調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインPart9

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628名無しさん@ピンキー
あー、俺も書いてみた。
片方が一方的に取り込める妄想で、異種姦物になるが・・・
西洋ファンタジー風

私達の国は長く平和を享受していたが、ある時、その安寧が敗れる時が来た。
辺土にある暗き闇の森より、黒い魔女の王が来襲したのだ。

魔女という種族は外見は人に似ているが、人ではなく魔族の一員である。
誰も彼も皆、非常に美しい女の外見をしているが、その肌は蒼白で
瞳は鮮血のような紅の為、簡単に見分けは付く。

魔女の王の手勢は少数だったが、いずれも人を超えた力の持ち主であり、凶暴な魔獣であった
私達の国は小さく、軍隊も小さかった為に、長く苦戦を強いられることとなった。
それも、魔女の魔物はほとんど討ち取り、長かった戦いもようやく終わろうとしていたその頃・・・

剣の章

参ったな。

どうやら友軍から逸れてしまったようだ。
わたしは辺りを見回す。此処は、数ヶ月続いている戦火で廃墟になった農村だ。
どちらに火をつけられたのか、焼け焦げて、廃墟となった家屋が立ち並んでいる。

深入りしすぎちゃったか。

頬を指先で掻いた。此処は敵陣だ。見つかれば拙いことになるだろう。
人間いつかは死ぬものだが、魔族に捕まるのだけは御免だ。
魔女は捕虜を取らない。恐怖や苦しみ、苦痛といった人間の負の感情を食らうのだ。
奴らに捕まった人間の末路を目にしたことがあるが、いたぶり殺されるのは趣味ではない。

とにかく、味方の所に戻らないと。

方角の見当をつけて、歩き始めてすぐの事だった。建物の影から、子供の悲鳴が聞こえた。
此処は敵地、敵が複数いるかもしれないと考えて、一瞬躊躇したが駆け出した。
魔女の数は多くなく、既に戦で弱いほうの大半は討ち取っている。
こんな所に、複数いるとも思えない。
それに何より、子供を見捨てては寝覚めが悪い。

駆けつけると、武装した人間が地面に数人倒れ伏していた。
我が軍の兵士ではない。とは言え魔女や、魔女側の傭兵でもあるまい。
廃墟となった村を襲う、野盗の類であろう。
彼らは既に事切れ、そしておそらく最後の一人か。
男が剣を振り上げて、壁際に追い詰められた少女を斬ろうとしていた。

止めろ!その叫びで男が動きを止めた。短剣を投げつける。
男が振り返って仰け反って避けた。その隙に少女がこちらに駆け寄ってきた。

女!王国の兵士だな。正気か?そいつは魔族だぞ!

629名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 16:39:18 ID:rlu+NtfT
縋りつくような目をして、私の背中に隠れた少女。
確かに魔女だった。その抜けるような蒼白の肌に、金色の瞳。珍しい。
魔女の瞳は全て赤だと思っていたが。格好は、普通の子供のようである。
私が王国の兵士だという事実に今、気づいたのか。
少女が目を大きく見開き、恐怖を顔に浮かべて後ずさった。

まだ、子供ではないか。

苛ついた様子で男が叫んだ。

分かってねえ、そいつは魔女だ!殺せ!

私の前で子供は殺させぬ。例え魔女であろうと、だ。
私は言い切った。子供の死を見るのは、例えそれが魔女でも、もう沢山だった。

それ以前に盗賊が見つかって、ただで済むと思うなよ。

てめぇ・・・

下級兵ながら歴戦のうちに私は、相当強くなっていた。
あっさりと野盗の剣を跳ね飛ばし、腹を薙いだ。

畜生・・・どうして、こんな・・・死

傷口を押さえて、男が泣きそうな顔で首を横に振った。
魔女を目の前にして、人間同士で殺しあうことに悲しみを覚えたのか。
私もやりきれなかった。

止めを刺してやる。

・・・いらねえ

苦しむぞ。

ああ・・・苦しんで死ぬだろうな。

そうか

踵を返し、背後を見た。少女はまだそこにいた。

私を・・・どうするの?

どうもしないさ。今日は、もう、大勢死んだ。

見逃してくれるの?

此処はお前たちの世界じゃない。戦場であったら、容赦しない。

御姉さん、優しいね。でも、いいの?私は・・・

甘いんだろうな。出来れば、森へ帰れ。

そうね、互いに大勢死んだわ。

少女が真摯な表情で私を見上げた。
わたし、貴女が欲しいな。仲間だったら良かったのに。
630名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 16:41:44 ID:rlu+NtfT
その日、敵の本陣に辿り着いた私たちの前に立ちはだかったのは、三人の魔女だった。
恐らくは、魔女達の最後の生き残りだろう。彼女達は恐ろしく強く・・・

黒き魔女の王を前に、私は地面に這い蹲って惨めにうめいていた。

こんなに…強かったのか。あの時は、どうして……

疲れていたのよ。あの時は…。それに多人数相手は苦手なの。

少女の苦笑したような言葉を前に、私は自嘲の笑みを浮かべた。

甘か…た…のか。まさかこんな子供が・・・首魁だったとわ。

止めを刺すべく、魔女王の隣の黒い剣士が近づいてくる。

待ちなさい。その人は殺しては駄目よ。

え…しかし、この者は味方を大勢殺しましたよ?

