【scene4:数時間後】
「…はい、僕はもう大丈夫です。だけどちょっとリュウさんが疲れてるみたいなんで、
もう少し休んでから戻ります、明日はいつも通り…」
…あれ?ミライ、もう起きてんのか…?あんなに苦しそうだったのに?
「あ、リュウさん起こしちゃいましたね、すみません…本部にシフト確認してました」
…何なんだこいつ?ほんの何時間か眠っただけで、もうそんなにピンピンしやがって。
しかも何ナチュラルに業務連絡してんだよ…
「…おい、ミライ」
「はい?」
「何か…俺に…言う事ないか?」 とりあえず、遠回しに本題を切り出す。
一瞬、しまった…という顔をするミライ。さあ、話してみろ。
「…すみません!何か急にすごく気分悪くなっちゃって…
あ、でももう全然平気です、僕、回復力すごいですから」
いや、そーじゃなくて。
「…あ、ここまで運んでくれたんですよね?重くなかったですか?」
いや、そんな事どーでもよくて。
「あのな、ミライ…」
「…まだ、何かあります?…あ!僕、一番肝心な事言ってなかったですね」
そうそう、さあ聞かせてもらおうか。
「・・・明日からセキュリティ番号変わるから、暗証番号間違えないように。
先月もリュウさん番号忘れて大変でしたよね…てワケで、以上です!
…え?リュウさん、どうしたんです?他に…何か?」
(…完全にいつもの不思議ちゃん全開モードに戻ってやがる…)
問いただす気が完全に失せた。
ここにいるのはいつものミライだ。
思えば、見たのも触れたのもほんの一瞬だ。確信は・・・持てない。
俺もこいつに負けたくなくて飛ばしすぎて疲れてたし、
いきなりぶっ倒れたこいつに慌ててたから、
ヘンな妄想しちまっただけだ。そうだ、そうに違いない。断じてそうだ。だけど・・・
(いつか、確かめてやる・・・。)
手のひらの微かな感触を思い出し、リュウは思った。
一方ミライは。
帰宅後、着替えようとした際にやっと己の体の変化に気付き、
一人あたふたと焦っていた。
(え、これって、もしかして教官が言ってた・・・僕、恋、しちゃったんだ・・・)
いつの間にかリュウのシャツを身に着けていたことに気付くのは
もう少し後の話・・・。
Mirai∞Ryu 〜beginning〜
終わりです。お詫びにどじっ子メビを特板に落としますので許してください(汗)
>>Mirai∞Ryu
GJ! 感想はどっちがいいのかな〜
とりあえず僕っ子メビたんは違和感ないな(*´Д`)ハァハァ
キテタキテター!
どうせ胸小さいですよに プッ
揉み倒されてしまえ!
713 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 21:39:04 ID:E/h6ctGI
巨乳になりそうなウルトラマンは?
ゼノン 中の人外人だし
新たなジャンルだったwおもしろく読ませてもらいました。次回に大展開を期待します。
所で特板ってどこ?
>>714 外人ならパワードやグレート
日本ならタロウかな
コソーリ
>>648の続き投下します
以前、ジャンルを知らないと言われていた方は、
お手数ですがID、または「コードギアス」をNG登録していただける様、お願いします。
注意書きは
>>614に加え
・男の視点で書いているため、モノローグが無駄に長いですがご了承ください。
以上です
「雨?」
ルルーシュはこくりと頷いた。
「安直で、単純で、何の理論性も無いけど」
他にどうすればいいのか解らないしな、とルルーシュはため息をついてソファに座った。
俺はネクタイを外しながら、ふーん、と適当に相槌を打った。
前に一度二人で、雨の降っていない日に、俺がルルーシュを発見した場所に行った事があった。
その時となるべく近い状態にして向かったのだが、結局、周りの風景が変わる事も、ルルーシュが消える事もなかった。
