あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -9-

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1名無しさん@ピンキー
2名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:02:14 ID:HbfJfK9v
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────────── <  感  レ  >───────────
/i   | /'lト、|l i.   /'リ_,.レ <    の  >冷静を装うよみにしても、
 ! ,、!|i'   \!  ム‐''   < !!!!     >テレビとはいえ濃厚なレズシ
 i,| ヽ!゙、   ノ゙'"ヽ、    /∨∨∨∨\ふと隣りに目を向けると、とも。
  i, i  `''''''" __`'─//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\んだ瞳で見上げられると、否
 /ヽl       |   |/ /;;;;;/Al`、/AV;;;;;;|\…よみぃ」
./  ヽ ,    |  /\  レV '⌒  '⌒ レ;;;;|  \息が、ともの薄い唇から
     `''-、,_|/\:::::::\ (|  ┌‐┐  6);|/: \クリと来た。
  ,       /    \::::::::::\  L_./ /;;;/::::::/ \るよみの手に、とも
3名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:03:20 ID:wYdej/MF
しまった…台詞 (「可愛いより〜」) の部分。

新しいのを考えずに立ててしまった,スマソ…

4名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:17:36 ID:HQe/lWEC
スレ立て乙。
ついに9スレか
原作もアニメも終わったというのになぜここまで続くのか
5名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:22:57 ID:o2uZHBj1


>>4
それだけ魅力ある作品ってことですぜ
6名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:24:09 ID:o2uZHBj1
>>3
そのセリフで前スレ立てたのが自分だってこと思い出した
もう10ヶ月もたってるのか…
あずまんが万歳
7名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 22:15:37 ID:3jYmt+mS
乙カレー。
8名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 23:20:49 ID:ZpHthnZZ
>>1
きさまには乙すらも生ぬるい!
9『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:46:46 ID:WBe32XuI
「えっと…それって…どういう…?」

困ったように神楽が頬を掻いて尋ねる。腰掛けていた机からはもう降りていて、立って榊を見下ろしていた。





―――あなたを待つ理由―――




酒も入ってないのによく酔えるな…。そんな悪態を心の中で神楽はついていた。部屋の中央に円筒状のストーブを置き、囲みにした机に思い思いの飲み物やお菓子、そして駅前のセールで調達してきたケーキが並ぶ。
面子は全部で8人。ゆかり先生や黒沢先生も含めた、いわゆる「いつもの」面々である。正直まだ11歳になったばかりのちよまで巻き込んでのこのパーティーに、流石の神楽も苦笑いを浮かべていた。
手の熱でぬるくなり始めたサイダーのボトルを机の上に置く。室内のお菓子類は持ち寄りだが、各自自由に食して良しということになっているので、暴食の使途たるともに食い尽くされるまえに手近にあったポテトチップスの袋を確保した。
視線の先では既にベロンベロンに出来上がったともが大阪にヘッドロックをかけている。もう一度言うが、ノン・アルコールだ。つまり雰囲気で酔っていることになる。

(いや、ゆかり先生も笑ってないで止めた方が…)

すぐ傍でとものプロレス技メドレーを囃し立てている現役英語教師を見つつ苦笑する。頼みの綱の黒沢先生はもう匙を投げたのか、ちよと暦と三人で談笑にふけっていた。案外頼りにならない頼みの綱だった。
ふと、神楽は室内に視線をめぐらせ、そしてあることに気がつき一番近くにいる暦に声をかけた。
10『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:47:45 ID:WBe32XuI
「なぁよみ」

「ん?なんだ神楽」

どんな話をしていたのか、普段は滅多に見せない上機嫌の笑顔を浮かべたまま振り返る暦に自然と苦笑を返し、質問に移る。

「榊は?」

「ん?おお…?そういえば見当たらないな」

榊、メンバーの中でも一際背が高く、一際大人しい同級生の少女(少女と言うかは怪しいところだが)。
暦が話を中断してちよや黒沢先生にも同じ事を尋ねるが、二人とも反応は暦と同じ。今気付いたといわんばかりにきょろきょろと視線をさまよわせていた。

(忍者かあいつは…)

無口な榊にはぴったりかと思えるスキルだが、生憎とその身長のせいで榊の存在感はけして希薄ではない。にもかかわらず、誰にも気付かれずにいなくなることが、榊にはよくあった。
暦が難しい顔で頭を掻いて、苦笑を向けてくる。

「参ったな…また無理をさせたかな」

「ははは、そんなことないって」
11『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:50:15 ID:WBe32XuI
神楽は努めて明るくそう言い返した。暦も神楽も気がついていることだが、榊は騒がしい場所が苦手なのだ。もちろんこういう場が嫌いなわけではないだろう。
本当に楽しそうにしているところも、一目では分かりにくいが神楽は何度も見ているし、付き合いも悪い女ではない。
しかし、これは確信に近いおそらく、だが…榊は賑やかな場所ではきっと、疲れやすいのだろう。
だから、疲れきってしまう前に体と精神を休めようと、時折ふらっといなくなる。誰にも感づかせないように行くのは、皆には気を使わせたくない、心配させたくないという榊の優しさと気遣いだろう。
実際大抵の場合は、暦か神楽が気付く程度で、ともや大阪などは榊がいなくなったことすら気付かずにいる。
そしてまた誰にも気付かれずに戻ってくるのだ。
神楽は榊のそんなところを美徳だと思っていたが、また同時に心配の種でもあった。榊が友達や雰囲気を気遣って黙って出て行くのならば、それは知らぬふりをしているのが筋というものだ。
気付かれないまま帰ってくれば事実上問題などないのだから。
しかしそれでも、神楽は榊が無理をしてまで皆との関係を取り繕おうと必死なのではないかと、そんな心配をしてしまうのだ。
神楽にしてみればそんな考えはバカヤローの一言だ。そんなもので壊れてしまうほど自分たちのつながりは緩くも弱くもないと、神楽自身自負している。神楽個人をとっても、榊が苦手な場所にいて疲れたと口にすれば、笑って許して休ませてやるくらい当たり前だと思っている。
そんなことは友達ならば当たり前なのだ。
これがまだ、下手な行動ならばその場で呼び止め、叱咤の一つでも飛ばして言い聞かせてやれるのだが…榊はとんでもなく巧く抜け出すのだ。おそらく最新の注意を払っていくのだろう
足音すら耳に残らない。あの長身が動くというのに、まるで手品か本当に忍者かとも思わせるくらい、それほど榊は皆への気遣いに熱心だということだ。
だから結局神楽は何も言えない。そこまでされたら、下手な叱責ではかえって榊を傷つけるのではないかと、神楽はそんな危惧を抱いて何も言えずにいたのだった。無理をさせているかもしれないのに…何も言えないのが歯がゆく、そして辛いにも拘らず。
12『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:50:58 ID:WBe32XuI
「榊も、辛いならばそう言えば良いのにな」

暦のトーンの落ちた呟きを聞き、神楽は再び明るく振舞った。

「だからそんなんじゃないって。ちょっと火照った顔を冷やしに行ったんだよ、あいつは」

神楽の屈託ない笑みに。暦は「そうか」と苦笑を漏らす。それを見届けて、神楽はおもむろに立ち上がった。

「けど遅いから、一応見てくるな」

「ん…そうか?すまんな」

片手を上げて軽く謝罪してくる暦にニッと笑い返して「おうっ」と返事をする。
教室から出て行き際に、「ポテチ食うなよ」と暴食の使途に釘を刺して、神楽は視聴覚室を後にした。
暗い廊下を進みながら、さてどこを探すかと思案する。しかし、神楽には最初からアテがあった。

(ま、あそこだろうな…)

何の脈絡もなくある場所を思い浮かべると、何の根拠もなく、自然と足の向いた方へと進み、神楽は階段を上がっていた。
13『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:51:49 ID:WBe32XuI
引き戸を開くとガラガラと静かな音が発つ。先日の大掃除の際に用務員が修繕を行ったため、引き戸はスムーズに動いた。目に飛び込んできたのはどこにでもあるような教室の風景。暗闇に僅かな明かりが、机や椅子、教壇の輪郭を浮かび上がらせている。
無人の教室だった。窓際の後ろから3番目の席に、彼女がいなければ。

「………榊?」

その場から動かず声をかけた。暗闇の教室に浮かぶ人影が、ゆっくりとこちらを向く。段々暗いのに慣れてきた目には、その人影の顔が何とか見えた。榊だ。まぁ、椅子に座ってもあの背丈の女子なんて学校中でも榊しかいないのだから、教室に入った瞬間核心は持っていたが。

「…神楽……」

どこか震えているような、そんな声のような気がした。ともかく、教室で一人座っていた人物が榊であると証明されたのだ。神楽はゆっくりと歩み出した。

「やっぱりここだと思ったよ」

自分に最初から確証があったことを告げて距離を縮める。榊は不思議そうなものを見るような、何かを尋ねたそうな、そんな目で神楽を見ていた。それだけで、神楽には榊の言いたいことがなんとなく分かる。

「……どうして……」

どうして、ここが分かったの?ではないだろう…きっと。ならば、どうして私がそう思ったのか…榊は真面目な奴だ。不用意に知らない場所には行かない。だから他の教室になんて自発的に入る奴じゃない。普段入れない場所なら尚更だった。
それを知っているなら、榊が行きそうな場所は概ね絞られてくる。この寒さで外ということもないだろう。今気付いたが雪まで降っているようだ。教室の窓から外が見え、夜空から降ってくる灰色めいた雪が見える。
14『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:53:15 ID:WBe32XuI
「だってさ、賑やかなの、嫌いじゃないけど苦手だろ?あんたは」

間近まで歩み寄ってそう伝える。この場所を推理できた経緯を説明しないのは意味がないと思ったため。この言葉を選んだのは、ちゃんと分かってるから…そう伝えたかったためだった。
返事を待たずに、神楽は榊の座っている席の机に尻を乗せて腰掛けた。背中を向ける形で、榊との距離が近くなる。
言いたいことは山ほどあるのに、上手く纏まらないのは神楽の悪癖だ。だからいらないことまでいろいろと付け足して、何がなんだか分からなくなって結局伝わらないことがよくある。そういう意味では、口下手な榊とは対極にありながらも同種の悩みだ。
だから神楽は榊には伝えたいことがちゃんと伝わるように、本当に気をつけて話すのだ。

「……うん…」

そう短く返してくる。口下手な榊らしい返答だが、一番シンプルに意思が伝わったことを示してくれる合図だ。神楽は胸中でホッとする。首で後ろを向いて榊の顔を見ようと思ったら、榊もこちらを向いてきたので目が合った。
位置関係もあり、自然、いつも見上げる立場の榊を見下ろしてしまう。榊の瞳はいつも冷静な光をもっている。今も、なんだか体の中まで見透かされて、レントゲンでも取られているかと錯覚するような気分に陥る。
誤魔化しも含めた意味で、神楽はいつもそうするように、榊に笑いかけた。

「大丈夫か?」

言った後で、何についてかを考えていなかったことに胸中で苦笑する。それでも、榊は何かを感じ取ったのか、小さく頷いてくれた。

「そっか」

そっけなくも感じるが、それでも神楽と榊の間にはこういう会話しかない。一言二言、同じようなやり取りを二人は繰り返した。
神楽が寒いと訴えると、榊は窓に視線を向け、「雪だから」と降り積もる外の雪を見入った。神楽も釣られる様に、無言でその雪を見つめ続けた。きっと雪の降る音が聞こえたなら、しんしんしんしんと、耳に届いただろう。それくらい、今夜の雪は止む気配がなかった。
いい加減頃合だろうと、神楽は思い机から腰を上げた。トンッと床に両足をつけて振り返る。
15『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:54:06 ID:WBe32XuI
「なぁ…戻らないか?」

榊は振り返らない。どうしたのかと思いつつも、もう一言、言葉を紡ぐ。

「ここ寒いしさ…皆待ってるぞ?」

暦には探しに行く、と言って出てきたのだ。あまり神楽の帰りも遅いと、流石のあのメンバーでも心配しだすかもしれない。
そんなことをぼんやり考えていたその時、榊が口を開いた。そしてその言葉で…

「私はここで…神楽を待ってた……」

「へ?」

神楽は間の抜けた声を出していたのだった。
唐突に言われた言葉は意外すぎて、神楽の思考力をどんどん奪う。考えれば考えるほど、頭の中が馬鹿になっていくような感覚だった。

榊は、私を、待っていた…

でも…

榊が、何を言っているのか、分からない…
16『あなたを待つ理由』【神楽】:2005/08/22(月) 01:55:24 ID:WBe32XuI
「えっと…それって…どういう?」

辛うじて声は出た。無難な言葉で、まずは真意を問う。神楽は本当に混乱したという表情で榊の返事を待っていた。と、榊が椅子を引き立ち上がる。
座っていたからこそ神楽と榊の目線は同じ程度なのであって、榊が立ち上がれば二人の目線は20cm近く開く。榊が神楽を見下ろすその視線に、神楽は何故か身が竦んだ。
その上背を改めて認識し、威圧感を感じたのか…それとも、その真剣そのものの揺れ動かない瞳に怯えたのか…神楽自身、自覚すらままならなかった。

「……神楽と話がしたかった…」

静かな静かな口調で、榊がぽつりと言う。話ならばいつもしているし、これからでもずっとしていくつもりだ。それなのに、ここで神楽を待っていた、その意味が分からない。しかしそれでも、それは悪いことじゃない。
半ば無理やりにそう自己完結して頷く神楽。そこに…

「……神楽と、二人になりたかった…」

その言葉で、今度こそ神楽は持ち合わせの少なかった冷静さを完全に使い切って失った。


<神楽・了

      
     続>
17名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 02:08:10 ID:xOlZdAu7
良作グッジョぶ
18名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 02:39:55 ID:S1DKksN8
臨場感のあるSSですごくいいね
とにかく今はGJとだけ言わせてもらう!
19『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:07:29 ID:r3UjuWNF
「……神楽と、二人になりたかった…」

今度こそ目を丸く見開いた神楽を目の前にして、言ってしまったことへの後悔だけはしなかったことに、榊は少しだけ自分を褒めたかった。






―――あなたを待つ理由―――





「えっ……あの…榊…」

混乱しているな…。榊は胸中でそう呟き、それは当たり前だとも思っていた。唐突にこんなことを言われて、混乱しない者などいないだろうし、それが夜の教室、しかも女同士の友達で親友にだ。
神楽の混乱は、榊にとっては予想していたことでもあった。口をパクパクとさせて言葉が継げなくなっている神楽は、なんだか陸に上がった魚か何かを連想させる。その慌てぶりが、かえって榊の心を落ち着けていた。
後悔はしていない。初めからそのつもりで待っていたのだし、ここに神楽が来てくれたのは奇跡としか言い様がない。呼びつけたわけでもないし、約束があったわけでもない。
ただ、ここにいれば会えるような…いや、探しに来てくれるような、そんな直感めいた思いからここで待つことにしたのだから。
会えなくても仕方がない場所で、会えば告げようと、殆ど逃げにも似た絶望的な確率の賭けをして…果たしてこれは限りなく分の悪い賭けに勝ったのか、それとも安全牌を敷いて臨んだ賭けに負けたのか…榊には分からなかった。
ともかく、神楽は来た…。ならば、伝えよう。真面目な性格の榊は、この誓いを裏切ることは出来ない。
20『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:08:23 ID:r3UjuWNF
「伝えたいことがあるんだ……」

その言葉を伝えるだけで、残った勇気と精神力の殆どを搾り尽くさねばならなかった。
伝えたいことがあると伝えるだけで、今の榊は精一杯の状態だ。しかしそれでは何も伝わらないのは当然だ。

「な、何……?」

珍しい弱気の口調の神楽が目の前で、これまた珍しく困惑している。そこに、いつもの快活で男勝りな神楽の姿はない。
暗がりが、あるいは雰囲気がそうさせるのだろうかと、榊は神楽を見つめながらぼんやりとそう考えた。
神楽の口調は焦っているようにも聞こえる。それが榊を急かしているのも、そして押し止めているのも、どちらも事実だろう。互いに、怖い。

言うのが怖い
聞くのが怖い
何を言われる
何と言われる
何を言えばいい
何と答えればいい

この気持ちの応酬が、暗闇と入り混じってある種異界めいた空気すら、二人の間に漂わせている。
生きた心地がしないというのはこういうことなのかもしれないと、榊は胸中で小さく思った。
あまりに榊が黙っているものだから、神楽の方は不審感と不安感が募ってきたのだろう。痺れを切らしたように表情を歪める。
21『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:09:15 ID:r3UjuWNF
「なぁっ、何なんだよっ!」

語気が強められて、榊は無意識に目を閉じてビクッと肩を竦ませてしまった。
それは叱られて怯える子供のような竦み方で、それが一層、神楽の胸中に不安の波紋を立てた。

「っ…早く……言えよ…」

「……ああ……ごめん……」

流石に罪悪感を感じたのだろうか、神楽の口調は幾分か穏やかだった。しかし不審めいた色は無くなってはいない。
榊は不自然に早まった鼓動を落ち着けようと何度も呼吸し、そして目を閉じた。
頭の中で言葉を反芻する。胸の中で何度も唱える。口の中で何度も飲み込みかけ、ようやく、榊は口を開いた。

「……私は……神楽が好きだ……」

声は震えていたと思う。喉が未だに震えているのがその証拠だろう。小さく、しかし止まらない震えを飲み下して、ゆっくりと榊は目を開く。
言葉を放ったとき、殆ど身投げするような気持ちだった。小説や漫画の告白シーンでよく見る描写は嘘じゃない。
目を開くと、ぽかんとした神楽の顔が変わらない場所にあった。その表情からは何も読み取ることが出来ない榊は、胸中で焦る。
22『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:10:10 ID:r3UjuWNF
神楽はどう思ったのか…

呆れた?

喜んではいなさそうだ

でも嫌がっているようにも見えない

何も感じなかった?

ぐるぐると、榊の頭の中が回転する。行き場の無い討論が激しく繰り返され、それに神楽のぽかんと口を開けたまま固まっている姿が拍車をかける。
神楽は何故かそのまま動かない。ネジが切れてしまった人形のようだ。

「か、神楽……?」

恐る恐る、恐々と呼びかける榊に、ようやく神楽は反応して、ピクッと肩を揺らして榊の顔を正面から見た。そして今までの空白を代弁するかのようにすばやく口を開く。

「へ?あ、ああ…うん…唐突に…何言うかと思ってたから…」

口調がどこか言い訳めいているのが、少しだけ…榊の心を理由も無く引っ掻いた。

「ごめん……」

「い、いや…いいけど……でも、突然何を言うのかと思ったけど…今更言うことか?それ」

え?っと榊は目を見開く。今更言うことか?と、神楽は何気も無しに言った。それはつまり、どういうことなのか。気持ちが上手く纏まらない。
安心したような気もする。でも、そんなことはないような気もする。落ち着かない心が、真意を確かめろと騒ぎ立てる。煩い、と…榊は自分自身に舌打ちした。

「それは……」

どういうこと?そう尋ねる前に、不安の理由を神楽自身が突きつけてきた。

「私ら親友だろ?私だってさぁ、榊の事好きだぜ?」
23『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:11:15 ID:r3UjuWNF
あっけらかんと、今までの混乱を帳消しにするような明確な口調で言ってくる。榊にはそれが、死刑囚に言い渡される死刑宣告のように聞こえた。

伝わらなかった

ただ、それだけ……

榊の言葉を神楽は別の意味で捉えたのだ。神楽の好きは、友情の意味。神楽は榊が友情を確かめようとしたと誤解している。つまり…

未だに、神楽は榊との友情を信じているということ…。

目の前が真っ赤になったような気がした。息が詰まった。口も鼻も酸素を取り込んでくれないような気がした。肺がその機能を全部放棄していなくなってしまったような気がした。
だから頭に酸素が足りない。だから頭が上手く働かない。上手く働けば止まれるはずだ。止まってくれればここで終れる。「そうか」と答えればまたあの日々を繰り返す。
神楽の親友というポジションを確保したまま、友達との賑やかな日々を送り続けることが出来る。
あの、我慢して、妥協して、擦り減らして、押し潰してきた灰色の日々が繰り返される…。

「ち……」

やめろ、止まれ

「……が…ぅ…」

言うな

神楽は榊の様子に再び首を傾げている。まだ聞こえていない。今ならまだ間に合う。絶対に言ってはいけない。言えば、もう本当にオシマイ。
24『あなたを待つ理由』【2】:2005/08/22(月) 19:11:48 ID:r3UjuWNF
「…榊…?」

神楽の瞳が、榊の瞳を覗きこんだ。その、自分を疑うことを知らない透き通った瞳に…

「…違う……そういう意味じゃない…」

塞き止めていた榊の中の壁は、あっけなく砕けて流れ去った。神楽が目を軽く見開いて、きょとんとこちらを見ている。
何も疑わない、今でも自分と榊との間にある無二の友情を信じている。
だから榊は止まれなかった。嫌と言うほど思い知らされた。

もう自分の中に、神楽への友情なんて、これっぽっちもなくて…あるのは果てしない愛しさと、上限知らずの欲情だけだと…

「さか…っ…!?」

でもそれは仕方が無いこと。神楽への思いを認めたあの日から、自分の中で神楽への友情はとうの昔に破綻していたのだから。
手を伸ばし、捕まえる。

「ちょっ…さかきっ…んっぅ…っ…」

抱き寄せた体は思っていた以上に華奢で柔らかく、貴く感じられ。

何かを言おうと開かれた神楽の口は、榊の唇で塞がれていた。


<続>
25名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 19:43:25 ID:a7Aw9fOP
WOW! WONDERFUL!
26名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:27:09 ID:vJ1PntYj
心理描写が細かに表現されていて
ぐいぐいと話に引き込まれてしまうぜ
グーッジョッッブ!!!
27名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 09:34:33 ID:MbVp+oyi
ヽ(・∀・ヽ)トッ!!(ノ・∀・)ノテモ!!ヽ(・∀・)ノイイ!!!
28『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:51:55 ID:WpGP18Jp
「ちょっ…さかきっ…んっぅ…っ…」

抱き寄せた体は思っていた以上に華奢で柔らかく、貴く感じられ。

何かを言おうと開かれた神楽の口は、榊の唇で塞がれていた。






―――あなたを待つ理由―――




腕の中で神楽がもがく。離さない、離せない。腕が神楽の腕と溶接されてしまったかのように熱い。腕だけではなく、神楽と触れている場所全部が、ありえないくらいの熱を持っている。
神楽はずっと榊から離れようと、腕の中で体をもがかせ暴れている。しかし、腕力では同じくらいか、榊以上に力のあるはずの神楽がその腕を振り解けないのは、榊が信じられないほど強く抱きしめているのと、そして神楽自身、本気で振りほどけていないからだった。
殆ど不意打ちのキスだったため拒む間もなく、榊の舌が神楽の口の中に滑り込む。神楽はそれに一層怯えたように跳ねて、榊の体を押す。しかしそんな僅かの抵抗は、逆に榊の劣情を掻き立てるものでしかない。欲情を隠せなくなった榊は、唇でさえも貪欲に求めた。
それが、取り返しのつかない一方的な強姦めいた行為だということも、もう頭の片隅にも残せてはいなかった。
29『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:53:35 ID:WpGP18Jp
「っ…!」

舌に鈍い痛みを感じて、ようやく榊は神楽の唇を開放した。遅れて口の中に鉄錆びた血の味が広がる。神楽が榊の舌を思わず噛んだのだ。意図したものではないが、僅かな鈍痛は榊を少しだけ正気に引き戻す。
荒くなった呼吸を整えもせず、神楽の顔を榊は見つめる。それでふと腕の力が緩んだのか、今度は神楽に押されて、榊は体も神楽から離れた。

「っ…ぁ……ハァ…ハァ…」

まだ大分混乱しているのだろう、神楽が真っ赤になったまま肩で息をして俯いている。それを、心のどこかが酷く冷静になってきた榊は、何とも言えない眼差しで見下ろしていた。
少しの間を置き、神楽がキッと榊を睨み上げる。その怒った咎める様な瞳に、また…キシッと心が軋む。

「ぁ………」

いざ我に返れば、やってしまったのだなと…本当に酷く冷静に状況を把握している自分がいることに、榊は戸惑っていた。
勢いに任せた口付けで、神楽を襲った。掛け値なしの愛ではなく、愛しさを加えた欲情で、神楽の唇を奪った。だから軋むのだろうか…後悔しているのかすら、よく分からなかった。

「っ……何の…つもりだよ…」

まだ荒く肩を上下させる神楽が、睨み上げながら榊を問い詰める。怒りは当然だと、榊は思っていた。しかし同時にその上下する小さな肩が可愛いと、頭のどこかで考えている自分が…呪わしいを通り越して、大した奴だと、半ば自分に呆れていた。

「……こういう意味だ…」

「…何……」

神楽の顔が怯えに歪む。認めたくない事実を突きつけられることに、小さく震えているようだった。

「こういう好きなんだ……神楽…」

訴える様な、媚びる様な声が出る。こんな時でさえ打算的に声色さえ変えている自分が本当に浅ましく感じる。それは無論、榊の自虐めいた思考なのだが、今の榊には本当のことなどどうでも良かった。
神楽は榊の告白を聞いて、息を呑んでいる。ようやく伝わったのだと、榊は感じと入れたが、もはや喜ぶことは出来なかった。もう奪ってしまった後だ。望みなんて無い。
榊の目の前は既に真っ暗で、目では神楽の顔を捉えていても、頭の中はノイズの走るテレビのように、何も映してはいない。
この先にあるのは、拒絶と終わりしかないのだと、もう自分で決定させてしまったからだ。それでも口は止まらなかった。
30『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:54:39 ID:WpGP18Jp
「…好きなんだ……神楽が……私は、神楽が欲しいんだ……」

普段よりもいくらか饒舌な自分に、いつもこれくらい喋れればなと、皮肉げな苦笑が胸中に浮かぶ。榊の言葉に神楽は一層狼狽を見せている。おそらくは、純粋に照れている部分もあるのだろう。それだけが、榊の心をほんの僅かだけ救っていた。うろたえながら、神楽が口を開く。

「……ば、馬鹿…かよ……」

「……そうかも……でも、本気だ…」

「女同士だぞ!」

声を荒らげる神楽。最後の望みとばかりに、在り来たりのモラルを榊に叩きつける。それが、分かってはいても…榊には悲しかった。

「……でも……好きなんだ…」

搾り出すような弱々しい声。けれども、ようやく神楽には榊が本当にそう思っているのだと理解できたようだった。見上げる瞳が初めて、榊の瞳を捉えた様な気がする。しかしすぐに戸惑ったような、恥らっているような仕草で顔を逸らす。
榊は小さく首をかしげて、未だ神楽を見下ろすことしか出来なかった。キシキシキシキシ…胸の軋みが大きくなる。

「そんな……こと……言われたって…」

神楽は言い淀むだけだ。明確な否定も、肯定もしてこない。もう先なんか無いことはとっくに分かっている榊にとっては、その時間は神経を擦る減らすだけの苦痛の時間だった。頭では理解している。
もう後は、拒絶され、壊れた友情を確認するだけ。だったらこの場で突き放された方が、まだ楽なのかもしれない。
でも今はまだ、友情と侮蔑の間で漂っているようなものだ。生殺しのような時間に、榊は疲れ果てていく。それでも…

「……ごめん…」

まだ、神楽への友情を偽れる自分に、愛想も尽きかけていた。
31『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:56:27 ID:WpGP18Jp
榊にはもう神楽への友情など無い。

榊にあるのは神楽への掛け値無しの愛情と欲情。

それなのに…何故今更出来の良い友人を装うのか。

榊は謝りたくなど無かった。本当は今にも神楽を押し倒し、愛していると囁いて、その体を重ねたかった。それでもそうはしない自分に、榊は疲れと苛立ち、そして絶望を憶える。本当はまだ、心のどこかでやり直しを望んでいるのかと、疑ってしまう。
まだ友人でいられると思っているのかと呆れてしまう。自分でここまでぶち壊しにしておいて、都合が良すぎる考えに、涙が出そうなくらい笑えそうだった。

(滑稽だな……)

まさにそうだと、榊は自分自身を嘲笑った。何がごめんなのか、そんなことも分からないのに、ただ口先だけで「ごめん」と言える自分が恨めしい。目の前で神楽が困惑し、困り果てているというのに、そしてその原因は自分だというのに、まだ取り繕おうというのか。

「…神楽…私は…」

もうよそう。気にするなと告げて、帰ろう。そう思って口を開いた。その時…

「榊…冷静になって考えろよ…」

「…え…?」

神妙な口ぶりと、何か必死な瞳を向けてくる神楽に、榊は停止する。

「…きっと、榊は、勘違いしてるんだって…あんた、そっち方面には鈍いから…」

ギシリッ…と、心に何か、致命的な亀裂が入ったような気がする。榊は呆然としながら、ただ黙っていた。そんな様子に神楽は気付かず、言葉を進める。

「榊は…きっと、友情と愛情をごちゃ混ぜにしちまってるだけだ」

それは、神楽なりの未知への防衛策なのだろう。女性である自分が、女性に愛される。そんな想像もしていなかった事態に対する、守る行為だ。神楽は、榊を言い正すことで、それを成そうとしている。
榊は震えていた。恐怖に、憤りに、そして訪れるであろう絶望感に。
32『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:57:19 ID:WpGP18Jp
「だからさ、よく考えてみてくれ」

やめてくれ神楽…

「その気持ちが…」

それ以上は、頼むから…

「お前の本当の気持ちかどうか」

限界だった心に、神楽の言葉は容赦なく刃を立ててくれた。ガラガラと陳腐な音を発てて何かが崩れたような気分だ。
そして後から湧き上ってくる、絶望感と憤り。悲しみ…。
一番否定されたくない人に、言われたのだ。

お前の気持ちは偽りだと

だからよく考えろと

では、今まで自分が悩み、苦しんできた日々は何だったのか?我慢と妥協で磨り潰されてきた自分の心はいったいなんだったのか。

「な、榊…だから…」

「違う……」

その、地獄の底から這い上がるような暗い声に、神楽は先ほどの榊の焼き直しのように、ぴたりと動きを止める。明らかに様子の変わった榊に、戸惑いを覚えたのだろうか。

「さか……き…?」

取り繕おうとする声。しかし、榊はもう止まれなかった。

「違う……違う…違う、違う!」

気がつけば声が荒らいで、怒鳴っていた。憤りに任せた、怒りの瞳が神楽を睨みつけ、その瞳と怒声に神楽の体が怯えにビクッと跳ねる。
33『あなたを待つ理由』【3】:2005/08/24(水) 04:58:22 ID:WpGP18Jp
「嘘じゃない…間違いなんかじゃない……私の…何も知らないくせに……私の心を決めるな!」

「さ、榊……私は…」

狼狽した神楽の声は、怒りと悲しみで真っ赤になった榊の頭には伝わらない。ただ、怒りのままに声を上げていた。

「私がどれほど、神楽を思ってきたのか…どれほど、自分を抑えてきたのか……知らないのに…嘘だというのか、神楽は!」

力任せに言葉を叩きつけて、肩で息をする。神楽はぽかんと、驚いたように口を半開きにして榊をただ見つめていた。
息が少し落ち着いてくると、榊はこの場にいるのが酷く辛くなった。だから、駆け出す。
目の前の神楽を押しのけ、廊下へ向かい足早に踏み出し、廊下へと飛び出した。

「榊!!」

後ろから神楽の呼ぶ声が聞こえる。しかし、榊は止まらなかった。
目には、涙が溜まっている。それを零さない様に榊は廊下を走り出していた。
涙は、止め処なく零れていた。


<続>
34名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 10:04:32 ID:BnRIitjv
なるだけ早く続きをお願いします!
GJ!!
35名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 17:20:56 ID:mnC8Gz0V
GJ!このまま最後まで頼むよ
36 ◆uS1Hx4I012 :2005/08/24(水) 22:08:00 ID:fgiiGi/a
 ……うあ、しばらく来れなかった間にもう9スレに移ってる。
8スレが終わる前に、8スレでの他の職人さんの力作について
讃辞を送ろうと思っていたけど、送り損ねた……。orz

 なんか良い新SSも始まってるし、あずまんがSSスレは当分安泰、かな?
(今のところ、私には完成のメドのたった作品はありません。スマソ。
 メドがついたらまた何かアップしようかと思います)
37名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 22:25:41 ID:Wb10WNIP
がんばってくれたまい
38名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 13:52:45 ID:ii9KzYbU

39名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:39:30 ID:tONiNH+d
保存庫更新されないね
40名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 06:55:38 ID:FVwJksKS
秋の空でも眺めながら気長に待つべし
41名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:30:22 ID:qJtjLtAe
秋の空を浮遊しながら
42名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:02:29 ID:GEp35j6R
どこまでも
43名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 09:58:07 ID:gJQKcGd4
放屁。
44名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 18:57:32 ID:pb30GKIn
放水。そして秋の空を浮上し
45名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 02:17:05 ID:mxEsNev4
ちよちゃんはどこへいくのーん
46名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 16:50:04 ID:rXU4P4wE
10才ですが、何か?
47名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 18:35:30 ID:fk9eTH6O
続きも来ないし、他の投下もないし、このまま消えるのかなこのスレ
48名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 22:41:54 ID:MJUCFO8P
しかし、みんなの胸の中で永遠に行き続ける・・・?!
49名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 23:27:31 ID:bY0LV9Zm
そして伝説へ
50名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 16:48:36 ID:nwTrsFt9
それでも9スレまで発展したんだな……
51名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 17:41:36 ID:NmCbYmNU
希望を捨てるなー
52名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 20:25:32 ID:QrzmPksk
自分を信じてー
53名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 01:18:07 ID:ZZC+7JTr
信じるなよ。
54名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 22:14:48 ID:wAWb6XPy
最後までー
55名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 12:52:59 ID:4HXR2/gu
信用がた落ちやなぁキミィ。
56名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 14:41:01 ID:0n4HpcPF
あれ?カップが二つ?
57名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 22:39:10 ID:pdUUOSrK
トウーモア続き、マダー? щ(゚Д゚щ) カモーン
58名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:53:35 ID:MTxGsC3m
そういうときはトモーンと言うのだ!
59名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:09:14 ID:NDAF/Og7
щ(゚Д゚щ) チヨーン
60名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:37:30 ID:b5oKLZhR
いや
男性化ふたなりはあれで一旦終わりなんですが
いいの?あれで
61名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:39:30 ID:yt17c4ll
イイヨー イイヨー щ(゚Д゚щ) カモーン
62名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:45:01 ID:2ytqH7Mq
自分も楽しみにしてたんで、続きを是非
63名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 11:36:39 ID:km5FNGFo
あなたを待つ理由の続きまだっすか
64名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 22:43:50 ID:FN5Ofyjy
ぶるーナぴーぷるタチノ続キ、マダディスカー?
65名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:27:14 ID:EL35dyZn
 
66名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:30:33 ID:0tz7w5PK
>>64
こんだけ時間が経ってると、もう続きは無いのかもな。
なんか長期連載ものって完結しないやつが多いなあと思う。

やっぱりモチベーションの低下?
67名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 03:15:20 ID:+bVxZUks
今更どうでもいい
68名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 03:22:57 ID:7FjPd19e
もう僕の人生どうでもいい。
69名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:16:59 ID:nbjUCCGm
>>68
(・∀・)人(・ω・)
70名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:37:51 ID:F+lSwJSn
榊さんとエッチできなかったことだけが俺の人生の心残り
71名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:46:32 ID:qNRbBPUh
なぁにキモイ事言ってんだよ!!
現実と妄想の区別つけなきゃ駄目だよ!!
ほんとお前はアレだよ、もう寝た方がいいよずっと…
72名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:05:59 ID:EbXRndWw
>>66のIDが力尽きている件に関して
73名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:25:42 ID:QHLQLCF8
hosyu
74名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:28:12 ID:2TTGVtRC
>>71
ポン(肩に手を置いて
分かっているんだよ…分かっているんだ…
だから…何も…言う…な…!
>>72
違うな
あれは土下座しているんだぜ
75名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 21:34:00 ID:OXF4C3Na
>>74
お前のIDは泣いてるぜ
76名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 13:14:01 ID:/vFcVcsF
いや、あれは心の涙だ
77名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:27:12 ID:Y/hQc3GG
灯火を揚げる
78名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 21:53:12 ID:sCI1WMpu
>>76
刻の涙と言ってみる
79名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:42:32 ID:sy9IkGna
トゥーモア、榊vsかおりん戦を激しくキボンヌルヌルヌルヌル
80名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:21:46 ID:vkMnRfxT
遅くなってすみません
しあさってには、次章を投下致します
81攻殻機動隊:2005/09/20(火) 02:33:55 ID:NiMOp8JL
青い人は今どこ?
82名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 08:39:21 ID:R4KJqSSF
いい加減うぜえ。
83名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 10:06:45 ID:2stM4Mui
青い人信者ウザすぎ。
84名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 12:21:06 ID:uMW2rgya
青い人はまとめてどこかのサイトに投稿するって他所のスレで言ってたよ
だからこの話題は終わりにしよう
85名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 12:30:29 ID:3wZ3vVWq
もう二度と出さないようにな
86名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 13:35:58 ID:AycyN8sL
新参なんだけど、青い人ってなに?
87名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 13:52:30 ID:Yj3dDoxK
途中まで保管庫に入ってる
88名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 15:15:55 ID:AycyN8sL
>>87
d
89名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:33:55 ID:ZHvHMHSz
>>84
まじで? すまん、誘導してくれ
探したがわからん
90青い人信者:2005/09/22(木) 11:15:24 ID:gnYS5e9M
ここに投下されるフタナリ(?)より青い人が気になるので詳細をば
91名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 12:03:10 ID:PKkwsZSC
ふたなりじゃないだろ
真性男じゃん
イラネ
92名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 12:15:58 ID:GR5wNMPJ
どうしようもないキモ信者だな
青と同様どっかに消えて欲しい
93名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 12:21:13 ID:m5NHK4fs
>>92
お前から消えればいいと思うよ
94名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 12:53:09 ID:BaWwZavu
>>93
IDがNHK
95名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 13:36:05 ID:ptvkhwm+
>>90
お前、それは作品を投下してくれた職人さんに対して失礼すぎるよ・・・

消えてください・・・
96名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 14:22:55 ID:eVdyRNOV
ちゃんと女の子でやってくれるならいいよ
男って…
別人じゃん
97名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 15:27:26 ID:cx+LM47x
>>90
お前から消えればいいと思うよ
98名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 17:42:19 ID:Ni5e0WCZ
青い人が別に荒らしたわけでもなんでもないのにいつのまにか
タブーなようにしてるのはおかしいと思うんだが
>>95
>>92などは青い人作者に対して失礼にはあたらないのか
それともレズ目的じゃないのは全員荒らし扱いか
ぶっちゃけ百合厨の方が前からよほどたちが悪く見えるぞ
99名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:02:08 ID:BaWwZavu
つまり、大山くんや長谷くん、木村使えばいいんじゃない?
100名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:11:47 ID:ptvkhwm+
いや、青い人は別に嫌いじゃないんだよ。
青い人マダーてしつこく言ってる人達がイヤなのだ。
101名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:30:32 ID:Jh/Zf175
最近でも書いてくれてる人がいるのにな
何度も厨にぶり返されるのはうんざりする
102名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:37:35 ID:Ni5e0WCZ
青い人マダーは定期的に出てくるが長文なわけでなし特大AAなわけでなし
毎日書き込んでるわけでも連投下してるわけでもないだろ
青い人の話がでるたび叩いてたら作者も気を使って投下しにくいだろうし
そもそもモチベーションも下がる
実際ずっともう音沙汰ないのはその可能性が高いような気がするし
103名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 19:19:29 ID:OBPFMlNU
 〜注意〜

 このSSは、性別逆転および、腐女子テイストによって構成されております
104『超・やりすぎ TOO☆MORE』【1】:2005/09/22(木) 19:21:03 ID:OBPFMlNU
 思春期の男の子なんて、いつもいつもエロいことを考えているもんだなんて話を聞いたことがある。
 確かにそれは間違っていないかも。何より僕みたいに変わった体を持っていると、余計にそんなところはあるかもしれない。
 でもさ、だからって言って本当にいつもいつもってわけじゃない。普段はきちんと高校生活なんてものを営んでいたりするんだ。このやりすぎのTOO MOREこと、滝野智(たきの さとし)が言うんだから、間違いない!
 特に楽しそうな学校行事なんかは、とりわけ気合が入るってもんよ!

 文化祭。

 体育祭で大活躍した我が一年三組は、ノリにノってこの学校行事にも挑もうとしていた。
「いやいやいや、ついに完成しましたなあ」
 僕の言葉に、集まっていたみんながうなづいた。予定通りですね、とうれしそうなのは美浜千代。
「早朝登校して作っていたカイがありました」
「これで後は展示するだけだね」
 カオリンが笑って付け加えた。カオリンは天文部の手伝いもあるはずなのに、はりきってクラスの手伝いに参加している。
 そして出来あがったのが、この大きな棚だ。
 教室の後ろのスペースを埋め尽くさんばかりに作られた棚は、一週間の早朝を通い詰めた努力の結晶である。ここに展示物を飾ることが、クラス発表のメインである。
「でも、こんなに簡単に棚が組みあがるんだったら、別に明日の準備の日に組んじゃってもよかったよなー」
「バカだろ、お前」
 呆れたように僕に突込みを入れてくるのは、本読みのヨミこと水原暦(みずはら れき)。
「明日組んだら、その間借りてきた展示品どこに置くんだよ。それにまだ個人作業も残ってるだろ」
「わかってるって、もう。ヨミったら。言ってみただけじゃないかぁ」
 そう言いながら僕は、ヨミの胸元に頭をぐりぐり押付けた。黒い詰襟の制服の下に、たくましいヨミの胸板の感触。それはあっけなく、ぐい、と脇に追いやられた。うぬぬ、このやろう! せっかくの人のスキンシップを!!
「女子の方も順調だって大山さんが言ってたし、このままだと明日は純粋に仕上げにかかれそうだ。――って、やめろ、トモ、何暴れてるんだよ!! 」
 押さえ込もうとするヨミに対抗するべく、じたばたしながら僕は言い返す。
「うるさーい!! このヨミぃ!! オレがどれだけ偉大な役割をしたか、ちっとも分かってないだろ!! 」
「何言ってんだ! 」
 お前何もしてねーだろ!! 予想した通りの答えが返ってきたので、僕はじたばたするのを止めて、人差し指を、ちちち、と左右に振った。
「甘いな、ヨミ君」
「何い? 」
105『超・やりすぎ TOO☆MORE』【2】:2005/09/22(木) 19:21:40 ID:OBPFMlNU
「オレが何もしなかったおかげで、この棚は予定通り完成したのだ!! もしTOO MOREのおれが余計なことをしていたら、きっとやりすぎていたに違いない!! 」
「あー、そりゃ大活躍だ」
「それだけじゃありませんよ」
 僕とヨミとの腐れ縁漫才の最中に、千代がぽっと割り込んできた。男の癖に、家訓で結っているというトレードマークのおさげが、ふわんと揺れた。
「あの滝野さえ早朝登校しているってことで、女子も男子も積極的に協力してるんですから、トモちゃんは存在しているだけで価値があります」
「わっはっは! その通り!! 誰だって存在しているだけで価値がある!! 」
「……それでいいのか、お前」
「僕はもう少し考えた方がいいと思う」
 ヨミとカオリンが真顔で言う。いや、ほらさ、別にきちんとやることあるじゃん、オレ。
「やること? 」
「ほら、陳列物を借りてくるの」
 ああ、とヨミが声を出す。そりゃ確かに重要だ、と。

 僕らのクラスの出し物は、ぬいぐるみ展覧会。喫茶店とお化け屋敷っていう提案が、担任の谷崎から駄目出しされて、目安箱設置で出てきた意見である。投書はたった一つだけだったけど、この提案が思った以上にクラスで、ウケた。
「全校生徒からぬいぐるみを集めるのって、どうだろ? 」
「もしかしたらアンティークドールとかも集まるかも! 」
「あ、あたしユーフォーキャッチャーで取ったぬいぐるみ持ってる! 」
 そんなやりとりの後、全学年の全クラスに、協力者求むのビラが配られたわけ。

――あなたの家のぬいぐるみさん達に
  お友達をたくさんつくってみませんか? ――

 このビラも好評! そのビラのコピーを作ったのが――。
「へへへ、ボクは、目安箱の文章をまとめただけやー」
「いやいや、大阪はずっとがんばってたからな」
「もう、ヨミちゃん、そんなに誉めんといて」
 ヨミに頭を撫でられて、幸せそうに大阪が笑った。天然ボケの固まりみたいな大阪は、一日ずっとそのことに没頭して(たまに居眠りしながら)ようやくこのコピーをひねり出したのだ。それは誉められれば、確かに嬉しくなるだろう。
「あの文章は、誰が考えたものなんやろなー」
 榊ちゃん、どう思う?
 大阪が僕に向かって声をかける。
 でも、もちろん僕は榊じゃない。
106『超・やりすぎ TOO☆MORE』【3】:2005/09/22(木) 19:22:14 ID:OBPFMlNU
 大阪の視線だって、僕より頭一つ上の辺りに向かって投げかけられていて――。
「誰だろうね」
 抑揚のない声が僕の後ろから聞こえてきたから、おもわずふりかえると、そこに。
 榊が立っていた。
 高い身長に、さらさらで腰のあるストレートヘア。切れ長な目が似合う、シャープな顔立ち。運動神経抜群で、頭脳明晰で。――そして、僕と同じ秘密を持っている男。
 ――男?
 ……まあ、それは置いておいて。
 普段は平気だけれど、この美形が気配もなく突然真後ろに立っていたら、誰だってビビる。僕もその例外ではなく、辛うじて動揺を隠して。
「おはよう」
 って言うのが精一杯。そんな僕を押しのけて、カオリンが榊の前に飛び出した。
「さ、ささささかきさん! おはようございます!! 」
「おはよう。ごめん、遅れちゃって」
 これまとめてて遅くなった、と学生鞄の中から一冊のノートを取り出して、カオリンに渡す。
「ああ、展示物一覧ですね。きれいにまとまっています」
 横から覗きこむと、丁寧できれいにまとまった、人形の貸出人の名前、クラス、大体の大きさがきれいに表になっている。やがてそのノートは、へえ、これはこれは、何て言われながら、周りの仲間達に回されていった。
 その間も、カオリンの榊への賛辞は止まらない。カオリンは男の癖に、榊への愛情表現を隠そうとしない。もしかしたら本人は隠しているつもりかもしれないけれど、周囲から見たらばればれだ。
 そりゃ榊はかっこいいし、何でも出来るけどさ――。だからってそのはしゃぎ方は、何かなあ、って思う。お前は榊の何をわかっているんだよって――。
 ん。
 何考えてるんだ、僕は。
「さすが榊さんですね! 尊敬します!! 」
「ありがとう」
「榊さん、ぬいぐるみなんて女の子っぽいものに興味なんてないはずなのに――。仕事には決して手を抜かない! 僕も榊さんを見習いたいです! 」
 こらこら。ってことは、カオリンは仕事で手を抜きまくってるってことか? 思わずそんな毒舌が喉元までこみ上げてくる。どうしてかわかんないけど、胸の奥からムカムカが湧き上がってきてしまう。
 榊に話し掛けて、楽しそうなカオリン。
 その姿を見てるだけで、胸が苦しくなってくる。
 そんな僕の気持ちなんか気づくこともなく、カオリンは一向にしゃべるのを止めない。ノートを見終わったみんなも、カオリンの話題に参加し始めた。
「そやったら、男の子で、誰が似合うん? 」
「例えば、大阪。あんたなら似合うって言ってもいいんじゃん? 」
 女の子みたいな顔して、男っぽくないし。そう言われて、うわー、と大阪が大きな声を出す。
「僕かて、榊ちゃんみたいな、男の大人を目指しとるんよ? 」
「――大阪、それを言うなら、大人の男じゃないか? 」
107『超・やりすぎ TOO☆MORE』【4】:2005/09/22(木) 19:22:57 ID:OBPFMlNU
「あ、ヨミちゃんありがとう、確かにそうやんな、大人の男、大人の男――」
 ぶつぶつ呟く大阪を尻目に、後は千代ちゃんとか、とカオリン。
「なぜですか? 」
「だって、やっぱり小さいじゃない? 本当は千代ちゃん、小学生だし。ぬいぐるみとたわむれる男の子って絵は、中々そそるんだよ」
「はあ、そんなものですか」
「でも、榊さんみたいな大人の男の人は、やっぱりついていけないですよね? 」
「――そんなこと、ないんじゃないかな」
 僕の言葉がカオリンの声を遮ったから、周囲がぱっと僕を見た。
「似合うとか似合わないとかよりさ、好きって気持ちの方が重要だと思う。だからオレは、この投書をした人が男だったとしても、驚かないよ」
「え? トモ、男がした投書だったら、ちょっと引かない? 」ってカオリン。
 僕だってそう思う。男が人形なんて似合わないよ。だからきっとこれはムキになって言ってるだけ。ムキになってるって、何に? その理由を突き止めたくなくて、僕は無理矢理言葉をつなげる。
「引かれても好きだから、それには理由なんてないじゃん。それとも今回の展示って、キモいとか思いながらやるの? それはさ、なんか違うんじゃない?
 第一、男が人形似合わないって理論は、さっきの話を聞いてたら、見た目の問題じゃん。世の中には、色んな人がいるんだよ? 男の肉体で女性のハートを持っている人とか、女の肉体で男性のハートを持っている人とか――」
 その両方を持っている人とか、って言いかけて、その言葉を飲みこむ。おっと危ない。TOO MORE、TOO MORE! だからちょっと矛先を変えてみる。
「それとか、男なのに男のことが好きな人だっているしね」って。
 カオリンに向けて放った皮肉なのに、何故か全く想像から外れた奴が極端に反応する。
「そ、そそそそうだよ! 好きになった人の性別が関係ないみたいに、ぬいぐるみ好きな男もいるよな? な? 」
「……ヨミ、何慌ててんの? 」
 顔を真っ赤にした竹馬の友に、クエスチョンマークを投げかけると、ヨミはあからさまに反省した顔をして僕を見た。ごめん、おまえを気遣うのすっかり忘れてたって顔で。
 僕の隠された性別を思い出したのだろう。全く、気にし過ぎだって言うの!! これだから何でも知ってる幼馴染ってのは困る。
 なんとなく周囲に変な雰囲気が立ちこめた瞬間、HR開始のベルが鳴った。それと同時に、さっきまでのもやもやがなかったみたいに、みんな一斉に席に着く。珍しくHRに遅れて来なかった谷崎先生が。
「お、棚、出来たな」
 と言って、クラスが爆笑した。
 理由がわかった先生は、顔を真っ赤にして。
「ばかやろー! 俺はそんなセンスないギャグいわねーぞ!! 」
 いやいや、しょうがないじゃないですか。
 たまたまツボに入ったんですって。


                                *
108『超・やりすぎ TOO☆MORE』【5】:2005/09/22(木) 19:24:16 ID:OBPFMlNU
 昼休みに朝のことを思い出しながら裏庭を歩いてみる。
 11月ともなれば、そこらいったいは枯葉の海になっている。掃除をしても掃除をしても、ここいらはすぐに枯葉がたまってしまう。
 住宅地に隣接して立てられているとはいえ、学校に緑は豊富だ。容易に外から中が伺えないような工夫なのだと、過去に誰かから聞いたことがある。
「さむ……! 」
 今日はうすぼんやり曇っていて、風が冷たい。明日辺りから晴れ間が混じって、明後日には晴れるそうな。文化祭の支度をこの昼休みから本格的に始めたクラスも多いようで、わざわざ裏庭になんかくる物好きはいない。一人になるにはもってこいの場所だった。
「男なのに、男を好きになる人、か――」
 さっきから考えているのは、そのことである。カオリンに当てつけて言ったつもりの言葉だったけど(結果としては無関係のヨミを慌てさせるに留まったのだが)もしかしてそれは自分の本音だったんじゃないか、って思ってしまったから。
「僕は、榊が、好きなのかなあ」
 そう思うと、ぼんやりと胸の奥が熱くなってくる。同時に股間も。
 ヤバ。
 ここで前かがみになるのは、誰の目がなかったとしてもかっこわるいから、側の木にもたれかかるふりをして、勃起したアソコが痛まないように調節した。木の皮のにおいがする。そのまま木の幹をぎゅっと抱きしめてみる。
「――抱きしめたいなあ」
 呟いた本音。強く瞼を閉じた。
 もうあれから二ヶ月半経つんだなあ。そう思ったら、抱きしめずにはいられなかった。他の人から見たら、バカみたいだよね。こんなの。でもそうしたいからそうなっちゃうってこと、この年齢にはよくあることなのだ。
 二ヶ月半前。

 ――僕は榊と、セックスしたんだ。

 犯して欲しい。
 お腹の裏側まで、榊のオチンチンで。
 欲情が満ち溢れて、タマタマまできゅうって締めつけられるような破裂しそうな、矛盾した感触。カチカチになった自分のペニスの感覚。
 榊――。
 その鍛えられた、けれど形のいい身体が、汗をたらたらさせながら動くたびに、僕の筋肉の到る所が、カタカタ反応する。
 お腹なんか撫でられると。
「あぁン」
 なんて甘い声が出る。
 泣きそうになる。

 榊の舌。よだれでトロトロ。唇でオチンチン、なぶる。
 腰、ひくん、てなる。
 下から、横向きに、ぱくんって咥えられるのも、好きぃ。
 本当はカリの部分が感じるけれど、そのもどかしさと、舐めしゃぶる榊のエッチ臭い顔が好き。
109『超・やりすぎ TOO☆MORE』【6】:2005/09/22(木) 19:24:52 ID:OBPFMlNU

 舐めるのも好き。大好き。
「くっ」
 って、榊、言うの。
 お口に一杯で、入りきらないよ。榊のペニス。
 熱くて、大きくて……。

「あはぁ……」
 ――ん。
 いけないいけない。よだれ垂れてきちゃった。
 気がつけば、木に向かって腰をひくひくさせちゃってた。バカだろ、それ――。赤面しながら、急いで木から離れる。けれど外の寒さも、ぽかぽかして何とか乗りきれそうだから、フィフティフィフティってことで、よしにしておこう。うん!
 僕と榊の秘密――。
 それは二人が、両性具有だってこと。いわゆる、ふたなりってやつだ。男のものも、女のものもついている、奇形の身体。
 ひょんなことでお互いそれを知って、ノリみたいにセックスしちゃって――。でもそれだけ。だってお互い男同士だし、男同士で恋人になんかなれないし。性別が同じってだけじゃなくて、何だか罪悪感が付きまとって離れない。
 だって、何か、手ごろなところで間に合わせたって言うか。榊は運動神経もプロポーションも完璧で、しかも超美形! 誰だって、いい身体してるって思うはず。でもそれにくらべてこの僕は――。
 元気なら誰にも負けない自身があるけど、容姿だってプロポーションだって人並みだと思う。ヨミはなんだかんだ言って、眼鏡だけど整った顔立ちをしている。ヨミが何人もの女の子に告白されて断ったのを、僕は知っている。あいつは僕に隠しているけどさ。
 僕は、男か女かよくわかんないって言われる。僕もそう思う。どちらかと言えば、男の子って感じ。でも前に街を歩いていたら、女の子に間違えられた。しかも中学校の――。だから単に、がきっぽい顔ってことなのかもしれない。
 悔しいなあ。
 榊と並んでも、全然釣り合いそうにないや。
 でもそう考えていると、まるで自分が榊の恋人になりたいみたいで、やっぱり嫌な気持ちになる。だって僕も榊も、男として生活していて、男同士で。なのに、なのに――。
 僕は榊の男の部分が、欲しい。
 そんなことを考えて歩いていて、僕はぎょっとして立ち止まった。
 目の前に、榊がいたからだ。

