スーパーヒロイン系総合スレ 第二話

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1名無しさん@ピンキー
正義のために、あるいは自分の信念や守るべきもののため、勇敢に戦うヒロインたち。
そんなヒロインが敗北し、あんなことやこんなことをされて
屈辱にまみれる姿とかにハァハァしてしまう人達の妄想スレです。

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071976937/
2名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 04:38:59 ID:BoUtBOkP
<<SS職人様大歓迎!>>

ちなみに前スレでは、

・スーパーロボ+女性パイロット
・オリジナル変身ヒロイン
・アメコミスーパーヒロイン二次創作

などのジャンルのSSが書かれました。
3名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 07:08:20 ID:YkB1q0qH
>>1
スーパーロボットに乗って戦うヒロインも久しぶりに読みたいねぇ。
4名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 17:24:37 ID:9ZLVxbWG
>>1乙&即死防止
5名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:20:33 ID:YNwxRzZx
>>1乙!
6名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:56:28 ID:Q6WcdIQ9
さて、このスレでいうところの”ヒロイン”というのは年齢的にはどのあたりが上限なのだろうか?
十代?二十代?三十代になるとさすがにアレか?

やっぱり熟女系は別スレだよな?
7名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:00:49 ID:HvsXr6iC
>>6
年齢のボーダーはわからんがこういうスレもある。

スーパーロボットに乗って戦うお母さん
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082979189/
8名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:18:04 ID:pk/yAqJw
グレタ姐さん'`ァ'`ァ
9名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:48:00 ID:Q6WcdIQ9
>>7
そこのレディパンサーの二十年前の話とか・・・
10名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:54:06 ID:29N9CZdZ
人妻戦隊アイサイガーとかどうよ?
11名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:15:36 ID:ARmnU5Mf
>>10
それはどこにあるの?
12名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:32:18 ID:9wMDoy+a
>>11
ヒント:エロゲ
13清天使徒リンサー・レッド:2005/09/05(月) 00:32:34 ID:peEHIhgg
「き…ぁぁぁぁーーっ!」
 放課後の教室に叫び声が上がった。

 触手。それは他に呼びようのないものだった。
 18禁のゲームから抜け出てきたような、赤黒いぬめぬめした肉質の触手だ。全体が甘ったるい臭いのする粘液で覆われている。先端はペニスのようにふくれあがり、縦にスリットが刻まれていて、今にも何かを吹き出しそうに脈打っている。
 何本あるのかもわからないほどたくさんの触手は2体の異形のモノから生えていた。

「はははははは!悲鳴を上げても誰もきやしないぞ?」
「ひひひひ!そうだよ〜!
 こんな時間に校舎の中にいるのは校務員か警備員くらいのものでしょ?
 二人ともここにいるんだからね〜」
 そういって笑う異形たちは、確かにこの学校の校務員と警備員の服を着ている。顔も生徒たちが見知っている2人のものだ。
 だが、それは上半身だけで、下半身からはぬらぬらとした無数の触手が飛びだし、うごめく化物だった。
 その触手に3人の女生徒が絡め取られ、捕らわれていた。
 たまたま教室に残っていた少女たちの前に、この怪物たちが突然現れ、触手が自在に伸び動いて、彼女たちを襲ったのだ。
 3人の娘たちは、触手に腕を頭上で拘束され、両足を左右に割り開かされるという、恥ずかしいポーズで宙に浮いていた。生足の太股、二の腕、顔など肌が露出している部分には触手がからみつき、いやらしい動きで嬲る。
「たすけてぇ…」「あぁぁぁ…いゃぁ…」「ひぃぃぃ……」
 捕まった時には悲鳴を上げで暴れていた少女たち。だがしばらくすると弱々しいうめきを上げるだけで、あらがいも弱々しいものになっていく。
 異形の触手から発する淫気のせいだった。触手から分泌している粘液にも催淫作用が含まれている。
 異形の化け物たちは女を淫らにする淫魔なのだ。
 やがて少女たちの瞳に欲望の炎が揺らめき始め、触手に顔を嬲られてもいやがるどころか自分からうっとりと頬ずりするようにさえなった。
ここまでの間、触手の群れはただ顔や四肢を撫で回していただけで、胸や股間の敏感な部分にはふれてもいないというのに。
「あぁん……ねぇ…もっと……さわってぇ……気持ち良くしてぇ…」
 少女の一人がとうとうたまりかねたように訴える。すると残りの二人も口々にわたしも、と言いだし、異形の二人に誘う視線で愛撫をねだった。
「わはははは!
 ドスケベなガキどもだぜ!ちょっと撫でただけでもうおねだりか?
 マンコに触手をつっこんで欲しいのか?ああん?」
 校務員の顔をした淫魔がそう侮蔑の言葉を投げつけると、少女たちは理性を捨てた顔でがくがくと頷くのだった。
14清天使徒リンサー・レッド:2005/09/05(月) 00:36:44 ID:peEHIhgg
>13の続き
「ほしいぃ!して欲しいのぉ!」「オマンコに触手ほしい!」「はめてぇー!」
 異形の2体は高笑いをしながら触手を動かし、拘束していた3人を解放した。
手足の自由を取り戻しても、淫気に心を置かされた娘たちはもはや逃げようともせず、逆に期待に満ちた目で淫魔に歩み寄っていく。
「うひひ。
 すっかりヤる気まんまんだね〜」
「おい、おまえら欲しいなら自分から素っ裸になりな!」
 そんなことまで言われても、発情顔の少女たちは嬉々として頷きあい、怪物に犯されるために脱ぎ始めるのだ。
脱ぐ早さを競うように、下着まで全部放り出した3人に向かってご褒美の触手が伸びていく。
「きゃ〜っ!」
 少女たちは最初のものとは180度ベクトルの違う悲鳴、歓喜の叫びを上げて触手の群れに自分から身を投げた。
 3人は触手に腰を抱かれて嬉しげに身をくねらせ、胸にまとわりつく触手を抱くように手を絡め、目の前の触手に自分からしゃぶりついた。
 そうして、醜い触手に犯して欲しいと全身で訴えるのだ。
 淫魔たちはそんな淫らな娘たちの股間めがけて、いよいよ触手を向ける。
「うひひひひ!
 それじゃ〜、たっぷり楽しもうか?」
「教室でヤるのも刺激的でいいだろ?
 俺たちのイチモツは特別製だからな!天国に行かせてやるぜ!」
 そんな異形の言葉に、背後から別の声が応えた。
「んっふふ♪
 だめよぉ、天国なんていっちゃぁ。
 私たちは闇の使徒なんですからね?」
 そういってどこからともなく現れたのは、ゴシックロリータ風の衣装に身を包んだ少女だった。異形の魔物たちに向かって立てた指を振ってみせる。
その仕草、何よりも身にまとう雰囲気が、この少女も闇の眷属、それも異形の魔物よりも上位の魔女だと物語っている。実際、この2体の淫魔、レイプモンスターは彼女が作り出したものだ。
「あはは〜
 そうだねぇ。
 ポルーサー・バイオレット様の言うとおりだ。
 気持ちい〜闇の底に落としてあげるよ〜、とかいわなくちゃね」
 警備員の顔をした淫魔がそういって笑うと、ポルーサー・バイオレットと呼ばれたゴスロリの魔少女も笑って頷く。名前の通り紫色のドレスの裾を翻して、触手に舌を這わせている少女のほおをちょん、とつついた。
「気持ちよさそうねぇ…それでいいのよ?
 いいこと教えたげる。このレイプモンスターに犯されて、中だしされて逝っちゃうとね?魂まで闇に汚されて、二度と元に戻れなくなっちゃうのよ?
 あなた達たちは、いやらしいことしか考えられない淫欲の虜になって、誰にでも股を開く学校中のセックスドールになっちゃうの。
 んふふ……楽しみね?」
「あぁん………」「すごぉ……い……」「あはは……なりたいぃ……」
 3人とも、そんな宣告を受けてももはやためらいなどみじんも見せない。それどころか早くそうなりたいと口々に訴えた。
「おい、もういいだろ?
 こっちもそろそろ限界だぜ。犯りたくてたまらねぇよ!」
 どうやら元は校務員だったらしいレイプモンスターがうなった。
 ポルーサー・バイオレットはくすりと笑って頷き、陵辱開始の合図に投げキスをして見せた。
「はじめちゃって…ちゅ♪」
 おう、とレイプモンスターが吠え、少女たちが身がから広げた股間に向かって一回り太い触手が走る。

 そのとき、窓の外から涼やかな鈴の音が響いた。

「そこまでよっ!」
15清天使徒リンサー・レッド:2005/09/05(月) 00:38:55 ID:peEHIhgg
>14の続き 
 閉まっていたはずの教室の窓。いつの間に開いたのか、その窓から人影が飛び込んできた。この教室は3回にあり、普通なら外から入ることなどできるはずがない。
 その人影は炎のような光をまとい、明らかに空を飛んで教室に飛び込んできた。オレンジの光がはじけ、中から一人の少女が現れる。
 現れた少女は、和服ともチャイナともつかない衣装を着ていた。その少女が闇の魔物たちに向かって叫ぶ。
「清天使徒リンサー・レッド!
 今日も私の清めの光で!闇の力を祓って見せます!」
 少女−リンサー・レッドは、拳を作った右手を前に突き出した。ツインテールにした燃える赤毛が揺れる。手首に巻き付いた紐の先の鈴がシャン!と鳴り、その音が教室に充満した甘い淫気を切り裂き、祓う。
 厳しい視線でレイプモンスターとポルーサー・バイオレットを突き刺して、リンサー・レッドは身構えた。

「んっふふ♪
 来たのね、リンサーレッド?
 いいとこだったのにいつも野暮な子ねえ」
 ちちち、と立てた指を振るバイオレット。気楽な笑みのまま顔を傾け、自分の指で頬を突いた。何か思いついたのか、ふと眉が曇る。あごまであるウェーブのかかった髪が流れた。
「んー……
 今日は気分が乗らないから帰るわ。
 あなた達、適当にやっといてね?」
 そんなことを言いだし、ひらひらと手を振ってリンサー・レッドに背を向けてしまう。
「ありゃ、そうなんですか?」
「なんだよしょうがねぇな。
 わかったよ。」
 主の無気力が伝染したのか、レイプモンスターも投げやりに応じた。
 リンサー・レッドはそんな不真面目な敵方のやりとりにもペースを崩さず、逃がさないわよバイオレットと叫ぶ。
 しかしポルーサー・バイオレットはさっさと2体のレイプモンスターの後ろに隠れ、2体も口とは裏腹に主をかばうとリンサー・レッドに向けて触手を飛ばしてきた。
「ち!」
 リンサー・レッドは襲ってくる触手から素早く身をかわし、手の甲で打ち払う。鈴の音が凛と響くと、緋色の光が走って打たれた触手がぼろぼろと崩れる。
「うおっ!」「ぐっ!」
 レイプモンスターたちはダメージに叫び声を上げた。全裸の少女たちを絡めていた触手が震えて力を失い、3人を解放した。
 だがポルーサー・バイオレットはこの攻防の間に空間を渡り、姿を消してしまっていた。
16名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:42:15 ID:peEHIhgg

即死回避のため書いてみたが、今日はここまで。
というかごめん。続かないかもしれない。
それじゃ。
17名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 17:56:10 ID:Yz/p4uRp
GJ!
是非続きを!
18名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 10:18:50 ID:7DKVG7EA
即死回避に投下とは乙!
出来れば続きを書いてくれたら嬉しいなぁ。
19名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 20:42:47 ID:iz9L3fPq
ビキニ鎧のヒロインの話を書こうと思うんですがどうでしょう?
エロはあんまり自信がないですが・・・
20名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:08:59 ID:FR6NTDix
>>19
内容にもよるけど大丈夫だと思うよ。
ビキニ鎧の女戦士がピンチに陥り、敗北し、
猥らな仕打ちを受けて屈辱恥辱に塗れる話ならば最高なんだけどw

個人的には敗北までの描写が秀逸なら、
多少エロシーンが淡白でも気にはならないかなあ。
21名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:52:23 ID:6Bb2QABJ
捕まって脳以外サイボーグに改造された少女と、
同じく実験体としてバイオ生物に改造された少女。
構想としては変身モノだけど書く時間が無い・・・
22名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:58:48 ID:/+JJ5eVl
>>19
ビキニ鎧ヒロイン!
ヴァ○スを思い出すなあ。歓迎だよ。
個人的にはエロよりハードなピンチが見たい。
23名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 18:50:39 ID:mMlQxNb3
他スレの作品だけど、お母さんは正義のヒロインのキューティエンジェルみたいな作品待ってます。
とにかく、ヒロインを堕としまくって欲しい。
24名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 01:17:04 ID:ejtVYBp/
とりあえずage
25爆裂! 生徒会特別風紀委員会:2005/09/09(金) 15:43:36 ID:9qxJZjXg
「おらっ!おとなしくしろ!!」
「いやっ、やめて」
ひと気のない体育倉庫。ひとりの女生徒が数人の男子生徒に乱暴を受けていた。女生徒は
必死に抵抗しているが、手足を押さえつけられ成す術のない状態だ。

リーダー格と思われる男子生徒の手が女生徒の制服にかかった。
「きゃぁぁぁぁ!!」
ビリビリッという音とともに胸元のあたりが引きちぎられる。
「やめて、やめて」
泣き叫ぶ女生徒。卑猥に口元をゆがめる男子生徒たち……
と、その時──

「お待ちなさい!!」
体育倉庫の扉がバンッと開き、数人の女生徒たちが入ってきた。
「な……きさまら」
「生徒会特別風紀委員会推参!!」
26爆裂! 生徒会特別風紀委員会:2005/09/09(金) 15:54:27 ID:9qxJZjXg
「くっ、鮎川忍か!?」
「まったく懲りぬ連中だ。その娘から早くはなれろ!」
鮎川忍と呼ばれた少女は、毅然とした口調でそう言った。
「う、うるさい!おまえらヤレ!!」
リーダー格の男の合図で他の男子生徒たちが『特別風紀委員会』の女生徒たちにとびかかった。
男は七人対する女は三人である。男有利はゆるぎないと思われた。しかし──
一瞬にして倒されたのは男どもであった。
鮎川と呼ばれた女が三人を、残る二人がそれぞれ二人づつ。電光石火の早業とはまさしくこのことだった。
「さぁ、残るはおぬしひとりだが。郷田どうする?」
忍の言葉にくっ、とくやしそうな表情をし唇をかみしめる郷田。
「お、覚えていろよ!!おい、おまえらいつまでも寝てんじゃねぇ! いくぞ」
郷田たちは「バカヤロー」などと捨てぜりふを吐き捨てその場をあとにするのだった。
2725-26:2005/09/09(金) 16:00:22 ID:9qxJZjXg
携帯で書くのはむずかしいです。
また、PCで書きためます。よければ投下させてくだされ。
28名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:39:24 ID:/5WQjtLG
>>27
がんばれ〜
かっこよく登場した特別風紀委員会のメンバーが
スケ番グループに次々と辱められる展開をキボンヌ
29名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:28:43 ID:VaDdDcBT
>>27
のんびりと続き待ってるよ。
30名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 02:36:24 ID:GXskqmE/
この板って1週間で32未満だと落ちなかったか?
やばくね?
31名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:18:57 ID:uFPx+HL5
じゃあageだ
32名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:45:58 ID:/6Q0C7xq
保守
33名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 10:10:36 ID:yPmkYRir
これで即死回避?
34名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:43:41 ID:H97lII32
じゃないの?
35名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:12:13 ID:0MxLZrAw
生意気な性格の正義のヒロインがやられて、プライドをズタズタにされる話が見たい・・・

正義感が強く実力も申し分ないけれど、精神的に未熟で
勝ち気が過ぎ、調子に乗りやすいのが欠点のヒロイン。
なまじ実力があるだけに勝利が続きすぎて慢心を招き、思いがけぬ敗北を喫してしまう。
それをきっかけに致命的な弱点が明らかになり、敗北と屈辱の泥沼にはまる・・・とか。
36続・流星天使ラスキア:2005/09/14(水) 02:30:23 ID:51zzpgG1
 ある日の平和な昼下がり。
 タウン情報誌を発行するアクノ企画の事務所で、アルバイト記者の森永・ヘレン・真理はテレビを前に大あくびをしていた。
 所長以下の記者全員は、新たに店開きをしたイタリアンレストランの取材に出払っており、彼女一人が留守番をしていたのである。
 肩まで垂らしたワンレングスの黒髪が、母譲りの美貌によく似合っている。
 ポロシャツの胸部を大きく盛り上げている巨大なバストやジーンズのポットパンツからスラリと伸びた長い足はブラジル人である父方の遺伝によるものである。
「あぁ〜ああ。私もイタメシ食べたかったなぁ」
 TVワイドショーを見ながら、真理は何度目かの同じ愚痴をこぼした。
 その時、モニター上部に臨時ニュースのテロップが流れ始めた。
「えぇっ、国籍不明のヘリが侵入?」
 やりかけたアクビを中断すると、真理は安物のソファーから立ち上がった。
 テロップは追跡したJ隊機が、奥多摩方面でヘリを見失ったことを告げていた。
「こうしてはいられないわ。ティアラ・アップ!」
 目を閉じた真理がこめかみに両手を当てる。
 同時に彼女の額に光り輝く黄金のティアラが出現した。
 続けて胸の前で腕をクロスすると充分に気を練り上げてから、勢いよく両手を広げる。
「チェンジ・ラスキア!」
 掛け声と共に真理の体が光の渦に飲み込まれていく。
 ポロシャツとジーンズが瞬時に消し飛び、代わりに純白のハイレグレオタードが裸体に貼り付く。
 レオタードの前面には、赤色のWと青色の星形を象ったラインが大きくデザインされていた。
 目の周囲を覆うマスク、そしてグラブとブーツは共に純白である。
 基調となる白は正義を、赤いWは女性の慈愛を、そして青い星形は宇宙の知恵をそれぞれ象徴しているのである。
 そして最後に黄金色に輝くパワーベルトが彼女の腰に装着され、変身が完了した。
 この間わずか数秒の出来事。
 彼女こそ、M78星雲に住むというエネルギー生命体、超聖母ティアラよりスーパーパワーを授かった正義のエージェント、流星天使ラスキアである。
37続・流星天使ラスキア:2005/09/14(水) 02:30:56 ID:51zzpgG1
「急がなくっちゃ。ラスキア・フライングッ」
 貸しビルの窓から飛び出したラスキアは、奥多摩方面に向かって消えていった。


 奥多摩まで一飛びで辿り着いたラスキアは、謎のヘリを探して哨戒飛行に移る。
 緑に覆われた山々は、平和そのものである。
 過ぎゆく夏を惜しむようなツクツクボウシの合唱が、一種もの悲しさを漂わせていた。
「おかしいわね、これだけ探して見つけられないなんて」
 思えばJ隊の追跡機が姿を見せないのも不審である。
「既に撃墜されてしまったのかしら」
 低空飛行に入り、何か痕跡がないかと眼下を見渡すラスキア。
 その時、いきなり曳光弾の束が彼女の体を掠めた。
「……?」
 振り返ったラスキアは、太陽をバックにした不審ヘリが急速に接近してくるのを認めた。
「しまった。奇襲だわ」
 急降下して逃げようにも高度が低すぎる。
 慌てふためくラスキアに向けて、機関砲が火を噴いた。
 体を横滑りさせて、ギリギリで曳光弾をかわす。
 体を逸れた曳光弾は、木々に命中すると爆発を起こして太い幹をへし折った。
「うぅっ、40ミリ機関砲? アレを喰らったらタダでは済まないわ」
 敵の攻撃力を見せつけられ、ラスキアに緊張感が走る。
 続いて機体のポッドからロケット弾が連続に発射された。
「アゥゥゥーッ」
 直撃は回避したラスキアであったが、大爆発の衝撃波を受けてバランスを崩しかける。
 もうもうと上がった黒煙が、ラスキアの体をヘリの視界から遮った。
「今の内に体勢を立て直さないと」
 一旦地表すれすれまで降下して勢いをつけたラスキアは、余勢を駆って急上昇に入る。
 速度と高度を回復したラスキアはドッグファイトに入ろうと旋回を開始した。
 ところが黒煙を突破して来たヘリは3機に増えていた。
「しまった。仲間がいたのね」
 運動性の良いヘリ3機に追い回されて、ラスキアはたちまち窮地に陥る。
 苦労して1機のバックに取り付いたと思うと、他の1機が背後から援護してくる。
 それを回避して上昇しようとすると、既に頭を押さえていた1機が上から被さってくる。
 恐ろしいまでの連係プレーであった。
38続・流星天使ラスキア:2005/09/14(水) 02:31:31 ID:51zzpgG1
「ダメだわっ。勝ち目がない」
 ラスキアは一時退却しようと全速力で逃走に移った。
 しかし謎のヘリは振り切られるどころか、ジリジリと追いついてくる。
 謎のヘリの正体はアパッチ攻撃ヘリであり、その最高速度は時速365キロに達していた。
 時速300キロが限界のラスキアよりも有速なのである。
 しかもラスキアの方は、最高速度を出すとあっという間に備蓄エネルギーが尽きてしまう。
 ラスキアの力の源は、パワーベルトが空中イオンから吸収するエネルギーである。
 しかし最高速度で飛んだり光線技を使ったりすると、消費量が生産量を上回り、一時的にエネルギー切れになってしまうのである。
 みるみる速度の落ちていくラスキアに接近する灰色のヘリ。
 その姿は、まるで一匹の羊に襲いかかる狼の群れのようであった。
 ピタリと照準に捉えられたラスキアに向かって、40ミリ砲が火を噴いた。
「アァーッ」
 脇腹に直撃を喰らったラスキアは、悲鳴を上げて眼下の造成地に墜落していった。


「あぅぅっ」
 墜落したラスキアは、脇腹を押さえて呻き声を漏らした。
 ピストルの弾ぐらいではビクともしない彼女の体であったが、40ミリ砲弾ともなればエネルギー量が桁違いである。
 彼女の肉体を貫くことは不可能であったが、爆発の衝撃までは吸収しきれなかった。
 正義の象徴である白いレオタードも、左脇腹が大きく裂けてしまっている。
 エネルギーさえ元に戻れば、レオタードは徐々に修復されるので問題ないが、体に受けたダメージはバカにならない。
「恐ろしい敵だわ。とにかく森の中に隠れないと」
 ヨロヨロと歩き始めたラスキアの足元で、無数の砂埃が舞い上がる。
 同時にもの凄い銃撃音が周囲に轟いた。
「ハァァァーッ」
 脇腹の痛みも忘れて、ラスキアは横っ飛びに岩陰に隠れた。
 そこで激しい銃撃が終わるのをじっと待つ。
 ようやく辺りに静けさが戻り、そっと顔を出したラスキアの見たものは、崖の上に整列した迷彩服の軍団であった。
39続・流星天使ラスキア:2005/09/14(水) 02:32:04 ID:51zzpgG1
「あなた達っ、夜盗鬼族なのっ」
 ラスキアは地球征服を狙う敵組織の名を叫んだ。
 それに答えるように、只1人上衣を着ず、OD色のタンクトップを身に付けた兵士がサングラスを外した。
 サングラスを外すまでもなく、豊かな丸みを帯びた曲線で女性であることは明白であった。
 切れ長の鋭い目と薄い唇が、冷酷かつ有能な印象を与える美女であった。
「夜盗鬼族? そんな下等な生物と一緒にされたくないものね」
 女性士官は軽蔑するような目で冷たくラスキアを見下ろした。
「私はJ隊特殊作戦部隊の如月一尉。お前を生け捕りにして、神秘の力を暴くのが任務だ」
 如月と名乗った女一尉は、手にしたJ隊制式自動小銃を構え直した。
「J隊がどうして……」
 ラスキアは訳が分からず混乱しそうになる。
「知れたこと。お前の力を我々の手中に収め、無敵の天使軍団を結成するのだ。そのあかつきには、私が天使長となるのは無論のことよ」
 如月一尉の高笑いが周囲を圧する。
「そうはさせないわ」
 ラスキアはなけなしのエネルギーを使い、腕からビーム放った。
 間髪置かず、部下の兵士がガラス質の盾で一尉を守る。
 盾に命中したと思うや、光の帯は屈折し、あらぬ方向に流れていった。
「偏光グラス?」
 思いもよらぬ結果を前にして、ラスキアは激しく動揺する。
「お前の技など先刻承知よ。その力、お前より我々が使った方が効果的というもの」
 如月一尉の合図で、一斉射撃が再開された。
「うぅっ」
 再び岩陰に転がり込むラスキア。
「隠れても無駄よ」
 J隊自慢のロケット砲が火を噴き、ラスキアの潜んだ大岩を吹き飛ばした。
 その爆発に紛れて、ラスキアは大きくジャンプする。
「今までの敵とは違うわ。出直さないと」
 ラスキアはそのままラスキア・フライングで逃走しようとする。
「逃がさなくてよ」
 如月一尉は部下に命じて迫撃砲をセットさせる。
「撃てっ」
 乾いた音を立てて飛び出した砲弾が、ラスキアの周囲で爆発を起こした。
 ラスキアの全身が破片と青白い煙に包まれる。
 その煙を吸い込んだ途端のことであった。
「アァーッ、目が見えないっ。息が……息が出来ないぃーっ」
 J隊科学兵器研究所の製造した毒ガス弾は、ラスキアの神経に激しく作用した。
 自然界には無い化学毒に犯されたラスキアは、真っ逆様に森の中に墜落していった。
40名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 12:08:14 ID:ru5gkfs0
よお〜し!! どんどん来てるぞぉ〜。
序盤ばっかりだけど。

皆さんつづきよろ。
41名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 17:57:30 ID:AsxV58Sn
SH研究所のネタを使うと言う手があったのか……
おれも真似しよっかな。
42名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 19:46:47 ID:ajV/k6S+
750cc氏マダー?
43続・流星天使ラスキア:2005/09/15(木) 23:18:15 ID:3ijbRfP6
「やった。探し出して生け捕りにしろ」
 如月一尉の命令で、屈強の兵士達がラスキアの墜落地点へと走り去る。
「巨象も即死するシアン化合ガスだ。如何にティアラ戦士といえど只では済むまい」
 如月一尉は満足そうに笑うと、部下の後を追って森の中に入っていった。


 一方、毒ガスを浴びて墜落したラスキアは半死半生の状態でのたうち回っていた。
「くっ……苦しい……うぅ〜っ」
 人間を遥かに凌ぐ耐久力と解毒機能を持つティアラ戦士ではあるが、戦自研開発の毒ガスは彼女の神経細胞に激しく作用していた。
 解毒作用をフル回転させても、ガスの成分が細胞を侵食していく速度に追いつかない。
「仕方……ないわ……」
 ラスキアは手探りでレオタードの股間をまさぐり、クロッチ部のホックを外す。
 続いてポーチから薬液の満ちたプラ容器を取り出すと、細く伸びた先端部を自分の菊座に差し込んだ。
「ふぅぅっ……」
 そして球状に膨らんだ本体部を指で圧迫し、内容液を体内に注入した。
 毒素が全身に回ってしまったら身動きできなくなる。
 その前に濾し取った毒素を体外に排出しなくてはならないのだ。
「はぅっ……うぅっ……くぅぅぅ〜っ」
 ラスキア・エネマが早くも作用を見せ、彼女の尻が小刻みに震え始める。
「あぁっ……もう効いてきたわ……むぅぅっ」
 俯せに横たわったラスキアの足がピンと伸ばされ、足指が内側へときつく折り畳まれる。
 全身脂汗にまみれた体を激しく震わせながら、ラスキアは歯を食いしばった。
 効率的に毒素を抜くためには、限界まで我慢して一気に排泄する必要がある。
 ラスキアは目を閉じると、両手の拳を固く握りしめた。


「何をしておる。まだ見つからんのか」
 如月一尉がヒステリックに叫んだ。
 墜落地点を隈無く探しても、今だ目指すラスキアの行方は分からないのである。
「身動きできずに、その辺りに潜んでおるに違いない」
 苛立ちを押さえきれない如月一尉は、手にした乗馬ムチで草を薙ぎ払う。
「一尉殿ぉっ。これを」
 部下の一曹が低く唸り声を上げた。
44続・流星天使ラスキア:2005/09/15(木) 23:20:05 ID:3ijbRfP6
 如月一尉が駆け寄ると、一曹の指差す先にラスキアのいた証跡が転がっていた。
「むぅぅっ、奴は体から毒素を出し切ったということか」
 一尉の形の良い眉毛がキリリと逆立つ。
「毒が抜けたからといってエネルギーが回復した訳ではない。今の内に草の根分けても探し出せっ」
「しかし一尉殿。演習の名目でこの地域を封鎖しておけるのは明朝までです」
 新任の三尉が差し出口を挟み、ムチでしたたかに打たれる。
「優位を保つためには、常に攻撃を続けてエネルギーを浪費させるしかない。軍用犬を使えっ」
 一尉の命令で3匹のシェパードが解き放たれた。
 3匹はラスキアのしゃがんでいたと思われる辺りをクンクン嗅ぎ回る。
 獲物の臭いを覚え込んだ3匹は、周辺の草むらに鼻を近づけグルグル回り続ける。
 そして目指す臭いを見つけると、あっという間に森の中へと走り去った。


「私の超能力が通用しないなんて。恐ろしい敵だわ」
 まだ疲労感の残る体を引きずるようにして、ラスキアは森の奥へと進んでいく。
 空中戦で完敗を喫した上、超兵器まで無力化されたことによる精神的ダメージは小さくなかった。
 しかも今度の敵は、これまで彼女が命懸けで守ってきた人間なのである。
 共に平和を守るはずのJ隊が敵に回ったとは、いまだに信じられない出来事であった。
「功名心に駆られた一部隊の暴走に違いないわ。何としても逃げ切って真相を明らかにしないと」
 その時、ラスキアの研ぎ澄まされた聴覚が、高速で接近する複数の存在を察知した。
「何か追い掛けてくる?」
 自分の速力を遙かに凌ぐ移動速度に、ラスキアは緊張して身構える。
「来たっ」
 藪を強引に突破して現れたのは、子牛程もあろうかと言う3匹のシェパードであった。
「まずいっ。まだエネルギーが回復していないのに」
 ラスキアはパワーベルトのバックルを見下ろし、赤い星に輝きが戻っていないことを確認する。
 脱兎の如く逃げ出したラスキアだったが、軍用犬はあっという間に追いすがる。
 そして三角形のフォーメーションでラスキアを取り囲んだ。
「ダメッ、逃げ切れないわ……アァーッ」
45続・流星天使ラスキア:2005/09/15(木) 23:21:23 ID:3ijbRfP6
 正面と右後方から、飛び掛かって来た2匹のシェパードを避けるため、ラスキアは高く跳躍する。
 ギリギリで2匹をかわしたラスキアが、ジャンプの頂点で一瞬停止する。
 その無防備になった瞬間を狙い、残る1匹が唸り声を上げて彼女に飛び掛かった。
「あぐぅぅっ」
 100キロを超える化け物犬の体当たりを受け、軽々と吹き飛ばされたラスキアが松の大木に強かに背中を打ち付ける。
「こいつら、私の跳躍力を越えているわ。それにこの連携……只の軍用犬じゃないわ」
 痺れ上がった体に鞭打ち、何とか立ち上がろうとしたラスキアだが、2匹の軍用犬に左右から噛み付かれ、その場に組み敷かれてしまった。
 衝撃でクロッチのホックが弾け飛び、下半身が無防備に晒される。
「いやぁぁぁ〜ん」
 尻を高々と突き出した、屈辱的なポーズを強いられるラスキア。
「ハァッ、ハァッ、ヘッ、ヘッ」
 リーダー犬が激しい息遣いをしながら彼女の股間に鼻を伸ばし、剥き出しになった秘門を嗅ぎ回る。
「いやぁぁぁ〜っ。臭いを嗅いじゃ駄目ぇっ」
 ラスキアは肩越しに振り返ると、犬の股間に30センチ級の巨大な生殖器が見えた。
 その生殖器ビキビキと脈打ち、先端から既に白濁色の液が滴り落ちている。
「あっ、あなた達……何を考えているのぉっ」
 犬達が身の程をわきまえず、自分との交尾を企んでいると知ったラスキアは、頬を朱に染めて憤慨する。
 しかし、その目は超特大の生殖器官に釘付けになって離れない。
46続・流星天使ラスキア:2005/09/15(木) 23:22:05 ID:3ijbRfP6
「あんなので突かれたら……私……」
 犬に輪姦される自分の惨めな姿を想像するうちに、ラスキアの股間が湿り気を帯びてくる。
「うそぉっ、私そんなの望んでない」
 毒素に冒された彼女の体は、理性による制御を受け付けなくなっていたのである。
 溢れ出てきた液体を、長い舌で刮げ取るように舐め回すリーダー犬。
「イヤァァァーッ」
 ラスキアの悲鳴が上がるが、肉体は既に本能の管轄下にあった。
 彼女のスリットが受け入れ態勢を整えたのを確認すると、満を持してリーダー犬が尻にのし掛かる。
 そして怒張を突き上げ、3度失敗した後に先端部の突入を果たした。
「あぁっ……来る、入ってくるわ……」
 狭い膣道を押し広げるようにして、肉の塊が侵入してくるのを感じるラスキア。
 遂に行き止まりまで不法侵入を許した時、まだ犬の逸物は3分の1を余していた。
 挿入を果たした畜生は、中の具合を味わっているのか、しばらくジッとしていた。
 そしてまるで下克上の征服感を楽しむように、ゆっくりと腰を動かし始める。
 最初ゆっくりであったスラストは、やがて激しさを増していった。
「私……犬とやってる……犬に犯されてるんだわ……いやぁぁぁ〜っ」
 犬にメスとして後ろから犯されるという背徳感が、否が応でも正義のヒロインの興奮に火をつける。
 人間では考えられないようなダイナミックな腰の動きが、ラスキアを高みへと導いていく。
「すっ、すごぉ〜い。こんなのって……私、どうなっちゃうの? あおぉぉぉ〜っ」
 犬のペニスの根元がボール状に膨れあがり、接合部に密着する。
 後ろ足が足踏み運動を始め、いよいよ発射の時が近づいてきた。
「お願いっ、膣内出しだけは許してぇ……」
 振り返ったラスキアが、恨めしそうな目で訴えかける。
 しかし犬畜生に乙女の祈りなど通じるわけもなかった。
 犬の怒張が今一層激しく跳ね上がったとみるや、次の瞬間おびただしい量の精子を放った。
「イヤァァァーッ」
 同時にクライマックスを迎えたメス犬も、背中を極限まで反り返らせて果てた。
 休む暇など与えられず、直ぐに次席のシェパードが入れ替わり、ラスキアの腰に跨る。
「もういやぁっ。お願いだから許してぇっ」
 腰をくねらせて、挿入を拒むラスキアだったが、苛ついた犬に首筋を噛まれて大人しくなる。
 魔犬3匹相手では勝ち目はなく、逆転のチャンスをジッと待つしかない。
 悲鳴に興奮した一番の若手が、剥き出しにした生殖器官をラスキアの鼻先に突き付ける。
「……しゃぶらないといけないの?」
 一瞬悲しげな表情になったラスキアだったが、観念したように舌を伸ばして恐る恐る亀頭部に触れてみる。
47続・流星天使ラスキア:2005/09/15(木) 23:22:39 ID:3ijbRfP6
 物足りなさを感じた犬は、怒張を突き付けて強引に彼女の唇を割る。
「いやっ、それは許し……うげぇぇっ……おごぉぉぉっ……」
 いきなりの強制フェラチオにラスキアは目を白黒させてえづく。
 同時に背後から犬の逸物が攻撃を開始した。
 真横から見るとラスキアの体は、前後から串刺しにされたようであった。
 若い魔犬があっという間に登り詰め、口内発射する。
「うげぇぇぇ〜っ」
 ラスキアが生臭い精子を吐き出そうとした途端、若い魔犬が唸り声を上げて牙を剥き出しにした。
「……全部……飲めって……いうの?」
 犬なんかに精子を飲むことを強制され、ラスキアは惨めな余りに泣き出しそうになる。
 しかし反攻できる状況にはなく、やむなく命令に従う。
「いったいどんな調教されているのよ」
 愚痴をこぼしている間にも、後ろからの責めは続いており、ラスキアのエクスタシーは右肩上がりの急カーブを描く。
「あぁん……イク?……またイク?。ハァァァ〜ンッ」
 ラスキアは身を激しく震わせて、2度目のアクメに達する。
 ラスキアの体内で跳ね回っていた犬のペニスも、膣のうねりに負けて暴発する。
 またも、もの凄い量の精子が彼女の膣内に吐き出された。
 間髪入れず、若いシェパードが入れ替わり、逆流してきた汁をポタポタ落としている膣口に舌を伸ばした。
 他の2匹も争うように彼女の股間に群がってくる。
「もっ、もう止めて。お願いだから、少し休ませ……ヒヤァァァ〜ッ」
 興奮して開ききった小陰唇を舐め上げられ、ラスキアが悲鳴を上げて背筋を反らせる。
 それと同時に、弛んでしまった尿道口から小水が勢いよくほとばしった。
「キャイィィィーン」
 小水を浴びた途端、3匹の魔犬はのたうち回って苦しみ始めた。
 体内の毒素を濾し取った猛毒尿を、まともに浴びてしまったのだった。
「今の内だわっ」
 毒素を排泄したことにより、彼女の体調は更に回復した。
 パワーベルトの星の輝きも明るさを増している。
「あと少し回復したら逆襲に出れるわ」
 ラスキアは、悪事に利用されただけの魔犬に憐れみの視線を送ると、森の奥へと姿を消した。
48続・流星天使ラスキア:2005/09/16(金) 22:24:50 ID:QKug8laI
「犬なんかに……汚されてしまうなんて……」
 畜生にレイプされたラスキアは、精神的なショックからまだ立ち直れないでいた。
 魂が汚される度、彼女に与えられた力は確実に弱まっていくのである。
「むっ?」
 森の中をさまようラスキアの頭上で激しいローター音が轟き始めた。
 燃料補給を終えたアパッチ攻撃ヘリが戦線に復帰したのである。
「右20度、エネルギー反応あり。距離250」
 後部座席の観測員がエネルギー探知機の反応を読み上げる。
 ティアラ戦士は空気中のイオンをエネルギーに変換して超能力の源としている。
 エネルギー変換の手段はティアラ戦士それぞれに異なっており一律ではない。
 例えば紅天使フォルティアは、レアクシオン・スリップと呼ばれるパンティがその役割を果たしている。
 ラスキアの場合は腰に巻いたパワーベルトが変換器であり、またエネルギーを貯蔵する役目も兼ねているのだ。
 貯蔵されたエネルギーは、ティアラ戦士の活動する度に消費されるのであるが、その際に約2パーセントのロスが生じる。
 その2パーセントのエネルギーは、再びイオンに還元されて空気中に放出される。
 つまり彼女がティアラ戦士として活動する限り、常に特殊なイオンが漏れ出しているのだ。
 J隊の開発した探知機は、そのイオン濃度の誤差をモニター上に現してティアラ戦士の居場所を探索する機能を持っていた。
「丸見えだぜボインちゃん」
 パイロットはサーモグラフィのモニターで、ラスキアの隠れ場所を正確に探知した。
 青や緑の背景の中に、赤い光がクッキリと人型を描いている。
 その南に数十個の赤い光がゆっくりと西へと移動している。
「アルバトロス1から地上部隊へ。対象は現在地より北へ約150の位置にあり」
 パイロットは如月部隊に無線連絡を送った。


「よし、女狐を捕捉した。こっそり包囲せよ」
 同士討ちを避けるため、半円形の包囲網でラスキアを取り囲むJ隊特殊作戦部隊。
 ヘリはラスキアの気をそらせるために、わざと反対方向にデタラメな射撃を繰り返す。
 ラスキアが後方の気配に気が付いた時、既に包囲網は完成していた。
「しまった。ヘリは陽動だったのね」
 そう思う間もなく、もの凄い銃撃が襲いかかってきた。
 ラスキアは地面を転がって火線を避ける。
49続・流星天使ラスキア:2005/09/16(金) 22:25:24 ID:QKug8laI
 彼女を掠めたライフル弾が、岩場に深々と突き刺さる。
 その弾頭は特殊な重合金を使い、先を鋭く尖らせた『対ティアラ戦士専用弾』であった。
「うぅっ、すごい威力だわ。アレに当たるわけにはいかない」
 地面に身を伏せたラスキアの耳に、砲弾が宙を切り裂いて飛来する音が聞こえた。
「キャアァァァ〜ッ」
 大爆発の連続に包まれ、ラスキアの体が木の葉のように舞い上がった。
 地面に叩き付けられたラスキアが呻き声を上げる。
 その周囲に再びガス弾が撃ち込まれ、青白い化学ガスが立ち込める。
「あぁっ、また毒ガスだわ」
 ラスキアは熱気と毒素にむせ返る。
「吸い込んだらお終いだわ。ラスキア・タイフーン」
 ラスキアは両手を水平に開くと、ブーツの爪先を支点に高速に回転を始める。
 途端にラスキアを中心とした旋風が発生し、吹き荒れる突風がガスを四散させた。
 ホッと息をつく暇も与えられず、木々の間から迷彩服の兵士達が飛び出してくる。
 アサルトライフルの先には鋭い銃剣が輝いている。
「来たわねっ。ラスキア・ビームッ」
 ラスキアは両手で十字を組み、腕から眩い光線を連続に放つ。
 ところが、兵士が構えた偏光グラスの盾は、ラスキア・ビームをあっさり無力化してしまった。
「うぅっ、ラスキア・ビームが……」
 必殺技をキャンセルされてラスキアに動揺が走る。
 その隙に間合いを詰められ、ラスキアは肉弾戦に移行した。
「エイッ、ヤッ、タァァァーッ」
 格闘戦となると、常人の100倍のパワーを誇るラスキアが圧倒的に有利である。
 その上、彼女は宇宙拳法の達人なのだ。
 突き出された銃剣を捌きながらかいくぐると、兵士の懐に飛び込んで掌底を突き上げる。
 即死させないよう手加減するのが大変なくらいだ。
 続いて飛び込んできた3人は、回し蹴りの一撃で一気に倒す。
 背後から組み付いた兵士が、勢い余ってメロンほどもあるバストを掴んでしまった。
「きゃあ、エッチ」
 鋭い肘打ちを受けた男は崩れ落ちそうになるが、必死でラスキアの足にしがみつく。
「今だっ。一斉に掛かれぇっ」
 5人の男達がラスキアに飛び掛かると、手足に組み付いて押さえ込もうとする。
「触らないでよっ」
 ラスキアは一旦身を屈め、膝の屈伸を使って伸び上がる。
 同時に両手を大きく振るって、5人の男を跳ね飛ばしてしまった。
50続・流星天使ラスキア:2005/09/16(金) 22:26:00 ID:QKug8laI
「化け物だぁ」
 恐れを知らないJ隊の猛者共も、圧倒的なパワーの前に慄然とする。
「距離を取って火力で圧倒しろ」
 兵士達はすかざす後方に下がり、銃列を組んでラスキアに狙いをつける。
 襲いかかってきた銃弾の雨を、ラスキアは連続バック転で避けきった。
「相手をしていられないわ」
 ラスキアは余勢を駆ってジャンプすると、そのままラスキア・フライングに移る。


「逃がすか。チェーン・ロックを撃て」
 ずらりと並んだ迫撃砲が次々に乾いた発射音を立てる。
 火薬の圧力で飛び出したのは、鎖をぶら下げた枷であった。
 鎖の先端には金属製の半球が付いている。
 まだ低速のラスキアに襲いかかった枷の一つが、右の手首に食い込んだ。
「はっ?」
 続いて左の手首にも枷が取り付く。
「あぁっ?」
 驚くラスキアの目の前で、カチャリと金属音を上げてロックされる枷。
 ロックが完了すると、半球に仕込まれたコイルに電流が流れ、電磁石として機能しはじめた。
 鎖の先端に付いている半球型の金属が磁力で互いを引き寄せあう。
「あぁっ、繋がる?」
 左右の鎖が繋がれば、ラスキアは手錠を掛けられた状態になってしまう。
「うぅ〜っ……だっ、駄目ぇぇっ」
 抵抗虚しく、磁力で噛み合った2個の半球は完全な球体と化す。
 それと同時に内部の空気が排出され、中は真空状態になった。
「はっ、外せないっ」
 磁力だけでなく、マグデブルグ半球の作用を利用したチェーンロックは簡単には外れない。
 手首の枷に気を取られている隙に、今度は左右の足首に枷が掛かる。
 そして同じく2個の半球が吸い付き、鎖と鎖を連結してしまった。
「おっ、重い……飛べない」
 気が付くと、再びパワーベルトの星が光が失いかけていた。
 おまけにアパッチ攻撃ヘリが、空域に姿を現せた。
「うぅっ、奴らには敵わないわ」
 空中への離脱を断念したラスキアが着地すると、再び兵士達のライフルが火を噴いた。
 上空からも40ミリ機関砲の曳光弾が降り注ぐ。
 立体的な攻撃の前にラスキアは窮地に陥った。
51続・流星天使ラスキア:2005/09/16(金) 22:27:07 ID:QKug8laI
 手足を縛る鎖のせいで、ラスキアの行動の自由は著しく制限される。
「無様な格好だわ、ラスキア」
 銃撃を止めた兵士の後ろから、如月一尉が姿を現す。
「命が惜しかったら、この辺で大人しく降伏するのよ。四つん這いになって、こちらにお尻を向けなさい」
 一尉は降伏の証として、屈辱的なポーズを強いる。
「だっ、誰がそんな……」
 怒りのために声を失うラスキア。
 誇り高いティアラ戦士として、そんな恥ずかしい真似は死んでも出来ない。
「じゃあ、これまでね」
 如月一尉はホルスターからピストルを抜くと、ラスキアに向けて発射した。
「うぅっ?」
 胸に鋭い痛みを受けて、ラスキアが体をあらためる。
 左胸に変わった形の銃弾が食い込み、そこから細い導線が伸びていた。
 如月一尉がピストルのスイッチを入れると、導線を通じて500万ボルトの電撃がラスキアを襲った。
「キャァァァーッ」
 市販のスタンガンの10倍もの高圧電流がラスキアの体中を駆け巡る。
 同時にパワーベルトの安全装置が働き、自動的に彼女の腰から脱落した。
 ラスキアの身体に大電流が流れると、装着者の身を守るため、パワーベルトから大気中に放電され、同時にベルトが外れてしまうのであった。
 如月一尉は既に、ラスキアのパワーベルトの弱点を掴んでいたのだ。
 随意筋をやられて身悶えするラスキアは、もはや無力化されていた。
 如月一尉は身を屈めてパワーベルトを拾い上げる。
「私はコレを持って一足先に戻るから。アンタ達はこの女を研究所まで護送しなさい」
 下級兵士のプライドを守り、欲望を満たしてやる。
 そういう機微に聡いからこそ、如月一尉は男達の上司足り得るのであった。
「この野郎、さっきはよくも」
「ヒヒヒッ、犯ってやるぜぇ」
 着地したヘリに向かう一尉の背後でラスキアの悲鳴が上がる。
 しかし冷酷な女士官は、眉毛一本動かさなかった。
52 ◆dara.q6OFI :2005/09/18(日) 21:44:31 ID:wONjMWTx
フォルティアも登場させて下さい。
そしてラスキアと対決させて
53続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:18:24 ID:oTTlu2AR
 奥多摩から南下する1台の幌付きトラックがあった。
 J隊特殊作戦部隊の偽装輸送車である。
 その荷台に、息も絶え絶えとなったラスキアの姿があった。
 20人を越える屈強の男達が、寄ってたかって無力化された彼女を弄んでいた。
 レオタードのクロッチ部分は上へと掻き上げられ、黒々とした縮毛の間から恥ずかしい部分が見え隠れしている。
 タンクトップ式の肩紐も肩からずり下ろされており、圧倒的な存在感を持つ2つの膨らみが露出していた。
「たまんねぇぜ、この体はよぉ」
「自由に出来るのは、研究所に着くまでだからな」
「今のうちにタップリ楽しんでおこうぜ」
 本能剥き出しの野獣と化した兵士達は、ラスキアの乳房にむしゃぶりつき、股間に顔を埋め、暴虐の限りを尽くす。
 正面からラスキアに抱きついた兵士が、欲望の固まりを蜜壷にぶち込むと、そのまま後ろ向きに倒れ込む。
 前のめりになり、さらけ出された生々しい結合部分の真上で、菊の形をした肉の窄まりがヒクヒクと収縮している。
 前屈みに尻を突き出したラスキアの背後に男の1人が忍び寄る。
 そして誘いかけるようにピクついているアヌスに、剛直の先端をあてがった。
「いやっ、そこだけは堪忍してぇっ」
 肩越しに振り返ったラスキアの目に怯えの色が走る。
 しかし兵士は彼女の腰に手を掛けると、一気に菊花の中心を貫いた。
「かっ、かはぁぁぁ〜っ」
 ラスキアは大きく口を開いて息を吐き出し、少しでも肛門括約筋を緩めようと図った。
 前後のホールを支配した肉棒がゆっくりと抜き出しされる。
 リズミカルなピストン運動は徐々に加速され、肉壁の摩擦が激しさを増してくる。
 摩擦により発生した快感が次々に脳神経に流れ込み、否が応でも正常な感覚を押し流していく。
「いやぁぁぁっ。もう許してぇっ」
 泣き叫ぶラスキアの口の中に、生臭い肉棒が突き込まれる。
54続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:18:57 ID:oTTlu2AR
「うむぅぅぅっ」
 濃厚な腐敗臭にむせかえり、涙がポロポロとこぼれ落ちた。
 あぶれた兵士が周囲に群がり、左右の手にむりやり剛直を握らせる。
「おらっ、扱くんだよ」
 ラスキアは少しでも負担を軽くしようと、必死で手を上下に揺すった。
 順番待ちの兵士達が我慢出来ずにマスターベーションを始め、ラスキアの体に白濁色の液をぶっかける。
 人の波に揉みくちゃにされたラスキアは、虚無の底に沈んでいった。


 無重力空間を漂うような頼りない感覚の中で、ラスキアは意識を取り戻した。
 見慣れぬ白い壁が四方を取り囲んでいた。
「うぅ〜ん……はっ? いやぁぁぁ〜っ」
 ラスキアは、一糸まとわぬ姿で大の字に拘束されている自分に気付いて悲鳴を上げた。
 唯一体に張り付いているのは、目元を覆う白いマスクと黄金のティアラだけである。
 ラスキアは手足を動かそうと暴れるが、強固な拘束具がそれを許さなかった。
 巨大な金属リングの内径に円筒形の突起が4つ設けられており、その突起の中に彼女の手足が深々と差し込まれている。
 いくら藻掻いてみても手足が抜ける気配はなく、手足を大の字に開いているため恥ずかしい部分が全て隠しようもなく晒されていた。
 突起に差し込まれている手や足には、それ程の拘束感を感じない。
 おそらく突起から流れ出す微弱な電流が、ラスキアの運動神経に作用しているように思えた。
「ようやくお目覚めかしら。随分と寝覚めの悪い女ね」
 正面のシャッターがせり上がり、タイトスカートの軍服に着替えた如月一尉が初老の男を伴って入室してきた。
 戦闘服の時にはバックにまとめられていた髪は自然に垂らされ、彼女が意外に若いことが分かった。
 こうしてみるとラスキアこと森永真理と同じくらいの年齢に見える。
 初老の男は白衣を着ており、見るからに科学者という感じであった。
「あなたは誰なのっ。私をどうする気っ?」
 羞恥心から身悶えでもすれば、男の目を楽しませるだけなので、ラスキアは堂々と胸を張り、毅然とした態度で相手を見据えた。
55続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:19:46 ID:oTTlu2AR
 元々彼女はどこに出しても恥ずかしくないプロポーションの持ち主である。
「流石はティアラ戦士。絶体絶命のピンチに陥っても気が強いわい」
 初老の科学者はニヤニヤして満足そうに頷く。
「ラスキア、こちらはJ隊科学研究所の千住博士よ。博士、噂のティアラ戦士ラスキアですわ」
 如月一尉が初対面の双方を紹介する。
「博士はエネルギー科学の第一人者なの。きっと貴女の神秘の力を解明して下さるわ」
 立ち居振る舞いから言葉遣いまで、すっかり変わってしまった如月一尉が説明する。
「余計なお世話だわ。そんなことよりこれを外してよ」
 ラスキアは左右に首を巡らせて、忌々しい拘束具を睨み付ける。
「そうわいかないわ。貴女の力をJ隊の科学力で生かしてあげるの。地上最強の軍隊の出来上がりだわ」
 如月一尉はそれが決定事項だといわんばかりにせせら笑った。
「超聖母ティアラの力が、悪の所有物になるもんですか」
 ラスキアは一尉を睨み付ける。
「天使軍団を結成したあかつきには、月面に隠れているティアラも捕らえてみせるわ」
 ティアラ戦士の力を持った軍団に襲われれば、超聖母ティアラといえども勝ち目はない。
 超エネルギーの秘密が知れれば、宇宙の秩序は保てなくなる。
「アンタなんかは天使になれないわ。あなたには魔女がお似合いよっ」
 ラスキアは我を忘れて声を荒げる。
 何事かと駆け付けた一尉の部下達が、一斉にライフルを構える。
 それを冷静に制する一尉。
「そんな生意気な口、二度ときけなくしてあげる」
 一尉はラスキアに近づくと、目元を覆い隠す白いマスクに手を掛けた。
 敵の意図を見抜いたラスキアに怯えの色が走る。
「いやっ……お願い、やめてぇっ。それだけはぁ〜っ」
 激しく首を振ってイヤイヤをするラスキアからマスクが外された。
 遂に素顔を晒してしまったラスキアこと森永真理。
「うふふっ、わりかし別嬪じゃないの。これが破廉恥な格好で暴れているラスキアの素顔なのね」
 ラスキアにとって素顔を見られることは、ヌードを見られるより恥ずかしいことであった。
56続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:20:53 ID:oTTlu2AR
「素顔を隠して別人格になりきってるから、どんな恥ずかしいことでも出来るのよ。これで少しはお淑やかになるでしょう」
 一尉はそう言って、打ちひしがれて項垂れたラスキアに冷たい視線を送る。
「これの秘密はだいたい分かったわ」
 一尉がジュラルミンケースから黄金のベルトを取り出して、ラスキアに見せつける。
「あっ、私のパワーベルト……返してっ」
 ラスキアは罠に掛かった獣のように暴れる。
「これは空中イオンをエネルギーに変換するコンバーターなのね。こんなオモチャ、直ぐにも量産が可能だわ」
 一尉が小馬鹿にしたように鼻を鳴らし、ラスキアが歯噛みする。
「問題は、変換したエネルギーをどうやって活用するか……だわ」
 一尉の目が危険な光を帯びてくる。
「今からお前の体の秘密を調べてあげる。時間をタップリ掛けてね」
 千住博士が奇怪な形をした器具を並べていく。
「逃げようったって無理よ。そのリングから出ている特殊な電磁波が、お前の体に残留してるスーパーパワーに干渉して、筋肉の機能を狂わせているの」
 絶望感に包まれたラスキアはガックリと項垂れた。


 ラスキアの全身にセンサーが取り付けられ、色とりどりのコードが蛇のようにのたうっていた。
「お前の体にエネルギーを流してやるぞい。強い反応を示す内臓に、神秘の源があるに違いないて」
 千住博士はヒヒヒと笑い、機器の調整に余念がない。
 一刻も早くメスを振るいたいといった態度がありありであった。
 今では荒くれ兵士達は追い出され、如月一尉と千住博士だけが実験室にいる。
「それじゃエネルギーを流すわよ」
 一尉がスイッチを入れ、ラスキアの体にエネルギーを注入していく。
「このエネルギーを使って……」
 与えられたエネルギーを元手に起死回生を狙ったラスキアだったが、目論見は見事に外れた。
「幾らエネルギーが戻っても、電磁波が干渉している限り同じことよ」
 ラスキアの心を見透かしたように笑う博士。
 その時、ラスキアに一計が浮かんだ。
57続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:21:28 ID:oTTlu2AR
「ティアラ・オフ!」
 ラスキアから真理へと再チェンジした途端、今までの無力感が嘘のように霧散する。
 何の抵抗もなく円筒突起から手足が抜ける。
 素早く脱出した真理は、驚いている博士の頸動脈にチョップをお見舞いした。
 グニャリと崩れる博士。
「貴様ぁっ」
 如月一尉はパワーベルトをケースにしまうと、真理に襲いかかる。
 J隊式マーシャルアーツとティアラ流宇宙拳法の壮絶な格闘戦が始まった。
 手数で圧倒しようとする宇宙拳法と、相手のミスにつけ込むマーシャルアーツ。
 真理が先手を取り、如月一尉がブロックする。
 バランスを崩した真理に、一尉のパンチが飛ぶ。
 短く細かいパンチの連打を捌ききれず、真理が追いつめられる。
「このぉ〜っ」
 苦し紛れのサマーソルトキックが炸裂し、一尉がその場に転倒した。
 すかさず飛び掛かった真理は、マウントポジションから拳の雨を降らせる。
 しかし如月一尉こそ、真の意味でのノールールデスマッチを身上としているのだった。
 一尉は剥き出しになった真理のアヌスに人差し指をくぐらせ、中で鉤状に曲げる。
「ヒィィィーッ」
 たまらず腰を浮かした真理の背中に、強烈な膝蹴りが打ちつけられた。
 2人の格闘術は全く伯仲していた。


 激しく肩で息をする2人の間に、荒くれ兵士達が転がり込んできた。
「大変です。警務隊の連中がっ」
 血相を変えた一曹が如月一尉に注進する。
「なにっ、奴ら早くも嗅ぎつけたか。データはバックアップを取っているな。何一つ証拠を残すな」
 警務隊、つまりJ隊における憲兵隊の到着を聞いて、如月一尉は色を失う。
「味方が来て狼狽えるのは不審だわ。さては、今度のことは全てアンタ達の独断ね」
 真理はJ隊全軍が敵なのではないと知って安堵する。
「ラスキア、勝負は預けた。今度あった時が、お前の最期と思え」
 捨て台詞を残して逃げる特殊作戦部隊と千住博士。
58続・流星天使ラスキア:2005/09/18(日) 23:21:58 ID:oTTlu2AR
「待ちなさいっ」
 追い掛ける真理の目の前で、特殊合金のシャッターが閉じられた。
 同時に自爆装置にスイッチが入る。
「まずいわ」
 真理はジュラルミンケースからパワーベルトを取り出し、自分の腰に巻く。
「ティアラ・アップ! チェンジ・ラスキア!」
 たちまち流星天使の姿を取り戻すラスキア。
 レオタードの破れや汚れもすっかり修復されていた。
「時間がない。ラスキア・フライング!」
 天井を突き破ったラスキアは、そのまま上空へと昇っていく。
 安全距離まで達した時、地上で大爆発が発生した。
「これで彼らの暗躍の証拠が……」
 悔しそうに眼下の火災を見下ろすラスキア。
 しかも彼女の秘密は、かなりのレベルで敵の手に流出してしまったのだ。
 その上、彼女は素顔を見られてしまっている。
「これからの戦いは厳しくなるわ」
 ラスキアは下唇を噛みしめ、再度眼下を見下ろした。


 その3日後のこと、如月一尉は関東J隊病院を訪れていた。
「お姉ちゃん。来てくれたの?」
 ベッドの上には脳性麻痺の後遺症で、歩けなくなった一尉の妹、妙子が寝ていた。
「いい子にしてた? はい、お見舞いよ」
 一尉は妙子が大好きなアイドルタレントの写真集を手渡した。
「うわぁっ、これ欲しかったんだぁ」
 ひとしきりページをめくった後、おもむろに妙子が呟いた。
「ねぇ、お姉ちゃん……あたし、また歩けるようになれるかな」
 不意を突かれてギクリとなる一尉。
 しかし直ぐに満面の笑みを取り戻すと、妹に向き直った。
「もちろんよ、神様がお見捨てになる訳がないわ」
 一尉は込み上げてくるものを必死で押さえ込んだ。
「だって、あなたは私の大事な天使なんだから」
 如月一尉は自分自身に言い聞かせるように呟いた。
59 ◆dara.q6OFI :2005/09/22(木) 13:41:44 ID:j0vBc6TQ
スーパーパワーJI隊員を結集して月面にいる超聖母ティアラを奴隷にして下さい。
60 ◆dara.q6OFI :2005/09/24(土) 13:54:24 ID:C/nRcugU
清天使徒リンサーレッドの続きをお願い!!
61名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:25:40 ID:HGFSsYz/
結局、いつも俺と君の2人だけになっちゃうなw
62清天使徒リンサー・レッド:2005/09/26(月) 00:27:25 ID:qb0tRX7K
>15の続き
「くっ!」
 ポルーサー・バイオレットが消えてしまったことに気づいたリンサー・レッドは悔しさに舌打ちした。
 だが、目の前のレイプモンスターは浄化して人間に戻さねばならない。リンサー・レッドは魔物たちに向かって指を突きつける。
「主は居なくなったわ!もうおとなしく清めの光を受けなさい!」
 リンサー・レッドはレイプモンスターを一喝した。もともとリンサー・レッドとポルーサー・バイオレットの力は方向が異なる同等のものと思われた。
つまり眷属であるレイプモンスター単体とレッドではその差は決定的なもの…の、はずだった。もちろん実際の戦いはそう単純なものではないのだが。
「寝言言ってんじゃねぇ!
 おまえも触手で発情メスにしてやらぁ!」
「そうさ!2対1だってことを忘れてるよ」
 2体は素早く視線を合わせると、警備員を前にして縦一列でつっこんできた。
 全身の触手が四方からリンサー・レッドを襲う。
 リンサー・レッドは素早く後退しながら右手首を左手で握り、浄化の力を集中していった。
「2対1ですって?
 その程度で……って?!」
 触手に捕らわれていた3人の少女たちがリンサー・レッドの方に文字通り転がってきた。一人が足下にからみつきそうになるのをジャンプしてかわす。
 だがその動きのせいで、かわす予定だった触手がリンサー・レッドの足に当たってしまった。触手はすかさず足首を捕らえ、両足に巻き付いて、すごい力で手前に引く。
 リンサー・レッドの体が空中で水平になる。触手が上下に大きくうねり、次の瞬間ごつっ、という音がして後頭部が床に打ち付けられた。
「きゃんっ!」
 常人なら気を失う程度ではすまないダメージだが、リンサー・レッドは超常の力で打ち消した。それでも一瞬目の前に星が飛び散り、集中がとぎれる。
「くぅぅっ!」
床を引きずられ体を触手に絡め取られながらも、リンサー・レッドは再び浄化の力を集中しようとする。
 だが、胸元に引き寄せようとした手が止められた。えっ?と目をやると4本の腕が右手を、2本が左手をつかんで引っ張っている。
レイプモンスターに襲われていた3人の少女たちが、リンサー・レッドの手をつかんで頭上に引き上げようとしていたのだ。
「なにっ?やめなさいっ!」
 リンサー・レッドが叫んでも、全裸の少女たちはけらけらと笑うだけで止めようとしない。もがく隙に触手が全身にからみついて、リンサー・レッドの動きを封じてしまった。
「きゃはははっ。
 だめだよっ!いいとこだったのにジャマしちゃあ」
「そうだよ?あなたも一緒にきもちよくなろ?」
 快楽の虜になった少女たちは、自ら異形の魔物の餌食になるために、邪魔をするリンサー・レッドもまた触手の生け贄にしようというのだ。
「だめっ!止めて!
 正気に戻りなさい!」
 リンサー・レッドは捕まれている右手の鈴に力を集中した。浄化の気が集まってくる。手首から先をオレンジ色の光がまとう。
「淫気よ、去りなさいっ!
 さあ、逃げて!……えっ?」
 この光だけでも少女を犯した淫気を祓うことができるはずだった。リンサー・レッドは右腕を押さえている少女たちに呼びかけるが、二人とも全く変化が無く、くすくすと笑いながら腕に全体重をかけてきている。
「そんな、浄化の光がきかない?…そんなはずは!」
 浄化の光は人間の心を犯した淫魔の邪気を消し去ることができる力だ。邪気の化身であるレイプモンスターにとってはそのまま存在自体へのダメージになる。
リンサー・レッドにとって淫魔と戦う唯一にして最強の手段と言っていい。現にその力でさっきは触手を破壊しているのだ。
63清天使徒リンサー・レッド:2005/09/26(月) 00:29:14 ID:qb0tRX7K
(効いていて、それでも……?そんなこと……!)
 浄化の光は基本的に闇の淫気を祓うものであって、人の心が自ら生み出した性欲を消すものではない。
 魂を浄化されれば清らかな気持ちになるのが普通だから、結果的に淫らな気分ではいられないものではあるのだが、それを上回る欲望まで消し去りはしない。
 だから考えられるのは、浄化の光が効いていてそれでも、今この3人の少女たちは本気で、心から触手モンスターとのセックスを望んでいる、ということだった。
「そんな……?うそ?」
 恐ろしい可能性に胸が冷え、動きが止まってしまう。その隙に左手に絡みつくひとりが、顔を耳元に寄せてきた。息を吹きかけるようにして、甘い声でささやいてくる。
「しょくしゅ、いいよぉ…すっごく…あなたもぉ…なかまになっちゃぉ…ね?
 うふふふ………楽しいよぉ……?」
 その声には操られているような気配は全くなく、心の底からの楽しそうな響きを持っていた。
「な……そんな…ことって…?」
 リンサー・レッドは困惑してしまい、抵抗がおろそかになってしまった。このときとばかりに触手が何本も体にからみつき、肌を通して淫気を送り込んでくる。
「ひぁ?…っ!」
 リンサー・レッドの体内には浄化の気が満ちているから、もちろん触手の淫気に魂が犯されることはない。少し集中すれば体にまといつく触手を破壊することもできる。
 だが、そうしようとする矢先に、全裸の少女たちが首筋を、胸元をぺろりと舐め、一人が唇を奪う。
「んんっ?」
 柔らかな唇の感触に途惑い、口の中に侵入しようとする舌に抵抗している間に、二の腕まで触手に捕らえられてしまった。
送られてくる新たな淫気を追い出すが、その間舌でうなじを舐めあげられ、こじ開けられた口の中で舌先を弄ばれた。
「んぁ……ぅ…だめぇ……」
 首を振って一旦逃れるが、別の少女が反対側から覆い被さって来て、ぺろりと頬と唇の端を舐めあげてきた。
「あははぁ……おいしそうな唇…あたしもぉ……」
 あっ、と声を上げる前に、その舌が口内に潜り込んでくる。くちゅり、と歯ぐきを舐められ、リンサー・レッドはうめいた。
その舌から逃れても、また別の娘が、というように3人が交代で執拗にディープキスを迫ってくる。
 さらに、そちらに意識が行っている間に触手が太ももの付け根をずるりと撫で上げて淫気を送り込んでくるのだ。
 リンサー・レッドは少女の愛撫と淫気の波状攻撃に抵抗する力を徐々に削り取られていった。
特に少女たちの愛撫は闇の力ではないので、与えられる快美感を浄化で消し去ることができず、リンサー・レッドにはつらい責めとなっている。
 また太股で触手がずるりと動き、下着越しに柔らかい肉の盛り上がりに擦り付けられた。
「はぅ……」
 心地よい刺激に力が抜けそうになる。
「きゃは、このこ抵抗しなくなってきたよ?」
「うふふ、いい感じにほぐれてきたねぇ……そうよぉ……」
 少女が耳の後ろを舐めている。唇が唇でこじ開けられ、舌で舌を絡めとられながら、服の胸元をはだけられているのに、あぁ、と吐息を漏らして弱々しい身じろぎをすることしかできない。
(わたし、感じ始めてる?このままじゃ……)
 体が快感に順応し始めている。それを自覚してリンサー・レッドは焦りを覚えた。
64清天使徒リンサー・レッド:2005/09/26(月) 00:30:49 ID:qb0tRX7K
 闇の淫気は浄化の力で消し続けているため、心が犯されてはいないものの、肉体の抵抗力が弱まってきたため、触手にさわられている部分に気持ちよさを感じ始めているのだ。
このままでは淫気が魂まで入り込むのを許してしまうことになりかねない。
(仕方ない…)
 これまで少女たちには怪我をさせたくない気持ちが働いてあまり無理な抵抗ができなかった。
そのためここまでいいように弄ばれてしまったのだが、もう手加減している余裕がない。浄化の力と強化された筋力で一気に戒めを振り払うしか無いと決め、リンサー・レッドは一切の抵抗をやめて精神を集中する。
「きゃははっ、それじゃ本番いってみようかぁー?」
 少女たちが笑いながら下着に手をかけ、触手がいったん股間を離れて、さらされた合わせ目にねらいを付けている。
(焦っちゃダメ……
 いま……っ!)
 タイミングを計り、力を放とうとする矢先に、何かが腹の上に乗ってきた。
(なにっ?)
 ふわりと香る甘い香水。リンサー・レッドに跨っているのはポルーサー・バイオレットだった。このタイミングで空間を渡ってきたのだ。まるでどこかで見ていたかのように。
 ポルーサー・バイオレットは手に紫の光を宿して、リンサー・レッドの右腕の鈴を握る。
(あっ?)
 触手のものとは比べものにならないほどの濃い淫気が浄化の力を包み込む。
 ウェーブのかかった髪がリンサー・レッドの頬にふれる。
「んふふふ……チェックメイトよぉ?」
 バイオレットの唇がリンサー・レッドのそれを捕らえた。
 唇を通して、どろりとした甘さを伴う淫気が流し込まれてくる。
 無防備になったリンサー・レッドの股間を、触手の先端が捕らえた。
 秘められた唇を割り、太い触手が中へ入ろうと脈打つ。
 どくん。
 リンサー・レッドの中で何かがはじけた。
65清天使徒リンサー・レッド:2005/09/26(月) 00:32:12 ID:qb0tRX7K
「っ……!」
 声にならない叫びが漏れた。
 リンサー・レッドの身体の奥で何かがはじけた瞬間、右腕から強いオレンジ色の輝きが放たれ、それが全身に広がっていく。
「えっ!?」
 ポルーサー・バイオレットの体が驚きの叫びとともに離れる。浄化の光に押し戻されているのだ。
 身体にまとわりついていた触手がすべて塵になって消え、覆い被さっていた全裸の少女たちまでがはじき飛ばされたかのように倒れていった。
 リンサー・レッドは自由になった身体を起こす。その全身からはまだ驚くべき密度で浄化の光が放射されていた。
「なに?……力が…あふれて……」
 危機に際して何らかの力が目覚めたのだろうか。リンサー・レッド自身にも理解できない現象だったが、一つだけわかっていることがあった。
 今の彼女には、闇の力は一切通用しない。心の隅々までが清浄な光で満ちあふれている。何かはわからないが、何かを悟れたような静かな自信と落ち着きが胸に落ちていた。
「これ以上、あなた達の好きにはさせないわ!
 私は清天使徒リンサー・レッド!
 今日も私の清めの光で!闇の力を祓って見せます!」
 右腕を拳にして掌低を前に突き出す。シャン!と鈴が涼しげな音を響かせ、あふれる浄化のオーラが右腕からほとばしった。
「あらあらまぁ、なにこれ大逆転ってやつ?
 ずるいわよねぇ正義のヒロインって理不尽に秘めた力とか出して来ちゃうしっ」
 あまり危機感のない口調で文句を言いながら、ポルーサー・バイオレットは転げるように距離を取って防御姿勢を取る。
 リンサー・レッドはバイオレットの軽口にはつきあわず、レイプモンスターを視線と気合いで押さえつけながら精神を集中していた。
2体のレイプモンスターは触手をほとんど破壊されたダメージと、リンサー・レッドから放たれる光のために身動きを取ることができずにいた。
 そして、リンサー・レッドは必殺技を放つ。
「あつまれ、浄化の力っ!
 消し去れ闇の淫気っ!
 満ちろ浄化の息吹っ!
 ホーリー!ビュリフィケーションッ!!」
 円を描きながら右腕を差し上げ、最後の叫びとともに振り下ろす。集中していたオレンジの輝きが増し、黄色から白に変わって爆発した。
 空気をふるわせて放たれた光はレイプモンスターを覆い尽くし、飲み込む。身体ごと腕を振って、浄化の光でなぎ払う。光は3人の少女たちも包み、裸身を輝きの中に沈めていった。
 すべてが終わった後、立っているのはリンサー・レッドだけだった。
 レイプモンスターになっていた警備員と校務員は人間の姿を取り戻して倒れていた、3人の少女たちも同じく気を失っている。
 ポルーサー・バイオレットの姿はなかった。今回も間一髪で逃げ延びてしまったようだ。
66清天使徒リンサー・レッド:2005/09/26(月) 00:35:25 ID:qb0tRX7K
「ふうっ」
 リンサー・レッドは息をついた。
 5人の男女の魂からは、ポルーサー・バイオレットが吹き込んだ闇の淫気はすべて祓われている。それがリンサー・レッドの力であり、使命であった。
 今回の必殺技はそれだけでなく、全員の魂から、淫らでゆがんだ欲望もそぎ取っている。さらに、全員からたった今起こった事件の記憶も消し去っていた。
 心や記憶の操作は好ましいことではないが、淫気をぬぐい去られた心にあのような異常な行為の記憶があっては精神に危険が及ぶ可能性が高いのでやむおえない措置であった。
 リンサー・レッドは気を失った少女たちに服を着せてやると、椅子に座らせて机に伏せる姿勢を取らせた。
 校務員と警備員を両肩に担ぎあげると、教室の外に運び出す。
 それぞれの詰め所に放り込んで任務終了とした。これで、気が付いてもいつの間にか眠り込んでいたと思ってくれるだろう。
 リンサー・レッドはすべてを終えると屋上に飛び上がって校舎と校庭を眺めた。
 心を澄ませて淫気を探る。ポルーサー・バイオレットの気配は消え去っていたが、学校全体に淫気が澱のようにたまっているのを感じる。
 ポルーサー・バイオレットの真の目的ははっきりしない。だが、当面の企てとして、この学校にレイプモンスターを使って淫気を吹き込み、淫らに染めようとしている。
生徒も教師も関係なく倫理と秩序を破壊して乱れた性の地獄へ変えようとしているのだ。
 リンサー・レッドはいままでの戦いでその侵攻をすべて阻止していた。しかし今日の女性徒のように、繰り返し送り込まれる淫らな波動の影響を受ける者も出始めていた。
「でも……わたしは、まけない!」
 自らを鼓舞するように声に出してそういうと。リンサー・レッドは精神を集中した。
 浄化の光を放ち、学校に溜まった淫気を洗い流すために。
(そうよ…!リンサー・レッドの戦いはまだこれから。
 リンサー・レッドはあきらめない。
 いつかポルーサー・バイオレットを倒し、この学校を完全に浄化する日まで、私は……リンサー・レッドは戦い続けるのよ!)
 天に向かって腕を突き上げ、リンサー・レッドは叫ぶ。
「あつまれ、浄化の力!」
 そして、学校全体が浄化の光に包まれた。