どうせ、獣と一山幾らの傭兵でしょ

士気に関わりますから、味方の前でそんな言い方はよしてくださいね。

黒い剣士が、私を見下ろした。情けないことに、私の体はピクリとも動かない。

で、どうするんです?

かねてからの、欠員の補充にする。

なりますかね?

わたしが「説得」するわ。

分かりました。

黒い剣士が近づいてきて、私を抱え上げた。

少女の不気味で寂しげな微笑みを最後に、意識が遠ざかる。
631名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 16:51:51 ID:rlu+NtfT
すまん、改行読みにくいな。

槍の章
エレーンが帰ってこない。恐らくは死んだのだろう。
敵の本陣への攻撃は、やはり、まだ早かったのだ。
歩兵とは言え歴戦の戦士とその一団を失い、戦はやや膠着状態に陥りかけていた。
槍を手に取り、早朝の陣営を散歩する。彼方此方に早朝の白い霞が掛かっている。
我が友。我が幼馴染。御人好しのエレーン。

目から勝手に溢れ出た塩水が頬を流れていく。見られたくない。ひどくみっともない。
騎兵の装束をした栗色の髪の女兵士が一人、地面に座り込んでいた。
彼女の目の前には、幾つかの積み上げた石。墓標代わり。手に酒瓶を持っている。
「レイニア殿か」
「やあ、ミュラ。貴殿の幼馴染を弔っていたところだよ」
お前も付き合えと、酒瓶を差し出してきた。
槍を地面に置き、座り込んで素直に受け取った。
「殺しても、死なないような奴だと思っていたのになぁ」
レイニアがしみじみと言う。
二人して生き残れる目星が付いていたと言うのに、これだ。
「一緒に行けばよかった。そうすれば…」
私が嘆くように云うと
「確かにな。あいつ、本陣まで突破したそうだから」
問いかけるような視線を感じたのか。云いにくそうにレイニアが口を開いた。
生き残りの兵士が言ってた。
「あいつ、生きて捕まってしまった」
「そんな…」
足が震えた。顔から血の気が引くのが分かる。
ただ、敵も感じ入っていたようだ。あまり惨たらしくは…ミュラ?ミュラ?!

「大丈夫か。顔色が酷く悪い」
心配そうな顔をして、覗き込んでいる。正直、ほっといて欲しかった。
「弄り・・・殺されたのでしょうね」
「それは…」
独り言のように云って、一人で結論付けた。
「無理しなくて結構です。私たち二人とも、最初から覚悟していたことですから
仇は、取りますから。いえ。私が取らなくてはならないんです。」
「…敵に新しい魔女が出てきたのを知っているか?
三人目の黒い剣士だ。正直、エレーンと同じほど強い。」
「それが?」
話していいのか、どうか、レイニアは数瞬迷うようにしてから、言葉を続けた。
「兵士達の話では、そいつ、クリュエステを…持っていたと言うんだ。」
「……エレーンの剣を」
「もちろん、見間違いと言うこともある。
ただ、魔女の王から与えられたのかも知れないが、エレーンを倒して奪ったのかも」
「なるほど…」
かすれた声でつぶやいた
「そいつ、今は何処に?
「西の戦線。廃墟になったザスの町の辺りだ。あそこの近くの森に・・・」
互いに兵力の手薄なところだった。
「好都合ですね。」
毒蛇のように微笑む。
云ってよかったのか、な。
ほろ苦い顔をして、騎兵は呟くように云った。
「あんたらは仲が良かったから。知るべきだと思った。
隊長には、上手く言っておく。それと…」
632名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 16:57:30 ID:rlu+NtfT
「有難う、レイニア。」
今度は邪気の無い微笑み。
レイニアが私を見た。瞳に、懸命の願いを込めて、
「帰ってきておくれよ。ミュラ。あんたの分の弔いの酒はまだ、用意していない。」
「ええ、必ず。」
誓って、わたしは立ち上がった。

「何故…貴女が…」
震える唇から、血の吐くような思いで
「どうして?」
肌の色が違う。瞳の色が違う。
でも、それくらいで見違えるはずが無い。分からないはずがない。
幼馴染だ。世界で一番大切な友人だ。
森の中で邂逅したのは、姿形の変わった友人だった。
この魔女は、エレーンだ。太刀筋も構えも間違いない。
エレーンが、殺気を篭めた視線で、私を睨んでいる。
コレハ、嘘ダ。ナニカノ間違イダ。コンナコトアルハズ無イ。
エレーンガ、私ニ剣ヲ向ケルナンテ…アッテイイ筈ナイ。
腕が萎えた。力が抜けそうになる。
必死に衰えそうになる気力を奮い立たせて、睨みつける。それでも、足が震えた。