110『超・やりすぎ TOO☆MORE』【7】:2005/09/22(木) 19:25:21 ID:OBPFMlNU
 目の前に居たと言っても、榊は僕の方を向いていたわけではない。しゃがんで木々の間にじっと視線を注いでいただけだ。そのままじっと動かない。その姿を見て、僕も動けなくなった。
 感じるのは、殺気。
 この秋の風よりも冷たく凄みのある空気が、榊の周りに集まっているのが判る。例えるなら、真冬の風だ。触れたら身体を切り裂かれそうな、そんな空気。瞬間、それが膨れ上がって、カサカサって言う何かが動く音とともに、消えた。
「ど、どうしたの――? 榊ちゃん」
「あ、滝野君」
 呼びかけに答えた榊は、もういつも通りの顔をして、すっくと立ち上がる。
「――何でもないよ」
「考え事? 」
「まあ、そんなとこ」
 あんな顔をして考えることって、一体何だろう? それに悩むより先に、尋ねなきゃいけないことを思い出した。
「あ、あの、いつからここにいるの? 」
 僕の質問に怪訝な顔をして、昼休み始まってからかな、と榊が答えた。よかった――ってことは、僕が木に腰をこすりつけているって変態的な仕草は見られてなかったって事だ。
 あれ? じゃあ、ご飯食べてないの? ううん、今日はパンだから、ここで軽く食べた。へえ、そうなんだ。
「……」
「……」
 それからお互い黙った。きっと二人一緒に、目を反らしたんだと思う。何か言いたいんだけど、言えない。そんな雰囲気。考えたら、こうやって二人っきりになったのは、あの別荘以来かもしれない。だから。
「体育祭、榊ちゃんすごかったねー」
 と、わざと別荘のことを反らして口にした。本当は一番その話をしたいのに、だからなおさらなんだけど。
「トモも、はりきってたね」
 榊がにこっと笑って言ったから、僕の心臓がドキってした。――見てたんだ、榊、僕のこと――。
「わはは、そーだろ? そーだろー!? 」
 トモって呼ばれた心臓のドキドキをごまかすために、榊の身体をバンバン叩く。ばしばし、照れ隠しの右手が、突然宙で止まった。
「痛いよ」
 榊が、僕の手を握ったからだった。行く事も戻る事もできない、僕の右手。宙ぶらりん。
僕の気持ちみたいに。
 そのかわり榊の息がかかるくらい近くに、僕は側にいた。
「さ、かき、もしかして」
「ん? 」
「気にしてる? あの、別荘のこと」
「気にしてるのは、トモの方でしょ」
 ふって手が軽くなって、榊が手を離したのが分かった。それが何だか突き放されたみたいな気がして、寂しい気持ちになる。
111『超・やりすぎ TOO☆MORE』【8】:2005/09/22(木) 19:26:03 ID:OBPFMlNU
「もしかして、榊、僕のこと怒ってる? 」
「怒ってないよ」
「じゃあ何でさっきまで怖い顔してたの? 」
「……滝野君には関係ないよ」
 どうせ俺には届かないものだからさ。
 小さな声で、吐き捨てるみたいに出た榊の独り言を、僕はしっかり聞いてしまった。もしかしたら、それは空耳かもしれないけど、それくらい小さな声だったけれど、聞こえてしまった以上聞かなかったふりなんて出来ない言葉だったから。
 きっと榊はきょとんとしているだろうと思う。
 それを僕が見れないのは、僕が榊を抱きしめているから。
「どうして? 」
 聞こえてきた榊の声からも、榊がきょとんってしてるのが分かった。でも、だからこそ、僕はこの両手が離せなかった。手を離したら、榊が逃げて行きそうで。
「関係なくなんか、ないよ」
 精一杯出せた声が、それだけ。11月の木々のにおいが、榊のにおいに混じった。風が吹いた。でも僕も榊も、今は寒くない。大きく呼吸して、もう一度、口に出す。
「届くよ。絶対」
「――トモ」
 そっと僕の頭に、柔らかい何かが触れた。それはきっと榊の手なんだろう。いたいよ、って声が聞こえた。強く、抱きしめすぎたのかもしれない。力をゆるめる。それでも榊は逃げなかった。
 今、榊の胸元には、硬くさらしが巻かれているに違いない。榊の胸は、女の子みたいな膨らみがある。きつめのスポーツブラの下に、巻かれたさらし。そのスポーツブラを隠すための厚手のシャツ。
 その方が、ペニスを隠すより楽なんだって、榊は言っていた。発育のよくない女の子みたいな身体をしている僕なんかより、榊は自分の身体の特徴を隠すのに苦労しているんだ。僕にはその苦労が、榊ほどには分からない。
 それと同じで、僕は、榊が言っていた、届かないものが一体何かなんて分からない。榊が、関係ないって言っているのは、きっと本当に僕には関係ないものなんだと思う。それでも、僕はやっぱりがまんできなかった。だって榊は。
「僕達、友達だろ? 」
「ともだち? 」
「うん、ヨミも、大阪も、千代も、カオリンも、みんな榊の友達だろ? 」
 僕の言葉にようやく榊が、ああ、そうかも、って言った。だから。
「そうかも、じゃなくて、友達なの! 」
「――そうなのか」
 言いきった僕に、榊が笑った。顔を上げると、素直に笑顔を浮かべている榊がいて、また伏せてしまった。赤面しちゃったからだ。
「トモはいいね」
「なんでよ」
「素直で、元気で、いいよ」
「単純で、バカってことじゃないのか!? 」
 榊の誉め言葉に照れて、顔が上げられない僕に、榊は。
「ねえ、さとしって呼んでもいい? 」
 なんて、見当違いのことを言ってくる。

「――ポケモンマスターみたいだからヤダ」
「そ、そうか」

 それからしばらく抱き合って、何事もないみたいに一緒にクラスに帰った。いくら思春期の、ヤリたい盛りの男の子だって、昼休みにしちゃうような事は早々ない。何より、榊とは友達だしね。
 でも。

「うぅぅ……、はぁっ! はぁ――ああ」

 家に帰ってから、もう禁断じゃなくなっちゃった、禁断の一人エッチにずっぷり漬かるはめになっちゃうんだけど。

「奥ぅ……! もっと、えぐって、よお」

 ほんとにTOO MOREなんだから。オレは……。
 ――バカになりそう。


 ……やりすぎで。
112『超・やりすぎ TOO☆MORE』【9】:2005/09/22(木) 19:27:10 ID:OBPFMlNU
                              *


「おはようございまーす! 1年3組の者でーす! お友達を受け取りに参りました!! 」
 最上級生のクラスでも、臆せず突っ込めるのが僕のいいところだと思う。早朝の、まだHRも始まっていない時間だけど、今日は本番一日前の、準備の日。クラスメンバーのほとんどがそろっているだろうと言う、千代の読みは見事にあたった。
「ああ、ごめん、ちょっと待ってね」
 眼鏡をかけた女の人が、立ちあがって、大きな包みを持って僕のところにやって来た。
「お待たせしました」
 彼女が持ってきたのは、一メートル近くある、紅い服を着た陶磁の男の子のお人形。袋に入っているのは身体だけで、頭はちょこんと外に覗いている。見るからに高価そうなドールだ。
「ほら、お兄さん達が迎えに来ましたよ。いい子でいるんだよー」
 廊下に出て人形に言い聞かせると、はい、と一緒に来ていた榊に人形の入った袋を手渡した。僕がお礼を言う前に、榊が、名前は? と尋ねた。
「トゥーレって言うのよ」
「トゥーレ……いい名前ですね」
「ありがとう」
 この子が自分で名乗ったから、いい名前なのよ。他にもお友達いるんですか? ええ、誰が行くかでその子達、昨日まで大喧嘩してたんだから。
 人形が喧嘩?
 そんなバカな、って僕なんかは思うけれど、榊は当然みたいな口ぶりで話をしている。水を得た魚みたいで、ちょっとムッとする。そんな僕の顔を見て、彼女はにっこり笑って。
「ごめんなさいね、長話しちゃって」
 と言った。変な人に見えるわよね、人形とおしゃべりしてるなんて。
「変ですね」
 きっぱり言い返すと、彼女はころころ笑って、素直なのはいいわね、だって。うう、大人の余裕だ。その上。
「私もね、中学校の頃、そう言ってからかわれたことがあるのよ。それで一時期登校拒否になったことがある」
 なんてさらりと言われたら、それ以上突っ込めないじゃないか! あらやだ、驚かせるために言ったわけじゃないわよ、なんて、それは無いですよオネエサマ。
「好きなものは好きなんだから、好きって言えばよかったのにね。だって、私にとってこの子達は、ただの人形じゃないの」
「人間以上ってことですか? 」
 僕の質問に彼女はまた豪快に笑う。
「嫌だわ、人形は人形よ。ただ、好きって気持ちは偽れないってことを教えてくれた、――そうね――仲間みたいな人形ね」
 クラスに配られたビラのコピーが、本当に人形好きな人の書いた物だって分かったから、この人形を貸し出す気になったんだって。
「だからあなた達も、好きなものは好きって言える勇気を持たなきゃ駄目よ」
 言われて思わず榊と、お互い顔を見合わせた。そんな僕らに、にんまり笑って彼女は、がんばってね、うちのクラスに、あなた達のファンって多いのよ、なんて言った。
「え? 」
「二人とも、体育祭ですごく目立ってたじゃない。あなたは運動能力で、あなたははしゃぎっぷりで」
 楽しませてもらったよ、なんて言われて、ぽかんとしている榊を尻目に、僕は思わず。ぜひ見に来てくださいね、なんて声をかけていた。
「我ら二人が魅惑的な姿でお迎えいたしますから! 」
「魅惑的な姿? 」
「そう! なんと人形展覧会と一緒に……」
「トモ! 」
 榊に肩を掴まれて、ふとやりすぎになりそうな自分に気がついた。あぶないあぶない。そんな僕らの様子を見て、彼女は。
「なんか企みがあるのね」
 とにやりと笑った。
「楽しみにしてるわ、一年生」


                               *
113『超・やりすぎ TOO☆MORE』【10】:2005/09/22(木) 19:27:57 ID:OBPFMlNU

 ぬいぐるみ・人形展覧会『おとぎの組』。
 それに隠されたもう一つの企画、それは――。
「うわ! 大阪、似合う」
「えー? ほんま? そら困ったわ」
 夏服に着替えさせられた大阪が、ほんのりと頬を染めて言った。
 夏服は夏服でも、女子の制服である。
「いいでしょ? これ」
 大山さんが、にやりと笑った。彼女は前クラス委員長である。一学期の頃、眼鏡が委員長の特徴なんて言われて、強引にクラス委員にさせられたのだ。
 それにしても、なんかこんな笑顔をさっき見た気がする。それとも女の子って言うのは、みんなこんなふうに笑うんだろうか? 僕のささやかな疑問は置いておいて、大山さんは話しつづける。
「どうせうちは棚を作るだけだから、何着かなんちゃって制服を作るだけの布地は手に入れられたからね」
「でも何で夏服なんだよ」
「冬服を作れるだけの、なでしこ色の布は手にはいらなんだ。その代わり、青は安く買えた。5、6人の制服ならなんとか、ね」
 かわいいぬいぐるみを飾るだけだったら、いまいちパンチに欠ける、と女子組みが提案したのが、クラスの有志を女装させる、と言うものだった。勢いで通ったクラス企画。どうせ着るのは大阪だろう、と無責任に賛成した結果。
「なんでオレ達も着なきゃなんないんだよ」
「え? まさか滝野君は、大阪君にだけ女装させようと思ってたん? そんなん無理無理」
 ファンの多い二人にもがんばってもらわなくっちゃ、なんてこれまたどこかで聞いたような事を。
「それ、マジ? 」
 榊ちゃんならわかるけどさ、と言った僕に、大山はマジもマジ、大マジ、と断言。
「なんか小動物みたいって意見が多いのよ。かわいいって、猿みたいで」
「さ、猿!? 」
「うんうん、トモにはぴったりの言葉だな」
「何言ってるの、ヨミ。あなたも着るのよ、制服」
 そのために持ってきたんだから、かつら。
 はい、とかつらを渡されて、硬直するヨミ。おーおー、いい気味だ。
「な、なんで俺が」
「あ? 私の、趣味。あ、千代ちゃんも着てみてね。後は榊さんと、はい、カオリン」
 戸惑っていたみんなも、大山の迫力に押されるままに用意された制服を身につけていく。でも僕と榊は、身につけることができない。だってこれは、男の人を意識して作った制服のはずだから。
「あれ? なんで二人とも着替えないの? 」
 真っ先に僕が着替え始めると思ったらしい大山さんは、意外そうな顔で僕を見る。
「ん? いや、僕と榊ちゃんは、後で自分達で直すから」
「何言ってるの? 今ここで着てもらって、私達が直すのよ。さてはこれ着るのが嫌で、逃げようって言うんじゃないでしょうね? 」
「ち、違うよ。オレはちょっと事情があって――。榊ちゃんには、いたずらしてみたいなって言うのがあってさ」
「いたずら? 」
 大山さんとヨミの声が、同時にはもる。仲いいな、眼鏡二人。
「そー! それでいいよな? 榊ちゃん! 」
 僕の言葉にハテナ顔で榊がうなづく。トモって、縫い物なんて出来たっけ? と首をかしげる大山さんに、ヨミが、こいつそういうのは器用なんだ、と言った後、僕の側に近づいてきた。
 ドキ。
 何か気づかれた気がして、思わず息を呑む。
「――榊にあんまり迷惑かけんなよ」
 あきれたみたいなヨミの声に、僕はほっと安堵の息をつく。
 あれ? なんでほっとしてるんだろう?
 その疑問は、着替え終わったカオリンの第一声であっと言う間に消えうせた。
「――明日は、ブリーフの方がいいみたいだね」
 とってもぎりぎりな仕立てのミニスカート。そこのふちからはみ出るみたいなトランクス。
「あと、肌色のパンストも用意しなくちゃね」
 大山さんがため息混じりに言った。
 目立ち過ぎだわ、そのすね毛。


                             *
114『超・やりすぎ TOO☆MORE』【11】:2005/09/22(木) 19:28:47 ID:OBPFMlNU
「ただいまー」
 玄関を上がって明かりをつけると、振りかえって、いいよ入って、と言った。
「お、おじゃまします」
 そろりそろりと大きな身体をくぐらせて、榊が入ってきた。玄関にある空っぽの犬小屋を見たんだろう。榊が。
「犬、飼ってるの? 」と尋ねた。
「うん。でも今は叔父さんのところにいる。文化祭でばたばたするからって言って、預かってもらったんだ」
 とりあえずどうぞどうぞって招き入れて、そのまま二階の部屋につれていく。ヨミが時々ここに来るときには、みしみし勢いよく階段を上がるけど、榊は慎重に慎重に階段を上っている。緊張しているみたいだ。
「何びくびくしてるの? 」
「いや、寄り道なんて、そんなに、したことないから――」
「大丈夫だって、赤頭巾ちゃんじゃないんだから」
 悪い狼サンに食べられることなんてないって言って笑いながら、二階の突き当たりの部屋に榊を通す。
 ひんやりとした空気。見なれた僕の部屋。最近の寒さに堪えて出したストーブ、壁にかかった大きな姿見と本棚、それから勉強机が明かりをつけると見える。とりあえず僕は置いてあったストーブの火をつけた。かちかちかちって音を立てた後、石油ストーブが、ボッて言った。
「とりあえず、ここが僕の部屋」
「意外と、片付いているんだね」
「ん? いや、だって家のことしないと、親一人子一人の生活だからね」
「え? 」
「父さんは小さい頃死んじゃったんだ。母さんは今日は出張で帰ってこないし。きちんとしておかないと、すごい怒られるんだよ」
 僕にとってはしごく当たり前のことだったんだけれど、榊はびっくりした顔をしてこっちを見ている。
「ああ、ごめんね。びっくりさせようと思って言ったわけじゃなかったんだ」
 とは言ってみたものの、確かに言われた方はぎょっとするだろうな。なんかこんなやりとりをこの前したような気がする。どこでだろう。
「とりあえず、お茶入れるね。その間に、着替えて見せてよ」
 余計なことを言ったって焦りから、僕は榊を置いて、下の階の台所に向かった。とりあえず軽くお腹に何か入れて、それから一仕事だ、なんて思いながら。
 だから密室で、榊と二人きりなんてことには、一向に気がつかなかった。だって、これから制服を縫い直すことで頭が一杯だったから――。
 二人きり。
 二人きり?
 そう、今家の中で二人きりになっているんだったのだ。

「家のことさえやっていたら放任主義だから、それほど苦労もしてないんだよ」
「ふーん、うらやましいな」
 ちくちくちくちく。
「この身体はお母さんの遺伝でさ。お父さんは小学校のころ、病気で死んじゃって」
「それでお母さん働いているんだ」
 ちくちくちくちく。
「オナニーのときさ」
「ん? 」
「アレ以来、あそこでするのが癖になっちゃいました」
「うんうん」
 ちくちくちくちくちくちくちくちく。
 クッキーと紅茶をお腹に収めてから、僕と榊は制服の縫い直しに励んでいる。やっぱり微妙な調整をしないと、肩幅とか胸元とかがおかしな具合になってしまうのだ。
 僕みたいなほとんど胸の出てないのはいいけど、きちんと胸がある榊みたいなのは、辛いかもしれない。と言うより、せっかく女の子向けの服を着るんだから、榊に女の子として服を着て欲しいなって思ったんだ。窮屈なさらしで巻くこと無しに。
「大丈夫かな? 」
「大丈夫だよ、胸を剥き出しにすることはないんだから」
 榊は始めのうちは赤面したけど、でも結局はうなづいて僕の提案に乗ってきた。それから二人でちくちくちくちく。時折ストーブの上に置かれた薬缶のお湯でお茶を飲んで、ペットボトルに汲んでおいた水を中に注いだ。
 ようやく作業が終わったのは、夜も9時を過ぎてからだ。大きく二人で伸びをして。
「それじゃあ、着てみますか」
 すっぽりパンツ一枚になって、着心地を試す。
「うんうん、中々中々♪ 」
 緩やかに作った胸元もぴったり。
「ただちょっと、股間がすーすーするね」
 そう言って微笑んで見せて、驚いた。そりゃ、布の具合なんかからいって、胸元の盛り上がりを考えたらそうなることは薄々予想できてたけれど――。
「うん――。
 すーすーする」
115『超・やりすぎ TOO☆MORE』【12】:2005/09/22(木) 19:29:22 ID:OBPFMlNU
 と言って赤面している榊は、上に着た布地が胸の厚みに盛り上がって、すらりとしたお腹と形のいいおへそを剥き出しにしてしまっていた。
 こうやって女性の格好をさせてみると、本当に女性に見えてしまうのが、榊のすごいところだ。さっきまで黒い詰襟の制服を着ていたときは、かっこいい男にしか見えなかったのに。
「い、いいんじゃない? 榊はファンが多いらしいし」
 ふと、心の中で何かがぐるぐる渦巻き出して、思わず言葉が出ちゃう。榊から背を向けて。明るい調子で。
「その、チラリズムって言うの? 微エロって言うの? きっとそれでまたファンが出来るだろうしさ。
 ね? 榊だったら、エッチしたいって人、きっとたくさんいるよ」
 何を言ってるんだろう、突然?
 不意に今朝会った三年生の人の言葉がよみがえる。好きだったら好きって、素直に。
 でも出来ないよ、そんなこと。
 だって、僕も榊も、男だし。
 榊はかっこよくて、きれいで、運動神経抜群で。僕なんか、目立ってたって言っても、猿なんだし。そんなの、榊が。
 好きって言ってくれるはずがない。
「ね、榊、入れたい方? 入れられたい方? 」
「どっちも――」
 榊の言葉に、今度は目の前が真っ暗になる。
 そっかー、そうだよね。複数か。さすが榊ちゃんだ。
 ははは、って思わず笑いが出て。
 そしたら、ぐっ、て肩を掴まれて振りかえらされて。
「どっちも」
 低いいい声がして。

「あ」

 榊に、キスされた。

 すっぽり腕の中に抱かれてる。
「だめだよ」
「どうして」
「本気になっちゃうよ」
「なっちゃだめなの? 」
「だって僕たち、男の子だよ」
「今だけならいいんじゃない」
「どうして」
「だって今二人とも――」

 女の子じゃないか。

 青い制服。夏の制服。
 つい数ヶ月前に見たばかりの空みたいな、青い制服。
「ふふふ」
「トモ? 」
「榊ちゃんのその提案、乗った! 」
 抱き着いて、今度は僕の方からキスをする。腰に、榊ちゃんの勃起したペニスの固さを感じる。たまらず僕も、布越しにオチンチンをすりつけた。
「榊ちゃん、かわいい」
「――え? 」
「本当に、女の子みたい」
 キスの雨を降らせながら、僕は榊の身体に手を伸ばす。そっと耳を噛むと、くひゃん、てかわいい声で、榊が鳴いた。くぅ――――っ! かわいい! かわいいかわいい。連呼したら、榊が、恥ずかしいよって言うから、なおさら興奮した。
「だって本当にかわいいんだもん、さかき」
「――ぇ? 」
「かわいいもんをかわいいって言わないのは、重大な罪なんだぞ!! わかる? 榊サン――」
 言葉だけで、榊が喘いだのが分かった。そっと薄手の偽制服の上から胸を撫でると、はー、はー、と呼吸がより深く早くなってきた。ふふふ。何か悪い狼サンになった気分。ほら、榊ちゃん、寄り道をしたら食べられちゃうんだよ?
「榊サン、学校中の男の子が、榊さんの身体、犯したいって思ってるのよ」
116『超・やりすぎ TOO☆MORE』【13】:2005/09/22(木) 19:30:17 ID:OBPFMlNU
「いやあ」
「ブルマー姿の榊さんを見て、あのおっぱい揉みてえな、とか、おまんこの中にぶちこみてえな、って噂」
 念のために言っておくけれど、榊はブルマなんてはいたことはないと思う。ただ、今二人は女の子だから、ブルマってことにしておいた方が感じが出ると思ったのだ。
「やめ……てぇ――」
 でもこうやって脅える榊は、本当に女の子にしか見えなくて。ねっとりと身体中にキスをしながら、そっと制服の中に手を伸ばす。柔らかいおっぱい。お椀くらいの大きさのおっぱいをゆっくり揉むと、興奮した胸はすっかり固くなっていた。
 捲り上げて、やっぱりねっとり唇をつける。
「は……ひゃん!! 」
「かわいいよ。榊ちゃん」
 ふーっ、ふーって、息が漏れてる榊ちゃん。キスする僕の頭に、覆いかぶせるみたいに手のひらを乗せて、髪を優しく漉きはじめた。
 気持ちいい。
 だから、さわさわさわってさわりながら、太股から下着に手をやって、ブリーフの隙間から指をさしこんだ。
「っ! 」
「榊ちゃんの下のお口は、どうしてこんなに大きいの? 」
「それ、は、トモちゃんが、いじるから――」
 榊ちゃんの女の子のところが、とろりと僕の指を締めつける。ヒクヒクした感触に満足しながら、僕は今度は軽く乳首を噛んだ。
「あァん! ヤン! 」
「榊ちゃんの乳首は、どうしてこんなにとがってるのぉ? 」
「それは、トモちゃんが、いじる、からぁ――はー……はーっ」
 びくん、って榊の身体が跳ねる。にじみ出るみたいな汗。そのまま僕の手は、榊の下着を下ろして、ぶるん、って飛び出してきた固くて大きいものをそっと握る。
「榊ちゃんは女の子なのに、どうしてこんなところが大きくなってるのぉ? 」
 尋ねた途端、不意に視線が逆転した。
 抱きかかえられたみたいな感触。それから、ふわって、床の上に軟着陸している、不思議な感覚。いつのまにか覆い被さっている榊の姿に、僕は目をぱちくりさせる。
 え?
 どういうこと?
 たしかさっきまで、僕は榊のオチンチンを弄っていて、ただ尋ねただけなのに。
 どうしてこんなところが大きくなっているの?

「それはお前を食べちゃうためさ」

 快感に弾む、榊の低い低い声が、さっきの僕の質問に答えた。

「あふぅ――くぅ……」
 それから僕はずっと、もだえてばかりいる。榊ちゃんの舌が、僕の男の子のところと女の子の所を、交互に交互に舐めるから。
「ひぃ! くうん!! 」
 時折、榊の指が、僕のかちかちになった乳首を弾く。そのたびに全身に快感が走ってわけがわからなくなってしまう。
「かわいいよ、トモ」
 身体中をキスしながら這い上がって来て、榊が僕の耳元で囁いた。
「いにゃぁ……、そんなこと、いわない、てぇ――」
「かわいいものをかわいいって言わないのは、罪なんでしょう? 」
「ても、ぼく、かわいくないよ」
 そんなことないよ、トモは、かわいい、かわいいかわいいかわいい。
 かわいいって言うたびに、榊がキスするから、泣きたくなってきて、くうって声が出た。
「トモのブルマみて、みんな犯したいって思ってるよ」
 そう囁かれて、思わず、イヤって声が出た。それを聞いて、含み笑いをしながら、意地悪な声で、榊。
「ほんとだって。トモの勃起した乳首を噛んで、マンコにぶち込みたいって噂してる。学校中の男が、トモとやりたがってるんだよ? 」
「やだ! 」
 そんなのやだやだやだやだ!
 首を激しく左右に振ってじれると、榊が甘い声で。
「どうして? エッチなトモは、みんなに一杯一杯犯されたいんだろう? 」
「……ぁ、だの――。や――たの」
「――? 」
「やたの」
「何が、やなの? 」
「さかきたけに、いっぱい、おかされたいの
 ほかのひとじゃ、ためなの」
 目尻から、ぽろぽろって、涙がこぼれる。
 どうしてなんだろう? 冷静な自分が心のどこかにいて、僕のことをじっとみている。
 どうしてこんなことを言ったのか、分からない。でも涙が出て、涙が出て。
「――入れるよ」
117『超・やりすぎ TOO☆MORE』【14】:2005/09/22(木) 19:30:50 ID:OBPFMlNU
 少し間があって、榊の声がした。
 たくし上げられるミニスカート。
 下半身が剥き出しになった感触。
 それからお腹の中が一杯になる。
「うぅぅ! くふぅ!! ああ、ああ、アンっ!! 」
 滑らかな榊の身体の動き。腰が打ちつけられるたびに、深く浅く、深く浅く、肉の杭が僕の身体の奥に突き立てられる。
「すごいぃ、これ、すのいのぉ―――」
 汗でぬるぬるの榊の身体に、勃起した僕のオチンチンが触れて、上下に擦られるたびに同時に刺激されてしまうのだ。おへその窪みにはまると、きゅん、って頭の奥から搾り取られるみたいになる。
「はっ、はっはっは――ぁ」
「ん、んん、ん、あ、あ」
「――ふう、ちゅ、ちゅっ。くふぅ」
「はふは、ふぅ。ん、ん――ちゅ」
 腰の動きが休むときは、榊が僕にキスをする時。一回キスをするたびに、一回幸せになる。一回腰が動くたびに、また一回幸せになる。
 たくさんたくさん、相手を感じる幸せ。
「ああ! あああん!! 」
 いっぱい、一杯の幸せ。
 女の子の制服を着て、女の子の制服を着た人に犯されて――。
 ふふふ。
 榊ちゃん、きれい。
「ねえ」
「ん? 」
「いき、そう――。もうイッていい? 」
 榊の声に、にっこりして、いいよ、って言った。
「……くも、――きそう、から」
「なに? 」
「ぼ…も、いき、そう――たから」
 優しい唇の感触の後で、榊の身体がのけぞった。途端、今まで打ちこまれつづけていた熱いものから、勢いよく精が注がれる感触!
 ―――――――っ!!
「はっ、はっ。――は、あ。はあ」
 一瞬真っ白になって、身体がびくびくってして、それから、自分が荒い息をしてるんだなぁ、ってことが、ゆっくりと分かってきた。
「――トモ」
「――ん」
 優しいキスをして、ああ、榊もすっごくイっちゃったんだなあ、って分かった。お腹の中で、まだ榊のがひくひくしてる。それでも榊が腰を引こうとするから、らーめ、って言って、足で腰を抑えこんだ。
「ほんとに小さくなっちゃうまで、ずっとこうしてるの」
 それからしばらく、二人でキス。小さくなった榊のを引きぬいて、お口できれいにしてると、榊が僕の身体をひっくりかえして、まだ固い僕のペニスに舌を這わせた。もう制服は汗でぐしょぐしょで、胸元なんて乳首の形が透けて見えて。
「ねえ、滝野サン――」
「何? 榊サン」
「お願いがあるんだけれど」
「何? 」
「俺の、女の子のところ、舐めて
 この、固いので、後ろから、犯してぇ――」
 犬みたいに四つんばいになって、伏せする榊。ミニスカートがまくれて、いやらしいお尻が丸出しになっていて。そこの女の子のところは、確かに潤んでいて。
 トロン、とした目のまま、僕は榊の後ろに舌を這わせた。
 とっくにストーブは止めている。
 だって、二人の温度で、すごくこの部屋、熱い。


                                *
118『超・やりすぎ TOO☆MORE』【15】:2005/09/22(木) 19:31:53 ID:OBPFMlNU

「カンパーイ! 」
 千代ちゃんの音頭でクラス一同の乾杯が行われた。みんな着替えていない。制服を取り替えた人は、そのままの姿である。
「大盛況でしたね」
「ほんまやー」
 結局文化祭は大成功の内に幕を閉じた。女装した者は、似合いすぎて怖い、と言う喜ばしい(?)アンケートにうめ尽くされた。勿論展示も評価が高かった。
「この子も新しいお友達、出来たかしら? 」
 わざわざ迎えに着たトゥーレのご主人様は、いい展示だったわよ、と直々にお褒めの言葉を下さった。
「その女装もね、ちょっと、他の人のと比べて、布がよれてる気がするけど」
「いやー、慣れない手直しで、何度も直したから、生地がへたれちゃったんですよ」
 本当は、昨日のご乱行でぐちゃぐちゃになったコレを、どうやらようやくここまで復元したところなのである。においにも気をつかって消臭材を大量に散布した。その制服のにおいをくんくん嗅いで。
「あらあら。てっきりおイタのせいかと思ったわ」
 なんて先輩。
 そう言えば大山さんも同じようなこと言ってたな。女は怖い。当の大山さんは、男子の学生服を着てにこにこしていた。ヨミから強引に借りたらしい。他にも何人か男装している女子がいる。
「なんか、反対だね、うちのクラス」
「何が」
「制服は夏服で、男女も反対じゃん」
 これで年齢まで反対だったら、完全にあべこべだってヨミに耳打ちしたら。
「反対だろ」
「え? 」
「千代ちゃんの、年齢。本当は小学生なのに、高校生だ」
 なるほど、そういわれればそうだ。
「でもさ、あべこべも、いいよねー」
「何で? 」
「いや、だって、それでも何も変わらないよ。本質のところは、人間さ」
「よくない」
 憮然として言うヨミに、初めて友の機嫌がよろしくないことに気がついた。どうしたの? と尋ねると、どうしたもどうもこうも。
「人のことさ、誰が呼び出したかしらないけど、やよエな、なんて呼ぶんだよ。何のことだと思う? 」
「さあ」
「ヤバイ
 ようふくが
 エロい
 な
 の略なんだと、略になんかなってねーっての! 」
 確かに女物のかつらをかぶって女装している、なまじスタイルのいいヨミの格好は、見ようによってはこの中で一番エロくて思わず笑ってしまった。
 だったらかつらを取ればいいのに、と言ったら、そしたら、完全に頭と身体が浮くだろ、と言われた。なるほど。ヨミはヨミなりに、筋を通しているわけだ。
 でもきっとヨミが女の子だったとしても、きっとヨミは僕の幼馴染なんだろうな、って思った。きっと言ったら怒られるだろうから言わないけれど。
「それじゃあ、クラス副委員の滝野智こと、トモさんにも、一言いただきましょう! 」
 男装した大山さんが、にこにこしながら僕に声をかける。きっとあの制服はヨミのにおいが染み付いてるだろうに、何であんなにニコニコできるのか。それだけ男装が楽しいのかもしれない。確かに僕も女装はちょっと楽しかった。――恐らく榊も。きっと。
「えー、呼ばれて飛び出て参りました。トモちゃんでーす! 」
 拳を天にかかげると、みんなも一緒に拳をあげる。みんなノリノリだ。そんなノリを更に盛り上げるべく、大山さんがボールペンをマイクに見たてて、僕にインタビューのふりをした。
「トモちゃん、初めてのミニの経験、いかがでしたか? 」
 さり気なくきわどい質問に、堂々と答える。
「そうですねー。ミニはやっぱり興奮しますね。入りやすくて気持ちよくて」
 とたんに、ジュースを口に飲んでいた榊が、思いきり鼻と口から噴出した。
 始めて見る、クールな榊のムセっぷりに、教室中が注目する。
 カオリンが差し出したハンカチで、ゆっくり顔をぬぐった後、鋭い目つきをした榊が、とてもとても低い、いい声で言った
「滝野君、やりすぎ」

                          (了
119名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 23:44:16 ID:20v6uPJo
TOO☆MORE 続編、乙! 美味ぇ、いや、上手ぇよ、話の流れ作るのが、マジで!
攻めてたはずの智が、一転して受けになるあたりの展開、メチャ萌え!
智の榊への想いが、切なくてサイコー!
あと、大山君が(設定をよく考えれば当然なのだが)女子生徒になっているのに
激しく萌えた。お堅い、メガネっ娘の委員長……ハァハァハァ♪
大山君ならぬ大山タンのエチィ場面も激しく見たい気もする。

なにはともあれ、続きが読みたいです。ガンガレー!
120名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 00:36:34 ID:gfuppGtB
智(さとし)と大山タンのエチィのキボンヌ。
121名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:21:19 ID:oEN9rh75
神楽くんまだぁ〜。
122名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 03:56:28 ID:0FmTFN0W
眼鏡っ娘いいんちょの大山たん(;´Д`)ハァハァ
ついでに言うと、この作中では大山たん→暦くんでフラグが立ってる希ガス。
123名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:41:56 ID:VGNbn+8e
キタコレ

124名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:14:25 ID:mXjdn++p
原作どおりバカなので、大山タンのみえみえの罠にハマって、貞操?の危機を迎えるバカ智!
とか、見たいな。
125名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 11:04:32 ID:HZIxSN5y
キムリンはどんな女教師なんだろう・・・?
126名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 21:01:30 ID:kJ1dA2hQ
みんなよく楽しめるな
男ってだけでなんかダメだ
127名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 21:35:06 ID:ojWazDG8
つ「イチロー並みの守備範囲」
128攻殻機動隊:2005/09/24(土) 21:59:58 ID:VF4DxnvW
本当にすみませんが青い人はどこで書いてるんですか?
ここを荒らすつもりは全くありません。詳細をお願いします
129名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 22:58:39 ID:cesTZKr+
遅れ馳せながらGJ!
130名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:07:39 ID:JWjYlpXG
>>126
ふたなりならよかったんだが
違う人だからな
131名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:24:08 ID:HDPsEWjV
読み物として面白いと思う。
132名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 04:40:14 ID:w+OwncZF
受け付けない人もいるにはいるだろうな
男同士だし、それが気持ち悪いって人も
133名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 04:57:51 ID:wouacM4u
普段801はまったく受け付けないのにこれは最後まで一字一句逃さぬよう読んだ。GJ!
単純に面白かったし、あと榊×智が好きだが中々お目にかかれない2人なのでありがたい
134名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 00:31:59 ID:odl4pWHY
ツーモア、続き、カモーン、カモーン♪
135名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:40:43 ID:tF3u57dV
空気を読めないような発言になると思いますが青い人の詳細をば
136名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 03:30:22 ID:jVwDVj09
ガセかもよ
137名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 06:30:13 ID:RwNA2SvA
>>135
人類を救うために、人々の前から、姿を消しました。
138名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 15:42:37 ID:tF3u57dV
空気を読めないような発言になると思いますが青い人の詳細をば
139 ◆2EfwC3ICpc :2005/10/01(土) 15:59:01 ID:4yKreJft
>>608
もふう!悲
>>609
3時までですよ!
140名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 16:22:50 ID:pJmXxpM6
鳥……。
141名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 16:34:34 ID:nMNUkkh0
誤爆してんじゃんーえよ糞もふう

このボン太くんのパクリが
142名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 20:11:49 ID:9UHXiMma
>>139 ここにも来てるんだな…この人。
143Wrath&Greed ◆uS1Hx4I012 :2005/10/03(月) 00:46:50 ID:egymnVgR
 少しずつ書き進めていたSSが、完成のメドが立ったので、投稿します。
 彼氏の描写については賛否両論有るかと思いますが、その点はどうかご容赦を。
 後編は次の週末くらいの予定です。
(1/8)

(♪チャラッチャラ〜ッ……)

 俺は頭の中で『ピンクパンサー』のテーマを響かせながら、
榊さんの部屋に忍び寄る。
 ――同じ屋根の下で暮らすようになってから1年近く経つし、
そろそろ彼女をファーストネームで呼んでも良さそうなものだが、
俺の中ではまだ『榊さん』なのが、我ながら初々しい。
 最近は二人だけの会話で結婚式の日取りの事が話題に上るほどだというのに。
……結婚までに直るんだろうか、この呼び方の癖は。
 そんな事を考えつつ、俺は榊さんの部屋のドアノブを、音がしないように注意深く回した。
――本日のサプライズ・アタックに備え、ドアノブや蝶つがいには充分に油を注してある。
 ドアをわずかに開けると、榊さんがパソコンデスクに向かって画面に意識を集中している
様子が、見えた。好都合だ。
 俺は細心の注意を払ってドアを開け、ようやく通れる隙間を作ると、
彼女の背後へと忍び寄っていった。
 彼女の背後にたどり着くまで、実際はせいぜい十秒くらいだったろうが、
俺の主観ではその何倍にも感じた。
 俺は、サプライズ・アタックを完遂させる為の、最後の動作を実行した。
(2/8)

「だ〜れだっ?」
 俺はそう言って両手で、榊さんの豊かな乳房を両方とも包み込む。
「きゃっっ!!」
 彼女は可愛らしい叫び声を上げた。
 彼女は慌ててマウスを操作してページを切り換えようとしたが、
俺は彼女の手首をつかんでそれを妨げる。
――彼女は俺よりも少し背が高く、並の男より筋力も強いが、
それでも俺の筋力の方が勝っている。
 顔の印象と筋骨逞しい体格ゆえに、俺が『クマさん』の渾名を頂戴しているのは
伊達じゃない。

「どんなサイトを見てたのかな〜?」
 俺はちょっと意地悪な口調でそう言いつつ、画面を見た。
――今度はこちらがサプライズ・アタックを受ける番だった。

『もっと彼を気持ち良くさせるマル秘テクニック』
ttp://www.lovecosmetic.jp/column/sonota/karetec.html

 画面の上から1/4くらいには、大きなロゴと、
おおまかにリンク先を分類したメニューアイコンが並んでいる。
 そこから下の右側4/5くらいは選択した記事の本文を表示するスペースに
なっており、残りの左側1/5くらいは関連記事の一覧を示すコラムになっている。
 更に俺の視界には、画面だけでなく、パソコンの側に置いてある何冊かの本も
入っていた。

『GREAT LOVER―幸せな恋人になるための愛し方とSEXの方法―』
(ルー・パシェット:著,浅香 まりこ:訳)
『今夜から始める 大人の女の愛させる技術
 ―彼が離れられない、心とからだの磨き方』(桜井 秀勲:著)

等々。
(3/8)

「……さ、榊さん?」
 まさか彼女がそんな物を読んでいるとは思わなかった俺はうろたえ、
思わずそうつぶやいた。
 背後からでも、彼女が耳たぶまで真っ赤になっていることが分かる。

 榊さんは、消え入りそうなか細い声で応えた。
「あなたが……私をいつも気持ち良くさせてくれるから
 ……私を精一杯愛してくれるから
 ……私も、それに精一杯応えなければいけないと思って……勉強を……」

 それを聞いた俺は、彼女のそんな姿をいじらしく思い、
そっと抱きしめ、言った。
「ありがとう」

 一呼吸置いて、言葉を続ける。
「でもさ、そんな根詰めて勉強する必要は無いと思うな。先は長いんだから。
 焦らず、ゆっくりと覚えていけばいいと思うよ」

「うん……」
 彼女は、まだ恥じらいを帯びた様子で、そう応えた。

 俺は次になんと言おうか迷いながら、視線をあちこちに動かす。
その時、画面に表示された言葉の中の、一つの単語が目に入った。

『ローション』
(4/8)

 俺は榊さんに視線を戻す。

「とりあえずさ、今日はローションを使ったプレイの練習でもしよーか?
 お風呂場で。二人とも風呂に入ったばかりだけどさ」
「うん……それだったら……用意もできてる……」

 彼女は机の引出しを開け、プラスチック製と思しきオレンジ色の
小さなボトルを取り出し、机の上に置いた。
『ジェーリン』という商品名が読み取れる。
 彼女は再び俯き、黙り込む。おそらく、恥ずかしさで一杯の気持ちを堪えつつ、
これを買ったのだろう。

「これ、持ってて」
 俺はそう言って榊さんにローションの瓶を持たせると、
彼女を椅子ごと後ろに引き寄せ、彼女を一気に抱え上げた。

「きゃ」
 彼女は小さく悲鳴をあげる。
 彼女の髪が俺の顔の間近に来ると、シャンプーの匂いと彼女本来の匂いとが融け合い、
かぐわしく感じられた。
 体を密着させている部分からは、彼女の暖かさを感じる。
 俺の左腕は、彼女の腰のくびれ、お尻の重さと豊かさをしっかりと受け止めている。
 俺は、彼女の背中を支える右腕を少し動かし、俺の右の掌を彼女の右の乳房にあてがった。

「あぁ……」
 彼女は、陶酔とも安堵とも取れる小さな声を漏らす。
 俺は、半開きのままだったドアを己が右肩で押しのけ、
彼女を抱えたまま浴室へと向かった。
(5/8)

 俺は脱衣場で榊さんを降ろし、立たせたままで彼女の服を脱がせていく。
 Tシャツとジーンズを脱がせると、ブラジャーとパンティーが露わになった。
ブラジャーも脱がせてしまうと、大きな果実を思わせる彼女の乳房が露わになる。
 そして俺は、パンティーを脱がせようとしてかがみこんだ。

「ああ、濡れているね。しっとりしてる」

 そう言って上を見上げると、彼女の顔がほんのりと朱に染まっている様子が伺えた。
 彼女はローションの瓶を側の棚に置き、パンティーをかばうようにして両手を重ねるが、
俺は彼女の両手を優しく外し、パンティーをそっと下げる。
 愛液に濡れた茂みが、目の前に現れた。
 俺はそれをかき分け、彼女の陰唇に口付けする。母なる海を思わせる匂いと、
微かな塩味と少し強い酸味とを、感じ取った。

「は……あっ!」

 彼女は両手を俺の肩に置き、自らを支えた。俺は、ふさふさした顎鬚と頬髯
――彼女が『七つの海のティコ』のスコットお父さんみたいだと誉めてくれた――
で彼女の太腿をくすぐりつつ、舌で陰核を撫でる。
 ついに彼女は快感に耐えかねてひざまずいた。
そして、その黒曜石のような瞳で俺の瞳を捉え、言う。

「……あなたも……脱いで」

 彼女に促され、俺はしゃがんだままの体勢でシャツを脱ぎ、
ズボンのベルトとボタンを外した。
ズボンの下のトランクスは陰茎で押し上げられ、
テントを張ったような状態になっている。
(6/8)

 俺が榊さんを支えつつ立ち上がると、彼女は俺のトランクスをゆっくりと下げた。
俺の陰茎は既に充分大きく、硬くなっている。

「こんなに大きなものが……私の中に入っていたんだ……」

 初体験の時、セックスに対する彼女の不安を和らげる為に、
光源は柔らかな光を放つ卓上電灯のみにして、
互いの下半身をタオルケットで覆い隠した状態で、結合した。
 それ以来、この一年余りそういうやり方が常だったので、考えてみれば、
彼女が怒張しきった状態の俺の陰茎をつぶさに観察するのは、
これが初めてかもしれない。

 彼女は再びひざまずき、俺のトランクスを下げきった。
その動きに合わせて、俺は足を交互にあげる。二人とも一糸纏わぬ姿になった。
 彼女は右手で俺の陰嚢を包み込み、左手で俺の陰茎を握る。
そして、おそらくはさっきのWebサイトや本で得た知識を思い出しながら、
俺の亀頭を口で含もうとする。
しかし俺の陰茎が怒張しきって反り返っているため、
俺が立った状態ではなかなか上手くいかない。
 彼女が焦りだしたのを見て、俺は言った。

「つ、続きはお風呂場の中でしよう」

 俺は風呂場の引き戸を開け、右腕を彼女の肩に回し、
左手でローションの瓶を引っつかんで、一緒に風呂場へ入った。
ローションをシャンプーの隣に置き、引き戸を閉める。
 彼女に促されて、俺は風呂場の床に敷いたポリエチレン製の
浴室用マットの上に横たわり、彼女は俺の体の左側に座り込む。
――広い風呂場にしといて、本当に良かったと思う。
(7/8)

 予定では俺がリードしつつ、お互いの体にローションを塗って楽しむ
つもりだったが、今のところ俺がリードされる格好になっている。
榊さんはさっき上手くいかなかった事を再び試みようとした。

「……え〜っと、無理しなくて、いいんだぞ?」
「大丈夫。なんだか……あなたのものが自然にいとおしく感じられるから……」

 彼女はそう言ってかがみこみ、左手で俺の陰嚢を包み込み、
右手で俺の陰茎をつかんで少し起こした。
さっきよりは体勢が楽になったらしく、今度は難なく、
彼女の口は俺の亀頭を包み込んだ。

「う……っ!」

 初めての感覚に、俺は快感の呻きを漏らした。
彼女の動きが止まり、俺の方を心配そうに見る。

「ああ、大丈夫だ。その調子で……続けてくれ」

 彼女は俺の表情に気を配りつつ、行為を再開した。彼女の舌が、
まるでアイスキャンデーを舐めるかのように、俺の亀頭を這いまわる。

「棒の根元を少しだけ締めてくれ……」

 彼女は俺の陰茎を握っている右手の小指に、少しだけ力を込める。
そうすると、彼女の膣の入口で締め付けられるのと似た感覚が襲ってきた。
(8/8)

「玉の方もマッサージ……あ、いや、揉むと言うよりは、
 指を震わせると言う程度のごく弱い力で……」

 俺の言葉に従い、榊さんは素早く左手の力を調節する。
俺の両方の睾丸に、何とも言えない心地良さが伝わってきた。
快感が急激に高まり、鼠径部に甘く疼く様な感覚
――精子が精巣上体から出て精管を抜ける感覚――が広がる。
 予想外に早い射精の前兆に、俺は慌てた。
「あ、ダメだ、もう出ちまう……っ! 榊さん、口を離……」

 あいにく、警告は間に合わなかった。
 俺は彼女の口の中に思いっきり射精してしまっていた。
 ゴホゴホッ、と、彼女は激しく咳き込む。

「だ、大丈夫か?」
「大丈夫……あんまり勢いが良かったから……ほんの少し気管に入っただけ……」
 彼女はそう言って蛇口の栓をひねり、口に水を含んで、うがいをする。

「ごめん……」
「気にしないで。私が自ら進んでした事だから」
 ようやくひとここち着き、彼女は口の端に残っていた俺の精液を拳で拭い取り、
味を見るようにして舐め取った。

「なんだか……妙な味。でも、悪い気はしない」
 彼女は微笑を浮かべて俺を見る。その表情に、俺は救われる思いだった。

 俺は起き上がって、言う。
「さて、今度は俺が君を気持ち良くする番だ。そうしないと不公平だからね」

 俺はローションの瓶を手に取った。

[後編へ続く]
152名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 02:18:38 ID:qiEpdgDH
(*´д`)
153名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 05:14:18 ID:TZ6vFdAV
キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!!
154労働保険特別会計:2005/10/04(火) 21:17:25 ID:UsBvkPVi
書き溜めたSSどうしよ?
ちよ×とも・神楽なんだけど
今投下しても?
155名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 21:47:37 ID:OQOL/pAR
別にいつ投下してもいいと思うよ。
156名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:51:19 ID:eC41lnct
>>154 バッチコーイ!!!
157名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:11:43 ID:ZCTpjMXL
ちよ攻め、とも&神楽受けですか。ハァハァ♪
158名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 03:01:31 ID:DL8uhW13
サプライズの続きマダー?
>>154の投下マダー?
159Wrath&Greed ◆uS1Hx4I012 :2005/10/09(日) 04:36:05 ID:P8oJyBXh
>158

 お待たせしました。
『サプライズ・アタック(後編)』、投稿いたします。
(1/7)

 俺は、軟らかめのプラスチックで作られたローションの瓶を逆さにし、
すぐ側に座っている榊さんの乳房の上に瓶の口を近づけた。
瓶を握る手に力を込めると、トロリとしたローションが彼女の乳房を覆っていく。

「あ……」

 彼女は微かな呻き声を上げる。
 俺は彼女の乳房の谷間から溢れ出すまでローションを搾り出すと、
瓶をシャンプーの側に戻し、両手で彼女の乳房を揉みほぐし始めた。

「う……ふぁ……」

 ローションにまみれた指で両方の乳首を捏ね回しつつ、
乳房をさらにじっくりとマッサージする。

「はぁ……んあぁ……」

 彼女の嬌声の高まりと共に、俺は両手を別の場所に動かしていった。
右手で首筋や脇を、左手で腹や腰を、愛撫していく。
(2/7)

 榊さんは焦点の定まらない目をしていたが、ローションの瓶に目をやると、
震える手でそれをつかみ、俺の手が止まっている隙に、俺の股間にローションを
思い切り垂らした。

「う……」

 俺が完全に動きを止めると、彼女は両手で俺の陰茎と陰嚢を包み込んだ。

「あうぅ……」

 俺が呻く様子を見ながら、彼女は両手を、もどかしくなるくらいゆっくりと、
妖しく動かす。
 尿道に残っていた精液までもが搾り出され、ローションに混じり、栗の花に
似たあの独特の匂いが再び漂う。
 その匂いに触発されたのだろうか、彼女は微かに淫靡な表情を浮かべる。
 この一連の過程の間に、俺の陰茎はすっかり大きさと硬度を取り戻していた。

 彼女は俺の陰茎を手で捕らえたまま体を密着させ……膣内に俺の陰茎を、
一気に迎え入れた。
(3/7)

「ああっ!!」
「ううっ!!」

 膝立ちになっていた俺は、彼女と共に快感でへたり込んだ。

 しばらくそのままの体勢だったが、脚に少し無理が掛かる体勢だったので、
俺と彼女は滑らないように気をつけながら、体勢を整えた。
 結果、俺が胡座をかいている状態に、彼女が向かい合って俺と体を密着させながら、
俺の腰に脚を絡めて座るような格好になった。
 この体勢だと、彼女の豊かな乳房が、自然と俺の目の前に来る。
 俺はローションにまみれた彼女の乳首を吸いつつ、両手で彼女の腰やお尻を
ローションに馴染ませるようにして、さすった。

「はっ……はあぁっ……!!」

 彼女は俺の首に両腕を回し、俺の頭を抱える。
 俺は、彼女の尾骨がある辺り――お尻の割れ目が始まる辺り――に、
指を滑り込ませた。

「はうぅっ!!!」

 彼女は雷に撃たれたかのように体をびくんと震わせ、仰け反る。
 俺は両手の小指をお尻の割れ目に軽く添えるようにして、彼女のお尻の両側を
丹念に揉み、彼女の腰と俺の腰の密着度を更に高めた。
 彼女のお尻は、大きな生命の宝珠を両腕に抱えているようなどっしりとした
感触を、俺に与えた。
(4/7)

 俺の陰茎が彼女の膣内に深々と突き刺さり、俺の亀頭が彼女の子宮口を突き動かす。
 彼女の子宮が打ち震え、膣口が俺の陰茎の根元を締め付けてきた。

「ふあぁっ!!……んあぁっ……!!!」

 上を仰ぎ見ると、彼女が頭をゆっくりと揺らし、陶酔の表情を浮かべていた。
 さらりとした唾液が彼女の口の端から漏れて首筋を伝わり、俺の頬に触れる。
 彼女の長い黒髪が乱れて、俺の頭にかかる。
 それらの全てをいとおしく思った瞬間、俺は決壊し、彼女の体内にどばどばと
精を吐き出していた。二発目なのに、それこそ体の何処にこれだけ隠れていたの
かと訝るほどに。
 共に絶頂に達した直後、俺と彼女はしばらくそのまま抱き合っていた。

 彼女が俺の名を呼び、俺も彼女の名を呼ぶ。

 ――後で思い返してみると、俺が自然に彼女をファーストネームで呼んだのは、
どうもこの時が初めてだったようだ。
(5/7)

 どれくらいの間ぼんやりしていたか分からないが、俺と彼女はようやく気を
取り直し、シャワーでローションを洗い流した。
 そして風呂場から上がり、互いの体をバスタオルで拭きあった後、下着と
寝間着を身に着け、脱衣場から出る。
 彼女が、電源を入れっぱなしだったパソコンのOSを終了させに行っている間、
俺は一足先に寝室に向かったのだが……
 俺はそこで今晩二回目のサプライズ・アタックを受ける事になる。

「げ」

 いつの間にか、居間で寝ていたはずのマヤーが、僅かに開いていた寝室のドア
から中にはいり、ベッドの上に身を横たえて陣取っていた。

 ――数年前に初めてマヤーの事を知った時、俺は大いに驚いたものだ。
 何でも、榊さんの親友の父君が政財界に大きな影響力を持つ美浜グループの総帥で、
その人が環境省の高級官僚に働きかけてくれたおかげで、彼女とマヤーが一緒に
いられるようになったとの事。
 マヤーが西表島から東京まで彼女を追ってきたという、これまた俄かには信じ難い
事実もあり、
「無理矢理引き離してもまた同様の事が懸念される」
と、最初にマヤーを診察した石原先生が件の高級官僚に進言してくれた事も、
良い結果を招いたのだろう。
 ともかく、マヤーの子孫存続の為、榊さんが獣医学科卒業直後に環境省の役人と
なって西表島に赴任する事を条件に、特例で飼育許可が下りたのだという。
 その事は、俺と彼女が一緒に西表島へ移住する要因にもなった
(マヤーにとっては帰郷だが)。
(6/7)

 高校時代から獣医目指して勉強していたとはいえ、榊さんは一介の獣医学生
に過ぎなかった。
 彼女の知識と力量だけでマヤーの面倒を見るのはいささか荷が重い、という
わけで件の高級官僚からマヤーの保護を手助けする任務を与えられたのが、
彼女そして石原先生と同じ大学の獣医学科出身で当時環境省に務め始めたばかりの、
俺だったりする。

 マヤーはいわば、俺と彼女の縁結びの天使、なのだが……。

 普通の猫とイリオモテヤマネコは、ホモ・サピエンスとホモ・エレクトゥス
ぐらいに違っており、普通はそこらへんの猫の方がイリオモテヤマネコより
知能が高い。
 だがマヤーはイリオモテヤマネコとしては破格の知能を持ち、そこらへんの猫
よりも明らかに頭が良い。――まあ、そうでなければ、西表島からはるばると
高校時代の榊さんを追ってくる事など、不可能だったろうが。
 ともかく、野性の勘だか破格の知能のせいだか知らないが、気取られないように
配慮した上で俺達カップルがセックスしても、直後から数時間以内ならほぼ確実に、
マヤーはそれに感づく。
 で、こういう時のマヤーはいつも機嫌が悪い。
 普段は俺におとなしく頭を撫でさせていても、こういう時は迂闊に近づくと
引っ掻かれかねない。

 榊さんとの今に至る深い関係を築くのに七年余りの歳月を費やし、
性生活を楽しめるようになったのはせいぜい一年余り前からだが、
そこまで時間がかかったのはこれまたマヤーのせいだったりする。
(7/7)

 俺はマヤーに睨まれたまま、その場を動けずにいた。
そこへ、彼女が戻ってくる。
 彼女の姿を見るや否や、マヤーはベッドから飛び降りて疾走し、
彼女の胸に飛び込んだ。

「ふふっ。また妬いているんだ、貴方に」

 マヤーを抱きながら、彼女は微笑む。
 きまりが悪いような感じがして、俺は思わず頭を掻いた。

 俺と彼女、そしてマヤーはベッドに入った。
 だが、俺と彼女の間にマヤーが割って入る。
 俺が彼女に近づこうとすると、マヤーが低い唸り声を立て、俺を威嚇する。
 ダブルベッドなので広さは充分なはずなのだが、なぜか肩身が狭いような気がする。

 やれやれ。

 今夜はもう、大人しく眠るしかなさそうだ。そうしている限りは、マヤーもおとなしいし。

 二回出せたし、今夜はこれで良しとしよう。


[完]
167Wrath&Greed ◆uS1Hx4I012 :2005/10/09(日) 05:00:31 ID:P8oJyBXh
(あとがき)

 前作『KSK』は未来のかおりんの回想、という形を取りましたが、
今回の作品も未来の話になっています(2008年か'09年くらいかな?)。
……ってゆーか、考えてみれば私が書いた『あずまんが』SSのほとんどが、
主人公達の未来の話ですな。

 前編に出てきたサイトと本、それにローションの銘柄は全て実在のものです
(実際に見た方もいらっしゃるかもしれません)。
 なお、後編を書くにあたって参考にした資料の一部を、下に記します。

『環境省』
ttp://www.env.go.jp/
*トップのサイト内検索エンジンで「イリオモテヤマネコ」 「保護センター」
 というキーワードを入れて検索すると、いろいろと興味深い文書が引っかかります。

『インターネット自然研究所――国立公園・野生生物ライブ映像』
ttp://www.sizenken.biodic.go.jp/pc/live/html/index.html
*野外に設置したカメラで野生生物を観察できるサイト。但し野生動物だけに、
 いつもカメラの前にいるとは限りません。……参考にしたというよりは、
 ついでに見つけた、という感じですが。

『獣医師という仕事』
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~hmminami/work-jyuuisi.htm
*榊さんもこのページを見たかも。

『あずまんがキャラの将来を本気で考えるスレ(萌えBBS大阪板より)』
ttp://so.la/test/read.cgi/oosaka/1039933508/
*話の筋を形作るヒントを頂きました。
168Wrath&Greed ◆uS1Hx4I012 :2005/10/09(日) 05:25:18 ID:P8oJyBXh
 私の妄想パワーは今のところこれで打ち止めです。
 例によっていつになるか分かりませんが、充分に溜まったらまた投稿しようかと思います。

 ――他の職人さんの健闘を祈ります。

 さしあたっては>>154さんに期待。
 青い人さんに対しては賛否両論あるようですが、
私は続編が気になってます。せめて、よみ様が少年のものをしゃぶるくだりだけでも
完成させて欲しいです(爆)。
 『あなたを待つ理由』は榊さんの心理描写が細やかですね。
これまた、続きが気になります。
 TOO☆MOREはひとまず完了、でしょうか。私の趣味にはあまり合わないものの、
『智(さとし)くん』のやりすぎっぷりには爆笑しました。
 私には書けない方向性でこれだけ書けるというのはすごいです。
169名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 21:45:04 ID:skpX0pbz
人、いな。
Wrath&Greed氏、乙です。
榊さんとのラブラブなアレの描写は独特でいいですね。
また溜まったら(←ネタが)是非よろしく。
170名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 22:49:34 ID:GlNF8hiJ
Wrath&Greedさん,G・J! 