                   了
67名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:35:59 ID:qb0tRX7K
ここまで。
さらば。
68名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 11:30:21 ID:bPGtcmBP
リンサー・レッド 乙でした。
次回のお越しをお待ちしております。
69 ◆dara.q6OFI :2005/09/26(月) 14:26:04 ID:COu/dQTa
ポルサー・ヴイオレットがリンサー・レッドに変装して彼女の評判を落すのはどうですか?
70名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:16:49 ID:6ezP4x02
………あれ、堕ちないの!?
71名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:06:40 ID:qSHu4Qiz
前スレがきっちり残ってますが……
このまま埋めずに進行しても別に問題はないんですか?
いや、なければいいんですがね。
72名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 12:16:00 ID:WTtbxfCU
削除依頼してもいいけどそろそろ容量オーバーだから無問題
73名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 13:55:25 ID:h4bqT136
保守&堕ちモノ期待age
74続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:46:41 ID:Obqmqop1
 ここはタウン情報誌を発行するアクノ企画の事務所。
 留守番を任されたアルバイト記者の森永・ヘレン・真理は、何十回目かの大あくびをした。
 少しばかりの書類整理を済ませ、手狭な部屋の掃除をしてしまうと完全にやることが無くなってしまった。
 仕方なく新聞を広げた真理の目にきな臭い記事が飛び込んできた。
 それは某国の第一艦隊の機能をコンピュータ化し、乗組員の負担を減少させるという軍事ニュースであった。
「ふぅ〜ん、AIシステム搭載による自動艦隊ねぇ。乗組員の数は大幅に減らされるんだって?」
 戦闘員の数が減ったとしても、艦隊の機能が低下するわけもなく、真理の望む平和な世界に近づいたとは言えない。
 むしろこれにより無茶な作戦が立てられ、新たな火種となる可能性の方が高い。
 その時、卓上の電話が鳴り、真理の頭から自動艦隊のことは綺麗サッパリ消え去った。
*********************************************
 次に真理が自動艦隊のことを思い出したのは日後の夜、自宅でTVニュースを見ていた時であった。
「日本近海で演習中の某国第一艦隊が行方不明ですって?」
 真理は嫌な予感に襲われて顔を曇らせた。
「行ってみましょう」
 真理はマンションの窓を開け放ち、ベランダから虚空へ身を躍らせた。
「ティアラ・アップ!」
 落下していく彼女の額に光り輝く黄金のティアラが出現する。
「チェンジ・ラスキア!」
 掛け声と共に真理の着衣が弾け飛び、一糸まとわぬ裸体となる。
 代わりに眩い光の玉が彼女の体に集まっていきエネルギーが満ち溢れる。
 そして光が四散した時、彼女の体はカラフルなレオタードに包まれていた。
 白地に赤色のWと青色の星形を象ったラインが大きくデザインされたレオタード。
 純白のマスクに同色のグラブとブーツ。
 そして黄金色に輝く腰のパワーベルト。
 これぞ地球を守る守護女神、流星天使ラスキアの正装である。
75続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:47:20 ID:Obqmqop1
「ラスキア・フライト!」
 変身したラスキアは、その名の通り一個の流星と化して北の空に消えていった。
*********************************************
 その日の日本海は濃い霧に包まれていた。
 眉毛の濃い気象予報士の天気予報が当たった例しは無いのだが、その日の気象条件では霧など出ないのは明らかである。
「某国の第一艦隊は空母1、戦艦1、巡洋艦2、駆逐艦1の計5隻の筈」
 夜間にそれだけの小艦隊を探し出すのは骨が折れる。
 しかもこの霧の中でである。
 自然、高度は低めになり、速度も落とし気味にしてゆっくりと探索を続けるしかない。
 頼みとなるのはパワーベルトの金属探知装置と、後は瞳孔を一杯に開いた自分の目だけしかなかった。
 ラスキアは瞳孔を自由に開閉でき、猫のように夜目を利かせることができる。
 それでも目指す第一艦隊は一向に見つからない。
 そうしているうちに、ベルトに備蓄していたエネルギーが底をつき始めた。
 ラスキアの超能力を支えるエネルギーは空中イオンから無限に採取される。
 しかし飛行能力や光線技など、エネルギー消費の著しい行動を取ると、生産が追いつかなくなる。
 そうなると一時的にエネルギー切れとなり、彼女は変身したまま無力な存在──只のコスプレ女──となってしまう。
「東京から飛んできたんだもの、仕方がないわ。明日もう一度探索しよう」
 ラスキアが富山港の灯台を目標に進路を変えた時であった。
 いきなりベルトの警報装置がけたたましく鳴り響いた。
「近いっ」
 思わず身を固くするラスキア。
*********************************************
「うるさい蛾が一匹紛れ込んだようだな」
 旗艦である戦艦の艦橋で提督邪鬼がニヤリと笑った。
「こちらに気付いたようです」
 レーダー観測員の邪鬼が、モニター上の光点が反転するのを確認して叫んだ。
76続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:47:56 ID:Obqmqop1
「やりますか?」
 戦闘班長が戦術席から振り返って提督を仰ぎ見る。
「まだこちらの正確な位置は掴めておるまい。先制攻撃の奇襲を掛けるのだ」
 提督の命令が下され、たった数人しかいない艦橋が慌ただしくなった。
 レーダーの情報と共に人工衛星からの観測データがコンピュータに送られ、自動照準システムが作動する。
 ラスキアの動きを読みとり、未来予測位置が計算された。
 127ミリの速射砲群が自動的に砲身を蠢かせる様は、無機質な昆虫の動きを思わせる。
「攻撃準備完了しました」
 戦闘班長の張り詰めた声が響いた。
*********************************************
 あっと思った時には、戦艦の舷側が目の前にあった。
 次の瞬間、直径80センチもある探照灯が一斉にラスキアを捉えた。
「アァァァーッ。目がっ……目がぁぁぁっ」
 一杯に開かれていた瞳孔から眼球に飛び込んできた光が、ラスキアの網膜を灼いた。
「ワハハハッ、どうだラスキア。我が艦隊の威力は?」
 スピーカーから提督のがなり声が響いた。
「この艦は我々夜盗鬼族がいただいた。こいつを使って日本沿岸を畑のように耕してやる」
 やはり事件の裏には夜盗鬼族の暗躍があったのだ。
 夜盗鬼族、それは世界征服を企む悪の鬼達である。
 彼らは全ての人間の男性を捕らえて邪鬼にし、地球を鬼の支配下に納めようとしているのである 。
 彼らはこの艦の乗組員を鬼化することに成功、艦隊ごと強大な戦力を手中に収めたのだ。
「まずは目障りな貴様から血祭りに上げてやる」
 一時的に失明したラスキアに向けて、10門もの対空速射砲が一斉に火蓋を切った。
 音速の数倍の速度で飛んでくる砲弾が、身動きの取れないラスキアを包み込む。
 ガンッ、ガンッという音が上がる度、ラスキアの体が木の葉のように宙を舞った。
 体表に張り巡らせたエネルギーシールドのお陰で弾の貫通は免れるが、衝撃は吸収しきれない。
 重要な臓器を傷つけられたら、ティアラ戦士とて危険である。
77続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:48:35 ID:Obqmqop1
「うぅっ。逃げなきゃ……アァーッ」
 逃走しようにも、今のラスキアには方向感覚もない。
 そうしているうちにとうとうエネルギーが切れ、ラスキアは飛んでいることさえ出来なくなった。
 失速したラスキアが海面に叩き付けられ、激しい水柱が上がった。
「やったぞ。捜索隊を出して生け捕りにしろ」
 提督の命令で搭載艇が次々に発進していった。
*********************************************
 夜霧を切り裂くようにサーチライトが行き交い、海面を眩しく照らしだす。
 しかしラスキアの姿は発見できず、ティアラ戦士探査レーダーにも反応がなかった。
「死んじまったか? 勿体ないことを」
 戦闘班長が歯ぎしりして叫んだ。
「やむをえん、捜索隊を収容して夜明けに備えろ。日の出と共に富山沿岸に対して攻撃を開始する」
 提督の命令で搭載艇が戦艦へと戻っていった。
 それを悔しそうに見送るのは、ウミガメの裏にしがみついた真理であった。
 墜落と共に変身が解けたのが幸いした。
 変身したまま失神していたらティアラ戦士探査装置の網に引っ掛かり、生け捕りにされていたことであろう。
 真理は黙ったまま夜霧に紛れて消えていく戦艦を見送った。
「早くエネルギーを溜めないと」
 ふと東に目をやると、水平線が白み始めていた。
*********************************************
 東の水平線が真っ赤に燃え上がり、闇が切り払われた。
 霧に紛れた艦隊は進路を南に取り、ゆっくりと進撃を始めた。
「進路そのまま、速力15ノット」
 提督席にふんぞり返った邪鬼が命令を下す。
「南南西から接近する飛行物体あり。速度、時速300キロ」
 レーダー観測員からの報告が入る。
「小娘が、性懲りもなく。艦載機を出して迎撃しろ」
 戦闘班長は心なしか嬉しそうに叫び声を上げる。
 空母の甲板が慌ただしくなり、2機のMig29が発艦準備を整える。
 カタパルトの勢いで加速されたMigが空中に躍り出た。
78続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:49:28 ID:Obqmqop1
「ラスキア・ビーム!」
 まだ速度の出ていない上昇中の隙を突き、ラスキアの光線がMigに襲いかかった。
 尾翼を吹き飛ばされたMigは海面に墜落し、水柱を高々と上げた。
 残る1機は水平飛行に戻してグングン加速して離脱する。
 それを無視して、ラスキアは第二撃を飛行甲板のエレベータにお見舞いした。
 エレベータが破壊され、残りの戦闘機は格納庫から出られなくなる。
 恐ろしい空母を無力化することに成功したラスキアは、急旋回してもう1機のMigに備える。
 高々度ではマッハ3近く出るMigも、海面近い高度ではマッハ1そこそこしか出せない。
 それでも時速300キロが上限のラスキアにとっては、超高速であることには違いない。
 彼女の武器は身の軽さと、標的としての卑小さしかない。
 あっという間にバックを取られたラスキアはジグザグに飛行する。
 Migは極限まで速度を落とすが、ラスキアに照準を合わせる暇もなく追い越してしまった。
 急上昇に移ったMigを背後から追うラスキア。
「むぅぅっ、凄いパワーだわ。追いつけない」
 ラスキアを低空に置き去りにしたMigは、ループの頂点で切り返しを見せる。
 そして低空でモタモタしているラスキアにバルカン砲をお見舞いした。
 しかし長さで2メートルに満たない標的には、弾丸を掠らせることも出来なかった。
 水平飛行に戻したMigの腹の下に潜り込んだラスキアが、ビームをパルス状にして撃ちまくった。
 親指ほどの光弾がエンジン部にプスプスと突き刺さる。
 直ぐに黒煙を上げ始めたエンジンが機能を停止した。
 脱出した邪鬼パイロットには目もくれず、ラスキアは旗艦である戦艦に突っ込んでいった。
「猪口才な女め。総攻撃で夜盗鬼族の威力を見せてやる!」
 提督の号令で40センチもある巨砲が火を噴いた。
 合計9個の主砲弾がマッハ3で飛び去る。
 もちろんラスキアに命中などするはずもなかったが、巨弾の巻き起こす衝撃波は尋常ではなかった。
79続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/02(日) 02:50:04 ID:Obqmqop1
「キャアァァァーッ」
 ソニックブームに巻き込まれて、ラスキアが空中で翻弄される。
 方向感覚を失ったラスキアに、対空砲火が雨霰と襲いかかった。
「ダメだわ。空中からではあの戦艦に近づくことすら出来ない」
 ラスキアは失神した芝居で海面に落下する。
 そして海中に潜ると同時に戦艦の脇腹目掛けて突進を開始した。
「ラスキア、海中から来ます」
 駆逐艦のソナーが、海中のラスキアの位置を的確に捕捉する。
「やはり女の浅知恵よ。爆雷発射」
 駆逐艦の艦尾からロケット爆雷が発射された。
 20個の爆雷が輪になって海中に没する。
「……?」
 激しい物音にラスキアが海面を仰ぎ見ると、泡を引いたロケット爆雷が群れをなして襲い掛かってくるところであった。
「ウグゥゥゥムゥッ」
 水中では衝撃の伝わりかたが大気中より激しくなる。
 奔流に巻き込まれたラスキアの全身が軋み音を上げた。
 続いて襲い掛かった第二派は、更に間近で爆発する。
「キャァァァーッ。コスチュームがぁーっ」
 余りに凄い衝撃波が、ラスキアのレオタードを引き裂き、彼女はほとんど全裸になってしまう。
「だいぶ弱ってきたな。よしっ、アクアラング隊を出せ」
 戦艦の艦底が開き、ボンベを背負ったフロッグメンが出撃する。
「まずいわ。出直さないと」
 ラスキアは弱り切った体に鞭打って逃走に入る。
 フロッグメンは水中スクーターを使って易々とラスキアに追いつく。
 背後からラスキアにしがみついた邪鬼が、ラスキアの腰からパワーベルトを奪い取った。
 途端に全ての力を喪失するラスキア。
「あぁっ、それを返しなさい」
 身に付けているのが黄金のティアラと目元を覆うマスクだけでは、コスプレ女とも言えず、只の変態姉ちゃんである。
 フロッグメンは持っていた拘束具をラスキアの裸体に巻き付けて身動きできなくする。
 黒革のベルトと金具で作られた拘束具は、網状にラスキアの体を包み込んで行動を封じた。
「放しなさいっ」
 ラスキアの抗議を無視したフロッグメンは、ギュウギュウ締め付けを強くした。
 豊満なオッパイがベルトに締め付けられて歪に変形する。
 股間のスリットに食い込んだベルトは、遠慮無しに敏感な肉芽を押しつぶす。
「痛いっ、ホントに痛いのよっ」
 たまらず悲鳴を上げたラスキアの口にボールギャグがねじ込まれる。
「オゴォォォッ」
 ギャグのベルトが後頭部で結着され、ラスキアは抗議することすら出来なくなった。
「ングゥゥッ。ウグゥゥゥムゥッ」
 声にならない声がラスキアの口から漏れ出す。
 全くの無力と化したラスキアは、そのままの格好で戦艦の中へと連れ去られてしまった。
80名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 08:27:16 ID:dMEF3/fK
GJ!
前回に引き続いてのレスキアのピンチっぷりにハァハァしまつ。
続きが楽しみです。
81名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 11:40:38 ID:wqCQwtDC
恥辱艦隊シリーズのエロ絵は10枚とも戴いたなぁw
オリジナルでは無敵に近いラスキアが
ここじゃほとんど無力なのがいいね
82続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:22:28 ID:CJx4Xd7T
 ラスキアは拘束衣に包まれたまま、艦橋に連行された。
「ようこそティアラ戦士。本艦の乗り心地は如何かな」
 邪鬼と化した提督は余裕の表情を浮かべている。
 反射的に飛び掛かろうとしたラスキアだったが、全身を網目のように包み込んだ拘束衣がそれを許さなかった。
 細身の革ベルトが柔肌に食い込み、身が千切れそうな痛みが走る。
「オゴォォッ」
 その場にへたり込み、苦痛に耐えるラスキア。
「おネェちゃん、大人しくしてな。暴れればそのベルトはどんどん締まっていき、しまいにゃアンタの全身をブッ千切ってしまうぜ」
 戦闘班長が愉快そうに忠告する。
 革ベルトの締め付けは既にかなりきつくなっており、呼吸をするのも困難になってきていた。
「さて、これより本艦隊は人工濃霧に包まれたまま富山沖に突入、主砲弾をもって沿岸の原発を都市もろとも壊滅させる。そして時計回りに沿岸を荒らし、最後は東京湾で自爆するのだ」
 提督の説明を受けたラスキアは、我を忘れて立ち上がろうとする。
「ムグォォォッ」
 途端にベルトが締まり、ラスキアはその場に転倒する。
 肋骨にヒビが入る音が響き、ボールギャグの穴から鮮血が滴り落ちた。
「まったく、頭の悪いお嬢さんだ……」
 提督が呆れたようにラスキアを見下ろす。
「本艦の原子炉を暴走させれば、東京湾を中心に関東一円は死滅都市となる」
 その光景を想像して、ラスキアの顔が青ざめた。
 東京には大事な兄や仲間が住んでいるのだ。
 ティアラ戦士の誇りに懸けてそんなことを許すわけにはいかない。
「お前には特等席で観賞して貰おう」
 ラスキアの気持ちを知ってか知らずか、提督は残酷な告知を下す。
「空母のエレベータが修理でき次第、進撃を開始する。それまでゆっくりくつろいでくれ」
 戦闘班長の荒々しいエスコートで、ラスキアは艦橋を降りていった。

*********************************************

「ムグゥゥゥッ」
 剥き出しの鉄板を張っただけの床に蹴り転がされ、ラスキアは悲鳴を上げた。
83続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:23:06 ID:CJx4Xd7T
「いっちょまえに苦しがってるぜ」
 戦闘班長が下卑た笑いを浮かべ、周囲を取り囲んだ邪鬼たちが大笑いした。
「どうだ、ラスキア。最大排水量5万トン、全長250メートルの巨艦が、この50名だけで運用できるのだ」
 戦闘班長は自慢げに胸を反らす。
「この科学力を持ってすれば、もはや超聖母ティアラとて怖れるに足らずだ」
 こんな艦隊に束になって責められれば、如何にティアラ様が強くとも危険だ。
 ラスキアは恨めしげに戦闘班長を睨み付けるが、このままではどうすることも出来ない。
 ただひたすらチャンスが訪れるのを待つしかなかった。
 戦闘班長の自慢話が始まると同時に、ラスキアはそっと腋の下を開き気味にした。
 そして腋の下のアポクリン汗腺からフェロモン物質アンドロステロンを垂れ流しにして時が来るのをジッと待つ。
 やがて沸き立つフェロモンが、邪鬼たちの鋤鼻器官を通じて視床下部に直接伝達され、彼らの生殖本能に作用しはじめた。
 戦闘班長は股間の肉棒がギンギンにいきり立ち、虎皮のパンツを突き破らんばかりになっている自分に気付いた。
 周囲を見渡せば、どいつもこいつも同じようにパンツの前でテントを張っていた。
 無論、ラスキアを艦底に連れ込んだのは彼女を犯すためであったが、独占しようとまでは思ってもいなかった。
 しかし今の彼の頭の中では、獲物を独り占めしたいという独占欲が渦を巻いていた。
 戦闘班長はラスキアに飛び掛かると、鋭い爪で革ベルトを切断する。
 ようやく体の自由を取り戻したラスキアだったが、しばらくは身動きせずにジッと身をすくめていた。
「戦闘班長。アンタ、この女を独り占めする気じゃないだろうな」
「これだけの美味そうな女、今度いつお目に掛かれるか分からねぇんだぜ」
 部下の邪鬼たちが殺気立った目で戦闘班長を睨み付けた。
「うるせぇ、下っ端は引っ込んでろ」
 その台詞が乱闘の引き金となった。

 気が付けば50人いた邪鬼が10名ほどに減り、そのほとんどが怪我を負っていた。
「まっ、待て。なんで俺たちが殺し合いをしなくちゃならないんだ」
 戦闘班長の叫びで我に返る邪鬼たち。
84続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:23:43 ID:CJx4Xd7T
「くそっ、あの女の体臭を嗅いでいたら……おいっ、女がいねぇぞ」
 当の獲物に逃げられたと気付いた邪鬼たちが騒然となる。
「探せっ、まだ艦内にいるはずだっ」
 戦闘班長はラスキアにはめられたことに気付き、真っ赤になって怒りまくった。

*********************************************

 その頃、ラスキアは主砲塔の階下にある弾薬庫に潜入しようとしていた。
「ここを爆破出来れば、爆沈に追い込めるわ」
 弾薬庫のドアを開けようと全力を出すが、パワーベルトを失ったラスキアの手には負えなかった。
 コンソールの暗号コードを出鱈目に押してみるが、当然都合のいい奇跡は起きなかった。
「先にパワーベルトを取り返すべきだったわ」
 やむなく目標をキングストン弁に変更し、艦底へと戻るラスキア。
 キングストン弁さえ開くことが出来れば、時間は掛かるが浸水により確実に自沈させることが出来る。

 タラップを駆け下りていくラスキアが、出会い頭に邪鬼たちと出くわした。
「いたぞぉっ」
「捕まえてフン縛っちまえ」
 両手を広げて突っ込んできた邪鬼の股間に、ラスキアの爪先が食い込む。
「ウギャッ」
 たまらず卒倒する邪鬼を尻目に、ラスキアは降りてきたタラップを上へと駆け出した。
「追えっ」
 タラップを登り切ったところで邪鬼が追いすがり、ラスキアが振り返りざまに前蹴りを放つ。
 宇宙拳法の威力に怯えた邪鬼が、身を屈めて股間をガードする。
 同時に蹴りの軌道が上方向へ劇的なカーブを描き、鋭い爪先がのど仏にヒットした。
「ゲホォッ」
 タラップを転げ落ちていく邪鬼が、後続の仲間を巻き添えにする。
 それを見たラスキアは、手摺りから身を躍らせて階下に急降下した。
「ゲヘェェェッ」
 全体重を乗せた踵が邪鬼のみぞおちに食い込んだ。
 白目を剥いて邪鬼が卒倒する。
85続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:24:16 ID:CJx4Xd7T
 ティアラパワーを失っても、ラスキアの格闘センスは抜群であった。
「なかなかやるじゃないか。しかしそこまでだ」
 いつの間にかラスキアの背後を取った戦闘班長が声を掛けた。
 元はといえば、彼は厳しいことで有名な某国海軍の格闘技チャンピオンであった。
 しかも鬼化した今では、以前のパワーを遥かに上回っている。

 慎重に距離を取ったラスキアは、すり足で左へ左へと弧を描く。
 持久戦など初めからから頭にない戦闘班長は、いきなりロングレンジの右フックを放ってきた。
 ラスキアがそれをダッキングでかわすと、勢い余った拳が鉄の柱をへし折ってしまう。
「うぅっ、凄いパワーだわ。アレを貰うわけにはいかない」
 桁外れのパワーを目の当たりにして、ラスキアの全身に緊張が走る。
 続いて左のロングフックが唸りを上げて飛んで来た。
 ラスキアは逆に前へ出つつ、フックをかいくぐる。
 そして泳いでがら空きになった班長の左脇腹に回し蹴りを放った。
 爪先を使ったピンポイントキックが肋骨の細い部分に炸裂する。
 しかし班長の肋骨は折れず、逆にラスキアの爪先が使い物にならなくなった。
「うそぉっ」
 本来なら、折れたあばらが内臓に突き刺さり、ダウンしているはずである。
 狼狽えるラスキアに暴風のような連続パンチが襲い掛かった。
 一発貰えばあの世行きになりかねない。
 ラスキアの卓越した動体視力と運動神経が、ギリギリのところでパンチを避け続ける。
 いつの間にか、息を吹き返した邪鬼たちが2人を取り囲み下卑た笑いを浮かべていた。
「へへへっ、やっぱり所詮は女だ」
「戦闘班長にゃ、手も足も出ないぜ」
 全裸の美女が真剣な顔で男と戦う必死さが、観衆の興奮に火を付ける。
「ヘイヘイ、ネェちゃん。負けたら集団レイプだぜ」
「どうしたぁ、ネェちゃん。しっかりやんなよ」
 心無い邪鬼の差し出した足に引っ掛かり、ラスキアが仰向けに転倒する。
「アァッ」
 そこへ覆い被さる戦闘班長。
 しかしラスキアは落ち着いて両手を伸ばし、班長の右腕を取る。
 そして下半身を起こすと、両足を班長の肩越しに絡み付かせた。
86続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:24:51 ID:CJx4Xd7T
「ウゲェッ」
 自分の腕で頸動脈を締め付ける地獄絞めが決まり、戦闘班長の顔から血の気が引いていく。
「班長が危ねぇ」
 絞め技を使って身動きできないラスキアに無数のキックが食い込む。
「あぁっ、卑怯よ……うわぁぁぁっ」
 やむなく班長から離れたラスキアが、フラフラと立ち上がる。
 その顔面にいきなりのハンマーパンチが炸裂した。
 ラスキアは数メートル背後の鉄壁に叩き付けられ床に転がる。
「うむぅぅ……ぐぅぅむぅ……」
 白目を剥いたまま立ち上がろうとして、再度仰向けに転がるラスキア。
 その股間から勢いよく小便が迸り、やがて全身の痙攣がピタリと収まった。

「失神してて、この締め付けは何だぁ」
「これで起きてりゃ、チンポが食いちぎられちまわぁ」
 数十人の邪鬼がラスキアに群がり、二つの穴を使った饗宴が最高潮を迎えていた。
「うぅ〜ん……はぁぁぁ〜ん」
 意識のないラスキアが切なそうな鼻息を漏らす。
「この女、寝ながら感じてやがる。スーパーヒロインのくせに、けっこう好きモノだぜ」
「どっ、どうせ嫌らしい夢でも見てるんだろうよ……おぉっ、またイクっ……オォォォッ」
 夥しい量の精子がラスキアの直腸に注ぎ込まれ、ペニスが抜けると同時にブビッという音と共に白い液が吹き返す。
「おぉっ、こっちも……中で出すぞ……ラスキアッ……ラスキアァァァ〜ッ」
 まるでティアラ戦士を自分の彼女のように扱う罰当たりな邪鬼。
 膣の中で暴れていた彼のモノが暴発し、ラスキアの神聖な部分を汚していった。
「これだけ中出しされたんじゃ、妊娠は確実だなぁ」
 クリームパイのようになったラスキアの股間を見て邪鬼が笑う。
「いいぞ、神聖なティアラ戦士の子が、夜盗鬼族の血を半分受け継ぐんだ」
 ドッと上がる馬鹿笑い。

 そんな乱痴気騒ぎの中、戦闘班長だけはラスキアに指一本触れようとしなかった。
 彼は勝負に勝ったとはいえ、試合では負けていたのである。
 しかも超能力を失った、丸腰の女を相手にしてのことである。
 そんな女を相手に性欲が湧くほど、彼のプライドは安っぽくはなかった。

*********************************************

 異常気象とも言える不審な濃霧を察知したのは、海上J隊の哨戒機であった。
 レーダー波を乱反射させる霧に不審感を持った海上J隊は、舞鶴基地から護衛艦の艦隊を派遣した。
87続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:25:41 ID:CJx4Xd7T
「例の第一艦隊じゃないだろうな」
 艦隊司令である辻本一佐は真っ白になったレーダーのモニターを前に顔を曇らせた。
 行方不明になった位置からしても、その公算は高かった。
「とにかく相手の正体を見極めるまでは、発砲してはならんぞ」
 J隊を違憲呼ばわりさせないためにも、それは絶対遵守すべき事項であった。
 そう思っている矢先、旗艦『たかつき』の直ぐ近くに次々に水柱が上がった。
「霧の中から砲撃です」
 幕僚が引きつったような表情で報告する。
「狼狽えるな。敵もレーダー射撃はできん。見ろっ、あちらさんも盲目撃ちだ」
 辻本一佐の指差す方向、艦隊の遥か右前方に第二弾の水柱が林立した。
「ともかくこれで条件は満たされたわけだ。これよりJ隊特措法に従い防衛活動に入る」
 一佐の形の良い唇がニヒルに歪む。
「左砲撃戦用意。照準035、距離8000。撃ち方始め」
 5隻の護衛艦の砲塔が一斉に火を噴いた。

「逆襲です。舞鶴のJ艦隊かと思われます」
 航海班長から邪鬼提督に報告が入り、直後に艦が激しく揺さ振られる。
「なかなかやるな。面白い、受けて立ってやる」
 こうして霧の中と外で、激しい艦砲射撃の応酬が始まった。

「『かこ』に命中弾1、『おおすみ』航行不能」
 レーダーが使えなくとも、命中弾があれば音響探査で敵の位置は把握できる。
 最初の一発をどちらが当てるかが全てを決した。
 となれば、砲門数の多い邪鬼艦隊側に利があった。
「これまでのようだな。艦隊をまとめろ。戦線を離脱する」
 これ以上の戦闘続行は無理と判断した辻本一佐は、進路を南東に変えて離脱を図った。
 それでも巡洋艦2隻を航行不能に追い込み、空母に一撃を与えた一佐の腕前は流石であった。

 入れ替わりに航空J隊の支援戦闘機が上空に差し掛かる。
 そして霧の中から出現したMig戦闘機との間に壮絶なドッグファイトが始まった。
 不意を突かれたJ隊機だったが、Mig側には発艦間もなく、速度が出ていない不利があった。
 Migを蹴散らしたJ隊機が霧の艦隊に迫る。
88続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:26:24 ID:CJx4Xd7T
 その時、忽然と霧が晴れ、遂に邪鬼艦隊がその威容を現した。
「敵艦発見、攻撃に移る。目標一番艦、対艦ミサイルロックオン」
 まさにミサイルが放たれようとした時、編隊長が異変に気付いた。
「攻撃中止。ミサイル発射待て」
 J隊機の編隊は邪鬼艦隊の上空で急上昇していった。

 編隊長の見たものは、戦艦の舳先に縛り付けられた全裸のラスキアであった。
 四肢を大の字に固定され、全てを隠しようもなく晒したスーパーヒロインの姿は、攻撃を思い止まらせるのに充分であった。
「フフフッ、J隊諸君。攻撃するならやりたまえ。お前たちの守護天使を失っても構わないのならな」
 提督の馬鹿笑いがスピーカーから流れ出た。
「みなさんっ、私に構わないで攻撃してぇっ。今攻撃しないと……ウワァァァーッ」
 呼び掛け半ばで、ラスキアの全身に高圧電流が流される。
「オォォォォーッ」
 全身を駆け巡る電流に耐えきれず、ラスキアが身をくねらせて悶え苦しむ。
「くそっ、ラスキアが……」
 編隊長が悔しそうに下唇を噛みしめる。
 これまで夜盗鬼族から日本を守り続け、陰に日向にJ隊を支援してくれた恩人ラスキアを攻撃することなど出来ない。
「ラスキア、頑張ってくれ」
 今の彼らに出来ることは、電撃にのたうち回っているラスキアを見守ることだけであった。
「ワハハハッ奴らめ、手も足も出せまい」
 邪鬼提督が富山沖への進撃を命じ、3隻となった艦隊が一斉に面舵を取った。
 沿岸の原発を破壊すれば、勝利は手にしたも同じである。
 勝利を確信した提督は、馬鹿笑いを数オクターブ高くした。

 その頃、機上の編隊長に対し、某衛庁からの非情な命令が送られていた。
「ラスキアごと敵艦を撃沈しろだと。これまで何度彼女に救われてきたと思っているんだ」
 編隊長は東京の安全地帯にいて、恩知らずな命令を下す幹部連中に憤りを感じた。
「全機ミサイル発射装置に異常あり。直ちに帰投す」
 編隊長の下した現場の判断は、人として間違ってはいなかった。
 結局、航空J隊の支援戦闘機は南の空に消えていった。
89続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:26:56 ID:CJx4Xd7T
「ワハハハッ。賢明な判断だぞ」
 邪鬼提督が笑い転げ、ラスキアを苛む電流が更に強力になった。
「アォオォォォォ〜ッ」
 悶え苦しむラスキアの意識が遠のいていく。
「もっ、もう……ダメェ……」

 限界を迎えたラスキアが覚悟を決めた時であった。
 いきなり電撃が止み、手足の拘束具がパチンと外れた。
 甲板に倒れ込んだラスキアの足元に、パワーベルトが投げ捨てられる。
「……?」
 見上げると戦闘班長が立っていた。
「勝ち逃げは許さねぇ。それを着けて五分と五分で再試合だ」
 戦闘班長はプライドを懸けてリターンマッチを申し込んだ。
「いいわ、その心意気。夜盗鬼族にも骨のある奴がいるのね」
 ラスキアがパワーベルトを巻くと、コスチュームが再生した。
「いくぞぉっ」
 戦闘班長の拳が宙を切り裂きながら飛んできた。
 しかしパワーの回復したラスキアにとって、邪鬼のパンチなどものの数ではなかった。
「ラスキア・パァーンチッ」
 カウンターを喰らった戦闘班長は数十メートルも吹き飛ばされ、主砲の砲身に叩き付けられた。
 甲板に崩れ落ちた戦闘班長は、それでも満足そうな顔をしていた。

「バカが、全てをぶち壊しにする気か」
 怒り狂った提督が邪鬼たちにラスキア抹殺を命じる。
 ラスキアを十重二十重に取り囲んだ邪鬼が一斉に攻撃を開始する。
「ヤァッ、ハァッ、トゥッ」
 ラスキアの宇宙拳法が冴えわたり、邪鬼たちは次々に倒される。
「電流ロープを使え」
 邪鬼が投げ縄の要領でラスキアにロープを掛ける。
「なによっ、こんなもの」
 ラスキアがロープを断ち切ろうと力を込めるより早く、バッテリーのスイッチが入れられた。
90続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:27:29 ID:CJx4Xd7T
「キャァァァーッ」
 パワーベルトから火花が散り、ロックが自動的に外れた。
 ベルトの安全装置の秘密は、早いうちから夜盗鬼族に知られてしまった弱点の一つである。
 邪鬼がスライディングして、ラスキアの足元からパワーベルトを蹴り飛ばす。
「アァッ、パワーベルトを……返しなさい」
 慌ててベルトに駆け寄ろうとするラスキアに、邪鬼どもが飛び掛かって甲板に組み敷いた。
「危ないところだ。やはり早いところ処刑すべきだな」
 艦橋でホッと胸を撫で下ろす邪鬼提督。
 しかし息をつく暇もなく、レーダーシステムの警報装置が鳴り響いた。
「高熱源体接近っ」
 レーダー観測員の邪鬼が叫ぶのと、隣接した空母の飛行甲板が吹き飛ぶのが同時であった。

*********************************************

「何事だ」
 提督が立ち上がり、機能を喪失した空母を呆然と見守る。
「南南西から近づく飛行物体あり。速いっ……音速を超えています」
 正面の窓に駆け寄り、双眼鏡で南の空を見詰める提督。
 そのレンズが一つの黒点を捉えた。
 最初ゴマ粒ほどであった点がみるみる大きくなり、やがて人間の姿をとった。
 あっという間に旗艦上空に達した人影は、左腕から眩い光の帯を放射した。
 大爆発が起こり、舷側の対空砲火群が消し飛ぶ。
 結果を確認した人影は、羽が舞い落ちるような身軽さで、第2砲塔の上に降り立った。

 それは、漆黒のレザーレオタードを身に纏った女戦士であった。
 二の腕まで覆うグラブと膝上まであるブーツも艶のある黒。
 そしてスモークグレーのバイザーを下ろしたヘルメットまでが黒に統一されていた。
 所々を飾る装飾品のシルバーが印象的である。
 ベルトのバックルは空中イオンコンバーターであるらしく、唸りを上げてエネルギーを生成していた。
91続・流星天使ラスキア 恥辱艦隊撃破せよ:2005/10/03(月) 01:28:05 ID:CJx4Xd7T
「きっ、貴様は何者だぁっ」
 提督が真っ赤になって憤る。
「私? 見た通りのスーパーヒロイン。名前はブレイヤよ」
 赤いルージュを引いた唇が綻び、真っ白な歯が輝いた。
「猪口才な女め。死ねいっ」
 10丁の自動小銃がブレイヤに集中弾を浴びせた。
 しかし飛来した銃弾の雨は、彼女に届く遥か手前で見えない壁に遮られ、虚しく火花を散らした。
「これであなた達の悪だくみもお終いよ」
 バックパックのジェネレーターがけたたましい作動音を上げ、左腕のブラスターにエネルギーを供給する。
 LEDが赤からグリーンに変わると同時に、ブレイヤはブラスターを3連射させた。
 邪鬼たちが艦橋から逃げ出す間もなく、大爆発が3度起こる。
 戦艦の艦橋に大穴が3つ空き、艦としての機能が喪失してしまった。
 艦橋にいたブリッジ要員も全員気を失っていた。

「さぁっ、これで一件落着」
 ブレイヤは用は済んだとばかり、バックパックに収納していた翼を伸ばす。
「待って、あなたもティアラ戦士なの?」
 ラスキアがブレイヤを呼び止めた。
「さぁ、どうかしら? あなたとはまた会うこともあるでしょう」
 ブレイヤは唇の両端を吊り上げると、翼のマイクロ・リニア・ブースターに点火した。
「それじゃ、再開の日まで」
 曖昧な言葉を残し、ブレイヤが宙に飛び上がる。
 そしてブースターを全開にすると、音速を超える速度で南の水平線上へ消えていった。

 やがて月面から超聖母ティアラの浄化の光が降り注ぎ、邪鬼と化していた乗組員たちが人間の姿を取り戻した。
 こうして恥辱艦隊事件は無事に幕を下ろしたのであるが、ラスキアには釈然としないものが残った。
 戦闘班長の見せた行為は、明らかに彼が人間だった時の性格によるものであるが、人は邪鬼と化しても自分を保ち続けることが出来るのであろうか。
 そして謎のヒロイン、ブレイヤの正体は。
 ラスキアは脳裏に渦巻く疑問を振り払うように首を振ると、南の水平線を真っ直ぐに見据えた。
92名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 02:37:03 ID:WzirVa3h
続ラスキア第2話 完結乙。
今回もピンチとエロがいいテンポで展開して、ジェットコースターに乗った時みたいに右と思えば左、上と思えば下へと気持ち良く揺さぶられました。
固めて投下して下さるのもありがたいです。
ブレイヤってあの人だと思うけど...。 次回も期待してます。
93 ◆dara.q6OFI :2005/10/03(月) 11:29:14 ID:fWEp/q8n
ブレイヤは如月一尉?
94名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 13:43:20 ID:Om8LbVTC
堕ち物期待age
95続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団 :2005/10/19(水) 02:14:49 ID:Lh3RTRli
「おいおい、まだ食べるのか。そんなに食べたらおデブさんになっちまうぜ」
 テーブルに戻ってきた真理がケーキを皿一杯に盛っているのを見て、綿辺は目を丸くした。
「だって高い入場料払ってんだから、元は取らなくっちゃ」
 真理は綿辺の言葉など気にしない様子でケーキにパク付いた。
「お兄ちゃんこそもう食べないの?」
 綿辺は真理の従兄弟に当たるが、真理は物心付いた時から彼を『お兄ちゃん』と呼び、本当の兄のように慕っている。
「最近どうも食欲がなくってな」
 それでなくても、辛党の綿辺にとっては、甘ったるいケーキなど1個も食えば充分だった。
 真理をケーキバイキングに連れていく約束さえしていなければ、こんな所に来るつもりもなかった。
「それじゃ、お兄ちゃんのもいただきっ」
 綿辺は呆れたように顔になる。
「見ているだけでお腹一杯になるよ」
 綿辺はポケットから胃腸薬を取りだし、コップの水で飲み下した。
「お前も飲むか? 明日お腹が痛くなっても知らんぞ」
 綿辺は真理の方へ薬のパケを投げて寄越す。
 パケにはAZ製薬のマークが付いていた。
「AZ製薬の開発した新しい胃腸薬だ。胃酸を押さえるのと同時に、余計な脂質の吸収を抑制する効果があるそうだ」
 綿辺は下腹を気にしたようにさすりながら教えてやる。
「真理はまだ23だから、そんなもの要らないの」
 真理は、そんな都合のいい薬なんかあるものかと言わんばかりにパケを無視した。

 その日の夜のこと。
 ゼミのレポートを書き上げた真理は、ソファーに転がって伸びをした。
 そしてリモコンを操作してテレビのスイッチを入れる。
 ちょうどニュース番組の真っ最中であり、軽薄そうなキャスターが眉間に皺を寄せた深刻な顔で薬害事件の原稿を読んでいた。
96続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/19(水) 02:15:59 ID:Lh3RTRli
「このAZ製薬って、お兄ちゃんの飲んでる薬じゃないの?」
 キャスターは、AZ製薬が違法な原材料を使用した新薬の開発を行っている疑いがあるとまくし立てている。
 そして今日、AZの開発部がある南の孤島に査察が入ったが、その後音信不通になった旨を告げていた。
「臭うわね。だいたい、そんな無人島に研究所がある時点で充分怪しいわ」
 真理は立ち上がると着ていたスエット上下を脱ぎ捨てた。
「今日はちょっとだけ食べ過ぎたから、運動しておくのもいいわね」
 真理は窓を開け放つと、蛍光灯のスイッチを切る。
「ティアラ・アップ!! チェンジ・ラスキア!!」
 真理が叫ぶと同時に、音も熱も伴わない光の大爆発が巻き起こった。
 光の洪水に紛れて、レオタード姿の女性が真理の部屋から飛び出す。
 全ては一瞬の出来事であり、その姿を見た者は誰もいなかった。

 夜空を突っ切って南へと急ぐ流星天使ラスキア。
 満月の光に照らされて、白いレオタードがほのかに輝く。
 月の光は、彼の地でティアラ戦士を見守っている超聖母ティアラ様の慈愛の光である。
「ティアラ様、どうぞお守りを」
 ラスキアは月へ向けて一礼すると、目的地へ向けて加速した。

*********************************************

「そろそろ見えてくるわ」
 AZの研究所がある島まではもう僅かであった。
 もし島が夜盗鬼族に占拠されているとしたら、レーダーで周囲を警戒していることであろう。
 そろそろ低空飛行してレーダーの電波を避ける必要があった。

 ラスキアは暗い海面に気を取られ過ぎていた。
 気付いた時には、背後から襲い掛かってきた飛行物体に一撃を浴びていた。
97続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/19(水) 02:16:52 ID:Lh3RTRli
「アァーッ。もう見つかってたの?」
 バランスを崩し、失速し掛けるラスキア。
 手足を傾ける姿勢制御で、何とか揚力を取り戻す。
 その時には襲撃者の姿はなく、何処かへ飛び去っていた。
 鮮やかなヒットアンドアウェイである。
「仕留め損なったのを知ったら、きっとまた来るわ」
 今度は負けないとばかり、ラスキアはイオン放出量を増して加速する。

 加速力には、その物体の軽重が大きく物を言う。
「もうケーキは食べない……食べ過ぎないわ」
 充分な速度を付けたラスキアは周囲の見張りを厳にする。
「はっ、後ろっ」
 気配を察知した時には、敵は直ぐ後ろまで迫っていた。
 ほとんど本能的に右横転した彼女の左脇腹を衝撃が掠めた。
「お待ちなさいっ」
 ラスキアは体勢を立て直して敵を追跡する。
 しかし、敵は圧倒的な速度でラスキアを置き去りにして闇夜に溶け込んでしまった。
「なんて速さなの」
 敵の速度に目を丸くするラスキア。
 彼女は最高速度の時速300キロを出しているのに、追随すら出来なかった。
 敵はおそらく時速600キロ以上は出しているのに違いない。
 これでは勝負にならない。
「何とかドッグファイトに持ち込まないと」
 一撃離脱をモットーとする敵を、格闘戦に引きずり込むのは至難の業である。
「しかしどういうエンジンを使っているのかしら」
 ラスキアは敵が身を掠める際、爆音を立てていなかったことを思い出す。
 ただブーンというハム音のような音が微かにしていただけであった。
 そうこうしているうちに、敵の迫ってくる気配が後方からしてくる。
 ラスキアはいきなり急上昇に入った。
 上昇の途中で体をひねり180度横転する。
 そして頭を下げて水平飛行に戻す。
 鮮やかなインメルマン・ターンが決まった。
 昼間なら、左右に開いた手の先から流れる飛行機雲が見えたことであろう。
98続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/19(水) 02:17:30 ID:Lh3RTRli
 高度を上げながら進行方向を180度変えたラスキアは、敵が自分を追って上昇してくるのを察知した。
 それを確かめたラスキアは、もう一度上昇を見せる。
 今度は緩めの上昇から宙返りに入った。
 パワーのある敵も上昇力には自信があると見えて追ってくる。
 ループを一周終えたラスキアは、更に周回を重ねる。
 しかし今度はループの頂点で体を横滑りさせ左に捻り込んだ。
 ラスキアの体がループの円周から外れ、先程より遥かに小さい半径で宙返りした。
 そのちょうど目の前をよぎる敵の気配を感じる。
「ラスキア・ビーム!!」
 ラスキアの腕からパルス状になったビームが迸った。
 自信のある一撃であった。
 しかし敵はループの途中で失速反転するといった離れ業で、この必中弾をあっさりとかわしてしまった。
「うそぉっ」
 航空機の常識をうち破る敵の動きに、ラスキアは茫然自失となる。
 自分自身も予想の付かない動きで新鋭戦闘機を手玉に取ってきたラスキアだったが……。
 それでもやっぱり無茶な動きであったらしく、敵機は速度をガクリと落としていた。
「チャンス到来!! 今よっ」
 ラスキアはグンと加速すると敵を射程に捉える。
 速度の落ちた敵を観察すると、2,3メートルの超小型機であった。
 やたらと細い機体に4枚の主翼を持った変則機である。
 無人のラジコン機かもしれない。
 ラスキアは主翼の付け根に照準を合わせるとビームを発射した。

 撃墜確実と思った瞬間であった。
 なんと敵は時速300キロから減速無しに空中停止した。
 ラスキアはあっという間に敵を追い越してしまう。
 振り返ると、肩越しに再加速を始めた敵が見えた。
 ラスキアが悲鳴を上げる間もなく、敵の体当たりが襲い掛かった。
「キャァァァーッ」
 ラスキアは両肩と脇腹に鋭い痛みを受けて悲鳴を上げた。
 体がズンと重くなる。
 不思議なことに、逆に速度はグングン増していく。
99続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/19(水) 02:18:06 ID:Lh3RTRli
「……?」
 ラスキアは背筋に悪寒を感じながら背後を振り返る。
 背中にしがみついていたのは、なんと巨大なトンボであった。
 サッカーボールほどもある複眼が、月の光をプリズムのように七色に反射させている。
「う……そ……」
 信じられない物を見てラスキアが言葉を失う。
 しかしそれは正真正銘のトンボであった。
 夢でないことだけは直ぐに分かった。
 トンボは尾の部分を利用してレオタードのクロッチ部分のホックを外した。
 そして先端に精子を滲ませたその部分を、剥き出しになった股間に突き入れてきたのである。
「イヤァァァーッ」
 余りのおぞましさに、ラスキアの口から絶叫が迸った。
 しかしトンボは女の悲鳴に怯む様子も見せず、膣道をグニュグニュとシェイクする。
「いやぁっ、いやぁっ……いやぁぁぁっ」
 受け入れ態勢の整っていなかったその部分が軋んだ。

「どうだラスキア。空中レイプの味は?」
 その様子をモニター越しに見ていた白衣の男が笑い声を立てた。
 白衣の男は緑の肌をした邪鬼である。
「愚かな人間が発明したホルモン薬で巨大化した昆虫が今回の武器だ」
 AZ製薬は成長促進剤を開発中、失敗サンプルを廃液として川に流した。
 それを吸収したヤゴが巨大化し、廃液の持つ恐るべき力にようやく気付いたが、その時には既に夜盗鬼族の魔の手が忍び寄っていたのだ。
「生殖と捕食のみで動いている昆虫兵器の恐ろしさを知るがいい」
 男の後ろに控えている部下たちも、肩を上下に揺すって笑った。

 激痛を緩和しようと反応したラスキアのその部分は、自動的に各種の分泌液を滲ませる。
 たちまち潤い、滑らかになった膣道から激痛は消え去った。
 しかし今度はたまらない快感が襲い掛かってくる。
「あっ、あんっ……あぁっ……あんっ」
 正確無比な突きが入るたび、ラスキアは声を上げてしまう。
「虫なんかに感じさせられちゃうなんて、私……でっ、でも……すごいわぁ……アァッ」
 やがてクライマックスを迎えたラスキアは、自分でも恥ずかしいくらい尻を振って登り詰めていった。
「ハァァァァ〜ッ」
 一旦背筋をエビ反りにさせたラスキアが、ガックリと前のめりになり失神した。
 イク時の顔がモニターされ、アップで撮られていることなど、彼女は知る由もなかった。
100名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 18:45:56 ID:LXqds2xC
>>95-99
グッジョブ!!
げに恐るべきは巨大トンボ・・・ん?
もしかして巨大昆虫はトンボのほかにもいる・・・?
そうならばこのあと一対多もあるんだろうか?
101名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:27:11 ID:1NR3bSOH
ラスキア 頑張れ
子供の頃に見たトンボの交尾シーン思い出したよ。カブトムシの交尾なんかもグロイ。
それに巨大化したトンボの顎なんて間近でガシガシされたらそれだけで小便ちびりそうな希ガス。
他にも蝶々の燐粉やグルグル巻きになった口で責められたり、蜘蛛に糸でぐるぐる巻きにされたりとか色んな凶器がありそ。
巨大化した食虫植物に虫と一緒に捕らえられて、コスチュームをドロドロに溶かされながら、瀕死の虫に犯されたりとかなんて2重3重に追い込んだりしてほすい。
102続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/23(日) 01:16:04 ID:z3ULN0SP
「うぅ〜ん……」
 ラスキアが意識を取り戻すと池の中に胸まで浸かっていた。
 ドブのように澱んだ水が異臭を放っている。
 ラスキアは身動きしようとして、自分の手足が縛られていることに気付いた。
 両手首を厳重に縛ったロープはそのまま頭上の滑車に伸びている。
 濁った汚水で胸から下は見えないが、コスチュームは奪われ、両足は足首の所で縛られているようである。
 周囲を見回すと丸木小屋が建っており、その周りには木々が所狭しと生えていた。
「AZの島だわ……私は奴らの手に落ちたのね」
 ラスキアは悔しそうに顔を歪め、手足に力を入れる。
 しかしパワーベルトを失った彼女の力は、只の女子大生同然であった。

 その時、丸木小屋のドアが開き誰かが階段を降りてくる気配がした。
 ラスキアは敵の出方を見るため失神したふりを続けることにする。
「ティアラ戦士よ。くだらん小芝居は不要だ」
 敵はテレビカメラを通じて彼女の覚醒を知っているらしく、小馬鹿にしたように話し掛けてきた。
 ラスキアはやむを得ず目を開け、相手をキッと睨み付ける。
 目の前に白衣を着た邪鬼が、子分を従えて立っていた。
 やはり敵の正体は、夜盗鬼族の手によって邪鬼化させられたAZ研究員であった。
「私をどうする気なの。変態の考えることはだいたい同じだろうけど」
 ラスキアは怯んだ様子を見せずに、余裕の表情を浮かべる。
 しかし本心では、お漏らししそうなほど怯えていた。
「噂通り気の強い女だ、気に入ったぞ」
 邪鬼所長は満足そうに笑う。
「お前のエネルギーの供給源がこのベルトにあることは分かった。しかし分からないのは、その力の根元となるティアラの秘密だ」
 所長はラスキアの額に輝く黄金のティアラを指差す。
「ベルトと一緒に奪って調べてやろうとしたが、どうしても外せなかった」
 所長は、子分の焼け焦げた両手を振り返る。
 彼女たちティアラ戦士のティアラは、邪心を持つ者には手を触れることすら出来ない。
103続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/23(日) 01:16:49 ID:z3ULN0SP
「我々に協力するならそれでよし。しないというならそれなりの対応を考えよう」
 ティアラを渡してしまったらそれまでである。
 不要となった女捕虜が辿る運命は決まっている。
 どんな拷問が待っているにせよ耐えて生き延び、脱走するチャンスが来るのをジッと待つしかない。
 ラスキアの無言を拒否と受け取った所長は、再度同じ質問をするほど惚けてはいなかった。
「連れて行け」
 所長がアゴをしゃくって合図をし、部下がラスキアを縛ったロープを引いた。
 滑車が軋み、両手を高々と上げたラスキアの体が引き上げられる。
 その裸体の至る所には、毒々しい色をした蛭が吸い付いていた。

 ラスキアは丸木小屋の中で、改めて拘束台に手足を縛り付けられた。
 立ったまま大の字に拘束され、股間の茂みが隠しようもなく顕わになる。
 拘束台の背中側は金網になっており、白いお尻が左右にくねるのが丸見えになっていた。
 ラスキアも必死の抵抗を試みたが、邪鬼二人掛かりに押さえつけられてはどうにもならなかった。
 分厚い革製のベルトが手首足首に食い込む。
「何よこれ。はなしてっ、はなしなさいよっ」
 ラスキアが手足をばたつかせても、太い鎖がジャラジャラと音を立てるだけであった。
「さて、余り早く喋って貰ってもつまらんな」
 所長がパネルのスイッチを入れて、ダイヤルを右へと回す。
 途端に耐え難い電撃がラスキアに襲い掛かってきた。
「キャァァァーッ」
 激しく身を捩って悶え苦しむラスキア。
 髪の毛が逆立ち、綺麗なストレートのワンレングスが台無しになる。
 適当なところでダイヤルが左に戻された。
 ようやく苦痛から開放されたラスキアは、金網にぶら下がる格好になり、ゼイゼイ肩で息をする。
104続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/23(日) 01:17:23 ID:z3ULN0SP
「少しは従順になったかな?」
 所長の嘲笑う声がした。
「誰が……」
 ラスキアが憎しみのこもった目で所長を睨み付ける。
 言い終わらないうちにダイヤルが回され、先程より強い電撃が流された。
「ウワァァァーッ。アァァァーッ」
 発電機の電気が横取りされ、天井の裸電球が暗くなる。
 ラスキアの体に貼り付いていた蛭の群れが一斉に転がり落ちた。
 ラスキアは耐えきれずに尿道口から小水を迸らせる。
「うわはははっ、とんだ粗相をしたもんだ。ティアラ戦士のお嬢さん」
 ダイヤルが元に戻されたが、ラスキアの体は痙攣を続ける。
「うぅっ……くぅぅっ……くぅぅ〜っ」
 半ば意識を失ったラスキアが悶絶する。
「どうだ、協力する気になったか」
 所長が再びラスキアに問い掛ける。
「誰が……アンタなんかに……」
 ダイヤルが目一杯右へ回され、ラスキアの口から絶叫が迸った。

「しぶとい女だわい」
 流石に所長の声にも苛立ちの成分が混じり始めた。
「苦痛でダメなら、快感で責めてみては?」
 部下の邪鬼が媚薬の小瓶を手に持ち、嫌らしそうに笑う。
 所長の許可を貰い、邪鬼がジェル状の媚薬を指に付けてラスキアに近づいた。
 そしてジャングルを掻き分けて性器を剥き出しにする。
「それにしても濃い女だわい」
 聞こえよがしに笑われ、ラスキアの耳朶が真っ赤に染まる。
 邪鬼は役得とばかり、満面の笑みでラスキアのスリットを開く。
 そして指に付けた媚薬を性器全体に擦り付けていった。
 無論のこと、包皮を捲り上げ最も敏感な肉突起にも挨拶を欠かさない。
「あぅっ……うむぅぅぅ……」
 ラスキアは腰をくねらせて逃れようとするが、邪鬼の手がそれを許さない。
105続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/23(日) 01:18:23 ID:z3ULN0SP
 邪鬼は続いて神聖な洞窟にまで汚らわしい手を伸ばす。
「くぅっ……くぅぅぅっ」
 虫に掻き回されて傷ついた部分に鋭い痛みが走り、ラスキアの顔が苦痛に歪む。
 しかし邪鬼の指が何度も膣道を往復するにつれ、痛みとは別の感覚が湧き上がってきた。
「あぁっ?……あぁん……んぁぁっ」
 つい悲鳴に甘い響きが混じってしまう。
「へへへっ、この女、生意気に感じてやがるぜぇ」
 邪鬼はラスキアをトロトロにすると一旦後ろに下がった。
「面白いのはこれからです。そのうち、やりたくってたまらなくなり、自分からせがんできます」

 邪鬼の言葉通り、ラスキアの股間からはポタポタと恥ずかしい汁が滴り落ちるようになってきた。
 同時に耐え難い欲求が体の心から湧き上がってきた。
「お……お願い……ねぇ……」
 激しい息遣いに混じって、ラスキアの口から哀願が発せられた。
 ニヤリと笑いあう所長と部下。
「何をお願いしているんでしょうか?」
「さぁ、全然分からんなぁ」
 二人はニヤニヤ笑いながらとぼけた。
「意地悪しないで……私の……私のアソコを……滅茶苦茶に掻き回してぇ」
 たまらず最後は悲鳴に近い叫びになってしまう。
「なら、ティアラを寄越せ。ティアラの秘密を白状するんだな」
「そ……それは……」
 最後の秘密を守ろうと口籠もるラスキア。
「なら、残念だが、こいつはお預けだな」
 所長が巨大な肉棒をラスキアの下腹に擦りつけながらにやついた。
「わ……分かったわ……ティアラは私の手じゃないと外せないの……他の者が無理に外そうとしたら、反物質作用が起こって核爆発が……」
 所長はギョッとして一歩下がる。
106続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/23(日) 01:18:59 ID:z3ULN0SP
「よし、それじゃ自分の手で外すんだ」
 所長がアゴをしゃくり、部下がベルトを外してラスキアの手を自由にする。
「さぁ、ティアラを外すのだ」
 所長が命令したその時、ラスキアの目に光が戻った。
「バァ〜カ」
 ペロッと舌を出したラスキアが部下の頭に頭突きを喰らわす。
 ティアラに触れた途端、部下の頭からもの凄い火花が上がった。
「ギャァァァッ」
 敵の目が眩んだ隙に、ラスキアは足首のベルトを外す。
「トイヤァッ」
 横っ飛びに飛んだラスキアが、机の上に放置されたパワーベルトを掴んだ。
 そして素早くベルトを腰に巻くと変身ポーズを取った。
「スーツ・リバース!」
 ティアラから眩い光がほとばしり、ラスキアの身体を包んでいく。
 光は白く色を変え、布となってラスキアの肌に張り付いた。
 ラスキアのコスチュームは敗れても脱がされても新たに再構築されるプリペイド・スーツである。
 脱がされた古いコスは、5分でイオン分解して自然消滅する仕組みだ。

 パワーさえ戻れば、勝負はラスキアのものである。
 逸物を勃起させたままの所長が、両手を広げて襲い掛かってくる。
「トイヤァァァーッ」
 ラスキアのカウンターパンチを浴びた所長は、顔面から拘束台に叩き付けられた。
 デカマラが網の目に食い込み抜けなくなる。
「お返しよぉっ」
 ラスキアがコンパネのダイヤルを思いっきり右へ回す。
「ウガァァァーッ」
 絶叫を上げた所長のマラ先から、白い液が滝の如く迸った。
 それを見て溜飲を下げたラスキアは、長居は無用とばかり窓から飛び出した。

「逃がすなっ、追えっ。昆虫兵器を解き放つのだ」
 所長が気が狂ったようにがなり立てる。
「どうせドラゴンフライヤーの防空網は敗れません」
 部下が取りなすように所長に答える。
「うるさいっ、全てのインセクトアームズを出撃させろ。あの小娘に目にモノ見せてやる」
 所長は文字通り怒髪天を突く勢いで部下を怒鳴りつけた。
107名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:32:49 ID:mxIjOy9x
他の神はいないのか?
108名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:41:14 ID:1kH3I4MQ
腐れ神ならここに……
ネタは溜まったが気力がたまらねぇ。
109名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 12:21:49 ID:9x3XgMZm
>>102-106
神よ・・・続きを!是非続きをお願いします!!
110続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/25(火) 23:20:09 ID:BLqfUD9O
 敵のアジトから脱出したラスキアは、島から離脱するためラスキア・フライングに入った。
 その動きは、直ちに上空警戒を続けていたドラゴンフライヤーの知るところとなった。
「またトンボが……」
 巨大トンボは、ラスキアには真似の出来ないような急降下で低空に降りてきた。
「ダメッ」
 地表すれすれまで降下したラスキアの背中を、トンボのアゴが掠めていった。
 転げるように着地したラスキアは、樹海の中へと潜り込む。
 木々の間隔の狭い密林には、翼長の長いトンボは入って来られなかった。
「何とか対策を立てないと」
 大木に身を隠したラスキアは、再び高みへと飛び去っていく巨大トンボを見送った。

 ラスキアは敵のアジトから遠のくために徒歩で移動を始める。
 藪を切り開いて歩くうちに小径に出た。
 ラスキアは迫る追っ手を引き離そうと低空飛行を開始した。
「日が暮れたら引き返して、ボートを奪って脱出するしかないわ」
 そんなことを考えている時、見えない壁に当たったように行く手を遮られた。
 衝撃はほとんど無く、何かに柔らかく包み込まれるような感じであった。
「何なの?」
 空中で停止したラスキアは、手足をジタバタさせて暴れた。
 その度、ネットリした何かが絡み付いてくる。

 ちょうどその時、雲間から太陽が顔を覗かせ、見えない壁を照らしつけた。
 木々の間に、放射状に張り巡らされた透明の網がキラキラと輝く。
「クモッ……クモの巣……」
 ラスキアは、自分が巨大なクモの巣に掛かったと知って真っ青になる。
 細く粘着力の強い糸が絡まり、既に逃げようがなかった。
 梢で獲物が掛かるのをじっと待っていた家主──ハンティング・スパイダー──が、ゆっくりと8本の足を蠢かせ始めた。
 手足を広げた差し渡しは、ゆうに5メートルはあった。
「暴れてはダメだわ」
 クモは網に伝わる震動を感知して、獲物が掛かったことを知るのである。
 ラスキアは大の字に固定された体から力を抜き、危険が去るのを待つ。
111続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/25(火) 23:20:52 ID:BLqfUD9O
 しかし流石のラスキアも、自分の心臓の鼓動まではコントロール出来なかった。
 梢に戻りかけた巨大グモは再び身を翻すと、網に掛かった美しき獲物に向かって体液を吐き掛ける。
「アァーッ」
 体液を浴びたコスチュームがブスブスと腐食した。
「どっ、毒だわっ」
 それも猛毒であることは、軽く触れた肌が一発で痺れ上がったことで予想出来た。
 次々と吹き掛けられた毒液に、ラスキアはフルヌードにされてしまう。
「体が痺れて……力が……出ない……」
 獲物が身動き出来なくなるのを待っていたかのように、あちこちの枝から子グモの群れが襲い掛かってきた。

 子グモといっても普通のクモより遥かにでかい。
 全長30センチはある赤蜘蛛が、網を伝ってラスキアの体に群がる。
「いやぁっ、いやぁぁぁ〜っ」
 全身をクモの群に這い回られて、ラスキアは気の狂いそうなおぞましさを感じた。
 しかし赤蜘蛛地獄の恐ろしさは、これからが本番であった。
 全身に噛み付いた子グモたちは、なんとラスキアの体からエネルギーを吸収し始めたのである。
「エネルギーを吸ってる?」
 子グモの牙ではラスキアの体には歯が立たず、体液を吸う代わりに体表を覆うエネルギーを吸い始めたのだ。
 このままエネルギーを吸い尽くされたのでは、ティアラ戦士の能力を失ってしまう。
 人間体に戻れば、たちまち彼女の体は食い荒らされてしまうであろう。
「こうなったら大食い勝負よ」
 ラスキアは全神経をベルトに集め、エネルギーの生成に全ての能力を集中させた。

 パワーベルトが大気中のイオンからエネルギーを生成する。
 赤蜘蛛たちが、飽くことを知らないマシンのようにエネルギーを貪る。
 時折、敏感な局部や腋の下にクモの牙が掛かり、ラスキアの集中力が途絶えそうになった。
 エネルギー放出量の多い局部や乳首には、自然と群がるクモの密度が高くなっていた。
112続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/25(火) 23:21:29 ID:BLqfUD9O
 エネルギーを吸った子グモの腹が丸々と太ってくる。
「ダッ、ダメかも……」
 ラスキアの顔に焦りの色が見え始めた時、ようやく局部から滲み出るエネルギーを貪っていた子グモが破裂した。
 許容量を超えるエネルギーを吸ったため、体が耐えきれなくなり内部崩壊を起こしたのである。
 一匹の破裂を切っ掛けに、体中に貼り付いていたクモが、連鎖反応を起こしたように次々と破裂した。

 クモの体液が飛び散り、網の粘着力を弱める。
 ラスキアの体がズルリと網から滑り落ちた。
 硬い岩の上にお尻を打ちつけたが、痛いなどと言っている場合ではなかった。
 クモはと見ると、土の上はお気に召さないらしく、子グモや獲物のことなど忘れて、破れた網を修復しているところであった。
 九死に一生を得たラスキアは、まだ痺れの残る体を引きずってその場を後にした。

 エネルギーを大量に消費したラスキアに、コスチュームを再生する余裕はなかった。
 しばらくヌードのままでいることを覚悟したラスキアは、再び徒歩で先を急ぐ。
 雑木林を抜けると、緑の茂る草原に出た。
 人の手が全く入っていない草原で、草は異様に育っていた。
 上空からの監視を逃れるため、ラスキアは背丈ほどもある草むらを進むしかなかった。
 疲れ切ったラスキアは、茂みにしゃがみ込んで小休止する。

「昆虫兵器、インセクト・アームズ……恐ろしい敵だわ」
 ラスキアは、捕食と生殖だけを目的に行動するという敵兵器の恐ろしさを、今更ながらに知る。
「この分だと、まだまだ恐ろしい敵が控えていそうだわ」
 考えを巡らせるラスキアの背後で、緑の草が不自然に動いた。
 横殴りの一撃をかわせたのは、研ぎ澄まされたティアラ戦士の反射神経の賜物であった。
113続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/25(火) 23:22:02 ID:BLqfUD9O
 振り返ると、巨大なカマキリが大鎌を構えて身構えていた。
 巨大な鎌を振り回すギロチンマンティスを相手に、ラスキアは防戦一方に追いやられる。
「あの鎌を何とかしないと」
 ラスキアはわざと岩場を背負うように逃げ、追いつめられた演技をする。
 そして右斜めから降ってきた鎌をダッキングでかわした。
 鈍い音が響いて、岩肌に食い込んだ左の鎌がポッキリと折れる。
 これでラスキアは右の鎌に集中出来るようになる。

 ラスキアは敵の鎌を拾い上げると、壮絶なチャンバラを開始した。
 鎌と鎌がぶつかり、激しい火花が上がる。
 ラスキアは首尾よくカマキリの腹部に鎌を突き刺すことに成功した。
「今だわっ」
 カマキリの懐に飛び込んだラスキアは、細い首に抱きつき、連続膝蹴りを叩き込んだ。
 完全にグロッキー状態になったカマキリが仰向けに崩れかける。

 ラスキアが勝利を確信した瞬間、信じられないことが起こった。
 カマキリの体内に寄生していたハリガネムシが肛門から飛び出し、ラスキアに襲い掛かかったのである。
 股間をくぐり抜けたハリガネムシは、そのままラスキアのアヌスに突き刺さった。
「ヒャァァァ〜ッ」
 激痛と排泄感を同時に味わわされ、ラスキアが絶叫を迸らせて仰け反る。
 ハリガネムシはカマキリの体に寄生する類線形動物である。
 おそらく宿主が巨大化するにあたって、内部にいた彼もその影響を受けたのであろう。