彼女は「やっぱり駄目か・・・」と落ち込んだが、俺はその隣で密かに安堵していた。そしてそんな自分自身に驚いていた。
――そんなに、帰りたいのか。
振り返って、そう聞こうとしたが、口を閉じた。
深く考えこむように、軽く伏せられた瞼。長い睫。それらを見て、そんな言葉は愚問すぎると思ったのだ。
解りきった事を聞いても仕方が無い。帰りたくないはずが無い。
それでも、俺は。
ルルーシュは、はっとしたようにテレビのリモコンを手に取った。おそらく天気予報を見ようとしているのだろう。
俺は彼女に近づくと、素早い動きでリモコンを奪い取り、電源をいれたばかりのテレビ画面を消した。
不可思議に俺を見上げる顔と目が合った。
「・・・・・・――なに、」
「ルルーシュ」
続けようとする言葉を遮り、無理やり顔を上げさせ、呆然とする彼女に口付けた。
ルルーシュは、しばらくすると諦めたように目を閉じ、俺の服の裾を握り締めてきた。
気だるくソファに沈んだ身体の隅々を舌先で舐めて刺激する。
ざらついた感触を与える度に、彼女は喘ぎに近いため息をついた。
舌を離し、冷えた空気のせいで悴んだ右手の指先を使って、ふくれた乳房の上を静かに這う。
そして中央にある硬くしこった乳首に中指の先を押し付けた。
「ん・・・・・・」
小さく肩を震わせ、鼻先で息を漏らした。
今度は両手で強く双方の胸を揉みしだくと、「・・・痛いっ」と苦痛の意を表してきた。
もちろんその言葉で止める訳も無く、わざと痛みを与えるために指を深く埋めて、より強く掴み、荒々しく愛撫する。
「い、あぁっあ・・・!」
本当は、痛いくらいの愛撫をされた方が感じているし、善がるくせに。
俺は心の中で、呆れとも嘲りともつかない言葉を呟いた。
左手を胸から離し、それと入れ替わりに舌を近づけて、ぺろりと一舐めする。
唾液に濡れたせいで空気に冷やされ、乳首は益々硬くなった。
左手は徐々に下半身をなぞりながら、まだ穿いたままの下着に滑り込む。
下着の中で、陰部は薄く濡れていた。
指の腹で割れ目をなぞり中心で左右に開くと、くちゅ、という水音が響いた。
「もう、濡れてる」
「――――っ・・・」
俺がそう言うと、ルルーシュは目を見開いて、頬を赤に染めた。
それでも抵抗する様子は無く、ただ悔しそうに、腰の横に放り出された両手を強く握り締めていた。
そうして己を戒めるかのように、唇をかたく結び、
どうして欲しいのか・どうされたいのかという類の言葉を自ら進んで口にする事は決して、無い。
数回身体を重ねたけれど、この態度は相変わらずだな、と俺は思った。
プライドを捨てて、欲しいままに望めばいくらでも与えるのに、頑固な彼女はそういった理性を投げ捨てる行為に落ちない。
しかし、そんな相手の様子を見て、素直に求められるよりも興奮している自分がどうこう言えたものでは無いだろう。
俺は自嘲気味に笑い、差し込んでいた手でルルーシュの下着に手をかけた。
そして膝下までずり下ろし、右足のみを完全に抜き取ってから、膝裏に手をかけて両足を開かせる。
ふと顔を見ると、既に口だけではなく両瞼もきつく閉じていた。
これから行われる情事に怯えているのか(もしくは少なからず興奮しているのか)ふるふると肩を僅かに震わせている。
こうしていると、いつもは威勢の良い彼女も、『女』という受け身の人間でしかないという事を再認識させられる。
わざと時間をかけて、公に晒された秘部を見つめる。視線を感じて疼いたのか、襞が誘うようにひくついていた。
早く触れて楽にして欲しいだろう。しかし安易に手は出さない。
じわりじわりと高潮する性の劣情に飲まれる彼女を見ていたいから?
己の痴態を見せつけて、涙に濡れるまで促し続け、最後には縋りつかせたいから?
