マリア様がROMってる〜エロ ライブラリー〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
「マリア様がみてる」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです。

スレは乱さないように、マターリとsage進行がここでのたしなみ。
もちろん、荒らし、煽りを放置できないような、はしたない住人など
存在していようはずもない。

前スレ
マリア様がROMってる〜特別エロいただの一日〜
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095597264/

過去スレ他は>>2-10のあたりに。

SS保管庫&アップローダ
ttp://ec.uuhp.com/~reisama/

SS作家への非建設的な批判レスは厳禁
好みに合わない作品はスルーが基本
鬼畜・グロ等のSSは「鬼畜陵辱投下専用スレ」「二次元存在猟奇創作スレ」等の別スレで投稿をお願いします。
2名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:52:21 ID:d/tsctWx
過去ログ1

#1 マリア様がRAMってる
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10331/1033106716.html
#2 マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1051/10511/1051109575.html
#3 マリア様がROMってる〜えろばらの森〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10576/1057660666.html
#4 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1062/10622/1062225419.html
#5 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10654/1065444527.html
#6 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10676/1067613438.html
#7 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1069/10697/1069778956.html
#8 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(後編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1071/10713/1071321750.html
#9 マリア様がROMってる〜チェリーエロッサム〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1073/10734/1073410156.html
#10 マリア様がROMってる〜エロニーブルー〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075136907/
#11 マリア様がROMってる〜エロソルをさしてー〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077674400/
#12 マリア様がROMってる〜エロ羊たちの休暇〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080578489/
#13 マリア様がROMってる〜真夏のエロページ〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082872354/
#14 マリア様がROMってる〜淫風えろえろ〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085000464/
#15 マリア様がROMってる〜エロで、GO〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086922216/
3名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:53:01 ID:d/tsctWx
過去ログ2

#16 マリア様がROMってる〜薔薇えちぃギフト〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089134084/
#17 マリア様がROMってる〜エロ ソレッラ!〜
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091018915/
#18 マリア様がROMってる〜エロミアムブック〜
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092586381/
4名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:53:46 ID:d/tsctWx
山百合会からのおしらせ〜その1〜

ここはみんなの利用するスレです。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。

【感想を書くときの注意】
百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけではありませんことよ。
それに、SSを書く方もプロではないですし、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることがあるかもしれませんわ。

でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているんですの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。よろしくて?

SSの多くは予告+NGワード付きで書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと
思ったら まよわず回避なさってちょうだい。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
5名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:54:20 ID:d/tsctWx
山百合会からのおしらせ〜その2〜

【SSを書くときの注意】
このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。
もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。
でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。
とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。
それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。
時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。

・投稿予告
  カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。
  傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。
  回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。

・SS本文
  名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-Word]をお願いね。
  Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。
  それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。
  保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。
  そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
6名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:54:55 ID:d/tsctWx
次のスレタイ候補(?)であるアニメ版サブタイトルの一覧。かぶってるのもある。

第1話「波乱の姉妹宣言」
第2話「胸騒ぎの連弾」
第3話「月とロザリオ」
第4話「黄薔薇革命」
第5話「戦う乙女たち」
第6話「ロサ・カニーナ」
第7話「びっくりチョコレート・前編」
第8話「びっくりチョコレート・後編」
第9話「紅いカード」
第10話「いばらの森」
第11話「白き花びら」
第12話「ファーストデートトライアングル」
第13話「ごきげんよう、お姉さま」

第1話「長き夜の」
第2話「黄薔薇まっしぐら」
第3話「いと忙し日日」
第4話「Will」
第5話「いつしか年も」
第6話「片手だけつないで」
第7話「チェリーブロッサム」
第8話「銀杏の中の桜」
第9話「ロザリオの滴」
第10話「黄薔薇注意報」
第11話「レイニーブルー」
第12話「青い傘」
第13話「パラソルをさして」
7名無しさん@ピンキー:04/12/01 00:59:26 ID:yl7T9oKS
>>1
おつか令
とベタなレスでねぎらい
8名無しさん@ピンキー:04/12/01 04:38:06 ID:/2Q1FYID
>>1

蔦子さんの続編、新作をいつまでも待っております。
9名無しさん@ピンキー:04/12/01 05:08:10 ID:QQZqJWbD
>>1
おつか令ちゃんのエッチ!
ということで黄薔薇ファミリーネタをお願い致します。>職人様
10名無しさん@ピンキー:04/12/01 06:33:36 ID:yl1THyBe
>>1
乙可南子
ということで可南子と祐巳のラブラブのお願いいたします。
11名無しさん@ピンキー:04/12/01 12:27:04 ID:0bYcRKXX
>>1
乙柏木。
ということで(ry
12名無しさん@ピンキー:04/12/01 16:19:14 ID:poX3zL4c
>1
乙カニーナ
という(ry
13名無しさん@ピンキー:04/12/01 18:40:40 ID:U3W1IYJA
>>1
乙桂
と(ry
14名無しさん@ピンキー:04/12/01 18:46:05 ID:VLGjrNdp
>>1
(ry
15名無しさん@ピンキー:04/12/01 19:18:30 ID:h+BeZOlP
>1
乙か令×由乃キボンヌ
16名無しさん@ピンキー:04/12/01 20:43:55 ID:4QE7Idzh
1乙
17名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:22:27 ID:WBtFAPa6
保守投下します。