 ハリガネムシは、直径5センチの体をくねらせてラスキアの直腸へ侵入を図る。
「いやっ、いやぁぁぁ〜っ」
 生きた針金に侵入され、ラスキアの肛門が大きく開く。
 ハリガネムシは旧宿主が死にかけた今、最も近くにいた彼女を新たな宿主として選んだのだ。
 右手でカマキリの大鎌を、左手でハリガネムシを、必死で握りしめる手に力がこもる。
 必殺のダブル攻撃であった。
114続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/10/25(火) 23:22:37 ID:BLqfUD9O
「あぁっ……入ってくる……入ってくるぅ」
 ヌルヌルしたハリガネムシの体は、ラスキアの手をすり抜けるように肛門に入っていく。
「くっ、くはぁぁぁ〜っ」
 S字結腸をくぐり抜けられ、ラスキアの背筋に電流が走ったようになる。
「もっ、もうダメェ……」

 ラスキアが諦め掛けた時、ようやくエネルギーが回復し、体の痺れも完全に解けた。
「ラスキア・スパーク!!」
 ラスキアの体から発せられた高圧エネルギーがハリガネムシを絶命させる。
「ラスキア・パァーンチ!!」
 辱められかけた乙女の怒りが、カマキリの体にヒットした。
 ぶっちぎられたカマキリの上半身は、草原の彼方へと消えていった。
 
 ホッと息をつく暇もなく、強烈な排泄感がラスキアの下半身に襲いかかってきた。
 振り返って尻を見てみると、ハリガネムシの死骸がシッポのように伸びていた。
 仕方なく、草原にしゃがみ込むラスキア。
「うっ……うぅ〜むぅ……あぁんっ」
 ラスキアの肛門が膨れあがり、腸内に深々と潜り込んだハリガネムシが、ゆっくりとひり出されていく。
 それは太さ5センチ、長さ1メートルの、途中で切れることのない大便であった。
「くっ……くぅぅぅ〜っ……」
 ラスキアの眉間に縦皺がより、真っ白なお尻がプルプルと震える。
 一気に排泄することは出来ず、ラスキアは時折息をついて休憩を入れる。
 その度、ラスキアのアヌスはハリガネムシの太い胴をギュウギュウ締め付けた。
「はぁぁぁ〜ん……あぁっ……あぁ〜ん……んぁっ……」
 夕闇迫る草原に、快楽とも苦痛ともつかぬ呻き声がいつまでも響いていた。
115名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:09:10 ID:4aOTiz0i
ゲームじゃ蜘蛛地獄にさんざん苦しめられたな
赤蜘蛛地獄はミレイヤで白蜘蛛地獄がフォルティア
ラスキアは蜘蛛地獄の洗礼は受けていなかったはず
116名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 13:26:53 ID:gLkkZaBy
>>108


                                    ,,,,,,ノ''''ヽ
                                ,,,,,,,ノ''''' ,,,,,,ノ'''''"
           ,.-‐'''''''''''''‐- .,, .        ,,,,,,ノ''''' ,,,,,,ノ''''''  ,,,,,,,ノ''''''ヽ
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   !,.'"  ':,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.:'ヽ、:.:..:i       ,,,.-‐''''フ      出ろ〜
   ´       '‐i ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ '〃i `'t‐ i-‐''""´ _,.-‐'"
           /         〃 l   ll |,,,-‐''"
        /______〃  !  ,,l!_」             やる気
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  l' ̄                   出ろ〜
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       く============」
      / |  |  | |  |  i

117名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:18:39 ID:MiP2RTLT
age
118名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:49:15 ID:5d0aS/zq
 
119名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 00:54:17 ID:gNRg7fJ/
保守
120名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 22:49:07 ID:gNRg7fJ/
保守
121名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 00:12:17 ID:kh19Fp7R
保守
122名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 02:09:34 ID:Che9b/qp
理科室の「森川はるな」ってご存知の方いますか?
123名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 15:43:34 ID:RTVpN+pg
禿しくスレ違い
戦隊ヒロイン板へ逝け
124元祖薬師寺涼子:2005/11/14(月) 15:49:28 ID:QkoJtzKA
ハリガネムシ頑張れ、昆虫の意地を見せてやれ。
125続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:29:39 ID:jw25hUlq
 敵の追撃隊が一向に姿を見せないことに、ラスキアは疑問を感じていた。
「ひょっとすると、邪鬼達にもインセクト・アームズはコントロールできないのかも」
 巨大な昆虫兵器は恐ろしい威力を秘めているが、本能のまま動いているだけに思えた。
 邪鬼たちにしても、巨大昆虫が諸刃の剣となって襲い掛かってくるのを怖れているのかも知れない。
「そろそろ日が沈むわ」
 昆虫は本来夜行性であり、闇に紛れて恐ろしい敵に襲われる危険性があった。
 ボートを奪うにしても、そろそろ敵アジトに接近する必要がある。
 ラスキアは恐ろしい密林へと引き返し始めた。

 次の敵に出会ったのは、草原から密林へと切り替わる境界付近であった。
 頭上をよぎった黒い陰に、ラスキアは空を仰ぎ見た。
 そこにいたのは、毒々しい模様を持ったルリタテハ蝶であった。
 広げた羽の幅は4,5メートルはある。
「脅かさないでよ」
 相手が捕食昆虫でないことに安心したのが間違いであった。
 蝶を無視して先へ急ぐラスキアの目が霞む。
「毒鱗粉?」
 気付いた時には、毒性の鱗粉をタップリ吸い込んでいた。
 その場から逃げようと、走りかけたラスキアの足がもつれる。
 ラスキアはもんどりうって仰向けに倒れた。

 巨大な蝶は、勝ち誇ったように周囲を飛び回っていたが、やがて頭をラスキアの股間に向けて、腹の上に着地した。
「なっ、何をする気なのっ?」
 蝶はゼンマイのように丸めていた口吻を真っ直ぐに伸ばす。
 そしてその先端を使って、ラスキアの股間をまさぐり始めた。
「やっ……やめっ……くぅっ……」
 敏感な部分をツンツンとつつかれて、ラスキアは声を上げそうになる。
 手探り状態で陰部を移動していた口吻が目的の部分を見つけた。
 それは通常の攻撃対象の、やや上に位置する小穴であった。
126続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:30:43 ID:jw25hUlq
「痛ぁ〜っ」
 尿道口に焼け付くような痛みが走った。
 蝶の目的は、通常の食餌では吸収することの出来ない、ナトリウムやミネラル分の摂取であったのだ。
 蝶はそれをラスキアの膀胱から直接吸い上げようとしたのである。
 口吻が突き当たりまで差し込まれ、排尿を催促するようにノックする
「かっ、かはぁぁぁ〜っ」
 膀胱が引き絞られるような切つない快感が走り、ラスキアの下半身が緊張する。
「ダッ、ダメェェェ〜ッ」
 ラスキアは神経を刺激され、強制的に排尿感を高められてしまう。
「くはぁぁぁ〜っ」
 滲み出した尿は片っ端から口吻に吸い上げられ、おもらししているのに排尿感を伴わない奇妙な感覚に包まれる。
 体温を奪われ、ラスキアの全身が自然にブルルと震えた。

 やがて満足したのか蝶は直ぐに立ち去り、ラスキアは難を逃れた。
 しかし痺れた体が元に戻るのを待つうちに、太陽は西の地平線に半ば没してしまった。
「暗闇の森は危険が大きすぎるわ」
 ラスキアは出来るだけ早く森を抜けようと、超低空飛行で獣道を進むことにする。
 森に入ると夕日が木々に遮られ、ほとんど闇夜に近かった。
 木々の間は狭く、道が曲がりくねっているため、ラスキアは思うように速度を上げられない。

 森の3分の2を過ぎたころ、遂に日は沈み、とうとう真の暗闇が辺りを包み込んだ。
 ラスキアは瞳孔を一杯に開き、僅かに漏れてくる星明かりを網膜に感知する。
 しかし飛んで移動するには余りにも暗すぎた。
「少し休まないと」
 超低空でのノロノロ飛行はエネルギーの消費が大きい。
 ラスキアは大木の枝に降り立つと、幹にもたれ掛かって体を休ませた。
「インセクトアームズ……恐ろしい兵器だわ。あんなモノが東京に放されたら手に負えないわ」
 ラスキアは敵の弱点について思いを巡らせる。
 敵は有史以前より続く進化の末に完成された兵器である。
 弱点など直ぐに思いつくはずがなかった。
 目をつぶって考えているうちに、ラスキアはうとうとしはじめた。
127続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:31:34 ID:jw25hUlq
 気がついた時には、もの凄い殺気が頭上から降ってきた。
 アッと思った瞬間、ラスキアはもの凄い力で胴を締め付けられていた。
 肩越しに振り返ると、オオクワガタの虚ろな目と視線がかち合った。
「ヒィッ」
 ラスキアは胴をグイグイ締め付けてくる大アゴに手を掛ける。
 しかしエネルギーの消耗した体では抗うことも叶わない。
 ラスキアの足が木から離れ、体が宙に浮かび上がる。
 次の瞬間、ラスキアの体が宙を舞ったかと思うと、思い切り地面に叩き付けられていた。
「あぐぅぅぅ」
 背中を強打したラスキアが身悶えして苦しむ。
 クワガタは──と見ると、何事もなかったかのように、木の幹から染み出る樹液を吸っていた。
 何のことはない、ラスキアは甲虫の餌場を荒らす外敵として叩き出されただけであった。
「ごめんなさい」
 ラスキアは彼らの関心が自分に向かないうちにと、その場を逃げ出した。

「やはり、奴らは邪鬼の管制下におかれているんじゃないわ。捕食と生殖という二大本能を利用されているだけに過ぎない」
 その辺りに突破口があるに違いなかった。
 ラスキアは反撃の手段をあれこれと考えながら先を急いでいた。
 そのため、最も恐ろしいハンターが待ち構えていることに全く気がつかなかった。
「痛ぁっ」
 首筋に激痛を感じた時には、体がピクリとも動かなくなっていた。
 プロペラが回るような爆音と共に地面に降り立ったのは巨大なジガバチであった。
 蜂の猛毒に犯され、ラスキアは全身の神経を麻痺させられたのである。
 再び飛び上がったジガバチはラスキアの両肩を掴むと、軽々と宙に舞い上がった。
128続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:32:10 ID:jw25hUlq
 ダラリと体を弛緩させたラスキアが、樹海の上を何処かへ搬送される。
「トンボは何してるのよ。こんな時にこそ来てくれてもいいじゃないの」
 ドラゴンフライヤーの割り込みを待つラスキアの期待は裏切られた。
 しばらくの飛行の後、ラスキアが連れてこられたところは、見覚えのあるAZの研究施設であった。
「お帰り、ラスキア。森の探検は如何だったかな」
 白衣を着た巨漢の邪鬼がニヤニヤと笑いかけた。
「意思のない虫けら共も、その本質を理解してあげれば結構役に立つもんだ」
 生き餌に麻酔を掛け、安全な産卵場まで運び去る行為は、ジガバチの本能である。
「巨大な体に合った産卵場さえ提供してあげれば、この通りだ」
 邪鬼所長は、俯せに寝転がったラスキアを蔑むように笑った。
 何か言い返してやりたいラスキアだったが、痺れ上がった体ではそれも許されない。

「さて、さっそく尋問に入りたいのは山々だが、ワシの倅をこんなにしてくれた罰だ」
 所長は包帯でグルグル巻きにされた股間のモノをラスキアに見せつける。
「少し罰を与えてやろう。地獄の苦しみを味わうがよい」
 所長が言い終わるより早く、太い管がラスキアの肛門に襲い掛かった。
「ヒッ……」
 それは巨大化したジガバチの体に見合った産卵管であった。
 必死で産卵管の侵入を拒もうとするが、弛緩しきった肛門括約筋はピクリとも動かない。
 産卵管はあっさり肛門を割り、ズブズブと直腸内に潜り込んでいく。
「ヒッ……ヒィィ……」
 筋肉は動かなくとも感覚までは失われていない。
 それどころか、余計なノイズに干渉されないだけに、いつにも増して感覚が研ぎ澄まされている。
 今まで味わったことのない野太いモノにアヌスを極限まで広げられ、身を切られるような激痛が走った。
「これでこの女の尻は使い物にならなくなったな。これからは糞も垂れ流しだ」
「少々勿体ないような気もしますな」
129続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:32:58 ID:jw25hUlq
 下卑た笑い声が上がる中、産卵管の根元が異様に膨れあがった。
 膨らみは管の中を先端方向へと移動していく。
「産卵が始まったな。お前の中に産み付けられた卵はやがて孵化し、お前の体を食い荒らして成虫になるのだ」
 所長の説明を受けたラスキアが真っ青になる。
 やがて先端まで送り出された膨らみがアヌスまで到達した。
 大きく開いていた肛門が、更に押し広げられる。
「ひぃぃっ」
 どこかが切れたのか、真っ赤な鮮血が滴り落ちた。
 そんなことなどお構いなしに、卵は先へと送り込まれる。
 恐怖の余りラスキアの膀胱がコントロールを失い、小便が勢いよく排出された。
「ワハハハッ。だらしないぞ、ティアラ戦士」

 馬鹿笑いを続ける邪鬼達も気付かないうち、ラスキアの体内では驚くべき事が起こっていた。
 膀胱が空になると同時に、ラスキアの強靱な腎臓の濾過機能がフル回転を始めたのである。
 体中を駆け巡っていた毒素が腎臓で濾し取られ、小便として膀胱へと蓄えられていく。
 同時に肝臓の解毒作用も最大限に機能し、蜂毒を分解していった。

 アッという間に体の自由を取り戻したラスキアは、素早く立ち上がると肛門から産卵管を引き抜いた。
 そして産卵管を両手で握りしめると、蜂の体をハンマー投げのように振り回し始める。
「うわぁっ」
 慌てた邪鬼達は蜂の巨体を避けきれずに叩きのめされた。
 それを尻目に、ラスキアは研究所の中へと突入を果たした。

「追えっ。ドアをぶち破れ」
 邪鬼達はロックされたドアを破壊しようと試みるが、頑丈に作られたドアはビクともしなかった。
 悠々と薬品庫へと侵入したラスキアは、検索コンピュータを利用してピレスロイド系の薬剤を手に入れる。
「考えてみれば昆虫相手なんだから、とるべき手段は決まり切っているのよね」
 ラスキアは白灯油を溶剤にして作った液体を消火器に充填する。
 それを背中に背負い込むと、ラスキアは研究所の出入り口へと向かった。
130続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:34:00 ID:jw25hUlq
 ドアの向こうでは相変わらず邪鬼達が激しくドアを叩いていた。
 しかし先程までとは違い、叫び声に必死さが加わっていた。
「開けろぉっ、開けてくれぇっ」
「頼むから中に入れてくれぇっ」
 ラスキアがドアを開けると、半泣きになった邪鬼達が転がり込んできた。
 見れば、炭酸ガスを嗅ぎつけて集まってきたバンパイヤモスキートが群れをなして飛び交っていた。
 地面には全身の血を吸われた邪鬼の死体が転がっている。
「頼むっ、助けてくれ。アンタの馬鹿力……いや、スーパーパワーで奴らを追っ払ってくれぇ」
 所長がラスキアの足にすがりついて哀願する。

「一つだけ聞くわ。奴らは生殖能力を持っているの?」
 ラスキアは最も知りたかったことを所長に尋ねた。
「いやっ。これまでの研究データでは繁殖能力は認められていない。奴らは一代限りだ」
 必死の所長は正直に白状した。
「それを聞いて安心したわ」
 ラスキアのチョップが首筋に入り、所長が床にへたり込む。
 逃げようとする残りの邪鬼にも次々にラスキアの打撃が炸裂した。
「後は私に任せて頂戴」
 ラスキアはニッコリと微笑むと、消火器のノズルをモスキート共に向けてグリップを握りしめた。
 ノズルの先端から白い噴煙が立ち上ったかと思うと、巻き込まれたモスキートがバタバタと地上に墜落した。
 昆虫の体内に入った即効性の殺虫成分が彼らの息の根を止めたのである。
 ピレスロイド系の殺虫成分は温血動物には効き目が薄く、ティアラ戦士のラスキアにとっては全くの無害といえた。
131続・流星天使ラスキア 恐怖の昆虫軍団:2005/11/15(火) 12:34:39 ID:jw25hUlq
「万が一のことがあればいけないわ。飛べる奴らだけでも根こそぎにしないと。ラスキア・フライト」
 密林の上空まで飛んだラスキアは、空中で停止するとアポクリン腺を開いて万能フェロモンの放出を全開にした。
 たちまち感化されたオスの虫けらが、上空のラスキア目掛けてウジャウジャと群がってきた。
「こいつらのうち、一匹でも本土に辿り着いたら大変なことになるわ」
 ラスキアは更に高みへと上昇し、虫の群は一直線にそれに従う。
 適当なところで振り返ったラスキアは、連中に向けて殺虫剤を噴霧した。
 薬剤を浴びたインセクト・アームズたちはゴミのように地上へと落下していく。
 あれほどラスキアを苦しめたドラゴンフライヤーも例外ではなかった。
 万が一、彼らに繁殖能力が備わっていたとしても、オスを全滅させれば子孫を残せない。

 後は邪鬼化された研究所員達の処置だけである。
「超聖母ティアラ様。彼らに慈愛のお恵みを」
 ラスキアの祈りにより、月から癒しの光が降り注いだ。
 邪鬼に変えられていた所長達が、光の中で人間へと戻っていく。
 目が覚めれば、彼らは善良な研究者としての自分を取り戻しているであろう。
 事態の収拾を見届けると、ラスキアは進路を東京へ向けた。
「そう言えば丸一日何にも食べてなかったわ。お腹減っちゃった」
 すっかり日常を取り戻したラスキアを、天空に輝く月が優しく見送った。
132名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 16:50:47 ID:4g4FNymc
堕ちモノ期待保守
133名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 22:33:39 ID:JKb3QLXm
書くのすっかり忘れてた
昆虫軍団の作者様乙
134名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:41:27 ID:7CDbulkf
なぜか人大杉だった
135名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 18:05:52 ID:LOgRFJVp
ほす
136名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 17:09:52 ID:laZ0Dy4p
hosyu
137名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:15:35 ID:LNAndIC8
保守
138名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 02:45:12 ID:LNvjzLrI
虐殺虐殺虐殺
精神科通い★動物虐殺が趣味な女子高生日記
リストカット★アームカット薬大好き!
男は金づる!道具!
私は可哀想、中2で輪姦レイプされた上に両親の離婚♪創価信者
>>http://id8.fm-p.jp/17/ngjaqjpd/
──悲劇のお姫さまなの─
 薄暗い洞窟の中に、けたたましい電子音が鳴り響いた。
 所々に埋め込まれた保安灯の色が赤く変わり、チカチカと明滅を始める。
「チッ」
 岩場から現れた人影が軽く舌打ちした。
 ノースリーブの全身網タイツに包まれた肢体は、グラビアアイドルも真っ青のプロポーションである。
 ブラ型アーマー、ビキニパンティ、それにリストバンドとブーツは全て青である。
 鼻から下を覆う面頬が彼女の素顔を隠していた。
 茶髪のロングヘアはセンターから左右に分けられ、肩先へ向かって緩やかにウェーブしている。
「茜の奴……」
 女の目が不愉快そうに細められる。

 洞窟の奥から今一つの人影が、転がるように走り出てきた。
「ゴメン、葵ねぇちゃん。うち、ヘマしてもたわ」
 走り出てきた少女も同じデザインのコスチュームを身に着けている。
 カラーは燃えるような赤であった。
 艶のある黒髪は少年のように短くカットされており、見る者に活動的な印象を与える。
 ボディは小柄であり、無駄なく引き締まっている。
「どうせ力任せにドアをこじ開けようとしたんでしょうが」
 葵と呼ばれた青い方が溜息をついた。
「そやかて、鍵がどこにもあらへんから……」
 茜が語尾を濁して口籠もる。
「ともかく、言い訳を聞いている暇はないわ。逃げるわよ」
 葵の耳に複数の足音が聞こえてきた。

「どこへ行ったぁ? 逃がすなっ」
 暗闇の中から飛び出してきたのは、虎皮のパンツを履いた巨漢の赤鬼であった。
 夜盗鬼族の戦闘隊長、赤鬼将軍である。
 赤鬼は手下どもに侵入者の追撃を命じた。
 迷いようもない一本道のこと、邪鬼達は直ぐに前を走る赤いビキニの女を発見した。
「女か……こいつは面白れぇ」
 邪鬼の一人が舌なめずりをして茜に追いすがる。
 それを察知した茜は、握っていた右手を開きながら腕を一閃させた。
「大江流忍法、『紅葉賀』」
 マグネシュームの粉末を練り固めた丸薬が、眩い光を放ちながら邪鬼達に襲い掛かる。
 流星雨のような攻撃に、邪鬼達は怯んで顔を背けた。
「……んっ? 畜生、嚇かしか」
 何事もなかったように燃え尽きた丸薬を見て、邪鬼が一吼えする。
 邪鬼達は追撃を再開しようとしたが、目が眩んでいたため足下に置かれた爆薬が目に入らなかった。
 大爆発が起こり、邪鬼の一団が吹き飛んだ。
 保安灯も破壊され、辺りが真の闇に包まれる。
「ギャッ」
「グェェェッ」
 宙を切り裂いて飛来した手裏剣が、生き残った邪鬼達の喉笛に突き刺さっていった。

 邪鬼達が茜の忍術に翻弄されていた頃、無人と化した邪鬼の根城に蠢く一つの影があった。
 葵は逃げたと見せかけて、警備が手薄になった敵の本拠に悠々潜入していたのだ。
 目指すは敵の宝物庫。
 目的は彼女らが先祖代々守ってきた名刀『童子切安綱』の奪還である。

 かつて大江山を根城に大暴れした鬼、酒呑童子を斬ったという名刀は、鬼丸国綱、三日月宗近、数珠丸恒次、大典太光世と並び『天下五剣』の一振りとして知られている。
 この様な鬼殺しのアイテムを夜盗鬼族が放置しておくわけもなく、全力をもって強奪したのは当然のことであった。
 葵と茜の2人は、一族が名誉を回復するため送り込んだ姉妹忍者なのである。

 司令官の執務室と思しき部屋に侵入した葵は、壁のあちこちを叩いて回る。
 奪われた『童子切安綱』がこのアジトにあるとの情報を手に入れたのは、つい先日のことであった。
 別のアジトに移送されている可能性はほとんど無いであろう。

 そのうち反響が微妙に異なる一角を認めた。
「あった、ここが宝物庫」
 葵は重厚なデスクを探って隠し扉の開閉ボタンを発見する。
 重々しい音を上げて壁の一角がせり上がり、その奥に鋼鉄製の扉が現れた。
 錠前は無く、代わりに電子錠が掛けられている。
 正しいパスワードを打ち込むには時間が足りなかった。
「仕方がないわ」
 葵はブルーの胸当てを外すし、右の乳房を顕わにした。
 そして右手で乳房を持ち上げ、基部から円を描くようにさすり始める。
「ん……んぁ……」
 たちまち固く凝ってきた乳首を指先で摘むと、コリコリと転がす。
「あっ……あぁっ……」
 葵が切なそうな声を出し、眉間に深く皺が寄る。
「あぁぁ〜っ」
 一際大きい喘ぎと共に、乳首の先端から一条の液体が迸った。

 液を浴びた扉のロック部分がシュウシュウと泡立ち、薄煙が上がる。
 葵の乳腺に仕込まれた強酸は、あらゆる金属を腐食させるのだ。
 大江流忍法、『澪標』の妙技である。

 扉を蹴って中へと転がり込む葵。
 正面のショーケースに、刃渡り80センチ、反り2.7センチの太刀が収められていた。
「やった……」
 葵は思わず顔をほころばせる。
 安心感が心の隙を呼んだのであろうか。
 次の瞬間、葵の体はポッカリ空いた落とし穴の中に消えていた。

 葵が落ち込んだ先は、強化ガラスで出来た小部屋になっていた。
 痛みに顔を歪める葵の姿を、数人の邪鬼がニヤニヤしながら見詰めていた。
 水族館の珍しい熱帯魚でも見る風情である。
「むぅ、不覚……」
 葵は乳房を露出させたままであったことに気付いて身を捩る。
「今さら隠しても遅いわ」
 邪鬼達が口笛で囃し立てる。
「さて、お嬢さん。何者なのか、名乗って貰いましょうか」
 邪鬼達の後ろから、青い肌をしたスレンダーな鬼が姿を現せた。
 夜盗鬼族の智将、青鬼将軍である。
「私は青嵐の葵。お前たちに奪われた『童子切安綱』を返してもらいに来た」
 葵は青鬼を睨み付けて言った。
「あぁ、大江の里の方でしたか。その節は……」
 青鬼は端正な顔に微笑を浮かべると、優雅に一礼して見せた。
「しかしアレはもう我々の所有物です。盗みに入るとは穏やかではありませんね」
 青鬼が冷たい視線を葵に送る。
「何を勝手な言いぐさ。我らは正当な権利を行使しようとしたまで」
 冷静な葵も思わずカッとなる。
「代わりにいいモノを差し上げましょう。我ら夜盗鬼族の動くアジト『鬼丸』への特別招待券です」
 青鬼の合図により、ガラスケースの中に催眠ガスが注入された。
 強烈な眠気が葵に襲いかかる。
「むぐぅぅ……眠っちゃダメ……眠っちゃ……」
 水槽の中で豊満なボディが嫌らしくのたうつ。
 幾ら息を止めてみても、皮膚から侵食してくる薬剤まではどうにもならなかった。

 一方、陽動作戦を担っていた茜にも危機が迫っていた。
 あらかた邪鬼を倒した茜の前に、夜盗鬼族一の猛将軍、赤鬼が立ちはだかったのだ。
「やるな、おネェちゃん。俺は夜盗鬼族にその人有りと知られた赤鬼様よぉ」
 赤鬼は筋肉隆々とした胸板を誇らしげに反らせた。
「烈火の茜!! イクでぇっ」
 茜は素早く敵の側面に移動しながら攻勢に出る。
 しかし赤鬼相手に1対1では分が悪かった。
 必殺の手裏剣も赤鬼の発達した筋肉には歯が立たない。

「どうした、おネェちゃん? もう終わりかぁ?」
 嘲笑うような赤鬼の台詞が、茜の理性を失わせた。
 茜は握り拳を固めて真っ向から殴り掛かる。
 狙いすました赤鬼のカウンターが茜の顔面を捉えた。
「ギャッ」
 数メートル吹き飛ばされた茜が、背中を岩肌に打ちつけて地面に崩れる。
「むぐっ……むむぅ……」
 面頬が外れ、素顔を晒した茜が白目を剥いた。
 ビキニパンティがお漏らしでグショグショになっていく。
「しょせん女が男に刃向かおうってのが間違いよぉ」
 赤鬼がガハハと大笑いして、失神した茜に近づく。
「割と別嬪さんじゃねぇかぃ。どれっ」
 赤鬼が役得とばかりに茜のビキニパンティをずらせる。
 まばらに生えた下の毛が晒された。
「毛も生え揃っていないとは、まだガキだな。ガハハハッ」

 笑い転げる赤鬼の目の前で、茜の陰毛がピンと逆立った。
 赤鬼がギョッとするのと同時に、立毛筋が無数の縮れ毛を宙に飛ばしていた。
「ギャァァァーッ」
 赤鬼が目を押さえて転げ回った。
 大江流忍法、『若菜下』である。
 跳ね起きた茜が出口へ向かってダッシュする。

「小娘がぁ」
 赤鬼が壁のレバーを手探りで引く。
 すると走る茜の行く手を遮るように鉄の格子が降り始めた。
「あっ、あかん」
 無情にも茜の目の前で格子が地面に落ちてしまった。
 逃げ場を失った茜が、苦し紛れに格子を握りしめる。
 赤鬼が別のレバーを引くと、茜の握った鉄棒に高圧電流が流れた。
「うわぁぁぁ〜っ」
 厳しい訓練でも経験したことのない電撃は、アッという間に彼女の意識を奪い去った。
「手を焼かせおって。運べっ」
 赤鬼は眼球に突き刺さった陰毛を抜き去りながら喚いた。

                                 ※

 数時間後、葵が目を覚ますと大の字に拘束されていた。
 部屋には窓一つ無く、高い塔の上にいるように部屋全体がゆっくりと揺れている。
「船の中……?」
 まだボンヤリとした頭に、青鬼の言った『鬼丸』という名称が浮かぶ。

 葵の予想に違わず、ここは太平洋を行く大型船の中であった。
 元々は日本籍の大型貨物船である。
 夜盗貴族に乗っ取られた今では、動くアジト『鬼丸』として総本拠地の役目を担っていた。

 葵の意識が徐々に鮮明になってくる。
 体を見回すと、手首と足首の部分が球状の枷に捕らえられていた。
 ブーツとリストバンドのみを残してコスチュームは剥ぎ取られ、巨大なバストも黒々としたジャングルも否応なしに晒されていた。
「茜っ」
 気がつくと自分の左側には妹の茜が、やはり無惨な姿で拘束されていた。
「お、おねぇちゃん……」
 茜が弱々しい声で無事を伝える。
 2人の覚醒を待っていたかのように、目の前を仕切っていたパーテーションが開かれた。
 そこに座していたのは、赤鬼と青鬼を従えた女鬼であった。
 ピンクのカーリーヘアから突き出た一本角さえなければ只の美少女と変わりがない。
 否、角があってさえ、アイドルタレントも裸足で逃げるほどのチャーミングな美貌の持ち主であった。
 ホルダーネック式の虎皮レオタードはセパレートになっており、可愛いおへそが丸見えになっている。
 伸びやかな手足に着けた超ロングの革手袋とブーツが、妖しい艶を放っていた。
 小柄だが、出るべきところは充分に発達している。
 年齢はと言えば、見方によっては10代半ばの少女にも、30代の淑女にも見える不思議な面相であった。
 生まれながらの高貴な血というものだけがなせる業かも知れない。

「貴様が……鬼どもの頭目か?」
 葵は女鬼の魅力に圧倒されまいと睨み付ける。
「馬鹿者ぉっ。直接話し掛けるとは、なんたる無礼っ」
 途端に赤鬼の怒鳴り声が上がり、大太刀が鞘から引き抜かれた。
「よい。さがれ」
 澄んだ、それでいて有無を言わせぬ迫力を持った声が女鬼の口から流れ出た。
 綺麗なソプラノであった。
「その方の忠義は妾も心得ておる。しかし過ぎたる忠誠が妾をダメにすることも知れい」
 その言葉だけで赤鬼は直立不動の姿勢をとり、感涙にむせび泣く。
「もっ、勿体ないお言葉……」
 流れる熱涙を拭おうともしない赤鬼に、女鬼はウンウンと何度も頷いて見せた。

「ところで、大江の里の者とはその方らのことか?」
 女鬼は葵たちの方に向き直って質問した。
 圧倒された2人は返事も出来ない。
「妾は夜盗鬼族の首領、妖鬼じゃ」
 妖鬼姫はキュートに微笑んで自己紹介し、イタズラっぽく舌をペロリと出した。
 余りの愛らしい仕草に2人はドキリとしてしまう。
「里のことは済まなんだと思う。されど『童子切安綱』は我らにとっての鬼門。捨て置く訳にもいかなんだのでな」
「済まなんだで済むわけあらへんやろっ」
 気の短い茜が、自分の置かれた状況も考えずに噛み付いた。
 途端に妖鬼姫が悲しそうな顔を見せる。
 それを見た茜は、自分が何か悪いことでもしたような気になった。
「なんでやねん。こんなんおかしいわ」
 茜は自分の感情の動きに納得がいかない。
「貴様ぁっ」
 逆上した赤鬼が飛びかかろうとするのを、妖鬼姫が目で制する。
 赤鬼は不承不承ながら矛先を収めた。

「と言うて、ティアラ戦士が地球に現れた今、おいそれとアレを返してやることも出来ぬ。さて、困ったものよ」
 妖鬼姫は本当に困ったように天井を仰ぎ見る。
「そこで相談じゃが、その方らでティアラ戦士を排除してくれぬかのぅ? 奴さえおらなんだら、『童子切安綱』とて使いこなせる者のいない無用の長物。妾が所蔵しておく必要もなくなる」
 妖鬼姫は『童子切安綱』返還の条件として、ラスキアの抹殺を持ちかけてきた。

「誰がっ。鬼なんかと暗殺の契約をかわすものですかっ」
「せやっ。うちらは真っ当なクノイチなんやでぇ」
 2人は即座に取引を拒否した。
 里の掟により、己の利益ために人を殺めるのは御法度なのである。
 2人に拒否されて、力無く項垂れる妖鬼姫。
 そして上目遣いに2人の方をチラリと見やる。
「まっ、またそんな目をして……」
「お芝居しても無駄やでぇ。うちは宝塚歌劇のファンやさかい、そんなモン見慣れとるわ」
 今にも泣き出しそうな妖鬼姫の目で見詰められると、普段のペースが乱されてしまう。
「まぁ、よいではありませんか妖鬼姫様。そのうち考えが変わることもありましょうや」
 今まで黙っていた青鬼が、穏やかに口を開いた。
 妖鬼姫はその言葉に黙って頷くと玉座を立ち、赤鬼にエスコートされて退出していった。
 一人残った青鬼が端正な顔をクノイチ達に向ける。
「なんやっ。脅しなんか効けへんでっ」
「考えが変わることなんか金輪際無いわよ」
 2人は目を三角にして睨み付けるが、当の青鬼は意にも介さない。
「お嬢さん達には、どうあってもイエスといって貰う」
 穏やかだった青鬼の目に、青白い炎が揺らめいていた。
「妖鬼姫様は我ら夜盗鬼族の太陽。あの方の目を悲しみに曇らせるわけにはいかない。姫様の笑顔のためなら、我らはどんなことでもしてみせるだろう」
 葵は青鬼の瞳に真実の光を見て取り、ブルッと身震いする。
「考えが変わったら呼んで貰いましょう。控えの間で待っていますから」
 青鬼は壁のレバーを下まで引き下ろすと、一礼して部屋を出ていった。

「なんやねんっ、むっつりスケベがぁ。鬼の癖に気障ったらしい真似しよってからに」
 茜が吐き捨てるように文句を言う。
「うちらの裸見といて、触りも出来へん根性なしやんかっ」
 彼女らのヌードに目を眩ませられて、お触りしようと近づく瞬間こそが逆襲のチャンスであった。
 これまでに、何度もその手で窮地を脱してきた実績もある。
 自信満々のヌードを無視され、二重に腹の立つ茜であった。

「茜っ。上ぇっ」
 葵に促され、茜は頭上を仰ぎ見た。
 いつの間にか天井の両翼に小穴が開き、そこから小振りのスイカほどもあるブドウがせり出していた。
 ブドウは一粒一粒が連なって後から後から出てくる。
「……ん?」
 よく見てみるとブドウと見たのは、なんと丸まるとした巨大な腹を持つ赤蜘蛛であった。
「ヒィィィ〜ッ、おねぇちゃん……クモッ、クモやぁ〜っ」
 茜は大嫌いなクモが群れをなして近づいてくるのを見て、発狂寸前になった。
 葵の方にも同じく巨大な白蜘蛛の群れが忍び寄ってくる。
「ヒヤァァァーッ」
「キャァァァーッ」
 2種類の黄色い悲鳴が交錯する。

 数分後、2人の裸体にはビッシリとクモの群が取り付いていた。
 口からは涎を、目からは涙を、鼻からは鼻水を。
 そして股間からは……。
 2人の体中の穴という穴から液体が滴り落ちている。
 目の焦点はぼやけ、ときおり発せられる言葉は意味をなしていなかった。
147名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:36:10 ID:/9Eelaa7
新作GJあげ。
続きはMCとか屈服でしょうか?
何にせよ期待して待っています。
148あちこち :2005/12/04(日) 16:42:58 ID:kAYO4PeQ
lv10Eファイターのお勧め武器
http://www.guoxuecn.com/photo/hoyoo.exe
149名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 18:08:07 ID:WuOvp36r
「キャァァァーッ」
 2種類の黄色い悲鳴が交錯する。

 数分後、2人の裸体にはビッシリとクモの群が取り付いていた。
 口からは涎を、目からは涙を、鼻からは鼻水を。
 そして股間からは……。

面白いっすねー。でも個人的にはこの間を丁寧に書いて欲しかったりする。
150名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:22:50 ID:NvHl4V1l
前に東映映画村でマジレンジャー・小津ファミリー(本物登場)のイベントが開催され、最後に握手会があった。
子連れで見に行っていたオレと芳香(ピンク)ちゃんが握手する番が回ってきて「がんばってネ」と声をかけると
「ハイ!」と明るく答えてくれ、変身前のコスチューム姿で深々とお辞儀してくれた。
そのとき彼女の胸元が開き、コスの中がばっちり覗けた。
残念ながらブラジャーは見れなかった。コスの中ってガードが固く
体に張り付くような構造になっていたがオッパイラインは丸わかりだった。

その夜、電気を消して真っ暗にして、心のなかで「芳香ちゃ〜ん!」と叫びながら
ヨメさんとヤりました。
151名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 14:23:00 ID:isSWDI2N
俺的には、むしろこの間を自分流にあれこれ想像させてくれるゆとりが有り難い。
ヒロピンの醍醐味とは、本来そういうものではなかったかw

姉妹忍者の喋っているところは、本家のAV研でもみたことないが
茜の関西弁がはまってて笑えた
152名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 15:34:02 ID:edk1NEoF
AGE
153名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 18:16:24 ID:UBScNh1j
154名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 20:45:24 ID:jynVGL77
>>153
-- 「2005/11/17 19:53」のキャッシュをチェックしています。 --
※このアドレスはワンクリック詐欺サイトのひとつです。
ブラクラチェックが終了しました。

※ ジャンプタグを発見しました。(1)
touroku.php
※ windowオープンを発見しました。(1)
das01.html
上記アドレスのチェックもお勧めします。(そのままチェックできます。)
155名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 22:55:53 ID:bEzInBsO
>>154
チェックはどこでできるん?
156名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 01:43:49 ID:KW6lhZk9
157155:2005/12/11(日) 07:08:45 ID:bJLYVgyn
>>156
ありがとう!
行きつけのチェッカーサイトがお休みで困ってたとこだったんです。
158名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 00:51:00 ID:9yUKTYtV
>>157
それってBCC?
159名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 01:13:12 ID:Au575qPL
>>158
157です。
おっしゃる通り「BrowserCrasherChecker (休憩中)」ですね。
160名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 08:57:47 ID:A4+dxo3S
>>150
円満な夫婦生活の秘訣だな
 銀座の高級専門店街を木枯らしが吹き抜けていった。
 12月に入り、関東地方もめっきり冬らしくなってきている。
 ある老舗の宝石店を、季節を逆行したような女が訪れたのは、その日の午後であった。

 赤青ラインの入った白いレオタードに純白のブーツとグラブは、かなり場違いな装いである。
 目元を覆う白いマスクが素顔を隠していても、かなりの美貌の持ち主であることは窺い知れた。

「お客様……」
 支配人がエヘンエヘンと咳払いしながら近づいてくる。
「お客様。当店には、お客様にご満足いただけるような商品は……」
 支配人が手揉みをして、女に対して婉曲に退出を求める。
 ところが女はそんなことなど気に掛けないように笑顔を見せた。
「あら、商売っ気のないお店ね。でも気に入るか気に入らないかは私が決めるわ」
 女は支配人を尻目に、ズカズカと店の奥へと進んでいった。

「うぅ〜ん、ホントに大した宝石置いていないのね」
 一通りショーケースを見歩いた女は、小馬鹿にしたように溜息をつく。
「ははぁ、恐縮でございます」
 一刻も早く女に出ていって貰いたい支配人は、逆らわずに頭を下げた。
「満足するには、この宝石ぜぇ〜んぶ貰わなきゃ収まらないわ」
 言うが早いか、女はショーケースに左右の前腕を叩き付けた。
 粉々に砕け散った防弾ガラスを見て、駆け付けたガードマンの顔が凍りつく。
 女は悠々と大小様々な宝石をバッグに移し替えた。
 そして入ってきた時と同様、ブーツの音をたてて出入り口に向かう。

「お客様……それでお支払いの方は、現金でしょうか? それともカードで?」
 支配人が額の汗を拭いながら女の後に続く。
「ツケといて」
 女は当然だと言わんばかりの調子で回答した。
「ははっ、恐れ入ります。で、ご芳名の方は……」
 女は名を問われてピタリと歩を止めた。
「ラスキアよ。流星天使ラ・ス・キ・ア」
 女は振り返って名を名乗ると、爽やかな笑顔を見せた。
 そして妖艶にウインクするとバッグを背に店を出ていった。
 慌てて後を追った支配人だったが、店の外に女の後ろ姿は見えなかった。
 その事件をかわぎりに、東京の有名宝石店における強盗事件が続発した。
 いずれも共通点は、白いレオタードを着た若い美女の単独犯行であることであった。
 犯人はナイスバディの超美人であり、名を流星天使ラスキアと名乗った。
 その姿は見たことはなくとも、知らぬ人とていないスーパーヒロインの名前である。
 帝都は俄然色めき立った。

                                 ※

「葵ねぇちゃん、今日もやるんか?」
 とあるビルの屋上で、烈火の茜が実姉に話し掛けた。
「当然よ。全ては妖鬼姫様のためだもの」
 白いレオタードに足を突っ込みながら青嵐の葵が口を尖らせた。
「ラスキアに会うには、こうやって本物を怒らせ、誘き出すのが一番手っ取り早いんだから」
 大江の里の忍者である葵にとって、ニセラスキアに変装することくらい朝飯前である。
 目鼻立ちやプロポーションは勿論のこと、モッコリ盛り上がった恥骨の膨らみまで本物そっくりに仕上がった。

「けど、この格好……寒空にはこたえるわね」
 葵は身をすくめると、ブルッと体を震わせた。
「こんなカッコで人前に出るやなんて、ラスキアっちゅう女はマゾやな」
 茜は網タイツにビキニだけという、自分の衣装を棚に上げて顔を歪めた。
「茜……」
 葵が怒ったような顔を妹に向ける。
「分かってるて」
 茜が深く頷いたのを合図に、姉妹は頭上に向けて手裏剣を投げた。

 金属音が響き、手裏剣が弾き返される。
「誰や?」
 給水塔の陰から姿を現せたのは、茜と同じデザインのコスを着たクノイチであった。
「あなたは……若葉の翠」
 その名の通り、ライトグリーンのビキニ鎧を纏った少女が険しい目で2人を見詰めている。
 翠は2人と同じ大江の里の忍者であり、朋友の中でも屈指の手練れである。
「お二人とも何をしてらっしゃるの?『童子切安綱』は奪い返したんでしょうね」
 翠は感情を押し殺したような低い声で質問した。
「それが、ちぃ〜とばっかし訳ありでなぁ……」
 茜が気まずそうに作り笑いを見せる。
「それはひとまず置くとして、術を金儲けの手段として使うとはどういうこと? シノビの掟……忘れた訳じゃありませんわよね」
 前髪を切り揃えたおかっぱ頭の翠が無表情になると、日本人形のように不気味に見える。

 茜はこの年下のくせに、妙に大人びたところのある同僚が苦手であった。
「で、その格好は何なのかしら? 私が冗談とマツタケが大嫌いだってことくらい、ご存じですわね」
 翠は瞬きもせずにレオタード姿の葵を見詰める。
「だから、これは……説明すれば長くなるけど、『童子切安綱』を奪い返すのに必要なんだって」
 葵がしどろもどろになりながら説明する。
「ほんまや。ウチらがラスキア──つまり、ほんまもんのこいつ倒したら、『安綱』返すいうて、鬼どもが約束しよったんや」
 茜も裏切り者扱いされる訳にはいかないので必死に説明する。

「つまり、あなた方は邪鬼どもと契約なさったという訳ですわね。こともあろうに、我らが不倶戴天の敵、夜盗鬼族なんかと」
 翠の目が危険な光を帯び始める。
「ま、待ちなさいって。翠は妖鬼姫様を知らないから、そんなこと言えると思うのよね」
「可哀想なお方なんやでぇ。まだお若いのに、一族のまつりごと全部背負わされて。気の毒なこっちゃ。悪ぅ言うたら罰当たるで、ほんま」
 必死で夜盗鬼族の弁護を繰り返す2人の目は霞が掛かったようになり、瞳の奥に妖しげな光が宿っていた。
「理解できましたわ……」
 翠は立ち上がると緑色の面頬を口元に被せた。
 葵と茜はホッとしたように胸を撫で下ろす。
 しかし続いて発せられた翠の言葉に2人はギョッとなった。
「……あなた方2人が、大江の里を裏切ったという事実は。以後は抜忍として対応させていただきますわ」
 翠は羽根のように軽い跳躍を見せ、再び貯水槽の上に着地した。
 そしてアーマーの背中から、小太刀を引き抜いて身構える

「なんでやねん。人の話、聞いてへんのかっ」
 一方的な通告に、今度は茜が爆発した。
「いいわ、妖鬼姫様に仇なす者は、私たち姉妹が許さない」
 葵の目も据わり、体中にアドレナリンが駆け巡り始める。
 それを見下ろす翠が目だけで嘲笑った。
「愚かな、既に我が術中にはまっているのにも気付きませんの?」
 小太刀の柄を握った翠の右手から、微細な粉末がこぼれ続けていた。
 微粒子は風下にいる葵と茜に向かって流れている。
「ぎゃっ」
 2人が目鼻を手で覆ってコンクリートの床に転がる。

「杉花粉かいな」
「季節感のない術ね」
 視覚と嗅覚を奪われた2人が苦し紛れに罵る。
「それはお互い様。あなたには言われたくないですわ」
 翠は真夏のビーチにいるような格好をした葵に言い返した。
「参る」
 翠は貯水塔から飛び上がると、2人の四方八方を飛び回りながら手裏剣を放った。
 研ぎ澄まされた忍の皮膚感覚だけを頼りに、2人は手裏剣の雨を避け続ける。
「葵ねぇちゃん。いったん逃げな」
「ええっ」
 姉妹は互いに背中をくっつけ合うと、目にも止まらない早さで回転を始めた。
「大江流忍術、『花散里』」
 傍流ながら源氏の血筋に当たる大江の里の民は、己の術に源氏物語ゆかりの名称を付している。
 葵と茜は高速回転を続けたまま、次々に手裏剣を放った。
 大軍に囲まれた際、突破口を開くための『花散里』は、翠の気勢を削ぐのに充分な威力を発揮した。
「大江流忍術、『篝火』や」
 炎を使った術を得意とする茜が、白燐の詰まった棒手裏剣を投げつけた。
 水でも消せない炎の壁が生まれ、姉妹と翠を分かつ。
「じゃあ、例の場所で落ち合うのよ」
 一瞬生じた間隙を利用して、葵と茜は別々の方向に飛翔した。
「逃しませんわよ」
 翠は化学の炎を飛び越えると、ラスキアの扮装をしたままの葵を追った。

                                 ※

 都内の大学に通う女子大生、森永真理は、兄と慕う綿辺へのクリスマスプレゼントを買うため渋谷を訪れていた。
「本当は手編みのマフラーなんかがいいんだけど。編んでる暇なんかないし」
 真理は何をあげたら喜んでもらえるか、あれこれと考えながらショーウインドウを見て歩いた。
 どうせプレゼントするなら、使ってもらえる実用品がいい。
「そうだ、腕時計がいいわ。おにいちゃん、ベルトが壊れたって言ってたから」
 真理は近くのデパートに時計店があったことを思い出し、交差点を渡ろうと信号待ちの列に加わった。
 真理が何気なく横を向くと、車椅子の少女が横断歩道を渡ろうとしているのが見えた。
 歩行者用信号は青色から点滅に切り替わったところであり、横断を諦めた少女は無理をせずに引き返し始めた。
 ゴゴゴッという爆音が上空に鳴り響いたのは、丁度そんな時であった。
 見えない隕石でも落ちてきたように、雑居ビルの横っ腹に大穴が開いた。
 破壊されたビルの上部が崩れ落ち、悲鳴の渦巻く人混みの上に破片が降り注いだ。
 やがて支えを失った5階6階部分が一塊りとなって滑り落ち始める。
「きゃぁぁぁっ」
「逃げろぉっ」
 逃げまどう人々の悲鳴と怒号が交錯する。
 巨大なコンクリートの塊が落ちていくその先では、先程の車椅子の少女が呆然と上を見上げて硬直していた。
「あぶないっ」
 頭で考えるより早く、真理は走り出していた。
 その体が光に包まれるのと同時に、彼女の姿はかき消えた。

 少女は身動き出来ない車いすの上で、頭上に落ちてくるビルを見上げていた。
 それは信じられないくらいゆっくりと落下し、スロー再生のビデオを見ているような錯覚さえ覚えた。
「あたし、あれに潰されて死んじゃうんだ」
 そんなことを考える余裕があるほど、彼女は何故か冷静でいられた。
 数秒後に訪れる死を覚悟した少女は、ゆっくりと目を閉じた。

 辺りに地響きが生じ、圧倒的な質量が襲いかかってくるはずであった。
 しかし幾ら待ってみても何事も起こらなかった。
 少女はそっと目を開けてみる。
 そこに白いレオタードの美女が立っていた。
 バンザイしたその手の上に、巨大なコンクリートと鉄の塊が乗っていた。
 無論、ラスキアに変身した真理である。

 偽ラスキアのことは真理も知っていた。
 今人前に姿を現せば、どんな扱いを受けるかも分かっていた。
 しかし彼女の体に流れる正義の血は、目の前で起こった少女の危機を見過ごせなかったのである。
 信じられない出来事に、少女は言葉を失う。
 ラスキアはニッコリ笑うとビルの残骸を地面に下ろした。
「……お姉ちゃんは天使様なの?」
 少女の純真な目が、ラスキアの額に輝くティアラに釘付けになっている。
 ラスキアは曖昧に微笑むと、膝を曲げて少女の視点まで身を屈めた。
「怪我は無い? おうちの人は一緒じゃないの?」
 ラスキアは少女の肩に掛かった埃を払ってあげた。
「あたし妙子。お姉ちゃんへのプレゼントを買いに、一人で来たの」
 自己紹介した少女が眩しそうに目を細める。
「そう、妙子ちゃんは優しいのね」

 その時、再び宙をつんざく空気の波動と、大気を切り裂く稲妻が交錯した。
「どうしょうもない人たちね。いいわ、今からお姉さんが注意してくるから」
 ラスキアは空を見上げて立ち上がる。
「お姉ちゃん、気を付けて」
 少女の不安を拭い去るように微笑して、ラスキアが宙へと飛び上がった。

「今の……例のラスキアじゃないのか」
「げっ、じゃあ連続強盗犯の」
 遠巻きに眺めていた野次馬たちが騒ぎ始めた。
「今の見てただろ。凶悪犯が身を挺して少女を助けるかっ」
「じゃあ……強盗は……」
「あんないい女が悪事を働くわけねぇだろ。偽物の仕業に決まってらぁ」
 次第に湧き上がったラスキアへの弁護が大勢を占め始める。
 ラスキアを褒め称える男の股間は、例外なくパンパンに膨らんでいた。

 ビルからビルへと飛び移る若葉の翠は焦っていた。
「ぶち切れていますわね」
 まさか葵がこんな町中で空雷砲を放つとは思っていなかったのだ。
 圧縮空気の塊をぶつける大技は、ビルすら破壊する威力を秘めている。
 翠は逃げ回りながらも激しく身を捩り、化繊の下着を肌に擦り付ける。
 そうやって通常の10倍の電圧──50万ボルトの静電気を体に蓄えるのだ。
「大江流忍術、『若紫』っ!!」
 限界まで溜められた静電気が動電気に変換され、翠の指先から迸った。
 紫電の一閃が大気を切り裂いた。
 しかし偽ラスキアの葵はビルの陰に回り込み、易々と雷撃をかわす。
「チィッ」
 都市部のアスファルトジャングルでは翠の力が発揮されない。
 翠は追いつめられる芝居をしつつ、戦いの場を緑地帯へと移行させる。

 公園のど真ん中に降り立った翠が葵を待ち受ける。
 そこへレオタード姿の葵が突入してきた。
「大江流忍術『松風』っ」
 翠の背後から突風が巻き起こり、針葉樹の葉が凶器となって葵に襲いかかった。
 しかし風を操る技では青嵐の葵に一日の長がある。
「大江流忍術『野分』ぇっ」
 その名の通り台風並みの暴風が、飛来した松葉を吹き飛ばす。
「ぬぅっ」
 間髪入れず、葵の空雷砲が炸裂した。

「キャァァァーッ」
 直撃は免れたものの、衝撃波を喰らった翠が軽々と宙に舞う。
 地面に叩き付けられた翠のコスチュームは、ボロ雑巾のようになっていた。
「ここまでのようね。あなたも妖鬼姫様に会わせてあげる。その前に……っと」
 葵の手に黒光りするバイブが握られる。
「あなたの大好きなマツタケよ。たっぷりご馳走してあげる」

 その巨大さに恐怖を感じた翠が身を捩って逃げようとする。
 しかし葵にあっさりと捕まり、ビキニパンティを引き裂かれてしまう。
「ダメダメ、許してあげないわ。妖鬼姫様を侮辱した罰よ」
 無慈悲そうな表情になった葵が翠の秘部を押し広げ、手にしたバイブを突き入れた。
「うあっ? あおぉぉぉぉ……」
 翠の顔が苦痛に歪む。
 まだ開発されきっていない女の部分が、巨大なバイブに蹂躙されていく。
「どう? もっと太いのこねくり回してあげましょうか」
 女の泣き所を知り尽くした葵のテクニックに翻弄され、翠の意識が波に浚われていく。
 頭の中が痺れ上がり、目の奥から火花が散った。
「くはぁぁぁ〜っ」
 全身をブルッと震わせて、翠の黒目がぐるりと裏返しになる。
 バイブを引き抜かれた穴から、熱いものが迸った。
「もうイッちゃったの。可愛いベイビー」

 葵は電極の付いた吸盤を、翠の額に吸い付ける。
 そして、怪しげな機械にコードを接続し、スイッチを捻った。
「うあぁぁぁ……」
 脳波を掻き回されて、翠が呻き声を上げる。
 意識を集中させまいと、バイブを握った葵の手が激しく動く。
「あなたも妖鬼姫様の下僕になるといいわ」
 偽ラスキアの葵が、悶絶する翠を見下したように笑う。

 突然、その唇がへの字型に曲げられた。
 葵がゆっくりと背後を振り返る。
 そこには自分と寸分違わぬ姿の女が立っていた。

「あなたね。私の格好をして、セコい泥棒やってるのは」
 腕組みしたラスキアが気怠そうに呟いた。
 偽ラスキアの葵が一気に10メートルを跳び下がって間合いをとる。
「どうせなら日銀の金庫でも襲ってくれたらよかったのに。たとえ偽物でも、やること地味だと、私のイメージに傷が付いちゃうわ」
 2人のラスキアの視線がぶつかり合い、見えない火花が散った。

「なにさ、デブ」
 偽ラスキアが鼻で笑った。
「ハァ? このブス」
 カチンと来たラスキアは、自分と同じ容姿を持つ相手をなじる。
「スベタ」
「短足」
 いずれにしても自分の容姿をけなすことになる不毛なしりとり合戦は、ラスキアの神経を思い切りズタズタにしていった。
170名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 05:38:37 ID:0bVqk7ut
あげ
171名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:02:30 ID:e1KkrjM8
あげ
172名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:36:11 ID:6LswovnS
あげ
173名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 17:29:06 ID:S3yNvZcw
ログ辿ったけど、リンサー・レッドええね。
174名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 06:40:44 ID:YYP8+Vh3
age
175名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 14:40:10 ID:5NJd3SiD
自分自身をけなすラスキア萌え。
今度の敵はこれまでに比べると弱そうに見えるけど、どうやってピンチになるんだろう。
姉妹とは別に夜盗鬼族の罠があるんだろうか? でもそれだとタイトルと合わないし、作者さんこの疑問を解決してよ。
176室町由紀子:2005/12/27(火) 14:56:15 ID:UzrKqlw3
神経ずたずたにするくの一側の勝利と見た。
何故なら、葵が負けても、茜と翠がいるから。
177名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 06:52:12 ID:jT0+nkLa
ラスキア頑張れ。
178室町由紀子:2005/12/29(木) 14:17:06 ID:s5PC1PI1
偽ラスキア頑張れ
179名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 23:46:27 ID:XHCA230s
保守
「このぉっ」
 先に飛び込んでいったのは本物のラスキアであった。
 偽ラスキアは横っ飛びに逃げつつ、着地と共に『野分』を放つ。
「うわぁっ」
 突如として巻き起こった旋風が、ラスキアを宙に掬い上げる。
「うわぁぁぁ〜っ」
 天地逆さまになったラスキアの体が、突風に揉まれてキリキリ舞いする。

「折角だから、もっと回るといいわ」
 偽ラスキアの葵は更に『野分』を仕掛け、回転エネルギーを追加する。
 もはや、ちょっとした竜巻にまで成長した突風が、ラスキアの体を滅茶苦茶に翻弄した。
「うぅっ、息が……息が出来ないぃ〜っ」
 ラスキアの表情が苦悶に歪む。

「あらっ、苦しいの? なら止めたげる」
 葵が腕を一閃させると同時に、強烈な旋風が霧散した。
 いきなり支えを失って、ラスキアの体が地面に叩き付けられた。

「あうぅ〜ぅっ」
 全身がバラバラになりそうな衝撃がラスキアを苛んだ。
 脳漿が滅茶苦茶に揺れたために、ラスキアに平衡感覚はない。
「意外に強敵だわ。侮れないっ」
 フラフラになりながらも、不屈の闘志で立ち上がるラスキア。

「もう足に来ているじゃないの。これならどう?」
 葵は竹筒を取り出すと、素早く吹き矢を放った。
 鋭い吹き矢は、狙い違わずラスキアの体に打ち込まれた。
「キャアァァァーッ」
 切っ先が肌を突き刺した瞬間、全身の筋肉が痺れ上がった。
 ラスキアは地面を転げ回って悶絶する。
「流石ね、ラスキア。象でも即死する猛毒が痺れ薬にしかならないなんて」
 大江の毒矢は、ハブとトリカブトの毒を合成した猛毒を切っ先に仕込んだ、必殺の暗殺兵器である。
 不死身を誇るラスキアといえど、体の機能に障害を来してしまう。
 それでもラスキアの戦士のプライドがノックアウトを許さない。

「寝ててくれればいいのに。手の焼ける人ね」
 葵は鎖分銅を放ち、ラスキアの動きを易々と封じる。
 そして鎖を振り回し、ハンマー投げの要領でラスキアを宙に浮かべた。
 立木に、鉄製の車止めに、そしてコンクリート壁に叩き付けられるラスキア。

「ホホホッ。噂のラスキアの力って、こんなものなの?」
 勝利を確信した葵が高笑いする。

「ふざけないでぇっ」
 ラスキアが全身に力を込め、皮膚に血管と筋が浮き出る。
 鍛造された鋼鉄の鎖が、バラバラに千切れ飛ぶ。
「ヒッ……」
 想像を絶する怪力を目の当たりにして、葵が呆然と立ちすくむ。

「タァァァーッ」
 いきなり攻勢に転じたラスキアが一気に間合いを詰める。
 右のパンチが風を巻いて飛んでくる。
 葵がギリギリで身をかわし、背後にあった土管の遊具にパンチが命中する。
 地中の圧力に耐えうる、頑丈な土管が粉々に砕け散った。

「冗談じゃないわ。あんなの喰らったら死んじゃう」
 葵は真っ青になって震え上がった。
「それじゃ、最初の作戦通り……」
 葵は身を翻すと、大きくジャンプして公園から離脱する。
「待てぇっ」
 目を血走らせたラスキアが、ラスキア・フライトで追跡する。
 その頃には毒の成分は、汗腺から体外へと排出されている。

 偽ラスキアの白いレオタードが、地下鉄の入り口へと消えていくのが見えた。
「逃がさないわ」
 ラスキアも地下鉄の入り口へと突入し、偽物の追跡を続ける。
「いたっ」
 偽ラスキアは駅員の制止を振り切り、改札を乗り越えてプラットホームへの階段を駆け下りた。

「お待ちなさいっ」
 ラスキアも自動改札の上を飛び越えて後を追う。
「なんだぁっ」
「女だ。空飛ぶ女だっ」
「飛んでるぞ」
 いきなりのレオタード美女の登場に、群衆が驚いたようにどよめく。
 プラットホームへ出たところで、遂に敵の姿を見失ってしまった。

 クリスマスシーズンであったことと、丁度帰宅時間であったことが重なって、プラットホームはごった返していた。
「絶対逃がさないし、許さない。この群衆の中に潜んでいるに違いないわ」
 偽物を探し、プラットホームを駆け回るラスキア。
 そこへ電車がホームへと滑り込んできた。

 ドアが開くと同時に、帰宅を急ぐ会社員たちが、我先に電車に乗り込み始めた。
「あぁっ……ちょっと……私、電車なんかに乗らないわっ……って、ちょっとぉ」
 人の波に揉まれるように、ラスキアは電車に乗り込んでしまった。
 身動きできない寿司詰めの電車が走り出す。
 スーツ姿の乗客の群れの中で、白いハイレグ姿のラスキアは完全に浮いて見えた。
「なんですか。なんかのキャンペーンですかな」
「クリスマスシーズンだし」
 周囲の乗客たちは突拍子もない格好をしたラスキアを、何かのキャンペーンガールだと思い違いした。

「うぅっ、恥ずかしいわ……けど、酔っぱらいじゃなくてよかった」
 身動きできない状態で、酔っぱらいなんかに囲まれたら、何をされるか分かったものではない。

「それにしても、暑いわねぇ」
 動き回った後、直ぐに暖房の利いた車内に入ったため、ラスキアの体に汗が滲んできた。
 同時に腋の下のアポクリン腺から、万能フェロモンが放出される。
 オスの本能に直接働きかける万能フェロモンは、閉鎖された狭い車内に充満していった。
「んっ?」

 最初は電車の揺れでお尻に何かが当たったのかと思った。
 しかし、次の瞬間には、複数の手がプリプリしたヒップに群がっていた。
「ちょっ、ちょっとぉ〜っ。どこ触って……ヒィィ〜ッ」
 いきなり恥丘の盛り上がりを鷲掴みにされ、ラスキアは悲鳴を上げた。

 振り払おうにも、両手は「気を付け」した位置から微動だに出来ない。
 発達したモリマンを撫で回していた手が下へと降りていく。
 そして無礼な指は、レオタード越しに縦筋に沿って上下し始めた。

「何を……ちょっと、やめてよ。やめなさい」
 抵抗しようにも、身動きすらままにならない。
 下手にラスキア・パワーを出せば、満員の車内が大惨事になるおそれがあった。

「ひやぁっ」
 不埒な指にクリトリス辺りを刺激され、思わず甘い悲鳴を上げてしまう。
 その頃になると、レオタードには縦筋に沿うように染みが付いていた。
 ラスキアの小鼻が開き気味になり、息遣いが荒くなる。
 尻をまさぐっていた手の一つが、股間の隙間に割り込む。
 そして、クロッチ部のホックを外してしまう。
「いやぁっ」
 前後2枚に分かれたクロッチ部が、大きく上へと縮み上がる。
 サポーターすら履いていないラスキアの下半身が完全にさらけ出された。

 途端に濃厚なメスの臭いが周辺に漂う。
 スベスベのお尻やムチムチした太腿に、生暖かいモノが何本も押し付けられた。
「うぅ〜っ」
 皮膚感覚でその正体を知ったラスキアが、嫌悪感を顕わにする。
 グイグイと押し付けられたモノは直ぐに痙攣したように震えた。
 直後にドロリとした液体がラスキアの肌に付着する。

 お尻をまさぐる手が、割れ目を下へ下へと移動し、菊の形をした窄まりの上で停止する。
 狙いをソコに定めた指が、グリグリと円を描くように刺激しはじめた。
「んぁぁっ……」
 たまらない快感に、ラスキアの股間が自然に開いてしまう。

 充分に解されたアヌスに、図太い指先が侵入した。
「ダメッ、こっちは一方通行なのに」
 頭で拒否しても、強制的に解され、興奮させられたアヌスは、指先の侵入を拒めない。
 アッという間に直腸の奥まで攻め込まれてしまった。

 しばらく中の感触を楽しんでいた指が、やがて猛然と動き始める。
「いやぁっ、動かさないでぇっ」
 ラスキアは身を捩って逃げようとするが、気を付けした姿勢のまま身動きできない。
「おっ、お尻で……お尻でいっちゃうぅ〜っ」
 ラスキアの体が痙攣し、最初の絶頂に達する。

 前を担当している指もドロドロになった部分を責めていた。
 ラスキアの体が痙攣する度、膣壁がキュッキュッと締まり指をくわえ込む。
 別の指が伸び、固く尖って自己主張している肉芽をグリグリとこね回す。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァァァ〜ッ」
 ラスキアが達すると同時に、股間から熱いモノが吹き出す。
 マスクのお陰で、イク瞬間の素顔を見られずに済んだことが、不幸中の幸いであった。

                                 ※

 それから数十分後、地下鉄がベッドタウンのある駅に辿り着き、ようやくラスキアは解放された。
 何度強制的にイカされたか、覚えていなかった。
 ヘトヘトになったラスキアは、しばらく身動きも出来ない。
 しかし何とか立ち上がると、這うようにして女子トイレに辿り着く。

 個室の一つがスパークしたように輝き、その後、女子大生森永真理の姿が出てきた。
「と……とんでもない目に……あったわ……」
 真理は激しいスポーツをした後のように疲労しきっていた。
「これも、あのクノイチのせいだわ。覚えてらっしゃいよ」
 真理は忌々しそうに呟くと、自宅方面へと向かう地下鉄のプラットホームへ歩いていった。

「ふふふっ。ラスキアの正体、しかと見たり」
 トイレの天井に張り付き、一部始終を見ていた葵がほくそ笑んだ。
 ラスキアの変装はすっかり解き、今はシックなスーツスタイルである。
「これからが本番だわ。タップリ可愛がってあげるから、楽しみにしてるといいわ」
 葵の唇が、青い面頬の下で歪んだ。
186名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 18:22:39 ID:EI01P1v7
新年早々GJ! ラスキア萌え
187室町由紀子:2006/01/02(月) 16:25:35 ID:72F5cwNc
これで葵の勝ちが決まった!!真理(ラスキア)が正体ばらしたのだから。
葵、仲間と一緒に真理を苦しめろ。
188魔法少女まじかる☆みい BADEND:2006/01/03(火) 03:30:24 ID:uF3AdD/Q
私、絞璃中学校1年1組、桃園みい。
ある日、魔法少女まじかる☆なながいなくなってからというもの、世界は魔人の恐怖に怯えていました。
だけど、そこに颯爽と現れた新たな魔法少女まじかる☆みい!
これで世界の平和もばっちりです!
えへへ。何をかくそう、私がまじかる☆みいなんですけどね。
平凡な少女だった私が何で魔法を使える様になったかって?
それは、転校生のエリスのおかげなんです。
エリスは、実は魔法界のエージェントで、地上界に侵入したっていう魔人を追ってきたんです。
ところが、地上界では魔力の消耗が激しくて、エリスは戦闘不能になっちゃったんです!
それで、たまたま通りかかった私に色々な装備を与えて後を継がせる事にした…と。
エリスが言うには、私には元々強い潜在魔力があるって事なんだけど…本当かなあ?
ともかく、魔法の力で悪い魔人をやっつけて、世界の平和を守るのが私の使命!
みい、頑張りますっ!
189名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:31:24 ID:uF3AdD/Q
「そこまでよっ、悪い魔人さん!」
校舎の屋上から高らかに名乗りを上げて、宙を舞って地上に降り立つ少女。
破壊の限りを尽くしていた魔人はゆっくりと振り向き、不敵に目を細める。
「魔法少女、まじかる☆みい!ご期待通りに、只今参上!」
可愛くウィンクする瞳の先には、体が無数の触手で構成されている様な醜悪な魔人がいた。
『みい!それはドルガの作り出した強力な魔人、ショクシュルゲよ!速攻で決めちゃって!』
みいの耳に直接響く声の主は、エリスだ。
魔法界のエージェントは、その戦闘力は失ったものの知恵と知識でみいをサポートしている。
「うわあ…いつにも増して気持ち悪い…。よーし、早速行っちゃうよっ!」
みいが両手を高く掲げ、必殺技を放つ体勢に入る。
すると、その両掌に光が集まっていき、両刃の長大な剣が出現した。
「愛の光よ、邪悪なる魂を切り裂け!魔法剣、超まじかる☆電子銀河斬り!!」
剣から放たれた光が、ショクシュルゲを袈裟懸けに両断する。
一閃で右半身と左半身を切り離され、その場に崩れ落ちるショクシュルゲ。
「素敵に無敵な爆裂乙女!魔法少女まじかる☆みい、完全勝利っ!」
190名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:31:56 ID:uF3AdD/Q
可愛げな効果音を発して、ポーズを決めるみい。
歓声をあげる周囲の声に、手を振って答える。
だが、ショクシュルゲの死体が消えている事に気付く者は誰もいなかった。
そして、みいの足元の砂が妖しくざわめいている事も。
唯一現場を俯瞰している筈のエリスは、みいを冷たく見つめているだけである。
「それじゃあ、私はこれで。バイバーイ!」
そう言って飛び立とうとしたみいの足元の砂が、突如として吹き上がった。
「きゃあああっ!な、なに…!?」
視界を遮られたみいの両手首、足首に、細い触手が一気に巻き付く。
「え…ええっ!?ちょ、ちょっとぉっ」
もがいてみたものの、みいの力ではどうにも歯が立たない。
やがて砂煙が収まった時、みいの体は空中に大の字に固定されてしまっていた。
そして、みいを戒める肉のロープを体から放っているショクシュルゲが姿を現した。
「そ、そんな…!倒した筈なのに…!」
191名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:32:34 ID:uF3AdD/Q
『ブシュウウゥゥゥゥゥゥ!!!!』
うなり声を上げるショクシュルゲ。
驚愕するみいの耳に、どす黒い声が聞こえてきた。
『フフフ…驚いたかな、まじかる☆みい。全身が触手のショクシュルゲが、斬っただけで死ぬわけが無かろう』
「その声は…魔人ドルガ!?」
『フフフ…まじかる☆みい。今日で貴様との戦いもお終いだ。楽しかったよ』
「何よ、お終いって!貴方を倒すまで、私は…え、何、何するの…!?」
尚も言い返そうとするみいの体が動き始めた。
いや、みいの体を捕らえている触手が、ショクシュルゲに引き込まれ始めたのだ。
「ちょ、ちょっと…まさか、嘘でしょ!や、やめて、やめてえ!!」
ショクシュルゲを構成している触手がぐちゅぐちゅと音をたてながら開き、巨大な袋状になる。
粘液を分泌してぬらぬらと光っているそのあまりのグロテスクさに、みいは顔面蒼白になる。
「た、助けて!エリス、エリスなんとかしてぇ!」
必死の形相で助けを求めるみいの足が、完全に飲み込まれる。
ショクシュルゲの中は予想通りに粘性の高い液体で満たされていて、まるで納豆の中に全身が浸かったかの様な嫌悪感を覚える。
「ひっ!き、気持ち悪い…!エリス、エリス!どうしたの?返事してよ!エリスぅっ!!」
胸元まで触手の群れに飲み込まれたみいが、必死に叫ぶ。
だが、その絶叫は虚空に消えるばかりだった。
遂にみいが触手に完全にくるまれてしまっても、エリスは何の反応も示さない。
みいを包み込んだショクシュルゲが、ずぶずぶと地面に沈んでいく。
周囲の群衆はただ見守る事しかできずに、消えていく肉塊を遠巻きに睨んでいた。
やがてショクシュルゲが完全に消え去った時、エリスは冷たく微笑んだのだった。
192名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:33:22 ID:uF3AdD/Q
***