もしそれらが正解ならば
――ずいぶん悪趣味だったんだな、俺は
爪先をクリトリスに合わせて引っかくと、ルルーシュは一度大きく身体を反らせた。
そして指先を中心に乗せて強く押し付けたまま、上下に擦り上げる。
「ひああぁ・・・!や、あっ」
体中に電流が走るように、小刻みに肌を震わせて喘いでいる。
指先が触れた部分が熱くなって、早く此処に欲しいとねだっているかのようだ。
本人の意思とは無関係に、身体は素直な欲を惜しげもなく見せて。
その背徳的な光景を前にして、俺は思わず喉を鳴らした。
指を離すと、愛液が糸を引いた。
湿った指先を見せ付けるように、ルルーシュの顔の前に持っていくと、意外にも鋭い目で睨みつけてきた。
それでもその表情は、快感に飲まれまいと必死に歯をかみ締めて抗うものだった。
瞳はすっかり熱に浮かされて、紫の色を潤ませている。
俺は濡れた指先を彼女の胸元に運び、硬くなった乳首に塗りつけた。
ルルーシュは「やめろ・・・っ」と身を捩ったが、愛液で濡れて照かったそこを見ると、俺は更に興奮した。
勃ち上がったペニスの先端をぐっと押し付けると、ルルーシュは顔を横に背けて再度目を瞑った。
そしていちいち確かめるように、ゆっくり、少しずつ、男根を埋めていく。
ズッ!っという重みのある音がする度に、ルルーシュは「んああっ!は、ぁ・・・!」と大きく息をつきながら喘いだ。
濡れた唇が不規則に呼吸を繰り返している。
根元まで完全に入れた後も、俺は更に奥へ奥へと突き上げるように腰を押し付けた。
「あぁ・・・ん!くぅ・・・っ」
ぎりぎりと彼女を追い詰めるように、方向を変えながら膣内を荒々しくかき乱す。
俺は自身の下で喘ぐルルーシュに
「やっぱ・・・お前の中ってよく締まる、な」と余裕ぶった声で言った。
ルルーシュはかっとした顔で「うるさいっ・・・!」と俺の肩に手を当てて、僅かな力で押し返そうとしてきた。
その手を掴み、更に力を込めて握ると、苦痛に顔を歪ませた。
そして彼女の耳元で、俺は故意に、だいぶ酷い言葉を並べ立てた。
――嫌そうな振りしてても、ちょっと弄ればすぐ濡れるくせに、
その上搾り出すみたいに締め付けてまだ足りないのか?淫乱なんだよ、意識してないだけで本当は欲しがってる。
人の事を言える立場じゃないだろ、お前だって変態だ。
自分でも驚く程すらすらと流れる嘲りの言葉。相手を陥れたいだけで、本心では無いのか。否か。
ルルーシュは俺の言った言葉にひどく打ちひしがれて、しばらく目を見開いたまま俺の顔を見ていたが
俺がまた腰を動かして、埋めきっていたペニスを途中まで引きずり出すと、
突然「や、だ・・・!もう、離せっ!!」と泣きの入った声で抵抗してきた。
しかしそんな言葉は当然のように無視して、彼女の腰に手をまわし、
食い漁る獣のように無我夢中でピストンを繰り返した。
肉と肉がぶつかり合う音が聞こえ、身体の節々が微かに痛むほどの衝撃に目の前が少し眩んだ。
悲鳴にも似た喘ぎの声。その喘ぎの最中に、
何度も「離せ」だの「嫌い」だのと俺を突き放す言葉を口にしている。
そしてその台詞を言われる度に俺も、お返しとばかりに「でも気持ちいいんだろ?こうされてると」と自分を棚に上げて言った。
ぐちゅぐちゅと性器が繋がれ、そして引き離される、厭らしい音が断続的に聞こえる。
「いやああっ!!も、苦し・・・!離せ・・・っばか!!」
俺は「しつこいな・・・っ」と半ば呆れながら、ルルーシュの後ろ髪を引っ張り、
嫌がって叫ぶ口に押し付けるように唇を重ねた。
それでもまだ逃げようと僅かに首を振って唇を離したが、悪あがきだ、とすぐにまた塞いだ。
「んんうー!ん、んぐぅ!!」
腰が強い力で押し付けられると、くぐもった声で涙ながらに喘いでいる。
そんなに変態扱いされて嫌だったのか?俺は目を細めた。
唇を開放すると、はあはあと眉を顰めて必死に呼吸をしている。
そんな中でもお構いなく、俺は欲に突き動かされるままに腰を振った。
彼女の腰から手を離し、代わりに両手首を掴んで、こちら側に強く引く。
「貪る」という表現がぴったりな、俺のペニスが出し入れされる衝撃に、
ルルーシュの投げ出された上半身ががくがくと揺れている。
「ぃ、う・・・っ!!あぁ、あ、あっあ・・・!!」
流され続けた涙が、汗と共にソファに伝い落ちている。
もう快感に絆され、抵抗する気力を失ったルルーシュの表情は、
男の身勝手な欲情に振り回されるだけの人形とでも言うように力無く、ただ喘いでいた。
「あああぁっ、も、いや・・・もうっ!」
切なげに上げた声に、限界が近い事を知った。そしてまた、俺も同じように果てる寸前だ。
更に強い力で、彼女の両腕を引っ張り、頭が真っ白になるほど激しく揺さぶる。
「やだあっ!!や、ああぁ!っあぁああっーー!!」
「ううっ!!あっ・・・!」