聖と蓉子。エロ薄い。軽くSMっぽい。鬱。
NGワードはメール欄7Vh3U84JNEで。
18名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:23:23 ID:WBtFAPa6
「お早いお目覚めね、聖」
数秒前と変わらず薔薇の館にいる。と思ってみたけれど一秒の長さが解らなかった。
椅子の後ろに回されたままの両手に力が入らないのは不思議だ。
感覚に霧がかかっている。私はいつのまにか眠っていたのだろうか。
「どういうこと」
と一音ずつ確かめながら言葉にしていったら少しだけ理解が追いついてきて
蓉子に訊ねたのは失敗だったなどと軽く自責してしまう。
体が動かない。それもそのはず、私の手足は木製の椅子に固定されていた。
優越感いっぱいに微笑む彼女を双眸に映し続けていなければいけないなんて屈辱だ。
「そうね、『彼らは開拓精神の代わりに母国の味を忘れた』ってところかしら?」
「…生憎だけど私の故郷は日本国内だよ」
どっちにしろ味なんて解らなかったってことか。コーヒーなら少しは利くのに。
19名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:24:01 ID:WBtFAPa6
「イングリッシュ・ブレックファスト。よい薫りだわ」
また笑った。性格の悪さを自覚しているから余計に性質が悪い。
「ああ、昼寝したくなるくらいに」
悔し紛れの戯言は虚しくなるばかり。芳純でありながら苦い、朝の空気に混ざって消える。
今は夕暮れ時だっていうのに。嫌味なくらい分かりやすいトリックに腹が立って、それ以上に
気づかなかった自分の間抜けさが呪わしい。
「素敵な寝顔だったわ」 返す言葉もない。
私たちがこうしているということは、祥子との一件が知れたのだろう。
よからぬ噂はいつだって音速で広まる。眼は閉じることができるけど耳はそうはいかない。
だから音の速さに振り回される。静かにしていたところで誰かが音を立てるのは、
そして広めるのは、遠くになればなるほど防ぎようがない。
「肩を抱いていた、っていうところまでで済んでいれば、黙っていてあげたかもしれないわね」
「鵜呑みにするのもどうかと思うけどなぁ」
「ちゃんと咀嚼したわよ」
誰から聞いたのか気になる。
20名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:24:41 ID:WBtFAPa6
「それにしても近頃の女子高生は情報が速いね」
「当然。注目の的である白薔薇さまの話題は光速さえ追い抜くもの」
強引に加速したのでなければいいが。
蓉子ほど巧く事を運べない不器用な私は、どう悪足掻きしても後手に回る決まりなのだ。
今回は予防線を張ったつもりだったけれど、運命に抗うのは容易じゃないらしい。
さて、と向き直る。主導権は向こうにあって本題は先送りにならなかった。
「妹が世話になったそうね」
「はっ、まるで向こうの人の言い種。フロンティアスピリッツ旺盛なのはそっちじゃないか」
「あら、私は我ながら階段精神のほうだと思っていたけれど」
とぼけている。山百合会の誰よりも理知的なくせに。
「おかげで私はこの有り様だ。その階段から突き落とされたのかな」
「それは事故よ。きっと」
「ブレーキに遊びがありすぎたら事故るのも無理ないね」
いくら軽口を叩いても余裕を持っている気がしない。それだけ私の本能は蓉子を怖れているのか。
心のどこかで、勝てるわけがないと抑制が働いている。
21名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:24:55 ID:uQs65ig7
保守乙!
22名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:25:19 ID:WBtFAPa6
「けれど、やっぱりそちらではなくて? 聖は見た目が日本人離れしているもの」
祥子のこと、と足さなかったにしても、その言い回しは品がないと思う。
「…ありきたりな薔薇の色に飽きたんじゃないの?」
台詞の中途で蓉子は私の頬を打った。手の甲というのは痛いのか痛くないのか曖昧だ。
といっても身動きできないのでは甘んじて受ける外ない。
「…蓉子に略奪されたぶんを取り返しただけでしょ」
「奪われたのは私のほうだわ」
認めてあげたいところだが、それは違う。自らの意志で拒絶したのだから私の罪は重くない。
最初から、蓉子は何も持っていなかったということ。なのにその腹いせみたいに
すべてを得ようとしていたのであれば、このくらいは利子の範囲だ。
「それで? 私に何をしたいの?」
「あら、立場を見誤ってないかしら?」
本当に見誤っているのは、どっちだろう。
言い返してやりたかったけど、後ろに回った両手に血液が回らなくて気持ち悪い。
23名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:26:03 ID:WBtFAPa6
「…わかったから、この枷を外して。けっこう痛いんだ」
「似合っていてよ」
「外してくれたら蓉子の好きなように触れてあげる」
「似、合、っ、て、い、て、よ、?」
「……」
性悪。
「あなたの劣等感、私は嫌いじゃないわ」
私は、嫌いだ。
「悪趣味としか言い様がない」
そう言ってくれるのが蓉子だけだったとしても。救われてなんてやるものか。
「無垢なものを追うのは止しなさい。汚れた聖も、私なら受け容れてあげられる」
笑わせる。いったい穢したのは誰だった。
「愛してほしいなら泣いて頼んだらどう? 世界で50億番目に愛してあげるよ」
また頬を叩かれた。訂正だ、やっぱり痛い。
「っ…」
椅子に座らせたまま、相手が知覚したがらなくても一方的に与え続ける。
縛りつけて叩くことで私に教えている。
24名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:26:50 ID:WBtFAPa6
「目覚めてそこに梯子があっても、登ろうとしているのか降りようとしているのか分からないものね」
私は下にいるのだろうか。確かに蓉子は私を見下げている。
「…いつまでも優位にいると信じていればいい。梯子はそっちにもある」
強がっても逆転できるとは思えないけれど言わないよりはいい。
「ふふ。私は聖と違って、まだ夢から覚めていないのよ」
私を強く打った手を見つめて頬を染めている。夕焼けより赤い紅薔薇。
「…遊ばれているのは私? いいよ、次は何して遊ぶ?」
恐怖をひた隠しにして、そのまま失くしてしまいたいのかもしれない。
「女子が集まってすることと言ったら好きな人の話に決まっているわ」
腫れた頬を撫でる冷たい手。心の温かさは迷信のようにも思えて、そうじゃないようにも思う。
思わされているのは解っているのに、それでもやっぱり解っていないようで。
「ねぇ、聖の想い人は誰?」
知らない。言いたくない。とは言えず。
「…水野蓉子」
血よりも深い色の眼が満足そうに私を捉える。そして私は見ない振りをしない。
25名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:27:34 ID:WBtFAPa6
嘘吐き。
蓉子は言わなかった。喜怒哀楽の半分を欠落させて、残りが私に向けられる。
とくっ…と、躰の奥に鼓動が灯ったような気がする。意志まで自由を奪われている。
「好きよ、聖」
聞きたくない。血流の遮られた両手では塞ぐことも出来なかった。
タイを引きながら、私の目線に合わせないまま呟く言葉にさえ落ち着きをなくされる。
「蓉子…」
何も知らない小娘みたいに私は赤面していた。
本当に受け容れてもらえるんじゃないか、なんて淡い期待と共に。
強制的にされて心はどこにもないのに。
蓉子が跪いてスカートを掴む。その構図が私と祥子をそっくり写していたのは偶然であってほしい。
肩に手を回した、そこから先は祥子しか知り得ないはずだ。
「聖は?」
「言わなくても通じるくらいになりたい」 失笑を誘うつもりで失敗に終わる。
怖い想像を掻き立ててひどく不安になった。底知れない闇を見たような。
26名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:28:18 ID:WBtFAPa6
