女子は多いのに
明確にハーレム状態にはなってないのがもどかしい。

アストロは何か力を注ぐ方向性を間違えてる気がする。
275名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 06:33:00 ID:Vpwtejyz
ハーレムエンドのライトノベルってあるのだろうか?
276名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 06:35:21 ID:Vpwtejyz
sage忘れスマソ
277名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 06:47:31 ID:McVPKjg8
>>275
18禁で良けりゃいくらでもあるんだがなあ……
278名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 08:51:12 ID:/JeHnWXS
はぴセブはなんかこの前の双子といいむしろ整理にかかっているからなんかハーレム要素がなくなりそうなんだが……
279名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 11:22:26 ID:c09XYy+i
>>278
書いている人が書いている人だから、俺は微妙に望みを捨てていない。
280名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 13:43:11 ID:+nEE0CHQ
>273
レジンキャストミルクで後宮を作ろうとした  はいなくなっ・・・

あれ?俺何を話そうとしていたんだ?
281名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 14:03:25 ID:1Tv7p4ru
藤原祐にハーレムとか求めちゃいけねえ……
あれは鬱とグロとモツの作家だ……
挿絵さえ椋本夏夜でなければ、
もっと誤解する人も減るだろうに……
282名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 16:40:04 ID:HRYjKMIC
>>273
三十三間堂はいいハーレムだと思うよ。
ラノベだったら陰マモとかいぬかみも好きだ。
あと、最近の新作では学校の階段が俺の中ではヒット中。

コミックでは先月出たばかりの明日のよいち!ってのがなかなか評判がいい。
283名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:22:06 ID:jLqrCt46
ハーレムエンドとはいかないまでも誰か一人とくっつかず、ヒロイン達に好意を寄せられたまま終わるラノベはないものか
はっぴぃセブンFinalはオチがわかるまではスルーしておこう。
第2部の最初の頃とか好きだったんだが。
284名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 21:04:52 ID:Vlg0Gib7
『ロザリオとバンパイア』がいい
285名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:51:20 ID:AdJb9iZg
全員孕ませるくらいの勢いのある非18禁の漫画や小説はないものかな。
愛乱闘ではそういうサービスの絵があったらしいが。
286名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:53:38 ID:c09XYy+i
>>ハーレムEND
阿智太郎の完結作品には有りそうな気がするけど、ドッコイダーとか。
でも阿智太郎作品は集めてないから分からない自分orz
デビル17とかどう転んでも純愛にならなそうな作品が狙い目か?
287名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 03:34:38 ID:HwJzqXuj
「涼風」とか「これが私の御主人様」とかどうなんだろう?

しかし、どちらかというと、
関連スレの「主人公がモテモテな小説&漫画」向けの話題な気がする
288名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 04:45:57 ID:pz85McxC
>>286
阿智太郎の作品は、基本的に最後の相手がメインヒロイン一人になる事が多いな。
最終巻あたりでその傾向が強いっす。
289偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:22:44 ID:Y1anOvWP
すいません。ずいぶんとかかりましたが投下します。
エロくないです。
それを了承して、お読みください。かしこ。
290偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:23:53 ID:Y1anOvWP

・押し倒してみる
・エッチは悪いことではないと説き伏してみる
→・キスしてみる

「……ぁ」

 ミカエルの唇から小さく声が漏れる。
 わけがわからない。救世主の力を解放してみれば、いきなり自分の体が熱くなっていた。かろうじてわかるのは、何故か自分は目の前の男を求めているということだ。
 ふざけるな、と思う。
 自分は大天使だ。神にすら迫る力を持つ、全ての天使の中でも頂点に位置する位の存在。そんな自分が、人間ごときに体を任せるだと?
 いや、確かに目の前の人間は好ましく思っていた部分はある。決して、料理がおいしかったとか、料理を作ってくれたとか、温かみを感じてしまったとかそんなことからではない。
 しかし、それでもこんないきなりは嫌だった。
 こういうのはもっと段階を踏んで、夕焼けに染まる海沿いなんかの公園で静かにキスなんかをした後“ろまんちっく”に済ませるのだと、同僚のラファエルがよく言っていたのを思い出す。
291偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:25:03 ID:Y1anOvWP

 ――そうじゃ、こういうのは“ろまんちっく”に済まさなければいけないのじゃ。

 かろうじて、そう思えた。そして、迫ってくる少年を吹き飛ばそうと、力をこめる。

「――な」

 だが、いくら力をこめようと、力が発動しない。いや、自分が自分でそれを阻止しているのだ。
 もう一人の自分が、目の前の人間に体を任せるという甘美なささやきをもって、自分を侵食している。
 いくら抗おうとも、それは次第に、確実に大きくなり、そして――


 ――二人の唇が、重なった。


 これ、なんてエロゲ
 に!


292偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:26:29 ID:Y1anOvWP


 ちゅぱ、とみずみずしい音が、リビングに静かに響く。
 ついばむようなキス。それを繰り返しながら、翔はゆっくりとミカエルを押し倒そうと力をこめる。

「や、やめよ……」

 制止の言葉に力は無い。翔の腕を掴むミカエルの手は、求める女のそれだった。

「……ぅぁ……」

 静かに、カーペットの上へと横たえる。真紅の髪が、純白のカーペットの上に広がった。
 もう一度、キス。顔を真っ赤に染め上げたミカエルの美貌が、目の前にある。
 
「ミカエル……」

 もう何がなんだかわからなくなった。頭がぼうっと熱を持ち、思考回路を保てなくなる。
 いまだ、体の中からは何かが噴出しているのを感じる。しかし、不快感はない。それどころか、それは“この先”の知識を与えてくれていた。
 
「……ぁっ」

 ビクン、とミカエルの体が反応した。翔の掌が、ミカエルの豊満な胸に置かれたからだ。

「……止めよ……止めよ……」
293偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:27:02 ID:Y1anOvWP

 制止の声を聞かず、翔の手は動く。豊満な胸をもみしだき、ついばむようなキスを繰り返す。
 ミカエルの手が翔を押し戻そうとするが、もはやそれに力は無かった。
 まるでゴムのような弾力を持つミカエルの胸は、翔が掌をうごめかすたびそれを押し戻そうとする。その感触を楽しみながら、翔はさらに掌をうごめかした。
 すでに翔の息は荒く、目は血走っている。いかなミカエルと雖も、この先、何がおこるかはわかっていた。そして、もうとまらないことも。


 ――自分が、それを望んでいることも。


「ミカエル……」

「……んっ」

 耳元でささやかれた言葉が、まるで麻薬のように体中に快楽を流し込む。
 
「呼んで……」

 すでに翔の手は、ミカエルの服の中に入り込み、直接胸をいじっていた。その先端をはじくたび、ミカエルの体がビクン、とはずむ。

294偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:28:56 ID:Y1anOvWP

「……僕の……」

「あっ……んっ……」

 翔の手が、優しく、愛でるように、されどいやらしくミカエルの体を這い回る。そのたび、ミカエルの体にえもいわれぬ快感がはしり――

「……名前を……」

「……カケルぅ――」

 ――すでに、ミカエルからは抵抗が消えうせていた。

「あっ……、あぁっ……」

 ついに翔の手が、ミカエルのぴっちりと閉じられている内股に差し込まれた。撫で付けるように、ゆっくりと手が這い回る。

「足……開いて……」

「……くっ……」

 その声に反応し反射的に開きそうになる足に力を入れ、なお閉じる。しかし、それは長く続かなかった。

295偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:29:40 ID:Y1anOvWP

「……あっ……やっ……」

 ミカエルの耳筋を、何か生暖かいもの――翔の舌がなめあげ、思わず体中から力が抜ける。その瞬間、ついに翔の手はミカエルの秘所へとたどり着いた。

「――あっ!」

 ひときわ、ミカエルの体が赤く染まり、大きく跳ねる。すでにそこはお漏らしをしたかのようにぐっしょりと濡れ、腰布はすでにその意味を成していなかった。
 
「ミカエル……濡れてるね……」

「うっ、うるさいっ! もう満足したじゃろ、さっさとどくがよ――あぁっ!」

 翔の言葉に幾分か理性を取り戻したのか、ミカエルは顔を真っ赤にして叫ぼうとする。しかし翔の腕は止まらず、彼女の秘所を上下になで上げた。
 たまらず、声を出す。そのことにさらに羞恥を感じ、自らの手で自分の口を押さえるようにふさいだ。
 しかし、それすらも翔の手によって取り払われる。

296偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:30:31 ID:Y1anOvWP

「ダメ……声……聞かせて……?」

「……やぁぁ……」

 もうその声にすら力は無い。制限されているとはいえ、本来ならば一にらみで海すら両断するその目は潤み、白桃のような肌は上気しきっている。
 欲情した女。
 全ての天使の頂点に位置する大天使、その中でもトップクラスの力を持つミカエルはしかし、すでにそれであった。

「んっ……あっ……くぅっ……」

 もたらされる快楽をこらえ、声をこらえ、しかし足はゆっくりと開いていく。すでに翔の体は足の間に入り込んでおり、もう足は閉じられなかった。

「ミカエル……」

「〜〜〜〜っ!!」

 かちゃかちゃと、金具の音が聞こえてくる。見れば、すでに天高くそびえるそれが姿を現したところだった。
 その様子には、翔すらおぼろげな頭で驚いていた。自分のモノは、ここまで大きくなかったはずだし、ここまで張り詰めたことも無い。
297偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:31:34 ID:Y1anOvWP
 だが、やることは一緒だった。 
 朦朧とした頭はそう決断を下した。

「ミカエル……脱がす……よ……?」

「あっ」

 返事も聞かず、腰布を解く。隠すものも何も無い、秘所が姿を現した。
 そこに、亀頭を近づける。その感触にこの先がわかったのだろう、きゅっとミカエルの体が縮こまった。

「ミカエル……いく、よ……?」

 すでに余裕は無い。ここまで持ったというのが、すでに奇跡に近かった。
 しかし、それをミカエルの腕が阻んだ。

「ま、待て……」

「……何?」

 もう我慢はできそうに無い。朦朧として入るが、間違った方向にはしった一抹の理性は暴走しようとする自分をかろうじて押さえ込んでいる状況なのだ。これ以上は、もう暴走してしまう。
 しかし、翔の危惧とは裏腹に、ミカエルは潤んだ目で見上げ、震えるように口を開いた。
298偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:32:35 ID:Y1anOvWP

「……先に……キスを……するのじゃ……」

 幾度も言うが、ミカエルは絶世の美女である。そんな彼女が、上目遣いで、それもほほを羞恥に染め上げながらそんな言葉をつぶやけば、どうなるか。
 答えは簡単である。

「――ミカエル!」

「んっ……んんっ」

 ぷつん、と翔は自分の理性の大部分をつむいでいた糸の大部分が切れたことを、どこかで自覚した。それでも暴走しなかったのはさすがというべきか、ミカエルの希望通りに再度翔の唇がミカエルの唇をふさぐ。
 今度はついばむようなそれではなく、深くつながるそれだった。
 
「ん、……んぅ……」

 次第に、ミカエルの体から力が抜けていく。それを肌で感じながら、翔は亀頭を秘所へとさらに近づけた。

「……いくよ」

「……ん、……く、来るがよい」

 ぎゅっと目をつぶり、受け入れる体勢を作る。翔はゆっくりと進め――
299偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:33:54 ID:Y1anOvWP

 ――つぷ

「んっ!」

「くぅっ!」

 ミカエルはその違和感に、翔はその快感に、それぞれ声を上げる。
 しかしそれでは止まらない。翔はそのまま腰に力をいれ――

「ああっ!」

「〜〜っ!」

 再び、声。
 翔のペニスは、根元までその姿を埋没させていた。

「入っ……た、よ……、ミカエル……」

 あまりの快感に、すぐに暴発しそうになりながら、翔はミカエルの顔をのぞく。
 そして、そこにあるのは快楽に満ちた顔――ではなく、

「――そ、そうか……、入ったか……、っつ……。ど、どうじゃ、吾の膣は……気持ち良かろう……?」

 苦痛に満ちた、顔。

「――ぇ」

 呆然と声を漏らす。あわてて結合部を見れば、真紅の陰毛に隠れてよくは見えないが確かに幾筋の血が流れている。
 ――初めての、証だった。

「――あ」

 さっと、頭が冷える。
 自分は一体何をした? 嫌がる女性を、無理やり襲った。たとえ向こうが欲情していても、それは変らない。

「ご、ごめっ――え?」

 あわてて腰を引こうとするが、しかしそれは腰に回されたミカエルの足によって止められていた。

「莫迦者……っ、……やめるで、ない……」

「で、でも、無理やりに……!」

「莫迦者っ……、この吾が、っつ……いくらっ……魅了されようとも……っ、簡単に体を開くとっ……思っておるのか……?」

 痛みをこらえ、涙を目じりにたたえながらも真剣に話すそのさまは、翔をまたもぼうっと昇らせるには十分だった。
 そしてさらに、そこにミカエルの追い討ちがかかる。

「最後までするがよい……っ……、光栄に思え……吾がっ、受け止めて……やるっ……存分に、貪るが良い……っあ!?」

 最後まで聞かず、翔は動き出した。
 もとよりミカエルの秘所は、十分すぎるほど濡れており、動くには何ら問題は無い。膣圧は強いが、それも翔の快感を増幅させるだけだった。
300偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:35:04 ID:Y1anOvWP

「あっ、くっ、……んっ……、うぁっ、……んっ」

 そしてはじめは苦痛をこらえるミカエルの声にも、次第に甘さを含んだものになっていく。
 残った一抹の理性が何とかコントロールする腰の動きは、抽送というにはゆっくり過ぎるものではあったが、逆にそれがミカエルの痛みを和らげるものとなっていた。
 翔の方も、極上の快楽はゆっくり過ぎる動きで十分であったし、現にもう限界であった。
 
「ミカエル……ミカエル……!」

「んっ……カケッ……あっ、……ル……ッ!」

 耳元でささやかれるその声も、もう快楽しかもたらさなかった。触れる全てが、全てが気持ちよく、いとおしく。
 すでに純白のカーペットは少しの赤と、まるでお漏らしをしたかのような愛液によりびしょびしょだった。
 
「……くっ……ミカエル……ッ……ミカエル……!」

「カケル……ッ、……カケルぅっ……ッ!」

 そして、その終焉は訪れた。
 ぐっとミカエルの背が反り返り、純白の翼がピン、と引きつるように大きく開かれる。
 どくっ、どくっと白濁液が胎内に注がれ、ミカエルは初めてながらも絶頂を経験していた。




301偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:36:10 ID:Y1anOvWP


「む〜〜〜〜」

 深夜、キングサイズのベッドの上で、ミカエルは唸っていた。その隣には、甘えるように胸に顔をうずめた翔の姿がある。
 あの後、崩れるように寝てしまった翔を連れてベッドを探したところ、何故かキングサイズのベッドを見つけ、彼を寝かしつけた。しかしその瞬間に抱きつかれしまい、現在に至るというわけだ。

「むぅ……あっ、これ……」

 甘えるように乳首を吸う少年の額を軽くはたきながら、ミカエルは小さくため息をついた。
 結局、体を許してしまった。まあ、別に嫌だったわけではないのだが。
 たとえチャームがかかっていたとしても、少なからずはいいと感じてしまった自分も確かにいたわけだし、後悔もしていない。
 それに……

「メタトロンの奴め……何があったらわかる、じゃ。これでは、まるで二千年前の再来ではないか……まさか、救世主でありながら『供物』であるとはのう……」

 これは予想だにしていなかったことだ。
 全ての大天使が、捜索に駆り出されることだけのことはあった。

「それに……」

 ミカエルは自分の胸に顔をうずめ、幸せそうに寝息をたてる少年を見つめる。
 その、おく。
 少しだけだが、“魔力”の残滓が感じられた。

302偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:37:07 ID:Y1anOvWP

「……これは……チャームと……それに、強制的な催眠がかかっておるのう。巧妙に隠しておるが……それでも、吾の目は逃れられん」

 ぽうっと掌に光がともる。それは優しく、愛おしいものを抱きしめるように、翔の体を包み込んだ。
 それを確認し、ミカエルは満足げにうなずく。

「……うむ。これでよい。……しかし、救世主の力に目覚めておらんかったとはいえ、カケルに力を行使するとはのう……」

 それは、すでに上級クラスの悪魔かそれに準ずるものが翔の周りにいたということだ。
 おそらくは――学校の中に。

「『供物』であることには気付いておらんようじゃの……もし気付いておれば、真っ先に殺されておるじゃろうし……むぅ、何故かむかむかしてきおった」

 翔の魂が悪魔に取られることを想像し、一人憤るミカエル。
 しばらくうんうん唸った後、うむ、とうなずいた。

「……仕方ないのう。吾も学校とやらにもぐりこむとするかの。そうなればカケルを護るのも楽じゃろうし、カケルと一緒におれ――はっ、違うんじゃ、吾はただカケルを護りやすいようにとの……!」

 にやけそうになる顔を必死で押さえ、ほほを染め、自己弁護に走るミカエル。
 大天使ミカエル。
 ツンデレ全開の夜だった。


 
303偽きゅーせーしゅ:2006/11/02(木) 05:38:59 ID:Y1anOvWP
とりあえずここまでです。
こうすればもっとエロくなるよ、ってなアドバイスがあれば、よろしくお願いしますです、はい。
304名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 05:42:14 ID:FAh7JYMf
このGJは偽じゃないぜ!GJ!!!!!

催眠が、カケルのピーを見たら欲情してしまうとか
305名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 08:31:03 ID:GSGa7wBz
先に童貞を奪われた悪魔タンの反撃に期待!そして,さらにそれに嫉妬するミカエルの
濃厚なエロシーンまでもを既に期待ししまう俺は・・・
306名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:57:15 ID:KR77JqCR
>>303
GJ!!!
この先に待っているであろうハーレムにも期待です。
307名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:01:16 ID:GVXa/oQG
ミカエルと聞くとカテドラルやら元老院にいる
槍をもった角刈りで赤い顔の大天使を連想してしまうから困る

そういえばあのゲームもパーティをハーレム化させることができるな
308名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:12:11 ID:/u3sNrXU
GJ!
この先、ミカエルの双子の姉の堕天使が出てくることを希望
309名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:31:26 ID:dMNnaSV2
GJだが行はあまり開けん方が……
310名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 10:50:51 ID:FHHymD8+
もうちょっとだけ続くんじゃよ
311名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 13:50:21 ID:N5v5ALfE
Arcadiaのss投稿掲示板無いオリジナル板にある
「オリジナル逆行 祖国の華」
「とある鍛冶屋の生活」
がハーレムっぽい
一応どんな作品かを紹介するが、文才が無いので期待しないでね。
祖国の華
  主人公ドロアは戦陣を駆けていた。ユイカ王国の勇将ドロアはユイカ王国滅亡を悟っていた。
 ユイカ王国は先代の王が死んだことによって生じた混乱に乗じ攻め込まれていたのだった。
 ドロアは国への忠義のために洗浄を駆けた。負けるのは時間の問題と悟りながら。
 ついにドロアは敵王の下へたどり着く。しかしドロアは敵王によって首をはねられてしまう。
 そして目覚めたドロアが見たのは、はるか昔に引き払ったはずの自宅だった…
  作中に作者自ら逆行主人公最強ハーレム物と言っている。が、まだハーレム要素はちらほら
 としか見受けられない…。「遠い国から」の次に面白いファンタジーなんじゃないかなと個人的に思う。
とある鍛冶屋の生活
 鍛冶屋の息子が幼馴染と義妹と家出する話。
312名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 17:25:41 ID:9jfRCfm1
ID:Y1anOvWP氏GJ!萌えたぅ!

>>311
18禁板しかチェックしてなかったから気が付かんカッタ
途中までしか読んでないがおもろいわ
313名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 18:59:58 ID:MdPSKr6/
>>311
二つの作品の紹介量にずいぶん差があるなw

理想郷は荒らしが幅を利かせるようになってから、投稿板には全然行かなくなったな
捜索板はしょっちゅうチェックしてるけど
314名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 19:41:24 ID:WExAhxJ+
最近理想郷に溢れかえってるのって、ネギまのベルってとこから来たヤツらなんだよな……。
自覚の無い荒らし連中が文章の癖そのままで別の名前使ってたりしててうんざりした。

アルフォンソとか、アルフォンソとか、アルフォンソとか…………。
315名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 19:44:02 ID:Arydeiat
理想郷が救いの無い連中のさばってるのは昔から(ry
とはいえネギ魔界壊滅後に流入してきた連中が多いのも事実
316名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 19:48:58 ID:QbDuZxd+
ネギ魔界はまじで悪魔の住む世界だったということだな。
ベルが潰れなければ隔離できていたのにな
317名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:22:03 ID:qzbTGYye
ここは俺だらけのインターネッツですね
318名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:25:40 ID:XYqs3ybx
一応受け皿は用意されたんだが、用意されるまで我慢できなかった連中がみんな理想郷へ……
319名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:33:29 ID:4bRdA9EW
私は引きこもり居候の人を応援してます。
320sage:2006/11/03(金) 20:35:13 ID:4bRdA9EW
スマンsage忘れ
321名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:02:57 ID:L3V4FCIi
朝から隣の幼馴染に石で窓ガラスを割られて起こされ
登校したら校門で待ち構えていたハイミス学年主任にいんちゃもん付けられて遅刻し
授業中居眠りしそうになったらお下げ委員長に先生へちくられ廊下に立たされて
昼休みは不良娘(とその取り巻き)にぱしらされ昼食を食べ損ねる
放課後部活に行ったらマネージャーに自分一人だけ地獄のようなメニューを渡されしごかれて
くたくたになって家に帰れば思春期に突入した妹にごみのように扱われるが
夜は彼女たち全員を支配するハーレムが形成される。そんな電波を受信した。
322名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:21:40 ID:BEJnIEgy
>>321
よし、それでSS書いてくれ。
323名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:59:27 ID:wooZBIWa
ハーレムスレだけど多人数プレイはあまり投稿されない謎
324名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:05:08 ID:WExAhxJ+
特殊な店に行かないと、3P以上が体験できません><
325名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:05:39 ID:aF3Nb0Ps
>>323
今まさに書いてる。。
一週間以内に投下できるハズだから楽しみに……は、しないで待っていてくださいませ。。
326名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:26:32 ID:M/RKLxaM
>>323
短編じゃないと一気にそこまで持っていけないからなんだろう
まぁじっくりとハーレムを形成して・・・という作風が多いって話なんだろうが
327名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 11:45:47 ID:1DW6Vf2N
勇者のやつが見たいです
328名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 13:46:58 ID:MJnTNOoF
ちょっと質問なんだが、4P以上のプレイはどんなのがいいのだろうか?
何か面白いのがないか、意見を聞いてみたい。
329名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 19:22:50 ID:qDsuDJak
二人を相手にして他はレズプレイが多分1番スタンダードかと思います。
330名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 20:06:51 ID:jgF0e8Mn
二次では嫌われてるのかね>ハーレム中のレズ。
EVA板のすれ見たらこんなのがあった。

要約。
○ハーレム要員同士の性的な接触は、女性同士でも避ける
331名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 20:21:17 ID:Zdz9y93E
先ずは騎乗位で1人目
膝枕で二人目
フィストで三人目と四人目
つま先を五人目と六人目に挿入
両膝に七人目と八人目がなすりつける
背中に肉布団なMで温もりだけで逝ける九人目

そんな10P越えを、あ、お手伝いさんは敢えて着衣でチラリズムなど担当して欲しい

後宮学園テスト編が参考資料だが実践かエロビ(新体操仮のスタッフ)でみたいな
332名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:42:45 ID:8NHWPuGC
ハーレム内レズはそのハーレムの成立、もしくは繋がり次第で許容の可否が別れるんじゃね?
精神的な繋がりが強い場合は(精神的>肉体的)
女→男→女
  ↑
  女
の形態も維持されレズが展開されにくい。
逆に快楽を追求するように物語が展開されると女→←女でいたすようになるとか。
EVA板のヤツはシンジが精神的依存やら皆で幸せになりたいやらとハーレムを作ったのに
いつの間にかハーレム内でレズ関係が成立してしまって、精神的繋がり<肉体的繋がり
の描写に寝取られに類する嫌悪を感じた読者が火病ったって経緯があったんじゃないっけ?
333名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:56:10 ID:HRGrR793
確かQLASっていったかな、
アレは男がないがしろにされた感があって、
ハーレムとは違うジャンルだと思った。
334名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 01:36:53 ID:Rl/J02tN
わざわざレズに頼らなくても最低4人程度なら絡ませられるし
335名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 02:25:17 ID:UAYla3v2
男一人に対しての積極的な愛撫ちうか攻めがあってもええかもな>4P以上
精神的にしろ肉体的にしろ一人の男に対しての何らかの依存関係が生じ
るのだから例えば子作り前提のねっとりSEXなんてーのもアリじゃないか?
336名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 03:25:00 ID:5Vp+x2n0
へたれエロ勇者 キュンキュン様お待ちしております
337名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 03:48:12 ID:8Kiw6LxM
俺も一度で良いから、こんな粘着質のファンに付きまとわれてみたいものだ。
338名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 08:03:57 ID:kZL0NKux
理想を言えば主人公の腰の一振りで女の子全員がよがるのがいいけど、
そんなの主人公が触手モンスターかSF電脳ファックじゃないと無理なので

手の空いてる女の子達には王様ゲームよろしく
指定した行為をしてもらうのがいいかな。
339名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:28:01 ID:UAYla3v2
まあ、4Pなら多人数同時フェラはデフォかな・・・。
あとエロじゃないけど女の子四人が主人公の朝食とか昼食をわいわい
言いながら作るというシチュエーションも好きやな〜「肉じゃが」とか。
340名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:04:43 ID:oIiZPYp4
>>338
紫羽尋人図書館の「緋道の神器」に気を使って同時にする話が。
341名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:21:04 ID:de6r76Nv
「気」ってなんかよく分からんがとりあえず万能でいいよねw
342名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:06:24 ID:TtE8unSE
うむ、掘り下げられても困る
343名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:11:43 ID:AamUHjRx
仙道の陽神か?
気で分身を作るとか何とか。
344名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 00:05:12 ID:4vqrdO97
>>338
歓楽のハレムにある"超人ボウマン"でも
装置か何かを使っての女性複数を同時に喜ばせる描写があったなぁ…
345名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 00:51:11 ID:Dut/mWGJ
俺としてはハーレム内の女は平等であるべきじゃないかと思う。
だから、鳳神社やら僕がいて、君がいてなどのあくまでメインヒロインがいる小説がハーレムと聞かされても
ピンとこない。作品自体はもちろん好きだけど。
まあ俺だけかもしれないが、他の人はハーレム=複数人プレイという考えなのだろうか?
346名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 03:53:18 ID:nddpnKZn
>>345
歴史上時の権力者が築いてきたハーレムは、内部に少なからず序列がある。
それは各人のハーレムへの加入時期であったり、ハーレム主人個人の嗜好であったり
身分、政治上の理由、年齢であったりと様々な理由により成立している。
また、平等という概念も広義の意味での機会の均等であったなら可能かもしれないが
上記の理由を鑑みると難しいかなぁと思う。
ただ、平凡でお気楽な主人公が築くハーレムや小難しい設定にこだわらない世界観の
ハーレムなら345のこだわりがある方が個人的に読んでいて面白いね。
3P以上の絡みはハーレム主人もしくはハーレム内の女性達が平等にこだわるか、
あるいは相互理解が深まった場合に発生するのが良いなぁ。
初めから複数プレイにノリノリだったりすると確かに興ざめするものはある。
まぁ、キャラの設定や性格付け次第だと思うけどね。
以上、長々と雑感を書き散らしました。お目汚し失礼。
347名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 05:39:01 ID:tycsZTSG
>>344
そうそうそれそれ。劇中では次はアナルでもその装置の実験をするようなことを
言ってたので、「ハーレム全員のアナルを征服する」小説が読めるかと
ずーーっと首を長くしてるんだけど…

最近、前方に俺の背中が見えてきたとです…。
348名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 08:30:43 ID:z8l/dqBu
http://www.borujoa.org/upload/source/upload8275.jpg
意味が分からなくて5分悩んだがこういうことか。
349名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 09:15:43 ID:tycsZTSG
>>348
E x a c t l y(そのとおりでございます)
350名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 09:56:04 ID:oHCk4gNm
アナル好きな人は本当に好きなんだなあ。
俺は普通に前に入れるのが好きなんだが、
ぼちぼちアナルプレイについても考えてみるか。
351名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 11:12:43 ID:rmaA6y4+
アニャルは大好物です。
352347:2006/11/06(月) 11:40:46 ID:tycsZTSG
公正を期すために正直なところを言うと、このスレのアナル関連の書き込み
(SSはもちろん違う)は
ほとんど俺なので、確実にハーレムSSにアナルを求めている人間は
いまんとこ俺と>>351だけ
353名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 12:18:16 ID:6ZiCh58s
祖国の華ってハーレムかなあ。
酒場の女はギルバートに取られたようだし、いまいちハーレムと言う雰囲気がしない。
354アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/11/06(月) 12:52:39 ID:Gi4Kdgz8
同じところにある「境界崩し」がハーレムっぽい。
355アカ・ソ・ノモノ ◆TU/TSQeOhE :2006/11/06(月) 12:54:43 ID:Gi4Kdgz8
コテ外し忘れ…… orz
二話目は借金お嬢様メイドです。もう少しお待ちください…… orz
356名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 14:56:38 ID:7VKpfh5l
>>355
どんまいw
続きwktk
357名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 16:05:45 ID:4vqrdO97
>>353
自分もソコまで読んで「ハーレムじゃNEEEE!!」と思った。
てか、その酒場の女掻っ攫った奴は作者曰く"もう1人の主人公"らしいし…
ハーレムを謳っておいて、男2人による女性キャラ争奪戦をしてどうするんだと、小(ry

話は違うが、最近ハーレムSS探しててても、健全モノばかりを釣り上げる様になった…
18禁シーンを匂わす程度のものでもボチボチ…
頑張らんとなぁ。
358名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:56:43 ID:Osb0TDYP
アナルに関しては普通ですが「ケツにキスしな!」という悪口は大好きです。
359名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 18:39:15 ID:/v3e2yJp
>>353 >>357
作者がギルバート萌えとか書いている時点でヤバいかな、と思った。
そういう展開ならスルーします。さんきゅ〜
360リジー  ◆UnHgHejTyo :2006/11/06(月) 19:10:10 ID:qDItWX9t
…まずい。四話目エロ描写がほぼ無しになるかも知れない。すまないがそうなったらご勘弁を。
361名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 19:44:09 ID:Bpqh9k2I
全く問題ない!
362名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 20:06:39 ID:JkUdBM9u
>>354
確かに「境界崩し」はハーレムだ
同作者の「太郎の〜〜」もハーレムだ
前者は壊れ系(MC?)、後者は人外キャラいっぱいだけど。


関係ないが、誘導に従ってふらふらと修羅場スレの作品倉庫にたどり着いてしまった。
属性無いのに、欝系嫌いなのに、みんな仲良くして欲しいのに・・・・・・
止められない止まらない。助けてくれ・・・
363名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 20:45:19 ID:DxR9f7YB
くそっ!
こんな局面で思い浮かぶはずの精神的支柱がないのはどういうことだ!!
364名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:19:01 ID:o56xD+Yv
だ、誰か「カップ&ソーサー」の行方教えてください
対価となるか情報として「紫羽尋人」さんの「緋道神器」更新を伝える
少女 バンザ……
365名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:38:39 ID:KZcD7HI0
チラシの裏

Sには征服欲系と独占欲系がいると思うんだ
相手を自分色に染めたい奴と、自分の手の中に閉じこめたい奴

で、同じ事はハーレムスキーにも言えることだと思う
前者は次々と自らフラグを立てて墜とし、後者はフラグたってる奴は皆俺のもの的に。
たとえば
前者にとって寝取りはジャスティス、寝取られは場合による
後者にとって寝取りは人のものだから気が引ける、寝取られは恐怖
みたいな
366名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:39:34 ID:7NVzbLyl
後者はストーカーになりそうだな。
367名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:09:10 ID:J2GxW9Fw
寝取りはジャスティス、寝取られは恐怖(つーか嫌味しか感じない)
な俺は何ですか?
368名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:10:42 ID:J2GxW9Fw
ageスマン。
369名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:20:05 ID:sPna9zyX
>>367
お前は俺だ
370名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:30:49 ID:oDgnJXRA
>>367
そして俺ではない。

(寝取りは場合による、寝取られは恐怖)
371名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:46:48 ID:DxR9f7YB
ふと思ったけど。
ハーレム作っても、社会的・経済的にいつかは手放さなきゃならんだろ?


自分の部下や親類に払い下げ(しかも月下氷人まで引き受け)るのって、けじめとしては評点いくつ?

372名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:58:24 ID:Gi4Kdgz8
>>364
カップ&ソーサ
ttp://pksp.jp/utuwaya/
ここでいいのんか?
373名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:25:12 ID:eU1u+d3/
>>371
払い下げるって女をか?
すまんがどこがケジメなのか解らん
374名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:39:56 ID:lpJz7wT8
>>371
なんちゅーか、払い下げと言うとケジメ以前の問題のよーな、ぶっちゃけ良識(モラルでは無い、ここポイント)。

経済的に養えない、社会的に認められない、そういう問題を自分とみんなで乗り越えようって言うのがハーレムの主的心意気だし。
ちなみに、凄く信頼出来る無二の親友的ポジションの人間が自分のハーレム内の娘に惚れてしまった場合、その親友の味方になろうとするハーレム主には俺は好感が持てる。
友情も愛情も大切にするのが真のハーレム野郎だろ、って感じで。
375名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:55:08 ID:3SX1xlTJ
>>371
社会的、はまだわからないでもないが
経済的が理解できない。
みんなで働けばむしろ金は余るくらいだろうに。
376名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:03:01 ID:lpJz7wT8
>>375
ハーレムのヒロイン全員ニートとか。
あと、メイド達の雇用主とかなら彼女達を養うぐらいの甲斐性が無いと、みたいなじゃないか?
377名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:03:51 ID:NHFglBj3
この流れで世にも奇妙な物語の
ハーレムっぽかったストーリー思い出した

・・・タイトルが思いだせないけどね(´・ω・`)
378名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:20:46 ID:JFvehgxc
つ[美女缶]
379名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:27:51 ID:NHFglBj3
>>378
それだそれだ

何かスッキリしたよ(*´Д`)
380名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:14:20 ID:5DNm70Cj
>>374


凄く信頼出来る無二の親友的ポジションの人間が自分のハーレム内の娘に惚れてしまった場合、その親友の味方になろうとするハーレム主には俺は好感が持てる。


それって親友の恋を応援するってこと? そうだとするとただの八方美人のような?
良い奴なのかもしれないけどそれ結果的には、好意を寄せてくれるハーレムの娘にも信頼出来る親友にも不誠実にならないかなぁ?
友情よりも愛情って簡単に割り切れず葛藤するとかって、やりすぎて欝展開にまでいかなければ相当好きだけどね。
381名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:16:39 ID:5DNm70Cj
すまん。上げてしまった。
382名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 04:38:59 ID:lpJz7wT8
いんや、応援するしないのレベルに行く事がまず無い。


そもそも無二の親友ならハーレム男とハーレム女の関係は知っていてしかるべきで、
ハーレム嗜好の男とマブでいられる人なら当然彼女に恋しないよう気をつけようとするだろう→しかし恋心がもしも芽生えてしまった場合親友は必死でそれを押し殺す→もちろんハーレム男はそれに罪悪感を感じる。
ここで分岐が発生する訳だ
→それでも彼女の方が大切だ→親友、諦めて次の恋を捜す。
→親友に彼女との仲を応援しようか打ち明ける→もちろん親友ぶん殴る、グーで、理由は言わずもがな→ハーレム男、親友の説教を胸により一層女の子を大切にしようと誓う→親友、それを知り安心して次の恋を捜す

結局親友の恋は叶わぬのだが、それでも親友を大切にしようとするヘタレは親友にとって愛すべきヘタレだろうな、と。ちなみに彼女にも怒られると思う、その後仲直りするだろうけど。


長文悪いネ。
383名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 06:15:41 ID:kVZF4fIc
下げ渡しは友を馬鹿にしている
勝手にくっついたら寝取られ
で俺的にアウト

経済的か伝統的事由で使えて主と愛がなければ応援すればいい
元からカップルなら母親とかで我慢して女ほおりだすのが萌
384名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 06:47:04 ID:QpxYeUlD
自分を好いてくれる女と、自分の親友の仲を取り持つ、というのは、俺的にはダウトです。


ハーレムの中で手放してもいい女と手放したくない女の優劣を付けてるなら、
そんな主人公は好感持てない。
沢山いるから、一人くらい手放してもいいや、な主人公も嫌。

仮に、4人の女に好かれる主人公が、彼女たちに好意をもつ4人の親友に女を譲るのか、という局面。
独占できないことを承知で、それでも主人公に好意を寄せてくれるヒロインたちを、
すべて手放すことが出来るのか? と問われてYESと答える主人公も好きになれない。

(鬼畜除く)
385名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 07:55:04 ID:e89G2nsm
下げ渡しとか、友人とハーレム要員との恋を応援とか
女の人格とか意思を無いものとしてない?

でも、調教・MCハーレムならそれでも良いのか。
386名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 08:07:41 ID:tes2yXUH
発想の転換。友人をハーレムの一員にする。
これなら女性を手放さずに親友の恋もかない丸く治まります。
もちろん、友人もハーレムの一員なので主人公に犯されます。

「アー!」














ジョークです。気にせずハーレム談義をして下さい。
387名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 09:25:32 ID:4A0WLtz7
現実の話をしても意味ないだろ。
SSの話なら…男は主人公一人のみ!
388名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 11:02:51 ID:q+FXS4/t
発想の転換で実は親友が男装の(ry
389名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 12:03:48 ID:psoBOMkj
>>374
ハーレム要員を他の男に渡す奴のどこが真のハーレム野郎なんだ
390名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 12:11:45 ID:fzbG2kzX
最近、俺ハーレム理論を語る輩が増えてますね。
391名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 14:16:08 ID:xY+wjK3v
>>390
SSがないから暇をもてあましてるんだろ?



ってことでおまいら全員今日から俺のハーレムの一員な
392名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 16:57:32 ID:jsLs7pSO
>>391性欲をもてあま(ry
393名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:37:01 ID:HrMOiMZo
一生面倒見たり飼ったりすることはハーレム主の義務だ。
それができないならハーレムなど作るな。考えるな。

という持論を展開してみるテスツ
394名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:23:55 ID:zqQNUJ9r
ふたなりっ娘達しかいなくて全員自分がハーレムの主だと思い込んでる
仲良しコミュニティとか。
395名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:57:41 ID:2SmirWYt
>とくめー雑記
>ハーレム小説の情報求む。とくにエヴァ、葉鍵、型月あたりで。
質の悪い設定ご都合主義プロットめちゃくちゃ筆者主人公に自己投影マンセー女無条件で主人公の物ハーレムSS
なら五万とあるジャンルばかりですな。それまで含めると膨大な量になる悪寒。

個人的にこれはいいんじゃないかというSSならいくつか紹介すると
・kanonSS セラくんHP「QueSeraSera」内SSコーナー内いい子はみちゃだめ♪内「同時攻略」
・同上 月渡ねこ劇場内ねこの殿堂内「君と生涯を誓う」(美汐属性となっていますがエンディングはハーレムです)
・月姫SS 夢幻要素法内旧コンテンツ内ゲームSS内「女達の憂鬱」他
・同上 MoonGazer内SideStorry内「美味礼賛」他
・エヴァSS BLUE_SKY_&_WHITE_CLOUD内MyLibrary内「Breaker of Dark Future」
・同上 【 めぞんEVAの記憶 】内めぞんEVA玄関内伍号館内J09[P−31]内『It’s a Beautiful World』
・同上 よわよわシンジ擁護会内よわシン小説内「閉幕拒否する人々に対する考察」およびその続編
・同上 帰ってきた某所内二次創作のお部屋内「Vulnerable heart」
・同上 "COCHMA" WEB STATION内NOVELS内「青き空に雲は流れ・・」
・同上 GenesisQ' REV2.2内インデックスページ内「綾な犬小屋」他多数
・同上 にんじろうのお部屋内「14歳」
・サクラ大戦SS ほわいと・がーでん内図書館内「海軍中尉、海を行く」
…エヴァが多いのは偶然。絶対偶然。
396寿三郎 ◆Dnfc4QBkPU :2006/11/07(火) 23:28:20 ID:+uVEkelf
先日話に出ていた複数プレイの小ネタを書いてみました。

ちなみにそのときに書くといっていた方とは別人です。

では投下します。
397分身魔法:2006/11/07(火) 23:29:17 ID:+uVEkelf
「ねえ、さすがに4人は無理だと思うのよね」
 位知子さんが裸のまま、困ったようにそういった。

「そうですね。どんなにマスターが頑張られても、時間がかかりすぎてしまいます」
 ニケさんも私のモノをさすりながら頷く。

「だから呼び出す人数を押さえろと、いつも言っていたのに……」
 サンディは私の背中に張り付いたまま、非難の声を上げた。

「でもでもぉ、今日は仕方がないよぉ」
 シヨンちゃんだけが、私に優しい言葉をかけてくれる。

「はぁ〜、どうしたものですかねぇ?」
 周りを裸の女性に囲まれながら、私は心の底からのため息を漏らした。
 ……全員満足させないと、次から困るからなぁ。



398分身魔法:2006/11/07(火) 23:30:19 ID:+uVEkelf
 今回の仕事はきつかった。
 普段なら異世界からひとりかふたり助っ人を呼び出すだけなのに、今回に限っては契約している全員を呼び出す羽目になってしまった。
 おかげでなんとか事件は解決できたけれど、後には報酬待ちの彼女たちが残ってしまった。

 本来召喚術で呼び出した相手には、貴金属や宝石などで報酬を支払うものである。しかし私が契約している彼女たちは、全員別の報酬を支払わなければいけなかった。
 私のことを愛しているという彼女たちが求めるものは、愛。
 もう少し正確に言うと、仕事の後に彼女たちが満足するまで、抱いて抱いて抱きまくることだった。

「中途半端だったらわかってるわよね」
「次は仕事抜きで一週間以上甘えさせてもらいます」
「わたしも毎日呼び出してもらうぞ」
「シ、シヨンは一日中犯し続けて欲しいなぁ」

 みんなのプレッシャーが凄まじい。けれどなぜか全員、今日は失敗することを望んでいるような雰囲気だった。
「とりあえず体力の続く限り、お相手させていただきます……」
 それでもこっちの都合で呼び出したんだし、彼女たちとの約束はきちんと守らなければいけないから、本格的に事を始めようとした。
399分身魔法:2006/11/07(火) 23:31:08 ID:+uVEkelf
「それでは位知子さんから……」
「あ……」
 おもむろに位知子さんの胸を揉み始める。
 よく鍛えられた体のはずなのに、どこまでも柔らかいその乳房は、私の手でいやらしく形を変えていった。
「そ、それよりも早く……」
 位知子さんはそういいいながら、股をくぱぁと開くと私を誘う。
「まだ痛いですよ」
「すぐによくなるから、きて……」
 少し頬を染めたその姿に、私のモノは一気に硬さを増していった。
「では……」
 私はモノの先端を、まだ熱いだけの彼女の秘所にあてがう……。

「ちょっと待ってください!」
 突然私の腕が、ニケさんの豊かな胸に抱きしめられた。
「そうだぞ。何故わたしが一番ではないんだ?」
 まだ背中に抱きついたままだったサンディも、そういいながら体をこすりつけてくる。
「痛いのだったらシヨンが欲しい!」
 シヨンちゃんは小さな手のひらで、無理矢理に私のモノを握りしめてきた。

「もう少しだったのに……」
 位知子さんは恨めしそうに私を睨んでくる。
400分身魔法:2006/11/07(火) 23:31:44 ID:+uVEkelf
「み、みなさん落ち着いてください」
 なんとか彼女たちをなだめようとするが、彼女たちは聞く耳を持ってくれなかった。
「せっかく濃厚な一番精を出してもらえると思ったのに……」
「わたしだってどろりとして量の多い、最初の精液が欲しいんです」
「なにをいっている? あれはわたしがもらうんだぞ」
「シヨンだってぇ、あの汚い精液でないと気持ちよくなれないのぉ!」

 あぁ……、完全に収拾がつかなくなっている。いっそこのままもとの世界に強制送還しようか……。
 あまりに追い込まれて、私の思考がそんな非道な内容に及んだとき、とんでもない提案がなされた。

「そういえばマスター、確か分身魔法使えたわよね。それで体を増やして、私たちを同時に抱けないかしら?」
 位知子さんがありえない提案をしてくる。私は慌てて顔を左右に振った。
「あれはそういうことに使う魔法ではありません。それに色々と欠点も多いものなので、使用には注意が必要なんです!」
「けれど今の状況をまとめるためには、いい提案だと思います」
「そうだな。それなら文句はないぞ」
「あ、後で分身全員に襲ってもらいたぁい」

