【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【詩織タン】page.5

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1名無しさん@ピンキー
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【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ミサタン】page.4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116936970/

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【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ミサタン】page.3
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【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ナオミタン】page.2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087061084/

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【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【ナオミタン】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078254095/


関連スレは>>2-10参照

参考
DEATH NOTE過去ログ倉庫と関連スレッド一覧
http://www.geocities.jp/dn2ch/
http://www.geocities.jp/idle_dn/death/index.htm

保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
http://artemis-j.com/hp/sslibrary/
2名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 14:02:56 ID:OUnG4umb
前スレまで貼られていた関連スレなのですが
原作終了も相まって、軒並み落ちていました。
今なおスレが生きているキャラの萌えスレを貼り付けようかとも思ったのですが
どのキャラまでを関連にしていいのか私の一存では決めかねたので
勝手ながらリンクを一度外させていただきました。
ここは関連スレだろうというスレをご存知でしたら、
お手数ですが>>3-10に貼り付けていただけますとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします。
それから新作を投下して下さる方は神です。
3名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 14:08:14 ID:yWR/vSo2
乙。あと新しい保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/boycomic-jump6.html
4名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 14:17:39 ID:TGsY9aiA
1乙
詩織かよww

映画公開されたら詩織も出てくるのかな
個人的には楽しみだ
5名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 08:19:08 ID:OgZSFY0r
1乙です。

映画公開で職人さんが増えるといいなぁ
6名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:02:54 ID:fyenrQSi
新スレありがとうございます。

月(男)×ニア(女)
総一郎(男)×メロ(女)
ネタがあるんですけど、ちょっとだけ書いていいですか?
7名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:16:55 ID:pB6quxEF
>>6
お前性別逆転スレの住人だなww
8名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:29:41 ID:fyenrQSi
よりスレのテーマの合ったところで…と思って越してきました。よろしくお願いします。
9名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:55:55 ID:pB6quxEF
でもここは女体化ご法度スレだったと思うよ
10名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:00:22 ID:4Pu9ecFj
でもせっかくだから読んでみたい・・。
性別逆転スレで投下していただけるなら、そっちまで読みに行きますよノシ
11名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:03:40 ID:fyenrQSi
ありがとうございますTT でもあっちって十八禁どうなんでしょう・・・
12名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:10:51 ID:pB6quxEF
駄目だね
女体化スレがどっかにあるらしいから探して投下した方が良いかと
13名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:24:51 ID:9cPSip3A
確かエロパロ板内にあるはずだよね、女体化スレ。
14名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:57:22 ID:Vt4sY1Ew
なくないか。
15名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:10:11 ID:S6qNnF7C
探しているんですけど、どうもちょっとまだ探し当てられないです・・・
話は変わりますが、原作の終わり方は何だかすっきりしません;
16名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:14:37 ID:I5aiq8PQ
そういう話は該当スレでして下さい><
17名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:43:46 ID:WiEYpu/Q
エロパロ以外の話は他所でやってくれ
少年漫画板はデスノスレ乱立してるから、腐るほど語れるスレはあるだろ
18名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:45:58 ID:S6qNnF7C
すいません・・・
19名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:54:56 ID:WiEYpu/Q
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128085762/l50

ついでに女体化はここでいいんじゃね?↑
20名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:07:36 ID:t08HCUik
バレスレとか本スレで散々話したので確かにもうお腹イパーイ>原作
今でも本スレとかだったらそういう話してると思うよ。
21名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:54:31 ID:S6qNnF7C
スレのみなさんいろいろとありがとうございました。また機会があればお邪魔します。
22名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:55:38 ID:Lh2ibICQ
>>21
メロなら女の子スレがあるぞ
23名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:29:29 ID:I5aiq8PQ
>>22
kwsk
24名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:39:44 ID:mm9Y5Als
>>9
過去にはそういう小説あったみたいだが・・

なんにしても無意味に限定しすぎだと思うな。 
ここにずっといたわけじゃないから、失礼なのかもしれんが
エロ パロ なんだし・・・と思う
25名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:41:46 ID:z2vL5iWT
高田好きだー!
愛してるぞーーー!・゚・(つД`)・゚・
26名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:59:32 ID:sb99HEmp
>>24
荒れるんだよ。
ヒカ碁みたいに結局そっちに乗っ取られてしまう例もあるし。

っていうか女性キャラをさしおいて男を女にしてエロをさせようって発想は
801の変化形であって男性向けとはまた違うと思うんだよな。
27名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:57:19 ID:SinFjcQf
女体とかそういうのはハッキリ言ってきもい
腐女子丸出しって感じがする。
なんで女キャラがいるのにわざわざ男を女化するんだ?
28名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:21:02 ID:QTmhXqmQ
投下する場所がないというのならとにかく、女体化スレがあるんだからいいじゃん無理にここにこだわらなくても…。
歓迎してくれるスレに投下した方が絶対いいよ…。
29名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:26:02 ID:qIe2Cfun
メロおにゃのこスレについて誰かkwsk
30名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:28:47 ID:XHhopYIj
31名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:43:43 ID:F9Tx04x3
最近、異様に腐臭くない?ミサとか、さゆとか萌〜なキャラがいるのになぜに女体化?
マジで数字板行ってくれまいか?
32名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:55:51 ID:yfo3+ZFQ
何言ってるんだよハル様が最強だろ!!

そういやジェパンニが一晩でヤってくれましたネタはないんだな
33名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:44:23 ID:vubSkHAv
>>30
貼るなよ…

>>32
いやいや、高様を忘れるなw
確かにジェバンニネタないよな。相手はハル様か?
34名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:43:50 ID:WXQaWn6g
女性キャラとの接点が殆どないからなあ。>ジェバンニ
捏造度が高くて難しいのでは。
35名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:04:27 ID:udqaal28
誰か伊出に大恋愛させてやってくれww
36名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:58:44 ID:P6lhpEr2
荒れたら申し訳ないんだが、前スレのLさゆって、どんなかんじなの?
接点ないから、想像がしにくくて…俺そういう原作に接点ないのダメで、
でも感想で天才とか泣いたとかあると気になるってのも正直なとこで…
自分で読めってかんじだろうけど、スマン誰かちょろっと教えてくれないか?
37名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:05:00 ID:2+H2ftrf
さすがにそれはお前が自分で読めよw
個人的には作者は微妙にキモイけど作品は良かったよ。
38名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:51:31 ID:/k10sMcj
まだ全スレ落ちてないだろ
自分で見てこいよ

作品は文句なしにいいから
39名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 06:36:51 ID:f9BlbzhI
L粧裕なら某L京子神のL粧裕が超萌えだったなー。

>>36
そこら辺は好みによると思うから何ともいえん。
例えばここではどういうSSが好きだったんだ?
40リッキロ ◆bBolJZZGWw :2006/06/08(木) 09:25:37 ID:AWZn8cTx
前作のメロハルにレスをくれた皆さん、ありがとうございました。
すごく長文の感想もあって、感動してしまいました。
今回は松ミサを書いてみようと思います。
暗くエロく書けたらいいなー
41松ミサ:2006/06/08(木) 09:41:26 ID:Onxn+GOB
月が死ぬなんて。
誰が何と言おうと彼は私の神で、絶対的な存在。
月がいたから生きれてこれた、月がいたから仕事もこなせた。
でももう月はいない、レムもいない。リュークもいなくなってしまった。
私と月を友達と言ってくれたLも、もう居ない。
消してしまったから。私と月、ふたりで。 今の私には、すがるものは無いに等しい。
わずかな貯金と、一人暮らししている姉だけだ。
姉に頼んで一緒に暮らそうかとも考えたが、やめた。
ゴシップ好きな姉は、芸能活動を辞めた私の話を根掘り葉掘り聞きたがるはずだ…
姉と暮らすのは、どうしても一人じゃ生きれなくなったときのライフラインとして残しておこうと思った。 芸能活動を辞め、いくらかの蓄えで生活してきた私、元女優・弥海砂。
しばらく服も下着も香水も買っていないことにふと気付く。
見せる人がいないんじゃ、そんなものを買っても無駄だ。
(こんなふうに、お婆ちゃんになっていくものなのかなーあはっ)
わざと表情を緩め、笑みをつくった。
42松ミサ:2006/06/08(木) 09:45:30 ID:Onxn+GOB
平日のお昼前は人通りも少なくて、帽子を深めに被ることもないかもしれないけれど念のため。
もし「ミサミサですよねー」なんて声かけられたら面倒じゃない。
振り返るのも面倒、挨拶するのも面倒、サインや握手はもっと面倒だ。
(あーあ。今日は何食べよっかなー)
何も食べたくなかった。
前はダイエットのために我慢していたスイーツの類も、なぜか食べる気が湧かない。
自炊する気力など、半年前から起きない。
とりあえずコンビニに寄り、餓死を防げるくらいの食料を調達しようと思い、ちらちらと振り返る人たちの視線を無視して、私は早足で歩いた。
コンビニのガラス窓から中を覗くと、店内はよぼよぼのお爺さんがおでんを選んでいるくらいで、他にはさえない中年の店員くらいしか見当たらなかった。
カゴを手にし、インスタントのお味噌汁、ごはん、カップ麺を放り込んでいく。
どれも本当に食べたいものではないので、買い物はスムーズだ。
(雑誌も買おうかなー)
どうせマンションに帰っても暇で仕方ないので、一冊雑誌を買おうと、雑誌の並んだラックの前にカゴを下ろした。
色とりどりに印刷された表紙は、今の私には眩しい…
適当なものを引っ張り、ページをめくったときだった。
「まさかこんなところでミサミサと会えるなんて!」
(うわっ…最悪)
馴れ馴れしい声。きっと図々しいにわかファンだろう。
振り返るのも嫌だったので無視をしたら、その男は私の顔をひょいと覗き込んだ。
43松ミサ:2006/06/08(木) 09:46:37 ID:Onxn+GOB
「シカトなんて冷たいな…ミサミサ!ひさしぶり〜」
「…!マッツー!?」
それなりの歳のはずなのに少年みたいな顔立ち、真っ黒でくせのある髪。
それは紛れもなく松田だった。
懐かしいやら少し気まずいやらで、再会の挨拶をするときは戸惑ったが、あまりに屈託のない無邪気な仕草に、私まで素になって会話を楽しんでしまった。
コンビニの隅で、まるで小学生のように夢中になって雑談する。
仕事のこと、テレビドラマのこと、アイドルの噂…マッツーの振る話題はどれも子供じみていたが、面白かった。
他人と話すのは半年ぶりのことだ。舌は驚くほど滑った。 どうやらマッツーは、仕事の調査でこのあたりを回っている最中、立ち読みしている私をみつけ、コンビニに入ってきたらしい。
こんなのが警察でいいのかと不安になったが、そんなのは今更だ。
神を殺すことが正しいとされる狂った時代だ、何でも許されるだろう…まあ私も狂ってるけれど。
意外にも、彼は月の話題は出さなかった。
触れてはいけないと思っているのだろうか、月がこの世から本当に消えてしまったんだと、ふと悲しくなった。 「…ねえマッツー、もう一時間以上話してるけどいいの?」
「えっ?何が?」
「仕事中でしょ?怒られない?」
怒られ慣れている彼のことだから、平気だろうとも思ったが。
「うわっ…ごめん、ミサミサ、俺もう行くよ」
「あ、うん!お仕事がんばってねーっ」
まるで嵐のような人だな、お互い子供みたいに大きく手を振り、マッツーの姿が小さくなった頃…
44松ミサ:2006/06/08(木) 09:47:40 ID:Onxn+GOB
彼はUターンしてこっちに向かってくると、スーツの胸ポケットから白い紙切れのようなものを差し出した。
「これ、持っといて…名刺、新しいの作ったから…」
はあはあと息を切らしながら、どこか自慢気に言っている。
白い長方形の名刺には、肩書き(前よりも昇進している。多分)と、松田桃太というどこか間の抜けた名前が、黒のゴシック体で印刷されていた。
小さく電話番号も表記されている。
「うん、また電話するねー」
親指と小指を立て、アイドルのようなウインクをする。
マッツーもつられてウインクをすると、コンビニをダッシュで飛び出し、今度はもう戻らなかった。
スーツ、似合ってなかったなー。
まるでスーツを着た園児だ。いや、せめて小学生くらいか。 もうひとつ増えたライフラインをそっとポーチにしまい、会計を済ませた。
延々と長話をしていた私に店員が冷たい目で睨んできたので、100円玉を募金箱に放り込み、さっさと店内を出た。
実のある話などひとつもしていないのに、心はクリア。透き通っている。
(ありがと、マッツー。)
心でお礼を言うと、マンションへと軽快に歩き始めた。
--続--
45名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 11:50:48 ID:zGupEG9p
>>40
え?リッキロ?何でここいんの?
びっくりした〜!!!
何でリボーンのスレこないの?
46名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:15:13 ID:udqaal28
リッキロ氏キター!
続き激しくお待ちしてます
47名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:29:54 ID:/k10sMcj
ちょっリッキロさんktkrwww
48名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:48:34 ID:huUQi46E
前スレで日本語不自由とか言われててセツナスw
付き合ってること公認にできないなんて普通ありえないもんな・・・
というわけでROMります 失礼しました
49名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:54:05 ID:ZCdz1/Og
黙ってROMってりゃいいのに
50名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:50:55 ID:huUQi46E
プ
51名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 08:44:52 ID:4srxiqVi
キラ信者の聖所少女萌え
52名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 10:04:47 ID:Hgr/K07R

聖少女?聖処女?
53名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 11:36:52 ID:XXpB7rLd
性少女
54松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/09(金) 23:22:48 ID:J6nlUUH8
>>44続き

ライトと同棲していたマンションに住み続けるのは多少迷ったが、やはりここは私の聖域だ。
壁紙も、ベッドも、全部半年前のまま。
本当は月は生きていて、「馬鹿だなミサは 僕が死ぬわけないだろう?」なんて、皮肉めいたことを言いながら帰ってきてくれるんじゃないかと思う。
ノートを片手に「何をぼーっとしてるんだ?」とか、呆れた顔で頭を小突いてくれるんじゃないか、と。
今までのことは全てドッキリで、月もレムも、竜崎さんも…みんなどこかで生きていればいいのに。
…そうだといいのに。

夜の時間はあっという間に過ぎてくれる。
そのへんで買って来たもので食事を済ませ、テレビか雑誌を眺めつつ、夜がふけていくのを待つのだ。
今夜は少し早めのシャワーを浴び、ベッドに潜り込んだ。
初夏で冷房の入っていない室内は蒸し暑かったが、シーツを頭まで被り込んで目を閉じると、真っ暗な瞼の裏に色んなものが浮かび上がってきた。
パパのこと、ママのこと、姉のこと…月との出会い、レム、ジェラス、竜崎、ヨツバ…それに、昼間マッツーと話した情景も。
(なんで私、生き残っちゃったんだろう)
一番死ぬべきなのは、私だったんじゃないのか。
孤独感で胸が張り裂けそうになり、シーツにしがみ付くようにして、泣いた。


ひとしきり泣くと喉がからからになったので、リンゴジュースの入ったペットボトルに口をつけ、一気に飲み干した。
甘くてやさしい味が、口と喉を潤してくれる。
55松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/09(金) 23:24:14 ID:J6nlUUH8
ピンポーン

誰、こんな時間に?
かつてのモデル仲間にも、このマンションの所在は言っていない。
強盗だったりしたらどうしよう。
とりあえずペットボトルを握り締め、聞き耳をたてて様子を伺った。

ピンポーピンポピンポピンポ

連打されるインターホン。
気味が悪いと思いつつも、ドアに近づき、丸い覗き穴を覗いた。
「…マッツー!?」
「あはは。びっくりした?ミサミサ」
こんな時間に来るなんてと思ったが、マッツーのことだ、悪気は一切無いのだろう。
散らかってますがどーぞと言い、お客さん用のルームシューズを引っ張り出して出迎えることにした。
56松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/09(金) 23:25:38 ID:J6nlUUH8
「ごめんねこんな時間に…」
「ううん、気にしないで。どうせ暇だしね」
どうやら、私がまだ月と同棲していたマンションに住んでいることを知っていたらしい。
ソファの上のクッションを寄せていると、いくつもの缶チューハイを入れたビニール袋を押し付けられた。
「え、何?」
「おみやげ。たまには飲むのもいいじゃん。思いっきり」
ヤケ酒なんかしたらむくんじゃうじゃないっ、この元女優のプロポーションが…と言おうと思ったが、
マッツーは真面目な、どこか心配そうな表情だったので、ひやかすのはやめた。
本気で心配してくれているのかもしれない。
この、みじめで孤独な私のことを。

「じゃあ一緒に飲もうよ、マッツー」
「オッケー!飲もう飲もう」
しばらく開けていなかった食器棚を開け、細工の施されたグラスを取り出した。
ガラスに映った私のまぶたは腫れていて、さっきまで泣いていたことが一目瞭然だ。
なのに、マッツーは言わないでいてくれる、涙の理由も、月のことも…。
ほんとはいい男なんじゃん?
似合わないスーツのまま、きょろきょろしているマッツーを見て思った。
「座っててよ、マッツー」
「あ、うん」
まるで子供みたいだ。

--続--
57名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:47:18 ID:YWqw9Yfd
あのさ…松ミサさん…これは文句とかじゃないんだけど
ここはエロパロ板でありハァハァスレなんだけど…エロはどこに?
58 ◆bBolJZZGWw :2006/06/09(金) 23:52:51 ID:J6nlUUH8
>>57
「続」
前置きが長くてスミマセソ…
59名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 00:41:15 ID:jwVIY0jH
>>58
私は好きですよ。頑張ってください!
60名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:18:47 ID:wkslVtU3
このスレでは長い前フリで結局エロに突入しないまま未完というSSが
いくつかあるからな…
不安になる人が多いんだよ
61名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 05:11:13 ID:yn4/4dax
ちょっとでもいいから前フリにもエロっぽい描写入れてくれるとワクワクするよ
パンツ脱いで待ってるからいいの頼む
62名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 11:22:38 ID:lkl2TjPW
GJ!
前置き後のエロはまた格段に燃えるものだ
パンツ脱いで待ってます
63名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 18:35:44 ID:R9tigBlZ
ミサがなんだか一皮むけたような大人っぽさが出ててイイ
エロ期待して待ってます
64名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 16:25:19 ID:VRMpOwwB
というか前フリで7レスも使うなよ・・・・
求められているものをわかってないんじゃないか?
65名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 16:43:48 ID:PYXRaSRB
いちいち数えるなよ…
相当暇なんじゃないか?
66松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/11(日) 16:53:47 ID:pdU8Wu+Q
>>64
書き手が読み手に合わせる必要はないと思うので、好きに書かせていただきます。
エロだけが読みたいのなら、エロだけ読んでください。
作品を読みたくなければスルーしてください。


[松田side]

やっぱり泣いてたんだ。
ミサの腫れた目が悲痛で、僕はできるだけ直視しないようにした。
立ったまま周囲に視線をやると、月くんの趣味だったのか、どこかアンティーク調で高級感のある家具が並んでいる。
「座っててよ、マッツー」
「あ、うん」
僕、子供みたいじゃないか?
昼間会ったミサミサが、かつての面影もないくらいに表情を曇らせていたから慰めに来たというのに。
とにかく、人間は飲んで話して騒げば、多少は楽になるはずだ。どんな悲しみを持った人間でも…。
今日は月君の話も、事件の話もなしだ。
明るくいこう。

ソファに座っていると、ミサミサがグラスを持って来た。
「おまたせー」
「あ、お気遣いなく…」
缶チューハイを開けて乾杯する。
二人の再会と、これからの人生に、だ。

アルコールが入ると双方饒舌になり、子供のころの話や芸能界の噂、会話はぽんぽん弾んだ。
ミサミサも笑っている。
よかった、多分これは作り笑いじゃないよなと、自分で自分を褒めてやりたくなった。
67松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/11(日) 16:54:22 ID:pdU8Wu+Q
テレビをつけると、新人お笑い芸人のネタが披露されていた。
「あっこれ、僕好きなんだ」
「へーそうなんだー」
ブラウン管の中では活き活きとパフォーマンスを見せる芸人と大きな笑い声が響いていて、
世間からはキラとか殺人事件とかは、まるごと忘れ去られているかのような錯覚に陥りそうだ。
クッションを胸に抱え、じっとテレビを眺めるミサミサの横顔を盗み見る。
彼女はどこか視点の合わないうつろな瞳で、再び泣き出してしまいそうな表情を浮かべていた。
「あ、ミサミサこういうお笑いは好きじゃなかった?歌番組でもかけてみようか」
慌ててリモコンを握り、チャンネルを変える。
できるだけ明るい番組がいい。
チャンネルを次々と変えるも、この時間帯に歌番組はやっておらず、ニュース速報だの事件のドキュメンタリーだの、
番組のBGM自体からして暗そうなものばかり放送されている…
結局初めのお笑い番組にチャンネルを戻し、黙ってチューハイの缶に口をつけた。
妙な沈黙が流れる。
こうなったらベランダ淵に立って、一発芸でもして盛り上げるか…?
68松ミサ ◆bBolJZZGWw :2006/06/11(日) 16:55:14 ID:pdU8Wu+Q
「ねえマッツー」
「…ん!?」
ミサミサからの問いかけに、待ってましたとばかりに身を乗り出す。
「今日は飲もうよ。マッツーも飲みたかったんでしょ?まーた上司に怒られたんじゃないのー?」
「そ、そうなんだよ!やっぱり見破られちゃったかー」
「あは、イッキしよう、イッキ!」
強いな、ミサミサは。
チューハイを一気飲みしながら思った。


アルコール分の弱い酒でも、何本も何本も飲みゃーそりゃ酔いますよ。
買って来たチューハイを全て飲み干してしまった僕は、すっかり泥酔状態だ。
いい感じに体が熱く、脳みそがふわふわ浮いているようだ…きもちいい。
ミサミサはソファからずり落ち、カーペットの上でごろりと横になっている。
元モデルとは思えないような体勢だ…
「風邪ひくよー、ミサミサァ〜」
僕も床の上に寝そべり、彼女の肩を掴んで揺さぶった。

--続--
69名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:24:46 ID:VRMpOwwB
ずいぶん偉そうなんだな
死ねよ大したもんも書けないくせにクズが
70 ◆bBolJZZGWw :2006/06/11(日) 17:32:42 ID:pdU8Wu+Q
>>69

私と同じ土俵に立ちたいのなら、貴方もSSを投下することをお勧めします。
わかりましたか無能が(^ω^)
71名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:35:37 ID:PYXRaSRB
そぉだ☆氏ね無能
72名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:38:53 ID:PYXRaSRB
誰が何と言おうがリッキロ氏の小説は神レベルという事実
ハルメロで信者になりまんた!!
リッキロ氏ガンガレ超ガンガレ!!!
73名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:54:34 ID:IYSGvPCy
米は多少傲慢かもしれないけど作品のレベルは高いと思うよ
職人はSS製造マシーンじゃないんだから自分の求めているものを
投下してくれないとイラネとか書けないとか言うのはどうかと思う

リッキロ氏も煽られても煽り返さないで大人の対応をして欲しい
折角の評判を地に落とすことになりかねないと思うし
煽り返しは相手と同じレベルに落ちる行為ですよ

自分はファンなんでSSの実力で黙らして欲しいです
74名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 18:24:33 ID:vbSOkZjX
明らかな煽りに見事に釣られる姿は見たくなかった
こないだのLさゆといい作品はいいのに中の人が痛いと残念になる
(もちろん今回のは死ねとか言う煽り名無しが一番痛いのはわかっているのだが)
75名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 21:58:30 ID:UEuDXlrG
リッキロさんそんな態度とってたら、リボーンスレのときみたいに追い出されちゃうよ…
76名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 01:18:04 ID:uDZD4Bjo
俺は作品だけ見に来てる。
続き待ってますよ!雰囲気がすげー好きだ
77名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 02:07:11 ID:g6V9qO5U
よくわからんが、SS書いたら文句言ってもいいとかってわけじゃないと思うんだが。
同じ土俵とか意味わからん。同じ土俵に立ったから何さ?

読みたければ読む、読みたくなければスルー、
投下したければ投下、投下したくなければ投下しない、
って意味で、SS書こうが書くまいが、対等だと思うんだけど。
78名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 02:42:19 ID:xgj6HhPO
気持ちは分かるけど、煽りに反応しちゃダメよw
グッと堪えて淡々と投下すべし。
あなたの作品は面白いと思うから、続きwktkしてます
79名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 07:54:44 ID:LKE7CHvA
7レスエロ無しで苦情出たのにまだエロ無しを三つも投下する所は凄いw
エロだけが読みたいのならって言うけどここはエロパロ板だよ
はやくエロに突入してくれないと嫌いになるぞ!
80名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 11:10:42 ID:uDZD4Bjo
まったり待てや、今までエロ無し投下もあっただろ
俺はエロまでの余韻も楽しみたい
81名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 11:13:02 ID:LusKm0lR
リボーンスレの嫌われ者がここで偉そうに調子こいてますなw
文は三流、態度は一流w
おまえのオナニー小説書きたいんなら他でやれ。
ここで求められていることをよーく理解して、理解したなら早く出てけ。
嫌われ者がwww
82名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:30:32 ID:RKiv58+C
リッキロって、レベル高いか?
83名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:53:28 ID:LKE7CHvA
他に投下する神がいないからリッキロ程度でも崇めとくしかないんだよ
Lさゆの人が戻ってきてくれればいいんだけどあの人もヘンに自分出しちゃったからなぁ
84リッキロ:2006/06/12(月) 18:15:36 ID:FaMcL0pN
やーめた。
飽きた
サョナラ
85名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:20:21 ID:RtFrIf89
鳥がないから釣りだな
86名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:27:40 ID:yrxMy1f7
かつて前フリが30以上続いて、ようやく月が粧裕を押し倒したと思ったら
途端に放置→未完というSSだってかつてはあった…。
どこにエロを入れるかは職人さんの自由だよ。
エロなしならとにかく、いずれエロに突入するんだからいいじゃないか。
好みじゃない場合はスルーしろよ。

職人さんは気にせずに投下してください。
煽りはスルーして反応しない方がいいです。
87名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:55:37 ID:FaMcL0pN
実際ストレスたまると思うよ
無償で小説書いて、名無しに煽られたりしたらさ。
俺も文字書きだから、キレてしまう気持ちはわからんでもない…
リッキロが好きか嫌いかは別としてな。
それにしてもいいキレっぷりだなww
電波神www
88名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:58:46 ID:FaMcL0pN
つか、煽りばっかのときには誰もかばってやらなかったのに、書き手がキレたとたん「頑張って」「楽しみにしてます」だとww
いかにエロに飢えた房ばかりなのか、全貌が明らかになったなwww
偽善のカタマリどもめw

愉快愉快。
89名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 19:01:50 ID:FaMcL0pN
さぁさぁどうすんよ?
いくらリッキロ自体が電波でも、作品はそれなりのもんだったろ。
ますます廃れるなぁーこのスレもwwwww
今度は俺が書いてやろうか?
90名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:30:09 ID:ct1jypBX
読み手がハァハァ目的の厨なら、書き手も自己満足目的じゃん。
ストレスとか切れるとかでスルーできないなら、書かなきゃいいだけ。
廃れるなら、それはそれで仕方ないよ。
91名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 21:40:33 ID:yrxMy1f7
無償で書いてやっているって言うけど
そもそも金取れるレベルなのかよ。
92名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 21:42:38 ID:lajnMkDB
そういえば半角二次元にデスノスレないんだな
93名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 22:47:36 ID:FaMcL0pN
>>91
無償で書いて「やっている」とは、どこにも書いていませんが?

こんな文字も読めない奴に評価されるなんて屈辱だなww
こりゃ書き手も離れるわ〜
文章すら理解できないくせに、エロSS読ませてもらおうなんて滑稽www
94名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 23:52:18 ID:KYDr5Lam
いい感じに荒れてきました
95名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 00:05:36 ID:lajnMkDB
前に見てたスレは
いつもクレクレ状態のくせに1レスでも投下すれば「下手糞いらね」「○○氏のじゃないとたたん」
というレスが飛び交うスレだった。
おかげで誰もいなくなり絵師叩きのスレになった。

気に入ったの読もうぜ!
96名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 00:31:44 ID:RKPekg1h
>>93
「無償」って言っている時点で「かいてやっている」と思っているも同然だろ。
いいよ、もうこなくて。
それで廃れるのなら本当にしょうがない。
97名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 01:25:16 ID:UcNntKxL
ミサアンチ必死だな
粧裕アンチもハルアンチも必死だったな

ここは21歳未満は来ちゃダメでちゅよー
98名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 01:39:42 ID:6L0hKdp+
意味なくage
99名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 02:21:49 ID:hp2zLPQO
保管庫に収納された小説だけ読んで(*´Д`)ハァハァするが幸せだと
最近気付いた俺がいるorz
100名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 02:59:41 ID:nCjghS40
ハァハァ小説スレなのにハァハァ部分もない書き手のオナニー小説見せられても困るよスレ違い
エロを求めるのを悪いことのように言ってる奴がいるけどエロパロ板ではそれこそ板違いだ
101名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 03:47:13 ID:tkNEBCZG
バックグラウンドがあってこそのテキストじゃん。
エロに繋がってればエロなし部分があっても不自然じゃない。
エロだけが欲しいんなら別に元ネタごとにスレがある必要なんて無いし、
それだったら画像とかで十分だろ。

どうしてもエロだけのテキストが良いなら、どっかからヤッてるシーンだけ拾ってきて
名前を脳内変換して抜いてろよ
102名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 04:40:45 ID:RKPekg1h
エロに繋がるなら別に前フリ長くてもいいとは思うけど
>>101
バックグラウンドあってこそとか言うのも極論だなあ。
初っ端からやっているようなエロにだって状況描写やセリフなんかで
そのジャンルならではのエロSSを書く人はいるよ。
なんかストレートなエロSS書いている人に失礼じゃないか?
103名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 09:38:33 ID:IL0cSvDb
というか前振り書くんなら全部書き上げて一気投下すれば荒れないのにね☆
104名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 09:59:37 ID:DhaQ4oEK
アヒャヒャヒャ荒れてる荒れてる
おもろいもっとやれ
105名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 11:00:11 ID:w+ednqZY
一気に投下してからとか思っているとかえって筆が進まなかったりするんだよ。
職人のペースでいいじゃないか。
読みたくない奴はスルーで。
106名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 13:42:09 ID:DhaQ4oEK
皿仕上げ

〜神が消えたスレ〜
107名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 14:11:00 ID:DhaQ4oEK
あげあげサラシアゲ★
108名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 14:54:13 ID:UcNntKxL
まだやってたのかよw
ほんとデスノは厨が多いな
109名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:15:26 ID:DhaQ4oEK
まだやってたっつか、いま終わったとこなのよン☆
職人失踪事件なのらぁぁぁあぁぁ
110名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:28:31 ID:5+3PZAFr
リッキロ嫌いだから消えてくれて良かった
煽り名無しGJ!
111名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:41:41 ID:DhaQ4oEK
>>110
小説が投下されるのを待つことしかできないカス、こんにちゎゎゎ(●´艸`)
おまい、リッキロのストーカーおよび粘着馬鹿だろ?

氏ねカス
112名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:42:54 ID:DhaQ4oEK
それにリッキロが消えたとは限らんという罠www
何がGJだアホw
113名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:49:37 ID:ZGWnKmgJ

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114名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:51:47 ID:ZGWnKmgJ

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115名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:53:49 ID:ZGWnKmgJ

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116名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 18:44:47 ID:xw4VTYFP
SS投下しても誰からも褒められずにボロクソ言われた過去でもあるんだろうか
凄い歪みっぷり
117名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 19:10:11 ID:DhaQ4oEK
ほんとだよねー!!
えるさゆ神を見習えっての!!!
118名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 20:25:36 ID:UcNntKxL
松ミサ続き待ち
119名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 20:48:31 ID:DhaQ4oEK
松ミサぁぁぁ?
電波リッキロなんか期待すんなお!!!
あいつは電波過ぎてヤバイ!
120名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:10:14 ID:6L0hKdp+
バトルきぼーん
121名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:26:57 ID:DhaQ4oEK
何よ?
何のバトル?
122名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:04:55 ID:Rcr9LRC4
つか
こんなとこに投下するSSに妙な自意識もたれて必死になられても萎える。
大体7レスの間に不満が出ること自体、エロ無しの文章になるとまったく
魅力がないことを露呈してるんだという事実、わかってるんだろうか。

文句いいたきゃお前も書けって何様なんだろ。
今まで自分が作った文章をあんまり褒められ慣れてなかった奴が、需要
過多な場所に投下したらちやほやされちゃって、天狗になったっていう典型
じゃないの。ここがリッキロのサイトならともかく、違うだろ。
そしてリッキロはそれをわかってて投稿してたんだろ?
123名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:36:03 ID:VeJWlDPS
どうでもいいんだけどさ
目を瞑ると目の血管が見えて、その奥をじっと見ると、
緑色に光ってる、すげえ気持ち悪いぶつぶつしたのがびっしりあるんだよ。
気持ち悪くて目を長いこと閉じられなくなってしまった。
124名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:55:14 ID:XOayopid
俺はその緑の光ってるのが星に見える。
血管の中の血が流動する様は自分が宇宙を流れてるように感じる。
子どもの頃の話だけど。
というかお前寝るときいどうしてんの?
125名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:09:51 ID:J5Wyemri
>>122
ものすごく同意
今までの作者の作品はどれもエロ無しでも面白ければ別に叩かれてないよ
リは作品に魅力がなくてエロまで無いから叩かれてるのに
ギャラリーを見下してエロ無しを指摘された事を逆ギレとか痛すぎる
126名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 08:24:29 ID:s66yhblW
まじめに討論してるお前らも痛すぎる☆
たかがエロで…
アホだろ(●´艸`)
127名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 10:47:27 ID:KCJcAncU

       電波ー!      ____
     ト、 , ---- 、     ,. ‐''":::::::::::::;::::`'-、
     H /::(/、^^, :゙i  /::::::::::::::;:/´ヾヘ;:::::::::ヽ   煽りに釣られた私に釣られて
  (( (ヨb |::l,,-  -,,{:K〉)):::::::::((,/    `、::r、:::゙,  どーすんのよ無能?!
     \`l:ト、 дノ:」/::::::::::::i゙  \   / i::::i
       ゙、 ヾ〃 /!::::::::::::| -=・=-   -=・=-l::::|  / 〉 ))
       〉 リッキロ | !::::::::::::!          !:::!/\/
      \ ___/ \:::::::::! ""   ┌┐  ""!::| \/
        \    |::::::|      ノ_|   ノ::i  /
            `、   i:::::l、ヽ.,_    _ ,..イ:::::i  /
            ゙、  ヽ;i \ヽ,.l ̄_,l  |:::/  /
            ゙、     ヽ`、 | /  レ' /
             ゙、 /     `ヽ''"  i.  /
             /   リッキロ   |/
            /              |
128名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 11:12:41 ID:IPVYWrui
松ミサ続きまだかなwktk
129名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 01:15:50 ID:Oujs68UL
フワッフウ〜
130名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 09:45:14 ID:DzJC6vUO
どうでもいいからミサミサを輪姦してくれ
131名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 13:08:58 ID:TVHJsq+H
リッキロたんハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:12:36 ID:InJKnvfD
もうこのスレダメポ
133名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 19:16:35 ID:28p78WGJ
>>132
過去も何度かこういう事あったよ
愉快犯がいるみたいだからスルーしてりゃいい
134名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 15:30:06 ID:t/4yKvGL
ゆっかいだお♪
135リッキロ:2006/06/16(金) 19:12:37 ID:cNaHr/Mz
川^ー^)<愉快なのはお前のオツム♪
136リッキロ:2006/06/17(土) 20:45:08 ID:TaLZDW08
うんこもらしたぽ
137名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:33:44 ID:RPPDJpYr
黒ミサがサユたんを凌辱とかある?
138リッキロ ◆iCT8tPyHd6 :2006/06/18(日) 00:49:21 ID:mZ7P+3pq
面接落ちたお。仕事さがすお(^ω^ )
139名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 09:22:58 ID:45nsHzZs
ミエミエなりきり、気持悪いお(^ω^)
他にすることないんかww
140名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 11:55:35 ID:kDJZ+3fM
松ミサ続き、まだパンツ脱いだままで待ってます
放置は勘弁してくれよな!
141名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 15:11:46 ID:mZ7P+3pq
リッキロはニートだお(^ω^)
142名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 19:35:58 ID:45nsHzZs
在宅ワークですお(^ω^)☆☆
143名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:21:25 ID:otH5auvZ
スレが止まった
144名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 02:19:48 ID:9UGUjkdA
リッキロが今ここを見てるのかは分からないけど
読み手を「無能」とまで言い切った以上、作品は投下すべきだと思う。
自分が無能じゃないところ、みせてくれるんだろ?リッキロ

ここまで荒らした以上責任は取れ。他の職人さんがこれるように作品は落として行け。
自分は読まないがな。
145名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 05:14:43 ID:OupyQX4M
リッキロはクズだからそんな正論通用しないよ
146リッキロ:2006/06/22(木) 09:50:44 ID:2MOo+qQj
だから

「やーめた飽きたサヨナラ」っつってんだろ?

過去ログぐらい読んで欲しいな(^ω^)
147名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 09:51:36 ID:2MOo+qQj
ムキになってる無能達を見てると癒されるな♪むぷぷ
148名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 15:16:02 ID:MSd80T0r
トリなきゃ信じられんな

続きが読みてぇよお・・・チンポ乾いてきたお
149名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:13:32 ID:q7IQ8ijD
リッキロ氏はもうこないだろう…。
150名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 11:40:26 ID:0OKsX0JW
おまいらが来れなくしたんだろーg
151名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 09:21:10 ID:ZvxZZX2O
一部だろ(自演含む)
俺はラブコールだって送ったし、今でも待っているけどね。
152名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:48:00 ID:6UdqY0zs
リッキロたん好きだお
153名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:51:49 ID:qb8Y9XUo
来れないというが、この雰囲気を作ったのは他ならぬリッキロ自身だろ。
自分が「無能」扱いした読み手の作った雰囲気に負けて投下できないなんて馬鹿にもほどがある。
もう二度と来なくていい。

それよりも自分はリッキロの発言を受けてスレがあれた所為で
他の職人が投下できなくなったことに腹がたつ。

二十一歳以上の人間が自分の発言で自分自身の立場はもとより、
他の職人やスレ住人の以後ことが悪くなることは考えられなかったのか??

いい大人のすることとは思えないよ。
154名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 09:42:57 ID:ysR7I2qw
>>153
スレの雰囲気が良くなってきたところで、またそんな話題で熱くなるお前もどうかと思うがなw
いい大人としてよww

プゲラ
155名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 10:39:26 ID:nlPjG9OD
松ミサ続き待ちあげ
156名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:02:33 ID:38pF4pPO
これで雰囲気良くなっていたのか・・・
157名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:45:13 ID:77p0/onN
いちいち煽って掘り返すからいつまでも雰囲気悪いんじゃん。
スレの雰囲気は職人だけが作るもんじゃいだろ。
「リッキロが雰囲気悪くした」って言ってる奴も、実際空気よめてないんだよな。


このスレ終わったな
158名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:45:11 ID:8PcIymdD
リッキロみたいな無能の糞はもういらねーよ
責任取って二度と来るな
159名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 22:46:05 ID:OVfpirsY
だから、愉快犯がいるんだから、徹底的にスルーした方がいいんだよ
真面目に反論とかしても荒れる一方だから
160名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:25:30 ID:3iUXl0ma
リッキロはどこに行ってもハミ出し者ww
161名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 09:45:43 ID:YJtnNBrR
電波だけど、才能はあると思うんだよな。
どの作品も、雰囲気造り上手いしさ。
それにしても粘着すげーな
162名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 11:30:06 ID:4yiFfrvl
粘着=空気を悪くさせていることに気付かないアフォ

スルー汁(・ω・)
163名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 14:46:00 ID:sCheQLQ1
ヘイヘイヘイヘイ
164名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:40:21 ID:YJtnNBrR
>>162
スマソ
165名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 23:10:28 ID:C2b02Pcl
松ミサ続き待ちあげ
166名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:32:39 ID:BYmS8ZH/
↓ここで小説投下
167名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:03:18 ID:0fWQA894
│   _、_
│ ヽ( _ノ`)ノ ヒャッホウ!!
│ へノ  /
└→ ωノ
    >
残念 私のオイナリさんだ
チーーン、、、
168名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 15:43:20 ID:tWJhcxGq
ヘイヘイヘイヘ〜イ
169名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 06:14:28 ID:Ozus9AZn
どこまでも糞化進行中
170名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:58:20 ID:KucuySw/
月サユが読みたいです
171名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 21:49:30 ID:pmgxqANt
食っちゃうぞ〜
172名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 15:29:20 ID:og0KByN5
173名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 23:07:35 ID:X5KmcSbB
誰か投下汁
174名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 00:43:37 ID:v2swChnn
まつみさ…
175名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 13:42:51 ID:EG/PDLhr
ガッ
176名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 19:18:58 ID:/BuZq7NE
月ミサがホスィ…
177名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 00:13:26 ID:geKSxk+t
欲しい物は金で手に入れろ!
178名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 05:21:54 ID:3A0zbW9P
LミサかLさゆかLウェディかL京子がホスィ
Lが女の子をヒーヒー言わせるのが読みたい
179名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:28:27 ID:5dGuIX6b
ホシュ
180名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 23:59:55 ID:t3NhAoNi



-----------------終了-----------------
181名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:39:09 ID:GZa/zO8S
-----------------再開---------------------




182名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:22:08 ID:2hNQaQqa
月ミサ
183名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 03:56:29 ID:JMibStlY
ミササユ希望age
184名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 06:18:42 ID:qPx2I2zS
Bナオはこっちか西尾スレか
185名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 04:54:07 ID:2HH04t5f
どこかSS書けるスレはないかと探してるんだがここも駄目か・・・
186名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 13:34:40 ID:27R4qTLf
まず、何のSS書く気でいるのか言ってもらおうか

801は勘弁な
187名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 13:46:24 ID:fy9sOL62
スレタイにあるのに詩織タン小説がないじゃないか
誰か投下汁
188名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:01:45 ID:Aeu7LksQ
詩織ねえ…
189名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:04:39 ID:oIVTfZ7z
そういやスレタイなんで詩織なんだろw
ハルとか高田で良かったのに
190名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 23:53:27 ID:s9EOn32a
ほしゅ
191名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 12:02:26 ID:bCF8bvsZ
最近急にニアが好きになったもんでエロ妄想を試みているんだが難しいな。
作中まともな接点のある女性キャラはハル姐さん、しかもハル姐さんは
メロとのほうがしっくりくる(個人的嗜好だが)…。

となるとハル以外に唯一言葉を交わしたワイミーズ仲間のリンダしかいねぇ。

リンダ「ニアたまには外で遊ぼー」
ニア「私はいいです」
リンダ「…じゃあ家のなかで身体動かそっか? とっても気持ちイイよ?」
ニア「??」



すまん逝ってくる
192名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 23:35:53 ID:R5zh87yA
続きは?
193名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 18:36:24 ID:G1Wh69qK
>>191
続き読みたい
194名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:21:27 ID:AIZakJqV
 Lの後継者。
 それはワイミーズハウスにいる少年・少女全ての目標。でも、自分にはそれが無理だとなんとなく分かっているし、そもそも私には、Lになることより別の目標があった。
 その目標というのは・・とりあえずおいといて。とにかくここはそういう施設だった。
 この施設で、トップと二番手は常に決まっていた。
 二番手のメロは行動派で、おしゃべり。そして身体を動かすのが好きなやんちゃな少年。でも頭はとってもきれる。
 トップの二アは、無口で、友達が全然いない。頭はまさに天才だけど、外出や身体を動かすことを好まず、内向的。
 二人はまさに正反対だった。そして当然のごとく、仲が悪かった。といっても、メロがニアを敵視してるからそう見えてしまうだけなんだけど。
 私は二人ともそれなりに気に入っていたので、よく喧嘩の仲裁に入ることが多かった。
 
 私がはじめてLと会ったのは、もう何年も前の話だ。その日はまさに、感動の一言につきる日だったことを覚えている。
 Lの容貌のある程度は事前に知っていたが、しかし目の前にするとやはりその衝撃はすごかった。
 髪は黒髪のぼさぼさで、細身。そしてその眼は、まるで入ってきた情報を全て閉じ込めてしまうかのような大きな漆黒。
 私の身体はそのオーラに圧され、震えた。
 しかし何より私が感動したのは、L本人と直接会話した時だった。
 時間にすればとても短い時間だったのに、Lの底知れない頭の良さ、勘の鋭さなどをはっきりと感じた。
 Lはまさに、私にとってはまさに神様のような、最高の人だった。
195名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:22:06 ID:AIZakJqV
 そして今日も、Lはここにやってきた。そして、みんなの前で短い話をした。
 今、Lが取り組んでいるのはキラ事件だという。
 犯罪者が殺されていくキラ事件というのは確かに物凄く奇怪な事件で、この事件に挑む人間がL、というのはとてもふさわしい気がした。
「リンダ」
 不意に名前が呼ばれ、私はついピョンッと立ち上がってしまう。
「はい?」
「少し二人だけで話したいんですが、良いですか?」
 そう言ってLは、私の顔をじいっと見つめた。
 Lが自分を見つめているという事実に、私は緊張し、そして軽く赤面した。誰と話す時もこんなことにはならないし、どんなプレッシャーのかかる場面でもこんな風にはならないのに。
 私にとって、Lだけは本当に特別な存在だった。
 私は周りの視線、特に、二アとメロの強い視線に気づいてたが、気づかない振りをしたまま、Lの後についていった。

 着いた先は個室だった。音もれのない、防音の部屋だ。
「リンダ、話というのは・・」
 二人っきりになったところで、Lはそう口火を切った。
「はい!」
 私は大きく返事をした後、一瞬で、次に出てくる言葉を想像した。
『Lの後を継ぐのは君だ』とか。『実はずっと前から君が気になっていた』とか、である。
 しかし現実は、私の妄想と大きく違った。
「実は、二アとメロについてなんですが・・」
 私の喜色満面の顔は、みるみる普段の状態に戻っていった。
「二アとメロ、この二人と仲が良いのは君だけと聞きました。本当ですか?」
 言われてみれば、そうかもしれないと思い、私は頷いた。
「そうですか。では君に頼みがあります」
 Lの頼み!私は再び顔を緊張させた。
196名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:22:42 ID:AIZakJqV
 Lの頼みは、大変難しいものだった。二アとメロの仲たがいをやめさせて欲しい、というのだ。
 どうやらLは、二アにもメロにも足りないものがあるが、二人が協力し合えば、Lを継ぐのにふさわしくなる、と思っているようだった。
 確かにあの二人が協力すればすごいかもしれない、とは思うものの、私はそれでもLに及ぶとは思えなかった。
「L、それはとても難しいと思います」
「分かっています。だから少しずつで良いんです、二人を仲良くさせていってください。私の跡を継ぐのは、まだずっと先の話ですし」
 確かに、まだ若いLが、いきなりLをやめるわけもない。
「分かりました、L。やってみます」
 自信などなかったものの、私は大げさに胸をはった。
「ありがとう。・・何か欲しいものはありますか?お礼です。何でも良いですよ」
 思わぬ言葉だった。私は見返りが欲しくて引き受けたわけではなかったが、しかし遠慮するのももったいないと思ったため、素直に欲しいものを考え始めた。
 そして考えた末、出てきた言葉はとてもシンプルなものだった。
「私が欲しいのはL、あなたです」
197名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:23:24 ID:AIZakJqV
 Lの表情がとまった。驚いているのだろう。そんな顔を見るのは初めてだった。
「なんでも良いって、言いましたよね?」
「リンダ、他のお願いにしてください」
 冷静さをすぐにとり戻した様子のLが言う。もちろん私はそんなんで引き下がる気はない。
「L、私のこと嫌い?私は・・ずっとLが好きだった。幼い頃からずっと」
 私がそう言って顔を近づけると、Lは後ろにのけぞり、座っていた安物の椅子と共に倒れてしまった。意外な一面だった。Lならこういう色事にも、落ち着いた反応をすると思っていたのに。
「リンダ、私はもちろん、ここのワイミーズハウスの子供達は、みんな好きですよ」
 いまだ仰向けになったままのLが、かすかに上ずった声で言う。
「ずるい答え方をしないで」
 その時の私は、自分でも驚くほど積極的だった。倒れているLの腰の上にまたがり、両手を押さえた。そしてそのまま、唇を合わせる。
 その瞬間、私の頭の中で何かがはじけるのを感じた。そして、強烈な衝動が湧き上がってくるのも感じていた。
 憧れの、あるいは神のような崇拝の対象のLを、自分の中に取り込みたいという強烈な衝動だ。
 私はLの服を破るように脱がせ、その肌にキスをした。
198名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:24:00 ID:AIZakJqV
 Lは、また驚いた顔のまま凍りついている。きっとこんな事をする女の子に見えなかったんだろう。しかしそういう女だったのだから仕方ない。
 私はLのお腹に指を這わせ、そのまま下腹部へと腕を伸ばしていく。
「リンダ・・」
 そうつぶやくLの顔を、私は決して見なかった。
 かすかに硬さを帯びているそれに触り、私の心臓は張り裂けんばかりに暴れた。
 指に伝わってくるかすかな脈動と、熱。
 私の身体はまるで火のように熱くなり、気づけば、私は全ての衣服を脱ぎ捨てていた。今の私は、本能に完全に支配されているようだ。
 まだ勃起しているとはいいがたかったLを、私は自分の中に強引に取り込んだ。
 Lが何かを言っているのが聞こえる。しかしそれは、まるではるか遠い世界の声のようだった。
 やがて、その声も完全に聞こえなくなる。Lの唇を、私の唇でふさいだからだ。
 まるで麻痺したように、私の下腹部からは快感どころか痛みも感じられなかった。にもかかわらず、私は突き動かされるように腰を上下させていた。
 欲しい、もっと、もっと私の中に欲しい。
 私は、文字通り一心不乱にLを貪り、その精を自分の中に取り込んでいった。
199名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:24:44 ID:AIZakJqV
 行為が終わった後、私は突然我に返った。そして、へたりこんだ。
 服を着始めたLを見ながら、私はなんて事をLにしてしまったのだろうと後悔し、そしてそれ以上に驚愕していた。自分のした事が信じられなかった。
 ふと、目の前に何か差し出された。私の衣服だった。
「落ち着いてください。まずこれを着て」
 その口調は、いつものLにもどっていた。
「L・・私・・」
「大丈夫です」
 何が大丈夫なんだろうか、と思いながらも、私はシャツを羽織った。下半身はいまさらになって痛みだし、その中心からは、行為の証とも言うべき白い液体が垂れてきている。
「なんで・・私・・こんなこと・・・」
 私はそれ以上言葉が出なかった。頬を熱い液体が流れる。
「リンダ、あなたの事を嫌いになったりしませんよ」
 Lの不可思議な言葉に、私は表情を止めた。
「・・エル・・?」
「あなたの好意はずっと前から気づいてました。あなたがもっと大人の女性になったら、私から言おうと思っていたんですが」
 私のぼけきった脳は、Lの言葉の意味をなかなか理解できない。
「ほんとに嫌だったなら、乗っかられた時点であなたを跳ね飛ばしてます。まあ、順番は逆になりましたが・・」
 そう言って、Lは私に手を差し出した。
 信じられない思いだった。あの神様のようなLが、私に好意を?
 混乱しきった頭のままだったが、私はなんとかその差し出された手をつかむことができた。
200名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:25:30 ID:AIZakJqV
 それからの数日間は、私の人生最高の時だった。
 Lに抱かれる度、自分の心、身体の全てが満たされていくようだった。
 やがてLが再びキラ事件のために日本へ旅立つと、私は頼まれていた事に全力を注ぎ込んだ。二アとメロの関係修復だ。
 が、それもなかなか上手くいかなかった。そしてそのうち、二人は施設を出て行ってしまった。

 それからしばらくして。私は二人がキラを追いかけていることを知った。そしてその瞬間になり、ようやく、私はLの死を知ったのだった。
「マーマ?」
 私の悲しい表情を心配したのか、息子は私を見上げて言った。
 私は安心させるために、笑顔を浮かべて言う。
「ううん、大丈夫よ・・エル」
 そうよ、嘆かなくてもいい。エルはここに、生きているもの。
 あの時の自分の衝動は、まさに神の意思だった。私は最近、エルの笑顔を見るたびにそう思うのだ。





                           終
201名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:27:07 ID:AIZakJqV
宣言なし投稿&リンダの性格かなり勝手に決めちゃったりしてごめんね。
202191:2006/08/21(月) 03:03:00 ID:ykyPUUPf
超GJ。徒然なるまま妄想を書いてみた甲斐があったよ!
自分もニアリンダ形にできないか頑張ってみるよ。

ニアに声かけるくらいだから、面倒見のいい女の子なんだろうなリンダ。
しかし似顔絵はメロのほうがいい男に描かれているのは何故なんだリンダ。
というかあの似顔絵のニアってカエルっぽi(ry
203名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 16:56:27 ID:omEMjxSL
>>194-200
リンダはすごい子だ・・・
204名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 06:15:00 ID:BbgmFltm
なんだこのちょっといい話は!
Lのワイミ内での神様扱いっぷりとかすごい出てて最高に好きだ
205名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 16:29:21 ID:RZumEgZi
age
206名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 02:03:31 ID:KkmzVeSy
良作GJ!!


一つ疑問に思ったのは
たとえ、ワイミーズ・ハウスの者に対してでも
LはLとして姿を現さないような・・・

作品も書かない分際で恐縮だが、これから参考にでもしてもらえれば・・・・


次回作も期待してます!!
207名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 02:08:21 ID:wHl6MbSi
>>206
一言いいたい ノベライズ版嫁

推測でものを言うのはいかがなものかと思うが
208名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 05:19:59 ID:AF7Nn/7m
>>207
まぁまぁノベライズも小畑つぐみコンビじゃない以上は原作なわけではないから。
姿を現すのもありだろうけど現さないと思う人がいたっていいじゃん?
そういう上からの言い方はあんまよくないように思うよ。

>>194-200
すごいよかったよありがとう!
最近職人さん来ないからめったにこのスレ覗いてなかった。
登校日からだいぶ日がたってからの感想ですまん…
Lが好きなのでLの出てくるのをまた書いてほしいです。
209名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 12:34:01 ID:wHl6MbSi
登校日ねぇ…小学生?中学生?
210名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 20:50:13 ID:75wA00XW
投稿日との間違いだと信じたい
211名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:51:20 ID:AF7Nn/7m
いじわるだなー
投稿の変換ミスに決まってんじゃん悪かったよ
212名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:25:05 ID:0WslQ8dW
ageてるし
厨かと思われたんだよ
213名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:36:26 ID:wZTrPT7h
ageもそうだが文体も厨かと思われたんじゃね?
214191:2006/08/29(火) 01:21:21 ID:JZq4Iwb4
ボコられまくりの208にワロタ
215名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 01:23:00 ID:JZq4Iwb4
ソシテオレモナマエニスウジイレタママ・・・orz
216名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 01:33:32 ID:wZTrPT7h
>>215
お前は早く続きを書けとw
結構期待してるんだが
217名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:03:00 ID:3LNVigVW
>>207ノベライズでもLはLとして姿を現してないと思われ
218名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:09:36 ID:Dvj9Fb+G
メロの語りとかモロそうじゃね?
まあ小説は所詮小説っていいたいんだったらいいけどさ
219名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 06:15:01 ID:k4djIHzp
何でもいいけど面白かったからリンダLの続き書いてよ
220名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 17:04:57 ID:F9mbdYp1
リンダニアも書いてよ
221名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 20:22:50 ID:PbWnqzcb
私もリンダニア希望
222191:2006/09/04(月) 04:44:20 ID:OvdzcL40
毎日地味に書き続けてきたニアリンダがようやく完成したので投下します。
191の続きということでショタニアとロリンダで考えてたのに何故か完成品は
大人ニアと大人リンダw
純粋に>191の続きが読みたかった人超ごめん。
223ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:45:37 ID:OvdzcL40
2010年春。今や無人となった孤児院ワイミーズハウスの門扉の前に、静かにたたずむ若い女性の姿があった。
彼女の名前はリンダ―――偽名だが。

かつてLの後継者候補の一人として育てられた彼女に与えられた通称だ。Lの後継者とならずにこの孤児院を出た後も、
彼女はこの偽名で呼ばれ続けていた。
孤児院の仲間たちからではなく、世間から。画壇から。賞賛の意を込められて。

皮肉な話だと思う。自らの本質を隠すための偽名が、いつの間にか自分を最もよく表す単語となり、
可能性はゼロに限りなく等しかったとしても、ひとつ間違えれば世界を影から動かす存在―――Lになっていたかもしれない自分が、表の世界で評価を受け名声を得ているのだから。


リンダは門に手をかけた。無論堅く閉ざされている。
「まあ、当然よね」
開錠用具を取り出し、かちゃかちゃといじる。すぐに鍵は開いた。このくらいのことならこの孤児院で暮らしていたころからできる。
もっとも、彼女は「つかの間の脱走」を企てるような問題児ではなかったが。

孤児院の庭を当て所なく見て回る。自然と浮かんでくる、毎日を一緒に過ごした仲間たちの顔、顔、顔。
その中で最も印象深いのが、メロとニアだった。常に院の中で一番と二番を独占していた二人。
才ある子供たちが集められた院の中でも、彼らは異彩を放っていた。
二人の顔を思い浮かべると、リンダの思考は否が応でも「あの時」に引き戻される。


それは約半年前、2009年の秋。
ワイミーズハウスの責任者ロジャーを通じて日本の警察からコンタクトがあり、リンダはメロとニアの似顔絵を提供した。
何故メロとニアの似顔絵を日本警察が欲しがるのか。詳細は訊かなかったし訊いても明確な答えは返ってこなかっただろうが、
キラ事件の捜査になんらかの関係があるのだろうとリンダは察した。
ほかならぬロジャーを介しているという点に加え、メロとニアの二人が今もキラ事件の捜査をそれぞれ行っているに違いないという確信があったからだ。
世界がキラにひれ伏した中それでもキラを追う日本の捜査員たちに好意を持ったということもあったが、それ以上にメロとニアの安否が判れば…という私情もあったのかもしれない。
しかし、結局今に至るまでメロとニアの行方はわからないままだし、自分の似顔絵が何かの役に立ったのかどうかもわからないままだ。

しかし、世界に変化は起きた。それはキラの裁きの突然の停止。
1月の終わり頃から今日に至るまで、キラによる犯罪者への裁きは一回も起こっていない。
過去にもこのような事例はあったため、人々は様子見を決め込んでいたが―――しかし、それも終わりつつある。
世界は、確実にキラが現れる前の姿に戻ろうとしていた。
224ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:46:34 ID:OvdzcL40


人気の無い院の廊下をゆっくりと歩く。とても懐かしく、そしてとても寂しい。人間の生活臭がもはや感じられないせいだろう。
ワイミーズハウスから子供たちが消えたのは、リンダが似顔絵を日本警察に渡した直後のことだった。いや、ワイミーズハウスから子供たちが消えただけではない。
かつてこの孤児院で暮らし、自分のように自立して暮らす者までもが一人残らず一斉に世界から消えたのだ。

「これより48時間以内に、リンダがリンダであると示す証拠全てを隠滅してください」

突然発せられた、ワイミーズハウス出身者全てに発せられた緊急メッセージ。
「リンダがリンダであると示す証拠」―――すなわち、ワイミーズハウスとの、そしてLとの関係性を匂わせる物的証拠・情報を破棄し、
可能な限り外部との接触を遮断せよという指令。
かつてあのLの後継者候補として育てられていた以上、どんなに一般人として生活したところで思わぬ危機が襲ってくることはある。
リンダの場合多少の名声を得てしまっていたというネックはあったが、行方をくらますこと自体はさして難しいことではなかった。
しかし、リンダの胸には言いようの無い不安が浮かんだ。
自分が似顔絵を描いた直後のこの事態。
自分は知らない間に、何か押してはいけないスイッチを押してしまっていたのではないか。
しかし、発信元不明のメールは何も教えてはくれない。
わかったのは、発信者の名前―――――――――――「N」のみ。




その「N」から、先のメッセージの内容を解除するという旨のメールがあったのが1月の29日だった。
そしてそれ以来、キラの裁きが一度たりとも行われていないという事実。
誰も言ってくれなくてもわかる。詳細はわからなくとも、結論だけはわかる。

キラは倒されたのだ。「N」、すなわちニアによって。



憎むべき殺人鬼が倒されたというのにリンダの心がいまひとつ晴れないのは、似顔絵の件に加えてメロとニア―――とりわけメロの行方が
結局何もわからなかったせいだ。ロジャーに訊けば何か判るのではないかとも思ったが、彼はNの最初のメールの時に行方をくらませて以来まだ「表」に帰ってきていない。
この孤児院がもぬけの殻のままであることがその証拠だ。


「ひょっとして、もう帰ってこないつもりなのかな…」

Lの後継者を育てるという役目に、一区切りがついたから?
そしてリンダは、もやもやした気持ちをかかえて、半ば不貞腐れ気味に古巣を訪れてみたのである。
225ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:47:39 ID:OvdzcL40


ふと違和感を覚えた。左手に見える部屋の扉が少し開いている。
それだけならどうということもないが、かすかに人の気配を感じたのだ。

空き巣? それとも、近所の子供が忍び込んで?
気配を殺し、慎重に歩を進める。どうやら複数の人間ではないようだ。
ゆっくりと部屋を覗き込み、そしてリンダは息を呑んだ。



ふわふわした柔らかそうな髪。横顔の頬は記憶の中の彼と変わらず白く丸い。
ゆったりとしたパジャマ姿で、手にしたロボットを弄んでいる。座る姿勢も昔のままだ。
5年間ずっとそこで遊んでいたのではないかと錯覚するくらい、なにもかもそのままに、ニアがそこにいた。



ゆっくりとこちらを見上げたニアと目があう。
「えっと…ニア?」
そこにニアがいるのがあまりにも唐突過ぎて、つい馬鹿な第一声を発してしまう。彼が彼であることなど、一目でわかったと言うのに。
「はい。そういうあなたはリンダですね」
すでに視線をそらし手元のロボットに関心を向けているのが多少ひっかかるものの、他人に無関心なように見えた彼に名前を覚えていてもらえたことは素直に嬉しかった。
自然と笑みが浮かぶ。

リンダは部屋に入り、少し距離をとって彼と同じようにしゃがみこんだ。自分だけ立っていると、なんだか見下ろしているようで彼に悪い気がしたからだ。
肝心のニアは、そんなリンダの気遣いなどお構いなしに二体のロボットをいじくりまわしている。

「キラ事件解決おめでとう、ニア」
ロボットを持つ手がとまり、ニアの目がリンダを見た。リンダは小さく『勝った』と笑った。
彼のような他人にどう見られようがお構いなしのタイプには、こちらが先手を打って興味のありそうな話題を突きつけてやればいいのだ。
「…ありがとうございます。あなた達にも多少の迷惑はかけてしまいましたが」
詫びているのにあまり申し訳なさそうに見えないのも昔のままだ。
「他の皆がどう思っているかは知らないけど、私に関してはお互い様なんじゃないかしら。あのメールを飛ばす原因になったのって、
私が描いたあなたとメロの似顔絵なんじゃないの?」
「そうですね。それも多少あります」
「やっぱり」
あーあ、私、やっちゃったんだ。
具体的にどうマイナス要因になったのかはわからないが、「もしかして」が現実になった衝撃は大きかった。しかし、すっきりしたのも事実だ。表情には出さない。
他にもニアには訊きたいことがあるのだ。落ち込むのは後でいくらでもできる、と自分に言い聞かせた。
「メロは?」

リンダは単刀直入に尋ねた。ニアを相手に言葉をあれこれ選んでもどうせ無意味なのだ。訊きたいことはさっさと訊いてしまいたかった。
「メロは」
ニアが答えかけたが、少しだけ目が泳いだような気がした。しかし、次の瞬間には視線はリンダに戻っていた。
「メロは、私がキラを捕まえるのに必要な最後の決め手をもたらしてくれました」
「……」
リンダは何も答えなかった。表情も変えなかった。
「メロがいなければ、私も私の仲間もキラに殺されていた」
ニアも表情は変えなかった。視線も、リンダの目からそらさなかった。
226ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:48:47 ID:OvdzcL40



死んだのね。

ニアの瞳を見つめながら、リンダは心の中で問うた。尋ねればニアは「はい」と言うだろう。でも、それを彼に言わせて何になるというのか。
自分に対して、メロの死を口に出してはっきり伝えない理由。そんなもの、ひとつしかないではないか。

あの似顔絵が、直接的に、あるいは間接的にメロを殺したのだ。


頭を鈍器で殴られたような衝撃があった。胃の奥底が苦しくなる。
可能性のひとつとして覚悟していたはずなのに、実際のところ自分は何ひとつ覚悟を決めていなかったのだ。

メロ。

メロ。

どんな最期を? 何故? 一人で死んだの? 私のせいで? 


