1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:03:08 ID:vmxAeiBi
SM板生まれのスレですが、内容的にエロパロ板が相応しいので移動しました。
気位の高い姫への強姦・陵辱SS、囚われの姫への調教SSなど以外にも、
エロ姫が権力のまま他者を蹂躙するSS、民衆の為に剣振るう英雄姫の敗北SS、
姫と身分違いの男とが愛を貫くような和姦・純愛SSも可。基本的に何でもあり。
ただし幅広く同居する為に、ハードグロほか荒れかねない極端な属性は
SS投下時にスルー用警告よろ。スカ程度なら大丈夫っぽい。逆に住人も、
警告があり姫さえ出れば、他スレで放逐されがちな属性も受け入れヨロ。
姫のタイプも、高貴で繊細な姫、武闘派姫から、親近感ある庶民派お姫様。
中世西洋風な姫、和風な姫から、砂漠や辺境や南海の国の姫。王女、皇女、
貴族令嬢、または王妃や女王まで、姫っぽいなら何でもあり。
ライトファンタジー、重厚ファンタジー、歴史モノと、背景も職人の自由で。
3 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:18:49 ID:vmxAeiBi
4 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:29:49 ID:vmxAeiBi
>>1 乙です。
まあ、SM板から板変わりして住人層もソフト系になりそうですが、のんびりまたまたとやっていきますか。
6 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:31:34 ID:vmxAeiBi
7 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:40:02 ID:vmxAeiBi
姫様は姫様で独立した雰囲気もあるですさ。
時間があれば以前万札巻き上げられた某十字架姫でも陵辱しちゃるw
お姫様って地下牢に壁に鎖で繋がれているんじゃないの?
幽閉や監視付きもアリじゃなかろうか
やっぱ高い塔のてっぺんの部屋でしょ。
衣の天蓋付きのベッドから外に拡がる世界を見ながら己に許された空間に絶望すると。
地下牢で10メートル位上のほんの小さな明り取りから差し込む自然光だけが慰めってのもいいけど。
囚われのお姫様が無事に勇者に助けだされた後、勇者様とのらぶらぶHというのも萌えシチュではあるな。
囚われお姫様のストーリーはつい陵辱に走ってしまう。
露骨に監禁とかじゃなくても、お姫さまが悪い臣下に弱みを掴まれてしまって、脅迫されていやいや操を差し出すとかも萌え。
暁の風氏降臨超期待アゲ
17 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 02:23:14 ID:6Sw4LyvK
時代考証はシカトしよう。
古代エジプトやオリエント・ギリシャ・ローマは色黒だったと
現代西洋人の歴史学者の内部告発があるからね。
ゲルマン・スラヴ系の囚われのお姫様キボンヌ。
シチュがリアル杉www
>>13の感じでほのぼのキボン
21 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 21:08:36 ID:7E833NVl
ところでエロパロ板の即死回避って何日で何レス?
……個人的意見だけど、高貴なお姫さまを弄ぶ悪役は、やっぱりダークエルフとかバンパイアとか、相応の美形であってほしい。
間違ってもジャバ・ザ・ハットみたいなデブとか、骨と皮だけの老魔導師、ましてやゴブリンとかオークなんてのは願い下げだったり。
……でも触手責めとかスライム責めは好きだったりするけど。
22 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 21:59:14 ID:ZfDcjQmw
美しく気高いが冷たくて素っ気ないお姫様が
1番身近にいる従者の男に甘えたいが自分からは行動できず、
従者がそれに気付いて何となく後押しして
そのまま成り行きでエチー
強姦や凌辱もいいがほのぼの系もいいかと
せっかく板を変えたんだ。
ほのぼのラブラブなモノが欲しいぜ。
24 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:34:25 ID:Qpj1jNdZ
即死回避
>>21 確か30レスでおけ?>即死回避
このペースなら大丈夫?
で、自分も好み言ってみよっと。
ポジティブな好みを言えば、
凌辱、裸体さらし羞恥、排泄さらし羞恥は姫にこそ相応しい。
でもそういう弱い姫でなくとも、陰謀劇に自分から関わって
肉体的魅力を武器にして問題解決するような話とかも見たいかも。
ネガティブな好みを言えば、
キャラが実は王族出身デシタ!(・∀・) みたいななんちゃって姫は(´・ω・)ショボーン
個人的には願い下げ、みたいな言い方でもいいなら、純愛とかは('A`)ヘァー
一人称が「わらわ」だとイイな
世間知らずだとさらにいい
羞恥心のポジションが微妙にずれてるとさらにイイ
自分ひとりじゃ着替えられないとか
>>1さん乙です。
……しまった、気がつけばSM板のスレ消えてる。
さっさとコピペしとけばよかった。向こうってSS保管サイトなかったもんなぁ。
とりあえず「牢獄塔の姫君」も早めに投下したいんですけど……主役の名前がカルロスってのが時期的にかなり嫌だったりw
ところで、版権もののお姫様のSSは「基本的に該当スレに投下したほうがいいけど、ここで投下しても問題はない」くらいの扱いでいいでしょうか。
即死回避回避
即死回避に便乗
>>27 >版権もののお姫様のSSは「基本的に該当スレに投下したほうがいいけど、
>ここで投下しても問題はない」くらいの扱いでいいでしょうか。
それでいいんじゃない?
エロパロ板は、そのSSがより原作ファンに喜ばれるものなら原作スレへ、
より属性持ちに喜ばれるものなら属性スレへと、
書き手が選択的に判断して投下するのが基本な希ガス
遅くなったけど、
>>1乙!!
趣旨も、いいんでないかとオモ
hosu
神はまだか
34 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 18:53:08 ID:zqukgFMU
男言葉を使う姫様にも萌える!!!
35 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:59:59 ID:HbRQOjy3
それってSE〇Dのカ〇リ…?凌辱したくなる女だがな。馬鹿だし
ボクっ娘のお姫さまか。
とりあえず末娘で元気っ娘で、身分違いな幼なじみの男の子がいる、と。
金髪ツインテールもいいけど、赤毛のショートカット萌え。
毛虫が嫌い。強がりだけど実は泣き虫。
……つか、自分で書けよ俺。
一卵性の双子の性格が正反対のお姫様二人というのもいいかと。
姉は大人しく淑やかでやや病気がち、
妹は明るくいつも城下に飛び出すおてんば系
二人は仲がよくていつも互いの心配をしている
姉は妹が話す城下の話を楽しみにしていて
妹は城下に出かけると姉へのお土産を買ってくる
こんなお姫様達が萌える
元気で大飯食らいと夢見がちだが怖い物知らずの双子の姫様なら
最近よく見かけるのだが。
39 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:50:44 ID:y79qtR43
あれはアルテッサが主人公を食い過ぎ
40 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 02:12:09 ID:TDE6C0wF
ミィ様みたいなのもお姫様と認めてよいのか、それが問題だ。
41 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 04:16:47 ID:iA5gqIZu
>>37-39 ッって言うか、アレとプ離宮アマックスとは美都閘門からの盗作だろ♣
すみません、過去ログを見るにはどうすればいいですか。
43 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:46:27 ID:lku4Ui7E
>>42 dat落ちした過去ログは、2ちゃんねる専用ブラウザなら見れたんだっけ
あるいはローカル保存してる人に うpしてもらうか
神はまだか 続きはまだか
書いてみようかな、とは思うんだけど暇が…
>>45 神じゃないけど、「牢獄塔の姫君」なら続き書いてる。
しかし新スレ一発目が王女の磔でビキニ鎧でバイブ責めなんていうマニアックなものでいいのかという疑問がw
前に歴史板で、中世ヨーロッパで実際にあった
蛮族に占領された国の妃が陵辱される話を読んだけど
あまり洒落になってなかった。
>>47 そんな疑問は断頭台のつゆと消しちゃえ
>>49 くあしく
できればネタ供給にここにコピペを
>>50 93 :世界@名無史さん :03/02/20 17:17
7世紀初頭、遊牧騎馬民族のアヴァール人は現在のハンガリーあたりを拠点に
ヨーロッパ各地を荒らしまわっていた
入欧時、同盟関係にあったイタリアを占拠していたランゴバルト族とは既に同盟は切れていた
ランゴバルト族のフリウリ公はアルボイン王の甥のギズルフの血統であったが
アヴァール人の攻撃に耐えかね、城門を開いた
公妃ロミルダはアヴァール人の族長にレイプされ、翌日には部下の12人にレイプされた
そして三日目には生きながら串刺しにされた
52 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 16:11:25 ID:IDYjxgBg
>>51 ……マジ洒落になってないぞおい。
やはり蛮族はだめだな。
日本の着物姿のお姫さまがさらわれて縛られて半脱ぎにされてるのとか萌え。
>>22 のシチュいいなぁ…
従者じゃなくて兵士とか囚人(こそ泥とかのヘタレ系)
でもいい。
気を張り詰めてるプライド高いお姫様が、
身分の低い男にほだされるのが好き。
姫、御免!!
死刑覚悟で姫に特攻する下男
無茶しやがって… (`・ω・´)ゝ ビシ
下男が基本ヘッポコなんだけど、
(なんであんなさえない奴が…みたいな)
人格的には優しいとかだと萌える訳さ。
まあ、そういうラブラブエチーもいいな。
そこから派生して
国が攻められたりなどして姫が人質になって、
敵国の下衆なオサーンに寝取られ展開とかでも激しく萌える。
59 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 23:48:13 ID:hIn6czBN
>>26 「ご不浄について参るのじゃ、侍女ども。わらわの尻を拭いてたも」
13才ぐらいのロリ姫がこれ言ったら(;´Д`)ハァハァ
将軍の正室に入るような京都朝廷の流れを組むお姫さまは
実際そうだったらしいが、ヨーロッパのお姫さまはどうだったのかな
60 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 00:52:54 ID:XhkhdJeK
中世ではウンコを道に捨ててたらしいね。
それで踏まないようにハイヒールが生まれたとか。
舞踏会は長時間におよぶので、垂れ流した臭いを誤魔化すために香水が作られ
尿意で正常な判断を出来なくするため、利尿作用のある紅茶が貴族の飲み物になったとか
純愛物でもOK?
>>64 やめろ、俺にハァハァするなw
元ネタがむちゃ昔のゲームで個別スレがなく、需要があんまなさそうだからわざわざ立てるのもなんなので
完成したらここに投下しようと思ってるのだが。
まあそのときは元ネタ分からんかったらスルー推奨と注意書きするよ。
67 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:06:05 ID:YwZGgRGm
68 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:12:13 ID:YwZGgRGm
現実の世界史での実話
エジプト18王朝の王女で、ツタンカーメンの王妃アンケスエンアメン
も、ツタンカーメンが暗殺後、宰相のアイと結婚させられて、おそらく
監禁、もしくは殺された。
4−5世紀東ローマ帝国皇女のガラ・プラチディアは、410年の
ローマ陥落で20歳にして、西ゴート族の人質となった。
小アルメニア王国女王Zabel。おそらく1215年生まれ。
生没年:-1252
在位:1219-1226
4歳で即位し、まもなくコンスタンティンが実権を握る。コンスタンティン
は自らの息子とヘトゥムをザベルと結婚させるため、ザベルの夫、アンティ
オキア公ボエモン4世の子フィリップを殺す。しかしザベルは一時宮殿を
逃れるが、やがてコンスタンティンが捕え、ヘトゥムと結婚させ、
ザベルは事実上王位を失う。
13世紀シチリア王国の王女Beatrice
http://faculty.ed.umuc.edu/~jmatthew/naples/egg2.html 6歳から18年間にわたって鎖につながれて幽閉されていたという
69 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:14:17 ID:YwZGgRGm
シチリア女王マリア(ルイーザ)。
1362年生まれで、15歳で即位。しかし、摂政兼教師兼総督のアルタレ
・ダラゴナが実権を握り、女王をミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィス
コンティと結婚させようと画策。
これに猛反発したのがアラゴン王ペドロ4世で、この結婚話を武力でつぶす。
貴族の一人、アウグスタ侯グリエルモが1379年、女王を誘拐して自分の居城
に幽閉、摂政アルタレはマリア救出に向かうが撃退され、女王はアラゴンへ
連れ去られ、ペドロ4世の甥マルティンと婚約させられた。
ノルウェー国王の娘でスコットランド女王となったMargaretは、
1283年生まれ。3歳で即位したが、ノルウェーにいた。
しかし1290年スコットランドに行くことになり、途中オークニー
諸島で船酔いのため死亡したとされる。しかし、1399年に彼女を
名乗る女性がノルウェーに現れ、処刑された。その女性は王女が
オークニー諸島で乳母によってドイツに売り飛ばされ、ドイツで
ある商人の女中として働かされていたといった。
インドの奴隷王朝第三代の女性スルタン・ラズィーヤ(在位1236−
40年)は二代目国王イレトゥミシュの娘。
即位後3年目に廷臣たちに廃位され、監禁。臣下の助けを借りて王位を
取り戻そうとしたところ、殺害される。25歳くらいであったと
みられる。
70 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:15:34 ID:YwZGgRGm
14世紀ポルトガル王国の王女 Beatriz de Portugal(1372, Coimbra
- 1410)は、11歳で女王となったが、内乱で敗れて廃され、その後、
カスティリャ王国に連行された。おそらく廃位後からずっと監禁同然の
状態だったとみられる。
14世紀ハンガリー女王Mariaは、1371年生まれ、1382年
父親の死後、母親の摂政によって王位につくものの、母親に取り入る
Garay公が実権を握り、行動を制限される。さらに国の南方で起こった
反乱軍によって1386年7月に捕えられ、首、手、足に枷をつけられて
8ヶ月にわたり監禁される。その間、目の前で母親が絞殺される。
解放後も、権限はすべて放棄させられ、夫が国王となって権限を
振るった。1395年若くして死んだ。
また、その妹でポーランド女王となったJadwigaは1374年生まれ。
1384年に単身でポーランドに送られたが、1385年貴族の
クーデターで塔に監禁され、リトアニア大公との結婚を承諾
させられる。1388年には臣下の陰謀によって不倫密通の疑いで
失脚寸前となる。1399年に若くして死去。
71 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:16:53 ID:YwZGgRGm
英国のJane Greyは、王位を狙うNorthanberland公の陰謀により女王に
祭り上げられたが、9日間で正統な継承者Maryによって逮捕され、
処刑される。このころ、Maryの異母妹で後に有名なエリザベス一世
となるElizabeth王女も、Maryによって監禁されている。
英国のCharlotte王女は1796年生まれ。王位継承権があるが、
父親がなく、父親の陰謀により、1816年ごと1年あまりに
わたって監禁される。1817年に若くして死去。
有名な英国のVictoria女王も、幼くして父親をなくし、王女時代には
母親のKent公爵夫人に取り入って、夫人を威圧して操るJohn Conroy将軍
によって事実上ケンジントン宮殿に監禁状態となる。
Conroyは、幼いVictoriaが悪さをするとお仕置きとして、後ろでに
縛って立たせたり、将来女王になったも自分に従うよう署名を
強要しようとするなどした。
ポルトガル女王Maria II (da Gloria)は、Victoriaと同じ歳で1819
年ブラジルで生まれる。いったん即位するが、ポルトガルで叔父が
王位を簒奪し、英国などで亡命生活を送る。その間、叔父の手下に
拉致されそうになったり、オーストリアのメッテルニッヒも
彼女をウイーンにおびき寄せて監禁することをたくらむ。
15歳で叔父の勢力が敗北し、正式に王位に就いたが、親戚や臣下に
よって軟禁状態となる。1836年には女王を廃することをたくらむ
クーデターも起こる。
隣のスペインでも同じ状態があった。Isabel IIは、1830年生まれ、
3歳で母親の摂政の下で王位についたが、1836年軍人のクーデター
が発生し、一時、母親とともに監禁される。1840年にはEspartero
将軍クーデターで、母親が国外に追放され、事実上女王としての
地位を奪われたような状態になって、宮殿に軟禁状態となる。
1841年に反乱があり、暗殺されそうになり、それを口実に
Esparteroが、幼い女王を遠くキューバに送る計画をする。
1842年には別のクーデター計画で女王を監禁する陰謀が
あり、1843年にはNarvaes将軍のクーデターが成功して、一時的に
監禁され、廃位されそうになる。その後もクーデターなどが相次いだ。
72 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:18:33 ID:YwZGgRGm
カンボジア王国の女王Ba-cong-chua(通称Mei)1815年生まれ、
1835-1841,1844-1845に王位にあったが、1844年に一時ベトナムに連れ去
られて監禁された。1809年生まれの姉は1840年にベトナムによって
田舎に連行され、ひどい拷問を受けて殺されたという。
20世紀イタリア国王Victor Emmanuel III の第2子のMafalda王女は
1902年生まれで、ナチス抵抗運動で1943年にナチスに逮捕されて
Buchenwald強制収用所で強制労働中に死去。
また、ベルギー国王Lepold IIIの長女のJosephine-Charlotte王女は
1927年生まれ、1941年にナチスによって一家もろとも
王宮に軟禁状態となり、1944年のノルマンディー作戦のあと、
一家とともにナチスによってオーストリアさらにスイスに連行、
古びた城に監禁される。1945年に解放。
現在はルクセンブルク大公妃。ただ、顔はいまいち。
http://worldroots.com/brigitte/royal/josephinebelgiumalbum.htm あと、ナチスによって、1944年いオランダだかドイツのザクセン
だかの40歳の王女が、22歳を筆頭とする子女6人とともにドイツに
連行、監禁されたという話があるが、ちょっとすぐに詳細が出てこない。
73 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:19:56 ID:YwZGgRGm
最近調べていて気になったんですが、1920−1940年代の
ルクセンブルク大公家ってけっこう不幸じゃないでしょうか?
http://worldroots.com/brigitte/schlosshohenburg.htm http://www.worldroots.com/brigitte/royal/royal37-luxembourg.htm とくに、William IV von Nassauに6人の王女がいたんですが、
彼の死後、わずか17歳で大公位についたMarie Adelaide (1894-1924)
は第一次大戦後、「親ドイツ的」だとして、フランスとそれと結託する
勢力の圧力で退位させられ、さらに放逐同然となって流浪となり、
若くしてなくなってしまいます。
その妹Charlotte (1896-70)が次の大公となりますが、それまでと違って
大公家の尊厳は奪われてしまいます。
さらに、ほかの妹のうちHilda (1897- )はまだいいとして、Antoinette(Antonia)
(1899-1954)は結婚したババリア元王家の当主が反ナチ活動をしたために、子ども
たち6人とともに1944年ナチスに逮捕され、労働キャンプに入れられ、
アントニア自身もそこで発狂します。
またElizabeth (1901- )はいいとして、末っ子のSophie (Sophia Karolina)
(1902-1941)はなぜか1941年にミュンヘンで死んでいます。これもナチスに
殺されたのかも。(誰か詳しくわかる人いません?)
74 :
65:2005/12/16(金) 12:50:03 ID:Vs4rsBH9
とりあえず全体の1/3(予定では)ほど書けたんで投下してみる。
元ネタはSFCのゲーム「新桃太郎伝説」。知らないと意味分からんと思うのでスルー推奨。
ヒロインはあんま「姫」を前面に出した属性じゃないけど、一応ちゃんと姫なので、スレ違いではない・・・はずだ。
純愛甘々で行ってみようと思うのでよろしく。
桃から生まれた勇者・桃太郎とその仲間たちが鬼の逆賊・カルラを懲らしめてから、早いもので
二年が経った―――
荒れ果てた大地は元の姿を取り戻し、生き残った人間と鬼族は手を取り合い、新しい国作りを始めた。
自然との厳しい戦いに難儀してばかりではあったが、誰の顔にも未来への希望に満ちた笑顔がある。
完全に世界が元通りになるまでにはまだまだ時間はかかるだろうが、それでも一ずつ、けれど確実に
前へと進んでいる―――厳しくも平和な時代となっていた。
そんな世界の、新しく出来た村の一つ。その中の家の布団の中で、こっそりと自慰に耽る少女がいた。
年の頃は十代半ば。光の具合で青く見える長く艶やかな髪。雪のように白く、それでいてかすかに紅潮
した綺麗な肌が整った顔立ちと相まって一種の高貴さを感じさせる。さらに特徴的なのは、頭の天辺に
チョコンとした角が生えていることだ。
彼女の名は夜叉姫―――人間と鬼族の王との間に生まれた少女であり、かつて桃太郎とともにカルラを
倒した仲間たちの一人だった。
そんな彼女は今、やや控えめだが、確かに女性として存在を主張している乳房の先端を自分で弄り、ぎこち
ない手つきで大事な部分の表面をこするように愛撫していた。
「あ・・・ダメっ・・・ダメ・・・こんなことしたら・・・!」
口ではそう言いながらも、手は止まらない。最初はおずおずとだった動きが次第に激しくなり、喘ぎ声が
知らず大きくなる。そのまま快楽に身を震わせながら、頭に愛しい男を描く。彼の姿、彼の声、彼の眼差し
を思い出す・・・。
「あうっ・・・ひゃんっ!」
その瞬間、達した。はあはあと荒い息をつき、己の愛液で濡れた指先をとろんとした目で見つめる。もうこれで
何度、彼を思って自慰に没頭したことか。
目の前が潤む。泣いているのだと分かるのに、時間がかかった。
「う・・・ううっ・・・」
何故泣くのか―――決まっている。自慰に耽るしかない自分が情けないからだ。
「桃太郎さん・・・わたしはっ・・・!」
想い人の名を呼ぶ。自分の想いを伝えることもできず、自分を慰めるしかできない。そんな自分に嫌悪感が
募る。このままでは、自らの心の重さで壊れてしまうかもしれない―――そんなことすら思った。
桃太郎と夜叉姫は、出会った時は敵同士だった。そして夜叉姫は戦いに敗れ、桃太郎の仲間になり、桃太郎と
共に旅に出た。そのうちに、桃太郎に対して不思議な気持ちを抱くようになった。
この気持ちが何なのか。最初はただの尊敬だと思っていた。けれど―――違った。自分は、女として桃太郎を
愛していたのだ。
だからこそ戦いが終わった後も地獄には戻らず、桃太郎と共にいることを選び、人間の世界で暮らすことに
したのだ。彼と離れてしまったら、もう生きていけないかもしれない・・・そう思ったのだ。
しばらくの間は、ただ傍にいるだけでよかった。けれどもうしばらく経てば、それだけではとても満足でき
なくなってしまった。もっと桃太郎の近くにいたい。桃太郎に愛されたい。桃太郎に抱かれたい・・・。
そんな想いを抱えての暮らしなど、もう耐えられない。
夜叉姫は、とうとう決心した。この想いを、桃太郎に伝えよう。そして、それを受け入れてもらえなかった
ならば―――自分はもう、彼の元から消えてしまおう。
夕暮れ時。桃太郎はゆっくりと家路を歩いていた。並の人間の実に数倍は働いたにも関わらず、まるで疲れた
様子はない。本人としては太陽さえ沈まなければ、もっともっと働いてもいいぐらいだった。
それにしても―――と彼は思う。数年前まで、鬼たちと果てがないとすら思える長い戦いをしていたころから
は、とても想像がつかない穏やかな暮らしだった。
自然との戦いは鬼と斬りあうよりも難しかったが、やりがいは比べ物にならない。ずっとこんな日々が続いて
くれたら―――それが今の彼にとって二つある願いの一つだった。もう一つは―――
「桃太郎さん・・・」
女性の声がした。誰の声か考えることもなかった。今ちょうど彼女の事を考えていたのだから。振り向くと、
そこに一人の少女がいた。
「あ、夜叉姫。どうしたの?」
桃太郎は自分の鼓動が早くなるのを感じた。夜叉姫と向き合う時は決まってそうだ。鬼との戦いに明け暮れて
いたころはそんなことを意識する暇もなかったが、平和になってからも傍にいて何かと手伝ってくれる彼女に
対して、好意以上のものを抱いているのを自覚していた。さらには最近、随分と女性らしい色気めいた雰囲気
も感じられるようになってきて、調子のいい時には彼女の顔を見ただけで勃起することさえある。当然ながら
彼女を思い浮かべながら自慰をすることもある。そんな時は少しばかり自己嫌悪に陥ったりもするのだが。
桃太郎のもう一つの願いは、彼女のことだった。ずっと夜叉姫と一緒にいたい、もっと触れ合いたい、更には
もっと先のことまで―――年頃の少年としては、ごく健全な願いではあった。
そんな彼の想いなど知る由もなく、夜叉姫はおずおずと喋りだす。
「あの・・・実は、大事な話があって・・・」
「大事な話?えっと・・・何かな?」
「は、はい、実は・・・わたし・・・その・・・」
はっきりした性格の彼女の割に、やたら歯切れが悪い上にもじもじしている。何故だか顔も真っ赤だ。
「大丈夫?ひょっとして、体調が悪いんじゃ・・・」
「い、いえ。そうじゃありません!そうじゃなくて、その、わたしは・・・」
そこで一拍おいて、やっとその先を続けた。
「わたしは―――桃太郎さんのことが・・・好きなんです・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
間抜けな声を出してしまったと自分でも思った。えーと、ちょっと待て。夜叉姫が好き?誰を?桃太郎って、
うん、僕だよね?好きってどういう意味で?こんなやたらもじもじさせて言うんだからえっと・・・
「え、え、え、ちょ、ちょっと、そそそそ、それってつまり・・・友達としてとかじゃなくて」
「そ、そういうんじゃありません!わたしは―――桃太郎さんを、あ、愛して・・・」
「あ、愛・・・」
決定的だった。頭の中で花火でも上がったような気分だった。心惹かれていた彼女が自分の事を、愛して・・・。
思わずドッキリTVの看板を探してしまった(んなもんこの世界にあるわきゃない)。次に自分の足を踏んづけて
みた。痛かったから夢じゃなかった。嬉しいやら恥ずかしいやらで、まともに夜叉姫の顔さえ見れない。
「え、えーと・・・そ、その・・・」
何か言おうとしても、言葉にならずにぐだぐだになってしまう。そんな桃太郎のあたふたした様子を、夜叉姫はより
にもよって<どう断ろうかと迷っている>のだと受け取ってしまった。その瞳に悲しみを一杯に湛える。
「やっぱり・・・迷惑なんですね」
「え・・・?い、いや、全然迷惑だなんて思ってないよ!そうじゃなくて・・・その・・・!」
むしろ嬉しすぎて頭が真っ白になってしまったのに、何故そんな展開になるのか。言葉に詰まっている桃太郎を
尻目に、夜叉姫は歩き去ろうとする。
桃太郎の胸に不安が生まれた。今ここで彼女を引き止めないと―――二度と会えなくなってしまう。そんな嫌な
予感がした。考えるよりも早く夜叉姫の元に走った。そのまま華奢な体を抱きしめる。
「や、やめて下さいっ!わたしの気持ちに応えてくれないなら―――優しくなんてしないで!そんなの、余計惨め
になるだけです!」
声にはとうとう涙が混じり始めた。
「う・・・ヒック・・・やめて下さい・・・やめて・・・」
「嫌だ。やめない」
「・・・どうしてっ・・・」
「・・・だから」
「え?」
声が小さすぎて聞こえなかったのか、夜叉姫はきょとんとして聞き返す。だからもう一度言い直した。
「僕も・・・夜叉姫が好きだから・・・」
「・・・っ!」
びくん、と腕の中で夜叉姫の体が震える。
「だ、だけど、さっきは・・・」
「さっきのは、突然だったから、無茶苦茶驚いただけだ」
「・・・桃太郎さん」
夜叉姫は自分から桃太郎に身を寄せた。
「嘘じゃ・・・ないですよね?同情とかも、なしですよ?」
「うん、大丈夫。そんなことないよ。だって・・・」
今までの人生の中で、ある意味もっとも勇気を振り絞って、答えた。
「だって僕も、君が好きだから」
「桃太郎さん・・・」
腕の中で、夜叉姫が涙を浮かべながら桃太郎を見上げて、そのまま目を閉じた。少し背伸びまでしている。
桃太郎はその唇に、そっと自分の唇で触れた・・・。
投下。意味もなくトリップ付けてみたり。
桃太郎はゲーム中で喋らんから口調は適当。
うーん、どうなんだこれ・・・一応続きは考えてるが、需要なければこれで終わりにする。
需要ありですよーヽ(´ヮ`)ノ
需要大有り
GJGJGJ
うォー桃ちゃん姫ちゃんくっつけちゃって下さ〜い!
甘甘大歓迎〜〜〜〜www
65タソ、GJ!!ハァハァ・・・
囚われの姫じゃないね。
いまいち。
>>84 いつ囚われの姫限定スレになったんだ? おまいの好みに合わないならおまいがスルーすればいいだけ。
おまいの態度が許されるなら、どんな良作が投下されても「囚われの姫は秋田」と言い続ける事も許されてしまうが?
>>85 批評は必要だと思う。作者はそれも求めているんじゃないかな。
スルーしたら成長しないと思う。
>>85 ここは、囚われの姫のスレです。
お間違えの無いように。
姫じゃなくても成立するラブコメは読みたくない。
市販のエロ小説でも読めばいい。
こういうのは、一昔前のマガジンと変わらない。
せっかく67〜 設定を書いてくれたのだから。
姫という歴史上の存在を安易に考えてもらいたくない。
>>87 ?囚われの姫限定なんてどこにも書かれてないぞ。
むしろ
>>2には姫っぽければなんでもOKってある。
>>87 SM板の囚われの頃からいるけど、スレタイに無い以上
仕方がないと思うこの頃・・・
>>88 歴史上の姫様よりもネフィリアタソが好き
>>86 話をすり替えたらいけない。
「囚われの姫」属性・嗜好に合う合わないだろう?
批評についてもエロパロ板ではその手の議論はよくあるが、
「作家の為に批評してやる」なんて上から視点の勘違いは荒れる元。
>>87 間違えてるのはおまいだから。
気にくわないならSM板に戻って囚われの姫限定スレを立ててくればいい。
俺もいずれSS投下するつもりだけど、こっちのほうが書きやすそうだから、
そっちには近寄らないし、万々歳。
>>88 これは同意。こういうのがいい批評。
つか、よく見たら
>>86-88はID同じじゃないかw
自演のつもりじゃないとは思いたいが…
>>92 あああ
気が付かない不利をしていたのに・・・w
94 :
87:2005/12/17(土) 02:24:20 ID:odyED2Ui
だって、自演するしかないじゃないか!
批判もあるけど、続きを期待してくれてる人もいるようなんで書くわ。
出来上がったらまた投下しまツ。
>>95 ガンガレ!
wktkでまっとりますw
続きを待っているぞ!夜叉ニーしてきます
書いたので投下。相変わらず姫でなくても問題ないというこのスレ的にはどうなのよ・・・な一品。
前のを読んでダメだった人はスルーして下さい。ではどうぞ。
桃太郎は風呂に入っていた。いつもならゆったりした気分で一日の垢を落とすのだが、今日はそんな余裕がなか
った。理由は簡単である。
つい先程―――そう、夜叉姫と口づけを交わした後で、桃太郎は思い切って夜叉姫を自分の家に誘った。夜叉姫
ははたして、小さく頷いた。彼女だって男に家に誘われたという、その意味が分からないような子供ではないの
だから、えーと、まあ、その、OKってことである。
家に着いて、とりあえず風呂に入ろうということになった。二人とも男女の営みについての知識は乏しいものの、
こういうことの前には風呂に入って身体を綺麗にしておくものだという正しいのか間違いなのかも分からない認識
はあった。まず夜叉姫が入って(ちなみに風呂上りの彼女の上気した顔を見ただけで桃太郎は勃起してしまった)
続いて桃太郎が入った。しかしながら、今からほんの少し後のことを考えると、それだけでのぼせてしまいそうだ。
結局いつもの半分程度の時間だけ湯に浸かり、身体をおざなりに拭いて服を着て、部屋に戻った。
「あ・・・桃太郎さん」
手持ち無沙汰にしていた夜叉姫が微笑んで迎えてくれる。桃太郎はまた股間に熱が集まるのを感じてしまった。
ガチガチに緊張している自分とは無関係に張り切る息子がなんとなく憎らしい。
「じゃ、じゃあ、布団を敷くよ」
とりあえず畳の上で直にいたすものではないだろうと布団を手早く敷いた。そして夜叉姫を抱きかかえて布団の上
に寝かせた。夜叉姫は顔を赤らめながらもされるがままになっている。
「嫌だったり、怖かったりしたら、そう言っていいから・・・」
「大丈夫です・・・わたしも、こうなりたかったから・・・」
そう言って彼女は微笑んだ。性的な興奮とは別種の愛しさがこみ上げてきて、たまらず唇を奪った。
「ん・・・」
本能のまま舌を動かし、夜叉姫の口内に侵入する。夜叉姫は突然のことに目を白黒させたが、それでも桃太郎は
自分を止められない。彼女と舌同士を絡ませ、口の中を侵略して、ようやく口を離した。
「はあっ・・・はあっ・・・」
夜叉姫は荒く息をつく。そのたびに着物の上からでもかすかに分かる胸の膨らみが上下して、桃太郎はどうしても
それに目がいってしまう。
「触るよ・・・」
言うが早いか返事も聞かず膨らみに手を伸ばした。布越しでも十分に心地よい手触りが感じられる。思わず強く
握ってしまった。
「やぁんっ!」
「ご、ごめん!つい・・・」
「もっと優しくして欲しいです・・・」
口を尖らせながら睨んでくるが、本気で怒っている様子ではないのでほっとした。抱き起こして、背後から抱える
ような体勢で胸を掌で包むように優しく揉みしだく。夜叉姫もそうされているうちに気持ちよくなってきたのか、
声に喘ぎが混じり始めた。それが桃太郎を更に加速させる。胸を揉んでいる手をさっと滑らせ、着物を肌蹴させる。
上半身が露にされ、白い肌も控えめな乳房も、その先端で色づく突起も、全てが目の前に晒された。
「うわ・・・すごい。夜叉姫、すごく綺麗だ・・・」
「やだぁ・・・そんなこと、言わないで・・・」
夜叉姫は恥ずかしさの余りに顔を真っ赤にして、胸を両手で隠してしまう。
「えー?でも、ほんとに綺麗なのに・・・もっとよく見たい」
「・・・ううー」
夜叉姫はぐずりながらも手をどけた。桃太郎は晒された裸身をじっくり観賞する。妄想では絶対に再現できない生身
の女性の色香が脳髄を痺れさせていく。思わず乳首に吸い付いた。そのまま舌でちろちろと舐め回す。
「きゃっ!」
「ん・・・お乳の味とかはしないけど、美味しい・・・」
「もう・・・桃太郎さんったら、赤ちゃんみたい」
困ったように言いながら、夜叉姫は桃太郎の頭を抱きかかえるようにしてくれる。まるで本当に赤ん坊になった気分
だった。恥ずかしくてたまらないだろうに自分にここまでしてくれる彼女が、たまらなく愛しい。存分に乳首を味わ
って、ようやく口を離した。
次に目がいったのは、彼女の下半身だった。はっきり言って、上半身より更に未知の領域だった。ごくん、と唾を
飲み込んで夜叉姫の服をできるだけ優しく、しかし完全に剥ぎ取る。ついにその部分まで晒された。
「うう・・・そこだけは、あんまりジロジロ見ないで下さい」
夜叉姫がか細い声で哀願するが、そうは言っても止まれない。桃太郎はじっくりとそこを見た。桃太郎は知らないが、
女性器というのは結構グロテスクなものだ。女性には失礼だが、鮑をぐちゃぐちゃにしたような形状である。
しかしながら夜叉姫のそこは、まだ生娘ということもあるだろうが、綺麗なものだった。毛は薄く、陰部そのものも
未発達なだけあって、控えめに縦に亀裂が走っているような具合だ。それでいて僅かに外にはみ出しているビラビラ
がなんともいやらしく感じる。先程までの行為で興奮していたのか、既に愛液が湧き出ていた。
(こ、ここに僕のを入れるのか・・・何だかすごく狭そうだけど、ちゃんと入るのかな・・・)
何となく心配になった。いくら何でもこんな小さな孔に入れたら、夜叉姫が壊れてしまうのではなかろうか。
「ちょ、ちょっとだけ、指を入れてもいい?」
「ゆ、指ですか!?・・・ほ、ほんとにちょっとだけですよ・・・」
お許しを頂き、人差し指をゆっくり入れてみた。すぐにギュウギュウに締め付けてくる感覚があった。おまけに柔らか
でしっとり濡れた肉が絡みついてくるのがなんとも不思議だった。
慌てて指を引き抜く。
(やっぱりキツイんじゃないかな・・・で、でも・・・こんなにヌルヌルしてて柔らかいのに、指でもこんなにぎゅう
ってしてくるんだから・・・ちんちんを入れたら、すごく気持ちいいかも・・・)
思案に暮れる桃太郎。夜叉姫に対する労りと、自分の欲望の狭間で大いに悩む。
「桃太郎さん・・・わたしは大丈夫ですから・・・」
夜叉姫の声が現実に引き戻した。
「でも・・・」
「ほ、ほんとにダメならちゃんとダメだって言いますから」
「・・・・・・」
そうは言うが、彼女の性格からして、ダメでも大丈夫だって言ってしまいそうな気がする。しかし、桃太郎の欲求は
もう止められないところまで来ていた。このままでは想いを遂げないうちに暴発してしまいそうなほど、自分自身が
股間で自己主張している。
桃太郎は興奮の余り震える手で自分の服を脱ぎ捨てた。股間でビクビクと震える一物からは、既に先走り液が大量に
溢れ出している。早く夜叉姫の中を味わいたくて仕方なかった。
手を添えて割れ目に先端をくっ付ける。それだけで思わず漏らしてしまうところだったが、なんとか堪えた。そのまま
割れ目に沿って肉棒を擦り上げて、愛液でべとべとにする。そうした方が楽に入るだろうと思ったのだ。
「じゃあ・・・いくよ」
「はい・・・」
夜叉姫がそっと背中に手を回してきた。そのままゆっくりと膣内に桃太郎自身が侵入していく。
「・・・・・・・・・っっっ!?」
とても信じられなかった。先端が入っただけで、自慰なんて馬鹿らしくなるほどの快感が走ったのだ。このまま奥まで
突き入れようとしたところで、先端が何かを突き破る感覚があった。
「い・・・いたぁいっ!」
夜叉姫が苦痛に呻く。処女膜を破ったのだと気付いて、桃太郎は動きを止めた。夜叉姫の股間から、痛々しい色合いの
破瓜の血が流れ出す。
「うぇ・・・ヒック・・・ヒック・・・いたいよお・・・ヒック・・・」
よほど痛いのだろう、夜叉姫は子供のようにしゃくりあげる。桃太郎はそれを見て、肉棒を引き抜いた。それにも破瓜
の血が塗れている。
「ヒック・・・う・・・桃太郎さん・・・?」
「ごめん・・・夜叉姫。今日はここまでにしよう」
これほど昂ぶっているのにここでやめてしまうのは辛いが、夜叉姫に無理をさせて傷つけるのはもっと嫌だった。身体
を離そうとして―――夜叉姫がまだ背中に手を回したままなのに気付いた。
「大丈夫ですから・・・」
「・・・・・・」
「さ、さっきは突然で泣いちゃったけど、もう平気ですから。気にしないで下さい」
「夜叉姫・・・」
嘘だと分かった。あれだけ痛がって、もう平気なんてわけがない。けれど・・・それでも健気に身体を捧げようとして
くれる彼女に対して、もう本当に我慢が利かなくなった。
「じゃあ、また入れるよ・・・」
「はい・・・」
再び膣に挿入していく。夜叉姫は辛そうに顔を歪めたが、声は上げずに耐える。桃太郎は少しでも痛みを和らげてあげ
ようと、胸に手を這わせて愛撫しつつ、乳首を口に含む。
「んっ・・・くうう・・・」
それでも痛みの方が強いのか、夜叉姫は唇を噛み締めている。それならせめて早く終わらせようと、肉棒に意識を集中
させた。乱暴な動きにならないように注意して、膣内を擦る。
「ううんっ・・・あふっ・・・!」
夜叉姫の膣肉の中を往復するたびに気が狂いそうな程の快感が背筋を駆け上る。全身の感覚が肉棒の先に集中している。
袋の方から精子が駆け上がってくるのすら感じられた。
「あ、ふぁあ、ううんっ・・・!」
夜叉姫の様子にも変化が現れた。破瓜の痛みに混じって、僅かながら快楽の喘ぎが聞こえる。夜叉姫も僕ので気持ちよく
なってくれてる―――そう思った途端、更に強い射精感が湧き上がった。性器への直接的な刺激に加えて精神的にも満た
されたことで、桃太郎は一気に限界へと駆け上っていく。
「夜叉姫・・・僕、もう出す・・・よっ・・・!」
言い終わるが早いか、肉棒がぶるぶると激しく震え、限界を告げた。次の瞬間には勢いよく飛び出した精液が、夜叉姫の
胎内を白く汚していく。愛しい女性の膣内で射精することの悦びと快感に、何も考えられなくなる。
「あ、あぁっ・・・な、中に、たくさん出て・・・あふぅんっ・・・!」
自分の中で射精される感覚に、夜叉姫も達する。まだ精液を吐き出す肉棒を強く締め上げ、更に精液を絞り取ろうとする。
肉棒がびくんと震えて、最後に残っていた白濁液を放出した。
今までで一番長く心地よい射精を終えたのちも夜叉姫と繋がったまま、桃太郎は快楽の余韻に浸る。しばらくしてようやく
引き抜いたが、激しい行為のためにどうにも意識がはっきりしない。ボンヤリしたまま、半勃ちの肉棒を夜叉姫の口元に
持っていった。
「夜叉姫・・・綺麗に、して・・・」
たまに自慰のネタにする妄想のままの状況であったが、言ってから今は妄想でなく現実だと気付いた。
(ぼ・・・僕の馬鹿・・・!)
いくらなんでもやってくれるはずないではないか。ただでさえ今の自分の性器は愛液に精液に破瓜の血まで付いているのだ。
そんなモノを綺麗にしてくれなんて、どの口で言ってしまったのか。
凄まじい後悔が襲い掛かってきた―――のと、ほとんど同時に先端に暖かい刺激が走った。
「あうっ・・・!?」
見ると、夜叉姫は言われた通りに肉棒を口で清めていた。さすがに全部をくわえ込むのは無理があったが、小さく愛らしい
口で精一杯奉仕を続ける。
「これれ、いいれるか・・・?」
肉棒の先端を口の中に入れているせいで、呂律が回っていない。なんとなく、目にも怪しい輝きがある・・・。
どうも夜叉姫は夜叉姫で、妙なスイッチが入ってしまったらしい・・・。
「うん・・・気持ちいい・・・」
それだけしか言えなかった。舌が動くたびに射精直後の敏感な肉を擦られるのだ。それだけで萎えかけていたモノが再び
大きくなっていく。
「あん・・・まひゃ、おおひくなっれます・・・」
夜叉姫は相変わらず呂律が回らないまま舌で舐め回す。先端から口を離して、竿の部分にも舌を這わせる。お世辞にも上手
とは言えないが、さっきまで童貞だった桃太郎には十分すぎた。ついさっき射精したばかりなのに、また先端と袋の辺りが
ジンジンとしてくる・・・。
そして夜叉姫がもう一度先端を加えたとき、八重歯がいい具合にカリ首に引っかかり、その刺激であっけなく放出した。
「あふっ!?ゲホッ、ゲホッ・・・」
予告もなしに口に出されて、夜叉姫は盛大に咳き込んだ。二度目で最初ほど量が多くなかったのが幸いではあった。
「うう・・・酷いです、桃太郎さん・・・」
「ご・・・ごめん」
さすがにかなりの罪悪感があったので、素直に謝った。夜叉姫は大分むくれていたが、不意に桃太郎に唇を合わせた。
いきなりのことに驚く間もなく、口移しでネバネバした液体が送り込まれた。これは・・・。
すぐにその液体の正体に思い当たり、桃太郎は顔をしかめた。
「・・・自分で出したものだけど、無茶苦茶不味いね」
「そうです。そんなのをいきなり飲まされたわたしの身にもなって下さい」
どうも、せめてもの仕返しのつもりのようだった。そんな悪戯すらも愛らしく感じて、桃太郎は夜叉姫を強く抱きしめた。
激しい性行為の後特有の睡魔が襲い掛かってくる。そのまま横になって、眠りに落ちる前に腕の中の少女にそっと語りかけた。
「夜叉姫・・・好き、だよ・・・」
「わたしも、です・・・」
お互いの声を聞きながら、二人は寄り添いあって眠った。
投下。これで終わりだ。
見てくれた人たちありがとう。
現実にはこんな処女はいないだろうが、いいじゃないかフィクションなんだから!
そしてもう俺にハァハァするなよ!
GJ!!いいもの見せていただきました!
フィニッシュの瞬間は正に「感動した!!」(某国の首領 より引用)
65タソ、乙であります!!!
すげぇ良かった・・・・・・涙
で、ついでに65タソ、ハァハァ・・・・ww
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 14:06:13 ID:Id/ljVz+
悪い臣下に弱みを握られて、高貴なお姫様がさんざんに慰み者にされるようなソフト鬼畜(変な単語だな)ものは投下しちゃ駄目?
あるいは昔のSM板のスレで話題になってた「肉体の時を止められて身動きできないまま責められるお姫様」とか。
騎士に一目惚れしたもののどうやって好意を伝えるのか分からず無理難題を押し付けて
少しでも自分のことを意識させようとするお姫様。
無論そんなことで気持が伝わるはずもなく、騎士は我慢の限界が来て辞めてしまう。
そのことを知り、泣いて謝るお姫様。今度は私に何をやってもいいから、と引き留める。
その言葉を聞いた騎士は、今までの鬱憤を晴らすようにお姫様に………
なんてのを希望したい。
↑を意識して書いていたら、デレ分無しのツンツン姫×ヘタレ侍従で、
美少年責めものになりつつある('A`)
何処で間違ったのか…
実は、他に姫SSを書いていたんだが、なかなか筆が進まないので気分転換に
書いてみただけなんだ。(´A`)
従者ものは初めて書いたんで、中身はたぶん需要から激しく外してるとは思うが、
せっかく書けたから投下するお
・題名【アスケア姫と侍従ケーニ】
・属性【女性上位】【ショタ】【近親相姦】【足フェチ】
◆ ◆ ◆
「…ケーニ、あなた、自分が何をしたか分かってる?」
そう言ったアスケア姫の声は落ち着いていたし、感情も込められていないが、
それこそが刺々しい感情の発露であった。
美しくも愛らしい童顔は凍り付いたようで、本来は子猫のように大きい吊り目は
細められて紺色の瞳が黒に沈み、軽蔑だけを浮かせていた。
肩に掛かったツインテールの、栗色がかった直毛の金髪をファサリと振りつつ、
考え込むように眼を閉じたアスケア姫は、改めて無表情な美貌で見下すのである。
「何とか言ってみなさいよ」
厚手の布ながら華奢な身体の線を露出させるほっそりとしたワンピースの
チュニックと、肩に掛けたベルベットのショール、そして頭上の小ティアラを
⇒
美しく着こなして佇立するアスケア姫。威厳さえあるその視線の先には細身の
少年が、少女のように正座を崩したあひる座りでうずくまっている。アスケア姫と
同じ髪の色、眼の色をしていて、男と見えないほど華奢で端正な顔立ちは、
青ざめた焦躁の表情だった。
名をケーニ。正妃を母に持つアスケア姫に対し、正式な認知もない侍女を母に
持つ、妾腹ですらない庶出の弟。もっとも、姉弟と言えど半年離れで同じ16才、
しかも互いに血縁がある事も知らないのだが。
侍従として宮内に登用された身で、今も侍従姿のケーニであるが、ズボンの
前は開いてペニスを覗かせている。しかも、大理石の床に置かれたハイヒールに
向けて欲望を放った事を物語るよう、その先端から銀色の糸を引いていた。
「あたしのお気に入りのハイヒールに、そんな変なの出して……、どういう罪に
問われると思ってるの?」
ケーニが侍従に登用されたのは、彼の血筋を知る宮内の高官の浅知恵ゆえである。
アスケア姫の傍に男を置いて色々と学ばせたいとの企図があり、しかしながら
普通の男では姫を犯される危険が常に付きまとう為、近親同士なら本能的に恋愛や
⇒
性的関係を避けるだろうという理由の選出──、まさに馬鹿役人の浅知恵だ。
認知はできないが身近に置いておきたい、との父王の意向もあった。
そうした事情はケーニにとり意味はなく、王国一の美少女であるアスケア姫に
対して当たり前のように恋慕した。欲情した。性の対象として見た。
──不敬である。
まして、その衣装や靴に精液を掛けるなど、性の罪に関する重罰を受けるのは
確実。宦官の慣習のない王国だが、去勢刑罰はある。実際はケーニが王統にある
事から赦免減刑されようが、そんな事を知らない彼本人は既に去勢を意識していた。
射精後という事もあろうがケーニのペニスは哀れに萎えていた。より萎えて
いるのは、それを隠すのも忘れている彼の心だろうか。
「………やっと暖まってきた。なるほど、あたしが帰ってくるのが早かったのね。
時間があると思って、こんな変態的な事を」
暖炉に火を入れられ、空気を暖めだして間もない大部屋はまだ少し寒々しい。
アスケア姫の見立て通り、ケーニは彼女の部屋の片付けや暖房などをしながら
ハイヒールを見つけ、我慢できずに欲情を吐瀉したのだ。
⇒
華美な装飾の抑えられた質素な室内を、ツインテールをふわりと振りながら
見渡すとアスケア姫は、おもむろに入口の扉までカツカツと歩み寄り、鍵を
掛ける。そして、近くにあった小さい椅子に手を掛けてケーニのすぐ前まで
動かし、長くなりそうだから、と呟いて座った。
「あたしはしつこいつもりはないわ、けど黙ったままで許して貰おう、
なんて人には容赦しないんだから。
繰り返すけど、ケーニ。何とか言いなさい、それ自慰行為ね? 射精でしょう?
それぐらいあたし、本で知ってるわ。いやらしい事よね?
どうしてあたしのハイヒールなんかに掛けたの? それが何を意味するか
分かってるの?」
くるぶし上までの丈の短いブーツを履いた脚をチュニックのスカートの中で
組む。と、アスケア姫は、上にした側の右足のつま先をケーニの華奢な顎に当てて、
くい、と持ち上げる。
酷い侮辱だった。
酷い侮辱だったが、おかしな点があった。一つは、こんな侮辱の仕方は
アスケア姫のような年少の娘が発想できるようなものではない、という事。
今一つは、ケーニの萎えたペニスが何かを送り込まれたように、ひくんと
動いた事。
⇒
更にもう一つ、アスケア姫はそれを目敏く観察して、得心納得したように
頷いた事。
「……も、申し訳ありません……」
ケーニの顔はアスケア姫に向けられ、動揺し、困惑し、双眸を潤ませている
表情をまともに曝した。眉尻を下げて半ば泣きながら言われた謝罪に対し、
「ようやく搾り出した言葉がそれ?」
アスケア姫は無表情だった相好を崩して笑った。脚組みを解いて上体を反らし、
ツインテールが跳ねる。ただ単に可笑しかったから、というニュアンスのほうが
大きい反応だが、ケーニには鋭さまで伴った嘲りと感じた。
それに対してケーニは無論、怒る立場にはない。つま先から開放されたが面貌を
下げる事なく、既に赤らんでいる頬や耳を殊更にカァッと熱くして、繰り返し
謝罪するしかない。
「謝るだけなら後でもできるし。
あたしのハイヒール、あなたの精液で汚れちゃったけど、まずこれがどういう
事なのか考えるのが当然でしょう?」
妖しい光を瞳に宿しながら言い放つアスケア姫。慌ててケーニは、アスケア姫
との間の床に置かれたハイヒールに手を伸ばしながら、洗ってきます、と言おう
⇒
とした。だが、その語尾は悲鳴で潰された。
「いッぎっ…!!?」
「そうじゃないでしょう?」
平然と言いながらアスケア姫は、ケーニの両ふとももの間に右足を突っ込んで、
剥き出しのままだったペニスをブーツで踏んでいた。冷たい大理石と硬い革の
間で、萎びたペニスが苦痛にへしゃげる。
「ア、アスケア姫…ッ、こんな…っ!! ぼ、僕は…っ」
しかし同時に、刺激を受けたペニスはむくむくと半勃ち状態になっていく。
アスケア姫はブーツの下のぐにぐにした肉の感触を確かめるようにつま先を
動かしながら、
「綺麗になさい、とは言ってないでしょ、まだ。
そのハイヒールにあなたが精液を掛けて汚した事で、更に何をケガす事に
なるかを認識しなさいと言ってるんだから」
苦悶の顔でケーニは、意味が解らない、と無言で困惑を訴えた。上目使いの、
犬のまなざしだ。それを見てアスケア姫は、胸のうちに熱いものが込み上げて
いるのを自覚した。
ケーニのペニスから足を離すと、ふふ…、と悪戯っ子のように微笑む。
「つまりね」
と言うと、椅子に座ったまま前屈みになる。うずくまるケーニの顔に、同じ
⇒
高さで尊顔を近づける。紅潮するケーニを無視してアスケア姫は、自分のブーツ
に手をやり、紐を解いて左右ともスルリと脱いだ。更にスカートをたくし上げ、
下半身用の肌着であるドロワーズを見せながらその裾を膝下で括る紐を解き、
ニーソックスをくるくると脱いでしまう。
ケーニの脳裏が白くなっているうちに、アスケア姫のスカートの裾から小さな
素足が二つ、生々しく覗く構図になった。
華奢で形のよい足の指と、手入れされた桜色の爪。美しく、清潔な肌。毎日の
入浴時に侍女衆からエステされている、輝くような瑞々しさ。まさしく高貴な
姫君然としていたが、清純さに色気が絡み付いていた。
「…………ッ」
ケーニの目に宿る欲情の色が高まり、美少年らしからぬ下品さで喉を鳴らした
のが、アスケア姫には丸分かりだった。半勃ちのペニスも、みなぎる欲情の角度
を示し始める。
そんな彼の目の前で左右の素足をすぅと前に伸ばすと、大量の精液を中に
こぼされているハイヒールを履いてみせた。
ぐちゅりと音を発て、ぬるりと不快感を発するその行為に少し顔をしかめる
⇒
アスケア姫。一方、ケーニは驚愕と陶酔が入り混じる複雑な表情をしてみせ、
まばたき一つしない。
「気持ち悪い…」
抑揚ない口調で言いながら、アスケア姫はハイヒールを左右とも脱いだ。再び
姿を見せた美しい素足は左右とも、かかと、つちふまずから、足の指、指の股
まで精液にまみれていた。特につま先が、ぬらぬらと垂れ下がるほど汚れている。
ハイヒールには傾斜がある為に、必然的に精液は先端に溜まっていたからだ。
「ほら。ハイヒールを汚した事で、更にあたしをケガす事になってる。象徴的に
だけでなく、実際に」
浮かせた素足を左右ともケーニの目の前に突き付けるはしたない姿勢で、少し
怒った抑揚で言うアスケア姫。
象徴的にはともかく実際に汚したのは御自分でしょう?──もはやその当たり前
の反論さえケーニの脳裏には出てこない。理不尽な言い分だが、その元凶は自分
なのだから仕方ない──そんな自虐的な思考が、むしろアスケア姫の言動を歓迎
していた。
「……罰よ、ケーニ。あたしの足、舐め取って綺麗になさい」
その時、アスケア姫の頬は微かに赤らみ、ケーニの張り詰めるほど勃起した
⇒
ペニスは透明の液を噴き出した。
君主から宝を拝領するように恭しく。
左右揃えられたアスケア姫の素足を両手で支えながらケーニは、下賎な自分の
汚らしい精液にまみれてしまった高貴なつま先を口唇で愛撫していた。
だが実際は、共に16才で半年差しかない異母姉弟。光の下の姉王女の素足を、
影に埋もれた弟王子が舐めている、舐めさせられているという自覚なき背徳。
ケーニは興奮と陶酔と畏怖と恭順の区別が付かなくなる中、その行為を続ける
のにまさしく夢中であった。
「……ん…、ふ…」
ちゅっちゅうっ、という、いかがわしい音と共にアスケア姫のくすぐったがる
息が部屋に静かに響いている。
彼女の美しい、しかし精液と唾液に汚れた十本の足指は、まさに真横に並べら
れた鍵盤だった。アスケア姫というオルガンの、淫靡な演奏…
「……あ…、ぅふ…」
右足の小指から口に含み、吸う。
「ん…、ぅ…」
小指と薬指の間の股を舌で撫で回す。
「んふ…、あっ…」
薬指を吸い、股を舐め、中指を吸い、股を舐め、人差し指を吸い、股を舐め、
親指を吸い……その全てにアスケア姫の吐息が伴っていく。
⇒
順に横へ移っていって左足の小指まで到達すると、ケーニは命じられもしない
のに名残惜しそうに折り返した。
アスケア姫の足指は、湯浴みしたように鮮やかな桜色に染まり、充血していく。
精液は舐め取られていくが代わりに唾液にまみれ、ぬらぬらと輝くように濡れて
いるのは変わらない。
それでもアスケア姫は、
「綺麗に舐め取れてきたみたい……ケーニ、その調子」
と満足げに褒めるのだ。ケーニは嬉しそうに愛おしそうにより丁寧に舐める。
持ち上げて足の裏と向かい合い、柔らかなかかとから舌全体を使ってねぶり上げる。
つま先が反ると、五指の腹を一気に横に舐め撫でる。
つま先がぎゅっと握られると五指の甲を。
つま先がパッと開かれると五指の股を。
繰り返し繰り返し、執拗に。
「……ケーニ。もういいから、離して」
あらかた精液が舐め取られるとアスケア姫は終わりを宣言した。
ケーニは露骨に残念そうな顔をするものの素直に従う。
宙に浮いた素足は、床に下ろされるかと思いきやケーニの肩に置かれた。一瞬
だけ困惑を抱いたケーニは、直後に足で押されるように蹴り倒されていた。
⇒
「あうっ…、姫っ…?」
仰向けに転倒し、見上げながら言ったケーニの視界にアスケア姫があった。
椅子から立ち上がって近付いてくる。その顔は紅潮し、凄惨ささえ匂う侮蔑的な
笑顔だった。
「ところであなた、何でこんなに勃起させてるわけ?」
噛んで含めるように言うや否や、アスケア姫はその右の素足でケーニのはち切れん
ばかりのペニスを踏み付けた。
「うぁあっ、アス…ケア姫、そんなっ…」
まずは苦痛があった。
「…あっ!? んぁっ…あっ、あっ!?」
次いで快感が襲ってきた。ぬらついた唾液と、充血した熱さを伴う少女の
柔らかい素肌が、ケーニのペニスの裏筋を絶妙に刺激したのだ。アスケア姫は
踏みにじるように素足を動かすが、実のところ快感を与える摩擦以外の何もの
でもない。
「あたしの足を美味しそうにしゃぶるし、自分の精液を啜るし…こうして足で
踏まれて更に熱さ固さを高めて、女の子みたいな声であんあん言うなんて……、
ケーニ、あなた、ほんとに最低の変態」
ねっとりとして粘り着くような声だった。これを16才の少女が発せられるもの
⇒
なのか、アスケア姫は処女ではないのかも、とケーニに思わせるに十分だった。
そして、変態と罵られて異常に性感と興奮が高まる自分もまた、貞節なる童貞
では決してありえないのかも知れない。
「ほら、変態さんはどう謝るの?」
言いつつアスケア姫は、右足の親指と人差し指の間でケーニのペニスのカリの
下辺りを挟みつつ、ペニス全体を足の裏全体で圧迫摩擦し、そのリズムを速めて
いった。
しかも、反り返ったペニスの亀頭がケーニのへその下辺りの布地に押し付けられ、
強すぎる痛痒から守られようと粘液にまみれて快感につなげる。強姦に対して女の
膣が粘液分泌で防御するが、これはまさしくその逆だ。
ケーニの心臓はどくどくと早鐘を打ち、全身が淡い快感に包まれていくような
感覚に襲われる…
「申し訳ありません、アスケア姫…っ!! 僕は…僕はごめんなさいっ、最低の変態
ですっ、アスケア姫の事が好きで堪らなかったんですっ、だから許し…てぇっ!!!」
悲鳴と共に、ケーニは全身を真っ直ぐに突っ張らせて絶頂した。感動さえ伴う
精通時の快感をも越えた、異常な快感。
⇒
ありえないほどの量の精液が、ケーニの上着に顔にと飛び散っていく。輸精管の
蠕動が十回以上続き、ケーニの脳裏を白く溶かし続けた。明らかに、普通の射精
と次元が違う強さの快感を刻まれてしまった。
絶対的な女君主アスケア姫によって。
「…はぁあー…、はぁあー……、あぁあー………」
ゆっくりと息を整えていくケーニを、頬を染め上げて見つめているアスケア姫。
彼女のドロワーズの裾からツゥと愛液がひとすじ垂れていき、性愛の君主として
振る舞う悦びに目覚めた事を表していた。
──そう、間違いなくアスケア姫は処女であった。ただ頭がよく、要領を掴む
のが上手く、事前に性知識を豊富に溜め込んでいただけの、特殊な耳年増に過ぎ
ない。ケーニが足に対して"フェティッシュな感情"を持っている事を看破したり
挑発したのも、性愛小説などをなぞっただけだ。
そうした知識の溜め込みも、単に一般的な向学欲からだ。オナニーの真似事
ぐらいの経験はあったが、性的嗜好が特殊に狭まっていた為にいまいち興奮が
高まらず、深みに嵌まらずにいた潔癖な姫君だったのだ。
⇒
既に今、過去のものとなった事ではあるが、それはアスケア姫の真実だった。
「…今、何を言ったの、ケーニ? あたしの事が好きで好きで堪らなかったの?」
処女らしからぬ婉然とした微笑みを湛えながらアスケア姫は、しかし浮わつき
そうになる声を押さえ込み、凍らせた口調で言うのだった。
「なんて不敬なの、あなたは。おおやけの存在であるあたしの事を性の対象として
見るなんて。
許さないんだから。覚悟なさい。ずっと許さないんだからね…っ」
──ケーニの不幸は、あるいは幸福はこの日から始まった。
おそらくは、異母姉弟でありながら交わった事が発覚し、王室の御家騒動に
なるその時まで。(終)
◆ ◆ ◆
二人を異母姉弟にしたのは、王女に男の侍従が付けるんかな、と思っての
後付けなので、その近親相姦要素を消化できてないけど、その代わり更に続き
そうな、様になってる終わりかたにできたのがイイかも知れないが、読む側に
とってはどうでもイイかも知れない。
あと、エロが少ないのは許してくれぽ(´A`)
> あと、エロが少ないのは許してくれぽ(´A`)
ナニ言ってやがんだコノヤロウ!
エロいじゃねえか!GJじゃねえか!
続きが読みたくなっちまったじゃねえか!どうしてくれる!
131 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 22:19:10 ID:ZcMbmie5
>>113 さて、人を萌え殺した責任を取って完結まで書いてもらおうか。
OKOK!いいよいいよー。
ところで、以前このスレで書いたんだけど、転載するのって一言断った方がいいかな?
>>132 礼儀として必要かとは思う。どうせ一行二行の手間なんだし。
そうか・・・じゃあその時になったら挨拶だけはするわ
かなり人を選ぶ内容だと思ったが、萌えてくれた人がいるのはありがたす。
>>116にある通り「自分が書いた事のないようなもの」を気分転換の為に
書いたので、続きは考えてなかったよ。(;´Д`)
続けると漏れの嗜好が出てしまいイメージとか崩れるよ、たぶん。
純然なショタ調教の線は取らず、アスケア姫の得る快感に力点を置くだろうし、
漏れは確実に、アスケア姫にウンコさせる馬鹿ですよ。(´A`)
もっといいじゃん!続き書いて!お願い!
俺もバカだよ〜!
続きお願い!