しかし,>>167 のように,参照したサイト等を記す,ってのも面白いですね。

次回作にも期待〜
171名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 19:59:59 ID:PaIWpaPz
保守
172名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:44:42 ID:v2iayZ18
あう
173名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 02:51:29 ID:mvnAq2y3
HAWAWA〜。
174名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 13:43:26 ID:pzngLjEu
あげ
175名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 14:16:20 ID:xC6mzRll
百合板の苺ましまろスレに
ちよちゃんのお話があった
176甘い昼食 (side神楽):2005/10/16(日) 00:17:55 ID:an0r9I7c
私の彼女、榊。美人で背が高くて頭も良くておまけに運動もできる。
静かで近寄りがたいけど、それが逆に女子の間で結構な数のファンができた、らしい。
こうして見ると非の打ち所がない、完璧な人間だ。私もそう思っていた。いや、今でも
そうだ。そうなんだけど、付き合ってみて分かった。こいつは…その、何ていうか変だ。
私じゃ上手く言えないけど、時々突拍子もない事をしでかして私を振り回す。あの、榊が。
…う〜ん、信じられないかな?例えば…そう、これは私が虫歯を病んでた時の話だ。


177甘い昼食:2005/10/16(日) 00:23:12 ID:an0r9I7c
「神楽。はい、これ…」
「いつもありがとな、榊」
榊はピンク色の大きなハンカチに包まれた弁当箱を私に手渡した。
一応言っておくが、私が榊に自分の弁当をわざわざ預けていたわけじゃない。
私の弁当…いや、正確にいうとこれは私の"分"の弁当ってことになる。
つまりこれはそう、榊が私のために作った手作り弁当ってやつだ。
最近学食や購買のパンで済ますことが多い私の栄養管理を気遣って、榊は週の半分は
私のために弁当を作ってきてくれるようになった。そしてその日は決まって人目に
つかないように屋上へ行く。クラスの奴、特に智なんかに見られたら何を言われるか
わかったもんじゃないからな。
「今日のは特に自信があるんだ」
榊は私の隣に座り、自分の分の弁当を取り出した。
「ほら、神楽が好きなエビフライ。うまく焼けてる」
榊は嬉しそうに今日の弁当の内容を語り出す。そんな榊を見ていると私まで何だか嬉しくなってくる。
…まぁ、今の私はその嬉しさを実感する余裕はないけど。
「へぇ、美味そうだな」
弁当の蓋を開けると、綺麗に配置されたおかずが目にうつる。
「でもさ、本当に早起きして二人分も弁当作って疲れないの?」
「ううん、そんなことはない。神楽が食べてくれるから、その、楽しい」
言って、榊はすこしだけ顔を赤らめる。私もそうなった。嬉しさ半分、恥ずかしさ半分だ。
(…っ!)
そんな心地良い気分もつかの間、右の奥歯から鈍い痛みを感じた。というか、忘れていた
のを無理やり思い出させられた。この、ほとんど落ち着く時を与えない程に私を憂鬱にさ
せている原因が今朝になって自己主張を始めた下の右奥にある虫歯であり、今私が直面し
ている幸せであるはずのこの状況をピンチへと一転させている張本人でもあった。
178名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 00:23:29 ID:SSj2MObY
続きはCMの後

ワクワク…
179甘い昼食:2005/10/16(日) 00:25:06 ID:an0r9I7c
歯が痛いと空腹であっても何かを食べる気はしない。実際に私は朝食を食べられなかった。
だけど今の状況はどうだ?隣には私の反応を楽しみにしているであろう榊が、私が箸に口
をつけるのをじっと待っている。虫歯だから食べられないなんて言えるもんか!
いやいや。そもそも私のために榊が一生懸命に作ってくれた弁当を食べないなんて、
そんなことをできるはずがない。はずがないんだけど…‥でも、歯はすごく痛いのだ。
「…どうした?」
「え!?な、何が?」
「弁当見つめながら怖い顔してるから…。嫌いなものでも入ってたのか?
それなら残してくれても…」
榊の言葉に我に返った私は慌てて首を振った。
「違うよ!あんまり美味しそうだからみとれちゃってさぁ!やっぱ榊って天才だよ!!」
「そ、そんなことは…」
榊は頬を染めて否定しつつもまんざらでもなさそうだ。
実際榊の弁当はおかずも多く、どれもかなり美味い。それに栄養のバランスも考えられて
作ってくれてることがよく分かった。そういう所に榊の真心ってやつを感じる。
そんな榊の弁当を虫歯ごときに邪魔されるのは癪だ。
そうとも…絶対に食べてやる。
「…神楽。そんなに強く箸を握ったら折れてしまうぞ」
「え?あ…そ、そうか。……じゃあ、いただきます」
覚悟を決めて箸を持ち直すと、私は先ずは榊おすすめのエビフライへと箸をのばした。
180甘い昼食:2005/10/16(日) 00:27:19 ID:an0r9I7c
とにかく健康な歯だけで噛むようにすればいいんだ。大丈夫。ちょろいもんさ。
そう自分に言い聞かせて私はエビフライを口に入れて左の奥歯だけを使って噛みしめた。
「どうかな…神楽?」
榊が不安と期待の入り混じったような声で遠慮気味に尋ねてくる。
言うまでも無く絶妙の美味さだ。シャキシャキの衣の中に柔らかな海老が包まれていて、
噛むたびに閉じ込められていた海老の旨みが汁となって口いっぱいに広がる。
私は感動して榊に心からの賛辞を送ろうとした。
「うん!おい…ひぃあっ!!!」
それが迂闊だった。まだ口の中にエビフライが残っていたのに返事をしてしまい、
見事に虫歯で噛み砕いてしまった。衣が歯肉と擦れてしまって痛みのあまり意識が
飛びかけた。弁当を持つ手から力が抜けそうになった、けど。
「あうっ!!」
痛さでもんどりうった私はさらに鉄柵で後頭部をしたたかに打った。派手な音が頭に響く。
その衝撃で意識は強制的に戻された。頭の中で大きな釣鐘をぐあんと鳴らされたみたいに、
振動が身体を震わせる。おかげで弁当を落とすことはなかったが、目から熱いものがこみ上げて止まらなかった。
「………」
榊は呆気にとられて、弁当を必死で抱えながら身悶えしている私を見ている。突然のことに言葉が出ないようだ。
二人だけの穏やかなお昼は一変した。気まずいともいえるような妙な沈黙が私達を包む。
181甘い昼食:2005/10/16(日) 00:28:46 ID:an0r9I7c
「だ、大丈夫か?」
ようやく榊が私を心配し始めた。頭を軽くさすってくれる。
「…はは、へーきへーき」
頭の痛みはひいてきたけど歯の痛みは治まりそうにない。それでも場の空気を戻そうと
もう一度箸を伸ばした。だけどその手は榊につかまれてしまった。
「…神楽。本当はどこか体調が悪いんじゃないか?さっきから様子が変だぞ」
「やだな。何でもないってば」
引きつった顔で笑う私を榊は訝しげに見ている。信じてない。榊はこれでかなり鋭い。
嘘が下手だ、と皆に言われている私なんかなおさら見抜きやすいのかも。
「本当のことを言ってくれ。じゃなきゃ…食べさせない」
榊は私の腕を強く握り締めた。その顔は結構マジだ。これ以上誤魔化そうとしたら、
かえって榊を怒らせてしまいそうだ。
榊の剣幕に圧され、私はついに白状することにした。
「あ〜、実はさ……」
仕方なく私は口を開いてみせた。榊が軽く首を傾げた。
「みいひた」
と言って右の頬をちょんちょんとつついた。
「…そういうことか」
榊は覗き込んで納得した顔で頷いた。それから呆れた顔になって溜め息をついた。
「まったく…それなら早く言ってくれればいいのに。神楽はいつも変なとこで意地を
張るんだから困る」
「ご、ごめん…」
私は頭をかいて小さく謝った。
182甘い昼食:2005/10/16(日) 00:30:37 ID:an0r9I7c
「じゃあその弁当をこっちに渡してくれ」
「やだ!」
私は弁当箱を持ったまま、取られまいとそっぽを向いた。
「…何言ってるんだ。そんな状態で食べられるわけないだろ」
「…食べる」
榊はまた大きく溜め息をついた。それから子供を諭すような言い方で優しく話しかけてきた。
「神楽。弁当はまた作るから、別に無理して食べなくてもいいんだ。私は気にしない。
それよりも、神楽の虫歯の方が心配だ。だから…」
「そんなんじゃねえ!」
わかっていない。私は言葉を遮って、榊の顔を見つめた。
「榊が私のためにせっかく作ってくれた料理が無駄になるのが我慢できないんだ!
だから榊の料理は私に虫歯があろうが盲腸になろうが絶対に残さず食べるって決めてる!!」
私は榊の前で拳をつくり大きな声で宣言してやった。
榊はそんな私を見てぽかーんとしていたけど、しばらくすると口を手でおさえて珍しく
くすくすと笑い始めた。
何で?私は大真面目に言ったつもりなのに。
「…なんだよ。何がおかしいんだ?」
「いや…神楽らしいな、って。私は君のそういうとこに惹かれたのかもな」
「きゅ、…急に変なこと言うな」
思わぬ不意打ちに、私の顔が熱くなってく。榊は肩を小さく震わせてまた笑い出した。
183甘い昼食:2005/10/16(日) 00:34:30 ID:an0r9I7c
「わかった。それなら食べてくれ」
榊は私と肩がくっつく距離までつめてきた。榊の体温が制服越しに伝わってくる。
「それで次は何から食べるんだ?」
「え?あぁ…玉子焼きかな」
「玉子焼きだな」
「あ」
榊は頷いて私の弁当から玉子焼きをひょいと取り出して自分の口に放り込んだ。
私の方を向いて見せつけるようにもぐもぐと食べている。
「何すん…んぷ!!」
榊に抗議しようとした次の瞬間、榊は私の顔をいきなり掴んで唇を合わせてきた。
「!?…んん!…んぐ……」
合わせた唇から噛み砕かれてどろどろになった玉子焼きが流し込まれてくる。突然の異物
の侵入に戸惑ったが、反射的に私はそれを飲み込んでしまった。
榊はそれを確認するとゆっくり口を離した。
「どうだ?美味しかったか?」
榊は至近距離から感想を聞いてくる。急すぎて味わう余裕なんてなかった。
「な…な…お前……今何を」
「だって、これなら神楽も虫歯を気にせず食べれるだろ?」
あまりのことに混乱している私に榊はしれっと言ってのけた。
「…いや……だ、第一だな。ここ、学校だぞ。誰か来たらどうすんだよ!」
慌てふためく私とは対照的に榊の態度は平然としたものだった。
184甘い昼食:2005/10/16(日) 00:36:41 ID:an0r9I7c
「そうだな、急いで食べないといけない。次は何がいい?」
「は…あ、あぁ…う〜んと。じゃあそのたこさんウインナーで…っておい!私の話を…」
と言ってる間に榊はすでにウインナーをもぐもぐと食べている。
「…聞けよ」
口をとがらした私を、榊は口を動かしながら不思議そうに見つめた。
何か不満でもあるのか?と言わんばかりだ。
確かに噛まずに榊の料理が食える良い方法かもしれないけど、普通ここまでするか?
「ん」
榊は私の顎を右手で持ち上げるとまた顔を近づけてきた。
こんなことを榊にされては抵抗できない。仕方なく目をつむって口を少し開けてやると
榊の唇の柔らかい感触が伝わってきた。
「ん…くちゅ……」
結構な量の唾液とともによく溶かされた肉の液体が私の口に流し込まれてくる。
唾液の絡み合う音が頭の奥から響いてきて、だんだんと視界が定まらなくなってきた。
「まだたくさん残ってるんだからね」
耳元で榊が囁く。

こんな食べさせ方ではやはり何を入れられても料理の味なんてよく分からない。
だけど…ひどく甘い痺れが舌先に残っている。虫歯の痛みすら麻痺させる、ひどい甘さが。
この味は知っている。分かる。私の大好きな独特の甘さ。それは、榊とするキスの味覚だ。
やみつきになるようなこの感覚は忘れようもない。身体が覚えている。
何度でも、味わいたい。そう思った時に、私は無意識に自分の唇を舌で舐めていた。
まだ少し榊の味が残っている。
185甘い昼食:2005/10/16(日) 00:38:12 ID:an0r9I7c
「ん…あん……んむ」
もう何度目かわからなくなった口付けに私は完全に夢中になっていた。
温かな液体が注ぎ込まれる度に腰に力が入らず、倒れないよう必死で榊の腕を掴んだ。
何を食べさせてもらっているかなんて分からない。
ただ榊から与えられる甘い快感を自分から欲して、味わった。
榊は一口一口をゆっくりと流し込んできて、私がそれを飲み終えるまで口付けを止めない。
「こんなに喜んでもらえるのは初めてだね」
榊は満足に身体を支えられなくなった私の腰に手をまわしながら、もう片方の手で器用に
おかずを取り出している。
「たまらないって顔してる。…そんなに美味しいのか?」
榊の声が、遠くから聞こえてくる。その響きは何だか楽しそうだ。
結局榊の思い通りになってしまったのかな。別に嫌ではないけど、やっぱり悔しい。
こっちだって少しくらい榊を驚かせてやりたい。
そう思った私は次は榊の口移しが終わっても頭を掴んで離そうとしなかった。
「…んん…?」
ひとしきり口の中で味わってからもう一度榊の口へと押し返してやる。
まさか自分もやられるとは思ってなかったのだろう。榊は目を丸くして喉を動かした。
「へへ…。やられっぱなしは性に合わないからな。お前にもお裾分けだ」
ちょっとだけ得意げになった私を見下ろして、榊の瞳は射る様な光を放った。
完全に火をつけた合図だ。
弁当の残りはもう僅か。次でもう最後だろう。
榊はその最後の一口を放り込むと、体重をかけて荒々しく唇を奪ってきた。
「ふぐ……ぅむ…」
今度は最初から榊は執拗に舌を絡めてきて私の口内を思うままに蹂躙してくるので
私がその最後の一口を飲み終えるまでずいぶんと時間がかかった気がした。
それでも榊は私の両肩に手を置いたまま、角度を変えてより深い口付けを浴びせてきた。
これじゃ榊が私に食べさせてくれるというより、私が榊に食べられてるみたいだ。
186甘い昼食:2005/10/16(日) 00:40:20 ID:an0r9I7c
息苦しさに眩暈を感じ始めてようやく榊の顔が離れた。
私達の口からは沢山の銀色の糸が複雑に絡み合って伸びていたが、やがて重力に引かれて
ぽたぽたとコンクリートの地面にシミをつくっていった。
「はぁはぁ…」
肩で息をする私に榊は濡れた唇を拭いながら残念そうに呟いた。
「…今ので、おしまいだ」
そう言って空になった弁当箱を私に示してみせた。
私は息を整えて榊の指を軽く握った。
「も、もう弁当はいいからさ…榊…私……っ」
もう我慢できなかった。私の身体は熱く疼いて榊でなければ鎮められそうにない。
ここが学校なんてとっくにどうでもよくなっている。
「神楽…」
榊も私の状態を理解したようだ。ゆっくりと私に手を伸ばしてきた…けれど。

 キーンコーンカーンコーン

無機質な機械音が無情にも昼休みの終わりを告げた。
「あ…」
私たちはしばらく硬直したまま見つめ合った。そして榊は手をさっと私から引っ込めると
てきぱきとした動きで弁当箱を片付け出した。
「ごめん神楽。時間切れのようだ」
「そ、そんなぁ…」
泣き出しそうになる私の頭を榊は優しく撫でた。
「続きは私の家だ。それまで…我慢してくれ」
ここまでしておいてそれはひど過ぎる。これなら虫歯の痛みの方がまだマシだ。
そう思うが真面目な榊が授業をさぼってまで相手をしてくれることはないだろう。
何とか我慢するしかない。私は渋々立ち上がろうとした。が。
「………」
「どうした、神楽?もう予鈴は鳴ったから早く…」
「…腰が抜けて立てねぇんだよ」
ふてくされながら右手をつき出すと、榊はにっこりと微笑みながら私の手をとった。
187甘い昼食:2005/10/16(日) 00:43:02 ID:an0r9I7c
「…甘いものも虫歯に効く時があるんだな」
「え?」
「歯の痛みはなくなったよ…おかげ様で」
「ああ…」
「…何だよ、その顔は…」
「それなら…神楽の虫歯がよくなるまでずっと私が食べさせてあげようか?」
「…」

毎回あんな調子で食べさせられたら身体の方がもたない。
とも思ったけど、言葉ではっきり拒否できなかった。
私の口の中にはまだ榊の味が残っている。冷めかけていた体がまた少し疼いた。
私の肩を支えている榊の体温も、熱い。これは絶対に気のせいじゃない。
多分私も、そして榊だって癖になってしまった。いいや、もうなってるんだ。
だってやっぱり期待してる。ホントはまた榊に食べさせて欲しいんだ。

あの、甘い昼食を。

(終)
188名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 02:51:44 ID:kXnyIpSM
ア・アリガト・・・ゥゥ
189名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 07:04:41 ID:/0NvJAFb
神楽も読者も生殺し
GJだが身悶え くそー寸止めかよ

>>188
このペテン師がっ
190名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 09:56:01 ID:SCPKB9si
期待
191名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 13:25:14 ID:Nqwi+nda
最近榊さん人気だな。

>189>188
猪狩だっけ?
192名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 13:50:02 ID:SCPKB9si
ペテン師がは猪狩がシコルスキーに対して言ったもので
アリガトはドリアンの台詞だっけ

スレ違いごめん
193名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 00:02:56 ID:/0NvJAFb
194名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:40:33 ID:s1bTQGoe
トゥーモア、メガネっ娘委員長・大山タソがふたなり智クンをレイープする続きマダー?
195名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 13:07:51 ID:NWQEljG1
>>191
このスレが始まった頃にはよみともが人気で、榊さんはそんなに出てませんでしたからね。

職人さま頑張ってください。榊さん絡み乙&GJです。
196名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:37:44 ID:Ufjd81Ls
>甘い昼食

……うわーっ! うわーーっっ!!
実にエロい食べさせ方……。

 他人が咀嚼した物を食べるというのは、普通なら私は生理的嫌悪を感じますが、
好きな女性が咀嚼してくれた食物ならいけるかも、っつーか、むしろ喜んで(爆)。

GJ!
197名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:10:32 ID:mZ+ReNxo
定型だが

さかぐらGJ
198誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:27:20 ID:9dzsIlRL
その日は蒸し暑い日曜の午後だった。太陽の光が上から容赦なく降り注ぎ、下からはその熱をアスファルトがじりじりと照り返していている。
そのためか休日だというのに窓の景色から人の姿を見ることはほとんどなかった。 
そんな中珍しく部活が休みだった神楽が私の部屋に遊びに来た。
神楽はTシャツをぱたぱたと扇いで部屋に入るなり私のベッドに倒れ込んだ。
部屋は冷房が効かせてあったので、神楽は嬉しそうな表情で小さく唸りながら冷たくなったシーツにしがみついている。
私は神楽のために何か冷たいものを持って来ようと部屋を出た。
神楽を待たせて台所で麦茶とお菓子を用意して戻ってくると、神楽は私のベッドの上でぐったりと四肢を投げ出して目を閉じていた。
「神楽?」
声をかけても全く返事がない。上からそうっと覗き込んでみると思った通り、神楽は眠ってしまっていた。
どうやら日頃の部活で疲れが溜まっていたらしい。二人きりで過ごすのは久しぶりだし、それなりに期待していたこともあったので
かなり残念だ。だけどこんなにもぐっすりと眠り込んでしまった神楽を起こしてしまうのも申し訳ない気持ちがして、お盆を抱えたまま
どうしたものかとつっ立った。
「この自家製の麦茶、すごく美味しいんだけどな…」
ちょっと大きめの独り言を言ってみる。実はこの声で神楽が目を覚まさないかなと悪あがきしてみたのだけれど、相変わらず神楽から
は何の反応もない。
これは起きそうもないな、と苦笑してお盆をテーブルに置いた。
諦めて神楽の寝ているベッドを背に、読みかけの本に手を伸ばす。
しばらく部屋には、冷房が風を出す音と時折捲られるページの音が響くだけの静かな時間が流れた。
199誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:29:10 ID:9dzsIlRL
「んふふ…」
「ん?」
後ろから小さな笑い声が聞こえてきた。起きたのかと思って振り返ったが、神楽はさっきと同じ姿勢ですやすやと眠り込んでいる。
ただ違うのは神楽の表情だ。口元を少し緩ませて微笑んでいる。
いい夢でも見ているのか?
何だかあまりにも気持ち良さそうに寝ているのがちょっと可笑しくて、本を読むのをいったん止めて、神楽の寝顔をゆっくりと眺めることにした。
「それにしても…」
可愛い。
こんなに神楽の顔をまじまじと見るのは意外とこれが初めてかもしれない。普段からそう思うことは割とあるのだが、神楽は目鼻のはっきり
とした、整った顔立ちをしている。
その顔が凛として綺麗に映るときもあれば、今こうやって幼い子供のように安らかな顔をして可愛らしく見えるときもある。これも神楽の魅力の
ひとつだ。
毎日プールに入っているためなのか、ちょっぴり茶色になっている髪の毛が冷房の風でそよそよと揺れて、それが思わず触れてしまいたくな
るほど柔らかそうだ。
ほっぺを人差し指でつついてみると、ぷにぷにとした弾力が返ってくる。面白くなって何度もつついてみると神楽がくすぐったそうに身をよじった。
か、可愛い。
思わずにやけてしまいそうになる。まるで小動物のような愛くるしい仕草が私の胸をときめかせた。
これは保存版だ。是非カメラに残しておかないと。
何やら使命感に駆られてカメラを探そうと立ち上がる。それと同時に冷房のタイマーが切れたことを示す短い機械音が鳴った。
200誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:32:03 ID:9dzsIlRL
「あった…」
見つけたカメラの残量を確認してみる。…5枚。いける。
可愛い生き物が大好きな私は、特に大好きな猫を、触れないならせめてカメラで撮って楽しもうと前に何度か挑戦したことがあったが結果は逃げられる、噛まれる…あげくに無理やり撮ったものも写真にしてみるとぶれてしまって何が写ってるのか分からないと散々なものだった。
だけど今回は違う。相手は人間で、しかも寝ているのだ。
確実に撮れる。(ガッツポーズ)
神楽の前に立って嬉々としてカメラを構える。どのようなアングルで撮ろうか迷っている内に、今まで身動き一つしていなかった神楽の様子が変わった。Tシャツを引っ張ったり、太ももを擦り合わせたり、何やらもじもじと動いている。
「?」
そんな妖しい動きにつられて、フィルターを下半身に向けてついつい撮影しそうになった。
いきなり何だろう。私から変な気配が出ていたのか?…まさかアレをするつもりじゃないだろうな。なんて妄想を巡らせて、一瞬本気で焦ったがすぐに原因に気がついた。

冷房が止まったこの部屋は、窓も閉め切っているためか湿度が急激に上がって蒸し暑くなっているのだ。
神楽は寝苦しくなったのだろう。汗が張りついて気持ち悪いのか、Tシャツを上に上にぐいぐいと引っ張っている。
神楽のTシャツが胸のすぐ下まで捲り上げられたところで、動きが止まった。神楽のお腹が露わになる。
思わず視線はそこに釘付けになった。
顔や腕はすっかり小麦色に焼けているのに、衣服に隠れていたお腹は白いままで妙に眩しく目に映る。
視線を移すと神楽の頬は赤くなっており、額はうっすらと汗ばんでいる。さらに冷房の音がしなくなったためか、神楽のすうすうと吐く可愛い寝息がはっきりと耳に届く。何だか胸がドキドキしてきて落ち着かない気分になってきた。
「…さすがに、これは撮ったらまずいかな」
私はとりあえずカメラをテーブルに置いて、考えた。
もう一度冷房を入れてあげよう。いや、お腹を出したままでは風を引いてしまう。
なら私が服を元に戻してあげればすむか。…待て。窓を開けて風通りを良くした方が体にいいな。
なら、早くそうすればいいじゃないか。
…何を迷っている?
そこまで考えて、私はこめかみに手をおいてため息をついた。
分かってる。惜しいんだ。こんなあられもない神楽をゆっくりと見れることなんてそうないことだ。
いつもなら恥ずかしがって隠そうとするから、なかなかこんな機会はない。
そうだ、本心を認めよう。

私は神楽を見ていたい。というか…その、猛烈に手を出したくなっている。
201誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:33:34 ID:9dzsIlRL
でもいくら神楽が私の恋人だからって、相手の寝込みにそんな事をするのはよくない。うん。よくない。
それなら神楽を起こしてから正々堂々と触る方が人としての常識的な配慮のはずだ。…多分。
だけど疲れて眠っている神楽を自分の欲望のために起こすなんて、それも何か間違っている気がする。
ここはやはり、この欲望を抑え込むことこそが神楽のためを想う行動として正解なんじゃないかな。
じゃあどうやって時間を潰すのか。
さっきの本でも読み直すか?…駄目だ。あんな神楽を見た後ではどうせ集中なんかできない。
いっそ、この部屋を出て散歩でもするか?…それも駄目だ。私が出ている間に神楽が起きたら困るだろう。
第一せっかく二人きりで部屋にいるのに勿体無いぞ。
まとまらない答えに思わず唇を噛みしめた。

何故だ?何故私は自分の部屋にいるだけでこんなに追い込まれているんだ?
202誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:35:20 ID:9dzsIlRL
「それにしても、よく寝ているな」
(一人で勝手に)軽くパニックに陥っている私とは対照的に、神楽は気持ち良さそうに眠ったままだ。
仰向けでも形を崩さない大きな胸が規則正しく上下させながら、よく引き締まった白いお腹を表に出しながら、私の前で眠っている。
今の神楽はあまりにも無防備だ。これでは私に食べてくれと言ってるようなものだ。
こんな姿を見せておいて君は我慢しろというのか。もうホントに襲ってしまうぞ。
自分勝手だと思いつつも、心の中で神楽に叫んでみる。
神楽がぴくりと動いた。
「…だめ…榊……」
「…!?」
神楽の寝言に私は開いた口が塞がらなかった。どうやら神楽の夢に私の不純な気持ちが伝わったらしい。
それから神楽は大きく息を吐いた。妙に熱っぽく。
夢の中の私は神楽に何をしているんだ。自分なのにすごく羨ましい。
私の額から汗が次々に流れ落ちる。部屋の暑さのせいだけではない。神楽にのまれている。
ふらふらと前に出だした右手を左手で強く掴んで、首を振った。
「いけない」
このまま神楽に目を奪われていても苦しいだけ。気持ちを切り替えるべきだ。
よし、もう冷房を点けよう。そしたら部屋を出て、冷たいシャワーを浴びて頭を冷やそう。これ以上神楽を見ていたらとんでもない事をしてしまい
そうだ。

冷房のスイッチを手に取ったとき、すぐ横のベッドで気配が動いた。見ると神楽が半身を起こしている。
寝ぼけているのか視界が定まってはいない。
「神楽。起きたのか?」
「…う〜ん」
神楽は返事をするでもなく、しばらくぼーうっとしたまま頭を揺らしている。
それから緩慢な動きで私の方に幼い表情を向けた。
「暑いよぉ」
そう小さい声で呟くと、いきなりジーパンのジッパーを下げ始めた。

「かかかか神楽っ!!!!」

どうして下からなんだ!!?
203誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:37:51 ID:9dzsIlRL
私はスイッチを放り投げて大慌てて神楽に駆け寄り、その両手を押さえ込んだ。さしたる抵抗もなく神楽の腕は動きを止めた。ほっと一息をつくと神楽の手が離れて今度は上からごそごそと音がする。
顔を上げると神楽のブラジャーがすぐ目の前に飛び込んできた。



「だめだって!!」
神楽はTシャツを脱ぎ捨てようとしている。私は完全に狼狽してしまって神楽の腕を掴んだままベッドに押し倒した。そこまでされても神楽の目は焦点が合ってなく、意識はまだ夢の中にいるようだった。
「んん…ぅ…」
やがて神楽は再び目を閉じた。私のすぐ下で。
「………」
ごくりと自分の唾を飲み込んだ。神楽はもう胸の上までTシャツが捲りあがってしまい、ジーパンだってジッパーが完全に降ろされて腰の下のあたりで引っかかっていて、半脱ぎ…いや半下着状態になっている。
汗がにじみ出てる胸の大きなふくらみや、内ももにある水着の日焼け跡がはっきりと確認できた。
そして私はそんな神楽の上に覆いかぶさっている。自然、呼吸が荒くなった。
真昼に至近距離で見る神楽の艶かしい姿に、私の心臓は大きく波打ち、思考もままならない。
朦朧とした頭の中に、仲の良いクラスメートが浮かんできた。

あぁ…ちよちゃん、水原さん、智さん、大坂さん。もう私、神楽を好きなようにしてもいいかな?
心の中のちよちゃんが一点の曇りもない笑顔で呼びかける。

"榊さん頑張ってください"
204誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:42:18 ID:9dzsIlRL
…よし、まだ理性を保てるぞ。
私は歯を食いしばって腕を伸ばす。神楽の顔が視界に入った。
途端に再び私の理性が揺らぎ始める。何て脆いんだろうか。でも、仕方がないんだ。
こんな可愛い寝顔をしているのに、服がはだけているなんて…反則だ。
神楽の唇はもうすぐ目の前にある。ピンク色の薄い唇に魅入られてこれくらいはと人差し指で触れてみると、神楽の湿った息が指に伝わって
きた。くすぐったい快感に堪らなくなって指を入れてみると、神楽はそれを柔らかな唇で優しくはさんでくる。そのまま舌を使って私の指の先っ
ぽをちろちろと舐めまわしてきた。

あ。これは……やばい。

本当に気持ち良すぎる…というよりも、だめだだめだだめだって神楽!!

「〜〜〜〜っ」
神楽の口の気持ちよさに、私は声にならない悲鳴を上げた。
もう片方の手を自分で噛んだり、窓から空を眺めたりして気を紛らわそうとしたが全く無意味だ。神楽の舌使いはより激しいものになってくる。
それどころかさらに指を深く咥えこんできて、ちゅぱちゅぱと水音を立てながら口内全体で吸いついてきた。
これはひとたまりもない。私は膝をついた。
「う…かぐ、ら…ホントに、離して…」
息も途切れに懇願するが、神楽は幼い子供のような無垢な寝顔で私の指を咥えて離そうとしない。
私の全神経は右の人差し指に集中してしまって、そこから舐められているのがただの指とは思えないほどの強烈な快感が脳に伝達されて
背筋をぞくぞくと駆け巡った。
もう本能を抑えるのに精一杯のはずなのだが、それでも心のどこかで、今度起きてるときにやってもらおう、
なんて冷静に考えている自分もいる。人間って不思議だ。あれ?こんなこと考えてる時点でもう私はおかしいんじゃないのか。だめだ、よく分
からない、それにしても、指が気持ちいいな…。
205誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:43:48 ID:9dzsIlRL
しばらくの間神楽は美味しそうに私の指を口内でもてあそんでいたが、ふつりと舌の動きが止まった。
息を乱しながらゆっくりゆっくりと指を抜き取ってみると、細い透明な糸が神楽の唇と私の人差し指をつないだ。私の指は濡れてべとべとになってしまったが不快感なんてまるでなかった。
それどころか誘われるようにその指を口の中に含んでみる。
「…ん」
神楽の味が口の中いっぱいに広がった。
その瞬間、私の体温は一気に上がった。激しい運動の後のように心臓が脈打ち、汗が噴出す。
身体が熱くて仕方がない。
私の下には神楽。
眠っている神楽。
大好きな神楽。

限界だった。
これ以上我慢すると、もうどうにかなってしまいそうだった。
右手で神楽の頬を撫でて、左手で腰のラインをそっと確かめる。
「…ふっ…」
神楽の口から息が漏れた。そんな小さな反応も愛しくてたまらない。
腰に触れていた手を神楽のお腹に持っていき、吸い付くような肌の感触を楽しむように存分に撫でまわす。

すまない神楽。結局私は自分に負けて、君の寝込みを襲うような卑怯な真似をしてしまいそうだ。
…あとでいくら殴ってくれてもかまわない。だから、もう…もう……

もうこのまま。私は腰に触れていた手を下へ動かそうとした。
そのとき神楽が呟いた。

「榊…好き…」
206誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:44:46 ID:9dzsIlRL
「……」
その言葉に私は我に返り、手の動きを止めて神楽を見つめ直した。
神楽はやっぱり眠っている。その顔はとてもとても穏やかなものだった。
眠っている間に伝えられた言葉だからこそ偽りのない純粋な神楽の気持ち。
それは私の邪な欲望を嘘のように跡形もなく吹き飛ばしてくれた。
私は、完全に目が覚めた。

ありがとう、神楽。

私は小さく神楽に囁いて、神楽に顔を近づけた。
キスだけ、触れる程度のキスをしたらそれで終わりにしよう。
そしたら神楽が起きるのを静かに待つから。
せめてこれくらいは許してくれ。
あと少しで神楽の唇に届く、ところだった。

「んん…?」

神楽が、目を覚ました。
数センチの距離で目と目が合う。今度の神楽は目でしっかりと私をとらえていた。

「…榊。あんた何を…?」
「いや…その…」

神楽の顔が引きつる。そして違和感に気づいたのだろうか、自分の体の方に目を向けた。
胸までたくし上げられたTシャツと腰までずり下げられたジーパン。神楽の顔がみるみると赤くなる。
その間に私はおそるおそる神楽との距離をあけた。予想通り神楽が大声で怒鳴ってきた。
207誘惑の眠り姫 (side榊):2005/10/23(日) 19:46:45 ID:9dzsIlRL
「榊ぃ!!何で私がこんな姿してんだよ!!?」
「…あの、神楽が脱いだんだ。ほ、ホントに」
「ん・な・こ・と…あるわけねぇだろっ!!もっとマシな言い訳かませねぇのか!?………んん?」
神楽がまた何かに気づいた。嫌な予感がして神楽の視線の先を辿る。そこにはテーブルの上に…。
「……おい、あんな所にカメラなんてあったか?」
神楽がわなわなと拳をふるわせた。
「誤解だ!落ち着いて、私の話を…」
「バカ!何が誤解だ!!人が寝ている間に好き放題しやがって!!あ〜そうか!普段からどうせそんなことばっか考えてんだろ、変態!何が
クールだよ、あんたなんかただのムッツリスケベじゃん!!」

神楽の一方的な言いがかりに、ぷつんと私の中の何かが弾けた。

「…神楽がさんざん挑発してきたくせに…」
「あぁ?」
「…私は頑張って我慢してたのに…」
「おい、榊?」
「それなのに…それなのに…」
私の異変に神楽の顔から一気に血の気が引いていく。
神楽は本能的に危機を察したのか、ベッドの上をじりじりと後ずさった。
「…榊。落ち着け、な?私もちょっと言い過ぎた。ここは冷静に話し合おうぜ」
「いや…もういい。寝ている神楽にそういう事をしたいと思ったのは事実だ」
「わ、私もいきなり寝ちゃったのが悪かったから」
「だけど今はいいよね?」
自然に笑みがこぼれた。
「え?」
「今は起きてるから、もう我慢しなくていいんだよね?」
微笑みながらベッドに乗り上げる。神楽が激しく動揺した。
「榊!ま、待って!!」
「いや。待たない」
言って神楽に全体重をかけて乗しかかった。
神楽はばたばたともがいて何やら叫んでいたけど、そんなうるさい口は自分ので塞いでしまう。
やっと抱きしめれた神楽の熱は私の体に心地よく馴染んでいく。
神楽の抵抗は少しずつ弱まっていく。陥落するのも時間の問題。
とにかく今までの分、しっかりと返してもらわなければ。


あぁ…それと。
「私も好きだよ。神楽」

(終)
208名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:15:15 ID:pMTywG4r
榊は、無口で内気だけれど、自分を最大限生かす方法を知っていると思うんだ
それゆえグッジョブと言えよう!
これ、シリーズ化だね
209名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 00:33:07 ID:VrvMsQpT
>誘惑の眠り姫 (side榊)

 一点だけ、
>これは保存版だ。
の箇所で、「榊さんの思考がちょっぴりカメラ小僧っぽい」と感じましたが、
その直前の『ほっぺぷにぷに』はその難点を補って余りあるほど、萌えでした。

 GJ!
210名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:53:02 ID:qo0QM7KF
SゥゥゥゥゥK!!!(榊・神楽)
GJ!!!
211名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:04:03 ID:cOUSbSKS
すごく…GJです

自分の中の阿部高和が語りかけてくる
「よし いいこと思いついた お前
さかぐらのSS書いてみろ」…と。
212名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 02:45:37 ID:nMvkOWSe
いいねえ
213名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 23:51:45 ID:YC67TR+o
>>211
もうすぐ俺の誕生日だから頼む
214名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 22:23:56 ID:Gr2F7waM
>>213
ちょwwwそんな理由かwwww
215名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:48:42 ID:BWlmSHZQ
>>211
最近、朝の電車で毎日乗り合わせる神楽っぽい女子高生にハァハァがとまらん。
このままではストーキングの挙句、○○○してしまいそうなので、思いとどまる
ためにもぜひ頼む。
216211:2005/10/28(金) 19:06:46 ID:FBaLxlTG
>>215

そういう私は最近
通勤電車に乗り合わせる女性の髪の長さを目測するのが日課になりつつあります。

此処十日間で124人を目測した内訳

神楽・ともレベル 93人
大阪レベル 24人
よみレベル 7人

榊レベル …0。

やはりロングは非常に少ないようで。榊さん位に伸ばしてくれている美しいお方はそう見つかる物ではないようです。
…これにもめげず、頑張って書いてみます。
217名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 20:48:35 ID:NHs2ZIUA
ともの髪はショートのほうが似合うと思う
218211:2005/10/28(金) 21:45:40 ID:FBaLxlTG
>>217

各キャラがそれぞれ違う髪型だったら、と想像してみるのも良いかも知れませんね…

仕事オワラナスwww
219名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:08:03 ID:U68rAl8j
あれ?髪切った?
220滝野智:2005/10/29(土) 00:17:58 ID:Fq6qtwPM
いえ、切ってないです(笑)
221名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:41:48 ID:RydPpFjN
あれ?頭切った?
222名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:51:54 ID:3Yx/SWKF
>221

怖ひよ、それは。w

こっちでもゾロ番ゲット、かな?
223名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 02:05:35 ID:WtglDSW8
ともちゃんは2年バージョンが好き、というよりロングが好きだから榊さん好き
テレカで言ってた通り目指して伸ばしてほしかった。ちよちゃんのおさげは見かけた事ないやw

エロ関係なかった
224名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 20:09:22 ID:ApF/RJtk
>221
死ぬ様なことを!!
225名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 20:28:51 ID:RydPpFjN
ごめんなさい
226名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:48:46 ID:QYDcNbLQ
>>224

 ゴ ゴ ゴ    ゴ   ゴ
ゴ   ゴ  ゴ ゴ  ゴ  ゴ
227名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:58:50 ID:QL8uH2Ef
>>226
ホ・・・ホントに、怒ってないんですか?
228名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 00:36:32 ID:Vtt4kVzV
青い人まだ?
229名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:23:50 ID:0T4yx+h7
保管庫にある「ともちゃんのはじめてのひ」てツンデレSSだったのか・・・
230名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 22:33:18 ID:3UcW3Bw8
さかぐらフィーバーを祝って浮上
231名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 22:43:55 ID:3UcW3Bw8
あ・・・途中で投稿してしまいました

皆様乙です
さかぐら期に入ってから、全体的な質が向上しているのが手に取るように分かります
これにより、SS見習いである私どもの学ぶべき箇所が増え、私自身の質も上昇してまいりました
誠に感謝の思いでいっぱいです

ところで、ここでもアニサロでも大阪板でもなく、漫サロでカプ妄想議論が始まっておりますが

よみとも、さかぐら、かおりん榊、ともかぐ、にゃもゆかり

やはりこれがメジャーと考えてよろしいのでしょうか

また、そうであるとすれば、これら意外で皆様が求めるカプはありますか?
232名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 22:49:03 ID:OCz2np9c
よみともは多いよね
233名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:15:45 ID:3UcW3Bw8
>>232
よみとも:このスレやアニサロのスレ、絵板、同人など、範囲は広い。
今に至るまで、アニサロのよみとも率は高い。キーワード  「幼馴染」

さかぐら:同上。(絵板等では見ないが)
最近になって、徐々にこのスレをさかぐら分が占めている。  「ライバル」

かおりん榊:同人でもそこそこ描かれていたが、妄想の手が及びにくいためか、
実は余り見かけない。かおりん→榊。  「ガチ・憧憬・崇拝…」

にゃもゆかり:よみとも以上にくっついているような気がするのだが…
年齢がネックだろうか。  「日常生活・大人の時間」

ともかぐ:喧嘩ばかりしているかと思いきや、神楽の「ガサツ…」発言と、
智のフォロー等に垣間見える親密さがある(かもしれない)。
しかしまだ、萌えどころとして発掘されてから新しい。  「ツ ン デ レ」


因みに私の脳は、榊さんと神楽さんを他のレギュラー全員と絡ませた妄想も取り扱っております。
(榊さんはかおりんを、神楽はにゃもを追加)
234名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:37:59 ID:OCz2np9c
エロ分ではさかぐらが書きやすいんだろう。身体がエロいから。
いや、よみには負けるかもしらんが。
やはり神楽の胸と純情さからくる照れは、かなりのポイントなわけで。

よみともはエロよりは、普通の百合がやりやすい。
まあ百合じゃなくとも絡ませやすい。
というか、ともが動くと話ができる。で、ともの相方にはよみが一番と。

よみともとさかぐらの多いのはそんなとこが理由かも。
235名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 00:58:33 ID:Ib4alfxs
さかぐらで括るとその前に書いてた人がダメみたいになるよ、何年も続いてるスレなのに
236名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 03:23:18 ID:et2L8azJ
ゆかり×神楽(・∀・)イイ!
237名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 18:29:30 ID:Q5cX0+7P
>>234
確かにそういう要素もあるのだろうけど、一番の理由はもっと
そのカプに愛を持ってるから、とか、魅力的だからとか単純で明快なもののはずだ。
まったく…俺が家をしばらく留守にしてる間にメジャーカプについて語りやがって。
俺も交ぜろってーの。
238名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:15:05 ID:WB4hv+wZ
>>237
さかぐらでは、
シリアスなSSを作る時に、深い話にしやすい…いや、
より深い話が妄想できるから、と言うのはありますね。

でも、何よりも私はこの二人に愛着を持っていますから。


>>235 …申し訳ございませんでした。

239名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:53:43 ID:NfOC1lfT
木村の嫁×かおりん



やっばりあの奥さんはあk(ry
240名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 22:55:34 ID:WB4hv+wZ
よみ×榊
…繊細な長い髪が絡んでいる所を見たい。

かおりん×神楽(かおりん榊、さかぐら前提)
「かおりんは、榊の事を…この上なく、愛しているんだよな」
「ええ、私 ―あの人が居ないと、もう…生きていけない」
「だけど、一つだけ言いたいんだ。お前が慕っているそいつは…
榊は、 ―ひあっ!?」

「今何を口に出そうとしたか、それ位分かってるわ。貴方ほど頭は悪くないからね。
だけど…ね、そんな事は信じなければ済むことじゃない?
―『神楽さんを愛している』榊さんは、この世に存在しない、ってね―

どうせなら、貴方が誰にも愛されないような体にしてやろう、なんて思ったのよ。
それにしても、本当に綺麗な体つきね…『私の』榊さんが間違って惹きつけられるのも分かるわ。
まあ、あの人とは天と地程の差があるけれど」

陵辱とかそんな物しか思い浮かばない…
241名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 22:56:59 ID:utvnaXoz
榊、神楽の被陵辱率の高さについて
242名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 23:02:06 ID:WB4hv+wZ
>>241

榊・神楽・よみは、巨乳でムッチリとした、陵辱物に登場しやすい体系。
よみは性格が委員長/女王様系なので、陵辱の対象になりにくい。


実際、どうなのか分かりません。
243名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 07:08:31 ID:8Zjod28v
理屈は並べられる
しかしそれよりも、そのカップルのシチュエーションこそが重要ではなかろうか
244名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 20:29:20 ID:yNIzukqg
>>243
結局はそこに落ち着くわけだね。まあ当然か。
要は職人さんたちがそれぞれ持ってる激情を
どれだけSSに込められるかに掛かってるってことで。
個人的には和田×松田とか見てみたい。無理。
245名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 21:21:10 ID:8Zjod28v
バブルバスとか、カーセックスとか、果物とか、布団まみれとか、雨でぐしょぐしょとか
まだまだやってないシチュは多いはず
そう言う意味では「甘い昼食」なんかは結構いいと思うのよね
246名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:14:52 ID:VLN+choX
んじゃあ、こんなのは?
かおりんを初めとするネコたちに一斉に襲いかかられ、
その日ばかりは自分がネコになってしまう榊さん。
247名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 17:09:48 ID:WHM2hStV
関係の妄想…
ttp://www.edogawa-u.ac.jp/~kiuchiy/home/manga.htm

これは…いい年して考えすぎである。



弁当のシチュエーションは結構甘さが立ってていいな。
早食い競争で「公正な結果を出したいなら…同じスタートじゃないと」と言って
神楽に自分の手作り弁当を差し出す榊さん、とか。
248名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 18:38:53 ID:LfV2Xzl6
>>246
にゃんにゃんにゃにゃん
にゃんにゃんにゃにゃん
泣いてばかりいる子猫ちゃん♪

>>247
弁当いい!


じゃあオレは、井の頭公園のスワンボートでいちゃいちゃするともかぐを押そう
249名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 21:44:18 ID:VLN+choX
水上でガッツ
250名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 12:57:27 ID:/41lQBNb
>248
ハンデだの重りだの呼ばれてぶち切れて
ともかぐボートを猛追するよみ榊ボートも忘れないで下さい。
251名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 21:03:04 ID:6byEnm/Y
暦「くそー 絶対勝ってやる」
榊「大丈夫 まかせろ」
252名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:19:49 ID:nGSZuNB8
「よーし! あたしらも負けてられんで、ちよちゃん! 」
「そうですね! 大阪さん!! 」

――
……

「回ってます! 回ってます!! 」
253名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:32:25 ID:6byEnm/Y
ゆかり「よみ榊ボートに一万円!」
にゃも「あんたねぇ。……私はともかぐボートに」
254名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 20:53:38 ID:q9Ytb2gi
木村「いやー体力的にコヨミン&サカキンの方が・・・」
ゆ・にゃ「!!」
255名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 21:39:38 ID:6hn4Idpq
家族とボートに乗ってるのか?
256名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:28:13 ID:WcXhhB+Q
木村「ノリノリです」
257かおりん榊陵辱編:2005/11/09(水) 17:31:55 ID:PFfMxm+p
みんなで千代の別荘に遊びに行ったときのこと。
今やシーンとした空気がその場を支配しています。
海で遊び疲れ皆が床に入った時分。
真っ暗な部屋に蠢く影がありました。
「ん、ううん……」
影はみんなが大の字になって眠る中、横たわる榊さんの寝ているところに這い寄って来ました。
「ん、あうう……」
やがて影は榊さんの豊満な胸を揉み始めます。
榊さんは眠っていますが、苦しそうに声を出しています。
「うーん、誰?」
とうとう目が覚めて榊さんは闇に目を凝らしました。
影はかおりんでした。
258かおりん榊陵辱編:2005/11/09(水) 17:34:11 ID:PFfMxm+p
「!どうして」
「し、じっとして下さい榊さん」
今日初めて別荘行きに同行したかおりんはこの機とばかり夜這いをかけてきたのです。
「実は私ずっと前から榊さんのことが好きでした」
まだ夢うつつからぬけ出したばかりの榊さんは頭が混乱してしまいます。
「え、でもそんな……」
「榊さん好きです」
そう言うと、かおりんは榊の胸を再び揉み始めました。
「あ、いや!」
榊さんは声を上げそうになりますが、
「し、静かにしてください」
かおりんが指を立てます。
「みんな起きちゃいますよ。いいんですか、榊さんはレズだって噂がたって」
「そ、そんな……」
榊さんは抵抗を封じ込められてしまいました。
259かおりん榊陵辱編:2005/11/09(水) 17:34:47 ID:PFfMxm+p
「お願いします。一回だけでいいですから」
「……分かった。一回だけなら」
やがてぴちゃぴちゃという音が闇に響き通ります。
かおりんは榊さんの被衫をずりあげ、大きめの乳首をおいしそうに吸っています。
「ああん、くふぅ!」
榊さんは必死でこみあげてくる喘ぎを抑えようとしています。
「ふふ、榊さん感じやすいんですね。こっちはどうかな」
「あっ!」
榊の口から不意の声が漏れます。
かおりんは手を榊の秘所にあてがいました。
そのまま被衫の上からクリトリスのあたりをこねくりまわします。
「あ、ああ!や……」
榊はピーンと背筋を伸ばして喘ぎました。
「こっちももう大丈夫みたいですね」
そう言うとかおりんは榊さんのパンティーの中に手を入れて、直接そこを触ります。
「ああ、はあ!」
榊さんの喘ぎ声はますます大きくなります。
みんなちゃんと寝ていて聞いていないかしらと榊さんは思いました。
260かおりん榊陵辱編:2005/11/09(水) 17:35:21 ID:PFfMxm+p
「榊さん、初めてなんですか」
榊は恥ずかしそうにこくんと頷きます。
「嬉しいです。榊さんの初めてをもらえるなんて」
そういう今まで榊さんの上に覆い被さっていたかおりんは、身を起こすと、下半身の着衣を脱ぎ捨てました。
「見て、榊さん。私のもこんなんになってる」
かおりんのそこはしっとりぬれそぼって闇の中その趣きを伝えます。
「それじゃ、こんなものを使ってみましょうか」
そういうとかおりんはペニスバンドを取り出しました。
「どこからそんなものを……」
呆れる榊さんを尻目に自分の秘所にペニスバンドの一方を挿入します。
「んんっ……」
そしてかおりんは榊さんにもう一方を挿入しようと言うのです。
261かおりん榊陵辱編:2005/11/09(水) 17:35:47 ID:PFfMxm+p
「あの」
「え?」
「……優しくして」
「勿論」
もうそこからはねちゃねちゃとお汁がたれて被衫を濡らしています。
かおりんはまた榊さんの上におおいかぶさると、ペニスバンドの一方を榊さんの秘所にあてがいました。
そうしてゆっくりと体重をかけたのです。
「あ、はあっ!」
さすがに声が漏れます。みんなに感づかれないよう必死に息を殺して榊さんは耐えました。
割と破瓜のいたみは少なく、榊さんの中にペニスバンドが挿入されます。
「はあ、いいですか、榊さん。私も、すごくいい」
「ん、いや……ああっ!」
やがて闇の中二人の淫靡な音だけが響いていくのです。
「榊さん、あたし、あたしぃ!」
そう言うと、かおりんは一気に腰の動きを加速させました。
「ああ、凄い!いく」
榊さんがびくびくっと痙攣しました。それからややしてかおりんも榊さんの上で果てました。
「はあ……」
みんなが眠る闇の中、重いため息がたれました。

(終わり)
262名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 18:42:14 ID:gac5LVLo
キター!
263名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 21:08:43 ID:BYGC8bp7
ため息は「ああ先を越されちまった」と嘆く神楽のもの。
264いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 22:55:32 ID:/pOa4ywB
「なぁ…榊ぃ」
榊の部屋に入るなり、私は甘えるようにして榊に寄りかかった。
自分としては精一杯の猫撫で声で、榊の肩に頭を乗せる。
「な…何だ?」
榊は少々面食らった顔をして、私を見た。無理もない。私がこんな風に甘えてくるのは今までに
ないのだ。
「…変なものでも食べたんじゃないだろうな…」
むう…。真顔で言い放つのが憎たらしい。
「おい…失礼だぞ。……私だってな…」
自分の指を、榊のそれに絡ませる。ぴくっと榊の体が動いた。
「こういう時もあるんだぜ…?」
榊は今度こそ、その切れ長の目を大きく見開いて驚いてみせた。

今朝、忘れられない夢を見たのだ。
その内容は…まぁその、簡単にいうと榊に抱かれるっていうHな夢だった。
こんな夢を見るのは初めてで、起きてからも自分がまさかそんな夢を見たなんて信じられなかった。
だけど目が覚めてくるにつれて夢の中の出来事が鮮明に思い出されて、恥ずかしいやら照れくさい
やらで布団にしがみついたままベッドの上をしばらく転がりまわった。
思えば最近は部活の練習がハードで榊とキス以上のことをしていなかった気がする。
…認めたくはないけど、これは欲求不満ってやつなのかもしれない。
結局その後は榊のことが頭から離れなくなって何事にも集中できず、黒沢先生に怒鳴られっぱなし
だった午前の部活が終わると、飛ぶようにして榊の家に押しかけたのだ。

そんなわけで今日の私はいつもよりも少し、積極的だった。
265いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 22:57:27 ID:/pOa4ywB
「神楽…その、すごく嬉しいよ」
「いや、私もさぁ…この頃忙しくってなかなか時間とれなかったじゃん?だから……な…」
これ以上直接的なことを言うのはさすがに恥ずかしくて、行動に出る。
榊の首にそっと抱きついた。
「…あ、いやでも私……」
榊がちらりと壁にかかった時計を見やった。
「今からちょっと…出かけなきゃいけないんだ…」
「え?…えええっ!?」
せっかくいい雰囲気だったのに。ここまできて、それはないだろ…。
「大した用事でもないんだ。その…智さんにノートを貸す約束してて…そこの公園で待ち合わせて
いる」
智…滝野智、か。その名前を聞いて、馬鹿みたいに大笑いするクラスメートの顔が頭に浮かぶ。
いつもトラブルを巻き起こしてくるが…あんにゃろう。こんなプライベートでも余計な真似しやがって!
「だからもう行かないと。用を済ましたら、すぐ帰ってくるから。ね?」
どうにも釈然としない。したくない。でも、榊は私の手を外し、立ち上がる。
榊が私に背を向けたとき、思わず榊の上着を掴んでいた。
「…行かないでよ」
「そんなこと言われても…困る」
「私を一人にするのかよ?」
そう言って口をとがらしてみせると、榊は曖昧に笑顔を作ってみせた。
我がままなんだってことは十分に承知だ。それでも今日はどうしても自分の気持ちを押さえ込むこと
ができなかった。