絶頂を感じ、ルルーシュがイった瞬間、締め付けられた俺もほぼ同時に膣内に精を解き放った。
「雨、ねえ・・・・・・」
俺はソファに横たわって、そのまま寝てしまったルルーシュに毛布をかけてやり、
先ほど彼女から奪ったリモコンで、テレビの電源を入れた。
冷蔵庫から取り出したビールを片手で口に運び、天気予報を流している局を探す。
そして
「お、」
『明日から一週間は、ご覧のような良い天気が続き・・・』
画面には、週刊天気予報が映し出され、晴れを意味するマークがずらりと並んでいた。
俺は缶ビールから口を離し、黙って画面を見つめた。
横目で、寝息を立てるルルーシュを見ながら、心の中で謝罪した。
大切にしてやりたいとも思うけれど、どうせいつ居なくなってしまうのか解らないから、
身体だけでも手に入れておきたいっていう、最低な考え方しかできないんだ。
そんな情けない男に拾われたのが、運の尽きだと思ってくれ。
――今更好き勝手やっておいて、
「・・・・・・帰って欲しくない、なんて、言える権利もねーしなぁ」
俺はがりがりと自分の後頭部を掻いてから、ビールを一気に飲み干した。
以上です
失礼しました。
おっ、ルルーシュキテター!!(・∀・)
どうしようもなさに磨きがかかってきた男と
エロさに磨きがかかってきたルルタンに萌えたよw
729 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 21:43:54 ID:LqjRdYGO
ルルーシュきてる!
待ってたよ!!
容量max間近。
そっちだと絶対荒れる。
楽しみにさしてる人の方が多いんだからこっちでイイよ。
というわけでGJ!
切ないしエロいし…GJ!
なんかルルーシュである必要性のない話になってきたな
GJ!
しかしルルーシュの人以外投下し辛い雰囲気だと思うのは濡れだけ?
他の方どんどん投稿ヨロ-
>>738 そんな雰囲気など俺には微塵も感じないが
DQ2の続きはこの間からずっと正座して待っている。
俺も俺も
ローレシアの王子は細かく考えないからこそいい。
サマルトリアの王子みたいに気を回しすぎて想像力たくましい子がTSっ子になるのもそれはそれでもえるが。
馬鹿、何言ってんだ
ルルーシュの人もDQの人もウルトラマンの人も
SWの人も、オリジの人もみんなまとめて待ってるんだよ
職人氏達GJ!!
俺はもう長いことアニーの続きを待っている。
>>727 GJ!!ルルーシュ(´Д`;)ハアハア
最近たった女体化スレがもう落ちてたw
早いな。なんで?
745 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 17:21:48 ID:9V37Yj4g
定期age
ご利用はご計画的に
>>744 定期ageしてないから
女体化スレが立つと重複とか言われるからな
747 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:28:31 ID:/td2UgAl
定期age
ご利用はご計画的に
.hack//G.Uの主人公の女体化を書いていただきませんか?
>>748 書きたいのはやまやまだが、絵描きだから書けませんorz
YOU 描いちゃいなYO
描いた場合はうpロダ?
アダルトおkでそこそこ使いやすいのってどこかな
>>704 新たな道が開けました。続きお待ちしてます。
PAPUWAの特選部隊でスポーツジムをやっているという、パラレルものです。
マーカーが女設定です。パラレルものなので、一部、国籍、名前が弄られています。
マーカー、リキッド、ロッドでの3Pで、本スレに投下したものの続きに当たります。
ハーレムがバイセクシャル設定で、基本がギャグですが、不快に思われる方は、スルーしてください。↓
俺の名前は木戸律(きど りつ)。22歳。職業は外資系スポーツジムのインストラクター。とは名ばかりの、中年イギリス人の性欲処理係及び雑用係。
―――どこで道を踏み誤ったのでしょうか。父さん、今日も空が青いです。
絶倫バイセクシャル獅子舞ハーレム(俺の上司)と謎の美女マドカ(同僚)にめちゃくちゃに犯されてからというもの、唯でさえ劣悪だった俺の毎日は、より苛酷なものになった。
獅子舞こと酒乱ハーレムはその名に違わず、職場を自分のハーレムにしていた。
つまり、職員全員男女問わず手をだしていたというワケ。
そして、どういった訳だか俺を大層「気に入った」らしく、気が向いちゃ、その巨根の餌食にしていたのだ。
俺はやっすい給料でコキ使われて、その上、女でも入んないんじゃないかというイチモツを、ケツにブチ込まれていたわけですよ。
そりゃ、毎回流血ですよ。
神様。
俺何かしましたかね?
