妄想的時代小説

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1名無しさん@ピンキー
古くは太古から、新しいところでは日露戦争辺りまで、
過去の時代を背景とする創作小説スレです。

歴史上の人物、事件を扱うも良し、
架空の人物、事件を扱うも良し、
二次創作もまた良し。

基本的に日本の歴史を主眼に置いていますが、
ヨーロッパ・中国・アラビア…etc.
外国の歴史物も歓迎致します。
2名無しさん@ピンキー:04/05/06 23:34 ID:u4rbQfm4
2get厨阻止
3名無しさん@ピンキー:04/05/06 23:36 ID:kRCdEAcV
ライトノベルだが「陰陽の京」で誰か書いてくれないかな
4名無しさん@ピンキー:04/05/07 00:11 ID:TT/f2dq3
ジャンヌ・ダルク×ジル・ド・レエでひとつお願いw
5名無しさん@ピンキー:04/05/07 01:12 ID:TT/f2dq3
親の仇を討つために、伝説の刀匠に刀を打ってもらいに来た男装の美少女剣士、で
6名無しさん@ピンキー:04/05/07 02:10 ID:hQMoxEUF
▲▲▲新撰組でエロパロ▲▲▲
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059057616/


関連スレってことで
7名無しさん@ピンキー:04/05/07 13:27 ID:hQMoxEUF
やっぱ義経×静御前で
8名無しさん@ピンキー:04/05/07 22:26 ID:ktBjIKQX
やっぱ修羅の刻かねえ
9名無しさん@ピンキー:04/05/08 02:39 ID:Ig+dsCvF
誰か「異次元騎士カズマ」の続きを作者に代わって書いてくれ
10名無しさん@ピンキー:04/05/08 09:06 ID:Ig+dsCvF
本当に美少女だったヤマトタケル×クマソタケルで
11名無しさん@ピンキー:04/05/08 11:02 ID:Ig+dsCvF
陰陽の京の安胤×時継が読みたいです。
12名無しさん@ピンキー:04/05/08 19:10 ID:F2cjceqv
>>7
木曽義仲と巴御前も良いんじゃないか
13名無しさん@ピンキー:04/05/08 19:19 ID:ogS3X+ZB
期待。
14名無しさん@ピンキー:04/05/08 23:38 ID:s3PZVJQl
良スレのヨカーン

嫂と密通する陳平  ハアハア
御宿かわせみの東吾×るい。 姉さん女房ハアハア。
剣客商売の秋山小兵衛×おはる。息子よりも若い嫁ハアハア。
おなじく秋山大治郎×三冬。凛とした男装の美剣士ハアハア。
霊験お初シリーズの右京ノ介×お初。賢いけど気弱な若侍と勝気で元気な町娘ハアハア。
16名無しさん@ピンキー:04/05/09 01:51 ID:gAUTiM70
【銀魂】空知英明作品でエロパロ【しろくろ】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084031649/

幕末、新撰組がテーマの”銀魂”のSS有り
17名無しさん@ピンキー:04/05/09 01:54 ID:gAUTiM70
戦国無双でエロパロPart1
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076482948/

文字通り戦国時代
出雲の阿国とか信長とか
18名無しさん@ピンキー:04/05/09 01:58 ID:gAUTiM70
【御伽】O・TO・GIで萌え契る【百鬼】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075229549/

平安時代、安倍晴明や源雷光たち
19名無しさん@ピンキー:04/05/09 02:00 ID:gAUTiM70
真・三国無双5
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059837803/

中国、三国志の時代
20名無しさん@ピンキー:04/05/09 13:27 ID:K3aPz0kP
〜流浪人剣心を愛する人〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1051977751/

ご存じ、幕末から明治初期
21KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 21:08 ID:NavsPDWJ
時代小説ってどこまでを?

指定範囲が知りたいです(゚▽゚*)ノ
22KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 21:09 ID:NavsPDWJ
即死を免れるかどうかも結構な問題だとは思うのですが。
23名無しさん@ピンキー:04/05/09 21:56 ID:i3A+zEvx
>>21
>1にあるように、太古〜日露戦争辺りで。
参考:「時代小説SHOW」 http://www.jidai-show.net/

人間が社会を形成した辺りを始まりに。
太平洋戦争くらい最近になると社会様式等が現代と差があまりなくて時代物と言い難いですし。

まあ、書き手くれる方優先で、ある程度ファジーでもいいと思いますけど。
24名無しさん@ピンキー:04/05/09 23:02 ID:i3A+zEvx
>>21
と言う訳なので、どんな時代でもOKつうことで。

さすがに石器時代はアレですがw
25名無しさん@ピンキー:04/05/10 02:59 ID:H0I/bRuf
個人的には萌えだぞw>石器時代
26名無しさん@ピンキー:04/05/10 03:07 ID:B1tz3piD
>>25
では言い出しっぺの責任でSSを書いてちょw
27名無しさん@ピンキー:04/05/10 19:25 ID:B1tz3piD
石器時代っていったら…

ギャートルズくらいか?
28名無しさん@ピンキー:04/05/10 20:17 ID:EufC8Q/W
ところで女体化ってアリなのか?

二次創作で女体化は反対派が多いだろうけど、
天草が、沖田が実は女だった、とかのifものだとどうだろう?
29名無しさん@ピンキー:04/05/10 23:05 ID:XsAv5f7Q
義経女体化…っていうのはもうゲームであったな
30KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/10 23:11 ID:nUUI60ER
昔あったゲームで源平討魔伝ってやつの義経が女だったらそれはそれで個人的に萌え

これで即死回避?
31KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/10 23:12 ID:nUUI60ER
付け足すと、女体化okなら何かかけるかも知れません。
ダメなときは受け入れ先を探すだけだから無問題でもあるが
32:04/05/10 23:36 ID:QQmvpLWf
女体化はOK、
但し、生まれたときから女という設定のみで、南蛮妖術や妖しげな薬で性転換、ってのは無しで。

また、元ネタ有りの二次創作で登場キャラを女体化するのは無し、
但し、元ネタで登場してない史実キャラの女体化は有り(上記の制限の中で)
例えば、”修羅の刻”で、武蔵(登場キャラ)の女体化は不可、小次郎(登場してない)の女体化はOK

こんな感じでどうでしょ?
これくらいなら拒否反応も少なそうですし、商業作品でも見られるものですし。



>KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeYさん、どうでしょ?
何か書いて貰えますか?
33KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/10 23:50 ID:nUUI60ER
今すぐとかではなくてもいいなら。
投下準備にはいってるのが何個かあるんでそっちが終わり次第まで時間をいただけるならば。

その条件だと女義経はぎりぎりでokですか?
34:04/05/10 23:58 ID:QQmvpLWf
>>33
史実ベースの女義経ならって感じですかね。
あまり杓子定規に考えなくても良いとも思いますけど。
原作が無ければファンからの反発も無いと思いますし。

即死も回避したことですし、ごゆるりとお書き下さい。
35名無しさん@ピンキー:04/05/12 23:12 ID:nBzXoJZ0
自分も1さんのOKしてくれたパターンの女体化ならネタあるな…。

ただ、思いつくのは殆ど幕末_| ̄|○
新撰組スレあるからここに投下していいのかどうか……。
36名無しさん@ピンキー:04/05/12 23:36 ID:ndX55sP+
>>35
幕末ものでも、
新撰組の隊士との絡みなら新撰組スレ、
薩長等の討幕派の侍や白虎隊など、隊士と絡まないならココ、
こんな風に使い分けてはどうでしょう?
向こうのスレも停滞気味ですし両方に「喝」を入れて欲しい。



エゲレス水兵と農民の娘の純愛キボンw
37名無しさん@ピンキー:04/05/15 15:40 ID:5FJaZQN2
ハリスとお吉?
38名無しさん@ピンキー:04/05/15 18:29 ID:nn7EH42f
挙げ
39名無しさん@ピンキー:04/05/15 22:11 ID:rrxoD5sQ
おもいつくままに日本史にでてくる有名どころの女性を挙げてみた。
卑弥呼、推古女帝、額田王、小野小町、清少納言、紫式部、
静、北条正子、日野富子、細川ガラシア、・・・
戦国はみんな詳しいだろうからいくらでも思いつくだろうけど、
江戸時代が案外手薄のような。幕末は芸妓や女将かな?
しかし蘇我馬子に手篭めにされる推古女帝なんて話とかだと
読み手にもかなりの想像力が要求されそうw
そういえば天照大神ってのも女性だったね。
40名無しさん@ピンキー:04/05/15 22:21 ID:f92E01W9
あんみつ姫(ボソ 
41名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:20 ID:cqS+N+07
俺、瀬名姫に童貞奪われる竹千代のエロ小説書いたことあるよ、
42名無しさん@ピンキー:04/05/16 10:56 ID:CJafGYoS
妄想逞しく、管仲女体化幼なじみ物を思いついて色々考えたが、
エロまで果てしなく遠そう。
公子小白に捕らえられた所で陵辱ぐらいか。
幼なじみ鮑叔ラブラブと考えれば、その後桓公とNTR展開だろうし。

でも、漏れ陵辱もNTRも嫌いだしなぁ……_| ̄|○
43名無しさん@ピンキー:04/05/17 17:55 ID:ZV0iWzJ0
今古事記を元ネタに1本書いてるとこなんだけど。
まあ古事記だけに実際にあった歴史的事実ってのとはちょっと違うんだけど
これでもOKなんだよね?
とはいえまだエロにすらたどりつかん状態で、
完成なんていつになるやらわからんけど。

44名無しさん@ピンキー:04/05/17 18:58 ID:H13q+InB
>>43
まあ金さんだって実際には刺青があったわけでなし、
黄門様も鎌倉までしか行ったことがないわけだし、

いいんじゃない?
45名無しさん@ピンキー:04/05/18 01:44 ID:Kjhf1uF2
例えばジャンヌ・ダルク×ジル・ド・レを書くとしよう。

ジルが受けでいいのか?
46名無しさん@ピンキー:04/05/18 08:03 ID:/kGtGRQU
>>45
ジルはジャンヌを、まさに聖女と崇めていたらしいからねえ、
自分からせまるなんて考えもしてなかったんじゃない?

ジャンヌからアプローチするのも正解かもw
47名無しさん@ピンキー:04/05/18 18:20 ID:UeXFueLS
美少女剣士蘭丸×彌介を書いて欲しいw
48名無しさん@ピンキー:04/05/19 20:58 ID:JsId+Sxy
>>46
ジルのジャンヌ信仰って史実だったのか。
小説しか読んでなかったからなぁ。
しかし砂糖剣一のと富士本瞳の変態なジルが印象あり過ぎで、
受けなジルは想像できんぞw
49名無しさん@ピンキー:04/05/19 23:54 ID:6Dz72sVS
紫式部と清少納言のレズ。
50名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:25 ID:0OQf1nqS
質問。
既存の歴史小説や漫画のキャラじゃないオリキャラはあり?
歴史人物×オリキャラ女(娼婦とか間諜)とか、オリキャラ(架空地方の領主)×歴史人物とか。

あと、続き物で、歴史人物×歴史人物のストーリーへの導入としての、
オリキャラ×オリキャラ(略奪中の傭兵×農民の娘とか)は?
51名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:30 ID:17T059RZ
>50
己の欲するものを書け。

52名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:41 ID:OJte6a90
>>1にもあります

歴史上の人物、事件を扱うも良し、
架空の人物、事件を扱うも良し、
二次創作もまた良し。

歴史物ならば何でもアリアリ!
5350:04/05/20 01:53 ID:0OQf1nqS
ありがとうございますた。
まずは何か書いて見ます。もし出来上がった際には評価を宜しくお願いします。
54名無しさん@ピンキー:04/05/21 00:30 ID:k3CkrkwW
お姫様同士のレズお願いします。秀吉じゃないが高貴な人のレズが見たい。
55名無しさん@ピンキー:04/05/21 22:40 ID:zoHd8sbT
豊臣秀次がおいしいと思う
菊亭季春という公卿の娘(未亡人)が美人と聞いて妾にして娘も美人と聞いてそれも妾にして親子丼を楽しんだという
56名無しさん@ピンキー:04/05/21 22:43 ID:zoHd8sbT
菊亭晴季だった。
57名無しさん@ピンキー:04/05/21 23:33 ID:k3CkrkwW
秀次3Pで決まり!誰か書いて!
58妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:27 ID:91vOBzVU
不肖の弟、須佐之男のことを考えると天照大神はまた憂鬱になる。
このゴロツキが高天原に居候を始めてこのかた、天照大神には気の休まる時がない。
最近の彼女の1日は須佐之男への苦情の処理で始まる。
やれ田畑を荒らされた、神殿に糞尿を撒き散らした、深夜の大音量、ごみを分別しないetc・・・
日本史上初のDQNであり住所不定無職の先駆けたるこの男、
姉が自分には甘いのをいいことにやりたい放題なのである。
問題の事件というのはつい先日、機織り小屋で天照大神と機織女たちが神聖な衣服を織っていたときのこと。
突然轟音とともに屋根を突き破って落ちてきたのは皮を剥いだ馬1頭だった。
もちろん悪酔いした須佐之男の仕業だ。
しかも悪いことに機織女の一人が泡をふいて倒れたとき、
打ち所が悪くそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
これには組合も黙っておらず、どこからわいて出たのかプロ市民やら人権派弁護士やらも
まじえての上へ下への大騒ぎとなってしまった。
59妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:27 ID:91vOBzVU
経営者であり、警視総監であり、司法長官であり、行政府の長をも兼ねる、
これもキャリアウーマンの先駆けたる天照大神だがこの騒ぎにはほとほと疲れ果て、一計を案じることにした。
全ての仕事を投げ出して天の岩戸に引きこもってしまおうというのだ。
太陽の化身たる彼女が身を隠せば天地は闇におおわれ高天原の機能も麻痺し、
外で騒いでいる連中もあわてて彼女の助けを求めてくるに違いない。
おそらく須佐之男は彼女が身を隠している間に高天原を追放されるだろうが、自業自得というものだ。
果たして人目を忍んで天の岩戸にたどりついた天照大神は
巨大な岩戸を閉め壁によりかかってほっと一息つく。
だがこの薄暗い岩屋の中で頭に思い浮かぶのはどういうわけか須佐之男のことばかり・・・
60妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:28 ID:91vOBzVU
*****
彼女の記憶の中のまだ少年の須佐之男。
父イザナギに対して、母に会いたいとだだをこねては泣いてばかりいる。
母を捨てた父に対して彼なりに含むところがあったのだろう。
母親代わりではないが、いつのまにか須佐之男のお守りは天照大神の役目になってしまった。
末っ子でわがままな須佐之男も天照大神の言うことだけは不思議とよく聞いてくれた。
須佐之男はいつも思ったことをそのまま口に出す。
「俺は姉上のことは好きだよ。」
「まったくこの子ったら・・・」
苦笑しながらも自分はどうなのだろうかと考える。
この無軌道な弟を放って置けないような気がするのは確かだと思う。
61妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:29 ID:91vOBzVU
やがて父は歯向かうばかりの須佐之男を放逐し、天照大神は父のあとを継いで高天原の守護者となった。
一方の須佐之男は諸国を放浪し悪評は高まるばかりだ。
そして時は流れ、高天原に流浪の須佐之男がやって来たのは今から一月ほどまえだったか。
須佐之男来るの一報に八百万の神々もいよいよ高天原をのっとられるかと戦々恐々としていたところ、
場を静めたのは天照大神のツルの一声だった。
「須佐之男については、私が一人で全責任をもって対処します。各々方は決して手出し無用のこと。」
その当日、天照大神は髪も結い直し戦士の装束を身にまとい、どんな鎧も打ち貫く強弓を手にして
須佐之男の前に立ちふさがったのだった。
遠目にも凛々しい彼女に対し、須佐之男はといえば生意気に髭など生やし、くたびれた風体に
大きな図体を揺らし表情には不敵な笑みを浮かべ一歩一歩近づいてくる。
内心は懐かしさで胸が一杯になりながらも、
天照大神は弓に矢をつがえ須佐之男に向けて言った。
「止まりなさい、須佐之男。この聖域を犯さんとする輩はたとえ弟といえど容赦はしません。
この強弓を受ければ豪傑のおまえとて、ひとたまりもないはず。」
「これは姉上、久々の感動の対面だというのに物騒なことですな。」
須佐之男は動じる様子もなく、歩を進めながら言う。
62妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:30 ID:91vOBzVU
「まあ正直、そういう下心が全くなかったとは言いませんがね。実際こうして姉上の凛々しい姿を
拝見したらそんなこたあどうでもよくなっちまいましてね。」
苦笑しつつ肩をすくめる須佐之男。
「むしろ別の聖域のほうに・・・いやそれはとにかく・・・
そういえば姉上にはガキの頃から世話になってばかりでしたっけ・・・
要は少々の間だけ宿を貸してくれさえすればこっちはなんの問題もないんですよ、姉上。」
などと遠い眼をしながら語りだす。
天照大神も情にほだされ、いつしか弓をおさめていた。
生真面目だが情にもろくもある天照大神は須佐之男の口八丁にまるめこまれ、
いつの間にやら須佐之男は高天原の賓客として遇されることとなってしまった。
そのあげくが今のこのありさまだ。問題がないどころの話ではない。
63妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:31 ID:91vOBzVU
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(結局、須佐之男は好き放題に振舞うために私を利用したということか・・・)
暗い場所でひとり思いをめぐらしてもろくなことは思い浮かばない。
彼女は他の者と違って須佐之男を嫌ってはいなかったし、彼に対しても礼を尽くして遇したはずだ。
それだけに裏切られたという思いが強い。
(これだけ長い間離れ離れだったのだからもはや他人も同然ということ?)
かつてもっとも近くにいた肉親に背を向けられたと思うと、
口惜しくて目頭が熱くなってくる。
「須佐之男・・・か・・・」
声に出してみる。
「呼びましたかい?」
(ひっ!・・・・・)
天照大神は飛び上がって驚いたが悲鳴をあげるのはどうにかこらえて、
声のした方に目をやる。
64妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:32 ID:91vOBzVU
「おやこれは姉上、意外な場所で会いますな。」
須佐之男は相変わらずの涼しい顔でぬけぬけと歩み寄ってきて言う。
「なあに、少々そこらの有象無象どもがうるさいのでね。ほとぼりをさますまで
身を隠すにはこの岩屋などは絶好の・・・」
ピシッ!
天照大神の鋭い平手打ちがそれをさえぎる。
「おまえのように他者を信用しない人間には、私の気持ちなどはわからないでしょうね・・・・須佐之男。
こんな思いをするくらいなら・・・・・再会など・・・するのではなかった・・・・・」
あとは嗚咽になって言葉にならない。
須佐之男はいつになく神妙な面持ちで近づくと、
天照大神の震える背中にそっと腕をまわし優しく抱き寄せささやいた。
「どうも姉上の前では素直になれなくってね・・・・・昔はこんなことはなかったはずなんだがな。
・・・・・すまなかった・・・・・」

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65妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:33 ID:91vOBzVU
天照大神は混乱の極みの中にいる。須佐之男に抱きしめられたことまでは覚えている。
二人はやがて崩れ落ちるように身を横たえ、
そして今は須佐之男の腕の中で熱く甘い愛撫・・・・・愛撫?
「ちょ、ちょっと須佐之男、お待ちなさい!・・・こ、これはいったい・・・?」
いつのまにやら胸元をはだけられ、あられもない姿にされている。
豊饒を司る女神である彼女だが、須佐之男の掌の中で弄ばれる白い乳房も豊かに実り、
上にのしかかっている須佐之男を歓ばせる。
「姉弟のあいだでこのような・・・・・お前には・・・・・」
「わたしゃ昔のように自分の気持ちに忠実に行動することにしましてね。
さっき謝ったのも本心だし、今こうしているのも本心からの行動。
さて、・・・姉上のほうはどうなんです?」
「わ、私は・・・・・あっ・・・・・馬、馬鹿っ!!」
須佐之男のもう片方の手は天照大神の裾を割り、下半身へ忍び込んでくる。
「そもそも人外に生を受けた我等。人や畜生でもあるまいし近親姦を禁忌とするなど笑止。
誰に後ろ指をさされるいわれもありますまい。」
66妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:34 ID:91vOBzVU
「でも・・・うっ・・・」
須佐之男自身の指のほうはすでに天照大神の秘裂の感触を愉しみその潤いを確めている。
彼女のそれは異物の侵入を容易には受けつけず、なおも進もうとする彼の指をきつく締めつける。
百戦錬磨の須佐之男はその間にもするすると彼女の帯をほどき、瞬く間に一糸まとわぬ姿にしてしまう。
天照大神の白い肌は暗闇の中でも白陶磁器のように艶やかに輝き、その肌を愛でる須佐之男を満足させる。
その頂点に可憐に揺れる両の乳首を須佐之男に啄ばまれ、身を震わせて鳴くその姿はもはや俎の上の鯉のようなものか。
やがて須佐之男は天照大神の両足の間に腰を入れて言った。
「私はこれでも嫌がる女性を無理やり手篭めにするというのは流儀ではないのでね。
姉上が本当に嫌ならここでやめてもよろしい。
でなければこのまま最後まで続けさせてもらうが・・・如何?。」
「ええ・・・・・えっ?・・・」
天照大神は羽化登仙の心地で意識の雲の上を漂っている。
太股にはなにやら熱く硬いものの感触が・・・・・
67妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:35 ID:91vOBzVU
(否・・・と言わないと・・・否と・・・で、でも・・・)
しかし彼女の唇は動かず、眼はとろんとして須佐之男を見つめるばかり。
「・・・姉上、愛しています・・・」
(・・・そんな・・・・・ずるい・・・)
須佐之男は天照大神の締まった両太腿を抱え上げ、無造作に腰を進めていった。
これ以上はないほどに膨張しきった須佐之男の分身は容赦なく天照大神の中を押し拡げつつ侵入してゆく。
「ん・・・・・なっ・・・・こんなの・・・・・何?・・・・・ううっ!・・・」
突然現実に引き戻された彼女は鋭い痛みに身をのけ反らせる。彼女の膣は本能的に異物を排除しようとするが、
それは須佐之男のそれを締め付け快感を与えるだけの結果におわり、須佐之男はその心地よさに酔いながら天照大神と完全にひとつになった。
68妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:36 ID:91vOBzVU
須佐之男の巨大なモノを受け入れた天照大神は息も絶え絶えな様子でそれに耐えていたが、やがてうめくようにして言った。
「す、須佐之男・・・こうして想いを遂げた以上は・・・」
「想いを遂げた?想いを遂げるのはこれからですよ、姉上。・・・存分にね。」
突然須佐之男が動き出す。
それにあわせて天照大神の体も揺り動かされてゆく。
「ひっ・・・・・あっ・・・・・・んっ・・・・・んっ・・・・・」
それにつれて動く両の乳房も艶かしい。
もはや須佐之男に突かれるままに喘ぎ声を抑えることのできない彼女である。

*****************************************************************************
69妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:37 ID:91vOBzVU
存分に突きまくり天照大神の感触を堪能した須佐之男は体勢を入れ替え、
彼女をうつ伏せから四つん這いの体勢に持っていった。
そして自分はその豊かな尻の感触を愉しみつつ、腰を抱えて背後から責め立てる。
「須佐之男・・・・・私・・・・・もう・・・・・っ・・・・・」
「ああ・・・俺も・・・そろそろ限界のようだ・・・・・」
「す、須佐之男・・・私も・・・うっ・・・お前のことを・・・んっ・・・」
須佐之男の動きが強く激しくなり、天照大神はそれ以上言葉を発することもできない。
70妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:38 ID:91vOBzVU
そしてそれに屈した天照大神が凄絶に気を遣る。
「んんんっ・・・・・・あっ・・・・・・・ああぁんっ!」
全身を硬直させると、身を仰け反らせ快感の荒波に身を委ねる。
彼女は胎内に咥えた須佐之男のモノをその襞で激しく締め上げ、愛液を飛沫かせる。それは須佐之男をも同時に頂点へ追いやる。
「おおおっ!・・・・うっ・・・・」
ドクンッ・・・・・ドクッ・・・・・ドクッ・・・・・ドクッ・・・・・
須佐之男は快感に巨体を震わせながら天照大神の中へ存分に精を射つ。
天照大神は須佐之男の脈動を胎内に感じながら徐々に意識を薄れさせていった・・・

*****************************************************************************
71妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:39 ID:91vOBzVU
天照大神は須佐之男の腕枕に抱かれている。
「まさかお前とこのようなことになろうとはね・・・」
などとはにかみながら語りかける。
「満更悪くもなかったでしょう?」
「・・・・・馬鹿・・・・・」
頬を染めてうつむく彼女はただの一人の可愛い女になってしまっている。
「それはそうと・・・外の方が何か騒がしいようだが?」
須佐之男が物音を聞きつけ、岩戸を少し開けて様子をうかがう。
72妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:39 ID:91vOBzVU
岩戸の外では大宴会がひらかれており、中央で舞っているのは美女の誉れも高い天宇受売(あめのうずめ)。
そもそもこれは引きこもった天照大神の気を引こうとして始めた宴だったのだが、
天宇受売が舞い始めると全員そんなことも忘れていまや彼女の舞に釘付けにされている。
その舞というのが音楽に合わせて1枚ずつ脱いでいくという、
日本史上初のストリップというのだから恐れ入る。
天宇受売は理知的な天照大神とは正反対のタイプの、まさに色気が服を着て歩いているような女神(ディーヴァ)であり、
それが服を脱いだのだから残るのは色気だけだ。
周りの男神どもは全員彼女の色気に当てられ鼻の下を伸ばしている。
須佐之男などは目尻を下げ頬は緩みの今にも涎がたれてきそうな風情だ。
そしてその背後には目を三角にした天照大神が・・・・・

*****************************************************************************
73妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 10:40 ID:91vOBzVU
かくして須佐之男はめでたく高天原から追放され、天上界にもようやく平和が戻ってきた。
この最低男須佐之男が何の因果か怪物を退治して英雄と呼ばれるようになるのはもう少しあとのお話。


74名無しさん@ピンキー:04/05/22 14:13 ID:gfMsdxbv
神・が・来た!マジでイイ!
75名無しさん@ピンキー:04/05/22 14:51 ID:zcaxClZB
よいお手並みでございました。
一番槍が年代が一番ふるい辺りというのも良いですね。
76名無しさん@ピンキー:04/05/22 17:43 ID:gfMsdxbv
次は何時代でしょうか?
77名無しさん@ピンキー:04/05/22 18:51 ID:55GGIOpV
次は卑弥呼ネタでしょ。
78妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/22 21:00 ID:91vOBzVU
おお、感想ありがとう。2,3日ぐらいはスルーされるかと思ったよw。
それじゃ俺はこのへんで消えますんで、さいならー。
79SS保管人:04/05/22 21:08 ID:5mQJekP3
いきなり神話時代まで遡ってビックリ! (w
次は美少女剣士ヤマトタケルがクマソタケルの寝所に忍び込んで…ってのをキボン!

でもって、
>>78
78様、そしてこのスレに投下を考えられている書き手様、
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?

2chエロパロ板SS保管庫 (サーバーが重くて繋がりにくいです)
http://adult.csx.jp/~database/index.html


80妄想古事記 ◆f.KIKIb6JM :04/05/23 11:34 ID:pdSlNjGa
>>79
俺の作品なら全然OKですよ。
81名無しさん@ピンキー:04/05/23 12:35 ID:SaO7EGT3
見たい!
82SS保管人:04/05/23 20:41 ID:eHBq02xi
>>80
許可ありがとうございます
引き続き新作も期待しています
83名無しさん@ピンキー:04/05/24 02:06 ID:e1o72gkk
次回作はなんですか?
84名無しさん@ピンキー:04/05/25 21:03 ID:uYmCF+oh
ところで誰か、人物女性化書いている人いる?
いや、自分だけだったら寂しいな、と思っただけなんだが(;´Д`)
書いている人がいれば誰を女性化して書いているのかも教えてほしい…。
85名無しさん@ピンキー:04/05/25 22:27 ID:MACsgQUA
2chに晒した事無いけど、リクソン書いた事ある。
あと演義の方の芝居。
8685:04/05/25 22:30 ID:MACsgQUA
誤爆った…常駐スレと間違えました。すみません。

書けたら三国志の文官あたりと、あとジャンヌダルク書きたい。
87名無しさん@ピンキー:04/05/26 01:19 ID:yGf3+tn9
お姫様のレズも書いてください!ねねと松とか、淀君とか。
88名無しさん@ピンキー:04/05/27 18:54 ID:/l/OVbIA
>>84
まだ書いてないけど三国志(無双ではない)で女劉備の話を構想中。
かなりトンデモSSになるヨカーン。


89名無しさん@ピンキー:04/05/27 23:08 ID:DwDFnZR9
>85
後者晒せ。
90名無しさん@ピンキー:04/05/28 00:10 ID:gpuZnv/w
スーパー三国志みたいな話かな。
91名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:03 ID:n/GINkNy
日本の話も書いてくださいよ。
9284:04/05/28 01:21 ID:c3389dkT
お。結構書いている人いるかな。

>>91
自分が今書いているのは日本の話。時代は幕末。
ただ女体化な上登場人物二人ともマイナーな部類に入るかも;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
93名無しさん@ピンキー:04/05/28 02:24 ID:n/GINkNy
幕末物大歓迎!!大体の人物は知ってますよ。マイナーって横井小楠とかですか(笑)?
94KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/28 08:19 ID:FEcYYjyA
西遊記とか水滸伝はNG?
         
9584:04/05/28 10:23 ID:c3389dkT
>>93
いやそこまでマイナーではないなw
新撰組や有名な維新志士とかと比べると知名度落ちるかな、という感じなので。
96名無しさん@ピンキー:04/05/28 10:30 ID:lby221A/
>>94
もちろん何の問題もなくOK。
9788:04/05/28 21:16 ID:aVCnFKUR
>>90
魔性の女、劉備に運命の歯車を狂わされる男達・・・てな話なんだが
呉三国志や決戦みたいな感じになりそうなので、SSにするのはかなり勇気がいりそうだ。


98名無しさん@ピンキー:04/05/29 00:26 ID:SsRX/A+W
>>58
GJ!!!!!!!!
山岸凉子の「月読」を思い出しますた。
あれは須佐之男×天照大神←月読命だが。
99名無しさん@ピンキー:04/05/29 20:28 ID:4DD06zEh
水滸伝といえば(むしろ金瓶梅か?)潘金蓮なんてのもいるよね。
最初から女だししかも悪女。
エロには事欠かないかと。
金瓶梅でググると最初にくるのは吉原のソープのHPだもんなあ・・・
100名無しさん@ピンキー:04/05/29 21:55 ID:ACJaB9YN
金瓶梅の漫画持ってるよ、レディコミ調だけど、かなりエロかった。
それで仕入れた知識でいいんだら何か書けるかも…

でも俺金連好きだから、俺が書いたら悪女にならなそうw
10184:04/05/29 22:30 ID:3jCJgqMq
ようやく書きあがったので投下させていただきます。

とりあえず幕末・戊辰戦争・仙台藩で、衝撃隊隊長×「女の子な」額兵隊隊長です。
薩長土肥とか新撰組とかメジャーどころじゃなくてごめんなさい_| ̄|○

資料とかあまり確かめずにバーッと勢いで書き上げたものなので、
時代考証とかは気にせずに;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
あと、人物女性化に嫌悪感を示す方はスルーしてください。

では、ドゾー。
10284 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:32 ID:3jCJgqMq
 俺がまだガキだった頃。
『もし攻めてくる敵が来たら、二人でお城を守ろう!』
『うん!』
 少しだけ年上の女の子と、そんな約束を交わした。
 その約束を、俺は守った。
 例え藩の兵士が後退しようとも、俺は戦った。
 闇夜に紛れ、敵を襲った。
 決して、殺人に快楽を感じたりはしていない。むしろ不快に思っている。
 けれど殺さなければならなかった。
 守るために。
 藩、城、民――そして彼女との約束を守るために。
 けれど、それも終わりだ。
 藩が恭順することが決まったのだ。
 もはや戦う理由はない。
「どうしたもんかねえ……」
 不意に、あることが脳裏を過ぎる。
「あいつは……どうするつもりなんだろうな」
 俺と約束した彼女。
 彼女は藩の命令を聞くのだろうか。
 大人しくしていられるのだろうか。
 何故か、不安が胸を過ぎった。
10384 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:33 ID:3jCJgqMq
 俺たちの仕える仙台藩が恭順することが決まった数日後の夜。
 俺はある人物に呼び出されていた。
 その人物とは、かつて約束を交わした少女……もうそんな年齢じゃないが……まあ、そ
の彼女だった。
 こうやって会うのは久し振りだった。
 彼女は率いる部隊の調練に専念していて、俺は俺で前線で色々やらかしていた訳だし。
(……結局、あっちは出陣できなかったようだな)
 もっとも、今から彼女の隊が参戦したところで時間稼ぎにしかならない。
 彼女はそれを不満に思っているだろうけど、まあ今更どうにもできない。
「久し振りだな、細谷」
 その言葉遣いは、男のそれだった。
「何だ? 愚痴くらいなら聞いてやるけど」
「いや、その必要はない」
 そう言って彼女は急に表情を消した。
「俺は、最後まで戦う」
 予感はしていた。
 それでも、彼女が何を言っているのか、理解できなかった。
「……は? 何言ってんだよ?」
 だから、こんな言葉しか浮かばなかった。
「そりゃあ俺だって不完全燃焼だし、他の奴らだってそうだろうよ。でも上が降伏決めた
以上……」
「脱藩すれば済むことだ」
「……」
 冗談じゃない。
 脱藩するなんて……そんなことしてまで戦う理由がどこにあるんだ!?
10484 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:34 ID:3jCJgqMq
「……そもそも、どこで戦うつもりだよ」
 けれど俺にはそれを口にする勇気はなかった。
 適当に、思いついたままに問いかける。
「蝦夷地だ」
「蝦夷地!?」
「旧幕臣や各藩からの脱藩者が集まって、蝦夷地に国を作ると言っていた」
「……そんなの無理だろ」
 俺は溜息混じりに呟いた。
 けれど相手も負けてはいない。
「やってみなければわからない!」
 そもそも、こいつは物凄く負けず嫌いだ。
 昔からそうだ。
 自分に非があると自覚していない間は、絶対に意見を曲げないし、他人の意見も聞かな
い。
「それに、戦ってもいないうちに負けるわけにはいかない――」
「額兵隊はやっと、準備が整ったんだっけ?」
 その一言に、彼女は過剰に反応した。
 額兵隊。仙台藩の中でも最新鋭の武器を装備した、精鋭部隊だった。
 けれど、事がここに至るまで、額兵隊は動かなかった。
 弾薬が足りない、と、隊長である星恂太郎……本当の名前は恂子と言い、何を隠そう目
の前の人物なのだが……が出陣要請を断ってきたのだ。
 ようやく弾薬が揃ったときには、仙台藩を盟主とする奥羽越列藩同盟は瓦解していた。
会津も落ち、もはや崩壊の一途を辿るしかなかった。
「……仕方ないだろう、弾薬が足りなければ負けるしかないのだから……」
「けれど、もうどうしようもないところまで来ている」
 悔しいが、降伏しか方法はないのだ。
 この伊達七十二万石の城下町に住まう人々を、守るためには。
「だから、蝦夷に行く。藩に迷惑はかけない……」
「馬鹿野郎! 俺らみたいな非公式の部隊がついて行くんだったらともかく、額兵は正規
の軍隊じゃねえか! そんなのが往生際の悪い連中と一緒になって他所で暴れるだけで大
迷惑だっての!」
10584 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:35 ID:3jCJgqMq
 あ、野郎じゃないか……この際どっちでもいいや。
「だから! 脱藩すれば関係ない!」
「そういう問題じゃ……」
「止めたって無駄だからな! もう、脱藩希望者は二百五十人集まっている!」
「――本気なのか」
「最後まで、誰かが戦わないと――仙台は臆病者の集まりだ、と後世まで語り継がれてし
まうだろう?」
「……」
「誰かが最後まで戦わなければ、いけないんだ! 奥州の雄たる仙台の矜持を守るために
は!」
 確かに、藩の権威は底にまで落ちている。
 臆病者のドン五里と罵られるくらいに。
「だからって、何もお前が……」
「……それに、俺自身も臆病者扱いはされたくない。最新鋭の装備を揃えておきながら一
度も戦えなかった部隊の隊長として名を残すのは不本意だ」
 どうやら、心はしっかり決まっているらしい。
「……それなら何で、俺の前に現れた?」
「……」
 こいつも馬鹿じゃない。逆に、頭の出来は人一倍にいい。そうでなきゃ異国の言葉を理
解し、西洋の砲術や戦術を頭の中に叩き込むことなんて出来ないからな。
 そんなに賢い彼女のことだ……俺が止めるとは、分かっていたはず。
 それなのに、どうして俺のところに、わざわざ『脱藩して戦う』なんて言いに来たんだ
ろうか。
「……けじめ、だ」
 ぽつり。
 呟くように、彼女は言った。
「……全てを断ち切るためのな」
 その表情は、俺が今まで見た中でも一番険しい。
10684 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:36 ID:3jCJgqMq
「な……」
 俺は、何も言えなかった。
 呆然とするしかなかった。
 静寂が流れる。
 かさかさと、風で頭上の木の葉が揺れる音だけが聞こえる。
「……」
 ふっ、と彼女の険しい表情が柔らかくなった。
「……え?」
「好きだったよ」
 にっこりと笑いながら。
「過去形だけどね」
 その時だけ、『女』に戻って。
「大好きだった」
 彼女は俺に告げた。
「だけど、お別れだから……」
 もうきっと、生きているうちに会うことはないね。
「……さよならだよ、直英」
「……ッ!!」
 実名で呼ばれ、目頭が熱くなった。
 完全に、不意を疲れた。
「……ということだ、細谷十太夫」
「……」
「長い付き合いだったが、それもこれまでだ。じゃあな」
 そう言って、俺に背を向けて立ち去ろうとする。
 けれど、俺は納得していない。
「ふざけんなよ……!」
 無意識のうちに、星の腕を掴んだ。
 細い腕だった。
 こんな細い腕で銃を持って戦えるのか、と思ってしまうくらいに。
「……離せよ」
10784 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:37 ID:3jCJgqMq
「嫌だ」
「……ッ!」
 表情に、焦りの色が見える。
 どうやらこんな行動を取られるとは思わなかったらしい。
「なあ」
 俺は口元を歪めた。
 そして、彼女の体を地面に押さえつける。
「もう『お別れ』なら、何をやったっていいよな?」
「何……」
 抗議の声にも耳を貸さずに服を脱がそうとした。
「止せ! やめろ!」
 彼女は手足をばたつかせて暴れようとしたが、俺は難なくそれを抑える。
「壊れるような無茶苦茶な抱き方はしないから安心しろ」
「そういう問題じゃない!」
 とはいえ相手も抑えられてあっさり静かになるようなタマじゃない。
 必死に抵抗を続ける。
 俺は彼女の体の上に乗り、耳元で言ってやった。
「そもそも、お前が勝手なこと言うからだろ」
 一瞬だけ、ぴたりと、動きが止んだ。
「俺だってずっと好きだったんだぞ」
 子供の頃から、ずっと憧れていた。
 純粋に好きだった。
「それなのに……」
 自分の気持ちだけ、告げて逃げようとするなんて。
「……ずるいよ、お前」
 言いたいことはいっぱいあるはずなのに、その一言しか出てこない。
10884 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:38 ID:3jCJgqMq
「……馬鹿」
 それだけ言って、諦めたかのように抵抗するのをやめた。
「……いいのか?」
「いいよもう……」
 はあ、と溜息を吐く。
「それで満足するならさ……」
「……随分と投げやりだな」
「うるさい。やるならさっさとやれ」
「……言われなくてもやるって」
10984 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:39 ID:3jCJgqMq
 まずは『ベルト』……西洋の帯のようなものを、試行錯誤しながらも外す。
 釦に苦戦しながらも、軍服の上着を脱がし、彼女の体の下に敷き、更に『シャツ』とか
いう布地の薄い服を脱がした。
 胸にさらしは……巻かれていない。
 普通巻かないと女だとばれそうなものだったが、彼女にはその必要はなかったらしい。
 まだ成長途上の少女のような胸。
 完全に平坦……までは行かなくとも、どうしてもその辺の女と比較すると見劣りする。
「相変わらず胸ないな」
「……ほっとけよ」
 寧ろ女だと悟られることがないし、戦いの時に動きやすくて便利だ、と彼女は相変わら
ずの男言葉での憎まれ口を叩く。
「でもさ、十代の小娘みたいで何だかなあ……」
「じゃあどけ」
 予想通りの返事が返ってきた。
「でもここまで来て引き下がれないし?」
「……チッ」
 舌打ちなんかしていられるのも今のうちだ。
 そんなことを思いつつ、俺は彼女の小さな胸に手を乗せ、出来るだけ優しく、痛みを感
じさせないように愛撫を始めた。
「んっ」
 小さく震える声。
「く……ふ……」
 それを抑えようと、彼女は唇を噛み締める。
「感じてるならもっと声出せよ……」
 耳元で囁いてやる。
「い……やだっ!」
「意地張るのは可愛くないぞ」
「可愛くなくて結構!」
 ……まあ、こうやって意地張るのも逆に可愛いけどさ。
11084 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:39 ID:3jCJgqMq
「くぅっ……ふぁ……やっ……」
「本当に嫌なのか?」
 助平親父みたいなことを言ってみる。
「うう……」
 恨めしげに睨まれた。
「気持ちよくないか?」
「……助平……」
「甲斐性無しよりはマシだろ」
 俺はそう言うと、いよいよ彼女の下肢に触れた。
 そこはほんの少しだけ、濡れている。
「う……」
 指を滑らせると、くちゅりという音がした。
 動かす度に、水音がする。
「ふ……く……やだあ……」
 少し涙混じりで喘ぐその声は、まるで、生娘のそれのようだ。
 ……実際そうだったりして。いや、まあないとは思うが可能性としてはあり得る。
 俺は指を彼女の中に入れる。
「あう……っ」
 一瞬呻いた、と思ったら。
「やるならこんなことしないで……さっさとやって終わらせろ……」
 とか言ってきた。
 本当に男を知らないのかもしれないな、これは。
「ちゃんと濡らさないと死ぬほど痛いんだから我慢しろ」
「うう……」
 何とか大人しくなったか。
11184 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:40 ID:3jCJgqMq
 くちゅくちゅとかき回し、ほぐれてきたところに指を一本増やす。
「ふあっ!?」
 それと同時に、彼女の体がびくんと震えた。
「痛かったか?」
「いや、痛くはない……ないんだけど……」
「ないんだけど?」
「何か……変」
「すぐに慣れる」
 そう言って指を動かす。
「……う……やだぁ……変だってば、これぇ……」
「大丈夫だって……すぐに気持ちよくなるから」
「ならない……ならないよこんなのぉ……」
 こうなるとどっちが年上だかわからなくなるな……。
「なるって思えばそのうちなるからさ、大丈夫」
「ううー……」
 空いている手で胸の上の突起に触れる。
 それは、大きさは小さいが充血して硬くなっていた。
「ん……」
 両方の手で、同時に責めてやる。
 どうやら胸が弱いらしく、敏感に反応した。
 もう片方の手が責める秘所は、今までにもまして濡れてくる。
「うう……何だか変……」
 相変わらず不安を拭いきれない様子の彼女に口付ける。
 すると不思議なくらい大人しくなった。
 安心、してくれたのだろうか。
「……ん……」
 指を動かすと同時にぴくり、と体を振るわせた。
11284 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:41 ID:3jCJgqMq
「どうだ?」
「……少しだけ、よくなってきた……」
「そうか」
 それだけ返して俺は、もう一度彼女の体に口付けた。
「……ふ……ん……」
 彼女は気持ちよさそうに身を捩る。
 俺は掻き混ぜていた彼女の秘所がすっかり濡れていることに気付いた。
「……このくらいでいいか」
 指を彼女の中から引き抜く。
 解放された彼女は、胸を上下させて荒い息をしていた。
「……大丈夫か?」
「……大丈夫」
「そうか」
 本人が大丈夫と言っているんだから信じよう。
 ……彼女なりの精一杯の強がりを都合よく解釈しているだけかもしれないが。
 俺はすっかり濡れた彼女のそこに、硬直した自分のモノを押し当てた。
「あ……」
 彼女は不安げな表情を浮かべて俺を見つめていた。
「……なんか……熱い」
「……」
「……」
 奇妙な沈黙が流れる。
「ごめん」
 それを破ったのは、俺の、彼女にこれからすることへの謝罪。
「え?」
 何が何だかわかっていない様子の彼女は、戸惑いの表情を浮かべた。
11384 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:42 ID:3jCJgqMq
「もう我慢できない」
「え、あ、ちょっと!」
 本当に、もう待っている余裕はなかった。
 一気に体を押し進め、彼女の中に侵入する……。
「やぁぁっ! 痛いっ! 痛い痛い痛いっ!!」
 ……のとほぼ同時に、余程痛かったのか、彼女はぼろぼろと涙を零して泣き始めた。
 流石にここで動かしたりなんかしたら可哀想か……。
「お前な、こんなんで痛がってどうするんだよ」
 とか思いつつ、何故か言葉では彼女を苛めてしまうのだが。
「ふぇ……?」
「刀で斬られたり、弾に当たったりしたらもっと痛いはずだろ? それなのにこれくらい
で痛がってどうするんだよ」
 正直、女の初めてがどれくらい痛いかなんて知らない。
 けど、まさか戦で怪我をするよりは痛くないだろう……多分。
「……そ、そう、だけど……」
「だからこのくらい我慢しろ、な?」
 そう言って髪を撫でる。
「う、うん」
 見上げる彼女の顔は、月明かりしか光のない中でも紅潮しているのがはっきりと見て取
れた。
「……動かすぞ」
「……うん」
11484 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:42 ID:3jCJgqMq
 とはいえ、流石に処女相手に激しく動いたりはできない。
 ゆっくりゆっくり、できるだけ相手を傷つけないように動く。
 何だか、最初は凄く無理矢理やる気だったのに結局絆されているよな……まあいいや。
 このように、ずっと好きだった女性と本懐を遂げれるなんてことは、世の中全体で見て
も滅多にないことだし、贅沢なんて言うつもりはない。
「く……ふぅっ……」
「どうだ?」
「……痛くは……なくなってきた」
「そうか」
「もうちょっと……激しく動いていいよ」
 今度は俺が驚かされる番だった。
「いいのか?」
「うん……多分っ、大丈夫、だからっ」
 本当に大丈夫なんだろうか。
 さっきのが強がりだったと分かったからか、また無理しているんじゃないかとも思う。
「本当にっ、大丈夫、だからっ!」
「あ、ああ……」
 促されるままに動きを早める。
 彼女は自分で動くことはできず、俺の動きに揺さぶられるままだ。
 それでも、必死に耐えているように見える。
「ふ……ああっ!」
 彼女の嬌声。
 俺の吐く息。
 そして、水のような音。
 それだけしか聞こえない空間。
 そこでただ、俺たちは交わった。
11584 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:44 ID:3jCJgqMq
「あ……ああああああっ!」
 やがて耐え切れなくなった彼女が悲鳴を上げる。
「くっ……!」
 それと同時に俺は、彼女の中に熱を放った。
 そして自身を彼女から抜き取る。
「ば、馬鹿……何で中に……」
 息も絶え絶えな中だというのに、文句だけはきっちりと言われた。
「もし……子供できたり……なんかしたら……」
「お前が女だってバレるだけだな」
「……ッ!」
 瞬間、視界が歪んだ。
 左の頬に衝撃が走る。
「お前最低だな!」
「何も叩くことないだろ!」
「じゃあ、銃弾と刀、どちらか選ばせてやる。選べ」
「……拳で勘弁してくれ」
 流石に死ぬのは嫌だ。
「……まったく……信じられない……」
 彼女はそう言いつつ、下敷きになっていた服についた土を払う。
「……でもまあ、こうしてお互いの気持ちは確認できたわけだし……」
「……」
 俺を見るその顔が、見る見るうちに赤く染まる。
「……馬鹿」
 そればっかりだな、お前。
 喉元まで出かけていたが、言葉に出すのはやめておいた。
11684 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:45 ID:3jCJgqMq
 その代わりに。
「なあ」
 俺は最後にもう一言言おうと、軍服に袖を通す彼女に声をかけた。
「何だ?」
「もう一度、生きて会えるといいな」
 ただでさえ赤く染まっていた顔が真っ赤になる。
「……っ、行き辛くなること言うな……馬鹿っ……」
「ふはは、じゃあ残るか?」
「……行くよ」
 そう言って、星は俺に背を向けた。
「そうだ、細谷」
 俺の名を呼ぶが、それは先程までの声とは明らかに違う、男としての彼女の声だった。
「?」
「新政府軍の連中から、町を守れよ」
「……」
「いいな」
 念を押された。
「……結局、藩が戦争をやめても俺自身の戦いは終わりそうもないな」
 答えるようにフッと笑う。
「当たり前だろう、馬鹿。約束したじゃないか」
 彼女もこちら側に振り向きながら笑った。
「……もう一緒に城を守ることは出来ないけれど、お互いにとって大切な何かを守ること
はできる」
 それは町であり。
 町に住む人であり。
 そして、仙台藩士としての誇りである。
「そうだな」
 俺たちの戦争は終わらない。
 むしろ、これから始まると言っても過言ではないのかもしれない。
11784 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:45 ID:3jCJgqMq
「そうだ。ちょっと目を瞑ってもらえるか?」
「いいけど……撃たないよな?」
「……流石にそれはない」
 俺は彼女に促されるままに目を瞑る。
 一瞬、ふわりと風が吹いたかと思うと。
 柔らかいものが唇に触れた。
 思わず目を開ける。
 俺の唇に触れているもの。それは、彼女の唇だった。
「!?」
 それはすぐに離れた。
 けれど、不思議なくらいに感触は残っている。
「ほ……」
「俺は、降伏しないから」
 彼女は、俺の目を見据えて言った。
「絶対に奴らに屈したりしない」
 その目はあの頃と同じで、輝いていた。
「ああ。俺もだ」
 例え身を八つ裂きにされても。
 例え破滅が待ち受けているだけだとしても。
 それこそ……地獄に落ちるとしても。
 俺たちは、偽の錦の旗に屈したりは――しない。
「いつか――いつか時が来たら、地獄で会い見えよう!」
「ああ!」
 その道が修羅の道だとしても、俺は突き進む。
 そして彼女も。
 きっと、足を止めることなく、進んでゆく。
 正しいのかどうかなんて知ったことじゃない。
 ただ、進む。自らが信じる道を。
 己の誇りと、交わした約束にかけて。
11884 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 22:49 ID:3jCJgqMq
…実際投下してみると文章力不足だなあ_| ̄|○

所詮、「どうやら脱藩前に大喧嘩したらしい→大喧嘩するほどなら仲良かったんだろうな→
幼馴染だったりして→そういや星って細身で小柄で女顔って資料に残ってたよな→女の子だったらシチュ的に萌えるかも!(・∀・)」
という所から考えた腐れSSなので…まあ保守代わりとでも思っておいて構わないです_| ̄|○
しかも自分の文章力じゃ結局表現足りなくて萌えそうにもないのが笑えてくるヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

とりあえず回線切って吊ってくる。
119名無しさん@ピンキー:04/05/29 23:00 ID:fk2O/5bp
いやgoodだったよ!次回作に期待大!だけど仙台藩にこんな部隊があったとは知らなかった。衝撃隊だっけ?出来たら詳細キボン。
120名無しさん@ピンキー:04/05/29 23:28 ID:BbvEpASd
良かったんじゃないかな。
所詮エロパロ板の「妄想」スレなんだから細かい事はいいっこなし。
12184 ◆BHOAawe7mA :04/05/29 23:37 ID:3jCJgqMq
>>119
衝撃隊はゲリラ部隊ですね。
鴉組という名前の方が有名かも。

自藩の不甲斐なさにブチ切れた細谷が、とりあえず近くの博徒やら猟師やら農民やら集めて組織した隊です。
忍者さながらの黒装束に身を包んで夜襲を行ったらしいです。
ちなみに隊長の細谷は背に三本足の八咫烏が刺繍された陣羽織を着用していたそうな。
さらに一羽のカラスを従えて…書き忘れてたけどまさかカラスってばデバガメ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
122名無しさん@ピンキー:04/05/29 23:54 ID:fk2O/5bp
その後細谷はどうなったんですか?
12384 ◆BHOAawe7mA :04/05/30 00:04 ID:09SGgEBj
>>122
とりあえず、仙台藩全面降伏後、官軍が目を光らせている間は別の藩に潜伏していたらしい。
ほとぼりが冷めてからは、開拓やったり西南戦争や日清・日露戦争に従軍したりしてたらしい。
晩年は僧侶として静かな余生を送ったそうな。

ごめん、この辺ちとうろ覚えで記憶違いあるかもしれない…_| ̄|○

ちなみに星は函館戦争後丸一年くらい謹慎食らう。
その後北海道の開拓に参加するものの、途中で仙台に帰ってくる。
明治10年に病没。何の病気だったかまでは覚えていない_| ̄|○
124名無しさん@ピンキー:04/05/30 00:24 ID:w1wOwLO2
ありがとうございました。本当にマイナーな人物ですねぇ。
125名無しさん@ピンキー:04/05/30 00:27 ID:tyMGXtY8

風太郎の明治モノにちょろちょろ出てませんでした? >鴉隊の細谷
12684 ◆BHOAawe7mA :04/05/30 00:34 ID:09SGgEBj
ちょっとググったら「警視庁草紙(山田風太郎/著)」が出てきましたね。
読んだことないので内容はちょっと分かりませんが、他にはなさそうなので多分これだと思います。

今日あたりどうせ暇だし本屋で調べてみようかな…。
127名無しさん@ピンキー:04/05/30 11:59 ID:g1pcbhHM
>>84
おつかれさんです。
謙遜されてるけど作品の内容は上出来に思えたけどなー。
山田風太郎の本は妄想を膨らますにゃもってこいですね。
妖異金瓶梅の潘金蓮とか妖説太閤記、魔界転生、忍法帖シリーズ・・・
一連の明治ものも評判いいみたいなんで一度読んでみてはいかがかと。
12884 ◆BHOAawe7mA :04/05/30 12:44 ID:09SGgEBj
>明治モノ
近所の本屋にはなかったや(´・ω・`)
今度もう少し大きい本屋で見てこようと思う。

>>127
いえいえ、本当、修行中の身ですので…_| ̄|○
次回はもう少し精進したいと思います(特にエロ)
129名無しさん@ピンキー:04/05/30 22:30 ID:w1wOwLO2
ま、とにかくもっと幕末明治物キボン。あと戦国豊臣秀次物もキボン。ということで。
130名無しさん@ピンキー:04/05/31 00:37 ID:+pxzga4G
戦国艶武伝という小説を買ってみた。こんど読んでみよう。
この作者は豊臣秀頼のエロ小説を書いていた人だからなぁ。
131名無しさん@ピンキー:04/05/31 00:41 ID:EU5PE1lC
ここは知性溢れるインターネットですね。
132名無しさん@ピンキー:04/05/31 03:26 ID:48qimKTu
ここは真面目な小説読んでたら生じた、邪な心を語り合うスレ。
133名無しさん@ピンキー:04/06/01 16:28 ID:T0QX2fAD
ついでだから純文学のエロパロも有りにします?