「神楽…」
私の頬に両の手を優しく添えて、榊が顔を近づけてきた。
「目、閉じて?」
「う、うん」
期待に胸をときめかせて言う通りにした。が、いつまで経っても口付けは降ってはこない。
不審に思って目を開けると、榊が鞄を持ったまま音を立てずにドアノブを回している姿があった。
「さ、榊!!ずるいぞ!騙したな!」
「ホントにすぐ帰ってくるから。それまでいい子にして待ってるんだぞ?」
「〜〜〜っ…榊のば〜か!!!」
身を乗り出して大声で叫ぶと、榊は逃げるようにして部屋を飛び出していった。
266いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:00:03 ID:/pOa4ywB
ちくしょう!ちくしょう!何がいい子にしてね、だ。子供扱いしやがって!!
榊がいない榊の部屋のベッドの上で、ぼすぼすと枕を殴りつけた。
全く私の気持ちも知らないで、嘘まで吐いて、あげくに置き去りにするなんて何て奴だ。
何かこの怒りを紛らわすものはないかと辺りをキョロキョロと見回すと、机の上のノートが目に
ついた。覗き込んでみると、英語の教科書と共に、ノートには何やらびっしりと英文が書き込まれて
ある。どうやら私が来る前に勉強をしていたらしい。
「よ〜し…」
にやりと笑って椅子に座り、隣のページに落書きしてやった。とりあえず変な生き物(ネコ?)を描いた。
吹き出しに台詞も入れてみる。B・A・K・A・S・A・K・A・K・I、…っと。
くく…我ながら傑作だ、榊の驚く顔が目に浮かぶ。
悪ノリしてきた私は筆箱からマジックを取り出して、榊のベッドに置かれてるねここねこのぬいぐる
みを手に取った。
「前から思ってたけど、眉毛があった方がお前カッコイイぞ?」
さすがにこれはいけないかな〜、なんて思ったが止めてキュキュッと凛々しい太眉を塗ってやった。
「うん、決まったぜ!」
わははっ!と一人、ベッドの上で笑ってみる。だって、悪戯って楽しいもんだろ?
あとあと怒られることを考えないのが悪戯を満喫するコツだ。
ひとしきり大笑いして、私はベッドに倒れ込んだ。
267いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:02:47 ID:/pOa4ywB
「ふぅ…」
ベッドに沈み込むと何だか急に、どっと疲れが押し寄せてきた。
この部屋には漫画もゲームもないのだし、もうこのまま寝てしまおうと、目を閉じる。
すると嗅覚が冴えてきて、微かだけどシャンプーの良い匂いがしてきた。
「…榊の匂い…?」
榊がいつも使っている枕からだ。
目を閉じているからまるですぐ隣に榊がいるみたい。手を伸ばせば榊のよく手入れされた
綺麗な黒髪に届きそうな気がする。
だけど伸ばされた手に触れるものは何も無く、目を開けてみても誰もいなかった。
無性に恋しくなってきて枕をぎゅっと抱きしめる。
そのまま顔をくっつけるとよりいっそう榊の匂いが感じてとれた。
…うん、こうしていると本当に榊を抱きしめてるみたいだ。

初めこそそれで気分も落ち着いてきたけれど、時間が経つ度にそれだけではもう満足が
できなくなってきた。
やっぱり枕は枕であって、私に何もしてくれない。寂しさが募ってくる。
「本物の榊が欲しいよ…」
声に出して呟いた。今日の夢が思い出される。
これじゃあ今朝の私の繰り返しだ。夢に触発されてベッドの上で榊を求めている。
榊の部屋にいても、本人がいなければ何も意味がないじゃないか。
268いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:05:07 ID:/pOa4ywB
「…」
下から妙に冷たい感触がする。そっと下着に触れてみると思ったとおり濡れてしまっていた。
榊のことを考えていたら、こうなってしまったらしい。
「…どうしよう」
このまま濡れた下着を穿き続けるのも気持ちが悪い。だけど他人の部屋で一人、下着を脱ぐのも
ためらいがある。そもそも榊が帰ってきたら…何て言い訳する?
「…いや」
大体、榊が悪いんだ。私がこんなにしてるのも、榊が私を置いて行くから…。
半ば開き直った私は思い切って下着を脱ぎ捨てた。
冷房が効いているために、ひんやりとした外気に直接肌がさらされるのは何とも気持ちが良い。
脱いだだけでこれだけ気持ち良いのなら、それ以上の事をしたらどうなるのだろう。
好奇心にかられて自分で下半身を撫でてみると、さらにぞくりとした快感が伝わってきた。
だけどそれ以上どうしていいかよく分からなくて、指の腹でなぞりながら榊がいつもどうしてくれた
かを思い出し、つたないながらも真似てみようとした。
自分で触るのはこれが初めてで、ましてそれが榊の部屋で自慰行為をしているなんて、いけない
ことをしているようで罪悪感も感じるのだけど、それが逆に気持ちを高めてしまって指の動きが
止められない。
指に温かな液体が纏わりついてきて、私の動きも少しずつスムーズになってきた。
目を閉じて、榊の匂いに包まれて指を上下に動かしてみると本当に榊にしてもらっているような
気がする。
「ふぅ…く…んん…」
くぐもっていた声も抑えきれなくなり、ぴちゃぴちゃという水音が部屋に響いていて、すごくHだ。
269いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:08:55 ID:/pOa4ywB
うっすらと目を開けると、窓際にハンガーで吊るされた榊の制服が視界に入った。
「………」
もっともっと榊を感じさせてくれるものが、何でもいいから欲しかった。
そうすることで、一人で慰めている寂しさを埋め合わせたかったのかもしれない。
我慢できずにその制服を手にとって胸にかきよせる。
こうしているだけで胸が熱くなって頭がぼうっとなった。
榊の制服に頬をよせると洗い立てのさらっとした布の質感がとても心地いい。
左手で制服を胸に密着させたまま、右手で指の動きを再開した。
「う…く……はむ…」
声を抑え込もうと榊の制服の肩口を噛んだ。
気持ちが良すぎて腰が浮いてしまう。はしたない格好だなんて気にする余裕もなかった。
足の指に力が入って、もうこのまま一人でイってしまいそう。
そう思ったとき、無意識に榊の名を呼んでいた。

「…さ、かきぃ…」

「なぁに?」

「ふぇ!?」
びっくりして声のした方を振り返ると榊が戸口に背中を預けて立っていた。
私の口からぽろっと、くわえていた榊の制服が落ちた。
270いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:12:05 ID:/pOa4ywB
「ただいま。…呼んだか?」
「…榊…いつから…そこに…?」
榊はおどけるように肩をすくめてみせた。鞄を机の横に置いて、そして気づく。
「神楽をあまり待たせないように、急いで帰ってきたんだが……驚いたな」
そうして私のいるベッドの方に目を向け、歩み寄ってくる。汗が一気に噴出した。
榊の表情は笑っても、怒ってもいない。
「時間を潰してくれとは言ったけど…まさかそんなことしてるなんて…」
「さ…榊…私は……」
すっと榊の長い人差し指が、私の唇に当てられた。
いつの間にやら手に持っていた英語のノートをぱさりと目の前のテーブルに置く。
「ノートの絵は君が描いたのか?」
「…暇を潰せって言われたから…」
「このぬいぐるみの眉毛も、暇つぶしで?」
「そ、そうだよ」
「…それじゃあ、ベッドのこの染みは?制服をしわくちゃにしたのは?」
「あう…」
「暇潰しにしては…やりすぎたよね」
穏やかな口調で話しかけながら、榊はゆったりとした動作で私のすぐ隣に腰をかけた。
「でも、一番いけないのは自分一人だけで楽しんでたことだ。…どうして待ってくれなかった?」
「…だって…」
「神楽は悪い子だな」
「……ごめんなさい」
「うん…。でもこれだけやったのだから謝るだけじゃ、すまない」
「え?」
「いけない子って何をされるか知ってるか?」
榊の口の端が上がった。空気がずんと重くなった、気がした。
「お仕置きされるんだよ…」
どこか獰猛な肉食獣を思わせる榊の瞳の鋭い光に、私は息を呑み、覚悟した。

271いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:15:20 ID:/pOa4ywB
「もうこんなに濡れてるじゃないか」
開かされた膝の下から、榊の楽しそうな声が聞こえてくる。
ふっと吹きかけられる息にも身体が反応してしまい、秘部から新たに体液が溢れた。
「こら、またベッドを汚してる」
「そ…そんなこと言っても……はあっ!」
突然、榊の舌が這わされた。濡れた表面を丹念に拭われ、敏感な突起を口に含まれる。
一人でするときとは比べ物にならない快感に、意識が吹っ飛びそうになる。
そのまま執拗なまでに舌で舐めまわされ、えぐられ、弄ばされて体全体ががくがくと震えた。
「かは…あ…ああぁ……」
もうすぐ頂点に達しそう、そう思ったとき、榊は舌の動きを止めて顔を離した。

「ここからは自分でするんだ」
「…う、うそ……やだ…できない、よ…」
「さっきはしてたろ?それに…これはお仕置きなんだから、楽しまれても困る」
あと少しのとこで止められて頭は錯乱状態。涙をぽろぽろ流していくら榊に許しを求めても、
榊は決して触れようとはしてくれない。
そんなことをしている間にも快感の波が引いていってしまう。
「…いくら…何でも、ひどいよ……」
どうしようもなくて自分の秘部に手を伸ばしてゆっくりと動かした。
こんなとこを榊に見られて恥ずかしくてたまらないのだが、先程からの行為で体の方はすっかり
できあがっていてすぐに大きな快感が戻り、私の頭を支配する。
272いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:20:24 ID:/pOa4ywB
「ふっ…は、ああ、あっ…はあ…」
熱い息が漏れて、一人で快楽の世界に浸りきる。
そんな私とは対照的に、榊は冷めた口調で声をかけた。
「やっぱり…神楽は一人でも気持ちよくなれるんだ」
「…え?」
「なら、これからは私がいなくても大丈夫だよね」
突き放すような言い方に、全身の血が凍りつく気がした。
「そ、そんな…!冗談、でしょ?榊…」
「…さぁ、続けたら?もうすぐ…イきそうなんだろ?」
榊が顔を背けた。底なしの穴に落とされたような恐怖。
気がつくとすっかり動転した私は泣き叫びながら榊にすがりついていた。
「う…あぁ…さ、さかきぃ…もうゆるしてぇ!私が悪かったよぉ!もう一人でなんてしない!
いやぁ!…っく……うぅ…榊じゃなきゃ…榊がしてくれないとやだ…ひっく、榊が……榊…」
そうして泣きじゃくっていると、頭にぽんと手を置かれた。
見上げると、榊と目が合う。榊の目はもう優しい光を帯びていた。
「…今の言葉、本当?」
榊が肩に手をまわしてきた。榊の胸にすがりつくようにもたれかかり、必死で首を縦に振る。
「じゃあお仕置きはこれでおしまい」
そう言って榊は私の動きに合わせるようにして指を中へ挿し入れた。
欲しかったものが手に入り、安心感でまた目が潤む。
「…んっ…や、やっぱり……」
榊の首を抱いて、耳元で囁いた。
「榊が、一番いい。好き…」
「ありがとう。私も…」
神楽が好きよ、と熱っぽく囁いて、榊は私にキスをした。そしてそのまま激しく指を動かしてきた。
大きな嬌声も塞ぐようにして合わされた唇によって榊の中に吸い込まれる。
「…んんっ!!」

最後にはようやく、榊の手によって果てた。
273いけない子には何をする? (side神楽):2005/11/09(水) 23:23:28 ID:/pOa4ywB
朦朧とした頭で目を開けた。
榊がうっとりとした表情で私の体液のついた指先を眺めていた。
私の視線に気づくと、微笑んでその濡れた指一本一本を舌で掬い取っていく。
あまりにも扇情的な光景に、我を忘れて見入ってしまう。
「神楽も舐めてみるか?」
無言で頷く。
「お仕置きを我慢できたご褒美だよ」
榊が私の口の中に指を差し入れた。榊がしたように指の股まで丁寧に舌を這わせていると、頭を
優しく撫でられる。くすぐったいような甘い痺れが心を満たし、目を細めた。


夢心地の意識の中、こんなに美味しいご褒美が貰えるなら、悪戯をしてまたお仕置きされるのも
そんなに悪くはないかも、と思った。

…まったく、私も懲りないなぁ。

(終)

274名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:25:30 ID:hPae9VSn
乙!やっぱ神楽もいいなあ
275神楽陵辱かおりん編:2005/11/10(木) 12:51:21 ID:zsfhqOtV
合宿の翌日のこと。
かおりんは学校は休みですが、神楽に呼び出されていました。
(神楽さん、急にこいだなんて何だろう)
「こんにちはー」
そういってがらがらと水泳部の部室のドアを引きました。
そこには――
「!」
何ものかがかおりんの腕と口を押さえます。
誰かがドアの蔭に潜んでかおりんを羽交い締めにしたのです。
部屋には神楽と数人の男子の姿がありました。
「よう、来たか」
神楽がかおりんを睨み付けます。
「もがもが」(何のまねなの?)
「かおりんさー、みんなで遊びにいった夜、榊を手込めにしただろ」
「!」
かおりんの顔から血の気が引きます。
あのとき榊さんとかおりんの情事を神楽は密かに聞いていたのです。
276神楽陵辱かおりん編:2005/11/10(木) 12:52:01 ID:zsfhqOtV
「榊はさー、私がねらっていたんだよね。先をこすなんて許せないなー」
がくがく震えるかおりんの腕を男が後ろ手に縛ります。
「痛い!」
一時口から手が離されますが、すぐにハンカチで猿ぐつわを噛まされます。
「むかつくからさー、お前水泳部のみんなで輪姦することになったから」
「!」
男子がかおりんを突き飛ばしました。
「もが!」(あう!)
かおりんは部室の真ん中に転がりました。その周りを男子たちが取り囲みます。
「本当にやっちゃっていいんですか、神楽さん」
「いいよいいよ、遠慮なく犯っちゃってよ」
かおりんは恐怖にぴくぴく震えました。
「それじゃ――」
水泳部男子が手をかけます。
制服のブラウスをたぐり上げ、胸が露わにされます。
スカートは脱がされてかわいいパンティーが衆目に晒されました。
「もがもが!」(いやああああ!)
277神楽陵辱かおりん編:2005/11/10(木) 12:52:45 ID:zsfhqOtV
かおりんは泣き叫びますが、男子たちを喜ばすのみです。
男子の一人がかおりんの乳首を口に含みました。
もう一人がもう一つの乳首を口に含みます。
「もが!」(あ、はああ!)
途端甘い快楽がかおりんの背中を走ります。
男子生徒たちはそのままおいしそうにかおりんの乳首を吸います。
「こっちもやってやろうか」
そう言うと、神楽はかおりんの側に腰を下ろしました。
そしてパンティーの上からかおりんのクリトリスをくりくりと押しました。
「!」
かおりんの背中がびくんと反ります。
神楽はそのままクリトリスを潰すようにこねくり回します。
「もがあ!もがが!」(あああ!!あはあ!!)
かおりんの体ががくがく震えます。
「おや、いっちゃたか。このメス豚め」
そう忌々しげにいう神楽は男子生徒に目を移しました。
「それじゃ、そろそろ犯っちゃって」
「おお!」
男子生徒たちが嬌声を漏らします。彼らの逸物はすでに勃起していたのです。
278神楽陵辱かおりん編:2005/11/10(木) 12:53:18 ID:zsfhqOtV
「それじゃ、行きます」
「一応コンドームはつけてやれよ」
一人目の男子がかおりんの上に覆い被さりました。
そして逸物の切っ先をあてがうや、一気に腰を突き込んだのです。
「もがあ!」(痛い!)
かおりんが叫び声を上げます。男子生徒の逸物はかおりんの膣口を破って挿入されました。
「うう、締まる」
そういって男子生徒は何度も腰を振ります。
かおりんは痛みで痙攣し始めました。
「もういく!」
そう叫ぶと男子生徒が膣からペニスを抜きます。
そしてコンドームをはずすとかおりんの顔に欲望を吐き出しました。
「それじゃ、次は俺!」
別の男子がかおりんにのし掛かります。
「どうだ、いい気味だろ」
そう神楽は冷たくかおりんを見下ろします。
この日かおりんは五人の男たちに五回も輪姦されてしまったのでした。

(終わり)
279名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 16:46:23 ID:k+Q/UVDc
神楽コワス
280名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 21:46:27 ID:qeJQKtg9
>>264-273
神楽も榊もGJであった

>>275-278
鬼神楽
281名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:13:09 ID:CLY4QYYW
なんかいっぱいキター!!
282名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:57:40 ID:HX5ijAed
うはwwwみなさま……乙……グジョブス

妄想力wwwwみなぎってwwwきwwたw

定期エイジ
283名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 18:31:42 ID:rUISUPNt
メロンのスレで「教師コンビ×大阪」という珍しいカップリングが誕生している。
284名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:51:43 ID:fkjeDRO0
流れというのは不思議なもんだ
285名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:51:03 ID:/6RkbrKE
VIPにまでさかぐらの影響が
286名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:23:55 ID:aQNFNhzd
VIPは若いな……。
287名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:53:41 ID:yc1/UOtu
彼氏「あ…歩…。その…舐めてくれないかな…?」
大阪「ええよ。このジッパー下ろせばええねやんなー?」
彼氏「うん」

ジー

大阪「うわっ!」
彼氏「ど…どうした…?」
大阪「し…しもたぁ…。ちんぽはしいたけの発展型で想像してたー。」全然違うー
288名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:30:03 ID:WKMbk7Mu
そうさ、マツタケの発展型なのだよ。歩たん。
289名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:15:25 ID:JaGVbkRM
しいたけは傘の部分が大きすぎじゃん


…しめじの発展型の人もおる
290名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:29:16 ID:Jl5janQb
なめこが退化したような人もいる
291名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 21:22:36 ID:cNloAVrY
>>286

最後はさかぐら&大阪話、そしてDIOがスレを止めて見事に締めたようです。
292名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 21:40:48 ID:gJBL7ADV
なぜか喪板のスレでも榊さんと神楽をくっつけ気味
「俺よりふさわしいよな」という謙虚さが喪板クオリティ
293名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 22:58:27 ID:110yv6Cz
榊さんと神楽ならどちらも誠実に相手を想いやるから
喧嘩のないほのぼのとしたカップルになりそうだしね
逆によみと智だと腐れ縁による夫婦漫才が毎日行われそう
まぁ、どっちにしても幸せそうだ
294名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:17:57 ID:qdF/+b6y
>>290
フクロタケのような人もな・゚・(ノД`)・゚・
295名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:24:32 ID:9sVkCWPA
>>293
だが時々神楽が悪気が無く榊を傷つけ、
榊もまた、神楽の理解を超えた行動をとり、困惑させる。

・・・それでもお互いに惹かれあいそして(ハァハァ。
296名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 09:20:51 ID:jAqabto9
>>295
ケンカした後は必ず激しいセクース♪
297名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 18:10:52 ID:IY5tmEbE
よ……よりによって……VIPで次スレを立てやがって…

パートスレはいけないと思います!><



>>295
そしてその度に深く惹かれ合う。いいシチュです。
298名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 00:56:44 ID:y6YqyP8+
あの青い人についての詳細をお願いします
分かったら消えますゆえに
299名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:06:49 ID:YHYMJIYC
保管庫見れとしか
第8スレの分は自分で保管してる人しか見れないが
300名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 06:59:57 ID:Xfku9hMC
なぜ保管庫の更新が止まったのだろう
301名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 17:22:59 ID:swgKOnY8
あずまんが大王のエロいのないんかねぇ
でググるとその8もあった
302名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 20:55:19 ID:yQOX841a
>>300 中の人が忙しいんだろ
303名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 21:42:50 ID:Xfku9hMC
さかぐら

エロパロ(標準フォーマット)
大阪板
喪男
VIP
漫画サロン

…………ひろがりんぐ


>>300 太陽を待ちながら
304訂正:2005/11/20(日) 21:44:00 ID:Xfku9hMC
自分にレスしてどうする

>>302 太陽を待ちながら ということですな
305名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:00:32 ID:3jCkuJWB
冬の空を共に見つめながら
306名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:03:00 ID:dSKzGdeF
おずおずとベルトを解き、パンツを下ろして。
307名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 21:07:38 ID:r9LtHTa8
ハッスル!ハッスル!と
308名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:09:03 ID:9DzNxzJN
自己顕示(外で)。
309名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:28:20 ID:XjaV8rE/
さすが榊さんだ、とかおりんは目を輝かせ、
310名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:12:48 ID:Fig9Z2t0
ユリレイプ(クンニで)
311名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 14:37:35 ID:JZrEzMfL
田中達が押し寄せてくる予感・・・!
312名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:22:28 ID:+WkE5uNC
青い人の詳細age
313名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 01:18:00 ID:88owtYAW
314名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 05:31:34 ID:9sl/6s2i
>313

 前スレの同名SSとは関係無さ気じゃん。
 ま、これはこれで面白そうなサイトだが。
315名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 11:03:40 ID:WHLz3+AS
えっと全く関係なかったけれども
無敵の二人が面白かったです

でも
青い人詳細age
316名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 12:46:04 ID:URzNhqKJ
すぐ上の方で答えが出てる話なのに
詳細とか言うのは何かの荒らしとしか思えないが
317名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 13:46:47 ID:5lM7kmSq
もうスルーしとこうぜ
異常だ
318名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 23:39:50 ID:Kb3d/V+b
青い人グッジョブ!! つーわけで・・・ 榊×忠吉まだー?


とか言ってた人と行動パターン一緒
319名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 00:40:32 ID:1wXma2Q6
なんで?
ただ単に青い人の詳細を教えていただければもうカキコしません
お願いですからおしえてください
320名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:31:34 ID:uFJ3+XDx
実は>>319の実の兄だったんだよ・・・!!
321名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:46:38 ID:DyoBNEIY
322名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 02:23:50 ID:LNvjzLrI
精神科通い★動物虐殺が趣味な女子高生日記
リストカット★アームカット薬大好き!
男は金づる!道具!
私は可哀想、中2で輪姦レイプされた上に両親の離婚♪創価信者
>>http://id8.fm-p.jp/17/ngjaqjpd/
──悲劇のお姫さまなの─
323名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 02:46:00 ID:e9i0sNL9
324名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 17:28:49 ID:NCqr3Zr2
青い人の正体は>>319の兄だった…
この衝撃の運命の悪戯とも言える事実を知った>319はどうするのか…!

次回!最終回「さらば>319! 宿命の最終決戦!!」



今も反省していない…
325名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 21:01:34 ID:6+3PhIjf
つまり新たなSSが投下されればいいと思うんだ。
326名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 21:11:23 ID:DlpgjbbJ
それが一番難しいっ……。
327名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 22:34:21 ID:NCqr3Zr2
いやー 投下する気はあったんだけどめんどくさくてさー
328名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:38:25 ID:6+3PhIjf
めんどくさいの一言で・・・(ゴゴゴゴ…)
329名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 21:43:56 ID:0miAyeJe
突然だが、「はやりかみかくし」ってプレイした人いる?
330名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 21:53:13 ID:WJqlUEiw
それはエロいのか?
331名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:26:56 ID:0miAyeJe
よみが準主人公です
332名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:35:15 ID:0miAyeJe
333名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:43:02 ID:z9v7GHLs
>>332
体験版やってみたがこれはこれで面白そうだな。エロいかどうかは知らんが。
買ってみようかな。
334名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:09:23 ID:pCNXT5pI
>>332
ちと内容が暗めというかエロは陵辱ぽい感じだな。
335名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:26:03 ID:KlULdeiY
やっぱりひぐらし+流行り神みたいな感じなのだろうか。
336名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 02:02:43 ID:CqOOyw0h
 エロとは関係ないが、こんな記事(↓)見つけた。

ttp://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/istop03.html?d=04yomiuri20051204i403&cat=35&typ=t

米で迷子→仏で発見…大西洋渡ったネコ、無事帰国 (読売新聞)

 【ニューヨーク=大塚隆一】

 米国で行方不明になったネコが約1か月後にフランスで見つかり、無事に飼い主の元に戻った。
 奇跡的な帰還を果たしたのは、米中西部ウィスコンシン州アプルトンに住む一家が飼っていた雌ネコのエミリー。
 9月下旬に姿を消したままになっていたが、10月24日、フランス北東部ナンシー郊外の工場でやせ細った姿で見つかった。
 身元は首に着けていた標識から判明したという。
 自宅近くの製紙会社配送センターでコンテナに迷い込み、そのまま船で大西洋を渡ったらしい。
 発見されたネコはすぐに元気を回復。1か月の検疫期間を終えた後、航空会社が提供したビジネスクラスの席に座って空路帰国し、1日に飼い主と再会した。

[ 2005年12月4日11時31分 ]

 こんな実例があるくらいなら、マヤーが榊さんを追っかけたのも……
有り得ない事じゃ無い、かな?
337名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 07:10:58 ID:DngMDhus
>はやりかみかくし
二次創作つーかモロに盗用してないか?
模写だとしてもかなりスレスレだと思うが・・・

さらに智とよみと大阪が同じ声優さんってどうなんだろう。

興味は沸いてきたけど・・・
338名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 15:07:19 ID:ZWF4/azw
>>336
ただ迷子になったのと、帰巣本能以上の力で一度会っただけの人を見つけだすのとでは、結構な違いがあるのでは?

>>337
システム面の話し?
339名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 15:40:04 ID:UVrImCMz
>>337
システムとかパロディていうよりもパクリだろう。大丈夫なのか・・・
340名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 16:33:22 ID:ZWF4/azw
けっこーまんまなの?
341名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:07:29 ID:UVrImCMz
>>340
体験版やってみるよろし、まんまだから。
342名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:43:56 ID:J5d4MWbW
>>341
ひぐらしとかやった事無い俺はどう判断すればいいんだorz
343名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:45:00 ID:J5d4MWbW
やっべ、あげちまった。
謝罪がわりに購入してくる・・・
344名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 01:32:37 ID:pQKPTOad
・・・超先生?!
345名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 05:16:11 ID:yPw3c7KH
>>343
うむ、合格だ
346名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 21:57:28 ID:uRFI9vYg
んで、結局>>343は買ったのだろうか・・・
347名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 00:12:15 ID:yzPjvPoS
これって同人ソフトでつか? 一般のパソコンショップでは売ってないのでしょうか?
348名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 16:00:18 ID:pmIBDXMF
すっかり糞スレになったな。アホ臭……

ところでひきこもり生活者のブタくん(AMPM)ってどうなったの?
最近みないけど。相変わらずだつの上がらない毎日を送ってるのか、ヲタ掲示板で深夜のオナニーチャットに戻ったのか??

またゴミSSを読みたかったけどいいや。このスレはもうスルーしよう。
349名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 21:53:04 ID:PaE8ZBV9
>>348
抱かれたマヤーは榊の胸に顔を擦り寄せ、切なさそうに鳴いた。
「・・・え?・・・マヤー・・・お、おっぱいが・・・欲しいのか・・?」
母親に先立たれたマヤーの事を思うと、榊の胸は締めつけられる様に痛んだ。
マヤーにはまだ母親が必要なのだ。自分が少しでも母親の代わりになれるのなら―
「マヤー・・・私、頑張ってみるよ・・・」
そう言った榊は頬を赤らめた。

まで読んだ。
350名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 01:40:41 ID:hR5lEcF5
>>348
そんなとっくに終わってるキモヲタくんの話を蒸し返さなくとも。
351名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 19:49:21 ID:4aBlAL1G
青い人の詳細
352名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 21:39:17 ID:hR5lEcF5
ブタ(AMNS)は引きこもったすゑ自演にも飽きて深夜のオナニー
チャット掲示板にコテ変えて戻ったよ。
353名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 22:30:32 ID:PcqDi25d
気は晴れた?
354名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 02:17:25 ID:jC3H4tny
おたしのけだっけ、ブタコモリの新しいHN
355名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 19:04:41 ID:jC3H4tny
ゴミSSまだ―?
356名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 19:24:10 ID:YdGHqkPr
357名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 00:37:07 ID:Y4/tLgv9
新作が来ないと荒れるな、このスレは……。
358名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 01:38:11 ID:XKgObHYH
AMNS(ひきこもり生活者のブタ)はまだうだつの上がらない毎日おくってるんだろうか。
もうクリスマスなのにマジで屑だな。
たいした筆力もないくせにオナニー掲示板でお山の大将気取ってる鼻毛バカ(伯爵)のクズSSでも読みたいな。
359名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 03:30:49 ID:BiD/bv8p
直接そっちの掲示板で煽らないのは永久アク禁中だから?w
360名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 05:26:01 ID:BlKcPJ+9
ツンデレだからじゃね?
361名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 09:48:20 ID:yoThuxio
・・・べ、別にアンタの続編なんか、キョーミないし、見たくも無いんだから!!!(赤面)
362他人の設定を使うN:2005/12/13(火) 13:17:16 ID:XKgObHYH
>>359
キタ━(゚∀゚)━!!!!
バカが一匹釣れた!!
363名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 16:20:48 ID:SM0uFuSi
>>362
随分久しぶりだな、本当に本人?
364名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 00:42:54 ID:JZgpbvj+
>>358
>鼻毛バカ
笑ったw
鼻クソみえそうなアホ面だからなあ、あいつ。
365(・∀・)イイ! ◇EEE802ToMo:2005/12/14(水) 22:54:18 ID:Y4t1aDR1
そんな、本当のこといわなくても……
366名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 11:57:24 ID:RJbjaVjD
俺は質問推奨委員長だぞぉー!!がぉーーー!!
367 ◆EIJIovdf8s :2005/12/15(木) 19:02:25 ID:IElOfbUW
>>366
まあ俺なんですけどね
368名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 22:55:45 ID:ecSOFbSJ
つまらん流れだな。智×大山マダー?
369名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 22:58:44 ID:VqZmVfNw
秀才ながら世界を拒絶するかのように生きてきた大山は
ともの底抜けの明るさによって少しずつ変わっていく自分に気づくのだった……
370名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 23:59:17 ID:tEpf/QRd
>>364
ギャハハw
それ最高ww
マジ最高www
371伯爵:2005/12/16(金) 01:55:39 ID:Q2hbm1mX
ボクのオナニーをバカにしないでください。
オナニー掲示板での傷の舐め合いはボクたちの大切な資源です。
俺は偉いんだぞ―
372ばかちー:2005/12/16(金) 09:10:49 ID:Wr34Omlt
全くだ。その口調が真実を語ってますねw
373名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 11:49:25 ID:sJ9jBRtp
大阪板の方は面白いSS無いのー?
374伯爵:2005/12/16(金) 12:26:23 ID:Q2hbm1mX
>>373
ボクのオナニーSS読んでちょ。
大して上手くもない(むしろ糞)だけど
ボキの政治力でみんな褒めてくれるじょ。
375ばかちー:2005/12/16(金) 14:15:38 ID:Wr34Omlt
もちろんですよ馬鹿爵さん!今度もまたチンコロ刺しあいましょう!
376名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 14:15:45 ID:Kk292Sqd
くろまんが君。
いい加減、痛すぎるよ。
もうやめとけって。
みんな分かってるから。
377(・∀・)イイ! ◇EEE802ToMo ::2005/12/16(金) 14:39:40 ID:M96k0/Vy
そうだそうだ!
378名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 14:50:35 ID:OmcQseqF
>>376
くろまんが氏がやっているという証拠でもあるのか?
いい加減なこと言うんじゃないよ。荒れるもとだとわからんか。
379名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:17:45 ID:90p1TwCl
攻撃対象は彼が恨んでいそうな人間ばかりではある
しかしあまりに露骨なので単なるコピーキャットの愉快犯かもという気もする
まぁどっちにしてもチキンの憂さ晴らしに使われるこのスレはいい迷惑
380伯爵(鼻糞バカ面):2005/12/16(金) 15:26:01 ID:5gtkSgFH
おまえ等バカが大騒ぎしてくれてるから楽しくてたまんないね〜!
381名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:46:18 ID:Q2hbm1mX
>>379
鼻糞バカ(伯爵)の自演擁護乙。
叩かれてるのはオナニー掲示板でくだらない自慰さらしてるバカばっかしじゃん。
いい加減キモいと気付けよ、あ無理かお前ら白痴の集まりだもんね―。
382名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:50:34 ID:Kk292Sqd
>>378
レス早過ぎ。
ご本人様乙。
383名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:53:07 ID:Ag2Dm8Vu
アダルト神サイト集めてみました。
暇やったら寄ってくれい。
http://193.to/?urajouho
http://193.to/?omote
384名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 15:59:29 ID:Q2hbm1mX
>>382
キタ━(゚∀゚)━!!!!
またバカが網にかかった!
385大阪:2005/12/16(金) 16:09:11 ID:unGeFujz
そして犯人は私!
386名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 16:10:09 ID:a56X10K+
お前が犯人か!
387名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 16:26:49 ID:Q2hbm1mX
今日は大漁大漁
知恵を絞ってバカを煽った甲斐があったよ(o^-')b
388大阪の兄:2005/12/16(金) 16:39:03 ID:8cT2NeG0
おいおい!オナニーだったら俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!
オリキャラ大量投入、原作ぶち壊し何でもござれだぜ!
389名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 16:44:01 ID:Kk292Sqd
>>387
・・・暗い奴。
390名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 17:42:07 ID:sJ9jBRtp
もう他の所の話なんてどうでもいいよ。智×大山マダー?
391他人の設定を使うN:2005/12/17(土) 00:55:50 ID:O8khoNC3
(バカ)伯爵(本物)のクズSSまだ―?
392よみ:2005/12/17(土) 01:10:38 ID:go9n7VlZ
>>390
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < 智×男なんてヤダヤダ
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃

393名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:20:05 ID:gfFERpjO
榊さん受けってあったっけ???
394名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:20:48 ID:qPbaGGzZ
大山×神楽ってのは昔あった希ガス
395名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:21:58 ID:qPbaGGzZ
>>393
阿部さん×榊さんが……。
396名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:31:18 ID:go9n7VlZ
>>393
結構。
個人的には異常な愛情がお気に入り
397名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:36:17 ID:I/US8t8T
>>395
それは攻めとか受けとかいうのとは別次元の問題だろw
398名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:37:26 ID:nCtnXHLJ
なんといわれようとよみ×とも分が足りないと思うんだ
399名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 09:36:16 ID:2ia1v08v
>>397
しかし、あれはあれでなかなか
400名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 11:41:18 ID:651wdgy4
>>393
つ桃色のお見舞い
401『土曜日に溺れる』【1】:2005/12/17(土) 12:26:52 ID:AQlmfHKU
                       1

 お昼ができるまで、二階に行ってろ。
 滝野智に言われるままに水原暦は、音がしないように階段をゆっくりと上がっていった。智の家は古い。不用意に階段を上ればギシギシと音がして、そうすると必ず。
「よみ、太ったな」
 と言われてしまう。言われればムカッとする。けれどそれを表に出すのは大人気ない、かっこわるい。何より怒れば図星を指されたようで、癪に障る。実際は行きつ戻りつで、体重事態に大きな変化は無い。けれど油断大敵である。
「遺伝って事も、あるからな」
 暦の父は、中年男性らしい丸みを持った身体をしている。そもそも、中学の辺りから発育をし始めた腰と胸元は、父方の祖母譲りらしい。母方は一様にやせている。胸元もすっきりしている。やはり油断は出来ない。
 上り終えれば、階段の脇に取り付けられた窓から、隣の家が見える。十二月始まって今日まで、武蔵野では雨が降らない。スカッとした空の下、隣の庭の木蓮の、落葉しきった木が見える。少し目をそらせば、赤い盛りの終りかけた紅葉がある。乾ききった世界。
 ――火がつけば、あっという間に、燃えるだろうな。
 予想があった。事実、家の近くでもボヤ騒ぎがあったばかりだ。放火の疑いがあると言う。燃え移ることが無くてよかったが、それは偶然であって、運がよかっただけとも聞いた。何でそんなことをしたがるのか、暦にはよくわからない。
 燃えるのが、そんなにいいのかしらん?
 だから智の部屋に入ったとき、それが目に付いて、思わず指につまんでしまったのだ。
 お香である。
 仏壇に捧げる線香ではない。いわゆる円錐形をした小さなお香である。深い蒼をしている。それがほたて貝の殻の上に置かれている。よく見れば貝殻にはもう灰がたまっていて、智が幾度もそれを使用していた形跡がある。もちろんこれには、火はついていない。
「どらどら」
 傍らには、ライターがある。そのライターを手にとって弄ぶうちに、火をつけてみたくなった。カチリと火打石をはじけば、ガス口から勢いよく火が吹いた。そっと近寄せると、炎の距離は離れて見えるのに、香の頭にぼっと火が灯った。燃えている。
402『土曜日に溺れる』【2】:2005/12/17(土) 12:28:05 ID:AQlmfHKU
「アチチ」
 ライターの持ち方が悪かったか。ライターが熱くなって、思わず手を離す。指をかすかにパタパタしたら、その時起きた微かな風で、燃えていた香の火がふっと消える。
「あ」
 消えた炎の跡から、すうっと一筋、煙が立った。香は煙を出す前から、微かににおいを発している。そして煙のにおいはやっぱりそのにおいだった。不思議な香りである。鼻に近づければ、かなりきつい匂いなのに、煙になればちょうどいい。
「当たり前か」
 呟けば、忙しく、するするすると昇っていく煙が、ゆらゆら揺れた。煙草のそれと違って間断なく高く高く、形を崩さずに、直進していく煙。香はじくじくと燃えていき、灰はそのまま白い塔になっている。
へえ、燃えても、灰は崩れないんだ。
確かに貝殻には、香の死骸が二つ、横倒しになっている。ずいぶんしっかりした形だったから、気になって手にとってみようとして。
「あちちっ! 」
 誤って、燃えている香のそばを、指でかすめてしまう。豆粒程度だから、見逃していた。小さくとも火は火である。まして十二月に入って雨は一度も無い。よく燃えるのだ。燃えきっていない円錐が倒れて、けれどその形はそのままに燃える。
 倒したままで最後まで燃えるのかな? 起こそうかと思って、けれどそのまま放置して、貝の上の灰を、今度は用心深く、指でつまもうとしてみる。つまめない。指でつまもうとした跡だけが、微かな窪みになっている。
「どうするかな――」
 一計を案じて、指を唾で湿らせ、触れてみた。今度はその姿を捕らえる。ただし一部だけである。円錐の一部が崩れて張り付いて、暦の指にべったりと貼りついている。女性らしい、しかし重みのある、指である。親指でぐい、と灰をこすってみた。
「へえ」
403『土曜日に溺れる』【3】:2005/12/17(土) 12:28:48 ID:AQlmfHKU
 指先に、細かな灰が、ただの白い筋になった。ざり、という感触が、幻ではないかと思うくらい脆い。ためしに舌の上に乗せる。無味である。けれど今度は確かに、ざり、と細かな細かな舌触りがした。
 煙草の灰とは違うのだな。煙草の灰を舐めたことは無いけれど、煙草の灰は均一の灰ではない。乾燥した葉を紙で巻いたものだから、燃えれば灰の形も色も何もかも違う。
 そうか。
 煙草の煙がずっと一直線に昇らないのは、燃えたまま放置されるわけではないからだ。口で吸うために上げ下げして、吐く息吸う息に踊らされる。そういえば初めて吸った紙巻は、しばらく煙の立ち上るのを見ていたな。するする、するすると。
 傍らに置かれている、紙の箱を取上げてみる。中央のビニールフィルムから、幾重にもなった蒼い香がひしめいている。香の名前は、オーシャンブリーズだ。海の吐息、か。なるほど、言われればそんなふうに言えるにおいかもしれない。
 そっとベッドを背にして、もたれかかってみる。頭をベッドにのせてみると、煙った天井が見える。眼鏡を外す。目をこすってみる。焦点を合わせていたグラスの外は、曖昧な世界である。それが煙でより曖昧になる。
 青い匂いがする。煙がもろもろしている。ため息をつく。その息に煙が一足遅れて、ゆわん、と動く。わずかな風に反応するのである。側にあった漫画を手にとって、一、ニページめくって、またため息をつく。はあ。煙がゆわんと動く。
 トントントン、と軽い足音が上ってきた。トントントン、ぱたぱたぱた、そしてざらっとふすまが開いて。
「よみ、昼飯、できたぞ」
「わかったー」
 呼びに来た智の声にけだるく答えて、顔を上げると、充満した煙に眉をひそめた友が。
「お香炊いたんだ」
「うん」
「よみ、煙草も吸ったろ」
「吸ってねーよ」

404『土曜日に溺れる』【4】:2005/12/17(土) 12:29:31 ID:AQlmfHKU
                   2

 一回の奥の台所は大きなスペースがとってある。赤ワインまで用意されたテーブルは準備万端であって、土曜の昼下がりにふさわしい。食事のメインは一階に下りてすぐにわかった。サンマの煙のにおいがした。
 別に台所で待っててもすぐだったじゃないか。暦の言葉に、まあまあ、いいじゃないの乾杯しようよ、乾杯。
「乾杯」
 二人とも、土曜日は一緒にお昼を食べることにしている。それはすなわち一日中一緒にいるということでもある。それだけで嬉しい。ワインに口をつけて、暦はにんまりする。ポテトサラダがある。赤はポテトサラダと相性がいい。
「これ作ったの、ちよちゃんだろ」
「ご名答」
 やっぱり、と言いながら、さっそく箸で摘まんで口に運ぶ。ほっこりとしてさらりとした舌触り。昨日の晩、榊が持ってきたんだよ、これ、と、滝野もワインを一口やって、言った。
「作りすぎたんだって」
「へえ。榊、相変わらず料理ダメなのかな? 」
「いや、これは一緒に作ったみたいよ。ちよちゃんと」
 ふうん、と暦は答えて、榊も大変だなあ、と呟いた。榊は、料理得意じゃないのに。
ちよちゃんのポテトサラダはとても上品な味。きれいな白に、きゅうりとにんじんとハムの彩りが鮮やか。
 滝野智も、料理が不得手ではない。智のポテトサラダは炒めた玉ねぎを入れるので、ほんのり温かい色になっている。しゃきしゃきした歯ざわりが美味しい。マヨネーズの味よりも、塩コショウで塩梅よく味付けてある。ちよのはマヨネーズがたくさん入っている。
「基本に厳しいからね、ちよちゃん」
「ほんと、榊も大変だ」
 うなづきあってポテトサラダを咀嚼する。二人よりも年下の同窓生は、マヨネーズも一から作るので、マヨネーズがふんだんにはいっていてもしつこくないのだ。一緒に作ったということは、榊もその工程を仕込まれただろう。榊も大変だ。
405名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 12:29:58 ID:dT9FFZ4M
大山×智
よみ×智
神楽×智
をキボンヌ。
406『土曜日に溺れる』【5】:2005/12/17(土) 12:30:27 ID:AQlmfHKU
 ワインを口に含めば、ポテトサラダの後味が、さっと溶けて消える。赤ワインのタンニンに耐えうるだけの力が、ポテトサラダにはある。
「サンマ、何かかってるの? 」
「まあ、食べてみてよ」
 けげんな顔で暦が尋ねるのは、見慣れない濡れ方をサンマがしているからだ。じっくり焼かれたサンマ、皮は所々焼け焦げて、脂でてらてら光って。けれどそれは上からかけられた汁に、しんなりしている。皿の底には少し汚れた赤い汁がたまっている。
「まさか、赤ワイン、とか? 」
 智はにやにやして、答えない。一つまみ箸でむしって口に運べば、汁をかけられてもまだ温まっているサンマの肉である。湯気を立てているサンマの肉がある。そして暦は、サンマにかけられたのが酢であることを知る。
「うま! 」と言えば、にやにやしながら智。
「だろーぅ? 」

                                3

 ついにワインを一本空けてしまった。午後一時の一時は、大抵昼食の投了戦から始まる。暦は一足先に、少しふらつく足で、コーヒーメーカーを抱えて階段をのぼる。ぎしっぎし、と階段が鳴いた。じきに皿洗いを終えた智が、食後のお菓子を持って上がってくる。
 ざら。
 ふすまを開ければ、ふ、と蒼い潮のにおい。放っておいた香の火はとうに消えている。しかし香のかおりはある。その残り香の中、コーヒーメーカーをセットして、窓を開け放つ。酔いの回った頬を、十二月の風が撫でる。乾いている。空気が入れ替わる。
 そうして暦はまたベッドの脇に腰掛けて、鞄からリップを取り出した。唇に塗る。乾いている。
 シュ、ヲ、オ。
 蒸気の音がして、蒸されたコーヒーの液が、ビーカーのような耐熱ガラスのポットに注がれる。手持ちぶさたになって、鞄の中から、今度は煙草を取り出して火をつけた。すかーっと煙が上がった。ふう、と煙を吐く。
 あ、舞い上がった。
 リップを塗ったばかりの唇に、ぺたり、と煙草の吸い口が吸い付いた。普段はレポートや勉強に集中するための道具である。食後の一服の習慣は、暦には無い。今吸っているのは、さっきの香の煙の影響だ。ふかせば、乾いた冬の空気に、煙はやんわり溶ける。
 さっきの漫画を手にとってみる。今度は三、四ページめくって、煙を吐いた。むこうから、とんとんとん、とリズミカルな足音。
407『土曜日に溺れる』【6】:2005/12/17(土) 12:31:32 ID:AQlmfHKU
「それは灰皿かもしれないけど、吸殻入れじゃないよ」
 部屋に入ってきた智は、お皿に盛ったクッキーを暦の側に置いて、きつい声で言った。
「わかった、携帯灰皿に入れる」けちなこと言うなよ、と言うのを飲み込んで、鞄をまた一探り。取り出した携帯灰皿に、吸殻をねじ込んだ。ぎゅっ。そっと視線を上げると、まだきつい智の視線。まずいなあ。智は煙草が嫌いなのだ。
「よみ……」
「は、はい」
 神妙に答える暦に、滝野はぷっと吹き出して。
「お前また太ったろ! 階段ギシギシ言ってたぞー! 」
 嫌味な笑い声に思わず。
「うるさい!! バカッ!! 」

「タンニンにさ、サンマの肝が合うんだねえ」
 記憶の中で反芻して、暦はにこにこする。コーヒーの香りがいい。満足してぼうっとする。智の目は酔ってとろんとしている。頬は赤くなっている。暦が智の額の髪を撫で上げると、しっとり汗ばんで光っていた。風が涼しい。
「ワインビネガーって、あんなに合うんだな」
「ん」
「あれ、赤だろ? 」
「そ、今度は白で試してみるつもり」
 今度は智が、暦の髪をすき上げた。さらさらと暦の髪の毛が流れて、指から零れ落ちていく。
「煙の匂いがする」
 暦の髪のにおいを、くんと嗅いで、智が囁いた。煙草? と聞き返されて、違うよ、さっきのお香のにおい。
「でも、そんなにここには長くいなかったぞ」
「においって、けっこうバカに出来ないよ。きっと今、あたしサンマのにおいするし」
 そう言って智が笑って、そっと暦の肩に頭をもたれかけさせた。
「サンマの? 」
「さっきまで、焼いてたからさ」
 暦は、智の頭をくんくん嗅いでみる。近づいた智の身体に触れて、ジーンズ地のワンピースを感じる。固くごわごわした感触。智が羽織っているカーディガンは、何度も洗濯して地の青がすっかり色褪せた空色。中学の頃から使ってると聞いた。
「お前のにおいしか、せんぞ」
「え? そう? 鼻悪いんじゃない? 」
 そう言って智は、立ち上がって、窓を閉めに行った。白地の薄いカーテンも閉めた。厚手の緑のカーテンは閉めない。さっと薄暗くなる室内。
408『土曜日に溺れる』【7】:2005/12/17(土) 12:32:08 ID:AQlmfHKU
「智」
「なに? 」
「そのカーテンも閉めればいいじゃん」
「いらないよ。光が反射して、中まで見えないって。それに」
 昼まっからカーテン締め切るなんて、何か意味深じゃん。笑う智に、あそ、と答える暦。何を今更。

「高校を卒業してさ」
 隣にストンと座りなおした智を見やって、暦が言う。唐突な話の流れに、滝野はまじまじと暦の顔を覗きこんで、はあ、とうなづいた。
「高校卒業してさ、何かいろいろ変わったって思わないか? 」
「べっつにぃ」
 明るい声に、暦は、む、と言葉に詰まる。そんな水原を放っておいて、智はごそごそと何かやりだした。何してるんだよ、お前。えへへ、べっつにぃ?
 香だ。
 香を炊いている。
 貝殻の上に無造作に置かれた円錐の小さな青い香。智の細い指が、香をライターで炙っている。火を離せば、しばらく頭上で燃えて、さっと煙に変わった。一本の筋がすうっと上っていく。また海の香り。
「はまってるの? 」
「なにに? 」
「お香に」
 尋ねれば、智の答えは、ううん、気まぐれ。
「シェフの気まぐれサラダなみに、気まぐれ」
「なんだよ、それ」
 言ったとたん、暦は口をふさがれた。智に押し込まれたクッキーに。口元をもぐもぐさせて見れば、智はえへへと照れ笑い。
「幾らした? 」
「100円ショップ」
「貝殻は? 」
「先日の晩御飯の、残り」
 注ぎ足してもらったコーヒーで口を洗えば、暦の口の中の甘い余韻が、さっと溶けて苦味に変わった。
「やっぱり変わったな」
 智の言葉に、何が、と聞き返せば、高校卒業してさ、との答え。
「どこが」
「よみが、コーヒー、ブラックで飲めるようになった!! 」
 はしゃいだ歓声をあげる智に、暦がベッドの上の枕をぶつけた。
409『土曜日に溺れる』【8】:2005/12/17(土) 12:32:34 ID:AQlmfHKU
「私は元々ブラック派だ! 」
「クリームと砂糖たーっぷりのなー」
「何も足さないし、何も引かない!! 」
「へー、以前ちよちゃん家でブラック飲んで。
――ニガ。
とか言ってたじゃーん! 」
「言ってねえ! 」
 バスン!
 もう一度叩きつけられた枕に、わぷ! と智が言った。
「いーじゃん、こうしてコーヒー飲めるようになったんだからさあ」
 ぽい、と枕をベッドの上に放り投げて、ニヤニヤ笑う智に、顔をしかめて赤らめて。
「苦味も旨みに感じられるようになったんだよ! 」
「だから煙草、吸うんだ」
「な! 」
 思わぬ攻撃に、暦があんぐり口を開けると、ニヤニヤ笑いのまま。
「煙草吸ったら、健康な赤ちゃん、産まれないよ」
「妊娠したら、すっぱり止めるよ」
「へえー。まあ、よみみたいなの、もらってくれる男の人がいたらいいけどねえ」
 ぐいぐいぐい、と一気にコーヒーを煽って智は、コーヒーメーカーの電源を落とす。ぱちん、と音がして、稼動ランプが消える。ポットのコーヒーをもう一度、暦のマグカップに注ぎきって元の位置に戻すと、熱の残っているプレートが、じゅん、と音を立てた。
「……どうした? 」
 継ぎ足されたコーヒーを暦が飲み干す数分の間、とっくに飲み終えた智は、膝を抱えたまま一言もしゃべらない。しん、とした様子に心配になった水原が。
「どうした? 」尋ねれば。
「嫉妬した」
「は? 」
「よみが、結婚するかもって思ったら、その男に嫉妬した」
「それ言い出したのお前の方だろ!! 」
「うるさい! このボケ眼鏡――っ!! 」
 今度は枕をぶつけるのは、智の番だ。ぼすん、とぶつかって、暦。――てめえ、本気でやったな……。詰め寄る暦に、そっぽを向いた智が、ふん、と鼻を鳴らした。すねているのだ。
「――ったく」
 口の中にあった言葉を噛み潰して、暦は残っていたコーヒーを飲み干した。コーヒーの香りに混じる、香のにおい。ふ、と顔を上げれば、たなびく煙、ゆら、ゆら。もうこんなところまで版図を広げたか。帯のようにたなびき、幾重にも折れ、溶けている。
 深く息を吸う。吐く。
 煙がぽんとはじける。そっと手を伸ばす。漂い群がる煙が一拍置いて、ふわん、と流れた。風だ。微かな動きに、風が起こったのだ。動けば風になる。風は拡散して溶けていく。次の風を起こすために。