こんな目にあわなきゃならんような事したんですかね?
前世ですか?
前世で人でも殺しましたか?
自分、来世ウミウシでもベルツノカエルでもかまいません。
だから勘弁して下さい。
などと呟いていた、毎日のお祈りが効いたのか、俺はつかの間の安息を得られる事になった。
獅子舞の野郎が長期出張に出ることになったのである。
そりゃもう、感涙に咽びましたよ。
――― 二週間も普通の時間に帰れる!
そして何より、オシリから出血しないで済む!!
ほんとに、女の人だってこんなに下半身から出血しないよ、きっと!
毎日が「多い日」だった俺に比べればね!
そんなこんなで安寧な日々を満喫していた俺は、以前のように同僚から軽口叩かれても、いちいちムカつかないし、多少の雑用も、文句も言わずにこなした。
――――神様、僕は生まれ変わりましたよ。
日々の生活の中にこそ幸福ってあるんだね。
もう不平不満はいいません。
だから来週、獅子舞が乗って戻って来る飛行機を落として下さい。
呪念を送りつつも幸せを噛み締めて廊下をモップ掛けしていると、マドカとロッドが歩いてきた。
「ねぇ〜マーカーちゃんてば☆一緒に飲みに行こうぜぇ♪」
この陽気なイタリア人は、馴れ馴れしくマドカの肩を抱きながら、彼女の首筋に息がかかる程顔を近づけて話している。
「貴様の酒癖の悪さに付き合う程暇じゃない」
0.3秒で冷たく即答。
進行方向を見つめたまま、ロッドに見向きもしないマドカ。
いつもの光景。
「じゃあ、一回でいいからヤらせて」
「断る」(0.2 秒)
「じゃ、先っぽだけでいいから‥」
「しつこい」
じゅうぅぅぅ〜
吸っていた煙草をロッドの手の甲に押し付けるマドカ。
ぎゃああと騒いで、ようやくマドカから離れるロッド。
これも、いつもの光景。
全く、こんな眉一本動かさない冷酷女のどこがいいんだか。
と、昔は思っていたけれど。
実際、凄い美人だし。
見惚れるくらいにスタイルはいいし。
目なんか色っぽくて、見つめられるとドキドキしてしまうし。
抱くとほんとにいい女で‥‥あ、思い出しちゃったや。
マドカと繋がった感触を思い出した所で、彼女と目が合って、俺は赤面した。
―――やばい
また、「気持ちの悪い目で私を見るな」とか言って、俺も根性焼きされる!と思って、思わず身構えた。
が、マドカは一瞥をくれただけで、溜息をついてロッカールームに消えてしまった。
―――‥あれ?
拍子抜け。(いや、決して根性焼きしてほしかった訳じゃないけども)
―――‥そういえば最近、元気ないかな。ポーカーフェイスだから解りづらいけど。
「慰めてあげようと思っただけなのになー★」
俺と同じように、閉じられたドアを見つめていたロッドが、溜息混じりに呟いた。
「慰める?」
俺より頭一つ分デカいロッドを見上げて尋ねると、
「お子様にゃわかんねーよ」
と、頭をわしわし掴まれた。
―――‥‥俺、選挙権も持ってる立派な成人男子なんすけどね?
あんな中年やめて、俺にしときゃいいのになー、と呟きながら、軽薄イタリアンはエアロビの教室に向かった。
―――‥‥あれ? 何、今の最後の。
マドカが元気がない原因が、その中年ってこと? その中年ってつまり‥。
思い当たる人格破壊者が約一名。
いや、でもまさか。
―――と、考えてる場合じゃねぇや。俺も空手の教室あるんだった!