伊豆の踊り子とか潮騒とかw
134名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:20 ID:7i9hw7NY
いいですな、それ。
じゃあK×お嬢さんで純愛希望w
135名無しさん@ピンキー:04/06/02 06:13 ID:bSfo1WLx
試しに踊子で書いてみようかと思ったんだが、何故か山の音になっちまった上にエロくない_| ̄|○
因みに春の鐘四の最後の部分(新潮文庫でいうと188頁)の続きとして書いてみました。
鎌倉の方角に向って土下座してきます…。


外の様子を窺おうとして、菊子はそっと肩を動かした。
伝い落ちた涙が襟元を濡らしていた。涙はもう止まっているようだった。
門の開く音はしなかった。里子の泣声とテルの吠える声とで掻き消されたのかもしれなかった。
「菊子。」と信吾は再び呼んだ。
菊子は玄関の方に向けた体を信吾の方に向き直した。慈童の黒い瞳が揺らめいて見えた。
信吾は手を伸ばして、菊子の濡れた喉を拭いとった。湿った肌が掌の肉にやわらかく吸い付いた。
「お父さま……。」
菊子が悲痛な声でつぶやいた。思わず耳を塞ぎたくなるような、かなしい声だった。
艶かしくほほえむ少年の面が、ふと泣いているように見えてきて、信吾はそれを取り去った。
菊子の美しい泣顔が信吾の顔を見つめていた。紅の取れかかった唇が薄く開いていた。
ふいに信吾の老眼にその唇が迫ってきた。迫ってきたと気づいた時には触れていた。
驚いて顔を離すと、菊子は赤く腫らした目ぶたを閉じて、じっとしていた。
急に動悸が早くなるのを感じて、信吾は胸をおさえた。体をやぶって、周囲に響きそうなくらい、激しい音だった。
テルはもう静かになっていて、里子の泣声も落ち着いていたので、余計にそう思われた。
その事を菊子悟られまいとして、信吾はシャツの上から左の乳をかいた。本当にかゆくなってきたような気もした。
黒百合の女の匂いが鼻をかすめた。先程よりも生臭く感じられた。
邪恋につかまったかと信吾は思った。
「お乳がかゆいんですの?お母さまに聞きましたわ。」
いつの間に目を開いていた菊子が平然と言った。
13684 ◆BHOAawe7mA :04/06/02 09:21 ID:jzdzmtZk
なかなか雰囲気出てて(・∀・)イイ!!
137名無しさん@ピンキー:04/06/03 19:24 ID:0I+31GxP
時代が古くてエロければなんでもイイ!
138名無しさん@ピンキー:04/06/03 22:26 ID:XRr7I4P5
いいなー純文系
しかも川端エロイっすね
139名無しさん@ピンキー:04/06/03 23:54 ID:0I+31GxP
それ何時代の話?
140名無しさん@ピンキー:04/06/03 23:56 ID:4UgmPhVq
>>136
そう感じて貰えると嬉しいです。

>>138
川端は元々がエロいから…。眠れる美女とか片腕とかエロエロ。


ところで谷崎もので書いてくれる神は居りませんか。
佐助×春琴(この場合春琴×佐助かもしれんが)の初体験が激しく読みたい…。
自分で書いてみようかと思ったけど無理だったorz
141名無しさん@ピンキー:04/06/04 00:22 ID:37a+SxS6
小説でなくてもいいから今までに抜いた歴史エロ妄想キボン。俺は沖田総司が官軍にイタズラされる妄想してました。
14284 ◆BHOAawe7mA :04/06/04 00:42 ID:R54+1LFk
>>141
女性化系列の妄想かい?
自分も幕末で女性化ネタが多い;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン

史実で比較的女性的な要素を持っている人物じゃないと女性変換できないが、
それでも結構な人数になっている……とりあえずバスト占いができるくらいには。
143名無しさん@ピンキー:04/06/04 00:50 ID:37a+SxS6
あいや沖田×官軍女隊長みたいな感じでした。たまにホモネタも入ってました。…引かないでくれ!
144名無しさん@ピンキー:04/06/04 00:54 ID:lc+lAi4/
静御前が、義経の居場所を吐けと拷問されたりとか、

ジャンヌダルクが魔女裁判で拷問されたりとか、
145名無しさん@ピンキー:04/06/04 01:01 ID:37a+SxS6
>>144 出来たら詳細キボン
146名無しさん@ピンキー:04/06/04 01:02 ID:nGPTmPA+
俺は佐藤賢一の小説で抜いたよ、ってちょっと違うか?
14784 ◆BHOAawe7mA :04/06/04 01:04 ID:R54+1LFk
>>144
むしろ詳細をSSにして投下キボン
148名無しさん@ピンキー:04/06/04 01:59 ID:yGxw7VrZ
>146
傭兵ピエーノレは抜ける。最初の出会いの強姦未遂が…
あとジャソヌダノレク暗殺のジノレと元娼婦の絡みがいやらしくてイイ。
149名無しさん@ピンキー:04/06/04 10:12 ID:gu2vRiEu
ノレをそんなに繰り返されるとなんかなあ。
150名無しさん@ピンキー:04/06/04 19:39 ID:37a+SxS6
とりあえず静御前拷門SS誰か書いて!お願いします!
151名無しさん@ピンキー:04/06/04 21:02 ID:5UJ6Uxvc
>>140
純文系総合とかってスレがあれば書きますか?
ちっとここはやっぱり時代小説とは違うかなとか思ったりしますけど
152名無しさん@ピンキー:04/06/04 22:15 ID:W0HhbY7i
>>150
拷問より、裸で舞わせるみたいな羞恥責め系をキボン!

>>151
さすがに純文だけで維持できるとも思えないし、問題が起きるまでは一緒で良いんじゃないかな。
15384 ◆BHOAawe7mA :04/06/04 22:45 ID:R54+1LFk
ちょっとだけ静御前SS書いてみました。
正確に言うとSSにもなってません、ほんのさわりの部分のみです。
>>152さんのカキコみて、ちょっとイメージわいたから即興で書いた物なので…。
15484 ◆BHOAawe7mA :04/06/04 22:46 ID:R54+1LFk
 するりと布擦れの音がする度、はらりはらりと布が床に落ちる。
「…………」
 男たちが見守る中、女は一枚一枚服を脱いでいく。
 羞恥のためか、頬は紅潮し、体全体が僅かに色づいていた。
「これが、義経の愛した女の体か……」
「美しいのう……」
 にやにやと厭らしい笑みを浮かべながら、男たちは女の体を品評した。
 女はキッ、と男たちを強く睨む。
 しかし睨んだところで、精々おどけたように肩をすくめる程度。彼女の望むような効果
は全くなかった。
「全部脱いだか」
 男たちの中でも最も身分の高い者が言った。
「それでは、その格好で舞でも舞ってもらおうか」
「……そんなこと……できるわけ……」
 体を隠し、それでも気丈に前を見据え、女は抵抗の意思を見せる。
 しかし男は厭らしい笑みを貼り付けたまま、続けた
「それとも、義経の居場所を吐くか?」
「……」
 女は顔を伏せた。最早顔だけでなく、全身が朱に染まっている。
(義経様……)
 心の中で、愛する男の名を呼ぶ。
 彼は今、どうしているだろうか。
 自分が囚われているということすら知らないかもしれない。
 でも、それでも。
(私が……貴方様をお守りします)
 女の自分には、剣を取って戦うような力はない。
 それでも、愛する人を守りたい。
 それならば、女の武器は最大限に利用しよう。
 女は、覚悟を決めた。
「わかり……ました」
155名無しさん@ピンキー:04/06/04 23:22 ID:c09NquVZ
なんてかきりっとした女性の書き方がいいね
芯が通っているというか侍的な女性は凄いタイプです
よかったら続けてちょんまげ(古
156名無しさん@ピンキー:04/06/04 23:44 ID:37a+SxS6
こんなのが見たかった!楽しみ楽しみ!やっぱり恥辱系はイイ!拷門をプラス出来たらしてください。厚かましい事ばかり言ってスマソ。
15784 ◆BHOAawe7mA :04/06/04 23:54 ID:R54+1LFk
>>155
最初はそのまま放置する予定でしたが、
「流石に書き逃げはまずいか」と思って今ちょっとだけ書き始めてみました。
もうちょっと書いてから投下しようかと。

>>156
うーん、暴力的拷問はきついかも_| ̄|○そもそも書くの苦手だから…
恥辱系拷問であれば大歓迎ですがw

とりあえず、一通り舞を舞わせた後どうしようか悩み中。
もし使えそうなネタ・「こんなのどう?」というリクがあればください_| ̄|○
158名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:01 ID:lnxFF+Mn
>>157 拷門は拷門でも恥辱系をキボンヌでした。いろいろお騒がせしてスマソ。
159 ◆BHOAawe7mA :04/06/05 00:30 ID:cM4ECDks
ごめんなさいネタ不足でここで止まってしまいました_| ̄|○


 女は手渡された扇を持つと、奏でられる音楽にあわせてゆったりとした舞を披露する。
 何も纏わぬ、生まれたままの姿で。
 武将たちは勿論、音楽を演奏する楽師たちまで、にやにやとそれを見つめている。
 女はその視線を振り切るかのように舞に専念する。
(周りに男たちなどいない……だから、羞恥を感じることはない)
 そう自分に言い聞かせる。
 しかしながら、見られているというのは事実だ。
 強い意志で無視しようとしても淫らな視線は彼女の体にまとわりつく。
「……っ」
 一度気付いてしまえば、その後はずるずると堕ちていくのみ。
 それでも彼女は気丈にも舞い続ける。
(義経様……っ!)
 ただ、愛する者を想って。

 不意に、音楽が止まる。
「え……?」
「よかったぞ。中々楽しませてくれる」
 正面の男が言う。
 その顔には相変わらずの厭らしい笑みが浮かんでいた。
「これで……終わり?」
 安心した女は、緊張が解けたせいか全身から力が抜け、ぺたりと床に座り込む。
「いや」
 にやり。
 これまで以上に汚らわしい笑みを浮かべて、男は非情な台詞を吐く。
「本番はこれからだ」
 それと同時に女を取り囲む男たちが立ち上がり、女に近付く。
「え……い、嫌ぁっ!」
「気丈な様も見物であったが……やはり男に対して怯える姿には叶うまいて」
 その男の言葉と同時に、無数の手が女に襲い掛かる……。
160名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:34 ID:kf2srGQv
まずはやっぱり羽責めで悶え狂う姿を楽しまねば!
筆責めでも可w
161名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:42 ID:kf2srGQv
主導権を握って責めるのはまさこ様(変換しないと何かと危険な名w)が良いな。
自分より若く美しい静御前への嫉妬から、夫頼朝すらたじろぐような責めを。
162 ◆BHOAawe7mA :04/06/05 09:56 ID:cM4ECDks
>>161のリクに答えて、北条政子様登場。ただし途中までしか書けませんでした。
頼朝公もたじろくような責めってどんなんですか(;´Д`)
……考えてみたけどさ、どうしても微妙に甘いんだよ、普通すぎるんだよ鬼畜の内容が_| ̄|○
というわけでこれが自分の限界です。誰か書けるなら続き書い;y=ー(゚д゚)・∵. ターン









「何をなさっておりますの?」
 そこに一人の女性が現れる。
(――あれは……頼朝公の妻の……)
「おお、政子か」
 首魁の男が手招きをして女を呼び寄せる。
「……なあに、裏切り者の弟の女を、少し辱めてやろうと思ってな」
「まあ」
 政子は驚いたような声を出した。
 それを見て、恥辱を受ける女は助けを求めようとする。
「それはそれは楽しそうですこと」
 しかし、彼女が懇願する前に、政子は先手を打つ。
「ほう。てっきりあの女に同情して助けようとすると思ったが」
「同情なんかしませんわ。だって、あの女の夫は、貴方の敵でしょう?」
 そう言いながらしなを作り、男……頼朝にしなだれかかる。
「そうだが……」
「貴方の敵の妻は――私の敵ですわ」
(……ここには味方はいない……)
 落胆する女。
 しかし、絶望の宴は無情にも始まろうとしていた――。
163名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:03 ID:kf2srGQv
期待に胸ふくらむ!
164名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:09 ID:lnxFF+Mn
>>160の責めキボン
165名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:48 ID:kf2srGQv
地元の豪族から大桶一杯のドジョウが届けられる。

ということでドジョウ風呂に入ってもらおうか!
乳首を、淫核を餌と勘違いしてつつき、
秘所に、菊門に入り込もうとするドジョウ、
166名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:58 ID:lnxFF+Mn
ギブアップしたら筆責め。強制オナ二ーも有りで。
167名無しさん@ピンキー:04/06/05 20:08 ID:kf2srGQv
乳首・淫核に鈴を結びつけ、
「ホホホ、下賤な白拍子ふぜいには似合いの装束よのう」
168名無しさん@ピンキー:04/06/05 20:11 ID:1icpnZQ7
 静御前SSに触発されて、巴御前SS書いてみました。
 まだ、ほんの触りの部分だけですけど。


 「えぇいっ!!そこ退けぇいっ!平家の腰抜けども!!」
 赤と白の旗がひしめく戦場に、一人の女の雄叫びが響き渡る。
けたたましい馬の嘶きが聞こえてくると、鎧兜を纏った一人の女が、
平家の兵たちに迫ってくる。兵の矢を長刀で払い除けながら、
その長刀で矢を放った兵たちを、一人また一人と切り捨てていく。
 「あ、あれが巴…御前……!」
 たった今、彼女によって切り付けられた兵の一人が、息も絶え絶えに、
自らを殺そうとした者の名を呟く。
 その勇猛さは、屈強の男たちにも引けを取らぬ武者姿の女。巴御前。
平家討伐の密勅により挙兵し、京の都を目指す木曾義仲の妻である。
 数時間後、この合戦は義仲軍の勝利に終わった。地面に倒れた平家の赤い旗を、
義仲の傍に付き従う巴の馬が踏み潰す。彼らが目指す京の都は、あと二百里近くのところにある。
169名無しさん@ピンキー:04/06/05 20:11 ID:1icpnZQ7
 その日の夜、合戦場の近くの村で、義仲軍は野営をしていた。
村と言っても、戦の影響でほとんどの村人が逃げ去り、
義仲軍の者以外では、若干名の逃げ損ねた村人しかいない。
 「ちぇっ、平家の奴らをやっつけに来たと言うのに、そろいもそろって逃げやがって」
 「せめて、別嬪の一人、二人、いてくれればありがたいのによぉ…」
 陣地の外れで、兵たちが愚痴を零す。倶梨伽羅峠の戦いを皮切りに、激戦に告ぐ激戦を
潜りぬけた彼らにとって、酒を飲む以外には楽しみなど無いのだ。
 「でも、都に行けば、俺たちは好き放題やれるぜ。何たって、平家を討伐した官軍なんだからな」
 「あぁ、それに京女は美人揃いだって言うしな。へへへ……」
 「おめぇ、何、今からおっ勃ててやがんだ!」
 下卑た笑い声を上げる兵の股を見ながら、別の兵が言う。京女を弄るところでも想像したのか、
彼の股は服越しに盛り上がっている。その場にいた仲間たちの笑いに、彼は気まずい顔をして俯く。
 「それにしても、巴様はすげぇよなぁ…」
 また別の兵が、突然、巴御前の話をふってきた。
 「おぉ、色んな女見てきたけど、巴様のあの勇ましさはただもんじゃねぇ。
男どもがいくら束になっても、かなわねぇんじゃねぇか」
 「でも、よく見ると別嬪だよなぁ。願わくば、じっくり味わいたいぜ」
 「とんでもねぇ事言うんじゃねぇ!殿に殺されちまうぞ!!」
 「いや、殿が手を下す前に、巴様が直々に嬲り殺すぜ。
巴様が平家の奴らを殺していくところ、見なかったか?」
 巴御前の猛戦ぶりを思い返した兵たちは、顔を青ざめて縮み上がった。
 「そんな巴様と、殿はどのようにしてやってるんだろう」
 「殿を馬代わりにして跨って、契ってんじゃねぇか?」
 「いや、あの殿に限って、それはありえないな。でも、興味はあるよな」
 「ちょっくら、覗いて見るか?」
 「馬鹿。そんな事したら、ホントに殺されちまうぞ」
 仲間の一人が言うと、兵たちは巴御前の話を止めて、再び酒を飲み始めた。
170名無しさん@ピンキー:04/06/05 20:12 ID:1icpnZQ7
 村の奥にある寺の本堂に、義仲と巴御前がいた。本堂と言っても、10人が入れば
満杯になるような小さな部屋である。
 薄明かりの中、義仲と巴は鎧を脱いだ。背後から巴を抱き締める義仲の手が、
衣の裾を潜り、巴の胸を弄る。
 「あぁ、殿……もっと激しくこねくり回してください。ずっと…ずっと、待ち焦がれておりました」
 義仲に背後から胸を愛撫されながら、巴は義仲に懇願する。
瞳を潤ませ、切なげな顔を見せる。その瞳の先には、その面前には、
埃を被った小さな仏像しかいない。
 「戦、戦で気が抜けぬ日々が続いたからな。その分、存分にそちを味わってやる」
 義仲がそう言うと、衣の中に潜っていた義仲の手が、巴の胸を力一杯に揉んだ。
 「あ、くぁ…!!」
 愛撫する力を強める義仲に、巴は声を上げた。今度は、義仲の指が、巴の乳首を
コロコロと転がす。
 「殿、殿、すごい……体が疼いて……疼いてきます……あぁん…!」
 義仲の愛撫に歓喜の声を上げる。
数多の男の猛者に勝るとも劣らぬ女武者からは想像もつかぬその表情。
唯一契りを交わす者からの愛撫に歓喜し、喘ぐその姿を、
義仲を除く者たちは誰一人として見た事が無い。
 「これくらいで、天に上るような心持ちでは困るぞ」
 義仲が呆れながら下の方の衣を脱ぐと、固くそそり立つものが、巴の目の前に現れた。
目を背ける事無く、巴は義仲のものをうっとりと見つめる。
 「殿のもの……お久しゅうございます……」
 義仲のものの前でしゃがむと、それを愛しそうに撫でた。そして、ものの先をやはり愛しそうに
口付けすると、そのままゆっくりと咥えた。
171 ◆BHOAawe7mA :04/06/05 21:20 ID:cM4ECDks
何だか続き期待されているみたいなのでネタひねり出して書いてます。
遅くとも明日には続き投下できるかと…(;´Д`)キチクエチームズカシイ…

>>168-170
普段は凛としている女性が恋人の前だと変化しちゃうの、かなり好きです。
続きに激しく期待(*´д`*)
172名無しさん@ピンキー:04/06/05 23:00 ID:lnxFF+Mn
ダブル御前キタ〜!このスレも源平時代に突入!神話、幕末、源平、と来たのはイイけど戦国が無いのは寂しいなぁ。さすがに南北朝はないよなぁw。
173巴御前SSの続き:04/06/06 13:05 ID:qj31zehB
 しんと静まり返った本堂に、何かをしゃぶる音だけが聞こえてくる。
 「んんっ、んんっ……!!」
 さらけ出され、そそり立つ義仲のものを、巴は前後にしごき、しゃぶりながら、
愛する男に心地よい刺激を与える。
 「巴……武術の腕もさることながら、男を悦ばす腕も見事のようだな」
 笑みを浮かべながら、義仲は目の前で自分のものを咥える巴御前の頭を撫でた。
すると、巴の口が義仲のものから離れた。唾液の糸が男の先端と巴の口を繋ぐも、
呆気なく切れた。義仲のものは巴の温かい唾液に塗れ、その先端には、先走った
微かな汁が、女の唾液と混じってこびり付いている。
心地よい行為を中断され、義仲は正直面白くなかった。その気持ちを包み隠す事無く、
巴に向かって不機嫌な顔を見せる。だが…
 「殿……私がこのようなふしだらな事をできるのも、殿がとても愛しいからでございます。
殿のような勇ましい方が、私のたった一人の夫であるからこそ、私もこの身の全てを、
その心も、全てを殿に捧げる事ができるのです。
もし、私の夫となる者が、どこの馬の骨かわからぬ有象無象か、つまらぬ小物ならば、
どんなに求められても、殿のように、この身を捧げてまで愛する事などできません」
 「……ふっ、本当にお前は愛い奴じゃ。俺も、お前のような強さと愛しさを併せ持つ女を
妻として娶ったことを、幸せに思うぞ」
 頬を赤らめながら、真っ直ぐに自分を見つめる巴の献身的な言葉に、
義仲は先程までの不機嫌な態度を忘れて、笑みを浮かべながら、巴の顎をその手で引いた。
それが何を意味するのか咄嗟に理解できたのか、巴は唇と瞼を閉じた。
174巴御前SSの続き:04/06/06 13:07 ID:qj31zehB
 義仲は巴と接吻する。2,3回接吻をした後、半開きになった巴の口の中に、
自分の舌を潜り込ませた。
 「んく…んく……!!」
 口の中を愛撫される巴の口から、小さなうめき声が漏れる。舌と舌が絡み合う音、唾液が
交じり合う音が聞こえてくる。舌同士の濃厚な絡み合いは1分近く続いた。
名残惜しそうに、義仲の舌が巴の口の中から去っていく。
二人を結ぶ唾液の糸が切れると、義仲は巴に言った。
 「上の口は中々上手かったぞ。今度は、下の口を味わいたいが」
 義仲の言葉に、巴は着ていた服を全て脱ぐと、暗闇の中、一糸纏わぬ肢体を義仲に見せる。
そして、脱ぎ捨てられた服の上に仰向けになる。
義仲は巴の片足を上げると、顔を覗かせてきた巴の壷に、己が顔を近付ける。
歳の割にはうっすらした茂みが、巴の壷を頼りなげに守っている。
馬に跨り、男顔負けに幾多の猛戦を繰り広げたせいか、本来、もっと豊かであった茂みが
寂れていったとも言われるが、これは定かではないし、本筋からは大いに逸れる事かもしれない。
 しかし、義仲にとっては、そんな事などどうでも良い。彼の舌が、巴の壷をなぞり始めた。
175名無しさん@ピンキー:04/06/06 13:07 ID:qj31zehB
 ペチャペチャ…

 「あぁ……ぅあ……!!」

 舌なめずりの音が下の方から聞こえてくると、巴は下に敷いてある服の布を握り締めながら、
身を震わせていた。義仲が壷を舐める度に、巴の体を痺れが襲う。
だがそれは、忌まわしい苦痛ではなく、歓喜を伴っていた。
しばらくすると、巴の壷を舐めていた義仲の舌が、何かを捉えた。ようやく顔を離すと、
壷の中から蜜が零れてきた。蜜は瞬く間に、巴の下の口を濡らす。
 「巴、お前の下の口が、お腹を空かせてよだれを垂らしておるぞ」
 わざと意地悪っぽく義仲に、巴は上気だった表情を見せたまま、義仲を虚ろに見つめている。
 「お願いです。もう、我慢できません。殿の…殿の熱い高ぶりを、私の中に……」
 仰向けのまま、何もできない状態で、巴は自分を見下ろす義仲に懇願する。
義仲はニヤリと笑うと、固くそそり立っている自分のもので、先程まで自分の舌で濡らした
巴の蜜壷をなぞる。
 「あぁぁ……」
 義仲のものが、自分の大事なところをなぞるだけで、巴は歓喜に喘ぐ。
義仲は自分のもので巴の蜜壷の状況を調べると、その先端を、ゆっくりと巴の中に入れた。

 ズヌ、ブ……

 「ぅ、あ……」
 義仲のものが入る鈍い感触に、巴は声を漏らした。義仲のものが、どんどんと奥に入る。
 「あぁぁ……!」
 そうすると、巴もまた声を上げる。
 「大丈夫のようだな…」
 義仲はそう言うと、半分くらいまで入った自分のものを、全て、巴の奥へと一気に突っ込ませた。
176名無しさん@ピンキー:04/06/06 13:08 ID:qj31zehB
 ズブ……!!

 「く、あぁぁぁぁぁぁんっ!!」
 義仲のものが突進した瞬間、巴はありったけの声を上げた。間も無く、ハァハァと息を荒げて、
義仲を見上げる。
 「木曾を発って幾ヶ月…久しく抱かれず、火照り続けたこの体が、
再び殿の熱いものを受け止めて……巴、これ以上の幸せはございません……!」
 今にも泣きそうな顔を見せながら、巴は義仲に感激の言葉を伝える。
 「お前は本当に最高の女じゃ。今まで抱けなかった分、激しくいくぞ!」
 「はい。私も、殿の熱いたぎりを全て…あぁぁんっ!!」
 巴が言い終わらない内に、義仲は律動を始めた。巴の中で、義仲の怒張は前後に
ゆっくりと動くが、それは巴に言葉に言い表せぬ刺激を与える。
 「あぁっ、あぁぁんっ!!……す、すごい……!!」
 暗闇の中で巴が声を上げる。ゆっくりとした律動は、徐々にスピードを増し、
二人が繋がっているところから、パンパンと肉のぶつかる音が響いてきた。
 「あ!く…ぁ……!!」
 容赦無い義仲の動きに、巴は声を上げる事すらままならくなっていく。
義仲もまた、何も言わず、巴の中で自分のものを激しく突き上げる。巴の中の肉が、
限界までに固くなった義仲のものを力一杯に締め付け、えもいわれぬ刺激を与えているからだ。
177名無しさん@ピンキー:04/06/06 13:10 ID:qj31zehB
 仰向けになっていた巴が、体勢を変えて、四つんばいになっていた。
四つんばいの巴の背後から、義仲は引き続き、自分のものを巴の中で突き動かす。
義仲はその大きな体を巴御前の背中に乗っけると、両手で、巴の両方の胸を揉みしだいていく。
柔らかい胸の感触、自分の指でコロコロと転がる頂の固さを、下の感触と共に味わう。
 「あぁ……殿の温かい感触が……我が身の隅々を舐め回しております……」
 義仲の愛撫に、巴はか細い声を出す。
 「く……名残惜しいが、そろそろ終わりが来たようじゃ……!」
 そう言う義仲の中で、射精感がこみ上げてきた。久々に巴の中に自分のものを突っ込ませた時から、
実は既に、いつでも己が精を吐き出せる状態にあったが、巴のその肢体を存分に味わいたくて、
今まで我慢し続けてきたのだ。
 「来て…来て下さいませ……殿の熱いたぎりを……私の中に……巴の中に……
存分に注いで下され……!」
 巴がそう応えると、最後の仕上げとばかりに、今まで以上に激しく腰を動かす。
 「あぁぁぁんっ!殿、殿……何と凄い…何とたくましい御方……!」
 「く……巴…覚悟せいっ…そろそろ……そろそろいくぞ……!!」
 「あぁぁ……殿…殿……私も…私も……もう……!!」
 「うぉぉぉ……うぉぉぉぉぉっ!!」

 ドブ、ドプ……!!

 獣の如き唸り声を上げた瞬間、今まで、抑えに抑え付けていた義仲の精が暴発し、
巴の中に一斉に注がれた。
 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ……いくぅ……!!」
 同時に、巴も長い髪を振り乱しながら絶頂の声を上げた。そしてそのまま、
ぐったりとうつ伏せになって倒れる。
178名無しさん@ピンキー:04/06/06 13:11 ID:qj31zehB
 義仲の腰の震えが収まった。情欲のたぎりを全て吐き尽くしたのだろう。
巴の中の肉に咥えられていた自分のものを、巴の中からゆっくりと引っこ抜く。
すると、引っこ抜かれたところから、ドロっとした液が漏れてきた。
ぐったりしながら、ハァハァと息をする巴の腿を、義仲の情欲の液が伝う。

 営みが終わってから10分くらい経った頃、巴の耳に、鎧を纏う音が聞こえてきた。
ぼぅっとした表情で、脱ぎ捨てられた服を纏い振り返ると、義仲が鎧を着ていた。
 「これから見回りに行く。もしかしたら、平家の奴らが夜襲を仕掛けてくるかもしれん」
 「私も参ります」
 「いや、そちはそこで休んでおれ。大分、精魂を使い果たしたようだが…」
 「これしきの事、どうという事でもありますまい。それに、殿が敵の夜襲に備えておると言うのに、
この巴が情欲の契りで動けぬとあれば、兵たちに笑われます」
 そう言いながら、巴は覚束ない足取りで立ち、力の入らない手を動かしながら、
自分も鎧兜を纏い始めた。
 「はは……流石、俺の妻だけの事はある」
 笑いながら巴に近付くと、義仲は鎧を纏った巴と再び濃厚な口付けを交わした。
間も無く、見回りに出るべく、共に本堂から姿を現した。


 「皆の者!目指す京の都は、もう目の前ぞ!天下は我らのものも同然じゃ!」
 「だが、油断はできん!邪魔立てする者あらば、全て斬り捨ていっ!!」
 翌朝、義仲に続き、武者姿の巴御前が兵たちに訓告すると、
兵たちは"おー!!"と掛け声を上げた。淫らに愛欲を貪る女から、
数多の男どもに引けを取らぬ勇ましい女武者に、また戻ったのだ。
 白旗が翻る中、義仲軍は京への道を、一歩、また一歩と進む。
179巴御前SSの作者:04/06/06 13:15 ID:qj31zehB
 最初はホンのさわりだけの予定でしたが、
結局、最後まで書き上げました(´∀`;)

 これ書くきっかけになったのは、大分前、たまたま見た
スポーツ新聞のエロコーナーだったんですが、
そこに巴御前のことが書かれてあって、
詳しい内容は余り覚えてないんですが、戦場の時と違い、
エチーの時は、ひたすら従順みたいだったそうです。
 面白そうな話だったんですが、このスレが出たのをきっかけに、
自分なりにエロSSを書き上げてみました。
180名無しさん@ピンキー:04/06/06 14:13 ID:4oPsF5Q4
抜けた。とてもイイヨ!次回作期待!
181 ◆BHOAawe7mA :04/06/06 23:15 ID:HfZEXkk8
>>173-178
乙ー( ・∀・)っ旦オチャドゾー
>エチーの時は、ひたすら従順
萌えますな(*´д`)ハァハァ

自分のほうは、一日頑張ってみましたがやっぱ駄目でした……。
鬼畜部分がどうにもこうにも温くてショボくて自分でも見るに耐えない……_| ̄|○期待していた皆さん、スマソ
182名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:19 ID:4oPsF5Q4
じゃ鬼畜抜きでもいいから!馴れない事お願いした私が馬鹿でした
183名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:44 ID:x2KohWZJ
巴御前SSいいよいいよ。

源平に関する知識なんて光栄のゲーム源平合戦しかない、こんな俺だけど
もっと読みたい。
184名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:56 ID:qS3gRcnx
>>181
鬼畜じゃなくていいから、義経との純愛ものキボン
185名無しさん@ピンキー:04/06/07 00:47 ID:lyUyKRJm
古代宗教の乱交儀式キボン

ところでマジにあったって聞いたけど本当?>乱交儀式
186名無しさん@ピンキー:04/06/07 03:42 ID:FNep58OB
インドだとタントラ教とか。
真言密教。江戸時代にも富士の裾野にあったらしい。
会陽の儀式で乱交。でも斬首、追放の憂き目に。
187名無しさん@ピンキー:04/06/08 00:25 ID:cmY9i/My
そこまでおどろおどろしいのではなくて、普通の民間習俗に乱交みたいのはあるみたい。
日本では性交は豊穣の儀礼に繋がっているので、外国ほどのタブーになっていないのだ。
いまじゃ一部にしか残っていないチンコ祭りも全国にわたって存在していたみたいだし。
188名無しさん@ピンキー:04/06/08 01:04 ID:hWprMHrh
乱交というか、江戸期までは珍しくない程度には、村社会の中で筆下ろし、鉢割りの慣習が
あったわけで。
不特定の人との性交のタブー視はやはり、「汝姦淫するなかれ」の景教的価値観だろうね。

そこら辺も踏まえて書こうとすると……蘊蓄だらけのダメSSになっちゃうね……。
189名無しさん@ピンキー:04/06/08 20:25 ID:cmY9i/My
>187
自分、そういうの好きなんでお願いします!
190名無しさん@ピンキー:04/06/08 20:30 ID:aNbLapNC
更なるエロ妄想キボン
191名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:16 ID:Eo7IezTW
アニメ三銃士の書き手さんカモーン
192名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:22 ID:qsIWkLy5
すでに書いたみたいですよ
193名無しさん@ピンキー:04/06/10 01:36 ID:u8o2a2sp
>>143のヤツキボン。 映画トロイのSSキボン
194 ◆BHOAawe7mA :04/06/10 20:23 ID:s5zdOm8Z
日本神話がアリなら北欧神話もアリかな?と思って書いたSSを投下させていただきます。
自慰シーンありますが微エロで止まってます;y=ー(゚д゚)・∵. ターン
一応カップリングはヘル→ロキ、娘片思いです。微妙にロキ美化しすぎかも(;´Д`)
195 ◆BHOAawe7mA :04/06/10 20:23 ID:s5zdOm8Z
 冷たき死の世界の女王。
 彼女はそう呼ばれていた。
 けれど、彼女は冥界の誰もが知らぬ一面を持っていた。

「は……あ」
 ベッドに横になり、溜息を吐く。
 毎日のように、同じことを繰返しているような気がする。
「……父様」
 ぽつり。
 彼女は、彼女の愛する人の名を告げた。
 巨人の血を引いていたが故に、神の一柱である父を持ちながら神の世界から追放された
彼女。
 けれど、父親……ロキは彼女を見放さなかった。
 時々、時々だけれども、会いに来てくれた。
 くじけそうになった時も、父様が来てくれれば我慢できた。

 けれど、最近になって彼は来なくなった。
 理由は知っている。神々が、父の罪を罰するため、彼の体を拘束しているのだ。
 いずれ訪れる世界の崩壊――『神々の黄昏』と呼ばれるその瞬間まで、父は苦しみなが
ら苦痛に耐え続けねばならない。
 哀しくなった。彼女は父が犯した罪の理由を知っていたから。
 父が殺した光の神。彼は二つの面を持っていた。
 一つは、他の神々に見せるための善神としての顔。
 もう一つは、盲目の闇をつかさどる神である彼の兄と、巨人の血統を継ぐ彼女の父親に
のみ向ける悪しき面。
「……欠点を持たない者などいない……か」
 父はよく彼女に言っていた。
 欠点がないように思える存在は、うまく隠しているだけで、一皮剥けば欠点だらけだと。
 そしてこうも言っていた。
 欠点は誰にでもある。しかし長所も、どんなに邪悪で卑小な存在にでもあるものだ、と。
「……邪神だの何だのと言われているわりには……とってもお人よしだわ、父様は」
 彼女はふっと笑い、父親の顔を思い浮かべた。
196 ◆BHOAawe7mA :04/06/10 20:24 ID:s5zdOm8Z
「……ん……」
 その指が、胸と秘裂に触れる。
 父の顔を思い浮かべて自慰をする。
 それが、すっかり成長した彼女の日課だった。
「ふ……ぅん……はぁ……」
 男に抱かれた経験はない。
 そもそも、この世界の、下賎な亡者どもに、一般的に邪悪なる存在と呼ばれているとは
いえ神の血を引く自分の処女をくれてやる気はなかった。
 この体を許してもいい男。
 彼女にとってそれは、自分と血の繋がった父親だけだった。
「あっ、あっ、あっ……」
 胸を揉む手。
 秘所を濡らす指。
 それが父親のものだと、彼女は夢想する。
「とう……さまっ」
 これは叶わぬ恋だ。
 決して受け入れられることのない想いだ。
 わかってはいたが、彼女にもどうしようもなかった。
「あ、あ、あああああああっ!」
 そして絶頂を向かえ、彼女は妙に覚めた頭で考える。
 どうして、このような想いを自分は抱えているのだろうか。
 どうして、父に恋をしてしまったのだろうか。
 神々の世界では、近親相姦は禁じられていないが、父はそれを嫌っていた。
『俺は女好きで他の神のご婦人にも手を出すが、決して自分の身内には手出ししないと誓
っているんだ』
 と笑いながら言っていた。
 だから、父は自分と共には堕ちてくれないと分かっている。
 けれど。
197 ◆BHOAawe7mA :04/06/10 20:25 ID:s5zdOm8Z
「好きです、父様」
 兄二人がこの独り言を聞いたら笑うだろう。
 けれど、これは、自分の嘘偽りのない気持ち。
「愛しています」
 誰よりも優しい父親。
 邪悪な顔を善人面の仮面で隠した光の神に苛められている盲目の闇の神を、放っておけ
ないお人よし。
 そのお人よしは、ついつい、過激な行動に出てしまった。
 光の神を殺してしまった。
 自分に邪神のレッテルを貼られるのを覚悟の上での行動だろうから、後悔はしていない
だろうけど。
「……いつか……いつか、死者の爪で作り上げた船で、貴方を迎えに行きます」
 彼女は目を瞑った。
 そして唱えるように、毎晩眠りに就く前の一言を告げる。
「世界の終わる『神々の黄昏』、その時に――」
198名無しさん@ピンキー:04/06/10 22:11 ID:u8o2a2sp
北欧神話の事知りません。解説して! 後エロシーン良かったよん。
199名無しさん@ピンキー:04/06/10 22:23 ID:jUJScR2h
>>198
Dictionary of Pandaemonium
ttp://www.pandaemonium.net/

北欧神話辞典
http://w2.amn.ne.jp/~vanadis/norse/main.html

ここら辺で調べるヨロし!
200 ◆BHOAawe7mA :04/06/10 22:23 ID:s5zdOm8Z
とりあえず最低限の部分だけ解説。

ロキは北欧の邪神。
ヘルはその娘で極寒の地獄の女王。ラグナロクでは死者の爪製の船に乗って参上。
ヘルの兄には魔狼フェンリルと巨蛇ヨルムンガンドがいる。

ロキが拘束された理由はオーディンの息子の一人で光の神・バルドルを殺したから。
厳密に言うとバルドルの双子の兄で闇の神のホヅルをそそのかして殺させたから…とか。
ちと手元に資料ないから詳しくは書けない。スマソ。

ただ、神話ではバルドル褒め殺しだったもんだから、つい二面性持ちにしてしまいました。
本当の神話に出てくるバルドルは完全無欠の超人です。いやマジで。

ただ「娘が大好きなお父さんを思い浮かべて一人エチー」という
シチュが書きたかっただけなので、そのあたりの細かいことは考えてません。スマソ。
201名無しさん@ピンキー:04/06/10 22:58 ID:u8o2a2sp
色々ありがとござんす。オーディンぐらいしか聞いた事ありませんでした。もっと勉強しよ…
202名無しさん@ピンキー:04/06/10 23:17 ID:pW6lM1h1
GJ!


しかし、自分の北欧神話知識が☆矢で身につけた知識であることを思い出して少し鬱。
203名無しさん@ピンキー:04/06/11 07:49 ID:SHCfcNoD
 ロキと言うと、どうしても去年やってたアニメの方を思い出して鬱… _| ̄|_○

 でも、GJ!!
204名無しさん@ピンキー:04/06/11 11:10 ID:WyRNouCG
ちなみに俺のギリシア神話知識は「リングにかけろ」からしかないのでちょい鬱。
205恥ずかしながら・・:04/06/11 22:18 ID:l6+y4DLn
前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 04/06/06 18:53 ID:A3MWQkh2
アトス「なあ、いいだろ?」
アラミス「駄目だったら!」
アトス「なんでだろ〜♪なんでだろ〜♪」
と、有無を言わさず新妻のパジャマのボタンを脱がそうとする
アラミス「今日はあの日なんだってば!!」
アトス「あの日とは・・・?」
アラミス「だーかーらー もう!お客様が来たって言ったじゃん」
アとス「こんな時間にお客さん?怪しいな
ちょっと様子を見てくる その後は二人の夜を楽しもうな(ニヤ)」

アラミス(、、、、、、こいつ全然分かってない 鈍感を通り越して本当に馬鹿なのだろうか)
と嘆きモード

続きよければどうぞ ネタが浮かばない

206本当に恥ずかしい:04/06/11 22:19 ID:l6+y4DLn
名前: himananode 書きます 投稿日: 04/06/06 19:35 ID:A3MWQkh2
数分後、アトスは眠そうな顔をして寝室に戻ってきた
「お客さんなんていなかったぞ。
ロシナンテがガタガタしてたんだろう。
さっ 始めるとするか・・・グフフ(神谷笑い)」
と、顔を近づけて軽くキスをしようとして顔を近づけた
が、、
「やめろってば!今日は、、あの、、、 その、、、
生理だって言ったじゃん!もう忘れたのか このトンマ!」
という怒鳴り声がアトすの耳元で鳴り響いた。
アラミスは顔を怒りに歪ませ、くるりと向こうを
向いて毛布に包まってしまった
アトス(しまった、、
こりゃしばらく口聞いてもらえないかもしれない。何とかして
機嫌を直してもらわんと、子作りもままならない、、)

207我ながら泣けてくる:04/06/11 22:21 ID:l6+y4DLn
「すまない、俺が悪かった
許しておくれ。明日は休みだから二人でどこかに食事に行こう
パリで新しい服も買おうな」
と、アラミスの柔らかい金髪を撫でながら、耳たぶに口付ける
「う・・・ん・・!」彼女は鬱陶しそうにバシッとアトスの腕を払いのける
「今日はすまなかった。おやすみ」
(とはいうものの、俺のご子息はおっ勃っちまってる
んだよ。いい年こいて情けないぜ。
しかし、アラミスがあの日なら仕方ない。トイレで処理してくるか)
彼女に気づかれないようにしながら寝室を後にしようとすると
その直後「どこに行くの?」と背後から、か細い声がした
「ちょっとトイレに行ってくるだけだ。すぐ戻るから」
「嘘付き。今日は出来ないから一人で済ましてくるつもりだったんだろ
そんなのやっぱり許さない!」
「・・・・アラミス 落ち着いて (やっぱり見抜かれてたか)」
と、がっしりした大きな手で彼女の細い肩を掴んだ
「下がだめなら、僕の口と胸で出来るじゃない。誰にも教わんなかったの?」
半ば息が上がって頬が上気している
長いまつげが縁取る青い瞳がいつもより潤んで
艶かしい。
「本当は僕だって、したくてたまらなかったんだ・・」
そうつぶやくと身に纏っていた薄いシルクのパジャマを
脱ぎ始めた

208おめよごしをすみません:04/06/11 22:23 ID:l6+y4DLn
アラミスの裸体(といっても おパンティ着用)
は月明かりに照らされて、金髪が透けて見え、白い陶器のような肌が
浮き彫りになっている。
「ねえ、早くしようよ。僕の気が変わらないうちにさ。」
華奢な体に似合わない、豊満な乳房を震わせながら娼婦のように
くすくす笑う。いつもより大胆で表情が違って見えるのも「月」のせいだろうか。
二人は激しく抱き合い、
舌を絡ませ濃厚なキスをして、ベッドに雪崩れ込んだ。
愛しい人の温もり、重さを一身に感じる幸せなひと時。
アラミスはうっとりとした表情で彼の愛撫を受け入れて行った
耳から首筋にかけてビロードが這うような錯覚さえ感じていた
アトスはアラミスの乳房をまるで壊れ物を扱うように触れる。
「いつもより張っているな。それに熱っぽい。 痛くは ないのか?」
「毎月のことだから、もうなれたよ」半ば喘ぎながら
照れたように微笑む。その笑顔がいつもより淫靡に見えた。
アトス(ゴクリ!)
普段よりも淫靡なアラミスのペースにアトスはことごとく
飲み込まれていった。
Fカップはあろう張りのある、たわわな乳房を揉みしだき、
小さなピンク色の尖った乳首に舌を這わせて、時折歯を立てた。
「あん、、ハアハア、、もっと優しくして、、 ちょっと痛い、、」
「お前のここ、こんなに立ってきちゃったよ。どうされたい?
言ってごらん」指先で乳首をつまんで耳元でささやく
「もっと、優しく吸って、お願い、、」
アトスは時折、胸の谷間に顔をうずめながら乳首への愛撫を繰りかえした


209名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:24 ID:l6+y4DLn
うああああ 熱がある勢いで投下します。お許しください、、
********************************************************
無心に自分の乳房にむしゃぶりついている夫(勝手に結婚した設定)
アラミスの胸に甘えている彼は少年のようにも見えた。
いつもの冷静沈着な昼間の彼とはまったく別の顔。
そんな彼を愛しげに眺め、漆黒の髪を撫でる。
二人の呼吸は次第に荒くなっていった。
「今度は、君の番だよ」
下腹部に手を伸ばし、
これでもかというほどにいきり立っている彼自身を口に含んだ。
二人の荒い息遣いとピチャピチャという淫らな水音が木魂する
裏筋に舌を上下に這わせ、亀頭の先をチロチロと舐め上げ
恍惚の表情をしているアトスを見つめる
「女」としての時間を長く失っていた彼女は彼と出会い
瞬く間にエロエロマスターと化していた
210ぉ下劣仮面:04/06/11 22:26 ID:l6+y4DLn
砂漠から自然と水が湧き出てきたように長い間、彼女の抑えられた欲求は日増しに強くなり、彼の前でだけ
しょうじきになる。
「うぅ、、、っ!」苦しげな声を出してアトスはアラミスの額を制した。
「ん・・・いきそうなの?」 「お前。すごく上手くなったな」
「僕が、一番君の気持ちいい場所知ってるんだよね。愛する人の感じるところを覚えたいのは当然さ」
とアラミスは上気した顔でアトス自身に口付けや頬擦りを繰り返した。

アトスはまさか自分の妻が、ここまで性に対して大胆で奔放(それはもちろん、彼だけに対してだが)
だとは思いもしなかった。嬉しい意味で騙された気分だった。
しかし、10歳もの年の開きがあるので、ほぼ毎日求められると体力が持たない。
ちょっと仕事中に居眠りをしようものなら仲間たちに「昨夜もお疲れ〜w」などとからかわれているのを
知らないのはアラミスだけだ。
「じゃあ、、これはやったことがあるかなぁ」
アラミスは体勢を変えて豊かな胸の谷間にアトス自身を挟み込んで、自分の乳房を上下に動かしていく
アトスは今まで味わったことのない快感の波に身を任せていた。
「く、、、うぅ、、あっ、、、どこでこんな技を覚えたんだ?」
「内〜緒。今日だけ、、特別だぞ 気持ちいい?」

アトスはもう限界に達していた。
アラミスは首筋と乳房に熱いものがに降りかかったのを感じた。

211名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:26 ID:l6+y4DLn
ハア ハア 、、ハア すまない, 汚してしまったな」
彼は傍にあったハンカチで滴をふき取る
「、気にしないで こっちも 気持ちよかったから、、、いいんだ

アラミスはアトスの首筋にキスをして厚い胸板に顔を埋めた。
華奢な彼女はすっぽりと逞しい腕の中に収まってしまう。
彼はこの細い体でよく銃士が務まってきたなと思う
「いけない、あんまり僕にくっつくと汚れる 離れたほうがいい」
アトスは無言でとっさに離れようとした腕をぐいっとつかみ、自分の胸に抱き寄せた。
アラミスはうっとりとして目を閉じた。

‘’僕はこの人に一生ついていく’’

目まぐるしい日々の一番幸せな時間。
二人は深い眠りに落ちていった。

しかし
翌朝、二人がシーツに赤い地図をみて「なんじゃこりゃあああ!」と悲鳴を上げたのはいうまでもない チャンチャン♪


*終わり方グロくてしょうもない・・お粗末さまでした
性描写って難しいです・・
212名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:07 ID:1De7aN/h
GJ!
ただ・・・元ネタプリーズ
213名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:12 ID:oLoTGbLZ
イイ!「僕」っていう女萌え。 私はギリシア神話知ってましたよ。
214名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:35 ID:9Q/k2Cy5
アラミスが女だから
NHKでやっていたアニメ三銃士か?
なつかすぃ〜

ミレディ×ダルタニアンとかもキボン
215名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:36 ID:wqXf4mLj
即死したアニメ三銃士スレの人だね

☆アニメ三銃士でエロ小説を書こう☆
http://pie.bbspink.com/eroparo/kako/1086/10865/1086514324.html
216名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:40 ID:l6+y4DLn
あれ。このすれまだあったのか
しつれいsました
217 ◆BHOAawe7mA :04/06/12 00:35 ID:99ChP4/r
アニメ三銃士か…見たことあるはずなのに内容は忘却の彼方…_| ̄|○
でもSSはよかった(*^ー゚)b
218名無しさん@ピンキー:04/06/13 07:46 ID:GWFYAWRi
なんか神話とかのスレになっちょるな。エロいからいいけど。 日本史物もキボンする。
219名無しさん@ピンキー:04/06/13 13:14 ID:NyMwat1d
個人的に平安物希望。
知識ないんだけど、当時は通い婚で夫の足が遠のいた女性はひたすら待つのみ。
ものすごく欲求不満だったそうだ。
・・・でもみんな上手いな。自分には文才ないのでうらやましい。
220名無しさん@ピンキー:04/06/13 13:41 ID:W4takz53
昔源氏物語が好きで書いてた小説なんだけど
源氏物語のエロパロもの
個人的趣味でレズっぽいシーンが多かった

桐壺は宮中で嫉妬されて女御たちに、張り型とかでレズ調教されてて
アソコに扇入れられたり、浣腸されたり
(元の話に廊下に汚いものを撒かれたっていう一節があったよね)

うつせみは元の話で義理の娘と碁をしてたシーンがあったけど
そこを、碁をやって負けた目の数だけ碁石を義理の娘に
アソコに詰められるとか

葵上と六条の御息所の車あらそいの所は、源氏が二人に双頭の
張り型入れさせて、責め合いをさせてた
負けた(先にイった)六条は、源氏と葵がやってるのを見せられながら
縛られて、アソコに媚薬を塗られてもだえる
次のときは源氏が六条と葵に女同士で69させて勝負させる
今度は葵が負けて、女房にサネに灸をすえられて失神

明石の上は源氏に琴の上にまたがらされてそれを
お付の女房が弾く

あと藤壺が出家するところは、髪の毛だけでなく
下の毛も僧たちに剃られる(俗世への未練を捨てる為とか)
勿論他の貴族とかの面前で開脚させられて

つまんなかったらゴメソ
221名無しさん@ピンキー:04/06/13 13:48 ID:NyMwat1d
>>220
GJ!早速ありがとう。
特に六条&葵が(・∀・)イイ!
こういうのが書ける人、本当にいいですね。
222名無しさん@ピンキー:04/06/13 13:49 ID:+kMWPDmi
いや、イイヨイイヨーw
まさにエロパロってかんじだ。
それでSSきぼん
223名無しさん@ピンキー:04/06/13 19:19 ID:7wX9KnEB
いいね、萌える。

自分も何か書こうか思案中。幕末…会津とか遊撃隊が、今ネタある。
224名無しさん@ピンキー:04/06/13 21:40 ID:GWFYAWRi
平安幕末キタ〜!
225名無しさん@ピンキー:04/06/13 22:49 ID:hF+YBuGP
>220
問題がなければ是非それ投下してくれ。
俺源氏物語大好きなんだ。マジで見たい。
226 ◆BHOAawe7mA :04/06/13 23:32 ID:mNDEo3Wo
平安モノも幕末モノも激しく期待。
227名無しさん@ピンキー:04/06/14 00:23 ID:+rwkQziZ
んじゃ僕は戦国物を……書こうかな?
ってなぜか疑問系。
228名無しさん@ピンキー:04/06/14 01:34 ID:wgKhRtuN
負けてとっつかまって凌辱されるギン千代たんきぼんぬ。
229名無しさん@ピンキー:04/06/14 07:41 ID:vGLasMKz
戦国のネタが気になる
230名無しさん@ピンキー:04/06/14 19:58 ID:vPJ4A9X6
>>225 同志発見!源氏のエロ小説ってなかなかないんだよね。
出来るかどうかわからないけど構想を練っています。
>>220氏の降臨に期待。
231名無しさん@ピンキー:04/06/16 01:09 ID:5r+gmry2
源氏はパロるまでもなくエロ小説だと思うが。