410名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 12:36:47 ID:CzuRVw4K

                 4
411『土曜日に溺れる』【9】:2005/12/17(土) 12:37:01 ID:AQlmfHKU
 煙を眺めていたら、細い筋がふっと途切れた。香が燃え尽きたのだ。
「智」
「ん? 」
「火、消えたよ」
「新しいの、つけていいよ」
 よっこらしょ、と智は起き上がって、側の箱をとった。蓋を開けて中からビニールの袋を取り出した。青い色の円錐。はい、とつまみ出して暦に手渡す。
「やってみ」
「うん」
 うなづいて、かたわらのライターに手を伸ばそうとすると、そんなの要らないよ、との声。
「え? 」
「その灰に、お香の頭、突き刺してみなー」
 まだ燃えているのか? まさかと思って灰に突き立てると、柔い灰にさっと通って、固い芯に突き当たった。赤く燃えている、火種。瞬く間に一条の煙。
「早いよ、まだ」
 もういいかなと思った暦に、智が押し留める。
「火を感じたら、いいよ」
 火を感じるとは何のことか。わからないが、そのまま差し込んでいれば。
 アチ!
 ちり、という感覚に慌てて引き抜けば、摘まんだ香の先には一灯の赤。煙の筋、一本、すうっ。貝殻の上に新しい香を立てながら、暦。
「まだ燃えてたんだ」
「灰の下に隠れてね」
「でも煙出ないね」
「残り火だからね」
「こっち消えるね」
「残り火だからね」
 言い合ううちに、すうっと灰に埋もれていく赤。
 あ、消えた。
「火が移ったからね」
 新しい煙は立ち上り、溶けて、部屋の中にその密度を増していく。立ち込める海のにおい。曖昧な世界。煙に溶けて曖昧な世界。そっと、左手に感触。智の右手。
「ねえ、よみ」
「なんだよ」
「右手、貸して」
「なんで」
「いいから」
 ほれ、と差し出す右手を見て、やっぱりついてるね、と智が言う。ついてるって何がだよ。灰が。灰? 怪訝な顔をする暦に、にやっと笑って。
412『土曜日に溺れる』【10】:2005/12/17(土) 12:37:48 ID:AQlmfHKU
「きれいにしてあげるよ」
 暦の指先を、くん、と嗅いで、智は暦の指を口に含む。こすってとったつもりだった灰は、微かにその白い指を曇らせていた。それを舐めて取ろうと言うのである。
「ば……! 」
 声を上げる暦にそしらぬふうで、ゆっくり智は指を味わう。舌でよみの指の形が分かる。爪、爪の先、指紋、第一関節のくびれまで。前歯でそっと噛んでみて、けれど舌は優しく指の形をなぞる。
「……か――」
 ののしろうとして言葉につまり、ごく、と唾を飲む暦を見て、智は満足しながら、指のお遊びを続ける。静かな部屋の中で、ちゅぱっちゅぱっと唾液のはぜる音。鼻の奥で、よみの触れた香のかおりを楽しむ。無味である。けれど鼻腔は、敏感に香りを捕らえる。
「くすぐったい、よ……」
 喘ぐ暦を無視して、智は彼女の右手指先の残り香を楽しむ。水原の左手の甲は、優しく撫ぜられて、ひくん、と身をよじった。そっと智はしゃぶっていた指から口を離して、そっとよみの耳の後ろのにおいを嗅いだ。そして。
「変わったとこ、あったよ」と囁く。
「な、に? 」
「よみの身体に、新しいにおいが加わってる」
「なに」
「煙草の匂い」
「嘘! 」
 驚いた暦は、慌てて自由になった右手で以って髪の毛をつかみ、自分の鼻にあてた。
「――え? ほんとに? 」
「自分の出してる匂いって、気づきにくいもんね」
 髪には篭るから、よく嗅いだらわかるよ。そう囁く息はねっとりと熱いから、暦はまた身をよじる。くすぐったい? よみ?
「……っ! ん、んぅ――」
 荒い息遣い。耳の後ろにそっと舌を這わせた智は、今度はおおげさにクンクン匂いを嗅いで。いいにおいがする。その囁きに、嘘つけ、とよみは返す。煙草の匂いがいいにおいなわけないだろ!
「煙草の匂いだけならね。でも――」
 ――もうよみの身体に混じっちゃってるからさ。
 そっと噛まれた耳たぶに、ああ、と暦は喘ぐ。そんな水原のうなじの火照ったにおいを、智は横隔膜が広がりきるまで吸う。思わず腰がびくん、と跳ね上がる、よみ。くっと奥歯を噛み、犬のように匂いを嗅ぐ智の尻に、そっと暦の手のひらが触れた。
「あは! 」
 溜め込んだ息が、暦の肩ではぜる。ぜえぜえと息を吐いている。暦は智の尻を撫ぜる。スカートは青いジーンズ地だ。けれどその固い生地の下に、しなやかな彼女のお尻を感じる。はりのある、滑らかな手触り。汗をかいているのまで分かる。
「ハーン、ハァーン、ハアァ――ン」
 みっともないくらい、熱い息が、よみの肩口を湿らせる。我慢してたのかな、智。こうやって喘ぐの。
「はあぁん、ああああん、あああ、あん。ア、ア、はあはあ、は」
 じわりと智の目尻が潤む。双丘の谷に指が押し付けられたから。固い生地なのに、指の形にへこんで、窪んで、中身の濡れ始めた下着越しに動きを伝える。暦の右手の、中指の動きを。
413『土曜日に溺れる』【11】:2005/12/17(土) 12:38:23 ID:AQlmfHKU
「智」
「んぁ? 」
「いいにおいがする」
「ぇ? 」
 とものはつじょうしたにおい。
 顔を見合わせる。溶けた瞳で見つめあって、溶けた瞳を認めあって。キスをする。音を立てて。唇と唇で、舌と舌で。コーヒーの香りはしなかった。ただ舌には、ローストした豆の苦味がある。
「よみ」
「ん? 」
「お酒のにおい、するよ」
「サンマの、ッハア……、に、おいは――? 」
「する」
 すぱっと言って、智は、でも気にならないよ。
 智のにおいは、煙の匂いと、ワインの匂いと、唾液の匂いと、お昼ご飯の匂いと混ざってすぐに溶けて、二人の匂いになる。甘い香りになる。
 ねえ、智。なに? なんでもない。ふふふ。……アッ。どうしたの、よみ? ばか、いじわる。
 どちらがどちらの囁きか分からないくらい溶け合った声の中、キスしながら智は、そっと指を暦の着ているセーターの下にもぐりこませる。
「ひ! 」
 暦が声を詰まらせたのは、智の指先がひんやりしていたから。
「よみのおっぱい、あったかーい」
「へ、変なこと言うな! 」
「おっきーし、やわらけー!! 」
「智。冷たい指、禁止」
「えー? 撫でて欲しくないの? 」
「……いらない」
「もー! つれないこと言うなよ!! 」
 言いながら、智の指は、ブラジャーの上からそっと暦の胸に触れる。そっとそっと、もどかしいくらいに、そっと。よみは、知らない! とでも言うように顔を背けて、それでも目は閉じないでそのままでいる。智は観察しながらさすり続ける。その細い、ひんやりした手で。
「お香に火をつけるときにはさ」
 智のおしゃべりにも、死んだみたいに身じろぎしない水原。まるで聞こえないみたいに。そんなことには気づかないような顔で「じっと待つんだよ」と明るい声で、智。
「よみも感じたろ? 火が移ったらさ、その感触があるんだよ。ふっしぎだよねえ。どんなに煙が出てても、それを感じないと火がついていないんだよ」
414『土曜日に溺れる』【12】:2005/12/17(土) 12:39:07 ID:AQlmfHKU
 暦は答えない。魚の目みたいに感情のない瞳。けれど智はけして急がない。
 柔らかい暦の乳房は、厚手のブラジャーに覆われている。ふちのところにはフリルがついている。その部分まで撫で上げて、今度智の指はそっと乳首の辺りまで戻って、親指の横腹でこすってみる。左右に、左右に。
 乳房の奥が、固くなっている。弾力が楽しい。乳首はすっかり固くなっていて、よく我慢できるものだと思うくらい。そっと膝を水原の股間に当ててみる。暦のズボンは芯の強い綿なのに、そこがどうなっているのか、手にとるようにわかる。
「よみはどうなのかなあ? すごく興味あるなぁ。おっぱいでよくなってるのかなぁ。それとも、初めからよくなっちゃってるのかなぁ」
 水原の眉間に、皺が寄った。けれどその瞳は、動かず揺らがず静かなまま。よみの首のつけねがつっぱっている。乱れた髪の奥から覗く、襟足が震えているのが分かる。
「ブラの上からさあ、固くなってるのがわかると、ハァ、あたしまで、きもちよく、なっちゃう。すっごい濡れちゃう」
 わざと息を乱して言うと、よみの首筋が、ぞわわっと粟立ったのが分かった。ごくり、と唾を飲む音。もう智は分かっている。よみの身体に火がついているのを。それなのに、焦らして焦らして。
「よみ、かわいー。すっごいかわいい。エロいオッパイさすられてさ。恥ずかしいエロ乳。膝で触ってもわかるよ。よみのここが、すっごい感じてるの。やっぱりよみはえろいなあ。おっぱい――」
 智のいやらしい声が、ぴたりと止まる。シン、と凍りついた空気。よみが真正面から、ともを睨みつけているから。暦の眉間に刻まれた深い皺。つりあがった眉。口はへの字に曲がっている。しまった、やりすぎたか。智の心臓が、ひやり、とする。
「よみ――。あの、怒った? 」
 恐る恐る尋ねれば、怒った顔のまま暦は、さっと両腕を滝野の首に巻きつけて、そのまま乱暴に引き寄せる。
「はふ。は、ぁふぅ――。は、は、ぁハ……」
「……んぁ――よ…みぃ? 」
「はっはっ、はぁ、ハー。ハー。ぁん。うん。ウム――」
 ぺちゃぺちゃと舐め回すこよみのキス。強い力で抱きかかえられて、智は全く身動きできないでいる。リップクリームに潤んだ唇が、ひたり、と智の頬に食いつき、離れ、舌が這い、その度、涎が、息が、智の淫らな心を刺激する。
「くるしいって、よみ」
「だめ。だめあたし、もうだめ」
「よ、み? 」
「だめぇ。あたし、もう、だめぇ」
 だめ、だめと言いながら、腰がうねり、やがてそれは智の膝に押し付けられる。ズボン越しに膝を捕らえると、狂ったようにこすりつけながら。だめえ、あたし、あ、あ、あ。ともきもちいい。涎が、しっとりした唇から溢れそうになっている。
「――ぉ、み……」
 すっかり快楽に燃え上がった暦を見て、智の胸の奥が苦しくなる。何かがせりあがってくるような感覚。何もされていないのに、乳首がぎうっとつままれたような、快感。それから腰の奥がひくひくする、もどかしい感じ。お尻を撫でられてたときより、ずうっと。
「こよみ、いやらしい」
 スカートの下の、パール色のシルクのパンティの奥。その濡れそぼったところで、女の持つ小さなペニスが、快楽を求めて熱を持っている。充血している。だからお腹の奥の方から腰が、ひくんひくん、動く。
415『土曜日に溺れる』【13】:2005/12/17(土) 12:39:54 ID:AQlmfHKU
 息苦しさに喘げば
 海の吐息のにおい

 それから智の吐息
 熱く甘い暦の吐息

 引き剥がしていく
 衣服と下着と理性

 二人で絡みあって
 濡れそぼっていく

 涎と汗と愛液と欲情に

「とも、すき」
「うん、すき」
「とも、すき? 」
「あたしも、こよみ、すき」
「……んあ」
「いい? 」
「いいよぉ」
「だいすき」
「うん、だいすき」

 言葉は溶けて、二人の密度を増す。立ち篭めた二人のにおい、甘えた声。ワインの香り、お昼ご飯のにおい、コーヒーの香り、智の部屋のにおい、二人の汗のにおい唾液のにおい。

「あ、はぁぁっ!! 」

 一際高く鳴いて、窒息する。
 満ち満ちた香のにおいと、喉までせりあがった欲情の渇きに。
 お互いを求めて、乾いている二人。
 だからよく燃えるのだ。
416『土曜日に溺れる』【14】:2005/12/17(土) 12:41:14 ID:AQlmfHKU
                               5

溶け合った身体を起こして、裸の身体に、ベッドから引き摺り下ろした羽毛布団を仲良くかけて、二人でよりそって、快楽の余韻に浸っている。混ざり合って曖昧になっていた意識が、戻ってくるのを感じながら、暦は智に尋ねた。
「あのお香さ」
「ん? 」
「何か入ってる? 」
「何かって? 」
「エッチになる、薬、とか」
「入ってないよ」
 智は笑って、暦の頬にキスをする。よみはとうに外しているけれど、智の顔だけは、近視で乱視の者の持つ曖昧な世界の中、はっきりと見える。愛の力だな、と水原は思って、けれど絶対口には出さない。
「お香はさ。燃えるだろ。煙だすだろ? だからさ、息苦しくて、溺れたみたいに頭がぼおっとして、エロい気分になるんだよ」
「本当か? 智」
「適当」
 お互い顔を見合わせて、照れたみたいに二人で笑う。暦は布団に顔を押し当てる。智のにおいがする。一杯にそのにおいを吸い込んで、じゃあさ、とよみ。
「放火魔とかも、そうかな」
「へ? 」
「燃える煙吸って、気持ちよくなるために、火事をおこしたい、とか」
「あー。変態の考えることは、わからんね」
 呆れたように肩をすくめる智に、なんだよそれ! まるで私が放火魔みたいじゃないか! と暦が叫べば。
「火、つけるじゃん、よみは」
「何に! 」
「わかんないなら、いいよー」
 そう言って智は上半身を乗り出すと、貝殻にもう一つ、新しい香をのせてライターの火打石をこすった。燃え上がる火。ぐっと伸びた智の肌はすべすべと張りがあって。暦はそっとその背中に手をおいて。なあ。智――。
「また、お香、つけるのか? 」
「よみはこのにおい、嫌い? 」
「嫌いじゃないけど、なんか海の底にいるみたいで、溺れそうだ」
「ふーん」
 感心したように相槌を打って、じゃあ、君は、またエッチな気持ちになるのかな? と言う智に、いやあまあどうだろう、と暦が照れ笑いに言葉をぼやかした。そうすると、智。振り返って、あたし。
417『土曜日に溺れる』【15】:2005/12/17(土) 12:42:26 ID:AQlmfHKU
「よみに溺れたい」

 煙一条、すうっ。
                        (了
418名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 14:45:21 ID:Z/rvnB1W
やはり
よみは
エロい
419名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 14:52:54 ID:8X8N5iU7
青い人の時代は自分も含め全員になっちまったよ
420他人の設定を使うN:2005/12/17(土) 15:29:41 ID:O8khoNC3
クズSSキタ━(゚∀゚)━!!!!
421名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 15:52:38 ID:Pw05Hd6N
純文かYO!

ってなくらいいい感じの描写だな
よみもエロいし、なんか空気感がいいな。GJ!
422名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 17:33:32 ID:CcOrmUf2
 新作キタ―――――!!!

 俺はこれから仕事なんでゆっくり読む暇が無いが、良さげな感じ。
 帰ってから読むのが楽しみだ。
423名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 17:43:13 ID:EzRsFwbG
まぁ、良くこのタイミングで投下したものだ(以前にも微妙なタイミングでの投下があったが)。

ともあれ, 『土曜日に溺れる』 G・J!!!
424名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:12:12 ID:O8khoNC3
自演擁護必死だな
425名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:37:25 ID:h2Qy4chH
水圧でドアが開かなくなるぐらいエロい汁が溜まった。GJ
426名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:39:29 ID:h2Qy4chH
ageちまった……スマソ
427名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:58:23 ID:dT9FFZ4M
さしぶりによみともネタが読めて満足。
428名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 19:46:43 ID:BeZSnvml
そんなマンせーするほどの内容なのか?
無駄に長いし、途中で読むのやめたよ。
空気をよくしようと必死みたいだが、こういうの見るとよけい萎えるよ。
429名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 20:15:02 ID:ORaVF2hF
かなりクセはあるけど、オレは素直にいいと思いやした。
ただ、やっぱり万人受けはしにくいかも。
430名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 20:24:27 ID:q6Dnyn3S
自演マンセー乙
落ちぶれてもここまで情けない職人になりたくないねえ〜
431名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 20:40:13 ID:go9n7VlZ
だがな>>428、空気を良くしようとしていると分かっているんなら
そういう言い方よしといた方がいいよ。
気に入る気に入らないは人の自由だとしても。

空気よみなさい!
カ──────
432名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 20:52:53 ID:6WWTExit
殺伐としたスレに救世主が!!
 .__
ヽ|・∀・|ノ FF式石油暖房機マン
 |__|
  | |
                              (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡)ミ彡)
                      ゴーーッ  ,,从.ノ巛ミ   彡ミ彡)ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡)''"
                         人ノ゙ ⌒ヽ         彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"
   .__           ,,..、;;:〜''"゙゙ /;:"     )  从    ミ彡ミ彡)ミ彡,,)
  ヽ|・∀・|ノ  _,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙     /".,".     彡 ,,    ⌒ヽ      彡"
   |__|コ=≡:゙:゙             \":; ..    '"゙         ミ彡)彡'
    くく    `゙⌒`゙"''〜-、:;;,_       .\;::        )  彡,,ノ彡〜''"
                  ⌒`゙"''〜-、,,    , ,彡⌒''〜''"
433名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 22:20:11 ID:ORaVF2hF
…なぜに俺が自演扱い?

>>430が必死な理由を新参者の俺に教えて下さいな。
434名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 22:52:33 ID:O8khoNC3
>>433
ウゼえんだよ
てめえが書いた糞SS持って失せろ
435名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 22:53:55 ID:WitK/cLK
基地外の素性なんて知ったところでどうしようもないだろ?
436名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 23:25:25 ID:96baLmra
>>433
とりあえず放置の方向で。
相手するだけ時間の無駄。
437名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 00:04:25 ID:/6YRYcLp
ま―た自演擁護か。
そこまで自分の書いたクズSS読んでもらいたいかね。なさけない・・・
438名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 00:49:54 ID:8SV2H/8n
IDは変わってるが、荒らしてるのは一人、ないしは二人と見ていいわけか。
事情は分からんけども、わざわざそこまで粘着することないだろうよ。
自演自演と馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返して、なんか因縁でもあったんか?
439422:2005/12/18(日) 02:33:38 ID:oYIfGw8W
 さて、ようやく仕事が終わって、
『土曜日に溺れる』をじっくり読んでみたが……。

 ざっと目を通した時に感じた印象通り、良作だった。GJ!

 俺もこのスレで何本かSS投稿してるけど、これより良い物が書けるかどうか、
自信が揺らぐな。
「その場面で感じられるであろう『五感』を描写する」ってのは俺も心掛けているけど、
その辺り、俺より上手いかも、と思う。
 あと俺的には、智がよみの指を口に含んだくだりで、勃ち始めたな。

 一つだけ難を言うとすれば、
「魚介類に赤ワインは合うのか? むしろ白ワインの方が……」
という疑問だが、俺は料理に詳しくないからこれ以上ツッこめない。
(俺の知らない料理法があるかもしれんしな)

 ともあれ、良作ありがとう。
440名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 12:33:23 ID:XX0n44yU
美味しんぼでは「一般的には魚介類には白ワインが合うとされているが、
ワインという酒の質が根本的に魚介類には合わない。一番いいのは日本酒だ」
というふうに言ってるな。日本には酒と料理をあわせる習慣がないから
実感がわきにくいところではある。スレ違いスマソ
どうも料理の知識や味覚に乏しいせいで実感をもてない描写があったりする。
小説は読む方にも教養が必要ってことだろうが。
441名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 13:34:48 ID:/6YRYcLp
>>438
ID変えてるのはお前だろうが。クズSS書き必死だな。
442441:2005/12/18(日) 14:27:23 ID:duHKgLHw
と携帯から思いましたが良く考えてみたらそんな証拠どこにもありませんね
どうもすいませんでした
443名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:16:07 ID:/6YRYcLp
必死だな
444名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:23:21 ID:bFJZUGUb
http://max-hit.net/deaero/blog/
(・∀・)ニヤニヤ
445443:2005/12/18(日) 15:44:32 ID:duHKgLHw
ごめんなさい…
自分が(理不尽な理由で)キライな奴を根拠無く「ID変えてる」と世にも低俗な事
をほざいて自演扱いする私が本当は『必死』なのに…
もう私はただ反論できないんですが悔しくて悔しくてたまらないので
『必死』と煽って敵前逃亡するしか手段が無いのです…

これから私がどんな事を言ってもスルーしてください…
現実世界では常に負け組なんでせめてバーチャルの世界だけでも
勝ったと思わせて、社会復帰を祈っててください…
446438:2005/12/18(日) 15:44:53 ID:8SV2H/8n
マジで>>441って何なんだろうね。
他はよくしらんが、少なくとも俺だけは違うっつってんのに。
そこまで言うなら、お前がクズでないSSを書いてみりゃいいじゃん。
447名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:47:39 ID:rHxdjELX
それが書けないから必死になってるんですよ
そろそろ華麗にスルーしようよ
448443:2005/12/18(日) 15:50:22 ID:duHKgLHw
はいそうです…今後私の事はスルーしてください…
どうせまた根拠無くバカな自演扱い、何の脈絡も無く「必死だな」というでしょうが…
鼻で笑ってください…
449名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 16:02:37 ID:PzooHJ5o
よみ×とも物が読めて満足しますた
職人さんGJ! (*´Д`)エロイナー
450名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 16:52:07 ID:dLfq6td0
I!G!P!
        _  _
      .ィ/~~~' 、
     _/ /  ̄`ヽ}
     ,》@)(从_从)))
    ◯||ヽ|| ゚-゚ノ|||◯ エーックス!
    \||〈iミ'介'ミi ||/
     ≦ ノ,ノハヽ、≧_
    テ<、ソ-〜'ヾフテ

           lll
451名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 18:16:05 ID:SFqo3WAo
神楽搾乳マダー?
452伯爵:2005/12/18(日) 20:02:15 ID:ZRfncH3B
>>446
お前のSSは糞以下だな。もっと俺を見習ってちったあ精進するがよろし。
あと443は俺のダブハンなのでよろしく!
453名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 21:50:10 ID:/6YRYcLp
また伯爵の自演荒らしか
454453:2005/12/18(日) 21:59:52 ID:duHKgLHw
そう、>>452は、>>453=443であり、「俺のダブハン」と言う発言の通り
「俺は>>443(ID:/6YRYclp=>>453)なのでよろしく!」と言う事です…。
自演をして申し訳ありませんでした…
455453:2005/12/18(日) 22:05:56 ID:duHKgLHw
ようするに、伯爵氏の名を騙って「名前が443の奴は偽者だ」と自演を
行おうとしたのですが「俺のダブハンだから」と言い方が失敗でした…
今まで伯爵の名を騙っていた者が私であると口を滑らせてしまったのですから…
456名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 22:09:12 ID:FeMis+sk
スルー汁っていい加減。
457名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 22:09:31 ID:bCsG5G75
赤ワイン飲みながら読んだ。
言葉が染みいるような文章だった。
458伯爵:2005/12/18(日) 22:50:39 ID:/6YRYcLp
クズSS!クズSS!!
459【正夢】(1):2005/12/19(月) 00:11:24 ID:MRdKr/uX
榊は暗い部屋の中にいた。

 どうしてこんなところに居るのか全くわからない。ただ、座っている私の周りを囲むようにして、いつもの五人がいる。皆が私を見下ろしているその視線は、氷のように冷たい……

 ちょうど私の目の前に居る一番小さな女の子が口を開いた。その可愛らしい口からは、予想だにしない言葉が発せられた。

 「私、榊さん嫌いです。」
 「えっ……?」
 突然のことに、これ以上ない簡単な言葉を理解するのに時間がかかった。
 「私も。みんなで盛り上がってる時も一人だけクールで、空気読めっての。みんな気ぃ使っちゃうんだよ、アンタ頭いいくせにそんなこともわかんないの?」
 榊の左前のほうにいるメガネをかけた女の子が言った。
 「あ……」
確かに榊には思いあたる節がいくつかあった。だが、そう思われているなど少しも思ってはいなかった。そのため、榊は急に自分が図々しく思われて恥ずかしくなった。
 もう、少し前に思った、なぜこんなところにいるのか、や、なぜこんなことを言われるのかといったことは頭になかった。
 「あ〜わかるわ〜それ。うちらが気ぃつこうてんのに、それに気づかへんでクール装うところがまた一段とムカつくねん」
460名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:24:57 ID:+NeqtPkv
>>459
嗚呼、可哀相な榊さん?
461【正夢】(2):2005/12/19(月) 00:28:32 ID:MRdKr/uX
 二番目に小さな女の子が言った。
 「そ、そんな……私はただ……」
 必死にそのことを否定しようとする榊の声は震えていた。
 「ただ? ただなんねん? どうせ言い訳やろ?」
 「……。」
榊はもう声が出なかった。大切なみんなに嫌われていたことがわかったことからくる絶望感と、それを失ってしまうかもしれないという恐怖の念とで。
 「それともなに? 私みたいな人間にあたしらみたいな凡人が気ぃつかうのは当たり前ってか? か〜!アンタ最悪だね!」
  右後ろの女の子の声はいつものように明るかった、だが榊が振り向いた先にあった瞳は決して笑ってはいなかった。
 (そんな……)
 もう言葉にならない榊の思いは、自分の心の中にしか響かなかった。
 恐怖心と絶望感で榊はうつむき、すするように泣きだしてしまった。
その途端に――

――ドスッ!!

 鈍い音と共に榊はうめき声をあげてその場に横たわった。
 左後ろにいた日焼けした女の子が榊の脇腹に蹴りをいれたのだ。
 「あ〜あ〜、泣きだしちゃって惨めったらないね。こんなやつをライバルだなんて思ってたの恥ずかしいよ。」
462【正夢】(3):2005/12/19(月) 00:50:06 ID:MRdKr/uX


 (か、神楽……? なんで……? や、やめて……)
 新たな恐怖心と絶望感が榊を限界まで追いやっていく。
 痛みに耐えながら、親友だと思っていた神楽のほうを向く榊の目にはもう、怯えたきった光しかなかった。
 関をきったようにほかの皆が横たわる榊を蹴り始めた。
 「こんなやついないほうが私ら五人で気楽だよ! 死んじゃえよ! ほらほら!」

――ガスッ! ドカッ!

 「あがっ……! ぐっ……!」
 (やめて……! 助けて……!)
 「みんなのことは名前で呼べないくせに私のことだけ『ちよちゃん』なんて年上ぶって呼ぶのやめて下さい! えいっ!」

――ガッ!

 「あっ……!」
 (やめて……! なんで……!?)
 「どうせ榊ちゃんここで死ぬねん。『ちよちゃん』やめてもらわへんでもいいやん? せいっ!」

――ドカッ!

 「……。」
 (……助け……て……)
 「そりゃそうだな。アハハハハ〜! オラッ! 寝てんじゃっ! ねえよっ!」
 「……。」
 (……か……ぐら……)

 榊は目の前が暗くなっていくのを絶望の中で感じた。
463名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:54:24 ID:8h4rdnEu
>>目欄
エロなら俺は何でもOK!

だがまぁ、あんまり暴力描写が多い場合は他のスレに行った方が
いい場合も。
464名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 01:01:50 ID:+NeqtPkv
>>463
まあ、最後まで読んでみましょうや。
465【正夢】(4):2005/12/19(月) 01:17:10 ID:MRdKr/uX

 「いやあぁぁぁぁ!」

――ガバッ!

 「……えっ?」

 そこは榊の部屋だった。頭上のねここねこ時計は6時30分を指している。カーテンの隙間からは朝の柔らかい光が漏れている。

 (……夢……?)

 榊は上体を起こしてみた。さっきまでのことが嘘のように体に痛みはない。ただ、頬には冷たい滴が流れていた。

 (……いやな夢だ……もう二度と見たくない……)

榊は涙をふいて、朝食の用意をするためキッチンに向かった。その前に一度ねここねこのぬいぐるみを抱きしめた。だが今日はいつものような安心感を与えてはくれなかった。



 「……いってきます。」
 いつもよりもさらにトーンの低い声で誰に言うともなく言った。
 榊が家を出た途端にちよちゃんと出くわした。
 「あ……。」
 榊はいつものあいさつの言葉をつまらせた。
 頭の中では、夢での出来事だから気にすることはないと思っているのだが、夢で言われたことが的を射てるだけあり、声が出なかった。
 「あ……えっと……おはようございます。 ごめんなさい今日ちょっと急ぎますんで……」
 ちよちゃんは走っていった。いつもと違い、まるで逃げるように行ってしまった。あまりにも不自然だった。
 「え……?」
 嫌な考えが榊によぎった。


 私……本当に、嫌われてる……?
466名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 20:55:19 ID:ABiTIi2p
>土曜日に溺れる
よみは消えていく煙に対しての心理描写が多くて、
ともは灰の中でも燃えている火種を強調している。
二人の気持ちの温度差なのかなぁと思った。

>正夢
続きに期待します。
467伯爵:2005/12/20(火) 00:36:26 ID:5KFn/l8T
相変わらずクズどものオナニー掲示板だな
468【正夢】(5):2005/12/20(火) 01:00:22 ID:FIUbCt27
私は、あの五人と仲良くなる前、つまり小中学校と高校に入学してすぐは、いつも一人で登下校してきた。
 もう慣れきっていたはずなのに、私は久しぶりの一人の登校が淋しく惨めに感じた。
 一体どういうことなのだろう。私が見たのは夢だ。だが、ちよちゃんのあの態度はどう考えても変だ。認めたくないが……嫌われている? でも先週までは普通にしていたのに……

 予知夢……そんなことばを聞いたことがある。確か、夢で見たことが現実でこれから起こるであろうことになる夢……。
 まさか……いや、きのせいだ。今日、たまたまちよちゃんには用事があったんだろう。
 榊はいつもよりプラス指向で考えた。だが、それでもやはり妙な不安感は拭いきれなかった。

――キィ

 榊は自分の下駄箱から中靴をとり、外靴を入れた。普通の女の子よりも幾分大きい靴を見る度に榊はコンプレックスを感じる。
 榊が靴を履き替えおえた時、廊下を歩く神楽を見つけた。少し日焼けした肌を晒しながら数人の友達と楽しそうに話をしている。
 
 そうだ。神楽にならこの思いを打ち明けられる。神楽はいつだって私の話を真剣に聞いてくれた。それに神楽は……私の人生で初めての……親友だ。
469【正夢】(6):2005/12/20(火) 01:34:27 ID:FIUbCt27
 榊は神楽の元に走った。
 「神楽、おはよう。」
 私はいつも通りを装うように言った。心の中では、神楽がいつものように元気に『おはよう』を返してくれることを期待していた。だが、それは期待で終わった。
 神楽は、困ったような顔でちらりと私のほうを見ただけで、すぐに視線を戻して友達とまた楽しそうに話を初め、教室に入ったいった。

 (え……? 気付いているんだろう神楽……?)
 
 神楽はいつでも必ず明るくあいさつを返してくれる。だが返してくれなかった。振り向いた先の私のことに気付いていなかったはずがない。
 私は気付いた。あれは予知夢だったんだ。私は嫌われていたんだ。神楽も、ちよちゃんにも。
 まさか、なんてなんて厚かましいんだろう……私は……私は……。
 瞳の奥に熱いものを感じた。一番失いたくないものを失った、その気持ちで胸が潰れそうだ。
(私……。また一人だ……。)
470名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 04:18:54 ID:pAbCl/7b
>>467
そのコメントは大阪板の方でしてください。
471伯爵:2005/12/20(火) 15:43:29 ID:5KFn/l8T
俺のSSでも読んで勉強しろカスども
472名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 16:28:11 ID:bkRFrU+6
こいつ誰?
473名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:04:49 ID:rIi7UH2f
>>471
何処にあるんだ?
そんなに言うなら此処に書け
474名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:47:58 ID:ut7dpArf
>>472
某板のコテハンを名乗っているが、口調は全く違う。
どっちかと言えば彼と対立したくろまんが氏の口調のよう。
某板でもアク禁される最後の最後まで伯爵氏に粘着してたから

本人かどうかは分からないけど、あの最期ではやりかねないなぁ。
どうでもいい話ではあるが。
475伯爵:2005/12/20(火) 19:04:45 ID:GfopZlYZ
バカで−す。
476伯爵:2005/12/20(火) 19:08:30 ID:GfopZlYZ
>>474
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
こういうバカが一々釣れるから荒らしは止められないねw
477名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:27:22 ID:ut7dpArf
くろまんが氏とも違うようだ。
彼は激情型で粘着質な人だったが、
少なくともこんな薄っぺらな馬鹿じゃ無かった。

人違いなら安心。
478名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:29:52 ID:krvF0/HE
>>471
お前のSSなんてもともと糞じゃん。
479名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 23:09:21 ID:VlhGU4jz
反面教師ってコトでだろ
俺のSS読んでこう言う糞文章な書き方をしてはいけないよって言いたいんだろw
480【正夢】(7):2005/12/21(水) 00:14:25 ID:pidCD9f5
 友達が欲しいと思ったことが無いわけじゃない。でも一人での登下校やテスト勉強、体育祭や文化祭はそれほど苦にならなかった。
 それは、友達が出来ないのは私が無口で内気で素直に友達が欲しいと言うことをうまく表現できなかった事が悪いと思っていたから。
 だから、自分が悪いことなのだから。そう割り切っていた。でも、高校に入って私にも、たまに話かけてくれる人じゃない、『友達』というものができた。
 そこで初めてわかったんだ。一人でなにかをするより皆でなにかをするほうがずっと、ずっと楽しいということを。
 今日の夢を見て妙な恐怖を感じたのは、私は素直に友達を失いたくないという気持ちなんだろう。
 ぬいぐるみなどのように買えるものじゃない。私は買えるものじゃないものを今まで持った事がないんじゃないだろうか?
 失ったらもう二度と手に入らない大切なもの、それを失うなんて……怖い……頭が変になってしまいそうなほどの……不安……。

 こんな思いするくらいなら……友達なんて……
481名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:12:23 ID:0t1dxfOu
なんだか混沌殺伐としてまいりますた。
482名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:26:29 ID:H6BPviPk
おいおいおいおい、ちゃんとハッピーエンドになるんだろうな?
寂しい終わり方なんかした日にゃ泣いちゃうぜ漏れも>480




まあそんときは榊を慰めるのは盛れなわけだが
483名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:57:22 ID:2gg+bviy
バッドエンドでも面白けりゃいいよ。
これ、エロあんの?
484名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 07:02:04 ID:pidCD9f5
エロが要るんなら無理矢理いれる
面白くはないんで勘弁
485【正夢】(8):2005/12/21(水) 07:49:35 ID:pidCD9f5
 「榊さん?」
 「えっ?」
 榊は急に自分の名前を呼ばれたことに驚いき、背筋がピッと伸びた。振り向いた先には怪訝そうな顔付きの黒沢先生がいた。
 「廊下で立ち止まっていると後ろに迷惑がかかるわ。」
 「え……あ……すいません……。」
振り返ると確かに、私が通路の少しをふさいでいた。
 (考えごとする時間だって、タダじゃないんだ……)
 なんだか急に現実に戻された気がした。

――ガラッ

――ガヤガヤ、ガヤガヤ

 榊は誰にもあいさつされないまま教室に入った。今日は、いつもの五人が榊の席からかなり離れたところで楽しそうに話している。
 榊は、あまり見ないようにしながら自分の席についた。どうしても、今日がいい日になる気がしなかった。
486【正夢】(9):2005/12/21(水) 08:16:14 ID:pidCD9f5

 「アハハハハ! え〜とそんで、それから〜……」
 「とも、うるさい。」
 「なあ、よみ。榊、来たぞ……どうするんだ……?」
 「昨日今日言った通り、少しくらい不自然でも構わないから。」
 「で…でも、少しくらい話しても、いいだろ?」  「少しなら、でもあのバカがいるところじゃダメ。あと、気付かれないように。」
 「わ、わかってるよ。」
 「よみさん、私もいいですか?」
 「まだ朝のこと気にしてるの? まあ気持ちはわかるけど、謝ったらなんでそんなことしたのか聞かれるでしょ?」
 「あ……。」
 「でもさ、よみ? なんだか辛くないか、学校終わるまで榊、可哀想だよ……」
 「でも誰かが口を滑らしたら計画は台無しだろ? 私だって辛いんだから我慢してよ!」
 「……う、うん……」
 「なあなあ、私はなにしたらいいん?」
 「あんたは普通にしてりゃいいわ。ただあんまり喋らないで。」
 「わかった〜。」
487名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 13:09:17 ID:ejRkoR4L
これは……
王道な隠れて誕生日パーチィ−計画なのか?タイトル通りに冒頭部分へな流れなのか?
ワク((o(゜▽゜)( ;゚д゚)))ブルですじょ
488名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:42:48 ID:+xsEpxLb
>>487
前者だったらありがちすぎてつまらんな。
489伯爵(バカ=本物):2005/12/21(水) 18:40:39 ID:X//rP6WM
僕のオナニーSS読みに着てね
ttp://so.la/azuentrance/
490名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 19:49:11 ID:/7cLMtT8
>>488
それも見せ方で面白くなるかもよ
491【正夢】(11):2005/12/21(水) 21:33:55 ID:pidCD9f5

 「では設問の3番を……榊、解いてみなさい。」
 「はい。この場合は先日習った公式が使えないので、二学期半ば頃に習った定理によって一度式を展開し……」
 「うん、完璧な解答だな。その調子で頑張りなさい。」
 「……ありがとうございます。」
 
長い答えを解説した榊に、クラスの女子が少しざわつく。
 「ねえ、榊さんってクールでかっこいいよね?」
 「うん、そのへんの男子よりいいよね。」

 ――ヒソヒソ

 「授業中だぞ、静かにしろ。」
 「は〜い。」
いつものことだった。勿論それが榊に聞こえていない訳ではない。中には聞こえていればいいな、と思いワザと声を大きくする者もいる。
 それは当然、聞こえていたら榊は気分がいいだろうし、こちらが好感を抱いていることが榊に伝わるだろうと思うからだ。
 だがそれは本人にしてみれば全く違った。「かっこいい」と言われる度に、それが「かわいい」ならどんなに嬉しいことだろうと思う。
 「かっこいい」と言われることでできなくなること、「クール」だから取れない態度。そして外側からは見えない「内気」で「無口」な性格。
 そんなことにがんじがらめにされて、誰かに甘えることもできない。いや、甘えることどころか、気軽に話さえできない。
 それはとても苦しいことだが慣れてしまえば、少し不自由なだけだと感じていた。だが、それは高校に入って友達ができてから変わった。
 自由に自分の個性を主張できて、皆が耳を傾けてくれる。不自由なことなどない。それがとても楽しいことだとわかった。
492【正夢】(11):2005/12/21(水) 21:36:53 ID:pidCD9f5

 「では設問の3番を……榊、解いてみなさい。」
 「はい。この場合は先日習った公式が使えないので、二学期半ば頃に習った定理によって一度式を展開し……」
 「うん、完璧な解答だな。その調子で頑張りなさい。」
 「……ありがとうございます。」
 
長い答えを解説した榊に、クラスの女子が少しざわつく。
 「ねえ、榊さんってクールでかっこいいよね?」
 「うん、そのへんの男子よりいいよね。」

 ――ヒソヒソ

 「授業中だぞ、静かにしろ。」
 「は〜い。」
いつものことだった。勿論それが榊に聞こえていない訳ではない。中には聞こえていればいいな、と思いワザと声を大きくする者もいる。
 それは当然、聞こえていたら榊は気分がいいだろうし、こちらが好感を抱いていることが榊に伝わるだろうと思うからだ。
 だがそれは本人にしてみれば全く違った。「かっこいい」と言われる度に、それが「かわいい」ならどんなに嬉しいことだろうと思う。
 「かっこいい」と言われることでできなくなること、「クール」だから取れない態度。そして外側からは見えない「内気」で「無口」な性格。
 そんなことにがんじがらめにされて、誰かに甘えることもできな
493(11)続き:2005/12/21(水) 21:43:14 ID:pidCD9f5
い。いや、甘えることどころか、気軽に話さえできない。
 それはとても苦しいことだが慣れてしまえば、少し不自由なだけだと感じていた。だが、それは高校に入って友達ができてから変わった。
 自由に自分の個性を主張できて、皆が耳を傾けてくれる。不自由なことなどない。それがとても楽しいことだとわかった。
 それを今、失おうとしている。それがどれほどの恐怖か、不安か、榊は思い知った。誰かの胸で泣き付きたい、思いっきり甘えたい。そんな気持ちだった。
 だが、今の榊には、そんな人はいなかった。
494すまん:2005/12/21(水) 21:44:16 ID:pidCD9f5
>>491は無視して
495【正夢】(12):2005/12/21(水) 22:18:46 ID:pidCD9f5

 ――キーンコーンカーンコーン

 4時間目の終了をつげるチャイムが校舎に響き渡った。

 「じゃあ今日はここまで。 あ、体育の補習を受けなければならない人は、昼休み、つまり今から、着替えて体育館に集合。課題を発表するわ。なお、なかった場合は留年よ。」
 「は〜い。」
 先程までの静寂が嘘のように教室の中が騒がしくなった。個々に弁当を広げる者もいれば、弁当を持たず学食に行くものもいる。極僅かだが授業中に食べ終えた者もいる。
 私は、今日はいつもの五人が来ないことを考え一人で自分が作ったお弁当を広げた。一人での食事がこんなに味気無いものだったのかと驚いた。



 「なあ、榊、一人でお弁当食べてるよ……? 可哀想だよ……」 泣き出しそうな声で神楽が言う。
 「そうですよ、ここまですることないですよ! 榊さん淋しそうです……」
 ちよちゃんも同じ調子だ。
 「私、ちょっと行ってくるよ。」
 「私も……」
 「いいから待ってて。」
496【正夢】(13):2005/12/21(水) 23:57:40 ID:pidCD9f5

 「えっと……さ、榊!」
 一人で弁当を食べている榊を横に、神楽がぎこちない声でいう。
 「ん……?」
 榊は、朝のことでかなり気まずい雰囲気を感じた。目をあわせずに平静を装った返事をした。
 「えっと〜、その……なんていうかさ〜……」
 神楽とて同じだった。
 「……どうした……?」
 「えっと……朝の、あれ、あの……ごめん……!」
 神楽がしどろもどろに謝った。神楽はどう思って言ったのか知らないが、榊はすごく嬉しかった。榊は自分の頬が少し紅潮してきたのを感じた。
 「そんなことか……?」
 つい思ってもみない言葉が出てしまう。素直になれないのも榊の悪いところだ。だが、それがまずかった。
 「えっ……? そんなこと……そんなこと……?」
 神楽がごもるように言った。榊はすぐに「しまった!」と思った。
 「あ……神楽! 違う……!」
 神楽の耳には届かない。
 「そっか……私のあいさつなんて……そんなこと……だよな……」
 榊が必死に弁明する。
 「いや違うんだ神楽……!」
 「……ごめん、もう行かなきゃ……じゃあ……」
 
 ――タッタッ

 神楽は行ってしまった。榊には後悔しか残らなかった。
497名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:03:13 ID:71Gwif81
がんばれ榊さん
498名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:30:15 ID:TOf+x6Ad
月9ドラマ展開
不用意な言葉ですれ違ってしまった二人…榊はどうするのか!?
499名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:34:56 ID:hIKiJsS7
正直こういうの大好きなんだが
500伯爵:2005/12/22(木) 01:30:47 ID:XGPHANal
またクズSSか
501名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 01:44:23 ID:RGn1DnG9
榊さんかわいそうだよ榊さん

たのむからハピエンにしてね。じゃないと泣く。俺。
502【正夢】(14):2005/12/22(木) 07:47:28 ID:U5AloH+l

 「神楽さん、どうでしたか?」
 ちょうど教室を出てすぐのところにいたちよちゃんが聞いた。
 「あ……普通だった。ちょっとどいて、トイレ行ってくるから。」
 声のトーンが急に低くなった神楽は少し下を向いていたが、ちよちゃんの身長では、神楽が隠そうとしている涙のたまった瞳がよく見えた。
 神楽はそのままトイレに行った。多分、用をたしはしないのだろう。
 「……神楽さん。」
 ちよちゃんには、どうしても榊が、その涙の原因にしか思えなかった。当然それはいいほうではない。

 (……また、やってしまった……)
 榊は深くため息をついて、瞳の奥からくる熱いものを必死でこらえた。
 どうして私は人の気持ちを考えられないのだろう。嫌われたくない嫌われたくないと思いながら、人に嫌な思いをさせている。
 そのくせ、それに気付けないでいる。それって、どこまで厚かましいんだろう。私なんか嫌われて当然だ。
 
 (神楽、ごめん……)

 榊は自己嫌悪に陥っていた。
503名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 09:35:37 ID:w7j7oPt8
こういう展開、超好き。
504名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 19:13:24 ID:Ml4A5BOS
悲しいまんま終わるのヤダヤダ!
ハピエンドじゃなきゃヤダヤダ!
できればエロもホスィ…

…zzZZ
505名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 22:31:21 ID:7uGH8Msi
>>504
>1、2行目
そーゆーな
バッドエンドにはバッドの良さがあるもんだぜ
原作がハッピーなわけだし
あんまり原作の世界観を徹底破壊するようなのだったらアレだけど

>3行目
それは同意
506名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 22:42:36 ID:U5AloH+l
いろいろ率直な感想ありがとうございます。エロパロでSS書くのは初めてなんでよろしくお願いします。
507名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 22:47:39 ID:fk2T02Gb
まとめて投下できないの?
終わりまで読まないと感想言いづらいな
508名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:00:52 ID:71Gwif81
別にそんなに勢いのあるスレじゃないしマターリ行けばいいんじゃね?
509【正夢】(15):2005/12/22(木) 23:33:16 ID:U5AloH+l

 「お〜い! ちよすけ〜!」
 活発な女の子が、教室のドアの外側にいる小さな女の子めがけて走ってきた。ともだ。
 「さっきよみに言われたんだけどさ〜今日の……って神楽は一緒じゃないの?」
 「神楽さんは……」
 ちよが困ったような顔で、ことのあらましを説明した。

 「じゃあまだトイレに……?」
 珍しくともは話を真面目に聞いて真面目に答えた。
 「なあ、ちよすけ。それってさ、もしかして榊って結構やなやつなんじゃない?」
 「えっ?」
 「だってあいつが泣くくらいのことを、言ったかやったかしたんだろ?」
 ともは、ちよでははっきりといえない部分を直に指摘した。
 「……」
 いつもなら「そんな! 榊さんは優しい人です!」と答えるであろうちよも、今ははっきりと言えなかった。
 実際のところ、神楽が教室から出てきてすぐにトイレに行ったあの時から、僅かではあるが頭によぎっていたことだった。そんなちよに構わずともは続ける。
 「な〜んか少しやる気失せたな〜。」
 それ以上ちよにとってあまり考えたくない事だったので、ちよは話題を切り替えた。
 「そういえばよみさんがどうとか……?」
 急に話題を切り替えてもなにも疑うことなく話にのってともが答える。これがともちゃんの数少ない長所かもしれないとちよは思った。
 「あ、そうそう。実はよみが〜……」

 ――キーンコーンカーンコーン

 「あ……」
 同時にでた言葉だ。
 「次はゆかりちゃんだから早くしないとまずいわ。んじゃ後で。」
 ともはそう言って教室に入っていった。
 ちよもすぐに教室に入った。
510名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:40:42 ID:mfclwqa5
(#^ω^)ビキビキ

クオリティ低すぎだお
511名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 00:59:49 ID:AJChzBDm
χmasな時期ですけどトナカイはほんと〜ぅにいるの?
512名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 02:21:16 ID:djHZtoyS
いるわけねーだろw
513名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 02:26:03 ID:603oVNrq
うわ、マジだこいつ…
514伯爵(鼻毛バカ):2005/12/23(金) 03:18:44 ID:irxAxFc6
相変わらずクズSSばっかだな。
>>506
ちっとは俺の作品読んで勉強しろカス。
515名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 12:20:47 ID:4aTZSGFP
空飛ぶ鹿なんているわけねーwww
516名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 15:11:22 ID:TaJVvrze
517AMNS(引き籠もり中):2005/12/23(金) 15:13:11 ID:bspoS14u
相変わらずクズのオナニースレッドだな。
ちったあ俺のSSでも読んで勉強しろ課す。
518AMNS(引き籠もり中):2005/12/23(金) 15:14:03 ID:bspoS14u
>>509
お前のSSはクズだ。話にならぬ。
とっとと失せ炉やチンカス野郎!
519名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 15:21:25 ID:h+BUduWg
>>515
空飛ぶ鹿ならいるよ。
ほら、なんていったっけか・・・カゼノタニとかって所にいたよ。マジデ
520名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 15:53:42 ID:SqmxldyW
「真っ赤なお×この神楽ちゃんはー♪」
「お、おい、大阪」
「いつも、んんん……のぉ……ちゅぱちゅものぉ」
「ばか、そんな舌、使っちゃ……」
521名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 19:35:01 ID:iZxj1vna
うーん♪
522名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:09:35 ID:irxAxFc6
伯爵とAMNS
523名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 01:34:01 ID:KM2H8uBG
そんなバカの名だすとまた荒れるぞ。
524名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 02:07:06 ID:2c+0TLZQ
>>505
>原作がハッピーなわけだし
>あんまり原作の世界観を徹底破壊するようなのだったらアレだけど

 をひをひ……「バッドエンドにする」事自体が、あずまんがSSの場合、
ちょいと匙加減間違えただけで致命的なまでに原作の世界観を破壊するほど、
きわどい事だと思ふぞ。

 それはそうと、「正夢」だが、
今の状態からハッピーエンド&エロエロ展開に持っていけたら、
俺的にはネ申認定。
 ハッピーエンドじゃなきゃスルーするかも。
 エロが無かったら、「なかなか良作だけど、板違い」といったところか。
525名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 09:02:02 ID:kGcT6vDz
>>517
じゃ、なんか書け論外。
526【正夢】(16):2005/12/24(土) 11:47:01 ID:0f5rs3+P

 ――キーンコーンカーンコーン

 放課後を告げる電子チャイムが校舎の中に響き渡った。それを聞いて喜び勇んで帰るものもいれば毎日の部活に励むための準備をするものもいた。
 榊はそのどちらでもなく、静かに鞄に必要なものを詰めて帰路についた。
 その榊のいつもより寂れた背中を正門より隠れ見ている五人がいた。
 「よし、私とともと神楽は自転車で直行。思いっきりこげば榊が帰るまで三十分は空く、その時間に飾りつけアンド用意。ちよちゃんと大阪は遅いからバスで。OK?」
 「なあなあ、勝手に榊ちゃんち入ってええのん?」
 大阪が言った。よくぞ聞いてくれたとばかりによみが答える。
 「実は私が事前に榊の両親に連絡しておいたから大丈夫! 両親は平日は夜までいないからって、スペアキーまで渡してもらったのよ!」
 「へ〜、よみスゲーな!」
 「じゃあもう時間がないから、みんな、行動開始よ!」
 よみととも、神楽は自転車置き場に直行し、ちよと大阪はバス停に走った。
527AMNS:2005/12/24(土) 17:11:52 ID:KM2H8uBG
>>525
過去ログ嫁チンカス野郎
528名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 18:00:35 ID:7kgtnm5z

とりあえずVIPから参りました

古い言葉ですが今北産業

529おたのしけ:2005/12/24(土) 18:48:50 ID:0+SoiY4Q
http://so.la/
クリスマスまでこんなところにいるのか。マジでクズだな。
530自分でもわけわかんなくなるんでまとめた:2005/12/24(土) 18:52:34 ID:0f5rs3+P
531自分でもわけわかんなくなるんでまとめた:2005/12/24(土) 18:54:01 ID:0f5rs3+P
532名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 19:42:49 ID:0f5rs3+P

 その頃、榊は一人、長い帰路についていた。いつも一人でいることに大きな不安を感じたり畏怖したりすることはないが、今日は別だった。

 (……神楽……)

 どうみてもあの態度は、なにかワケアリだった。それがなにかは知らないけど、私にとっていいほうではないことは確かだ。 それでも、私にあいさつのことで謝りにきてくれた。
 そんな神楽だから、いつでもそういう神楽だから、私は神楽のことを特別な存在に感じているのかも知れない。私は神楽のこと、全てひっくるめて好きなんだろう。
でも私は……神楽に対して少しの気遣いすら考えないで傷つけてしまった……
 「なんでみんな私を嫌うの?」なんて、図々しい、私の醜さが完全に現れた問いだ……
 それが私が原因だって気付いてない証拠で、私のほうに問題がないと思い込んでいた証拠。
 とどのつまり、私は神楽の優しさを逆手にとって神楽を傷つけた、それでいて神楽にだけは嫌われたくない、私のことを好きでいてほしいと願っている。
 (……アハハハハ……なんなんだろう……?……私って……?……)
 
 人目を気にして必死に堪えた涙はもう自分では抑えきれなかった。
533【正夢】(18):2005/12/24(土) 20:31:15 ID:0f5rs3+P

 「よみ〜。もぅつかれた〜。」
 いつもとは違うともの気の抜けた声だ。
 「何回も何回もうるせぇ〜! ダイエットだと思え!」
 よみの声だ。
 「……」
 「なぁ〜、榊んち遠くないか〜?」
 「それも何回目だよ!? ダイエットだと思え!」
 「……」
 昼休みからずっと、元気のない神楽を見かねてよみが言う。
 「神楽、そんなに気にすることないよ。榊は……その……口下手だろ? だから……えっと……」
 「いいんだ……別に気にしてないから。」
 よみを見た神楽の淋しそうに笑う表情によみは狼狽した。
 「あ……神楽。ごめん……」
 「よみ、ありがと……」
 それだけを言って神楽はまた口をつぐんだ。

 (……榊……)
 榊は私のことどう思ってるんだろ……?
 少なくとも私は、ただの友達とは思ってない。なんていうか……普通の友達より、大事な感じ。ここにいるよみとかバカには悪いけど、選べって言われたら間違いなく「榊」って答える。
 なんでそう思うのかはわからないんだけど、とにかく榊を選ぶ。これが好きってことなら、そうなのかもしれない。
 別に恋とかそういうことじゃないんだけど、好きなんだと思う。
 榊は私が欲しがるものをみんな持ってるからなのかもしれない。冷静な考え方、本当はすごく優しいところ、なんでもできること、ガサツでバカな私には全くないところばかり。
534(18)続き:2005/12/24(土) 21:45:34 ID:0f5rs3+P
 だから、求めているものの姿が榊だから好きなのかもしれない。 でも榊は……お前はそう思ってないんだよね……? 私のことなんてさ、別になんとも思ってないんだよな……?
 そりゃあ、私だってあんな風な態度とったけど、それは……
 (……仕方なかった……?……本当に仕方なかった……?……)
 ……いや……違う……それは言い訳……私にも悪いところはいっぱいあった。
 あいつのカワイイものの話もあんまり興味示してないし、二人でいても自分の話ばかり……。
 (……なんだ……冷静になってみれば私の落ち度ばっかだ……)
 どうでもいい……か……そりゃそうだよな……面白くもない話ばっかしてて、ガサツであいつの気持ちも考えなくて……そんなやつって特別な存在じゃないよな……? 私なんて……

 (……榊……)

神楽は溢れそうになる涙を、よみ達に見せないように拭った。

 「よみ……あのさ、私んち今日両親泊まりで家のこととか頼まれてるからさ……その、一回帰ってもいいかな……?」
 ともが割ってはいる。
 「なんだ、来ないの? 私たちだけに用意させんのか〜?」
 「あ、ああ……悪い……犬のえさとかもやらないとまずいから……少しだけ遅れて行くからさ……」
535(18)続き:2005/12/24(土) 22:12:39 ID:0f5rs3+P

 神楽の少し紅くなった瞳を見てよみがいう。
 「……わかった。飾りとか用意は私達に任せて。」
 「……ありがとう、よみ。じゃあ、また……」
 それだけいうと神楽はターンして今きた道を戻っていった。
 「よみ、帰らせちゃっていいのか?」
 ともが真面目に聞いた。
 「あんなに必死に悩んでるのを見て、帰るな! なんて言えないでしょ? どうしても帰って一度落ち着きたかったのよ。多分。」
 「そんなに悩んでた? あんまりわかんなかったけどな〜。」
 「だって……神楽って嘘つくやつじゃないだろ?」
 「……?」
 「神楽の家に犬なんていなかったでしょ……?」
 「……あっ!」

536名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 22:17:29 ID:pL4rn/4x
神楽までウツ街道に一直線? 畜生、続きが気になるぜ♪
537おたしのけ(旧AMNS、真性ひきこもり):2005/12/25(日) 01:24:09 ID:Jf4NRrRv
またクズSSか。もう死んでいいよ>書いてるバカ
538おたしのけ(ひきこもり生活者ブタ):2005/12/25(日) 01:33:13 ID:Jf4NRrRv
クズども、俺や伯爵(バカ)氏のSS読んで勉強しなおせやカス!
539名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 01:35:37 ID:F3hFltVq
amnsさんって知ってる
あの人のss凄く好きだったな
540名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 16:28:48 ID:+Rfg1yOM
くろまんがさんのも好きだったな。
怖いSSだけど、読んでいて引き込まれるものがあった。

今、どうしてるんだろ?
541名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 16:45:12 ID:F3hFltVq
ひたすらボコボコにする奴な
あんなの読んで喜んでる奴の気がしれん
542【正夢】(20):2005/12/25(日) 17:56:53 ID:VCtCKWE+

 ――キィッ!

 「ぜぇ……ぜぇ……あぁ〜……やっと着いたぁ〜……」
 「はぁ……はぁ……どうだ……! ダイエットは過酷だろ……! それより、自転車を隠すぞ……はぁ……」
 「ぜぇ〜……待ってよ、よみ〜……」

 よみとともは榊の家の前に出た。見上げながらともが口をつく。
 「へぇ〜榊んちってフツーなんだな〜。もっとでっけ〜イメージがあったよ。」
 「そっか、おまえは榊んちくるの初めてなんだな。榊の部屋みたらビックリするぞ〜。」
 「な、なんだよ〜! もったいぶるなよ〜! 早く開けろ〜!」
 ――ガチャ

 「うわ……。」
 「な、すごいだろう……?」
 榊の部屋は……一面ネコだらけだった。といっても生きているものではない。全てがぬいぐるみや絵や写真である。
 「え……なに…? ギャグ?」
 ともが唖然としていう。
 「違うよ、榊ってさ、本当はかわいい女の子なんだよ。姿形はかっこいいけどさ、芯が誰よりも女の子なんだ。」
 「よみ? なんでそんなこと知ってんの?」
 「神楽がさ……楽しそうによく話してくれたよ。」
 「……なあ、あいつ来るかな……? なんか私、来ない気がするんだ……」
 「……わからない……まぁ、いや……さぁ準備するぞ。」
 「……あ……ああ。」
543おたしのけ:2005/12/25(日) 19:34:10 ID:Jf4NRrRv
あまえらクリスマスまでこんなところにいるのか。
マジで屑だな。
544名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 19:47:03 ID:KI0YXbLv
>>543
仲間!仲間!
545伯爵:2005/12/25(日) 20:52:22 ID:/x8yQbnU
□!!!これを見た貴方は3日以内に死にます!!!■
■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに □
□10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無 ■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□て死亡した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね。                        ■
■――貴方がこうしているうちに富子さんが後ろから見□
□ていますよ…。                       ■
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
546名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 22:54:23 ID:yvWfYuxb
このレスは幸運のレスです。
全ての「〜スレコピペしろ」などの呪いのレスを見て怖い時にはこのような
レスを貼れば呪いは全て打ち消されます。
このレスをコピペして他スレに貼らなくてももちろん大丈夫です
ただし、このレスで呪いを打ち消したらこれからの一生断じて糞スレ以外で
人の迷惑になるような荒らし行為はしないでください
もししてしまったら全ての呪い系のレスがあなたに発動し、貞子、富子、メイリー、
彼女達が「アイツは私のよ!」「何でアンタのなの!私の物なんだから!」
などとあなたを取り合います。気をつけましょう。
547名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 14:30:16 ID:rpqjuFyc
>>349
ところでこれってどこのSS?
548名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:03:32 ID:G4UnHNg9
たまには下のよつばとスレを思い出してあげてください。
549名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 16:59:03 ID:X3rqjyZW
>>349
ところでこれはどこのSS?
550【正夢】(22):2005/12/27(火) 21:46:52 ID:J+k8zMug

 ――ガチャ

 「ただいま……」
 榊は誰もいないことを知ってながら、習慣となったあいさつをした。その声には凛とした爽やかな勢いは感じられず、逆にどんよりと濁っていた。
 (……疲れたな……今日はもう寝よう……)
 そう思って榊は二階に上がり、自分の部屋のドアをあけた。

 「……え……?……」

 榊は素直に驚いた。その自分の部屋はいつも通りにネコのぬいぐるみで埋め尽されている。
 だがそのネコのぬいぐるみひとつひとつが、まるで榊に差し出すようにカードを持っている。
 そしていつもより幾分華やかになった榊の部屋の中央のテーブルには色鮮やかに装飾されたデコレーションケーキが置かれている。
 さらにそのケーキの前にも、榊から正面の位置にカードが置かれている。
 榊は混乱気味にそのカードをそっと取り上げた。
 「……榊、誕生日おめでとう!!……」
 榊は一人でそのカードに書いてあることを呟いた。そのとき

 ――パンッ!!