これをやんなきゃ、俺は本当に、掃除夫兼獅子舞の愛人でしかない。
俺はバタバタと教室へ走った。
その日の夜。
殆どのトレーナーや会員が帰って、俺は最後にロッカールームの掃除だけしとこうと(もはや習性?)男子更衣室を開けた‥‥ら。
「んっ‥んぁっふゃ‥っはあんっ」
―――‥‥‥。
言葉を、失った。
先ず、目に飛び込んで来たのが、たわわな二つの柔らかそうな塊。
と、それを揉みしだく、無骨な男の指。
着乱れた男女が、呼吸も荒く、縺れあっていた。
胸ぐりの大きく開いた女のTシャツからは、無理やり引きだされた乳房が覗き、黒いブラジャーはたくしあげられていた。
下はそれまで身につけていたであろうスウェットが剥ぎ取られ、少ない布地のパンティー一枚だけで覆われていた。
その布地の奥に、男の右手が沈められ、ゆっくりとうごめく。
左手は、女のたっぷりとした乳房を鷲掴んで、こねくり回している。
男は女を背後から抱き締めて、女の首筋から耳にかけて、いやらしく舌を這わせていた。
自分より一廻り以上デカい男に体をいいように弄ばれて、女はただ、よがっていた。
女の濡れた瞳と目が合って、ようやく俺の唇から、掠れた声が漏れた。
「‥‥マドカ」
マドカとロッドが汗を光らせながら、俺を見た。
俺は自分でも驚く程、目の前の光景にショックを受けていた。
いや、数カ月前にマドカが獅子舞とナニしてんの見たばっかだけどさ。
俺もその時、一緒に彼女と寝たんだけどさ。
それなのに。
彼女が他の男に抱かれてる姿に、こんなに動揺するなんて。
「ボーヤはお家に帰って、ママのおっぱいでもしゃぶってな」
ロッドがにやにやしながら、マドカに抱きつく。
なんだか勝ち誇ったような目を俺にむけて。
俺は今までこの外人をムカツクとは思っても、羨ましいと思った事はなかった。
軽薄な女ったらしだと馬鹿にしてたし。
でも、金髪碧眼でモデル並なこの男がマドカを抱いていると、映画の様に似合っていて。
抱かれているマドカが俺を見ながら、
ふっ、 と、笑ったから……。
―――あぁ‥‥、俺ここに要らねーんじゃん。
と、思えてしまって。
何も言わずに帰ろうとした、ら、
後ろからマドカの声が聞こえた。
「 ボーヤも 一緒に慰めて 」
耳を疑って振り向くと、マドカの顔が目の前にあった。
彼女の指が俺の頬を優しく包み込んで、そのまま、ゆっくりとした動作で、俺の唇に、その唇を重ねてきた。
―――なんだろう。
マドカお前何してんの?
いつも無表情で何考えてんのか分かんない女だけど。
今このタイミングで微笑まれても、余計わかんねぇよ。
俺は状況が飲み込めずに、ただ彼女のなすがままにされていた。
マドカは半裸に近い格好で、俺に寄り添いながら、口付けを深くしていった。
―――それにしても、キスがうまい女だ。
歯列をなぞられて。唇を甘噛みされて。舌をきつく吸われて。
腰が砕けた。意識が飛んだ。
マドカの唇は微かにメンソールの味がした。
あの獅子舞オヤジの煙草と、同じ味が。
マドカと舌を絡ませあいながら、彼女に触れるのは獅子舞に初めて犯された日以来だと気付く。
それは初めて彼女と寝た日でもあるのだが。
華奢な体を腕の中に抱き寄せる。
柔らかくて、気持ちイイ。
抱いていて、こんなに気持ち良くなる体を、俺は他に知らない。
「ナニ、マーカーちゃん。3Pにすんの?俺は構わないけどサ」
マーカーちゃんが抱けるんならネ♪と言いながら、ロッドが近づいてきた。
いつもと同じ軽い口調だが、目が笑っていない。明らかに俺を睨んでいる。
「マーカーちゃんはさぁ…」
マドカの足元に跪きながら、ロッドは続けた。
「そんなにあのオヤジがいないと寂しい?」
言いながら、ロッドは、彼女の美しく引き締まった足首から脹脛を、手の甲で撫で、その先に続く柔らかな腿を、掌で愛でた。
好色な男の指は、さらに、その二本の脚の間にある、秘肉の合わさり目を、下着越しになぞった。
「‥‥ッ今、その話はしたくない‥‥」
マドカが俺の腕の中に抱かれたまま、ロッドの与えた刺激に、身をよじらせる。
「‥‥でもマーカーちゃん、ハーレムの名前出すと、すっごい濡れるよ?」
ロッドが長い舌で、彼女の敏感な突起を刺激した。
立ったままの彼女の尻の間に鼻先を埋めて、ロッドが犬のように舌を鳴らす。