自分の母親にそっくりの、兄貴の嫁さん寝取って、
兄貴の種といつわって子供生ませるなんて、フランス書院も真っ青。
232名無しさん@ピンキー:04/06/18 00:26 ID:hSCjT/ZV
父親でしょうが
233名無しさん@ピンキー:04/06/18 09:11 ID:2xFHozUn
だよなあ。源氏は一人っ子だろ。
234名無しさん@ピンキー:04/06/18 10:21 ID:n3Byx2MT
まあ腹違いの兄貴の嫁さんも寝取っているけどな。朧月夜だっけ。
235名無しさん@ピンキー:04/06/19 01:16 ID:FX43k3s3
すみません間違えますた。
236名無しさん@ピンキー:04/06/19 18:03 ID:EHQO8zOV
>>235(・∀・)キニスンナ!
237名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:51 ID:AGvcaEaz
t
238名無しさん@ピンキー:04/06/20 01:08 ID:L5hJa5rO
>>220
全流通!全流通!
239名無しさん@ピンキー:04/06/23 09:56 ID:eksQwl2x
ホシュホシュ
240名無しさん@ピンキー:04/06/23 21:03 ID:tjthtrCf
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
241241:04/06/24 01:22 ID:eRDDYD9U
ビスマルク×モルトケ(女性化)SS書いてみたんで
とりあえず投入します
ノリと勢いでやった上に途中で息切れしてしまったんで
出来はちょっとアレなんですが
242241(1/17):04/06/24 01:23 ID:eRDDYD9U
深夜の参謀本部の会議室の窓から明かりが漏れているのが見えた。
どうやら彼女はまた篭っているらしい。

「目標はベーメンだ、
ここでいかに全軍を集合させるかにかかっている」
私の姿を見て慌てて敬礼し扉を開けようとする衛兵の動きを
頷いてみせて抑え、自分でそっと扉を開けると、
その分厚い扉に遮られていた彼女の物静かな、
それでいてよく通る声が聞こえてくる。

「我々はこれまで何度も訓練を重ねてきた。
だがいざ実戦となれば万が一にも失敗は許されない」
居並ぶ参謀たちの顔を見上げるように見渡していた小柄な彼女が、
戸口に佇む私の姿に気付いて姿勢を改めた。周りの面々も
上司のその姿から私に気付き同じように敬礼する。
243241(2/17):04/06/24 01:24 ID:eRDDYD9U
「総長、熱心なのは結構だが少しは休むべきだな。
今からそんなことでは、みな開戦前に倒れてしまうよ」
皮肉味を十二分にきかせて言うと、急速に部屋の中が
緊張に包まれるのを感じる。
無理もない、私と彼女の不仲は有名だ。
いかに冷静な彼女でもいつかふとしたきっかけで
暴発するかもしれないと不安に駆られるのも当然だろう。

「わかりました……諸君、今晩はこれくらいにしておこう。
ご苦労だった」
その言に面々は彼女に、そして私に敬礼をして
部屋から退出していく。
続いて副官に図面などの片付けを指示した彼女が
私のもとに歩み寄ってきた。

「ご用がお有りでしたら私の部屋で承りますが」
「ああ、もちろんだ。でなければこんな時間に来たりはしない」
お互いにつっけんどんな会話が交わされる。
部屋に残る者の視線を感じたが、
彼女が振り返ると慌てて作業に戻った。
部屋の整理が終わったら報告に来るようにと言い残し、
彼女が先に立って私はその執務室に向かった。
244241(3/17):04/06/24 01:24 ID:eRDDYD9U
当時少将だったヘルミーネ・フォン・モルトケ中将が
参謀本部総長の地位に就いて8年、
以来彼女の元で軍は大幅に近代化を果たし
その戦力を向上させてきた。
しかし彼女自身の知名度は驚くほど低い。
他国はもちろん、このプロイセン内部においてもだ。

「モルトケ?誰だそれは」

フランスあたりの将官の言であればともかく、
我がプロイセンの人間―それも師団長クラスのだ―
が発したものであるとなれば冗談にもならない。
それでも彼女は自らの仕事に黙々と取り組んできた。
そしてその結果が現在のプロイセン軍の姿なのだ。
245241(4/17):04/06/24 01:25 ID:eRDDYD9U
「ヘルマ、やはりハプスブルクとの戦争は避けられそうにないよ」
彼女の執務室に入って勧められた椅子に腰掛けた私の第一声に、
机の上のランプに火を点そうとしていた彼女は
呆れたような目で私を見て深々とため息をつく。
「あなたがそれを言うとは、
その戦争を呼び込んでいる張本人の言葉とは思えません」

「率直なところどうか、勝てるかね」
彼女の愚痴など気にせずに尋ねる。
「勝てるように努力はしてきました。
それ以上申し上げるつもりはありません」
ランプに火を点し、
マッチを缶の中に入れながら答えるヘルミーナ。
その言葉を聞ければ十分だ。
ニヤリとしか表現出来ないような笑みが
私の顔面に現れるのを感じる。

「なるほど、総長閣下は十分自信がおありのようだ」
私の言葉にも彼女は表情を変えない。
否、よく観察すればその表情はむしろ落ち着かないように見える。
「わかった、
君たちにそう言ってもらえるとこちらとしても助かるよ」
彼女の様子の変化はあえて無視して私は席を立った。
しかし彼女は席を立って私を見送ることなく、
そのまま私を見上げている。
その様には苦笑せざるを得なかった。
246241(5/17):04/06/24 01:26 ID:eRDDYD9U
ヘルミーナは手を椅子の背もたれにつき
上半身を前に倒してはいるが自分の足で立っている。
もっとも時折震えて内股になった膝が
崩れ落ちそうになっているのだが。
そんな彼女に背後からのしかかるように
私はその肢体に指を這わせ続ける。

「あ、ふん……ううんっ!」
無意識のうちに蠢くその身体を持て余すヘルミーナの唇を
私は奪う。
彼女の軍服の上着とズボンは脱ぎ捨てられて床に散らばっている。
彼女がその身にまとうのはシャツとズロース、そしてブーツだ。
その下着の上から私の右手が乳房を、左手が秘裂を愛撫する。
「ん、はぁっ!……っはぁ、はぁ、はぁ」
長い口付けのあと盛んに呼吸するその姿は、
真っ赤に染まったその美しい貌と併せて
なんともいえない妖艶さを醸し出す。
247241(6/17):04/06/24 01:26 ID:eRDDYD9U
「ヘルマは弱いね。ちょっとした刺激でもすぐ乱れる」
耳元でささやきながら左手の人差し指を
すっとズロースの上で滑らせる。
その感覚がたまらないのか、
彼女は一際大きくその身体を震えさせた。

「まだ直接触れてもいないのに。
ほら、もうこんなに濡れているよ」
右手で乳首を転がしながら、
彼女の目の前にまでもってきた左手の指先は
ランプの明かりを反射して光って見えた。
それを目にしたヘルミーナの口からは
言葉にならないあえぎ声のような音が漏れる。
248241(7/17):04/06/24 01:27 ID:eRDDYD9U
「あなたが、あぁ…し、したことです……っん、はぁ」
かろうじて言葉を紡ぎだすヘルミーナだが、
左手が再び戦線に復帰すると身体を強張らせ、
呂律のまわらない舌足らずな声を垂れ流す。
その抗弁を無視して今度は直に秘裂に触れた。
撫でるようにではない、
指を割れ目に潜らせてしかも微妙に震わせたのだ。
それに反応して彼女の身体も一段と強く痙攣しだした。

「あ、ああっ!あはあぁぁあっ!!」
親指の腹で敏感過ぎる膨らみを転がしてやるや否や、
彼女は一際透き通ったメゾ・アルトの美声で鳴き声をあげ、
直後力尽きたように崩れ落ちた。
249241(8/17):04/06/24 01:28 ID:eRDDYD9U
さすがは軍人というべきか、
よく鍛えられ全体的に肉付きの薄いその身体は
あまり"女"を感じさせない。
それに拍車をかけたのがその鉄面皮ぶり、
公人としての彼女を知る者は
何があっても動じることなく
常に冷静さを保つその態度から、
一線を引いて接してしまうようだ。

「そろそろいいかな」
だがひとたび素顔を覗かせれば
彼女も一人の人間だ。
笑い、怒り、泣き、そして今は感情の昂ぶりを
持て余したような鳴き声をあげている。
実際に涙まで浮かべている彼女は
今度は机に腰掛け私と向かい合っている。

「そうですね……ください」
愛撫の手が休まってしばらく経つせいか
いくらか落ち着きを取り戻したようだ。
もっともいまだに息は荒い。
ベルトを緩めると私のズボンはすとんと床に落ちる。
伏目がちの彼女の目にも、
下着を持ち上げながら隆起しつつある
私の肉棒は見えているはずだ。
呟くような小さいその声にすぐには応えず、
手櫛でその短く切り揃えられた髪を数度梳いてやる。
その手を頬に添えてその顔を上向きにさせると、
不安そうなその表情と瞳に
正面から向き合う格好になった。
250241(9/17):04/06/24 01:28 ID:eRDDYD9U
「我が国軍を代表する
ヘルミーナ・フォン・モルトケ中将の顔とは思えないね。
あの冷静沈着な参謀総長がこんな表情をするなんて、
君の部下たちが見たらどう思うかな」
我ながら意地が悪いと思いながらも囁いてやるが
そこは矜持がそうさせるのかヘルミーナは黙殺し、
さらには逆に私の首に腕を伸ばして絡めてきた。

「私も人間ですから。
メフィストフェレスに魂を売る気にだってなります」
その言い回しが妙に気に入ったせいもある、
衝動に駆られた私は彼女の唇を奪いながら
いささか不恰好ではあるが下着を下にずらす。

「流石に、何度見ても興奮しますね」
不安そうな表情に代わり、
興奮した様子が彼女を占めるようになった。
彼女は右手の掌に唾液を塗し、
指にも馴染ませてから包み込むように肉棒を手にした。
251241(10/17):04/06/24 01:29 ID:eRDDYD9U
「熱い……ふふ、準備は出来ているようですね」
そう言いながら唾液を満遍なく塗りこめるかのように
その手を動かすヘルミーナ、
手馴れているわけではないが
心地よい動きに翻弄されそうになる。

「どこで覚えたのかな、フラウ・モルトケ」
彼女とこうして身体を交えるのは二度や三度ではないが、
その都度彼女の技量は向上しているように思える。
そのうち、本当に彼女がリードするようになるかも知れない。

「お待ちかねだね、君のほうも」
そっと秘裂を擦り上げてやると彼女の動きが止まる。
ささやかな反撃だが効果は覿面だったようだ。
びくっと身体を震わせたヘルミーナは
再び右手を私の首筋に絡ませると、机の上の腰を前進させた。
252241(11/17):04/06/24 01:29 ID:eRDDYD9U
今度はそれに応え、
潤みきった割れ目に肉棒の先端をあてがった。
もう何度目になるのかもわからない口付けを交わしながら
腰を前進させると、ぬめりきった女体の深奥に
肉棒が飲み込まれていく。

「んんーーーーっ!!」
瞬間目の前の彼女の瞳は大きく見開かれ、
そして次の瞬間には一気に弛緩する。
だがそんなだらしのなさとは裏腹に、
彼女の下半身はとても貪欲だ。
締め付けはきつ過ぎず、しかし緩いわけではない
微妙なバランスを保ち私に快楽をもたらす。
まだ動かしてもいないうちからこれだ、
腰を使い出したらどうなるかは言うまでもない。

「案の定だ、ちょっと動いてみようか」
ゆっくりと腰を引き、同じようなペースで再び押し出す。
それを繰り返すとヘルミーナは白痴めいた微笑を浮かべる。
普段の怜悧な表情とはまるで正反対の
その笑みに突き動かされるように、
私は一気に腰の動きを加速させる。
253241(12/17):04/06/24 01:30 ID:eRDDYD9U
「あ、あは、はうぅ、あんっ」
喜悦の表情からは、
楔が打ち込まれる度に抑えようとしながらも
堪えきれない愉悦の声が上がる。
気がつけば彼女の引き締まった足が私の腰に巻きつけられている。

まだ余裕はある、
単調になりそうな動きに緩急をつけてやると、
その微妙な変化に彼女の鳴き声も高低しまるで歌うかのようだ。
私も彼女も終幕に向けて疾走していくのを感じる。
私の動きはその速さを増し、
彼女の喘ぎも間隔が狭まってきた。
254241(13/17):04/06/24 01:31 ID:eRDDYD9U
「失礼します閣下、片付けが終了しました」
唐突に、ドアをノックする音と共に
外から彼女の副官の声が聞こえてきた。
私も彼女も凍りついたようにその動きを停止させる。

「ご苦労だった。今夜は首相閣下との打ち合わせが
長引きそうだから、君も帰るといい」
両手両足を絡ませながら自らの体内に
私を迎え入れたままだというのに、
その声は参謀本部総長モルトケ中将のものだった。
欲望の赴くままに乱れる女性ヘルミーナを
微塵も感じさせない。
255241(14/17):04/06/24 01:31 ID:eRDDYD9U
だがふと思いついてあることを囁きかけるや、
彼女はきゅっと私の肉棒を締め付ける。
「今は、鍵をかけていないだろう」
もし扉が開けられたら、
彼女はよりにもよって自らの副官に
自分が男にしがみつくという
屈辱的な姿を見られることになるのだ。
彼女の反応からは、
背徳的なその様を想像したことは明らかだ。
手足にも力がこもる。

しかし彼女の懸念は杞憂に終わった。
了解しました、おやすみなさいと言って
副官は扉から離れていったのだ。
緊張が解けて内心で安堵のため息をつきながら
彼女の様子をうかがうと、
その肩が微妙に震えている。
ヘルミーナは、泣いていた。
256241(15/17):04/06/24 01:32 ID:eRDDYD9U
「ヘルマ?」
声をかけてみると、ヘルミーナの表情は酷いものだった。
笑った顔と泣き顔が同居しているというべきか、
そんな奇妙な表情が涙を流しているのだ。

「いけない女ですね、私は……
メフィストフェレスは私かもしれない」
彼女にはっきりと愛おしさを感じたのは
この時が初めてだったのかもしれない。
と同時に自然と腰が動き始めていた。

「あ、んっ!……ふふ、乱暴な、人ですね」
表情を悦びに歪めながらもヘルミーナは苦情を言う。
だが一度は頂点近くまで上り詰めたその身体は
再び急速に高みに近付く。
257241(16/17):04/06/24 01:33 ID:eRDDYD9U
「あ、くぅぅっーーー!!」
その細腕のどこにそんな力があるのかと思えるほどに
強くしがみつくヘルミーナ、
同時にこれまでにないほどの締め付けに
私も堪えることが出来なかった。

「そろそろ、出る、いくぞ」
彼女は声を出すことも出来ないのか、
ひたすら呻き声を漏らすだけ。
そんな彼女の奥深くに私は子種を撒き散らしていた。
脱力感に包まれるうちに萎えた肉棒が
秘裂から抜け落ちる。

目を閉じて呼吸を整えていたヘルミーナは
いかにも疲れ果てたといわんばかりの表情に
無理やり微笑を浮かべると、
何も言わずに唇を合わせてきた。
258241(17/17):04/06/24 01:34 ID:eRDDYD9U
まだ窓の外は闇の帳が下りたままだ。
だが部屋の隅に置かれた時計はもう三時を回っている。
「これは、朝からが辛いなあ」
互いに服装を整えながら声をかけるとヘルミーナは平然と
「かのナポレオンは日に三時間の睡眠で足りたといいます。
私もそれくらい眠れば十分だと思いますが」
などと言う。どうやらいつもの調子を取り戻したようだ。

「それがね、朝一番で陛下に今度の戦争について
ご報告しなくてはならなくなったんだ。
もちろん私もその場に居合わせなければならないんだが、
報告をするのは参謀本部総長なんだよ」
さすがに彼女の動きが止まった。
だが振り返った彼女はいつもの表情に
ニヤリとしか表現の仕様のない笑みを浮かべていた。

「よろしいでしょう、首相閣下が倒れるのが先か、
私が話し終えるのが先か試してみましょう」
冷たいものが一筋、背中を滑り落ちていくのが実感できた。
どうやら本格的に怒らせてしまったらしい。
同時に、私は今日という一日が
人生の中で最も長いものになるという確信めいた予感を持った。
259241:04/06/24 01:37 ID:eRDDYD9U
以上です……無駄に長くなってしまったように思えてなりません
もうちょっと考証もしっかりさせたいですし、以後精進しますorz

ちなみに普墺戦争前夜って設定ですが
当然モルトケは  大  幅  に  若返っております
260名無しさん@ピンキー:04/06/24 09:23 ID:t9JKzy2U
お疲れ様です。
時代考証など全くわからない者なので深く考えずに読ませてもらいました。
(*´Д`)ハァハァ
自分も今製作中ですが、相当つまらない展開になる悪寒ですorz
261名無しさん@ピンキー:04/06/24 13:18 ID:SFYXPrZn
「いいかい、この国はもうダメだ」
カテリーナは背後から従兄弟のアンドレアに正面から貫かれていた。
「トルコ人はますます力を増している。このままだとこの島は彼らものだ」
逞しい陰茎を巧みに操りながら、若いイタリア男は女王を追い詰めていく。
「君もまだ若いんだ。こんな綺麗な女性を朽ちさせてしまうのは、あまりにも勿体ないよ」
耳元で甘い口調で囁かれるその言葉は、下半身から次々と湧き上がってくる快感と併せて
彼女の本能に焼き付けられていった。
もう女王はまともな思考が出来る状態にはなかった。かつて王を受け入れ、王を産み落としたその割れ目に
今は従兄弟を受け入れ、だらしなく開かれたままの口から喘ぎ声と涎を垂れ流し続ける。
「共和国にこの国を委ねれるんだ。そうすれば君も、君の国も安泰だ」
ひたすら頷き続ける従姉妹の姿に青年はほくそ笑みながらペースを上げる。
カテリーナのあげる嬌声は高く透き通ったものになってきた。
瞳が徐々に焦点の合わない、ぼやけた感じになってきた。
終着点に近付いているようだ。しかし、
「ひゃ、ひやぁ、やめないれぇ」
突然動くことをやめたアンドレアに舌足らずな調子で抗議する女王。
ニヤニヤと笑う青年の姿を気にとめることもなく、彼女は思うように動かない身体を
必死に揺すってなんとかしてでも快感を得ようと必死になる。
だがそんな涙ぐましいまでの努力も、青年が彼女の腰をその逞しい腕でがっちりと抱え込むと
たちまち抑え込まれてしまった。
「お願い、イカせて。お願いよぉ」
自由になる首を振り回し泣き喚くカテリーナ、
とアンドレアの手がその顎に手を添えて自分と向き合わせる。
262名無しさん@ピンキー:04/06/24 13:19 ID:SFYXPrZn
「淫らな女王様だ、臣下の者が見たらどう思うかな」
揶揄する口調に、しかし彼女はひるまない。
ますます下半身で燃え上がる情欲の炎は彼女から理性を奪い、ただ欲望のままに突き動かしていた。
「そうよ、私は淫乱な、娼婦にも劣る女よ。だから、だから、お願いぃ」
息を荒げ、表情を歪めながらまくしたてるカテリーナの姿には女王としての威厳の欠片もない。
「女王陛下のお願いとあっては、断るわけにはいかないね」
アンドレアはカテリーナの腰に回していた腕を解き、再び腰を前後させる。
彼女もそれに反応してたちまち悦びの声をあげる。もう身体がまともに動かない中で
唯一女王の膣肉だけは従兄弟の肉の棒を多彩な動きで締め付けていた。
「いひ、いいの、イクのぉ、イクよぉ」
力無くベッドに横たわっていた女王の身体だが、彼女がまさに再び頂点に到達しようとした時
その腰が何かに引かれるように持ち上げられた。その部分だけが別の生き物になったようだ。
「出すよ、カテリーナ」
アンドレアのほうも限界に近付いたようだ。挿入のペースがどんどん加速していく。
「はん、はん、はん……ひぃぃっ」
彼女の息継ぎのタイミングを見計らったかのように、青年が女王の勃起を捻り上げる。
「ひゃぁぁぁっ!イク、イクぅぅっっ!!」
一際強い締め付けにアンドレアもカテリーナの奥底に自らの欲望を吐き出した。
陰茎が脈動する度に女王の身体もそれにあわせるかのように痙攣する。
そのままの状態で二人は十分に余韻を楽しんだ。やがて彼女の締め付けが弱まり、青年の陰茎が抜け落ちる。
「もう一度聞くよ、今度の会合で言ってくれるね?共和国に国を譲るって」
よく手入れされたその髪を撫でるように梳いてやりながらアンドレアが囁く。
カテリーナは朦朧とする意識の中で力無く、ただ一度だけ頷いた。
呆けきったその表情、瞳には何も映していないかのようだった。
263名無しさん@ピンキー:04/06/24 13:23 ID:SFYXPrZn
キプロス女王のカテリーナ=コルナーロです。
相手は読んでの通り従兄弟……と言いたいんですが
資料見てみたら"Q.Caterina's u"

u...uncle...叔父...(;゚д゚)オッサンナンテシラネーヨ、ッテカカケネーヨ


中年のオジサマを書けるSS書き目指します(><
264 ◆BHOAawe7mA :04/06/25 20:17 ID:yEkWgt30
規制されている間にSSが……。

どちらも素晴らしく、激しく萌えました(*´д`)
すぐに感想書けなくて苦痛に感じたくらい_| ̄|○

自分も今週末に一本仕上げます。
265名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:53 ID:VcUfqKX1
天照大神×須佐之男 >>58-73
細谷十太郎×星恂太郎(女性化) >>102-117
踊子 >>135
静御前 >>154,159,162
巴御前 >>168-170,173-178
ヘル(×ロキ) >>195-197
アトス×アラミス >>205-211
ビスマルク×モルトケ(女性化) >>242-258
カテリーナ・コルナーロ >>261-262

こうして並べてみると
みんな微妙にマイナーなところを攻めてるなぁw
266名無しさん@ピンキー:04/06/28 01:20 ID:5ZBz0jtq
誰か江戸時代物書いてくれませんか?
悪代官にイタズラされる女の子キボン。
女の子は京都の芸者さんがいいなぁ。
267名無しさん@ピンキー:04/06/28 03:41 ID:h5raXbKN
遊女の水揚げものが読みたい。
268名無しさん@ピンキー:04/06/28 11:35 ID:Swxny1oe
さげ
269名無しさん@ピンキー:04/06/28 11:36 ID:Swxny1oe
さげ
270名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:53 ID:Wa46+saw
推古天皇×聖徳太子キボン
271名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:18 ID:qzlJC0Pr
>>270
山岸凉子の日出処の天子ので想像してしまった……orz
272名無しさん@ピンキー:04/07/01 03:56 ID:ke6ZdDyy
推古なら穴穂部皇子あたりでも。
273名無しさん@ピンキー:04/07/01 11:22 ID:JMkEdBAD
>>271
俺ならあの程度は全然ストライクゾーンなんだが…
274名無しさん@ピンキー:04/07/01 15:40 ID:MJb8IVtf
EdでBADな君は人の道から外れてるんだよ
275名無しさん@ピンキー:04/07/02 23:25 ID:GK3FxnAb
小説まだカナ〜
276名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:32 ID:T/hRd/or
明けて永禄三年。春まだやかな雪降るなかを
帯を解き婀娜な美女が一人、いましも江戸城に上らんとする
重役の御行列に駆け寄る。見れば諸肌脱いだ一重の着物の端から
まろびでたるは遠州一と言われた玉姫伝の乳房。
そのこずえには南蛮渡来の苺果実を思わせる乳首が屹立し、
隠微に男心を誘えば、あら不思議や揉めば母乳吹き出る重量感に
居並ぶ警護役も、しばし誰何の声をしずめて、今か今かと搾乳の瞬間を待つ。
「ご同役。まだかな」
「うむ。赤子を産んだ乳とも思えぬがどうして」
と声を掛け合うは、誰あろう、播磨藩50石岡持ち警護役心の新井宗兵衛十衛門と
その友、新三郎小言。
じつは新三郎小言はゆえあって男装してるが、絶世の美女と言う設定だとすれば
どうだろうか?


277名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:56 ID:1LALWv/k
そのまま続けてくれい
278名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:58 ID:0/iiyrTd
永禄って信長の時代のような……(´ー`
279名無しさん@ピンキー:04/07/03 05:49 ID:WUYwp3YO
脳内でコソーリ元禄に変換したれや。
280名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:26 ID:PCneu8Vs
「どうだろうか」と問われれば、
「どうもこうも」と応じるのが新三郎という男装の美女の心情か。
ペルリ来航の折、松下村塾で帯を紐といてたという実の兄に
犯されてからというものの、
「もう僕は男を信じない。剣のみに生きるんだ」と涼やかな瞳で
破瓜の苦痛をやり過ごした新三郎小言。

寝息を立てる兄の傍らで、ある夜、激情にかられて蹴倒した行灯が
明禄の大火となって大阪の町を焼き払って以来、火付兄殺しの罪で
故郷を追われ流れ着いた先が播磨藩江戸表家老安藤帯脇の警護役。
開国か。
譲位か。
揺れ動く国論の中で、ひとり倒れゆく幕府を支えようと日夜奔走する安藤を
狙う浪士は多い。そこで。
281名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:26 ID:PCneu8Vs
守り刀に誰かいないか?と探したところ、小言がいた。
   火付改め方長谷川平蔵配下の捕縛役人を、いかに己が命が惜しい
とはいえ妻子の見ている前で中州で5人、神栖で9人。
  家族の泣き叫ぶ声を一顧だにせず、斬って捨てた腕と無情がむしろ心強い
  というものか。
人づてに小言の剣さばきを聞いた安藤帯脇は、
「・・・使ってみるか」
と小言を召し使えた。
「あの火付の小娘を・・・」と吐き捨てる長谷川平蔵だったが、
今をときめく江戸表家老安藤帯脇の威光には逆らえない。
白州に額をこすりつけるように額づき何故か知らぬが余所藩の
屋敷家老の命を受ける平蔵の胸に、殺意が芽生えたのはこの頃だった・・・。
282名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:27 ID:PCneu8Vs
「搾乳はまだか?」
乳を語りて過去を知る。
まろびいでたる婀娜女の、天地を恥じぬ痴態に息を飲みつつ、小言の心は
何故か火付兄殺しの罪の大昔に遡るのだった。
(あの時、兄上が、私を、おかさなんだば・・・)
すべては仮定の話になる。
しかしあの日あの時、兄蒙昧頼山陽が、小言の未成熟な胸に高学歴者らしい
嗜好を示さねば、あるいは小言も、今頃は。
(兄上は勉学をしすぎて狂われた)
(私だって、このような無骨ななりをせずとも)
(今頃は娘らしい姿で)
そうれそうれそうれそうれ。
侍たちの陽気な掛け声の中、いつしか列は乱れる。胸を揉んでは男を誘う
みだらな言葉を吐く婀娜女に、ふと小言は嫉妬めいた心を小胸に抱いた。
(ふ。笑止な)
あの日、長谷川平蔵の魔手から逃れ、恩顧をこうむる帯脇に女を捨てて
剣で報恩しようと、日夜神仏に誓った自分が・・・。
283名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:28 ID:PCneu8Vs
(可笑しい)
と小言は思った。
可笑しい自分を小言は笑った。ふ、と小さく笑い、やがて大きく破顔した。
ははは、と大きく笑い、やがてその声は天地を引き裂く笑い声となって
弥生三月の雪の空に大きく響き渡るのであった。
その声の大きさに。
「狂したか、小言」
新井宗兵衛十衛門が諌める。
その目は、笑いつづける小言の美貌に眩しげだった・・・。

(つづく)
284名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:55 ID:1LALWv/k
続けて呉!
285名無しさん@ピンキー:04/07/03 21:47 ID:YdFwlGX5
文体がオモロイ。ただ校正はしっかりやってクレ。
286名無しさん@ピンキー:04/07/09 01:35 ID:lyAP3sLY
287名無しさん@ピンキー:04/07/10 21:56 ID:hsN3uWAC
age
288名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:34 ID:CCJaVU04
聞いた話だと世には「ワトソン女性説」なるものが存在するらしい。
・ワトソンのファーストネームが出てこない
・ワトソンが男性と描写された事はない
ってのが証拠なんだと。(19世紀にアフガン帰りの女医がいるとも思えんが)

ってわけでホームズ×ワトソンキボン
289名無しさん@ピンキー:04/07/11 01:25 ID:Ihu9Xdxx
>>288
ワトソンって結婚してなかったか?女と
290名無しさん@ピンキー:04/07/11 02:36 ID:6cffxS6M
>>289
ジャンダーフリーと叫んで見れば文明開化の音がする。
291名無しさん@ピンキー:04/07/11 03:19 ID:yAaHAtOY
>>288
ふーむ、ホームズはさっぱり知らないので、ぐぐってみたんだが、
ミズ・ワトソンは
・元は色白だが、日に焼けており、
・大病を患い、少しやつれていて、
・左腕を負傷し、少し左腕が不自由で、
・女医さんタイプだが、軍人風にも見える、
妙齢の女性なのだな?

萌えるな。
292名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 06:52 ID:0VBWtUKt
おまえらの脳裏にあるファーストネームはエマだな。
エマ・ワトソン。
俺にはわかる
293名無しさん@ピンキー:04/07/13 00:24 ID:Im8/T1Z2
小説来ないから、勝手に自分の妄想書く。
ホモ系なので見たくない人は見ないで。

幕軍が負け、官軍が江戸に来た。百姓出身の小部隊隊長は新撰組の沖田総司が江戸にいる事を突き止め、沖田を捕獲。病気が治りかけた沖田に尋問をした。隊長は媚薬入りの酒を飲ませ全裸、四つん這いにして押さえ込んみ、尻の穴を犯す。
その後も椅子に縛りつけて沖田の陰茎をなぶったり、ちんぐり返しにして射精させ、自分の精子を顔に付けさせたりする。
遊女の格好に女装させ、宴会の席で強制自慰。大勢に犯させる。

以上
294名無しさん@ピンキー:04/07/13 00:33 ID:cnpsIYsm
それを沖田=男装美少女でできないものか。
295名無しさん@ピンキー:04/07/13 00:44 ID:Im8/T1Z2
俺の脳内では出来ないからみんなの脳内でお願いします。
なんか他の人の妄想キボン。


他の人の妄想って
坂の上の雲みたいで語呂イイね
296名無しさん@ピンキー:04/07/13 01:55 ID:ccTFRYuk
最近欲望が一周して女装系はツボだがなあ。あと一歩で801ネタに
リピドーが向かうな。須崎遊郭は品川楼で無骨な薩摩男たちに
女装させられ手淫を強制される美青年・沖田には萌える。

はじめは戯れにはじめた男たちも、
「なんだコヤツ、感じておるぞ」
「てっ。男の癖に色っぽい声をだしやがって」
とたまらず沖田の紅をはいた唇を男根で犯す。
(あ。だ、だめだ。心が)
はだけた乳首を男たちにさすられ甘噛みされるたびに電流のような
快感が走る。男たちの男根から漏れる銀色の先走りで桜色の乳首を汚されつつがら、
(い、いけない)
「犯してと言え」
(いやだ・・・!)
男色に手馴れた薩摩男たちは、沖田のまだ男を知らぬ後方の穴を指でなぶりつつ、
「どうだい。女のおいどみたいに、欲しくてひくついてやがる」
「桃色で美味そうだ」
「美味そうでたまらねえ」
と長い舌でねっとりとほぐしつづける。
「犯してと言え」
(いやだ・・・!)
男たちの執拗な誘いに、心がいつしか麻痺する。
「一言犯してといえば、今夜、おまえを女にしてやるぞ」
(いや・・・いや)
(助けて)
(土方さん、た、助けて)
297名無しさん@ピンキー:04/07/13 02:13 ID:ccTFRYuk
あるいは新撰組が甲陽鎮撫隊と名を変えた末期、
情報収集あるいは和睦のため絶世の美女に変装して甲州城に
潜入した沖田と土方の女装コンビが岩○具視に正体を見破られ
公家1000年の(おいおい)魔術で心を操られ、互いに口付けを交わし
女装レズの痴態をくりひろげるというのもいい。

もともと不能者の具視はそれを見ても冷笑するだけだが、沖田と土方は
手もなく身も心も女性化し、互いの肉体に欲情して、精液を一晩中撒き散らしては
啜り合う愛人関係に陥るというのはどうだろう
298名無しさん@ピンキー:04/07/13 07:53 ID:Im8/T1Z2
>>296>>297
いいね!小説書けない人の妄想をしまっておくのはもったいない。
どしどし書いてくれ
299名無しさん@ピンキー:04/07/13 17:33 ID:bRZ3W0+1
300名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:14 ID:Im8/T1Z2
300取りついでに沖田小説キボン。あと戦国系小説キボン。

301名無しさん@ピンキー:04/07/13 23:13 ID:MvSbuGqa
>297
もともと男なのが呪いとかで女になるのはスレ的に禁止事項。たしか。
ただし実は女だった男装少女は桶。
302名無しさん@ピンキー:04/07/13 23:20 ID:Im8/T1Z2
禁止事項あったな。
魔法とか使っちゃいけないのか。まあ女装でくんずほぐれつするのも萌え。


それから>>296さん。続き書いていただけませんか?かなりツボでした。
303名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:19 ID:FJtiSC6R
296がツボだったならそれ系の板で探した方が手っ取り早そうだけどなあ
304名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:21 ID:5iXET2V8
それ系のサイトを探せばどうか?
塚、板違い。
305名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:30 ID:X2jjaaYJ
じゃ、自分で書けよ・・・。余所でとか、なんとかじゃなくさ。
禁止事項とか校正しっかりしろとか面倒なこと言うのは勝手だが、
スレが伸びないのはどういうこった?

言うだけならお手並み拝見といこうじゃないか?
306名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:34 ID:lNdu8xzs
>>304
素直にごめんなさい。
307名無しさん@ピンキー:04/07/14 01:02 ID:M0q+3E7c
スレがのびないからって何書いてもいいわけじゃない。
板違いなんだからそっち行け。
308名無しさん@ピンキー:04/07/14 01:10 ID:lNdu8xzs
まあまあ。
とりあえず妄想書いてくれ。小説来ないからさぁ、みんな暴発寸前なんだよ。
と、勝手にみんなの意見を代弁してみましたが何か?
本当さぁ、4人くらいしか居ないんじゃないか?仲良くね!
309名無しさん@ピンキー:04/07/14 02:12 ID:5iXET2V8
じゃあ、Kと先生とお嬢さんで仲良く致すところを見たい。
ハッピーエンドで(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)メデタシメデタシ
310名無しさん@ピンキー:04/07/14 08:15 ID:/y8ZX32O
>307
まあ人数少ない所で、板違いで追い出しにかかられてもなあ(w

判った判った。>307はどんなネタが読みたいのかな?
「アレはダメ!!」じゃなく「ナニが好き!!」いう建設的なところから
始めようじゃないか。

おれは山口椿の江戸言葉の遊郭モノとか結構好きだぞ。
遊女のレズものが好きだな
311名無しさん@ピンキー:04/07/14 10:40 ID:CuGjae4d
312名無しさん@ピンキー:04/07/14 10:56 ID:SFsu0OdP
>好み
年増かな。新造かな。女中かな。まちがって婆にひっかかるなよ。

・・・野ざらしの台詞忘れちまったい
313名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:58 ID:5iXET2V8
三国志はまだか。ハァハァ

801
=あからさまにルール違反。アホか。腐女子は来るな。

呪いによる女性化
=スレ的な禁止事項なんていくらでも話し合いで訂正できるんだから、
注意した香具師を叩く前に、
過疎化してるからアリにしないか、等の意見を出せばいいだろう。

校正に汁等の意見がうるさい
=禿同。作品投下してくれるだけで充分ネ申。
校正しないよりした方が絶対的にいいけどな。
314名無しさん@ピンキー:04/07/14 17:35 ID:lNdu8xzs
>>313
俺腐女子ぢゃないし素直に謝ったぢゃん。もう解決したからさぁ、その話はもういいよ。丸く収まりそうだったのに…。
とにかく仲良くやろう。
315名無しさん@ピンキー:04/07/14 18:16 ID:5iXET2V8
>314
スマン。>310と書けばよかったな。
よく読むと>306っぽい発言になってた。申し訳ない。
316名無しさん@ピンキー:04/07/14 18:31 ID:lNdu8xzs
>>315
返答してくれてありがとう。素直でイイ人だな。
これで後腐れ無くエロに没頭できる。
317317:04/07/14 21:19 ID:UsvMXRqD
エロ分が恐ろしく希薄なんだけど一本行きます
318317(1/8):04/07/14 21:20 ID:UsvMXRqD
一人の女が、眼前に広がる海を呆然と見つめていた。
対岸まで十町もないその狭い海峡を越える手段を彼女は持たない。
その狭い海峡には、敵の軍船が繰り出して彼女の逃げ道を完全に塞いでいた。
見回してみても小船一艘とて無いのだから繰り出しようもないのだが。

既に鎧兜は脱ぎ捨てて、今は黒に染めた鎧直垂を身につけるのみだ。
重い武具は、こうして逃避行を続けるには邪魔者以外の何物でもない。
神域とされるこの島は木々もそのままで、
しばらく身を隠すだけならばはそう苦労はしない。
だが敵は彼女の姿を求めてジワジワとその包囲の輪を狭めている。
踵を返した彼女は再び林の中に分け入った。
その時傍らを流れる小川の水を一掬い口にしたが、
なんともないはずのその水が、無性に美味かった。
319317(2/8):04/07/14 21:21 ID:UsvMXRqD
「お屋形様、お屋形様!」
夢を見ているのだろう、まだ元服前の幼さが残る顔立ちの男装の少女が
よく見知った顔の青年に喜色満面といった様子で駆け寄っていた。
「おぉ、五郎か。如何いたした」
頭二つ分ほど背の高い青年は腰をかがめて少女と同じ目線になる。
「はい、ようやく内藤様から一本取ることが出来ましたので、
 何よりもまずお屋形様にお知らせしたくて参りました」
「そうか、そなたのような者がおってくれるならわしは安心じゃ。
 何かあった時もわしを守ってくれよ」
青年の手がくしゃっと少女の髪を掻き回す。
それがとても快かったことを思い出した。
「もちろんでございます。五郎身命を賭してお屋形様をお守りいたします!」
320317(3/8):04/07/14 21:23 ID:UsvMXRqD
夜のようだ。しかし全くの闇ばかりではない。
燭台に灯された明かりが、頼りなげに揺れながらも部屋を照らす。
「五郎も、良い体になったの」
はだけた夜着の上から男の手が乳房をまさぐる。
その動きに切なげな声をあげる少女。
いや、それは少女から女へと成長しようとしている身体つきだ。
「お屋形様は、い、意地悪うございます」
か細い声で抗議する。だが相手がそれに動じる様子はない。
「お主にはこれから先大いに期待しておるのだ。昼夜ともにだぞ」
敏感な箇所を突かれながら囁く男の声に、
彼女は嬌声でもって応えていた。ひどく満足げな様子だった。
321317(4/8):04/07/14 21:24 ID:UsvMXRqD
初めてその男と会話を交わしたのは、男の居城の包囲を解くべく
彼女が軍を率いて駆けつけた時のことだった。
「いやはや、尾張守殿のご子息の噂はかねがね伺っておったが、
 これ程とは……あ、いや失礼」
四十を既に越え、そろそろ老いが見え始めているこの男は
一見すると冴えない田舎の地侍程度にしか思えない。
だがその見かけとは裏腹に安芸・備後を掻き回して急成長を遂げているのだ。
「ご覧の通り、出雲勢に散々痛めつけられておりますが
 今宵はとくとお寛ぎあられたい。」
人懐こいその笑顔の裏に何を秘めているのかも知れない。
騙されている、そう思いながらも彼女は男の表情につられて
自らの表情が緩むのを感じていた。
322317(5/8):04/07/14 21:25 ID:UsvMXRqD
主の館からの帰り道、彼女の表情はどうしようもない程に青ざめていた。
「外向きのことはそなたらに任せる」
出雲攻めの失敗、その衝撃は確かに大きなものだったが
彼女の主はそこから立ち直ろうとする努力を完全に放棄していた。
「九州のことは興運に任せておけばよい。
 山陰も、そなたと右馬頭殿がおれば不安なかろう」
出陣を求める彼女の言はことごとく退けられた。
それだけではない、頼りにしていると事ある毎に口にするが、
主はもうかつてのように自分を重んじてくれていないことを
彼女は文字通り肌身に感じていた。
「お屋形様……」
馬上で呟く声は、誰にも届いていなかった。
323317(6/8):04/07/14 21:26 ID:UsvMXRqD
彼女は自宅の褥の中で男とともに寝ていた。
相手は主ではない、あの安芸の腹黒男の次男坊だ。
「五郎殿も、悩みは他人に打ち明けたほうが良いですぞ」
青年はあの男の息子とは思えないほどさっぱりとした性格の持ち主だった。
兄の結婚を祝ってやって来ていたのを、酒の勢いに任せて誘い込んだのだ。
真面目そうな彼はそれ程酔っていた風ではなかったが、
彼女の様子にただならないものを感じたのか快く誘いを受け入れてくれた。

その晩は久しぶりに乱れた。
荒々しさの中に優しさを感じさせる青年の手管は、
かつて主が彼女を抱いた時のそれによく似ていた。
そのことを思い出すとつい背徳感に似た感情が芽生え、それが彼女の乱れを激しくした。
それこそ青年が心配するほどだった。

「案ずることはない。そなたがいてくれると、安心できるし悩みも飛び去る」
穏やかな声音も久しぶりだ。このところ気が立って辺りに怒鳴ってばかりだった。
「そなたと契った、証が欲しい」
思わず漏らした一言に、青年は強引にその唇を奪う。
呆然とする彼女に彼は諭すような口調で告げた。
「これからは、姉上とお呼びします。私は弟となりましょう」
「姉、上……」
言葉を噛みしめるように呟いた彼女は、次の瞬間には久々の笑みを浮かべていた。
「気に入った。そなたの姉になれるなら悔いはない」
324317(7/8):04/07/14 21:27 ID:UsvMXRqD
燃え上がり、そして崩れ落ちていく主の館を彼女は無表情に見つめていた。
彼女と主の不仲は遂に最悪の結末を迎えてしまったのだ。
「申し上げます!」
駆け寄ってきた伝令が大声をあげる。
「お屋形様、大寧寺にてご自害なされました」
周囲にどよめきが走る。遂に行き着くところにまで行き着いてしまったのだ。
だが、彼女は表情を変えることもなくそのまま炎を見つめ続ける。
もはやその瞳は炎以外の何物も映してはいなかった。
325317(8/8):04/07/14 21:28 ID:UsvMXRqD
やはり眠っていたようだ、ふと気付くと彼女は木立の根元に座り込んでいた。
既に西に落ちようとしている陽の色は、彼女にはあの時の炎そのもののように思えた。
どうやら自分はここで果てることになるらしい、
幼い頃の誓いを破った自分にはお似合いの末路だ。
そう自嘲気味に思いながらも、なぜか気が楽になった気がした。

以前義弟が使いを寄越してきて自分の行動を責めてきたことがあった。
と言っても主殺しを非難するのではなく、
なぜ自分に相談してくれなかったのかと怒っていたようだが。
そんな彼も今は自分を追い詰める軍を率いているはずだ。
そのことを恨むつもりは毛頭ない。
ただ最後に彼女が気がかりだったのは、
彼が自分の死を悲しんでくれるだろうかということだった。
326317:04/07/14 21:32 ID:UsvMXRqD
以上です。
エロは冗長になるので思い切ってカットしました……し過ぎました
ちなみに主人公は陶隆房(♀)です。
まあ俄か作りのせいでアレな出来化と思いますが。
327名無しさん@ピンキー:04/07/14 22:22 ID:glAKZnI/
おもしろかったです。職人様ありがとう。
また書いてくださいね。
328名無しさん@ピンキー:04/07/14 23:36 ID:lNdu8xzs
おお。なんか本格的だ!エロ無しでも読めたよ。
やっぱりエロ描写って難しいよね。いつかコツを教えて欲しい。
329名無しさん@ピンキー:04/07/15 00:30 ID:Xch+Tl+9
このスレって801とか衆道物ありなの?
書けたら書きたいんだけど。
330名無しさん@ピンキー:04/07/15 15:56 ID:laf8usCO
新撰組スレでも男×男は801へってあるし
やっぱり801行きが順当な線じゃない?
331名無しさん@ピンキー:04/07/15 16:49 ID:r9rbUkOM
と、思うよ。
塚、ほんの少し前までのレスも読めないのかと。
332名無しさん@ピンキー:04/07/15 16:51 ID:Xch+Tl+9
>>331
禁止みたいな事書いてなかった?
333名無しさん@ピンキー:04/07/15 17:31 ID:3sbz69zU
だから、禁止だといいたいんじゃないか?
334名無しさん@ピンキー:04/07/15 18:03 ID:Xch+Tl+9
誰が?>>332の事?
335名無しさん@ピンキー:04/07/15 18:16 ID:Xch+Tl+9
今更だが意味が解った。801無しですか!ぢゃ新しくネタ考えてみます。
今から有りにするのは無しかい?
連書きすまん
336名無しさん@ピンキー:04/07/15 20:42 ID:r9rbUkOM
>今から有りにするのは無しかい?
そもそもここ801板じゃないから…
もったいないけどね。
それエロ描写のところだけ女体に直したりとかできない?
337名無しさん@ピンキー:04/07/15 23:11 ID:Xch+Tl+9
>>336
出来ないなぁ…すいませんでした。諦めます。
338名無しさん@ピンキー:04/07/16 23:32 ID:iR1NIwjd
339名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:08 ID:ZI76Y5F0
このスレで一番偉いのは<あ>って書き込む人だな。話題詰まりを解消してくれる。
340名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:12 ID:krFncIqF
あ!?
341名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:21 ID:ZI76Y5F0
…え?
342名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:45 ID:mJNnfoh/
ふたなり書いてもいいですか?
343名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:50 ID:B2nNDBHG
織田信長の小説読んだら
信長と濃姫にハァハァしてしまったよ

「殿、まだ日も暮れぬうちからそのような・・・」
信長の手が濃姫の打掛にかかる。
日は西に落ちかかり、濃姫の真白い小袖が橙色に染められていく。
「日など関係ないわ、黙っておれ」
「あ・・・」
着物がするすると脱がされていき、最後に豊かな乳房があらわれた。
むさぼるように吸い付くと濃姫は声をあげ始めた。
「ん、あぁ・・・っ」
脱がせた着物を敷布代わりにしてその上に力の抜けた濃姫を寝かせる。
信長は濃姫に覆いかぶさるようになり、口は乳房から離さずに
手を腹から下の茂みの辺りへとゆっくり持っていった。
344名無しさん@ピンキー:04/07/17 01:14 ID:XbrauBU0
いいですね〜、信長と濃姫。
濃姫って謎に包まれてる部分が多いからいじりやすいかも。

昔、美内すずえの少女漫画でこのカップルを扱ったやつあって面白かった。
マムシの娘として、父に命じられて信長を監視する濃姫と信長は
最初は互いに警戒しあって腹のさぐり合いするんだけど、
途中で互いに惹かれあって・・・ってやつ。
345名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:10 ID:qIAm9YOv
春日局×家康(or秀忠)キボンヌ。

徳川家光は春日局の実子説があり、最初は秀忠が相手だと思われていたが実は家康だったという話もあり。
家光が母親おごうに嫌われていたのは事実だし。
本当なら、すでに3人の息子を産んでいる熟女(人妻)に手をつけ子供まで作ってしまったわけだ。
できれば秀忠より家康との話の方が面白い、家康の熟女好きは有名だし。
故峰隆一郎氏がそれについて書いていたが家康とのエロシーンが少ないし話は漏れ的にはイマイチだったので。
どうでしょう?やってみようという方おられませんか?
346名無しさん@ピンキー:04/07/17 15:20 ID:SbbSGEBl
347名無しさん@ピンキー:04/07/17 18:16 ID:ZVnACSMF
家康のほうが信憑性は増すような気がする
なんたって炉+熟女スキーだからなぁ

すごい趣味してるな、家康は……
348名無しさん@ピンキー:04/07/18 08:58 ID:EZUWlYxz
>>345
その話なら聞いたことがある。
三人の息子を産んでる稲葉正成の妻お副に手をつけ子供を作らせた。
夫の正成は「妻の女陰のおかげで出世した」なんてたまらないので浪人してしまった。
正成との間の息子、稲葉正勝は家光の傍仕えの小姓になり後に老中になる。
でも正勝にしたら家光は父親違いの弟になるのだが複雑な心境だろうな・・・。

うん、家康の寝取りや房事シーンを中心にして夫や息子の心境を混ぜたら面白い話になるかも。
そして大奥の大権力者となったお福(春日局)の心境も。


349名無しさん@ピンキー:04/07/18 17:18 ID:bqLOg6Za
お福と家康がやっちゃった時の詳細キボン。年齢とか政治状況とか。
350名無しさん@ピンキー:04/07/18 19:33 ID:M7btihJd
え〜と
家光が1604(慶長9)年生まれで、お福が1579(天正7)年、家康が1542(天文11)年生まれだから、
お福25歳、家康62歳くらいか(計算苦手でまちがってたらスマン)。

以下は峰隆一郎死の解釈
家康は織田や豊臣の様に徳川将軍を一代で終わらせたくなく、戦国大名のほとんどが神道派で家康自身もそうであった。
神道の大名は気が荒い、加藤清正などは熊本城に秀頼をむかえ徳川と一戦をと考えていたほど。
家康としては徳川将軍家を仏教徒にしたかった、足利将軍くらい続かせたかった。
そこで信心深い仏教徒であり、しかも三人も息子を産んでいる男腹であるお福に目をつけ夫から取り上げた。
「お福よ、わしの子を生んでくれ」と言い、子を生ませ竹千代と名づけお福と共に江戸城西の丸に入れた。
その2年後、秀忠とおごうの間に国千代(忠長)が生まれ、秀忠の嫡男として本丸で育つ。当然、三代将軍になるはずだし、元和元年、大坂夏の陣の後ご神君家康の一声で竹千代を三代将軍にすることが決まった。

お福がただの乳母なら、天皇から緋袴を許され「春日局」の名を賜るわけがない、足利時代、将軍の側室で春日局と称した女は五、六人いるという。これだけでもお福が家康の側室だったという事がわかる。


ということになっているのだが、仏教徒にしたいうんぬんは「?」と思わんでもないが。
しかし家康の3人の子持ちのお福の寝取りというのは興奮するシチュではある。
漏れが知っている事は以上です。
351名無しさん@ピンキー:04/07/18 19:38 ID:C/nEdqv0
×峰隆一郎死の解釈
○峰隆一郎氏の解釈

あと息子の稲葉正勝が家光の傍使えになり後老中になったのは史実。
352名無しさん@ピンキー:04/07/18 19:40 ID:zYhKVJ9o
流れぶった切って悪いがシューベルトの「魔王」に

「美しい子よ。わしと一緒に行こうね。わしの娘たちにお前のお守をさせよう。
娘たちは夜の踊りの音頭をとり、お前を揺すり、舞いめぐって、
歌をうたってお前をねかせてくれるのだよ。」

との一説がある。そしてこれを言われた子はラストで死んでしまった。
つまり魔王と共に行ってしまったのだ…
で、何が言いたいって魔王の娘たち×子キボン
353名無しさん@ピンキー:04/07/18 22:02 ID:bqLOg6Za
>>350
それは萌えるなぁ。お福と家康、どっち攻めが萌えるかね?個人的に家康攻めなんだが。
354名無しさん@ピンキー:04/07/18 22:02 ID:8qOXyFgP
>352はさすがに時代小説じゃないような気がするのだが。
……しかし、同じ日に漫画板の某スレでおなじ魔王ネタをみて、ここでも見るとは。
355名無しさん@ピンキー:04/07/18 22:58 ID:5hkH8Sjk
漏れも家康攻めの方をキボンヌ。
356名無しさん@ピンキー:04/07/20 03:23 ID:2GLMcXtl
逆臣の子め!逆臣の子め!って言葉責め。
357名無しさん@ピンキー:04/07/20 22:01 ID:S6M1YO5v
しかし家康ってもう相当な肥満腹だからなぁ
体位も限られるんじゃね?
358名無しさん@ピンキー:04/07/21 10:54 ID:zvE9vv89
>357
まあそこは職人さんにお任せするという事でイイんでないかい?
ここは2chエロ小説スレだし、自由に。

ところで
>「妻の女陰のおかげで出世した」なんてたまらないので浪人してしまった
旦那にとっては嫁サン取られてその上で出世というのはたまらんだろうなぁ。
あと、息子(正勝)としては家庭崩壊の結晶である父親違いの弟をお守りする仕事って、どんな気分なんだろう?
359名無しさん@ピンキー:04/07/22 15:06 ID:pXLbAmY+
360名無しさん@ピンキー:04/07/26 12:17 ID:GGAzcmEz
ちょっと停滞気味だね
361名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:07 ID:nHezJUFE
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090851506/


女体化OKのスレが立ったよ
362名無しさん@ピンキー:04/07/31 03:54 ID:JGLDXyCE
捕手捕手捕手。
363363(1/11):04/08/02 18:11 ID:+bD4FpS2
「ちょっ、あなたがっつきすぎよ」
己の股間に取り付いてしつこく割れ目を舐めまわす夫に
彼女はすこし慌てたような声をあげる。
まだ服はほとんど脱いでいない。
サンダルもそのままなのに、夫はそんなこと我関せずといった風だ。