 4人とも私の魔法を、心の底から期待しているらしい。
 もしも断ったりしたら、どんな目にあわされるか。
「どうなっても知りませんよ」
 私はそうつぶやくと、さっそく呪文の詠唱を始めた。
401分身魔法:2006/11/07(火) 23:32:35 ID:+uVEkelf
『わあっ!』

 彼女たちの驚き半分、期待半分の声があがる。
 私はその声を普段の四倍の耳で聞いていた。

『これでいいでしょうか』
 魔法の効果で四人に増えた私が、同時に彼女たちに声をかける。
 元が戦闘用の魔法のため、全ての分身は個別に動かすことができるが、基本的に全て合わせて私という一人の人間のため、同時に動かすのも難しくはなかった。

「このマスターはもらったわよ」
「それではわたしはこちらの方を」
「どれも差がないだろうな?」
「マスタァー!」

 彼女たちはそれぞれ私を捕まえていく。それと同時に各々が私を愛撫してきた。

『うわぁ!』

 それと同時に私は、今回の魔法が失敗だったことを悟った。
 これではとんでもないことになってしまう。
『あ、あのぉ。やっぱり止めておきましょう。きっと後悔すると思うので……』
 私は彼女たちにそう提案したが、案の定誰もそれを呑んではくれなかった。

「取りあえずやってみないことには、後悔するかどうかなんてわからないだろう?」
「全部マスター御本人に見えますし」
「わたしはもう我慢ができないぞ」
「はやくぅ、はやく滅茶苦茶にしてぇ」

「あぁ、もうっ! わかりました! 文句はなしですよ」
 やけくそになりながら、私は四人を同時に抱く体勢に入る。

 基本を大事にする位知子さんは、正常位で。
 胸の大きなニケさんは、騎乗位で。
 キスが好きなサンディは、対面座位で。
 手荒に扱われるのが好きなシヨンちゃんは、後背位で。

 それぞれが最も喜ぶ方法で挿入していった。
402分身魔法:2006/11/07(火) 23:33:19 ID:+uVEkelf
「あ、あぁっぁぁぁぁ……」

 部屋中に響き渡る『私』の声。
 それと同時に私は絶頂に達し、彼女たちの中に思い切り精液を出していた。

「え?」
「嘘!」
「も、もうなのか」
「そんなぁ〜」

 彼女たちが口々に非難の声を上げる。
『だ、だからいったでしょう……』
 ものすごい快感に包まれながら、息も絶え絶えにそう答えた。
 あぁ、どうも腰のほうも抜けてしまって、まともに動けそうにないです。

「説明してもらえるかしら?」
 代表してか位知子さんが質問してくる。ただ、にっこりと微笑んだその表情がすごく怖いんですけど……。
 私は彼女の上に倒れこんでいた体をなんとか持ち上げると、引きつった笑顔を浮かべながら答えていった。

「分身魔法はですね、実体を持った私自身を複数作る魔法なんです。その感覚は全てつながっていて、一人が怪我をすれば他の分身も痛みを感じるんです。ですから……」
「感じる快感も倍増する、ということかしら?」
「その通りです。しかも一度にきますから、四倍なんて甘いものじゃありませんでした。はぁ〜、気持ちよかったぁ」
 萎えてきてはいたが、いまだに柔らかく締め付けられる快感に、思わず本心を口にしてしまう。
「ふ〜ん、そうなんだ……」
 私がしまったと思ったときには、位知子さんの笑みがにやにやとした悪い笑みに変わっていた。
「だったらこうしたら……」
 そういいながら位知子さんが、私のモノを膣内でしごくように締め上げてくる。

『あっ!』
「マスターのものが硬くなってきました」
「誰が刺激してもいいんだな」
「だったらシヨンもぉ」
403分身魔法:2006/11/07(火) 23:33:55 ID:+uVEkelf
『や、止めてください! また、またいっちゃいます! あ、あぁぁぁぁぁ……!』

「出てる出てる。本当に簡単にでるのね」
「これはこれでなかなか……」
「ああ、たまにはマスターが壊れていくところを見るのもいいものだな」
「おなかの中が、すぐに精液だらけになっちゃいそう」

『も、もういいでしょう。これぐらいで勘弁してください、って、あぁぁぁぁ!』

「私たちが満足するまで、が約束でしょ」
「出っ放しなのに萎えないのも新鮮でいいです」
「異世界の者では孕まないと聞いたが、これだけ出し続けていればもしや……」
「マスター専用のおトイレになったみたいで、楽しいのぉ」

『い、いや、止めて、堪忍してぇ! は、あ、またでる! またいっちゃいます! ああっ!』


 結局彼女たちが満足して私を解放してくれたのは、朝の陽ざしが強くなったころだった。
 幸せそうに元の世界に帰っていった彼女らに対し、私はその後丸々一週間も寝込んでしまう羽目になる。

 私は分身魔法を二度と使わないでおこうと、固く心に誓った……。


(終)

404寿三郎 ◆Dnfc4QBkPU :2006/11/07(火) 23:34:49 ID:+uVEkelf
以上です。

また何か思いついたら書き込ませてもらいます。
405名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:56:44 ID:+4C5H7mp
テラワロスw そう言う手があったかw
分身って小道具使って、男の方が劣勢になるの初めて見た。 GJ!
406とくめ:2006/11/08(水) 00:33:51 ID:h0AmVQrg
きまっちょるじゃないですか。
男気一番、がんばって読んで選別するんですよ!
そのためにわざわざ「雑記で」募集の告知かけたんです
(こっちでやったらあまり好き勝手スルーできませんからね)


ああ、やらなきゃいけないことあるのにバカなこと考えてるよ私……
407とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/08(水) 00:37:18 ID:h0AmVQrg
>>395
さっきのは395宛レスです。


分身ネタ、GJ。魔術師ってのは大変ですなあ。
小ネタですから特設短編コーナーの方がいいでしょうね。
ではこれから収録に入りますです
408名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 01:36:10 ID:WiIZF+LH
エヴァと鍵はマジでやばい。
スパシンとU-1でとくめー氏が磨耗してしまうかも……。

型月?
型月は大抵途中で更新止まるから戦力外。
409名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 01:46:16 ID:3jGf5k3O
つうかスパシンとかU-1のエロパロ板での知名度が知りたい
410名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 02:17:44 ID:iCyNeNpz
スパシンは分かる U1はヘタレのマイラーか
411名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 03:08:43 ID:hpi7NAUb
>>408
じゃあ、ようやく型月プレイしたおれが探してくる。
412名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 07:15:01 ID:+mrxXHdF
>>411
頑張って、あと月姫のハレムだがCocktail Bar[MOON TIME]の『月姫カクテル夜話』には気をつけて
地雷だから寝取られ以外のネガティブ注意事項全部載せ&近未来的サイパン系TRPGネタソース
そんなハレム

N◎VAのクロマクとY太となんこつミックスな
413名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 07:22:03 ID:+mrxXHdF
U-1はKANONの祐一だったもの
すスパシンとテンカワアキト(ACTIONの漆黒の戦神Ver)との同類項
414名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 07:33:14 ID:Y0oeH9Zj
お前らに言いたい。

  日  本  語  で  お  k
415名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 07:59:26 ID:L459yLcc
410さんのヘタレ、マイラーの二つの言葉で誰のことかわかってしまう、俺はなんなんだろう
416名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 11:44:05 ID:KUefKcIh
真昼間からなんだが注意事項忘れてた。
>・同上 帰ってきた某所内二次創作のお部屋内「Vulnerable heart」
独占ではない。(レイが青葉といい雰囲気になったり最終的に微妙な立場になったりと)

その他のも更新が途中で止まってるSS多数。

>>411
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  ノノノリ(リ_ノ   l;;;;;;;.(リ_ノ  ノ人li;;;.(リ_ノ   /  .j )))  .........................
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  三三    三三      三三   三三三
 三三    三三      三三   三三三
417リジー  ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:07:03 ID:7WaWU/iC
そんな無理をするあなた達へ。一服の清涼剤になるかどうかわからないが飛び道具投下。
敏腕ヒットマン。愛銃は父の遺品、ワルサーWA2000。それが私の過去だ。家族は母一人。父親は、ギャングの組織員だった。もっとも、表向きは只のサラリーマン、ギャングの組織員だったことは母でさえ知らなかった。
その事を何故私が知っているのか。それは父の死んだ事件に関係している。私が18の時、父は死んだ。頭に二発、心臓に三発の弾丸を打ち込まれて。
父の死は組織の内乱が元。だが、世間一般には通り魔による犯行と発表されていた。当初は私もそれを信じ、母と共に悲しみに暮れた。
だが、もしかしたら父は自分が死ぬ事をわかっていたかもしれない。父の死の三日後。私宛に、知らない名前が書かれた封筒が来た。中には父の直筆の手紙が入っていた。そこに書かれていたのは、父の正体。
父はヒットマンだった。組織の中でも凄腕と言われ、他組織からその身を狙われる程。
そして、味方も恐れる程の。故に、組織の内部分裂で真っ先に狙われるであろうことも。この手紙が届いているなら、自分は死んでいることであろうこと。娘である私に、自分の代わりに母を守って欲しいということ。最後に、母と私を愛しているということを。
母にはこのことは話さなかった。母にとって父は、不器用で、優しくて、少しおっちょこちょいな、普通の男性で、愛すべき夫だったのだ。今更、こんなことを話して何になろうか。
だが、私はある決意をした。それは父の敵討ち。この身は銃身、装填するは恨みの弾丸、引き鉄をひくは怨念。幸か不幸か。私は父をも凌ぐ程の、天才だった。
表向き、本の編集者として働く私の裏の顔。母にも隠し続け、父と同じ道を歩んだ。
最初の二年は己を鍛える為と情報収集に使った。そして、一年を使い調べ上げた標的を次々と消していった。おそらく、仇の目には父の再来、父の亡霊が自分たちを襲っているかのように思えただろう。
だが、何の因果なのだろうか。父の死から三年後、父の敵を討ち、表の顔である編集者の仕事に戻り、母を支えながら生きていく、そのはずだったのに。
元々体の弱かった母は病に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。
神は残酷だ。私の前から、大切なものを尽く奪っていってしまう。私は只の生きた抜け殻となった。
そんな時、あの男が現れ、行く場所がないなら、と私をここに連れてきた。ここは男の夢を具現化した場所。かといって、私の方がその夢に付き合う気はなく、揉み上げや耳の1mm横に弾丸を走らせ毎回丁重にお帰り願ったが。
だが。ある日、私は運命の出会いをする。
私の空っぽの器に再び命を入れた、彼らとの出会いを―――
さて、オレは今シェディ達と共に移動してるわけですが。今回の目的は宣戦布告…なんだが…
『マスターなら恐らく勝負しなくても大丈夫かと』
とレベが言っていた。一体どういうことなのやら。どういう人なのかシェディ達に聞いても、微妙な表情かただ無言で首を傾げるか元気な人でござる!って言うだけだし。ま、会ってみりゃわかるさ。
「お、あの家か?」
「あぁ、そうだ」
「………」
「拙者、るしあ殿と久しぶりに会うでござる」
う〜む、シェディ、ルシアさんとやらという人が苦手なのか?
―――♪―――♪
ん?ちょっと待て…何か聞こえる。あの家から?…ん?まさか…こ、これはっ!?
―――♪―――♪
「ふむ、どうやらまた聞いているみたいだな」
「………」
「拙者音楽は良くわからないでござるよ」
間違いない、この曲はっ!
「あっ、シンヤ!いきなり走り出してどうしたんだ!?」
「………?」
「待って欲しいでござるよ〜」
一気に距離をつめッ!ドアを蹴倒しッ!息を吸い込みッ!いざッ!
「「「さぁぃ今がぁそのぉ時ぃだぁッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
腹からのシャウトォッ!今のオレはぁッ!誰にも止められんッ!
「「「胸の乾きがぁぉおぅれを呼ぶぜ!だぁからッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「もぉぃ一度ぉ!あのぉ戦場(ばしょ)ぉへぇッ!」」」
「「「真理のかぁぎをぉッ、解き明かすぅまでぇッ!やぁすぅらぁぎぃいらないッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「隠し切れないぃッ!ぁ熱い炎ぉッ!そぉしてッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「こぉうやにいぃぃッ!立ちぃ上がぁるうぅぅッ!」」」
「「「何かに導(ひ)かれえぇッ!走り続けるぅッ!さぁだぁめぇのせぇんしぃッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
…決まった…
「…ふ、女だてらになかなかのシャウト。見事です」
「君こそやるではないか。こんなシャウトを聞いたのは初めてだよ」
…わかる。わかるぞッ!こいつは、こいつの眼は漢の眼だッ!
「…オレは『STORM』でいきます」
「…ならば私は『HEATS』でいこう」
「「そう…いざぁ、尋常にぃッ!勝負ッ!」」
マスターとルシア様が勝負…いや、これを勝負と言っていいかわからないが、ともかく勝負を始め30分程。
「ふ、くくくく…」
「ふ、はははは…」
今ではすっかり。
「素晴しい…素晴しいぞルシア・アラック!オレをここまで本気にさせたのはお前が始めてだああぁぁぁあぁぁぁッ!!!!!」
「ははははっ!私も楽しいぞ今川信也よっ!ここまでの貴様の魂のシャウトッ!皆この魂を揺さぶるものであった!だがッ!私は負けえぇぇぇぇえぇんッ!!!!!」
「面白いッ!やってみるがいいッ!いくぞぉッ!チェエェェェェンジッ!ゲッタアァァァッ!!!」
「しゃらくさあぁぁぁいッ!ガン!ガン!ガン!ガァン!!!!」
熱血三乗ヒートアニソン合戦である。しかも、今のところゲッター限定。
あ、歌い終わった。
「…ごふぅっ!?」
「…がはぁっ!?」
…何故『今がその時だ』と『ゲッターロボ!』で吐血するほどのダメージを受けるか、それを聞きたい。
【解説しよう!2人はその歌声に己の熱き魂を乗せることによって、相手の魂に干渉しているのである!魂へのダメージは肉体と比例する!
だが!歌声にも己の熱き魂を使うことによって、己にもダメージを与えるという正にそれは諸刃の剣!そう!これはどちらがより熱く魂を燃やすことが出来るのか!それを決める苛烈な漢同士の闘いなのである!】
………………………はぁ。
「…互いに持って後一曲…!」
「ならば、共に始めて叫んだ曲…!」
「「『SAGA』で勝負ッ!」」
暑苦しくなるほど燃え上がっている二人。マスター、今この瞬間、私はマスターのサポートをしたくありません…
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
二人して歌っているが、一体何時まで続くのだろう?ファリャンは私の膝枕ですやすやと眠ってしまっているし、スズは横から私に抱きついて眠ってしまっている。二人とも、こんな状況でよく寝られるものだと思う。
「「隠し切れないぃッ!ぁ熱い炎ぉッ!そぉしてッ!」」
シンヤ達が何回か血を吐いていたけど、何故か止める気にならないし…
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
それにしてもこうやって二人の頭を撫でていると、不思議と気持ちが安らかになる。これが母性というものだろうか?出来れば早くシンヤとの子を腕に抱きたいな。
「「こぉうやにいぃぃッ!立ちぃ上がぁるうぅぅッ!」」
それにしてもファリャンもスズも髪の毛がさらさらとしている。何回触っても飽きないな、これは。
「「何かに導(ひ)かれえぇッ!走り続けるぅッ!さぁだぁめぇのせぇんしぃッ!」」
…少し危ないかな…無防備に寝ている二人を襲いたくなってきた。むむむ、私にそのケはなかったはずなんだが。二人の可愛い姿を何回も見ているからだろうか?
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
お?終ったようだ。どれどれ、結果はどうなったのだろう?
「…グハァッ!」
シンヤが地に膝をついた。これは負け、か?
「お前の…勝ちだ…」
ドサァッ
あ、ルシアが倒れた。
「………はっ!」
知らない天井。私はどうしたというのだろうか。む、思い出した。そうか、私は勝負に負けたのだった。熱き魂をかけた勝負に…
「起きたか、ルシア。ここは私の家だ。悪いが運ばせてもらったぞ」
「その声は…シェディか」
私ともっとも歳の近しい、シェディ。ここにいる、といことは、そうか、彼女もか。
「シェディ、お前も負けたクチか?」
「その通りだが…今となってはその事は関係無いな」
そう言って頬を赤らめるシェディ。ベタ惚れか。いや、私ももう既に…
「…信也は、どこにいる?」
「…別室で待機中。気付いたのなら、共に行くぞ」
「待て…ならばやりたいことがある。付き合え、シェディ」
「?」
ふっふっふ、待っていろ今川信也。私の魂のシャウト。シェディとダブルで聞かせてやろう!
「…大丈夫かねぇ?」
う〜む。ダメージは残ってないだろうが、ルシアのことが心配だ。まぁ、シェディがついているから大丈夫だろうけど…
「………(嫉)」
あ〜、麗文?そんな上目遣いのしっと視線を送んなよ可愛いなぁもう!そんな可愛い子には頭撫で撫でしちゃる!
「………(照)」
あ゛ああ゛あぁあ゛、あぁもう可愛いなぁコンチクショー!ん?袖を引っ張られ…
「拙者も撫でて欲しいでござる…」
撫でてやるさ!撫でてやるとも!撫でてやります三段活用いや違う活用してねぇ!
うあぁ〜和む〜急速に和んでいく〜。
なんてーの?恋人なんだけど妹というか娘というか。保護欲メイッパイそそがれる。いやHの時も可愛いけどね?それとは違うこの可愛さが何とも…なんとも〜っ!
「………(満)」
「えへへ〜、でござる」
2人とも満足したようなので手を外す。うん。可愛いけどルシア心配なのも事実だし。
と、その時。何処かから流れるギターの音色。そして響く二人の歌声。
…この曲は。
「「この気持ち知る為♪生まれて来た〜♪」」
ちくしょう、そうまで言われると嬉しいじゃねぇか。
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪八千年過ぎた頃からからもっと恋しくなった♪一億と二千年後もあ・い・し・て・る〜♪君を知ったその日から♪僕の地獄に音楽は絶えない♪」」
響く二人の澄んだ声。オレはただ聞き惚れる。
「「君が繰り返し大人になって♪何度も何度も遠くへ行って♪見守る僕が、眠れない僕が、くしゃくしゃになったとしても〜♪uwo〜wo♪0h〜0h♪君の名を歌うために…」
ただ、静かに聞き惚れる。
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る…八千年過ぎた頃から、もっと恋しくなった…一億年と二千年後もあ・い・し・て・る…君を知ったその日から…Ah~ah」」
それがこの曲に合っていると思ったから…
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪八千年過ぎた頃からからもっと恋しくなった♪一億と二千年たってもあ・い・し・て・る〜♪君を知ったその日から♪僕の地獄に音楽は絶えない♪」」
そして、曲が終る。少しの静寂。
「今川信也!」
「…なんだ?」
「これが私の気持ちだっ!」
「わかった。だったらオレもその気持ちに応える!お前が欲しい!ルシア!」
と、その時。ポン、いや、ボン、と。
「あ、ああ、う、うん、わ、私も、う、嬉しいぞ、し、しししし、信也…」
夕陽よりも真っ赤にルシアの顔が変化した。…あっれ〜?ここは飛びついてくると思ったんだけどな〜?
「…ルシアは基本的に恥ずかしがりやなんだ。ところで、私への返答を聞いてないのだがな?シンヤ」
「うん。もちろんシェディのことも愛してる」
あ、後ろからなんかオーラが。
「麗文もすずも愛してるよ?」
…おさまった〜。ふぅ。
「さて、これからルシアの処女開通をするが…一人で大丈夫か?」
「ぅえっ!?い、いいいいいや、ま、まだ心の準備がっ!」
へぇ〜そっか〜ルシア処女なのか〜…ゑ?
「じゃ、じゃすともーめんつ!る、ルシアって初めてなの!?」
だってボンッキュッボンなスタイルの良い美人さんだよ!?21歳だよ?そりゃ誰でも経験済みと思うよ!?
「…ぁぅ、ご、ごめんなさい…」
「…シンヤ?」
「いや!?こっちの方がごめんなさい!デリカシーないこと言っちゃってすいませんでしたっ!だからシェディ様その目が笑ってない笑顔やめてください!信也君はちょっとアブナい趣味に目覚めちゃいそうです!」
「…そんなこと(恋愛)する暇なかったし…」
…あ〜あ、まったく、オレって本当に駄目な男だな。過去を知ってるんだから、そんなことも想像つくかもしれないってのに。ルシアのつらい記憶まで、思い出させちまった。それを忘れさせることなんてオレには出来ない。だから。
「…ごめんな」
「…あ…」
ただ強く抱き締めるだけ。オレがルシアの前から消えないってことを表すので精一杯だ。
「…うん、許すぞ、信也」
「おー、そりゃありがたい」
ルシアがその事を思い出しても、その心が悲しみだけに満たされないよう。そういう風にオレはしたい。
「…で、最初の話に戻るわけだが。一人で大丈夫なのか」
「………(睨)」
「そうでござるか〜。るしあ殿も拙者達とおんなじになるのでござるな?拙者、同士が増えて嬉しいでござるよ〜」
…シェディさん?決してあなたをないがしろにしているわけではありませんヨ?だからその憮然としたお顔と平坦な口調は、ね?そして麗文?あなたのことも愛してますヨ?ですからそんな熱視線送るのは、ね?スズ?君は少し嫉妬して欲しいな?
「ぅ、ううう〜…だ、大丈夫だ、わ、私は一人でも出来る子だっ!」
うわ〜、テンパッてるなぁ。
「あ〜、ルシア?無理しなくてもいいんだぞ?」
「い、いや!で、出来るぞ!それとも何か!信也は私では不満というのか!」
「いえ!そんなことはありませんよ?胸だって大きい、し…」
…地雷踏んだかな?
「そぉ、か。シンヤは大きいのが好き、か」
「………(潤)」
「?どうしたでござるか2人とも?」
「いや違いますよ?確かに大きいのもいいと思うけどシェディも麗文も好きであってその胸も好きですよ?っていうか好きな女なら胸の大きさ関係ないし!」
「でも大きいのが好きなのだろう?」
「だから」
「好きなのだろう?」
「………」
「好きなのだろう?」
「……ほんの少し。ちょびっとだけ」
…だって憧れませんか?パイズリとかっ!?
「だからってシェディや麗文の胸が嫌いなわけじゃないよ?2人ともすごい感度いいし」
「…そうだなぁ。妊娠すると胸は大きくなるという」
「へ?」
「…頑張って私達の胸を大きくしてくれ。今ならミルクも付いてくるぞ?」
「………(赤)」
「?なんだか良くわからないけど拙者にも〜」
「そ、そそそその、わ、私も、だな?いや、こ、これ以上はいらないが、その、し、信也との、あ、ああああ…」
神様ありがとう。オレ、頑張って皆の胸大きくします!
「でも、今はルシアが先だ。少し嫉ましいが、まだ処女だしな」
「………?」
「?生娘であることがどうかしたでござるか?」
…あ〜、この2人は特殊だったからなぁ…
「や、ややややや優しくしてくれ…」
「ん、頑張る」
言った通り、今はルシアの方を。
「…ありがと、そしてすまないな、皆」
「…早くいってこい。私達の分も残しておくんだぞ」
「………(むぅ)」
「ん」
こりゃ大変なことになるかな…オレはルシアを担ぎ上げる。お姫様抱っこで。
「わ、わわ!?」
「しっかり掴まってろよ」
後ろにいるシェディたちには心苦しいけど…ルシアも大切。だから、全員心の底から愛してやろうと思う。体だけじゃなく、心も繋がりあって。
どきどきする。心臓が破裂しそうだ。シェ、シェディ達もこ、こここここんな気分だったのだろうか!?
「ルシア」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
だ、駄目だダメだだめだっ!す、凄い緊張するぅっ!そんな私に信也は苦笑して。
「落ち着いて」
そう言って優しく抱き締めてくれた。う…し、信也の匂い、し、信也のたいおん…
その時。私の中で緊張の糸がぷつんと切れた。
「し、信也っ!」
「おわっ!?」
いきなりルシアに押し倒される。その拍子に、この部屋にあった端末に触れてしまった。
どんがらがっしゃん!
景気の良い音をたて、端末が壊れた。…レベが中に入ってなきゃいいけど。
『その心配は無用です。今はマスターの中におりますので』
そうか、一安心。ついでになんでルシアがこうなったのか教えてほしいな。
『おそらく極度の緊張状態によるストレスの爆発かと』
ほ〜、そうかそうか…レベさん、あんたなんでオレの頭の中にいるんデスか?いつもはどっかの端末にいるはずじゃないでショウカ?
『その件ですが、この部屋の端末は独立していまして、どこのネットワークとも繋がっておりません。先程非常の際に、とシェディ様に請われマスターがこの部屋に私のメイン機能を移し、共にルシア様の介抱をいたしました。
 しかし、私の移動範囲はマスターもしくは端末の2m以内、またはネットワークを介した端末から端末への移動です。先程も申し上げましたがこの部屋の端末は独立しています。
 あのままですと私のメイン機能が消失してしまう可能性があった為、緊急避難としてマスターの内部へとメイン機能を移しました』
いつ?どうやって?
『移動にかかる時間はナノセカンドも要りません。形容するならば10−67乗ほどですが、メイン機能はデータを電波その他諸々に変換して飛ばすことが出来ます』
つまり今回に限り、レベはオレの中にずっといると。
『その通りです』
わぁお。どうしよう。って考えている間にもっ!
「っ!」
荒々しい、獣のようなキス。気のせいかルシアの目がぐるぐるになっているような気がする。服も脱ぐというより、破くと言った方が正しい。
そして。まろびでる偉大なるましゅまろツイン。ああ、それは人類の宝!おっぱい!おっぱい!
『混乱してて良いのですか、マスター』
はっ、そうだ。これじゃいけない。ちゃんと優しく初めてしなければ。
というわけで逆に押し倒した。ふはは、肉弾戦において素人の娘が、オレに勝てると思うてか!
『マスター、いつもと思考が違っていませんか?』
はっ!?そうか、今はレベという脳内ストッパーがいるから思考に暴走がっ!?シリアス、シリアスにいくんだ、オレ。
「ほら、落ち着いて。力を抜いて。今は、オレに任せてほしい」
ルシアの耳元で囁く。
「あ…」
体はまだ強張ったままだ。だが、その言葉は届く。
「…わかった。ごめんなさい」
素直なルシアに可愛さを感じるんだがどうか。っていうかもうオニンニンはヴォ(ryしてますよ?ああ、これが若さか。
『マスター?』
はっ、危ない危ない。っていうかオレこんなキャラだったか?いや、とりあえず。先程の荒々しいキスとは違う、甘いキスをする。
「ん…ふ…」
最初は合わせるだけ。徐々に、ルシアの口の中に進入していく。
ちゅぴ…ぷちゅ…
唾液を混ぜる音が響く。ん、だんだんと、ルシアの強張りもとれてきたみたいだ。
「ん…ぷは…」
絡めた舌を解き、唇を離す。赤くなったルシアの顔は、初めての深いキスに蕩けていた。
「…最初は、良く解さないとだめだから」
それで痛みが無くなることなんて絶対に無いが、していないよりはマシだ。
「あ…、その…よ、よろしく頼む…」
昼間、オレと同じように叫んでいたとは思えないしおらしさに、とてつもない情欲をそそられる。あ〜、やばい。我慢出来るだろうか。
『一応私もおりますので。さすがに初めてなのにいきなりは酷いと思いますよ?』
わかってる、わかってる。まずは、濡らさなきゃな。オレは顔をルシアの秘所に近づけた。
…あ〜、どうやらさっきのキスに感じていてくれたようで。少し、薄布ごしに少しだけ、湿っている。
「そ、その、信也、は、恥ずかしいのだが…」
「…可愛いよ、ルシア」
ぼんっ!
音をたてるかのように赤くなる。あぁ、ホント可愛いなぁ。と、その隙にショーツを脱がす。
「あっ…」
と、同時にクンニ開始〜♪
「あ、だ、だめだ、んっ、んんっ?」
ゆっくり、丁寧に舐めあげ、少しずつ解していく。
「ふ、ぁや、っん、ふぅっ!?」
…せめて、一回くらいイカせてやらないとな…
「…っく、あぁっ!信也、私、イ、クゥっ!!」
愛撫初めて30分。なんとか一回。
…このくらい濡れてれば大丈夫か?
「…ルシア、いくぞ」
自分のモノをルシアにそえる。ルシアは、ゆっくりと頷いた。
ずぶ…ぶつ
「………っ!!」
「…我慢しなくていい。泣いていいぞ」
「ひぐっ、う、っ!」
最後まで挿入れる。それと同時に、ルシアが必死に抱きついてきた。その瞳から流れる粒は、唇で吸い取る。あ〜、やっぱ痛いよな〜。でもこればっかりはしょうがないし…
『……………っ』
?レベ、どうした?
『っぁ、なん、でも、ありません』
そうか?ならいいが…
「…動いて、いい、ぞ」
ルシアからの声。あんま大丈夫ではなさそうだが…う〜ん。
「わかった。あんま痛くならないよう、少しだけな」
そう言ってほんと〜に少し。しかもゆっくり腰を動かす。
「っ!!!」
『っ!!?』
処女な為ルシアの中はキツイ。少し動かすだけでも、きゅっと締め付けてくる。
…が、おいレベ、どうした?
『っぁ、マ、スターとっ!?っ、リンクっ、していますので、っは、思考に、ノイズ、んぅっ!?』
…そういえば前アルコールで酔っ払ったよな。もしや、もしや中にいるままセックスすると…
『っはぁ!?な、んですか、これ、はっ!?ふ、くっ!?』
「っくはっ、だい、じょぶだ、あ、少し、なれてき、ふぁ、からっ!」
自分の内と外から響く喘ぎ声。それに脳味噌がとんでもない興奮を伝える。
『だめで、ぅ、ますた、腰、止めっ!!?んくぅっ!』
「ひぁ、あ、深、いっ!」
中から響く快楽だらけの制止の声と、外から響く痛みを含んだ求める声。興奮はどんどん増していく。
『あ!?ああっ!?ふああぁっ!?』
「んぅっ、は、激しくしても、ふっ、いいんだぞ?」
まるで外の声に導かれるように。更なる興奮と快楽を求め、オレの腰は激しく動き出した。
『ひあああぁぁっ!?んああっ、ああああぁっ!?』
「いああぁっ!?ひあっ、っっっっ!!」
快楽に占められた声、痛みに少しだけ快楽を滲ませた声。それを聞きながら、上り詰めていく。
『だめでっ!?おね、ゆるしてっ、ふあああああっ!!』
「んふぅっ、んん、んんんんっ!」
ルシアの唇を塞ぎ、オレは腰をもっとも深く押し付け。
どびゅるっ、どびゅっ、びゅるるっ!
『っっっっ!!!!っ!っっっっっっっっっ!!!』
「んふううぅぅぅっ!?ふっ、ふうぅぅぅっ!!!」
とんでもなく濃い欲望を、ルシアの膣内に射精した。
いや〜、ごめんね?ついつい。
『…………』
お〜い?返事くれないとマスター悲しいな〜?
『…………』
…やっぱりダメ?
『……ぁ……ぅ』
ルシアの膣内に射精してそれから。今度は全員気絶するまでヤッちゃいました。おぉ、全員見事に下の口から白濁が出ています。レベもマスター権限でオレの中にいっぱなしで。いやすっごい興奮いたしました。
『あ……ふ……』
…でもオレの分身まだ元気一杯アンパンマン!な状態。…昨日食べたスッポンが原因か。
「く…シンヤ、今日はいったいどうし、ふあああぁっ!?い、いきなり挿入れるなぁっ!」
『いひいぃぃいぃっ!?かふっ、いああぁぁぁっ!?』
今度は外部端末に声を発させるようにしてしようかな、と思いながら腰を動かす信也君なのでした。まる。
430飛び道具の惑星 次回予告 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:19:09 ID:7WaWU/iC
…ん?え?僕に出番?ほんと?最初に出てきただけで回想でのちょい役くらいにしか出てなかった僕が?マジ?イヤッホオオオオウウウゥゥゥッ!出番、出番キター!!!何かな何かな!?え?これ読め?
『次回の対戦相手
射程距離=C
威力=A
命中=A
連射・速射=B
近接=D
されどモノにはならぬ』
はい!読んだよ!ねぇ!もっとある!?僕に出番!え?今回これで終り?今レベがこっちに出れない状態だからその代役?
…シクシク…
431リジー ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:22:38 ID:7WaWU/iC
精一杯頑張りました、ええ。何を、とはあえて言いません。ただ一言。I LOVE ゲッタアァァッ!今回は素直ヒートなのでした。
さて、飛び道具の惑星も私が予定する所としてあと二話になりました。次回は待ち望んだ方がいるやもしれないツンデレのご登場。
されどモノにはなりません。さてさて、これからどうなることやら。ではまた次回。
432リジー ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:27:12 ID:7WaWU/iC
あ、あと修正願い。三話ですずが『シェディ殿』とカタカナで呼んでますがそれを『しぇでぃ殿』とひらがなに。お手数おかけします。
433名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 15:07:57 ID:kybVItJ7
ぐっじょぶ!
434名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:03:32 ID:1RWfcGaE
リジー氏、GJ
今回も戦ってないけれど、ある意味今までで一番熱く激しい戦いが……

次はどんな飛び道具さんかな
435名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:30:25 ID:opslCkFV
GJ!……なんだけど……もはや飛び道具関係な(ry
436名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:57:13 ID:zgd0PzP8
GOOOOOOD JOB!!!!!!!!!
437名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:48:55 ID:s/Q0yHs5
とにもかくにもGJ!!
>予定する所としてあと二話
ちと残念ではありますが、最後の〆にどう持っていくのか楽しみにしてます!
438名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 20:25:01 ID:0snFwf4g
GJ!!!
ゲッターだけかと思ったら終盤にアクエリオン……。
リジー氏のロボット物への広い愛情が分かるような…。
439名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:34:06 ID:GUgJqcc3
ワルサーWA2000なんていうHENTAI銃を持たせておきながら一発も撃たせず、初期の頃の「飛び道具VS近接武器」も忘れてカラオケバトルでゲッター熱唱させるリジーが好きだ。
GJ!!
440寿三郎 ◆Dnfc4QBkPU :2006/11/08(水) 23:32:10 ID:mfie4eAl
昨日の小ネタへのGJのお礼を書こうと来てみれば、
すばらしい新作を見せていただきました。
なんだか口説き方自体が飛び道具になってきていて、
してやられた感がします。
GJでした。
441名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 23:52:46 ID:ymHzHYNK
リジーさん、アンタ馬鹿だろ。




そんな貴方が大好きです( ´∀`)GJ!
442名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:10:43 ID:vPoep7Oi
リジーさんとなら、JAM Projectについて一晩中語り明かせそうだ。
GJ!
443名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:33:19 ID:74A6Cih2
こいつらにスパロボやらせたらどうなるんだろう? とか思った
444名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:45:07 ID:knam3IPA
リジー氏……
アンタ、輝いてるゼ





シャインスパーク並に(ノ∀`)
445リジー ◆UnHgHejTyo :2006/11/09(木) 05:06:50 ID:4FPz6EgX
毎度GJとありがとう。次回への活力となります。残念ながら次回はこれ程はっちゃけません。創聖のアクエリオンは見ておりませんがこの歌は好きです。次回予告の人はあの宇宙人ですが…これから話に絡み始めます。お楽しみに。
>>443
信也
主力はGガンとダイナミックキャラ。マジンガーもグレートもタイザーもたとえ後半苦しくとも絶対主力。師匠が仲間になるなら絶対に師匠とゲッターが最強ユニットに。
他には『貴様らに名乗る名は無いッ!』の機会生命体や二つのV、そして闘将が入ります。ムートロンエネルギーの何かも。たま〜に連邦の伊達じゃないパイロットと総帥が入ります。だが何故か勇者のみ入れません。残念無念。
オリジナルなら悪を絶つ剣とその親友の黒い馬が高確率で入っています。古鉄も大好き。
シェディ
リアル系で避けて避けて避けまくり。何をおいてもまず運動性から。無論PPも回避と射撃につぎ込み。ZやZZがお気に入り。装甲?何それ。当らなければどうということはない。
オリジナルは使いにくともRのままで。合体させません、絶対に。機体サイズL以上なんざ使ってたまるか。
麗文
龍虎王虎龍王一点育成。リアル系?スーパー系?効率?ハッ。ただ倍功夫は使ってあげる。
すず
なんだかわからないでござる。GAMEOVERってなんでござるか?
ルシア
ゲッターのみ。何が何でもまずゲッター。気合して2にチェ〜ンジゲッター。でマッハスペシャルリベンジで削って削って削ります。撃墜もしちゃう。
んで1でストナアァァ!サン!シャアァイィィン!とか。3は水中専用さ。でも陸上でも使ってあげる。大雪山おろし〜!あとは精神要員。
マジンガーとかも使ってあげていいよ?
オリジナル?何それ?まぁ、主題歌歌っている人達が神様達だから、スーパー限定で削り役程度には使ってあげるよ。
こんな感じ
446名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 08:38:12 ID:hFuCox1o
GJ!
だが、タイザーって呼び方はどうよ?と思う。
447名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 11:14:33 ID:+ApaAwQu
ヘタレ勇者の復活を祈ってます
448名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:52:02 ID:jSlzbYSF
ついに!!ついにレベがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
449名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:53:34 ID:HRCHgGq8
レベが喘いでたのは主人公の快楽がレベに伝わってるからだよね?
450鸚鵡貝:2006/11/10(金) 01:22:01 ID:6EtecYEb
神が降り立ったばかりですが、敢えて投下しますのでご了承を。
451夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:23:33 ID:6EtecYEb
 ぬちゃり、という心地よいような気持ち悪いような、暖かいような寒いような一言では説明出来ないようなめんどくさい感覚を下半身に感じて、俺は深い眠りから目を覚ました。
 窓越しに見える空は真っ青であり、気持ち良いほどの快晴である。電線の上では、つがいだろうか、2匹の雀が並んで仲良く戯れている。
 今日も平和な朝だった。
「……まぁ、現実逃避はこの辺りにしておいて――何してるの?」
「むぁ?」
 身体を起こし、視線を下ろす。視線の先にあるのは、寝間着のズボンを脱がされ剥き出しになった俺自身と、その竿を念入りに舐める我が義姉――美奈木春歌姉さんの姿がある。
 春姉は一瞬不思議そうな表情で俺を見上げると、一物から口を離した。
「何って……フェラチオ?」
 え、知らないの?と何故だか少し小馬鹿にされた気分になる言葉を真剣な表情で言われてしまった。
「……いや、それはわかるんだけど。なんで?」
「なんでって……使用人としてご主人様を起こしに来たら、なっちゃんのここが大きくなってて辛そうだったから」
「……っ……」
 春姉の白くて綺麗な指がいきり立った竿を優しく握り、それを上下に擦り始めると、それだけで軽くイッてしまいそうなほどの快感が背筋を走る。
「あはっ、なっちゃんの今の顔、凄く可愛かった」
 春姉はそんな俺の様子を見ると妖艶な笑みを浮かべ、亀頭を口に含み、そして一気に根元まで飲み込んだ。あまりの快楽に表情を平静に保っている事が出来ず、つい眉根を寄せてしまう。
 春歌がゆっくりとストロークを始めると、彼女の柔らかい唇が竿を優しく刺激し、さらに顔が歪む。俺がそんな顔をする度に春姉の目尻がトロンと下がり、より一層ストロークの速度を速めて来る。
 春歌はペニスを一旦外に出すと、左手で袋を揉み、右手で竿をしごいて、空いた口で亀頭に吸い付いて、勢い良く吸い上げ始める。バキュームフェラ、とでもいうのであろうか。
 まるで俺の精を全て吸い尽くさんとするほど勢い良く吸われ、それに加えて彼女の手が与えてくれる快感は背筋が震えるほどだった。
 そんな圧倒的な快感に俺が――意識が覚醒する前から刺激を与えられている俺がそう長く持つはずも無く――。
「ごめん春歌、出る!」
「んむぅ――」
 ――結局、春歌の口の中に射精してしまった。
 びゅく、びゅく、とペニスが痙攣し、精を吐き出す度に、春歌がその全てを嚥下する。射精が完全に終わって春歌が口を離すと、その口元から飲み残しが垂れた。春歌は恍惚とした表情でそれを指で掬い取ると、それを舐め取り、
「……にがい」
 幸せそうに、そう呟いた。
452夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:24:14 ID:6EtecYEb
   ※

「ううぅぅ……」
「唸ってもダメ」
 春姉の恨みがましい視線を受けながら、箸をソーセージに伸ばした。
「意地悪ぅ……」
「意地悪じゃない」
 が、寸でのところで春姉に狙っていた獲物を取られてしまい、仕方なくその隣のプチトマトだけさらって口元に運んだ。ちなみにいずれもが春姉の手作り。もともと作り方を知らないだけだから、彼女がその気になればこの程度容易いのだ。
 で、その春姉が先ほどから怒っていると言う理由と言うのは――

「なんで朝フェラ駄目なの!?」

 ――という、朝からするには些か不健全な内容だったり。
「……気持ち良く、なかった?」
「まさか。最高だった」
 不安そうに上目遣いで見つめてくる春姉に、即答する。
 それは事実だ。あまりに気持ち良すぎて速攻で射精してしまうほどに気持ち良かったのだから。
「だったら!」
「けど春姉、やっぱり朝はマズい。臭いが付いたらシャワー浴びたり着替えたりしなきゃならないし、何より、今日は休日だから良かったけど、平日に時間的にそんな余裕がないだろ?」
「ううぅぅ……そんな事言って、あれから1回も抱いてくれないじゃない……」
 咎めるような視線に、なにも言い返す事が出来なくなる。
 ――いや、だって仕方ないじゃないか。
 春姉と翠を抱いてから早一週間。はっきり言ってかつて無いほど後悔してる。
 もちろん2人とも大好きだし、俺だって年頃のオトコノコなわけで、セックスに興味が無いなんて言えば全くの嘘になる。
 だからと言って、2度目はマズい。2度目を赦してしまえば、恐らくあとはずるずると関係を引き摺る事になる。俺がどちらが好きか、はっきりとした結論も出ないままにそんなことになるのだけは避けたかった。
 ――とまぁ偉そうに正統性を主張しつつも、結局は二股をする度胸も甲斐性もない俺はヘタレである、というだけの話である。
453夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:24:44 ID:6EtecYEb
   ※

 朝食が終わり、二人並んでのほほんとTVを眺めていると、呼び鈴が鳴り、来客を伝えてきた。
「お、来た来た」
 ソファーから立ちあがり、玄関へと小走りで向かう。
「おはようさん」
「おう、おはよう」
 ドアを開け、目の前に立つ黒髪の少女――翠ととりあえず朝の挨拶を交わす。翠の足元には大きな旅行鞄が置かれている。
 翠が来た理由は単純明快、試験を一週間後に控えたこの三連休を利用して、御堂家で勉強合宿を開催するためである。ちなみに、加奈と沙奈も誘ったものの、丁重に断られてしまった。曰く、「作戦会議があるから」だとか。……何の作戦だろうか。
 それはともかく。
「随分でかい荷物だな。参考書まで持ってきたのか? ウチにあるのを使えばいいのに」
「そこまで甘えられねえよ」
 俺の言葉に、翠は苦笑して答える。
 ――と、家の奥からパタパタと言うスリッパの足音がして――。
「なっちゃん、お客さんはどちらさまー?」
 春姉が顔を覗かせ、こちらを見て驚いた表情をした。
 ――そっか。春姉と翠は初対面だっ――
「あーっ!? 春歌さん!?」
「翠ちゃん、お久しぶりー。元気だった?」
 ――たんじゃないのか?
「ええ、そりゃもう元気でしたよ。春歌さんは?」
「うん、おかげさまでー。驚いた?」
「そりゃ驚きますよ。なんで夏樹の家に?」
「……あー、ちょっといいか?」
 和気あいあいと会話を始める春姉と翠の間に割って入って――
「知り合い?」
454夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:25:33 ID:6EtecYEb
   ※

「いやぁ、世間って狭いねぇ」
「ホントにな」
 居間で茶を飲みながら、三人でしみじみとつぶやいた。
 ――二人が話してくれた関係を一言で言うと、春歌さんは翠の家庭教師だったらしい。担当教科は国語。つまり。
「春歌さんのおかげで未だに国語だけは赤点取ったことないんですよ」
「そんなことないよ。翠ちゃん国語のセンスだけは鋭かったから、教師が誰でもきっと変わらなかったよ」
「そんなことありませんよー」
「…………」
 『それ以外は救いようがなかったけど』と暗に馬鹿にされていることに気付いているのだろうか――というかむしろ春姉の方が気付いていなさそうだ。この人、無自覚に言葉のナイフを振り回すから。
「いや、それにしても春歌さんの言ってた『なっちゃん』が、まさか夏樹のことだったなんて……」
「それを言ったら、翠ちゃんの言ってた幼馴染みが、まさかなっちゃんだった、なんて凄い偶然だよね」
「……へぇ、翠は『なっちゃん』についてどんな風に聞いてたんだ?」
 俺が聞くと、翠は笑いを噛み殺すような顔になって――