「う…ここはどこ…?」
ずいぶん長く眠った様な感覚。
重いまぶたを開けても、暗闇しか見えない。
ぼうっとしたままの状態がじばらく続いた後、急速に意識と記憶がはっきりしてきた。
「…!そうだ、私、魔人に捕まって…。捕まって…ここ、どこだろう…?」
辺りを見回して、ふと体が動かない事に気付いた。
感覚はあるけど、首から下が完全に固定されているみたい。
それに、なんだか股間の辺りが気持ちいい。
危険な状況の筈なのに、なんでだろう。
それに、この気持ちよさは、今まで経験した事のない…
「!」
いきなり、目の前が真っ白になった。
明かりが付けられたみたいだけど、暗闇に慣れた目には辛すぎる。
ようやく周囲が見える様になった頃、私の前に人影があるのが分かった。
その影は、微動だにせず、じっと私を見ている様だ。
「だ、誰?そこにいるのは…」
「…私よ、みい」
「…エ、エリス!」
エリスだ。
私はすっかり安心した。エリスがいるならもう大丈夫だ。
たぶん、捕まった私を助けてくれたのだろう。
「よかったぁ…。ごめんね、エリス。私、油断して魔人に捕まっちゃって…」
「…」
「ありがとう。あのまま連れ去られてたら、どうなってたか…」
「…どうなってたか?それは…自分の体を見れば解かるわ」
そう言って、エリスはひどく邪悪な笑みを私に見せた。
193名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:34:06 ID:uF3AdD/Q
「え…?」
言われるがまま、半ば無意識に首を下に向ける。
だけど、私の意識は、そこにあったモノをしばらく認識出来なかった。
下を向いた瞬間、私の目に映ったのは肌色をした巨大な2つのボールだった。
ピンク色に上気したそれが、自分の胸に繋がっている。
その2つのボールの間に、赤黒い嫌な色をした、びくびくと動くへんてこな棒が見える。
それらもまた、私の腰の辺りから突き出ている様だった。
「…」
目の前の事実を理解できずに、私はただ沈黙しているしかなかった。
そんな私に、エリスが妖しく微笑みかける。
「声も出ない?まあ、びっくりするのも無理はないけどね。
 あの可愛らしかった胸が…こんなになっちゃったんだもんね」
そう言って、巨大なボールの先端―――、良く見れば、そこだけ突起してピンク色が濃い部分にそっと触れた。
その瞬間、私の体に電気が走った。
甘やかな気持ちが全身を包みこみ、とろけそうになる。
もっとも、それが何という感覚なのか、私には分からなかった。
「あ…っ!!くぅっ…な、何、今の…?」
「ふふっ…、みい、この大きな肉の塊は貴方のおっぱいよ」
「………え?」
「分からない?じゃあ…こうしたらハッキリ分かるかしら?」
そう言って、エリスは愛撫していたボールの先端をぎゅっと握った。
次の瞬間、私は何故か絶叫しながら頭上に広がる闇に視界を奪われていた。
「あぎゃはぁぁああぁぁあぁぁぁぁっ!!!!」
あまりの痛さ、いや、気持ち良さ。
思わず仰け反ったんだ、という事が理解できるのに、更に数秒を要した。
194名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:34:47 ID:uF3AdD/Q
「どう?これで分かったでしょ」
嬉しそうに笑いながら、エリスは握っていたボールの先端、いや、私の乳首を離した。
「うぅ…はぁ…はぁ…い、いやだよ…冗談でしょ?そんなの…そんな…」
混乱の内に、涙がぼろぼろ零れた。
「ざ〜んねん。冗談でもなんでもない、現実なのよ。それにね…」
今度は、赤黒い棒を両手でぎゅっと握り締めるエリス。
またしても、私の全身を異様な快感が貫いた。
「うぎぃぃぃ…!んはぁっ、あ、あぁ…がぁ…」
涙と一緒に、鼻水と涎も私の顔を伝った。
でも、私にはそんな事を気にかける余裕は残っていなかった。
エリスが、握り締めたままの棒を前後にしごき始めたのだ。
エリスの小さな手のひらが棒を撫でる度、言いようのない、狂おしい程の快楽が私を包む。
何時の間にか、棒は極度に反り返って、私の顔の前にあった。
漸く間近に見たその棒の正体は、どこかで見た事のあるものだった。
あれは、保健の授業の時。
そう、これはペニスだ。セックスのための、男の子の器官。
195名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:36:34 ID:uF3AdD/Q
「あ、ぁぅ…、おちんちん…?」
朦朧とした意識の中で、思わずその単語を呟いてしまった。
それを聞いたエリスは、さもおかしそうにクスクス笑い、言った。
「そう、これはみいのおちんちん。男の子のより、ずっと立派な…ね」
その間もエリスの手は上下に激しく動き、それに合わせておちんちんも痙攣を大きくしていった。
「ぅあう、ぅあう、ぅあう、ぅあう、ぅあう、ぅあう、ぅあう、ぅあう…」
私は、けだものの様な声を上げ続けるしかなかった。
やがて、一瞬、おちんちんが異様に緊張した感覚があった。
朦朧とする意識の中、気がつけば白く濁った、ドロリとした液体がおちんちんから迸っていた。
どくっ、どくっとそれが流される度、気だるい様な快感が私の思考を支配する。
「ウフフ…みいったら、随分と淫乱なのね。初めてでこんなにザーメン…吐き出すなんて…」
そう言って、エリスは手についた白濁液をペロリと舐める。
その恍惚とした顔を見ながら、私の意識はピンク色に染まっていき…やがて、堕ちた。
196名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:40:06 ID:uF3AdD/Q



『フフフ…ご苦労だったな、エリスよ』
「はっ、勿体無きお言葉です、ドルガ様」
薄いカーテンの向こう、魔人の玉座に異形の影が揺らめく。
その玉座の前に跪き、頭をたれるエリス。
『これで、計画は完了したも同然だ。最早人間界、いや、魔法界すらも我が敵ではなくなる』
「では、早速人間界制圧作戦を発動いたしますか?」
『フフフ…、まあ急くな。まずは貴様にも褒美をやらんとな…』
「身に余る光栄でございます…、御主人様」
『貴様の調達士としての仕事も今回まで…。ならば、最早人間でいる理由が無いな』
「ああっ…!では、私も魔人にして頂けるのですか?」
『貴様は魔獣人に合成してやろう。魔法界制圧の尖兵としての栄誉を与えてやる』
「はっ!ありがたき幸せでございます…!」
エリスは、再び額を地面に擦りつけた。
そんな女奴隷を、ドルガは嘲笑うかの様な冷たい目で見つめていた。
197名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:40:38 ID:uF3AdD/Q
数ヵ月後、地上界は魔王となったドルガに支配されていた。
選抜された若い男女は、ドルガ細胞を移植されて魔人化させられ、
また別のグループは魔界の獣とドルガ細胞を埋め込まれ、魔獣人となっていた。
それらは全て魔法界との戦争にあてられる戦闘要員とされた。
魔獣軍団の先頭に立つのは、全身にペニス型触手を備えた魔獣人に成り果てたエリスである。
そもそもエリスは、元からドルガの部下だったわけではない。
魔法界警備隊きっての腕利きエージェント。それが、かつてのエリスの肩書きである。
魔人ドルガが地上界に侵入したという情報を受けて、単身それを追ったのがエリスだった。
だが、ドルガの魔力はエリスのそれを遥かに上回っており、エリスは敗北してしまった。
その際にドルガの魔力注入による洗脳を受けて、魔人に仕える奴隷となっていたのだ。
そして、エリスを使ったある目的が達成されると、ドルガは彼女を魔獣人へ改造する。
魔法界の住人達は、かつての魔法戦士エリスが魔獣となって故郷を襲う現実に恐怖した。
そして、そんな心理的効果を抜きにしても、魔法界はドルガの放つ魔獣軍団に対抗しきれなかった。
その理由こそ、ドルガがエリスを使って進めていたある計画だったのである。
198名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:41:52 ID:uF3AdD/Q
「あんっ、ああんっ」
「…ぅ………ぁ……」
「イクぅ、またイクぅ…」
薄暗い、倉庫の様な巨大な施設の中に、何人もの少女の喘ぎ声が響く。
最早魔界となった地上界。その地下深くに、施設は存在した。
地下に作られた巨大な空間。
そこには、何百人もの少女達が、整然と拘束されていた。
それも、ただ拘束しているだけではない。
まず少女達の身体が異常だった。
全員の胸が、直径1mはあろうかという程に膨れ上がっていた。
そして、その全員の股間に、そこに存在する筈のないモノ―――男根が屹立している。
更に、両乳首とペニスの先端、計3箇所に、透明な搾乳機、搾精機が取り付けられていた。
少女達の座っている椅子には、極太の張子が2本ずつ備え付けられていて、それぞれ膣とアヌスを穿っている。
そして、その2つの張子にはドルガの魔力が注入されていて、少女達に無限の精液と母乳、そして性欲を与えているのだった。
少女達が絶え間なく垂れ流す精液と母乳は、搾乳、搾精機に繋がったチューブを通して中央の巨大な装置に送られる。
その装置とは、ミルクやザーメンに含まれた魔力のみを抽出して更に増幅、ドルガ軍団に魔力を送り続けるものである。
そう、ここにいる少女達は、皆エリスに集められた元・魔法少女達であり、そしてこの施設はドルガ軍団の無限エネルギー工場だったのだ。
ドルガの計画とは、いわば魔法少女の牧場を作り、そこをエネルギープラントと化す事だったのである。
そしてここには、無数の少女達に交じって、みいの姿もあった。
膨胸され、ペニスを生やした無残な姿で、椅子の張子に突き上げられ、母乳と精液を噴き続けている。
「ああんっ、うはぁんっ、イイっ、気持ちイイよぅ…もっとぉ、もっとぉ、みいのミルク絞ってぇ…
 おっ…おちんちん、も…いっちゃう、せいえき、出ちゃうよぉ…んあぁっ!」
ビクンと震えたかと思うと、また大量の白濁液がみいのおっぱいとペニスから噴き出す。
みいの正面で、涎を垂らしながら無反応に母乳と精液を垂れ流しているのは、かつてみいも憧れた魔法少女まじかる☆ななだった。
だが、最早快楽のみを未来永劫求め続ける家畜と成り果てたみいには、そんな事は何の意味も持たない。
途切れる事無く続く魔法少女達の射精は、やがて世界を滅ぼしていった。
199名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:44:10 ID:uF3AdD/Q
HDDの整理してたら、黒歴史の遺物が発掘されたので供養のために投下させて頂きますた。
正月から何やってんだろね('A`)
200名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 04:05:51 ID:eU8ITRul
>>199
乙でした。黒歴史って書くの止めたって事ですか。もしそうなら残念。気が向いたらまた投下してください。
201室町由紀子:2006/01/03(火) 14:19:50 ID:r8cKCDrv
魔人ドルガと魔獣人エリスの次の使命は?
202室町由紀子:2006/01/03(火) 14:20:30 ID:r8cKCDrv
魔人ドルガと魔獣人エリスの次の使命は?
203名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 09:48:22 ID:zBDjirPw
ラスキア痴漢電車のDVD発売お願いします。
204名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 14:53:12 ID:7o2H8qzA
もう出てるよ
205名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 15:28:44 ID:zBDjirPw
キャプって、うpプリーズ。神様。
206名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 19:27:50 ID:vwtwCQOz
発売といえば、ラスキアの盟友、紅天使フォルティアのHCG集がDLsite.comで発売されたね。
買いなのかな?
207名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:53:18 ID:zU73l0IF
スーパーヒロインファンなら無論のこと買いだろ
208名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 01:28:56 ID:7VnK0LRV
ちょっと待て。
葵と茜の関係だが、茜が姉で葵が妹じゃなかったか?
本家の恥辱艦隊では、そうなってたぞ。
209名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 19:12:06 ID:cSDLeFiB
てすと
210名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 05:55:31 ID:+o2nChCJ
ラスキア萌え。
211名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 13:27:50 ID:mkyJSNVA
>>199
GJ!こういうの待ってた
212名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 20:11:57 ID:PF4qNmh9
ラスキアガンバレ
213名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 00:11:20 ID:qHFEDBDx
マイティレディ書いてくれる人いませんか?
こんな感じで
http://minota.e-city.tv/ex.html
214名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 10:00:12 ID:HnvMPvBb
あいうえお
215新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/14(土) 21:56:15 ID:sv2tP5k3
 マイティレディは謎の覆面を追って廃工場へと入っていった。
「油断してはダメだわ……」
 敵は強力なレーザー銃で武装している。
 甘く見ていたら、如何に彼女でも危険である。

 慎重に歩を進めるマイティレディが、工場の中央部辺りまできた時であった。
 いきなり四方からスポットライトを浴びせられ、マイティレディの目が眩んだ。
 ライトブルーのボディがテラテラと妖しく輝く。
「うぅっ、何者っ」
 マイティレディは、右手で目を庇いながら身構える。

「我々はアメリカ国防省に所属する者だ」
 スポットライトの背後に立った男が、タバコの煙を吐き出しながら答えた。
 逆光になっているため、男のシルエットしか分からない。
「ペンタゴン? アメリカ政府が私に何の用なの?」
 マイティレディは驚きを隠せない。

「日本にだけ、お前のようなスーパーヒロインが居るのは許せない。お前をアメリカへ連れ帰り、能力の全てを暴いてやる」
 男が肩を上下に揺すって笑う。
「お前の能力を元に、我が国の軍隊を宇宙レベルにまで引き上げるのだ」
 男のシルエットが紫煙を吐き出す。

「そんなことのために……ここはアメリカじゃないなのよ。あなたたちの好き勝手には出来ないわ」
 マイティレディの声に、怒りの感情が混じる。
「日本政府の許可は取り付けている。ちょっと圧力を掛けてやったらイチコロだったよ」
 男がせせら笑い、タバコを投げ捨てる。
「なんですって?」
 マイティレディは我が耳を疑う。

 これまで日本のために幾度も命懸けの戦いに挑んできたというのに。
 余りに酷い政府の仕打ちであった。
216新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/14(土) 21:57:04 ID:sv2tP5k3
「大人しく我が国に来てもらおう」
 男が合図すると同時に、マイティレディの足元の床が二つに分かれた。
「アァ〜ッ?」
 足場を失ったマイティレディが、廃棄物の排出口に転落する。
 そこへ催眠ガス弾がぶち込まれた。
 濛々と煙を上げるガス弾。

「うぅっ。ゴホッゴホッ」
 僅かに煙を吸い込んだ途端、周囲の景色がぼやけた。
「うぅっ、意識が。ダッ、ダメ……眠ってしまっては……あぁっ」
 全身の力が抜け、錆びた床にへたり込むマイティレディ。

 天井からパイプが差し込まれ、液体窒素が流し込まれた。

 数分後、カチコチに凍りついたマイティレディの体が引き上げられた。
「手間を掛けさせおって」
 ペンタゴンの役人が何本目かのタバコに火を付けた。

                                 ※

 それからどの位の時間が経過したのであろう。
 薄暗い部屋の中でマイティレディは目覚めた。
「ここは……そうだわ、私ペンタゴンの部隊と交戦して……」
 立ち上がろうとして、マイティレディは体の自由がいることに気付いた。
 X型のベッドに大の字になって寝かされており、枷で手足が固定されている。
 腕は手首と二の腕に、脚は足首と膝上辺りに、計8個もの枷が身に食い込んでいた。
「痛ぁっ、ダメだわ」
 如何に身をくねらせてみても、頑丈な枷はビクともしない。

「覚醒したようですな」
 メガネを掛けた白衣の男が呟いた。
「無駄な足掻きを」
 スーツを着たヒゲの男が嘲笑するように言った。
 マジックミラー越しに、磔になったマイティレディが見えている。
「さっそく取りかかってもらおう」
 ヒゲの男は興味津々に、藻掻き続けるマイティレディを見ている。
 技術員がコンソールのレバーが操作すると、マイティレディを捕らえた磔台が動き始めた。
217新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/14(土) 21:57:38 ID:sv2tP5k3
「なっ、なに?」
 いきなりXベッドが動き始め、マイティレディは驚いた。
 水平から45度起きあがったところで磔台が停止する。
 マイティレディが周囲を見回していると、天井から機械がせり出してきた。
「なによ、これっ?」
 本能的に危険を察知して、マイティレディが怯えたような声を上げる。
 その全身に身の毛がよだつような感覚が走った。
「放射線……私のレントゲン写真を撮ってる?」

 彼女の予想は的中していた。
 医療用としては、絶対に認められないようなX線が、青いボディに放射され続けた。
「骨格の構造は、さして人間と変わらないようですな」
 技術員はあらゆる角度からマイティレディの骨組みを撮影していく。

「内部はどうかな」
 天井から新たなマジックアームが降りてくる。
 その先端には鋭いメスが取り付けられていた。
「いやっ、いやぁ〜っ」
 メスから逃れようと、マイティレディが必死の形相で体をくねらせる。
 メスが無情にもマイティレディの体に突き立てられる。
 しかし、ハイマンガンスチールのメスは、マイティレディの皮膚を貫くことは出来なかった。

 代わりに丸ノコがギギギという音を立てて降りてくる。
 ダイヤモンドを刃に仕込んだ丸ノコが、マイティレディの腹部に押し当てられた。
「やっ、やめてぇ〜っ。くすぐったい」
 たちまち刃を失った丸ノコが、煙を上げて停止した。

「なんて奴だ。あの体には刃物は通用しないぞ」
 主任技師がメガネを光らせる。
「外がダメなら、内から攻めたらどうだ。全身甲羅って訳でもなかろう」
 スーツの男がタバコに火を付けながら言った。
「ファイバー内視鏡の準備だ」
218新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/14(土) 21:58:10 ID:sv2tP5k3
 またもマジックアームのマニピュレータが、マイティレディに向かってせり出してくる
 今度のアームの先端には妖しげな突起が付いていた。
 前部は体内への侵入に適した曲線でできており、段差を伴う茎部へと続いている。
 強いて言うなら、哺乳類の男性生殖器に似ていた。

 妖しげな機器は大きく開かれたマイティレディの股間に忍び寄る。
 敵の意図を察知したマイティレディが悲鳴を上げる。
「いやぁ〜っ」
 しかし足首と太腿を縛るいましめのため、股間を閉じることは叶わない。
 股間に近づいた機器が、マイティレディの唯一柔らかな部分に押し当てられた。

「うぅっ」
 マイティレディの眉間に深い皺が寄った。
 必死で力を込めるが、なだらかなカーブを描く先端部は易々と侵入してくる。
「あぁっ、入ってくる。入ってくるわ……痛ぁ〜っ」
 敏感な部分を無理やりに押し広がれて、マイティレディが泣き叫ぶ。

「生意気に感じてやがる」
 技師たちが下卑た笑いを浮かべる。
「散々モンスターに犯られているのに、綺麗な色してるぜ」
「こってりしたミルクを飲ませてやるぜ」
 全員の股間は勃起し、パンツの内側を汚していた。

 マイティレディの股間を貫いた機器は、どんどん奥へと進んでいく。
 鋭い痛みに歯を食いしばって耐えるマイティレディ。
 それも束の間、機器の先端部からドロッとしたローションが吐き出されると、侵入がスムースになる。
「はぁぁぁ〜っ」

 大きく広げられた口に、2本目の機器が押し込まれる。
「おごぉっ」
 いきなり喉の奥を刺激されたマイティレディが目を白黒させてえずく。
 口から侵入した機器は食道を通過し、胃の中に到達する。
 第1カメラは生殖器官、第2カメラは消化器系統の調査が目的であった。

「フフフッ、マイティレディの生殖機能を徹底的に暴いてやれ。そして奴にアメリカ人の血を受け継ぐ子孫を産ませるのだ」
 ペンタゴンの役人は唇を歪めさせた。
「その時、我が国が地球だけでなく、全宇宙の覇者となるのだ」
 男の哄笑が始まった。
219新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:35:21 ID:tnl0pE/b
 新たなディルドゥタイプの内視鏡がせり出し、今度は消化器官の出口からの侵入を図る。
「ムゥッ……ムゥゥゥ〜ッ」
 アヌスに内視鏡が押し当てられ、マイティレディが身を震わせる。
 マイティレディは必死で肛門括約筋に力を込め、異物の侵入を拒む。

 しかし、相手は小径の穴に侵入することを目的に設計された内視鏡である。
 計算され尽くしたカーブで構成された先端部が、肉の窄まりを押し割っていく。
「うぅっ、ダメッ。入ってくる……私のお尻の中に、入ってくるぅ〜っ」
 内視鏡の先端部からドロリとしたローションが滲み出し、摩擦を軽減する。
 途端に内視鏡の動きがスムーズになる。
「かっ、かはぁぁぁ〜っ」
 内視鏡を含んだ口が大きく開き、唇の端から涎が滴り落ちる。

「フッフッフッ、マイティレディが串刺しだ」
 その様子をマジックミラー越しに見ていた男が、ニヤニヤとイヤらしい笑いを浮かべる。
 消化器官の入り口と出口を同時に貫かれた彼女は、まさに串刺し状態にあった。
「どうだ、このヨガりようは。マイティレディはアヌスがお好きらしい」

 アヌスに刺さった内視鏡が前進と後退を繰り返す。
 その度腸壁が擦り上げられ、気が狂いそうな快感を呼び起こした。
 アヌスがギュッギュッと締まり、内視鏡の映像にノイズが走る。
 並みの男のペニスなら、只では済まないところだ。

 内視鏡のディルドゥ部に仕込まれた無数のセンサーがミリ単位で腸壁を刺激し、逐一レスポンスをチェックする。
 たちどころにマイティレディの泣き所が判明してしまう。
220新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:36:12 ID:tnl0pE/b
 猛然とスウィートスポットを責め立てるディルドゥ。
「あぅぅっ、そっ、そこはぁぁぁ〜っ」
 マイティレディの目に火花が散り始め、脳波が大きく乱れる。
「もっ、もうダメェ〜ッ」
 マイティレディの腰が台座から浮き上がり、背中が弓のように反り返った。
 ライトブルーのボディがブルルッと震える。
 次の瞬間、フリーの状態にあったもう一つの排泄口から、液体が勢いよく迸った。
 マイティレディの腰が力無く台座に落下した時、彼女の瞳は焦点を結んでいなかった。

                                 ※

 次ぎに彼女が意識を取り戻したのは、液体を満たしたカプセルの中であった。
 手足を縛る拘束はなかった。

 周囲を見回すと、他にもカプセルが設置されており、中には見たこともない生物が収納されていた。
 ピクリとも動かないところを見ると、全部死体なのであろうか。
 あるものは生前の姿を保ったまま、あるものは内臓をはみ出させたむごたらしい姿を晒して、液体の中を漂っていた。

「このままじゃ、私も標本にされてしまうわ」
 カプセルを叩き割ろうと、マイティレディは内側からパンチを叩き込む。
 しかし密度の高い液体が彼女の動きを制限し、全力の攻撃が出来ない。
 内部からの破壊を断念したマイティレディは、カプセルの天井部へと手を伸ばす。
 そして天井部を押してみると、なんの抵抗もなく蓋が開いた。
「しめたっ。鍵の掛け忘れだわ」
 マイティレディはカプセルの上端部に両手を掛ける。
 そして、一気に飛び上がってカプセルから抜け出た。
221新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:36:45 ID:tnl0pE/b
 ミントグリーンのロングヘヤーから、液体が滴り落ちる。
 マイティレディは素早く体の異常を改め、無事を確認する。
「今のうちに逃げないと」
 マイティレディがドアのスイッチを押すと、分厚い扉がせり上がった。
 通路の安全を確認し、そして脱兎の如く駆け出す。

 途端に警報アラームが鳴り響き、通路の照明が赤い非常灯に切り替わる。
「しまった、もう見つかった?」
 一旦立ち止まったマイティレディが、意を決したように再び駆け出す。
 通路の向こう側に、陸軍の迷彩服を着た兵士が現れ、慌ててM16を構える。
「ホッ、ホールドアップ」
 不意を突かれた兵隊が立ち直るより早く、マイティレディがスライディングに入る。
 足元を救われた兵隊たちが、ボーリングのピンのように吹っ飛ばされた。
 素早く立ち上がったマイティレディは、後ろを振り返ることなく走り出す。

 行く手を遮るように、再び別の一団が立ち塞がる。
「ファイヤッ」
 今度の兵士は、躊躇いもなく銃を発砲した。
 22口径程度の小銃弾では、マイティレディの強化皮膚を貫けない筈であった。
 しかし、彼らの発射した銃弾は、只の小銃弾ではなかった。
 カートリッジに詰められたエネルギーが、ビームの弾丸と化してマイティレディに襲いかかったのだ。

 数発がボディを掠め、大爆発を起こした。
「アゥゥゥ〜ッ」
 強化皮膚と内臓を強かに痛めつけられ、マイティレディが悲鳴を上げる。
「そっ、そんな……地球の技術力で、こんな兵器を作れるはずが……」
 既存の技術を超越したビーム兵器の出現に、マイティレディに怯えの色が走る。
 そして敵の力を侮っていたことを後悔する。
「まともに喰らうわけにはいかないわ」
 マイティレディは脇の通路に逃れて走り出す。
222新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:38:00 ID:tnl0pE/b
 迷路のような通路を駆け回るうち、格納庫のような広い場所に出た。
「いたぞっ」
 兵士の一団が追いつき、背後から迫る。
 マイティレディは逃げようとするが、前の通路からも別の一団が駆け込んでくる。
 そしてマイティレディに向けて、M16ビームライフルを発射した。

「ハァァァーッ」
 マイティレディは的を絞らせないように、連続バック転で逃げる。
 そして高く積み上げられたコンテナの背後に滑り込んで息を整える。
 だが兵士たちは躊躇せず、コンテナに向けて発砲してきた。
「キャアァァ〜ッ」
 コンテナが爆発し、爆風に巻き込まれたマイティレディが転がり出る。
 床に転がったマイティレディに向け、数十丁の銃が一斉に照準を合わせた。
 ライトブルーのボディのあちこちに、赤いレーザーポイントの斑点が浮かび上がる。

「仕方がないわ」
 人に限らず、凶悪宇宙人といえども、極力命を奪うことを避けるのがマイティレディの信条である。
 しかし、自らの命が危ない今、地球人に向け最小限の力を使うのはやむを得なかった。
 マイティレディは精神を統一すると、おへその部分にあるコスモクリスタルにエネルギーを集中する。
 そして細胞を活性化させて16メートルに巨大化しようと、エネルギーを解放しようとした。

 その瞬間、マイティレディの脊髄に電流が走り抜けた。
「くはぁぁぁ〜っ、あはぁぁぁ〜っ」
 マイティレディが鋼鉄の床を転げ回って悶絶する。
 能力を使おうとした瞬間、謎の感覚が股間に発生したのである。
 その感覚は、脊髄を通って脳髄を滅茶苦茶に掻き回した。
 能力の解放どころではなかった。
223新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:38:40 ID:tnl0pE/b
 のたうち回るマイティレディを、せせら笑うように見守る兵士達。
「うっ……うぅっ……」
 なんとか立ち直ったマイティレディは、手近に転がっていた鉄棒を握りしめる。
 エネルギー攻撃技であるエナジー・ボゥを使おうというのだ。

 コスモクリスタルにエネルギーを集中させると、鉄棒が光のアーチェリーに変貌する。
 引き絞った弦を放そうとした瞬間、再び背筋を電気が駆け抜けた。
「ギャアァァァ〜ッ」
 悲鳴と共にエネルギーが霧散し、光の弓が元の鉄棒に戻ってしまった。
 鉄棒を取り落としたマイティレディが、床をのたうち回る。

「マイティレディ、お前の超能力は、全て我々が封じた。普通の女の子になれた気分は如何かな?」
 兵士の壁を割って、例のタバコ男が姿を現せた。

「お前の女の部分に、ちょっとしたオシャレをしてやったのだ」
 マイティレディが股間を探る。
 なんと、クリトリスに小さなリングが嵌められていた。
 先程からの異様な感覚は、そのリングがクリトリスに作用を及ぼすことにより発生していたのである。

「そのAMLリングは、お前が力を使おうとして、コスモクリスタルにエネルギーを集中させると、それを感知してお前にイタズラするって仕組みだ」
「なんですってぇっ?」
 マイティレディの顔が真っ青になる。
 それが事実なら、ほとんどの超能力が使えないことになる。
224新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/17(火) 17:39:21 ID:tnl0pE/b
 エネルギーの集中を必要としないのは、巡航速度での飛行と中程度の打撃攻撃くらいである。
 マッハ3の飛行能力も、必殺のマイティビームも使用できない。
 何より、怪獣やロボット兵器と戦うために必要不可欠な、巨大化が出来ないのである。
 直径1センチにも満たないAMLリングは、無敵のスーパーヒロインを只の『空飛ぶ女』に貶めてしまった。
 これでは地球を防衛するどころか、自分自身の安全さえ守れない。

「なによっ、こんなもの……キャァァァーッ」
 無理やりリングを外そうとしたマイティレディが、絶叫を上げてのたうち回る。
「うっ……うぅっ……」
 体をピクつかせて痙攣するマイティレディに哄笑が降り注いだ。
「そのリングは手術でも外せないように取り付けてある。諦めて、大人しく我々のモノになるのだな」

 絶望の淵に追いつめられたマイティレディに兵士達が飛び掛かり、頑丈な鎖で縛り上げてしまった。
 本来彼女が守るべき人間の手によって、彼女の体が蹂躙される。
 それはどう考えても理不尽な光景であった。

 連行されていくマイティレディに、タバコ男が追い打ちを掛けた。
「今後は地球の危機など心配しなくてもよい。お前は、ただ食事と生殖活動、それに出産のことだけ考えておればいいのだ」
 タバコ男の哄笑が再び始まった。

「ウェルカム、マイティレディ。エリア51にようこそ」
 それはアメリカの誇る、対宇宙人戦略研究所の総本山の名称であった。
「お前の身柄は、ペンタゴンの財産として所有してやる。これからは国防省の時代が来るのだ」
 ボールギャグを噛まされたマイティレディが、タバコ男を恨めしげに睨み付ける。
 しかし彼はそんなものを意にも介さなかった。
 タバコ男が根元まで吸ったラッキーストライクを床にポイ捨てする。
 そして革靴の爪先で乱暴に踏みにじった。
225名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 19:32:44 ID:2W+KNM8G
【つ・・・つづきを・・・】
226名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 19:42:30 ID:21kkQAqH
旧はどこに?
227新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 15:59:15 ID:3t1LanFT
 マイティレディがエリア51に連れ込まれてから、数日が経過していた。
 手狭な一室に監禁されたマイティレディは、頑丈な拘束台に寝かされたまま日々を過ごしている。
 両足は開脚台に乗せられた上で固く縛られ、ひっくり返ったカエルのような姿を強いられていた。
 両手は頭側の金具によって固定され、文字通りお手上げの状態にある。
 更には腰の辺りも革製のベルトで幾重にも縛られ、身悶えすることすら許されない。

 口にはゴム製のパイプが喉の奥まで通されており、声を上げることも出来ない。
 日に2度、そのパイプを通して流動食が与えられる仕組みになっており、ハンストすら許されていなかった。
 一度パイプに噛み付いてみたが全く歯が立たず、自殺防止用の猿轡を兼ねているように思えた。
 排泄の方も、股間に差し込まれた大小2本のパイプを通じて行われ、室内は清潔さを保っている。
 彼女は脱出を諦めたのか、最近は全く抵抗を見せずに、されるがままになっていた。

「研究経過は順調です」
 モニター越しにマイティレディの姿を確認し、主任技師が満足そうに言った。
 タバコ男も鷹揚に頷く。
「排卵促進剤の投与ですが。本日から経口薬をやめて、注射に切り替えます」
 タバコ男を振り返った主任技師は、今後の作業予定について説明をする。
 国防総省の役人として、国家の運営を担う1人であるタバコ男は、検査データに目を通しながら頷いた。

「アレの卵子を使って、我が国独自の巨大ヒロインを生み出す計画、ずばり成功しそうですな」
 主任技師は指先で眼鏡を持ち上げながら、上司へのお追従を口にする。
「ふん、『我が国』な……」
 モニター越しにマイティレディの姿を見て、スモーカーはそっとほくそ笑んだ。
228新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 15:59:50 ID:3t1LanFT

                                 ※

 それから更に半月余りが過ぎた。
 その間、体液の採取や怪しげな薬の投与などの人体実験が繰り返された。
 一見、大人しくなすがままになっているマイティレディ。
 しかし、自由を奪われて実験を繰り返された上、食事や排泄までが強制的に管理される生活に、彼女のプライドが耐えられるはずはなかった。

「何とかして逃げなければ。私の力を奴らに渡すわけにはいかないわ」
 マイティレディは内心で歯噛みする。
「こんな奴らにスーパーパワーを与えたら、世界の均衡が……」

 そんな事を考えているうちに、いつもの通りマニピュレータが作動して、マイティレディの陰部を大きく広げる。
 4本の鉗子が膣口に対してX字に掛けられ、それぞれが斜め方向に大きく広がる。
 そこへ、CCDカメラを装備したマニピュレータが近づけられる。
「くぅっ、いつもよりきついわ……見られてる、中まで全部見られてる」
 マイティレディの顔が羞恥に歪む。

                                 ※

 惨めなマイティレディの姿をモニター越しに見つめていたのは、スモーカーおよび主任技師以下の特務研究員たちである。
「それでは採卵に入ります」
 技師の1人がリモコン式のマニピュレータを慎重に操る。
 モニター上のマイティレディの膣道に、細長い針がついた注射器が入っていった。
「フフッ、綺麗な色だな」
 マニピュレータに付属した超小型カメラの画像を見て、スモーカーが鼻で笑った。

                                 ※

「痛っ」
 卵管に異物を突き込まれ、マイティレディの下腹部に激痛が走る。
「くっ……くぅぅぅっ」
 唯一自由になる爪先が虚しく宙を掻く。
「なっ……何をしてるの? 痛ぁぁぁーっ」
 何をされているのか分からない不安が、彼女を恐怖に駆り立てる。
229新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:00:32 ID:3t1LanFT
 やがて作業を終えたのか注射器が膣から抜き出された。
 ようやく激痛から解放されたマイティレディは、全身の力を抜いて深く息を吐いた。
 天井の穴に収納されていくマニピュレータを、彼女は虚ろな目で見送った。

                                 ※

「卵巣内より、卵子15個の回収に成功しました」
 技師の1人が、採卵器の中身を培養液の入ったシャーレに移し替えながら説明する。
「新開発の排卵誘発剤を投薬した甲斐がありました。これで作戦の第2段階は終了です」
 主任が口元を弛めて微笑む。

「次はアメリカ男の精子を受精させる、第3段階に入ります」
 スモーカーが黙って頷く。
「驚異の超能力を誇るヒロインの遺伝子は、必ずあなたのご栄達に役だってくれます」
 主任研究員はすかさず上司のご機嫌をとる。
「全ては合衆国のために」
「全ては合衆国のために」

                                 ※

 マイティレディの卵子を人工受精させる精子が選定された。
 父となる男には、優れた知能指数とずば抜けた体力、そして国家に対する忠誠心が求められた。
 対象がWASP──ホワイト、アングロ・サクソン、プロテスタント──に限られていることは不文律であった。

 3軍の士官学校から選抜された20から25歳の男たちが、それぞれの精子の優秀性を競った。
 その結果、陸軍士官学校のスミス候補生の精子が、最も優秀との判定が下された。
 スミス候補生の精子を受精したマイティレディの卵子は、順調に細胞分裂を繰り返していった。
 作戦は大成功である。
230新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:01:06 ID:3t1LanFT

                                 ※

 その夜のこと、マイティレディが収容された特殊実験室に忍び寄る影があった。
 本作戦の最高責任者、タバコ男ことMr.スモーカーである。

 ズボンの前を膨らませたスモーカーが、特殊実験室のドアロックを解除する。
 カードを認識したドアが自動的に開き、殺菌済みの清浄な空気が洩れ出してきた。
 スモーカーは周囲を確認してから実験室へと侵入し、中からドアを閉める。
 ひんやりとした実験室はスモーカー1人が入ると、もう手狭であった。

「フフフッ」
 ベッドにはM字開脚を強いられたマイティレディが仰向けに横たわっている。
 明滅するパイロットランプが、その体を幻想的に浮かび上がらせていた。
 もう栄養を与える必要がないため、喉に差し込まれていたパイプは取り除かれている。

 宇宙一のアイドルヒロインの容姿は、地球人であるスモーカーから見ても、充分すぎるほど可愛い。
 絶世の美少女ヒロインが、体を弛緩させた無防備な姿で目の前にいる。

「ゴクッ……」
 繊細な曲線を余すことなくさらけ出したマイティレディを前に、男は生唾を飲み込む。
「お前の卵巣には、卵子を1個だけ残してある。無論、俺が直接受精させるためだ」
 タバコ男がマイティレディの胸の隆起に指先を伸ばす。
 仰向けになっても、重力に逆らうかのように張りを失わない盛り上がり。
 男の指が乳房に触れると、プリンのように柔らかく弾んだ。
 不埒な指が桜色をした突起に触れる。
 摘んでみると、コリコリした感触であった。

 スモーカーがその感触を楽しんでいるうちに、乳首が徐々に固くしこってきた。
「寝てても感じるのかよ。スケベなエイリアンだよ、お前は」
 やがて手は山の頂を離れ、円を描くようにしながら裾野へと降りていった。
「うふぅぅ〜ん……」
 ソフトタッチに反応して、マイティレディが眠ったままで甘えたような鼻息を上げる。
 たまらず左右の乳房を揉みしだくスモーカー。
 手の動きが興奮度に比例して、徐々に荒々しくなってくる。
「うぅぅ〜ん……」
 乳房の荒っぽい扱いは、マイティレディの意識を覚醒へと導いた。
231新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:01:39 ID:3t1LanFT
「……はっ?」
 欲望に濁った男の目と、マイティレディの澄んだ瞳が絡み合う。
「イヤァァァ〜ッ」
 スモーカーはアゼレアの口に手のひらを押し当てる。
「雌エイリアン風情が、一丁前に悲鳴上げるんじゃねぇ。どうせこの部屋は完全防音よ」
 猛り狂った男は乳房を鷲掴みにすると、乳首にむしゃぶりついた。
 興奮した男は、彼女の乳首を唇で挟んで舌で転がし、更には荒っぽく歯を立てる。
「痛ぁっ、やめてぇ……あぁっ」
 執拗な責めから、何とか逃れようと身悶えるマイティレディ。
 しかし、頑丈な拘束具からは離脱出来ない。

「このデカパイ、全然飽きが来ねぇな」
 スモーカーがマイティレディの胸の上に馬乗りになり、いきり立ったモノを胸の谷間に挟み込む。
 そして両胸を中央に寄せてペニスをきつく挟むと、腰を前後に揺すり始めた。
 男の尻に肺の拡張を妨げられ、マイティレディの顔が苦痛に歪む。
「くっ、苦しいっ。どいてちょうだい」
 眉間に皺を寄せて喘ぐマイティレディの顔に、白濁色の粘液が降り注いだ。
「くはぁっ。たまんねぇぜぇ。お前のパイオツはよぉ」

 溜まりに溜まった男のモノは、1回の絶頂では全く衰えを見せない。
「俺ばっかり楽しんでちゃ悪いな」
 男は彼女から降りると、開脚台に固定され、閉じることの出来ない股間に顔を寄せた。
 そして男は指先で秘密の包皮を剥き、股間の肉芽をさらけ出させた。

 その部分には、AMLリングが固くはまっていた。
「こいつが宇宙にきらめく神秘のルビーか」
「いやっ、ソコはやめてっ……イヤッ、イヤァァァ〜ッ」
 哀願を無視し、男の舌先が彼女の最も敏感な部分に触れる。
「あぐぅぅっ」
 体の奥底から無理矢理に快感を呼び起こされて、マイティレディが複雑な悲鳴を上げる。
「感じてるのか?」
 男が彼女の反応を楽しみながら問い掛ける。
「だっ、誰がっ。こんなコトして……あなた恥ずかしくないのっ?」
 マイティレディは歯を食いしばり、厳しい口調で言い放つ。
 満員電車の中でお触りしてくる中年のサラリーマンたちを思い出し、マイティレディが不愉快そうに眉をひそめる。
232新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:02:15 ID:3t1LanFT
 若い男の痴漢がいない訳ではないが、中年サラリーマンの行為は度が過ぎている。
 彼らは満員電車の中でマイティレディを見つけると、集団で取り囲み、視界を遮ってから集中砲火を浴びせる。
 彼女が訴えたりしないと舐めているのか、睨み付けたくらいでは怯みもしない。
 更にエスカレートすると、こっそり取り出した貧相なペニスを、彼女のお尻の割れ目や下腹部に擦りつけて射精までするのだ。

「恥ずかしいのは、こんなとこまで晒しているお前の方だろ?」
 男が小刻みに振るわせる舌先は、剥き出しの肉芽を容赦なく責め立てる。
「あふぅぅぅ……」
 マイティレディはイヤイヤをするように激しく首を振り、不当に与えられた快感に耐える。

「こっちも好きなんだろ?」
 男は彼女の肛門から伸びている強制排泄パイプを握ると、円を描くようにグリグリと回し始めた。
 パイプの表面にビッシリと付いている脱落防止用の逆鉤が、直腸壁を掻き回す。
「かはぁぁぁ……そっ、そこぉぉぉ。だっ、駄目ぇぇっ……」
 開ききったマイティレディの口から涎が垂れ、黒目が瞼の裏に潜り込み掛ける。

「アンタが怪獣にアヌス責めされてるビデオで、抜いたことあるんだぜ」
 宇宙でも指折りのアイドルヒロインの獣姦ビデオは、ヤッホーネットにおいて、宇宙規模のオークションがなされている超人気商品である。

 男が排泄パイプを強引に引き抜く。
「アヒャアァァァ〜ッ」
 脊髄を走り抜けた快感に、マイティレディは思い切り首を後ろに反らせて悲鳴を上げる。
 そして足指が内側へときつく折り畳まれる。
 めくるめく快感の波に飲み込まれたマイティレディが、敢え無く失神した。

                                 ※

 マイティレディが意識を取り戻すと、男が股間の花弁に舌を這わせているところであった。
 知らぬ間に股間を濡らせている液体は、決して彼の唾液だけではなかった。
「いやぁっ」
 狼狽えたような悲鳴を上げるマイティレディ。
「気が付いたかい、お前の蜜は極上の味だぜ。しかしこの量は……」
 彼女の秘所から溢れ出た液は、既に肛門までベトベトに濡らせていた。
233新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:02:51 ID:3t1LanFT
「もう受け入れ準備は整ったろう」
 スモーカーがペニスに一扱き入れる。
 硬度は低いが、日本の高校生よりは遥かに巨大である。
 かつて渋谷のチーマーに捕らわれた挙げ句、シャブ漬けにされ、散々輪姦された記憶が鮮明に蘇った。

「それじゃ頂くぜ」
 スモーカーがマイティレディの股間に割って入る。
 しかし男の腰を受け入れるのには、彼女の開脚度は浅すぎた。
 男は舌打ちすると、開脚台のロックを解除して、彼女の足を大きく開く。

 次の瞬間、下半身の自由を取り戻したマイティレディは、男の腹を目掛けてキックを放とうとした。
「キャァッ」
「ギャッ」
 スモーカーとマイティレディが同時に悲鳴を上げた。
 フルパワーのキックを放とうとした瞬間、AMLリングが引き絞られたのである。

 それでも空手の有段者程度のパワーは出ており、完全に虚を突かれたスモーカーは、壁まで吹っ飛ばされる。
 しかし、意識を失うまでには至らず、スモーカーは後頭部をさすりながら立ち上がった。
「やってくれるわい」

 スモーカーが懐から、トゲのビッシリ生えたバイブを取り出す。
 スイッチを入れると、トゲの間に放電のスパークが飛んだ。
「反抗的な態度を改めてやる」
 こんなもので中を掻き回されたら、如何にマイティレディといえども無事では済まない。
「いやっ、そんなのいやぁっ」
 男を近づけまいと、足をばたつかせるマイティレディ。
 しかし腰から上はいまだに動かせない身では、あっさりと抱え込まれてしまう。
234新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:03:26 ID:3t1LanFT
「さぁ、覚悟は出来てるな。使い物にならなくしてやるぜ」
 スモーカーの唇が歪められる。
「もっ、もうダメェ」

 マイティレディが固く目を瞑った時であった。
 爆発音と共に、激しい振動が伝わってきた。
「何事だ?」
 スモーカーはインターカムに向かって怒鳴り散らす。
「研究所が攻撃を受けています」
 慌てたような声がスピーカーから流れ出した。
「まさかラングレーの連中が……」
 スモーカーが苛立たしそうにマイティレディを見る。
「しばらく大人しくしてろ」
 スモーカーが電磁錠を解除して実験室から出ていった。

                                 ※

 スモーカーの予想は当たっていた。
 マイティレディをペンタゴンに独占させまいと、CIAの特殊戦術班が殴り込んできたのである。
「M対象は地下12階の実験室に監禁されている模様。如何なる犠牲を払っても奪取せよ」
 黒覆面の男たちが耳に付けたイヤホンに指令が流れた。
 覆面部隊が銃を手に、無言のまま駆け出す。
 同種の武器同士の凄まじい撃ち合いになった。

                                 ※

 爆発音と地響きが連続して巻き起こる。
「うぅっ」
 マイティレディは拘束台から逃れようと、自由になる下半身を振り乱す。
 逃げ出すチャンスは今しかない。
 しかし、腰から上の拘束具は緩む気配すら見せなかった。
235新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠:2006/01/20(金) 16:04:03 ID:3t1LanFT
 その時、部屋の照明が消え、薄暗い非常灯に切り替わった。
 動力室が破壊されたのである。
 同時に、マイティレディを捕らえていた枷が外れた。
 強力な電磁石も、電源を断たれては用を為さなかった。
「今だわっ」
 マイティレディは拘束台から飛び降りると、ドアのノブに飛び付く。
 しかしロックは別電源なのか、開く気配はない。

 マイティレディは指先からビームを小出しにして、電磁ロックの破壊に掛かる。
 コスモクリスタルのエネルギーが活性化され、クリトリスに嵌められたAMLリングが微妙に締まる。
「むぅっ……うぅぅ〜っ」
 それだけで、耐えられないような快感が背筋を走る。
 下半身が痺れるような疼きに支配され、足がガクガクと震えた。
 ようやくロックを破壊した時、彼女の股間はベトベトに濡れていた。
 走ろうにも、腰が抜けたようになって動けない。
 やむを得ず、マイティ・フライトで移動を開始する。

 下手にエネルギー消費を上げると、リングが反応するので、ジョギングぐらいのスピードしか出せない。
 それでもなんとか基地を脱出することが出来た。
 撃ち合いに夢中になっているガンマンの子孫たちは、彼女の逃走に全く気付かなかったのである。

                                 ※

 それから数日後、マイティレディは成田行きのジェット旅客機の車輪庫の中にいた。
 マッハの速度を奪われた彼女が日本に帰る方法は、密航しかなかったのである。
 著しく能力を弱められてしまった上に、こともあろうに彼女の遺伝子を人間の手に渡してしまった。
 その事実は、アッという間に侵略宇宙人やテロ国家の知るところとなるであろう。
 彼女に恨みを持つゴロツキは、町中にもウヨウヨしている。
 宇宙麻薬の販売ルートを潰された暴力団から、果ては彼女を執拗につけ狙うマニアやカメラ小僧たちまで──。
 敵は宇宙人やテロリストだけとは限らないのだ。
「これからの戦いは厳しくなるわ」
 雲海の隙間から顔を覗かせ始めた富士山を見ながら、マイティレディは顔を曇らせた。
236室町由紀子:2006/01/20(金) 16:05:26 ID:vfGtPdkj
マイティレディーをアメリカ政府の囲い者にして
237名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:13:26 ID:g/pnx6UC
スーパーヒロインが普通の人間に陵辱されるシチュは最高にイイな
238名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 11:31:48 ID:LyPcIVEz
喜劇的な設定にまじめに悩むマイティレディに萌え。
次回もヘロヘロになりながら戦って欲しい。

ラスキアも待ってますよ。
239名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 14:10:56 ID:EkcikIpD
ここの存在を本家AV研に漏らそうとした奴がいるな
240名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:52:30 ID:UbGIxa6U
ギクッ
241名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 00:18:15 ID:XrQr5vGc
犯人はお前かw
ラスキアの連載がストップしたままなのは、そのせいなの?
242240:2006/01/23(月) 00:42:12 ID:Gq6GDIgg
ああ、よかった犯人は俺じゃない……杞憂だったようだ。
ちょっと思ったんだけど、本家とこのスレってどっちの方がSSが人の目に触れるかな?
 マイティレディが日本に帰還してから、最初の月曜日がやってきた。

 マイティレディが高校に登校すると、直ぐに仲のよい佐知子が走り寄ってくる。
「マイちゃん大丈夫なの? アメリカで大変な目にあったって聞いたけど」
 マイティレディは心臓が止まり掛けるほど驚いた。
 自分がアメリカに拉致されたことは、国防総省の秘密作戦であったはずである。
 それがもう既に、日本の一女子高生にまで漏れているとは、信じられなかった。
 それに自分の超能力が封じられてしまったことすら、知っているような佐知子の口振りであった。

「奴らが故意的にリークしたんだわ」
 マイティレディは、ペンタゴンが自分を追いつめるために、わざと情報をリークさせたことを直感で知った。
「気を付けてよ。番長連合が日頃の仕返しをするって息巻いてたから」
 佐知子が心配そうにマイティレディに忠告する。
「大丈夫よ。私、なんでもないんだから」
 笑みを浮かべて友達を思いやるマイティレディであった。

 佐知子と別れて教室へ向かう途中、手洗い場の前に番長連合に所属する不良生徒がたむろしていた。
「よぅ、マイ公。アメリカは楽しかったかぁ?」
「黒人のナニは、でけぇっていうからな」
 キャハハと気色の悪い声で笑う不良たち。

 無視して通り過ぎようとすると、更に声を掛けられた。
「Bちゃんねるで見たぜ。お前、クリちゃんにピアスして貰ったんだってな」
 その言葉に、マイティレディの体がビクッと震えた。
 情報がこともあろうに、世界最大規模を誇るネット掲示板、Bちゃんに流れているとは。
 日本人のほとんどが、マイティレディの弱体化を知ってしまったことになる。
 事態はいよいよ深刻であった。
「ちょっと見せてみろよ」
「ピアスは校則違反なんだろ」
 不良たちがマイティレディを取り囲む。
 彼らの目的は彼女を徴発し、Bちゃんで得た情報、真実かネタかを調べることにあった。

「ちょっと、気安く触らないでっ」
 出来るだけ怖い顔を作り、不良たちを睨み付けるマイティレディ。
 しかし、3年生からの命令を受けている彼らは怯まない。
 彼らにとって、上級生からの命令は絶対なのである。
 なにより、マイティレディの体にお触り出来るなら、殴られて入院するくらい屁でもなかった。
 上級生の命令は、変態行為を正当化する口実に過ぎないのだ。
「止めてよっ、痛い目をみたいの」
 ライトブルーのボディのあちこちに、汚らわしい手が伸びる。

 マイティレディの着衣は、直接体に貼り付いたピンク色の2Dグラフィックテクスチャーだけである。
 大事なところは覆われていて見えないが、感触的には何も着ていないのと同じなのだ。
 まして前面については、中央部を分割するようにスリットが走っている。
 最も大事な部分は、事実上、剥き出しになっているのである。

「こらぁっ、何やっとるか。始業チャイムはとっくに鳴ったんだぞ」
 怒鳴り声と共にそこに現れたのは、生徒指導担当の中年教師、小川であった。
 柔道部顧問を兼任する小川を前に、不良たちも舌打ちしてその場を立ち去る。
「その様子じゃ、噂は本当みたいだな」
 小川が、脂っこい目でマイティレディのボディラインを舐め回す。
 一旦ホッとしたマイティレディの顔が、再び緊張する。
 マイティレディはこれまでに、彼の行き過ぎた指導方針と度々衝突しているのである。

「クククッ、これからはお前の好きにはさせんぞ。覚悟しておけよ」
 あからさまに侮蔑の表情を向ける小川。
「絶対、お前に学校指定のセーラー服を着せてやるぞ。髪の毛も黒く染めさせてやる」
 嫌らしい視線をマイティレディの全身に絡み付かせながら、小川は立ち去った。
「うぅっ、先生たちの間にまで……。これからは気を引き締めないと」
 マイティレディは深刻な表情になり、自分の教室へと向かった。
 午前中の授業は何事もなく進んだ。
 元々マイティレディに特殊な感情を持っていないクラスメートは、これまでと接し方を変えようとはしなかった。
 それが彼女にとって一番ありがたかった。

 4時限目の生物の授業が終わった時である。
「君、とんでもないことになってるそうだね」
 話し掛けてきたのは生物教師の佐野であった。
 一見心配そうに細められている目の奥が、欲望にギラギラしている。
「一度、僕に見せてみないか? 学校の設備を使えば力になれると思うよ」
 佐野は神経質そうに眼鏡を触りながら、出来るだけ親身に見えるように言った。
 態度が余りに見え見えなので、マイティレディは返事もしなかった。
「もう絶対あんなことしないから。反省してるんだよ、これでも」

 マイティレディは以前、彼にクロロフォルムを嗅がされて、嫌らしいイタズラをされているのだ。
 俄に信用するわけにはいかなかった。
 相手は自分を生体解剖までしようとした精神異常者である。
「君も一生、そんなナリでいいわけじゃないだろ? それに、地球防衛の任務はどうなるんだい」
 それを言われると弱かった。
「一度僕の研究室に来るといい。待ってるから」
 佐野は未練がましそうに、何度も振り返りながら立ち去った。

「ホントに佐野先生にこれが外せるのかしら」
 マイティレディは不安そうに自分の股間を見る。
 佐野は異常性格者ではあるが、ハーバードやオックスフォードでの講師経験を持つ天才科学者でもある。
 彼に外せなければ、誰にも外せなさそうに思えた。
 しかし代わりに何を求めてくるか……。
 それが心配の種であった。
 友達とお弁当を食べている時も、午後の授業中も、マイティレディは何か思い詰めているように見えた。
 そして、放課後のこと。
 佐野の実験室をノックする音がした。
「開いてるよ」
 佐野が返事をするとドアが開き、ライトブルーのボディがおずおずと入ってきた。
「やっぱり来てくれたんだね。よかった、信用してくれて」
 佐野が目尻を下げて、マイティレディに笑顔を向ける。
 マイティレディは、黒目がちのつぶらな瞳を不安そうにキョロキョロと動かしている。
 八頭身のスラリとしたボディは、いつ見ても完璧なプロポーションであった。

 彼女は宇宙で最も有名なヒロインであり、ウルトラの王女とも人気を二分するアイドルなのである。
 地球では、より容姿に親近感があるためか、ユリアンを凌駕する人気を誇っている。
 日本で出したデビューCD『ルナティック・リップス』もミリオンヒットとなったほどである。

 その愛くるしい彼女が入って来るなり、殺風景だった研究室に花が咲いたようになった。
「まぁ、かけてくれたまえ。今お茶でも入れるから」
 勧められたソファーに座って待っていると、佐野がティーカップを載せたお盆を持って戻ってきた。
「とにかくお茶でも飲んで、リラックスすることが肝心だよ。エネルギーを安定させないとね」

 それは佐野がオックスフォード時代に覚えた、上等の紅茶であった。
 香りの誘惑に負け、マイティレディがカップに唇を付ける。
 それを見た佐野が、内心でほくそ笑む。
「少しゆっくりとするといい。僕はちょっと片付けものがあるから」
 柔らかいソファーの座り心地はよく、マイティレディは言われるがままにくつろぐ。

 天井が回り始めたのは、それから5分ほど経った時であった。
「あぁっ……せっ、先生?」
 めまいを覚えたマイティレディが立ち上がろうとしたが、足に力が入らなかった。
「せっ……先生……何を……」
 一服盛られたと気付いた時にはもう遅かった。

 霞み始めた視界の中で佐野が白衣を脱ぐ。
「クククッ。簡単に引っ掛かってくれるなぁ、君は」
 ネクタイを外す佐野が二重にぼやける。
「少しは疑いというものを持たなきゃ」
 佐野の嘲笑は、もう彼女の耳には届いていなかった。
 完全に弛緩したマイティレディの体がソファーに沈み込んだ。
 佐野はソファーに近づくと、マイティレディの腕を取り、肘の裏側に注射針を突き立てた。
 強化皮膚の体も、肘や膝の裏、腋の下などは粘膜になっている。
「前回は君の体を人間同様と思っていたのが間違いだった」
 クロロフォルムの作用が、わずか5分で切れるとは夢にも思わなかった。
 今回は強烈な麻酔薬を打ち、しばらくは目が覚めないようにする腹である。
 マイティレディの静脈に、通常の人間なら即死する量の麻酔薬が流し込まれる。

「クククッ、可愛い寝顔だ」
 佐野は彼女の唇にキスしようとしたが、間接的に紅茶を吸収する可能性に思い至って中止した。
 その代わりに、ピンクのグラフィックテクスチャーに覆われた、胸の膨らみにむしゃぶりつく。
 マザコンの佐野は巨乳マニアであったのだ。
 皮膚の上に2次元転写された被服は只の模様同然であり、日焼けみたいなものであった。
 コリコリした乳首の感触も直接楽しめる。

 唇に挟み込んで転がしているうちに、乳首が固く尖ってきた。
 経験も技術も乏しい佐野は、次にいきなり股間にターゲットを絞る。
 ソコは既に洪水になっていた。
 全身の筋肉が弛緩したため、膀胱が緩んで尿が漏れだしたのである。
「お前は全く嫌らしい女だよ」
 そんなことなど露知らず、佐野が自分のテクニックのなせる業だと勘違いする。

 佐野はその部分に舌を伸ばそうとして止める。
 そのままでは臭いが強烈すぎ、潔癖症の彼には無理であった。
「お風呂に入れなくちゃ」
 佐野が研究室を見回し、巨大な水槽に視線を止めた。
 湯沸かし器からホースを伸ばし、水槽に半分ほどお湯をはる。
 そこへマイティレディの体を沈めようとするが、非力な彼には一苦労だった。
「おっ、重い」
 マイティレディをお姫様だっこした佐野がフラフラとよろめく。

「先生、大変そうだな。助けてやろうか」
 背後から声を掛けられ、佐野は安堵した。
「すまないな。悪いが、手伝ってくれ……って……」
 そこでやっと身の破滅に気付いた。
「きっ、君たち」
 振り返った佐野の目の前に立っていたのは、例の番長連合であった。
「マイ公の面倒は俺らが見るよ」
「センセはオタマジャクシの観察でもしてろや」
 見るからに凶暴そうな不良生徒を前に、佐野の思考力は停止していた。
248名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 05:38:02 ID:tktOtPSq
新マイティレディ GJ!

まいこーって子供好きの人みたいな呼び名だな。

でも、ラスキアも待ってる。
249名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 12:18:14 ID:jM3STa7A
ハマコー
250名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 14:27:04 ID:ASC5DgxF
柔道先生のハッスルに期待
251名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 16:04:35 ID:XnP5Rove
つーか、あのままの格好で高校に通っているのか
日常の中のSF感が、往年の藤子F不二雄を彷彿とさせるな
「ん……んんっ?……」
 ようやく麻酔の効果が薄れ、マイティレディが覚醒した。
 体育倉庫独特の、黴びたような湿った空気が鼻を突いた。

 まだ頭がぼんやりして、重力の捉え方に異常を感じる。
 宙を飛んでいるような感覚が彼女を支配し、足元もおぼつかない。
 徐々に意識がハッキリするにつれ、彼女はようやく自分の置かれた状況を認識した。

「……あぁっ……」
 なんとマイティレディは、梁から下ろされた鎖で、天地逆さまに吊されていたのである。
 ミントグリーンのロングヘヤーが、滝のように逆立っていた。
 後ろ手に縛られた手は自由にならない。
 身悶えすると、胴体部に亀甲縛りにかけられた荒縄が身に食い込んだ。
「うぅっ」
 真っ白な歯が、アゼレア色の下唇を噛みしめる。
 エネルギーを集中させず、通常の筋力だけで縄を断とうとしたが無駄であった。
 登山用のザイルすら簡単に引きちぎれるパワーをかけても、その荒縄はビクともしないのだ。

「いい格好だな、マイ公」
 気がつくと、周囲を番長連合が取り囲んでいた。
「長太郎クン。こんなコトして只で済むと思っているのっ?」
 同じクラスの男子生徒で、番長連合を統べる桜間長太郎が、跳び箱の上に座っていた。
「思ってなきゃ、こんな楽しいことする訳ないだろ」
 長太郎がタバコをくわえると、すかさず子分のライターが火を付けた。

「タバコは止めなさいっ。長太郎クン、未成年でしょ」
 逆さまになったマイティレディが眉をひそめる。
 しかし長太郎は意に介せず、深々と煙を吸い込んだ。

「お前、アソコに力を奪うピアスをされたんだってな」
 長太郎が紫煙を吐き出しながら尋ねた。
 マイティレディは長太郎を睨み付けたまま黙っている。
「確認すりゃ済むことだ」
 長太郎が合図をすると、梁を通して地面に下ろされていた鎖の端が緩められた。
 マイティレディの体が徐々に地面に近づく。
 頭がコンクリートの床につく寸前に、鎖が再び柱に結わえられた。
 長太郎がマイティレディに近寄り、股間部を見下ろす。
「いやっ、見ないで」
 マイティレディは太腿を密着させて、股間部を晒すのを防ぐ。
 しかし太腿と下腹部の付け根が描き出す三角形の空間は埋まらない。
 無駄のないプロポーションが仇となった。
 長太郎はその空間に易々と指を入れ、秘裂に沿ってなぞり始めた。

「あんっ、ダメッ。長太郎クン、止めてぇっ」
 敏感な部分にソフトタッチの刺激が加えられ、マイティレディの足から力が抜ける。
 ハイヒールの爪先が、虚しく宙を掻いた。
 長太郎が指先で秘裂を割り、そっと包皮を捲ってみる。
「なんだ、これ」
 マイティレディの最も敏感な部分に、小さな金属のリングがはまっていた。
「見ないでぇ〜っ。長太郎クン、お願いっ」
 長太郎は興味津々に、リングのはまったクリトリスを指先で突っついてみた。

「あぁ〜っ、止めてぇ。見てもいいから、触らないでぇ〜っ」
 マイティレディは、長太郎の手から逃れようと、腰をくねらせる。
 しかし、手下どもに抱え込まれ、たちまち動けなくなってしまう。
「これか、お前のスーパーパワーを奪ったっていうアイテムは」
 長太郎はBちゃんで──正確にはBちゃんを見た子分から──仕入れた情報を反芻した。

 Bちゃんにはアイドル板とフェチ板の両方にマイティレディ専用スレが立っており、過激さを競っている。
 それによると、マフィアに捕まった彼女が、クリトリスに特殊なピアスを取り付けられたという。
 そのピアスは、マイティレディが超能力を出そうとすると暴れだす。
 集中力を乱された彼女は神の力を使えなくなる。
 そう言う内容のレスが、まことしやかに流されていた。

「こいつは結構なアクセサリーだぜ、全く」
 長太郎は満足げに銀色のリングを見つめる。
「長太郎クンもう許してぇ。お願い」
 マイティレディに哀願されて、悪い気はしなかった。
 1年生の時には2人は仲が良いクラスメートだった。
 長太郎の所属する野球部の試合にも、彼女はよく応援に来てくれたものだった。
 2年の夏、暴力沙汰を起こし、長太郎が野球部を強制退部させられるまでは。
 他校の生徒に暴力を振るった理由について、長太郎は最後まで口を割らなかった。

 学園のヒーローが転じて、番長グループのボスとなった今では、彼は学園の鼻つまみ者に成り下がっている。
 只1人、マイティレディだけが以前と変わらぬ接し方をしてくれたのだ。
「もう遅い。何もかも……」
 長太郎は指を伸ばし、親指と人差し指で挟み込んだクリトリスをこね回し始めた。

「いやっ、いやぁぁぁ〜っ」
 マイティレディが無理やり与えられた快感に悶え苦しむ。
 その途端、長太郎の与えた刺激を「除去目的の外圧」と捉えたリングが、プログラミング通りに反応した。

「ギャァァァ〜ッ」
 AMLリングは、無理やり外そうとすると、最高電圧を伴って作動するのである。
 背筋を走り抜けた電流が、マイティレディの脳内を掻き回した。
 マイティレディの股間から尿の飛沫が飛び散り、丘に上げられた魚のように跳ね回る。
 梁に通された鎖がガリガリと鳴った。

 マイティレディの体が落ち着くのを待って、鎖が再び巻き上げられた。
「マイ公、今からこれを使ってお前を躾てやる」
 長太郎は手下から香炉を受け取ると、ポケットからビニールのパケを取りだした。
 中には赤い色をした、乾燥植物が入っていた。
「何なの、それ?」
 本能的に危険を察知したマイティレディが怯えた表情になる。

「これはお前をいいなりに出来るドラッグなんだ。この煙を吸えばお前も素直なイイ女になれるぜ」
 長太郎は乾燥植物を香炉に入れ、マイティレディの頭の下に設置する。
「長太郎クン。それって……宇宙芥子の乾燥樹脂じゃないの? あなたがどうしてそんな物を」
 マイティレディはその乾燥樹脂に見覚えがあった。
 Y星を産とし、メトロン星で精製される宇宙ドラッグの一つである。
 使用した際に見る幻覚は精製の仕方によって異なるが、強烈な習慣性は共通している。
 生の表皮を日干しにした乾燥樹脂は、淫夢を見せる催淫剤として、宇宙の遊び人たちに重宝がられている。

「これを嗅いだら、エッチな夢をタップリ見せて貰えるぜ。せいぜい楽しむんだな」
 長太郎が手下からライターを受け取る。
「ダメぇっ、長太郎クン。あなたは悪い宇宙人に利用されているのよ」
 マイティレディが必死で叫ぶ。

 長太郎が地球征服を狙う悪質宇宙人とつるんでいることは読めた。
 彼らは地球人に武器を貸与して、邪魔なマイティレディを排除させようというのだ。
 それは手足を縛る荒縄が、宇宙技術で作られた捕縛ロープであることでも理解できた。
 マイティレディを葬り去れば、地球が侵略者の手に落ちることは、長太郎にも分かっていた。
 それでも彼は地域を支配する番長グループのボスなのである。
 手下の将来について、彼には責任があった。
 宇宙人の言う通りにすれば、大きなシマが一つ貰える約束であるのだ。

 ライターを頭上にかざして火を付ける長太郎。
「おっせぇ〜んだよ。何もかもがぁっ」
 長太郎のライターが香炉に近づけられた。
 乾燥樹脂に火が付き、長太郎がそれを吹き消す。
 香炉の穴から、黄みを帯びた煙が濛々と立ち上った。

「ゴホ、ゴホッ。こんなこと止めてっ、長太郎クン。お願い、目を覚まして」
 煙に燻されてマイティレディが咳き込む。
 涙がボロボロこぼれ落ちた。
「ヘヘヘッ、マイティレディの薫製だぁ」
 手下が下卑た笑いを見せる。

 呼吸を介して体内に取り込まれた麻薬成分が、彼女の体に作用を及ぼしてきた。
 目の前の景色がグニャリと歪み、代わりに様々な色彩の光が飛び始める。
 そして体の奥底から熱いモノが込み上げてくる。
「ゴホッ、ゴホッ。長太郎クン、助けて。あぁ〜っ」
 泣き叫ぶマイティレディの股間から、甘い蜜が溢れ出してきた。
 手下たちが舌を伸ばし、マイティレディの下腹部に垂れてきた蜜を舐める。
 マイティレディの秘蜜は、美味の上に滋養健康の妙薬なのである。
「うんめぇぞぉ。お前のオツユはよぉ」
 手下の笑い声を最後に、マイティレディの意識が飛んだ。

                                 ※

 東京の下町に怪獣が現れた。
 さっそく出撃したマイティレディは、身長16メートルに巨大化して立ち向かった。
 敵は全長30メートルはある四つ足怪獣である。
 シッポの長さを含めると50メートルを越えている。
 侵略者の手により、何処かの星から連れてこられた宇宙生物であろう。

「フンッ」
 マイティレディは身構えると気合いを入れて、宇宙怪獣に突っ込んでいった。
 そして土手っ腹にパンチの連打を叩き込む。
 腹部は固い瘤で覆われており、拳が痺れ上がったマイティレディが顔をしかめる。
 しなやかな回し蹴りを首筋に入れ、マイティレディは一旦後ろに飛び退く。

 今度は怪獣が頭の角を振りかざして突っ込んでくる。
 刃物のような角の一撃を食らえば只では済まない。
 マイティレディは闘牛士のように、ヒラリと身をかわす。
 そしてつんのめった怪獣の背中に向け、渾身の飛び蹴りを放った。
 そのまま怪獣の背中に跨り、延髄にある神経叢にチョップを叩き込む。
 流石の怪獣も、これにはたまらずガックリと崩れた。

 やったと安心したのも束の間、背後から忍び寄ったシッポがマイティレディに襲いかかった。
 ハサミ状になったシッポの先端がマイティレディの首筋に食い込んだ。
「あうぅ〜っ」
 頸動脈と気道を締め付けられ、マイティレディが呻き声を上げる。
 同時に背中の突起物から稲妻状の破壊光線が迸った。

 光線はマイティレディの最も敏感で、最も大事な部分──コスモクリスタルに命中した。
「はぁうぅぅぅ〜っ。うむぅぅぅ〜っ」
 マイティレディが仰け反って苦悶する。

 コスモクリスタルは気功師のいう丹田、すなわち、おへその下辺りにあるエネルギーコンバーター器官である。
 マイティビームやエナジーボゥなどの光線技を使う時や、巨大化する時にはこの部分にエネルギーを集中させて種々の形に変換する。
 また彼女の最大の武器、ファイナルブラストを放つ銃口の役目も果たしている。
 刺激された時の快感は射精の3倍、しかし攻撃された時の激痛は、睾丸を蹴られた時の5倍。
 ──と言う無責任な情報が、いい加減な解剖図入りでBちゃん上に晒されていた。
 その最大の急所を痛めつけられ、マイティレディの全身から力が抜けた。
 怪獣の胴を締め付ける内腿の力も緩む。
 待っていたかのようにシッポがしなり、先端に捕らえた彼女の体を地面に叩き付けた。