「や、やめてってば、どうしたのよ」
早くも我慢できずに喘ぎ声を漏らしながら、戸惑い気味に尋ねる。
しかし相変わらず一心不乱に舌を伸ばす男は
彼女の腰をがっちり掴んで離さない。
「ねえ、ん、ちょっと、返事くらい、しなさい、よ」

後ろに手をついてなんとか起き上がろうとする。
と、夫の舌が軽くクリトリスをかすった。
「きゃひぃぃっ、っくぅぅん」
一番の弱点をつかれて一気に腰が砕ける。
そんな様子に勢いを得たのか男は目の前の膨らみをくわえ込み、
その根元を軽くかじったり一気に吸い上げたりとやりたい放題だ。
彼女はその責めにあっさりと意識を失ってしまった。
364363(2/11):04/08/02 18:12 ID:+bD4FpS2
目の前の姿見に映る自分の姿は、もうずいぶんと昔のものだ。
色気が少しばかり足りないが、かわりに瑞々しさに溢れている。
自分が最も輝いていた瞬間だった。
「はぁ」
しかしその口から出るのはため息が一つ。
程よく日焼けしたその顔に、本来あるべき表情が無い。

「時間よ、準備できた?」
戸口から顔を覗かせたのは姉だ。これもまた若い。
そんな姉に、自分が元気の無い声であいまいな返事をした。
「ちょっと、あんたらしくないわね。今更緊張してるの?」
歩み寄ってきた姉は、すっと手を出して額に当てる。
「まぁ、熱は無いか。うん、いつもどおりやってきなよ」

励ますような明るい声に推されるように部屋を出た。
その先に見える庭の風景は、おぼろげながら見覚えのあるものだった。
ああ、あの時の屋敷だ。
365363(3/11):04/08/02 18:13 ID:+bD4FpS2
相変わらず表情は冴えなかったが、客のいる部屋を前にするとなると
それが一変して満面の笑みに変わるのだから我ながら大した職業病だ。
そして、宴会の場に男の姿があった。
おかしかったのはその姿がほとんど変わっていないことだった。
「本日は私のような者をお呼び下さいましてありがとうございます。
 拙いものではございますが、どうかご覧になってください」

エジプトで覚えてきた舞はどこでも大人気だった。
もっとも男にだけ、女は私の姿を見ると大抵は眉を顰めたものだ。
この手の芸当に慣れているはずの姉ですら
困ったような顔をしていたのを覚えている。

果たして目の前の男たちは、ある者は目を凝らすように、
またある者は鼻の下を伸ばして露骨ににやけた顔をしている。
世間では身分相応の尊敬を払われている男たちだが、
その表情ときたら並の役者ではとてもできないような滑稽なものだ。
そしてあの男も、顔の前にワインの杯を掲げて表情を隠してはいるが
その口元はきっと吊りあがっているに違いない。
366363(4/11):04/08/02 18:13 ID:+bD4FpS2
「あ、姉さんおかえりなさい」
滴る汗もそのままに初めにいた部屋に戻ると、そこには妹がいた。
「んー、やっぱりまだまだ姉さんには敵わないか」
陶器のコップに注がれた水を腰に手を当てて飲み下していると、
その姿を見ながら妹が残念そうな口調で呟く。
甘えん坊の妹はもういい歳でしかもいい女に成長したのになのに
どうにも子供っぽさが抜けていなかった。
リビアから戻った時には成長したその姿にびっくりしたけれど、
年甲斐も無く飛びついてきたのには困ってしまったほどだ。

「あんたね、もうちょっと自分に自信持ちなさいよ」
誰も見ていないとなると横着な姿勢になるのは今も昔も変わらない。
衣装を着替えもせずに籐製のいすに浅く腰掛けて、
日に焼けた脚を組んでもたれかかる。
すると妹がその脚をすっと右手の人差し指で撫で上げた。

なんとも言えない感覚がゾクゾクっと背筋を駆け上がってくる。
思わず恍惚としてしまうような、
そんな感覚に無意識のうちに背筋が反ってしまう。
「きゃあ」
浅く腰掛けていたのが災いした。
背を反らした弾みでものの見事にいすから落ちてしまい
なんとも可愛らしい悲鳴をあげてしまったのだ。
367363(5/11):04/08/02 18:14 ID:+bD4FpS2
「あわわ、ご、ごめんなさい」
大慌てで妹が傍に寄ってくる。
口元に手を当てておろおろする姿は、傍から見ると可愛らしいのだろうが
そんなことを気にする余裕などあろうはずもない。
「っつぅ、あんたいきなり何するのよ」
文句を言って腰のあたりをさすりながら立ち上がろうとした時、
今度は布が裂けるような音がする。

「こ、これはどっちのせいとも言えない、よね」
恐る恐るといった風に妹が声を絞り出す。
妹と私の足が、衣装の裾を踏んでいた。
思わず妹を罵倒する大声が喉元にまでこみ上げてきたが、
途端に疲れがそれを打ち消した。
「もういい、お互い落ち着いていきましょう」
その口調に反して、目は笑っていなかっただろう。

しばらくしてどこからか部屋に戻ってきた姉の目には
不安げな顔でそわそわしている妹と、むすっとした表情でいすに腰掛ける私
という対照的な姿がおかしなものに映ったのだろう。
「あんたたち、どうしたの」
その表情も口調も、何とも不思議そうだった。
368363(6/11):04/08/02 18:15 ID:+bD4FpS2
「まったく、あんたってどこに行っても引っ張りだこよね」
着替え終わったとたんに、姉に連れられて再び廊下を歩く。
「ま、気分の悪いもんじゃないし構わないわよ」
しかしこの頃はそう思ってはいなかった。
リビアから帰ってくるときに苦労したせいか
自分の将来に不安を感じていたからだ。
この頃の不調も、つきつめればそれが原因だったのかもしれない。

「今日のお相手は大物よ、皇帝の甥だって。
 まあ四十過ぎらしいけどね」
あの男だ。しかしこのときの私は気の無い返事を返すのみ、
この後どんな運命が見舞うことになるのか想像できるはずもないのだが。
「ま、頑張ってくるわ」
「うん、釣り上げるくらいの気持ちで行ってきな」
冗談半分、いや完全に冗談だったのだろう。
その言葉が事実になろうとは姉も思っていたはずがない。
369363(7/11):04/08/02 18:15 ID:+bD4FpS2
「おい、いつまで寝ているんだ」
目を開けると、すぐ前に人影があった。夫だ。
気を失った私の肩の両脇に手をついて上から覗き込む格好だ。
不機嫌そうなその表情に思わず微笑んでしまった。
「あなたは、変わらないわね」

そんな最初の一声に怪訝そうな顔をする夫。
首筋に腕を絡めて引き込むと、顔がすぐ目の前に迫ってきた。
「あなたは昔からそう、マイペースなんだから」
そう言ってから唇を合わせる。
舌が絡みあうまではあっという間だ、やがて涎が私の頬を伝っていく。

「今度は私がやるわ。あなたには任せられないもの」
不承不承といった顔の夫を半ば強引に押し倒した。
そのペニスはすでに準備万端、歳の割には勢いがある。
くわえ込んでやっても反応は無い、少なくとも口に出しては。
もちろんいつもの事だから一々気になどしない。
そして私は自分の股間に左手を滑り込ませた。
370363(8/11):04/08/02 18:16 ID:+bD4FpS2
「まったく、人のモノをくわえ込みながら自分を慰めるとは。
 テオドラ、器用すぎるぞ」
「これでも元役者よ、これくらいの芸当こなせないようじゃ
 食べていけなかったし」
息継ぎのために口をペニスから離すついでに
おどけた調子で言ってやると、どうやら笑ったようだ。
顔は見えないがあの気難しげな表情がどう変わっているのだろうか。

「もういい、このままお前の口に出すのも悪くはないが
 お互いもっと楽しみたいだろう」
ペニスを舐めまわす私の頭を押しのけるようにしながら言う。
「一度出したらもう続かんからな、歳はとりたくない」
よく言う。確かに昔ほどの勢いはないが、夫は十分に精力的だ。

「ん、じゃあきてよ。私のほうもいい感じに、できあがってるから」
夫とベッドの上で場所を入れ替えた。
脚を開いて膝を立てる。その股間のスペースに夫がにじり寄ってきた。
「お前は感じやすいからな。もうぐっしょりだ」
割れ目にペニスを添えて狙いを定めながら言った。
それに何か言い返してやろうと思ったとたんに、それが押し入ってきた。
371363(9/11):04/08/02 18:17 ID:+bD4FpS2
「くぅぅぅぅん、ひゃっはあぁぁぁ」
最初の一撃でこれだ。奥底を突くその動きに堪らず声が上がる。
「相変わらず、弱いな、お前は」
続けて腰を打ちつける夫に答えを返すことが出来ない。
何かを考えようにも靄のかかった頭ではまとまるものもまとまらず、
口から喘ぎ声と共に次々漏れ出していくかのようだ。

そして、あっという間に下半身から湧き上がってくる快感が
全身を駆け巡り、手足の指先をぎゅっと縮みこませる。
気を抜いたらあっという間にイッてしまうだろう。
それだけは避けなければ、プライドが許さない。
「くっ、何だ、妙に、気合が、入って、いるようだな」
無意識のうちに脚を夫の腰に絡ませていたようだ。
そのせいか荒々しかったその動きが幾分緩くなる。

「負けてはいられぇんん、いられないから」
なんとかこのくらいは言い返すことが出来た。
すっかり下半身を痺れさせていた快感も引き時なのだろうか。
「よく言う」
そう呟いた時の夫の顔ときたら策謀家が奇計を思いついた、
あるいは悪戯っ子が悪戯を思いついた、そんなある種の意地悪さに満ちていた。
372363(10/11):04/08/02 18:17 ID:+bD4FpS2
「ひっっっつうぅぅぅ」
夫の手がクリトリスを揉み、指の間でそれを転がす。
右の乳首も同じ責めを受けている。
と、腰に絡まっていた脚がピンと伸び、再び激しい動きが股間を襲った。
もう耐え切れない。

「あ、ああぁぁやぁぁぁ、いああぁぁぁ」
私は、四肢を完全に投げ出してしまっていた。
開きっぱなしの口からは、喘ぎ声とも呻き声ともつかない音が漏れ続ける。
いよいよ、最期の瞬間がやってきたようだった。

「いく、いくのぉぉぉ」
涙が溢れて止まらない。と、夫も両手を再び私の腰に添えて
一気に勢いをつけ始めた。
どうやらこちらも来るところまで来たようだ。
「くるの?くるの?きて、きてぇ」
涙で潤む視界の中で、夫の顔が何かをこらえるように歪んでいる。
必死に両腕を夫の首に巻きつけて引き寄せると
私はむさぼるようにその唇を奪った。
「んんんんーーーっ」
腰の動きがピタッと止まった瞬間、夫は勢いよく吐き出したようだ。
そして同時に一匹の獣が、喉を反らせて歓喜の叫び声を上げていた。
373363(11/11):04/08/02 18:18 ID:+bD4FpS2
「だから済まないと言っているだろう」
皇帝を平謝りさせることができるのは皇后だけ。
ベッドの上の彼女にひたすら頭を下げ続けるその姿は実に滑稽だ。
「別に怒っているわけじゃありません。あなたと初めて一夜を共にしてもう10年、
 もうそれくらい慣れてますよ」
白々しく落ち着いたその口調に、皇帝は安心しない。
その調子が、妻が怒っている証拠であることを
彼もまた年の功から知っているからだ。

「まあ、あなたが私の機嫌を取ってくれるなら、歓迎するわ」
また宮殿の一つくらい作れと言い出すのだろうか。
使うところには惜しげもなく金をつぎ込むかわりに
普段はケチな皇帝は内心でため息をつく。
「あら、あまり乗り気じゃないようね」
思わずはっとなる皇帝。皇后の視線が冷たく突き刺さる。

と思いきや、皇后の腕が皇帝の首に巻きついた。
「簡単なこと、もっと私を満足させてちょうだい」
すでに彼女の頬は紅く染まり、吐く息は熱い。
「んふ、歳ばかり言うけど元気じゃない。
 さすがは偉大なる皇帝陛下ね」
嬉しそうな口調で言う皇后に、皇帝は冷たいものが背筋を滑っていくのを感じた。
だが彼もまた、妻のそうした奔放な一面を深く愛しているのだった。
374363:04/08/02 18:23 ID:+bD4FpS2
以上です。
人名をほとんど出していないので誰だこりゃとなるかも知れませんが、
東ローマ皇帝ユスティニアヌス一世の皇后テオドラがメインキャラです。

と言うと「ストリップシーンはどうした!」という声があがりそうな気もするんですが
どんなものなのかトーシローなボクにはわかりませんので回避しますた(^^;


各自想像力全開で脳内で再現してください>ストリップ
375名無しさん@ピンキー:04/08/03 21:45 ID:NVnEEoqe
乙!いい文章だったよ。
ただ人物の外見的な要素を文章の中に入れてくれたりするともっとハアハアできるかと。

他の書き手さんにも言えることだけど、取扱い範囲が広すぎるので、
まったくこの人物知らないという読み手がいるということを
頭にいれて書いてくれるといいなと思う。
ことこまかな歴史の事件なんかはともかく、せめて外見の描写とか入れてくれると
人物のイメージがしやすく、ハアハアもしやすい・・・と思う。

一読み手の意見ですた。
376名無しさん@ピンキー:04/08/04 00:06 ID:K2rs7WkV
そういえばマイナー…というよりは、どマイナーなキャラが多いよな、このスレw
俺も時代劇風の書きたいんだけど時代考証とか言葉遣いとか難しいんだよな〜。
377名無しさん@ピンキー:04/08/05 07:27 ID:CNU8EGNF
乙!よかったよん。登場人物が知らん人だったけど雰囲気が良かった。今度はストリップのシーンが見たい!
378名無しさん@ピンキー:04/08/05 11:36 ID:Grru3jhG
上で春日局の話で盛り上がってたが
漏れはこないだの大河のせいで
樹木希林の顔がズズッと迫ってきます(TД⊂
379名無しさん@ピンキー:04/08/06 08:28 ID:sMMoJK8h
漏れは春日局のイメージは、一年間大河の大原麗子なんだが。
380筒井順昭(♀)×森好之 その1:04/08/09 20:21 ID:XVQMrqah
南都の一角、興福寺からさほど遠くないところにある
筒井家の館では、主の順昭がすでに長く病の床にあった。
元々体が丈夫でなかったのだが、前年に待望の男子が生まれてから
一段と衰弱し、本人も生を繋ぐことを諦めかけているようだ。
「御加減は如何様にございましょう」
夕方近くなり、日もかなり傾いてきた頃になって
筒井の本城から森好之が見舞いにやってきた。
この日は順昭の具合がいいということなので
普段は閉められている障子のいくつかが開けられている。

昼頃に降った雨のせいで蒸し暑いが今は晴れ上がり
西日が徐々に部屋の中に差し込むようになってきていた。
世話役の女は下がらせているので今は順昭と好之の二人だけだ。
「今日は、まだ楽だ。胸の痛みもない」
誰かの手を借りることなく起き上がれるというのは
好之も久しぶりに目にする。
言葉どおり、確かに具合はよさそうだ。

「好之、藤勝はどうしておる」
「は、日々健やかであらせられます」
病床にあって最大の心配事は、前年に生まれた我が子のことだった。
大和はまだ一つにまとまらず、他国から細川や三好らが虎視眈々と狙う中で
乳離れもしていない赤子を当主として頂かねばならないとあっては不安は募る一方だろう。
「やはり、ご不安でしょうか」
好之が尋ねると順昭は苦笑した。
「それはな、仮にも我が腹を痛めた子ぞ」
他人に聞かれたら一大事なことを言い放つ順昭、
さらに"彼女"は、意地悪そうな口調で続ける。
「そなたとて、己の子に無関心でおれるわけもなかろう」
381筒井順昭(♀)×森好之 その2:04/08/09 20:21 ID:XVQMrqah
好之にとって四つ年下の主は幼い頃からよく知った相手だ。
女の身ながら誰にもまして負けず嫌いで、
病気がちなのに気性はこれでもかというほど激しい。
そんな彼女は、妹のような存在だった。
「好之、子を作るぞ」
十三歳で家督を継いでから三年、徐々に女らしくなる己を
必死に隠そうと主が苦闘する姿を面白半分に眺めている時に、
突然そう言われてさすがに面食らった。
同時に、彼は初めて主を女として意識するようになった。

興福寺の衆徒として、筒井家の主は僧形をとっている。
順昭もまた例外ではないが、さすがに髪を剃るのは抵抗があるらしく
普段は頭巾を被って誤魔化していた。
とはいえその頭巾に収まるように髪は短く切り揃えていたが。
身体は、全体的に肉付きが無い。
食は細いのになぜか背丈だけはあるので、痩せ具合が一層目につく。

初めて一晩を共にした晩も、これが女の身体かと戸惑ったほどだ。
胸は、ふくらみがほとんど無いばかりか肋が浮き出ている始末、
腰まわりもやはり細く、これで子を産めるのかと危ぶみを覚えてしまった。
「何をしている。私にだけ恥ずかしい思いをさせるつもりか」
何も言わぬうちから全ての服を脱ぎさってしまっておきながら、
好之がしばらく呆然とした風なのを見咎めて文句を言い出す。

取り繕うように抱きしめると、頬を紅潮させる。
その様はやはり年頃の女子のものだ、そう思っていると突然背に爪を立てられる。
「今胸の無い女だと思っただろう、そうだろう」
悲鳴をあげて抗議した好之に、拗ねたように言い放つ主。
どうやら微笑ましいと思ううちに浮かんでいた表情を勘違いされたらしい。
「た、確かに胸はございませんが、それがしは気にいたしませぬ」
慌てて弁解をしたつもりだったが、それがますます主を怒らせたのは言うまでもない。
382筒井順昭(♀)×森好之 その3:04/08/09 20:22 ID:XVQMrqah
彼女の妹と結婚してからも、好之と主の関係は続いた。
「姉様相手なら、私は構わないわよ」
妻は、夫が自分の姉と度々交わっているのを気にはしていなかった。
彼女なりの姉への気配りだったのだろう。
それでも二人がいる場所に滅多に姿をみせようとしなかったのは
やはり心のうちに葛藤を抱えていた証だったのかも知れない。

「もうすぐ、妹にお前を返してやれるかな」
自嘲気味に彼女が言ったのは、ついに男子を得てしばらくのことだった。
それまでの出産の際にも産後の経過は不安定だったが、
四度目になる今回は状況は最悪だった。
三ヶ月を経ても発熱が断続的に彼女を襲い、
それでなくとも華奢なその身体はますます痩せ細っていく。
弱音を吐くのも当然のことだろう。

そんな言葉を好之をはじめ、筒井家中の者はただ黙って聞き流すのみだ。
下手な励ましや慰めの言葉は彼女のもっとも嫌うものだからだ。
だからといって同調するわけにもいかず、仕方なしの沈黙となる。
「それにしても惜しかったな、天下は無理にせよ
 大和くらいは我が物に出来ると思っていたのに」
そういう口調は本当に悔しそうだった。
身体は衰える一方なのに、勝気な気性はそのままだ。
その落差が、好之にどうしようもない悲しさをもたらした。
383筒井順昭(♀)×森好之 その4:04/08/09 20:23 ID:XVQMrqah
「しばらくは、藻玖を私としておいてくれ」
順昭が一人の女性の名を挙げる。
藻玖というのは、いわば彼女の影武者の女性だ。
これまでも彼女の出産のたびに身代わり役となっている。
「越智の連中は焦れるだろうな。
 連中、私が死ぬのを今か今かと待ち続けているのだから」
そう言いながら力無く、しかし愉快そうに笑う。
全くの他人事のように言うその姿は、全てを達観しているようでもあった。

「出来れば三年はと言いたいところだが、まあもって一年だろう。
 人の生き死になどそうそういつまでも隠し通せるものではないからな」
順昭の口調は、努めて感情を込めまいとしているのか素っ気無いものだ。
「皆、藤勝を支えていくと誓ってくれる。
 ありがたい限りだが、それを信じるより他途が無いのも情けないな」
そう言うと彼女は好之を枕元のすぐ脇まで近づけた。

「そなたに全てを委ねよう。
 この筒井の家の行く末、好きなように持っていってくれ」
そう言うと同時にわずかに顔を顰める。
無理に我慢していたのか、好之は彼女を再び横にさせる。
「休んだ方がよさそうだ。私の寝顔くらいいくらでも見せてやるが
 寝ているからといって悪戯はするなよ」

軽口を叩いて目を閉じる順昭、
しばらくしてからその彼女に好之は軽く口付けして立ち上がった。
そして踵を返して静かに部屋を出て行く。
「馬鹿め」
そう呟く彼女の声が聞こえたような気がした。
その声は弱々しかったが、とても嬉しそうだった
384筒井順昭(♀)×森好之 その5:04/08/09 20:24 ID:XVQMrqah
それから二日、順昭の容態が急変したという報せが筒井城に届いた。
しかし好之は東の山中にある福須美に出向いていたために報に接するのが遅れ
必死に馬を飛ばしたものの駆けつけた時には既に息を引き取った後のことだった。
床に横たわる彼女の亡骸は頭巾が外され、
生前ついぞ他人の目には触れさせなかった黒髪が露になっている。
死に顔は穏やかで、まるで少年が眠っているようにすら見えた。

「あなた、姉様から文を預かっております」
散々泣いたのだろう、目を赤く腫らした妻から手紙を渡された。
読み進めていくと、先日話したように筒井家の行く末を案じており、
家中一丸となって我が子を支えてほしいというものだった。
しかしその最後、署名と花押のさらに後ろに記された
小さく乱れた文字を見ると、彼は苦笑してその文を懐にしまいこんだ。

葬儀を終えてしばらくしたある日、好之は焚き火の前に佇んでいた。
そして懐から件の文を取り出すと、程なく火の中にそれを投じた。
「順昭様、あなたは罪なお方だ。亡くなってなお妻からわしを奪われるか」
紙はあっという間に火に包まれて灰と化し、宙に舞っていく。
口を真一文字に結び、難しい表情をする好之はやがて炎に背を向けた。
そして歩を進めながらぽつりと呟いた。
「愛している、か。」
それは順昭の手紙の最後に記されていたものだった。
385名無しさん@ピンキー:04/08/09 20:28 ID:XVQMrqah
以上、筒井順昭と森好之という
地元奈良県民ですらほとんど知らないキャスティングでお送りしました。
私も奈良県民やってて長いですけど、
実はこの二人を知ったのはここ2,3年のことですw

しかし父の順昭は28歳、子の順慶も36歳で死亡って
つくづく惜しい話ですね……
386名無しさん@ピンキー:04/08/10 00:09 ID:02aq/aj2
乙かれです。
筒井順慶の親父ですか。元の木阿弥で有名な人ですよね。想像を絶したマイナーさですね。尼さんってエロいすね。

387名無しさん@ピンキー:04/08/10 22:26 ID:EEYpt1AR
面白かった!乙です。
先月から奈良県民ですが
今日、興福寺に行ってきたので自分的タイムリー。
福須美って名阪の福住インターの辺りでしょうか?

388380:04/08/10 23:11 ID:7cZhpHd+
そうですね、その福住のあたりです。
ってか地名を指す場合は福「住」なんですね;;
そこを拠点としていた豪族が福須美氏で
筒井順興の四男、つまり順昭の弟の順弘が養子として入っています。
その関係か、順慶が松永勢に筒井城を追われたとき
ここに逃げ込んだようですね。

まあ程よく山の中にあるんで、
これなら行き来に時間がかかるかなということで引っ張ってきました。
389名無しさん@ピンキー:04/08/12 22:38 ID:zfcJoQWc
みんな頑張れ!
390名無しさん@ピンキー:04/08/12 23:00 ID:xARRXOQi
>>380
雰囲気といい、登場人物の心理描写の仕方といい、上手いですね。
ぜひ、また他の作品も読みたいです。
391名無しさん@ピンキー:04/08/15 11:55 ID:XoVoHEdq
さげ
392名無しさん@ピンキー:04/08/20 01:13 ID:VcB/j/Va
妄想だけはあるんだけど……。
エリザベス1世って美味しいと思わない?
393名無しさん@ピンキー:04/08/20 12:53 ID:DA7lyqUv
セシルか?ダッドレーか?(;´Д`)ハァハァ
394名無しさん@ピンキー:04/08/21 11:50 ID:yIAHjKK6
サゲサゲサゲサゲサゲサゲ
395名無しさん@ピンキー:04/08/22 10:58 ID:SUU8KPQV
上でもりあがってた家康×お福(春日局)はだめスかね?
396名無しさん@ピンキー:04/08/22 14:53 ID:WauN1sAm
どうぞ!むしろぜひ!
397名無しさん@ピンキー:04/08/22 22:40 ID:YfdxwLSU
この間TVでやっててやっと意味分かったよソレ。
ちょっと萌えた。待ってます。

ところで三国志まだー?(AA略)
398名無しさん@ピンキー:04/08/23 22:09 ID:bfsS+xyV
>>397 88だが、まだ書いてもいない。申し訳ない。

三国志といえば、女于禁と聞いてピンと来る人、このスレにいる?
大分昔にそんな設定の三国志アニメがあったんだけど、ビデオないだろうな・・・
それの曹操×女于禁が読んでみたい。
399名無しさん@ピンキー:04/08/23 23:41 ID:UedhmfFj
時に、妓王と仏は素で百合とは思わんかね?
あの原本、どこをどう読んでも……。
それとも私の心が汚れているだけか?
400名無しさん@ピンキー:04/08/24 02:49 ID:JD76XhU7
>397
途中まで書いたけど歴史的要素が全然無い
(名前だけ歴史人物のエロSS、みたいな)事に気づいた。
やっぱそういうのは駄目だよね?

>398
そのアニメ見たかったけど、昔は三国志に興味なかったからなぁ。
ビデオも手に入らないし…

曹丕に虐められる女于禁kibon
401名無しさん@ピンキー:04/08/24 23:44 ID:EVuHNMR/
>>400
その当時の文化風物が描かれてるならOKとおもう
402名無しさん@ピンキー:04/08/25 10:43 ID:CyV03cPv
おーけーぢゃん?
403名無しさん@ピンキー:04/08/27 22:24 ID:H490puCH
>>398
そのアニメ、当時見ましたよ〜。なつかしい。

>>400
読んでみたいです。

404名無しさん@ピンキー:04/08/31 14:39 ID:vTkZBxtp
そろそろageとく?
405名無しさん@ピンキー:04/09/01 20:42 ID:TDqWmkHB
揚げとく
406名無しさん@ピンキー:04/09/02 20:12 ID:vb60cLLA
女戦士について
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/982906651/l50

ネタ元にどないで?
407名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:26 ID:KJSTBOJF
「パラダイス学園」「修羅の門・刻」「海皇紀」の作者
少年漫画家、川原正敏氏のスレが(アニメ化までされたのに‥)エロパロ板に無かったので
有りそうで無かった川原正敏作品をよりエロくするスレが出来ました。

【修羅】川原正敏漫画でエロ( ̄ー ̄)ニッ【海皇紀】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093983167/

前スレは即死し、現在もSS職人さん不在で何時落ちてもおかしくない状況。
ここスレで、「修羅の刻」なら書けるかも‥と言う方は、是非よろしくお願いします。
408名無しさん@ピンキー:04/09/16 22:44:00 ID:DdrTlVq/
あげ
409名無しさん@ピンキー:04/09/17 00:47:53 ID:wYJlCW+t
保守代わりに書き出しだけで申し訳ないですが。

「……おじさまぁ……」
劉備の手が休むことなく姪の身体をはい回る。
二回り以上年の離れたこの姪は今年17。
女盛りをまさにこれから迎える年齢だ。
彼女の吐息はさしたる刺激も受けていない段階から甘く、劉備の官能を刺激する。
『ジュクッ……』
背中越しに彼女の秘所に触れたとき、この国の次代の最も高貴な存在が通るかもしれない、
最も高貴なる存在のその穴は場末の女郎と同じような……いや、もっと卑猥な音を鳴らした。
しかし、劉備はすぐに思い出すことができる。
今、彼の指の動きを楽しんでとろんとたゆたっているその姿からはとても想像が出来ないが、
初めて彼女と出会った時、最も印象に残ったものは、凛とした、
だが本当に血縁に恵まれなかった彼女がやっと縋る者を見つけたのだという喜びに満ちた瞳だった。

「中山靖王劉勝の末裔」を自称していた彼が本当に『末裔』のお墨付きを貰ったのは、
徐州を猛将呂布に追われ、曹操を頼って許都へと訪れたときだ。
曹操はこの乱世の中、漢王室皇帝を擁しパワーバランスの上を綱渡りで渡っている一代の英雄で、
何故か半ば詐欺師のような傭兵稼業の劉備を高く買っている。
高い評価をしているからこそ、彼の権力の礎たる皇帝に目通りをさせ、
劉備に位階を与えようとした。
ところが、このことが曹操の最大の敵を野に放つ遠因になったのである。

叩頭。そして口上。
本来、皇帝と直接会話を交わせるような位階に進んではいない劉備だったが、
人材を愛するという特殊な性癖を持つ曹操からの破格の扱いを受け、
その結果が直参となったわけだ。
「陛下には初めてお目もじいたします。臣は劉備、字を玄徳と申し、
元は光武帝から発しました中山靖王劉勝が末裔にございます」
ざわめく。ある意味当然の反応。この田舎者が何を頭が狂った事を……といった反応だ。
しかし、そのざわめきは可憐な涙声によってかき消された。
「一族の者に再び出会える日が来るとは……想像もしていませんでした。はじめまして、おじさま」
410名無しさん@ピンキー:04/09/18 09:49:05 ID:N+QSG3w1
悪代官物の小説はないですかね〜?
411名無しさん@ピンキー:04/09/18 21:44:23 ID:Q+44k9t5
>>409
続きを猛烈にキボン
412名無しさん@ピンキー:04/09/19 02:03:06 ID:9msNK7ux
関羽×張飛はまだか?
413名無しさん@ピンキー:04/09/19 02:04:19 ID:yPSMknF8
曹操×関羽がいい。
414訃報:04/09/24 18:28:37 ID:roHiAC0F
【訃報】白石一郎氏が死去 海を舞台に歴史小説
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1096008610/l50
415名無しさん@ピンキー:04/09/30 23:56:01 ID:hjB74doQ
ほっしゅ
416名無しさん@ピンキー:04/10/01 07:39:07 ID:Z4jlcjCw
職場で返本中にレディコミ系の雑誌で『巴御前』ってタイトルがあったから
興味本位で中身見たら巴御前が正妻?に貶められて、まだ処女なのに
荒くれ男達10人にリンカーソされるエロ漫画だった。
鬱…orzというか最近のレディコミはなんか凄いな…。
417名無しさん@ピンキー:04/10/09 19:09:38 ID:6pEqqErS
418名無しさん@ピンキー:04/10/18 21:06:31 ID:ReRmlP0W
日露あげ
419名無しさん@ピンキー:04/10/20 22:11:51 ID:DiPtoJZp
話題はないのか話題は。
420名無しさん@ピンキー:04/10/20 23:28:27 ID:Fmjcagfj
そうだ!話題だ!話題を出せ!炎立つ!
421名無しさん@ピンキー:04/10/23 08:54:57 ID:mc62tBne
話題ねえ・・・。
半エロ漫画「一騎当千」の影響で劉備や関羽らがおっさんなのがかえって違和感が出るようになってしまった。
422名無しさん@ピンキー:04/10/23 23:58:02 ID:bOExob68
そんな>421には「三国志艶義」をオススメする。
423名無しさん@ピンキー:04/10/24 14:29:12 ID:UlK54WnA
炎立つ!
で思い出したのだが、藤原清衡の母親って旦那を殺した敵の大将の嫁はんにされ、
その子供を産むことになるんだよね(すげえ美人だったため殺されなかったという話もあるくらい顔は良かったらしい)。
そこらへんでSSを書いてみてはいかかですか?
424名無しさん@ピンキー:04/10/25 00:41:29 ID:5hmD1Uny
すげぇ。炎立つ!で話題が出ると思わんかった。
425名無しさん@ピンキー:04/10/26 01:14:34 ID:/E6ExSYr
 132 名前: 犬童知遠 ◆tmc8JAPANo 投稿日: 04/09/26 12:19:04
 >111、>115、>117、>120-122
 JIS外漢字の書き込みを簡単にする方法。

 1.まずは該当漢字をコピーする。(ここでは>115の「?」をコピー。)

 2.goo(http://www.goo.ne.jp/)の検索欄に貼り付けて、検索ボタンをクリック。

 3.するとあら不思議、検索結果画面の検索欄に、さっき貼り付けた文字が
   数字参照の形で表示される(ここでは「?」)ので、これをコピー。

 4.あとは2chブラウザの書き込み欄なり自分のHPなりに貼り付ければ、
   これでみっともない複合表記(「シ肥」)やカナ書き(「ヒ水」)ともオサラバだ!

 gooを使うのがミソ。Yahoo!じゃ文字化けしてしまうし、googleじゃ貼り付けた漢字
 そのままで検索結果が出てしまう。gooだと何故か、ご丁寧にも数値参照の形に
 解析されて化けてくれるので、これを使わない手は無い。恐怖のATOK要らず。


中国モノで珍字出てきた時もこれでバッチリだな
426名無しさん@ピンキー:04/10/26 21:42:55 ID:KO5Qgkct
漢字もそうだけど、たとえば、トイレ=厠(かわや)みたいな時代劇では馴染みだが
時代物書く時の体の部位などの昔の呼称(正式名称)がわからない。

おっぱい=胸、乳房、乳房などの他には?
キス=接吻などの他には?
乳首=?
女陰=ほと(漢字は?)
陰唇=襞などの他には?
クリトリス=?
フェラチオ=?
などなど・・・

どなたか詳しい方、まとめてレスして下さるか、またはソレ系統のサイトをご紹介下され。

427名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:31:40 ID:MIFhNFxh
ふぇら=口淫・尺八では如何?
428名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:57:58 ID:rbAY2hbq
>426
ttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&c2coff=1&q=%E6%80%A7%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8&lr=
これの二番目あたりなどどうだろうか。

しかし、直接に名称を記述するよりも婉曲的表現を使用するほうを推奨する。
429名無しさん@ピンキー:04/10/27 07:44:44 ID:Wm+fASnr
壇ノ浦夜合戦とか参考になるかも。

発射した後のナニ→泥亀
430名無しさん@ピンキー:04/10/28 01:38:58 ID:m0rrOhw2
キスは「口を吸う」と秀吉が手紙で表現してた
秀頼宛ての手紙で。
431426:04/10/29 04:20:13 ID:PMOsW4o2
>>427-430
御指南サンクスです。

只、>直接に名称を記述するよりも婉曲的表現を使用するほうを推奨する。
状況説明なら「濡れた秘部」とか「固くなった胸の突起」など表現可能だが
羞恥プレイ(特に言葉攻め)中のセリフでは、部位の名称を知らないと
時代物は難しくて断念してしまうんだなこれが。

やはりインターネッツに頼らずその手の書籍を買って勉強しなきゃならんのか。。。orz

あと、なんとお読みするのでしょうか?>泥亀
432名無しさん@ピンキー:04/10/29 23:35:09 ID:lb2YyDGI
栗と栗鼠は「さね(核)」とか「さね頭」ってよく出てくるよ
433名無しさん@ピンキー:04/10/30 16:10:40 ID:ZHLWD8fN
>>431
泥亀(でいき)
434名無しさん@ピンキー:04/11/07 03:00:57 ID:82wUTFh1
わたくしのおさねが・・・あぁん
435名無しさん@ピンキー:04/11/08 21:38:34 ID:zkKonU4A
接吻は幕末にできた言葉だって聞いたことある。
436名無しさん@ピンキー:04/11/11 22:59:09 ID:/Z1J/Brp
戦国武将はおろか、江戸侍まで「俺にチューしろ!」とは言わなかったってことか・・・
昔の日本人はそんな事はしなかったのかなぁ?>接吻

わたくしのチスを・・・あぁん
437名無しさん@ピンキー:04/11/12 00:00:30 ID:+bX8ggHv
「口吸い」っていってたらしい。
「接吻」でもあんまり違和感わかないけどね。
438名無しさん@ピンキー:04/11/12 22:48:24 ID:6U3I3IjQ
というか、そこまで拘るのなら江戸期のエロ小説あたりを原文で読んでみればいいじゃないか。
439名無しさん@ピンキー:04/11/13 03:51:35 ID:nmGGC1kj
hosyu
440名無しさん@ピンキー:04/11/14 00:48:34 ID:LOZfmJ7V
>>438 読んでみたら男性器は「へのこ」って書いてあったな。
つか江戸時代はその手の資料は結構あったりするんだけど、
それ以前の時代がなかなか無いので苦労する。

441名無しさん@ピンキー:04/11/14 03:19:58 ID:jBdJjP8d
では、戦国時代の武将が”やりたい放題言葉責め羞恥プレイ”は
書くのに苦労する・・・って事ですね。
442名無しさん@ピンキー:04/11/17 01:41:40 ID:WGhqAOFZ
素人さんでもいいからSSキボン、と言ってみる。
443名無しさん@ピンキー:04/11/18 00:22:34 ID:cSp/4dAm
ここって二次いいんだよな。
センゴクの秀吉×ねね希望。
444名無しさん@ピンキー:04/11/23 00:20:54 ID:ogYPYzMM
お市の方キボォン。
445名無しさん@ピンキー:04/11/23 22:15:13 ID:lwLcvT5A
じゃあ勝家×お市の方で純愛。

浅井家を滅ぼした兄とその家臣が許せないお市の方は、兄の命令で勝家の元に嫁ぐ。
夫である勝家に堅く心を閉ざしていたお市の方だが、段々と打ち解けていき…

というのキボン。
446名無しさん@ピンキー:04/11/28 01:37:03 ID:LyXuLiVN
流れをぶった切ってすみませんが、ヨーロッパ物を投下します。
イングランド名誉革命の国王女王夫妻初夜モノです。
SS初めてで、しかもかなり長くなってしまいました…
447446:04/11/28 01:38:15 ID:LyXuLiVN
1677年、11月4日、イングランド、ロンドン――――
町はお祭り騒ぎだった。
というのも、イングランド王位継承権第2位にあたるヨーク公女メアリと
ヨーロッパにおけるプロテスタントの旗手であり、あのフランスのルイ14世と対等に
渡り合ったオランダのオラニエ公ウィレムの結婚式が執り行われるからである。
清教徒革命で国王チャールズ1世が処刑され、クロムウェルによる共和制が
約10年続いたが、王政復古が成り、大陸に亡命していたチャールズ1世の長子が
チャールズ2世として即位していた。
しかし、チャールズ2世の親フランス・親カトリック政策は
イングランド国民の不満を呼んだ。
王位継承権上、重要な立場にあるヨーク公女メアリの結婚相手に
プロテスタントのオラニエ公ウィレムを選んだ理由は
そういったイングランドの国民感情をなだめるためであった。
448446:04/11/28 01:39:13 ID:LyXuLiVN
「もう泣くな、メアリ。花嫁に涙は似合わないぞ」
「お父様…。私、やっぱり結婚なんて嫌です」
セント=ジェイムズ宮殿のメアリの部屋に、父親のヨーク公ジェイムズが入ってきた。
その表情はどこか憂いを帯びている。
「私の愛する娘よ、もう私でもどうにもならない。分かってくれ。
 これは国王である兄上の決定なのだ。もうすぐ式が始まる。
 そのような悲しみの涙に濡れた花嫁を迎えることを、オラニエ公は喜ぶまい」
「でも、私の大切なお父様。私はオランダになんか行きたくありません。
 私の大好きなお父様やお義母様、妹のアン、国王様たちとずっと一緒にいたいのです。
 それにオラニエ公は冷たい人です。怖い。
 いくら私の従兄にあたる方とはいえ、私はあの方に親しみを感じることは
 できません。イングランドから離れて、オラニエ公妃としてオランダで
 暮らすなんて…」
そう言うと、メアリは耐えられなくなって両手で顔を覆った。
控えている女官たちも心配そうに顔を見合わせている。
ジェイムズは娘を抱き寄せ、なだめるようにその背中を撫でた。
「ああ!可哀想な私の娘よ!泣かないでくれ。
 これは王族としての義務なのだ。お前ももう15歳。
 だからどうか分かってほしい。私の苦しみも。
 メアリ、私もお前を手放すのは辛いのだよ」
それは、メアリにオラニエ公との結婚が正式に告げられてから
何度も繰り返されている光景だった。

449446:04/11/28 01:40:59 ID:LyXuLiVN
セント=ジェイムズ宮殿のメアリの自室で式が始まった。
今日はオラニエ公の27歳の誕生日でもある。
新郎オラニエ公ウィレムは、流行のかつらもつけず、粛々とした姿で新婦の横に立っている。
その茶色の瞳には他者の詮索を拒むような冷たい、しかしながら強い光が宿っていた。
一方の新婦メアリの表情は到底これから嫁ぐ花嫁のものではなかった。
いつもなら麗しいブルーグレイの瞳も、今は真っ赤に腫れ上がり、
それを恥じてか彼女はうつむいていた。
何か諦めた表情のヨーク公、可愛い義理の娘との別れを涙で惜しむ、
出産を間近に控えたヨーク公妃。そして、オラニエ公の腹心であり、
幼馴染でもあるハンス=ウィレム=ベンティンクが、これから夫婦となる
従兄妹を静かに見守っていた。
しかし、彼らと対照的だったのは国王チャールズだった。
先ほどから結婚式を盛り上げようと冗談を飛ばしたり、
新郎新婦をひやかしたりしている。
「おい、コンプトン。早く式を進めろ。
 ヨーク公妃が男の子を産んでしまったら、ウィレムがメアリと結婚する意味が
 無くなってしまうだろ。
 ああ!ウィレムがうらやましい!こんなに可愛くて、綺麗な女の子を
 嫁にもらえるんだからな!」
チャールズの言葉にウィレムの眉が不愉快そうにピクリと動いた。
450446:04/11/28 01:42:15 ID:LyXuLiVN
ロンドン主教ヘンリー=コンプトンが国王に促されて式辞を述べ始める。
式の途中、慣例として新郎が新婦に金貨を授けることがある。
ウィレムはメアリのほうを向いた。お互いの顔を見つめあう形となる。
メアリはもう泣いてはいなかった。明らかな絶望がそこにはあった。
ウィレムが厳かな言葉とともに、懐から金貨を取り出した。
「私がこの世で持っているもの全てを汝に捧げよう」
冷たくて硬い金貨がメアリの手の中に授けられた。
それを手渡したウィレムの手も、メアリには冷たく感じられた。
傍にいたチャールズが叫ぶ。
「やったね!メアリ、お金だよ!ほら、もらわないと損だぞ!」
ウィレムの眉が再び不愉快そうにピクリと動いた。

式が終わり、祝宴の晩餐も既にたけなわになった頃、メアリは寝室へと
連れて行かれ、そこで王妃キャサリン、ヨーク公妃、モンマス公妃たちの
手によって花嫁衣裳を脱がされた。
窮屈から解放され、軽く動きやすい格好になったメアリは大きなため息をついて
ベッドに横たわった。
その様子をみた王妃が優しくメアリに声をかける。
「疲れたのですね、私の可愛い姪。もう少しの辛抱ですよ」
「そうです。後は床入りを済ませば、二人は完全な夫婦になるのです」
続けてヨーク公妃も声をかける。
メアリは泣きそうな声で応えた。
「ああ、私の大好きな王妃様、お義母様!私はここから逃げてしまいたい。
 あの方が来る前に」
「大丈夫ですよ、私の可愛い姪。床入りを果たせば、妻は夫を愛するようになるのです」
「王妃様の仰るとおりです、ヨーク公女、いえ、オラニエ公妃。
 初めは少し痛いかもしれませんが、すぐに慣れます」
451446:04/11/28 01:45:32 ID:LyXuLiVN
モンマス公妃が明るく笑いながら言った言葉に、メアリはびっくりして
ベッドから起き上がった。
「痛い?」
一瞬、部屋が静まり返る。
モンマス公妃は何か悪いことを口走ってしまったという風に、手で口を押さえ、下を向いてしまった。
「痛いとはどういうことですか?私が読んだ物語では、夫婦の床入りは、
 愛情あふれる素晴らしいものだと書いてありました。
 そして二人は子を授かるのだと」
場の雰囲気を察した王妃が、困ったような表情でメアリの肩に手を置いた。
「その通りです。私の可愛い姪。床入りは夫婦の愛情を高める素晴らしい行為であり、
そして神聖なものです。しかし、女性にとってそれが初めてである場合、
少々の痛みが伴うのも事実です」
心配そうな瞳で見つめるメアリを王妃は抱きしめた。
優しい王妃の香りがメアリにささやかな安らぎを与える。
「恐れることはないのですよ。私もヨーク公妃もモンマス公妃も、
 みな経験してきたことなのですから」
俄かに部屋の外がざわめき始める。男たちの声だ。
とりわけ国王チャールズの声が大きい。
床入りを前に何か卑猥なことをまくしたてているようだったが、
それが何を意味するかをメアリが理解することはなかった。
彼女はただ無垢な15歳の少女であり、それ以上でもそれ以下でもなかったのだから。
452446:04/11/28 01:46:51 ID:LyXuLiVN
寝室の扉が開く。
堅く無表情なウィレムが、両脇に伯父にあたる国王チャールズと、
叔父にあたるヨーク公ジェイムズを伴って現れた。
無表情なウィレムをはさんでチャールズとジェイムズの兄弟は対照的だ。
辛そうなジェイムズとは逆にチャールズはいつになくはしゃいでいる。
「さあ、私の可愛い姪。今夜はきっと貴女にとって忘れられないものになりますよ」
「私の大切な義理の娘。大丈夫です。怖がらないで。貴女に神の御加護を」
「オラニエ公夫妻に神の祝福を」
三人の婦人たちがそれぞれメアリを励まし、彼女の側を離れた。
メアリはベッドの上に一人残された。
ウィレムが近づいてくる。やはり瞳は冷たい。
何も言わずにベッドに上る。
ウィレムが横にいるだけでメアリの体は恐怖で震えた。
何故か、彼が側にいる、そのことが有無を言わさずメアリを圧倒するのだ。
「じゃあな!頑張れよ、甥っ子!イングランドの聖ジョージに!」
チャールズが大笑いしながら、手ずからベッドカーテンをひいた。
二人を包む空間が真っ黒になった。
多くの足音が遠ざかり、寝室の扉が閉まる音がする。
メアリは震えながらベッドの上でうつむいていた。
目が次第に暗闇に慣れてくる。
ふと、ウィレムの方に目を遣ると、闇の中から溶け出すように彼はそこにいた。
「あ…」
気まずくなって、メアリは再び下を向く。
453446:04/11/28 01:48:33 ID:LyXuLiVN
不意にメアリはベッドの上に押し倒された。
ウィレムに両肩を押さえられている。
抵抗の声を上げる間もなく、彼女の口は彼の唇によって塞がれた。
「んん〜…っ」
ウィレムの舌が彼女の唇をなぞり、口内に入ってくる。
メアリは必死に歯を食いしばって、それ以上の侵入を許そうとはしない。
彼の舌がメアリの舌を探るようにまさぐっている間、
今度は突然ウィレムの手がメアリの乳房を鷲掴みにした。
「んふッ!」
思わず身体をのけぞらし、メアリはその衝撃で口内の力を緩めてしまった。
その好機を逃すまいと、ウィレムの舌がメアリの口内を侵し始める。
お互いの舌がとうとう接触し、絡まりあう。
チュ、チュ、と唾液の音がベッドの上に響く。
このようなキスはメアリにとって初めてだった。
気持ち悪さと不可解な感覚にメアリは耐える。
ウィレムが口付けを止めたとき、メアリの息はすっかり上がってしまっていた。
うっすらと目をあけてメアリがウィレムを見ると、視線がかち合った。
ウィレムも同様に荒い息でメアリを見ている。
いつもの冷たい瞳ではなかった。少し、熱を帯びている。
そして、いつもよりさらに圧倒的な力をもった視線がメアリを撃った。
メアリは追い詰められた小動物の心情を想像した。
454446:04/11/28 01:50:50 ID:LyXuLiVN
ウィレムの両手がメアリの豊かな胸を白いネグリジェの上から混ぜるようにまさぐる。
「ふぁ…」
変な声が漏れ出てしまい、びっくりしたメアリは声を出すまいと唇をかみしめて耐えた。
ウィレムの手は休むことなく動く。
そして、メアリにとっては驚くべきことに、ネグリジェがめくりあげられ
直に彼の手が乳房に触れたのだ。
これ以上為されるがままにされていてはいけない。
警告がメアリの頭の中で響きだす。
「駄目ッ…!やめて!」
身体をよじって、メアリはこれ以上の行為をさせまいと抵抗した。
「おまえ…!」
ウィレムが苦々しそうに呟き、抵抗するメアリを無理矢理組み敷く。
「いや、いや!もう、やめて下さい!」
「大人しくしろ。これ以上抵抗すると、許さんぞ」
「お願いです、もう…」
「黙れ。おまえは私の妻だ。私の言うことに従え」
メアリは動けなくなってしまった。
あまりにもウィレムが恐ろしく感じたからだ。
彼には人の心を芯まで凍りつかせる何かがある。
「分かったか…」
メアリの耳もとで低い声で囁くと、ウィレムはそのまま彼女の耳たぶを舐めた。
ゾワリとした感覚がメアリの背骨を這い上がる。
455446:04/11/28 01:53:41 ID:LyXuLiVN
ゆっくりとメアリのネグリジェが脱がされていく。
ほの暗い闇の中に、メアリの白い裸身が浮かび上がる。
こんな姿、誰にも見せたことがないのに。
メアリが呆然としている間に、ウィレムも服を脱いでいた。
ウィレムの身体はあまり逞しいとは言えなかったが、
やはり人を圧倒する力強さのようなものを漂わせていた。
両手でメアリの胸を揉みしだきながら、ウィレムは彼女のうなじに舌を這わせてくる。
「あぁ…ん」
どうしても変な声が出てしまう。
メアリは恥ずかしくて仕方がなかった。
ウィレムの舌がうなじから下に下がって、片方の乳房を口に含んだ。
「はぁっ、いやッ…!」
言葉だけで否定はするが、メアリの身体は明らかに反応し、そして求めていた。
ウィレムはそれを察してか、メアリの硬くしこった乳首を舌で転がし、強く吸った。
「ああんっ!」
声を上げ、背中を弓なりにそらして反応するメアリの身体。
456446:04/11/28 01:55:27 ID:LyXuLiVN
ウィレムの右手はメアリの柔らかな茶色の髪をつかみ、左手は乳房からさらに下へと下がっていく。
そのまま臍をたどり、まだ薄い陰毛が彼の指に絡もうとしたとき、
「駄目!」
メアリはびっくりして足をきつく閉じた。
「はあ…っ、駄目です…そんなところ…」
「おい、足を開け」
「だ、駄目ですっ!」
「足を開けと言っている」
ウィレムが冷たく言い放つ。
メアリは従わざるを得なかった。
ぎゅっと瞳を閉じて、恐る恐る足を開く。
ウィレムの手がメアリの足の間に触れ、その部分をいじり始めた。
あまりの恥ずかしさにメアリは瞳を閉じたまま顔をそむけ、ベッドシーツを両手で強く握り締めた。
メアリはお漏らしもしていないのに、足の間が湿っているのを感じた。
ウィレムの指が動くにしたがって、チュプチュプと水音がする。
どうしてこんなことをされるのだろうか。
戸惑うメアリをさらに狼狽させる出来事が起こった。
手で触られている感触が明らかに変わったのだ。
ざらざらして、湿った感触…
457446:04/11/28 02:05:08 ID:LyXuLiVN
「いやぁ!」
それを確認したメアリが逃れようと身体をくねらせるが、
ウィレムがメアリの腰をがっちり掴み、離そうとしない。
ウィレムがメアリの足の間に顔をうずめて、
メアリにとって信じられない場所を舐めている。
「あぁん、やめてください!そんなところ、なめちゃイヤっ!」
メアリは無意識に腿でウィレムの顔を強く挟んだが、かえってウィレムの舌の動きを速めるだけだった。
グチョリ、チュプリと水音が響く。
「駄目ぇ!あぁ…ん、はっ…」
恥ずかしくて、メアリは気が狂いそうだった。
ほんの3週間ほど前に初めて会った従兄に、足の間を舐められている。
これが“床入り”というものなのか。
疑問に思うメアリの心情を察したのか、ウィレムはメアリの足の間から
顔を離し、身を起こした。
自らの唾液とメアリの膣液で濡れた口元を手の甲でぬぐいながら
メアリの上に覆いかぶさってくる。
「これからだ」
ゾッとするような声でウィレムがメアリに告げた。
その言葉が何を意味するのか理解するよりも先に、メアリは先ほどまで
ウィレムが舐めていた場所に何か熱くて硬いモノが触れるのを感じた。
458446:04/11/28 02:06:59 ID:LyXuLiVN
「何…?」
本能的に恐怖を覚えたメアリは、腰を引いて逃れようとしたがウィレムのほうが速かった。
じゅぷり。
「…ッ!!」
生々しい音をたてて、ものすごい質量をもった熱くて硬い“何か”がメアリの中に入ってくる。
「い、痛い!!」
メアリの叫び声を気にもかけず、ウィレムはゆっくりと腰を進めてくる。
ぎちぎちと引きちぎれんばかりの痛みに、メアリは必死でウィレムの肩にしがみつき、
懇願するしかなかった。
「痛いッ!!痛いです!!抜いて!抜いてぇ!!」
「我慢しろ」
「いやっ!無理ですぅ!お願い、抜いてッ!!」
「うるさい!」
ぐちゃり。
身体の奥で何かが破けてしまったのをメアリは感じた。
痛くて痛くて、頭がおかしくなりそうだった。
王妃たちが言っていた“少々の痛み”とはこのことだったのか。
全然“少々”じゃない!!
459446:04/11/28 02:08:35 ID:LyXuLiVN
メアリの瞳から涙が溢れ、目尻を伝って落ちた。
ウィレムは満足そうにメアリを見つめている。
「どうして、こんな…」
「メアリ…」
ウィレムの熱く、かすれた声。
メアリは涙に濡れた瞳を大きく見開いた。
ウィレムがメアリの名を呼ぶのは、これが初めてだったのだ。
「ひぎっ!!」
驚いていたのも束の間、再びメアリの身体に鋭い痛みが走った。
ウィレムが腰を引いて、もう一度メアリの中に打ち込んだのだ。
「ぐっ…!うっ…!」
二度、三度と、メアリは貫かれるたびに苦痛に耐えるうめき声を漏らした。
「あっ、あっ…!痛いっ!…はぁっ!こんなの…ォ…イヤ…ッ!」
「すぐに良くなる」
ウィレムが腰を動かすたびに、じゅぷじゅぷと結合部から
血と膣液が混じった粘液があふれ出る。
何度も何度も、とてつもない痛みがメアリを襲う。
460446:04/11/28 02:11:38 ID:LyXuLiVN
どうしてこんな目に遭わなければならないのか。
10月の半ばに初めて会った、冷たい瞳の従兄。
その1週間後には父親からこの従兄との結婚を告げられ、そして今、
その従兄のせいで耐えられない苦痛を味わっている。
言いようのない怒りが、メアリの心の底から湧き上がる。
同時に身体は苦痛とは言えない、痺れるような、そして甘い疼きのようなものを
感じ始めていた。
「あぁん!んんッ!…嫌いっ、嫌いよ!貴方なんて…大嫌いッ!!」
「!」
メアリの言葉に、ウィレムの顔が強張った。
何かが切れたように、途端にウィレムの腰の動きが速くなった。
ぐちゅ、ぐちゅっ、じゅぷ、じゅぷぅっ。
ぱん、ぱん、ぱん、ぱんっ。
あまりに激しい動きに結合部から愛液が飛び散り、腰と腰がぶつかる音が小気味よく響いた。
「あっ、あっ、いやっ、はぁッ」
ものすごい勢いでメアリは揺さぶられる。
ビクン、とメアリの臀部が震え始めた。
もちろん、無知なメアリは、それが快感の証で絶頂が近いということなど知る由もなかった。
「いやっ…何か…ッぁあっ!何か来るぅ!こ、怖い…っ!来ちゃううぅッ!!」
ウィレムの肩に爪を立て、メアリは狂ったように叫んだ。
「いやっ!いやぁっ…ぁぁああああッ!!」
ビクビクと身体を震わせて、涙をこぼしながらメアリは果てた。
薄れゆく意識の中で、メアリは体内に熱い迸りが流れ込んでくるのを感じた。

461446:04/11/28 02:13:57 ID:LyXuLiVN
眩しい。
窓から差し込む光を憎々しげに睨み、メアリは朦朧とする意識の中、枕に顔を埋めた。
気分が悪い。ひどく自分が汚れてしまったような気がする。
悪夢のような眩暈に悩まされていたメアリに、最も恐れていた男の声が聞こえた。
「いつまで寝ている。早く起きて仕度をしろ。
 今日の午前は、ロンドン市長が祝辞を述べに私たちのところへ来るそうだ」
ウィレムだ。
メアリがゆっくりと顔をあげてウィレムを見ると、既に彼はきちんと身なりを整えて、
ベッドのそばに立っていた。
腕に抱えていた箱をメアリに渡す。
「これを渡しておく」
不思議そうに箱を受け取るメアリに、冷たい声でウィレムは付け加えた。
「花嫁に贈る宝石だ。連邦議会から結婚の承諾を得るのに時間がかかったからな。
 渡すのが遅れた」
メアリが箱を開けると、高価な宝石が朝日を受けてまばゆい光を放っていた。
「じきに女官たちが来る。早く着替えて準備をしておけ」
冷たく言い残し、ウィレムは寝室から出て行った。
一人残されたメアリは、箱の中から黄金の指輪を取り出して光の中にかざした。
ルビーとダイヤモンドで飾られた指輪だった。
「私はもう…オラニエ公妃なのね…」
メアリは指輪を額に当てて、すすり泣いた。
462446:04/11/28 02:15:48 ID:LyXuLiVN
寝室を出たウィレムは大きくため息をついた。
目を閉じると昨夜の惨劇が思い出され、悔しさがこみ上げてくる。
これは政略結婚だ。
ヨーク公女メアリを妻にすることは、オランダがイングランドと対フランス同盟を結ぶために不可欠だった。
けれども。
一目で恋に落ちた。
イングランド国王チャールズとヨーク公ジェイムズによって
初めてメアリに引き合わされたその瞬間から、彼女に魅入られた。
柔らかに波打つ茶色の髪。潤んだブルーグレイの瞳。
青白いまでに透き通った肌。豊かな胸。
ヨーロッパ随一の美女と謳われた少女は、噂以上に魅力的だった。
国王とヨーク公から結婚の承諾が降りたとき、
ウィレムは喜びのあまりそのことを伝えに来た使者を抱きしめて叫んだのだ。
「私は世界で一番幸せな男だ!」
それなのに。
彼女は拒否した。
大嫌いと叫んで、ウィレムを拒否したのだ。
何がいけないのかウィレムには分からなかった。
唇を噛み締めながら、オラニエ公は朝日に照らされた廊下を足早に歩いていった。
463446:04/11/28 02:20:36 ID:LyXuLiVN
これで終わりです
読んでくださった方、どうもありがとうございます
エロって難しい…orz
もうちょっとコンパクトに書きたい…

最後にこんなこと付け加えるのもなんですが
ウィレムよりメアリのほうが背が高かったそうです
ウィレムが低いというより、メアリがノッポさんだったようで…
さらに、メアリの死後、晩年のウィレムには同性愛疑惑がありますw
464名無しさん@ピンキー:04/11/28 09:55:49 ID:QGtpgcs8
(゜∀゜)うわぉ!GJ!GJ!!
久しぶりの新作(*´Д`*)ハアハア
465名無しさん@ピンキー:04/11/29 14:40:17 ID:l88vUYbB
乙!!!
文章がしっかり要点押さえてて読みやすい。
しっかりハァハァ(*゚∀゚)=3させて頂きました!
466名無しさん@ピンキー:04/11/29 22:25:08 ID:ODxRRX0r
>>463
GJ!