……私のせいで!


「泣かないんですか」
ニアが問う。責める口調ではない。
誰もいない部屋であれば、きっとすぐにでもわんわん泣いていたんだろうけれど。
「一人になってから泣くわ」
リンダは答えた。
「ニア、うるさい女は嫌いでしょう」


ニアは一瞬考え込むような仕草で髪の毛をくるくるといじり、そして言った。
「確かにそれはそうですが」

「感情を素直に表すこと自体は、人間として正しいとも思います」


最初の涙が一筋流れた後は脆かった。喉の奥から嗚咽が出、瞳から大粒の涙を流し、リンダはわんわん泣いた。
何もかもが中途半端な自分がどうしようもなく憎く、記憶の中の少年時代のメロがただただ切なかった。

そして、ニアの不器用な優しさが、たまらなく愛おしくありがたかった。
227ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:49:57 ID:OvdzcL40



「…涙が乾いたせいでほっぺがガビガビするわ」
散々泣きじゃくりようやく落ち着いたリンダの第一声に、どう反応したものだろうかとニアは考えた。
5年ぶりに再会した彼女との会話は、どうにもペースをつかみ難かった。昔はそんなことはなかったはずだ。
とはいっても、そんなに多くの時間を彼女とともに過ごしたわけではないのだが。ニアは一人でいることが好きで、リンダはそんな彼を時々遊びに誘う少女。
ただそれだけの関係だったから。

「ところでニア、あなたどうしてこんなところにいるの?」
(今更訊きますか、それを)
やはりつかみ辛い。あまり認めたくない気がしたが、他人から見た自分はこのような印象なのかもしれないとニアは思った。
「でも、別にどんな理由でもいいわ。会えて嬉しかったから」
「そうですか。…そう言われて悪い気はしませんね」
自分はどうだろう。リンダに会えて嬉しかったのだろうか。

「あと…優しくしてくれてありがとう」
何のことかとニアが目をぱちくりさせると、リンダは少し照れたように笑って視線を逸らした。

メロの死をはっきり言葉にしなかったことと、素直に泣くように促したことを言っているのだろうか。
だとすれば、自分と彼女が似ているなどと思ったのはやはり勘違いだった。
自分は他人の些細な好意に、こんなに素直に礼など言えない。…そもそも向けられた好意に気づかないことが多い(らしい)。

「別に、大したことはしていません」
なんとなくリンダの顔を見ていられなくなって、ニアは長らくほったらかしにしていたおもちゃを再び手に取ろうとした。
その手にリンダの手が重なる。
「?」
「感情を素直に表します。許してね」
そう言うと、リンダは優しくニアの唇に口付けた。

「―――」
ニアが言葉を紡ごうとするのを待たずにリンダは二度目のキスをし、そして彼を柔らかく抱きしめて押し倒した。




優しくついばむようなキスを何度もおとされた。優しいのに、言葉を発する隙を与えてくれない。
「ん……んぅ………ん」
リンダの舌が催促するようにニアの唇をなぞり、そしてニアを求めて進入してきた。口内を彼女の舌が嬲るが、不快ではない。
228ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:51:08 ID:OvdzcL40
ようやく唇を離してくれた彼女に、精一杯不愉快そうな表情を作りながらニアは尋ねた。
「どういうつもりですか」
「嫌だった?」
「そういうことを訊いてるんじゃありません」
嫌だったかと言われれば、嫌ではなかったと答えるしかないではないか。いくらニアが普段動かないとはいえ、女性一人を払いのけることができないわけはない。
また、仮にはねのけなかったとしても、普段の彼なら唇が解放された瞬間相手を罵倒する言葉をお見舞いする。
何故そうしなかったのかは彼自身にもよくわからなかったが、とにかく都合の悪い問いからは逃げた。逆に彼女に尋ねる。
「こういうことは、好きな人にするものではないんですか。誰彼かまわず気安くすることではありません」

リンダはきょとんとし、そして怒ったように唇を尖らせて言った。
「ニア……あなたね。子供のころ、わたしが一体何回あなたのことを遊びに誘ったと思ってるの?」

言われた意味が一瞬理解できず、しかし次の瞬間には全てを理解してニアは絶句した。
確かに彼女はたびたび自分を外遊びに誘った。しかし、それは単に面倒見の良かった彼女が一人でいる子供を放っておけない性質だった、ただそれだけのことだと思っていた。
特別な好意を抱かれているなどとは、今この瞬間まで考えたこともなかった。
「…ニア、たまには自分が周囲にどう見られているのかを意識したほうがいいわよ」
表情から察したのだろう、リンダがすこし拗ねたように言う。
「……そうですね、今度から気をつけることにします。他人の好意悪意に無頓着である自覚はあったんですが」
自覚があるんなら修正しなさいよ、とリンダは笑った。
「ね、このまま続きをしてもいい?」
「続き、というと……」
このままここで、彼女と。
キスが嫌ではなかったように、「嫌なのか」と問われれば別に拒む理由はなかった。しかし良識的には問題があるような気がする。
だがそれを言えば、そもそも自分は世間一般でいうところの良識に基づいて行動する人間ではないか……。

無表情のまま固まってしまったニアに、リンダは彼の頬を撫でながら言った。
「いいじゃない。どうせ私たち、今日ここを出たら多分もう一生会うことはないんだもの」

ニアはリンダの瞳を見つめた。
少し寂しそうな笑顔は、昔誘いを断ったとき―――視界の端に少しだけ映った表情と同じだった。
自分には、ワイミーズハウスに対する執着や感傷的な気持ちはほとんどない。
だがリンダは違う。ここでの出来事、ニアとの思い出とも呼べないような思い出、そしてメロの死とそれへの罪悪感はおそらく一生彼女と共にある。

抱くことで、少しは楽にしてやれるのかもしれない。


ニアが返事をしないでいると、リンダの笑顔は次第に苦笑に変わっていった。馬鹿なことを言った、とでも思っているのだろうか。
リンダが前言を撤回しようと口を開いた瞬間、ニアは言った。
「後悔しないでくださいね」
言葉と共に、ニアは自分に体重を預けるリンダの身体を抱きしめ、そのまま床に押し倒した。
229ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:51:59 ID:OvdzcL40


舌と舌が優しく絡み合い、お互いを求め合う。ニアはリンダの身体を優しく撫でながら、彼女のシャツのボタンをはずしていった。
「ね…こんなときに訊くのもなんだけど……ニアは少しは経験、あるの?」
単純な好奇心でリンダは尋ねた。
「あるかもしれないし、ないかもしれません」
なんだそりゃ。
心の中でつっこんだが、まあどうでもいい話だ。
ニアの唇は唇から首筋へ移り、手は露になった乳房を弄んだ。
「んっ…」
リンダはニアの背に腕を回し、ぎゅっとしがみついた。鎖骨から胸へと降りてくる彼の舌。彼の柔らかい髪が肌に直接あたり、なんともくすぐったい。
手と舌による愛撫の快感に耐えながら、リンダはニアの頭を撫で、髪を指に絡ませた。子供のころしたいと思っていた、些細な夢だった。
こんな時に、こんな状況で叶うなんて。なんだか泣きたいような気分になる。

「あっ……やぁ…」
リンダを現実に引き戻すかのように快感が走る。乳房の先を吸われ、思わず背をしならせた。
ニアの右手は、既にスカートのファスナーを下ろし彼女の脚を滑らせている。すでにまともな状態で身に着けているものは下着しかない。
(私ばっかり裸でずるい…)
まさぐるようにニアのパジャマのボタンに手をかけ、はずしていく。肌と肌が直接触れ合うのが心地よかった。
外見は五年前と全く変わっていないような印象なのに、やはり身体つきは「男」だ。肌はすべすべしていて、とても気持ちいいけれど。

裸の背に腕をまわし、しがみつくように抱きしめる。子供時代は手すら繋いだこともなかったのに、なんだかおかしな話だ。
ニアの愛撫は、優しいのに激しい。おとなしそうに見えて実は気が強いのがニアだが、愛撫にも性格が反映されているのだろうか。
熱い吐息をもらしながら、リンダはぼんやりと考えた。


「ねぇ…ニア、もう……」
腕に、胸に、腹部に、脚に唇を這わせるニアにリンダはせがんだ。
「そうですね…」
ゆっくりと顔をあげたニアは、そう言いつつすぐにはリンダの欲しいものをくれない。息がかかるほど顔を近づけ、じっと瞳を見つめる。
「やぁ……そんなふうに見ないでよ」
改まって見つめられると何故だか途端に恥ずかしくなり、リンダは羞恥に顔を赤く染めた。思わず顔をそむける。
ニアは一瞬なにか言いたげな顔をしたが、次の瞬間にはリンダの顎をつかみ強引に口付けた。
そしてそのまま、熱く滾った自身をリンダの秘部に押し当てた。
230ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:53:34 ID:OvdzcL40


「んっ……あああっ!」
甘い声でリンダは鳴き、ニアの背に爪を立てた。その痛みも今は快感につながる。
息を荒げながら、無言で腰を動かす。ニアは加減など知らなかったし、知っていたとしても出来そうになかった。

こんな状況で快楽に溺れているというのに、ニアの頭には冷静な一部分が常に残っていた。
こういうときは頭の中を空にするのが人間らしいような気もしたが、自分はそれが出来ない人間なのだろう。
その冷静な一部分で考えていたのは、目の前の相手のことだった。


わんわん泣いたかと思えば笑って自分のことを好きだと言い、抱いて欲しいと言う彼女。
好きだと言うくせに、この行為が終われば「もう一生会うことはない」と言う。

理屈が通っていない、筋が通っていない、節度もない。
彼女の行為だけをなぞれば、普段のニアが受け入れる部類の人間ではないはずだった。

しかし、ニアは泣くのを我慢する彼女を慰めた。慰めたいと思った。
「会えて嬉しかった」と言われ、悪い気がしなかった。
キスをされても拒まなかった。
様々な感情に揺れる彼女を、少しでも楽にしてあげたいと思った。
何故自分がそのように思ったのかが、よくわからなかった。


(結局私自身も理屈が通っていない、か……)
リンダの唇を貪りながら、心の中だけで笑う。
メロに言わせれば、自分は「冷静で無感情」だったらしい。
しかし、少なくとも目の前の彼女に対して論理的に説明できない感情を抱くぐらいには、自分にも「人間くさい」部分があるらしい。
それが少し、嬉しかった。



熱く締めつけてくる彼女の膣内。互いに限界が近かった。
見下ろす彼女がせっかく乾いた涙を再び流しているのは、快楽のせいだけではないだろう。
「ニア…ニア…」
自分の名を呼びながら泣くリンダに、理屈では説明のつかない感情を――――愛しさを募らせ、ニアは彼女の中で果てた。
231ニアリンダ:2006/09/04(月) 04:55:22 ID:OvdzcL40





服を着終えると、それまでの出来事が嘘のように思えた。
さすがにロボットいじりを再開まではしなかったものの、ニアはいつものニアに戻っている。もうリンダには見向きもせず、何かを考え込んでいるようにもみえた。
それでいいのだとリンダは思った。ニアはニアらしく「L」として生きていく。そして、自分にもやるべきことはある。
思い出を振り返るのは、一旦やめにしなければならない。


「今日はありがとう。会えてよかった。……じゃあね」
リンダは立ち上がり、ドアノブに手をかけた。

「はい。またいつか」

ドアノブを捻ろうとするリンダの手が止まった。振り返ると、ニアと目が合った。
「『またいつか』ですよ」
見つめられ、強調するように再び同じ言葉を言われた。


リンダは困惑し、驚き、何かを言いたいのに何も言えなくなり――――そして数秒の沈黙のあと、全てを受け入れて困ったように笑った。
天下の「L」が「またいつか」と言うのだ。それならば、いつか何処かでまた自分と彼はこんな風に同じ時を過ごすに違いない。

「うん。またいつか、ね」
見つめるニアの顔が、少し嬉しそうにほころんだような気がした。



232191:2006/09/04(月) 05:02:23 ID:OvdzcL40
以上です。
前置きばかり長くてこれまた超ごめん。コレガオレノゲンカイダ。・゚・(ノД`)・゚・。


メロとほぼ同じ立場なのに作中にマットのマの字もだせなかったよ…
233名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 12:14:24 ID:VAOQYeRH
すんばらしい

>リンダは小さく『勝った』と笑った
まずここにきゅんときた
234名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:12:05 ID:3w1pmbUm
次はLで頼む
235名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:48:50 ID:aLg8w21e
>>232
GJ!!!
236名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 16:40:52 ID:lMlxBeSD
すばらしい
237名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:23:27 ID:FOhSFeik
今LのSS書いているんだが、オリキャラ設定でもありですか?
南空ナオミで書くつもりだったんだがそれじゃなかなかつじつまが合わず、
自分の脳内では南空ナオミによく似た感じの女のつもりで書いているんだが…
ダメなら無理矢理ナオミかリンダに切り替えるが、結構書いてしまったんで、
オリキャラでも桶してくれるなら出来次第投下しようかと。
238名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:58:05 ID:3w1pmbUm
>>237
相手誰?
239名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 11:04:02 ID:rWnxIS2v
>>238
志村ー、2文字目2文字目ー!
240名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 12:46:38 ID:mnAJHAQi
>>232 GJです
241名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 16:23:13 ID:Dw1bvoAH
>>237
オリキャラでもいいんでねーか?
242名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:15:12 ID:KldBXCB4
男はオリキャラでもいいんだが、女がオリキャラってのは微妙だな
ナオミで読みたい
243名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:18:11 ID:i1YP28OI
載せる前にL×オリキャラであることを明記した上で
嫌な人は読まないでほしいと記載した上で空白開けて書けば?
そこまでしといてもわざわざ読んで文句言う人がいたらスルーすりゃいい
244名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 00:38:18 ID:wBJa+vHT
しかしナオミに一票
245名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 09:44:24 ID:CBHiKfWl
俺もナオミに一票
246名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 11:00:47 ID:9yZk7DEQ
やはり殿方は女キャラでハァハァなさりたいですか
247名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 12:57:50 ID:658cEEqy
記念カキコ(^ω^)
248恐縮ですが宣伝です:2006/09/08(金) 11:31:19 ID:0/fgUvFr
したらば
男女カプ萌え板(試験運用)
http://jbbs.livedoor.jp/movie/7403/
249名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:43:45 ID:DDV42N2o
Lなら何でもいい
250名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:46:50 ID:D9/OZ8XQ
粧裕ミサナオミ高田ハルリンダ幸子ならなんでもいい
251名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:02:03 ID:Fc2emgCu
Lキボンヌ
252名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:15:22 ID:Fc2emgCu
>>237
じゃあ既出でなければ
L×京子ちゃん
253連投スマソ:2006/09/09(土) 18:18:11 ID:Fc2emgCu
私は断然右だな〜の
きょこタンは
眼鏡をはずすと美人という設定で
254名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 19:42:00 ID:0K4s63+T
京子ちゃんかよww
255名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:46:40 ID:q/4ME8DQ
>>237
ナオミ(仮)ってことで。
(作中には(仮)はいらんよw)
256名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:31:43 ID:vceqabaC
L京子は神がいたな
あれは最高だった

つうかここは男萌えの方が多そうだな・・・
257名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 12:25:47 ID:rOv0A1mc
Lハルがいいな
258名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 19:23:17 ID:FVLooSgC
男読者は女が実在キャラなら男はオリキャラでかまわない
女読者は男が実在キャラなら女はオリキャラでかまわない
男女どちらにも受け入れられようと思ったら男も女も実在キャラにしといた方が間違いないよ
259名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:04:12 ID:jLuXMi9w
オリ伽羅はやめといた方がいいと思う。ドリと紙一重だし。
260名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:49:39 ID:aluzlIXI
京子×Lが読みたい
ふたなりチンポでLをガンガン犯してほしい
261名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:23:13 ID:aQPaEck0
>>258
私は女読者だけど、女もやっぱり実在キャラじゃないとイヤ。
オリキャラはなんか萎える。
262名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:44:47 ID:r/tkTzoL
ていうか、マダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
263名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 09:59:12 ID:mX7bC68g
誰もつっこまないのでひとつ

>>257
ねぇよwwwwwwwww
264名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 20:38:46 ID:3hzEb70t
過去ログ探しの旅にでて
L×京子読んできました
イイネあれ
続き書いてくれないかなー
265237:2006/09/11(月) 23:37:03 ID:zDufGCf7
色々意見を出してくれたようでw
やはり実在キャラがいいという事で固まりつつあるようなので、
只今書き直し中です。
L×リンダとL×ナオミの二つのSSを書いてるんで、
もうちょっと時間もらいます。スマソです。
266名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:56:37 ID:vXfPFkpg
ワクテカしながら待ってるよー
267名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:15:19 ID:FjvHipuc
オマンコ濡らしながら待ってるよー
268名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:14:05 ID:LJQ86VsT
237に期待しつつリンダ描いてみたよ
ttp://2sen.dip.jp:81/cgi-bin/up/source/up2349.jpg

…似ないorz
269名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:48:24 ID:INTWd/qz
>>268のリンダに萌えつつ待ってるよー
270名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:17:18 ID:z54/prSn
リンダリンダ〜リンダリンダリンダ〜ああ♪
271名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 05:52:49 ID:KTHY608N
>>268
ちょっ、うまいしw萌えた…ご馳走様
272名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:27:09 ID:vjV902p3
「神」って言われてるL×京子って、ウーパールーパーとか言ってるあれ?
273名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:34:43 ID:SJGUWHLc
まだー?
274名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 12:20:34 ID:YcMlde5r
この数日書き込みが少ないのは
みんな息をひそめて投下を待ってるからなのかw
275名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 13:25:44 ID:Pa60/pHQ
Lナオミまだ?
276名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:35:27 ID:T6iFo+Nx
まだー?wktk
277名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:38:29 ID:15tXu/5l
そろそろ干からびそうです
278237:2006/09/19(火) 23:00:26 ID:+KdDWMir
どうも、思ったより時間がかかってしまいスマソでした(苦
結局まだLナオミは書けてません…
今回はLリンダのみになります。Lナオミはまた来週中か再来週位にでも
落としにきます。

で、Lリンダですが、思ったよりも長くなってしまい、しかも
前置きがかなり長いです。その分エロもがんばったつもりではありますが、
もしエロ部分だけでいいという方は前置き飛ばしてやってくださいw
後、設定がLが顔を見せる直前の話です。
リンダやLの設定も勝手に想像で書いてます。
西尾氏のノベライズの影響もかなり受けてますんで、
原作しか読んでない人にはちと伝わりにくい部分もあるかと思いますが、
それでもいいと言う方は読んでやって下さいw

興味ない方はスルーの方向で頼みますw では行きます。
279237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:02:48 ID:+KdDWMir
絶対に認めるわけにはいかなかった。
何があっても。
キラ。
名前と顔がわかるだけで、人を殺せる能力を持った『人間』。
自らを神と驕り、救世主として世間を沸かせる――殺人鬼。
一体その能力がどのようなものであるのか、見当もつかない。
二日前、またも嫌な知らせが入ってきた。
日本に送られたFBI捜査官が全員殺されたという。
――結果としてFBIはキラ事件から手を引いた。
つまり――キラに――悪に屈したという事。
正義が悪人を殺すこと?馬鹿馬鹿しい事この上ない。
幼稚で自己陶酔した人間の、単なる独りよがりにすぎない。
神である自分に盾突く者はたとえ罪の無い者でも殺す、か。
そんな正義は、絶対に認めるわけにはいかなかった。
何があっても。
おそらく、キラを捕まえる事の出来る者がいるとすれば、自分――もしくは自分の後継者達だろう。
みすみす命を捨てる気はない。
だが命を賭ける事はしよう。
『正義』の名に賭けて。

真の『正義』とは、絶対的な『強さ』を持っているのだから。

肩越しに、後ろのソファーで眠っている少女を見やる。
気持ちよさそうに、静かな寝息を立てていた。

――それは、当時10歳だった彼女が教えてくれた真実だった。
280237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:03:48 ID:+KdDWMir

****

――久しぶりに、夢を見た。
と、いうより、睡眠自体を随分長い間摂っていなかった気がする。
一体彼は最後にいつ寝ただろうか。
キラ事件の捜査を始めてから、前以上に睡眠時間が短縮されてしまった。
今まではどれだけ多くの事件を抱えていても、ここまで眠れぬ日々を
過ごすことは稀だった(それでも一日に二時間眠れば良い方だったが)。
それが、事件件数自体は愕然と減ったというのに、たった一つの――
否、一人が巻き起こす事件がこれまで以上に彼を振り回しているのだ。
そして今、いつの間にか眠っていたのであろう彼が、自分が夢を見ていた事に気が付いた。
少女の、夢だった。
少女は夢の中で、何かを彼に訴えていたような気がした。
泣きながら。あの明るい笑顔は無く。
もう、1年近くも会っていない。
もともと、頻繁に会っていたわけでもなかったが、それでも数ヶ月に一度は
彼女の――いや、彼らの住む施設に足を運んでいた。
彼女に初めて会ったのは六年前、孤児施設、ワイミーズハウス――
彼の後継者を育てる施設で、彼女が8歳の時だった。
彼女は一般のレベルで言うと、非常に優秀であったと思う。
ワイミーズハウスで行うテストでは、常にトップクラスだった。
時々ワイミーズハウスに足を運べば、そこには十数人の子供達の中の、
ほんの一握りの子供達の名前が羅列した紙が、廊下の踊場に貼ってあった。
目を通すと、御馴染みの子供達の名前が目に留まる。
ワイミーズハウスでは、子供達の年齢は全く関係なかった。
孤児院の生徒全員に、同じレベルの、極めて難易度の高いテストが一斉に行われるのだ。
281237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:04:34 ID:+KdDWMir

そしてその中で最も優秀な人間こそ、彼の――『L』のコードネームを引き継ぐことが出来る。
もちろんそれだけが目的ではなく、『L』を継ぐことが出来ぬほとんどの子供達が個性を磨き、
社会に出、自分なりの道を歩んでいけるように養育を施されていた。

1 ニア
2 メロ


ニアとメロ……具体的な年齢は聞いてないが、おそらくは十歳そこそこだろう。
いや、ニアに関して言えばそれ以下かもしれない。
しかし驚く程の事ではない。彼もそれ位には既にアメリカの一流大学のテストで
満点を取れる程度には物事を理解していたし、ワタリと出会ったのも8歳の時だった。

もし彼の後を継げるとするならば――この二人のどちらかだろうか。
そうなれば、3位と4位を入れ替わり立代わりしている彼女は、
やはり『L』を継げぬ、『ほとんどの子供達の中の一人』という事になる。
それは仕様の無い事であり、彼がどうにかしてやる事も出来ない。
しかし、彼女は明るく、優しい性質の持ち主で、それを僻む事も、ましてや妬む事もなく。
しかも彼女は絵を描く事に関して、非常に優れた才能を持っていた。
彼がワイミーズハウスを訪ねると、いつも嬉しそうな笑顔を見せて。
「最初のLの印象は最悪でした」
「………。」
物事をはっきり言う性格でもあった。
彼女がワイミーズハウスに引き取られたのは8歳の時だった。
他の孤児院でその英才ぶりを発揮していたのを見て、ワタリが引き抜いてきたらしい。
282237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:05:41 ID:+KdDWMir

「だってどう見ても変人っぽいし…」
「………………そうですか…」
傷つく言葉を平気で笑いながら言う彼女に、釈然としないままそう答えるのがやっとだった。
「――でも優しいですよね、Lは」
「――?私は別に自分を優しいとは思いませんよ」
「いいえ、優しいです。少なくとも――私の価値観の中で。」
「あなたの価値観とは、何でしょう?」
「きっと、Lと同じだと思います」
「…私と同じ…ですか」
「わかりませんか?」
「わかりませんね」
彼女は――リンダは悪戯っぽい笑みを浮かべ、からかうように言った。
「Lにも、わからない事があるんですね」

283237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:08:25 ID:+KdDWMir

*****


夜の七時も回った頃。帝東ホテルの一室。
凍てつくような空気の、暖房のついた部屋ですら、肌寒さを感じる日だった。
年末も近づき、窓から外を見ると東京の――様々な色の、幾千ものネオンが
暗闇の中綺麗に散りばめられて、輝いている。
忙しなく通るたくさんの車、巨大なビル郡の一つ一つの部屋の明りが、
彼の目に留まる。
考える事が多すぎて、今まで気が付かなかったが、こうして見ると
ここからの眺めも悪くはない、と思う。
だが、やはり彼の思考は次第に事件の捜査へと傾いていく。
『死神はりんごしかたべない』
キラの残したメッセージ。
残したのはこれだけなのだろうか?
否――キラは必ず大きな手がかりを残しているはずだ。
見落としている点は無いか。他に何か。
何か、ひとつ――

そこまで思い至ったとき、開いていたパソコンから、人の声が聞こえた。
彼のパソコンに直接語りかけてくる人間は、今の所一人しかいない。

284237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:09:14 ID:+KdDWMir

「L――実はLに会いたいと言う者が訪ねてきております」
「ワタリか……私に会いたい者?それは…警察の人間か?」
「いいえ…全くの部外者です。しかし…Lもよくご存知の者です。
その者もLをよくご存知でいらっしゃいます。通しても大丈夫かとは思いますが……
今の状態でLに会わせてもよいものかと判断しかねます」
まわりくどいいい方だ。ワタリらしくない。
大体、会いたいと言う者の名前さえ明かしていない。
彼が知っている人間。相手も彼をよく知っている人間。
怪しい気がする。
だが、彼が知っている人物と言う事は、ワタリもその人物をよく知っているはず。
そのワタリが通しても大丈夫だというのなら、きっと大丈夫なのだろう。
それだけの信頼を、彼には寄せていた。
いいだろう。
客人というのが誰かは知らないが、少しの間事件から離れて見るのも一興かも知れない。
彼をLだと知った上で会いに来る者。ワタリの妙な言い回し。
それが彼の好奇心を誘った。
「――すぐに案内を」
「了解しました。L」
通信が途絶えた。
自分を知っている者……世界中探しても自分をLと知るのは数える程しかいないはず。

だが、よもやキラというわけではあるまい。
次々と見知った顔を思い浮かべながら、熱いコーヒーを煎れ直し、
砂糖をスプーン5杯程入れる。
甘さは頭の回転をよくしてくれる。間もなくやってくる客人の為にも
コーヒーを注ぎ、
二つのコーヒーカップを持って、パソコンの前にいつもの足を抱え込む
体勢に座りなおした。
幾許もかからぬうちに、二つの足音が部屋の前で止まり、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
こちらです、とワタリの声が聞こえ、ドアが静かに開いた。
285237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:10:07 ID:+KdDWMir


――ああ、彼女だったのか。

「…お久しぶりです。…L…」
「貴女でしたか……全く思ってもいませんでした」
意外だった。まさかワイミーズハウスを抜け出してまで、自分に会いにくるとは。
「ごめんなさい…L…規則破りは承知してます。」
「申し訳ありません、L。警察庁の外でうろついていたのをたまたま私が
見掛けました。聞けばLに会わせて欲しい、と言うものですから…」
一度ワイミーズハウスに入った者――『L』の姿を確認した者は、院長の許可が無い限り、
その広い敷地内から出ることは出来ない。
まして、自分からLに会いにくるなどという事は。
Lの素顔を知ると言う事は、それだけ重い責任と危険を伴うと言う事なのだから。
それを知っていての――彼女――リンダの訪問に、彼は少なからず驚いた。
「…外にあまり出たこともないのによくこの東京まで来れましたね、リンダ。
規則破りは褒められた事では無いですが……その行動力は認めましょう。
――まあ立ち話もなんです。好きな所に座って下さい。」
彼は彼女をこの部屋まで案内したスーツに身を包んだ老人――ワタリに目配せした。
ワタリは軽く会釈し、ドアを閉める。
残された彼女は申し訳なさそうな表情で彼を一瞥し、彼とテーブルを挟んでの
真正面の席についた。
周りには、少し前まで甘いものを包み込んでいたのであろう包装紙やカップ等が
大量に散乱していた。
とても客人を迎え入れる部屋とは思えない有様だったが、彼女は特に気にも留めず、
俯き、何かを言い迷っているようだった。
彼は――彼女の夢を見た理由がわかった気がした。
予知夢というのは本当にあるのだ、と実感せずにいられなかった。
286237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:10:56 ID:+KdDWMir


****

Lでもわからない事があるんですね。

笑いながら言う彼女に、彼は答えた。
「もちろんです。だから――考えるんですよ。ただひたすらに。」
「ずっと何かを考えるって、疲れないの?」
「確かに疲れますが…答えが出るまで考えずにはいられないんですよ。
私の悪い癖みたいなものです」
「…今も、考えてるの?」
「何年かかっても出ない答えもあります。」
「例えばどんな?」
「…そうですね。今私が考えていること――いや、悩んでいることだと
言った方が正しいでしょうか。何年も悩んでいる、と言うより……
事件が起こる度に――事件を解決する度に思うのですよ」
何年も………このLをそれ程に悩ます問題とは一体どんな
難しいものなのだろう。
それは彼女の好奇心をひどくそそられ、真剣な眼差しで、彼を見る。
彼女の、深く碧みがかった綺麗な瞳の中に、彼が映っていた。
「――『正義』とは、一体何なのでしょう?」
「……え?」
あまりに予想しなかった彼の――Lの問いに、彼女は目を丸くした。

世紀の名探偵 L。
正義の名探偵 L。

そう世間で称えられる彼の、予想だにしなかった悩みに
彼女は驚きの表情を浮かべて、まじまじと彼を見る。

287237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:11:28 ID:+KdDWMir

「…L?」
「わからないのです。何年考えても。事件を解決しても解決しても、
犯罪は減ることがありません。それどころか、増えていく傾向にさえある。
しかし、だからと言って、被害者の事を考えると悪を見過ごすわけにもいきません。
悪は許せない。それは事実です。
ただ、時々私は自分がしている事の――正義の本当の意味が
わからなくなるんですよ。」
彼にこんな感情があるとは、彼女は全く思ってもいなかった。
ずば抜けた推理力によって数々の難事件を解決してきた裏側で、
こんな思いを抱いていたとは。
彼の人間らしい一面を垣間見た気がして、驚きとともに嬉しさが
込み上げてきた。
「…意外と普通なんですね、L」
「……そんなに私は普通に見えませんか?」
はい、という失礼極まりない言葉を飲み込んで。
いつも気の強い彼女が、今まで見せたことも無い優しい笑みを浮かべて。
「私、その答え知ってます」
「……答え、ですか…」
「刑事だった私の父が、小さかった頃の私に教えてくれました。
正義は何よりも強い力を持っているって。」
「……その力、とは?」
「…その力とは――――――」

288237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:12:21 ID:+KdDWMir


***


「何か余程の事でもありましたか?わざわざイギリスから
東京までやってきたんです。それなりの理由があっての事でしょう。
黙ってたんではわかりませんよ…」
彼女が部屋に入ってから、既に5分以上が経っていた。
その間何かを言いたそうで、しかし言えずに結局固まったまま時間が
過ぎていく。
「……リンダ、言わなければ何も始まりません。私も時間が惜しい。
知っているでしょう?キラ事件の捜査を…」
「――!」
彼女の顔が僅かに強張った。――もちろん彼も、それを見逃すはずもなく。
「………キラに関する事ですか?」
頷くとも、否定するともせずに。ただ彼女が口を開くきっかけ
にはなったかもしれない。
沈黙を守り続けた彼女が、一つ溜め息をついて、
真っ直ぐLを見た。深い碧がかかった、綺麗な目で。
「…Lは…ずっとキラの事件を担当するつもりですか…?」
「……?おかしな事を聞きますね。事件はまだ解決していないのだから
当然でしょう。」
「殺されるかも知れない、のに?」
「……リンダ?」
「私、…昨日知ったんです。日本に送られてきたFBI捜査官が…
全員殺されたって……、 Lの指示で動いてたって……」
「………どこでそんな情報を?」

289237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:12:50 ID:+KdDWMir


Lの表情が僅かに険しくなった。
それは現在においては全ての警察機構間のトップシークレットであり、
インターネットの極秘サイトでしか流れていないはずだ。
「…ごめんなさいっ、昨日の朝メロとインターネットで遊んでて…!」
「……ハッキングですか…成る程、貴方達ならそれ位は容易いでしょうが……
これも褒められた話ではありませんね……」
呆れたように呟いて、温くなりかけのコーヒーをすする。
「メロも私もLの指示でFBIが動いてたという事を信じてはいません。
でも……キラは本物の殺人鬼だと言うのはよくわかりました!
どんな能力で人を殺すのか……いいえ、名前と顔がわかるだけで
殺せるなんて、普通の人間じゃないもの…!」
「その能力を明らかにしていくのも私の仕事です。今はまだ
何もわかってはいませんが……今回FBI捜査官達の尊い犠牲に
よって……何かがわかりそうなのです。うまく行けば、
可能性のある者にたどりつく事が出来るかも知れません。
そのためには…私が動くしかないでしょうね。」
「それって……まさか………!」
「はい。流石に察しがいいですね。明日、私は貴方達以外では初めて
人前に『L』として姿を見せようと思っています。」
さぁっ――と、血の気が引いていくような感覚に襲われた。
もしも――いや、彼にしてもその可能性が無いとは思っていないはずだ。
それなのに。
290237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:14:18 ID:+KdDWMir

「人前に、って…それは警察の人たちにですか!?…もし、その中に
キラがいたら……!」
「その可能性は承知しています。今まで警察の情報はキラに筒抜けでしたからね。
それでも――」
かちゃり、と陶器同士が擦れる音を立てる。まだ半分以上中身が残っている
コーヒーカップを置いて。強い口調で。彼は言う。
「私は、負けました。――だから、最後に勝つ為に、捜査本部内の信用できる
一握りの人間には姿を見せておく事が必要だと私は考えます。
それに私の本当の名前を知ることはキラと言えど不可能でしょうから。」
「で、でも!命がけの捜査になる事は間違いないじゃないですか!
危険すぎます!もしLが殺されたりしたら…私……私……!」
「――…わかりませんね……何故貴女はそこまで私を止めようと
するのでしょう?今の私は自分が信じる正義に従って行動しているに過ぎません。」
「……正義……」
「教えてくれたのは貴女だったはず。正義とは絶対的な強さを持っている、と。
強さとは――『優しさ』だ、と。」
「あ……」
確かに、記憶があった。4年前、彼とワイミーズハウスの裏庭で、たまたま
二人きりで話した時だった。

291237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:15:15 ID:+KdDWMir


 あの時から、彼女は。

「刑事であった貴女の父親が、貴女に遺した言葉であったはず――その貴女が、私に
キラの捜査から手を引け、と?偽りの正義の仮面を被った『悪』に屈しろ、と?」
涙が、零れそうになった。確かにあの時、彼女は彼に、そう告げた。

 その時から、彼女は。

「だって……だって……!」
目が霞む。頬が温かい液体で、濡れてきた気がした。
零れ落ちそうになるものを堪えるように、唇をぎゅっと噛み締めて。
「私は……Lの事愛してるから……!」

 その時から、彼女は。     恋をしてしまった。

「だから……いなくなって欲しくないもの!死んでなんて欲しくない…絶対に…!
だから……ここに来たの……」
絞り出すように、ようやくそこまで彼に告げる。
霞んだ視界に彼が映った。目は逸らさなかった。彼の表情からはその感情が
読み取れない。今の自分は彼の目にどう映っているだろう?
「…………困りましたね……」
溜め息まじりに、呟いた。
先に目を逸らしたのは彼の方だった。ふい、と彼女から視線をずらし、
いつもの、親指の爪を噛む癖。何かを考えている時のシグナル。
その言葉に、彼女は自分が言った事の重大さに気がつき、愕然とした。
292237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:16:31 ID:+KdDWMir

彼は――目の前にいる男は、あの『L』なのだ。
世界最高の探偵、L。個人でありながら、世界の警察機構を
全て動かすことが出来るという。
その両肩にとてつもない数の重責を背負い――日々それらと戦う事を
運命づけられた者。

 ――彼は、自分に課せられた使命を果たそうとしているだけ――

その、信念のままに。

――そんな彼に、彼女は、自分の感情のままに、とんでも無いことを
口走ってしまった。彼の使命を、止めようとした。
感情の、ままに。
よりにもよって、これまで秘めてきた想いまでも。
絶対に、言うつもりなど無かったのに。
自分の想いなど、彼の負担になるだけだろうに。
「……そ…うですよね……L…。私勝手な事ばかり言って…!
でも…信じて…Lを困らせるつもりなんて無かったの…ごめんなさい…!」
言いながら、涙が零れ落ちた。
堪えているつもりなのに。どうしようもなく、零れ落ちた。
その場からすぐにも立ち去りたい思いに駆られ、彼女が勢いよくソファから立ち上がった時。
「――別に貴女が勝手な事を言ったから困っているわけではありません。」
「……え…?」
彼は――別に困っているようにも見えなかった。しかしいつもよりも少し目を細めて。
293237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:17:28 ID:+KdDWMir

それは、4年前、正義の意味について考えていると言っていた時の
彼の表情とよく似ていた。
漠然とした、形の無い答えを求めて――途方に暮れていたあの時と。
彼女の胸が――にわかに高鳴った。
「わからないのです。私はこれまで『憧憬』・『尊敬』・『批判』・『敵意』……
そういった類の目にはいくらでも晒されて来ました。しかし――」
一つ呼吸を置いて。まるで言葉を選んでいるかのように。
この、『L』が。
「――愛された事は、ありませんでした。」
彼の口から出てきたあまりに意外な言葉に、彼女は思わず息を呑んだ。
涙は知らず、止まっていた。
「私は両親というものも生まれてすぐに亡くしましたし、愛情を注いで
くれる人間も居なかった。――だから、わからないのです。
人の愛し方を、私を愛してくれると言う人間に、どう接したらいいのかを。
それで私は今困っているのですよ……」
それはあまりに飄々とした口調だった。本当に困っているのかと思わんばかりに。
けれど。彼女には。それで、十分だった。
「……L……」
彼は世紀の探偵、L。
   正義の探偵、L。  そして、あまりに孤独な人。

294237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:18:19 ID:+KdDWMir

いつの間にか、彼女は彼を抱きしめていた。
「……リンダ?」
初めて、彼の感情が伺えた気がした。僅かに驚きを孕んだ声で、彼女の名を呼ぶ。
「…よく私のお父さんやお母さんが、小さかった私をこうやって抱いてくれました。
こうすると、その人の気持ちがよくわかるの。ああ、愛してくれてるって。」
「…優しいご両親だったようですね」
「はい。すごく」
さっきまでの泣き顔は消え失せて、その表情には以前の彼女の明るい笑みが
浮かんでいた。――四年前、正義とは優しさだと、教えてくれた時のあの時の。
「……今年で、いくつになりますか?」
「?どうしたの、急に……」
腕は彼の首に絡めたまま、顔だけ向かい合って。
「いえ……貴女の年齢がいくつだったかが気になりまして。」
「…?ついこの前14歳になったばっかりですけど…」
彼の問いに、不自然さを感じながらも彼女は答えた。
彼は、目を逸らし、14ですか、と呟いた。
「L…?」
「――内緒ですよ?誰にも――」

295237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:18:55 ID:+KdDWMir

「っ、――!?」
何が起こったのか、彼女は一瞬理解出来なかった。
目の前に――彼の顔がある。今までにない、近い距離で。
そして、唇同士が触れている。
胸が高鳴り、自分の顔がみるみる紅潮していくのを感じた。
Lが、自分に――
考えるだけで眩暈がする。きつく目を閉じ、感覚だけで彼を感じる。
最初は触れ合っていただけだった彼の唇から、何かが自分の中に
入り込んできた。
「っん…!?ん、ぁ… んぅ…!」
ざらり、とした感触と共に、口膣を嬲られるような息苦しさに襲われ、
思わず声が上擦った。
クチュ……ピチャ……
唾液が混ざり合い、漏れる音。それはまだ14歳の彼女には、ひどく
淫靡で、何かイケナイ事をしているような罪悪感に襲われた。
彼の舌は丁寧に彼女の歯列をなぞり、彼女の舌を絡ませて。
息が詰まる苦しさに、彼女は彼の長袖のTシャツの胸元をぎゅうっと握り締めた。
それを合図のように、彼は彼女から唇を離した。
唾液の糸が、つぅ…と名残惜しげに互いを繋ぎ、やがて途切れた。
「……L……」
はぁ、と圧迫感から解放された安堵の息が漏れる。
彼女の碧い瞳は濡れていた。それは先程の涙とはまた別のものだった。
「…私はこういうやり方しか知りません。他に貴女を満足させる
愛情の示し方を知っていればよかったのですが……」
――愛情の示し方。
それは彼なりに、自分に答えてくれようとしているのだろうか。
だとしたら、それはあまりに不器用なやり方のように、彼女には思えた。
不器用で、――ひどく愛おしい。
296237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:21:35 ID:+KdDWMir

「…っ…う…… んっ…!」
長いソファの上に、寝かされて。また息苦しいキスをされる。
自分がこれからどうなるのか、全く分からないわけではなかった。
テレビや本などで、思春期の少女なら誰もが知っている程度の知識はある。
しかし、それが現実に自分の身に起こりうるとは思ってもいなかったが。
「ぷ、は…… はぁ…」
再びその息苦しさから解放されて、彼女は目を開いて彼を見た。
いつもの――彼と違っている気がする。
何を考えているか、わざとわからなくさせているのでは無いかと
思うほど大きく開いた目を、今はすっと細め、彼女を見つめていた。
こんな真剣な表情の彼を、彼女は初めて知った。
「…後悔しませんか?」
何に対しての後悔だというのか。
彼を愛してしまった事か、それともこの行為に対しての後悔だろうか。
確かに、罪悪感が無いわけではない。まだ14歳の自分が、
幾つも歳の離れた男と行為に及ぼうとしているのだ。
しかし。
拒絶すれば、もっと後悔する気がした。
「……L……」
目をぎゅうっと閉じて、彼の行動を待った。心拍数が上がるのを感じた。
このまま、心臓が止まってしまうのでは無いかと思うほどに。
「リンダ」
名前を呼んで。彼は彼女の首筋に口付け、舌を這わせた。

297237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:22:23 ID:+KdDWMir

「っ…!」
びくり、と彼女の身体が強張る。彼の舌が、つ…と白く細い首筋をなぞる。
蛍光灯に照らされて、彼の唾液の後が艶かしく光っている。
息をすることさえ忘れて、彼の舌の感覚に神経を集中させた。
身体が、熱くなっていく。
彼は彼女の着てきたフード付コートのボタンを外していく。
すると下には、薄い長袖のTシャツを一枚着ていただけだった事に気がついた。
「……随分と薄着で来たんですね。寒かったでしょう。」
「っ…急いで、たから……部屋に帰って厚着に着替えたら…、出かけるのが
皆にばれちゃう…から……」
「……いい判断です。」
言って、彼は彼女のコートを脱がし、節くれだった指を、Tシャツの下に滑り込ませた。

「っ……!!や…っ…!」
素肌に触れられる恥ずかしさに、思わず抵抗とも取れる声が漏れる。
しかし彼は気にも留めず、冷たい指先をゆっくりと奥へと滑り込ませていく。
まるで彼女の肌の滑らかさを楽しんでいるかのように。
彼女の身体は強張ったまま、声を上げること――いや、呼吸をすることさえもままならず、
彼の指先によってもたらされる感覚に耐える。
ゆっくりと、じらすように。
彼女の女性的な膨らみに、下着越しに触れた。
「っあ…!い、いやぁ、L…待って……」
身を僅かにゆすり、両目を小さな手で覆って、泣きそうなような声で彼に訴える。
298237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:23:11 ID:+KdDWMir

彼は彼女の胸に触れたまま、ぴたりと手を止めて、何かを考え
込むようにじっとしている。
そのまま、どれ位の時間が経っただろう。
三十秒――いや、もう一分位はゆうに経っている気がする。
どうしたと言うのだろう。何をするわけでも無く、ただ黙っているだけの
時間がひどく重苦しい。
だが彼女自身が彼に何かを問うというのも、まるで次の行動を
期待しているように思われそうで、嫌だった。
まさか「待って」と言ったものの、本当に待ってくれているとでも言うのだろうか。
いや、それよりも、何もせずにただこうして胸に触れられていると言うのも
辛いものがある。
彼女はおそるおそる手を除けて、真っ直ぐに彼を見上げた。
「…L……」
不安な気持ちで彼を呼ぶ。何かを言って欲しい――黙っていられたのでは
不安になるばかりではないか。
「……リンダ…」
ようやく沈黙が破られ、僅かに安堵した次の瞬間。
「……小さいですね」
「…………え?」
彼の言葉に、彼女は思わず素っ頓狂な声を上げた。
数コンマ後、彼の視線の先を追うことで、彼女はその意味をはっきりと理解した。
「え…Lっ…!!」
「ぎりぎりでBというところでしょうか。もう少しあるかと思っていたのですが」
悪びれもせずに、彼女自身が最も気にしていたことをはっきり言う。
彼女は彼のあまりにデリカシーの無い言葉に、顔が熱くなっていくのを感じた。
上半身を起こし、彼に抗議する。
299237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:24:00 ID:+KdDWMir

「なっ…何よっ、私はまだ14歳になったばっかりなのよっ……
大きくなくて当たり前じゃないの!」
もともと勝気な彼女なだけに、プライドがズタズタにされたような気分になる。
「当たり前でしょうか……私は貴女位の女性を相手にしたことが
なかったのでよくは分かりませんが…十四歳位になると、大きくなる人は既に
大きくなっているような気がしますが……」
「っ…!!わ、私はただ成長が遅いだけよっ!三年後にはきっと、
Lだってびっくりするくらいグラマーな大人の女になってるんだからっ!」
「…三年後、ですか」
「そうよ…絶対、なってるんだから…!」
何の根拠も無い自信だったが、少なくとも今よりはマシになっている
だろうと思っての、彼女の精一杯の強がりだった。
しかし、彼から返ってきた言葉は――彼女にとって、意外なものだった。
「…成る程。では――」
初めて、彼は彼女に笑顔のような表情を見せて。

「――三年後を、楽しみにしていましょう。」

その言葉の意味を悟り――彼女は全身がこれまでになく熱くなるのを感じた。
絶句した彼女の胸に再び触れて、今度はその手を彼女の背中に回す。
「っ…」
ひやりとした感触が、彼女の神経を刺激する。
だが、何故か先程までの身体の緊張が、少し解れているような気がした。
片手で器用に、ブラのホックを外す。はらり、と彼女の胸を――その先端の
彩りを隠していたものが、零れ落ちた。
300237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:24:45 ID:+KdDWMir

「あ……」
彼女の白い小さな膨らみが露わになる。
先端の淡い飾りは既に硬くなっていて、まるで彼を誘っているように思えた。
「――っ!あ……!」
甘くしびれるような快感が、彼女を襲う。
彼の舌が、彼女の突起を嬲るように弄っていた。
「L… っ…ぅ……っ…!」
再びソファに仰向けにされ、彼の愛撫に身を任せる。
彼の大きな掌は、彼女の小さな膨らみを丁寧に揉みしだき、舌先でもう片方の
膨らみの先端をころころと転がすように舐め上げる。
わざと、水音を立てながら。
羞恥心が、より一層甘美な彩りを与える。
呼吸さえもままならなかった先程までとは違い、今は気を抜くと
甘い吐息の合間に淫らな声を上げてしまいそうになる。
まるで、自分の声ではないかのような、甘い甘い、声。
「ぁ…、ぅん……ふ、ぅ…!」
閉じた唇の隙間から漏れ出る声を、必死に押さえ込む。
す、と彼の掌が彼女の胸よりも下に降りていく。ゆっくりと、肌に滑らすように。
「っ、……は……っ…」
「…声、我慢しないで出したらどうです?」
「…ぅ……や、いや…っ…」
いやいやをするように首を揺らす彼女に、彼は耳元で囁いた。
「何故です?気持ちいいんでしょう?」
301237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:25:30 ID:+KdDWMir


――くちゅ

「ひっ…!や、やだっ……何っ…?」
彼の手は、彼女のスカートの奥の――その下着の中に滑り込んでいた。
既に何かの液体で濡れそぼったその部分は、彼の手によって容易に淫靡な水音を奏でた。
「っ…!っふ……!」
「……前にも言いましたが、私はかなり幼稚で負けず嫌いな性格です。」
「…っ…な、に……?」
「…そうやって我慢されると、――もっと苛めたくなってしまいます。」
「っあ…?ア、やぁっ… !」
彼は彼女の小さなショーツに手をかけ、するりとそれを剥ぎ取る。
「L……やぁ……」
見られている。彼に、自分の全てを。羞恥に、思わず目を覆った。
すっかり露わになった彼女の其処はしっとりと蜜を湛え、熱を帯びていた。
「……濡れてますね。」
言いながら。彼女の、ひっそりと息づくクリトリスを指先でくにゅ、と押さえる。
「あ…ぁ……っ…アっ……」
びくん、と彼女の身体が痙攣する。
敏感なその突起を口に咥え、舌先で嬲る。それは、彼女にとって、
あまりにも、卑猥な光景だった。
「ひ、ぁっ…あっ…!Lっ…、やっ…!」
わざといやらしい音を立てて、彼女の膨張した突起を弄り続ける。
痺れるような快感に、彼女の胸は震えた。
その突起の下の割れ目からは艶めかしい程の蜜がとろりと垂れて、
その情欲の程を訴えている。
302237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:26:32 ID:+KdDWMir

彼は、彼女の、まだ誰にも侵されたことの無いその泥濘を。
指先でゆっくりと寛げていく。
「ひぁっ……っ、んっ……だ、めぇっ……!」
すすり泣くように喘ぎながら、彼のぼさぼさの頭を抱え込む。
彼はその小さく震える身体を片手で抱きとめて、首へと手を回させる。
しかしその間も、彼女への愛撫はやめようとはしなかった。
深さを確かめるように、彼女の蜜壷の中に手を差し込む。
「…狭いですね。貴女の中は…」
「あああっ、いや、ああっ…!」
彼女がダメと訴えても、彼はそこを弄り続けた。
指での抜き差しを繰り返し、彼女の呼吸が段々と切迫したものになっていく頃には。
冷静なようでいて――もう彼自身も自分を止める事が出来なかったのかも知れない。
溢れる愛液に、突き入れる指を増やしても、彼女には苦痛はないように見えた。
内壁を押し広げるように指先をくねらせて、ぬるっとした感触に、指を擦りつけた。
一際大きな喘ぎとともに、彼女の身体がびくり、と跳ねた。
「――リンダ」
身体はぐったりと力を失い、彼に身に着けていた服を全て剥ぎ取られても、
もはや何も感じなかった。
霞がかった目で、彼が自身のTシャツを脱ぎ捨て、ズボンのジッパーを下げる様を、
眺めていた。
取り出された彼の猛った楔が彼女の芯を捕らえる。
くちゃり――彼の物が、彼女の割れ目と触れ合った。
「あ……」
303237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:27:30 ID:+KdDWMir

期待と不安が混在し、どうしようもない焦燥感に駆られた。
伴うように内部の疼きが増し、彼自身を受け入れようと、身体を僅かにくねらせた。
それは彼女自身の意思とは全く無関係な行動だったとしても。
彼を誘う行為には、他ならなかった。

「ひ あっ…    あ、   んァ    ああっ…!」
「っ……!」
ひくつく花びらを押し広げながら、彼は自らの猛ったものを、ゆっくりと彼女の中に挿し込んでいった。
彼女の中は、狭く、熱く。
抵抗したのは最初だけで。
入口の、複雑な肉の合わせ目を少し強引に解きほぐすと、後はずっとそれを待っていたかのように、
彼を容易に迎え入れた。
内部の熱い潤みは、身体が痺れるほどに甘美で。
奥まで全てを収めたとき、いつもは冷静な彼の額から、つ…と一筋の汗が流れた。
「あ、ぁ……L…っ!」
彼女の瞳からぽろぽろと真珠のような涙が零れ落ちる。
思っていたほどの痛みは無かったものの、内部への圧迫感と、
破瓜による鈍い痛みに、荒い呼吸を幾度も繰り返した。
同時に、膣内で脈打つ彼の鼓動に、彼の熱さに、狂おしい程の切なさが湧き上がり。
どうしようもなく。 彼に必死にしがみついた。
「…痛いですか?すいません……少し強引だったようです」
「っ……、L……」
いつも人に謝るときも、どこまで本気で謝っているのかが理解しにくい彼なのに、
今回ばかりは彼女を本気で気遣っていたように思えた。
304237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:28:20 ID:+KdDWMir

泣きながらしがみつく彼女の金色の髪の毛を、まるで子供をあやすように
撫ぜ上げ、彼女の腰を抱える。
繋がった部分からは、溢れる蜜とともに、ほんのりと紅い血が微かに流れ、
彼はそれを指先でぬぐった。
「L………L…っ…」
「っ…!リンダ……」
きゅう、と彼自身を締め上げる。
彼女の苦痛が和らぐのを待っていようとも思っていたが、 もう彼自身が限界だった。

動きたい――と。

彼を呼ぶ彼女の唇をそっと塞ぐ。
今度は、彼女の方から貪欲に彼の唇を吸ってきた。
まるで、子供が甘えるようなキスだった。
それに応えながら、彼は、彼女の腰を揺すった。
「んぁ、あっ!」
「……っ…!」
自分でも、呆れる位。余裕なんてどこにも無かった。
一度動いてしまえば、後はもうめちゃくちゃで。
「あっ…あ、ああっ…!いぁっ…え、るっ……!」
彼女の小さな身体を揺さぶり続け、彼女の奥に、何度も自身を送り込む。
彼女の一番奥深くまでねじ込んで、また引き抜いて、また根元まで沈める。
段々と彼自身に絡む蜜の量が、艶めいたものへと変化した。
「やっ…?な、に…っ?ふぁ、ん……ぁ…」
彼女の声に甘い色が帯びる。初めての、快感だった。
零れる涙は、もはや苦痛によるものでは無く。
彼女の変化を見て取った彼は、抜き差しのスピードを僅かに緩めた。
絡みつくような彼女の膣内の動きに、気を抜けば負けそうになる。
305237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:29:02 ID:+KdDWMir

「…は…っ…すごい、ですね……、もう、こんなに……聞こえる、でしょう?」
「あ、やだ……あっ ああっ……!」

――じゅぷっ…くちゅ… くちゅっ、…ぬぷ……

彼が動くたび、互いの性器が擦れる音が、部屋中に響いた。
その淫靡な水音は、否応無しに彼女の耳にも届き、羞恥心を掻き立てられる。
しかし、それをも凌駕する快感に、ともすれば意識を奪われそうになる。
男のものをきゅう、と締め上げる胎内の動きが、自分でもわかった。
ハナシタクナイ――身体も、心も、そう訴えている。
内部で脈打つ彼自身も、首筋にかかる熱い吐息も。
しっとりと汗ばむ彼の身体も。常には見せぬ余裕の無い表情も。
何もかもが。

切なくて、甘くて、狂おしくて、愛しい。

「あっ、あぁ…っ…ん、あっ…ああっ!」
熱に浮かされたように、ひたすらに、甘い啼き声を上げ続ける。
その声が、もっと聞きたくて。
彼女の愛液に濡れて光る怒張を、膨張したクリトリスに擦り付けるように角度を
変えて突き入れると、断続的な喘ぎ声が漏れる。
結合部は互いの液体が絡まり、白く粘い糸を引いて、
くちゃくちゃといやらしい音を奏でている。
306237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:29:45 ID:+KdDWMir

「っ、はっ…や、やぁっ……!何、や、やぁぁっ……」
彼女の内部がせり上がってくるのを感じた。肉襞が彼自身を貪るように
締め上げて、彼女の絶頂が近い事を教えていた。
「…リンダ……」
彼ももう限界だった。身体の奥から熱いものが込み上げ、
最後の理性で以って、彼女から身体を離そうとした。
そんな彼に、彼女はぴったりとくっついて、それを阻む。
「ダメ、です……リンダ、離れないと……」
「や……離れ、っ…ないで…っ…おねがい…っぁ…!」
彼にしがみつき、漏れる喘ぎの間に、彼に懇願する。
―― 一瞬、彼は惑った。それでもいつもの彼ならば、冷静に、無感情に、
何の抵抗も無く、理性の行動をとっただろう。
しかし、彼女の言葉に、彼は理性ではなく、自身の衝動に身を任せた。
彼女の小さい体を抱いて、彼女の一番奥深くに、幾度も自身を穿った。
「んぁぁっ……、っ…、Lっ…あああっっ……っ!」
「っ…!リン…っ…!」
一際大きな啼き声と共に、背を大きく引き攣らせ、彼をキツク締め付ける。
崩れ落ちそうになる華奢な身体を最後の力で支えてやると、同時に彼にも限界が訪れた。



              …………どく …っ……!


――彼の肉茎が大きく脈打ち、堪えていたものを吐き出す解放感に、
眩暈さえも感じながら。
彼は。びくびくと痙攣を繰り返す彼女の胎内に、長く長く生を放った。
何度も、何度も。
307237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:30:29 ID:+KdDWMir

注ぎ込まれる彼の熱を愛おしく思いながら、意識を失う寸前、彼女は彼の耳元で、囁いた。
「……いなくならないで……お願い…」
――それは、まるで、彼自身の未来を暗示しているようで。
霞がかった頭の中で、縁起でもないと思いながら。
力を失い、ぐったりとした彼女をソファに、まるで壊れ物を扱うかのように丁寧に横たえた。
先程まで彼女と触れ合っていた部分に、ひやりとした空気がかすめる。
呼吸を整えながら、彼女の胎内から自身を引き抜く。
たちまち彼が放った白濁が、彼女の透明な液体と混ざり合い、零れ落ちていった。

それが何故か、妙に虚しくて。物悲しくて。

――そんな感情は、とっくの昔に無くしたと思っていたのに。

寝息を立て始めた彼女から離れ、ベッドの上の毛布を引き剥がして彼女に被せた。
先程までは、服を着ていても肌寒かったはずなのに。
今は、そのひやりとした感覚が、篭った熱をさますのに丁度いい。
すっかり冷たくなっていたコーヒーを一気に飲み干し、
快楽の後にくる体の虚脱感から、どうにか抜け出そうと試みた。

――まだ、考えるべき事は山ほど残っている。

しかし、僅かに残る後悔が――彼の思考を妨げた。

――後悔をすることになったのは自分自身だったのか。

自嘲気味に溜め息をついて、パソコンに触れる。
たちまちワタリへと通信が繋がり、彼に幾つかの指示を出した。
自分の気も知らないで幸せそうに眠っている彼女を少し恨めしく思いながら。
308237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:31:08 ID:+KdDWMir


***

どれ位時間が経ったのだろうか。
目を覚ますと、そこはいつも自分が眠っているワイミーズハウスの一室ではなかった。

覚めぬ眠気に、もう一度目を瞑ると、数時間前までの事がフラッシュバックの
ように頭を掠めて――

「!!え、Lっ…?」
「――やっと目が覚めましたか。後一時間眠っていたら無理矢理起こす所でした。」
がばっと身体を起こすと、毛布がはらりと落ちる。自分が全裸だという事に
気がついて、急いで毛布を被りなおした。
――夢じゃなかった。本当に、彼に――Lに、抱かれていたのだ。
その行為の始終を思い出し、顔が熱くなる。
彼は自分が眠るソファのすぐ側の床に直に座り、パソコンと睨めっこしていた。
画面には、よくわからないメッセージ性のある――暗号だろうか?
ぱっと見だったが、そこには上の行に『えるしっているか』と書かれているように見えた。
しかし、自分に背を向けるように座っているため、その表情は伺えない。
「L…私…ごめんなさいっ…ずっと眠って…!」
時計を見れば、時間はもう午前五時を回っていた。
眠った時間は具体的にはわからないが、七時間以上眠っていた事は間違いない。
彼の大事な時間を潰してしまった挙句、事件に追われ、
眠る時間さえ無い彼の側で、事もあろうに完全に熟睡していたのだから、
性質が悪い事この上ない。
「別にそれは構いません。事件のことは貴女には関係ないですから。
――ただ、出来たらもう少し早く目を覚まして、服くらいは着て欲しかったですけどね。」
309237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:31:52 ID:+KdDWMir

……構わないと言いながらも、皮肉を付け足すのも彼らしい。
そう心の中で思いながら、彼の横に脱ぎ捨ててあった服に手を伸ばした。
服を着ながら、思った。もう、これで、彼と先程のような時間を共有することは無いかも知れない、と。
それは彼の立場上の都合と、自分の都合とで。

彼女はまだ十四歳――しかし裏を返して見れば、もう十四歳なのだ。
ワイミーズハウスでは十五歳、通常の義務教育が終わる頃には、人生の選択を余儀なくされる。
ワイミーズハウスにそのまま十八歳までは残る事も出来る。――だが、Lを継げないほとんどの
院生達が、十五歳を境に新しい人生を歩み始めるのだ。
彼女も、Lの後継者としての夢は、とうに捨てていた。
努力しても、無理な事はある。いくら頑張っても、彼らには敵わなかった。
しかし彼女には、他に夢があった。大好きなものがあった。
後、一年。後一年経てば、その夢を叶える為に孤児院を出なければいけない。
――同時に、二度と、彼に会う事は出来ないだろう。
一度ワイミーズハウスを出た者は、その時点で『L』との繋がりを断ち切られる事になる。
それは『L』を守る為であり、Lについての情報が外部へ漏れるのを防ぐ為でもある。

それがワイミーズハウスを出る際の、たった一つの条件であり、義務でもあった。
胸が苦しくなる。もう、これで最後かも知れない。
思いっきり、泣きたい衝動に駆られた時。
「…朝九時の便でイギリス行きの飛行機を取ってあります。それに乗って
ワイミーズハウスへ帰ればいい。
ロジャーへも連絡してあります。貴女はあくまで、私が直に貴女を呼び出し、
捜査協力してもらったという事になっています。よってお咎めはないでしょうし、
捜査については何も聞かないように言ってあります。他の院生達には
別の理由を話してくれているはずですから、安心して下さい。」
「――……」
310237@L×リンダ:2006/09/19(火) 23:33:23 ID:+KdDWMir

自分が眠っている間に、そこまで手を回してくれていたなんて。
感謝と共に、申し訳ない気持ちで胸が一杯になる。
そして再び、彼との繋がりが断ち切られる切なさに、心が引き裂かれてしまいそうだ。

「ありがとう、ございます……L……私……」
「――リンダ。」
消え入りそうな彼女の言葉をさえぎるように、名前を呼ぶ。
突然名前を呼ばれて、彼女は次の言葉を失った。
彼の続く言葉を待ったが、なかなか口に出してくれない。
また沈黙が訪れ、不安が湧き上がってきた時。
彼は肩越しに振り向いて、――笑顔のような表情で。

「――三年後を、楽しみにしています」

「――――……!」

三年後。――その言葉の意味を悟る。
ああ、そうだった。約束と言うほど強くはないけれど。
でも、きっと。
――Lと、私は、まだ繋がっている。
「……私も…楽しみにしています……L……」
嬉しくて。嬉しくて。目一杯の笑顔をしているはずなのに。
何故か涙が、零れ落ちた。まるで天気雨の空模様みたいに。

願わくば。彼が無事でありますように。

――そう思わずには、居られなかった。

END
311237:2006/09/19(火) 23:37:14 ID:+KdDWMir
本当に長くなってスマソでした…自分でびっくりです。
32レス分とは…(爆

>>268さんの描いたリンダに禿萌えしながら書いてましたw

今度はもっと簡潔にエロ重視で書きたいと思います。
ではこれにて。
312名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:31:59 ID:DmbU6skv
神キテタ―――――――――――――!!