「『半ズボンのよく似合う超プリチーな男の子』」

「……ショタコン」
「ひ、酷いっ! それを言ったら翠ちゃんなんて『ボケなのかツッコミなのかわざとなのか天然なのか真面目なのか不真面目なのか馬鹿なのか天才なのか二枚目なのか三枚目なのかよくわからない幼馴染み』って言ってたよ!」
 あわあわと慌てて翠を指差した春姉は、早口にそうまくしたてた。
「……翠」
「う、嘘は言ってないぞ、嘘は!」
「私だって嘘は言ってないもん! 半ズボンのなっちゃんはぎゅーって抱き締めたくなるくらい可愛くて、その大きくて綺麗な目で見つめられて『お姉ちゃん』なんて呼ばれた日には……」
「……ショタコンだよな……」
「……ショタコンだな……」
 過ぎ去りし日の俺を思い出しながら一人クネクネと身悶える春姉に二人で冷ややかな視線を投げ掛けるも、春姉は完全にトリップしていらっしゃるようで、こちらの声はまるで聞こえていない様子。
 時々口から漏れる艶しい声と時折聞こえる「犬耳」「首輪」「飼いたい」などの単語から推察するに、今の彼女の脳内で幼い俺は犬耳首輪をつけた春姉のペットになっているようだ。恐ろしい。
455名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:26:19 ID:lzAPG4Fg
お邪魔します。いつも楽しく職人様の作品を拝見しております。
どこからか電波を受信したので、ひとまず設定と登場人物だけ置いていきます。
需要があるなら頑張ってみようと思います。見切り発車感は否めませんが。
ちなみに、ここに書き込むのは感想、SS含めて一切初めてです。優しくして下さい。

※概要
現代における、人外ハーレムの物語。
このハーレムの特徴としては、現代に生活している吸血鬼を初めとする人外の者で構成されているという点にある。
彼(彼女)達は、人間ではないため、人間の法に縛られない。
一夫多妻だろうが多夫一妻だろうが、人間が作った法律で自分の行動を制限するつもりはないという考え方。
その代わり、彼らは人間に一部の契約を除けば特に何かを期待することもない。
この場合の『契約』とはRPGなどにありがちな魔術による召喚などとは関係のない、世間一般のビジネスにおけるそれを指す。
456名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:28:53 ID:lzAPG4Fg
>>454
割り込みごめんなさい!!お先にどうぞ。
457夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:30:00 ID:6EtecYEb
 トリップしてしまった春姉を置いて2人で2階、俺の部屋に移動する。俺がガラス製の机を用意している間に翠は自分の鞄から勉強道具を取り出し、早速勉強に取り掛かった。それじゃあ俺も、と勉強机の上に広がっていたノートと教科書をガラス机に移動させる。
「そういや、なんか飲み物いるか?」
 俺が尋ねると、翠は顔をあげて笑った。
「おう、何がある?」
「そうだな……確か、牛乳、青汁、杜中茶、エスカップ……」
「……待て、もっと普通の飲み物はないのか?」
「ん? そうだな……」
 瞬巡。そして
「春姉が愛して止まない『どろり濃厚ピーチ味』」
「……烏龍茶頼む」
「あいさー」
 疲れたような表情をした翠を置いて立ち上がり、階下に降りてキッチンに向かう。烏龍茶を取り、2つのコップに注いでいると、トリップから復活した春姉がリビングからひょっこり顔を出した。
「ねぇなっちゃん、私も一緒に勉強していい?」
「ん? いいけど、どうしてまた?」
「元教え子がどれだけ成長したか確認したくて」
 ……まさか「成長してない」とは言えず、とりあえず沈黙しておく。春姉はそれを許可と受け取ったのだろう、俺の後についてきた。
 春姉を連れて二階に上がり、扉を開けて自室に入ると、今まさに、翠が鉢植えの一つに手を伸ばし、引き抜かんと引っ張るところだった。
 ……って引き抜……っ!!
「馬鹿っ! ソイツは……っ!」
「え?」
 翠が振り返った瞬間、その草はスポンと抜け――

『『『『――――――――――――――――――っっっっっ!!』』』』

 その赤子の形をした根がこの世のものとは思えない奇声を挙げ――俺達は意識を失った。
458夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:30:33 ID:6EtecYEb
   ※

「お前なぁ、マンドラゴラの神話ぐらい知ってるだろ? 不用意に引き抜いたら悲鳴を挙げて、聞いた人間は全員お陀仏ってヤツ」
「知るかっ! いや、知ってるけどまさかそんなもんが実在するなんて聞いたこともないぞ!」
 未だにきんきんと耳なりのする耳を押さえながら、翠に言う。
 ――そう、何を隠そう翠が引き抜いた鉢植えに生えていた草、あれは俺が栽培しているマンドラゴラ、一繁だったのである。ちなみにマンドラは一繁、信二から平八、九郎まで全部で9人いたりする。
 翠曰く、『何やら鉢植えががたがた揺れてるから何事かと思って抜いた』とのこと。
「うー、天国に連れていかれるかと思った……」
 春姉は頭を押さえて立ち上がり、辛そうな声をあげた。
「大体、なんでそんなお伽話の中でしか聞いたことのないような植物をさも当たり前のように栽培してるんだお前は! 何処から採って来た!?」
 激昂した翠が吠える。
「何処って、裏庭」
「…………」
 マンドラゴラ――和名、曼荼羅華。死刑囚の血を吸って育つので死刑台の下に咲く、猛毒を持つ植物。
「この家、昔は墓地があった場所に建ってるって話だし、ありえない話でも無いだろ」
「ありえないに決まってるだろ! 大体、曼荼羅華って普通ふれただけで死に至る猛毒植物だろ! なんで神話の形で咲いてやがる!」
「いや、俺に言われても困る」
 俺の責任じゃないしなぁ。庭で咲いてるのを発見して、『他の人が抜いたりしたら危険だから』ってんでわざわざ家の中で栽培してるんだから。
「うう、どうせマンドラゴラなら自分のことを『ぼくちん』って呼んで語尾に『ござりますです』って付けるマンドラゴラの方が良かった……」
「お前は携帯電話で魔法を使う正義の魔法使いにでもなるつもりかよ」
 よよよ、と泣き崩れて見当違いな意見を言う翠に突っ込む。
「……コイツ以外、おファンタジアな生命体はいないよな!?」
 と、これまで泣き崩れていた翠が恨み殺さんばかりの瞳で俺を睨みつけてくる。
「いや、流石にそう何匹もいたりしないっての」
 ――と、丁度のその時、扉を開けて1匹の子狐が入ってきた。
「あ、ゴン蔵」
「ゴン蔵?」
「うん、裏庭で怪我してたから治療してあげたら懐いちゃって」
「へぇ…………!?」
「ほらゴン蔵、こっちこっち」
 春姉がおいでおいで、とするとゴン蔵は嬉しそうにその9本の尻尾を振って春姉の胸の中に飛び込んだ。
 ……そう、決して、決して認めたくは無いが、ゴン蔵には9本の尻尾が生えていた。つまり――

 ――九尾の狐。

「…………いないよな?」
「…………返答しかねる」
 ――今更で、オマケに自分の家ではあるが。
 ホント、この家どうなってるんだろ。
459夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:31:40 ID:6EtecYEb
   ※

 で。
「なっちゃーん、お風呂上がったよー?」
「分かった」
 朝のマンドラゴラ並びに九尾の狐事件以来、問題も起きずに合宿は進行し、現在夜の10時。本格的に勉強に取り組み始めたのが朝の10時で、昼飯夕飯風呂トイレ以外の休憩時間は一切摂らなかったので、少なくとも10時間は勉強しただろう。
 隣で睡魔と問題集という相性最悪の2匹と必死に戦っていた翠がよっしゃと言わんばかりに顔を綻ばせる。
「それじゃあ今日はこれまで――」
「アホ抜かすな。あと2時間は出来る」
 満面の笑顔で立ち上がった翠の顔が、一瞬で凍りついた。
「……マジで?」
「マジで」
「何言ってんだ! ふざけんな!
 もう一日中勉強してんだぞ!? なぁ、もう上がろうぜ」
「駄目。あと2時間」
 何しろ時間が無いしな。ただでさえ学力どん底の翠を平均まで押し上げる――いや、最低限補習を免れる程度にするためには、コレぐらいしないと――
「無理に決まってんだろ!? アタシの身体はボロボロだ!」
「なっちゃーん、翠ちゃーん、ホットミルク入れてきたよー……ってあれ? どうしたの?」
「なんでも無い。俺は今から風呂入るから、翠が逃げないように面倒見ていてくれない?」
「ん、いいよー。ごゆっくりー」
「うう……」
 流石に春姉の手前、これ以上我侭を言う訳にはいかなくなったのだろう。翠は座り、素直に問題集とにらめっこを再開した。
「それじゃあ翠、俺は今から風呂に入ってくるけど、サボんなよ」
「うるせぇ、とっとと風呂に入っちまえ!」
 翠が投げつけてきた辞書を回避して、俺は風呂に向かった。
460夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:32:19 ID:6EtecYEb
   ※

「ねぇ」
「あの、さ」
 春歌と翠が話し掛けたのは、ほぼ同時だった。
「あ、うん、春歌さん何?」
「い、いえ、翠ちゃんからどうぞ」
「そ、そう? それじゃあ遠慮無く……」
 そして翠は1つ、小さく咳払いをして、真剣な瞳で春歌を見据えた。
「もしかして、っていうかもうなんか確信があるんだけどさ。
 ――夏樹と春歌さんって、もしかして肉体関係ある?」
 ぶぅっ、と春歌が飲んでいたホットミルクを噴出した。
「な、な、な、なんで?」
「うーん、朝この部屋に通された時さ、この部屋、匂いがしたんだよね。
 ――まぁ、その、栗の花の」
「―――――」
「その反応見ると、図星、かな」
 そう言って、翠は寂しそうな表情になり、そして無理矢理作り笑いを浮かべる。
「まぁおかしいとは思ってたんだよね。一緒に放課後勉強するようになってから、結構際どいポーズでさりげなく誘ってみたりしたんだけど全然相手にしてくれなくてさ。
 そっか、そだよね。春歌さんを毎日相手にしてたら、アタシみたいな身体に起伏の無い女には――」
「ち、違うよ!」
「え?」
 自虐的なことを呟いていた翠に、春歌が食い付いた。
「その――実は、1回しか抱いてもらってない」
「いっ、かい?」
「うん……今朝翠ちゃんが感じた匂いだって、じれったくなって、私が我慢しきれなくなっちゃってなっちゃんを襲っちゃって……」
「あ、あはは、そ、そうなんだ……」
 堅かった翠の表情が、少し柔らかくなる。
「なんだ、そっか。よかった……」
「え?」
「いや、実はアタシも1回だけ抱いてもらったんですよ」
「そ、そうなの!?」
「ええ。だけどそれ以来全然求めてこなくって、もしかしたら、って思っちゃって……」
「そっか……翠ちゃんも1回だけなんだ……」
 そして2人で小さく、洗面所には聞こえないように笑い合った。
「それにしても、夏樹のヤツ、随分長風呂なんですね」
「うーん、普段はそうでもないんだけど、もしかしたら風呂場で寝てるのかもね」
 そしてまた、沈黙が降りる。ただお互いに考えている事は手に取るように分かった。
 ――だから。
「ねぇ」

「襲っちゃおっか」

 春歌からそんな提案があっても、翠は決して驚かなかった。
461夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:33:47 ID:6EtecYEb
   ※

「…………………………………ッ!? ブフォッ! ゲホゲホッ!」
 湯船で眠っていた俺は、お湯の中で目を覚ました。
 ――いかんなぁ。翠に偉そうな事を言った手前、そうそう眠る訳にはいかないのに、身体も洗わずに湯船につかったまま眠ってしまうとは。
 湯船から出て、掛けてあったタオルを取り、石鹸をつけて身体を洗い始め――ようとしたところで。
「おじゃましまーす」
「は、入るぞ!」
「ブッ!」
 春姉と翠が浴場に乱入してきた。
 浴場に乱入してくるって言う事は、当然裸な訳で、その、なんていうか、春姉のその男なら誰でも一度は憧れるであろう乳房とか、大きなお尻だとか、翠の滅茶苦茶恥ずかしそうな顔だとか、
ほんのりと赤くなった柔らかそうな肌とかに目が行ってしまうのは男の悲しき性な訳で。
「なななな、何しに来たんだよ二人とも!?」
 必死にその言葉を紡ぐものの、
「何って……あんまりになっちゃんが相手してくれないから、襲っちゃおっか、って話になって」
「襲ッ……!」
「ほ、ほら、そんなことより、身体、洗ってないんだろ? アタシ達が洗ってやるよ」
「い、いや、どうぞお気になさらずに……っ!」
「いいからいいから」
 そして翠にタオルを、春姉に石鹸を取り上げられ、結局空手になってしまう。
 そんな俺の真ん前に膝を立てた翠は、大きく深呼吸して自分を落ち着かせると、早速俺の身体をタオルでこすり始める。両腕、胸、腹、そして両脚。丁寧に、そして優しく擦られて――
「ん……もう抵抗しないんだな」
「っ……ああ、ぶっちゃけると、人に身体洗ってもらうのなんて久しぶりだし、超気持ち良いから、抵抗できないって言うか」
 そも、誰かと一緒にお風呂に入るの自体久しぶりだ。最後に入るのは父さんと生きていた頃、野球で泥だらけになった時以来。――もう10年も前になるか。
 そんな俺の言葉に翠は満足したのか、少し嬉しそうに笑って――
「じゃあ……次はここ、だな」
 ――2人の美女に挟まれていきり立ったそれを、つん、と突付いた。
「翠ちゃん、はい」
「ん」
 俺の後ろで何かをしていた春姉から石鹸を受け取ると、それを両手で泡立てる。
「ん……っ」
 唐突に後に何か柔らかいもの――まぁ考えるまでも無く、春姉のおっぱいだろうけど――が押しつけられた。
「ちょっ、春姉っ!」
「ん……大丈夫だよ。お姉ちゃんが、綺麗にしてあげるからね」
「っあ……」
 後から耳たぶを噛まれ、更に体重をかけてくる。堅くなった彼女の突起がその存在を主張し、俺の興奮を増幅させる。
「夏樹、こっちも……」
「っ……!」
 翠があわ立てた石鹸で俺のペニスをしごき――否、洗い始める。上、下、上、下と規則的に、ぎこちなく与えられる、やんわりとした刺激も、顔を真っ赤にしながらも必死にそれをしてくれる翠の表情も、全てが扇情的で、次第にリミッターが効かなくなってくる。
「んふぅっ……」
 そしてそれは、後からの刺激も同じだった。春歌は大きな乳房を俺の背中に押し当てたまま身体を上下に揺らし、その石鹸で泡だった彼女の身体で俺の身体を洗ってくれている。耳たぶを噛んでいた唇が次第に下へ下へと降りて行き、首筋に何度もキスの雨を降らせてくる。
 堅く勃起した乳首が擦れ、それが彼女に絶妙な刺激を与えているらしい。時折キスの合間に漏れる甘い吐息に、理性が更に削られて行く。
「ぅくっ……ふ、2人とも……そろそろ……」
「ふふ、夏樹、今の顔、凄くえっちだった……」
「はぁ、ああん……」
 春歌は既に乳首がもたらす快楽に酔っているらしく、俺の首筋にキスをしながらも一心不乱に身体を擦り付けてくる。
 一方の翠も、どこか焦点の合わぬ瞳でその指の速度を速めて行き――
「くぅ、出すぞっ……くあぁっ!」
「はあぁあ!」
 体が痙攣し、びゅく、びゅくぅ、と亀頭の先から白濁液が吐き出された。
 それを全て顔に受けた翠は、その一塊を指で救い、舐めて、恍惚の笑みを浮かべた。
「あはぁ……なっちゃん、背筋がびくびくって……気持ち良かったんだね……」
 耳元で、春歌の呆とした声が聞こえた。どうやら乳首の刺激だけで軽く達してしまったらしく、俺に寄りかかってくるその身体にはほとんどまったく力が入っていなかった。
462夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:34:58 ID:6EtecYEb
 ――だが、これで終わらせる訳には行かない。
「ほら、2人とも、そこの壁に手をついて、こっちにお尻向けて」
「え……?」
「あ………」
 その言葉の意味を理解できなかった翠が呆然とした表情を浮かべ、理解できた春歌が嬉しそうな顔になった。
 そんな2人に、改めて宣言してやる。

「2人まとめて、可愛がってやる」

   ※

「こ、これでいい……?」
 春歌が大きなお尻を振りながら聞いてきた。
 なんというか、凄い壮観だ。かなりの美少女が2人、風呂場で、真っ裸で、俺にお尻を向けて、切なげな瞳でこちらを見ている。
これは例え俺がどんなに精神的インポテンツであっても勃起せずにはいられないような、物凄い光景である。
「ん、OK」
「ひゃっ!?」
「んはぁっ!」
 2人の蜜壷に中指を入れてやる。2人とも先の行為でかなり興奮しているようで、少し中を弄繰り回しただけですぐにぐちょぐちょに濡れそぼった。
「さて、どっちから先に挿れようかな」
 焦らすようにそう言うと、春歌が小さくお尻を振って誘ってくる。
 ――だけど。
「春歌はさっきのでイっちゃったんでしょ? じゃあ翠を先にしようかね」
「そ、そんなぁ……」
 絶望したような春歌の表情とは対照的に、翠の表情は必死に押し隠してはいるものの、隠し切れないほどに嬉しそうな表情になる。
 入り口に亀頭をあてがい、そして――
「――――んあああああああぁぁあぁぁっ!」
 一気に、貫いた。
 翠が大きく身体を弓なりに反らして鳴く。力が入らなくなったのであろう脚はがくがくと震え、恐らく立っている事すらままならない状態になった彼女の腰を倒れないようにしっかりと抱え、
ぐりぐりと子宮を押し上げるように突き上げる。膣が絞まり、グラインドしてないのにその締めつけだけで軽く達してしまいそうになる。
 ゆっくり腰を引いて、強く打ちつける。パン、という肉のぶつかり合う音がした
 1回、2回。
 襞が竿に絡み付いてきて、擦れて気持ち良い。それは翠も同じようで、翠はぎゅっと目を瞑りながらもだらしなく舌を出し、嬌声を挙げている。
 3回、4回、5回、6回……。
 はっきりした意識を保てたのはそこまでだった。あとはただ快楽のみを求め、サルの様に腰を振りつづけた。
「んはあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 そして俺が射精すると同時に、翠も達したようだ。抱きしめた身体が弓なりに反れ、耳元で大きな声を挙げた。
 ……つーか、なんか、さっきから、頭が、くらくら、するん、ですけど……
「な、なっちゃぁん、次はわた……え、ええぇぇっ!? ちょっ、なっちゃん!?」
「お、おい夏樹! 大丈夫か!? 春歌さん、水、水出して! 夏樹、のぼせてる!」
「う、うん! 分かった!」
 …………………
463夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:35:46 ID:6EtecYEb
   ※

 で。
「ふぅ、気持ち良かった」
「痛い……もう何も出ないよぅ……ぐすん」
「自業自得だろ。こんな美人2人に迫られて1回しか相手にしなかった報いだ」
 俺の右腕に絡み付いて語尾に音符が出そうなぐらい晴れやかな笑顔で言う春姉に泣き言を言うと、左腕を枕にしている翠がぼやいた。言うまでもなく全員全裸であり、ついでに言うなれば翠と春姉は心なしかお肌つやつやで、俺は枯れ果てたミイラのよう。
 ――それもある意味当然。何しろ浴場で2回翠に出して、その後風呂から引きずり出されて今度はベッドで春姉に騎上位、翠に騎上位、春姉と対面座位、そして最後は二人一緒に、と都合6回もしていることになる。
まさか自分の絶倫っぷりに感謝する日が来るとは思ってもみなかった。
「……またやっちまった……」
 後半は俺もかなりノリノリだったとは言え、深い悔恨の念に襲われる。
「お前等分かってんのか? 二股だぞ二股。散々弄ばれて最後には捨てられるんだぞ?」
 半分逆ギレして言う。……が。
「大丈夫だよー。なっちゃんはそんな子じゃないから」
「そんな度胸が無いから今まで手ェ出して来なかったんだろ?」
 一蹴された。ぐすん。
「けど最終的には一人に選ばなきゃいけないわけで、そうなるとどちらか一方が……」
「そんなこと後で考えれば良いんだよ。今はまだ、私達のどちらとも付き合ってないんだから、もっと気軽に行こうよ」
 ほら、身体の相性って大切でしょ?とのほほんと笑いかけてくれる春歌。
「いざとなったら囲っちゃえ。自慢じゃないがアタシの母さんが3人いるんだぞ?」
 と、何か凄い事を言っている翠。
「3人? それって犯罪じゃ……」
「重婚だったらな。だからアタシを産んだ母さんが正妻で、他の2人は妾――愛人ってこと。愛人は何人作っても罪には問われないし。
 それに母さん同士仲も良いから何の問題も無い」
「倫理問題にはなるがな」
「あ、それいい! そうしたら皆一緒にいられるね!」
「ちょっと待て。
  何 か が お か し い 」
464夏のお嫁さん:2006/11/10(金) 01:36:22 ID:6EtecYEb
〜おまけ〜

「なぁ夏樹」
「んあ?」
 合宿2日目、昼前の確認テスト中、翠が問題に目を落としたまま声を掛けてきた。
「マンドラゴラが出て、九尾の狐が出て、次は何が出てくると思う?」
「……叶うのなら何も出てきて欲しくは無いな。これ以上自分の家が化物屋敷になるのは少々堪える」
「そう言うなって」
 あ、違う、と翠が消しゴムに手を伸ばした。
「そうだな……」
 顔を上げ、窓の外を見ながら考える。
「不死鳥と書いてフェニックス、なんていいな」
「お、いいねぇ、かっこいいじゃ……」
「火を纏ってるらしいからガス代浮くし」
「……御堂カンパニー御曹司の言葉とは思えないな」
「やかましい。じゃあお前はどんなんがいいんだよ」
「アタシか? うーん……」
 一瞬の逡巡の後。
「カーバンクルとか猫又なんてどうよ?」
「猫又って言うとアレか。『ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!』って言葉の後に『にゃーんてにゃ!』って付け加えるヤツか」
「……確かにアレはアレで猫又なんだろうけど、なんでまず真っ先にそれを連想するんだお前は」
 半眼ジト目で俺を睨みつけ、解き終った解答用紙を叩きつけてくる。それを受け取り、赤ペンを取り出して採点をはじめる。
「でもどうせならアレだよな、ピ○チューの方がいいよな」
「確かにそうだな。ピカ○ューなら電気ショック使えるし、電気代浮きそうだ」
「だからなんでお前はそんなに貧乏性なんだよ!」
「なっちゃん大変!」
 翠がそう突っ込んだところで、部屋の扉が勢いよく開かれ、春姉が飛び込んできた。
「春歌さん? どしたの?」
「いいから来て! 庭に、庭に……っ!」

   ※

「…………」
「…………」
「……翠、どう思う?」
「……どうって……言われても……」
 庭では1匹の大きなネズミがこちらを威嚇していた。全長は40cmぐらい、全身は黄色でジグザグの尻尾を持ち、そしてほっぺは赤い。
 手をかざしてみると、そのネズミはピカッ!と鳴いて走り去った。
「……ピ○チューだよな……」
「……ピカ○ューだな……」
「……ピカチ○ーよね……」
 電気ネズミが去った方向を見つめながら、3人はいつまでも呆けていたのだった。
 ……我が家の庭は、いったいどうなっているんだろう……
465鸚鵡貝:2006/11/10(金) 01:37:48 ID:6EtecYEb
 マンドラ坊やにせよピカチューにせよ、やり過ぎたとは思ってるし、反省もしてる。
 だが私は謝らない。

 というわけで『混沌! 御堂家の庭!』でした。次回は夏樹と翠がポケモンバトルを(ry
466鸚鵡貝:2006/11/10(金) 01:38:43 ID:6EtecYEb
>>455
終わりですので、続きをどうぞ
467名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:48:40 ID:lzAPG4Fg
先ほどは失礼しました。リロードって大事ですねorz 以後気をつけます。
では続き・・・といってもあとは登場人物程度ですが。

勇太=レフゾン;現代に生きる真祖の吸血鬼。
この名前はいくつもある偽名のうちの一つでしかなく、
元はと言えば『Nosferatu(ノスフェラトゥ)』の無理やりな逆読み(U-ta=Refson)。
ただし彼の真の名前がノスフェラトゥというわけではない。
見た目は20代前半。実年齢は推定750歳。
かなり陽気な性格で、吸血鬼のイメージとしてありがちな陰鬱な印象はない。
普段はほどほどに魔力を某吸血鬼漫画のように封印して過ごしているが、
それでも、人間では太刀打ちできないほどの力を持っている。

紫苑:見た目年齢は23歳、大人っぽい口調で勇太を『あなた』と呼ぶ、いわゆるお姉さんキャラ。
彼女の種族はもともと形を取るような種族ではなく、イメージとしては靄のように不定形である
(といっても一般人には見えず、例えとしては『流動的な情報の塊』のような感じ)。
ふわふわ浮いているところ勇太と出会い、以後人の形を取って付き従っている。
実年齢は本人曰く『世界が出来たときから今まで』。
普段はしっかりしているが、時々何をしたいのかよく判らない行動があり、近頃始めた同人活動(数字系)もその一つ。
メンバーの中では唯一パイズリが出来る巨乳。

メテオール=シュルツ;メテオールという名前が可愛くない(ドイツ語で『隕石』の意)ので、本人は『テオ』という名乗ることが多い。
オーストリア辺りの生まれで実年齢は250歳。見た目19歳。普段は留学生として大学に通う生活をしている。
色白で銀髪、あどけない外見は一見可憐な少女であるが、実のところツンデレ気味。
勇太のことを相応に愛しているのだが、素直になれない態度を取っている。
日本語習得の際の勘違いで、発音は滑らかなのだが一人称が『ボク』でなおかつ関西弁という
わけのわからない言語を喋る。

篠倉絵麻;日本生まれのサキュバス(吸精鬼)。
15のときに実家を出てし、初めて精気を吸う相手に、何も考えず『すっごい魔力を感じた(当たり前)』という理由で勇太を選んでしまい、
逆に虜にされてしまう。天真爛漫で無邪気、ハーレムの構成員としては実年齢16歳と最も(というか桁違いに)幼い。
普段は家でゴロゴロしていることが多いが、料理の腕は一級品。
しかし、それ以外の家事は壊滅的なので、紫苑の担当になっている。
黒髪のショートカットでスポーツが大好きな引き締まった体。発展途上の貧乳担当。


鴇沢 爾(みつる);『機関』の人間で勇太の担当者。短い髪に一年中背広を着込み、
事務的な敬語で話す。ちなみに、爾自身は只の人間である。22歳。
『機関』とは吸血鬼やその他の種族がが人間社会で生活するために色々と支援する団体。
具体的には輸血用の血液の調達や、住居を得るに当たって必要な書類の手配・・・など。
その代わり、吸血鬼は人知を超えた不可解な事件が発生したときに、彼らに知恵を貸すのが報酬代わりとなっている。

※話の流れ
おそらく、『機関』が持ち込む『人知を超えた事件』にエロを絡めて進んでいく、はずです。
さらにハーレム構成要員も増えていく、予定です。
なにぶん見切り発車で御座いますので、多少のことはお目こぼしをお願いいたします。

ひとまずこんなところです。
エロはあんまり書き慣れてませんが、需要があるなら頑張らせて頂きます。
468名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:54:12 ID:lzAPG4Fg
ごめんなさい、文章が抜けておりました。
>>467のメテオール・シュルツですが、彼女も吸血鬼です。
なので、『オーストリア辺りの生まれで』の部分を
『オーストリア辺り生まれの吸血鬼で』に脳内補完お願いします。
469名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 03:14:15 ID:lI/yh7x8
>>465
何を仰る貴方も神ですよ(*´Д`)GJ

>>468
wktk
470ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/10(金) 03:17:56 ID:HTZi43L7
鸚鵡貝さん、GJです。

>>468
楽しみにしてます。
471名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 06:57:10 ID:DZ/U8O2x
472名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 07:43:23 ID:f+59Wf4c
鸚鵡貝氏、GJ!!

お風呂で寝る瞬間は気持ちいいけれど、そのまま昇天しかねないから、みんなも気をつけようw
473名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 10:27:23 ID:QFtDcOls
ひとつ紹介。

スカメインなんでNGの人はかなり多いと思いますが、低脂肪のフェアリーズ・ガーデン
もハーレムだと思います。
474名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 15:57:37 ID:58Z0dz8T
ず〜っと待ってたんだよ〜 鸚鵡貝氏GJ!
たまらん!
475名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:08:09 ID:1eKEbW77
突発的に思いついた人外ハーレムネタ。

主人公はごく普通の青年。
ある日、死にかけた猫を拾ったら、
それが実はかの安倍晴明の式神十二神将の一柱、
白虎(もちろん女性タイプに変化可能)だった。
そのうち、青年が安倍晴明の生まれ変わりであることが判明
それを機に、十二神将の女の子が多数やってきて……
というもの。
もちろん、式神のタイプはロリから色気たっぷりのお姉様まで全網羅。

……少年陰陽師を読んでいたら思いついたネタだ、というのは、
このスレを読んでいるよい子と私だけの秘密、ということでw
476名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:20:12 ID:T+IGg3rQ
あれだ。かいらんまる?とか出る月ジャンで連載されてる奴っぽいな。
477名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:28:46 ID:qoA98wWO
>>475
主人公の相方(人間の女)も登場させて、
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

というやりとりを・・・なんでもないです。
478名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:55:55 ID:5T9WuW21
ハーレム小説を書くときのNGをまとめたものって無いのだろうか?
大体の禁止事項は知っているつもりなんだが、
もう少し細かなところまでちゃんと知っておきたい。
479とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/10(金) 21:30:21 ID:4v/MnN07
アレはOK,これはNGの細かな定義なんて人それぞれでしょう。
レズひとつとっても、否定派から積極的推奨までいろんな立場があるわけで。

パーペキ無難に行きたければ、
主人公以外の男性(雄含む)・ふたなり・ガチレズを出さなければいい。

出す場合は、立ち位置をハッキリさせることが重要だと思う。
脇役なら脇役、敵なら敵と決めてしまって、性的な面でおいしい思いをさせない。
視点の設定をしくって、寝取りモノが寝取られ風味になってしまった例がある。
480名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:39:11 ID:VoZaJdwp
>>475
なんだか壊レ丸という名作があってだな。
481名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:45:25 ID:z6gMdySm
>>479
最初に『傷痕』を見ないで『羽田結花と羽田瑞希の召しませ姉妹丼』から見始めたら寝取られものだと思ったのは僕と君だけの秘密だ
482名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:08:43 ID:RWDHW73r
いつか来るかと思ったらさっぱり出てこなかったんで報告
ttp://yotsuba.saiin.net/~h-sora/index.html
のOnline"MOSO"先、オンライン小説その2にある「アスラン・ザラの名の下に」は
その名の通りガンダムSEEDDestinyのエロパロハーレム。キラ、ディアッカ、フラガ、バルドフェルド死亡で変わりにナタルやアイシャ、M1三人娘が生存。
でパーフェクトソルジャーのアスランが原作改変な活躍をしつつ登場女性キャラを
どんどん喰ってってハーレムに入れる話。

サイト上ややこしいがなんのあるサイトとして登録してくれればありがたい
483名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:17:53 ID:RWDHW73r
…orz
とくめーさん、できれば紹介のときフラガ、の後で段落つけてください。

入れたと思ったのになーorz
484475:2006/11/10(金) 23:17:14 ID:1eKEbW77
あ、壊レ丸がありましたねぇ、そういえば。
あれに出てくる式神十二神将も一柱除いて全部女性形だったなぁ。
男だったのは天空だっけ?
あれもハーレムといえばハーレムだったw
485名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:32:39 ID:T+IGg3rQ
俺はむしろ天空が画竜点睛を欠くと思っていたなぁw
白虎には非常に萌えました。
486名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:08:24 ID:sh/qYhQc
あれ?十二神将のかませ犬って女だったっけ。


あと朱雀と青龍は最高だった。
487名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:54:48 ID:g67fUmZe
>>483
読みたいけど俺の携帯からじゃ読めないようだ(´・ω・`)
488Pakuri ◆96amd.H9cQ :2006/11/11(土) 02:58:37 ID:ALTsFckq
どうも、お久しぶりです。
まだエロシーンに入っていないため、長々と前振りを書きなぐるよりはと思いまして
またもやジップで挙げさせていただきます。

カサマツさん 1m ichi60170.zip パスは無しです。

再うp、もしくは「長くてもいいから張れよカス」という方いらっしゃいましたらいつでもどうぞ。
スレ汚しになるかもわかりませんが、尽力させていただきます。
489twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 03:57:01 ID:Zx6zP+WZ
約26時間前くらいに、吸血鬼がハーレム主の設定を書き散らした者です。
ひとまず導入部分だけ、置いていきます。以下の点にご注意下さい。

)今回はエロなしです。申し訳ありません。
次回はのっけから4Pでお送りする予定ですので、お許し下さい。

)エロなしのくせに長いです。(ワード40字×40行で5ページ弱)
内容はほぼキャラの自己紹介のようなもんです
『26時間前の繰り返しか、カス』と言われれば反論できません。orz

)大雑把な人間ですので、十分推敲したつもりですが誤字脱字があるかもしれません。
その際はご指摘下さい。

タイトルはつけるの下手ですので『ドラキュラ=ハーレム(仮)』とさせて頂きます。
流石にあんまりなので、いいの思いついたら後々変えます。

では、始めさせて頂きます。
490ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 03:59:55 ID:Zx6zP+WZ
駅から続く、だらだらとした坂を上る。
三十年前の子供たちが『裏山』と称して遊びに興じたであろうそこは、
すでに宅地造成やら土地開発計画やらの影響で、立派な高級住宅地と変貌を遂げていた。
季節は秋と冬の境目ではあったが、長い坂を上り終えると流石にうっすらと汗が額に浮かぶ。
爾(みつる)はその汗を拭いながら、カメラ付きのインターホンを鳴らした。
『は〜い・・・あ、爾さんだ〜。』
と底抜けに明るい声が返ってきた。天真爛漫という表現がピッタリの、幼さを残した声。 
 爾はその声ですぐに相手を特定すると、マイクに向かって話しかけた。
「どうも、絵麻さん。勇太さんはご在宅でしょうか?」
事前に一応電話でアポは取ってある。
とはいえ、相手はそういったことに非常に無頓着ですっぽかされたことも一度や二度ではなく、
その経験から念の為の確認だった。
向こうの返事はいつになく歯切れが悪かった。
『え〜〜〜〜と・・・居るには居るんだけど・・・ちょ、ちょっと待っててね?』
 プツッ、と音を立てて通話が切られ保留の音楽が流れると、爾は少しだけ周囲を見回した。
 超高級・・・とまではいかずとも、普通の会社員が住むには苦労するような、それなりのマンションのエントランスである。
後ろには管理人室があり、中年の警備員がやる気のなさそうに煙草を吹かしながら新聞を見ている。
その様子が高級とはかけ離れていて、爾は思わず吹き出しそうになった。
ネクタイの結び目を直すことで、それをどうにか誤魔化す。
小奇麗に着こなされた背広は、本人が思っている以上に窮屈な印象を周囲に与えていた。
『ごめん、お待たせ〜。入ってきて〜。』
 自動ドアが部屋からの操作によってスルスルと開くと、爾は目的の部屋へ向かった。
 ――このマンションに人間以外のものが住んでいると知ったら、あの警備員はどんな顔をするだろうか。
ペット可のマンションではあるが、無論それ以外の意味で。
それを考えると、爾はまた意味なくネクタイを締めなおした。
491ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:02:23 ID:Zx6zP+WZ
12階建てマンションのうち、8階にその部屋はある。間取りは3LDK。一家族でも余裕の床面積を誇る。
玄関で出迎えてくれたのは、やはり篠倉絵麻(しのくら えま)だった。
「お久しぶり〜、爾さん。」
あどけない表情は16歳という年齢相応のもので、身長も172センチの爾より、
頭一つ小さい。全体的に小作りな造作の顔が日に焼けて、健康的な魅力を放っていた。
「どうも、ご無沙汰してます。勇太さんは・・・?」
「ん、なんかしー姉ぇのモデルやってる。」
「モデルって・・・例の・・・。」
「ま、まぁ、とりあえず上がってよ、ね?」
強引に押し切られた気がするが、とりあえず革靴を脱いで言葉の通りにする。
廊下を進み、突き当たり右の扉がキッチンだ。リビングの扉の前を通るときに、見はしなかったが大勢の気配を感じた。ここの住人の一人が、同人誌を書くのが趣味なのである。おそらくそのサークルの集まりだろう。
「いま、お茶入れるからね。勇太もすぐに来るから。」
いそいそと紅茶の缶を棚から取り出し、お茶を入れ始める。
無駄がなくテキパキとした動作で用意を進めていく彼女に、爾は話しかけた。
「今日は・・・テオさんは?」
「大学〜。今日は平日でしょ?」
絵麻は笑いながら答える。答えながらも、手の動きは止まらない。
この世帯との付き合いも半年ほどになるが、彼女の料理の腕には舌を巻かざるを得ない。
手際も味も見た目も、そこらの料理人に引けを取らない。
もっとも、彼女の家は15になったら子供は独立する慣習らしく、
とにかく手に職をつけなければならないという事情もあったようだ。
今時古いと感じるかもしれないが、彼女はそういう生まれなのだ。
天真爛漫で無邪気。だが、その実はれっきとしたサキュバスの一族である。
見た目は人間と変わらないにも関わらず、人の精気を吸わねば生きていけない。
そして、そのための体の仕組みが整うのが(もちろん多少の個人差はあるものの)15歳という年齢なのだ。
因果な話だと思うが、仕方のないことだし、そもそも『因果な話』という認識も『人間側』の話のこと。
あちら側の住人にとっては、当然の『決まり事』なのだ。
もともと、その世話をするために、爾はここを訪れている。
爾の所属する『機関』はそういう仕事をしているのである。
492ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:04:36 ID:Zx6zP+WZ
紅茶の香りが鼻をくすぐり始める頃、キッチンのドアが開いた。
「や、待たせたね。」
「いえ、大丈夫です。お邪魔しています。――勇太さん。」
黒く長い髪を一つに括って背中に垂らした男
――この部屋の主、勇太=レフゾンが、バスローブ一枚の格好で入ってきた。
見た目は20台前半と言ったところだろうか。やや垂れ目気味の目に鳶色の瞳が収まっている。
口元は笑みを浮かべ、それが彼の陽気な性格を伺わせた。
バスローブの襟口から覗く鎖骨は、その下の引き締まった体を連想させる。
彼が入ったことで、別に部屋の空気が変わるとかそう言ったことはない。
何も知らなければどこにでも居る、ごく普通の男に見える。それがまた、爾にとっては不気味だった。
来客を迎えるには明らかに不適当な格好だったが、それにはもう慣れてしまっているので特に何も言わない。
それに、彼に人間の礼儀を説いたところでどうにもなるまい。
――700年を生きている吸血鬼に『人間のマナー』など、お笑いでしかない。
そもそも、『勇太』という名前でさえ、偽名でしかないのだから。
「・・・紫苑さんのモデルをされてたようで。」
「おう、もう今日は終わりだそうな。今お仲間が帰ってるとこだよ。」
テーブルの向かいに腰掛けると、ちょうど紅茶と茶請けのクッキーが運ばれてきた。
爾が礼を述べると、絵麻は
「ごゆっくりどうぞ〜。」
といって、部屋を出て行った。
気の利く子だと思う。紅茶のことではなく、席を外したことがだ。
勇太は子供のように、紅茶にミルクと砂糖を大量に入れながら、陽気に話し出した。
「いや〜、参った。女の子にあそこまでジロジロ見られるのも、気疲れするもんだな。」
「なら、引き受けなければいいでしょう?・・・今、紫苑さんはどんなものを?」
「ん?なんつったけな・・・あ、そうそう、ヤオイ系だそうだ。」
「・・・・・・・意味判って言ってます?」
「うん。まぁね。・・・飲みなよ、アッサムの良い奴が手に入ったんだ。」
「・・・頂きます。」
全ての台詞をさらっと言ってのける勇太に半ば呆れつつ、爾は紅茶をストレートで一口啜った。
なるほど、詳しくはないがいい紅茶だと思う。口から鼻へ抜ける香りや、程よい渋みも爾の好みだった。
「で?今日は何の用?また何か面倒ごと?」
「はい・・・これを。」
爾は鞄を開けると、中から書類を抜き出した。
中身はある事件の調書。警察の調べを元に、爾たちの『機関』が独自に作成したものだ。
通常、警察では確実に迷宮入りになると思われる、『呪い』『魔術』『人外』による事件が扱われている。
だからこそ、エマは席を外したのだった。
彼ら吸血鬼はこの手の事件に対して協力する代わりに、報酬代わりとして必要な輸血用血液の調達や、
居住に際しての対外的なカモフラージュなどを『機関』に任せている。
「ふむ・・・。」
勇太は紅茶を啜りながら、書類を読み始めた。
493ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:07:06 ID:Zx6zP+WZ
書類に目を通し、それについての意見を聞いていると、突然
「ふえ〜〜〜疲れたぁ・・・あ、ご、ごめんなさい。」
と関西訛りの強い声が、ドアから飛び込んできた。
「お帰り、テオ。別に構わないよ。」
「お邪魔してます。」
爾が頭を下げると、テオは困惑したような顔で勇太を見た。
「おおかた話は終わったからね。飲み物か?紅茶は・・・冷めてしまったかな。」
「あ、ええよ。ボク、オレンジジュースがええから・・・。」
そう言うとテオは自分で冷蔵庫に向かい、中を漁り出した。
「今日は随分早いんだな。」
「うん、いきなり休講になってもうて。」
勇太はテオの話を目を細めて聞いている。その様子は子供から学校の話を聞く父親のようだった。
グラスにジュースを注ぎ、口をつけながらテオはこちらに近づいてくる。
爾はさりげなく書類を片付けると、勇太の隣に座るテオを見た。
本名はメテオール=シュルツ。透けるような白い肌に、肩までの銀髪が映える。
彫りの深い顔立ちと名前も含めて、明らかに日本人のものではないが、本人は非常に流暢な日本語――というより関西弁を操る。
日本語の習得過程で勇太曰く『致命的なすれ違い』があったそうだ。
大学生という外見年齢相応に幼さを残しているが、実のところ彼女も吸血鬼である。
しかもその世界では『本場』と言われるオーストリア生まれであり、実際の年齢は250歳ほどになるだろうか。
三人でしばらく世間話をしていると、
「ごめんなさい、ちょっといいかしら?あなた。」
と入り口の方から声がした。
「ん?どした。」
この部屋の最後の住人――紫苑(しおん)が背中に届く長く黒い髪の毛を揺らして入ってきた。
対外的な書類には、彼女は勇太の妻ということになっている。
テオやエマは紫苑の妹であり、その四人で同居しているという体裁で、この世帯は成り立っていた。
もっとも、彼らにとって人間の書類の都合など知ったことではないので、それはあくまでも建前でしかないのだが
紫苑は『あなた』という呼び方が気に入ったらしく、勇太をそう呼んでいる。
事実、勇太との付き合いも三人の中では最も長く、かれこれ200年ほどになるらしい。
正体は――爾にも良く解らない。勇太に尋ねても、『幽霊みたいなもんだ』と曖昧な答えしか返って来ないし、
本人に聞いても『さぁ?』と笑顔で首を傾げられるだけなのである。
494ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:08:36 ID:Zx6zP+WZ
「来週、モデルを頼みたいのだけど・・・。」
「あぁ、構わんよ。改まってどうした?」
「いえ・・・その・・・爾さんも。」
「え?私ですか!?」
 唐突に話を振られて、爾は戸惑う。
「ええ・・・その・・・廊下を通ったときに、サークルの子があなたを見たみたいで・・・。」
「はは、それで絡みを描きたい・・・ってか?」
「か、勘弁してくださいよ!!」
 溜まらず声を上げると、爾以外が爆笑した。
「まぁ、そうよね。ダメもとだったから、別にいいわ。」
 紫苑はそういうと、切れ長の目を細めて笑顔を作り、首を傾げた。
金色のネックレスが、僅かに音を立てる。その笑顔に爾ははっと息を詰まらせた。
特にいかがわしくもないはずなのだが、なぜか目のやり場に困るような笑顔だった。
それは人外の者が持つ怪しい魅力なのだろうか。
まったく奇妙な話なのだが、彼女の笑顔だけは爾はいつまでたっても慣れることはなかった。
「ええやん。爾クンもやったら。」
テオが冗談半分に言う。爾は顔を真っ赤にして反論しようとしたが、紫苑が先に
「テオ、余り困らせちゃダメよ?」
と窘めたので、無理やり飲み込んだ。
こういう様子は、明らかに血の繋がりのない外見を除けば本当の姉と妹のようである。
「は〜い。ごめんなさい。爾クン。」
「いえ・・・別に・・・いいです。」
流石に気まずくなったのか、そのままテオと紫苑は部屋を出ていった。
「ま、気にすんなよ、爾。」
「別に気にしてません。」
自分でも思いがけないほど強い口調だった。
勇太は軽く眉を上げただけで、すっかり冷めてしまった紅茶をティーポットからカップに注ぎ、一口啜った。
「しかし・・・お前さんも、もうちょっとそれなりにすりゃ、見れる外見はしてるのにな。」
「・・・ほっといて下さい。」
『彼女』はそう言うと、ネクタイを直した。
495ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:10:54 ID:Zx6zP+WZ
「それ。」
「え?」
 勇太が右手でカップを持ち、左手で首元を指差した
「動揺すると、お前さん、ネクタイに触るよな。」
「・・・・。」
「ま、だからどうこう言う気はないがね。」
落ち着いた様子で冷めた紅茶を楽しむ姿は、部屋に指す西日と相まって儚く幻想的であった。
しかし、彼はこの先何年も存在し続けるだろう。夢幻と呼ぶには、余りに強すぎるほどの存在感で。
――初めて彼を見たとき、爾は恋をした。彼が三人の女性を同時に伴侶としていることを知っても、
それは不思議なほど揺らがなかった。彼らは人間ではないのだ。
人間の作った法に、心の底から従うなどということはあり得ない。
ただ、『守っておいたほうが面倒が少ないから』というだけの理由。
それだけの理由にぶら下がるように、爾の『機関』は血液の調達や書類の細工などという、
取るに足らない仕事で彼らに恩を着せている。
いざとなれば、個人で程度の差こそあろうが、彼らは躊躇なくその辺りの人間を襲って血を吸い、
気に入った家があれば簡単に奪って住み着いて見せるだろう。
それほど異質な者だと、爾は理解していた。
しかし、それでもなお。
勇太の顔を思い浮かべるたびに頭の奥を掠める甘い痺れや、体を熱くする淫らな熱は、
どうしようもなく彼女の決意を揺らがせる。
しかし、一時の感情に任せて彼らのハーレムに混ざったところで、
20年、30年と年月が過ぎれば爾は抗うべくもなく、老いてしまうだろう。
自分ひとりだけ醜く老いさばらえても、彼らは今と同じ若々しく美しい容姿のまま・・・それに耐える自信が、爾にはなかった。かと言って、途中で抜けられうという自信もない。
だから、彼女は男物のスーツで自分を包む。想いを封印するために。それは、彼女が自らに課した戒めという名の『呪術』だ。
魔導師としての適性のない爾にとって、それは比喩的な意味合いでしかないが、絶対のものだった。
――だと、思っていた。
呪いの解ける日は、そう遠くはないのかも知れない。
彼女はその事実に、陰鬱でありながらどこか救いのようなものを感じていた。
496twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:15:39 ID:Zx6zP+WZ
以上でございます。
一身上の都合により、今のところ時間だけは余っている身ですので
次回はそれほど遠くはないかと思います。早ければ24時間以内とか・・・。
その先はまだ解りませんが・・・。

※次回予告
のっけから4P?そんな大風呂敷広げて大丈夫なの!?
そんな心配を余所に、迫る怪しい影!その正体は!?
あと爾って女の子のネーミングとしてはどうなの!?ねぇ、どうなの!?