捏造でもいいからメアリが徐々に心を開いていく続編が欲しい
467名無しさん@ピンキー:04/11/30 00:17:19 ID:9GQYrNVJ
このカップルか〜。なるほどやられたって感じです。
GJ。

ってか、このスレッドにチェック入れている人が結構いて嬉しかった。
468446:04/11/30 23:07:50 ID:LcbCsERF
感想ありがとうございます!

この二人(特にメアリ)が大好きなので、また続編にチャレンジしたいです
469名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:34:57 ID:MrkBJI6J
滅茶苦茶久しぶりに乙!えがったす。
470名無しさん@ピンキー:04/12/05 23:17:05 ID:HEopBKxH
ホシュage
471名無しさん@ピンキー:04/12/08 17:02:59 ID:Vx/ipDhy
先刻米村圭吾の「面影小町伝」を読了したわけですが。

お仙たんもったいねええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あれはなかったことにならんものか…
472名無しさん@ピンキー:04/12/13 20:43:51 ID:tbfS8kpv
大航海時代スレ即死したな・・・
個人的にはイイ!と思ってたので残念。
473名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:58:11 ID:b9cbnFFw
パイレーツ・オブ・カリビアンのキーラ・ナイトレイが良かったね。お姫さまが海賊船に捕らわれる。このシュチエーションがイイ。
474名無しさん@ピンキー:04/12/17 20:39:06 ID:MoDaD4Uc
『陋巷にあり』、ラストの後に顔回と、のHシーンがあると思ったのに。
475名無しさん@ピンキー:04/12/18 15:44:25 ID:+JLJWC9k
>>474
ラストじゃないけどあるよね。
あまり興奮できないけど。
476名無しさん@ピンキー:04/12/19 00:01:02 ID:7WFwaS4J
子曰く。
「回や。屯にて待つ」
孔子の言葉は顔回だけでなくその場のものにも通った。
優しげな物言いに子路や子貢などは訝しげな顔で去っていく顔回を見た。
孔子は南門から目を離さず、その表情は誰も見てはいなかった。

、は走り出した。顔回に向かってではない。陋巷へ。
何故走り出したのかは、自身も分明としない。ただ足が動いた。
だがその走りは鬼がついたようなものでなく、またすでに幼女のものでもなく、
背より、脹脛より、あげまきより、年頃の婦が成す媚が立ち上っていた。

五六は追わない。顔回が走り去るのを、そのまま見ていた。
雨に打たれて判然としないが、顔回の風情や表情を見て
わずかに満足げな顔をしているようでもあった。

顔回は追う。孔子へ非礼があったのではないかとも思ったが、足は止まらなかった。
(受けるのは大事なことだ。だけど、それでは十分じゃない)
一人の女の顔が浮かんでいる。しかし、走る速度は落ちてはいなかった。

顔路は見ていた。
孔子のそばに近づくのは胸糞が悪いため、誰にもみつからないところにいるのであった。
面白くもなさそうな顔をして体を掻いている。
(ちっ、酒を持ってでてくりゃあよかったな)
孔子の車が南門を出るのを視野に入れ、五六のいる軒下へと近づいていった。

、は辿り着いた。もう何年か、自分の家にいるよりも長くいた家に。
二人の間に子蓉の名を出してから、近づいていなかった家である。
まだ朝時分だが、小雨のため暗いままである。
、は出立が遅くでないことを怨んだ。
一度でよいから、意識を保ってこの家で夜を過ごすことを望んでいた。

水溜りを跳ねる音が近づいてきている。
477名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:46:20 ID:goWXKmsQ
新作かな?
職人さん、期待age(*´Д`*)
478名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:53:33 ID:bhRuKLFR
>>446
面白かった〜。後日談読みたいです。

ちょっとこの夫婦について調べたら、3人の子供は全員
死産だったのね・・・メアリの妹アンにいたっては
12人死産・1人流産・4人夭折という結果。
他の近親者でも死産多数。
医学の問題や生活習慣から、夭折は仕方がないとして
こんなに死産が多かったのはなんでなんだろうね。
当時ではわかりかねたけど、意外と遺伝的な病気とか
食べ物・化粧品その他の汚染による影響があったのかな。
479名無しさん@ピンキー:04/12/30 00:39:15 ID:by56cgqY
>>478
チャールズ1世は后のヘンリエッタ=マリアとの間に健康な子供を多く授かりますが
チャールズ1世自身は処刑され、子供たちは大陸へと亡命し、窮乏した生活を送ります。

王政復古が成っても、チャールズとジェイムズ以外の兄弟姉妹たちは
天然痘で急死したり(ウィレムの母親を含む)、
末の妹アンリエットにいたっては、夫に暗殺されたり(あくまで噂)…
さらにエロエロ兄弟だったチャールズとジェイムズは多くの愛人たちとの間に
健康な庶子を残していたのに、正式な后との間には何故か子供に恵まれなかった。

チャールズの后キャサリンは不妊症だった(?)と言われているけれども、
ジェイムズの場合は、本人が梅毒持ちだったので、
子どもたちにも梅毒が感染して、生殖機能に異常が出たのだと思われます。
その他にもいろいろ原因があるかもしれませんね。

ステュアート王家って結構不運…
480名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:59:33 ID:nCOkSMf3
>>479
アンリエットって、ルイ14世の弟の嫁さんで、義兄とデキてたっていうあの?

実はこの人の後釜萌えだったりする。
481446:05/01/09 14:46:08 ID:/fHC3Lfm
あけましておめでとうございます。
ウィレムとメアリの続編が書けたので、投下させて頂きます。

前作よりも約1.5倍の長さになってしまいましたorz
前半部分の背景描写がウザイかもしれないので、
面倒な方は飛ばして読んでください。
482446:05/01/09 14:46:52 ID:/fHC3Lfm
1685年、秋、オランダ、ハーグ―――
ビネンホフ宮殿の自室にメアリは引きこもっていた。
ベッドの中に伏して、全く動こうとしない。
その顔は涙でぐちゃぐちゃだった。

ウィレムと結婚してから8年が過ぎようとしていた。
メアリは23歳になっていた。
もうあの頃のような夢見る少女ではない。
辛すぎる現実を、あまりにも多く見せられてきたからだ。

オランダに嫁いできてから、メアリはウィレムを好きになろうと、愛そうと努力した。
メアリが大好きな物語の中で、妻は夫を愛するものとして描かれていたからだ。
苦痛だった床入りも我慢した。
何度も夜を共にすると、その行為も苦痛ではなくなっていた。
483446:05/01/09 14:48:01 ID:/fHC3Lfm
オランダに嫁いで数週間後、メアリは懐妊した。
メアリの懐妊の報せを聞いたウィレムは喜んだ。
メアリは自分が妊娠したことで、無表情で冷たいと感じていたウィレムが
喜んでくれたことが嬉しかった。
しかし、その2ヵ月後、メアリは流産した。
そのときは、初めての妊娠であったし、まだまだ望みを抱いていたので、
特に気にはしなかった。
けれども、メアリは流産を繰り返した。
何度妊娠しても、流産してしまう。
挙句の果てには、妊娠すらしなくなってしまった。

産婆や医師たちは、メアリに子を宿す能力が無いと言った。
父親のジェイムズから受け継いだ梅毒が原因だとか、2度目の妊娠のときに冒された
マラリア熱のせいだなどと告げられたが、そんなことはメアリにとってはどうでもよかった。
子を産むことができないという事実が重くメアリにのしかかった。
484446:05/01/09 14:48:45 ID:/fHC3Lfm
流産を繰り返すうちに、メアリは次第に病気がちになっていった。
ベッドで寝込む日が続いた。
一時は瀕死の状態にもなった。
その頃からだった。
ウィレムがメアリに全く何の関心も払わなくなったのは。
1年の半分は戦争に赴き、それ以外の時期でも朝早くから夜遅くまで、
仕事だといってウィレムは帰ってこなかった。
公務で行動を共にするときを除けば、メアリがウィレムと顔を合わすことはほとんど無かった。
メアリは戸惑いを隠せなかった。
読書や裁縫、カード遊び、散歩などをして、無気力な毎日を過ごすだけだった。

ある日、イングランドから友人のフランシス=アプスリーの手紙が届いた。
そこには心優しい男と結婚し、子供に恵まれた友人の生活が描かれていた。
メアリは羨ましくて仕方がなかった。
私も子供が欲しい。ウィレムとの子供が欲しい。
子供を宿せば、冷たいウィレムも自分に振り向いてくれるのではないか。
でも、一人では子供を産めない。
ウィレムが夜に部屋に来てくれないと、子供は出来ない。
メアリは孤独だった。
485446:05/01/09 14:49:48 ID:/fHC3Lfm
最近、メアリに驚愕の事実を伝える者がいた。
ウィレムがある女性と長い間情事を重ねているという。
しかも、その女性とは、メアリの女官の一人であるエリザベス=ヴィリアーズだという。
初め、メアリはそれを信じようとはしなかった。
けれども、ウィレムの情事は女官や下僕たちの間では周知の事実となっているらしい。
知らないのはメアリだけだった。
女官の一人、レディ・トレローニーに促されて、メアリは証拠を得ようとした。
ウィレムを騙すような行為をしたくはなかったが、
真実を知りたいという気持ちのほうが強かった。
3日前の夜遅く、メアリは一度寝たふりをして、後で自室を抜け出し、
エリザベスの部屋へと続く階段の影に身を隠した。
慎重に階段を上る足音。
こっそりと階上を見ると、蝋燭を持ったウィレムの背中がそのままエリザベスの
部屋に向かうのが見えた。

「ウィレム!」
メアリは何も考えずに夫の名を呼んでいた。
弾かれたようにウィレムは妻の声の方に振り向いた。
その顔は蒼白だった。
「…本当なの?ねえ…貴方、エリザベスと…」
無言でウィレムがメアリのもとに近づいてくる。
メアリは恐怖で何も言えなくなってしまった。
身体がガタガタと震えだす。
ウィレムの顔は、メアリが今まで見てきた中で、最も恐ろしいものだった。

486446:05/01/09 14:51:00 ID:/fHC3Lfm
「…何をしている」
ウィレムが地底から響くような声で問う。
「こんなところで何をしている!!」
大声でウィレムがメアリを怒鳴りつけた。怒りの表情は明らかだった。
悪魔のような形相でメアリを睨みつけている。
「あ…、私…」
メアリは必死で声を振り絞ったが、それ以上は言葉が続かなかった。
ウィレムの怒りに圧倒されてしまって、思考が麻痺してしまった。
「証拠など掴んで楽しいか?見損なったぞ、メアリ!
よほど私のことを信頼していないようだな。
おまえのような女を妻にしたことを恥ずかしく思うぞ!!」

大声でメアリをなじって、ウィレムはエリザベスの部屋へと消えた。
メアリは腰が抜けてしまったかのように、その場に座り込んだ。
放心状態だったが、次第に涙があふれてくる。
自分の部屋に戻り、ベッドの中でメアリは泣いた。
忘れたいと思っても忘れられない。涙が止まらない。
今まで生きてくるための拠り所としていた、オラニエ公妃としてのプライドも
ズタズタだった。
487446:05/01/09 14:51:54 ID:/fHC3Lfm
ウィレムに自分の存在を否定された。
涙を流せば流すほど、メアリは実感した。

―――私はウィレムを愛している。

だからこんなにも悲しい。だからこんなにも辛い。
メアリは今まで、ウィレムに対する自分の感情が何であるのか認識できなかった。
彼を愛そうと努力はしたが、本当に愛しているかどうかは
メアリ自身にも分からなかった。
しかし、今、ウィレムは他の女と情事を重ね、メアリに罵声を浴びせかけた。
皮肉にも、メアリはそのことでウィレムへの気持ちを確信した。

3日間、メアリは自室に閉じこもり、公に姿を現そうとはしなかった。
488446:05/01/09 14:52:51 ID:/fHC3Lfm
扉を叩く音がする。
「公妃様、私です。アン=ベンティンクです。ウィレム様から伝言を預かりました」
女官の一人、アン=ベンティンクの声だ。
アン=ベンティンクは、エリザベス=ヴィリアーズの妹だが、ウィレムの腹心である
ハンス=ウィレム=ベンティンクと結婚していた。
メアリはエリザベスのことは憎いと思っていたが、アンとは良い友人だった。
「扉は開いています、アン」
「失礼します」
アンが部屋に入り、メアリのもとへとやって来る。
「まあ…公妃様…」
メアリの涙で乱れた顔を見たアンは、言葉を失った。
「少しの間、お待ちください」
そう言い残し、アンは走って部屋を出て行った。
しばらくして、柔らかそうな綿布と、水の入ったデルフト焼の陶器を抱えて戻ってきた。
「公妃様、ウィレム様が書斎に来るように仰っておりました。
さあ、お顔を拭いてさしあげます。このままでは美しいお顔が台無しです」
水で濡らした綿布で、アンはメアリの顔を拭う。
「ありがとう、アン。…ウィレムは…怒っていましたか?」
「いいえ、公妃様。早く公妃様に会いたいと仰っていました」
「そうですか…。わかりました。参りましょう」
ウィレムが呼んでいる、そのことがメアリに動く力を与えた。
ベッドから離れ、オレンジ色のドレスを整える。
アンを伴って自室を出ると、メアリはウィレムがいる書斎へと向かった。
489446:05/01/09 14:53:46 ID:/fHC3Lfm
「ウィレム様、公妃様がいらっしゃいました」
「入れ」
書斎の中から聞こえてくるウィレムの声にメアリは身体を震わせた。
書斎に入ると、窓を背にしてウィレムが静かに立っていた。
「御苦労だった、アン。下がっていいぞ」
お辞儀をして書斎を出て行くアンを確認すると、ウィレムは自ら扉を閉め、
内側から鍵をかけた。
書斎にはウィレムとメアリ、二人だけだった。

「そこに座れ」
ウィレムに命令され、為す術もなく傍にあったソファにメアリは腰掛けた。
何を言えばいいのかわからず、メアリは黙ってうつむくしかなかった。
「何故あのようなことをした。私が他の女のもとへ通っているとわかっても、
おまえには何の益もないだろう」
ウィレムの質問はどこかズレている、メアリはそう感じた。
ドレスを握り締めて何も答えようとはしないメアリを見て、ウィレムは苛立たしげに
再び問うた。
「…では、質問を変えよう。誰から聞いた?誰にそそのかされた?
執事のコヴェルか?それとも、あのでしゃばりなレディ・トレローニーか?」
「そ、そんなことは問題ではありません!」
うつむいたまま、震える声で、しかしながらきっぱりとメアリは言い切った。
490446:05/01/09 14:55:06 ID:/fHC3Lfm
意図していなかったメアリの反撃に虚をつかれたウィレムは、
迸るようにあふれるメアリの感情的な言葉を止めることができなかった。
「どうして…どうしてあんなことをしたか、ですって?…あ、貴方こそ…どうして…
どうしてエリザベスなの?私では駄目なの?私のどこがいけないの?
子供を産めないから?どうして私と結婚したの?
イングランドの王座が目的なのでしょう?
それだけなのでしょう?それだけなのでしょう?!」
最後はほとんど言葉にならなかった。涙が溢れてメアリの瞳から流れ落ちる。
妻の涙を見て動揺したのか、ウィレムは困惑の表情を浮かべた。
「驚いたな…メアリ。おまえがそれほどまでに私とエリザベスのことを気にかけるとは。
このようなことは、おまえが育ったイングランドの宮廷では日常茶飯事だろう。
おまえの父親や伯父が良い例だ」
「ごめんなさい…でも…私は…貴方の妻です。私は…」
「メアリ」
ウィレムはメアリの言葉を遮って、メアリの隣に腰掛け、彼女の手をとった。
「おまえはまだ子供だな。もっと広い視野を持て。
私たちの仲を引き裂こうとしている奴等がいる。
私たちの不仲を煽って、おまえの父親と秘密裏に連絡を取っている者がいる。
知らないのか、メアリ。今年の春、イングランドの王位に就いたおまえの父親が、
おまえを私と離婚させ、新たにカトリックの男と再婚させる陰謀を図っていることを。
そのようなことはあってはならない。
ヨーロッパにおけるプロテスタントとカトリックの勢力均衡が崩れてしまう」
違う。私はそんなことが聞きたいんじゃない。
メアリは心の中で叫んだ。
491446:05/01/09 14:56:36 ID:/fHC3Lfm
「ウィレム…私…」
「何だ」
「私、貴方のことを愛しています。利用されるのは構いません。
貴方のためなら、何でもするつもりです。でも…ウィレムは…
ウィレムは私のこと、嫌いなの?」
涙をいっぱいに溜めて、ウィレムを見つめるブルーグレイの瞳。
ウィレムは心底驚いた表情をしていたが、途端に笑い出した。
今度はメアリが驚く番だった。
「メアリ、本当におまえには驚かされるよ。そんなことを気にしていたのか」
「私にとっては大切なことです!」
「ああ、すまない。しかし、それは杞憂だ。私はおまえのことが気に入ったから
結婚した。その気持ちは今も変わっていない」
「それなら、どうして私に会いに来てくれないの?」
「公務で忙しいのだ。わかってくれ、メアリ。ヨーロッパにおけるプロテスタント信仰を
護ること、それは神から与えられた私の義務だ。
私はその義務を果たさねばならん」
「エリザベスとは会う時間があるのね」
そう言った後で、メアリは後悔した。
強烈な皮肉がウィレムの気分を害したのではないかと恐れたからだ。
しかし、予想に反してウィレムは微笑んでいた。
普段からめったに笑うことがないウィレムの微笑みは、奇妙ではあったが、
今のメアリの心を慰めるには十分すぎるほどに効果があった。
492446:05/01/09 14:57:32 ID:/fHC3Lfm
ソファに座ったまま、ウィレムはメアリを抱き寄せて信じられないくらいに優しいキスをした。
「すまなかった、メアリ。でもこのことだけは忘れないでくれ。
私が結婚したのはおまえだ。そして、私が愛しているのもおまえだ」
自分が望んでいた言葉を、やっと夫から言ってもらえた。
メアリは嗚咽を漏らしながらウィレムの胸に顔を埋めた。
もうエリザベスのことはどうでもよくなっていた。
「…赤ちゃんが欲しいの。私…まだ諦めたわけじゃない。
ウィレムとの赤ちゃん…欲しいよぉ…」
ウィレムの腕の中でしゃくり上げながら思いを吐露するメアリ。
妻の背中を撫でていたウィレムは、静かな声で囁いた。

「今すぐ抱いてやろうか」

493446:05/01/09 14:58:18 ID:/fHC3Lfm
夫の予想外の言葉に、メアリは恥じらいで真っ赤に染まった顔を夫の方に向けた。
「私はそんなつもりで言ったのでは…。そ、それに、こんなに明るい時間に…。
神が…神が見ておいでです…」
「妻を愛し、子を産み育てることは、神が望まれたことではないか。
もし、それが神のご意思に逆らうというのならば、明日から毎日一緒に教会へ礼拝に行こう、メアリ」
「さっき、公務で忙しいって…んっ」
恥じらいの言葉を紡ぐメアリの唇を無理矢理な口付けで塞ぐと、
そのままウィレムは彼女をソファに押し倒した。
久方ぶりの夫の濃厚なキスにメアリは必死で夫の身体にしがみつき、無我夢中でキスを返した。
欲情を煽り立てるような口内運動で、メアリの身体はすっかり火照ってしまった。
顔を離し、熱い吐息とともにウィレムが問いかけてくる。
「どうする?」
メアリは瞳を潤ませてウィレムを見上げた。
「…ずるい」
494446:05/01/09 14:59:22 ID:/fHC3Lfm
ウィレムが、メアリの白いレースに彩られたドレスの胸元を力任せに引き下げると、
大きくて形の良い胸がブルンとこぼれ落ちる。
そのままウィレムはメアリの胸の谷間に顔を埋め、両手でその柔らかな感触を楽しみ始めた。
「はぁ…あ…ぁ」
うっとりした表情で、メアリは為されるがままに快感に身を委ねていた。
久しぶりに夫に抱いてもらえることが、メアリの欲情をさらに掻きたてていた。

ちゅるちゅると、故意に音をたててウィレムがメアリの乳首を吸い上げ、
唾液を塗りたくるように舌で転がす。
「あんっ!」
メアリはビクンと背中を反らせながら、もっと吸ってと言わんばかりに
ウィレムの顔を自らの乳房に押し付けた。
「ん、んふっ…ぁあ…ん」
耐えられず、喘ぎ声を漏らし続けるメアリの胸からウィレムが顔を離すと、
すでに硬くなっていた桃色の乳首が、唾液で濡れててらてらと光っていた。
495446:05/01/09 15:00:33 ID:/fHC3Lfm
ウィレムがメアリのドレスの裾をたくし上げる。
オレンジ色のドレスと白いペチコートの中から、さらに真っ白な太ももと尻が露わになった。
メアリがソファの肘掛に背を預け、ウィレムに導かれるまま大きく股を開くと、
秘部は既に十分すぎるほどに潤っており、窓から差し込む光のおかげで
愛液がとろりと滴っているのが一目でわかるほどだった。
ウィレムはメアリの膣の中に指を一本差し込み、中をかき混ぜ始めた。
「あぁん!ん、んん…ぁあっ」
メアリの喘ぎ声に合わせて、秘部もぬちゃぬちゃと音を立てる。
ウィレムがもう一本指を増やすと、じゅぷぷっという水音とともにメアリの膣から愛液が溢れた。
「ふぁっ…あ、あはぁ…もっとぉ…」
腰をくねらせながら、ウィレムの指の動きに応じるメアリ。
正直、夫婦の営みでこれほどまでに感じてしまうのは初めてではないだろうかと、
戸惑うと同時にメアリは不安だった。
全くの無言でメアリの秘部を指で掻き回し、事を進めるウィレム。
そんなウィレムに比べて、自分は淫らに乱れてしまい、二人のその差に急に不安になったのだ。
ウィレムにも気持ちよくなって欲しい。
それにもう、指だけでは我慢できない。
欲情に急かされたメアリは、ウィレムの顔を見つめて口走っていた。
496446:05/01/09 15:01:57 ID:/fHC3Lfm
「あぁ…ん、指じゃ、なくっ…て」
「何だ」
あくまで無表情で応じるウィレム。
メアリは我慢できなかった。
「お願いです…くださいっ…!」
「何をだ…これか?」
そう言うと、ウィレムはメアリの手を引いて起き上がらせ、そのまま彼女の手を自らの股間に導いた。
メアリの手がズボン越しに十分に勃起した夫のペニスに触れる。
夫も欲情してくれているという安堵感と興奮で、メアリは叫んだ。
「ああっ!それですっ!!」
「では、舐めろ」
「えッ?」
「これを舐めろと言っている」
突然の夫の言葉に、狼狽を隠せないメアリ。
そんな妻の前で、ウィレムは手際よく自らズボンを下ろした。
勢いよく、大きく勃起したペニスが姿を現す。
「で、でも…」
先ほどまでの乱れ様はどこに行ったのか、
メアリはうろたえながらウィレムの股間から視線をそらした。
メアリにとって、成人男性の生殖器を明るい場所で見るのは初めてだったのだ。
ましてやそれを舐めることは、メアリの想像を超えていた。
「何でもすると言ったな。嫌ならばよいのだが」
ふと、ウィレムの瞳に冷たい光が宿る。
「はああぁんん!し、しますッ!…何でも…ウィレムが喜ぶなら…っ」
メアリは耐えられなくなって、ウィレムにしがみついた。
嫌われたくなかった。
497446:05/01/09 15:03:05 ID:/fHC3Lfm
ソファに腰掛けたウィレムの股間に、メアリはひざまずいて恐る恐る顔を近づけた。
初めて見る勃起した男性器は、不思議な形をしている。
まじまじとペニスを見つめるメアリに、ウィレムの苛立たしげな声が聞こえた。
「何をしている。早く舐めろ」
「は、はい…」
夫に命令され、ギュッと目を閉じてメアリがペニスを舐めた瞬間、
ビクッとペニスが反応し、メアリはびっくりして顔を離した。
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ…大丈夫だ。続けろ」
ぺろぺろと、犬のようにメアリはウィレムのペニスを舐め続けた。
頭上でウィレムのため息が聞こえる。
「メアリ…玉のほうも…触ってくれ」
明らかに熱にうかされた夫の声色に、メアリは胸がキュッと締め付けられる感覚を抱いた。
玉とはこのことだろうかと疑問に思いながら、メアリはペニスを舐めながら、
その下にある睾丸にそっと触れた。
すると、再びビクッとウィレムのペニスが反応し、その先端から粘液が零れ落ちる。
そのまま睾丸を手で包み込むようにして触りながら、メアリが舐め続けていると、
ウィレムが再び命令を下した。
498446:05/01/09 15:04:29 ID:/fHC3Lfm
「口に含め」
「え?口に…これを入れるのですか?」
「そうだ」
こんなに大きいものが口の中に全部入るわけが無いとメアリは思ったが、
今はウィレムに逆らう気持ちは全く無かった。
大きく口を開けて、メアリはウィレムの硬く、大きくなった男性器を飲み込んだ。
何とも言えない、ツンとした生臭い匂いと味がメアリの口内を満たす。
「歯を当てるなよ…そうだ…舐めながら、口を上下させろ」
ウィレムに言われたとおり、メアリは舌をペニスに絡ませ、それを吸うようにして口を上下させた。
口の中はウィレムのモノでいっぱいで、正直、メアリは息苦しかった。
「ああ…いいぞ、メアリ…っ」
愉悦に満ちたウィレムの声にメアリの下腹部は疼き、内股を愛液が滴っていくのを感じた。
ウィレムが喜んでくれている。
メアリは嬉しくて嬉しくて、必死でウィレムのために奉仕した。
ペニスを口に含みながら、そっとメアリが視線を上に向けると、
ウィレムはメアリが今まで見たことのない表情をしていた。
瞳を閉じて、快感に耐えるように口を開けて震えている。
499446:05/01/09 15:05:13 ID:/fHC3Lfm
ふと、ウィレムが目を開けると、メアリと視線が合った。
「あぁ…メアリ…今度は胸を使ってくれ」
じゅるっ、と唾液をこぼしながらメアリがウィレムの性器から口を離すと、
自ら両手で乳房を寄せ上げてみせた。
「はあ…っ、どうすれば…」
「胸で挟んで…そう…」
「ん、あぁ…」
メアリが白い乳房の間にウィレムのモノを挟むと、柔らかで大きな乳房の間からその先端だけが頭を出した。
先ほどまで口に含んでいたため、メアリの唾液とウィレム自身の先走り汁のおかげで、
ぬちゃりと音をたてながらメアリの胸の中をペニスが上下した。
メアリは感じやすい乳房に、夫の熱いモノを挟み、さらに、自分がこんな明るい時間帯に
すごくいやらしいことをしているという恥ずかしい思いも相まって、快感の吐息を漏らす。
500446:05/01/09 15:06:16 ID:/fHC3Lfm
メアリはウィレムのペニスを掴むと、自分の乳首にこすりつけた。
「はぁああんッ!!」
「くッ!」
堪らずウィレムも声をあげる。
妻の痴態に興奮したウィレムは、自ら腰を浮かし乳房に挟まれたペニスをメアリの顔にぶつけた。
すると、メアリは必死で舌を伸ばしてそれを舐めようとする。
ウィレムは我慢できなくなって、浮かした腰をそのまま細かく動かした。
「あんっ、んっ、んあっ!」
「くうっ…メアリっ、出る…ッ!!」

ドピュッ!びしゃっ!どろっ…

「ひぁ…」
メアリの上気した顔にウィレムの精液が飛び散った。
ビクビクと名残惜しげに痙攣するウィレムのペニスを、自らの両手で持ち上げた乳房で挟み、
呆然としているメアリの顔から白い精液が滴り落ちる。
とてつもなく卑猥な光景を目の当たりにし、射精した直後にも関わらず、
ウィレムのモノは再びメアリの胸の中で勃起した。
501446:05/01/09 15:07:35 ID:/fHC3Lfm
「メアリ、後ろを向いて尻をこちらに向けろ」
ウィレムが命令すると、未だ茫然自失の状態のままメアリはゆっくりとソファにしがみつき、
自らドレスとペチコートをたくし上げて、露わになった尻をウィレムに向かって突き出した。
初めてのフェラチオで興奮しまくっていたのか、メアリの秘部はぐちょぐちょに濡れており、
内股、太ももを伝って、膝の辺りまで愛液がこぼれていた。
ウィレムがメアリの腰をつかみ、秘裂に勃起した自身の先端をあてがう。
「ほら、ご褒美だ」
ずぷうっ…っ
「ひぁぁあああんッッ!!」
後ろから一気に最奥まで貫かれ、それだけでメアリは達してしまった。
ぎゅうぎゅうとメアリの膣内がウィレムのペニスを締め付ける。
「入れただけなのに…おまえは淫乱だな」
「いやぁ…ん、ごめんな、さいっ…あぁっ!」
激しくウィレムは腰を動かし、メアリを攻めたてた。
メアリの豊かな胸が、ゆさっゆさっといやらしく揺れ動く。
ウィレムの肉棒がメアリの膣に出し入れされる度に、そこから愛液があふれだし、
じゅぷっ、と泡立った。
「あんっ、あんっ、だ、駄目ぇ…、そんなに、激しいの…ッ」
502446:05/01/09 15:09:18 ID:/fHC3Lfm
ウィレムが後ろからメアリの乳房を揉みしだき、指先で乳首をつまんだり、いじったりすると、
キュッとメアリの膣内が締まり、ビクンと身体は反応する。
「やぁん、駄目ッ、駄目ッ!また…ぁぁっ…またっ、来ちゃうッ!!」
嬌声を上げ続けるメアリの腰をつかみ、思い切り最奥まで突くと、ウィレムの先端が子宮口にぶつかった。
そのまま先端を子宮口にこすりつけるように、ウィレムは腰を回転させた。
「や、だ、だめ、またっ、また…ぁぁああああんっんッ!!」
ビクンビクンと身体を震わせて、メアリは再び達した。
「あん、はぁ…ん、はぁっ…はぁっ…」
達した後もこらえきれないのか、メアリは喘ぎ声を漏らし続けていた。

ウィレムがメアリの膣からペニスを抜くと、ぬぽっと音がしてその先端から粘液がこぼれ落ちた。
ウィレムはソファに腰かけ、ぐったりとしたメアリを引き寄せると、
自分の膝の上に向かい合わせで座らせるようにして、もう一度挿入した。
二度も達したメアリの膣内は、とろとろと愛液をこぼしながらも、
しっとりと、きつくウィレムのモノを押し包む。
503446:05/01/09 15:10:29 ID:/fHC3Lfm
今度は下から突き上げるような動きに、メアリは悶え続けた。
「んっ、んんっ、んぁあ…ウィレムっ」
「どうした」
名を呼ばれてウィレムはメアリの顔を見た。

これがオランダの民に慕われ、高貴でしとやかと評されるオラニエ公妃の姿なのか。
潤んだ瞳からは涙を流し、快感で半開きになった口からは唾液がこぼれている。
いつもは青白いまでの肌が、今は薔薇色に染まり、そして欲情をむさぼるように自ら腰を動かす。
「ウィレム…好き、好きぃ…」
涙を流しながら至福の表情を浮かべるメアリ。
まだ精液の残滓が付いているにも関わらず、ウィレムは妻の頭を抱き寄せ、深く口づけた。
「ん、ん、んふっ、んんっ」
ちゅるちゅる、ちゅっ、ちゅぷっ。
互いの唾液をすすり合うようにキスをしながら、二人は腰をぶつけ合った。
結合部からあふれる粘液は、ウィレムの腿をも濡らし、ソファにまで達していた。

504446:05/01/09 15:11:41 ID:/fHC3Lfm
口付けを止めると、ウィレムはソファの肘掛にメアリを押し倒し、もっと奥まで
挿入できるように妻の臀部を抱え上げ、さらに激しく腰を動かした。
「やっ、ひあぁっ、あっ、はぁん…ウィレムっ、わたし、もぅ…ッ!」
「メアリ…私もっ、そろそろ…」
グチュッ、グチュッと卑猥な水音とともに、ギシギシとソファも軋んでいる。
「さあ…孕め…ッ!!」
妻の腰を抱えたまま、一番奥までウィレムは貫き、溜まった欲望を吐き出した。
「ふぁあ…ッ!あ、熱ッ!!ぁはあぁんんっ!!」
体内に流れ込んでくる熱い精液を感じ、メアリは三度目の絶頂を迎えた。
子宮がギュンギュンと収縮し、精液を一滴たりとも逃すまいと搾り取る。
「くっ、うぅッ…」
これまでにない射精時の快感に、堪らずウィレムも呻き声をもらした。
絶頂の余韻に浸るかのように身体を痙攣させたあと、メアリはゆっくりと無意識の底へと沈んでいった。

505446:05/01/09 15:12:34 ID:/fHC3Lfm
しばらくの間意識を手放していたウィレムは、覚醒するとゆっくりと身を起こした。
何事もなかったかのようにソファから離れ、身なりを整えると、メアリの方に視線を投げかけた。
オレンジ色のドレスから乳房と脚をはみ出したまま、ソファの上でメアリは静かに寝息を立てている。
ウィレムはメアリに近づき、衣服を直してやると、上着として着ていたジュストコルを
脱いで、彼女にかけてやった。
襟元のタイを外し、それで妻の顔にこびりついていた精液をぬぐってやる。

ウィレムはそのままじっと妻の顔をみつめると、何かを呟き、
まだ少し赤みを帯びているその頬にキスをした。

506446:05/01/09 15:14:09 ID:/fHC3Lfm
「ウィレム!」
書斎を出たウィレムに聞きなれた声が聞こえた。
「ハンス」
ウィレムの幼いころからの親友であり、腹心として主に外交面で活躍している
ハンス=ウィレム=ベンティンクだった。
二人だけのときは、親友として言葉を交わす仲である。
ウィレムのくたびれた格好を見たベンティンクは、少し驚いた様子だった。
「長かったな、ウィレム。…抱いていたのか?」
「ああ」
「それで、メアリ様は?」
「娼婦のように乱れていたよ。あの女の産みの母親は、卑しい身分の出だからな。
血は争えん。それとも、あの好色は父親譲りかな」
「…俺はそういうことを尋ねたつもりではなかったのだが」
苦笑しながらベンティンクはウィレムの背を叩いた。
「じゃあ、何だ」
「そうイライラするな。ああ、でも、その様子だとメアリ様に関しては心配無いようだな」
「…おまえの言うとおりだ。少なくともメアリに関してはな。
だが、ハンス。女官のレディ・トレローニーとラングフォード夫人、
それと執事のコヴェルをイングランドに追い返せ。
これ以上、メアリに余計なことを吹き込む輩は、私が許さん」
「分かった。彼女たちの最近の行動は、確かに不審だ。追放には賛成する。
イングランドの情勢そのものは、ジェイムズ王の治世において、まだどう転ぶか分からんが」
「ジェイムズの好きなようにはさせんさ」
自信に満ちたウィレムの言葉に、ベンティンクは微笑んだ。
507446:05/01/09 15:15:20 ID:/fHC3Lfm
「それで?ウィレム、おまえの今日の予定は?といっても、もう午後だが」
「私は一度着替えてから、ホラント州議会に顔を出す。
ハンス、おまえは妻のアンに言ってメアリの面倒を見させてやってくれ」
「ウィレム…これからメアリ様をどうするつもりだ。イングランドでジェイムズ王が
即位した今、オラニエ公妃はイングランド王位継承権第1位にあたる。
メアリ様の立場は非常に微妙だぞ」
ベンティンクの問いに対して、ウィレムは感情の起伏が感じられない声で答えた。
「あの女は単純だ。愛しているふりでもしておくさ」
「ふり、だって?」
「悪いか?」
ムッとした表情でウィレムがベンティンクを睨みつける。
その表情が図星を突かれたときの親友の癖だということを、
ベンティンクは十分承知していた。
「いや、悪くない。悪くないさ、おまえは。…じゃあ、また後でな」
「ああ」

廊下を去っていくウィレムの背中を、振り返って見つめながらベンティンクは呟いた。
「相変わらず、不器用な奴だ」

508446:05/01/09 15:21:15 ID:/fHC3Lfm
やっと終わった…
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
できるだけ史実をもとにして妄想してみました。
今回は初夜よりもエロいものを目指して書いたつもりです。

メアリをノーパンで描いてしまいましたが、この頃西洋では既に下着はあったのでしょうか?
その方面には疎いので、誰か詳しい方、ご指南願います。

>>480
オルレアン公妃アンリエットの後釜と言えば、
リースロットという名で有名なエリザベート=シャーロットですか??違います??
509名無しさん@ピンキー:05/01/10 08:48:16 ID:eQXtZXUz
>>446
投下thx、いい話ですね。
長さは確かにありますが、冗長とういうわけではなくて意味のあるものだと思います。
何にせよ、メアリの乱れっぷりがいい感じにぐっと来ます、やっぱり。

それと下着については、ズロースみたいなのを最初に穿きだしたのは
かのカトリーヌ・ド・メディシスだって書き込みが世界史板のほうにありました。


ところでこの時代にギシギシアンアンできるソファー・ベッドってあったんでしょうか?
510486:05/01/11 00:24:00 ID:L8ciWPdl
>>446
乙です。楽しませて頂きました。
二人の関係やメアリの思いの変化がわかる良いSSなので、
むしろこの長さで良かったと思います。
ウィレムの最後のさりげない優しさがぐっときますね。

それと後釜に関してはそのとおりです。
以前読んだ小説でとても魅力的に描写されていて好きになりました。

そういやこの人の旦那、フォモだったんですよね……。
511名無しさん@ピンキー:05/01/11 22:21:53 ID:DtSvAOC6
乙です。萌えましたハァハァ。
512446:05/01/16 23:26:38 ID:Awy44iav
>>509
ご指摘、ありがとうございます。
カトリーヌ・ド・メディシスは16世紀の人物なので、
そのおよそ100年後を生きたメアリが下着を着けていても、何らおかしくありませんよね。
泣いたり、オドオドしたりしながらも、
実はノーパンでヤル気満々なメアリタンになってしまいました…(;゚д゚)

それと、ソファについてはバロック調のものを想像して書いていました。
ちょっとギシギシアンアンするには狭そうですが…

>>510
英王ウィリアム3世(ウィレムのこと)は、妃のメアリとはハァハァ(*´Д`)というか
切ないエピソードが多いのに、それに負けず劣らず親友のベンティンクともウホッなネタが多いです。
バイセクシュアル説が濃厚です。

もしかして、オルレアン公もフォモだったんですか?

>>511
萌えていただけて、幸いです(゜∀゜)!
513名無しさん@ピンキー:05/01/19 02:51:19 ID:GJwKhXUr
初心者ですが
秋山信友×織田ゆう
で書かせてもらいます。
少しマイナーなカップルですが。
秋山信友は武田信玄の家臣で、信玄にも恐れられた切れ者。
織田ゆうは織田信長の叔母(ちなみに信長より若いですし、美人)。
「ゆう」では読みにくいでしょうから作中では「優」と勝手に表記させていただきます。
前置きが異様に長くかったるかったら、(かなりかったるいのです)そこら辺は読み飛ばして下さいませ




514名無しさん@ピンキー:05/01/19 02:53:31 ID:GJwKhXUr
織田軍が迫っていた。
設楽ヶ原で大敗してからといもの、武田家の運命は傾き始めていた。
織田軍は優と信友のいる岩村城を狙っているらしい、との情報は奥にも聞こえて来ていた。
優は憂鬱な面もちで夫を待っていた。
月が出ているのか、障子から微かに光が差し込んでいる。静かな夜である。
とそこに、からり、と障子の開く音がした。信友が入ってきた。
ろうそくの光越しに見た信友の顔は、いつもにも増して神経質になっていた。
夫のやつれ切った髭面を見た優は、励まそうと無理に明るい顔をしてみせた。
「ご苦労様でございます。」
「優、わしは疲れた。」
「武田家一の知恵者の信友殿が何をおっしゃいます。」
普段は寡黙で、弱音を吐かない夫には珍しい事だった。
「なあ、優よ。久しぶりにおぬしを抱きたい。」
出し抜けに言われた優は、恥じらうよりも笑ってしまった。
「信友殿にも少しは欲といものがあるのですね。」
「優、おぬしが好きだ。」
信友の顔は幾らか熱っぽかった。
「おぬしが好きだ。」
信友はもう一度言った。
今度ばかりは優も顔を赤らめた。初めての床を思いだした。

515名無しさん@ピンキー:05/01/19 02:59:00 ID:GJwKhXUr
優が初めて信友の顔を見たのはいつだっただろうか。
武田信玄の西上が始まってまもなく、岩村城は武田軍に囲まれた。
その頃の岩村城は織田の勢力下にあり、優が城主代理を務めていた。
これには経緯がある。
優はもとは織田家の出で、信長の叔母に当たる。
政略昏で元城主の遠山景任に嫁いだのだが、その景任が早逝した為、未亡人になった優が城主代理として岩村城を取り仕切る事になったのである。
優は夫の景任が死んでも悲しくはなかった。
元が政略昏であるし、接する機会も少なかった。なにより景任は冷たい男だった。
優は戦国の世に女として生まれたことを恨んだりもした。
ただ彼女は天性が明るいのか、そんな事を忘れるようにして立派に城主代理を務めた。
そんな折りも折りに、信玄の西上が始まったのだ。
戦略上、美濃にも別動隊が攻めてきた。
別動隊は凄まじい速さで東美濃にある岩村城を包囲した。
岩村城は武田軍のあまりの速さの為、籠城準備ができていなかった。
援軍の来る様子も無く、状況はすこぶる悪い。
その時の絶望感を優は未だに覚えている。

516名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:01:04 ID:GJwKhXUr
その武田軍別動隊の指令官こそが秋山信友である。
岩村城を囲むとすぐに信友は城に矢文を打った。
優はその矢文を見た。

「織田ゆうガ秋山信友ノ妻トナレバ城兵ノ命ハ皆助ケル。家老、雑役ニ至ル者マデ、皆ノ地位ハソノママ保証スル。」

そう書いてあった。
優はすぐ決意した。
甥の信長は中央の対策に忙しく、援軍をよこす様子は無い。
城内の戦意は低く、食料、水も無い。
城兵の命が助かるならば、秋山信友とやらの妻になるのは致し方無い、と。
家老は皆反対しなかった。
岩村城を明け渡しは呆気のないものであった。何事も迅速に進んだ。
しかしながら、信友と優の婚儀はまだ済んていなかった。

(どうせ傲慢で嫌な男に違いない)
押しかけ婿なんてふざけた要求をする男だから、どうせ嫌な男に違いない、優がそう思うのもあたり前であった。
そもそも彼女の接して来た男は皆嫌な男ばかりで、前夫の景任などは特に酷かった。
優を性欲解消の玩具だとしか思っていないような男である。
彼女がまともに知っているのはそんな男ばかりだった。

517名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:03:57 ID:GJwKhXUr
優は、まだ見ぬ信友を疑っていた。
織田家は美人をよく生む。
優も出色の美人である。
信友が出したあの条件は、自分の美貌目当てだと思っていた。
優に限らず戦国の女の扱いなど皆それが普通である。

岩村城の事が一段落すると、優と信友は初めて会う事になった。
優は対面の間で型通りの挨拶が済むと、信友の顔をまじまじと見つめた。
信友は神経質そうな顔立ちであったが、なかなかの美男子ではある。
が、ひどい仏頂面だった。優はその表情を冷酷と見た。
言葉は交わされず、対面はすぐ終わった。
婚儀が済み、信友と優は寝床に入ることになった。
寝室で、ふたりは黙りこくっていた。
優はこれから信友と契りを結ぶかと思うとぞっとしていた。
と、突然に信友が喋り始めた。
「わしには妻も側妻もいる。しかし、おぬしを決して粗略に扱うつもりは無い」


518名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:06:00 ID:GJwKhXUr
実の所、信友は驚いていた。優の美しさにである。
(この女、天女か)
信友は対面の間で初めて会った時、大袈裟では無くそう思った。
息を呑み、何も言えなかった。

信友は戦術が主君の信玄に似ていた。
異常に頭が切れる所も信玄に似ていた。
そのせいで信友は、信玄に恐れられていた。
羽柴秀吉が黒田如水を恐れたように、である。
実質、山県昌景や馬場美濃などの信玄の側近よりその頭脳は優れていただろう。
しかし信玄の天才的な用心深さによって、信友は意識的に遠避けられた。
西上作戦でも信友は本軍に入れてもらえなかった。
信友が指揮する別動隊は、東美濃を脅かすのが役目である。
確かに重要な役目ではあったが信友でなくとも務まる任務だった。
信友は常に満足に働く場所を与えられなかった。


519名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:08:32 ID:GJwKhXUr
信友は狼狽している。
いわゆる、ひとめ慕れ、かもしれないと思った。
初めて会ったその時からその狼狽は続いていた。
信友が信玄と決定的に違うのは、何事につけ欲が少ない事であった。
とくに女欲が少かった。
妻を娶ったが、仲は決して良くない。
側妻も人に進められ娶ってみたが、今ひとつだった。
信友の関心事は戦争にしか無く、その性格の特異さから女を好かず、同時に女に好かれなかった。
自然、信友は奥手になった。
押しかけ婿をしろ、と言ってきたのは信玄の指令である。
なんの策略かは知らないが、信友は好きでそんな事をやる男では無かった。
その奥手な信友が、女を好きになった。
信友はこうして優と寝床で向かい合い、ときめいている自分に驚いた。
とりあえず信友は寝まき姿の優にこういったのだった。
「わしには妻も側妻もいる。しかし、おぬしを決して粗略に扱うつもりは無い。」


520名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:11:33 ID:GJwKhXUr
優は時驚いた。信友からこのような言葉を聞くとは思わなかった。
前夫の景任はただ荒々しいだけだったが、信友のこの言葉には優しさに満ちていた。
これを言った信友の顔は相変わらずの仏頂面だったが、緊張の為か赤くなっていた。
優はその顔がおかしかった。
「優、おぬしが好きだ。初めて見た時からそう思った」
なんと物を率直に言う男だろうか。
信友は女と接する事に馴れておらず、気の利いた言葉が言えなかった。
もとが女に気を遣わない男である。
気の利いた言葉など言えるはずもない。
優は突然の告白に驚く前に、信友の無骨さを感じ取って、くすり、と笑ってしまった。
「何故笑った」
「だって」
優は信友の顔を見つめた。
信友は明らかに狼狽していた。
「だって、なんだ?」
「その後を言えば信友殿は怒ります。」
「かまわぬ。申して見よ」
「では、その顔です。信友殿の顔が急に」
かわいくなった、と言おうとしたが、かわいそうに思った。
「赤くなってしまわれたので」
結局こう言った。