「三年後を楽しみにしています」が切なすぎて泣けたよ…。
GJ!
313名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 02:54:15 ID:/iYTZP+D
ちょ、良すぎwwwww
あんま魅上みたいでこれ言いたくないんだけど237氏は神認定
ありがとう、ありがとう、パンツ脱いで待ってた甲斐があった!
314名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 03:13:04 ID:nHOXKEoX
よし、じゃあ俺が言おう

「あなたが神か?」
315名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 11:08:48 ID:MLtEdWKi
ホント待っていた甲斐があった(*゜∀゜)=3 ムッハー!
316名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 17:45:36 ID:oQET7M2c
ものすごいツボ
内緒〜のくだりとかLっぽい萌えた
待ってて良かった!
これだからエロパロスレ覗くのはやめられん
317名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:13:51 ID:azHn436f
>>311
いつのまにか来てたー!
乙です
318名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:14:51 ID:PMek9pcQ
およよ!よよよ良かったよーーー!!!!!!1
GJ! ネ申!!!
319名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 16:32:23 ID:76lsiEeD
レベルたけぇぇぇぇ
L好きってのもあるけど読み物としても凄く良かったよ!
ありがとう待ってて良かった。
320名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 16:49:18 ID:AKqDrUCE
>>191の続き誰か書いて
321名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:15:39 ID:wf5ApS7M
リンダは人気者だな
322名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 01:46:58 ID:/rz8KHFa
くだらねー
323191(268):2006/09/22(金) 03:20:39 ID:2v8pOiDz
8月にアフォな書き込みしてから早一ヶ月、まさかリンダがこんなに
無限の可能性を秘めた娘だとは思わなかったよ

237神の作品を読んでたらどうにも描きたくなってしまったエロ絵投下
ttp://2sen.dip.jp:81/cgi-bin/up/source/up2406.jpg

>191の続きは今のところ思いつかないので気が向いた神おながいします
324名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 18:54:35 ID:/xZVMnKA
ええジャマイカ!ええジャマイカ!
325名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 01:35:40 ID:22imMAhZ
かわいすぎてエロに見えない
でもごちそうさま
326名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 19:20:40 ID:/lxvWO7y
>>323ウマ
327名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:05:34 ID:gV5uEzwg
「ハル・リドナーだな?」
 俺は固くて重いものをハルの頭に押し付けながら、抑揚のない声で言った。
「・・誰かしら?」
 さすがというべきか、声に動揺の色は薄い。
「お前らが必死になって探してるメロだよ。まずは部屋の鍵を外し、中に入れ」
 そう言うと、ハルは意外なほどあっさりと言われたとおりにした。そしてさっさと部屋の奥へと入っていく。
 俺は多少驚きながらも、その後についていく。もちろん、相手の部屋へ入るのだから、あたりに充分警戒しながら。
「それで、一体私に何の用?」
「SPKの持ってる情報をよこせ」
 話は至極簡単だ。もちろん、断らせるつもりはない。俺は銃をさらにハルに近づける。
「そうね、協力はするべきね、お互い同じ相手を追ってるんだから」
 やや強張った笑みで、ハルはそう言った。
「協力だと?」
「そうよ、あなたも二アも、意地を張ってる場合じゃないでしょう?相手は、あなた達の尊敬するLを殺した相手なのよ」
 その言葉に、つい俺は一瞬考え込んでしまう。
 確かにLは俺の目標だったし、二アの目標でもあった。Lの凄さは知ってる。解決した事件の話だけじゃない。Lと実際に会話した時感じたあの衝撃は、抱いた憧れは、今でも色あせない。
 だからこそ、俺はその後継者を目指したし、仇もとりたかった。
 しかし同時に、俺には常に持ち続けた疑念がある。自分が、Lに及んでいないのではないか、ということだ。
 あの施設で一度だけ、俺は二アにそれをたずねたことがある。二アの答えは・・
328名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:06:07 ID:gV5uEzwg
 そこで回想は途切れた。銃を持っていた手に、衝撃を感じたからだ。
「うっ!」
 気づけば拳銃が取り上げられ、その銃口が自分のほうに向いていた。
「くそっ!」
「動かないで!動けば撃つ!」
 俺はその言葉で動きを止めた。普段の俺なら何とかしていただろうが、今は自分の馬鹿さ加減にあきれ、やる気をなくしてしまっていた。
 二アの手下に銃をも奪われ、ホールドアップ?最低だ。
「くくっ、俺は何をしてるんだ・・」
 いや、この建物に入る前から、俺はぬぐいきれない敗北感を感じていた。建物をつきとめられ、さらには襲撃された時点で、俺は負けたようなものだ。
 キラは、俺が思う以上に強大な相手だった。そして同時に、ちょっとだけ安心していた。Lが敗れた相手が、取るに足りない相手ではなく、本当に凄い奴だと実感できたからだ。
「良いぜ、撃てよ」
 俺はもう、どうでも良くなっていた。俺にはキラを倒せなかった。そしてこんな所ですら、みっともないドジを踏んだ。俺なんて、そんなもんかもしれない。
 クスクスッ、とハルの笑い声が聞こえた。俺は生気の弱い目でその顔を見る。
「殺す気なんてないわよ、言ったでしょう、協力すべきだって」
「・・・俺にはそんな気はない」
「そう・・じゃあとりあえずそれはおいておいてメロ、聞きたいことがあるの。ノートで私を殺さなかった理由を教えて」
「何人か残しておくほうが便利だったからだ。いざという時のためにな」
「本当に、それだけ?」
「・・・・・」
「もう良いじゃない、私は知っているのよ」
 知っている・・?まさか。いや、しかしあの事を知っているのなら、ハルが何故余裕を持って俺と対峙していたのかということに説明がつく。
「ねえ?」
 ハルが妖美に笑う。その笑みに、俺は思わず息を呑んだ。そして同時に、新しい確信を持つことができた。
「やっぱり・・そうなのか」
「え・・?・・んっ・・・!」
 俺はいつの間にか、ハルに近づいてその唇を奪っていた。
 それは、自分でも信じられない行動だった。
 

    続く
329名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:09:02 ID:gV5uEzwg
あー、また宣言なし投稿してた。ごめんなさい。
そしてかなり脳内設定多くてごめんなさい。
そして今日完結させられずに、明日以降に続かせてごめんなさい。

そして特に需要も微妙な組み合わせ・・かもしれないけど、
そんなこと気にしない俺でごめんなさい。
330名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:30:59 ID:z3hagJqF
メロハルキター!
331名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 02:24:23 ID:L3JjQ+7V
謝る時間があるなら続きを書くんだ
332名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 20:35:56 ID:ocPREswG
続きを書くんだ!
333327:2006/09/28(木) 21:54:43 ID:ryUvduam
 自分でも信じられない行動のはずなのに、まるでそうすることが必然かのように、俺はハルの身体に触れていた。
「っ・・!メロッ・・」
 ハルは唇を離し、驚いた声を出す。その手も俺の体を引き離そうとするが、俺にはどこか白々しく思えた。本当に跳ね除けたいなら、拳銃を使えば良いはずだ。
「うくっ・・」
 俺は再びその唇を奪い、両手首をつかんでハルを押し倒した。
「まっ、て・・!」
 ハルの小さな抗議などまったく聞かず、俺はその衣服を、下着を、引き裂くように脱がしていく。やがて現れたのは、白い肌をもった美しい裸体。
 だがその姿に見とれる間も置かず、俺はその膨らみをもみしだき、乳首に唇を寄せた。
「・・ふふっ。もう、そんなに急がなくても良いのに」
 その言葉に、俺はいきなり頭を殴られたような思いがした。俺のやってることなどすべて、ショックを受けるに値しない、とでも言うのだろうか。
 俺は体の中の血が一気に熱くなるのを感じ、たまらずハルの身体を床へと思い切りぶつけた。
「あうっ!」
 小さな叫び声。この行動はさすがに意外だったのだろう。ほんのわずかな余裕を取り戻した俺は、まだ動きが止まったままのハルの股を無理やり開き、唇を近づけた。
「・・・っ・・!」
334327:2006/09/28(木) 21:55:40 ID:ryUvduam
 ハルの目が見開く。初めてハルが、動揺の色を見せた。
 俺はさらにペースを自分のほうへ引き寄せようと、一心不乱にその部分を貪る。考える隙を与えないつもりだった。
「うっ・・!あっ・・・・・!」
 両手でしっかりと掴んでいるハルの脚が、行き場を失ったように悶え、暴れる。
 やがて、その脚の動きも弱弱しくなった頃、いよいよ俺は自分のモノを取り出し、そこへあてがった。俺の唾液と、性的な分泌物により、充分過ぎるほどに濡れていた。
「ぁ・・ああああああっっっ!!!」
 ハルは身体と叫び声で、一気に刺し込まれたその衝撃を表現した。俺はその衝撃を持続させてやるために、間髪いれずに腰を振り始める。
「あっ、あっ!ああっっっ・・!!」
 身体を突かれるたび、ハルは悲鳴のような声を上げ、全身を震わせる。
 中の熱さ、こすれ具合。
 包み込み、吸いつくような、ハルの中。
 それは、俺が今まで体験したどの女よりも気持ちよく、どの女よりも衝撃的だった。
「・・・っ!」
 つい、俺は声に出さない叫びを上げた。信じられなかった。まだ入れてからほんのわずかな時間しか経っていないのに、すでに限界が目の前まで来ていた。
 そして考える間もなく、それは一気に膨れあがった。
「!!」
 次の瞬間、俺の目の前が真っ白になった。絶頂という単語を、俺は初めて信じた。
335327:2006/09/28(木) 21:58:00 ID:ryUvduam
言うまでもないだろうけど、>>333-334>>327-328の続きです。
今日で決着つけようと思ったのに、思ったより長い話が頭の中でできてしまってるため、まだ続いてしまう。
また明日ね。
336名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:56:31 ID:6+FXFo2X
早漏メロいいよーいいよー
名器ハルいいよーいいよー
337327:2006/09/29(金) 20:35:10 ID:SB1oV5sc
ごめん、今日書ききるはずだったけど、今日はぜんぜん時間ないので無理そうです。
小出しで引き伸ばしなんて、見てて邪魔くさいとは思うが、許してほしい。ごめんね。
338名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:42:26 ID:lkLqM/XJ
いいから続きを(ry
339名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:12:32 ID:0Mh/3DKa
メロハルGJ!ガンガレ!
340327:2006/09/30(土) 23:03:21 ID:3jXwFr4i
「お前は・・Lを直接知ってるな?」
 俺はまだ息も整わないうちに、ハルに聞いた。
 ノートに、SPK連中の名を書こうと考えたあの時。
 そのメンバーの中に、確かに聞き覚えのある名があった。ハル・リドナー。記憶を辿り、なんとか思い出したのは、Lの事件についてのことだった。
 あの施設では、時々Lの解決した事件について話を聞くことがあった。固有名詞などは避けて説明されることが多かったが、時々、個人名が出てくることがあった。
 その中に、Lに協力した人間の一人としてハルの名があった。
「え?」
「お前はLの駒として動いていた時があったはずだ」
「・・ええ、そうね」
 ハルの視線が、空中をさまいはじめる。過去を思い出しているのだろうか。
「そのLから聞いているわ、あなたたちのことを」
「なんて?」
「有望な二人だけど、それぞれ欠点を持ってるって」
「・・・・・」
 その通りかもしれない、と思った。二アにあの疑問を投げかけたときのことを思い出す。
『及んでないですね。少なくとも総合力においては。私も、あなたも』
 二アと、はじめて意見が合致した瞬間だった。
「ねえ、どうしても協力する気はないの?二アと」
「・・ないな」
「Lが、悲しむわよ」
 ぎくりとして、俺はハルの顔を見た。ハルは相変わらず微笑を浮かべている。
「私はLがキラを追っている時、一度だけ会っているの」
 ハルが、うっとりした目で語り始めた。
341327:2006/09/30(土) 23:04:22 ID:3jXwFr4i
「久しぶりですね、L。でも素顔を見せてくれるなんて、どういう風の吹き回しですか?」
「今は色々な人に顔を見せていますよ。もちろん、私がLだということを知っているのは、本部の数人だけですが」
 そこはLの指定した一室で、バックに美しい夜景が見える部屋だった。
「実は・・今キラと思わしき人間を見つけ、接触しているんです」
「さすがですね、L」
 これがL以外の人間だったら見当違いをまず疑うが、Lの場合、むしろ疑うことが馬鹿らしく思えてしまう。
「しかし、恐ろしい頭脳をもった相手です。ひょっとすると、私は死ぬかもしれません」
 私は耳を疑った。
「何を・・言っているんです?あなたらしくもない」
「事実は事実です。まあもちろん私は勝つつもりではいます。ですが・・死ぬ可能性もわずかにある、ということです。そこで、一つ保険をかけておきたいんです」
 そう言ってLは、私の顔をじっと見つめた。その常人離れした強烈な眼のせいで、私は身体が硬直してしまう。
「私が死ねば、私の後継者候補である少年達、とくに二アとメロがキラを追うでしょう。しかし彼らは仲が悪く、協力することは恐らくない。だからあなたには、いざという時二人の橋渡しをしてほしいんです」
「私に、その二人の仲を取り持てと?」
「はい。私の解決した事件についての講義の際、あなたの名はわざと教えるように、ワイミーズハウスに伝えています。
きっとキラを追うことになれば、どちらか、あるいは両方が、あなたに接触を図ってくるはずです」
「手回しの良い事ですね。そうなると、私にはもう協力する選択肢しかないじゃないですか」
 少し意地悪く言ってみると、Lは少しだけ目を伏せ、すまなそうな顔をした。
「確かに、あなたに無断でやってしまったのは悪かったと思います。すみません」
 その答えを聞き、私はついクスクスと笑ってしまう。
「・・・リドナー?」
342327:2006/09/30(土) 23:05:27 ID:3jXwFr4i
「いえ、冗談です。あなたにそれだけ信頼してもらっていることは、光栄ですし嬉しいです。喜んで協力します」
 そう言うとLは、ほっとしたような顔をする。その様子につい、かわいい、と感じてしまう。
「そう言ってくれると信じてました」
「でも・・何かお礼ぐらいもらえませんか?L」
 私はじりじりとLに近寄っていく。
「お礼ですか。そうですね、充分な謝礼は払い・・」
 私はLに最後まで言わせないように、その唇を奪った。
「どういうつもりです?」
 Lらしくもなく、ちょっと動揺したような声だった。
「お礼はこれで良いですよ、L」
 私はそのままLの顔、首筋へとキスの雨を降らせ、服を脱がしていった。
 Lは後ろへと体勢を崩しながら、嫌がるでもなく喜ぶでもなく、淡々と私の行為を受け入れていった。
343327:2006/09/30(土) 23:06:07 ID:3jXwFr4i
 透き通るような白い肌に指を這わせ、やがて陰茎に到達する。
 最初はわずかに反応する程度だったが、舌を絡め、指で擦り続けるうちに、ついにそれはちきれんばかりの大きさになった。
「リドナー・・っ・・」
 Lの呼吸が、はっきりと乱れていた。感じている証拠だ。
「ハルって呼んでください、L」
 私は、Lの確かな反応に喜び、次のステップへと進むことにした。
「さあ、L、私も気持ち良くして」
 私はそう言って服とブラを脱ぎ、パンツをひざのところまでずり下げた。そしてそのまま、Lの上にまたがった。
 すでに私のそこは充分に濡れきっていたため、私とLは恐ろしくスムーズにつながることが出来た。
「うっ・・く・・っ!」
 根元まで一気に入ってしまったがために、さすがに声が漏れた。
 しかしLのものを自分の中へと飲み込んだ喜びと、単純なる情欲から、私はすぐに身体を揺らし始めた。
「あっ!うっ・・!ああっ!」
 口から飛び出すのは、自分でも聞いたことのないような、あられもない嬌声だった。
 私の中で脈打つLのものが、私の身体と心の両方にとめどなく快感を送りつづける。私もその感覚をもっと深く味わおうと、まるで獣のようにLを貪った。
「あっ、あっ・・!ああっ・・!!う・・くっっ!!」
 絶頂はすぐにやってきた。そしてその頂は、いつもの絶頂より恐ろしく高い位置にあるように見えた。
 それこそ、まさにそのまま天へと上ってしまうのではないか、というほどに。
「L、わたし、私もう・・っ!」
「・・うっ・・く!」
 私の声に反応するように、Lが押し殺すような声を出し、私を抱きしめた。
 Lもちゃんと感じていた事に私は胸を熱くし、そしてそのまま上り詰める。
 頭からつま先まで、張り詰めていた力が一気に抜けおち、私はそのまま、Lの胸へと崩れ落ちた。
 彼の本能の熱を、自分の身体の中に確かに感じながら。
344327:2006/09/30(土) 23:06:57 ID:3jXwFr4i
 朝目が覚めると、私は裸でベッドの上にいた。
「ここは・・?」
「ホテルですよ」
 その声に振り返ると、そこには淹れたてのコーヒーを持ったLがいた。
「昨日の夜のこと、覚えてます?」
「昨日の・・・夜・・?・・・あ!」
「そうです。二アとメロのことは、確かに約束しましたよ、ハル」 
「いや、そうじゃなくて・・セックスのほう・・」
「・・・・・」
 Lはやや困ったような照れたような顔で、沈黙する。
 私は昨夜の自分のかつてないほどの激しい痴態を鮮明に思い出し、少し赤面した。しかし同時に、顔が緩むのを感じた。
「ねえ・・Lは、気持ちよかったですか?」
「・・・・・・・はい」
 私の言葉に、Lは躊躇いながらも確かに頷いた。
「ふふっ」
 私は笑みを隠さず、差し出されたカップを受け取った。そして身体を起こして、Lにキスをした。
345327:2006/09/30(土) 23:07:26 ID:3jXwFr4i
 しばらくして。
 私は来た時と同じように、きっちりとした服を着ていた。そして、ドアのノブを掴んでいる。
「ハル」
 背後から、Lの声が聞こえてきた。私は振り返って、答える。
「大丈夫よL。約束は守ります。もちろん、そんな状況にならないことを祈りますけど」
「そうですね、私もそう思います」
「・・ねえL、あなたは私の事を・・・」
 私はそこまで呟くと、慌てて言葉をとめた。しかしLは、私の気持ちなどお見通しだったようだ。
「ハル、私は信頼できる人間にしか正体はあかしません。そしてこんな重大な約束を交わせるのは、本当に大切な人だけです」
「L・・」
 私はその暖かい言葉のおかげで、最高の笑顔を浮かべることが出来た。
 そして最後に、私と彼はもう一度長いキスをした。
346327:2006/09/30(土) 23:12:07 ID:3jXwFr4i
「Lの女、だったというわけか」
 ハルの話を聞き終わって、俺は即座にそう言った。
「・・・・・」
「で、Lとの約束を果たそうと、二アの部下として二アに近づいたわけか。なら今日俺が来たのは、さぞ好都合だったろう」
 俺の言葉に、ハルは何も答えなかった。
「俺に黙って抱かれたのも、約束のためか?情を移させて、説得しやすくするために?」
「あははっ」
 不意にハルが笑った。
「あなたと寝たのは、あなたがLの後継者候補のひとりだからよ」
 頭が、大きく揺さぶられるような言葉だった。
「わかるでしょう、Lの代わりってわけ。もちろん、あなたなんかに完全な代わりはつとまらないけど。
でもあなた、ずいぶんと早いのね。二アはもう少し、上手だったわよ」
 天使が悪魔に変わる瞬間を見たような気がした。Lが信頼して寝た女が、こんな女だと!?
 俺はすばやく銃をもち、ハルにつきつけた。
「!!」
 さすがに、ハルの顔にも恐怖の色が走る。
 その引きつった顔を見つめたまま、俺は再びハルの穴に自分のものを差し込んだ。
「はっ・・!あああっっ・・!」
 たまらず、ハルがうめく。しかし俺はそんなのは意に介さず、欲望のままにハルの中を荒らす。
「二アの方が上手いだと!?ふざけるな!おいハル、俺は今日からしばらくここに居座るからな!お前が、俺のほうが良いと言うまでな!」
347327:2006/09/30(土) 23:13:59 ID:3jXwFr4i
 深夜。
 ハルは、すべての力を出し尽くしたかのように眠っているメロを置いて、窓辺にたった。
 二アはきっと、私にメロが接触をすると踏むだろう。
 それまでは二アをここにとどめ、ニアが感づいたときに二人を会わせるのが得策だろう。
「大丈夫よ、L。どんな事をしても、必ずあの二人を・・」
 美しい月を見ながら、ハルは一人、呟いた。
348327:2006/09/30(土) 23:16:30 ID:3jXwFr4i
終わり。
かなり無茶な妄想&設定だけど、こういう無茶なのに一度挑戦してみたかったんでしてみた。
一回じゃなく日をまたいじゃってごめんね。
349名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 01:04:24 ID:ENGeGK2X
設定が無茶でも描写が十分なら説得力は出るよ

上手い!!! gj!!!
350名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 02:46:18 ID:XiYL3r2i
メロハルだけだと思って読んでたから(それが悪いって意味じゃないよ)
思わぬところでいきなりLハルまで読めて嬉しかったw
351名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 12:26:43 ID:x0uBlCk3
二段構えか
352名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:41:43 ID:ta+Kwh7q
>>348
乙です
Lハルいい!
353名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 20:56:11 ID:q+5iNYvq
そうキタか! でもヨカタっすw
354名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 05:37:12 ID:6V6jb4rg
月のが読みたい…ミサか高様で。
355名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 18:12:09 ID:4c6HQ2L+
むしろミサか高様を読みたい
356名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 19:36:07 ID:lFU8D2Rg
いや、どっちかってーとミサか高様だろ
357名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 20:04:35 ID:WDWGktyU
むしろミサと高s
358237:2006/10/09(月) 00:59:50 ID:qTUdD7Uc
どうも。前に書くと言っていたL×南空がようやく書き終わりました。
L×リンダに感想をくれた方々、ありがとうですw
あんな長い文章をちゃんと読んで頂いて…多謝!
191さんのリンダ、おいしく頂きますた(;´д`)ハァハァ

L×南空ですが、これまた西尾氏のノベライズの影響受けまくりの内容です(爆
どうしてもLとナオミの繋がりと言えば、このノベライズでしか思い浮かばなかったでつ・゜・(ノД`)・゜・
そうなるとどうしても、まだ未読の住人さんなんかもいらっさると思うので、
その点どうかと思いつつもチャレンジ。
もしまだノベライズを全部読んでない方にはネタバレ要素が含まれる為、
全部とりあえず読んでしまってからの方がよいかと思われます。
別にそんなのどうでもいいぜ!って方、どうぞw

では、いきます。
359L×南空@237:2006/10/09(月) 01:01:49 ID:qTUdD7Uc

抗えなかった。
人を見透かすような目。
人を観察するような目。
人に感情を伝えない目。
漆黒の―― 一点の光さえ宿さぬ目。
抗えなかった。
抗うべきだったのだろう。
抗わなければいけなかったのに。
それでも――あの目が、私を捕らえて、離さなかった。
それでも――私が、抵抗したならば、彼は私を離したのだろう。
それでも――私は、動けなかった。   動けなく、なった。

シャワーの蛇口をひねると、さぁっと冷たい水が、全身に雨のように降り注いだ。
無性に水を浴びたかった。身体の奥に、未だ微かに燻る熱を、取除いてしまいたかった。

それでも――その燻りが消えるのが、何故か名残惜しくて。

「……竜崎…さん………――いいえ……」

彼が誰なのか。とっくに私は気付いていたのに。
私の名前を知っていたあの人。
私の質問をはぐらかしたあの人。
私の身体を……抱いたあの人。
彼が誰なのか。結局聞くことが出来なかった。

私が彼の名前――いえ、コードネームを口にしたならば、彼はどう答えたのだろう。
それも、きっとはぐらかされてしまうのだろうけれど。
それでも、聞けばよかった。
私の予想通り、食えない人だったけれど。
360L×南空@237:2006/10/09(月) 01:02:20 ID:qTUdD7Uc

胸が、熱くなる。これではまるで――……いいえ。
これは、愛じゃない。
それならば、恋なのだろうか。――多分違う。
そんな甘い感情では無いと、私自身が感じる。

恋人のレイに酷く罪悪感を感じて、いたたまれない気持ちになった。
しばらくは……会いたくない。
本当は、会う資格もないのだけれど。
彼を好きだと言う気持ちは、今でも変わっていないのに。

――なぜ、こんなにも心がざわめくのだろう。

悪いのは……きっと私自身だ。
私を抱いた彼を、責める気には全くなれなかった。――不思議な程に。

「熱い……」

身体を冷まそうとしているはずなのに。
逆に身体の燻りが、大きくなっていくような錯覚。
忘れなければいけないのに。
忘れなければ――。

「――――」

小さく、彼の最も有名とされる呼び名を呟いた。
それは叩きつけるような水音に掻き消され、私自身の耳にも届かなかった。
361L×南空@237:2006/10/09(月) 01:03:21 ID:qTUdD7Uc

*****


「あなたは……本当に『竜崎』と言う名前なのですか?」
「さぁ……どうでしょうね」
「さぁって…!はぐらかさないで下さい。大事な事なんです。
それにあなたは立派な犯罪を犯したんですよ?少しは反省したらどうですか」

出勤途中の彼女に抱きつこうとした彼を、痴漢の現行犯としてオフィスまで
連れて来たものの、午前中は職場復帰の為の事務処理やら
上司への挨拶回りなどで、結局彼の取調べは午後からになってしまった。
その間彼には空いていた取調室で待っていてもらったが、
ようやく彼の所へ戻った時に、コーヒーに砂糖をたっぷりと
注いでいる彼の姿を目撃した。
思わず、それと極めてよく似た光景を思い出し、唖然としてしまった。
「――随分と遅かったですね。流石に待ちくたびれてしまいました。」
言いながら、明らかに砂糖が溶けきっていない(と言うよりも
カップ一杯分のコーヒーに溶ける砂糖の量ではない)であろうコーヒーを啜っていたのだ。
コーヒーを淹れた後は、両膝を抱え込む体勢で椅子に座る。

――似ている。そう思う。
聞きたい事は山ほどあった。けれど。
362L×南空@237:2006/10/09(月) 01:03:54 ID:qTUdD7Uc

「――なぜ、本当の事を話してくれないのですか?」
「私は、正直に話しているつもりですが。確かに貴女に抱きつこうとしたのは
悪かったと思っています。しかし未遂に終わったのですから、今回は見逃してもらえませんか?」
悪びれもせず、飄々とそう答える彼に、彼女は頭を抱えた。
質問ははぐらかされてばっかりで、しかも痴漢行為は見逃せと言う。
――……まぁ、確かに…咄嗟に手加減なしの手厳しい罰を与えてしまったのだから、
私自身も頭が上がらない部分があるのだけれど。
でも、それとこれとは話が別だ。
「残念ですけど、それは無理な話です。今回は私だったから未遂に終わっただけで、
普通の女性ならなす術も無くあなたのワイセツ行為の被害にあっていたのですよ?
そう考えると、未遂なのだからなんて甘い事、通じる道理がないでしょう。
被害に合う者の身にもなって下さい!」
「成る程。そう言われれば確かにそうです。非常に残念です。」
コーヒーを啜りながら。全く残念そうにしていないところに、無性に腹が立った。
一体この男は何を考えているのだろうか。
あの『竜崎』よりも、更に一癖二癖ありそうなこの男に、今日は振り回されて
終わってしまうのだろうか……復職一日目から……。
あまりの運の無さに、思わず溜め息を漏らした、その直後。
「――しかし、貴女以外の女性に抱きついても、意味はありません。」
「……え…?」
予想にもしなかった彼の言葉――意味が、よく理解出来ない。
いや――彼の意図が、汲み取れない。
捉え方によっては、告白とも取れる台詞にも聞こえ、思わず心臓が高鳴る。
――しかし、彼の次の言葉で、その可能性は即座に却下された。
「別に貴女が好きだからとか、そう言う意味ではありません。
誤解が無い様に一応言っておきます。」
――……ああ、そうですか…。別にあなたに好かれても嬉しくもなんともないけど……
363L×南空@237:2006/10/09(月) 01:05:07 ID:qTUdD7Uc

それならそれでもっと他に言い方というものがあるのではないだろうか。
ほんの僅かにでも心を昂ぶらせた自分が馬鹿馬鹿しくなり、彼をキッと睨み付けた。
「……ならばどういう意味ですか、それは。私でなければ意味が
無いと言うのは、何か他に目的があってという事ですか!?」
「…何もそんなに怖い顔をしなくても。若い女性なのですから、
もう少し笑顔を振りまいた方が可愛らしくてよいかと思います。
怒ってばかりでは男性にもてませんよ?
あ、ちなみにその目的はもう果たしましたので、安心してください。」
……何をどう安心しろと言うのだ、何を。
彼の、あまりに暴虐撫人な態度や言動に、もう一度蹴りを入れてやりたくなった。
こうまで言われて、自分でもよく我慢していると褒めてやりたくなる。
自分はこんなに気が長かっただろうか?
「私が怒ろうが笑おうが、男にもてようがもてまいが、あなたには関係ありません!
それよりも、その目的と言うのは一体なんだったんですか。
ちゃんと答えてください!一歩間違えば私は
あなたの痴漢行為の被害者になっていたのですから。」
口調はかなりきつくなってしまったが、内心では半ば懇願する思いだった。
はぐらかされてばかりで、問えば問うほど、答えが返れば返るほど、
謎も増え、苛々も募るこの状況では、そんな心理になっても当然だろう。
……どうせまたはぐらかされるのだろうけど。
「別に大した目的でもありません。貴女のその『カポエラ』の技には
全く感服しました。すばらしかったです。」
―――……今、彼は何て言った?『カポエラ』……何故私のあの技がカポエラ、だと?

『カポエラ』なんてマイナーな格闘技、知っている人間を探す方が大変だというのに。
364L×南空@237:2006/10/09(月) 01:06:18 ID:qTUdD7Uc

「竜崎…さん?何故……」
「――それに貴女は間違いなく正義感が強く、優しい人でした。
被害者の立場に立って物事を考える事が出来る警察官はなかなかいません。
――では、そろそろ帰らせて頂きます。」
飄々とした口調で。それだけ言って、彼は椅子を立った。
のたのたと、力の抜けた足取りで。頭が混乱し、呆然としている彼女の横を、彼が通り過ぎる。
通り過ぎる瞬間、彼は小さく囁いた。

「…お元気で。南空ナオミさん。」

――――どうして?

どうして、私の名前を?
私は、教えていない。教えた覚えが無い。
どうして、知っている?

いや、そうじゃない。――何故、私は気が付かなかった?

「――ま、待って!!ダメ!!」

ガタンと派手な音と共に、椅子を跳ね除けるように立ち上がり、
ドアノブに手を掛ける彼の腕を、強く掴む。
自然と、ドアの前で、彼と向かい合う体勢になった。

何故、今まで気が付かなかったのだろう。
真実はこんなにも、あからさまで、わかりやすくて。
答えはあまりにも、簡単で、すぐ側にあったのに。
何故――?
365L×南空@237:2006/10/09(月) 01:07:14 ID:qTUdD7Uc

「――やはり、見逃してはもらえませんか…困りましたね。」
掴まれていない方の手の親指の爪を噛み、考え込むような仕草を見せる。
彼女は、確信する。せざるを、得ない。
彼は――

「竜崎さん……あなたは…まさか……っ…!?」
突然、彼が人差し指を立て、彼女の顔の前に突き出した。
黙れ、と言っているのか。彼女は思わず言葉を失い、息を呑んだ。
「あまり大きな声を出さない方がいいですよ、南空さん。
先程から思っていましたが、この部屋は案外外まで声が筒抜けです。
外の廊下を誰かが通るたび、話し声も聞こえてきます。
大事な話はしないに限る。」
…大事な話をする為の取調室ではないのか。そう突っ込みを
いれたくなったが、今はそんな事を言ってる場合では無い事位、
彼女にもわかっていた。
しかし、彼女は、本当の事が知りたかった。彼の口から。
「で、も……そうとしか、思えない……あなた、は……――」

――見なければ、よかったのかも知れない。
先程までは、彼の風貌だとか、仕草だとか、言動だとか。
そんなものに囚われすぎて、――初めて、彼の目を見た。こんなに間近で。

人を見透かすような目。
人を観察するような目。
人に感情を伝えない目。
漆黒の―― 一点の光さえ宿さぬ目。
366L×南空@237:2006/10/09(月) 01:08:45 ID:qTUdD7Uc

――引き込まれていく。
目の前に差し出された彼の手が。彼女の顎に添えられて。
絶句した彼女の唇に、彼の唇が、重なった。

どくんっ――心臓が、高鳴る。

口付けを交わしても、お互いに目は合わせたままで。
彼は少し目を細めていたけれど。
それは、官能を求め合う事のない、触れるだけの口付けだった。
――それはほんの数秒の事だったに違いない。
しかし、彼女には今まで感じた事の無い程、長い数秒に思えた。
心拍数の乱れと共に、額から汗が吹き上がる。身体が。熱くなる。

何の抵抗もしない彼女から、彼が唇をそっと離す。
そして、相変わらず動けないでいる彼女に、静かに囁いた。
「――今度は、抵抗しないんですね。何故?」

――それはこっちが聞きたい位だ。いつもの私ならば、こんな事許すはずが無いのに。

脳裏に、恋人の姿が浮かんだ。罪悪感に、打ちひしがれる思いがする。
それなのに。

抗えない。
抗うべきなのに。
抗わなければいけないのに。
それでも――この目が、私を捕らえて、離さない。
それでも――私が、抵抗したならば、彼は私を離してくれるだろう。
それでも――私は、動けない。   動けなく、なった―――
367L×南空@237:2006/10/09(月) 01:09:26 ID:qTUdD7Uc

「―――っ、ぁ…ふ…ぅ…!」
――それは、獣のような交わりだった。
「ん、ぁ……っ…あ…!」
互いの身体が発散する熱気が、狭い室内に篭る。
彼女は決して広いとは言えないデスクに両手をついて頭を垂れ、かろうじて自分の体を支えていた。
がくがくと揺すぶられ、支える手は覚束なく。
気を抜けば、崩れ落ちそうになる不安を抱えたまま。
上の服は身につけたままで、穿いていた皮のズボンを下着ごと腿まで下げられて。
それは互いの性器を繋げる為の、最低限の露出でしかなかった。
露わになった彼女の白い双丘は後ろから抱えられ、その下の濡れそぼった秘裂は
彼の昂ぶったペニスで一杯に満たされている。
双丘の片側を摘んで寛げると、彼の肉棒が彼女の陰唇にズッポリと咥え込まれている様がよく見えた。

――何て、はしたなくて、淫らで、滑稽な姿だろう。

「ぁ、ぅあ、ああっ…っ…んっ…」
「はっ…南空さん……あまり大きな声を出すと……外に聞こえてしまいますよ……
…別に、私は構いませんが……」
――意地悪く、彼女の耳元で囁く。彼女は口について出る自分の淫らな喘ぎ声を
どうにか押し殺そうと躍起になった。
本当に、聞こえてしまったら。もし、誰かが通りかかりでもしたら――
「ん、んぅ……っ……っ…!!」
いやだ、こんな――
突き上げられる度にしなる身体を右手だけで支え、左の掌で口元を押さえた。
「っ、んぁ…、ぅ…っ…!」
知られたくない。見られたくない。誰にも、誰にも――
368L×南空@237:2006/10/09(月) 01:10:18 ID:qTUdD7Uc

そんな彼女の思いと裏腹に、彼の鋼のように硬い肉塊が、容赦なく奥をえぐる。
――いや、芯は硬いくせに表面はなめらかで、中を擦られる感覚がたまらなく気持ちよくて。
繋がった一点から伝わる痺れるような快楽の波に、自分を見失ってしまいそうで。
――こわく、なった。
「や、ぁ…っ…ア、…だ、めっ…!いや…ぁ…!」
「何故…?貴女の身体は…、相当悦んでいる、みたいですが……」
わかるでしょう?
こんなに、奥まで咥え込んで。
こんなに、いやらしく絡み付いて。
こんなに、淫乱な液いっぱい垂れ流して。
何が、だめなんです?
卑猥な言葉を、何度も彼女の耳元で囁いてやる。
降り注ぐ淫蕩な言葉に、彼女は嫌々をするように激しく頭を振る。
眉を顰めて、きつく唇を噛んで……

その仕草が。その気の強い態度が。

「――わかってないですね……南空さん…」
ますます、彼の嗜虐心を、刺激していく。
「んぁ、ぅあああ…!」
貫かれるような衝撃に、もはや気持ちいいのか苦しいのかすら、彼女には分からなくなっていた。
抑え切れず漏れ出た声は、甘い嬌声ではなく。
まるで獣の咆哮にも似た、低く呻くような、掠れた声。
彼は、それ以上何も言わなかった。
声を、上げる事も無く。
369L×南空@237:2006/10/09(月) 01:10:53 ID:qTUdD7Uc

代わりに、篭った熱を分散させるように、彼女の白いうなじに荒い息を吐きかける。
ゾクリ、と彼女の身体が総毛立った。
途端、きゅう、と吸い付くように窄まる内部の動きに目を細め、彼女の首筋にキスを落とす。
そんな僅かな刺激でさえも、今では互いの快感を高める媚薬にしかならず。

ニチュ、グチュ…ぬちゅ、ぬちゅっ…ずちゅっ…

昂ぶる情欲のままに。濡れた音を立てながら、太い肉茎が彼女の膣襞を擦り上げた。
突き上げては、彼女の熱い肉が彼にねっとりと絡みつき、
引き抜かれては、名残惜しいとでも言うように粘膜がめくれ、彼自身に追いすがった。
その度に、ごぷりと派手な糸を引いて愛液が溢れ、彼の精と交じり合う。
「うあっ…ああ……っ!」
彼女の腰から片手を離し、唾液に濡れ、半開きになった彼女の口元を塞いだ。
高らかになりつつあった彼女の嬌声が、たちまちくぐもった呻きへと質を変える。
「んぅ、ん、…ん…っ…!!」
苦しげに眉根を寄せ、紅潮し、汗ばんだ顔に彼女の長く艶やかな黒髪が張り付き、
常には無い女の妖艶さを醸し出していた。
段々と激しさを増す彼の動きに、自らの身体を支えきれずに肘をついて。
デスクに頬を擦り付け、涙で霞んだ目で見上げた先には、相変わらずの彼の顔が見える。
彼と、目が合った。
人を見透かすような目。
人を観察するような目。
人に感情を伝えない目。
漆黒の―― 一点の光さえ宿さぬ目。
370L×南空@237:2006/10/09(月) 01:11:50 ID:qTUdD7Uc

――彼は、どんなつもりで私を抱いているのだろう。
――私は、何故彼に抱かれているのだろう。

せめて。彼の目が私を映し出してくれていたなら――

そんな思いが、同道巡りのように幾度も頭を掠めた。
しかし、彼女の思いなど彼から与えられる苦痛にも似た快楽によって、
考えた数だけ掻き消されていく。
それでも、思わずにはいられない。
そうしなければ、本当にどうにかなってしまいそうだった。
自分を、見失ってしまいそうだった。
――全ては無駄な事だと、わかってはいたけれど。
「んぅっ…うぁぁぁ…!」
そんな彼女の思惑を見透かしたように、彼の、腰の動きが一気に早まった。
その瞬間に、彼女の思考はまたも掻き消される。
彼女の突っ伏したデスクが、きしきしとか細い悲鳴をあげた。
彼のペニスが、彼女の中で体積を増して、狭い膣壁をいっぱいに押し広げる。
彼女の背に覆いかぶさり、額から流れる汗が、彼女の濡れた頬に滴り落ちた。
彼の限界も、近い。
「っ…!南空、さん……!」
「うぁ、あ、うぁぁぁっ…!」

――頭の中が、真っ白になった。
獣の咆哮のような、低い叫びと共に。
これまでに無く、彼女の中がきつく彼を締め上げて。
ねじ切られるような胎内の収縮に短く息を詰め、自身を引き抜いて、
淫液で濡れた彼女の白い双丘に、精を放った。
371L×南空@237:2006/10/09(月) 01:12:28 ID:qTUdD7Uc

「すいません。」

むせ返るような熱気。
生々しい情交の後の、互いの淫液と汗の匂いが鼻をついた。
べとべとに汚れた身体を拭いて、衣服の乱れを整えても、
艶かしい情事の残り香は消えてくれない。
彼女は、未だ虚脱感から抜け切らない体を持て余すように、
椅子に座ってデスクに突っ伏している。
――もしも、誰かにあの声を聞かれていたら。
そう思うと。
恋人を裏切ってしまった罪悪感も重なって、どうしようもなく、憂鬱な気分になった。
そんな彼女の耳に、彼の謝罪の言葉が降り注いだ。
「これは本当に、予定外の事でした。こんなつもりではなかったのですが…」
…今更…と、彼女は思う。
謝ってもらったところで、時間が戻るわけでも、自分達の行為の事実が消えるわけでもない。
それに、本当に悪いのは――私自身だ。
自分の身は自分で守る。その為の護身術も習った。
その彼女が。
彼の目を見て、動けなくなってしまったなんて、言い訳にしかならないではないか。
無理強いをされたわけでもなく。
彼の手は、振り払おうと思えばすぐにでも振り払える程に、優しくて。
自分を責めてでも、彼を責める気にはなれなかった。
「南空さん。恋人はいますか?」
「……え?」
突然何を言い出すのだろう。けだるさが残る中、顔だけを起こし、訝しげに彼を見る。
372L×南空@237:2006/10/09(月) 01:13:12 ID:qTUdD7Uc

「……恋人…ですか?」
居たら、どうだと言うのだろう。
真っ先に、レイ=ペンバーの事が頭に浮かんだが、それを彼に
伝えようか否か――言い惑った。
一体何を言い惑う必要があるのか。自分で自分がわからなくなった。
しかし、結局その事実を口に出す事が出来ず、彼女はただ押し黙ったままだった。
「……別にいてもいなくても私はどっちでも構いませんが…
もし居ないのであれば、すぐにでも恋人を作る事をお勧めします。」
「……?どういう、事ですか…?」
「いえ……先程貴女が、ひどく物欲しそうな顔で私を見ていたものですから…」
………!!!!!?なっ…!!!
「ちょっ…何言って…!!」
「あんな目で見詰められてしまったら、世の中の男の
90%は私と同じ行動を取ったと思います。間違いありません。
ですから、今後は恋人以外にあんな表情は見せない方がいいかと思います。」
「な、な、……それじゃまるで、私が欲求不満みたいじゃないですか!?」
「違うんですか?」
「違います!!変な事言わないで下さい!!今回は貴方が…!」
言いかけて、はっと言葉を呑み込む。
彼の目を見たら動けなくなっただなんて、そんな事は口が裂けても言えない。
それこそ、欲求不満だと言い返されてもおかしくないではないか。
「私は、あの時はまだ何もしていませんでしたが…
もしかして、私の事が好きですか?」
「ち、違います、違います!別にそう言う意味では…!!」
「……そんなにはっきりと否定しなくても。――まぁいいですが。
一応忠告しておきます。先程90%の男が私と同じ行動を取る、と言いました。
そして残りの10%の内の、5%――貴女が、殺される確率です。」
「――あ……」
373L×南空@237:2006/10/09(月) 01:14:38 ID:qTUdD7Uc

彼の言葉に、彼女は思わず背筋が粟立った。
そう言われてしまえば、確かに今回の件は、明らかに自分自身の不覚なのだから。
そうなっても、おかしい話ではない。
「相手がもし人の命を何とも思わない殺人鬼ならば、貴女は殺されていました。
確かに、貴女は優秀なFBI捜査官です。勇敢で、正義感も強く、行動力もある。
――しかし、それらが逆に命取りになる事もあります。気をつけた方がいい。
命は大切にしましょう。」
「――!ちょっ……待って……待って下さい!」
言いながら立ち上がり、ポケットに手を突っ込み、けだるい足取りでドアへと向かっていく彼に、
彼女はまたもや待ったを掛ける。
聞きたい事がある。――いや、確かめたい事があった。
これが、最後の質問だと。そう自分を言い聞かせて。
「まだ、何かありますか?……今更逮捕されるのは、嫌ですよ?」
「 一つだけ……答えて下さい。」
耳障りのいい言葉――彼女の価値観を、変えた言葉。
今日FBIへ戻ってきた理由が、そこにはあった。

「――『正義』とは、何だと思いますか?」

彼は、どう答えるだろう?私が求めた答えを、出してくれるのだろうか。
それとも、またはぐらかされてしまうのだろうか。
確かめたかった。
本当は、彼の正体を知ろうとする上では、ひどく不器用な質問だと、わかってはいたけれど。
それでも。
彼は相変わらず表情一つ変えず、のうのうと親指をしゃぶりながら、彼女を見詰めていた。
人を、見透かすような目で。
その『黒』にまた引き込まれそうになるのを耐えながら。
374L×南空@237:2006/10/09(月) 01:15:39 ID:qTUdD7Uc

「正義、ですか。意外です。貴女がそんな質問をしてくるとは。」
彼女は、思わず息を呑んだ。
「私を捕まえる時の貴女の目には一点の曇りも無かった。
迷いがある人間に、そんな目は出来ません。
貴女は――とっくに答えを知っているはずです。」
――……ああ、やはり。
見透かされている。
何も映し出していないようで。彼の目は、私の全てを見抜いている。
この質問に込めた意味も。
きっと、見抜かれているのだろう。
うまいはぐらかし方だ。
結局自身の名乗りをしないまま、彼は私からすり抜けていってしまった。
彼が――『L』であるという確かな証拠を残さずに。
思わず心の中で苦笑する彼女に。
彼は、全てを見透かしたように微笑んで、それでも、と言葉を続けた。
「もし、見出せない答えがあるのならば――ひたすらに考えてみるのも
いいかも知れません。甘いものでも食べながら――ただひたすらに――」



*****――バタン……*****


浴室から出て、バスローブを身につけた私はテレビもつけずにベッドに仰向けで倒れこんだ。
身体の火照りは先程よりは治まったものの、思い返せば返すほど、
今日は大変な一日だったと思い知る。
復職一日目ということで、仕事らしい仕事というのは無かったものの、
誰かにあのあられのない声を聞かれてはいないかと、気が気ではなかったのだ。
375L×南空@237:2006/10/09(月) 01:16:14 ID:qTUdD7Uc

幸い、あの時間帯はほとんどの捜査官が外出していたようで、
私が取調室から出てきた時には、事務係以外は誰も居なかったのが救いだった。
まぁ、明日からは私も朝礼以外はほとんどオフィスで居る事は無くなるのだろうけど。
恋人のレイは海外出張で、今月中は戻らないとの事だった。
レイには悪いけれど、正直今会っても私はうまく笑う事が出来ないだろう。
後ろめたい気持ちと、ざわつく心のせいで――
戻ってくるのが来月だと言うならば、それまでには……まぁ、何とか、
気持ちの整理も、ついているだろう。
いや、つけなければ、いけない。
けれど。
冷静になればなるほど、ふとした疑問が頭をよぎる。
考えまいとすればするほど、彼の事が頭に浮かぶ。

――もし、見出せない答えがあるのならば――ひたすら考えてみるのも
   いいかも知れません。甘いものでも食べながら――ただひたすらに――

……ひたすらに、か。
考えまいとしても考えてしまうのならば、今日はひたすら
考えてしまった方がいいのかもしれない。……甘いもの、あっただろうか?

冷蔵庫の中を覗いても、甘い食べ物らしきものは見当たらない。
仕方なく、私は熱いコーヒーを注ぎ、砂糖をたっぷりと入れてみた。
……もちろん、私が飲める範囲内の甘さには抑えて、だけれど。
それでも普通のジュース等に比べたら、相当な甘ったるさで。
もはやコーヒーとは言えない飲み物を啜りながら、彼の事を思う。
376L×南空@237:2006/10/09(月) 01:17:23 ID:qTUdD7Uc

私は、何故気が付かなかったのだろう。
ヒントはたくさんあった。――というより、あまりにもあからさますぎた気がする。
気付かない私がどうかしているのではないかと思う程に。
多分、それはあまりに私の先入観が強すぎた為だろうと、今になって思う。
世の中で、世紀の名探偵とか、正義の名探偵とか、
そんな数限りない賞賛を集めている傍らで、
引きこもり探偵だとか、卑怯だとか、そんな悪態をつく者もいる。
…実際、私自身も最初は彼をあまり良く思ってはいなかった。
考え方が180度変わったのが、この間の事件だったのだから。
しかし、今回の事を考えると、案外彼はあんな風にひょっこりと
事件を共にした人間の前に、姿を現しているのではないだろうか。
ただ、彼も絶対に名乗る事はしないだろうし、
あまりにも自分達の想像とかけ離れすぎているため、誰も気が付かないだけで……。

だって、一体誰が想像できる?

あの世界一の名探偵と呼ばれる彼が、人通りの多い駅に堂々と突っ立って、
その上、痴漢行為を働こうとするなんて、誰が想像出来るだろう?
彼は私に欲求不満だと言ったけれど、案外彼の方がそうだったんじゃないだろうか。
確かに抵抗しなかった私も私だけど、今考えると何だか確信犯のような気がしてならない。
考えすぎかも、知れないけれど。
彼の目を、思い出す。

人を見透かすような目。
人を観察するような目。
人に感情を伝えない目。
漆黒の―― 一点の光さえ宿さぬ目。
377L×南空@237:2006/10/09(月) 01:19:22 ID:qTUdD7Uc

あの目に魅了されたように、私は動けなくなってしまった。
彼はいつもあんな目で、人を見るのだろうか。
だとしたら、どんな美辞麗句を並べ立てるより、確実に女性を落とせるに違いない。
……もしかしたら、落とされたのは私だけかも知れないけれど。

嘘つきで、幼稚で、意外と若くて(私より若いかもしれない)、
意地悪で、ふてぶてしくて、多分負けず嫌いで、それでいて――優しくて。

――あんなに、人間臭い一面があったなんて、思ってもいなかった。

「ふ……ふふっ……」

思わず、笑いが込み上げてきた。

こんなこと、一体誰が想像できる?

世界の、ほとんどの人間が知りえない。
まして、今日の事を知っているのは――彼と、私だけ。

「あは……あはは…!」

そして、そんな自分達を笑えるのは――彼と、私だけなのだから。



END.
378L×南空@237:2006/10/09(月) 01:32:27 ID:qTUdD7Uc
無理矢理な終わらせ方ですいません。
前置きと後書き長くてすいません・゜・(ノД`)・゜・
エロ重視にするとか言いながら結局エロ少な目で、
時間掛かったわりにはこの様かと、自分で自分を小一時間(ry

申し訳ない事だらけですが、最初に書き込んだ当時から予定してた
SSは投下しますた。
また萌え神が降りてきたらなんか書くかもしれませんが。
反省も兼ねて、SS保管庫の歴代の職人さんの素晴らしSSの海へ
ダイヴしに逝ってきまつ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
379名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:10:13 ID:LTdsnLAd
GJ!!
綺麗なナオミおねえさんが大好きなので
とても満足しましたハァハァ
380名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:15:45 ID:Q2WvAzUf
>>378
イ`、GJだよ!
ダイブしてもまた戻ってきて、ハァハァするお話をおながいしますよ、是非。
ナオミ良かったよ、L良かったよ。
381名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 15:14:19 ID:AjaMCaDV
小説のあのラストはフラグっぽいとオモタ
382名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:02:17 ID:LeSHxPK6
ちょっと聞きたいんだが、なんでpage.2だけ見れないんだ?
383名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 01:57:51 ID:rtUlMHzj
照の読みたいなー
384名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 10:08:36 ID:XtQzXDB8
オリキャラでいいから伊出さんにロマンスを!
385名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 15:00:05 ID:p9tLCOpX
そこでサユですよ。
386名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 15:23:14 ID:7CFpD+t3
一瞬、照サユにみえた
犯罪のにおいがした
387名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:54:13 ID:pI18zqXp
ありではないか、と言ってみる
388名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:42:21 ID:LHB/Gnpn
あってもいいのではないか
389名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 22:52:17 ID:QIu41Mtg
つーか誰か頼むと言ってみる
390名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:10:28 ID:7CFpD+t3
鬼畜系なのかラブラブっぽいのかどっちだ?
書けたら書くよ
391名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:02:26 ID:EhCazn5x
どちらでもカモン!
392名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 10:44:10 ID:ZKcvSUWc
>>390
ラブラブなのが好き。
393名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 15:24:52 ID:OWku6IYP
サユたんがひどい目にあうとかわいそうだし
照も死に際不幸だったから一瞬のうちでも幸せなのを頼む
394名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:59:37 ID:QbLwW5jo
最後に愛情があれば
鬼畜でもラブラブでもどっちでも好きだな
395名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 00:56:12 ID:Pbmet7DL
愛情があるほうがいいんだね了解
ここに落とせるようになるには
月末までずれこむけど、どうか気長に待っててください
その前に照サユ神が現れることを祈っとくよ
あと、384のいう伊出さんもね
396名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 11:32:53 ID:FnZ+fCLj
待ってまーす!
397名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 17:06:06 ID:0sWBBC0B
照高田もいいな
この二人は何気に気が合いそう
398名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 18:01:41 ID:ZwAZj2ai
Lミサで考えたけどどうにもいい方向にもっていけない…
399名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 18:40:30 ID:QwHKLj5r
ま、松田も忘れないでください
400名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:30:15 ID:Q9aSPFUI
Lミサならどっちも駆け引きって感じかな。
表面上は月に隠れてこっそりラヴラヴを装いつつ、
裏ではお互い利用しようとしてるとか。
401名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 11:14:20 ID:6Jc4jSLF
Lミサ見てみたい
402名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:28:13 ID:6JOh9MqE
Lとミサは肉体関係とかそういうのとは根本的に違う気がする
403名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:40:49 ID:o7CLFaEi
ニアが粧裕たんにキラ疑惑の濡衣を着せて監禁凌辱
404名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 20:41:38 ID:r1kG1zkN
Lミサはあれだ。
Lは今、周りに女がいないから、ミサと。
ミサは、月がしてくれなくて。みたいな。愛の無い肉体関係萌え。

ミサ受け読みたい奴は読んでみたら?最後無いけど。
http://momopeko.chips.jp/tenjibox_02/deathnote025_nv01.html
405名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 20:43:28 ID:r1kG1zkN
月とLが手錠してる中、Lとみさは月が寝てる間にやる。
スリルがあっていいと思うのだが。
406名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:01:00 ID:91NaEA1C
面白そうだねーライト気付いててもいいけどw
407名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:09:18 ID:91NaEA1C
あ、えっと、寝たフリしてたら面白いなって意味で。。。
>404楽しく読ませてもらいましたー
408名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:02:33 ID:HEpL0YZD
13巻のヒエラルキー図とかさ、「女は好きにならないけど家族は大事」とかさ、
なんつーか月がシスコンっぽい感じで萌えた。
409名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:10:02 ID:x9BaHFd8
>>405
それだ!
410名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 00:35:28 ID:m4ek3MWk
月のシスコン!! 萌えですな!! めっちゃ読みたいww
411名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 10:25:34 ID:W/kEcUI7
>>404
個人サイト貼るなよバカか?しかも直リンかよ

更にそれまとめサイトにもあるヤツだバカ
あとsageろ半年ROMれ
412名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 16:00:45 ID:WBO7kf6G
Lナオミすげー良かった
やっぱLは言葉攻めが似合うなぁ
413名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 16:18:11 ID:m4ek3MWk
「直リン」「まとめサイト」「sageる」「ROMる」って何だ?
パソの知識低くてゴメン。
414名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 18:44:01 ID:CwE0dCh6
初心者は初心者板行って来い、それとググれ
415名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 20:51:47 ID:GO0nxJ5L
>>414
ググれもわからない予感

>>413
「直リン」 アドレスの最初のhを抜けっつーの
「まとめサイト」 >>1を見ろや
「sageる」 メール欄に半角でsageと書け
「ROMる」 書かずに読んでろ
「ググれ」 まず検索せんかい

という意味でございます
お分かりいただけたでしょうか
416名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:19:18 ID:i8YhtEoO
ニアハルなんてどうだろう。無理かな。
417名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:24:07 ID:GO0nxJ5L
いくつかあったよ、ニアハル
まて、ニアが積極的に攻めるのはなかった気がする
418名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 22:55:31 ID:eIDL/qgo
ニアが鬼畜上司セクハラプレイでハルをガンガン攻めてるの読みたい。
419名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:08:45 ID:m4ek3MWk
おぉ、面白そう。オフィスプレイ?
420名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 06:57:32 ID:Xi5GAdz9
これはワザとですかそうですか
421名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:49:40 ID:9TIDyMFQ
ニアハル、ニアが積極的にハルを攻めるのは面白そうです
読んでみたいですね
422名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 17:17:25 ID:m4EM1JFl
問題は身長差です
423名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 18:21:57 ID:rBPhOhwy
ニア、ちっちゃすぎて飛びついているようにしかみえないだろうな・・・
それはそれでかわいいがw
424名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:54:50 ID:EmS57as0
かわいいか…
425名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 17:24:34 ID:cUJkMEHC
._. <むしろ格好いいと言われたいです
426名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:27:51 ID:QiMnVITX
あげてみよう
427名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:58:14 ID:puGvKJNG
まさか映画のLが自分の名前を自分でノートに書くなんて
428名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:57:21 ID:cUJkMEHC
>>427
死ねばいいと思うよ
429名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 04:09:32 ID:rKdwSvCr
たまに覗いたら大失敗。不愉快だ。
430名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 14:50:10 ID:mViET6q3
今の時期に2ちゃん覗く方がバカ
431名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:21:56 ID:5j9Yt3P7
そんなこといいから誰かSSを!
432名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 01:00:05 ID:L/dZ+ptb
ニアハル準備します。あんま激しいのは得意でないので、要望に
そわんかもしれんが
433名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 01:07:32 ID:agMQ6igg
Lが自分の名前を書くようにと月があんなトリックを考たなんてビックリだったよ!
434名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 09:13:56 ID:XuDM6z3C
>>432
待ってまーす!
>>433
バーカバーカ
435名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:39:59 ID:WngmkQzF
ニアハル!
436名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:15:55 ID:WC7ldHUy
職人様来ないかしら
437名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:12:37 ID:LiOLPzt5
ニアハルとテルサユを正座して待ってる。
イデの大恋愛も待ってる。
イデはキラ事件終わった後にハルと大恋愛すれば良い。
438237:2006/10/23(月) 23:59:51 ID:mXzM9esS
ども、浮上して帰ってきました。
ここ最近のカキコを見ていると、ニアハル、テルサユ、
イデSSやらのリクがありますが、そのどれでもないSSを投下
しまつ……禿しく申し訳無い・゜・(ノД`)・゜・
ただニアハルテルサユはちゃんと書いて下さる職人様が
いらっしゃるようなので、激激しくお待ちしておりますw

んで、何の要望も無く、既に神SSが何度も投下されている
Lサユ、玉砕覚悟で落としていきます。

ちょっと暗めのSSなんで、苦手な方はスルーでよろです。
では、いきます。
439L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:02:20 ID:mXzM9esS

『嘘を、ついていました。』

…知ってる…

『私は嘘つきです。――ずっと、貴女を騙してきました。』

名前、も…?

『はい。名前も、です。』

…何で、そんな事教えてくれたの?

『……さぁ、どうしてでしょうか。私自身でも、わかりません。』

そんな事を言いに、会いに来てくれたの…?もう、会えないって、言ってたのに。

『…わかりません。しかし、今度こそ、もう会う事はないでしょう。私の事は……忘れて下さい。』

何で忘れなくちゃいけないの?どうして?

『もう、…無理なんです。私に残された道は、死ぬか――貴女を不幸にするか、どちらか一つです。』

どういう事なの!?わからない、わからないよ!
何で竜崎さんが死ななくちゃならないの!?そんなの、嫌だよ…!
竜崎さんが居なきゃ……私は幸せになんてなれない……!