 「きゃああああああああ!!」

 背後から急になったパンッ、という高い渇いた大きな音に、榊は驚きのあまり後ろを振り返りながらテーブルわきのベッドにへたれこんだ。
 いつもの榊とは誰もが思わないであろう、誰よりも女の子らしい悲鳴をあげながら。

 「榊、誕生日おめでとう!!」
551名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 04:29:21 ID:PcHqoVOv
>>550
GJ!!っす。続きが今一番楽しみな作品です。
榊さん達の心理描写に自分も一喜一憂してしまう。才能の差を感じる…。
とにかく自分もハッピー(エロ)SSが大好物なんで、こういう王道展開は大歓迎です。何杯でもイケます。
傷心の神楽を榊さんがどう慰めるか、慰めれるのかドキドキです。この二人に、あずキャラに幸あれ!

それで連載中に申し訳ないんスけど、これからちょっとの間忙しくてネットに触れれないので
年の収めの前に一本、勢いで書いたモノを投下させてもらいます。
552前ふり:2005/12/28(水) 04:31:53 ID:PcHqoVOv
私と神楽は真夜中こっそりと別荘を抜け出して、二人で散歩に出かけていた。
遠くでさざめく波音を耳にいれ、吹いてくる冷たい潮風に身を当てるのは夏の夜には心地良い。
他愛のない会話をしながら歩いていると、ふと数メートル先の草陰から私達を覗く一匹の猫に目が
奪われた。悪い癖が出る。神楽を置いて一人フラフラと猫の方へと吸い寄せられた。
その途中、すれ違った一本の木から突き出た枝に着ていたTシャツが引っ掛かり、ビリリと左の脇
あたりの生地を5、6センチほど横に裂いたのだが気にもとめずに猫へと向かう。
近づいてしゃがみ込み、手を伸ばせばその猫は弾かれたように林の奥へと逃げ出していった。

「榊!いきなり変な方向へ歩き出すなよ!びっくりするだろうが!」
「うん…」
マヤーに触れたからもしかしてと思ったけど……。
「あれ?榊…あんた、シャツ破れてるぞ。…あ〜あ、こんなとこ歩くから」
「うん…」
やっぱり、マヤーが特別だったんだな…。
「…ふぅ、しょうがねぇなぁ。…よし、そのままだとみっともないし、私が直してやるよ」
「うん…」
マヤー……元気にしてるかな…。
「よし…そうと決まればもう帰ろうぜ?…榊?……お〜い?」
「うん…」
マヤー…会いたいな……マヤー。
「…榊ぃ!!聞いてんのか!?」
「あ、う、うん。分かった。帰ろう」

そうして私達はちよちゃんの別荘へと引き返す。…もちろん、このとき神楽が言っていたことなんて
ろくに耳に入ってなんていなかった。
553美浜家別荘珍夜話 (side榊):2005/12/28(水) 04:35:20 ID:PcHqoVOv
別荘に戻り階段を上がってみると大小様々な寝息が聞こえてくる。
部屋に入ってみると案の定皆ぐっすりと眠り込んでいた。昼間は遊び、夜間は勉強。
当然、皆疲れているのだろう。私も、かなり眠たい。
「それじゃあ…神楽、お休み」
寝る前の定番の挨拶を告げて自分も布団へ向かおうとしたのだが、神楽に腕を掴まれた。
「おいおい榊。まさかそのまんま寝るつもりかよ?」
振り向くと、ちょっと慌てた様子の神楽。
「寝る前にやることがあるだろ。忘れたのか?」
「?」

寝る前に…すること?これは、もしかして…。

そう思ってハッとした。そりゃそうだ、このまま寝るのはいくら何でも味気なさすぎる。
せっかく都会じゃ見れない綺麗な星々がひしめきあう、こんなにもロマンチックな夜空の下を
二人きりで散歩してきたのだ。恋人同士なら、これで何もなかったという方が確かにおかしい。
私も女の子だ。率先して神楽を最後まで導いてあげるべきだった。
それにしても神楽…自分からなんて、よっぽど期待してくれてたんだ…。
薄い膜が張っていたような不透明な意識が一気に覚醒する。
私はゆるみそうになる顔を引き締めて、さあらぬ体でゆっくりと神楽に向き直った。
「すまなかった神楽。迂闊だったよ」
「思い出したか?」
「あぁ…大事なことだもの。…でも、どこで?」
神楽はしばらく考えこみ、やがてポツリと言い放った。

「ここでいいや」

「……………え?」

「ここでしよ」

何?ここ?ここって…?

神楽のとんでもない発言に耳を疑った。神楽を見下ろす。真顔だ。
「何だよ?いちいち移動するの面倒だし、終わったらここですぐ寝れるし、別にいいだろ」
平然と言い放つ神楽に私は愕然とした。
有り得ない。
部屋の中は薄暗いとはいえ、月明かりで誰がどこで寝てるかくらいの判別はつくのだ。
皆が寝ているこの別荘で神楽とすること自体私にとってかなりの冒険なのだが、よりにもよって
同じ部屋でことに及ぶだなんて冒険を通り越して無謀に感じる。
辺りを見回す。皆、確かに深く眠っている。ちょっとやそっとじゃ起きそうにはない。ないけれど…。
智さんに顔を足蹴にされてる水原さんが低く呻いた。
私の名を呼びながらかおりんが枕を強く抱きしめた。
そして、天使のような寝顔をしたちよちゃんが布団の中でコロリと可愛く寝返りをうった。

…ここでする、の?

硬直している私の肩を神楽はポンと叩く。
「別に脱がなくていいからな。そこの椅子に座って待ってて。準備するから」
神楽はそう言って、部屋の隅に置いてあるバッグの山から自分のを見つけ出し、何やらごそごそ
と探り出した。
取り残された私はただただ目をしばたかせる他なかった。
554美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 04:45:13 ID:PcHqoVOv
壁際に合った背もたれの無い木製の丸椅子に腰掛けながら、呆然と神楽の背中を見つめていた。
何てことだ。まさかこんな状況に陥るなんて…。
いったい、今夜の神楽は何でこんなにも大胆なんだろう?自然に囲まれて開放的になっているのか?
それにしたって、誰かが起きたらどうするんだ?見つかったら、きっとパニックになるに決まってる。
ゆかり先生は分からないけど、黒沢先生に私達の関係がバレたら問題になってしまうだろうし。
いや、それ以上に一番まずいのはちよちゃんに見られたりすることで…。
あんなとこ…ちよちゃんが見ちゃったら新たなトラウマを作ってしまうかもしれない。
とは心配しながらも、素直に神楽を待っている私って一体…。
私は頭を抱えた。

「…神楽、本気でするつもりなのか?」
「当たり前だろ。榊は嫌なの?」
「いやじゃない…けど、ここでするのは、その、危ないよ…」
「まぁだそんな事気にしてんのか?大丈夫だって、静かにやるからさ」
「………静かにって…君にできるのか?いつも声、お…大きいじゃないか」
「えぇ?そうかなぁ…でもそりゃ、あんたがいつも静かすぎるからだろ?」
「そ、それは…」
私が"する"側だから仕方がない、とは恥ずかしくて口には出せなかった。
代わりに小さく頷くと、神楽はふっと笑った。
「ま、心配すんな。やってる間は黙ってるし、なるべくすぐ終わらすから」
それはそれで嫌だな。…ん?終わ“らす”?
「すぐ…って。……というか、え?……まさか、今日は君がするの?」
驚いて問いかけると神楽がハアーッと盛大な溜息を吐いた。
「あんた、今更何言ってんだよ。何のために私が今こうして準備してると思ってんだ?
そりゃあ、あんたの方が上手にできるんだろうけど今回は私がやるって約束なんだから」
約束?何だ?まさか、いつの間にか今度は神楽に"させる"約束なんてしてしまっていたんだろうか?
だとしたら、とんでもない事だ。よりにもよって今日それを実行してくるなんて。
今回は是非断わりたい。けど、神楽は約束を破られるのを嫌う。怒らせてしまうのはもっと嫌だ。
うぅ…や、やっぱり…神楽にされるしか、ないのか…。何故かやる気満々だし。
はぁ………声、我慢できるだろうか…。
「…不安だ…」
「何だよ、私の腕を信用してないのか?大丈夫、上手くやるって!」
「………上手にされては困るよ…」
神楽には聞き取れないくらい小さな声で私は呟いた。
555美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 04:50:01 ID:PcHqoVOv
さっきから神楽の突飛な言動に振り回されっぱなしで冷静な思考を保てないのだが、私に背を
向けしゃがみ込んでいる神楽が何をしているのかがふと気になり出した。
「ねぇ、神楽?」
「んー?」
振り向きもせず、神楽が生返事をする。
「…何、してるんだ?」
「だから準備だって。道具探してんだよ。っつかしーな…確かにこの中に入れておいたんだけど…」
「………?」

どうぐ?………ドウグ?……………ど、ど…道具!?
え?いや?…ま、まさか……あの、赤蝋燭とかバイブとかピンクなんとかっていう……あの道具か!?

「神楽!!!」
思わず大声で叫んでしまい、慌てて自分の口を手で塞いだ。幸い、誰も起きなかったようだ。
「…何だよ、びっくりするな」
神楽が目を丸くしてくるりと振り向いた。
「だっだだだって、…道具?何で持ってるんだ?いや、それより何で持って来てるんだ!?」
「ははっ、確かに私が持ってるのは意外だよなぁ。…実はさ、こっそり練習しようと思って」
「こっそり?な、何で隠れて使おうとするんだ!私がいるじゃないか!」
「あ〜、実はお前には内緒にしときたかったんだけどな。でも仕方ないよな、この場合。
あんたをそのままにできないもん。ふぅ、せっかく夏休みからちよちゃんに教えてもらってたのに…」
「ちょっと待ってくれ」
話の途中だったが、どうしても引っ掛かる人物の名が出てきたので私は右手を前に出して神楽を制した。
「…誰に教わったって?」
「?だから、ちよちゃんだよ」
「ちよちゃんって……美浜ちよ…ちゃんのことか?」
「そうだよ。他にいるか」
「ちよちゃんが…」
アオーンと、遠くで野良犬の鳴き声がした。
556美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 04:58:44 ID:PcHqoVOv
「ちよちゃんも持ってるのか!!?」
再び大声を出して勢いよく立ち上がる。今度は周りを気遣う余裕は無かった。
「?持ってるよ?」
当たり前のように答える神楽。頭が真っ白になって気が遠くなった。
「なに驚いてんだよ?別に持ってても不思議じゃねぇだろ、女の子だしさ」
「でも…でも、ちよちゃんはまだ13歳だぞ?は、早過ぎないか?」
「そうかぁ?…ま、でもほら、ちよちゃん、天才だし。私より扱いは全然上手いんだぜ?」
あはは、と笑う神楽。この信じがたい現実に私はついにへなへなと体の力が抜け、両膝を床につけた。
最近、どんどん低年化している性行為が問題になっていると聞いたが、まさかよりにもよって
ちよちゃんが!!しかも、私の神楽に教える立場だって!?そんな…そんなことって…。うう嘘、だ。
「お、おい?どうした?具合悪いのか?」
「ちよちゃんが…ちよちゃんが…そんなことしてるなんて…」
「何だよ、別にいいじゃん。まさか中1の女の子に負けた〜とか思ってんじゃないよな?
はは、あんたに限ってそりゃないか。でも、そういや榊も私と大差なかったよな〜」
「……神楽と同じくらいって…?」
「もう忘れたのかよ。ほら、ちよちゃんの誕生日の前に一緒にしたじゃん」
「…神楽と道具を……?」
「そうそう、お互い慣れない手つきで四苦八苦してさぁ」

私が神楽と一緒に道具を………

「使ってない!!」
本気で思い出そうとしたが、そんなもの使った記憶はない。というかそんなモノを使ったことを
忘れるわけがない。そんなアブノーマルなこと…神楽としたことなんて、ない。
私はいつだって自分自身で、愛してきた。
…でも、でもそれじゃあ神楽は物足りなかったのだろうか…。
「ねぇ…神楽、私じゃ不満があるのか?あるならはっきり言ってくれ」
「はぁ?何だよ?不満なんてあるわけねぇだろ」
「じゃあ…何でだ?何で道具を使う?何で私と練習してくれなかったんだ?」
神楽は口ごもり、ちょっと困ったように頭を掻きはじめた。
「いや………上手くなって…完成させて、榊を驚かそうと思ったから…」
「そんなことしなくていいんだよ!ね、神楽、約束してくれ!これからは私の前でしか使わないって」
「へ?な、何で?」
「わ、私のこと、本当に好きなら、約束して!」
神楽はぽかんと口を開いて、今にも泣き出しそうになって懇願する私を見つめていた。
「…まぁ……榊がそこまで言うなら……。…にしても、そんな見たいものかなぁ…?」
「当たり前だ。神楽のことなら、何だって見ていたい」
「ふ〜ん、そ、そっか。…うん、そういうのって、ちょっと、嬉しいかもな」
照れたように頬をかきながら神楽は屈託なく笑った。

まったく呑気なものだ。どういった道具か知らないが、一言相談してくれればよかったのに。
しかし…道具、か。ひょっとして神楽なりの考えがあって用意してくれたのだろうか。
まぁ…とにかく持ってしまったのを今更どうこう言っても仕方ない。それに…。
557美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 05:05:53 ID:PcHqoVOv
「ね…神楽…」
「ん?何?」
「その…なんだ……。私も、ほんの少しくらいは…興味はあるんだ…ど、道具」
コホンと咳払いして告げる。今度は私が顔を赤く染める番だった。
そんな私の姿を見て神楽はおかしそうに吹き出した。
「あは、そんな恥ずかしそうにしなくてもいいじゃん。変な奴」
「い、いや…君が…開けすぎなんだ。もっとこう………恥らった方がいい」
「そうなもんかなぁ?まぁいいや。ん〜、にしてもサイズはもうちょっと大きい方がいいかなぁ」
「!?」
大き…何を言って!?椅子から滑り落ちそうになるのを片足でなんとか踏ん張った。
「さ…サイズまであるのか?」
「当たり前だろ?穴の大きさとか長さとか…用途によって使いわけるんだから。
種類がいっぱいあって覚えるの大変だったぜ。見た目はそんなに変わらないしさ」
穴…長さ…用途…種類…。頭痛がした。
神楽どうしちゃったんだ?そんなこと平気で言う人じゃなかったじゃないか…。
初めての頃、私もそうだったが神楽もそれ以上にそういう知識はなかった。
それが今は…道具を使うとまで言っている。こうまで変えたのは私のせいだろうか?
日頃神楽に色々しちゃったし…。神楽のためとはいえ…色々勉強したからな…。
頭の中で、付き合い始めた頃の純情な神楽との思い出が次々よみがえってきたが、すぐに打ち消した。
今は今、だ。それに、変わったにしろ神楽であることには変わりはない。

「神楽…初めては、み、短い方がいいと思うぞ」
爪が食い込むほどに拳を握り締め、ようやく声を絞り出す。
「いや、普通にしよう。そっちの方が扱いやすいしな」
「…」
神楽は取っ手の付いた長方形の木箱から何かを取り出してせわしく両手を動かした。
あの中に道具が…。
「よし、準備できたぞ。待たせたな、榊」
神楽は立ち上がって、私の方に振り向く。それに無言で頷いた。

正直、怖い。だけど、細かく考えるのはもう止めた。
今は神楽を信じよう。受け入れよう。そう…決めた。
558美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 05:12:43 ID:PcHqoVOv
神楽が私に歩み寄ってくる。
「それじゃ、始めるぜ。あんま動かないでな?怪我するかもしれないし」
「う…うん。大丈夫、信じてるから…」
「あぁ…、全て私にまかしとけ…榊…」
神楽は微笑んで、片膝をつき、木箱を置いた。そして木箱を開ける。
心臓がばくばくと激しく波打つ。
期待もあるし、不安もあるし、好奇もあるし、恐怖もある。
私の視線は神楽の右手に釘付け。
そして神楽が木箱の中からゆっくりと手を引き離す。
そこからでてきたものは
「………?」

針。糸の通された、どこにでもあるような針。だった。
神楽は膝まづいた姿勢のまま、私の左脇にその針を近づけた。
「………あの、神楽…何してるんだ?」
「は?見ての通りだろ。縫うんだよ」
「…縫う?」
「あんたのTシャツを縫ってやるって…散歩の帰りに言ったろ?」
…言ってたような。見ると確かにそこには裂け目できていて肌が露出している。
「じゃあ…道具って?サイズって?」
「?針だよ」
「………練習っていうのは……?ちよちゃんに教わってる…」
「裁縫だけど。さっきからそう言ってるだろ」
木箱の中には大小様々な針、そして赤、青、白と色とりどりの糸。そして布の切れ端。
「じゃあ…じゃあちよちゃんの誕生日に一緒にしたって…」
「だから、ぬいぐるみ作ったじゃん。本気で忘れてたの?」
「………」
私が黙り込むと、神楽が怪訝な顔をして尋ねた。

「なぁ榊…あんた、何かと勘違いしてたんじゃないのか?」
「………………………………………………………………別に」
「あやしいな、おい」
559美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 05:20:49 ID:PcHqoVOv
結局その後、私は神楽により少々危なっかしい手つきだが、手厚くジャージを縫われた。
真剣な表情で作業に没頭する神楽。そんな彼女を見下ろしていて、不意に素朴な疑問が頭に浮かんだ。
「ねぇ神楽。どうして急に裁縫なんて練習しだしたの?」
神楽は手を止めて、少しふてくされたような顔を私に向けた。
「…いつもな、あんたに弁当作ってもらってるから……その、何かお返しができないかなと…」
「お返し…?」
「だから…ほら、裁縫とかできりゃ、ぬいぐるみとか…マフラーとか編んであげれるだろ」
「…私に?そのためにずっと練習して?」
「ま………、そういうこと、かな。ほら、あと少しで縫い終わるからじっとしろよ」
私から目を逸らせて、怒ったような顔で針を動かす。頬が赤い。照れ隠しだろうか。
そんな神楽を見て、私の心には幸福感と罪悪感が同時に大きく膨れ上がった。

あぁ…神楽は本当に純粋に私のことを想ってくれている。なのに私は…私は…!!

「ごめん!ごめんなさい、神楽!!」
私は感極まって神楽を抱きしめた。
「おわっ!動くなっつたろ馬鹿!!何なんだよ急に!?」
「神楽がそれだけ私の事を真剣に想ってくれていたのに…私だけがやましい事考えて…!!」
「…やましい事?」
ピクリと神楽がの肩が震えた、が、今の私は気づかない。
「でも仕方なかったんだ!神楽がややこしい言い方するから…変な想像してしまうんだ!」
「榊…!あんた、やっぱりいやらしい事考えてやがったんだな!くっそ、人がせっかく…!!吐け!何を考えてた!?」
「君が…きちんと目的語を言わないから…!わ、悪い癖だぞ」
「人のせいにするか、卑怯者!!変態!ムッツリスケベ!!だいたいあんたは日頃っから…」
またこのパターン。神楽が説教を始め出す。が、その声が大きすぎた。
かおりんが目をこすりながら起き出してくる。
「んん〜何なのよ…うるっさいわね」
眠たそうな目をこちらに向けたが、私と目が合った瞬間、その瞳が大きく開かれた。
「さかきさぁん!!!…ってきゃあああああああああああ!!!!!ちょっとぉ神楽さん!!
何で榊さんを抱きしめてんのよ!私の榊さんから離れて、い ま す ぐ!!!」
「違っ!これは榊がいきなり…っていうか誰がお前の榊、だ!!言っとくけど榊は私の……えぇい!!
そうじゃくて……とにかく、かおりんは黙っててくれ!!これは二人の問題だ!!!」
「きぃ〜!!!何よ何よ!ちょっと仲が良いからって調子に乗らないでよね!!」
「実際そうなんだからしょうがねぇだろ!!」
「あ、あの…二人とも、落ち着いて…」

「「榊(さん)は黙って(下さい)!!!」」

「…はい」
560美浜家別荘珍夜話:2005/12/28(水) 05:23:25 ID:PcHqoVOv
神楽とかおりんの激しい言い争いに私がつけいる隙はなく、挙句にその怒声によって続々と起き出して来る
水原さんや智さん、ゆかり先生らの介入で騒ぎは何倍にも膨れ上がった。
私はどうしようもなく、荒れ狂う七人から少し離れた所で立ちすくんでいた。
元はといえば自分の勘違いが原因なので、ひどくいたたまれない。
皆の絶叫と怒号は窓から煌々と輝くあのお月様に届きそうなほど激しかったのだけれど、
ただ一人、そんな修羅場の中でも合いも変わらずに安らかな表情で眠る大坂さんがいた。
呆れるような羨ましいような複雑な気持ちで私が眺めていると、あかん、と口を開いた。

人の話はきちんと聞かなあかん。勘違いで大変な事になるかもしれんよ?

(終)
561名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 12:38:15 ID:SXo0ifWV
榊wwwwwwwwwwwwwwGJですwww
562名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 12:58:09 ID:dgO0RKRr
年越しにいいSSだ
オチに途中で気づいても、あまあまラブラブなら、何も言うことはない
あ、いやあったか

GJです
ん萌えますた
563名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 13:33:21 ID:llkfYuMH
神楽受けハァハァ
564名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 14:20:42 ID:gyFoGTcH
まだ続いてたのか、この糞SS
自演擁護乙カレー
565正夢かいてます:2005/12/28(水) 16:29:43 ID:3x5toySx
>>551
GJ!
年内には完成する予定。完成したらまとめるんで読んでくださいね。
566【正夢】(23):2005/12/28(水) 17:01:21 ID:3x5toySx

 「……え……?……」
 完全に警戒しきった榊の瞳に映っていたのは、榊がいま入ってきたドアの向こうにいた、クラッカーを手に持った、ともとよみだった。
 ともがいつも以上にうるさい声でいう。
 「奇跡! 榊のドッキリ誕生日パーティー大成功!!」
 「奇跡とドッキリは余計だ。」
 すかさず、よみがつっこみをいれた。
 「……え……あ……?……」
 
 (誕生日……? 私の……?)
 
 榊はふっとカレンダーに目をやった。
 今日は……あ……確かに私の誕生日だ……全く気付かなかった……。
 でも何故? なんでよみさん達が私の部屋に?
 それになぜ私の誕生日を知っているのだろうか?
 いや、それよりもよみさん達は……私のことが……嫌いなんじゃ……?

 榊は混乱した。聞きたいことがたくさんあるのにどうしても声がでない。
 そうしてる間に、よみとともが榊の傍に腰をおろして、言った。
 「驚いただろうけど、まあ落ち着いて。榊?」
 そしてよみは自分がいれたコーヒーを差し出し、テーブルの自分の向かいに座るように促した。
 「……あ……うん……。」
 榊も言われるままにした。だが到底落ち着ける状態にはなかった。
567【正夢】(24):2005/12/28(水) 21:48:17 ID:3x5toySx
 テーブルのケーキを正面にして榊が座り、その向かいによみが座った。ともは勝手にベッドの上に寝っ転がっている。
 それは榊にとって異質な空間であり時間だった。だが積もるその疑問よりも、自分を嫌っている人間と向き合っていることの妙な不安と恐怖が上だった。
 ブラックコーヒーの芳ばしい匂いが漂う部屋のなかで、うつむいてなにも言わない榊によみは言った。
 「ちよちゃんと大阪が来る前に言っておきたいんだけど、まずは色々ごめんね。」
 「え……?」
 「だから、勝手にこういうことしたり、無断で部屋借りたりして、ビックリしたでしょ……?」
 榊はきょとんとした顔を少し上げた。そして自分の部屋を見回した。それからとものほうをチラリと見た。その時ともが口を開いた。
 「あ、榊ちゃんの部屋がこういうふうだってのはよみから聞いてたからさ。私はなにも変とは思わないから気にしないで!」
 ともの素直な感想とタイミングの良さに、よみは心の中で「とも、ナイス!」と言った。それは榊は知るよしもなかった。
 そうは言われても榊はやはり恥ずかしそうに顔を赤らめて、またうつ向いてしまった。
 「……でもさ、こういうのもたまにはいいんじゃないか、って思ったの。」
 「え……?」
 よみの言葉が理解出来ずに榊が単音を返した。
 「榊さ、いつもアレだろ? その……クールでさ、自分からあんまり、喋らないじゃん……? みんなでどこか行ってもさ……? だから、ン…」
 軽く咳払いをしてまたよみが続ける。榊はうつ向きながら聞き入っていた。さすがのとももこの空気の中ではおとなしい。
568【正夢】(25):2005/12/29(木) 00:14:47 ID:3/PaegKq
 
 「だから、じゃなくて……その、私達は友達だろ? だから、もっと榊と仲良くしていたいし、榊にも私達といることが楽しいって感じてほしくて……さ……だからこういう、ン」
 よみが二度目の咳払いをした。
 「だから、こういうふうにすれば榊の素直なところも見れるし、楽しいって感じてもらえるかな……って……迷惑だったかな……?」
 「そんなこと……ない……!……すごく、すごく……嬉しい……」
 榊が最後の一句に反応して背筋を伸ばし、うるんだ瞳でよみを見て精一杯に言った。
 「そう……なら良かった。」
 よみは内心、涙のたまった榊の瞳を見てドキッとしたが、その言葉を聞いて素直に喜んだ。

 (……よみさん……そんなに……私のことを……思ってくれていた……なんて……)

 溢れそうになる熱い滴を懸命に堪えている榊。だが、あることが頭をよぎった。
 よみさんは私のことを嫌ってなんかいない……むしろこんなに大切に思ってくれていた……でも、ちよちゃんは……? ちよちゃんの朝の行動は一体……?
 榊は今、自分が置かれている立場を考えて、そのことを考えないようにした。だがそれも束の間だった。

 ――タッタッタッ、バタン!

 「榊さん! 誕生日おめでとうございます!」
 「おめでと〜。」
 大阪とちよが榊の部屋に飛び込んできたのだ。
 「おっせーな! ちよすけ、なにしてたんだよ〜!」
 ともが久しぶりに口を開いた。その問いに答えたのは本人ではなかった。
 「ちゃうねん。あのな、ともちゃん。バスの時刻表はなんであんなん……」
 「ああ、わかったわかった。お前が原因か。」
 よみが呆れて言った。それには触れずにちよが続けた。
 「あの、榊さん、これ私達からのプレゼントです!」
 ちよはいつもより幾分膨らんだカバンの中から綺麗にリボンをされた「ねねここねねこ」ぬいぐるみを出して榊に手渡した。
「あ……」
 榊がなにかを言おうとするその前に、ちよは意外なことを榊に言った。
 「あの、榊さん。今朝はすいませんでした。謝ろうと思っていたんですが……」
 榊がまたきょとんとした顔をした。
 「実はよみさんに、誕生日のパーティーのことは榊さんに極力バレないようにしてって言われてまして。だから、膨らんだカバンを見られたらマズイと思って……」
 榊は次々に心の中の淀み晴れていくのを感じた。
569【正夢】(25):2005/12/29(木) 07:52:29 ID:3/PaegKq
 
 「だから、じゃなくて……その、私達は友達だろ? だから、もっと榊と仲良くしていたいし、榊にも私達といることが楽しいって感じてほしくて……さ……だからこういう、ン」
 よみが二度目の咳払いをした。
 「だから、こういうふうにすれば榊の素直なところも見れるし、楽しいって感じてもらえるかな……って……迷惑だったかな……?」
 「そんなこと……ない……!……すごく、すごく……嬉しい……」
 榊が最後の一句に反応して背筋を伸ばし、うるんだ瞳でよみを見て精一杯に言った。
 「そう……なら良かった。」
 よみは内心、涙のたまった榊の瞳を見てドキッとしたが、その言葉を聞いて素直に喜んだ。

 (……よみさん……そんなに……私のことを……思ってくれていた……なんて……)

 溢れそうになる熱い滴を懸命に堪えている榊。だが、あることが頭をよぎった。
 よみさんは私のことを嫌ってなんかいない……むしろこんなに大切に思ってくれていた……でも、ちよちゃんは……? ちよちゃんの朝の行動は一体……?
 榊は今、自分が置かれている立場を考えて、そのことを考えないようにした。だがそれも束の間だった。

 ――タッタッタッ、バタン!

「榊さん! 誕生日おめでとうございます!」
 「おめでと〜。」
 大阪とちよが榊の部屋に飛び込んできたのだ。
 「おっせーな! ちよすけ、なにしてたんだよ〜!」
 ともが久しぶりに口を開いた。その問いに答えたのは本人ではなかった。
 「ちゃうねん。あのな、ともちゃん。バスの時刻表はなんであんなん……」
 「ああ、わかったわかった。お前が原因か。」
 よみが呆れて言った。それには触れずにちよが続けた。
 「あの、榊さん、これ私達からのプレゼントです!」
 ちよはいつもより幾分膨らんだカバンの中から綺麗にリボンをされた「ねねここねねこ」ぬいぐるみを出して榊に手渡した。
「あ……」
 榊がなにかを言おうとするその前に、ちよは意外なことを榊に言った。
 「あの、榊さん。今朝はすいませんでした。謝ろうと思っていたんですが……」
 榊がまたきょとんとした顔をした。
 「実はよみさんに、誕生日のパーティーのことは榊さんに極力バレないようにしてって言われてまして。だから、膨らんだカバンを見られたらマズイと思って……」
 榊は次々に心の中の淀み晴れていくのを感じた。
570名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:24:52 ID:fy/gtwAf

 繋げてよみが言う。
 「そうそう、私は、ともとか大阪とかのいわゆるバカが、榊に誕生日のことばらしちゃうんじゃないかって思って……裏目にでてしまったかな…?」

 (なんて……バカなんだろう……私はあんな夢ひとつで……)

 すかさず大阪とともが異議を申し立てた。
 「なんや〜よみちゃん! うちはいわゆるバカとちゃうで! れっきとしたもんや!」
 「そ〜だそ〜だ! 私らは……っておい!」
 「やっぱりバカには違いないじゃないか。」

 (……こんなに私を……思っていてくれる人を……)

 「なんだと〜!? この中性脂肪! 小太りメガネ!」
 「なんやともちゃん! うちは太ってへんで! 太ってんのは……」
 「お前じゃねぇ〜!」
 「うるせえー!!!!」

 (……私は……私は……)

 「だいたいお前らな! 人の誕生日にうるさ…………榊……?」
 よみが途中で言葉を切って榊の名を呼んだ。それに気付いた二人は榊を直視した。
 榊の瞳からは自己嫌悪から来た自分の醜さと、よみ達の愛情から来る嬉しさや厭しさが熱い形となりきめ細かく美しい頬を伝っていた。
 それでも榊は顔をうつ向せることなくよみの瞳を見ていた。


 (……私は……私は……)

 「だいたいお前らな! 人の誕生日にうるさ…………榊……?」
 よみが途中で言葉を切って榊の名を呼んだ。それに気付いた二人は榊を直視した。
 榊の瞳からは自己嫌悪から来た自分の醜さと、よみ達の愛情から来る嬉しさや厭しさが熱い形となりきめ細かく美しい頬を伝っていた。
 それでも榊は顔をうつ向せることなくよみの瞳を見ていた。

 「私……私……」
 榊はもう抑えきれなくなった感情を言葉に変えた。
 「榊……」
 よみとちよが榊の側に駆け寄った。その表情は困惑に満ちていた。
 「私……みんなに嫌われ……避けられて」
 かんぱつを入れずにちよが言う。
 「そんな……」
 榊は続けた。
571【正夢】(26):2005/12/30(金) 09:49:49 ID:fy/gtwAf

 繋げてよみが言う。
 「そうそう、私は、ともとか大阪とかのいわゆるバカが、榊に誕生日のことばらしちゃうんじゃないかって思って……裏目にでてしまったかな…?」

 (なんて……バカなんだろう……私はあんな夢ひとつで……)

 すかさず大阪とともが異議を申し立てた。
 「なんや〜よみちゃん! うちはいわゆるバカとちゃうで! れっきとしたもんや!」
 「そ〜だそ〜だ! 私らは……っておい!」
 「やっぱりバカには違いないじゃないか。」

 (……こんなに私を……思っていてくれる人を……)

 「なんだと〜!? この中性脂肪! 小太りメガネ!」
 「なんやともちゃん! うちは太ってへんで! 太ってんのは……」
 「お前じゃねぇ〜!」
 「うるせえー!!!!」

 (……私は……私は……)

 「だいたいお前らな! 人の誕生日にうるさ…………榊……?」
 よみが途中で言葉を切って榊の名を呼んだ。それに気付いた二人は榊を直視した。
 榊の瞳からは自己嫌悪から来た自分の醜さと、よみ達の愛情から来る嬉しさや厭しさが熱い形となりきめ細かく美しい頬を伝っていた。
 それでも榊は顔をうつ向せることなくよみの瞳を見ていた。
 「私……私……」
 榊はもう抑えきれなくなった感情を言葉に変えた。
 「榊……」
 よみとちよが榊の側に駆け寄った。その表情は困惑に満ちていた。
 「私……みんなに嫌われ……避けられて……」
 かんぱつを入れずちよが言う。
 「そんな……」
 「ずっと……そう思って……て……だから……」
 「……」
 「……だって……私……口……下手で……小心……者で……そのく……せ……」
 榊の顔は涙で濡れ、目は涙で見えなくなるほどだった。咳き込みながら精一杯に気持ちを伝える姿にみんな固まっていた。
 「榊さん……今日でもう終わりです。そんな考え……ここにいる誰も、みんな榊さんのこと、大好きなんですよ……」
 ちよが言った。とても重みがあって、その場を収めるくらいの言葉だった。
 「あ……ああっ……ううっ……」

 ――ガバッ

 榊はちよの、自分よりも凄く小さな胸に抱かれて声をあげて泣いた。ちよは子猫を慰めるように榊のその美しい長髪がかかった頭を優しく撫でていた。
572名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 15:10:04 ID:jVC4OVqx
(;´Д`)ハァハァ

支援
573名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 15:12:50 ID:31xvcFAw
畜生、続きが気になるぜ!
574名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:11:06 ID:fy/gtwAf



 それからしばらくして、誕生日パーティーも宵の口に入ろうとしていた。
榊にはもう先ほどのような姿勢は少しも見えず、いつものようにみんなと打ち解けあっていた。いや、いつもより喋るくらいだった。
 榊も、自分のために用意してくれたことを自分の事情で湿っぽく終わらせてしまうことだけは避けようとしていた。
 そんな気持ちは、今までの榊にはなかったものだった。今までに友達だけで自分の誕生日パーティーなど、思ってもみなかったからだ。
 なんとなく、なんとなくだけれども榊には、友達がどういう存在であるか、そして自分はどうあるべきかが分かりかけてきていた。
 ここにいるみんなとは、神経を尖らせるほど気を配って話すような、そんな、卒業したらさようならといった安っぽい友達でありたくないと思ったから出た行動だった。
 みんな、そんな榊に気付いていたが、それについては何も言わなかった。みんなはいつものペースで話をしていたのだ。
 榊に合わせて話題を変えたりせず、それにどうにか適合しようとする榊の気持ちを無駄にしようとは思わなかったからだ。
 まあ、ともや大阪はそれに気付いていたのかどうかはわからないが。
 そういえば、誰も神楽に関する話題には触れなかった。榊でさえ。

 「みゃ〜お」
 一時間ごとにねこの鳴き声アラームがなる置き時計が、おおよその時間をみんなに知らせた。
 「もう十時か……さてと、とも、そろそろ行くか?」
 よみの問いにともが答えた。
 「うん。榊ちゃん、今日は楽しかったわ! んじゃあ。」
 「じゃあわたしも帰るわ〜。」
 「さよなら……また明日。」
 榊があいさつをした途端にちよが慌てて叫びながら階段を降りた。
 「あ〜!! 大阪さんはまだダメですよ! 私達は後からきたから後片付けを〜!」
 そう言い放ってちよは榊の家の外の暗闇に消えた。

 ――ガチャ

 「逃げられてしまいました……」
 ドアの前には、本当に悔しそうな顔のちよがいた。
 「アハハ……いいんだ、片付けは私がやるから。」
 「あ! 私も手伝います。」
 そういってちよは食器を一階に運びだした。
 「ありがとう……」
 榊は心に思ったことをそのまま口にした。ちよちゃんは「えへへ」とかわいく笑って、また作業を続けた。
575名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:12:16 ID:fy/gtwAf
失礼。上のが(27)
576名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:22:59 ID:SSiL6emZ
神楽はずっとその様子を天井裏から見ていました。
出てくるタイミングを完全に逃してしまいそうするしかありません。
そして自分を怨みました。
「なんでこんなところに隠れてしまったのだろう・・・」
彼女は静かに泣きました。
577【正夢】(28):2005/12/30(金) 23:06:30 ID:fy/gtwAf

 ちよが食器を持って転ばずに一階に降りて行ったのを確認して、榊は部屋の装飾の片付けを始めた。
 榊は、モールや花飾りを捨てるために外していた時、ふとテーブルの上のバースディカードに目がいった。
 榊は作業をやめて、みんなの字で書いたバースディカードを手に取り、それを静かに見入った。
 しばらく榊はカードを見ていたが、フッと微笑んで、モールや飾りをゴミ箱にいれる傍ら、そのカードを自分の勉強机の中にしまった。神楽のカードを除いて。
 自分の部屋の作業を終えた榊は、一階のキッチンに降りて、まだ半分も終わっていないちよちゃんの食器洗いを手伝った。

 「ちよちゃん……」
 「なんですか?」
 二人とも食器を洗いながら話している。
 「あのぬいぐるみ、ありがとう……一生大事にするから……」
 「えへへ、嬉しいです……」

 ――ガチャガチャ

 「榊さん……」
 「ん……?」
 「大事にするのは、ぬいぐるみだけですか……?」
 「えっ……?」
 「……今、榊さんに大事にしてほしい人が……いるはずです……」
 「……」
 「どんな事情があったのか私はわかりません、ですからこれ以上のことはなにも言えません。」
 「……わかっているんだ……今からでも……そう思っていたんだ……」
 ちよちゃんは笑っていった。
 「良かったです、やっぱり榊さんは優しい人ですね。」
 「……私が……本当に優しい人だったら……こんなことにはならなかった……」
 その榊の言葉を堺に二人とも押し黙った。黙ってはいたが、なにも考えていない訳ではなかった。

 「じゃあ私はこれで失礼します。榊さん、明日は一緒に学校に行きましょう。」
 「うん……暗いから帰り道、気を付けて……また明日。」

 ――パタン

 玄関の戸が閉まった。

 「…………ハァ……」
 榊は深いため息をついて二階に上がった。そして数分ののちにまた玄関の前にいた。上は無地の黒のTシャツ、男物のワイシャツにつつみ、下は黒のパンツズボンをはいていた。

 「……よし……!」

――ガチャ、バタン

 榊は玄関から勢いよくでて、一目散に神楽の家に向かって走った。
頭の中には、パーティーの最中に押し殺していた神楽への思いしかなかった。
578正夢:2005/12/30(金) 23:07:58 ID:fy/gtwAf
>>576
お、おい! ちょっ……ま、待てよ……!wwwwwww
579名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 02:35:11 ID:04uSmtZ2
食い物に入っていた睡眠薬が効いて、その後全員に輪姦される的
な展開を期待していた俺はトコトン心が汚れているのだろう

なにはともあれ烈しく続き期待!
580名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 10:44:06 ID:G2FgCEsj
↑ オレなんて、後片づけに残ったちよちゃんと榊が濃厚なエチィをおっぱじめて
  パーティーの始まりからずっと窓の外に潜んでいた神楽がそれを目撃してし
  まう…なんて展開かと(ry

  続きを激しく待ち望んでます。
581【正夢】(29):2005/12/31(土) 11:22:29 ID:guJGp6zA

 私にとって、今日は特別な日になった。初めての友達だけでのバースデイパーティー、みんなの気持ちがとても、言葉に出来ないくらい嬉しかった。
 友達が、どういう存在なのか僅かながらわかった。そして、友達がどんなに脆い存在なのかも。
 私にとって、よみさんやともさん、大阪さんにちよちゃんはかけがえのない、友達。
 でも、こんなこと考えるのはよくないことだとわかっているのだけど、神楽はそれ以上の存在だと思っている。今だって。
 私は内気で小心者で無口で本当は寂しがりやで、だからよみさん達と話ができるようになったころでも、よみさんとともさんのような存在ではなかった。
 少し、他のみんなより距離があって、時には自分からなにもいえずに淋しい思いもした。でもそれは私が悪いだけ。
 だからこそ、急に私との距離を積めて、少しも警戒せずに私と友達になってくれた神楽が大好きだった。
 いつも明るく話ができて、一緒にお弁当も食べて、一緒に帰ってくれて、それは私が高校で生きていくための、どれほどの支えになったのか知れない。
 神楽はそのことを知るよしもないのだろうけど、毎日、感謝していた。
 だから、私と神楽は特別な存在でありたいと願うなら、私も神楽の心の支えにならなくちゃならない!
 だから私は今、走っているんじゃないか! 例えこれから神楽にどう思われようとも、神楽が特別な存在だと伝えるんだ、今までできなかったこと、今ならできる気がする。
 その勇気をくれたのは、いつものみんな。みんなが私の心を支えてくれて、神楽も支えてくれて、それなら私も誰かを支えてあげたい。その誰かが今、神楽なんだ!
582【正夢】(30):2005/12/31(土) 15:49:06 ID:guJGp6zA

 ――ハァ……ハァ……

 榊は神楽の家の前で荒くなった呼吸を整えていた。頬の紅潮が少しずつ引いていき、大きな胸に伝う汗が冷たくなってきていた。
 榊はズボンの後ろのポケットからかわいいねこ柄のハンカチを出して汗を拭い、また几帳面に半分折りずつに畳んでもとに閉まった。
 今更ながら、榊は緊張していた。いきなりドアを閉められたりしたら……いや、「今更、どのつら下げてきたんだよ!!」なんて怒鳴り殴られても……仕方のないことだ。

 ――ピンポーン

 数十秒が過ぎる。なんの物音もしない。

 (……もう寝てしまったのか……?)

 ――ピンポーン

 ――ガチャ

 「はいはい……! 誰だよ……こんな時間に……!」

 二度目のインターホンから数十秒後、玄関のドアノブが回った。と同時にドアの向こうから不機嫌そうな声が聞こえた。
 榊は心臓が飛び出しそうになったが、できるだけ平静を装おうように努力した。

 「あ……?」
 「え……?」
 ドアの向こうに居たのは、茶色がかったウルフヘアーで褐色に日焼けした、榊より少し小さい男の子だった。顔つきが神楽に少し似ている。
 「……あ、えっと、姉ちゃんの友達ですか…?」
 同じくらいの歳の男から話かけられた榊は少し硬直してしまったが、すぐにいつものように戻った。
 「え……? あ……はい……君は……?」
 「あ、弟っス……姉ちゃんなら少し前に公園の自販機でジュース買いに行ったっきり帰って来ないっスよ。」
 「え……あ……そう……」
 「じゃあ、これで……」

 ――パタン

 お、弟がいたんだ……知らなかった……

 短時間で突然の出来事に榊は神楽のことが頭から飛んでいた。それも短時間の出来事だった。
 公園か……神楽と一緒に行ったことがあったな……確かここから近くだったはず……
 榊は見たことのある道だけを選んで歩いた。かなり先のほうに電灯に照らされた公園の入口がある。
 (ああ……そうだ……あそこだ……)
 榊は無意識の内に走った。あと百メートルあるかないかだ。その時。

 「……!!」
 「……」
 「……! ……!」 「…………!!」

 なんだ……? 人の声……? なんていっているのかは聞きとれないが、確かに人の声がする。
 榊はいつの間にか足を止めていた。
 この声は……

 「……神楽……!? ……神楽の声だ……!!」

 榊は神楽が公園にいると確信した。
583【正夢】(31):2005/12/31(土) 22:10:13 ID:guJGp6zA

 神楽……!
 何を言っているのかは聞き取れないが、その神楽の声が普通ではないことを知り、榊は声のするほうに走った。
 ちょうど自動販売機のところに、神楽は、いた。その神楽の前には背の高いのと低いのとの二人の男が立っていた。ここまでくればさすがに声は聞こえる。
 「いいから来いって言ってんだろ!!」
 背の高いほうが神楽の腕を強く掴む。男の指が神楽の細い腕にめり込んだ。
 「痛ッ!! ふざけんなよッ! 放せ!」
 (神楽……!? あの状態はどうみても……普通ではない……)

 いつも強気な神楽が、言葉には出さないものの少し脅えているのは目に見えて明らかだった。
 「静かにしろっ!!」

 ――パンッ!

 高い音が公園内に鳴った。背の高い男が神楽の頬を張ったのだ。神楽は、初めて受けた男性からの不当な暴力に明らかな脅えの色を見せた。
 「痛……あ、いやぁ!! やめてっ!」
 それと同時に男二人が神楽を引きずり、どこかに連れていこうとした。その時

 榊は、キレた。

 ――ダッダッダッ

 一番初めに気付いたのは、男達の行動に暴れて抵抗していた神楽だった。
 「…………さっ………榊ッ!!?」
 その声を、今までの抵抗の声ではないことに気づいた男二人が後ろを振り向いた。
 瞬間、背の高い男の体は横っ飛びし自動販売機に頭を打ち、気を失った。
 榊の飛び顔面蹴りが命中したのだ。
 榊はすぐに体制を整えて、何が起きたのかまだ理解しきっていない背の低い男の、神楽の腕を掴んでいる手にめがけて踵を下ろした。
 「うがぁ!! ……うあ……なんだテメェ…!」
 背の低い男が騒ぐと同時に榊はいい放った。
 「今すぐ神楽から手を放せ!!」
 その声と、氷よりも冷たそうな瞳に男は手をさっと放して、ノビてしまった相方を担いで逃げ出した。実際、榊のその表情と声に、神楽もすくんで動けなくなるほどだった。
 「二度とこのあたりをうろつくな!! 次に見たら……殺してやる!!」
 恐ろしい瞳と表情で榊が、男の後ろ姿に叫んだ。神楽は、先ほどの男達よりも今の榊に脅えていた。今までに考えもしなかった榊の姿を見て。

 榊の顔つきは、嘘のようにいつもの顔つきに戻り、神楽のほうを心配そうに振り向いた。
 「神楽……ケガはない……!?」
 「あ……ああ……」
 「良かった……!」
 榊は本当に安心した表情をして胸をなでおろした。
584【正夢】(32):2005/12/31(土) 22:51:49 ID:guJGp6zA

 幾分かして、神楽も榊も落ち着き、神楽が言葉少なく礼を言った頃、やっと本題に入った。
 「榊……なんでこんなところにいるんだ……?」
 榊は、いつも通り言葉に詰まった。
 などということはもうなかった。
 「私は……神楽に謝りたくて……」
 「え? あ……ああ……そうか。 私こそ最初に……ごめん……」
 「……」
 「……」
 「神楽……」
 「……な、なんだよ……?」
 「……今日のパーティー、楽しかったよ……すごく……」
 「……」
 「……どうして来てくれなかったんだ?……なんてこと私には言えない……私はいつも神楽の気持ちを考えないで、自分のことばかり考えて……」
 「……」
 「……だから、……それが結果的に……来てくれなかったことにつながっていたって……やっと気づいたんだ……」
 「……違うよ……私は……自分のせいで榊を怒らせちまったのに、またアホアホってパーティー行くなんて空気読めないな、って思ったから……」
 「そんな…私は怒ってなんか……いないよ……」
 「どうしてだよ……? だって最初に私が……」
 「……理由がわかったから……もういいんだ……」
 「……」
 「……」
 「……榊」
 「……ん……?」
 「……私さ……榊のパーティー、すっごく楽しみにしてたんだよ……」
 「……」
 「……でもさ、当日にあんな小さなことで……気まずくなって……素直になれなくて……後悔して……私、バカだよなぁ……なぁ……?……」
 神楽は泣いていた。
 「……神楽……」
 榊は神楽を抱き寄せて、胸で泣かせてあげた。自分のことで神楽が泣いていることが、とても苦しく、榊は死んでしまいたいくらいの心持ちだった。
 「……うっ……ううっ……」
 いつの間にか、榊も声をあげて泣いていた。背の高い榊の頬から伝う涙が神楽の顔を濡らした。神楽は涙を止めて、初めて榊が泣いているとわかった。
 「榊……」
 「……すっ……素直になれてないのは……うっ……私……だ……」
 「……」
 「いっつも……クール装おって……人の気持ちも考えないで……バカで、無口で、臆病で……」
 「……榊」
 「……でも……今日だけは、違う………」
 「……榊?……」
 「何があっても……私の気持ちを神楽に伝えたいんだ……」
 「……」
 「……神楽は……どう思っているか知らないけど、私はもう、神楽とは、友達でも、例え親友でも……足りないんだ……」
585名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 14:33:30 ID:BqjWZGzx
GJ。
続きキボンヌ
586名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 17:08:23 ID:LV8Xer5a
ここで問題!
今「……」を何回言ったでしょうかってうわ悪かったやめrGJdae(ry
587名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 19:01:47 ID:IHmZI1gQ

 「……もう……友達じゃ我慢できない……親友でも我慢できない……神楽……」
 「……な……榊……なにを言って……」
 「……私の大切な人に……なって欲しいんだっ……!!……」
 「……榊ッ…!!」
 榊は顔を本当に真っ赤にして、うるんだ瞳を神楽に向けた。表情には、どこか不安げだがある種の覚悟を決めた証があった。
 同じように神楽も顔を紅くしていた。榊の突然の告白に、喜ぶよりも驚きを隠せずにいた。あの榊がこんなことをいうなんてという驚きを。
 その榊に対して発している言葉に、自分自身矛盾を感じてはいるが、榊を受け入れられない、自分の素直になれない心が恥ずかしく、ほとんど考えられなかった。
 「もちろん常識外れな考えだってこと……わかりきってる……でも……でも!!…………神楽……神楽は私のことが……嫌い……?……」
 「……きっ……嫌いな……わけないだろ………!!……私だって、榊は特別な存在だって……思ってた……で、でも…いざこんなこと言われると…なんて言ったらいいのか…」
 「……ありがとう……もう……言葉はいらない…………」
 榊の言う通り、もう言葉はなんの意味ももたらさなかった。
 神楽の柔らかい口を、榊のもっと柔らかい口が塞いだ。
 凄い衝撃と、榊の味にうちひしがれて何もできなくなっていた神楽も、だんだんと自分から榊の唇を愛し始めた。
 二人のうるんだ両眼には、愛する人、大切な人の姿しか映っていなかった。二人とも、今はそれでいいと思った。
 「榊……」
 「神楽……んっ…!……んんっ……」
 神楽は榊の甘い口の中に舌を入れた。それに驚いた榊は少し身震いをした。
 自分達がとてもいやらしいことをしていると感じた榊は、さらにそれの感情が油となり、激しく神楽の唇を求めた。
588【正夢】(34):2006/01/02(月) 00:06:05 ID:hbQ4CTl2

 「……んっ……」
 二人の口から漏れる声と卑猥な音だけが夜の公園に響いた。
 「ん……はあっ……」
 少しずつ息苦しくなってきた神楽は、ゆっくりと唇を離した。
 それに気付いて少し残念そうに紅く染めて伏せた榊の顔を見て、神楽は素直に「かわいい」と思った。それは絶対に「かっこいい」ではなかった。
 神楽は、目の前でかわいく顔を伏せているこの女の子を、壊してしまいたい感情にかられた。壊れるほどの愛情を注いで、そしてひとつになりたいと思った。
 榊は、いつまでもこんな時間が続けばいいな、と感じていた。
 「あっ……!? ……か、神楽……!?」
 神楽は榊を、通称「お姫様だっこ」で担ぎあげた。榊の背中と足に、神楽の頼りがいのある筋肉質な腕の感触を感じた。
 今まで抱き上げられたことなどなく、きょとんとしたかわいい顔を神楽に向けている榊を担ぎながら神楽は歩き出し、自動販売機から少し離れた公園の柔らかい草むらに榊を優しく下ろした。
 「……へへっ……」
 神楽の気味の悪い笑い声を聞いて榊は少しだけ背中に冷たいものを感じた。
 寝っ転がったままの榊に神楽がマウント状態に乗った。いわゆる馬乗り状態だ。
 神楽は素早く榊のワイシャツを脱がせて、Tシャツとブラジャーの下からふくよかで形の整った榊の胸に手をあてがって、もみくちゃに揉みしだいた。
 「あっ……!! あんっ……ん……くっ……!! ……くぅ……ん……」
 神楽の手の動きに合わせて榊の口から卑猥な声が漏れた。
 「榊、気持ちいい……?」
 「……!!」
 榊は顔を真っ赤にして神楽から眼をそらした。そんな榊を見て神楽は、どうしようもないほどに榊を「いとおしい」存在に感じた。めちゃくちゃにしたいほどに。
 「あれぇ? なんだ? ここは硬いなぁ……?」
 意地悪く神楽が笑いながら榊に囁いた。確かに神楽の手は、榊の硬くなった乳首を捻るように摘みあげていた。
 「ああっ……!? くうっ……」
 榊は耳まで真っ赤にしてまた眼をそらした。神楽が今まで見てきた中でどんな顔よりも榊はかわいかった。いとおしかった。
 「なあ……榊……もう脱いじゃおうぜ……?」
 「……う……うん……」
 手早く衣服を脱ぎ捨てた神楽に対し、ここにきてまで脱いだ衣服を丁寧に畳む榊。二人の性格の差は凄いものであった。
589【正夢】(35):2006/01/02(月) 00:40:25 ID:hbQ4CTl2

 丁寧に時間をかけて神楽の分まで衣服ん畳む榊をみて神楽は呟いた。
 「さ……榊ぃ……ここまできてそれはないよ……」
 「でも……脱ぎ捨てたままだと変に皺がついちゃうから……」
 「あ〜はいはい……って……あ〜………もう!! 榊ぃ!!」
 「な……うわ……きゃっ!!」
 神楽は榊に飛びかかった。仰向けに倒れる榊のちょうど上になった形になった。と同時に神楽は榊の一番、女の子の部分に手をやった。榊のそこは濡れに濡れていた。
 「そ、そこは……だ……ダメッ!!」
 「ダメェ? どうしてだよ……? 榊のここ、こんなに濡れてるのに……」
 そういって神楽は触れただけで愛液にまみれた手を榊の目の前に突き出した。
 「あ……」
 榊は困ったような顔をしながらも、自分が合意のもとに犯されていることに大きな快感を感じた。榊の湿りがまた一段と増したのを榊自身が感じた。
 神楽も自分達が合意の上で榊を辱めている自分に興奮していた。はっきりとSとMが分かれていた。だがそれが一番二人にとって似合う形だった。
 神楽は躊うことなく自分の中指を、入れた。そして親指で榊のクリトリスをなぶった。
 「くああ!! あっ、んんっ!! ああああっ!!」
 榊は今まで味わったことのない大きな快感に身をよじって答えた。神楽は続けたまま姿勢を低くして、榊の乳首を口でもて遊んだ。
 「ああああっ!! ダメッ!! ダメェ!! ひああっ!! んくうっ!!」
 神楽は榊の絶頂が近いことを知って、さらに指を速くした。榊もそれに答えた。
 「いっ!! イクッ!! あっ!! うあああああああ!!!」
 神楽のゆびが締め付けられた。榊は身をくねらせたその快感に耐えた。



 沈黙が流れた。



 「榊……」
 冷めやらぬ榊が虚ろな眼を神楽にやった。
 「榊……ひとつになろう……」

 「……うん……」



 色々とある愛の形のなかで、決して多くはないであろう形で二人はひとつになった。
 称賛を贈るものは何もなかったが、二人は幸せだった。いつまでも幸せであろうと誓った。
590【正夢】(LAST):2006/01/02(月) 01:20:10 ID:hbQ4CTl2

 帰り道。
 これからどうなるのか、どうあるべきなのかは二人とも分からない。普通の人とは違う形の二人、色々と悩みや価値観の違いは出てくるはず。
 でも大丈夫。この先なにがあっても、この繋いだ手は離さないから。
 そう思って榊は小さく笑った。そして繋いだ手に力をいれた。