521名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:14:08 ID:GJwKhXUr
「そうか」
信友は自分の顔を、つるり、と撫でてみた。
「はてな、赤いか」
信友はまた変な顔をしてみせた。
今度は困ったような顔である。
優は、悪い人ではない、と思った。
その後、夜が明けるまで優と信友は語り合った。
信友は押しかけ婿をした理由を話し、優は自分の境遇を話した。
その頃にはもう優は完全に信友を信用してしまった。
なぜなら、信友はその日は語り合っただけで、優に手を出さなかったのだ。
翌日も信友は優のもとに来た。
この日も優に指一本触れなかった。その次の日も信友は来た。
その夜、優はそれとなく自分を抱かない理由を聞いてみた。
信友はこう言った。
「女を抱く作法などしばらくしてないから忘れた。」
嘘だ。信友は優に気を遣っていたのである。
しかしどうも呑気な嘘である。
優はふと前夫景任の事を思い出した。
信友は限りなく優しいのに、景任は一度でも自分に優しくした事があっただろうか?
優の目が急に潤んだ。

522名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:16:57 ID:GJwKhXUr
「どうした?わしは何か悪い事を言ったか?」
信友は急に優の眼に涙が浮かんだので焦った。
「いえ、信友殿が」
涙が優の頬を伝った。
「信友殿があまりに優しすぎるので」
優は信友の胸に顔を沈めながら、言った。
「わたしは女として生まれて、辛ろうございました。女は所詮道具です。その運命があまりに憎らしゅうございました。だけど」
優は信友に抱きつきながら、信友の顔を見た。
優しい顔だった。
「信友殿があまりに私に優しくしてくれるので、急に涙が溢れてしまったのです」
信友は優を抱きしめながら、言った。
「これからはもう、辛い思いをしなくてもよい。わしと共に暮らしていこう。楽しく、な」
相変わらず信友の言葉は気が利いていなかった。
優は微笑みながら、しっかりと頷いた。
ろうそくの灯が消えると部屋は真っ暗になった。
優はその日初めて信友に抱かれた。
武田家中で信友は一番の戦巧者と恐れられていたが、武田一の戦巧者も優の前では奥手な呑気者でしかなかった。
優はそれで良かった。
優と信友は似合いの夫婦になった。
二人は仲睦まじく、それからの日々を過ごした。
その楽しい日々も戦国の世の怒濤に呑まれようとしていた。



523名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:19:26 ID:GJwKhXUr
「優、おぬしが好きだ」
初床の事を思い出していた優は、現実に戻った。
信友は優を抱きしめ、その口を吸った。
そのまま二人は倒れ込んだ。
「信友殿、灯が」
夜の情事をなそうとするのに、ろうそくの灯が点ったままだった。
「よい。今宵はおぬしの乱れた姿を見てみたい」
そんな、と優は顔を赤くして抗議しょうとしたが、再び口を吸われてしまった。
信友の舌が優の口内に入り、舌をまさぐる。優は甘い感覚に襲われながらも、その感覚に抗って信友の唇から顔を離した。
「いけませぬ。優は恥ずかしゅうございます」
信友の顔は何かに憑かれていた。
優は普段と違う夫の顔を見た。
信友は優が抗うのも知らない顔で、優の寝まきを脱がしにかかる。
「あっ」
信友は眼にも止まらぬ速さで優の寝まきを剥いでしまった。
ろうそくの灯りに、優の白い体が照らされた。
そして信友は、再び優の口を吸った。
優は呆れつつも夫の貪欲ぶりに驚いた。
また抗議しようとしたが、やめた。
この暴走した夫を止めるのは難しかろう。


524名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:21:45 ID:GJwKhXUr
信友は優の肋骨の一本一本をなぞるように口づけし、優の体が温まってくるのを見計らって、乳房を揉みしだき始めた。
優は豊かな乳を柔らかく揉まれると、抗議がどうのと考える暇が無くなった。
「・・・んっ、んっ、あっ」
優は恥ずかしそうに声を上げる。
信友は優に更に刺激を与える為に乳首をさすり始めた。
薄明るい部屋で、優は喘いだ。
「信友殿、優は、優は恥ずかしゅうございます」
優は刺激で舌が回らなくなっていたが、まだ理性は残っていた。
信友は乳房への愛撫を続けながら言う。
「そうは言うがの、おぬしのここは」
と言いながら信友は乳房から手を離し、優の“そこ”に触れた。
「んんっ」
「溢れておるぞ」
信友は悪戯っぽく笑った。
信友は愛撫を止めると優の足を無理矢理に開かせ、優のそこをまじまじと見つめた。
「ちょっ、信友殿、冗談はやめなさりませ」
優は本気で恥ずかしがり、信友の頭をどかそうともがく。
信友は優のそこにある、赤く充血した陰核をむいた。

525名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:24:19 ID:GJwKhXUr
「あふぅっっ」
優はとたんに力が抜けた。
「信友殿、卑怯です」
「武将など皆、卑怯者ばかりだぞ」
信友は開き直った。
信友の視界には黒黒と茂った陰毛と、桃色で濡れたそこが広がっていた。
信友は口を吸うように、優のそこを吸ってみた。
「あっ、んん、あああっ」
優は肌を桃色に染めながら、嬌声を上げた。
優のそこが蜜で溢れかえった。
快感の波が優を襲い、その脳を焦がした。
信友は自ら着物を脱いだ。
ぬっ、と信友のものが姿を現す。
既にその見事なものは張りつめている。
優は信友を直視できない。
まともに男のものを見たのは初めてである。
(これは化け物だ)
優は信友のものをちらりと見た時そう思った。
それは信友の欲望の化け物である以外何者でもない。
信友は眼で優に
(なめてくれ)
と問うてみた。
(いやでござります)
優も眼で返した。
「いつもしている事ではないか」
今度は口で言った。
「でも、灯りの点っている所でした事はござりませぬ」
優は赤い顔をして抵抗した。
(お願いだ)
再び信友は眼で懇願した。

526名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:27:45 ID:GJwKhXUr
「お願いだ」
口でも言った。
ここまで言われれば、優も承知せざるを得ない。
優は恥ずかしげに頷くと、信友のものににじり寄った。
恥ずかしげに頷いた優の所作は、ひどく可愛い様に信友は感じた。
(これはやはり天女だな)
信友は再確認した。
優は信友のものをのぞき込める所まで近づくと口を僅かに開き、その棒に唾液を垂らす。信友のものは熱い液体に触れるだけで反応した。
邪魔にならぬよう髪を掻き上げ、恐る恐る舌を伸ばし、そのものの先端をなめた。
信友は快感に震えた。
先端だけでは無く棒状のものを満遍なくなめ、それがいよいよ硬くなると、優は躊躇いがちにそれを咬える。
犬が骨をしゃぶるが如く、優も棒をしゃぶった。
顔を赤らめ、恥ずかしげに棒をしゃぶる優の顔はなんともいえず生艶かしかった。
優は信友に見られて、恥ずかしくもあったが興奮もしていた。
そこがじんわりと濡れた。

527名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:31:24 ID:GJwKhXUr
「んんっ」
部屋には優の鼻息と、何かをしゃぶる卑猥な音だけが響いた。
優は玉を頬張ろうと、小さい口を精一杯開けて奮闘した。
それをすると信友が喜ぶからである。
額に汗が滲んだ。
髪が下がると、また掻き上げた。
自分を喜ばそうと、汗を滲ませて頑張る優を見て信友は
(俺の天女を悲しませてはならぬ)
とつくづく思った。
戦争は二度としたくなかった。
兵の為、民の為、そして戦に行く自分の姿を見守る優の為に。
愛する者を持ち、信友は変わった。
あまりにも優は愛しおしすぎた。
「優っ」
信友は叫んだ。
「入れるぞ」
優は、えっ、と口を離した。
信友の顔が野獣の顔になっていた。
棒は自己主張した気にそそり立っている。
信友は優を下にして覆い被さるような態勢になり、優の顔と向かい合わせになった。
優は覚悟した顔で
「来て」
と囁いた。
優のそこは痛い程に疼いている。
信友は優のその疼きを一気に貫いた。
信友と優がひとつになった。


528名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:34:34 ID:GJwKhXUr
「ああぁぁぁっ」
優は甲高い、歓喜の声を上げた。
何かが解放された声である。
信友は動かずに、締め付けてくる感覚を楽しんだ。
信友が悦に浸っているとその時、
「動いてくだりませ」
と優が小声で呻いた。信友は微笑み、ゆっくり体を動かし始めた。
初めは遅く、序叙に速く、緩急を付けて。
「あっ、んっ、あんっ、ああぁぁっ、んんぅ」
肉と肉がぶつかり合う音も、優の歓喜の声に掻き消された。
優のそこの壁が、信友の棒の締め付けを強くする。
「あんっ、あっ、ああああぁっ」
信友は態勢を変え、優を四つん這いさる。
そこで信友は腰の動きを止めた。
「動いていい」
信友は優に、自ら動いてよい、と指示した。
優は迷った。が躊躇しながらも優は自ら動いた。
快感には勝てない。
優は、自らに棒を擦りつけるように動いた。
自ら腰を振り、快感を得ようとする優の顔は淫乱に微笑んでいた。
「んああぁっ」
髪を振り乱し、涙を流し、優は動く。
そのまま信友と優は向かい合わせに座るような体位になり、また動作を続けた。
どちらとも無く口を吸った。優の白い乳房が激しく上下に揺れた。
全てが明るく照らされている。
どちらも、もう二十代の若者同士では無い。
しかし二十代の若者のそれより激しかった。

529名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:36:27 ID:GJwKhXUr
二人は獣になった。
二人の生き物は一心に腰を振った。
信友と優の動きは更に激しくなった。
信友は汗を流して射精を堪える。
その結合部からは卑猥な粘着音が聞こえ、歓喜の声は高まり続けた。
「ああああぁぁぁっ」
その嬌声が絶頂に達した時、優も絶頂に達した。
快感の波が襲い朦朧とした意識の中、優は信友が低く呻くのを聞いた。
信友の動きが大人しくなり、やがて止まった。

静寂が訪れた。
そこには欲望の固まりが去り、ただ二人の男女がいるだけになった。
しばらくすると部屋からは楽しそうな睦言が聞こえ、やがて灯が消えると寝息がするのみになった。


530名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:40:00 ID:GJwKhXUr
朝の日差しが部屋に差し込むと、優は眼を覚ました。
信友はまだ寝ていた。
優は信友を起こさぬように布団から出ると、鏡に向かい乱れた髪を直した。
しばらくすると信友も布団から這い出てきた。
優が不審に思う程、妙に信友の眼は輝いていた。
「なあ優よ、こういう手紙が来ている」
信友は手文庫から手紙を出して優に見せた。
優の顔色が変わった。
手紙の差出人は織田信長である。
手紙には、信友が城を明け渡せば、全兵を助けるだけでなく信友を家臣に迎えると書いてあった。
信友は静かに言った。
「俺は織田に降る」
信友はもう戦いたくなかった。
民を、兵を、そして優を苦しめたくなかった。
後ろめたくは無かった。
信友は自分に相応した活躍の場を与えぬ信玄を、そして勝頼を裏切る事に罪悪感は感じなかった。
戦って勝てる相手では無い。
時流は武田を見放している。
信友は優が生まれた家で余生を過ごしたいと思った。
優は自分に気を遣うなら止めろと言った。
しかし信友の決意は変わらなかった。


531名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:42:04 ID:GJwKhXUr
「俺は後の世、武田を裏切り、武田の崩壊を速めた逆臣と言われるだろう。それでも良い」
信友がそこまで言ったかは解らない。
とにかく秋山信友は織田に降った。
信玄の死から三年の事である。

信友は信長に対面する為、岐阜に向かった。
そこで捕らえられ、殺された。
信友は信長に裏切られたのである。
優も捕らえられ、信長本人に殺されたという。
信長にしてみれば、優も裏切り者であった。
優の一生は男に翻弄され続けた一生であったが、愛する男に恵まれたのは幸せだったかもしれない。

信玄が死んでから三年、武田家滅亡は七年先の事である。


終わり
532名無しさん@ピンキー:05/01/19 03:44:40 ID:GJwKhXUr
終わりました。
修行中なのでエロさが足りないのは許して下さい。
あと長くてすんません。最低でした。
年号とかは適当なのでそこはご勘弁を。
なんか感想あったら下さい。
読んでくれた皆様、お疲れ様でした。
ありがとうございますた
533名無しさん@ピンキー:05/01/19 04:01:54 ID:Zg3rpjSR
>532
ヨカタよ〜
アイコンタクトが面白かった。
534名無しさん@ピンキー:05/01/20 12:37:24 ID:tGHIcdmq
GJ!
自分はこのカプ初めて知った。
面白かったよ。
535名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:48:10 ID:UGd4kv8K
自分も初めて知ったけど、興味深いカプですな。

熟年のエロさが出ていて、良かったですよハァハァ。
ageときますねハァハァ。
536名無しさん@ピンキー:05/02/07 20:41:05 ID:WTe8g5oM
hosyu
537名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:08:58 ID:vlmYLX8f
保守
538名無しさん@ピンキー:05/02/24 01:34:09 ID:YrIZrzAd
勧誘上げ
539名無しさん@ピンキー:05/03/03 23:16:56 ID:41Mjmwmw
hoshu
540名無しさん@ピンキー:05/03/08 06:12:28 ID:nq1j8vI6
保守
541ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/08 23:15:58 ID:zYuZIKVB
みさくらなんこつ的小早川秀秋

1:事実に対して仮定を持ち出す
   「擁護しても全然ダメなくらいバカ殿卑怯者説でるよおぉっ」
2:ごくまれな反例をとりあげる
   「朝鮮から 呼び戻されたら メッチャ太閤に怒られてました」
3:自分に有利な将来像を予想する
   「ああ゛っでるっ…!!西軍裏切りでるっ!! でっでるうっ秀秋、関白なれるよぅ」
4:主観で決め付ける
   「きもぢい゛ーっ 山降りて突撃ぴゅーーーってっ きもぢい゛ぃーーっ!!!」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
   「み…味方がッいっいっぱい…いっぱい返り忠しちゃいますぅっ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
   「吉ー川ーもねー」
7:陰謀であると力説する
   「東軍から…内府から!こってりしてるのが射撃されてるよおおあおおおおおおッ」
8:知能障害を起こす
   「ひーでーあーきー卑ー怯ー者ーにーさーれーちゃーっーたー」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする
   「バカ!バカ!治部少!!」
542ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/08 23:16:43 ID:zYuZIKVB
10:ありえない解決策を図る
   「秀秋の越前転封、うやむやにしてくらしゃひっ」
11:レッテル貼りをする
   「内府ちゃんのとりなし…あったかくて…ほっとして…あうぅ…
   天下取りのための布石みたいだよぅ」
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
   「大谷吉継の亡霊がすごすぎてクルクルパーになっちゃうですうぅッ!」
13:勝利宣言をする
   「秀秋関ヶ原の勝敗決めちゃってバンザイしちゃうぅっ バンザイっばんじゃいっばんじゃい゛っ
   ぱゃんに゛ゃんじゃんじゃいぃぃっ!」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
   「戦後に国替えされて、私… お国がわからなくなっちゃうッ!」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
   「やっやあぁらめえっ、たっ…たまぁ…!! タマタマはぁ…あはぅっ!!
  そっそこ蹴られると…く…なるぅ…秀秋の寿命二十一歳でなくなっちゃうんでしゅぅッ!!
  んあっ!! んあおっ!! つっ強いよおぉたま蹴りつよいのおっ!!!」
543名無しさん@ピンキー:05/03/09 19:05:41 ID:2yrcIW4B
なんかさっぱりわかんないが笑った
544名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 21:09:18 ID:Kqxyc3xP
ほしゅ
545名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 22:06:38 ID:Pb3CISMG
今やってる大河の、頼朝×政子が激しくイイ。
ナカイ頼朝の変態じみた目つきがたまらん
546名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:10:43 ID:bc1U5G/c
同志よ!
だれか頼朝×政子の調教モノ書いてくれ
547名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 23:27:01 ID:eat7miBZ
逆じゃねぇのか。
政子X頼朝だろ。
548名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 00:47:01 ID:DjsZPXPF
似合わず鬼畜な頼朝が政子を調教してくのでもよし、
政子にシバかれる頼朝もまた良し。
549名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 22:42:00 ID:bY47Rm91
意外と同士が居て嬉しい。

何話か忘れたけど、政子の夢の中で
政子が薄暗い小屋の中で着替えていて
そこに頼朝(目つきが怪しい)がやってくる、とかいうのなかったっけ?
それがたまらなくよかった。
550名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 00:53:27 ID:QEZpj7jc
あれはヤバかった。
妄想多感期の男子のような夢を見る政子に萌えた。
551頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:34:21 ID:Occ5LDfu
馬を駆けさせて後、政子は一人川に向かった。
浅瀬で肩をはだけて汗をぬぐっていたのだが、
後ろで人の近づく気配がして振り向くと、
そこには先日川を挟んで自分を笑っていた頼朝が
こちらを見つめて立っていた。
(なぜ佐殿がここに?)
じりじりと近づいてくる頼朝。
その目が何を考えているのか分からず恐ろしく政子は逃げ出したかった。
だが、曳いてきた馬の元へ戻るには頼朝の傍を通らねばならず、
政子はただ川の中に立ちすくむしかなかった。
はだけた肩をしまうことさえ思いつかず、
着物を握り締めひらすらに体を固くしていると
頼朝がざばりと川に入り、政子の体を強く抱きしめた。
552頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:35:05 ID:Occ5LDfu
「何をなさる!」
何をされるのか分からないという恐怖感から
体がガタガタと震えたが、それでも気丈に怒鳴ると
頼朝は政子の耳元に低い声でささやいた。
「このような姿で・・・襲われても知りませぬぞ」
「ひぁっ」
そのまま耳を舐られ、次第に頼朝の舌が首筋、肩と降りていくにつれ
政子は初めてのことにわけがわからず、ひざが震え、しゃがみこんでしまった。
「それでは濡れてしまいますぞ」
力の抜け切った政子を川から連れ出すと、
川縁にある乾いた草むらに横たわらせ、胸元の前で固く握り締められていた手をゆっくりと開かせる。
「や、やめて・・・」
自分より大きな男に覆い被さられ、泣きそうな声を出してしまう。
普段の政子の姿からは予想もつかない。
だが頼朝は手を止めることなく、袷を開き白い乳房にかぶりついた。
「ああっ・・・あ、やぁ」
553頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:36:51 ID:Occ5LDfu
やんわりと揉み上げ、頂を吸い上げると女らしく声をあげてゆく。
「おや、普段とはまるで違いますな」
「そ、んなぁ」
「ここをこのように、されるのがお好きでしょうか」
「あ!あぁぁっ」
片方の頂を手で、もう片方の頂を口で弄り回す。
「やめてくだされ、こんな、こんなぁ・・・」
何度も強く揉みしだいていくと政子が腿をすりあわせるように動いた。
手をゆっくりと差し入れていくと、そこはしっとりと濡れていた。
「先ほど川から出して差し上げたのに・・・川の水で濡れてしまったのですか?」
くちくちと弄くると政子は顔を真っ赤にして横に振った。
「それとも、お楽しみいただけたということでしょうか」
「ち、違います・・・あっ、ああああっ」
政子が否定すると更にそこに差し込んだ手を激しく動かしていく。
その刺激に耐え切れず、政子の口からは嬌声が絶えず漏れ出していた。
554頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:38:25 ID:Occ5LDfu
「ふ、ああっ、」
「否定なさらずとも、楽しもうではありませんか」
私もこのようになっていますよ、と頼朝が自分のものを出すと、
政子は初めて見る男性のその部分に目が釘付けとなった。
その反応が頼朝はなんとも愛おしくなり、ぴたりと政子の手を自分のそれに導いた。
「ひゃあっ」
「驚きましたか?これから一緒に楽しむのですから、どうぞよろしく」
そうして濡れてはいるもののまだ狭い政子の入り口に自分のものを当て、
時間をかけてゆっくりと貫いていった。
「いた、痛・・・っ」
狭い道をゆっくりと時間をかけて広げ奥へ進んでいく。
途中何度も政子が涙を零し訴えたが、頼朝は目尻を舐めてその涙をぬぐい、
口付けと胸と耳元への愛撫を繰り返して宥めた。
そうして奥へたどり着くと、その心地よさに思わず放ちそうになる。
だがまだまだ楽しみたい、とゆっくり動き始めた。
555頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:39:23 ID:Occ5LDfu
「あ、ああっ、んぅっ」
「・・・まだ、痛いですか」
「あああっ、は、ああっ、はい、あ・・・っ」
今日はもう政子が気持ちよくなるのは無理だろう、と思い
果てを目指して動きを激しくしていく。
そのたびに女の嬌声が川縁に響き、草の擦れる音がした。
「あ、あぁぁぁっ、佐殿・・・っ!」
「政子殿、政子殿・・・・そろそろ、いきますぞ・・・」
「佐殿、や、ああああぁぁぁぁっ!」
「・・・くぅぅっ!」
最後の一突きと共に頼朝が勢いよく弾け、ドプドプと白濁が注ぎ込まれていく。
政子は初めて自分の中に注がれる感触に身じろぎ、
また初めての性行為に頭がぼんやりと霞がかったまま、草むらに横たわっていた。
556頼朝×政子(大河7話より):2005/04/24(日) 22:40:32 ID:Occ5LDfu
頼朝はぼんやりとしている政子の体を手ぬぐいで清め、
敷いていた服を軽くかけなおしてやると
またあの得体の知れぬ笑いを浮かべ、去って行った。
「政子殿、また共に、楽しみましょう」
去り際の言葉に、政子は先程まで突かれていた部分が疼くような気がした。

(おわり)
557名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 05:05:03 ID:4tFpBGJh
頼朝が怪しくていい!
558名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 20:35:28 ID:csY/0RPk
「やめて」→「やめよ」など、細かい修正が必要な気もするが、大いにGJ。
559名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 20:39:24 ID:PRaSFomK
>>558
勢いに任せてしまったので細かい言葉遣いがおかしくなってしまった
すまん・・・次回は気をつけます。
560名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 23:47:15 ID:sqzPLrV9
やめて、の事だけど
逆には漏れは、男っぽい政子が女になった、って感じで萌えました。乙です
561220:2005/04/28(木) 01:01:44 ID:EreFoRai
ものすごく今更なんだけど、源氏物語のエロパロ小説のデータを
昔のワープロのフロッピーからやっと取り出せた

希望してくれてた人もいたみたいなんでここに投下しようかと
思ったんだけどあまりに長くて凄い量なんで断念しました
本当に申し訳ない

自サイトにひっそりアップしたんで、いつか縁があれば読んで
笑ってやって下さい
562名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 09:49:28 ID:aJwRe1jQ
>>220  おお!いつぞやの!
原作だけでもだいぶ長編ですからね
サイト探して読みにいきます。
563名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 11:30:37 ID:01s4eXYL
検索ヒントくだせえ
564名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 23:11:07 ID:2p8Ld7yg
大河の話題でスマンが
嫉妬しまくりの政子を頼朝が激しく犯してたら萌える
565名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 23:13:25 ID:KdP0VS9H
ここはギリシャの男神×エジプトの女神様とかもあり?
566名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 23:13:06 ID:4p4267TX
もうなんでもアリでしょ
567名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 22:07:49 ID:jh7imI+c
>>565
初っ端から古事記やら北欧神話やらが投下されてるんだし。
何でもカモーンって感じだぜ。
568愛×真実:2005/05/21(土) 20:37:12 ID:s49a5uda
遠い、海を隔てた異国の神々が休暇でここ、ケメトにやって来たのは知っていた。
しかし、母なるナイルが増水したからといって冥界に非難しにやって来るなんて予想外にも程がありますわ。
「全く、オシリス様もオシリス様です。ここは魂の裁判をする場所ですのよ」
冥界にも多くの種類や部屋のような場所がある。
ここは死者の魂の選別し、善き魂であればイアルの野と呼ばれる極楽浄土へ、
悪しき魂であれば邪神アポピスにその魂を食べさせるという冥界でも特に重要な場所であるのに。
「考えて見なさい、マアト。冥界の中でもこの場所は秩序の女神であるそなたがいるお陰で安全な場所なのだ。
 もし他の場所でお客様に粗相があれば一大事ではないか」
<マアトの主人>オシリス様にそのように言われては仕方がないですわ…
私は額に付いた大きな羽(マアトの羽根)を撫でてため息をついた。
私のすぐ側ではアヌビスがいつも通りに私の霊力が込められた羽根と死者の心臓を天秤に掛けていて、
その横ではトト様が筆記用具を片手に淡い松明の明かりを頼りにその結果を記録している。
…二人とも、よくこの様な状況の下で仕事ができますわね。
異国の神には混沌の気を持つ者も少なからず居た。神聖なこの場所に無秩序の空気が漂ってしまっている…。
正義や秩序の具現化である私にはこの状況が耐えられなかった。
私はオシリス様に断り、仕事をアヌビス達に任せてその場を退出した。
569愛×真実:2005/05/21(土) 20:38:07 ID:s49a5uda
私はオシリス様から与えられた部屋に入ると椅子に腰掛け部屋に明かりを灯した。
そして、異国の神々の神気を振り払うかのように目を閉じた。そうすると少しは気が楽になる。
すると突然部屋の明かりが消えた。
私が驚いて目を開けると、そこには見知らぬ男の姿があった。
「いや…起こしてしまったか、悪かったな」
背が高く、肌は透き通るように白く、目鼻立ちのくっきりとした、巻き毛で背中に白く大きな翼を持つ神。
明らかにケメトの者ではない。
「…どちら様です?要が無いのならば即刻此処から立ち退きなさい。さもなくば…」
私は異国の神をにらみ付けた。途端に明かりの消えた部屋に眩いばかりの陽光が差し込む。正義の光だ。
この世に混沌を招く神ならば、幾ら異国の高徳の神であってもこの光にはたえられますまい。
冥界に居を持ちながらも私は空に輝く太陽神、ラーの娘。神々の中でも最も高き神気を持つ。
「さもなくば、どうするんだ?」
男…よく見ればかなりの美男子であるようだ…は何ともなさそうに私に尋ねてきた。

…全く効果がない。うそでしょう?!あちらの神々には真実の神は居ないと聞いていましたのに…
「それに、別に要が無いわけではない。貴女、悩みがあるのだろう?
 わたしはそれを解消するために貴女の元に訪れたんだ」
なるほど、神々の相談役ですか。ならば神々からの信頼も厚く、人々からも善き神として信仰を得ているのでしょう。
それならば先ほどの術も効かないはずですわ。しかし…
「おせっかいにも程がありますわ。それに、私が今悩んでいるとしたら貴方方異国の神々が冥界に押し寄せたお陰で
 仕事が出来なくなっている事です。早く貴方の守護すべき街におもどりください」
「違うな〜。わたしが言いたいのはそんな表面的な悩みでは無く、もっと貴女の奥深くに根付いたコンプレックス
 のようなものだよ」
そういって男は微笑むと異空間から弓矢を取り出し、私に向かって矢を放った。
570愛×真実:2005/05/21(土) 20:39:07 ID:s49a5uda
私は驚いて椅子から離れて寝殿に倒れこんだ。
神が神に危害を加えようとは如何なものか!
「貴女に危害を加える気など一切有りませんよ。マアト」
いつの間にか寝殿の脇に男が座っていた。私は逃げようとするも、体が痺れて身動きが取れない状態になった。
…さっきの矢、何らかの術が施されていたのですね…
「体が動けなくなったのは貴女が素直でない証拠。真実の女神様が嘘なんてついちゃいけないよなぁ」
「…どうして、私の名前をっ…貴方は何者です!!」
苦しむ私を見下ろしてその美しい顔を顰める男は私の問いかけに、鼻が当たるくらい顔を近づけて答えた。
「貴女の様に高名で美しい女神の名も知らないような神はこの世に存在しないでしょう。
 わたしの名はエロス。<この世で最も美しき存在>」
なんということ!!私は愕然とした。
エロスとはいたずら好きの下級神ではないですか!
そんな低級な神に好き勝手されている自分が恥ずかしくて泣きそうになった。
助けて、トト様、アヌビス!
「助けて…オシリス様」
571愛×真実:2005/05/21(土) 20:39:56 ID:s49a5uda
「やはり、正義と秩序の女神とあって信念は固く、それ故に強情になってるわけか」
エロスは私の全身を眺めると、私の上半身を起こして短く私の唇に口づけをして、首飾りや腕輪を外し始めた。
「何をするの!!止めなさい!!」
私は慌てて首筋と肩に回されたエロスの腕を振り払おうとするも、体がいうことをきかない。
「マアト、わたしは貴女の心の奥にある悩みの種を取り除いてやろうとしているんだぞ。
 少しは大人しくしてほしい」
エロスは少し困ったような顔をして、また私の唇を奪う。
私は息を漏らさないように必死に堪えた。

ここ、ケメトの国では口から発せられるものは力を帯びると信じられている。
殊、神に関して言えば他人に自分のはいた息を口で吸われるだけでその者に
<真実の名>という神を支配し得る言葉を与えてしまうのだ。
この国の人間たちの描く絵画に神同士の接吻の様子が無いのは、ただ単にそれを描く画法に無いというわけではないのだ。

エロスはなおも口付けを止めない。
その上今度は強引に自らの舌で私の唇を開き、竪琴を奏でるが如く生暖かい舌で私の歯をなぞる。
私は初めての感覚に驚いて不覚にも僅かに息を漏らしてしまった。
いけない…私の主人はオシリス様…彼の御方以外に<真実の名>を知られてしまうなんて…
しかも低俗の恋愛神如きにっ!!
572愛×真実:2005/05/21(土) 20:40:47 ID:s49a5uda
しかし私は秩序の女神。正義の光が通じない相手に攻撃をする術を持たなかった。
悔しくて、情けなくて涙が溢れてきた。
するとエロスは口付けを止め、頬に、耳に、髪に伝う涙を舌で舐めとってゆく。
涙の熱さとは違う、生温い舌の感触を頬で、耳で、髪で感じて、私は思わず声を上げてしまう。
慌てて口を噤むも、エロスは微笑んで、
「それでいいんだよ」と言い、私を抱き起こした。

彼の神は、その二本の逞しい腕で私の肩を抱いたかと思うと、ロングスカートの結び目を解き、脱がし始めた。
<真実の名>を知られたことで絶望に打ちひしがれていた私に、新たな恐怖が襲い掛かる。
「ちょっと…嫌!!何をなさるのですか!やあっ…止めて下さい!!」
私はすがる様にエロスを見た。
エロスは「大丈夫だから」と言うも、私はちっとも大丈夫ではない。
ああ…なんという事!異国の神々は全てこのように野蛮な者ばかりなのでございましょうか…
いやぁ…オシリス様…たすけて…
私は部屋の勝手口を見つめた。
…そうする事で、ミイラ姿で自力では立つ事の出来ない我が主人が現れる訳が無いと分りつつも、
 そうする事しか、今の私には出来ないから…
緊張と不安と恐怖で汗ばんだ体にぴったりと密着した着物はしかし、するすると私の体から離れてゆく。
…せめてトト様、この時間を止めて下さい。あるいは私が仕事場に居た時まで時間を戻してください…
願いも虚しく、私は今日会ったばかりの背中に翼を生やした不可解な姿の男の前で一糸まとわぬ姿を曝け出す事となった。
エロスは私を寝台に横たわせると、一通り体の隅々まで観察し、
「やはり、美しい」
そう呟いた。
573愛×真実:2005/05/21(土) 20:41:51 ID:s49a5uda
「は、早く服を着させて下さい!!」
私は必死で訴える。しかしエロスは再び私の体に覆いかぶさると、右手で鎖骨を、舌で首筋をなぞり始めた。
そして、その右手の指をだんだんと降下させてゆく。
同時に、右手の指の後を追うかのように舌もゆっくりと、私の体の感覚を確かめるようにして付いてゆく。
「ひやっ…」
エロスの指が右胸を触れたとき、私は体が強張るのを感じた。
エロスは少しだけ顔を上げて、「いい反応だ」といい、私の目を見つめた。
「そうやってどんどん素直になってくれれば、貴女の体も自由を取り戻せる」
エロスは右手全体で私の小さな胸を揉みしだく。
愛の神から受ける愛撫は、徐々に恐怖や不安を解してくれた。
しかし、それは逆に私にとってはじめての感覚を引き出し始めるということに…。
「だいぶ硬くなってきたね。流石真実の女神。身体も正直なんだね」
エロスはそういうと、私の乳首に口をつけ、歯を立て始めた。
「ひわっ…あっ…ゃ…エロス…」
言葉にならない言葉が口から零れ出す。
彼の神はもう片方の乳首も指で弄りつつ、時折浮き上がった肋骨を琴のように弾き、私に新鮮な感覚を与え続けた。
「はあっ…あっ…あふ。もっ…と、もっと、よくしてえっ…」
この感覚を、人は快感、と呼ぶのだろうが、私はもう…ほとんど思考回路が焼ききれた状態になってた。
574愛×真実:2005/05/21(土) 20:42:34 ID:s49a5uda
「もっとよく、か。じゃあ、こんなのはどうだい?」
エロスは悪戯っぽくそう言うと、今度は既に濡れている私の秘所に手を伸ばし、外側の襞を優しく撫でる。
「ひわあああっっ」
よく分らないが、私は背筋が、全身が痺れたように感じられた。
それは先ほどの矢にかかっていた術とは違う、今までに経験したことの無い甘美な痺れであった。
「どうだい?」
エロスが尋ねる。
「す…すっごくいい。こんなのっはじめてぁあああっ」
答え終える前に、エロスはまた動き始めた。
これまで何百年、何千年と誰からも触れられることの無かった身体の”空間”に、初めて他人の指が入る。
下半身が熱い。温泉の如く、身体の中から湯水が溢れるのが感じられる。
同時に、愛神の指の進入も身体の内側からリアルに感じ取れた。
「すご…ああっはっ!入ってるぅ…ああっ…うっ」
私は興奮の余り、犬のように喘いだ。
己の秘所から、身体の内側からくちゅくちゅと卑猥な音が漏れるのを、まるで子守唄でも聞くかのように気持ちよく聞いていた。
「そろそろ…いいかな」
ぱっくりと、大きく口を広げた女神の秘所を凝視しながら、男神は自らの赤く猛った分身を曝け出した。
「はあっ、エロす…もっと、もっといれて…かき回してぇ」
私は、今まで快感を与えてくれた指が自分の秘所から離れていったのに少し不満をもって言った。
「マアト…私は、素直な貴女が好きだよ」
私は訳が分らずエロスの顔を見上げる。
その時、エロスの分身が私の身体を貫いた。
「かはっ…あああああ!」
私は身悶えた。確かに痛みはあったけれど、それ以上に大きな快感の波が私の身体を身悶えさせた。
「はあっ…エロス、ぃぃいっ…」
なんだか私は頭が真っ白になってしまい、それ以降の記憶がない…。
575565:2005/05/21(土) 20:58:53 ID:s49a5uda
「気が付いた?」
私が目を覚ますと、当然の如く隣にはエロスの姿があった。
私の<真実の名>を知る、異国の夫。
やはり…夢ではなかったのですね。現実で良かった様な、良くないような、複雑な心境ですわ。
私が頭を抱えていると、エロスは満面の笑顔で、こう言った。
「じゃ、続きしようか?」
…どうやら気絶している間中下半身が接合したままの状態だったらしいということに気づくまでの、1秒足らずの間の話。


SS、初めて書いてみましたが修行がたりませんね
前置き長いばっかりでエロかない…
なんかエロスの役どころがいまいち掴めない。
お目汚しすいませんでした
576名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 01:23:44 ID:eUWMUDP/
うほっ!来てるし!初めてとは思えない出来ですな。イカタですよ。いやマジで。
俺も書いて見ようかと思いましたよ。
それにしも、このスレ過度の過疎だから、即座に大量の反応が出来なくてすいませんね。
また描いて下さいね〜。


577565:2005/05/26(木) 00:14:51 ID:5Yn/ogRw
>>576
お褒めの言葉ありがとうございます。
なんだかあまりにマニアック過ぎて皆さんひいてしまうかと思ったのですが

今、こころのK×御嬢さん(御嬢さん×K?)なんかを考えているので
学校の課題が終わり次第書いてうpしていく予定です。

誰かカールガウス×ソフィ・ジェルマンをお願いします。
当方文系なので数学面に全く自身がなく(資料もなくて)書けなので
578名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 02:33:04 ID:H7DG5jQD
もうじゃんじゃんやって下さい。人少ないけど。
579名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 00:10:58 ID:dv057C72
ほしゅ
580565:2005/06/06(月) 01:26:23 ID:+kGQ18Am
今ちょっと(K×御嬢さん挫折して)スペイン人征服直後のインカの反乱、
マンコの反乱に至るまでの妄想SSを書いているのですが…
全然エロくなりません(涙
が、保守代わりにでも少し筒投下してっていいですか?
課題がまだ残ってたりするので完結まで時間を要すると思うのですが
581名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:27:04 ID:zItK08s7
濡れた女性器がパックリ口を開けているような名前の皇帝がいたお話とは最高にエロイですな。
582名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 00:43:23 ID:Mo0gIid6
どうぞお願いします
5831536:2005/06/08(水) 23:03:52 ID:WWVJxhk1
耳に黄金の飾りを付けた女が泣き叫ぶ。
男が女の首筋に刃物を当てているのが分る。
女は両の手を鎖で縛られていて、身動きが取れず、ただ叫んでいる。
男は刃物で器用に女の服を切り、全裸にさせるとその大きな布を顔に押し付ける。恐らくは口に詰め込んでいるのだろう。
そして男は自らも服を脱ぎ、首を横に振り、後ずさりし続ける女をうつ伏せに倒し、その身体の上に折り重なる。
あちらの部屋には松明が明々と燃えているのだろう。
厚い緞帳の向こうで従姉妹が髭男に強姦されている様子が影になって、大きく目の前に映し出される。
私は今、この野蛮な髭男達に監禁されている。嘗ては幾多の王が君臨し、世界の中心とされたここは既に宮殿の面影等残っていない。
薄暗い、明かりの無い部屋。足元には鉄砲や剣が散乱している。
首には首輪、手足には鎖が付けられ、冷たい石の椅子に縛り付けられていた。
私は鉄の鎖を付けられた手を水の入った杯に伸ばした。
すると、私の隣に立つ男…エルナンドという名前の白人髭男が徐にその黄金製の杯を取り上げ、緞帳の向こうに消えていった。
目の前のスクリーンには強姦されている最中の従姉妹が男二人に引っ張られるように立たされて腹を蹴られている様子が映った。
その後、エルナンドが戻ってきた時には、黄金の杯には怪しく光る白い液体で満たされていた。
「さあマンゴ。お前の従姉妹が身体を張って絞った”神のミルク”だ。飲め!」
エルナンドは不気味に笑いながら私に杯を突きつけた。
私は精液と膣分泌液の混ざった忌々しい臭いを嗅がされ、顔を顰めた。
5841536:2005/06/08(水) 23:07:07 ID:WWVJxhk1
その後、緞帳の向こうに新たな男の影が見えた。腰に剣を挿している。
その男が訳の分らない汚い言葉…奴等はイスパニョールとか言うようだ…を発すると、エルナンドは外へ消えていった。
従姉妹を凌虐していた男も消え、この空間には私と従姉妹だけが残された。
松明がパチパチと音を立てるのが分る。それだけ静かなのだ。
暫くすると頭に羽根を付けた男…我が一族の貴族が部屋に入り、
松明を消すと従姉妹の口に塞がった布を外してやり、緞帳を上げ私の元にやって来た。
「待っていたぞ、パウリュ。早く鎖を解いてくれ」
案の定、我が一族一の切れ者とされる異母弟、パウリュ=トパであった。
パウリュは私が幽閉、監禁されてからイスパニョールを学び、あの忌々しい白人達に一目置かれる存在となっていた。
パウリュは私の体中に掛けられた鎖を解くと、頭を垂れてこう言った。
「兄上、私が暫し囮となります故、とく逃げられよ。インカ・マンコ=カパク二世に栄光あれ」
私はパウリュに礼を述べ、あの黄金しか見えていない野蛮な髭白人共には知られていない王宮の抜け道を通り、宮殿を後にした。


とりあえずこんなところ。先は長いしどう考えてもエろくならない
585名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 23:00:44 ID:KkyqDQkZ
とりあえず何時代か解らーん!教えてエロい人。
586名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 10:10:56 ID:LQtJbBOR
大航海時代、インカ帝国がスペインに侵略を受けているってとこかねえ
5871536:2005/06/14(火) 00:06:08 ID:Yx0dzOgW
マンコは暗い抜け道を一人歩く。
コヤ(王妃)を母親に持つ彼は、二人の兄の権力争いに巻き込まれないよう一族のものから守られて
換言すれば外界からの情報を遮断され、宮殿のみでの生活を強いられてきていた。
その為、マンコは同年代の若者に比べて余りに痩せていた。
そんな彼がコンキスタドール達に目を付けられるのは時間の問題であった。
コンキスタドール達はアタワルパを処刑した後、黄金の隠し場所へ行く為の案内役として彼を起用したのだ。
(あの時以来だな。外に出るのは…)
マンコの視界に一筋の光が映る。そろそろ出口らしい。
(外の世界で初めて目にしたのは、インティ(太陽あるいは太陽神)でなく卑しい白人達の欲望に満ちた目だった)
一直線の狭い道を、マンコは光の差すほうに足早に進み、そして彼が生きてきた19年の間で2度目の外の世界に足を踏み出した。
5881536:2005/06/14(火) 00:07:35 ID:Yx0dzOgW
「眩しい…そして、暖かい」
マンコは思わずそう呟いた。
彼がたどり着いた場所は、クスコの王宮から離れた、別の宮殿。
足元に広がるのはあの忌々しい白人達の武器ではなく、陽光を浴び輝く短い草で、
頭上には黄金を剥がされてしまった灰色の石の天井ではなく、高く青く広がる空。
その上には…輝く太陽。
その光り輝く姿は、彼は自分がインカである事を、この国の統治者である事を歓迎しているように思われた。
「ああ…大いなる父、インティよ。私を、そしてこの国に住まう虹の民を、どうかお導き下さい」
マンコの声が朗々と天に向かって響きわたる。
マンコが酔いしれたように太陽を見つめていると、一人の女が駆け寄ってきた。
「殿方が一人でこんな処で何をしておられる!殺されたくないのならこっちに来なさい」
女…見たところ十代の後半というところだろうか。
虹色の胴衣の上から真っ白の衣を羽織り、銀製の腕輪をはめている。
艶やかな黒髪はこの国の民にしては珍しく巻き毛で、やはりどこか外人染みた目鼻立ちをしており、美しかった。
流石に女に命令された事ないインカ・マンコカパクは、その命令口調に憤慨した。
「来なさいとは何事だ。私は…」
マンコは自分の身分を明かそうとしたが、踏みとどまった。
下手に身分を明かすと、情報が漏れて折角の隠れ宮殿があの白人達に知られてしまう可能性があったからだ。
「私は、なんだと仰るつもりか。そろそろ警備の男たちが来る。早く」
(それに、この声はどこか聞き覚えがある…何故か懐かしさを感じる)
マンコの場合はコンキスタドール達が齎した旧大陸の伝染病のため、同族で血筋の良い女達は既に死んでしまっており、
未だにコヤすら娶っていないが本来インカは複数の、場合によっては何十という妻を持つ。
その為、彼の知らない一族の者であるという事は予想が付いた。
そして、この見慣れない顔つきはきっと海岸地方や南方の者だろう。
そうしてマンコは自分を納得させ、女の手に引かれて宮殿の奥へと歩いて行くのだった。
589名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 20:07:48 ID:zhv3LRBA
ローマ皇妹ホノリア×フン族王アッティラ
5901536:2005/06/19(日) 01:32:36 ID:sBg4esZw
「私をどこへ連れて行く気か」
(まさか、あの白人共の処に連れて行く気なのか…)
その可能性は大いにあった。幾ら素性を隠していても、自分の姿を見て皇族であるということは宮殿に住まうものならば見当がつくだろう。
パウリュに聞く限り、髭白人達は手当たり次第にワカ(神殿、御神体)を打ち壊し、ワカに奉仕する者たちを虐待しているという。
(この娘がこの宮殿を守るために私を白人共に差し出すということは、十分有り得る)
ましてやこの娘が腹違いの兄妹であるとしたら、この混乱の中でも必死になってワカやインカを保護しようとしているやも…と、
マンコが一つの結論をその脳内で導き出した時、女の手を振りほどいた。
「聞け!私は…」
マンコが身分を明かそうと声を上げた時、神殿の回廊の向こう側から一つの人影を目撃した。
「黙りなさい!!警備が来ると申したろう!」
女は声を荒げ、マンコの腕を強引に掴むと、直ぐ側にある部屋に入り、今度はマンコの頭飾りを剥ぎ取った。
「なっ、何をするのだ!!」
マスカパイチャ(インカの証の羽根飾り)こそしていなかったが、それでもマンコの頭上には
高貴な鳥の羽と金剛石でできた飾りがあった。
インカの頭飾りを取るというのは、旧大陸での叛逆罪…否、それ以上に重い罪とされていた。
幾らこの娘にインカという称号を明かしていないといえ、マンコは憤慨した。
「貴様!よくも…」
マンコが女の失態を罵る言葉を紡ぐ、その前に女が動いた。
マンコを部屋の寝台に突き飛ばすと、大胆にも仰向けに倒れたインカの身体を跨ぎ、覆いかぶさるような形で顔を近づけた。
彼女の黒目がちの瞳が迫る。父を同じくするからであろうか、マンコはその冷たさを感じさせる瞳にも見覚えがあった。
そしてそのような瞳で至近距離で睨み付けてくるものだから、まともに女の顔を見たことが無いインカは言葉を失ってしまっていた。
そのうえ彼女の天然にくるくると巻かれた、垂れた黒髪が頬に当たってくすぐったい。
マンコは複雑な心持で寝台に横たわる。その面持ちは神妙そのもの。
(女とは、白人の同種であったのか…?)
混乱するマンコに構う様子も無く、女は更に顔を近づけていく…。
5911536:2005/06/28(火) 00:40:52 ID:QYEUfT0L
切れ長の黒い瞳が迫る。マンコは額から嫌な汗が流れるのを感じた。
すると突然女は瞳を閉じて、素早くマンコの唇に口付けした。
ふに、とした柔らかい唇の感触に驚き、上半身を起こそうとしたマンコの頭を寝台に押し付けて、
ご丁寧にみつあみに束ねた黒髪を手元に引っ張ってまでインカの動きを静止させる。
そして彼女は僅かに唇を離すと、今度は意を決したように驚きで微かに開いたマンコの口に己の舌を這わせた。
ぬるりとした暖かい舌は、まるでマンコの舌を招くように歯の裏側を這う。
マンコは促されるままに女の舌に舌を絡めた。

その時、廊下の側から何やら人の声が聞こえたような気がしたが、恐らくは気のせいであろうとマンコは思った。
それよりも、口付けを交わす中で女が時折漏らす息遣いにより多くの意識を注いでいた。
5921536:2005/06/28(火) 00:41:52 ID:QYEUfT0L
行き成り女が顔を上げ、身を起こし廊下の方を振り返った。
(この女、一体何を考えて行動するのかその根拠が掴めん)
「通り過ぎたかな」
女がつぶやく。そして今度は軽蔑するような瞳でマンコの心持ち緩んだ顔を見下ろした。
(そもそも女という生き物はこの様なものなのだろうか)
マンコがそのような事を考えていると、女が突然一方的に喋り始めた。
「あんた、もうちょっと世間ってものを考えて行動なさいな。此処が何処か承知で昼間から一人歩きしてたの?
 たまたまあの警護の男はああいう他人の色事を眺めるのが好きで、その上このわたしがあんたを見つけて拾ってきてやったから
 良かったってだけで、本来なら今頃クスコまで連れて行かれて明朝には絞首刑よ?」
もし女の貞操を守るために警護を置いているのだとすれば、どうして他人の色事を見るのが好きという輩がこの様な職についているのかと
いう思いがマンコの頭の中を通り過ぎるも、敢えて女の言うことに口を挟まないことにした。
それから、この様に延々と長話をする巻き髪の兄妹は、話しぶりから推定して自分より四つは年下だろうと判断できた。
…とは言うものの、知り合いの女達は殆どが旧大陸からの病気で死ぬなり白人共の妾になったりしている為、
この目の前にいる妹と同年代の若い娘を見知っていないため断言はできないのだが。

「後少ししたらまたあの男が来るかもしれない。貴方も貴族の端くれならばこの様な処にいないで
 親戚なり一族の者達になり匿ってもらいなさいな」
(き、貴族の端くれだとぉ?)
何処か冷徹かつ知的な印象を受けるマンコの無表情な白い顔が、引きつる。
593名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 19:25:16 ID:n8xdYL35
もう誰もいませんか?いたら返事して下さい。あと私はSS続きまってますから。
594名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 19:49:32 ID:ITufPuk7
いますよノシ
595名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 05:15:37 ID:xMm9VuCa
ここにもノシ
596名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 17:33:42 ID:BIiMi2Lv
秀頼×千姫+千姫陵辱(少女漫画テイスト)を書こうか書くまいか迷っている
んですが、需要はありますか?
597名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 23:10:14 ID:0u1rPdL0
個人的には秀頼X千姫はラブラブで切ない話のがいいなぁ、
598名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 23:23:20 ID:z262Ns90
というか人がいるだけでありがたい
599名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 13:07:23 ID:xAnWNWhN
>597
うーん、そうするつもりなんだけど…。何しろ下手っぴなので伝わるかどうか。
やっぱりやめとこうかな、設定だけ書こうかな(^^ゞ
600名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 13:41:28 ID:4tvveu5Q
秀頼×千姫で千姫が下郎どもに陵辱される話?
見たいんだけど
601名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 16:10:07 ID:Op6CNx75
秀頼×千姫初夜(最初で最後)
→千姫懐妊
→堕胎のため徳川の忍びがリンカーン
みたいな?(^^ゞ
602名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 17:43:55 ID:18QA/LWr
個人的な趣味だと妊娠堕胎はちょっとアレだけど
それでもキャスティングは魅力的なので読んでみたい
603名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 20:57:41 ID:zajiahQK
出し惜しみはよくないな。






ってことで読みたいです先生(*´д`)
604名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 07:55:46 ID:NM2eaADP
同上
605秀頼×千姫@:2005/07/10(日) 14:30:14 ID:yHWRxbzW
「恐ろしくは、ないか」
秀頼は、千姫の手を取った。
ぬばたまの闇の中、千姫の表情は分からない。
いっそのこと、恐怖に泣き叫んでくれればよいと、秀頼は思った。
千姫の涙ならば、己の心に巣食う獣を、宥められるかもしれないと。

「ああっ…あ、あ!」
秀頼の、獰猛なまでに激しい愛撫に、千姫は幾度も悲鳴をあげた。
汚れを知らぬ処女である千姫にとって、それは甘やかな苦行であった。
いつもは絹のように白い千姫の体が、無数の赤い華に蹂躙され、うっすらと
桃色に色づいている。
呼吸は、痩躯が破れんばかりの荒々しい。
相貌も体も、まだほんの少女に過ぎない千姫の乱れ様が、秀頼をますます
狂わせた。思いの外豊かな両の乳房を、秀頼はいきなり鷲掴みにした。
「ひっ…!」
「どうじゃ、お千」
「あ…あ…」
「悦いか。ならばそう言うてみよ」
「う…右府様…」
恥じらいに、千姫は視線を背けた。いかにも生娘らしい、その様が、秀頼の
嗜虐心を煽った。脳裏には、母・淀殿の声が響いていた。
『お千を、逃がしてなりなされ』

「いや…!」
両膝を捕まれ、高々と脚を開かれたとき、千姫は両手で顔を覆った。
秀頼の口唇が、残忍に笑う。

606秀頼×千姫A:2005/07/10(日) 15:05:22 ID:yHWRxbzW
『そなたとお千が、想い合うていることは存じておる。
…この十年、辛い思いをさせたのう』
『母君』
『このうえ、お千を殺しとうはあるまい。
お千とてまだ十九、この城とさだめを共にするには若すぎる。
ましてお千は、真実そなたの妻ではないものを』

「ああああっ…!!」
千姫は高く叫んだ。
しとどに濡れているとはいえ、処女地である。
秀頼の男を受け止めきれずに、そこはぎしぎしと軋んだ。
やがて、とろりと溢れ出た、破瓜の血の匂いを嗅いで、秀頼は凶暴な喜びに震えた。
―――コレデ我ガモノ、我ガ妻ジャ
己の声をした獣が、秀頼の中で猛り狂った。

目を覚ました千姫に、秀頼は詫びた。
武家にあるまじく、劣情に身を任せた己が、恥ずかしかった。
千姫は笑って、首を横に振った。
「何を謝られることがありましょう。お千は幸せでございます。
やっと、右府様の妻になれたのですもの」
弾んだ声音が、秀頼への想いを真っ直ぐに伝えた。
秀頼の心は、十二年の昔、千姫の輿入れの日に還っていた。
『千にござりまする』
屈託無く笑いかけてくる、世にも愛らしい花嫁が、幼かった秀頼の目に
どれほど鮮やかに映ったか。淀殿の周囲に侍る、能面のように無感情な
女達しか、当時の秀頼は知らなかった。
怨敵徳川の娘。いざとなればほふらねばならぬ人質。淀殿はじめ、城の大人達から
どれほど憎しみを吹き込まれようと、秀頼の心は変わらなかった。
淀殿の気まぐれで、年に幾度か許される逢瀬の都度、秀頼の想いは募った。
607名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:12:56 ID:JETQ3pju
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ−!
608名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 04:07:22 ID:43YQOrfM
なにこのエロい隆慶一郎w
ハァハァ
6091536:2005/07/17(日) 20:42:19 ID:iP0m9SEm
折角の良作の連載の間に割り込みスマソ