『……何故?私は、ずっと貴女を騙していたのですよ?』

いいの、嘘でも、よかったの……だって、私は……――

440L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:03:05 ID:PNNFqnmc


ザァァァァ……――


早朝から町全体をけぶるように降っていた冷たい霧雨が、
夕暮れが近づくにつれ激しいそれへと様相を変える。
午後五時過ぎには既に日は落ちかけ、雨空であることも手伝い
すっかり街灯に照らされた、11月。
気温も低く、街行く人は皆温かそうな上着を羽織い、
冷たい雨の下家への帰路を急いでいる。
家に帰りついた者達の、明るい燈が一つ一つ灯る中。
明りも灯さず、外からほんのりと押し入る、陽炎のように儚げな光を頼りにして。
薄暗い部屋の中。
くぐもった声が――どこか艶のある、掠れた声が、少女の唇から紡がれる。
「ッ……あっ……!」
そのか細く、儚げな身体をぶるりと震わせ、幾度目かの絶頂を男に伝えた。
男は常には大きく見開いた目を、その時ばかりは薄っすらと閉じて、
少女から与えられる痛みにも似た快楽に耐える。
身体の奥から込み上げる熱をどうにか押さえ込んで、力無く、くたりと
シーツに沈み込んだ少女の滑らかな首筋を、節だった指先で愛でる。
既に一度彼女の中に吐き出された白濁が、彼女の腿に刻印を印すようにこびりついている。
繋がった一点に絡む糸を指先で掬い、舐めてみると口の中に妙な味が広がった。
それが自分の精液の味だと理解して、自嘲気味に溜め息をついた。
「…っん……は…ぁ…」
眉を顰め、焦れるように、少女が僅かに身を揺する。
未だ自分の中で昂ぶったままの男の熱が。
もどかしくて。愛しくて。切なくて。やるせなくて。
哀しげな慟哭にも似た男の鼓動が、再び少女の身体に燈を灯した。
じくじくと疼く内部が、まるで意思を持っているかのように、
男を強く、優しく包み込む。
441L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:03:57 ID:mXzM9esS

「…粧裕、さん……」
消え入るような声で、名前を呼んだ。
途切れがちになる己の情けない声に、心の中で嘲笑う。
名前を呼ぶと、上気した桃色の顔に薄っすらと幸せそうな笑みを
浮かべる粧裕に、――初めて、罪悪感が込み上げ、胸がじり、と痛んだ。
こんな感情は知らない。
こんな自分は知らない。
――セックスとは、こんなにも切ないものだったか?――
湧き上がる激情を振り切るように、粧裕の身体を、再び揺らし始める。
「…はっ……ぁ、あ……りゅ、ざき…さ…っ…」
途切れ途切れで呼ぶ声は、もはや男の名をはっきりと示す事も無い。
いや、喩え粧裕がはっきりとその名を口にしたとしても。
そんな名前に、意味など無いはずなのに。
それなのに、何故こうまで。心が、ざわつくのだろう。
「粧裕さん……」
少女の白く汗ばんだ喉元に唇を落とし、紅い舌先でねっとりと舐め上げて、耳元で囁く。
微かな、本当に微かな声で囁かれる睦言に、少女の瞳からしとど零れる涙がシーツを濡らす。
その涙に、胸を貫かれるような罪を感じた。
嘘に塗り固められた自分。
何一つ、本当の事を打ち明ける事の無い自分。
嘘から始まり、嘘で終わる。
彼女は、こんなにも素直に、自分に全てを曝け出してくれているというのに。
曝け出す覚悟を、くれたと言うのに。
442L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:06:03 ID:PNNFqnmc

「竜崎…さん…っ……あっ…っ…」
今度は、はっきりと、彼を呼ぶ。それが偽りの名だとわかっていても。
呼ばずにはいられなかった。
胸を蝕む切なさが、狂おしい程の愛しさが。
込み上げる幾つもの激情に、やり場を無くした手が空を彷徨う。
男がその華奢な手首を掴み、自らの首へと回させる。
すると、まるで人の温もりをようやく手に入れた幼子のように、
安らかな表情で彼にしがみついたのだった。
粧裕の熱っぽい吐息が男の首筋にかかり、男は込み上げる何かから
逃れるように、目を伏せる。
――私は、彼女を愛してしまったとでも言うのだろうか。。
   自分より、一回り近くも年下の、この少女に?――
こんなはずでは無かった。こんなはずでは――……
どれだけ後悔しても、己の罪を憎んでも、もう、何もかも手遅れなのに。
逃げるな、と。冷静な自分が囁いている。
――人を試そうとした……これは罰か?
再び目を開けて、自分の下で喘ぐ少女を思う。
先程まで、穢れの無かった無垢な少女が。今は自分の手の中で、
自分の雄を咥え込み、こんなにも、乱れている。
一度染め上げてしまったものは、二度とは元に戻らない。
もう、二度と。
「粧裕…さん……よく、聞いて下さい……」
「っ…ぁ…な、に…?」
涙に濡れた粧裕の瞳は、歪んだ自分を映し出し、
儚げで、それでも確かな情欲の色に染まっている。
紅色の頬に張り付いた艶のある黒髪を払い、ひそやかに、囁く。
「一度しか、言いません……――私の…名前は…――――――」
443L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:06:59 ID:PNNFqnmc


ザァァァ――


雨は、更に激しさを増す。
ガラス窓を叩きつけるような雨音が、互いの耳を犯した。
信じられないものでも見たような表情を浮かべる粧裕に、
男は心臓を鷲づかみにされたような息苦しさに襲われ、粧裕の肩に己の額を擦り付けた。
「……え…る…?Lっ…て、言ったの…?
よく、聞こえない、よ……もう、一度……」
震える声で、男に哀願する。しかし、男は少女の望みを叶える事は無い。
「…一度しか、言わないと言った筈です…。これが…私の限界です…。」
男の、懺悔にも似た呟きは、少女の目に新たな水を湧かせ、絡ませる腕に力が込もる。

「……L…って……名探偵の、名前、みたい……」
「―――…………」

――否定、しないんだね……――

男の身体の強張りをその身に感じ、受け取って。
「…そんなわけ、ないよね…」
泣き笑いに、心に浮かんだ真実を押し隠して、少女は男の全てを。
許そうと、思った。

自分の肩に顔を埋めている男の耳元で、次々と湧き出る涙を精一杯堪えながら。
濡れた声で、小さく、呟く。
「…すき……」
『L』――と。
彼にしか届かない。ともすれば、雨音に掻き消されてしまいそうな、つつましい声で。
444L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:08:21 ID:PNNFqnmc

たった、アルファベットの一文字。
自分を知っている者達からは、当たり前のように呼ばれ続けた、コードネーム。
そして――誰にも明かした事の無い、真実の、名前。
甘美な響きを持った声が、彼――Lを襲い、胸に湧く狂おしいまでの激情が、
彼を支配した。
「っ!…ひぁっ…!」
突如訪れた激しい抽出に、びくり、と少女の身体が跳ねる。
ベッドのスプリングがギシギシと悲鳴を上げて、その激しさを如実に訴える。
「ア…っ……っ…うぁ…!え、…っ…んぅ…!」
その名を、呼ばせまいとするかのように、少女の唇を自らのそれで塞いだ。
言葉にならないくぐもった響きは、互いの唾液の絡まる音に掻き消され、
僅かな名残に少女は思わず涙ぐんだ。
「ん、…んぅ…っ…、ふ…」
深い口付けを交わす間も、胎内を犯す彼の欲はその激しさを増すばかりで。
粘膜の擦れ合う卑猥な旋律が、少女の羞恥を煽り、悦楽を誘う。
その水音は、雨音よりも大きく、雨音よりもいやらしく。
溢れる蜜は、男の精と混じり合い、真っ白なシーツを艶めかしく汚していく。
まだ幼さの残る乳房に大きな掌を添えて、ゆっくりと揉みしだくと、
小さいけれど確かな柔らかさを持つ膨らみは、彼の指の動きに合わせ
奇妙に形が歪んでいく。
張り詰めた先端の彩りを人差し指で嬲ると、小さな肩を震わせて、
苦しそうに眉を顰める。
唇を解放すると、途端に彼女の淫らな声が、部屋中に響いた。
「はっ……あ、アっ…  っん…くぅ…!」
445L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:09:12 ID:PNNFqnmc

泣きそうな、切なそうな、喜んでいるような、壊れてしまいそうな……
そんな、声を上げる。
その声に溺れながら、深く、深く、粧裕の胎内を突き上げた。
少女のざらついた奥壁に先端が当たり、自身がきゅんと締め付けられ、
追いつめられていく自分の持続時間に、下唇を噛んで耐える。
「は…ぁっ……」
肌にかかる男の熱い吐息に、もどかしげな声を上げて、思わず身をよじる。
やるせない思いが胸を締め付け、男の背を掻き抱いた。
「粧裕……」
「っ…は……」

――私が貴女の兄を死刑台に送れば、貴女は私を憎むだろうか――

「ひぅっ…あ、アッ!ああっ…!」

心で問うてみたところで、答えなど返りはしないのはわかっている。
けれど。
「はっ、あ…!あっ…あッ!L……Lっ…!」

――嘘をも真実をも、全て受け入れて、許してくれるなら――

内部への律動が一際強いものへと変わり、少女は涙に濡れた目をきつく瞑って衝撃に耐える。
下腹の奥から響く快感が、身体全体へと伝わり、少女の一つ一つの神経が悦びに打ち震え
粧裕、と彼の苦しげな声を受け取って、少女は高らかな嬌声を上げながら、背を引き攣らせた。
「あぁぁぁっ…!」
「っ…!」
446L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:10:23 ID:PNNFqnmc

自らの熱が迸る感覚に、少女の身体を、きつく掻き抱いた。
彼の熱をその身に宿し、びくびくと小さな身体を震わせる少女が、
――あまりにもいじらしくて、愛しくて。
「…っ…粧…裕……!」
「ぁっ……あっ……!」
――あまりにも稚拙で、刹那的で。

自分の全てを――生きた証を、彼女の中に注ぎ込む。
目が眩むような快感と共に、微かに不安が頭を過ぎったけれど。
それでも。
身の内に巣食う切なさに、互いの熱だけが、凍えた心を満たしてくれて。
薄れゆく意識の中で、少女の自分を呼ぶ声が、雨音に混じり微かに耳に残った。

互いの秘め事を押し隠すように降り続いていた雨は、
押し迫る夜の闇と共に、静けさを取り戻し、やがて止んでしまうのだろう。
それが互いの別れの刻だと、心に誓いながら――



447L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:11:04 ID:PNNFqnmc


*****


――思い返してみれば、何てたくさんのヒントがあった事だろう。
これが、兄や竜崎ならば、僅かなヒントを手掛かりに、答えを導き出せたのだろうか。
彼の言葉の節々に、彼さえも気が付かないヒントを、私に与えてくれていたのに。
否、本当はわざとだったのかもしれないけれど。
今はもう、わからない。聞くことも出来ない。

珍しくその日提出のレポートを忘れたと言う兄の知らせで、
折角創立記念で休みだった 私がしぶしぶ足を運んだ東応のキャンバスで。
あまりの広さと人の多さに戸惑い、講義の最中か電話もメールも繋がらない兄を責めながら、
一人立ち尽くしていた講堂前で、突然声を掛けられた。
『――どうかしましたか?』
少し怖くて、何でも無いと言ったのだけれど。
しつこく聞いてくるのに、兄の名前とレポートを届けに来たのだと言うと。
『月君なら知っています。私が渡しておいてあげます。』
そう言って、私の持ってきたレポートを、まるで汚いものでも触るかのような手つきで
ひょいと摘み上げて、持って行ってしまった。
しばらくは唖然と彼の猫背がかった後ろ姿を眺めていたのだけれど、
後になって自分の失態に気付き、慌てて兄に電話を掛けると、
どうやらちゃんと渡してくれていたようで、安心したのだ。

448L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:11:49 ID:PNNFqnmc


二度目の会合。
父の着替えや生活用具を入れたバッグを警視庁に届けに行くと、
また、後ろから声を掛けられたのだ。
『夜神粧裕さん?』
何故、私の名前を、と聞けば、返って来る答えは『月君から聞きました。』で。
何となく、そのまま素通りできない雰囲気で、父の荷物を持ってきたのだと言うと、
『キラ事件の捜査をしているんですね』と。
驚いて、何故知っているのかと問うと、返って来る答えはまた『月君から聞きました。』だった。
まさかあの兄が、友達にそこまでの話をしているなんて。
それは驚きと共に、私にどこか安心感をもたらし、警戒をほぐして彼と話した。
父である総一郎が、長い間キラ事件の捜査の為に家に居ない寂しさと、
それによるキラに対しての嫌悪感。兄に彼女が出来て、前のように
家に居る機会が愕然と減ってしまった事。
積もりに積もった不満を、どこからどう見ても普通には見えないあの人に、
まるで誘導されるように話してしまったのだ。
彼は興味深そうに相槌を打ってくれて、私はまるで兄と話をしているような
気持ちで、そんな事を打ち明けたのだ。
しばらく経って、はっと時計を見ると、随分長い間警察庁のロビーのソファを
陣取っていた事に気がついて、私は慌てて立ち上がろうとしたら。
『一つだけ、聞かせて欲しい事があります。』
そう言われ、私は、何を?と問い返した。
『先程からの貴女の話を聞いていると、キラに対する憎しみは、
全て貴女の父親への気遣いや寂しさからきているものでした。
では、もし貴女が警察官の父親を持っていなかったら、貴女はキラを認めますか?』
449L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:13:57 ID:PNNFqnmc

突然、彼がそんな事を真剣に問いかけてくるので、私は戸惑った。
まるで、人を試すような口振りだったのが気になったけれど。
でも、もし本当にそうだったなら、と思いなおし、彼に告げた。
認めない、と。
キラによる一方的な粛清なんて、やっぱり間違っていると思うし、
犯罪者とは言え、人間を虫けらのように殺し続ける事が出来る
キラの心理が、元々私にはわからなかったからだ。
殺された犯罪者の中には、きっと自らの犯した罪を悔いている人たちだっていただろうに。
そんな事を、しどろもどろに告げると、彼はにっこりと――優しく微笑んで。
『成る程。貴女は優しい人ですね』
と、私に言ってくれた。ソファから立ち上がり、私の前から去ろうとした彼に、
私は咄嗟に、また会って欲しい、と願った。
自分でも何故そんな気持ちになったのかわからない。
彼との話は確かに楽しかったし、久しぶりに色んな事が吹っ切れたような気分にもなった。
それでも、この、心から湧き上がる感情は、まるで。
『――そうですね。では、またいずれ。それともう一つ。
私とこうして話したこと、私に会った事。月君にも他の家族の人にも、誰にも言わないで下さい。
月君は貴女をひどく可愛がっているようです。もしこうして貴女に近づいた事が
ばれてしまうと、月君に殺されかねませんからね。』
それを聞いて、私は思わず笑ってしまったけれど。
でも、今なら、わかる気がする。
彼が、『L』だと知ってしまった今なら。
私に近づいたのも、最初は捜査の一環だったのかもしれない。
警察やLが、どんな捜査をしているかなんて、私にはわからないし、わかる術も無い。
いくら考えたところで、私が推測できる範囲なんて知れているし、
真実を知らされる事も無いのだろうから。
450L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:14:43 ID:PNNFqnmc

それから何度か、私達は時々会って、
話をしたり、お茶を飲んだり、時には勉強を教えてもらったりして、
次第にそれが当たり前のようになっていった。
彼はかなりの甘党で、私以上に甘いものを平らげるものだから、
最初は驚いたけれど、段々とその光景にも慣れていった。
彼に対する想いが何であるかを自覚するのに、時間はかからなかった。
けれど。
『もう、今日限りで貴女と会う事はありません。』
突如告げられた別れの言葉に、私は目の前が真っ白になった。
何故?という思いばかりが頭の中を倒錯し、取り乱して彼に問うた。
私は彼に何かをしただろうか?彼との約束だってちゃんと守っている。
誰にも言った事など無い。
それなのに。
『貴女のせいではありません。全て私の勝手な都合です。
これ以上貴女と居ると、決心が鈍ってしまいそうなのです。』
淡々とした口振りだったけれど、いつもは感情を映さない彼の漆黒の目は、
その時ばかりはなぜか酷く揺らいで見えて。
その目を見ると、私は何も言えず、ただ立ち竦み、彼の背を見送った。
それは初めて会った時の後姿と同じはずなのに。
涙で霞んだ私の目には、それがひどく、哀しげに映った。
451L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:16:36 ID:PNNFqnmc

母は、その日は実家に用事があるとかで、明日まで戻らないとの事だった。
それは全くの、偶然だったのだ。
11月の始め、冷たい雨がそぼ降る中、もう何ヶ月も会っていない――
いや、もう会う事も無い彼を想いながら、一人家への帰り道を歩いていた。
私は何も知らなかった。彼の事を何一つ理解してはいなかった。
確かなものを、何一つ持ってはいなかったのだ。
東大のキャンパスに足を運び、尋ねてみても、『竜崎』という生徒は
存在さえしていなかった。
彼が私の前から姿を消してから間もなくして、
兄も彼女と同棲するとかで姿を眩ませてしまった。
いえ、例え兄が家に居たとしても、多分私は聞かなかっただろう。
彼との約束が、ずっと私を縛り付けていて。
口に出してしまえば、本当に全てが終わってしまう気がした。
『竜崎』……本当の名前かどうかも、疑わしい。
名前は日本の名字のようなのに、私の目には、彼の顔立ちは
どこか日本人離れしているようにも見えた。
もう、考えても仕方のない事なのに。
忘れようとすればするほど、無意識に想うのは彼の事ばかりで。
昇華出来ない寂しさをどうすればいいのか、途方に暮れていたその時。
私の家の前で――彼は私を待っていた。
激しさを増す雨の中で、傘も差さずに――


452L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:18:36 ID:PNNFqnmc


*****

「痛ッ…!」
身体のあちこちが痛む。苦痛に眉を顰め、ベッドからゆっくり上半身を起こし時計を見ると、
既に時間は真夜中の十二時を指していた。
雨はとうに止み、窓からは薄っすらと月の光が射して、
電気もつけていないというのに妙に明るくて。
部屋を見渡したが、彼の姿はもうどこにも見当たらなかった。
互いの体液で汚れ、皺だらけになったシーツだけが、彼の名残を伝えてくれる。
もともと覚悟をしていた事ではあったけれど。
いざその時が来てしまえば、想像以上の喪失感が、彼女の胸の内を凍えさせる。
空虚な心のまま、無意識に身体を起こした時。
彼女の胎内から、彼の生が、腿を伝って流れ落ちた。
「あ……」
自身の中に留まる彼の名残をかばうように、彼女は立ち上がる事を拒み、
そのままぺたりと座り込む。
震える指で、自身の腿を伝うものにそっと触れた。
彼女の中でようやく保つ事の出来た彼の熱が、外気の冷たい空気に触れ、
その温度を急激に失っていく。
あまりにも刹那的で――儚くて、切なくて、愛しくて。

――恋が、終わる。

  嘘でも、よかったのに。
  嘘でもいいから、側にいて欲しかったのに。

「ふっ……ぅ……!」
紡がれた真珠のような涙が、
乾いてしまったシーツの上で千切れ、新たな染みを作った。
453L×粧裕@237:2006/10/24(火) 00:19:20 ID:PNNFqnmc

  貴方なしの、幸せなんて、私にあるのかな?

「竜…崎さん……」

――だって…私は、貴方の事が好きなのに――

『私は、……貴女が好きで一緒に居たわけではありません』

自身の中に残る彼を失うまいとするかのように、自分の身体を抱きしめながら。
小さく、微かな声で、祈るように、呟いた。
「嘘つき」、と。

  でも、そんな嘘つきの貴方が  どうしようもなく、好きでした。
  だから。

       ――生きて、下さい――

  せめて、この想いが、月明りの下の貴方に届きますように。
  せめて、貴方をずっと好きでいる事だけは許してもらえますように。


――貴方が居ない寂しさを、断ち切る事が出来るその日まで。

END.

454237:2006/10/24(火) 00:22:32 ID:PNNFqnmc
後書き長くてスマソです。

Lばっかり書いてるので次もしまた機会があれば、
違うキャラで書いてみたいと思いつつ。

取り合えず書き逃げしときます;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
455補足@237:2006/10/24(火) 00:30:37 ID:PNNFqnmc
忘れてました…

デスノート13巻で、Lがミサを解放たのが十月三十日、
Lが死んだのが十一月四日だと書かれていたので、
原作を読んだ限りでもどうやら空白の時間が最低三日間は
あったようなので、そのあたりを利用させてもらいますた。
自分の脳内ではLが死ぬ三日前位の設定でつ。
では。
456名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:14:15 ID:ljZXC4VI
セツナス…
457名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:12:13 ID:izbZxXqK
>>237さん
Lサユサユごちそうさま(*´Д`)


Lミサと月粧裕を正座して待ってます。
458名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 01:12:20 ID:G93FC1J0
L粧裕ってそんなに過去いくつもの神SSが投下されてるん?
459名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:35:14 ID:dH7pr/Rp
倉庫にあるんじゃね?
Lサユごちそう様〜
またヨロシクお願いします。
460名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:36:05 ID:dH7pr/Rp
過去のSSは倉庫にあるんじゃね?

Lサユごちそう様〜
またヨロシクお願いします。
461名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:37:12 ID:dH7pr/Rp
ごめwwwミスったwww
462名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 03:35:56 ID:DSLbllvv
Lさゆ良かった〜
この人のLすごい好きなんだよね
463名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 10:01:28 ID:y/aXoZhC
Lさゆは何故か多いな。実に喜ばしいことだ
Lミサも希望
464名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 10:12:51 ID:omuM9kuG
女キャラに萌えるスレなのにL萌えの人がいるね
まあいいけど
465名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:55:18 ID:DLw/Nh4L
しかしデスノートは不幸なキャラ多いな…良い奴ほど馬鹿を見てる。
粧裕とか拉致られた時何されたんだ?車椅子にまでなって…
466名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 22:52:29 ID:FrhpXikP
エルいいよエル
だがやっぱりミサミサ
467名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:09:17 ID:vSdL9NWn
松田・・・はダメか、うん、ダメだなあいつは。
468照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:43:20 ID:ERdmafKI
今から照粧裕投下します。
全部で14個ぐらい投稿します。嫌いな方は14ほどスルーで。
テキスト全体では8000文字ぐらいです。

照粧裕の出会いと幸せそうな部分がひきたつように書いたので、
エロはぬるいほうかもしれません。

誤字脱字あったらごめんなさい。
469照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:44:25 ID:ERdmafKI
「体調も良くなってきたみたいだし、そろそろ外出もいいかもしれませんね」
そんな心療内科の医者の提案もあって、粧裕は旅行に出てみることにした。
行き先は紅葉の時季ということもあり、京都を選んだ。
だが、当初は母の幸子も付添うはずだったのに、予定が変わり、
行くのは粧裕ひとりになってしまった。
「おじいちゃんおばあちゃんの法事なら粧裕も行かなきゃいけないけど、今度のはおじさんだから」
粧裕まで出なくてもいいと言いながらも、幸子は、未だ気鬱をひきずっている娘のひとり旅を心配した。

「粧裕。やっぱり、今回は止めといたら?」
「ううん。ここまで来たし、行ってみる。ひとり旅も憧れだったし」
「せっかく行動的になれたんだから、止めたくないけど……。
とにかく、身体が辛かったらすぐに帰ってきなさいね」
粧裕は、電車のホームでしきりに心配だと繰り返す母を宥めすかして、新幹線に乗った。

京都に着くと、旅館に荷物を置いてから、日中は観光に出かけた。
夜には部屋の檜風呂に浸かり、部屋で食事をしたが、見事な懐石にかえって独りを持て余した。
そして、とても疲れていると感じたので、早めに薬を飲んだ。
体力が無くなっているのにはしゃいであちこち出歩きすぎたのだろう。
だから、早く眠ろう――と、
医者から渡されている睡眠導入剤を服用したのだった。
470照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:45:23 ID:ERdmafKI
酩酊しているらしい若い女性が、柄の悪そうな男達に絡まれているのを、仕事帰りの照が目撃した。
その男達は、このごろ繁華街で迷惑行為や窃盗などを繰り返している
ちんぴらグループのメンバーだと気づき、躊躇うことなく削除した。

――彦。――男。――郎。―時―分。若い女性に絡むも飽きて繁華街から立ち去る。
人気の少ない路上まで行くと心臓麻痺で死亡

「削除」

ノートに書き終えると、男達は女性をベンチに放り出し、黙ってその場を立ち去った。

次は酔っている女性のほうだと、照は近寄った。
「大丈夫ですか?」
問い掛けても女性は答えは無い。
顔色が悪く、ほとんど眠っているようにみえた。
――顔面蒼白だ。ひどい酔い方を……。
と思ったところで、息から酒の臭いがしないと気づいた。
「何か飲まされたかしたのですか?……聞こえてますか?」
とさらに聞いても、やはり答えはない。
救急車と警察を呼ぼうかと思ったが、照は、個人的に警察とは関わりたくないと、考えなおした。

「失礼ですが、身分証を見せていただきますよ?」

ショルダーバッグに入っている財布や手帳から、身分の手がかりになる免許証などを探す。
保険証と病院のカードををみつけた。掛かっている科は心療内科とあった。
名は夜神粧裕。住所は東京。宿の鍵もみつけた。旅行でこちらにきているらしい。
そして、心療内科という文字から、酩酊の理由が分かった照だった。
471照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:46:24 ID:ERdmafKI
「夜神粧裕さん、ですね?ホテルにお送りしますよ?どうですか、起きられますか?」
肩などを軽く叩いて反応をみる。触れると嫌がる素振りをみせた。
気怠い動作だが意識はあると分かり、救急車の必要は無さそうだと、ほっとした。
とはいえ、「やめて」と呻くことから、どうやら照のことまで絡んだ男達と勘違いしているようだった。
照は、その場でしばらく困っていた。
薬はそのうち切れるだろうが、こうまで異常な様子だと、このまま放りだすこともできない。
――かといって警察は……。さて、どうしたものか。
結局、気が引けたたものの、粧裕を自宅に引き取るしかなかった。

タクシーを使って自宅に戻り、粧裕をベッドに寝かせつけると、もう一度バッグをあらためる。
身分証を探したときに携帯電話があったと照は記憶していたのだった。
案の定家族らしきネックネームで、『お父さん』『お母さん」『兄』の登録があった。
時刻が深夜をまわっていないのを確認すると、まずは母親に電話をしてみた。
だが、タイミングが悪かったのか、出てくれない。
父親の電話番号はというとなぜか不通で、新規登録すら無いのが妙だと思った。
最後の頼みである「兄」のほうも、残念なことに出なかった。
心療内科に通うほどなら訳ありの家庭なのかもしれないと考え、そのうち、照もあきらめた。
夜神粧裕を、ひとまず朝までこのまま寝かせることにした。
472照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:47:19 ID:ERdmafKI
翌朝。かなりの早朝に、気配から照は目覚めた。
リビングのソファーから寝室に行くと、粧裕は起きていた。
だが、照をみてあきらかに怯えていた。
「ここはどこなんですか?あなたは誰です?なんで私はここにいるの?また私は誘拐されたの?」
驚いて怯えるのは当然だろうと思った照は、なるべく柔和な表情を作ってみせた。
「誘拐ではありません。落ち着いてください。
私は、京都地検の検事です。名前は魅上照。今、名刺をお見せします」
照が近づくと、粧裕はますます怯えたが、それでも名刺を受け取った。

「名刺、ありがとうございます。一応信じます。だけど、どうして検事さんが…」
「あなたは繁華街で倒れていたのです。ただ、飲酒ではなく薬物を飲んで酩酊しているとみて、
無闇に救急車も呼べなかった。ですから、ひとまずこちらで保護を」
と言うと、粧裕は驚いた表情をみせた。
「嘘です。だって、私は旅館にいたんです。もう寝る仕度をして。それがどうして外に出て?」
「繁華街で倒れていた――それ以前のことは分かりかねます」
粧裕は憮然とした。
「ただ、失礼ですが念のため身分証などを拝見しましたところ、病院のカードが出て来ました。
差し出がましいことですが、今回徘徊した原因は心療内科から処方された薬の為では?」

粧裕はぴくりと震え、「あ」と小さく呟いた。
心当たりがあったのだろう。
というよりも、それこそ信じたくなかったのだろう。 
傷ついたような顔をした。そして、突然涙を零した。
「少し自覚が出て来ましたか?」
「はい…ごめんなさい。そうですよね、検事さんが誘拐犯なわけ……」
照は、泣き震えながら己を責めて苦しんでいる粧裕を可哀想に思い、ベッドに寝かせた。
473照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:48:05 ID:ERdmafKI
――誘拐されたのか。
この娘も犯罪の犠牲者なのかと、照は深く同情した。
粧裕の頬を伝う涙と微かな嗚咽が、照の心に響いた。

照は、粧裕の側にいて不思議な気分を味わっていた。
直感で「愛しい」と思っていた。
だから、泣きじゃくる背を支えていたはずが、なぜか身体ごと抱きしめていた。

「あ、あの…」

さすがに雰囲気を察して、粧裕も、惰性の嗚咽までは止められないでいるものの、泣きやんだ。
身を固くして、抱擁を拒絶する。
抱擁を受けながら、粧裕は青ざめていた。
やはり誘拐や強姦目的で連れ込まれたのか――と、様々な最悪のパターンが脳裏に浮かんでならない。
辛い格好で拘束され、銃を突きつけられた恐怖がよみがえる。
「――いやっ!」
またパニックになりそうだった。頭痛と眩暈から逃れたくて、
声にならぬ悲鳴を上げ、頭を抱えて泣きだした。

「失礼を。つい、同情してしまいました。もう少し寝ているといい。それでいいですか?」

粧裕は、とにかく側を離れて欲しい…といったふうに闇雲に頷いた。
照は、粧裕を寝室に置いて、再びリビングに戻った。
474照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:48:51 ID:ERdmafKI
時間はそれから一時間ほど経った。
リビングにいる照のところに、粧裕のほうがやってきた。
「さっきはすみませんでした。怖くなって」
「こちらこそ、失礼を」
「あの。疲れているのに、眠れなくて」
「私もです」
「それで、そろそろ旅館へ帰ろうと思うのですが……」
「動けるのでしたらかまいませんよ。宿まで送りましょう。
ただ、もうしばらくしたら、ご家族の方へ連絡しようと思ってましたが」
「母へ?えっ、だって…」
と呟きながら、粧裕は慌ててバッグを確認する。
携帯が入っていないと分かり、照を見遣ると、その手に残されていた。
「勝手に触ってすみません」
携帯の発信履歴を確認すると、たしかに深夜前に母、父、兄の順でかけていると分かる。
他にいじった形跡は無かった。少し不愉快であったが、ちょっと考えるとやむを得まいとも思った。
「……いえ。私を思ってくださってのことでしょうから」
「いずれも履歴が残っているでしょうから、ご家族も掛け直してくださるかと思います。
ただ…こんなことまで尋ねるのは立ち入り過ぎかもしれませんが、お父様の番号が不通のようで」
「ああ。父のは……」
「お父様は?」
言い澱む粧裕に、照は微笑むことで促した。
「父は、死んだものですから」
475照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:49:32 ID:ERdmafKI
「ああ。……それは、また気の利かぬ質問を」
というと、「いえ」と粧裕は照の謝罪を打ち消した。
同時にたちまち唇がわななき、泣くというよりも怒っているような表情をした。
「無理に答えなくていいんですよ。立ち入ったことをお伺いしてしまった」
「いえ、いいんです。この際、話したいんです。
私、この父の番号は消したくなくて、わざと残してあるんです。
検事さん……父は警察関係者でキラを追ってたんです。警察本体がキラに屈しても、なお、父達だけは。
でも、私がキラとの取引のコマとして誘拐されたばかりに、殉職したんです。
こんなことってあっていいのかしら?正義の人だったのに!」
「お辛い目に遇われましたね。……気の毒に」
心療内科に通う理由は、もはや聞くまでも無いと照は思った。
キラこそ神と崇めている照だが、その周辺は信じられたものではないと常々感じている。
さぞや陰謀が渦巻いているのだろう。

許せぬと思った。
神なるキラを利用する者を。
罪の無い人を悲しませることを。
――夜神粧裕を、こんなにも苦しめていることを。
476照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:50:06 ID:ERdmafKI
「許してください」

そう言うと、照は粧裕を抱きよせた。
だが、粧裕は、内心ではこの男を嫌ではないと思っていた。
照の誠実そうな人柄と清潔感と、そして仕草などに、父や兄に似たものを見いだしていたからだった。
安心感があった。だから、父のことも話せてしまった。
とはいえ、この魅上照という人物は、家族ではない。他人であるうえに、いわば見知らぬ男だ。
雰囲気に流されて良いはずがないと理性は警鐘を鳴らす。
しかし、
「あ…」
口づけを受けて、異性への未知なる怖れと期待が、好奇心に変わった。
この人を知ってもいい、と思った。胸の疼きは恋心であると覚った。


照もまた、自分の軽率な行動に戸惑っていた。
よく知りもしない女性を感情のまま抱きしめるなど、初めてのことであった。
無体なことをしていると我ながら思うが、その手を放せそうも無かった。
口づけは、受け入れてもらえると分かると、いっそう深めてしまうばかりだった。

気づけば粧裕をソファーに押し倒しており、細い首筋にキスをしていた。
シャツのボタンを外し、ブラをずらし、乳房に触れていた。
粧裕は愛撫に息を飲んだ。びくりと震えて、微かに肌を粟立たせる。
と同時に、乳首が固く尖った。
「あ……ん……」
その小さな先を、照が舌で転がすと、粧裕が身をよじらせる。
そうしているうちにシャツが脱げて、女性らしい薄くてまるい肩があらわになった。
477照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:50:44 ID:ERdmafKI
なんて細い身体だろうと、照は思った。
痩身の粧裕の乳房は、たわわとはいえない。
だが、肌は美しく、その肉は頼りないながらも優しく柔らかい。
触れ続けていると、照の男に疼きが走った。
たまらなくなって、彼女のジーンズのファスナーに手をかけ、下ろす。
細い腰と、繊細な淡いピンクの下着に包まれた谷が目に入った。
その谷の間に指をやると、粧裕は身体を強ばらせた。
乳房を愛撫するのとは違った緊張をみせた。
「恐い…ですか?」
粧裕はこくりと首を縦にふった。
黒く艶のある髪は猫っ毛のようで、それは柔らかく彼女の輪郭を縁取っているが、頷いたことで乱れた。
照は前髪を指で整えてやり、かたち良い額にキスをした。
下着の中に手を入れた。
ささやかな恥毛の感触のその下には、柔らかな肉と湿り気があった。
軽く差し入れてみると、そこは少しぬるついている。
そうと照が考えていると、粧裕も気づいた。
「恥ずかしい…」
かわいらしいと照は思った。
愛しさと、粧裕への好奇心から、指を先に進める。
湿り気の源は、照の指の関節をひとつ受け入れて、たちまち拒絶した。
「あっ、いきなりは嫌。……痛い、です」
「はじめてですか?」
粧裕は心細そうに頷いた。
照は、自身の疼きが先を急かせるのを押しとどめ、粧裕への愛撫を続けた。
谷間を指の腹で擦り、反応の良いところを探る。
敏感であった肉芽にあたると、小さな悲鳴のような声を発した。
それを繰り返すうちに、指に絡まる愛液が溢れはじめる。
谷間の奥を再び探ると、ぴちゃりと濡れた音を立てた。
478照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:51:15 ID:ERdmafKI
粧裕は、すっかり身体の緊張を解いていた。
手の指や足先は、この冬のことだからまだ冷たい。
けれど、その胸元や額には汗が浮かんでいる。
頬を紅潮させ、吐息をつむぐ唇は赤く染まっていた。
彼女の体液を味わいたいと、照は思った。
口づけを求め、汗を舐め、そして、指での愛撫をやめて、谷に舌をのばす。
指よりも軟らかな動きであったのだろう、粧裕は、次第にあえぎはじめた。

「ん……あ、あっ!あっ……あ!」

舌ですくい、啜り、飲み込むよりもはやく、粧裕の身体は、愛液を滴らせた。
それはソファーのカバーに点々と染みを作った。
潔癖症のてらいがある照は一瞬目には止まったが、それもかまわないと思った。
粧裕のものだから、愛しかった。

「んん――!んっ…!あ、あ――!だめ!」

膣の入り口と肉芽を交互に攻めると、粧裕は脚を立てて全身をこわばらせ、やがて達した。

「検事さ……魅上、さん……」
「私のことは、照と」

粧裕は、うっとりと微笑んだ。
恍惚となる粧裕の表情を眺めていると、粧裕が視線に気づく。
伸びやかな腕と、それに似合う伸びやかて白い指が照の頬に触れた。
粧裕のほうからキスを欲したので、照はそれに応えた。
たどたどしい舌使いながらも、情熱の込められたキスだった。
479照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:52:11 ID:ERdmafKI
照が粧裕の脚に手をやると、粧裕は素直に従った。
粧裕の脚の間に照が入り込むと、硬いモノがあたる。
粧裕の表情から蕩けた様子が薄まった。
覚悟を決めたようであっても、恐いものは恐い。
男がどれだけ優しく接したところで、それは、
一度も交わったことの無い身体にとって凶器であり、脅しであった。

照は、粧裕に教えようと、手を導いて触れさせた。
初めて触れた男性器の感触に、粧裕の手が戸惑う。どうしたものかと、指は動かない。
触れ方は愛撫とはとてもいえたものではないが、恋しい人の指先だから照のモノは反応した。
ぴくりと起き上がると、粧裕の谷間を滑った。
「あっ」
指とも舌とも違う感触に、粧裕はまた表情を変える。
白い粧裕の手が、よりどころを探して、照の肩にしがみついた。
「照さん……照…さ…――私……」
全体重が粧裕にかかっているように思えた。
不安と期待がないまぜになって、心臓は今にも止まりそうなくらい鼓動が早い。
息が苦しくてならなかった。
「痛っ………!」
彼女の入り口を刺激したらしい。
破瓜の傷みと恐怖から、気持ちでは迎え入れようとしているのに、腰が逃げてしまう。
それでも粧裕は完全に止めて欲しいとは請わぬし、照としても、止めたくは無かった。


「あ――あ…………!」
ようやく粧裕を追いつめた。
狭い肉壁の感触があった。照のモノは、やっと粧裕の奥を許されていた。
肉壁は何度となく照を異物として拒否を繰り返すが、貫いた今は、そんな抵抗も刺激でしかない。
480照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:54:21 ID:ERdmafKI
愛液は一旦乾いてしまったが、中で動かすと、次第に滑りが溢れた。
とはいえ、それは舌で刺激したときのようにはならない。
さぞ苦しいのだろうと理性は己を責め同情もするが、性の快感を味わう
身体のほうは、犯すに値する身勝手な理由を探していた。

「あ……あ、っ!」
ひりつく傷みが繰り返される。
止められるのならば止めて欲しいと思う。
そんな苦しみ耐えながらも、粧裕は照の動きにのみ、合わせた。
自分を犯している男の顔を見上げると、愛していると感じた。
それだけで、この苦痛もなにもかもを許せるような気がした。

「……あっ、あ、あ!」
揺さぶられる度に呼吸は切迫してゆく。
それがただの息切れではないことを、粧裕自身は自覚した。

「あっあっ……あ、あ――――!」


「……粧裕……っ!」
粧裕の嬌声に照の荒い呼吸が入れ乱れる。
繋がっているそこは粧裕の淫らな湿潤によって水音を発していた。
ほんの少しの粘り気を含みながら、照の肉欲に絡まりながら床まで滴った。
照も限界を迎えそうだった。
いつ崩壊してもおかしくない状態で、粧裕の中でいっぱいに膨らみながら、
亀頭は子宮の入り口を突いた。
その最奥の一点は、粧裕を絶頂に導いたらしい。

「だめ……ああ、わたし…私……もう!」
粧裕の甘い声を合図に、照も熱いものをほとぼらせた。
481照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:55:01 ID:ERdmafKI
ソファーには体液の染みが残された。
粧裕の脚の間からは、照の精液が漏れ伝っていた。

着ていたシャツやら下着やらが散乱するひどい光景を、照も粧裕もぼんやりしていた。
窓の外の様子は、もはや朝ではない。昼近いのだろうと考えると、たしかにそうだった。
粧裕は、シャツを肩に羽織って、バッグをたぐり寄せると、携帯を確認した。
母親からの着信履歴に気づいた。
「お母様には早く連絡したほうがいい」
「うん。きっと心配してますよね。でも、もうちょっとだけこのまま照さんの側に居たいんです」
「……そうですか」
胸に頬を寄せて甘える粧裕の頭を、照は優しく撫でた。

「ねえ、照さん」
「はい」
「私『一目惚れってしたことある?』って、兄の婚約者に以前聞かれたことがあるんです。
そのときはまだ中学だったから、ちっとも答えられなかった。
今なら答えられそうだなと、思いました。照さんはどうですか?一目惚れ……でした?」
少し考えるように、照は間を置いた。
その時間を粧裕が不安そうに見つめると、照は抱きしめた。
「そうですね。一目惚れかどうかは分かりませんが、
こうして粧裕さんと出会えた偶然は、神にってもたらされたものではないかと」
ふふと、粧裕が笑った。
「一目惚れって言ってもらえないの、残念です。
でも、神様のお引き合わせだなんて思うのは、私よりずっとロマンチックですね」
それは心からくつろいでいる、とても美しい微笑みだった。

粧裕は母親に連絡を取った。
夕方前までには京都に着くのでそれまでに駅で待ってなさいと言われ、
旅館にも行かねばならないと、仕度をととのえはじめた。
照のほうも付添と見送りをするべく、仕度した。
482照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:55:40 ID:ERdmafKI
京都駅に行くと、母親は法事用の喪服姿で待っていた。
「もう、連絡が取れなくて心配したわ!本当に夜は無事だったのね?」
「うん。この通り無事よ。どうにか旅館に戻ったし…」
粧裕は嘘をついた。
「まったく、どうにか、って……ちゃんとひとりで戻れたの?」
「それはさっき説明したじゃないの。そのときこちらの魅上さんに送ってもらったって」
と粧裕が言うと、幸子は照に向って深く頭を下げた。
「この度は、お手数をおかけ致しまして申し訳ございませんでした。
本当に、本当に、娘のことをありがとうございました。
介抱して下さったのが検事さんと伺って、こちらもほっとしてましたところです……」
「気になさらないでください。たいしたことはしておりません。
なによりもお嬢さんの身に何事も無くて良かったですね」
と返すと、幸子が再三頭を下げている間に、粧裕はいたずらっぽく笑った。
結構ちゃっかりしているのだなと、照は、軽く嗜めながら、微笑みを返した。


新幹線のホームで、見送る照を粧裕は後ろ髪引かれる思いで見つめた。
新幹線が動き出して、比較的すぐに、粧裕はトイレに行くと行ってデッキに向かった。
着歴は、母親を除いて兄のものもあった。さっそく兄の月に電話をかけた。
「粧裕か。お母さんに聞いたけど、本当になんでもないんだな?」
「うん。心配かけてごめんね。あの、お兄ちゃんだけには大事なご報告がしたくて。
…私、好きな人が出来た」
「は?」
さすがの兄も驚いたらしい。電話口からでも戸惑いぶりが窺えた。
「…そうか。まあ、詳しいことは今度だ。がんばれよ」
「うん。がんばる。お兄ちゃんもがんばって」
粧裕は電話を切った。
483照粧裕@395:2006/10/26(木) 21:56:34 ID:ERdmafKI
入れ替わるようにして、照からも電話があった。
「照さん!」
「さっそく連絡してしまってすみません。お母様は私達のこと疑ってませんか?」
「大丈夫ですよ。あの…電話が嬉しいです。私、さっきからとても寂しくて。
分かっていただけますか?こんな気持ちは初めてなんですよ」
「私も…同じです。粧裕さんが側に居ないのは」
「またすぐ会ってくださいますね?こんなふうに連絡もたくさん下さいますね?」
「はい。電話はマメにします。東京へ行く用事は多いので――――」



――そのとき、携帯の電波が遮断された。
トンネルに入ったからだろう。
どう掛け直しても繋がらなくなったので、しかたなくメールを返した。


 大好きな照さんへ。
 東京で待ってます。


電波は、粧裕が席についてしばらくしてから、繋がったらしい。
メールの返信を受信する。


必ず。またどうか
会ってください。

愛しい粧裕さんへ




――とあった。
484照粧裕@395:2006/10/26(木) 22:00:04 ID:ERdmafKI
〆忘れた。
照粧裕、以上です。
ちょっとでも喜んでもらえるといいです…。では。
485名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:16:45 ID:PkJijwA6
にょはーーー!GJ!!なんだかセツナス。でも(;∀;)キュンキュン
486名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 23:00:38 ID:ssBaGm5/
サユ、カワユス。そしてセツナス。GJ!!
487名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:23:14 ID:krkH0naT
GJ!せつねぇなぁ
さゆかわいいよさゆ


そろそろミサも見たいな
職人さんはおらんかね
488名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 21:21:31 ID:423bTPkI
照とサユはデスノの世界でなかったら
案外普通に幸せになれる組み合わせだったかもしれない…
489名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 17:05:38 ID:aIx87Ahh
粧裕はとにかく、照はどうかな…
490名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 20:28:28 ID:9FdrCo4k
× とにかく
○ ともかく
491照粧裕@395:2006/10/28(土) 20:34:32 ID:3mUpB15t
照粧裕投下した者です。
GJコメントどうもありがとうございます。

たしかに照と粧裕はデスノの世界でなければ幸せになれたかもですねー。
お互い無理が要らないというか、照にとって粧裕は安心できそう。

>>489
キラへの信仰が妨げなのかな?
492照粧裕@395:2006/10/28(土) 20:37:45 ID:3mUpB15t
あ。台詞に抜けがありました。すみません。
>>481
○ 神によってもたらされたものではないかと」

では名無しに戻ります。
493名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 02:34:59 ID:7l2crXjj
キラ崇拝がなくっても、悪人は死ぬべきと思ってるような男に娘はやれん と総一郎が交際を認めなさそう
494名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 07:31:57 ID:2sKouLQp
表面はまともな人間なんじゃないの?照さん検事な訳だし。
495名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:31:18 ID:7l2crXjj
表面なら、月だってまともな人間だと思う
496名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:46:33 ID:fPuTUmW5
そろそろコメディータッチのやつとか読みたい
497名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 19:04:49 ID:2sKouLQp
実は裏ではヤバイ子な粧裕ってのも良いかも
498名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:26:37 ID:fo2HXVB0
ミサミサ読みたいだぜ?
499名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 00:34:22 ID:dLveJhcV
クールに装いながら、内心童貞卒業しようと必死な月が見たい。
500名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 01:15:27 ID:08se8za5
500get
501名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:28:58 ID:hivQYwQB
ひっさびさにL京子とか来ねーかな
502名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:32:58 ID:YMzWkuzS
>>499>>496なのを誰かおながい
503名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:40:32 ID:6pSJuhLh
月はデスノートで狂った所があるように見えるが
照は元々やばかったように思う
過去が過去だから仕方ないかもしれんが
504名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:06:40 ID:adLJRwkH
Lって何歳?
505名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 15:18:01 ID:N9hjs5uw
亡くなった時は24,5歳だったような
506名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:53:30 ID:aOIrKFDW
>>207
超亀レスでスマンが
コミックス2巻64Pに・・・・





うん。煽りとかじゃなくて、

こういう細かいのが好きなだけだから
あんま意味はないw
507名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 09:20:39 ID:W0zRkyMs
>>506
多分ワイミーズハウスの人間位にはLとして姿を見せていると思う。
でなきゃニアがLに似たのお面を作れるわけがないし、
あの頃は作者自体もここまで考えてたわけでは無いと思うので、
このスレ的にはせめてワイミーズハウスの面々位には
姿を見せている方がおいしい……と言ってみるw
508名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:13:26 ID:ee7FcTMa
別に原作でLがワイミーズの前に顔を出していたかどうかなんて
どうでもいいじゃん
エロパロという時点で大きなIfなんだからさ
「会っていた」という前提のSSがあってもいいだろう

逆に「会っていたに違いない」とか「このスレ的にはあり」
とか決める必要もないと思うけどね
509名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 11:34:54 ID:oJMl7dYn
そもそもLハルとか普通考え付かないのもあるんだしね
510名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 07:54:51 ID:3B1aYs0i
倉庫にLハルある?読んでみたいんだが。
511名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 13:37:57 ID:X+jpKVCM
だってそれはハルに自己投影してるLヲタだから
ここに女キャラヲタはどれだけいるんだろうね
男キャラは添え物でしかない板なのに
512名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:46:57 ID:17WUx/Ao
初期にいたナオミヲタは女キャラヲタだろう
513名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 22:41:59 ID:3B1aYs0i
なんでも良いけど投下希望。
514名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:03:08 ID:phti8oS5
なんでも良いけどミサミサ希望。
515名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:08:19 ID:jlYQ9A53
粧裕が可愛いSSどれか教えてくれ
保管庫たくさんありすぎて
516名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 10:25:30 ID:9iyZ4kTs
保守してみる
517名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:55:57 ID:PX36f4Dk
保管庫のL京子SS、面白かったぞコンチクショウ保守
518名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 01:34:36 ID:mV7tnY2J
L京子GJ!!
美人相手じゃないとこにリアリティあって萌える。

ここの職人さんたちは皆レベル高いでつね。
519名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 01:40:47 ID:lxKynQ3K
L京子以外でそんなに傑作はなかったような…
それなりには面白いけど
520名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 10:05:37 ID:jbw5JxpU
>>519
「L京子は傑作」だけでおk
他文は余計。職人さんに失礼だ
521名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:51:26 ID:oXTaFLN8
ハルジェバンニ書いて〜
522名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:23:13 ID:E/VZrGO+
523名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 22:26:26 ID:G6K8rTtX
まとめサイトに追加入ったね
524名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 12:17:42 ID:7nmaK5Kf
ハルニアかハルメロかハルマットかハルエルで
525名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 18:44:50 ID:+HlsUosD
メロハルに一票
526名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:20:19 ID:JHTIwXFF
何でもいいから投下希望
527名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:26:41 ID:Zu+vpVOW
このスレはじめてきたのだが
439〜453の粧裕にめちゃ萌えたんすけど!
耳元で「好き」やで!かわいすぎ!個人的にLサユは俺の中で一番好きな
組み合わせだったんでよけいに感動した 兄を殺そうとしている相手が
好きな人って切ねえ。てなわけでLサユ誰か書いて
528名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:28:00 ID:Zu+vpVOW
スマソ つい興奮してageてしまったわけだが
ここsageたほうがいいのかね?
529名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:40:09 ID:MZO4IfhO

http://www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20061115145936.jpg

ぁ、ぅあ、ああっ…っ…んっ…


駅弁抱っこ――何て、はしたなくて、淫らで、滑稽な姿だろう。

http://www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20061115145936.jpg
530名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 19:36:31 ID:w5MNmcw4
もうすぐクリスマスだからクリスマスで月ミサでも書いてみようかな
でも月の前でエルにやられる粧裕たんも書きたい

よし、リュークと幸子にしよう
531名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:13:37 ID:8YhY5y6U
>530
IDにはメロニアとでてるよw
532名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:32:46 ID:kQFzwgQg
メロ×ニアってことですか…w
ていうか、>>530さま
上2行のが読みたいです、wktkしてていいですか?
533名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 03:30:41 ID:DHjy7nho
誘拐された粧裕がメロに犯されるの誰か作ってw
534名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 19:38:50 ID:US3aHMpR
え!?リュークと幸子は!?
535名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:20:15 ID:J2DPho6x
映画見て幸せな月ミサを読みたくなった
誰か書いてくれませんか…?
536名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 09:52:12 ID:xhwup1kD
ミサはいらないマジで
537名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 21:29:35 ID:kT/VWwKX
なんでもいいから投下町
538名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 02:12:18 ID:4ui47U44
照清美がいい
539名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 11:05:26 ID:yTx6yym3
コメディなのを書きたいけど
エロは書けない どうやったらよいのが書けるか職人さん教えて
書けるようになったらなあ
540名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 20:41:40 ID:Jf22W9+U
「よいのが書ける」という表現は主観的だし漠然としていてよくわからない
まあ、書きたいシーンがあれば書けるはずだよ 
541名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 20:47:35 ID:2pf4z72V
どの組み合わせでもよいから座位キボン
542名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 11:03:20 ID:7r3xH4AU
>>541
このスレじゃなくてもいいリクだな
543名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 11:30:51 ID:aE/JGKLU
>>542
デスノキャラで
544名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:27:05 ID:tckb5GlH
愛のない月清美がいい
545名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 12:05:41 ID:CLxkYndd
むしろ総一郎幸子で
546名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:27:37 ID:0KeKbsOC
じゃあ総一郎粧裕を希望
547名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:34:53 ID:v+c9PSL0
ここは無理難題をふっかけるスレになりました
548名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 09:17:28 ID:IwQvS94h
じゃあ、純情シブタクとサユはどうだろうか。
549名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:44:58 ID:TY9TtY/I
んじゃリュークとレム
550名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 21:52:37 ID:13fImEcU
えー
551名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 22:06:07 ID:2XEqP0bd
神待ち
552名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 10:13:04 ID:c+2KtWHU
そういや死神とセックルって今まで無かったな
死神は性交はしないってのが公式設定とはいえ
レムとミサとか読んでもたいかも
553名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 04:41:55 ID:KKpxAEio
>>533
禿げ同
誰か神きて!
554名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 13:44:53 ID:eynucC97
漏れも>>533に禿げ同。
>>552のも見てみたいな。
というか以外にも百合が無いのな。てなわけで百合キボン。
マターリとネ申降臨街してます。
555名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 14:27:43 ID:sm7Fgfc1
神の降臨を待ち続ける魅上のような住人達
556名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 17:12:29 ID:SATOYmVI
神!!!
557名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:14:38 ID:cYShzyQ4
変態Lミサが好きなんだけどみんなは愛がない系は好きじゃない?…
558名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:23:44 ID:5DzApt7s
南空ナオミとセックスしたい
とりあえずDEATH NOTEに誰もいない場所で、身体に外傷がない方法で自殺するように書いて、
南空ナオミが死んだ後、死体と姦通するぜ
思う存分
559名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:34:10 ID:Y+KrT4Pb
>>558
お前さんには下半身スレのほうが向いているかと思われ
560名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 08:10:12 ID:WjlwxdrZ
>>557

 と  て  も  好  き  で  す
純愛より陵辱派だ

職人さんか?wktk
561名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 08:53:09 ID:/uMf9IoM
>>557
・・・!!
ノシ
漏れも大好物です!!
ワクテカ
562名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 18:13:05 ID:99r3F2YW
誰か粧裕ちゃんをいじめて下さい
563名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 20:03:10 ID:wBbF91SX
>>557
大 好 物 !
愛はあってもなくてもおいしく頂けます。
Lミサ見たい・・・
564名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:18:10 ID:JmL+eRPg
照清美がいい
565名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 07:35:47 ID:bJrsHCn0
マンガの清美モエタ
566名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:17:19 ID:l7dbaOBY
映画のほうから来た人か
567名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 23:07:37 ID:uMrM2zoa
Lミサいいかもなwwっうぇwwwwww
568名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 09:46:16 ID:9aKMFRFr
保管庫にあるLミサ月が良かった。
あんな感じのキボン
569237:2006/12/05(火) 23:50:02 ID:tqDyKlST
ども、お久しぶりです。
一ヶ月以上前に>>502さんのコメディータッチでかつ童貞卒業
しようと必死な月をと言うリクがあったので、すぐに書き始めたんですが
先月から忙しくなって、一ヶ月以上かかってようやくさっき書きあがったので
今から投下しまつ。
遅筆な上、童貞卒業しようと〜の下り、若干自分のSSニュアンスが
変わってきてるんで、期待に沿えた出来では無いかもでつが、
勝手に>>499>>496>>502さんに捧げときます(ぉ
では興味の無い方はスルーでよろしく。
570月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:51:14 ID:tqDyKlST

その日は月にとっても海砂にとっても待ちに待った引越しの前日であった。
現人神を目指す月にとって邪魔な邪魔な存在だった
世界一の探偵『L』亡き今、もはや月をキラだと疑う者は誰も居なくなった。
ようやく自分の家に数ヶ月ぶりに戻った月だったが、十日を待たずに
引越しを決めてしまったのだ。
折角帰って来たのに、と母親には反対されたが、
そうは言っても月のバイブルとも言えるデスノート、母が居て妹が居て、
万が一触れられる事があろうものなら、
たちまち死神リュークの姿を目撃されて、ノートに名前を書くまでもなく
心臓麻痺で死なれてしまっては困る。
やはり、新世界の神を目指すなら、この家は出た方がいいと考えたのだ。
そうすれば誰にも気兼ねなく裁きが出来る……クールに振る舞いながらも
その表情は心なしか嬉しそうに見えた。
ミサはミサで、いよいよ明日からは愛しい月との同棲生活が待っているのだ。
同棲……つまり月との新婚さながらの、めくるめく甘い甘い生活が約束されている。
そう思うとミサは嬉しさを隠し切れず(いやもともと隠そうとも思っていない)、
いつも以上のハイテンションぶりである。
「ね〜月、この卒業アルバムって月の中学生の時のだよね?!可愛い〜!」
「月ってこんな難しい本ばっかり読んでるんだ。すっごーい」
「あ、これって月が描いた絵?上手〜!」
引越しの手伝いだと無理矢理家に上がりこんだミサだったが、
その大部分の時間を月の持ち物検査に費やしていた。
結局段ボールに荷物を詰め込む作業もほとんど月一人頑張っている状態である。
最初はそんなミサを放置していた月だったが、一時間もすると流石に
話しかけられること自体も億劫になり、次第に苛々が募っていく有様で。
571月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:52:39 ID:tqDyKlST

「ミサ……手伝う気が無いなら少し黙っていてくれないか?
気が散って仕方が無いんだが……」
「あ、ごめんごめん月!私手伝いに来てたのについ。
今からは真面目に手伝うからぁ!」
注意されて、てへっと苦笑いながら可愛らしく舌を出す彼女に、
月はやれやれと言った面持ちで再び作業を再開する。
「じゃあ、私はこの引き出しの中片付けるね〜」
「ん?…ちょっと待て!そこはっ…!!」
…………遅かった。
「あ……これって…」
そこは月の下着類を入れた引き出しで、中にはトランクスやらシャツやらが
几帳面な月らしく綺麗に整頓された状態で並べられていた。
「…勝手に人の引き出しを開けるなと教育されなかったのか、お前は…」
流石に女性に自分の下着を見られるのが恥ずかしい年頃である。
「ごめーん!でも明日からは私たち一緒に住むんだから、
これからはミサが月の下着とか服とかお洗濯するんだよ?
別に今見たって変わらないじゃん!」
「そういう問題か!?」
「あ〜月照れてるんだ!可愛い〜!」
全く反省の色を見せないミサに、いい加減キレ気味の月だったが、
ここでキレたところで作業が進むわけでも無い。
我慢だ、我慢。
「…とにかく、ここは僕が片付けるから、ミサはあの本棚の本を
段ボールに詰めておいてくれ……もう遊ぶなよ?」
「まっかせて!ミサ頑張って月の役に立ってみせるから!」
572月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:53:27 ID:tqDyKlST

ざっと計算すると、おそらくミサが手伝い改め邪魔をしに来た事で約三十分程
作業時間のロスが生じているはずである。
自分一人だけで作業するならばもう少し手早く出来ただろうに……心の中で嘆いた。
それでもようやくミサも真面目に手伝う気になったらしく、今までと比べて
倍以上のスピードで作業がはかどっていく。
遅れた時間を取り戻す事が出来ると、安堵した矢先である。
「月、この本おも〜い!月ってこんなのばっかり読んでるのね。
何書いてるのかさっぱりわかんない。」
……またか。
「建築の本かな?月って本当に何でも興味あるんだね〜尊敬しちゃう!
漫画とか読まないんだ〜」
…どうやら彼女の集中力は三十分持たないらしい。
あんまりうるさいようなら追い出そう。そう考えていた時、
彼女の言葉に、忘れていた何かを思い出しそうになった。
『建築の本』?そう言えば……
「ん?何これ、カバーの中に薄い本がいっぱい……え?」

ドサドサドサ……

月は明らかに何冊もの本らしき物体が床に落ちたのであろう音を聞いて、
はっきりと思い出したのである。
顔が一気に青ざめていった。
「み、ミサ、ダメだそれは…!!」
「やだ…月、これって…!」
ミサよりも先に取り上げようと慌てて手を伸ばすが、残念な事に
一瞬早くミサがその本を拾い上げる。
「ミサ、返せ!」
「きゃー、これって、もしかしてえっちな本!?月ってこんなの読んでるの!?」
573月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:54:27 ID:tqDyKlST

表紙はどこかで見た事あるようなグラビアアイドル、
中には裸の女性が魅惑的なポーズで写った写真や官能小説等……
その他の本も似たり寄ったりの内容で、中には最近活躍中の
アイドル特集などが載っている。
「うわー…すっごい……月もやっぱりこんなのに興味あったのね…
その上意外とミーハー……?」
顔を赤らめエロ本を凝視するミサ。
「ミサ…断じて違う。いいか、よく聞いてくれ。それは以前Lに監視されていた時に
部屋に誰も入れないのはそんな本を隠している自分を知られたくなかった
という、言わばカムフラージュのようなもので……」
「月……言い訳なんてしなくていいのよ?私はそんな事で月を嫌ったり
しないから安心して?」
「だから違うんだ!人の話をちゃんと聞いているのか!?」
「もう、月ったら…こんなのに興味があるんなら、いつでもミサが
見せてあげたのに……本当に照れ屋さんなんだから」
「……」
ダメだ、人の話を聞く娘じゃない……。月は確信した。
確かに普通の高校生や大学生ならば、そんな本の一冊二冊隠し持ってて当たり前なのだろう。
しかし、何と言っても彼は新世界の神を目指す崇高なる人間なのだ。
そんな自分が、部屋にエロ本……なんというイメージダウン。
「ミサ……僕は本当にそんなものに興味は……」
「○○は××に獣のようにまたがり、下着を脱がし…」
「そんなもの真剣に声に出して読むなぁぁ!!」
あああああもう、何だかどうでもよくなってきた。エロ本を持ってて何が悪い。
僕だって一応17歳の男だ、エロ本の数冊位普通に持ってて当たり前なんだ。
そう自分に言い聞かせ、ミサに背を向けて作業に戻る。
それに僕は何もやましい事なんてしていないのだ、これはあくまで疑いから
逃れる為の一つのカムフラージュだったのだ。
間違っても他の奴らのように性欲の為に購入したわけでは無い。
乱暴に荷物を段ボールに詰めながら、自分自身を納得させる月。
574月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:55:18 ID:tqDyKlST

そんな月を尻目にミサは官能小説を読みふけっている。
ようやく読み終わり、ぱたんと本を閉じると、そこには顔を真っ赤に染めたミサが居た。
後ろの月をちらりと一瞥し、何事かを考えている。
「ねー、月?」
「…何だ?」
「…ミサとこの小説とおんなじ事、しない?」

……バサッ

思わず持っていたテキストを落とす月。
「お前……今度は何を…!?」
「えいっ!」
「うわっ!!?」

ドサッ

振り向いた月は、次の瞬間ミサに押し倒され、カーペットの上に倒れこむ。
「ちょっと待て!おい、ミサ!?」
「月、いいでしょ!?ね!?」
「何そんな本に影響受けてるんだ!?」
「いいじゃない、明日からはどうせ一緒に暮らすんだし。予行演習しよ?」
一度思い込んだら激しいミサである。今まで何度彼女の一途さ(?)に
手を焼かされてきた事だろう。
必死にミサの説得を試みた月だったが、やはりと言うか人の話を聞かない。
月は考える。確かに、ここで拒む理由と言うのも特には見当たらないのだ。
むしろ、男の本能としては喜ぶべきところなのだろう。
おあつらえ向きに今家族は全員留守である。
据え膳食わねば、という格言もあるではないか。
ならば、いっその事……と考えたのだが、一つ問題がある。
575月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:56:19 ID:tqDyKlST

僕は、果たして上手なのだろうか?