彼女のパンティーは、ロッドの唾液と、奥から溢れる彼女の分泌液とで、ぐしゃぐしゃに濡れていた。
「ふ‥ッぅんんッッゃ‥!」
俺の背中に廻した、マドカの指先に力がこもる。
俺に縋りながら、苦しそうに首を振る姿は、まるでマドカじゃないみたいだった。
こんなに弱々しいマドカを、俺は知らない。
いつでも厚顔不遜で、冷血で。要領良くて、計算高くて。
それがマドカだと思ってたから。
いつも馬鹿にしてる男達相手に、弱った姿を晒すなんて、考えられない。
その理由が、あの獅子舞にちょっとの間、会えないだけだなんて。
それだけでマドカをこんなにしてしまうなんて。
何故だろう。
俺はマドカが演技や計算で、獅子舞と寝てるんだと思ってた。
マドカは男に惚れたりしないもんだと思ってた。
ほんとになんでだろう。
なんでこんなに、俺はそのことがショックなんだろう。
惚れた男に会えないだけで、寂しくてヤケになってる(どう考えたってヤケとしか思えない!)マドカが。
「‥‥マドカ」
マドカはロッドに責められ続けて、もう涙目だった。
酸素を求めてわななく唇や、退けぞる白い喉元が、綺麗だった。
膝ががくがくと震えて、立っているのもやっとのマドカ。
真っ赤に上気した頬に、淫らに濡れた瞳。
俺は乱れるマドカを見ていて、何故だかすごく切なかった。
それでも、目を逸らせないで、見続けた。
マドカと触れている肌が、熱くてしょうがなかった。
俺に押し付けられた、彼女の形のよい乳房も、汗ばんで色づいていた。
「ろ‥っどぉ‥も‥ダメ‥」
マドカが弱々しく鳴いた。
ロッドは意地の悪い笑みを浮かべて、
「‥‥欲しい?欲しかったら、ちゃんとおねだりして?」
と囁いた。
「ほ‥しぃ‥っい‥れて‥」
ロッドは俺から強引にマドカを引き剥がすと、マドカの顎を捉らえて、彼女に激しく口づけた。
床にそのまま縺れ込む。
ロッドは俺を馬鹿にしたような視線を寄越したが、俺は何もできなくてただ突っ立っていた。
二人の唇が離れて唾液の糸が引いた。
「マーカーちゃん、カワイイVv」
啄む様にキスを繰り返し、マドカを焦らす様に、執拗に乳首をねぶるロッド。
「ヤあぁッ‥んん‥ッは‥やく‥して‥ァ‥ッ」
ロッドの金髪に指を埋めながら、マドカは切なそうに眉をしかめた。
この男と同じ髪の色をした、別の男の事を考えているのかも知れない、と思うと、無性に腹が立った。
―――バカだ。
この女も、このイタリア人も。‥‥俺も。
ロッドはマドカの衣服を全て剥ぎ取った。
白い裸体がなまめかしくて、綺麗だった。
しなやかな女の腰を、ロッドのゴツイ手が撫で上げた。
「マーカーちゃん、こっちの穴は、あのオヤジにヤられてないの?」
むにむにと尻の肉を揉みながら、ロッドの指がその菊の蕾に潜り込む。
「‥‥ッ! バカ、ヤメ‥!」
頬を真っ赤に染めたマドカが振り向くが、ロッドはニヤニヤしながら、手を休めない。
「あの親父、ヤローのケツ見りゃブチ込むくせに‥‥」
ロッドは喉を鳴らして、低く毒づいてから、にこやかにマドカに問いかけた。
「じゃあさー、もしかして、ココに入るの、俺が初めて?」
マドカの背中の凹みを舐めあげながら、ロッドはマドカの後ろの穴に、自身を宛う。
マドカは首を振り、身をよじらせたが、先程までの愛撫で、ほとんど力が入らない状態にされていたので、男の力に簡単に屈した。
「ふぅ‥ッアァんッッ!! ッッはぁ‥ッ やあぁッッ!!」
勃ち上がった太い雄が、マドカのやわらかな双丘の奥に沈められていく。
「マーカーちゃんのエロい汁が、後ろの穴まで滴ってるから、じゅぽじゅぽ入るよ♪ 」
ロッドは胡坐をかいた自分の上に、マドカを座らせて、下からゆっくりと腰をグラインドさせた。
背面座位の姿勢で、マドカの白い尻は一回りもデカイ男に犯されていた。
男はマドカの膝裏に両手を差し込んで、その脚を大きく開脚させた。
マドカの充血した花弁が、俺の眼前に、丸見えの状態になった。
快楽と羞恥で、涙目のマドカと目があって、俺は目を伏せた。
ロッドに抱かれて、あられもない声を出す彼女を、これ以上、見ていたくなかった。
なのに、足は石になったように、動け無かった。
「ほらマーカーちゃん、せっかくだからボーヤにもマーカーちゃんのココよく見て貰おうよ♪
いっぱいお汁を垂らして、ヒクヒクしてるよ…」
そんなに、ケツの穴に入れられるの、気持ちイイ?