「むぅぅ〜っ」
 全身がバラバラになりそうな衝撃を受け、マイティレディが俯せに倒れ込む。
 それでもなんとか立ち上がろうと、腕立て伏せの要領で上体を起こそうとする。
 その背中に向けて、シッポがムチのように振り下ろされた。
「ハァァァ〜ッ」
 鈍い打撃音が連続し、その度ライトブルーのボディが身悶えする。

 やがてピクリとも動かなくなるマイティレディ。
 それを確認すると、怪獣はマイティレディの足側に回り込んだ
 怪獣が彼女の両足を割り、巨体を股間に潜り込ませる。

 怪獣の下腹部から、毒々しい色の生殖器官がせり出してきた。
 表皮についた無数のイボから粘液が滲み出している。
「はっ……いやぁぁぁ〜っ」
 肩越しにそれを見上げたマイティレディが悲鳴を上げる。
 そんなものに構うことなく、怪獣は己の生殖本能を優先した。
 怪獣の巨体に見合ったメスなど、そうは簡単に見つけられないのである。
 悪質宇宙人たちは、怪獣の「種の保存本能」を打倒マイティレディの常套手段として使ってくるのだ。

 つつましやかな秘裂のやや下辺りに、いきり立った剛直が突き刺さる。
「ひぃやぁぁぁ〜っ」
 イボだらけのペニスが一気に奥まで潜り込み、大事な子宮を突き上げた。
 無数のイボから粘液が溢れ出し、膣道がドロドロに汚される。

 充分な潤いを得たペニスが、乱暴に出し入れされ始める。
「ハァッ、ハァッ、ハァァァ〜ッ」
 イボが膣道を掻きむしり、マイティレディの目から火花が飛び散る。
「ダメッ、イク……イクぅぅぅ〜っ」
 背後から怪獣にのし掛かられたマイティレディが、助けを求めるように手を伸ばす。
 その手が力を失い、ガックリと地面に落ちた。

                                 ※

 その途端、脊髄に電流が走り、マイティレディの脳髄が滅茶苦茶に揺り動かした。
 興奮したクリトリスの肥大化に、AMLリングが反応したのである。
「ギャァァァ〜ッ」
 悲鳴を上げたマイティレディが現実に引き戻される。

「どんな夢を見ていたのかな? いずれにせよ、それはお前が心の奥底で欲している夢そのものだ」
 気がつくと番長連合の姿は消え、代わりに一人の宇宙人が立っていた。
 裏宇宙社会で宇宙ドラッグを一手に扱う、ドラグーン星人であった。

「あなたねっ、長太郎クンたちをだまして利用しているのは」
 マイティレディに睨み付けられても、星人はせせら笑っていた。
「今のお前など、怖くも何ともないぞ。悔しいかマイティレディ?」
 マイティレディが歯噛みして黙り込む。

「お前をヤク漬けにして、我が手中に収める。地球を侵略した後、お前は我が星系列の宇宙ソープに叩き売ってやるぞ」
 ドラグーン星人は高笑いを見せた。

「そんなコトさせないわ。ドラッグなんかに負けるモンですか」
 マイティレディがキッと星人を睨み付ける。
「ワハハハッ。そんなに濡らしておいて、今さら何を言うか」
 星人の視線の先には、ドロドロになったマイティレディの股間があった。
 赤面したマイティレディが、太腿をピッタリと合わせて腰を捻る。

 星人は香炉に蹴りを入れ、再びマイティレディの頭の下に移動させた。
 途端に濛々たる煙が、彼女の鼻を突いた。
「あぁっ、また……あぅぅぅ〜っ」
 固く目を閉じ、身を捩って麻薬攻撃に耐えるマイティレディ。
「無駄だ、無駄だ。お前は宇宙ドラッグの甘美な味の虜になるのだ」
 ドラグーン星人の勝ち誇った笑い声が、体育倉庫にこだました。
259名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:22:14 ID:Tmky/g7X
wktk
260名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 10:58:22 ID:BZFp51RV
どろどろですか、うわっ!これはいい感じ。
全裸で学校に通いながら、教師の教育方針に抗議するマイティレディに萌える。

ラスキアも再開してほすい。
261名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 19:32:55 ID:gUeymUQU
長太郎こと、あばれはっちゃくも年頃になったんだなぁw

それはそうと、裏切り者「悪の二等兵」は、この中にいる?
「ハァァァ〜ッ……ギャァァァ〜ッ」
 夜の体育倉庫に、マイティレディの嬌声と悲鳴が交互に響いた。
 敵に犯される淫夢を見せられ、何度も登り詰める。
 そしてその度、クリトリスにはまったAMLリングが作動するのである。
 クリトリスに流された高圧の電撃は、背筋を突き抜けて脳髄を滅茶苦茶に掻き回す。
「フフフッ、題して『天国と地獄』、とでもするか」
 ドラグーン星人がニヤニヤと笑い、眼前でのたうち回る青い体を楽しんだ。

 もう何度達したか分からない。
 怪獣の生殖器官で、ロボットの電磁バイブで、そして怪奇植物のツタ触手で、夢の中のマイティレディは無数に犯された。
 脳内の性欲を司る部位に直接働きかける、宇宙ドラッグの作用である。
 彼女が最も望んでいる淫夢を見せるというのが、果たして真実かどうかは分からない。
 ただ、夢の中の快感が、現実の彼女の肉体に大きく作用を及ぼしているのは事実であった。

 股間の秘裂がアヌスと連動してギュギュッと締まり、熱い秘蜜がドッと溢れてくる。
「今度はアヌス星人にケツでも責められてるのか」
 ドラグーン星人がマイティレディのアヌスを見てせせら笑った。
「はぅぅぅ〜っ」
 甘い鼻声と共に、マイティレディのライトブルーの体がブルルッと痙攣する。
 間髪置かずに断末魔の悲鳴が迸った。
「ギャァァァ〜ッ」
 脳神経に電撃が加えられ、青い体が空中を跳ね回る。
「またイキよったわ。そろそろ限界だろう」
 ドラグーン星人が宇宙ドラッグの香炉を移動させる。

 麻薬の煙が遮断され、マイティレディはようやく一息ついた。
「どうだ、宇宙麻薬の恐ろしさが分かったかな」
 ドラグーン星人がマイティレディを見上げて笑いかける。
「だっ……誰がぁ……こんなことくらいで……負けるモンですか」
 マイティレディが、まだ生気を失っていない目で星人を睨み付けた。
 これにはドラグーン星人も驚いた。
「これは大したもんだ。これだけの宇宙ドラッグを体内に吸収して、まだそんな口がきけるとはな」
 ドラグーン星人が、腰に差した電磁ムチを引き抜いた。
 コイル状の金属ムチのあちこちに、青白いスパークが飛び散る。
「少々甘やかしすぎたかな」
 星人がムチをしならせ、マイティレディを狙う。
 空気を切り裂きながら走ったムチが、マイティレディの胸を打った。

「キャァァァーッ」
 胸元に焼け付くような痛みが走り、マイティレディの全身がスパークに包まれた。
 ミントグリーンのサラサラヘヤーが帯電し、チリチリと逆立つ。
「くはぁっ……はぁぁ……うむぅぅ……」
 彼女の胸元に、無惨なミミズ腫れが走っていた。
「さっさと堕ちないと、アイドルとしての商品価値が下がっちまうぜ」
 星人がニヤニヤ笑い、2撃目のムチを振るった。

「ヒィヤァァァーッ」
 マイティレディの体が反り返り、絹を裂くような悲鳴が迸った。
 胴体部に食い込んでいた亀甲縛りの縄が千切れ飛ぶ。
 続いてドラグーン星人が手首を返し、3発目のムチがお尻を打つ。
 スパァーンという激しい音が倉庫中に響く。
「イヤァァァーッ」
 ピンクのテクスチャーに覆われたヒップに、焼け付くような痛みが走る。

「長太郎クンっ、助けてぇ」
 マイティレディも耐えきれず、遂に近くにいるはずのクラスメートに助けを乞う。
「長太郎くぅ〜ん……キャァァァーッ」
 胸の膨らみを強かに打たれ、マイティレディの体が跳ね回る。
「もう、いやぁ。長太郎クン、お願い助けてぇぇぇ〜っ」
「黙れっ、助けなど来ぬわ。お前は地球人の手で売り飛ばされたんだよ」
 ドラグーン星人が憎々しげな顔になり、ムチの柄でマイティレディの頬を小突く。
 体育倉庫の外で見張りをしていた長太郎は、両手で耳を強く塞いでいた。
 自分の名を呼び、助けを求めるマイティレディの悲鳴は、彼の心臓を握りつぶそうとしていたのだ。
「畜生っ、おっせぇ〜んだよ。何もかもがぁっ」
 長太郎が耳を塞いだまま、激しく頭を左右に振る。
 手下のためとはいえ、既に侵略宇宙人の手先となって悪に手を染めた彼である。
 今さらドラグーン星人を裏切ることは出来なかった。

「アァ〜ッ。長太郎くぅ〜んっ」

 手を緩めると、自分の名を叫ぶマイティレディの悲鳴が聞こえてくる。
 その叫びが、甲子園を目指す夏の予選の球場を思い出させた。

                                 ※

 4番でエースの長太郎は、相手校の女子生徒からの応援すら浴びるスターであった。
 そんな彼が一番気になり、また一番心地よく耳に飛び込んでくるのは、クラスメイトのマイティレディの声援であった。

「長太郎くぅ〜ん、がんばってぇ〜っ」

 良く通る甲高い声が、その他の雑音を制して耳に届く度、長太郎は体に力が湧いてくるのを感じたものだった。
 そんな彼が、暴力沙汰を起こすに至った理由──。
 それは試合に負けた相手校の野球部が、マイティレディの強姦を企てているのを偶然知ってしまったためである。
 彼女がチアリーダーの最前列でエロいダンスを踊り、卑怯にも自分たちの集中力を乱した──。
 と、いうのが彼らの言い分で、マイティレディ強姦計画はその報復であった。

「スタンガン使えばイチコロさ」
「どうせヤリマンの好き者だ。警察になんか訴えやしねぇよ」
 偶然、球場のトイレでそれを聞いてしまった長太郎は、気がつくと相手校の全員をぶちのめしてしまっていた。
 その後の長太郎を待っていたのは、出場停止処分と野球部からの追放であった。
 それが彼の転落の始まりであった。

 不良と化した長太郎は、その腕っ節の強さで頭角を現し、アッという間に番長の座に納まった。
 みんなが彼に怯え顔を背けていく中、只1人変わらぬ笑顔を向け続けたのがマイティレディである。

「長太郎クン、どうしてケンカなんかしたの? あたしにだけは教えて」

 つぶらな瞳で見つめてくるマイティレディ。
 そんな彼女を傷つけないためにも、その理由を絶対に話すわけにはいかなかった。

                                 ※

 またも泣き叫ぶマイティレディの声が響いてきた。
「遅いんだ。何もかも手遅れなんだよぉっ」
 長太郎が目を固く瞑り、激しく頭を掻きむしった。

 半分気を失ってグッタリしたマイティレディが、逆さまになってブラブラと揺れている。
 青いボディの全身に、惨いミミズ腫れが走っていた。
 ここまで責められても、彼女は星人の手に堕ちなかったのだ。
 ムチを振るい続けたドラグーン星人は、疲労のため、肩で息をしていた。

「強情なオンナだ。こうしてくれる」
 ドラグーン星人は、遂に彼女の最大の急所に狙いを定めた。
 ムチ先の固い部分が、マイティレディの腹部についた生水晶体器官を強かに打った。
「ヒィギャァァァーッ」
 女の口から出るとは思えない、断末魔の悲鳴が迸った。

 コスモクリスタルは、男性の睾丸などと同じで、いわば体外に露出した内臓なのである。
 生命の維持に大きく関わる大切な器官であり、打撃を受けた時の苦痛は想像を絶する。
「ムォォォ……オアァァァ……」
 白目を剥いたマイティレディが、全身を痙攣させながら悶絶する。
 呼吸も途切れがちになり、血の気の引いた顔が真っ青になった。
「いい気味だ。いつまでも強情を張っているからこういう目にあうのだ」
 ドラグーン星人が体を揺すってせせら笑った。
「もう一発お見舞いしておいてやる。少しは従順になるだろうよ」

 ドラグーン星人がムチの電圧を最大にして、大きく後ろに振りかぶった。
 弱り切った体に、後一発でも喰らえば、マイティレディの命の保証はない。
 しかし、Sの本能を全開にさせたドラグーン星人は、既に前後の見境をなくしていた。
「ゲヘヘヘッ。喰らえぇぇぇ〜っ」

 星人が腕を返し、ムチを振るおうとした時であった。
 後ろから飛来した何かが星人の肘に命中し、不意を突かれた星人はムチを取り落としてしまった。
 硬式の野球ボールが床に転がる。
「誰だっ」
 振り返ると、目を三角にした長太郎が立っていた。

「長太郎クンッ」
 長太郎に気付いたマイティレディが、意識をハッキリさせる。
「貴様裏切ったか。しかし貴様の役目は終わっている。出番の終わった役者は、早々に退場願おう」
 ドラグーン星人は虚空からビームガンを取り出すと、銃口を長太郎に向けた。
「長太郎クン、逃げてぇっ」
 マイティレディが必死で身悶えした瞬間、ムチの打撃で痛んでいた宇宙ロープが千切れ飛んだ。
 腹筋を使い足のロープに手を伸ばすマイティレディ。
 自由を取り戻したライトブルーのボディが、宙で半回転して地上に降り立つ。
「タァァァ〜ッ」
 ダッシュしたマイティレディが、星人の足元にタックルをかませる。
 転倒した星人の手から、ビームガンが転げ落ちた。
「今のうちよっ。長太郎クン、後はあたしに任せて逃げて」
 星人を押さえ込んだマイティレディが長太郎に向かって叫ぶ。
「おっ、おう。後は任せてやらぁ」
 自分の存在が彼女の邪魔になると判断し、長太郎が体育倉庫から走り出る。

 それを待って、マイティレディの攻撃が始まった。
「エイッ、ヤッ、タァーッ」
 鋭い気合いと共に、ドラグーン星人の首筋にチョップを叩き込む。
 頸動脈を打撃する事により、脳への血流を止めるネックチョップである。
 しかし、純粋に筋肉の力だけに頼り、エネルギー補助を使わない打撃では、宇宙人相手には効き目が薄かった。
 直ぐに立ち直ったドラグーンが下から蹴り上げると、マイティレディは簡単に吹っ飛ばされてしまう。

「ここまでのようだな。こうなったら死んで貰う」
 ドラグーンがポーズを取ると、光に包まれた体がみるみる膨張した。
 身長20メートルに巨大化したドラグーンが、体育倉庫の屋根をバラバラに破壊する。
「宇宙には、お前の死体にさえ、星系一つ払おうっていう金持ちのスケベ爺がいるんだ」
 巨大ドラグーンがマイティレディを見下ろして言った。

「地球の平和は、あたしが守るの。あなたの好きにはさせないわ」
 マイティレディは身構えて気合いを入れると、星人に向かって飛び掛かった。
 そしてドラグーンの足に回し蹴りの連打を入れる。
「エイッ、エイッ、タァァァ〜ッ」
 しかし巨大化した星人には、全くこたえない。
「ワハハハッ、気持ちがいいぞ。もっと頼む」
 ドラグーンはひとしきり笑い声を上げると、マイティレディの体をムンズと掴み上げた。
「キャァァァーッ。放してぇっ」
 胴を握りしめられたマイティレディが、手足をばたつかせて暴れる。
 まるでマニアに弄ばれるフィギュアさながらであった。
「せっかくネット予約までしてお前のDVDを買ってあげたのに、フィギュアパックの販売が中止とはどういうことだ」
 星人が個人的な恨み言を口にする。

「俺はフィギュア欲しさに、変装までして銀行に振り込みに行ったんだぞ。それを貴様らは……」
 星人は空いていた左手で、国旗掲揚のポールを引き抜いた。
「しかし、まぁ、こうして1分の1フィギュアが手に入ったから許してやるわ」
 星人はニヤニヤと笑うと、ポールの先端をマイティレディの股間に押し当てた。

「いやぁっ、変態っ。止めてぇっ」
 マイティレディの顔が、恐怖にひきつる。
 直径5センチもある円柱が、膣道に沈み込んだ。
「キャァァァーッ」
 激痛が走り、青い手足がジタバタと暴れる。
 オタク宇宙人が、自分の恥ずかしい趣味を全開にさせた。

「このままじゃ負けちゃう。うぅっ、何とか一撃だけでも撃てれば」
 マイティレディが腹部のコスモクリスタルにエネルギーを集中させる。
 微弱なエネルギーにもAMLリングが反応し、クリトリスをジワジワと締め付ける。
「むむっ……むぅぅ……」
 膣道の痛みに快感を紛らわせて、活動エネルギーをビームへとコンバートする。
 直角に折り畳んだ左手を、伸ばした右腕の肘下に添える。

「今だわっ。マイティビィーム」
 右手の先から迸った青白いビームが、オタク宇宙人の目を灼いた。
「ギャァァァ〜ッ」
 微弱なビームといえど、不意を突いた攻撃は、星人を慌てさせるのに充分だった。
 放り投げられたマイティレディが、身を翻して校庭に着地する。
「まだまだ、これからよ」
 身構えたマイティレディが星人に向き直った瞬間、身の凍る思いをした。
 なんと星人の左手には、長太郎の体が握り締められていたのである。
「あぁっ、長太郎クン」
 マイティレディが悲鳴を上げる。
「大人しく言うことを聞くのだ。さもないと」
 星人が左手を握り締め、長太郎の顔が苦悶に歪んだ。

「やめてぇ〜っ。お願い、あたしはどうなってもいいからぁっ。長太郎クンを放してぇっ」
 頭を激しく振って、マイティレディが哀願する。
 星人はそれを満足そうに見下ろした。
「何でもすると言うのだな。それじゃ、その場でオナニーでもして貰おうか」
 余りに惨い命令に、マイティレディが青ざめる。
「逆らうのなら、こうだぞ」
 星人が左手に力を込め、長太郎を握り潰そうとする。

「待って……わっ、分かったわ。その代わり長太郎クンを放してあげて」
 マイティレディが俯いて下唇を噛む。
「止めろ、マイ。俺に構わず、コイツをやっつけろ」
 叫ぶ長太郎の胸を圧迫して黙らせるドラグーン。

 マイティレディがM字開脚をして校庭にしゃがみ込む。
 そして左手の人差し指と中指でVサインを作ると、秘裂にあてがい大きく開く。
 折り曲げた右手の中指をスリットに添え、上下になぞり始めた。
「くっ……くぅっ……くぅぅ〜ん……」
 最初は芝居混じりであったが、長太郎にオナニーを見られているという異常な状況が彼女の体の芯に火を付けた。
 嫌悪感が快感に変わるまでに、さほど時間を必要としなかった。
「くはぁぁぁ……長太郎くぅ〜ん……あふぅぅぅ〜ん……」
 目をトロンとさせたマイティレディが、腰を淫らに振って己の夢を貪る。
「やめろっ。やめろったら、マイッ」
 長太郎の声も、今の彼女の耳には届いていなかった。
 マイティレディが身を震わせ、軽くイッた瞬間、AMLリングが激しく作用した。
「ギャァァァ〜ッ」
 皮肉にも、脳内を駆け巡る高圧電流が、彼女を正気に戻した。

 変態性のオタク宇宙人は、異常に高ぶった興奮を押さえきれなかった。
「今度はこの男と交尾するのだ。一度お前が地球人とやるところを見てみたい」
 ドラグーン星人が、マイティレディの足元に長太郎を投げて寄越した。
「長太郎クン」
 マイティレディが長太郎を抱え起こす。

「ごめんマイ、オレが悪かった。許してくれ」
 長太郎が素直に己の非を詫びた。
「ううん、いいの……それより」
 2人が侵略宇宙人の巨体を見上げる。
 ドラグーン星人は苛立たしそうに2人を見ていた。
 いつ気が変わって攻撃してくるか分からなかった。

「時間を稼ぐためにも……するしか……ないわ……」
「バカ……こんな状況で出来るかよ」
 長太郎が顔を赤らめる。
「任せといて」
 マイティレディは長太郎のチャックを下ろし、彼のモノをズボンから取り出す。
 そしてアゼレア色の唇で、そっとキスした。

「うぅっ、マッ、マイ……」
 舌を絡めて手で扱いているうちに、長太郎のモノが逞しさを増してくる。
 あっという間に完全体と化した逸物が、マイティレディの口に収まりきらなくなる。
 涎に濡れた剛直の表面に太い血管が浮かび上がり、ビクンビクンと脈動する。
「長太郎クンの……すごい」
 うっとりとした目でそれを見つめるマイティレディ。
 そしてもう一度キスをすると、彼の上に跨り、それを自分の一番熱くなっている部分に導いた。
「はぁぁぁ〜ん、すごぉ〜い」
 大股開きになったマイティレディが、膝の屈伸を使って腰を上下に揺する。
 好きな男の子とするセックスが、こんなに気持ちのいいものだとは思いもしなかった。
 マイティレディの腰が淫らにグラインドし、本能のまま快楽を貪る。

 彼女自身もその時は気付いていなかった。
 一突きごとに、コスモクリスタルにエネルギーが集中していくことを。
「長太郎クン……イク……イッちゃうぅ〜……」
 マイティレディが絶頂に達した瞬間、コスモクリスタルが光り輝いた。
 エネルギーがチャージされたのである。

「あぁっ? AMLリングが反応しない?」
 エネルギーがコスモクリスタルに集中しているのに、リングは作動しなかった。
 愛する男のペニスによって導かれたエネルギーは、通常とは別系統の経路でクリスタルに流入したのである。
 奇跡は起こった。
 愛の力は、いつだって超科学をも超越するのだ。

「今だわっ」
 マイティレディは両腕を胸の前でクロスすると、一気にエネルギーを解放した。
 目も眩む光の渦の中で、彼女の体が16メートルへと巨大化する。
 余裕の構えだったドラグーン星人が、想定外のことに怯みを見せた。

「フンッ」
 マイティレディが数歩走って飛び上がり、揃えた爪先で星人の喉元にキックをお見舞いする。
 マイティ・ドロップキックが見事に決まり、星人が吹っ飛ばされる。
 仰向けに倒れた星人に跨り、チョップの雨を降らせる。
 今度はエネルギーの補助を得た、全力での打撃である。
 たちまち星人の顔面が腫れ上がり、グロッキー状態に追いつめられた。
 ところが、快調に飛ばす彼女の体に変調が始まった。
「うぅっ……うむぅぅっ?」
 息が苦しくなり、目の前に光の渦が飛び始めた。
「フッフッフッ、宇宙麻薬の禁断症状が出てきたようだな」
 マイティレディに跨られたまま、ドラグーン星人が余裕を取り戻す。
「あれだけの量を吸収したんだ。お前はもう完全に宇宙ドラッグの中毒になっているぞ」
 マイティレディの指先が小刻みに震え、全身が汗まみれになってきた。

 同時にクリトリスの辺りが違和感に包まれる。
 AMLリングが作動し始めているのである。

 通常時はリングの形を取ってクリトリスを締め付けているAMLリング。
 彼女が巨大化すると、それにつれて当然のようにクリトリスも肥大する。
 AMLリングの実体は1個の環状金属ではなく、幾つもの小さな金属片の集合体であった。
 如何に彼女が巨大化しようとも、バラバラの点と化してクリトリスの表面に食い付いたままなのである。

 それは彼女が愛する男とのセックスによる余韻に浸っている間は作動しない。
 しかし、エクスタシーが消えると同時に、クリスタル内のエネルギー集中を感知して本来の役割を果たすのであった。
 その間、僅かに3分ぽっきり。
 マイティレディはエクスタシーに浸りながら、僅か3分で敵を倒さなければならないのだ。

「せっかくお前から積極的に乗っかってくれたんだ。オレも期待に応えてやらんとな」
 星人はマイティレディの腰を掴み、上を向いた自分のペニスに導いていく。
 中毒症状の出た彼女は、無性にそのペニスが欲しくなり、なすがままにされる。
 彼女の最大の危機を前にして、長太郎は思わず叫んでいた。
「マイッ、頑張れ。負けるな」
 長太郎の声援が、彼女に最後の力を振り絞らせた。

「負けないっ。力をくれた長太郎クンのためにも負けられない」
 マイティレディは星人の上から飛び上がると、一旦大きく距離を取る。
 そして、落ちていたポールを拾い上げた。
 エネルギーを通されたポールが、光のアーチェリーと化す。

「そんな、バカな」
 怯えた星人が、慌てて宙へ飛び上がろうとした。
「エナジーボゥ、ヤァァァーッ」
 裂帛の気合いと共に、エネルギーの矢が放たれ、見事に星人の胸板を貫き通す。
 ドゥッと倒れた星人の体が、大爆発を起こして四散した。

 爆煙が収まると、身長160センチに戻ったマイティレディが俯せに倒れていた。
「おいっ、マイ、しっかりしろ。おいって」
 長太郎が抱き起こして頬を揺する。
「う……うぅ〜ん、長太郎……クン……」
 長太郎に気づき、マイティレディがモジモジと身をよじる。

「ごめん、あたし。長太郎クンにして貰わないと……力使えなくなっちゃった……」
 マイティレディの頬が真っ赤に染まる。
 それを見る長太郎の目からは、先程までの険が嘘のように消えていた。
「バカだな。や、やりたくなったら……直ぐに言えばいいだろ」
 長太郎も柄になくドギマギとする。

 気がつくと、宇宙一キュートなアイドルの唇が、自分に向けて窄められていた。
 長太郎は周囲を見回し、見ているのが頭上の満月だけだと確認してから、そっと自分の唇を重ねた。
274名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 19:12:19 ID:6jUyjtvO
GJ!
愛の力で復活ですか。そういうのも結構好きです。
ただ長太郎が毎回出てくるのはつらいかも。毎回相手変わると淫乱ヒロインになっちゃうしね。でも「任せとといて」のセリフ言った時点で、淫乱さは確定してるのかな。
275名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:49:45 ID:dfro1HB1
好きな彼氏がいないと力が使えない(元の姿に戻れない)設定は、
原作パイロット版を踏襲してるのかな
276気がつきたくはなかったが:2006/01/29(日) 19:42:34 ID:GDS04cNP
>231 :新マイティレディの冒険 ペンタゴンの罠 :2006/01/20(金) 16:01:39 ID:3t1LanFT
>「……はっ?」
> 欲望に濁った男の目と、マイティレディの澄んだ瞳が絡み合う。
>「イヤァァァ〜ッ」
> スモーカーは “アゼレア” の口に手のひらを押し当てる。


文章そのものが使い回しだったのか・・・・・・・・
277名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 07:51:06 ID:2JfIjRy/
>>276
自分の文章だったらいいんじゃないの。文章に凝って発表間隔があくよりは、うまく再利用してでも、萌えるシチュエーションを次々投下して下さるほうが俺は嬉しい。
278名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 16:15:00 ID:DO7L8uC+
元ネタ知らないし、ここが初見だからどうだっていい
むしろ元ネタの方も読んでみたい
279名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 17:48:59 ID:oSNzX9A6
>>275
そういう設定があったのですか、勉強になりました。
作者さん、次の作品をお待ちしてます。

ラスキアは楽しみにしてたんですが、撤退されてしまったのですかね。

280名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:10:29 ID:PzzvFAuj
>>278
文章の中の「マイティレディ」を全部「アゼレア」にすれば元ネタの出来上がり。
ついでに思いつく限りのキャラ名入れてみれば?
281名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 06:21:24 ID:BOXN3dxZ
ラスキア×マイティレディ
282名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 16:37:18 ID:fvIGf0H2
捕手
283名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:07:56 ID:HfcSCu46
投手
284名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 20:57:40 ID:Lf1J0xky
一塁手
285名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 07:23:09 ID:Rw6Few95
二塁手
286♯紀子:2006/02/11(土) 15:34:24 ID:PczAuueG
葵VS真理の続き期待
287名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 09:33:00 ID:4bO/YnFT
まだかな...。
288名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 18:33:33 ID:1NT/f0tq
三塁手
289名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:43:23 ID:GFl1PGtI
誰か悪の司令官さんにOKとってこいよ
290名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 19:51:11 ID:0ctWIOS/
期待
291名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 08:45:28 ID:t/075kYt
余計なことを書込む人のおかげで、楽しみにしていた投下が途絶えてしまうのは悲しいことだ。 再開待ってます。
292名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 12:27:58 ID:FKIrjG2b
まぁ、いいじゃん。
イヤなら投下しなくても。
293名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 15:55:24 ID:t/075kYt
投下してもらわないとスレの意味がないでしょ。
294名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 19:57:52 ID:FKIrjG2b
だから、スレは終わったって事でしょ。
295名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 20:07:05 ID:nKMsVH8t
おまいら静かにワクテカしる。
296名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 15:16:50 ID:RUSMo3Fr
保守
297名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 00:30:24 ID:yeTqII6C
もまいら静かにカラテカしる。
298名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:40:07 ID:mOTSpTSK
や、保守ならいいだろ。。。
299名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:59:31 ID:4ZCw45Pd
もう終わりなのか
300名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 01:22:57 ID:rzygc+2N
そう、300で終了なのだ。
301ここで流れを読まずに投下:2006/03/04(土) 05:20:47 ID:zectFPPo
北斗ミカは悩んでいました。

先程鳴り響いたサイレンで街に超獣がやってきたのはわかっています。
でもできれば変身したくはありません。
TACのみんなに頑張ってもらえば変身しなくてすむのに・・・

「みんな〜っ、校庭に行きますよ〜っ!急いで走らずにね〜っ」
「は〜いっ!!」
ねむ先生の先導でみんなが教室から非難を始めました。
がやがやとまるで遠足のような賑やかさです。
このところ毎週のように超獣がやってくるので、みんな避難にも慣れっこになっていました。
そんな中でミカだけが浮かない顔をしています。
頭の中は変身したくないことだけでいっぱいなのです。

「あ〜!またやられたぁ〜!」
浩二くんが階段の窓から身を乗り出すようにして遠くを指さしました。
みんなが窓に群がります。
澄み切った青い空に煙を吐きながら墜落してゆく戦闘機が見えました。
「TAC・・・弱ぇ〜っ!!お前ん家の父ちゃん何やってるんだよっ!」
浩二くんがミカの方を振り向きます。
ミカのお父さんはTACの隊長をしているのです。
大好きなお父さんの事を悪く言われて、ミカはむすっとしました。
「浩二くん、ミカちゃんのお父さんが悪い訳じゃないわ。超獣が悪いのよ・・」
ねむ先生が助けを出してくれます。
「でも大丈夫よ、きっとウルトラエースがまた助けにきてくれるわ!」
302名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:21:31 ID:zectFPPo
ううっ・・・やっぱり変身しないとだめ・・・かなあ・・・
成長期を迎え始めたばかりのミカにとって、ウルトラエースに変身するのは恥ずかしくてなりません。
けれども街のみんなを助けるためです、ミカはようやく決心しました。
「・・・先生・・・あの・・・」
「なんだよ北斗、またトイレかよ!お前避難するときはいつもトイレだな〜」
ねむ先生にこっそり告げようとした事を浩二くんに言われて、ミカは真っ赤になりました。
(・・この・・・くそ浩二〜っ!!)
「いいわよ、行ってらっしゃい。集合場所はわかっているわね?」
「・・・はい・・・」

ミカは避難する級友の横を小走りに駆け上がります。
(・・あんなこと言う浩二なんか嫌いっ!超獣も大嫌いっ!!)
ミカは心の中でつぶやきながら階段を駆け上り、屋上に続く扉を開けました。
雲一つない青空。
ミカは空に向かって片手を大きく突き上げました。
ミカの体が白い閃光に包まれます・・・

海辺に立ち並ぶパイプラインと巨大なガスタンク。
それを守るように装甲車が道を塞いでいます。
TACの隊員たちです。
道の向こうからは巨大なカタツムリに似た超獣がのそのそと這い寄ってきています。
超獣と比べれば装甲車は豆粒ほどの大きさしかありません。
しかし戦闘機が失われた今となっては工業地帯を守る戦力はこれしかないのです。
「できるだけ・・引きつけてから射撃開始だ・・・」
TACの隊長、北斗星司は隊員たちに命じました。
ぬめぬめした超獣の巨大な頭部がすぐ目の前に迫ってきます・・・
303名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:22:04 ID:zectFPPo
そのとき、甲高く風を切る音が周囲に響きました。
きた、きてくれたっ!!
ウルトラエースがやってきたのです!

超獣の進撃が急に止まったかと思うと、その巨体が宙に舞い上がります。
一瞬の後、地面を揺るがす大振動とともに超獣が横にひっくり返りました。
もうもうと立ちこめる土埃の向こうに、銀色の救世主がすくりと立っています。
身長30メートル、体重はひみつ。
つるりとした銀色の肌にはまるでレオタードを着ているような赤い模様。
くびれのない腰つきや肉付きの少ない脚はあたかもジュニア新体操の選手かとみまがうようです。
かすかに膨らんだ胸の間にはカラータイマーが蒼く輝いていました。
ウルトラエース!!
隊員たちががぜん勇気づけられます。

エースはすらりと長い脚をそろえて地を蹴ると、横倒しになった超獣の上に着地しました。
小さなおしりがぷるりとふるえますが、胸の膨らみは揺れません。
一方、蹴りつぶされた超獣は断末魔の叫びをあげました。
エースはさらに超獣の頭上で軽やかに宙に舞い、すかさず次の一撃をたたき込みます。
見た目のきゃしゃさに似合わないパワーで超獣は打ちのめされました。
しかしその衝撃でガスタンクが大きく揺れ、パイプラインが破断しています。
これ以上ここで戦うと被害が大きくなってしまう!
エースはのびている超獣を両腕で抱え上げて、造成中の埋め立て地の方へジャンプしました。
そのときです。
弱っていたはずの超獣が口から白い液を吐き出したのです。
白くどろりとした液がエースの顔から胸元をべっとりと汚します。
液を浴びせられたエースはバランスを崩して、ずしんと背中から地面に落下しました
304名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:23:32 ID:zectFPPo
しゅわあぁんっ・・・・
あどけなくあえぐような声をあげながら、エースは胸元をかきむしり悶え転げました。
力の源であるカラータイマーが煙を上げ、どろどろに溶けていくのです。
立ち上がれないでいるエースの腰の上に復活した超獣がのしかかってきます。
肉付きの少ないエースの腿は割拡げられ、膝と膝との間にねばねばする超獣の巨体が割り込んできました。
赤い模様で彩られた平坦な下腹部に超獣の仮足がずっしりとのしかかります。

しゅわっ・・・しゅわっ・・・
エースは細い頸をのけぞらせながらすらりとした腕で超獣の体を押しのけようとします。
しかしすでにカラータイマーは赤く点滅を始めており、力が入りません。
超獣は胸元まで這い進んで、半ば溶けたカラーターマーを歯舌でねぶり回し始めました。
しゅわ・・しゅわあぁん・・・
苦しいのかエースは腰を反らし足先をピンと反り返られてあえぎに似た悲鳴を上げます。

まるで少女が暴漢に襲われているかのような光景に街の人々は震え上がりました。
エースが負けてしまったらどうなるのでしょう?
人々は心の中でエースの無事を祈りました。
305名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:24:04 ID:zectFPPo
弱り切ったエースは腹部を仮足にまさぐられ、くびれのない腰を左右にくねらせていました。
超獣は仮足の中から1本の斧足を伸ばしてなだらかな下腹部の曲面に押し当ててきます。
粘液でてらてらと輝く斧足はエースの銀色の肌に密着し、癒合しました。
そうして斧足の先端がエースの腰の中に進入してきます。
ずにゅうっ・・・・
エースは頸をのけぞらせ、激しくかぶりを振りました。
しゅわっ、しゅわっ・・・・
あえぐような悲鳴がいっそう切実な調子に変わります。
エースにとっては大きすぎる異物がお腹の中で暴れ回っているのです。
しゅわあぁん!
体の中にまで毒液を注ぎ込まれ、エースは断末魔の悲鳴をあげました。
このままではエースが超獣に負けてしまいます。

そのときTACの大型戦闘機がようやく飛来し、援護射撃を始めました。
ロケット弾の集中攻撃を浴びた超獣は甲羅の半分を吹き飛ばされ、海へと逃げ出しました。
エースはようやく立ち上がり、超獣に光線技を浴びせようとしましたがすでに逃げられた後です。
エースはふらふらとよろめきながらも背筋を伸ばして、青空の向こうへと飛び去りました。
306名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:24:42 ID:zectFPPo
「うっ・・・」
変身を解いて小学生の姿に戻ったミカは下腹部の違和感に苦しんでいました。
お腹のなかがぬるぬるとして気味が悪いのです。
ずいぶん長いトイレだな〜と、はじめはからかっていた浩二くんもミカの様子に心配し始めました。
「お、おい大丈夫かよ?せんせ〜い!」
ねむ先生も心配そうにやってきます。
「あらあらどうしたのかな?超獣も逃げたことだし保健室で少し休んでみましょうか」

保健室のベッドに寝かされながらミカは戦いのことを思い起こしていました。
ウルトラエースになっているあいだ自分の意識はないのですが、変身を解くと記憶がよみがえってくるのです。
{カタツムリみたいな超獣が上に乗ってきて、なんだか知らないけれども脚のあいだに入ってきて・・・)
そうしてお腹の中に毒液を注ぎ込まれた事が思い出されました。
(や・・・気味悪いっ!まさかまだお腹の中に残っているの?)
ミカは真っ青になりました。
いったいどうすればいいのでしょうか?
「ミカちゃん〜はいるわよぉ」
「は、はいっ!」
足元のカーテンが横に開き、ねむ先生が顔を覗かせました。
「大丈夫?」
「はい・・・少し落ち着きました」
それは嘘です。
「そう・・・ところでミカちゃんはナプキンもってる?」
「はぁ・・・ナプキンですが?給食の時に使うのなら教室に置いたままですけど?」
なんでそんなことを聞くのでしょうか?
「そう、じゃやっぱりまだなんだ」
ねむ先生は納得したようでした。
「ねぇミカちゃん。女の子は大人になる途中で急にお腹の調子が悪くなったりするのよ。生理っていうんだけどね」
「せい・・・り?」
「きっとミカちゃんもそれで調子が悪くなったんじゃないのかな。ちょっと下着を脱いで先生に見せてみて」
か〜っ、とミカの顔が赤くなりました。
「恥ずかしがらないの。もし生理ならちゃんとナプキンを使わなきゃいけないんだから」
307名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:25:17 ID:zectFPPo
でも・・・と恥ずかしがるミカを励ましながら、ねむ先生はジーンズ地のスカートを脱がせました。
子供らしいキャラクターのついたコットンのショーツは汚れてはおらず、内股に鮮血の跡もありません。
先生はミカの下腹部をさすってあげながら、念のためショーツも脱がせてみました。
すべすべとした下腹部に縦走る割れ目から白くねばねばとした液がわずかにしみ出しています。
「!?これは・・・」
ねむ先生の表情が変わりました。
「え〜ん・・先生恥ずかしいからパンツを穿いていいですか?」
先生の返事はありません。
「?」
いぶかしむミカの前で突然先生が笑い出しました。
笑い声は優しい先生のものではありません。
地獄の底から響いてくるような怖ろしい声でした。
「せ・・・せんせ・・い?」
「こんな子供がウルトラエースだったとはな!」
ねむ先生はいきなりメガネをかなぐり捨てます。
先生の目はぎらぎらと怪しく輝いていました。
それとともに保健室全体が闇に包まれ、ベッドの下から気味の悪いヘビのような触手がたくさん這いだしてきます。
触手は手足にからみついてミカが動けないようにしてしまいました。

「この女の体に乗り移って人間世界をスパイしていた甲斐があったというものだ。私はヤプール!異次元の支配者だ」
なんということでしょう!超獣を操りこの世界を侵略しようとするヤプールがねむ先生だったなんて・・・
ミカはウルトラエースに変身しようとしました。
けれどもどうやっても変身ができません。
「この部屋は異次元の空間だ。ウルトラエースに変身することはできないぞ」
ヤプールはいつのまにか本来の姿に戻っています。
「では積年の恨みをはらさせてもらおうか。二度とウルトラエースになる気が起きなくなるまで恥ずかしめてやろう」
308名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:25:48 ID:zectFPPo
ヤプールの腕がミカの胸元に伸びたかと思うと、ブラウスとインナーが一気に引き裂かれました。
「きゃあぁっ!」
引き裂かれたインナーから白い胸が丸見えです。
ミカは胸を隠そうとしましたが、両腕を触手に絡め取られているのでそれもなりません。
「くくく・・こう見ると確かに見慣れたウルトラエースの幼稚なボディーラインだな・・」
身をよじり視線からのがれようとするミカの胸にヤプールの手が伸びます。
「や・・やぁっ・・・」
硬い指がほのかな胸の膨らみを撫で伝い、おへその下へと滑り下りていきます。
「ここに超獣の毒液をたっぷりと注がれたのだろう?気分はどうだ?」
ヤプールは平坦な下腹部をぐいと掌で押しました。
つるりとした割れ目から粘りけのある液がじわりとしみ出してきます。
「・・超獣の毒液はウルトラの力を貶める・・・」
ヤプールの指が割れ目にすべり落ち、粘液で濡れた秘唇をぷにぷにと揉み探りました。
ぴくりっ、とミカの下半身が引きつります。
「・・・たっぷりとヤプールの怖ろしさを体に刻み込んでやる・・・」

手足に巻き付いていた触手が脈動を始め、ずるずると這い進み始めました。
その他にも何本もの触手がシーツの上を這い、ミカに近づいてきます。
「やっ・・・やめて!こないでっ!」
ミカは激しく身をよじりましたが手足を捉えた触手はずっしりと重く、体の自由がききません。
それどころか触手に引き絞られた手足は大きく拡げさせられて、ミカはベッドに貼り付けにされてしまいました。
ブラウスの残骸がさらに荒々しく触手に引き裂かれ、ミカの幼い裸身は丸見えです。
動けないミカを見下ろすように何人もの人影がうごめき始めていました。
ヤプールの仲間が集まってきているのです。
(ウルトラエースになるのさえ恥ずかしいのに・・裸を見られちゃうなんて・・・)
恥ずかしさのためにミカの頬は真っ赤に染まり、目尻には大粒の涙が浮かんでいます。
(お父さん・・・お母さん・・・助けてぇ・・・)
309名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:28:06 ID:zectFPPo
胸元に触手が這い上ってきました。
触手はむっとするほど熱く、そしてぬるぬると湿っています。
その気色悪さにミカはびくりと肩を震わせました。
胸板に這い上った触手はさらに胸の膨らみへと伸びてきます。
かすかに盛り上がっている乳房をつつーっとなで下ろされて、ミカはぴくりと身を震わせました。
(や・・・そんなところさわらないで・・・)
一次性徴を迎えはじめている体に悪戯をされたミカは恥ずかしさと気持ち悪さで眉をしかめます。
触手は小さな膨らみの上をすべるようにこすり、肌をやわやわとなで回しました。
触手の出す粘液で胸全体がぬるぬるに汚されていきます。
そうすると次第に胸の先に耐え難い恥ずかしさが走るようになってしまいました。
「や・・・やん・・っ・・」
今や何本もの触手が小さな胸の上をはい回っています。
小さな膨らみは多方向から揉みつぶされて、ミカは恥ずかしさに耐えきれずはしたない声をあげ始めていました。

「ウルトラエースともあろうものがこの程度で音をあげてもらっては困るな」
ヤプールはそう言いながら太い指を再びミカの下腹部にあてがいました。
なだらかな恥丘に沿いあてがわれた爪先が小さな割れ目を押しつぶします。
びくんっ
ミカの薄い腰が敏感に反応しました。
ざらざらした爪が底の薄い割れ目をほじるように細かく動き回ると、さらにミカの腰はせつなげにくねります。
「あ・・・や、やめて・・・」
胸を撫でさわられるよりも数倍恥ずかしい感覚が下腹部に走り、ミカは何度も腰を反らせました。
そのたびに割れ目からどろりとした液がにじみ出てきます。
310名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:28:43 ID:zectFPPo
「地球人のメスの弱点は調査済みだ。この狭い穴に異物を入れてやれば恥ずかしくて溜まらなくなるのだろう?」
ヤプールは左右に首を振りあえぐミカの顔に口を寄せ、指先に力を加えました。
つるりとした白い肌肉の狭間に押し込まれた爪の先端がゆっくりと埋入していきます。
それとともに唇を引き裂かれるような激しい痛みがミカの下腹部を襲ってきました。
「あ・・くぅっ・・・」
痛みが強すぎて悲鳴が言葉になりません。
太い爪が幼弱な膜組織を引き裂き、膣口を徐々に裂き拡げていきます。

「ほぉら、もうすぐ指が全部入ってしまうぞ・・・・」
ヤプールがミカの耳元でささやきながら、指先に残虐な一撃を加えようとしたそのときです。
がらりと保健室の扉が開けられて、浩二くんが顔をみせました。
先生とミカの様子を見に来たのです。
異次元空間とのつながりをいきなり閉ざされたヤプールはとたんに苦しみだし、次第に実態を失っていきました。
浩二くんはヤプールの怖ろしい姿に一度は凍り付いていましたが、ミカが横たわっているのを見つけるとすぐに駆け寄ります。
「北斗!だいじょうぶか・・・あ!!!」
浩二くんはミカが靴下以外なにも身につけていないことに気がつき、言葉を失いました。
「やっ、見ないでっ!バカ浩二っ!」
ミカは自由になった両腕で裸身を覆い隠します。
「ご・・ごめん・・・」
ミカの胸は早鐘のように高鳴りました。
同級生に裸を見られたことがなぜかヤプールにされたことよりも恥ずかしくてなりません。
「ばかっ!ばかっ!ばかっ!・・・」
ミカはすすり泣きながら浩二くんをののしり続けました。
でも浩二くんが来てくれなかったらきっともっとひどい目に遭わされていたに違いありません。
ひとしきりののしった後、ミカは小さな声で「ありがとう・・」とつぶやきました。
その言葉を聞いて浩二くんもほっとします。
311名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:45:51 ID:zectFPPo
その直後、学校全体が大きく揺れました。
校庭の地面が割れて、カタツムリに似た超獣が再び姿を現したのです。
ミカがウルトラエースであることを知ったヤプールが全力で戦いを挑んできたのでしょう。
超獣が校舎に体をぶつけてきました。
ガラスが割れ壁にヒビが入り、天井が大きく崩れて二人に降り注いできます。
「あぶない!」
浩二くんがミカをかばうように覆い被さってきました。
でも小学生の体で崩れた天井が支えられるわけがありません。
このままでは浩二くんが大けがをしてしまいます。
ミカは浩二くんの前で変身しました。

銀色の光に包まれたミカは瞬く間に巨大なウルトラエースに姿を変えていきます。
助けられた浩二くんはその足元で呆然としていました。
(ううっ・・ついバカ浩二の目の前で変身しちゃったぁ・・・あ、あれっ?意識がある?)
普段であれば変身すれば一次的にミカの意識が失われるはずです。
しかしどういうわけか今回、ミカの意識のままウルトラエースに変身してしまったようでした。
とたんに自分が何も身につけずに立っていることが、そして足元で同級生の男の子がこちらを見上げていることが思い起こされます。
(や、や〜んっ!見ないで〜っ!!)
ウルトラエースは胸を腕で覆い、腰をくねらせながらその場にしゃがみこみました。
「ば、ばか!なにしてんだよ!」
浩二くんの方もミカがウルトラエースであることを知ってとまどっています。
今目の前にしゃがみ込んでいるエースの姿が裸に見えて、目のやり場に困ってしまいました。
(だって・・恥ずかしいんだもん・・・胸のふくらんでるの見られるなんて・・・)
エースはもじもじと太腿をすりあわせ、その場から動けないでいます。
そのエースめがけて超獣が体をぶつけてきました。
(痛いっ!!)
巨体がぶつかる衝撃がミカにそのまま感じられます。
エースはよろめき、横倒しに倒されてしまいます。
312名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:46:24 ID:zectFPPo
しゅわあぁんっ・・・
(だめ・・どうやって戦ったらいいのかわからないよ・・・)
今のエースは戦い方を知らない一人の少女にすぎません。
(そうだ・・光線技だけだったら見よう見まねでできるかも・・)
エースは地面に手をついてよろけながら立ち上がろうとしました。
超獣が再びこちらに突進してきます。
突進をよけようとしても背後には校舎があり、何百人もの生徒が中にいるのです。
エースは両腕を拡げ、身をもって超獣の突進を受け止めました。
ぬるんっ
超獣の軟体部分が胸に、腕にからみついてきます。
(やっ・・・や〜んっ!)
ヤプールの悪戯で敏感にされていた胸に再び恥ずかしさが走りました。
超獣の突進を食い止めようとした力が抜けて、エースはその場に両膝をついてしまいます。
その隙を見逃さず、超獣は仮足を伸ばしてエースの体をからめとり始めました。
ぬらぬらした仮足が細い腰を抱き寄せて、小さなおしりもやわやわとなで回します。
(やだっ!おしりが恥ずかしい!)
エースは腰を反り返らせていやいやとかぶりを振りました。

しゅわあぁんっ・・・
半壊した校舎の窓から何人もの子供たちが普段のエースとはまるで異なる戦いを食い入るように見ています。
(やんっ・・見ないでっ・・・あんっ!!)
おしりの膨らみに沿って這い下りた仮足が真下から股間をつるりと撫で上げたのです。
エースはびくりと背筋を引きつらせ、せつなげな声をあげました。
ミカの心と体は恥ずかしさの洪水の前に悲鳴を上げています。
のたうつ仮足に半ば埋もれたカラータイマーは赤く点滅を始め、エースに残された時間がないことを知らせてきました。
(せめて・・せめて光線技で超獣を追い払えば・・・ああんっ!!)
体の真下でおしりの谷間を撫でていた仮足が上向きに強く突き出されたのです。
おしりのすぼまりに相当する部分の外皮が溶かされ、太い異物がぬるりと入ってきました。
313名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 05:48:56 ID:zectFPPo
しゅわっ・・しゅわあぁんっ・・・
エースはむせび泣くような声をあげながら背筋を反り返らせていきます。
(やめてっ!おしりはやめてっ!)
残酷な仮足は身をくねらせながらエースのおしりの中を深く、そして浅くと繰り返しなで回しました。
おしりの中がかあっと熱くなり、膝ががくがくと震えます。
おしりの中をまさぐられると手足に力が入らないのです。
超獣を押しとどめようとする力ももはや無きに等しいものとなっています。
エースは細い腰を折られるかのように超獣にのしかかられ、大きくのけぞらされていきました。
まるで新体操の選手がブリッジをしているようです。
平坦な下腹部から股間へと連なるなだらかな曲面が学校のみんなの目にさらされます。
(や・・・こんな格好・・・いやぁ・・・)
なだらかな曲面にほどこされた赤い三角形の模様の上にずっしりと太い仮足があてがわれました。
少女の体であれば恥丘にあたる部分にてらてらと粘液が塗りつけられます。
(や・・ヤプールにされた悪戯をされちゃう・・みんなの前で恥ずかしい処に入れられちゃう・・・)
エースは力の入らぬ体で弱々しくあらがいました。
しかしエースが体をよじろうとしればするほで、異物をねじ込まれた後ろのすぼまりが恥ずかしくなってしまいます。
エースのはかない抵抗はかえってエース自身を苦しめていったのです。
(うぅっ・・・どうしたらいいの・・・あっ!だめ・・・)
超獣の仮足に力が込められました。
つるりとした股間の外皮を溶かして仮足が侵入を始めたのです。
ヤプールの爪よりもはるかに太い異物がエースの下腹部を割り裂いていきます。
(!!!)
耐えられないほど熱くぬるぬるしたものがじわじわと体内を突き進んできました。
すでにおしりには太い仮足が入っています。
前後から同時に異物を受け入れられてしまったエースの小さな腰はそれだけで張り裂けてしまいそうです。
しかし新たに進入してきた仮足はさらに激しく動き始めました。
ねじるように身をくねらせながら深く、そして浅くとエースの胎内をえぐっていきます。
それに呼応するかのように背後の仮足までが激しい動きへ変わりました。
前と後ろから突き出された仮足がエースの下半身を内部から突き崩していきます・・・
314名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 11:28:16 ID:bpNMuRpn
おお、GJ!!
GoGo超獣!GoGoヤプール!
315名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 12:40:07 ID:JSnDBuZj
GJ!
316名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 00:33:41 ID:H2F1GYzW
神よ、GJ過ぎる。是非続けてくれ
317♯紀子:2006/03/05(日) 10:59:52 ID:CMvn5cr3
南隊員バージョンもお願い
318名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 11:30:11 ID:+3afMYD/
>>313
素晴らしい!素晴らしすぎる!!
まだ午前なのに有意義な1日を過ごした気分です
GJ!! もしよろしければ続編きぼん
319名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 14:36:27 ID:YHnWNAAv
これはお子様向けの物語なの?
U20はここには来れないはず
320「ウルトラエース」って?:2006/03/05(日) 17:32:37 ID:Xpv3qxu5
あのバカの書き込み以来SSがうぷされると「アゼレア」て名前が入ってないか
探すようになってしまった・・・・・・・・・・・・・
321名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 22:36:42 ID:AzzbcWqC
ウルトラ「マン」じゃないから、ウルトラエースなんじゃね?
しかしグッとくるSSだな
ウルトラスレにも降臨してはもらえないだろか…
322名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:53:40 ID:9Pr4ysr6
>しかしエースが体をよじろうとしればするほで、

投稿する前にこういうミスを修正出来ないこの迂闊さはひょっとして・・・・・
323名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 03:32:26 ID:7gAJwbl1
>>320,322
読みたくなければ来なければいいのに・・・・・
あら探しするだけのあなたはひょっとして・・・・・・
作者さん、この人はスレつぶしたいだけみたいなのでスルーして下さいね。

ウルトラエース、最初はあれっと思ったけど良い目の付け所と展開ですね。楽しみにしてます。
324301:2006/03/06(月) 05:22:13 ID:BSt5cSgh
しゅわあぁんっ・・・
苦痛に耐えかねてエースがはかなげにかぶりをふりました。
エースのか細い肢体は引き絞られた弓のように反り返り、蹂躙される股間は校舎に向かうようにして持ち上げられています。
仮足が深々と沈み込むと平坦な下腹部がぼこりぼこりとふくれあがります。
おしりの間で蠢く仮足からはてらてらと虹色に輝く液がしたたりおちてほっそりとした太腿を汚していきました。

見てはいけません!
先生がどんなに声を張り上げても、窓に鈴なりとなってエースを応援していた子供たちの目にその光景は否応なしにとびこんできます。
性教育のカリキュラムをすでに終えている高学年の女子は生々しいその行為に恐怖を覚え、
男子は股間が熱く硬くなっていくことにとまどいと興奮を憶えていました。

浩二くんも同じような興奮を感じていました。
けれども浩二はエースが北斗ミキであることを知っています。
そのミキがこのようにいやらしいことをされるのは耐えられない事でした。

「ほく・・・エース!がんばれ!負けちゃダメだ!」
浩二くんは声を張り上げて声援を送ります。
その声はかすかにミキの耳にも届いていました。

(・・・浩二の声・・・やだ・・・こんな恥ずかしい姿を見られているんだ・・・)
苦痛のあまりに何も考えられなくなりかけていたミキに理性が呼び起こされます。
(こんな姿・・・みられちゃ・・だめ・・・)

エースは最後の力を振り絞り、ぬるぬるとした軟体部分に手をかけ超獣の体を引き離そうとしました。
ぐ・・・ぐぐぐっ・・・
エースの上半身がしだいに自由を取り戻していきます。
舐めほぐされた胸の膨らみの間ではカラータイマーが赤く激しく明滅していました。
もう時間がありません!
エースは下半身を超獣に蹂躙された姿のままで両手を構えます。
(お願い・・光線よ、出て!)
325名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 05:25:05 ID:BSt5cSgh
ミカの願いが届いたのでしょうか、エースの両腕が虹色に輝き始めました。
腕から放たれたエメリウム光線が超獣の胸元に命中します。
超獣は断末魔の悲鳴を上げました。

けれどもエースの力は相当弱められていたのでしょう、
光線を浴びながらも超獣の下半身はエースを陵辱し続けていました。
体内の毒袋が解放されて、貯留されていた毒液が仮足を通じてすべて放出されてしまいます。

どくどくどくっ!
激しい痙攣とともに粘稠な毒液がエースの中に注ぎ込まれました。
仮足に占拠されていた狭小な空間に熱くどろどろとしたたぎりが満たされていきます。

(あ・・・ああっ!)
浴びせられた熱い毒液に胎内を焼かれ、ミカは悶え苦しみました。
腰から下が甘くただれていくようです。
(だ・・だめ・・・負けちゃ・・だめ・・・)
全身を痺れさせていく甘い疼きに気が遠のきながらもミカは腕の構えを崩しませんでした。

エースのがんばりが勝り、ついに超獣が倒れます。
エースは肩で息をしながらしなだれかかるようにしてようやく上半身を起こしました。
しかしエースの負った傷は相当に深いものです。
力を失った仮足が抜け落ちた後の股間からは注ぎ込まれた粘液が後から後からこぼれ落ちています。
校庭に拡がった粘液だまりになかば浸かるようにしてがっくりと肩を落とし顔を上げることもできないでいるエースの姿に勝者の誇りは感じられませんでした。
その姿を上空から報道のヘリがカメラでとらえようとしています。

(やだ・・・ここにいたらいけない・・・)
エースはようやく顔をあげてよろよろと立ち上がりました。
膝が震えて足元がおぼつきません。
それでも空を見上げて飛行に移ろうかとしたその時です。
326名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 05:25:57 ID:BSt5cSgh
青空が一転して黒い雲に覆われていきました。

「!」「!」「?」
エースも人間も皆動転しています。
灰色一色に塗りつぶされた天がところどころでほころびるとともに、何体もの超獣が空間のほころびから姿を現しました。

「あっ!カメレキングだ!」「あれはベルクロンよ!」「エースに倒された超獣たちだ!」
子供たちが口々に叫びます。
どうしたことでしょうか、これまでエースに倒されてきた超獣が蘇り、戻ってきたのです。

(いったいこれは・・・こんな状態でこんなにたくさんの超獣となんて戦えないよ・・・)
呆然としているミカの頭の中に忌まわしい声が響きました。
「エースよ。ヤプールのすべての力を使って超獣を再生してやったぞ。どの超獣もお前に復讐したくてたまらない様子だ。
さて、その傷ついた体が果たしてどれだけ持つものか見物させてもらおう・・・」

ヤプールの言葉の裏に隠された意味が今のミカにはわかります。
ミカは震え上がりました。
(恥ずかしい目にあわされちゃうの?こんなにたくさんの超獣に?いや・・いや・・お母さ〜ん・・)

エースに再大の危機が迫ります。
負けるな!がんばれ!ウルトラエース!
327名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 05:29:04 ID:BSt5cSgh
>321
今検索してそのスレを見つけました・・・
そちらに投稿するべきだったようですねショボーン
328名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 12:59:31 ID:GA/RJaHh
やっちまったよ、ウルトラエースじゃ登録商標の侵害になっちまうな
あの円谷プロも勝てなかった相手にケンカ売るなんて、度胸いいよな
329名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 13:21:17 ID:vFno2epa
怪傑透明ウルトラエース?
330名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 14:15:18 ID:t8bxx4nb
ガンダムエースにしといた方が良かったかもね( ´∀`)
331名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 14:52:32 ID:JWMfDfa+
煽りに来てる奴らはカエレ(・∀・)!

作者様GJ!向こうのスレでも構いませんので続き期待してます
332名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 18:01:56 ID:ssWw4sDV
>>327
乙&GJ!
もし続きを書いてもらえるなら、そっちに投稿した方がいいかもね
人間体ヒロイン以外は受け付けない人が多そうだし。
それで煽るってのはどうかと思うけどさ

しかし俺もなにか書いてみたくなった
オリジナルのヒロインでもいいのかね?
つってもコスはスー○ーガールっぽいヤツだけど
初心者だけど頑張ってみる
333333:2006/03/06(月) 19:09:49 ID:IY0US43k
>「エース」の両腕が虹色に輝き始めました。
>「腕」から放たれた「エメリウム光線」が超獣の胸元に命中します。

これはもう迂闊のどうのという範囲を飛び越えてしまってると思うがどうか?
テニヲハのミスならまだ画竜点睛ということも出来たが・・・・・・・


よく出来たネタであればあるほど心地よく没入し酔いしれたいもんじゃないか?
キミらは自分が書けない書いたことがないからといってゴミ混じりの飲み物や
食い物でもありがたく頂戴するような卑屈な連中なのかい
334名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:31:33 ID:MSqTjUrM
どこにでもいる。

ネットに落ちてる物は全て自分のために作られたもの。
SS書きもCG描きも自分の下僕。
オレ様の意見は絶対。皆もそう思うだろ?

いい所を褒めて悪いところを指摘すれば角も立たないだろうに、

金払ってるわけでも、批評を求められてるわけでもないのに、
やたら厳しくけなして愛のムチなんていってる。

自分で書けないならせめてスレの流れを作ろうとかすればいいのに、
スレを潰しても貫く俺様イズム。
GJを言ったら負けだと思っている奴。
335名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:38:06 ID:t8bxx4nb
>>334
はぁ?死ねよお前。
336名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:39:43 ID:IY0US43k
さっそく乞食が一匹引っ掛かったか
337名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 21:56:03 ID:/6QUhox9
>「エース」の両腕が虹色に輝き始めました。 
>「腕」から放たれた「エメリウム光線」が超獣の胸元に命中します。 

なにか間違っているのでしょうか?
私にはこれで意味が通じているように思えます。
333が何を言いたいのやら、私には理解できません。

作者殿、応援していますので、完結までがんばって書き続けてくだされ。
該当スレが2つとかあることもたまにはありますよ。
どちらのスレでも良いですから、是非書いてください。
続きを楽しみに待っています。
スレを移るなら、告知してくださればよいですし。
338名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:50:35 ID:1bECk8tr
>>337
>なにか間違っているのでしょうか?

同意。
両腕が輝き始めたのはエネルギーがこめられたから。
腕から光線が放たれた理由は、エネルギーをこめていたのは腕だから。
超獣の胸元に命中したのは狙っていたから。
なぜ狙ったかは敵だから(敵以外のどこに撃つ?学校?)
どこがおかしいのかわからない。
もっとわかりやすく書いて欲しいのだろうか?

ひょっとしたら、他に何か言いたいことがあるのかも知れない
しかし>>333

>これはもう迂闊のどうのという範囲を飛び越えてしまってると思うがどうか?

では全くそれが伝わらない。
人の文章を批判するのは有りだとは思うが、まずは己の文章を顧みてはいかがか?

…と思ったけど、>>336のような小学生でも出来る逃げ方では、大した理由もなさそうだな
339名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 01:37:16 ID:RGyJcNBH
GJ!
続きも期待してるよ。
荒らすことしかできん煽りは気にすんな。
340名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 06:38:15 ID:/P9TDnS/
「エメリウム光線」は「ウルトラセブン」の必殺技だからじゃないの?
しかもそれが発射されるのは腕からじゃなくて額のビームランプから。
ここのスレに来ている人たちは疑問に思わなかったのか・・・・

オレは333じゃないけど、あの書き込みにある
>よく出来たネタであればあるほど心地よく没入し酔いしれたいもんじゃないか?
という部分には完全に同意出来る。たしかにあの描写には引っ掛かるものがあった。
作者殿、せっかくいいモノを書かれたんですから最後の詰めまでがんがって下さい。
これからも期待してお待ちしております。
341340:2006/03/07(火) 06:41:30 ID:/P9TDnS/
ちなみに「ウルトラマンA」の光線技は「メタリウム光線」です。
これはたしかに両腕から発射してました。
作者殿のイメージしているデザインは「A]ですよね?
342名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 08:12:41 ID:6A4jR25A
それならやんわりと間違いを指摘すれば良いだけの話だろう。
つーか、其処まで重要視する部分か?鬼の首を取ったように騒ぎ立てて偉そうに叩くなよ。

343名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 09:20:51 ID:+gIB1BZy
↑そういう自分がもう喧嘩腰じゃあね・・
 まあチソポしごけそうならなんでもいいという取り組みならば
 それでもいいんだろうね

 おれもあのミスは全体の出来がいいだけに惜しいと思ったよ
344名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 10:12:38 ID:zQCx3vXe
エメリウム光線に気づかないバカの騒ぎっぷりは見ていて
失笑が絶えませんでしたよ。

>大した理由もなさそうだな
ププー!クスクスクスクス
345名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 12:09:47 ID:6A4jR25A
何処が喧嘩腰なのか('A`)まぁ、書き方が乱暴ですみませんでした。
間違いは直せば良いだけだし、叩いて煽る程ではないと思っただけです。はい。

ちなみにセブンのエメリウム光線は腕からも出るけどな。
346名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 14:06:28 ID:u8wH+6M3
以下何事もなかったように再開
347名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 15:32:56 ID:L6pHxiFw
なるほど、セブンとエースの光線の名前を間違えていたのか
ウルトラマンの世代じゃないし、
ウルトラマンのシリーズは
ファミ劇でやってる帰ってきたウルトラマンしかみたことない
だから全然わからなかったよ
思い入れのあるファンからしたら、どうしても引っかかるところなのかな
(ひょっとしてウルトラマンのスレでやってたら、、もっと叩かれてた?)

>>343の言うとおり全体の出来はいいんだから、
次から直して貰えば問題ないじゃん
他にも問題点があるなら今のうちに上げとけば?
いや、次があるかどうかわからんけど、俺は作者さんに続編を希望したい

しかし、意外とおっさん多いのな、このスレ
ま、俺だって、おっさんになってもこのスレにいそうだがw
348名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 18:53:04 ID:0zpa+ont
> 意外とおっさん多いのな、このスレ

精神的には幼稚な人が多いけどね・・・
こんな雰囲気じゃ職人さんも投稿しづらいだろうよ
349名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 20:26:16 ID:zQCx3vXe
>>345
ttp://www002.upp.so-net.ne.jp/MJ-12/get/777777.html
↑これか?これはワイドショットだぞ。
しっかりしろよ。
350:2006/03/07(火) 20:37:18 ID:+gIB1BZy
>>348が指摘した通りの哀れなオトナコドモがやって来ましたね
351:2006/03/07(火) 21:31:11 ID:vXeoD2h4
作者を擁護するだとか批判するだとかどうでもよく、
ただ煽って荒らしたいだけの人が紛れ込んでいますな
352名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 21:32:11 ID:zQCx3vXe
レベルを同じにしてやってるんだよ(ププークスクスクス
353名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 21:52:31 ID:8czjd3Ji
「メタリウム光線」だったか。その名前は思い出せなかった。
「ストリウム光線」はタロウだったよなぁ。と思ってたが。
ウルトラマンエースの光線とは名前が違うのには気づいていたよ。
でも別に指摘するほどのことではないなと思ってた。

世代的に知らなくてフツーのことだしね。
「ウルトラエース」の光線はエメリウム光線だ!で別にいーんじゃないの?
そんなに騒ぐほどのことじゃないと思うよ。
354名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 23:13:02 ID:zQCx3vXe
検索すりゃ済むじゃん。
何正当化してんだか。
355名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 23:34:50 ID:yXjLiJm1
とりあえず作者に設定を決めて貰おう
ウルトラマンエースに準拠するのか
それとはまったく別物だから設定は気にしないことにするか
エースでなきゃ行けない人は読み飛ばすべし
356名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:00:47 ID:yXsQ6pKN
エースが1人で変身?
357名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:02:40 ID:UdNSCDk0
>>356
もう釣りはいいよ…
358名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:42:54 ID:84EFMVTx
あまりにもウルトラシリーズを知らないのに横槍入れるやつが多すぎる
感動した
359名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 00:50:52 ID:1rqCiUqO
別に名前が似てるからと言って、すべてその設定に引きずられる必要ないのでは?
360名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 01:46:51 ID:2ynekhVW
アフォか。ならオリジナルでやれっつーの。
何のためのSSかわからんじゃん。
361名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 03:26:58 ID:2XhjSVrQ
えーっと、あーっと……。結局のところ、スレ住人の多くが
期待して待ってると思うんで、作者さん、続きをどうぞヨロシク
362名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 10:04:58 ID:4AVbdsWQ
>>360
いい加減、怒りを抑えなさい、おっさん
好きに書かせてやりなさい
363名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 05:52:05 ID:Osto3yie
久しぶりに来て伸びてるかと思えば…('A`)
364名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 15:10:39 ID:B+NrxdUw
もういいから全部バーチカルギロチンにしろ
365電池人間たっくる:2006/03/13(月) 05:26:43 ID:iT2xQObX
こんにちは!
わたしは天野えれき、小学4年生
ふつうの小学生だったわたしは ある日 たいへんな事件にまきこまれてしまったの
わるい人たちが 発明家のおじさまをおそっているところに ぐうぜん通りかかった わたしは
おじさまのつくった ヒロインウェアをもらって 正義のヒロインになっちゃった!
超高性能電池(ちょう こうせいのう でんち)のちからで 電気のわざをつかって わるい人たちを こらしめる、
それがわたし、電池人間たっくる なの!

きょうも わるい人たちが ゆうえんちに きた 人を 人質に とって、
お金を いっぱい ほしがっているという ニュースが ながれています
けいさつの人たちも 手が出せないようです
こんな時こそ たっくるの でばんです!
わたしは 自転車にのり ゆうえんちへと むかいました

ゆうえんちは おおさわぎになっていました
人質にされた 人たちは かんらんしゃに のせられているようです
かんらんしゃを 止めると しかけられた ばくだんが ばくはつしてしまうので、
けいさつの 人たちは わるい人の いうとおりにするしか ありません
よし! たっくるに 変身よ!

わたしは 腰のベルトに でんちを さしこみました
ベルトの ゲージが いっぱいになって 変身が はじまります
まっかな ウェアが 体を つつんで たっくるに 変身かんりょうです!
さあ わるい人たち かくごしなさい!

わたしは かんらんしゃを 動かす へやに とびこみました
そこにいた わるい人たちは わたしを見て 黒ずくめの かっこうに 変身します
やっぱり あくの ひみつけっしゃ、「さたん」の しわざ だったのね!
黒ずくめの せんとういんが わたしに とびかかってきました

えいっ でんちパンチ!
わたしの 手から 電気のちからが とびだして せんとういんを ふきとばします

やぁっ でんちキック!
けりあげた 足先から いなづまが はしって せんとういんを しびれさせました
366名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 05:27:45 ID:iT2xQObX
のこった せんとういんが かんらんしゃの スイッチを 切りました
かんらんしゃを 止めて ばくだんを ばくはつさせようと しているのです

そうは いきません!
わたしは よびの でんちを とりだして 電気の せんに つなぎました
ちょうこうせいのうでんちの 力で とまりかけた かんらんしゃが また 回りはじめます

よかった!この あいだに ばくだんを 外してしまいましょう

かんらんしゃの じくの ところに ばくだんが まきつけてあります
わたしは 足先に 電気のちからを しゅうちゅうさせて 高く とびあがりました

みつけたわ!これさえ 外せば 人質の人たちを 助け出せます!