そんな疑問が浮かぶ。
自慢では無いが、これまで女の子と付き合ってきた経験は両の手の指では足りない程だ。
その女の子たちは揃いも揃って月にメロメロで、キスだけなら誰にも負けない自信がある。
……しかしいつもそこまでだったのだ。
つまりまだ女性経験はゼロである。
しかも、やり方もよくわからないときた。
優等生として、本当にエロ本などはカムフラージュ的なもので止まり、
アダルトビデオ等は一切見た事が無い。
さっきミサが読んでいた官能小説なども一通り目を通して見ただけで、
具体的な内容までは覚えていない。
今となっては何故もっと真剣に読んでおかなかったのかと後悔が募る。
ミサが初めてなのか経験があるのか等は聞いた事無いが、仮に
彼女を抱いてみて、『下手』だと思われるのは彼のプライドが許さなかった。
しかし自分の人生において、一生童貞というのはもっと許せないものもある。
これは、いつかは乗り越えなければいけない壁なのだ。
以前リュークに手先が器用だ、女にモテるだろうと言われたのを思い出す。
確かに自分でも手先は器用な方だと自負している。
そうだ。大丈夫だ、僕なら…………多分。いやいや、絶対に。
「ミサ……」
「月……」
頬を染め、うっとりと目を閉じるミサ。月は上半身を起こし、ミサの小さな唇
に口付けた。
576月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:57:08 ID:tqDyKlST

「ん……」
ぷっくりと弾力を持った唇は、僅かに月の唇を押し返した後、更に深く彼を
受け入れようと追いすがる。
半開きの唇に、そっと月の舌が差し込まれた。
ミサも積極的に月に舌を絡ませた。ざらざらとした感触が互いの
結合を更に濃密なものにする。
くちゅ、くちゅと唾液が混ざり合い、とろっと生暖かいものがミサの開いた
唇の端から流れ落ちる。
溜まった唾液がミサの口内に逆流し、こくり、とそれを飲み干した。
「ぷは……」
月が唇を離すと、ミサははぁはぁと乱れた呼吸を繰り返す。
「月って……すっごくキス、上手……気持ちいい……」
恍惚の表情で月を見上げるミサに、月は僅かに気をよくする。
何しろキスには自信があった。…キスには。
「ミサ……一つ聞いていいかい?」
「ん…?何?月」
とろんとした目のミサに、月は是非ともここで聞いておいた方がいいと思ったのだ。
「ミサは……他の男とこんな事した事があるのか?」
「え?無いよ……月が初めてだよ…?」
「そうか……」
――良かった…これで他の男と比べられる心配だけは無さそうである。
月は思わずほっとしたような表情を見せた。
まさかそんな心配を月がしていると思わないミサは。
「嬉しい、月…!嫉妬してくれるなんて……幸せだよ、こんなに月に愛されて…
心配しないで…ミサには月だけだもん…!」
目に涙を浮かべて喜ぶミサに、内心複雑な思いを抱える月だったが。
「じゃあ……ミサも聞いていい?月は……どうなの?」
「―――…すまない、ミサ……僕は…君が初めてじゃないんだ……」
さらりと出た大嘘に、自分自身にプレッシャーがかかる。
577月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:58:05 ID:tqDyKlST

「そんな…!誰なの!?この前東大で一緒に歩いてた人…!?」
哀しげに聞くミサに、月は取り合えず真実と嘘を混ぜ込みながら言い聞かせる。
「いや、彼女じゃないよ。ミサの知らない人だ。名前を教えるわけにもいかない。
ミサの事だ、デスノートに名前を書き込まれても困る…それに、一人や二人ってわけじゃないから…」
一体この口はどこまで嘘をつけば気が済むのだろうか。
「ええ!?そんなの、ミサ……嫌だよ…!」
とうとうぐずり始めたミサの唇にもう一度ちゅ、と口付けた。今度はほんの数秒触れただけで、
すぐに彼女から離れる。
「安心しろ、ミサ……もうその女の子達には何の未練も持っていないんだ。
今は……君だけだよ、ミサ…」
「本当?月…」
「ああ、もちろんだ…」
そう囁いて、ミサの小さな身体を抱きしめる。
「嬉しい…月……でも、だったら月って経験豊富なんだね……
本当はミサ、初めてでちょっと怖かったの……ちょっと心強いな…優しくしてね?月…」


…………………………。

自業自得――月が初めて思い知った瞬間であった。


「ミサ…大丈夫だ、僕に任せて…」
もはや嘘が日常となっている月にとって、真実を伝える事の方が難しいようである。
動揺を隠すのも得意な月は、うっとりと目を閉じるミサを押し倒す。
僅かに力を込めただけで、待っていたましたと言わんばかりにミサがころんと
仰向けに倒れこんだ。
578月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:58:57 ID:tqDyKlST

取り合えず、自分の持っている全ての知識をフル動員させる。
確か、あの小説では……。
「っ、あ……!」
ミサのほっそりとした首筋に、唇を落とす。
ちゅ、と音を立てて吸うと、ミサの肩がびくりと震え、顎を仰け反らせる。
白い首筋に紅く鬱血した痣が浮かびあがった。
それを見て取り、顎下から左の鎖骨まで、ゆっくりと舌で舐め上げていく。
鎖骨の窪んだ部分を何度も何度も舌でなぞると、
焦れるような感覚に、ミサはもどかしげに声を上げる。
「はっ…、月…!」
甘い響きを含んだ声が自分の耳に届き、ミサ自身が驚いた。
(やだ……ほんとにこんな声…出ちゃうんだ…)
さっきの小説を読んでいた間は、少しオーバーなんじゃないのかとか、
そんな事を思っていたのだが。
実際に好きな人にこんな風に触れられてしまうと、
こんなにも切なくて甘美なものであるのだとミサは初めて知った。
「ん、く……月…」
「ミサ……」
月の手はミサのキャミソールを胸元までたくし上げ、滑らかな素肌に触れる。
「月、恥ずかしい……」
頬を今まで以上に赤らめて、ミサが目を伏せる。
キャミソールとブラジャーの黒と対照的な白い肌が現れて、そのコントラストが
月の欲をそそった。
吸い寄せられるかのように、月は黒いブラジャーを上に押し上げると、
ミサの形のよい胸がふるりと現れる。
579月×ミサ@237:2006/12/05(火) 23:59:46 ID:tqDyKlST

「や、やぁっ……」
恥ずかしげに身を揺するミサのピンク色の突起に、月は舌を這わせた。
もはや小説云々、知識がどうとかよりも、彼自身がそうしたいと思ったのだ。
「あ、あっ……月……」
月の生暖かいぬめった感覚に、ミサは痺れた。
金縛りにでもあったかのように身体が強張り、自らの胸を弄る月の姿に目が釘付けになる。
(月が……私に……)
身体の芯が、仄かに疼く。それはとても甘い感覚だった。
疼く内部から生暖かい液体が溢れ始め、下着が濡れていく感触が少し気持ち悪かったけれど。
しかし。
「月ぉ……っ……!」

――気持ちいい……

甘い声が、月の次の行動を誘う。
初めて触れる女性の身体は、あまりにしなやかで、艶やかで、甘くて、柔らかで。
ミサの艶めいた声が頭に響き、月の欲望をそそった。
(くそっ……!だめだ……この僕が…!)
プライドなんて捨ててしまえとばかりに、月はミサの短いスカートの中に
手を差し入れる。
「やっ…!?月っ……ぁ…っ…」
つい先程までの月の計画では、あくまでクールに、大人っぽく、
冷静に……と思っていたのだが、初めて味わう女性の身体に、甘い声に、
たちまち理性が崩れていく。
スカートの中のミサの谷間に手を触れると、そこは温かく、しっとりと
湿り気を帯びていた。
「ミサ…!」
(これが……濡れているっていう事か……)
確かに、ミサは感じているのだ。自分の愛撫に。
上手なのか、下手なのか。それさえもわからないけれど、でも確かに。
580月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:00:38 ID:tqDyKlST

「…気持ち、いいのか?ミサ……」
聞くと、ミサの頬がぼっと赤くなる。恥ずかしげに目を伏せて、眉根を顰める様が
愛らしい。しかし月の問いかけに、ミサは再び目を開けて小さく答えた。
「…気持ち、いいよ…月……」
頭が、真っ白になる。
「や、ぁっ…!?んぁ……っ」
ミサの言葉に、月はもう自分の衝動を止められそうになかった。
下着に手を掛け取り払うと、ミサの陰唇から下着にかけて、
透明な粘い糸がつう、と伸びて途切れる。
既に濡れそぼった秘所が、月の目の前に現われた。
「月……!」
掌で目を覆い、自らの痴態に悩ましげな溜め息が漏れる。
見られている羞恥に、思わずじり、と身をよじる。
「ミサ……」
其処は想像以上に生々しく、厭らしい女の匂いが辺りに充満していく。
薄い恥毛が秘所を隠すように包み、それでもその下の割れ目からひっそりと
息づく桃色の突起が、その存在を主張する。
生々しく、けれどどこか神聖なもののように思えて、導かれるように
その突起に触れる。
「ひぁん!」
びく、とミサの身体が反応する。とびきり甘い啼き声を聞いて、
月は一瞬戸惑ったが、もっとその声を聞きたいと思った。
くにゅ
「あああん…!」
その小さい粒を指で押しつぶすように力を込めると、ミサの身体がびくんと痙攣する。

581月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:01:51 ID:jR0CaIqy

甘く切なげな声に、月は魅入られたように其処を弄る。
「あ、あぅ……月、だめぇ…!」
触れられた部分が強烈な快感を訴える。ぐりぐりと指を押し付けられ、
電流が走るように身体が震え、身体の奥までも熱くなっていく。
「ふぁ、だめ……そこ、や、だぁ……!」
「ミサ、どうした…?」
拒絶の言葉に、月は心臓がどきっとした。
何かやり方に問題でもあったか?痛いのか?!そうなのか!?僕はやっぱり下手なのか!?
「月…あ、あっ…!気持ち…いいよぉ……」
「……そうなのか?」
ミサの言葉に、月はほっとしたと同時に、自身の熱を感じ始めた。
(やばい……!)
ずくん、ずくんと疼く感覚が、月を襲う。
「月……もっと、して?お願い…っ…」
あられないミサの姿に、恥ずかしそうにねだるミサの声に、
月は自分の欲望が一気に膨れ上がるのを感じた。
ぴったりとしたジーンズの中で、それは痛い位に張り詰めていく。
(まだ大した時間も経っていないぞ……まだ、我慢だ…!)
早く解放したい自身の衝動をぐっと抑え、ミサの膨れたクリトリスの下の、
濡れて蜜が溢れるスリットに指を這わせる。
「ひぁん!」
割れ目をなぞられて、ミサの身体が仰け反る。ぞくぞくっと快感が脊髄を伝った。
「ここも、いいか?ミサ…」
「あうぅ……ふぁ…あっ!」
指に蜜を絡ませて、月が割れ目の中心にその指を差し込む。
初めて感じる、熱。
(――熱い……)
指一本入るのが精一杯のように思えるミサの熱くて狭い、膣内。
ミサは一際甘い声で啼き、腰をくねらせる。
582月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:02:49 ID:tqDyKlST

(…本当に入るのか?…これ…)
自分の張り詰めた性器が、本当にこんな狭い中に収まるのだろうか。
指でもこんなにキツイというのに。
「あ、ああぅ…は、ああっ…!」
ミサの肉襞が月の指にきつく絡まる。圧迫感を感じるのか、ミサが眉を顰めて
それに耐える。
痛いのか、快感に浸っているのか、どっちともつかぬ表情で。
膣内で指をく、と僅かに折り曲げ、くに、と内部の壁を押さえつけた。
「あぁぁぁあっ……月ぉ……ああっ…!」
其処はちょうど彼女の感じやすい部分だったらしく、ぶるりと震え、
蜜壷から更に大量の液体が溢れ出した。
透明な液体は月の手をしとど濡らし、ぬるぬるとした感触に内部を擦る指の動きが
より滑らかになっていく。
それを見て取り、月は指をもう一本差し込む。
ちゅく、と音を立てて飲み込まれていく指先が、まるで食われているように見えて、
月はごくり、と生唾を飲んだ。
ズクン、と張り詰めた自身が疼いた。
……大丈夫なのか、僕は。我慢できるのか、僕は。
「ふぁ、やだ、やぁぁ……」
否定の言葉と裏腹にミサの声は甘い。月の指先が内部を優しく擦る度、
感じた事の無い快感ともどかしい疼きがミサを支配した。
足りない。こんなのでは、とても足りない。
月が、欲しい。もっと、もっと。
「ラ、イトっ……も、だめ、おねが……あっ…」
ミサの言葉に伴うように、肉襞が月の指に吸い付くように絡まる。
「み、ミサ……?」
引きちぎられそうになる指先を引き抜いて、ミサをまじまじと見る。
「お願い、月っ……もう、ダメ…ダメなの…!月が欲しい……欲しいよぉ…!」
目に薄っすらと涙を溜めて、羞恥に頬を染めながらも、扇情的に、挑発的に、月を求める。
その魅惑的な表情にたじろぎ、戸惑う月。
583月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:03:25 ID:tqDyKlST

「もう…って、ミサ、お前まだ……」
「いいの……酷くしても、いいから……早くミサ、月のものになりたいの……
だから、お願い…」
「ミサ……」
まだ男を受け入れるには早すぎるように思われる、ミサの奥。
しかし、自分もかなりきつい。
もしかして僕は早いのか?いや、決してそうじゃないはずだ……と信じたい。
いやいや、今はそんな事を考えている場合じゃない。
ミサが早く、と言っているのだ。
多少ミサにはきついかもしれないが、僕はそれを叶えてあげなくてはいけない。
…決して僕が我慢出来なかったわけじゃないんだこれは。
そんな葛藤を繰り返す間も、ミサは熱っぽくて荒い吐息を漏らし、
月の行動を急かす様な眼差しを向けた。
月は思わず息を呑んで、覚悟を決めたように上着を脱いだ。
「…ミサ、まだキツイかもしれないけど…いいのか?」
「うん…月の好きにして……ミサ、大丈夫だから…」
「ミサ…」
ミサの言葉を受け取り、月はジーンズのジッパーを下げ、そそり立った
自身を取り出した。
「あ……!」
初めて見た男の凶器に、ミサが僅かに脅えたような表情を見せる。
けれど、それを上回る好奇心に、ミサはまじまじと月のそれを見詰めた。
「ミサ……あんまり見ないでくれ…」
「あ…ごめん…月……」
初めて女性に自分の性器を見られる羞恥に、月の顔が熱くなる。
逆に謝りはしたものの、月だってミサの見てる癖に、と内心で舌を出すミサと。
互いのちぐはぐな思いはやがて同調し、一つの行動に繋がっていく。
584月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:03:59 ID:tqDyKlST

「ミサ……いくぞ…?」
「きて……月……」
ミサの細腰をぐっと掴み、月は昂ぶった自身をミサの濡れたスリットにあてがう。
ミサはびくりと身体を強張らせたが、月の熱が篭った吐息を首筋に感じ、
溶けるようにうっとりと目を伏せた。
それを合図に、月はミサの内部に自身を沈めていく。
「っ…!!あ、ああ、…く…ぅ…!!」
「っ、ミ…サ……」
其処は月の想像通りきつく、自身の先端を飲み込ませると、
一つ息をついて動きを止める。
苦痛に顔を歪め、涙をぽろぽろと零すミサが痛々しかった。
「く、んっ…!」
「ミサ…力、もう少し抜いて……」
「あ、あ、…月っ…!」
「息、吐いて……」
月の言葉にほだされて、ミサは息を吸い込んで、大きく吐いた。
「っあ…!!」
ずる、と月のものが下腹部に入り込んでくる。
押し込まれる圧迫感に、ミサは息を詰めて耐える。
「っ、は…!」
ミサの奥に進むにつれ、自身を温かくてぬるぬるとした襞が
ぴたりと包み込み、その快感に月は震えた。
「ミサ…っ…!」
「うぁっ…!」
ようやく全てを収めきったとき、ミサはあくせくと肩で息をしていた。
目には涙が溜まり、眉を顰めて痛みに耐えていた。
585月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:04:34 ID:tqDyKlST

「ミサ……大丈夫、か…?」
「ぅ、ん……っ…月…」
痛みを堪えながら、月に微笑みかける。
「幸せ、だよ、月……私、月と一つになってるんだよ……、
もう、大丈夫……」
「ミサ……」
ミサの言葉に、月は息を呑んで、腰をゆっくりと動かしてみた。
「あぅっ…!!」
「っ、ぅ…!」
一度動いてしまえば、もうミサを思いやる余裕なんて彼方へと飛んでいってしまった。
我武者羅に腰を動かして、ミサの奥を突いた。
「あっ、ひぁぁっ…くぅ!」
高い高い声でミサが啼いた。最初は痛みに顔を歪ませていたが、
段々と結合部に絡む蜜の量が増えていくにつれ、ミサの声が甘い声へと
変化していく。
愛しい男と交わる喜びに、月の熱に、ミサは溶けてしまいそうになる。
「あ、あんっ…は、ぁ、好きっ…月、ラ、ィトっ…!」
痛みは微かに残っているが、それを超える快感に酔いしれながら、
ミサは愛しい男の名を何度も呼んだ。
繋がった其処は、ますます滑らかになっていき、
ぐちゅ、ぐちゅと粘る水音が、互いの耳を掠める。
「あ、あ、あ、月っ…、気持ち、いいっ…もぅ、ダメっ…あ、ああぁ…!」
「ぅ、ぁ…ミサ、僕も、もう…!」
ミサの腰を引き寄せ、折り曲げながら覆いかぶさった。
上から突き下ろされるような体勢になり、より深い結合に、ミサはびくびくと
身体を震わせ始める。
「あっ…!?や、やぁぁっ…!ダメ、だめぇっ…あああん!」
「く…ミサ、うぁ…っ!」
ミサが一際高い嬌声を上げたと同時に、月は収縮を繰り返す胎内に
全てを注ぎ込んでいった。
真っ白になった頭の中で、ほんの微かに事の終わりに安堵しながら。
586月×ミサ@237:2006/12/06(水) 00:05:28 ID:jR0CaIqy

*****

「月……幸せだよ、ミサ…」

既に乱れた服を直し、引越しの作業に取り掛かっている月に、
今度は後ろからべたべたと抱き付いてくるミサに、月は僅かに苛つきは
したものの、怒る気にはならなかった。
とにもかくにも、嘘もばれずに無事に事を終えられた安心感、
そしてようやく一人前の男になることが出来た達成感とで胸が一杯だった。
ただ一つ残念だったのが、行為の間の記憶がほとんど無いのだ。
まさに無我夢中だったのだろう、ただひたすら快感に浸っていた覚えしかない。
時間間隔もわからなかったので、自分のタイムが早いのかどうなのかとか、
まぁそんな反省もするどころじゃない。
これこそが最大の反省点である。何と言う因果な性……。完璧を目指すが故に…!
等と一人無意味な葛藤している月の耳元で。
「月、明日から楽しみだね!ミサ達、これでずっと一緒にいられるんだよ?
ミサ、月のためなら毎日でも頑張っちゃう♪色んなこと教えてね、月〜」
その言葉に、作業を進める月の手が一瞬止まったことは言うまでもない。
………今度本屋に行ってこよう。
月の脳裏に、そんな思いが過ぎった。
彼がどんな本を選んでくるのかは、死神のみが知るところである。


その頃、目のやり場に困った哀れな死神は。

「……あいつら…俺がいること忘れてるだろ……?」

屋根裏で寂しく一人、そうぼやいていた。

END.
587237:2006/12/06(水) 00:12:14 ID:jR0CaIqy
強制終了です。
ヘタレな月ですいません。ミサに萌えながら書いてたもので…
コメディ、以外と難しくて、これコメディになってるのか?
ちなみにLミサ、自分には全く話が思いつきません。
というわけで、Lミサ、誰か書いて下さい、おながいしますw

また何か話が書けたら投下しにきまつ。
……前に伊出さんのSS読みたいって人いましたが、
まだ需要あるんだろうか?
588名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:15:29 ID:FPsTPBmq
キターーーー!!!
589名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:16:47 ID:v5VvVRsi
久々に来たら神キテタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
カワユスな月ミサゴチでした。
590名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:31:41 ID:wQ2yau/W
待ってました!
リュークカワイソスwwww
GJ!!!
591名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:31:46 ID:4jEzZEsA
>>587
ミサかわええGJ!
純情リュークモエスw

伊出モノ読みたいです、是非!
相手誰だろうか
592名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:24:53 ID:ZFReRP9A
これはGJ!!!!!
やっぱこのスレの作家さんたちはすげーな。
俺も最後のオチにワロタwww
593名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 05:09:42 ID:gOngcamT
>>587
久しぶりにきたら可愛い月ミサキテタ…!!
本当ごっそさんでした、ネ申!!(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
伊出モノは自分も興味あります。
時間があったら是非!
594237:2006/12/11(月) 23:06:54 ID:fVcYoot0
たくさんのレス、どうもですw
伊出モノSS、まだ需要があったようで…
実は月ミサ書く前から書いてたんでつが、エロに到達した瞬間から
あまりの書きにくさに完全放置してたんですが
まだ興味ある方がいらっさるならまたちょっと頑張ってみますw
ただエロはひょっとしたら薄くなるかも知れません(爆
普通の話なら伊出さん書き易いんだが…出来るだけエロも頑張ってみますがw

相手はさゆです。前に書いた自分のLさゆがあまりに救いが無かったんで、
ちょっとその続編っぽく。さゆを幸せに、伊出さんにロマンスを、っつー感じでw
今ちょっと時間がなかなか取れないんで、今年中か正月あたりに投下しにきます。
595名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 23:34:30 ID:2/P3qGQg
確かに伊出ってエロ想像しにくいなw
相手はサユたんですか、楽しみに待ってます!
596名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 04:12:40 ID:589uOWyX
伊出は相当やりにくいだろうな、と思ってたんだけどやっぱり難しいんだなw
今年中か正月辺りの投下、wktkしながら待ってます(;´Д`)ハァハァ
んー粧由タソが相手かー(*´Д`)禿げ上がる程楽しみです!
597名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 16:59:16 ID:a6v0XChn
hoshu
598名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 22:10:29 ID:QTnU6ffP
ネ申降臨wktk
599名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:18:03 ID:D8Q1lWY7
便乗神降臨wktk
600名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 12:38:46 ID:z0x4B+55
600get
601名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 11:57:45 ID:jsr7nXkj
ミサミサ誕生日age
602名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:52:21 ID:6FhZqYhz
ライトがノートの力でナオミにエッチなことさせるって話は既出じゃないの?
いかにもありがちなのに見つからない。
603名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 04:31:14 ID:JhoH8rrg
月ミサ(*´Д`)ハァハァ
604名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 19:27:31 ID:HXxlrRzG
話豚切ってスマソ
下半身スレってどの板にあったっけ・・・
どなたか教えて下さい。
605名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 21:06:58 ID:St+U0EgS
PINKのなんでも

ただしあれは糞スレと化している
606名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:35:52 ID:H108EDr2
保守
607名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 23:51:48 ID:m+4rwZpw
本編にリンダが出たのって、7巻のあのコマだけだよな?
608名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 12:45:35 ID:P5+4Ljvh
>>605
トンクス!!
609名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 15:52:06 ID:G4+kCmWf
来年も神が降臨しますように。
610名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 16:13:10 ID:tHKCEdvo
>>607
何ページのどのコマか正確に述べよ
611名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:30:44 ID:tFAn/5zH
あけおめ。
神降臨マダー?チンチン(AA略
612名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:45:52 ID:Vg0FywwD
あけおめ。
今年も保守はぁはぁ。
613名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 19:23:14 ID:gd21h5O4
おめアゲ
614名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 09:30:22 ID:klwj8mo0
照粧裕@395です。皆さまあけおめです。
最近、偶然にも照粧裕の感想をオフで聞くことがありまして、急きょ思い立ち、
照粧裕のお話を自サイトにこっそりupしてみました。
隠し扱いですし、サイトでは公表もしませんけれど(ヒントも無いです)、
気づいた方がおられましたら「書いたのお前か〜」とご笑覧下されば幸いです。

ただ、照粧裕を書いたのが自分であるという決定的な証拠が無いのが
我ながら気になる点ですが…まあ、文章の癖などで分かるかなと楽観視してます。
最悪の場合、運営にIP見てもらえば判明することだしな…などなど。

ではでは、名無しに戻り神を待ちます。
伊出さん待ってますよー
615名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:04:10 ID:bM2uK4kd
( ゚д゚ )
616名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:24:53 ID:EgMBtOjA
えっと・・
617名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 09:58:13 ID:q1Tw2M5+
すっとばしていいよ
618名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 12:22:05 ID:3GIOR/lz
ごめん、つっこまずにはいられない。
>>615
こっち見んなww
619名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 13:17:41 ID:cRW7KxsV
そっちかww
620名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 10:41:11 ID:bx90cXCF
ネ申降臨までの保守がわりに小ネタ投下します。
おとぼく(おぼくさま)文章改変しただけなので当たり前の様にエロなし。



---------------------------------------------------------------

梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
昨夜の雨に濡れた桜の青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。
校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声とノートに名前を書き込む音が弾むように響いている。

その光景は、とても清純で美しく、清々しい。


       ワタシ
だが…何故 男 が通わなければならないんだっ?!


魅上財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどかなりキモめの男の子。
そんな照のもとへ、ある日NHNの人気アナ、高田が訪れる。

 『キラ様からのお手紙です』

そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。
幼なじみ・ミサの趣味で女装を強要させられたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、
なんの間違いか全校生徒の憧れの的『エルダー・シスター』に選出されてしまう。

突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動!!
照は一体どうなってしまうのか…?!


続かない

---------------------------------------------------------------

以上です。お粗末さまですた。
月は多分女学院でキラの後継者を育ててます。
正直すまんかった。今は反省している。
では、ネ申降臨をwktkしながら待ってます。
621名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 11:39:26 ID:OSgyAqZ/
か・・っ神ぃ・・・

おながい 早く降臨して
622魅上テル:2007/01/11(木) 20:40:51 ID:XRVtEivU
>>620は削除!
623名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:29:24 ID:UB72i044
照はそんなことしないだろsage
624名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 12:17:58 ID:7iUB1FI+
あの外人さん、おっぱいでかそうだな
625名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 15:55:21 ID:IhWs3Tst
2ch消滅前に神よ降臨してくれ!!!
626名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 10:54:15 ID:DKPAlLey
ほすー
627237:2007/01/14(日) 21:09:56 ID:lO5Mb5Mu
あー…どうもお久でつ。
気が付いたら一月も半分終わってるしな…orz
パソに文章を書くという行動を取るまでに一ヶ月、書き始めたらたったの
三日で終わったという伊出×粧裕なんですが…

いいのか、久々の投下がこんなSSで。
何か切迫してる住人さんなんかもいらっさるようなんだが、こんな話でいいんだろうか。
と手前で手前を小一時間(ry

興味が無い方、まじでスルーをお願いしまつ。
前書き長いのでエロだけでいいよって方、10レス分程飛ばしてやって下さい。
エロは薄いかもしれないですが、それでも上等!!って方だけドゾー。
前に書き込んだとおり前に自分が書いたL×粧裕の続編っぽくしてます。
まぁ単独でも読めない事はないと思うが…。まぁそんな感じで。

ではスタート。
628伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:12:04 ID:lO5Mb5Mu

キラ事件が終結して、もう一年と二ヶ月が経った。
終結と言っても、その事実自体は公表されておらず、
その始終を全て知っているのは俺を含むほんの数人に過ぎないのだが。
世の中は以前の通り、賑やかで、鬱陶しく、
悪も善も入り混じる、混沌とした世界に戻っていた。
月君がキラだったと言う事実は、これまで共に捜査してしてきた
者たちにこの上ない衝撃を与え、俺などはまだいいが、
月君と付き合いも長く、彼に好感を持っていた松田などは
しばらくの間抜け殻のようになっていたかと思えば、
最近では、奴にしては妙な憶測(いや、むしろ願望とも言うべきか)まで
考えるようになってしまっている。
俺にとっても、あんな後味の悪い終結になるとは、予測の範囲を超えていた。
しかし、本当に俺達などはまだいい方だ。
俺たちは、こうして普通に警察官としての人生を(何が普通で何が普通じゃない
かなんてわからないが)過ごしていけるだけ、マシなのだ。

たくさんの大切なものを失ってしまった、彼女達に比べれば。


「今日は、伊出さんお一人?」
にっこりと、微笑む彼女。
月君が死んだ、――キラに殺された、とだけ伝えられ、悲痛な嗚咽を漏らした母と、
全てを悟っているかのように表情も変えず、静かに頬を濡らした彼女。
当時の俺は、彼女のその態度がひどく不自然に思えてならなかった。
松田にそれを言うと、
「辛い事が続きすぎて、感情が麻痺してるのかも知れないですよ」
と返ってきた。
629伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:12:39 ID:lO5Mb5Mu

確かに、それも一理あるかも知れないが、俺にはそれ以外の何かがあるのではないかとも思った。
元々松田は深く物事を考える方ではないので、それっきりその話はしていないが。
「いつも、ありがとうございます。こんな綺麗な花、持ってきて頂いて……」
「…いや、それは松田が選んだものなんだ。松田も本当は一緒の予定だったんだが、
急に他の事件の現場に駆りだされてしまってね。」
「そうだったんですか。お忙しいんですね、皆さん」
彼女は、微笑んでいる。けれど、これが彼女の本当の笑顔でない事位、
以前の彼女を知らない俺でも見て取れる。
俺たちは、月に何度か――最低一度、彼女の休養する病院に訪れている。
それは松田がひどく彼女の事を気にかけているからだ。
未だに社会復帰できず、伏せっている彼女――夜神粧裕。
マフィアに誘拐・監禁され、その直後父親を亡くし、しばらく後に兄さえも失った彼女。
確かに、彼女の受けた心の傷を考えれば、それは決して不自然な事ではないのかもしれない。
しかし、俺が彼女の元へ訪れるのは、やはりあの時の態度が引っかかっているからなのだろうか。
純粋に彼女を心配している松田と、どこか好奇の目で彼女を見る俺と。
いつもは二人で彼女を見舞っているのだが、今日は俺一人。
「…………」
「…………」
……いかん、ダメだ、間がもたん。
誰か助けてくれ。
いつもはあの賑やかな松田がいるお陰で、こんな気まずい沈黙が訪れる事はまず無い。
元々女性に対して気の利いた台詞が出てくる方では無いので、俺はすっかり参ってしまった。
何かを言った方がいいのか、言うとしたらどんな言葉を掛けるべきか。
……この歳になって、何でこんな事で悩まなくてはならんのだ。
自分で自分が情けなくなってきた。
彼女の母親は夕方にならないと戻らないらしいので、完全に二人っきりだ。
来てからまだ10分経っていないと言うのに。しかしもう限界が…!
「……じゃ、じゃあ……お大事に…今度は松田を連れて来る…」
心の中で舌打ちしながら椅子を立ち、ベッドの側から離れようとしたら。
630伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:14:19 ID:lO5Mb5Mu

「――伊出さん、お聞きしたい事があるんです。」
「……?」
俺が立ち上がるのと、ほぼ同時だった。
彼女は抱えていた花束を、側の小さなテーブルに置いて、俺を見据えた。
こんな彼女は初めて見た。
その目は、まるで何かを決心したかのような、とても心の病に伏せっている
女性とは思えぬ、力強さを持っていた。
その目に、射抜かれそうになりながら、俺は彼女にどうにか言い返した。
「聞きたい、事?それは…」
兄の、月君の事だろうか。まさか、彼の正体を、キラだと言う事を知っているとか?
それとも、夜神次長の事か?他には……あー…他には…?
彼女が聞いてくる可能性があるように思われる、考え付く限りの質問の内容と、
それに対する答えを必死に頭の中に思い巡らせる。
こんな時、月君やニアならば、どんな質問をされてもうまくはぐらかし、相手を
丸め込ませる事が出来るのだろうと思うと、何だが妙にうらやましくなった。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか。彼女は、俺に問う。
それは、俺の推測し得る、どの質問でもなかった。
「『L』を、知っていますか?」
「…!?…『L』…?」
まったくの、予想外の質問だった。『L』……『ニア』の事を言っているのか?
ニアの事だとすると、これは彼女に伝えていい事ではない。
以前の『L』がそうであったように、もはやニアは前『L』の後を引き継ぎ、
正式な『L』としての地位を固めつつある。
一般の人間に、彼の正体を明かすわけにはいかないのだ。
「いや…俺は知らない。何故…君が『L』の事を知りたがる?」
「…そうですか。じゃあ……質問を変えます…。
『竜崎』を、知っていますか?」
――何だって?『竜崎』を、知っている?何故、彼女が?

631伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:15:07 ID:lO5Mb5Mu

俺は、前『L』を知らない。あの頃はまだ捜査に加わっていなかったし、
『L』を信用してもいなかった。
けれど、松田や夜神次長から前『L』と行った捜査の内容は聞いているし、
『L』と月君と弥が手錠で繋がれたビデオを見せてもらった事もある。
『L』を見た印象は……とてもそんなすごい探偵には見えなかったと言うのが本音だ。
どちらかと言うとかなりの変人っぽく見えて、思わず首を傾げたものだ。
彼は、確かに『竜崎』と名乗っていた。
月君をキラだと、最後まで疑いながら心臓麻痺で死んでしまったそうだ。
何故、彼女が知っているのだろうか?
「…どうして、君が『竜崎』を知っている…?!だとしたら、
さっき君が俺に聞いた『L』というのは……!」
動揺を孕んだ俺の声を受け止めて、彼女の表情がぱっと明るくなった。
「!知っているんですね、伊出さん!聞いてみて、よかった…。
何となく、松田さんには聞きづらくて……ずっと、悩んでたんです。」
「どうして、前『L』を……もう何年も前の話なはず…!」
「…『前』…?」
彼女の表情が、にわかに強張る。笑顔が消え、代わりに凍りつくような空気が彼女を纏う。
――もしかすると、これこそ、言ってはいけないタブーだったのでないか。
彼女の持つ張り詰めた空気に、俺は、次の言葉が出てこなかった。
「…『前』って、事は……じゃあ、やっぱり、竜崎さんは……!」
彼女の瞳から大粒の涙が零れ、小さな肩を震わせて、シーツをきつく掴む。
――その様が、あまりにも哀れで。
知らぬ事だったとは言え、自分がいかに残酷な事実を告げてしまったのかという事を、
今更ながら思い知る。
632伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:15:57 ID:lO5Mb5Mu

「……君は…前『L』を…知っていたのか……」
「う……ぅ……!」
嗚咽を漏らす彼女。
そうだ――これだったのだ。
俺が彼女に対して抱いた違和感。
これが、大事な人間を失った者の、当然の行動ではなかったか。
「………君は……、……。」
彼女に問いたい事はいくらでもある。
しかし、問いかける言葉はそれ以上の音を紡がなかった。
せめて、彼女が泣き止むまでは。そう、思った。
彼女は、決して、悲しみに麻痺していたわけでは無い。
感情を失ってしまったわけでも無いのだ。
けれど、兄を失った悲しみは何かに邪魔――或いは戒められて、
素直に表現する事が出来なかったのではないか。
「っ…ごめん…なさい……伊出さん……私……」
ひとしきり泣き終え、涙がようやく落ち着いた頃、
目をごしごしと擦りながら、彼女が俺に話しかけてきた。
真っ赤に腫らした目が、酷く痛々しくて、胸が痛んだ。
「いや……いいんだ……。それよりも……もう、大丈夫なのか?」
「はい…」
涙に潤んだ目を俺に向けて。それでも、そんな表情さえも、
彼女の美しさを際立たせていた。
「……私は…『竜崎さん』――『L』の事が好きでした。ずっと前から…」
「……そうか…」
もう、今更何を言われても、驚く気がしなかった。
いやむしろ、さっきの彼女を見ていると、そうとしか思えなかった。
愛する者を失った絶望に、ひたすら泣く事しか出来ない哀しい女性の姿。
633伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:17:00 ID:lO5Mb5Mu

「覚悟はしてたんです……どんな事実を聞いても、大丈夫って思ってたけど…
やっぱりダメでした…。伊出さん、『L』は……」
「…ああ。俺が捜査に加わったのは…前『L』が…死んでからだった……」
彼女の頬に、また涙が伝う。けれど、先程のように嗚咽を漏らす事はなかった。
これこそ、前に俺が見た、兄を失ったと知った時の、彼女の表情そのものだ。
「伊出さん、教えてください。伊出さんが、知っている限りの事でいいんです。
兄は――月は、『キラ』だったんですか?」
彼女の問いに、俺はその答えを言い惑った。
しかし、……俺には、彼女にそれを隠す理由が思い至らなかった。
きっと彼女は、全てを悟った上で、俺に聞いているのだろう。
彼女なりに掴んだ真実を、確固たるものにするために。
「…そうだ…。君の兄――月君が…『キラ』だった…」
「――なら、『L』は……お兄ちゃんに、殺されてしまったのね…?」
「……多分、そうだと思う……」
いかに自分が残酷な事実を彼女に告げているのかがよくわかる。
たった一人の愛する兄に、愛する男を殺されてしまったのだ。
彼女は異様な程冷静で、気丈に振舞っていたが、まだ二十歳そこそこの
彼女には、その事実がどれだけの苦痛になっているだろう。
「伊出さん……こんな事話すの、初めてです。聞いて頂けますか…?」
「ああ……」
頷く事しか、俺には出来ない。気の利いた慰めの言葉が出るわけではない。
こんな俺でよければ、いくらでも。
そんな、不思議な気持ちになった。
彼女の瞳は、悲しげで、寂しげで。それなのに。
何故か、嬉しそうに見えるのは、俺の錯覚だろうか?
「…もう……いいよね、竜崎さん……ずっと、『約束』、守ってきたから……」
――私を、自由にしてください。
634伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:17:56 ID:lO5Mb5Mu

そう、呟く彼女を。俺はただ、見詰める事しか出来なかった。
それから、彼女はぽつりぽつり、と俺に語り始めた。
どういう経緯で『L』と知り合ったのか。
どうして、『L』を愛するようになったのか。
まだ中学生だった彼女が――得体の知れない、幾つも年の離れた男を
愛すのに、どれだけの覚悟がいった事だろう。
それを考えると、なぜだか無性に腹が立った。
彼女にでは無く、前『L』に。
彼女に、そこまでの傷を与えたまま、死んでいった男が、酷く憎らしく思えた。
未だに彼女を縛り付けるその男が、羨ましくさえある。
……おいおい、俺は何を考えてるんだ…。
「伊出さんは、『L』の本当の名前は知ってますか?」
「え…?いや、そう言えば聞いたことが無い……
前『L』に関しては何一つ資料が無いらしいからな…。最初からずっと
一緒に捜査していた松田でも、それは知らないらしい。」
「私も、彼の事何にも知らなくて……彼、嘘つきだったから。」
そう言って、微笑む。
騙されていたと言うのに、何故あの男をそこまで許せる?
何故、そこまで愛せる?
「でも、 一つだけ、教えてくれたの。彼の、『名前』を。」
……は?何だって?前『L』の、名前を?
「まさか……」
当時の段階では、本当の名を誰かに明かすと言う事は、
この上ない危険を伴う行為だったはず。
松田や摸木、夜神次長も、偽の警察手帳を持って、捜査にあたっていた位だ。
それを、『L』が、彼女に?
「もしかして、それも嘘だったのかも知れないけど……でも、私は本当だと思うんです。」
そう告げた彼女は、まるで憑き物が取れたかのように、清清しい笑顔を見せた。
その表情は、ようやく雨が降り止んだ青空のように、綺麗だった。
635伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:18:42 ID:lO5Mb5Mu

俺は、それ以上何も言う事が出来なかった。
彼女に真実の名と深い傷を残し、死んでいった男を思う。
おそらく、あの状態で彼女に真実の名を告げると言う事は、
きっと男も、彼女を信じ、愛していたのだろう。
彼女は、キラである兄を持っていたのだ。彼女の口から、
月君に本名が知られても、まったく不思議な事ではない。
それでも、彼女に真実を告げた。
案外、不器用な男だったのかも知れない。
今となっては、男の本当の気持ちなど、わかる術など無いのだが。
「ふぅ……何か、これでやっとすっきりしたぁ……」
彼女の表情は、先程と違い、ひどく穏やかになっていた。
もちろん、悲しみが消え去ってしまったわけではないだろうが。
「私、たとえお兄ちゃんがLを殺したとしても、お兄ちゃんが、キラ
でも……それでも私は、お兄ちゃんが好き。だって、たった一人のお兄ちゃんですから。
私には、優しかった。だから…憎むなんて出来ない。
けど、Lの事も好き……誰かに、聞いて欲しかったの。
好きな人が出来たって。誰にも教えた事の無い、真実の名前を私だけに
教えてくれたんだって。誰かに…知ってもらいたかったの。
やっと、話せた……嬉しい…!」
彼女の、嬉しそうな笑みに、思わず俺は心臓が高鳴った。
こんな気持ちは初めてだった。
何故、彼女が俺にここまで打ち明けてくれたのかはわからない。
或いは、Lを知っている者になら、誰でもよかったのかも知れない。
それでも―― 俺を、彼女の大事な秘密を共有する者に選んでくれた
事が、ひどく誇らしく思えた。
同時に、この娘を、この笑顔を――守りたい、と思った。
636伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:19:26 ID:lO5Mb5Mu

「ありがとう、伊出さん。長話になっちゃった。
忙しい中お見舞いに来てくれたのに、引き止めてごめんなさい。」
申し訳なさそうに言う彼女が――ひどく愛しくて。
「……家には…まだ戻らないのか?」
もう、彼女はどの位家に帰っていないのだろう。
本来なら恋人や友達と、楽しい日々を過ごしている年頃だと言うのに。
真っ白で簡素で、味気ないこの病室は、若く美しい彼女には全く持って似つかわしくない。
彼女には、もっと……。
「そう、ですね……なんか、今日は色々と吹っ切れた事が多かったから…
そろそろ、戻りたいなぁ…」
精神的な病が、そうそう簡単に癒えるわけではないだろう。
いや、これは彼女に一生付き纏う闇には違いない。
しかし、彼女が立ち直ろうとするきっかけにはなっただろうか。

見守りたい。
彼女が、立ち直れるなら。
彼女が、笑ってくれるなら。
俺は、どんな事でも――

「俺では……ダメか?」
「…?伊出さん……?…や…っ!?」
訝しげに見る彼女を、俺は思わず、抱きしめていた。
おい、俺は何をしてる?こんな事して、彼女を怖がらせてどうするんだ?

637伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:20:19 ID:lO5Mb5Mu

己を叱咤しながらも、それに反して俺の腕は彼女を捕まえて放さなかった。
「や、嫌っ…!伊出さんっ…!何…?!」
俺の腕から、彼女は身を揺すって逃れようとする。
彼女の身体は小さく、か細く、ほんの少し力を込めれば、
簡単に折れてしまうのではないかと思った。

――こんな小さい身体で、耐えてきたのか。

愛しさが込み上げ、もがく彼女をなだめる様に、静かに囁いた。
「聞いてくれ…。俺では、君を助けられないか?
俺は……Lの代わりにはなれないだろう。松田のように、君に気の利いた言葉を
掛けてやる事も出来ない。しかし……」
彼女の身体から、徐々に力が抜け落ちていくのを感じた。
俺の思いが、彼女に少しでも届いてくれるなら。
「俺は……君の力になりたい。君に――幸せに、なって欲しい。」
「――……」
彼女の身体が強張る。俺の言っている事に、おそらく戸惑っているのだろう。
彼女を離し、細い両肩に手を置いて、彼女の顔と向き合う。
彼女はまた涙を浮かべ、しかし真っ直ぐに俺を見詰め返してきた。
「…でも…私はLやお兄ちゃんを…忘れる事なんて……」
「無理に忘れる必要なんてない。愛した人を無理して忘れる事が、
幸せの形では無いと俺は思う。だが、探せばきっと、違う形で、
幸せになる方法が見つかるだろう。――俺も、力を貸すから…」
「伊出さん……」
ぽろぽろと涙を流す彼女を、俺はもう一度抱き締めた。
自分よりも、はるかに年下の女性に、こんな気持ちになるとは思ってもいなかった。
……一体いくつ違うんだ?数えるのが怖いんだが…。
638伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:21:22 ID:lO5Mb5Mu

「粧裕さん……」
今度は、何の抵抗も感じなかった。
俺の腕の中に、すっぽりと収まっている彼女の名を、初めて呼んだ。
彼女の呼吸が俺の首筋にかかり、それがひどく愛おしくて。
「伊出さん……」
彼女の俺を呼ぶ声に、俺の理性は呆気なく焼き切れてしまった。
彼女の濡れた唇に、俺は自分のそれを、静かに重ねた。
「んっ…!」
驚いたような表情は最初だけで、俺が舌を差し伸ばすと、
彼女は目を伏せてそれを迎え入れてくれた。
それを見て、思わず目頭が熱くなり、夢中で彼女の唇を吸った。
深く深く、彼女の口内に侵入し、彼女の舌に絡ませた。
「……んっ……」
彼女の熱が、俺の思考を狂わせていく。
唾液の混ざり合う濡れた音が病室に響き、時折漏れる苦しげな吐息が切なくて。
「は……」
唇を離すと、唾液の筋が互いの唇を伝う。
上気した彼女の顔が、目の前にあった。
それは、先程の健康的な美しさではなく、どこか魅惑的で、
扇情的な美しさが張り付いていた。
「伊出…さん……」
「…すまない。俺は不器用で……Lのようには、いかないかも知れないが…
出来るだけ、…優しくする…」
……馬鹿か俺は。何予め他の男と比べるような事を口走ってるんだ。
しかし経験不足だけはどうにも否めない。
最後に女性と付き合ったのは、大学の頃にまで遡ってしまう。
それっきりだ。
639伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:21:59 ID:lO5Mb5Mu

彼女に苦痛を与えたくは無いが、万が一与えてしまった場合の免罪符
の様な台詞に、心の中で涙した。
「ふふっ……」
そんな心が彼女に伝わったのか、彼女が突然くすくすと笑い始めたのだ。
俺は思わず、顔が熱くなっていくのを感じた。
彼女を傷つけるどころか、俺の方が余裕が無い位だ。…情けない。
「そんなに、気負わなくてもいいのに……私だって…その…
たったの一回だけだったし……」
顔を赤らめながら言う彼女が、まるで少女のように可愛く見えて。いかん…重症だ、俺は。
「でも、…Lは、Lだから……きっと、誰も、彼の代わりなんて出来ないから……
――お兄ちゃんの代わりも……お父さんの代わりも……
他の誰にも、きっと出来ないのよ……だから……」
耳元で囁かれた言葉が、俺の神経を刺激する。
「伊出さんの代わりも――誰にも、出来ないの……」
その優しさにすがりつくように、俺は彼女をベッドに押し倒し、彼女の上にかぶさった。


640伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:22:44 ID:lO5Mb5Mu


*****


彼に突然抱きすくめられた私は、恐怖と――何よりも、Lや家族以外の男の人に
触れられた嫌悪感とで、胸が張り裂けそうになった。
力強く私の背中に手を回され、私は彼の腕から何とか逃れようと躍起になる。
夢中で抵抗する私の耳に、彼の言葉が降ってきた。
小さな、声で。
まるで、『L』があの時私に囁きかけてくれた、
そぼ降る雨の囁きのような、静かで、心地良い声で。
その声を――彼の真摯な言葉を聞かされるうちに、
私は自分の中で、何かが変わりつつあるのを感じた。
彼の口付けを受けた時にも、確かに恐怖は拭えなかったが、
何故か、先程までの嫌悪感は感じなかった。
口付けを終えて、私が目を開けて彼を見ると、
彼の顔は真っ赤で、必死で。
その上、ひどくLを意識したような言葉を口にするものだから、
私は思わず、失礼かなと思いながらも、どうしようもなく笑いが込み上げてきてしまった。
そんな彼の必死な様は、私に微かな余裕さえも与えてくれた。
本当は、怖いはずなのに。
怖くて怖くて、どうしようもないはずなのに。
それでも、彼ならば、そんな私を変えてくれるのではないか――と。
641伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:23:18 ID:lO5Mb5Mu

彼は一度私から離れ、電気を消して、病室のカーテンを閉めてくれると、
まだ昼とは言え病室はひどく薄暗くなった。
それに安堵した私に、彼はベッドを軋ませながら、再び覆いかぶさってくる。
「は、伊出…さん……」
私の上の彼は、全く余裕を欠いていた。
唇を何度も重ねてくるのに、私は精一杯それに応えた。
最初はかさりとしていた彼の唇はやがて潤い、私の唇と同じ温度になる。
遠慮がちに唇の隙間から僅かに舌を差し入れてきたけれど、
戸惑うように私の歯列のあたりを彷徨っている。
……何だか、彼の方が困っているみたい。
もしかしたら、私が怖がってる場合じゃないのかも……。
心の中でそんな事を思いながら、思い切って私は自分から舌を彼に絡ませてみた。
すると、彼の方が驚いたように、一瞬動きが止まる。
そんな彼の些細な動作や表情が、何だかかわいく見えた。
一度触れ合う事で、互いの緊張が僅かにほぐれ、彼の舌を私の口腔で
受け入れて、粘り気のある水音を立てながら互いを貪る。
うねうね、うねうねと私の口腔を舐めまわす彼のシャツをぎゅうと掴み、
息苦しさに思わずくぐもった声が漏れた。
それが合図となって、淫猥な口付けを終えると唾液の筋がとろりと
途切れ、そのまま彼の唇は私の首筋へと降りていく。
私は覚悟を決めて、きつく目を閉じる。
首筋を舌でなぞられ、くすぐったさに思わず身を強張らせた。
そんな私の様子を心配してか、彼が私を不安げな顔で覗き込む。
「怖い…か?粧裕さん……」
「いいえ……大丈夫、です……心配しないで…」
怖くないと言えば嘘になる。でも今は、その恐怖を越える何かを手に入れたかった。
彼の優しさにすがれば、何かがつかめるのではないかと思った。
だから、私は彼の愛撫を促すように、微笑んで見せた。
642伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:23:49 ID:lO5Mb5Mu

彼の安心したような表情を受け取って、私はまた目を伏せる。
彼は私の首筋から鎖骨へと唇を滑らせていくと、私の身体を包むワンピース型の
寝巻が、彼の愛撫を妨げていた。
彼は私の寝巻のボタンを一つ一つ丁寧に外していき、前を広げると、
下着越しに私の胸に触れてきた。
「あ…!」
私は触れられた部分から電流が走ったように、全身が総毛だった。
思わず身体を強張らせる私の髪を、まるでよしよししてくれるように
撫ぜてくれて。
…小さかった頃、よくお父さんが私によしよししてくれてたなぁ。
そう思うと、不思議と緊張が解れていった。
よく考えたらお父さんって呼んでもおかしく無い年齢差なんだな、と妙に納得する。
私から力が抜けると、大きな手が再び私の胸を弄る。
「んっ……」
下着越しの感触に、私の身体はにわかに熱くなる。
何だかもどかしくて、じれったくて。私の心臓の音が彼の掌を通して伝わって
いるのではないかと思うほど、息が苦しくなる。
「は、ぁっ……伊出…さん……」
それは苦しげで、けれど自分でもわかる程、甘い響きが混ざっていた。
私の声を聞いた彼は、私のハシタナイ意図を汲み取ったのか、
一つ息を呑んで、私の身体を僅かに浮かせ、背に手を回す。
ブラのホックに指先を掛けて、戸惑いながらも意外と簡単にそれは外された。
同時に胸を押し隠していたものを剥ぎ取られ、私の胸が彼に晒される。
「あ……」
見られている羞恥に思わず目を伏せて、溜め息を漏らした。
彼は私の胸をじっと見詰めているのか、視線がひどく痛い。
すごく、恥ずかしい…。
643伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:24:25 ID:lO5Mb5Mu

「や、見ないで、下さい……」
「……綺麗だ……すごく……」
彼の感嘆したような溜め息と共に、そんな言葉が耳に注がれる。
綺麗だと言われて嬉しくないわけではないけれど、それよりも
羞恥心の方が先立って、視線から逃れるようにきつくきつく目を閉じた。
見計らうように、私の左胸に、彼の掌が直に触れる。
「あっ…ん…!」
左胸をやわやわと揉まれ、右胸の先端を軽く吸われて、甘く痺れるような感覚に、
思わず声が漏れた。
「っあ、ふ……」
彼は私の突起を優しく食みながら、舌先でころころとそれを転がす。
その感覚に私の身体は打ち震えた。
彼の愛撫はたどたどしく、ぎこちなく、けれど確かに熱い体温が――
優しい温もりが、私に彼の想いを伝えてくれた。
それが下腹部へ直結しているかのように。
身体の芯が、熱くなっていく。
「あ、は…ぁっ……」
身体の奥が疼き始めるのがわかる。
この感覚を、私は知っている。
じわりと液体が下着を湿らせていく感覚に、ゾクリと震えた。
「んっ…っ…!」
彼の手は私の胸の感触を確かめながら、舌先は尖った先端から
膨らんだ曲線をなぞりながら降りていき、腹部の窪みを通り越して下腹部へと移動する。

644伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:25:09 ID:lO5Mb5Mu

ねっとりとざらついた感触が、私の身体を侵食していく。
「粧裕さん……いいか?」
彼の舌が辿りついた先は、まだ彼の目に晒されていない場所。
ワンピースのボタンはまだ腹部から下は外されていない。
彼は、まだ繋がったままのボタンに手を掛け、私を心配げに見詰めてくる。
私は口元で笑みを作って、小さく頷いてみせた。
すると彼はぎこちない手つきで、そのまま私の最後のボタンまでを外していった。
全て外し終えると、それは自然にはらりと私の身体から滑り落ちた。
たちまち私の肌が露わになって、思わず固まった。
「やっ…!」
ショーツは既に湿っていて、彼の愛撫で私の身体の奥からは絶え間なく
愛液が滲み出ていた。
それがひどくはしたないように思えて、目をぎゅう、と瞑った。
彼の顔が直視出来ない。
たったあれだけで、まだ其処には触れられてもいないのに、
もうこんなに乱れているなんて。
「…すごい、な……もう…こんな……」
下着越しに、私の濡れた其処を指先で押さえてくる。
「っぁ…!」
びくっと身体を震わせる私を見て、彼は僅かに微笑んだ……気がした。
私は彼の顔を見ていないけれど、何となくそんな気配がしたのだ。
私の事を淫乱な女と思っただろうか。
確かにそう思われても仕方が無いかも知れないけど……自分ではどうしようもないのだから。
思い出してしまう。あの時の事を。たったあの時一度だけだったのに、
彼は私の身体に深い記憶を残していった。
快楽も、痛みも、その儚さも。
645伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:26:14 ID:lO5Mb5Mu

「伊出…さん……」
目を開けると、そこには優しげに微笑む彼の顔があった。
私が目を開けるまで待っていたのだろうか。
恥ずかしさと不安で、私はまた目が潤んできた。
「大丈夫か…?粧裕さん…嫌だったら止めても……」
そう言う彼の下腹部が、私の腿に僅かに当たっていた。
彼の昂ぶりが直に感じ取れて、また顔が熱くなる。
ああ、本当に優しい人。
本当は、自分だって大変なはずなのに。
その優しさを知っておきながら、止めて、なんて言えるはずも無い。
「大丈夫……です…」
照れるように私が言うと、彼は私のショーツの両端に手を掛けて、
するすると脱がしていく。
濡れた其処が外気に触れることで、私は自分の濡れた其処が
彼の目に晒されていることを悟る。
恥ずかしくて、また目を瞑ってそれに耐える。
すると、衣擦れのような音が、私の耳に落ちてくる。
薄っすらと目を開けると、それは彼が自分の服を脱ぐ音だったみたいで。
上着を脱ぎ捨て、ネクタイを解き、シャツのボタンに手を掛けた所で
私は慌ててもう一度きつく目を瞑った。
男の人の着替え…この場合脱いでいるのだけれど、それを見るのは
何となく気恥ずかしくて、気が引ける。
衣擦れの音がしなくなったと同時に、彼の私を呼ぶ声が聞こえた。
薄暗いとは言え、カーテンの薄衣越しに外の光が入り込んでくるのに、
彼の身体がそれに照らされはっきりと見て取れる。
背中にシャツを羽織っていたものの、男らしい体つきは私の目を奪い、
直に伝わる体温が温かかった。
646伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:27:01 ID:lO5Mb5Mu

「粧裕さん……」
彼も同じ思いだったのかな。彼の身体を見る私の視線に、照れたような表情を見せる。
つられて私も照れくさくなって、思わず目を背けて……って、私のほうがよっぽどひどい格好なのに。
上半身だけとは言え、彼も服を脱いでくれたことが私に微かな余裕を与えてくれた。
けれど、そんな余裕は次の瞬間にあっさりと消えてしまった。
彼は私の下腹部を掌で撫ぜると、今まで以上の快感に背筋がぞくっとする。
「あ……!」
私の秘所を隠す薄い茂みを掻き分けて、その双丘の間でひっそりと息づく
濡れた突起を指先で探り当てられ、くにゅ、と押しつぶされる。
「やぁ…っ!や、だっ……あっ…!」
思わず口から漏れた拒絶の言葉でさえ、もうその意味をなさない。
漏れ出る声は甘く、吐息は弾み、言葉に反して身体はその刺激を求めていた。
溢れる蜜に、彼の舌が絡まる。舐め取るような彼の舌の動きに私は背を引き攣らせた。
「あっ…はぁ……はっ……いやぁ…っ」
快楽に身体が耐えられず、何かに縋り付きたい一心で思わず彼の頭を押さえ込んだ。
それが逆に彼の行為を促す結果になってしまい、粘膜の内側に彼の舌が
入り込んでくる感覚に頭が真っ白になった。
舌先で胎内を蹂躙され、水気を帯びた卑猥な音が私の耳に届く。
留まる事なく溢れ続ける蜜を吸い取りながら、今度は節だった指先を私の内部に
差し込んでいく。
「あ、やだ……や……だめっ…」
舌とは違う、固い感覚に私の身体は強張った。
痛みは感じなかったけれど、胎内を弄るその動きに身体が翻弄される。
「ぅ…っ…あ――あぁ……!」
全身が痙攣を始め、後少しで登りつめるというところで、彼はずる、と指を引き抜いた。
647伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:27:33 ID:lO5Mb5Mu

「は……ぁ、あ…伊出さん……」
身体が熱い。こんなのは嫌。こんなに切なくて、もどかしくて、苦しい。
「粧裕さん……本当に、いいのか…?」
良いも悪いも、もうそんな事はどうでもよかった。
いつの間にか、覚悟はとっくに出来ていたのだ。
むしろ、彼でよかったとさえ私には思えていた。
だから、今は。
「伊出、さん……お願い……」
はしたなく切望する私に、彼はスーツパンツのジッパーを外し、私の
泥濘に猛った彼自身をゆっくりと穿っていく。
「ん、んんっ――は……!」
「っ……!」
本当にゆっくりと、少しずつ押し広げるように私の中に侵入してくる。
圧迫感に息が詰まったけれど、初めての時のような痛みはない。
私はその事に安堵し、彼を受け入れていった。
「んっ……はぁ……は……」
彼が私の最奥まで辿りついた時、熱い彼の感覚に思わず涙ぐんだ。
「っ……粧裕さん、…すまない…無理、したか…?」
それを彼は苦痛と受け取ったらしく、心配げに私を見つめてくる。
「違う…んです……平気です、から……」
そう言って、私は精一杯微笑んで。彼の首に手を強く絡ませて、小さく息を吐いた。
彼も私の身体を抱きしめて、ゆるゆると動き出す。
「あ、あ、はぁ……あ……伊出さ…ん…!」
「く、…っ……粧裕、さん…」
648伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:28:41 ID:lO5Mb5Mu

私の中で彼が差し入れられる度、粘膜の擦れる淫靡な水音が空虚な病室に響いた。
まるで生の喜びや楽しみからは無縁のように思えていたその一室は、
今は確かな生の鼓動に満ち溢れ、彼に揺らされながら霞んだ目でテーブルを見ると、
そこには彼が持ってきてくれた色とりどりの明るい綺麗な花束があった。
『L』の姿が、頭を過ぎる。相変わらず猫背で、何だか少し悔しそうな、でも微笑んだ『彼』の顔。
苦しそうな顔でなくてよかった。少し悔しそうなのは嫉妬なのかな?
でも、『仕様が無いか』って感じの微笑み。
私はそれに満足して、ようやく私を今抱いている彼の感覚だけに集中する。
もう余計な事を考える必要は無い。ただ、彼の熱を全身で感じるだけでいい。
熱い吐息が私のうなじを掠める。私も同等だったのだろう。
彼の逞しい胸に抱き寄せられながら、下半身は淫らに交わいながら、
私は甘い声を上げる。
「はぁ……あ、あぁ――ん………は……」
「ぅ、っ……く……」
彼の苦しげな声と私の声、病室のパイプベッドが軋む音が同調し、病室に木霊する。
交わりあう互いの淫液が、彼の抜き差しの激しさとともに飛び散り、シーツを汚していく。
もう、これ以上は耐えられそうに無かった。
「あ、はぁ……伊出、さ……私…私…っ…」
はしたなく懇願し、彼の背に爪を立てる私の身体をシーツに縫いつけ、彼は抽出の速度を
あげていく。
「ああっ……伊出さん…伊出さんっ……あっ――」
「粧裕さんっ……!」
彼は私の奥に一際強く穿ち、私は彼を一際強く締め付けた。
搾り取ろうと収縮を繰り返す私の内部から彼は自身を抜き取り、絶頂の余韻で動けないでいる
私の腹部に幾度も白濁を降らせた。
全てを出し尽くした彼が私にぐったりと倒れこんできた。
けれど体重は掛けないようにしてくれていたのか重みは感じない。
熱い体温に私は眩暈を覚え、このままずっとこうしていたい、と思いながら目を閉じた。
649伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:29:15 ID:lO5Mb5Mu


*****


全ての行為が終わった後、俺は激しく自分のした事を後悔した。
俺は何てことをしてしまったんだ……俺は馬鹿か?いやもう絶対だ、間違いない。
病室で、まして病人のこの娘に。
行為の間は彼女の事で頭が一杯で、余計な事を考えるゆとりも無かったが、
取りあえず皺だらけになったYシャツを着込み、はっきりと理性を取り戻した今、
俺は頭を抱え込みそうになった。
彼女も意識を取り戻し、代えの寝巻に着替え、身支度を整えている。
汚れたシーツ、汚れた寝巻、病室に未だ残る生々しい匂い。
それにこんな事して、余計彼女の傷を深くしてしまったんじゃないだろうか。
あああああ、俺って奴は…!
「伊出さん?」
「え!?あ、…はい?」
急に声を掛けられ、思わず敬語になってしまった。
「大丈夫ですか?」
「あ……ああ……」
……おい、俺の方が心配されてるんだが。いいのかこんなので。よかったのかこんなので。
「あの…お願いしていいですか?後でこのシーツ、病院の洗濯室に
持って行って頂きたいんです。」
彼女は微笑んでいる。俺に、笑顔を見せてくれている。
俺はその笑顔を見て、思った。
650伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:30:11 ID:lO5Mb5Mu


――強いな。君は。

俺もその笑顔につられるように、ほっと息をついた。
「それと……伊出さん……」
「ん?」
「私、もう大丈夫みたいです。許可が下り次第、退院する事にします。」
俺はその言葉に面食らって、彼女を呆然と見詰めた。
「身体はどこも悪くないから、許可が下りるのも時間は掛からないと思います。
そしたら…」
彼女が僅かに俯いて、上目遣いで俺を見詰めてくる。
…可愛い。胸が熱くなった。
「また、会ってくれますか?」
心臓が飛び出るかと思うくらい、俺は驚いた。
まさか彼女の方からその言葉を掛けてくれるとは思ってもいなかった。
…これは夢じゃないだろうな。
「――ああ……もちろんだ……俺は…君を……」

ブーブーブー……

突然俺の上着の胸ポケットの中の携帯が振動を始めた。
病院内につき一応マナーモードにしてあったのだ。
二人してそこに脱ぎ捨ててあった上着の方に目をやる。
「…伊出さん?」
「……すまない。ちょっと待っててくれ…」
嫌なタイミングだが呼び出しなら困るので、俺は仕方なく電話を取る…と。
「……松田だ……」
携帯の背面画面にしっかりと『松田桃太』の名前が浮かび上がっていた。
よりによって今一番話したくない相手だ……。
651伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:31:38 ID:lO5Mb5Mu

「松田さん…?」
「ああ……」
俺は一つ息をついて、心を落ち着けて電話を取る。
『伊出さん!』
「ああ、松田か…」
『事件の方はもう解決つきましたよ!今どこにいるんです?』
「…まだ病院だ」
『え?そうなんですか?じゃあ俺も今から行きます!待っててください!』
「い、いや俺は今から帰るとこ…!」

ツーツーツー……

切りやがった…!あいつは全く…!
「松田さん…今からいらっしゃるんですか?」
どうも電話の内容が大体わかったらしい。彼女が俺に問いかけてくる。
「ああ……どうもそうらしい……」
「そうですか……」
互いにバツの悪そうな笑みを浮かべ、一気に現実に引き戻された。
……松田には今日の事は絶対言えない。
こんな事があいつに知れたら奴はショック死するんじゃないだろうか。
というか、どんな顔して奴に会えばいいんだ…。
取りあえずあいつが来る前にこの病室にそぐわぬ有様をどうにかしようと
シーツを手に取り、カーテンを開け窓を開いた。青空が、目に入る。
652伊出×粧裕@237:2007/01/14(日) 21:33:03 ID:lO5Mb5Mu

ふと、もう一つ疑問が心に浮かんだ。
まだ彼女に聞いていない事がある事に気が付いたのだ。
それは何より、俺の個人的興味からくるものだった。
「もう一つ、聞いていいか?」
「はい?何ですか?」
彼女は身辺を整えながら、俺に笑顔を返してくれながらそう言った。
「『L』は…君に本名を教えてくれたんだろう?
だったら君は、Lの本名を知る唯一の人間という事になる。」
「…知りたい、ですか?」
「……出来たら」
悪戯っぽく微笑んで、彼女は俺を手招きする。
俺が彼女の側に近寄ると彼女は共犯者の笑みで俺の耳に手を添えて
顔を近づけてきた。小さな声で――しかしはっきりとした口調で、囁く。


「『L』の本名は―――――」


――窓からさぁっとさわやかで心地いい風が吹き込んでくる。
長かった冬がようやく終わり、春が近づいた三月の午後。


END.
653237:2007/01/14(日) 21:39:03 ID:lO5Mb5Mu
いつもながら長くてスマソ。

妄想中は萌えるが自分の文章にしたらたちまち萎えるorz
人様の書いたSSが読みたい…
誰かSS書いて下さい…頼みますw
654名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 02:09:43 ID:zkefd5GL
今年初のネ申キタ─(゚∀゚≡゚∀゚)─!!
伊出さんにもとうとう春が!
655名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 04:58:02 ID:gj8okqlH
GJGJGJ!!
ハァ(*´Д`)ハア
禿萌え
656名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 06:52:57 ID:8pprJOiB
禿げ上がる程GJ!!!(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
ごっそさんっした!!
657名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 09:22:08 ID:S3KoKn8d
ネ申GJ!!!
一つのストーリーとしても申し分のない出来ですよ・・・
ジュルリ
658名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 13:01:42 ID:Ls2x0PiY
伊出さんがかわいくって仕方ないんですが(*´Д`)
659名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 10:57:10 ID:gexEbodE
月の2重人格みたいなの見てみたいなぁ。
660名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 13:33:45 ID:RoLE/Qtj
月のエロ投下お願いします
661名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 15:06:57 ID:Ep9CQu8A
久しぶりにミサとか欲しいな
662名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:55:28 ID:iWxlgEzt
リューク×レムきぼん
663名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 10:07:44 ID:eqyzSa9+
ハル×誰か見たい
664名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:55:03 ID:u2J+T0oV
ホシュ
665名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:56:34 ID:u2J+T0oV
うわなぜか読み込んでなかった
>>663
ニアが攻めるタイプのニアハルマダー?
あるいはここらでいっちょジェバンニはどうよ
666名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:20:43 ID:E3Z+o8YJ
>>663
ハル×ジェバンニちょっと考えていたんだが…
それでもいいなら書いてみる。
667名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:47:33 ID:u2J+T0oV
是非m(__)m
668名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:29:43 ID:AdfbuIwW
>>666
それ一度見たかった
お願いします
669名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 11:22:14 ID:RbD5AKpW
月×L×ミサたのむ
670名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 18:53:44 ID:vJ1k10W9
ホシュ
671名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 12:38:08 ID:mUffm9pv
補習
672名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:34:42 ID:F+PChVLL
ほすゅ
673名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 01:19:04 ID:0KJQm6YJ
ジェバンニが一晩で犯ってくれました。
674名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 08:58:53 ID:e/cy4TBL
アイバー×ウェディってないですか?
この2人は他にないセクシーさがあると思いますが…
675名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 10:09:35 ID:4iVe3NEg
アイバー×ウェディ・レイ×ナオミ・ジェバ×ハル
ってありそうで無いんだよな。
676名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 21:40:39 ID:fUm//PsP
アイバー×ウェディ!
英語不得意だけど英語で読みたいなそれww
677名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 14:41:09 ID:VapotmiC
ウェディ×総一郎だろ
自分を火口の凶弾から庇ってくれた寡黙なサムライに燃え上がるウェディ
678名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 12:05:56 ID:HdzB8pv3
その後事故死か
泣ける
679名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 00:25:16 ID:+flQBfeL
ほしゅう
680名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:44:42 ID:OJBlcxon
京子 : あ、あの…
竜崎 : はい
(誰だこの女、見ず知らずの女がなぜ私に接触してくる…
 私がLである情報をキラが横流しした可能性は1、いや2%)

京子 : これ、受け取ってください!
竜崎 : ………
(ラッピングされた小箱… 爆弾ではなさそうだが
 小型のプラスチック爆弾という可能性もある…
 念のため探りを入れてみるか…)

竜崎 : 中身は何でしょうか
京子 : チョ、チョコです。ゆうべ一晩かけて作りました!
(時期を考えれば自然な贈答物だが、女が男に爆弾を手渡すなら
 絶好の機会とも言える… しかし妙に真に迫る感じだ…)

竜崎 : あなたが作ったのですか
京子 : お、お口に合うかわからないけど、一生懸命作りました!タッタッタ
(手に取った感じではチョコで間違いなさそうだが、まだ毒物の線が残ってる…
 松田に毒見させてみるか…)
681名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:12:11 ID:DUURrl3V
ホシュ
682名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 22:23:17 ID:Oq4WVmEF
ジェバハルマダー!?
683名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:01:38 ID:0p7asHk3
ハルジェバの方が萌えないか?
684名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:34:33 ID:nhB4uM8d
ハルジェバ早く
685237:2007/02/22(木) 22:18:15 ID:BV/5YrSj
スマソ、前にハルジェバ書いてみると言ってたの実は自分だったり
したのだが……既にご存知の通りかなりの遅筆につき
もーちょい時間下さい……つーか書くって言ったの自分でスマソ…
極力エロ頑張るよ……苦手だけどな…(泣
あんまり期待しないで気長に待ってて(ぉぃ
686名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:39:55 ID:cqm1I8fM
待ちますのでじっくりねっとりお願いします
687名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:53:18 ID:nhB4uM8d
書いてくださるならいくらでも待ちますよ
ゆっくり書いて
688名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 14:22:47 ID:j3elNKNU
ハルジェバ気長に待ってます。がんばれー
689名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:09:22 ID:10q0TMaM
保守がてら