かなり萌えますた(*´д`*)GJ
んぅ、じゃあ書いてみるよ。
筆が進むか止まるかはどうにもならん問題なので
確約はできんけど頑張る。全体のプロットを今から考えるよ。
なんか希望あったらよろしく、というかネタくれ。(´A`)
どちらを受けにするかでも変わってくるけど、たとえば……
つ【くすぐり+筆責め】
つ【緊縛+蛇まみれ】
つ【女体盛り(姫受け限定)】
つ【全裸蜂蜜コーティング+舐め責め】
……とか。
……って、なにこのアブノーマルな希望orz
140 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:54:26 ID:6x1sZ8ie
>>140 お前、他スレでもリンク貼って晒していたし、
そんなに荒らし呼び込みたいのか。
とりあえずやっぱ破瓜+haramaseといいたいが…お話が終わっちゃうからなぁ
アナルぐらいでどうざんしょ
スカトロやめてくれな orz
百13タソはネ申!
GJは嬉しいけど荒れちゃ嫌よ。投下するよ。(´A`)
・題名【アスケア姫と侍従ケーニ】 2回目
・属性【オナニー】
なお、
>>135にあるウンコはとりあえず我慢したから苦手な人は安心すれ。
どういう口実でさせるかまだ思いつかんので。つか、全体のプロットより
どうやってそれにつなげるかばかり考えてた希ガス。
あと
>>139のネタ、後の話で使わせてもらうよ。蜂蜜とか。基本的に姫は
責められ役ではないから難しいかなと思ったけど、たぶんやれそう。
>>142については、もちろん破瓜+孕ませは視野に入れてるよ、ちょっとどう
転ぶか分からないけど。
それと漏れ的にはアナルにはスカが付いてくるよ。(;´A`)
◆ ◆ ◆
射精しながらの告白を踏みにじられたあの直後、ケーニは脱力して仰向け
のまま、虚ろな目を涙ぐませながら"宣誓"させられた。
まず一つ目に、本来は公開裁判にて去勢相当の刑を下されるべきケーニを、
アスケア姫個人が温情をもって内密に裁く、という前提を受諾する事。全て
を秘密裏に隠す事。
二つ目、今まで通り侍従として務めながら、アスケア姫が"罰"を下したなら
⇒
それに服する事。いかなる刑罰にも甘んじる事。
三つ目、発端となった自慰行為を禁じ、行わない事。ただし、それが男の
生理として辛い事をアスケア姫は理解しているので、彼女の許可を得、彼女
の目視下にて行う場合はよしとする。
それらはケーニに苛烈な屈辱感を抱かせ、これからどうなるのかと激しい
不安を抱かせた。
宣誓の後、射精などの痕跡は徹底的に片付けられた。ケーニだけでなく、
侍女衆も頻繁に入り込む場所であり、もし発覚すれば大問題だからだ。
ケーニがハイヒールに射精し、罰せられた場所は単室ではない。廊下から
入って侍従控え室を介してあの大部屋があり、そこから書斎兼物置部屋、
寝室兼衣装部屋、バストイレ室の三室につながる。
バストイレ室で水が使えるので、汚れたまま外へ出て誰かに見つかる、
という事なく清掃や洗濯は可能だった。アスケア姫はこの日は既に大浴場
での侍女衆任せの湯浴みを済ませていたので、素足の洗浄はここで行って了
とした。
しかし勿論、これらの片付けはケーニにとり侍従の仕事であって、宣誓後
に課せられる最初の罰はまだ待たれる事となった。
「じゃあ、お休み、ケーニ!
「じゃあ、お休み、ケーニ! 朝、ちゃんとあたしより早く起きなさいよ」
「…お、お休みなさいませ、アスケア姫…」
まるで何事もなかったかのように普段通りに言って寝室に入るアスケア姫
に対し、ケーニは内心の動揺を隠せずに吃りながら応え、大部屋から控え室
に出た。
控え室には小さなクローゼットがあり、ケーニのささやかな私的空間で
寝台もある。彼はここで最も近傍に仕える侍従として寝泊まりしてきたわけ
だが、今夜はペットとして寝泊まりする気分になっていた。その困った表情
は、余計に彼を女顔に見せている。
今のケーニの心情は困惑と葛藤であり、言ってしまえば薔薇色の喜悦も
入り混じる。罰と言いつつ素足を舐めさせられたり、素足で踏まれて射精
させられたわけだが、ああいう形でアスケア姫の玩具にされるのなら、倒錯
した期待がないわけでもない。
どうせ叶わぬ恋なのに得た僥倖である、それ以上の何を願うのかと、アス
ケア姫の事を愛おしむ気持ちで胸が満ちた。なれば、どんな事にも耐えられ
そうな気がする。
(……それにしても)
大部屋を挟んで接するアスケア姫の寝室の方向を見ながらケーニは思う。
⇒
(アスケア姫……もしかして王侯社交会あたりで悪い虫にでも付かれたの
かな……きっとそうだ、だとしたら何処の誰なんだ……アスケア姫の処女
を奪い、あんな猥らな事を覚えさせた奴なんか、去勢どころか極刑に処され
ればいいんだ…っ!!)
その時のケーニは、自分がまさか未来の自分を呪っていたとは思いも
しなかった。
大部屋から寝室に入ったアスケア姫は、熱のこもった溜息を一つ漏らした。
そしてブーツを脱いで台に乗り、ドロワーズの裾紐を解き、ニーソックスを
脱いで素足になる。
ひまわり油のランプ灯だけの暗い中で、自分の素足を見下ろして数時間前
の甘美な体験の事を思い、また一つ溜息を漏らしてから室内サンダルに履き
変える。
脱衣かごにニーソックスを投げ入れ、ショールとチュニックを脱いで、
ティアラなど装飾品を外した。シュミーズとドロワーズとサンダルだけの
姿となってから、天蓋付きの大寝台まで歩み寄り、ランプ灯に蓋を被せて
暗闇をもたらす。
そしてサンダルを脱ぎつつ布団に潜り込んだ。
(……冷たい)
毎朝にベッドメイキングされている、ノリの効いた清潔なシーツは肌に
⇒
冷たいが、今はそれが心地よかった。
アスケア姫の全身はほのかに熱いままで、下腹に到っては火が入ったよう。
(こんなの初めて……かも)
アスケア姫の瞳はうるうると濡れて、ふわふわの羽毛布団と毛布の中で
仰向けの姿勢を取りつつ、ドロワーズの上から股間に手を伸ばした。
布地を濡らし、ねっとりとした感触をもたらすそこへ。
ケーニを責めていた時から、触りたくて触りたくて仕方なかったそこへ。
今まで彼女を、まして耳年増の彼女を満足させるような快感など全く
与えてくれなかった"欠陥品"のそこへ。
「ん…うぁ、っん…ッ!?」
アスケア姫は、じんわりと股間に広がった波紋に息を呑んだ。
充血というより、血管の中に何か違うものでも注がれているのではない
かと思った。
…これは駄目だ。これは癖になる。
彼女の脳裏でパッと糸が切れて、ふぅはぁ息を強めながらシュミーズの
裾をたくし上げ、腰の紐を解いてドロワーズを緩め、へそ辺りから右手を
入れた。
恥骨に少しだけ生えた繊毛をかすめ、生の股間を生の素手で触る。と、
まるで透明な卵白のような卑猥でぬるぬるした触り心地が迎えてくれて、
⇒
アスケア姫の理性の糸を更に切ってしまう。
「ひぅう……」
いつもは左右の肉が合わさって作る線一本の姫溝が半開きになっていて、
触れるだけできゅんきゅんと快感があるそこに、物理的にも心理的にも抵抗
なくヌルリと乙女の指先が潜り込む。毎日ここに指を入れて洗浄するのは
アスケア姫本人ではなく、湯浴みを手伝う侍女衆だが、いつもは何の感覚も
ない侵入を今は気持ちよく、嬉しく思う。
(小陰唇…?)
姫溝の内側に、ぴらぴらした感触の肉があった。闇の中での感覚と知識を
頼りにそう判断するが、いつだったかの記憶を掘り起こしてこんなに柔ら
かく、ふっくらとしていただろうかと思う。けれど、折り曲げた中指と
人差し指で片方右側を強めに挟んでみると、
「ふぃう…っ!!」
今までで一番強い快感と共に、肉の芯の触感が記憶の中と合致する。ああ、
ここも充血しているのかな、と理解しながら、まとまらない思考が「小陰唇
は左右非対照になりがちで、片方の手で集中的に弄ってしまうからだ」と
いう知識を掘り起こす。バランスよく弄ればいいじゃない、と思ったもの
⇒
だが、それは無理だと実感した。小陰唇ですらこんなに感じるなら、片方だけ夢中でくりくり弄っても仕方ない。
「はぁ…、んぅ…両手で…」
アスケア姫は遊んでいる左手も股間に潜り込ませた。左側の小陰唇を同じ
ように折り曲げた中指と人差し指で挟んで、左右に引っ張るように弄った。
剥き出しに開かれる膣前庭の中の尿道と、その下の小さな膣口から、互い違い
に滴が漏れる。
気持ちいい。"ちびって"いる事も気にならない。仰向けの姿勢から両脚が
無意識に開いて見た目にみっともないガニ股になるが、どうせ布団の中だし
誰も見ていない。
もはやアスケア姫の頭から、自分は立ち振る舞いから何からを常に注意
しなければならないプリンセスなのだという意識が吹っ飛んでいる。
両手を股間にやっているので触るに触れなかったが、幼さの残る乳房にも
快感が集まっていく。視覚的に、両の乳首に向けて白い輝きが集まっていく
幻覚が暗闇の中に見えた。
触りたい!! 揉みしだきたい!!──そう思った瞬間、より高い波が後ろ
から覆いかぶさってきた。
「あぅう…なにかちょっとこれは…、何よコレ…っ」
⇒
きゅんきゅんと疼いて何処かぼんやりとした今までの快感とは違う、次元
の違う明らかな快楽そのものが立ち上がってくる。すぐに分かったが、
小陰唇を左右に引っ張られる事で根元のクリトリスが莢から露出していた
のだ。熱の固まりが勃起して、その位置や大きさがアスケア姫本人には
はっきりと知覚できた。
「…………ふぅ──…………ふぅ──…………」
何故か少し躊躇いがあった。
オナニーの真似事をした何回かの記憶。クリトリスを弄っても、痛いだけ
で全く気持ちよくなかった虚しさが甦る。もしまた気持ちよくなかったら?
それは乙女なりの恐怖なのだ。
(あたしのクリトリス……)
だけれど、切ない気持ちはやがて恐怖を緩やかに包み込んだ。
(……お願いだから、感じて……)
"お姫様"が、乙女の"お姫様"部分に指先を伸ばしていった。
「はぁッっなにッ、ちょっとっ!? うああぅっ!?」
触れていきなり二擦りしてしまったアスケア姫は、それだけでもう降伏した。
王城は落ち、殆ど無血開城した。泣きながら白旗を上げるアスケア姫がいた。
⇒
無理だと思った。痛くはないが、こんな強い快感に耐えられるはずがない。
「こっ、こんなのっ…無理なんだからぁッ!!」
目に涙を浮かべながら、全身に込み上げるように広がる快感の余波を嫌が
った。
がに股の膝がぷるぷる震えて、腰が笑う。絶頂したわけではないので
すぐに落ち着くけれども、身体全体がきゅんきゅんと感じ始めた。小陰唇
に指が滑ると先ほどより感じる。快感の段階が一つ上がったのだと分かる。
アスケア姫は、クリトリスのあの強い感覚の先に、絶頂という悦びがある
のだと直感的に理解した。確信したが自分は不感症ではないようだから、
そこに至る事はたやすいのだろう。
(でも、これ以上は怖い……)
しかし、あんな鋭い刃物のような快感にどう耐えられるのか? 自分で
やっていては、簡単に手を離して止めてしまうのではないか?
先ほどまでは感じない事への恐怖があったが、今度は感じすぎて絶頂に
踏み切れない事への恐怖があった。それもまた、乙女なりの恐怖なのだ。
結局、その夜のアスケア姫は何回試しても絶頂前で立ち留まる事を繰り
返し、飛翔できないままだった。
⇒
得た快感の総量は、今までの分を取り返したかも知れないが、得た快感の
最大の高さはまだまだ未熟な範疇だった。後者が爽快感に比例する為、
むしろアスケア姫は欲求不満を溜め込むだけに終わった。
少し悔し泣きしながら、ふとアスケア姫はケーニの事を思い出した。彼女
の素足で踏まれて無理やり絶頂し、泣いているその姿を。
自分で絶頂できないならケーニに抱かれて無理やり絶頂させてもらう、
という考えがアスケア姫の脳裏に浮かんだが、何故か振り払う気がしなかった。
緩やかに息をしながらアスケア姫は、強い雌の匂いを放つ愛液の絡まる指
を口唇に含んで、ちゅっちゅうっと卑猥な音を立てた。ケーニに強いた精液
舐めと、そして「自分の精液啜るなんて変態」と罵った事を思い出す。
「………あたしも変態じゃない」
そんな事を呟いた自分に少し苛立ちながら、アスケア姫は体液で汚れた
のもそのままに眠気に襲われていった。
快感をたっぷりと味わった少女は疲れたのだろう。
一方、ケーニは鉛筆を使った。
⇒
一方、ケーニは鉛筆を使った。
悶絶しそうなほどの甘美な記憶に自慰を誘われた夜であったが、宣誓を
必死で守るべく鉛筆をちくちく指先に刺す痛みで気を紛らせたのだった。(続)
◆ ◆ ◆
オナニーシーン、久しぶりに書いたよ。
漏れ的にはノリノリだった。(´∀`)
愛着が出てきたので最後までイケるかも。
オチのロシア鉛筆は、濃厚に楽しんだアスケア姫と
抑制されたケーニの対比表現としてやりたかっただけ。
意味はない。元ネタ分かる人だけ笑えれ。(´A`)
ちょっwwwwロシアww
それはそうと、GJ!
凄いな百13タソは・・・・!
きゅんきゅん萌えw
ありがとうございます。
だけど申し訳ありません。_| ̄|○
まこと勝手ながら【アスケア姫と侍従ケーニ】の投下は中止させてください。
理由はこの板の別スレ、/1134646315/487-488 を読んでください。
過敏に恐れているような気もしますが、事が起こってからでは遅いので。
板全体の空気を嫁てなかったのは痛恨汗顔の極みです。
すみません、ほんとにすみません。_| ̄|○
漏れもせっかくモチベーションが出てきたところでこういうのは
かなりキツイんですが、仕方ないかと…
なんか過分なGJを貰えたのは、嬉しかったです。(´;ω;)ノ
この書き込みは、早々にログの上のほうに流しちゃって下さい。
>157
気にスンナ。百13タン。
俺はおまいさんの書くお話がすごく好きで、それが読めないのはすごく残念だ。
嵐なんか気にせず書いちまえって。その自粛こそが嵐の思う壺なんだからさ。
つーか、ケーニが可愛そうだw
159 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 02:40:40 ID:9uo2GzEz
目標補足!!
糞職人が糞住人を育ててる糞巣窟発見wwww
今後ともよろしくねw
>>157 舐めてんのかテメー・・・・・わざわざ厨に目をつけられるような余計なレスしやがって
荒らしが職人スレをチェックしてるのは周知の事実だろうが
厨を呼び込んでおいて自分だけトンズラだと?
テメー身勝手すぎんじゃねぇの?
責任取れよボケが
161 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 02:56:04 ID:JyBuSi2i
もはや百13が続きを書く以外無いな。
っていうか書いて下さいよー荒しなんかスルーするからさ。
162 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 03:01:30 ID:DDaaICMJ
あっそう
抵抗してくれちゃったりするんだぁw
…俺を怒らせたスレの末路がどうなるかは知らないわけじゃあないよねぇ?
まあいいからやってみ?
抵抗してもしなくても俺は好きにさせてもらうからさ♥
いつでもうけてたつからさぁw
163 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 03:04:44 ID:DDaaICMJ
>>161 こいつみたいな自分だけ良ければいい
職人自身のことなんか考えてもいないような奴に餌をやる必要あるのかなぁ?
自分がゴミを育成してるっての
いい加減自覚したほうがいいよぉ?
NGIDって素晴らしいな。
気にせず投下していいと思うよ。
何なら削ってもいいし。
>>157 とりあえず
荒らしを怒らせるようなマネをした場合、このスレだけではなく
すべての関連スレが悲惨な事態になる事だけは警告しておく。
言いたいことは判るよな?
お前だけが消えれば、このスレはこれ以上荒廃することはないだろう。
投下=荒らしへの挑戦だからな。
これは最後の警告だ。
>>165 そんなに悲惨な事態って、
この板そんなに削除人さぼってんの?
いや、誰かさんのように荒らしにアンカーレス付ける人がいるから消えないというかw
しかし珍しいな。普通はどんな荒らしでも自分で自分を「荒らし」とは言わないぞwww
>>160 すみません、知らなかった…
焦った結果がこれか(;´Д`)
>>165 ほんとに申し訳ない。承知。消えます。
>>荒らしに反応してる人
漏れもさっき見回ったばかりで誤解はあると思うんだけど、
なんか知る人ぞ知る、な酷い状況みたいです。
実質、漏れが呼び水になってるんですよ、女性上位なスレは狙われているらしい。
また、EVAのアスカが憎まれてるらしい。ここのネーミングで被ってるからもう最悪。
漏れがわざと呼び込んだと思われても仕方ない。(;´Д`)
弁解しても仕方ないが、そんなつもりはもちろんないです。
漏れが全部悪い。反応しないで下さい。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134646315/489 これを見てください。頼みます。
>>荒らしてる人
このスレは、総合スレ的な場所で、あんたが攻撃したい嗜好のスレではありません。
漏れだけいなくなればそれでよろしかろ?
勘弁してください。
>>168 これからも頑張れよ。
いざとなったら名無しで投下しちゃえwww
……だ、だから……(#゚Д゚)
荒らしにアンカーつけるなぁぁぁぁっ!
削除整理はなぁ、アンカー張られたが最後、削除人は消してくれないんだよぉ!
172 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 07:39:11 ID:Btk3RntA
168はあほ決定。今から一切書き込みしないように。
専ブラ使えばなんてことないことなのになんでこんな話がでているのやら
ほとぼりがさめたころにまた頼むよ
……あまり甘く見るなよ?
ひどい荒らしは、アクセス規制になるんじゃないの?
で、反省文を書かされる・・・違うの??
そんなに簡単にすまないから、いくつものスレを荒廃させる問題に
なってんじゃないの、っつーか関連話題は関連スレで
ところで、今こそ「お姫様への責め」でスレの話題を席巻するチャンスだと
ポジティブに考えるハードサドな俺ガイル
おまいら、どの程度の責めが好きですか?
・ちょっとした意地悪
・縛る程度のライトSM級
・苦痛を伴うハードSM級
・グロ、猟奇
177 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:05:03 ID:a6sg0BhH
>>176 関連問題は関連スレへって…どこだよ?
露骨な話題そらしもいいけど、関連スレのリンクくらい貼って欲しい
>>176 >・縛る程度のライトSM級
が一番好き〜w
>176
ライト級でしか満足できない俺ガイル
言葉責めとか併用すればヘビーまで行かなくてもすごいの書けるんじゃないかと。
>>176 オイラ的にも
>・縛る程度のライトSM級
それにちょっと苦痛が入るくらい。
グロは苦手
181 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 02:05:04 ID:a6sg0BhH
エロパロ板自治スレで検索すれば一発で出る。
で、まあ俺としてはソフトSMかな。
あとは削除議論板でエロパロと検索したら該当スレがある。
さて、あとは鎖と手枷足枷で拘束なんてのも好きだな。
どうも久々。
夜叉姫の個別スレを立ててこれからはそこでちびちび書こうと思ってるのだが、
それに当たって
>>75-78 >>99-104 を加筆修正(ってほど大したもんじゃないが)したものを
転載してもよかろうか?
マナー違反なら言ってください。
>>108 バカ!あれほどハァハァするなって言ってるのに・・・
この状況下でスレを立て、この状況下でここにURLを貼って
わざわざ嵐を引き入れる天ボケっぷりが涙ぐましい
ハードサドの俺さえ同情しちゃうよ(つД`)
ところで、やっぱりお姫様は責められてこそ美しく映えるわけだが
そのノーブルな立場とのギャップが鍵だとすると、姫本人の意識はどうなのがいいのかね
『私はお姫様よ!控えなさい!』で高飛車なほうが貶めた時のギャップをより強めるのか
『構いません、おもてを上げなさい』で慎ましげなほうがより美徳を汚す感を強めるのか
ここの職人って
ホント空気読めない馬鹿ばっかだな…
SSの内容よりもまず、そっちの勉強をしてくれ
せっかく雑談で環境を整えても、肝心の職人が馬鹿だとどうしようもないんだよ…
犯されスレみたいになってきたな…。
言葉遣いが悪い、いちいち喧嘩腰の奴=荒らしの法則。
一時期のムソスレ以上の荒れっぷりになるというのなら厄介だが
>>189 >姫本人の意識はどうなのがいいのかね
好き嫌いじゃなく、効果性の問題か・・・
だとすると、ちょっと難しいな
>>187 とりあえず、オマエは、このスレでも投下しても十分なシチュSSをわざわざ私物スレとして乱立させたことに対する釈明をしろ
オマエ以外の投下があるとも思えんのだが?
建てたからには責任を持って保守しろよな・・・それとこっちにはもう来んな
オマエみたいに自己顕示欲だけは一人前な無責任馬鹿はいらん
わざわざ事を荒立て、騒ぎを大きくしようとする馬鹿もいらぬ。
あんまり叩くなよー
釈明をしろとか、でも来るなとか・・・・無茶言うなぁw
キモチは分かるんだが、荒れるのは嫌だよ
煽りを煽りと見抜けないうちは姫さまスレを使うのは難しい。
さて、そんなことよりも年明けに、お姫さま拘束ものを投下するから、それで空気を浄化してくれ。
来年は戌年だから干支にちなんで触手でも出すかw
>>199 駄作だったら遠慮なく叩かせてもらうんでよろしく
叩きワードは一通りNGワード登録してるんで、たぶん読めませんがあしからず。
>>200 ゴ ミ 職 人 現 実 逃 避 必 死 乙 氏 ね
触手相手でも、お姫様のヒメハジメって言うのかな
間口が広そうなテンプレに惹かれてちょっとお邪魔します。
注意:姫は出ますが、非常にソフトです。和姦。
リネン室らしき小部屋の戸棚でマリーを見つけた。
その戸棚はとても大きく、大事なペットを捕まえるためには奥まで入り込まねばならなかった。
入ってみるとふわふわの布地の山はいかにも心地よく、マチルドは、猫のマリーを優しく叱ったり撫でたりしているうちにいつのまにか意識が遠ざかってしまったのだった。
──変なところで眠ってしまった。
マチルドは頭がはっきりしてきたので外に出ることにした。
いくら王家の末の姫だと甘やかされていても、もう13歳になるのだ。
さすがにこんな場所から這い出ている姿を、侍女たちに見られたくはないものである。
棚の縁にいざり寄ると、ふと人の気配を感じた。
リネン室に続く間に女官が──マチルド付きのではなく、この離宮の女たちだ──いくつもの壷や手桶を持って現れた。
戸棚も扉もすこし開いたままなのでよく見える。
五人がかりで大きな木の風呂桶を運び込み、手早く壷の中の液体を傾けた。
湯気がたち、何度も部屋の外から往復を繰り返してその作業を終えると、一人の女官がまっすぐ部屋を横切ってマチルドの隠れている戸棚へとやってきた。
思わず身を竦めたが、幸か不幸か反対側の扉が開かれて、女官はマチルドのいる棚のさらに上の棚からタオルを何枚か取り出した。
忙し気に扉をしめ、女官は次の間で抱えたタオルを櫃の上に置くとうやうやしげに壁際に下がった。
誰かが湯浴みをするらしい。
離宮の主人である兄だろうか?もう狩りは終わったのか。
どうせ躯の弱いマチルドに参加できるはずはなかったのだが、それにしても随分眠ってしまったものだ。
マチルドは出るに出られなくなってしかたなくマリーを撫でた。
子猫は温かな掌の中で眠そうだ。
交わす声がして、マチルドは顔をあげた。兄の声ではない。
隙間から見える次の間に現れたのは金褐色の豪華な髪──兄の妃のナタリーだった。
狩猟用のドレスを着た彼女は頬が運動で紅潮し、非常に活き活きしてみえた。
マチルドは安心した。
意地悪な兄とは違って、この義姉のことは好きだった。
変な場所に入り込んだことを知ってもたぶんナタリーはマチルドの事をおかしくは思わないことだろう。
マチルドが安心している間に、義姉はさっさと衣服を脱ぎ始めていた。
貴婦人は御付きの者に手伝ってもらうものだしマチルドもそうなのだが、貴族出身のくせに義姉にはそんな習慣はないようだった。
「ありがとう。着替えはそこね。あとは自分でやるから」
纏めていた髪を手早くほぐすと、義姉は淡々と指示した。
女官たちも女主人の行動に馴れているらしく、お辞儀をすると狩猟服を抱えて部屋の外に下がって行った。
いつの間にか、マチルドは見蕩れている。
義姉の躯は美しかった。
ここは二階だから透明な大窓からたっぷりと明るい光が差し込み、肌の白さがまばゆいくらいだった。
下着で補正する必要のなさそうな曲線に形作られた躯は、小柄ながらも手足がすらりとしてめりはりがきいている。
胸の形もよく、ほそくくびれた胴から流れる腰、脚へのラインが同性ながらどきどきするくらい優雅だった。
父王の世継ぎである兄とこの義姉が結婚したのは四ヶ月ほど前のことだ。
都の大聖堂で行われた婚儀にはもちろんマチルドも出席──したかったのだが、前の晩から高い熱が出たので諦めた。
興奮していて熱が出たようなものだったのだが、到底諦めきれるものではなくマチルドはひどく落ち込んだ。
盛装した兄もだが義姉が非常に美しかったと、こちらも病弱の気味ながら無事に婚儀に出席できた、三つ上の姉姫が教えてくれた。
義姉のナタリーは姉より二つ上だったはずだから──18だ。
──私もあと五年もすれば胸がもっとふっくらとするかしら?
マチルドは思わずマリーを抱いてないほうの手を持ち上げてドレスの胸元に置いた。
生まれついての病弱で細身だけど、それほどがりがりというほどではない。乳房は最近少しふくらんできたような気がする。
でも、義姉の躯をこうして見ていると自分の躯はまだまだ発達の途上である事がよくわかった。
義姉は乗馬が趣味だそうで、同様に狩猟と馬の好きな夫とは時間のあるときにはいつも戸外で過ごしているらしい。
そのせいもあるのだろうか。同じ細身でも質が違う──ような、気がする。
義理の妹が戸棚の中で悩んでいるとは知らず、ナタリーは気持ち良さそうに風呂桶の中でくつろいでいる様子だ。
湯船のなかから反射した光の中でばしゃばしゃと顔に湯をかけ、彼女はいきなり湯の中に潜った。
マチルドはびっくりして目をぱちくりさせた。
大きな湯船だから、小柄な義姉は頭まで湯をくぐってから楽しそうに顔を出した。
豪華な色合いの髪が頭の形にはりつき、少し暗い光を帯びて雫をきらめかせている。
「いい気持ち!」
義姉は声に出して小さく笑った。
頭をふり、目元の雫を拭っている。
いつも会う時の彼女とは感じが違って、マチルドはどぎまぎとした。
兄の妃として王の家族に会う時は、義姉はもしかしたらそれなりに気を張っているのかもしれない。
一人で気楽に湯浴みしている彼女の表情にはいつもの凛とした雰囲気がなく、柔らかくほどけて見えた。
いけないわ──マチルドは改めて我が身の無礼さに気付いた。
まさか義理の妹がこんなところから自分の油断した姿を見ているとは知らないだろう彼女に、もういい加減挨拶しなくては。
幸い女官たちは全員いないようだし、互いに恥ずかしい思いをするのは今しかない。
同じ女同士なのだから、マリーを見せて説明すれば、悪意がなかったことはわかってもらえるはずだ。
マチルドは急いで散らばっているドレスの裾を抱え込んだ。
マリーをそっと抱きかかえ、戸棚の扉に指をかけた……その時。
湯船の中で、つい、と義姉の頭が動いた。
水音をたてて彼女は上体を起こし、じっと、さっき女官たちがさがっていった控えの間へ視線を向けた。
扉が開く音がして、聞き慣れた声が戸棚の中にもよく聞こえた。
「おい、ナタリー。まだ湯は熱いか?」
*
兄だ!
マチルドは慌てて戸棚から身を引きはがした。
マチルドには苦手なものがいろいろあるが、そのひとつがこの、十歳年上の兄だ。
背は高く頭が良いが意地悪である。顔は悪くもなく頑健だが唯一の王子として育てられたので非常に我侭だ。
病弱の妹たちにも特に優しく接するということもない。子ども扱いして普段から歯牙にもかけてない。
つまり、深窓の姫君である妹たちには、全く受けないタイプの兄なのである。
唯一イヴァンが一目置いている聡明な長姉のコリーヌ姫は別にして、マチルドを末とする三人の妹姫たちはイヴァン兄を苦手としている。
実際、なぜナタリーがこの兄と結婚したのかがマチルドたちには軽い謎だ。
王宮ではこういう事はどこからともしれない噂になるのが常なのだが、どうやら兄のほうが義姉にひどく執心したらしい。
義姉は旧家である公爵家の養子だが、本当は先年反乱軍に組して爵位を落とされた、元伯爵家の側室の娘なのだという。
昼寝の時間に付き添いの侍女たちがこっそり話しているのを聞いたところによると、兄は実家をとり潰すと義姉を恫喝したらしい。
義姉は最初難色を示していたのだがあまりのしつこさに根負けしたのだという。
ナタリーの躊躇はさもありなん、と侍女たちは訳知り顔にひそひそと耳打ちしていた。
世継ぎの王子の女癖の悪さは王宮どころか都中に知れ渡っていて、そんな夫を持ちたがる姫君などどの貴族にもいるわけがない。
兄以上のいい男は王国中にいくらでもいるだろうし──。
マチルドは顔を赤らめた。一番身近ないい男の例として、若い王宮付衛兵のパトリスの顔が浮かんだのだ。
いや、それはともかくとして。
マチルドは躯をこわばらせて耳をそばだてた。
いくら夫とはいえ、入浴中の貴婦人に声をかけるとは無礼千万の行いである。
覗いている自分の無礼は置いておいても、思春期の姫君としては眉をひそめざるを得ない。
兄は、さきほどの義姉と同じく運動後の活き活きした顔で、笑いながら大股に部屋に入って来た。
「まったく、いい天気でよかったな!あの牡鹿は素晴らしい」
「──もう、お分けになりましたの?」
マチルドの拍子抜けしたことには、義姉はあまり驚いた様子を見せなかった。声は至極冷静に聞こえた。
兄は行儀悪く椅子の脚をブーツのつま先で引き寄せると、風呂桶の傍に座り込んだ。
義姉が兄のほうにさりげなく半身をむけ、湯に肩まで沈んだのにマチルドは気付いた。座った兄からは死角になるはずだ。
「うむ。片腿はあいつにくれてやった。ほら、弓のうまい騎士がいたろう──」
「まあ、驚いていたでしょう」
「辞退していたが押し付けた」
兄は身を乗り出して勢い良く湯の中に手を突っ込んだ。義姉の肩をつかんだらしく、ぐいと引き寄せた。
「そっちを向いたら見えないじゃないか」
「イヴァン様」
義姉の冷たい声をマチルドは初めて聞いた。だが兄は全く意に介していないらしい。
「オレも入ろうかな」
義姉は急いで湯の中で躯を立て直した。水面が騒いで、光の洪水に新たな湯気が混じり合う。
「では私、もうあがります」
マントを外して複雑な寄木模様の床に放り投げながら兄はニヤニヤした。
「そうか。あがれ」
ぐっとつまったような顔をして、義姉は一瞬ためらったが、夫がブーツを脱ぎ始めたので風呂桶の中で立ち上がった。
むこうを向いているからマチルドからは滑らかな背中の曲線しか見えない。
義姉はちらちらと背後を気にしながら縁を越え、反対側の床に降り立った。両腕で胸のあたりをおさえている。
湯気が肌を覆い、水滴が弾かれて線を伝った。ほそくしまった腰と尻を振って、彼女はふいに床にしゃがみ込んだ。
髪のはりついたうなじから耳朶にかけてが桃色に染まっていることにマチルドは気付いた。
躯があたたまったためだけではなかろう。全裸なのが恥ずかしいのだ。
身を覆うタオルをとりたいに違いないが、それが置かれている櫃は夫の座っている椅子の後ろだ。
兄は無言でのんびりとブーツを落とし、上着を脱いでいる。
作業はしつつも彼の明るい色の目はしっかりと羞恥にうずくまった新妻の姿を眺めていることにマチルドは気付いた。
美味しそうな食べ物を熱心に見ている犬のような視線である。
兄の仕打ちはあんまりだ。
一応はそう思ったものの、その娘らしい義憤に反してマチルドの鼓動はひどく高まってきていた。
高まり過ぎて息苦しいくらいである。
初潮もまだのマチルドだが、年齢もさまざまの侍女に囲まれて暮らしていると耳年増にならざるを得ない。
末の姫にもおぼろげに、結婚した男女がするらしい事についての認識はあった。
(でも)
マチルドは高鳴る胸を持て余しつつ疑問を抱く。
(…あれは夜に、寝室でするものなのではなかったかしら)
こんな昼日中から、明るい部屋で起こってもいいのか。人払いはしてあるけれど。
「おい、ナタリー?」
マチルドの感慨をよそに、兄が義姉をからかっている。
「あがるんじゃなかったのか。風邪をひくぞ」
「…じろじろご覧にならないでくださらない?」
義姉が唸った。抗議の声は、はばかるように小さかった。
「そっちを向いていてよくわかるな」
「わかります」
兄は笑いながらシャツを捨てズボンを放り、下着を脱ぎ落とすと立ち上がった。
マチルドは急いで目を逸らした。いくらなんでもこのまま見てはいられない。
だが、どうもできぬ。今更この怪しい雰囲気の中に無邪気に出ていけるほどマチルドはこどもではない。
かといって全く見ないふりができるほど──大人でもない。
マチルドは逸らした視線で意味もなく、薄暗い中で光るマリーの目を眺めた。
だが、目をそむけていても勝手に声は聞こえてくる。
「ほら、こっちに来い。拭いてやろう」
「大きなお世話よ……あ、ちょっと、イヴァ…」
義姉のひきつったような声がして、マチルドは思わず扉の隙間に顔を向けてしまった。
腕を掴んで引きあげたらしい兄が、妻の躯を抱きしめているところだった。言葉に反して、布など持ってはいない。
「ナタリー…」
兄は、マチルドたちには絶対に出さない、露骨に機嫌をとるような口調で妻の名を呼んだ。
何を悟ったのか義姉は夫の腕の中で身悶えしはじめた。
「いや。まだこれから宴会があるんですもの」
「少々オレたちが遅れても勝手に盛り上がるだろう。それだけの獲物だ」
兄は滑らかな髪ごと妃の頭を掴むと、唇に接吻した。
長い接吻で、やっと彼らの顔が離れた頃にはマチルドは思わず一緒に詰めていた息を大きく漏らした。
つやつやと濡れた鮮やかな唇を半分開き、義姉は弱々しく夫の凝視を迎えた。
一瞬虚ろな色になりかけた顔を強く振って、彼女は気を取り直したように小さく叫んだ。
「だめだってば。こんなに明るいのよ、恥ずかしいからやめ…」
「馴れろ」
兄はそのまままた彼女に顔を重ねた。今度は顔だけではなく躯を密着させ、手で妻の躯をまさぐっている。
唇が移動し、兄は妃の首筋に顔を伏せた。尻の肉を掴み、ひきあげるように我が身に引き寄せた。
「うん…っ」
声を漏らした義姉はバランスを崩して夫の胸に縋り付いた。受け止め、兄は突然膝を折った。
妃を抱きかかえるようにして兄は躯をよじり、素早く反転して彼女を床に組み敷いた。
「ナタリー」
兄は囁くとむちゃくちゃな勢いで強く妻を抱きすくめた。一瞬、痛そうに義姉が顔を歪めたのをマチルドは見た。
声は優しいけれど、やっている事はひどく荒々しい。
あんなふうにのしかかられて乱暴にだきしめられて、義姉は怖くないのだろうかとマチルドは心配になった。
小柄の義姉には、背の高い部類の兄は体格差からいっても相当重いはずなのだが。
顔は歪めたものの、義姉は今度は抵抗の声をあげなかった。
口元にきた夫の耳に、なにか小さな声で囁いた。兄は返事はしなかったが、口元を緩ませてかすかに躯を浮かせた。
義姉は吐息をつくと、抱きすくめられていたすんなりした腕を抜き出した。
その腕を夫の首に巻き付けて彼女はまたなにごとかを囁いた。兄は声をあげて笑った。
「待てないから、今こうしてる」
義姉はすべすべした頬を夫の首から離して、恨みと羞恥となにかひどく甘いものを含ませた視線で彼を見た。
「やる事は同じだろう?恥ずかしいもんか」
兄は妃の耳元にそう言うと、白い腰に置いていた掌を滑らせて片方の乳房をかるく握った。
「ん…」
揉みしだかれながら、義姉はまた溜め息を漏らした。
整った形を崩している兄の指が浅黒くみえるような透き通った肌だが、動きにつれてそれが淡く染まっていく。
兄は掌をずらし、一層の赤を帯びたちいさな先端を指の間に挟むようにした。
全体を揉みながら、器用に指の間をしめつけたり緩めたりしているようだ。義姉はぎこちなく悶え、両肩を竦め加減にしている。
兄がなにか、同様に染まった彼女の耳元に囁いた。
乳首が徐々にくっきりと存在を顕していくのを、マチルドは呆然と見ていた。
掴まれたままのそこに夫の唇が吸い付くと、義姉は声をあげてびくんと背をのけぞらせた。
しばらくして、喘いでいる妃の細い躯から兄が顔を離す。
濡れて露に尖りきった赤い先端から、細い糸が光を弾いてその唇に繋がっていた。
それまでどっちつかずのまま半端に中腰になっていたマチルドは、マリーを抱えたまま布の上にへたり込んだ。
頬が熱い。躯も熱い。
認めたくはないが貧弱な胸の先端が不穏にうずいている。
兄は嫌いなのに、義姉が受けている仕打ちから目が離せない。
兄が身じろぎをした。そのもう一方の手が義姉の下腹に消えていることをマチルドは知った。
兄の躯の下にわずかに覗く太腿の谷間で落ち葉色の陰毛がちらりと見えたが、兄の手首から先はその影にかくれて見えない。
「──そろそろ欲しいか?…よく濡れている」
兄は言った。相変わらず甘やかすような声だったが、そこになにか唆す響きも感じて、マチルドは眉を寄せた。
優しいのだか、意地悪なのだかよくわからない。兄だけなのか、それとも男はこういう時にはこういうものなのか。
義姉はゆっくりと首をめぐらせて、胸を波打たせた。
マチルドの側にむいたその顔は、さっきの接吻の時の虚ろな色を濃く刷いている。
うすく開いた褐色の瞳はけぶるような靄に覆われていた。
凛としたいつもの表情はほとんど残っておらず、唇から溢れているのは早い喘ぎだ。
それでも彼女は辛うじて目を瞬くと、かすれた声を漏らした。
「……それ、は…湯浴みで…」
「嘘つきめ」
兄がにやりとした。
彼は妃の片方の太腿を、肘をつくようにして押さえ込んだ。もう片方は大きく押し上げ、抵抗を排除しながら顔を落とす。
淡い陰毛の間の、柔らかそうな股間に鼻先を潜り込ませる兄の姿をマチルドは驚愕して見守った。
嘘だ。あの高慢で我侭で威張りたがりの男が、あんなところにためらいもなくキスをしている!
「いや」
義姉が叫んで喉をそらした。解放された腕をしならせて彼女は夫の髪を掴んだ。
「やめっ…!」
兄がその腰を揺すり上げ、顔の角度を微妙に刻みはじめるとその声は意味不明の喘ぎに変質していった。
白い躯との間に、ちらりと赤い舌の根が見えた。
「あああぁ…んっ、く…あ、はあっ…はぁ、あっ、ぁあ…」
髪を掴んでいた細い指からみるみるうちに力が抜け、彼女はその指に夫の髪を絡め始めた。
「あっ……んは…っ…」
陽光あふれる室内から、義姉の喘ぎとともにマリーが水を舐めている時そっくりの音が執拗に響いてくる。
マチルドは戸棚で、とっくにマリーを手放していた。
マリーは不満げに女主人の手に横腹を擦り付けてくるが、はっきりいってそれどころではない。
信じられない。あの清楚でしっかりした義姉がこの恥知らずの行為を受け入れ、しかも──たぶん──喜んでいる。
いくら経験のないマチルドにもわかった。ナタリーは快楽に責められて抑制を失いつつある。
でなければあれほど甘く淫らがましい声をあげる事があるはずがない。あれほど躯を波打たせることはないに違いない。
だが、なぜかそんな彼女を醜悪とは思えない。それより──。
ふいに兄が身を起こした。
膝をたて、喘いでいる妃の躯にのしかかる。腹の下に奇妙なものが現れた。
兄の引き締まった腰から突き出し、頭を擡げているそれはマチルドにはないもの、そして美しい義姉の躯にもないものだった。
とっさに大きな蛇を連想した末の姫は思わず口元に指を置いた。
悲鳴にはならなかったが奇妙な息を呑む音になり、マチルドはその音に気付いて怯えたが当然ながら兄もその妃も気付かぬ様子だ。
──あのようなものを兄はいつも下衣の中に隠し持っているのか。
その状態が常ではなくこういった場合のみなのだとマチルドは気付かない。
百聞は一見にしかずとはよくいったもの、耳年増なだけで基本的な知識は欠落している。
その『もの』に、どう見ても造形的な美しさを感じることができず、マチルドはひきつった顔を歪めた。
(……パ、パトリスにもあんなものがついている…のよね?あ、当たり前だわ、お兄さまと同じ男なのだから)
不意に頭の片隅にそんなはしたない疑問が閃き、マチルドは赤くなった。
パトリスに失礼だ──と思う。
それに、意地悪な性格はともかく、それでも聡明で頑健な兄にあんなへんてこなものがついているとは、悲しむべきことのような気がした。
だがゆらゆらと持ち主の動きを増幅して反映するそれは興味を惹かれる面白さも感じさせ、マチルドは感情とは別に目を凝らした。
それが腹に触れても義姉は驚いていなかった。
それどころか紅潮した頬に睫を落とし、全身の力を抜いて彼女は甘い溜め息をついた。
兄は義姉の躯の脇の床に掌をつくと、なにか囁いた。
義姉はその言葉に反応し、つい、とすらりとした腕をあげた。兄の横腹から脇に滑らせ、我が身に夫を抱き寄せた。
兄は掌を動かして妃の腰を掴むと、少し浮かせるようにした。
マチルドからは義姉の太腿に隠れて見えないが、それでも兄たちが何をしているのかはわかった。
あの蛇のようなもので繋がっているのだ。結婚した男女は全員そうするものなのだ。
「あ」
義姉が声をかすかに緊張させた。兄がその腰を強く抱え込み、躯を押し付けた。
「…ああ…」
彼女の声がうっとりとしたものに微妙に変調した。
「湯じゃない…よく濡れてる。大丈夫だ」
兄の声は変わらず優しかったが、呼吸はさっきよりも荒いのがわかる。
彼らの腹はぴったりと密着しており、隙間はないようだった。してみると、あの蛇は全て義姉の躯に入り込んでいるらしい。
あの細い腰に一体どうやってあんなものが収まっているのか、現実はマチルドの想像をはるかに超えていた。
兄は妃をぴったりと抱いたまま、濡れてうなじにまとわりついた長い金褐色の髪を静かに撫でた。
「イヴァン、様…」
義姉が切なげに囁いた。
そのかたちのいい唇に軽くキスをして、兄がおこした次の行動はこれまたマチルドの想像を超えていた。
彼は動き始めた。
腰を繰り返し退いては、何度も何度も妃の腹におしつける。
逞しい尻の肉が白い太腿の間でうごめき、義姉の小さな声がその動きのたびにあがった。
兄がおしあげるたびに、義姉の躯は頭のほうに持ち上げられて軽くのけぞった。
彼女はたまりかねたように夫にしがみついた。
「あっふ…ん、んっ…」
汗の浮いた鎖骨のあたりにキスをしながら、彼女は夫の動きにあわせて腰をくねらせはじめたようだった。
「もっと…」
上向いたやわらかな乳房を夫の胸板に押しつけ、唇の隙間から小さな舌を伸ばして彼の喉を何度も舐めあげる。
「イヴァン様、もっと!」
清楚な美しい顔はすっかり上気して、躊躇の影は片鱗もなかった。
兄は呻いた。
肘を曲げて顔を伏せ、我を忘れた妃の淫らな姿を食い入るように見据えると、腰の動きを小さくして夢中で動き始めた。
夫の腰に脚を絡め、背中に廻した指先をたてた義姉は身悶えしつつ小さくすすり泣いた。
肉の打ち合う音と、粘液の絡まり合うような卑猥な音が終わらず、マチルドは腰が抜けたようになって戸棚の中で目を見開いていた。
義姉の変貌ぶりにも驚いたが、兄のあの獣のような有様はなんだろう。
(パ、パトリス…も、女の人を抱くとああなるの?……それに、もし誰かと結婚したら、私もああなるの?)
とんでもないものを見てしまった。
汚らわしいだのなんだのとは不思議な事に思わなかった。
ひどく夢中になっている兄たちの行為には迫力がありすぎて、呆然とする以外にはなかった。
絡まり合いながら義姉が、聞き逃しそうな小さな声で口走った。
「…んっ、ん、ぅんっ…!イヴァン様、私っ……もう…!」
兄は汗にまみれた顔をあげ、妃にほおずりをした。なにか一言囁いたが、マチルドまでは聞こえなかった。
「ああ…」
溶けそうなくらい滑らかに動いていたはずの彼の妃の躯がこわばるのがわかった。
「あ」
夫の腕の中で強く背を弓なりにして、義姉は喉をそらした。冴え冴えとした線を歪めて唇が開いた。
「……ああああぁあっ……!」
びくん、びくんと彼女はこわばった全身を震わせた。
その脚の間にひときわ強く腰を押し込んで、兄が、押し殺した声で呻いた。
「んっ…」
呼応するように、義姉が緊張を解きながら夫を抱いた指を滑らせた。床に腕をおとし、うっとりと震える声を漏らす。
「あ…イヴァン……さ、ま……」
はあっ、と兄は大きな息を吐くと全身の力を抜き、妃の華奢な躯の上に崩れ落ちた。
しばらく兄は動かなかった。
義姉も動こうとはしなかった。ただ、それぞれの荒い息ばかりが散乱する光に混じっている。
───終わったらしい。
マチルドは我を取り戻した。
気違いじみた熱がゆるやかに二人の躯から抜け落ち、あたりに溶けていくのが目に見えるような空気の変化を感じた。
どのくらいたっただろう。長いような気がしたが、案外短い間だったかもしれない。
兄が、顔をねじってあげた。まだ靄のかかったような明るい目で、妃の躯を敷いたまま、彼はにやっと笑った。
「──随分、感じてたな」
「………イヴァン様こそ」
義姉の声はさっきと同じくやわらかくて甘えたような響きがあったが、羞恥が戻って来ていることにマチルドは気付く。
「ああ。お前があんまり熱心に腰を振るからだ」
義姉の涼やかな目元が余韻ばかりではない色を帯びた。
真っ赤になって身を竦め、彼女は蚊のなくような声でなにか罵った。
兄は笑い、ゆっくり肘をついて体重を離すと妃のすんなりとした躯を抱いた。低い声で彼は妻をからかった。
「濡れたままじゃないか。早く拭かないと風邪をひくぞ」
「どなたのせい?」
義姉は目を伏せて唇を尖らせた。肩先まで紅潮が広がった。
「ところでそろそろ宴会だが。どうする?」
「あ」
義姉ははっとしたように目を見開いた。兄は小さな欠伸をした。
「オレはだるい。一緒にさぼらないか」
「ダメです。あなたがここにいらっしゃる事は、どうせ女官たちが知っているんでしょ。何を言われるか怖いわ」
義姉は夫の腕を抱えて引き離した。
「早くお着替えになって、イヴァン様。私、髪も乾かさなくちゃいけないの」
*
慌ただしく衣装を整えた兄と義姉が部屋を出ていき、しばらくして女官たちが下男を連れ忙し気に入ってきて湯浴みの道具を片付けた。
かなり時間がかかったが、その全員が消えてからマチルドはやっと戸棚から出る気になった。
彼女は子猫を抱いて、おそるおそる次の間に歩みでた。
──狩猟には参加できなかったから宴会に出るのを楽しみにしていたのだが、このたびはやめておこう。
何事もなかったように並んでにこやかに座っている兄たちを見つつ、平気な顔をしておける自信がない。
なんだか全身がぼうっとして、あちこちがにぶく熱を持っているような気がする。
私はいやらしい子なのかしら、とマチルドは思ったが、そうではないと思い返した。
あの義姉でさえあの事の最中にはああなるのだから、自分がどきどきするのは当たり前だろう。
問題はいちいちパトリスを思い浮かべていたことだ。
マチルドは赤くなり、マリーを必要以上に強く撫でながらさっさと扉に向かった。
いつまでも行方不明のままではいられない。
ばあやが青くなって彼女を探しているに違いない。
幸い(?)肝心のときに熱を出すのには周囲も自分も免疫がある。さっさと寝台に潜って眠ることにしよう。
もっとも、今日は眠れるかどうか心配だけれど。
せっかく男女の秘密を知ったのに、もちろん絶対に誰にも喋ることはできない。
ばあやにも姉たちにもだ。
おぼろげだが、義姉が兄とどのような経過を辿ったにしても現在仲良く暮らしている理由が窺えたような気がするのだが。
溜め息をつきながら、思春期の姫君は扉から滑りでた。
陽射しは惜しみなくたっぷりと、誰もいなくなった部屋にいつまでも降り注いでいた。
おわり
ウホ
マチルドカワイス
パトリスとこのあとどうなるんですか
責任とってください
214 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 07:56:11 ID:zNdO3hHT
うんこw
GJでした。実戦編があるなら楽しみにしてますw
おいついさっきこのスレを発見し、百13氏をはじめとする神をこの目で確認しましたよ。
続きモノ放置は地獄じゃあああああ
続きキボン!
このスレには神がいる…朝から萌えた
マチルダカワユス…
うわーナサの神降臨! 相変らず巧いなぁ。
シリーズ、楽しみにしてます。
>>206ー212
新年早々GJ!!
これで残る姉妹は2人...次は何処のスレにw
てかイヴァン相変わらずエロス
空気読めない馬鹿職人がそもそもの元凶だよな…
マジ死んで欲しいよ
ぬるぽ
ともあれ、「空気を読める」人たちでスレを正常化しよう
>>205 女性向けジュブナイルみたいな雰囲気あまーい GJです
>>205 ウホ
こいつは新春から縁起がいいぜ!また頼まぁ!
ん?>212神は他のスレでもこのシリーズを書いていらっしゃるのか?
>>224 過去の男装少女萌えあたりで探して見なされい。
過剰な持ち上げは控えよう。
>225
サンクス!堪能した!
>225
そうそう。他の職人&本人もやりにくいしな
名無しで投下してるんだから察してやれ
ところで触手の姫まだー?
SM板にいたころの神職人の文体が好きだったので、文体だけ真似て序盤を書いてみました。
文章がくどいというなら挿入篇は普通の文体で書きます。
──────────────────────
これは、遠い昔の、遠く離れた王国の物語です。
この国の王様には、優しく勇敢な王子様のマルコ様と美しいお姫様のエリス様、二人のお世継ぎがいました。
しかし王様は世継ぎを定めないまま、突然病気で崩御してしまわれたのです。
跡を継ぐのは王子様か王女様か。家臣たちは二手に分かれて争いました。
勝ったのは王子様の側でした。
王子様は、王女様を擁立した臣下を討ち果たし、血を分けた妹である王女様を塔に幽閉して、自ら即位しました。
王子様……今は王様ですが、マルコ様は大臣の意見をよく聞き入れ、国土を繁栄させていきました。
誰からも慕われる若き王様でしたが、ひとつだけ民には決して知らされない楽しみがあったのです。
それが、塔に幽閉した王女様……つまり、エリス様をその手で辱めることだったのです。
マルコ様は、一日の政務を片付けると、毎日のようにエリス様の囚われている塔へと向かいます。
身分の高い大臣も信頼する女官も、一人の供も付けません。緊急の用があるときは、牢獄の役人を通じて伝えられます。
大臣たちも心得たもので、兄妹の時間を犯すような不敬は決して行いません。
マルコ様の向かう場所は、塔の一番上です。
エリス様は、もう一年もそこに幽閉されています。
マルコ様が牢の鍵を開けて中に入ると、感情のない虚ろな瞳がマルコ様に向きました。
エリス様の美しいお顔には、もう感情はありません。
この一年間、毎日のようにマルコ様に受けたひどい仕打ちで、かわいそうにエリス様はすっかり感情も希望も失ってしまわれたのです。
マルコ様は17歳、エリス様はまだ15歳です。並んで立つと、まだまだ普通の少年と少女です。
華奢な体に純白の美しいドレスをまとったエリス様が、静かにベッドの縁から離れ、床に跪きます。
「……おまちしておりました、ごしゅじんさま」
無感情な声でそう言います。実の兄をご主人様と呼ぶことは大変な恥辱なのでしょうが、今はもうそれを感じる心さえありません。
「うん」
マルコ様が、満足そうな表情を浮かべて近づきます。そして、手を取ると立ち上がらせて抱き寄せます。
「…………」
エリス様の瞳が、マルコ様を見つめます。まるで人形のような無表情なお顔は、哀しげではありますが美しく見えます。
マルコ様はエリス様のおとがいを持ち上げると、そっと口付けをかわしました。
「ん……」
エリス様は、されるがままに任せています。マルコ様は、無抵抗なエリス様に舌を絡ませ、背に回した腕で強く抱きしめ、柔らかな体をたっぷりと愉しみます。
エリス様の胸のふくらみが、薄いドレスを通してマルコ様の体に触れます。
一年前から比べて、ずいぶんと体つきは女性らしくなってきたのがわかります。
そっと、マルコ様は唇を離しました。
唾液が糸を引いて、お二人の唇をつなぎます。
感情のない表情ですが、ほんのすこしだけ、肌に恍惚の色が見えます。
「エリス」
「……はい」
それでも、無感情な声が返ってきます。
「脱いでくれ」
「……わかりました」
エリス様は、ドレスの背に手をかけると、ゆっくりと身にまとうドレスを脱ぎだしました。
日に当たることのない肌は透き通るように白く、華奢な体はかすかに女の子らしいふくらみを帯びています。
一年前の今頃は泣き叫び、哀願していたエリス様。この一年のマルコ様のご調教の成果でしょうか、従順に命令に従います。
薄い陰毛は、すでに少し湿り気を帯びています。
すべてを脱ぎ捨てたエリス様は、ドレスを傍らのいすにかけると、自ら腕を背中に回して、マルコ様の前に立ちました。
その裸身を、マルコ様はじっくりと舐めるように見まわします。
エリス様の華奢な裸身、その胸のかすかなふくらみの先端にある桃色の突起も、うっすらと濡れる黒い茂みも、その奥の大切な場所も、今はすべてがマルコ様のものです。
兄と妹、王子様と王女様、それ以前に今のお二人は主人と奴隷なのです。
マルコ様はエリス様の背に回りました。壁にかけてある、使い慣れた縄を取ります。
そして、エリス様の両の手首をきゅっと縛りました。
そうして、エリス様の自由を奪うと、マルコ様は両手でエリス様を抱きかかえ、寝台へと運びました。
一糸まとわぬエリス様をベッドに横たえると、マルコ様はその肌に指を這わせます。
くすぐるように柔肌をなぞる指先は、エリス様の性感を少しづつ刺激してゆきます。
「……んっ……」
目を閉じ、襲い来る快楽に耐えます。肌が少しづつ赤みを帯び、じわりと汗ばんできます。
おへその周辺や脇腹を、触れるか触れないかの力ででくすぐると、耐え切れないようにぴくんと震えます。
それでも、エリス様に抵抗は許されません。暴れたり、逃げようとしたりすると、もっとひどいお仕置きが待っているからです。
一方的にいじめられるエリス様の息が、すこしづつ荒くなってきます。虚ろな表情に、少しづつ快楽と苦悶が浮かんできます。
「あぁ……ひぁんっ……んん……」
そんなエリス様の表情を、楽しそうに見つめるマルコ様。子供のころから、この美しい妹に抱いてきた歪んだ愛情を、たっぷりと注ぎ込みます。
くすぐっていた指が、エリス様の乳房に触れます。掌で円を描くように愛撫し、指の腹でこするようにして、桃色の突起を刺激します。
「んんっ……!」
おおきく、ぴくんと体がはねました。強く閉じられた瞼のふちに、わずかに涙が見えます。
しかし、それ以上は暴れようとせず、エリス様は必死にこの虐待に耐えます。
奴隷には、拒む権利も抗う権利も逃れる権利もないと、一年間かけて体に教え込まれてきたのです。
すこしでも抗うそぶりを見せたならば、どれほどのお仕置きをされるか、体に刻み込まれているのです。
マルコ様は、そんなエリス様の苦悶の姿を、本当に楽しそうに眺めながら責め嬲り続けました。
いちねんまえがよみたいです (;´Д`)…ハァハァ
>230
同じく
>228 挿入篇wktk
マチルド姫の実践編。相変わらずソフト。
今のところ他にネタはないのでとりあえず今回で投下は終わりです
234 :
姫と衛兵 1:2006/01/08(日) 20:48:54 ID:fgeeuYEN
夏の宵、まだ明るさの残る王宮の庭のあちこちではいつものごとく篝火が用意されはじめた。
イヴァンは侍従を引き連れて、東棟に向かって廊下を歩いていた。
懐妊中の妃がそろそろ臨月に入るため、王家の慣例に従って世継ぎの王子夫妻は出産完了までは父王の城に滞在中だ。
イヴァンは歩きながら眉を寄せた。どうもなんだかいやな予感がする。
また王と王妃が妻の居室に居座っているのではあるまいか。
王宮滞在により通常の三割増しで襲いかかる父の代行業務は仕方ない。だが両親のおせっかいには本当にうんざりだ。
嫁の出産前から孫バカと化している王と王妃はなんのかのと言い訳をしては東棟に入り浸り、しかもなかなか出ていかない。
イヴァンが油断していると、断ることができないくらいの強引さで菓子だの飲み物だのを見境なく嫁に与えようとする。
ナタリーはごく元気なのに、椅子に座らせて背中や足にクッションをあてたりさすったり、お前には気遣いが足りないと息子を叱ったりする。
それでも足りないのか、心配だからナタリーだけでも自分たちの住まう棟に移れなどと勧めてくる。
そもそも、自分たちが子どもの問題で苦労したせいかもともとおせっかいなのか、息子夫婦への過干渉が目立つ両親ではあった。
文句のために口を開こうとするとナタリーが目配せするから我慢している。
だが、このまま甘い顔を見せていたらどこまでつけあがるかわからない。
ものごとには限度というものがある。ナタリーはイヴァンの妃なのであって父母のおもちゃではない。
性懲りもなく両親がいて、彼女で遊んでいたら今夜は情けも容赦もなく追い出そう。
そう決心していたのだが妃の部屋近くに人の気配はなかった。
少し離れた壁際に王子妃付の若い衛兵が姿勢よく立っているだけだ。
イヴァンは拍子抜けした。
珍しくも、父と母は今夜は来ていないらしい。
となると、今宵は夫婦水入らず、久しぶりに腹を立てずにくつろいで過ごせそうだ。貴重な時間といってもいい。
急に軽くなった足取りで部屋に踏み込んでみると、やはり両親も、彼らが移動する際に山のようについてくる衛兵や侍従や女官たちの姿も見あたらなかった。
それどころか、妻付の侍女たちもいない。
部屋にいる人間はたったの二人きりだった。
二人?