私の脚に手をかけて徐々に割り開いていく動作まで、違わずになぞっていく。
下着を見られている私はこんなときでも普通の解釈をできずにいた。
支離滅裂な状況なのに、きっとあのときより濡らしている。
「私も紅にしなきゃいけないの?」
からかうような蓉子の台詞にまた私は火がついたように赤くなる。色なんてどうでもいいじゃない…
「あなたを紅にするほうが早そうね」
それは冗談ではなかったのかもしれない。現に蓉子は笑っていない。
私は空恐ろしくて声を出せなかった。どこまで知っているのか…。
しかしそんな病理は後の流れで少しずつ瓦解していくものと相場が決まっている。
「…?」
蓉子は私の下着に指を引っかけ、動きを止めたのだ。私はあのとき止めなかったことを
思い出して疑念を持った。祥子の顔を覗き込んで名前を呼ばせる、それが模範解答のはずだ。
完璧な演技を目論む蓉子が間違うとは思えない。だから問いと答えを混同してしまっていた。
その場で見ていたわけではない、と。
27名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:29:03 ID:WBtFAPa6
「腰を上げなさい」
有無を言わせない態度に茶々を入れるのをやめて従った。容易に脱がされた下着が
蓉子の手の中にある。移り香も体温も伝わっているのだろうかと思うと恥ずかしくて
また溢れてくる。そこに蓉子は顔を近づけて、太腿に舌を這わせた。冷やっとする。
「期待していた?」
突然の快感に眼を瞑る。夢の世界に逃げられるならきっと甘くいやらしい声で喘いでいた。
そうでなければ、相手が蓉子であると意識することを躊躇わなかっただろう。
真意なんて忘れて…
「くすぐったい」
「そうは見えないわ」
それでも私は無意識にキスを待っていた。祥子にしたことは自分がしてほしかったこと。
眼を開けると氷の微笑で私を見つめている蓉子が映る。
現実との違和感にはっとなった。鏡の国の自分が左利きである、そういう違和感。
杞憂だ。蓉子は何も知らない。そのことに気づいた。
それはすごく安心だったから。たったそれだけの差が闇を晴らしてくれて、口を滑らせてしまった。
28名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:29:45 ID:WBtFAPa6
「キスは、しないんだ…?」
塞げない。手足は椅子に縛りつけられている。
言ってはいけないことに気づくのは言った後。
私は愚かだ。いつも手遅れになってからそれを自覚する。
蓉子が聞き逃すはずはない。言わされた。
知らなかったのは確かだった。だから、これを含めて蓉子は私を誘導していたのだ。
「…したのね」
無表情の底に殺意の宿ったような感じを受けて、私は怯えていた。
優位になんて立っていない。迷っている時点で決まっていたじゃないか。
「ちがっ、蓉子…私は」
「黙りなさい」
「あっ!!」
頬が熱い。下腹部が熱い。
止め処なく溢れてくる。私の意思に反している。
「続けてあげる」
29名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:30:28 ID:WBtFAPa6
「最初からそうしたかったわけじゃない…」
自分を含めた全員を気にかけていたらこうなったというだけ。
二兎を追うものは、一兎どころか自分をも得ない。
あまりに笑えない話だ。
「変わらないでしょう?」
「…痛いから、やめて」
「足りないわ」
「っ…!」
すがるような上目遣いを一瞬だけ見せてしまって、眼を伏せる。
私はいま、何を考えた…?
「…聖、叩かれて嬉しいの?」
驚いて私を見る蓉子。違うとしても、言い当てられたという思いは掠める。
それを必死に出さないようにして却って露してしまう。
蓉子に勝てないのはこういうところだって、知っているのに。
30名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:31:12 ID:WBtFAPa6
「そう、思いたい?」
「ここをこんなにして言う台詞じゃないわね」
「や…あっ…」
「ほら、思いたがっているのは聖のほうではなくて?」
私?
「思い知りなさい。あなたの趣味に付き合ってあげるわ」
ふるふる。
「そんなの、いらない」
「強情ね。救いようのない変態のくせに」
制服の上から胸を掴まれた。形が歪んで背中のホックが外れる。
「くっ!」
痛い。のに、私の躰は疼いている。
わかりやすく自滅したせいで気持ちいいように錯覚している。
「私を想っているのなら『愛している』と言うのよ」
そんなコトバは忘れた。忘れてしまった。
31名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:31:54 ID:WBtFAPa6
「自作自演で陶酔しているだけでしょ。巻き込まないでほしい」
叩かれるとわかっていて言う。
「発情しているのはあなただけよ」
嘘だ。自分だって頬を紅潮させているじゃないか。
自覚なんて何処にあるのやら。
「蓉子の下着姿でも見れば昂奮するかもね」
「あら、もうこんなに濡らしているじゃない。ほとんど触れていないのに」
「殆どと全くは違うでしょ。私は蓉子にまったく触れていないけれど」
「私は…関係ないわ。悪趣味なのはあなただけで充分」
下のほうにまで手を回した。触れてほしいと思ってしまう。
「触らないで」
「素直じゃないわね」
「…お互いさまだと思うけど?」
私だけじゃない。
スカートの中から零れた液体は蓉子の足下にまで垂れて床に証拠を残している。
そのことに私は言及しない。辱めることを可哀想と思ったのだろうか。
最後の一線に踏み込んで戻れなくなるまで壊してしまうことを躊躇ったのだろうか。
32名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:32:34 ID:WBtFAPa6
「いいかげん認めたら? 叩かれて感じる変態だって」
「……」
「そして愛していると言いなさい」
誰が。
「会ったこともない人たちの次に愛しているよ」
本当に傷つけられる私は、もしかして蓉子を愛しているのかな。
「っ、あなたなんか――!」 右手を振り上げる動作が妙にゆっくり。
止まることはないから、私には考える時間があった。
ああ、そうか。精彩を欠いている。
そんな蓉子に恋していたことはあったかもしれない。
「他人だから?」
「っ――!」
いちばん強く頬を打たれた。そんなに広くない部屋に響く音。
ぜんぜん手加減してない。
蓉子は本当に私のことが好きなんだ、と…いまさら気づいたみたいに。
感情は別にして、いままで知っていることとして振舞ってはいたけれど。
それはすごく申し訳ないことのような気がした。
33名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:33:22 ID:WBtFAPa6
「…蓉子だって同じだよ。ただ、劣等感が怖いだけで」
自棄的。だから私は、他人に棄てられるのは厭なのだ。
「!」
気づかれていると悟ったのだろう、蓉子は顔を真っ赤にして泣きそうな顔をした。
それは不似合いに可愛くて、私はゾクッと体を震わせた途端に軽く達した。
白っぽくなる視界に溺れながら紅薔薇としての彼女を想う。
「あ…待って、蓉子! 違う!」
止める間もなく、逃げるように薔薇の館を出ていった。
叱られた子供のような表情だった。脳裡から離れない。
ただ仲直りの真似事をしたかっただけなのに。
「ばかっ…」
少しも楽になっていない。たとえば祐巳ちゃんに和まされても癒されたわけではない。
似ているようで、どうしてもそれは割り切らなければいけなかった。
祥子のほうじゃなかったんだ。蓉子が奪われたのは、私だったんだ。
茫然と、感情に置いていかれて苦痛に歪んだ表情を造ってみる。
怒らせてしまったのか虐めてしまったのか、判断を行ったり来たりさせながら
私は、蓉子を嫌う気持ちなんて少しもなかったのに、と今度こそ思った。
34名無しさん@ピンキー:04/12/02 02:34:09 ID:WBtFAPa6
ここまで保守投下。
35名無しさん@ピンキー:04/12/02 07:11:38 ID:wppAcKWO
職人さん乙です。