何があったのだ。どうしてエレーンが…
周囲では仲間の兵士たちが、悲鳴を上げてばたばたと倒れていく。
でも、動けなかった。
「エレーン。」
恐る恐る呼びかけた。エレーンは応えない。
周囲に静寂が立ち込めた。味方は全滅したのだろう。
背後から、落ち葉を踏む足音が近づいてきた。
「どうしたの?エレニュオス。」
「サリティルオ姉様。」
エレーンがこちらを睨んだまま、唇を動かした。
「この者は友人です。」
ああ、エレーンは私のことをまだ覚えていた。なら、まだ望みはある。
その時は、愚かにもそう思った。

「友達?」
その魔女が、私たち二人を見比べた。
「本当に仲が良かったのね。姿形が変わったものを、一瞬でその魂を見抜くなんて。」
「ええ、だから…私が殺します。」
あ…
それを聞いて、どうでも良くなった。どうでも良くなってしまった。
多分、その時、私の魂は打ち砕かれたのだ。
へなへなとその場に座り込んで、ほうけた顔でエレーンを見上げた。
「エレーン」
頬を涙が伝う。もう恥ずかしいとも思わなかった。そんなことはどうでもいい。
何があったのかは分からない。
でも、エレーンは変わった。変わってしまった。
かつては、二人で助け合ったその剣を使って、私を殺すなんて云う。
恐らく、魔女の王に変えられてしまったのだ。邪な力で。
魔女の王。急激に怒りが湧いてきた。感情を凍結させて、戦う為に立ち上がる。
「エレーン。魔女の王ね。そいつがあなたを変えたのね。」
「ええ。我が君が新しい命を与えてくださった。」
我が君…親友の口から出た言葉に、わたしは吐き気を覚えた。
かつては考えられなかったことだ。
「許さない。あんたをそんな姿にしたその怪物を殺して…そうしたら、あんたは元に戻る?」
633名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 17:00:03 ID:rlu+NtfT

「戻らないわ。戻る気もない。」
すがりつく言葉への否定を耳にして、冷ややかに決別を宣告した。
「そう。では、まずあんた達から殺すわ。」
槍を構えた。

「この子。面白いわね。」
「侮らないで、姉様。彼女はとても強い。」
「分かるわ。でも、二対一なら…」
「どうか手を出さないでください。」
緊迫した場に合わないのんびりした様子で睨み合う二人を見比べ
「…危ういわよ。」
「これは、私が蹴りを付けなければならないことです。」
「分かったわ。」

なんて事、なんて甘さ。最後に情が私の穂先を狂わせた。
エレーンを救うことも出来ず、わたしは地面に倒れ伏していた。
「あっ・・・がはぁっ・・・」
血の混じった咳を繰り返した。体の下の落ち葉に、血が滲みこんでいく。

立っているエレーンも満身創痍だった。だが、魔女だ。すぐに回復するのだ。
「エレーン…御免ね。あんたを…救えなかった。」
エレーンが手を伸ばしてきた。頬にそっと触れる。
「ミュラ…お願い。私と同じになって。」
「・・・同じ?
「そう、魔女に。それでずっと一緒にいられる。これから百年でも。千年でも。」
出血に朦朧とした意識で、言葉を返した。
「それは・・・出来ない…仲間は、裏切れない。」
「あなたの仲間は誰?私じゃないの?」
「どうして…
どうして…裏切ったの?どうして…
子供のようにしゃくりあげながら、わたしは繰り返し問いかけた。
エレーンは、辛そうに唇をかんだ。
「逆らえないの。魔女の王には。私たちは、そういう種族だから。」
634名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 17:01:11 ID:rlu+NtfT
森の一角に影がわだかまり、揺らぎ、その場に二人の魔女が生じていた。
「間に合ったかな…この子?
「なるほど…凄くいい。だけど、本当に仲間にしていいの?エレティニオス
もっとも若年に見える金色の瞳の魔女が、エレーンに問いかけるように瞳を向けた。
魂の半分は呪縛するけど、半分は自由よ。牙を剥くかもしれない。
「なった後は、私が「説得」します。時間を掛ければ…」
少し辛そうに、だけど瞳を潤ませ、頬を青色に紅潮させて。
「分かってくれるでしょう。」
そばに控えた第四の魔女が、渋面で少女にささやいた。
「危険です。エレニュオスはまだ日が浅い。二人して刃を向けたら…」
「黙って。」
手を振って、進言を退けた。
「分かった。あなたに賭ける。どの道、我が種は減りすぎた。この子を眷族に加えましょう。」

そんな言葉は、私に届いていなかった。
まだ昼時なのに、周囲は既に暗くなっていた。
虚ろに天を見上げ、死ぬのを待つばかりに…
ミュラ…
エレ…ン?
返事をして、ミュラ。
どう…して、泣いてるの?貴女…泣き虫だから…誰かに、泣かされたの?
ミュラ、ああ、ミュラ・・・
私が、まもら、なくちゃ…
守って、これからも、私と一緒にいて。
ええ・・・ずっと一緒、だよ、やくそく、したじゃ、ない。・・・へん・・・なエ・・
なら、私と同じなると云って・・・お願い・・・云って
それで・・・泣きやむなら・・・いうよ・・・
はやく、まにあわない・
おなじになる・・・なるよ・・・ああ、だからもうなかないで・・・えれ