わたしは ばくだんを うごかす きかいを 電気のちからで とかしました

これで だいじょうぶ!
わたしは かんらんしゃから ふわりと とびおります
あとは あんぜんに なった かんらんしゃを 止めて みんなを おろしてあげる だけです!

けれども かんらんしゃを うごかす へやには かいじんが まちかまえていましたのです

「わなに かかったな たっくる! おれは カニかいじんだ!」
かいじんは 大きな はさみを ふりまわしています
「ゆうえんちで さわぎを おこしたのは おまえを おびきだす ためだ」
「さあ かくご しろ!」

こんな ひきょうな かいじんには 負けられません!
わたしは カニかいじんに たちむかいました

えいっ でんちパンチ!

電気のちからが カニかいじんの こおらに ぶつかりました
でも かいじんは へいきな かおです

「おれの こうらは キトサンいりで 電気を とおさないんだ! これを くらえ!」
カニかいじんは 大きな はさみで なぐりかかってきます

これなら どお? でんちキック!

わたしは けりあげた 足先で はさみを はじきかえそうとしました
でも でんちキックも つうようしません
わたしは ぎゃくに はさみから はねとばされて しまいました
367名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 05:28:31 ID:iT2xQObX
「どうだ おれさまの こうらは 強いだろう!」

カニかいじんは じめんに ころがった わたしを 見て たかわらい しています

あの かたい こうらを やぶるには たっくる・きっく しか ありません!

わたしは ベルトの コンデンサーに 電気を チャージしようとしました
でも なんという ことでしょう
この だいじな ときに こうせいのうでんちの のこりが 少なくなっていたのです!
これでは たっくる・きっくが つかえません
よびの でんちは かんらんしゃを うごかすのに つかってしまいました

ああん・・どうしよう・・


カニかいじんが はさみを なんども うちおろしてきます
わたしは じめんを ころがりながら はさみを さけました

こつん
せなかに かべが あたります
わたしは いつのまにか おいつめられて いたのです

「たっくる め かくごしろ!」
カニかいじんの はさみが ふりおろされました

あっあぶない!
とっさに わたしは 両手で はさみを おさえて 電気の力を つかいました

ばちばちばちっ!
目のまえで ひばなが ちります
電気のちからで なんとか はさみの いきおいを おさえましたが はさみを 止めることができません
ぐいっ と はさみが むねに おしつけられました

いっいやあぁ〜んっ!
はさみが ぐりぐりと むねを さわってくるので わたしは はずかしくなって しまいました

へんな ところを さわらないでっ!

「おや? たっくる も はずかしがる のか? おんなのこ みたいだぞ」

カニかいじんは はさみを もっともっと むねに おしあててきます
ウェアの なかで むねの さきが かたくなってきました
その むねを はさみで ぐりぐりと さわられると いたいような はずかしいような かんじに なってきます

いや〜んっ やめてぇ〜っ!
こわくなった わたしは おもいっきり 電気のちからを つかって はさみを はねのけました
でも はさみを おしのけても むねは まだ はずかしいままです

え〜ん どうしたら いいの?
368名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 05:29:25 ID:iT2xQObX
おもわず でんちの力を つかいきってしまった わたしは かいじんに おしたおされました

「おんなのこが はずかしく なるような いたずらを してやる!」
かいじんは はさみで ウェアの スカートを つまむと ぐいと めくりあげました

やだぁ〜っ!
ショーツが まるみえに なりそうなので わたしは スカートを 手で おさえます
かいじんは べつのてで わたしの あしくびを つかんで ぐいと 上に ひっぱりました

やんっ!
せっかく かくそうとした スカートのなかが まるみえに なってしまいました
かいじんは あたまを ちかづけて スカートのなかを のぞきこんできます

えっち! みないでっ!
わたしは あしの あいだを 手で かくそうとしました
でも その 手を おしのけるようにして かいじんは 大きな はさみを ショーツの うえに おしあててきたのです
ぐいいっ
ひろげられた あしの あいだに かたい はさみが のしかかってきます

あんっ!

わたしは おもわず こえを だして しまいました
あしの あいだを さわられるのは むねを さわられる よりも ずっと はずかしい かんじ だったのです
きゅんっ とした はずかしさが おなかだけでなく あたまのなかに ひびいて がまんが できませんでした

そ、そんなとこ さわっちゃ だめ〜っ!
わたしは うしろに にげながら はさみを 手で おしかえそうと します
でも かいじんの ちからは わたしよりも ずっと 強くて おしかえせません

「ほ〜ら もっと はずかしく なって しまえ!」
かいじんは はさみを ゆすって あしの あいだに こすりつけました
はさみに はえている かたい でこぼこが あしの あいだに くいこんできます

あっあんっ!
はずかしさが いっそう ひどくなって わたしは また こえを あげました

こんな こえを だしちゃうなんて はずかしいっ!
これでは まるで かいじんの いいなりに なっているみたいです
正義のヒロインが こんなのに まけては いけません・・・
369名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 05:30:25 ID:iT2xQObX
でも はさみが こすりつけられている ところは ますます はずかしくなって しまいます
おへそから 下のところが はずかしくて せつなくて たまりません
これ以上 さわられていたら からだが おかしくなって しまいそうです

くぅ・・・くうぅん・・・
くやしい けれども あまえるような こえが のどから つい 出てしまいました

「はずかしい だろう? でも もっと ひどくて たちなおれないほど はずかしく してやる!」
カニかいじんの こうらが ぱくりと 口を あけ 白い あぶくが ぶくぶくと ふきだしてきました
あぶくが わたしの ほうへと したたり落ちてきます

やっ、 きたないっ!
わたしは けんめいに からだを よじって あぶくを さけました

じゅっ
からだの すぐよこを あぶくが かすめ 下に はえていた しばふが どろどろに とかされます

「おれさまの あぶくは なんでも とかしてしまうのだ! さあ おまえの きているものを とかしてやろう!」
かいじんは わたしの りょうあしを ひろげて おおいかぶさって きました
「まずは その 白い パンツを とかしてやる!」
こうらが 口を あけて 白い あぶくを はきだしてきます

やだ〜っ ショーツを とかされたら はだかを 見られちゃう〜!

りょうあしを つかまれているので もう にげばは ありません
わたしは ぎゅっと 目を つむりました

その時です
ききなれた でんしおんと ともに いぬがた サポートメカの アイボが かけつけて くれました
アイボの くびわから よびの でんちが はっしゃされ ベルトのなかに おさまります
電気の力が からだに みちあふれました

えいっ 電気パンチ!
わたしは 電気の力を こうらの 口に たたきこみました
カニかいじんは たまらず うしろに さがります

女の子に よくも はずかしい ことを してくれたわね!
わたしは ベルトに 電気の力を おくりこみました
コンデンサーに 電気の力が みちみちます
わたしは そらたかく とびあがりました

たっくる・き〜っく!!
ぎんいろに かがやく あしさきが カニかいじんの こうらを つらぬきます

「ぎゃあぁっ!」
カニかいじんは ひめいを あげながら だいばくはつを おこしました

やったあ!!
よろこんでいる わたしに アイボが じゃれついてきます

アイボ ありがとう あなたが きてくれなかったら たいへんなことに なってたわ・・・
それにしても 「さたん」は なんて ひきょうなのでしょう
わたしは 「さたん」を たおすまで たたかいつづける やくそくを あらためて かみしめていました
370名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 15:05:36 ID:Vys/S45C
>>369
アイボ、余計な事…げほげほっ!
371名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:25:29 ID:IgoVptgl
気にするな、2を書くという作者の意志表示だから
372名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 22:47:55 ID:6s3YBV5g
>>371
それは2を書けと言うお前の意思表示だな
373名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 23:28:26 ID:StUQOVcH
スーパーヒロインが死にかけるのはいいが、
このスレが死にかけるのは非常にまずい
374名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 14:38:46 ID:UtZ3voWh
もう死んでるよ
375名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 17:36:44 ID:chUbDUX4
スーパーヒロイン死んじゃったのかっ!
376名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 20:22:16 ID:3SfR2FzW
失敬な!生きてるよ!
白目剥いて失神、虫の息だけどね。
377名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 21:44:07 ID:kmGOFoSl
>>376
く、くわしく!詳細に!SSで!!
378名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 01:17:33 ID:E+QC0AM7
期待age
379376:2006/03/22(水) 02:32:31 ID:Sq+PnDmM
な、何故そんなことに・・・
つたない妄想文でいいんなら・・・どんなネタがいい?
380名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 14:18:15 ID:b2dG8NFF
>>379
ネタは君の中にある、早く書きなさい
381名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 12:22:40 ID:x5LrsIo+
んじゃベーシックに等身大ヒロインvs触手とか戯言ほざいてみる
382黒き乙女ライジング・ヴィーナス:2006/03/24(金) 20:58:49 ID:WNB0X1Dv
「いやぁああああ!」
 深夜、月明かりに照らされた廃ビルに、鋭い絶叫が木霊する。
本来ならば無人のはずの場所。その四階部分に複数の人影がある。
それは制服姿の少女と、それを囲む十人以上の人数の男達だった。
男達・・・とはいっても、不良や暴走族の類ではない。否、そもそも人間であるかどうかも怪しい。
なぜなら、それらは皆一様に同じ姿――まるで、影法師のように真っ黒であり、
体格などから男だろうと想像できるものの、それ以外には何の特徴も(顔すらも)なかったからである。

 その内の一体が、眼鏡をかけた真面目そうな少女に近寄る。
「ひ、ひい!」
 後頭部の三つ編みを揺らしながら、必死に後ずさる少女。
しかし、その逃走は背後に立っていた別の影によって阻まれる。
そして、少女のつけている、ワンピース状の白い制服が引き裂かれるとともに・・・
彼女をメインディッシュとした、影達による凄惨な宴が始まった。

 男達の手によって、ずたずたに引き裂かれる制服。
さらけ出された白い胸を、黒色の手が荒々しく握り締める。
「いやあ!もうやめっ!」
 あまりの痛みに泣き叫ぶ口に、硬い物がねじ込まれた。
口内を激しく動きまわる、おそらく生殖器なのであろうそれを、
少女は首を振りながら、必死に吐き出そうとする。
だが・・・逆に喉の奥まで貫かれ、涙を流しながら咽返った。
 そうしている間にも、少女の服は剥ぎ取られ、全裸に近い白い体を黒い手が撫で回す。
そしてついに、まだ濡れてもいない性器が影の生殖器に貫かれた。
「〜〜!」
 かっと目が見開かれ、ふさがれた口からくぐもった悲鳴が漏れる。
そんな少女に構わず、激しく動き始める男。
あまりの激痛に少女は両手両足を振り回すが、その手もまた別の影につかまれ黒い生殖器を握らされる。
 やがて、口内を前後する物の動きが激しくなる。同時に、下半身を攻める男の動きも激しさを増す。
すでに意識が朦朧としていた少女は、その行為の意味に気づき、涙を流しながら許しを請う。
しかし、少女の弱弱しい抵抗も虚しく・・・
上下の口を蹂躙していた影達は生殖器を勢いよく突き込むと、そのまま少女の体内に粘液を吐き出した。
 中に出されたショックで動かなくなった少女から、ズルリと生殖器が引き抜かれる。
激しい陵辱から解放される少女の性器。まだ血の滲むそこへ、再び生殖器が突きこまれる。
下半身に走る痛みにうめき声を発する少女。
その口にもまた、新たな生殖器が突きつけられ・・・終わりは未だ、見えなかった。
383黒き乙女ライジング・ヴィーナス:2006/03/24(金) 21:00:13 ID:WNB0X1Dv
「こ〜ら!あんまり激しくやると、早々に壊れちゃうじゃない」
少女を犯す黒い影達に声が掛けられる。そこから少し離れた先。
鉄骨を半ば剥き出しにした柱の側に、水色を基調とした服を着た女が立っていた。
「駄目よ?女の子は優しく・・・もっと長持ちするように使わないと」
 一見、修道女のような姿をした女――フリルの付いた修道服などあまり無いが――は、
しかし、その姿とは裏腹の残酷さに溢れる言葉を、目の前の影達にむかって投げかけた。
「まあ、壊れたら壊れたで別の楽しみ方はあるし、
 要は器が使えればいいんだから・・・問題ないかしら?」
 修道女はそう呟くと、白色の柔らかそうな長髪を揺らしながら、くすくすと笑った。


「そこまでよ」
 地獄のようなその空間に、不意に第三者の声が響き渡る。
窓の外に、月明かりに照らされた影。
そこには、黒い装甲に顔以外の全身を包まれた少女が一人、
足場も無い空中を、背中部分から生えた蝙蝠状の翼で浮遊していた。
その身を包む、黒く頑丈そうな装甲は・・・しかし、体にぴったりとフィットしているのか、
少女の若々しい体のラインを、あまさず外部へと晒している。

「01、また貴方なの」
 空中の少女に、修道女がつまらなさそうに声をかける。
01と呼ばれた少女は、そんな修道女の様子を憤怒に燃える目で睨みつける。
「お前達がこの世に存在し続ける限り・・・私はどこにだって現れるわよ、ガブリエル!」
「本当にしつこい子ね・・・01」
「違う・・・」
 呆れたように肩をすくめる修道服の女―ガブリエルの言葉を、少女は血を吐くような声で否定する。
 そして、少女は背中の翼を展開し、廃ビルへと目掛けて空を翔けながら叫んだ。
「私は01なんかじゃない・・・私はライジング・ヴィーナス、お前達を断罪する者よ!」
384376:2006/03/24(金) 21:01:02 ID:WNB0X1Dv
OK、とりあえずOP部分は書き上げたんだ・・・
エロ薄い、文章力ない、駄目駄目だ・・・orz

とりあえず、続きは近いうちに書き上げるので。
保守代わりになれば・・・いいかな?
385名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 23:12:50 ID:6f7lKPxY
>>384
いやいや、上等上等
376が書けるヤツだったのは、このスレにとって最高の幸運
>>376>>377にGJ!を言いたい
386名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 01:12:58 ID:5ptB2uHs
>>376
おおっ!!
ライジング・ヴィーナスの活躍(もしくはヤラレ)楽しみにまっとるぜー。
387名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 19:04:41 ID:6Q+UAN81
イイヨーイイヨー カコイイ この調子でおながいします
388名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:20:06 ID:KRvAn1ox
>>376に敬礼!続きに期待。

保守ついでに質問。このスレ的に、一番需要あるのどれ?

1.魔法少女もの
2.ラノベ風特殊能力少女バトルもの
3.超能力少女学園もの
4.巨大戦艦女艦長SFもの
5.ファンタジー風女騎士戦記もの
389名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:55:23 ID:BY3HNcQg
「スーパー」のタイトルにそぐわないのか1や5が少な目なので、ここでリク入れてみる
390名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 01:22:00 ID:s3LJTZvm
4に一票
391名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 01:24:24 ID:h/yjKubv
どれも「スーパーヒロイン」じゃないな
スレ違いも甚だしい
392名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 06:55:14 ID:svgsvDys
>>391
そうか?
スマンが定義を教えてくれないか
393名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:44:33 ID:ZsHavBlp
>>1 正義のために、あるいは自分の信念や守るべきもののため、勇敢に戦うヒロインたち。

↑これに沿ってたら、別に1-5でもいいんじゃね
ただ、イメージ的には4.5は合わないと思う
「スーパー」といえる能力を持ち合わせていたら別だが。
たとえば、ナデ○コのユ○カは全然スーパーヒロインじゃないが、
変身の一つでも出来たらスーパーヒロインかも知れない
女騎士(剣士)も同様、剣術に長けているだけでなく、
なにかスーパーな能力が欲しい
394名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 14:50:57 ID:6j5mkVyi
時々出てくる議論だね。
それじゃ、シャイダーのアニーはあれだけ人気があるのに対象から外れてしまうとか、アニメの合体ロボの女性メンバーはどうだとかとかの話になる。
あまり堅いこといわず、エロパロとして楽しめればOKではないだろうか。気にいらなきゃスルーでいいでしょ。
395名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 12:13:58 ID:q67okG4m
ファンタジー世界で変身ヒロイン
396パー子陵辱:2006/03/30(木) 05:11:54 ID:zXvXw/yC
「さんざん我らをてこずらせてくれたな・・」
黒づくめの男たちが見下ろしている拘束台には年端もゆかない少女が捕らえられている。
ただの少女ではない。
マスクとマントに身を包み超人的な力で数々の悪を懲らしめてきたヒロイン、パーマン3号。
パーマン3号は悪漢たちの罠に落ち、筋弛緩ガスを吸わされて囚われの身になっていた。
マントとバッジ型通信機はすでに奪い取られ、赤いマスクで顔を覆っているのをのぞけば普通の少女と変わらない格好だ。
ピンク色の上品なワンピースから伸びるすらりとした手足は頑丈な拘束具で締め上げられていた。
少女の顔は赤いマスクに半ば覆われており、その表情をうかがい知ることはできない。
しかしマスクの下からかいま見える桜色の唇はかすかに震えていた。

「くくくっ、怖ろしさのあまりしゃべれないのか、それともまだガスの効果が残っているのかな?」
そう言いながら悪漢の一人はパーマン3号の胸に掌をすべらせた。
「あっ!やぁっ!!」
パーマン3号は情けない声をあげて身をよじらせる。
「ほお、ようやく口を開いたか」
「あ、あなたたち!こんな事をしてただですむと思っているの!」
パーマン3号は胸を触られた狼狽を押し隠そうとするかのように悪漢たちを非難した。
「わたしの仲間たちがすぐに助けにきてくれるんだから!そうしたらあなたたちなんて一ひねりよ!」
しかし3号が強がりを言えば言うほど悪漢たちはニヤニヤ笑い出している。
「パーマンたちは他に起きた事件で大忙しだよ。3号ちゃんを助けに来る暇なんてないんじゃないかな?」
「そんな!そんなことない!きっと助けに来てくれるわよ!」
「だがたとえ助けが来たとしても、間に合わないということもある・・・」
悪漢が再び3号の胸に手を這わせた。
びくりっ
指を伸ばしてワンピースの胸元をゆっくりと揉みあげる。
ほのかに膨らんだ胸をまさぐられて3号は身を悶えさせた。

「はっ、はなして!この変態っ!」
発育途上の膨らみを悪戯された恥辱に震えながら、3号はなおも強気の言葉を吐く。
だがそんな言葉は少女の虚勢にすぎないことは悪漢たちも知っている。
力を失ない、仲間との連絡も絶たれたヒロインに今さら何ができるというのか?
「これだけ活きがよければそれだけ楽しめるというものだ・・・」
悪漢のリーダーの合図とともに何台かのビデオカメラが運ばれてきた。
拘束された3号の頭上や足元に三脚に乗せられたビデオが設置されていく。

(いったい何がはじまるの?)
不安に胸をつぶされそうになりながら3号はこの窮地から逃れる方法を探していた。
(手足の力はしだいに戻ってきている・・・もう少ししたらこの拘束具を引きちぎれるかも・・・)
カシャッ!!
その時大きな音とともにまばゆいスポットライトが3号に向けられた。

「うっ・・・」
まばゆさに目を細めた3号の前に逆光で影となったリーダーが立ちはだかる。
「3号ちゃんはアダルトビデオという言葉を聞いたことがあるかね?」
(アダルト・・・ビデオ?ま、まさかエッチなビデオのこと!?)
「その様子だと名前は知っているようだね。実は最近のアダルトビデオでは君のような年齢の女の子が人気なのだよ・・・」
「!!」
「パーマン3号がエッチなことをされるビデオ・・・とっても人気が出るとは思わないかい?」
その言葉に3号は真っ青になった。
「そんな!わたしみたいな子供にそんなことするのはとても悪い事よ!警察に捕まるわよ!」
「3号ちゃんは我々が誰だか忘れたのかい?その悪いことを仕事にしている人たちなんだよ」
397パー子陵辱2:2006/03/30(木) 05:13:15 ID:zXvXw/yC
(ほんとうにわたしのエッチなビデオを撮るつもりなんだ!)
3号は絶句した。
本業の先輩芸能人が水着で運動会に出る様子をみては「恥ずかしい」と思っていた3号にとって、そんなビデオを造られてしまう事は想像もできない事だ。
考えただけでがくがくと体が震えてくる。
「・・・ということで撮影機材だけはそろえたのだけどもねぇ。いかんせん3号ちゃんのような幼い子に興味を持つような者はうちの組織にはいないのだよ」
その言葉に3号は救われた気がした。
(魅力が少ないと言われているようなものだけど、エッチな目に遭うよりはずっとましね・・・)
「だからね、年端もゆかない女の子に興味を持つ人間を集めてきたのだ。3号ちゃんがそうやって横になっている姿を見ているだけでみんなもう興奮しているよ」
顔だけを覆面で隠した男たちが拘束台を取り巻く。
様々な体格の男たちの股間には赤黒く腫れた肉棒がそそり立っている。
「きゃあぁっ!!」
その光景を目にした3号は悲鳴をあげた。
父親以外の大人の裸なぞ見るのも、いきり立った陰茎を見るのも初めてなのだ。
しかもその男たちは自分にエッチなことをしようとしている!
噂にしか聞いたことの無かった「ロリコン」や「変質者」を目の前にして3号は震え上がり、手足をばたつかせて拘束具を外そうとした。
だがまだ力は回復していない。
無駄とは知っていても、それでも3号は懸命に身をよじらせる。
エッチなことがどんなものか具体的に知っているわけではない。
しかしエッチなことをされてしまえば、もう二度と以前の自分に戻れないであろうことを本能的にわかっているのだ。

「!」
もがく3号はいきなり手首を握られ、反射的にそちらを向いた。
拘束台の脇に立っていた男が3号の手を掴み、自分の下腹部に導いている。
3号の指先に熱く汗ばんだものが触れた。
びくっ
3号は生々しいものを触ってしまった手をあわてて引き戻そうとしたが、拘束具に阻まれる。
「い、いや・・・」
男は握りしめられた3号の細い指を無理矢理開かせ、掌の中にいきり立った肉棒を握らせた。
びくびくと異生物のように脈打つ肉棒から気味の悪い熱さが伝わってくる。
「へ、変なものを触らせないで〜っ!!」
3号は泣き声を上げて暴れた。
だがそんな抵抗も意に介さず、男は3号の手を使って自分の陰茎をしごかせていく。
「へっへっへっ3号ちゃんの手は柔らかくて気持ちいいな〜」
「変態っ!そんなことしないで〜っ!!」
頬を真っ赤に染めた3号はいやいやとかぶりを振った。

「じゃあ僕は3号ちゃんのを触ってあげようかな・・」
そう言いながら足元に立っている男が3号の内股を撫で上げた。
びくっ
3号の腰が弾けるように引きつり膝同士が寄せ合わされる。
だが足首にはめられた拘束具が邪魔をして腿と腿とを完全に閉じ合わすことができない。
その隙間に手をねじ込むようにして男は冷たい腿を上へと撫でていった。
「3号ちゃんのふとももはすべすべしているね」
「は、はなしてっ!」
下半身からぞくぞくとする異様な感覚が迫ってくる。
しかもその手はワンピースの裾をめくりながら下腹部に近づいてくるのだ。
「え、エッチっ!さわらないで〜っ!!」
びくんっ
脚のつけねにすべりこんだ男の指がショーツの前を押した。
3号は激しく腰をひきつらせる。
「っ・・・ぁ・・・」
あまりの衝撃に3号は声を出すこともできなかった。
「3号ちゃんのお股はとっても暖かいよ・・・」
男は太い指を股間の曲面に沿ってあてがい、ショーツの股布を2本の指で交互にいじり始める。
びくんっびくんっ
薄い腰が反り返り、3号は声も出せずにのたうちまわった。
398パー子陵辱3:2006/03/30(木) 05:14:24 ID:zXvXw/yC
「おいっ!暗くて映らないぞ!もっとスカートをめくりあげろ!」
ビデオを操作している男から罵声が飛ぶ。
その声を聞いて3号はあらためてビデオに撮られていることを思い出した。
指示どおりにワンピースの裾が大きくめくり挙げられて純白のショーツがあらわになる。
フリルのついた少し大人びた下着だ。
そのショーツに包まれた平坦な下腹部に男の掌がぴたりとあてがわれ、指先が再び股布のステッチをなぞり始めた。
「あ・・・」
下腹部からまた襲ってきたぞくりとした疼きに3号は息を飲み込む。
薄いショーツに包まれたなだらかな曲面に太い指先がぐっぐっと沈む込むたびに、腰が小さく跳ね上がった。
その様子がすべてビデオの中に記録されていく。
「パンツの上を触られ始めたらとたんに大人しくなりやがったぜ。まさかと思うが、気持ちいいのかなぁ?」
「そ、そんなことないわ!ひどい事言わないで!」
3号は真っ赤になりながら反論した。
「そうそう、そのお転婆な様子が撮りたいんだ。その調子でもっとののしるんだ!」
「そうだよ、大人しくしているなんて3号ちゃんらしくないよ」
「僕らももっとののしって〜っ」
そう言いながら男たちはのしかかるように身を乗り出してきた。
大きくそそり立った肉棒が3号の目の前で振り回される。
「へ、変態っ!そんなもの見せないで!!」
3号は必死になって目を背けたが、その頬に熱く気味の悪いものが押しつけられた。
手に無理矢理握らされたものと同じ熱さ・・・オチンチンだ!
「きゃあぁ〜っ!!はなして〜っ!!!」
3号は金切り声をあげて肉棒から顔を背けた。

「さあ、おじさんたちの怖さがだんだん分かってきただろう?これからもっと恥ずかしいことをされるんだよ」
合図とともに足元に控えていた悪漢が天井に取り付けられた滑車につながるロープを引いた。
カラカラカラ・・・
滑車が回り、ロープに結わえ付けられた鉄棒が持ち上げられていく。
鉄棒の両端に取り付けられた拘束具とともにハイソックスを穿いたすらりとした脚が逆さ吊りになった。
「きゃあ〜っ!エッチ!!」
ピンク色のワンピースが大きくめくれて肉付きの少ない下腹部があらわになる。
3号は腰をよじって膝を閉じ合わせようとしたが梗塞具がそれを阻んでいた。
ついに3号の細い脚はぴんっと引き延ばされて、V字型に拘束されてしまった。
上品な純白のショーツに覆われた下腹部に悪漢たちの視線が集中する。

「子供にしては高価そうな下着を穿いているなぁ・・・おしゃれだねぇ」
悪漢はそう言いながらショーツに包まれたおしりに手を伸ばした。
「あっ!や、やめてっ!」
おしりに触れられた瞬間、ぞくりとした感覚が背筋を這い上がってくる。
3号は苦しげに頭を振って、細い腰をのけぞらせた。

「初々しい反応だねぇ」
悪漢の指は小さな膨らみを包み込むように押し曲げられて、尻肉をふにふにと弄んでいく。
指の下で押しつぶされた肌がびくりびくりと痙攣していた。
おしりの谷間に指が滑り込むとひときわ激しく3号の腰が震える。
「や、やめて・・・やめてぇ・・・」
背筋を這い上ってくるおぞましさに3号は打ちのめされていた。

「さあ、パンツを脱ぎ脱ぎしましょうか」
その言葉とともに悪漢の指がするりとショーツの縁から滑り込む。
「!」
太い指はショーツを後ろからめくりあげて、そのまま膝のあたりまで引き下ろしてしまった。
ぷるりとした白く丸いおしりがショーツの中から転がりでる。
「やだ〜っ!!」
3号は頬を真っ赤に染め半泣きになりながら頭をふった。
「やめてやめて!見ないで〜っ!」
399パー子陵辱4:2006/03/30(木) 05:15:18 ID:zXvXw/yC
3号がどんなに腿をよじり合わせようとしても拘束具に阻まれて下腹部を隠すことはできない。
おしりだけでなく、つるりとした恥丘と割れ目までが悪漢たちの前にさらしものになった。
「へへへ・・真っ白でつるつるだぜ・・・」
前後から伸びてきた指が清楚な割れ目としりたぶとを押し開き、隠されていた器管を照明の前にさらけ出していく。
真上からのぞき込むように近づけられたビデオには小さな腟口と肌色のすぼまりとが記録されていった。
「3号ちゃんの穴は前も後ろもとてもきれいだよ。さあ、気持ちよくなるお薬を入れてあげようね」
ゴム管をつないだ注射器を3号に見せつけながら、悪漢たちは腟口とすぼまりとにそのゴム管を差し入れていく。
3号の腰がびくりっと激しく震えた。
「い、痛いっ!」
デリケートな部分を傷つけられてもがく3号を見下ろしながら、悪漢たちはローションとアルコールとを混ぜた薬液をゆっくりと注入していく。
すぼまりはひくひくとわななきながらも60ccの薬液を飲み込んだが、腟からは半分も入りきらないうちにとろとろとした薬液が逆流してきた。
あふれ出した薬液はなだらかな恥丘を流れ下り、へそのあたりまでをてらてらと濡れ輝かせている。

「さあ、お薬のお味はどうかな?」
ゴム管を引き抜きながら悪漢は3号にいやらしくささやいた。
3号は顔を背け、問いに答えようとしない。
しかしその腹の中ではアルコールが粘膜に吸収されて、しだいに血中濃度をあげていたのだ。
3号の瞳はしだいに潤み、吐息は荒くなっていった。
「かわいい声で鳴いてくれよ・・・」
悪漢の手には乳白色の球体が連なったアナルビーズと電源につながれたピンクローターが握られている。
スイッチを入れられブゥンと震えだした小さなローターが割れ目の前縁に押しつけられた。
びくん
腰が小さく震え、3号は身をよじらせる。
「い・・・いや・・・・ぁ・・・」
割れ目の奥に隠れていた極小のクリットから性感がわき上がり、切なげな声が漏れだしてしまう。
自分自身があげてしまった声をはしたなく思い、唇を噛みしめた3号の背後からさらに別の器具が襲いかかった。
濡れそぼったすぼまりにぐっとアナルビーズの先端が押し当てられ、徐々に内側に埋入していく。
「あぁっ・・・」
生理的な方向とは逆にめり込んできた異物を、3号は弱々しく頸をふりながら受け入れていった。
ついに根本まで突き進められたビーズが、今度は逆に引き出されていく。
ビーズのひと玉ひと玉がすぼまりを内側から押し開き、外に姿を見せるたびに3号のおしりにはおぞましい性感が走った。
自分自身を律する心もアルコールで弱められていた3号は初めて味わう性感に声を止めておくことはもうできなかった。
「はぁ・・・はぁ・・・あ・・・・い、いやぁ・・・・」
あどけない声が耐えかねたような吐息を何度も漏らし、小さな腰がひくひくと震えている。

「さっきまでの強気はどうしたのかなぁ」
アナルビーズを扱う男はそう言いながら小刻みに性玩具を上下に揺さぶった。
「あ、あん・・・やだ・・・入れたり出したりしないでぇ・・・・」
3号は可愛らしい声を震わせながら哀願する。
赤いエナメル靴を履いたつま先がぴんと反り返り、平坦な下腹部ががくがくと震えてきた。
「なんだ?おしりで感じているのか?なんてHな子供だ」
「ち、ちがいます・・・あぁっ!」
一挙に引き抜かれたアナルビーズにすぼまりを刺激された3号は言葉をつまらせる。
小さな菊門は外にめくれて赤い粘膜をさらけ出していた。

「おしりの穴をひくつかせてやがる・・・まったくザマないな」
悪漢はそう言いながら小さなおしりの谷間に顔を寄せていく。
「あ・・・なにを・・・」
異性の鼻息をすぼまりに感じて3号はつかのま正気を取り戻した。
涙に濡れた視界の中で悪漢がおしりを拡げ鼻先を突き出している様子が見える。
「やぁあ・・・近づかないで〜っ!」
恥ずかしい部分を間近で見つめられ、においまで嗅がれるなど小学生である3号には耐えられないことだった。
それどころか悪漢は舌を伸ばしてすぼまりを舐め始めたのだ。
熱くざらりとした舌先がすぼまりに触れたとたん、3号は恥ずかしい電撃に貫かれてしまった。
「あ・・・ああ・・・ああぁ・・・っ!」
細い手足がびくびくとふるえて、きゃしゃな腰が大きくのけぞっていく。
れろりれろりと舌先がくねり始めると3号の痙攣はますます激しくなっていった。
400パー子陵辱5:2006/03/30(木) 05:16:14 ID:zXvXw/yC
「3号ちゃんのおしりの感度は敏感だねぇ」
「ほんと、壊れてしまわないか心配だなぁ」
周りで見つめている悪漢たちの言葉も今の3号には聞こえていない。
悪漢は小さなしりたぶを親指で大きく割り拡げながら、舌先を尖らせてすぼまりの中をえぐるように舌を動かした。
肛門括約筋が舐めほぐされて、性玩具よりもずっと太い舌が少しずつ奥へと入ってくる。
「や・・・やめて・・・入ってこないでぇ・・・・」
3号は息も絶え絶えになりながら哀願を繰り返すが、舌の蠢きは止まるはずもなかった。
ぐぬっ
ついに括約筋を越えた舌先が直腸粘膜に達してしまった。
悪漢は舌先をドリルのように左右に回しておしりの感覚器官を舐めほじっていく。
とどめようのない性感覚が3号の脳天を直撃した。
「い、いやあぁ〜ん!!」
あどけない断末魔の悲鳴が上がる。
3号の体は射止められた仔鹿のように反り返り、そのまま硬直したかと思うとがくりと力を失った。
はぁはぁと荒い息づかいだけが幼い喉から漏れだしていた。

「子供のくせにおしりでイキやがったぜ・・・」
3号の痴態を見守っていた悪漢たちは子供らしからぬ乱れ方を見て欲望をみなぎらせていた。
「ああ・・すごいビデオがとれそうだ」
なかば気を失っている3号の両脚を拘束具から解放しながら、悪漢たちは思い思いにズボンを脱ぎ捨てていく。
そして悪漢は3号の上にのしかかり、小さなおしりを抱え上げた。
「う・・・うぅ!?」
ようやく意識を取り戻した3号は自分の上に覆い被さる大人の姿に驚愕する。
おしりの間に熱く硬い肉塊が押し当てられ、ぬるりとした丸い先端がすぼまりに向かってぐぐっと突き出された。
「ああっ!やめてぇ!」
3号の哀願は引き続き起こった悲鳴にかき消される。
悪漢の男根が肛門括約筋を押し広げて、直腸の中に滑り込んできたのだ。

びくんっ・・びくんっ・・・
舌先とは比べものにならないほど太い異物がすぼまりを押し広げて脈打っている。
しかも異様に熱い。
「うっ・・・くうっ・・・・」
その巨大な異物が存在するだけで3号は苦悶の声をあげていた。
「おいおい、まだ先っちょしか入っていないんだぜ」
その愛らしい様を見下ろしながら、悪漢はわずかに腰を送り込んだ。
びくっ!!
すぼまりがきゅっと締まり、細い腰ががくがくと震える。
「今の動きだけでもうイキそうなのかな?3号ちゃん。それじゃあおじさんが楽しめないよ・・」
悪漢はゆっくりと腰をグラインドさせた。
亀頭の張り出しが括約筋を内側から擦り立てて、少女の感覚器を責めさいなんでいく。
「あっ・・・だめぇ・・・・」
3号はあどけない泣き声とともに腰を震わせた。
恥ずかしい電撃に腰がわなないて、3号の意志に反してすぼまりはきゅっきゅっと男根を締め上げてしまう。

「そうだ・・・いい締め付けだ。おじさんイってしまいそうだよ」
悪漢は小刻みに腰を送り込んだ。
早く、そしてゆっくりと。
3号が苦痛と快楽の混じった表情で苦悶する様を見ながら、悪漢は自在に腰をくねらせていく。
性的経験に乏しい3号はひと突きごとに絶頂へと導かれていった。
「おうっ!」
悪漢はつい絶頂にたっしてしまった。
「いやっ!」
男根からおびただしい精子が放出される。
放出の際の脈動にすぼまりをこじられて、3号もまた絶頂に達してしまった。
401パー子陵辱6:2006/03/30(木) 05:17:04 ID:zXvXw/yC
「はぁっ・・はあっ・・・はぁっ・・・」
苦しげに息をつく3号から萎縮した陰茎が引き抜かれる。
しかし絶頂の余韻に浸る間もなく、身を起こした悪漢と入れ替わるようにして別の男がのしかかってきた。
「あ・・・もう、やめて・・・・」
3号は哀願したが男は聞く耳を持たない。
「ほれ、まだまだ後がいるんだぜ。いつまでも放心してるんじゃねぇよ」
ずにゅっ
再びすぼまりに熱く太い異物が打ち込まれた。
太さこそやや細めだが、男はそれを根本まで突き入れてくる。
「う・・・あ・・・・」
腰の奥底まで突き上げられた3号は息を吸うこともできなくなってしまった。
「おう・・・いい締め付けだ」
男は自分自身の欲望を優先させ、根本までこじ入れた肉棒を激しく突き立てる。
3号は声もあげられないまますぼまりを激しく責められた。
「おらっ!」
一方的な欲望を遂げた男の肉棒から激しく精子が噴出する。
その奔流を腸の奥で受けながら、3号はみたび絶頂を迎えていた・・・

何人の悪漢に貫かれたのだろうか。
もう3号はどれだけ突かれても反応しない身体になってしまっていた。
つぶらだった瞳は光を失い、放心したように天井をじっと見つめている。
そんな肉人形になりはてた3号に最後の悪漢がは欲望のたぎりをぶちまけた。
「へっ、壊れちまったかな?まあいい、そろそろ他のパーマンたちがここを嗅ぎつける頃だ。お仲間の悲惨な姿を拝ませてやるとするか・・・・」

「パー子〜っ・・・!!」
が遠くから3号の姿を見つけて駆け寄ってきたパーマン1号が絶句する。
3号はフランス人形のように脚を拡げた姿で倉庫の片隅に放置されていた。
ピンク色のワンピースは胸元まで大きくめくりあげられて、左の乳首にはパーマン・バッジがピンで突き刺されている。
おしりの下には白濁液にまみれたパーマン・マントが敷かれていた。
「パー子・・・ごめん・・・」
救出が間に合わなかったことを知った1号はただ泣くしかなかった。

(おわり)
402名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 15:06:11 ID:2SqeHln4
状況と会話だけで進行しているため、3号、悪人ともに感情移入しずらいな。
文体も読みづらいから、結構飛ばし読みしてしまった。
もっと使う語彙を吟味して、句読点にも気を遣った方がいい。

他人の反応を知りたいからって、書き上げて直ぐに投下するのは止めて、
何度も読み返して推敲すること。
冷静に第3者の目で読んでみて、言い回しや表現に引っ掛かるところはないか、
進行に不要で、削除できるところはないか、納得いくまで考えろ。
特に変に凝った、比喩を使った言い回しは全くの不要で、鼻につくだけ。

常に読み手のことを意識して、何より読みやすさを第一義にもってこい。
いかに素晴らしい内容でも、読んでもらわなければ意味がない。

ただエロ妄想力とキャラへの愛情は、この板の中でも群を抜いていて秀逸。
とにかく頑張って書きまくれ。
403名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 15:18:18 ID:xSVvRZ3k
元ネタがあんま知らね…。
でも読破。でも GJ 。
404名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 17:29:54 ID:ZiS64WZJ
パーコ凌辱作者さん、GJ!

>>402
それこそ愛情のないつまらん批評は不要。
お前の文章の方がよっぽど鼻について冗長で読みにくい。
405名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 18:28:09 ID:ZTvxTcbi
>>402
ここを創作文芸板と勘違いしてないか?
パー子を書いた人の文章を読む限り、
別にうまくなりたいとか考えて無さそうだし、
批評するだけ無駄だと思う
「真面目に酷評」を求めている人なら話は別だけどね
406名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 18:32:38 ID:Xfqsbay5
ズリネタクレクレ必死すぎだなw
そんなことだから書き手が居着かないんだよ

>>パー子を書いた人の文章を読む限り、
別にうまくなりたいとか考えて無さそうだし、

つまり下手くそだって認めていることか?
本人じゃないとしたら、これは余りにも失礼すぎるぞ
407名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 19:19:26 ID:ZiS64WZJ
>>406
何しにここに来てるの?
リアルな世界で友達もおらず、煽らなければネットですらレスをもらえないかまってチャン。あわれだね。
408名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 21:20:07 ID:7rRBWq6U
>>401
ちと自分のストライクゾーンよりは下の年齢だったけど、未知の性責めを加えられ
屈していく様GJです。
409名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 21:44:38 ID:Mkpphdrq
頭に来てるのに言い返したいことを言葉で表現出来ず、
テンプレート的な煽りしか返せない407って惨めだな。
もう少し語彙力を上げてからレスつけてご覧、原始人君。
そんなんじゃ言葉で人を傷つけることは出来ないよ。
410名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 21:49:46 ID:5jfE6vNc
島に帰れ
411名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 22:08:48 ID:ZTvxTcbi
>>406
あまりに安直だし、釣りだとは思うが、マジレスする

俺が、「別にうまくなりたいとか考えて無さそう」と書いたのは何故か?
それは、単純明快。いくらなんでも「読点」が少なすぎる
しっかり文章を書こうと考えているなら、
読みやすく、そして意味が通じやすくなるように、
読点を考えてうつくらいは、当たり前のことだ
そんな基本を無視しているのは、
彼はよい小説を目指したのではなく、
よいエロのみを念頭に置いて書いたんだと思う
彼にとってSSは、エロを表現する為の、一つの手段でしかないわけだ

俺は、彼が下手だとか、そんなことを言っているのではない
もっと上手くなろうという意志を感じない、そう言ってるんだ

ここが創作文芸板ならいざ知らず、
そういう人に文章批判(>>402)する必要は無いと思う
(しかし、無理して褒める必要はない)
ここでの作品は、エロさえ伝われば、それでよいのではないだろうか?
ここにいる住人は、小説家を目指している人の集まりではないのだしね
412名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 22:28:29 ID:ZiS64WZJ
>>409
ホントに馬鹿だね。煽りのために文章を練るほど暇じゃないのさ。
それに吊られた振りしてクールなレスを返したつもりのNet弁慶君惨め杉。
俺も>>411さん同様に、ここにはエロを楽しみに来ているから、もうお前にはつきあわん。さっさと立ち去れ。

書き手の皆さん、スレ汚して申し訳ありません。楽しみにしていますので、作品投下をお願いします。
413名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 23:57:06 ID:Mkpphdrq
精一杯考えてこの程度か、ガッカリだな。
こちらとしても、自分を向上させてくれる人間としか付き合いたくないよ。
君も当方の書き込みに対し、二度とレスしないでくれたまえ。
414名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:06:19 ID:IvRJ6Z1X
おまいら・・・ただでさえ少ない書き手の、
創作意欲とかを減少させてどうするんだ・・・orz

雰囲気悪すぎですよ。エロけりゃ、それでいいじゃない
415名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:24:55 ID:z9So/3Ct
>>411は作者さんを弁護しようとして、実は腐している事実に気付いていない
結果的にお前が、スレ的に一番の害毒になっているよ
自分のレスをもう一度読め、そして自分をよく見せようという余り、
無意識に作者さんを思い切り罵倒していることに気付け
416名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:36:16 ID:bw/8ALV5
>>414が全てを語っている。読みたくないなら読まなきゃいいじゃない

というわけで、>>396また投稿おながいします。
417名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 06:09:44 ID:qkx+Q5T5
わざわざつまんない批評を垂れ流してる人は何なんでしょうね。
自分のオナニーのためだけに長ったらしい文章を投稿するのは勘弁してください。
どうせ長文なら、他人もオナニーできるようなエロいのを書いてくださいね。
418♯紀子:2006/03/32(土) 15:54:51 ID:u4pzMAJC
黒き乙女ライジング・ビーナスなら改造されるの?
  
419名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 19:33:16 ID:DUBKK5N/
そして、またネタを投下してくそうな香具師が1人立ち去る…。

>>411
おまえの発言も今度からは推敲し、句読点をちゃんと考えてからどうぞ。
420名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 22:22:08 ID:LewozwYC
411みたいなカスがこのスレの癌になっているな
切除しなくては転移してしまう
421名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 22:29:48 ID:iWYr+ulG
こいつ>>411、他のスレでもこんなことばっか書いてるよ
422黒き乙女ライジング・ヴィーナス:2006/04/05(水) 02:36:24 ID:gwtcCJH0
 ビルの淵に、黒い天使が降り立った。
そこに、犯していた少女を打ち捨て、黒い影が殺到する。
天使よりも、二回りは大きいかと思われる影の突進。
それに臆する様子もなく、彼女はかすかに鼻を鳴らし両腕を振るった。
その一撃で、周囲を囲もうとした影が木の葉のように吹き飛ばしされる。
 勢いよく壁に叩きつけられる化物達。
その様子を目にも止めず、ヴィーナスは修道女へと駆けながら叫んだ。
「ライジング・バレット!」
 少女の声に答えるように、両腕の形が変化する。
手の形から銃の形へと・・・そして、そのままガトリングのように弾丸を放った。
 修道女へと向かい放たれる、無数の弾丸・・・
しかしそれは、彼女の前に立ちはだかる様に現れた、黒い影に阻まれる。
見ると、吹き飛ばされた影達もまた、ゆらりゆらりと立ち上がり始めていた。

「邪魔よ!ライジング・カノン!」
 ヴィーナスの怒声と共に、右腕の砲身が大きさを増す。
「シュート!」
 そのまま影達に銃を乱射しつつ、前方へむけて砲弾を放つ。
嵐とでも形容すべき弾幕に、後方から迫っていた影達が耐えられずに弾け飛んだ。
そして、それはカノン砲の直撃を受けた影も、また例外ではなく・・・
 数瞬後、白煙の晴れたその場には、天使と修道女の姿があるのみだった。


「相変わらずよねぇ、貴方も。もう、あの方の元へ戻る気はないのかしら?」
 余裕の表情のガブリエルに、天使は無言で砲身をむける。
修道女は呆れたような表情で肩をすくめたが、すぐに笑顔に戻って言った。
「別に遊ぶのは構わないんだけど・・・
 貴方、どんなプレイでもすぐに感じ始めちゃうからつまらないのよね」
「・・・! き、きさま・・・!」
 女の言葉に、ヴィーナスの怒気が頂点に達する。
天使はその左腕をも砲身に変えると、いまだ何かを呟き続ける修道女に、両腕をむける。
「ライジング・カノン!この世から消えさりなさい!」
423黒き乙女ライジング・ヴィーナス:2006/04/05(水) 02:37:25 ID:gwtcCJH0
 叫びと共に放たれた砲弾。
しかしそれは、その弾道の狭間に現れた白い物体によって遮られた。
「ああ、ごめんなさい。貴方の相手は私じゃないの」
 ガブリエルの言葉と共に、それは天使へと襲い掛かる。
「くっ・・・」
 ヴィーナスの放った回し蹴りをいなし、カウンターで殴りつけるそれは・・・
つい先程まで、黒い影に襲われていたはずの少女だった。
「あ・・・な、なに?あたし・・・何やってるの?」
 自分の行っている行為が、理解できないといった様子の少女。
常人ではありえない速度で振るわれる右腕を、それ以上の速さで受け流しながら・・・
ヴィーナスは、苦虫を潰したような顔で呟いた。
「拒否反応か・・・」
「そう、この子は『ハズレ』だったみたいね♪」

 修道女の言葉を合図とするかのように・・・変化は唐突に訪れた。
突如、少女がその動きを止める。そして、瘧が掛かったように全身を震わせた。
「あ、ああああああ!」
 叫び声と共に、少女の全身から瘴気が溢れ出す。
涙を流しながら、力なく首を振る少女の顔が闇へと消える。
そして、黒い霧が完全に晴れたとき・・・
そこにもう、人の姿は――人と呼べるモノの姿は存在していなかった。

 毒々しい色の笠に、同じく毒々しい色の触手。
人間のような下半身が生えていなければ、それはクラゲによく似た姿をしていた。
「や〜ん、かわいい〜!貴方もそう思うでしょ?」
 両手を頬にあて、体をくねらせるガブリエル。
それを無視して、天使は両腕をモンスターへとむける。
「くだらない・・・私の前に立つモノは、何であろうと消し去るだけよ」
 小さな呟きと共に、ヴィーナスは砲弾を放った・・・
424376:2006/04/05(水) 02:39:57 ID:gwtcCJH0
ごめんね。待たせたわりにエロ無くて、ごめんね・・・orz
425名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 17:54:40 ID:ymf83GdI
言うには早いかもだけど GJ 。
続き期待。
426名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 00:09:27 ID:wfm0lPdQ
>>424
君には期待しているよ。
なかなかいい文章だ。下手な文では萎えるだけだしね。
エロだからといって軽々しく書いてはいけない。
>>411はこの事実を直視し、反省すべし。
いや、もう出て来なくいいよ。うざいから。
427名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 00:34:39 ID:zcPFIHmX
>>426
禿しく同意とはこのことだ
411は花粉症にかかって氏ね
428名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 20:25:50 ID:JdE1Txx+
もうそれ掘り返すのやめようぜ。
429名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 22:27:02 ID:FtDedfkU
花粉症にかかって死ぬ411ワロスwwwwwwwwwww
430名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 00:08:22 ID:zsCdO2YP
むしろ411の書くSSが読みたい
文章が下手でもいいなんて、自分が下手くそだからその言い訳だろ
どんな恥知らずな文章を書くか晒して欲しい
ただしこのスレには投下しないで欲しいけどね
スレ汚しになるだけだから
431ドリームナイツ1:2006/04/07(金) 06:29:40 ID:6jOiN6NM
邪悪なるものたちに敢然と戦いを挑む3人のヒロイン・・・
その名は
『夢幻美少女戦士ドリームナイツ』!

普通の小学生であった桃井美弥、白鳥葵、雪村眠兎の3人は、
女王アイラから選ばれて変身する力を授けられた。
彼らはピンクキャット、ブルースワン、ホワイトバニーとなって、
人間の夢を食い尽くす『サッキュバス』と命がけで戦う運命に翻弄されていく・・・

「ふふふっ、お前の夢をいただきに来たわよ・・・」
バイオリンのケースを抱え、人気のない公園を歩いていたた少女の前に妙齢の美女が立ちはだかった。
美女は肌もあらわな黒革の衣装をまとい、とても正気で外を出歩く格好とは思えない。

「将来を嘱望されている若きバイオリニスト、石川梨乃だな。お前の夢を渡してもらおうか・・・」
だが呼び止められた少女はひるむどころか、きっと美女を睨めつけた。

「かかったわね!『サッキュバス』!」
「梨乃ちゃんはわたしの仲間たちが安全なところへ連れて行ったわ!」

「な、何イィ?お前はいったい・・・」

「チェンジ、ドリーマー!」
片手をあげて少女がそう唱えると、胸のペンダントが虹色に輝いた。
まばゆい光が収まるとそこには青く輝く衣装を身につけた少女戦士が立っている。
「夢幻美少女戦士、ブルースワン!」
そう名乗った少女戦士は身体にぴったりと密着したベストとホットパンツをまとっていた。
その肢体はか細く、どう見ても小学生程度にしか見えない。
くびれのない腹部や、ほっそりとした太腿はむきだしで、陽光の下で白く輝いている。

「夢幻美少女戦士?そうか、お前が我々に逆らう『ドリームナイツ』か!」
美女はかかと笑い、獲物を構える。
「どんな相手かと思っていたらただの小娘じゃないか、
「わたしは『サッキュバス』の幹部、サーペント!今から地獄に送ってあげるよ」

サーペントの合図とともに、黒づくめの覆面男たちが姿を現した。
『サッキュバス』の戦闘員たちだ。
「キイッ!」「キィッ!」
戦闘員たちは一斉に少女戦士に襲いかかる。
体格差のありすぎる大人たちにつかみかかられ、少女戦士に勝ち目があるようには見えない。
しかし小さな戦士は細い手足を振り回し、一人また一人と戦闘員を打ち倒していく。

「なるほど、ナーガ様が恐れるはずだ。たかが小娘とはあなどれないな・・・」
サーペントは杖を持ち上げた。
杖にはヘビの紋様がからみついている。
そのヘビの口が開き、ピンク色の霧がふきだした。

「きゃあ〜っ!」
霧をあびたブルースワンがあどけない声をあげて苦しみだす。
「どうだいサーペント様の毒霧は?体が熱くてたまらないだろう?」
432ドリームナイツ2:2006/04/07(金) 06:30:35 ID:6jOiN6NM
「うぅっ・・・」
蹴り飛ばされた戦闘員よりも、むしろ蹴ったスワンの方が苦しみあえいでいる。
(相手に触れたところがむずむずしちゃう!これじゃ戦えない・・・)
体の変調にとまどうスワンに次々と戦闘員が襲いかかった。
スワンは地面を転がり、戦闘員たちの攻撃を避けていたが、その動きも徐々に鈍くなっていく。
動けば動くほど体に密着したコスチュームが肌にこすれて、あちこちがくすぐったくなってきたのだ。
このままでは戦闘員たちの攻撃を防ぐことができない。
(キャット、バニー・・・早く助けに来て・・・)
スワンはしだいに息を荒げ始めていた。

がしっ
逃げ回るスワンの足首をついに戦闘員の腕が捕まえる。
掴まれた処から電撃のように恥ずかしさが走り、少女戦士の足はびくりっと反応した。
戦闘員はそのままスワンの脚を強く引き、片足だけを宙に持ち上げていく。
白くまぶしい太腿が大きく拡げられ、戦闘員たちの視線にさらされた。

「あんっ・・・」
体にフィットした青銀色のホットパンツが股間に擦れ、スワンは小さく声をあげる。
「毒霧の効果がまわってきたようだね。そのコスチュームの下もこそばゆくてたまらなくなったんだろう?」
サーペントは仰向けに転がっているスワンを見下ろしながら、その胸元を踏みつけにした。
青銀色に輝くベストに包まれた薄い胸に、ピンヒールの先端がくい込む。
ぐりぐりぐりっ
発育途上の乳房がヒールの先で乱暴に押しつぶされた。

「ひっ!」
すでに敏感になっていた胸が恥ずかしく疼く。
疼きは胸全体に拡がり、さらにのど元へと這い上がってきた。
「く、くぅぅん・・・」
恥ずかしい疼きに喉をくすぐられ、耐えかねたスワンは甘えたように喉を鳴らす。
ヒールが執拗に狙ってくる乳頭にもびくりびくりと疼きが走り、スワンはのたうちまわった。

「さっきまでの威勢はどこへいったんだい?まあ、私の毒霧にお前のような小娘が耐えられるはずもないがね」
あえぎながら踏みつけにした足をどけようとしているスワンを見下ろしながら、サーペントは杖をスワンの股間にあてがっていく。
ずっしりと重い杖がコスチュームごしに少女の恥丘を押しつぶした。

びくりっ
細い腰が一瞬ひきつった。
硬い異物を押し当てられた下腹部に恥ずかしい感覚が拡がっていく。
その感覚におののいたスワンは、腕を伸ばして杖を払いのけようとした。
すると杖に巻き付いていたヘビの紋様が鎌首をもたげ、下腹部の曲面に絡みついてくる。

「ひっ、ひゃぁん・・・」
ヘビの硬い腹に恥丘をなで擦られたスワンは情けない声をあげた。
手でヘビを払いのけようとしても、巧みに身をかわされて捕まえることができない。
その間にもヘビはつるりとしたコスチュームの上をはい回り、中の敏感な肌に恥ずかしいダメージを与えてくる。
スワンは懸命に腰を反らして、少しでも刺激から逃れようとするほかなかった。
だが下腹部からの疼きは高まる一方だ。
ヘビがわずかに身をくねらせただけで、スワンは耐えかねたように息を吐き、腰をくねらせた。

「くくくっ、とどめをさしてやろう」
ヘビが鎌首を持ち上げ、牙の生えた口を大きく開く。
次の瞬間、ヘビはスワンの股間にかみついていた。

「あぁっ!だめぇ・・・!」
スワンの腰が激しくひくつき、すらりとした伸びた脚がばた狂った。
ヘビの牙が薄いコスチュームを貫いて、割れ目に突き立てられたのだ。
最も敏感なところへ毒霧の原液が注入されていく。
433ドリームナイツ3:2006/04/07(金) 06:31:07 ID:6jOiN6NM
「あ・・・あぁんっ!」
注入の痛みはすぐに甘い痺れに変わり、スワンをふしだらなメスへと変貌させていった。
ヘビの顎が股間を甘噛みするたびにスワンは下半身をのけぞらせ、あどけない声で鳴く。

「どうだい、気持ちよくて溜まらないだろう?」
サーペントは薄い胸をぐりぐりと踏みつけた。
「大人の女性さえ狂わせてしまう強力な媚薬だ。お前のような小娘を落とすのは造作もないことよ」

スワンの露出した肌はびっしょりと汗に濡れている。
汗に濡れた額に前髪が貼り付いたまま、スワンは苦しげに頭をふった。
サーペントの声が聞こえているのかどうかもあやしい。
半開きの唇からあえぐような、たどたどしい嬌声が漏れだしてくる。
その声は次第に早さを増していった。

「はっ・・あんっ・・・くぅっ・・・やあぁん・・あっ!!」
スワンの肢体が激しく引きつる。
つま先がぴんっと反り返り、小刻みに震えた。

スワンは絶頂に達してしまったのだ。

「堕ちたか・・・この小娘を秘密基地へ連れて行け。ナーガ様にたてつく者たちのことを白状させてやる」
ぐったりとしたスワンを見下ろしながらサーペントは戦闘員たちに命じた。
434名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 10:21:22 ID:K6H5ypqd
>>ドリナイ
いいよ、いいよ、かなりいいよ!!
435名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 13:32:42 ID:GTn6pYrw
ちょっと盲点でしたね >ドリームナイツ
がんがん進むがよろし
436名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 20:12:43 ID:mQbzWx4X
ドリームナイツGJ!このまま一気に逆転だ
437名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 22:46:23 ID:Voss5105
>>433
頑張れ433!
氏ね411!
438名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 00:29:43 ID:p6H065Lj
GJ。続ききぼん。
439名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 01:38:43 ID:K43DJG+8
>>433GJ!
>>437
もう、そっとしといてやろうぜ。
440名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:36:54 ID:SBkFOXs0
このスレの話って保管所みたいなところはあるの?
441ドリームナイツ4:2006/04/08(土) 18:24:06 ID:wavsD6AJ
ホワイトバニーとピンクキャットが公園に駆けつけたとき、すでにブルースワンの姿はなかった。
戦いを終えて家に帰ったのでは?
しかし葵の家に電話してもだれもでない。
変身を解いた桃井美弥と雪村眠兎は手分けして葵を探そうとしたが、どちらも母親に引き留められてしまった。

「暗くなって出歩いちゃいけません!」
小学生ヒロインは制約が多いものなのだ。
それでも・・・雪村眠兎は家族が寝静まってから家を出た。
夜道は怖くない。
それよりも葵の行方がしれないことが、もっと怖い。

「もしも『サッキュバス』に捕まっていたら・・・」
焦る心で眠兎は公園に駆けつけた。
真夜中の公園は水銀灯で冷たく照らされている。
人影はもちろんない。
だが、茂みの中からいきなり男が飛び出し、公園の奥へと駆けだした。
『サッキュバス』の戦闘員だ!
眠兎はホワイトバニーに変身し、戦闘員を捕まえた。

「あなたたち、わたしの仲間をどうしたの!?」
観念したのか、戦闘員はぺらぺらとスワンが連行された場所を白状した。
「やっぱり・・・スワン待っていてね、すぐに助けにゆくわ!」

戦闘員の言ったとおりの場所にそのビルはあった。
バニーは戦闘員から奪った鍵で建物の地下室へと侵入していく。
薄暗い通路には誰もいない。
通路の突き当たりにあるドアの向こうにスワンが捕らえられているはずだ。
バニーはドアに手をかけた。

ガラガラガラッ!
その時いきなりシャッターが上から下り、バニーは狭い空間に閉じこめられてしまった。
「な、なに?これは罠!?」
ドアの鍵穴からピンク色の霧が激しくふきだしてくる。
思わずその霧を吸い込んでしまったバニーは激しくむせた。

「かかったな、ドリームナイツ!」
天井のスピーカーから声が響く。
「毒霧をたっぷりと吸って、あの世にいきな!」

(この霧をこれ以上吸ってはだめだ!)
バニーは思い切って目の前のドアに体当たりをかけた。
3度目でようやくドアがきしみながら開く。
バニーは濃厚な霧の中から抜け出して、暗い部屋の中へ転がり込んだ。

「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」
喉の奥がじんっ、と甘く痺れて、胸がどくどくと高鳴っている。
落ち着いて息を整えようとしても、なかなか元に戻らない。
むしろ胸の奥までがだんだんと熱く、疼き出してさえいる。
きっとあの霧を吸い込んだせいだ・・・

カッ!
体の変調にとまどうバニーはいきなりまばゆい照明に照らされ、目がくらんだ。
「ほほほほっ!ようこそ我々の秘密基地へ!」
杖をもった美女が部屋の真ん中にたちはだかり、その前にブルースワンが倒れている。
スワンを助け起こそうと駆け出しかけたバニーは、後ろから戦闘員に抱きすくめられてしまった。
「!!・・・やっ・・・」
いつもならばやすやすと振り払える戦闘員の腕がふりほどけない!
それどころか感じたこともない恥ずかしさが、戦闘員に触れているところからじわじわとこみあげてくる。
442ドリームナイツ5:2006/04/08(土) 18:25:34 ID:wavsD6AJ
「・・離してっ!離しなさい!」
狼狽したバニーは戦闘員の腕の中でもがいた。

「どんなにあがいてもムダだよ。私の毒霧を吸った者は恥ずかしくてたまらない体になってしまうのさ」
サーペントが勝ち誇りながら、スワンを蹴り転がした。
「青いお仲間も強がりは言っていたが・・・ごらんのとおりさ」
うつろな表情をしたスワンは蹴られても、立ち上がることすらできないでいる。
青銀色のコスチュームにはあちこちに粘液がこびりついていた。

「スワンに何をしたの!?」
「お前たちドリームナイツの秘密を白状させようとしたんだが、なかなか口が固くてね・・・だから今度はお前に聞いてみようとしてるんだよ!」
「きゃあっ!」

バニーは両脇から戦闘員に抱えられ、背後に据えられていた木組みの台に乗せられた。
台は頑丈な4本の足で支えられ、その上には鋭角に尖った3角形の角材が据えられている。
その角材の上に跨るような格好で、バニーは木台に跨らせられた。
角材の角が白銀色のホットパンツの中央にくい込んだ。

「あぁっ!」
体験したことのない痛みが下半身に走る。
バニーは悲鳴をあげてのたうち回った。
暴れれば暴れるほど、硬いクサビは脚のつけねへとくい込んでくる。
バニーはついに自分では動けなくなってしまった。

「・・・ひぃ・・・ひぃ・・・」
長身のホワイトバニーは木製の拷問台に跨ったまま、荒い息を吐いた。
角材の角が恥骨を軋ませ、おしりを引き裂こうとしている。
少々ませたところがあっても、バニーは単なる小学生にすぎない。
激しすぎる拷問に彼女の思い描ける範囲を超えていた。
「お前たちに変身する力を与えたのは誰だ!白状しな!」

(痛い・・痛いよぉ・・・でもアイラ様の事を知られちゃいけない・・・)
「ぅぅっ・・・あなたたちになんか・・・教えるものですか・・ぁ」
バニーはけなげにも抵抗したが、その肩口はふるふると震えていた。
自分自身の重みでえぐられていく痛みに、肉体が限界を迎えかけているのだ。

「くっ、こいつも強情だな・・・まあ、いい。ドリームナイツも残るは一人、そいつをかたづければすむ話だ」
サーペントは歯がみしながらも、次の策を練り始めていた。
「こいつらをエサに残る一人のドリームナイツを罠にハメてやる。お前たち、今晩はそのふたりを好きにしていいぞ
443ドリームナイツ6:2006/04/08(土) 18:26:30 ID:wavsD6AJ
戦闘員たちは歓喜して、バニーを拷問台から引きずり降ろした。
「うっ・・・・」
角材からは解放されたものの、さんざんに痛めつけられた脚の間が沁みるように痛む。
身じろぎもできないでいるバニーの前に、タイツを脱いだ戦闘員が立ちはだかった。
その股間には黒々とした剛毛が生え、中から赤黒い棍棒が突き出していた。
(オチンチンだ!)
バニーは思わず戦闘員から目を反らす。
(パパのとはまるで違う!どうしてこんなモノを見せるの?)

大きな手がバニーの顎を掴み、顔を無理矢理正面に向けさせた。
目のすぐ前にいきり立った肉棒が迫っている。
(いゃっ!)
バニーは手を払いのけようとしたが、背後に回った別の戦闘員がすでに両腕を拘束していた。
なすすべがなくなったバニーの唇に巨大な亀頭が押しつけられる。

びくぅっ
熱い亀頭が触れたとたん、唇に恥ずかしい電撃が走った。
バニーは顔をのけぞらせて逃げようとしたが、戦闘員の力はそれをゆるさない。
(いや・・気味の悪いモノを、お口につけないで〜っ!)
悲鳴をあげようとした唇に、極太の亀頭がねじ込まれる。
「むぐっ!!・・・ふむぅ・・・」
太い肉棒が唇の狭間をぬるりっと割り開いて、小さな口をあっというまに占拠してしまった。
びくりびくりと脈打つ肉塊が口内粘膜を擦りたてる。
恥ずかしすぎるその感触に、バニーは打ちのめされた。

(オチンチンがお口の中に・・・どうしてこんな事をするの・・・)
狼狽しているバニーの頸を両手で押さえつけ、戦闘員は腰を揺すり始める。
(!!)
ぬりゅぬりゅと唇と粘膜が擦りあげられて、目の前に恥ずかしい火花が飛ぶ。
蒸し上がったばかりのソーセージが口の中で暴れているようだ。
「ん〜っ!ん〜っ!!」
先端が喉奥を突き上げてくるのでバニーは息もできない。

戦闘員は苦しげにのたうつ少女戦士の口腔を数分にわたって犯し続けた。
酸欠になり意識の遠のきかけたバニーの口内に、どろどろとした奔流が放たれる。
(!!)
いきなり喉奥に粘液を注ぎ込まれたバニーは、激しく咽せた。
「えほっ!えほっ・・えほっ・・・・」
桜色の唇を汚しながら、白濁液がどろりと垂れ下がる。
(オチンチンを舐めさせられちゃった・・・それに何・・この気味の悪いものは?)
潔癖な少女の心を粉々に砕かれ、バニーは俯いたまま涙をこぼした。

「どうだい、チンポ汁をたっぷり飲まされた気分は?」
頭上からサーペントがさげすむような口調で語りかけてくる。
「小学生のあなたたちにはさぞつらいだろうねぇ。青いお仲間も最初は泣きやまなかったから」
サーペントが指さした向こうでは、スワンが同じようにオチンチンを含まされているのが見えた。
(ああ・・スワン、捕まっていた間にこんな事をされてたのね・・・)

「お前たちのコスチュームを脱がせることができれば、オメコやおしりにたっぷりとチンポをつっこめるんだけどね」
「まあ今の間はお口で戦闘員たちの相手をしてもらうよ」
バニーの前にまた別の戦闘員が立ちはだかった。
「休んでる暇はないよ!夜明けまで楽しませてもらうからね・・・」
(そんな・・・もういや・・・助けて・・・キャットぉ・・・・)
444名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:40:24 ID:3YfAL3jx
>>443
いいぞいいぞ、この勢いで411に止めを刺すんだ!
445PATECUL DAY1:2006/04/08(土) 23:59:08 ID:Alqg6mum
「捕まえたっ」

首根っこから男を掴み上げ壁に押す。パワードテクニカルチャ−、
俗称「パテカル」を纏った奈々子の前には誰であろうと最早なす術もない。

「ひゅぅ、いい眺めだぜ。こりゃ」
遅れて参上した谷口隊長はパテカルがぴったり張り付いた奈々子の大きなヒップに喜ぶ。

「ちょっとどこ見てるんですか」
頬を赤くし、クルンと巻き癖のある髪を背中で弾ませて怒る。
その一瞬だった。

「よそみをするなっ」
男が何かのスイッチを押した。

「ぎゃぁあああ」
激しい放電と空気を切り裂く音がし、手をひきつらせながら大声をあげる。
そのまま意識を失った。

───

「お目覚めかな」

目を覚ますと目の前にいる男がワーズワースの本を閉じて立ちあがった。

「ここは・・」
高い天井。採光用の窓もその高さにある。山積みになった穀類の麻袋。
どうやら、どこかの倉庫の中にいるらしい。
次に自分を見る。
「あっ」

パテカルのフロントジッパーが腰の下まで下げられ、
細身に似合わない大きな胸がジッパーの間から顔を覗かせている。
「何をしたの?」
ジッパーを戻そうとする腕が動かない。
背後にある柱に縛られている事にここで気づいた。
446PATECUL DAY1:2006/04/09(日) 00:00:10 ID:f0DM4aib

男は本を合金製のケースバックに仕舞いながら、
「あと30分で迎えがくる。それまでは君は俺の保険。その後にお別れしよう」
人差し指でキーを回しながらも男はチラッと時計を見る。

「た、谷口さんはどこ・・」
隊長の名を思わず口ずさむ。
「ああ、相棒のノッポのことか?あいつならそこにいるじゃないか」

部屋の隅にある黒い木炭のような固まり。
なんでこんなところに、と思っていたが今、理解した。

「いやぁーっ」
奈々子は絶叫した。体中を揺すって暴れる。だが
パテカルを作動してない状態ではどうしようもない。

「愚かな自分たちを責めるんだな。俺の周囲を詮索すると、どうなるか勉強になっただろ」
と言いかけ、アゴに手をやり天井を見る。
「まっ、もう役立つこともないがな」

目を潤ませ、歯を食いしばって男を睨む。
「あなた、なんてことをしたの。絶対に許さないわ」
縛られていない足だけを使い、膝を起こして立ち上がろうとした。

「ムダだ。おまえも俺の支配下、アンダーコントロールなんだよ」
男は奈々子を肩から押えつけてコンクリートの床に戻す。

そして、もう一方の手をジッパーの中に滑らす。
「びくっ」
冷たい指がブラのカップの中に侵入してきて、身震いが出た。
(それは・)
奈々子の大きな胸は揉まれることに弱い。
電車で他人の体が当るだけでも感じるほど敏感な場所だった。
447PATECUL DAY1:2006/04/09(日) 00:02:19 ID:f0DM4aib

「どうした?」
ブラの中で指が乳房を激しく弄る。
「あん・あぁ・」
反対の乳房にも手が入って、奈々子の胸を両手で激しく揉む。
「あぁ・あぁ・や、やめて・」
「ふっ、ふふ、はははは。よく言うぜ」
言葉では拒絶するが、体が反応している。
乳首が固くなり、ただでさえ小さめのブラの中が
さらにきつくなる。

「これはすごい。苦しいだろうに」
男が肘でボディスーツをはだけさせると、
そのサイズの合わないブラに包んだ胸が飛び出した。
男はフロントホックをつまむ。胸がつられて持ち上がり、
桃のような谷間が形成される。

「きついのか?」
男は奈々子の乳房の下に手をやって掬ってあげる。
「だめぇ・外さないで・」
「どうして?」
「・・」
「見るからにきつそうだ、楽にしてあげるよ」
「いい・やめて・」

乾いたプラスチックの外れる音がして奈々子の1/2カップブラが
膝の上に落ちた。

「うん、見事な体だ」
男は体の真ん中から縦に開いたパテカルから覗く奈々子の
素肌とだらしなく拡がった巨大な乳房をまじまじと眺めた。
耐えられずに横を向く奈々子。乳首はいきり立っていた。
448PATECUL DAY1:2006/04/09(日) 00:04:02 ID:Alqg6mum

「まだ時間はある」
背後に回り、ロープを柱の上に投げると奈々子の手首の間に
通して、引き上げる。
強制的に奈々子の腕はどんどん引きずられ、
「痛い痛い」と苦痛の声を出した。

「こりゃすまん」
男は奈々子の手を一旦ほどいて、楽にしてやると
直ぐに結び直して今度は一気に引き揚げた。

腕を真直ぐ上に伸ばして、吊られた格好で立たされると
男はロープを側にある柱に結び付けて前方に戻ってきた。

「さぁ、股を拡げて」
男はジッパーをこれ以上下がらない所までおろす。
陰毛のはみ出たパンティーが顔を出すと、そこを軽くなでて
あげた。
「あぁ・あぁ」
自由になった乳房が波を打つ。

「これをプレゼントしよう」
先ほど遊んでいたキーを上着の胸ポケットから出すと
パンティーの中に入れる。ビクリッと体を動かす奈々子。
「あぁ・ぁ・何をするの・」
「出力は弱めにしといてあげるぜ」
キーの側面にある小さなスイッチを押す。電流が走った。
449PATECUL DAY1:2006/04/09(日) 00:05:13 ID:f0DM4aib

「ぎゃぁぁっ」
奈々子の体が垂直に硬直すると、巻き癖のある髪が針のように
真直ぐ水平に立ち、大きな乳房も揺れ、乳首は固く突き出た。

「あ・ぁ・ぁあ」快感が全身を疾走する。
パンティーが見る見るうちに湿り始めた。
その水分がさらに電流を走りやすくする。
「ぎゃぁああ」
奈々子は口を大きく開いた。口から唾液がこぼれ、さらにそこを
電流が走る。

「いやぁぁあ・気持ちいいぃ・」
全身がウナギのようにくねり始めた。

男は放電が目に痛いので3歩下がってその光景を遠めから見る。
含み笑いをこらえる為、口に手をやって熟考のポーズを取り、ごまかす。
しかし、体が小刻みに震えるのが止まらない。
「あぁ・あ・あ」
発光する奈々子を尻目に男は時計を見た。

「そろそろだな」
450PATECUL DAY1:2006/04/09(日) 00:06:48 ID:f0DM4aib
───

リュンリュンリュンリュン・・

「お待たせしました。大佐。さぁ、乗ってください」

夜の港に漆黒の軍用ヘリが降りる。ドアが開くと中から
風よけのゴーグルをつけ、迷彩柄の服を着た男が敬礼をして
飛び下りて来た。

「急ごう、このチップを今夜中に解読するぞ」
男は合金のケースバックを迷彩服に渡すと時計をもう一度見て、
一緒にドアの中に乗り込む。

迷彩服が操縦室に向かって手でサインを送ると、ヘリはそのまま
港風に流されるように斜めに浮上した。

「よく分かったな、この倉庫だと」
ベルトを腰に装着しながら隣の迷彩の顔を覗く。
「あれだけ目立つ信号を出して頂けたので目認で分かりました」

「でも消してこなくていいんですか?大佐」
「なに、もうすぐ自然と消えるさ」

大佐と呼ばれる男は、自分の手についた粘着物の匂いを鼻にあてて嗅いでみせた。

小さくなった地上を窓から見ると、先程まで自分がいたと思える
場所はまだ白く何度も発光を繰り返している。また、そこに吸い寄せられるように
赤く点滅する沢山の光が集まっていくのも見えた。

451名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 02:33:46 ID:RgO2bK/W
GJ!!
燃料が多くてうれしい限り。。。
452名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:11:14 ID:q9i1eK3Y
>>411が余計なことを書いても活気づくこのスレに勇気を貰った!
453名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 22:38:03 ID:4JtqPtXV
俺たちは411みたいな偽善を気取った欺瞞野郎を決して許さない!
454名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:00:08 ID:vCgFwrop
もう411はどうでもいいよ。
何事もなかったかのように続けてくれよ。
455名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:06:14 ID:6CKTN0Ea
いちいち>>411ネタで粘着してるレスって自演臭い
456名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 18:01:20 ID:MgRLP5PJ
>>415 >>419-421 >>426-427 >>429-430 >>437 >>444 >>452-453
スレ汚しウザイ。いい加減自作自演はやめれよ粘着引き籠もり野郎
457名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 19:31:47 ID:5tFvw7vr
どっちもウザイ。まとめて去ね
458名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 21:44:40 ID:scLNDHnv
>>454-456
411乙
邪魔だから消えてくれ
459名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:40:30 ID:8cm8zGUk
>>456=>>458荒らし乙
460名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:43:30 ID:xBVmPq3t
みんな気付け!
411叩きも全て411の自演なんだよ!
奴は根っからの荒らしなんだよ!
461名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 22:46:06 ID:8cm8zGUk
>荒らし
自分で掲示板立ち上げて、一人でやってろ池沼
462名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 06:37:38 ID:G50Oo8xW
↓以下何事も無かったように再開
463♯紀子:2006/04/12(水) 21:08:28 ID:DJp8Q0p4
ドリームナイツでピンクキャットが犯されるシーン楽しみ
464名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:53:20 ID:sjcXC1X0
激しく期待。
465名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 14:48:38 ID:S3Is4hXS
ラスキアやマイティレディ潰したのも411だろ
466名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 21:39:11 ID:W/E6PdfN
411がかわいそう…
467名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 09:47:21 ID:9BmG+3BI
確かに411がかわいそうです……頭がかわいそう……
468名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 21:09:54 ID:ixArq46b
可愛そうなのはお前の方だバーカ
469名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:55:21 ID:KTJcWlnz
とりあえず411をNGワードに設定したお
470四百十一:2006/04/15(土) 00:31:10 ID:Z3ypxzus
改名しました
これからも御贔屓(ごひいき)に!
471名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 15:34:18 ID:hT5J6Fq6
エロパロをワクテカしてるわけだが。
472名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 18:33:29 ID:9SygFJex
この流れだと、書き手も投下しにくいんじゃね?
473名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 21:03:23 ID:6JtZwaDg
しかし411がまた難癖つけだしたらもっと投下しにくい
474名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 21:21:03 ID:qrtURjFX
パー子「この間は本当につらかった。でも正体が敵にも1号にもバレなかったのがせめてもの救いだったわ!
   