867 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:2007/02/25(日) 18:35:44 ID:???
あの後ミサはSPKがおいしくいただきました

869 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:2007/02/25(日) 19:03:41 ID:???
ニア「へぇ〜こうなってるんだ♪」
ミサ「エロガキ!やめてよ!」
690名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:46:08 ID:SbKlpMHx
>>689
ハルは?ハルは?!
691名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 10:10:25 ID:YQ6ScEv7
誰か考えて
692名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 10:49:10 ID:tIaYcIGI
月お誕生日おめ。
そして保守。
693名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 11:55:22 ID:JcqIQP7m
>>690
コスチューム担当
694名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 07:58:34 ID:3PBymBdb
異色だと思うんだが、L×ウェディが読みたい。
駆け引き満載な感じで。
探偵と泥棒っていう組み合わせに萌え。
695名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 11:37:25 ID:yVwKI7PD
ウェディは誰とでも組めそうw
696名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 18:00:34 ID:IX0EZH2q
ウエディ×松田
697名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:30:49 ID:H4SsBBBO
PINKのスレってなぜか専ブラに二つログがあったりする・・・
698名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 09:21:09 ID:MTqcKaTQ
勢いで照×清美SS書いちゃったんですが、載せちゃってもいいものでしょうか…。
一応エロアリですが、長いしただのラブストーリーだからあんまり面白くないかも…。
需要ないかな。
699名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 10:11:34 ID:WER+QCdL
一度見てみたかったよ!カモーン!(*´∀`*)
700名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 10:55:47 ID:+IItAnw3
700get
701名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 11:29:00 ID:MTqcKaTQ
照×清美SS投下します。
エロアリですが前フリが長いです。
純愛(たぶん)系ですがベタな展開なので合わないと思った方は華麗にスルーして下さい。
702照×清美SS@:2007/03/04(日) 11:36:09 ID:MTqcKaTQ
世間はキラの話題で一色の2009年。
どんな売れっ子アイドルや大物政治家だって、
キラというトリッキーなスターの前では霞んでしまう。
民放もローカルTV局も、そして国営放送までもが、
こぞってキラについての特集番組を組むご時世だ。

NHNのスタジオの片隅で、高田清美は今日最後の仕事を終えふっと息をついていた。
アナウンサーという仕事に就けた時はとても嬉しかったけれど、
いざやってみると楽じゃない。
報道人として真実を世間に伝えたい、正義とは何かを世間に訴えたい。
そんな純粋な理想をもってやってきたというのに、
どうしてこうも正義や真実とは反対の醜い事が、
この業界には溢れているんだろう。

コーヒーを片手に窓際の椅子に座り込んで、
彼女は今日1日の出来事をぼんやりと思い返す。
やらせに満ちたドキュメント番組、
しつこく言い寄ってくるプロデューサー、
女子アナ間の揉め事…

―だめね、思い出すだけで余計に疲れるわ。

清美は思考を打ち切って、帰り支度をしようと廊下に向かった。





703照×清美SSA:2007/03/04(日) 11:41:19 ID:MTqcKaTQ
大丈夫、何も問題ない。
今の生活は悪くない。
NHNの花形として仕事を任されているのは誇らしい事だし、
何より気になるキラの情報を最前線で受け取れるのはとてもわくわくする。
仕事はそれで十分。

―ただ。

清美は少女のように空想する。

こんなふうに仕事に疲れた私を、優しく抱きしめてくれる男性がいれば―。

甘ったるい空想に耽る自分がふと恥ずかしくなって、
清美はうつむいて廊下を足早に進んだ。

ドンッ、と急に衝撃を感じて、思わず清美はぐらついた。
―!
バランスを失って倒れそうになった瞬間、
目の前の男がとっさに清美の腕を掴んで支えた。
どうやら自分は早足のままその男にぶつかってしまったらしい、
と気付いた清美は慌てて口を開いた。
「…すみません、不注意で…」
「いえ、気にしないで下さい。大丈夫ですか?」
「はい…」
腕を掴まれた事に少しドギマギしながら顔を上げると、
そこには見覚えのある男が立っていた。
「あ…魅上さん?」
男は魅上照という検事で、清美とはキラや法律関連の番組で何回か共演した仲だった。
704魅上×清美B:2007/03/04(日) 11:47:27 ID:MTqcKaTQ
若いながらも優秀で実績があり、
何よりも熱心なキラ信者という事が
プロデューサーに買われてTV出演しているのだが、
実は清美もこの検事に密かに好感をもっていた。
有能な検事という肩書きに、
涼しげなルックスも多少加味されてはいるけれど。
それだけに清美のドキマギは大きくなったが、
場数を踏んだアナウンサーらしく彼女は落ち着いた笑顔を作る。
「ありがとうございます。
魅上さんが支えてくれなかったら転んでしまってたわ。
ご迷惑をかけてごめんなさい」
「いえ…」
魅上は清美の腕から手をぱっと離して、
唇のはしを少しだけ動かしてぎこちなく笑った。
その表情は20代後半の男性にしては子供っぽくて、
清美の好奇心がかきたてられる。
「魅上さん、今日も番組の収録でここに?」
「…はい。キラについての討論番組で…」
「お忙しいんですね。でも魅上さんの発言にはとても説得力があるから、
制作側にとってはとても助けになるんです。
…キラの存在の意味を正しく世間に伝えるためにも、ね。
まだまだキラの思想を正しく理解してない人が多いですもの」
緊張しているわりにすらすら言葉が出てくるものだ、と清美は自分に驚いた。

705魅上×清美SSC:2007/03/04(日) 11:53:40 ID:MTqcKaTQ
「そうです!」
魅上は急に語感を強くして言った。
「キラを否定する人はまだまだ多い。
確かにキラは大量殺人を行なっていますが、
それは悪ではなく正義の名の元に下される裁きだという事を、
私はもっと世間に理解してほしい。
私がメディアで発言して少しでもキラの理解者が増えるというのなら、
努力は惜しみません!」
今までの堅い態度とはうって変わって熱弁する魅上に、
清美はびっくりしながらも心が動かされた。

―意外と熱い人なのね。

清美は胸の奥にかすかな甘い感覚を覚える。

―この人になら。

「…魅上さん、あなたの意見をもっと聞きたいわ。
ここだけの話、私の考えもかなりキラ寄りもなんです」
「えっ…」
「アナウンサーという立場上中立を守らなきゃいけないから、
そういう考えを表に出すなと言われてるんです。
それは正しい事だけど、自分の意見を伝える場がないというのも淋しいわ。
ただでさえ世界がキラ寄りに傾いて来てるというのに」

706魅上×清美SSD:2007/03/04(日) 12:14:29 ID:MTqcKaTQ
魅上が驚きながらも、
自分の話に興味を持ち始めているのをひしひしと感じて、
清美は誇らしいような
くすぐったいような気持ちになった。
―同じ価値観をもつ人と、キラや正義について語り合いたい。
―そしてこの人の事を、もっと知りたい。

「魅上さん、いきなりこんな事を言って失礼かもしれませんが…。
この後、お時間ありませんか?」



707名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 08:17:54 ID:tk8wH3y8
ほうほう
そうきましたか
708名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 19:31:42 ID:MPOR/7SU
あれ?続きは?
709名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 21:24:19 ID:Mp7Pccf/
規制かな?
書き直したくなったとか…
710名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 22:38:19 ID:Xi1sAWsO
突然だがLって童貞ぽくない?
顔も無闇に晒さないし、性に興味なさそう…
711名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:47:18 ID:leBgl9FJ
やりちんかとおもってた>L
712名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 06:28:16 ID:x2yiur8Z
知らない事があるのは嫌だろうし、
推理の妨げになることもあろうから童貞ではないと思う
713名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:14:32 ID:2r47fuuU
なる程…
ヤリチンは月じゃ?
てか、京子って誰だっけ?昨日原作読み返したがいなかったような…
714名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:16:51 ID:LxDRRHID
入学式とテニスのときに偽リュウガことローライトにハアハアしていた奇特なお嬢さん
715名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 22:02:04 ID:2r47fuuU
思い出した!サンクス
ほんの二コマ登場しただけなのにSSになってるなんてw
716名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 10:42:35 ID:JVl2KQfs
片思いとはいえ公式だからw
717名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 21:55:07 ID:Z9sfZRP2
めちゃくちゃ長くてエロまで遠くて……
それでも投下していいですか?
718名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 21:57:18 ID:sXV6sV+U
>>717
どうぞ!
wktk
719名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:07:42 ID:+3+ITzEi
長いの大好きだから禿期待
720名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:14:11 ID:JVl2KQfs
カップルは?
721名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:26:37 ID:Z9sfZRP2
良かった
まだ書いてる途中なので投下は先になりそうですが、L海砂です
722名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:33:22 ID:4ppBWH4G
Lミサクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
(*´д`*)ハァハァ
723名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 00:00:52 ID:K/S2jyH1
Lミサクル*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(***´Д`***)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

全裸待機完了。
724名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:50:09 ID:v5Ako1Cf
期待AGE
725名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:51:18 ID:2lgdrF4X
更に期待あげ
とみせつつsage
726名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 19:18:48 ID:+I3udeUq
13巻によるとニアはLの息子という設定が当初あったそうなので
少なくとも作者の中でLが童貞という認識はなかったのではないか。
727名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 19:23:49 ID:aKf1iy/A
ニアがLの息子だったとして

1.若気の至りでデキちゃった
2.Lの遺伝子を残すため人工受精
3.ワイミーズ族L科は卵で増える

どれだ。
728名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 19:25:17 ID:C5S+TtyK
>>727

ワイミーならやりかねない
729名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 23:47:05 ID:KIZMKbJW
Lが12歳の時の子供か
1だとしたら実にやんちゃだな
730名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:35:37 ID:XsQ+uJCW
息子設定だったらLの年齢を30代に引き上げるつもりだったんだろう。
つか俺、13巻を見るまで32歳くらいだと思ってたよ、Lのこと。
731名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 11:08:19 ID:6uj6Wycj
27、8と思ってた
732名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 14:56:28 ID:vbKWuhyN
月と初めて会ったときって23、4歳だっけ?
見えないな
それより、13巻に女性に免疫なさそうって書いてあったから
ヤリチンでは無いだろね
733名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 16:00:43 ID:XsQ+uJCW
なるほど。
じゃ、息子設定なら2か。
734名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:43:29 ID:t7VU4NqK
L×海砂ですが
愛の無いセクロス+ほぼL視点です
書いてるうちに糞長くなりまして
苦手な方は華麗にスルーして下さいね
735L×海砂:2007/03/13(火) 01:46:36 ID:t7VU4NqK
長時間暖房に晒されたこの部屋は、不快だと思える程に暑く、空気も澱んでいる気がする。
Lは眉間に皺を寄せながら、手元にあるリモコンに手を伸ばした。

その手首からはジャラジャラと鎖が擦れる金属音。
が、肝心の24時間行動を共にする筈の夜神月の姿は無かった。

その変わりと言っては何だが、
目の前に広がるモニターには月の部屋を映し出した映像があり、
Lは椅子の上で窮屈に体を折り畳み、じっと彼の様子を観察していた。

カップに手を伸ばし、砂糖がたっぷり入った
酷く甘ったるいコーヒを一口啜ったところで、内線電話がけたたましく鳴った。

「竜崎さーん。見てる?見てたらミサの部屋の鍵開けてくんないかなぁ?」

直ぐに映像を切り替えると弥海砂が、
怪訝な面持ちで訴えかけて来る姿が映し出される。

「…………どうしました?」

「あはっ…、やっぱり見てたんだ。ライトと24時間ずっと一緒じゃなかったのぉ?」

「……言ったものの…私、月君と一緒に生活してるとどうも調子が狂ってしまって。
特に月君は規則正しい生活で…とても私には付いて行けません。
なので、夜はこっそり手錠を外してるのです……」

「何それぇ?まるでライトがおかしいみたいじゃん」

「………そんな事はどうでもいいです。何ですか?」

「あっ……そうそう。ライトの部屋に行きたいから鍵開けて!
今なら竜崎さんいないから、ラブラブ出来ちゃうし〜」

胸の前で手を合わせ、懇願するような瞳で訴えかけて来る海砂だが、
Lが素直に「はい」と言う筈も無く。
「駄目です」の一言で片付けられてしまった。

「どうしてよー!どうせそこからライトの部屋も見てるんでしょ?
変態!見てるなら安心じゃないの!」

疲労と寝不足も手伝ってか、海砂のキンキン声が頭に響き、頭痛さえ感じる。
736L×海砂:2007/03/13(火) 01:50:17 ID:t7VU4NqK
「ねぇ?ねぇってば!!ねぇ―――!!ねぇ!!!!ねぇ――――!!!!!!!!
ミサ開けてくれないと死んじゃう――!!ライトに会いたいのぉ!!!」

Lは深々と溜め息を吐く。

「………分かりました。一時間だけなら良いです。
そんな騒音みたいな声で喚かれたら、機械が潰れそうですから。
その変わり、モニターを通して常に私が見張っている事をお忘れなく」

Lは眉間に皺を寄せながら、しぶしぶ海砂の部屋キーを開けるボタンを押した。

「あはっ。ありがと♪」

モニターに映る海砂はるんるん気分と言ったところだろうか、
鼻歌まじりに部屋を後にした。

Lは再び月の部屋を観察する。
依然変化が無いその映像を前に自然と甘い物が進んだ。
シュークリームを一つ口に放り投げ、甘ったるいコーヒーで流し込む。

疲労と寝不足で疲弊しきっている自分の体を知りながら、
睡眠という休息の道は選ばずにいた。
否、感覚が研ぎ澄まされている今は、寝ようにも熟睡出来ず直ぐ目が覚めてしまう。
今の思考を凌駕する他の何かががあれば別なのだが。

10分程経っただろうか、おかしい。
海砂の部屋と月の部屋は同じフロアで無いにしろ、
一階隔てただけで3分とかからず行けるだろう。
月の部屋には依然変わり無く眠っている彼の姿だけしか無く、
海砂の姿は何処にも無かった。

常に冷静沈着を保つLだが、流石に焦ったのだろうか。
椅子から身を乗り出し、幹部全員に伝えようと内線ボタンを押そうとした時だった。

「あはっ……竜崎さん発見〜♪」

背後から甲高い女の声がした。
737L×海砂:2007/03/13(火) 01:53:17 ID:t7VU4NqK
「………で?どういうつもりなんですか?」
「何が〜?」

椅子の上に座り込むLと向かい合うように座る海砂。
彼女の表情は普段となんら変わり無い。

「何が。じゃありませんよ?月君の部屋に行きたいって喚いてましたよね?
何故貴女はここにいるんですか?」

「…………竜崎さんって頭はきれるのにそういう所は鈍感なのね」

「…私嘘は嫌いです。
それに貴女がどんな駆け引きを行おうとも全て無駄です。無意味です」

「別に駆け引きなんてするつもり無いもーん」

Lの表情は至って変わらず、
いやいつも疲弊の色が濃く、憔悴しきっているように見受けられる。
目下の隈が普段より色濃く見えるのは、睡眠が極端に足りていない証拠だろうか。

「こんな所から月を監視してるなんてやっぱり変態よ。
それならずっと手錠で繋がれたままでいいじゃない」

「はぁ……。めんどくさいですね。さっきも言いましたよね?
彼と生活を共にするのは私にはストレスになると………」

やや苛付いているようにも見えるLの顔。
海砂には新鮮に感じる。

Lはデスクの上に無造作に置かれたチョコを頬ばると、
もう1つ摘みながら海砂に差し出した。

「食べますか?」
「…………うん」

海砂はLから貰ったチョコを伏目がちに見つめるだけで、口に運ぼうとしない。
Lはもう1つ摘み上げると2個目のチョコを口へ放り投げた。

「……どうかしました?食べないんですか?」

黙り続けている海砂の顔をLは体を反らし覗き込む。
何処か切羽詰った様子なのか、眉間に皺を寄せながら大きな瞳を上げると
彼女の口から予想もしなかった言葉が吐き出された。

「……竜崎さんの口から食べさせて…」
「???」
738L×海砂:2007/03/13(火) 01:56:51 ID:t7VU4NqK
驚きの余り、摘み上げた3個目のチョコを落としてしまう。

「………何…言ってるんですか?」

酷く驚いた顔をしてるだろう、自分でも間抜けだなと思う。

「…竜崎さんでもそんな顔するんだ。
もう分かったでしょ?ここに来た理由も。何でライトの部屋に行かないで
わざわざ竜崎さんの元へ来たか。……もっと女心勉強した方がいいよ?」

クスっと笑う海砂の顔が虫生に苛立ちを誘う。
こんなくだらない理由で負けたと思うのは相当疲れている証拠か。

「……ミサさんがそんな女の子だったとは知りませんでした。
月君一筋に見せかけて実は………私少々ショックを受けました」

Lは落とした3個目のチョコを無視し、
海砂の掌にある溶けかけのチョコを摘み上げ口に運ぶと強引に海砂の頭を引き口付ける。
いきなり過ぎるLの行動に驚く暇も無く。
海砂の口内は甘ったるいチョコの味が広がり、瞬く間にとろりとした唾液の感触が広がった。

「ん……ふ…」

執拗に長い口付けに息が詰まりそうになる。
蕩けそうな程甘く濃い口付けに翻弄されながら、
微かに体が強張る海砂をLは冷静に観察していた。

「……満足……ですか?」
「……は………竜崎さんって意外とキス上手いのね…。ミサ…びっくり」

月と何か画策しての行動か?
刹那モニターに目を向けるが、月には変わったところは見受けられない。

「ミサさん…月君が映るモニターを前にして良く平気でいられますね?」

「……そ、そりゃあ…少しは……。ミサだって罪悪感感じるよ。
何なら場所を変えてもいいけど……ミサの部屋に来る?」

「それは遠慮しておきます。月君から目を離せませんから。
それに今日は部屋に帰って下さい。私…疲れてるのかどうかしてたみたいです」

バツが悪そうに嘆くLだが、本音か演技かさえ分からない。
739L×海砂:2007/03/13(火) 02:01:16 ID:t7VU4NqK
海砂は背を向けたLの丸まった背中に馴れ馴れしく抱き付くと、猫のように甘えて見せた。

「嫌よ…もう帰れない……。竜崎さんだって本当は我慢してるんでしょ?
キラ捜査でずっと缶詰で溜まってるでしょ?……
其れともしかして経験無いとか……?…興味無さそうだもんね。セックスに」

表情こそ見えないが、声色でクスリと口角を上げるミサの顔が容易に想像出来る。
一度覚えた苛立ちがゆるゆると加速を持ち初めているのをLは知った。

「……別にどう思われようとも構いませんが……興味が無いだけです。貴方に」

挑発に乗らないよう、平坦な音程で無粋な言葉を吐き捨てる。

「な、何それぇ!?アイドルのミサだよ?どうして?私はこんなに竜崎さんが好きなのに!」

「……そうですか。それは嬉しいですが」

「竜崎さんは誰かを好きになった事無いの!?」

「……。捜査の妨げになるだけですから。
それに私…こう見えて実は嫉妬深いんです。
そういう感情は排除しないとこの仕事はやって行けませんから」

「えぇ!意外!嫉妬深いんだっ。どんな風に嫉妬しちゃうの?」

「それは秘密だから言えませんね」

「何それぇ、つまんない〜。でも…それで人を好きにならないなんて寂し過ぎ無い?」

「仕方有りません」

余りにポーカーフェイスを崩さないLに腹が立ったのか、
海砂は唇を噛み締めると、椅子ごと彼を回転させ、今度は海砂から唇を重ねた。

先程とは違いチョコの味はしないが、
Lの極度の甘党の所為か何処か甘ったるく感じる口付け。
貪るように男の口内を探り唇を交わし、何処か躍起になっているようにも感じられる。

仄かに香る香水が女の匂いを思い出させ、
またその香りは果実に似たもので甘ったるくL好みであった。

酷い眠気が先程から襲っているのは分かっていたが、頭の心が呆けして行く。

Lの髪に触れていた海砂の指が擦り抜け、僅かに冷えたそれが頬に滑り落ちる。
何処か戸惑いを見せる不慣れた手付きだとLが考えていると、
頬を滑る指が肩を通り、下腹部へと辿り着いた。
740L×海砂:2007/03/13(火) 02:09:23 ID:t7VU4NqK
折り曲げられているLの足を煩わしそうに除け、細い腕を滑り込ませる。
自然と床に付いた足元を伏目で確認すると、
海砂は躊躇わずジーンズのジッパーを降ろした。

「ミサさん……」

制するのもめんどうであったLは、
観察するように指を咥えながら彼女の行動を見ているだけで。

だが、女の指先が陰茎に触れるとゾクリと背筋がしなる気がした。
まるで記憶から無かったように
随分と長い間忘れていた気がする痺れるような甘い感覚が緩やかに広がる。
それは肌から脳へと一気に辿り記憶を蘇えらせる。
熱がじわじわと滾り、こんな疲れ切った体でも性欲は正常だと自嘲気味に薄く笑った。

細い指先はやはりまだ冷えていて、しかし男の欲を煽るには十分であった。
熱を持ち初めている陰茎を掌で包み込み、
ゆっくりと擦り上げる仕草は確かな刺激を与えて来る。

「気持ち良い?」

海砂が上目遣いに見上げて来る。
Lはその言葉に返事を返さず、与えられる快楽に目を閉じるとそっと首を仰け反らした。

「あはっ…ミサ嬉しいよ」

短く呟くと硬くなり始めたそれに唇を落とし、赤い舌を覗かせ遠慮しがちに舐め始めた。
たどたどしく蠢く舌が、何処か戸惑いを感じさせる。

だが今にも吐息が漏れそうな程感じているのは事実であり、
Lはそれを悟られないように再び喉を仰け反らせた。

「…ん…は…っ……」

吐息を漏らしながら自分の陰茎を懸命に舐め上げる彼女の姿は、
久しく抱いていない女の肌を思い出させ、
何処か慣れて無い舌使いも、幼い彼女の顔立ちも
淫らに広がる水音も、全てが卑猥で欲を煽る演出にしては上出来過ぎると薄く笑う。

同時に自分の中の嗜虐心も煽られるのをLはじわじわと感じていた。
嫌な癖だ。極度の疲弊感でのセックスはいつもこうだ。

完全に勃起した男の陰茎を全て口に収めるのは苦汁を虐げられるのか。
先端は喉奥の粘膜に触れている事さえ分かる。
苦しいのだろう、時折妖艶と呼ぶには相当遠いくぐもった声が漏れる。

「ミサさん…口に出しても…良いんですか?」

海砂の喉奥が収縮すると同時に舌も激しく蠢き、待ち侘びた限界を感じる。
極度の快楽を甘受しながら、僅かに乱れた声色で問いかけると海砂は小さく頷いた。
741L×海砂:2007/03/13(火) 02:13:03 ID:t7VU4NqK
「う……ぉえ…………」

白濁の液体が海砂の口内に勢い良く広がった。

「……吐き出して下さい。
…どうやら私自分でも知らない内に相当溜まってたみたいです」

Lは嗚咽する海砂にそっとティッシュを差し出し、
汚れた彼女の口周りを優しく拭き取ると、
そのまま長い指を口内に入れ乱暴に掻き混ぜた。

「んっ…何するっ―――ぅうっ…え…」

白濁を掻き出すように乱暴に口内を掻き混ぜれば、
先程の行為も手伝ってか、吐き気さえ感じるのであろう。
砂の顔が苦痛に歪む。

「はぁ…はぁ…え?…今度は何?…ん…」

ぬるっとした感触が指に感じられなくなると、
Lは側にあった自分のコーヒーを差し出し無理矢理飲ませた。

海砂が飲み干すのを待つと、
未だ苦しそうにしている彼女の腕を無理に取り、強引にデスクへと押しやった。

海砂をデスクに抱え上げると、Lは貪るように再び唇を交わす。
自分の吐き出した精液の味や感触が残るのは我満ならなかったので、
綺麗に洗浄したつもりだが、何処か生臭い香りがするような気がして
躊躇しようとするも体が止まらなかった。

「ぁ…は…りゅ…崎さん…?…ミサを…ミサを抱いてくれるの?」

「……どうやら私…もう止まらないようです…。
貴女に欲情するなんて少々癪ですが…。後悔しても遅いですよ?」

「後悔なんて………ミサしない……」

「知りませんよ?私女を抱く事なんて何とも思ってませんから」
742名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:13:41 ID:t7VU4NqK
一旦切ります
細かい設定などはスルーして下さい
743名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:17:59 ID:2xm7bb/i
>>742
GJ
淡々としながらも欲情してくLイイな
続き待ってる
744名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:22:01 ID:mzWb2iUq
>>742
GJです。
極度の疲労からくるLのイライラや性欲がリアルでした。
ミサのウザさもイイ感じでLを刺激してるね。
続きを待ってます。
745名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 12:32:31 ID:P6BcR94s
>>742
GJ
続き期待してるよ。
746名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 19:08:24 ID:YLvn2Jbo
>>727
>3.ワイミーズ族L科は卵で増える
ねーよwww
747名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:32:17 ID:Go+2Q5y+
>>742
GGGGJです(*´Д`*)
ひき続き全裸待機してます。
748L×海砂:2007/03/13(火) 22:37:28 ID:t7VU4NqK
短く言い捨てるとLは海砂が身に付けているTシャツを一気にたくし上げる。
白く滑らかな女の肌が曝け出された。
下着越しではあるが、二つの膨らみへと手を伸べきつく揉み上げる。

いくら冷静なLであっても、込み上げて来る欲に勝る術は無く。
それに加え、禁欲状態の中で急に駆り立てられたのものだから勢いは増すばかりで。
酷い眠気と酷い性欲が比例するようにLを駆り立て、
口調さえ落ち着いてはいるものの体は限界であった。

「ミサさん…震えてますよ?」

肌に落ちる男の骨ばった指先がその緊張を辿る。
海砂の背後に映る月の映像が苛立ちを増長させ、Lはボタンを押すと画面をOFFにした。

「…え?…消しちゃっていいの?」

「今の月君からは何も出て来ないですから……それより…ミサさん…」

Lは海砂の柔肌を弄ぶように指を滑らせ、
時に強引に触れながら愛撫を楽しむ、楽しませる。
彼女の背に腕を回すと慣れた手付きでブラジャーのホックを取った。

然程大きく無い乳房に舌を滑らせ、
乳首を甘噛みすると初めて甘い声で海砂が鳴いた。

「……私を誘って挑発したつもりでしょうが…
別に私は貴女の策略に嵌った訳ではありません」

「あっ…は…何?それ…っ?」

「………ミサさん………初めてですね?」

「え?」

疲労した黒目がちの瞳が上目使いに女を捕える。
何もかも見透かされたようなLの不気味で無感情な瞳に思わず海砂の体が強張った。

「……。貴女が好きなのは、好意を抱いているのは私では無く月君。
女性なら好きな男性とやりたい思うのが普通じゃ無いですか?
……先ほどの口淫と……まぁ…初めてにしては上出来ですが……。
私に触れられた貴女の反応で分かりました。
口では強がってるつもりでしょうが、体は可哀想な程震えていましたからね」

「なっ…何言ってんの…?」

図星を付かれたような酷く困惑した海砂の表情と声を前にLは細く笑んだ。
749L×海砂:2007/03/13(火) 22:41:27 ID:t7VU4NqK
Lの指が海砂の頬を捉えると、ビクリと驚いたように僅かに顔を逸らせる。

最初は何を考えてるか分からなかった海砂の思惑も
今なら手に取るように分かり、益々愉快でならない。

別に彼女に言う必要は無かったが、反応を窺う事で一層楽しさが増すと言ったところか。
どうせ暇潰しをするなら楽しい方がいい。

「本当は…私に触れられるのでさえ嫌なんでしょう?
では何故貴女がそんな私にわざわざこんな事を頼んだのか。当ててみましょうか?」

海砂の反応を窺いながら、Lが意地悪そうな目で問い掛ける。
待ち侘びた言葉を聞くにはそう対して時間を要さなかった。

「………っ……。私っ…ライトに…愛されたいの…好きなの。
どうしようも無く…死ぬほどライトの事が好きなの!」

唇を噛み締め、願うように吐き出される声は酷く切なげで
硬く握られた拳がわなわなと震えているのが、彼女の心境を浮き彫りにしている。

「……そうですね。それは分かってます。
…じゃあ月君に頼めばいいじゃないですか?」

尚も表情を崩さないLの瞳の奥が密に笑っている気がして、
海砂は言いようも無い憤りと虚しさを覚える。
そして、まるで怯えた子供のような表情と失望感に囚われた表情が
一層Lの嗜虐心を煽るのを海砂は知らない。

「…分かってる癖に聞くなんて意地悪だね」

「…知りませんでした?私苛めるの大好きなんです」

Lの口角が僅かに上ると、背筋がすーっと寒くなる気がして、
何を考えているのか分からないのは元々承知だが、
普段と何処か違う彼を前に海砂は初めてLに対し恐怖心を抱いた。

「……ミサさんは経験の無い自分を卑下していた。
でも月君は経験豊富。もし自分が処女だとバレたらめんどくさいと思われ嫌われる可能性がある。
しかも月君より貴女は年上。僅かながらだがプライドが許せない。
だから私を使ってセックスを体験しようと考えた。…大まかに言うとこんな所ですか?」

「…最初から…気付いてたの?…」

「……なんとなく…」

冷静にまるで事件を推理するようなLの落ち着いた口調が酷く虚しさを煽り、
心の中は枯寂感で押し潰されそうで、海砂は自分でも声が震えているのが分かった。
コクリと小さく頷くと、堪えていた涙が頬を伝った。
750L×海砂:2007/03/13(火) 22:50:21 ID:t7VU4NqK
「……馬鹿…ですね」

「な、何よ!だってそうなんでしょ!?
…それに月はもしかしたら…ミサの事愛して無いかも知れないの。
前に愛する演技をするって言ってたの。だから余計に不安なのよっ」

「……あぁ。……そうですね。めんどくさいと思うかも知れません。
………月君はどうだか知りませんが」

「っ…!」

大きな瞳を大袈裟に天井に向けながら思い出すように語るL。
彼にとっては何てこと無い言葉だが、海砂を打ち拉ぐには十分過ぎるものだった。
彼女の心境を悟って尚、Lは坦々と続ける。

「で…。どうして私なんですか?松田さんとか他に男はいるじゃないですか」

「…え?マッツー?やだよ、気まずいじゃん。こんな事頼めないよ……。
それに…興味あったの、竜崎さんが…その……どんな風にするか……
だって…凄く興味無さそうだもん…。どっちかかなって思ったんだけど……
ううん、あんまり経験無いと思ってたし…。でもミサの勘外れちゃったみたいだね…」

小さく嘆く海砂の心境が窺い知れる。
胸の奥底で低く笑う声が聞こえて来るようだった。
海砂の頬を捉えている手を引くと、Lは耳元で低く問いかけてみせた。

「やめ…ますか?…」

「――えっ……分からない。でも月にめんどくさいなんて思われたく無いよ…
でも…でも…月じゃないとやっぱりヤダっ」

「……そう言うと思ってましたよ」

ふぅ、と溜め息を吐くとLは海砂から身を引いた。
意外に紳士的な彼に呆気に取られるも、内心安堵する海砂。
やはり、もっと自分を大切にすべきであったと考える。

「ごめんね」

乱れた衣服を整え、デスクから腰を降ろそうとした時だった。

「きゃっ!」

一気に視界が回転し、あっという間に天井が映し出される。
いや、それよりも前にLの黒髪が視界を遮った。

デスクにあったチョコレートの箱がガシャンと音を立てて散らばると同時に
カップが転げ僅かに残っていたコーヒが零れる。

一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、
きつく捕まれている手首にじわじわと鈍痛が走り、
打ったのだろうか、ひんやりとした床の感触に背中の痛みがじわじわと煽られる。

Lに組み敷かれていた。
751L×海砂:2007/03/13(火) 22:55:47 ID:t7VU4NqK
「竜崎さん?え…?何…?…」

依然表情を崩さないLを見上げると、心底気だるそうな低い声で呟いた。

「後悔しても知りませんよ?って私言いました。ミサさんは頷きました。
言っておきますが、私もう止まらないんです。
ここまで煽っておいて、やっぱり無理です、なんて都合が良すぎます。
誘ったのは貴女なんですから……。自業自得ですよね?」

「え……そんなっ…だってさっき!お願いっ…
ミサの冗談だと思って軽く流しといてっ」

「ミサさんの反応を窺っただけです……。もう本当無理なんです」

暖房を切った部屋は微かに寒気を帯び、床は酷く冷えているように感じた。
「肌寒いくらいが丁度良い…」
Lは短く言い捨てると海砂の両腕を頭上で束ね、白い首筋に舌をなぞらせた。

「あ…いや…やっぱり…こんなの嫌っ……」

「先程は楽しんでたじゃないですか?」

「違う…っ…分かってる癖にっ…い…やぁっ…」

圧倒的な力の差と彼の愛の無い言葉と行為を前に
先程までの思考は、やはりどうかしていたのだと海砂は思い知らさせる。
だが何もかももう遅い、彼を挑発したのは他でも無い自分なのだから。

海砂はまるで別人のように体を捩らせ、Lを拒絶し細く震えた。
否、本当は最初から嫌であったが、月を思が故に彼女なりの精一杯の行動だったのだ。

「あんまり暴れないで下さい。私嫌いなんです、めんどうなの」

どれ程身を捩ってもLの力に敵う筈も無く、腕や指も華奢であるのに、
ましてや疲弊しきっている彼の何処にそんな力があるのだろう、と思う。

「あっ…やだっ…いやっ…やめて…んっ―――っ」

彼女の声が煩わしくてLは咄嗟に唇を塞いだ。
硬く閉じられている唇を割り、綺麗な歯型をなぞるとその奥の舌を捉える。
くぐもった声が響く中、海砂の太腿へ手を伸べた。

柔らかい皮膚は僅かに緊張しているのか冷えており、恐怖の所為か切なげに震えている。
だが今はそんな事どうでも良くて、スカートを托し上げると一気に下着を下ろした。

「ま、待って…っ…竜崎さんっ……」

「だから…待てません。
言っておきますが、私処女にも容赦しません。私には関係無いですから」

ぞっとするような低い声は彼が嘘を言っているとは到底思えない。
海砂は恐怖に怯えながらも、半分は自分が招いた結果だと
半諦めの色を落とし静かに目を瞑った。
752L×海砂:2007/03/13(火) 22:59:39 ID:t7VU4NqK
海砂の様子に面白味が欠ける…と少々眉を潜めると、
Lは下着を彼女の片足に引っ掛かるまで下ろし、閉じられている脚の間へ強引に手を入れた。

指先で割れ目をなぞると海砂が怯えた声色で小さく喘ぐ。
僅かに湿り気を帯びるそこを煽る如く淫核を摘み上げると再び声を上げ切なげに鳴いた。

「ぁ…いやっ…駄目っ………」

目を瞑りながら快楽に震える様を見るともっと苛めたくなる。
本当に自分はどこか狂っているのでは……残る理性で考えるもやはり止める術は無く。

「海砂さんは…いけない子ですね。
月君意外の男に触られて感じているなんて…」

「ち、違うっ…違うもんっ……」

恥辱に満ちた瞳でLを見上げる海砂。
彼女の肌は微かに赤く染まり妖艶であった。
Lは満足気に微笑むと、大分濡れて来た陰部に指を突き立てる。

「あっ……い…やぁっ」

海砂の顔が苦悶に歪みいやいやと首を振るが、
Lは構わず指を奥まで突き立て探るように掻き混ぜる。
中は相当狭く、柔らかな肉壁がきつく指を締め上げる。

このままでは酷い痛みが彼女を貫くだろう。
だが待つ余裕も長時間愛撫する余裕も無く。幸い十分濡れている。
Lは屹立した陰茎を彼女の秘部に宛がった。

「ひっ…」

小さく息を呑む海砂の声が合図となり、
Lは抉るように彼女の中に陰茎を突き立てる。
753L×海砂:2007/03/13(火) 23:02:23 ID:t7VU4NqK
「ああああっ…!痛いっ…いやっ…いやぁっ……」

予想以上の締め付けは痛いと呼ぶには大袈裟だが、
Lは眉を歪め痛痒にも似た快感を甘受する。

ゆるりと腰を動かすと、
待ち侘びた快楽に全身が痺れ、久しぶりに抱く女の感触に心が踊る。
海砂の甘い香りがまるで麻薬のように鼻腔を刺激し、
獰猛に快楽を貪りたくなる衝動を必死に堪えた。

「…海砂さん…辛いでしょうが…我慢して下さい」

今自分はどんな顔をしているのだろうか。
やつれた表情で悪魔のように彼女を見ているのだろうか。

華奢な海砂の体が切なく震えているのをLは感じ、
僅かな罪悪感に囚われるが、それを振り払うように強く腰を打ち付けた。

「ああっ…いやっ…あっ…ライト…ライトっ…」

今体を重ねているのは自分なのに、他の男の名を必死に叫ぶ海砂。
Lは行為中に自分以外の男を想われるのを酷く嫌った。
それは相手が海砂であっても例外では無く。

「海砂さん…見て下さい…。今貴女を抱いてるのは私なんですよ?
他の男の名前なんて……呼ばないで下さい……」

また一つ穢してやるように耳元で低く囁くと、
彼女の瞳が徐々に色を失い蒼ざめて行くようだった。

狂気にも似た苛虐心が思考を支配して行くようで、
薄い皮一枚で今の自我を保っているようなものだとLは思う。
未だ理性が残っているのは相手が心底どうでも良い女だからだろうか。
もし、愛している女ならば…考えるとぞっとする。
754名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:04:59 ID:t7VU4NqK
書いてる内に段々暴走して来てLが何となく月化してるような…
まぁいいや 鬼畜なのをお忘れなく
続きは明日にでも投下します
755名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:54:33 ID:4eBzF0R5
鬼畜風味な竜崎、カッコイイ!!
続き、楽しみです。
756名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:34:09 ID:dOWV0Jry
>>754
GJ!
いや、これもまたLだと思いますよ。
続きを待ってます。
757名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:43:37 ID:GsYrD6n2
愛がないLミサでも萌える。
続きwktkしてます(*´Д`)
758名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:17:26 ID:/LaYtpde
別に月化(?)とは思わないっすよ
Lっぽいと思います
頑張ってください
759名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 08:39:50 ID:0WP4xQ3N
相手の女は誰でもいいからLに「おまえじゃ勃たない」と言わせてくれ。
760名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 12:02:27 ID:yZHrCh/t
続きはまだか(*´Д`)ハァハァ
761名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 12:03:22 ID:yZHrCh/t
w k t k!!
762名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 13:52:20 ID:Z0AJ6X8p
中の人にも都合があるんだからそうがっつくなよ。
763名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 18:33:34 ID:TcNEq1EA
Lが月化→月=神→Lが神化
で納得した

神!神!続きWAKUTEKAで待ってます
764名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 03:30:02 ID:ylty5EJC
ワックワクテッカテカ
765名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 05:41:05 ID:ORDoZiDR
Lがいるところにはどんなところにでも出没しますよ?
wktk wktk !!
766名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 22:18:40 ID:ylty5EJC
遅すぎやしないかい?
767名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:13:37 ID:8Xx+R7FH
もう直ぐ日曜日
768名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:44:39 ID:wjtkaQZ2
焦らしプレイ
769名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:23:28 ID:JKXTDqJe
まさかデスノートによって命を・・・
770名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 18:20:32 ID:XNppGRRG
wktkして待ってます。
771名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 13:52:34 ID:DCQQkhch
wktk
772名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 15:40:14 ID:IWCo5ulS
もう一週間たつのか
773月ミサ 1:2007/03/20(火) 19:28:11 ID:6stFgQXp
神が来るのを全裸に靴下で待ちながら月ミサ投下します
愛の無い月によるアナル調教?な作品です
苦手な人は注意してください


最初は自分により夢中にさせ利用することを目的に始めたミサとの同棲生活だったが、
それも一ヶ月を過ぎた頃には月はすっかりミサとの同棲を楽しむようになっていた。
とはいえ月が本気でミサを愛するようになったわけではない。
すっかり遅れていた大学での勉強に追いつき、キラとしての裁きをし世界に神の力を知らしめる、
そんな多忙な日々の疲れを、ミサを抱くことで解消しているのだ。
ミサは月が望めばいつでも幼さの残る体を差し出し、甘い声を出しながら蜜を溢れさせ月の劣情を受け止める。
おまけにミサは月以前に男性経験がなく、好きなようにその肉体を染め上げることができるのだ。
月はミサ以前にも何人もの女を抱いてきたが、彼女達には行為の最中でも
優しい紳士的な男を演じ続け無体なことはできずにいた。
しかしミサには少々荒っぽいことをしても自分に愛想を尽かすことはない。
むしろ自分から従順な奴隷のように月を求めるのだ。
月が同棲を楽しむようになったというのはこのためである。
そして今夜も――。
774月ミサ 2:2007/03/20(火) 19:29:14 ID:6stFgQXp
「あふ…ひぁんっ!うぅっ…」
全裸のミサはベッドの上でMの形に両足を広げ、その間の膣口に自らの指を入れて出し入れしていた。
内部を掻き回す度に体液が飛び散りその手を濡らす。
その淫らな姿を月はベッドの傍らに立ってただじっと見つめていた。
ミサは月の視線を感じながらひたすらに指を動かした。
君が自分の手で弄る姿を見たい――それが今日の月のリクエストだった。
最初は恥ずかしながらも月を楽しませるためと始めたミサだったが、
見られながら自慰をしていると羞恥心さえも快楽になっていった。
「はぁっ…。ライト、見て、ミサこんなに濡れて…」
ミサは恍惚とした表情で頬を赤く火照らせ、襞をめくってその内側を月に見せる。
一ヶ月の間に淡いピンク色だった秘所は月との情事ですっかり赤く色づいて淫靡に染まっていた。
「いやらしいなミサ。自分で弄ってこんなに感じて…。シーツがもうびしょ濡れだ」
クッと喉奥で笑われ、ミサはかぁっと体が熱くなるのを感じた。
「こんなエッチなミサは嫌い…?」
「いや、君のそんな淫らな所も含めて愛しているよ」
甘い言葉を軽く言ってのけると月はミサに口付けた。
唇を優しく噛み小さな舌に吸い付くようにしながら互いの唾液を混じり合わせる。
775月ミサ 3:2007/03/20(火) 19:30:27 ID:6stFgQXp
「んぅ…」
ミサはうっとりを目を閉じて月のキスに酔う。
熱く唇を合わせながら月はミサを仰向けに押し倒すと膝を胸まで上げさせた。
ミサの愛液が丸いなだらかな尻を伝って、さらにその奥のアナルを濡らしている。
月は指で陰唇のぬめりを掬い取ると、アナルのしわを伸ばすように愛液を塗りたくった。
「えっ、ライト何して…」
そんな所に触れられるのは初めてのことで慌てるミサと対照に月は冷静な声で答える。
「今日はこっちを使おうと思って。よく解しておかないとね」
「や、やだよぉ。そんな所恥ずかし…ひゃうっ!」
突然指を突き入れられてミサは喉を仰け反らせた。
「ミサのココは嫌がってないよ。おいしそうに僕の指飲み込んでる」
中で動かすとそこはギュウギュウと締め付けてきた。
「やぁん!ライトの意地悪…。お尻変な感じがするっ…!」
月は楽しそうにさらに指を増やして穴を広げていく。
「ほらヒクヒクしてる…。見せてあげられないのが残念だよ」
もうすでにミサのアナルには月の指が3本入っていた。
それらが中でバラバラの動きをするのだからたまらない。
ミサは息を乱しながらもだんだんと気持ち良くなっていく自分に気がついた。
776月ミサ 4:2007/03/20(火) 19:31:15 ID:6stFgQXp
「あぁっライト…。やだ、お尻いいよぉ、気持ちいいっ…!」
「そろそろいいかな…」
一旦指を引き抜き自分も脱いでミサを四つん這いにさせると、硬くなった自身を物欲しそうにうごめくそこを先端でこじ開けていく。
「うぅっ!いやぁ…あぁん!くるし…ひぃぃ!」
ミサの悲鳴に構わず月は強引に押し進めていく。
内部のきつさに端整な顔をしかめさせながらも何とか全て収める。
「分かるかい?ミサのお尻に全部入ってるんだよ」
「うん…。すごいねライトのがミサのお尻に入っちゃうなんて…。最初は苦しかったけど気持ちいい…」
熱に濡れた瞳をとろんとさせてミサは月を振り返る。
その表情が月をより昂ぶらせるのだ。
月はミサの唇に柔らかくキスを落とすと腰を動かし始めた。
ぐっと先端を残して抜き出し、浅い部分をグリグリと刺激した後もう一度奥に沈める動作を繰り返す。
「ふあっ…!あぁん、やぁーっ!」
いつもと違う場所を犯されそれがたまらなく気持ちいい。
男性経験がなかった自分に月は次から次へと新しい快楽を教えてくれる。
ミサは悦んでその快感の波に溺れた。
777月ミサ 5:2007/03/20(火) 19:32:51 ID:6stFgQXp
「いいよぉライト…!すごく気持ち、いいっ!」
ミサは髪を振り乱しながら自分からも尻を動かして月を求める。
腸壁は月のモノに絡みつくように締め付けた。
後ろからミサの小ぶりな胸を揉みしだきながら月は熱い息を吐いた。
華奢なミサの体をガクガクと揺さぶるように腰を突き動かす。
「やんっ!はげし…ライトっ!そんなにしたらミサイッちゃうぅ!」
「いいよミサ、もっと感じて…」
「ライト、好き、大好きぃっ…あぁーっ!!」
ミサは全身を震わせ膣口から蜜を噴き出した。
続いて月もミサの中から自身を抜くと、その尻に欲望を吐き出した。

シャワーを浴びた後ベッドに横になってミサはしばらく「お尻でするのがあんなに気持ちいいなんて知らなかった」
「アッチでする方が好きだけどまたお尻でもしようね」と騒いでいたが、流石に疲れたのかそのうち眠ってしまった。
月はミサの寝顔を見ながら早速次は何をしようか考えていた。
目隠しして拘束するのもやってみたいし、道具を使うのも面白そうだ。
ミサは最初は恥ずかしがったり抵抗するかもしれないが、結局は今日のように快楽の虜になるのだろう。
月はこれからのことを想像し楽しそうに笑った。
2人の淫らな同棲生活はまだ始まったばかり…。

END
778名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:35:10 ID:6stFgQXp
なんかいろいろ微妙でスマソ
アナルネタ一度書いてみたかったんだ
779名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:08:36 ID:ILEcP5cM
エロくていい
780名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:33:50 ID:Dyp9dhS6
うはっ、エロい!GJ!
781名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:35:30 ID:XKkH19+/
投下が止まってるLミサの人はもしかしてDionかな。
もう長いことアク禁になってるから…
782名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 10:00:32 ID:etgsSnxn
ああ、そうかもな
783名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:20:04 ID:d0xht1wg
保守して松
784名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:38:24 ID:GUAo2hOy
職人さんこねーなぁ
785名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:14:26 ID:5ftDGa+T
dion、今日やっと解除されたよ!
786名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 23:55:34 ID:N+fHamCR
L×海砂の続き投下します。投下が遅くなりすいません。
規制じゃなかったんだけど、時間が無くて。
これで最後の投下になります。
787名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:01:55 ID:B2htHobD
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
788L×海砂:2007/03/27(火) 00:06:37 ID:8dVMNNUv
>>753から

腰を突き上げる度に痺れるような快楽が体全体を蝕み、繋がってる箇所が酷く熱かった。

「ぁ…っん…はぁ…いや…あ…」

海砂は喪失とした顔で涙を浮かべ、喘ぎと共に拒絶の言葉を吐く。
何度も乱暴に上下された秘部は赤く染まり、いやらしい液体と破瓜の証である血の赤が滴っていた。
それさえも、今のLにとっては情欲を掻き立てる以外のものでは無く、
残虐に満ちた自分に愚かさと危うさを感じながらも、
もっと彼女を苛めてやりたくなる衝動を抑えられずにいた。

「…海砂さん…感じてますよね?…凄く濡れてますよ?
嫌がってる割に…ここの締め付けは相当ですね…私を咥え込んで離そうとしませんし……」
「いやっ…やめて…違うのっ…」
「何が違うんですか…?」
「ああ…ァッ…そこ…駄目ぇっ…いや…んっ」

腰を打ち付けながら海砂の淫核を親指で撫でると、酷くいやらしい声を上げて体を捩じらせた。
腰を打つリズムと同じようにそこを何度も擦り上げる。
ひくひくと彼女の体内が蠢いているのが敏感な陰茎に伝わり、締め付けられるその快楽をLも甘受した。

Lは体勢をやや屈めると、海砂の耳に舌を落とし柔らかい耳たぶをそっと舐める。
ぞくりと体を震わせる彼女の首筋にかけて舌をゆっくり辿らすと、
白い皮膚に唾液の跡が残り、てらてらと輝いているその様は卑猥でしかなかった。
そして海砂の首筋と胸を唇できつく吸い、所有物のように赤い跡を幾つも落とした。

「…そろそろ…つらいです……」

押し寄せる快楽は限界を迎えようとしていた。
淫靡に擦れる粘膜の音が徐々に早くなり、海砂の腰が弧を描くように宙に舞う。
無我夢中になり、相当強く打ち付けてるであろう腰を一段と深く突き上げると、
待ち望んだ蕩けるような感覚が迸り、Lは彼女の中に全てを吐き出した。

眩暈にも似た感覚は、一気に体を脱力感へと導き、
けだるい体を海砂から離すと、結合部からどろりと白い液体が垂れ落ちるのが見えた。
海砂は、まだ小さく泣いていた。
789L×海砂:2007/03/27(火) 00:13:59 ID:8dVMNNUv
目覚めると、ソファの上だった。
Lはあのまま海砂を放置し、襲い来る睡魔に侵食されるように意識を手放したのだ。
掛かっているブランケットを除け、のろのろと体を起こすと側にあった時計に目をやる。
深夜3時を回ったところっだった。何だ、一時間も寝ていない。
溜め息を大きく吐くと、一瞬にして先程の情事が脳裏に蘇えった。
彼女は……。部屋を見渡したと同時にコーヒーの香りが鼻腔を捕える。
海砂が奥からコーヒーを持って出て来た。

「……海砂さん…」
「……やっと起きたんだ。ミサずっと一人ぼっちだったんだよ…」

差し出されたコーヒを一口啜ると、普段より苦い味が広がった。
静寂の中、沈黙が重い空気を更に深める気がして、
一亥でも早くこの場から逃げ去りたかったがそうも行かない。

それよりもLは海砂に不信感を覚える。
あんな事があったのに、まだ自分の側にいる海砂はやはり頭が悪いのか、
それとも相当度胸が座っているのか。
暫らく沈黙が続く中、
普段より砂糖が少ない渋目のコーヒーをもう一口啜るとLの口が遠慮しがちに開いた。

「……私…ちょっと苛付いてまして…酷いことをしてしまいましたね」

一応謝ってみたが、全く悪詫びていないのが、自分でも可笑しかった。
海砂は目を伏せたまま俯いていたが、少なからず傷ついているのは分かる。
彼女から誘って来たのは一つの言い分けに過ぎず、
嫌がる女を無理に蹂躪し、ましてや彼女は処女だった。
極度の疲弊と睡眠不足、そして暫らく女を抱いていなかったとはいえ、
何という馬鹿げた事をしてしまったのだろうか、後々めんどくさい事は目に見えているのに。

「海砂さん……。この事は月君には言いませんから…」
「…っ…当たり前じゃない!…お願い…言わないで…」

俯いていた海砂は咄嗟に顔を上げ、強請るような顔でLに訴えかける。
ああ……またか。頼むからそんな顔をしないでくれ。
私を煽っているという事を…この女は気付かないのか。

「…言いませんよ?…秘密にします」

いつもと同じように膝を立てて座るLは、クスリと笑ってみせる。
その表情が海砂にとって勘に障るものでは無いとLは知っていた。
そして未だ涙を浮かべている海砂を引き寄せ、耳元で低く囁いてみせる。
極上の甘い嘘を持って。
790L×海砂:2007/03/27(火) 00:29:05 ID:8dVMNNUv
「…実は…本当は海砂さんの事…ちょっと気になってたんです。
これも内緒ですよ?……苛々しててあんな意地悪してしまいましたが……」
「…え?…竜崎さん…?…何、言ってんの…?」
「…私、可愛い子を見るとつい意地悪したくなるんです。…許してくれますか?」

眉間に皺を寄せて、憂いの表情を浮かべて。
限り無く許しを請う演技をLはしてみせる。
僅かに表情が緩んだ海砂を確認すると、彼女の頬にそっと唇を寄せて、また囁いた。

「……でも…この事は私だけの中に留めておきます。
海砂さんに…辛い想いはさせたくありませんし………忘れて下さい」
「…竜崎さん…。ごめんね。
海砂だって、誘ったんから十分責任はあるよね…。竜崎さんだけが悪いんじゃないよ」
「だから秘密にすれば良いですよね?…今夜の事はお互い忘れる。
明日からは何事も無かったように振舞う。そうすれば月君にも気付かれないでしょう。
…もう私に逢いに来ないで下さいね…」

海砂は小さく頷いた。
分かっている、こんな事を言っても彼女の中の傷は消えないし、
今夜の事も、私の言った言葉も、深く心に刻み付けられるだろう。
だが、彼女は私に縋らない、決して。
夜神月を深く愛し、それは崇拝にも似た感情だ。決して裏切ることはしないだろう。
私に絆される事も決して無いだろう。

海砂に部屋に戻るようLは促した。
そう、何事も無かったように振る舞えと強く言いきかせて。
そして、二人だけの秘め事だと甘く囁きながら。

一人になった部屋はやけに広く見えて静寂を煽る。
忘れていた寒気が背筋をぞくっと震わせ、Lは暖房を付けると深い溜め息を吐いた。
コーヒーを淹れ直し、角砂糖を7つ放り投げたそれを一口啜ると、口内に酷く甘い味が広がる。
まるで今の心境を浮き彫りにしているようなそれの不味さにLは眉を顰めた。

女はめんどうだ。
まるで鎖のように重く束縛される気がして息が詰まりそうになる。
故に嫉妬や駆け引きや醜い感情が取り巻く恋愛は、私にとっては煩わしい枷にすぎない。
それに加え、女は恋愛になると人が変わったように盲目になる。
本当にめんどくさい。いや――。
本音は、そんな女に嵌り、醜い嫉妬心を曝け出す自分が一番恐ろしかった。

甘ったるいコーヒーを飲み乾してカップを置くと、一気に眠気が襲って来る。
僅かな睡眠時間では、当然体が追い付かないのだ。
その上、あの激しい情事が疲弊に拍車をかけたようだ。
Lはソファに横になると、重い瞼を閉じて緩やかなまどろみに身を委ねた。
791名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:32:40 ID:8dVMNNUv
以上です。
うーん…やっぱ海砂視点にした方が萌えたかなっと…
兎に角、読んでくれた方ありがとうです。
なんだか過疎り気味だけど、他の職人さんのSSも読みたいです。では。
792名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 03:35:57 ID:7hqAdLSg
GJ!!!
めちゃくちゃ萌えた(*´Д`)ハアハア
文章もうまいな
793名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 03:38:40 ID:7hqAdLSg
スマソ興奮の余りageてしまった…
794名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 13:44:25 ID:849NJmj2
わぁ、乙乙!
女は面倒だと思っているあたり、ちょっとツボった。
795名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 08:33:55 ID:iubFO+Oo
実際はまったく
   ^^^^^^^^
796名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:37:28 ID:rlGiMFnp
まったく がどうかしたの?
797名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:09:34 ID:unxVJ8o6
保守
798名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:24:15 ID:s+WwPLel
ho
799名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 14:12:26 ID:L8ftuUIm
ホシュ
800名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 15:24:20 ID:UlccS/39
800get
801名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 18:53:44 ID:LaAXzvni
age
802名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:01:43 ID:VOK1w/na
>>801
ageてるくせに、メル欄見たらsageてやんの
803名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:11:51 ID:GXay66pa
代わりにあげておく
804名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 04:25:29 ID:21yJiTP3
昨日のアニメが凄かったので月Lホモ小説でよろしく
805名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 04:48:41 ID:G+vLK8HZ
「な…!?あの真面目な息子が・・・!」
「17歳なら普通の事です。」

月えろほん小説できたよー


806名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 19:28:55 ID:16Jiz2t1
過疎ってんな
次スレはいらんな
807名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:48:52 ID:sTCXFqw+
保守
808名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:34:46 ID:RM6BaTCy
Lは言った
「私は キラを ぶっ殺す!」(クァッ)
809名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 06:53:48 ID:O88SAqZw
メロさゆでやってみようと思うんだが
声は聞けてもさゆってメロの顔見たことないよな?
810名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 10:13:38 ID:l7C8fHiZ
つ捏造
811名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 13:49:51 ID:O88SAqZw
おkw把握したwwwwwひろがりんぐwwwwwwwwwww
812名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 16:32:17 ID:jMDLlL4a
メロ白湯投下してくれるのかな?楽しみにしてますー(・∀・)
813名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 18:24:16 ID:fno2tHW9
ニアをくれ、ニア…
814名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:13:04 ID:O88SAqZw
休日一日費やしたがこれ何レス分になるんだと。
ひろがりんぐしすぎてまだ終わらねwwww
おいらとさゆのために1000逝ったら次スレどうか立てて下ぱいwwwwwwww
続き書いてくるwwwwwwwwwwwww

PS:ニアホシス女ニアでもいいていうか両方くれ
815名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:14:58 ID:l7C8fHiZ
女体反対
ニアハルまだか
ハルジェバまだか
816名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:15:37 ID:l7C8fHiZ
あ、女ニアって女×ニアか
すんまそん
817名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:21:15 ID:O88SAqZw
レス早ええw
いや女体かのほうだ。
反対ならいい。自家発電でチラシの裏にハアンする。
女×ニアって今までであったっけ?それすげ読みたい。
818名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:23:18 ID:VxsN8wUa
女体化スレでどうぞ
819名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:42:41 ID:O88SAqZw
おk。すまんかった。

モチ上げにエロ部分ないけど序章うpっていいか?
820名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:44:18 ID:VxsN8wUa
女体化じゃなければどうぞ
821名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 19:47:52 ID:O88SAqZw
悪かったって!

勿論女体じゃないが、長いから覚悟してね。

822めろさゆ:2007/04/09(月) 19:49:05 ID:O88SAqZw
ここは夜神家、自室のベッドにうつぶせてパラパラと漫画雑誌を見ている女の子。

彼女の名前は夜神粧裕という。

少し前まで心の傷に臥せっていたが、父と兄を次々に亡くして悲しむ母に
これ以上の負担をかけるものかと夜神家にただ一人残った娘として懸命に努め、
長い月日を越え今では以前と変わらぬ明るい笑顔を取り戻しつつあった。

もともとがポジティブで天真爛漫という言葉がとっても似合うかわいい彼女だ。
一時は付きっ切りで看病していた彼女の母親も今ではその笑顔に幾度となく救われていた。
それでもやはりふと眠れぬ夜を過ごしてしまったり
母が不在の時、いてもたってもいられず不安で泣いてしまうときもある。
小さな背中に背負うものはとてもとても大きすぎて、また崩れてしまいそうになるのだ。
大きく丸い目が涙で濡れるとき、これはただのガス抜きだと彼女は
自分に言い聞かせ、下を向いてしまう眼を必死で前へと戻した。
トラウマや悲劇なんて言葉で過去を片付けてしまうなんて
私の半生はそんなしょうもないものじゃない。
全ては私に必然で、非力で守られるばかりだった自分のための試練だったのだと
涙で赤くなった目を閉じ、無理矢理にでも神に感謝をした。
823めろさゆ:2007/04/09(月) 19:50:02 ID:O88SAqZw

「白い靴下萌えってやはははは…」

少しだけ兄に似た漫画のキャラクターがとんでもないことを言う。

大丈夫、私は負けないよ。だから見守っててねお兄ちゃん。

男のロマンに拳を交わしあうキャラクターたちが写る紙面なんかを
ついつい感傷的になって撫でていると、いつの間にか黒い影がそこには落ちていた。
どきりと上げていた口角が引きつる。
それは丁度人の頭と同じぐらい。でもそれは粧裕のものではない。



「よう。久しぶりだな。」

何故か聞き覚えのある声に顔を上げると見覚えのない外人が片手を上げていた。

「ぎゃー!!」
「ちょっおまえ!静かにしろ静かに!!」
824めろさゆ:2007/04/09(月) 19:50:37 ID:O88SAqZw
自室でくつろぐ住人にかまわずどうどうと不法進入する男の姿を目にすれば
そりゃあ思わず叫んでしまうだろう。
ぴたりと肌に沿って皺を作る黒皮を身にまとったその男はひらりと素早く粧裕の口を塞いだ。
やわらかくベッドに押付けられ思わずデジャブに身をすくめそうになったが
逆にそれは彼女の憤怒に火をともし、負けるもんかと無我夢中で男の薄い胸板を叩いた。
「おおおい!とにかく落ち着け痛っ馬鹿!このやろ!しーっ!しーっ!」
悪くしねえから!と自分をいさめるその男の眼光や破壊型ロックミュージシャンのような外見に
粧裕はどう見ても悪人です。ありがとうございました。と手にした雑誌の背表紙でチョーパンを決めた。
「ふぎゃ!」
「け、警察…!」
脳天にまともにくらった男が痛みにのたうち怯んだ隙に、彼女は携帯を手にすると
着信履歴に残る「松田」という件名へ通話ボタンを押した。
が、電波の届かない場所か、電源が…というお決まりの無機質なアナウンスが流れると
あまりの無常さに携帯をかなぐり捨て「松田ーーーーーーーーーーーー!!!!」と叫んだ。
こんな時に!いつものボケじゃすまされないんだから!と、粧裕はベッドを飛び降り
とにかく男から逃げようと部屋のドアノブに手をかける。
が、それは何故か硬く鍵がかかったように微動だにしない。
次々と閉ざされる逃げ道に泣きたくないのにパニックで目が涙にかすむ。
「ちょ!何で…っ何で開かないのよぉ!!」
男の呻く声とドアノブをひねるがちゃがちゃというかわいそうな音だけが部屋に響いた。
恐怖に肩をわなつかせる背中に男はよろよろと上体を上げ頼むから落ち着いてくれと
こちらもあまりの痛みで思わず飛び出てしまった涙を目にため懇願した。
「お、落ち着けるわけないでしょ。何よ何なのよぉ…」
ひっくひっくととうとう嗚咽をこぼす粧裕に、男は痛む頭をさすりながら
「そこまで驚くと思わないだろう…常識的に考えて…」とバツが悪そうに頭を垂れた。
825めろさゆ:2007/04/09(月) 19:51:15 ID:O88SAqZw
「…なあ、いい加減泣き止もうとか思わないわけ?」
涙のピークを超えてしまうとその後は割と簡単にぼやーっとした倦怠感で落ち着くもので
粧裕は先ほどから顔を伏せた指の間からちらちらと不法侵入者を観察していた。
その派手な外見は一度見たら絶対に忘れるはずがない。初対面だと言い切れる。
が、しかしその男の声だけは確実に聞いたことがあった。
「…あなた、一体誰ですか?」
粧裕が泣くばかりだと途方にくれていた男はん?と少し驚いた顔をして
「俺は別に怪しいもんじゃないぜ。メロってんだ。」
と懐かしくもどこかで聞いたことのある語感で名を名乗った。
ヘビメタルな妖怪人間を知人にした覚えは当然ない。
「ベロさんは何故私を知ってるの?」
まだ少し怯えながら首をかしげる粧裕の問に男はすかさずメロだと訂正しつつ顔に翳りを見せた。
「お前…俺の事覚えてないんだな。」
「う、うん…」
声だけは何だか知ってるみたいだけど…と粧裕は言葉を濁す。
やはり男は知人で、自分が忘れているだけなのだろうかと粧裕は申し訳なさに視線をさまよわせた。
先ほどとは打って変わって弱弱しく移ろう彼女の仕草に、メロは
声だけ、ね…と、少し思案顔になり
「なら、選ばせてやるよ。」
と、腰を下ろしていたベッドから立ち上がり粧裕へ近づいた。
そして彼女の頬を両手で包み視線を交わす。
「俺が誰だか知りたいなら、思い出させてやるが…どうする?」
にやりと片頬を上げて意地悪く笑う男に粧裕は思わず息を飲んだ。
簡単な警告だ。男の顔にはここでやめておくべきだという意味がありありと含まれていた。
素直じゃない子供っぽいやり方に粧裕の警戒心はほろほろ解けていく。
「うん、ありがとう。メロさんは優しいね。」
場違いじゃないかその言葉はと見開くメロの目に粧裕は目を伏せ、
頬にある男の手に自らの指を添えた。
「でも駄目。知りたい。教えてよ、メロさん。」
確かな意志を持ち、メロを見上げるその目に
ゆっくりと重なろうとする唇から小さく馬鹿と聞こえた気がした。
826めろさゆ:2007/04/09(月) 19:53:56 ID:O88SAqZw
こっからたぶん2レスぐらいまたエロなしでそっから本番。

あと、好きな体位があれば2個ぐらい知りたい。
猛者はおらんか。


827名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:01:11 ID:VxsN8wUa

「松田ーーーーーーーーーーーー!!!!」にワロタwww
続きwktk


好きな体位:松葉崩し
828名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:08:06 ID:l7C8fHiZ
コメディとは不意を突かれたww

えっとね、座位
829めろさゆ:2007/04/09(月) 20:43:20 ID:O88SAqZw
体位把握したw
ハッピーエンドが好きなんだ。さゆを幸せにしたいんだ。

即感想ありがとなやる気まんまん見ておっきっき!
今日中に仕上げて3日ぐらいに分けて投下する。
幸アレ!!!みんな幸アレ!!!
830名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:30:57 ID:Sk1f0ix1
月が死んだ時には既に他界していたはずのメロは生き返ったんですか?
831名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 01:14:13 ID:vVxzAniH
>>829
コミカルな感じで面白かったw
読みやすいし
続き楽しみにしてる
頑張れ(・∀・)ノ
832名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 11:09:24 ID:Hxr/7SUI
めろさゆわろたw
楽しみにしてまつ
833めろさゆ:2007/04/10(火) 21:54:33 ID:avnmLzKM
笑ってくれてテラ嬉シス!