聖蓉は切ない関係が似合うなぁ…。
36名無しさん@ピンキー:04/12/02 07:59:38 ID:6yccXlye
聖蓉GJ!!
続きをお願いします。
37名無しさん@ピンキー:04/12/02 10:29:44 ID:O1SPl7bN
>>17
よっしゃ!GJ!
良スレの予感。
38名無しさん@ピンキー:04/12/02 17:41:33 ID:6o2Mip+s
確かに切ない聖蓉もイイ…
だが、俺は甘い聖蓉の方が好きだ!
まぁ、とにかくGJ!!
39名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:48:29 ID:HBZi4t4i
(゚∀゚)イイネイイネ!
蓉子…切なすぎるよ〜!聖さまはなんでそんなに罪な女なんだ!?
40名無しさん@ピンキー:04/12/04 19:08:49 ID:sY/vs4VV
投下します。
令×祥子。NGワードは酉。暗いお話です。
41鳥篭の宇宙 1/:04/12/04 19:08:58 ID:sY/vs4VV
 山百合会の役員選挙、その演説を今しがた終えたばかりの支倉令は、さめやらぬ緊張の余韻に包まれていた。
 人前に立つ機会は決して少なくはないが、全校生徒を前にしての演説など、通常、一介の高校生にとっては過ぎた責務である。
 それは、リリアン女学園において薔薇のつぼみと呼ばれる令でさえ例外ではなく。
 演説の出来栄えはどうだっただろうか、澱みなく喋れていただろうかと、つい数分前のことを反芻しようとしても、頭が上手く働かない。そんな状況であった。
 そんな心持のままに舞台の袖の方まで戻ってきた令は、そこに見知った顔を見つけた。同じく薔薇のつぼみと称される友人、小笠原祥子である。
 令よりも一足先に演説を終えていた祥子。彼女の演説は、とても同い年とは思えないほどに洗練されたものであった。
 祥子の後に喋ることを多分に後悔したくなるほどに。
 あれほどの上手くスピーチできていたのだから、さぞかし友人は上機嫌であろうと考えていた令だったが、その予想はあっさりと覆されることになった。
「……祥子?」
 彼女は一人、壁にもたれていた。壁にもたれ、俯いている。
 黒髪が彼女の顔を大部分隠してしまっており、その表情は読み取れない。よもや気分でも悪いのだろうかと、令は気を遣う。
 だが、祥子は首を横に振るばかりで黙したまま答えない。
「どうしたのさ、祥子。気分でも悪いの?」
「……別に。何でもないわ。こんな取るに足りないことで」
 取るに足りないこととは、今しがたの演説のことか、それとも山百合会の役員選挙そのものだろうか。
 祥子にしては珍しく排他的なものの言い方に、令は得も云わぬ違和感を覚える。
「……くだらない、のよ。こんなもの。あんな演説なんて、単なる世迷い言よ」
 吐き捨てるように祥子は言う。