そんな感じでお送りする予定で御座います。拙い文章ですがよろしくお願いします。
497ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/11(土) 04:16:34 ID:NmYRrIu5
リアルで読ませていただきました。GJ。
498ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/11(土) 04:20:58 ID:NmYRrIu5
twist ◆mswnQv7VS6さんの作品が一段落してから私も投稿しますね。
499twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 04:38:23 ID:Zx6zP+WZ
セルフ誤字指摘orz
>>495、下の方。
>途中で抜けられ『う』という自信もない
→途中で抜けられ『る』という自信もない ですね。失礼致しました。

>>ラック ◆duFEwmuQ16さん
お心遣いありがとうございます。
ですが、なにぶん大雑把が人間面して歩いてるような者ですので、どうぞあまりお気になさらずお願いします。
自分もラックさんの作品を楽しみにしているものですから。
500名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 15:49:22 ID:IVMRb1hv
>>488
乙です。エロシーンが待ち遠しいですよ。
%%%
2ちゃん投下形式のSS書式に馴染みにくい、といったような感じのことを以前おっしゃってらしたようにおもいます。
折り合いつきましたか?

あと、htmlのindexに、ハーレムスレSS保管庫のアドレスを貼ってみてはどうですか?
カサマツさん経由で新規のハーレム好き勧誘になるかもしれませんし。


>>489
とにかく続きを楽しみにしております。
カモン4P。ベリベリ楽しみデスネー。



あと、
>>479>>481
その節はスマンかった。
501twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:35:58 ID:HBy1sFBW
前回から17時間ほどですが、エロシーン+アルファを投下します。
今回までで、ひとまずこのハーレムの日常編とします。注意点は以下です。

)エロシーンに一部、指でいじる程度ですが、アナル系の描写があります。
)エロシーンが終わると、命を大事にしない、微グロ描写があります。
双方とも、苦手な方はご注意下さい。

)例によって大雑把な人間ですので、誤字脱字、日本語の乱れなどがあると思います。
ご指摘下されば幸いです。
502twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:37:49 ID:HBy1sFBW
 爾が暇を告げ、部屋を出たその夜。勇太達が住む部屋の寝室にて、いつものようにその行為は行われる。
 毎晩とは言わないが、それなりの頻度で行われていた行為は、実のところこの一週間ほどは滞っていた。
 そのため、今夜はそれぞれの昂ぶりも大きい。
「ふや・・・ぁん・・・勇太ぁ・・・。」
「ふふ・・・エマ。ずいぶん濡れてるわね。」
「だって・・・んっ!!久しぶり、だからぁ・・・。」
「悪いねぇ。ちょろっと最近忙しくてさ。」
「せや。久しぶりなのはみぃんな一緒やで?」
広いベッドの上には、勇太とその膝の上で愛撫を受けているエマを中心に、四人が素肌を惜しげもなく晒して怪しく絡みあっていた。
 紫苑はかなりボリュームのある乳房に、張りのあるヒップライン。出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。
むっちりとした肉付きと、女性としてのスタイルが絶妙なところで釣り合っていた。グラマラスなボディの理想的な形だ。
 テオの身体も胸の大きさこそ紫苑に劣るものの、同年代からすればかなり誇れる部類である。
紫苑が『グラマー』ならば、テオは『スレンダー』の理想形だろう。美しい調度品のような体に、引き締まった腿の間に銀色の陰毛が薄めに覗き、
それがまた見慣れぬ者にとって彫刻のような非現実的な美しさを醸している。
 絵麻は二人と比較すると、やはり未成熟な印象を受ける。スポーツ好きな彼女らしく、三人の中では最も引き締まった肉体を持ち、女性らしい柔らかさに欠けるのは否めない。
しかし、その身の奥にサキュバスとしての魔性が、中性的なフォルムと相まって、滲むような魅力を放っていた。
 そして、そのまだ膨らみかけの小さな胸は、勇太に唇で優しく弄ばれている。
桃色の先端をついばむと、エマが溜まらず声を上げた。
「やあぁぁ・・・だめ、勇太ぁ・・・もう・・・欲しいよぉ・・・。」
「ほんま、今日は早いなぁ・・・精気はまだ足りてるはずやろ?」
「そんなんじゃ・・・なくてぇ・・・。」
「フフ・・・駄目よ、テオ。意地悪しちゃあ。」
「ふぁ・・・んあぁ・・・っ!!」
503ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:40:11 ID:HBy1sFBW
 実際エマがこれほど切羽詰っているのは、会話をしながらテオが耳や首筋、紫苑が股間を責めているということもある。
それを含めれば、十分に紫苑も『意地悪』ということができるのだが。
「はぁうぅ、だめ、しーねぇっ!そんな、激しっ、ひやあぁ!テオねぇもぉ、耳、とかぁっ!」
「かわええなぁ、エマ。しゃーないから、今日の一番は譲ったるわ。」
「そうね。ちょっと意地悪が過ぎたかも知れないわね。」
 二人が手を止めて、少しだけ離れる。勇太はエマの顔を真っ直ぐに見て、笑いかける。
「大丈夫か?エマ。」
「うん・・・いいから、早く、して・・・?」
「了解。」
 勇太はエマの腰を掴むと、ペニスの先端をあてがい、一気に引寄せた。剛直が深々と、エマの中を抉ると、その体が大きく跳ねた。
「ふあああぁぁぁう!!」
「なんやぁ?入れただけでイってもうたんか?」
「らってぇ、テオねぇ達が、あんな、するからぁ・・・。」
「あんなって、こんな?」
 紫苑が再びエマに取り付き、縦長のへそを撫でた。
「ひぁっ!」
「それとも、こんなかいな?」
 こんどはテオが肛門の辺りに触れる。その度に、エマの幼さがのこる肢体はいちいち反応を返してしまう。
「やぁ、らめ、だよぉ・・・。」
「そうだぞ、俺を差し置いて。」
 勇太が内心面白くて溜まらないといった風情で言いながら、腰を揺らした。
「ひぅん!!」
 対面座位の状態で突かれて声を上げるエマに群がるようにして、二人は愛撫を続ける。
「ああぁぁぁ!!らめ、らってばぁっ!!しぃねえぇ、てお、ねぇも、んむっ!!」
テオが突然、絵麻の唇を奪った。すぐに舌同士が絡み合い、唾液が交換される水音が響き始めた。
紫苑はその間、執拗にエマのクリトリスを押し潰すように弄っている。
 三人で勇太に抱かれるようになって一年が経とうとしていた。もうお互いの性感帯も熟知している。
「んっ・・・ちゅぅ・・・ひっ!?」
 キスをしていたテオが、唐突に顔を離した。エマの右手が尻の方から性器に触れていた。
「へへぇ・・・テオねぇはぁ・・・中を指でこうするとぉっ・・・。」
「あ、あかんって!かき回したらっ、んあぁ!」
「お返しだよぉ?サキュバスを舐めないでよねっ、あんっ!!」
勇太がエマの乳首を指で押しつぶしながら、首筋に顔を埋めて口付けをしていた。その間も、腰の動きは止まらない。
「ひああぁぁぁっ!らめっ、勇太ぁ!テオねぇにっ、お返しするのにぃ・・・。」
「だーめ。俺に抱かれてる間は大人しくしてろ。」
 ベッドの軋みが早くなり、それにつれてエマの嬌声も大きくなっていく。
「やぁんっ!!らめっ!またっ、またイっちゃうよおおぉぉっ!!」
「何回でもどうぞ、っと・・・ほれ、お前らも。」
「えっ、きゃっ!!」
「ひゃあっ!」
 勇太は座った姿勢のまま紫苑を右腕で、テオを左腕で抱き寄せた。
「あっ、あなたぁ・・・んぁっ!」
「はうぅ、勇太ぁっ!」
 そのまま、両手で二人の股間に手を差し入れ、弄っていく。
 両方の指先から雫が垂れる感触に、勇太は思わず苦笑した。
504ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:41:53 ID:HBy1sFBW
「何だ。二人ともびしょびしょじゃないか。エマのことは言えないな。」
「はぁっ・・・ん。あなたぁ・・・。」
紫苑が溜まらず、勇太に口付ける。テオはエマと空いた手で互いを愛撫している。
「ちゅぅ・・・ちゅぷっ・・・んむぅ・・・。」
「んっ、くああぁぁっ!ゆうたぁ、ゆう、たぁっ!いいっ、きもちいいよぉっ!!」
「ちゅぱっ・・・ん・・・エマも、もう限界かしらね。」
「うぅん、次どうする?紫苑。ボク、もうしたいねんけど・・・。」
「いいわよ、私は一番最後にたっぷり可愛がって貰うから、ああっ。」
「今も可愛がってるだろ?え?」
 内壁に軽く指を立て、紫苑の快感を直接擦りたてるようにすると、下半身がガクガクと痙攣を起こしだす。
 エマが自分から腰を揺らして、自ら絶頂を駆け上り始めた。
「あっ、ゆうたぁ・・・ゆう、たああぁ!!」
「こっちもか。やれやれ、人の体じゃ、手が足りんな。」
「あんっ、でも、こないだみたいのはもう勘弁やで?」
 以前、勇太が戯れにと実体との繋ぎを希薄にして体構成を組み替え、数本の蝕腕を通常体に追加構成
――簡単に言えば、体から触手を生やすように変身をしてみたことがあったが、翌日は勇太以外は誰一人としてベッドから出ることすら出来ず、図らずも生やした触手を活用して家事を全て勇太が行うはめになった。
「解ってるよ、テオ。とにかく、今はエマに悦んでもらおうよ。」
 そういうと、彼はエマを両手で抱き締め、膨らみかけの胸に顔を埋めた。コリコリに尖った乳首を口に含み舌で転がすと、それだけでエマの引き締まった肢体が大きく弓なりに反った。
「ひあああぁぁぁっ!!そこぉっ!いいよぉっ!!」
「ぅくっ・・・俺もイきそうだな。」
「はぁん、頂戴、いっぱいぃ・・・ゆうたの、熱いのちょうだいぃ!!」
「イくぞ、エマ・・・っ!!」
「ふやぁっ!!きて、きてぇっ、あ、あああぁぁぁぁっ!!!」
 長く尾を引く絶叫と共に、エマが痙攣する。勇太はその奥で、白く濁った熱を吐き出した。
膣から子宮、そして全身へと精気が吸収され、それがさらにエマの快感を引きずり出していく。
 勇太がゆっくりと、ペニスを抜き出した。
「ふうぅっ、うやぁぁっ!」
エマは解放されるなり、蹲って股間を押さえている。
人間とは質も量も比べ物にならない精気により、脳が焼け付くような絶頂が、ペニスを膣から抜かれても続いているのだ。
精気は『生気』でもある。一般に使われる意味ではなく、『子孫を生もうとする気』『この世に生まれようとする気』とでも言い換えればいいだろうか。
生物が繁殖しようとするエネルギーを、サキュバスは吸収して生きているのだ。
「相変わらず、スゴいイき方するなぁ・・・あんなん、ボクじゃ身が持たへんわ・・・。」
 未だに身体を快感に震わせているエマを見て、テオは呟いた。勇太に虜にされてしまったのも、納得がいく。
普通の人間の精気ならば相応の絶頂で済むだろうが、全く桁が違う。
505ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:43:53 ID:HBy1sFBW
「さて、次はテオか?」
「あ、うん・・・ってうわぁっ!!」
 突然、紫苑が猫のようなしなやかな動作で、テオを押し倒した。
「し、紫苑・・・次はボクって――。」
「駄目、エマを見てたら、我慢できなくなっちゃった。一緒に・・・してもらいましょう?」
 そういうと、紫苑は自分とテオの股間を擦り合わせた。
黒と銀の陰毛が濡れそぼって絡み合う中に、二つの勃起したクリトリスが触れ合っている。
その上下には、先ほどから既に開いて露を垂らしている陰唇、そしてひくひくと誘うように動く褐色の肛門までが、鏡写しになったような状態で勇太から丸見えになっていた。
「ふぁんっ!!・・・もう、しゃぁないなぁ・・・。」
「ごめんなさいね。テオ・・・んくぅ・・・。」
 放っておくと二人で始めてしまいそうな雰囲気に勇太は苦笑いすると、四本の足の間に割って入った。
そのまま二人の柔肉の間に、自らの剛直をあてがう。一度精を放っても、それは全く衰えることはなかった。
「二人とも、いくぞ?」
「ふあぁ・・・ゆうたぁ、来てぇ・・・。」
「あなた・・・そのままぁ・・・うぅん・・・。」
 蕩けきった声を上げて、二人が腰を揺らめかせる。
「了解・・・っと。」
勇太が一気にペニスを二人の間に突きたてると、二人は
「「はああああああぁぁぁぁっ!!」」
と声を揃えて絶叫した。勇太は構わず、一気に責め立てる。陰核や肉襞が、ペニスに絡みつくように擦り立てられて、その度に二人は声を上げた。
「ひあぁっ、ん、はあぁぁんっ!」
「あっ、あっ、あっ、ああぁっ!!」
 テオは長く響くような、紫苑は短くしゃくり上げるような喘ぎを、それぞれ聞かせる。それらは一つのBGMとなって、部屋を官能に染めていく。
「あああぁんっ、す、すごい・・・気持ちええよぅっ!!」
「あ、あなた、はっ、あっ、すご、いぃっ!!」
 日頃は大学生として溌剌と過ごすテオに、楚々とした妻としての顔を装う紫苑。二人とも、今は快楽に涎と涙を垂らして蕩け切っている。
 絵麻が吸血鬼の精液からもたらされる膨大な精気を、ようやく受け止め終えて、身を起こした。
呼吸はまだ荒く、頬が上気した姿はそれだけで十分に欲望を燃え上がらせた。悪戯っぽく笑い、勇太と目配せをすると、折り重なった二人に取り付いた。
「えへへ〜・・・もう抵抗できないね?二人ともぉ・・・。」
「あ、うぅ・・・絵麻ぁ・・・。」
「あっ、あぅ、ふあぁっ。」
「フフフ・・・し・か・え・し☆」
 軽く舌なめずりをすると、絵麻はまず手始めにテオの肛門を弄り出した。
「はああああぁっ!エマっ、それはあかんって・・・っ!!」
「さっき、あたしのお尻弄ったでしょ?覚えてるんだからね?」
 勇太のペニスが激しく前後に動いているその下、僅かに褐色に色づいたすぼまりに、華奢な指が伸びる。
それは皺をほぐすように、その周囲を撫でていたが、やがて上から垂れてくる愛液を潤滑剤にして、侵入を始めた。
「くあああぁぁぁぁんっ!んんんあああぁぁっ!!!」
 テオが紫苑の下で大きく体を反らした。
「ひあっ、らめ、エマ、あかん、はあああっ、そこは、おかしなってまうよぉっ!!」
「あっ、ふぅ・・・テオも、イっちゃいそうね。」
 紫苑は微笑むと、自分の乳房をテオのそれに押し付ける。
柔らかく形を変える四つの塊の頂点にある勃起した乳首が擦れあって、お互いに刺激を与え続けている。
「しーねぇも、油断してちゃ駄目だよぉ?」
「えっ、んあああっ!!」
 エマの空いている手が、紫苑の背筋を撫でた。
「んふふ・・・どうしようっかな〜?テオねぇみたいに、お尻がいい?それとも、おっぱい?」
 先ほどとは逆転した立場で、絵麻が悪戯っぽく訊いてくる。
506ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:44:46 ID:HBy1sFBW
「ふああぁぁ、すごいぃ、中でっ、擦れてるぅ・・・お尻の中で、一杯になってるぅ!!」
 テオの嬌声に、紫苑は屈した。
「・・・お尻を、お願い・・・。」
「りょーかーい!!えいっ!」
「はあぁぁん!!い、いきなりぃっ!?」
 いきなり、とは言っても、そこは絵麻の細い指を迎えるには十分にほぐれていた。
「ひぁっ、あああっ!すごっ、んあああ!」
「はぁっ、ひぅっ!あ、あなたぁ・・・。」
「っく、上手になったなぁ、エマ。」
「えへへ、でしょ?」
 両手で器用に二つの肛門を弄りながら、エマは答えた。
彼女はこのハーレムでは今のところ一番の新参だが、こと性技において、サキュバスという素養は伊達ではなかった。
「ひぃああぁぁぁっ!、イく、ボク、もうイってまうよおぉぉっ!!」
「わ、わたしも、だめぇっ!全部、お尻も、あそこも、全部駄目になっちゃううぅっ!!」
 その台詞に、勇太は笑って答えた。
「・・・まだまだ、夜は長いぞ?」
 その言葉に、三人は蕩けた笑顔を返した。
 まだまだ可愛がって貰える。その想像が、より興奮を高めていく。
「あっ、ああ、イく、イくぅっ!ふああああぁぁぁぁぁっ!!!」
「はぁんっ!駄目、だめ、だめええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
 二人が強く抱き合って、大きく同時に痙攣した。
「うわぁ、すっごい、締め付け・・・。イくとき、二人ともギュ〜〜〜ッって。」
 エマがゆっくりと、アヌスから指を抜く。
「あ、ああぁ・・・。覚えとれよ、エマ・・・。」
「ふぅっ・・・ん・・・。そうよ、まだ、夜は、長いんだから・・・。」
 テオと紫苑が台詞にそぐわない微笑で呟くと、絵麻は期待した表情で
「んふふ〜。幸せ〜。」
と微笑を返して見せた。
 三人を余所に、勇太が突然立ち上がると、ベッドから降りる。
「あなた、どこへ?」
「ちょっと休憩だよ。水飲んでくる。それまでに回復しとけよ?」
 バスローブ一枚を羽織ると、そう言い残して部屋を出て行った。
507ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:46:54 ID:HBy1sFBW
 その同時刻。
 勇太達が住むマンションの屋上に、彼は居た。
 彼の名は1098。只の番号の羅列が、彼に与えられた名前。
 真っ黒い防刃スーツに鍛え上げられた身を包み、目には暗視ゴーグル、腰にはアーミーナイフとサイレンサーつきの拳銃を携えている。
一見、警察の特殊部隊にも見えるが、彼は警察の人間ではない。というよりも、人間ですらなく――。
『屋上、こちら875。これより突入準備に入る。オーバー。』
 目出し帽の内側、耳につけたイヤホンに通信が入る。彼が居る屋上には他に2人のチームメンバーがいる。
今回の任務はこのマンションの一室から、一人の女を攫うこと。
その女も、彼らと同類であるが同じ部屋に障害となり得る人物も複数居るので、注意が必要。
865は今回のリーダーで、彼はマンションの廊下から突入するはずである。オートロックのドアでも、恐らく魔術と薬物を併用した改造を受けた875なら破るのは訳のないことだ。
炎熱系の魔術を使いドアノブ部分を焼き切るのが、この場合もっとも静かで迅速なはずだ。
 『四桁』の1098には、まだ出来ない芸当である。 
 転落防止用の柵に、ロープを通して腰のベルトに金具で固定する。数回強く引っ張って、柵が降下に耐える強度であることを確認すると、それを乗り越えて降下体勢に入る。
縁に足をかけ、階下に背を向けてロープ一本に体重を預ける姿は、よくテレビで見るレスキュー隊員のそれだ。すぐ左を見ると、彼と同じように屋上から身を乗り出したメンバーが居る。
その姿は、彼と全く相似形であると言ってもいい。1098よりはいくらか小柄なだけだ。
あとは突入の合図を待つだけである。合図と同時に四階分を一気に降下、八階のベランダに着地し、寝室に通じる窓を破る。
この時にはもう玄関のチームは寝室に突入しているので、音に気を使う必要はない。玄関のドアを静かに処理するのは、あくまでもギリギリまでターゲットに気付かれないためであり、騒ぎになるのを避けるためではないのだ。
そこまで頭の中で確認をして、右側を見た。
そこには、彼の左側と同じように屋上に割り当てられたメンバーが、彼自身と同じように身を乗り出して合図に備えている。
――はずだった。
508ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:48:25 ID:HBy1sFBW
誰も居ない。
反射的に左側へもう一度目をやる。
先ほどまであった姿が、消えていた。
1098は背骨が氷になった感覚を味わいながら、無線を875に繋ぐ。
「こちら屋上、異常発生!!隊員二人が消失した!」
 しかし、さっきまでリーダーの声を伝えていたイヤホンからは、
『ッ―――――――』
と無機質な信号音が聞こえるばかりだ。
 柵の向こう側。さっきまで立っていた屋上の気配を素早く探る。反射的に腰のナイフに手をやった。
拳銃よりもナイフの方が彼にとっては扱いやすいものだった。
屋上には、貯水タンクと空調のダクト、あとはいくらかの配管があるだけだ。隠れられる場所はない。隠れても人ではない彼には、すぐに気配で――
「こっちだよ。」
 背後から声がした。
反射的に降下体勢のまま身を捩ると、脇腹に熱が弾けた。
痛みの比喩ではない。深々と突き刺さった手刀それ自体が、白く発光している。
「ぐぶっ!!がああぁぁぁっ!!」
 1098は悲鳴を上げた。脇腹から肉の焦げる匂いが、煙に乗って漂ってくる。
 男は何もない空中に『立っている』。それが何ごとでもないように。
 高台のマンションの屋上を吹き抜ける強風に対して、バスローブ一枚のあまりに無防備な姿。
 長い髪は、今は纏められておらず、好き勝手になびいていた。
 ――そして、その鳶色の目。
 その奥に宿る虚ろな闇に、1098は全てを悟った。
 自分が作戦内容を脳裏で反芻していた僅かな時間に、この男は自分以外の全てを安々と屠り去ったのだ、と。
――自分とは全く次元の違う存在が、そこには居た。
「ばっ・・・化け物っ・・・!!」
「いいや、勇太で構わないよ。」
 薄ら笑いの顔でかけられた台詞は、脇腹に突き立てた手刀も含めて勇太が最近DVDで見た映画からのパロディだったが、それはもう1098には何の関係もないことだった。
 1098の腰に下げた拳銃から、パンパンと爆竹のような破裂音がする。熱により、薬莢内の火薬が爆発したのだ。
しかし、その音は既に張られた遮断結界によって、勇太を中心とした半径三メートルの外に出ることはない。
悲鳴を上げようが、マシンガンを撃ちまくろうが、空間の外は無音が保障されている。
「くあああぁぁぁぁぁっ!!・・・がぼっ、ぶごっ」
悲鳴を沸騰した血の泡に代え、口と鼻から噴出しても、勇太は顔色一つ変えない。ロープが焼ききれ、支えを失った体を突き立てた右手だけで持ち上げている。
509ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:50:18 ID:HBy1sFBW
やがて、彼らのリーダーが使う炎熱系魔術とは比べ物にならないほどの超高熱で、全身を炭にされた1098『だったもの』は、そのまま屋上のコンクリートの床に、無造作に投げ捨てられた。
粉々になった一部は屋上のコンクリートに散らばり、別の部分は風に乗って高台の下の町へと飛んでいく。コンクリートの床に降りた勇太は、
「あーあ、洗濯物入れ忘れてるトコは大変だな。」
と、苦笑してバスローブのポケットから左手で煙草を取り出し、片手で器用に咥えた。右手の人差し指で先端を押さえてやると、『余熱』で火が着く。
 それを吸いながら思うのは、ほんの数分の間に奪った6つの命ではなく、先ほどの台詞が登場する映画の内容だった。
 あの映画は中々面白かった。何しろ、大量の同じ顔の男が一人に寄ってたかって襲い掛かるのだ。
しかも、吹き飛ばされても殴られても、顔のサングラスが外れない。レンズが割れても、棒で殴られても、建物の二階まで投げ飛ばされても外れない。
そんなに強いサングラスなら、一斉に敵に投げつけたら良さそうだと思い、想像したらまた笑えた。
 もっとも、大笑いしていたら一緒に見ていた絵麻に怒られたのが、未だに良く解らないのだが。 
 煙草を吸って煙を吐き出すと、今度はバスローブのポケットから携帯電話を取り出す。24時間繋がるホットラインを通じて、『後片付け』を『機関』に依頼するためだ。
夜中に迷惑だろうとは感じるが、勇太も出来るだけ後片付けが簡単なように、全部炭にしてやったのだ。もっとも、ぶち撒いても『掃除係』の手際なら、朝には綺麗になっているだろうが。
 いつもの手順で電話を済ませ、煙草をもう一口吸う。
部屋で吸うと同居人が五月蝿いので、今ではベランダか屋上に忍び込んで吸うようにしている。
娘に邪魔にされている父親のようで情けなくはあるが、どこか人間染みている自分がおかしいのも事実だ。
 煙草を一本吸い終えると、大きく背伸びをして、
「さて、週末だし、夜通し可愛がってあげますかね・・・。」
と吸殻を足元の未だに絶叫した面影を残す灰の塊の眼窩を狙って放った。それが狙いを外れてすぐ横の床に着いたときには、もう屋上には誰も居らず、時折吹く風がサラサラと灰を鳴らすだけだった。
――苦痛に大きく開かれた口には、人のものではない大きな犬歯が僅かに燃え残っていた。
510twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/11(土) 21:56:19 ID:HBy1sFBW
以上です。
魔術とか色々キナ臭い単語が出てきてますが、次回はその辺りの設定関連をやります。

※次回予告
爾が持ってきた書類にか書かれていた事件とは?
それに対して勇太はどんなアドバイスを言ったのか?
結局かませ犬の彼らは何者だったのか?そして新キャラ登場!?
毎度毎度の大風呂敷。たためる日はくるのか!?

そんな感じで御座います。
とりあえず、これで一段落とさせて頂きます。
次回は早くとも一週間、遅くて一月以上になりそうです。
511名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:45:38 ID:ksbw2g1+
twist氏GJ
洗濯物カワイソスw

ラック氏WKTK


500
( ゜ο ゜)ρ続き何時までも待つ
横島な日々の次話が出る位迄は待つ
512名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 00:02:06 ID:2P34e13V
>横島な日々の次話が出る位迄は待つ

もう絶対次の話は出ないじゃねぇかw
513名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:41:17 ID:KXxOU6MQ
お亡くなりになられたんだよな……。
514名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 05:20:11 ID:D+Ah1PeI
twist氏GJ!!!
いい4Pでした

絵麻が漢字だったり片仮名だったりするのは仕様なのでしょうか?
515twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/12(日) 06:29:24 ID:kumZnrDd
>>514さん
基本的に台詞の中で呼ぶには、軽く呼ぶ感じで「エマ」と表記しています。
勇太達は世界中旅しているはずなので、「エマ」という名前は発音上、外国人でも馴染みやすいかと思いまして。
台詞以外では「絵麻」と漢字表記です。台詞以外でのカタカナは間違いなく誤記です。ごめんなさい。

・・・というつもりでしたが、4P場面を今見てみたら見事に区別がなくなってますね・・・orz
混乱は避けたいので、これからは基本的に「エマ」とカタカナ表記に統一致します。失礼しました。
516名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 11:02:09 ID:xXuZe0y+
あの映画のあの人たちのグラサンは確かに凄かったな。
味方のリーダー各の一人のスキンヘッドな方も外れなかったし。
517名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 11:04:14 ID:xXuZe0y+
途中送信orz

本来恐れられるべき妖怪の類が物凄い所帯染みてるような描写は大好きだ。
GJ!
518ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:13:40 ID:izYtSUtW
『我を過ぐれば憂ひの都あり、我を過ぐれば永遠(とこしへ)の苦患(なやみ)あり、我を過ぐれば滅亡(ほろび)の民あり
義は尊きわが造り主(ぬし)を動かし、聖なる威力(ちから)、比類(たぐひ)なき智慧、第一の愛我を造れり
永遠(とこしへ)の物のほか物として我よりさきに造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、汝等ここに入るもの一切の望みを棄てよ』
              ダンテ『神曲』地獄 第三曲


「姉ちゃん、ケツ貸してくれよぉ」
額にインプラントピアスをしたスキンヘッドが、ヤニで黄ばんだ歯をむき出しにしながら嗤った。卑しい笑みだ。
漆黒の闇に響き渡る嘲りの声が、綾の鼓膜を叩いた。恐怖に綾の歯がカチカチと音を鳴らした。身の毛がよだった。
「早く、やっちまおうぜ。俺、さっきからチ○ポがガチガチになっちまって痛てえんだ」
眉毛を剃った金髪が股間を抑えながら、下品な面を歪めて飢えた野良犬のように喘いでみせる。
綾は辺りを見回した。心拍数が上昇した。心臓が早鐘を打つ。焦りが身をじりじりと灼いた。
人気の無い深夜の公園──絶望的な状況だ。助けを呼ぶ事も出来ず、綾は震えた。緊張で咽喉がひりつく。

大声で叫びたかった。誰でもいいから助けを呼びたかった。開きそうになる口──懸命に閉じた。
大声を出せば、何をされるかわからない。男達が正常な精神を持ち合わせているとは思えなかった。
黙ったまま、言われたとおりに従えば、少なくても命までは取られないだろう。それでも、恐ろしかった。
下手に刺激すれば、レイプされるだけでは済まなくなる。殺されるかもしれない──血液が氷結した。
綾はまだ処女だ。それでも殺されるよりはマシだった。それとも殺されたほうがマシなのだろうか。
スキンヘッドが手を伸ばし、綾の乳房をワンピースの上から乱暴に掴んだ。
乳房が引きちぎられるような痛みに、綾は思わず顔をしかめた。自分はこんな所で処女を失ってしまうのだろうか。
腐った黄身を思わせるスキンヘッドの濁った眼──粘つく視線に、綾は皮膚をまさぐられるような悍ましさに襲われた。

「柔らかけえな。すげえ興奮してくるぜぇ」
スキンヘッドが顔を近づけ、綾の見開かれた眼を舌先で舐めた。涙が溢れ出てきた。恐ろしかった。
「しょっぺえな。そんなに俺達が怖いか」
金髪が掌で綾の口を塞いだ。くぐもった悲鳴が漏れた。膝がガクガクと笑い、綾は恐怖のあまり失禁しかけた。
口を塞ぐ掌の体温が、顎に伝わった。蛆虫を思わせる生白い金髪の指先が、綾の顎を曲げて横に振り向かせた。
酸っぱい胃液がこみ上げた。口角を吊り上げ、金髪が冷笑して見せる。男の生酸っぱい汗と生臭い息が、綾の鼻腔を不快に刺激した。
吐きそうだ。食道に達した胃液──なんとか呑み込んだ。脂汗が滲み出る。抗いたかった。

この恐怖に、悍ましさに。抗う──出来るわけがなかった。
底無しの諦観、底無しの無力感。非力な自分には何も出来ない事を綾は知っていた。
519ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:14:33 ID:izYtSUtW
「大人しくしてりゃ、無茶はしねえよぉ。ただ、オマ○コとケツの穴を少しばかり貸してくれるだけでいいんだ」
ポケットから抜き出したバリソングナイフをチラつかせながら、金髪が綾の鼻柱を紫に変色した舌腹で舐め回す。
水銀灯の灯りに反射するナイフにブレードが、鈍い光を放ち綾の恐怖心を煽った。生温かい液体が太股を伝った。
「この女、小便漏らしやがったぜ。汚ねえなぁ」
        *  *  *  *  *  *
ワイルドターキーのボトルをぶらさげ、辣は新宿の外れにある小さな公園の近くに来ていた。人通りは途絶えている。
当たり前だ。時刻はすでに深夜だった。十一月の上旬になってからか、少しばかり肌寒くなってきた。

 また来ん春と人は云ふ しかし私は辛いのだ 
 春が来たつて何になろ あの子が返ってくるぢやない
 思へば今年の五月には おまへを抱いて動物園
 象を見せても猫(にゃあ)といひ 鳥を見せても猫(にゃあ)だつた 
 最後に見せた鹿だけは 何とも云はず 眺めてた 
 ほんにおまへもあの時は 此の世の光のたゞ中に
 立つて眺めてゐたつけが・・・・・・ 

辣は中原中也の詩を口ずさむのが好きだった。愛児を失った者の悲壮感が、中也の詩には感じられるからだ。
我が子を失った悲しみは、失った者にしかわからない。中也の詩を辣はこよなく愛していた。昔は暇さえあれば読み漁ったものだ。
ワイルドターキーをかっくらいながら、公園の柵を跨ぎ超える。ベンチで腰を下ろしたかった。
少しばかり歩くと、三つの影が視線に飛び込んできた。若い男女の姿だ。女ひとりに、男がふたり、それだけだった。
辣は構わず、ベンチの置いてある方向に移動した。自分には関わり合いの無い事だ。辣は無意識に首を鳴らした。
ボトルに口をつけ、咽喉を鳴らして酒を流し込む。その時、女の視線が辣の存在に気づいた。
同時に男達も辣のいる方向に振り返る。それでも気にせず、ワイルドターキーを煽りながら、辣はベンチのある場所へ歩いていった。

「お、お願いッ、助けてくださいッ!」
女が助けを求めてきた。辣の足が止まる。女が辣に助けを求めなければ、目の前で女がレイプされていても辣は放っておいただろう。
辣にとって、女がレイプされている事と、自分とは何の関わり合いもないからだ。だが、女は自分に助けを求めてきた。
充分に関わり合う理由にはなる。辣は方向を変えると黙ったまま、男女のいる場所へ歩み寄った。
「何だ、テメエ。邪魔すると怪我するぞ」
最初に口を開いたのはスキンヘッドだ。ボキャブラリーが低いお決まりの恫喝を吐く。何度も聞いた台詞だった。
寒空だと言うのに、男達は汗をかいていた。独特の体臭はスピードでもキメているのだろう。シャブ中は冬場でも汗をかく。
むかつくようなスキンヘッドの口臭に、辣は苛立ちを覚えた。胸糞が悪くなる。

金髪が何か言おうとした次の瞬間、ボトルがスキンヘッドの顎を砕いていた。飛び散るガラス片、ウイスキーが飛沫あげた。
間髪いれず相手の襟首を掴むと、ささくれたボトルをスキンヘッドの頭上めがけて突き刺し、頭部をえぐった。頭皮が剥がれた。
くぐもった唸り声を上げ、スキンヘッドが地面に崩れ落ちる。飛び散った鮮血が、辣の頬を汚した。
えぐられた部分から灰色がかった白っぽいモノが顔を覗いていた。スキンヘッドの頭蓋骨だ。
めくれた頭皮が剥いたミカンの皮のように垂れ下がっている。柘榴になった傷口から噴き出す血液が、地面の土に染み込み、広がった。
粘つく血の臭気が辣の鼻腔粘膜を刺激した。久しぶりに身体が疼いた。血管が膨張する。手の甲についた血糊を舐めた。
塩辛い味が口腔内に広がった。脳髄が痺れた。細胞が狂喜に叫んだ。男根が勃起し、あやうく射精しそうになる。
520ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:15:29 ID:izYtSUtW
血を見るだけで、ペニスが反応した。いつからこんな身体になったのか。セックスも暴力も辣にとっては同じだった。
どちらも血を流すからだ。男は精液、女は生理、初夜には破瓜の血がこぼれる。血とは生命であり、温もりであり、それは生き物の本質だ。
人間とは生き続ける限り、絶えず血を流し続ける。いつのまにか辣は薄笑いを浮かべていた。あまりにも冷たく毒々しい笑みだった。
秀麗無比な容貌だけに、笑みで歪んだ顔は醜悪とさえ言えた。
迫り出さんばかりに見開かれた金髪の眼、まるで漫画のように滑稽だ。竦んだ女が地面に尻餅をついた。
「あ、ああ……」
女の声は言葉にすらならず、ただ同じ発音だけを繰り返す。辣は女を無視して、唖然と立ち尽くす木偶の坊同然の金髪に声をかけた。
「お前、障害者手帳は何級が欲しいんだ。それとも殺されるほうがいいか」
今度は金髪が怯える番だった。金髪の額から冷や汗がこぼれる。薄笑いの表情を崩さず、辣が嘲りながら囁いた。凍てつく視線が金髪を射抜く。
「親より先に死ぬのは不孝だぞ」

恐怖に駆られた金髪は、クルリと身体を反転させ、脱兎の如く逃げ出した。取り残されたスキンヘッドは、地面に蹲って唸っていた。
血の気を失い、襲い掛かる激痛に呻吟し悶えている。止めを刺してやる事にした。脇腹を爪先で蹴り上げた。
肋骨のへし折れる感触が爪先に伝わった。スキンヘッドは前蹴りのショックに昏倒した。
まな板の鯉のように身体をビクビクと痙攣させる。これ以上苦しませるのが可哀相だった。
仲間に見捨てられたスキンヘッドを、痛みから解放してやったのは辣の慈悲だ。それが慈悲といえるかどうかは別にしてだが。
「それで、あんたはどうするんだ」
尻餅をついたままの女の前にしゃがみ込み、辣は尋ねた。顔はいつもの無表情に戻っていた。
女は質問に答えず、口をただ開いたり閉じたりしながら喘ぐだけだ。

女の漏らした尿の匂いが鼻についた。よほど恐ろしかったのか。辣は女に哀れみを覚えた。
慰めるように血がべっとりと付着した掌で頭を撫でてやる。
「生きてりゃ、こんな事もたまにはあるさ。犬に噛まれたと思いなよ。レイプはされなかったんだろう。
あいつ等だって溜まってたんだろうよ。今夜の事はさっさと忘れるんだな」
いつもの、ぶっきら棒な物言いだ。それが精一杯の辣の慰めだった。それくらいしか思いつかなければ、それくらいしか言葉に出来なかった。
女は相変わらず、無反応だ。レイプされそうになったショックがあまりにも大きかったのか。
突然、辣は女の唇を塞いだ。積極的に吸い、舌を使う。数秒ほどして女が辣の背中を強く叩いた。唇をはずしてやる。
「どうだ、落ち着いたか」

驚きの表情で、女は眼を剥いたまま唇をわなわなと震わせた。少し間をおいて女が呟くように礼を述べる。
「は、はい……いくらかは落ち着きました……助けて貰い……その、ありがとうございます……」
女の言葉遣いは、丁寧でいかにもお嬢さん風だった。セミロングの亜麻色をした髪、上品そうな細面の美しい顔。
十五、六辺りだろう。自分と同じ位の年齢か。眼縁に飾られた瞳が大きな、清楚で百合のように美しい少女だ。
何故、こんな深夜の公園にいたのだろう。おそらくは家出か何かの類だ。
「今度からは気をつけなよ。ここらはやばい奴が多いんだ。あんたみたいな良い女はすぐに犯られるぞ。
あんた、なんでこんなとこにいたんだ。家出でもしてきたか」
女が俯いた。どうやら図星のようだ。このままにしておくわけにはいかないだろう。シャワーを浴びたかった。
「近くの交番までなら連れて行ってやってもいいぞ。家まで送ってやろうか。それとも家には帰りたくないか」
キャメルを咥えた。火をつけ、吹かす。冷たい風が頬を叩いた。熱いシャワーを浴びて、血を洗い流したかった。
521ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:16:16 ID:izYtSUtW
「私の名前は『あんた』ではありません。綾……綾と呼んでください。家には戻りたくありません……」
「そうかい。所であんたはどうしたいんだ」
「私の名前は綾です」
「俺がどう呼ぼうが俺の勝手だ。とりあえず、シャワーを浴びたいんだがね。あんたも小便を漏らしたままじゃ気持ち悪いだろう
そういえば、俺も名乗ってなかったな。俺は辣だ」
        *  *  *  *  *  *
コンビニに立ち寄り、ジャックダニエルを二本購入する。閉っている店を無理やり開けさせて下着と衣類を買い、タクシーを拾った。
運転手は尿の匂いに顔をしかめたが、血塗れの辣が座席から睨みを利かせると運転手は押し黙り、ラブホテルへと走り出した。
金を払い、タクシーを降りる。シーツ代に諭吉を一枚渡してやったら、運転手は相好を崩した。
舗装道路に転がる空き缶にネオンが反射した。空き缶を踏み潰す。人影はまったくない。
「あ、あの……ここはラブホテル……ですよね?」
「ああ、そうだ。それがどうした。もしかして操の心配か。安心しろ。あんたに手は出さんさ」
綾がむっとするような顔になった。何を言いたいのかは、表情でわかる。これほどわかりやすい女も、そうザラにはいないだろう。
「勘違いするなよ。あんたに魅力が無いと言ってるわけじゃないんだ。俺は無理にはやらないってことだ。もし、あんたがその気なら喜んで犯るがね」
次に綾の顔が赤くなった。レイプされそうになり、さっきまで怯えていた女とは到底思えないだろう。辣は多少だが、綾を羨ましく感じた。

自分の失ってしまったモノを綾は持っていた。失ったモノ──それは人としての感情だった。日々、冷え切っていく心と身体が辣の精神を蝕んだ。
辣は己に問いかける。自分は本当に生きているのかと。いや、自分は生ける屍だ。
血管に流れるわずかに残った腐った血とアルコールによって、かろうじて生き長らえているに過ぎない。
愛する者を失ったあの日から、辣は死の世界を垣間見た。己の生命に対する執着は消え、死や苦痛に対する恐怖は失せた。
代わりに人間としての歓喜、感情のほとんどは失われた。血と暴力に狂乱し、女達との刹那の快楽に陶酔した。
アルコールに耽溺し、何もかも忘れ去ろうとした。いくら女を抱いても、いくら酒を飲んでも、忘れる事などできなかった。

出来るはずが無かった。最後に残るのはつねに空虚さだ。何故、俺は女を抱き続けるのだ。何故、俺は酒を飲み続けるのだ。
答えは見つからない。怒りと憎悪だけは失われなかった。それが辣の荒ぶる心に残った最後の感情だ。
血を見た時に湧き上がる冥い歓びは一時的なものでしかない。それはかりそめの感情でしかない。
埋火の如き、身を灼き焦がす冷たい情念が、始終耐えることなく辣を責め苛み続けた。それが生き残った者が受けねばならぬ業罰なのか。
秋風索漠とした孤独に晒され続ければ、魂は死に絶える。憤怒と激烈な憎しみが頂点に達した時、人間は凶暴無残たる魂へと変貌する。
悪鬼の誕生だ。辣という名の一匹の鬼は、こうして現世に生まれ出てきた。