と、意地悪そうにロッドが囁く。
マドカはさっきから、快感に悶えるだけで、言葉を紡げないでいる。
苦しそうに喘ぐ息の切れ間から、マドカが俺を呼んだ。
「リツ‥律も来て‥」
初めて名前をよばれて、全身の血が逆流した。
コイツ、ほんとに何考えてんだろう。
ロッドに犯されながら、誘うような瞳で、俺を真っ直ぐ見つめている。
「リツ‥おねがい‥」
快楽に眉を歪ませ、潤んだ瞳で俺に訴える。
こんな顔をされて、逆らえる訳が無かった。
何故なら、
俺はどーしよーもないくらい、この女に、惚れているから。
―――ほんとにどーしよーもない。
「マドカ‥‥」
俺は重い足を動かして、彼女の前で、熱くなった自身をとりだした。
猛るそれを、彼女の開かれた入口に、押し付ける。
熱い液体がじゅくじゅくと溢れて、俺を濡らした。
そのまま、力任せに一気に貫く。
「あ‥っ‥‥アァッッ!!」
苦痛とも快楽ともとれる女の悲鳴。
マドカの中は、相変わらず溶かされそうで、気が遠くなるほど、気持ち良かった。
奥まで深く繋がると、マドカの唇から、深く吐息が紡ぎだされた。
前からも後ろからも男達に刺し貫かれて、白い女体はその身を震わせた。
俺は獅子舞に犯されてイッた時以上に、激しく自己嫌悪していた。
―――マドカは俺達じゃなくて、獅子舞の野郎に抱かれたいのだ。
こんなことしても、悲しくてつらくなるのは、解ってるだろうに。
俺はきっと、泣きそうな顔をしていたに違いない。
マドカが俺の頬を両手で包むと、苦笑いした。
「そんな顔するな」
コツンと、俺の胸に額を当てる。
「私はお前が羨ましい」
ポツリと、マドカが呟く。
―――何だソレ。
俺が獅子舞野郎に、毎晩抱かれてたからか。
そんなにアイツに惚れてんのか。
腹が立った。
獅子舞に、本気で殺意を抱いた。
でもそんなことしたら、ますますコイツは悲しむのだろう。
俺と同じ気持ちになったのか、ロッドが今まで見たことも無い、真剣な表情でマドカに言った。
「忘れちまえよ、あんなホモ中年。俺が忘れさせてやる。何も考えられなくしてやるよ」
ロッドは激しく腰を動かした。
「ゃ‥っあ‥ッあっあっンッッ‥!」
マドカの唇から、快楽に濡れた吐息が、とめどなく溢れた。
彼女の内壁越しに、俺とロッドがゴリゴリと当たっているのが解った。
ぞっとしない。
しかし、マドカの濡れたヒダが俺に絡みつく感覚は甘美で、俺も夢中で腰を振った。
マドカは涙を流して、唇を噛み締めた。
二つの雄に貫かれて、バラバラに掻き回されて、気が変になりそうな快感に、耐えているのだと思った。
「マーカーちゃんもっといっぱい声だして?かわいい声いっぱい聞かせて?」
ロッドが猫撫で声で、マドカに囁く。
「あっ‥んんッだ‥め‥ おかしくなっちゃ‥」
甘いマドカの声。
「いいぜ。おかしくなれよ」
マドカを突き上げるロッドの動きが、激しさを増した。
俺もマドカを激しく擦り上げた。