──今にして思えば、あの頃から祥子の様子はおかしかった。
 心のうちを晒したがらない性質であるから、傍目には読み取りにくいことなのだが、確かにこの頃を境に祥子は変わっていった。

42 2/:04/12/04 19:09:41 ID:sY/vs4VV
 それから一年後の冬、祥子と令は鳥篭の中に。


 水音がする。其の中に居る二人が、互いの唇を啄ばむ音だろうか。
 ひっそりと静まり返った薔薇の館の一室に、流麗な姿形をした少女と、美少年と形容するに相応しい少女が居た。
 小笠原祥子と支倉令である。
 つい半刻前までは、幾人もの声で賑わっていたこの場所は、今では二人の少女が奏でる淫卑な音に支配されるのみ。
「まだ恐いかい? 祥子」
 友人の身体を抱きしめながら、令は穏やかな声で問う。
 祥子はそれに対し、まるで幼児のようにこくこくと頷きながら、また令の唇を求める。
 二人の少女はより一層絡まりの度合いを強くしていく。更に二人の距離は縮まっていく。
「何が恐いの? 話してごらん」
 令の声色は、まるで子供に諭して聞かせる母親のそれである。
 しかし祥子はそれをごく自然に受け止める。友の言葉を飲み込み、反芻するかのように自身に言い聞かせる。
「あの子が……」
 ひき絞られたような声が、祥子の口から漏れる。涙を滲ませ身体を震わせながら、祥子は唯友の身体に縋りつく。
 令は壁を背に、寄り掛かってくる祥子を抱き止めているような恰好で、祥子のうなじにまわした手に微かに力を込める事で、話の続きを促した。
「あの子の……祐巳の傍に居ることが、たまらなく辛いの……」
43 3/:04/12/04 19:10:04 ID:sY/vs4VV
 小笠原祥子と福沢祐巳が姉妹の契りを交わしたのが、一年と少し前の出来事。
 あの学園祭の日以来、紆余曲折あった二人。だが時折の擦れ違いを繰り返しながらも、二人の姉妹としての絆は、時と共に深まっていた。
 健全に深まっているかのように見えた。
「ふ……ッ、令……もっと、強く……」
「祥子……」
 唇を奪いながら、祥子の柔らかな部分に手を伸ばす。しかし虚脱した祥子の身体は抵抗の素振りも見せることなく、令の愛撫を徐々に受け入れていく。
 擦り切れて病んだ祥子の心は、冷え切った身体を蕩かすような愛撫を求めていた。
「んッ……ん、ふっ……あッ」
 既にこの手に馴染むほどになった祥子の身体から、令はこともなげに快感を引き出していく。祥子本人と変わらぬほどに、令はその身体を知り尽くしていた。
 それほどに身体を重ねた。
 それほどに、祥子の精神は病んでいる。
「……祐巳の期待が、恐いのよ……。あの子の純粋な好意が、恐い……。私なんて、そんなものを享受出来るほどの人間ではないのに」
 令は答えない。唯行為によってのみそれに返す。
 身体が徐々に熱を帯びていく。柔らかく融けていく。それを引き出しているのは自分なのだという事実が令を酔わせていく。
 制服越しの愛撫では、身体に届く感覚は薄まる。しかしそのもどかしさですら、祥子の身体の内で快楽に変わる。
44 4/:04/12/04 19:10:20 ID:sY/vs4VV
 祐巳が祥子に寄せる全幅の信頼と、掛け値なしの愛情。
 祐巳は祥子を憧れの人と慕い、少しでも祥子に近付きたい、あんな風に振る舞えたらなと思う。
 祥子もその期待に答えるべく、大切な妹にとって理想的な姉であり続けようと己を律し、これまでを生きてきた。
 だが、しかし。
「……私はそれほど出来た人間じゃないわ……。いつかあの子の期待に答えられなくなって、そうしてきっと私は、あの子の信頼を失ってしまう」
 尊敬は失望へ。
 恋慕は憎悪へ。
 絆の深さは傷の深さ。
 期待に答え続けるというのは時としてたまらない重圧と化す。
 人は誰しも他人の期待に答えるべく無意識に努力をするもの。それが憎からず思っている相手なら尚更のこと。
 しかし祥子は、それに耐えられるだけの強き心を持ち合わせてはいなかった。
 堕ちるように朽ちるように、祥子の精神は徐々に病んでいく。
 妹と過ごす時間を重ねる度、祐巳の目に映る小笠原祥子と、その期待に怯えるもう一人の小笠原祥子との溝は深くなり広くなる。
 アンバランスな心は軋み声を上げ。
「助けてよ、令……」
 たった一つの逃げ道として、親友を選んだのだ。
45 5/:04/12/04 19:10:52 ID:sY/vs4VV
 例え福沢祐巳がそのような愚考に及ぶような人間ではないと説いてみせたところで、今となっては焼け石に水だろう。
 祐巳と祥子が共に過ごす時間と、祥子が一人過ごす時間の絶望的なまでの齟齬は、すでに令の手には余るものだった。
 言うなれば二重人格に近い。人格が人格を忌避し、それを祥子自身が自覚している。ネガティブの無間地獄。晴れる事の無い闇。
「ふッ……あっ!」
 いつしか令の指は祥子の中心を捉えていた。
 なぞりあげて、軽く引っ掻くようにその場所を愛撫する。
 快楽の証はとめどなく流れ落ちて、令の手をしとどに濡らす。
「祥子……もっと、欲しい?」
 わざと愛撫の手を緩めて、令は意地悪っぽく問う。祥子にとっては堪らないだろう。
 ようやく訪れた本格的な快楽は、友の下らない思惑に、あえなく阻まれてしまったからだ。
「……ッ」
 頬を紅潮させ、擦れ鳴くような声を漏らして、祥子は懸命に首を縦に振る。すでにその姿は分別のある普段の祥子ではなかった。
 与えられる快感を貪るだけの一人の少女。
 同時に令は、そんな親友の艶姿に例え様の無い酩酊を感じていた。
 元々山百合会において祥子と最も付き合いが長いのは自分だ。
 しかし、祥子の姉であった人には適わなかった。祥子はあの人に全幅の信頼を寄せていたし、純粋にあの人を好いていた。
 ──そう、あの人、水野蓉子さまは、それに耐えうるだけの強き心を持った人だった。
 そうしてもう一人、祥子の心を攫っていった者が居る。
 祥子の妹、二年生の福沢祐巳だ。
 不思議な魅力を持つ少女。同時に、強き魂を持つ人間でもあった。
 もともとの素質が、山百合会へと入ることで、或いは祥子の妹に収まることによって開花したのだろうか。
 祥子が畏れるように。
 いずれ祥子や令をも超えて、大輪の薔薇を咲かすことだろう。
46 6/:04/12/04 19:11:09 ID:sY/vs4VV
 しかしその二人など、祥子に比べればどうでもいい存在。
 手の中に戻ってきた小鳥は、今では自分の為だけに鳴いてくれる。その可愛らしい嬌声も、全ては自分のものだ。
 乱れた祥子の姿は令の思考から理性の二文字を奪う。
「あッ!?」
 祥子を壁にもたれ掛けさせて、長いスカートを大きく捲り上げる。慣れた手つきでしっとりと濡れた下着を下ろして──刹那、令の視線はその部分に釘付けられる。
「ッ──!」
 だがしかし、祥子には恥らう間さえ与えられなかった。
 そに部分に口を付けられる。潤んだ場所に暖かな舌が分け入ってきて、祥子は腰くだけになりそうになるが、寸前で押し留まる。
「や、やめ……」
 半ば無意識に令の頭に手をやり、短く切られたその髪を掻き回す。
 力は入らない。ただ快感に陥落させられてしまいそうになる神経の中枢を、誤魔化すための行為だ。
 令の舌は止まらない。溢れてくるものは直ぐに舐め取られてしまい、しかし綺麗にされた傍から、また新しい液体が祥子の中から沸いてくる。
 徐々に、徐々に身体がずり落ちてくる。
 身体が落ちてくる。感覚が堕ちていく。
 形容しがたい何かが、祥子の中心から沸き上がり、背を通り首から抜けて、天上さえ越えて登っていこうとする。
 もう祥子は、言葉もなかった。
 一際強く舌が押し付けられて、祥子は膝から崩れ落ちる。
 令の愛撫に身も心も陥落した証でもあった。
 荒く息をつく二人。互いに掛ける言葉などない。
 言葉に出来ぬ想いは二人を縛り付け、結局肌を重ね合わせることでその苦しみを誤魔化してしまう。
47 7/7:04/12/04 19:11:25 ID:sY/vs4VV
 あと半年も経たぬうちに二人は卒業の日を迎える。
 その日まで、祥子は耐えられるのであろうか。妹が想い慕う、理想の小笠原祥子を、演じ切ることが出来るのだろうか。
 よしんば耐え切れたとしても。卒業の日を迎えたとしても。
 そのとき私は、祥子を手放すことが出来るのだろうか。
 喜びも悲しみも、嬉しさも怒りもない。ただ傷を癒すだけの鳥篭の中で、令は漠然とそう思う。