無人のフロントで部屋を選んだ。点滅するパネルのボタンを適当に押した。部屋の番号を確かめ、狭いエレベーターにふたりで乗る。
二階でおりて、「二〇一」と書かれた部屋の中に入った。ジャックダニエルをラッパ飲みしながら、辣はベッドに座った。
「最初にあんたが風呂に入ってこいよ」
「あ、はい。あの……そんなにお酒を飲んで大丈夫なんですか……?」
「酒を飲んでないと逆にやばいのさ」
綾にジャックダニエルを差し出し、辣は言った。
「あんたも飲むかい。気付け代わりにはなるぞ」
「いえ、結構です。あの、少しの間だけ眼を閉じていて頂けませんか……」
部屋には身を隠す場所は無く、浴室もガラス張りだった。
ラブホテルの部屋とはみんなこういった作りなのかと綾は困惑しながら、流石に出て行ってくれとも言えず仕方なく辣に懇願した。
「わかった」
522ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:17:30 ID:izYtSUtW
辣は眼を閉じた。綾が後ろ向きになってワンピースとパンティーを脱いで裸になる。辣は薄目を開けながら綾の背姿を眺めた。
年頃の娘にしては、あまりにも無防備だ。これでは犯してくれと言っている様なものだ。骨細で繊細な肢体はガラス細工の儚さがあった。
ほっそりとした腰に小ぶりの白い臀部、男を知らない少女特有の中性的な身体だ。綾は蕾だった。華を咲かせてみるのも悪くは無い。
白磁の如く透けるように白い肌は淡雪を思わせた。性的な雰囲気は感じられず、やや幼い。穢れを知らぬ純白な少女だ。
子供でもなければ、女でもないのだ。短く儚いがゆえに輝く清らかさ、それは両性具有的な美とも言えた。
バスルームにはいり、浴槽に湯を張ると綾はシャワーを浴び始めた。浴槽に湯を入れたのは辣への気遣いか。立ち上る湯煙が綾の姿を隠した。

体が弛緩した途端、悪寒が走る。汚いものでも拭うかのように、綾は石鹸で男達に掴まれた部分を何度も洗い清めた。
衣服を脱ぎ、辣は綾のいる浴室に入った。突然の出来事に一瞬、綾は身体を硬直させた。初心な反応だ。今まで抱いてきた女達とは違う。
「で、出て行ってくださいッ」
強い口調で綾が叫んだ。辣は押し黙ったまま、綾の瞳を見つめた。向かい合うふたりの姿が、揺れる湯に映った。
不意に顔を寄せ、もう一度唇を奪う。いたわる様に優しく、接吻愛撫をする。綾はゆっくりと眼を閉じた。
自分の身体がふわりと宙に舞うのを、感じた。不思議な気持ちだった。身体の芯がじわりと暖かくなる。一目惚れだった。
(初めて逢ったばかりなのに……何故、私はこの人に惹かれてしまうの……怖い人なのに……恐ろしい人なのに……)

身体を密着させ、お互いの唇を吸い続けた。熱いシャワーで火照った肌に、辣の冷たい体が心地よかった。
「俺が何もかも忘れさせてやる」
人に触れられて、これほどの快感を感じた事は無かった。この人になら処女を捧げたい──綾は強く思った。
いまのふたりにとって、言葉は無粋だった。互いに触れ合う肌が全てを物語る。綾は切ない息苦しさに胸を締め付けられた。
辣への淡い想念が、綾の心に浮かんだ。逢ったばかりのふたりは、まるで何年も連れ添った恋人のように、相手を癒し続けた。
水滴がしたたり落ちた。血がざわめく。いつのまにか、辣の掌が、綾の下腹部に添えられていた。
ゆっくりと瞼を開いた。熱く濡れた綾の瞳が、美しく輝いた。痺れるような快感に、全身が鳥肌たつ。

可憐な形状をした姫胡桃の亀裂に、辛は雄雄しくそそり立つ男根を押し付ける。綾の激しい心臓の鼓動が耳に届いた。
「こ、怖いです……」
「怖がる事は無い。ゆっくり息を吐いて力を抜くんだ。緊張すればそれだけ痛むぞ」
立ったままの姿勢で、辣は綾の両股を持ち上げた。艶やかな薔薇色の玉冠部を桜色の花弁に時間をかけて挿入する。
入り口が狭く、粘膜内部には小さな突起が無数に存在していた。男根をきつく圧迫する肉花を押し分けながら、辣は慎重に腰を進ませていく。
綾が背筋を仰け反らせ、辣の背中に爪を立てた。痛みに必死で耐えているのだ。

痛みに耐える綾の相貌は、なんとも言えぬ美しさが漂っていた。
三十分ほどかけてやっと半分が埋まった。出血はそれほど多くは無い。破瓜の血が、湯に混ざって排水溝に吸い込まれていった。
身を引き裂かれる苦痛すらも、愛しい歓びへと昇華していく。
「ああ……あああ……ッ」
こみ上げる切なさに、綾はおもわず声を発した。官能の渦に理性が呑み込まれていく。苦痛と快楽が綯交ぜとなって綾に襲い掛かった。
綾の脳裏深くに野原で戯れる夫婦蝶の光景が流れた。互いの舌がもつれ、絡み合い、口腔内で行き来する。
辣はゆるゆると男根を引き抜いた。首筋や顎に、べっとりと濡れて張りついた髪をそっと撫で上げた。
523ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/12(日) 14:20:18 ID:izYtSUtW
流れ星を見つけたら

いっしょに小石をひろいませんか

消えるまでにひろえたら

ねがいごとがかなうのです

暴力描写ありなので嫌いな方はNG指定をお願いします。
とりあえず、ハーレムへの道がなんとか見えてきました。
524名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 18:22:13 ID:3XgLSs0H
( ̄ー ̄)b COOL!
ヤサグレ感が切なさ爆発、見捨てる下りが抜け殻っぽくてイイ

でも今回、あとがきは投下前につけるべき感が有るね、警告文は頭にPls
525名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:01:48 ID:VqvXaYXD
何か表現がすごい好きだ…
GJ!
526名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:00:23 ID:2MOIMa6E
>>523
なんというか・・・・PS2の任侠ものゲーム「龍が如く」みたいだなーと思った。
527名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 00:21:46 ID:ecOyV4hc
ハーレムリンク漁ってたらone day消えてたんだ…
528名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 09:22:36 ID:Yfdcw10N
一つ質問したいんだが、肉布団って何だ?
ハーレム系小説が好きな人で、見てみたいプレイって聞いたんだが。
529名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 09:28:09 ID:z6mLVStv
女性に上にのってもらうこと。布団みたいに。
530名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 09:29:40 ID:RIXRu5MH
女性を並べて、その上に横たわること
531名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 09:49:05 ID:wmfCeWJi
「かかあのあったかい肉布団で寝るか」という表現があるから
女性一人でも成立するらしい。
532名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 15:21:30 ID:DBbXyPSB
ようは(裸の)女性が布団代わりになること
533名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:48:37 ID:uiXpaMo9
エロ無しのハーレム情報
『GAIA小説広場の完結置場』にある、
『発明・ざ・わーるど!』と
『発明・ざ・わーるど!いん・ふぇすてぃう゛ぉ』(↑の続編つーか完結編)
異世界召喚された、容姿端麗、運動神経抜群、頭脳明晰、鈍感。
四拍子揃った、それ何てエロゲー?な高校生が主人公。
特記事項:メインヒロインがツンデレ
534名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:49:22 ID:GJzR7Wra
>>528
ぐぐって適当に見つけた奴だけど、こんなの

tp://www.hoosoo.tv/Default.aspx?tabid=58&v=01-82a183e7-1d83-4d00-84fe-e95cbbbe270e
535名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:52:48 ID:Hq38DQs2
これ見たとき本当に痛そうでワロタ
536名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:34:14 ID:Yfdcw10N
>>534

実物を見ると、イマイチだな……
537名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:46:37 ID:AJxqN2DF
いやいや、これは違うだろうw
平行に並んで、添い寝に近い感じでくっつく感じじゃないと認めないぞw
538名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 00:06:06 ID:lncxzYJW
実際にやると、夏なんか熱くて女の子蹴っぱぐる罠
539twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/14(火) 00:36:51 ID:ST1e957s
今「ドラキュラ=ハーレム(仮)」続きを書いておりますが、相談が御座います。
実は、あと二回分くらい、かなり長い範囲(ワード40字詰×40行で20ページ弱)に渡り、エロがなさそうです・・・。
エロなしでスレを消費するのも気が引けるので、ロダの方にアップしようとも思うのですが、どうでしょう?
一応本編だし、ブツ切りになるのもなあ・・・という気もするので、ご相談した次第です。
もうちょっと構成力と計画性があれば避けられる話です。申し訳ありません。

>>とくめー様
いつもお疲れ様です。
自分の駄文をまとめサイトに載せて頂きありがとう御座います。
この場を借りてお礼を言わせて頂きます。今後も精進いたします。


あと、自分は肉布団はプレイではなくて、女性と寝ることの比喩と思ってました。目から鱗です。
ギブミィ肉布団。
540名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 08:15:47 ID:LuR6/AKy
俺は、やはりエロと一緒に投下したほうが良いと思うよ。
住民の関心度が違うから。

長文嫌いの人は、改行の無いまま文字がびっしりと密集してるだけで読む気を無くすから、
それに加えてエロなしともなると、スルーされやすいと思うよ。

エロを増量するか、エロなしパートをダイエットするか、引き込んで読ませる工夫をするか。

改行や段落変えを増やす、地の文とセリフの間に空白一行挟むなどの、文面を白く見せる工夫が必要かも。
そのうえで、スレ趣旨の山場であるハーレムエロが入っていれば、モアベタ。
541名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 09:18:28 ID:k+/OPY/R
エロなしパートは、事前にエロを上手く書いて、引き込んで読ませる工夫が大事だと思う。
エロなしとかわざわざ予告しないで投下すれば、
読者はエロを期待してwktkして読み進めて、エロなしでも読んじゃうこともあるし。

もっとも、あまりにもエロなしが長すぎるとガッカリ砲発射だけどw
542名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 10:48:12 ID:jbG5kMWU
ちょとだけお色気入れて寸止め放置これ最強
まあ行為に至らずともラヴがあれば個人的には大満足
543名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 11:02:11 ID:m6Kjx3m9
セクロスを入れる余地がないマジメな進行なら、
せめて自分が裸なのに気づかずマジメに行動してる女の子がいれば
それだけで(;´Д`)ハァハァできる。
544名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 18:05:32 ID:gIh7/Hnl
エロ少ないほうが好きな異端児w
545名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 18:56:39 ID:6oAld9hs
>>539
途中まで載せたのに、途中や残りはロダUPと言うのは止めたほうが良いのではないでしょうか・・・

エロ無しで気が引けるとおっしゃるのでしたら、スレ終わりの埋め時、
スレ開始の即死回避で投下したら如何でしょう?

個人的には、本編がエロ無しでも外伝のような形でエロ分補完しつつというのを希望しますが・・・
勝手な事を言って申し訳ありませんが、続きを楽しみにしております。
546名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 19:02:19 ID:lKk47s5y
>>544
プレイ内容や描写の仕方に違いはあるにしても、
やってること自体はほとんど同じだからなぁ。
そのエッチを通して心理・ストーリー面で大きな変化があるとかじゃなくて、
単なる行為の場合は斜め読みしちゃうことが俺も多い。
エロ描写に力入れてる作者さんには申し訳ないが、
ストーリーが面白い程その傾向が強くなるw
547名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:20:51 ID:LuR6/AKy
>>546
あんまりモチベーション下げること書かんでくれー。
『やってることはみんな同じ』で括られて、読み飛ばすことが多いとか言われたら、工夫しても書いても虚しいじゃん。
それこそワンパタばかりになるぞ。

あなたのスタンスが悪いと言ってるんじゃなく、あんまりぶっちゃけ過ぎないでくれ、と。
548名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:30:50 ID:4IrYNHo/
まあ板が板なんだから、
そういうことを自分の中で思っている分には自由にしても、
あんまり声高に叫ばれるとちょっとな…

 エ ロ パロ板なんだからさ
549名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:53:54 ID:IfgFvz2A
昔の人は言いました。
もっとエロを
550名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:55:42 ID:N/Y6DWlb
昔の人はこうも言いました。
抜ければ全てよし
551名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 22:30:53 ID:+r/yy+IB
過疎ってた時はただ投稿があるだけで盛り上がってたのに
すっかり「読ませてもらう」立場から
「読んでやる」立場になりましたねおまえら
552twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:29:05 ID:PQWtLl3a
そして私が言いました
エロがないです。ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・。

色々と助言を頂いたのですが、今回はエロなしに費やしたいと思います。
注意点は以下です。

)設定関連です。
説明文だらけです。長文が苦手な方はごめんなさい。
自分も長文は苦手ですが、今回は必要なので反省はしない方向です。

)中途半端にネタに走ってます。
)例によって誤字脱字の類はご指摘下されば幸いです。

次回はエロありですので、ご容赦下さい。
では、せめて楽しんで頂ける様祈りながら・・・。
553ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:30:23 ID:PQWtLl3a
よく晴れた気持ちのよい、まさに清清しいという言葉が良く似合う朝、勇太は大きく背伸びをして、その時間を享受していた。
吸血鬼が朝を気持ちよく思うというのは、なんともちぐはぐな気がするだろうが、吸血鬼が日光を苦手とするのは、彼に言わせれば『まがいもののルール』なのである。
ベッドには勇太の他にはテオが寝ているだけだ。エマは朝食の用意、紫苑は他の家事だろう。そっと、朝日を反射する銀色の髪を撫でてやる。
「んぅ・・・。」
喉の奥から吐息を漏らして、僅かに寝返りを打った。勇太はいつものバスローブを羽織ると、シーツをテオの肩にかけてやり、部屋を出た。
朝食のいい匂いを辿りながらキッチンに向かっていると、洗濯機の前で紫苑が不機嫌そうな顔で眉をしかめていた。
「どうした?」
「あ、あなた、起きたのね。いえ、洗濯物がね?」
「洗濯物が?」
「実は昨夜ベランダから取り込むのを忘れていたんだけど、なんだか黒っぽい灰みたいなのが――って、あれ?あなた?」
「あー、あー。きーこーえーなーいー。」
「??」
最後まで聞かず、耳を塞ぎながら勇太はその場を後にした。
大丈夫。洗濯機は最近買い換えた新型だ。どんな汚れも、なんちゃらイオンでみるみる落としてくれるらしいし、きっと大丈夫だ。
そう自分に言い聞かせて、彼はキッチンのドアを開ける。エプロン姿のエマがコンロの前で味噌汁の味見をしていた。
「あ、おっはよー!!勇太。」
「随分元気がいいな。肌もツヤツヤじゃないか?」
「だって・・・ねぇ?」
お玉を片手に、照れたように可愛らしく体を捩る。その頭を撫でながら、勇太は言う。
「ま、サキュバスだしな。」
「うん、サキュバスだし。」
「それはそうと、今日の朝飯は?」
「今日はなめこのお味噌汁と、あと納豆に玉子焼きにアジの開き。」
「パーフェクトだ、エマ。」
「えへへ〜。感謝の極みぃ〜。」
のどかな会話が交わされる、休日の朝の光景だった。
554ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:32:07 ID:PQWtLl3a
――記憶。
赤。白。黒。青。
注射針。メス。錠剤。点滴。
消毒液の臭い。麻酔の臭い。血の臭い。
――夢を、見る。
まだ、子供だった頃。家族が幸せだった頃の、夢。
食卓には父と母、弟が座っている。
自分より3つ下のまだ幼い弟は、スプーンからシチューを零してクロスに落としてしまう。父親が半分は笑いながら、それを叱る。母親は、ただ微笑んでいるだけ。中年の召使いだけが、洗濯の手間を考えて少しだけ苦い笑顔でそれを見ている。
とはいえ、笑い声は絶えず、裕福だったあの頃。
――また、記憶。
一面の赤。赤。赤。赤赤赤赤あかあかアカアカアカアカアカ・・・・。
視界が赤に埋め尽くされて、そして気がつくと、あの人が見ている。
捨てられた子犬を拾うような哀れみと同情と、そしてその他の自分には解らない『何か』で出来た顔で。
「来るか?」
『彼』が言って、手を出す。
『彼女』は黙って頷き、その手を取った。

テオはとても時間をかけて、目を開けるというだけの動作をした。。
それから大きく首を振りながら身を起こす。頭の奥に溜まっていた嫌な熱の塊が、朝の空気で一呼吸すると、一気に抜けて行った。
あくびもしていないのに目尻に浮かぶ涙を、乱暴に手で拭う。
「・・・はぁ。」
 まだ、夢に見るのか。そう溜息をつき、ベッドから降りる。クローゼットを漁って勇太のものより一回り小さいバスローブを取り出すと、紫苑が姿を見せた。
「テオ?朝ごはんよ・・・あら、起きてたのね?」
「ん、すぐ行くわ。」
腰の紐を結びながら軽く返事をした。紫苑は無言でこちらを見て立っている。
「どしたん、紫苑。行かへんの―――!」
突然、顔を挟まれ、子供の熱を測るときのように、額同士を付き合わされる。
「なっ・・・。」
「・・・いいのよ?別に。」
「な、何がやねんな・・・。」
「・・・辛いときは泣きなさい。私たちと違って、あなたは――。」
「それは言うなや!」
きつい調子の声を放つと、すぐに紫苑を振り払うように顔を離す。
「別に・・・平気や。・・・勇太のせいで、平気になったからな。」
皮肉っぽい笑顔で、テオは言う。『せい』というのは、いまいち素直になれない彼女特有の言い回しで、『お陰』と同義語であることを紫苑は承知していた。
だから、この話はもうやめることにする。
紫苑は一言、
「顔、洗ってから来なさいね。」
とだけ言い残して、その場を去っていった。
テオは少しだけ苦笑いして、洗面台へと歩き始めた。
555ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:33:11 ID:PQWtLl3a
第一章 吸血鬼・ヴァンパイア
 1−1 その概要
 
吸血鬼の、世間一般に知られるそのイメージは概ね以下のようなものである。
・人間の血を吸う。特に処女・童貞のそれを好む。
・蝙蝠を使い魔として使役する
・体を霧のように変える。
・鏡に映らない。
・日光にさらされると、灰になる。
・そのため、日中は棺で眠る。
・ニンニク、十字架、聖水、銀が苦手。
・殺すには心臓に白木の杭を打ち込まなければならない。
・流れる水を渡ることができない(橋を渡る場合を除く)・・・等
しかし、こと『真祖』と呼ばれる純血の吸血鬼において、これら全てを当てはめることはできない。
現在、真祖と呼ばれる吸血鬼は全世界で7個体が確認されているのみである。
1個体当たりの寿命が長く繁殖の必要性が小さいためと、捕食者は常に被捕食者に対して十分に少ない必要があるという食物連鎖の法則にしたがって、吸血鬼という種が始まって以来、この個体数はそれほど変わっていないと推測される。
そもそも、夜行性の動物を日光にさらしても死ぬことはない。その点だけを考えても、これほどの弱点を持った生物が進化の過程上生き残ることは難しいはずである。
しかし、これらのイメージどおりの吸血鬼が存在するのも、また事実である。
それらは真祖ではなく、人間を魔術変異と外科・薬学的処置を施して作り上げられた『後天性吸血鬼』である。『人造吸血鬼』と言い換えてもよい。
本章では、真祖(以下比較のため『先天性吸血鬼』と呼ぶ)、および後天性吸血鬼を比較し、その生態を記述して――。
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ドアが開く気配に、爾はそれまで読んでいた本を閉じると、大急ぎで立ち上がった。それは訓練生時代に使っていたテキストだったが、今でも持ち歩くようにしているものだ。
「あぁ、いい、いい。そんな堅苦しいのは抜きだ。待たせたかね?」
「いえ、教官。今来たところであります。」
「だから、もう教官ではないと言うに・・・。」
苦笑いしながら入ってきたのは、初老の男だった。爾と同じような安物のスーツに身を包み、頭に生える白髪は短く刈り込まれて、年齢相応の皺がよった顔を更に皺くちゃにした笑顔を向けている。
全体的に好々爺とした雰囲気なのだが、爾は背筋を伸ばして気を付けの姿勢を崩さない。
それは訓練生時代に体に染み付いた習性だった。
美濃山孝治(みのやま たかはる)は、手に持っていた何冊かのテキストをデスクの上に置き、それから部屋の隅に設えられた簡素な流し台に向かう。
「鴇沢君は、緑茶でいいかね?インスタントだが、コーヒーもあるぞ?」
「あ、いえ。それなら私が・・・。」
「いいから、いいから。座って待っていなさい。」
来客用のソファの横で立ったまま慌てている爾を、美濃山は手で制した。爾はなす術もなく、大人しくソファに腰掛けるしかない。
556ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:35:35 ID:PQWtLl3a
やがて、盆に二つの湯飲みを乗せて美濃山は爾の向かいに座る。
「恐れ入ります。」
「なぁに、粗茶ですが・・・最近は人が足りんでな。専門以外の講義もせにゃならん。いつまでたっても引退できんよ。」
溜息混じりに愚痴る元教官を前に、爾は苦笑いをするしかなかった。
ここは爾達の『機関』が所有している建物のうちの一つである。傍目には鉄筋コンクリートの建物で、グラウンドもあり、学校のような佇まいで、事実ここは『機関』で働く人員を育てるための『訓練所』として使われていた。
山奥、という程ではないが付近に民家はもちろん建物すらなく、誰に気兼ねすることもなく、『訓練生』達はここで徹底的に扱かれるのである。
別名『地獄版ホグ○―ツ』。
そして、この美濃山孝治はその『訓練所』でも評判の『鬼教官』だった。
というか、現在進行形でもそのはずなのだが、『訓練所』を卒業した人間はあくまでも対等に扱う主義らしくそのギャップに戸惑う『卒業生』も多い。
何しろ爾の訓練時代には『吸血鬼は血を吸うが、美濃山教官は吸血鬼を喰らう』という噂がまことしやかに囁かれていたのだ。
もちろん、根も歯もない噂話ではあるが、特殊戦術魔導師としての経歴がその裏にはあった。
特殊戦術魔導師とは、『機関』が誇る先頭集団であり、人外種との戦闘が必要と認められた場合のみに動く特殊部隊である。魔導師としての資質はもちろん、基礎体力も軍隊並みに鍛え上げられた、まさに対人外種戦闘のプロと言えた。
その中で美濃山は隊長を務めたこともある、『伝説の男』なのだ。
とはいえ、今二人が居るのはごく普通の事務室であり、確かに一人で使うには少々広い気もするが、それだけの部屋である。デスクも只のスチールだし、応接セットも安物。
爾の持っている湯飲みには茶渋がこびりついているといった有様だ。部屋の隅にある萎れかけの観葉植物が、何とも物悲しい。茶を手ずから淹れているように、秘書も居ない。
『伝説の男』の執務室にしては、粗末にすぎると言わざるをえなかったが、これは本人の意向らしく、爾としては何となく複雑な思いだった。
「して・・・今日は?」
「あ、はい。実は今抱えている事件で、教か・・・先生にお知恵をお借りしたいのです。」「別に先生でもないんだが・・・まぁいいか。するとなると、『平面図式魔術』のことかね?」
「ええ。」
爾は鞄から書類を取り出して、美濃山に差し出した。
その書類には、常人なら三日は食事を満足に取れなくなるような惨殺死体の写真がクリップで添付されていたが、彼は眉一つ動かさずそれを読み出す。この辺りは流石に『伝説の男』といったところか。
茶を啜りながら一通り書類を斜め読みしたところで、美濃山は顔を上げた。
「ふぅん・・・だが、これがどうかしたかね?まぁ、確かにこの殺し方は人間にはちょっと無理だろうが・・・。」
そう言うと、テーブルの上の写真を指で弾いてみせる。
廃ビルの一室で、人間がバラバラになっていた。天井にまで飛び散った血痕が、その凄惨さと犯行現場がそこであることを物語る。
警察の調べによると、死体の接合面には刃物の跡はなく、爆弾を抱えて自爆したような状態だが、部屋や死体から煤などの痕跡は一切出ていない。
そもそも、廃ビルとは言っても繁華街の中で、取り壊しも間もなくのところだったのだ。爆発が起きれば目撃者もありそうなものだが、それもない。
言うなれば、屋内で何か大きな力と正面衝突したような有様なのだ。
殺害方法がわからず、『機関』にお鉢が回ってきたのだが、更に頭の痛いことには同じ状況での殺人があと二件、二週間の間に立て続けに起きている。
場所こそ違えど、中身は同じ。
一箇所は何もない空き地の上で。もう一人は海辺の貸し倉庫の中で。
しかし、殺害方法に関して言えば、爾達はそれほど頭を悩ませる必要はない。この程度は、人外種が軽く撫でた程度だろう。人狼種ほどの腕力があれば、十分に人間一人をバラ撒くのは可能だ。
問題なのは――
「問題は、動機なのです。」
557ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:37:29 ID:PQWtLl3a
そう。
なぜ、三人も?何のために、こんな目立つ殺し方を?
なんにせよ、人間を襲う人外種がいるのは問題である。
美濃山にも爾にも、そうしたことをする心当たりは一つだけあった。
「まぁ、なぁ。十中八九、『連中』が何か企んでるんだろうが・・・。」
「真祖の一人に話を聞いてきたのですが、彼が言うには、コレは『儀式』だと。」
「儀式?なんだ、生贄ということか?」
普通なら不謹慎な冗談だろうが、この場でそれを言う者は居ない。
それは魔術が跳梁し呪いが跋扈するこの世界では、むしろ当然の発想である。
「ええ、しかも、これでは終わらないと・・・。」
そう言って、爾は今度は地図を取り出した。
テーブルの上に広げると、死体の発見された場所に赤い印が着いている。
「ん?・・・・・これは・・・いや、まさか。」
 一目見るなり、美濃山はその三つの印の意味を悟り、驚愕の表情で身を乗り出す。
「その、まさかだそうです。」
爾は背広の胸ポケットから青のボールペンを取り出し、新たに三つ、印を書き込み、さらにそれぞれを線で繋いで見せた。
――六芒星の六つの頂点を、半分に分けるように赤と青の印がついていた。
その大きさは、一つの町をすっぽり包むほどだ。六芒星を内接する円の直径だけでも20キロはある。
だが・・・。
「有り得ない。」
 美濃山が呟く。爾も頷く。
「はい、だから、先生にお話を伺いたいのです。これほどの魔方陣を敷くには、どれほどの魔力が必要なのか、その効果はどれほどのものか。『平面図式魔術』の権威である先生に。」
――『平面図式魔術』とは、その名の通り二次元状の平面に描かれた図案を媒介として用いる魔術である。
一般に知られる魔法陣のほかに、アクセサリーに図案を彫刻したものに魔力を込めて一種の護符としての効果を持たせたり、時には図案を術者自身や対象に直接刺青として彫り込む場合もある。
神社の札なども、このカテゴリに入るだろう。
その代表的と言われる研究者でもある美濃山は、落ち着かない表情で白髪頭を掻いた。
「どれほどと言われても・・・見当もつかんよ。
普通、魔方陣ってのは、その規模が大きくなるほど、術の発動時間も費やす魔力も大きくなるが・・・こんなもの、真祖の連中が全ての魔力を使っても発動できるかどうか・・・。
そうだ、その君の担当の真祖はなんて言っとるんだね?」
「『ヒントはやった。あとは勝手にどうぞ。』と・・・。」
「困ったもんだなぁ。彼の気まぐれにも・・・。」
乗り出していた体をソファに沈めて、美濃山は溜息をついた。爾も眉をひそめて
「まったくです。」
と答えるよりない。
人間が体内の魔力を体外に持ち出すためには、何らかの媒介が必要である。
その媒介が魔方陣や魔導杖(いわゆる魔法の杖)であったりするのだが、それも術者それぞれの力量にあったものでないと術の発動は愚か、下手を打てば術の効果が術者自身に逆流する『呪詛返し』に遭う危険すら持つ。
直径20キロの魔方陣を無理矢理術に使うとしても、陣の隅々にまで魔力を行き渡らせることが出来なければ失敗は明らかだ。そのような膨大な魔力はとても調達できるとは思えないし、仮に調達したとしても魔方陣の形態だけではその用途すら推し量ることは出来ない。
「とにかく、これ以上の被害者が出ないようにと手は打っています。特に青印の場所は警戒を強めていますが・・・。」
「ふむ・・・『連中』、今度は何を企んでいるものやら・・・。」
美濃山はそう言うと、ぼんやりと窓の外を見た。
遠い目でしたままで唐突に爾に尋ねる。
「あの、彼女は元気だったかね?」
「は・・・?」
「ほら、真祖のところにいる・・・。」
「テオさん、ですね。」
「あぁ、そういう名前だったかな。どうも物忘れが激しくていかんよ。」
首を振りながら渋い顔を作って見せる。爾は目を伏せて、テーブルの上の地図、勇太たちが住むマンションの辺りを見て、言った。
「相変わらず、ですよ。皆さんお元気そうで。」
「そうか・・・困ったもんだなぁ、本当に。」
今度はそれほど困っていないような穏やかな口調で、美濃山は言いながら、既に冷めた茶を啜る。
558ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:38:41 ID:PQWtLl3a
と、そのとき、ドアがノックされた。
瞬間、美濃山の背筋がぴぃん、と伸びる。
「入れ!!」
ドアの向こうに話しかけるにしても、明らかに不必要な大きな声で怒鳴ると、扉が非常に機敏な動作で開けられた。
入ってきたのは訓練生の制服を着た青年だった。こちらも、不必要な大声を張り上げて、気を付けの姿勢で最敬礼をする。
「失礼します!!」
「用件は!!」
「イエッサー!!講義に関する、個人的な質問であります!!サー!!」
「学ぼうとする心構えは感心だが、今は来客中だ!!グラウンド20周してからまた来い!!」
「サー!イエッサー!!失礼します!!」
訓練生は矢継ぎ早の会話を終えて理不尽な命令を受け取ると、あっという間に去っていった。
ドアが閉まると、美濃山は再び相好を崩して、肩をすくめて見せる。
「まったく、壁に『来客中』の札が掛かってると言うのにな。彼はもうちょっと注意力が必要だな。」
「・・・先生も、お変わりないようで少し安心しました。」
「なあに、年寄りの冷や水という奴だよ。君も昔を思い出したんじゃないかね?ハハハハ。」
「ハ、ハハ・・・。」
屈託なく笑う美濃山と対照的に、引きつった笑いを浮かべて、爾は誓った。
――訓練生時代のことは、口が裂けても勇太達には言うまい。
特に、あのおかしなテンションの中に身を置いていたことは、絶対に、と。
――あの4人は休日をどう過ごしているのだろうか。
爾は少しだけ思ったが、すぐに美濃山との会話に夢中になっていった。


「――ん、じゃぁそういうことで、頼んだよー。バイバーイ。」
「ゆうたぁー。こないだの映画の続編借りてきたけど・・・あ、ゴメン。」
エマがリビングからベランダに顔を覗かせたが、勇太が携帯を耳に当てていたのに気付き慌てて引っ込む。しかし、勇太は
「おう、丁度終わったからいいよ。早く見よう。」
と返事をし、急かすようにエマをテレビの前に追い立てた。
「いいけど、こないだみたいに馬鹿笑いはやめてよね。」
「あ、ボクも見るー。」
「私も見てみようかしらね。」
「じゃぁ、みんなで見よ?」
とんとん拍子に話はまとまり、リビングで鑑賞会となった。
559ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:40:02 ID:PQWtLl3a
「・・・あの昼行灯が!!」
彼女は苛立たしげに、電話の子機を壁に投げつけた。それは粉々に砕け、無残に床に散らばる。それを主人の手に持ってきた執事のフリッツは、ただオロオロするばかりだ。
「こっちは忙しいってのに・・・30年ぶりに連絡して来たと思ったら無茶ばっかり・・・ったく!!」
彼の主人がこれほど機嫌を悪くしているのを、フリッツはこれまで見たことがなかった。
夜の九時という普通なら控えるような時間に男の声で掛かってきた国際電話は、見る見る内に主人の美しい顔を険しくし、そして傍目から見ても解るほど一方的に切れたのである。
主人にこれほど無礼な真似をする者を、電話越しとはいえフリッツは初めて見た。
「あぁもう、ムシャクシャする!!お酒よ!ワイン持ってきなさい!!」
「はっ・・・銘柄の方は・・・。」
「安酒で十分よ!!あんな奴のこと考えて飲むのなんか!!さっさとなさい!!」
顔を真っ赤にして怒鳴りつられる。『あんな奴』がどんな奴か彼は全く知らないため、これは全く理不尽な言葉だったが、とにかくワインセラーへ向かおうと足を進めた。
だが、唐突に彼の主人は何かを思い出したように
「あ、待ちなさい、フリッツ。」
と、この日初めて彼の名前を呼んだ。
「は、はい。」
知らず知らずの内に、その返事には僅かな期待が篭っている。 
それまで毛皮の豪奢なソファに座っていた彼女は立ち上がると、殆ど身を摺り寄せるような距離に近づいてきた。その身体から、熟れた果実のような濃密な香りが立ち上り、フリッツの鼻腔を媚薬のようにくすぐる。
先ほどまでの不機嫌な空気は完全に消え、その瞳は艶っぽく潤んでいた。
「気分が変わったわ。寝酒に付き合いなさい・・・バローロがあったわね?」
「は、はい・・・。」
「酒肴にはクラッカーにスカルモッツァ・チーズとキャビアを添えて持ってきなさい・・・。あと――。」
そこで、彼女は耳元に口を寄せた。ぐっと香りが濃密になると同時に、吐息が耳からも侵入して、脳を直接犯されたような気分になる。
「シャワーを、浴びてきなさい。コロンも忘れずに・・・獣の臭いは嫌いじゃないけど、ね?」
そう囁きながら、彼の主人は繊細な硝子細工のような指で、彼のズボンの股間をなぞる。
自分でも知らないうちに、そこはズボンの中で最大限に勃起していた。指で撫でられた刺激だけで達してしまいそうになり、彼は思わず呻き声を漏らす。
「う・・・っく。」
それを愉快そうな流し目で見ると、彼女は身を引いた。それまで感じられた体温が、彼を焦らすように消えていく。
「早くなさい。また、私の気が変わるかも知れないわよ?」
そう言い残して今度はキングサイズのベッドに横たわる主人を見ると、彼は大慌てで寝室を飛び出した。


――二時間後。場所は14時間の時差を隔てた勇太達の部屋に戻る。
女性陣は納得の行かない顔で、DVDプレイヤーの停止ボタンを押した。
「ふぅん・・・なーんか消化不良やなぁ・・・。」
「うーん。まぁ、ねぇ。」
「何の説明もなく、宙に浮くのはどうかと思うわねぇ。」
紫苑の言葉に、テオが悪戯っぽく勇太の方を見た。
「まぁ、その点では勇太も人のこと言えへん――って、おーい。なに落ち込んでんねん。」
勇太はガックリとうな垂れて、何かブツブツと呟いている。
「・・・んが。」
「え?どうしたの?あなた。」
聞き取れず、具合でも悪いのか心配してと紫苑が尋ねる。
しかし、勇太の答えは――
「・・・・グラサンが、外れた。」
「・・・・ほぇ?」
エマが間の抜けた声を出すが、勇太はお構いなしに呟き続ける。
「信じてたのに・・・グラサン・・・お前は最後まで顔に残ってるって・・・信じて・・・。」
「「「???」」」
どうやら勇太は、三人とは全くかけ離れた視点でこの映画を鑑賞していたらしい。
やがてリビングに一人取り残されても、勇太の『グラサン・・・』という呟きは途絶えることはなかった。
560ドラキュラ=ハーレム(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:46:01 ID:PQWtLl3a
以上です。
読みづらくて申し訳ありません。
おおよそ今後のストーリ的には
)吸血鬼が血を吸う理由
)町一つ分のでっかい魔方陣が作られている
の二点を押さえていただければ、結構です・・・多分。

※次回予告
次回はエロあり!
あの人の過去編が明らかに!?
あと、変な設定決めて途中で破綻しなけりゃいいけどね。

そんな感じです。

あと、最後にまとめて謝罪を。
新キャラがオッサンでごめんなさい。
マトリックスネタを引っ張ってごめんなさい。
スカルモッツァチーズとかの下りはまんま某ギャング幹部のポ○ポさんから頂いてごめんなさい。

見放されなければ、頑張ります。ではでは。
561twist(仮) ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 00:53:29 ID:PQWtLl3a
>>560
名前欄直し忘れた・・・orz

今回フリッツ君でエロを挿入しようかとも思いましたが、
量と『ハーレムスレ』の趣旨を鑑みた結果、寸止めでやめました。彼は下僕ですので・・・。

あと、ついでのような形になって申し訳ありませんが、
助言をしてくれた方々、ありがとうございました。より楽しんでいただけるよう、今後とも励ませて頂きたいと思います。
562名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:02:21 ID:0GOcogl0
>>561
パーフェクトだ、twist。
七人の中にはやはり大英帝国在住のあの方もいるのだろうかwww
あとデミのダンナ。



一ツだけ。
俺はこの板にエロだけを求めて来ているワケじゃない。
エロももちろんだが、萌えも、笑いも、恐怖も、カッコ良さも、感動も求めて来ている。
言ってみれば俺はこの板にあらゆる職人様方の小説を読ませてもらいに来ているワケだし。
エロが大事な事だっていうのはわかる。
でもそういうの、別に毎回無理に入れんでも何とかなるんじゃねえの、と思う。
つうかエロを入れる事にそういう意味なんか必要なのか?
十数キロバイトのSSだけで充分じゃねえのかと思う。
逆にいえば、だ。
十数キロバイトのSSが俺にとっては命を賭けるのに足りてしまうんだ。
十数キロバイトのSSで板中のスレあっちゃこっちゃ出向いてって、十数キロバイトで書いたり読まれたり。
しかも誰にいわれたワケでもなく好きこのんでだ。
スレでの十数キロバイトの方が自分の命や他人の命より重い。
俺は割とそーいう、ホントに人間のクズの読み手なんだ。
悪いが他スレで叩かれても仕方ないかもなあー。
いや、なに、おまえたちもわかる時が来るんじゃないかな。
なにせ、ホラ。
おまえらは俺の同志だ。
563名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:10:19 ID:GMiHn6eQ
>>562
何故にヘルシング風なのだ・・・。
564ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/15(水) 02:15:43 ID:/41KcNxY
>>524
すいません。次から気をつけます。
 
◆mswnQv7VS6さん、GJです。
565twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 02:27:28 ID:PQWtLl3a
何度も済みません。なんかボケたのか後書きが狂ってます。
>>561に至っては名前が(仮)になってるし・・・orz

>>560
)吸血鬼が血を吸う理由
は今回は投稿直前にカットしましたので、本文中にありません。
戸惑った方はごめんなさい。
次の次くらいに出しますので、頭の片隅にでも置いて下されば幸いです。

>>562様 
感謝の極み!

>>563
解りにくくてごめんなさい。本文中にサラッとヘルシングネタを仕込んでおります。

>>ラック様
いつもありがとう御座います。カッコ良い文体はいつも学ばさせてもらっています。
566名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:51:55 ID:Zuni2pnh
GJお二方。自分はエロ無しエロ有り合わせてダグダグで飲んじまう派であります。
ラック氏
ハードボイルダーな文章が真似したくともできませんなぁ。硬派な文章いつも楽しみにしています。これからも頑張ってください。

twist氏
所々にあるネタが。また違った味で美味しゅうございます。あと。今回読んで真っ先に『ウェディングドレスに紅いバラ』を思い出した自分何組。
567名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 11:19:27 ID:K5Y9tj/8
twist氏、GJ!

>>556の「先頭集団」は多分誤字
568twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/15(水) 17:45:01 ID:E1TMAMEk
>>567
仰る通りです。
正しくは『戦闘集団』ですので、
とくめー様はまとめの際にお手数ですが、訂正をお願いします。
569名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 23:27:47 ID:R/ZtkRj3
9
570名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:03:41 ID:pjngZE3h
以前紹介のあった非エロハーレムマンガとして「セキレイ」買って読んで見た。
なんかあれだなー「あかほりさとる」みたいな微妙なエロ成分が諸所に散りばめ
られている感じだわ。

絵は好きだがちょっと展開がワンパターンかも、話の筋からだと最後に勝ち残る
のはただ一組ってな感じがするので俺としてはみんな「イタダキマス」という風な
のがいいんだが。
571名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:53:26 ID:j+v45ciD
MooLichさん更新
572名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:54:18 ID:bIiwj9pq
>>571
何処が更新されたのだろうか・・・
573名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:55:56 ID:izTGu39N
BBSみて
574名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:10:40 ID:0jgWlH44
生存報告と、手土産を少してな感じだね。
順番から行ったら、麻耶さんの番なんだけどなぁ。
575とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/17(金) 21:16:27 ID:z+984rgj
とくめーです。やっと規制が解除されました。

ラックさん宛に質問です。
「1」が情婦の(?)珠美さんとする話。
「2」がお仕事で圭子さんとする話。
「4」が街で拾った綾さんとする話。
3がないのは――私の手違いじゃありませんよね。
576名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:13:50 ID:vzCpZPQE
ハルヒアニメ方式で、必ずしも時系列と投下順が一致しない仕様なのかもしれない。
「次回、第4話、街で拾った綾さんとする話!」
「ちーがーうー、次回、狂竜、第3話、街で拾った綾さんとする話!! 父ちゃん、俺はやるのか?!」

変なネタに使ってスマン・・・。
577ラック ◆duFEwmuQ16 :2006/11/17(金) 23:32:55 ID:c5GvDo47
>>とくめーさん
すいません、こちらの手違いです。
578名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 07:34:55 ID:osDEt+KT
女の子モンスターや少女幽霊を捕まえてコレクションする玩具をネタにした、
ハーレムSSを誰か書いてくれないかなぁ。
ラノベなら「ぽけろり」なんだろうけど。
579名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 16:18:01 ID:x7Wdt5mn
ここで前に紹介されていた
ガーディアンが最近のお気に入りです。
ここ2、3日で3話更新。
シチュエーションの違うエロも毎回楽しいです。
紹介してくれた人ありがとう。
とくめーさんも毎回乙です。
580名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:09:06 ID:zUq0eSR4
>>578
ハーレムじゃないんだがトレジャーガウストのエロパロ。
珍しいネタだし出来もいいと思うんでお勧め。
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142074376/44-
581名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:36:31 ID:jhwhEUrK
「ないと・めあ」の「ないと・めあ」や「スクヴス女学園」もハーレムかな?
582名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:39:16 ID:gC3kcHdx
「ないと・めあ」はハーレムかどうか微妙ですよね……
583名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:54:13 ID:R3smVRRd
ttp://www.succubusquest.com/

なんとなく、こんなゲームを思い出した。
584名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:31:33 ID:56mH6+ML
保管庫、落ちてる?
585名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:59:41 ID:oWrMzcwv
ないと・めあってかなりいいハーレムばかりだと思うがここのみんなは否定的なのか?
586名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:04:13 ID:rPLFjwH6
>>585
俺はあそこ好きよ。
あれはハーレムでいいんじゃない?
587名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:15:07 ID:ot36isim
ハーレムか否か、というよりもSかMか、という区分わけなきがする。
588名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:08:46 ID:w6DV9Ixm
たしかに複数の女性が絡むが…独占じゃ無さ過ぎるだろ、あれ。
589578:2006/11/19(日) 01:24:11 ID:xZLTGB8x
>>580
久し振りにそれ読みなおして思い付いたんだわ。スレがageられてたんで。
590前スレ最後の方の人:2006/11/19(日) 01:30:59 ID:w7ugH620
唐突、かつ流れをぶった切っての連絡になります。
前置きを除きまして本題に入りますと、ヴァン記の第2話なのですが、
年末に近づくにつれ私生活が慌ただしくなりまして、どうにも今年中に投下するのは難しいのではないか
といった状況になってしまいました。
待っている人がいるのかは知りませんが、スレの雰囲気を見ながら投下します、等とのたまった
割にこのような状況になってしまった事をお詫びしておきます。中途放棄だけはしないようにしたいので、
忘れた頃に投下しに来る事になる思います。
堅苦しい文言ですみません。
591名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 02:16:12 ID:6nLfckqH
>>590
くれぐれも体を大事にな。
のんびりと待つのは慣れてるからさ。
592twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:49:30 ID:kF/asR+0
>>578様のアイデアをお借りして書いてみました。

『機関』とかの言葉は拙作『ドラキュラ=ハーレム(仮)』からまんま流用ですので、ご参照下さい。
読まなくても解るようにはしてるつもりです。と言うより、読まなくても十分です。
注意点は以下です。

)思い付きですので、『ドラキュラ=ハーレム(仮)』本編とは世界観の流用以外は一切関係ありません。
)思い付きですので、色々深く追求してはいけません。
)思いつきですので、誤字脱(ry
593twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:50:17 ID:kF/asR+0
 ひゃっほう!!
 俺の名前は聡史(さとし)って言うんだ!!なぜかカタカナ表記にできない事情があるんだぜ!!
 俺が働いてるのはある『機関』。なんか、人間とそれ以外の化け物との共存を目指すんだって!!でもそんなの俺には関係ないもんね。
 魔導技術研究局の主任になった俺は、先輩の研究者が極秘に開発してた、あるものを受け継いだ。
 まぁ、先輩って言っても、今年87のじーさんで、自分じゃもう役にたたんから、夢を叶えてくれって言われたんだけど。
 というわけで、俺はじーさんの夢、ひいては俺の夢を叶えるため、この人外種捕獲スフィア、通称モンスタースフィア(類似品にご注意)を持って旅に出るんだ!!
 旅にでて、仕事に影響は無いのかって?ノープロブレム。
 技術局の総力を結集して、その辺のヤンキー捕まえて整形手術とか催眠とか洗脳とかでばっちり影武者に仕立て上げたから、大丈夫!!