マンコは、周りのものに手を上げるような事は生まれてこの方一度も無かった。
むしろその様な野蛮な行為は、ケチュア族が現在の帝国一体を平定するまでの無知で教養の無い地方の者か
最早人間の数にも数えられない程下衆で野蛮な白人髭男共のする事だろうと思っていた。
しかし彼は気が付けば女のくるくるに巻かれた髪を強引に引っ張り、その身体を押し倒し、片手には琥珀金で出来た短刀を手にしていた。
「貴様、これ以上この私を侮辱しようというのならこの場でその喉の笛をかき切ってやろうか!?」
マンコは女の白い頸に手をかけた。
少し触れただけでどくどくと流れる血液の感触が、マンコの指先に伝わる。
女は何か言葉を発したのか、喉仏が僅かに動いた。
マンコは自分の首筋から一筋の汗が流れるのを感じた。
(私の、私が真に憎むべきはあの白人髭男共であり、この女であったか?
 ましてこの女は、パウリュと同じく私にとっては数少ない兄弟の生き残った一人である可能性も高い…
 そんな女を、この国の、虹の民をインカ自らが殺める事ができようか?)
マンコは、短刀を持つ自分の手が震えるのに気が付いた。
(しかし、この女がインカの神聖を侮辱した事も確かな事だ。
 ココでこの女を生かしたら、この国の、インカを中心とした秩序が崩壊してしまうのではないだろうか)
汗が流れる。マンコは短刀を元の場所にしまうと、今まで女を抑えていた手も離した。
私には出来ない。マンコは心の中でそう呟いた。
インカである事は指導者である事、民の手本であることだ。
そのインカである自分には、人を殺める事など出来ない。それが彼の決断だった。

マンコが自分の中でそう決断を下せた時、ようやくこの暴言女の顔を真正面から見る事ができた。
女は良く見ると、パウリュ等よりもよほど自分に近い顔をしていたと気づいた。
インカ・マンコカパクは妹を抱き上げると、小さく、すまない、と言った。
610名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:09:20 ID:tkxwonTU
カパクもガンバレ
611BECK:2005/07/27(水) 22:37:25 ID:3YAxQvul
戦国カタログ?
612名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 09:56:49 ID:wNQIsXG3
ホシュ
613名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 00:59:36 ID:+HkWBkVC
 先日ふと思い立って、実は張良が女だったって設定で妄想を膨らませて
みたんだが、なにぶん自分ギャグ好きなんでついついギャグに走ってしまい、
最後まで致せそうになかったので、文章化を早々に諦めた。
 いや、それ以前に自分は歴史ものと言うと学習漫画と横光漫画ぐらいしか
読んでないんで、時代考証とか語彙とか色々と足りないんだな……。

 ちなみに思いついた妄想は
「阿房宮で盛り沢山の美女を目にして野犬と化しかけた劉邦を諌めんとして
壮絶バトルを展開する彼女。相手は渋々聞き入れたもののフラストレーション
溜まりまくって、終いにゃ手近に居る彼女に軽くセクハラって来る始末。
大将のオンナスキーっぷりに激しく頭痛を覚えてるところに旧知の男が
やって来て、何かと思えば駆け落ちの申し込み。潔癖な仕事人間である
彼女はマジでキレそな五秒前(死語)」
 と言うような代物なんだが……色気の欠片もねぇよ畜生orz
614名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:52:36 ID:OrSegrU3
読みたい。読みたいなー。おじさんそれ読みたいな。
エロくなくても読みたいなー。それ。

615エビチリ:2005/09/07(水) 00:29:37 ID:aymgdgw/
はじめまして、エビチリです。
思いつきですが、日露戦争もので新兵と男装下士官の
話はどうでしょう?架空の登場人物ですが
616名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 02:58:08 ID:khJOcWuK
見たいっす。エビチリさん。
617名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 03:53:40 ID:dr/aFjpd
ワクワクして待ってます。エビチリさん。
618エビチリ:2005/09/08(木) 00:01:15 ID:dBzKseLO
少尉殿!(1)

明治三十七年(1904年)二月に開戦した日露戦争。
日本陸軍は満州でのロシア軍との決戦を目指して朝鮮半島と遼東半島
から進撃。
鴨緑江や南山の戦いで勝利を収めた日本軍は八月二十四日に満州南
部の遼陽で待ち受けるロシア軍へ攻勢を開始した。遼陽会戦の始まりで
ある。

暗闇の中を集団がそろりそろりと動く。
その集団は黒を基調とした軍服と帽子を被り、手には着剣した三十年式
歩兵銃を携えている。
彼らの正体は日本陸軍の歩兵部隊である。
この部隊、名古屋第三師団所属の歩兵第三十四連隊第一大隊は夜の
闇に紛れた戦法を実行すべく闇の中を静かに移動している。
遼陽会戦は黒木大将の第一軍による弓張嶺での夜襲成功や奥大将の
第二軍と野津大将の第四軍による前哨戦の勝利で幸先の良い始まりを
見せていた。
だが、三十日から開始された総攻撃ではロシア軍が頑強に抵抗を始め
て日本軍は苦戦を強いられる事となった。
そして翌日の三十一日。歩兵第三十四連隊はロシア軍の篭る首山堡を
占領すべく夜襲を仕掛けようとしていた。

「露助の連中はまた逃げるさ」
依田三郎二等兵はその言葉を反芻していた。
この遼陽会戦の前に補充兵として歩兵第三十四連隊に着任した依田は
古参兵から冗談交じりでこう言われた。
(確かに逃げたな)
二十七日に鞍山站を豪雨の中で攻めた時にはあまり抵抗せずロシア軍
は鞍山站から退いた。
(今度もそうだといいな)
まだ本格的な戦闘を経験していない今の依田は極度の緊張に体を強張
らせていた。それは未知の生死の境へと進む緊張だ。
「!!」
遠くで何かの叫び声が聞こえる。どう聞いても日本語ではない。
その叫び声が響くと共に首山堡から銃声が響き始めた。
「見つかった!」
依田は戦慄した。

(続く)

619エビチリ:2005/09/08(木) 00:01:55 ID:dBzKseLO
少尉殿!(2)

首山堡まであと三百メートルの所で連隊はロシア兵に発見されて銃撃を
受けた。
「伏せ!伏せろ!」
小隊長である榊原操少尉が即座に命じる。依田もこれに従って地面に伏
せる。
「第一大隊!俺に続けぇ!突撃!」
突如、大隊長である橘周太少佐が大隊全部に聞こえる様に命じる。
「中隊!突撃ぃ!」
大隊長の意を受けて中隊長が命じる。そして小隊長も命じる。
「小隊!突撃!」
榊原は立ち上がるとサーベルを抜いて駆け出す。それに小隊の兵士が続く。
首山堡は標高九十七メートルの首山と言う丘に作られた陣地の事である。
首山堡を占領すると言う事はこの九十七メートルの丘を駆け上がった上での
話だ。
今、第一大隊は銃弾が飛び交う中でサーベルと銃剣を振りかざし丘を駆け
上がっている。だが、彼らはロシア軍の銃弾を受けて次々と倒れて行く。
「行け!俺に続け!」
橘少佐は名刀「兼光」を振るって兵を鼓舞する。
「怯むな!敵陣はもうすぐよ!」
榊原もサーベルを振るって鼓舞する。だが、一瞬言葉が女性のものに
なっている事に気が付かない。それは小隊のほとんどの兵がそうだった。
(まるで女言葉だな)
だが依田は一瞬の違いに気が付いていた。

(続く)

620613:2005/09/08(木) 16:11:38 ID:rvXjrncT
>>614
 おぉう、反応があるとは思わなかった。何だか嬉しい。
 でもここエロパロ板だから、エロ抜きはまずいんじゃないかと。
何より、自分の知識と文章力ではどう足掻いても絶望くさい。
 そんな訳で妄想だけに留めておきます。期待させて済んません。

 張良と言えば、義務教育時代にたまたま読んだラノベの超展開振りに
腰抜かしかけた事がある。確か題名は「不死鳥伝奇是空」だったか。
ついでに同じ作家の「姫巫女」ってのも……少年諸葛亮女装総受と言う
素薔薇しい展開は、純朴だった自分には理解不能だったよorz
 ……って、はいそさえてぃな住人の皆様は多分知らないだろうなぁ。

>>615
 日露戦争に男装女戦士……ワクワクして続きをお待ち申し上げます。
621名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 23:25:28 ID:IXHWhRED
張良の人、残念。エビチリさん、がんがれ!
622エビチリ:2005/09/10(土) 20:29:47 ID:Syl4InUF
少尉殿!(3)

世の中には「女みたな男」と言う人がいる。
これは外見がそう見える者と性格がその様に感じる者の二つに分けられる。
榊原は前者だと依田は考えていた。
「俺が小隊長の榊原少尉だ」
部隊に着任した時に上官だと名乗った榊原。その顔は軍人としての威厳が
あったが、何処か女性的な細く柔らかな顔つきが見て取れた。
「まるで歌舞伎の女形みたいだな」
依田はそう言う第一印象を受けた。だが、実際はれっきとした男の性格であ
った。同期の下士官に「操ちゃん」とからかわれると「いい加減にしろ」と怒っ
ていた。
だから依田は榊原を「女形みたいな顔の小隊長」と言う風に考えていた。
だが、一瞬出た女言葉に少し戸惑ったが目の前の風景に圧倒されてそれは
消し飛んだ。

「ぐわ!」「ぎゃ!」「があああ!」
首山堡から降るロシア軍の銃弾を受けて日本軍兵士が悲鳴と絶叫を上げて
倒れていく。
「もう直ぐだ!頑張れ!」
倒れた兵士の横で榊原は兵達を叱咤する。第一大隊は出血を強いられながら
も橘少佐を先頭に進む。
(露助の連中は逃げる?嘘じゃないか!)
頑強に抵抗するロシア軍の姿を前に依田は心の中で叫ぶ。
(くっそう、このままじゃ全滅だ!)
「ぼさっとするな!」
依田は思わず考え事をしながら呆然と立っていた。それを見つけた榊原が左手
で依田の背中を強く叩く。
「すいません!少尉殿!」
叩かれた直後に依田は大声で榊原に謝る。
だが、その直後に依田と榊原の視界は白い光に包まれ、体は強い衝撃を受けた。

(続く)
623名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:58:39 ID:+UAJns7a
わくわく
624エビチリ:2005/09/11(日) 01:10:20 ID:RtaRV+yD
少尉殿!(3)

依田はまるで眠っていたような感覚から醒めた。
意識が戻ると体に痛みを感じる。
(どうしたんだ?俺?)
未だ頭が醒め切らないながらも体を起こそうとする依田。
「?」
ふと右手に柔らかい感触が。依田はそこに目を投じる。
「少尉殿!」
依田は驚いた。どうやら倒れた榊原の上に依田が倒れていたようだ。
(死んでしまったのか?)
倒れている榊原はぐったりとしている。
(それにしてもこの感触は?)
依田の右手は榊原の胸にある。そこにはやはり柔らかい感触がある。
(まさか・・・・・・・・・・)
依田は赤子の時以来触っていない女性を象徴する部分が思い当た
った。
(榊原少尉におっぱいが!?)
依田は混乱した。だとすれば榊原は女なのである。依田の知る限りで
は日本陸軍に女性の士官や兵士はいない筈だ。だが、榊原の胸は
女性である事を示そうとしている。
(いいじゃないか、そんな事は!)
依田は今の思考を止めようとした。上官の体がどうだろうとヒラの一兵士
が気にしてどうすると。
「うーん・・・・・・」
その時、榊原が唸った。どうやら意識が戻ったようだ。
「あっ少尉」
榊原の目が開く、依田は上官の復活に無邪気に喜ぶ。
「おい・・・・・」
だが意識の戻った榊原は多少不機嫌そうに依田に言った。
「あっ、すいません!!少尉殿!」
依田の右手はまだ榊原の胸を掴んでいた。

(続く)
625名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:41:40 ID:iGZ4R07H
わくわく
626名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 18:51:08 ID:1srNg9MY
(0゚・∀・)ワクワクテカテカ
 
まちっくたびれたーまっちくたびれたー
627エビチリ:2005/09/24(土) 15:08:15 ID:cQzGBLBv
待たせてすみません。
再開します。
628エビチリ:2005/09/24(土) 15:09:31 ID:cQzGBLBv
少尉殿!(4)

依田は慌てて榊原から離れた。離れながら「すいません」を連発していた。
「二等兵。お前・・・・・・」
榊原は上半身だけ起こした。その目の前には泣きそうな顔で立つ依田がいる。
「少尉殿。すいません。こんなつもりは」
立ちながら依田は慌てて謝罪する。だが、榊原の表情は硬いままだ。
「ヤポンスキー!」
すぐ近くで叫び声。気を失っていた一人のロシア兵が目を覚まし、目の前に敵兵
である榊原と依田の姿を見て驚いていた。
「うあああああ!」
ロシア兵は銃槍を装着した1891年式3リーニア歩兵銃を振りかざして榊原と依田
に突進する。
「ろ、露助め!」
依田も銃剣を装着している三十年式歩兵銃を構えてロシア兵に立ち向かう。
依田はロシア兵の銃槍を銃身で払い銃槍から逃れ、今度は依田の銃剣がロシア兵
の腹を狙った。
「ふん!」
だが、ロシア兵は払われたリーニア歩兵銃をそのまま振り落として三十年式歩兵銃を
依田の両手から落とした。
「!!」
武器を失った依田は硬直した。
(俺は死ぬのか)
死を覚悟したその時、ロシア兵が後ろへと向く。榊原がサーベルでロシア兵の背後
から迫ったからだ。
「ちえい!」
気合を入れた様に榊原がサーベルでロシア兵を斬ろうとした。
「何!」
素早く向き直ったロシア兵はリーニア歩兵銃を掲げる様に両手で掴んで銃身の中央部
でサーベルを受け止めた。

(続く)
629エビチリ:2005/09/24(土) 16:31:38 ID:cQzGBLBv
少尉殿(5)

「このぉ!」
榊原はめげずに第二撃を左から打ち込む。
だが、ロシア兵はサーベルが振られる寸前に後ろへと避けて回避した。
避けたロシア兵はリーニア歩兵銃を構え直して榊原へと銃槍を向ける。
「くうっ・・・・・・」
榊原はたじろぐ。このロシア兵には勝てないと感じたのだ。
(覚悟を決める時ね)
榊原は心中でそう決心してサーベルを構え直す。
「ふらああああ!」
ロシア兵は叫んで榊原へ銃槍を突き立てる。榊原も正面から斬ろうと
サーベルを振り上げる。
「ぐっは!」
突然ロシア兵が動きを止めて悶絶した。
「・・・・・・・・・」
ロシア兵の背中を三十年式歩兵銃に装着した銃剣で依田が刺していた。
「ぐうう、う」
ロシア兵はそれで力を失った様によろけている。
そこへ榊原が止めでサーベルで首筋を斬る。
「があああああ!」
血を吹きながらロシア兵は絶命した。
「このおおおおお!」
だが依田は銃剣で死体となったロシア兵を何度も突き刺す。
「止めろ!止めんか!」
榊原は依田の腕を掴んで止めさせた。
「行くぞ!二等兵」
すぐにこの場所から離れようと榊原は考えた。

(続く)
630エビチリ:2005/09/25(日) 00:49:03 ID:BSUsKTvO
少尉殿(6)

榊原と依田は砲弾が炸裂して出来た穴の中にいた。
状況が分からない以上は身を隠しておこうと榊原は考えた。
(大隊はどうなった?後退したのか?いや、連隊自体はどうしたのだろう?)
榊原は状況を推測で考えてみた。
榊原の所属する橘少佐の第一大隊は首山堡を占領出来たのだろうか?
出来なかったのかも知れない。あの銃撃だ容易には無理だろう。南山でそれ
は経験している。
榊原の所属している第三師団は五月二十六日に遼東半島にある南山を攻撃した。
五時間近い砲撃の後に第二軍に属する東京第一師団と大阪第四師団と共に第三
師団は歩兵を突撃させた。
だが、南山からの激しい射撃が日本軍の突撃を阻んだ。
南山はロシア軍によって要塞化されていた。多数の陣地に地雷。それに八門のマキ
シム機関銃が巧みに配置されて死角の無い射線を構成していた。
そこへ突入した日本軍歩兵は次々と倒れ死傷者四千三百名以上に昇った。
南山はこの日の夜に砲弾を撃ち尽くしてようやく占領した。この渦中に榊原はいたの
だ。
(早く味方に合流しないと)
それが今の榊原の願いだった。

榊原は掌握できた唯一の部下である依田の様子を見た。
あれから気を落し、今では穴の中でへたり込んでいた。
(これはいけない)
孤立しているかもしれないこの状況では唯一の部下が戦闘不能では心許ない。
(どうすれば・・・・・)
榊原は悩む。だが、それはすぐに何かの策が浮かんで解決した。
(少し恥ずかしいが、仕方ないか・・・・)

(続く)
631名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:33:41 ID:SmFzt5LB
仕方無いけどなんなんだぁぁぁぁ!
632名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:35:21 ID:yBU05qsz
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 まっちくたびれたーまっちくたびれたー
 ⊂彡
633エビチリ:2005/10/10(月) 23:20:42 ID:SYmOWHud
少尉殿!(7)

榊原は依田に近づく。
「依田二等兵」
榊原は依田を呼んでみる。依田は力無く「はい」と答える。
「元気が無いぞ。それじゃあ露助にナメられるぞ」
こう励ます意味で榊原が言うと依田は抑えていたものを吐き出す様に言った。
「俺は怖いです。ロシア兵が。あんなにでかくて、力が強くて。さっきも少尉と二人ががりでようやく殺せたんですよ。またあんな奴と戦うのは怖いです」
榊原は予想通りだと感じた。やはり戦意を失っている。
「依田。元気を出せ」
榊原は軍服の上着のボタンを外して上半身をはだけた。そこからは白い肌と小ぶりな胸がこぼれていた。
「しょ・・・・少尉殿・・・・・」
その姿に依田は目を奪われる。
「来い。依田、溜まっているものを吐き出せ」
榊原は穴の中で寝そべる。依田はごくりと唾を飲み込む。

(続く)
634エビチリ:2005/10/10(月) 23:26:33 ID:SYmOWHud
榊原が脱ぐシーンで「ボタンを外して」と書きました。
最初は肋骨服と呼ばれるものを考えていたのですが、あれはボタン止めか
どうなのか分からないので、詰襟のボタン止めの簡素な戦時服を着込んでる
事にしています。
635エビチリ:2005/10/13(木) 23:47:54 ID:uYAO1mCf
少尉殿!(8)

依田は恐る恐る榊原の身体に近づく。
黒い軍服の間に広がる柔らかそうな白い肌。戦場では見られない光景が依田の目に広がる。
「本当にいいのですか?」
不安そうに依田は言う。
「いいのよ。来て」
榊原は女の言葉で依田に言った。
「さっ、榊原少尉殿!」
依田は無我夢中で榊原の身体に挑む。
まずは小ぶりな胸を揉み、乳首を吸う。
「あ・・・・・・は・・・・・・んん・・・・」
榊原は断続的に喘ぎ出す。
(まるで赤ん坊みたい)
胸を貪る依田を見ながら榊原は思った。そう思うと、依田が可愛く見えてくる。
榊原は無心で左手で背中を抱き、右手で依田の頭を撫でていた。
「少尉殿・・・・・・少尉殿・・・・・」
胸の中で抱きしめられる事に依田は感動した。ここまでしてくれる上官への感謝と包まれる快感からであった。
さらに快感を充足させるように依田は激しく胸を貪る。
「あん・・・・あん・・・・そこ・・・・はあ・・・・」
胸から伝わる快感に榊原の息は荒くなった。

(続く)
636名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 09:48:22 ID:yox15Liy
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
 
本編キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
637名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 11:28:44 ID:BouDihnc
キターーーーーーーーーーー!!神GJ!!
638名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 16:18:05 ID:coj9GaIZ
正座して続きを待ってる
639エビチリ:2005/10/15(土) 00:06:08 ID:JlM9PndC
少尉殿!(9)

開戦前。
榊原の同期の村田少尉は落ち込んでいた。
「今は調子が悪いだけだよ。これからじゃないか」
榊原はこう励ます。
その村田少尉は演習で自分が指揮する小隊の進出が遅れて中隊の攻勢開始が遅れた事を悔やんでいた。しかも演習後には中隊長から叱責されて落ち込んでしまっていた。
「村田。街に行くぞ」
そこへ同期の槇田少尉が村田を誘った。
「飲みに行くのか?」
榊原はそう思った。だが、槇田は首を横に振る。
「男はな、女で元気になるのさ。俺の行き付けの店を紹介するぞ」
嬉々として槇田は言い、村田の顔に生気が蘇る。
(そう言うものなのか)
榊原はよく分からないまでも納得した。

そして今、依田を元気にさせる方法としてこの記憶から身体を依田に許している。
胸に満足した依田は榊原のズボンを脱がしている。
ズボンを脱がせると榊原の細く引き締まった生足が露になる。
腰には白い褌が締められている。依田はその褌を解こうと手を伸ばす。
良く見ると股間の部分に染みのような部分が見える。
(濡れているのか・・・・・・・・)
それを見て依田の興奮は高まり、少し荒く褌を解く。榊原の濡れた秘部が露となる。
「行きますよ。少尉」
依田もズボンと褌を脱いで固く立つ男根を露にする。
「いいわよ」
「少尉殿!」
依田は榊原に下半身をぶつける。

(続く)
640名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 03:43:24 ID:OwS8YYvq
女の人に対して○○殿って呼ぶのって、いいよな
641名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 04:02:43 ID:2AwucZ3D
信長とお市の方とか近親物はだめか?
642名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:46:18 ID:0Nk3Mt3v
>641
いいよいいよ〜。是非投下してください!
643名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:03:25 ID:YSpWPcJy
>>641
すまん、リクエストのつもりだったんだスマソorz
時代物読むのは好きだけど知識がないもんで。
実際にあった近親姦って自分は聞いたことないし。
644名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:16:43 ID:xUmIof+m
別にラノベ風でいいから書いてほしいです
645名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 11:23:06 ID:bcnNMqst
>>643
その書き方だと誤解を招く。
まるで実際そういう関係だったと思わせるような書き込みじゃないか。
646名無し間諜 ◆lX/3zqtk/U :2005/12/02(金) 21:27:40 ID:hO6vWt8Y
ここってまだ落ちてないの?

じゃ保守代わりに昔書いたやつの手直し、
三国志演義で曹真×司馬懿(男装♀)で女装の賭けの話をば。
この時点の年齢とかは気にしない方向で…
647賭けの代償(曹真×司馬懿) 1:2005/12/02(金) 21:28:44 ID:hO6vWt8Y
曹真と、言い争いになった。

朝廷からの勅使による帰還命令が決定打となり、ついに魏軍は陳倉からの撤退を決定した。
問題は、対する蜀軍の動きである。
敵軍である蜀軍の総指揮官である諸葛亮に対し強い警戒をもつ司馬懿は、
蜀の追撃を防ぐために伏兵を用意し、しかしそれだけでは安心せず、蜀軍の動きを分析する。
その結果、
『蜀軍はこれを期に示山を奪い、後の足がかりを得ようとしている』
これが、導き出された予測だった。
「最早蜀は、我が軍の退却を追撃しようとは思っていない。
 伏兵を恐れ、無駄足であると気づいているのだ。
 となれば、あの狡猾な諸葛亮が狙っているのは、示山だ。
 我が軍が此処を通り過ぎるのを待ち、斜谷・箕谷の両谷から示山を攻略しようと企んでいるのだ!!
 証拠として、事実、蜀の軍はまったく動いていない!」
示山は、地形が入り組んでおり伏兵を配置するのにも便利、何よりもこちらの進軍の重要な経由点である。
ここを取られるわけにはいかない。そう思い、必死に総司令官である曹真を説得するが、彼は首を縦に振らない。
「司馬懿よ、長雨で通路は遮断されている。そもそも我らが退却するという事さえ知る筈もあるまい」
「相手はあの諸葛亮ですぞ!」
つい、声を荒げる。
あの男の事となると、冷静になれない自分がいた。
648賭けの代償(曹真×司馬懿) 2:2005/12/02(金) 21:29:27 ID:hO6vWt8Y
「蜀の先主・劉備による三顧の礼に答え、その死の淵で後事を頼まれた稀代の軍師。
 都督殿には、何の理由があってあの男をそう侮られるのか!!
 ふたつの谷に伏兵を置き、十日を待てば必ずその間に蜀は攻め込んで来る筈です!!」
一息に怒鳴る司馬懿を見て、曹真はため息をつく。
「ならば、賭けをしよう」
曹真が、言った。
「賭け?」
「ひとまずお前のいう事を聞いてやる。十日待とう。
 言うとおりに蜀が攻めてくれば、帝から賜った玉帯一本と、馬一頭を進呈しよう。
 その代わり、攻めて来なければ…」
曹真の目が、好色そうにきらめく。
かつて見た覚えあるその光に、司馬懿はぞくりと身を震わせた。
「紅を引き、白粉を付け、女の装いをして私の元へ来い…可愛がってやる」
「あ、貴方という人は…」
おぞましい。まさか、戦場でそんな事を言われるとは。
「…い、良いでしょう」
目を瞑り、込みあがる嫌悪感と怒りを抑え、そう言った。
「では、将軍殿には即刻、軍勢を率いて斜谷口に駐屯して頂く。私は箕谷口の方に――!?」
鎧の腕が、司馬懿の体を引き寄せる。
「な、何を!?」
「期限の十日までにはまだ大分ある。暇潰しに付き合ってもらおうか」
649賭けの代償(曹真×司馬懿) 3:2005/12/02(金) 21:30:16 ID:hO6vWt8Y
「暇ではない!!」
身に纏う鎧を剥がされる。
元々最前線に出る武将のものではない為、造りもひどく単純で、簡単に着脱ができるものだった。
「十日までの間に、蜀の軍勢は攻めてくる!だからわが軍は斜谷口と箕谷口に駐屯して――」
「攻めてなど来ない」
近づいた曹真の顔の開いた口から舌が出て、頬をべろりと舐める。
ぬめりを帯びた舌はそのまま顔面を這って耳の中に侵入した。
「止めろ!気持ちが悪い!」
「普通なら確かにそうだろう。
 しかし、もう戦になって随分と経つ。…お前程度の器量なら、十分に事を成せる」
耳元で囁く。羽交い絞めにされたまま耳朶を甘噛みされた。
頭の中が痺れる。思考が飛ぶ。
「止め…られよ…」
抵抗を現す声も弱々しくなってきた。
もう戦になって随分と経つ。それは確かだ。
体の中に植えつけられた、異常な快楽がじんわりと蘇る。
「そう怯えるな。…可愛がってやる」
曹真の声がして、衣服に手が掛かる。その瞬間に、司馬懿は意識を取り戻した。
長期の遠征。女に飢えた軍の男達の中に、ただ一人。
もし、ここで自分が女であると知られたら…
「……」
湧き上がる悪寒に、ぞくりと身を震わせる。
知られる訳にはいかなかった。
650賭けの代償(曹真×司馬懿) 4:2005/12/02(金) 21:31:29 ID:hO6vWt8Y
「…“子丹”殿…」
字で呼んで、目の前にある曹真の顔に近づける。
「服を脱がす必要は無い」
言い、曹真の脚の間に座った。
顔を見ないようにうつむいて、両手で曹真を脱がし、勃ち上がった男根を手に取る。
「し、司馬懿…」
驚きつつも、喜びを帯びた声で、曹真が言う。
それと同時に根元にべったりと舌を当て、じわじわと嘗め上げた。
割れ目まで到達すると、その先端を含む。
「くっ…」
曹真の声が、頭上から降ってくるのが聞こえた。
そのままくびれを唇できゅっと挟んだ状態で、亀頭全体を舌でこね回す。
どくん、びゅくっ…
くちびるに当てた男根がぶるりと震え、顔面に白濁液が飛んだ。
咄嗟に口を開けて受け止めたが、すべて入らず、白い飛沫が口唇の周囲に飛び散った。
「…はぁ、はぁ…な、なんだ…随分と慣れておるではないか…」
精液を指ですくって舐めとる司馬懿をじっと見、曹真は言った。
「さあ、これからどうするつもりだ?」
曹真の男根は、すでにもう一度勃ち上がっていた。
黙ったまま、司馬懿は曹真の体を仰向けに倒すと、その上に乗り上げる。
自ら下穿きをずらして自分のもとに当てがおうとした。
651賭けの代償(曹真×司馬懿) 5:2005/12/02(金) 21:32:33 ID:hO6vWt8Y
「…”仲達よ”、可愛がってやると言っただろう」
声がした。
字で呼ぶ声に一瞬の気を取られたその隙に、曹真が起き上がり司馬懿の体を抱き上げた。
「都督どの!? は、離されよ!!」
驚愕し叫ぶが、曹真は構わず司馬懿を机上にうつぶせに乗せた。
中途半端に緩んだ下穿きを引き下ろされる。大気に肌が触れるのを感じた。
突き出した尻を左右に開いて、曹真が顔を埋める。
「止め…っぁあんっ!!」
ぬるりと滑る、生暖かい感覚。曹真の舌が後ろから侵入してくる。
司馬懿は体を固く強張らせて、必死に快感に耐えた。
「はっん、ぁあ、あぁっ…」
くちびるから、甘い声が漏れる。
ぴたり閉じている太腿を擦り合わせると、潤いだした秘裂が擦れて微かに粘膜の擦れる音がした。
「ああっ…ああぁっ…」
ともすれば自ら秘裂に手を伸ばし、花弁を弄り自慰をしたくなる衝動を抑えた。
袖をギリッと噛んで、必死に快楽を殺そうとするが、曹真の舌の動きに翻弄されて、その決心も揺らいでいく。
「はは…こらえ性のない奴だ」
曹真は顔を上げてそう言い、双丘に自分の男根を当てた。
652賭けの代償(曹真×司馬懿) 6:2005/12/02(金) 21:33:23 ID:hO6vWt8Y
「うう…」
びくんびくん、と、脈動する熱い塊が押し付けられている。
愛液が流れ出る感覚を覚える。体の芯が熱くて、頭の中がぼーっとした。
ずぶっ…
「ひっ…あああっ…!!」
直腸に、曹真の男根が押し入ってくる。
舌で散々弄ばれ、唾液でぬるぬるになった壁が擦れて、えも言われぬ快感が湧き上がる。
「ああっ…いやだっ…」
なかば無意識的に、体の下に両手を滑り込ませた。
下穿きに突っ込み、両手の指で無茶苦茶に花弁を弄る。
「んあっ、あひっ…」
ぐちゅっ、ずちゅっ…
粘膜の擦れる、卑猥な音が天幕内に鳴り響く。
それが曹真の出し入れをする音なのか、自分の手による自慰の音なのかは分からない。
右手の指をまとめて二本、膣内に差し入れた。
(ああ…女だと知られたら…でも…)
机上から自分の体の間隔は狭く、指を出し入れすることなどできない。
そのまま奥深くまで差し入れて、指のはらで膣壁を擦り上げた。
「こらこら、私を無視して一人で楽しむな」
ついに自らを慰め始めた司馬懿を見て、曹真は苦笑しながらそう言った。
ずぶりと奥まで突き立てられて、司馬懿の体がびくんと大きく跳ねた。
「あああっ…!!」
653賭けの代償(曹真×司馬懿) 7:2005/12/02(金) 21:34:00 ID:hO6vWt8Y
「そちらがその気なら、遠慮なく行かせて貰うぞ」
曹真の腰の動きが速さを増す。
ずぶっ、ぐちゅっ…
もう既に乾いている筈の、潤滑剤代わりであった唾液が、激しく音を立てた。
「んあっ、あひいっ…ああっ…!!」
膣内に侵入している自分の指が、びくびくと動く。
愛液が溢れ出して、脚を伝ってぽたぽたと机上に落ちた。
「どうだ司馬懿。言ってみろ。私の男根を突き入れられて、どうだ」
「い…は、腹が…熱くて…ああ、わ、わたしの、裂け、裂ける…裂けるぅっ…!!」
目を開けている事もできなかった。ぎゅうっと瞑り、叫ぶ。
嬌声を抑えることもなく漏らす。
「ああっ、都督どの…は、早くっ…もっと熱いの、を…」
「よし…出すぞ…」
びくんっ…
直腸の中で、曹真の男根が一瞬だけ体積を増すのを感じた。
流石の異物感に、じんわりとした熱が収まってゆくのを感じる。
「もう終わりか?まだまだそんなものではないだろう」
曹真が言い、司馬懿の体を持ち上げる。
仰向けに寝かされ、中途半端に脱げた下穿きに手が掛かる。
「――!!」
はっと意識を取り戻して、脱がされてしまわない様にそれを抑えた。
654賭けの代償(曹真×司馬懿) 8:2005/12/02(金) 21:35:32 ID:hO6vWt8Y
曹真が訝しげにこちらを見る。
「何だ?」
「ま、待たれよ!!別に脱がなくても事は…」
「何を今更…」
ため息をついて、曹真は腕に力を入れる。
「や、止めろっ!!」
びりびりと音を立て、布が裂ける。
「何!?」
そこに男にあるべきものを見とれなかった曹真は、驚きの声を上げた。
散々の自慰によって捲りあがり、愛液で濡れた秘裂が息づいている。
「女…だというのか…」
言ってにやりと笑みを浮かべた。
「ひっ…!!」
恐怖に身がすくむ、その瞬間に上衣を引き剥がされる。
曹真は司馬懿の身体を抱き上げると、引き寄せて膝の上に乗せた。
「止めろ!」
「なんだ、そうか…それでは尻では不満だっただろうに」
脚を無理矢理開くと、指を秘裂に滑り込ませた。
「ひうっ…」
固く大きな節のある指で、膣内を掻き回された。
ぐちゅ、ぐちゅ、と、粘膜の擦れるいやらしい音が響く。
655賭けの代償(曹真×司馬懿) 9:2005/12/02(金) 21:36:09 ID:hO6vWt8Y
「止めろぉ…」
「声が震えているな。身体もだが…」
挿入された指が、そのまま、花芽を擦る。
「あぁっ…!!」
「司馬懿」
おとがいを持たれ、そちらを向かされる。身体を前に向けたまま、顔の正面は後ろへ。
司馬懿の首は、簡単に、普通の人間には出来ないほど曲がる。
「降雨の中にも駐屯を重ね、幾度も滞在の期間を延ばした。
 兵たちは疲れきっている…今、お前が女だと知れたら、どうなるか分かっているのだろうな?」
「……」
「口外しないでやる…続きは、自分でしろ」
嫌だ、とは言えなかった。
「こちらを向け」
曹真が司馬懿の腰に手を伸ばし、身体を浮かして体勢を変える。
向き合う形になって、正式に視界に入った曹真の目が、早くしろと訴えかける。
司馬懿は、自分の尻の下に突きつけられている曹真の男根に、手を伸ばす。
「ひ…うぅ…」
腰を浮かせ、熱を放ち脈動する男根を秘裂へと埋めていく。
「まだるっこしい」
言い捨てて曹真が、両手で司馬懿の腰を押し込んだ。
ずぶっ、ぐちゅっ…
656賭けの代償(曹真×司馬懿) 10:2005/12/02(金) 21:36:36 ID:hO6vWt8Y
「あああああーっ…!!」
「ほら、こっちに欲しかったんだろう? ちゃんと動け!」
「うぅ…」
曹真の身体に腕を回し、自ら腰を動かす。
「あっ、ああっ…あひぃっ…」
次第に嬌声も甘くなっていく。
ぐちゅ、ぐちゅっ、という音が耳に響いて、痺れて動かない筈の身体が、自ら快楽を求めて速度を増していく。
「いいぞ…いい締め付けだ。散々使い込んだ癖にな」
「い、言うなッ!!」
「今まで、何人の男にそのように身体を預けていたのやら…」
「ひうっ、や、止めろッ…あ、あぁっ…」
嬌声が大きくなる。
身体を支える両手が曹真の身体に食い込んで、がくがく言う身体を支える。
「ああっ、あんっ、あ、い、いっちゃ…いっちゃ…」
「まだだ。我慢しろ。女だと言うぞ」
「だめ、だめです…言わな…っぁあああっ!!」
曹真が司馬懿の花芽を摘み上げる。そのまま左右にぐりっと動かした。
「あああああああああっ!!!」
びくんと身体が跳ね、焦点を失った瞳が曹真を見つめる。
そのまま曹真の胸に倒れこんで、司馬懿は静かに呼吸を繰り返した。
「何だ…ろくに人の言う事も聞けんのか…」
言って司馬懿の腰を掴み、びくびくと名残惜しげに震える膣内に出し入れし、精液を放つ。
657賭けの代償(曹真×司馬懿) 11:2005/12/02(金) 21:37:05 ID:hO6vWt8Y
司馬懿の膣内に気の行くまで出し終えた曹真は、そのまま司馬懿を後ろへ倒した。
ずぷっ、と音がして、膣から男根が抜ける。
入りきらなかった精液をどろっと吐き出した司馬懿の秘裂を見て、曹真はくくっと笑う。
「さぁ、司馬懿」
言って顔に、精液と愛液で汚れた男根を突きつける。
「お前のせいで汚れたのだから、お前が綺麗にすべきだな?」
司馬懿は黙って、こくりと頷いた。
(十日間…せいぜい楽しませて貰うとしよう)
もはや賭けなどどうでも良くなっていた。
適当に、二・三回駐屯するふりでもしてやれば約束を守ったことにはなるだろう。
自分の男根にしゃぶりつき、舌を這わせる司馬懿を見て、曹真は再度笑みをうかべた。


――了
658名無し間諜 ◆lX/3zqtk/U :2005/12/02(金) 21:49:07 ID:hO6vWt8Y
ご清聴ありがとうございました。

ついでにせっかく投下したのでage
つか下すぎw
659名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 03:22:33 ID:oVrZsdmH
三国志演義か、いいな。
思ったんだけど日本では確か衆道とかいって男色が公認だったが
中国の三国時代に男色ってはあったのかな?
660名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 21:43:23 ID:8kYVTw3M
GJ!
661名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:13:28 ID:lcUyvtQN
禁止はしていないのではないのだろうか。
662名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 01:07:08 ID:M+5I08Wy
「少尉殿!」の続きまだ? 待ち焦がれてますw
663名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 13:14:20 ID:keEP/TYB
イザナギとイザナミの初夜の言葉ほどエロティックな言葉はないとおもう
昔から日本人はエロかったんだなぁ
664エビチリ:2005/12/23(金) 23:49:39 ID:pZazWe6r
すみません。
やっとアクセス規制が解かれましたよ。
「少尉殿!」
再開しますよ。
665エビチリ:2005/12/23(金) 23:56:52 ID:pZazWe6r
少尉殿!(10)

「あん、はあ、ああ」
興奮した依田は最初から激しく腰を動かす。
それは性的な興奮もあったが、出征してから今まで溜まったものを一度に吐き出すかの様に激しく依田は榊原へと挑んでいた。
「だめ・・・・・はっ激しい・・・あん・・・」
榊原は依田の責めに激しく呼吸を乱して悶える。
(かっ可愛いです少尉殿!)
その姿に依田の興奮は更に高まる。それは上官である榊原を女として可愛いと思えたからだ。
「・・・・たっ堪らないです少尉殿・・・・」
息を荒くしながら依田は漏らす様に言った。そして榊原の表情は照れていた様に見えた。
(本当に可愛いな)
依田はますます榊原を愛しく感じていた。そして依田は榊原の腰を掴んで深く入ろうとする。
「ああっはん、あう、あん」
男根が深く入り、榊原の神経に快感を叩き込む。もう榊原は依田の荒々しい責めにも快楽を感じていた。そうなると榊原は軍人では無く、女としての姿へと変わろうとしていた。
「あっ、いい・・・・気持ちいいっ」
頬は赤く、瞳は快楽によって緩ませて喘ぐ。
「少尉殿・・・・・本当に・・・・気持ちいです」
依田も息を荒くし、必死になって腰を振る。
二人は戦場にいる事を忘れているかのように乱れていた。

(続く)
666名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 01:19:47 ID:QULWRUFJ
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
少佐殿!続きキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
 
 
 
ちょっとだけ(´・ω・`)
667名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 22:59:52 ID:pi7+wEe5
がんばれーーーー!
668エビチリ:2005/12/26(月) 20:45:09 ID:V7Tcal6u
少尉殿!(11)

「くっう・・・・・少尉・・・殿。そろそろ・・・・」
依田は何かを堪える様に言った。
「あん、そっ、外に出す・・・・のよ」
依田の言う事を悟った榊原はそう言った。依田はこくりと頷いて答え、腰を更に激しく動かした。
「はあ、ぐう、出ます!」
依田は寸前で男根を榊原の秘部から抜いて太股に射精した。
依田は力尽きた様にその場へ座り込む。そして視線は抱いた上官の姿を捉える。
黒い軍服を開いて白い胸を露にし、細い美脚が伸びている。
(綺麗だ)
その姿に再び依田の男根は力を取り戻していた。
「二等兵。まだまだやれるわね」
榊原は勃起した依田の男根を見てそう言った。
「まだ私は満足していないのよ」
榊原は熱に浮かされた様な目で誘うように依田に迫る。
依田は艶っぽさを放つ榊原に圧倒されて呆けている。榊原はそんな依田を地面に寝かせる。
「・・・・・行くわよ・・・・・」
榊原は依田の身体に跨り腰を依田の男根目掛けてゆっくりと下ろす。
「くっ・・・・はあ・・・んん・・・」
ゆっくりと榊原の秘部に侵入する依田の男根に榊原は天を仰ぐ様に微かに喘ぐ。
男根が根元まで入ると榊原は腰の上下運動をゆっくりと始める。
「あっ・・・・あん・・・・あっあ・・・」
潤んだ榊原の瞳が依田を見つめる。それに依田は魅了された。それは帝国陸軍少尉の榊原操ではなく、大人の女としての榊原操であるからだ。
依田は思わず胸を両手で揉む。その刺激に榊原は身をよじる。
「あん、それ、いいわあ、あん、もっと揉んで」
榊原は快楽を貪っていた。腰の動きも段々と激しくなっていた。喘ぐ声も荒く過呼吸気味になっていた。

(続く)
669名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:49:14 ID:R0mAhzAB
続編キター!
大人の女に覚醒した榊原少尉激萌え!
がんばれ、依田二等兵! 少尉殿を満足させろぉっ!!
670エビチリ:2005/12/27(火) 21:14:31 ID:JhUErjRl
少尉殿!(12)

「ああっん、はあはあ、あん、あん」
榊原は依田に跨り騎乗位で喘ぐ。腰は肉のぶつかる音がするぐらい激しく動いている。
「はあ、いいわあ、気持ちいい、ああん」
榊原は己の快楽を貪るように腰を動かす。それは今までの抑えを外した姿だった。帝国陸軍の軍人として歩兵1個小隊を指揮する少尉。そして女ではなく男として生きる日々。それらを取り払って今は女としての快楽に身を任せていた。
「あん、いいっ、あん、あん」
榊原は興奮が最高潮に達していた。白い肌は桜色に染まり、汗が浮いて肢体の曲線をなぞるように流れる。
(すっ凄い。少尉殿がこんなに)
依田は自分の腹の上で乱れる榊原の姿に圧倒されていた。
女とはここまで乱れるのだと初めて知ったからだ。依田は女性との経験は無く、実はこの時が初めてであったからなお更そう感じた。
(もっと乱れさせてやりたい)
依田の心に新たな欲望が沸き起こる。
「あん、あっ?・・・あん、腰が動いてるう、んっ」
依田はそれまで榊原にされるがままになっていたが、依田の新たな欲望から腰を動かして榊原を突き上げている。
「凄い、いいっ、いいわあ、あん」
突き上げる快楽に榊原は悦び、二人は共に腰を動かす。
依田は上半身を起こして胸に顔を埋めて吸い付く。それに嬌声で榊原が応える。
「はあん、いいわあ二等兵、いいん」
「かっ可愛いです、少尉殿」

(続く)
671名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 21:22:53 ID:mfXa9m6j
672エビチリ:2006/01/01(日) 12:32:54 ID:O7DEgkSG
あけましておもでとう御座います。
では続きを



少尉殿!(13)

二人とも快楽に酔っていた。
二等兵と少尉と言う上下関係は取り外されて、ただの男と女になって互いの身体を貪っている。
「当たるわ、いい、はん、あん」
「はあ、はっ、はあ」
座位で求め合う二人は息を荒げて一つの塊の様に抱き合いながら動いていた。それ程に互いは身体の温もりと快感を求めていた。
榊原は依田の背中にしがみ付くように抱きしめて腰を動かす。依田も顔を胸に埋めて両手を背中に回して腰を突き上げる。
「ああん、あん、ひん、いいん、もう、もう」
泣くように榊原は喘ぐ。
「おっ俺も、そろそろ」
依田も堪える様に言う。二人は絶頂が近づいていたのだ。
「来る、来るわ・・・・・・あっ、はあああん!」
榊原は達した依田の背中を力一杯に抱きしめて爪が依田の背中を傷付ける程に。
「ぐっ・・・・出ます」
依田もほぼ同時に達した。背中の痛みと絶頂を同時に感じながら精液を榊原の膣内に放つ。
榊原は力が抜けて依田に身体を預ける。依田も力が抜けて榊原を乗せたまま地面に寝た。
少しの間、榊原は依田の胸の中に抱かれていた。

(続く)
673エビチリ:2006/01/01(日) 13:59:39 ID:O7DEgkSG
少尉殿!(14)

「少尉殿」
「どうした?」
二人が軍服を着終える時に依田は榊原に質問した。黒い軍服を着込んだ榊原はいつもの軍人としての姿に戻っていた。
「何故、陸軍に入ったのですか?」
「そうだな、女として違う生き方をしてみたかったんだよ」
「違う生き方・・・・・」
依田は感慨深く「違う生き方」と言う言葉を反芻した。
「おい、そこの兵隊!」
唐突に榊原は穴の外へ向かって叫ぶ。叫んだ方向には一人、友軍の二等兵がいた。
「何でありましょうか?少尉殿?」
穴から出た榊原に二等兵が尋ねた。
「貴様も大隊からはぐれたのか?」
「いえ、私は大隊副官から命じられて連隊長へ伝令に向かう所です」
「大隊は何処にいるんだ?」
「首山堡にあります」
「それは本当か!?」
榊原は驚いた。大隊は首山堡を占領していたのだ。
第一大隊は重傷を負いながらも指揮を執る橘少佐に続いて首山堡を攻め、ロシア軍の陣地を激戦の末に占領した。占領した時には大隊は七〇名に減っていた。
そして橘は7つの銃弾を身体に受けてとうとう戦場の露と消えた。それも榊原は二等兵から聞いた。
「行くぞ依田」
伝令の二等兵と分かれると榊原は依田と共に首山堡へ向かう。
「大隊長の弔い合戦だ」
「はい、少尉殿!」
こうして二人は再び戦場へと帰って行く。
(俺は少尉殿を死なせない。貴女を守りますよ!)
依田は新たな決意を固めたのであった。

(完)
674名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:08:38 ID:uUlC0wjj
GJ!!!
675名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 19:24:44 ID:zmG7WVah
>>141
>歴史エロ妄想
に関してなら、色々関係無い所まで考えてしまう事がある、
こんな感じに着色して小説を書いていたり


カーンカーン火事だ-!!半鐘が鳴り人々が逃げ惑う中
一人の侍がいた、その侍は近くの焼かれた家屋から泣く赤ん坊を
取り上げ人を人と判断できぬほど黒焦げた、骸
この子の両親だろうかにてを合わせ、その場を離れた、

それから数年助けた赤ん坊はスクスク育ち
男手一つの性だろうか性格にやや難は有るが
元気な女子に育っていた・・・・難は有るが



ドカン!!「スマン、急いでいるのでな」往来人を吹き飛ばす
飛ばされたこの魚屋先ほどの人にホ之字なのだが、
今一歩及ばず早い話片思いなのだ、「今日も凛々しくてカワユイな」
本人に聞かれれば、アバラの10本や20本折られそうな
事をほざいていた。


侍は娘を

1:自分の独断と偏見で育てた
2:自分の好みに育てた
3:育てていたら知らぬ間に.....


エビチリさんgj
676名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 20:24:05 ID:9Jui0acM
エビチリさん、「少尉殿!」の完結乙です!
依田二等兵同様、榊原少尉にすっかり惚れてしまいますたw
女の榊原が陸軍に入れた経緯とかも知りたくなりました(ヤボですが)。
ひとつだけ指摘させていただくと、少尉は下士官でなく士官そのものです。
次回作期待してます。
677名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 20:26:50 ID:HNAFsxhT
下士官は士官の一種だ!!