とかくメルヒェーンで甘ーい!話になるから吐かないでね。
834めろさゆ:2007/04/10(火) 21:55:42 ID:avnmLzKM

時は遡る。
がたがたと震える体はコンクリートから伝わる外界の寒さからだけではなかった。
ここは何処なんだろうか。何故私はここにいる。
助けてと声を上げるたび心底愉快だとはやし立てる男たち。
その男たちがひっきりなしで口にする言葉は自国のものではない。
暴れれば暴れるほど手錠は細い手首を傷付けるだけで、
視界はアイマスクのようなもので覆われている。
なすすべがない。これから起こりうる事を考えれば考えるほど体中の震えは止まらなくなった。

「お前の名前は?」
今までの喧騒から聞こえる男たちの声に比べて少しだけ高い声音にびくりと反応する。
例え何者であろうとも、日本語というだけで粧裕はいくらか安堵を覚えた。
「や…夜、神…粧裕…」
かちかちとかみ合わない唇で必死に自分の名前をなぞらえる年端かもいかない女の子。
彼女のその様が滑稽なのだろうか。また口笛などを吹き合い男たちはやんややんやと騒ぎ立てた。
「あーもう、お前らうるさい。騒ぐなら出てけ。」
何となくそんな意味をはらんでいるのであろう言葉で周りにたむろっていた男たちは
日本語をしゃべった男に一掃されているようだ。
しんと静まってゆくその場の静寂に粧裕はまた身をちぢ込ませた。
嵐の前の静けさという言葉が脳裏をかすめていく。
「も…やだ、おと、お父さん…」
喧騒を空間から追い出して、かつかつと再び自分に近づいてくる足音に泣きながら助けを請う。
男は目隠しの上から彼女の涙をぬぐい、
「はは…ま、そうびびんなよ。育ちが良くない奴ばっかだから勘弁な。」
とぺちぺち軽く粧裕の頬を叩いた。
「で、夜神月はお前の兄。だな?」
男の声音が低くなると粧裕はもう口を開く事ができなくなり
こくこくとただ首をうなずかせるばかりになった。
「それだけ聞ければ十分だ」
にやりと男は口角を上げ、彼女から身を離すと側にあるソファへ腰を落とした。
「も、もう帰りた、い。家に帰して…」
「駄目だ。」
真っ青な顔色で懇願する粧裕をぴしゃりと冷たくはねつけ、手にした板チョコをかじる。
「まあもう少しゆっくりしていけよ。何かあれば俺に…」
と、言いかけたまま男は深く溜息をついた。
ここでこの状況。彼女に何かないわけがない。

びくびくと怯えたままの彼女にメロは一つ質問をした。
「粧裕。お前、処女か?」
あまりにも生生しい問いに粧裕はそれだけで気を失いそうになった。
「な、なんで…」
何故そんなことを聞くのか。怖い怖い怖い。その先は考えたくもなかった。

「お前に選ばせてやるよ。俺か、さっきの奴らか。」

「どうせやるならどっちがいい。」
835めろさゆ:2007/04/10(火) 21:56:46 ID:avnmLzKM

「ど…どっちも、嫌…!!」
どうせって何だ。と粧裕は絶望する。
彼女だって普通の女の子だ。初めてだとかそんなものは関係ない。
体を重ねるのは自分の大好きな自分を愛してくれる男だけしか考えられない。
「お、おかしいよ。そうゆうのは…、好きな人同士がする事でしょ?」
そんな理屈が通用する相手ではないとわかっているが言わずにはいられなかった。

「は、初めてがこんなのなんて嫌!!」

やっぱり処女かと肩をすくめ、メロは粧裕を値踏みする。
東洋の若い女、しかも処女となればえらい値がつくだろう。
さすがに彼女自身を売り飛ばすわけにはいかないが、
ビデオにしてレイプ、輪姦モノと加われば…

「こ、怖いこと言わないでよ!!」

思わず口に出ていたようだ。
とうとう本格的に泣き出してしまった粧裕にメロは
「もういい。俺にしとけ。」
と、まったく解決にもなっていない非情な選択をし彼女の衣服を剥ぎにかかった。

「い、いやあああああああああああああぁーーー!!!!!!!」
ヒステリックに叫ぶ粧裕の口を強引に自らの口で塞ぎつける。
されている乱暴な行為とはうらはらにメロの唇は甘いチョコの味がした。

「ん…や…っ、…やだああぁー」
ひっきりなく流れる涙のせいで目隠し付近の頬は濡れ、
きめ細かい肌は煽情的に光を反射させている。
「好きな奴同士でする行為なんだろ。ならおとなしくしてろ。」
身をよじって抵抗する粧裕を羽交い絞めるようにぎゅっと抱きしめメロは耳元でささやいた。
「す、好きな人同士じゃないもん…っ」
き、きすも初めてだったのにぃ…とまたひんひん鼻を鳴らし始め嘆く粧裕に
いきなり口にちんぽねじ込まれるよりは100倍マシだろうがなどと思ったが
これ以上彼女の恐怖心を煽っても仕方がない。
子供を宥めるようにメロは粧裕の背を叩くと
「俺が粧裕の好きな相手だったとして、お前はどうされたいんだ。」
と逆に問うた。女のキーキー吉がいみたく叫ぶ声は誰しも聞きたくないだろう。
この組織に関しては一部を除いてだろうが「言ってみろ。考えてやらなくもない」と
粧裕を抱えたままゆらゆらと体を揺らした。
836めろさゆ:2007/04/10(火) 21:57:38 ID:avnmLzKM
「…デートするの。」

馬鹿かと思った。
一瞬、目隠し+後ろ手手錠姿の粧裕とにこやかにホテルのレストランで
乾杯している自分の姿が頭に浮かんだが
何プレイだよと打ち払い「それで?」とメロは先を託す。
「デートの帰りに、好きだよ、愛してるよって言われて」
おとなしくなってきた粧裕の背からメロは衣服の中へ指を滑らしぷつりとブラのホックを外す。
「私も好きだよ、愛してるよって言うの。」
そのままその手を胸の方へ移動させやわやわとそれを揉み
もう片方の手でブラウスのボタンを外していく。
「それから…その、…」
「なに?」
粧裕が何やら言いよどんでいる間にボタンをすべて外し終え、
小ぶりだがつんと上を向いた胸を外気にさらして楽しんだ。
「き、キスするの!」
ぎゃっ!言っちゃった!と言わんばかりの彼女だが、乳首放り出しといて
今更キスもへったくれもあるかとメロは粧裕の首筋に唇を滑らせる。
「…っ!聞いて…ます、か?」
くすぐったそうに身をよじる粧裕に「うん」と髪を撫で耳を舐る。
「でも聞きたいのはそうじゃなくてこっちの事なんだが。」
つうと膝から太ももへ指を蛇行させ下着の上から爪で芽を弾く。
「へや…っ!?」
初めてのその刺激に驚き、大きく体をびくつかせ粧裕はメロから身を離す。
「感じた?」
にやとメロは猫のように笑うと粧裕の膝を自らの片足で割り更に刺激を与え続けた。
「あ…っやだ!ちがうっちがうもん!」
メロの指から逃れようとしてもコンクリートの壁に背を押付けるだけで
粧裕に逃げ場なんて到底ない。
「何が違う?ほら、足震えてるぞ。」
「んっやぁ!だめなのっちがうのぉ!」
「だから何が?」
「き、キス!最初はキスからなのっ!」
837めろさゆ:2007/04/10(火) 21:58:25 ID:avnmLzKM
はあ?
またわけのわからないことを、と鎖骨に這わせていた舌を乳首に沿わせ
胸をまさぐっていた指を円を描くようにその頂点へと滑らせる。
「…さっきしただろ。」
「ふ、やぁ…ふつ、ぅの…っ」
普通のがいいのと首を振る粧裕に「ん」と0.5秒ほどのキスをやる。
するとぽぽぽと頬に赤みがかかり彼女は照れくさそうにへへと笑った。
そういえば女ってキスすんの好きだったなと思い出す。
たいして気持ちがいいわけでもない。何がいいのかわからないが
それで粧裕がおとなしくしてるならと頬に額に鼻にそして唇にとキスを繰り返した。
二つの手錠を十字にして配管につながれている粧裕を尻ポケットに入った鍵で開放する。
さすがに二つともを外す事はできないから後ろ手のままの彼女をソファへと沈めた。
「ん…」
繰り返されるキスで赤く染まった唇を舌でわると彼女の小さな舌を追いかけ、からませる。
体のラインを愛でるようになぞれば喉がくつくつと鳴った。
ふはと荒く呼吸をする粧裕から唇を離し、
「で?次は?」と注文を問う。
キス一つなかなか言い出せない彼女の口にとんでもない事を言わせてやりたい。
羞恥心てものがここまで男を興奮させるものだなんてメロは初めて知った。ヤマトナデシコ万歳。
「つ、次は…服、脱ぐ…?」
「今更か。…動くなよ。」
ブラウスは手錠に巻きつけスカートはそのまま脱がす。
下着類はどうにもならないのでナイフで切った。
肌に触れる冷たいものに震える粧裕を見たさにメロは何度かこっそりと無意味にナイフを這わせた。
「ん。次は?」
「え、えーと…抱きしめる?」
ぎゅっ。
「次は。」
「…き、キス…する…?」
ちゅっ。
「次。」
「え。う、うーんと…抱きしめる??」
ぎゅっ。
「次。」
「え、え、えーっとぉ…」

まだるっこしい。なんか正直ナデシコ面倒くさい。とメロは一つ溜息をついた。
「…俺に任せるか?」
粧裕を胸に抱いたまま彼女の耳元に問いかける。
戸惑いつつも「そ、そうします…」と小さく頷いた粧裕の唇に深く口付け、髪を撫でた。
838めろさゆ:2007/04/10(火) 22:00:54 ID:avnmLzKM
今日はここまでね。

つ□
砂、ゲロ、罵詈雑言用に汚物入れ置いとく。
839名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:01:59 ID:M86W/vs1
サユ実は肝が据わってる?
840名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:46:38 ID:tAdFEBnr
乙!
愛が無いのにかわええとは新しいなw
841名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:47:33 ID:5d/udA2N
>>838
なんだかんだ優しいメロたん萌え。
続き半裸で待ってる!
842名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:00:01 ID:bSkUNw+O
メロ粧裕イイ!
ゲロ甘コメディ最高!続き全裸で待ってる!
843名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:10:41 ID:GpxOpKZO
めっちゃいい。最高!
844めろさゆ:2007/04/11(水) 13:44:28 ID:LktZlKwZ
お前らが最高だよ愛してるよ優しい住人に萌!

今日はわけあって早めに投下つ
845めろさゆ:2007/04/11(水) 13:46:14 ID:LktZlKwZ
メロはまず粧裕を跪かせるとその口元に己の茎を突きつけた。
「な、何?」おろおろと不思議がる彼女に「歯を立てずに咥えろ」と指示を出す。
言われたとおりに口いっぱいで己を咥えた頬を両手で包むと
そのまま舌這わせてろよ、とやわらかくストロークを繰り返す。
「ン…ひゅ…っは…」
じゅ、じゅ、という濁音を響かせて苦しそうに眉を寄せる粧裕は艶めかしく、
粧裕の白い肌と赤い唇に己の物と目隠しは絶妙な色合いを飾っていた。
「ん…粧裕、奇麗。」
思わず出たメロの言葉にまたその色合いはくるくる変化する。
頬から首筋へ、肩、背中へと手のひらを遊ばせて長い髪を一通り愛しみ
もう少しそうしていたい気もしたが「もういい。」と粧裕の半身を離した。

ぼうっと膝で立つ粧裕の顎から胸へと飲みきれなかった唾液が落ちる。
それを指で頂点へ伸ばしきゅうと摘まむと粧裕は屈むようにメロに体を預けた。
「ぁ…、んーっ…うやぁ…」
「立てないほど気持ちいいか。」
ふにゃと崩れそうになる粧裕の体を反転し、メロの胸を背もたれに彼女を自分の膝に跨せる。
そしてついと膝を割るといやいやと粧裕は身をひねった。
股座を大きく開かれた自分に恥ずかしさで耳にまで熱がこもる。
やめて降ろしてと抗議をする彼女を無視して、メロは
肩先にぐいと顔を乗せるとくいくいと割れたひだとその付け根の芽を弄んだ。
くぷっと音を立てて人差し指を割れ目へ潜り込ませれば
いよいよ粧裕は耐え切れないように体を震わせる。
「や…っそれ…やだ、いやぁ…っ」
初めてそこに感じる異物感に彼女の体は面白いほどにはね、背が反った。
一本また一本と粧裕の胎内へメロの長い指が侵入し
ぎちぎちと限界まで指を蠢かせ最奥を蜜をかきだす様に指先でなぜると
粧裕は一際高く声を上げた。
「も…、やめて…っ?なんっ…か変、なの…っ、怖、いよぅ…」
イクか?と動きを早めるとあっあっと指に合わせて粧裕は鳴き
最後にびくっと大きく体をしならせてメロの手には飛沫が飛んだ。
は、は、と自分に身を預けだらしなく口元を開いた粧裕に飛沫のついた指をしゃぶらせると
もう十分だよなとメロは粧裕をソファへ寝かせる。
846めろさゆ:2007/04/11(水) 13:47:11 ID:LktZlKwZ
ろくに力の入っていない華奢な片足を持ち上げ肩に乗せようと膝裏を掴むと
それはかたかたと小さく震えていた。
「怖いか。」
こく…と頷く粧裕の頬を撫でメロは「次は?」と問う。
「まだ何かあるんだろう。聞いてやるから言え。」
きっと今夜にでもメロの同胞たちは粧裕の元へしげしげしく通いだす。
同情といえばそうかもしれないが、少しぐらい夢を見せてやるのもいいんじゃないかと思ったのだ。
手ぐすね引いて待っているその近い夜を知ってか知らずか
目隠し下の粧裕の目は涙に濡れ、彼女はすんと一つ鼻をすする。そして
「名、前呼んで…好き、て言ってほし…い」
と、小さな声でつぶやいた。
「…わかった。」
手錠を外してやることも目隠しを取ってやることもできないが
それぐらいならしてやれる。オプションでキスも一つ付けてやろう。
メロの肩に粧裕の片足が担がれ、その付け根にメロの茎があてがわれる。
あらためて見る粧裕の体は真っ白で、穢れる前の体に一通り指を滑らすと
メロは体を押し込めると共に華奢な肩に噛み付いた。
「―っ…痛…、いっ…!!」
縦に大きく裂かれた中心と肩口にちかちかとまぶしいほどの赤が滲む。
「粧裕」
苦痛にゆがむ眉と目隠しの向こうの眼を思いながら
粧裕。と名前を呼ぶ。
こつんと額と額をあわせ、やがてゆっくりと唇を重ねてやる。
「好きだ。大好きだ。」
とまた名前を呼べば
「あり、がと…」と
粧裕は小さく、また照れくさそうに笑った。
847めろさゆ:2007/04/11(水) 13:53:30 ID:LktZlKwZ

えーそのわけなんだが、分岐点。

>このままオチ
>このままぬるいエロ

長いの。キャラが壊れてくの。ヘタレうんこなの。
今日中にはバサラするつもりだが夜にまたくる。
848名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 15:14:56 ID:5vEvOUrP
>>847
昼間っから乙!鼻からチョコ出たw
続きはぬるいエロの方向でおながいしまつ!
849名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 20:50:05 ID:xJ6dC9Ti
鼻チョコ出しながら期待してる!
850めろさゆ:2007/04/11(水) 20:53:57 ID:LktZlKwZ
オーケー!セレモニーマスターたち!

鼻チョコは大事にポッケにしまっとくなw
851めろさゆ:2007/04/11(水) 20:55:06 ID:LktZlKwZ
「少し我慢な。」
自分の肩に乗せた足にも小さくキスをして、バランスを取る為にメロは上体を起こす。
「ん…!ィ、た…っ…!」
少し動いただけで粧裕は痛みに身を強張らせるが
きつく締まったそこはメロを咥え込んで離そうとしなかった。
「…っ、力抜け、俺も少し痛い。」
強すぎる締め付けにメロは眉をひそめながらゆっくりと半身を進退させる。
「も…も、だめ…!」
「早ぇよ。」
黙って力抜いてろと、粧裕の言葉にかまわず、
リズムのペースを上げ、進退する距離の幅を広げていく。
「む、むりだよ、ぃッたぃ、も、くるし…」
粧裕が悲鳴を上げる度に尚もそこはメロを締め上げ、ぎちぎちと赤い雫をこぼした。
「…い、たいよ、た…ッ!ね、もうやめよ?、やめてよぉー…!」
しくしくと泣き出した粧裕にメロはげんなりと彼女の髪を撫でてやる。
これだから処女は嫌なんだ。いいって言ったりだめって言ったり。
その度に男は絶望ビリーだ。勃起止まらない永久に、だ。
「すぐに良くなる。俺に任せるんだろ。」
悪くしないから落ち着け、辛いなら噛んどけと
メロは愛用している皮手袋を粧裕の唇に押し込んだ。
852めろさゆ:2007/04/11(水) 20:55:49 ID:LktZlKwZ
「ふ…ぅッ…ンッ、ン!・・・」
粧裕が強張る自分を懸命に宥めようとも、
彼女の小さな体は男を受け入れるにはあまりにも幼かった。
「つ…!」
初めに比べればいくらかはマシだがやはりまだちょっとそこはキツイ。
腰を進めながら肩に上げていた粧裕の片足をまた大きく縦に広げると
中心を濡らしていた赤色にわずかだが透明度が増していた。
その蜜を親指で伸ばしその上の芽へ塗り潰しながら少しだけ腰をグラインドさせる。
「ひゃふっ!」
びくんと粧裕の体が波打ちメロはニィと口はしを上げた。
ぐりぐりと親指の動きを強め、奥をかき回すように刺激を与えれば
粧裕の眉が切なそうにひそめられ、くぐもった高い悲鳴を上げる。
抱えた足のラインをべろりと舌でなぞり、進めた腰を一気に引きまた奥を突く。
「ッ!ふぅぅー…ッ」
ふいにメロは「辛そうだしもうやめるか?」と粧裕の芽をピンと一つ弾き問いかけた。
「ふあ…ッ!?」
思いやりのある言葉の割りに彼女を貪る体は休めずに
「俺も痛いの嫌だし…」等と口ぶり、粧裕の腰に指を蛇行に這わせる。
「んん…っ、んー、んーっ!」
むがむがと必死に口を動かし、首を振るわせる粧裕の唇から手袋を抜きさると
「粧裕も痛いの嫌だもんな。」とメロは彼女の奥に自らを沈めたまま腰を落ち着かせた。
「い、意地悪!」
「何が?」
俺は優しいだろ。等とのたまい、自分を見下しているだろうメロに
粧裕は荒い息を吐きながら真っ赤に頬を染めぽそと呟く。
「…で…せて。」
「聞こえない。」
「もうやだ!変態!えっちスケベ!」
「変た…!わかった、やめる。」
ず、と言葉とともに己を引くメロに粧裕は身をよじって叫んだ。
「や…っ、やめないでいかせて!ばかぁ!」

853めろさゆ:2007/04/11(水) 20:57:00 ID:LktZlKwZ
根元まで一気に押し込み、抜けるぎりぎりまで腰を引く。
「馬鹿は余計だ。」

「きゃっあ…ぁ!いやぁッああぁあっあっ!」
粧裕の望みどおり何度かそれを繰り返し続けてやり
「変態に「いかせて」…か。淫乱。」
と組み敷いていた方の片足を持ち上げメロは愉快そうに笑う。
体をつなげたまま粧裕の腰を抱えてソファに座った自分と向き合うように跨らせると
「イキたいなら自分で動け。」
とメロは粧裕の小ぶりな尻を叩いて要求した。

「そ…そんなの、できないよ…」
ふるふる頭を振って粧裕は拒絶するが、
メロは小馬鹿にナメた口ぶりで、俺馬鹿だからあいきゃんとすぴーくじゃぱにーず。と
そ知らぬ顔で粧裕の赤い胸の突起を舌でべろりと舐めた。
「…ぷ、…ぷりーずむーぶ…えと、あんだーざみー???」
合ってるのか合ってないのかわからない英語で粧裕は対応してみるが
勿論そんなものは通用しない。
しばらく粧裕は戸惑ったまま微動だにせず
ぴちゃというメロの舌が這う音だけが部屋に響いていたが、
やがてその胸の甘い刺激に急かされたように
粧裕は自らの芽をメロの茎へこすり付けるように、しずしずとメロを身に沈めていった。
「ん、ふ…ッんん…」
顔どころか耳、首筋、体中にまでその色が広がりそうなぐらい真っ赤になって
ゆるゆると腰を振る粧裕に
「変態、えっち、スケベ。」
と、粧裕の言葉を復唱しながら軽く腰を打ちつけて手伝ってやる。
「ッ!ゆ、ゆるしてよぅ…謝る、…ッあやまるから…」
己の失言への懺悔か、繋がった体の中心から広がる快感からか
粧裕の瞳にまた涙が染みる。
ぐすぐすと鼻を鳴らしながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と
何度もメロの茎にすがりつくようにして体を揺らし粧裕は許しを請うた。
854めろさゆ:2007/04/11(水) 20:57:45 ID:LktZlKwZ
「全然イケそうにないな。」
「も…や…っ、ごめ、ごめんなさ…ぃ、も、できないぃ…」
ひくっとしゃくりあげながらきっと精一杯で体を繋げる粧裕に
文字通り重い腰を上げ、粧裕の膝裏に腕を通して彼女を持ち上げる。
そしてそのまま腕の力を抜き重力のままに粧裕を落とした。
「あああぁッ!!!」
一気に貫かれ粧裕は背を反らせて高く嬌声を上げる。
彼女の細い腰を抱き自分勝手に焦らされていた分メロはたっぷりとその体を貪った。
「ひぁッんやっあぁあ、んッ、ああぁぁ…」
指で触れていたポイントを探り、カリでえぐる様にそこを刺激すれば粧裕の体は容易にはねる。
そして離さないでと言わんばかりに蜜壺はメロを締め付けた。
「んッ…ゆ、て…って!ふあぁっ…で…ッ」
「何?」
聞こえないと粧裕の小さな頭を片手で手繰り寄せ耳元に唇を這わせる。
「さい、ご…にっ!なま…え…っやッも…っ!」
最後か。
粧裕の言葉にメロは何だか妙な気持ちになり、彼女の髪をなでる。
あらためて言葉にされると少し彼女を手放すのが惜しい気もした。
用が済み、邪魔になら勿論殺してしまうつもりだ。
もしくは彼女に神が味方すれば家族の待つ家へと帰るのかもしれない。
いずれにしても、再び会う事はないだろう。
これでさよなら。うん、最後だ。後のことは知ったことではない。計画通り。
がくがくとメロにもたれ掛かり、震える粧裕の体は限界に近い。
自分を抱きしめたかもしれない両腕は後ろ手で、
メロは変わりに彼女の細い腰を折れる程に抱きしめた。
「…粧裕。」
「も、と…!」
「んッ粧裕…っ。」
きっとたぶん一度きりであろう逢瀬の時間を二人で貪りあう。
瞬間、びくんと大きく粧裕の背が震え、彼女は高く嬌声を上げた。
「あ、やッ…だめ、あ、あ…ッ―…!」
きゅうっと一層強く締め付けるそこに粧裕の腰を押さえ、深く深くへ己を沈めると
メロはせめて「また、な」と唇だけで呟き快楽に目をふせた。
855めろさゆ:2007/04/11(水) 20:58:30 ID:LktZlKwZ
「…粧裕。」
あの頃よりいくらか低くなったメロの声音に
粧裕は一筋の涙をこぼした。
「思い、出した…。」
粧裕はあの見知らぬ国で過ごした数日に全てを失ったと思っていた。
プライドも幼さも普遍な日常や女としての喜びも
何一つそこには残されていなくてぼろぼろの自分しかいなくて。
だからもう怖いものなんてないと前を向いて粧裕は立ち上がったのだ。
自分はあれを乗り越えたのだからもう何にだって耐えられると。
父の死も兄の死も残されてしまった自分と母と眠れぬ夜も。
あんなものに負けるものかと歯を食いしばって一人の夜闇に耐えた。
だけど今、空だと思っていたパンドラの箱の底に希望を見たのだ。

月明かりだけが光源の自室で粧裕はメロの頬に触れる。


思い出して後悔したか。と今更バツが悪そうに自分を見下ろす男。
自分を見下ろす彼を粧裕はぎゅうと抱きしめる。
けして恋とは呼べない。友達という言葉にはあまりにも余計なものが多すぎる。
彼に対するこの好意に名前をつけることができない。
幼くも優しい彼の記憶と、知った素顔と名前を粧裕は抱きしめた。
「メロ、久しぶり。」
こつんと重ねられた額にメロは笑い、もう一度唇を合わせ…
「あ、そうだ。ついでだから言ってもいい?」
…ようとしたメロに、へへへと粧裕は悪戯っぽく笑う。
どうも彼女を相手にするとメロは調子を狂わされてしまうようだ。こやつめ、ははは。
「メロ、あの時一つ言い忘れがあるんだよ。」
…まーだ何かあるのか。
曲りなりとも誘拐犯に夢を見すぎてるんじゃないのか。
彼女らしいといえばとても彼女らしくて、変わらない姿にメロはつい溜息をついた。
「名前呼んだ、好きって言った、キスもした、後は何だ?」
どうすればいい?と、しぶしぶ自分がうつる粧裕の眼を覗いてメロは問う。
目隠し下にあった粧裕の瞳はチョコレート色で
柔らかく半月にゆがんだその縁取りは好ましく
ま、処女膜破った男の責任ってのも悪くないかもなと少しだけ思った。

「愛してるって言ってない。」
「メロ、世界で一番愛してる。」



856めろさゆ:2007/04/11(水) 20:59:50 ID:LktZlKwZ
「なあ、もう一回言わないか。」
「もー!!!!しつこい!」
今更自己紹介し合ってお互いの年齢に驚き、またちょっといちゃいちゃして
小腹がすいたと部屋にあったポテチとチョコで再会を祝って乾杯して。
その間中ずっと。延々とメロは粧裕にもう一回、もう一回とせがむ。

「 も う 一 回 !! 」

はぁと思わず出た溜息に思う。やはり自分に男運は無いのかもと少しだけ神様が恨めしい。
メロと粧裕をめぐり合わせた新世界の神様はきっと今頃泡吹いているだろうけれど。
ベッドに寝転がりぽりりとポテチをつまみながら粧裕は面倒くさそうに唇を動かす。

「メロ、世界で  い ち ば ん  愛してる。」

立ち膝で両手を空にかざし、そこに照明でもあるかのように感動に打ちひしがれる男。
なんか絶対自分には関係の無いことで喜んでるなと粧裕は思う。女のカン。

ふいにガチャリと玄関の扉を開ける音が聞こえた。
窓の外を見ればいつの間にかそこには真っ青な空が広がっている。
am7:00。母が夜勤から帰ってきたのだろう。
「粧裕ー!」と自分を呼ぶ声に粧裕は開かないドア越しに耳をそばだてた。
「ど、どうしよう。階段あがってきてる!」
しかしメロはひょうひょうと笑いながら両手を挙げ、すっと片手はドアノブを指差す。
カチャリという金属音が響き、粧裕がノブに触れると昨晩とは打って変わってするりと素直に戸は開いた。
「粧裕、愛してる。」
その言葉にメロを振り返る。が、そこには何者もおらず粧裕はぺたりとフローリングにへたり込んだ。


「…メロ…?」

857めろさゆ:2007/04/11(水) 21:00:19 ID:LktZlKwZ
「どうしたの粧裕?ぼーっとしちゃって。」
ただいま。と優しく微笑む母に今目の前で起きた事を話してもいいものだろうか。
いや、過去をはらむ話でいらぬ心配はかけたくないと、粧裕は笑顔を作る。
「なんでもないよ。」
「…そう。」
少しだけさみしそうな母の顔に驚いた。
「何かあったのならお母さん話聞くからね?」
「え、あ…うん。」
一階へと踵をかえす母の背にもしかしていつもあんな顔させてたのかなと
粧裕はぎゅっと胸が苦しくなる。
「あ、あのね、昔の知り合いとお話したの!それだけ!」
階下にいるその背中に粧裕は叫ぶと、自室の戸を逃げるように閉めた。
ぱちぱちと目をしばたかせ驚く母親は久しぶりに聞いた
娘の幼い口ぶりにやがて目を細め笑った。



何だかどきどきと高鳴っている胸を押さえ、粧裕はぱさりと上着を脱ぎ捨てる。
ドレッサーの鏡で見る肩口に、ちゃんと残る丸い傷跡。

「メロ。」

何かがまた見えた気がしたよ。

妖怪でも何でもいいから、どうかまた眠れぬ夜は会いましょう。
今度はもう忘れないからね。と鏡にうつる傷に指を滑らせる。
どこからか「ありがと。」と聞こえた気がした。



858めろさゆ:2007/04/11(水) 21:07:28 ID:LktZlKwZ
投下終了ス

実は>>830に早く見せたかったwごめん、そら混乱しるよな。
>>839DAYONE!!orz
次回があった時のため、批評でもなんでもいいから
勉強させてくれると嬉しス!

飯食ってくるーノシ
859名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:25:37 ID:klZohPhH
GJ
つまりメロがやっちゃわないとほかの奴ら(複数)にやられちゃう。
メロがやっちゃえばほかの奴らは立場上手が出せないから、
俺にしとけ、ってことですか?

>その度に男は絶望ビリーだ。勃起止まらない永久に、だ。
のけぞって笑ったww
センスいいなー
860めろさゆ:2007/04/11(水) 23:14:13 ID:LktZlKwZ
うんにゃ、この後さゆは手ひどく複数にやられちゃったつもりだ。

どうせこんなとこにいたらレイープ+リンカーンされるだろし、
初めてぐらいはタイマンで普通のセクースさせてやろかな
というメロのおこぼれの優しさが死んだ後でちょっとだけ報われる。
そんな書きたかったエピの一つだったんだが色々欲張って詰め込みすぎて
自分も収集つかなくてわけわかんなくなったw
書きたいテーマを絞る。うん、一つ神に近づけたヨカンw

笑いのセンス褒められてテラ売れシス!d!神よ!
861名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 23:25:34 ID:klZohPhH
あ、そういうことですか
そういうテーマで読んで楽しい作品に出来るとはすばらしい

そして座位ありがとうw
862めろさゆ:2007/04/11(水) 23:57:52 ID:LktZlKwZ
あなたが座位か!w

処女SSだったがかわいがってもらえて幸せだ。
書き手になってみて初めてわかった。感想レスの何と嬉しいことか!
へたくそだけど最初から最後まで全て投下する勇気をくれてありがとう。
もっと上手くなって皆を喜ばせてあげられるように頑張る。

じゃ、名無しに戻るノシ

ほんとにほんとにありがとな。
863名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:01:01 ID:dAR42vit
レイプなのに和むのは何でなんだぜ?
二人とも可愛すぎるだろGJ!!
最後がちょっと切ないんだけどじめじめしてるわけでもなく良かった。
864名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:07:37 ID:XE+tbcTq
めろさゆも可愛いが作者にも萌えたw
チラ裏とやらのにょたもいつか、スレ立ったら読みたいと思った

今後にも期待してるぜ!
865名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 10:05:56 ID:/9j5cR0b
そろそろ2chの流れに戻りたいところ
866名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 10:49:57 ID:sNTubAth
ぬるぽ
867名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:03:31 ID:ayCp4kbF
めろさゆ面白かった。かなり楽しめた
重っ苦しくないのがいい。笑えたしなw

是非また何か書いて欲しい
待ってる
868名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 14:27:33 ID:3OnObEWE
エロでコメディーってのは新しい感じだなw
とにかく乙
869名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 23:35:12 ID:z06BvE1p
>>866ガッつんと合体した。
870名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 14:44:45 ID:XepHUtyV
好きな体位、パート2。
どぞ。
871名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 19:22:45 ID:lXI+Dxoz
ハルの騎乗位
872名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 21:38:45 ID:+w7Qy8E5
駅弁
873名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:28:06 ID:XepHUtyV
バック
今住人何人ぐらいなんだろう。
874名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:50:03 ID:s9zcYXC4
>>871
禿同
誰かハル関連の神SS投下してくれー
875名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:57:14 ID:GivkDFnS
自分もハルきぼん
876名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:30:21 ID:PHwaNR2S
誰か祈祷師呼べ。
877名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:15:55 ID:kBDlrAri
ハルジェバまだか
878名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:51:38 ID:PHwaNR2S
神待ちに書いてみた。エロはない。無駄に全裸なハル投下。
879名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:52:55 ID:cuK16Het
なんかktkr
880お色気おハルのけっ死帳:2007/04/14(土) 21:53:43 ID:PHwaNR2S
時は大江戸。
天下泰平の世を騒がすは吉良事件。
憎き罪人をぱたりぱたりと冥土へ送るその奇怪な事件は
今日も城下に住む民衆の口から口へと広がっている次第であった。

(暗転:夜闇に映る満月、かぽーんと獅子脅しの鳴る露天風呂。)

「旦那様、お一つどうぞ…」
とっくりを傾け妖艶に微笑む湯霧に包まれた美女、おハル。
そのむっちりとした肌を酒の肴にして
「苦しゅうない。近う、もっと近うよれ。」
と、羨ましくも旦那様と呼ばれたその男は豪快に笑い猪口を煽った。
「んん、柔らかそうなもんつけとるのう。どれ…」
たわわな胸にいやらしく手を伸ばせば、そっと細い指で咎められ
男の肩によよよとおハルがしなだれかかる。
「いけません、こんな所では…」
うふんとお色気たっぷりに視線をおくり
「後で…じっくり、かわいがって下さいまし…」
とおハルは初心に頬を染め上げ、また男の猪口に酒を注いだ。
「はははは!愛い奴よのぉ〜!」
でろんでろんに鼻の下を伸ばし、何杯目かわからない酒におぼれ
湯に浮かぶ盆にもりもりと空のとっくりが積み上げられる。
やがて男はざぱーんと湯船から立ち上がり、あーれーとおハルは声を上げ
その体がふらふらと揺れているのをひやり冷たい目で確かめた。
「んん?ちと飲みす…ぎ…」
ぶくぶくぶくー…
881お色気おハルのけっ死帳:2007/04/14(土) 21:54:28 ID:PHwaNR2S
「…ちょいと、本当にこいつが吉良なんでしょうね。」
男の体が湯に沈むと同時に垣根に生えた茂みへ問いかける。
がさがさと音を立て、遊び人風の出で立ちをした男が姿をあらわすと
おハルはその眼前で恥かしげもなく、手渡された手ぬぐいで濡れた体を拭った。
「ああ。おかげさまで眠剤全部使い切っちまった。」
マットのやつまた調達に手抜きやがって…と
ぐっすみんと筆で書かれた小瓶を逆さにして振るう。この男の名はメロと言う。
茂みの隙間からせっせと内職よろしく睡眠薬入りのとっくりを
盆上に用意し続けた努力と根性の人である。
んもう、指しわしわになっちゃったじゃないとぼやくおハルに
メロは笑い「仕方あるめぇ、Lのお沙汰だ。」と返す。
「だけど…」
むんずとメロに首根っこをつかまれ、湯船から引き上げられているその男。
Lが言う吉良の印象と大きく食い違っているのだけれど…。とおハルは首をかしげた。
第一、あの「吉良」がこんなにあっけなく捕まるものなのだろうか。
「ちょ…!こいつロッドじゃねーか!!」
騒々しい声におハルは視線を上げる。
こいつ近辺の賭場を牛耳っているやくざ者の頭だよ!とメロが騒げば
やっぱり…と腑に落ちる豊満な胸に、伸ばされた男のごつい手を思い出した。
「…どういう事か、説明してもらえる?」
Lのお沙汰に狂いはないはずだ。じっとりと眉間に皺を寄せてメロを睨む。
体を張った私の労力と耐え難い時間は何だったのか。全部無駄ってことか。
「ここで生活してもいいのよ?」
しょんべん色した頭をがっつり掴み湯船に沈める。
「お、俺に言うな!うっかり野郎から確かに…!」
「と、言う事です。諦めて下さいリドナー。」
凛とした声に振りかえれば、無表情に毛先をいじる小柄な男。彼の名はニアと言う。
「まずは何か身に付けてください。ジョバンニが気持ち悪い。」
若さゆえうずくまる男と、目を伏せておハルの着物を手にした男がその後ろに控えていた。
レスターから着物を受け取るとばさっと音を立ててそれを羽織り
白い鎖骨とうなじをぎりぎりまで見せ付けるように帯を締める。
「瓦版のお清と吉良がこの宿で密会をする。Lのお触れは確かです。」
ですが…ぽんと肩に乗る手にニアは言葉を区切る。
「どうやら馬鹿がその部屋を間違えたようです。」
道を開けるニアの影から、もう一人。黒い隈取りに威厳を感じさせる猫背の男が現れた。
「「エ、L…ッ!!!」」
ははーっとお約束どおり、おハルとメロは頭を低くしてその男に跪く。
まあ、それはいいですよ。とLはその頭を頭上から手を振って止めさせた。
「最近おとなしくしていると思ったらすぐこれです。」
手首に巻きつけた綱を張り「どーもぉ」とヘラヘラしているす巻きの男を引きずり出す。
「ジョバンニが一晩でやってくれました。」とニア。
「我々が気付いた時にはもう無駄足でした。どうしてくれるんですか松田ー。」
「え?ここ、黄門様がよいよいって言うとこじゃないの」
「うるさい馬鹿空気嫁松田ー。」
くわと口を開け松田と呼ばれた男に罵詈雑言を浴びせかける和意水家一代目L。
「うっかりどころか公務執行妨害ですボケまっしぐらも大概にしてください松田の馬鹿。」

これにて、駄文は一件落着である。


882お色気おハルのけっ死帳:2007/04/14(土) 21:57:04 ID:PHwaNR2S
終了。

むしゃくしゃしてやった。
883名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:33:17 ID:DmeVKOBt
ワロスwwwwwww
コントみたいだw

ひとつ言いたい。ジョバンニじゃなくてジェバンニ。
884お色気おハルのけっ死帳:2007/04/14(土) 22:59:57 ID:PHwaNR2S
やらかしたorz
だってなんかじょじょびじょばーが頭に浮かんで離れないんだ。
885名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:23:30 ID:zwpWBn0m
時代劇(・∀・)イイ!!
連載で見たいとちょっと思った
886名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:01:39 ID:Psb3dZW8
絶望ビリー♪勃起止まらない永久に♪

やべえハゲワロスwwwwwwwwww
887名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:19:26 ID:ixVzteyk
黄門さまはL、うっかり八兵衛は松田、由美かおるはハル、ここまではおk。
助さん格さんで迷うんだよなー。
華麗に武器をあやつる二枚目助さんにメロ、寡黙に眈々と仕事をこなす格さんにニア
キャラに合わせるならそう思うが、助さんの中の人確か五代目黄門様になるんだよ。
だとしたら助さんにニアをもってきた方がジェバレス揃ってるしおいしい気もする。

何を真剣に考えてるんだろうか。それでエロなんてハルしか女いねぇし…ムリポorz
888名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:25:46 ID:h2Z/62Ih
>華麗に武器をあやつる二枚目助さんにメロ、寡黙に眈々と仕事をこなす格さんにニア

メロやニア好きな人から見るとそういうキャラに見えるのか…
ちょっと吃驚した
889名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:30:21 ID:ixVzteyk
いや、本家の助さん格さんの立ち回り方に
そうした方が台詞のノリと流れが自然だなと。
華麗に武器をってダイナマイトか?www即代替わりしてどうする。
890名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 10:06:48 ID:QIpa2WhL
>>887
ニアメロそれでいいと思うよ
ジェバは誰なん?鬼若ならアキがいないし
891名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 10:37:46 ID:e0j0pwoF
いつタクミノカミが出てくるのかと思いつつ読んでしまった。
全裸神乙
892名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 12:10:48 ID:x6PZy2sn
こんなハルもいいなwww
893名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 13:23:03 ID:ixVzteyk
石坂黄門のコロッケ→マット。
鬼若って里見黄門か?鬼若はレスターっぽい。ならアキ→ニア?こんがらがってきたww
ジェバたちはおハルと行動させたいとなると…く、くの一?wwwwwwwww

>>891月の名前、吉良シンセカイノカミにしようぜwwwww
894名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 14:30:25 ID:QIpa2WhL
独立させたくなってきたw
895名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:40:31 ID:ixVzteyk
独りにしないでw
896名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 03:03:31 ID:2zVMGsSM
いまさらな遅レスだが
>>232のニア×リンダ イイ!!
セクス後あえてあっさりがニアがらしくて。
次回作カモ〜ン

897おハルのけっ死帳:ジェバンニ:2007/04/16(月) 08:20:01 ID:Dnzll2wC
「旦那様はお疲れの様子。またいずれ…か」
おハル…と、湯殿に独り残されたロッドが、文を片手に胸を高鳴らせた
そんな朝のまた後日の話である。

(暗転:ピチチと小鳥がさえずる音。地を耕す農民。)

「えー、本日は女技の講義を致します。」
正座したまま、ぽかんとおハルを見上げた。
「体を契り、油断した敵を暗殺…」
張り型をぱしぱしと手にし、おハルは続ける。
「くの一のみが使える、最強の忍術です。」
「……いやいやいや、」
そんなおハルを前にジェバンニはげんなりと片手を上げた。
「どう考えても無理があります。」
広い肩、無駄のないすっきりとした胸板。きりりと凛々しい眉。
どう贔屓目に見ても自分は女じゃない。
ていうか正真正銘生涯かけて男だ。なのに女技、阿呆か。
「お黙りなさい!二人を待つ人がいるのよ!!」
男ならにんにん言うな!とおハルはジェバンニの膝にどさりと跨る。
「あ、あーれー!!」
さくさく身包みを剥がされ、ジェバンニはそう叫ぶしかなかった。

「…んッ…は…」
ぴちゃりと音を立て、赤い舌が己の分身に這いまわる。
細い指が艶かしく何度も上下し、おハルの唾液と自分の体液が混じり
てらてら黒びかるそれは硬く聳え立っていた。
「いい子ね…」
温かい口に含まれて吸い上げられれば、くっと喉が鳴る。
あまりの情景にジェバンニは目を閉じて顔を背けた。
「あん、駄目よ…ちゃんと見て?」
ふにふにとした感覚に恐る恐る目を開ければ、丸く白い双璧が己が包んでいる。
収まりきらなかった先端に唇をあて、おハルがくすりと笑っていた。
頭部をちろちろ見せ付けるように舐め、柔らかい乳房で茎を扱くその淫猥な姿。
わざわざ殺されなくても快楽に解けて死んでしまいそうだ。
「お顔が真っ赤…かわいいのね。」
悩殺という言葉が頭に浮かび、成る程、文字通りだ。とジェバンニは思った。
898おハルのけっ死帳:ジェバンニ:2007/04/16(月) 08:20:45 ID:Dnzll2wC
「失礼…」
身を起こしたおハルが、肉付きのいい太ももを広げ再びジェバンニの上に跨る。
彼の肩に手をかけ、ず、ず…とゆっくり腰を落とすおハルの中心は
すでに酷く濡れそぼり、難なくジェバンニを飲み込んでいった。
「ジェバンニ…ここからが本番よ」
は、と一つ息を吐くと両手で彼の頬を包み、揺れる瞳を覗き込んでそっと口付ける。
伸びてきたジェバンニの舌に少し驚きつつも、こっそりおハルは微笑み
まずは毒殺…と舌を絡ませた。
そのままゆっくり腰を浮かし、またずぶずぶとジェバンニを体の奥へ沈めていく。
互いの息が荒く口内に響くのを楽しみながら、茂みの奥にある自分の芽に触れた。
ぬるぬると滑る指の快楽に眉を寄せ、針金があれば急所切断ね、とまた物騒なことを考える。
ジェバンニの手が、おハルの背筋を撫で上げ細い腰にかかった。
生ぬるい刺激に耐えられないと言わんばかりに下から強く腰を打ちつけられれば
おハルの唇は糸を引いて離れ、甘く細切れな嬌声を上げ始める。
「あ…ッは、ん!ジェバンニ…」
駄目ね、女の色香に惑わされちゃ。
ぺろりと自分の指をつたう蜜を舐め、おハルも彼に合わせて腰を振るう。
もっと、もっと…とジェバンニの髪をかき乱すおハルの手が掴まれ
彼女のしなる体はどさりと地に付き組み敷かれた。
「もう…限界?」
くすりと笑いジェバンニの頬に指を滑らせているおハルの息も酷く荒い。
限界が近いのは彼女も同じだ。それでも何となく彼女は強がってしまう。
899おハルのけっ死帳:ジェバンニ:2007/04/16(月) 08:21:23 ID:Dnzll2wC
腰に、胸に、わき腹に、たまらないと鳴くすべすべと滑らかな肌を辿り、
ジェバンニの筋張った指はやがて、おハルの鎖骨を撫で、細い首にかかる。
「!!」
瞬間、おハルの目が驚愕に見開いた。
「女技、やぶれたり。」
ジェバンニの声と共に白い喉が締め付けられる。やられた。
「ジェ…バンニ…!」
隙をつかれたのは己か。
くっと喉が反りかえり、苦しげに歯を食しばるおハルを見下ろし
その細い顎に唾液が伝うと、ジェバンニはゆっくり指の力を緩めていく。
「唇から毒殺、背中からの刺殺、そして今の絞殺」
男を見くびらないで下さい。と牽制し、にっこり笑った後
滴る唾液を親指で拭ってやり、満足したとばかりに彼がその手を引いた…その時。
「へっ?…!」
ジェバンニの腕をつかみ、おハルの眼がぎらっと鋭く光る。
「いい度胸、ね…」
そのもう片手ににぎられたものを見て、ジェバンニの肝は震え上がった。

「え、ちょ、張り型…何、やめktkr!くwせあdfplふじこ!!!!!」


巻物を手に、半紙へ筆を滑らすレスターがぽきりと首を鳴らす。
忍の里はすべからく平穏、響くは非力な小鳥の声ばかり…。

本日も、一人を除いて一件落着である。


900おハルのけっ死帳:ジェバンニ:2007/04/16(月) 08:22:25 ID:Dnzll2wC
徹夜したwwwwwwwwおはようおまいらいってきますwww
901名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:23:41 ID:Tbcbb1wH
あなたが神か
ハルジェバ最高だ
902名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:35:25 ID:l97enybk
ハルジェバだ…やっとハルジェバと
903名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 17:46:57 ID:4Rkrp7yF
ハルジェバ萌え
最高だ・・・
904名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:43:42 ID:Dnzll2wC
神は言いすぎだww最高はおまいらただいまおやすみwwwwwww

起きたら枕元でハルジェバがまぐわってますように…
905名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 04:55:16 ID:uDGE5jGv
ニアリンダ確かにいいな。
>>628井出粧裕と>>735L海砂も好き。何度読んでも飽きない。
906名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 11:10:15 ID:Z64cVLa6
>>900
うほっハルジェバ待ってましたw
もうものすごくハルに翻弄されまくるジェバ萌え(; ´Д`)
次にも期待してしまうwww
907名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 18:30:09 ID:F41l0Opm
ハルジェバいいなwww萌えた(;´Д`)
908名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 16:51:05 ID:VbQLOt+X
めろさゆイイな。
そういやめろは日本人女性はさゆしか知らないんだっけ?
909名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 17:21:24 ID:L20KxnU4
ミサの事を監視してなかったっけ?>メロ
910けっ死帳:2007/04/18(水) 19:50:09 ID:64vGkkpd
納得がいかないから一度に二つ投下する。
一本は趣味、もう一本は本スレから捏造しまくりんぐ。
女々しくも職人さんボスケテメッセージありだ。よろしく。
911けっ死帳/:2007/04/18(水) 19:50:58 ID:64vGkkpd
「何ですかまた気持ちの悪い…不愉快です」
腰を下ろす度に尻を押さえて呻くジェバンニを、ニアが冷たい目で見つめた
そんな日のまた別の話である。

(暗転:響く出囃子。大衆で溢れる歌舞伎小屋。)

「いよっ!吉田屋!弥ー!!」
演目を終え大衆からの声援を背にして、しずしず花道を帰っていく女形。
大舞台へ戻り、上手、下手へ誘うように腕を広げ
そのままゆっくり礼をするその頬は、うっすらと赤く上気していた。
彼女の名前は、弥海砂。近隣にある芸者小屋の芸子である。
生まれ持っての器量のよさと、どんな役柄でもこなす演技力から
多大な人気があり、巷ではもっぱら「出雲のお海砂」とも呼ばれる花形役者だ。

本日も「吉田屋」のトップとして宣伝舞台を終え、お海砂が舞台袖から楽屋へ戻ると
これまた座の二枚目を張れそうな色男がそこにいた。
「ら、月…」
月と書いてライト。さわやかな微笑をたたえている彼は夜神月という。
彼も役者ではないが、巷にまた別の名前を持っていた。
その名を呼ぶ大衆がそれを彼だとは認識していないのだが、それはまた別の話である。
「どう…だった?」
今だ頬を染めたまま、は…と荒い息を吐きお海砂は月に尋ねた。
大きな瞳はうるみ、その上の細い眉は切なそうに寄せられている。
「うん、悪くなかったよ」
余興としてはね。と軽く微笑む月の前でお海砂はするすると舞台衣装の裾を上げていく。
するとそこには一筋の透明な粘液がつたい、彼女の白い太ももはそれでぐっしゃりと汚れていた。
「も、限界…」
その言葉が早いか否か、彼女の足の間から卑猥な形をした木片が地に落ちる。
ごろ…と楕円を描き、月の足元へ転がってきたその木片、張り型。
それをお海砂の元へ蹴り返しながら、月はつまらなそうに溜息をついた。
912けっ死帳/別冊:出雲のお海砂:2007/04/18(水) 19:52:07 ID:64vGkkpd
「そう…」
ぺたんとその場にくずれ落ちたお海砂を傍らに残し、月は楽屋の戸へと向かう。
「海砂はもっと僕を楽しませてくれると思ったんだけど…仕方がない、帰るよ」
「ま、待って!」
がくがく震える足を堪えて立ち、お海砂は月の背に倒れこむようにすがった。
「もっと頑張る、頑張るから…」
「でも海砂…」
「海砂、月のためなら何だってできる」
お海砂の言葉に戸にかけた手を離して振り返り、その場で腕を組んだ月は
冷淡な視線のまま、くいっと顎で張り型を差す。
「ん…わかった」
ぺたんと床に尻をつき、ころがった張り型を大切そうに拾い上げるお海砂。
月から与えられたそれは、演目の間中ずっとお海砂の胎内に潜んでいたのだ。
この変態!と他の男の前なら彼女はそう叫ぶであろうが、誰でもない月の指示。
彼にとってはただの退屈しのぎでも、恋愛至上主義の彼女にそれを断る理由などない。
愛しい彼のためと、お海砂はうずく快楽に耐えて幕が下りるまで舞い続けたのだ。

「ん…ふ…月…ッ」
大きく膝を割ってその中心へ、お海砂は躊躇うことなく張り型を当てる。
ゆっくり馴染ませるように、それをまた胎内へ戻していくが
月はその様を何の感情も表さない瞳で見下ろしていた。
「ん…ッん…、は…ッ」
長い睫を伏せ小さな両手でゆるゆるそれを進退させる。
瞳の裏で彼を思い描き、これは彼の分身だと言い聞かせれば
容易に快楽が訪れることをお海砂は体中で知っていた。
彼に抱かれた記憶が脳裏いっぱいに広がりそれだけで彼女は達してしまいそうになる。
「月…!月ぉ…」
幾度となく愛しい彼の名前を呼び、細い腰を震わせるその従順さ。
女なんて簡単だ…と白け、月はもたれていた戸から背を離すと、お海砂に歩み寄り
ぱっくりとくわえ込まれた張り型をつま先で蹴り上げた。
「あ!やぁ…あぁ…ーッ!!」
びりびりと背筋に電流がほとばしり、お海砂の目蓋に映った月は真っ白に消えていく。
荒い息を吐き、とぎれたように髪を垂らすお海砂を見つめ、月は
「勝手にイクなんて誰が許した?」
と忌々しそうに舌打ち、小さな顎を掴んだ。
胎内に残った張り形を乱暴に引き抜き、長い指を埋めればそこは粘着質な音を立てて脈打つ。
「ゆるいな…まったく海砂は駄目だな」
「あっや…だって!ひ…あ、月、また…ッ」
いっちゃうぅ!と悲鳴を上げるお海砂の口に月は己を押し込んだ。
「僕を楽しませてくれるんだろ…」
退屈させるなと呟き小さな頭を掴んで前後させながらぼんやりと天を仰ぐ。

つまらない…

神を相手にオチがつかないまま一件落着とする。
913けっ死帳:2007/04/18(水) 19:54:06 ID:64vGkkpd
↑趣味終了↑

↓捏造しまくりんぐ。マット好き要注意。↓
914おハルのけっ死帳:マット:2007/04/18(水) 19:55:39 ID:64vGkkpd

「見渡す限りのうまい棒…そろそろしっとりした甘味が食べたいです。」
吉良を追う片手に、さくさくと軽い隙間だらけの駄菓子に辟易した
Lの舌が乾かないうちの話である。

(暗転:威勢のいい商人の声。城を背景に城下町。)

「姐さん!何してんの?」
おハルの美しい曲線を描く腰に、飛び掛るように抱きつくという人を舐めきったクソ眼鏡。
粋な縞々模様を身に纏ったその男は言わずもがな。マットである。
「買い物よ。Lの個人的なお沙汰で甘味探し中」
離してどいてというおハルにかまわずだっこちゃんしたまま引きずられ
ああ、菓子職人さんらも花見の季節は忙しいのかもなーとマットは笑った。
「そういやさ、俺すごいもの仕入れたんだよね」
にやりと笑う彼にげんなりとおハルは振り返る。
「またエレキテルな玩具?」
仕事にムラを出すくせに、自分の趣味にかけては労を惜しまないのだこの男は。
長崎から仕入れたというピコピコ音の鳴る玩具を手に、彼はよく何時間も宿に篭っている。
この引きこもりめ。とおハルは自分の腰に周る手をぎゅっとつねった。
「今度のは一味違うよ。エレキテルで大人のための玩具さ」
うはww痛ぇっすwwwと、やっと腕を解いたマットに、おハルは思わず「大人のため?」と復唱する。
「そ、いつも世話になってるお礼にあげるよ」と彼は笑い、咥えた煙管を上下させた。

「迷惑のお詫びならわかるけど、お世話なんてしたかしら?」
宿の暖簾をくぐりながらおハルが問うと「毎晩ご馳走さまっす下の世話ー」
と歌うように彼はのたまった。撃たれて死ねとおハルは思う。
「ま、とりあえずお茶でも飲んでよ。」
ぱくりと丸い砂糖菓子を口に含みながらマットはおハルに湯のみを差し出した。
「ありがとう。…何か仕込んでないでしょうね」
「んー?そんな馬鹿なことを俺がするなんて」
勿論じゃないか!と親指を立てるマットに湯のみを投げつける。
「ちょっと飲んじゃったじゃないの!!」
ははははと笑う彼にこやつめと返せばいいのか。
近頃の若者は何を考えているのか。まったく怖ろしいったらありゃしない。
915おハルのけっ死帳:マット:2007/04/18(水) 19:56:16 ID:64vGkkpd
そんなおハルに背を向け、マットは行商箱からいそいそと手の平大の小箱を取り出した。
「これこれー」
にやにやと笑いながら手に乗せたそれを見るマットに、おハルも腰を上げてその箱を覗き込む。
「何?蓋、開けてくれないの?」
「大人の玩具ったら…」
これしかないでしょう!と、おハルの襟元を掴みマットは強引に口付けた。
そしてその口内奥深くへと舌先を伸ばす。
こくっと喉元に流れた何かをおハルは思わず飲み込んだ。
「ま、まさか…」
お約束どおり。淫剤だ。腰に力が入らない。
「あ、今のはまあ新しい薬ね。それも気に入ったらあげる」
そそくさと鼻歌まじりに蓋を開け、マットが取り出したそれは、桃色した二つの楕円。
その球体の間には細い管があり、見た感じは蛙の空気玩具のようだった。
「ふ…ッマット…!」
「はいはい足広げてねー」
息が上がりだし、ふざけんな!と思うがいかんともせず。
ちゃっちゃとおハルの下帯は脱がされ、茂みの奥へとマットの指が伸ばされた。
「ん、濡れてる。これをこうしてー」
つぷと音を立て縦に長い球体が一つ、おハルの胎内に沈みこむ。
「ちょ、ちょっと!や、め…!」
一体何をする気なのだ。新手の張り形にしては形も大きさもどうということはない。
膝の間にあるマットの肩を押して抵抗するが、また「はいはい」と二つ返事。
神経を逆なでするような適当さでおハルはマットに宥められた。
「いつも気持ちよくさせて貰ってるお礼さ」
胎内から伸びる管を伝って、マットの手中にあるもう一方の楕円からカチリと音がする。
「や…!な、なに…!?」
ブーンという振動がお腹に響きだし、マットが親指を動かすたび、その振動は強弱した。
「ローターっつたかな。試すのは今日が初めてなんだけど」
どう?とマットがわくわくした顔でおハルの顔を覗く。
「ん…ッどうって…変!…これ、嫌…ッ」
首を振ってそれを抜こうとするおハルの手を取り
「なかなか良好か」とふむふむ満足げに笑うとマットは自分の下帯を解いた。
「俺にも楽しませてね」
「む、無理よ…!や…ッやめな、さい!」
つるつるした膝を掴み、己を管が消えるその先にぐっと押し込む。
「いやいや大丈夫。んーなんかくすぐったい感じだな」
先っぽに当たってると、おハルの中をマットは探るようにかき回した。
「あぁッ!や、やめ…!奥に、当たる…ッ」
桃色に染まった頬にうるんだ瞳、つやつやと濡れる唇からこぼれるのは甘い吐息。
「やーもう…。想像してたよりずっとエロイっすねwww」
こりゃたまらんとふくよかな胸に手を伸ばし、「感度もいいし最高っすwww」とそれを揉みしだいた。
「も、やめ…!マット…!!」
経験したことのない快楽にぽろぽろと涙をこぼしおハルは身をよじって声を上げる。
屈辱だ。くやしい。後で覚えてやがれ。
ありとあらゆる物騒なことを考えようとするが思考が追いつかない。
「あッ嫌!ン、あっいや…嫌!」
「全然嫌そうじゃないんだけど」
薬などなくてもこれは十分に「使える」ようだ。
そう思いながらマットは手にした操作ノブの一番強度へと親指を滑らせた。
「きゃぁあぁ!やめ…ッや…!やぁあぁ…!!!」
大きく背を反らせきゅぅうとおハルの粘膜が己を締め付ける。
くっと喉を鳴らしマットもそのまま精を吐き出した。

916おハルのけっ死帳:マット:2007/04/18(水) 19:56:48 ID:64vGkkpd
「何ですか?これは」
匙を口に咥え、あんみつを手にしたLが首をかしげる。
その前をキラリと光るものが勢いよく飛んでいった。
カッ!カカッ!カッ!と気持ちのいい音を立て的に突き刺さるそれ。
「手裏剣、ですね。」
千代紙で騙し舟を作り、それを組み合わせてニアはもりもりと膨大な手裏剣の山を作り上げる。
「Lが聞きたいのはそういうことじゃないと思うが…」
パキリとこちらも気持ちのいい音を立てメロはやれやれと手にしたチョコレートをかじった。
カッ!
おハルの目には目隠し。震えながらもおハルに凶器を手渡すしかないジェバンニに
レスターが仕方がない、気の済むまでの辛抱だと首を振るう。
「なかなか当たらないものね」
ふうと息をつき、ある一本の木を狙っておハルはまた手裏剣を投げた。
カッ!
「ちょ、ごめんなさい。許してwwwwwww」
その木の幹には、びっちりと縄で拘束されている婦女暴行犯、マット。

「的はマット、なーんちゃって!」
「うるさいです。松田。」

人間だもの親父ギャグでもいいじゃない。本日も一件落着である。

917けっ死帳:2007/04/18(水) 20:00:55 ID:64vGkkpd
捏造しまくりんぐですまん。
どうしてもマットが書きたかったんだwやりきった達成感でいっぱいwwww
つき合って読んでくれた奴お疲れさん!マジでトンな。
918名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:45:23 ID:gGmWm5tQ
>>917
もうね、アレだ
大 好 き
マットクソワロスwww
919名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:59:32 ID:/s5iX29l
>>917
最高っすwwwエロイけどワロタ
氏のファンになりますた
920名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:49:22 ID:ty+0/po1
>>917
テラGJ!
面白かったwwww
921名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:06:00 ID:npJvpNHc
>>917
また神きてるーー
だ い す き だ !
922名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 04:21:48 ID:hhlGjrmn
》そろそろしっとりした甘味
》花見の季節は忙しい

だな。職人さんいつまでも待ってる。
自分はしっとりしたビターが好きだー
923名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 04:50:48 ID:zOT6HXAI
神で抜き、犯罪者にバロスw

ナオミはどこだナオミちこうよれ
924名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 16:06:23 ID:Y7919XeO
ところでツクツクホウシの鳴き声が
「突く突く奉仕!突く突く奉仕!とっても良いよぉ!とっても良いよぉ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
って聞こえる。
何か必死で怖い。

なんか末期の照が浮かんでどうしようかとオモタ
925名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 16:38:27 ID:sHyfOuOA
自分には「オーシツクツク」にしか聞こえんw
926名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 17:20:54 ID:Y7919XeO
腕まくりするモッチーが浮かんだwwwww
927名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 17:29:24 ID:ArpCK1qj
自分は「おーし!突く突く!(これを36回ほど段々早く)
(・∀・)イイよ!(゚д゚)え゙ぇ!?イイよ!え゙ぇ?!イイよ!え゙ぇ!?ジー」
928けっ死帳:2007/04/21(土) 19:36:18 ID:Y7919XeO
>>(・∀・)イイよ!(゚д゚)え゙ぇ!?
自分で驚くんだwwwwwww腹イタスwwwwwwwww

いつもGJありがとなおまいらこそ大好きだ!ファンだなんておまwwうぇうぇwwww

そうだ3Pを書こう…と思い立ったがJRSS投下
ニアとメロは特にキャラが掴めなくて難しい、キツめの冗談と糞ガキ要注意
929おハルのけっ死帳:ニアとメロ:2007/04/21(土) 19:38:40 ID:Y7919XeO

体の一部と言ってもいい眼鏡を粉々にされ、ようやっとお縄をとかれたマットが
煙管をふかしたまま、ぱたりと仰向けに昇天した
そんな三日三晩目のまた別のある日の話である。

(暗転:春の日差し爽やかな宿場、天高くぴーひょろろと鳴く鳶)