 ・・・というのが三ヶ月前の話。
 俺の計画は滞りなく進行中。どう進行中かというと・・・。
「ん・・ぺちゃ・・・ちゅぅ・・・。」
「はん・・・むぐ・・・ぺろ・・・。」
「ご主人様ぁ・・・あん・・・。」
 俺の股間に群がって、マイサンを舐り回す三人の美少女。
 上から犬耳、猫耳、そして幽霊だ!!
 そう、このモンスタースフィアは、対象の物理情報を解析し魔導空間圧縮の原理で対象を直径10センチの球状空間へ遮断、その上で精神活動の・・・(以下長いので中略)
 よーするにっ!
 このモンスタースフィアに触れた女性型人外種は、このボールの中に閉じ込められた上で、発情状態になってしまうのだっ!!しかも幽霊は実体化のオマケつき!
 素晴らしい!!素晴らしいぞ、オー○ド博士!!あれ、何で伏字だ?まぁいいか。
 スフィアの中で発情状態になった彼女たちは、俺が呼び出すまで外に出てこれない。つまり、退屈な球体の中で焦らしプレイってわけ。
 で、性感が最高潮になったのを示すランプが付いたところで解放してやると――
「じゅるるる・・・はにゃぁ・・・おいしいぃにゃぁ・・。」
 ザラザラの舌の刺激がたまらない猫耳っ子(名前はミオ)も――
「はむぅ・・・欲しいですぅ・・・お情けを、下さいまし・・・。」
 実体化の前は脚はおろか、開く股も無かった幽霊っ子(名前は柳子(りょうこ))も――
「わふぅ・・・駄目だって・・・オレが、先だよな?聡史ぃ・・・。」
 自分のことを『オレ』とか言う乱暴者な犬耳っ子(名前はウル)も、みんな、みんな俺の者!!
 これが俺のハーレム計画だ。ハッハッハッハッ!
594twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:52:14 ID:kF/asR+0
 だが、犬耳っ子は少し教育が足りなかったようだ。
「おやぁ?ウル、俺のことは、『ご主人様』って呼ばなきゃならないんじゃなかったか?言いつけの聞けない子には、ご褒美はあげられないなぁ?」
「や、やぁっ!ご主人様、ごめんなさい!!何でもしますから、オレにご褒美、下さい!!ご主人様ぁっ!!」
 ウルは酷く取り乱して、俺を縋るような目で見る。
 初対面のときは『あ?なんだテメェ。キモいんだよ、失せろ、カスが。』と言いたい放題だった彼女も、すっかり調教されてしまっている。
「んっん〜。どぉしよっかなぁ?二人はどう思う?」
 俺はマイサンに懸命の奉仕をしているミオと柳子に尋ねた。
 細長い尻尾を振り振り、ミオが答える。
「はむぅ・・・やっふぁりぃ、ふぃふへをやふっひゃら、おふぃおふぃかにゃ?」
 ミオは少々アホの子のようだ。しゃぶったまま喋ったら、何言ってるかサッパリだろ。気持ちいいからいいけど。
「そうですねぇ・・・ちゅぴっ・・・私もミオさんに同意ですわ・・・。」
 袋の方を舐める柳子が答える。だから、そのミオさんの意見がサッパリなんだってば!!よく解ったな・・・。
「そ、そんなぁ・・・。ひ、ひでぇよぉ・・・」
 ウルがこの世の終わりのような顔をした。お前も解ったんかい・・・。
 一応ハーレムの主なのに、一人仲間はずれのようで面白くないが、どうやらウルに否定的な意見だったらしい。
 だが、俺はそれほど心が狭くも、女を苛めて楽しむ趣味もない。
 『発情機能つきのスフィアに閉じ込めておいて何を言う』って?
 ・・・・・聞こえない!!なんて言ったか聞こえない!!
 いや、真面目な話。
 まともに三人を相手にしてたら、身が持たないわけですよ。ワタシ、只の人間ですもの。
 だが、スフィアの力を借りて、絶頂寸前まで三人の身体を持っていけば、そんな心配も結構なくなるわけ。
 お互いの体がもつ内に、全員が満足できるのですよ。
 さて、話を戻そうか。
 俺はウルの頭を撫でて、キスをした。
「冗談だ。今日の一番はウルだもんな。」
「あうぅ・・・ご、ご主人様ぁ・・・。」
 尻尾をパタパタ振って俺の首っ玉に抱きつく彼女。乱暴な言動にそぐわず、胸はデカい。柳子もデカいけど、三人の中じゃ一番だ。
 そのデカい胸が、俺の胸板との間で柔らかく形を変える。
 ミオが指を咥えて、羨ましそうにウルを見ている。
「ふにゃぁ・・・お仕置きって、ミオ言ったにゃぁ・・・。」
 そんな不穏なこと言ってたんか・・・。
 品の良い仕草で、柳子はそれを窘める。どうも生前はいいところのお嬢様だったらしい。
「まぁまぁ、ミオさん。三人で決めたことじゃありませんか。」
「それは、そうだけど・・・。」
「ゴメンな、でも・・・大丈夫。」
 ウルが腰を浮かせて、マイサンを秘所にあてがった。そこはもうグショグショに濡れてしまっている。
「オレ、こんなだし、すぐ・・・イっちゃうから・・・あ・・あああっ・・・。」
 喋りながらゆっくりと腰を鎮めていく彼女に、俺は小学生のように純真な悪戯心を発揮する。
 何も言わず、ウルの腰を掴むと、そのまま自分のそれに叩きつけたのだ。
「ひあああああああぁぁぁっ!!・・・かはっ・・ぁ!!」
 深々とペニスを打ち込まれて、彼女は大きく上体を逸らして絶頂に達した。
595twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:53:50 ID:kF/asR+0
「はあぁぁっ・・・ご主人様ぁ・・・。」
 くたっ、と俺にもたれかかるウルをみて、ミオが縦長の瞳を丸くした。
「にゃにゃっ!?ご主人様、それはちょっとかわいそうにゃ・・・。」
 お前がお仕置きとか言ったんだろうが!!
「あらあら、流石に、これはあんまりでは・・・?」
 え?なんで俺が悪者になってんの!?
「駄目ですよ、ご主人様・・・あの球体の中で、私たちはずっと、ご主人様を待って切なくなってるんですから・・・・。」
「一瞬でイかされちゃ、カワイソーにゃ。もっと、長くご主人様と触れ合ってたいにゃ!」
「うく・・うぐぅ・・・。」
 え?あれ?ウルが泣いてる。
「えぐ、ごめ、ごめんなざい・・・ご主人様ぁ・・・オレ、すぐにイっちゃって・・・
ずっと、我慢してたのに・・・ご主人様に、いっぱい、気持ちよくなって欲しかったのにぃ・・・ぐすっ・・・。」
「・・・・。」
 俺はウルを抱き締める。
 あー、なんだ。今回は確かに、俺が悪かった。
 いまいち、やろうとしていることに対して鬼畜になりきれない自分がいるが、やっぱり愛がないのは嫌だしな。
「ゴメンな、ウル。今日は、このままもう一回してやるから、泣き止め。な、いいだろ?二人とも。」
「しょーがないにゃ、今度は、もっとちゃんと愛してあげるにゃよ?」
「フフフ、私たちも、その分たっぷり愛してくださいましね?」
 二人は笑顔で了承する。ウルの顔も、ぱあっと明るくなった。
「ご、ご主人様ぁ!!お、オレ嬉しいよぉ・・・っ!!」
 尻尾が千切れそうな勢いで振られる。よしよし、解りやすい奴め。
 俺は繋がったままの下半身の動きを再開した。
「あふんっ!!あ・・・ご主人・・・さまぁ・・・。」
「ふにゅ・・・ウル、きもち良さそうにゃぁ・・・。」
「わたくし達も、混ざりましょうか。」
「え、混ざるって、何だよぉ・・・うあぁっ!!」
 ミオがウルの犬耳を指で弄っている。柳子は尻尾をまるで手コキでもするかのように片手でしごき、もう片方の手でウルの巨乳をこね回していた。
「あんっ、ダメっ、オレ尻尾と耳はぁ・・・弱いんだよぉ・・・。」
 なるほど、そういうことか。
 俺はそのまま寝そべり、騎乗位で三人が絡む姿を観察する。
 いや、眼福眼福。
 寝そべった姿勢のまま、俺は柳子に顔に跨るように手招きした。
 柳子は恥ずかしそうにしたが、やがて上品な動作で俺の顔をまたぎ、膝を着いた。
 改めて見ると、普段の楚々とした印象と違って、陰毛はやや濃い目といったところか。
 秘裂の奥から湧き出てくる愛液でそこはヌラヌラとぬめっており、非常に・・・俺好みにエロい。
 柳子の腰を掴んで、顔に押し付け舌を膣の奥に割り込ませる。
「ふあああんっ!!ご、ご主人様ぁ・・・そんなっ・・・はしたないですわ・・・んあぁっ!!」
「じゃぁ、やめるか?」
「あぁっ、いじわる、言わないで下さいまし・・・。」
 舌を中で動かすたびに、腰がくねる。左手でその上の、やや大きめのクリトリスを刺激すると、更に声が高くなった。
「ひいああぁぁっ!!そ、そこはぁっ!!」
「ほら、ウルも気持ちよくしてあげないと。」
「ん・・・くぅ・・・。」
 どうやら、俺からは見えないが二人でペッティングを始めたらしい。水音が聞こえる。
「んちゅぅ・・・むぐぅ・・・んはぁっ・・・ウル・・・さん。」
「りょぉ・・・こ・・・らめ・・・キスも、ご主人様の、オチン○ンも、気持ち良すぎて・・・。」
 きっと、二人の巨乳がおしあいへしあいして、乳首同士が擦れあったりなんかして、メチャクチャ卑猥なんだろうなぁ・・・。
 開いた右手でミオの中を弄りながら、俺は考えた。今度ハメ撮りでもしてみようかな・・・。
596もんすふぃ ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:54:43 ID:kF/asR+0
「ふにゃぁっ!ご主人様の手、凄いにゃぁ・・・きもちぃにゃぁっ!あぁんっ!!ウルも、おっぱいもんじゃダメにゃぁ!」
 どうやら三人で絡み出したらしい。ぜひ第三者の視点で見たいが、彼女たちを他の男に抱かせるのは嫌なので、やはりここはハメ撮りか・・・うぅむ。
「ああっ、ひんっ!だめ、ご主人、さまぁ!オレ、また、またイっちゃうぅぅ!!」
「そんな、音立てないで下さいましっ・・・はぁっ、すぐに、達してしまいますぅ!!」
「ひあぁんっ!!指、指で、イっちゃうにゃぁっ!!オチ○チンが、欲しいにゃにぃっ!!」
「大丈夫、今日は、全員たっぷりしてやるぞ。」
 俺はいったん舌を休めて、そう宣言する。どれだけ体力続くか解らないけど、満足するまで一つ頑張ってみようかな。
「あぁっ!いぃっ、オレ、イく、ご主人様ぁ、中で、中で出してぇ!!」
「あぁ、出すぞ、ウルの中にっ!」
「うにゃぁっ!らめ、にゃ、ごひゅじんひゃまぁっ!!指で、指でイくにゃあああっ!!」
「あぁっ!!ご主人様、そんなに奥までされてはっ!!はあああぁぁっ!!」
「うん、いっぱい、ご主人様のザーメン、出してぇ!!ふぁ、くぅ・・・あああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 ウルの中に大量の精液を注ぎこみ、無事同時に三人をイかせると、俺は全身脱力した。
 いや、たっぷりしてやると言ったけど、休憩は必要だと思うのよね。うん。
・・・思うんだけどね?ミオさん?
「じゅるっ、んぷぅ・・・ご主人様のザーメンとウルのジュース、おいしいにゃぁ・・・。」
 そんな恥ずかしいこと言いながら、上目遣いにマイサンをザラ舌で掃除されちゃぁ、そりゃ休憩なんて生温いこと言ってられないわけですよ。ええ。
 もう大分三人とも俺に従順になってきてるし、スフィアから出してても大丈夫だろう。
 だが、俺のハーレム計画はまだ始まったばかりだ。
 目指せ、ポケ○ンマスタ・・・じゃない、ハーレムマスター!!
 俺はミオを押し倒しながら、そんな誰が認定するのかわからない資格を目指す決意を固めたのだった。
597twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/19(日) 04:59:18 ID:kF/asR+0
以上です。
とにかくエロシーンが書きたかったので、反省はいたしません。
タイトル最後まで入れ忘れていたのは反省します・・・orz
本編の方もそれなりに進んでますが、
こんなところで息抜きとか言って書いて、本編のネタ切れが心配です。なにやってんだか・・・。

>>590
どうぞ、焦ることなく、お体にはお気をつけ下さい。
お待ちしております。

598名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 13:51:11 ID:NF0ppIkv
>>593-596
エロエロ、乙であります!
これからあの子のスカートの中まで人外種を探しに行くのですね。

いいのか、『機関』。もう少し人を選んだ方が……
どこから金が出てるのかも怪しい胡散臭い秘密結社だから、
あんまり人材とか贅沢言えないんだろうな……


>>585
漏れは否定派。
複数プレイとハーレムは似てるけどちょっと違うと思う。
599名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 14:09:13 ID:TrcnFux6
>>593-596
GJ!
このまま赤・青、金・銀、ダイヤモンド・パールと続編を希望w
600名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:02:21 ID:6nLfckqH
>>597
GJ!
えろいぜ、良いな。
イヌ娘がかわいいんで、萌えたよ。
本編もwktkしてる。

>>580
確かに面白かったよ。読後感が良い。
ホビー分野にも、エロネタが転がってるんだな。
良いものを紹介してもらったんで、感謝。

>>585
俺は好きなタイプで楽しく読ませてもらったが、確かに人により好き嫌いは分かれそうだ。
確かに、あえてこれをハーレムの分類に括る必要はない気がする。
だが、これまた良いものを紹介してもらったので、感謝。
601名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:33:23 ID:GnduSy0U
GJ!
で、そのゲームはいつ発売されるんだい?






そろそろ借金お嬢様メイドが見たいな……、作者様忘れてないよね…?
602名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:05:47 ID:SOL2Mi/9
>>599
ピ〇チュウ版が抜けてるぜ。
603名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:16:53 ID:3tcmyol4
ピカ○ュウ版って確かピ○チュウはずっとボールの外だよな?
てことは……
604名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:40:21 ID:SJFPl1y2
>>602
水晶版も忘れないでやってください(´・ω・`)
605名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:48:23 ID:zLk0cIWk
>>602
エメラルドもな。
606名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:51:18 ID:19Alxq1K
なんてマスターが多いスレだろうw
607名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:54:04 ID:zLk0cIWk
>>602
そういえばルビーとサファイアも忘れちゃいけないな。
608名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:23:43 ID:PzK7yq/L
クロスッ!アクセルーッ!!!
609名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:41:56 ID:UmbR0EyH
ムーンでプリズムな力で変身する女装ヒーローを思いついた。当然あとはみんなヒロイン
610名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 02:30:13 ID:KPrQIZYF
エロ勇者はまだー?


クロスアクセル!すっごい良いんだけど設定が・・・なんで悪の秘密結社?
611578:2006/11/20(月) 07:52:59 ID:GU0ubeD+
>>610
ジャンルにケチつけてやるなよ……。


キュンキュン氏は、別のスレで粘着に捕まって叩かれてた。
やる気無くしてなければいいんだけど。


>>twist氏
スゲ、GJ!
こんな感じのが読みたかった!!
サンキュー!!
612名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 11:47:08 ID:Mlu1X1pS
>>twist氏
これは本当にバカだな……だが、其処が良い!!!!!
ギャグとかネタとかエロとかエロとか大好きですよ
613名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 17:44:54 ID:BmdjsRd0
借金お嬢様メイドーー!!
614Pakuri ◆96amd.H9cQ :2006/11/20(月) 17:57:06 ID:8aK/QLJf
>>578さんのお題に書いてみようかな、と思うものの
先をtwist氏に越されてしまった上にティッシュが足りなくなったPakuriです。
ああいや、風邪ですよもちろん。

今の所、エロシーンが入っていない部分をロダにあげていて
エロシーンが入ったらスレに投下しようと思っていました。
それについての議論があったので住人の皆さんにお伺い立てたいのですが
次回からエロシーンが入るのですが、俺は今までどおりロダに挙げたほうがいいのでしょうか?
それともここに投稿してもよろしいでしょうか?
615名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 18:51:47 ID:+FNCmJfQ
>>613
実生活の方でちょっとしたゴタゴタがありまして、今月一杯は投稿できそうにありません orz
大変申し訳ありません…… orz
616613:2006/11/20(月) 20:24:49 ID:BmdjsRd0
>>615ああ、急かしてすみません。書き手様にも都合があるというのに…
とりあえずレスを頂けたのでこのスレに居ることを確認出来たのでそれだけで満足です。
実生活でもどうか無理をなさらぬように、首を長くしてお待ちしておりますのでどうかお気を付け下さい。
617名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 20:53:34 ID:GU0ubeD+
>>614
むしろ、とくめー氏の判断を仰ぐべきかと。
氏のデフォルト保管形式と、今までのHP形式の混在をどうするのか、など、
最終的な収録の労力は氏が負うわけだから。

とにかく、続きを楽しみにしていますよ。

>>615
帰還をまってますよ〜。
618リューカ ◆uCs0B04qo6 :2006/11/20(月) 21:10:29 ID:UkRqhTe4
>>twist氏
GJ!
ナイス馬鹿、そしてナイスハーレムですね。こういうえっちいの、好きです。

>>610
それは、私がそういう設定が好きだからです。
正義の味方が強くてカッコいいなんて、ズルイじゃないですか。悪者にも光を。

現在8KB。今回もなかなか先に進まず、投下はもう少し先になりそうです。
楽しみにされている方、ごめんなさい。
619リューカ ◆uCs0B04qo6 :2006/11/20(月) 21:40:42 ID:UkRqhTe4
ごめんなさい、sage忘れましたorz
620名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:03:29 ID:y8OO6XGB
そういえば>>395のリストがハーレム小説リンク集に乗らないのはとくめー氏が特選してるからなのかな

>twist氏
goodjob!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
621とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/20(月) 22:24:07 ID:nBhxdBVA
私の考えでは、PakuriたんのSSの投下・掲載にあたっての問題は2点あります。

1:これまでの非エロの部分をどうするか。
 全部投下すると15レス程度非エロになってしまいます。
 かといって、うpロダ使うのは、保存性と手間の点で、スレ住民に優しくありません。
 私のサーバスペースというのが、おそらくいちばん無難でしょう。
 んで、投下時に、そこへのリンクでも貼っておけば、過去のうp時に取り逃した人でも簡単に。

2:これからの部分を保管庫にどう収録するか。
 私がさしたる負担なくできる選択肢は3つあります。

 A:他の作品と同じように収録する(うp分と形式は変わってしまう)。
 B:PakuriたんのHTMLと同じように加工する。
 C:Pakuriたんが作ったHTMLを掲載する。

 Bの負担が大きそうに見えますが、うpされたHTMLがコピペ向きなので、
 「ちょっとめんどい」ぐらいで済みます。毎月2〜3回程度の投稿間隔なら問題無しです。

Pakuriたん及びスレ住民の皆さんに質問です
1については、私に任せてくれますか? y/n
2については、どれがいいですか? A/B/C/X(もっといい案がある!)
622とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/20(月) 22:29:29 ID:nBhxdBVA
>>395のリストなんですが、あれ、1つを除いて非エロなんですよ。
非エロのハーレムモノを本気で扱うと、埋め尽くされるとの懸念がありまして。

んで、「1つ」のエロあり作品に関して、>>416にあるように非独占問題が。

余裕ができたら、非エロ・二次創作のハーレムSSのリンク集、
などというのも考えないでもないのですが――死ねますよね。
623名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:33:52 ID:70QczAgE
1.Yes 2.C(似たようなものなら手間を増やさなくてもよいかと
624名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 23:43:14 ID:mIJlr9IF
>とくめーさんへ

1.Yes 2.C

でいいんじゃないかと
625とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/20(月) 23:57:01 ID:nBhxdBVA
私の説明の仕方が悪かったのかな。

2は「これから投下される部分」ですから、Cが選択された場合、
Pakuriたんが、投下のたびに、別にHTMLを作って、
メールかなんかで、私に送らなければならないことになります。

ですから、私はラクだけど、Pakuriたんの負担は大きい案です。
話を振っておいてなんですが、これはPakuriたん次第かな、と……
626名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:01:56 ID:g0vuldsg
1.Y 2.C 非エロ 今こそWIKI
WIKIで[非エロハレム]って構築して逝けばよし、ただしカオティックだが
627Pakuri ◆96amd.H9cQ :2006/11/21(火) 00:07:50 ID:VMv97+e7
なんか俺の事で騒がせてしまってすみません;

俺も個人的には1、Y 2、Cがいいかなと思います。
とりあえず俺は結構書き溜めてから投稿しているので
そういった意味でも別に俺はさほど負担にはなりませんし。
もし迷惑がかかるようでしたら、今までどおりうpして保管されずでも…

次回投稿する時はエロシーン入る予定ですので、お楽しみに。
とはいってもハーレム的にはならなさそうですがorz
628とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/21(火) 00:37:57 ID:TKxxQ6ZK
うん、Pakuriたんがよければ、Y・Cで。
とりあえず、前回のうp分。うpしてみました。
拾い損ねた人とか、どぞ。
バリエーション豊かなキャラに悶え、首を長くして投下を待つのだ。

ttp://www11.plala.or.jp/FX_junkyard/pakuri/
629名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 16:05:15 ID:yWeUDBRi
みそ
630名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:31:15 ID:82vR3IV2
「オーガスト作品SS保管庫」が死んでいるみたいですね

「オーガスト総合エロパロスレ」臨時ログ置き場(ttp://angel-factory.oc.to/august/)が、
今のところ保管庫代わりになっているみたいで
631名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:51:55 ID:oohI53uW
今昔夜伽草子、入れない。
携帯からならいけるんだが・・・
632名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:45:41 ID:PNyX4v/K
>>631
ふつーに入れますよ?
633名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 05:08:07 ID:odP8a7Rt
ちょっと質問。
前フリとか女の子の細かい情報とか伝えないSSとかでも、結構イケるもん?
俺は「水泳部の○○」とか書いてあるだけで、脳内で勝手にキャラクターが出来上がっちゃうので情報的には充分なんだが
それって俺だけ?
634名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 05:40:53 ID:J7NTVJEj
>>633
それは結構人を選ぶ。小説とか文章ってのは元々脳内でその事柄を想像しなけりゃ楽しめないもんだし。だから数読んでたり、変換上手い人とか想像力妄想力豊かな人ならそれでも上手いこと変換されるだろうけど一般の読み手には少々難しい。
情報量が少なければそれが想像、妄想しにくいし。ただ心理描写とか入れるならそれに結構情報が付随してくるので、どちらにせよほぼ同じかも。
ただ注意は「属性」。巨乳とか貧乳とかは描写しないとわからないし、エロ妄想も外見とかわかんなければしにくいと思う。あえて描写せず想像に任せる手もあるがそれも前述の理由で人を選ぶ。
もしSS書く気なら、技量の問題とかいろいろあるけど、それは二の次。一番はやっぱり書こうとする気力、意欲だから。
投下するつもりなら投下してみて、感想とか聞いた方が良いと思う。このスレは作品内容で荒らしたりする住人とかはいないのでわりと的確な感想もらえると思う。
長文すまん。
635名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 08:03:17 ID:Pu2zcOrL
>>633
あえて詳細描写を避けるのも、トリッキーではあるが手法の一つかな、と思うよ。それなりの思惑があればね。
ただし、最低限、描写しとかないと駄目な部分は気をつけないと。
エロシーンになっていきなり、『彼女の長い髪が』とか、『イギリスから帰化した青い瞳の彼女は』とか書かれると、『誰やねん、ソイツ!?』となる。

キャラの特徴は、書かないなら書かない、書くなら早いうちに書く。
636名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 18:38:09 ID:Enb22Fqp
だね。あえて詳細を書かず、最後のオチに使うという方法もあるわけだし。
637名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 23:20:41 ID:ovHZRxtZ
な、なにごとだ?!普通のブラウザで保管庫とおってきたら人大杉になってたぞ?!!
創作系でアベレージ5.7とかありえねぇ
638633:2006/11/24(金) 03:12:37 ID:EntKw9hy
答えてくれた人サンクス。
参考になった。
ところで、ハーレム系小説を書いて投稿するとしたら、どのサイトがいいと思う?
ここに投稿するってのもありなんだけど、なんつーか、手元に残るものがほしいというか・・・・。
639名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 03:20:58 ID:1UBYWZEl
とくめータソが保管してくれるんだからここでいいんジャマイカ?( ´△`)アァー
640とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/24(金) 07:00:43 ID:hm04DCwY
保管庫は投稿サイトではないので、いくつかの「問題」がありまさーな。
たとえば「感想掲示板がない=投下時以外に感想がつかない」とか。
投稿サイトではないので、「改善」するつもりはありませんが。

Arcadiaのような掲示板系の投稿サイトはオススメしません。
新しいのが投稿されるたびにログに押し流されるから、
「残るモノ」がほしいのなら、それこそ保管庫の方がマシ。
PIPIみたいに、むやみに投稿数の多いサイトも同様。

リンク集で一番の優良投稿サイトは抹茶(E=MC^2)ですが、
あそこはハーレム系ではなくMC系の属性サイトです。

ハーレム系の投稿サイトとしては、歓楽のハレムがあります。
ここの管理も信用できるし、HTMLとかの自由度も高いです。、
ただし、いまのところ作品傾向が、かなり「人数勝負」の側に寄ってますので、
多くのハーレムスレ投稿作のように「キャラ萌え」重視なら、既作や読者層とはちぃとずれます。

それ以外だと、「投稿もやってる個人サイト」になってしまいますね。
ハーレム系なら、MooLichか今昔夜伽草子。
どちらも、管理人さんが名うての作家なんで、投稿作家が霞むという可能性が。
とくにMooLichさん忙しい人ですし、もしもくだらないものでお手を煩わせた場合、
熱烈なファンの反発が予想されます。


作品読んでない以上、あまりはっきりしたことは言えません。
最終的には、問題のない完璧な投稿サイトなんてありませんので、
各サイトの既存作品や掲示板を見て決めてください、としか。
641名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 07:46:06 ID:62fMdumm
出来ておる。
出来ておる喃。
642名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 11:57:51 ID:+ikYpayJ
いっそのこと自分のサイト作っちゃうって手も
643名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 12:56:50 ID:PDHGAFqB
>640
このスレに出入りしてるのだから当然といえば当然だけど、
抹茶、歓楽のハレム、今昔夜伽草子、MooLichと、
自分の標準巡回サイトが優良サイトとして推薦されてると
ちょっと嬉しいw
644名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 13:58:36 ID:hJGvDoYX
もしかしてさ、SS職人さん、およびネタ職人さんは、新スレ移行後の埋め立て祭りを狙って投下を控えてるとか?
645名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 14:40:13 ID:w3+fepR6
>>642
サイトの運営は意外に大変。
サイトのレイアウト考えたり、サーバー借りたりとか手間くったりする。
小説だけ置いておけばいいんだろうけど、それだと味気無いし。
646名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 15:38:54 ID:3asf6D7e
俺はかつてハーレムSSを書こうとして書く事を試みたが
・駄文すぎた
・遅筆すぎた
・エロくなさすぎた
・エロに入るのが長すぎた
という数々の問題を抱えてしまった
書き掛けで放置しているが今からでも方向かえればハーレム要素が一切なくなったりする
要するに未だハーレムが完成して(ry
647名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 15:46:06 ID:ruCIwvKe
ttp://htmldwarf.hanameiro.net/
ttp://www.netmania.jp/

なんとなくググってみたらこういうサイトを見つけた。
トップページのテンプレがあるのって、なんか変な感じだな……。
648名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 03:25:01 ID:G+uvssvD
>>645
極端な話、作品を提示するサイト作るのは簡単だよね。
慣れ的な部分もあるけど。

問題は運営維持と掲示板の管理かな。
ある程度コンスタントに更新しないと、わざわざ作る意味も薄くなるしね。
649名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 10:39:16 ID:+tekd/q2
掲示板か・・・
MooLichとか、掲示板荒れてるというか、アレなやつらが居座ってるよな。
初心者お断りみたいな空気流れてるし。
管理人も遠まわしに注意はしてるけど、正直通じてるように見えないしなあ。
650名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 11:31:32 ID:e6k7D/zb
それはここで語るべき事じゃないだろ
651名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 11:44:39 ID:mE4giyUx
WEBハーレムってどうよ。
掲示板では♀のレス付きまくり。
チャットでは♀の取り巻きだらけ。
サイトは♀オンリーの訪問で100億HIT突破。

ただし現実ではひとりぼっち('A`)
652名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 13:09:27 ID:9GVZt4/O
ネトゲで仲良い連中とオフ会したら、自分以外はみんな女性だったとかいうシチュを妄想したことがある
653名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 13:58:34 ID:/o1iSC/Q
それ、なんてエロゲだったっけ?
654名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 14:47:52 ID:WQb8XEWp
G.J?の七人のオンラインゲーマーズ〜オフライン〜だな。
655名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:22:37 ID:/o1iSC/Q
thx
656名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:24:16 ID:RVYcIyFB
ああ、七人と銘打ちながら実質三人しか攻略できなかったアレか。
657名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:08:20 ID:DgdWHmvH
幼馴染みツンデレ眼鏡巨乳ルートを期待していた俺を激怒させたやつですね。
658名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:45:55 ID:yLErMxp3
>656>657
思いながらも書かなかった事をw
それは言わない約束だろww
659twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/26(日) 01:39:10 ID:kmc62/n8
こんばんは。
突然ですが、長らく(仮)だったタイトルを、今回から正式名称にします。
『ドラキュラ=ハーレム(仮)』改め『或る吸血鬼の懸念事項』と致します。
どうぞ、よろしくお願いします。
特に、まとめのとくめー様にはお手数をお掛け致しますが、変更の方をお願いします。
では、例によって注意事項は以下です。

)ハーレム的なエロはありません。
ハーレムができる過程の話なので、お許し下さい。
それ以前に、あまりエロとして『実用的』ではないかも。

)昔語りなので、退屈かもしれません。
)例によって、誤字脱字の類はご指摘下されば幸いです。

では、楽しんでいただける事を祈りながら・・・。
宇宙の成り立ち――
諸説ある中でも、現在では『ビッグバン理論』が有力と言われている。
『無』の『揺らぎ』から起きた大爆発により、この宇宙は生まれたという説だ。
だが、何人も決定的なことは言えない。それを見てきた者など、居ないのだから。
学者に出来るのは、宇宙誕生の1秒後を予測し、その10分の1を予測し、さらにその10分の1を予測していく・・・という『予測』の積み重ねでしかない。
 だから、彼らは知ることが出来ない。
 宇宙が始まった瞬間に、『時』や『光子』や『クオーク』や『熱』といった、現在の科学の土台となるものの他に、生まれたものがあることを。
 『それ』は情報と思考の塊。
何者にも影響を及ぼすことはなく、何者からも干渉されない、唯一の存在。
 恐ろしく永い時を、ただ孤独に過ごし、この宇宙を見続ける『傍観者』。
やがて、『それ』はある恒星系のうち、一つの惑星へと引かれていった。
 理由は現在でも不明である。
『それ』には、その青と緑に覆われた色彩を『美しい』と感じるような『情緒』や『嗜好』というものはなかった。
 純粋に情報と思考のみの存在である『それ』に、感情などという不合理なものは備わっていなかったのである。
 その惑星に引かれた理由を、あえて言うならば、『波長が合った』というだけのことだろう。
 その惑星で『それ』がある『生き物』と出会ったのも、結局は『波長が合った』という理由でしかないのだから。
                   ※
「まったく・・・悪いことは言わないから、解いた方がいいわよ?」
 紫苑は、この部屋の唯一のドアの前で、自分を見張っている男に向けて言い放った。
彼女は今、服の上から、ロープではなくワイヤーで縛られている。その間からセーター越しでもはみ出すように自己主張している胸に、いやらしい視線を送りながら男は答えた。
「これも仕事なんでねぇ、お嬢ちゃん?」
「はぁ・・・。」
 男の台詞に、紫苑は退屈そうな溜息をつく。
 無論、紫苑とて黙って縛られるわけもない。
 テオが人質に取られているのだ。こことは別の部屋にいるらしい。
 二人で街まで買い物に出かけた最中、突然襲われてしまったのだ。
 それから1時間の間、彼女はこの部屋に閉じ込められている。
 簡素な蛍光灯や周囲のスチールの棚を見る限り、元は備品の倉庫か何かだったようだ。
 打ちっ放しのコンクリートの壁の、剥き出しになった配管の一つに、ワイヤーは繋げられていた。
 紫苑は人間ではなかったが、実のところごく見た目どおりの体力しかないため、ワイヤーを『引きちぎっての』脱出は不可能である。
 仕方がないので、質問を続けることにした。
「テオは?無事なの?」
「今のところはな。まぁ、あの女『は』五体満足に引き渡せっていうお達しだし。」
 そういうと、下卑た笑い声を上げて男はまた紫苑の胸を見た。
 つまり、テオがしかるべきところに引き渡されたなら、こいつらは紫苑を犯した上で、売り飛ばすなり、殺すなりするつもりなのだろう。
標的ではない紫苑をついでに攫ったのも、その卑しい下心でしかあるまい。
そしてそれとは別に、この男たちは肝心な部分は知らされないまま、二人を襲ったことも推測できる。
 紫苑をワイヤーで縛った程度で拘束した気になっているのも、その根拠だ。
もし、連中が紫苑の正体を知らされていたら、こんな杜撰な真似はしないだろう。
もっとも、彼女の正体を正確に把握している者など、この世に勇太しか居ないのだが。
 ――面倒なことだ、と思う。
だが、最後に紫苑はもう一度尋ねた。
「・・・ねぇ?やっぱり逃がす気はない?」
「そりゃ、あんた次第だなぁ?お嬢ちゃん。」
 男は馴れ馴れしく近づくと、紫苑に顔を寄せ、嫌な臭いのする息を浴びせた。節くれだった指が、無遠慮に紫苑の胸を突付く。
「あんたが、ここで俺にご奉仕してくれるんだったら、考えてもいいぜ?」
 何がご奉仕だ。どうせ『奉仕』という漢字も書けない馬鹿の癖に。
 紫苑は心底、しかしどこか的のずれた軽蔑を心の中で浴びせると、相手の目を真っ直ぐに見た。
化粧こそ最低限だが、長い睫毛が縁取る切れ長の瞳は濡れたように美しかった。
 何を勘違いしたのか、男はだらしのない、期待の篭った目で紫苑を見る。
 その半笑いの目を見ながら、彼女は一切の感情をオフにして、言った。
「・・・・もういい。ゴミが。」
「へ?」
 紫苑の瞳が怪しく光ると、男の指先から柔らかな感触が消えた。
そしてその直後には、彼の目の前に莫大な光が満ちて――。
 テオは後ろ手に縛られた状態で、目の前に居る三人の男たちを見ている。
 それは、睨めつけるとか、涙目でとか、感情のこもった行為ではなく、ただ漠然と眺めているだけのことだ。
 用具室のようなゴチャゴチャと、物ばかりが多い部屋である。テオはその部屋の一番奥、冷たい床の上に直接座らされていた。
 男たちは出入り口であるドアの前でパイプ椅子に腰掛け、テオを見張っている。
 三人ともかなり鍛え込まれた体をしている。特にリーダー格らしい男は、他に比べても上背が一回りほど大きかった。
 できる質問は一通り終えた。それらに、彼らは一貫してまともに答える気はないようだ。
 ぼんやりと眺めながら思うのは、紫苑のことだ。
 はぐらかしているつもりだろうが、彼らの依頼主も、自分が攫われた理由も見当が付いていた。 
 そして、それはテオ自身の問題である。だから、紫苑を巻き込んだことが酷く悔やまれた。
 紫苑の身体の心配ではない。彼女なら別に縛られようが牢に入れられようが、問題はないだろう。
 ただ、巻き込んでしまったという事実そのものが、テオに重く圧し掛かっていた。
 と、そのとき、
「た、大変だ!!」
と、ドアがけたたましく開き、一人の男が転がり込んできた。
「お、女がっ!もう一人のがぁっ!!」
「なんだ!?まさか、逃げたのか!?」
 椅子から腰を浮かせて一人が言う。
 その言葉に、男の首が外れんばかりに縦に振られると、
「馬鹿野郎!!!」
とリーダー格らしき男がそのまま殴りつけた。そのまま男は派手に吹っ飛んで、部屋の隅に立てかけてあるモップやバケツをひっくり返す。
 コントそのままの光景に、テオは思わず吹き出してしまった。
「あ?何がおかしいんだ?てめぇ?」
 その声を聞きつけて、別の一人がテオに詰め寄った。
「舐めてんじゃねぇぞ、コラァ!!」
 右手が振り上げられ、その頬に平手を喰らわせようとする。
 だが、その手は振り下ろされる寸前にリーダー格が掴むことで、制止された。
「そんなことをやっている時間はない。とにかく、女を探すんだ。急げ・・・!!」
 低い威圧するような声でそう命じられると、彼はあからさまな舌打ちをしてテオを睨みつけ、それから部屋を出て行った。
 他の者もリーダーに追い立てられ、逃亡者を探すために部屋を出て行く。
 やがて、部屋にはテオとリーダー格の二人になった。部屋の隅では、さっき殴られた男がまだ伸びていたが、これは人数に加える必要はなかった。
 バケツやモップに隠れて一味には見えなかったが、その口からは泡が吹き出し、白目を剥いた目は人間の動きとは思えない、細かな振動を繰り返している。
 テオはその様子を見ながら言った。
「相変わらず、エグい真似するなぁ。使い捨てかいな、紫苑。」
 リーダー格の男は、テオのワイヤーを近くにあった工具で注意深く切断しながら、野太い声で答える。
「だって、殴られるのは御免ですもの。痛いのは嫌いよ。」
「その格好でその口調はやめぇや。気色悪い。」
 ワイヤーが解けると、テオが溜息をついて赤く跡が残る手首を撫でた。
 細かな細工のブレスレットが、澄んだ音を立てた。
「まぁ、それはそれとして、私のネックレスと服、回収お願いね。出て右の突き当たりの部屋よ。露払いはしておくから。」
 ペンチを放り投げてそう言うなり、リーダー格の男は白目を剥いて、その場に崩れ落ちた。テオは手首をさすりながら、失禁している男に眉をひそめ、
「はいはい・・っと。」
と軽く返事をして、部屋を出た。
          ※            ※           ※
「何か、居るのか?」
 彼は言った。『居る』という単語はこの場合、『誰か』に繋げられるのが自然である。
 それは、彼が常日頃から『何か』と言われる存在に慣れている故の言葉であろう。
「・・・居るんだな?」
 『居るのか』に比べて、断定する調子が強くなった。
 だが、彼以外にこの部屋には誰も居ない。
 『我』という存在が『在る』以外には。
「ふむ・・・敵ではなさそうだが・・・。」
 その推察は正しい、と我は考える。
我はこの世のいかなる存在に対しても、『敵』にはなりえない。
 なぜなら、我は何者にも影響を及ぼさず、そして何もからも影響を受けることもないからだ。否、影響という前に、認識すらされることはない。
 常に我はこの世界と共にありながら『傍観者』である。
 その存在の仕方に、多少の疑問はあれども、我が疑問を抱いたところで何が変わるわけでもない。今までも、これからも。
 『時』すらも、我に何も残しては行かないのだから。
 彼は部屋の中を、困惑の表情で見回している。
 我以外には、この部屋には誰も居ない。
 そして、我は誰にも認識されない。
 ならば、彼の言葉は人間の言葉を借りれば『気のせい』に他ならない。
 煉瓦で出来た建物の一室だ。この形式の建物は『屋敷』と呼ばれている。
その『屋敷』の寝室に、我は在る。
 建物の豪勢な外見に反して、この部屋は比較的質素である。彫刻や絵画などの無用な調度品はなく、まとまって落ち着いていた。
 余りに落ち着いているので、建物の外見とバランスが取れていないほどだ。
 推測するに、恐らくこの部屋のような地味なものが、本来の彼の趣味なのだろう。
 我は、その部屋の天井の隅に漂っている。
 我にしてみれば、その場所は単に通りかかっただけのところだった。
 ただ素通りしようとしていたのだが、そこに先ほどの言葉を聞き、つい足を止めて(念の為に言えば足などない。只の比喩だ)しばらく様子を伺っている。
 彼はしばらく部屋の中を落ち着かない様子で歩いていたが、ふいに立ち止まる。
 それから、我が漂っている天井の一角を真っ直ぐな視線で見上げて、明確な発音で言った。

「そこに、いるのか。」

 恐らく、悠久の時の中で、我が我以外に始めて認識された瞬間だった。
 ――『認識される』ということは、『変質する』ことへ直結する。
 良きにせよ悪しきにせよ、何らかの影響を受けるということだからだ。
 彼と出会い、言葉を交わし、我は自らの中に、ある欲求が芽生えてきたことに気が付く。
 自発的な欲求など、今まで一切、持つことのなかった我が、である。
 ――初めて、『人の身体が欲しい』と言ったとき、彼は酷く驚いた。
 それは我が冗談や上辺の建前を言うような存在ではないことを、重々承知していたのだろう。
 また、その時期は彼が『ある事件』によって酷く塞ぎ込んでいたときのことだったから、なおさらだったかもしれない。
 彼はしばらくの思考と時間を費やして、金で出来たネックレスを作り上げた。
 その中には、魔力で『人間』という種の、生物としての情報を刻みつけてあるのだという。
 一見シンプルなもののようだが、実際には複雑で人間の肉眼では見えないような細かな模様がびっしりと刻んであり、その模様の全てから『力』が滲み出ているのが、我には認識できた。
 多少の訓練は必要だったが、我はそれからしばらくして、ネックレスを依り代に、初めてこの世界に『形』というものを得た。
 それは、我が『私』になった瞬間でもあった。
 肉体の動かし方も解らず、初めて感じる重力の強さに驚いてその場にへたり込む私の姿を初めて見て、彼は言った。
 その表情は、逆光で見えなかったが、確かに、