イヴァンの口の両端が下がった。
蝋燭も灯していない窓ぎわの長椅子で、並んで座った義理の妹の肩を抱いていた妃が顔をあげた。
「あ。お帰りなさい、イヴァン様」
彼の妻は、ふくらんだ腹をいたわりつつ立ち上がった。
大股に歩み寄り、その頬にキスしてからイヴァンはじろじろと末の妹姫を眺めた。水入らずには邪魔である。
「おい。こんなところで油を売ってないで食堂に行け。夕食の時間だぞ」
「イヴァン様」
ナタリーが顔をしかめた。
「………」
マチルドがむくれたように立ち上がった。
掌に握りしめていたハンカチを急いでドレスの後ろにまわすのに、イヴァンはめざとく気付いた。
妹の顔色は悪かった。目も少々赤いようだ。
何やら込み入った事情の気配がする。さきほど感じたいやな予感はこれだったのか。
あちこちの燭台に火を灯させた後侍従を下がらせていると、案の定ナタリーが服の袖をひっぱる。
「…あの、夕食まで、しばらくご自分の部屋にいらしててくださらない?」
イヴァンは横目で妹を睨んだ。
マチルドは向こうをむき、こっそりとハンカチを目元にあてている。
「あいつはどうしたんだ。腹痛か。虫歯でも痛むのか?」
ナタリーは金褐色の頭を振り、彼を見上げた。
「まだ何も伺ってはいませんわ。さっき、お部屋に入るなり泣き出して…あなたは仰ることが乱暴だからダメよ。早く出ていって」
イヴァンの眉がぐいとあがった。
どうやらナタリーは彼のほうを邪魔者だと思っているらしい。冗談ではない。
「おいマチルド!」
華奢な妹に向き直ると、イヴァンは大声で怒鳴りつけた。
「これ見よがしにぐずぐずと泣くな。言いたいことがあるならさっさと言って出て行け」
「ちょっと、イヴァン様!」
腕を捉えようとする妃の手をふりほどき、イヴァンは長椅子に歩み寄った。
傍らの重厚な革張りの椅子の背に掌を置き、立ったままじろりとマチルドを一瞥する。
「ナタリーは身重だから、ややこしい悩みならこのオレが聞いてやろう。安心しろ、すぐさま解決だ」
235 :
姫と衛兵 2:2006/01/08(日) 20:50:30 ID:fgeeuYEN
*
マチルドはみるみる赤くなった顔を伏せた。
思いあまって優しい義姉のところにきたものの、まさかこの時間に常日頃から仕事に忙殺されているはずのイヴァン兄が乱入してくるとは思わなかった。
彼女の問題は、このどちらかというとがさつな兄に理解してもらえるたぐいのものではないのに。
「イヴァン様!」
あまり早く動けないのでやっと夫に追いついたナタリーが抗議の声をあげた。イヴァンは片手をあげて彼女の唇を塞ぎ、黙らせた。
「あと十数える間に喋らんと追い出すぞ。ほら、マチルド」
「………」
ますます言いにくい心地でマチルドが俯くと、イヴァンがすごい勢いで数え始めた。
「一二三四」
「なによそれ!」
思わずかっとなってマチルドは遮った。
「は、早すぎるわ、お兄様!」
「お前がのろいんだ。別に急ぎの用事でもないんじゃないのか」
イヴァンは面倒くさそうに妹を見下ろして言った。真剣に耳を傾ける気は皆無である。
「明日、オレがいない時に出直してこい。五六七八」
「あ、明日じゃ遅いのっ」
マチルドは叫んだ。
「今夜でなきゃ。お母様が仰ってたの、私の結婚について、お父様が明日議会でお話なさるって」
口を押さえられたままのナタリーの褐色の目が少し驚いたように見開かれたが、イヴァンは鷹揚に頷いた。
「ああ、その話か」
「……その話か…って、お兄様」
マチルドは衝撃を受けた様子で、ドレスの裾を整えるのも忘れてそのまま長椅子に座り込んだ。
イヴァンは鼻を鳴らした。
「オレを誰だと思っとるんだ。当然知っているに決まっているだろう」
王族の結婚とは領地の所有権と国益とを第一に考える契約事である。
確かに、姉妹のそういう話があれば次期国王のイヴァンが蚊屋の外になっているはずがない。
マチルドの薄茶色の目から新しい涙が溢れた。
「じゃ、じゃあ、おわかりでしょ。まだお姉様がたがいるじゃない。私、まだ十三よ。お嫁になんかいきたくありません」
「どうして」
イヴァンは首を傾げた。
「十四・五で子どもを産む女は結構いるぞ。リュシーやベアトリスはまだよく臥せっているが、お前は昨年からぐっと丈夫になったからな」
「だからって」
マチルドは身もだえした。
「相手の方はお兄様よりも七つも上なのよ。私とはお年が違い過ぎるわ」
「なにが厭なのかわからん。温厚な男だぞ。母上だってオヤジとは二十も離れているだろうが」
「でもお父様は今はああして御髪がすっかり白いけど、昔はとっても素敵だったってお母様が言ってらしたわ!」
愛らしい姫君は憤然として叫んだ。いつも、十歳離れた兄の前では借りて来た猫のようにおとなしいのに、今回ばかりは必死である。
「お兄様、お忘れになったの。フレドリク様は鷲鼻だし、しかも二年前にお会いした時にはもう御髪が禿げかけてらしたのよ。あんまりだわ」
マチルドは長椅子に泣き伏した。
北の隣国をひとつ挟んだ国の王家が彼らの母の実家にあたり、話題のフレドリクは従兄弟の関係となる王子だ。
性格より容姿や頭髪の多寡を問題視するのは相手に気の毒だが、マチルドの年頃では無理もなかろう。
イヴァンは顔をしかめた。兄妹だけあってこの妹は彼と同じく面くいらしい。
「うむ、あいつは確かに今は見事な天辺禿らしいが。…こら、マチルド、無礼な事を言うんじゃない。王族の義務じゃないか」
自分の発言は棚に上げ、イヴァンは妹に説教をした。
マチルドは泣きじゃくりながらきれぎれに言った。
「義務だなんて、そんな、人ごとのように仰るけど、…ちょ、ちょっと待って」
急いで顔をあげ、マチルドは兄を見た。
「お兄様は特別なお立場なのに、好きな方と結婚なさってるわ。どういうわけ? 私だってあの人と結婚したい」
236 :
姫と衛兵 3:2006/01/08(日) 20:51:21 ID:fgeeuYEN
「ふん!」
イヴァンはふんぞり返った。
「オレはこれを正式に手に入れるために語るも涙の奮励努力をしたんだぞ。泣いて我侭をいうだけの意気地なしのお前とは大違いだ」
妃が何か発言したそうにみじろぎしたのを押さえつけ、イヴァンはがみがみと言い募った。
「結婚できる年齢にしてもまだまだガキだ──で」
イヴァンは妹を見据えた。
「あの人とは誰だ? 鷲鼻でも天辺禿でもない相手がいるとでもいうのか、生意気な」
「…………あ」
兄は喋ってばかりいるように見えて一応聞いてもいたらしい。マチルドの顔が再び赤くなった。
夫の手を押しのけた王子妃がやっと口を挟んだ。わずかに頬が紅潮し、かたちのいい眉がつり上がっている。
「マチルド様のどこが生意気なの。なにが奮励努力よ。あなたの通した性質の悪い我侭に比べればずっとずっと可愛いと思うわ」
「なにを興奮してるんだナタリー」
「ねえ、マチルド様。お好きな方がいらっしゃるのなら、遠慮せずはっきりおっしゃいな」
ナタリーは腕を掴もうとする夫の腕をはねのけて身重にしては精一杯の速度で義理の妹姫に駆け寄った。イヴァンが急いで身をのばし、手を差し伸べた。
「おい、転ぶぞ!」
その指をはたき、ナタリーはマチルドに再度訊ねた。
「このままお兄様に言いくるめられて流されるおつもり?弱気はいけないわ、あなたの結婚なのに」
義姉の口調は優しかったが、一方、実に真剣だった。
「イヴァン様は強引だから、押し切られる前に仰りたい事は遠慮せずに残らず仰ったほうがいいのよ。どなたなの?嫌なら無理にとは言わないけれど」
「マチルドはさっきから全然遠慮してないじゃないか、ナタリー」
憮然としている兄をちらと見て、マチルドは首を竦めた。
普段は苦手な兄に、興奮したとはいえ食って掛かっていた事にも今更気付いのだが、義姉の励ましにやたらに気合いが入っている事で、ますます腰がひける。
どこかにすっとんでいた深窓の姫君らしさを一瞬取り戻し、マチルドは赤い顔をうつむけた。
「あの……あの、お義姉様……私」
イヴァンがわざとらしく鼻で笑った。自分の妃が妹の側に回ったことが腹の底から気に入らない様子である。
「ほら、言えないだろう。でたらめかもしれない。ナタリー、お前が肩入れしてやるほどの事じゃないぞ」
「な、なによ、でたらめって…」
世間知らずで挑発には耐性が乏しいマチルドは思わず顔をあげた。
「そんなのじゃないもの!パトリス・オリュよ。私、あの人がとても好きなの、本当よ!」
「……パトリス?」
「……衛兵の?」
はっと気付いて口を両手で覆い、一段と赤くなって肩で息をしている妹姫を眺めつつ、王子夫妻は声を揃えた。
パトリス・オリュは王宮衛兵隊に二年前に入隊した、騎士階級の出の好青年である。
武芸者揃いの衛兵隊の中においても特に剣技に秀でている数人の一人でもあり、通常は国王警護の任についている。
ただし王子妃の王宮滞在時にはその警護担当の一員として東棟に配属されるのが常だったので、当然ながらイヴァンもナタリーも彼のことは知っていた。
衛兵隊員らしく偉丈夫だが控えめな癖のない性質の男で、二十歳そこそこの若さでもあり確かに容貌も悪くない。
「ふぅん」
イヴァンは口の端をちょいと歪めた。
「身近な男ではあるな、確かに」
「そうだったの…」
ナタリーは吐息をついて、マチルドを長椅子に誘導した。腰をかけさせ、義理の妹の柔らかい手を握って王子妃は優しく訊ねた。
「マチルド様、パトリスにはこの事…」
マチルドは飛び上がった。
「し、知ってるはずないわ、お義姉さま。誰にもわからないように気をつけてたものっ」
「どうして?」
「どうしてって…」
マチルドは小さな声で呟いた。
「…そうだとわかったら、お父様が余計な気を回して姿も見られないようなところにあの人をお移しになるかもしれないもの、そうでしょう?だって…」
「お前は王女だぞ、マチルド」
イヴァンがしかめつらしく割り込んだ。
「あの男は、どこの骨ともしれんというわけではないが生憎貴族でもないただの騎士だ。簡単にオヤジを説得できるとは思えんな」
「わかってるわ」
マチルドの唇が震え、目が潤んだ。
「で、でもあの人のことが好きなのに、どうしたら別の人と結婚できるっていうの。私、いやだわ、お義姉様…」
237 :
姫と衛兵 4:2006/01/08(日) 20:52:13 ID:fgeeuYEN
胸に縋り付いて泣き出したマチルドを抱きしめて、ナタリーは困惑の視線を夫に向けた。
「……どうにか、できないかしら?」
「身分が違う」
イヴァンはむっつりと言った。
「ま、抜け道はないでもないが。駆け落ちするとか、あるいは男女の仲になるとか。こういう場合には強引に既成事実を作ってしまうのが定番の技だ」
ナタリーはちょっと赤くなり、義理の妹の華奢な背中をさすった。
「でもこの場合、パトリスの方はマチルド様のお気持ちに気付いてもいないのよ」
「うむ。定番は無理だな」
あっさりと呟き、イヴァンは泣いているマチルドの栗色の後ろ頭に怒鳴った。
「つまり、さっさと好意を伝えて男に機会を与えなかったお前が悪いんだ、わかったか」
「イヴァン様!」
怒る妻から妹の首根っこを掴んで引き離し、イヴァンはさらに言った。
「そういうわけだ。諦められるな?」
「む、無理だわ」
マチルドはしくしく泣いた。
「諦められるくらいならとっくに諦めてるもの」
イヴァンは妹を突き放した。妃が慌てて腕に抱きとめるのを尻目に部屋の中央にずかずかと歩み寄り、扉に向かって大声で叫ぶ。
「おい。パトリス・オリュを呼べ、そのへんにいるはずだ」
部屋の外で控えていたらしい小姓の応えがおこり、義姉の腕の中で慌てて体勢を整えたマチルドが声を張り上げた。
「待って!お兄──」
イヴァンは振り向いた。
「マチルド、お前が諦めきれないのは身分違いで断られるのが最初からわかっているからだ。無理だと思うのなら、いつまでも引きずるよりはここで玉砕してしまえ」
彼の妃は口を開けていたがやっと声をあげた。
「イヴァン様……それはあまりにも──」
「黙れ。オレはマチルドを前向きにする手伝いをしてやっとるんだ」
ものはいいようである。
「でも!」
ナタリーの声を、扉からの声が遮った。
「お呼びしました」
「よし、入れろ」
イヴァンはまた怒鳴り、抱き合っている妻と妹を眺めて唇をひん曲げた。
姿勢のいい若い衛兵が、きびきびとした足取りで入って来た。
「御用でしょうか」
「うむ。それをそっちに持って行って座れ、パトリス」
イヴァンは長椅子の横の重厚な椅子を顎で示した。
特に疑問を持ったふうもなく、パトリスは言われるままに革張りの重い椅子を少し手間取りながら運んで、やはり姿勢良く座った。
イヴァンは妹をちらりと眺めたが、この姫君は義姉に縋り付いてまっかな顔をして震えているばかりで近寄ってくる気配がない。
「実はな、マチルドがお前に言いたい事があると言うんだ」
「ち、…が…」
なんとか口の中だけで囁いてマチルドは、首を巡らせてこちらを見たパトリスの若々しい顔に思わず顔を伏せた。
義姉さえいなければ、いっそのこと兄に跳びついて後ろから首をしめてやりたいような気分である。できないのはわかっているが。
「なんでしょうか、マチルド様」
のんびりかつ淡々としたパトリスの口調がマチルドの神経をしめつける。
「ほれ、言え」
兄に促されても、当然マチルドには何も言えなかった。
238 :
姫と衛兵 5:2006/01/08(日) 20:52:52 ID:fgeeuYEN
*
パトリスは礼儀正しく、その実かなり居心地の悪い思いをしながら革張りの椅子に座っていた。
衛兵は王族の個人的な部屋の中に招き入れられる事はあまりないし、ましてや椅子に座らされるなどこれも滅多にない事だ。
王子の命だから言われるままに従っているが、マチルド姫の自分への御用とは何だろう。
王子妃に抱きついたままの彼女の愛らしい顔は真っ赤になっている。
唇を震わせてなにか言いかけたが、パトリスと目があうと思いっきり顔を伏せてしまった。
王子妃が困ったような表情で夫と義理の妹を見比べている。
王子の顔にはイライラしたような表情が浮かんでいる。
この場の事情はさっぱりわからなかったが、もちろんパトリスはマチルドの言葉とやらを待ちながらも衛兵らしい落ち着いた表情を崩さなかった。
部屋には重苦しい沈黙が渦巻き、やがてイヴァンのこめかみにうっすらと筋が浮き始めた。
「そうか。意気地なしにはまだこれでもダメなのか」
イヴァンは妹を睨むと、ナタリーの編み込んだ金褐色の髪に巻かれた細いベルベットのリボンに手をのばした。
上等の布はするりとほどけ、イヴァンはそれを握って衛兵の前に進み出た。
「悪いが、お前の反応が怖いそうだ。ちょっとの間だけ辛抱しろ」
「は?」
パトリスは慌てた。王子が無造作に彼の腕を後ろに廻し、手首をあわせて縛ったからだ。
さしも穏やかなパトリスも声に不審の抑揚を混じらせた。
「失礼ですが、殿下…?」
「うむ。これなら何を言ってもこの男が掴み掛かってくることはない。安心したか、マチルド?」
イヴァンは軽蔑したように鼻を鳴らし、妻から妹を押しのけた。
「オレたちは夕食に行ってくる。その間に見事振られておけ、この弱虫が」
なにか言いたげな妃の躯を抱き寄せ、世継ぎの王子はさっさと背を向けた。
扉が開き、閉まった。
*
「…………………………」
あんまりといえばあんまりだ。
パトリスが椅子に縛り付けられてしまった驚きよりも、兄の勝手な仕切りに怒りを覚えてマチルドは顔をあげた。
長椅子から立ち上がり、おぼつかなげに部屋の中央に近づく。
早く、パトリスを戒めているリボンを外してあげないと──近づき、椅子の前に立った彼女は、パトリスがまじまじと自分の顔を見ているのに気付いた。
「…なに?」
普通の声を出したつもりだがちょっと自信がない。自分の顔は赤くなってはいないだろうか?
パトリスはちょっとためらったようだったが、やはり素直に訊ねてきた。
「あの、これはどういう事なのでしょうか」
マチルドは溜め息をついた。
「……お兄様が……ちょっと、気まぐれをお起しになっただけよ。いつものように」
「そうですか」
その説明でパトリスはなんとなく納得したようだ。マチルドはほっと心を緩めかけたが、それはまだ早かった。
「それで、マチルド様のお話とはなんでしょう?」
マチルドは思わず顔をこわばらせた。パトリスがじっと見上げている。
「私に仰りたい事があるとか」
パトリスはにっこりと笑った。同時に背後にまわされた腕を軽く下げたので、リボンに指を伸ばしかけていたマチルドは躊躇った。
「これをお外しになると、姫様が兄君様にお叱りを受けるのではありませんか?お二人が戻っていらっしゃるまで、このままで結構です」
「お兄様方の夕食は時間がかかるわ」
「いえ」
パトリスは首を振った。
「結構です、私は丈夫ですので。それよりもお話をどうぞ」
239 :
姫と衛兵 6:2006/01/08(日) 20:53:53 ID:fgeeuYEN
マチルドは仕方なく、長椅子に戻ってその端っこにちょこんと座った。咄嗟に頭の中に言い訳を組み立てる。
「お兄様は、なにか勘違いをしてらっしゃるらしいの」
心配したよりも滑らかに言葉が出て来て、姫君は安堵した。
「私が、お前になにか…その、王女に相応しくない、特別な感情を持っているとか、お思いになったらしくて…」
だんだん顔がうつむいてしまう。それでも上目遣いにパトリスの反応を見ようとしてマチルドははっとした。
その顔に、一瞬血がのぼったのではないかと思った。
彼女は急いで顔をあげたが、彼の表情はいつも通りに穏やかである。
見間違いのようだ──がっかりした。
「はあ」
パトリスがやや小さな声で言った。
「なにやら妙な事を仰るとは思いましたが、そういうことですか」
「妙な事って?」
パトリスは控えめに微笑した。その微笑の自然さにマチルドの胸が痛む。
「振られてしまえとか。なにかの聞き間違いかと思いましたが」
「そうね……」
マチルドは目を伏せた。パトリスの素直な反応には裏に隠したものなど一切なさそうで、それがこの場合理不尽なことに、辛い。
やっぱり一方通行だ。
パトリスはマチルドの事を別になんとも思ってはいないらしい。
マチルドはただの小さな姫、彼の守護すべき王家の構成員に過ぎぬのだろう。
──でも、とマチルドは思った。
彼女は確かに末の姫だけど、間もなく十四歳になる。三ヶ月ほど前にようやく初潮もみた──一人前の女なのだ。
兄も言っていた通り、同年齢には母親になっている娘だっている。
*
パトリスは不審が解けたらしく、愛らしい姫君にむけてかすかに頷いた。
「ではお話は終わりですね。マチルド様も、どうぞお夕食にお向かいください。私はこのままおとなしくしておりますから」
俯いていたマチルドは顔をあげた。顔を縁取っている長い髪の毛が揺れて、切羽詰まったような目を露にした。
「あのね、パトリス」
若い衛兵は首を傾げた。
「はい」
「私──私──」
マチルドは唾を呑み込み、一気に言った。
「私、今度、結婚しなきゃいけないの」
「そうですか」
パトリスは目を少し開いたが、驚いた様子はなかった。…当然かもしれない。
「おめでとうございます」
軽く頭まで下げられて、マチルドの眉が悲し気に寄る。
「相手は二十近くも年上の、御髪の薄い、ひどい鷲鼻の従兄弟のフレドリク様よ。私、全然好きじゃないの」
「はあ──」
衛兵は相づちをうちかねて、ぐっとつまったようだった。急いで慰めにまわる。
「──ですが、ご立派な方だと風の噂に承っております。ご安心ください、きっと姫様をお幸せに──」
「なれるはずがないわ!」
マチルドは叫んだ。
「フレドリク様がどんな方だろうと、私はお前でなきゃ厭だもの!私、パトリスのことが好きなんですもの!」
240 :
姫と衛兵 7:2006/01/08(日) 20:55:45 ID:fgeeuYEN
パトリスの口があんぐりと開いた。
同時に見開いた目が驚愕の色を帯びているのを見て、マチルドは長椅子から立ち上がった。
「そうよ!お兄様が言えと仰ったのはこの事よ!お前に派手に振られて落ち込んでから嫁に行けと仰るの」
パトリスをじっと見つめた。
「振って頂戴。そうすれば思い切りもつくでしょう。お兄様の仰る通りかもしれないわ」
パトリスは苦労しながら、声を出した。
「あ、あの……でもそれはご冗談」
その呑気な言葉に腹が立ち、マチルドは拳を握って地団駄を踏んだ。
「冗談でこんなことが言えると思うのっ」
姫君が突進してくるのを見てパトリスは思わず胸をそらした。
椅子の前で辛うじて立ち止まり、その勢いのままパトリスの膝に倒れるように縋って、マチルドは泣き出した。
「そうよ、好きなのよ。なのにお前は全然気付いてくれないし!もうどうでもいいの、結婚するわ。結婚して山ほど鷲鼻のこどもを産むの」
噴き出しそうになり、パトリスは慌てて顔を引き締めた。
号泣もやけくそ具合もこどもっぽいが、この姫君が真剣らしいことだけはわかる。
だが、恨み言をいきなり聞かされてもパトリスは困ってしまう。
マチルドはいつも彼の見る限りは内気な姫で、こんなに感情を丸出しにした姿を見るのは初めてなのだ。
それで悟れと言われても。
だが、迷う理由は彼にはない。姫君が自分を好きだからといって、そうですかとその気持ちを受けるわけにもいかない。
身分違いにも程がある。それに彼は衛兵で、王家の姫君たちは初手から彼の恋愛の対象にはない。
そもそも彼が入隊した二年前、マチルドはわずかに十一歳の幼い姫だった。
その頃の感覚で彼女を見る癖がついてしまっている。
……無理だ。
姫君の告白には驚いたが、これも妹を哀れと思った兄君の粋な計らいなのだろう。
ならばそのイヴァンの期待に答えてきっちりと断らねばならぬ。
パトリスはあれこれ言葉を考えつつ、マチルドが落ち着くのを待った。
少々時間がかかったが、それでもじっと待つうちに姫君の慟哭は低くなり、すすり泣きへとかわり、やがて肩を震わせながら彼女は黙り込んだ。
まだしゃくり上げているが、マチルドがそろそろ落ち着いてきたと見たパトリスは注意深く声をかけた。
「マチルド様」
「………」
くすん、と鼻を鳴らしてマチルドは顔をあげた。目が赤い。
その涙に濡れた滑らかな頬の青白さを見れば気の毒なような気もするが──いかんいかん、パトリスは内心首を振った。
同情したところでどうしようもないではないか。どんなに慕われたところで相手は王の娘なのだ。
「お気持ちは、ありがたく思います。ですが、私は王子でもなければ貴族でもありません」
マチルドは黙り込んだままパトリスを見上げている。薄茶色の目が露を含んで虚ろだった。
「えー、その。ご心配なさっているように、お相手の方の鷲鼻が、全部お子様に伝わるとは限りませんし──」
つっかえながら的外れな事を喋りつつ、パトリスの胸にふと、彼女はちゃんと自分の言葉を聞いているのだろうかという素朴な疑問が湧いた。
ひどくぼんやりしている。
「兄君様もきっと──」
「黙って、パトリス…」
ふいに姫君が遮った。
「はい」
おとなしく黙ると、マチルドが何か同時に別の事を考えているような空調子で訊ねてきた。
「…誰か、好きな人がいる?」
「いいえ。おりません」
びっくりして否定した。パトリスにはまだ別にそんな相手はいない。
姫君はじっと彼の目を見た。
「………お兄様がね、定番の手があるって──」
「はあ」
薄茶色の目に、段々奇妙な光が宿り始めてきたような気がしてパトリスは身じろぎした。
「ううん、なんでもない。…それより、パトリス、私の事が嫌い?」
「いいえ」
反射的に否定した。恋愛の対象とは思えないだけで、別にマチルドが嫌いなわけではない。
答えた直後後悔した。マチルドの顔が急に生き返ったごとくに輝いたのだ。
241 :
姫と衛兵 8:2006/01/08(日) 20:57:06 ID:fgeeuYEN
「本当?私の顔、可愛いと思う?」
「はい」
思わず本音が出た。
一体にこの王家の王子王女は幸い王妃のほうに似て、特に美貌の長姉の姫を筆頭に、派手ではないが全員顔立ちはよい。
マチルドは末の姫だが、やはり非常に愛らしい顔立ちだった。成長すればもっと綺麗になるだろう。
「そう」
マチルドは嬉しそうに、だが相応の恥じらいを見せてにっこりした。
だが姫君の次の言葉に、パトリスは椅子ごとひっくり返りそうな気分になった。
「…パトリス、女の人を抱いた事ある?」
思わず胸を一層逸らしたら、椅子の脚が浮いた。
パトリスの膝に半分躯を預けているマチルドごとぐらりとしたので、彼は急いで重心を戻す。姫君に怪我はさせられない。
…まあ、それは、ある。
恋人はいないが彼とて若い男なので、歓楽街ス・ロゼに、衛兵仲間の特に名は秘すが親族の多い男に連れられて行ったことが何回か。
だが、なぜそんなことをこのうら若い姫君に話さねばならぬのかパトリスにはわからない。
目を白黒させているパトリスを眺め、マチルドはふう、と溜め息をついた。
「私はまだしたことがないわ。でもそれがどういう事なのか、大体は知っているの」
パトリスのほっとした事には、マチルドは膝から離れてくれた。
「去年、お兄様とお義姉様がなさってるところをちゃんと見たから」
立ち上がりつつ、さらっと爆弾発言である。
パトリスは喉が詰まったように咳き込んだ。実際に喉が詰まったのだ。
「がは、ごほっ!──あ、─あの─姫様─」
パトリスは、マチルドがじっと自分を見下ろしているのに気付いた。
「だから、なんとかできると思う」
まさか。
「マ……マチルド様?」
我ながら恐る恐るの声がでた。
「駆け落ちしてとはいわないから、せめて私を抱いて頂戴、パトリス。既成事実を作ればお父様もお兄様も諦めるわ」
パトリスの顎がまた下がった。
この姫君はどういう思考回路をしているのか。さきほどの兄と妹の会話を聞いていない彼には理解不能の極である。
「ですが──」
目前の思い詰めた様子の乙女に必死で語りかける。なんとか思いとどまってもらわねば。
「私はマチルド様の結婚相手ではありません。その方を差し置いて姫君を抱くなど、できません」
「わからないのねえ」
姫君はかすかに頬を膨らませた。
「その相手とは結婚したくないの。お前のほうがずっといいの」
「で、ですが」
慌てふためくパトリスの目の前で、マチルドはさっさとドレスの胸に並んだ貴石のボタンを外し始めた。
「だめよ、もう時間がないの。今夜が最後の機会なんだから」
マチルド様は本気のようだ──パトリスは、目の据わった姫君の上気した顔を見てそう思った。
さっきからしきりに手首を捻っているのだが世継ぎの王子はひどく上手に縛ったようで、滑らかなベルベットの細い布地は全然緩みはしなかった。
なんとか腕を抜こうとしても、椅子の背もたれが高く、しかも上のほうが膨らんでいるデザインなので難しい。
冷や汗が背に湧くような気分で、パトリスはマチルドに声をかけた。
「い、いけません、マチルド様。殿下や王子妃様が戻ってこられるかもしれません」
「だから、夕食にはお時間がかかるわ」
マチルドはかぶりをふった。さすがに頬がすっかり赤い。
「安心して」
安心できない。
242 :
姫と衛兵 9:2006/01/08(日) 20:57:44 ID:fgeeuYEN
「で、ですが他の誰かがくるかも──」
「そうね」
マチルドの眉がかすかに寄った。胸元をくつろげていた指先がとまる。
「じゃあ、ドレスを脱ぐのはここまででやめておきましょう。きっと──大丈夫ね」
「なにが──」
質問しかけて、はっとパトリスは気付いた。とにかく自由の身になるのが先決だ。
「マチルド様、リボンを外してください、このままでは、その──」
姫君はパトリスの言葉を無視し、真面目な顔で呟いた。
「がんばるわ。安心してね」
全然安心できない。
*
言うが早いか、姫君はさっとパトリスの膝に横乗りに乗って来た。
体重が軽い。かさばるドレスの裾をさばき、躯の脇にその波をはねのけると姫君は身をそらした。
「パトリス…」
大胆な事をしているのに、妙に恥ずかし気である。顔が近づいたせいかもしれない。
「……キスしてもいい?」
「え──あ──」
むにゅ、と柔らかな唇が押し付けられてパトリスの声は途切れた。
小さな手が彼の頭の後ろにまわり、抱え込むように姫君が引き寄せる。
濡れた熱い感触が滑り込んで来た。急いで唇をひきしめようとしたが遅かった。
ぺちゃぺちゃとたどたどしい音がして、姫君は焦れたように顔をさらに押し付けてくる。
その圧力に負けて、パトリスは顔をそむけようとした。だがしっかり巻かれた腕がそれを拒む。
これ以上逃げると椅子が倒れるところでパトリスは諦めた。
やっと愛らしい顔が離れ、パトリスは息を継いだ。
「おかしいわ」
マチルドは不思議そうな目でパトリスを眺めた。唇が唾液で濡れてつやつやと輝いている。
「お義姉様たちはとても気持ち良さそうだったけど、これ…そんなにいいものかしら?」
「…………………」
答えようがなく、パトリスはぎくしゃくと彼女の胸元に視線を落とした。
華奢な躯に沿ったドレスにあわせて持ち上げられた小さな乳房の膨らみが目をひき、慌てて瞼を閉じた。
マチルドのキスには絶対に応えないように注意したので、これで諦めてくれればいいと思う。
余計な刺激を与えるべきでも受けるべきでもない。
それにしても、まだあどけなささえ残る姫君だと思っていたのだが。
こうして膝に座られているとその躯の柔らかさやふとした瞬間のそらしぐあいに、それだけではないものを感じてしまうのは何故だ。
落ち着かなくなる前になんとか脱出しなければ。このままでは襲われるままに大逆罪まっしぐらだ。
「パトリスは動けないから、全部私がやらなくちゃいけないのね。大変だわ」
マチルドはそういいながら一旦、膝から滑り降りた。ほっと溜め息をつきかけて、パトリスは何度目かわからないが仰天した。
床に跪いた姫君が、彼の漆黒の制服のズボンのボタンを外し始めた。
「ここから蛇を出さなくちゃいけないの」
「へ、蛇?」
「そうよ…パトリス、おなかの力を抜いて頂戴。かたくて外れないわ」
マチルドはきっちり閉じたボタンに苦戦しているらしい。パトリスはこれ幸いと必死で頼んでみた。
「姫、やめてください。そういうことは、その──」
「あっ、外れた。こうなっているのね」
嬉しそうにマチルドは叫び、すぐにするするとその隙間に手を突っ込んで来た。
とにかく本人にやる気があるだけに、上気した頬に窺える恥じらいはともかく躊躇いというものがない。
パトリスは思わず腰をひき、呻きを抑えようとした。
だが華奢な柔らかいマチルドの指が絡まると、その感触は理性とは別のところを直撃した。
掴まれ、優しく引っ張り出されるわずか数拍で、努力虚しくパトリスのものは半分かた勃ち上がってしまっていた。
(あ、相手は姫君だぞ!なんというていたらくだ)
パトリスは急いで胸板でマチルドを押しやろうとしたが、彼女がさっと身をよけたので抵抗は果たせなかった。
どうしようもないのだ。
パトリスとは関係のないところで大勢は決してしまっている。
「…なんだか、お兄様のより小さい気がする」
マチルドがまじまじと見ている。年頃の姫に己の半ば勃起した男根を見られていると思うと顔から火が出そうである。
「よかった。あんなふうに大きかったら少し怖いと思ってたの」
マチルドが本気で安心したように言うので、パトリスは背筋に走り始めた不穏な気配とは別に心配になる。
これはまだ完全に大きくなっていないのであって、姫君が安心するには早いのだ。
だがそう言ってきかせてもどうやってだか半端な知識を蓄えているらしいマチルドに通じるとも思えないし、彼女は早くも次の行動に映りつつあるではないか。
マチルドは、ドレスの裾を掴んでいろんなリボンを外したり解いたりしていたが、やがて納得したらしく優雅に片足をあげた。
「こう、だと……こうね」
ひょい、とパトリスの膝に脚を開いて座り込む。ほんのわずかに覗いている椅子の革張りの座面に膝をつき、彼女は腰を持ち上げた。
「そんな事をしてはなりません!マチルド……」
パトリスは必死に止めようとしたが、マチルドがドレスの裾をさらにたくし上げているのを見て言葉の続きがのどの奥に張り付いてしまった。
マチルドは可愛い顔をうつむけた。
「ごめんなさい、パトリス。だって、私にはこうするしかないんですもの」
重そうなドレープの裾がもちあがり、幾重にも重なったレースに埋もれた細めの太腿と、その上に、華奢ななりに薄い脂ののった真っ白い腹と腰が覗いた。
太腿は彼のズボンに覆われた脚を挟んで開き、まだあまり濃くない茂みの間から淡く盛り上がった丘が見える。
その間には細くくっきりとした谷間があって、そこは隙間なくけなげによりあわさっていた。
まさに処女地の風情である。目が離せなくなり、パトリスは思わず唾をのんだ。
その持ち主が誰かを一瞬忘れてしまい、なめらかな指に触れられてやっと我を取り戻す。痛いぐらいに張りつめていた。
「あら…」
マチルドの眉がかすかに寄った。
「…さっきより大きくなったの?いやだわ」
だが、思い詰めた姫君は果敢だった。
赤くなったパトリスの目におずおずと微笑みかけ、マチルドはその肩に両手を置いた。
ゆるやかに波打つドレスに包まれた細い腰が下がるのがパトリスにはわかった。
ややひんやりとすべらかな腿を伝って男根の先端が導かれ、やがて茂みを抜けて谷間に辿り着いた。
この期に及んで腰をひいても無駄なことはわかっていたが、彼はあきらめ悪く腹に力をいれた。
「ん」
マチルドが小さく息を呑む。彷徨っていた先端がそのうちに付け入る隙を見つけて、ぎこちなく潜り始めた。
「あっ」
姫君が声を漏らした。
「あ…きゃっ!」
彼女は背をぎゅっとのけぞらせてしまったのでわずかな革張りの座面に置いていた膝が滑り、体重が残らず落ちた。
いきりたち、膨れ上がった男根が処女膜を勢い良く押し開き、彼女自身知らなかった場所にまで一気に到達した。
相応に濡れてもいないのにいきなりこれでは、まだ熟しきっていない躯にとっては串刺しに近い。
「あああぁぁぁっ!」
マチルドは細い悲鳴をあげた。
「ああっ…ああああ!痛いっ、いや、いたい!」
必死で痛みを逃そうとのたうつが焦る膝は元の場所には戻れず、ますます高まる苦痛に彼女は声もなく髪を振り乱した。
「パトリス、いや、痛いっ、ん、ああ、ああ…っ…ああ、離れて、は、なれてっ、お願い!」
「無理です、マチルド様」
ほぐされてない、強烈に狭い場所に潜り込む感触に、パトリスは必死で気をそらそうとして頭を振った。
マチルドが暴れるので更にぐいぐいと締め付けられる。その快感の強さといったら、半ば拷問のようだった。
抱きとめて姫君の躯を浮かせてやりたいが、腕は使えない。
せめてと思い快感でかすむ意識を立て直しながら脚で彼女の尻を浮かせるようにしてやろうとするが、彼女の重心が腰まできているので不可能だった。
「姫、リボンを、リボンを解いてください…手を」
「んっ、あ…あ…っ、いやぁ…え…?」
涙を流しながら、マチルドがはっとしたように目を開けた。
喘ぎながらなんとかパトリスの胸に両手を置き、そのまま抱きつくように躯を沿わせる。
痛みと圧迫感を堪えながら手を延ばすが、難しい。おまけに、腹に力がこもったために彼女はしくしくと泣き始めた。
「いや…だめ…だめ、できない、パトリス…」
「外していただかなくては困る」
パトリスは叫んだ。
張りつめた亀頭を深く絡めとった襞が、泣いている姫君とは別の生き物のようにきつくしっとりと蠢き、彼の動きを誘ってその精を搾り取ろうとしている。
思いきり腰を突き上げたい衝動を抑えているために、普段とは違う乱暴な口ぶりになった。
「我慢できなくなりそうなのです。早く!」
「む、無理なの」
マチルドは、悲鳴のような喘ぎを漏らしながらうねるように腰を悶えさせ始めた。なんとかパトリスの手首に近づこうとしている。
「どうすれば痛く、なくなる、の…あ」
姫君は震える片手の指を、自らの、ドレスから半分のぞいた乳房に差し込んだ。
「そうよ、たしか、ここを、こうすれば…いいのよ」
痛みのせいか、彼女の手つきは荒々しかった。きめ細かい肌に桜色の爪がたち、淡い色の乳首が歪んだドレスの合間から覗いた。
彼女は必死で両の乳房を掘り起こし、握りしめた。
「んっ…あ…へ、変な感じ」
目前で繰り広げられる愛らしい姫君の痴態に、パトリスの抑制が弾けた。
彼は、そらしていた頭を傾けると、マチルドの指に掴まれたままの形のいい、こぶりな乳房に吸い付いた。
手が使えないので、ただひたすらに吸い、舐め、舌を乳房から鎖骨、そしてほっそりとした首筋にまで這わせる。
「あ」
マチルドが喘いで乳房から手を離し、彼の頭をかき抱いた。
小さな尻をくねくねと動かして、彼女はまた小さく声をあげた。
踵をしっかりと床につけた衛兵が、引き締まった逞しい腰を押し上げ始めたからだ。
「いやぁ…いや、パトリス……痛い……んん…」
繋がり、粘膜を限界まで擦り付け合った場所から伝わってくる振動に姫君は抵抗しかけ、すぐに諦めた。
細い足首は力なく床に垂れ下がり、靴はとっくの昔にどこかに飛んでしまっている。
足の指を内側に強くおりこみ、腰の奥深くに力強い波が揺さぶり打ち付けるたびに彼女は悲鳴か喘ぎかわからない声をあげ続けた。
「いや……あ…んっ、ふあ………ん……んはっ……お願い、やめ……」
「あなたが、始めたのです」
パトリスの、乱暴な喘ぎを交えた声が彼女の耳元に落ちた。
「もう、私のものになるしかない」
「あっ、あ……そ、そう…なの…」
マチルドは目を見開いた。
ずりおちかけていた指を彼の首に絡める。
「嬉しいわ、あ……あ、あなたのにして」
衛兵は彼女の上気した耳に口づけをし、もはや声は出さなかった。
痛みに麻痺したような胎内に突き入れられ続けていたものが動きを緩め、愛しい男が呻くのを、マチルドは後悔の念などまるでない、誇らかな気持ちで受け入れた。
動きがやんだので安心し、パトリスの腰骨に掌を置いてなんとか体重を支え、膝で座面を探した。
腰が抜けているような気がしたが、なんとか浮かせることができた。
マチルドはドレスの裾を払うとよろよろと床にへたり込み、胸を波打たせている彼を眺めた。
まだ彼が椅子の背もたれから離れていないのに気付いて急いで腕をのばす。
ベルベットはすんなりとほどけ、パトリスはこれもよろよろと立ち上がると、衣服を整えた。そのまままた椅子に座ってしまう。
マチルドも慌てて胸を隠し、ボタンをとめようとした。
半分とめたところで腕を掴まれた。
椅子の上からパトリスがまだ少し荒い息で、なにか言おうとしている。
マチルドは急いで言った。
「まって!謝らないで!」
「………ですが」
マチルドはパトリスの脚にすがり、立ち上がった。
途端にとろりと、まだ男根が挟まっているような股間から何か温いものが腿を伝い落ちたような気がして、マチルドはその感覚にちょっと固まった。
ずっと脚を限界まで広げていたので、がに股になっているような気もする──ドレスで良かった。
「思っていたより痛かったけど、でも私は嬉しいわ、パトリス。謝るのは私のほうなの。淫らな姫でごめんなさい」
パトリスは赤くなった。
今回は見間違いではないようだ。
「いえ、そんな。姫…」
*
わけもなく二人が見つめ合ったその瞬間、扉が勢い良く開いた。
夕食から戻って来たマチルドの兄とその妃である。
「あ?」
イヴァンが目をぱちくりさせた。
リボンが外されているパトリスとそれに寄り添っている妹姫に怪し気な雰囲気を感じたらしく、彼は眉を寄せると二人を見据えた。
マチルドのドレスは乱れていて、目はきらきらして、ほそい首筋のあちこちに赤い痕が滲んでいる。
姫君はぱっとパトリスに抱きついた。
「お兄様、もう私結婚なんてできません。忠告していただいた通り、既成事実を作りましたわ!」
イヴァンはあっけにとられた様子で妃に一瞬視線を向けた。ナタリーも呆然としている。
マチルドは淡々と続けた。
「もう私はパトリスのものですから、フレドリク様とのお話はなかったことになさって。お父様にもそう仰ってね」
その、まだあどけないながらも落ち着き払った態度に、イヴァンは腕を組んだ。
「ふぅん」
「あ、あの…!」
パトリスがしどろもどろと言いかけるのを片手を振って黙らせて、イヴァンは妹に目配せすると長椅子のほうに連れて行った。
「──お前が仕掛けたのか?」
姫君は胸を張った。
「そうよ。…意気地なしではないでしょう?」
「うむ。見直した」
イヴァンはしみじみと呟いた。
ガキだガキだと馬鹿にしてきたが、マチルドは案外肝が据わっている。兄妹だけあって、もしかしたら自分に似ているのかもしれない。
彼は後ろを振り向いてパトリスに叫んだ。
「おい、やり逃げは許さんからな。責任はとれよ」
パトリスは、思いがけなくもにこやかに話をしている兄妹を複雑な気分で見た。
自ら望んだことではないが、やってしまったことはしかたがない。
こうなってみると姫は正直言って……とても可愛いし……意外なくらいもう大人だ。
衛兵ごときに妹姫を寝取られたイヴァンに怒りの色がほとんど見えないのが意外だが。
だが、今後何を言い渡されても甘んじて受けよう。出来うることならばマチルド様を幸せにし、男らしくこの責任をとることにしよう。
──決意して顔をあげると、まだ扉の前で佇んでいる美しい王子妃とふと視線があった。
その瞬間彼女の褐色の瞳に、なぜとはなく同病相哀れむの色を感じたのは気のせいか。
そう、たぶん気のせいだろう。
おわり
ちょ
おま
これっ
.................GJ!
マチルド暴走だよマチルド
ところで、ナタリー妃もこんな既成事実作られて?
はげもえ。つーかマチルドか超可愛いな。
GJ!
248 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:00:09 ID:rFv5dA2q
もう、なんてゆのかな、GJ!!
久しぶりにこんな興奮したよ。
イヴァン気に入った。
このシリーズでなくてもいいので
また何か書いてください。
確かイヴァン様には沢山ご兄弟?姉妹だっけ?がおられたはず。
彼らのお話もみたいです。
GJ!!!
何だか危険な属性に目覚めてしまいそうだw
>>246 監禁→陵辱→強制的に愛人→おどしすかして結婚
>>253 やめろ
あと荒れてるスレでに外部のurl貼るな
荒らしかお前は?
>>254 ……おいw
エロパロ板保管庫の存在を知らないって……ひょっとしなくてもモグリ?
しかも「外部」って……(ry
しかも全く荒れていないスレを勝手に荒れているなんてレッテル貼るし。
……挙句の果てにIDが便所ですか。
>「ここから蛇を出さなくちゃいけないの」
た、たまらん(;´Д`)
マチルドテラカワイス!
GJでした(´∀`)
>これを正式に手に入れるために語るも涙の奮励努力をした
どんな努力なんだろうw
ナタリー妃の話は、保管庫のオリジナルシチュの中に収蔵されていたかと。
探せば、すぐに見つかると思われ。
見つからないよぉ(つд`)
>>260 俺も迷ったが、保管庫はわかるか?オリジナルの中の、男装少女を探してみれ
>>261 見つけました!
どうもありがとう!!
これからゆっくり読んでみますw
遅レスですがGJ!!
超が付くほど萌えましたw
ナタリーの話読みました。
長いシリーズだったんですね。
次はどんなお話でしょうか?
楽しみですw
あれ?
年明け拘束触手陵辱姫とエリス姫挿入編まだかなー
楽しみにしてるんだが
>>266 それ、実は同じ作品w
もう少しだけ待って。
今度の日曜くらいまで。
270 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 07:12:28 ID:FmDz+AZZ
落ち過ぎなので>268の投下待ちを兼ねてage
271 :
268:2006/01/22(日) 12:25:16 ID:WwoAqBp+
>>269 ……ごめん。今日はちょっと投下できない。
だって俺、ちょっと前まで荒らしに粘着されてたスレで、上がってる状態で投下できるほど神経太くない。
200〜300番以降まで落ちたころにこっそり投下するんで許して。
ていうか何でこのタイミングでageられるのよ……orz
≡≡≡≡≡≡○────────○)`Д´)・∵;; ガッ
>>270
荒れてたか…?
275 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:28:33 ID:bq2jABqR
投下したら読まずに潰す!!
くけけけけ!!
?
意味ワカラン
277 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:45:44 ID:sThhrvmg
くけけけけけけけけけけけけけけけ
保守
ageた人は、悪意がなかったのなら一言謝るべきだと思われ。
それと、年末年始だったか、嵐後の人柱を買って出るような発言をした人が、
ageられただけで過剰に嫌がる発言をするのもどうかと思われ。
281 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 19:36:48 ID:IBZVTl82
ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぐげぇうっwwwww
282 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 18:24:01 ID:GlfbqJGD
叩き潰し祭り警告生贄SS会場期待age
だが
>>271が実は心の中で
(age荒らしのおかげでネタ切れ隠しのいい言い訳になったぜw)
とほくそ笑んでいる事を誰も知らない……www
すげえ、
>>283のレスが入ってから一発で荒らしが消えたwww
さて、もう少ししたら投下の頃合いか……
285 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 00:16:17 ID:zmipRo+L
くけけけけ!!
ageられたと思ったら。まだやっていたのか。あのままDAT落ちさせればよかったのに。
もうこのスレは終わってるし。ブックマークからも消したよ、もう。
荒らしをスルーできずに反応するし、無反応かと思えばスルーと沈黙を取り違えてるし。
住人が萌え話とかで流して、気持ち悪いレスを埋もれさせる事もできない。
スレストは荒らしから見れば、「荒らしの嫌がる無視」ではないはず。
効果的に萎縮させた!(゚∀゚)と見えるだろう。そんなに知能は高くないんだろうし。
住人からして典型的な駄目スレ。SM板の頃の散発性を悪い形で引き継いでいる。
もうDAT落ちさせれ。
だから最後に。
>>285 おまえマジで呪われて死ぬから。方法がないわけでもない。
ヒヒヒ
荒らしにレスする人間も荒らし
あぁ俺も荒らしか orz
まぁまったり待つさ
軽く探りをいれてみたら……
たった二時間でレスが付くって釣られすぎだろおいwww
じゃあ、ナウシカの話しでもしようかい?
>>289がネタを振るまでの間、姫様と拘束具についてさりげなく語るとするか。
まず、やはり基本は鎖。
壁などに四本の鎖で両手両足を拘束、これが基本。
両手をひとつの鎖で拘束して天井から吊るすというのもあり。
ベッドや拷問台に寝かせた状態で拘束というのもあるが、これはドレスなどを着用している場合にはあまり萌えないのが難点。
寝かせた状態で拘束の場合は半裸以上まで衣服をとりのぞくべし。
ただしこの場合、脱がせていてもお姫さまっぽさがわかるアクセサリーが必須。
ティアラやネックレス、指輪などが一般的。
指とペニスだけではなく、さまざまなアイテムを使用しやすいため、初心者向けの拘束法ともいえる。
緊縛。
これはドレスなどを着た状態で行うのが一番。
縛っておいた状態で薬物などを利用して服のみを溶かすというのもひとつの手。
緊縛方法はシンプルなほうがよい。後ろ手緊縛に加えて、乳の上下を縛っておくぐらいがベスト。
枷。足首に鉄球をつなげておくのがよい。首枷や手枷は実行為wの際に案外邪魔になる。
そして十字架。
これこそ至高の拘束具。ドレス姿でもよし、着物でも、鎧でも、もちろん全裸でも萌えるという至高にして究極の拘束具。
釘打ちはだめ。縄か鎖で縛る。
野外で、やや高い場所に拘束するのがよい。
身動きできないまま野ざらしにされ、雨に打たれる姿は萌える。
その状態で触手責めなどもよしw
あぼーん
ほんと丁寧だなこの人はw
……コピペに釣られるなんてw
あぼーん
「コピペして一時間以上ぐぎゃされなければ神職人」
みたいなスレだなw
あぼーん
乳首責めが好きだな、漏れは
姫はいないのかなぁ〜?
200番台まで落ちたか。
そろそろ投下予定とか書いたら釣れるかなw
そろそろ投下するぞ〜投下するぞ〜w
くけけけけけけげほっげほっ
( ゚д゚ )
「んっ・・・あっ・・・。」
有紗は自分の大事な部分の入口にクラウドの分身がかすかに触れた時は余り痛みを感じていなかったのである。
ずっ!とゆっくりではあったがクラウドの分身が進入する度に激しい痛みに見舞われてしまったのだ。
もっともクラウドの分身は有紗の処女膜に遮られて全てを収めてはいないが。
「うっ・・・うくっ・・・んふぅっ!」
『私が痛いって訴えたら、クラウドさんはやめてしまう・・・』
有紗は目を強く閉じ唇を噛みながらも必死にクラウドの分身を受け入れる為に激痛を我慢しているのである。
勿論、クラウドは有紗が痛がっている事に気がついていたのである。
クラウドはこの7年もの間、999人の人間の処女の女の子を相手に
乱暴に扱っていたが余りの痛さに泣き叫ぶ姿しか見た事が無いのだ。
しかし、今クラウドの目の前にいる少女、有紗は違うのである。
愛する人の為に、必死に我慢しているのである。
「ごめんな・・・すぐに終わらせるよ・・・。」
と、クラウドは有紗を気遣うあまりに有紗の中に一気に分身を突き入れたのである。
ブツン!ズッニュー!!
有紗の処女膜が瓦解したと同時にクラウドの分身が有紗の中に全てを収めたのである。
シーツには赤い鮮血がポタリ、ポタリと染め上げていき有紗の内股にも破瓜の出血が流れていたのである。
相手が魔物のクラウドだからか相当な出血があったようだ。
「アリサ・・・すまない・・・。」
全てを収めた後、すぐにクラウドは動かそうとはしなかったのである。
有紗の体を気遣い痛みを軽減させる為に・・・。
「・・・責めないで、クラウドさん。私が・・・望んだ事だから。」
有紗は血の気が失せた顔に笑みを浮かべた。
「アリサ・・・。たった今から俺の・・・この世で唯一人の妻だ・・・。」
クラウドは自らの意志で有紗を妻にめとる事を決めたのである。
人間として有紗と共に生きていく為に・・・。
「クラウドさん、私は痛みが薄れたから平気です・・・、だって男の人って確か・・・。」
有紗は頬を赤らめながら言い出したのである。
「アリサ、わかった・・・。ゆっくりと動くから・・・。」
と、有紗に再び口付けをするとクラウドは少しずつ、ゆっくりと腰を動かしはじめたのである。
勿論、彼女の体を気遣ってのことだ。
有紗の体はまだ痛みが走るもののクラウドの分身が動いてるのがわかるくらいにまで慣れだしたのである。
緩やかだったクラウドの動きも少しずつ早くなり、有紗の中の余りのきつさにより
射精がはじまるのをクラウド自身いち早く感じ取っていた。
クラウドは避妊具を所持していない為、有紗を妊娠させないように外に出すつもりでいた。
だが、引き抜こうとした瞬間・・・
「・・・くっ!」
間に合わず有紗の中にクラウドはかなり濃厚な自分の男の精を大量に出してしまったのである。
クラウドは有紗の顔をまともに見れなくて顔を背け自分を責めようとしたのである。
平気で女をいたぶっていた頃、中出しは当然のようにやっていたのだが、
有紗には妊娠させるわけにはいかないと思ったのか本当は避妊を計画していたのである。
しかし、失敗に終わったのだが・・・。
続きキボン!
>>305 ちょwwwおまwwwwwそれ邪神wwwwwww
ちょっと思いついたんだけど、こんな話はどーだろー、と冒頭を書いてみた。
シライレ城は、背中を山に、周辺を湖に囲まれた難攻不落の城砦である。
クヴェラ同盟の最東、シライレ王国の首都であり、同盟にとって欠くことのできぬ要衝だ。
それが証拠に、クヴェラ王は美姫と名高い長女エルシアを二十も年上のシライレ王に嫁がせている。
その鉄壁の城砦が今、炎上していた。
城門は焼け落ち、城のそこかしこで火の手があがっている。
よく組織されたジェルドの兵士たちが、未だ降伏しないシライレ軍の残党を手際よく駆り立てていた。
「シライレ王、自害!」
精鋭の騎士に守られた少年の前に、伝令が走りこんだ。
「王妃とそのとりまきは、ご命令通りに身柄を確保いたしました」
「そうか。ご苦労だった」
ジェルド王家の紋をあしらえた服をまとう、栗色の髪の少年は、重々しくうなずいた。
二年前、彗星のごとく現れ、混乱し分裂していたジェルド地方をまとめあげた、十六歳の少年。
伝説の王の忘れ形見、ジェルド二世と名乗る彼こそが、シライレの東、ジェルドの王であり、クヴェラ同盟を脅かすジェルド軍三万の総司令官である。
「女たちには、まだ手を出すな。先に身柄を確認し、選別せよ。他国の姫であれば外交カードになる」
「はっ、ご命令通りにいたします」
少年は、後は任せると呟くと、マントをひるがえし、拠点と決めた教会へ入った。
戦いが始まるとっくの昔に神官は逃げ去っている。グル神は戦を厭うというが、それはただの逃げではないかと少年は常々思っていた。
普段は、喜捨と賄賂でたんまり金をもうけているくせに、いざことが起これば神に祈るだけで何もしない無能なものたち。
自分がこの一帯を治めるようになったら、グルの神官どもから根こそぎ権限を奪ってやろうと、少年は冷徹に笑った。
日が落ちる。少年の期待通り、城は完全に制圧された。
事務仕事は執事奴隷たちに任せ、いまやこの地の覇者となった少年は、捕虜となった者たちのリストを手に王宮へ入った。
予想通りというか、約束通りというか、そんな名前をリストに見つけたのである。
かつては大臣の一人が使っていたという執務室を我が部屋とし、リストの中から二名の名を読み上げ、この者を連れてこいと兵士に命じた。
「このリストも持っていけ。印がついている者は、外交カードになる。丁重に扱え。残りのものは、兵士たちの好きにさせろ。ただしあまり乱暴には扱うなよ」
あまり傷つけては、奴隷として売り払うときの値段が下がる。そういっているのだった。
外征とは金もうけである。なるべく効率的に金をもうけ、国庫を潤すことが優れた王の資格のひとつなのだ。
兵士を走らせ、少年は待った。知らず、口許で微笑んでいた。
三年前の約束を相手が覚えていたことが、何故だかうれしくて仕方がなかった。
兵士たちに連れてこられたのは、二人の女性だった。
美姫と名高いエルシア王妃は、腰まである金髪を悠然となびかせ、憂いのある顔を伏せて部屋に入ってきた。
そしてもう一人、その横をちょこちょこ歩いているのは、エルシアよりひとまわり以上もちいさい、まだ胸もふくらんでいない少女だった。
名をルビカという。今年で十八になるエルシアの末の妹、つまりクヴェラの第三王女ルビカその人である。
確か今年でようやく十三になるはずだ、と少年は思った。三年前から、あまり大人びた印象がない。
白いドレスの上から手枷をはめられた痛々しい姿を前に、少年は無表情だった。
兵士を下がらせ、クヴェラの王女たちと差し向かいに立つ。
ランタンの光が少年の顔を照らした。エルシアが、少年を顔を見て、さびしそうに笑う。
「本当に、レオン坊やだったのね」
「今は、ジェルド二世と名乗っています」
そういって、レオンはルビカに視線を移した。ルビカは、手枷をはめられた手をぶんぶん振って、にっこりと笑った。
「ほら、やっぱりね、お姉さま。ルビカはだから、シライレに遊びに来たんだよ」
「約束を守ったのか」
「うん!」
元気よく、ルビカ姫は微笑んだ。
「ここに来ればレオンに会えるって、わかっていた。レオンは絶対に約束を守るって」
「たとえそれが、お前の尊敬する姉を絶望に陥れるような約束でも、か?」
「それは、レオンがしなくちゃいけないことなんでしょう」
一瞬だけ、童顔には似合わぬ大人びた顔つきになって、ルビカは答えた。
「ルビカはクヴェラのお姫さまで、エルシア姉さまはシライレの王妃で、だから姉さまの夫は王様で・・・・・・そしてクヴェラは、レオンのお父さまの仇だから」
「そうだな。三年前に、ルビカにだけは説明したな。――よくこのことを、誰にも話さなかった」
「誰かに話したら、レオンは来てくれないじゃない」
当然、とばかりにルビカは笑った。
「レオンはいったもの。自分がクヴェラを攻め滅ぼす時は、まずシライレから落とすって。だからルビカは、遊びに来ているって口実で、この半年、ずっとシライ
レにいたんだよ」
ちいさなお姫さまは、胸元に手枷をもっていって、そこでぎゅっとちいさな掌を握った。
「そうしたらレオンは、いったね。自分がルビカを捕まえたら・・・・・・ルビカは、憎いクヴェラ王の娘だから。自分の両親や、親族や、姉を殺した、絶対に許せない
クヴェラの王族だから――ルビカを奴隷にして、苛め抜いてくれるって」
あきれた顔で言葉も発せないエルシアに、ルビカはちらりと視線を送った。
レオンが知る限りでは、エルシアはルビカのこんな望みなど知らなかっただろう。
まわりからただお姫さまらしくと抑圧され、同年代の友人すらいなかった少女は、しかしレオンにだけはその歪んだ思いを打ち明けていた。
「ごめんなさい、お姉さま。あの、ルビアは・・・・・・悪いお姫さまです」
そうね、とエルシアはうなづいた。まだ呆然としている。まあ、普通はそうだろうとレオンも苦笑いした。
誰だって、いきなりこんなことを打ち明けられたら驚く。自分だって三年前は呆れ返ったと思い出したのだ。
だが、それこそルビアの本性だった。
天真爛漫なお姫さまの仮面の裏に隠し持っていた、情念の正体は。
国ひとつを滅ぼしてしまいかねないほどの、歪んで黒ずんだ、いやらしい欲望であったのである。
「待っていた。ずっとずっと、待っていた。覚悟してた。みんなを裏切るってわかってて、それでも黙っていたよ。だからレオン・・・・・・」
にっこり笑って、年端もいかぬお姫さまは微笑んだ。
「レオン。ルビカを奴隷にしてください。卑劣で、浅ましいルビカを最低の女奴隷にしてください。犯して、辱めて、いじめてください」
そういって頬を紅潮させ、期待に満ちた瞳でレオンを覗き込んだ。
「さて、エルシア王妃。いいや、エルシアさま」
三年前、レオンはエルシアを実の姉のように慕っていた。
身分を偽り、友好国の王子としてクヴェラに滞在していた頃である。
レオンにとっては憎き王家を内側から観察し、打倒する為の下調べであった。
だがそれと、去りし日にエルシアから受けた恩と好意を忘れることとは別問題である。
いっそ、何も知らぬままであれば楽であっただろうクヴェラ王家を、レオンは知りすぎてしまった。
エルシアは、レオンを見てさびしそうに笑った。
「ジェルド二世陛下。わたしは、亡きシライレの王の后、エルシアですよ」
「三年前と同じにはいかぬということですか」
「あなたとて、鷹遊びは生贄が可哀想だとしり込みしていた、レオンという名の優しい少年ではないでしょう」
そうだ、とレオンはうなずいた。今の彼は、三万の兵を従えた一国の王である。
とはいえ、そんな立場だからこそ出来ることもあるのだ。
そのことをエルシアに証明したかった。かつてのひ弱な少年ではないと、一度は憧れていた女性に見せてやりたかった。
「シライレの王妃エルシアは、間一髪、逃げ延びたとすることもできます。今回の戦には中立を保つ国に送り届けましょう」
「夫を殺され、敵王の情けにすがれとおっしゃるのですか」
そういって、エルシアは首を振った。
「あなたがジェルド二世ではなく、レオンだとするなら・・・・・・お願いです。わたしはシライレの王妃エルシア、この国最後の王族ですよ。わたしに、王族としての
勤めを果たさせてはもらえないのですか」
「ジェルドが反抗する国に見せる残虐さは、よくご存知でしょう。敵とした王族は・・・・・・」
「男は皆殺し。若い女は犯し、さらし、なぶりものにする。奴隷としていたぶられ、兵士たちの見世物にされ、拷問される。わが国からの抗議の書簡は、わたしが
書いたのですよ」
「存じています。エルシアさまの字をなつかしく思いました」
隣国の声高な非難の文を読み、感激の涙を流した王など後にも先にも自分だけだろうと、レオンは皮肉に笑った。
「――みせしめなのですよ。そうして力と暴力を誇示することが、感情的な反発に対するもっとも有効な統治法なのです」
「ならば、そのやりかたでこのシライレを治めてみなさい」
「本気・・・・・・なのですか」
レオンは、もはや懇願するような調子でエルシアの顔をうかがった。
ルビカはまあ、いい。彼女の場合、過酷な罰を受けることを自ら望んでいたのだ。
エルシアは違う。レオンが知る彼女は、責任感の強い、しかし暴力や苦痛は苦手なやさしい少女だった。
しかし端麗な美姫は、静かに、ゆっくりと首を振って、拒絶の意志を示すだけである。
「誤解しないでください。意地やプライドだけでいっているわけではないのですよ。あなたがたのやり方で民が血を流すこともなくなり、結果として暮らしぶりが
よくなるのなら・・・・・・その為にこの身をささげても、わたしは何も怖くありません」
エルシアは胸を張った。じゃらりと、手枷についたくさりが鳴った。
「陛下。ジェルド二世陛下。シライレ王妃エルシアとしてお願いします。わたしの国が受ける苦痛の幾分の一かをこの身に与えてください。それが、あなたの軍に
殺された夫に報いる方法でもあるのです」
レオンは目を細めた。絶望的な気分で、そんなのは駄目だと叫びだしたいのに、何故だか微笑んでいた。
きっと、エルシアがにらみつけてきた。
「笑うのですか、わたしの決意を」
「いえ。――あなたは、エルシア。あなたは、三年前のままだな、と。昔のまま、雄々しく、そして気高い」
その気高い花を、自分は踏みにじらねばならないのか。
どうしてこんなことになってしまったのだと、レオンはどうにもならない己の運命を呪った。
前置きだけで終わってしまいましたが、
ウィスキーがまわったので今宵はここまでにしとうございまする。
楽しい気分。
>>313 乙でした!
さあ、wktkですねおまいら!!
グル神に祈りながらまたの降臨をお待ちしております。。。
ん? ぐぎゃの人消えた?
vip931に引っかかったのかな。
>>313 エルシア様っていえば……もしかしてSM板時代の職人さんですか?
もし違ってたらごめんなさい。
SM板時代といえば、暁の風マダーとか書いてみる。
あぼーん
セルフあぼーんが2連続
イイヨ イイヨー
設定したキーワードがあると自動で削除してくれる
それが専ブラの利点です
あぼーん
あぼーん
またあぼーんw
もしかしたら、半角スペース入りでやってる?
無駄だっちゅーのにw
ブラウザ買い替えろw
あぼーん
あぼーん
あぼーん
316-317
319-320
322-323
2連続ずつ書くのはなんか意味あんのかな?
これ。
これというか物扱いもひどいけどw
ああ、三連続もあるのか
何も意味はないのか
何も考えてないんだ
相手するほうもするほうだと思うよ
>313
乙。続きに期待
328 :
念ね:2006/02/01(水) 20:52:08 ID:GeysFllK
ネンネ神プツン!ズッニュー!キボンヌ!