「よくもまあ……飽きないものね…」
暇つぶしがてら、半刻ほど観察してみたが
目の前の少年は延々と花札を三角に積み続け、いくつもの塔を作り上げていた。
塔っていうよりもう壁だ。どんなけ積むのだ、何を目指しているのだ。
「……。」
巻き毛をくるんとさせ、一瞬その手が止まったかと思えばまた花札を積み上げる。
自分と彼との間にあるその壁は、物理的にも精神的にも強大なようだ。
まったく何が面白いのやら理解しかねるわね。と、おハルは肩をすくませた。
件の花札少年の名前は、ニア。
おハルとの初対面時には、まだ彼を青年とも呼べたのだが、金銭感覚なしの玩具趣味や
こちらに有無を言わせない無茶を言うあたりから、段々と幼さが垣間見え
近頃ではもっぱら、知ったその内面と相まって外見も退化して見えてくる次第だ。
Lやメロが四方八方に足を伸ばし、吉良の背中を追っている間彼はお宿で花札塔。
何が怖いから出ませんだ。このおぼっちゃまくんめ。とおハルは唇をとがらせた。
そのうちぽっくんとかレロレロしちくり〜とか言い出すんじゃないのか。
「……言いませんよそんな事」
「あらやだ、失礼」
口が滑ったと同時に、つきたくもないため息がおハルの唇から出た。
「とは言っても、吉良は尻尾を出さないし…」
どうしたものかしらね…と、豊満な胸を床に押付けごろり悩ましげにうつぶせる。
また一つ塔を作り上げたところでニアが手を止めた。
「…尻尾……」
吉良。吉良シンセカイノカミ。
その憎き罪人の正体が何者であるのかを、Lもメロも勿論ニアも当に知っていた。
だが、公式で彼をお縄にかけるのにはこれといった裏づけがなく
その穴を見つけることがニアの役割、その穴を作り出すことがメロの役割だった。
例えひとり宿に残って花札を玩ぼうとも、彼はちゃんとお役目を全うし
頭の中では常にその切り札を探っている。でもやはり札は揃わず、カスばかりが手中に集まるのだ。
策には策で返されるイタチごっこ、尻尾のないイタチは罠へ。吉良をどうおびき寄せるべきか…
「ニア…」
くしゃと前髪からおハルの指が覗く。
「ごめんなさい、失言だったわ」
そんな顔しないで。とおハルに言われ、ニアは自分の頬に指を滑らせた。
そんな顔。自分は今、どんな顔なのだろうか。
「勘違いしないで下さいリドナー。あなたの言葉で私が」
ちゅ、と音を立てその先の言葉はおハルに遮られた。慰め、だろうか。
目の前には長い睫。ゆっくりと開く瞼からおハルの瞳に映った自分が顔を出す。
ああ、こんな顔。
「リドナー」
少年のような、青年のような、ただの男のような、その表情をおハルは胸に抱きしめた。
柔らかいそのぬくもりに、ニアの硬くなった頭が一瞬ふわっと溶けそうになる。
レロレロしちくり〜…
…いやいやいや、脳みそお前どうした。歩く身代金と言えばそうかもしれないが。
おハルの胸についついほだされた脳みそのパズルをニアが瞬時に解いたとき。
930おハルのけっ死帳:ニアとメロ:2007/04/21(土) 19:39:28 ID:Y7919XeO
ガラガラガラ。
開いた襖へ二人同時に視線を上げる。
「………おい」
「…………あら」
「……………メロメロ」
ふざけんな!と、部屋の戸口から開口一番に怒鳴りつけてくる男。メロだ。
「何がメロメロだ!馬鹿にしてんのか!」
「間男だわ間男」
「そうですね、その言葉は正しい」
抱き合ったまま二人で冷静な判断を下してみる。
「だいたい何してんだよハル!お前はどっちの味方なんだ!」
やいやい牙を剥くメロに、味方もくそもないわよ。とぶった切っておハルはメロを手招いた。
「文句があるならあなたもいらっしゃいな」
勝手な独占欲と闘争心、ぽつんと戸口に立つ疎外感でメロは舌打ちしながらも
足取り荒くおハルに向かい、ニアを邪魔だと押付けつつその背中に腕を回した。
「はいはい、喧嘩はやめて」
二人をー止めてー♪などと続く懐メロを何となく脳裏に浮かべ
おハルはニアと共にまた甘い匂いのする彼をぎゅっと胸に抱いた。
彼は一番という位に執着しすぎるところがあるのだ。
過去に何があったかなどおハルは知らないが、彼はニアを目の仇にしている。そう言ってもいい。
ニアの机上で策をまとめる論理的な知恵とメロの経験から得た生きる知恵。
発想力と行動力。そんなもの競い合っても勝敗がつくわけがない。
それなのにいつも勝手に比べて意固地になってニアをつっぱね続ける、困った坊やだ。
おハルの胸中で何の因果か頬を合わせ、それぞれ心底嫌そうに眉を寄せる少年たち。
「あら、そっくりな顔して」
くすくすとおハルが大人の笑みをこぼせば、
ギザギザハートの少年たちは途端にカチンと反抗心を燃やす。
「ニア。」
「メロ。」
互いを呼び合う声に、何事?と思わずおハルは首をかしげた。
「どっちが先にハルにまいったと言わせるか―――」
「競争ですね………」
ニヤリと同時に二人の口角が上がったと思えば、
おハルの着物の合わせ目と帯に伸びるは二人の手。

「え、ちょ、あーーーーーれーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
931おハルのけっ死帳:ニアとメロ:2007/04/21(土) 19:40:34 ID:Y7919XeO
くるくるさっさと身包みを剥がされ、御無体な!とおハルは叫んだ。
こんな時ばかり無駄に足並みそろえやがって、吉良はどうしたんだ吉良は。
「ば、馬鹿なこと考えてないで吉良を…」
むぐとおハルの唇がメロにふさがれた。あんたこれニアと間接キスよ間接キス。
そんなことを知る由もなく、メロは薄い舌でおハルの唇を割ってそれをからませた。
一方ニアは、おハルの背後から先ほどまで顔を埋めていた胸に手を伸ばした。
その尖りを器用な指でまさぐればメロと合わさったおハルの唇から甘い吐息がもれる。
「ん…ッちょ…っと!」
細切れに上がるおハルの声に、その薄暗い視線をメロに向けフフ…と不敵な笑みをこぼすニア。
てめぇこの野郎とメロはおハルの茂みに指を這わせ、その先にある芽を摘んだ。
「は…ッ!あ、やめ…!」
びくんとおハルの体がしなりふるふると小さく震えだす。
ほれ見たことか先手必勝だ、と剣呑に目を細めニヤリと視線を合わせあう。
自分を合間にバチバチと火花を散らす少年たち。人の体で喧嘩はやめて二人を止めて。
「あ!は…ッん、ちょ、と…」
メロの指がおハルの胎内へ侵入し、粘着質な音を立ててかき回された。
探すは一点。おハルの声に耳をそばだてながらメロは二本指をうごめかせる。
「そんな縦横無尽に指を動かしても無駄だと思いますが」
おハルの首筋を舐るニアの言葉で、むっかぁと眉間に皺を作り
また意固地になってメロはぐいぐいと指を増やした。
「い…ッ、やめて…!メ、ロ痛…いッ!」
メロ、お前はいつも感情的になりすぎて大事な事をおろそかにしてしまうんだ…
そんな事を思い、神妙に一つ溜息をついた唇をニアが開く。
「上です。位置と指の角度からリドナーはきっと上付き、というものなのでしょう。」
…一体何処で何を覚えてくるんだろうか。ロジャーかロジャーなのか。
教壇を前に行き過ぎた性教育をする老いぼれを思い、いやいやないないと頭からそれを打ち払う。
メロはしばし思案顔になるが、おハルにこれ以上痛い思いをさせるのは偲びない。
くっと指を折り、モノは試せとざらついた粘膜を指の腹でかいてみた。
「あッ!やぁあ、やめ…ッ!」
「!…へぇ」
「無駄な知識は明日を救う…です」
にやと笑うニアに、お前が目指すものは金の脳か。と呆れかえる。
だがしかし、ニアの桃色トリビアを使っておハルを攻め立てるだけでは癪だ。
フンと一つ鼻を鳴らして、メロはおハルの胸をさまよっていたニアの手を取ると
ぐりんとおハルの体を回転させ、溢れた蜜に濡れた付け根をニアの指に触れさせた。
「俺はおまえのパズルを解く為の道具じゃない」
そういうお前は人の体をパズル呼ばわりか馬鹿野郎。
おハルはそう憤るが、散々弄くり回された体には、情けなくも力が入らない。
はふはふ荒い息を吐いてニアを濡れた目で見つめるしかなかった。
「ニア…」
少年、青年、男。どれでもない、雄という顔がおハルの瞳に揺れる。
胎内にまた違う指の形を感じればおハルの粘膜がひくりと脈打った。

932おハルのけっ死帳:ニアとメロ:2007/04/21(土) 19:41:58 ID:Y7919XeO
零れる蜜を指に絡めメロが後肛へ塗りたくるとおハルは慌てて身をよじった。
「こっちは慣れてないみたいだな」
腕の見せ所だ、と嬉しそうに指を進めるメロにニアが目を丸くする。
「メロ、何を?」
楽しげに排泄器官を弄る様に眉を顰め、じたばたと抵抗するおハルをとりあえず羽交い絞めた。
「は、離しなさい!ニア!」
何でそうなるんだ。言ってる事とやってる事むちゃくちゃじゃないか。
細い腰にニアの腕が周り、むちっとしたおハルの双丘が据え膳よろしくメロの前に突き出される。
「こっちも使えるんだよ」
にやりと得意そうに笑い、男二人に穴一つじゃ足りないだろと、くぷり音を立てて指を埋ずめた。
「何を…ッ馬、鹿なこと…を…!」
メロの言い草に信じられないとふるふる首を振るおハルを、丸い目のまましばし見つめた後
「穴を作る…なる程、懸命です」
とニアはあっさり肩をすかし、また自分の役目とばかりにおハルの胎内にある指をうごめかした。

嬲るという漢字が頭に浮かび、おハルの体にかあっと熱が篭る。

「ま、まいった!まいったから許して…!」
「これからだろうが」
「これからです」


知識と手管、どちらに軍配が上がったかはこれもまた甲乙付けがたし。
本日も一件落着である。
933おハルのけっ死帳:ニアとメロ:2007/04/21(土) 19:49:16 ID:Y7919XeO
終了

職人さんがいたら、ぽっくん無視して投下して下さいっす!
しっとり甘いのとかシリアスとかギャグとかがっつり読みたいとです。
934名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:17:53 ID:yC+r7JSB
神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
もう萌え死んだ
二アメロハルいいよー!!
935名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 02:57:18 ID:pPrCHdns
乙!けっ死帳氏の年代がわかったような気がしたw

ニアがおぼっちゃまくんならメロはびんぼっちゃまってとこか。
「落ちぶれてすまん!」
936名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 08:28:47 ID:Aa1vRRWL
びんぼっちゃまメロwwあの露出癖はまちがいねぇwwww
937名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 17:11:18 ID:DQlN4luU
相変わらず楽しませてもらいますた
乙華麗ですノシ
938名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:46:52 ID:6/2SiAns
読了。乙
939松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 12:50:59 ID:i7LGc1On
週末の午後、燦々と光の降り注ぐ新興住宅地の一軒家である。
「ただいまー!」
玄関を勢いよく入ってくるとミサは元気よく叫んだ。
紳士靴の上に流行りのミュールが行儀悪く散らばる。その声で飛び出してきた松井は
「おかえり、ミサミサ」と小鳥のような小さなキスをした。
「あー疲れたー。ねーマッツン肩揉んでよ!」
ソファーにそっくり返ってミサが言う。
松田はいそいそとエプロンで手を拭くと、肩を揉みはじめた。
天性のマネージャー気質である。
襟元がはだけられ、白くすべらかな肌と鎖骨が覗く。
キャミソールの肩紐はしどけなく下ろされて小さな胸の隆起が見えそうだ。
松田は自分の中にいきり立つものを感じ「ミサ…もう一人作っちゃおうか」とミサの耳元で囁いた。
ミサは色っぽく眉根を寄せて「ん…気持ちいい…じゃあ次は足ね」と問いには答えずソファーに腹這いになった
「ハイハイ」
松田はそれでも嬉しそうにミサのストッキングを脱がせると、脚を揉みほぐし始めた。
きゅっと締まった足首。つるつるした脹ら脛。むっちりとした太股。
スカートはめくれ上がって挑発的な尻が誘っている。
松田は思わせぶりなような粘るような手つきで撫で上げる。もはやマッサージというより愛撫である。
ミサの息が心なしか荒くなってきた。露出した肌はほんのり桃色に上気している。
「…あつい…」ミサは潤んだ大きな目で振り返った「服、脱がせて…」
松田がミサの白い下着を引き剥がすと、脚の合わせ目から透明な粘液がいやらしく糸を引いた。
ミサは松田に向きなおり「上も」と命令する。松田はミサの唇を貪りつつ、手は忙しくミサの肌を露わにしていく。
服が景気良く投げ捨てられる。
ミサはソファに寝ころんで手を差し伸べて哀願するように「ねえ、早く…」と小さく囁いた。
白い肌は午後の光を反射し、薄い色の乳首がツンと尖り小振りな乳房の頂上に乗っている。茂みは濡れてキラキラと輝いて糸を太股にまで伝わらせている。
「ミサ」堪らず松田はエプロンを脱ぎ捨てるとミサにのしかかった。
940松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 12:53:27 ID:i7LGc1On
逸る気持ちを抑えつつ松田はミサの小さな耳に舌を這わせた。「あ…」ミサは腰をくねらせる。
唇で耳と首筋を刺激しながら、片手はミサの秘所に伸びていった。
ヌルリとした感触が松田の指に伝わってくる。指で溢れる粘液を肉芽と淫唇に塗りたくると、
わざと音を立てた。ネチャネチャという音に合わせてミサの下半身がピクピクとうごめく。
「あ…ふ…」ミサの喉から甘い声が漏れた。ミサは松田から糸を吐き出しながら唇を放すと「…ねぇ早く」と可愛らしく懇願した。
だが松田はすぐにくれてやるつもりはない。上の口の言う事は信じてはいけない。ミサの下の口は焦らされるのが大好きなのだ・・・。

少年は玄関に脱ぎ散らかされた靴を神経質そうな指で拾い集め、ブツブツ文句を言っていた。
「ったく、松田のバカが…。躾がなっちゃいない…」
玄関を整頓し終えて背を伸ばした少年は、それでも猫背である。
髪は黒くボサボサで、細い体に学生服をだらしなく着込んでいる。
少年はやる気なさげに「ただいま」と言ってキッチンに入ると、長ネギの刺さった大きな買い物袋をカウンターに置いた。

その音でやっとミサと松田は家族の帰宅に気付いた。
二人があわてて服をかき集め着込むと、しばらくして少年はリビングに入って来た。
少年の骨張った素足が床にペタペタと音を立てる。
ミサと松田は、紅潮した頬をなでながら照れ笑いし揃って「L男おかえり」と言った。
L男は無言で何か言いたげにしたが、思いとどまったように、菓子で一杯の袋を下げてリビングを出て行こうとした。
しかし、去り際に振り返ると「私は構いませんが、ライト君達が帰ってくる前に済ませて下さいね」と言い残しドアを閉めた。

松田は決まり悪そうに「どっちが親だか分かんないね」と言った。
だがミサは寂しげに「あの子は何だかいつまで経っても他人行儀なところが抜けないね」と呟き
「四歳児伝説って言うんだっけ…何だっけ。…駄目だね」と言葉を詰まらせると俯いた。
松田は慌てて「そんな事ないよミサミサ!照れてあんな風にしかできないだけだよ!L男だって分かってるよ」と言うとミサをきつく抱きしめた。
ミサも応えるように松田の首に細い腕を絡ませる。
しばらく抱き合って肌のぬくもりを感じていると二人に満たされなかった熱が戻って来た。
ミサが大きな目を潤ませて松田を見つめる。「やっぱり、もう一人作…」と言いかけると、
松田は待ちきれずに避妊具を放り出し、ピンク色の唇に口づけた。
941松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 12:56:50 ID:i7LGc1On
L男は二階の自室で椅子にうずくまって「新発売・ラクダのマーチ・キャメル味」をバリバリと貪っていた。パソコンの横にはうず高く菓子が積まれている。午後の日差しはカーテンで遮られ部屋は薄暗い。「ラクダ…ハズレだったな…」L男は小さく呟いた。
L男の目の前にモニターがあり、明るいリビングルームにそぐわない二人の絡み合う様子が映し出されている。
スピーカーからは二人の名前を呼び合う声、喘ぎ声と粘着質な音が漏れ出ている。
L男は眉間に皺を寄せると「全くあの人たちは…」と呟くと映像を切り替えた。
「家計簿ソフトL君ち」と一瞬画面にデカデカと映し出された。カチャカチャと筋っぽい指でキーボードを叩き「あと一人…いやあのバカ夫婦はあと二人は…」と呟いた。
スピーカーから漏れ出る声は喘ぎ声だけになり段々とリズミカルになってきた。

その頃、ハル子とライトは仲良く手をつないで信号待ちをしているところであった。
ハル子は明らかに白人との混血が分かる白い肌と薄茶の髪と瞳の美少女である。
ブレザーにネクタイ、今時の女子高校生風である。短めのスカートから細長い脚が突き出ている。髪型は後ろでひっつめてくくっている。
手をつないでいるライトは、幼さが残るがよく見れば目鼻立ちの整った少年である。
ハル子は何かに気付いたようにポケットから携帯を出すと一瞥し、ぱちんと閉じた。
そして「ライト、今日は寄り道するよ」と言った。
ライトは顔を輝かせると「どこへ行くの?」と尋ねた。
ハル子は「ひ・み・つ・き・ち」と細かく区切って発音すると、さっさと歩き始めた。
ライトは「秘密基地?子供っぽいなぁ」と言いながら引っ張られるようにして後を付いていく。
ハル子はふんと鼻を鳴らし「大人の秘密基地よ」と自信ありげに言った。ライトは不審に思いながらも見慣れぬ街へ進んでいく。
二人は何の変哲もない住居用の思われるコンクリートマンションの入り口に入って行った。
エレベーターに乗るとライトは期待に満ちた目で「ここ、何?誰んちに行くの?」とハル子を質問責めにした。
ハル子は偉そうに「着けば分かるわよ」としか言わない。
最上階の一室のドアを開けると「さ、どうぞ」とライトを招き入れた。

中はがらんとしていた。
薄暗い部屋の遮光カーテンを開けると眩しい日差しが差し込んできた。
見回してみると、床にノートパソコンがぽつんと置いてある。
部屋の隅には古風な肘掛け椅子があり、別の隅には白い服とジーンズが脱ぎ散らかされている。
ライトがつまんで見ると、服の下にはデザート菓子のカス。ライトはそれを見て
「わかった!兄ちゃんだ!ん?隠れ家?なんで?」と大仰に頭を抱えて叫んだ。
ハル子は疑問には答えず、自分のネクタイを指で緩め
「ライト、シャワー浴びといで」と命令し、肘掛け椅子にふんぞり返ると長く白い脚を組んだ。

ライトは訳も分からずシャワーを浴びていた。ハル子は威圧感があり、命令されると逆らえない。
浴室の外からハル子が「いい?念入りに洗うのよ」と厳命する。「はい」しょんぼりと答えると、全身を念入りに洗い始めた。
シャワーを浴び終え、出ていくとハル子はノートパソコンを必死にいじくり回していた。「あー、やっぱダメか」
ライトは「ちょイイの?兄ちゃんかな?人の物だよ」とハル子を窘めた。
「いいの!」ハル子はそこでキッと振り向くと「ちょっとあんた!何きっちり着てんのよ!」とライトに叫んだ。
「え?でもこれ僕の」と気弱に反抗しようとした瞬間ハル子はライトに馬乗りになると、上着を脱がせる。
ライトはされるがままで「何?」と妙に可愛らしく聴いてくる。
まさか意味が分からないのかとハル子は舌打ちしつつ、恐ろしく手際よくライトを素っ裸にしていくと、
肉茎を持ち上げ口に含んだ。
942松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 13:01:40 ID:i7LGc1On
舌先でちろちろと肉の先の割れ目をなぞると、ライトは「んん…」と呻き声を上げ体を震わせた。
(初めてかよ…しかも何?知らないの?)ハル子は日本の性教育を訝しく思いつつも手と口は忙しく動いている。
根もとを手できつく締め上げ、たっぷり唾の乗った舌でゆっくりと根から先へと舐め上げると「あ!」とライトが小さくさけんだ。
飛び出した白い液は裸の腹に飛び、どくどくと後から後から出てくる。ハル子は体を離し、
頬にかかった液をライトの服を引き寄せて拭い、ヒクヒクと痙攣し放心状態のライトを不機嫌そうに見つめていた。

ハル子はライトに馬乗りのまま「いい?さっきみたいにすぐ出しちゃ駄目よ」と綺麗な顔を強張らせて言った。
だが裏腹にハル子のむっちりとした腰はライトの上で激しくくねっている。
「あっ…んっ…分かっ…ハル姉ちゃん…何コレ。何。どこに入ってんの?」
ハル子はL男の性教育の無策ぶりにも呆れながら「いいから…勝手に動かないで…任せて」と甘く囁く。
「うん…んっ」妙に優しげなハル子にライトは少し嬉しくなったが、すぐに下半身の感覚がすべてを支配した。
ハル子は腰を深々と据えたままライトの上でのけぞると髪を解きシャツを脱いだ。ハル子はブラジャーを着けない。
ライトの目の前に神々しい紡錘型の双丘が現れた。器用にスカートも脱いでいくとハル子はライトの上で淫らに上下運動をし始めた。ライトは
薄れそうになる意識の間で揺れる乳房から目が離せないでいた。
真っ白な肌は血管が透けて見え、突起は自分のものより桃色がかっている。胴は妙に短いがくびれている。
ライトの陰茎はハル子の股のどこかに飲み込まれては吐き出されを繰り返し、そのたびにどちらの物ともしれぬ粘液でグチュグチュと音を立て、ライトの意識を奪っていくようだった。
「あ…ハ…っ」ハル子に何か聴こうとするが声は卑猥な喘ぎ声にしかならなかった。

その頃ヘッドホンで「じゃそれでお願いします」と薄暗い部屋で言い終えたL男は、
傾いた日差しを見て、ライトとハル子の帰宅が遅いのを心配しはじめていた。
ハル子は親の友人の子供で美人だが可愛くない。だが弟妹はヌコ可愛がりしているのだ。
この家には松田とミサ夫妻、L男、友人の娘ハル子、双子のライトと月子が住んでいる
松田とミサと月子が今騒がしく夕飯を作っている。
弟妹がヌコであれば、ハル子と松田とミサはさしずめ要監視対象だった。

L男はふと嫌な予感がしてモニターの画面を切り替えた。
一面に並んだ細かなマスの中の一つに、ライトに乗ったハル子が映し出された。
L男は目を見開いた。「これは…」画面に裸の二人が大写しになり、ブチャッヌチャッという淫らな音と、
ハル子の荒い息の下からライトの喘ぎ声が聞こえてくる。
L男は為す術もなくライトが汚されていくのを見守るしかなかった。
「…っ…ぁ!」ライトが達したその瞬間、ハル子は勝ち誇ったような笑みをモニターに向けた。
「わ!」L男は驚いてひっくり返った・・・。
943松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 13:20:15 ID:i7LGc1On
しまった乳首いじりを入れるのを忘れたOrz
944名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 13:28:17 ID:C218wbEm
なんだか良くわからんちん
945名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 13:57:27 ID:LIZ/6nn0
続きあるんですか?
946松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 14:10:30 ID:i7LGc1On
松田とミサ夫妻、子供L男(ミサとLの子)、松田の友人の娘ハル子、松田とミサの子双子ってことで
947名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 14:45:51 ID:utcwpvow
松田とミサの実子は誰だ?双子?バツイチなのは意味あるのか?
948松田ミサとハル月:2007/04/23(月) 23:54:32 ID:4iHYI9LT
ミサはLの子供を身ごもりますがライトの指示により孤児院に産み捨てます。
ライトの死後松田と結婚し二子をもうけ、ライトにちなんだ不吉な名前を付けます。
松田はLの子を引き取り、友人の娘(さゆと白人と結婚して産んだ娘でもいいんだけど)も育てています
949名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:48:55 ID:ZXbR9Qqg
何というカオス一家…
先にその設定が明記されてないとちとわかり辛いかもしれんな
のぞきというシチュは個人的においしい、乙
950名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 03:42:06 ID:/TXT1Zdx
アヌメ見て保管庫から最近のまで片っ端からめろさゆ読んだ
萌え死ぬかとオモタ
951名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 20:20:21 ID:QTsO/aCR
メロハルが読みたい…
ハルジェバハルでも良いw
神のご光臨心よりお持ちしています
952名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 23:45:41 ID:NZZQGcen
こんばんは。急に書きたくなって一気に仕上げた月×ミサSSを投下します。
「妄想の中だけでも二人に幸せになって欲しい」と思いながら書いたので
捏造全開です。しかもクソ長い上エロまで遠いです。心の広い方は是非
読んでください。
953月ミサ:2007/04/25(水) 23:47:00 ID:NZZQGcen
 火口卿介を確保し、夜神月の手に再びデスノートが戻った。
「う、うわあああ!」
 同時に、デスノートを所持していたときの記憶も全て戻った。
――僕は……僕は何て事を……
 大丈夫ですか、と自分を気遣うLの言葉も、今の月には届かない。月はノートを
抱きしめたまま、呆然と目を見開いていた。


 全ての監視を解かれた月は、火口逮捕から七日経った十一月四日の早朝、森の中
にいた。大木の根元を、スコップで掘り進めて行く。顔を覗かせた銀色の箱の蓋を
取り、以前弥海砂が所有していたノートを手にした。
――このノート……
 目を伏せて黒い表紙を見つめていると、大きな羽音が静寂な森に響いた。
 瞬間、黒い死神が天から舞い降りてくる。
「おー、久しぶりの人間界!ってあれ?ライト!?」
 降りてきた死神――リュークは、そこにいた人物を見て大声を上げた。
「このノートは、ミサに掘り出させるんじゃなかったのか?」
 目を丸くして尋ねるリュークに、月は無言で背を向けた。デスノートを手に持っ
たまま、何処かへと進んでいく。
「おい、待てよライト!」
 以前とは全く違った雰囲気の月に戸惑いながら、リュークは慌てて月のあとを追
いかけていった。

 それからしばらく歩き続け、月は新築とはいえない、しかし、小奇麗なアパート
の一室の前で足を止めた。
「おいおい、本当に何をするつもりなんだよ、ライト」
 背後でうるさく喋りつづける死神の問いに、月は決して答えようとはしない。
(こんな早くに女性の部屋を訪ねるのは無礼かもしれないが……)
 一度深呼吸をしてから、ゆっくりとインターホンに手を伸ばした。
『はーい!あ、ライトだ!待っててね、今鍵開けるから』
954月ミサ:2007/04/25(水) 23:49:37 ID:NZZQGcen
 高い音が鳴り響いたあと、はしゃいだ女性の声がスピーカーから流れた。わずか
に間を空けて、部屋のドアが開かれる。
「ライト、やっぱり来てくれたんだね!昨日の夜の『会いたい』ってメール、本当
だったんだ!ミサ、早起きして待ってたんだよ!」
 部屋の主である海砂は、笑顔で月を見つめた。しっかりと化粧を整え、寝巻きで
はなく黒いニットのワンピースを着ているところを見ると、月の訪問を心待ちにし
ていたようだ。
「ミサ、これを……」
 先ほど掘り出した黒いノートを月は海砂に差し出した。海砂は待っていました、
と言わんばかりに素早くそれを受け取る。
「あっ……」
 ミサの身体が小さく震えた。キラに会う為に努力した事、レムの落としたデスノ
ートを拾った事、自分が第二のキラである事、Lの拘束から逃れる為に所有権を放
棄した事。デスノートに関する全ての記憶が戻ったのだ。
「……思い出したよ、ライト」
 ミサはデスノートを抱え、やや強張った声で告げる。
「ライト、立ち話なんかじゃなくてさ、部屋に上がってよ」
 その声をごまかすように、海砂は無理に笑顔を作った。立ち尽くしている月の腕
を引っ張り、部屋に招きいれた。
「ようこそ、ミサのお城へ!男の人を入れるのはライトが初めてだよ」
「……」
「これから新世界を作るための緊急会議を始めます!」
「……」
「ライト、紅茶がいい?それともコーヒーがいい?」
「……ミサ」
 矢継早に言葉を発する海砂を、低い声で月は遮った。
「……僕は」
 海砂の目を真っ直ぐに捉える月。海砂もその目を真剣に見つめる。
「どうしたの、ライト……」
「僕は……キラであることを自白しようと思う」
955月ミサ:2007/04/25(水) 23:51:19 ID:NZZQGcen
「……!?」
「えっ、な、なんで!?」
 ライトの背後でリュークが目を見開く。意外すぎる言葉に、ミサも驚きを隠せな
い。
「……昨夜デスノートを手にして、全ての記憶が戻った……そして、自分の犯した
罪の大きさを痛感した……僕はもう、キラでいることは出来ない……」
「ラ、ライト、お前キャラ変わりすぎじゃないか?」
「……デスノートを使っていたときの僕が異常だったんだよ、リューク。デスノー
トを手にしたときに戻るのは記憶のみ。狂っていたときの人格までは戻らない……
今の僕に、あの時の様な真似はとても出来ない」
 何度も言葉を飲み込んだリュークに、月は苦笑して答えた。
「ミサ、僕はそれを伝えに来たんだ。君に僕と一緒に自白しろなんて言わないし、
第二のキラについて聞かれても僕は絶対に口を割らない。むやみにデスノートを使
わなければ君が捕まるような事もないだろう。ただ、これでもう君には会えなくな
る。だから、お別れを言いにきたんだ」
「ライト……」
 辛そうに語るライトを、海砂は哀愁に満ちた瞳でぼんやりと見つめた。
「じゃあ、さよなら、ミサ」
「……待って!」
 部屋を出て行こうとする月を海砂が呼び止めた。
「ライト、ライトがキラだって言いに行くなら、ミサも一緒に行くよ!」
 そう言うとミサは、細い腕を伸ばし月の背中に手を回した。
「ミサ……」
 月に抱きつき、ストライプのセーターの胸に顔を埋めたまま海砂は言う。
「ライト、キラだって言ったら、もう会えなくなるんでしょ?」
「ああ、きっと極刑は免れない……最低でも、ずっと警察の監視下に置かれる事に
なるだろう」
「ミサ、ライトのいない世界でなんて生きられないよ。ライトのいない世界にいる
なんて、ミサにとっては死んでるのと一緒だもん。私は、ライトの事が大好き。だ
から、ずっとライトと一緒にいたいの。死ぬなら、ライトと一緒に死にたい」
956月ミサ:2007/04/25(水) 23:52:58 ID:NZZQGcen
「ミサ……」
「それにね、ライト」
 ミサの小さな肩が震えた。その声はか細くなっていく。
「ミサも、もう誰かを殺したくなんかない。もうデスノートは使いたくない。本当は
ね、気付いてたの。こんなことしても両親は喜ばないし、こんなやり方で作る世界は
間違ってるって」
「……僕もそう思うよ、ミサ。命を賭してまで僕が作りたかったのは、殺戮で成り立
つ世界じゃない。犯罪によって悲しむ人がいなくなるようにと、そう願っていたのに、
いつのまにか僕はただの罪人になっていた……」
『人を殺した上での幸せなど、本当の幸せであるはずがない』
 病院のベッドで総一郎が告げた言葉が甦る。何故、もっと早くに気付けなかったの
だろう。
 月はそっと手を伸ばし、海砂を優しく抱きしめた。その小柄な身体は、月の腕の中
にすっぽりとおさまる。少しでも力を込めたら壊れてしまいそうだと、月は思った。
ああ、彼女はこんなに小さいのに、ずっと自分に従い、そして自分を愛してくれてい
たのか。
「ミサ……正直に言うよ」
 金色の長髪を撫でながら、月は囁いた。
「僕は、ずっと君を利用しているだけだった。そして、不要になったら君を殺そうと
も思っていた」
「……うん。そんなの、ずっと前から分かってたよ」
 腕の中の少女は、震えながら、演技に関してはミサの方が上だもの、と付け足した。
ライトが私の事何とも思ってない事くらい、ずっと分かっていたよ、と。
「それでも、ミサはライトが好き。今も昔も、そしてこれからも」
 言葉の終わりは消え入りそうだった。海砂の瞳から涙がこぼれた。
「ミサ……けれど、僕は今、どうしようもないくらい君を求めている。キラとしてでは
なく、夜神月という一人の男として、君を想っている」
「え……?」
「信じられないか?」
957月ミサ:2007/04/25(水) 23:54:38 ID:NZZQGcen
尋ねながら、月は当然だろうと思った。自分でも、こんな気持ちは信じがたいのだ
から。
「信じたいよ。もし本当だったらすごく嬉しい……だけど……」
「今まで、散々嘘を吐いてきたからな。今更信じてくれなんて言うのは無理かもしれ
ない……けれど、ミサ」
 月は続ける。その声は、自分でも驚くほどに優しい。
「僕は、君を本当に愛しく思っている。僕の為に命を賭けてくれた君を。強引で、単
純で、積極的すぎる君を。どんな時も僕の傍にいてくれた君を。今まで、たくさんの
女の子と付き合ってきた。でも、ここまでしてくれたのは君だけだよ」
「ライト……」
 月の腕の中にいた海砂は小さく顔を上げ、月の目を見つめた。そこには僅かな翳り
さえ見受けられない。
「……信じる。ライトは嘘を吐いてない……この天才女優、弥海砂が証明します。ラ
イト、ミサもどうしようもないくらいにライトが好き。頭が良くてかっこよくて、純
粋すぎるライトが。テニスが上手で、理想の世界を求め続けたライトが」
「ミサ、ありがとう」
 月はそっと海砂の桜色の頬に手を添えた。
「ミサ……本当のキスをしてもいいかい?」
「うん……して」
 海砂は瞼を閉じる。ごまかしの為ではなく、軽い気持ちでもなく、初めて本気のキ
スをするのだ。新色の口紅が塗られた小さな唇に、月はゆっくりと自分の唇を重ねた。
「んっ……」
 海砂の口内に月の舌が忍び込む。もどかしいほどの速度で月の舌は動く。海砂も
その想いに答えるべく、必死で舌を動かした。
 舌を絡ませ、互いの舌を貪る様に吸い合う。ただ愛しくて。目の前にいる人が、
狂おしい程に愛しくて。呼吸する事すら忘れて、二人は相手を求めた。

「ふうっ……」
 ようやく唇を離したときには、二人とも息を切らしていた。
 本気のキス――そして、最後のキス。
958月ミサ:2007/04/25(水) 23:56:35 ID:NZZQGcen
「ミサ、そろそろ行こう……早い方がいい」
「うん、行こう、ライト」
 キスが終わったのを合図に、二人は決意した。捜査本部へ出向く事を――死刑台
に向かう事を。
「……ライト、本当に行っちまうのか?」
 部屋から出ようとする月と海砂に、リュークが面白くなさそうに尋ねた。
「ああ。自分でした事だ、自分で責任を取る」
「うん。ミサもライトと一緒だよ、リューク」
「そうか……」
 漆黒の死神は、大きなため息を吐いた。これでもう面白い事は期待できない。こ
の後どんな人間にデスノートを渡したって、きっとこんなに面白い事にはならない
だろう。
「ライト、だったらこのノートの所有権放棄してくれないか?そうしないと俺、死
神界に帰れない」
「それは無理だ、リューク。キラだと自白するには、デスノートを使っていた頃の
記憶がどうしても必要だ。所有権の放棄は絶対に出来ない」
 ライトは言い切った。ここで記憶を失くしてしまったら、何の意味も無い。
「でも、死神界の決まりで、死神界へ帰れるのは人間が所有権を放棄した時か、そ
の人間が死んだときって決まってるんだ」
「……だったらリューク、僕の名前をデスノートに書けばいい。本部まで行って罪
を償えないのは嫌だが、お前がどうしても死神界に帰りたいならこの場で僕を殺せ」
 月の決意は揺るがない。堂々と述べる月に、海砂も続けた。
「リューク、ミサの名前も書いていいよ。リュークも、お家に帰れないなんて嫌
だろうし」
「……何だよ、二人ともまるで別人だな。でも、そう言われて、はい、そうしま
すなんて素直に名前を書くわけにもいかない。まだ勝負を見届けたわけでもない
しな」
 二人の顔をじっと覗きこむリューク。
「だから、お前達が捜査本部に行って『キラだ』と言った瞬間にノートに名前を
書かせてもらう。それでいいな?」
959月ミサ:2007/04/25(水) 23:58:41 ID:NZZQGcen
「……ああ、仕方ないな。本当は本部の皆に全てを話したいし、じっくりと話し
合って罰を与えてもらいたいのだけれど」
 自分の罪が心臓麻痺で死ぬくらいで償えるわけがない。けれども、リュークが
自分の命令を聞くような性格ではない事も分かっている。ライトは、軽く唇を噛
んだ。
「じゃあ、行こうミサ」
「うん、ライト」
 手を繋ぎ部屋を出て行く二人は、ごく普通のカップルに見える。いや、ごく普
通と言うのには語弊がある。かたや東応大学に通う超エリート、かたや今をとき
めく人気女優。その上とびきりの美男美女だ。誰もが羨む理想のカップルだろう
――二人が、キラと第二のキラであるということを除けば。
 リュークは一瞬寂しげな表情を浮かべてから、二人の後を追った。

 
 アパートから本部のあるビルまではそれなりに距離はあるはずなのに、あっと
いう間に着いてしまったように思う。道中、二人は何一つとして言葉を交わさな
かった。ただ、時折不安げに月の手を強く握り締める海砂に、月が微笑みかけた
だけだった。
 暗証番号を手早く入力し、携帯電話と金属の類を全て外し、指定された場所に
預ける。硝子の自動ドアは月と海砂を呑み込むように、滑らかに開いた。
「ライト……大好き」
「ああ――僕も君が好きだ」
 これが、きっと互いに伝える最後の言葉となるだろう。そう悟りながら、二人
は前を見つめ、本部の者達のいるフロアへと向かった。

「ライトくん、ミサミサ!デート?羨ましいー!」
 二人をおどけた口調で迎えたのは松田だった。しっかりと手を握り合っている二
人をラブラブだねー、とひやかす。他の者達も皆揃って、以前にリュークが所持し
ていたノートの検証をしていた。Lはいつもの様に甘味を口にしながら、独特の座
り方で何かを考えているようだった。
960月ミサ:2007/04/26(木) 00:01:11 ID:JL815MB7
「ライト、別にこんなに早く来なくてもいいんだぞ。もう火口は捕まった。確かに
まだ捜査すべき事は残っているが、お前達はもう自由なんだ」
「そうだぞ、ライトくん。火口以外にキラがいることは明白だが、13日ルールが君
達の無実を証明している」
 総一郎と相沢は、二人を気遣うように話しかける。
「……」
 ここにいる者たちは全員自分を、自分達を信じてくれている。それでも、自分は
この真実を告白しなければならない。例え、ここにいる者全員を絶望させる事にな
っても。
 コツコツと靴音を立てながら、月と海砂はゆっくりとLに近づく。Lは菓子を口
に放り込みながら、もう玄関しか映されていないモニターを熱心に見つめていた。
「……竜崎、父さん、そして皆さん。伝えなければならない事があります」
 かつてないほどに月の鼓動は早鐘を打つ。目を固く瞑り、月は搾り出すように
――しかしはっきりと言った。
「――僕は、キラです」
「そして、私は第二のキラです」
「……」
 月に続き、海砂もそう言い切った。
 月は、後ろでリュークがノートにペンを走らせている気配を感じた。

 瞬間、本部は嘘の様に静まり返る。

「あ、あははは、何言ってるんだよライトくん、ミサミサ。そういう冗談は笑えないよ」
「はは、弥はともかく、ライトくんもこんなに演技が上手いなんてな。一瞬信じてし
まった」
 沈黙を破ったのは、松田と相沢の乾いた笑い声だった。しかし月はそれには答えず、
デスノートをLに差し出した。
「竜崎、これが証拠だ」
「……」
 大きな目を更に大きく見開き、Lはそのノートを両手で摘み上げた。
961月ミサ:2007/04/26(木) 00:03:35 ID:JL815MB7
「!」
 Lの視界に、レムとは違う形態の死神が入る。
「ラ、ライト、変な事を言うな。全くこんな作り物まで用意して――」
 慌ててLからノートを取り上げる総一郎。けれどもその行動は、彼に残酷すぎる真実
を突きつけるのみだった。
 総一郎が床に落としたノートを、今度は松田と相沢が手にする。リュークを見て固ま
る二人の手にあるノートに、最後は模木が触れた。
「ライ、トくん、ミ、サさん……本、当なん、です、ね?」
 おかしな場所で言葉を区切りながら尋ねるL。ライトとミサは、首を縦に振った。
「くくっ、はじめましてだな、L。俺はリューク。この勝負、お前の勝ちのようだ。け
ど残念だったな。ライトとミサは、あと十秒で終わりだ。九、八、七……」
 不気味にLに笑いかけるリューク。嘘だ、と言い膝を落とす松田、固まったまま動か
ない総一郎、焦点の合わない目で二人を見つめる相沢、ノートを床に落とす模木――そ
して、信じたくないです、と呟くL。
「竜崎、本当は罪を償いたかった。けれど、この死神がそれすらも許してくれないよう
だ……すまない、そして、さようなら」
「みんな……ごめんなさい」
 二人が静かに告げ、Lが何か言おうと口を開いた時、零、とリュークの低い声が響い
た。

 月と海砂は、瞼を閉じた。

「――」
 月が目を開いたとき目の前に広がっていたのは、良く知っている風景だった。
「ミサ、目を開けて」
 隣にいたミサにそう言ってから、月は辺りを見回した。
(死後の世界って、こんなもの、なのか……?)
 そんな事を思っていると、信じられない光景が目に入る。
「なっ、皆どうしたんだ!?」
962月ミサ:2007/04/26(木) 00:05:41 ID:JL815MB7
月が目にしていたのは、長い長い時間を過ごした、ビルにある捜査本部だった。そし
て、そこには本部のメンバー全員が倒れていたのだ。
「父さん、竜崎!皆!しっかりしろ!」
「こ、これどういう事なの、ライト!?」
 ミサに尋ねられてもわからない、としか言えない。自分達は死んだはずだ。それなの
に、この酷くリアルな空気は何だ。どう見たって現実じゃないか。
 そんな事を頭の何処かで思いながら、月は一番近くにいたLの身体を揺さぶり続けた。
「う……」
 何度か身体を揺さぶっていると、Lは小さなうめき声を上げ、目を開けた。
「竜崎!良かった、無事か」
「ライトくん……どうしたんですか、そんなに慌てて……」
「え……?」
 竜崎は不思議そうに月を見つめる。月はその反応に戸惑った。どうしたもこうした
も、先程キラだと自白したばかりではないか。
 ――リューク……名前を書くのが面倒くさくなったのか?
 そんな事も思いついた。ここが現実世界だと仮定すれば、この考えが一番妥当であ
るように思える。
――しかし、それにしては竜崎の反応がおかしい。
「んーっ、やばっ、寝過ごしたー。あ、ライトくん、ミサミサ、おはよー」
 思案している月を、人懐こい笑顔を浮かべて、まどろみながら松田が見つめた。
 ――おかしい、何かがおかしい。
 月と海砂は顔を見合わせる。死後の世界の事など分からない。だが、ここはそんな
世界ではない。それだけは確信していた。
「ライト、手伝いにきたのか?だが、今は私達だけで手は足りている」
「ああ。今まで捜査に協力して疲れただろう?今日は家でゆっくりしているといい」
「この事件は、俺達が絶対解決しますよ」
 いつの間に起き上がったのか、総一郎と相沢、そして模木が二人に言葉をかけた。
 ――どういう事だ?何が起こっている?
 月は頭を抱える。冷静な月だが、さすがにこのような事態は今までに経験は無い。
海砂は混乱するライトを心配そうに見つめた。
963月ミサ:2007/04/26(木) 00:07:45 ID:JL815MB7
「ククッ、ライト、ミサ。随分困ってるみたいだな」
 よく知っている声が背後で楽しそうに言う。
 ――まさか……
 振り返った月と海砂の目に、信じられないものが飛び込んできた。
 ――リューク……!
 思わず大声を上げそうになったが、月は慌ててその声をかき消した。同じく叫びだ
しそうな海砂の口も、素早く塞ぐ。
「ライトくん、どうかしたのか?顔色が悪いぞ」
「ミサミサも、顔青いよ。やっぱり、今日は帰った方がいいんじゃない?」
「そうだな。辛いのなら少しここで休んでいくか?」
 相沢、松田が二人の顔を覗きこみ、総一郎がそう提案した。月は、小さく大丈夫、
と答え、言った。
「お言葉に甘えて、今日は帰らせてもらいます。ミサは僕が責任をもって家まで送るよ」
 この事態を把握する為には、リュークに事情を訊くのが一番早い。そう判断した
月は、足早に本部を後にした。

「リューク、どういう事だか説明してくれ」
 ビルを出た月は、リュークを睨み、棘のある声を上げる。
「ククッ、そこまで怒る事ないじゃないか。それに、説明しろと言われても、どこ
からすればいいのか分からない」
「……じゃあ、まず最初に、ここは一体何処なのか教えてくれ」
 外の空気に当たり少し冷静さを取り戻した月は、リュークを見上げて請う。
「もちろん人間界だ。天国でも地獄でもない。お前達がいた人間界だ」
 ククッ、とリュークの喉が鳴る。月は目を瞑り、次の質問に移った。
「では、どうして僕達は生きているんだ?」
「そんなの決まってるだろ。デスノートを使わなかったからだ」
 呆れた様にリュークは答える。その態度に多少の怒りは覚えたものの、今はそん
な事に腹を立てている場合では無い。月は、最大の疑問を思い切ってリュークにぶ
つけた。
964月ミサ:2007/04/26(木) 00:08:47 ID:JL815MB7
「リューク、面倒かもしれないが答えてくれ。まず、僕達にデスノートを使わなか
ったのは何故だ?それから、お前はノートにペンで何かを書いていた。あのノート
は何だったんだ?デスノートではなかったのか?――そして、捜査本部の人達のあ
の態度は何だ?僕には、デスノート――キラ事件に関する記憶が全て無くなった様
にしか見えないんだが……」
「ハハッ、さすがだなライト。いいだろう、全部教えてやる」
 リュークは一度咳払いをすると、言った。
「まず、何で俺がお前達にデスノートを使わなかったのかだが、この答えは簡単だ。
死神界に『デスノートを使った人間が、その真実を第三者に話した場合、その人間
にデスノートを使ってはいけない』という掟があるからだ」
「……何で、そんな掟があるんだ?」
「その説明は後だ。その前に」
 リュークは、腰のホルダーから黒いノートを取り出した。
「俺が使ったノートだが、あれはデスノートじゃない。これだ」
 そう言って、二人に手にしたノートを差し出した。
 渡されたノートを月はじっくりと眺める。大きさはデスノートと変わらない。表
紙が黒いのも同じだ。違うのは、表紙に何も書かれていない事位だった。
「……」
 恐る恐るそのノートを開くと、びっしりと小さな文字が並んでいた。目を凝らし
て解読を試みて、月は声を上げる。
 
――2003年、11月28日、午後4時30分、夜神月、デスノートを拾う
――2004年、5月25日、午後9時14分、弥海砂、夜神月に接触

 そこには、デスノートにまつわる全ての記録が事細かに記されていた。ただし、
その記録は全てペンで書かれたと思われる二重線により消されている。
「何なんだ、このノートは……」
「それは死神用の記録ノートだ。死神が人間界に行って人間にノートを渡したとき
からその人間が死ぬまでの記録が全て書かれる事になる。勝手に更新されていくん
で便利だ」
965月ミサ:2007/04/26(木) 00:10:02 ID:JL815MB7
「ねえ、この二重線は何なの?」
 それまで黙って説明を聞いていた海砂が口を挟んだ。
「ああ。それも含めて、今から全部教えてやる」
 リュークは月に渡した記録ノートを指差し、説明した。
「まず、このノートを使えるのは死神のみ。例えこのノートを人間界に落として人
間が拾ったとしても、普通のペンじゃこのノートには書き込めない。そして、ここ
に書かれている記録を二重線で消すと、その出来事は全て無かったことになる」
「――!」
 月は言葉を失った。しかしリュークはまだ続ける。
「ただし、死神だっていつ使ってもいい、ってわけじゃない。デスノートと同じ
様に、人間を助けるために使えば死ぬらしい。この記録ノートの記録を消してい
いのは、『デスノートを使った人間が、その真実を第三者に話した場合』のみだ」
「……成る程、大体分かった」
 月は動揺したものの、それを表には出さずに努めていつも通りの口調で言っ
た。
「つまり、僕とミサが捜査本部の人たちにキラである事を話したから、リュー
クは掟に則った。デスノートは使えないから、記録を消したって事だな?」
「そうだ。さすがはライト、察しがいい」
「けれど、どうしても分からない事がある」
「分かってる。何でそんな掟があるか、だろ?」
「……ああ」
 先程からずっと考えているが、何故その様な掟が作られたのかが、どうして
も分からない。死神にとってデスノートを使えないというのは不便極まりない
のではないだろうか。
「それにもちゃんと理由はある。ライト、お前に会って間もない頃、俺は言っ
たよな。『死神に憑かれた人間は不幸になる』と。お前は迷信だと思っていた
ようだが、あれは本当の事だ。というより、死神界に『死神は、一度憑いた人
間は不幸にしなければならない』という掟があるんだ」
「……嫌な掟だね」
「ああ、死神だからな」
966月ミサ:2007/04/26(木) 00:12:07 ID:JL815MB7
ようやく今までの説明を理解したのか、やっと海砂が口を開いた。
 リュークは続ける。
「俺達死神は、デスノートを使った人間にとって一番の不幸ってやつがどんな
のか知ってる。それは、死ぬ事なんかじゃない――デスノートの記憶を持った
まま生きていくという事だ」
「――!」
「……予想はしてたよ、リューク」
 倒れそうになった海砂を素早く片腕で支え、月は言った。
「キラ事件が無かった事になっている世界で、大量殺人犯としての記憶を背負
って生きていく……考えただけで、気が遠くなってくるよ。これなら、死刑に
された方が何倍もマシだ」
 誰かに何か言われるという事はない。自分だけが重い十字架を背負って生き
ていくのだ。それでも、これは自分が受けなければならない罰だと、月は覚悟
を決めた。
「これは人間にとっちゃ相当辛いらしくてな。今までも何人かこの罰を与えら
れた人間を見てきたが、途中で発狂して死んじまう奴がほとんどだった。ああ、
それから死んだ人間は生き返らないぞ。ついでに言っとくと、所有権の放棄も
もう出来ない。これも掟で決まってる」
「ああ、分かってる……ミサ、大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫だよ」
 そうは言うものの、足はふらつき、顔は死人のように青ざめている。当然だ
ろう。男である自分にとっても辛すぎる罰だ。若い女性にかかる負担はもっと
大きいだろう。
「すまない、ミサ。僕のせいでこんな事に巻き込んでしまって……」
「ううん、ライトのせいじゃないよ。だって、デスノートを使ったのはミサの
意思だもん――ミサ、頑張るよ」
 罰を受けると覚悟した二人を、リュークは笑いながら見つめる。
「さて、じゃあ俺は死神界に帰るぞ。こういう人間がいた場合は、特例で死神
界への帰還が許される。ただし、俺は死神界からずっとお前達を見張っている。
もし、お前達がデスノートを使う様な事があれば、すぐにお前達を殺す」
967月ミサ:2007/04/26(木) 00:13:37 ID:JL815MB7
「……使ったりしないよ、絶対に」
「ククッ、お前達がこれからどんな人生を歩むのか、じっくり見させてもらう
ぜ」
 リュークは、じゃあな、と言い残し、空へと飛んでいった。

「ミサ……僕はこれから築くよ。僕が、本当に作りたかった世界を。死神なん
かに頼らず、自分の力で」
「うん。ミサ、応援するね」
 二人は空を見上げた。痛いほどの青がそこには広がっていた。

――月日は巡り、六年が経った。

「ようやく片づけ終わったね、ライト」
 広いマンションの一室で、美しい女性が呟いた。買ったばかりの高級なソ
ファーにもたれかかり、大きくあくびをする。
「ああ、今日はお疲れ様、ミサ」
 二杯のグラスに血の色にも似たワインを注ぎ、美しい青年――夜神月は、
ソファーで疲れた顔をしている女性に、一杯を差し出した。
「ありがと。ライト、乾杯しよ」
「ああ、そうだな」
 月からワインを受け取った女性――弥海砂――いや、本日からは夜神海砂
――は嬉しそうに微笑む。月はゆっくりと海砂の隣に腰を下ろした。
「それじゃ、私とライトの結婚を祝してかんぱーい!」
「ああ、乾杯」
 そう、この日、二人は結婚式を挙げたのだ。顔の広い二人の招いた客は、
相当数になり、大変賑やかな式となった。中でも海砂の元マネージャーであ
り月の先輩でもある松田は、涙を流しながら決して上手いとは言えない歌を
熱唱し、会場を大きく盛り上げた。
「……ねえ、ライト」
 何口かワインに口をつけた後、海砂は小さな声で話しかけた。
968月ミサ:2007/04/26(木) 00:15:11 ID:JL815MB7
「何だい、海砂」
「式を今日挙げたのは、偶然?それとも――」
「……必然だ」
 壁に貼ってあるカレンダーに、印がついていた。

――2010年、11月4日 結婚式

 そう、六年前、死神に罰を与えられた日と同じ日付だった。
「僕も君も、絶対に忘れてはいけない日。僕達にとって一番残酷で、一番大
切な日だから」
「……うん、そうだね」
 海砂は俯いた。あの日の記憶は、少しも薄れる事などない。
 この記憶を抱いたまま生きていくのは、二人が予想していたよりもずっと辛
く苦しかった。夢に見てうなされる日は何度あったか分からないし、ふとした
瞬間に記憶が甦り叫びたいほどの衝動に駆られたりもした。
 それでも、月も海砂も逃げなかった。月は警察庁に入庁し、法律を変えるべ
く努力してきた。時効の廃止、覚醒剤所持などによる減刑の廃止、何らかの事
情により刑をかせられない場合でも、しかるべき処置を行う為の新法案。全て
が順調だったとは言わないが、Lの協力もあり、確実に世界は変わってきてい
た。
 また、海砂も相変わらず人気を博している。最近はミステリードラマの女探
偵役がまわってくる事が多い。犯人を説得するときの表情が素晴らしいと、各
方面から絶賛されている。
「ミサ。僕がここまでやってこられたのは、君のおかげだよ」
「そんな、それは私の台詞だよ……ライト、大好き」
 ミサはグラスをガラステーブルの上に置くと、深く深く月に口付けた。
「――ね、ライト……こんな日に言うのはどうかと思って、黙ってたんだけど」
 唇を離した後、海砂は珍しく戸惑い気味に言葉を発した。
「なんだい、ミサ」
「……あの、ね。私……月としたいの」
969月ミサ:2007/04/26(木) 00:17:18 ID:JL815MB7
「え……?」
 月は海砂を黙って見つめる。確かに結婚して初めての夜ということを考え
れば、自然な流れではあるだろう。しかし、今日は最も辛く哀しい日でもあ
る。そんな日に自分の欲望に任せて行動して良いのだろうか。
 月が返事に迷っていると、海砂が続けた。
「こんな事言うの、不謹慎だって分かってる。でもね、ライト。私、やっぱ
りライトが好きだから、結婚したっていう証明が欲しいの。それに……」
 言葉を切った海砂。そしてその後、信じられないような事を口走った。
「もし今日凄く印象に残るような事が出来たら、この日はずっと記憶に残る
と思わない?」
「――!」
 月は海砂を凝視する。
「ふっ、はははは!」
「ラ、ライト!?」
 刹那、月は破顔する。全く、彼女の発想にはいつも驚かされてばかりだ。
「もう、笑う事ないじゃない、ライト!」
「いや、ごめんミサ。ああ……返事がまだだったね――いいよ」
「……え?」
「……いいよ、しよう。一生忘れられない位の事を」
「ラ、ライト……」
 うっとりとした目つきでこちらを見る海砂を抱き上げ、月は寝室に向か
った。


「んっ……」
 空色のダブルベッドの上で、二人は口付けを交わした。互いに既に衣服
は纏っていない。
「――ライト……」
 唇を離され、ベッドに優しく倒された海砂が月を呼ぶ。
「……今日は、本当に裸で出来るんだよね……」
970月ミサ:2007/04/26(木) 00:19:09 ID:JL815MB7
「――ああ、そうだな」
 二人が身体を交えるのは初めてではない。三年程同棲していたので、何
度か経験はある。だが、生真面目な月は、決して避妊具を忘れなかった。
海砂はこっそりと全部道具を処分してやろうかとも思ったが、月にそんな
隙は無かった。
 隔てる物が何も無い状況で繋がるのは、今日が初めてだ。
「嬉しい……でも、何か緊張しちゃうね」
「そうだな――僕もだよ、ミサ」
 そう言うと月は、海砂の形の良い胸を両手で掴んだ。
「……!」
 びくり、と海砂の身体が跳ねる。海砂を知り尽くしている月は、彼女が
気持ちよくなる様に手を動かす。
「――っ」
 軽く爪を立てて固くなっている突起をつままれ、痺れる様な快感が海砂
を貫いた。
「ミサ……少し、胸大きくなったか?」
「んんっ、ライトが、いっぱい揉むからだよっ……」
 柔らかな両の乳房をゆっくりとこねると、海砂は悩ましげに腰を揺ら
す。だんだんと、海砂の秘部は湿ってきていた。
「ね、ライト……別のとこも触ってよ……」
 胸だけを刺激され、海砂の身体はもどかしさを感じていた。最も触れ
て欲しい部分はもう濡れそぼって彼を求めているというのに、月はそこ
に決して触れようとはしない。
「別のとこ、だけじゃ分からないよ、ミサ」
「嘘、嘘吐き、分かってるくせに……!」
 意地悪く微笑む月を、海砂は涙目で睨みつける。月はまだ、胸を揉み
続けている。
「――っ!」
 海砂のそこは既に限界だった。腿を擦り合わせながら、海砂は告げる。
「わ、私のここ……触って……」
971月ミサ:2007/04/26(木) 00:21:12 ID:JL815MB7
 右手を伸ばし、濡れた部分を指し示す。月はよく言えました、と言う
と、そっと割れ目に手を伸ばした。
「ふあっ……!?」
 一際高い声が海砂の口から漏れる。彼に触れられただけで、頭がおか
しくなりそうなほどの快楽が身体を支配する。
「すごいなミサ……」
 呟き、月は海砂の充血した芯に触れる。そこは濡れて、膨張していた。
 月は指の腹で、そこを撫でた。
「うあ……!?ライト……」
 最も敏感なそこを月に擦られ、海砂はシーツに爪を立てた。
「やだっ、ライト……ミサ、おかしくなっちゃうっ……!」
 それはもう泣き声に近かった。けれども、月はそこに刺激を与えるの
をやめない。最初はゆっくりと、それから徐々に速度を上げていく。
「――あんっ!ライ、ライトっ……!」
 彼女の声が高くなったと同時に、少し速度をゆるめる。海砂はもどか
しげにこちらを見る。それを合図に、月はもう一度速度を上げた。
「うう、ううんっ……!」
 限界が近いようだ。そう感じた月は、更に速度を上げた。
「――!ライトッ……!」
 ミサは月を呼びながら、一度目の絶頂に達した。
 はあはあ、と息を切らせる海砂の額に、そっと唇を落とす。大丈夫か、
と尋ねると、苦しそうに笑って、頷いた。
「ミサ、指を……」
「あ、待ってライト」
 海砂を慣らそうと裂目に指を差し込もうとした月を、海砂が制止する。
「何だ?」
「早く……繋がりたいの。だから、いいよ、もう来て」
「なっ、何言ってるんだミサ!」
972月ミサ:2007/04/26(木) 00:22:58 ID:JL815MB7
 いくら充分に潤っているとは言っても、慣らさずにいきなり突き立て
るのは危険だ。大体、海砂は女性の中でも小柄な部類だ。そんな彼女の
中に急に入れば、出血もしかねない。
「いいの、来て……それに、ライトだって苦しそうじゃない」
 海砂は月の下腹部に目を落とす。確かに彼のそこは、大きく勃ちあが
っていた。
「それはそうだが……」
「ね、お願い……」
 潤んだ瞳で見つめられ、月はついに降参した。
「……分かった。ただし、危なかったらすぐにやめるからな」
「うん、ありがとう」
 海砂は微笑み、軽く脚を開いた。そのきつい部分に、月は自身の先端
をあてがう。
「――っ!」
 その異物感に、海砂は声にならない悲鳴をあげる。想像していたより
も痛い。
「ミサ、やっぱり……」
「いいの、やめないで!ライト、来てっ……!」
 懇願され、月は少しずつ腰を進めていく。
「んっ、んんっ……」
 身体を仰け反らせながら海砂は耐える。やはり痛みはまだ消えない。
しかし、先程よりは幾分慣れてきたようだ。少しずつだが、月のそれを
受け入れていく。
「ん、ミサッ……」
 海砂のそこに締め付けられ、月もたまらない快感を覚えていた。自分
のものからも液が分泌された事も手伝って、徐々に滑らかに動けるよう
になっていく。
「うっ……全部入った、ぞ、ミサ……」
「うんっ……ライト、嬉しいっ……」
973月ミサ:2007/04/26(木) 00:25:24 ID:JL815MB7
初めて、何も着けずに繋がる事が出来た。まだ僅かに残る痛みは、そ
の喜びですぐに消えた。
「――動くぞ、ミサ」
「うんっ……」
 一度引き抜き、もう一度突き上げる。それを繰り返し、徐々に速度を
上げていく。
「ライト、気持ちいいっ……!」
「――はっ、僕もだ、ミサ……」
 もう痛みはなかった。ただ、繋がっていられる事が嬉しい。相手が喜
んでくれるのが嬉しい。
「――ミサ、ミサッ……」
「――ライト……!」
 二人は互いの名を呼び合った。溶けてしまいそうな程に身体は熱い。
「うっ……!」
「ライト……!」
 最後に大きく突き上げた瞬間、海砂のそこが強く月を締め付けた。
「……っ!」
「ミサ……」
 月は海砂の中に、全ての精を吐き出した。



 
「気持ちよかった……」
 シャワーを浴び、きちんとパジャマを着込んだ二人は、ベッドに並ん
で寝転がっていた。
「ああ……これで11月4日は、よりいっそう忘れられない日になったな」
「ふふ、そうだね」
 隣で横になっている月に、海砂は囁いた。
「ライト、大好き」
974月ミサ:2007/04/26(木) 00:27:22 ID:JL815MB7
「僕もだ、ミサ」
 微笑みを交わした後、月はゆっくりと電気を消した。




 11月4日。
 二人にとって最も残酷で、最も大切な日。
 そして、二人が初めてきちんと繋がった日。


――了

975月ミサ:2007/04/26(木) 00:30:14 ID:JL815MB7
終了です。お目汚しすみませんでした。
ちなみに補足しておくと、火口逮捕から後の展開の大捏造大会です。
個人的にLに死んで欲しくなかったのと、記憶が戻ったからって月
人格変わりすぎだろwwと突っ込みを入れたかったから書いた話
です。それから、一応レムはまだ火口に憑いています。
976名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:52:03 ID:Z7adKweE
レムもミサのとこに戻してあげてww

いやいや乙!月たちと共にこっちまで救われた気分だよ
いい捏造見せてもらった!新世界の神ありがとう
977名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:05:42 ID:YKVOq03L
乙乙!!火口生きてたんだなw
リュークの「ラ、ライト、お前キャラ変わりすぎじゃないか?」ワロタw
こういう世界もあって良いと思うね、Lと月が一緒に捜査って面白そうだし

今更ながら上の方のLミサにも萌えた
鬼畜というか、何処までも冷めてるLって感じで

何だか職人さん何気にいっぱいいるようだし、次スレいるね
978名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 03:01:58 ID:UcHQhwBP
>>975

アニメではミサが可哀想で仕方なかったけど、
これでいい補完ができますたGJ
979名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 07:32:56 ID:RbyCuAgi
激しく乙であります!ノートの記憶を持ったまま生き続ける二人も辛いだろうが、
火口に憑きっぱなしのレムも相当辛いなww
本当良い物読めた。GJ!
980名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 08:35:02 ID:ASPpt0YA
>>975
レムカワイソスw
981名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 14:26:34 ID:Z7adKweE
倉庫にSS収納って誰がしてるんだ?
982名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:50:40 ID:1H0F5Q38
983名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:08:41 ID:wdVhyeyh
乙です。グッジョブ。
またなんかできたら投下してください。
984名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 15:32:28 ID:o1YmY/8D
985名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 15:47:21 ID:PbiLQ+Lo
月ってDQNだよね
986名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 18:39:50 ID:2rhE59q+
レムは飽きたら火口をさくっと殺せるしw
987名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:00:33 ID:Uf3jWQRe
レム超悪女!ビッチめ!!
988名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:21:02 ID:If3yusvA
989名無しさん@ピンキー