    でもあのあとアソコを触らないと寝られなくなっちゃった。あー!1号!・・・ミツオさん・・・触って・・」

深夜パー子はこっそりとミツオの部屋に入り、寝ているミツオの右手を自分のアソコに押し当て弄んだ。
475名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 01:07:39 ID:m08EmqnW
>>474
いくらなんでも「読点」が少なすぎる
しっかり文章を書こうと考えているなら、
読みやすく、そして意味が通じやすくなるように、
読点を考えてうつくらいは、当たり前のことだ
そんな基本を無視しているのは、
お前はよい小説を目指したのではなく、
よいエロのみを念頭に置いて書いたんだよな?
お前にとってSSは、エロを表現する為の、一つの手段でしかないわけだ

俺は、お前が下手だとか、そんなことを言っているのではない
もっと上手くなろうという意志を感じない、そう言ってるんだ
476名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 02:04:12 ID:pbhZPKRd
うるちゃいな〜、デブ固すぎ
477名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 02:44:38 ID:D7PodfmW
>>475
>いくらなんでも「読点」が少なすぎる
おまえがな
478名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 02:45:52 ID:D7PodfmW
>>475
ついでに、句点が多すぎ…小学生じゃあるまいしw
479名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 14:18:56 ID:LFWFv3ta
>>474-478
自演乙
惨めだから、死んでいいよ
480四百十一:2006/04/16(日) 14:23:52 ID:UckGPbU5
そうだそうだ、死んじゃえ死んじゃえー
481名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 14:30:17 ID:LFWFv3ta
>>480
おまえもな
482名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:06:58 ID:Uo4ed05o
もうだめぽ
483名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 23:40:52 ID:5nWcbY7/
この程度で・・・
某スレはここの比ではない。
484名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:09:20 ID:tH9oqWvF
キューティーハニースレのことかぁーーー!!!
485名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 15:30:57 ID:1FPd+VOc
あそこなど子供だまし
486名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:51:59 ID:chMxqGnK
宇宙少女刑事ブルマ公式サイト
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/8691/bloom0.html
『宇宙少女刑事ブルマ』画像
http://isweb18.infoseek.co.jp/art/hibiya32/CS/G3/zmaiko1.html

487名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 17:20:50 ID:GmvrPiqZ
すっかり過疎ってしまった…
411よ、これがお前の望んだことなのか的保守
488ドリームナイツ1:2006/04/25(火) 06:31:55 ID:Uh9iGjup
地下室に足を踏み入れたとたん、ピンクキャットはいきなりまばゆいスポットライトに照らされた。
「うっ・・」
目がくらみ、立ちすくんだキャットは背後から誰かに羽交い締めにされる。
「きゃあっ!」
後ろを振り返ったキャットは『サッキュバス』戦闘員の姿を認めた。
「ようこそ我々の秘密基地へ!ピンクキャット・・・いや、桃井美弥!」
逆光の中にシルエットとなったはサーペントが立ちはだかっている。

(わたしの名前を知っている!?)
キャットはどきりとしながらも、強気を装おうとした。
「『サッキュバス』ね!スワンとバニーはどこにいるの!?」

「あの2人ならそこさ・・・」
指さされた部屋の一角に、戦闘員たちに囲まれたブルースワンとホワイトバニーがいた。
だが2人は跪くような姿勢で鎖に縛られて、戦闘員の股間に顔を埋めているのだ。
顔も髪も、白くてどろどろとした液体で汚されている。

「スワン!バニー!」
戦闘員にひじ鉄を食らわせて、羽交い締めから逃れ出たキャットは2人の元に駆け寄ろうとした。
そのキャットの行く手に戦闘員たちが立ちはだかる。
信じられないことに戦闘員たちはタイツを脱いで下半身を露出させていた。
グロテスクな肉棒がぷらんぷらんと揺れている。
「きゃっ!」
それを目にしたキャットは思わず顔を覆ってしまった。
その隙に戦闘員2人がかりで、キャットを再び羽交い締めにしてしまう。

「青い奴も白い奴ももう我々の言うなりさ。お前の名前やスリーサイズ、通っている小学校まで教えてくれたよ」
(そんな!葵ちゃんや眠兎ちゃんがそんな事をいうはずがないわ)
「ふ、2人に何をしたの!?」
「知りたいか?どれ、お前も仲間と同じように戦うことのできない体にしてやろう・・・」
サーペントは手にした杖をキャットの前に突き出した。
杖から伸びたヘビの口からピンク色の毒霧が吐き出され、キャットの呼吸器を犯していく。
激しくむせているキャットを見下ろしながら、サーペントは戦闘員に命じた。
「お前たち好きにしな」

「ごほっ・・・ごほっ・・・」
(胸の奥が熱い・・・いったいこのガスは何?・・ああっ!)
むせていたキャットの目に、下半身をむき出しにした戦闘員たちが迫ってくる姿が映る。
「いやっ・・・近づかないで・・・」
異性の生々しい局部に怖じ気づいたキャットの背後から、戦闘員の手が伸びてベストの上から胸を撫でた。

びくぅっ!
膨らんでもいない乳房に、まだ感じるはずのない性感が走る。
体験したことのない疼きに、キャットは肩を震わせ身をよじらせた。
「だめっ、そんなとこ触っちゃやぁ!」
だが胸だけでなく、赤銀色のマイクロミニスカートに包まれたおしりにまでも手が伸びてきた。
「あんっ!」
おしりの膨らみに添えられた掌が下から上へとすべるとともに、恥ずかしい電撃が背筋を走る。
キャットは小さく叫んで腰をびくりと震わせた。

(か、体を撫でられて・・・こんなに恥ずかしいだなんて!)
性的知識がまるでないキャットはどうしていいのか分からず、手から少しでも離れようとおしりをくねらせる事しかできない。
その間にもキャットは戦闘員たちにすっかり取り巻かれてしまっていた。
下腹部にもすうっと戦闘員の手が下りてくる。
489ドリームナイツ2:2006/04/25(火) 06:32:48 ID:Uh9iGjup
「やだっ!」
キャットは腰をよじり、逃げようとしたが、戦闘員の手は少女戦士の腿を撫で触り始める。
ぞくぅっ
掌がすべすべした太腿を撫でると、ぞっとするようなおぞましさが襲ってきた。
おぞましい感触は撫でられている部分だけでなく、脚のつけねへもじわじわ這い上がってくる。
太腿がびくりびくりと反応し、キャットは切なげに膝頭をよじらせた。
「や〜ん!」

他の2人と異なり、キャットのコスチュームだけは下半身がタイトなミニスカートになっている。
(スカートの中を触られる!?)
怖ろしくなったキャットは瞬発的に上半身を前に倒して、手の侵入を防ごうとした。
だが黒い手は内股の隙間をこじ開けながら、下腹部にあてがわれていく。
押し曲げられたひとさし指と中指が、ショーツに包まれた恥丘をくいっと押しつぶした。

「あっ・・」
股間を押されたキャットは息をつまらせ、耐えかねたような吐息を出した。
突き上げられた局部に電撃のような恥ずかしさが拡がり、ひくりと腰がうごめいてしまう。
ショーツの股の部分を包み込んだ指が、くにくにと局部を弄び始めた。
(は、恥ずかしいっ!)
触られている部分がかあっと熱くなり、恥ずかしい感覚がいっそう拡がってくる。
キャットは細い腿をよじり合わせて腰をくねらせ、戦闘員の手から逃れようと懸命になった。
「ダメっ!そこ触っちゃいやっ!」

だが身をよじるキャットの背後でも、コスチュームを上から撫でていた手がすべり降りて裾をくぐり、スカートの中へと進入していた。
タイトなスカートの裾をめくるように曲げられた指先が、つるつるした材質のショーツに直に触れる。
びくっ!
小さなおしりの膨らみが拒絶反応を示し、たまらず前方へ逃げようとした。
しかし前から押し当てられている手が、逃げ道を塞いでいる。
逃げ場をなくした少女戦士の腰は前後から押さえ込まれてしまった。

前からは恥丘に、後ろではおしりの谷間に、太い指からみつき、やわやわと撫で回してくる。
敏感な部分2カ所を同時に責められて、キャットは手足を引きつらせた。
「やだ・・やだぁ・・・・」
キャットは情けない声を出しながら、か細い体をくねらせてなんとか手から逃れようとのたうちまわる。

「たっぷりとかわいがってもらいな。ここの戦闘員はお前たちのような子供に欲情する変態どもを改造した奴らだからな」
サーペントがかかと笑った。

(そんな・・大人のひとなのに子供を苛めるなんて・・・あっ!!)
キャットの右足首がいきなり掴まれ、そのままぐいと高く抱え上げられる。
急に片足立ちになり、バランスを崩したキャットの下腹部に、深々と指先が潜り込んできた。
「!!」
ショーツの中央を深く押しつぶされたキャットは声も出せないまま、下腹部をわななかせる。
布地ごしに秘裂にくい込んできた指が、クリトリスに触れたのだ。
自分ではどうにもならない恥ずかしさの波が襲いかかってくる。
「やぁ〜ん、そこはだめぇ・・・」
キャットは可愛らしい喘ぎとともに、力無くかぶりを振った。

(あ、あたしったらなんて声を・・・)
キャットは思わず口をついてしまった言葉を後悔したが、手遅れだった。
自分自身の口から暴露してしまった弱点に、硬い指先がぐいぐいと擦り当てられてくる。
下腹部に恥ずかしい電撃が走り、キャットはあどけない声で呻いた。
「あ・・・あんっ!」
指先が潜り込んでくるたびにキャットの腰はひくりひくりと震え、ショーツの中の体温が上昇する。
(いやぁ・・・いやなのに、どうして変な声が出ちゃうのぉ?)
それが吸われた毒霧のせいだとも知らず、キャットの幼い肢体は性感に何度も突き上げられていった。
490ドリームナイツ3:2006/04/25(火) 06:33:33 ID:Uh9iGjup
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」
キャットの頬はしだいに上気し、白くなめらかな腿にもうっすらと汗がにじみ出している。
あどけない吐息を漏らすキャットは両脚を高く抱え上げられて、幼児が用を足すような格好で抱きかかえられていた。
なだらかな下腹部に密着したショーツの白さがまばゆい。
そのショーツの上から、戦闘員の硬度を増した男性器が押し当てられた。
びくっ
下腹部にあてがわれた熱く硬いものの感触に、キャットは息をのむ。
(オチンチンだ!・・・いやぁん・・)
思考する力を奪われながらも、キャットは本能的に腰を引いて圧迫から逃れようとした。
だが胸に膝がつくまで折り曲げられた体では逃げることもできない。
丸みを帯びた硬い男性器が、キャットの弱点をぷにりと押しつぶした。

「やぁ・・っ」
股布の中央部に深くめり込んでくる男性器から、じわじわと異性の熱さが伝わってくる。
(か、硬くて熱くて・・・恥ずかしいよぉ・・・)
キャットは腰をよじって亀頭の圧迫から逃れようとしたが、それはショーツを擦りあげ、逆に恥ずかしさをあおるだけの結果になった。
戦闘員が腰を振り、ショーツの上を亀頭がすべり始めると、さらにいっそう耐え難い恥ずかしさが襲ってくる。
そして恥ずかしさは下腹部だけでなく、じわじわと頭の中にまで拡がってきた。
サーペントの毒霧が恥ずかしさを高ぶらせて、キャットから理性を奪っているのだ。
(だめ・・負けちゃう・・・アイラさまぁ・・)

「はぁ・・・あんっ・・・あんっ・・・」
頭の中までが恥ずかしい感覚でいっぱいに満たされ、キャットは小さな喘ぎを押しとどめることができない。
いつしか逃げようとするそぶりさえ失われ、キャットの腰は肉棒に翻弄されるままとなっていた。
白いショーツは陰茎からしみ出したカウパー液で濡れそぼち、小さな秘裂が透けて見える。
亀頭がその秘裂をぐりぐりとこね回し、濡れた布地がクリトリスを擦り立てた。
「ひ、ひゃあん・・・」
キャットは腰を小刻みに震わせ、あっけなく絶頂に導かれてしまう。
「キ、キィッ!」
同時に戦闘員が短く雄叫びをあげ、亀頭から精液をほとばしらせた。
どくっどくっどくっ・・・
ショーツにめり込んだままの亀頭から噴き出した白濁液が白い布地と太腿を汚していく。
戦闘員が身を起こすと、ぐしょぐしょどろどろになったショーツがスポットライトの中に照らし出された。
恥ずかしさの極めに翻弄されたキャットはぐったりと力を失っている。

「下着にこすりつけただけてイってしまうとは、あきれた変態だね」
サーペントが戦闘員をののしった。
「今度はもったいをつけずさっさと犯ってしまいな!」

放心しているキャットの腰からショーツがずり下ろされ、白いおしりが外気に晒された。
滲み通ったカウパー液と精液とで、つるりとした恥丘はぬらぬらと濡れている。
戦闘員が尻たぶを指で拡げると、ぬちゃっと音がして小さな秘裂も口を開けた。
光芒の中に、小指の先ほども小さな腟口が浮かび上がる。

「さあ、お仲間が貫かれる様子を見るんだ」
サーペントはスワンとバニーを引きずって、2人の顎を掴みあげた。
その顔も仮面も放出された精液でどろどろに汚されている。
「お前たちの唇を犯したチンポが、赤いののマンコに入っていく様子をな・・・」

「あ・・・・」
放心していたスワンとバニーの瞳に光が戻った。
(美弥ちゃん・・・ごめん・・・わたしが捕まっちゃったから・・・)
(顎が外れるかと思うほど大きかったオチンチン・・・あんなもの入れられたら美弥ちゃんが壊れちゃう・・・)
親友を思いやる気持ちが毒霧の効果を薄れさせ、2人に理性を取り戻させたのだ。
しかし反撃しようにも、拷問され続けた体に力は残っていない。
「キャット〜っ!」
2人の喉からかすれた声がほとばしった。
491ドリームナイツ4:2006/04/25(火) 06:34:35 ID:Uh9iGjup
「あ・・・スワン、バニー・・・」
恥ずかしさでもうろうとなっていたキャットは、2人の声で正気を取り戻した。
だが、すぐ目の前には凶暴な男性器をいきり立たせた戦闘員が立ちはだかっている。
男性器の大きさを目にしてキャットは凍りついた。
「あ・・・」
怖ろしさのあまりに声も出せないでいるキャットに、戦闘員は覆い被さっていく。
びくんっ
熱く生々しい亀頭が秘裂の中に接触したとたん、キャットの腰は跳ね上がった。
「ああんっ!」
高ぶらされた性感覚が再び燃え上がり、胸がきゅんと痛くなる。
(だめぇ・・オチンチンでこすらないで・・・またおかしくなっちゃう・・・)
しかしキャットの心とは逆に、毒霧に浸食された肉体は異性の体を受け入れる準備を始めている。
亀頭からあふれたカウパー液が秘裂の中をとろとろに濡らし、膣口が充血しながら口を開いていく。

そしてついに、開ききった膣口に亀頭が沈み込んだ。
唇の端をぐいと引っ張られたような激痛に襲われ、キャットは悲鳴をあげた。
「い、痛っ!」
あどけない悲鳴をあげたキャットの腰に体重をかけながら、戦闘員は強直を幼膣に押し込んでいく。
狭小な幼膣が無理矢理拡張されながら、エラのはった亀頭をそして極太のシャフトを受け入れていった。

「く、くぅ〜ん・・・」
内蔵を押し出されるような苦痛のために、息ができない。
キャットは酸素を求めてあえいだ。
キャットの背が大きく反り返り、スニーカーを履いた足先がびくびくと痙攣する。
まだ根本にまではほど遠いのに、少女剣士の体は挿入に耐えきれないのだ。
戦闘員はいったん挿入をあきらめて、カリ首まで強直を引き戻した。

「はぁ・・・はぁ・・・」
キャットはようやく息をつくことができたが、体の中に太い異物があることにかわりない。
そそり立った肉棒が体内でびくびくと脈動するたびに、無理に押し広げられた膣口が悲鳴をあげる。
(オチンチンが中に・・・いや・・・いやぁん・・・)
小学生の純真な心にとってセックスは汚らわしく、想像もできない行為なのだ。
だが毒霧の効果が、そんな幼い少女を成熟した女性の性感へと導いていく。
戦闘員が腰を振り始めると、すぐにその効果が現れた。

「くぅ・・くうぅん・・っ」
先進する亀頭に幼膣が割り裂かれるとともに、腟壁を擦りあげられる性感がキャットに襲いかかる。
膣口を引き裂かれた痛みはすでに感じなくなっており、大人が感じるのと同じ性感覚がやってきた。
横隔膜を突かれて満足に息もつげないキャットは、苦しみとも悦楽ともつかないあえぎを上げながら手足を引きつらせる。
「いい声を出すじゃないか。お前たちもよく見ておくんだな」
スワンとバニーはその惨状から目を背けることもゆるされなかった。

(ひどい・・・あんなに大きなモノを体に突き刺すなんて・・・)
(あれじゃ美弥ちゃんがかわいそう・・・)
だが2人とも毒霧にからめとられ、男性器を何本も口にした経験がある。
キャットの苦悶する様子を見ているうちに、唇をすべる男性器の熱さと硬さが思い起こされてしまった。

(ああ・・あんなたくましいモノが入ってきたら、わたしもああなっちゃうんだ・・・)
(苦しそう・・・だけど美弥ちゃん気持ちよさそう・・・)
492ドリームナイツ5:2006/04/25(火) 06:35:54 ID:Uh9iGjup
じゅぱっじゅぱっ・・・
鮮血にまみれた長大な男性器が薄い腰の中に浅く、浅く、そして深くとリズミカルにめり込んでくる。
その一突き一突きにキャットは細い手足をひくつかせて反応した。

「く・・・あ・・・はぁん・・・」
半開きの唇から、あどけない吐息が漏れている。
戦闘員の動きが荒々しく変化すると、吐息も早く、断続的なものに変わった。
戦闘員の下で少女戦士の小さな肢体が跳ね上がる。
小さな顎がのけぞり、キャットは絶頂に導かれてしまった。
「やん・・・だめ・・・だめぇ・・・・っ!!」

愛らしい叫びとともにキャットの腰が小刻みに震え、足先が反り返る。
「ぁ・・・」
幼腟がきゅっと痙攣し、男性器をしぼりあげた。
雄叫びとともに、戦闘員が精を放つ。
びゅりゅっ!
激しい脈動とともに噴出した濁流が狭小な腟を満たし、肉棒の根本へと逆流してきた。

「くくく、中に出されちゃったようだね・・・」
戦闘員が上半身を起こすとキャットの無惨な姿が2人の前にさらされた。
放心し、半ば気を失ったキャットの下腹部は鮮血と精液で汚れている。
小さな秘裂はぱっくりと口を開き、どろどろとした白濁液がしたたり落ちていた。

「キャットぉ・・・」
スワンが半泣きになり、バニーは俯いた。
2人の仮面に埋め込まれた、コスチュームと同色の宝玉が光を失っていく。

「どうやらお前たちの希望の力も失われたようだね。それじゃ邪魔なそのコスチュームを脱いでもらおうか」
493名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 09:58:44 ID:Nq1J3u7n
来た来たー!!!!!
494名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 21:16:33 ID:YjWB1qLB
GJ!
藻前マジ最高!
495名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 00:12:24 ID:x2WBv5Xx
続き期待。
496♯紀子:2006/04/26(水) 15:28:15 ID:yfD7ZH3N
改造してサッキュバス怪人の助手にして下さい。
497名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:29:09 ID:9PFE0cQ3
脱ぐよりも「強度が失われて破りor溶かし可能に」を!
498♯紀子:2006/04/28(金) 11:01:22 ID:3m3cwMwS
アイラに罠を仕掛けるのも良いね。
499名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 00:56:49 ID:kAcArUQS
ドリームナイツ 待ってます!!
500名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:09:10 ID:lxeqnSpl
500
501名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:11:00 ID:0wFrb1vl
501
502名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:02:55 ID:3hyleKF6
411
503名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 10:51:11 ID:mp/CHJPC
タイトル忘れたけど、「変身途中」に襲われ、全身網タイツ姿で敵に捉えられ、

拘束されたハナシも萌えそう!

サンプル動画や撮影日記の「ゼンタイ」シーンよかった。

ドテがもっこり。おっぱいプックリ!

ドリームナイツ終了後は、是非それを・・・。

ドリームナイツのつづき、待ってます。
504名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:17:02 ID:KJsejB59
505ドリームナイツ1:2006/05/07(日) 06:32:28 ID:msjg3CbH
「どうやらお前たちの希望の力も失われたようだね。それじゃ邪魔なそのコスチュームを脱いでもらおうか」

ブルースワンとホワイトバニーは後ろから戦闘員に抱きすくめられた。
「いや!」
「や〜んっ!」
希望という魔法の加護を失ったコスチュームは、単なる布きれでしかない。
戦闘員の手に引き裂かれた青銀色と白銀色のショートパンツが床に落ちると、コスチュームに隠されていた生白い下腹部があらわになった。
スワンとバニーは懸命に膝をよじり合わせたが、下腹部に走る秘裂を隠すことはできなかった。
(裸を見られている!)
戦闘員の視線が下腹部に集まってくるのを目にして、2人は小学生らしい羞恥に頬を染めた。
「や・・やんっ」
「見つめないで〜っ」

「すべすべで、まるで赤ちゃんのようだね。こんな子供に欲情するなんて・・・変態どもめ」
サーペントはあきれたように戦闘員を眺め回した。
「変態ども、好きなようにしな」
ゆるしを得た戦闘員たちはスワンとバニーのか細い体を床に引き倒した。
ぐいっ
白いニーソックスを履いた足首を掴んで、少女戦士たちは片脚だけを抱え上げられる。
肉づきの少ない恥丘と小さな秘裂とが衆目に晒された。

「きゃあっ!」「やめてぇっ!」
スワンとバニーは腿を閉じようとしたが、戦闘員は大開きになった下半身にのしかかるように腰を割り込ませてくる。
猛り立った男性器が恥丘をぬるりとこすりあげた。
「やんっ!」
横倒しになった腰をびくりと震わせ、少女戦士たちは頭の方へ逃げようとした。
だが戦闘員は少女戦士の腿を抱き寄せるようにして、体重を腰へ加えてくる。
熱い亀頭が秘裂をぐにゃりと押しつぶした。
びくんっ
秘裂内の粘膜が丸い亀頭に擦られ、少女戦士の肢体が拒絶反応を示す。
だが戦闘員が2度3度と亀頭をこすりつけるうちに、カウパー液が粘膜に染みこみ、一度は薄れていた毒霧の効果を呼び覚ましていった。
「い、いやぁん・・・」「だめぇ・・・」
あどけない声が小さな喉から絞り出される。
少女戦士たちのはかない抵抗はいつしか薄れ、性感に対するわななきへと変わっていったのだ。

「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・」
かすかな喘ぎ声を上げながら、スワンは腰を左右にくねらせている。
亀頭の先で割り拡げられた秘裂の中はぬらぬらと濡れそぼち、小さなクリトリスと膣口は痙攣していた。
(だめ・・・気持ちよすぎる・・・負けちゃうぅ・・)
デリケートな粘膜を刺激されるだけでスワンの心は陥落寸前になっている。
(キャットがされたのと同じ、ひどいことをされてるのに・・・同じ事して欲しいなんて思っちゃダメなのにぃ・・・)
ぐっ
硬度を増した男性器が、スワンの秘裂を突き上げた。
「だ・・だめぇ・・・」
痙攣し、力を失った下腹部に亀頭の侵入を押しとどめる力はない。
とろとろにされた膣口が大きく拡がって、少女の体には太すぎる亀頭を受け入れてしまった。

(お、大きいっ!)
スワンはか細い体をのけぞらせ、哀願するように頭を振った。
引き裂かれる痛みと、体の内部を割り拡げられていく圧迫感がスワンに理性を取り戻させていく。
生々しい男性の一部が自分の中でびくりびくりと脈動している!
気高い少女戦士にとってはその事実だけで、死にたくなるくらいの屈辱だった。
体内に打ち込まれたその男性器がずるりと引き戻されたかと思うと、ふたたびぐいと押し込まれた。
引き裂かれた傷口をこね回され、スワンの肉体が悲鳴を上げる。
(ああっ!動かさないでぇ!)
だがスワンの感じている痛みも顧みずに、戦闘員は情け容赦なく男性器を前後にすべらせはじめた。
「くぅっ!!」
戦闘員のずっしりとした体の重みがの奥底を突き上げ、呼吸をすることもできない。
痛みで体はバラバラになってしまいそうだ。
(だめ・・・死んじゃう・・・)
506ドリームナイツ2:2006/05/07(日) 06:33:23 ID:msjg3CbH
だが傷ついた腟壁にカウパー液が塗り込まれていくうちに、その痛みはしだいに性感へと変化していく。
いつしかスワンは亀頭を送り込まれるたびに腰を引きつらせ、切なげな声を漏らすようになっていた。

「はぁ・・はぁ、くはぁ・・・」
あどけない吐息とともに、横向きに抱かれたくびれのない幼い下腹部がひくひくと痙攣している。
鮮血にまみれた男性器が出し入れされるたびに、肉づきの薄い腰がびくりびくりと反応し、抱え上げられた細い脚が反り返った。
スワンの額はじっとりと汗に濡れ、眉間には悩ましげな縦皺がよっている。
快楽に飲み込まれつつあるスワンを見下ろしながら、戦闘員は腰を素早く繰り込んだ。
「やぁ・・・あんっ!」
耐えかねたスワンが愛らしい悲鳴を上げる。
びくっびくっびくっ
細い肢体がこわばり、幼腟がいっそう強く男性器を締め上げた。
少女戦士の肉体が快楽に音を上げたその瞬間に、亀頭が跳ねて精液を放出する。
どくんっ!
濃厚な体液を幼膣に注がれたとたん、スワンの腰は弓のように反り返った。
「あぁんっ!」
快楽の絶頂にさらされたスワンは、射抜かれた仔鹿のように手足を引きつらせ、悶絶した。

「ドリームナイツとは言っても所詮は小学生・・・他愛ないね」
一度精液を浴びただけで失神してしまったスワンにさげすむような視線を送り、サーペントはバニーの方へと振り返った。
「そっちの白いのは・・・こちらも堕ちたものだねぇ」

ホワイトバニーは寝そべった戦闘員の腰に跨るような格好で、下から突き上げられていた。
戦闘員が背筋の力で腰を送り込むたびに、バニーの軽い肢体はリズミカルにゆさぶられる。
自分自身の重みで子宮口まで貫かれたバニーは細い腰を反らせ、背中で鎖に縛られた細い腕を助けを求めるようにわななかせた。
「くぅ・・・はぁ・・・やぁんっ!」
あどけない叫びを上げて絶頂に達したバニーに追い打ちをかけるように、腰の奥にも精液が解き放たれる。
どくっ!
「くぅ〜んっ・・・」
バニーは耐えかねたように呻きながら、力を失って戦闘員の腹に倒れ込んだ。

「ちっ、全く歯ごたえのない奴らだね・・・もう少し私を楽しませてくれないとねぇ・・・」
サーペントは戦闘員に命じて性玩具を準備させた。
男性器を2本、根本の所でつなげたような黒い性玩具が運び込まれる。
サーペントは気を失っているバニーを無理矢理抱き起こさせると、その目の前に性玩具をちらつかせた。
「あ・・・?」
正気に戻ったバニーは、いきなりおぞましい玩具を見せつけられて言葉を失った。
(あ・・・何?これ・・・)
「こいつは女の子が男の子に変わる道具さ。さあ、こいつをお前にねじ込んでやるよ」
(やだ・・・そんなの、やめてぇ・・・)
だが一度絶頂を迎えた体は抵抗する力も残ってはいない。
バニーはやすやすと性玩具を挿入されてしまった。

「あ・・・あんっ!」
押し込まれたとたん、性玩具は膣圧に感応してうなりを上げて振動し始めた。
腟壁を妖しく擦り立てる玩具の振動に、収まりかけていた性感が呼び覚まされていく。
その性感に感応して、玩具のもう一方の先端がへそまで立ちあがった。
「ぬ、抜いてぇ・・・」
腰の奥に響く性感に腰をもじもじさせながら、バニーは愛らしい声で哀願した。
「嫌がることはないよ。いい格好じゃないか・・・さあ、そいつでお仲間を貫いてやりな!」
サーペントは気を失ったまま倒れているスワンの方を指さした。
スワンは生白い下腹部を大きく開き、戦闘員に片脚を抱え上げられている。
507ドリームナイツ3:2006/05/07(日) 06:33:58 ID:msjg3CbH
「や・・・そんな事、できない・・・」
拒絶したバニーのおしりを、後ろから戦闘員が揉みしだく。
「ひっ!」
おしりがひくりとしたとたんに性玩具のうねりが激しくなり、脚をよろめかせたバニーはふらふらとスワンの方へと押しやられる。
「ば、バニー!?」
意識を取り戻したスワンが、バニーの股間から突き出した玩具を目にして絶句する。
「だめぇ・・スワン・・逃げてぇ・・・」
恥ずかしい姿を見られる羞恥と腰から這いのぼる性感とでメロメロになったバニーは、追いやられるままにスワンの上に倒れ込んだ。
反り返った玩具が秘裂を擦り、バニーとスワンは二人して腰をびくりと跳ねさせた。
「あんっ!」「くぅ〜ん・・」

「さあ大事なお仲間同士、楽しみな!」
サーペントは玩具の先端を導き、バニーの秘裂に押し込んだ。
「やめてぇ!」
白濁液にまみれた腟口に黒い玩具が沈み込む。
戦闘員がバニーのおしりを強く押しやると、玩具が根本まで押し込まれた。
「いやぁっ!」
「あんっ!」
少女戦士2人の膣圧に感応した玩具が激しくくねり、幼腟をむちゃむちゃに掻き回す。
スワンとバニーは股間と股間をすりあわせる格好のまま、肢体を反り返らせた。
離れたくとも、体を引き離すことができない。
「あっあっあっ・・葵ちゃ〜ん!」
「くぅ・・ふぅ・・・眠兎ちゃぁ〜んっ!」
2人は変身前の名前を呼んでいる事にも気づかないまま、腰を激しく引きつらせて絶頂に追いやられていった。

「くくく、どうだいお仲間のあの姿は?お前もすぐにあの中へ放り込んでやるよ」
ぐったりとしているキャットの顎をねじ上げながら、サーペントが言い放つ。
(ああ・・バニーもスワンもあんなことに・・・)
キャットは破瓜の後、立て続けに3人の戦闘員に犯されて、足腰も立たないようになっていた。
赤銀色のミニスカートの裾からは、おびただしい白濁液がこぼれている。
「お前たちが助かる方法はただ一つ、お前たちに魔法の力を与えたやつを教えるんだ!」
(どうしたらいいの?アイラ様ぁ・・・)
キャットは途方にくれた。
(このままだとずっと恥ずかしい事をされ続けてしまう・・・でもアイラ様の事を教えたら、この世界が闇に包まれてしまう・・・)

「あ・・・あなた達なんかに!教えるわけないでしょう・・・」
サーペントの顔色が変わった。
「ほぉ・・・小娘の分際で・・・おい!連れてこい!」
精悍な漆黒のドーベルマン犬が戦闘員に引かれてやってきた。
キャットの顔が青ざめる。
美弥は犬が大嫌いなのだ。
「この改造犬の相手をしてもらおうか」
キャットは床に頭を付けるように組み伏され、おしりだけを高くかかげられた。
その小さな背中に犬の前足がのしかかってくる。
「やぁ・・・やめてぇ・・」
頭上からハァハァというイヌの吐息が浴びせられ、キャットは震え上がった。
「ワンちゃんとなんて・・・やだぁ・・・」
「白状すればいつでも止めさせてやるよ。それっ!」
「きゃあぁ〜っ!!」

先細りの性器が腟口を貫いた。
戦闘員のモノよりも細いが、その表面は改造されて大小多数の突起が突き出している。
激しい腰振り運動とともに突起が腟壁を擦りたて、キャットの下半身をとろけさせていった。
(だめ・・ワンちゃん相手にこんな・・・いやぁ・・・)
キャットはあどけない声をあげた。

3人の少女戦士の声が地下室にこだまする・・・
508名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 17:31:44 ID:xHZijB38
おぉ、まだ続く。激しく GJ 。
509名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 12:58:49 ID:hz8DlEYe
ここってスパイダーライダーズはあり?
510名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 20:01:46 ID:A0eQhLL6
>>ドリナイ
素晴らしい…本当に素晴らしい…
511名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 07:20:42 ID:OTAXHSxe
>>509
ありなのでは。
512名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 18:41:06 ID:ajJR24qr
おい、だれかこのSS職人ここに呼んで来なさいよw

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143503281/628-634
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143503281/647-652
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143503281/689-700

というか投下先がここじゃないのが不思議でならないよな。
この人マジで引っ張って来てホスィ
513名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 22:19:56 ID:ldTGxQYM
自演というか自己PR乙
そしてサヨウナラ
514名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 23:09:02 ID:jthiE4U1
なんでヒロインモノって輪姦獣姦触手ばかりなのかね。
515名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 12:34:25 ID:GElw1j6G
>>514
じゃあどういうのが読みたい?
例えば「ガチバトルで敗北→そいつ一人による陵辱」とか?
516名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 03:25:24 ID:uEiP04bo
>>515
イイ(・∀・)
勇ましく戦うが返り討ちにされてぼろぼろに…
517名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 09:57:58 ID:y6QqVba9
ヒロインは力を持っている、だからそれを倒すには……
 →もっと強い力
 →搦め手の手段
518名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 19:06:21 ID:oJhDleN9
ボコられるよりも卑劣な罠に屈してしまう方に一票
519名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 00:44:22 ID:kM/O8WX7
俺も>>518に同意。
余裕で勝てる相手に辱められるから燃えるんだよね。

能力を封じられたドリームナイツがデブヲタ共にエッチなイタズラされる展開とか読みたいw
520名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 22:50:02 ID:s4fdxGek
待ってくれ!
確かに卑劣な罠系も良いんだが、格下と思っていた奴に成すすべなくやられる
というのも燃えないか?

いや…俺だけかもしれんが……
521名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 16:25:49 ID:1Y4OddlD
>>520
一度は圧勝したものの、パワーアップして再戦を挑んできた敵に圧倒的な実力差を見せられ
「う、うそよ…なんで、この前と全然ちがう……」
とか呆然とした表情のまま敗北を迎えるような展開、燃えまっせ。
522名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 16:43:30 ID:3Gho8RB6
連戦連勝で慢心していたところに、圧倒的な力をもつ強敵があらわれてなすすべなく敗北する…
並みのエロよりも興奮するぜ!
523名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:16:25 ID:QF3Ydpg8
524521:2006/05/31(水) 03:49:30 ID:mmWErsdk
>>521です。今回投下のはエロなしですが試しに書いてみました。でも>>522氏のシチュのほうが良さげに
感じたので次回投下の敗北編ではその展開でやってみようとおもいます。
525ブルームーン活躍編:2006/05/31(水) 03:50:12 ID:mmWErsdk

闇に沈んだ自然公園、その暗い木立の中を一つの人影が駆け抜けていく。

「セナ、公園に入ったわ………60m先を右ねっ、了解!」

人影は誰かに応えるようにアルトボイスを奏で、木立の途切れ目を目指す。
木立を抜け、石畳の広場に飛び出た人影。その広場には街路灯の灯かりの下、恐るべき情景が広がっ
ていた。
頭は豚のようだが直立し身の丈は2mに届かんとする異形の怪物が5匹、身体を揺すらせている。それらは
幾人もの裸の女性を抱え、その陰部に己の巨根を突き入れていたのだ。

「ウグッ!!クハァ」
「ゴフッ!!ググフ」

女性の中には膣のみならず尻穴、口さえ犯されている者もいる。彼女らは悲鳴をあげる力すら奪われ尽く
されたのか、あたりにはくぐもったうめき声しか響いていない。
そのような場に乱入した人影、街路灯の白光の下にその姿形が照らし出された。
肩まで伸ばしたボブカットの黒髪、やや鋭い卵顔の目元は薄い青色のバイザーで隠され、その下のツンと
した形よい小鼻と桃色の唇が艶やかさを醸し出していた。
彼女のスレンダーな身体を覆う衣も奇妙なものだった。首から下、爪先まで全身白いタイツのようなもので
包まれ、張り出した双乳やムッチリとした太腿に支えられた陰部、肘や膝といった要所はバイザーと同色の
青いプレートで護られている。

「蒼月の乙女、ブルームーン参上。豚鬼ども、地獄に送ってやるわ!」
526ブルームーン活躍編:2006/05/31(水) 03:51:02 ID:mmWErsdk
響き渡る美声。その声を聞いた怪物たちは女性らを振り捨て、宴を邪魔する彼女-ブルームーン-に対峙し
ようとする。だが彼女が右腕を横に振った途端、手前にいた2体の怪物の首がポトリと落ちた。
血を噴出しながら崩れ落ちる怪物。残された3体の怪物は突然のことで反応できない。対して彼女は今度は
両手を突き出した、すると血を噴出す怪物の死体の上から赤い線が2本、残った怪物に向けて空中を突き
進む。避ける間もなく胸を刺し貫かれる2体の怪物。彼らを貫いた赤い線は引き戻され、ブルームーンの手
中に収められた。
幻妖な飛び道具によって仲間を瞬く間に失い1人残された怪物はブルームーンに向け走り出す。その巨体か
らは想像も出来ぬ速さだ。彼女は両手を振りぬく、だが先ほどとは違い手から放たれる時点で赤く染まってし
まっている線は怪物に軌道を読まれ避けられてしまう。彼女に迫る巨体、と次の瞬間彼女の姿がかき消えた。
戸惑う怪物、その上空に彼女の姿が!超人的な跳躍を見せた彼女は

「ムーンブレイド!!」

と叫ぶ。すると彼女の右手に光り輝く剣が現れ、それを怪物に振り下ろす。怪物の巨体は見事に両断された。
その前にスッと降り立つ彼女。

「豚鬼を5体、全て始末したわ。被害者の数は3人よ。いつものように”処理”はお願いね。これで帰還する。」

彼女はバイザーと一体化した耳当てに手を添えそう呟くと、倒れている女性らには一瞥もせずその場から姿を
消した。
527名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 14:51:51 ID:EyCgJPz5
アホが調子に乗り始めたよ
巨匠先生乙ですw
528名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 22:22:08 ID:ijfOu6/Y
>>527
529名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 01:00:59 ID:msNgXq55
敗北編を期待してますぜぃ(*´Д`)GJ
530名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 16:25:55 ID:yYe61Drx
おだてられてその気になっちゃってw
531名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 00:12:52 ID:ZTxGnxlk
>>530
だったらお前は何しにここきてんの?



先生乙です後半も期待してます!!
個人的にスーツデザイン気に入りました
勝ったと思った次の瞬間…みたいなパターン好きです
532名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 11:54:46 ID:aHFA/tze
>>527
アホが調子こくなや、このタコが
バカは人の作品にケチつけるしか能がないな
おまえも何か創作してみろや
あっムリか、才能のカケラもない人間のクズだもんな
先人はいいこと言うな
「バカは死ななきゃなおらない」
おい527、おまえのことだよ、プッw
533名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 12:00:55 ID:aHFA/tze
>>530
>おだてられてその気になっちゃってw

おだてられるほどの才覚も利用価値もなさそうだな、こいつ
おだてようもないほど無能な奴って周囲も困るよな
534名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 22:53:49 ID:lIoFf5IG
どのスレにもよくわからんヤシが沸くのはエロパロ板クオリティなのかと。
おまいらエロパロwktkしる。
535名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 23:30:41 ID:Gbfjb8kQ
続き…早く続きを!でなきゃ死んでしまう!
は、早く…ギャーーーーーー!!
536名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 14:47:21 ID:PDOGVXVu
自演乙
見苦しいぞ
537ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:50:36 ID:3E+3EFYv
人々の知らぬ戦いから数時間後、一人の女性が自室のシャワールームから出てきた。
湯を浴びたことによるものか、やや桃色に染まった白肌をTシャツと丈が短いジーンズ地のパンツというラフな格好
で隠して居室に出てきた彼女の容貌はよく見ると先程の戦いでムーンブレイドと名乗り、怪物を倒した女性と同一
のものだった。
その鋭いもののぱっちりとした目は戦いの時にはバイザーに覆われていたが、今はノーフレームの眼鏡がかけら
れている。彼女はその瞳を机の上のノートパソコンに向けると何かに気づいたのかその前に座り、マウスを操作す
る。
すると画面に桃色の髪をした少女の顔が映し出される。

『雅さん!いつも、ちゃんとブレスレットは着けていてください。連絡が取れないじゃないですか!』

声を張り上げ、かわいらしい顔をむくらせる画面の向こうの少女。
それに雅と呼ばれた風呂あがりの女性は、パソコンの横に置いてあった青いブレスレットを右手首に嵌め、

「わかった、わかったって。ちゃんと今嵌めたから怒らないでよセナ。」

右手を示し、苦笑しながら応じる。
それを見ても顔をむくらせたままの少女だったが、「あっ」と声を上げ何かを思い出した表情になると真剣な口調
で告げる。

『豚鬼の死骸の回収は終わりました。保護された3人の女性も命に別状はありません。ただ……』

言葉に詰まる少女-セナ-、口ごもってしまった彼女に雅が言葉をかける。

「いつもの事でしょ、セナ。自分達の力の及ばないこともある。なんでサポートオペレーターのあなたに私がこんな
こと教えなくちゃいけないの?オペレーターがウジウジしてたら背中預けられないじゃない。」

辛辣な口調、だがその言葉を発する彼女の顔は優しく、諭すような表情を浮かべている。
それに誘われたのかセナは言葉を続ける

『……精神の状態は芳しくないとの事です……そうだ!雅さん、戦闘中モニターした情報によると”月光糸”の能力
が落ちてしまっていたようですが!?』

気落ちした口調から一転、たたみかけるように雅に問いかける。

「気の利くオペレーターさんにはもっと早くに気づいて欲しかったな〜。大丈夫よ、シャワー浴びる前に念入りに洗った
から。血汚れはカンペキに落ちたわ。」

茶目っ気たっぷりに答え、右手首のブレスレットから引っ張り出した糸をヒラヒラさせる。
その答えの前段に恥じて、顔を真っ赤にさせるセナ。

「身体じゃ敵わないんだから、せめて頭は”おねーさん”より良くなくちゃねー。」

雅は自分の胸を両手で見せつけるように寄せ上げながら、悪戯っぽさを増した表情で追い討ちをかける。
ブラを着けていないのか彼女の美乳はくっきりとシャツに乳首の形を写し出すほど存在感を表している。
対するセナの胸は膨らみなどほとんど感じさせない。より顔を赤みが増す彼女。
538ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:51:25 ID:3E+3EFYv
「クスッ、ちゃんと寝ないと大きくならないよー。私から伝えることはないから。このあと少しは寝なさい。それじゃ明日
キャンパスでね。」
『…はっ!はい!…お、おやすみなさい。』

もう顔色が茹蛸のようになってしまったセナを放免し、通信を切る。

何が原因なのか、さまざまな怪物が闇の中を跋扈するようになってしまった世界。それに人類は様々な手で抗おうと
している。この国では政府の秘密機関が怪物に対抗できるバトルスーツを開発した。だがそのスーツは怪物から採取
した未知なる技術を元に作られてたため装着者には遺伝上の特性を必要とした。そのため今現在は両手で数えられ
る程の数しかバトルスーツを着た”守護者”は存在しない。
彼女-瀬原雅-はその一人だった。蒼きバトルスーツを身に纏う彼女のコードネームはブルームーン。装着者であるこ
とを隠し、昼間は女子大生として暮らしている。だが怪物の活動が活発になる夜、彼女は『月光糸』という刃を持った
糸、『ムーンブレイド』という剣、そしてバトルスーツに護られた身体を武器にして”守護者”、いや”狩人”として彼らと
闘っていた。

そんな雅と秘密機関との窓口になるのがセナだ。年少にもかかわらず雅のサポート、戦闘時のバックアップなどをこなし
ている。彼女と雅は年が近いこともあるのかプライベートでも親密な関係を結んでいる。彼女も昼間は雅が通う女子大の
附属高校の生徒として過ごしていた。

セナとの通信を終えたノートパソコンを畳んだ雅は、椅子から立ち窓際に向かう。カーテンを開けた彼女、窓の外のベラ
ンダの向こうにはこの高層マンションの周りを囲む灯かりの消えたオフィス街、そしてその上、手が届くかと錯覚させられる
程近くに満ちた月が浮かんでいた。彼女はその月をしばらく見つめた後、再びカーテンを閉めた。
その雅の姿を彼女が気づくはずも無い小さい蜘蛛が、上階のベランダから垂れ下がった糸に捉まりながら凝視していた。



ベットに仰向けに寝そべり、雑誌をめくる雅。
あの後寝ようとしたもののなかなか寝付けず、仕方なく徹夜することにしたのだ。そうして彼女は気だるい時間を過ごして
いた。
とその時、

「……!?」

部屋の空気が変わった、何かの気配がカーテンの向こうのベランダにある。
いぶかしげに身を起こし、足のほう、頭から見たら正面にあたる窓に雅は目をやる。

すると、暴風と共に窓が砕け散った。はためくカーテンの向こうから黒い何かが彼女目掛け突っ込んでくる。
とっさに両手を構え、せめて顔だけは守ろうとする雅。
539ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:52:10 ID:3E+3EFYv
ドゴッッ!!

鈍音、彼女は弾き飛ばされた。背後にあった本棚に突っ込み、大きな破壊音と共にそれを突き崩す。
侵入者は半ば本に埋もれた彼女に追い討ちをかけようと右腕を振る。その隙をつき雅は彼の顔めがけ、ちょうど掴めた
独和辞典を投げつける。
再び鈍音、顔に思いがけぬ反撃を受けよろめく侵入者。その間に雅は立ち上がる。両腕と背中に痛みを感じるものの
骨には異常は無いと判断し、構えを取りながら侵入者の姿を見て取る。
侵入者はまさに異形と呼ぶのがふさわしい怪物だった。数時間前に彼女が倒した豚鬼を一回り大きくした身体、それだ
けでなく、その怪物の背にはまるで亀の甲羅のように、身体からはみ出すほど巨大な蜘蛛が結合していたのである。
おもわず息を呑む雅。そんな彼女にようやく体勢を取り戻した異形の怪物が口を開く。

「よくも先程はわが息子達を殺してくれましたね。その罪、あなたの身体で償ってもらいに来ました。」

その身に似つかわしいほど理性を感じさせる口調で話す怪物。それがますます雅の警戒心を高める。
大抵の怪物は人間の言葉など発せない。それが出来るほどの知能を持っているということはその個体は種の頂点に近い
存在だということを彼女は秘密機関からの情報で知っていた。そして…

「おや、驚かれているようですが複合体を御覧になるのは初めてですかな?」

怪物が発した複合体という言葉。それは世界でほんの数例しか確認されていないレアケースである。己の体に別の種の
個体を結合させ、それを使役することで能力を相乗させた怪物。結合を成功させるには母体となる個体の知力、体力が
一般の怪物に比べはるかに高い水準で無ければいけない。
その複合体が目の前にいるのだ。それも雅はバトルスーツを装着していない、しようとした僅かな隙を複合体は見逃すこと
は無いであろう。彼女の頬を冷や汗が流れる。

「女性を前にして名乗らないのも失礼、我が名はテルトグラス。ブルームーン嬢、息子たちとの戦いも遠方から拝見させて
頂いたがあなたは素晴らしい。これまで数多の女性を母体にしてきたが、複合体のどちらか一つの遺伝子しか子には継承
されず残念に思っていました。だがあなたのような優良な遺伝子をお持ちの力強い女性なら複合能力を持った子が作れる
かもしれません。この希望を叶えるためにもお付き合いしていただきましょう。」

そう自らの目的を語り、近づいてくるテルトグラス。それに身構える雅は…

ダッ!タッタッタッタッ!

振り返り、テルトグラスに背を向け脱兎のごとく玄関のドアを目指し走り出した。
意表をつかれたのかやや間を置いて追うテルトグラス、だがその巨体はマンションの廊下には大きすぎた。雅がしなやかな脚
で駆け抜けた廊下を彼は身を突っかからせ、壁を壊しながら進む。その隙に雅はまるで扉を突き破るようにして共用廊下に飛
び出て、廊下の手すりに手を懸けその身を空中に投げ出し、飛び降りた。
さすがに顔に驚きの表情が浮かぶテルトグラス。彼は部屋のベランダまで蜘蛛の糸を懸け登ってきたが、この部屋は20数階
だったはずだ。そこから何のためらいも無しに生身の女性が飛び降りたのである。
540ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:52:47 ID:3E+3EFYv
落ちる雅、その視界から急速度でビルの壁面が下から上に去っていく。だが彼女は取り乱すことなく右手を水平にして。

「我が名は蒼月の乙女、ブルームーン!。腕輪よ、我が身に蒼き鎧を纏わせよ!」

その彼女の叫びに応じるように右手首の腕輪が蒼き光を放つ、その光は右腕から身体全体に伸び全身を覆った。
数瞬後、彼女を覆っていた光が弾ける。そして現れたのは純白のスーツに身を包み、体の所々そして目元の青色が清く、凛
とした強さを感じさせるバトルスーツを身に纏った雅-ブルームーン-の姿だった。
そしてブルームーンは類まれなバランス感覚を活かし、体を180度回転させ脚を地面に向ける。僅かな間のあと地面が迫る、
彼女のピンとした脚が垂直に地面に触れ、タイミングよく膝が曲げられた。80m余りの高さから飛び降りたのにも関わらず彼女の
バトルスーツの能力が発揮され、まるで平行棒から着地した体操選手のように落ち着いて着地したのである。
続いてテルトグラスも飛び降りてくる。彼は背中の蜘蛛の脚から糸を出し、それを道路を挟んだ向かいのオフィスビル、こちら側
の高層マンションに互い互いに懸けることで落下速度を殺しながら降りてくる。それでも着地の瞬間、破砕音があたりに響き渡り
アスファルトに彼の足がのめり込み、ひび割れを生じさせた。
そうして再び対峙した雅とテルトグラス。

着地したテルトグラスに息つく間も与えず、ブルームーンは右腕を横に振る。そう、月光糸を繰り出したのだ。視えない糸がテルト
グラスの肉体を切り裂こうと伸びる。が彼の右腕から同じように繰り出された蜘蛛の糸に巻きつかれその動きを止められてしまう。刃
のような糸でも束になった蜘蛛の糸は切り裂けない。ピンと張ってしまった月光糸を束縛から引き離そうと右腕の力を込めるがビク
ともしない。

「くぅぅっ!うっくっ……」
「どうしました、綱引きですか。それなら……ムンッ!」

嘲笑うかのようにテルトグラスは糸を引っ張る。その巨体の力にスレンダーなブルームーンが敵うはずも無く、身を崩し身体ごと前に
引っ張られそうになる。

(くっ!…仕方ない。)

すると彼女は左腕から新たな月光糸を繰り出し、それで右腕の月光糸を自ら断ち切った。反動で後ろに流れる身体、それを活かし
て背後に飛び去り、距離をとる。それを追うかのごとくテルトグラスが蜘蛛の糸を繰り出すが、たおやかにそれを避ける。その彼女の
耳に耳当てからの声が入る。

『雅さん!!どうしたんですか!?』
「どうしたもこうしたも、私さっきの戦いの時から目をつけられていたみたいね。複合体サンが我が家にお見えになられたわ。」

切迫したセナの声に応じるブルームーン、その声の調子は先ほど通信したときと変わらない。だがセナはその答えに息を詰まらせる。

『!?……り、了解しました。雅さん、直ちに近隣のの”守護者”に支援を要請します。それまで持ち堪えてください!!』
「りょーかい、待ってるから早くしてねー。」

変わらぬ口調で返事をするブルームーン。だが彼女も状況の深刻さは理解していた。”守護者”が逆に怪物に奇襲される事態など
前例は無い。複合体がこの街に出現するのも初めてなのだ。
だがまだ彼女には幾つもの武器が残されている。理知的な思考力、スーツによって格段に能力をアップさせた肉体、それを使って
導き出された答えに従い彼女は風のように走りビルとビルの合間、人がやっとすれ違えられる様な幅の路地に走り込む。
狭いところに逃げ込んで敵を翻弄させ、隙を見て反撃。倒すことは彼女一人の力では無理だろうが、負けない戦いに持ち込むことは
出来るだろう。そうして救援を待つ。今まで負けなしの彼女のプライドがその作戦を邪魔しようとしたが、頭の芯の部分で割り切らせる
ことが出来た。それが彼女が”狩人”たる所以だった。
541ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:53:34 ID:3E+3EFYv
彼女は薄暗い路地を駆け抜ける。
だが突如その脚が止まる。彼女の行く手には蜘蛛の糸が縦横無尽に張り巡らされていたのだ。とても飛び越えられる高さではない。
左右はコンクリート打ちっぱなしのビルの壁が立ち塞がる。何か窮地を脱する手段を探し、揺れ動いていた彼女のバイザーの下の瞳
はやがて動きを止め。意を決したかのように背後に振り返る。

そこにはゆっくりとした足取りで近づく獣の姿があった。やがて彼女と10mほどの距離をとり立ち止まる。

「おやおや、もう鬼ごっこはおしまいですか。部屋をお訪ねする前にこのあたりにちょっと細工させていただきましたので。」

まるで嘲笑うかのように言葉をつむぐテルトグラス。その彼に視線を向けたままブルームーンは「ギリッ」と歯を噛み締める。おそらく初
めから仕組まれていたのだろう。自室から逃れても彼女には逃げ場は無かったのだ。

「ではそろそろ、おとなしくしていただきましょう。」

静かにそう言い、テルトグラスの姿が掻き消える。ブルムーンが構えを取る間もなく、

ドゴッ

一瞬の後に彼の剛腕が女戦士の細い腹に横から叩きつけられる。竹ひごのように吹き飛ばされたブルームーンは左横のビルの壁に
めり込み、それを突き崩して屋内まで身体を転がされていく。

「……う…うっ…うぐっ!ゴホッ!…ゴホッ!」

向こうから呻き声が伝わる土煙をかき分け、テルトグラスもビルの中に歩みを進める。
重い瓦礫に身体を埋もらせ、ブルームーンは全身の痛みに耐えていた。逃れられないと感じたほどの厚さの壁を自分の身体をもって
壊されたのである。バトルスーツがある程度防いだとはいえ彼女の身体には重い衝撃となった。

『…さん!。みや…いえブルームーン!大丈夫ですかブルームーン!!。』

耳元で必死に問いかける声が彼女を苦悶から引き戻す。

「……え、ええ、大丈夫よ、ぐっ…サキ。ゴホッ!……ちょっと、ドジった…だけ、だから…」
『でも!スーツの損傷度が!…今、私もそちらに向かってます。ですが敵の妨が……………』

呻きながらサキに応えるブルームーン、だがサキの返信からは背後に爆音、銃撃音が聞こえ、やがて途切れた。

「……サキ?、どうした、うくっ!…の。サキ!?」

自分自身耐え難い苦痛に襲われている中、相棒の身を案じ呼びかけるブルームーン。とそこに。
542ブールームーン敗北編:2006/06/08(木) 04:54:13 ID:3E+3EFYv
「お仲間さんですか、宴の邪魔にならぬように部下に足止めさせていますよ。2人きりの時を過ごしたいので通信も妨害させていただき
ました。」

淡々と告げながら土煙の中からテルトグラスの巨体が現れる。ブルームーンはよろめきながら立ち上がり、左手で脇腹を庇いながら、必
死に力を込めた瞳で敵の巨体を見据える。だが、その体は傷つき、立ち上がる動作だけで荒い息をつく。それでも彼女は残された武器
を使い、最後の賭けに出た。

「ムーンブレイド!!」

腹へのダメージと咳きこんだために吐き出した血や涎で汚れた唇がコマンドを叫ぶ。出現した光り輝く剣を掴み、テルトグラスに向かって
力を振り絞って駆ける。だが

「これでおしまいです。」
シュゥーッ!