330 :
313:2006/02/01(水) 22:54:30 ID:4cqqbbPc
>>316 いえ、違います。僕はエロSS書いたの、これで初めてです。
城の三階にある大臣の部屋の窓からは、城門付近が一望できる。
中庭にかがり火が焚かれていた。
火にくべられているのは、シライレの兵士たちの死体だ。
風向きが変わって、死体を焼くときの吐き気がするような臭いが部屋に流れ込んできた。
エルシアとルビカが顔をしかめる。
レオンは、そんな二人に、窓の近くに寄るよう促した。
二人とも、窓の外を覗き込む。背が低いルビカは、背伸びをして、爪先立ちだ。
ここからでは、焚き火のまわりで動く兵士のシルエット程度しか見えない。
時々、女性のかん高い悲鳴と、男たちの喚声が聞こえてきた。
「あれは・・・・・・」
エルシアが、ごくりと唾を飲み込んだ。
「エルシアさまの・・・・・・いえ、エルシアとルビカの侍女たちには、先に働いてもらっています」
「そう、ですか」
「抗議はしないのですね」
「彼女たちは、覚悟の上で城に残ったのです」
そういって、エルシアは口を真一文字に結んだ。
「一番若い侍女は、十二だ。お前より若いな、ルビカ姫」
「あの子にもね。逃げろっていったんだよ」
先刻とはうってかわって、ルビカは気の浮かない表情でいった。
「あの子はでも、最後までルビカについてくるっていって、きかなかったんだ」
「そうか」
「馬鹿な子」
そういって、少女は唇を噛んだ。
レオンは、そっとルビカの頭を撫でた。
「あの子は、どうなるの、レオン」
「奴隷商人に売るか、兵士たちに使わせるか。兵士たちの慰みものとして使う女は、多いほどいいんだ。消耗品だからね」
「かわいそうなこと、したな」
「そうだな。この件に関しては、僕にもどうしようもない。ルビカ、お前が悪い」
「ルビカは、でも。もっと、ひどい目にあうんだよね」
「もちろん」
「じゃあ、許してくれるかな」
兵士たちに蹂躙された娘が、その元凶はルビカだと知って、許すとは思えなかった。
とはいえ彼女の裏切りは些細なもので、その秘密もけして外には漏れない。
ルビカ姫は、悲劇の王女として責め苦を受けるのだ。その哀れな姿を見れば、同情もされるかもしれなかった。
「ねえ、レオン」
レオンの沈黙をどう捉えたか、ルビカは三年前よりずいぶん背が高くなった少年を仰ぎ見た。
「わたしの初めては、レオンがもらってくれないかな」
「お前、張り型で処女を失ってるだろう」
昔、まだ彼女が十歳だった頃、そんな火遊びにつきあわされたことを思い出し、苦笑いした。
当時のルビカの悪さは、侍女たちの一部とレオン以外、誰も知らない。
事情を知る侍女も、今は中庭で苦悶の喘ぎ声をあげている。
「気持ちだよ、気持ち!」
果たして、つんと拗ねたように、ルビカはそっぽを向いた。
「もー、わからないかなー。ルビカだって、女の子なのよ? 一応、だけど」
返答に困って、レオンは困惑した顔でエルシアを見た。
エルシアは、手枷をされた両手で口許を塞ぎ、くすりと微笑んだ。
「何で笑うんですか、エルシア」
「昔のままだなと、そう思いました」
「――昔も、こんなでしたか」
「そうですよ。レオン、あなたは、ロッテが嫉妬するほどルビカと仲がよかったですね」
「そう・・・・・・でしたか。いや、そうかもしれませんね」
昔、婚約者だったクヴェラの第二王女のかわいいむくれ顔を思い出し、レオンは微笑んだ。
「――でも本当は、ルビカのやつ、こんなことばかりいってたんですよ」
「知らなかったです。本当に、この子がこんな悪い子だったなんて」
「だって姉さまに知られたら、姉さま、絶対に怒るもの」
「あたりまえでしょう」
だから、ねー。まったく今の状況には似つかわしくない天真爛漫さで、ルビカはべえとエルシアに向かって舌を出した。
エルシアとレオンは、困惑した調子で顔を見合わせる。
「――まったく、もう」
「どこを間違えたら、こんな王女ができるんでしょうね」
二人して溜め息をつき、次いで今の状況を思い出してまた困惑した。
どうしてなんだろうな、とまた考えてしまう。
どうして自分は、今、目の前にいる少女たちを助けてやれないのか。
いや、せめてエルシアを・・・・・・。
「いいのですよ、レオン」
果たして。レオンの考えを読み取ったのか、エルシアはそういって、寂しく笑った。
「わたしからもお願いします。ルビカを抱いてやってくれませんか」
王妃は真摯な顔で懇願した。
「わたしはルビカのこと、何も知りませんでしたけど・・・・・・でも、この子があなたを愛しく思っていたことだけは、本当ですから」
そういって、レオンが驚くほど深く頭を下げた。
「見て、レオン」
ルビカは、手枷のついた不自由な手で、純白のスカートをめくりあげた。
クヴェラの貴族には、秘所に布をまとう習慣などない。
スカートの下から露になった秘所は、すでにびっしょりと濡れそぼっていた。
松脂の臭いに混じって、女の濃い臭いが周囲に立ち込める。
「あのね。兵士に連れて来られたときから・・・・・・ううん、この城が攻められている時から、ルビカのここ、ずっとこんなになっていたよ」
「相変わらず、いやらしい奴だな」
「ずっと待っていたんだもの。三年間、ずっと、めちゃくちゃにされたいって思っていた」
だから、ね。と、彼女に似合わぬ必死さで迫る姫君を見て、レオンは腹を据えた。
「いいよ、わかった。――来て」
レオンは、かつて大臣が使っていたのだろう豪奢な椅子に腰をおろし、ルビカを手招きした。
まだ未発達な少女の身体に手をまわし、よいしょと抱き上げ、膝の上に載せる。
軽いな、と思った。
幼い姫君は、そっと目を閉じた。
レオンは、ルビカの唇に、己の唇を重ね合わせた。
幼い王女は、生意気にも舌をからませてきた。
「ん・・・・・・っ」
白いドレスをまとった少女の肩が、ぶるりと震えた。感じているのか。
レオンは、片手でルビカを抱き、余った手で姫君の秘所に手を伸ばした。
「ふ・・・・・・あっ。ん・・・・・・ふうっ」
ルビカは、ちいさく喘ぎ声をあげて、いっそう熱心にレオンの唇をむさぼってきた。
レオンは、ルビカの秘所を愛撫しつつ、少女の下唇をちいさく噛んだ。
「ん・・・・・・くうっ、は・・・・・・ああっ」
ぶるる、と少女の全身が震えた。唇が離れる。
「感度がいいね」
「ずっと、ずっと待っていたんだよ・・・・・・」
「見世物にされる時はなるべく堪えてよ。淫乱な姫君が嬲られていても、何の抑止にもならないんだから」
「レオンだから、こんなに興奮するの」
そういうと、ルビカはもう一度レオンの唇を奪った。
「ん・・・・・・ふう・・・・・・ふ・・・・・・んっ」
ぴちゃぴちゃと音をたて、ルビカ姫は椅子に腰掛けたレオンのものを口で愛撫していた。
手枷をはめられ不自由な両手で半立ちになった身体を支えている。
いとおしそうに、陶酔するように、少女はレオンの一物を怒張させる。
先走りの液をおいしそうに舐めとって、更に深く、激しくむさぼった。
「これも、練習してたの?」
レオンは訊いた。流石に本気で呆れていた。
横に立つエルシアが、顔を真っ赤にして、妹の舌技を食い入るように見ている。
「エルシア、あなたの目から見て、どうでしょう」
「どう、って、何ですか」
「ああ・・・・・・ルビカは、上手いのかなって。実は僕、あんまり詳しくないんですよ」
平静な顔をして訪ねるが、実のところ、少しでも油断すると気をやってしまいそうだった。
レオンは、女関係には注意してきたのだ。まわりに敵ばかりの王ともなると、近寄る女など一番、信用できない人間となる。
「その。わ、わたしはあまり、こういう普通じゃないことは・・・・・・」
「フェラチオくらい、普通でしょう」
「そうなんです、か?」
「すぐに覚えますよ・・・・・・んっ」
レオンは、ルビカの後ろ頭を両手で抑えた。怒張が少女の狭い口内で暴れる。
思い切り射精した。
「ん・・・・・・ふっ・・・・・・・んっ、んっ」
ルビカは、一生懸命、レオンの白濁液を飲み干した。
「ふ・・・・・・はあっ。まっずいね、これ」
「そのうち馴れるって」
そういって頭を撫でると、ルビカはぶるる、と身体を震わせた。
「ん・・・・・・っ。は・・・・・・あっ」
目を細めて、上目遣いにレオンを見上げる。
「これからのこと想像したら、またイっちゃった・・・・・・」
そういって、顔を赤らめ微笑む。
「レオン、気持ちよかった?」
「びっくりしたよ」
「奴隷とかに、こういうことしてもらわないの?」
「本当は、あんまり経験がないんだ。こういうのって、どうしても無防備になるだろう。国王ってのも楽じゃないから。国では、まわり全てが敵だった」
「じゃあ、ルビカがレオンの性欲を処理してあげるよ」
ルビカ姫は、無邪気に笑った。
「ただし、ルビカが生きている間だけだけどね。あんまりいじめられると、長く保たないかもしれないよ」
「殺しはしないよ。そんな、楽な終わり方は許さない」
「いっぱいなぶってね。いじめてね。気が狂っても、ずっと、ずっと」
頬を上気させて、ルビカはレオンの耳元で囁いた。
「いくよ」
レオンは、またよいしょ、とルビカの身体を持ち上げた。
「スカートの裾を持ち上げて」
「う・・・・・・ん」
いわれるまま、ルビカはスカートを持ち上げると、先端を口にくわえた。
剥き出しの秘部が露になる。愛液で濡れそぼったそこは、まだ毛も生えそろっていないにもかかわらず、レオンが今まで見たどんな女のものよりも淫猥に思えた。
「身体の力を抜いて」
「う・・・・・・ふっ」
ルビカは、スカートの裾を加えたまま、そっとしおらしくうなずいた。
レオンは、剥き出しの己の股間の上に、少女の秘部をそっと降ろした。
先端が、やらわかい肉に触れる。
「ん・・・・・・っ」
ルビカは、手枷のついた両手でレオンの股間のものに触れた。自分の秘部に誘導している。
スカートを加えたまま、上気した顔で、上目遣いにレオンを見上げた。
「降ろひて、ひいよ」
熱い吐息がレオンの耳元をくすぐる。少年は、ゆっくりとルビカの身体を落としていった。
「ふ・・・・・・・うんっ」
鼻から抜けるような甘い声。レオンのこわばったものが、熱い肉の中に埋まっていく。
その感触に、少年は思わず、両手の力を抜いた。
「ひゃっ」
すとん、とルビカの身体が落ちた。
レオンのものが、一気にルビカの奥深くまで突き立った。
スカートが落ちる。秘所が隠れた。
「あ・・・・・・はああああああっ」
悲鳴とも、嬌声ともつかぬ声がルビカの口から出た。
あぼーん
「あ・・・・・・入って・・・・・・るっ」
レオンは少女の顔を覗き込んだ。恍惚とした表情をしていた。
「ん・・・・・・あっ、ふあっ、んっ、くうっ」
少女の狭い内部が、淫らに揺れ動く。一瞬で達してしまいそうになった。
必死で堪える。が、限界は近い。余りにもきつい。
「は・・・・・・あっ。ん・・・・・・っ、う、動いて・・・・・・いい?」
「動ける・・・・・・のか?」
「練習・・・・・・した」
片目をつぶり、苦しそうに笑うルビカは、しかし確かに、心底から嬉しそうだった。
「えへへ、ん・・・・・はうっ。今、んっ、ルビカ、あっ、レオンの中に・・・・・・ふっ・・・・・・いる・・・・んだっ」
ルビカの頬を涙が伝った。
「三年前は、いくら誘っても、抱いてくれなかったのに・・・・・・んはっ」
「馬鹿っ。あのときは・・・・・・っ」
「いくじ・・・・・・なしっ・・・・・・・んっ」
ルビカが身体をゆする。
レオンは、一瞬で、何もかももっていかれそうになった。必死で堪える。
「何だよ、いくじなしってっ」
「だって・・・・・・んっ、ルビカは、こんなに・・・・・・待って・・・・・・たのにっ」
「く・・・・・・っ、そ・・・・・・・っ」
「いい・・・・・・よっ、だ、出してっ」
「ちく、しょうっ。いくぞ!」
「ん・・・・・・あっ、はんっ、あ・・・・・・はああああああああっ」
レオンが放出すると同時に、ルビカの身体が激しく痙攣した。
中が絞まる。いったん射出したら、後はとまらなかった。
「んっ、ああっ、はんっ、んっ、と、とまらないっ」
「んくっ、る、ルビカっ」
「ああああっ、んっはあああっ、んあああああっ」
レオンは、少女の中で欲望のすべてを吐き出した後、ぐったりと倒れこむルビカ姫の身体を支えた。
さっきより余計、軽いように思えた。
本格的にウィスキーとのタイマンに入ります。
よい夜を。
あぼーん
>>339 乙!がんばってください。明日も待ってるよ!
つ『ウイスキー』
乙!ハァハァ
「はあ・・・・・・んっ」
ルビカの身体をゆっくりと持ち上げると、幼い姫君はまた、ぶるりと身体を震わせ快楽のうめき声を漏らした。
少女の股間から垂れる白濁液は、レオンが思った以上に多かった。
よくもまあ、こんなに興奮したものだと、自分であきれ返る。
「あ・・・・・・垂れちゃう」
「立てるか」
「ん・・・・・・ちょっと、あ、んっ」
床についたルビカの足がもつれた。慌てて駆け寄ったエルシアが、拘束された手で妹の身体を不器用に支える。
「あ、姉さま・・・・・・」
まだ恍惚とした表情で、ルビカはエルシアを見上げた。
ごくりと、エルシアが喉を鳴らす、大きな音が部屋に響いた。
「エルシア、お願いできますか」
「わたしが、ですか」
「僕のものを、口で舐めて、綺麗にしてください」
ためらうように、戸惑うように、エルシアは硬直した。
真っ赤な頬を、ますます赤くする。
この国の王と、二年もいったい何をやっていたんだとレオンは思った。
「エルシア姉さま・・・・・・」
どうにか自分の足で立ったルビカが、手枷をそっと重ね合わせた。
「いっしょにやりましょう」
「え、ええ・・・・・・」
持ち前の積極性を発揮したルビカは、エルシアにそういって笑いかけると、レオンの股間に顔をうずめた。
少し遅れて、エルシアもルビカの傍に膝立ちとなる。レオンの股間のものに、そっと顔を近づけた。
ちろりと、遠慮がちにペニスを舐める。ルビカの行為とはまた違う拙い口技。
(昔の憧れだった、あのエルシア姫が・・・・・・)
そう思ったとたん、レオンのものが一気に怒張した。
「きゃあっ」
悲鳴をあげ、のけぞるエルシア。
「姉さま?」
むしろ不思議そうに、ルビカは首をかしげた。
「ひょっとして姉さま、王とは・・・・・・」
「し、失礼なあ。わ、わたし、ちゃんと夜のお勤めもこなしていましたっ」
何故だか、エルシアは怒っていた。
レオンは、くすくす笑った。
どうもこの年上の姫君は、昔から天然なところがあったと思い出した。
「レオン、あの・・・・・・」
「どれくらいの頻度で、ですか」
「いわなければいけませんか、その、わたし・・・・・・」
「命令です。教えてください。教えないと拷問ですよ」
「その。誤解しないでください。公務が忙しくて・・・・・・だから、わたし、まだ三回しか」
「えーっ、姉さま、それ、本当?」
「え、ええ。王はいつもお疲れで・・・・・・」
そういえば、密偵からそんな報告も入っていたな、とレオンは考えた。
とはいえ、王には昔から、七人の愛人がいた。彼女たちとの関係は続いていたはずだ。
「それに、準備とかは王付きの女官たちが手伝ってくれたので・・・・・・」
「王妃って大変なんですね」
他人事のように、心底感心した口調で、ルビカはいった。
(まあ、いいや。今は、その王もいない)
「では、よく学んでください、エルシア。僕のこれを見てびっくりしたってことは、王のものはあんまり大きくなかったのですか」
「その、そういうことは・・・・・・」
「教えなさい、エルシア。あなたはもう、僕のいうことを拒否できる立場じゃないんですから」
うーっ、とうらめしげにエルシアはレオンをにらんだ。
「エルシア。それとも、拷問室にいきますか」
「レオンの方が、大きい・・・・・・かな。その、少しだけ、ですよ?」
そういう、エルシアの挙動不審な態度が面白かった。
にやにや笑うレオンを見て、若い未亡人の王妃は真っ赤になる。
「エルシア。では、これをあなたの中に入れます」
「え・・・・・・わたし、に?」
「どうせこれから、見知らぬ男に嫌というほど突っ込まれるんです。その前に僕も、一度あなたを抱きたいなと思いまして」
「レオン・・・・・・」
観念したのか、エルシアはレオンの股間にもう一度、顔をうずめた。
始めはちょろちょろと遠慮がちに、それから慣れてきたのか、口全体を使うようにしてレオンのものを舐めまわす。
「エルシア、腰を持ち上げてください。ルビカ、エルシアに準備をしてあげて」
「うん」
黙って足を半開きにし、腰を持ち上げたエルシアの股間に、後ろからルビカが顔をうずめた。
ぴちゃぴちゃと、舌を使いはじめる。
「きゃあっ、そんな、ルビカ、あのっ」
エルシアの舌使いが乱れた。膝ががくがくと震えている。
「あっ、んっ、はあっ・・・・・・あああああっ」
妹に愛撫されるという異常な状況のせいか、それとももともと高まっていたのか。
あっとういう間に、王妃は達してしまった。
しゃああ、と小水が漏れて、床に水溜りをつくった。
鼻を突く小便の臭いが部屋に立ち込めた。
あぼーん
投下した後、思った。
今日はもうちょい続けようと。
具体的には舞乙HiMEが始まるまで。
GJGJ!
351 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 23:25:56 ID:tmObnTAc
>>349 コテで関係ない投下以外の雑談発言はうざいです
いいじゃんか、そんなの別に・・・
心せま杉だな
GJ!続き楽しみにしてます。
>>353 なんでそういう発想になるんだ、おまいは!!
アニメか。
なんか知らんが、嫌いなものの名前が出てきたぐらいで
このけだるい平穏を見出すなよ、おまいら
ヽ(´ー`)ノ
>>349 別に気にしないように
エロパロの舞乙スレを見れば判ると思うが
あそこは基地害揃いだからなw
つまり349もそれと同類と見られても仕方ない
「はあ、はあ、はあ・・・・・・あの、わ、わたし、ご、ごめん・・・・・・なさい。こ、こんなこと、初めて、で」
「姉さま、すっごい粗相」
「ルビカ、かかったか?」
「少し、ドレスに。姉さま、いけないんだあ」
「ご、ごめんなさい。わ、わたし、こんなっ」
泣きそうな顔で、エルシアはおろおろと顔を左右に振った。
レオンは、何故か嗜虐的な笑みを浮かべているルビカと顔を見合わせる。
「レオン、姉さまの準備はできたけど・・・・・・」
「僕に、粗相した汚い股間をまたがせると?」
「わ、わたし、その、拭いて・・・・・・」
「いや」
と、部屋の隅の布を取りにいこうしたエルシアを押しとどめた。
手枷をした手でスカートをめくったままその場に立っているよう命じ、次いでルビカにあごをしゃくる。
「ルビカ、姉上の粗相を掃除してやれ」
「はい、レオン」
そういうと、ルビカは姉の股間から垂れる雫をぺろり、舐めとった。
「あっ、ルビカ、汚いわ」
「姉さま、全部、舐め取ってあげますね」
膝元から割れ目まで、ランプに照らされた幼い真っ赤な舌が滑った。
スカートを持ち上げるエルシアの両手が、ぶるりと震える。
上から、下へ。下から、上へ。丁寧に、執拗にルビカはエルシアの小便を舐め取ると、さあ終わりですと立ち上がった。
「はしたない姉さま。拭き取る端から、新しい汁が垂れてきますよ」
「る、ルビカっ」
ははは、とレオンは笑って、こっちに来なさいとエルシアを誘った。
「レオン・・・・・・」
「僕にまたがって」
「――はい・・・・・・」
姉妹の痴態を見ていたレオンの股間は、また完全にいきりたっていた。
スカートの裾を持ち上げたエルシアが、椅子に座るレオンの前に立った。
濡れそぼった股間は、確かにルビカのいう通り、後から後から愛液が漏れ出てきているようだった。
「自分でいれられますか」
「は・・・・・・い」
エルシアは、目を閉じて、ゆっくりとその身体をレオンの股間に沈めた。
「ふ・・・・・・んっ、あっ、んああっ」
なまめかしい吐息が漏れて、レオンの耳元をくすぐった。
秘肉を割って、レオンのものがエルシアの中に侵入する。
レオンは、エルシアの腰に手をまわした。
ゆっくり撫でさすると、エルシアの身体がまた、ぶるりと震えた。
「あっ、んっ、ああっ」
エルシアは、手枷をした両手をレオンを胸元に押しつけ、幾度も喘いだ。
エルシアの身体は、抱き上げてみると、思ったよりずっと肉づきがよかった。
ドレスに隠れた胸は、近くで見ると、はちきれそうなほど締め上げられている。
ルビカとは全然違った。エルシアのそれは、満開になった花であった。
「ふう・・・・・・んっ」
豊満なエルシアの身体が、ゆっくりと沈む。女の本能か、足がきゅっとレオンの身体にからみついてきた。
「は・・・・・・あっ、んはあっ、はぁんっ」
じらすように身体を揺すると、エルシアはその動きに敏感に反応し、身悶えた。
身体を持ち上げるたび、動かすたび、寄せては返す波のように快楽が押し寄せ、引いていく。
「んっ、ああっ、はぁむっ、んっ、くうっ、あ・・・・・・ああっ」
その度に、レオンを襲う波は大きくなっていった。
ルビカの狭く、ちいさな身体では到底味わえない、深く甘美な世界に呑み込まれていく。
「くっ、んはあっ、ああっ、むんあっ、あっ、ふあっ、あっ、くああっ」
まるで動物のように、エルシアの身体が跳ね、揺れた。
無我夢中で、レオンはこらえる。そっと、エルシアの背中が支えられた。
エルシアの向こう側で、ルビカが幼い顔を妖艶に微笑ませていた。
(なら・・・・・・)
レオンは、肉づきのいい腰から手を離すと、エルシアの豊満な胸をゆっくりと揉みしだいた。
形のよい乳房が、レオンの掌の中で大きくうねる。
「あっ、そ、そんな、とこっ」
「やわらかいな、エルシア。覚えている? 僕が一度、間違えてエルシアの胸に触っちゃったこと」
「あ、あのときは、はあんっ、あっ、レオン、んあっ、倒れ、こんで・・・・・・んくっ」
「うん、倒れこんで・・・・・・エルシア、呆然として・・・・・・それから、恥ずかしそうに笑って・・・・・・」
「だって、あのときは・・・・・・んっ、はあっ、わ、わたし、本当に恥ずかしくて・・・・・・」
「それを見ていたロッテ姉さまに、後でエルシア姉さまが、すごい怒られたんだよ。レオンなんて首を刎ねちゃえって、ロッテ姉さま、すごい剣幕だったんだから」
「それは・・・・・・知らなかった」
もと婚約者のかわいらしい嫉妬に、レオンは目を細めた。
「もし本当に打ち首になっていたら、今ごろ・・・・・・」
「んっ、くはあっ、ああっ・・・・・・そう、ですね。んっ、ふうっ、ああっ。もし、そうなって、いたら・・・・・・んっ」
「そうなってないもん」
「きゃああっ、はあああんっ」
よっ、とルビカはエルシアの身体を揺らした。嬌声をあげ、身悶えるエルシア。
「これで、いいんだよ。こうなるのが、よかったの」
ルビカは、やさしく、激しく、エルシアの身体をねぶりまわした。
エルシアと、そしてレオンもまた、快楽の波に翻弄される。
「こうなる運命だったんだよ、レオン。だから」
「はああああああっ」
ルビカは、体重を乗せてエルシアの身体をレオンに押しつけた。
くう、とレオンがうめくのも構わず、エルシアの腰に手を当てると、ぴしゃりと叩く。
「あっ、くはああああああっ」
びっくりしたエルシアの膣に、きゅっと力が入った。
レオンのものが、一気に絞られる。
限界だった。
「んっ」
とレオンは、エルシアの胸を握った。
「ひいいいっ、いっ、いたっ、あっ、ひああっ、あああああああああっ」
二人同時に上りつめ、達する。
弛緩して、レオンはぐったりと椅子の背にもたれた。
おいこら、とルビカをにらみつけた。
「ルビカ、お前なあ・・・・・・」
「へへ。気持ちよかった、レオン。姉さま」
奴隷になった姫君は、しかしレオンに向かってちろりと悪戯っぽく舌を出した。
「お前、ほんっとうに、どんな立場になっても変わらないというか・・・・・・」
「だって、ルビカだって、いじめられたいんだもん」
そういって、奴隷王女は上目遣いに微笑んだ。
幼いながらも、妖艶な、そんな笑顔に、レオンはどきりと胸を高鳴らせた。
ところでSS系スレってどのくらいまで書けるのかな。
確か容量制限ありましたよね。
ご存知の方、教えてください。
それではウイスキーの国へ。
(・∀・)イイヨイイヨー
ちなみにエロパロ板は1レスで全角2048文字、60行まで書ける。
1スレで500KB超えると書き込めなくなるのは他板と同じ
>>364 乙!!二人の奴隷生活編もワクワクテカテカしながらまってますぜ!
乙。
だがもうちょい焦らしてほしかったかな、姉。
367 :
絹姫折檻:2006/02/03(金) 14:37:00 ID:foXEKLbQ
時は戦国。とある大名家の話にございます。
お城の片隅にある牢屋に、一人の美しい姫がとらわれておりました。
「ああ……お許しくださいませ……」
姫の口から、か弱い哀願の声が漏れます。
姫は美しき着物を着たまま、無残に縄で後ろ手に縛られ、柱に縛られております。
「どこまでも強情な女子よのぉ」
哀れな姫を見下ろしながら、やや老いた女人がはき捨てるように申します。
殿様の奥方様にてございます。
姫は隣国より人質として送られてきたのです。
そしてその美貌ゆえに殿のご寵愛がこの姫君にお移りになったことを妬んだ奥方様は、殿が戦に出て留守なのをよいことに、城の兵士に命じて姫を捕らえ、牢に押し込めたのでございます。
「そちは人質のふりをして殿の命を狙う忍びであろう、ちがうかえ?」
「ち……ちがいます……わたくしは……あぁっ……」
奥方様の叱責に、姫は涙を浮かべて反駁します。しかし、それを途中でさえぎるように、奥方様が姫様の頬を強く打ちました。
「お黙りなさい。いかに抗弁しようとも、この私の目はごまかせませぬ」
そう決め付けると、傍らの獄卒に命じます。
「蛇をもう一匹いれてやりなさい」
「ははっ」
獄卒は、樽の中から一匹の蛇を素手で掴み取ります。
牙は抜いてありますが、無論生きた蛇でございます。
「お、お許しくださいませ!」
姫が恐怖の声を上げます。
「何を申すか。蛇まみれになってよがり狂うて追ったのはそなたであろう?」
奥方様が冷たく言い放ちます。
獄卒のもつ蛇が、姫の首筋から着物の中へと滑り込みました。
「ああぁっ!」
姫様が、大きく身悶えて声を上げます。
姫の美しき単衣の中には、これで八匹の蛇がおります。
衣の中で、蛇は姫の美しき柔肌を、それぞれが本能のままに絡みつき、もてあそぶのです。
「ああっ、そんな、そこは……」
後ろ手に縄をかけられた姫には、抗うすべはございません。
ただ、蛇どものなすがままに任せるしかないのでございます。
368 :
絹姫折檻:2006/02/03(金) 14:38:03 ID:foXEKLbQ
にゅるりと、姫の胸のふくらみに絡みつく蛇がおります。
わき腹やへそや、あるいは下腹部の茂みさえも、蛇どもの思うがままにまさぐられておるのでございます。
衣のなかですから、決して肌から離れることはございません。
汗ばんだ肌に、何匹もの蛇が絡みつき、そしてしゅるりにゅるりとうごめいては、姫の柔肌に言いようのない快楽を与えるのでございます。
「あぁ……お願いです……はぁぁん……」
なすすべもなく弄ばれる姫様の口からは、次第に甘い声が漏れ出します。
「ふふ、とんだ淫乱よのぉ」
「そんな……わたくしは……あぁっ……」
姫の年のころはまだ十四、五才。蛇責めに耐えるには余りに幼うございます。
ちゅるりと、一匹の蛇が姫の胸の突起を舌でつつきます。
「ひぁああぁっ!」
大声を上げて、身を捩じらせます。
しかしそれがかえって、蛇どもを刺激することになるのです。
「いやあ、やぁ、あぁっ……」
いっせいにうごめき立てる蛇ども。冷たい鱗の擦れる感触が、肌にくすぐったいような刺激を与えます。
それに耐え切れず、縛られたままさらに悶える姫。奥方様が、満足そうな高笑いを浮かべました。
「ほっほっほっ……ぬしは蛇で感じるのか。オスなれば人でなくてもよいとは、ぬしはどこの獣かのぉ……」
「そ、そのような……あっ、ああんっ……」
一匹の蛇が、下帯の更に下、姫の下の茂みにもぐりこみます。
ぬちゃりとする感覚。
姫はとっさに股を閉じてしまいました。
そのため、かえって蛇は抜けられなくなり、茂みの中で顔を動かして逃れようとしたのでございます。
「ああっ、そ、そこは……」
とろりと、蜜が漏れ出します。
「お、おねがいでございます、おゆるしくださいませ、縄を解いてくださいませ!」
もはや恥も外聞もなく、奥方様に哀訴します。
「ふん、いいざまよのぉ」
しかし奥方様は、鼻で笑うと言い放ちます。
「ぬしはそうやって死ぬまで、蛇になぶられ続けるがよいわ」
そう言うなり、牢を後にしたのでございます。
「そ、そのような……ああっ、いやぁ……」
369 :
絹姫折檻:2006/02/03(金) 14:39:30 ID:foXEKLbQ
蛇責めの快楽に悶え苦しむ姫。獄卒が、それを見下ろしながら、また樽に手を入れました。
「これはまた随分と気に入ったようですなぁ」
そして、また蛇を、今度は足元から太ももに這わせます。
「い、いやあああぁぁっ!」
しかし、幾ら泣き喚いても、姫を助けに来るものはおりませぬ。ただ、蛇どもがよけいにうごめくばかり。
「舌など噛まれては面倒ゆえ」
そういいながら、獄卒が猿轡を姫の口にかけます。
「んんっ、ん〜っっ……」
うめき声をあげる姫。もはやそれ以上、姫にはどうすることもできませんでした。
更に首筋からもう一匹の蛇。
姫が子供の頃から、見るのも嫌だった生き物が、肌を直接まさぐる嫌悪。それはまさに気も狂わんばかりのものでございます。
「んんっ、んっ、んん……」
目には涙があふれ、恐怖と恥辱、そして望まぬ快楽に縛られた体をじたばたと動かしております。
ちゅるり。
二匹の蛇が、先ほどから面白いおもちゃでも見つけたかのように、姫の乳首を舌でつついております。
もぞり。
別の蛇が、硬く閉じられた太ももの付け根にもぐりこみ、姫のもっとも大切な部分を鼻先でつついております。
その間にも、他の蛇共は全身を這い回り、姫に言い知れぬ刺激を与え続けているのでございます。
「んんっ、ん〜っっ!!!」
そろそろ限界が近づいてきたのか、姫の体ががくがくと震えております。
そして、まもなく。
蛇責めに耐え切れなくなった姫は、猿轡の下でくぐもった声をあげつつ、蜜を垂れ流して果てたのでございます。
「ふん、己の世話も一人でできぬか」
その夜。奥方様が、蛇責めで果てられた姫を言葉で折檻なさいます。
「まこと売女、否、けだものよのぉ。けだものには衣などいるまい。……はぎとってしまいなさい」
「んんっ、ん〜っ……」
縛られ、猿轡を噛まされたままの姫。抗うことすらできませぬ。
卑しき獄卒どもにおさえつけられ、たちまちのうちに一糸まとわぬ裸に向かれてしまいました。
「よい姿ではないか、のぉ」
「うっ、ううっ……」
己が身のみじめさに泣く姫。卑しき者共に肌を見られることなど、到底耐えられることではございませぬ。
「さて、このけだものをどうしてくれようかのぉ……」
そう言って、しばし考える奥方様。
「ふむ。獣なればけだものらしく、犬責めにしてくれようか」
「はっ……?」
聞き返す獄卒共。
「犬責めじゃ。戸板を用意せい」
370 :
絹姫折檻:2006/02/03(金) 14:53:55 ID:foXEKLbQ
翌日。
城の中庭で、姫への折檻が始まりました。
戸板に仰向けにされ、大の字にされて手足を戸板に縛り付けられた姫様。
色白の肌は日に照らされて輝き、かすかに肌に汗の玉が浮かんでおります。
小ぶりな乳房。かすかにくびれた腰。うっすらとした茂み。まだ幼い肉付きですが、それだけに戸板に縛られた姿がなんとも淫らに見えます。
一糸まとわぬお姿で、下腹部の大切な場所さえも丸見えのあられもない姿を奥方様や小姓、そして城の兵士どもにまで見られ、姫はただ泣くしかありません。
「蜜を塗れ」
奥方様の命で、数人の小姓が刷毛で姫の裸身に蜜をぬります。
「あっ、いや、やめてくださいっ……」
刷毛で撫でられる快感に身を捩じらせながら哀願します。
しかし、小姓はそんな声を無視して、刷毛で蜜を塗ってゆきます。
さわ。
「ああっ!」
乳首の上を、刷毛が通りました。
ぴくんと大きく体がはねます。
しかしそれはまだ序の口でした。
いくつもの刷毛は、姫の乳房、へそ、わき腹、ありとあらゆる敏感な場所を撫でつけます。
「いやあ、あぁ、許してぇっ!」
必死に哀願する姫。しかし無駄なことでした。
姫の哀願を誘うかのように、執拗なまでに乳首やおへそ、下腹部といった敏感な箇所ばかり、何度も何度も蜜をぬります。
「あぁん……はぁぁん……」
やがて、姫の口から甘い声が出てきました。
それでも蜜塗りは終わりません。
姫が行きも絶え絶えになるまで、たっぷり一刻もかけて蜜塗りは行われたのでございます。
た、大変だ!
大変な事になってますよ、おまいら・・・ (゜д゜)!!!
372 :
絹姫折檻:2006/02/03(金) 14:55:39 ID:foXEKLbQ
「よし、犬を放て」
奥方様の命により、特に調教された犬どもが姫にむらがります。
「あっ、ああぁ〜〜っ!」
姫の悲鳴が、中庭に響きました。
犬の舌が、一糸まとわぬ姫の、蜜にまみれた裸身をぺろりぺろりと舐めてゆきます。
左右の乳房。
腰周り。
脚の裏。
太もも。
うなじ。
そして恥部。
ざらりとした舌の感触が、姫の性感を刺激します。
それも、蜜の多く塗られた、特に敏感な場所ばかりを舐めるのでございます。
「んっ、ひぃっ、いやぁっ……」
嗚咽交じりの声。しかし姫には逃れるすべはないのです。
「さあ、ぬしは忍びであると認めよ。されば許してやろう」
「ち、ちがいまする……わたくしは……あぁ……」
たとえ嘘でも、忍びであるなどと言ってしまっては、たちまちのうちに姫の御家は攻め滅ぼされることでしよう。
ですから、姫はいかなる折檻を受けても耐え忍ぶしかなかったのでございます。
ぺろりぺろりと、姫の乳房を舐める舌がございます。
姫は乳房を責められるのが大の弱点でございました。
「ああっ、あぁ、いやぁぁぁぁっ……」
髪をふりみだし、首を左右に振って逃れようとします。
しかし戸板に縛り付けられた体は、まったく動きません。
そんな間にも、下腹部を舐める舌は動きを止めません。
この折檻のために鍛えられた犬どもです。どのようにすれば女が悶え苦しむか知り尽くしているのでございます。
「ひぃっ、やん、もうだめぇ……」
ちゅるり、ぴちゃりという湿った音。そして、暖かい息が姫の大切な部分にかかります。
そのたびに、姫は体をぴくんぴくんと悶えさせます。
「あんっ、あっ、いやぁあぁ……」
終わりのない折檻の中で、姫の意識は次第に遠のいてゆきました。
とりあえずここまで。
続き読みたい人がいたら書くかもしれません。
どれもこれも、どこかで見た感じ。
オリジナリティが必要だと思う。
>奴隷王女
姉妹丼!ハァハァどう展開させるか楽しみです。
甘やかな時間は終わり凄惨な陵辱劇の幕が上がる・・・ノカナ?
>絹姫折檻
和式プレーイに超期待です。
蜜プレイで犬ではなく蟲がたかる情景を想像してウッっとなった・・・
あぼーん
レオンの祖国ジェルド王国が滅んだのは、実に十年前のことである。
当時、クヴェラの王だったゴルド四世は、クヴェラ連合にくみせぬ隣国を、見せしめのためと徹底的に虐待した。
降伏したジェルドの王家は、その末端に至るまで捜索され、拷問と過酷な苦役の末、根絶やしにされた。
王族の中でかろうじて生き延びたのは、当時中立国へ人質として赴いていたレオンだけだった。
レオンは、滞在していた国の好意もあり、身を隠し、時を待った。
身分を変え、遠い縁戚を頼り、別の国の王子という肩書きを得てクヴェラ王国に滞在した。
皮肉なことに、そこでレオンは、老いたゴルド四世に気にいられてしまったのである。
コーラナムという小国の王子としてクヴェラに滞在していたレオンは、ゴルド四世の三人の娘のうち、次女のリーゼロッテとの婚約まで決まってしまった。
レオンはこのとき、十三歳だった。
若きレオンは、迷った末、仮の身分を捨て、ジェルド二世に戻ることを決意する。
荒れ果てた故国に戻り、散逸した勢力を束ね、歯向かうものたちを討ち果たし、たった三年でクヴェラに侵攻を果たすまでに成長させた。
エルシアの侍女たちが使う部屋だというそこを、レオンは自分の寝室と定めた。
城の中庭にほど近く、あまり広くなく、それでいてベッドが二台もあるのが都合よかった。
今少しの間だけでも、王女たちと寝起きをともにしたかったからだ。
欠点は警備上の問題だけだが、そのへんは何とかすると、親衛隊長のグラルカスは請け負ってくれた。
レオンは、幼い頃から共に育ち、クヴェラ滞在中以外のほとんどの時、苦楽を共にしたこの同年代の相棒を全面的に信頼していた。
エルシアとルビカを後ろ手に拘束し、ひとつのベッドに転がす。
皮の首輪をつけ、鎖で姉妹の首輪とベッドの端をつないだ。
「十年前、僕の王家がどんな目にあったか、エルシアは知っていますか」
レオンは、姉妹が転がされているベッドの横に腰掛け、そう訊ねた。
「根絶やしにされた・・・・・・と」
頬を染め、ときどき苦悶するように顔をしかめつつ、エルシアは答える。
後ろと前に張り型が入ったまま、貞操帯をぴっちりと取り付けられているのだ。
エルシアの張り型は、ルビカがつけているものよりサイズひとつ小さいのだが、それでも挿入され続けた異物がずいぶんと気になるようだった。
「あの、この腰のもの、少し・・・・・・」
「張り型が大きすぎました? でも、慣れてもらわないと困ります。これから数日は、寝る間もずっと、つけていてもらうのですから」
「――はい」
あきらめたように顔をそむけて、エルシアはもぞもぞと身悶えした。
「ん・・・・・・んっ、・・・・・・ふんっ」
そのルビカはといえば、もじもじと太股をこすりあわせ、自慰を愉しんでいた。
拘束も、レオンとエルシアに見られていることすら楽しんで、快楽に変えている。
「あん・・・・・・っ、あっ、はあんっ」
「こいつを見習って・・・・・・とはいいませんけど、でも。気持ちよくならないと、後々、つらいですよ」
「はい・・・・・・」
「レオン、でもこれ、イけないよう。もどかしいよ」
「そういうものなの。ええと、エルシア――ジェルド王家がどういう目にあったか、でしたね」
「え、ええ」
「これは伝聞ですが。僕の姉は・・・・・・当時十五だったと聞きますが、市街地で晒し者にされ、なぶられ、いじめられ・・・・・・。半年に渡って、責められ続けたそうです。死んだら親族を殺すと脅され、自殺することすらできずに。最後は気が狂っていたそうですが・・・・・・」
「ん・・・・・・んっ。それ、ルビカが調べ上げたんだよね・・・・・・あんっ」
ぱしん、とレオンは、ルビカの尻を軽く叩いた。
「んっ、はあんっ」
軽く嬌声をあげ、ルビカは身体を痙攣させる。僅かな刺激で達してしまったようだった。
「はあっ、あっ、はあっ。あ、ありがと、レオン」
「どういたしまして。何も知らないルビカがそのことを教えてくれたおかげで、僕は本当にやらなきゃいけないことに気づいたんだ。感謝しているよ」
「そっか・・・・・・こんなことになったのも、ルビカのせい、なんだ」
「そうだね。ルビカ姫の献身的な資料調べがなければ、僕はきっと、己に与えられていた偽の立場に満足して・・・・・・今ごろ、ロッテと結婚して、正式にコーラナムの王子となっていたかもしれない」
そういって、レオンはルビカのスカートをまくりあげた。ランタンの光でオレンジに照らされた股間には、黒い無骨な拘束具がついている。拘束具の端から、ずいぶんとたくさんの愛液が漏れ出ていた。
「淫乱な姫様。ルビカ姫には、本当に感謝しているよ。君のおかげで、僕は本当の僕に戻ることができた。たとえそれが・・・・・・こんな歪んだ今であっても」
「ん・・・・・・っ、嬉しい・・・・・・あんっ」
レオンの言葉だけでも刺激になってしまうのか、ルビカはまた、もどかしげに太股をこすりあわせはじめた。
「ジェルドより更に東の国、タラクには、因果応報という言葉があります」
「和の国の言葉ですか、エルシア」
「自分がやった行為が、めぐりめぐって自らに返ってくるという、そういうタラクらしい言葉です。――今のクヴェラは、わたしたちは、そういうことなのでしょうね」
「あるいは、そう。ジェルドとクヴェラ、両国とも、民を押さえつけ、満足させる方法にはたいした違いがないだけかもしれません」
そういって、レオンはエルシアの下半身に手を伸ばした。スカートの内側、貞操帯の付け根の柔肌を、ツウと爪でなぞる。
「はあ・・・・・・んっ・・・・・・そんな、とこっ」
「蜜でいっぱいになっていますね、エルシア。――それでいいのですよ。もっと、身体を下半身の快楽になじませてください」
そういって、レオンはあお向けのエルシアの上にまたがると、股間に体重を乗せた。
「ふ・・・・・・んあっ。あっ、中にっ、入って・・・・・・ああっ」
ぎしり、とベッドがきしんだ。レオンは、後ろ手に縛られ、抵抗できないエルシアの豊満な胸をわし掴みすると、乱暴にこねくりまわした。
「ん・・・・・・いっ、あはあっ、んっ、ふあああっ、ああっ、やっ、あんっ」
「あと、もうひとつだけ、理由があるんです」
同時に、膝でエルシアの貞操帯を押さえつけ、ベッドに押し込んだ。
中の張り型が王妃の奥へ乱暴に侵入する。
エルシアの身体が弓なりに跳ねた。
「んあっ、ふはっ、はっ、あんっ、やあっ、も・・・・・・もう、んっ」
「僕が、エルシア、あなたを苛めたい。泣かせてみたいと、そう強く願っている。それも本当のことなんですよ」
「んあああああっ」
エルシアが達した後も、レオンは嗜虐心を抑えきれなかった。
更に王妃の身体中を責め、なぶりまわす。
乱暴にいきりたったものを口にくわえさせ、欲望を吐き出したところで、ようやく暴走はとまった。
エルシアの顔についたレオンの白濁液を、ちろちろとルビカが舐めとっていた。
おいしそうに、嬉しそうに、ルビカは精液を飲み込むたびに、身体をちいさく震わせる。
「僕は・・・・・・あ、エルシア、平気ですか?」
「ええ、ちょっと、びっくりしただけで――きゃっ、ルビカ、そんなところ舐めないで」
「んっ、姉さま・・・・・・。ほら、ここも。髪も、舐めてあげますね」
じゅるりと大きな音を立てて、ルビカは髪についた白い粘液を吸い取った。
そんな様を見ているうちに、レオンの中に燃え盛っていた炎が鎮圧されていく。
レオンは、まだ荒い息をつくエルシアをぼんやりと眺めた。
「すいません。何故だか、自分を抑えられませんでした」
「レオンは、そうしていいのでしょう。わたしたちは・・・・・・殺しても、犯しても、レオンが好きにしていいのですから」
「そういうのとは関係なく・・・・・・王である僕が、我を忘れたのが、恥ずかしいのです」
「それだけ、姉さまが魅力的だったってことですよ」
全て舐めとってもまだ物足りないのか、ルビカは拘束された身体を器用に返すと、レオンの先端についたものまで幼い舌で舐め取った。
ごくん、と音を立てて飲み込み、にんまりと笑ってみせる。
「うまいのか」
「レオンのだったら、何でも飲めるよ」
「他の奴のものだったら?」
「その時はね。嫌なんだけど、でも我慢して飲む。そう思うと、あそこがじゅん、ってする。胸がどきどきする。――ねえ、いつからルビカ、いっぱいの人にいじめられるの?」
「とりあえず、身体を慣らしてから、かな」
そういってレオンは、まだ放心気味のエルシアを見た。
「まずは、エルシアの身体を少しでもルビカに追いつかせないと・・・・・・」
「ルビカだけじゃ、駄目なの?」
「自分からいじめられたい、なんていう姫は初めてだから、難しいんだけど」
レオンは頭を掻いて苦笑した。
「まわりが納得するだけの期間を置かないと、ルビカの場合、淫乱さの説明がつかないだろう。さっきもいったけれど、最初から淫乱で、苦痛も快楽にしてしまうような姫君じゃ、見せしめにならないんだよ」
うー、と不満そうな顔をするルビカに、レオンは呆れ返りながらも説明した。
「お前を・・・・・・ルビカ姫とエルシア姫をめちゃくちゃにするからには、それなりの成果をあげないといけない。そうじゃないと、外交カードを捨ててまで王家のものの身柄を辱める意味がない」
「面倒だね、政治って」
ルビカは、ベッドに寝転がって、生意気に溜め息をついてみせた。
「面倒だから、ルビカの舌を引っこ抜くか、それとも歯を全部抜いてしまおうか」
「んっ・・・・・・想像しただけで、イっちゃいそう」
「はいはい――そうだ、タラクで思い出しました。キクリ姫の件ですが・・・・・・」
遠い東の国、タラクの第七王女であるキクリは、クヴェラ同盟に参加するジュノーに嫁いでいる。
そのキクリが、何故かこのシライレ城に滞在していたのだ。
当然のようにその身柄は拘束されたのだが――。
タラクそのものはジェルドにもクヴェラにも組せぬ、中立を宣言しているから、ことはややこしい。
「この戦に先だってタラクに送っていた使者が帰ってきました。返事によれば、かつての第七王女キクリはもう、血の一滴に到るまでジュノーのものであると。キクリ姫は、ジュノーの人間であると」
「そう、ですか・・・・・・」
エルシアは、そういうとちいさく首を振った。
キクリの運命は決まったということだ。
タラクの者ではなく、ジュノーの王族として考えるなら、キクリの扱いはエルシアやルビカと同じとなろう。
今年、十五になる、嫁いできたばかりの若い姫君である。
黒髪の美姫と、一時は噂になった。
エルシアのことだ、そんな彼女までが、とやるせない気分になっているのだろう。
385 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 01:55:43 ID:X7nL45bv
「ジュノーは、何故、キクリ様をわたしたちの城になど送ったのでしょう」
「小国の知恵、というところでしょうね。タラクの王女を盾として差し出し、最悪でも交渉の窓口にするつもりだったのだと思います」
レオンとグラルカスは、ジュノーのそういった姑息な手を読んでいた。
そしてシライレ侵攻前にあらかじめ、タラクに使者を送っておいたのだ。
諸事情で使者が戻ってくるのは遅くなったが、結果的にジュノーの外交ルートは閉ざされた。
「ジェルドとしては、ジュノーを許すわけにはいかないのですよ。あの国は、我が国が戦に破れた後、もっとも陰険に国民をいじめました。――領内でやりすぎました」
「話には聞いています。村々を襲い、金品を略奪し、尻馬に乗ったジュノーの軍は手がつけられなかったと」
「我が軍の兵士には、当時、ジュノー軍から虐待されたものや、そのものたちの息子が大勢、います。キクリ姫は、彼らを満足させるよい生贄となるでしょう」
「むごいことを・・・・・・」
「もっともその前に、彼女からは聞きだせるだけのことを聞き出しますが。明日の朝には、地下の拷問部屋に連れていかれるはずです」
「そう、ですか。それは・・・・・・王家のものとして、仕方のないことでしょうね」
と。唐突に、ルビアががばと起き上がった。
「そっかー。ルビアも、クヴェラの秘密とか黙っていれば、拷問してもらえたのか」
「阿呆」
ごわん。
「いったあーっ」
「お前から知りたいことを聞き出すなら、じらして釣るか、でなきゃ侍女の命を交換条件にするよ」
「そっか、それは困る」
「まあ、ぺらぺらしゃべってくれたから、こっちとしては手間が省けたが」
「ルビカ、嘘ついてたかもしれないよ?」
レオンは、無言でエルシアと顔を見合わせた。
ついで二人、溜め息をつく。
「な、なんかすごい腹が立つ」
「まあ、それはいいとして。エルシア、ルビア。明日は、キクリ姫の尋問に立ち会ってもらいます」
「立ち会い・・・・・・ですか」
「楽しいものではありませんが・・・・・・しかし、僕やエルシアが直視せねばならぬもの、ではあるでしょう」
そういって、レオンは口許を吊り上げた。
あぼーん
週末は書けないので、この次は来週にでも。
書きたいから書く、好きなように・・・・・・って
スタンスではありますが、流石に拷問のシーンは
遠慮した書き方をするつもりです。
>>373殿
ノシ
僕も続きが読みたいであります。
ウイスキーがなくなったんでビールを浴びよう。
あぼーん
毎日乙です
早速読むさ
私も焼酎で独り寂しく晩酌中
カンパイ
>>388 乙!個人的に晒し者やエロ連行を期待しつつ
応援してますぜ
結構長編になりそうな感じですね。
国を滅ぼした無邪気な情念の末路をじっくり描いて欲しい。
乙〜。
朝から酒飲みといきますよ。
>>388 乙でした!
いや、読ませるね
wktkして待ってます
395 :
絹姫折檻:2006/02/04(土) 17:35:22 ID:hH8s+w/5
さらに翌日。
「ほほ……よい姿よのぉ、」
奥方様が、あられもない姿の絹姫を見ながらそう言って笑います。
姫は一糸まとわぬ姿のまま、庭の松の木に宙吊りにされています。
後ろ手に縛られた裸身に縄が食い込み、縄の跡がところどころ赤くなっています。
乳房の先にある桃色の突起も、尻のふくらみも、脚の付け根の薄い茂みも、隠すことさえできず、廊下を歩く者どものさらし者とされているのです。
姫の口には猿轡が噛まされ、声を上げることすらできずにただ泣くばかりでございます。
縄の痛みもありますが、それよりも、大切な場所を見られてなおどうすることもできない恥ずかしさに耐え切れぬのでございます。
「けだものの分際で殿を篭絡するから、そのようなことになるのじゃ」
奥方様がそう言ってさらに笑います。
「おお、そうじゃ」
さらし者の姫を眺めつつ、ふと奥方様が何かに気づかれました。
「絵師を呼んで参れ」
その言葉が、姫に更なる恐怖を与えました。
何とか逃れようとあがこうとしますが、きつく縛られた裸身はただ前後に揺れるばかりです。
しかも無駄に暴れたことで、かえって縄が食い込んでしまいました。
上下に縄をかけられた白い乳房が、さらに強調されてしまいます。
やがて、僧形の絵師が呼ばれてまいりました。
「及びでしょうか」
「うむ。あやつの姿を絵にして残したくてのぉ」
そう言って、閉じた扇子で宙吊りの絹姫を指します。
「きゃつの姿、絵姿にしてのこしてやれ」
姫に聞こえるように、大きな声で命じます。
「かしこまりましてございます」
うなずく絵師。早速紙をしき、さらさらと描きはじめました。
美しき物を描きたいと願うのは、絵師として当然のこと。
そして絵師の目の前には、見目麗しき女人が、肌もあらわな姿で縛られて吊るされているのでございます。
絵師は、慣れた手つきで姫のあられもない姿を紙に写してゆきました。
その筆の音が、さらさらと姫の耳にも届きます。
それが、姫にはまた残酷な責めにございました。
許しを乞うことさえできず、このような姿を絵として残されるなど、死ぬよりもつらい事にございます。
絵師の筆のさらさらという音が、まるで筆で全身をなぶられるようにすら感じました。
きゅっと閉じたまぶたの裏に、昨日の責め苦がありありと思い返されます。
乳房をなでる、刷毛のつんつんとした感触。
脇腹をくすぐられる感触。
そして、陰部を幾度となく刷り上げ、こすり、淫らな肉の芽を嬲り弄ぶ感触です。
小姓は、蜜を塗るとき、奥方様からは見えぬ位置から巧みに指で姫の肉芽の皮を剥いてしまい、その上から幾度も幾度も刷毛で責め立て、気も狂わんばかりの責めを加えたのでございます。
そのことが、思い起こされます。
じゅんと、繁みの奥から熱いものがにじみ出てきました。
胸の突起が、いつしかつんと固くなってきてございます。
縛られ、さらし者にされ、辱められていることに、姫の体は次第次第に熱くなってゆきました。
さらさらと、筆の音は続きます。
その音にあわせるかのごとく、姫は腿をかすかにすり合わせます。
白い脚を伝って、透明な蜜が一筋流れておりました。
とりあえず一レスだけです。
自分、ソフトSMしか書けないですし、いかにも和風SMって感じのハードなのは無理ですので悪しからず。
途中で投下してしまいました。
えっと、あとはたぶん、羽根責めとか張り形とか、緊縛して小姓が輪姦とか、痛くないの専門になるはずです。
三角木馬とか蝋燭とか鞭とか、そういうのは書き手の方ががかなり無理っぽいですw
>>397 ああもうそういうの大好きです!!!!
ホント頼みます!!!
399 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:50:50 ID:DJSE6knL
この作品をあなた達愛撫者(あいぶしゃ)にささげる。
[愛がほどかれていく]
【きみといると恋焦がれる日】
「きみの愛を求めていた。きみがいたからいまのぼくがある。きみの思いがぼくをささえる。きみの愛を愛撫する。ほらこんなに精液が出てくるよ。抑えきれないくらいに」
「まったくえっちな体にしてくれて!」
ーーあなたがあたしの心を愛撫してる。気持ち良くてなにも考えられなくなりそう。あなたがいると解かる気がする。自分のこと愛のこと。あなたはただ黙ってあたしの心を愛撫するだけ。.
ねえ愛してる。愛がなにか知ってる。あなたの愛を。あなたは本当に自由な愛。誰よりも愛なのだ。
ズリュッズギュッ
「きみがいたからこの愛は輝く。きみが好きな道。好きな景色。好きな人。きみは愛に満ちていく。きみだけの夢や道を探してごらん。きみの思いを愛にねりあげるんだ。できるね。やってごらん」
「えっらそうに。もおーそれよりしょうよお」
ーーあなたが愛したのは空。雄大な空。あなたは夕日。まばらな雲。雷雲。あなたはどこか違う。と思う。でもそれは人に共通のこと。あなたらしいこと。みんな好きなこと。愛ってこと。
あたしはただ道を歩く。あなたを感じる道を。あなたが愛した日々を。
ズリュッズギュギュッズッ
「きみはどれだけ日々を感じ愛を感じ生きてきたのだろう。きみが愛した時間を思い出に変えていく。最後に残るのは悲しみかな愛かなそれとも。それは愛だけのこと。きみとの愛の時間ということ」
「思いでにははやすぎるんじゃないの」
ーーあなたはただ愛をかもしだす。あたしはあなたに誘惑され魅惑され愛されている。心から欲望の水が止まらない。あなたにくみだされる快楽になにもかもとけていく。
あたしの気持ちはイキッぱなし。ブレーキのない快楽。あなたのスピードにくらくらする。
ズリュッズギュギュッギュズズッズリュッ
「きみがいた場所へ旅する。きみの愛にぼくは立ち上がる。きみがくれたこと。きみが愛したこと。すべてを透明にする。きみは自由な愛。きみがくれた思いが空から降ってくる。きみにアイラヴユー」
「はいはい。口ではなんとでも言えるわよね」
ーーあなたがあたしの心いればそれでいい。なにもかもうまくいかないけど、あなたを思う。それだけ。いまはただ日々がもどかしくて、あなたを思う。空を見上げた。あなたの色。
いまはそれで生きていく。愛という空に守られながら。愛が来た道をいく。
ズリュッズギュリュズギュッズヴヴッズリュッズヴヴヴヴッ
「きみの心を愛撫する。欲望の水をあふれさす。きみの性液を流す。ほらもうなにも考えないで、ぼくのことだけ考えるんだ。きみはきみのままでいて。愛でいて」
「まあたそんなことばかり。もっとちゃんと愛を語ってよね」
ーーあなたの愛があたしの愛を気持ちよくする。あなたに心が愛撫される。もうなにも考えられない。あなたの愛があたしの心をすべてと化していく。あなたの愛があたしの心でうずまいている。
あなたがくれた愛にあたしは精液を流す。あなたの愛が欲しい。いきつくところまで欲しい。
ズリュッズギュギュズズッズリュッズギュギュッズリュッズギュギュッズリュッ
「きみが欲しいだけ愛をあげるよ。さあこの性を受け入れるんだ。きみの欲望を噴出させる。きみの精液を出し尽くすよ。きみの愛だけきみの性液を流し続ける」
「好きねえ、そういうの」
ーーあなたが愛をくれただけ性液があふれる。ずっとこのままいよう。あなたの愛があたしの心をどくどくさせる。あなたはいつ愛をあたしに入れるの。
あたしはそのたびに愛の海に沈んで心を愛の水を自在に泳ぐ魚。あなたがくれただけあなたを愛す。から。好きでいます。
400 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:51:48 ID:DJSE6knL
ズリュッズギュギュッズリュッズギュギュッギュリュリュリュリュッズヴッズヴヴヴヴヴッズリュッ
「さあ好きなところにいこう。心の中できみと永遠を謳歌(おうか)する。きみの愛にぼくは心を旅する旅人。きみとなら宇宙にだっていけるんだ」
「そんな簡単に行けないでしょ」
ーーあなたの心の宇宙を愛の無重力をただよう。あなたならなんでもできそう。あなたの愛がなにもかもあたしを変えていく。あたしは愛に欲望に心をただようの。
あなたがいればそれは愛。あなたがあたしの心を愛撫してる時が好き。なにもかも愛になるから好き。あなたも好きだよ。
ズリュッズギュギュッギュズズッズリュッギュッギュッギュッギュッギュリュリュッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴッッ
「きみがいたから見えてくるものがある。きみの愛にぼくはいる。愛は気持ちに共通だから。きみがいるだけでわかることがある。きみの愛にぼくはねむる」
「ああそうですか」
ーーあなたがいればそれはパラダイス。愛の理想郷。もう何度あなたにあたしの心は愛撫されただろう。何度その愛撫でイッただろう。
もう覚えていないくらいいく。あなたの愛に終わりはないの。どれだけ性液を流すの。あなたがあなたの愛が日々あたしの心を占めていく。
ズリュッズギュギュッズリュッズギュギュッズリュッギュッギュズズッズヴッズヴッズヴッズヴズヴヴヴヴヴヴッッッギュッギュッギュッ
「んひいっあひんっくひいんっ」
「んっはっ」
ーーあなたがいた風景。あなたの空にさけんでみる。あたしはあなたが好きだと。愛はどこからきてどこへいくのだろう。あなたはどこまでも愛で突っ走る。
あたしはまだゆっくり歩いている。あなたが突っ走る道を歩いている。あなたの愛にふれながら。愛を感じてる。
ズリュッズギュギュズズッズリュッズギュッギュッギュズズッギュッギュッギュッギュッズギュリュッズヴッズヴッズウッズヴヴヴヴヴヴッッッズリュッズギュリュギュリュッ
「はひいんっくひいっはひいっいいんっいいっ」
「いっはっ」
ーーあなたは愛。すべての愛。それは大きくて雄大でそれでいてあたしの心におさまっている。あなたに心が愛撫されてまた愛が広がっていく。
ねえこんなに性液が流れたよ。あなたの愛が流れたよ。あなたが愛。あたしはその愛なのだ。ただ愛を求めていた日々。
ズリュッズギュギュッギュッズギュリュルルルッギュッギュッギュッギュッギュッギュズズッズリュッズリュッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴヴヴヴッッッズギュッギュッズリュリュッギュリュギュリュッズッ
「んひいっはひいんっひんひんっひいいんっあひんっくひいっああんっ」
「んっあっ」
ーーあなたが感じられる。あなたが心にいる。それが愛とかなんとかよりもただ感じている。あなたはあたりまえにある存在。ただ意識しないでも感じている気持ち。
あなたが愛ならあたしはそれを受け止める愛。ただ歩いていた。なにが真実の愛かを。なにかを探していた。
ズギュッギュズズッズリュッズギュギュッギュリュッギュズズッズリュッギュッギュッギュッギュズズッズリュッズギュギュッズリュッズギュッギュッズヴッズヴッズヴッズウヴッズヴヴヴヴヴヴヴヴッッッズリュッ
「んひっはひいんっくひいんっいんいんいいんのおっはひいっんひいっんっんっんああ゛あんっひいんっ」
「はっあっ」
ーー時間は愛を告げる。あなたという愛を告げる。なにもないところに愛だけはあったから。なにがあたしを愛にまどわせるの。あなたが永遠ならあたしは一瞬の愛。
ただある愛。あなた色の愛に彩られた空。あたしの思いは空に上がっていく。思い出とともに。なにもかも愛とするために。
401 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:52:59 ID:DJSE6knL
ズギュッギュッギュッギュズズッズリュッズギュッギュッギュズズッギュッギュッギュッギュッギュッギュズズッギュズズッズリュッズリュッズヴリュッズヴッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッッッギュズズズッズリュッ
「はひいんっくひいっはんはんっはひいんっくひんっんああっあひんっひんっひいいんっくひいっいいっいいっいいんのっ」
「はっはっ」
ーー思い出は時間を越えて残るから。あなたという積み重ねにあたしはただ愛するだけ。あたしは空も地も愛する。ただその一瞬を永遠とするために。あたしは歩き続ける。
愛のため自分のためあなたのために。愛はなにもかも包み、あたしはまた地球という愛をふろしきに包んだ。から。
ズギュッギュズズッギュリュリュッズリュッズギュギュッギュリュッギュッギュッギュッギュッギュッギュッギュズズッズリュッズズズッズッズッズヴヴッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴヴヴヴヴッッッッズリュッズギュギュリュルッギュリュッ
「はひいんっくひいっああんっあんっあひんっんああ゛っん゛っん゛っん゛っんひいっひんひんひいいんっくひいっひぃーっんあああんっ」
「んっあっ」
ーーあなたがどこまでいくのか感じていたい。なにが待ってるのだろう。愛の先はなにがあるの。あなたはなにをみつけたの。あなたの愛にあたしの思いはとどくだろうか。
あなたは広大ででもそれは愛という一言であって、あたしは愛を感じていたから。ずっと。
ズリュッズギュッギュズズッズリュッギュズズッズリュッギュズズッズリュッズリュッズギュギュギュギュッギュズズッギュッギュッギュッ
ギュッギュッギュズズッズリュッズヴッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴヴヴヴヴヴッッッズギュリュッギュズズッ
「んひいいいいっはひいい゛っんひいっあっあひんっくひいっああんっんああぁあぁあ゛あぁ゛ぁあああ゛あ゛っっあひんっくひいっはあんっひんひんひいいいんっくひいっ」
「ひっはっ」
ーーあなたは自由で愛でそれで本質で。でもあたしの心より広いのかな。あなたとつながってるってことはあたしの心も広大なのかな。どこまで心は広がるんだろう。
愛はどこまで深く広くなるんだろう。まるで宇宙のような愛。あなたはどこまでいくの。おしえて。
ズリュッズギュギュギュギュッギュズズッズリュッズギュギュッギュズズッズリュッズギュギュッギュズュッズリュッズリュッギュギュギュッギュッギュッギュッ
ギュッギュッズリュッズリュッズギュギュギュギュッズヴッズヴッズヴヴヴヴッッズギュリュッ
「んひいっあひいんっくひいっはひいんっひんひんひいいいいいいいんっあひいっくひいっあっはっはひいいんっひんひんいいんっくひいいんっひいいんくひいっんああ゛っあ゛っあ゛っあひいんっ」
「あっはっ」
ーーあなたらしくいて。なにもかも乗り越えていって。あたしは思うことしかできないけど。この思いを性液にしてみる。あたしはあなたのことをどこまで知ってるんだろう。
あなたはなにもかも愛にしてしまう。あたしはそれに追いつくので精一杯。あなたの愛を感じさせて。
ズギュッギュッギュズズッズリュッズギュギュッズリュッズギュギュッギュズズッズリュッズリュッズギュギュッズリュッギュッギュッギュッギュッ
ギュズズッズヴッズヴッズヴッズヴッズヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッッッッズギュッリュギュリュッズギュッギュッギュギュギュッ
「んひいっはひいんっくひいっああんっひんひんひんひいいぃいいい゛いんっくひいっはひいっんひいっあっんああっあひんっくひいっああんっは
あんっくひいんっあひんっうひんっひいいいんっん゛っくひいっあ゛っあ゛っあ゛っあひんっいくっいくっいくうぅうううぅううううううううううっっっっっっっ」
「んっはっ」
ーーあたしはあなたの愛。ただあなたに着いていく愛。でもね、たまには道くさしたりするし、あなたの空を眺めてみたりする。あたしは時々愛また時々眠る愛。
あなたがいればそれで何倍の愛になる。あなたの力で愛撫であたしは愛になる。あなたの愛を愛してる。
ドピューッピューッピューッピューッピューッピューッビュリュルルルルッドピュピュッピュッピュッピューッピューッピューッビュリュリュッピューッピューッドピュピュッ
ドピューッピューッピューッピューッピューッドピュピュッピュッピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュッッッッッッッッ
ドピューッピューッピューッビュリュルルルルルッッッピューッピューッピューッピューッピュピュピュッッッッッ
402 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:54:00 ID:DJSE6knL
「いひいっいいっいぃいぃぃいぃいぃいいいいい゛いぃ゛いいぃ゛いぃぃい゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っっっっっっいいいんっあひいんっんんんんっんあ゛っあぁああああ
゛あああぁ゛ああ゛ぁあああぁああ゛あぁあああああああああああ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっっっっっんひいっあひいっくひいっひいいいんっ
あーっあーっあーっあーっあーっあーっんああぁぁあああっっいいっいいっいーっいーっいーっいーっいーっいひいいぃいぃいぃぃいぃぃぃいぃぃいいいいいいいいっっっっん
ひいっはひいんっくひいっあひいっひいいいぃいぃいいぃぃいいいいいんっっっ」
ーーあなたは愛の人。あなたが愛。あたしも愛。ただ愛が続いていく。愛は永遠なのかな。この一瞬だけが愛なのかな。愛ってなんだろう。あなたならきっといくつもの
愛を持っているに違いないのに。あたしはなにが愛かすら知らないのかも知れない。
ーーあなたが夢みたのは空。あたしもその空を好きだと思う。あなたが好きなのは性。きっとあたしも好きだと思う。あなたはどこまで愛をひっぱっていくのだろう。
なにもかも愛。でもあなたはきっと愛のはじまりとおわり。愛はなにも求めない。ただあるだけ。
ーー愛がどこまで続くのか知らない。愛がどこからはじまったのか知らない。でもいまの愛があたしのすべて。あたしはただまっしぐらに愛にいく。
ただあなたの愛を探している。愛はどこにでもある。それは気持ちの空気。あなたとあたしにもあること。
ーー愛が実現するのはいつもその場の雰囲気。あなたという雰囲気もいいと思う。なにがでるかわからない。愛は不思議なもの。愛だけが永遠の未知の気持ち。
あなたの気持ち。あなたという愛になにをあたしは思い重ねてきたのだろう。それはきっとあたしの中にある。と思う。
ーー愛は続く。
ーーどこまでも。
ーーたぶんありとあらゆる人に共通のこと。
ーーあなたは愛の守護者。
ーーあたしはあなたの愛の守護者。
ーーなにか風が吹いた。
ーーあなたは永遠を愛で奏でる。
ーーあたしはそれを聞いていた。から。
ーーあなたがいればそれが永遠だと思えた。
ーーいつまでか愛がある限り愛の眠りにつく。
ーーあなたがいればできたことがある。
ーーあたしがいればできたことがある。
ーー愛があったからできたことがある。
ーーなにもかも愛に浸透していく。
ーーいつか愛がこの土にかえっても。
ーーあたしはまた空を見上げたから。
(未・了)。
読みにくい
>>395 G──ッ J──ッ
こういう、全裸羞恥責めで垂らしちゃうお姫様が大好きやねん(*´д`*)
>>399 いつも批判してましたが、これは良いです。
オリジナリティがあります。
哲学的なラストも印象的です。
百歩譲ってもスレ違いだろ
おまいには見えないのか?