そう思ってた時期が俺にもありました。
678名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:35:33 ID:rQZruR/0
義経英雄伝修羅やってたら義経×静見たくなってきたな
でも、俺は司馬遼のだらしない義経も好きだ。わらび萌えだ
だが、書くなら五胡十六国時代の石虎×劉曜娘か、室町の高師直×公家娘とか……そのうち
純愛で司馬相如×卓文君とか劉秀×陰麗華も捨てがたいが
679名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 17:45:37 ID:Df2qxJmo
功名が辻キボンヌ
680エビチリ:2006/01/15(日) 00:44:31 ID:CbetkCVi
>ひとつだけ指摘させていただくと、少尉は下士官でなく士官そのものです。
調べると確かにそうでした。ご指摘ありがとうございます。どうもこういう区分
をしっかり覚えないと勘違いしてしまいます。
>女の榊原が陸軍に入れた経緯とかも知りたくなりました(ヤボですが)。
おっ、そうですか。ならば書きます。結構強引なものになるかも。
681名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 06:40:23 ID:b39djhej
>>679
夫のために体を売る淫乱妻とバカ亭主(*´Д`)ハァハァ
682676:2006/01/16(月) 01:34:45 ID:sFDh9wpw
>エビチリさん
番外編書いていただけるんですか! 強引な展開大歓迎で、首長くしてお待ちしてます!
その後は、ぜひ本編の後日談も(マテ)
683名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 03:17:17 ID:EAu0GGox
エビチリさんへ外伝の足しにでもしてください(日本)

明治(日本海海戦)の時日本軍の階級は大佐が最高役職です
後当時の士官、下士官はサーベルに26年式拳銃:装弾数6発
拳銃22円、弾100発3円
(それまでは拳銃を個々に輸入していた)

歩兵は30年式歩兵銃:装弾数5発と三十年式銃剣
(決死の白襷隊、本土訓練、再編舞台の歩兵は村田連発銃が配備されていた)

日露戦時に使われた兵器
三八式機関銃:装弾数30発
古川式斉射銃(代用機関銃、30年式を六丁水平に並べた物)
砲等の大型火器は外国からの輸入
三一式速射山砲藥筴改造手榴弾
  砲弾改造手榴弾 
  砲弾改造手榴弾
  空缶利用急造手榴弾(当時の手榴弾は導火線式)
スレ違いな話ですいません
684エビチリ:2006/01/19(木) 23:21:45 ID:gYEtqZlf
>683さん
資料ありがとうございます。拳銃については初めて知りました。
>676さん
後日談ですか。なら書きましょう。最初も書くので最後もと。

685エビチリ:2006/01/19(木) 23:23:15 ID:gYEtqZlf
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (1)

榊原操十八歳。
この日は十四歳の頃から通っている剣道場で師範の川内清三と対戦をしていた。
「てい!やあ!はあ!」
操は激しく竹刀を打ち込んで川内を攻める。
だが、川内は的確に操の動きを読んで己の竹刀で操の打ち込みを防ぐ。
「面!」
川内は操の隙を見て頭を打つ。
「もう一度・・・・もう一度お願いします!」
操は肩で息をしながら言った。もう五戦はしているからだ。
「よし、これで最後だぞ」
操の様子を見て川内はそう言った。

結局、操は負けた。しかも六戦全てだ。
「どうしたんだ?今日は」
操は道場の隣にある川内の家に招かれた。川内宅の居間で操に川内は尋ねた。
今回は突然操が道場に来て川内に手合わせを望んだ。練習の無い日ではあったが川内は快く受けた。
操は六戦全てを荒々しい打ち込みで攻めた。
それは相手の動きを読むとか技の流儀と言うものを無視していた。それはまるで何かを川内にぶつけるかの様だった。
それを感じた川内は操に聞いたのだ。
「それは・・・・・その・・・・・」
少し躊躇うように操は口を開いた。だが、それは川内の娘である美代子がお茶と小豆の羊羹を持って居間に来た事で閉じてしまった。
「まあ、少し落ち着こう」
川内は操に茶と羊羹を勧め操は礼を言うと羊羹を口にした。
「お前は本当は腕がいいんだ。俺は弟子の中では一番だと思っている」
川内は真剣な顔で言った。操は羊羹を口にするのを止めて聞き入る。
「だからな、もしもお前が男ならこの美代子を嫁にやって道場を継いで欲しいと思うぐらいさ」
途端に柔らかな顔で言う川内。隣にいる十六歳の美代子は笑って「榊原さんが男なら結婚してもいいわ」と冗談めいて言った。
だが、操は顔では笑っていたが心の中では複雑な心境を抱いていた。
(結婚・・・・・ここでもそれを聞くなんて)

(続く)

686名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:59:56 ID:NDnjD7YA
エビチリさんスゲェ。マジ神。括目して続き読ませてもらいます。
687エビチリ:2006/01/24(火) 21:10:53 ID:xgT++19H
少尉殿! 〜決意の入隊編〜(2)

川内宅から帰る道すがら操の脳裏にはつい最近の出来事が思い出されていた。
「そろそろ結婚を考えたらどうだ?」
操の父である榊原圭蔵から言われた言葉だ。
「もう、そろそろ剣道はやめて花嫁修業に専念しなさい」
この言葉が出たのはこの日の朝だ。圭蔵と母親の清子、それに長男の義孝に操が揃う朝食の席で圭蔵は言った。
「私はまだ結婚は考えていません」
操はきっぱりと言った。
「何を言うんだ。女として生まれたからには結婚は避けて通る事はできんのだぞ」
圭蔵はそう言うと操は途端に怒りを込み上げて言った。
「女だからって、女だからって結婚だけが人生じゃないです!」
この言葉に圭蔵も怒気を交えて言った。
「操。それならお前はどうするんだ?二十歳を越えたら何をするんだ?」
この言葉には操は言葉を失った。操は将来の事をあまり考えてはいなかったからだ。
それから操は自室に籠もって悩んだ末に川内の道場へ向かったのだ。だが、そこでも結婚と言う言葉を聞く事となった。
(私の人生には結婚しか残っていないのかしら・・・・・・それはなんだかつまらない・・・・・)
操の悩みは更に深くなろうとしていた。

(続く)
688エビチリ:2006/01/24(火) 22:40:21 ID:TYIdmwEK
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (3)

「お帰りなさいお嬢様」
操が家に着くと下男の田原三郎が出迎えた。
操の家は室町時代から続く老舗の米問屋だ。明治になると榊原家は更に業績を伸ばして資産家と呼ばれる富を得ていた。操はそんな所の娘であった。
「あれ、だれかお客さん来たの?」
玄関には見慣れない革靴があった。それに気づいた操は田原に聞いた。
「ええ、ついさっき竹田様が」
初老の男は丁寧に答えた。操は「そう、竹田様が」と確認する様に答えた。
「田原、お風呂は沸いてるかしら?」
操は聞いた。
「はい。いい湯加減にしてあります」
それを聞くと操はこの家に長く仕えるこの下男の気遣いに感謝した。

操は風呂場でまず、汗を流すと共に悩みを流そうとするかの様に湯船から桶に汲んだ熱めの湯を何度も肩から全身に浴びせる。
それが足り無いと感じたのか頭から湯を何度も浴びる。
「ふう・・・・・」
浴び終わるとため息が出た。湯を浴びようと悩みは流せないからだ。
ふと操は己の身体を見た。
剣道で鍛えた細く白い肌の身体がある。
長い黒髪から湯の水玉が落ちて操の小振りな胸の中心にある桜色の乳首に当たる。
「あ・・・・・・」
水玉が当たる感触に思わず身悶えた。だが、すぐに頭を冷やそうと湯を全身に浴びせた。

(続く)
689エビチリ:2006/01/29(日) 19:10:12 ID:geLn/URc
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (4)

操は湯船に浸かっていた。
何か考え事をしているらしく、ぼんやりと天井を眺めている。
「決めたわ!私、決めた!」
そう独り言を言った途端に勢いよく立ち上がり湯水を切る様に急いで風呂場から去り脱衣所で着替え始める。

同じ頃、客間では圭蔵が客人と会話していた。
その客人は鼻の下に髭を生やした初老の男で黒い陸軍将校の軍服を着ている。
この軍人、竹山為善は榊原家と縁があった。それは戊辰戦争の時に東征軍の一員として尾張に来た竹山は急病を患い一時は命も危うかった。そんな竹山を榊原家は懸命に看病したのだ。
これを恩に感じた竹山は陸軍省に勤務する様になると軍用米の買い付け先に榊原の店を選ぶ様に担当部署に働いた。これによって米問屋「榊原屋」は売り上げを伸ばしていた。
こうした関係で結ばれた榊原家と竹山。この日竹山は仕事で名古屋を訪れてその帰りに榊原家へ寄ったのだ。
「そう言えば、操お嬢さんはまだ剣道は続けているので?」
竹山は圭蔵に尋ねた。圭蔵は少し困った顔をして答えた。
「ええ、続けとりますよ。道場では男の弟子達を抜いて一番の腕だそうで」
「はっははは豪気なお嬢さんになりましたな」
笑う竹山に圭蔵は困った顔を崩さない。
「これが男ならいいですよ。ですが操は女です。もう十八なのだから結婚を考えて欲しい所ですよ」
愚痴をこぼす様に圭蔵は言うと察した竹山は「若い内はこんなもんじゃて」と言った。
そこへ声が障子の向こうから聞こえた。
「お父様。竹山様。少しよろしいでしょうか?」
操の声だった。これに圭蔵は少し怪訝な表情をしたが客間に入る事を許した。
入るなり操は竹山に向き正座した。まるで武士が上の者に意見するような雰囲気を竹山は感じた。
「竹山様。私は陸軍軍人を目指したいです!」

(続く)
690エビチリ:2006/01/29(日) 21:00:49 ID:geLn/URc
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (5)

「操!何を言ってるんだ!」
圭蔵は怒り心頭に怒鳴る。
「お父様。私は本気です。そしてこれが私の決めた生き方です!」
凛として操は圭蔵に向き直りそう言う。
「認めんぞ!ワシは認めんぞ」
「認めなくても私の心は変わりません!」
二人はつかみ合いの喧嘩でもしそうに睨み合う。
「圭蔵殿。少し外して貰えるかの、お嬢さんと話をするけえ」
ここまで黙って見ていた竹山はぽつりと言うと。圭蔵は黙って客間から去る。
「本気なんか?」
二人きりになると竹山は操に質した。操はすぐに返事を返して「はい、本気です」とはっきり答えた。
「だがな、軍隊は厳しい男の社会じゃ。生半可な気持ちではお前だけじゃない周りが迷惑するぞ。それに軍人はいざとなればお国の為にその身を弾が飛び交う戦場へ飛び出さないといかん。臆することは許されんのだ」
竹山の言葉を操は真剣に聞いている。
「それでも軍人を目指すのか?それが女としての生き方を捨てる事になっても。その覚悟はあるのだな?」
これに操は少し間を開けて「はい」と力を込めるように答えた。
「そうか・・・・・・」
竹山はそう呟いてから五分ぐらい竹山は操を見ていた。そこには姿勢を崩さず竹山を真っ直ぐに見つめる少女がいる。その瞳にはかつて郷里の長州で見た志高く純粋な若き藩士のものと同じに見えた。
「分かった。そこまでの決意があるなら、何とかしよう」
「ありがとうございます!」
操は泣きそうな顔で感謝した。

満足した操が客間から去ると竹山は圭蔵と事の結末を話した。
「認めた・・・・のですか」
圭蔵は唖然とした。竹山が認めるとは考えられなかったからだ。
「ですが、陸軍は女の操が入れるのですか?入れたとしても無事やれるかどうか」
もはや操と口喧嘩した覇気は失せて心配する父親の姿になっていた。
「心配には及ばん、ワシに任せんさい。お嬢さんにはまず、士官学校を受験させる。受かれば後は所属する部隊の指揮官に話を通しておくよ」
竹山はそう言うが圭蔵の心配は拭えない。
「それにだ。お嬢さんがあの状態だといつかは放蕩してしまうかもしれんぞ。それならワシの目が届く陸軍に置いておけば大丈夫だと考えたのだ」
「まあ、確かにそうですな。もうここは竹山様に任せます」
圭蔵は諦めた様に言う。
「娘を・・・・操を頼みます」
圭蔵は土下座して竹山に頼んだ。

(続く)
691エビチリ:2006/01/30(月) 00:48:16 ID:YI5QB+3/
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (6)

操は竹山の薦めで陸軍士官学校の試験を受験した。
陸軍士官学校の受験は尋常中学校卒業の学力が必要とされる。操はその点は問題無く、後は試験に合格できるかどうかだった。
「やったわ!合格したわ!」
見事に合格した。はしゃぐ操とは違い圭蔵や清子・義孝は複雑な顔をしていた。
士官学校の試験に合格すれば直ぐに士官学校のある市ヶ谷に行ける訳ではない。まずは出身地方の連隊(郷土連隊)に士官候補生として入隊して基礎訓練を受ける。それから連隊からの派遣と言う形で士官学校に入隊するのだ。
「ここに嫁いで軍人の我が子を送り出すとは思わなかったわ」
清子は操の黒く長い髪を掌に乗せて言った。
「お母様」
しみじみと語る母に操は何かを察した。
「しかも娘をですよ」
清子は普段は口数が少ない。それが今、操と二人きりになっているこの時に少しづつ感情を出すように語り出している。
「いくら結婚が嫌でもこれは無いと思ったわ操」
こう言いながら清子は操の髪を切り始めた。
「私の今からの生き方が普通じゃない事は承知の上です母様」
操は落ち着いた声で反論した。
「操。私は反対しているのでは無いのよ。むしろ羨ましいわ」
「羨ましい?」
「そう、貴方は自分に正直に生きて誰かに阻まれてもそれを乗り越えようとしている・・・・」
清子は何かを思い出しているように話している。
「私には出来ないわ。今も十八の時も・・・・・」
「お母様・・・・・」
操は清子の過去はあまり知らない。と言うより清子がそれについてあまり語らないからだが、この言葉は過去の何かの出来事と今の操に重ねている様だった。
「出来たわ。これで貴方は陸軍軍人榊原操よ」
清子の手で髪は切られて操の髪型は刈り上げた様な短い形となった。それを鏡で見た操はこれから普通の女性とは違う生き方をする事を確認するのだった。

「行ってきます!」
入隊の日の朝。操はこう力強く言って家を出た。
見送る圭蔵は「頑張って立派に努めるんだぞ」と言い清子に孝義に田原は黙って操の姿を見ていた。
「行ってしまった」
孝義はぽつりと言う。
「ああ、行ったな。我が娘が軍人として、行ってしまった」
圭蔵はぼやく様に言った。
「大丈夫ですよ。お嬢様なら」
意気消沈気味の榊原親子の様子を見て田原は励ます様に言った。
「そう、田原の言う通り。操なら大丈夫だわ」
こうして操は本格的に軍人としての道を歩み始めたのだった。

(続く)
692エビチリ:2006/01/30(月) 01:06:33 ID:YI5QB+3/
ここまで書いたのですが、ある事に気づきました。
これから操は士官候補生として郷土連隊に行くのですが、操の実家
を名古屋にあると書きました。
こうなると名古屋の郷土連隊は歩兵第6連隊か歩兵第33連隊です。
だけど最初に書いた首山堡では操は歩兵第34連隊所属です。この
連隊は静岡の郷土連隊なのです。うーむ、辻褄が合わなくなる気がし
ます。
調べてみると士官学校での教育を受けると見習士官として原隊の郷土
連隊に帰り一定期間の勤務の後に連隊将校団の決議を経て少尉に任官
するとあります。この後に転属すると言うのはあるのだろうか?
とりあえず、ここの所で強引になりそうです。
693683:2006/02/01(水) 16:15:01 ID:YWoj2RuL
>>692
エビチリさん、小隊で大隊を大隊で部隊を編成するため
小隊同士でのとっかえは少数ですが有ったようです。
gj
694 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:47:32 ID:peZcbWCm
<逃亡>

「危ないですね。」
何気ないような香織の言葉に私は驚いて歩みを止めた。
その途端。

「止まっちゃ駄目です。」
短い叱咤の声と共に肩を小突かれる。肩に鋭い痛みが走る。
思わず横を見ると香織は町娘風に綺麗に結わえあげた髪を揺らしながら端整な顔をまっすぐと前に向けて歩いている。
強い日差しにも拘らず山道はうっそうと茂った木によって薄暗い。
茶色い山道は大人にはなだらかな山道なのかも知れないが、歩き疲れた今の私には壁のように感じられる。
695 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:48:16 ID:peZcbWCm

「な・・なに?」
心なしか動きを上げた香織に遅れないようにと縺れそうになる脚を必死で動かしながら不安げな顔を香織へと向けると、
香織は顔を動かさないまま緊張しきった目だけをこちらに向けてきた。

「後をつけられているようです。小汚い浪人のようですね。」

「ま、まさか。」
「しっ」
思わず大きな声を出した私に厳しい一瞥を呉れると香織は歩みに似合わない、
まるでいつもの手遊びの時のような、ゆっくりとした話し方をした。

「良いですか?長七郎様。長くお話しする時間はありません。
私の合図と共に、左手の藪に走って下さい。そして私が声を掛けるまで息を潜めて決して動かないで下さい。」

「いやだ。香織と一緒にいる。」
頭を振った私に香織はなんだか場所にそぐわない、いつも通りの笑顔を見せた。
696 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:48:51 ID:peZcbWCm

「心配する事はありません。唯の物取りであれば身分を明かし、お金を渡せば良いのです。
残念ながら相手の人数、意図が判らない以上、長七郎様には安全な所にいて頂きたい。香織が考えているのはそれだけです。」

「でも、でもあの、怖い奴らだったら?」

「走って下さい。」
香織は変わらぬ笑顔で続ける。
「隣町まで3里程です。藪を抜け、お日様の方向に一生懸命走るのです。」

「でも。」

「着いたら何処の旅籠でも構いません。走り込んで身分と名前をお告げ下さい。香織はすぐに追いつきますから。」
697 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:49:44 ID:peZcbWCm

「おい。そこの女子供。」
思わぬほど近くから掛けられた太い声に全身の毛が総毛立つ。

香織と同時にくるりと振り向くとそこには2人組みの浪人と思わしき男が2人、のっそりと立っている。
「走ってください!」
そう言うと香織は私の頭を優しく撫で、そして私の肩を押した。

----そして。
私は香織の声に押されるように藪の中へと走った。
698 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:50:35 ID:peZcbWCm

@@

香織は、私の養育係である。
国内の名門、古田家の長女として産まれたそうだが数えで8歳の時に国主である私の父に跡継ぎ、つまり私が生まれて、
その遊び相手及び養育係として城内へと入ったらしい。
今、私が12なのだから香織は20と云う事になる。

勿論これは聞いた話で、私には古田というといつも怒っているような顔のいかめしい爺の印象しかなく、
どうも香織があの爺の長女などと言われてもしっくりとは来ない。
私にとっての香織の印象とは、子供の頃から剣に学問にと実に口煩く、
その割りに泣き虫で稽古事の無い時は手を繋いで庭を散歩するのが好きな年上の養育係という印象である。

ただ、周りにいる家来や端女と、香織とは違った。
それは名門・古田家の長女としての香織というよりも、香織そのものの在り方にあったように思う。
699 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:51:49 ID:peZcbWCm

香織は決して私に遠慮をする事が無かった。
私が悪戯をすれば毅然とした態度で叱り、稽古をさぼって遊んでいれば怖い顔で必ず私を探し出して稽古場へと連れて行った。
刀や火を使った悪戯をした時には尻に火が付く位叩かれた事もある。

かといって厳しいばかりではなかった。
叱られてしょんぼりとしていると必ず夜にこっそりと遊びに来てくれ、
殆ど城の外に出るこのの無い私に珍しい城の外の話が書いてある本を読んでくれたりするのも常であった。
そういうときの香織はとても優しい声で私が寝るまで添い寝をしてくれて、
それは怒られてささくれ立った様な私の気分をとても安心したものにしてくれ、怒られた事も素直に反省する事ができた。

唯一つ不満があったとすれば、それに関しては香織が朝になると必ずいなくなってしまっている事だった。
温かい朝に香織の匂いのする寝具で起きられて、いつも途中で寝てしまう話の最後まで聞けたら良いと思ったからだ。

しかしそれに関しては香織も朝まで寝ていけば良いのにと言った所、
「女は殿方に寝顔を見せる物ではないのです。いつか長七郎様が私の寝顔をごらんになる事があれば良いな、と香織は思いますが。」
まだまだ早いですし、屹度その頃には私以外の寝顔をごらんになるのではと、
珍しくあまり見せない悪戯っぽい笑顔で謎掛けの様な言葉をかけられて結局は断られてしまったのだが。
700 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:52:30 ID:peZcbWCm

そんな正常な日常が不安定に変わったのは昨年の事だった。
国主である父が死んだのだ。
元より国元にいる事が少なかった父の死は、私の心情的にはなんら変化を及ぼすものではなかった。
私にはそれが私が国主になると云う事と同義であるという事と直接的に結び付いていなかったのだ。
しかし周囲にとってはそうではなかったようだ。

一度も会った事の無い親戚や後継人候補とやらが何度も私の元を訪れ、
毎日は俄かにざわめかしくなり、同時に色彩を失っていくように感じられた。
701 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:53:52 ID:peZcbWCm

その内に、どこからか後継人と云うものが決まり私は今の部屋からやたらと広い部屋に移された。
その途端、私に面会する人間はまるで何かが壊れたかのようにぱたりといなくなった。
香織や爺も遠ざけられた。

私には判らない。
こちらの部屋に行けと言われればそちらへ行き、何かを書けといわれれば意味など判らずそれを書いただけだ。
全てが私に知らされず、全てが蚊帳の外で進んでいったのだ。
あまりにも無力だった。と云う言葉も適当では無いように思う。
私は何も知らないのだから。
香織や、爺はずいぶんと骨を折ってくれたようだ。
一月前、爺は私の前に出てさめざめと泣いた。
そして、香織に連れられて、町人に扮した格好をさせられて私は城を出たのだ。
702 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:54:50 ID:peZcbWCm
@@

藪の中で膝を抱えて丸くなった私を、浪人達は追っては来ないようだった。
かさり、かさりと虫の音だけが聞こえてくる静寂の中、私は藪の枝が自分の肌を刺さない様に気をつけながらじっと丸まった。
香織の事が胸に残ったが、顔を出して私が見つかってはいけないとじっと蹲った。
香織は養育係であって、私の護衛でもあるが、一通り以上の武術は使えない筈だった。
城で習った武術がどれ程のものか試した事の無い私には判らないが、
香織があのような浪人2人を相手に無事に切り抜けられるとは思えなかった。

物取りなら金を渡せばよい。という言葉には物取りならという意味がある。
もし、城からの追っ手であったら、金を渡して済むという物ではないのだろう。
城を出て数日、私に直接は言わなかったが、香織はそれを一番恐れていたように思う。
そうであった時、私は香織を後に残して走れるのだろうか。

そうやって蹲って、どの位たっただろうか。
私には悠久にも思える時間だったけれども、案外と直ぐだったのかもしれない。
もういい加減に首を上げようか逃げようかと思ったその時、激しい金属音が響いた。
ばたばたと怒号が響き、走り回る音、罵る声が聞こえた。
思わず首を持ち上げようとして案外と音が近い事に気がついて慌てて引っ込めた。
703 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:55:31 ID:peZcbWCm

そして。

「長七郎様っ!長七郎様っっ!!」
と何時に無い切迫した香織の声を聞いて私は立ち上がった。
藪の中を香織の声に向かって走る。

ぬかるみに幾度か脚を取られながら、香織の名を呼びながら藪を掻き分けて行くと、
香織も気がついたのか声がこちらに向かってきた。

そして私は香織にふわりと抱きとめられた。
添い寝の時のような、庭を散歩していた時の悪戯のような抱き止められ方ではない。
私より細身に見える香織のどこに、と思われるような力で私は抱きしめられた。
私はその時、泣いていた様に思う。
情けないとは思うが、香織に抱きとめられた時、
香織が無事だった事に私は足腰が立たないほどの安心感を得たのだ。
704 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:56:18 ID:peZcbWCm

首を回すと、山道で2人の男が激しく刀を打ち合っている姿が見えた。
一人は既に藪にもたれかかるようにぐったりと座っており、血塗れの手から刀が毀れている
香織は私を抱きとめながら私の着物の泥をゆっくりと払うように撫でている。
「に、逃げなくて」
まだガチガチと歯の根が合わないような言葉しか出てこない。

「大丈夫です。どこの者か判りませんが、かなりの遣い手のようですね。私達を害する気持ちもないようです。」
そんな私をゆっくりと落ち着かせるように香織は言った。

「香織は、大丈夫だったの?」

「香織は大丈夫です。何にも心配は要りません。」
そう言いながら香織はまたぎゅっと私を抱きしめた。
しかし何時に無く口調は硬く、恐怖にか強張っていた。
香織も怖かったのかもしれない、と思うと私は訳も無く不安になり、私も力を入れて香織にしがみ付いた。

藪の向こうで先程の浪人だろうか、断末魔の声が聞こえてきた後、山道はまた先程の静寂を取り戻した。
さわさわとした風の音と、それに合わせて暗い山道にちら、ちらと細かい光が当たる。
705 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 18:56:57 ID:peZcbWCm

どれくらいそうしていただろうか。
藪ががさがさと音を立てたかと思うと、
「やあやあ、この道を女性と子供が2人旅とは尋常じゃない。」
と明るい声が聞こえた。
近くに川でもあるのだろうか。決して品のよいとはいえない動作で濡れた手を着物の袷部分で拭いながら
その男は近づいてきた。

人を斬った事などあるべくも無いが、悪戯で人に怪我をさせただけでどんよりと暗い気持ちになる私にとっては奇妙にも思えた。
その男が今まで斬り合っていたのが嘘のような笑顔を浮かべていたからだ。
香織は私を後ろ手に回すとその男に向かってさっと立ち上がった。

「大丈夫でしたか。」
精悍な顔をしたその男はそう云って、笑った。

「助けていただいた事は有難く思いますが、誰でしょうか?」
初めて聞くような尖った口調に驚いて香織を見る。
香織は警戒も露にじりじりと後ずさっていた。
男は気にするような素振りも見せず、笑顔を変えないまま少しおどけた素振りで

「申し遅れました。右田佐ノ輔と申します。」
と言った。

(続く)
706 ◆/pDb2FqpBw :2006/02/06(月) 19:01:24 ID:peZcbWCm

--------------
架空です。

しかし資料の無い時代物は突っ込み所多そうです。
言葉遣いなどは無理やり直さず、ある程度現代に即してます。

3回くらいで纏めます。

では。
ノシ
707名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:40:38 ID:kbZykiQ6
>>706
最小限守れば波状したほうが良いという言葉もある頑張れ。
708エビチリ:2006/02/11(土) 23:46:53 ID:lGoKlmSR
久々に再開します。
少尉殿! 〜決意の入隊編〜(7)

操は士官候補生として名古屋の歩兵第六連隊に入隊した。
既に竹山が連隊長へ話をしていた。そして連隊長が操を担当する将校へ話をしていて
操が女である事を秘密に出来る様にしていた。
だが、竹山はこうも連隊長に言った。
「女でありますが、男と思うて指導して下さい」
それは操も望む所であった。あえて気遣いや手を抜かれると入った甲斐が無いと感じて
絶望するだろう。
こうして操は男として軍人としての日々が始まったのであった。

第六連隊での基礎訓練が終わり、操は念願の陸軍士官学校へ入校する事になった。
ここでも竹山が話を同じように通していて事無きを得て三年間を市ヶ谷で過ごす事と
なる。
だが、その市ヶ谷時代で操は事件に出会う。
休日に東京を一人で散策していた操の目の前で一人の同期生が馬車鉄道に轢かれた
のだ。
その同期生は馬車鉄道の前に飛び出した少女を助けようとして走り、突き飛ばす形で
馬車鉄道の路線上から少女を助け出した。しかし、その同期生は馬車鉄道の馬に踏ま
れて重傷を負った。
直ぐに操は同期生を通りかかった青年と共に病院へ運んだ。しかし、同期生は亡くなっ
てしまった。
「同期生をここまで運んでくれたのは貴方か?」
病院の待合室で操は声をかけられた。そこには二人の同期生がいた。一人は面長で
柔らかな顔つきをしていて、もう一人は濃い眉に大きな目をしている。話しかけたのは
面長の方だ。
「ええ、貴方は?」
「同じ連隊で士官候補生だった私は村田。こっちは槇田です」
「そうでしたか。今回は惜しい人が亡くなってしまいました」
こう操が言うと村田と槇田は顔をうつむいて「本当にそうです」「本当に残念だ」と悔やむ
様に言った。
「最後に何か言い残してはいないか?」
槇田は操に尋ねた。
「助けた少女がどうなったか聞いて来ました。大丈夫だと答えると、そうか良かったと言い
ました。それが最後の言葉でした」
操がこう言うと槇田は涙を浮かべながら「あいつらしいな」と震える声で言った。
これが操が市ヶ谷時代で経験した悲しい出来事になったが、また槇田と村田に出会うと
は操は知る由もなかった。

(続く)
709エビチリ:2006/02/12(日) 00:21:36 ID:hmZHOfbl
少尉殿! 〜決意の入隊編〜(8)

操は士官学校を卒業した。
卒業すると士官候補生でいた連隊へ戻る訳だが、操には転属命令が出た。
「静岡歩兵第三十四連隊に配属を命ずる」
この命令で操は静岡に向かう事となった。
「あっ、あの時の」
「おお、奇遇だ」
静岡に向かう東海道本線の列車の中で操は槇田と村田に出会った。
「原隊は何処だ?」
槇田が聞いた。
「名古屋の第六連隊なのですが、命令で静岡の第三十四連隊に転属になりました」
「これこそ奇遇だ。俺達は原隊が第三十四連隊なんだ」
槇田が驚く様に言った。
「多分。木村(東京で馬車鉄道に轢かれた同期生)が亡くなったから一人欠員が出来
たからですかね」
村田がそう言うと少し空気が重くなった。
「まー、ここ取りあえず。原隊へ新たに迎える事を喜ぼうじゃないか」
重い空気を振り払おうと槇田は笑みを浮かべて操と村田に交互に向かいながら言った。
「そうだな。そういえば、貴方の名前は?」
村田が操に聞いた。東京では聞きそびれていたからだ。
「榊原操だ」
「そうか、よろしくな」
「よろしく」
「こちらこそ、よろしく」
三人の新米軍人を乗せた列車は東海道を西に向かっていた。

(続く)
710名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 04:03:04 ID:kS4fkpvE
おれ個人としては壇ノ浦夜合戦記ネタを希望しやす。
711名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 17:13:58 ID:81/vrY6h
エビチリさんGJ! 短編ながら緻密な設定に毎度唸らされます。
「逃亡」の作者さんも頑張って下さい。
712名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:54:07 ID:1yPdN12n
>>220さんのネタが素晴らしい(とくに葵と六条)
>>710の壇ノ浦もの、検索したらヒットしました。なかなかすごかったっす。
713名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 02:32:32 ID:1yPdN12n
文治元年3月24日。この日ついに、源義経は壇ノ浦に平家を葬った。資盛、教経、経盛といった
落ち目の平家を支えて来た将たちは勇戦の末に波間に消え、ついには幼い安徳帝までもが海の藻屑
と消えていった。が、その一方で捕らえられた者達もいた。「平家にあらずんば人にあらず」と
豪語した平時忠とその子息達。最期の戦いで醜態をさらす羽目になった平宗盛、清宗父子。
義経の妹でもある廊の御方などの女たち、そして安徳帝の生母、建礼門院徳子である。
合戦が終わり、源義経達は赤間関一帯に兵船を停泊させ、勝利の美酒に酔いしれていた。捕虜たちは
何人か毎に分けられて、大船に拘束されていた。そして、徳子は義経のいる船に、10人ほどの女官
と共にいた。義経の徳子達に対する扱いは丁重だった。だが、徳子の気が晴れようはずはない。

「今までよく戦こうてきたものよ」
「しかし、継信殿はじめ多くの将もまた・・・」
「いや、討ち死には武者の名誉。兄者も本望でござろう」
「然り。・・・・今宵は飲み明かそうではないか」
佐藤忠信、武蔵坊弁慶、堀弥太郎といった義経の郎党たちであった。彼らは奥州以来の仲である。
そこへ義経がやってくる。
「おのおの方、今までよくやってくれた。いづれ恩賞の沙汰も鎌倉よりあろう」
そう告げると、義経は軽く手を叩いた。すると、徳子付きの女官たちが酒宴をしている胴の間へ
と入って来た。いづれも若い娘たちばかりである。
「この酒宴はそなた達のためだけのものではない。女子衆の悲しみと憂いを晴らし、慰めあうため
にも、共に飲む、共に歌い、共に楽しむがよい」
「殿は?」
伊勢三郎が聞く。彼も又義経の股肱の臣のひとりである。
「女院様はご気分がすぐれぬとのこと。それゆえ、わし一人でお慰めつかまつろうと思う。そなたら
だけで好きに楽しむが良い」
そういうと義経は胴の間を出て行った。

714713:2006/02/18(土) 03:03:51 ID:1yPdN12n
義経は胴の間を出ると、徳子のいる奥の部屋へと向かった。
「失礼つかまつる。九郎義経でござる」
返事がなかったが、義経は部屋へと入っていった。徳子は部屋にいたが、俯いて悲しみに暮れている
様子だった。出された食事にも全くては付けられてはいなかった。傍らに2人世話役の女官が宴に行かずに残っていた。
「太后さま、いかばかりのお嘆きか、この義経痛いほどに察しておりまする。されど、何もお召しにならぬ
のでは、お体に障りまする」
徳子は俯いたままだ。そこで、義経は何とかして徳子の気を引こうと、考えを廻らす。
昼間に助け出された徳子の姿をみた義経は「花海棠の雨に濡れたる風情だ」という感想を抱くとともに、
絶対にものにしてみせる、そしてその折は今しかあるまいと決意していたのだ。
「そうだ、太后さま、憂さを晴らし、お心を強く持つためにも、一献いかがでございましょうか?」
酒に酔わせてしまおう。これが義経の考えた作戦であった。しかし、効果はないようだ。
そこで、義経は粘り強くすすめる。と、そこに思わぬ掩護が入った。
「女院さま、ここはなにとぞ、判官さまのご厚情をお受けくださりませ」
「お心をおしずめなされませ」
女官たちであった。いかに皇太后とはいえ、所詮は捕虜である。だから、勝者の
すすめにはなるべく従っていた方が、女院のためにも、自分たちのためにも得策
であると考えた上での発言であった。3人に強く薦められては、仕方が無い。そして、
女官たちの考えも察したのであろう、徳子は杯をとり、酒を飲んだ。義経は矢継ぎ早に
数杯をつぎ、徳子はそれを飲み干した。
(そろそろ、よかろう)
義経は頃合いを見て、女官たちに酒宴へ加わるように命じた。女官たちははじめ徳子に
付いていなければならないと言ったが、人払いだと義経は言い、女官たちを去らせた。
こうして奥の部屋には義経と徳子の二人きりとなった。
715?713:2006/02/18(土) 03:32:40 ID:1yPdN12n
二人きりになった義経は、徳子にもう一杯薦めた。普段あまり飲まないのであろう、徳子の
白い頬はうっすらと赤く染まっていた。
「・・・・いえ、もう・・・・」
徳子が初めて口を開いた。もう飲めないという意思表示であった。すると義経は、いままで
杯などをはさんで上座(徳子)と下座(義経)にいたが、にわかに席を立ち、徳子の横へと動いた。
「・・・・っ!」
驚く徳子。しかし義経は気にする様子は無い。気を取り直して徳子は、
「判官、妾はこのような身の上になったとはいえ、皇太后、国母と言われた身。それを
一介の判官が同じ座に登るとは・・・・」
無礼ではございませぬか、続けようとしたが、言い切る前に徳子の唇は義経の口がとらえてしまった。
「ん、むぅん・・・・」
くぐもった声を上げる徳子。義経が口を放した。払いのけようとする徳子。
「女院さま、内府(宗盛)殿や大納言(時忠)殿、もろもろの女子衆や(守貞)親王様がどのようになるかは、女院さまの
お心ひとつでござりまする。よくよくご熟慮くださいますよう・・・・」
残った一門を盾に取られては、どうする事もできない。守貞親王もまた、実子では無いにせよ
兄知盛夫妻が乳母の、平家一門で慈しんできた親王である。困り果てる徳子であったが、やがて
腹を括ったのか、小さく、俯きながらも頷いた。
716713:2006/02/18(土) 03:55:42 ID:1yPdN12n
徳子が頷いたのを見ると、義経は再び徳子と唇を合わせた。両腕はすでに徳子の背中にまわされて
いる。義経は徳子の唇や舌を自らの舌を使って味わった。その度に徳子は
「ん、んむぅ・・・」
と小さな声をあげ、息づかいを荒くする。そして、徐々に悶えはじめた。
義経は酒を口に含むと、口移しで徳子に飲ませた。酔えばより春情が刺激されるのだ。
口からすこし零しながらも飲む徳子。段々状況に乗せられて来たようだ。
頃は良しと判断した義経は徳子の着ていた表着や赤い袴を脱がせ、肌着の白い小袖一枚の
姿にした。そして、口を合わせ、舌を使って口の中を弄びながら、小袖の上から臀部や背中など
を愛撫し、やがて小袖の胸元に手を入れ、徳子の乳房をさぐり始めた。
「あっ、あっ、あっ・・・」
声を出し始める徳子。義経は徳子の乳を揉みしだきながら、徳子を仰向けにして倒れこんだ。
乳首をいじってやると、徳子はヒッ、と小さく叫んだ。これに気を良くした義経は小袖の裾を押し広げ
両乳房をさらけ出し、それに吸い付き、舌で乳首を弄った。と同時に徳子の太腿へと裾の隙間から手を伸ばした。下半身
の愛撫が乳への攻撃に加わる形となったのだ。
「ああっ、あっ、ああ、あううぅ、あ、はあぁ・・・・!」
それに伴って徳子の声のあがる回数と大きさも増えていった。
717?713:2006/02/18(土) 04:28:47 ID:1yPdN12n
「あっ、ああん、あ、あ、ああぅん」
義経の唇と舌が徳子の乳をいじりまわしていた。その度に徳子は声をあげている。
そして乳への攻撃にプラスされた下半身への愛撫も激しさを増していった。太腿から、内股、尻と
撫で回していき、ついに春丘を押さえた。しかし、徳子は膝頭を合わせ、腿を閉じてそこから
先に行かせようとはしなかった。
「何故股を開かぬのです?」
義経は徳子に問いつめた。すると徳子は潤んだ目で義経の方をみると、小さく告げた。
「・・・・どうか・・・お許しを・・・ここだけは・・・・恥ずかしいのです・・・」
すると義経は徳子の耳元で囁いた。
「ほう・・・事ここに至りて太后さまは、嫌と仰せになるか。さては、未通女の真似を
して、この私を弄ぼうとお考えでございますのか?どうなんです、太后さま?」
「・・・・・」
徳子は黙ったままだった。すると義経は押さえていた徳子の股間に生えていた毛を数本力
をいれて引っ張った。2、3本は抜けてしまったほどである。
「ひっ、痛い・・・・何て事をなさるのです」
やむなく徳子はゆっくりと股を開いた。義経は春丘を経てついに徳子の恥部へと到達した。
見なくても感触で見当はついた。毛はさほど濃くなく、毛並みもしなやかで細め。そして、義経
の指は勃起していた大きめの陰核に触れた。それを軽くつまんで愛撫した。
「ヒッ、あああ、いや、いや、止めてくださりませ・・・・、あ、あ、ヒッ・・!!」
「これほど太后さまのサネは立ち上がっているのに、なぜです?」
義経は意地悪い口調で聞いた。大方察しは付いている。
「あっ・・・先の帝はと、契り交わしたとはいえ、ここをこのようにされたこと、アッ、
無いのです・・・・ああ、ああ、止めてくださ・・・、ああ、あああっ」
察し通りだった、徳子の夫高倉帝は年若くして徳子を娶り、そのような熟練した術を知る事無く
若くして世を去っていた。だから当然徳子もサネをいじられたことなどない。生まれて初めてかもしれない。
「あああ、いや、もう、お許し・・・・・・、ああ、ああ、もう、かんにん・・・ひい、ああ、ああ・・・」
しかし弄られることで徳子のサネはさらに勃起し、それとともに一層たくさんの淫液があふれて、徳子の小袖
を濡らしていった。
718713:2006/02/18(土) 04:37:11 ID:1yPdN12n
「口ではいやと言っておいでなのに、どんどん濡れておりますぞ、太后さま」
徳子の耳元で囁いた。そして
「こんどはこれならどうです?」
義経は左手で徳子の乳を嬲り、首筋に吸い付きながら、右手で徳子の恥部の中へと指を
差し入れた。もちろん、陰核への攻めは続行である。
「い、いや、はあっ、ヒッ、ヒッ、ひあああぁぁ!!」
徳子は激しく全身を振るわせ、その快感に身悶えした。

続く

719713:2006/02/19(日) 02:02:53 ID:H+wUkmvD
さらに義経は攻撃を続行した。徳子の悶えは更に激しくなり、やがて一度目の絶頂に達した。
「太后さまも、お一人でいってしまわれるとはお狡い」
徳子は黙ったままだ。義経は体勢を立て直して再び徳子に抱きついた。そして、耳元で囁く。
「それがしは太后さまをお慰めたてまつろうと思い、ここへ参上つかまつった次第。なれど
太后さまにおかれましては、お体はともかくお心は未だ安んじになられていないご様子。
そこで、それがし、太后さまが安んじてこの快を受け、心をお慰めすることができまするように
するためにも、一つお願いしたき儀がござりまする」
「・・・・何を、なさろうというのです・・?」
徳子は小声でこたえる。義経は続けた。
「それがしと鴛鴦の契りを結んでいただきとうござりまする」
「・・・・・・!」
鴛鴦の契り・・・・言うまでもなく夫婦の契りのことである。徳子が驚くのも無理はない。
「判官は、妾が先帝の皇后であったことを知ってそのような事を申すのですか・・・?その
ような無体なこと、先帝に対し申し訳が立ちませぬ」
義経は徳子の言い分を聞くも、それを顧みる様子もなく、自説を述べた。
「太后さまも、赤の他人であり、敵方でもあった一介の判官の慰めを受けられるのは確かに
心穏やかではありますまい。されど、同じことでも御自らの背の君の慰めを受けられるのならば
またお気持ちも違うというもの。どうしてもそれがしに慰められるのが嫌だと仰せなら
それがしにも考えがありまする。よくよく熟考なされよ」
まさに一分の道理もない屁理屈とういうものであった。だが、徳子にとっては他に選択肢は無かった。
先ほどと同じく、無言のまま小さく頷いた。
720?713:2006/02/19(日) 03:10:59 ID:H+wUkmvD
それをみた義経は再び囁いた
「では、太后さま・・・・いや、徳子。そなたの背の君であるわしが、そなたの今まで
味わって来た憂いを、悲愁を慰めてやろう。安んじるがよい」
優しい口調であった。義経は先ほどまでの、太后に対する言葉遣いを改め、呼びかたも
「徳子」と呼び捨てに変えた。実は義経、徳子をモノにしたいという下心とともに、
己のかつての境遇ゆえか、徳子に対して本気で憐れんでいる気持ちも少しあった。
ふいに義経は体を起こしあおむけになっている徳子の股を開いて、股間に顔を埋めた。
「・・・・ああ、何を・・・・・!・・・・・そのような、恥ずかしい・・・」
徳子は17歳で高倉帝のもとに入内したものの、その当時高倉帝はまだ少年。そして宮中
奥深くで育て、若くして崩御した彼が股に顔っを突っ込むなど、徳子はされたことがないに
違いなかった。だが、義経の顔はすでに徳子の両腿の間だ。そして、義経の目の前には、徳子
の恥部があった。今まであまり経験は無いのか、恥部そのものは桃色で、初々しいの一言
につき、回りには薄めの柔らかい毛が生えている。そして、先ほどから愛撫され続けていた
大きめの陰核は濡れながら勃起している。
「ほ、ほう。徳子、今までの振る舞いにも喜んでくれておるな。何よりじゃ。だが、
いささか少し濡れすぎているのう。わしが浄めてやろう」
濡れに濡れた徳子の恥部を見て言うと、義経は徳子の恥部に吸い付いた。徳子は恥ずかしさ
のあまり腿を閉じようとうごめいていたが、恥部を、サネを吸われると、力が入らなくなってしまった。
「あああ、はあぅ、あっ、あっ、ああ、あああ、は・・・ああううううぅ」
徳子はその快感の波に逆らう力など無く、舌と唇が恥部のうえで踊るままに声を出してよがり続けた
「あ、あ、ンあ、ンああ・・・、はう、ひ・・・、そのような、は、はああああ・・・」
徳子の恥部からは止めどなく淫液が溢れていく。浄めるどころか、さらに濡れていった。

721713:2006/02/19(日) 03:24:51 ID:H+wUkmvD
義経は徳子の恥部から一旦口をはなすと、今度は徳子の顔が義経の股間に、義経の頭が徳子
の股間に来るように体勢を変え、再び吸い上げた。
「あああ、はああ、ひい・・・、んあ、んあっ、んあああ・・・」
徳子はよがり続けるのみだ。義経は再び口を放すと、徳子に命令した。
「徳子、一人でよがるのも良いが、わしの事も慰めよ」
察しはついた。徳子はその快感のなかで、最早逆らう力も気持ちも失せていた。怒張した義経の一物に
舌と唇を絡めた。
「んぐ、んぐ、んぐ・・・」
だが、下半身からの快感の波によって、義経の一物を吸うどころでは無かった。
「んぐ・・・、ぷはぁ・・・あああ・・・ああ、あっ、ヒッ!!」
その様子に義経は恥部を吸うのを止めた。

722?713:2006/02/19(日) 03:44:57 ID:H+wUkmvD
(そろそろ頃合いだな)
義経はそろそろ行為に及ぼうと心に決めた。そして、徳子を仰向けに組みしくと、恥部へ指をやりながら言った。
「徳子、ここをどうして欲しいか申してみよ、どうなのじゃ、ん?」
「いいえ、そんな、・・・・・言えませぬ・・・・」
「ならば、何もしてはやれぬな」
恥じらう徳子だったが、今までの行為を受けてすっかり発情していた。だから、ここまでされて
何もなしというのは我慢できなかった。顔をすっかり俯けながら、義経の一物を指差して
「・・・・判官殿の、これを・・・・」
と小声で言った。だが、
「判官殿?徳子よ、わしはそなたの背の君になったのだ、もっとそれらしい呼び方をせい」
と言って受け付けなかった。そこで徳子は
「・・・・我が君、義経さまのを・・・・徳子に、くださりませ・・・」
切れ切れの声で懇願した。義経、それを聞くや、徳子の恥部に一物を一気に挿入した。
「あ、ああ、はああーっ」
濡れに濡れているため、義経の一物は一気に徳子を貫いた。そして、義経はその締まりのよさ
に酔いしれた。
「おお、徳子。よく締まるではないか・・・・」
「ああ、ああ、はあ・・・・、んん、あああ」
徳子は無我夢中だった。義経が腰を動かすと、たまらず徳子も腰を震わせる。
723713:2006/02/19(日) 04:04:01 ID:H+wUkmvD
義経は徳子の膣の締まりに快さを覚えつつも、徳子を責めることを忘れてはいない。
左手は徳子の乳を押さえて転がしているし、右手は徳子の尻や陰核などを広範囲にわたって
撫で回していた。そのうちに、不意に義経は徳子の尿の排出穴をなでてしまった。
「あ・・・はうう」
その刺激を受けた結果徳子は尿を漏らした。一瞬驚いた義経だったが、
「ほう・・・国母と言われたほどの女が、お漏らしか・・・まるで赤子じゃな」
と徳子の耳元で囁く。すると徳子は恥ずかしげにして、同時に締まりはさらに良くなった。
義経の右手は次には流れて来た露に濡れた菊の門を押さえていた。軽く押してやると、指は
小さな茶色い菊の穴の中に入っていった。徳子の快感はさらに高まっていく。
「徳子!先帝とわしと、どっちとのわぐわいがよいか、申してみよ!」
「比べるまでも・・・・ひあああん!!」
「申せと言っておる!!」
「あああ、はう・・・ひ・・・よ、義経さまに・・・ござりま・・・はああっ」
続けて義経は問う。
「では、わしと先帝と、どっちのほうが恋しいか、言うてみよ、徳子」
「あ、あああ、我が・・背の君・・・あっ、あっ、ああっ、よ、義経さまに、
ご、ござりまする・・・あああ、あああ」


724?713:2006/02/19(日) 04:25:33 ID:H+wUkmvD
義経、それを聞き上機嫌。腰の力も一層入ってゆく。すると今度は徳子が言った。
「あああ、我が君・・・・どうか、どうか、徳子のことを憐れんでくださりませ・・・
慰めてくださりませ・・・・あああ、あああ・・・、徳子を・・・、見捨てないで、
くださりませ・・・・んああ」
今までの攻めの過程で発情しきった徳子は、先帝とのあいだには得られなかった快感の
ゆえか、そんな言葉を口走るまでに義経に対しての感情は変わっていた。
「あああ、徳子は・・・初めて君(殿方)を恋しいと思うことを、知りました・・・・なにとぞ、
徳子を、可愛がって、くださりませ・・・・」
「勿論じゃ」
ついに徳子の体のみならず心をも手中に収めた義経は一気にせめ立てた。出し入れのペースもあがる。
と、同時に徳子のよがり声も激しくなり、膣の締まりも一段と激しくなった。
「徳子・・・そろそろだ、そろそろいくぞ・・・・」
義経が告げると、徳子は
「ああ、あああ、わらわ、いきまする、あっ、あああ、はああああああん・・・・」
と、先に絶頂に達した。そして、義経も続いて昇天、精を放出した。
「うおお、徳子、わしもいくぞ・・・!」
義経の言葉に反応した徳子もまた、快感の極みに達し、
「いきまするぅ、いきまするぅ・・・」
と叫んでその場に四肢を投げ出した。義経は、歓喜の涙と涎に濡れた徳子の顔を見ながら、
満足して一物を膣から抜いたのだった。

その後の二人がどうなったかは、皆さんもご存知の通りである。
725713:2006/02/19(日) 04:29:46 ID:H+wUkmvD
どうも、駄文のうえに長文、失礼致しました。初めて故か、内容も稚拙な感が否めませんでした
が、今回は頼山陽著(マジかよ!?つーか多分仮託)の「壇ノ浦夜合戦記」をもとに書いてみました。
誤字脱字もあるかもしれませんが(例>>723わぐわい→まぐわい)、多めにみてやってください。
敬語が変なのは勉強するしかないですね・・・
726?725:2006/02/19(日) 04:31:03 ID:H+wUkmvD
多め→大目ですね・・・失礼いたしました。
727エビチリ:2006/02/19(日) 20:21:09 ID:GQY/LDRX
>>713さん。GJです。
728エビチリ:2006/02/19(日) 20:22:32 ID:GQY/LDRX
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (9)

操と槇田・村田が連隊に着任したその日の夜にはそれぞれの直属の上官である中隊長
三人に連れられて着任祝いの祝宴の為に料亭に来ていた。
槇田と村田は気心の知れた三人を前に和気藹々と市ヶ谷での事を話す。だが、操は初
対面の三人に緊張してほとんど無言でいた。
「緊張するな榊原。これから一蓮托生の仲になるんだ」
操の直属の上官である大須賀雅宜中尉が柔らかな顔で徳利から酒を操の杯に注ぐ。
「はっはい」
「だから固くなるなよ」
大須賀は操の肩を優しく叩く。

宴は終わった。
全員が酔い潰れ畳の上で寝ていたのだ。
その中で一人が目覚めた。「う〜ん」と唸りながら身体を起こしたのは大須賀だ。
大須賀は周りを見る。皆が寝息を立てて寝ている。中には軍服の上着のボタンを
外していたり、脱いでいたりしている。
「!?」
そんな姿の同期や部下を見ていた大須賀が驚くものがそこにあった。操だ。
(俺は相当酔っているのか?そうで無いとしたらこんな事が本当に・・・・・)
戸惑う大須賀の目に映るのは軍服の上着を脱いで更にシャツのボタンを外して
肌を晒す操の姿があった。そこには小振りながら女性の乳房があった。
(幻ではないな)
大須賀は頬をつねったり、両手で叩いてしっかりと目を覚まさせた。だが、操に乳房
がある事は事実だと認識する。
(取りあえず、シャツを戻してやらんと)
大須賀は操に近づく。近づくにつれて大須賀の心臓の鼓動が大きくなる。
女性との経験はあるが、状況が状況だけに大須賀の心は落ち着きが無くなろうとして
いた。
(戻すだけだ。乱れたシャツをな)
大須賀は自分に言い聞かせながら操のシャツに手をかける。だが、そこで手は止まる。
何故なら操の瞼が開いて大須賀と目が合ったからだ。
二人はそのまま時間が止まった様に固まっていた。

(続く)
729こういうのはどうじゃ:2006/02/20(月) 02:46:12 ID:SFM/dzJN
古代
壹与×大和の大王 孝謙天皇×道鏡 源氏物語の世界(>>220氏のような)

中世
木曾義仲(×巴御前)×関白基房の娘 後醍醐天皇倒幕の無礼講(文観×女官たち)
足利尊氏×登子 足利義満×公家の妻たち 
730短編:2006/02/24(金) 03:25:28 ID:ryUObnK8
秀忠「今宵は・・・・お江のやつ遅いのう・・・我慢できぬわ・・・」
しこしこしこしこしこしこ
お江「上様、お待たせいたしました」
しこしこ・・・・ピュ
秀忠「すまぬ・・・今宵は無理じゃ・・・・・」
731名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 17:51:10 ID:x/kkLaSP
ほしゅ
732名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 01:07:09 ID:jV/LXD8q
age
733名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 04:00:22 ID:WsmjR8QB
 個人的には
静御前X源頼朝(義経追討時・寝取り・静の子供の命で脅迫もの)
ジャンヌ・ダルクX異端審問官(陵辱・妊娠もの)
なんかをリクエスト。ぺこ <(_ _)> 
734名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:05:44 ID:pPpgE6wn
735名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 12:10:34 ID:f9+/T2dS
ほしゅ
736名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 12:37:46 ID:ozqf08a/
ほしゅあげ
737名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 20:03:38 ID:fg3hdiTM
保守
738名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 13:10:15 ID:jLB/c9gc
黼鬚
739名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:28:22 ID:uatQ4wDQ
淡い初恋の延長みたいな関係で、功名が辻風の光秀×濃姫が見たい。
740エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/06/25(日) 19:37:07 ID:srSJPGjc
少尉殿! 〜決意の入隊編〜 (10)

「すまん」
大須賀は操の目を見て呟くように言った。
しかし、驚きが大きいのは操の方だった。胸を見られた事で自分が女だと言う
事がばれたのだから。
「・・・・・・・・」
前を直しながらうつむく操。大須賀はばつの悪そうな顔をして操に背を向ける。
「榊原少尉」
「はい」
大須賀と操の声は小さく低い。
「貴様はその・・・・」
大須賀は向き直って話そうとしたが二の句が継げない。続く言葉を懸命に探っている。
「中尉殿。私は女です」
操ははっきりと言った。
「そうだったのか」
大須賀はそう言ったが納得していない。陸軍将校に女性がいるのは聞いた事が無い。
「聞かせてくれないか、何故陸軍に入隊したのかを」
大須賀は全てを理解する為にこう操に求めた。操は「はい」と答える。
「ここでは何だから」
こう大須賀は言って操を部屋から連れ出す。
料亭の一階にある庭に面した廊下で夜風に当たりながら操は話し始めた。陸軍に入っ
た動機にこれまでの事を。
「成る程、そう言う訳か」
大須賀はそう言ったものの理解はしたが納得はしていない。
「だが、覚悟はちゃんとあるのか?言葉だけでは納得し難いな」
その言葉に操は顔をしかめる。
「では私の覚悟。明日からの日々の態度で見せてみます」
操は大須賀を真っ直ぐ見つめて宣言する。
「では、見せて貰うぞ。お前の働きを」
大須賀も操を真っ直ぐ見つめて言った。
翌日。大須賀は大隊長に呼ばれた。
大隊長は神妙な顔で大須賀に言った。
「良く聞け。昨日着任した榊原少尉は女だ」
大須賀は既に知っていたが驚いた様に振る舞う。後は榊原少尉は上層部のある人物
(竹山為善の事)との知り合いでもあるが何も特別に扱う必要は無い。と大隊長は言った。
「後は本人次第だな」
大須賀は大隊長と話を終えるとそう思った。操の周囲は一部だが操が女だと知っている。
環境は整っているのだから後は操次第だと大須賀は考えたのだ。
741エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/06/25(日) 19:38:04 ID:srSJPGjc
少尉殿! 〜決意の入隊編〜(11)

操の軍人としての生活が本格的に始まった。
操は第二中隊第三小隊の隊長となり六〇名の兵士が初めての部下となった。
小隊の先任軍曹の野瀬泰三が新米少尉の操の世話役となった。兵卒からここまで
昇進した叩き上げの兵隊が軍隊と言う社会一を番よく知る人物であるから士官学校
を出たばかりの新米少尉の面倒を見る事となっている。
「よろしく。軍曹」
操は初対面の強面の軍曹に挨拶をした。その顔は何処か引きつっていた。
「はっ、少尉」
野瀬は姿勢を正して形の良い敬礼で操に応えた。
「少尉殿」
敬礼を終えた野瀬は操に話しかける。
「もう少し力強くやりましょう。私の顔がヤクザみたいでおっかなくても表情は変えない
様にしませんと兵に見下されますよ」
野瀬は低い声ながらも優しく言った。
「分かった。気をつける」
操がそう言うと野瀬は今度は操に近づいてこっそりと言った。
「私は知っています。少尉殿が女性である事を。何か不都合があれば私に言って下さい
。それに少尉に手を出すような不埒な兵がいれば私が守ります」
野瀬の懸命の言葉に下男の田原を思い出す。仕事とはいえ、田原は懸命に操が子供の
頃から世話をしてくれた。その姿が操の脳裏に一瞬よぎった。
「ありがとう軍曹。その時は世話になるよ」
操が少し笑みを浮かべて言うと野瀬は照れた顔になり、「小隊の兵舎に案内します」と言い
ながら操に背中を向けて歩き出した。
742エビチリ ◆NYKahXpmWk :2006/06/25(日) 19:41:40 ID:Ljn5Z/4W
久しぶりに投下ですがエロで無くてスマンです
743名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 21:49:49 ID:gvdbTfy4
エビチリさん待ってましたよ。
744名無しさん@ピンキー