「・・・それは、嫌味か皮肉か?」

 ――と。
その台詞の直後には、彼は首を振って『悪かった』と謝り、素裸の私に上着をかけてくれたのだけれども。
 ネックレスには『人間』という種の最低限の情報しかなかった。だから性別や、ある程度の外見は私の判断に委ねられ、それは彼も承知の上ではあった。
だが、私の選択は彼の予想外の出来事だったようだ。
 ――彼が永遠に失ってしまった『彼女』の姿をベースに作り上げた肉体は、今になって思えば彼にとってとても残酷な姿だったのだろうし、失敗だったとも思う。
 当時の私は、他者の感情の機微などを察する能力にことごとく欠けていた。
 失えば補えばいい。単に、そう考えていた。
 悪意のあったことではない。ただ私がこの世に現れてから、初めて私を認識してくれた彼に、何かしてやりたかっただけなのだ。
 それから、しばらくして私が立ち方を覚え、歩き方を覚え、感情の表し方を覚えるにつれて、彼は次第に態度を軟化させていった。
 それは、子供の成長を見守る父親のような感情なのだろうか。私には推察する以外にないが、あの頃の彼は一線を越えないように、巧みに私から距離を取ろうとしていたはずだ。
 しかし、私にはそれがもどかしかった。
 何年かの月日が経ち、私は今とは大分違う口調で、初めて彼に嘘をついた。いや、嘘をつくこと自体、そのとき初めてだったのだけど。
「性行為に興味がある。今後、君と離れたときに困らぬよう、私を抱いてみてくれないか。」
 それは、ほとんどが出鱈目だった。
 性行為に興味があるのは事実だったが、私はもう彼と離れるつもりはなかったし、彼に心の底から抱かれたいと思っていたから。
 そもそも、情報を寄せ集めて構成した肉体には繁殖の機能はないのだ。
 繁殖の必要も機能もないのに、なぜそんな欲求を抱くのか、そのときの私には酷く不思議で、不合理的なことのように思えた。
 だが、その不合理な欲求に、逆らうことも出来なかった。それを当時は疎ましくすら思っていたほどだ。
 はじめ彼は思った通り酷く難色を示したが、やがて、首を縦に振ってくれた。
服を脱いで仰向けに寝台に横たわると、彼はその上に覆いかぶさってきた。
私の乳房が重力で変形する。少しだけ、恥ずかしい。
「きれいなものだ・・・。」
 彼は呟くと、私の顎に手を当てて、口付けをした。
 瞬間。たったそれだけで、身体の奥で何かが切れた。
 彼にとっては何のことはない儀礼的な動作だったかもしれないが、それだけで私の中の何かが確実に変質してしまうのを感じた。
 彼の髪の毛に手を埋めて引寄せると、カチリとお互いの前歯が当たる。彼が少しだけ息を呑んだ気配がしたが、しかしそれも僅かなこと。
 ぶつかった私の前歯を癒すように、舌でくすぐってくる。私もそれに応じるように、彼の舌を迎え入れた。
 キスは長く続いた。それだけで、私の身体は普段の何倍も敏感になっているのが解る。乳首や性器に至っては、それ自体が心臓になってしまったように激しく疼いた。
 これが、肉体を持つということだろうか。ただただ、虚無の中を漂うだけの存在だった頃には、全く想像もつかないことだった。
 彼のたくましい体が目に入る。知識としてあるその器官は、大きく天を向いていきり立っていた。
私のこのまがい物の身体でも、これほど興奮してくれている。そう思うと、私の中でまた一つ、何かが変質していく。
「・・・どうする?」
 彼がシンプルに問う。私は少しだけ考えて、彼のペニスに手を添えた。
「私が、する。教えて、くれ。」
「解った。まず、先のほうを舐めてくれるか?」
「・・・ん。ぺろ・・・。」
 とても熱かった。私が感じた感覚は、殆どそれだけ。事前に湯浴みをしていたお陰で、何の味も臭いも無かった。
「ん・・・んむぅ・・・ぺろ・・・。」
「よし、じゃぁ、次は咥えて見てくれ。」
「解った・・・あむ。」
 先端から、大きく口を開けて咥えてみる。嫌悪感はまったくなかった。時折、切なそうに彼が漏らす吐息が、私の行動の正しさを証明しているようで、単純に嬉しい。
 寝そべる彼の股間に顔を埋めて、私は彼の指示のままに行為を続けた。
「じゅる・・・ん・・・ぺちゃ・・・んぐ・・・。」
 咥えた先端を、口の中で弄ぶ。舌を使い、頬の裏側に擦り合わせ、時には吸い込む。
さらに次の指示で、一旦口から出し、唾液でぬらぬらと光るペニスを乳房に挟み、捏ねるようにしてみる。
「はぁ・・こんなのが、いいのか?」
「あぁ、男は喜ぶぞ。」
 男は――。
そうだ。これは性行為の『練習』という建前だった。それを言われるまで、私はすっかり行為に没頭してしまっていた。
 ――できれば、彼にも忘れていてほしかった。
 なぜそんなことを思うのか、その理由も解らないまま、私は行為を続ける。
 混乱はしていない。ただ、自分が変わっていくのを感じるだけだ。
やわやわと、もどかしい刺激が乳房を撫でる。熱を発する彼のペニスは、谷間からその顔を覗かせていた。それを舌を伸ばして舐めていると、彼は指先で私の乳首を軽く摘んだ。
「ふうぅっ!」
 それだけで、私の身体は敏感に反応してしまう。そのまま、彼は私の尻の方へ手を回して、私の性器に突然、指を挿入した。
 内壁を軽く引っかかれるようにされると、それだけで身体のどこかがショートしてしまうような感覚が走る。
「はぁっ、ふあぁぁっ、だ、だめ、だぁ・・・こ、こんなっ・・・!!」
悲鳴を上げる私に、彼は言う。
「どうした?してくれるんじゃないのか?」
「こ、こんな・・・無理・・・ひああぁぁっ!!」
 まったく・・・これは未だに、彼に皮肉を言うときの材料になっているが、彼は少々底意地の悪い性格をしているようだ。
 しばらくして、彼は私の性器を弄るのをやめ、私を仰向けに寝かせると、脚の間に身体を割り込ませた。
「行くぞ・・・。」
「あぁ・・・挿入するのか・・・。」
「醒める言い方をするな。」
「じゃぁ、どう言えばいいんだ?」
「これから自分で覚えていけ。でないと意味がない。」
 彼はそう言うと、私がさっきまで舐めていたその先端を入り口に押し当てた。
 それだけでちゅくっ・・と水音が耳に入り、私は羞恥に顔が火照るのを感じる。
 自分のそこが、はしたなく濡れてしまっているのを改めて認識してしまう。
 「行くぞ・・・。」
 私が水音だけで平静を無くしてしまっている内に、彼が言う。
返事の出来ないまま、彼は私の中に侵入してきた。
「うあっ・・・あああああぁぁぁ・・・。」
「やっぱり、キツいかな。」
「大丈夫だ・・・だから・・・。」
「解った・・・。」
 私の静止に、彼は頷いて腰を進める。裂かれるような痛みに、私は歯を食いしばる。結合部分から血が伝ってシーツを汚すのが解る。
「うっ・・・くぅあ・・・。」
「膜まで再現してるのか・・・律儀な・・・。」
「その方・・・がっ、男は・・・嬉しいんだろう・・・?」
「だが、いちいち再生してたらキリがないだろ。」
 その言葉に、私は目尻から流れる涙を隠さないまま、答えた。
「もう、しない・・・これは、残しておく。」
「・・・・・そうか。」
 彼は短く頷くと、一気に私の中に侵入させてきた。再び、みりみりと突き破る感覚と共に、痛みが走る。
「うああああぁぁぁぁっ!!あっ・・・へい、きだから・・・その、まま・・・。」
「装うな。誰でも平気じゃなくなるんだ。」
「ふううぅぅっ!!」
 その一言が、私の心を溶かしていく。それと同時にまた新しい感覚が私の中に満ちた。
暖かく、柔らかな、感情とも言いがたい、何か。
それが、胸の中から込み上げて、私を満たす。痛みが、その感覚に押しやられるように、引いていった。
 完全に私の膣が、ペニスを飲み込むと、彼は微笑んで私の額にキスをしてくれた。
彼のペニスの先端と、私の子宮口が触れ合っている。
身体の内の外でそれぞれキスをしているようだ。
「動くぞ。」
「あぁ・・・来てくれ。私を・・・君のものにして欲しい。」
 それの何がおかしかったのか、彼はクスリと笑うと腰を揺らし始める。
「んっ・・・ふああっ!あっ!はぁっ!」
 声が喉の奥を突いて勝手に出てくる。
 自分の声なのにそうでないような、はしたない声に、また、私の何かが変化していく。
 痛みが完全に消え、はっきりとした快感が、私を支配し始めていた。
 「どうした・・?練習じゃないのか?」
「ふあぁぁ!!そ、んな、ことぉ・・・くああぁっ!!」
 自分でした質問なのに、肝心なことを言おうとすると彼は耳を食むことで新しい刺激を与え、続きを答えさせてくれない。
 本当に意地が悪いと思う。
「あっ、やぁっ!」
「耳が、いいのか!?」
「ぜ、ぜんぶぅ・・・・。」
「え?」
「あなたが、触れているところは・・・ぜんぶ、いいのぉ・・・。」
 その言葉に、彼は一瞬キョトンとした後で、満面の笑顔を見せた。
 多分、私が肉体を得てから、彼が心から笑うのを見たのは始めてだったかもしれない。
 失った女と同じ姿の女を抱くのは、どんな思いなのだろう。
 そればかりが不安だったが、その懸念はこの笑顔で消えてしまった。
 そのまま、私は抱え上げられて、膝の上に向かい合わせの姿勢になる。重力でより深く奥を抉られて、私は思わず叫んだ。
 これが、肉の悦びというものだろうか。
 下腹部が焼けるように熱く、彼と溶け合ってしまったかのようだ。
「ひやああぁぁぁっ!!」
「・・・離れるな。」
「・・・え?」
「俺から離れることは、もう考えるな。いいな?」
 それは、余りにぶっきらぼうで、今の彼からは想像もつかないプロポーズ。
 でもそんな彼を知っているのは私だけ。
それが、200年経っても私を蕩かせる・
 本当に、意地悪で・・・可愛い人。
「はい・・・よろしく・・・お願い・・・しま・・・す。」
 その台詞は、やっぱりどこかが少しずれていて。
 彼はやっぱり苦笑いを浮かべる。
 彼の動きが激しくなっていくと、私の中でこれまで最大の変化が起ころうとしているのが解った。
 それは、『世界』が始まろうとする直前の、あの混沌とした揺らめきを感じさせる、何か大きな取り返しのつかない変化の予兆。
 けれども、もう私に恐れは無い。
「あっ、ああぁっ!はぁっ!ふああああっ!」
 左の乳首が口に含まれ、彼の舌で弄られている。たくましい腕が、私のお尻を掴んでこねくり回す。
「いやっ、はあぁぁっ!!なにか、来るっ!来ちゃうっ!!ひいぃぃっ!!」
「いいぞ。俺も・・・イきそうだ。」
「はぁんっ!!ダメ、らめぇ!!イく・・?私、イくのぉ・・?」
「あぁ、そうだ。思いっきりイけっ!うあっ・・・くぅっ!!」
「あっ、あっ、はあっ、あんっ、あっ・・・ああああああああぁぁぁぁっ!!!」
 その瞬間。
 彼が、私の胎内に激しく射精をした瞬間。
 同時に、私の中で光が弾けた。
 あの、『世界』が始まったときの凄まじい光に匹敵する快感と幸福が、私の視界を真っ白に染め上げる。
 ――この日、『私』という存在は、真の意味で生まれた。
 彼と出会うための永い孤独も、この瞬間のためだったと、今なら言える。
 『愛』という感情を知った私は、ようやく自分のあり方を知ることが出来たのだ。
                     ※
「――それで、自力で逃げ出して今に至る・・・と。」
 爾は『後片付け』で奔走した後の草臥れた様子で、『事情聴取』を終えた。
 場所は勇太の部屋のリビング。外は既に日が暮れていた。
「えぇ、そうね。大体そんなところかしら。」
「せやな・・・。」
 さっぱりとしている紫苑と対照的に、テオの表情は沈痛だ。
 恐らくそれは狙われた理由を承知しているからだろうし、全く本人は問題にしていないとはいえ、紫苑を巻き込んだことへの罪悪感もあるのだろう。
「まぁ、ほとんどは気を失っているだけで命に別状はありませんが・・・一部記憶障害を起こしている者がいますね。」
「まぁ、あの人たちの脳味噌じゃ、そんなところでしょうね。壊してしまっても良かったのだけど。」
 紫苑が微笑を浮かべながら、恐ろしく剣呑なことを言った。いつもの金のネックレスが立てる音が、今は刃物が擦れあう音のように聞こえる。
爾はその笑みに心を乱されるのを押し隠すように、咳払いをした。
「コホン・・・。とりあえず『機関』の方で尋問はしていますが、恐らく重要なことは出て来ないでしょうね。末端も末端のようですし、ひとまず、今日のところはこの辺で・・。」
 簡単に暇を告げ、見送りを断って一人でダイニングを出ると、玄関の前の廊下に、勇太が壁にもたれて立っていた。
 いつものバスローブではなく、カットソーに細身のジーンズという、ごく普通の格好だ。
「お疲れさん。」
 気だるそうな声で挨拶をされる。爾は立ち止まると、目を伏せた。
「・・・いつまで、続けるつもりですか?」
「さぁ?・・・それは『連中』に言って欲しいね。」
 勇太は爾に向き直り、その目を真っ直ぐに見た。
 鳶色の瞳に、爾の化粧気のない顔が映りると、その頬が僅かに赤く染まる。それを悟られないよう、彼女は素早く目を逸らした。
「・・・例の、魔方陣の件は?」
「・・・アンカー候補地の警戒を強めています。」
「そう・・・まぁ、気を付けな。奴ら、やるときは一気だろうからな。」
 爾はその注意に答える代わりに、以前からある疑問を口にした。
「・・・あなたは、何もかも解っているのですか?」
 詰問調になったが、勇太は無表情のままだ。
「別に・・・外れてりゃいいな、っていう予測はあるけどね。まぁ、犯行現場が只の偶然っていう可能性もまだあるし、その方がいいとは思うけど。」
「予測があるなら、ぜひ聞かせて頂きたいものですね。」
 嫌味っぽい口調で言う爾に、彼は唇を歪ませて笑った。
「それは、君らが見つけきゃ意味がないよ。」
 それだけ言うと、勇太は身を翻して廊下の奥に消える。
 爾は首を振ると、磨り減った革靴を履いて、すっかり日の暮れた外へと出て行った。
 テオはリビングのソファに座ったままで、テレビを眺めていた。
 アナウンサーが、ロシアの国境付近で起きた大規模な山火事のニュースを報じているが、彼女の思考は、全く別のところにある。
 今日、攫われたことに対してではない。そのようなことで今更心をかき乱すようなデリケートさは、ない。
 待ち伏せされていたとはいえ、大事な仲間を巻き込んでしまったこと、大事な仲間に心配をかけてしまったこと、それに尽きた。
 自分はここに居てもいいのだろうか。多分、今までも勇太や爾達は自分の知らないところで、火の粉を払ってきたのだろう。
 このままでは、また迷惑をかけるだけではないのだろうか。
 それならいっそ――
 今まで何度も考えてきたそれに、頭を抱えそうになったそのとき、
「よっ。」
「ふやぁっ!!」
突然頭に手を置かれ、テオは飛び上がって驚いた。しかし、驚いたのは相手も同じようで、逆にキョトンとした顔で見返される。
「ビックリしすぎだろ、テオ。」
「う、うっさいわ!ボケ!!」
 立ち上がって、勇太を下から突き上げるように詰め寄る。
「ちょっと考え事しとっただけ――っ!!」
 唐突に言葉の途中で抱き締められた。
「な、なにすんねん・・・離せや・・・。」
「・・・・悪かった。」
 勇太は耳元で囁く。耳朶をくすぐる声に、テオは思わず身を捩った。
「うくっ・・・何が、やねん。」
「・・・守れなかった。だから、悪かった。」
 その、いつになく真剣な言葉に、過去がちらついた。

『・・・来るか?』

 シンプルでぶっきらぼうな言葉は、きっとこの真剣な台詞と同じくらいの覚悟で紡がれたのだろう。その事実に、テオはゆっくりと勇太の背中に手を回す。
「・・・今日は、一番にボクとしろ。そういう、気分や。」
「・・・了解。」
「・・・・絶対やぞ。」
「・・・了解。」
 きっと自分の頬は、リンゴのように真っ赤になっているに違いない。こういう直球のお願いには、未だに慣れていないのだから。
 でも、きっと大丈夫。テオは背中に回した腕に力を込めた。
 

 二人が抱き合うリビングの入り口。廊下から覗くようにして、エマと私は様子を伺っていた。
「むぅ。今日はテオ姉ぇが一番かぁ・・・。いいなぁ。」
 エマが物欲しげに人差し指をくわえている。
「今日くらいは譲ってあげましょう・・・それとも、二人がしてる間、私とする?エマ。」
「えっ、うっ、いや、女の人同士だと、精気が補給できないし、えっとっ。」
 突然慌て出す彼女に、私はクスクスと声を殺して笑う。
「冗談よ、冗談。そんなに焦らなくてもいいじゃない。」
「ぶぅ。しーねぇは時々意地悪だっ!!」 
 今度は頬を膨らませて抗議する。
 本当に、良く表情の変わる子だ。爪の垢でも飲んでみたい。
 特に、笑顔。肉体を得てから感情を覚え、その表現も色々学んだけど、笑顔だけは多分、人間が無意識に感じる程度の違いがあるはずだ。
 いつも来る爾さんは、私が笑いかけるたびに戸惑っていて可笑しい。
 そういうところがなかなか可愛い子なんだけど。どういうつもりで男装なんてしているのか判らないが、もったいないと思う。
 ――私は、きっと、エマやテオ、そしてあの人よりも長く、この世界を見続けるだろう。例え地球上の生物が全て滅んでも、私はそれを見届けなければならない。
 それがきっと、私がこの世界から与えられた『役割』なのだから。
 でも、いつか再び『私』が『我』にもどっても、それは前の『我』とは明確に違うはずだ。思考と情報そのものの存在である『我』は、きっとこの毎日の思い出を新たに持つことになる。
 寂しいとかの感情は、実体がなくなればそのうち消えてゆくだろうけど、いつかこの世界の終わりと共に、私が『傍観者』としての『役割』を終えるまで、この日々の記憶だけはずっと持っていよう。
 そう思いながら、私はエマの機嫌をとるため、その髪を優しく撫でた。
 ※                     ※                  ※
 ――暗い部屋だ。
 窓はない。
 開いた鉄製のドアから、逆光のシルエットが覗く。
「イルマ・・・さぁ、この間と同じだ・・・儀式を行おう。」
 髪をオールバックに固めた、ブランドのスーツで身を固めた男は、その鋭い眼光を少女に向けた。
40代に見える男に対して、少女の年齢は20手前と言ったところだろうか。
フードの付いたローブのような服を着ている。所々に見られる刺繍が、民族衣装のような独特の雰囲気を作っていた。
「・・・。」
 すっぽりと被ったフードの奥から、少女は無言のまま、おびえきった瞳を彼に向ける。
「どうした・・・?おいで・・・終わったら、故郷に帰れるんだよ?」
「・・・。」
 それでも、少女は動かない。牢獄のような部屋の片隅で震えている。
 男の言葉を、何一つ信用すべきではないと解っていたから。
 その様子にそれまで比較的、優しげな態度だった男は声のトーンを一変させた。
「・・・ジルマが、悲しむぞ?」
 低い、穏やかなようでありながら、血液を凍らせる冷たい声。
 その声の裏側に込められた意味を汲み取って、イルマと呼ばれた少女はゆっくりと立ち上がる。
 立ち上がるという動作を終えることが、酷い苦痛のように。
「そうだ。行こう。」
 元のとおり優しげな声に戻った男は、彼女の頭を撫でた。
 その拍子にフードが外れ、少女の顔が露になる。
 赤毛を右側で編み込んだ髪型。陰鬱な表情を浮かべているその額には、皮膚が隆起した小さな角が二本、生えていた。
670twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/26(日) 01:56:04 ID:kmc62/n8
以上です。残り容量も少ないのに、長々と失礼しました。
しばらくは過去編でお話を続けます。

※そして、必要なのか解らない次回予告
次回はあの人の過去が明らかに!?
忍び寄る怪しい影、その正体は!?
その原因は、やっぱり過去に・・・!!

そんな感じです。
タイトルが変わりましたが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。
671前スレ最後の方の人:2006/11/26(日) 03:33:00 ID:5mLbTCtf
よし! 一番乗りGJ!!
先が楽しみです! ってか紫苑SUGEEE!! 化け物どころじゃないじゃん!

……新タイトルを見て、とあるラノベを思い出したのは秘密だ。
672前スレ最後の方の人:2006/11/26(日) 03:34:15 ID:5mLbTCtf
コテ消し忘れた……orz
仕事忙しい中、続きも書かずにうろちょろしててすいません。
首つってきます。
673twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/26(日) 04:01:44 ID:kmc62/n8
>>671
ありがとうございます。
不死者と普通の人間にありがちな『寿命の問題』を逆転させたくて、
紫苑はこんな設定にしてみました。

ところで、最初の方で『我は何にも影響を及ぼさず』としておきながら、誘拐犯にらくらく憑依してますが、
これは、実体化する際の『訓練』をしているうちに得たスキルと思ってください。
・・・・そういうことにして下さいorz

674とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/26(日) 09:20:52 ID:A6imFY0L
読みましたー。
紫苑姉さんすげー、宇宙規模だ、コズミック・紫苑だw
エロが少なくても愛が溢れているから大丈夫でふ。

タイトル変更アーンド掲載、承りました。
今月スタートで、もう投稿5回ですか。ペース速いですねえ。
書き馴れてる人かとか思って文章を読み返してみると、ふと違和感に気づく。

ごめんなさい、勝手にいじっちゃいました。
。」や。』 を、一括して」あるいは』に置換。一般に、台詞の末尾には、句点は打たない。
不自然な空白があったり、文頭が落ちてなかったり、句点が中黒に化けてたりするのを修正。
文字の方では、>>508の「安々と」を「易々と」に置換。
675名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 09:51:36 ID:YUrtX5qH
>>671
禁書目録かー!!
676twist ◆mswnQv7VS6 :2006/11/26(日) 11:21:58 ID:2Wos/OMR
>>とくめー様
いつもお手数かけます。
ペースが速いのは、単純にせっかちなのと、
飽きっぽいので、一気に書き上げないと未完になってしまうからです(笑
決して書き馴れてるわけではないのです。

まとめの方を拝見しましたが、修正は問題ないです。
というか、余計な手間をお掛けして恐縮している次第です。
ご注意頂いた点は、こちらでも気をつけていきますので、今後ともよろしくお願いします。
677名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 16:07:01 ID:7iEa4y5J
スケールでけえ、gj!
678とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/26(日) 20:37:26 ID:A6imFY0L
ども、とくめーです。
そろそろ次スレについて考えよう…ということでちょろちょろやっていると、
前スレ末の埋めネタを保管庫に収録してないことに気づきました。
作家さま及びスレ住人の皆様、大変申し訳ありませんです。


現在433kbですので、楽しい楽しい埋め祭はもうすぐですが、
その前にテンプレとかについて話し合ってもいいんじゃないかと思います。
679とくめー ◆kQ3xyEet9c :2006/11/26(日) 20:40:45 ID:A6imFY0L
6スレ目を立てる方への支援として、
2に書き込むべき、過去ログと関連スレを更新したのを置いておきます。


■過去スレ
【スキスキ】ハーレムな小説を書くスレ【独占】 5P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161192290/
【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】 4P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158184572/
【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】 3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150256162/
【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144805092/
【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115014616/


■関連スレ
エロゲ板
ハーレムゲー、女性同時多数シチュスレPart7
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1160038800/
エロ漫画小説板 主人公がモテモテな小説&漫画
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1015857415/

■誘導用(似て非なる属性)
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 23のバカ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164399159/
●●寝取り・寝取られ総合スレ3●●
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156528908/
【淫乱】乱交SSがよみたい【パーティー】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159160102/
680名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:03:11 ID:elBTUDaM
所詮ROM専の住人は神の降輪を待つのみ
681名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 02:11:38 ID:OUC8LCoC
>>680
しかし小ネタとGJを書き込む事により、神の後輪と成れることもある。
我等ともにROM専といえど、ゆめゆめ忘れる事なかれ。
682名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 05:21:24 ID:hkw8BujQ
降臨な。
神の後輪って、SS作家様はジャガーノートか。
683名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 08:23:15 ID:LuCbZY2z
特殊な能力をもつミュータント少女たちの集団、それがX-GIRLSである。
任務のないヒマなときは、彼女たちを精神的に支えるドクターXと、多人数プレイで淫蕩に耽るのだった!「

そこに、世界への復讐に燃える磁力少女が襲い掛かる!!



絶対可憐チルドレンって、いいハーレムだよね。
684名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 09:39:20 ID:2ta8NVxV
>>683
本命はどう見ても兵部少佐です。本当にありがとうございました。
685名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 19:13:08 ID:dOPzNAzW
報告・・
MooLich様・・
女族隷属・・少し更新・・かも・・・
686名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:56:36 ID:1E54ZLtq
華の残照、小ネタ掲示板にある「ドラひな」、エッチはないが
結構いいハーレムものだと思う。

物語は、ドラえもんが帰った後ののび太が成長して
ラブひなのひなた荘の人々と出会い……
というもの。
687名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 03:32:07 ID:Y8wM71wU
それ・・・全然違和感ねえなあw
688名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 12:42:36 ID:VV3xnvEK
正直な話、配役が景太郎→のび太に変わっただけ。
まあ、殴られて吹き飛んでも違和感無いけどさww
689名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:13:50 ID:/elOaqok
目が覚めたら小説がいっぱい掲載されてますように。
おやすみなさい。
690名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:32:18 ID:7RNyNxkE
よし、小説のタイトルいっぱい掲載しといてやる
691名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:35:46 ID:XPBaNIGf
>>689
せっかくのエロいIDだ、いい夢見ろよ。
692名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 16:40:59 ID:NNGc4Kg7
匈奴の風習の蒸って良い。
父王が死ぬと、後を継いだ息子が実母以外の後宮の女たちを自分の物に出来る。
693名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:02:18 ID:cj2sqhLk
中古か(´・ω・`)
694名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:13:36 ID:kWDGaGml
リサイクル
695名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:47:40 ID:oGIHX3bD
>>692
父王は、正妻一筋で後宮の女には指一本触れてないって設定なら?

後宮といえばムスリムだろ。
後宮の廊下に女並べて夜の相手指名とか
愛の学校とか

中国もいいなぁ。
九人ずつローテ。
696名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 03:41:49 ID:4tWPbZfA
エロゲの小説っていくつも出てるけれど、
ハーレムエンドになっているものってどれくらいあるのだろう?
697名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 09:15:26 ID:2G1rpvM+
匈奴だと前皇后が、新たな皇帝の側室にさせられたりするのな。
698名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 11:28:10 ID:UTHkTbLW
安能務の『隋唐演義』で、隋の煬帝がなかなか楽しげなハーレムを作っていたな。
「日いずる所の天子より〜」って聖徳太子の親書で激怒した、あの人。
結果として、国を滅ぼすことになるのだが、こと後宮の運営に関しては手腕を発揮したみたいな描写になっていた。
女達の権力争いで泥沼になりがちな後宮を、明るく楽しげ、そして仲良く過ごしている後宮にしていた。
安能作品自体は萌えではないが、萌え変換できる要素はいっぱいあった。

ここのスレ住人にオススメの一作。
699名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 14:31:46 ID:oQ/7BNIx
>>685
本当か?
700名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 15:28:45 ID:X4nLSQ0T
685じゃないが更新は本当。
詳しくは掲示板を見てみるといいかも。
701名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:55:00 ID:OMl4c8+t
まったくわからない
702名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:58:29 ID:DUumUNOZ
桃太郎が4つになってたなぁ・・・
703名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 18:16:53 ID:cxIZHbjk
ここで話題にするほどのことじゃない。
704名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 18:21:54 ID:MRRszC8f
個人のHPをここで紹介するのって荒れる元だし紹介された側にも迷惑がかからないか?
705名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:48:16 ID:/blsYqN0
MooLichさんとこみたいなお姉さんハーレム小説はありませんか?
706名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:02:42 ID:qf0J7t+F
>>705
GunbloodDoLLS、ガーディアン、皇帝陛下15歳。
リンク集にある奴ではここら辺が話数も揃ってる年上系多人数かな?
あと、さぶらいも半数以上が年上だったはず。
参考までに。
707名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 00:31:33 ID:xSuRnymo
隠しページとかを紹介していい気になってる奴はいらないな
708名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 10:19:50 ID:oetQfylV
隠しページは、どこ?
709名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 10:50:34 ID:w+241KFI
隠しページは見つけた人だけの特典だよ
710名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 15:16:33 ID:poeofZpG
正しいH小説の薦めで見つけたんだけど、

ンベリスト♪の「2つの愛に溺れた男」が意外に面白かったので
あげておきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/novelismer/

竜神の血をひく主人公と、淫魔と神獣の女性2人が
の話。パイズリ、搾乳シーン多し。完結済み
難点としては、ブログ形式で読みづらいのと、
ところどころにやや厨な設定があることか。
711名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:55:58 ID:dfnfS88m
>>710
小説としての部分は、たしかに主人公やヒロインに都合よすぎないか、
というような感じはするが、そもそもハーレムモノってそういうもんだしねw
ラブでエロの部分はいいと思うよ。
712名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 00:51:37 ID:oz53JwQD
♪ってなんかムカつくな
713名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:20:08 ID:ZMC0mg8c
自分のHNに♪とか☆とかつけるヤツは、もうちょっと考えろ、といいたい。
仮に、なんか不手際をして、みんなに謝罪しようと真摯な姿勢をとったとしても、

ゆうゆ♪です。このたびはルル☆たんさんに失礼な発言をしてしまい、申し訳ありませんでした。

みたいになって、真剣みが欠けるし。オマエ、楽しそうにあやまってんじゃねーよ、とか。
714名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 10:43:24 ID:rZg9JSNt
まあまあ♪ 気にすんなよ☆
715名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 10:44:41 ID:ta0FnF+8
少し違うかもしれないが歓楽のハレムのリンクの一つ「寄らば大樹」に「ビーストマスター」というハーレム小説らしきものがあった。これだけしかない気がするけれど。
716名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:05:25 ID:kp9xl4/R
>>713
厨を笑うな来た道ぞ
717名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:41:39 ID:jY81S31N
そんな厨の道は通らなかった。最初から(シャア専用)とか付けてたからな。
718名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 12:49:34 ID:uyVxJVHK
もうそろそろ次スレ立ててもいいんじゃない?
719名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 12:57:51 ID:vn8R2U/l
>>718までで442.20kB
のこり長ネタが2つ分ぐらいか?
720名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 13:39:31 ID:PDkzN4x3
>>715
アレは地雷も地雷。ハレムスキーが読んだら鬱&悶絶すると思われ。
結果だけ見れば確かにハーレムになってるが、アレは受け入れがたいと思うぞ。

舞台はファンタジー。
主人公はビーストマスターとやらになったばかりの時、住んでた場所を賊に襲撃され
決められた数、ビースト(獣っ娘)を集めてくるように言われる
集めてる過程でハーレム形成してくんだが…こっからが地雷

賊の頭(両性具有)の方のパートが存在する。
しかも、主人公の婚約者とその妹、犯 さ れ ま す。
さらに、強姦じゃなくて 和 姦 !
もうね、この部分文句なしの寝取られですよ。

改めて言うと、最終的にはハーレムですよ?
ただ、旅から帰ってきたら淫乱と化してた婚約者と妹
更には当事者の両性具有のお頭をハーレムの構成員と認められればね。
721名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:52:05 ID:uyVxJVHK
>>720
人柱乙。
722名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 16:38:29 ID:KF3ucU8I
>>720
お疲れ様です。
そりゃ確かに地雷だわな。
723名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:18:10 ID:zQP2aht7
修羅場スレ保管庫より、ハーレムな作品を選抜、紹介。

Pet☆Hot☆High-School!!
 犬な幼馴染と猫なお嬢様と狐の先輩に取り合いをされる、
 モテモテで嫉妬なハートフルストーリー。

ハーレム!裏の顔は修羅場!
 ある日突然、女しかいないパラレルワールドに!
 一緒に飛んだ幼馴染が修羅場スレ標準のベタ依存娘であることを除けば、
 基本的にごくごくハーレムスレ的なハーレムモノ。まだ途中なので、
 将来反転したり殺しあったりする可能性は否定できないのであしからず。

Bloody Mary
 主人公は全滅した村の生き残りで元傭兵で騎士団員で今は王女様付。
 ヒロインは騎士団の隊長と姫様と姫様付のメイドと傭兵時代のオヤビンの娘。
 エロは限りなく薄め。ヒロインの主人公に対する思いは非常に「一途」。
 覚醒というか反転というかした“後に”選択肢があって、
 間違った側に行くと鋸っぽかったり鉈っぽかったりするバッドエンド。
 正解するとヒロインを救ってハーレムエンド。

鉈っぽい作品ほど紹介文が長くなるのはどういうことなんでしょうね!
724名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:53:26 ID:UJ9lbKnr
>>723補足説明。


ただいま停止中。
再開の見込みなし。
一部801要素あり。



連載中。



第三部(?)まで完結。

親分の娘の登場は第二部。
ついでに言えば、ハーレムの一員にはなりませぬ。
725724:2006/12/03(日) 19:55:28 ID:UJ9lbKnr
すんません。
別の作品と間違えてました。

『Pet☆Hot☆High-School!!』は、普通のハーレム作品で、完結済で、801要素なんて全くありません。
726名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:58:23 ID:zQP2aht7
>>724
フォロー多謝。現在445kbか。
727名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:57:08 ID:d6q4cOM7
>>723
Bloody Mary は耐性ないとちょいきついかも。明るく楽しいのは期待しないほうがいいとおも。でも団長萌え

あとの二つはハーレムスレ的にも良作だよなぁ。

特にpet(ry は「交尾、交尾」って人前で連呼してんのとかツボ
728名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 07:11:29 ID:dBJyCOmh
ちっともスレが進まないから、679の後、
寝取り寝取られスレがスレ移行してしまったではないか!

●●寝取り・寝取られ総合スレ4●●
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164867401/

事実上「♂が♀を寝取られる」小説スレになっているあのスレ、
そもそも誘導用としても必要なんですかね?
729名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 07:16:13 ID:mdhi0ahO
とりあえず俺は、埋め立て用に10kb用意してある。
うまくタイミングが合えば、投下させてくださいね。
730名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 07:19:24 ID:dBJyCOmh
YOU,今投げちゃいなよ
731名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:45:33 ID:dBJyCOmh
かくなる上は450kbになるまでダラダラと作品紹介をしてやるー。

EVA系ファンフィクション小説サイトRuin44の峯田さんの投稿作、『ソウルブリーダー』。
おっさん臭くて意外と武闘派な主人公が、珍奇なアイテムを持ち出してくる役立たず悪魔サタえもん(仮)と組んで、
ハーレムを作ろうという話。他にもそれっぽいキャラは出ているにも関わらず、
現状、「実妹」と「実母」を攻略して3Pも済ませ、次のターゲットが「従姉」。
そんなに狙い撃ちで近親ばっか攻略したいか!!


ところで、二次創作をFFと略すのって、エヴァ業界だけの風習なんですかねー。
96年ぐらい? エヴァブームの頃にはFFとSSと二通りあって、
98年頃、葉っぱが強かった頃には、ほとんどSSで統一されてましたよね。
732名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:55:25 ID:dVHUZnF7
>>731
そもそも、SSって何の略?
733名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:01:34 ID:m87V5Brg
サイドストーリー、もしくはショートストーリーかな。
単純に二次創作の小説を指して使う名詞と考えた方がいいけれど。
734名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:01:51 ID:dBJyCOmh
既にこのスレで紹介されて、リンク集にも載ってるが、
型月系二次創作サイト『西奏亭』の『キスキス大好き!』
ハーレム系エロゲ、『KISS×200 とある分校の話』のインスパイア作品。

秋葉様の命令で(月姫モノはこの一言でどんな設定でも通るような気がする)、
挨拶代わりにキスをするようになった遠野家。
そらもうひたすら血の繋がらぬ妹と双子メイドとキスをしまくる話。
シエル先輩も巻き込まれるというか参戦して、
続編の『キスキス大好き・大吟醸!』(なんてタイトルだ)では、
射精したり精液舐めたり口移ししたり、挿入なしの濃厚エロワールドが展開。
いやー、突っ込まなくてもこんなにエロい話が書けるんですねー。



ところで、>>723のBloody Maryの団長の喋りとか性格とかが、
シエル先輩をイメージしてしまう人は、私だけでしょうか。
おねーさんぶってるけどかなりの寂しがり屋なとことか、むやみに強いところとか、
年上なのにですます喋りで説教臭いところとか、虐殺が趣味なところとか(こら
735名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:25:01 ID:dBJyCOmh
>>732
まー、Side Storyが無難でしょう。
Short Storyはちっとも短くない場合があるので不許可。

二次創作の直訳になる、「Secondary Story」が、
微妙に韻を踏んでるような踏んでないような響きも含めて私は好きです。
736名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:25:42 ID:dBJyCOmh
うし、450kb行きました。次スレを立てます。
737名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:31:06 ID:dBJyCOmh
立ちました。

【創作】ハーレムな小説を書くスレ【情報】 6P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165242554/
738名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:50:07 ID:9RrXdOP3
>>731
Fun Fictionの略?言わんとする意味はSSと大差はないのかな、よくは知らないが。
>>737
乙!

Evaと聞いて久々に思い出した二次創作を紹介。

天魔のアニメ小説 > SHINJI is GOD?I & II

内容は逆行系(本編ラストより主人公が逆行する)ハーレム。
神様の力を手に入れた主人公が物語の序盤に戻ってやり直しつつ、女性もついでに撃墜していく話。
現在、IIまで連載完結。今後続くかどうかは不明。

基本はマンツーマンのラブなH、3Pはなし。
Iの終了時点で、年上の同僚2人、同級生1人、専属看護士1人の撃墜確認。
IIではさらに年上教師1人を陥落するものの、ストーリー展開の都合上、今後ハーレム入りするかは、?な所。
739名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:41:42 ID:gTWDahbt
>>737
さて、これで恒例の埋め立て祭が見られるのか。
書けない俺は職人様を待つのみだな。
740名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:43:41 ID:pxplnk6l
しかし保管庫見てもハーレムの二次小説ってエヴァかGSがほとんどだな


>>737
乙です
741名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:46:50 ID:fS7Y2cwN
保管庫の人は相変わらず仕事が早いな。
いつも超乙です。
742449:2006/12/05(火) 20:17:47 ID:v7H3BIsm
流れ仏契り

前スレ826さんの投下直後に、インスパイアされて出張先のホテルで即興書きしたものの、
そこの回線が規制されてしまったために投下の機会を逃したものです。
前スレ826さんのウィルスネタはとてもおもしろいので、未見の方は是非。
保管庫のネタコーナーに保管されています。

それでは、『行列』をお題にして。
変化球、というよりもボーク気味。

注意事項、というかなんというか言い訳。
・埋め草のネタなんで、まぁそれなりにくだらないってことでご容赦願います。SSと名乗るのも気が引ける。
・まっとうなオチはありません。ちょっと卑怯なオチです。失笑してくれれば幸い。

いや、もうアンタのネタはお腹いっぱいだから、といった向きは、『行列』でNG登録を。

743『行列』:2006/12/05(火) 20:19:06 ID:v7H3BIsm
&&&&&&&&


「ね。はっきり言わないと気が付いてくれないかもだから、言うね?」

 十七の誕生日、俺の部屋、目覚めたばかりの朝っぱら。

 隣の家に住む幼なじみの克美(かつみ)が屋根づたいに窓から進入、持参のケーキで祝ってくれた。
いつもは活発な克美だけど、なんか今日は様子が違う。ふたりっきりの部屋で、ケーキに立てたロウソクの
火を消して、ちぱちぱという彼女の可愛い拍手。
 そうして二人でケーキを一切れずつ食べ終わったとき。
 プレゼントは?と聞く俺に、妙に改まった克美は、顔を真っ赤にして、こう言った。

「ずっと、キミのことが好きでした」

 いつかは俺の方から告白を、と思っていたのだけど、先手を打たれて克美のほうから言われてしまった。
ずるいような気がしたけど、彼女の告白に「俺も好きだよ、ありがとう」と答える。ちくしょう、なんか格好悪い。

「じゃあ、キミの方から、キス、して欲しいな」

 そんなばつの悪い顔をしている俺に、克美はそういって微笑んでくれた。俺は、せめてキスくらいはかっこよく
してやろうと、彼女の肩を抱く。

 そして、生クリーム味のファーストキス。

 俺は、「プレゼント、ありがとう」と、照れくさいけどちゃんとお礼を言ったのだが、克美はくすりと笑う。

「プレゼント、キスだけで良いの?」

 彼女も顔を真っ赤にしたまま、そんなことを言って悪戯っぽく笑った。

 女の子にそんなこと言われたの、初めてだ。もちろんそこまで言わせておいてヒヨるほど、俺はヘタレじゃない。
 つーわけで、俺は彼女を押し倒した。


&&&&&&&&&&&&&&&&&&
744『行列』:2006/12/05(火) 20:19:53 ID:v7H3BIsm


「お兄さま、お誕生日おめでとうございます!」

 そういって、俺の妹、瞳子(とうこ)が部屋に入ってきた。
 俺はといえば、あつかましくも克美に二回戦を挑み、その子宮にドクドクとザーメンを流し込んでるところだったが、
突然の闖入者に驚いて、思わずチンコを引き抜いてしまった。勢いよく飛んだ白いやつが克美の身体を汚していく。

「え・・・、お、お兄さま・・・・・・?」

 瞳子が目をうるうるさせてこちらを見つめる。
 ヤベ! 瞳子が泣くと、あとが大変なんだよ! 何とか上手く誤魔化して、きちんと宥めないと!
とにかく俺は素っ裸で瞳子を出迎えた。そして、パニックを起こしそうな頭を必死に働かせていると、

「克美お姉ちゃんだけなんてズルイ! 瞳子も、お兄さまのこと、好きなんだからっ!!」

 そういって俺の元に飛び込み、キスをしてきた。そして潤んだ瞳で俺を見つめると、するすると服を脱ぎだしていく。

「お兄さまっ! 瞳子のことも、可愛がってくださいっ!!」

 可愛い妹の誘惑に、俺の理性はぐらぐら揺れた。
 いや、俺、さっき克美の告白を受けたばっかりじゃないか! いくら何でもその直後に別の女と、それも実の妹となんて、
そんな節操ナシな事、出来るはずがない!!
 俺がそう決意して克美を見たのだが、彼女は、しょうがないなァ、といったふうに微笑んで、

「うん、瞳子ちゃんのことも、ちゃんと可愛がってあげて?」

 と、そんなことを言ってきた。
 ちょっ、まった、そんなの、・・・・・・アリなのか?