 羽ばたくことを忘れた小鳥たちの住まう小世界。
 明けない夜に住まう二人は、鳥篭の宇宙で醒めない夢を見続ける。
48名無しさん@ピンキー:04/12/04 19:11:52 ID:sY/vs4VV
以上です。ここまで読んで頂いて多謝。
49名無しさん@ピンキー:04/12/04 19:54:33 ID:Ub0/qwmi
GJ!!!!

 昨今、良ネタが続いて嬉しい嬉しい。
 暇があればまたここにも書きたいなぁ、でも暇がないし。
 そもそもここに書くネタあったらサイトに書くしな。
 サイトに載せられねぇ、でも書きてぇっ! ってネタができるまでこのスレ続いていること希望。
50名無しさん@ピンキー:04/12/04 20:08:48 ID:42dvFpql
グッジョブ! 読ませてくれるねぇ。
って、スレ序盤から暗めの話が続いてしまったよ…
51名無しさん@ピンキー:04/12/04 21:55:27 ID:1XRlDC5/
タイトルは中谷美紀の歌からかな?
GJ!!
52名無しさん@ピンキー:04/12/04 22:14:10 ID:bWk8uIvc
GJ!! 重い話だ…
この2人は祐巳と由乃っていう存在があるからこそ、
禁忌というか背徳的というか…暗いイメージがある。

とか言いつつ祐×由が大好きだったりするけれども。
53名無しさん@ピンキー:04/12/05 00:05:16 ID:nhcxhkCZ
令×祥子が進行しているのと同じく裕巳×由乃も進行してる、なんていうシチュの方が面白かろう。
54名無しさん@ピンキー:04/12/05 09:45:14 ID:1lO+u+ny
祐巳は祥子を想い、由乃は令を想う。
しかし実際は祐巳×由乃。お互いに違う人を想いながらセクースw


というシチュをキボンヌ
55名無しさん@ピンキー:04/12/05 10:15:12 ID:JxF8TAep
すげーーーすげーよGJ!!
56名無しさん@ピンキー:04/12/05 12:08:14 ID:dZz++WMI
令×由乃、てか由乃受けキボンヌ
57名無しさん@ピンキー:04/12/06 17:49:04 ID:ZaUMkrEs
SS投下師の神たちよ…ここに降臨したもれ。


イチオ、聖×祥子をキボンヌ。
58名無しさん@ピンキー:04/12/06 17:50:26 ID:ZaUMkrEs
ageちまった…。スマソ!!!
59名無しさん@ピンキー:04/12/06 23:30:02 ID:elyJpNV6
令受けキボンヌ
60名無しさん@ピンキー:04/12/08 01:34:27 ID:TErcuNtU
江利子の人気があがることを祈願しつつ、前スレと前々スレのログ。
ttp://romsouko.hp.infoseek.co.jp/rom/cgi-bin/source/up0040.zip
61名無しさん@ピンキー:04/12/08 02:10:53 ID:zIk7j9rs
江利子さま関連のSSって前スレと前々スレに何かあったっけ?
62祥祐:04/12/09 00:19:18 ID:5xd5qIjH

祥祐投下します。
すみません、エロの前フリまで。そのくせ長いというか冗長というか。
NGワード sachikoyumi で。
63祥祐:04/12/09 00:19:44 ID:5xd5qIjH