いや、だからな('A`)
幽霊の話はするなっての。コピペの出所なんかどうでもいい。
知っているか?……霊は必死で自分の存在を訴えかけている。
時として、たそがれの陰りを纏い、別の何かに化けて、
おまいらに声をかけて貰おうとする。
これに騙され、場の誰か一人でも感応するとな…
幽霊は喜ぶんだ。自分はまだ死んでいない、この世とつながっていると。
よくないんだ、こういう話自体。
>>411 ああ、そういうことか。
わかった。今後はスルーする。
キクリ姫は、和の国と呼ばれる東の大国、タラクの第七王女であった。
妾腹であるというから、生まれた順以上に価値は低い。
しかしジュノー程度の小国にとってみれば、充分以上の縁談であったといえる。
ジュノーは、彼女の価値を過大評価してしまったのだ。
結果、どうなったか。
「ん・・・・・・っ、ぐっ、ふっ、あぐっ、がっ、はあ・・・・・・っ」
密閉された拷問室の中では、少女の苦悶の声が絶え間なく響いていた。
太い縄が、柔肌とこすれる。
十五歳になったばかりという姫君は、両手を後ろにまわした状態で拘束され、小ぶりな胸を強調するようにきつく縄を巻かれた状態で天井から吊るされていた。
和服と呼ばれる絹でできた厚い服は上半身が脱がされ、下半身もまた大切なところがめくりあげられている。
足元まである長い黒髪は、汗びっしょりの肌に張りつき、あるいはだらしなく床に垂れ、揺れていた。
「んぎっ、ひいっ・・・・・・あうっ、ぐっ、ふっ、くあっ・・・・・・」
そして、不自由な状態の少女の後ろからは、屈強な男が腰を突き出し、屹立した己の太いものを容赦なく花弁に突き刺していた。
男の動きに従い、少女の身体は前後に揺れる。ぎしぎしと、縄がきしむ。
鈍い痛みが絶え間なく、キクリ姫を責めたてた。
顔をしかめ、悲鳴をかみ殺す。
松脂の臭いに混じって、男女の密事特有の臭気が鼻を刺した。
ランタンとたいまつの明かりに照らされるキクリ姫の白い肌は、うっすらと赤みがかっていた。
端正ながらまだあどけなさを残す東洋風の顔は、苦痛をこらえ、また怒気をはらんで、朱色に染まっている。
タラクの王女は、気丈であった。
白濁液と血が入り混じったピンクの体液が、細く伸びた裸足を伝って、石造りの床に点々としている。
破瓜の血ではない。太い肉棒に尻と股間を激しく責められ、出血しているのだ。
朝にこのいまわしい部屋に連れてこられ、もう何時間となるだろう。
口を犯され、尻穴を犯され、子宮まで突き上げられ――。
耐え切れず、悲鳴をあげた。泣き叫んだ。
それでも、男たちは委細構わず、キクリ姫を責め続けた。
「ひぎいっ、ぐっ、あ・・・・・・ぐっ、はっ、ひっ・・・・・・んぐっ・・・・・・がっ」
頑固であった。
たよやかで、普段からおとなしく、誠実な姫君である。
嫁いだ先のジュノーで、やさしく、民の心がわかると、慈愛の姫君と慕われた。
過去に過ちはあっただろう。それでも、ジュノーの民を、夫が支配するものたちをいとおしく思っていた。
貴族とは、高貴とは、心のありようだ。
己が支配者であるとは、被支配者を守り、その利益を代弁するということであると、タラクで教わった。
だからこそ、捨て身の覚悟でこの地に赴いたのだ。賭けであった。
そして、賭けに敗れた。
キクリ姫は、尋問に来た兵士に対し、毅然と要求を跳ねのけた。
ジュノーやクヴェラ同盟の各国について何も話すことはないといってのけた。
それに対するジェルド二世の回答は、ならば無理にでも吐かせてみせよう、であった。
女一人をなぶってでも、王家のものが持つ情報は欲しい。
当然のことではある。
キクリも、このようなこともあろうと、国を出るときに覚悟はしてきた。
楽観する家臣とは異なり、誰よりもこうなる可能性が高いと理解し、その上であえて、賭けともいえるシライレ滞在を選択した。その結果である。
己ひとりが耐えればよいことだと。
その覚悟が、しかしいかに楽観したものであったか。
キクリは、己の浅慮を深く後悔していた。
「ぐ・・・・・・んっ、ああ・・・・・・っ、ぎ・・・・・・っ」
「で、出る・・・・・・ぞ!」
「あひ・・・・・・ん・・・・・・っ」
膣内に射精される感覚。
目をぎゅっとつぶり、肩を震わせてこらえた。
涙がこぼれ、頬を伝った。
「へっ、これで何回目だ?」
「忘れたね。よっ・・・・・・と」
「んぎ・・・・・・っ」
ぬぷりと、股の間から異物が抜け出た。
苦痛にうめく。
痛めつけられた股間は、ちょっとした刺激にも過敏に反応してしまう。
「どうだ、話す気はねえか、姫様。楽になれ」
「う・・・・・・っ」
耳元で囁く兵士に、弱々しく首を振る。
「そう意地を張るな。辛いんだろう」
顎をつかまれ、くいと持ち上げられた。
目の前に、醜悪に太った小男の顔がある。
男の手には、黒い皮の鞭があった。
(あの鞭で叩かれたら、どんなにか痛いだろう)
「聞こえねえのか!」
男が、鞭を勢いよく地面に叩きつけた。
びしんっ、と大きな音がする。
「ひ・・・・・・っ」
身を震わせ、目を閉じた。
おそるおそる、まぶたを開ける。
醜い小男は、ニヤニヤ笑っていた。
(あ、ああ・・・・・・)
「へへ。鞭が怖いか。――怖いだろう。お前が受けている責めなんて、まだほんの序の口なんだぜ」
そういって、男はキクリの身体を変えさせ、奥の器具がよく見えるようにした。
よくわからないながらも、悪趣味で、用途は苦痛を与えるためだけに違いない様々な器具が並べられている。
「ひ・・・・・・あ、ああっ」
「ま、俺としちゃ、お前さんの身体でこいつらを試すのも一興なんだがな。ジェルドの城にはない、資料で読んだだけの拷問具がいっぱいあるんだ。使ってみたくて仕方がねえ」
「あ・・・・・・ああ・・・・・・」
奥歯をぎりっとかみ締めた。
怖い。怖い。怖くて仕方がない。
怖いのも、痛いのも、もう嫌だ。
(だけど・・・・・・)
「な、ならば・・・・・・」
震える声で、だが気丈に、キクリ姫は口を開いた。
「ならば、わ、わたしに、つ、使ってみるが、よい」
「よくいったあ!」
小男は、醜悪に笑った。
キクリは、キッと小男をにらみつける。
「ひはははっ、いいねえ。そうでなくちゃ。その元気がいつまで続くか、楽しみで仕方ねえ」
だが、勇気を振り絞ったその行為さえも、小男を喜ばせるだけだった。
キクリは、絶望が胸に広がるのを感じた。
うわあ。途中から名前が「奴隷王」になってる。
・・・・・・気にしないでください。
ウイスキーの世界へすたこらさっさと逃げます。
固有名詞ばかりなのが非常に読みにくい
とりあえずGJ
そうか?漏れは全然おkだった
投下乙でした!
禿しくwktkして続きまっとります!!
天井から吊るされ、オレンジにゆらめく明かりに照らされた少女の裸身が、鞭の音と共に跳ねた。
鋼鉄の器具がキイキイと錆び付いた音を立てるたび、耳を覆いたくなるような苦悶の呻きと、かん高い悲鳴があがる。
長く艶のある黒髪がちぢれ飛び、汗とも涙ともつかぬ雫が、鮮血と混ざって石づくりの床に染みをつくった。
その凄惨な情景を、隣の隠し部屋からレオンたちが眺めていた。
「あ・・・・・・うわ・・・・・・んっ、すごい。見ているだけで・・・・・・ん・・・・・・・っ、どきどきする・・・・・・」
ルビカがそっと呟く。
前と後ろに張り型のついた貞操帯をはめられ、白いドレスを着せられたまま手枷で後ろ手に拘束され、首輪にとりつけられた鎖で壁と繋がったエルシアとルビカは、拷問室の隣の隠し部屋で、キクリ姫に浴びせられる壮絶な責めを見物していた。
二人の姫君は、木造りの椅子に座っている。
張り型が椅子に圧迫され、深く食い込んでいた。
椅子の上で身体を揺らすだけで、貞操帯を支点として二つ穴の中がかき回される。
そんな状態でも、二日目ともなれば流石に多少は馴れるのか。
あるいは、目の前の光景に目を奪われ、己が受けている責めすら忘れているのか。
ルビカはもとよりエルシアも、ひとことも発しない。
「エルシア、見惚れているのですか」
「正直、見ているのが、辛いです。目をそむけ、耳をふさいでしまいたい。今すぐ、やめてと叫んであの中に飛び込みたい。助けてあげたい」
目をつぶり、うつむいた。
「キクリ姫とは、幾度も楽しく語らいました。わたしは・・・・・・あの方が、好きです」
和の国の姫君が、もう何度めだろう、かん高い悲鳴をあげた。
エルシアは、眉をひそめ、唇をきっと噛み締め、身体を震わせていた。
しかし、と毅然として顔をあげる。
「だからこそわたしは、目をそむけてはならぬのだと思います。賓客である彼女を守れなかったのもまた、この国の王の不徳。それはすなわち、わたしが追うべき責めでありましょう」
苦痛のうめき声と、かすれた悲鳴。
喉をからせて泣き叫ぶ姫君は、しかしけっして許しを請ってはいなかった。
ただひたすらに、己の未熟な身体に浴びせられる暴虐に耐え忍んでいた。
「キクリ姫は、己の役目を果たしているのです。これが誰にも代われぬ過酷な役割である以上、わたしができることは、この光景を目にやきつけることでしょう」
レオンは、エルシアの言葉の裏にある意味を、的確に読み取った。
それはつまり、エルシアとルビカ、二人の王女が行く末を、最後まで見届けろと――。
それこそが、この遠征を起こし、何もかもを巻き込んでいったレオンの義務であると。
この、汚されてもなお気高く美しい王女は、レオンにそういって、覚悟を迫っているのだ。
「ええ」
レオンは、うなずいた。
「僕は、逃げませんよ。どれだけ苦しくとも、どれだけ辛くとも――。その覚悟を決めるまでに、三年かかりました。今はもう、迷いません」
だから、とレオンは拷問部屋に視線を戻した。
ふくらみかけた胸を、秘所を鞭打たれ、身体中を傷つけられ、更に苦痛を与えられ――。
それでもなお、強情を張るキクリ姫は、うつろな瞳の中で何を見ているのか。
それは、ただ国を守るため、民を守るための意地なのだろうか。
この光景を目に焼き付けておこう、とレオンは思った。
これから起こる全ての悲劇を、人々の苦痛を、この身で知りうる限り。
そっと、三人は拷問部屋から外に出た。
レオンは、王女たちの首輪に繋がった二本の鎖を手に、地下の通路をゆっくりと歩く。
王女たちは、後ろから、鎖に引きずられるようにして前かがみでついてきた。
貞操帯と前後に挿入された異物のせいで歩きにくいのか。二人ともよろめき、ふらつき、呼吸も荒い。
通路の途中で、エルシアが立ち止まった。
「どうしました」
「レオン。先ほどの話、ですが」
いいかけ、エルシアは口篭もった。
レオンは、ふうと溜め息をついて、鎖を持つ手をだらりと下げる。
この場で話をしようと、二人の王女に向き直った。
「何でしょう、エルシア」
「その。――王としての役目から、務めから、最後まで逃げないというその言葉は・・・・・・たとえそれが、ロッテを相手にしても、ですか」
レオンは、苦い顔をした。
もと婚約者の愛らしい笑顔を思い出し――首を振る。
「今の僕たちの立場では、どうしようも――。そもそも、今はクヴェラの王都にいるであろう彼女が、こんなことをしでかした僕を許してくれるかどうか――」
ふんっ、とルビカが鼻を鳴らした。
レオンは首をめぐらし、幼い王女の顔を覗き込む。
普段、どんなときにも陽気な王女は、今しかし、眉をひそめ、頬をぷくっと膨らませ、レオンに対し猛然と怒っていた。
「レオン、わかってない。ロッテ姉さまは、ずっとずっと、レオンのことを待っていたよ。今もきっと、待っている」
「だけど、婚約はとっくに解消されて――」
「姉さまには、そんなこと関係なかったんだよ。最初から、お父様がきめた婚約だってことも関係がなかった。――レオン、気づかなかったの?」
じろり、とにらみつけてくるルビカに、レオンはたじろいだ。
「――ねえ、レオン。そもそも、レオンをこの道に誘い出したのはルビカで・・・・・・。だから、本当は悪いのも全部、ルビカなんだけど・・・・・・。でも、それでも、お願い。ロッテ姉さまの気持ちに答えてあげて。ルビカはどうなってもいいの。エルシア姉さまは・・・・・・姉さまは、その」
「ええ。わたしは、納得して今、こうしているわ」
「うん。――でも、ロッテ姉さまは・・・・・・ずっとレオンのことを想っていたの。苦しくて、悲しくて、いつも泣いていた。それでも、ずっとずっと待っていたの」
「泣いて・・・・・・いた?」
リーゼロッテ顔を思い出して、レオンはぽかんと口をあけた。
何故だか、怒った顔とふくれた顔、それととびきりの笑顔しか思い出せなかった。
「そう・・・・・・なのか」
「その挙句にレオンは・・・・・・ねえ、何とかならないかなあ」
「難しいな。僕は・・・・・・リーゼロッテ姫を幸せにするには、あまりにもこの両手を血で汚しすぎたよ。きっと、誰も許してはくれない」
「――どうして、も?」
「悪いけど、こればかりは保証できない。今の僕は・・・・・・王、だから」
しゅんとうなだれたルビカの頭を、レオンはそっと撫でた。
「だけど、何とか考えてはみる。努力はしてみる」
「ありがとう、レオン」
顔をあげたルビカは、彼女にしては元気なく、寂しく笑った。
そう。彼女だってわかっているのだ。
それがどれだけ困難なことか、王族として生まれ、王族の義務を教え込まれて育った彼女がわからぬはずがないのである。
固有名詞は漏れが書いててもよく忘れますよ!
モノがモノだけに、雰囲気だと思って割り切ってください。
こういうモノが書きたいってだけで書いているので・・・・・・。
2006年ウイスキーの旅へ。
>>425 乙!いよいよ姫将軍タイプを戦場で倒して、奴隷としてしか愛してあげられないけど・・・って感じに・・・?
けなげな二人が素直に貞操帯責めを負うシーンがよい
特別天然ヒメん物なスレ(*´Д`)
落城直後とはいっても、シライレの中心はこの城であるし、そして政が一日滞るごとに民は苦しむ。
ジェルドにとってシライレは憎むべきクヴェラ同盟の一国家であるが、憎いからといって互いを一人残らず滅ぼすまで殺しあうような権力者は、いない。
人の上に立つ彼らは常に、現実主義者だ。
レオンが為そうとしているのは、ジェルドの憎悪の対象を、クヴェラ同盟全体から一個人へとすりかえる工作である。
その生贄が、陥落したシライレの元王妃たるエルシアであり、クヴェラの王女であるルビカであり、そして今は拷問を受けているキクリ姫なわけだ。
国が傾けば、人心は荒れ、民は苦しむ。
いったんシライレに介入した以上、ジェルドにとって国土の荒廃を座視することは、良策ではない。
第一、軍がクヴェラ同盟の奥に進む際、後ろのシライレが安定しなくては補給もままらなぬ。
故にシライレという国は、形を変えて早急に復興させなければならなかった。
幸い、人材はいる。
先王にとっての、裏切り者たちである。
シライレが形勢不利と見るやいなや裏切った貴族たちと、その縁戚者、及び使用人たち。
普段は城内で行政を司っていた彼らは、裏切り、逃亡、あるいは内通と降伏という形で温存されていた。
レオンの指示により、彼らはただちに城内に戻り、戦後処理と国家の新しい枠組み造りに奔走している。
だから、落城直後の城にもかかわらず、城内には以前と同じく働くものがちが多くいた。
違うのは、彼らが仰ぐ主君だけだ。
そんな使用人たちの働く前を、白いドレス姿も痛々しく、後ろ手に拘束され、首かせをはめられたエルシアとルビカが通っていく。
前かがみで、苦しそうに膝を曲げ、頬を上気させて荒い吐息をつく若きもと王妃と、その妹である幼いクヴェラの王女。
首枷に繋がった鎖を引っ張るレオンの表情は、冷淡とも、冷笑ともつかぬ。
使用人たちは一様に足を止め、先日までは雲の上の存在と思っていた二人が晒し者となっている姿を見物していた。
もう少し身分が高く、直接的にエルシアたちを見捨てた者――つまり裏切り者の貴族たちは、己の中の汚らわしいものを見たかのように、目をそむけた。
城の廊下で見張りに立つジェルドの兵士たちは、好色な視線を二人に向け、時にはからかいの言葉や、卑猥な冗談すら飛ばす。
その度に、鎖を引く我らが主君、レオンが口許を吊り上げ喜ぶのだからなおさらだった。
「は・・・・・・あっ」
人の多い通路を曲がり、ひと気のない細い廊下に出たところで、エルシアが膝を折り、床に倒れこんだ。
上気した顔には、疲労の色が濃い。
「お姉さま、立って。こんなところでへばっちゃ駄目だよ」
「ご、ごめんなさい、その・・・・・・力が、抜けて・・・・・・んっ」
後ろ手に拘束されているから、足の力だけで立ち上がるしかない。
しかし支点となる腰には二本の張り型が挿入され、一歩歩くたびに敏感な二点を刺激され続けていた。
力が入らないのか、顔を真っ赤にして膝を震わせているにもかかわらず、身体はなかなか持ち上がろうとしない。
「仕方がないですね、エルシア。引っ張りますよ」
「え・・・・・・あ・・・・・・ぐっ」
レオンは、エルシアの首枷についた鎖をぐいと持ち上げ、強制的に王妃を立ち上がらせた。
エルシア姫は、息ができなくなり、顔を苦痛にゆがめる。
それでも、何とか二本の足で立ち上がることだけはできた。
「は・・・・・・げほっ、げほっ・・・・・・く、苦しかったです」
「これは罰ですよ、エルシア。痛い思いをしたくなければ、こらえてください」
「は、はい」
エルシアの頬を涙がつたった。
それでも年若い王妃は、毅然と顔をあげ、胸をそらす。
「参りましょう」
「ええ」
レオンは、冷笑を貼り付け、王としての顔に戻った。
恥辱の行進は続く。
「はあ・・・・・・は・・・・・・っ、ん・・・・・・はあっ」
一歩、進むたび、前と後ろの股間に挿入された張り型が、エルシアの中をかきまわす。
こらえきれず、前かがみになる。首輪についた鎖をぐいとひっぱられ、うめきながら顔をあげる。
前を見ると、廊下の先で使用人たちがエルシアのことをちらちらを見ながら、ヒソヒソと噂話をしているのが目に入った。
(ひ・・・・・・っ)
エルシアの足がすくんだ。身体が硬直する。
「ん・・・・・・あっ」
びくん、と全身を震わせた。
なまめかしい声をあげた途端、左右を通り過ぎようとした別の使用人が、びくりと身を退かせた。
使用人の男と目が合う。
男は、顔を赤面させ、さげすむように、哀れむように視線を避けると、足早にその場を立ち去った。
(ああ・・・・・・わたしのことを、この人は・・・・・・どう、思ったのだろう)
少し前までは、エルシアの命令で動いていたものたち。
それが今は、エルシアを侮蔑し、哀れんでいる。
「ん・・・・・・っ、姉さま、歩かないと・・・・・・っ、はぅんっ」
そっと、ルビカが囁いた。
顔を上気させたエルシアの妹は、やはり前かがみではいながら、エルシアよりよっぽどしっかりした足取りをしていた。
ルビカに対する責めが甘いのではない。
彼女の中には、エルシアの中のものよりひとまわり太い張り型が入っている。
それが証拠に、スカートから覗く彼女の足首は、太股を伝って落ちた愛液でぐっしょり濡れていた。
「エルシア、鎖を引っ張って、引きずってあげましょうか」
「――いえ・・・・・・歩け、ます。あの、ただ・・・・・・」
「なんでしょう」
「その。先ほどまで、冷える地下にいたので・・・・・・」
なるほど、とレオンはうなずいた。
「小便をしたいのですか」
「は、はい」
赤面するエルシア。
レオンは、「そうか」というと、口許で皮肉に笑った。
「あ・・・・・・っ」
「逃げてはいけません」
エルシアは、思わず身を引く。その肩を、レオンはがっしりと捕まえた。
「動いては駄目ですよ」
そういうと、レオンはドレスの上からエルシアの腹部をゆっくりとさすった。
「あ・・・・・・そんなっ・・・・・・んっ。はあ・・・・・・んあっ、んっ」
奥歯を噛み、震える腰に精一杯の力をこめて、エルシアは懸命にこらえた。
顎をふるわし、天井をあおぐ。
レオンの指先が、へその下を撫でまわす。その度、膀胱が刺激される。
「んっ・・・・・・だ、駄目・・・・・・いや・・・・・・はあんっ」
ちょん、と下腹部をつっつかれ、エルシアは身悶えした。
下半身に力を入れる。中で二つの張り型が余計、締め付けられ、刺激が増した。
「はあ・・・・・・んっ、あっ・・・・・・はあっ、ん・・・・・・んあっ、あはあっ」
目を閉じ、レオンの責めに必死で耐えた。
しかし、エルシアに対する責めは終わる気配を見せない。
「ん・・・・・・お、お願い・・・・・・ひっ・・・・・・お願いです。ゆ、許して・・・・・・くうっ・・・・・・ください・・・・・・んはあっ」
「何を許すのですか」
「ん・・・・・・あっ、んはあっ。と、トイレに・・・・・・ひゃうっ・・・・・・いかせて・・・・・・んくっ」
「嫌です」
平然とそういいながら、レオンは下腹部に当てた手に力をこめた。
「はああああん・・・・・・っ。こ、これ以上、責められたら・・・・・・」
「責められたら?」
「ん・・・・・・ふぅあっ・・・・・・おしっこが・・・・・・んっ・・・・・・で、出ちゃいます・・・・・・んはあっ」
「なるほど」
うなずくと、レオンは下腹部から手を離した。
「は・・・・・・あっ・・・・・・ふう・・・・・・」
責めは終わった、とエルシアは肩の力を抜いた。
ほう、と息をつく。
その瞬間だった。
レオンは、指先をそろえると、エルシアの下腹部を三本の指でずん、と深く押した。
「あっ・・・・・・んんんんっ」
ドレスが大きくへこむほど、エルシアの肉深くに指先が沈む。
ちょろり、と足元に黄色い液体が垂れ落ちた。
「あはああああああああああああああっ」
しゃああああああああ。
小水が、ドレスのスカートから音を立ててこぼれ落ちる。
「いやあああああっ、見ないで――――っ」
騒ぎをききつけ、使用人や兵士たちが集まってきた。
そんな中で、エルシアは足元を水びたしにして、その場にへたりこんだ。
今週はこれ以上書けそうにないです。
次週以降、暇があったらまたお会いしましょう。
次の機会がなかったら、
「あの野郎、風呂敷広げすぎて逃げたな」
と軽蔑し、蔑み、哀れんでください。
いかにも男の欲望で書いている気がする。
このスレの小説全般に言えることだが。
もう少し、女を観察したほうがいいと思う。
女性だけを喜ばせるためのスレではないから好きに書けばいいんでないの。
私もちょっとキツすぎるなとは思うけど、口出しするのはどうかと思う。
>>434 乙!身体を壊さないようがんばってください。
俺はいつまでもwktkしながらまってます
>>434 自分女ですーw
いつも楽しく拝見しています!
同じくw
少女漫画でも参考にして書いてみるか
↓
着衣駅弁されて「街中でつながりながら歩いてるなんて
頭が沸騰しそうだよっ…!!」というお姫様
(´Д`)
つまらない小説は突っ込まないです。
感想としては、ありがち。
芯がないリンゴだと思う。
ギャラリーサービスしなくてもいいから、自分の欲望を素直に書けば良いと思う。
あと、世界観が分からないし、
登場人物のキャラがエロのパーツであり、記号にすぎない。
抜くだけが目的のAVを見ているようだ。
↑言ってる事自体は正論だと思うが、こういうのが出始めると
他の職人までサーッと去っていくので、要するに
合わないなら無言でスルー
無言じゃない幽霊もスルー
一番スルーできてナスwwwwww
ID変えるの一回失敗したのに釣られてやんのwwwwww
>>434 いいと思うが、一つだけ・・・個人的なもんなんだが、
ちと調教師役が甘杉。幻水2のルカやランスぐらい突っ走ってくれてもいいような気が・・・
すまん、最近やったエロゲーの主人公がそろいも揃って腑抜け揃いだったんで・・・
それなんてエロゲ?
449 :
絹姫折檻:2006/02/11(土) 14:42:01 ID:fywyYGye
その夜。絹姫を閉じ込めている牢。
天井から鎖で吊るされた一本の木の棒。
裸身の絹姫の両腕が、大きく左右に広げられてその棒に縛られています。
両足もまた、左右に大きく広げられた上体で鎖につながれています。
ぐったりとうなだれた姫。目隠しをされているため、これからどのような責めが待っているのか、知る由もありません。
やがて、近づいてくる足跡。
ぴくんと、小さく恐怖に震えます。
足跡が止まり、そしてしばしの沈黙が姫をさらに恐怖においやります。
さわり。
「きゃあっ!」
突然、剥き出しの乳房に何かが触れました。
大きく身をそらし、逃れようとしますが、両手足とも拘束されているため、かすかに身をよじることしかできません。
そして、今度は背後から。
柔らかな尻を下からなぞりあげるような感触。
指とも違う、何かやわらかいものがくすぐるように動きます。
「いやあっ!」
悲鳴を上げてさらに悶える姫。見えないという恐怖が、混乱を強くさせます。
そこに、今度は左右から、脇腹をくすぐるように柔らかなものが触れました。
「ひぃっ! ひぃ、ひゃあんっ……」
さわさわとうごめく四つのやわらかいもの。
それが、身動きできぬ絹姫の敏感な箇所をくすぐります。
「いやぁ……やぁ……きゃははっ……」
こらえきれず、姫の可憐な唇からは笑い声が漏れ始めます。
いつしか、かたくなった胸の突起。桃色のそれは嬲られるのを待ち望むかのようにつんと尖っています。
くすぐられ、身悶えるたび、汗の浮かんだ乳房がぷるんとゆれます。
逃れることもできず、ただくすぐられ続ける姫。
笑いすぎて息もできないほど苦しいのに、それらは容赦なくくすぐり続けます。
「やぁ……はぁん……ゆるひ……きゃはは……ゆ……るひて……」
苦しい息の中で、哀願しますが聞き入れてくれるはずもありません。
それどころか、かえってそのくすぐりは激しさをましてゆきました。
背中や腹部、太もも、さらには陰部。
姫の裸身のうち、くすぐられていないところはないほど、全身をいっせいに羽根が襲います。
「んひぃ……きひぃ……ひゃは……きゃはぁん……」
小刻みに痙攣しながら、くすぐり責めに悶える絹姫。
涙が、目隠しの布の隙間から流れています。
涎が、口元に一筋。
そして、脚の付け根から透明な蜜も。
目が見えない状態でくすぐられ続ける中で、姫の感覚はそれだけに集中していました。
450 :
絹姫折檻:2006/02/11(土) 14:43:30 ID:fywyYGye
それだけに、まったく別の刺激に対してまるで無防備になっていました。
「ひぃいぃっ!」
突然、何の前触れもなく、姫の陰部にずぷりと太いものが入り込みます。
それは、姫の混乱をよそに、一方的に荒々しく上下にピストン運動をはじめました。
「あぁっ! いっ、いひぃぃっ、あはぁん……」
くすぐられながらのピストン運動。羽根の繊細な責めと、何物かの荒々しい責めの相乗効果が、姫を更なる快楽の高みへと送ります。
「いっ、いあぁ、ひんひゃう、ひあぁ……」
ろれつの回らない声で何かを口走る絹姫。目隠しされて見えないまぶたの裏で、何人もの男に荒々しく嬲られている自分の姿が映ります。
そこに。
背後から、あきらかに人の手のひらとわかる暖かな感触が乳房を包みました。
すぐに男の手とわかる大きな手と硬い指が、強い力で姫の乳房を揉みしだきます。
「あんっ!」
目隠しされていることで、全身の性感が何倍にも高められている絹姫。
筆や蛇といった今までの陰惨な責めと比べるとあまりに強い、男の手による責め。
嬲られながらも、絹姫の体は心とは裏腹に、まるで陵辱に身をゆだねるように抵抗をやめました。
「やぁ……ひあぁ……はぁん……」
その間も、くすぐり責めは続いています。
しかし絹姫は、さっきまでのあがきをうそのようにやめ、ただなすがままに陵辱に身を任せておりました。
「あっ、やっ、んああ……」
陰部からの蜜はとめどなくあふれ、まるで失禁したかのようにこぼれています。
肌は高潮して、汗が浮かんでいます。
耳元に、小姓らしき者の声が聞こえます。
「忍びであると認めますか」
「ひや……ひがいまふ……」
ろれつの回らない言葉での否認。しかしそれは、今までの否認とは違う響きでした。
それは、あきらかにもっと責め嬲られることを期待しての否認でございます。
絹姫の脳裏に、幾多の責め苦が次々と思い浮かびます。
蛇責めや犬責め、あるいは刷毛で責められたりといったことでございます。
「ふむ、まだ責め足りぬご様子」
耳元で、再び何物かの声がします。
「されば、心ゆくまで責めてあげましょう」
その声は、姫にとって最も待ち望んだ言葉だったかもしれませぬ。
「ひいっ……あうっ……んくぅぅっ……ああぁ……」
責めに合わせて、姫の口から喘ぎ声がもれます。
逃れようという無駄な抵抗はなくなり、縛られ、拘束されたままで嬲られるままに身をゆだねています。
幾人もの男どもに責め嬲られながらも、その口からは喚起の喘ぎが漏れ続けたのでございます。
翌日。
夜通し行われた責め問いの後、目隠しを解かれた姫様の表情は、それまでとは一変しておりました。
「わたくしを……もっと弄んでくださいませ」
長い責め問いによる疲労のせいか、声は消え入りそうでありましたが、そう言って獄吏を見つめる目は、なんとも言えず淫靡な光を持っておりましてございます。
まあ、こっちはライト風味というか、明るく楽しいエロってことでw
たぶん物足りないって思う人もいるだろうから、そういう人が職人になってどんどん投下してくれたらスレの活性化にもつながるし。
ていうかマジな話、こんなのよりもっとエロくて萌えるSS書けるぜっていう方がいたら、がんがんSS投下してほすぃです。
>>447 そのセリフがマジレスで使われたのを始めて見たw
絹姫、被虐に目覚めたならウンコは、ウンコはして見せてくださらぬか。
>>454 書き手自身が排泄系エロは苦手なんで……むりぽ。
ちと停滞中。
えーと、突然ですが、蛇とか犬とか使った獣姦ぽい路線と人間相手の和風ソフトSMならどっちが萌えますかねぇ。
犬責めキボン
書き手さんが書きやすい方にして欲しい。
どちらでもと言うならSM希望。
どちらかというとSMで。
犬は飼ってるんでリアルに想像して気持ち悪くなりそうなんで。
ソフトに陵辱
462 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 22:58:14 ID:z/mFtin4
お姫様が縛られるのたまらない
小汚いじじいとかにお尻の穴を調教されるってのは?
nes
鬼畜要素ゼロの、お姫様の純愛えちが好きなのはきっと俺以外にもいるに違いない。
いる
ここに
ここに3人目
自分もだ
ノシ 大好物
お姫様なら鬼畜でもラブラブでも好きだぜ
らぶらぶ系は、読むのは好きだけど自分では書けない……orz
職人様きてほすぃなぁ……
ラブラブもの投下していいっすか?
474 :
黒姫物語:2006/02/26(日) 22:19:14 ID:7V2YASft
「アルベルト、戦になるぞ」
帰って来るなり、親父は銅鑼声でわめいて赤ワインをあおった。
「話し合いはだめになったのかい?」
服装だけはなんとかましな田舎貴族の女、つまり俺の母親が聞いた。
「ああ。てんでだめだ。シモンズ公は一族郎党連れて都を引き払う準備中だ」
「シモンズ公だけじゃないんだろ?」
僕の質問に、赤ワインをラッパのみしてた親父は、下品なゲップで答えた。
「おう! ドルツ伯にグリューナー伯、ラドマン子爵、バウアー男爵も気勢をあげてたぞ」
「やっかいなだな。こりゃ反王派の一斉蜂起だよ。なるほど親父が騒ぐわけだ」
「でだなぁ、俺はグリューナー伯に頼まれちまって、シモンズ公に味方することにしたぞ」
「なんだって!」
僕と母の声がきれいにハモる。
「あたしは、セラ様の乳母も任されてたんだよ。それを王家に弓引くなんて、あんたって人は!」
「うるせぇ。グリューナー伯に敵対するわけにもいかんだろうが」
「そうだね、領地がお隣同士だしね」
とこれは弟のリューベックが冷静に指摘する
「ワルトハイム家は義理人情がモットーだよ。王家に忠誠を誓ったらどうなんだい!」
母の抗議が上がった。これを南の訛りでするから、我が家は弱小貴族のままである。
「情けないったらありゃしない。アル、あんたも父さんにいってやりなさい」
期せずして父と母と弟の視線が僕にあつまる。
「まあ、親父の判断は間違っていないと思うよ」
父の顔がほころび、母の顔が険しくなる。
「だけどね、保険はあったほうがいいな」
三人の顔に疑問符が浮かんだので、言葉を続けた。
「僕は王家に味方するよ。親父達が勝てば僕を廃嫡して、ベックを跡継ぎにすればいい」
弟が親父と僕の間でせわしくなく視線を行き来させる。
「王家が勝てば、親父は引退。どう?」
別に珍しくもない生き残り策を開陳して、僕は読んでいた本に戻った。
話し合ったところで結果など知れているからだ。弱小貴族が生き残る道は少ない。
結論が出たのは5ページほど読破した後だった。
475 :
黒姫物語:2006/02/26(日) 22:21:12 ID:7V2YASft
「アルベルト・ワルトハイム、あなたは王家に味方してくれると?」
次の日、王宮の謁見の間。僕はひざまづき、灰色の髪の毛が乗った頭を垂らしていた。その前に王がいるからだ。
「神とワルトハイムの名において、ローレンツ家こそを正当なる王家として、我が忠誠を捧げることを誓います」
知性がまさった高い額と薄いひげ、穏やかな表情のローレンツ王の顔は、僕の言葉でも冴えないままであった。
もっとも僕一人が加わったところで、劣勢であることは変わらないからだ。
だが、やはり王は王であった。ローレンツ王は玉座をおりると僕の手をとったのである。
「ワルトハイムよ、感謝する。その忠誠に神の恩寵があらんことを。……それに娘も喜ぶ」
「はっ、御過分なるお言葉、もったいのうございます」
まさしく三文芝居であるが、劣勢の王家陣営が新たなる味方を得たと言うことを周囲にアピールする良い機会である。
そう言うわけで謁見の間は、しらけ半分、真面目半分な雰囲気で進んでいった。
しかしそんな微妙な空気は、一人の女の声によって破られた。
「遅いぞ、アルベルト。まさか、我がローレンツが反逆貴族どもに遅れをとるかもなどと不埒な計算をしたのではあるまいな」
謁見係がその姿をみて、あわてて声をあげる。
「第一王女、セラ姫殿下、おなーりー」
黒い豊かな髪、輝く黒ともいうべき瞳、対照的な白い肌。顔は誇りと女の自信に満ちあふれた高貴さをかもし出し、その胸は大きく前に張り出している。
王女にしては質素ともいうべき黒いドレスに身をつつんでいたが、それでもその場の全ての目を奪う充分な魅力を放っていた。
セラはやはり黒い手袋に包まれたたおやかな手を軽く振ってそれに答えた。
そしてまっすぐに僕の前まで歩み寄り、手に持った羽扇子で僕を指した。
「答えよ、アルベルト・ワルトハイム!」
「……父との別れを惜しんでおりました。戦場で会えば敵味方となりますゆえに」
僕の返答にセラは、にやりと王女らしからぬ笑みを浮かべた。突きつけていた扇子を広げて自らの口を覆う。
「ははは、わかるぞ。互いに父のことでは苦労するのぉ」
「セラ! 今は謁見中である。控えよ」
ローレンツ王の叱責を意に介さず、王女は王に向き直った。
「このような道化芝居は不要じゃ。我らに勝利を約束してくれるこのアルベルトには、もてなし方というものがある」
「セラ!」
「アルベルト、わらわについて参れ。良い茶が手に入った。そなたに飲ませて進ぜよう」
そういうと身を翻して歩き始めた。僕がついて行くことを微塵も疑っていない。
僕が王の顔をみると、王も僕を見返し、仕方がないというふうにうなづいた。
「陛下、ではご無礼つかまつります」
「よい。セラの相手をしてやってくれ。あやつを怒らせるとわしでも手がつけられん」
「お察しします」
姫をおいかける直前にみた王の顔が頭の片隅に残った。
困り果てた顔ながら、目に隠しようもなく浮かんでいたのは、娘への愛情だった。
476 :
黒姫物語:2006/02/26(日) 22:24:33 ID:7V2YASft
ドンという衝撃が太ももに響き、思わず顔をしかめた。
たおやかな黒髪が鼻にからみついてくしゃみをしそうになったので、あわてて横を向く。
「セラ様、ワルトハイム様がお困りになられております。それにそのようにはしたない……」
「アルは困っておらぬ。わらわをこのように身近に感じて、嬉しく思っているはずじゃ、なあ? アル」
「はぁ」
セラ姫がお座りあそばされたのは、かたじけなくも僕の膝の上である。
すでに互いに子供ではない。注意をした姫付きメイドのリーゼの言葉はもっともである。
リーゼはくすんだ茶色の髪を後ろでまとめ上げて、やはり茶色のメイド服に長身でやせぎすの身体を押し込んでいる。
リーゼの小言にも関わらず、頑として姫は膝の上から動こうとしなかった。
「それ見よ。リーゼはアルをわかっておらぬ。こやつはな、私に魂の底から忠誠を誓い惚れ抜いておるのだ。だから情け深い王家の一員としてそれに応えてやらねばならぬ。それは王家のものの努めなのだ」
リーゼがため息をついて、その優しい顔立ちにあきらめの表情をうかべて首をふった。
まあまあと僕は目線だけでリーゼをなだめる。
こうなったら満足するまで離れないのは、この姫様の常だ。
「ところでアルよ。わかっておろうな?」
「なにがでしょうか?」
「たわけ! 今回の貴族共の叛乱、千載一遇のチャンスなのだぞ」
姫がぶんぶんと髪の毛を振り回しすため、くしゃみを抑えようとして僕は無言になった。
それを肯定の意味にとったのか、姫は続けた。
「そなたのような弱小三流貴族でも、シモンズやドルツの首をあげれば、わらわの降嫁にも文句はでまい」
「……まさか姫様、この叛乱を焚きつけていないでしょうね?」
セラ姫が振り返った。姫の顔まで至近距離となり、動悸が少し早くなった。
唐突に姫がにやりと笑う。
「王家の安泰と、わらわの結婚、そしてそなたの幸福、一石三鳥とはこのこと」
「姫様! まかりまちがえば、王家が滅ぶのですよ」
「ふむ、アルが叛乱貴族共に与したら、そなたを誅してわらわも死のうかと思ったが、なかなかに良い選択をしたな」
リーゼがふらついて、大きな音をたてて椅子に倒れ込んだ。
確かにめまいがしそうな告白だった。
「それにシモンズ叔父は何かと父を目の敵にして不愉快じゃった。この際、白黒つけておけばいい」
「姫様!」
「虫がわけば掃除をする。綺麗になった国で民は幸せになる。そしてわらわはそなたに嫁ぎ、王家は新たな忠臣を得る。なにも問題はない」
「……どうやって勝つかが抜けております」
「自信は無いか?」
姫はドレスをたくし上げると、膝の上で僕に向かって座り直した
正対したセラ姫の美しく黒い目が僕の目を射抜く
「……いさかかは……」
「では、そのような知恵を携えて味方してくれたものに褒美をやらねばならぬな」
「姫様、リーゼが……」
「捨て置け」
リーゼの方に向いた僕の顔を、細い手が挟み込んで正面に戻した。
キスは優美さを一切欠いていた。ただ渇きを癒すかのように僕の口をまさぐり、失うことを恐れるかのように離れなかった。
しばらくして左手でドアの閉まる音が聞こえた。リーゼが去ったのだ。
その音でようやく姫は唇を離した。そして頭を僕の胸にのせる。
「……おまえと結ばれたくて、国に戦を巻き起こす。わらわは地獄に堕ちるだろうな」
「……ローレンツの始祖、コルビン・ローレンツ陛下は、当時随一の美しさを誇るイライザ姫を手に入れるべく、4国9州を駆け回って15の戦いに勝利して、王国と妻を手に入れました」
その名も高き、イライザの試し。友を撃ち、兄を殺して、美姫を娶らん。
「イライザ姫は確かに一人も殺しませんでした。ですが私は思うのです。かの美姫がコルビン陛下に嫁いだのは罪を分かちあうためなのだろうと」
背にまわされた姫の腕に力がこもる。
「……だから、私も地獄行きです。姫様を惑わし戦を巻き起こした罪で」
穏やかな静寂が部屋をみたした。そのうちに姫の鼓動が落ち着き、息づかいも緩やかなものになっていったのがわかった
「……誓う。わらわは誓う。失われるものに、死んでいく者に顔向けできるように、わらわは戦う。地獄でそやつらに会って逃げ出さぬ為にな」
姫が顔をあげる。もうその目には気弱な光はない。
「だからアル、わらわを助けよ。我らは国一番罪深き、つがいぞ。逃げ出す先はもはや無いからな」
「姫様の御心のままに。地獄のそこまでお供いたします」
「もう姫様はよせ、二人きりの時は……」
「わかっております、セラ」
だから次のキスは、契約のキス。罪につながれるキス。
477 :
黒姫物語:2006/02/26(日) 22:25:31 ID:7V2YASft
その日、結局僕は姫の部屋を出られなかった。リーゼの助けが無ければ、次の日以降もどうなったかわからない。
「むう。わらわはまだもの足りぬ」
「セラ様、ワルトハイム様とのこのようなところを私以外に見られれば、ワルトハイム様は斬首となりましょう」
「わかっておる。だがな、恋人の逢瀬がたったこれだけの時間では……」
「セラ様、男女が睦み合っておるだけで戦に勝てるのでしょうか?」
あの誇り高く物怖じしない姫が、リーゼの言葉でへこむところは見ものだった。
「アルゥーー」
数日後、シモンズ公はドルツ伯グリューナー伯達有力諸侯を中心に200名あまりの貴族を参集させ、ヴェルテブラの大舞踏会を催したと聞く。
そしてその会でローレンツ王家への弾劾状を読み上げ、ファエバーレ司教のもとに戴冠式を強行したという。
そのうえでヴェルテブラ王シモンズを名乗り、各地各国へ檄文を飛ばしたのである。
俗に言う「僭王の変」の、これが始まりであった。
以上です。 エロ無しになってごめんなさい。
エロなしはやや残念・・・しかしGJ!
おっ、投下しようと思って来たら先に良い話が!
「わらわはまだもの足りぬ」ハァハァ
続きますよね?
俺のは明日以降にします
高飛車姫様(・∀・)イイネ!!
エロ展開wktk!
翌日といふわけでいいでせうか?投下。
注:ベタベタ
484 :
運の良い男1:2006/02/27(月) 22:13:48 ID:SMLmtVL7
婚儀後のイヴァンはずっと忙しそうだった。
今日も羊皮紙を束と抱えた従者と秘書を供に連れて、彼はナタリーの部屋に押し掛けて来た。
「朝に来い」
一言告げて彼らを追い出し、妃も侍女たちも居間に追いやったイヴァンは小さな化粧台を占拠して書類を読み始めた。
夫が唐突に寝室で仕事を始めようがダンスを踊ろうがもうその気まぐれには馴れっこなので、構わずナタリーは彼女の秘書官や侍女たちと衣装や日程の打ち合わせを続けた。
翌日には婚儀を記念して王都の西、河川公園近くに新たに設立された孤児院訪問の予定が控えていた。
『綺麗な王子妃様』を一目見ようと押し掛ける人々による歓迎が予測されるため、王宮衛兵隊が離宮から都までの街道警備に出てくることになっている。
婚儀前後の人々の反応でナタリーは思い知ったのだが、新婚の王子妃の立場というものは珍獣によく似ている。
貴族出身のナタリーだって注がれる目があまりに多いと緊張するし、いろいろ大変だ。
夜が更け、寝支度をして侍女を一人残らず下がらせるとナタリーはそっと寝室に入り、夫の仕事ぶりを観察することにした。
イヴァンは眉間にかすかに縦皺を刻み、燭台の灯に書類をかざしてはなにか手元の紙に書き付けている。
こうして真面目にしているとなかなか賢そうに見えて、悪くない。
ナタリーは微笑した。
ひとつ頷いたイヴァンがふと顔をあげた。
寝台の上で腹這いになり、重ねた枕に両肘を埋めている妃と視線がぶつかった。
腰のくびれから尻、太腿へのなめらかな流れを薄い寝間着が覆っている。
両の掌が端にあたっている唇は赤く、頬の線が少し歪んで見えた。
金褐色の長い巻き毛がふさふさと覆った鎖骨の下の白い肌の続きには魅力的な谷間が覗いている。
そのあたりに漂っているはずの清潔で温かな匂いを嗅ぐようにイヴァンは鼻をひくつかせた。
集中力が途切れた様子である。彼は羽根ペンをインク壷に突っ込んだ。
「…見られていると気になる?」
控えめにナタリーが声をかけた。
「お邪魔せずにこのままおとなしくしているわ。どうぞ続けて」
「いや」
イヴァンは脚を組み、華奢な椅子の背もたれに体重のほとんどをかけると片手で目をこすった。
「ほとんど終わった。もう、あとは清書させればいいんだが……確かに邪魔だな」
「ここで見ているだけよ」
ナタリーは肩を竦めた。
「そういう姿勢で見られていると集中できない」
イヴァンは立ち上がった。指でシャツの喉のボタンを外している。
「自覚のあるなしはどうでもいいが、新婚の身の夫としては新妻にそれとなく誘われていると思いこんでもいいな?」
少し赤くなり、ナタリーは頬から指を外すと身を起こした。
「違うわ。大体、どうしてこんなとこでお仕事なんかなさってるの?」
「今日オレは通商条約の締結条件の比較検討案を一日中聞いていた。顧問団のむさ苦しい男どもと顔をつきあわせてな。つくづくと、こういう邪魔が恋しくなった」
イヴァンが寝台に飛び乗った。
「昨夜はさっさと寝ただろう、新前の妃のくせに」
肩を掴まれ、彼女は笑いながらシーツに倒れ込んだ。
「だって昨夜もあなたは遅くて……ちょっと待って…靴は脱いで」
豪華な色の髪の中に顔を埋めて良い匂いを深々と吸い、イヴァンは彼女の言葉を無視すると細いうなじに唇を当てた。
「あ…」
ナタリーは声をとぎらせ、イヴァンの片腕に手を絡めて応じて来た。
485 :
運の良い男2:2006/02/27(月) 22:14:20 ID:SMLmtVL7
今夜はやっぱり『したい日』なんだな、とイヴァンはきめこまかな肌を味わいながら考えた。
一年以上の付き合いがあるので、彼女が月のものの前後には少々淫らな気分になりやすくなることにはとっくに気付いている。
その障りがなくともナタリーを抱けるのはあと二日ほどだ。
老齢のせいにしつつ食えない父王は世継ぎの息子をこき使うのが上手なので、こうやって一緒に過ごせる夜は新婚夫婦のくせに案外少ないのである。
明後日からまた、都からかなり離れた町に父の代理としての訪問予定が入っている。
そこで顧問達と共に、隣国の使者団と新しい通商条約締結の話し合いだ。どう短く見積もっても十日はかかるだろう。
その間のも愉しんでおくかと彼は欲深く決心し、ナタリーの躯を引き寄せるとうなじから肩、背中へとキスの範囲を広げていった。
柔らかくてしっとりとした感触の肌である。
長い巻き毛を掻きあげて、舌先でゆっくりと潤していく。
ナタリーの指がシーツの波に潜る。
時折背すじを伸ばしては小さく喘ぐ姿が可愛い。
その喘ぎをもっと聞きたくて、イヴァンは唇と舌で焦らしながら苛め続けた。
優し気にキスをしながら、彼は器用にブーツを脱ぎ、腰のベルトを緩めた。ナタリーは背に加えられる刺激に気を取られていて気付かない。
「…イヴァンさま…ね…あの…」
ついにナタリーが控えめながらもおねだりを始めそうな気配が漂って来た。
彼女は唇同士のキスが好きなのだ。
おそらく、そろそろ『ちゃんとしたキス』が欲しくなってきたに違いない。
イヴァンはキスを続けながらおもむろに、細い躯を掬い上げるように両腕で羽交い締めにした。
「あん…」
乳房を鷲掴みにされたナタリーがきゅっと背を逸らして色っぽい声を漏らす。
丁寧に彼女の寝間着を剥いだ。
ふくらみは背に隠れてみえないぶん、埋めた指先にはりつめた弾力を感じた。
輪郭を確かめるように指先を軽く滑らせ、それを何度も繰り返す。
すべらかなのは背と同じだったが、弧はたっぷりと重量を備えた美しい乳房である。
肩越しに顎を載せ、イヴァンは小さな耳朶を口に含んだ。ここからなら乳房が見える。
「ん」
ナタリーは軽く身をひねり、喉を仰向けた。掌で乳房を包み込み、先端を避けてゆっくりと揉みはじめる。
「はぁ…あん」
桃色の耳朶から複雑な耳介に舌を滑らせ、軽くその奥に先をねじ込むと彼女は悶えた。
「ああ、あ…あ…は…」
触れてもいないのに、乳房の先の小さな突起は赤く染まってつんと勃ち、イヴァンの掌の動きに合わせて前後左右に揺れている。
指のかたちなりに不規則に盛り上がった肉が淡く染まっていた。
時々、触れるか触れないかの柔らかさで乳暈だけを擦ったり軽く指先で揉んだりして刺激してやると、もじもじと腰を動かし出す。
「いや…意地悪……」
「なにが?」
その手首を握り、イヴァンはうつぶせにシーツに抑えつけた。
寝間着の裾を巻き込んでもう片方の腕で腰を引き寄せた。尻と艶かしい太腿が高く持ち上がった。
「あっ…?」
ナタリーがいきなり掲げられた腰の位置に驚いたように、シーツに腕を突っ張った。
イヴァンは素早くその尻の後ろに膝だちになると、両手で腰を捕まえた。
彼女は彼が何をするつもりかすぐに察知して声をあげた。
「あっ、嫌、いきなり!」
「…いきなりか?」
「そうよ、だって…」
彼はさっさと、勃起していたものを押しあて、狙い定めて打ち込んだ。
背中が波打ち、恥ずかし気なうめきをあげながら彼女は形のよい顎をあげた。
「い…嫌って、言っているのにっ…」
イヴァンは上体を屈めて囁いた。
「じゃあ、どうしてこんなにとろとろなんだ?」
486 :
運の良い男3:2006/02/27(月) 22:14:58 ID:SMLmtVL7
彼は愛撫するように妃の腰を掴んだ。
上から見下ろすと柔らかな肩からしなやかに続く背筋、細くくびれた胴から張り出した腰から尻のラインが美しかった。
その胎内に深く挿れた自分のものをゆっくりとイヴァンは揺らしてみた。
「く、っぅ」
ナタリーが小さく喘いでシーツをぎゅっと掴んだ。
イヴァンは腰を抱いていた片手を滑らせ、彼女の脇腹から茂みに送り込んだ。
びくりとしたナタリーの耳朶にキスをし、舌で敏感な耳の回りを舐め上げると彼女は再び背中をうねらせた。
茂みに隠れている谷間に指先を潜らせ、ふっくらとした突起を探り当てるとイヴァンはゆるゆると撫でたり摘んだりを始めた。
「あっ…あ…っ…や、や…」
イヴァンが躯をわずかに退くと、封を解かれて蓄えきれなくなった温かなぬめりが、じゅん…と溢れた。
それを指先に絡めて一層優しく愛撫すると、ナタリーが鼻にかかった声で咎めた。
「だめ…は、恥ずか、し……!」
言いかけて喘ぐ。
イヴァンが大きく前後に動いたからだ。わざとらしく、少々動きがぎこちない。
一度ゆっくりと往復されただけで、ナタリーは我慢できなくなって腕から力を抜いてしまった。
肩からシーツに崩れた艶やかな横顔を豪華な色の髪が縁取って揺れた。
「は…っ…」
「ナタリー…」
体勢を戻し、両手で腰を掴み直すと、イヴァンは再度、深々と自分のものを埋めた。
「ひ…」
奥まで埋め込んでゆっくりと、長い時間をかけて退いた。
「や…あ、あぁ…っ…あ」
くちゅり、と濡れた音をたてさせて彼はまたぎこちなく深々と挿れた。押し込まれるたびにナタリーは我慢できない風情で悶えた。
「イイか?」
「…あ、あ」
ナタリーは腰をくねらせてイヴァンのものを締め付けた。イヴァンは眉をしかめて快感をやり過ごした。
「…そういえば、キスを忘れてたな」
「あっ…!」
腰を解放すると彼女は喘いで全身の力を抜いた。くたくたとなりかかるのを仰向けにかえす。
イヴァンは向き合った彼女を抱き寄せた。
正面からだと特に抱き心地がいい。
イヴァンの胸板にナタリーの柔らかくて重みとはりのある乳房がぎゅっと触れ、くびれた胴から腹も密着している。
濡れた股間に太腿をこじいれると滑らかな腿が絡んだ。
「あん…」
蕩けた目が至近距離から見上げてくる。
凛と気品ある正装をした姿からは想像し難しい色っぽさだった。
いつもは清楚な風情なのだが、金褐色の長い髪がほつれてうちかかった頬の上気した線の危うさといい唇から漏れている熱い吐息といい、誘うように瞼が半分落ちている褐色の瞳といい、閨での彼女がこんなにも官能的だとは彼以外にはわかるはずもない。
「ナタリー…」
イヴァンも囁いた。
努力せずとも優しい声が出てくる。無意識のうちに彼の片手の指は妻の滑らかな首すじをかすかに撫でていた。
抜けるように白い肌は全て淡く染まり、美しかった。
「意地悪……でも、大好き…」
ナタリーが小さく囁いた。
脚をイヴァンの腰に絡め、ぎゅっと抱きついてくる。夫の躯に腕をすっかり廻そうとしてそれは果たせなかったようだ。
彼女は小柄だし、イヴァンの背は見た目の引き締まった感じから予想されるより厚くて広かった。
「ん。…わかってる」
イヴァンは顔を妻の初々しい頬にすり寄せ、精巧な造りの小さな耳に呟いた。頬が勝手に緩んでニヤついているのが自分でもわかった。
惚れた女にこんな状況で好きと告白されるのは実にいい気分である。
「…キスしてくださるの?」
「ああ」
彼女の唇が柔らかくイヴァンの頬を辿る。同じく唇で迎えると長くて情熱的な口づけになった。
487 :
運の良い男4:2006/02/27(月) 22:15:55 ID:SMLmtVL7
ナタリーの下唇を挟んで柔らかく吸いながら舌でその線をなぞった。肌とまた違った淡い舌触りが興奮を誘う。
彼の妃は閨では紅を差したがらない。余計な味がするのが嫌だそうだが、イヴァンもそれは同感だ。
ナタリーの唇はほどよい厚みのくっきりとかたちのいい愛らしいもので、舐めているだけで愉しい。
舌も唾液も甘いし、歯は滑らかにかたくて真珠のように揃っている。
いつの間にか貪っていることに気付いて顔を離そうとすると、ナタリーが喘ぎながら引き止めた。
「やめないで」
もっとキスをして欲しいのだ。
彼女は唇と舌のキスが大好きだし、イヴァンにも異存はない。
ただ、このあたりから段々優しい行為をイヴァンは続けられなくなる。焦らしたり責めたりもできなくなる。
ナタリーもイヴァンの限界は知っているだろうから、もう遠慮もしなくなる。
「……あとでたっぷりな」
ナタリーの脚を引き寄せ、膝を腕にかけて肩へ跳ね上げる。
「ん…」
綺麗な躯をくねらせてナタリーが声をあげる。少し恨めしそうだが制止はしない。
その腕から掌を彼女の乳房に滑らせて熱い重みを揉みしだきながら、イヴァンはもう片方の掌をナタリーの腰の横のシーツにつく。
背を曲げ、ついた掌を腰につけて引き寄せる。
さっき挿れたから、ふっくらと薄く盛り上がった丘の奥の谷間がその痕跡を見せてわずかに開いている。
白い肌の奥の茂みの影に濃い赤みの、女の匂いのするいいところ。
イヴァンが太腿の間に顔を押し付けると、ナタリーは声を殺して喘ぐ。
いつもは、いや、とかだめ、とかが多いが、今夜はああ、だった。
既に太腿の内側までとろりとした透明な蜜で濡れていた。それを確認してイヴァンは満足する。
彼女はとても感じていて、これからの行為を期待している。
イヴァンは男だから結局は挿入して射精するのが一番の目的ではあるのだが、それでもここにキスするのは愉しい。
女はどんなに清楚で可憐な顔をしていてもやはり獣だと思わせる生々しさが、実は結構好きだったりする。
腰をしっかり引き寄せて柔らかく舐めているとナタリーが震え始めた。
完全に透明だった蜜が柔らかい乳白色の濁りを湛えはじめ、がくがくと小さな痙攣が腕に伝わる。
イったな、と判断して少し休みをいれてやるときと、おかまいなしに愛撫を続けるときがある。
気分次第なのだが、今夜はおかまいなしの方にした。
「…あ…、はぁ…や、やだ…待って…ぇ」
ナタリーが呼吸を整えようとしながら訴えてくる。
その唇を伸ばした腕の先の掌で塞ぎ、イヴァンは肩で艶かしい太腿を押さえつけるようにしながらさらに舌を伸ばした。
「んっ!」
ナタリーが一声だけ呻いて、声を失った。
イヴァンは複雑な花弁の内側をくるりと舐め回した。達したばかりでも舌ですら締め付けるような柔軟で旨い肉である。
そのまましゃぶりながら両方の掌で彼女の全身を愛撫した。柔らかくて華奢な曲線が掌に心地いい。
柔らかく、敏感な芽を舌先でつつく。あまり強く刺激するとかえって鈍感になるようなのであくまで優しい感覚を保つ。
唾液と蜜をたっぷりと舌先にまぶしてそれでぬるぬるとこするようにすると、ナタリーの背が小さく弓なりにのけぞる。
「あっ、…あっ…!ああ…い、や…」
面白いくらい震えてナタリーがうわごとのように喘いだ。美しい顔が蕩け、目の縁から頬、首筋まで赤く染まっている。
イヴァンは顔をあげ、おもむろに彼女にのしかかった。
猛々しく勃起したものの先端を、舌での愛撫で蜜がとろりと太腿を伝っている場所にあてる。
彼が挿入する気だと気付いたナタリーが体勢を整えようとするのを待たず、淫らな表情を鑑賞しながら彼は腹に力を入れた。
ずぶりと押し入る心地がして、きつくて熱い彼女にゆっくりと入り込む。
「あああ、あっ…!!」
挿入されただけでナタリーは喘いでシーツに豪華な髪を擦り付けて悶えた。また、軽くイってしまったらしい。
その忘我の顔が愛らしすぎてイヴァンは見蕩れた。
かたちのいい唇の端に、呑み込むのを忘れた涎がつう、と流れた。それすら気付いていないらしい。
ナタリーはイヴァンに無我夢中といった仕草でしがみついた。
まだ奥まで押し入れていない。
イヴァンはそっとその腕を掴み、シーツに押し付けると再びじりじりと腰に力を入れた。
太く膨れ上がった先端が沈み込む感触がして、絡み付く襞に引き延ばされて薄くなった気のする先端が彼女の胎内に溺れ込んでいく。
488 :
運の良い男5:2006/02/27(月) 22:16:50 ID:SMLmtVL7
「ああ…あ…っ…ん…っ…」
ナタリーが背筋に響くようなぞくぞくさせる甘い声で細く喘いだ。
あと少し。
イヴァンは彼女の腰を掴んだ。力任せに引き寄せ、とどめとばかり腰を揺らして奥のこりこりとしたくびれまで深く押し込む。
「あ、はぁっ!」
ナタリーの肩がびくんっ、と激しく寄せられた。
わずかに腰をひき、こりこりとした場所がぬるんと彼のものを拒むのをイヴァンは感じた。幹は半ば痛いほど強く途中の襞に締め付けられ、絡み付かれている。
蕩けて熱い彼女のそこは、目が眩むくらい気持ちいい。
再びゆっくりとそこに入り込むように腰を動かす。
「んんっ…ん…あっ、やだ、すごく…いい…、イヴァ…」
動きと彼女の躯の抵抗の差に幹を包んだ薄い皮膚が引き込まれ、硬い芯のまわりを前後して刺激する。
しかもナタリーが我慢できなくて腰を動かすので、それが余計にイヴァンを昂らせた。
確かにいっそう充血がひどくなった気がする。はち切れそうで、もう耐えられない。
「もういいな?」
イヴァンは露骨に囁いて彼女の背を抱いた。乳房にキスをして、喘ぐように言った。
「ナタリー、好きだ。可愛いぞ…」
「…あ…」
ナタリーはその言葉に一瞬羞らうように目を閉じ、イヴァンが早く動き始めると言葉にならない声をあげた。
面白いな、とイヴァンは動きながら濁る頭で考えた。
行為は同じことだろうに、初めて彼女を抱いた時より気持ちいいのは何故だろう。
「そんなに、しないで…!」
ナタリーが耳元で喘いだ。
するからイイんだろうが、とイヴァンは思ったがわざわざ言葉にするのが面倒で柔らかな背を抱いた指先に力をいれた。
腰をつきいれては引き抜くと、華奢な甘い躯が忠実に揺れる。背に痛みを感じた。
夢中になったナタリーが掻きむしったらしい。しがみつこうとするので少し躯を寄せてやる。
「またっ…」
ナタリーが躯を波打たせながら囁いた。
「また…私…ああ…っ!」
細く啼きながら彼女は目を閉じてイヴァンの下で硬直した。唇が開いたまま、荒かった呼吸が一瞬とまった。
繋がっている場所がきゅうっと絞られ、小刻みに痙攣する。
「ああ…あ…あ…ーー…」
どうしよう、といった心細い震えた喘ぎを漏らすと、ナタリーはがくりとイヴァンの腕に沈み込んだ。
今夜、何度目かの絶頂を目出たく迎えたらしい。
別に競争するつもりはないが、こんな悩ましい姿を見せられると少々羨ましくもある。たぶん女の躯は男よりもはるかに貪欲だ。
イヴァンは呻きながら、ぴくぴくと揺れる彼女の睫を見た。
震えながら開いた潤みきった瞳が覗き込んでいるイヴァンを見上げ、羞恥を含んだ微笑をたたえた。
計算の一切ない、彼を信じきった瞳だ。唇はまだかすかに開いたまま。快楽のあまり、放心状態になっている。
視線でわずかに笑いかけてやると泣きそうな微笑を唇にも浮かべた。
こんなに可愛いのだから、あと一度くらいはイかせてみたい。
このまま突っ走るのは容易だったが、イヴァンは動きをとめて耐えた。
「まだ、大丈夫か?」
イヴァンは訊ねた。
ナタリーはまだ躯が溶けてないのを確かめるようにゆっくり瞼を動かした。
その手を掴んで首に巻く。ナタリーは強く抱きついてくれた。
その両方の太腿を抱えておもいきり拡げさせた。いつもは恥ずかしがるが、さすがに今はなすがままだ。
膝が安定するように踵をシーツに据えてやり、イヴァンはあられもなく蕩けた彼女の芯を抉り始めた。
反り返るほどに屹立した男根がじゅぷじゅぷと蜜をかき混ぜながら引き抜かれては限界まで沈み込む。
ナタリーは躯の奥を突かれるたびに背筋をそらしてくびれた腰を細かく振り、イヴァンの動きを受け入れて反応した。
引き締まった平らな腹が波打ち、かたちのいい乳房がそのたびに大きく揺れてイヴァンの目を楽しませる。
豪華な髪が背中の下一面に広がって上気しきった肌を際立たせていた。
489 :
運の良い男6:2006/02/27(月) 22:17:49 ID:SMLmtVL7
「すごいな」
イヴァンは口走った。「…こんなになってもまだぎゅうぎゅうに締めつけてくる。淫らだな」
「ふ…あ…やだ…き、嫌い…?」
ナタリーが我に返ったように訊ねた。
「嫌いなものか…痛いか?」
ナタリーは首を横に振り、汗ばんだこめかみをシーツに擦り付けた。激しさを増した動きに気をとられている。
「んっ、ん…!…わ、私、おかしいの…!……また…おかしく、なりそう…」
「それはいい」
それでもどこか制御していた動きをイヴァンは完全に切り替えた。
彼女の躯をひっかけるようにぐいぐいと動き出す。ナタリーが小さく叫んだ。
イヴァンの頭を抱えて、乳房に押し付けてくる。その腕を払いのけてイヴァンは上半身を少し持ち上げた。動きにくい。
「ナタリー」
「ああ」
二人は呼吸を荒げながら動きに集中した。辛抱していたイヴァンと何度も達して敏感になっているナタリーの波長はすぐに合った。
「…んっ…く、あん…あっ…愛してるわ…」
ナタリーが訴えた。返事のかわりにイヴァンはその尻の肉を掴んで思い切り引き寄せた。
止められないまま、最後の動きを叩き付けた。
凄まじい解放感が背筋を走り抜け、膨れ上がった先端から滾りが迸り出た。
イヴァンはほんの一瞬凝固し、極上の快感に溶けた。
滾りは彼女の潤いきった隘路を勢いよく撹拌し、行き場のない肉の間を荒れ狂った。
「あっ…いま…!」
ナタリーが細い躯をうねらせて快楽の喘ぎを漏らした。
栓が抜けて脈打つ場所をもっと搾り取ろうとするかのように引き込まれる。
何度も何度も、彼女は躯を細かく波打たせ、そして震えた。
「ああ…あん…あ…」
忘我の溜め息が細い喉から漏れ、やがて乱れきったシーツに落ちた掌からは力が一切消えていた。
彼女が深く達したのがわかり、イヴァンは残滓の解放の穏やかな快感を味わいつつ満足げに予感した。
これからも何度もあるだろうこんな夜の果て、妃はいつか彼の種を孕むだろう。
*
気怠く、眠いが、神経が昂っている。なかなか興奮が収まらない。
たぶんぴったりと寄り添っている彼女の唇が熱いからだ。
イヴァンは顔を離すと、双方の唾液に濡れた彼女の唇をそっと舐めとってやった。
「…まだキスして欲しいか?」
ナタリーは急いで頭を振った。
キスに邪魔にならないようイヴァンがまとめて耳元にかきあげてやっていた滑らかな巻き毛がゆるゆるとほどけて彼の頬にかかった。
「いいえ、あの…」
彼の妃は綺麗な目の縁をほんのりと染めた。
「…なんだか、その…あなたに抱かれていると、もう二度と逢えないんじゃないかって気がしてくるわ」
「二度と?」
心外げにイヴァンは呟いた。
「なんでだ?馬鹿な事を言うな」
「じゃあ」
すねたようにナタリーは唇を尖らせた。
「さっきみたいに、何度もしないで…逃げないもの」
「言っておくがオレは一度だけしかしてないぞ。お前が勝手にイきまくっているだけだ」
490 :
運の良い男7:2006/02/27(月) 22:18:29 ID:SMLmtVL7
反論しようとしたナタリーは、イヴァンがニヤニヤしているのに気付いたらしく頬を染めてぷいとそっぽを向いた。
「…だって、とても…」
どう言えば刺激が少ないか考えているような雰囲気で彼女は躊躇した。
「とても…」
「とても?……意地悪か?しつこいのか?」
「………」
ナタリーはイヴァンの腕の中で小さく囁いた。
「素敵なの」
イヴァンは笑いを噛み殺して考え込むふりをした。
「どのへんが?」
「あの……」
ナタリーは説明しようとして真っ赤になった。かなり正気を取り戻してきているらしい。
「あの…あの…」
「キスが?」
イヴァンが助け舟を出してやると彼女はほっとしたように微笑した。
「ええ」
すんなりとのびた腕を夫の首の後ろに絡めて、ナタリーは甘えるように身をすり寄せた。
「大好きよ」
「そうか」
イヴァンも頬をその髪に落とした。
「オレも今度キスしてもらおうかな、素敵なキスを」
ナタリーが優しい目で彼を見た。
「…今、したわ。あれじゃだめ?」
「何度してもいいし、それに唇だけじゃなくて」
イヴァンは彼女の片腕を掴んだ。毛布の下に引き込んで腰に軽く触れさせた。
「ここにも欲しい」
ナタリーは真っ赤になって呟いた。
「…そっちも、この前…したじゃない。…まだ、へ、下手でしょうけど」
「ん、上手になったな。なかなか良かった。それに言ってるだろう」
イヴァンは笑った。
「何度してもいいものだ。さあ、そろそろ寝たほうがいい。お前も明日忙しいんじゃなかったか?」
*
旅に出る前にもまだできるかな、と彼は、うとうとしはじめた妃の良い匂いの髪に顔をつっこんで考えた。
もっとも、機会があわずに抱けなくても仕方ない。
戻ってくるのは十日後だ──つまり、少々体調が狂おうと、絶対に彼女の月のものが終わった頃である。
丁度いい具合に日程が入ったものだ。
仕事とは全く関係のない己のささやかな運の良さにニヤつきつつ、イヴァンは燭台の蝋燭の寿命が尽きるのを長い間眺めていた。
おわり
>>490 もうね、心からの拍手を贈りたい!