&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&

745『行列』:2006/12/05(火) 20:20:23 ID:v7H3BIsm


 俺の部屋に今、なぜか『くのいち』がいる。

「あのとき、言ったよね。あなたが十七になったら、また会いに来るって」

 そういって俺の手を、きゅ、と握って彼女は言った。
 いや、確かに言われたけれどもさ、でも俺、それはもうずっと『夢』だと思ってたんだよ。だって、あまりにも現実離れ
しすぎてたからさ。

「だから、来たよ。あなたに会いに」

 彼女、吹雪(ふぶき)は、黒っぽい忍者装束に身を包んだ姿のまま、俺に会いに来た。克美に続いて瞳子を『女』にして、
3人でじゃれついていたところに彼女が突然乱入。
 小さい頃、山で遭難した俺と出会い、助けられたり助けたり、わずかな時間の冒険を共にしたのが彼女だった。山の中で
忍者の修行中だった彼女は、俺を里まで導くと、それっきり姿をくらませた。別れの時、小さな約束をして彼女、山に帰って
いったのだ。探してくれた両親にそんなことを言っても、もちろんだけど忍者なんて信じてくれなかった。だから、何となく
これは全部『夢』だと思ってたんだけど。

「もう私も、仕えるべき主を決めなきゃならないんだ。でも、あなた以外の人に仕えるなんて、出来ないよ・・・」

 そういって俺に抱きついてきた吹雪。今までこらえていた涙がこぼれ、俺の肌に触れる。そして、さらりと衣擦れの音がして
忍者装束が解かれると、黒い服から一転、真っ白な裸体が。

「だから、あなたに仕えたい。お願いだよ、私の純潔を奪って、『契約』を・・・」

 後ろのベッドで事の成り行きを見守っていた情後の克美と瞳子が、吹雪の健気さに涙していた。それでいいの? 君ら。


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746『行列』:2006/12/05(火) 20:21:23 ID:v7H3BIsm

 そのころ世界各地では、少しずつではあるが確実に、何かが変化していた。

ロシア。

「はやく、あの人に会いたい・・・・・・」

 極寒の雪原を一人の少女がスノーモービルを駆って走り抜けた。そのエンジン音もかき消すような吹雪の中、彼女は思い人の
笑顔を胸に秘め、アクセルを握りしめた。


エジプト。

「とうとう、目覚めの時が来たのか・・・」

 薄暗い石室の、古い棺を自ら押し開け、その中から褐色の少女が起きあがった。ほとんど全裸とも言える薄い布きれ、
身体を飾る装飾品を揺らして立ち上がった少女は、永い眠りについている間『夢』に見続けた少年の元に向かう。


南米アマゾン。

「ハヤク! ハヤクイカナイト!!」

 幼い少女は、自分を乗せて飛ぶコンドルに檄を飛ばす。幼い頃生き別れになった兄の元へ。


中国。

「『その者、十七の齢を重ねし時、天地鳴動し、彼に災いあまたおこらん』ですか・・・」

 その言い伝えは古くから強く信じられていたが、時を現代に移す今、伝える者も少ない。
 黒い髪をたなびかせた長身の女性は、胸から下げたロケットペンダントを握りしめる。そこには、とある少年の写真が。

「待っていてください。あなたは必ず、私が守りますから!!」


ドイツ。

「フフフ、ついにやってきたか、この時が!」

 軍服を身につけた美女が、不敵に笑う。そしてヒールの音をさせて部屋を出た。
 遙か日本の、とある少年に会うために。
 長い間、密かに彼女が『総帥』と慕い続けてきた、少年の元に。


747『行列』:2006/12/05(火) 20:22:50 ID:v7H3BIsm
アメリカ。

「ワタシノ、ジャマヲスルナ」

 そういって、目覚めたばかりの機械の乙女は、あたりを見渡した。人間の全て退避した研究室。すでにそこは、
彼女のいるべきところではない。

「イカナケレバ・・・」

 けたたましいワーニングサイレンの音を遠くに聞きながら、彼女は自身に備わった飛行装備を展開した。まずは
邪魔な天井を、額から発する振動波で粉砕する。
 飛行装備が轟音をあげる。入力された座標は、日本。いや、一人の少年。


インド。

 一人の少女が、悠久の川、ガンジスのほとりにたたずんでいた。

「風よ、雲よ、ガンジスよ。心あれば教えて欲しい。彼は、あのときのように、わたしを受け入れてくれるのだろうか・・・」

 その澄んだ瞳は遙か彼方を見つめ、この世の理、人を想うことの真理を探っていた。

「・・・・・・やはり、自ら行かねば答えは得られないのか。・・・彼の元へ」


冥土の世界。

「これでようやく、私もあの人の元に向かうことが出来ます!」

 生前、自分を助けてくれた一人の少年、彼を守るため、守護天使の特訓を受けてきた。

「私、じゃなくて、私たち、だよ」

 そういって彼女に声をかけた別の少女は、背後に控える多くの女達を代表するかのように微笑んだ。


そして宇宙。

「早く彼に伝えなければ!」

 その女性は、一枚の透明な外壁越しに宇宙空間を見つめていた。汎用人型兵器、SPTのコクピットに身を沈めた
彼女は、焦る心を律して一路地球に向かっていた。

「地球は狙われている!!」

 彼女は、一刻も早く、あの少年を守らなければならなかった。
748『行列』:2006/12/05(火) 20:23:58 ID:v7H3BIsm


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&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&


「ねぇ、私みたいなおばさんじゃ、いや?」

 そういって俺の胸にしがみついてきたのが、俺の担任の律子(りつこ)先生。休みの日にも関わらず、わざわざ俺の家に
尋ねてきてくれたと思えば、突然の告白。すごく恐がりだった先生を、夜の学校で励ましたのがきっかけだったらしい。
 だから先生、おばさんとか自分で言わないでよ、まだ28じゃん! 十分若いよ、っつか俺、先生のタイトスカートの
ヒップをオカズにして、オナニーしたことがある位なんだよ!
 俺がどうやって先生を宥めようかと悩んでいると、「さすがお兄さま、人気者ですわ」と無意味に自慢げな瞳子や、
「やるねぇ」と感心する克美、「うんうんさすが我が主、これも人徳の賜」と感動している吹雪の3人が、仲良く身体を
触れ合わせて、こちらの様子を見ている。俺の小さなベッドはもう満員だ。

 いや、きみら、俺が目の前で他の女の子を抱いていくのを応援するのって、良いのか?きみら的に。




 それよりも。

 なんか、妙な胸騒ぎ。

 まさか、まだまだあとが控えてる、とか言うんじゃないだろうな。

 嫌な予感と共に、俺は、窓の外を見てみた。


(↓家の前、女達が体育座りで行列待ちしている様子)
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&(←最前列)
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
  &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
 (↑最後尾)

orz             orz           orz     orz
(↑ようやく日本にたどり着いたものの、行列の長さに呆然とする女たち)



END OF TEXT
749449:2006/12/05(火) 20:26:09 ID:v7H3BIsm
投げたボールがすっぽ抜けて、観客席を強襲した感じ。
まぁこーゆーばかげたネタは、埋め草にしか使えないなぁと。
もしも期待してしまった人がいたら、スマン。
750名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 20:42:32 ID:iBbODh9E
GJ!いったい人数は何人なんだ
751449:2006/12/05(火) 20:47:54 ID:v7H3BIsm
書き忘れましたが、宇宙からSPTに乗ってきた女の子の名前は、『永次あすか』といいます。どうでもいいか。

蛇足。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152574312/245
752名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 20:58:20 ID:2jnZG5Um
来鈍の『御家庭の快楽』思い出した。
確かあれも(雑誌掲載時の)最終話は世界中からお兄ちゃんを求めて
女の子が大挙する話だった。
753名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:02:07 ID:rw5ZbI44
>>449
ナイスボーク!!
しょうもないネタの為にわざわざSSを作るアンタが好きだ。(褒め言葉)
754名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:02:38 ID:FNWHBoey
微妙に知る人ぞ知る遅筆作家"火浦 功"が
エロ小説書いたらこんな感じかもと思ってしまった。
755名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:25:27 ID:k2lQR07Y
>>449
ナイス魔球

>風よ、雲よ、ガンジスよ。心あれば教えて欲しい。
確か、メタルダーだっけ……
756名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 01:09:59 ID:AlMTtkBt
>>751
フイタwwwwwwwwwwwwナイス!ナイスヨ!!ベリベリグゥ!
良いなwww良いなぁ、wwwwwこれいいよ!!俺大好きw
757名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 04:10:34 ID:0+f91aXQ
>>752
あれ、俺がいる。
758名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:10:50 ID:hhw2vdCJ
>>751
こういうアホ(褒め言葉)な勢いがある作品大好きだw
759名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:24:06 ID:tET5zG0S
>>622
超亀レスですみませんが
>>395
>・kanonSS セラくんHP「QueSeraSera」内SSコーナー内いい子はみちゃだめ♪内「同時攻略」
これは非エロじゃなくてエロエロですぞ。URLは
ttp://www2.tokai.or.jp/serakun/
760名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:43:25 ID:9jWpprab
>>751
殺人L字ボールに乾杯
&←これの使い方に超感動した

馬鹿は日本の宝だ!!
761名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:36:28 ID:0pn2i90z
大声上げて大爆笑しちまったじゃねぇか!w
449氏、あんた最高だ!www
762名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:02:46 ID:VgyMAYfO
ね酉かもしれない話。正しいH小説より人妻官能小説館。 
763449 ◆dPbouk8tpE :2006/12/06(水) 22:17:27 ID:Zf46/sc5
読んでいただいたかた、感想をいただいたかた、ありがとうございます。

>>752>>757
御明察。大元のイメージは『うる星やつら』ですが、ロシアとアマゾンあたりに御家庭の名残が。

>>755
御明察。個人的に、日常でよく使います。
凡例:「風よ、雲よ、心あれば教えてくれ、どうして財布の中に300円しか入ってないんだっ?」


とりあえず、あともう1本ネタ系SSがあります。
さすがに危険球の連投もなんなので、少し間をあけます。

特撮ヒーロー検定初級以上お持ちのかたがいらっしゃれば幸い。
764名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:21:04 ID:QCmw/caJ
サルでもわかる待ち行列というサイトを思い出して笑ってしまった。
行列解消にはサービス時間の短縮が効果的らしいぞ。
765名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 12:38:57 ID:9wrtebrH
>>740
ならばと記憶をたどり、情報班よりネタを。
みきやすハウス > ゼロフェッサーのおへや から2つほど。
両作品とも連載中だが今後、更新されるかは不明。

1. ハッピーレッスンADVANCE 「ママと教師と女の三位一体説」

1人暮らしの主人公を面倒を見るべく、彼の母親として同居する5人の女教師が
主人公のハーレムと化していく話。現在4人の母親+1人のチャイナ娘まで攻略済。
3P、5Pあり。一部、レズ描写があるが、主人公への嫉妬から生じた行動でもあるので
NG要素は低め?その点は自己判断願う。

2. シスター・プリンセス RePure 「ヴァーサス・シスタープリンセス」

12人の妹をもつ主人公こと「お兄ちゃん」のハーレム話。
「お兄ちゃん」の前に現れた1人の少女の出現をきっかけとして、
それまで平衡状態を保っていた妹達に生じる焦り。
それはこれまで抑えれていた彼女達の恋心を徐々に掻き立てて・・・という話。
基本的に妹とお兄ちゃんのタイマンH。現在、3人攻略、2人ほどH中。
妹同士のレズ行為も一部あるが、女が好きゆえに、というものではない。
苦手な方は各タイトル右側にあるHシーンの記述を参考に。
兄の対抗キャラとして、妹達を性的な意味で狙う女性キャラがでてくるが、
作者曰く、妄想においてさえも妹達が凌辱される描写はしない、と
後書きで触れていたので、一応安心?


それにしても12人の妹って凄い設定だな・・・。
原作の個性・プロットを活かす二次創作の強みがあれば、
オリジナル小説で12人落としていくよりは幾分メリットはあるが、
並みの根気じゃきつかろうに。
766名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 16:16:43 ID:R9rFOe/q
今日はたまたま暇だったんで
>>731で紹介されていたものを読んでみた。

『ソウルブリーダー』
掲載サイトが身内の悪口を掲載していたり、悪口投稿を募集しているサイトであるからして、
ヘイト思想が強い出ている。
とりわけ、ただ単に憂さ晴らしとして書いているんじゃなかろうかと思われる半島ネタがある。
右だ左だとレッテル張りするのは個人的に好きくないが、極右っぽいのでその手のものが苦手な人は注意。

主人公は純愛属性と鬼畜属性を足して2で割ったような性格。
尊敬していた父親の真の姿を知って激しく憎悪しているが、主人公も大してやってることは変わらない。
どうでもいいけど、何故か主人公の台詞は「」でくくられていなく、
途中から変な口調になる。
767名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 19:12:01 ID:ci1c7rgr
やってることが大して変わらないってのは俺も思ったw
768名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 23:12:49 ID:QS4clkc7
このスレもあと30kb。
間を空けるとか言わずに、いっきにやっちゃってください>>449
769名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 14:47:33 ID:lCPHukKw
age
770名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 16:49:52 ID:qWGSMc2R
771名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 04:18:06 ID:lLEa/3mg
余りに書き込みないからもう500超えたのかと思った
772名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 08:23:27 ID:2MI4/40w
みんなにちょっと質問いいかな?
ハーレムには複数プレイが必要なのかな?あと、本命がいるハーレムってあり?
確か昔にヤングアニマルって雑誌で連載してたマウスってマンガがそんな感じだったと思う。
773名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 08:28:11 ID:BUAubALL
複数プレイ:必要ではないが需要は高い。

本命:いてはならないということはない。
(ただし最後はメインヒロインとだけ結ばれるエンドは属性人的に非常に不評だ!)
774名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 10:52:23 ID:q7Nzklbp
何度ヒロインがいる似非ハーレムものに苦渋を舐めさせられたかわからんぜ
775名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 11:17:15 ID:8gtUwb1f
本命について
自分にとってのハーレムの定義は、主人公がハーレムである事を選択する、と言う事。
単にヒロインを選択する過程の状態はハーレムではないと考える。

なんて言ってるとハーレム物ってすごく少なくなっちゃうんだけど(´・ω・`)
776名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 11:18:20 ID:gzSq5Lfc
いちご100%
777名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 16:41:38 ID:8CfkvM4v
恋姫
778名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 16:54:29 ID:LvLwuMMk
恋姫からシナリオライターつながりで、
BE-YONDとうたわれるものも実はハーレムゲーだと思う
779名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 17:02:45 ID:WbK8uDAt
恋姫&BE−YONDは異論ないが、うたわれってオチにハーレムあったっけ?
780名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 21:05:04 ID:3ozMoQnk
無いな
つーかエンディング捏造せん限り絶対無理
過程中なら老若男女から好かれる早漏以外は素晴らしいハーレム主になれそうだが
781名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:06:37 ID:UUuGG31Y
age
782名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:50:36 ID:AGzv4lrA
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165242554/122
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165242554/129
次スレの122や129から受けたひらめきで埋めSSを作ってみた。
SS初書きだから、稚拙でも勘弁願いたい(批評は歓迎)。
後、1対1、相手メドゥーサ注意。
783名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:51:11 ID:AGzv4lrA
「例の奴、よろしく。」
今夜はミクの日、ということで彼女の部屋でフェラをしてもらっていた俺はそう頼んだ。
フェラを中断し、ヘアバンドをはずしたミクは緑の髪をかきあげ、微笑む。
「ふふ、本当に気に入ってもらえたのね、嬉しいわ。」
途端、ミクの髪は動き出し、それぞれが別の物を形作る。

メドゥーサの髪は蛇、という伝承は半分本当で半分嘘だ。
あれは彼女達の最大の武器である石化の術を行う際に必要な髪形であって、
本来はむしろ普通な髪で、能力として自由自在に髪を操れるらしい。
784名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:51:43 ID:AGzv4lrA
前髪は二つの手となって俺の上半身に性感マッサージをする。
すばらしいキューティクルの髪の触感は抜群で、たちまち全身の感覚神経が開くような快感を覚える。
頭頂の髪は無数の蛇となって俺の下半身に甘噛をしたり、細長い舌で舐めてきたりする。
後髪は五体のピクシーを形作り、睾丸や後ろの穴を責める。
「どう、あんな虫もどき達がいなくても私一人で十分でしょ?」
あいつらはあいつらで連携が抜群だし、必殺の合体技があるからいらないなんてことは無いが、ここは彼女の機嫌を損ねないよう黙っておく。
ミクの左右のモミアゲは彼女の舌と同じ形になって本物の舌と共に三方向からのフェラを行う。
ミク一人の責めであるにもかかわらず、複数から責められているかのような錯覚を前に俺は登りつめ、たちまち射精してしまった。
「くぅ。だ…出すぞ!」「あん、顔にかけて!」
785名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:53:53 ID:AGzv4lrA
俺の精液はミクの顔を白く汚した。
ミクは口の周りの精液を舌で舐めとり、髪でおでこや頬のを吸い取る。もちろん俺のペニスの後片付けも髪によるものだ。
「ああ、あなたのザーメンで髪が潤っていくのがわかるわ。」
ミク曰く、彼女の髪にとっては俺の精液が一番のトリートメントらしい。
ちくしょう、お世辞でもそんな事言われたら、またぶっかけたくなるのが男心というものじゃないか。
俺は楽しそうに精液を髪に吸わせていたミクを抱き上げ、ベットに寝かせて襲うように抱く事にした。
786名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:55:19 ID:AGzv4lrA
おしまいです。
後27KB。
787名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 19:39:55 ID:NTFupMoR
埋め立て乙!

怪物くんのガールフレンド、怪子ちゃんも、うねうねと髪の毛が動くタイプのメドゥーサだったな。


短い埋めネタだから描写が少ないのだろうけど、せっかく髪の毛で攻めてくれるんだったら、もっと髪の毛らしい特性を生かしたプレイを。
ex:髪の毛を束ねてブラシ状にしてさわさわと刺激。

やっぱ、ぶっかけには黒髪だね。


あと、台詞の終わり、『」』の前には、『。』は要らないよ。意図してるのなら別だけど。
ex:「モーニング娘。」
788名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 20:42:29 ID:GDwTmTF9
別に必ずしもそうとはいいきれない>鍵括弧の前の「。」


wikiだと2文以上は省かないとされている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E8%A1%A8%E8%A8%98%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89

文化庁のHPによれば『「 」(カギ)の中でも文の終止にはうつ。』とされている。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/pdf/kugiri.pdf

単行本の小説や新聞だとスペースの関係で省くが、それはあくまで出版社や
新聞社のローカルルールなので、それを押し付けるのはちょっと違うと思う。
なぜかネットではやたら叩く人が多いが。>鍵括弧の前の句点
789名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 20:51:49 ID:xItepCn/
スペースの関係っつーか、禁則文字が二つ(場合によってはそれ以上)重なることがよろしうない。
無理に詰めると版が乱れるからね。
790名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:04:54 ID:NTFupMoR
>>788
へー、そうなんだ、知らなかったよ。wikiは信用しないけど、文化庁は信用する。いちおう。
サンクス。
791名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:06:11 ID:3p/q9w4L
小学校一年生で習っただろ。
792名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:09:18 ID:NTFupMoR
習ってない。
793名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:31:02 ID:AVtTxVs1
次に貴様は「これがゆとり教育の弊害か……」と言う!
794名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:32:09 ID:xCfIGpDr
作文の授業では「。」で習ったぞ。
795名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:35:26 ID:sC8rIzb3
埋め、兼、書き込みテスト

注意点:
・ストーリーはありません。
・唐突に終わり、続きません。
・全部で18KBですが、何らかの原因(人大杉等)で全部書き込めない可能性があります。
 その場合、時間を置いてトライするつもりですが、明日以降になる可能性もあります。
796名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:42:17 ID:sC8rIzb3
日は暮れたものの外はまだ明るい。そんな微妙な時刻に、とあるホテルの一室で一人の男と三人の女が絡み合っていた。
男は精悍な顔つきをしていた。顔の造り自体は美男子と形容してもいいような顔であるが、ライオンのたてがみのように無造作に伸ばされている髪のせいか、ギラギラと野性的に光る瞳のせいか、見るものに美しさよりも迫力を感じさせる。
さらに、顔も逞しければ体も逞しかった。全身ボディービルダーの様な筋肉に鎧われている上に、その筋肉がボディービルダーの"見せる"筋肉ではなく"使う"筋肉であることを示すようにいくつもの傷痕が残っている。中には銃創とおぼしき傷痕まである。
その男の前で四つんばいになって汗にまみれた尻を捧げている女は男に貫かれて叫び声をあげつづけている。口の端からよだれがたれているが、それに気づく余裕もない。
その右隣の女性はやはり男のほうに尻を向け、シーツをかみ締めて喘ぎ声を噛み殺している。男に手で二つの穴を責められているせいだ。男の人差し指と中指は肛門に、薬指と小指は女陰にそれそれ差し込まれて抜き差しされている。
男の指が女の体内でどのような動きをしているのか、女は激しく体をくねらせ、勝気そうな瞳に涙まで浮かべている。
最後の一人は、男のたくましい左腕に抱きかかえられて唇を吸われていた。大きな掌でたわわな胸をもみしだかれているせいか、キスで蕩けているのか、おっとりとした顔に恍惚とした表情を浮かべている。
「おお、いい締め付けじゃねえか。褒美にイカせてやるぜ」
男は獰猛な笑みを浮かべると腰の動きを速くした。
「え、いや、ダメ、変になる。イヤ、ダメ」
自分が今まで達したことのない状態に連れて行かれようとしていることを知って女が首を振るが、男は意に介さずさらにスピードを上げる。
「ダメ、ダメ、ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ〜」
男の小さなうめき声とともに男の精液が女の子宮を叩いた瞬間、女はそれまでにないアクメにさらわれ、背をそらして天井に向かって絶叫した。さらにドプッドプッと精液が女の最奥に流れ込むたびにアクメが持続する。
しばらく、固まったように同じポーズのままだった女だが、十数秒後、射精が終わり男のモノが抜けると、ベッドの上に崩れ落ち、荒い息を吐いた。
「どうした? 今みてえな絶頂は初めてか? これから何度も味わわせてやるぜ」
にやりと笑いながら吐いた台詞も届いていないようだ。
残った二人の女は、その忘我の表情を、心配と羨望が交じり合った表情で見つめている。
やがて、男に抱きかかえられていた女が体をよじって腕をはなすと、男のモノを舐め始めた。おっとりした顔つきに似合わず積極的である。
「わたしにも・・・ンチュッ・・・シテください」
愛液と精液が絡みつくモノをピンク色の舌で丁寧に舐め清める。男のモノは体格にふさわしく立派なイチモツで、平常時でも普通の人間の勃起したものより一回り大きいぐらいであるが、女の奉仕を受けてさらに体積を増してゆく。
「ああっ。わたしにも頂戴っ」
男に指で責められていたはずの女も、男のペニスに勝気そうな顔を寄せて舐めはじめる。
二人の女が争うように舐めているという視覚効果のせいか男のモノはさらに逞しくなってゆく。それをみて女達の目が蕩け、奉仕に力が入ってゆく。
やがて、おっとりした顔の女性が体を起こし、たわわな胸をさらに寄せてあげ、にっこり笑って男に見せつけた。
「それじゃあ次はこの胸でシテさしあげますね」
「おう、いいな。じゃあ二人でやってくれ。期待してるぜ」
「えっ? 私も?」
彼女の胸は決して小さくはなく、むしろ並よりは大きいのであるが、目の前の巨乳と比べればどうしても見劣りしてしまう。気後れするのも無理はない。
しかし、彼女は一瞬の逡巡の後、胸を寄せていった。男の望み通りにしようという心境になったようである。
男のイチモツが二人の胸に挟まれ、しごきあげられる。左の双乳からは柔らかく包み込むような感触が、右の双乳からは張りのあるはじき返すような感触が伝わってきて男の竿を刺激する。
「おおう、なかなかいいぜ。しっとり柔らかいチチも弾力にあふれたチチもどっちも気持ちいいぜ」
そう言ってペットを誉めるように二人の頭を掌で撫でる。
「うふふ、こちらがさびしそうにしてますね」
二人の胸の間からのぞいている亀頭を舌でペロリと舐める。すぐに舌が二枚になり、両側からカリを、鈴口を、裏筋を丹念に舐めてゆく。
やがて二人の奉仕を心行くまで堪能した男は、我慢できなくなったのか奉仕を中断させると二人の腰に手を回して二人を抱えあげ、立ちあがった。
797名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:43:43 ID:sC8rIzb3
男の太い腕は片手で成人女性一人を抱えてもびくともせず、男の足腰は成人女性二人分の体重にふらつきもしなかった。
「気持ち良くしてくれた礼に、これから天国にイカせてやるぜ」
宣言して、左手に抱えた巨乳の女を腰のモノにあてがい、一気に突き刺した。
「ひゃうんっ」
いきなりの刺激にたわわな胸を揺らして背をそらすのを、追い討ちをかけるように律動を始める。
続けざまの刺激に、女は意味のある言葉を吐くことも出来ずに喘ぎ続ける。
(すごい。あの娘があんなに・・・)
右手に抱えられている女は呆然と友人の痴態を見つめていた。よくよく見ると男は力任せに突いているわけではなく、女の反応を見ながら角度や強さを調節しているようであった。見かけに似合わぬ繊細なテクニックの持ち主である。
(あの大きなのであんなテクニックを駆使されてあんなに力強く突かれたらどうなっちゃうんだろう)
その答えは目の前にある。男に突かれるままに叫び、体を反らし、喘ぎ、悶える友人の姿に未来の自分を重ね、彼女は自分の女陰から新たな蜜が流れてくるのを自覚した。
「そろそろ交代だな」
男が言うや否や女の体を持ち上げて肉棒を抜いた。
(交代ってことはもしかして)
男が右手に抱えた女を肉棒にあてがう。
「ちょ、ちょっと待って。まだ心の準備が」
「体の準備が出来てりゃ十分だ」
ズンと突き上げる。びしょびしょに濡れていた女の秘所は、何の抵抗も無く男を最奥まで迎え入れる。
「無茶はしねえから安心しな」
獲物を見つけた獣のような笑み――恐らく微笑んでいるのだろう――を浮かべ、さまざまに角度を変えた突きこみを開始する。すぐに、彼女の声が拒否から喘ぎ声に変わってゆく。
男は、女を責めながら、もう一人の方を見た。そちらは、絶頂に達する前に止められた不満と、未知なる領域に踏み込む前に止められた安堵が微妙に入り混じった表情をしている。
「そんな顔されたらほっとけねえよな」
男は女を抱き寄せると唇を奪った。そして、彼女の表情が蕩けてきたところで狙いを豊満な乳房に移す。
「でっけえチチだよなあ。持ち主が余程エロい女じゃなきゃこうは育たねえぜ」
乳輪の周りを舐めまわしながらからかいの声をあげる。
「そんな、違います。ただの遺伝です。母もその……」
「母さんもこんなエロいおっぱいしてたってか? お前のエロさも遺伝なんだな」
「わたしそんなエッチな娘じゃ――キャンッ」
反論の声は乳首への甘噛みで中断され、さらに乳首を吸われることで喘ぎ声に変化する。
男はそのやわらかな二つのふくらみを、舐め、しゃぶり、口に含み、噛み、吸い、散々女をのたうたせてから、再度からかいの言葉を口にする。
「誰がエッチじゃないって? 胸だけでイキそうになる女のいうことか?」
「イヤンッ。いつもは違うんです。私胸でこんなに感じたのあなたが初めてです」
恥ずかしいのか、目を瞑って両手で顔を覆う。
「嬉しいこと言ってくれるじゃねえか。そろそろこちらがイキそうだから交代だな」
言うや否や、男は貫いていた女の腰をひょいと持ち上げ、肉棒を抜くと左手に抱えていた女を貫く。
そして、絶頂寸前で抜かれて泣きそうな顔をする女になだめるようにキスをする。
「そんな顔すんなよ。別に意地悪で――意地悪するためだけに抜いた訳じゃねえんだ。こういうのはじっくりと楽しまなきゃな」
「イジワル……」
瞳を潤ませ、拗ねたような目で男を睨んでくる。
(くう〜、かわいいじゃねえか。勝気な瞳でそんな風に見つめられたらたまんねえぜ)
ついつい腰遣いが激しくなり、貫かれている女の喘ぎ声が激しくなる。
(おっといけねえ。交代だ)
先ほどまで胸で高まっていたせいもあり、あっという間に絶頂近くまで押し上げられてしまった女から肉棒を抜き、期待に瞳をうるませている女に与える。
「ああ、やめないで……」
落胆の声をあげる女の胸に吸いつき、再び喘ぎ声を上げさせながら、腰の方は先程の交合で発見した弱点を突き上げてみる。
『はあんっ。そこぉっ』
偶然にも二人の叫びがシンクロする。
「仲いいじゃねえか」
ニヤニヤと笑いつつ腰を振り、乳首を甘噛みして二人を昂ぶらせてゆく。
そして貫かれているほうがイキそうになったところでまた交代。
これを繰り返すうちに二人が高まるまでの時間がどんどん短くなり、交代のペースが上がってゆく。
「やあん。抜かないで。最後までイカせてえっ」
「ああん、いいっ。太いの奥に来るうっ」
交代の度に喘ぎ声とおねだりの声が切り替わるのを楽しみつつ男は二人の女を貪った。
798名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:45:15 ID:sC8rIzb3
そして、十数往復目に、頃合いやよしと見たのか一気にスパートをかけた。
その時点で貫かれていたおっとりした顔立ちの女は、男の激しい律動に短い喘ぎ声を連続して上げながら体を小刻みに痙攣させることしか出来なかった。
(ダメ、これ何。ダメ、すごいのが来る。ダメ、ダメ)
何度も絶頂を中断されたため彼女はすでにこれまで経験したことの無い高みまで上っており、このままイケば過去に経験したものよりも数段上の絶頂に見舞われるであろうことを本能的に察知していた。
かつて無い絶頂に対する期待と恐怖でなにも考えられなくなり、彼女の思考に白い靄がかかっていく。
プルプルと小さく揺れる巨乳に誘われるように男が口をつけ、乳首を軽く噛んだのが引き金になった。
「イクゥーーーーーーーーーー」
絶叫とともに優美な弧を描いて背が反り返り、ブルンと大きく震えた乳房が天井に乳首を向けた。さらに追い討ちをかける様な男の射精が彼女の絶頂をさらに深いものにしてゆく。
精液が彼女の膣内を白く染めてゆくに従い、彼女の頭の中も白いもので染められ、やがて頭の中が真っ白になる頃には、彼女は意識を失っていた。
至福の表情で気絶している女をそっとベッドに横たえ、最後の一人を抱き寄せる。彼女は、恥ずかしげに視線をそらし、ポツリと。
「お願い。私もイカせて。もう焦らさないで」
「ああ、たっぷりイカせてやるぜ。その前にちょいと質問があるがな」
男は背中から女の股間に手を這わせると、後ろのすぼまりに人差し指を突き刺した。
「ひゃんっ、そっちは……」
「お前、こっちも経験あるだろう?」
図星をさされて彼女の頬が朱に染まる。しばし躊躇していたものの、コクリと小さく頷く。
「こっちの穴も俺のものにしちまうがいいな?」
「ええっ。む、無理よそんなの」
確かに彼女にはアナルセックスの経験はあった。しかし、その時は快感よりも痛みの方が大きく、結局一度でやめている。しかも、男のモノはその時のモノの倍近い太さがあるのだ。到底入るとは思えない。
「大丈夫だ。俺の見立てじゃお前にはこっちの素質がある。それにこれだけ柔らかけりゃあ十分だ」
いつのまにか二本に増やした指をグネグネと蠢かせる。
その刺激に悩ましく眉を顰めながら彼女は思考をまとめようとする。
(素質があるなんて、私別にアナルセックスは好きじゃないのに……)
男の指がずぬりと腸壁をこすり、背筋に快感が走った。
(でもこの人のテクニックならもしかしたら……)
彼女の脳裏に、先程までの膣での凄まじい快感が蘇った。さらに、今腸内で蠢く指が与えてくれている快感がその思考を後押しする。
(お尻でも気持ちよくなれるのかも)
一瞬浮かんだはしたない考えを慌てて打ち消す。彼女も女だ、好きな男にはしたない女だとは思われたくない。
(お尻でなんて変態みたいなこと……)
しかし、腸内をグニグニと掻き回す指が彼女の思考も掻き乱してゆく。
(変態みたいなことも受け入れればこの人への愛を示せるかも知れない)
自分は、普通の人間なら使わないような穴を差し出してもいいと思うくらいこの人を愛している。
この考え方は、彼女の心の琴線の一本を強く刺激した。
(お尻でなんてはしたない。でも、だからこそ、この人にお尻を捧げよう)
はしたない女だと思われても、自分が男を想っていることを伝えられるなら。
意を決して、彼女は口を開いた。
「あの、いいです。私のすべての穴をあなたのものにしてください」
「すべての穴ってのは具体的にどの穴のことだい? それにものにするってのも抽象的でよくわからねえな。俺にもわかるようにはっきり言いな」
一瞬の躊躇の後、顔を真っ赤にして言いなおす。
「ああ。私の口と、アソコ…オマンコと……お、お尻の穴にあなたの逞しい……その……オチンチンを入れてズボズボしてください。私のオマンコやお尻の穴で気持ち良くなってください」
「俺が気持ち良くなるだけでいいのか? お前は気持ち良くなりたくないのか?」
「なりたいです。私のオマンコやお尻であなたのオチンチンを気持ちよくしますから、ご褒美に私も気持ち良くして――イカせてください」
男の問いに、反射的により恥ずかしい方の答えを返した。自分の言葉に昂ぶって、花蜜がどんどんあふれてくる。
男は獰猛な笑みを浮かべ、女の体を抱えあげ、イチモツの上に移動させた。先程まで半勃ちだった男のモノは女の台詞を聞いて凶悪なフォルムを取り戻している。
「いいぜ。お前のエロい台詞でビンビンになったものでイカせてやる。お前のグショ濡れのマンコをズボズボしてやるから頑張って絞めろよ」
「ひゃうーーーー」
はいと答えようとした女の声は、男の突き上げによって悲鳴となって消えた。
799名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:46:17 ID:sC8rIzb3
男は、ダウンしていた二人が女の悲鳴で目を覚ますのをみて、にやりと笑った。
二人は女の背中側にいるため、女はそのことに気づいていない。
「さて、お前が誰のものでどうして欲しいのか言ってみな」
(ああ、そんな……恥ずかしい……)
羞恥を感じるものの、女の口からは、羞恥心に止められるのではなくむしろ後押しされるように恥ずかしい言葉が出てくる。
「私の体は、口もオマンコもお尻の穴もあなたのものです。あなたのものになった証にあなたの精液をすべての穴に注いで私をイカせてください」
その台詞を言ったとたん女の体はさらに昂ぶる。入れられて間も無いのにもうイキそうになっていた。
彼女の後ろの二人が信じられないと言うように目を丸くしているのが男からは見える。
「じゃあ次は体位を変えて同じ台詞を言ってみな」
そう言って、女の体を持ち上げると、くるりと前後を回転させ、幼児におしっこをさせるような格好で貫いた。女性にとっては羞恥を感じる格好のはずだが、女はすぐに羞恥を昂ぶりに変換した。
そして、男の命令に従おうと口を開き、
「私は――」
友人二人に見られていることに気づいて固まった。
(二人ともいつの間に、いつから――)
二人とは同期入社で、入社当時からの親友だ。その二人にさっきのような台詞を聞かれたのだとすれば明日からどんな顔をして二人に会えばいいのか。
二人にだけはあんなはしたない自分を見られるわけにはいかない。あんなはしたない――
「私はあなたのものです。私の口もオマンコもお尻の穴もあなたにズボズボして使っていただく為のものです。あなたのおっきなオチンチンで私のすべての穴を征服して私を身も心もあなたのものにしてくださいっ」
気がつけば叫んでいた。一瞬後に激しい昂ぶりが体と心を灼き、その一瞬後に突きこまれたペニスによって絶頂に達した。
「おう。まずはマンコを俺のものにしてやるぜ」
男の言葉が彼女の心の奥を突き、彼女はさらにイッた。
男の精液を膣に注ぎ込まれ、さらにイッた。
親友二人の視線に突き刺され、さらにイッた。
精液の第二波、第三波が注ぎ込まれ、さらにイッた。
やがて、ぐったりした女の体をベッドにそっと下ろし、男はその場にどっかとあぐらをかいた。男のペニスは、先程たっぷり膣出ししたにもかかわらずすでに天に向かって屹立していた。見ていた二人がゴクリと唾を飲む音が響いた。
「さて、次にイカせて欲しいのはどちらだ?」
男の呼びかけに、二人は先を争うようにして男のモノにむしゃぶりついた。


二時間後――
男は女のアヌスを責めていた。
すでに女の膣と口(正確には胃袋)には大量の精液が注ぎ込まれており、後は直腸を残すのみとなっている。
女の菊口は男の見立て通り柔軟性に優れており、男の持っていた筋弛緩効果のある軟膏を塗ることで男の巨根を裂ける事も無く受け入れた。そして、女のアヌスは、女が期待していた以上の快感を持ち主に伝えていた。
膣でのセックスとは異質の、しかし明らかに大きな快感に女は翻弄され、狂い始めていた。
(お尻を捧げてよかった)
恥ずかしながらそう思ってしまう程の快感である。
その快楽は徐々に蓄積され、高まっており、今にも絶頂に達しそうになっている。
「そろそろイってやるぜ。これでお前のすべては俺のものだ」
その台詞と男のこれまでにない深い突き込みが女を一気に絶頂に追い込んだ。
(なにこれっ?)
これまでの絶頂と違う、全身の力が抜けるような絶頂感に女は戦慄した。
さらに、ペニスが律動する度に絶頂感が持続し、絶頂から降りてこれない。
(終わらない。このままじゃあ――)
声を出すことも出来ず絶頂感に浸る女に対して、男は激しい突きこみで絶頂を持続させた後、大量の精液を直腸内にぶちまけた。
男の射精が止まり、女がやっと絶頂から降りてきた頃には、女は意識を失っていた。
「ペースをもう少し落とすべきだったか……」
男の周りには、力尽きた三人の女が幸せそうな寝顔を見せている。
「久しぶりだからってがっつき過ぎたか。一応セーブはしたつもりだったんだが……まあやっちまったことはしゃあねえ」
男はベッドにどっかと座り、女たちが目を覚ますのを待つことにした。

(おわり)
800名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:50:10 ID:sC8rIzb3
おわりです。
前書きのsage忘れ失礼しました。
あと、前書きに書いた「全部で18KB」は勘違いでした。
801名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 03:22:27 ID:hTIWX6jj
アナルをクライマックスに持ってくるハーレム乱行SSを読んだのは初めてですGJ。
他の2人がうらやましがって我もとアナル乞いをする姿が目に浮かぶようです。
802名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 18:59:39 ID:hFvjX/ha
2006年はハーレムスレの大いなる飛躍の年であった!
ハーレムスレ万歳! ハーレム万歳!
803名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 02:02:53 ID:KaZpQ5he
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ハーレム万歳!ハーレム万歳!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
804名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 16:05:00 ID:W9KCPOtr
容量オーバースレスレにて埋め立て中

【創作】ハーレムな小説を書くスレ【情報】 6P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165242554/
805名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 17:15:02 ID:cpvWFlzJ
確かにこの残量では満足な埋めネタも期待できんか。
というか俺自身書いた埋めネタが容量オーバーにつき断念してるし。素直に次スレの埋め立て祭りを待つか……。
806名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 17:34:47 ID:cXEFFpEs
807名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 17:47:09 ID:KaZpQ5he
残り8k。
短妄想投下待ちヽ(゚∀゚)ノ
808前スレ最後の方の人:2006/12/13(水) 19:36:51 ID:7wz4VWFW
 平日の夕暮れ。
 幾人かの気の合う友達と、俺(有希島 恭一郎)は通学路をいつものように逆行する。ごく普通の
高校生の、ごく普通の日常だ。
「なぁ、有希島ぁ。ゲーセン寄らねぇ?」
「ん、悪い。バイトが忙しくってさ」
 友人の誘いをやんわりと断り、また今度な、とゲーセンへと向かうそいつらに別れを告げた。
「バイトがんばれよー」
 遊びに行く奴等から、お前も、と言われる意味がサッパリ分からなかったが、心配してくれているのは明らかだったので、
やんわりと応えて手を振った。

 そして、俺はそのまま何食わぬ顔で路地を二つ曲がって、友の視界から完全にロストした事を確信
してーーーポケットに忍ばせたケータイを取り出した。
 ケータイ一つにここまで警戒する必要もないだろうが、創立60年、少子化の波にも負けずに伝統の
男子校制度を貫くウチの校則では所持厳禁なのだ。
 それともう一つ。
 あいつらの前でケータイを開くと、俺がバイトに行くという嘘がバレるからでもある。
809前スレ最後の方の人:2006/12/13(水) 19:40:09 ID:7wz4VWFW
 かぱり、とセンスのない音を立てて開くケータイ。
 まず目に入るのは、メール着信の文字。そして、その横に刻まれた53という数字。
 勿論これは未読メールの数なのだが、一般的な高校生の俺が学校にいる間に受ける数としては明らかに多い。
 だが、俺は構わず電源ボタンを押して画面をメインに戻すと、慣れたタッチでメモリの場所へと画面を移す。
 そこにあるのは、合計1000もの単語の羅列。
 3:海原、4:御剣あたりはまだ普通だ。15:お姉さん、16:姐さん、17:義姉さんという思わず笑って
しまう並びもある。けれども、158:パラディン、159;クレリックあたりはどう考えても異常だろう。
 俺はそれらを見て、あの『悪魔』との会話を回想する。
 ある雨の日に、色々あって助けた悪魔との会話を。
「貴様は実に詰まらん奴だな」
「悪魔と比べるなよ」
「うるせぇ、機会はヤルから、ちょっとは面白い奴に会って、面白くなってこい」
 偶然に出逢い、貸しを作った悪魔から、そう言われて貰ったケータイ。
 中のメモリに書かれたのは、俺を成長させ、進歩させうる(悪魔談)、999人の女性の名前。
 0に入った悪魔の名前だけがどうにもコミカルだ。
 俺は458:侍の電話番号にコールをかける。顔には思わず笑みが浮かぶ。
「はてさて、今日はどんな事があるのやら」
 平凡に過ぎていくはずだった俺の人生。
 けれど、これから先は、楽しみがどんどん増していくような気がしてならなかった。
810前スレ最後の方の人:2006/12/13(水) 19:45:13 ID:7wz4VWFW
かなり短いけど、以上です。
ヴァン記の続きを書く時間はまだ取れそうにないので、期待してくれてる方(少数派だろうけど)は
もうしばらく待って下さい。基本は遅筆な人間なので。
侍ちゃんとの絡みとか、残りの番号とかは各自妄想補完して下さい。
スレを見ている限りでは、筆者よりもきっと面白い妄想が出来上がるはずですw
811名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 22:11:08 ID:91VcqunP
このスレは、随分とオレを鍛えてくれた。ありがとう。
スレよ、さらば。
812前スレ最後の方の人:2006/12/13(水) 22:25:19 ID:7wz4VWFW
>>809-810
読み返してみて、流石に女性の科白一つ無いのはどうかと思ったので、101:策士ちゃんとの通話をば。

「よう、策士の……リサ、だよな?」
「ええ、勿論です有希島様。我が名は策宮 リサ。貴方の命さえあれば、幾多の波瀾万丈があろうとも、十把一絡げに
悉く、策に取り込んでごらんにいれましょう。それで、何用でしょうか?」
「いや、今日は物騒事は何も無しさ。ほら、この前のメール。今から逢わないか?」
「………申し訳ございません。二日ばかりお待ち頂けないでしょうか」
「厄介事にでも当たってるのか?」
「いえ、有希島様との逢瀬を最良の物にするための策を、張り巡らすのにそれぐらいの時間が欲しいのです」
「一つだけ言っておくが、不良に囲まれてるお前を助けて……みたいなのはパスだぞ」
「ええええ!? そ、そんなぁ……」

今度こそ正真正銘に以上です。おそらく残りは3KBほど。
ハーレムスレに栄光あれ!
813名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 01:57:39 ID:mh4uwua1
策士策に溺れやすい策士だなwwwwwwwGJ
814名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 14:38:42 ID:d/CObTgG
503:レッド 504:ブルー 505:グリーン 506:イエロー 507:ピンク

「ハーレムレッド!」
赤いリボンでポニーテールにした正統派美少女が、
全裸で開脚まんぐり返しをしてアソコをまる見えにする。

「ハーレムブルー!」
青いチョーカーをつけた切れ長の瞳を持つクールビューティーが
全裸でY字バランスをしてアソコをまる見えにする。

「ハーレムイエロー!」
黄色い鉢巻をしめたボーイッシュな美少女が、
全裸で倒立開脚をしてあそこをまる見えにする。

「ハーレムグリーン!」
緑色のおだんごネットでおだんご頭にした美幼女が、
全裸でグランプリエをしてつるつるのアソコをまる見えにする。

「ハーレムピンク!」
桃色のペニスバンドをつけたふたなり美少女が、
全裸で四つん這いになって女の子のアソコを丸見えにする。


「「「「「五人揃って!」」」」」

全員がアソコに自分の手を添える。

「「「「「ハーレム戦隊バージン5っ!」」」」」

くぱっと全員が指で自分のアソコを開け広げた。


「きゃっ、や、やさし・・・く・・・」
「こら、ムードというものを・・・ああっ」
「ぼ、ボクのそこ、そんなにしちゃ・・・あっ・・・」
「わたしも・・・大人っぽい・・・? くぅんっ!」
「・・・あ、あたしも・・・でちゃ・・・ああんっ」

血を流す5つのアソコを見て言った。
「今日から名前を変更しとけよ」
815名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 16:54:51 ID:DtzcYQdV
ムードがないのはどっちだよ(笑
816名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 17:13:12 ID:kh9PQBfy
5人全員とアナルオンリーハーレムかと思って期待したのにorz
817名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 20:12:42 ID:taxMvv+w
バカレンジャーが思い浮かんだ…
818名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:00:28 ID:DtzcYQdV
>>816
そうか、アナル5に改名するのか
819名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:08:33 ID:1hlX5dUp
ああなるほど
820名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:33:02 ID:+p019w5J
609:赤 610:黄 611:赤 612:赤 613:黄

全裸の少女が5人現れた。

「アカバージン!」
「キバージン!」
「アカバージン!」
「アカバージン!」
「キバージン!」

赤は赤いリボンのポニーテールで開脚マングリ返し、
黄は黄色い鉢巻で倒立開脚でアソコを見せて、

「「「「「五人合わせて」」」」」

全員、アソコに指を添えてと、

「「「「「ゴバージン!」」」」」

くぱぁっとアソコを広げてみせる。

「今のポーズでわたくし達がバージンであることをわかっていただけましたか?
アソコを見せる決めポーズをやまて、5人が集まってくる。
「いや、ちょっと待て」
「はい、なんでしょう? 恭一郎さん」
アカバージンの一人が聞く。
「お前、何?」
「キバージン!」
倒立開脚でアソコを見せるキバージンの一人。
「お前は?」
「キバージン!」
やはり倒立開脚であそ(ry
「おかしいじゃん! なんで黄色が二人いるんだよ?」
恭一郎は叫ぶ。
「お前達3人は?」
アカバージン3人に聞く。
「「「アカバージン」」」
3人が一斉に開脚マングリ返し。
「「「「「五人揃って、ゴバージン!」」」」」
全員が決めポーズでアソコを指で広げてみせる。
「ゴバージンじゃないっ! なんで赤が3人で、黄色が2人なんだ?」

「えと、ボク達、色とかそういうんじゃなくて、中身で見てもらいたいから」
「なんだよ、それは・・・」
「ほら、同じ赤に見えても、あたしのほうが他の2人よりおっぱい大きいし」
「そうじゃないだろ、戦隊ヒロインでくるんなら、色ちゃんとしなきゃ意味ないじゃん」
「同じ黄色でも、もう一人はツルツルペッタンだし」
「違うって言ってるじゃん!」

「大体、ゴバージンって、俺と関係もったら使えない名前じゃん」
「その辺は、あたし達、お尻専門でやってるんで・・・」
「わざわざアソコ見せ付けてるのにかっ!」
「その辺は・・・ねぇ。ずぼずぼする穴を見せ付けるんじゃ、いかにも・・・・って感じだし、ねぇ」
「うん、ちゃんと処女のボク達を見てもらって、その辺もやっぱり中身で見てもらいたいから・・・・」


gdgdになって終わる。
821名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 22:13:03 ID:wCdQz6sO
ダウンタウンの声で読んで自爆した。
822名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:04:23 ID:H/SO1EQy
次スレでも良いハーレムに出会えますように
823名無しさん@ピンキー

・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)ダイスキ
(・∀・)スキ ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・)スキ(´∀` )<ハーレムはいいぞ。語れ!
(・∀・)スキ(    ) \_____
(・∀・)スキ| | |  (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(_(_) (・∀・)スキ
(・∀・)スキ(・∀・)スキ(・∀・)スキ