風を切る音が響く。テルトグラスの左手から糸が放たれた。先程よりはるかに太い束である。それは瞬時に女戦士の剣を持った右掌に巻き
付き、反撃の手を止めてしまった。
痛む脇腹を押さえていた左手をも使い、なんとか縛めを解こうとするブルームーン。

パキッッ!!
「ぎィッ!!……いっ…」

部屋に乾いた音とくぐもった悲鳴が響く。その声を出したブルームーンは保っていた凛とした表情を崩しその優美な頤を震わせている。バイ
ザーの裏にうっすらと見える凛としていた瞳は大きく見開かれ、糸に覆われた彼女の右手首を見つめている。

カラン

その右掌から剣が落ちる。彼女は自ら武器を手放した、いや手放さざるを得なかった。

「私の糸の素晴らしさ、知っていただけましたか?あなたの武器と同じ美しさ、あなたの武器には無い力強さを兼ね備えた最高の一品です。
あなたの華奢な骨などバラバラに出来ますよ。」

テルトグラスの勝ち誇った宣言と共に巻き付いていた糸が解かれる。現れた彼女の右手首は無残に折れ曲がっていた。テルトグラスの糸に
引っ張られ壊されたのである。バトルスーツもこの強大な力には無力だった。

「あっ……ひぃ、ぃい…いっ」

ブルームーンは左掌で壊れた右手首を包み、かすれ声を上げる。左手で落ちた剣を拾うこともしない。賭けに負けた彼女には戦う気力はもう
残されていなかった。それはあまりにもレートが違いすぎる賭けだった。その事実も今まで無敵を誇ってきた彼女の心に大きな傷を与えた。
瀬原雅は多少は秘密機関から訓練は受けたものの普通の娘だった、強大な怪物を打ち倒すことが出来たのはバトルスーツとその武器のおか
げだと彼女自身も理解していた。そしてその全てがテルトグラスの力には抗えなかったのだ。もはや彼女は敗北を悟るしかなかった。

月の光が届かぬ薄暗い部屋で、敗れ去った蒼き乙女を肴に獣宴の幕が開こうとしていた。
543名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 09:57:48 ID:xDkQBBMx
うぅむ、先が気になるぜぃ
544名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:14:38 ID:b+z3mp0f
GJ! また良いトコで投下が終わる。
wktk。
545名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 17:04:13 ID:T1buSR0J
よっぽど自分の文才に自信があるんだろうなぁ、このセンセw
あのサイトにでも報告しといてやるか
批評が楽しみだwktk
546名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:35:00 ID:ipWr0oqm
>>537-542

いいっ!(*´Д`)ハァハァ
クールなお姉さま系ヒロイン最高
547名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 22:30:42 ID:vzNrUdl5
ブルームーンがかわいそう(ノД`)・゚・。
デブゴリラの姑息な作戦に負けるな
548名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 22:37:10 ID:hQot5VOl
しかし負けなきゃ話にならない罠
549名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:27:48 ID:gpJOn3UU
× 変身解除
× 全裸
× 洗脳
× 薬


これだけできている作品はなかなかない
550名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:57:15 ID:4YblvoOS
自分で褒めて恥ずかしくないのかな?
まあこんな糞SS嬉しそうに投下できるんだから、羞恥心なんかないか
551名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 00:44:41 ID:6G3Ps/po
敗北編を途中で止めるとは、続きが気になるじゃないかこの野郎(*´Д`)=3
早く続きをキボン致しますよ
552名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:56:48 ID:iozhIOKn
必死すぎ
無料のズリネタは美味しいかいw
553名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:07:04 ID:5ji9xezf
宣伝乙。
554名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:44:55 ID:1igShrcy
なんか独り必死になって煽ってる子がいるけど
SS書きの人に恨みでもあるのかね?
何がしたいのか、何を言いたいのかも良くわからないけど
555名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 11:35:41 ID:qYhoPZFI
SS書き批判する暇があるなら、お前が書けって感じだな。
こんな極貧スレで贅沢を言うな。
556名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 13:23:29 ID:bqUqWgkY
興味無ければ覗かない
興味あるくせに文句言う
アホですな
557名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 19:13:14 ID:6QH+LInp
以下何事も無かったかのようにエロパロが大量投下の予定。
558名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:46:01 ID:uDj7xjlQ
そうは行かない。
また過疎スレに元通り。
559名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:17:45 ID:6QH+LInp
(´・ω・`)ショボーン
560名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:25:00 ID:PaR/nZ+0
ID:6QH+LInp カワイソスw
561名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 22:30:24 ID:5vxKL8Cw
30レスぐらいのをひとつ貼らせてもらいます。
途中で連投規制引っかかったらごめんなさいで。
562智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:33:48 ID:5vxKL8Cw
 ――けたたましいプロペラ音を立て、一台のヘリが夜の静寂を蹂躙していた。

 場所は埼玉県某所上空。ヘリは見るからに自衛隊仕様の塗装もなければ、何か事件を聞きつけてきたマスコミのものというわけでもない。こんな夜間になぜ飛んでいるのかも判らぬ、私用らしきものだった。
 ヘリは迷いなく、真っ直ぐに一筋の軌道を描いて飛ぶ。行き先が明確である証拠だ。
 そして、そのヘリを追う影がひとつ。
 それは『人』だった。
 うっすらと銀嶺を思い起こさせる軌跡を描き、空中を飛んでいる生身の人。
 余人から見れば、あまりに非現実的な光景がそこにはあった。
「追ってきたか」
 ヘリの操縦桿を握る人物は、ぽつりと独りごちる。男性にしては高く、女性にしては低い呟き。
 ちらりと背後を省みると、空を飛び来る小さな人影がその目に映る。
 少女だった。
 白と薄いピンクを基調とした、およそ実用的とはお世辞にも言えないひらひらとした服をまとい、ツインテールにまとめた柔らかな栗色の髪を夜の大気になびかせている。銀嶺が尾を引いて飛んで来るその姿は、まるで幻想的な翼をはためかせているようだ。
 人が見れば、美しいとも、滑稽とも思うだろう。
 だが、ヘリの乗り手は驚かなかった。
「こうも早く感づかれるとは、さすが『智者』と言うべきか……使うのは惜しいが、止むを得んな」
 言うや、傍らから取り出したのは、血で染め上げられたように赤黒い宝石。
 窓を開くや、それを空中へと投げ出したのだった。
563智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:35:33 ID:5vxKL8Cw
 風を切り飛び来る少女は、前方を飛ぶヘリにしっかりと視線を定めていた。
 ひらひらとした衣服で、片手には両端に宝石のそなえられた白い杖。どこからどう見ても、いわゆる魔法少女だとか呼ばれるような格好だ。
 だが、こうしてヘリに引き離されない速さで空を飛んでいる。信じがたい超常的な姿だが、少女は明らかに『本物』であるらしい。
「ねえ、本当にあのヘリで間違いないんだよね?」
 ふわりとしたツインテールの髪と、たわわに熟している事が薄手の服の上から見て取れる胸を風に揺らし、彼女は尋ねるように何者かへと呟く。
 刹那、杖の先端にある深緑色の宝石が淡く光る。そして、低く深みのある声がこだますように穏やかに響いた。
『間違いないぞ、真央。我々の敵が、あれに乗っている』
 人間であれば唇が動いたであろうように、ほのかな光を放つ杖は話し、諭す。
 真央と呼ばれた少女の表情は複雑なものだった。いくらかの緊張感と、憂いが同居したようだ。
「うーん……もし間違いで普通のヘリだったりしたら、どうしよ……」
『有り得ん。我等が天敵にも等しい奴等の気配、この智者アルトクレスが間違えるはずも無い』
「ホント自信まんまんだよね……」
 はふぅ、と嘆息。思うに、こうも尊大な相棒に付き合っている自分もよほどのお人好しだと真央は思う。
 なぜこんなけったいな棒切れに付き合う事になったのかを、ふと彼女は思い出していた。
564智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:38:19 ID:5vxKL8Cw
 事の起こりは、ほんの2週間ほど前の事。その日まで桜坂真央は、公立の学園に通う普通の少女だった。
 歳に比してもあどけない顔立ちと、その割には胸ばかり過剰に発達気味な体のせいで、少なからぬ数の男子から注目を集める存在ではあったが……
 それとて現在のように荒唐無稽な事をこなしているのに比べれば、ずいぶんと比較的に普通だったはずだ。
 しかし、出逢いとはいつも唐突に訪れるものであるらしい。
 このけったいな棒切れは、その日真央が自室に戻ると、さも当然であるかのように部屋の真ん中に鎮座していたのだ。
 真央はそれに見覚えは無かったが、小さい子供の頃の玩具か何かだろうかと判断して――それが一般人として当然の認識だろうが――捨てようとしたところ、突如頭に響いてきた声に呼び止められたのだ。
『我は智者アルトクレス。娘よ、話を聞いてはくれまいか』
 限りなく偉そうな第一声だった事を真央はよく覚えている。時代がかったしゃべり方をするものだから、その印象はなおさらだ。
 真央は正直ひどく驚いたもので、その時上げた素っ頓狂な声のせいで母親がフライパンの返しを失敗し、夕飯のチャーハンが台無しになったりもした。好物を食べ損ねた事は、真央の胸の内深くに確かに今も刻まれている。
 ともあれ、冷静に話を聞いてみると、アルトクレスと名乗った杖の言い分はこのような事だった。
 ――今、人間の世界に、魔界の悪逆な魔人たちが侵攻しようとしている。
 ――この杖はその危機を伝え、共に戦う人間を求めて来た。
 まるでマンガかアニメのようなその言葉、始めはにわかに信じられなかった。だが実際に杖がテレパシーか何かのように自分の心に語りかけてくる以上は真っ向から否定もできず、真央は半信半疑でいたものだ。
 そんな真央に対して続けられた言葉も、言ってしまえば、また実にわかりやすいものだった。
『娘よ、我が主となって、奴等と戦ってはくれぬだろうか?』
 至極わかりやすい展開に、むしろ真央は納得してしまったほどですらある。
 だが、承諾するかどうかとは別問題だったのは、言うまでもない。
565智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:40:10 ID:5vxKL8Cw
『お前は我が主となり、戦えるだけの素養を持っている』
『もしお前が戦わねば、お前の身の回りの人々に危害が及ぶかも知れぬのだぞ?』
 半ば脅迫めいた説得だったと言うほかはない。
 もちろん真央は渋った。そも、人類の敵が来るなどというのなら、警察なり自衛隊なり、日本のごく一部に居座っている某国の軍隊なりが相手をすればいいのだ。
 一介の学園生に過ぎず、体力や運動能力に関してはおそよ人並み以下ですらあった真央に何ができるというのか。
 しかし、その疑問にも、智者を自称するこの杖はさらりと答えてのけた。
『心配はない。お前の持つ多大な潜在的な力、我が導き出そう』
『それに、我が能力によって練成された着衣をまとえば、傷など負う事もない。たとえ火の海に飛び込もうが、大斧で頭をかち割られそうになろうが、決してな』
 やたらと生々しい例えに逆に真央はヒいたが、それが本当なら断るのも悪いかなと思ってしまったのも事実。
 そして、それが運の尽きだったとも言える。
 もともとどうにも押しが弱く、頼まれると断れない性格だった真央は、熱意に押し切られて丸め込まれるようにして、アルトクレスの使い手になる事を承諾したのだ。
 もっとも、真央はお人好しと言うかで、自分の知らぬ所で自分の友人・知人が何か危ない目に逢うかもしれないと聞かされた以上、何もしないのも落ち着かない。変に正義感が強いと言うか、不器用な性格ではあるが……
 ともあれ、アルトクレスの言う通り、練成された着衣をまとった真央は、何があろうと傷ひとつ負う事はなかった。アルトクレスとともにこれまで二度ほど魔の者と戦った時も同様で、真央としては一安心である。
 唯一の誤算は――その『着衣』が、あまりに少女趣味というか、こう、可愛らしさを強調しすぎたような服だった事だろうか――
566智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:41:51 ID:5vxKL8Cw
『――真央、ぼうっとするな! 来るぞ!』
 頭に強く響くアルトクレスの声で、真央は現実に引き戻される。
 はっとヘリに視線を戻す。ふと見えたのは、ちらりと見えた赤い煌き。
(宝石?)
 真央は目の良さには自信がある。両目で1.3の視力で見通したのは、色こそ濁っているものの、間違いなく赤い宝石だ。
 何故そんな物を、と真央は一瞬だけ思ったが、すぐにその疑問は氷解する事となる。
 落下していくかと思われた赤い宝石は、浮き、その場でかすかな音を立てて砕ける。
 突如赤黒い煙が発生したかと思うや、その中からは――
「怪物!?」
 そうとしか表現できない、人でない何か。
 そこに現れたのは醜悪な肉塊だった。とぐろを巻く毒々しい色合いの肉、その真ん中に大きな目玉を備え、節々から不気味に蠢く触手を備えている。
 そんな物体が、どういう原理でか空を飛び、真央を睨むように視線を注いでいるのだ。
「うっわぁ……」
 気味の悪さに、思わず真央は声を漏らし、眉をひそめる。正直、あまり長い事直視していたい物ではない。
『気を引き締めろ、油断しているとやられるぞ』
 アルトクレスは諭す。そしてその言葉が示したとおり、その怪物が先手を取るように動いた。不気味な色合いの触手が本来以上に伸び、掴みかかるかのように襲い来る。
『防げ!』
「わ、わ、っと!?」
 慌てて杖を突き出す真央。と、杖の先端を中心として、空間に波打つような歪みが生じる。突き出されてきた触手は、その歪みに突き当たって、弾かれた。
『無事だな、真央?』
「う、うん」
 どこまでも冷静に問いかけてくるアルトクレスに、真央は頷きを返す。
『とにかく冷静になれ。いつも通りにやれば、負けるような相手ではないぞ』
「うん」
 再び頷く。杖の握りを確かめ、目線は目前の怪物に。
 銀嶺の翼を広げ、真央は自ら怪物めがけて飛び込んで行った。
567智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:43:30 ID:5vxKL8Cw
 真央を叩き落とすべく次々と伸びてくる触手。
 それらをかいくぐるように飛び、かわし、懐へ潜り込む。
『真央、上だ』
「OK!」
 アドバイス通りに急上昇し、狙いを定めて急停止。薄桃色のケープとスカートが、花が咲いたかのようにふわりと広がる。
 杖を握る手に意識を集中する。両端の宝石からやがて杖全体へと、淡い光が包んでいく。
 アルトクレスはかつて真央に教えた。これこそは真央が生まれながらに持ち得た、魔に属する者を打ち滅ぼす魔法の力だと。
 それを教え知らしめ、そしてその力を引き出すのが彼のような『智者』なのだと。
 杖を握り締めたまま、急降下。
「ったぁぁぁぁぁーっ!!」
 気合一閃。掛け声とともに、光り輝くアルトクレスを振り下ろす!
 荒っぽいようだが、魔力を直接叩きつけるこの方法こそが最も簡単で、そして有効なのだ。
 真央の手に、確かな手応え。
 怪物は真央の眼前で、音もなく綺麗に真っ二つに斬り捨てられた。
 肉塊と化した怪物が制御を失い、地上へと落ちていく。その姿は空中で幻のように掻き消え、影も形もなくなっていった。
「やった……!」
『残念だが、やってはいない』
 歓喜の声を漏らした真央に、冷静にアルトクレスは言い放つ。
『ヘリに逃げられた。まんまと時間を稼がれたな』
 言葉に次いで、嘆息するような息遣いが真央には聞こえてきた。
「あ……ご、ごめん、うっかりしてた」
『謝る事ではない。注意の行き届かなかった私の失策でもある。それより……』
 真央の眼下には、夜の街が広がっていた。真央が生まれ育った、馴染み深い街。
 怪物に気を取られている隙にどこへ逃げられたか判らないが、ヘリが向かったのはこの街のどこかだろう。
『注視すべきは、この街のどこかに魔の者が入り込んだという事だ。常日頃から気をつけるのだぞ』
「……うん」
 真央は頷く。自分の日常の中に、あのような怪物を操る者が侵入して来る事を恐れながら。
568智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:45:26 ID:5vxKL8Cw
「ふわあぁぁぁ……」
 ヘリを取り逃がした翌朝、大欠伸をしながら道を行く真央の姿があった。
 髪はゆうべと同じ、ふんわりとしたツインテールのままだが、服装は半袖のブラウスに濃紺のプリーツスカート。胸元にはオレンジ色のリボンを結んでいる、学園の制服姿だ。
 薄手の生地をメロンのように大きな胸が押し上げており、幼い顔立ちとあいまって熟しきらない色気を我知らずかもし出していた。
 片手には鞄。もう片方の手は、背中に回した剣道の竹刀をしまうための袋を担ぐためのベルトに添えられている。
 とはいえ彼女は別に剣道などやっているわけではない。見られると厄介で、持ち運びにも不便な相棒を抱えているがゆえの荷物だ。
『真央、日頃から気をつけろと忠告したはずだぞ?』
 眠そうな真央の様子を見咎めてか、その相棒の声が厳かに響く。
 むぅ、と真央は頬を膨らし、不満げな表情になる。
「だって、夜中までヘリなんか追いかけて、目が冴えて寝れなかったんだもん……」
 しょぼつく目をこすりながら、真央は小声で返す。アルトクレスの声は真央にしか聞こえないらしく、あまり大声で喋っていると変人扱いされかねないためだ。
『眠れんのは心身の鍛えが足らん証拠だ。真央、魔の者からこの街を守れるのはお前だけだという事を自覚し、また同時に自信も持たねばならんぞ』
「そんな事言われても、急には実感湧かないよ」
 いくらか憮然と、真央は答える。
「それに、自信とかもよく判らないよ……まだ、なんか妙な事になっちゃったな、って感じがするばっかりで。
 そもそも、アルトは『魔の者』って呼んでるけど、あいつら一体何しに来てるの?」
『端的に言えば、繁殖だ』
 アルトクレスはきっぱりと答える。
『この世界の生き物も皆そうだが、生き延び、そして種を存続させるために最善を尽くすだろう。そのための手段は多様にある。医療の発達、多産、環境へ適応した進化、好ましい環境への移住……
 奴ら魔の者にとっては、この世界こそが良い餌場という事だ』
「餌場って……どういう事?」
 真央は重ねて問う。
 しかし、アルトクレスはそこで押し黙り、返答は帰って来なかった。
569智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:47:06 ID:5vxKL8Cw
「真央ちゃん、何か考え事〜?」
 その時、横合いから聞こえて来た声に、はっと真央は振り向く。
 明るめの色合いの髪をサイドポニーにまとめた少女。同級生として見知った、真央の友人だ。
「あ、ううん、別に何でもないの。おはよ、美杜ちゃん」
 慌てて手を横に振り、笑顔を作って真央は答える。
 美杜は高等部に入学した時からの真央の友人である。たまたま席が近かった事から友人になり、今に至るまで、頻繁に一緒に遊びに出かけたりしている仲だ。ちょうど家が近かったというのも仲の良さに拍車をかけたものだった。
 真央が遊びに行く先を決めて、美杜は笑顔のまま着いて行く。おおむねそんなパターンが定着し、今の二人の関係に至っている。
「真央ちゃん、眠そうだけど大丈夫?」
「あ、うん、ちょっと……でも大丈夫だよ。ちょっと夕べ、テレビ見すぎてただけだから」
 真央は眠気を振り払うように、にぱっと笑顔を見せる。美杜も安心したように微笑を返してくる。
「そっかぁ、なら良かった。真央ちゃんが元気ないと心配だもん」
「ん……ありがと」
 真央はツインテールの髪を揺らしながら、照れ臭く鼻の頭を掻く。
 一見ぽやっとしているようで、普通なら言いづらいような言葉もさらりと言ってのけてしまう。美杜のそういう裏表のなさが、真央は好きだった。
「でも、体調悪くなったら言ったほうがいいよ? 一時間目体育だし」
「あ、そう言えばそうだっけ……あーぅー」
 一時間目から体育と聞いただけで、早々と真央は疲れきったように肩を落とす。正直な話、運動は苦手なのだ。夕べはあれほどの大立ち回りを演じたとはいえ、あれは魔法の力と、それを引き出してくれるアルトクレスによるところがほとんどだ。
 そんなうなだれる真央の背中に、そっと美杜が手を添える。
「とりあえず、早く行こっか。ギリギリになって、生徒指導の先生たちに怒られてもヤだし」
「ん……そだね」
 頷きあい、二人は少しだけ足早に学園への道を歩み行く。他愛のない会話に興じながら……

 その一方、竹刀袋の中でアルトクレスは臍を噛む思いをしていた。
(真央の友人に気取られたくなかったとはいえ、説明が中途半端なままで終わってしまったな)
 本来なら智者として、自分の使い手たる真央には教えておかねばならない事だ。真央に警戒を呼びかける意味でも。
(……まあ、後で話せば良いか。我が真央の傍にいる限り、そうそう致命的な事態にはなるまい)
 アルトクレスは楽観視していた。魔の者も昨日ようやく逃げ切ったばかりで、そうすぐに事を起こしはしないだろうと踏んでいたのだ。
570智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:49:13 ID:5vxKL8Cw
 一時間目の体育の授業に際して、一度は美杜に励まされた真央の気持ちはまた沈みかけていた。
 体育の授業内容は、水泳だった。真央の嫌いな種目である。
 別に泳げないわけではないのだ。一応クロールで息継ぎはできるし、25mもなんとか泳ぎきれる。
 問題は、そこではないのだ。
「はふぅ……」
 ひとつ嘆息しながら、物憂げにプールサイドに歩み出て来る真央。
 紺のスクール水着に押し込んだ胸は窮屈と言うほかなく、それでいて下着もないこの状態では、歩くだけでもたぷたぷと揺れる。何かのはずみで布地からこぼれ落ちてしまいそうなほど豊かな膨らみだ。
 それでいて胸のラインから続く肢体は年齢以上に幼く見えるもので、見る者に背徳感にも似た興奮を抱かせずにはいられない。
 そんな刺激的な光景に、クラス中の男子たちからの視線が集中していた。
(いっつもこうやって、ジロジロ見られるんだもん……)
 恥じらいにあどけない顔を俯かせ、胸元を庇うように腕を回す。教師を待ちながら準備運動をするクラスメイトたちの陰に隠れるようにして、真央はプールサイドの隅へと座り込んだ。
 そして、またひとつ嘆息。
 真央は体育、とりわけ水泳がこのために嫌いだった。毎度毎度見世物にされているようで、恥ずかしくてたまらない。自分の胸が大きすぎるのは自覚しているが、だからこそいやらしい目で見られるのが嫌なのだ。
 こうなると、早く水の中に入ってしまいたいものだ。泳いでいる最中だけは、変な視線を注がれずに済む。
(……そう言えば、美杜ちゃん遅いなぁ)
 ふと、更衣室に目をやる。
 美杜は真央と一緒に更衣室に入ったはずだったし、もう既に美杜以外の女子はみなプールサイドにいる。
 美杜の着替えの遅さは真央も知っている。にしても、そろそろ授業が始まってしまう。いくら何でも遅いのではないか……
(……待ってれば来るよね)
 脳裏をよぎった一抹の不安を振り払うように真央はかぶりを振った。それでなくとも、今立ち上がって女子の集団の中から一人外れて歩くのは、またいやらしい視線を送られそうで躊躇われたのだ。
571智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:51:21 ID:5vxKL8Cw
「あぅ、急がないと……」
 美杜は独り取り残された更衣室の中、携帯電話の時計を見て焦っていた。
 授業開始まであと2分もない。着替えはもともと遅いのだが、今日はとりわけ手が覚束ない。
 ようやくにして下着まで全ての着衣を取り終えると、改めて紺の水着に脚を通す。
 美杜の肢体は、真央とはまた違った意味で魅力的なものだ。全体的に幼い印象の中、胸ばかりが過剰なほど豊かな真央と違い、背はさほど高いわけではないが全体的にバランス良くふっくらとした体のラインをしている。
「んしょ、っと」
 大きな胸を布地の中に詰め込むようにして、やっと肩から袖を通す。そうしてスクール水着を着終えた時には、既に残り時間は1分を切っていた。
 美杜は急いで更衣室を出ようとして――
 ガタ、と音がした。
「ふぇ?」
 振り返る。特に異常はない。物音がするとしたら、今しがた自分が慌てて制服を詰め込んだロッカーぐらいのものなのだろうが、そこから服や小物がこぼれ落ちた形跡もない。
(気のせい……かな?)
 美杜は疑問符を浮かべ小首を傾げたが、それで事態が解決するわけでもない。
 とりあえず、今は授業に遅れないように……そちらへ考えを切り替えると、美杜は再び更衣室のドアに手をかける。
 その瞬間だった。美杜の脚が、何者かに掴まれたのは。
「ひゃっ――!?」
 上ずった声。そして、脚を掴む恐ろしい怪力。
 美杜は脚を取られ、うつ伏せに倒れ込んだ。かろうじて腕をつき、顔から倒れ込むのは避けた。大きな胸が地面とぶつかり合い、押し潰され歪んで形を変える。
「ちょ、や……な、何、誰!?」
 立ち上がる事もできないまま、美杜は上体をひねって振り向く。
 そして、次の瞬間には目を見開き驚いた。
 そこにいたのは、怪物。
 無数の触手がまるで糸ミミズの群れのように絡まり合う、見ているだけで吐き気を催すような異形の生物だった。
「ひ……っきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
 狭い更衣室いっぱいに響き渡る、美杜の悲鳴。
 だが、聞きつけた者は誰もおらず、誰かがここに来る事もなく――
 やがて、数え切れないほどの触手が美杜に狙いを定め、掴みかかって来た。
572智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:53:05 ID:5vxKL8Cw
「いやっ! やぁ、やめて……!」
 美杜はもがく。しかし触手はいずれも恐るべき怪力で、美杜を放そうとはしない。
 触手の一本が、腕を絡め取った。べとつく粘液をまとった生暖かい触手の感触が気味悪い。
 その触手は自身を使って美杜の腕を縛り上げ、頭上に持ち上げて拘束する。美杜としては腕を縛られ、吊り下げられたような格好になった形だ。
「やっ、やぁ……」
 美杜は涙を浮かべて頭を横に振る。しかし物言わぬ触手はそんな事を意に介さない。
 美杜の眼前に一本の触手が突き出された。その異形の器官の先端は赤黒く腫れ上がっており、男根そのものの形状を呈している。
「やっ、やぁ! いや……ん、ふぐぅっ!」
 悲鳴を上げ続ける美杜の口を、触手が塞いだ。独特の周期と苦じょっぱい味が、美杜の口の中いっぱいに広がっていく。
 その触手は美杜の口の中、乱暴に前後運動をして……やがて、どぷっと熱いものを吐き出した。
「んうぅ!?」
 美杜にとっては初めての感覚であり、味だった。口を塞がれ吐き出す事もできず、断続的にどぷどぷと放たれ続ける熱い粘液を少しずつ飲み干させられていく。
 最後の一滴まで口の中に吐き出され、ようやく触手が口から引き抜かれる。口の中に残っていた飲み残しの粘液が、美杜の唇を伝って胸に落ちた。
「けほ、けほっ……」
 咳き込む。あまりに異様な味、そして言いようもない不快感だった。
 だが、息つく暇もなく、触手はさらに伸びて来て――
「ふぁん!?」
 今度は両足をからめ取られた。そのままM字に脚を開かされ、全身を宙吊りにされる。
 ぬる、と音を立てるかのように体液をぬめらせ、一本の触手が美杜の股間に近づいた。
 ただの触手ではなかった。先端は赤黒く充血し、全体に血管が浮いた……肉の凶器とでも表現すべき形状。美杜の目にはそう映った。
 そして、何をしようとしているのか、美杜は判らずにいられる年齢でもなかった。
「やだっ!? だめ、それだけは……やめて、お願い、いやぁ!」
 必死の思いで美杜はもがく。だが、触手の怪力には抗えなかった。
 やがて、触手はスクール水着の股間部へ潜り込む。美杜のそこには、受け入れる準備を示す濡れなど欠片も見ては取れなかったが……
 おかまいなしに、触手は、美杜の未開通な膣へと入り込んでいった。
「ひぁ!? や、あ、痛いっ、痛、ひぅぁぁぁぁ!?」
 ひとすじの血が滴る。その血を潤滑剤にして、触手は欲望のままに美杜の奥を荒々しく突き上げる。
 やがて、下腹の奥で、ごぷりと熱いものが弾けた感触……
 美杜の意識は、そこまでで途絶える事となったのだった。
573智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:54:53 ID:5vxKL8Cw
「アルト、どういう事!?」
 帰宅するなり、真央は相棒の杖に向かってがなり立てた。
 ――美杜が女子更衣室で何者かにレイプされた。
 誰かが侵入したような形跡もない、まさしく密室殺人ならぬ密室陵辱だ。学園は突如今日の授業を全て取り消して学生全員を帰宅させ、騒然となった場をとりあえず静めた。
 美杜は家に運ばれ、意識を失ったまま寝床に着かされている。今頃は警察が事件を調べている事だろう。
 だが、警察がいくら捜しても犯人など浮かび上がってくるはずはないのだ。
『真央、これは魔の者の仕業だ』
「そんな事わかってるって! どうして、何で美杜ちゃんが……!」
 アルトクレスに怒鳴っても仕方ない事だ。だが、真央は理不尽なこの事件に対する憤りを、何かにぶつけなければ収まらない気持ちで一杯だった。それが後々、この相棒とギクシャクする事が目に見えていたとしても……
『……真央、お前に魔の者たちの目的を言いそびれていた私の非だ。すまなかった』
 しかしアルトクレスは、真央の想像に反してそう謝った。
 てっきり、真央の怒りをよそに、冷静に解説をするのではないかと真央は思っていたのだ。だがアルトクレスは神妙に、本当に申し訳なさそうに謝ったのだ。
「あ……ん、えと……ごめんアルト。怒鳴ったりして」
 毒気を抜かれたかのように、真央は怒りがスッと引いていくのを感じた。もちろん美杜を犯した者への怒りまで消えたわけではないが、今後どうすべきかまでを考える程度には落ち着いた。
 アルトクレスは、自分が率先して謝る事で真央を落ち着かせようとしたのだろうか。だとすれば真央はこの杖にいいように扱われている事になるが、今だけはそれでも良かった。
「聞かせて。魔の者っていうのは、何をしに来てるの? なぜ美杜が狙われたの?」
『順を追って説明しよう。奴等にとってこの世界は格好の餌場、そこまでは説明したな?』
 真央は頷く。その言葉の意味するところまでは、まだ聞いていなかった。
『奴等は繁殖と繁栄のために、この世界にある物を利用できるのだ。中でもとりわけ奴等が狙うのは、母体にできる人間の娘だ』
「母体……って」
『簡単に言えば、孕ませるのが奴等の目的だという事になる』
 孕ませる。
 言葉にすると簡単だが、その響きは重々しい。それでなくとも出産は女性にとって生来の大仕事だが、陵辱される事、その結果できた子供など、陵辱を受けた側の人生を大きく狂わせるだろう。
 美杜も――実際に、そのような目に逢ったのだ。
 ふつふつと煮え立って来るかのような怒りに、真央は硬く拳を握り締めた。
574智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:57:13 ID:5vxKL8Cw
『魔の者は、大別して『魔人』と『魔物』の2種類がいる』
 アルトクレスは言葉を続ける。その言葉で真央の怒りをごまかすように。
『これはこの世界で言うなら、人間と動物の違いのようなものだ。知的生命体とそうでない動物、その違いだと考えればいいだろう。
 今まで我々が相手取ってきたのは、みな知性を持たない魔物……魔の者としては下位の存在だ』
「知性を持たないって……じゃあ、どうして女子更衣室なんかに?」
『そのミモリという少女を襲った魔物は、魔人に遠隔的に操作されてその場に現れたのだろう。学園に魔人が潜んでいると見て間違いないようだ』
「ひょっとして、夕べのヘリの……?」
『恐らくな』
 真央は息を飲む。美杜が陵辱された裏に、魔人と呼ばれる存在の思惑があるとしたら……それは今までのような戦いではない、より気を引き締めなければならない相手に違いないのだ。
『だが、逆に言えば、学園に魔人が潜んでいる事は明確になった。被害が広がらぬうちに探し出し、叩くぞ。直接戦闘になればこちらに分がある』
「うん」
 美杜の仇とばかりに、真央は口を結び拳を握った。美杜の貞操を踏みにじった相手など、許す気は全く無かった。
『重ね重ね言うが、気をつけるのだぞ。奴等は恐るべき相手だという事、真央にも判ろう?』
「大丈夫、私は絶対やられたりしないよ……アルトもいてくれるし、それに、あの服がある限り怪我とかもしないんでしょ?」
 服と言うよりは衣装……ややもするとコスチュームと言ったほうが適切かもしれないあの服の事を真央は引き合いに出した。あの衣装を着た真央はあらゆる手段でも傷を受けなかったのは実験済みの事、それだけは自信を持って言えた。
『……過信は禁物だぞ』
 アルトクレスは、ただそうとだけ答えた。
「ん、大丈夫。明日から早速探して回るよ」
 真央の返事は、明らかに忠告が耳に入っていないものだった。親友を陵辱された怒り、そう簡単には鎮まりそうもなかった。
575智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 22:58:52 ID:5vxKL8Cw
 その日の夕方、学園の近くに位置するゲームセンター。
 学園の制服を着崩した数人の不良学生が、そこにたむろっていた。
 ブームの過ぎ去ったシューティングゲームの筐体を囲むようにして、菓子や缶飲料――その一部はアルコール入りのものも混じっている――を飲食しながら、ぺちゃくちゃと雑談に興じていた。
 彼らはみな共通して、今日、学園で起こった事件と、それに伴って授業が中止になった事を親に報告していない。早い話が、学園で授業を受けているかのように装って遊んでいるのだ。
「しかし今日はラッキーだったよな、いきなり授業全部ナシとか言ってよ」
 彼らの言い分はそんな所のようだ。同じ学園に通う少女一人が純潔を汚された事など、赤の他人の彼らにとっては、至極どうでもいい事だった。
「ラッキーと言えば、あれよ。ほら、コレ見てみ」
 言いつつ、一人が携帯電話の画面に画像を表示する。
 表示されたのは、水着姿の真央だった。見返り構図でうまく撮れたそれは、年齢に比しては抜群に大きい胸を強調すると同時に、細いウェスト、きゅっと締まった尻のライン、細く幼さを感じさせる四肢を余すことなく捉えていた。
「おー、すげー。よく撮れてんじゃん」
「すげーよな、コイツ。パイオツでっけぇ。FかGか、そんぐらいカップあるよな」
「どんだけ揉まれてヤりまくったら、こんなでっかくなんだかなー?」
 卑猥なた言葉と視線を映像に投げ、不良たちは下卑た笑いを浮かべる。
 ――と。
「その子に興味があるのか?」
 尊大さを窺わせる、高いとも低いとも言い切れない声が彼らの耳を刺した。
 一斉に振り返る不良たち。そこに立っていたのは、ゲームセンターと言う場にはおよそ似つかわしくない、ビジネススーツ姿の長身の女性だった。
「んぁ? 何だ、アンタ?」
「私が誰であるかは、君たちには関係の無い事。それより、その映像の子に興味があるようだが……
 君たちさえよければ、整えられる段取りもあるぞ?」
 くす……と、唇の片側を吊り上げた蟲惑的な微笑み。
 不良たちは、背筋にぞくりと寒気が走ったのを感じた。恐怖と、未知への好奇心から。
「……話を聞かせてもらおうじゃんか」
 不良たちの中でもひときわ体格の良い、リーダー格らしき男子が前に進み出て言う。
 目の前の女性の瞳に秘められた酷薄さに、彼らが気づく事は無かった。
576智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:00:36 ID:5vxKL8Cw
 翌日の放課後、真央はアルトクレスを収めた竹刀袋を担ぎ、学園中を探し回った。
 警察が現場の保全をしているプールの女子更衣室には入れないとしても、それ以外の場所……特に潜伏に適した、あまり使われない特別教室や倉庫のたぐいまで念入りに調べていく。
 しかし、行き当たりばったりにも等しいやり方だというのは否めない。
『駄目だな。ここにも魔の者の気配はない』
 人気のない旧校舎の隅に位置した未使用教室でも、アルトクレスの言葉が空しく真央の頭に響く。
 はふ、と真央は溜め息をついた。
 どこに敵が潜んでいるかは判らないし、そもそも敵がじっと待っている保証もない。わかっていたはずだが、実際にこうも見つからないと精神的に疲れて来る。ゴールの見えないマラソンほど辛いものは無いのだ。
 と、背後から真央の肩をそっと叩く手がひとつ。
 振り返ると、スーツ姿の女性が立っていた。身長150cmに少し足りない真央より、頭ひとつ分は背が高い。
「え、と……?」
 真央は少し驚き、次ぐべき言葉をわずかの間見失う。自分の記憶に間違いがなければ、教師の中にこんな人物はいなかったはずだ。だとしたら、学園の外部の人間だろうか?
「桜坂真央さん……だな?」
 男のような口調で言い、微笑む。その表情は穏やかを装ってはいるが、どこか隠し切れない……抜き身の刃物のような、剣呑な鋭さを感じさせる。
「あ、はあ、そうですけど、何か……」
 生返事を返す真央の目に、目の前の女性の胸元についた、小さなバッジが留まった。
 銀製だろうか、陽の光を受けて鈍く輝くそれは、『四菱重工』と文字が書かれている。
 その名前は真央にも聞き覚えがあった。この街に本社を持つ大企業のはずだ。街の中央に大きなビルを建て、その屋上には幹部クラスが使うらしいヘリの発着場まであるという話が……
「……まさか」
 そこまで思い至って、真央は一歩、後ずさる。
 に……と、目の前の女性の笑みが愉悦を含んだものへと変わっていく。
『真央! この女、魔人だ!』
 切羽詰まったアルトクレスの声が響く。
 目の前の女性の背中に蝙蝠の翼が広がったのは、その一瞬後だった。
577智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:02:30 ID:5vxKL8Cw
「自己紹介ぐらいはしておくべきか」
 人気の無い旧校舎の教室の中、漆黒の翼を広げ、爪は刃物のように鋭く伸び、瞳は爛々とした紅。まさに人外の、魔性の美をたたえた姿となって、魔人と化した女は言う。
「私の名はベルダ。先日は、せっかくの手駒をひとつ使わされた借りがあったな」
 たっぷりと借りを返す。そう言わんばかりに、ベルダの瞳は嗜虐心を秘めて怪しく輝く。
 真央は竹刀袋からアルトクレスを取り出した。いわゆる魔法少女という存在である事……とりわけ傍目に恥ずかしい、あの少女趣味もどぎついばかりの服を見られるのは御免被りたいところだが、幸いここは旧校舎。人目はなく、遠慮の必要はどこにもない。
 杖を、高々と掲げ上げる。
 先端の宝石から広がった光が真央を包むや、その光は真央の着ていた制服を覆うように宿る。
 そして、弾け。
 一瞬、太陽がそこに生まれ出でたのかと思うほどの輝き。それが止んだ時、そこには白と薄桃色の衣装を身にまとった真央が、凛と立っていた。
「あなたこそ美杜ちゃんを傷つけておいて……許さないから!」
 杖を両手で握り締め、真央は猛る。
「ミモリ? ああ、あの着替えの遅い娘か」
 さも可笑しそうな微笑みを浮かべるベルダ。その嘲笑が、真央の怒りをさらに掻き立てる。
「何が可笑しいのよ!?」
 真央は怒りに任せ、杖を振り上げ飛び掛る。銀嶺のような淡い光彩が尾を引き、普段の真央からは想像もつかないほどの瞬発力で懐へ飛び込んでいく。
 そして振り下ろされる、刃と化した光を伴う杖。
 ベルダは避けようともしなかった。ただ、ポケットから何かを取り出し、それをかざす。
 パリィン――と、乾いた音。
 ガラスのように砕け散った宝石。刹那真央の視界が陰に覆われ、突き飛ばされたような感触と共に後ろへ吹き飛ばされる。
「っく……!?」
 突然そこに生じた質量に、真央は壁まで叩きつけられた。鈍い痛みが、背中を侵食する。
 痛みを堪えて急いで立ち上がると、視線を戻す。
 そして、そこにあった巨大な陰に真央は戦慄した。
「喜べ、桜坂真央。この魔物はお前のような、智者の主となった娘を倒すための特性の魔物だぞ」
 そこには、得体の知れない怪物。その高さ、2メートルにも及ぼうか。
 糸ミミズのように絡まり合う、真央の二の腕ほどの太い触手の群れの塊があった。
578智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:04:17 ID:5vxKL8Cw
「っく……そんな魔物なんか出して来たって!」
 真央は杖を再び握り締め、床を蹴るようにして突進していった。
『いかん、真央、冷静になれ! あの魔物は智者の主を倒すためのものと言った。恐らく――』
「黙っててっ!」
 アルトクレスの言葉を振り払い、真央は触手の怪物に向かっていく。
 数本、触手が伸びて来た。襲い掛かって来ようとする真央を迎撃しようという動きだ。
「そんなもの――!」
 真央は無造作に、触手の一本を腕で払いのけた。あらゆる危険から真央を守ると言われた衣装の一部、上腕までを覆う長手袋。それに包まれた腕は、やすやすと触手を弾き飛ばす。
(どんな魔物だか知らないけど、この服さえ着てれば大丈夫! こんな魔物早く倒して、あの魔人も……!)
 次々と迫り来る触手を、払いのけ、杖で叩き落し、あるいは斬り飛ばし、一気に接近。
 一昨日の夜に倒した魔物同様、一刀両断と斬り捨てるべく、ふわりと上昇。あの時ほどの高さは取れないが、勢いをつけるには充分だ。
 杖全体を伝っていく魔力の光。あとはこれを、いつもどおりに叩きつければ――!
 渾身の力を込めて振り下ろされた一閃。そして、深々とした手応え。
 やった、と真央は思った。会心の一撃とも言うべきこの手応え、間違いなく相手を倒した確信がある。
 見れば、絡まり合う触手たちの根元に、ざっくりと大きな断面が生まれていた。
「次ッ……!」
 ふわりと床に降り、ベルダに斬りかかるべく歩を踏み出そうとして。
 ――しゅる――
「!?」
 真央は驚愕した。間違いなく仕留めたと思った魔物が、さらに触手を伸ばして真央の腕を絡め取ったのだ。
「はははは、頭の悪い……言っただろう、そいつは智者の主を倒すための魔物だと?」
 ベルダの嘲笑が真央の耳を突いた。得意気に腕を組み、泰然と言葉を続ける。
「お前たち智者の主は、我々魔の者に対して直接的戦闘では絶対に有利……そんな事は判っている。わざわざそれほど相性の悪い敵に、単純な雑魚をぶつけるほど我々も愚かではないぞ。生命力だけなら、そいつは飛び抜けていてな」
「くっ……!」
 自分の浅はかさを呪いながらも、真央は右腕を掴む触手を振りほどこうと力一杯もがく。
 だが、触手は恐るべき怪力で真央を放しはしなかった。服に守られていなければ、骨が砕けていたかもしれないほどだ。それだけあって、真央の細腕から生まれる力ではいかんとも動かしがたい。
 せめて掴まれたのが左腕ならまだよかった。アルトクレスを握っていた右腕を掴まれては、杖で斬り落とすこともできない。
「では、桜坂真央。こいつがお前ら智者の主を倒すための者だという事……その身で味わうがいい」
 そう言って笑うベルダの瞳は、この上なく残酷な光を帯びていた。
579智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:06:23 ID:5vxKL8Cw
 ぬるつく体液を滴らせながら、さらなる触手が伸びて来る。
 真央はそれらを何とかして振り払おうとしたが、左腕一本では多勢に無勢。やがてその左腕も触手に捕まり、左右に大きく腕を広げる格好で捕らえられてしまった。
 両腕を広げた格好になると、自然と胸を突き出した体勢になってしまう。服の上からでもありありと判る、片方でもメロンほどの大きさとかすかな上向きの美形を備えた豊かな双丘が、強烈にその存在を主張する事となった。
「フフ、いい格好だな、桜坂真央。見応えのある胸だぞ?」
「っく……」
 真央は奥歯を噛み締めて屈辱に耐える。小柄な割にはあまりに大きすぎる胸は、先日のプールでのように男から変な目で見られやすいのも含めて、コンプレックス以外の何者でもない。恥辱に頬を染めながら、真央は視線を逸らしていた。
『真央、奴に耳を貸すな……!』
 アルトクレスが助言を続ける。さきほどまで以上に、切羽詰まった声音だ。
『奴も、真央を傷つけられん事は承知している。恐らく奴の狙いは――』
「うるさいぞ、そこの棒切れ」
 ベルダが言い放った一瞬後には、真央の手から力強い触手によってアルトクレスが奪われていた。
 それきり、アルトクレスの声は途絶えた。離れてしまうと、その声が聞こえなくなってしまうのだろうか……
 だが、ゆっくりとそんな因果関係を考察している暇などない。
「智者よ、貴様はここでおとなしくしていろ。そして、自分の選んだ娘の行方をしっかりと見届けるのだな」
 ベルダは愉悦の笑みを浮かべ、触手からアルトクレスを受け取る。
 と、触手が再び動いた。逃げられない真央を焦らし、恐怖を与えるかのように、ゆっくりと。
「っ、やっ、来ないでよっ!」
 真央はより一層の力で抵抗を試みるが、しょせん歳相応以上にも華奢な真央の腕ではこのような怪物に敵うはずもない。痛みこそないものの、ぐいぐいと腕を締め付けるように掴まれて、逃げようがなかった。
 ゆっくりと近づいてくる触手は、いったい何をしようというのか。服に覆われていない肩や頭などを握り潰そうとでもいうのか……真央は恐怖にかられ、その脚は小刻みに震え出してしまう。
 だが、やがて近づいてきた触手は――べとつく体液をすり込むように、真央の胸を這い始めた。
580智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:08:21 ID:5vxKL8Cw
「きゃっ!?」
 予想だにしていなかった触手の動きに、真央は素っ頓狂な声を上げる。
 だが、同時に思い出していた。女子更衣室に倒れていた美杜の胎内から溢れるほど出ていた白濁の光景、そして魔の者の目的は繁殖だというアルトクレスの説明……
(まさか、私も……!?)
 予想して然るべきだったと、気づいてから思う。しかし、まさか真剣に戦おうとしている最中にもそのような事をしてくるとは、完全に真央の予想の斜め上の行動だった。
 真央が驚き呆気に取られている間に、触手は真央の胸に巻きつくように絡む。
 そして、真央のたわわな胸をきつく絞り上げた。
「ひぁ……!」
 悲鳴が漏れた。ギリッ……と、柔らかな布地が軋む音を立てる。
 痛みは感じなかった。だが、それでいて胸を押し潰され形を歪まされる感触だけは伝わってくる。真央にとっては未だ経験した事のない感触が、強制的に与えられていた。
 触手はやがて力を緩め、しかしまたすぐに力を込める。緩急をつけたそれは、荒々しい愛撫のようであった。
「やっ、ちょ……っふぁ、何をっ、んぅぅっ!」
 身をよじって抗おうとするが逃げられず、真央はされるがままに胸を絞り上げられてしまう。
 やがてそのうちに、がくがくと足腰が立たなくなってきた。揉み上げられている胸から全身へと、未知の感覚が駆け巡っていくようだった。
「っちょっ……く、はぁ、はぁっ、何、これ……」
 それは、真央が今まで味わった事のないほどの大きな快楽の波だった。あまりに膨大なその快感に、真央の頬は赤く上気し、吐息もいつしか熱を帯びていた。
「智者の主は、殺せない。傷ひとつつける事すら、容易ではない」
 ベルダは真央の痴態をじっくりと眺めながらも、口調は冷静なまま呟く。
「だが、智者の主に選ばれるのは、いずれも歳若い娘ばかり。ならば、殺せずとも……簡単に堕とす事ができる。
 その魔物は、そういった用途に特化して作られた魔物でな。じっくりとその責めを味わえ」
「……ッ!」
 火照った思考の中、なんとか残っていた理性が、真央にその言葉の意味を理解させた。
 快楽で狂わせようという事か。そしてあわよくば美杜のように陵辱し、種付けしてしまおうと……
「やっ! や……!」
 真央は首をぶんぶんと振り、襲い来る快楽に必死に耐えようとした。
 だが、ベルダも、触手の魔物も真央の仕草など意に介さない。
 真央の口元へと、新たな触手が伸びて来た。
581智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:10:31 ID:5vxKL8Cw
「ふぐ、んっ、んぅぅぅっ」
 真央の口へと、太い触手が力任せに侵入して来る。
 ひどい味だった。苦さと、鼻をつくすえた匂いが混じったようで、ひどく不快。そこに加えて、ぬめった体液と生暖かい体温が追い討ちをかけてくる。
 真央は歯を立てて抵抗した。それが今彼女にできる唯一の抵抗だった。
 だが、そんなささやかな抵抗など気にした様子もなく、触手は真央の舌の上を伝い、口腔の奥まで無遠慮に侵入を続けていく。
「んっ、んっ、んぅーっ!」
 必死で嫌がる声を真央は立てるが、物言わぬ触手がそれでどうにかなるわけもない。
 触手は真央の暖かな口の中、舌と頬の肉の柔らかさを堪能するように、隅々まで蹂躙していく。
 真央の頬を涙がひとすじ伝った。美杜の仇も討てないどころか、熱くなってアルトクレスの助言にも耳を向けず、その結果として敵の思うつぼにはまってしまった……あまりにも情けなく悔しく、溢れ出る涙を堪えきれなかった。
 やがて、ごぷごぷっ……と、熱い粘液が真央の口の奥へと放たれる。
「んんん!?」
 真央は再度驚きに目を見開く事となった。生臭く苦じょっぱい味が舌の上で広がり、そして喉の奥へ直接放たれたそれは吐き出す事もかなわない。
 こく、こく……と、真央の喉を熱く粘っこい液体が通っていった。
 思うさま真央の口内へと放出しきった触手は、真央の唾液を滴らせながら、ようやくにして真央の口を解放する。
 ようやくにして酷い味と口内の陵辱から逃れおおせた真央は、口の中の異臭を吐き出し、新鮮な空気を大きく吸い込む。やっとの思いで解放された安堵から、がっくりと真央の体からは力が抜けてしまった。
「まったく、いいカモだな」
 嘲笑をたたえたまま、ベルダは言葉で真央を嬲る。
「勝手に怒って、勝手に引っかかってくれるとは。これほど安易な獲物もない……智者の主と言うだけあって、もう少し用心するべきかと思っていたが、その必要もなかったか」
「な、にを……っ!」
 真央は涙をぬぐい、顔を上げてベルダを睨みつけて言った。――いや、睨もうとした。
 だが、できなかった。眉根にまるきり力が入らない。
「あ、ぅ、ぁっ……!?」
 眉は垂れ下がり、口からだらしなく涎が垂れてしまう。瞳もじっとりと情欲をたたえている事が、傍目には明らかに見て取れた。
「い、いったい、なにを……」
 漏れる声も呂律が上ずり、殊更に幼い。その様子を見て、ベルダはなお嘲笑を深めた。
582智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:12:59 ID:5vxKL8Cw
「あの魔物の体液はな、媚薬の効果があるんだ」
「びや……く……?」
「股が濡れて、いやらしい事がしたくてたまらなくなる薬という事だよ」
 鬼の首を取ったかのように勝ち誇った微笑み。そしてベルダはポケットから赤い宝石を取り出すと、傍らで蠢く触手の魔物にそれを押し当てる。
 と、その魔物は宝石の中に吸い込まれるように消えていった。
 腕を掴んでいた触手という支えを失い、真央の体が床にくずおれる。腰が落ち込むと、べちゃっと水音が立った。
「は……ぅ」
 床に腰をついた真央は、その時自分でも初めて気づいた。下着が、びしょびしょに濡れている。
 真央は――明らかに、性感を感じていた。
 体が芯から火照ってきているようで、胸と下腹の疼きが治まらない。それが媚薬によって強制的にもたらされたものだと頭ではわかっていても、体の疼きは止められそうになかった。
「さて、はしたなく発情した智者の主よ。お前とお近づきになりたいという者たちがいるのだが」
「え……?」
 我知らずとろんと蕩けた瞳で、真央はベルダを見返す。
 木製のドアが開け放たれたのは、その瞬間だった。人のいない旧校舎の未使用教室であるはずのここのドアが、人為的に開け放たれる……
「待たせたな」
 ベルダは入ってきた人物たちを顧みて言う。
「ああ、いや、桜坂とヤらせてくれるんなら文句はねーぜ」
 ニヤニヤとした笑いを浮かべながら入ってきたのは、制服をだらしなく着崩した、不良だった。それも1人2人ではない、5人もがぞろぞろと連れ立って入室してくる。
「見ての通り、彼女の方はもう準備万端だそうだ。好きにしてやるといい」
 ベルダが真央を指して言う。不良たちはみな一様に、ねぶり上げるかのような視線を真央に送った。
「ありがたいねー。思わぬタナボタだ、こりゃ」
「うっはぁ、何だよあのカッコ。コスプレ……?」
「いいじゃんいいじゃん、そーゆーのも楽しいって」
「てゆーか桜坂、そーゆープレイが好きだったのかー。こりゃ楽しませてもらえそうだぜ」
 好き勝手な事を言いつつ不良たちは歩み寄り、そして真央を取り囲む。
「……な、なにを……」
 何とか切り抜けないと。アルトを取り戻さないと――真央は頭ではそう考えていたが、下半身にまるで力が入らないのだ。そのうえ、放っておくとどんどん体の内側から、言い表しようのない熱気がこみ上げて来るかのような感覚に襲われて止まない。
 魔物から受けた媚薬の効果は、確実に真央を蝕んでいた。
 そして、そんな事を知るよしもなく。
「さて、桜坂。たっぷり楽しもうぜぇ?」
 不良たちの手が、真央に伸びていった。
583智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:15:17 ID:5vxKL8Cw
 体にまるで力が入らず、真央は床にあっさりと押し倒された。
「あ、やっ……」
 真央は伸び来る手を押し返し抵抗しようとするが、その腕は弱々しく、逆に男たちの劣情を誘う効果をもたらしただけに終わってしまう。
「おーおー、可愛い声出してくれちゃって。盛り上げてくれるじゃん?」
「そーかいそーかい、そんなにヤってほしくて仕方ねえんだな」
 好色な笑いを隠そうともせず、男たちは真央に身を寄せてくる。そのうち一人が真央の胸元に手を伸ばすや、ぐっと服の胸元を掴んだ。
「さて、ご開帳〜」
 そして、無造作にビリビリと破いていく。
「! やぁ……!」
 押し込められていた服の布地から解き放たれ、ぷるりとメロンほどの大きさのふたつの膨らみがその姿をあらわにする。まるで包装を解かれた上質の菓子のように一点の汚れもなく、見事な釣鐘型を保った柔肉の上に、桜色の先端が屹立を見せていた。
「うは、でっけぇ〜。すげぇな、片手で収まりきらねえじゃん」
 横合いから伸びて来た手が、真央の胸をわしづかみにする。
「んうぅっ!」
 乳房が指の形に添って淫猥に歪む、その刺激だけでも今の真央にはたまらないほどの快感となって襲い来る毒だった。真央は思わず目を伏したが、漏れ出る声は留めようがなかった。
(な、何で……? どうして、この服が簡単に……)
 淫蕩に惚けさせられていく頭で、真央は必死に考えを手繰り寄せる。
 この服は、あらゆる傷や痛みから自分を守ってくれる無敵の鎧だったのではなかったか。なのに今は簡単に、魔の者ですらない、こんなただの不良ごときにいいように破り捨てられて……
(……魔の者じゃ、ない……?)
 ふと、真央はひとつの考えに至った。
 アルトクレスは、この服を着ている限り、あらゆる魔の者から守られると言った。事実、魔物と戦おうが何をしようが、傷を負った事もこの服が破損した事も今まではない。
 だが、よくよく考えてみる。
 さきほど触手の魔物と戦ったとき、吹き飛ばされて、壁に背中をぶつけ……
 その時、感じた痛み。
(まさか……魔の者以外からは、守ってくれない?)
 熱く火照った体の中で、頭だけからは、すぅっと血の気が引いていくように真央は感じた。確かにそれならば、ベルダがこの不良たちと面識を持っていた事、そしてこの場に招いた事も納得がいく。
 だが、納得すれば、それは瞬時に絶望へと変わった。
 今の自分は智者の主でも何でもない、不良たちの毒牙にかかろうとする無力な一人の少女でしかないのだと。
584智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:17:27 ID:5vxKL8Cw
 真央が思考をまとめていると、いつしかその胸を不良たちが強く揉み込んでいた。
「ひぁぅっ! ちょっとっ……や、ふぁ、やめっ……」
「んー? やめて欲しいって?」
 一人、ひときわ体格の良い男が真央の脚を掴み、開かせる。
「ひゃっ……!?」
 抗う事もできないまま脚を開かされた真央。スカートの中に隠された白いショーツは、既に快楽を現す透明の粘液でぐっしょりと濡れそぼっていた。
「コッチの口はやめてほしいなんて言ってねえみたいだぜ?」
 言いつつ、げらげらと笑う。
「……ッ!」
 真央はあまりの羞恥に耐え切れず、視線を逸らした。
「そ、それは私のせいじゃ……! さっき、変なの飲まされて……」
「いーっていーって。言わなくてもいいぜ、桜坂はしょうがねえ淫乱なんだってなぁ?」
 言葉で嬲りながら、体格のいい不良は真央の乳首をつねり上げた。
「ひぅっ!?」
 びくん、と一瞬痙攣したように体が反応してしまう。かすかな痛みと、それを上回る電気が走ったような快感。
 思わず呼吸は荒くなり、頬は自分でも感じられるほど、燃えているのではないかと思うほどに熱く火照りあがっていた。うっすら空けられた目は羞恥と情欲を同時にたたえ、見る者を誘惑せずにはおらないようですらある。
「乱暴にされて感じちゃってるってか〜? スゲー淫乱M女なんだなぁ、桜坂?」
「ちがっ……」
 ふるふると首を振って否定する。だが、それで不良たちに伝わるわけもない。
「へへ、実はそうやって誘ってんだろ? その方がクるもんなぁ……よくわかってるじゃん」
 言いつつ、正面に立ったリーダー格らしい不良は、真央のスカートの中に手を差し入れる。
「ゃ……!」
 咄嗟に真央は脚を閉じて抵抗しようとした。だが、脚の間に男の体が入ってきていて、それもままならない。
 やがて、腿を下っていく衣擦れの感触。そして股間が外気に晒されていく事が判る……
「うは、すげぇ、毛ェ生えてねーじゃん!」
「っ!」
 真央は再び襲い来た羞恥に耐えさせられる事となった。
 真央はこの歳になっても、一切の陰毛が生えていない……俗に言うパイパンだった。胸以外は幼い体つきとあいまって、真央にとっては密かなコンプレックスのひとつだったのだが、それすらもが暴露されてしまった。
 そして、こういうものを目にした不良たちの反応は決まっていた。
「スゲーなあ、桜坂。剃っちまってるんだろー? やっぱマニアなセフレとかいたわけ?」
 再び、嘲笑……真央はそれ以上を聞くに堪えられそうになかった。
585智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:20:07 ID:5vxKL8Cw
「ま、ともあれそろそろ本番いこうぜ。もう桜坂はびしょ濡れで待ちきれねえみたいだしよ?」
 ヂヂヂ、と金属製のジッパーを下ろす音。
 そして、真央の目の前に、赤く充血した肉の槍が姿を現した。
「ひっ……!?」
 真央にとっては、初めて直視する男性器だった。子供の頃、父親のものをかすかに見てしまったようなおぼろげな記憶がある程度……そんな真央にとって、そのペニスは強烈すぎるほどの印象を脳裏に焼きつけた。
 それは成人男子の平均から比しても長大だった。真央の小さな手では掴むのもやっとというサイズで、肉の凶器とさえ表現できそうだ。そんなものが真央の方を向いて、これ見よがしに見せつけられているのだ。
「ほーら、桜坂、じっくり見とけよ? 今からコイツをお前の中にブチ込んでやるからな」
「え……や、いや、やぁ! ちょっ、やだ、やめてっ!?」
 具体的に言われて、ようやく真央はそれが何をするための器官なのか思い出す。少なくともこの場においては、真央を陵辱し屈服せしめる凶器そのものなのだ。
 真央はもがき暴れ出した。腕をばたつかせ、脚でリーダー格の不良を蹴るかのように。
「おら、暴れるんじゃねえよ、おとなしくしろ!」
 しかし、無駄だった。腕は押さえつけられて何もできず、脚の間にリーダー格の不良の体を割り込まされているままでは蹴る事もままならない。
「何だよ、誘っといて今更嫌がってんじゃねーぜ?」
「いや……ちがぅっ……」
 その言葉も伝わりはしない。リーダー格が真央の腿を内股から押さえつけ、大きく脚を開かせた体制のまま体をがっちりと固定する。
「そらいくぜ、濡れ濡れの桜坂サンよぉ? アンタの欲しがってたモノだ、しっかりくわえ込みな」
 みちっ……秘肉が軋むような感触。
 そして、熱く太いものが真央の中へと入っていった。
「いっ……!」
 体を真っ二つに引き裂かれるような感触に、真央は思わず身をすくめる。
 さきほどまで体を支配していた快感はまだ残っているが、今は恐怖と痛みがそれにとって代わっていた。
 痛い。痛い痛い痛い……
 まるで焼きごてを膣に突き入れられているようだった。女性として一番大切な部分に、消えない刻印を焼き入れられているようだ。
 やがて……ぶち、と胎内の奥で弾けた感触。
「――!!」
 激痛に、真央は涙を流していた。
586智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:22:36 ID:5vxKL8Cw
「うひゃ〜。すげぇわ、名器ってーの? キツキツで気持ちいいぜ」
 ぐちゅぐちゅと音を立てながら、リーダー格の不良は巨根で真央を突いていた。
「マジかよ。うは〜、早くヤりてえ。代わってくれよー」
「っせぇな、ちょっと待ってろ。つーか、最初は俺って決めただろーが」
「心配しねーでも全員最低一周は回るだろっての」
 好き勝手な事を言って下品に笑い合う不良たち。
 真央には彼らの言葉を聞く余裕などなかった。それだけでもパンクしそうになるような羞恥に加え、何も考えられなくなるほどの下腹の痛みが真央の全身を支配していた。
「ったく、すげーわホント。こんなズブ濡れであったけーのに、なんでこんなキツいか……お?」
 幾度か真央の最奥をジュプジュプと突いて、ようやくリーダー格の不良は気づく。
 真央と自分の結合部から、ひとすじの赤い血液が真央の尻を伝っている事に。
「うは。マジかよ、桜坂って処女だったん……?」
 驚いたように、リーダー格の不良は言う。
 真央は、力無くこくこくと頷いた。何か理性的な判断があったわけではない。だが、それを知ればもしかしたらこの痛みから解放してくれるかもしれない……自分を痛めつける者に対して許しを請うてしまう、生物としての本能が真央にそうせしめたのだ。
 だが、リーダー格の不良は、ニヤリとした笑みを浮かべる。
「マジか。ラッキー! 桜坂のバージンもらっちまったよ、俺ってツイてる〜!」
 ――真央は、思わず死にたくなった。
 自分を犯し、自分の人生を狂わせたであろうにもかかわらず、何か玩具でも買ってもらった小さな子供のような喜び方しかできないこんな奴らに腹が立った。
 そして、そんな連中に少しでも許しを請うような態度を取ってしまった自分が、あまりにも情けなかった。
 だが、そんな感慨も一瞬の事。リーダー格の荒々しい腰使いで肉の杭が打ち込まれる。
「へへっ、やっべぇ、俺コーフンしてきたわ、マジ止まらね」
 グチュッ、ズチュッ、ブチュッ……さきほどより派手な音を立て、しぶきを立てる激しい律動。
「あっ! やっ! 痛っ! はぁっ……!」
 真央には、痛みに耐える事しかできなかった。それ以外の手段など、ついさきほどまで処女だった真央には判るはずもない。
「うは、すげ……エロすぎ」
「やっべ、俺ももう勃っちまってどうしようもねーわ」
 周囲の不良たちも、真央の処女喪失に興奮してか、ジッパーを空け、あるいはベルトを外す。
「じゃあ、ヤればいいじゃねーか。穴はひとつじゃねーんだからよ」
 リーダー格は真央に杭打ちを加えながら、そのように言う。
「へへ、それもそうだな、ありがとよ!」
 残る4人も、一斉に真央に群がって行った。餌にありつく、飢えた獣のように。
587智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:24:45 ID:5vxKL8Cw
 真央の口に、いきり立った剛直が咥えさせられた。
「んむぅっ!? んー……!」
 さきほど口腔を蹂躙して来た触手同様の、生臭い味。だが、真央はそれに噛みかかろうという気が起きなくなっていた――いや、そう抵抗するだけの余力がなくなっていたと言うのが正しいか。
「あ、畜生、口取っちまいやがった」
「しょーがねえ。ホラ、握れよ、桜坂」
 真央を性欲処理のための道具としか見ていない口調で言い、不良たちは各々のペニスを真央の体に摺り寄せて来る。膣と口を塞がれただけでなく、両手に一本ずつ剛直を握らされ、横合いから胸にもペニスを押し付けられる。
 伝わってくるペニスの熱さが、真央に残された理性を溶かしていくようだった。まるで全身が性器になったかのような錯覚さえ覚える。
 そんな中、リーダー格らしき不良が、尚も真央の胎内を貪るように蹂躙していた。
「おー、どんどん滑りがよくなってくぜ」
 リーダー格はそう言って律動を加え続ける。その言葉は当を得たもので、現に結合部から溢れる液体は、見た目にもその量を増していた。
「桜坂はやっぱ淫乱だな。5人にマワされて濡れてんだからよ〜」
「はぅ、やっ……違っ」
 息も絶え絶えに伝えようとしたその言葉、満足に声にすらならない。
 実際の所真央が濡れているのは、媚薬の効果と、膣内を蹂躙される事に対しての自衛的な体の反応でしかない。だがそれを判ってくれるほど、不良たちは理解に富んだ人間ではなかった。
「ほらほら、どうした、手がお留守だぜ? ちゃんとシゴけよ」
「歯ぁ立てんなよ、ちゃんと舌使え。できるだろ、淫乱な真央ちゃ〜ん?」
「ん――っ!」
 首を振って否定しようとしたが、組み伏せられ、頭を押さえて口を犯されている状態ではそれもままならない。涙をこぼしながら唸りを上げるのが、真央にとっての精一杯だった。
「マワされて感じてりゃ世話ねえやな……おら、出るぜ!」
 リーダー格は一方的に言い放つ。そして、一度強く真央の奥を突き上げた。
「ひぐぅっ……!」
 上ずった声とともに、真央の体が弓なりに反る。
 硬く充血したペニスの先端が、真央の子宮の奥に密着させられた。体を串刺しにされたような感覚に次いで、どくどくっ……と熱い子種の液が真央の奥深くへと放たれる。
「んんぅ!?」
 胎内に流し込まれたものの熱さに、真央はびくんと体を跳ねさせた。
588智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:26:44 ID:5vxKL8Cw
 断続的に放出される熱い粘液が、最後の一滴まで残さず真央の胎内に放たれた。
「ふぃー……たっぷり出してやったぜ、桜坂よ」
 少女の純潔を奪って満足げにリーダー格は言うと、ゆっくりと真央の膣からペニスを引き抜く。
 破瓜の血と愛液と精液がでたらめに混じりあった液体が糸を引き、ぷつりと空中で切れる。少しだけ遅れて、膣内からは白濁とした濃い精液が溢れ、こぼれて来た。
「んんぅっ……ふぁ、あ……」
 真央は溢れてくる悔し涙を止められなかった。熱くなって周りが見えなくなった結果、陥れられ、純潔を奪われ、そして誰とも知れない男の精で種付けをされてしまった……
 屈辱だけではない、そこに恐怖ものしかかって来る。孕まされてしまったかもしれない恐怖。
 真央は、ただでさえ熱に浮かされたような頭の中がぐちゃぐちゃに混乱して、もうどうしていいかわからなくなっていた。ただ、悔しく情けなく、しかし何もできず身を任せる事しかできなかった。
「くぅ、やべ、俺ももう出そ」
 真央に手を使ってしごかせていた不良も、腰使いを荒げながら言う。
「だな、こっちもそろそろだ」
 こちらは、真央の口へペニスを押し込んでいた不良。真央の頭を掴む手に力が込もり、自らも腰を使って真央の口を遠慮なく犯していく。
「さーて桜坂、俺らからもロストバージンの記念のプレゼントだぜ。たっぷり受け取れよ……!」
「ん、んんっ!」
 真央は嫌がり、顔を背けようとした。だが四方を取り囲まれ、どこを見ても自分を犯す男たちの顔を見せ付けられてしまう。
 そして、真央の視界いっぱいに白が爆ぜた。
 真央の喉奥を、あどけない顔を、桜色の唇、細い指、豊かな胸、白い腹……余す事なく不良たちの精液が真っ白に汚していった。
「んはぁ……!」
 全身に浴びせかけられた精液の熱さに、真央は驚き、吐息を漏らす。
 白くべとつく汚れの中、まるで瀕死のように浅い呼吸を繰り返しながら真央は倒れ伏していた。未だ血の滴る股間からは痛みが引かず、それでいて体を蝕む媚薬の効果がまだ残っているのか乳首は勃起したまま、膣の秘肉もわななき続けていた。
「まだまだ元気そうだなぁ。んじゃ、選手交代といくぜ〜?」 
 息も苦しげに胸を上下させる真央、その膣に別のペニスがあてがわれた。さきほど真央の左手を犯していたそれが、今度は膣にゆっくりと入っていく。
「ひぁっ……! や、だめ、やめて……」
「今更カワイコぶるなよ、たっぷり楽しもうぜ、公衆便器の真央ちゃ〜ん?」
 ねちっこく、いやらしい笑い。
 真央にとって生涯で2本目の男根が、咥え込まされていった。
589智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:28:58 ID:5vxKL8Cw
 ……三十分ほどして、真央はまだ犯され続けていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 視線は虚空をさまよい、破瓜の血の跡もすっかり乾いてしまっている。ただ際限がないのではないかと思えるほど放出され続けた精液だけが、生新しく臭気を放って真央を汚していた。
「ふー。や、たっぷり出したなー」
 真央の膣から引き抜きながら、不良の一人が言う。
「全員2週ぐらいはしたな、こりゃ」
 真央を見下ろしながらリーダー格は言う。真央の周囲には池のように白濁が湛えられており、性向のあまりな壮絶さを思わせる。
 生臭くて仕方ないほどのその輪の中へ、しずしずと歩み出てくる人影――ベルダだ。今まで事を静観していた彼女が、何を思ってか不良たちを押しのけるようにして、真央へと歩み寄る。
「無様なものだな、桜坂真央?」
 愉悦と嗜虐に満ちた微笑み。そして、ベルダは真央を抱き起こす。
「っ……」
 何をされるのかと真央は警戒しようとしたが、まるで力が入らなかった。処女を失った痛みと輪姦された疲労が、真央から全ての力を奪ってしまっていた。
「フフ、そう怯えるな」
 ベルダはそう言うが、無理な相談と言うものだった。その微笑みの奥には、背筋も凍てつくほどの冷たい何かと、熱くたぎるような欲望が見え隠れしている。
「私も少々、あてられてしまっただけでな……」
 言いつつ、ベルダの手が怪しく輝く。
 と、ばたばたと不良たちはその場に倒れていった。外傷はないが、死んだのか、あるいは気を失ったのか……真央には判別がつかない。だがいずれにしても、彼らに気を回している余裕など真央には無かった。
 ベルダが、スラックスのジッパーを下ろす。
「……!」
 真央は、信じられないものを見た。
 ベルダの股間から、男根が生えているのだ。逞しく勃起したそれは、不良たちのものよりも一回りは大きい。
(男……!?)
 真央は驚いて、ベルダの顔を見上げる。だがその造作は女性のもので、胸も真央におとらずたっぷりとした重量感をたたえてそこに存在している。
「ふたなりを見たのは初めてか? まあ、お前たち人間には馴染みも薄かろうな……」
 明らかに人間を、そして真央を下等生物とばかりに見下している口調だった。
 だが、真央にはベルダを拒絶するだけの力は残っていない。抗おうと心は思っても、媚薬に溶かされた体が犯されることに順応しようとしてしまうのだ。
「そら、いくぞ」
 ベルダは精液まみれの真央をぐっと抱きしめるように、体を密着させ、あてがう。
 そして、立った体勢のまま真央の膣内奥深くまで、ふたなりペニスを埋めていった。
590智者の主・魔法少女真央:2006/06/13(火) 23:31:25 ID:5vxKL8Cw
「はぁぅ……んぁぁぁぁ!」
 真央は思わず大きく声を漏らしていた。
 ベルダの男根は、リーダー格の不良のものよりもさらに大きく硬く、真央を貪って来た。自然と膣は窮屈になり、ぎゅうぎゅうに締め上げていってしまう。
「なるほど、名器などと言わしめただけの事はある。いい穴だよ、お前は」
 ベルダは愉悦もあらわに、真央の腰を掴んで乱暴に上下させる。
 貪られる真央の膣からは、ぼたぼたと5人分の白濁した精液がこぼれていた。それだけの子種を注がれてパンパンになった子宮を、さらに魔人の強靭なペニスが貫いていく。
 真央は体が精液袋になったような錯覚を覚えさせられていた。これだけ中に出されて、なお荒々しいセックスを強要される……完全に人ではなく、道具の扱いだ。
「ほら、もっと自分から腰を振ってはどうだ? いやらしい肉便器め」
 ベルダは殊更に体を密着させ言う。互いの豊かな胸が潰れて形を歪ませ合い、何とも淫靡だ。
「はっ、んぁ、んんぅぅ」
 真央は下腹を抉られる感触に必死で耐えていた。その剛棒はまさに凶器と言うに相応しく、貫かれると言うよりも内腑を抉られると言った方が正しい。それほどに魔人のモノは強壮だった。
 まるで、抗おうとする真央の意志など、膣ごと壊してしまうのではないかと思えるほどだ。
「ほら、もっとはしたなくよがってみろ。これほどむやみに大きな胸をしていて……」
 至近距離から、ベルダの手が真央の胸を荒々しく掴み、捻り上げるように乱暴に揉みしだく。
「ふぁぅぁっ!」
「生まれつきに淫乱にできているんだろう、お前の体は? それが証拠に、肉壷の具合もいい」
 精液まみれの柔らかな胸を力任せに揉みながら、ベルダは律動を加え続ける。
 赤く火照りあがった真央の頬に、ベルダが唇を落とす。顔にこびりついた不良たちの精液をベルダが舐め取る、その仕草はあまりに淫猥だった。
「お前は私の奴隷になれ。一生をかけて、そのいやらしい体で私に奉仕し続けろ」
 真央の耳元で、ベルダは囁く。聴覚をくすぐるような甘い響きの囁きだった。
「奴隷になると誓うならば、いくらでも可愛がってやるぞ?
 何を不自由させる事もなく、お前は何も考えなくて良くなる。世の中の一切のしがらみから断ち切られ、ただ私に奉仕し、こうして抱かれ続ければそれでよくなる。
 楽だとは思わんか? そして幸福だとは思わんか? それ以上望むものなど、人の短い生涯にはあるまい?」
 ベルダは幾度も囁き続けた。真央に残された理性を打ち崩さんとするかのように。
 真央は必死で抗った。首を横に振り、ベルダの剛直から逃れようと腰を離そうとして……しかし体は言う事を聞かず、逃れる事はできない。
 抵抗の素振りを見せる真央を愛おしげに見つめ、ベルダは言葉を続けた。
「まあ……いい。今は心まで屈しなくともな。毎日じっくりと私の子種をつけながら、一日中犯し続ける生活を送らせてやれば、そのうち考えも変わるだろう」
 くすりと、さも愉快そうに笑う。その微笑みの奥に、真央は底知れない恐怖を味わう。
「さあ、しっかりと受け止めろよ。永世、お前の主人になる者の精をな……!」
 ぐい、とベルダの巨根が真央の最奥にまで押し込まれる。
 どくどくどく……どくどくどくっ……いつ果てるとも判らないほど長い放出。
「ふぁ、ぁ……!」
 中に出される端からこぼれて床へと落ちていく精液。まるで真央が小水を漏らしたかのように、それはとめどなく出続けていった。
「これで、お前は私のものだ。よかったな、私のような優しい主人に種付けされて?」
 勝ち誇ったようにベルダは言う。その言葉を否定もできず、真央は残った全ての力さえも奪われてしまっていた……
591智者の主・魔法少女真央
「そこまでにしておいて貰おう」
 突如低い声が響くや、横合いからベルダは肩を掴まれ、真央と引き剥がされる。
「なっ……!」
 ベルダは驚愕してそちらを見る。掴まれた肩はスーツが破け、その下の肌は火傷のようにただれて無残な姿を晒していた。
(……だ、れ……?)
 真央は虚ろに消え行く視界の中、その声の主を見やる。
 男だった。長身で痩せ型、精悍な容貌……白い厚手の法衣のような服を着込んだ青年だった。
 真央にとっては初めて見る顔のはずだった。しかし、いつも顔を合わせているかのような既視感。
「魔の者よ、その娘は貴様の奴隷ではなく、我が主だ。やすやすとは渡せん」
 その声は――
 真央にとっては聞き慣れた、智者アルトクレスの声。
「あると……?」
 真央はぽつり呟く。その声が聞こえたかどうか、アルトクレスは真央を顧みて、かすかに微笑む。
 やおら、アルトクレスの右手が光り始めた。真央が見たその光は、いつも魔の者を撃退していた、杖をまとっていた光。
 それで、掴みかかる。
「っくあぁぁぁぁぁ!?」
 響き渡ったのは、ベルダの悲鳴。掴まれた腕が溶かされたように、ずたずたに崩れていた。
 その場に倒れ込むベルダ。アルトクレスは、冷然とその姿を見下ろしていた。
「……魔の者よ、立ち去れ。真央は貴様に渡すわけにはいかん」
 ベルダは答える言葉もなく、唇を噛んで悔しさをあらわにしていた。
 左腕と右の肩を使い物にならないほど痛めつけられて、痛々しいとさえ言える姿。先ほどまでの高慢な態度は何処へやらで、そこにある姿は敗者のものだった。
「……ち。桜坂真央、そしてそこの智者。今日の事は忘れんぞ……この借り、いつか返す!」
 歯噛みするように言ってから、ベルダは虚空に魔法陣を描く。
 やがてベルダの足元から、毒々しい紫色の光の柱が立って……
 それが消えた時には、ベルダの姿はもうそこには無くなっていたのだった。

「……真央、大丈夫か?」
 ベルダが去ったのを確認して、アルトクレスが真央に歩み寄り言う。
 アルトクレスの目に映った真央の姿は凄惨を極めているものだった。髪のてっぺんから爪先まで、余す事なく精液で漬けられたかのようにドロドロで、可愛らしかった衣服は胸元から乱暴に引き裂かれ、豊満な胸を露出させられ……
 それでいて、度重なる陵辱によって熱に浮かされたように、あどけない瞳はぼうっと呆けてアルトクレスを見ていた。
「真央?」
 アルトクレスが再び声をかける。
 真央はようやくにして気がついたように目を見開き、やがて精液まみれのその顔に、ぱっと花が咲いたような笑顔が取り戻される。
「アルトぉ……!」
 緊張の糸が切れたように。舌すら上手く回らぬ幼い口調でその名を呼びながら、真央はアルトクレスに抱きついていった。