作者タソ乙華麗!!!
すばらしく濃厚でよかったです。
ナタリーほんとカワイイよナタリー
イヴァンだぁ〜っ!!
待ってましたw
このシリーズ大好きです。
濃厚なラブラブ空間にこの身が弾けてしまいそうな程に堪能しました。
イヴァンがいいよね。「ここにもほしい」なんてー
作者さん、これからも二人をよろしく。
いつもタイトルがすばらしいっ!!
保守保守
ぴたっと止まったがどうしたんだろう
職人さんみんな忙しいのかな
待つのもまた楽し
待つ方が辛いかね?それとも待たせる方が辛いかね?
>>497 四月までには何とか時間作って投下しまつ……
501 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 12:14:25 ID:rktFcAB/
age
502 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 13:16:07 ID:1vtC8cMG
前スレで少し話題になったけど、
魔法使いに捕らえられ、老いて醜くならないように、肉体の時を止める魔法をかけられ拘束されるお姫様のSSも、
ここでいいかな?
ワクワクw
>>504 天然なのかわざとかわからないが
s age
てな具合にスペースが入ってんぞ
502を待ちつつ投下。
508 :
面談 1:2006/03/12(日) 04:49:52 ID:cAa7qPHS
光が散乱する水晶の円蓋の下で、皇女アグレイアは身じろぎもせず立ちつくしていた。
ここに来るまでに通り抜けた、数え切れぬほどの柱の続く身廊におそれをなしたのではない。
王の宮殿を訪れた…いや、この場合不作法にも正確には『呼びつけられた』…のは初めてだったが、今さら荘厳ぶりに驚く身ではない。
石材そのものにしみいったがごとく淀む貴重な香の匂い、その濃厚さが雄弁に語るこの国の歴史の重みに気圧されたのでもない。
生まれてこのかた斎姫として育てられた彼女はその手の空気を吸い慣れていた。
彼女の護る神殿は、たたずまいは簡素ながらも格式は国中で最も高く重々しい。
否、国内ばかりではない。
今を盛りに他国にまで延伸している神々の大元はみなかの祖宮の故地に伝わったもの、そしてそれを司る彼女は主神の血をひく“皇家”の女である。
怯む道理があろうはずもない。
しかし目の前でしきりに汗を流している小男はそんな彼女をさも世間知らずのおろか者を言いくるめるような脂こい舌先で話しかけてくる。
皇女アグレイアは腕輪をさやかに鳴らしつつ、抑えるのを忘れてずり落ちかけていた薄裳を引き上げた。
宰相の補佐官だと名乗るその小男の口臭が気になったからだ。
***
「……というわけなのでございます。畏れ多くも皇女様とも在られる方にこのような事をお頼み申し上げずにおられませぬ事、誠に…我々一同、降りかかりましたこの災難には胆汁煮えたぎる思いでございまして…」
「つまり有り体に申せば」
小男の揮う長広舌を涼やかな声で押しとどめ、アグレイアはじっとその目を見据えた。
「そのほうらは、民を救い、この災厄を防げなんだ責めに私にその流血将軍とやらと同衾して国を購えと」
「いえ……はい…いえ」
小男は顔を隠して腕をあげ、動揺を抑えるような奇妙なそぶりをみせた。
だがその視線は落ち着き無くちらちらと、アグレイアの目の付近に注がれている。
斎姫であるこの皇女の傍近く寄る事など、かほどの緊急事態でもなければどのような高位高官だろうがまずないことなのでもちろん小男がアグレイアをこのような距離で見るのは初めてなのだ。
俗人の男で身近の目通りが叶うのは“王家”の王のみ。
しかしその王は三日前に戦死した。
「このようなご覚悟を皇女様に強いますのは不逞の極みではありますが。王様は討ち死にされ、ご一族や高官の方々も虜となり、すがるはもはや皇女様のみの有様にて……」
盗み見る小男の視線は相変わらず落ち着きなく、裳を透して肌の輪郭を這っていたが、アグレイアは拘泥する気にならなかった。
それより今現在気になるのは、昼下がりの干潮時の汚泥の臭いにも似たこの男の息である。
小男の周りでは積年焚かれた香木の深い匂すら色を失っている。踏みにじられたこの国の現状のように。
アグレイアは、赦しを乞いながらにじり寄ってきた小男を避けて一・二歩横に歩んだ。
小男は引き寄せられるようにふらついたが、斎姫の後ろからずいと進み出てきた黒瞳の女に大喝された。
「皇女様に心やすげに近づくでない」
「リュリュや」
アグレイアは眼光鋭い女神官に疑問の視線を投げた。
「この話、腑に落ちぬ。将軍の要望というのはまことの話であろうかの」
「無論信用なりませぬ、アグレイア様。あなた様が斎姫だということは諸国に知れ渡っておりますものを、誰がそのような不届きな要求を。馬鹿げておりまする」
リュリュはじろりと小男と、その後ろに控えている男たちを睨み付けた。
アグレイアの説得を『命じられた』この国の廷臣たちである。
「ですがたった一つだけ真実がございましょう。こたびの会戦では王様もろとも宰相様そのほか相当数の方々が討ち死になされたと聞き及んでおります。今となっては主神を奉じるアグレイア様のみがこの国の行く末を定めるお方」
「だが」
アグレイアはリュリュに囁いた。
「私は生まれついての斎姫じゃ。人も知らねば世も知らぬであろう。政治のほうはからきしの不得手じゃの」
「ですが、かといって逃げる事は叶いませぬ。これまでに無き事態なれど、皇女様は御自身にこの者らのような責任逃れは赦されますまい」
509 :
面談 2:2006/03/12(日) 04:50:30 ID:cAa7qPHS
「豪胆じゃの。リュリュ、将軍と交渉せよと申すのか…?」
アグレイアは指先をしならせて裳を離した。
女神官の軽蔑の眼に気圧された小男が引っ込んだので口臭地獄から脱したのだ。
裳がふわりと離れると、控えている男達から声にならないどよめきが漏れた。
乳色の肌には化粧気はみじんも窺えなかったが、唇は艶めいた珊瑚色をしていた。
腰まで流れ落ちるのは空気に溶けそうな、波打つ淡い金色の髪。
すっきりとのびた眉の下の目は深い灰色、やわらかく通った鼻筋、それらの配置が抜き差しかなわぬほどにぴたりと決まっている。
佇まいに満ちた品格といい、姿の優美さといい、非の打ち所のない美貌だった。
背中に羽があってもおかしくないようで、どことなく浮世離れしている。
ただ、神々しいというにはほんのわずか疲れたような表情をしていて、そこだけ人の匂いがした。
「皇女様、はしたのうございます」
リュリュが顔をしかめて咎めた。
「はしたないのなんのとこだわる場合とも思えぬ。祖宮から出ねばならぬのではな」
空気をはらみおえた喪が緩やかに皇女の細腰を覆う頃には気を呑まれたような沈黙が円蓋の下を埋め尽くしていた。
***
流血のローラン。
簡潔にして直裁的な通り名を持つその男は、アグレイアの奉じる主神を同じく崇める北の隣国で頭角を現した。
もとはどこの馬の骨ともしれぬ傭兵隊長だったという。
年老いた国王の信任を得て権力を壟し、その死後当然のごとくたちおこった陰謀を逆手にとって、有力な排斥派を一掃した。
その方法がほとんど一族皆殺しという極端なもので、ついた名前が『流血将軍』。
伝わってくる噂はまがまがしいものばかりだったから、国内を制圧したその男がさほどの小競り合いを経ずしてアグレイアの国と三日前の会戦で大勝し、首都の防衛網も突破して宮殿に乗り込んで来ると残された支配者層はパニックを引き起こした。
“王家”に連なる有力者たちはみな逮捕された。
即座に処刑されるかと思いきや、流血将軍が出してきた要求は“皇家”の斎姫アグレイアとの『面談』である。
年に数度、祖宮の建つ海岸で行われる儀式でのみ人前に現れる斎姫を信者は遠目に拝顔できる。
芳紀17。
アグレイアは“皇家”始まって以来の美姫と噂に高かった。
あと何回かで終わる予定です
……まずいなぁ、ネタがまるで浮かばないw
とりあえず新手の職人さんもいらっしゃるようだし、もうしばらく頭をひねりまつ。
肉体の時を止める魔法って?
>>512 前スレで一時盛り上がったが
どんな美女でも年をとれば老いて醜くなる。それは嫌ということで、
悪い魔法使いが美しいお姫様を捕らえる。
美しさを永続させるため、お姫様には肉体の時を止める魔法がかけられる。
お姫様は魔法がかけられた時点が永続する。
加齢、死、疲労、空腹、排泄等はすべて無いが、感覚や意識は明らかなまま。
魔法がとかれない限り、お姫様は一切の体の自由を奪われ、
魔法使いの好みのポーズで固まったまま、永遠の時を生かされ続ける。
生きながらにして固められたお姫様に対し、魔法使いは、
愛撫したり、くすぐったり、時には触手責めなどのいたぶりを加える。
515 :
面談 3:2006/03/14(火) 15:40:21 ID:j8TOeL8Z
国を購う…。
小男達から引き離され、案内された宮殿の一室で、斎姫は祖宮からここまでの短い旅を思い返した。
首都と祖宮との距離は馬で急げば半日程度といったところ。街道で輿は使えないから生まれて初めて馬車に乗った。
窓越しの立派な首都の風景は祖宮の周辺と同じく穏やかで、要所要所に立つ異国の兵士の姿がなければ戦に敗れた国とは見えなかった。
建物を焼き払う煙もあがらず、略奪に逃げ惑う民の姿もない。少なくとも彼女が見た限りはそうだった。
もっとも街道沿いしか見ていないから現状を判じる材料には足りないだろうが。
「リュリュ」
アグレイアは忠実に付き添っている、友人でもある女神官に呼びかけた。
「かの将軍が真っ先に我が国を狙ったのは何故であろうか。さきほどあの補佐官がほのめかしておった、『私』がいるゆえ、という与太話は無しじゃ」
「制海権と貿易中継都市の独占」
リュリュは黒い強い視線を部屋中の装飾に辿らせながら即答した。
「長らく隣とはそれで揉めておりましたゆえ。ここは、もしや王の居室ではありませぬか」
「そのようじゃの」
格子天井の下、贅をこらして整えられた調度品の数々を仔細に見るまでもなく、奥まった場所のこのように心地よい部屋といえばそれ以外に考えられぬ。
「それに、アグレイア様」
リュリュはアグレイアに向き直った。
「あれは補佐官殿の与太話というわけではありませぬ。この国には祖宮があり故地があり、あなた様という斎姫がそこをお護りしているのでございます。充分盗むに足りる価値です」
「その通り」
ふいに割り込んだ声に、アグレイアは灰色の目をあげた。
リュリュの頭越しに、壁際を覆って垂れていた布がそよいでいる。隠れた扉があるようだ。
布を背に男が立っていた。マントも甲冑もつけておらず、腰には短剣だけの軽装である。
ありふれた茶色の髪に茶色の目。だがその目の光は離れていてもまことに印象的だった。
「御付きの侍女が一人とは質素な事ですな」
その男が歩き始めるとアグレイアにはやっと、彼が中肉中背であることがわかった。
目のほうの印象が強すぎてほかの特徴にとっさに注意を行き渡らせることが難しかったのだ。
「侍女ではない。私は神官です」
リュリュは冷ややかに男の発言を訂正した。31にもなるのに『嬢』扱いされて気を悪くした様子だったが、不機嫌をあからさまには出さないよう気を付けているのがアグレイアにはわかった。
アグレイアは椅子から立ち上がった。
これが問題の流血将軍に違いない。
男は斎姫の傍まで来ると立ち止まり、目をすがめ頭を傾けた。
視線はアグレイアの顔を滑り、喉もとまで覆った白い衣と裳をかすめて胸に一瞬とまり、それからするするとおりて腰に辿り着いた。
腰から腹部を眺めていた男はアグレイアの周りを刻んで足を置きなおし、首を伸ばした。口元がほんの少しほころんだように見えた。
尻を眺めているのだと直感的に悟って、アグレイアは頬が赤らむのを感じた。
たまりかねたリュリュが椅子を回って押し寄せて来た。
「挨拶もせぬばかりか名乗りもせずにぶしつけな。斎姫様に無礼でありましょう」
「これはご無礼を」
男はうやうやしげに身をひき、かといって跪くわけでもなく後ろに下がると、彼女らに相対するように置かれていた椅子に腰を下ろした。
「さあ、姫君もお座りください。まともに話を聞いてくださるようなら挨拶をいたします」
アグレイアとリュリュは目を見交わした。
無礼にも関わらずどこかぬけぬけとした男の言葉に、咎めるに必要なためを外されたのである。
アグレイアが椅子に戻る間、男は肘掛けに置いた両手の指先を合わせてじっと彼女を眺めていた。
斎姫の衣装を整えたリュリュが後ろに立つと、彼はやっと口を開いた。
「お聞き及びでしょうが、私がローランです。現在主神の思し召しによりこの国は我が軍の支配下にあります。無論、お目にかかるのは初めてですな」
516 :
面談 4:2006/03/14(火) 15:40:52 ID:j8TOeL8Z
「本当に『そなたの軍』ですか?」
リュリュが口を出した。思し召しを持ち出されたのが神官の癇に触ったらしい。
「先年病没なさった王のものをそなたがお預かりしているだけと耳にしておりますが」
「そう、私は故王の将軍にすぎません。…神官殿のような頑迷な方々のおかげでね」
ローランは肩を竦め、リュリュを無視してアグレイアに向き直った。
「即位しようにも我が国の神官たちが拒むのですよ。主神の祝福を。祖宮とあなたの名前を持ち出して、です」
「まさか、それで」
リュリュが呻いた。
「そう。それでここにやってきた」
ローランはアグレイアの顔を覗き込んだ。
顔を背けずアグレイアは男の視線を迎えうった。平凡な色ながら、たぶん一度みたらそうそう忘れられないだろうと思わせる、個性的な光を持つ目だと思った。
リュリュは苛立たしげに声を高めた。ローラン将軍が、彼女の大事な斎姫をじろじろと眺め回しているのが気に入らないのだ。
「使いを寄越せば済むことではありませぬか」
男は面白くもなげに笑った。
「それであっさりと簒奪の許可をもらえると? そうだとすると楽ではあるが、のし上がる価値もない」
「口実です」
リュリュは決めつけた。
「即位せずともそなたの名にはとうに冠がついておりましょう。その名の通りのやり方で祝福を無理強いするなど容易かろうに、他国に攻め入って祖宮の斎姫を煩わせる必要があるとは思えぬわ」
「やれやれ…」
ローランはアグレイアから視線を離し、ゆっくりとリュリュに向き直った。
「祖宮というのは普段よほどに退屈なところらしい。頭がいいのはわかったが、少し黙っていられないのか」
「…リュリュ」
アグレイアが口を開いた。男の目の光の変化に気付いていた。
「席をお外し」
顔を真っ赤にし、リュリュは囁いた。
「ですがアグレイア様」
「よいからお外し」
リュリュは唇を噛み、きつい黒瞳でローランを一瞥すると裾を腕に巻いた。泡が弾けるような低い声でアグレイアの耳元に「お気をつけて」と囁いて身を翻させた。
扉が閉まると、アグレイアはローランを見た。
「腑に落ちない事がいくつかあります。訊いてもかまわぬでしょうね」
「答えずともよろしければ」
男は椅子に身を落ち着けてじっと彼女の顔を見返した。
アグレイアは構わず続けた。
「あってほしくはないが、戦に略奪はつきものです。なのにここに来るまでそのような気配はありませんでした。リュリュの申した通り、そなたの経歴と通り名には相応しくありませぬ」
男は指先を合わせて格子天井にちらと目をやった。
「そうですな」
「それに高官たちを捕虜にしたと聞いたが、まだ生かしておるそうじゃ。その使い道は?」
「ふむ」
ローランは一言言っただけだった。
アグレイアは口を噤んだ。
広大な部屋には沈黙がたちこめた。
517 :
面談 5:2006/03/14(火) 15:41:25 ID:j8TOeL8Z
「もう訊きたい事はありませんか?」
男が口を開いた。
「言わずともお判りの筈です」
アグレイアが呟くと、ローランは頷いた。
「ではまず反対にお尋ねしよう。あの通り名を私は気に入っていると思いますか?」
アグレイアは少し考え、頷いた。
ローランの口元が歪んだ。アグレイアには微笑に思えたが気のせいかもしれない。
「その通り。あの名は私の思惑を助長し、また逆に隠してくれる──それさえ理解されているようなら問題はない。質問にお答えしよう」
ローランは椅子から立ち上がり、華麗な部屋に手を振ってみせた。
「利用価値のあるものは一気に刈り取るよりも搾りあげたほうが役にたつ事はおわかりですね。いつまでも傭兵隊長のままではありません。簡単に言えばそういうことです」
「……では私は?」
アグレイアは涼やかな声で言った。
「私には何の意味があるのですか。斎姫を手に入れたとて、その瞬間に価値も権威もなくなることは充分承知のはず」
「斎姫であり続ける事に価値があるのではない。あなたを手に入れるという事実に価値があるのだ。“皇家”の直系のあなたをね」
ローランはじっとアグレイアを見た。
「か弱気な見た目に騙されていた。思っていたよりもしっかりしておられるようだから有り体に言いますが、私は『あなたの血』が欲しいのですよ」
アグレイアは灰色の瞳をあげた。もともとあまり色のない頬が一層白かった。
「ただ同衾するだけでは満足せぬという事ですか」
男は頷いた。
「私の子の体内に“皇家”の血を入れたいのです」
リュリュを追い出したのは正解だった、とアグレイアはまだ冷静に保っている頭の隅で考えた。
怒り狂い、この男に掴み掛かって腰の短剣で返り討ちにあうのが目に見えるようだ。
「“皇家”には他にも多少の人材がおられるそうですな」
気がつけばローランがまだ喋っていた。
「あなたの亡くなった叔父御の娘が二人…もっとも五歳と三歳では心もとなかろうが。祖宮の斎姫は御譲りになることもできると聞きました」
「随分詳しいのですね」
ローランははっきりと微笑した。
「調べました。思いつきだけで動くには出世しすぎたし時間も惜しいのでね。世話になった我が国の先の王から得た教訓ですが、しっかりした跡継ぎは元気なうちに得ておかねば」
「調べたのならばご存知でしょうが…」
アグレイアは椅子から立ち上がり、ローランと向かい合った。拳を二つ重ねたほどローランの方が背が高かった。
「自らの咎のない者が斎姫を退く事は許されておりませぬ。遠い昔に王に犯された斎姫がありましたが──」
「その斎姫は特例として退位せず年を経るまでその位にあった、と仰りたいのでしょう。襲った王は天罰てきめん、叛乱にあって廃位の憂き目にあったそうですな」
ローランは動じなかった。
「私はそれが欲しいのです。王にも勝るその権威が」
アグレイアはローランの図々しく輝く強い瞳を見上げた。
「多くを望むものは多くを失います」
「もともと何も持っては居なかったのだから怖れる事はない。それにあなたは咎なくして私に身を任せるのではないのです」
ローランは身を屈めるようにしてアグレイアに囁いた。
「頭は良いようだが心は弱い。私を拒絶すれば国と民、それにあの女神官がどうなるかご存知で、しかも見捨てるには優しすぎる…さきほど質問をしたのは過ちでしたな」
「それが咎だというのですか?」
「いいや」
首筋に気配を感じ、躯を廻そうとしてアグレイアはがっしりと抱きとめられた。
顔を戻すと、ローランが目を細めて笑っていた。
「女に生まれた事──それがあなたの咎ですよ」
あと二回…たぶん。
520 :
面談 6:2006/03/15(水) 13:15:37 ID:nE+H0iSk
アグレイアはこめかみに熱を感じた。
口づけをされたのだと知った時には男の顔は離れている。
膝の後ろに腕が差し込まれ、防ぐ暇もなくローランに抱き上げられた彼女は深い灰色の目を見張った。
「今?」
男はちらと彼女を見ると頷いた。
「そう」
彼はアグレイアを揺すり上げ、布に覆われた扉に向かった。
重い布をくぐり抜けた先は、彼女にも予測はついていたのだが、陰鬱なほど重厚な色調の木材で彫られた柱と天蓋に覆われた寝台のある部屋となっていた。
部屋の窓は鎧戸が全て開けられており、まだ明るい陽光が燦々と磨き抜かれた床に反射している。
寝台にアグレイアを放り出すと、ローランは彼女の顔を眺めながら腰帯から短剣を外した。鞘から抜き取り、寝台の柱めがけて床に平行に突き立てる。
胸に楔を打ち込まれるような重い響きに、アグレイアは思わず肘をたてて身を起こし、後ずさりした。
「一応ご忠告を。あなたの力では抜けませんよ」
男は呟いた。
「泣き喚くと予想していましたが、存外に意気地がおありのようなのでね。念には念を、だ」
アグレイアは唇をひき結んだ。男の手がドレスの裾をまくりあげてきたからだ。
彼女はのしかかろうとする男の胸に両腕をあげて、無言のまま強く押し返した。
圧迫される重みが増し、あがく脚に熱が這った。掌が腿を撫で回している。
さらに裾をおしあげた掌が腰の後ろにまわった。腰布越しに両の指先で柔媚な尻の肉を包み込まれた。
上半身を思い切りのけぞらせて男から離れ、アグレイアは嫌悪に眉を顰めた。
「そのような触れようは好まぬ。余計な事はせず、そなたは『目的』だけをお果たし」
ローランはちらりと目の光を踊らせた。
「意味がわかっておられるか?」
「わかります」
アグレイアは傲然と言い放った。
「私はそなたの夢のための道具になるのであろう。避け得ぬなら耐えます。だが、それ以外の事を期待される筋合いは一切ありませぬ」
「……なるほど」
ローランは数瞬考え込んだ。
「つまり初めての苦痛を和らげるための準備は要らぬとの仰せだ」
「くどい。このような事、早く済ませたいのじゃ」
アグレイアは尻に張り付いていた男の掌をはがし、細い両肩を揺らせてまた少しずり上がった。
灰色の目はぎらぎらと輝き、整った顔は緊張で青ざめている。
「ふむ」
斎姫を眺めているローランの表情は反対にひどく興味深そうだった。
アグレイアは声を押し殺した。腰布の下に指が潜り込んできたのだ。眉を寄せ、アグレイアは顔を背けた。
ぴっちりと閉じた両脚の間の滑らかな茂みの流れを梳きながらローランが囁く。
「…では、そのように」
521 :
面談 7:2006/03/15(水) 13:16:11 ID:nE+H0iSk
男は身を離した。
思わず閉じていた目をまた開き、差し出された腕をアグレイアは見た。
「さっさと済ませましょう」
ローランが事務的な口調で言うのに頷き、彼女は手助けされて起き上がった。
「こちらに」
肘を捉えて膝立ちに導かれると目の前に寝台の柱があった。わずかに見上げる場所に短剣が刺さっている。
「犬の交尾を見た御経験は?」
アグレイアは無言のまま頷いた。犬は神殿だろうがどこだろうが関係なくはいりこんでくるので、その生殖行為は見慣れている。
「私の顔を見ながらではお嫌のようですから、彼らのように交わるのはどうでしょう?」
声はやや悪意のある笑いを含んでいた。アグレイアは無視した。
「構いませぬ」
「よいお覚悟です」
ローランはアグレイアの腕をとり、柱に絡ませて交差させた。
腰にまだからみついていた細い薄裳が抜き取られた。
「お借りする」
手首を巻かれ、緩く戒められた。
「柱にしがみつき、目を閉じて。舌を噛まぬよう」
男はそれだけ言うと、アグレイアの腰を引き寄せた。
白いドレスを跳ね上げて細いくびれに巻き付ける。腰布をひきあげ、まるい尻をさらけ出された。
反射的に退こうとした腰に腕が廻る。
腿の前面を掴まれ、膝の位置を開かれた。濡れた感触がぐにゅりと股間を覆う。
ローランが掌に唾を吐き出して塗り付けたらしかった。手慣れている。
背後の男の経歴を改めて思い出し、アグレイアは嫌悪が胸を染めるのを感じたがそれも一瞬だった。
殴られるような衝撃が腰の奥に突き込まれた。ふわりと膝が浮き、躯の芯から脳天が一直線に緋に染まった。
灰色の瞳を張り、アグレイアは思わず肺の空気を全て吐き出した。
男が与えたささやかな湿り気はほんの先端がめりこむ時点であっさりと消え失せた。残りの挿入はニチニチときしむような摩擦に変わっていくが、力の強さは衰えなかった。
苦痛にアグレイアは身悶えしかけ、辛うじて柱に掌を這わせて堪えた。
掌の内側に汗が噴き出し、ずるりと滑った。何度も柱を掴み直し、拘束された手首を互い違いにしならせる。
背後からローランの腕が伸びて重なった手首をつかみあげた。
突き立った短剣の皮巻きの堅い柄に導かれ、何も考えずアグレイアは細い指を絡ませて取りすがった。
柄を握り直し、アグレイアは喉をぐいと仰向けた。かすみそうな視界に、柱越しにぶるぶると震えている短剣の刃が映った。
掌だけではなく、躯中からどっと汗が噴き出している。灼けつくような肉が躯の芯を割いていた。
一体、どこまで入り込むのか。彼女は挿入の長さと苦痛を持て余し、歯を食いしばった。
「力をお抜きになる事だ。深く息をなさい。そのように躯中で拒んでいては痛みが増すだけです」
ローランが忠告した。斎姫の白いドレスの背に溶けるように広がった淡い金髪の合間に覗いた耳朶が、茹でたような濃い桃色に染まっている。
アグレイアは親切げな言葉の奥に男が巧みに隠している興奮を感じ取った。
感じ取った以上、一言たりとも弱音を漏らす気はない。
「拒んでは…おらぬではないか」
唇をかんで呼吸を整え、彼女は可能な限り静かに言った。膝が揺れ、脈のたびに鈍痛と強烈な違和感が腹の底に響く。
男に押さえ込まれ、その肉を深々と受け入れている状態で心を落ち着けるのは並大抵の努力ではきかなかった。
「私は、そなたと交わりました。…あとははやく終えて貰いたいだけじゃ」
「けなげですな、皇女様」
ローランが躯を屈め、ひどく優しい口調で囁いた。
「だが、すぐに終わりではない。始まったばかりですよ」
ぴしゃりと尻に打撃が走り、アグレイアは咄嗟に時分の腕を咬んだ。悲鳴はくぐもって消えた。
「いい尻だ」
躯を起こし、ローランは斎姫の背を見下ろした。
平手で打たれたのだとやっと理解したアグレイアは柳眉を逆立て、指が白むほどに短剣の柄を握りしめた。深々と柱に食い込んだ刃は揺れるばかりでびくともしなかった。
「腰は細いが肉は柔らかい。誇りも高ければ気も強い」
染まった耳朶にローランが呟いた。
「ここまで愉しめるとは思わなかった。稀に見る美姫との噂もおそらく話半分だろうと、お目にかかるまではさして期待もしていなかったが」
ぐいと後ろから顎の下に掌をかけられてアグレイアはのけぞった。く、と喉の奥で呻きを堪えて瞼を閉じる。
わずかな動きにつれてつややかに流れ落ちた淡い金髪を背後からもう一方の指先で梳きながらローランは続けた。
「この際です。私のほうは心ゆくまで愉しませていただこう」
正体のわからない虫が這い出すのを見ている時のような嫌悪感がアグレイアの心に広がった。
うん。あと一回投下で終われそう。
は、はやく続きを…
肉体の時を止める話はまだかな〜。
526 :
502:2006/03/15(水) 22:47:25 ID:gcoO+UIb
>>525 許可が出たので構想中なんです。
皆様によいアイデアがあればお願いします。
例えば、一切の体の自由を奪わたお姫様は話すことも出来ません。
しかし、魔法使いですからお姫様の感情や心の叫びは分かってしまいます。
魔法使いは、お姫様の反応を楽しみながら、愛撫したりくすぐったり。
あと、魔法をかけられた時点が永続するわけですから、
夜、魔法使いが眠っている間も、お姫様の意識は常に明らかなまま、
魔法使いはお姫様に眠ることすら許さない、
というのはどうでしょうか。
自分の好みで突っ走っちゃっていいよ。
アドバイスを求めるのはどうしても行き詰った時くらいのほうが
感情のこもったいい話がかけると思う。
>>526 お姫様一人称語りがシチュ的に合うと思うけど、
>>526氏が男だったら、たぶんものすごくそれは書きにくいはずw
まあ、
>>527の言うとおり。
人の意見に流されすぎちゃうと自分の文の良さまで消えちゃうことがあるから。
529 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:53:19 ID:OF/yBHhi
お姫様を魔法で固めて美しさを永遠に・・・というのはいいですね!!
しかもお人形にするのではなく、生きたまま肉体の時を止めるというのは。
>>529 お人形にしたのでは、肌の弾力や体温が無くなってしまう。
愛撫したりくすぐったりする楽しみも無くなるし。
何より、お姫様が生きているという状態が最高なんです。
指一本動かすことや、表情を変えることすら許されず、永遠の時を生かされ続けるお姫様。
しかも意識や感覚がはっきりしているとすれば・・・・
死以上の苦しみですね。
可哀想なお姫様・・・・
萌えです・・・・
やっぱ、恥ずかしいポーズで公共の場所に飾ってほしい。
感覚は生きてるから、多くの国民からなで回されてイキまくるとか。
苦しみに耐え続けてくれているお姫様のために、重いドレスは脱がせてあげなければいけませんねw
>>526 何人のお姫様が捕らえられているんでしょうか?
魔法使いの欲望が1人で終わることはないでしょうから、
お眼鏡にかなう本当に美しいお姫様を見つけたら、ハントするでしょう。
大きな部屋に美しいお姫様がずらりと並べられているのも圧巻ですが、
一人一人にこざっぱりとした部屋を与えて1人でいさせる方が、お姫様に絶望感を与えてよいかもしれません。
出来ればいろんな性格のお姫様を登場させて欲しいです。
魔法使いにとってみれば、人間なんて愚かな生き物。
人間がハントした動物を剥製にするように、
魔法使いは捕らえた美しい獲物であるお姫様に、肉体の時を止める魔法をかけ、
自分の所有物として、永遠に美しさを保ったまま保持する。
捕らえられたお姫様は、苦しみに耐え続ける運命が待っているが、
それは魔法使いにとっては、全く意に介することではない。
537 :
526:2006/03/16(木) 22:48:20 ID:0LCxo+3Z
皆さんありがとう
>>534 何人ものお姫様を捕らえて、一人一人にこざっぱりとした部屋を与えるというのは、
いいアイデアですね。
魔法使いは、一人ひとりの部屋を訪れては、お姫様と過ごして楽しむのでしょう。
その日の気分で、特に可愛がる(いたぶる)お姫様を決めたりしてw
逆にお姫様の立場に立つと、部屋の扉が開かれ魔法使いがやってきたら、恐怖の時間が始まると。
>いろんな性格のお姫様
気の強いお姫様は魔法使いに対して強い反感を持ってしまうが、
魔法使いはお姫様の心の動きが分かりますから、徹底的にお仕置きされてしまうとか。
>>537 魔法使いがお姫様の感情や心の動きが分かるということから一つ進めて、
お姫様の脳が魔法使いに対して言葉を発する、というのはどうでしょうか。
つまり、魔法で固められ一切の体の自由を奪われたお姫様と、魔法使いとの間で会話が成立するんですよ。
ルパンでそんな話なかったっけ?
確か結婚相手を剥製にする性癖の男が出てくる話。
>>539 江戸川乱歩なら若い男を捕まえて剥製にする女の話があった気が。
そういえば“石化フェチ”という趣味も世の中にはあるみたいだな。
フェチ板にスレあるし、調べるとサイトがいくつもある(w
>542
世の中は広いんだな…
投下完了。
544 :
面談 8:2006/03/17(金) 05:40:23 ID:udjoPRaK
強い力で胴を引かれて均衡を失った。
手首の裳で柱に引き留められ、腰は男の腿の上にふらついた。入り込んだ肉が奥に進み、否応無しに圧迫感が高まる。
彼女は低く呻いた。
「珍しい香りだ」
ローランの声が耳のすぐ後ろにした。髪に顔を埋めたらしかった。
「花に似ているが動物のようでもある。さすが東方と交流が盛んな国だけの事はある」
答える気も余裕もないまま、アグレイアは肩で息をついた。
ふいに男が大きく身を寄せ、押し上げられて彼女はまた声を堪えた。
柱にしがみつくようにのけぞった視界の端を黒い袖が横切った。皇女の指ごと掴んだ柄を握って軽く捻り、彼は短剣を柱から抜いた。
その刃で薄裳を引ききり、ローランは皇女の手首をひねって背に廻すとそのまま前へと押してくる。
無言の強制に、アグレイアは喘ぎながらシーツに左肩と頬を沈めた。
そこだけ高く張り出した柔らかな白い尻に男が覆い被さる。
「ふっ…!」
アグレイアは鋭い息を吐き出した。どんな目に遭おうと、この成り上がり者に心底から屈服する気はない。
伏した長い睫の影で、白い頬が怒りで赤らんだ。
「ご要望通り、まずは『目的』を果たすことにしよう」
躰の芯をゆっくりと引き抜かれるような感触にアグレイアは強く眉を寄せ、目を閉じた。
脈打つ鈍痛を別にしても、はらわたを掻き出されるような、なまなましく不愉快な動きである。
「ふむ」
男が吐息をついた。
「こちらも上物…」
ローランは退くのと同じ速度でまたじりじりと突き入れた。
アグレイアは息を潜めた。今度は奥までいかず、半ばで男が止まった事に気付いた。
それでも躰が辛いが、動きが妙に遅いのが不安だった。小さな声で彼女は言った。
「何を…」
「馴染ませております。存分に動けなければ終われぬ」
男は打てば響く早さで答えた。
「どうも潤いに乏しいのが残念だが、それが要望では仕方ない。このあたりにいるのがわかりますか」
ぐにゅりと内側で男の先端が捏ねつけられ、反射的に「あ」とアグレイアは背を震わせた。
一瞬膀胱を内側から圧されたようなあやふやな感覚が走り、堪えようと膝に力が入る。
「ほう…」
ローランが囁いた。興奮を隠すのはやめたようだった。
「締め付けておいでとは。それも、初めてで」
斎姫は激しい口調で言い募った。
「嬲ってはならぬと申したはず。さきほど、そなた…」
「忘れていただくとしましょうか。どうせやる事は同じだし、抱き甲斐のある女は別だ」
細くくびれた胴を抱え込まれたアグレイアは怒りの声をあげた。
「嫌!」
まだ喉元を覆っていた衣裳の前立てに指をつっこんでローランが笑った。
「そうそう。随分我慢していたようだが、元気なうちに思う存分叫んでおけ」
「嫌!嫌!」
強く引っ張られ、息がつまりかけたがボタンが弾け飛んで一気に楽になった。
アグレイアは躰を捻り、ローランの顔に爪をたてようと腕をのばした。
もう少しのところで肘を掴まれた。
「しかしまあ。人形のような手弱女だと思っていたら」
腰を退いて、男が呟いた。
薄らいだ痛みにほっとする間もなく肩を掴まれ、向かい合わせに引き寄せられる。
「顔を見ながらがいい。激しい女は大好きです」
たじろぐほどに上機嫌の光を目に宿したローランが囁いた。
「泣くところが見たい」
「誰が泣くものか!」
アグレイアは叫び、男を突きとばそうとした。
ローランはびくともしなかったが目をまたたき、その隙にアグレイアは躰をひねって寝台の端に飛びついた。
手の戒めを解いた時に、男が短剣をそのあたりに投げたのを覚えている。
シーツの皺に隠れかけていた重みのある輝きを目が捉えた瞬間、胴を掴まれた。
545 :
面談 9:2006/03/17(金) 05:40:59 ID:udjoPRaK
「これか、小娘」
アグレイアを寝台の反対側に叩きつけ、ローランは短剣を掬い上げた。
「私を殺すか?それとも自害か?あいにくだがお前にはどちらも無理だ」
振りかぶった短剣を、ローランは斎姫の顔の横にほとんど柄しか見えなくなるまで突き立てた。
金色の髪が幾筋か宙を舞い、両の手首を血の気が失せるほど握りしめられてアグレイアはようやくおとなしくなった。
深い灰色の目に己の顔が映り込むまで顔を近づけ、ローランは皇女を凝視した。
この男の目の光がこうまで強烈なのは、おそらく生来他人を支配する技能に長けているからだと彼女は気付いた。
「自分がここに来た理由は覚えているだろう」
「……」
アグレイアはその茶色の目に負けぬよう、にらみ返した。
「二度は言わぬぞ。脚を開け」
「……」
珊瑚色の唇を噛みしめ、彼女はわずかに腿の力を緩めた。ローランは膝をねじこんできた。
「もっとだ」
アグレイアは頬を紅潮させ、すんなりとした脚を開いた。覆っていたドレスを膝で蹴り、ローランは腿の裏を抱え上げた。
二度目の挿入に、斎姫はかすかに呻いた。脚をさらに抱え込み、彼は低い声で言った。
「実によい覚悟だ」
腰を進められ、アグレイアは喉の奥でまた声をかみ殺す。
彼が動き始めると、斎姫は頬にかかった髪を振りおとして顔を背けた。
茶色の髪の先が目の端に揺れ、そのたびに強く押し上げられる。
容赦のない動きを和らげようと押さえ込まれた腰をくねらせ、効果がない事を知ってアグレイアは喘いだ。
男の動きが浅くなり、腰を打ち付けてくる角度が変わった。またあの感覚がこみ上げてきた。
さっきのような単発的なものではなく、連続した執拗な刺激だった。
(嫌)
せっぱつまったものではなかったが、言うに言えない不快。アグレイアは握られた手首をしならせたが、ローランは無視している。
(そこは嫌…)
アグレイアの女の場所は自分ではわからなかったが強引な摩擦で充血し、腫れていた。
隘路も無理矢理押し広げられたまま擦られ捏ね廻されている。
(…こんな、男に)
ローランは眉をひそめ、ひたすら乱暴な往復運動を繰り返している。
いつ終わるのかもわからず、ただただ耐えているうちに頭の中がぼんやりし始めた。
抉られている躰の芯が痛みで熱く、動かなくなった頭の中も鈍く熱く、目の縁まで熱い。
アグレイアはにじみはじめた視界に気付いた。
「…よし…」
荒い息とともに、ローランがそう吐き出した。
揺すりあげられながら喘ぐ。
一段と深く押し入られてそのごつごつとした感触に躰を強ばらせると、ローランが呻いた。
ぐいと金髪を鷲掴みにし、引き寄せた美姫の頬に男は顔を寄せた。
「……わかるか?」
アグレイアは背をのけぞらせて逃れようとしたが重みは退かず、男の視線は外れなかった。
ローランは息を荒げつつ、薄い笑いを浮かべている。
汗の浮いたその首筋に噛み付きたい衝動を堪え、アグレイアは男の背が小さく痙攣している事に気付いた。
強い動きと痛みに麻痺したような躯は何も感じなかった。だが、彼が『目的』を果たしている事だけはわかった。
滲み出る暗い絶望感を押さえ込み、アグレイアは反応を探っている男の目の光を跳ね返す。
それが終わり、解放される瞬間だけを心待ちにしていると、男は片手をあげて頬に触れた。
目の縁を指先でこすられ、彼女は首を巡らせた。
「泣いたな」
「泣いて、おらぬ」
「ふん」
ローランは最後にぶるりと身を震わせると、アグレイアの顔の横の短剣を引き抜き、起き上がった。
すっと重みが失せた。
546 :
面談 10:2006/03/17(金) 05:41:30 ID:udjoPRaK
アグレイアはのろのろと、浮き上がった躯を起こした。ついた肘が震えていて、身を支えるのが難しかった。
ローランは彼女を眺めながらズボンの前を整え、帯を巻いている。彼が最低必要限の範囲でしか服を乱していなかった事にアグレイアは初めて気付いた。
「皇女様」
鞘に戻した短剣を帯につけ、男はとってつけたような丁寧な口調に戻った。
「無礼の数々、どうぞご容赦を願います。非常に稔りある面談でした。私は多忙で次回は明後日にしかお逢いできませぬが、部屋を用意させています。どうぞその間ゆるりと御過ごしになられるよう」
アグレイアはあられもなくはだけた裾を忘れて起き直った。
鈍く響いた腰の痛みに眉をひそめたがそれより男の言葉に衝撃を受けていた。
「次回?」
「明後日です」
ローランは目を細めた。視線が、露になっている彼女の伸びやかな腿に這った。
あちこちに指の痕が、散らしたように赤く色づいている。
「一度で必ず孕むというものならば手間はいらないのですが。『確実』になるまで、数は撃っておきませんとね」
「そのような事」
アグレイアは呻いた。
「聞いて…おらぬ」
「ふたりで話し合ったではありませんか」
ローランは薄い笑いをまた浮かべた。
「あなたに関しては、抱くだけでは満足しないと。ああ、そのまま」
彼は手をふり、視線に気付いて裾を引き寄せたアグレイアを制した。
「あの生意気な女を身繕いの手伝いに呼んでさしあげよう。大切な斎姫様のこの有様を見れば、私たちの関係が有意義な方向に深まったという事実の良い証人になってくれるはずだ」
「リュリュは呼ばないで!」
血の気がひき、アグレイアは思わず叫んだ。
「では明後日」
ローランは声をあげて笑いながら背中を向けた。
「この際ですから正直に言いますがね。愉しみです」
広い床を歩いていく男の背に純粋な憎悪の視線を突き刺し、アグレイアは抜け殻のような躯を持て余した。
リュリュが来るまでに、せめて惨めでない姿にならねばならない、そう思うのになぜか指一本も動かなかった
おわり
>>539 剥製にしたら死んでしまうじゃないかと。
>>547 ええ、ですから生きたままお姫様を固定するために、肉体の時を止める魔法をかけるんですよ。
>魔法使いにとってみれば、人間なんて愚かな生き物。
>人間がハントした動物を剥製にするように、
>魔法使いは捕らえた美しい獲物であるお姫様に、肉体の時を止める魔法をかけ、
>自分の所有物として、永遠に美しさを保ったまま保持する。
>捕らえられたお姫様は、苦しみに耐え続ける運命が待っているが、
>それは魔法使いにとっては、全く意に介することではない。
意識や感覚は明らかなまま、一切体を動かせないというのは、まさに死以上の苦しみでしょうね。
魔法使いは、お姫様の裸体を鑑賞し、キスをし、そして、くすぐりなどのいたぶりを加えて楽しむ。
魔法で固められたお姫様はなすすべなく、屈辱と苦しみに耐えるしかない。
魔法使いはお姫様を解放することなく、命を奪うこともなく、永遠に美しいまま生かし続けるのです。
>>546 GJ!
軽い文体ではないのに読みやすくて、とてもうまいと思った。
>>546 禿しくGJ!!!
またネ申が生まれたな・・・
>>538 会話ができるのなら、魔法使いは囚われのお姫様に対して、紳士的な態度をとってあげて欲しい。
もちろん魔法使いにとっては、愚かな生き物であり美しい獲物ですから、
お姫様がどんな苦しみを味わおうと、全く意に介さない訳ですが、
そんな内心は表に出さず、外面ではお姫様に対しては丁重な態度をとって欲しいです。
お姫様には乱暴な言葉は似合いませんし、
内心の恐ろしさと、外面の紳士的態度のギャップがあることにより、魔法使いの悪辣さが際立つと思います。
>>552 同意同意
魔法で固められ、すべての体の自由を奪われたお姫様は、完全屈服せざるをえない。
紳士的で丁重な態度をとられることで、何とかプライドを保つことができる。
やはりお姫様は気高さを失ってはいけない。
お姫様は美しいだけではなく、プライドや気高さもいつまでも持っていただかないと。
丁重に取り扱ってあげることは、魔法使いたるもののたしなみですw
体の自由は奪われているから、重いドレスは脱がせて差し上げないとw
555 :
526:2006/03/17(金) 21:07:50 ID:NJfHNaLS
>>552-553 的確なアドバイスありがとうございます。
内面と外面のギャップとは、私の思いつくものではありませんでした。
やはり、お姫様に対しては言葉遣いなど紳士的な態度で接しなければいけませんね。
>お姫様がどんな苦しみを味わおうと、全く意に介さない
それどころか魔法使いは、手に入れた美しいお姫様に苦しみを与えて楽しむのです。
お姫様たちは毎日半狂乱になるまでくすぐられます。触手責めにされる姫もいます。(今のところこれしか思い浮かばないが)
そしてお姫様たちは、魔法使いによって眠ることすら奪われてしまうのです。
556 :
526:2006/03/17(金) 21:09:46 ID:NJfHNaLS
ドアが開き魔法使いが部屋に入ってきます。
「○○姫、ご気分はいかがですか、今日も本当にお美しいですね」
魔法使いは羽根ぼうきでお姫様の体についた埃をはたき落としてあげます。
そして両手に羽根ぼうきを持ち、お姫様の腋をくすぐります。
「ひいいぃぃぃーーーーー」
お姫様の心の叫びを楽しみながら、魔法使いはむごくお姫様をくすぐり続けます。
思う存分くすぐった後、今度は魔法使いは優しい言葉をかけてあげて、
お姫様の体中を優しく愛撫してあげるのです。
俺が魔法使いなら、お姫様は基本的にオールヌードだが、
時には魔法で高級ランジェリーの下着を着させてもいいな。
「○○姫、よくお似合いですよ」
お姫様は恥辱を味わう。
>>555 痒み責めがいいですよ。絶対推薦です。
あと、お姫様の肌にスライムを這わせるとか。
>>546 乗り遅れたけどGJでした!
明後日の面談もお願いしたいです。
>>558 痒み責めか
身動きできないお姫様には辛い責めだな。
>>546 たまんねー…
こういうの好きだなー。GJ!
痒み責めって実際にどんなことするんですか?
痒み責めはちょっとむごいな。
個人的には快楽責めの方が好み。
触手とかスライムとか自動くすぐり機とかもいいけどw
564 :
558:2006/03/18(土) 16:40:09 ID:HIAAwKxT
>>562 超強力痒みローションをお姫様に塗るんですよw
超強力痒みローションは、お姫様の最も敏感な大事な部分に塗るのが一番。
掻くことが出来ず、肉体の時を止められたお姫様は愛液も出ないから希釈されることもない、
魔法でローションを消してもらうまで、お姫様は凄い痒みに大変だな。
その痒みはスライムさんや触手さんに取って貰おう
寝室でオンザロックを飲みながら、夜も眠れずにいる姫君達を思い浮かべて、
明日はどのお姫様をどのように責めるかと思い巡らすのは、魔法使いの最高の楽しみですね。
俺なら美しいお姫様を眺めながらオンザロックw
悪い魔法使いが魔法でお姫さまの想い人の姿に変身して凌辱とか。
571 :
526:2006/03/19(日) 16:49:32 ID:mWX8WluP
>>558 痒み責めは最高にいいですね!!
いつものようにくすぐられた後、優しく愛撫され落ち着きを取り戻したお姫様。
しかし、おもむろに強力痒みクリームを持ち出す魔法使い。
恐ろしい予感に脅えるお姫様。
「○○姫、今日は久しぶりに貴女の大好きなクリームです」
ゴム手袋をはめ、強力痒みクリームをたっぷりとすくい取り、意地悪くお姫様に見せ付ける魔法使い。
これから繰り広げられるであろう惨劇を思い浮かべ、生きた心地もしないお姫様。
「○○姫、覚悟はよろしいですね」
「・・・・・・・・・・はい」
「ふふふふふ、それでは・・・失礼・・・」
魔法使いによって、お姫様の秘部の奥深くまで丹念に塗りこまれた痒みクリームは、すぐにその効き目を現した。
秘肉が焼け付くような、猛烈な痒みがお姫様を襲う。
「か、痒いいぃぃぃーーーーーーーーー」
「○○姫、そんなに嬉しいですか、喜んで頂けて光栄です」
「あああああああーーーーーーーーーー」
魔法使いがゴム手袋ねえ…
ちょっくら書いてみた。
イメージと違ってたらごめん。
────────────────────────
深い深い森の奥にあるお城の一室。
どこかの王家のような豪奢な部屋の中に、美しい少女が、一糸まとわぬ姿で椅子に腰掛けています。
美しく長い金髪と透き通るような白い肌。ふくよかな胸のふくらみの先端にはまだ男を知らぬ桃色の突起。
わずかに両脚を左右に広げているため、下腹部のかすかな茂みもあらわに見えます。
そんなあられもない姿のまま、少女は身動きひとつできないのです。
いったいどれだけの時間が流れたでしょうか。
(もういや……お願い、許して……)
指一本動かせず、声をあげることさえできないまま、お姫様は必死に心の中で助けをもとめます。
しかし、それは誰にも聞こえることはありません。
さらわれてからどれだけの時間が流れたことでしょう。
この部屋は、かつてお姫様がお城で過ごしていた部屋とまったく同じ造りにされています。
姫様が腰掛けるこの椅子も、まったく同じもの。
違うのは、お姫様には一切の自由がないということです。
魔法使いによってかけられた魔法は、お姫様の肉体の時を止める魔法でした。
永遠に老いることも死ぬことも泣く、そして身動きひとつできないまま、永遠に生かされ続けるのです。
身動きひとつできないお姫様は、魔法使いにどんなことをされても決して抗うことはできません。
服を奪われ、あられもない姿をじっくりと鑑賞されても、どんなに恥ずかしくても体を隠すことさえできません。
そればかりか、大切な場所を触られ、魔法使いに慰み者にされても抵抗できないのです。
そうしていままで、身動きひとつできないまま、お姫様は気も狂わんばかりの責めを受けつづけていたのです。
そして、今も。
(あぁ……かゆい……)
部屋のランプの光が、少女の体を照らしています。
かわいらしい桃色の乳首が、不自然にきらきらと輝いています。
そして、下腹部のかすかな茂みも。
(おねがい……だれか……助けて……)
少女の表情は、魔法で固められた時からまったく変わっていません。
しかし、心の中では魔法使いの淫靡な責め苦に苦しみ悶えていました。
お姫様の大事な場所に塗りこまれた薬。
それは、塗られた場所に猛烈なかゆみをもたらす薬でした。
もし体が動くならば、なりふり構わずかきむしっていたに違いないほどの強烈なかゆみ。
しかし、指ひとつ動かせないなかでは、それはかなわぬ望みでした。
(あぁ……だれか……)
とうの昔に、限界は超えていました。
いつ気が狂ってもおかしくないようなかゆみの仲で、もう何時間ともわからない時間を放置されていました。
(どうして……どうして、こんな……)
なぜ自分がこんな目にあうのかと、何度繰り返したかわからない自問自答を続けます。
お城にいたころの幸せな日々は、もう二度と戻ってこないのです。
誰一人助けにくる者もいない部屋で、お姫様は耐えがたいかゆみにあえぎ続けていました。
そしてまた、どれだけの時間が流れたでしょう。
もしかすると意外と短いのかもしれませんが、身動きできないままかゆみに苦しんでいたお姫様にとっては、まるで永遠にも似た長さだちったかもしれません。
部屋の扉が開き、黒いローブの男が姿を見せました。
(ああ……)
お姫様の心の中に絶望が覆いかぶさります。
その男こそが、お姫様をさらい、このような責め苦を与え続ける張本人なのです。
これ以上、どんな苦しみを与えられるのかと思うと、不安で気が遠くなります。
しかし、どんな責め苦を与えられるにしても、お姫様にはそれから逃れるすべはないのです。
「お待たせしましたかな」
お姫様の裸身を、じっくりと舐めるように見ながら、慇懃な口調で言います。
「しかしこれでも、暇人というわけではありませんのでね」
そういいながら、細い指がお姫様の肌に伸びます。
(ああっ!!)
まだ男を知らぬが故の敏感な裸身は、指が軽く触れただけでも全身を貫くような刺激となって駆け抜けます。
「どうやら、この指を待ちわびていたご様子」
そういいながら、魔法使いは左右の指をたくみに動かし、抗えぬ姫の裸身を丁寧にくすぐります。
(んんっ……だめ、いや、ああっ……)
薬のかゆみはまだ続いています。それに加えて、更なるくすぐったさと快楽を与えられるのですから、耐えられるわけがありません。
(ああっ、あっ、いやあぁぁあっ……)
それはもはや、気を失うことさえ許されない地獄でした。
やがて、魔法使いがくすぐりの手をゆるめます。
そして、かりかりと爪で左右の胸のふくらみを軽く掻きました。
(あんっ)
さっきまでの苦しみのなかから、唐突に与えられた気持ちよさ。
それは、散々苦しめられてきただけに数倍の悦びとなって全身を駆け抜けます。
(あんっ……はぁん……そこ……)
憎んでも憎みきれない相手の指に、体は勝手に反応してしまいます。
「お気持ちはどうですかな」
そういいながら、左の指が、今度は下半身に伸びます。
さわさわと陰毛を掻き分け、その奥にあるかわいらしい肉の芽をつまみ、指の腹でしごきます。
(あぁん……)
甘い悦びが全身を包みます。
(あぁ……そこ……そこなの……)
その心の声に反応するかのように、魔法使いの指は丁寧にお姫様の性感帯を刺激します。
しかし、それでも。
肉体の時を止められたお姫様には、決してイク事はできないのです。
はけ口のない快楽だけが、お姫様の体に次々と蓄積してゆきます。
そして。
「そろそろ満足していただけましたかな」
魔法使いは、邪悪な笑みを浮かべてお姫様から指を離しました。
(あっ……)
体のほてりが最も激しい時に、急に愛撫をやめられてしまったのです。
(そんな……あっ、いやっ……)
しかも、薬の効き目はまだ続いていました。
ほてりきった体に、再びあの耐え難いかゆみが襲って来ました。
(あぁ……いやあ……かゆい……)
魔法使いは、お姫様をじっと見下ろしています。
「かゆいでしょうね。とくに、体を敏感にされてしまった今では、前よりもずっと」
(そんな……助けて……もう許して……)
声を出すことも表情を帰ることもできないのですから、お姫様の哀願は魔法使いに届いているかどうかわかりません。
それでも、お姫様は必死に哀願しました。
「とはいえ、私もこのまま放っておくほど冷酷ではありませんからね」
さんざんに弄んでおきながら、白々しく魔法使いは言います。
「姫様の体のなぐさみに、かわいいペットを用意してきたのですよ」
そういって、魔法使いは指を動かすと、呪文のようなものを唱えました。
すると、何もない空間に一瞬、魔方陣のようなものが浮かび、そして、数匹の小さい魔物が姿を見せました。
「このインプどもは、私がたっぷりと仕込んでおいた自信作でね」
そういって、小さな羽根をぱたつかせる小悪魔を見回します。
「お前たち、姫を喜ばせてやるのだぞ」
魔法使いはそれだけをを言うと、再び扉の向こうへと消えました。
(……なに……何されるの……)
残されたのは、身動きできない少女と、数匹の黒い悪魔。
不安におののいていると、小悪魔たちはぱたぱたと近づいてきました。
「ふーん、なかなかおいしそうじゃない」
(おいしそう?)