もうそろそろ、限界かも知れなかった。
祐巳は一つため息をつくと、きゅ、と栓をひねって水を止めた。洗い上げたカップを一つ一つ
丁寧に布巾で拭き上げていく。
単調な作業に没頭しながら、もう一度ため息をついた。
そろそろ限界なのかもしれない。
単純で、そう自分の心を御する事が上手くない祐巳には、これ以上自分の心を誤魔化し続ける事
は無理かもしれない。
昨日だって――。
ギュ、と下唇を噛んで自己嫌悪に耐える。
まるで毎日が拷問のようだった。嬉しくて楽しかった薔薇の館での時間も今は昔。この状況に終
止符を打てるとすれば、それは祐巳が自ら行動するしかないのだ。
でも、そう簡単には行かないから、参ってしまう。心の中は複雑で、相反する感情で乱れに乱れ
ていた。
「明日から連休かぁ……」
大好きなお姉さまに連続で会えない。その事に寂しさと、また一抹の安堵をも感じて、複雑な気
分だった。
「……はぁ」
昼休みに使ったカップの最後の一つを拭き上げて、かごの上に伏せる。担当の清掃区域が早く終
わって、いつもより随分早く来てしまったけれど、もうそろそろ誰か来ても良い頃合だろう。
ついでに布巾で手を拭って、祐巳は肩を落とした。
64祥祐:04/12/09 00:20:13 ID:5xd5qIjH

「随分と大きなため息ね」
と、いきなり聞こえた声にびくっと振り返る。そこにはお姉さま――祥子さまがビスケット扉を
開けたまま佇んでいた。
いつの間にいらっしゃったのだろう。祥子さまが足音を立てないように上ったのか、それとも祐
巳が考え事に集中していたからか、階段の音は全然聞こえなかった。

「ご、ごきげんようお姉さま」
「ええ、ごきげんよう」

そうおっしゃる祥子さまの声はお世辞にもご機嫌が良さそうとは言えない。
祐巳は駆け寄ってコートと鞄を預かった。黒いスクールコートはハンガーに吊るして祐巳のそれ
の隣に掛ける。鞄はいつも祥子さまが座る椅子の隣に置いた。
ため息を聞かれてしまっていたというのが気まずくて忙しく動き回る祐巳を、祥子さまはじっと
立ったまま見詰めている。
それが分かるからなおの事、祥子さまを見られなくて、祐巳は流しに向かった。
「お姉さま、お茶は何になさいますか?」
「お茶なんてどうでも良いから、こちらにいらっしゃい、祐巳」
有無を言わせぬ強い口調で、しかし静かに祥子さまが言う。
65祥祐:04/12/09 00:21:29 ID:5xd5qIjH

どうしたというのだろう。しぶしぶ祐巳は振り返って祥子さまを見た。
気難しい顔をしているけれど、祥子さまは怒っていらっしゃるわけではないらしい。
部屋の隅にある古いソファに腰掛けると、隣を軽くたたいた。祐巳もおとなしく従って、隣に座
る。
「あの…」
「何があったの」
あったの?ではない。
「え…」
「ここ最近、あなたの様子がおかしい事、まさか私が気づいてないとでも思っているの?」
ぎくり、とした。一気に心臓が脈打って、緊張に舌が絡まる。
「な、なにがって…」
精一杯普通を装っていたはずなのに。やはり、祥子さまにはそんな祐巳の小芝居、通用しなかったのだ。
どうしよう。なんて答えたら良いんだろう。
どこまで、気付かれているのだろう。
「…私では、話せない?」
「そんな…!」
傷ついたような声にぱっと顔を上げると、目を細めて祐巳を見詰める祥子さまの視線と祐巳の視
線が絡まった。黒くて深い瞳が濡れたように輝いていて、美しくて、祐巳は魅入られたように動
けなくなってしまった。
66祥祐:04/12/09 00:22:13 ID:5xd5qIjH
「お姉さま…」
言葉がみつからない。だって、こんな事、なんて言えばいいのだろう。
言葉が見つかったところで、それを言うのは躊躇われる。この期に及んで、まだ祐巳には昔のよ
うに、ただ祥子さまを好きでいられるようになるかもしれない、という淡い期待があった。
どうしようもなくて固まる祐巳の肩を、ため息をついた祥子さまが優しく抱き寄せた。そのまま、
祥子さまに軽く体重を預ける。
言いたい事は、ある。
でも、言ってしまったその瞬間が終わりなのだという事も分かっている。

額を祥子さまのセーラーカラーに押し付ける。
このぬくもりを、優しいお姉さまを失ってしまう事が怖かった。
――なんて、都合の良い。
こんなに優しいお姉さまを裏切っているくせに。
頬を涙が伝っているのが分かる。祥子さまは気づいているのだろうか。祐巳の髪を撫でる手は、
どこまでも優しくて気持ちいい。その感触に、痛いくらいに胸がうずく。
ぽつぽつと宥めるように祐巳に語りかける祥子さまの声も優しくて、祐巳には切なかった。
67祥祐:04/12/09 00:22:48 ID:5xd5qIjH

「ゆっくりで良いわ…だから、何か悩み事があるのならば私に話して頂戴。それを重荷に感じる
事は無いのよ。だって、私はあなたの」
「――っ!」
言葉の続きは聞きたくなかった。
十分に予想できたから、続く言葉がどんなに祐巳にとって嬉しいものかも、今の祐巳にとって辛
いものかも分かっていたから。

祐巳は涙に濡れた顔を上げて、祥子さまを見詰めた。
激しい衝動が、祐巳を動かす。
「祐――?……ん、んんっ!」
両肩に手を置いて、紅い唇を塞いだ。
この世のものとは思えないほど柔らかい祥子さまの唇の感触を感じながら、祐巳は目を閉じた。
拍子に、新しく流れ出た涙が頬を伝って、顎先から落ちていったのを感じていた。

――終わった――


68祥祐:04/12/09 00:23:27 ID:5xd5qIjH

数分の口付けの後、ようやく祐巳は唇を離して、息をついた。
「ん……」
「…はぁ…っ、けふっ……ふぅっ……」
いきなり唇を奪われて呼吸さえ許してもらえなくて、混乱した祥子さまは必死に肺に空気を取り
込もうと喘いでいる。顰められた眉と、細められた瞳の端から流れる涙がやたらと扇情的で、
もう一度キスしたい衝動に駆られた。
掴まれていたらしい制服の腕の辺りがきつくはっきり皺になっているのを見て、少しだけ頭が冷
める。
頭と一緒に肝も冷えてしまった。
途端にさっきまでの恐怖が祐巳を襲って、祐巳は祥子さまを解放すると後退った。