 「神楽……」
 「なに?」
 「実は……」
 急に榊は、神楽に今日の、いや、昨日の夢のことを話しだした。
 榊はなぜ話をしたのか。それは不安だったからだ。あれが予知夢や正夢の類だとすればと考えると。
 「ふ〜ん、なあ、それって有り得ると思うか?」
 「あ……いや……私、みんなに嫌われてると思ってたから……怖かった……」
 「でも実際、起こらなかっただろ?」
 「うん」
 「じゃあ正夢とかじゃないだろ。」
 「う……うん」
 それでも榊はなにか考えている。いくら夢とはいえ、あんなことをこんな繊細な女の子が見せられたのだから、すぐには消えそうになかった。
 神楽は思いついたように少し声を大きくして言った。
 「あ、わかった!」
 「……なにが?」
 「それ、逆夢だ!」
 「逆夢……?」
 「正夢は現実に起こることの夢だろ? 逆夢は現実と逆に起こることの夢だよ!」
 「……?」
 「つまりさ……榊を一番始めに……その……夢の中で蹴ったのは……私だろ……?」
 「……うん……その後に、よみさんとちよちゃん……」
 「つまり……夢の中では私が一番、榊を嫌ったんだ!」
 「…あ!」
 「ってことは私が現実では一番榊のこと、好きだってことだろ……?」
 「そ、そっか……! 逆夢……よみさんも私のためにパーティーを……ちよちゃんも……私を励まして戒めてくれた……」
 「……な?」
 「つじつまがあう……」
 「だから榊、そんな夢もう気にするなよ……?」
 「うん……」


 「神楽……」
 「なに?」
 「ありがとう……」
 「…うん……」


 二人はすぐに神楽の家に着いた。榊はもっと道が長かったらいいのにと思った。
 「じゃあ、また明日。」
 「うん……気を付けて帰れよ。」
 「わかってる。」
 「じゃあな……」



 (ふう……)
 榊の頭の中には色々なことが流れていた。でも、今日は考える気にはならなかった。
 帰り道、歩きながらふと夜空を見上げた。一面の星空だった。
 榊はどうしても、明日が悪い日になる気がしなかった。

 終わり
591!omikui !dama:2006/01/02(月) 01:33:24 ID:/9NFbeTl
アリガトぅぅぅ
GJ!!!
592【正夢】(おまけ):2006/01/02(月) 01:37:29 ID:hbQ4CTl2

 次の日、神楽の家にて

 「姉ちゃん。」
 「ん?」
 「昨日の人、なんていうの?」
 「昨日って?」
 「あ、姉ちゃんいなかっんだっけ? なんか、姉ちゃんの友達だって人。夜中にうちに来たんだ。」
 「……? どんな人?」
 「髪長くて、凄くきれいな女の人。」
 「……榊のこと? あ、そっか、確かにうちにこなきゃ私が公園行ったなんてわかんないか。」
 「榊……さん……か」
 「榊が、なんかしたの?」
 「いや……」

 「姉ちゃん」
 「ん?」
 「榊さんって何歳?」
 「私の同級生だよ。」
 「え!? タメなの!?」
 「上にみえるよね。」
 「うん……」

 「榊さんって、どういう人?」
 「う〜ん……ああ見えるけど本当は優しくて繊細な女の子。」
 「姉ちゃんより?」
 「私じゃ話にならないよ。」
 「へえ……」

 「姉ちゃん。」
 「ん?」
 「榊さんを……俺に…紹介してよ……」
 「えっ……榊を……?」
 「……うん」
 「ダメだよ、榊、恋人いるよ?」
 「あぁ〜……やっぱり……」
 「なに? 気に入ったの?」
 「……ちょっと……」
 「アハハ! かわいそ〜!」
 「ちくしょ〜……! 付き合ってる人、姉ちゃんと同じ学校の人……?」

 「さあ……ね……」
 神楽は小さく笑った。
 終わり
593書き終った:2006/01/02(月) 01:41:49 ID:hbQ4CTl2
寝ます、誰かまとめてくれ〜_| ̄|〇wwwww
594名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 01:54:06 ID:hJxkV8Qg
その頃パーティーが終わったはずの美浜邸では
595名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 02:07:28 ID:gprt2dZe
忠吉さんが水を飲んでいた。
596名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 02:21:37 ID:hbQ4CTl2
その水には大量のシアン化物が
597名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:18:07 ID:Xp2YXU8E
大阪の手により入れられていた。
598名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:42:49 ID:hbQ4CTl2
その水を飲んだ
599名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 12:29:42 ID:1S1OGqjo
大阪は
600名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 12:39:09 ID:hbQ4CTl2
「榊ちゃん 起こしにきたで〜」と言い
601名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 12:39:50 ID:hJxkV8Qg
保健体育の授業をにゃもとマンツーマンでうけていました
602名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 13:14:48 ID:hbQ4CTl2
そして、次の日、ちよちゃんちに遊びに行った榊は
603名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 15:22:45 ID:hJxkV8Qg
ちよちゃんと一緒にジョジョ第五部を読みました。
604 【マンインザミラー! 最後の力をふりしぼれえぇぇぇ!】:2006/01/02(月) 16:16:50 ID:hbQ4CTl2
 「これは……?」
 「スタンドですよ?」
 「……?」


 「え……なんで、ふっとんで……?」
 「スタンドのダメージはスタンド使いへのダメージですよ?」
 「……??」


 「き……気持ち悪い……!」
 「だって荒木飛呂彦ですじょ?」
 「……???」
605>>593 GJ:2006/01/02(月) 18:10:38 ID:aNB0Mp+/
>>594-604
    彡ミミミミ))彡彡)))彡)
   彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
   ミ彡゙ .._    _   ミミミ彡
  ((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
  ミ彡  ' ̄ ̄'  〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
  ミ彡|  ) ) | | `( ( |ミ彡
  ((ミ彡|  ( ( -し`) ) )|ミミミ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ゞ|  ) )  、,! 」( ( |ソ   < 感動した!
     ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/      \_______________
     ,.|\、)    ' ( /|、
   ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
      \ ~\,,/~  /



606名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 19:48:19 ID:hbQ4CTl2
thx
607名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 00:49:12 ID:Mi6x9bAM
なんか殺伐としてまいりました
みんなでageに協力しましょう
608名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 02:33:41 ID:O+MoyFob
ハードチビです、フゥー!! θ・∀・θ
609名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 11:28:40 ID:Mi6x9bAM
どうやっても木示申って書く榊変換できんよなぁ 携帯で
610名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 11:48:55 ID:Ru1MKkNm
パソコンでもできない
旧字体のようだ
611名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 20:40:26 ID:Mi6x9bAM
ならば私は「木示申×木木寸の奥さん」の組み合わせでSSをかこう
612名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:34:48 ID:Mi6x9bAM
いやまてよ、「榊×木村の奥さん+千尋」のほうが難易度が格段に高いな
613名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 23:23:02 ID:cpKNKkoV
榊+俺+神楽+俺は?
614名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 23:40:22 ID:Mi6x9bAM
おまえ何人おんねんwwwwともかく今から書き溜めのクソSS投下するから感想よろぴく。
615小ネタ1 その1:2006/01/03(火) 23:41:42 ID:Mi6x9bAM

 今日は金曜日。明日が休みだからみんなはいつもより活気があります。でもそんな中で少しもクールな姿勢を崩さない女の子がいました。
 榊さんです。明日が休みだとか今日が月曜日だとかの些細なことでは微動だにしません。長髪で容姿端麗でちょっと人付き合いが下手な女の子です。
 そんな榊さんの数少ないお友達の神楽さんが、榊さんのほうに足を引きずりながらやってきました。
 「榊ぃ〜……足ケガしちゃった……どうしよう、明日すごい大事な水泳の大会なんだよ〜!」
 「……無理はしないで……諦めたほうが……」
 「でも明日の大会で優勝しないと、県大会にもでられないし、県大会にでられないと当然、全国にも……」
 あらあら、神楽さんは泣いちゃいそうです。
 「……明日は暇だから、私の足でいいなら貸そう……」
 「えっ!? サンキュー!! ……実は榊なら貸してくれるんじゃないかって思ってたんだ!」
 「……」
 榊さんは無言で左足を付け根から、まるでプラモデルの足を外すようにとって神楽さんに渡しました。
 「へへ……サンキュー!」
 神楽さんはその場で自分の左足を外して榊さんの左足をくっつけました。
 「うん……痛くない……!」
 榊さんも神楽さんの外した左足を自分につけました。
 「痛い……確かにこれでは大会は無理だな……」
 「榊、本当にありがとう! この借りはいつかちゃんと返すからさ!」
 「いや、神楽。 ……残念だけど無理だな……長さがあっていない……歩いてみるとわかる……」
 神楽さんは不思議そうな顔で、言われた通りに歩いてみました。
 「あっ……こりゃダメだ……」
 「……返して……」
 「うん……あ〜、どうしよう〜!」
 神楽さんと榊さんは足を元に戻しました。
 「身長が同じくらいなら……滝野さんとか……」
 「あっ……そっか……とも〜!」
 神楽さんはまたすぐ元気になって学校一うるさい女の子、滝野智さんのところに、自分の机のほうから少し回って足を引きずり行きました。
 「とも、明日すごい大事な大会なんだ。頼む! 左足貸してくれ!」
 「は……?」
 「だ、だから……左足貸して……!」
 不思議な顔をしながら智さんは左足を椅子の上に出しました。近くにいた水原暦さんや美浜ちよさんも本当に不思議そうな顔をしながら見ていました。
 「ほら。」
 「そうじゃなくて、外して! 左足外して貸してくれよ!」
616小ネタ1 その2:2006/01/03(火) 23:44:03 ID:Mi6x9bAM

 半径5メートル内が凍りつきました。智さんが言いました。
 「神楽、大丈夫か? なんか悩みがあるなら特別に聞いてやるよ……?」
 「な……なんだよ……その顔、悩みって……今言ってるじゃね〜か! 足を、外して、貸してくれ!!」
 みんなが本当に心配そうな顔になりました。水原さんが言いました。
 「……神楽、この頃部活忙しいんだろ? 朝食はちゃんととってるか? 本当は学校生活辛いんじゃないか……?」
 「な、な……なんだよよみまで〜!? 足を外すなんて、別に変なことじゃ……」
 そういって神楽さんは自分の左足を外そうとしました。外れるわけがありません。
 「あ……あれ……!? えっ……?」
 見かねて智さんが言いました。
 「え……何……? え、ギャグ……?」
 ちよさんも言いました。
 「神楽さん! 足なんて外れる訳ないじゃないですか!? 神楽さん!? ……大丈夫ですか!?」
 神楽さんは困惑しました。そこに榊さんがやってきました。
 「なに言ってんだよ……!! 外れ……え……外……!? あれ……!?」
 「……どうかしたの……?」
 「あ!! 榊! 足外してみせてくれ! なんかみんなおかしいんだ! 足なんか外れないとかって……!」
 「足……? 関節?」
 「そうじゃなくて付け根からスポッてさ……さっきやったろ〜!?」
 「なにを言ってるんだ……外れるわけない……」
 榊さんも心配そうな顔です。
 「な……さっきやったろ……!? こっ、この……!!」
 神楽さんは必死で榊さんの左足を外そうとしました。外れるわけはありませんがかなり高く足を持ち上げたため、榊さんのパンティが見えてしまってます。
 「なっ……神楽…! は、恥ずかしい……!」
 「な、なんで……!? なんで外れないんだよぉ〜!?」
 「は、外れるわけね〜だろ……!? なにしたんだよ神楽……!? ま、まさか変な薬に手を出したとかじゃ……!?」
 「んなわけね〜だろ!! な、なんなんだよみんなして〜!」
 みんなが神楽さんを心配しています。そこに大阪から転校してきた春日歩さん、通称大阪さんがきました。
 「なにしたん〜? 神楽ちゃん元気やな〜、さっきまで自分の席で寝とったやん〜。」
 「え……」
 神楽さんはふと思いついたように叫び出しました。
 「あ、そうか! これは夢なんだ! 夢だ〜!」
617小ネタ1 その3:2006/01/03(火) 23:45:15 ID:Mi6x9bAM
 そういって神楽さんは自分の柔らかいほっぺを思いきりつねりました。
 「って、痛ぇ〜!! え……!? ええぇ〜!?」
 もうみんなドン引きです。
 「か、神楽……!! ダメだ、私と一緒に病院にいこう……!! ほら……怖くないから……!!」
 榊さんももうダメだと思ったらしいです。神楽さんは榊さんに担ぎあげられたまま教室から消えていきました。
 「な、なんだ〜! バカじゃない、バカじゃないぞ〜!!」

 穏やかに晴れた金曜日のことでした。

 さて、なぜ神楽さんはこんなことになってしまったのでしょう? あなたはわかりますか?
618名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 16:38:22 ID:W/UpLp4o
誰かおねがい……
保管庫にある「テディ・ベア」と「青い人達」のSSのトップのURLを晒してくれ。
本当に困ってる……
619名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 17:27:45 ID:xLEXoS/S
>>617
靴…かな?
620名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 18:20:50 ID:W/UpLp4o
ヒントは大阪
621名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:37:35 ID:iSYheM+O
寝ている間に大阪に何かをふきこまれ催眠状態になっている…とか?
622名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:43:21 ID:W/UpLp4o
ヒント4
1.大阪の言葉
2.榊から智に移動するとき
3.神楽はバカだ
4.授業中によくねる

っていうか誰でもいいから>>618の件お願いします
623名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 01:43:39 ID:8S+m0u9u
というか言ってることの意味がわからねえ
もしかしてあれより前の部分があると思ってる?
624名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 02:25:47 ID:cNqu++Z0
>>623
いや、なんか対応してなくて見れないから。
SS開いたとこURLさえありゃ通勤ブラウザにかけて見れるんだ。
625名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 03:08:08 ID:8S+m0u9u
626名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 03:19:00 ID:cNqu++Z0
>>625
ありがたや〜、といいたいんだが携帯だと自動リンクしてしまって……httpのhをぬいてくれると助かります……
627名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 03:27:33 ID:8S+m0u9u
628名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 03:37:02 ID:cNqu++Z0
>>627
おお〜! 本当に助かった〜! お礼に……なにか?
629名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:55:35 ID:BxmJXsqu
しんでくれ
630名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 19:52:58 ID:cNqu++Z0
みんな知能低下してやがるなぁ
631名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:11:22 ID:hEGM4LWK
何この糞みたいな流れは?
632名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 21:18:32 ID:cNqu++Z0
伝統あるスレだからみんなでもっと盛り上げていきましょう。
633名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 21:29:24 ID:2U3YGn2G
>>630>>632
糞みたいな流れを作った張本人がよく言えるな
もう黙ってくれ
634名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:24:00 ID:cNqu++Z0
>>633
だってシンデクレって言われたら誰だって怒るっしょ?
それにしてもおまいさんは小ネタの答えがわかったかい?
635名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:32:51 ID:hEGM4LWK
>>634
もういいよ。
黙れお前は。
636名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:39:11 ID:cNqu++Z0
はい
すいませんでした
637名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:16:18 ID:Z/WZ6vpQ
│  │  │  │  │  │  │  │  │  │
├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
│  │  │  │  │  │歩│歩│歩│歩│
├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
│  │玉│  │  │  │  │金│銀│香│
├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤
│  │  │  │  │  │  │金│桂│角│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

   キチガイ将棋戦法No.6 角穴熊

強烈な破壊力と無双の堅さを誇る陣形
638名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 01:15:35 ID:Ns7VBqjD
大山×智マダー?
639名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 01:56:39 ID:LMIuHzwm
男の名前は○○に限る
これは神楽で2000回程抜いた私の言う真理です
640名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 03:48:09 ID:OQ1NCnVe
あーよみとセックスしてー
641名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 03:59:13 ID:10vDF3Gb
嗚呼、夏江と頭蓋骨セックス・・・したくない・・・。
642名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 04:52:13 ID:HNVM8Iaa

 「さ〜かきさ〜ん!」
 「ん……?」
 「榊さんて彼氏いるんですか?」
 「え……あ、いや……いない……」
 「えぇ〜!? 意外ですね〜、じゃ、今まで付き合ったことは?」
 「……ない……」
 「うっそぉ〜! え、じゃあ榊さんってまだ処女なんですか!?」
 「……ちょ……その……声が……!」
 「まだSEXしたことないんですか〜!? 榊さんがぁ〜!?」
 「…………」
 「じゃ、ひとりでしたことは!? そのくらいはやっぱり榊さんでもありますよねぇ!?」
 「…………」
 「おいおいかおりん、あんまり榊をイジメるなよ! 榊、泣きそうな顔してんじゃねえか!」
 「……なによ、神楽さんには関係ないでしょ! いっつも偉そうに……」
 「な、なんだよ……もう少し考えて喋れって言ってるだけだろ!」
 「その上から見てるような言い方が偉そうっていうのよ! いっつも当たり前のように偉そうにしてるからわかんないんでしょ!?」
 「……べ、別にそんな私はそんなつもり……で、でもムカついてたならもっと前にそう言えばいいだろ……!」
 「……や、やめ……」
 「なによ!? いつ私がアンタの下になったっていうのよ! 言えばいいの前に自分から気付いて直そうとは思わないの!?」
 「わ、わかんなかった私も悪いけどさ……今さらになってそう急に言わなくても……!! 私は榊のことが……」
 「……もうやめて……神楽も、かおりんも……」
 「……あ……」
 「……榊……」
 「そ、その……かおりんも言い過ぎだと思うし、神楽も……気付いてあげるべきだったと……思うけど……」
 「…………」
 「…………」
 「……でも……その……ごめん、かおりん、私はそういう話題は苦手なんだ……」
 「……やっぱり……」
 「…かおりん…?」
 「…………?」
 「……やっぱり榊さんは神楽さんの味方なんですね…!……もういいです、失礼しました……!!」
 「…………」
 「あ……か、かおりん……」



 「その、榊……私もう席戻るから……」
 「……え……あ、うん」
 「…なんかごめんな…?」
 「いや……嬉しかった……」
 「ん……そうか……」



 四時間目のチャイムが鳴った。


 (…だれか【榊+神楽×みんな】の設定でみんなに神楽、榊がいじめられる凌辱ネタで続きを書いてくれんかなぁ…)
643名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 22:00:10 ID:7nlZlXFl
榊さんをレイプするDQN男どもは、異国の刑務所に放り込んでホモ奴隷!
644名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 22:46:55 ID:HNVM8Iaa
>>643
おんなだったら?
645名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:26:38 ID:OQ1NCnVe
>>644
神楽ならおk
646名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:51:26 ID:s6AlHa9t
>>645
自分の欲望に忠実なお人や
647名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:14:50 ID:KDaByUNm
>>646が神楽
648名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:00:58 ID:xRrN/Z21
>>644
かおりん乙
>>645
神楽乙
>>646
大阪乙
649名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:53:19 ID:gp2T5EKV
>>648
なるほど!
650名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 19:54:39 ID:nGYwK2nq
>>648
よみ乙
651名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:10:18 ID:KDaByUNm
>>651
とも乙
652名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:26:31 ID:bLjhEb7N
そーれ!
たぁーのしぃーぞーぉ!!
653名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:35:28 ID:QUOZL0H0
定期的に神楽の体に流れる電流は既に神楽の自我を崩壊させてしまったのだ。

654名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:35:17 ID:l2IA6vJG
赤いシグナル非常のサイン 怒りの電流ほとばしる♪
655名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 22:03:34 ID:KDaByUNm
神楽からながれる電流で崩壊したならばその神楽は一番神楽らしい神楽だ
656名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 00:53:49 ID:TCaXwOxw
鬼神楽。
657名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 04:16:31 ID:bGUVPBbT
>>617の答えがまだわからんのだが・・・
658名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 04:37:24 ID:TCaXwOxw
キムリンにレイプされてせいしんほうかい。
659名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 10:59:03 ID:KsTplrJv
>>657
ちゃんと読めばわかる
660名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 15:10:13 ID:eVPdnDNG
え、わからんw
661名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:00:13 ID:KsTplrJv
>>660
榊の不思議な行動
榊から智にいくとき
大阪の言葉
思い込み
神楽はバカ

がヒントだ
662名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 14:20:04 ID:GjpzzRmf
>>349はどこのSS?
663名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 21:21:36 ID:5BaKGSss
>>662
志村!保管庫!保管庫!
664名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 22:36:34 ID:iETyLJke
>>663
保管庫のどこ?
良ければh抜きでアド晒してくださいますようお願い申しあげます。
665名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 09:25:32 ID:GomUn1h+
>>642

 「かおりん、どうしたんだ? 浮かない顔して…」
 「………よみ………」
 「え?」
 「……かおりさん、だろ……?」
 「……え……?」
 「…あ〜もうやめやめ……もう大人しく猫かぶるのも限界……おい……私のいうこと聞けないのか…!?」
 「……! す、すいませんかおりさん!!」
 「あんた私の兄貴がヤクザと関わりあるってわかってんだろ! 反抗したらどうなるか入学したとき榊と神楽以外に言ったよな……ん?……」
 「は……はい!!」
 「……ちっ…みんなには榊のために普通に私に接してって言ってたけど……もうやめ……」
 「ど……どうしたんですか?」
 「……よみ…榊…あいつヤルわよ…!?」
 「…道具持ってきて…榊女子トイレに呼んで…」
 「わ、わかりました!」

続く
666名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 15:06:55 ID:A4GiNM8S
(´・ω・`)かわいそうなのイヤン…
667名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:49:11 ID:HG548lj6
最後はギャグおちだろう。
668名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:38:21 ID:+v0X8QOK

 よみは狂ったように走り出し、自分の教室のドアを力任せに引き開けた。

 ――ドタドタッ ガラッ

 「どうしたの、よみ? ずいぶん慌てて……」
 「あっ……千尋、智に伝えてくれ『かおりさん』が…………」



 「かおりん……じゃなくて……かおりさんが……!? わ、分かった! よみは榊さんを呼んで……!」
 「ああ、急がないと……!!」

 「……榊…?」
 「え……?」
 「……かおりんが、さっきのことで話があるって、女子トイレにいるって伝えてくれって……言われて……」
 「かおりんが……」
 「私も今から行くから一緒に来なよ。」

 「あ、ああ…」

 ――女子トイレにて

 「かおりん……さっきのことなら……もし気を悪くしたなら……」
 「いいんです……」
 「でも……」
 「いいんです……」
 「……」
 「今から嫌と言うほど謝ってもらうから……いいんです……」
 「えっ……?」

 ――ガツッ

 「くぅ……あ……!」

 ――ドサッ

 そして榊は意識を失った


続く
669名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 23:42:39 ID:Kx+WSISY

 ――ドスッ ガッ

 女子トイレに鈍い音がなる。榊を取り巻く女子以外はみな、榊を見てみぬふりをした。

 「……起きろっつってんだよ!!」
 「……あ……うあ……?」
 「かおりさん、起きました。」
 「……な…か、かおりん……? な、なにを……!」

 個室の壁に持たれ掛かっている榊にかおりは正面から言った。

 「榊さん……私は榊さんのことが大好きなんです……」
 「か、かおりん……?」
 「お、おい!『かおりさん』だろ!?」
 「やめろ! ……榊さん、榊さんは私のことなんてどうでもいいんですよね……? 神楽さんのほうが好きなんですよね?」
 「…そ…そんな……」
 「だから……もういいんです……今まで優しくしてたけど……今からアンタを凌辱して殴って蹴って……死ぬくらいまで追い詰めてやるから……」

 「………!?」

 ――続く
670名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 00:12:31 ID:0z7xvqLA

 ――グッ

 「!?」

 よみとともが榊の両手を押さえ、千尋が胴体を固定しるように押さえ付けた。
 「もうこの学校に……アンタの味方になる人なんていない。」
 「うっ……くうっ……」
 「……さあ、堕ちるとこまで堕ちてもらうわ……!」
 と言いながらかおりは、よみの持ってきた袋から遠隔操作ができるローターと鍵穴の付いたT字のベルト、つまりローターを固定するものを取り出した。
 「なっ……!?」
 「押さえて……」
 「はい!」
 三人がかりで体を押さえ付けられてさすがの榊も身動きが出来ない。かおりはその榊のスカートを少しずつまくりあげパンツのわきからローターを榊のなかに挿入した。
 「い、いやぁ!! ……ぁぁ……あっ……!!」
 さらにそれをベルトで固定し、鍵をかけ外せないようにした。
 「もう五時間目が始まるから……みんな、行こっ!」
 「はい!」
 「あ!……う……ううぅ……!」
 榊以外は教室に戻った。
 残された榊はどうすることも出来ずに顔を真っ赤にして泣いた。 誰も話掛けてくれるものは居なかった。

 ――続く
671名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 17:52:28 ID:VP32byg0
掃除屋ソーヤーたん萌えと叫びつつ保守。
672名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:05:43 ID:0V9pGawg

 榊はやむなく教室に戻った。誰もあの性格から榊のなかにあんなものがあることなど知らない。ヤツラ以外は。
 「……」
 みんなの目がきになる。いつもの「誰も私のことなんて見ていない」という考えがウソのように。
 五時間目が始まった。

 「それじゃあこの方程式を……榊。」
 「は……はい……」
 「これは……」

 ――カチッ

 ――ヴヴヴッ

 「ひぁ!……ん」
 「どうした…?」
 かおりがスイッチをいれたのだ。教壇の目の前で榊は動くことができなくなった。
 「あ……いぃえ……すみま、せん……わかりぁ、ま……せん……」
 「……そうか、席に戻りなさい、いや、大丈夫か?」
 「は、はい」

 もしかして……こんな毎日がこれから待っているのだろうか……?……

 嗚呼、可哀想な榊さん

 ――続く




 ――のかな?
673名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:15:43 ID:M7lAz59J
つまらないわりに投下遅すぎ。続かなくていいよ
674名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:42:03 ID:0V9pGawg
だってやる気ないも〜ん、ボケども文句ばっか言ってなんにも投下しないからさ〜お前がなんとかしろよ
675名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 08:00:45 ID:CToe0kXY
674 :名無しさん@ピンキー [sage] :2006/01/16(月) 02:42:03 ID:0V9pGawg
だってやる気ないも〜ん、ボケども文句ばっか言ってなんにも投下しないからさ〜お前がなんとかしろよ
676名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 16:02:26 ID:iR0vnYx6
一般人気の高い話のスレほど、住人のレベルが低いのが悲しいな。
いつからこんなのになりさがったんだろう。
677名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:18:45 ID:vRkhHSGv
後ろ手に縛られて
神楽の胸に後頭部を挟まれ
よみの舌で顔も首も前髪も耳も唇も口内も徹底的に汚され
大阪にアナルを舐められながら
榊さんに腹や背中をやさしくなでられ舐められ
かおりんに両足を肩に抱えられ
ちよと千尋に胸を悪戯される
嗚呼可哀想な滝野さん。。。



だったらいいなぁと思うチラシの裏を切らした俺
678名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 17:08:34 ID:yHN587CI
レベルが低くて糞なのは>>674だろ。
679名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 19:48:25 ID:SIDyOnal
また【可哀想な○○】はじまらないかな……結構好きなんだよな
680名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 21:12:43 ID:TC+oR1v7
もういい
681名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:01:39 ID:RDwPptQ8
○○○をめぐって、×××と△△△が火花を散らすというのを読みたい。
もちろん女の子同士で。
682名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:05:12 ID:C3hifwHa
榊をめぐって神楽と獣医のおんちゃんが
683名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:44:06 ID:+IjzysnR
↑それ見たいか?
684名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:58:56 ID:uIuP7k3V
>>679
愛ゆえの性的なイジメだったら俺は受け入れられる

まぁ昔やってたのもそれはそれでいいんだけどあればっかだと…
685名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 01:12:00 ID:+IjzysnR
神楽を巡って榊さんと大阪が争うのが凄くみたいみたい!!!
686名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 03:50:56 ID:dn23tjvc
[PINK]リミッター、外してみる? (5/20)[/PINK]
687名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 19:34:35 ID:C3hifwHa
巡られるのは榊さんか神楽だな。ふたりともMだし
688名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:18:49 ID:jZUn2QiS
決定事項なの?
689名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:52:46 ID:C3hifwHa
レズであり受けにまわる榊、神楽にかなうものはない
690名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:56:26 ID:MYMv6JQK
じゃあ…さかぐら攻守入れ替わりで
691名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 00:28:24 ID:TDQGy4lk
保管庫にいくつかあったなだがいまは新鮮なのがほしい
それと保管庫整理してくんないかなあ
692名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 15:19:05 ID:FARjPNuR
あんまりくっついてない組み合わせとか見てみたい。

榊と智とか
693名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 18:09:05 ID:H3Mnk1Ew
暦×神楽で。
お願いいたす。
694名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 18:21:21 ID:KfGesi8n
レア度でいったら…ここは榊×暦でしょ
695名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:51:38 ID:lOK0x1BD
くっついてさえいない榊さん×後藤君とか。
696名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:22:08 ID:x8gLM35I
大山×智マダー?
697名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:58:59 ID:fhFD0CYa
>>695
榊さんと男キャラは合う。
あの保管庫の不良のやつが榊さんのために死ぬやつは、泣・い・た。
ここは、ボンクラーズ×榊さんの榊完全受けでファイナルアンサーだ。
698名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 04:40:59 ID:ZRsoL6Nq
>>697
ん〜・・・・・・・・残念!
699名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 10:19:07 ID:sHgsyoYn
正解は……
C.ショタ化した榊×阿部高和のホモホモ榊完全受け
700名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 13:01:28 ID:VFWTJqfF
阿部受けで何か書いて。
701名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 19:31:05 ID:85RcPzzU
それをくろまんが氏に依頼
702名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 20:03:13 ID:MKVfPCrm
阿部受けって……いいのか?

前スレの「三宅と佐久間」もよさそうだと思う。
703名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 20:10:29 ID:8LLcyD7P
おまいらすごいでつね
704名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 20:28:01 ID:BE432Jsu
三宅と佐久間て誰だよ?
705名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:06:07 ID:85RcPzzU
携帯からじゃ前スレ見れん
通勤使えば確か見れたがurlわからんからな
706連載するぞ ◆my.KdKgwt6 :2006/01/25(水) 21:57:49 ID:jwTGD0Mj

 「榊くんは確かに成績優秀でなんでもそつなくこなすが、君には個性や主張が著しく欠けている。もっと自分の……」

 「まあ、榊ちゃんってあんまり自分から話さないし、積極的じゃないよね。まあ、そこが榊ちゃんのいいところだけど………」

 「榊さんっていっつも休みはなにしてるんですか? やっぱり本読んだり、音楽聴いたりですか? でも榊さんってやっぱりそういうの似合いますよね! 落ち着いてるとこも…………」

 「進路は色々あるが、今はやる気や自主性を尊重するところも多いからもっと自分の個性を………」

 「この頃多いんだよねえ、君みたいな娘。うちはお客さんと対になって接するんだから、もっとあいさつも大きくて元気な…………」

 (……そんなこと、分かってるんだ……)

【誰でもない私のために】(第一話)
 
 「………神楽」
 「……ん?」
 すっかり冷めてしまったコーヒーの匂いと二人の身体の匂いが混ざった暗い部屋で、榊は言った。少し前に事は終わっていたが神楽はまだ少し光惚としていた。
 「私の……話を聞いてくれないか……?」
 神妙な声が響いた。
 「なんだよ榊……改まって。」
 「……いつもみたいな話じゃないんだ、聞いてくれないか……?」
 「あ、ああ……」
 神楽は不思議な感じと少しの反省を感じて、真面目に話を聞くことにした。
 「……私は一体、どんな人間ななのだろう……?……」
 「……え?」
 凛とした声はかなり低く、それゆえに榊がどれだけ真面目に言っているのかが分かった。
 「……この前に話した進路やバイトの話でも、それだけじゃない……今まで幾度と無く言われた……」
 「…………」
 「……『冷静沈着』『消極的』『思考派』『積極性や自己主張がない』………『個性がない』……」
 「…………」
 「自分では……自分では、いつも一生懸命に生きているつもりなんだ……」
 「…………」
 「……自分の夢を叶えたいから……勇気が欲しいから……みんなと仲良くしたいから…………」
 「榊………」
 聞いてるのがなんだか……苦しい……榊は頭がよくて運動もできてスタイルも顔も性格もいい……だから、だからそんな榊がこんなにまで悩んでいることがあるっていうのが………なんだか……
707名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:17:39 ID:dBlPrVmn
できる限り迅速に続きお願いしますね!期待。
708名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 03:57:21 ID:po68URFJ
榊のキャラソンにもあったっぽい心情!
期待してます。
709名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 08:50:58 ID:oka2tav9
>>706 (2)
 「……でも……そう思っていても端から見れば、私はただの不気味な暗い女だ…………それが……嫌で、嫌で……たまらないんだ……」
 榊はそういって顔を伏せた。多分、涙を堪えているのだろう。

 ――確かにこの頃、榊の様子が変だった。普段からあんまり喋んねえし、落ち着いてるけど、なんか違う。
 私は榊と……普通の友達って関係じゃないから、なにか力になってやりたい。でも、バカな私には、今……いいことばのひとつも浮かばない……
 「榊……でもさ……その、なんていうか………」
 「神楽……」
 榊が神楽の言葉を遮った。神楽は不意を突かれたように言葉を引っ込めた。榊は構わず話続ける。
 「私は……神楽は気付かなかったと思うけど………私は、神楽のことが……とても羨ましかったんだ………」
 「え………?」
 それは神楽には理解し難い言葉であった。

 榊が……? 私の……なにを羨ましいんだよ……? 私が持ってないものばかりを持っている榊に、私は憧れた。でも榊は……勉強もできるし運動だって私くらいできる、それに……その……キレイだし……私みたいにバカでガサツじゃないし……
 だから私から欲しがるものなんて、ないはずなんだ……よな。
 「神楽だけじゃない……水原だって、滝野さんだって、春日さんだって、ちよちゃんだって…………どうしてあんなに、本当の自分でいられるのだろうって……」
 「え………?」
 「……私だけが違う……小さな頃から……人と話すのが凄く不安で……『私が話しかけることを相手は馴れ馴れしく思ってないかな……?』『嫌われないようにしなきゃ……変なこと言ってないかな……?』……って……」
 「…………」
 「……そう思っていたら……私は学校でも身の回りでも浮いてしまっていた……」
 「…………」
 神楽は真剣に聞きいっている。同じくらい榊も、溢れそうな感情の波と真剣に対峙している。
 「……相手に嫌われるのを覚悟して話かけるのが……自分のことを考えて喋るのが……それが自己主張できるってことなの………?」
 「…………」
 「……私は背が大きくて暗くて不気味だから……自分がかわいいものが好きだなんて主張できない……イメージに合わないって言われて、避けられるのが怖くて……それに口下手だから、面白い話もできない……」
710 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/27(金) 21:14:09 ID:KWmTKl5P
>>709
 「榊………」
 「じゃあ私はどうしたらいいんだ……?……昔から、みんなの目が私に仮面を被せて……それは私一人じゃもう外せないよ……?……そして被せたみんなが今、私に個性を求める………」
 榊はついに泣きだしてしまった。
 「…………」
 「………個性って、なに………?………」

 やっぱり私はバカでガサツなんだな……少しも気付いてやれなかった……榊はまさに、私が羨ましいと思ったその姿形で損をし続けてきたんだ……
 榊はかわいい女の子だ……本当に、ちよちゃんにだって負けないくらい可愛い仕草をする……私らの中では誰よりも純粋な女の子で……でも……身体がそれを表現することを拒んでいるんだ……
 ……いや、最初からそうじゃなかったはずだ……榊の言う通り、みんなが榊を尊敬や憧れの目で見るから、榊はそれに答えなきゃならなくなったんだ……
 だから、だから榊は身動き出来なくなっちまったんだ……かわいいものが好きだなんてみんなには言えない……みんなともっとお話したいなんて言えない……その原因がその目、私の目でもある、つまり人の目だ。
 そして、榊は人に話を合わせて色々喋れるほど器用じゃない……そのためになにも表現出来なくなる……主張できない、積極的になれない……なにも表現できなかったら……確かに主張性がないと言われる……………

 「だから……だから………この頃……いやだ……いや………もう疲れたんだ………」

 榊はベッドに腰を下ろして手をつき天井を見上げた。大きな胸がキレイに形を保ちながら上を向いている。
 だが………神楽は目を疑い、背筋に氷を落としたような感覚にさいなまれた…………その榊の手首には幾つもの、いわゆる「リストカット」の跡があった……
711伯爵(鼻毛バカ):2006/01/28(土) 04:45:23 ID:8wpBwrkR
□!!!これを見た貴方は3日以内に死にます!!!■
■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに □
□10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無 ■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□て死亡した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね。                        ■
■――貴方がこうしているうちに富子さんが後ろから見□
□ていますよ…。                       ■
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

712名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 21:52:53 ID:JFVYAKHJ
すでに泣きました!
期待してます。
713伯爵:2006/01/29(日) 05:00:40 ID:ruVcz3si
クズSSさげ
714 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/29(日) 06:17:35 ID:MxuHpj6o
>>713
前のSSんときもあんたから不評いただいたけど、他の人じゃなくて、あんたから批判の言葉もらうとなんか安心するよ!
ありがとな!
715名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 12:47:56 ID:MPHo4Y5y
>>714
本人だと思ってるー!?(ガビーン)
716 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/29(日) 13:51:44 ID:MxuHpj6o
え……この名前の荒らしには本物と偽物がいるのか?
717名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 14:24:29 ID:MPHo4Y5y
他板の人の名前を騙った荒らしってこと
知らないなら別によし
718 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/29(日) 15:07:51 ID:MxuHpj6o
そうか、まあもともと荒らしだとは知ってたんだが
ありがとう花中島マサルさん
719おたのしけ(引き篭もり中):2006/01/29(日) 19:31:29 ID:tmCErzXy
>>718
消えろ、クズSS書き
720 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/29(日) 19:38:55 ID:MxuHpj6o
>>719
あんたも前にお世話になったけど同じようなこと言ってんだな
ありがとう!!
721 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/29(日) 21:27:03 ID:MxuHpj6o
>>710
 ……駄目だ……駄目だよ……榊……それだけは駄目だ……!!

 神楽は感情の波にのまれ、榊に怒鳴りかかろうとした……が、それもすぐに留めた。

 ……私は榊に、何を怒れるんだ……?……逆を返せば、そのくらい榊は真剣に悩んで悩んで………悩んで、行き着いた結果がこれなんだ……
 今、私が出来ること……じゃない、やらなきゃならない事は……榊を変えてやることなんだ……私がなんとかしなきゃならない……

 榊は神楽の怯えるような視線を感じたのか、自分の手首に視線を落とした。
 「……今、みんなが友達として接してくれている私は……仮面を被った私だ……本当は凄く臆病で、一人でいるのが不安で、かわいいものが好きだとか、もっとみんなの優しさに甘えていたいとか……そういった本心を、隠している私………」
 榊は自分の手首の傷を隠すことなく話し続けた。
 「……私が『冷静で静かで遠慮がちで積極的じゃない私を演じている形』の仮面を外して……みんなに接したならば……どんな反応だろう……? 何かの変化はあるはずなんだ……でも、私にはどうしてもそれがいい方向に向く気がしないんだ……」
 榊の瞳はどこか遠くを見るように、ぼうっと霞んで見える。
 「……私は事なかれ主義だから、いちかばちかっていうやり方なんて怖くてできない……自分を変えるってことが怖いから、私は勇気がないからやろうとしなかった……でも……ん」
 榊は軽く咳払いをした。
 「でも……もし私が仮面を外して、みんなが私を嫌いになったり……私を避けるようになったら……私はもう……耐えられないよ……失いたくない……はじめて…………はじめてあんなに親しくなれた友達…………一人ぼっちは怖い、一人は……」
 榊はもう自分のなかの感情を押さえきれなかった。それと同時に神楽は自分の使命の重さを感じた。
722伯爵(お山の大将気取ってるバカ):2006/01/29(日) 22:29:48 ID:ruVcz3si
オメガツマナラス
723名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:49:06 ID:MxuHpj6o
>>722
結婚しようよ〜!
724名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 23:50:04 ID:BNEURV6B
他人の名を騙って人を馬鹿にするなんて下品もいいとこだな
考えられん
725名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 00:14:35 ID:KS7uI/5z
イイヨイイヨ。
少しくらいけど、神楽がどうするのか興味津々です。期待して待っています。
あと一番リスカしてそうなのは大阪だとふとおもた。
726おたのしけ(引き篭もりブタ):2006/01/30(月) 00:42:33 ID:uleBANAf
>>724
バカが一匹釣れたなw
727 ◆my.KdKgwt6 :2006/01/30(月) 23:52:03 ID:YgW7cKZu
>>721 (4?)
 一言間違えただけでもう榊とは永遠に会えなくなるかもしれない……それほど今の私の言葉と行動には価値と責任があるんだ。ここはまず、当たり障りのない慰めを………
 「なあ、榊……?」
 「………」
 榊が神楽の声に反応して神楽の方を向いた。彼女はその時の榊の顔を、二度と忘れないだろう。
 捨てられて、このまま救いの手がなければ明日には、自分の命が無いことを知ってしまった捨て猫のような顔だった。

 少し話を外すが、あなたたちのなかのその顔を見たことがある人はいるだろうか。本当に、荒縄で力一杯心を縛られるような表情だ。知らなくていいことをたくさん知ってしまって生きてきた自分が申し訳ないくらいに、その猫はなにもしらない。なにも知らないからこそ、辛い。

 話を戻そう。

 ……榊、なんて顔するんだよ……?

 神楽は、榊の涙で乱れた顔を見て自分の愚かさを知った。

 ……やっぱ私はバカだよ……当たり障りのない慰めで様子を見よう……なんてさ……この大バカ野郎!!
 榊はどんな気持ちで私にこんな話をしたんだよ!? 私以外に頼れなくなっちゃったからだろ!?
 その私が自分の責任や体裁考えて話したらあと誰が榊の支えになってやるんだよ!! 私が榊の行方を決めるとか、そういうことじゃないだろ……榊が素直な部分を私に話してくれたんだ、私は私自身を、素直な私を榊に伝えてやるんだ!!
 そんなことも出来ないなら私は榊の恋人でなんていられる資格なんかない……!!
 「神楽……?」
 榊が、考えこんでいた私に促した。私は……私に出来ることをするだけだ……。
 「榊……榊ぃ!!!」
 神楽は榊の身体に抱きつき、そのままベッドに押し倒した。神楽は無抵抗な榊の唇を内部まで奪った。少しして離したお互いの唇には唾液の糸が伝っていた。
 「神楽……?」
 「……私はさ、バカでガサツで人の気持ちなんてわかんなくて、でも、それでも今、榊がどんなに苦しんでいるかはわかる……! だから今度は私の話を聞いて欲しいんだ……」
 「……」
 榊はなにも言わない。それ自体が神楽に次の言葉を催促しているようだった。
728名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 01:18:31 ID:bXStZnK7
榊を救えるのは神楽しかいない
頑張れ!!!
729伯爵(低学歴バカ):2006/01/31(火) 01:35:57 ID:ZWivJ7YM
またクズSSか……
730名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:40:00 ID:7FvxA1yO
>>617読んだばっかりなんだが
二人三脚の逆バージョンか?
左足を貸す形でくっつけると、長さが合わなくなるし。



榊さんファティマ説
731名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:20:58 ID:M3g4Dbc8
違う
732 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/01(水) 01:52:50 ID:Oq9ESbhQ
少し遅れる
733ぼぼぼぼおおおお:2006/02/01(水) 19:40:36 ID:S1EqOvFB
待つよ
すっごい待つ
だって面白いんだもの
734名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 19:47:09 ID:U4Ex6tGl
いまひどい自演をみた
735名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 22:06:21 ID:yohgEtnE
>>727
早く続きを投下汁!!







スンマセンして下さい
736できたぞ〜 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/01(水) 22:41:20 ID:Oq9ESbhQ
 「……まだ、榊と話したこともなかった、一年生の時にさ……実は私も、クラスじゃ……浮いていたんだ……友達がいないってんじゃなくてさ……いや……いなかったのかな……?
 ……喋れるけど……ただそれだけって感じで、仲が悪かった人は一人もいなかったけど……」
 その内容に榊は、素直に目を丸くして驚いた。榊から見たら神楽はみんなの人気者で、中心的な存在だったように見えていたからだ。
 最初に話かけられた時は突然のことだったから、内心慌てていて『憶えていない』なんて失礼な態度を見せてしまった。
 でもやはり、その日の帰り道で思い出した神楽は、人気者のイメージがあった。
 でも確かに考えてみれば、神楽が同じクラスになってから、いつものメンバーとかおりん、千尋以外に神楽が親しく話をしているのは見たことがない。
 一年の時に神楽と同じクラスの人も今のクラスに何人かいるのにだ。
 「……逆に仲がよかった人もひとりもいなかった……のかな……?……みんな私とは『友達の友達』みたいな距離があってさ。
 学校では一緒だけど外ではただの知り合い……みたいなさ……私はもっとみんなと仲良くしたいんだけど……なんかわかんないんだよ……なんかがよくわかんなくて……」
 「……………」
 「みんな私のこと……『神楽さん』って呼ぶのも正直嫌だった……知らない内に私は上に見られてて、フツーのじゃれあいなんかできなくて………わがままなのかもしれないけど……榊に逢うまで、結構、なんかある種の淋しさってのがあったんだぜ……。」
 榊はそれだけで理解できた。
 つまり神楽も私と同じだ。知らない内に『あの人は私達とは違う』という仮面を被されていたんだ。
 あの運動能力からくるスポーツの実績や、先生や先輩にでも言いたいことはビシッという性格、それが周りの人には『空気が違う』と感じたのだ。
 神楽は私と違って『できない』ではなく『できるけどやり方がわからない』という悩みなんだ。根本的には一緒だ。
 自分を隠さないと不安で、そのうちに自分を晒けだすことが出来なくなった私。
 自分のあり方がわからなくて、そのまま『格が違う』というレッテルを貼られてきた神楽。
737名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 23:58:01 ID:cQrgJwTA
乙。一見対照的に見えるが根本は同じだったのか、そりゃ惹かれあうな。
なんかもうこの二人は夫婦みたいだw
738名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 02:11:22 ID:IebS+qMN
>>617の答えキボン
自分がその神楽並みに馬鹿だということが分かった。
739738:2006/02/02(木) 02:15:34 ID:IebS+qMN
ダメもとで考えた答え言ってみる。
とものとこ行く前までは夢だったってこと?
740 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/02(木) 08:32:02 ID:XnOqKVV4
>>739
正解
自分の机、周ってきたでしょ。そしてさっきまで寝てた、だから榊さんにも話してないっこと。
741名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 09:03:29 ID:XnOqKVV4
742名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 17:34:17 ID:JBPX8BfX
>>729
誰もお前なんかの糞SSに手を付けねえって

自分は関係ないスレを平然と荒らしておきながら自分に賛同しないレスは許さないと?
道徳という言葉、知っていますか? そういう自分勝手な厨ぶりで嫌われているんだといい加減気付け

>またクズSSか……

などと言いながら

>バカがまた釣れたな

なんだ、この言い草は?
お前は本当に「失礼」だと思っているのか?

ついでにエロパロでのお前のアイタタタな投稿を切り抜いてみようか

お前はてめえの糞レスでSSを傷つけられた方々に本当に反省しているのか?
今までの態度から観るに咎められればただ自分が叩かれているフリして議論で勝てないとなるとスレを荒らして罪を擦り付けて
それでダメなら「クズSS!クズSS!」と開き直ってごまかすだけ。
死んでくれ。はっきりいってウザ過ぎる。
743くたばれ厨房:2006/02/02(木) 17:35:08 ID:JBPX8BfX
ひとつ言っておくがお前が叩かれているのは痛々しさやウザさは勿論だが、
純粋にお前の書くSSが糞でつまんねぇことに由来する。
お前が一人引き籠もってシコシコ駄文を書き連ねることは勝手だが
なぜ我々までわざわざお前の公開オナニーに付き合わなきゃなんないんだ?
ネタにならないレベルの糞SSを書き込まれても迷惑するだけだし、
場が荒れるだけ有害ですらある。

分かったか? お前が最低レベルの日本語ドクカイ能力を有していて
且つ、口先だけでなく本当に他人の批判を受け入れるつもりなら以下の言葉を送る。

      消 え ろ

お前は存在自体がウザイ。じゃなきゃPC切って首くくって死ね
744またか:2006/02/02(木) 17:42:13 ID:JBPX8BfX
どうでもいいならお前が反応するな。バカか?
お前のようなアホが荒らしやすい環境を作ってる事実にいい加減気付け。

>これ以上この話題を引っ張るようなら荒らし認定でスルー確定。

と言いながら、自分で反応してる時点でお前がアホ荒らしなのはミエミエ。
必死になればばるだけ見苦しいぞ、自演荒らしのN


745名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 18:27:02 ID:U+Uj3z9S
>>736
がんがれよん!!
『生』暖かい眼で見守って(ry
746 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/02(木) 21:06:06 ID:XnOqKVV4
 「……だから、私は体育祭で見たお前を……噂は聞いてた、フツーとは違う空気纏ってるって……
……だから私は、榊なら……榊なら………って思ってさ……その時からずっと榊のことが気になってて……榊はわからなかっただろうけど……
 最初に榊に話かけたときにさ、もう心臓でるくらいドキドキしてて……な、なんか笑っちゃうよな……?
……私、変じゃないかな、って自分でも思って……でも、変でもいい、全然いいから……榊と二人でいたい……」
 「……」
 「そんなことばっか思ってて……ホントに狂うくらい榊のことが好きで…………いつだっけか……榊が私に『神楽は素直だ』……って言ったよな…?
 ……全然そんなことなかったんだ……素直どころか私はずっと隠してて、榊が好きだってこと……
 だから……榊が、私に、その……告白してくれた時はもう、言葉の意味も分かんなくて……気絶するかと思ったくらいだったんだよ……
 ……それで今、榊とこうしていられること……榊も私のこと好きだってことを実感できるってこと……それが一番嬉しいんだ……」
 神楽は顔を真っ赤に染めてうつ向いた。胸が私の手にあたる、その胸はそっと置いた私の手にもはっきりわかるくらい強く、鼓動を打っていた。

 私の悩みは『勇気』があれば解決すること、神楽の悩みは『やり方』がわかれば解決すること。
 ならなぜ私はこんなことに気付かなかったのだろうか……? 私は神楽に勇気をもらって、私は神楽に神楽らしいやり方を一生懸命考えてやる、これでいいんだ。
 「……榊……!」
 ガバッという擬音が目の前出るくらいの勢いで神楽は顔を上げた。
 その目には、もう堪えたり我慢したりしてない正直で、素直な涙が流れていた。何かを決意しためいたような顔つきだった。
 「私は榊のことが大好きだ!! いつまでも一緒にいたい! でも榊は今、必死で悩んで、苦しんでる……!! 私が昔、悩んだこととは違うことだったとしても……私は榊の力になりたい……!!
 だって榊が生きていて欲しいから!! ……仮面が外せないで悩んでいるなら、私も力合わせて引っ張ってやるよ……!! それでも外せなかったら、少しずつ砕いて壊していけばいいんだ……!!
 榊……私はもう榊がいないことに耐えられないよ!! ずっと私のそばにいて……! ……誰でもない………私のために……生きて………生きてくれよ…………!!」
747名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 23:02:48 ID:lAZCRQ1r
うおおぉ…良いハートフルストーリーだな
神楽が榊に惚れた訳とかコクられた心境とか二人で支えあおうとか
とにかく神楽の榊に対する熱い台詞にときめいちゃった
748 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/02(木) 23:36:24 ID:XnOqKVV4
それが狙いだ
749名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 01:04:21 ID:n5AF62z/
>>748
いやいや、書き手がそれを言うなよw
750伯爵(無自覚キモヲタ):2006/02/03(金) 01:09:09 ID:72Mjom9J
◆my.KdKgwt6 ←この厨房下手糞杉。
とっとと消えろ。駄文撒き散らすなカス
751名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 01:29:23 ID:eTAq+Q0M
>>748
アク禁解けたのか。おめでとう。
MAD WRITER君
752 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/03(金) 01:39:13 ID:GDSrDAKH
>>750 >>751
ああ、ありがとう
753名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 13:06:10 ID:BYCRd5T0
なんかウザい奴だなと思ったらMAD WRITERかよ。
754MAD WRITER:2006/02/03(金) 18:38:01 ID:eTAq+Q0M
何で俺が萌えBBSアク禁にならなきゃいけねぇんだよオラァ!答えてみろや?
何が「ああいうスレは悪口言うためのものだから仕方ありませーん」だゴルァ!!
「何度もうんちゃらかんちゃら厳しくなりますだと?
そもそも最初のアク禁自体不当だったんじゃねぇか!!
755 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/03(金) 18:42:47 ID:GDSrDAKH
なんなの
756名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 19:13:06 ID:ly/iOMTv
>>755
放っておけ、相手にするだけ時間と体力の無駄だ、腹が減るだけだ
バカが移る
757 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/03(金) 19:30:31 ID:GDSrDAKH
わかった
758名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 20:00:21 ID:72Mjom9J
死ね、リア厨他人の設定を使うN
ゴキブリ同然のお前はねずみの糞でも食って、リアルで人の迷惑にならないよう死ねや
死ね死ね死ね
759 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/03(金) 21:14:29 ID:GDSrDAKH
 私はいつもそうだ、自分が苦しんでいることに気付かないで、いつしか溜った心の淀みや濁りを、自分だけのものとして考えて……
 ……こうして今、そんな私のために傷付いた女の子がいる……なら私はその女の子になにをしてあげるんだ……?
 ……それは………望むようにしてあげることだ……私は、私のために傷付いた神楽のために、これから傷付いてでも生きよう……
 ……そして、自分が傷付かないように、人に傷付けないように自分を変えよう……できるんだ……二人だから……

 「神楽……」
 「……榊?」
 「ごめんね……私は、神楽が傷付いていたことに、気付けないでいた……それに……もう大丈夫だ、ありがとう……」
 「……榊ぃ!! ……ホントにどこにも行かないんだな!? 絶対だな!? ……約束しろ!! いますぐ……!! ……ん!……む……」
 神楽の口が何かに塞がれた。
 塞いだのは私の唇だ。
 「…………ハァ」
 「…あ……さ、榊…?」
 「約束の……印……これじゃ、ダメかな……?」
 「…印……」
 「……いつまでも、一緒だっていう……印……」
 ポカンとしていた神楽は、少しずつ表情を取り戻して、笑った。
 「……約束の印……か……。 ……へへっ……毎日『約束の印』つけてくれなきゃダメだぜ……!」
 私も笑った。
760名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 23:27:50 ID:9gRv3Z5/
ドッカーン!               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (⌒⌒⌒)...              |
      |||.                | MAD WRITERかよ 
     _____                 |  
   /::::::::::::::::::::::::::\〜プーン.         | 死ね。リア厨他人の設定を使うN 
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〜プーン        | ゴキブリ同然のお前はネズミの糞でも食って、 
  |:::::::::::::;;;;;;|_|_|_|_|〜プーン..      |  リアルで人の迷惑にならないように死ねや
  |;;;;;;;;;;ノ∪  \,) ,,/ ヽ〜          死ね死ね死ね
  |::( 6∪ ー─◎─◎ )〜         |  
  |ノ  (∵∴ ( o o)∴)〜          .| 放っておけ、相手にするだけ時間と体力の無駄だ、腹が減るだけだ 
  | ∪< ∵∵   3 ∵> ムッキー!    <   バカが移る
  \        ⌒ ノ______    | 
    \_____/ |   | ̄ ̄\ \   |  
___/      \   |   |    | ̄ ̄|....|  わかった
|:::::::/  \___   \|   |    |__|....|  
|:::::::| \____|⊃⊂|__|__/ /   |  
|:::::/        | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕   \__

 ↑自分がゴキブリどころかTウイルス以下の存在なので汚い言葉を連呼するという幼稚な手段
議論になったら途端に煽るだけで逃げまくってこのスレにコピペをしまくった真犯人(コテハンスレ523
761他人の設定を使うN:2006/02/03(金) 23:37:54 ID:9gRv3Z5/
>死ね、リア厨他人の設定を使うN
はいはいなんですかw
俺は常に眉一つ動かさず息一つ乱れずにレスを返すけど君のレスは火病がみえみえだねw
もしかしてリアル韓国人かなw
>ゴキブリ同然のお前はねずみの糞でも食って、リアルで人の迷惑にならないよう死ねや
( ´,_ゝ`)プププ。 そんなにファビョるなよwwwwもはや窒息死寸前だなwww
リアルで人に迷惑をかけまくる君が言ってもなあwwwニートはさっさと仕事探した方がいいよwww
後モテモテの俺みたいに彼女をつくりたまえwww
>死ね死ね死ね
ハハハ                             イキデキネーヨ
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ハライテ-       ゲラゲラ
   ( ´∀`) < ぎゃははは        ∧_∧       〃´⌒ヽ       モウ カンベン
.  ( つ ⊂ )  \_______   (´∀` ,,)、      ( _ ;)        シテクダサイ
   .)  ) )   ○   ∧_∧      ,, へ,, へ⊂),     _(∨ ∨ )_     ∧_∧ ○,
  (__)_)  ⊂ ´⌒つ´∀`)つ    (_(__)_丿      し ̄ ̄し     ⊂(´∀`⊂ ⌒ヽつ
          タッテ ラレネーヨ