「食べがいがありそうだな」
(た……食べがい……)
無邪気な言葉に、恐怖がこみ上げてきます。
「じゃあ、味見してみるかな」
小悪魔たちは、顔を見合わせてそう言って笑うと、一斉に襲い掛かりました。
(いやああああっ!!)
身動きひとつできない、火照りきった身体。
悪魔たちは思い思いに、極上の獲物をもてあそび始めました。
さっきまで魔法使いにいじられていた乳首。
左右の突起に、一匹づつの悪魔が吸い付きます。
右の乳房を襲う一匹は、蛇のような長い舌で、つぅと乳輪をなぞり、まず焦らします。
(あぁ……そこは……そこはダメ……)
さっきまで、かゆみに苦しめられていた乳首は、小悪魔の舌で転がされることで、さらに敏感になり、容赦なく快感を与え続けてきます。
それでいて、もっともかゆみの強い場所である乳首の先端だけは責めようとしません。
焦らされながら、快楽だけを高められてゆきます。
(ダメ……そこ……)
焦らされているのに、身体だけは熱くなってゆきます。
そして、もう一方。
左側の乳首を襲う小悪魔は、指と足を器用に使い、胸のふくらみを揉みます。
揉みしだかれるたびに、柔らかな胸は形を変えます。
小悪魔の爪が、不定期に軽く乳房を掻きます。
(ああっ……)
そのたびに、いやおうなく快感に喘がされます。
その少し下。
右のわき腹を二匹、左のわき腹を一匹の悪魔が、丁寧な指使いでくすぐっています。
(いや……やめて……ひゃは……はぁん……)
腋を開けた格好で固められているため、どうすることもできないのです。
子供のころから、くすぐったいのは苦手だったのに、それを知っているかのように何匹もの悪魔が身体のいたるところをくすぐり続けます。
太ももの内側を舐める二匹。
おへその周りをくすぐる一匹。
うなじや頬を舐める一匹。
どれも、的確にお姫様の性感帯を見つけ出して刺激を加えます。
(いや……そこは……だめ……ああんっ……)
本当なら、党に絶頂をむかえているだけの容赦ない快楽。
しかし、絶頂に達してもイクことができないため、絶頂のまま延々と耐え続けなくてはならないのです。
それを知っているのか、悪魔たちは時折場所を交代しながら、次々とお姫様の性感帯を見つけ出し、責め嬲り続けているのです。
姫の哀願は、決して受け入れられることはありません。
そして、脚の付け根の繁みでは。
小悪魔たちが交代交代に、剥いた肉芽をいたぶりつづけていました。
舌が肉芽を這い回り、強く吸われるたびに、気を失ってしまいそうな強い刺激が身体を貫きます。
(あぁ……ああんっ……)
終わりのない快楽のなかで、今日もお姫様の一日が過ぎてゆきます。
以上。
一発ネタなんで続きとかはないでつ。
>>577 良かったよー。
やっぱSSが形になると萌え度が全然違ってくる。
個人的にはどっちかというと、魔法使いに直接いたぶられるより、魔法で間接的に責められる方が好き。
インプとかスライムを召還して責めたり、魔法の羽根で全身をくすぐったり。
で、魔法使いはそのままお姫様を放置して別の部屋で別のお姫様をいたぶってる。
放置されたまま、永遠に責められ続けるシチュとか好みw
魔法で固められたお姫様イイネー。
自分は、宝石の中に閉じ込められて…とか萌えるんだけど。
下半身だけ動けなくて胸をいじられるとかさ。
ところでこの板ではレズっておけ? エロパロ板は確か基本フォモがNG
レズは板によってだったと思うんだけど。
ちなみに女王様とその妹姫の姉妹レズレズを考えている。
妹姫は王宮の地下に囚われてて、Sな女王姉にいたぶられる…て感じ。
もしあれなら女王はふたなりでもいいかなぁなんて。
まだ書いてないから微妙だけど、書いてからいざ投下するって時に
レズ禁止だと嫌だなぁと思って。
>>581 おkおk
ここの基本は『お姫様』だから
気体が奇態に期待に来たい。
でもふたなりは読者を選ぶからやめた方がいいかもしれないね。
まだ幼いお姫さま(15くらい)が、敵国の人質となる。
そこの国の王子さま(20代)は冷酷でいじわる、いうこときかないと姫の国を潰すと脅し、
姫にあんなことやこんなことをする。
国のために健気に我慢する姫。
だけどちょっとした抵抗に怒った王子さまは町を一つ本当に潰してしまう。
その町の住人で唯一生き残った青年が、姫を恨み、
城に兵士として潜り込み姫に近付くが、姫がひどいことをされてると知って姫にいろいろする。
なんやかんやでいろいろあってバッドエンド。
誰か文章にしてください
おお。萌える設定だね。
脳内ではトントンとストーリが固まるだが、実際に文に起こそうとすると四苦八苦するな
>ちょっとした抵抗に怒った王子さま
>青年が姫にいろいろする
このへん難しそう。
魔法で固められたお姫様、最高っす。
ただ、俺の理想は少女よりも成熟したお姫様だから(18才くらい)、
脳内読み換えさせてもらった。
少し膨らましてみた。
まだ幼いお姫さまが、敵国の人質となる。
そこの国の王子さまたちは軽薄で享楽的、
姫に味方がいないのをいいことにあんなことやこんなことをする。
国のために健気に我慢する姫。
人格を失ってだんだん無抵抗になる。
そんな姫に飽きた王子達は姫の国の町をひとつ潰す。
王子達には悪い友達の高級娼婦がいて、
姫が身につけていたアクセサリー(王家の紋章入りで姫の身分を示すもの)を
取り上げ、身につけて王子達に同行し、
町が潰れる様子を楽しそうに眺め、王子達を煽る。
物陰に隠れて虐殺を免れた青年がその様子を見ている。
姫が国を見捨てたと勘違いして恨み、復讐しようと兵士に化けて潜り込む。
青年は信用を得るために手柄を立て、出世していく。
王子達は姫に飽きているので、
酒宴の席で臣下にリンカーンさせて酒の肴にしたりしていたのだが
丁度手柄を立てた青年に褒美として下げ渡す。
本物の姫を始めて見て真相を知った青年。自宅で姫を介抱する。
青年の心のこもった介抱で姫は回復し、青年と恋人同士になる。
そうこうしているうちに別口から青年がもぐりこんでいることがバレる。
王子達は二人を捕らえ、青年の目の前で姫をリンカーンしたり
衆人環視のなかで二人に性行為をさせたりして楽しむ。
王子たちがそんな国だから王様もいいかげんなわけで、
腐敗しきった王家に対し、国民が反乱を起こす。
王子たちは殺されるんだけれど、往生際悪く青年と姫を巻き込む。
二人は互いの愛を確かめつつ、手に手を取り合ってあぼん。
あんまり陵辱しといて全く救いのないバッドエンドだと後味が悪いので
純愛仕立てにしてみた。
書いてみたいけど今は別のSSをのらりくらりと書いているから
いつになるか分からないなー。
あぼんはイヤン
でも設定最高っす!
我が儘言ってスマソ
591 :
584:2006/03/24(金) 08:01:20 ID:QDqAzT2i
言い出しっぺなので、
>>589と、今自分が考えてるやつを合体させてちょっと書いてみる!
小説とかガチで初めて書くんだけど頑張る。
エロシーンだけ誰か書いてくれwww
がんばれー
593 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 08:36:34 ID:ZngMSUUW
明治⇔屋比久
法政⇔上間
立教⇔川上
早稲田⇔栄輝
東大⇔朋子
慶応⇔将一
・・・奴隷王女の人は、
「風呂敷広げすぎて逃げた」のかな?
単に忙しいだけなんじゃね?
確かに言い方は悪かったな。陳謝する。
彼<彼女?>が434で
次の機会がなかったら、
「あの野郎、風呂敷広げすぎて逃げたな」
と軽蔑し、蔑み、哀れんでください。
といっていたものでな・・・
まだたったの15日やん。
半年ぐらいたってからでいいんでね?
たまには伝統的な
「牢に閉じ込められて壁に手足を鎖で拘束されたまま辱められるお姫様」
も読んでみたいとか贅沢言ってみる。
密林の奥地にある王国の姫が侵略者に捕らえられるなんてのも萌え。
褐色の肌に露出の高い衣裳を着た勝ち気な蛮族の王女が、戦いに敗れて侵略者に捕らわれ、見せ物として船で異国の都まで連れてこられる。
で、戦利品として獣同然の扱いをされるなかで、一人だけ王女を人間扱いする青年がいたりして。
つアルデリカ
>>602 ぐぐってもそれっぽいのが出てこない件について
604 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 23:25:55 ID:sV+1lbvY
うーん・・・
とある王国の王女の元に伝書鳩が。
読むと、隣の貧弱国の王子から。そしてはじまる文通と恋。
そして彼の国で原因不明の流行病が発生、そのとき王女は・・・
かなり抽象的ですまん。
伝書鳩は訓練したことのないところには飛んで行けない。
訓練というか伝書鳩は家に戻るだけであって、往復したりするわけではないでしょう
あらかじめお互いのところに鳩を持って行っておかないと。
というわけで文通から始まるというシチュはよさげだと思うけど、
手紙は緊急でない限り封蝋して使いを出すという形になるかと
607 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 14:13:45 ID:SjI3bV26
やはり無理があったか・・・・
伝書鳩が無理なら・・・よし、ファンタジー全開で手乗りドラゴンだ!
ネタ振ってる奴って構ってちゃんにしか見えない
他人にケチつけるだけの人って悲しいよね。
大人になるって、悲しいことなの…
構って欲しくてケチ付けるのかw
文通か…
隣国の王女の肖像画を見て恋に落ちた王子。
隣国とは仲が悪いので簡単に会いに行くこともできず、
信頼している部下の騎士に手紙を託す。
騎士は隣国の王宮に潜入。
ところが王女を一目見た瞬間、騎士のほうが恋に落ちてしまう。
王女も騎士に一目惚れ。
忠誠を誓う王子への裏切りに心を痛めつつも、
騎士は王女のアピールを断ることが出来ず、人目をしのんで密会を重ねる。
騎士は一旦帰国して、王子に嘘の報告をするが
敏感に状況を察知した王子は嫉妬に駆られて騎士を前線に送る。
一方王女にも結婚話が持ち上がり、父親の命令で大国に嫁ぐことに…
うーんイマイチ。
「そんな事をしたら外交上どういう問題が生じ、内政上どういう紛糾を呼ぶか」
為政者側のくせにこういう基本的な約束事を分かってないDQN王侯だなー、と思ったが。
外交権が誰にあるのかを無視して特亜参りする政治家・官僚だらけだったか、日本は。
さもあらん。
外交上の問題なんて、うるわしいお姫様の前ではモウマンタイ。
612のネタをみてたら「鳥スタンと伊ゾルデ」を軽く思い出したよ。
使者が姫と恋に落ちるっていう展開がね。
あぁ糞ビッチの話か
矢文で文通というのはどうかな?
これなら本人同士でダイレクトに文通できるんジャマイカ?
617 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 00:46:25 ID:TuGyLmuW
姫様が矢を放つのか?
お姫様が矢を……いいかも。
これはドジなお姫様が矢文を送った所手元がそれて散歩していた農民の胸に刺さるとかそんなベタなストーリーきぼんw
身分差がいいんだよ うん
>>619 それをキューピットのやになぞらえて進んでいくわけだな?
ちょっとアホっぽく!
なんとも・・・文通関係はどうにもこうにも無理があるな・・・
世界フィギュアのアイスダンスでパイレーツオブカリビアンで滑ってるのを見て
海賊によるお姫様略奪っていいかもと思った。
略奪され、獄に入れられる。
624 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 02:47:10 ID:TVVXWbPj
625 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 03:23:38 ID:I0Y7TfCW
肉体の時を止められたお姫様の話をそろそろもう一つぐらい読みたいと思ったり。
自分はそれよか
>>546の明後日とやらが読みたい。
いや・・・多分あれで完結なんだろうとは思うけどさ。
うん。続編を書く意向があるかどうかだけでも教えてほしいね。
お姫様の肉体の時を止める魔法というのが、こんなに萌えるシチュだったとは・・・
>>617 自室から隣国の王子の部屋までダイレクトで届くような強弓で矢踏みを射るお姫様ハァハァ…
>>627>>628 続編予定はあるけど投下予定はないス
でもそう言ってもらえて嬉しかった
ありがとう
>630
むしろミサイル。軍の弾道弾基地に忍び込み、核弾頭とラブレターをすりかえてしまう。
で、軍のコンピュータをハッキングして発射。
>>632 そこまでいったら、ただのメールでいいじゃない
お姫様三姉妹で、長女と三女が夜な夜な二人がかりで次女をエロくいじめるのを妄想してみた。
635 :
628:2006/04/04(火) 00:16:17 ID:KINPDwml
>>631 回答ありがとうございます。
残念だけどこればっかりはしょうがないか。
ところで、おまえらに質問。
囚われのお姫様は何を着て(着せられて)いるのが一番萌える?
1・ドレス
2・鎧・軍服
3・私服・普段着系
4・エロコスチューム(ビキニ鎧、レオタード、ボンテージ等)
5・囚人服・拘束着
6・下着
7・布切れ一枚
8・全裸
9・全裸に拘束具(縄、鎖、手枷足枷など)
ドレスに拘束具。
無理やり剥ぐのがいい。
エロコスチュームは萎え。
囚人服に一票
ちょっと汚れて所々破れてるドレスがいい。
>>636 いずれも心惹かれるが、鎧とか軍服の上から縄というのもよいぞよいぞ
641 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 09:16:39 ID:bUmv6ZZ9
日本の外交権は、アメリカにあるのだ。
そりゃもちろん1もしくは2だな
普通のお姫様だったら1だし軍人系のお姫様ならばやっぱり2だし
>>636 1・2・3のどれかに、手には手枷もしくは首輪はめられて自由が奪われてるのがいい
順番というのもあるが、どこかで7のシーンがあるといいな。
中途半端に隠す裸はむしろ全裸よりエロい。
気丈なお姫様が服ともいえない布切れで身体を隠しながら涙目で睨んできたり、清楚なお姫様があられもない姿に恥じらいながらも恐怖に震える姿なんて萌え。
長い髪で必死に体を隠そうとするのもイイ。
子供の頃読んだギリシャ神話のアンドロメダ姫の話で
そういうシーンが出てきて興奮した覚えが。
>>645 おまいは漏れかヽ(・∀・)人(・∀・)ノ
お姫様が裸に剥かれ、両腕は鎖で天井に繋がれた状態で宙吊りにされていて、髪の毛だけで胸のふくらみを隠しているとか。
それが壁向きで、お尻をこちらに向けている場合も考えられるが。
>>636 漏れとしては姫様であることを認識できないと、わざわざ姫様でやる
意義はないと思っていたりします。ので!
1・ドレス
姫様であることが最もよく判る衣装、ただそのままでは面白くない
ので、半端に引き裂かれているとかが萌える。
ドレスの名残はあるけれど、ブラやおっぱいが見えていたり、
パンツを隠せないほど引き裂かれているスカートとか。
2・鎧・軍服系
姫様であることがよく判る衣装その2。王族とか貴族で陣頭に立って
味方を鼓舞するための派手な鎧、特にビキニ鎧がいいっす!!
6・下着
一般庶民が着れそうにないような高級な下着。姫さんの地位を表す
アクセサリーや手袋などはわざと残しておく。
無論、衆人に晒し者とか敵方の戦勝報告の広間で戦利品的に見世物に
なって恥辱を与えるのがベスト!
漏れはこの辺りかと。
>>649 金髪でティアラとネックレスさえつけておけば、たとえ全裸でもお姫様と認識できてしまう俺は重症かもしれないw
ティアラはお約束だからな。
可憐なお姫様に全裸ティアラのシーンは不可欠w
652 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 09:14:29 ID:UgEzMUm/
ニーソと手袋も入れたい、無論白で!
653 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 12:49:19 ID:nzaarS+M
>>649 「ずっと認識できる状態」と「最初に認識できる状態だった」ではどう?
俺は最初に姫様だと認識できればOKなんだがw
例えば。
ある国でクーデターが起きる。綺麗なドレスを着た姫が、後ろ手に縛られての反乱者の首領の前につれ出される。
首領の命令で、兵士たちが姫のドレスを破き、宝石をむしりとる。
「ふ……王女様も裸になればただの女でございますな」
「いや、女というものは奥の奥まで調べてみねば解らぬものです」
そして姫は、兵士に両手両足を抱えられ、秘裂の奥までたっぷり視姦され……。
王女が「ただの女」以下の雌奴隷に(主に羞恥責めで)調教されるのが萌えw
お姫様萌えに大切なのはむしろ性格。
内面から現われる気品に加え、敵の手に落ちてさんざんに慰みものにされても、涙を浮かべて耐える気丈さがほしい。
簡単に落ちたり壊れたりするのは物足りない。
あと、虚勢や強がりも必須w
>>654 最終的に堕ちるとこまで堕ちたら『よがり狂って自分から求める』でよろしいですかな?
いや、快感を得たことに対して自己嫌悪するくらいのほうがイイ。
自分的には堕ちちゃうとお姫様の意味がなくなる。
一連の流れは非常に参考になるのでありがたい、と職人の側から。
まあ、問い掛けた人も他の語っている人も職人っぽいが。
>>653 諸君、私は姫が(ry
感動さえ覚える。同意見の極みだ。
もう少し拡げると、姫として認識できる度合いを高める諸要素については、
以下のようなものが絡むと思う。
A:姫の衣裳的な外見
本質は「権威を形にした装飾」、それこそが姫らしさを高める
B:姫の肉体的な外見
パーフェクトな美しさ、それを保守する美容こそが姫らしさを高める
C:姫自身の言動
>>654 よく分かってらっしゃる。
D:姫に対する周りの言動
地味だが重要。他が姫らしさを醸し出しても、DQN口調の幼なじみとか出てくると駄目
E:生まれに関する設定
基本。前提。解説調で断定してくれる事が「美術品の鑑定書」みたいな効能を持つ
こういう諸要素に気をつけながら、
>>653みたいに全裸に剥く事こそが正道。
ドレスなどのコスチュームにこだわる事などは傍系だと言いたい。
二次ドリなどの姫ものは、そこが分かってない。ずっとコスチューム一辺倒。
いいから脱がせよと。
新王テオドルは妻の寝室へと急いでいた。
彼は今日、この国の王女であったアーデルハイト姫と結婚式をあげたばかりである。
国じゅうの貴族や各国の大使が宮廷に集い、国民には彼の名で大量の酒がふるまわれ、
夜を徹しての宴に国中が沸き立っていた。
だが、主役である彼は宴もそこそこに引き上げてきた。
新婦のアーデルハイトは来賓たちの挨拶を受けた程度で、気分がすぐれぬと宴の場から退出している。
それを追って新郎が宴を抜け出すことを咎めだてるような野暮な者はひとりもいなかった。
控えの間から寝室へと続く扉の前に女が一人立っている。
アーデルハイトに幼い頃から仕えている女官だ。
大股で歩きながら彼は視線だけで女官を追い払おうと試みたが、
女は厳しい表情でその場を動かなかった。
「アーデルハイトさまは今夜は亡きお父上に祈りを捧げられるそうです。お引き取りくださいませ」
「知らん。どけ」
「お通しするなと言い付かっております」
「お前には止める権利などなく、俺は気の長いほうではない」
彼はそれだけ言うと、女官を睨み付けた。
整った顔立ちであるが、頬骨からこめかみに走る傷跡のせいで凄みのある表情になる。
異教徒の猛将を討ち取った際に負った名誉の負傷であった。
女官は気圧されながらもなんとかその視線を受け止めたが、脇によけてテオドルを通した。
無理はせぬようにとアーデルハイトから言い付かっていた。
彼は勢いよく扉を開いて寝室へ入った。
彼の妻になった――いや、無理やり妻にされたアーデルハイトは
壁の十字架の前に跪き、一心に祈りを捧げていた。
身にまとっている喪服が彼女の拒絶の意の強さをあらわしている。
立ち去る女官の後姿を視界の片隅に捉え、テオドルは扉を閉じた。
「アーデルハイト」
彼は新妻の名を呼んだ。対等の国王となった今、彼女を王女殿下と呼ぶ必要はない。
返事は返ってこなかった。
「アーデルハイト」
テオドルはずかずかと室内に踏み入り、妻の肩に手をかけた。
「今宵は祈りを捧げると伝えたはずです」
アーデルハイトはふり向かずにそう言い放った。その声は氷のように冷たった。
「ふん、では俺も祈らせてもらおう」
テオドルは彼女の隣に跪いた。先王の死を悼む気持ちがないわけでもない。
「どの面を下げて祈ろうというのですか!父を殺しておきながら!」
アーデルハイトは勢いよく立ち上がり、十字架の下に飾られた小さな額を取り上げると、
その胸にしっかりと抱きしめた。彼女の父親の肖像画である。
黒いレースのヴェールの下から、怒りをはらんで深く青く光る瞳がするどく彼を射ぬいた。
「勝手に亡くなられただけだ。俺が殺したわけではない」
テオドルは苦々しく吐き捨てた。
テオドルが提示した、彼をアーデルハイトの婿とし、二人を連合君主として王位を譲るとの文書。
先王はそれに署名した日の夜に発作を起こして崩御したのだ。
元々胸に病を抱えてはいたのだが、国と娘を奪われた衝撃による憤死であることは明白だった――
テオドルの出自は地方領主の長男にすぎない。
官職もなく、領地も狭く、有力貴族の縁戚でもないため、
ようやく貴族と名乗れる程度の家柄であった。
彼の父親はこれといった取り得のない男にすぎなかったが、子の教育だけには熱心な男だった。
苦しい家計の中から何人もの家庭教師をつけて学業や武芸、芸術を学ばせ、
武芸に才能の片鱗があると分かるや、
わが子に家の繁栄を託し、王立の士官学校に入学させたのだった。
彼が15の時、建国200年を祝う盛大な祭典が行われた。
典礼のひとつであるパレードでは、士官学校の優秀な生徒たちが
王家の人々を乗せた馬の轡を取ることになっていた。
そして、テオドルが担当したのが10歳になったばかりの国王の長女、アーデルハイトを乗せた白馬であった。
始めて目にした幼い姫の愛らしく気高い姿は、一瞬にして彼の魂を奪い去った。
その日から、彼はアーデルハイトの成長を遠くから見守りつつ、努力に努力を重ねた。
戦に出ては武勲をあげ、またアーデルハイトの父である先王にも気に入られ、
異例の早さで出世を重ねた。
5年後、西に隣接する帝国で各国の君主を集めた軍事会議が開かれた。
その余興として行われた武芸大会で
テオドルは各国の勇将猛将を破り、見事優勝の栄冠を手にしたのである。
国王は上機嫌であった。国に帰って彼のために私的な宴を開き、彼を側に呼んでこう言った。
「テオドル、そなたの働きに報いて褒美をとらせよう。
余にできることならば何でも叶えてやる。言うてみるがいい」
テオドルは最初は気持ちだけで嬉しい、褒美は何もいらないと辞退したが、
王はそれを許さなかった。
それならば――テオドルは早鐘のように鼓動を打ち鳴らしながら、積年の思いを口にした。
「アーデルハイト姫を妻にいただきとうございます」
国王の表情が固まった。長い沈黙の後、王はため息とともにこう言った。
「テオドル、それは余をもってしても不可能なことだ。そなたには何ぞ別に良いものを取らせよう」
国王はこう言って拒絶したが、
アーデルハイトとの結婚はあながち不可能というものでもなかった。
彼は20歳の若さでこの国で5本の指に入る最高位の将軍職に名を連ねている。
彼が今後の戦でも順調に武勲をあげたならば、
次はさらなる爵位や領地が与えられるものと万人が予想していた。
西の伝統ある帝国を宗主とし、南の異教徒の大国におびえる中小の国の並ぶこの地域では
戦乱が絶えることがない。
2、3年の間に彼が伯爵や侯爵の地位を手に入れることも充分に考えられることだった。
そうなれば王女の婿としての体面を保つこともでき、また、降嫁先としても不都合はない。
国王に男児はいなかったが、3人いる娘の誰かが婿を取って国を継げばよいのである。
格式ある婿を迎えたければ、長女のアーデルハイトを降嫁させて
妹のどちらかに婿を取らせるという選択肢もあったのだった。
結局、テオドルには多額の金品や名工の手による武具、数頭の名馬と3人の美女が贈られた。
そして彼は南の国境へと転属されてしまったのである。
しかしテオドルはそこであきらめる男ではなかった。
彼は更なる努力を重ねた。国境の兵を抱きこむとともに、
密かに各地に陰謀の種を巻き、それを自分で刈り取って功績として人心を集め、
地方軍閥としてのし上がっていったのである。
5年後、3度の外患をしりぞけ、2度の内乱を鎮めたテオドルは、
首都の暴動を鎮圧するために彼の私兵と化した国軍を率いて戻ってきた。
彼は暴動を鎮め、その勢いで国王一家を軟禁し、国政を手中におさめた。
国内の貴族には彼に対抗できる力のある者はいなかった。
さらに彼の仕組んだ情報工作も効果を発揮し、民衆は歓呼して新しい国王を迎えたのである――
「親孝行も大概にしてはどうだ。今宵は記念すべき新婚の初夜だ。
夫婦で愛を確かめ合う時間だぞ」
「愛なぞどこにあるというのですか。
私はあなたが王位を得るためのお飾りにすぎません。
そのようなことは他の女になさればよろしいでしょう」
アーデルハイトは父王の肖像画を胸に抱いたまま背を向けた。
他の多くの者と同様に、彼女も自分がテオドルの野心の手段であると思っているのだろう。
真実は彼女自身が目的であり、王位のほうが手段であったのだが――
「お前には俺の子を生んでもらわねばならん。物事には形というものが大事であってな」
口ではこう言うものの、彼の本心はただアーデルハイトを抱きたくて仕方がなかった。
だがテオドルにはそれを口にすることはできなかった。
彼女を手に入れるための積年の陰謀工作は、彼の愛情の形までねじもまげてしまっていた。
テオドルは妻に近付き、背後から抱きすくめた。
「離しなさい……っ!」
アーデルハイトの背筋が嫌悪で震える。
身をよじって振りほどこうとしたが、戦場で鍛えられた力強い腕にはとてもかなわなかった。
「仲良くしようではないか。俺はこの国の王でお前は女王だ。
共に協力して国を導けば俺たちも幸せになれる」
そうささやきながらヴェール越しに彼女の白い耳たぶを甘噛みする。
軽薄な言葉が彼女の拒絶を強めることを知りながら、他に取るべき態度を思いつかなかった。
離れようともがいたアーデルハイトの腕から肖像画が床へとこぼれ落ちた。
「父上っ……!」
肖像画を追って床へ伸びる彼女の腕をとらえて強引に振り返らせると、
荒々しくヴェールを引き剥がしてその唇を奪う。
柔らかな唇の感触を確かめたが、それも一瞬であった。
アーデルハイトは自由になった腕を必死に突っ張って彼の顔を押しのけた。
形良く整えられた桜色の爪が皮膚をえぐり、頬の傷跡の上にさらに小さな傷をつける。
テオドルは彼女を肩に担ぎ上げた。
激しく手足をばたつかせるために手こずったが、寝台まで運んで乱暴に投げ落とす。
すかさずその上に覆いかぶさって彼女の自由を奪った。
細い両手首をひとまとめにして頭上に押さえつけ、
顎をつかんで固定すると、今度はゆっくりと唇を重ねた。
歯が固く引き結ばれているために舌を絡めることはできなかったが、
みずみずしい唇を丹念にしゃぶり、歯茎にそって舌を這わせて思う様に陵辱する。
唇を離したテオドルの満足そうな表情を、アーデルハイトはきっと睨み返した。
テオドルは口の端を上げてほくそ笑んだ。この誇り高い様子がたまらなく愛おしい。
彼はアーデルハイトに馬乗りになったまま、その喪服の襟元に両手をかけた。
はっと意図を察した彼女が制止の声をあげるよりも早く、力任せに引き裂く。
悲痛な音を立てて糸が切れ、布が裂け、ボタンがはじけ飛ぶ。
コルセット1枚に守られた素肌がテオドルの前にあらわれた。
しかしこれが曲者だった。軟らかそうな胸を持ち上げ、
腰を細くくびれさせた目の詰まった綿布は堅固な鎧と化しており、
力任せに引き破ることはとてもできそうにない。
テオドルは舌打ちし、自分の腰の後ろに手を回すと、
豪奢な婚礼衣装のマントの影に隠されていた護身用の短剣をベルトから引き抜いた。
「暴れるなよ。せっかくの柔肌に傷をつけたくない」
ひやりとした鉄の感触に身をすくめたアーデルハイトであったが、気丈にもこう言い返した。
「いっそそれでこの胸を貫いてくださいまし」
テオドルは鼻で笑ってそれを却下した。
「そうなればお前の妹が代わりになるだけだ」
アーデルハイトは沈痛な表情をうかべて瞳を伏せた。
彼女が結婚を甘んじて受け入れた理由がそこにある。
年老いた母とまだ幼さの残る妹たちを守るためには、彼女が犠牲になるしかなかったのだ。
テオドルはコルセットの縫い目に沿って刃を動かして糸を切り、
すべての布地からアーデルハイトの身体を解放した。
彼はため息をついた。
腰骨の上に乗ってその動きを封じているために全身を眺めることはできないが、
控えめに盛り上がった形良い乳房と折れそうなほどたおやかな腰、
そしてはるか東方から渡来する高価な絹布よりもなお滑らかな肌は、想像以上に美しいものだった。
これを汚し、彼の痕跡を刻み付けることにためらいすら感じさせる。
彼は頭を振った。馬鹿馬鹿しい感傷だ。
今宵はこの身体を自分のものにすると決めているのだ。
彼はアーデルハイトの両手を掴むとシーツに押し付けた。
守るもののなくなった白い喉にねっとりと舌を這わせる。
アーデルハイトがびくりと身を震わせた。
快感よりも嫌悪のためであろうが、彼の愛撫に身体は敏感に反応していた。
テオドルその反応に満足して、唇を下げていった。ところどころ強く吸って彼のしるしを刻み付ける。
細い手首を片手でまとめて握りなおすと、空いた手で乳房をもてあそびはじめた。
国が乱れて婚期を逸したが、それでもまだ20歳で充分に若い。
やや小ぶりで表面は軟らかいが、奥に強い弾力を秘めていた。
その感触にたまらなくなってかぶりつく。
辺縁部にうすく歯型が残るほどの荒々しい刺激を加えてから、ほのかに色づいた乳首を口に含んだ。
舌で転がしているうちに硬く尖った先端を強く吸い、唇で滑らせてまたほぐしていく。
アーデルハイトは始終無言だった。歯を強く喰いしばって必死に耐えている。
嬌声や悲鳴を発することを自尊心が許さないのだろう。
時おり漏れる苦しげな吐息と、テオドルの荒々しい息遣いだけが寝室にこもっていた。
乳房を充分に堪能したところで、テオドルは身を起こした。
今度は自分の衣服に手をかける。
アーデルハイトはこの隙に逃れようと果敢な抵抗を試みたが、
体重をかけられているので身をよじるのが精一杯という様子だった。
テオドルは上半身の衣服をひとまとめにして脱ぎ捨て、ズボンをゆるめる。
アーデルハイトの腹に片手を置いて牽制すると、空いた手で素早く引き下ろして踵で蹴り捨てた。
拘束のゆるんだアーデルハイトが身を起こしかけている。
テオドルは素早くその上にのしかかった。
勢いに任せて腿を割って身体をねじこみ、細腰を両手で掴むと
アーデルハイトの上体をなかば引きずるようにして自分の腰へと打ち付ける。
芯から身体を引き裂かれるのではないかというような横暴で理不尽な痛みに、
アーデルハイトの身体が跳ね、硬直した。
喉の奥が小さく鳴る。
しかし悲鳴の形に開かれた唇からは少しの声も漏れなかった。
テオドルはその精神力に舌を巻いた。だがまだ半分も入っていない。
アーデルハイトの両肩をつかみなおすと、腰を揺すりあげてさらに奥を目指す。
潤んでいないせいで摩擦が強いだけではない。
声を立てぬよう腹に力を入れているために、痛いくらいの締め付けが加えられている。
ようやく根元まで挿入を果たすと、彼はアーデルハイトに覆いかぶさり、しっかりと抱きしめた。
引き締まった胸板で軟らかい乳房を押しつぶす。
全身を密着させて、彼は深くため息をついた。
暖かい。きめの細かいしっとりとした肌は少々荒れた彼の肌に潤いをもたらすかのようだ。
そして彼の一部をみっちりと押し包んでいる胎内は熱いくらいである。
この瞬間をどれほど待ちわびたことか。
しかし、感動にひたったのも一瞬であった。
彼のこわい褐色の髪が細い指にからめられて引っ張り上げられる。
「まだそんな気力が残っていたのか」
テオドルは鼻で笑うと、往生際の悪い両腕を捕らえてシーツに押し付けた。
ゆっくりと腰を動かし始めると、白い秀麗な顔がふたたび苦痛にゆがんだ。
潤いがないので激しく動けず、ゆるゆると突き上げているだけだが、相当の苦痛であるに違いない。
表情を観察されるのが嫌なのだろう、
アーデルハイトは可能な限り顔を背けてどこか遠くを見つめていた。
ぐっと頬をこわばらせて悲鳴を飲み込み、責めがゆるんだ瞬間に鋭く息をついている。
「自ら痛みを強めなくとも良かろうに。ゆっくり呼吸をして力を抜いてはどうだ?」
せっかくの助言は、受け入れられることはなかった。
耳に入れる余裕もないのだろう。彼女はそのまま一点を凝視し、微動だにしなかった。
彼はそれ以上アーデルハイトを構わず、自分の欲望を全うすることにした。
あいかわらず締め付けはきついが、芯が少しずつ潤んできている。
柔らかな胎内を守るための機能であろうが、皮肉にもそれがより激しい陵辱を導いていた。
自由を得たテオドルは腰を激しく打ちつけ、快楽を追い求めていく。
唐突に動きが止んだ。
テオドルがアーデルハイトの頭を乱暴にかき抱き、その身を震わせる。
小さくくぐもった呻きが耳元で響き、彼女は屈辱に顔をしかめた。
熱いものが胸元をこみ上げて来そうになり、飲み下してやりすごそうとする。
渇いた喉の粘膜が貼り付き、彼女は激しく咳込んだ。
目的を遂げたテオドルが早々に身を起こし、寝台から降りた。
横たわる妻の姿は凄惨なものであった。
白い肌はところどころ赤黒く鬱血し、
長い黒髪は乱れて唾液や汗によって頬や胸元に貼り付いている。
深く澄んでいたはずの青い瞳には今や光がなく、頬も唇も白く乾き、血の気が失せていた。
力なく伸びた細い腿のあいだは乾きかけたうす赤い液体で汚れている。
彼女を汚した白濁した液体がどろりと零れ、シーツに染みを拡げつつあった。
テオドルは軽く眉をひそめると、薄掛けを引き上げてすべてを覆い隠した。
服装を整えたテオドルは、妻の寝室を飛び出した。
本心はアーデルハイトを腕に抱いたまま、共に朝を迎えたかった。
しかし正気に返った彼女は、やがて涙を流すだろう。
それを見てやらないことが彼なりの愛情であった。
時間はたっぷりある。分かり合うのは老人になってからでもできることだ。
広間で続けられている部下らの酒宴に加わって飲みなおすことにしよう。
彼がどこに行っていたのか。顔の傷はどうしたのか。
さまざまな憶測を呼ぶであろうが、口にできる野暮な者など居りはすまい。
閉ざされた寝室の扉を背にして、テオドルはやってきた時と同様に大股で歩き去った――
前に言ったのらりくらり書いていたものが出来上がったので投下しました。
それではおやすみなさい。
おつ
>>668 ぐじょぶ。
実にいい感じのお姫様でつ。
>>668 続きも頼むー姫を気持ちよく…
いや幸せにしてやってホスィ
まさにマグロの頑なさに姫ものの真髄(ってなにそれ)を見た
俺からもお願い
姫をよが…いや、幸せにしてやってくれ
>>2に「貴族令嬢」とあるが
女で将軍(一応貴族階級)も可ですか?
個人的にはありだと思う
俺もそーゆーのは大好きだしさ
男っぽい格好をしているなら男装少女スレでもいいかも。
「貴族令嬢」ならむしろお姫様の侍女の美少女の方がいいな。
姫将軍という手もあるし、戦う女貴人はいいものだ。
「貴族令嬢」というのは、封建制度ヒエラルキーの中での小君主の娘だから、
お姫様と呼んでもいいんじゃないの? 徳川幕府下の各藩主の娘もお姫様でしょ?
と理解していたけど違うのかな・・・?
681 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:15:10 ID:yo/untic
貴族令嬢もお姫様と自分もそう解釈してた。
イタリアなんかの都市国家でも、その都市の君主令嬢は
家の爵位が公爵だろうが伯爵だろうが君主の娘なんだから
お姫様には違いないしな。
す、すまん
うっかりあげてしもうた…
高貴な萌える女性ならなんでもいい。
>>682 IDがウンチクw
それはさておき、能力のある(戦闘・智謀)姫だとより一層エロくない?と聞いてみる。
能力あるお姫様が日々、支配国の示威行為に周1,2回晒し者にされるためだけにイカされる・・・
ってなシチュで・・・
>>684 武術に長けたお姫様が鎖で拘束されて、明らかに自分より弱い男に嬲られるとか、
子ども扱いしてた隣国の王子様(8歳)に振り回される年上のお姫様(17歳)っていうシチュか?
いいな。
今更ながらマチルド姫の話読みました。職人様GJです!!
パトリスとマチルドのその後というかマチルドに本当はこういうものなんですよとあれこれ教えてあげるパトリスが見たい。
というかマチルドをよがらせてやってほしい!
本当にGJでした!!
いや、おませなマチルドが蓮っ葉な侍女からいろいろ情報を仕入れてきて
それを試したくてパトリスに…
パトリスとマチルドの続編同じく読みたい…
マチルドの無邪気な誘惑に耐えかねて
激しく責めるパトリS見たい!
>>667 激しくGJ!
主従スレ住人でもあるので諸々の設定がかなりツボ
続きが楽しみだ
主従スレなんてあったんだ。
イヴァンのお姉さんの話が読めたよありがとう。>688
ちょっと切なで涙腺がゆるんだ
>イヴァンの姉姫の話
ところで魔法にかけられたお姫さまの話
書くと言ってた職人さんいる?
それなりに楽しみにしてるんだけどまだかな…
おいおいおい
バカ言ってんじゃないよ!
楽しみにしてる全国二千人のファンのために頼むよホント
>>691 書いていただけるなら、
今度は別の部屋に捕らえられた、17,8才ぐらいの麗しのお姫様を、
椅子に腰掛けて、よりも立った状態で(もちろん腋は開いて)
魔法使いの好みのポーズで固めて登場させて下さい。
>>691氏
勝手に話を作って悪いが、
>>573-576で、幼いお姫様の局部に痒み薬を塗りこんだ後や、ニンプにお姫様を襲わせた後、
魔法使いはその部屋から姿を消しますよね。
その間は捕らえた別のお姫様たちの部屋を訪れていたんですよ。
>>694 「しかしこれでも、暇人というわけではありませんのでね」
が意味深ですね
俺が魔法使いなら、まずはニンプに命じて、お姫様の体中を徹底的にくすぐらせる。
「お許しくださいませー」と哀願するお姫様をくすぐり続けて反応を楽しむ。
たっぷり時間をかけて、お姫様が発狂寸前になるまでくすぐりぬいた後、
御褒美として、快楽責めにして差し上げる。
オーソドックスだが触手責め
魔法で固められた美しいお姫様の肌に、触手が這いずり回る。
腋をくすぐられ、オッパイを締め上げられ、可愛いお口の中にも触手が侵入、
もちろん大事な部分も容赦なく触手が攻撃する。
人外の触手で弄ばれ苦しむお姫様。
気に入った綺麗なお姫様を手当たり次第に自分のものに出来るなんて、
羨ましい魔法使いだな。
お姫様の幼少時から狙いをつけ、美しく成長するのを待つというシチュの方が・・・
美しく成長したお姫様を、ついに捕らえて肉体の時を止める魔法をかけて固定するのは、
魔法使いにとっては至福だな。
長年の思い入れのあるお姫様だからこそ、こってりといたぶって楽しむ。
眠りの森の美女の糸巻きを天岩戸の原因になった機織りのシャトルに取り替えて何か出来そうな気がした。
肉体的に蹂躙の限りを尽くしながら、
たまに優しくしてストックホルムシンドローム状態に陥れる。
んで体も心も堕ちきったときに、より一層の絶望を味わわせると最高。
(婚約者だった男に痴態を見せるとか、妹姫をもってくるとか…)
702 :
691:2006/04/19(水) 19:16:37 ID:GZz5UZIy
>>693-701 なんか全部の要素を入れようと悪戦苦闘してたら、すさまじいものが出来つつあるんでつが……w
来週の土日くらいにはなんとかかも。
すさまじさに期待。
魔法使いって単語見て思い出した少年時代の素朴な疑問
シンデレラ助けた魔法使いどこいった?
あれは死んだ実母の霊みたいなもんじゃなかったかな。
原作に近い段階の童話で
実母の墓に祈ったら鳥が金の靴(ガラスではない)を
運んできたというのを読んだことがある。
スレ違いの質問に答えてくださるような方がいるとは orz
ありがとです、長年の胸のしこりが消えました
ふと思いついたのだが、こーゆー話はアリか?
昔は大国だったけど、今は落ちぶれたA王国。何とか昔日の勢いをとりかえしたいと、近隣の大国Bに姫を嫁がせることにしました。
しかしBの国王は、A国に昔受けた屈辱を忘れないでいました。そこで国王は一計を案じ、結婚式の日に姫のために特別のドレスをあしらえたのです。
「このドレスは、心の綺麗な人間にしか見ることができない生地で織られておるのじゃ」
姫はその生地で作られたドレスと下着を着るよう強制され、大勢の貴族や市民が見つめる中、結婚式とその後のパレードをとりおこなうことになったのでした。
# 子供が「どうして姫さまは裸なのー?」と無粋なことを言わないことを願うばかりw
>>701 責め苦の後は、お姫様を優しく愛撫してあげる。
完全に支配されたお姫様はスコットランドシンドロームに。
魔法使いは就寝前に、一人一人のお姫様の部屋を訪れて、おやすみのキスを。
そして、眠る事すら許されず、苦しみに耐え続けているお姫様達を思い浮かべながら眠りに落ちていく魔法使い。
お姫様は眠りさえも奪われてしまうのですね・・・
しかし、魔法使いは自分は眠るのに、お姫様にはそれを許さないとは・・・
>>710 肉体の時を止める魔法
魔法をかけられた時点が永続する訳だから、眠りなんてありえない。
常に意識は明らかなまま。
ほのぼの(?)もすきなんだがなー
婚礼間近の世間知らずなお姫様が、姉姫とか侍女なんかに、
初夜を無事こなせるか不安だと打ち明ける。
大丈夫、つかむしろ経験ないところをアピールする方がと言われるが
なお不安がるお姫様。
そこで、しょうがないわねーじゃあわたしが…と予行演習
予行演習も万全!と本番に挑むお姫様
でも違う!根本的に違う!と混乱するお姫様
相手は初々しさとカン違い、ハッピーエンド
…ほのぼのというより、どう見てもコメディです。
>>712 俺の病んだ脳内では
>>そこで、しょうがないわねーじゃあわたしが…と予行演習
の部分の姉姫や侍女も実は処女でトンチンカンな知識を姫様に教えてる場面が脳内を駆け巡った orz
「姫様。いいですか?キスはかるーくしないと前歯が折れて殿方にも迷惑がかかるんですよ」とかセリフが聞こえてくる
>>707 他に王家には男尊女卑の風習と称して数々の恥辱を公衆の面前で
公務の名の下に・・・
そういうのって妄想している間は楽しいんだけど
いざ文章化されると現実離れしすぎていて引いちゃうんだよなあ。
716 :
675:2006/04/20(木) 02:15:25 ID:iOOsBuiW
こんなんでいいのだろうか、と投下してみる。冒頭だけだが。
でももろもろの都合で位は将軍じゃなくて尉官あたりになっちまったスマソ。
庭園の中央に一人の女がいた。
成熟した女性とあどけない少女との全く中間を切り取ったような姿の女だった。普段はそうでは
ないが、ベージュグレーの長い髪を今はおろして好きに遊ばせている。
その庭園を敷地に持つ屋敷はどう見ても貴族のものだったが、彼女の身に付けた部屋着はそう
いった屋敷に住むような女が身につけるものとは全く異なっていた。女は男が着るような上衣と
ズボンの上にサッシュを巻いていた。
女の背後から声が掛かった。
「アルヴィトは昔からここが好きだったな」
女はぱっと顔を上げた。そこに想像通りの姿を認めると、彼女は内心溜息をついた。
「陛下」
半分畏れ入るような、半分は咎めるような呼び方で、とりあえずは跪く。彼が自分の屋敷に
出向いていることは知っていた。しかし彼は、用件が何かは知らないが父を尋ねてきていたはずで、
こんな場所に来るのはおかしい。
彼はもう彼女の隣でひたすら剣を振っていたおとなしい少年ではないのだ。
「このような場所においでとは……」
「少しくらいいいだろう」
案内の侍女に人払いの仕草をする。侍女は黙ってひとつ礼をすると立ち去った。
「良くは御座いません」
上座を譲りながら言ったが、青年はひざまずいた女と同じ位置で足を止めた。彼女は不思議に
思いながら顔を上げた。
「ご用がおありならばお呼びになればよろしい。閣下は陛下になられたのですよ。たかがいち将軍
の屋敷に気軽にお出でになることは、もうおよしにならねば」
「君のお父上には許可をいただいたよ」
「そのように公私をお分けにならないのですから、陛下のお父上とて、ご不安でありましょう」
その物言いは目上の人間に対するものとしてはいささか強烈だった。無遠慮な女の言い草に、
陛下と呼ばれた青年は苦笑した。
「二人の時は名前で呼んでくれないか。敬語もよしてくれ。同門だろ」
「陛下!」
「立ってくれ。大事な話がある」
「……」
黙って立ち上がる。それを見て微笑むと、彼はさもなんでもないことのように切り出した。
「アルヴィト。僕の妻になってくれないか」
女の肩がぴくりと痙攣した。それは間違いなく彼女の名前で、間違いなく目の前の相手は新任の
国王、ユリウス=スヴァンフヴィートであるはずだった。
「ユリウス」
思いがけない言葉に声が裏返った。図らずも昔の呼称に戻って、アルヴィトは冗談でしょう、と
いわんばかりに目を見張った。
717 :
675:2006/04/20(木) 02:16:10 ID:iOOsBuiW
「本気なの?武門の娘を娶るなんて」
「僕は大いに本気だよ、アルヴィト」
ユリウスはここに来たときから変わらない深い緑色の瞳を細めた。そこには冗談めかした気配は
微塵も無かった。
「本当ならもう三年は前に后を決めなきゃならなかったんだから。父からはそりゃもう、せっつか
れてせっつかれて仕方が無かったよ」
それはそうだろう、と彼女は思ったが、それを実際に口に出せるような雰囲気ではなかった。
ユリウスは続けた。
「前回の防衛で、この家はお父上、君、共に功績をたてたね。議会でこの家の家柄を見直す検討が
なされている。侯爵としての地位を得ることはほぼ確定だ。それなら」
確かに侯爵の位を得れば、王の妻となることは可能だろう。しかし、
「ご厚意はありがたく存じます、陛下。でも」
少なからず不機嫌な声で彼女は言った。侯爵家の出では妾になるのがせいぜいだ。そんな中途
半端なものになったところで何になるというのだろう。家の位上げならばともかく、国の役には
立てない。
「私は妾になる気はありません。そんなものになるくらいなら一生を戦場に置きます」
ユリウスもユリウスだ。妾だなんて――彼女は意識せずますます不機嫌になり、ぷいとあさって
の方向を向いた。
そんな彼女を見てユリウスはかすかに苦笑した。
「誰が妾だって言った?」
「は?」
言っていることがわからず眉をひそめたアルヴィトに、ユリウスは予想していた反応を軽く
いなすかのように告げた。
「妻だよ。言葉通り、后だ」
「…………」
言葉をなくしたアルヴィトにユリウスは笑いかけた。
「確かに侯爵の家の娘が后というのは前例がない。でもここ百年ほどは随分そういった縛りも緩く
なった。今はノーグとの戦争が長く続いて国家全体が実力主義に傾いているし、これだけ武勲を
立てていれば無理な話じゃないと思う。君のお父上も快諾してくださった。これ以上の話はないと
ね」
「でも、私は」
彼女の言葉はそこまでで止まった。このヘイト家は――特に彼女の父オズワルト=ヘイトは、
将軍として国家に貢献することに喜びを見出している生粋の武門だ。それも一般的に貴族の着任
する将軍とは異なった、実践的、戦術的なそれである。もともと家柄ではなく功績で爵位を得て
きた――それも子爵まで!当然ここまで来るにはこの家系は百と数十年を費やしたが――家で
あるから、アルヴィトとて例外ではなく、女でありながら常に鍛錬を受け、戦略論以上に純粋に
戦うための技術を磨いてきた。今更それに外れることに、彼女は大きく戸惑っていた。
特に彼女は第一子で、その後長らく弟妹が産まれてこなかったため、父は自らの手でアルヴィト
に男と変わらない訓練を受けさせてきた。しかしずいぶん間をおいて弟たちが生まれたため、その
意味も薄れてきている。何より、父が一人の父として、それなりに娘に愛情を注いでくれている
ことを彼女は知っている。彼女には十七になっても浮いた話のひとつもなかったし、十代前半で
婚約も珍しくない貴族社会ではそろそろ嫁き遅れの範疇だ。いかに士官として身を立てているとは
いえ、父の心配も無理はない。それだけに頭ごなしに反論するのはためらわれた。
迷っている彼女を見てユリウスは言った。
718 :
675:2006/04/20(木) 02:16:53 ID:iOOsBuiW
「無理強いはしないよ、当たり前だけどね。でも」
彼の声が僅かに熱を帯びた。
「士官学校の頃から、ずっと好きだったんだ。君は僕に興味なさそうだったけど、でも、悪い感情
も持ってないと思ってる。好きな人がいないのなら、考えてみてくれないか」
「……気持ちは嬉しいわ、ユリウス。でも」
尚も言いよどむと、不意にユリウスがつと目の前に進み出てきた。アルヴィトは思わず一歩退い
たが、青年は構わず膝を就き、その右手を取り手の甲に口付けた。
「一生僕と暮らして、僕の支えになって欲しい」
まるで貴婦人を相手にするような行動だった。今の今までこの青年にそんな風に扱われたことの
無かったアルヴィトは硬直してされるがままになった。ユリウスはしばらくそんな初々しい反応を
楽しんでから、名残惜しげに手を離して立ち上がった。
「いい返事を期待してる」
「……」
一歩下がると彼は言った。
「明後日からアースラ砦の守備に就くんだったね」
「ええ」
「それまでに答えはもらえるかい?」
「……もう少し時間を頂戴」
「無理か。……本当はあまり行って欲しくはないんだけど」
ユリウスの言葉は何気なかった。しかしその一言は騎士として育てられてきたアルヴィトに
とっては侮辱に近いものとして耳に飛び込んできた。
反射的に彼女は言った。
「これは私の任務だわ。あなたに口出しされることじゃないはずよ」
ユリウスは微動だにしなかったがすこし悲しそうな顔をした。
「すまなかった」
彼は素直に詫びた。
「ただ、この後はもう首都攻めで、隊ごとの異動も激しい。ノーグも最後の攻勢をかけてくる
だろう。何があっても不思議じゃない。だからどうか、くれぐれも気をつけて」
「……」
渡り廊下へ戻っていく青年の後姿を直視できず、アルヴィトはなんとはなしに目を伏せた。
それでももう一度顔を上げると、不意にこちらを振り返ったユリウスと目が合った。
ユリウスはふと笑みをこぼして立ち去った。その微笑を見て初めて、彼女は彼が本当に自分を
愛しているのだと理解した。その笑みには愛しさとともに、返答を待つ者特有の高揚と不安さが
満ちていたからだ。
719 :
675:2006/04/20(木) 02:17:39 ID:iOOsBuiW
いろいろ突っ込みどころがあってゴメソ
>>708 たぶんストックホルムシンドロームでないかと思われ。
>>716-718 ぐっじょぶ!
続きに激しく期待。こういう「お姫様になる」話もいいよね
>>701 >(婚約者だった男に痴態を見せるとか、妹姫をもってくるとか…)
魔法使いの館に人間界の男性を連れ込むという設定はどうかな。
妹姫というのはいいですね。美しいお姫様の妹君もきっとお綺麗でしょうから。
全裸に剥かれて、魔法で固められ一切身動きできない姉姫と再会し、ショックを受ける妹姫。
肉体の時を止める魔法をかけられ永遠に美しいまま生かされ続けていることを教えられる。
抵抗を封ぜられた姉姫が、ニンプや触手に襲われ様々な責め苦を与えられる様を見せ付けられる妹姫。
そして、自分も同じ魔法をかけられる運命であることを魔法使いに告げられる妹姫・・・
>>722 婚約者の方が姫に与える精神的ダメージが大きいんだよ。
設定もうまく生かせるし。
壮年になった男を見て、否応なく月日の流れを感じてしまう囚われの姫君。
何もかも諦めきった頃に、かつての幸せだった日々を思い出させる相手を連れてこられて絶望の縁に追いやられる…
といったふうに。
妹姫の設定ははおいしいんだけどそこらへんがなぁ。
妹姫にまで魔法かけちゃったら、絶望感もあるだろうけど
長い時を1人で生きなければならない孤独感が薄れてしまうと言う諸刃の剣なんだよね。
やっぱり妹姫を出すなら、初期調教の段階が良いんじゃ。
別れたときにはまだ幼かった妹姫が、自分と同じ年齢になっていたショックで泣き崩れる姫君が良い。
>>723 いい心理描写だね。
このネタでなくてもいいので何か書いてください。
>>723 婚約者に会わせるのが、最大のダメージというのは分かるが、
やはり魔法使いの屋敷に人間の男というのは、ミスマッチのように思う。
それにその後、婚約者だった男をどうするか、やはり秘密を知ってしまった以上殺害する他ないような・・・
妹姫と再会したお姫様は、むしろ妹までもが魔法使いの毒牙にかけられてしまったことがショックだろう。
「どうか妹はもとの世界に戻してください」と必死で懇願するお姫様。
しかし願いが聞き入れられる訳などなく、妹姫にも肉体の時を止める魔法がかけられる・・・
確かに孤独という絶望感は薄れるだろうが、いくつかある部屋の中に、
美人姉妹が並んでたたずんでいる部屋が一つあってもいい。
姫の心理描写に萌えるか
魔術師のコレクター心理に共感するかの違いかな。
自分はミスマッチに感じないし、思い入れのない脇キャラは適当に消せばいいと思う。
まあそのへんは書き手さんに任せるけど。
姉姫妹姫の心理描写は激萌えですね・・・
全裸で肉体の時を止める魔法をかけられてしまった姉姫に再会した妹姫の驚き、
妹姫の見ている前でニンプや触手に陵辱される姉姫の屈辱。
逆に姉姫が受けてきた仕打ちを知らされ背筋が凍りつく妹姫。
冷酷に妹姫にも肉体の時を止める魔法をかけることを宣告する魔法使い。
自分の運命を知らされ愕然とする妹姫。
妹姫が自分と同じ苦しみを強いられる事だけは許して欲しいと必死で懇願する姉姫。
しかし、ついに妹姫にも肉体の時を止める魔法がかけられる・・・
横から口出すが、
インプは分かるよ、小悪魔の事だ。
ニンフは分かるよ、自然に宿る精霊の乙女の事だ。
ニンプって何。
あれだろあれ、おなかの中に子供がいる女の人。
ニンプで気づいたんだけど、ID変えてまで姉妹萌えを貫こうとする姿勢に感動した。
>>701は自分だから婚約者(ノーマルエンド)でも妹姫(ハーレムエンド)でもどっちでもいいよ。
誰か書いてやってくれ。
>>724 姫スレには神がいっぱいいるから、
ここはROM専で他スレの発展に尽力する所存。ごめんね。
>729
いや、今話題になってる設定に萌える人でなきゃ
いくら書く人がたくさんいても誰も書いてくれないよ
というわけでやっぱそれぞれ自力で書くしかないんじゃないかな
みんながんばれ〜
妊婦つながりで。
ブルボン王朝時のフランスでは、お妃さまは200人からを前に公開出産したそうだが、
ぱっつんぱっつんのお腹のお姫様とか、その公開出産とかを書いたSSは需要あるかなw
そーいや昔って完全に夫婦になったか証明するために
床入り公開してたんだってね
ピョートル大帝だったか映画で処女の妃の日の丸シーツを見せびらかして回るシーンがあった。
漢だな!