762名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 23:47:44 ID:Yl5nSZzn
>>759
印イイ!萌えました。
763他人の設定を使うN:2006/02/04(土) 00:20:29 ID:QqnbhC+M
呼んだ?呼んだ、呼んだ?
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!!
764他人の設定を使うN:2006/02/04(土) 00:22:13 ID:QqnbhC+M
みんな、俺のSSに感想を書くんだぁっ!!
765他人の設定を使うN:2006/02/04(土) 00:28:18 ID:QqnbhC+M
>>742
厨が火病で必死だなw
なあ、伯爵
お前の糞SSなんて誰も読まないんだよ
賛同してるのはオナニー掲示板の傷の舐めあい深夜糞チャットで
馴れ合ってるキモヲタだけ。
分かったらとっとと死ねや、低学歴バカ鼻毛野郎伯爵!
766名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 04:14:24 ID:5hpmWtr6
 ―┼‐         ノ     /   |  --ヒ_/     /   \ヽヽ    ー―''7
   `」   ┼,   二Z二   レ   /  /´レ' \ ―7 ̄}  |  ー-、   /
 (__  (|フ)   (__ノ  _ノ  ∨`  ノ  /  /     _ノ    \_

    ─┼-        /   |   ‐┼-   |     ー|―
    ─┼─ |   \ レ  /   ̄Tー  /      ノ -─
   (二フヽ  \/    _ノ   (二フ\  ヽ_ノ   / 、__

     i';i
    /__Y
     ||鬼||                   /⌒彡
  _ ||殺||         /⌒\     /冫、 )
  \ ||.し|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ `./⌒ i `  /ゝ    _,,..,,,,_
  ||\`~~´  (<二:彡)    \( >     ('\\  ./ ,' 3 `ヽーっ
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄\`つ    ⌒ _) l   ⊃ ⌒_つ
     .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||                `'ー---‐
                    <⌒/ヽ___
                    <_/____/
767 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/04(土) 07:08:29 ID:wA/vAS5T
うるさいよおまいら。読んでくんね〜うえに雑談もできね〜なら来る必要ね〜だろ。
>>762
ありがとう
768名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:11:21 ID:nu6gTO3L
>>767
売られた喧嘩は、買わない方が良いんだぞ。
769名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:48:21 ID:eEe0dRgQ
神楽イイ奴!
次も期待!!
770名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:40:53 ID:PkkT9RFX
>>767
いちいち釣られんじゃねーよ。
771伯爵(仮性包茎):2006/02/05(日) 00:33:28 ID:KVe36UxP
ウゼーんだよ、他人の設定を使うN
テラウザス
お前が出てきてからますます糞スレになったじゃねーか、ここが
もはやてめえの死を願っている人間の方が圧倒的に多いことに気づけ。
俺の糞を喰いな。

>>767
調子に乗るなカス
誰もてめえのクズSSなんて読んでねーよ、
感想書いてんのもお前の自演だろォ?
お前が糞SS書いてからNが出てきただろバカ
死ねや
772名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:06:45 ID:ddUF+uvJ
約束の印イイ!!
773 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/05(日) 08:49:26 ID:dLwH0AxD
>>769 >>772
ありがとう、もすこし待って
774名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:41:47 ID:eT2K1S0W
叩くやつは馬鹿。
叩くくやつを叩くのも馬鹿。


つまり俺も馬鹿か。
775 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/05(日) 21:10:30 ID:dLwH0AxD

 「なぁ……榊……」
 「ん……?」
 「……なぁ……んん…」
 神楽が私に甘えてくる。私の胸に自分の頭をすりつけるようにして。
 ああぁ、かわいい……これが、この時が私の一番の幸せな時間なのかもしれない。
 「……ねぇ……榊ぃ……」
 「フフ……」
 神楽が私にいつもの行為をねだるときに出す声だ………この合図で、私と神楽はひとつになる。

 「……あっ」
 完全に冷めきったコーヒーの匂いがたちこめる榊の部屋に、甘い声が響く。
 「……」
 神楽の胸に手をあてがって、その大きさとはなんとも比にならない大きさの突起を、自分の舌の上で転がす。
 「ああっ………んあぁ……」
 神楽は本当に子猫のような甘い声を出して私を興奮させる。いつもの楽しく元気な神楽にはない女の子、いや、女としての仕草がまた一段とかわいい。
 虚ろな目をなにもないところに向けたり、身をよじって淫らな声をあげたり、そんな仕草がまた私にこんな黒い感情を抱かせる。
 神楽をメチャクチャにしたい。私の手で神楽を悦楽に狂わせたい、という感情を。
776名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 00:11:15 ID:7fS9+BHr
>>774
うむ、ああいう手合いはパソコンの前でコーヒーでも飲みながら
クスクス笑えばそれで一人前の2chねらーだ

以上バカからのコメントでした
777名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 00:21:04 ID:E2yUkfOr
>>775
シリアス→ラブ…ときたら次はエロだよな!
支えてくれたご褒美に存分に可愛がってやって下さい
778名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 00:40:12 ID:kD1K9twa
エロエロよ―――
779名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 18:53:52 ID:f05NFihr
>>771
メール欄に笑った(わら
780 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/06(月) 23:13:30 ID:Z3r23p//
 「あ、あああぁ………うあぁ!………あ……」
 榊の指はいつの間にか、露になった神楽の一番女の子の部分に入っていた。クチャ、ピチャと淫らな音が部屋に響く。その指の速さは尋常ではないくらいに速く、そして的確に神楽の感じるところを突いていた。
 神楽の身体にいつも通りながら凄まじいくらいの快感が走った。顔を真っ赤にしてその悦楽を十二分に受け止めようとする神楽は、もうすでに限界に達しようとしていた。
 「ああぁ! いっ、イクッ!! さ、榊ぃ!! あっ、ふあぁぁぁ!!」



 沈黙が流れた。だがそれは気まずいだとか不安だとかそういった意味を表した言葉ではなく、ただ安心することの意味の沈黙だった。
781伯爵(カントン包茎):2006/02/07(火) 00:10:04 ID:riRyo89X
クズSS萎えw
782おたのしけ=AMNS(生涯素人童貞):2006/02/07(火) 17:43:36 ID:f568X9qj
>>780
細切れで投下するなカス
荒らしか?
ついでに内容もクズだからもういらね
783名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 17:50:50 ID:AKsk9jx1
この作者前にも同じこと言われてたのに懲りてない厨だからwww
こいつ絶対ここに来ちゃいけない年齢だろ。カエレ
784名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 18:22:25 ID:POrwv7o3
  _、_     
( ,_ノ` )     
     ζ
    [ ̄]'E
      ̄
  _、     
( ,_ノ` )     
  [ ̄]'E ズズ
    ̄
785名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 19:19:36 ID:V27gNLiX
つまらん
786 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/07(火) 20:39:08 ID:Xq0Twkcx


あ    好
放    き
置    な



     疎
     れ
787名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 20:57:38 ID:L7hzXW6O
  _、_     
( ,_ノ` )     
     ζ
    [ ̄]'E
      ̄
コーヒーが入ったぜ…落ち着きな…
788名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 21:33:57 ID:0Y7PbJ8x
やっぱり神楽が可愛がられるのですね、
ワクワク。
789名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 21:52:04 ID:bIvKn/sZ
荒らしに反応している限り自演にしか見えないので感想も入れず放置してます
790名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 22:37:28 ID:L7hzXW6O
結論:荒らしに反応するなら2chねらーは止めておけ
791名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 00:21:20 ID:8kL63QmQ
>おたのしけ=AMNS(生涯素人童貞)

むっさワロた(wwwwwwwwwwwww
792名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 01:03:31 ID:M6C+R7YP
>>780
もう少しまとめてから投下してくれ。
こういう年寄りの残尿感のような投下の仕方は
ナニがむずむずしていかん。
793名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 17:16:54 ID:3CX58zWS
>>791
ったく… 何処のバカだったっけ?
今スレで暴れまくっているゴキブリを「自分の意見が認められない怒りだったのでしょう」
なんてほざいて庇ったゴミは?
あの時潰しておきゃあ…

ったく、意見が同意で怒っていればスレを混ぜっ返しても庇うのかよとw
794他人の設定を使うN:2006/02/08(水) 18:21:47 ID:jT3NGDv0
呼んだ?
795名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 18:35:22 ID:9Rkk8yCS
>>793
同意だけど止めとけ
すでに萌えBBSから全く変わらずレスを読まずに脊髄反射で反論する
人をテロもどきとほざくダニが悔しがっていつもの手段を
行うつもりらしいぜ
796名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 18:45:45 ID:lk85yx4I
A M N S 必 死 だ なw
797名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 19:01:24 ID:3CX58zWS
>>795
了解、以下バカは放置プレー
しかし存在自体荒らし扱いされるテロもどきが反論したと言って良いのかと
…ってかw

とりあえずこの後かのゴキブリは>758や>755のようにファビョる、
中立のフリして「どっちもウザイ、黙れ」「スルーしろよ」と相打ちを狙う、
過去スレ読めばすぐに分かる捏造する、自演扱いする、過去スレからコピペ百裂拳を
行い有耶無耶にする、騙り荒らしを行う、全てにチップをかけておこう
798名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 19:08:12 ID:lk85yx4I
また伯○の自演か
↓ププ(w

ID:3CX58zWS
ID:9Rkk8yCS
799名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 19:19:28 ID:q+AJP9oB
>>793
>>795
>>797

一体誰のことを言ってるんだ?奥歯にものが挟まったみたいで
訳わからん。もっとはっきりしゃべれやキモヲタが。
800 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/08(水) 20:15:35 ID:42pDIuk7
新しいSSはバカが消えるまでだせそうにないな
801名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:30:32 ID:Cl+YDzvw
>>800
いやいや
こんなのを気にしているようじゃそれこそバカだ。
明らかに同一人物とわかる書き込みをしてくれてるんだから
スルーもしやすかろう。
802名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:52:36 ID:3CX58zWS
>>801
全くだ、一体何時になったら飽きるのかね
伯爵、N、おたしのけ、イイに対して悔しくて悔しくて仕方ないのはもう分かったというに

関係の無いキャラネタ板やアニメサロンにまで迷惑かけてるし…
何故こういうのが北朝鮮やイラクに拉致されないんだ?
803またか:2006/02/08(水) 20:57:19 ID:3CX58zWS
>>799
分からないなら用地な反応するな。バカか?(バカに失礼だがな(ゲラゲラ
お前のようなアホが荒らしやすい環境を作ってる事実にいい加減気付け。

>一体誰のことを言ってるんだ?奥歯にものが挟まったみたいで
訳わからん。

と言いながら、(分からないだけで)自分で幼稚な煽りをしてる時点でお前がアホ荒らしなのはミエミエ。
必死になればなるだけ見苦しいぞ、自演荒らしの523ことくそまんが
804:2006/02/09(木) 01:48:20 ID:wocOwsno
この火病っぷり、よほど痛いところを突かれたらしいねw

>おたのしけ=AMNS(生涯素人童貞)

>(生涯素人童貞)

>(生 涯 素 人 童 貞)

この辺りかなwwwwwwww
そのために関係ない他板まで自演荒らしするくらいだから、すごい執念だねぇ
キモッ
805799:2006/02/09(木) 04:11:09 ID:yUa6B+Nq
>>804
勝たせてやれよ…
ネットでまでイジメられるとアレがマジで壊れるぞw
806名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 14:05:14 ID:hWaSdV/f
逃げてーーーーー!!
807名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 18:18:17 ID:Lt32IBeY
そうそう。キレて女の子誘拐しちゃったりするからね。あっ、でも現実の女には興味ないか〜?
808名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 18:07:09 ID:Hb0yA0kd
あのさ

>>726 uleBANAf
>>750・758 72Mjom9J
>>763−765 QqnbhC+M
>>771 KVe36UxP
>>779 f05NFihr
>>782 f568X9qj
>>785 V27gNLiX

これらと同じIDの人が
武装錬金スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121339942/
涼風スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112040145/
などに◆fa/WRePdmw というトリップでSS書いてるんだけど

くろまんが氏のサイト
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/
にそれらと同じものが新作として上がってるわけ


正直ここまで堕ちるとはね……
809名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 18:49:47 ID:wpGH0CXf
や、やった!
さすがはくろまんが!私には出来ない事を平然とやってのける!!
だがそこに呆れる!! 笑えるぜぇ!!

ヒャハハ 中々個性的でねーのw片面ではまともな書き手、裏ではウサ晴らしの粘着野郎、
現実世界でやる事を2chでやるとはねぇ!
810名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 19:39:54 ID:b7Kt8t+M
そんなことより、くろまんがって、誰?
今までここで名前が出てた人も、なんなのかわかんないけど
うざいコテはいらない。神楽と榊がいちゃついていればいいと思うよ
811 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/10(金) 19:54:34 ID:fl7cmqYP
>>810
そう、それが一番だと思う。


俺はくろまんが氏の島崎くんSS凄く好きだったのに残念だな……
812名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 19:56:26 ID:yWI5kfn0
何か…ものすっごい罪悪感が沸いてきた…
813名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 20:02:43 ID:SBpylXAF
>>808
確かに今までの書き込みは『わたしはくろまんがですよ』と
アピールしてるとしか思えないくらい事情を知ってる人にとってはわかりやすかったが
物証として残るようなレスをせんでもいいのにな。
こういうのは明らかにそうとしか思えないけど尻尾だけはつかませないから
半分ネタとして成り立つのに。実は寂しがりや?
814名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 20:13:34 ID:yWI5kfn0
どうであれ、今のスレ見てればもうこんなバカな真似はせんだろうよ…

まぁ…殆ど分っていると思うが念のため…
間違っても向こうのスレには持ち込むなよ…
815 ◆my.KdKgwt6 :2006/02/10(金) 20:32:15 ID:fl7cmqYP
解決したのだろうか……?
816名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 21:18:30 ID:gZL6SMIX
おめーは出てくんなもう書くなうぜー
817名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 04:30:52 ID:1YyHrpvn
別にグロ書きを差別するわけじゃないが
つくづく彼の場合
作品は人間性の反映そのものだったんだなあ……と
818名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 05:17:06 ID:PZgB6Rzw
>>817
('_ゝ`)プッ キモヲタの分際でえらそーなこと言ってんじゃねえよw
819名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 05:52:58 ID:1YyHrpvn
何その必死の抵抗w
820名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 10:17:04 ID:fBzPyyIT
>>819
 罪を憎んで人を憎まず。
 そのクロちゃんとやらも、普段自分が言われているようなことを、誰かにぶつけたかったんだよ。だからもうスルーしてあげよう。

 鼻毛バカ、仮性包茎のチンカス野郎って、多分仕事場でもののしられているんだ。
 きっと他人とのコミュニケーションが、うまくいかないんだなあ。元々がひきこもり生活者だから。
 そして他人のSSを読んで。
「調子に乗るなカス。誰もてめえのクズSSなんて読んでねーよ。俺様のSS読んで勉強しやがれ」
 って思っているから、つい荒らしちゃっただけだよ。
 自分が、お山の大将気取ってる低学歴バカのキモヲタだって気づいていないから、余計なんだ。仕方ないよね。
 同情してあげてこそ、批難したらかわいそうだよ。

 そんなことより、榊神楽ではあはあしようよ。
 もう荒らしはみんなクロちゃんでいいじゃないか。今までの事にもケリがついたんだし。
 これで少し風通しよくなったから、他にもSSが投下されると思うよ。よかったよかった。

 あ、後、◆fa/WRePdmwことくろまんがさんとやら。
 生涯素人童貞でも、悪いことは無いと思うよ?
821名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 12:16:46 ID:hPqDyr1S
>>820
そうだな… 

しかし何故こうも恥の上塗りができるのか…
私には理解のできん事だ…
822名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:50:52 ID:z4DPmt3q
「私は勝手に投下してるだけだから勝手にスルーしてね」なんて無頼を
気取ってるけど、結局のところ自分の行くスレ行くスレが荒れてるという事実から
目をそらしてるだけ。
しかも何回も同じことを繰り返してるのに一旦普通のスレに投下してから
「鬼畜スレに続きを書きました」なんてやってるのはやっぱり注目してもらいたいと
思ってるのだろう。
そして今回の荒らし。やってることが何もかも無様だ。
823名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:02:19 ID:+HNiCpAH
そんなことよりよみのおっぱいについて話し合おうぜ。
824名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:06:13 ID:BPqYkGXs
……ハワイ?
825名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 15:22:45 ID:R6X0OmrI
神楽の内はねについてがいい
826名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 21:25:54 ID:pcZjk63J
>>819
必死なのはお前(ら)だろw
虫けら同然のキモヲタが他人を煽ろうと必死だなwww
827名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:19:56 ID:YHphMunv
>>822
おまけに、最近の作品はどれも質が悪いし。
一時の切れ味が無い。はっきり言って駄作。

それでイライラしていたんだろうか…?
828名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 18:00:10 ID:HLAliH/l
>>827
雰囲気嫁
829名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 22:17:37 ID:08O4FRb3
>>828
でも事実だから。
830名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 20:27:51 ID:l6JV53sk
オウム返しばっかだな、ここのキモヲタくんの煽りってw
下手杉。自分が言われてきずつくこと言っても意味無いぞw
831名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:24:37 ID:UrMxt6CB

       (  _,, -''"      ',             __.__       ____
   ハ   ( l         ',____,、      (:::} l l l ,}      /      \
   ハ   ( .',         ト───‐'      l::l ̄ ̄l     l        │
   ハ   (  .',         |              l::|二二l     |  ハ こ  .|
       ( /ィ         h         , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ   |  ハ や │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ',         l.l         ,'  r──―‐tl.   |  ハ つ │
        ̄   ',       fllJ.        { r' ー-、ノ ,r‐l    |  ! め │
            ヾ     ル'ノ |ll       ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,.  l        |
             〉vw'レハノ   l.lll       ヽl l ',   ,_ ! ,'ノ   ヽ  ____/
             l_,,, =====、_ !'lll       .ハ. l  r'"__゙,,`l|     )ノ
          _,,ノ※※※※※`ー,,,       / lヽノ ´'ー'´ハ
       -‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、 _,へ,_', ヽ,,二,,/ .l
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       `''ー-、 l      ト、へ
832名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 03:49:51 ID:rhM4yRlO
>>827
そうか?確かに昔より質が下がったが、
それでも並のSS書きより上手いぞ。
833名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 05:01:46 ID:finrl8/x
本人乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
834名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 05:21:26 ID:dfMEXA+5
>>827
なんだかんだいって読んでるんだ・・・
835名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 06:16:35 ID:/mbMro7h
そうだね
よかったね
836名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 06:48:20 ID:ASZbdZyS
まあSSのことはいいんだよ、こんなことを繰り返さなきゃ

問題はその点が全然信用できないことなんだけどな・・
昔もNを潰すために荒らしててamnsの怒りを買って粘着されて、
「確かに俺も卑劣だった、お互いさまだから水に流そう」とか
言っといてこれだから
837名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 08:17:06 ID:m0nbGKTc
>>832
とりあえず本人乙。
838名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 20:45:21 ID:jeFZ3537
さっきから何>>832氏をくろまんが氏本人に認定してんだよ

それよりこの騒動の原点になったバカの方が問題だぞ
くろまんが氏をここまで堕ちたのもそのかの厨房の責任だし
某スレで厨房な事やってたし、警戒しなきゃまたクズSS投下しはじめるだうろよ
839名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 21:01:20 ID:v8w6gZbn
>>838
とりあえず本人乙。
840名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 21:32:59 ID:H3jE7DoD
>>938を翻訳:「俺の事なんかよりNを叩けよ〜俺が荒らしたのもNのせいなんだからさ〜
俺に責任はね〜よ〜」

ハイハイそのとおりです、よかったね  ふぅ
841名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 21:40:47 ID:Aoo1ONv/
>>938
そうだね
よかったね
842名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 21:45:46 ID:/mbMro7h
もう過去の人はいらないクマー
かまってもらいたいだけだから、ほっとくくまー
843名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 22:53:13 ID:H3jE7DoD
こんな奴が
>などと放言しているが、私は、もし、あんたが違法行為を犯したのを
>発見した場合、迷うことなく警察に通報させてもらう。
>覚えておいたほうが良い。

>消え際くらい潔くしなさいや、なあ?Nさんよ

>これらの要求が受け入れられない場合、他人の設定を使うN、お前を法的な手段を執って告訴する。

なんて世にも馬鹿げたことほざいてたんだから笑わせるったらないね。
できると思うか?

  ウエーン!!他人の設定を使うNが俺のSSを〜助けてくださ〜い
 \__  ________________
      ∨    ∧_∧
           " ,  、 ミ
            ゝД く  <いや…んな事言われても何の実害もあったわけでなし… 
           ∧_∧  |
        三  <    とノ
      三   /   つ |
     三  _ ( _  /|  |
        (_ソ(_ソ(_ )
と警察に泣きつく気だったのか?
844名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:10:26 ID:7YLJ+/4S
ま、何はともあれ何もなかったように次の話題↓
845名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:18:12 ID:L9VVnMPU
あずキャラの、成長したSSはよく見るけど、中学生の頃のエロとかは見ないなあ
だれか書く人いないかなあ
846くろまんが:2006/02/16(木) 01:08:49 ID:x64jumRX
キモヲタの皆さんお疲れさまですw
847名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 03:35:32 ID:9hTMGgJm
中学生時代のエロつったらよみともの百合しかあるまいて
848名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 18:34:04 ID:5Mv3q4dm
発育がいい榊さんか、神楽がついイタズラされる話だろ。
849名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:30:44 ID:dRbKVwXY
>>848
ずいぶん前に榊のそのネタで書きかけのSSがあったような…。
シチュエーションとしてはいいね。
850名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 21:56:17 ID:Qlv7M6S3
小ネタその2

 「まったく……どこやっちゃったんだよ〜……金属バットなんだから力一杯打つなよ〜。」
 「ごめん、本当ごめん……思ったより飛んじゃって」
 「まあ、ボールの一個くらいいいけどよ……ん?……あのトラックの中に……まさか入ってないよな……?」
 「えっ……? まさか〜、それに荷台っていったって、勝手に入ったら怒られちゃうよ……」
 「運転手は寝てるみたいだけど…確かにそうだな……仕方ないな、諦めるか、ゲームしよ、ゲーム。」
 「うん……ごめん。」
 「いいっていいって。」
 神楽とその弟はまさにボールがトラックの荷台の中にあったことなんて、知り得るはずはありませんでした。良く晴れた日曜日の朝のことでした。




 今日は日曜日。穏やかに晴れた空が白い雲と絶妙なコントラストをかもしだしています。みんなが気持ちよくなるような空です。
 そんな空を自分の家の窓から見て、かわいく微笑んでいる長髪長身で人付き合いのちょっと下手な女の子がいました。彼女の名前は榊さんです。
 見渡す街並みはいつもの景色で、ただひとつ違うのは榊さんの家を出てすぐの曲がり角を曲がって右にある児童公園の向かいの塀に沿うように、冷凍ものでも運ぶような大型のトラックが停められていたことです。トラックの荷台は開いていました。
 今日は榊さんの数少ない友達の美浜ちよさんと、大阪からの転校生の春日歩さん、通称大阪さんが榊さんの家に遊びにきていました。
 「榊さん、榊さん。」
 「ん……?」
 榊さんは美浜さんに呼ばれて、美浜さんのいるテーブルのほうにいきました。
 「見て下さい、このねこの絵! ……かわいいですねぇ〜!」
 そういって美浜さんは自分の持ってきた雑誌のあるページを指差しました。美浜さんはかわいいものが大好きな11歳の女の子です。
 「あ……。 か、かわいい………かわいいなぁ………」
 榊さんもかわいいものが、特にねこが大好きです。顔を赤くしてそのページを見入ってます。
 「ねこ……いいなぁ………ねこ…………」

 ――ガサゴソ、ガサゴソ

 「……なにしてるんですか? 大阪さん?」
 話についていけない春日さんは暇で暇で、人の部屋だというのに箪笥やら引き出しやら色んなところをあさっています。しばらくして「お〜?」という声をあげながら引き出しに手を入れ、軟式野球のボールをとりだしました。
 「榊ちゃん野球やるん?」
851名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 21:57:19 ID:Qlv7M6S3
 ほうけたような声で春日さんが榊さんに聞きました。
 「いや、それは神楽が持ってきて忘れていったボールだ……ついこの間キャッチボールをして………今日神楽に返そうと思ってたんだ……」
 榊さんに美浜さんが聞きかえします。
 「そういえば今日は、神楽さんも来るんじゃ……」
 「神楽はお昼に来るって……もう来てもいいころかな……」
 さっきから榊さんと美浜さんのかわいいものの話についていけなかった春日さんがふと言い出しました。
 「あ、そや〜、キャッチボールせえへん?」



 暖かい風が頬を撫でる、絶好のひなたぼっこ日和です。青い空に吸い込まれるように野球のボールが宙をまいます。
 「あ〜……とれへん〜……」
 さっきから榊さん以外の二人はボールをキャッチできていません。ほとんど球拾いなキャッチボールです。見かねた榊さんが言いました。
 「……キャッチする時は、ボールをよく見て、最初はすくいあげるようにとる…………投げるから……胸に構えて………」
 そういうと榊さんは春日さんから受け取ったボールを春日さんが構えている位置ちょうどに投げました。

 ――ポフッ

 春日さんのグローブに(これも神楽さんが忘れていきました。)ボールがはいりました。
 「あ……? ………キャッチできた〜! 生まれて初めてキャッチできたで〜〜!!」
 春日さんは大喜びです。榊さんはさすがに生まれて初めては大げさだな、と思いながらも相手が春日さんなのでもしかしたらほんとかも、とも思いました。
 さっきから春日さんに付きっきりの榊さんに、美浜さんはちっとも面白くありません。美浜さんはしびれをきらして言いました。
 「ず、ずるいです……榊さん! 私にも教えてください!」
 榊さんは美浜さんに気付いて慌てて誤りました。
 「あ、ごめん……! 春日さん、ボールを……」
 「あ〜。」
 春日さんは嬉しくて嬉しくて力一杯投げました、まあ春日さんの力一杯なんてたかがしれてますが。
 「にぁ〜」
 と、同時に榊さんの家の塀の上にいつのまにかいたねこが鳴きました。
 「あ……ねこさん……」
 榊さんは例のとおり顔を赤くしてねこを凝視しました。キャッチしそこねたボールが跳ねながら塀にバウンドして公園とトラックのある曲がり角に入っていきました。
 「あ……」
 榊さんはハッとしてボールを追いました。
852名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 22:00:35 ID:Qlv7M6S3
 「あ〜…榊ちゃん……ごめん〜。」
 春日さんが謝ると同時に榊さんは曲がり角に入って行きました。


 (どこにいったんだろうか……)
 榊さんは公園の向かいのトラックのそばまできてボールを探しました。ふと、トラックの荷台が少しあいているのに気付きました。中には……檻に入った犬がたくさんいます。
 (動物運搬用……?)
 よく目を凝らすと、中に白いボールがあるのが見えました。
 (あっ………………いや、取るしかないな…………)
 榊さんは荷台に足を踏み入れました。



 「ちょっと遅れちゃったな……」
 神楽さんは榊の家に向かっています。曲がり角をまがればすぐそこのところで目の前のトラックの下に入りこんでいる野球ボールを見つけました。
 「あっ……なんだこんなところにあったのか。」
 と拾うと同時にガチャンという音がなり、トラックの後ろから運転手さんがきました。若い運転手さんは怪訝そうに神楽を見るも、すぐにドアを開けて運転席に座りエンジンをかけ、凄く激しいロックの曲を大音量でかけて去って行きました。
 なんでもなかったようにボールをもてあそんでいる神楽さんをトラックが追い越した時に、神楽さんは誰か呼ばれたような気がしましたが、気にもとめずに曲がり角を曲がっていきました。
 榊さんの家につくと美浜さんと春日さんがいます。
 「よっ、榊は?」
 「あっ、神楽さん。榊さん見てないんですか? さっきボールを探しに…あっ、そのボールは榊さんのじゃ!?」
 美浜さんの返事に神楽さんは不思議そうな顔をして言いました。 「いや、見てないけど。 あ、これは朝、弟と野球してたときに無くしたボールだよ、私のだよ。」
 「そうですか……」
 美浜さんは心配そうな顔をしました。でも神楽さんは気にもとめません。
 「なんだ? キャッチボールしてたのか? 私もやるよ! ボールとりに行ったんだろ? 榊なんてすぐ戻ってくるって! いや、もしかしたらねこでも見つけて追っかけてったのかもしれないしさ。」
 またキャッチボールが始まりました。神楽さんの全力投球の前では春日さんも美浜さんも人の心配なんてしていられませんでした。自分の身の心配で精一杯です。



 二時間もたったころにふと体じゅう傷だらけの美浜さんが気づいたようにいいました。
 「榊さん……遅すぎませんか……?」
 神楽さんも春日さんもさすがに心配になりました。
 「た……確かに……」
853名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 22:02:09 ID:Qlv7M6S3
 「……誘拐……?」
 春日さんのことばにパニックになった二人は急いで警察に連絡しました。
 「榊……榊……大丈夫かな……榊ぃ……………」
 神楽さんは泣いています。
 と、すぐに警察から電話が帰ってきました。
 榊さんは泣きながら隣の県の交番で保護された、と……

 さて、どうしてこんなことになってしまったのでしょう?
 あなたはわかりますか?
854名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:26:31 ID:TgOGYmhF
自分の物にはちゃんと名前を書きましょう。
855名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:31:22 ID:6UQIg/EU
エロイのを頼むよエロイのを
856名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:36:11 ID:HsITDG1N
もう小ネタはいらん。
857名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:36:52 ID:dUbDRAWT
matakuzuSSka
858名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:46:25 ID:pxZdpTKF
……………の使い方ですぐわかる。こいつぁクズだ
859名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:21:31 ID:chfSB5y6
 ■榊said■

 (ボール……)
 榊さんが奥まで入ると同時に差し込んでいた光が消えました。
 (えっ……?)

 ――ガチャン

 運転手さんが荷台の扉を閉めてしまったのです。榊さんがオタオタしているうちにトラックは大音量のロックを流しながら走り出してしまいました。
 (まって……あ……!)
 走り出してすぐに、荷台の扉の小さな強化プラスチックの小窓から神楽さんの後ろ姿が見えました。
 「か、神楽……? 神楽ぁぁ〜〜〜〜〜!!」
 色んな音にかき消されて声は外はおろか、運転室にすら聞こえませんでした。

 (……もし東北や中国地方行きだったら……どうしよう……)
 榊さんは途中下車はとうにあきらめていました。

 (………)
 榊さんはなにもすることがありません。ふと、檻のなかの犬達に目が行きました。
 (あ、かわいい……)
 みんな榊さん好みのかわいい犬でした。榊さんはちょっとしたイタズラ心から、檻の鍵をはずしてみました。

 「クゥン……」
 「キャンキャン!」
 「ああ……かわいいなぁ………」
 榊さんにすりよってくる犬達をみて榊さんは、この時間もちょっといいかな、なんて思いました。でも、いつも動物に嫌われる榊さんにすりよったり抱きついてくる犬達には、ちゃんとした理由があったのです。

 ――ズボッ

 「あっ!? ダッ……ダメェ!!」
 犬の一匹が榊さんのタイトスカートの間、つまり榊さんの股間に顔をつっこみ秘所を舐めだしました。腰をおろして上体をおこし、足を曲げている榊さんは、素直に女の子の反応を示してしまいました。

 ――ピチャ、ペチャ、クチョ

 「あっ、はあぁ……うっ…………」
 他の二匹が榊さんの肩に前足をついて榊さんの胸の谷間と背中のティーシャツ越しに、力強く勃起したオチ○チンをあてがい腰をふりだしました。
 「うわっ! ……あぁあああ……! 舌が………あぁ……」
 下の犬はザラザラした舌をうまくパンティからかいくぐらせて直に榊さんのアソコをなぶっていきます。
 「あぁぁぁ! あんっ! くうっ……」
 はたいてでも止めさせるなんて優しい榊さんには思いもつきません。いつもとは違う声を上げている榊さんに容赦なく下の犬は腰を上げて勃起したお肉を榊さんの腟に挿入しました。

 ――ズボッ、ズプ、ジュプ

 「ふあぁぁ!! い、いやぁ……ぁぁぁぁあ………!」
 腰の動きが早くなっていきます。

860名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:22:35 ID:chfSB5y6

 ――ズチュ、グチュ!

 ――パン! パン!

 「あぁぁぁ!! ああっ……くうぅ…………あっ! あはっ!!」

 榊さんも犬ももう限界です。二匹はもう出してしまいました。榊さんの柔らかくて大きな乳房と後ろ髪に。

 ――ズズズズズブッ!!

 「あ……あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 ――ドクッドクッ

 犬のオチ○チンが肥大して大量の精液を榊さんの腟の中に流し込みました。榊さんは犬相手にイッてしまいました。

 (やぁ………やだ………いやぁ………)
 榊さんは泣きながら、初めて抵抗しました。それは自分の大事なところを守るために立ち上がろうという行動でしたが……
 腰を中途半端にあげた榊さんのオシリの穴に、榊さんの後ろ髪に射精した犬が大きくて固いオチ○チンをぶちこみました。
 「うわぁ…!! あ! イヤッ!! ダメェ!! っ、痛いっ!!」
 当然言葉がわかるはずもない犬は腰を振ります、さらにまたアソコに、さっき胸に射精した犬がオチ○チンをねじこみます。
 「ひあぁぁ!! うぐぅ……あん、ああぁ!!」
 腟と肛門の間のお肉を内側からグリグリと擦られて榊さんは即座にイッてしまいました。


 それが何回繰り返されたでしょう? 幸いにも隣の県で停まったトラックをあけた運転手さんは絶句して、すぐに榊さんを交番に届けました。
 大泣きする榊さんにお巡りさんもなにも言えず、その臭いと汚れはなにかも聞けずに、迎えにきた榊さんのお母さんの車にのせてやりました。榊さんはずっと泣いています。可哀想……

 気持ちよく晴れた日曜日の夕方のことでした。
861名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:40:50 ID:SMV5t1O4
駄作さげ
862名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:44:13 ID:Q+9Ggv1f
犬姦のなんたるかの研究が必要じゃないかな
863名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:47:08 ID:6eXY1V9c
つまらない。◆my.KdKgwt6さんもう書かなくて良いよ。
864名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:55:27 ID:bWARQYqt
というより英語の綴りが間違っている
×said →○side
意味が全然違う
865名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:39:13 ID:NxGQjAIG
>>864
榊さんが言うことにゃ

で、saidで良いんじゃないの?
866名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 15:03:39 ID:o0Tdcei4
今度はここに出没しているのか、制圧君。
867名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:31:00 ID:62I2bvTE
saidワロスw
868名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 03:15:46 ID:6OmHeDTP
文盲のノマネコと鎮痛剤の常用者であるモナー
二匹が組んだら石原軍団のラッシャーに同点決勝!
どう予想するかが20世紀スタイル


( ´∀`)9m
869名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:23:05 ID:5fejMy0l
870名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 23:40:42 ID:qIMMIV5B
ほしゅ
871名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 19:21:47 ID:Foa33/2M
神こない?
872名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 21:01:11 ID:rQtpz70p
神は死んだ
873名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:20:46 ID:rKIv6Qas
だから人は神を作るのさ
874名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:43:48 ID:PnPGC9LQ
人々は神を求めています。
その御言葉を聞きたいと切望しているのです。
875名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:20:03 ID:hQXLUWja
神の書いた作品をバカにするやつらばかりだから神はこないんだろう?
876名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:30:20 ID:a4lsXd9g
書いた神が馬鹿だったからな。
他の神の降臨を待とう。
877名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:38:51 ID:kS1QWnaP
あんなん神じゃねえよw
878名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 01:37:35 ID:xn8syne6
くろまんが神
879名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 19:26:25 ID:06Oc9nKp
神は、この世のあらゆる悪の責任を人間になすりつけ、自分に対しては一切の罪を免除した。
全能神におけるこの自己認識の欠如を埋めるものは、人間の意識において他ならない。
だからこそ、神は人間の姿となって地上に現れねばならなかったのだ。
880名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 16:45:01 ID:/Tu+sVZc
>>878
神ってかゴミ
881名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 21:21:46 ID:JIq5somu
神の名をかたって人間を殺害するという
 偽善をしている者までいる。
 これは最大の冒涜だ。
 『ほんとうのあなたがた』に
 ふさわしくないからだ。
882名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 00:27:07 ID:8Za5Mm1G
AMNS神
883名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 03:00:16 ID:0pKvafaE
神ング・スーン
884名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 03:19:09 ID:uK3YOHBL
自分が閲覧するスレでの合言葉。

「乙!ルキアディア!」
「凄ェ!」
885名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 20:26:04 ID:8Za5Mm1G
さかぐら神カモン
886名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 21:47:51 ID:kbSuUDO1
さかぐらは飽きた。
887名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 21:57:57 ID:vZa3G4Au
んじゃ、かぐらさか
888名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 22:08:09 ID:L+YuM3eI
悲しいのでしょうと 夢の中♪
889名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 22:39:32 ID:0pKvafaE
『かぐらさか』

私はようやく登りはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠いかぐらさかをよ…

未完
890名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:50:22 ID:8Za5Mm1G
さかよみ神カモン
891名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:40:51 ID:ArMYmRE9
よみかぐが読みたい。保管庫みると寸止めしか無いから。
892名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:15:01 ID:Aderv8G1
さかぐらよみ神カモン
893名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 03:01:26 ID:2nBB+bXT
>>880

ブタしのけ乙
それか低学歴の鼻毛、チンカスの溜まった腐れチンポ野郎バカ(本物)爵か?

糞掲示板での深夜のキモヲタ同士のオナニー糞チャットでの傷の舐め合いでしか
自我自己を保てないゴミ糞野郎がつけあがるんじゃねえぞ、どカスが

ヒキコモリ、素人童貞、イジメられっ子、空気が読めないバカ、バカのくせに自分は頭がいいと勘違いして長広舌をふるう痛さ、低学歴

どれをとっても正に生ゴミのゴキブリの糞の分際でちょーしこくにも程がある
てめえら今に住所つきとめて家族ともどもはらわた引きずり出して嬲り殺しにしてやるから覚悟しやがれよ、
負け犬ブタしのけ、バカ爵、その他この糞スレにたかるうじむしども

死ねや!
894名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:13:13 ID:xCUwos0i
ビキニカラテこそが最強の格闘技である。
895名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:59:11 ID:F19r5se3
ガチだったら三沢さんサイキョ
896名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 08:14:28 ID:nSyaB8fh
897名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 11:01:33 ID:qyIDVb8C
>>893
ブタしのけ じゃなくて ブタのしけ では?

まぁそんなことよりも腕に覚えがあるのなら、
その才能を読むに耐えない罵詈雑言を紡ぎだすのに費やすよりも、
このスレの住人を唸らせる素晴らしいSSを何かひとつ投下することに
使っておくんなまし。

錆びちゃった刃物も磨けば切れ味を取り戻すよ。
それとも焼入れが必要なのかな。
898名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 11:13:48 ID:gFEzQioI
じゃあさかとも神を
899名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 11:54:36 ID:nIQw+b5t
>>893
つか…またキャラネタの方とメロンの二つにレスを晒したの貴様だろ?
もういい加減にしろと思うぜ…
900名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 14:29:42 ID:lf1+HNSy
>>477とかに対して少しは恥ずかしいと思えよな
つかもう立派な犯罪予告だぜそれ
901名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 16:52:05 ID:PKa7uYVI
>>900
まあまあそう言ってやるなよ。
本人達前にしたら、びびって手が出せないから、あんなこと言ってるだけだって。
もうSS書きとしても終わってるんだから、そっとしておいてあげよう。
大体誰か反応するから、書き込みするんだから。
902名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 16:56:36 ID:nIQw+b5t
だがまぁこれだけは思う。
もし>>896が私の予想している通りのあの人だとしたら





一体どんだけ人間できてんだよ…
903名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 20:51:30 ID:dTHxrEq2
>>901
ブタしのけだか、ブタのしけだかしらんが乙
お前みたいな文字通りのクズ虫けら相手に「びびる」とは笑わせるw
ひきこもり生活から脱却してはけやブタこもり
それとも衒学趣味の低学歴低脳低級労働者か??キモヲタ同士のひきこもりオナニーチャット同好会の糞うじと糞ヲタスレのキモヲタオナニーの負け犬どもが
つけあがるなよ
目の前にしたらけつの穴から直腸引きずり出して口につめこんでやるから覚悟しろや
904名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:09:42 ID:6/liNxwY
>>903
暇人長文乙
905名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:31:40 ID:PIPdBdpZ
別にこれくらい長文じゃないじゃん。
906名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:58:15 ID:toyYzBpU
>>904-905
ケッ放っておけ、ケツの穴を掘られちまうぜw

返り討ちにしてやるがな
907名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:00:50 ID:IJZkoMlF
>>903
妹さんは元気?
908名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:30:28 ID:Haz1P9bd
オレはくろまんが氏は好きだったから、へんなやつに名前語られてるのが悔しい・・・
909ヲタのしけ(廃人生活):2006/03/06(月) 22:26:12 ID:ifqbxown
僕の糞SS読んでくださいね!
オナニーとキモヲタ同士の深夜のオナニー糞チャットでオナるのだけが僕の生き甲斐なんです。
もう今更社会復帰もできるわけないし、死ぬまでパパとママに依存して生きていきます。
バカ爵はじめキモヲタ同志のみんな有り難う!
こんなクズで社会の負け犬の僕でも受け入れてくれるのが萌えBBSなんです。
マンせー

>906
バカが一匹連れたなw
ゴキブリ以下のTウィルスの分際で「返り討ち」とは笑わせるw
糞でも喰ってろや
910名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:21:35 ID:toyYzBpU
>>898
男ならさかおりんだろう
911名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:35:20 ID:Haz1P9bd
さか木村の奥さん神
912名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 15:09:11 ID:E/ECe9lZ
長くやってきたけど、もう潮時かな
913名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 17:57:25 ID:5rUFvXmP
スレが荒れはじめても、それを流すレスが盛んに続くわけでもなし。
確かに潮時かも。
914名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 22:20:05 ID:f8KEWpUy
>>906
俺は別に構わないぜ!
915名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 09:53:23 ID:Mj+IXXse
三年以上続く歴史のあるスレだから消すのはもたいない
916名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 14:11:16 ID:6MTjNl5z
>>909
どれだけ萌えBBSの連中憎んでるんだよw
917名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 23:11:32 ID:RhpCUD7a
彼に限らず、いろいろな行き違いで萌えBBS住人と争って去って行った、
或いはアク禁されて追放された人って結構いたよなぁ。

あそこも独特の空気があるし。
彼が言う事もあながち外れているわけでもない。と思う。



他板のことなんかどうでもいっか。
918名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 23:55:49 ID:+mHq8/A4
それが彼の荒らしの、免罪符にはならないんじゃないかな。
919名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 23:58:22 ID:RhpCUD7a
>>918
それはもちろんですけれどね。
ただ、盗人にも三分の理とも言うし。

いろいろありましたからねー。
彼のみが遺恨を残してしまったということだと思いますが。
920名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 00:08:15 ID:fSMSgjtZ
どんな理屈をこねようが荒らしは荒らし。
百歩ゆずってその争いの相手を貶めたくなる感情を理解できたとしても
まったく関係ない他人のSSにケチをつけるようなやつに
一片たりとも同情の余地はない。
921名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 00:10:39 ID:Gwe4GDXX
ずいぶん上手な印象操作ですね
922名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 00:18:06 ID:Gwe4GDXX
ほら、見てますか?くろまんがさん
あなたの望み通り、みんながあなたの話をしていますよ
ここで書いたSSなんて数本なのに
よかったですね
あなたのおかげでスレが一つしらけてしまいました
それも偉大なるあなたのお力です

おめでとう
心からおめでとう
923名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 01:07:01 ID:a12xioj4
誰かHOTな、さかぐらかさかよみSS書いてこの場を暖めてくれんか?
924名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 02:05:37 ID:0biLLhmV
>>922
別にくろまんが氏て決め付けなくてもいいじゃん。
925名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 03:28:08 ID:9gjwuFlk
彼の場合何の関係もない他のスレまで荒らしてるし……
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116429800/
一体どういう精神構造をしているんだろうか?
もはや病気としか思えん
926名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 10:50:52 ID:K+Pax2r6
>>925
なるほどね。このやり方が、盗人にも三分の理ですかの理ですか
927名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 18:06:18 ID:YhJZsnof
萌えBBSが嫌いていうのはわからんでもない。
928925=926:2006/03/09(木) 21:55:27 ID:e2cJp3Z2
        V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .||
929名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 22:44:12 ID:zTnWGo99
おい、いい加減テロもどきことくろまんが大王のお気に入りのスレを荒らしてやろうぜ?
くそまんが大王のサイトにメール送りつけてやろうぜ?
ここまでやられて「そんな事をするな!」といえる立場でもないだろう>くろまんが大王

また「法的手段で告訴する」なんて世にも馬鹿げた事をわめきたてるだろうが
930名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:18:30 ID:7bDo3OgY
同レベルのことしてどうすんだ
931名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:31:53 ID:p/NNZwFm
んだな
とりあえず、もうこの話題は終わろう
便乗ならいずれ飽きるだろうし、本人ならそれこそ相手をする価値は無い

神を待とう
932名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 01:44:53 ID:1Zj0vl7M
>>926
ほんの少しでも同情の余地はあるかと思ってたんだけど
>>925読んだらがっかりしました。
正直これほどまでとは思わなかった。
これじゃぁ庇いようもないし庇う気も起きないや。


そういえば「厨を無責任に庇うな」ってのはご本人の放った言葉だったね。
933名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 01:59:21 ID:Q4szz2FM
そんなことよりよみのおっぱいについて(ry
934名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 03:50:17 ID:lb9isnom
まあ、萌えBBSの住人はほとんど厨しかいないからな。
彼としてはそこが嫌だったんだろう。

まあ、同情もしないし庇う気も無いけど。
935名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 12:11:37 ID:dAsc/jAS
そんなことより榊さんのたわわに揺れるちch(ry
936名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 14:16:08 ID:RIhODB8M
>>935
たわわに揺れるちんこ
と一瞬思った俺はもうだめだ
937名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 15:02:58 ID:w8cc++Tt
>936
おまいは俺か

しかし・・・榊さんのなら・・・



喉えてもいいな・・・
938名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 20:44:28 ID:dAsc/jAS
>>937(´・ω・`)ハゲドゥ!!
939名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 20:54:12 ID:izx/UNUp
>>932>>925
自演乙キモをたしのけ。それともチンカス馬鹿爵か??
他板荒らしに自演なんでもありだな。さすがキモをたオナニー糞掲示板住人
チンカス以下の糞の分際でいっちょまえに「庇う」とか大口たたいでんじゃねーよカス
厨房だらけのあずまんが関連キモヲタが人を「厨」扱いするとは笑わせるww

ま「萌えBBS」はキモヲタしかいないよ。粘着キモヲタのブタしのけに
低学歴衒学趣味のバカ爵はじめ、どいつもこいつもいい年こいて萌えマンガに夢中になっているカスばっか。
厨が厨と戯れる掃き溜め、負け犬同士の傷のなめあい、クズSSの発表となれあい、
深夜のひきこもりオナニーチャット、くだらない腹芸、まさに糞。
糞にどっぷり漬かったゴキブリに何を言っても無駄w

オラ、死ねやキモヲタっっ!
940名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 21:26:16 ID:wGq1YO1g
>>935-938
お前ら大丈夫かオイwwww
何かまちがっとるぞ
941名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 21:32:08 ID:XVHSy+Px
なんかどうでもよくなってきた
942名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 21:39:31 ID:4a2rMY1C
未だに榊×神楽大王を愛読する俺にはちんこなど十分守備範囲よ
943名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 22:30:12 ID:XVHSy+Px
ちんこ萌え
944名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 22:41:38 ID:x8ABoQ2l


   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、アニヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと先生が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
945をたのしけ:2006/03/10(金) 22:42:44 ID:x8ABoQ2l
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、アニヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
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  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
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  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと先生が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
946名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 23:07:28 ID:dAsc/jAS
>>942ムシロソレガイイ!!
947名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 23:08:25 ID:dAsc/jAS
>>942アトアレハエガキレイデイイ!!
948名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:07:11 ID:Calwok0J
>>939
詳しいねw
なんだかんだ言って気になるんだw
949名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:15:05 ID:B8AYOj3N
まあ、そんなもんですよ。
950名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:17:39 ID:jpdk2R9I
>>948
しっ、相手しちゃいけません!
951名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:24:51 ID:IQc/SZhk
黒犬獣氏に神楽を描いて欲しかった。
952名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:39:33 ID:GjDmj2ju
神楽に黒犬獣氏を描いて欲しかった
953名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:46:08 ID:dN4vRqo4
こんな流れでもう950超えたのか…
954名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:00:08 ID:B8AYOj3N
人間なんてラララ〜♪
955名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:25:53 ID:395w9HE1
>>948
なっ、何よ!
大キライなんだからね、あんな奴!
956名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:26:51 ID:1b1fmGtF
>>955
おまいの好物はバナナだと言う事は分かったw
957名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:42:48 ID:lfkj6rqJ
あずまんがでツンデレといえばだれだ?神楽?
958名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:44:50 ID:IQc/SZhk
↑水原 暦
959名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 10:36:05 ID:zZHu4SZp
暦の智に対する感情はツンデレ
960名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 13:00:10 ID:GjDmj2ju
>>965が次スレをたてる
961名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 13:36:49 ID:oE2/s0FS
もう次スレは立てなくていい。
962名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:05:46 ID:5zSyYOt7
次でスレ番号2ケタに突入なんだがなあ。
もったいない。(´・ω・`)
963名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:11:44 ID:s2GItqHE
立てて廃れたらそれでいいじゃんよ
まあ必要だと思う人が勝手に立てるだろうが
それでも誰も立てなきゃオレが立てるわ
964名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:37:28 ID:dN4vRqo4
だな。
消えたい奴だけ消えりゃいい。
とりあえず970あたりで立てるようにするか。
965名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 18:01:17 ID:1b1fmGtF
小説が
投下されずども
保守してみせよう
わが生涯
全てをかけて

966名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 20:38:46 ID:ALUzoz39
>>950
釣られるなバカ
チンポのカッスが!てめえうんこ喰わすぞオラァ!!
967名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:50:17 ID:1b1fmGtF
智ちゃんのヴンコだったらいつでもうわなんだやめr
968名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 02:52:28 ID:w9j7AyIo
ともちゃんはうんこしないよ?
969名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 03:09:24 ID:+iiX+BEY
するよ
970をたのしけ:2006/03/12(日) 12:24:31 ID:5/eHfz1L
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、粘着キモヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと先生が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
971をたのしけ:2006/03/12(日) 12:25:13 ID:5/eHfz1L
        V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .|
972名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 13:18:01 ID:NnemrRSF
これでもやって、マターリしましょう。

http://phyphy.zombie.jp/flash/maze.swf
973をたのしけ:2006/03/12(日) 14:29:33 ID:5/eHfz1L
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、粘着キモヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと先生が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
974をたのしけ:2006/03/12(日) 14:30:13 ID:5/eHfz1L
        V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .|
975KUろまんGA:2006/03/12(日) 18:05:30 ID:Uv6V0U1u
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、粘着キモヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        はく爵とをたのしけが悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ くろまん×
976名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 18:07:19 ID:VV0oqB1R
うんこ〜
977名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 19:24:28 ID:Ll4TBXme
>>976さん、うんこを投げてはいけません!
978名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 22:09:07 ID:898Ne8nY
>>975
これは>>975は見事に自分自身の姿をあらわしてしまいましたねw

979名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 00:38:58 ID:sa++nkcS
    人
  (__)
\(__)/ ウンコー!
 ( ・∀・ )
980名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 00:40:50 ID:sa++nkcS
    人
   (_)
   (__)
   ( ・∀・)つ   うんこー♪
 (( (⊃  (⌒) ))
    (__ノ
     人
    (_)
    (__)    うんこー♪
    (・∀・ )__ 
 (( ⊂⊂   _)
     (__ノ ̄ 彡

981名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 00:51:53 ID:LsrQp1+e
>>978
そ、としてやんな…
982名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:25:34 ID:bgYSnwq2
香ばしい・・・
983名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 21:27:44 ID:vr5LVae4
誰か次スレ頼む
いやマジで
ここで終わらせるのは
今までいたSS神に
失礼な気がする
984名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:13:26 ID:Yw867wok
もういいよ・・・
985名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:16:25 ID:/QTAFQaM
このままギリギリまで立てないでいるスリルが何とも胃炎
986名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:24:59 ID:Yw867wok
次スレ立ててもまた荒れるんだろうよ。
いっそのこと三ヶ月くらい立てるのやめたら?
987名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:26:17 ID:LsrQp1+e
まぁ空気を読んでだな。三ヶ月はなくとも
もし一月くらい立っても立たなかったら俺が
988名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:17:02 ID:vr5LVae4
そいつはどうかな?
多分ここ落ちたらここの一部のカスがメロンスレとかマロンに行く気がする
一応たてて神降臨をまつほうが・・・
989名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:42:54 ID:7CO+5HQ0
>>975
をたのしけは自分で「ひきこもり」だとカミングアウトしてるけど、
くろまんが氏がひきこもりであるという証拠はない。
よって煽りになっていないw
990名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:55:10 ID:eZIINasr
自己弁護乙
991名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:57:22 ID:7CO+5HQ0
>>990
をたのしけちゃんこんばんはw
992ぶたのしけ:2006/03/14(火) 00:58:54 ID:jW8y0f+q
       V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .|
993ぶたのしけ:2006/03/14(火) 00:59:27 ID:jW8y0f+q
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、粘着キモヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと先生が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
994ぶたのしけ:2006/03/14(火) 01:00:15 ID:jW8y0f+q
       V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .|
995ぶたのしけ:2006/03/14(火) 01:01:08 ID:jW8y0f+q
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、粘着キモヲタ、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと黒漫画が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
996名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 01:01:21 ID:dghFfHCx
埋めますよ
997ぶたのしけ:2006/03/14(火) 01:01:42 ID:jW8y0f+q
       V
    / ̄ノノノ ̄\     
   ( をたのしけ )    
    |;;;;;   ー◎-◎-)   < 萌えBBSを悪く言うな〜
   (6     (_ _) )      <僕たちキモヲタの楽園だぞ!
    \   トェェェェェイ  ______
   ./ \. ヾェェェ/ . |  | ̄ ̄\ \   カタカタカタ
  /     ̄ ̄ ̄ヽ . |  |    | ̄ ̄|
  /   ,ィ -っ、     ヽ .|  |    |__|
  |  / 、__ う人 ・,y ヽ|__|__/ /
  |    /  | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
  ヽ、__ノ    |二二二二二二二二二二|
  |      x    9  / ||         
  |   ヽ、_;;;;∩;;;_,ノ彡イ . .||   
   |     ;;(::)(::);;   |  .|
998ぶたのしけ:2006/03/14(火) 01:02:20 ID:jW8y0f+q
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、生涯素人童貞、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと黒漫画が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
  /     ̄ ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
 |  ヒキコモリ をたのしけ
999名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 01:03:04 ID:dghFfHCx
1000取ったら三沢さんPRIDE参戦
1000ぶたのしけ:2006/03/14(火) 01:03:25 ID:jW8y0f+q
   彡川川川三三三ミ〜
   川|川/  \|〜 プゥ〜ン    ________________
  ‖|‖ ◎---◎|〜       /
  川川‖    3  ヽ〜     < ボクはバカ、生涯素人童貞、ヒキコモリの三重苦!助けて〜
  川川   ∴)д(∴)〜       \________________
  川川      〜 /〜
  川川‖ ブタ 〜 /‖
 川川川川___/‖
   /       \__
  /|  |   粘   __
  | |  |    着
  / |  |_ 童貞
 | \__⊃ 租 珍

    彡川川川三三三ミ〜
    川|川/  \|〜 プゥ〜ン
   ‖|‖ ◎---◎|〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖    3  ヽ〜        ボクがヒッキ―なのも
  川川   ∴)д(∴)〜        パパとママと黒漫画が悪いんだ
  川川      〜 /〜 カタカタカタ  \________
  川川‖    〜 /‖  _____
  川川川川___/‖  |   | ̄ ̄\ \
   /       \__|  |    | ̄ ̄|
   /  \__童       |  |    |__|
  | \      |貞    |__|__/ /
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 |  ヒキコモリ をたのしけ
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