俺たちの仲間じゃないか
735 :
691:2006/04/24(月) 16:39:39 ID:1l52wnoK
現在執筆中。
>>725 ちょっと違うシチュではあるんだけど、お姫様とほんのり仲のいい男の子は出ます。
お姫様を救出に来て魔法使いに捕まった従者の男の子が、魔法使いに操られてお姫様をぺろぺろと……
心まで洗脳されるか、意識はそのままで身体だけ操られるか、あるいは「お姫様をイカせたら魔法を解いてあげよう」と嘘をついて、男の子に自分の意思で陵辱させるかは思考中。
リクあればその方面にするかもしれませんが。
個人的に、魔法使いが自分の手を使わずに、別のものを使ってお姫様を嬲るシチュが好きだったりしますw
>>735 GJ! 期待してます。
俺としては、魔法使いが従者に
「姫を陵辱しろ。
イカせることができれば魔法を解いてやる。
ただし、姫に優しい言葉をかけてはならん。
徹底的に辱め、貶め、絶望させ、
その上でイカせなければならぬ」
と無理難題を吹っかけられ、それでも従者は心を鬼にして
姫に屈辱的な仕打ちを強いていく様が激萌えなんですがw
いや、無理難題なのはわかってるから……w
>>735 リクエスト
捕まってしまった従者の男の子は、強い魔法がかけられ洗脳されてしまう。
お姫様の部屋に連れてこられた美少年、トロンとした目つきで愛しの姫であることすら分からない。
魔法使いの命ずるままにお姫様をぺろぺろと……
一方お姫様は、自分を助けに来てくれた従者の男の子が魔法使いの手に落ちてしまったことを知る。
感じてはいけないと思いながらも、ほのかな恋を寄せていた美少年ゆえに、
すぐにはしたなく感じてしまいイカされてしまう。
もしくは
従者の男の子には魔法がかけられ、意識はそのままだが、身体を完全に魔法使いに操られる。
お姫様の部屋に連れてこられた美少年、魔法使いに操られ抗うことも出来ずお姫様をぺろぺろと……
一方お姫様は、自分を助けに来てくれたはずの従者の男の子が、なぜこんなことを・・・
と思いながらも、ほのかな恋を寄せていた美少年ゆえに、
すぐにはしたなく感じてしまいイカされてしまう。
二つばかりリクエストさせて頂きます、よろしくお願い致します。
前作を読ませて頂いて、本当に期待してお待ちしております。
そこまで詳細に妄想できるなら自分で書いてみたらどうだろう。
レス見る限りでは文章力もそこそこありそうだし。
>>740の意見を後押し。
誰もが初めは初心者。
挑戦することは尊い。
書き手はみんなその道を通ってきた。
自分が読みたいものを一番実現してくれる可能性があるのは、自分自身です。
初めの一歩を踏み出す勇気を期待する。
漏れは、妄想やリクを書いてもらったほうがいいな。
ただそれは、「その人の要望に応えるため」ではなくて、
「こっち本位でネタとして使うため」だけど。
744 :
675:2006/04/28(金) 04:13:20 ID:bzicf0yZ
>>716-718の続きがやっとできた。
とっととエロに入りたかったがために展開が急になった。
反省はしてない。
アースラの丘で、哨戒が戻ってこないと聞いたのは任について三日目の午後のことだ。
アースラ砦の責任者、アルヴィトの直接の上官となったモックルカールヴィ大佐はでっぷりと
太った肥満体型の中年で、顎で人を使うことだけは得意な悪い意味での貴族主義の典型だった。
無論家柄が騎士上がりのアルヴィトに対しては特に嘲笑的で、彼女が自分の下に配属されたこと
をおおっぴらに嘆き、そのくせ鎧を脱いだ姿の彼女をじろじろと眺めやって「戦一辺倒の野蛮な
姫君にしてはいい身体だ」などと下品な言葉を吐く始末だった。
そんな貴族たちの反応にもアルヴィトはもう慣れきっており今更怒ることもなかったが、さすが
に傍にいるのはいやになり、早々に厩や簡易の鍛錬場に出、空いた時間を兵卒たちと過ごすことが
多くなった。そう体格のいい訳でもない女がひとり、それも本来はそんなことをするはずでない
士官級の人間が屈強な男たちに混じって馬を洗っている姿は、彼女が本来連れてきた隊の者たちは
ともかく、砦の兵士たちには随分と奇妙に映った。
三日目の早朝、砦を出た一人が定時を過ぎても戻らなかった。その哨戒を保持していたのがアル
ヴィトの部隊であったことにモックルカールヴィはすばやく気付き、彼女の隊に哨戒を命じた。
哨戒はあらゆる任務の中でも下位の者が行うもので、彼女の隊の兵士たちは憤ったが、アルヴィ
トは何も言わずに応じた。もとよりいなくなったのが彼女の隊の若者であることは事実だったし、
拒否すれば彼女はおろか、下の者たちにも不遇を強いることになる。
アルヴィトは十数名を率いて出ることにした。彼女は愛馬の黒毛をひとなでし、その腹を蹴った。
後に隊列を組んだ部下たちが続いた。
哨戒が通ったと思われるルートを進み、森に入る。しばらくして部下の一人がキャンプの後を発
見し、報告に来た。確かめに行くと確かに多人数が野営をした痕跡が見つかった。部下を呼び集め、
一度戻るべきだという結論に達した。
その時それは起こった。
木々の間から放たれたボウガンの矢が隊の一人の眉間を貫いた。
待ち伏せだった。さらに数本の弓矢と共に、波が押し寄せるように敵が襲ってきた。
一瞬盗賊かと思ったが違うようだった。盗賊にしては統制が取れ過ぎている。彼女は咄嗟に叫んだ。
「馬を下りろ!」
森の中では騎乗しているメリットはむしろ低い。彼女は躊躇せず愛馬から降りた。
騎乗用の長剣を捨て、ショートソードを抜いた。敵はいわゆる斥候部隊であるこの隊を逃がす
わけにはいかなかったのだろう、執拗だった。隊には必ず伝令が決められている。大抵は最も
新米の兵士がその任を負い、戦闘が始まって伝令が必要となればすぐに戦線を抜け出し、伝令に
走る。その伝令を追い、後ろから弓を射かけているのを視界の端に見る。
「ヴォーダン!伝令を逃がせ!」
その敵兵の最も近くにいた部下に命令を下す。即座に呼ばれた部下が対応したが、一足遅かった。
伝令が首筋に矢を受けて倒れていた。おそらく生きてはいまい。
痛恨だった。現在はすでに乱戦状態で、誰かが抜け出し伝令に走るのは難しかった。こうなって
しまった以上、誰かが生き残るしかない。彼女は目の前の敵に全神経を集中した。
敵の首筋に剣を叩き込む。血飛沫が上がった。しかし彼女にそれを気にする余裕はなかった。
姿勢を低くし、突進してきたもう一人をまたも一撃で屠った。
男に膂力で劣る分、彼女の剣筋は磨き抜かれたものになっていた。鎧の隙間――特に首筋か剣を
持つ利き手の付け根――を的確に貫く技術に重心を置いて訓練してきた彼女の技は、こうした
乱戦の中で真価を発揮した。
三人目を屠ったとき、彼女の上に長身の影がかぶさってきた。彼女が身を引いた後を残光が
通り過ぎた。
745 :
675:2006/04/28(金) 04:14:48 ID:bzicf0yZ
目の前に新たに敵兵がいた。その男は鎧を身につけていても一目でわかるほど精悍だった。
動きにも無駄が無く落ち着いている。彼女の思考は即座にこの兵士が強敵だと判断した。
彼女の第一刀を男は右手の刀で止めた。がきんと鍔音が鳴ってすぐ、彼女は剣を最低限だけ
引いた。肉薄してくるタイミングを見計らって、引いた剣の切っ先を喉元へ走らせた。一撃目は
全くの牽制だった。
しかしそれは寸前で受け止められた。彼女は目を見開いた。いつの間にか男の左手に
マンゴーシュが握られ、それが彼女の剣を止めていた。盾代わりに使われる短剣だった。
彼女の剣は彼女の膂力に合わせ、また素早い切り替えしを可能にするために軽量化されており、
薄く細かった。それが仇になった。剣を折ることも目的のひとつであるマンゴーシュが、彼女の剣
の刀身をあっさりと折りとった。
背中を見せればきりつけられるだろうことが容易に想像できた。彼女は咄嗟に足元に落ちていた
剣に飛びついた。自分には重過ぎる敵の剣を力任せに振り抜く。切っ先は男の鎧の胸板を引っかい
たに留まった。体勢がよろけたところに当て身を食らわされ、彼女は仰向けに吹っ飛んだ。
「投降しろ」
低い声が降ってきたが無視をした。起き上がろうとしたところを鎧の胸板を踏み付けられ、彼女
は身動きが取れなくなった。
「投降しろ」
男は繰り返した。彼女は荒い息をついて男を見上げた。
周囲に目を向けると、あらかた決着が付いていた。横たわるもの言わぬ屍の中でひとつの影が
動いた。何の因果か、実に稀な決着のつき方をしていた――立っているものがほとんどいない。
たったひとつ動いた影はよろよろと身体を起こすとこちらを見た。
年端の行かない若い、青年とすら呼べない年頃の若者は、彼女の隊に組み込まれてからアルヴィ
トが特に熱心に指導を続けた、彼女付きの雑用もこなしていた少年だった。
「リディル!撤退なさい!」
叫んだが、少年は様子がおかしかった。血みどろで、それが彼自身の血なのかそれとも誰か他の
者の血なのかすらわからない。どちらにしろ、彼が流したには多すぎる血だ。彼自身のものだけで
はない。
「隊長を」
若い声音には揺らぎながらも明らかな殺意が籠もっていた。彼女を倒した男に向かい、少年はわめいた。
「隊長を解放しろっ」
「リディル!!」
苦しい息の下から彼女は絶叫したが、聞こえなかったのか、リディルは構わず剣を構え突進して
きた。遠目からでも目が血走り、興奮状態に陥っているのがわかった。
彼に限らず殆どの者は、血を見れば――それも自分自身が殺した者の血を見れば冷静ではなく
なる。彼女には訓練に加え、それを避ける天分があった。そして想像の限りだが、おそらく自分を
踏みつけているこの男にもそれがあった。
そうだとすれば万一にもリディルの無事は無い。アルヴィトは狂ったように自分の胸に杭の
ように突かれている足をつかみどけようとしたが、男の全体重が掛かっており、不可能な話だった。
鎧の胸板がぎしりと鳴った。男が重心を変えたのだ。しかしあくまで彼女を逃がすつもりは無い
らしかった。男の重心は常に彼女の上にあった。
男は身体をずらして突きかかってきた少年をかわした。少年の脇はがら空きになった。アルヴィ
トは蒼白になり悲鳴のような声を上げた。
「やめて!」
男は地に着けているほうの足をじゃりと鳴らした。上体を半回転させ、刀を振りぬいた。
どんと鈍い音がし、刀は少年の横腹にめり込んだ。ただでさえ軽い成長期の少年の身体はありえ
ない方向に折れ曲がった。
746 :
675:2006/04/28(金) 04:15:38 ID:bzicf0yZ
一泊の後がくんとそのひざが折れ、リディルは薄い唇から血を吐き出しながら、慣性によって
わずかに宙を舞った。
「ああ」
彼女は低く呻いた。手を伸ばしたが、当然ながらその手は少年には届かなかった。ずしゃりと
重い音がして、少年は動かなくなった。
伸ばした自分の手の先を見て彼女ははっと気付いた。
そこには折れた彼女の剣の刀身が落ちていた。彼女はそれに手を伸ばすとすばやく掴み取った。
そしてたった今、彼女の少年の命を奪った男の目をめがけて全力で投擲した。
しかしその筋は狂っていた。リディルが死んだショックからであったのは明白だった。
切っ先は男の目を貫くことなく、頬をかすめて通り過ぎた。彼女は呆然とそれを見た。
直後身を低くしてきた男に組み付かれ、彼女は息を止めた。
「う……!」
襟元を締められ彼女は苦悶の声を上げた。両手の指が男の篭手をかきむしる。だがある時不意に
すっと気が遠くなった。彼女は自分の手が地面に落ちたのを感じたが、それが記憶の最後だった。
アルヴィトはわずかに呻いた。
細く目を開けるとまるで見知らぬ場所だった。視線を動かすと川べりが見えた。足元を見ると
砂利だった。
水の落ちる音が耳に入り顔を上げると、河の先に低い滝があった。
川原で彼女は鎧下だけの姿で岩陰に転がっていた。鎧下も全身を覆ってはいたが、それだけでは
気候はいささか肌寒かった。全身に鳥肌が立っていた。
陽が沈みかけていた。
彼女は自分の身体の調子を確かめた。驚いたことに、奇跡的に大怪我はしていなかった。
身体は全体がいたむので恐らく体中に打撲があるだろうがいずれも身体の表面の痛みでしかない。
それより問題があった。彼女はちらりと背中に目をやった。彼女の両腕は後ろ手に回され拘束
されていた。足首も同様で、少し暴れたくらいでは緩みもしないような手際のよい縛り方で固定
されている。
「目を覚ましたか」
声がした。その声には聞き覚えがあった。
夕闇の中で、その顔はよく見えなかった。ただ鎧を取った姿が最初の印象よりずっと細身である
ことは解った。筋肉が無いのではなく、無駄な贅肉が無いのだろう。短い黒髪がわずかに風になびいていた。
おそらく自分はここまで、この男に担がれて来たに違いない。結んでいた髪が解けてばさりと
顔に掛かっているのが邪魔だが、手を拘束されていて振り払うこともできない。やっとのことで
上半身を起こすと、彼女は自分を倒した男を見た。
「やってくれたな」
男は言った。
「部隊は俺一人を残して全滅だ。十一人中四人はお前が屠った。女とは思えん手腕だな」
「――」
記憶が洪水のように溢れ出てきた。
「聞きたいことがありそうだな」
747 :
675:2006/04/28(金) 04:16:25 ID:bzicf0yZ
「……私の部隊は……」
「俺の部隊と同じだ」
アルヴィトは身体中の血液がどす黒く沈んだ感覚に陥った。彼女は目の前の男への憎しみを
おさえつけた。それは軍人として兵士を率いた以上心すべきことだった。仕事として命のやり取り
をする以上、彼を恨むことは許されなかった。それは父親から彼女に教え込まれた心構えであり、
人を率いる上での心構えでもあった。
むしろ彼女は自分自身を恨んだ。最後まで殆ど指揮できなかったままだった。部下を犬死させて
しまったのではないかと彼女は形容の出来ない悔しさに顔を伏せた。
男は立ち上がり、こちらに歩み寄ってきた。
「……」
落ち着きを取り戻した彼女はじっと目の前の男を見あげた。
おそらく正規の兵ではあるまい。脱いで片隅にまとめられている防具はノーグの兵が通常身に
つけている鎧ではない。帯びていた武具も通常のものではない。間違いなく傭兵の類であろう。
戦法が妙にトリッキーだったのもその所為に違いない。また傭兵部隊であったからこそ、スヴァン
フヴィートに近いこんな場所まで入り込めたのだろう。
彼らとしてももっとすばやく、それこそ伝達されないうちに砦を陥としてしまいたかったのだろ
う。ならばあれだけの少人数であるはずが無い。彼もまた斥候に違いなかった。
アースラ砦からこの川を挟んで上流に、ノーグとの国境がある。整備されている中央の街道沿い
とはかなり離れた場所で、しかも侵攻しようとした場合深い森と河がある。こんなところを攻める
のは一見筋違いだ。
しかし彼女は咄嗟に閃いた。さらに下流の砦まで行けば、王都はかなり近い。
「……船を使うのね」
「頭もいいようじゃないか。俺たちもそうやってここまで来た。部下が早まって哨戒を捕まえて
きちまったせいで仕方なくあんたらを襲ったが、五日後には合流して砦攻めをする。……予定だっ
たが、生き残りが俺一人じゃしまらんな。まあ、それなりに成果は得られたが」
男はこちらの目を見た。
「運ぶのに邪魔だったから鎧は捨ててきたが、あんた、どうやら貴族のようじゃないか」
「だからこんなところまで運んできたのでしょう」
「その通りだ」
捕虜が貴族であればその価値は兵卒とは雲泥の差だ。
「だがお前は紋章の入っているものを身につけていなかった。貴族ならば必ず何か持っているはずだが」
そこまで言われてやっと、彼女は自分の首にかけていた紋章の入ったペンダントが無くなって
いる事に気付いた。鎧下の首筋に千切れた鎖の感触がある。おそらく乱戦の中で落としたに違い
なかった。
「それは実際にあんたの身柄を交渉に使えばわかるだろう。だが」
男は腕を組んだ。
「この件はそれとは別だ。砦の兵数は?配置は?聞きたい事はいくらでもある」
アルヴィトは視線を上げた。
「お前に話すことなど、私には何ひとつない」
「まあそう言うだろうな。だが」
男は屈みこんで彼女に顔を近づけた。
「身体に聞くという手もある」
「寄るな、無礼者!」
ぱっと髪を振り乱し、アルヴィトは叫んだ。男は肩をすくめた。そして言った。
748 :
675:2006/04/28(金) 04:17:37 ID:bzicf0yZ
「一番最初の見回りから面白い事を聞きだした」
不穏な言葉に彼女は言葉を止めた。男はさも面白そうに言った。
「お前たちの主力がこれからノーグの首都攻めに取るルートのことだ」
「何ですって」
彼女は目を剥いた。さらさらと男の口から紡ぎ出される内容を聞き、彼女は絶句した。
「その様子だと間違いないようだな。実のところ半信半疑だったが」
「……!」
彼女は反応を見せてしまったことを後悔したが遅かった。ここへ来た日の初日――実に悪い
タイミングで、侵攻ルートは兵に伝達されていた。ここの部隊も合流する予定だったことに加え、
この敵の部隊はこちらに全く感知されていなかったためだ。
彼女はあおざめた。いくつかの手段が彼女の頭の中を駆け巡った。
最終的に出た結論はひとつしかなかった。
(この男の口を止めるしかない)
男を睨みつけたまま、いざるようにじりじりと後退する。が、すぐに岩に背中がぶつかった。
肩を掴まれる。
「ノーグ兵はたちが悪い。合流してしまえばどうせ拷問も兼ねて慰みものだ。その前に味見させて
もらうぞ」
そのまま鎧下を脱がせにかかる男に彼女は叫んだ。
「離せ!」
男の手は止まらなかった。複雑な止め具を手際よく外すとすぐに首筋から胸元にかけて白い肌が
露わになる。肌寒さに身を震わせ、アルヴィトは拒否するように岩に背を押し当てた。
胸元から乳房に手を差し入れられ、背筋が粟立った。
「っ」
胸元をまさぐる感触に、アルヴィトは息を詰まらせた。手が横に動き肩までむき出しにさせられ
る。男が鎖骨に舌を這わせた。彼女は声を押し殺して耐えた。必死に縛られた手首を動かす。
指先に目的のものを見つけた時、彼女は視線を細めた。
手首を翻す。
鎧下の手首の部分に収納していた隠しナイフで、拘束されていた縄を一気に切り取る。開放され
た右手に握られたナイフはそのまま男の首筋めがけて突き出された。
だが直前、予測したような動きで男の右手がその手首を絡めとり、容赦なく捻りあげた。骨の
軋む痛みに彼女はナイフを取り落とした――後から思えばこの失態が運命の分かれ目だったのだろうが。
(またも……!)
失敗した。彼女は今度こそ絶句し、そしてすぐに気付いた。
それを証明するように男は言った。
「やはり、武器を隠していたな」
「――――!」
「これだけを出してきたところを見るともう持ってはいないだろうが」
即座にナイフを遠くへ放り投げる。ナイフは低い弧を描いて彼の鎧の近くに落ち、砂利とぶつか
って鈍い音を立てた。
反射的にナイフを追い身体を起こそうとすると、掴まれた手首を捻られ、背後の岩に押し付けられた。
アルヴィトは煮え滾るような怒りの視線を男にぶつけた。
「いい眼をしてるな」
男はむしろ楽しげにその視線を受け止めた。
749 :
675:2006/04/28(金) 04:18:26 ID:bzicf0yZ
「抱き甲斐がありそうだ」
胸の頂点を舌で舐られるのがこんなに不快でおぞましいものとは、アルヴィトは想像もしていなかった。
手首はつかまれたままだ。ぴくりとも動かせず、不快な性感は否が応でも全身に伝播した。
蹴り上げてやろうと懸命に脚をばたつかせると、脚と脚の間に男の身体が割って入った。身動きが
取れなくなり、彼女は怒り狂った獣のように呻いた。
痺れてきた両手はいとも簡単に男の片手にまとめられて束縛され、縛られていたときとさほど
変わらない状況になってしまった。男はもう片方の手で彼女の鎧下を引き剥がした。上下がつなぎ
になっている鎧下は、前身頃が完全に開いて、首元から乳房、臍、下腹部のあたりまで、守られる
ものの無い素肌を一切晒した。寒さと羞恥心に彼女は震えたが、男はやっていることとは裏腹に眉
ひとつ動かさず、彼女の下腹に手を伸ばした。
嫌だとかやめてとか、そういった懇願するような言葉は一切吐きたくなかった。アルヴィトは歯
を食いしばって手を引き抜こうと躍起になった。しかし男のたった片手は頑丈な手枷のようで、両
手首はわずかも動かなかった。
節くれだった指が女の部分に触れ、アルヴィトはびくんと硬直した。悲鳴を上げそうになったが
飲み込んだ。男の長い指は無遠慮に沈み込んできた。彼女の身体はその意思を無視していちいち敏
感に反応し、背筋をしならせた。かき回される身体の中心は強制的に蜜を吐き出させられ、男の指
を濡らしていった。荒い息遣いが唇から漏れ出したが、彼女はすでにそれどころではなくなってい
た。現実味を帯びてきた危険に必死に抗おうと身体を捻る。
「これから犯される女ってのは大抵泣き叫ぶものだが、お前はそうじゃないようだな」
「……」
答えず、未だに逃れようとする彼女を執拗に押さえつけて男は言った。
「何か言いたいことがあるんじゃないのか」
「言ったはずだ……!」
アルヴィトは苦しげに息を吐き出した。
「貴様に言うことなど何もない!」
「そうか」
最後の仕上げに指を奥深くまで突き入れられ、彼女は背筋を反り返らせた。
「処女か」
男は無表情に言った。
「それは気の毒だったな」
そして容赦無く貫いた。
痛みは強烈だった。
身体が半分に引き千切られるような痛みはそれだけでは終わりそうに無かった。全部入ったわけ
ではないのが痛みの位置でわかった。脳と痛覚が直接繋がれたようなダイレクトな痛覚は彼女を
パニック寸前まで追い込んだが、幸か不幸か、父親に与えられた鍛錬がそれを許さなかった。
そして痛み以上に、彼女の心には深淵のような喪失感と虚無感がひろがった。こうなることを
承知で信念に従った筈なのに、絶望に瞳が中空を泳ぐのを自覚した。
自分は犯されることが悔しいのだと彼女は理解した。私はこんな男のために、純潔を保ってきた
のではないのだと。
750 :
675:2006/04/28(金) 04:19:15 ID:bzicf0yZ
失った処女をこんなに惜しいものと思うとは想像もしなかった。それは単に女として受けた屈辱
からだけではなく、自分自身が想う他の誰かのためのものであったと、彼女は自分の心持ちに
初めて気付いた。
(――――)
呆然と宙を見る彼女のはしばみ色の瞳に映っているものは夜の景色ではなかった。
彼女は声に出さず呻いた。
(ごめんね。ごめんなさい。ごめんなさい。私、あなたを裏切ってしまった)
涙も出なかった。揺さぶられる痛みによる自分の声を、彼女は他人の声のように聞いていた。
こんな時に、心中から溢れ出てくるのは戴冠式で王冠を頭上に戴き杖を付いて堂々と祭壇に立っ
ていたこの国を統べる王であり、入門した頃は彼女の太刀をまともに受けることも出来ず身体中に
あざを作っていた弟弟子であり、なにかときつい言葉をぶつける彼女に対してもよく微笑むやわら
かい表情を持った若者だった。
(ユリウス……)
脳裏にゆっくりとその顔を浮かび上がらせたとき、さらに侵入され、彼女は激痛に意識を引き戻
されて息を詰めた。
心配してくれた彼に酷い事を言った、これは自分への罰だと思う。不必要な誇りに目を曇らせ
部下を死なせた。そして見たいものしか見ず、信じたいものしか信じず、ユリウスとも、己の
本当の気持ちとも向き合わなかった自分への罰だ。
アルヴィトは後悔に苛まれてかぶりを振った――今更遅い後悔ではあったが。それすら激痛の前
に泡のように流されてゆきそうだった。彼女は逃避ともとれる懺悔にすがりついて自分の身に起こ
っている現実から目を逸らそうとした。だが、無駄だった。
「もっと力を抜け」
聞きたくもない声が耳元でささやかれた。
「……」
嫌、と言おうとしたが、声にならなかった。喉がからからに渇き、張り付いたように声が出ない。
様子を見るようにゆるゆると押し上げられて、唇から漏れるのは苦痛の呻き声だけだった。裏腹
に、身体の中心、女の部分は強引に分け入られた痛みと分け入ってきたものの熱さでぐちゃぐちゃ
になっていて、今にも発火し爆発して、意識をどこかへ吹き飛ばしそうだった。
抗い続けることは出来そうにないと彼女はほんの一部分残った冷静な部分で思った。その部分以
外の他の全てはその見解に全力で抗っているのだが、その抵抗は思いの強烈さに反して酷く儚いも
ので、抵抗するためのエネルギーはあっという間に使い果たされていった。
「っ、ふ」
彼女は息をついた。かくかくと身体が痙攣した。なお男を拒んでいる身体がその硬直を保つこと
が出来ずにわずかに力を抜いた。
その隙に男はさらに身を押し進めてきた。ほとんど身体がぴたりとくっつくような状態になり、
彼女は身動きの取れないゆえに爆発させられない嫌悪感の火種を飲み込み、残った理性でせめて少
しでも憤りを逃そうとわずかに身じろぎした。
数泊の間が空いた後、男の動きが変わった。
それまでとは比べ物にならない突き上げが彼女を襲った。深くまで入り込まれたことで強制的に
力を失わされていた彼女は抵抗すら出来ずにそれを受けいれることになった。
「う、あ、あ」
今では歯を食いしばることも唇を噛むことも出来なくなっていた。口は半開き以下の形を取れな
くなり、喘ぎ、酸素を貪ることだけに終始する飾り物以下の存在だった。身体全体も同様で、刺激
を与えられるたびにみっともなく突っ張って男を楽しませるだけの玩具に成り下がっていた。
751 :
675:2006/04/28(金) 04:20:42 ID:bzicf0yZ
そしてそれを自覚してもなお、彼女には指一本動かす力も残されてはいなかった。
「っ、あっ!あ……!」
最奥まで突き込まれる。強引に開かされた両足が男の腰を挟んで鶴の首の様に反り返った。
爪先がびくびくと痙攣し、つんと上を向いて彼女の限界を代弁した。
耳元で低いうめき声が聞こえた。同時に押し広げられていた身体が男のものを押し包むように
動いた。彼女は何かが自分の中を犯し、浸していくのを感じた。
「あ、あ――――…………!」
その感触に耐え切れず、彼女はついに泣き声を上げた。純粋な痛みからだけではない声が
川原に響き、滝の音に消されていった。
まだ続く激しい痛みが鈍いものに変わり、彼女はどうしようもない感情に顔を背けた。その間も
自分が犯されている感覚はずっと続いていた。
以上です。
突っ込みどころが多すぎて(ry スマソ
乙&GJ!この後の敵軍による陵辱編激しくキボンヌ
そして超個人的にサンクス!やる気出た!
超乙!
戦闘シーンが読み応えあるのも良かったです。
純愛に移行してほしいけど国を裏切ることになるし
今後の展開が気になります。
GっっっっっっっっっっっっJ!!!
ものすごくGJ!!!
このスレは神がたくさんいる。
ありがたや、ありがたや。
個人的に「それは気の毒だったな」ってセリフが何故かツボに来る
757 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 12:46:19 ID:kpDgPK/T
保守
758 :
691:2006/05/04(木) 18:43:09 ID:sIvcDsOe
えと、ごめんなさいorz
リアル社会の事情があってちょっと投下が遅れます。
乙。
あせらずじっくり書いてください。
とりあえず、お姫様が固まっても、お姫様スレまで固まる必要はないと思うんだ
最近はスパークル姫に萌え
(頼りない声で)よきにはからえ〜
よきにはからえ口調の姫は浮世離れしているからかわいい
変な声と言われようとエリザベータ萌え
姫に飢えて書店で平積みにされていた古代中国の姫ものの恋愛漫画を買ってしまった。
今は後悔している。
タイトル教えれ
続きものの続きマダー?
新作マダー?
>>765 「○の姫物語」
絵は悪くないし
心優しいお姫様と有能な従者の恋で設定としてはとてもおいしいんだが
展開が単純すぎてカタルシスがなかった。
買うならあげるよ。
明日届きますってメール来ちゃったじゃないか
姫姉様保守
>>631だったりします
一ヶ月近く投下がないんだなぁと寂しく思いつつ
朝っぱらから
>>546の続きを投下してみます。
一話とんでるけどなんとなくわかると思う。
そして
>>751の続きが読みたいとおねだり。
773 :
服従 1:2006/05/25(木) 10:58:01 ID:jfJBpHcH
リュリュはさきほどからはちみつを載せたパンの端を指先で弄んでいるばかりだった。
アグレイアもこっそりと匙を置く。
彼女自身も食欲があるとはいえず、簡素に整えられた朝食は一向に減ってはいなかった。
気付いたリュリュが咎めた。
「皇女様、召し上がらねば」
「リュリュこそ、それでは食べ辛かろう?」
言われてようやく、彼女は指の下で小さな山をなしたパン屑に気がついたらしかった。
頬を赤らめ、女神官はべたべたの指先を擦り合わせた。
「小鳥にやるつもりでしたから」
さっと立ち上がり、リュリュはパン屑をつまみ上げると窓に寄った。塔の最上階だから大きな窓ではない。
パンを空中に撒くリュリュに、アグレイアは自分のパンを指し示した。
「私のも撒いておやり」
「いけません」
リュリュは表情を改めた。
「皇女様は少しお痩せになりました。体力をおつけにならねば」
アグレイアの美貌に翳りが落ちた。微笑というには柔らかさに欠けた。
だがその陰影はすぐに消えたので、言葉の途中から顔をそむけてしまったリュリュには見えなかった。
「そうじゃの」
扉が開いて一人の女官が入って来た。
アグレイアは構わず匙を取り上げた。
女官は長年一筋にこの城で勤めていたと思しき物腰の、年輩の女だった。
支配者が代替わりしようと一変しようと古株の女官は重宝されるが世間の習いである。
もちろん彼女は虜囚である祖国の皇女と余計な口を利く事を禁じられているらしい。
そのことはこの三週近くの無駄な努力の結果、アグレイアもリュリュもよく心得ていた。
「足りぬものはない。お下がり」
パンか飲み物の補充に来たと判断したリュリュが声をかけたが、女官は品のいい眉宇に困惑を滲ませている。
そのまま戸口近くで立ち尽くしているのでアグレイアは灰色の瞳をあげた。
女官は、彼女が視線を向けると深々と礼をして部屋を横切った。
奥には短い螺旋状の階段があり、その先にはかつてはこの国の王妃のものであった小さな、だが贅沢な寝室がある。
階段に向かうタペストリーを腕で掲げた女官は、顔を伏せ、身を開いてぎこちなく後ずさった。
リュリュの顔がこわばった。急いで窓辺から駆け寄ってくる。
アグレイアの袖を強く掴み、傍らに寄り添った。
「ローラン様がお戻りになりました。皇女様をこちらにご案内するようにとのご命令でございます」
女官が、二人が初めて聞くしわがれた声を出した。
「伝言をお受けしております。そのままお伝えせよと申し付けられておりますので、どうかご無礼をお赦しくださいまし。…『さぞかしお気の進まぬ事でしょうが』…」
さらに顔を伏せた女官は機械的に続けた。
「『慈悲深く民と国とを想われ、先日よりはましな再会となるようお努めください』」
静かなものいいだったが語尾が揺れていた。
リュリュが口を開くより早くアグレイアは匙を置いて立ち上がった。
袖におかれていた手をそっと払うと、彼女は透けるような金髪を翻した。
優美な姿がタペストリーの奥に消え、女官はおさえていた手を離した。
「陪食の女神官様にも御用との事でございます。どうぞ、下の階の広間においでくださいますよう」
顔を伏せたまま食卓の横を通る彼女に返事を返さず、リュリュは中身の減っていないスープ皿の縁に目を彷徨わせた。
774 :
服従 2:2006/05/25(木) 10:58:53 ID:jfJBpHcH
*
間もなく階段上に現れたローランは、鎧下の、綿を縫い込んだ長上着を着たままだった。
彼は寝台から一番離れた窓際に佇んでいる皇女を一瞥して片方の眉をあげた。
生成りの長上着のせいか、顔がさらに陽に灼けたように見える。
「おやおや、まだそんな格好でおられるとは、がっかりです」
揶揄の口調にはかなり免疫ができたアグレイアは首を巡らせて男を眺めた。
「息災なその顔を見ねばならぬこちらのほうが、よほどにがっかりじゃ」
ローランは笑い、皇女は眉を顰めた。
「昔から、戦場では実に運がいいのですよ」
アグレイアはむっとして窓の外に視線を転じた。小鳥が空の端をかすめた。
「そのようじゃの」
三週前の致命的な隣国との会戦にて敗死と捕虜の運命を免れた貴族や将官たちはまだ多数いる。
首都を抑えられ、王が死に、高い身分の高官たちが次々と捉えられても侵略者に抵抗を続ける者に欠く事はなかった。
特に、会戦に参加できなかった東部と南部全域の防衛軍はまだかなりの戦力を有している。
だが、防衛側においては優れた会戦で失われた優れた指揮者層の欠損と、要所の町まちを抑えられて移動と補給を思うに任せない現状がある。この三週間、散発的に起こる遭遇線では全て侵略軍が勝利を掴んでいた。
運とローランは片付けたがそれ以前の問題だった。
現状のままでは戦巧者で知られる彼の率いる軍に対抗する決め手はないというべきであろう。
「…じゃが」
アグレイアは窓から離れた。
「どのような悪運もいずれは尽きる日も来よう。今からよくよく覚悟しておくことじゃ」
「ああ、なるほど…」
ローランは立ち止まり、腕を組んだ。ひきしまった頬の線が歪んだ。
「どうも今日は珍しくお喋りになると思えば。世俗のドレスを着ているその姿をよく見て欲しいという事ですか?これは失礼を。女心には疎くてね」
アグレイアは思わず肘をあげ、胸元を見下ろした。
着たきり雀でいるわけにもいかず、アグレイアは与えられたものの中から地味なドレスを何着か選んで交互に身につけることにしている。
今日のドレスがそのうちの一着であったことに気付き、アグレイアは珊瑚の唇を噛んだ。
ローランは肉食獣の滑らかな足取りで皇女の周囲に円を描きはじめた。
「銀鼠色ですか。悪くないがいかにも地味ですな。髪ももっと高く結い上げるべきです。まるでうなじが見えぬ」
ぶしつけな視線に恐れをなし、アグレイアは窓の傍らに戻った。
天井から床までを覆う重々しい垂れ布に寄り添って防御の構えに入る。
「お前を喜ばせるつもりはない」
「そういう心配を世間では自信過剰といいます」
ローランは唇に薄い笑みを浮かべた。
「残念ながらあなたの場合、男を籠絡する類の魅力は今少し物足りぬ」
見当違いの挑発に反応してはならない、とアグレイアは感情を戒めた。
だが下卑た軽口を叩かれた不快のために頬が紅潮するのは止めようがなかった。
ローランはさらに半周回り込み、窓枠にもたれかかった。
「すこしお痩せになったようだ。食事はきちんととっているのでしょうな」
アグレイアは視線をそらした。
離れようとする皇女の右の指先を、腕をほどいたローランがとった。
咄嗟に彼女がすがりついた垂れ布ごとローランは、その躯を腕の中に抱き込んだ。
775 :
服従 3:2006/05/25(木) 10:59:50 ID:jfJBpHcH
アグレイアは嫌悪もあらわに身を捩った。
その躯から垂れ布をほどきながらローランは喉の奥でくっくっと笑っている。
皇女が勢いよく顔を仰向けた。激しい口調で男に詰問をぶつけた。
「なにがおかしいのじゃ」
「おかしくはありませんかね」
ローランは目を瞬くと、彼女を眺めた。
「契約事とはいえ、口を利くのも稀な男女がこのように朝早くから、急いで事を行おうとしているのですから」
「人ごとのようじゃの」
アグレイアはローランの語りを遮った。
「まあ、あなたのほうには実にお気の毒な事情とは思いますが」
男は呟くと、アグレイアを布から引っ張り出した。二・三歩よろけ、皇女は激昂した。
「今さら善人ぶるのはおよし。愉しんでおる癖に!」
頬はいささか赤すぎるほどに染まり、上気した灰色の目が天にかざした宝石の如く輝いている。
ローランはまじまじとアグレイアを見ていたが、やがて頭をそらして笑い出した。
面と向かって笑われるという屈辱を、アグレイアは睫を伏せて堪えた。
ひとしきり笑い、ローランは破顔のままの表情を彼女に向けた。
「失礼。では、少なくとも私の状態に気付く余裕はできたというわけですな。いや、吉祥」
彼女は身を翻そうとしたが、ローランはすばやくその長い髪を捕まえた。
淡くきらめく金髪をたぐり寄せ、皇女の耳朶に囁く。
「確かに愉しんでおります」
アグレイアは身をそらして逃れようとした。
「あなたのような完全に無垢『だった』女の場合は特にね…最初よりも、馴染んだ頃のほうがずっと面白いだろうとは思っておりました」
顔をそむけたために露になった首すじに唇を置くと細い肩がびくりとわなないた。
「ほら。穢されるだけでは済まなくなってきているでしょう。……前回も」
滑らかに舌を這わせはじめた。
「随分、反応しかけてた。…我慢しているのがわかりましたよ」
「…違う」
彼女は呻いた。
「言葉ではそう仰いますが──御自分でも赦せないに決まっている。厭な男が相手なのに歓びを感じてしまうのだから」
「愚かな…ことを…言うのはおやめ」
皇女は眉を寄せ、唇を歪めて小さく罵った。尖った響きには濃い怯えが滲んでいた。
「講義はお嫌いですか」
ローランは薄い笑いを頬に刷いた。この笑いが敵意の顕われだと彼女も今では悟っていた。
「唇よりお躯のほうがはるかに正直だ。以前も言った筈です、貴女は女だ。ご自分が女神でもなければ天女でもないただの女だと、よく納得させてあげましょう」
ふわりと躯が浮き、急激に視界が流れた。
みぞおちの下に肩の堅い肉を感じる。
ローランに荷物のように軽々と担がれた事を知って美しい顔を怒りで歪め、アグレイアは拳をかためた。
「お放し、この下種!」
ローランはアグレイアを担いだまま器用に肩を竦めてみせた。
「ふうん。存外に、活きのいい言葉もご存知のようだ。だがご身分には!非常に!相応しく!ない!」
台詞の切れ目ごとにドレス越しに容赦なく尻をはたかれ、アグレイアは悲鳴をあげかけたが堪えた。
「口をお慎みなさい、気高い皇女様」
面白がっている声がして、痛みに滲みかけた視界をあげたアグレイアは目の前に寝台が迫るのを見た。
刑場も同然である。
「いや」
脚をばたつかせようとしてすとんと床に下ろされ、拍子抜けして見上げた顔をローランが覆った。
荒れぎみの唇の乾いた感触をアグレイアは覚えていたため、さきほどの男の言葉と合わせて不安と不快に胸が締め付けられた。
後ずさろうとして両腕をねじられる。痛みにそれ以上下がることを断念し、アグレイアは目を閉じた。
望まぬ接吻の最中にも彼女の背後に廻されたローランの手がなにか作業しているのに気付いた。
あわせた手首のあたりを布のようなもので巻いている。
縛られているのだ。アグレイアは呻いた。
どうせ避けられないことでも、自由がきくのとそうでないのでは雲泥の差だ。
なによりもこんな扱いは許せない。
776 :
服従 4:2006/05/25(木) 11:01:01 ID:jfJBpHcH
ローランの腕が滑って戻り、ドレスの襟に置かれたのを目の端に捉えながらアグレイアは急いで手首を捻った。
きついわけではない。だが、巻いた上から手首の間をさらに十文字に縛ってあるらしく、緩みそうにもない。
視線を走らせると、ローランの胴に巻かれていたはずの幅広の腰帯が消えていた。
「ん、…!」
やっと唇が離れた。
アグレイアは急いで呼吸を貪るとすぐさま抗議の声をあげた。
「これをほどきなさい」
「ご冗談を」
ローランは彼女の怒りには無頓着な様子で襟をひっぱった。
喉が苦しくなって黙ると、また薄く笑った。
「無益な抵抗に気を取られていては、快楽の深みには溺れられぬでしょう」
「そのようなものは要らぬと伝えたはずじゃ」
アグレイアは唸った。
ローランの笑いはびくとも揺るがない。
「何度も何度もね。一応覚えていますよ」
冷たい光が流れ、アグレイアはぎくりと顎をひいた。襟の釦が複数弾け、床に転がる堅い小さな音がした。
いつのまにか手にしていた短剣を鞘に戻し、ローランはそれを寝台の端に落とした。
両手で開いた襟ぐりを握り、強くひき下げてくる。
はだけた胸の深い谷間が覗いていた。
襟をもっと下げながら、ローランは付け加えた。
「余計に突き落としたくなりますね、そういう女は。なぜか」
「お前の性根が卑しいからじゃ」
アグレイアは身を捻ろうとしたが釦を失ったドレスはいとも簡単に剥かれてしまった。
肩の部分はすんなりとした二の腕の半ばまで落ちた。
金色のなめらかな髪が大部分を覆っているが、かたちのいい乳房がひきさげられた襟の上に載っている。
くびれた胴から腰にかけてはドレスが緩んでいないだけに、かなり扇情的な光景だった。
肌は白いはずだったが、怒りと羞恥で匂うようなつややかな色に染まっており、ドレスの地味な銀鼠色にはそぐわない。
「いい眺めになった」
ローランは満足そうに呟くとアグレイアの背に腕を廻した。
「お放し」
「いちいち騒ぐのはおやめなさい。肩を脱臼したいというのがお望みなら喜んで突き倒して差し上げるが」
アグレイアは赤くなり、柳眉を逆立てたが口を噤んだ。
*
縛り合わせた腕を敷いて細い背を寝台に横たえ、ローランは傍らに立って彼女を眺めた。
彼自身がその資格も地位も奪い去った無力そのもののうら若い女。
恥辱に頬を染めている元斎姫は文句なく麗しかった。
胸をはだけ、後ろ手に縛られていてすら堕ち得ない気品があった。
整い過ぎた目鼻立ちにはくっきりとした清らかさが溢れている。
美しい女でなければ斎姫になれぬのか、それとも神話に属する時代の祖から続く血が研ぎすまされていった結果がこれなのか、ローランは知らない。
ただ、このアグレイアという皇女が、彼がこれまでに見た、あるいは抱いた中で最も美しい女だということははっきりしていた。
皇家の最高位にある斎姫は生涯処女を通す。
また、斎姫にならずとも一族の女が嫁するのは同族の縁の男のみとの不文律があるようだった。
その身をどこの骨ともわからない下郎の男に与えるのがどれほどの禁忌か、苦労せずとも想像はつく。
ましてや彼の目的は胎に己の種を植え付けることなのだ。
777 :
服従 5:2006/05/25(木) 11:01:55 ID:jfJBpHcH
だが、だからといって生まれてこのかた人並みの苦労も知らず、神々にのみ相対してきたこの皇女に同情する気にもなれなかった。
どのように気高かろうがどのように麗しかろうが、女は──女だ。
肌は滑らかで息は香しく、柔らかな肉の内も外も、甘く熟れれば炎より熱い。
手早く長上着を脱ぎ捨てた。
シャツ姿で寝台に膝をつくと、アグレイアの眉がはねあがった。
ローランは唇を歪めた。
不自由な後ろ手のまま後ずさろうとする剥き出しの肩を片手で握って押さえつける。
残る片腕はドレスの裾に突っ込んだ。
長い布地をたくし上げ、避けようと泳ぎ回るすんなりした脚を求めた。
裾をからげ、太腿の付け根まで露にする。彼女は詰まったような声をあげて首を振った。
たっぷりとした布地が厚くローランの腹と彼女の躯の間にはさまっている。
簡素な構造の斎姫の衣とは違い貴族の娘のためのドレスだから無理もないが、滑らかな柔肌を幾重にも覆う絹はこの場合無粋で邪魔だった。
ローランは手をのばし、短剣をひきよせると鞘尻を銜えて抜いた。
アグレイアは刃の輝きを見ても怯えなかった。殺される事だけはないと理解しているらしい。
だが、だからといって安心した風情などその緊張した美貌にはみじんも窺えなかった。
絹の繊維が断ち切れる細い音が天蓋の下を何度か震わせ、平たく引き締まった腹に直に掌を置いたローランの茶色の目をアグレイアは睨みつけた。
ローランは無表情にアグレイアの目を見返し、すっと視線を外した。
いつにも増して温度の低い目だ。過度の欲情に煙ることもなく、興奮に煌めくわけでもない。
下劣にも陵辱を『愉しんで』いた先日のようであれば、まだ付け入る術もあるかもしれなかった。
この男にとっては多分今回の事は仕事かなにかの一環に違いないと、彼女はその目から感じ取った。
徹底的な服従を強要するための行為。だが、それが何故かがわからない。
ローランは忙しいはずだった。
このような朝っぱらから女の部屋に入り浸る暇などないに決まっている。
なのに来たのは、反対に、おそらくこの時間しか空いていなかったからだ。
何かが──起こったのだ。
*
抱き寄せられ、胸が重なる。突き上げたふくらみにローランが目を細めたのが判った。
唇の感触が鎖骨のあたりに落ち、アグレイアは首筋をさらにそらせて顔を背けた。
顎にざらつく強いひげの先端が柔肌を削りながら彷徨う。痛い。
馴れた様子で唇が開き、ひりひりとする肌を舐めとった。
優しい感触の舌が癒すように唾液をまつわりつかせはじめ、乳房の先端がそっと吸い込まれてアグレイアは呻きをかみ殺す。
両腕を敷いている我が身の重みに男のそれが加わり、少し捻っただけで肩に強い痛みを覚えた。
無駄な抵抗はできない。このまま『終わる』のを待つしかない。
アグレイアは震える睫を閉じた。
穢されるのはこれで三度目になる。失ったものはもはや惜しまぬと決めた。
ただ、斎姫であった矜持だけは棚に置くように忘れ去ることはできなかった。
それでも忘れなければ。自分はただの贄なのだと我が身に言い聞かせねば、とてもこれからの時間を耐える事はできそうに──。
階下の遠くでごくかすかに、女の声が響いた。
長い悲嘆の声だった。
778 :
服従 6:2006/05/25(木) 11:03:12 ID:jfJBpHcH
アグレイアは目を見開いた。手を縛られているのを忘れ、身を起こそうと肘をつきかけて悲鳴をあげた。
「リュリュ!」
「耳のいい事だ」
男が呟いた。アグレイアはきっとその顔を睨み据えた。
「リュリュに何をしたのじゃ!あの者は私の母も同然じゃ、一切手出しは許さぬ」
「皇女様の腹心のお方に手出しなぞ」
ローランはふくらみから唇を離し、茶色の視線をあげた。冷笑が滲んでいた。
「お可哀相に、無聊の女神官殿には戦場のささやかな土産をご覧に入れただけですよ」
アグレイアの眉がつり上がった。
「ならば何故あのような声をあげるのじゃ」
「お気に召さなかったようですな。残念です」
男は肘をつき、胸板をはなした。
「想い人に逢わせて差し上げたのですがね」
「想い人?リュリュにそんな者など…っ…」
太腿を撫でさすっていた男の掌が下腹部へ移動していき、あちこちを探られながらアグレイアは呻きを押し殺した。
「おや。ではこちらの勘違いかもしれません」
ローランはのんびり、といえるほどの口調で続けた。
「神官として出世なさると祖宮以外にもいろいろお知り合いができるのかも。あの女神官殿はグラッシのルポネル家の出だそうですね」
アグレイアの胸と舌が凍り付いた。
何も言えずに見返した目の反応をローランが確認し、満足したげに目を細めた。
「いわずとしれた、内海の海運業を牛耳る有力な大商人です。その、小国の元首並みの権勢を誇る当主がリュリュ殿の一番上の兄君にあたられるそうで」
「オノレ・ルポネルを連れてきたというのか」
不吉で暗い想像が脳裏をよぎる。
ローランは肩をちょっと竦めた。
「彼は大物すぎて簡単には手を出せませんな。我が国もいろいろ世話になっておりますし…もっと小物ですよ」
アグレイアの緊張した顔を眺め、ローランは微笑した。
「この国の宰相の副官だった男ですがね。キュクトという小男で…たしか、あなたもこの王宮で一度お会いになった事があるはずだ」
「……」
「先日、なぜか南の国境付近で部下が捕えましてね。なかなか旅の目的を吐こうとしなかったので相当に手こずりました」
アグレイアは息を呑んだ。ローランに体当たりをするよるように身悶えし、首を振った。
「拷問をしたのじゃな。ひどい事を」
「それはこちらの台詞だ」
ローランが低く罵った。
「綺麗な顔をして腹黒いにもほどがある。ルポネルを動かして敗残兵どもに大量の軍資金を入れようとしたのはどうせ貴女の企みでしょう」
「それで、あの者は」
「残念ながら」
ローランは、退こうとする皇女の躯を引きずり寄せた。よじれ、あらわになった太腿の奥に掌をつっこむ。
「今、下で女神官殿と再会を喜びあっているのは、あの男の首です」
アグレイアは太腿を閉じ、膝をよりあわせて抵抗した。
腕が使えないのであっさりとおさえこまれる。
「無慈悲な」
「いいか」
彼女は悲鳴をあげて腰をくねらせた。
濡れていない敏感な芽をつままれている。その指をゆっくりと縒られ、皇女の目尻に涙が滲んだ。
耳元に口を寄せ、ローランが呟いた。
「二度とするな。脅しではないぞ。次に同じ事が起こってみろ、子ができようができまいが契約はご破算だ」
指の圧力が失せ、力を抜きかけたアグレイアはびくりと震えた。茂みの上から掌全体の熱がじんわりと覆っておさえつけてきた。
直接触れられる痛みの後ではひどく優しい感触だった。
「俺は部下の手綱を全て解く。国中の怨嗟の声をこの塔の高みにまで響かせてやる。耳のいい貴女にはさぞかしよく聞こえることだろうさ」
もう片方の掌が腰に廻り、ローランは彼女を弄び始めた。口元から冷笑が抜けていない。
「実際、俗世を捨てたくせに物騒な実家と仲立ちをするような女も目障りだ。『時間かせぎ』はもう関係ないぞ、皇女様。じっくり蕩けて存分に声をあげろ」
779 :
服従 7:2006/05/25(木) 11:04:24 ID:jfJBpHcH
「リュリュは」
アグレイアは呻いた。
「リュリュだけは」
二本の指が溝にそえられた。中指の先が花弁をよりわけ、やわらかく密着する。
溝に添ってゆっくりと指先が滑り始めるとアグレイアは唇を噛んだ。
「国中の民よりも母親がわりのあの女が大切か?」
「……」
「麗しい主従だな。あの女もこの前、同じ台詞を言った」
アグレイアが灰色の瞳をあげると、ローランはその深みに言葉を打ち込むように続けた。
「もう大年増ではあるが代わりに自分がなんでも言う事を聞くから、どうかこれ以上皇女様だけはとな」
アグレイアは目を見開いた。あの誇り高いリュリュが、自害したほうがましという類の嘆願をこの男にしていたと初めて知ったのだ。
ローランは低く笑った。
「むろん丁重にお断りした。少々年増でも構いはしないがあの女は生憎俺の好みではない。それに……」
しっかりとした長い指が微妙に折りまげられ、掬い上げるようにして執拗に入り口を確認している。
アグレイアは努力して呼吸を整えた。
「必要なのは貴女であって、皇家の一族ではない女神官ではない。そしてもう一つ」
かるく抉られた。
あ、とアグレイアの端麗な唇を抑えかねた喘ぎが割った。
擦られていた部分がいつのまにか湧き上がる蜜でしとどに濡れていて、不快よりもはるかに危うい感覚を彼女に教えたのだ。
「ほら」
ローランの声が顔の前でした。瞬間閉じた目を開くと、目前に陽に灼けた顔があった。
「今更俺をとりあげてももう遅い。貴女の躯は、この辱めを悦んでいる」
「ちがう…」
アグレイアは自分のうわずった声に衝撃を受けた。どす暗い不安と怖れが胸を染めた。
「違う!」
叫んだ唇の間に指を押し込まれた。触れた舌に、なまぬるい酸味を帯びた匂いと塩の味がとろりと漂った。
それが自分の奥から掻きとられた蜜であると悟ってアグレイアは呻いた。
急いで顔をそむけ、ローランの指を吐き出す。
反射的な嘔吐を堪えて呼吸を荒げていると太腿を高く持ち上げられた。
縛られたままの手首と肘で躯を支えて彼女は涙のたまった灰色の目をあげた。
予想はついていたが、男の肩が間に入り込み、大きな掌で膝を抑えられている。
控えめな音と熱を躯の芯に感じてアグレイアは息が漏れるような声をあげた。
指ではないもので掬われている。
柔らかく熱いそれは舌に決まっているが、その行為をアグレイアは一番怖れていた。
前回それをされた時、自分という存在が核まで侵されていくほどの愉悦を感じたからにほかならない。
愉悦──それと認めたアグレイアの全身が震えた。
抵抗のしようのない感覚。
自分ではとめられない熱。
抑えられない欲望。
ローランの思うままに翻弄されることへの嫌悪感すら洗い流すものの予兆…。
アグレイアは肩の関節がはずれてもかまわないとばかりに身をよじった。
「おやめ…、お願い…!」
「いやです」
ローランは顔を離し、優しいとすらいえそうな口調で拒否した。
「ここでやめる?まさか。実に狩りたてがいのある牝狐だ」
780 :
服従 8:2006/05/25(木) 11:05:09 ID:jfJBpHcH
アグレイアは深く傷ついたが、それ以上口がきけなかった。
掬われるたびに勝手に腰が微妙にくねり、舌の動きにあわせている。
ローランの熱さが触れる場所が蕩け始めており、腕や胸のあたる場所が熱くてたまらない。
豊かなかたちのいい乳房のふちを中心に、何度も躯中を撫で上げられている。
そのたびにアグレイアの躯が震えた。
肌は上気しきり、撫でられる毎に甘い芳香を放った。
アグレイアは喘ぎをあげ続けた。
意思的ではない反応で躯の内側が搾られ、その刺激が自分自身心地よかったのだ。
躯を動かす電流が自在に流れているようで、たて続けに小さくきゅっ、きゅっと内側がざわめく。
そのため芯の感覚がますます敏感になっていく。
もっとしっかりとした熱を感じたくて──控えめな肉の欠片ではなく、もっとしっかりとした肉を締め付けたくて──アグレイアは呻いた。
ものたりない。
穿たれるまで自分でも存在を知らなかった熱い洞が、ローランを求めている。
動かない思考の隙間を絶望が埋めた。
抱き寄せられた。
尻側から掌をおとされ、泉をかきわけて内部に指が入ってくるとアグレイアは悶え、ローランの胸に唇を押し付けた。
そうしなければ声が出てしまいそうだった。
自分の躯が男の指を締め付けているのを感じてアグレイアは涙を落としそうになったが、与えられた充実は彼女の焦燥感を一層煽った。
「は……あ……ん…っ……ん、ん……」
ぴくぴくと躯を震わせるアグレイアの両手の戒めを、もう片方の手でローランは外した。
必要ないと判断したのである。
陥落寸前の美しい皇女の姿態を愉しむには無粋な要素は排除すべきだった。
背徳感を煽るために背後からという選択肢もあったが、やはり誇り高い彼女が屈服する様を観たいローランは皇女の躯を仰向けに押し倒した。
「あ」
シーツに押さえつけ、太腿を開く。
さきほどからの責めで艶かしい白い腿には透明な蜜がなだらかな筋をひいていた。
すっかり準備ができた花弁は男を誘うように開ききり、とろとろとした光を弾いている。
覆い被さったローランとアグレイアは視線を絡ませた。
興奮と期待と不安が入り交じり、皇女のほうにはインクを垂らしたような絶望の気配がする。
その暗さの美味をローランは味わった。
ようやく入ってきた猛った肉に、アグレイアは小さく叫んだ。
腰が鋭くつきあがる。待ち望んだものを得た彼女の躯は喜びいさんで、そのずっしりとしたものを逃さぬよう絞り上げた。
しぼりきれぬ充実ぶりにますますほだされた肉がわななく。
痙攣が収まり切らないうちに奥に進まれた。からみつく襞を押し込み、深くまで。
彼女は珊瑚の色をした美しい唇をさらに開いた。甘い吐息が喉の奥からはきだされた。
「あ、あ、あ、あ、あっ……!」
舌でも指でもない、堅く太いが奇妙にぴったりと密着してくるローランの肉は進めなくなると動きをとめた。
「アグレイア……」
興奮で一本調子になった声が彼女の名を呼んだ。
「…いかがです?」
アグレイアは胸を弾ませて必死にかぶりを振った。
その間にも何度も何度もローランを締め付けている自分を感じる。
「いやじゃ…いやじゃ、こんな事…こんな、こんな…ああっ…!」
美しい肩をすくめるようにしてアグレイアはローランにしがみついた。男がゆっくりと腰を擦り付けて揺らしている。
押しやるつもりだった。アグレイアの爪先は不規則にローランの肌をはさみ、ほどけかけては力を取り戻した。
灰色の瞳がすがるものを求めて男の背後に向かったが、ほの明るい天蓋に舞うものは光に輝く微細な埃の粒だけだった。
擦り付けられて淫らに揺れていた肉がかすかに退いた。
わずかな欠損に耐えかねて喘鳴した内側を、測ったように力強く突き上げられた。
「ひ、あっ…はぁん!」
意思に反して芯まで直結した刺激に思考が飛んだ。
781 :
服従 9:2006/05/25(木) 11:06:07 ID:jfJBpHcH
数瞬硬直し、頭の天辺まで走り抜けた閃光の激しさに呆然としてアグレイアは拡散しかけた瞳を瞬いた。
一気に色彩と感覚が押し戻ってきて、全身を包み込まれた。
底の知れない快感が広がりを保ちながら連綿と続いている。
それを味わい尽くすかのように自分の腰が貪欲にうねっているのを彼女は遠く意識した。
「イったか」
ローランが相変わらず無表情な声で喘ぐように囁いた。
「ここまでが強情だったな」
「いや…」
言いかけてアグレイアはまたローランの躯に身を擦り付けた。
繋がってひくついているぬかるんだ場所にまた指を感じた。
離れなければ、そう思うのにアグレイアの両腕は柔媚に絡まったまま男を押しやれない。
「いやじゃ、もうやめて……私に触れないで…ローラン」
「まだまだこんなもんじゃない。もっと愉しもう、アグレイア……やっと俺の名を呼んだな」
「知らぬ…」
アグレイアはほとんど啼くような声を漏らした。
「お前は、嫌い…!嫌いじゃ!もう…いや…」
ローランは背中に廻された細い指先の熱が落ち着きなく彷徨っている様を感じた。
眉をよせ、涙を溜めた灰色の瞳の美しさ。
抱く腕から溢れる金糸の髪の感触、瑞々しい肌の柔らかさに滑らかさ、彼をしめつけている肉の旨さ。
喘いでいる呼吸の甘さ、かすれた声。全てが彼を引き寄せ、絡めとろうとする宝物のようだった。
彼は苦笑した。
普段のお高くとまった天女ぶりが気に触るわけだ。
どうも最中のこの女にはローランはそれなりに惹かれているらしい。
『最中だけ』のことだがな、と彼は己を戒めた。血を得るための躯のみの関係だ。
そのへんの苦労知らずの貴族王族ならいざ知らず、骨の髄まで傭兵気質のしみ込んだ叩き上げの男には、この期に及んで女に現を抜かす気はみじんもなかった。
アグレイアの方も別の意味で同意見だろう。
だが、それにしても相手がこれほど美しいとなると、多少は気も迷うというものだ。
(少なくとも、子種のために無理に奮い立たせなくてもいいのだからな)
冷静にそう考え、ローランは指先を繋がっている場所に滑らせた。
溢れている蜜をたっぷりと掬い、丹念に指を潤すとふくらんだ芽を探し当てて愛撫する。
アグレイアの腰がびくんと退こうとするのをおさえつけ、逃げただけ腰を進めた。
押し込み尽くすと、同じく愛撫しながらじりじりと腰を退く。アグレイアが小さく喘いだ。
熱い襞が絡まるのを無視してぎりぎりまでひきぬき、間をおかずに今度は反対におしこんでいく。やはりゆっくりとだ。
「ああ…」
アグレイアの瞳が潤んだ。ゆるい動きに、反対に肉のなまなましい質量を覚えざるを得ない。
「やめて」
擦り付けるように突き上げてローランは吐息をついた。
緩慢な動きで再び往復し、それを繰り返す。白い腕が目の端に動いた。
見下ろすと、自分の指の関節を噛み、声を堪えているアグレイアの姿があった。
即座にその手首を銜え、ローランは皇女の唇から拳をもぎ放した。
「……いや…」
アグレイアが上気し尽くした顔をそむけるとぬかるみから指を引き抜いて肩を掴んだ。
細い腰に躯をうちつける。
濡れた音が響き、アグレイアの柔らかな躯がのけぞった。
「いや、だめ…!」
腰を沈め、退いては繰り返し、ローランは彼女を突き上げはじめた。
寝台が揺れ、肌が密着する。
「い、や…!いや、いや、いやっ…!」
アグレイアは半狂乱になった。
突かれる毎に唇から喘ぎが溢れ、流れる金色の髪が波打った。
内側を削られるたびに美しい曲線が震えてあがく腿がローランの腰を力なく挟んではこすりあげる。
782 :
服従 10:2006/05/25(木) 11:06:52 ID:jfJBpHcH
抵抗か協力か定かではないそのうねりは、男の動きが変わるにつれて変化した。
ローランはもう何も言わなかった。
鞭のような強靭な動きを叩き付けながら温度の低い茶色の目だけが、アグレイアの、普段の清楚の見る影もない色めいた表情を堪能していた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……あ、あっ、はぁん…ああ、あっ…」
皇女の喉から漏れているのは耳を疑うほどに淫蕩な喘ぎであり、深く眉を刻んだ嫌悪の表情は、見方を転ずれば快楽のあまり苦痛を堪えているとも思えた。
「あっ、あんっ、あっ、んっ、……い……やっ…もうっ、もう、あっ、ああ、だめ、だめっ、あっ、あっ、あっ!」
滑らかに動きながらローランは彼女の躯と精神の亀裂を味わった。
アグレイアの躯が強く緊張した。汗ばんだ男の躯に、柔らかな腕が、脚が絡み付く。
「いや、ロー、ラン…やめ…!」
「俺に犯されるのがそんなに良いか」
ローランは全体重を淡い茂みに擦り付け、圧力をかけた。
貫いたものの先端を子宮口を押し開くほどの底にぬめりこませる。
「気高い斎姫が、聞いて呆れる」
濃い桃色に染まったかたちのいい耳朶に呟き、ローランは精を放った。
「…あ…やああ…あ、ああ…ああぁ……」
皇女は細い白い喉をさらしてのけぞり、哀し気な、長い長い喘ぎを漏らした。
熱く太い糸がぴんと渡されるような強烈な射精感。
塊になったその糸が一気に抜き通る快感にローランは呻き、熱い華奢な躯をかき抱いた。
「は…ぁん…んっ…ん、んっ……」
アグレイアは全身を震わせて何度も何度も反応し、やがてかすかな吐息をつくとゆっくりと弛緩した。
「………」
力という力が失せた。
漂白されたように、美貌から苦痛の色も消えた。苦痛どころか全ての表情が失せた。
アグレイアは気を失っていた。
*
しばらく抱いていた躯から鼓動と呼吸以外の反応が絶えた事を確認し、ローランは深い溜め息をつくと腕を離した。
ある程度予測はしていたものの、ここまで彼女が突き抜けるとは思っていなかった。
あっけなさに正直なところ拍子抜けもしている。
彼はアグレイアの躯から引き抜いたものに絡みきれずシーツに滴った濃厚な液体をちらと見て苦笑した。
冷静なつもりだったが、ローランのほうも二週間ぶりの美姫との行為にがっついていたかもしれない。
手早く始末して服を着ながら彼は、長い睫をぴったりと閉じ、しどけなく横たわっているアグレイアを眺めた。
既にこのひきしまった腹には前回──もしかしたら最初の折の彼の種が宿っているかもしれず、こんな浅ましい抱きかたをしても良かったものかどうか、咄嗟に判断できなかった。
だがどちらにしても、彼女が確実に懐妊したとわかるまでは抱くつもりでいる。
細い躯にシーツをひきあげ、ローランは胸のうちで独白した。
(尽くすのは国や民ではなく『母親』の命か。やはり天女ではなく人間だったな)
金の髪は柔らかく、上気を残した肌はどこまでもきめ細かい。
なめらかな頬を指の背で撫でながら次の機会を彼は考えた。
小賢しいが、あの女神官の存在がある限りアグレイアは逆らえぬ。
本人には耐え難かろうが男に馴れた躯に変化したという現実もある。
この熱い躯を愉しむ事を目的に加えてどこが悪い?
歪んだ微笑を頬に刻むと、ローランは短剣を腰帯にさして立ち上がった。
階段の垂れ布が揺れ、動かなくなっても、アグレイアは身じろぎもせず昏々と眠っていた。
おわり
良いね!良いね!
ここまで文章の上手い職人さんは中々いまい。
ローランの内面描写にリアル感があるよ。
エロって男女両方の心情がよく描かれてた方が断然イイ。
ああ、これからどうなっていくんだ、アグレイア姫!
631タソGっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっJ!!!!!
やべーこれは凄い!
超がつくほど良SSです!!
GJ! 読みごたえがありました。
アグレイアの切迫感が伝わってくるような感じがしました。
アッーー!!いいよいいよ。
エロシーンがねっとり絡みつくように書かれてるし
セリフも格調高くてお姫様らしくて最高!!
キターッ!待ってましたぜ。
己が性を思い知らされる誇り高き姫・・・まさにこのスレ的王道!
エロも心情も描写がお見事。二人の結末に超期待であります。
ねちっこい手マン描写がものすごくよかった・・
ごちそうさまでした
このスレは保管庫ないのか?過去の作品等々まとめ読みしたいと思ったんだが。
ちんちんが大変なことに…
アグレイアたん続きキボン
>789
ないんじゃないか
保管庫あったらいいのにな
>>792 作ってくれたまえよ。
18禁OKの鯖を借りてきたりと何かと面倒だから
>>253の管理人さんにお願いしてこのスレも載せてもらうのが現実的かな・・・?
とりあえずは乙。
新スレのほうに、スレ1のURL貼っておいた。
まだ容量あったから、次スレのタイトルとかテンプレの調整の話をしたかったんだが…
【王女】お姫様のエロSSで萌えるスレ3【プリンセス】
とか
お姫様、プリンセス、王女のエロSSで萌えるスレ3
とかに変えてみるのもよかったと思うんだ。
スレタイ変わったら新しい人もくるだろうし、固定の住人はどうせ追ってくるし。
新スレ乙
タイトルは今のままでいいと思うんだが・・
タイトルに王女いれないほうが取り扱い範囲を限定しないし
SSも萌話もなんでもオーライの雰囲気のほうがいいんじゃね?
【気高く】お姫様のエロの系譜・継承権第X位【美しく】
とかどうよ
シンプルなのがいいす。
>>794 乙。
姫ともあろうお方がこのような痴態をさらすとはな……
>>796 タイトルに王女と入れたら取り扱い範囲を限定する??と思ったけど、
ああ、貴族や和風のイメージが弱められるって事かな。まあ……そうかも。
でもSSについては、タイトルに入っているスレはこの板に有象無象とあるけど、
内容がSS限定なスレってある? 雑談や情報交換オーライなスレばかりじゃない?
だからあってもいい。いや、中心となる要素なんだからあった方がいい。
完全なパロ系なら単に「エロパロ」で通じるけどオリパロ双方ありなんだから。
他板の姫関係のスレと並べた時の違いはそこでしょ。
あと、「総合」という単語を入れるべきだと思う。
現行だと、オリパロいずれもありな属性系の総合スレであると分かりにくい。
以上と
>>797を加味して考えて、新スレ3の次用には
【気高く】お姫様でエロSS 総合スレ4【美しく】
を提案しておく。
>>798 同じくシンプルなのも考えたんだが、その方向なら「姫4」というのはどうか。
タイトル中に最低限必要な情報は、姫、エロ、SS、総合、スレ、番号だろうが、
一部欠けるのならいっそここまで縮めるのもありだ。
冗談じゃなく、この最短スレタイはかなり美味しいと思う。
次点に提案しておく。
んじゃ俺はやっぱもし4番目をたてるとすれば現状のままの
“お姫様でエロなスレ4”
を一応提案しとくな。理由は以下の通りであります。
・漢字とかなの組み合わせ配分が優しい
・シンプルでわかりやすくい
・傾向はテンプレでわかるのでタイトルに凝る要はない
・スレ名をそのたびに変えなくてもいいんじゃない?
ただここで提案しても次回誰もここは見ないだろうけどね。
とりあえず今夜からあっちに移動できるように埋めとく
新しいスレでも職人SS萌話が降りますように
新スレも適当に埋めないと落ちるしな
とりあえず30kbくらい逝くと安心なんだっけ?
書きかけのSSの続きもマタ−リ書いてください>職人さん
今回、関連スレをはじめていろいろ眺めたけど
かなり各所で雰囲気違うのな。
違うといえばここの前スレも相当違うような気がする
余談だが実写の映画でお薦めの姫ものってないか?
わりに中世ぽいのでエロなのってないもんだな
移動よろしく