「ごめんなさい、おねえさま…っ!」
言い逃げて駆け出す。
もう、少しの間だってこの部屋に居る事は耐えられなかった。
ビスケット扉を開けて、手すりにぶつかりながら階段を駆け下りて、そして一心に薔薇の館の
ドアを目指した。

後悔と自己嫌悪と安堵に、涙が止まらなかった。

69祥祐:04/12/09 00:23:53 ID:5xd5qIjH


――バタン、と、薔薇の館の扉が開閉する音が聞こえる。

祥子さまに取り返しのつかない無礼を働いてしまってから数分後、祐巳は薔薇の館の一階物置で
絶望的な思いでその音を聞いていた。
勢いで出てきてしまったものだから、スクールコートも鞄も、全部二階に置きっぱなしで、帰る
に帰れなかったのだ。
今日は簡単な会議があるはずだったから、皆が帰るまで時間を過ごして荷物を取りに戻らないと
いけない。
いつも祐巳を慰めてくれた古い温室が頭をよぎったけれど、祥子さまとの思い出が沢山詰まった
あそこに行くのは辛かった。
まだ紅薔薇のつぼみである祐巳がこんな顔で校内をうろつける訳も無くて、外で過ごすにはもう
寒すぎて、仕方なくここに留まっている。
外より幾分マシとはいえ、何の暖房器具もなければ祐巳以外に人も居ないその部屋は、寒かった。
手足がかじかんで、泣いた顔が少し痛くて、でもそれさえ丁度良い天罰のような気がしていた。

お姉さまはなんと言って皆に祐巳が居ない事を説明するのだろう。
鞄もコートも置きっぱなしで、不自然極まりない。

70祥祐:04/12/09 00:24:17 ID:5xd5qIjH

「…っく……」
床にぺたんと座り込んだまま、天井を見上げて、祐巳は涙の続きを流した。
幸いな事に声を出さずに泣く泣き方は心得ている。ここに祐巳が居るなんて事、誰にも気付かれ
ずに済むだろう。
「……お姉さま…」
喉の奥で呟く。彼の人は、まだこの上に居るのだろうか。それとも先ほどの扉の音は、祥子さまが
帰る時のものだったのだろうか。
ちゃり、と手の中のロザリオが鳴る。

――もう、どちらでも良い。すべて終わってしまったのだから。終わらせてしまったのだから。


『祐巳』
そう呼ばれるのが、凄く好きだった。
平凡でありふれたその音が、祥子さまの唇から発せられるだけで特別なものに思えて、それが優
しい微笑と共に、あるいは厳しいけれど真摯なお叱りと共に祐巳に向けられるのが、堪らなく嬉
しかった。
ただ、側に居てくれさえすれば。後ろでそのお姿を見せていただければ。
それだけで幸せだった。
71祥祐:04/12/09 00:24:48 ID:5xd5qIjH

タイを直してくれる細くて女性らしい、たおやかな手指。
祐巳を構ってくれる時のマリア様より美しくて、優しいお顔。
凛としてよく通る、涼しげな声。

何もかもが祥子さまは特別だった。祐巳にとってだけじゃない、一般の目から見たって、こんな
に素敵なひとはそう居ないに違いなかった。
そんな祥子さまの一番近くに居て、妹という特別な位置に居られることが、これ以上ないくらい
幸せだった。

なのに、どうして。

ぐっ、と唇を噛み締める。嗚咽を殺して肺と喉が無様に震えた。


――どうして、それだけで満足できなくなってしまったのだろう。


72祥祐:04/12/09 00:25:09 ID:5xd5qIjH

「祐巳」

どこまで未練たらしいのか。祐巳は泣きながら幻聴を聞いていた。
自嘲しながら、うっとりと目を閉じる。胸がずきずきと痛んだ。
幻聴でもいいから、もう少し浸っていたい。もう二度とそんな風に優しく名前を呼ばれる事なん
てありはしないのだから。
きっと、一生嫌いになんてなれないから、祥子さまに嫌ってもらった。そうすれば、祥子さまは
もうこんな妹を側に置いたりなさらないだろう。
そうすれば、これ以上祥子さまを汚さなくて済む――

「祐巳」
繰り返される声が、嫌にはっきりと響いて祐巳は身体を強張らせた。
「聞こえないの?…祐巳」
幻聴じゃない…?
背後からの声は、紛れもなく祥子さまの声だった。カチャ、と部屋の扉の閉まる音で確信する。
振り向く勇気がなくて、祥子さまを見るのが怖くて、祐巳はただ固まった。手の中のロザリオが
肌に食い込んで痛い。
73祥祐:04/12/09 00:25:37 ID:5xd5qIjH

「……祐巳?」
「…お姉…さま……。どうして」
信じられないような思いで首をめぐらせて、祐巳が見つめる先にいるのは、確かに祥子さまだった。
「どうして?」
「……ごめんなさい、お姉さま…」
手の中のロザリオを握り締める。返すなら今だ。返すなら――。
なのに嗚咽が漏れるだけで、祐巳の喉からは肝心の言葉が出てこない。手の平は未練がましく
ロザリオを握って、離さなかった。
呆れたように祥子さまがため息をつく。
「泣きたいのは、私のほうだわ。いきなり泣き出して、あんな事をしておいて、逃げ出して。
説明してくれるわよね?」
祥子さまはそう言いながら近くのダンボールに二人分の鞄とコートを置いた。どうやら祐巳が
置き逃げて来たものをわざわざ持ってきてくださったらしい。

「令と志摩子には今日の会議は休みと伝えてきたわ。あなたもそんな状態では会いにくいでしょう」
それは、優しい祥子さまの姉としての最後の思いやりなのかも知れないと思った。
でも、祥子さまの表情には、微かなお怒りのみで。その美しいお顔に嫌悪と侮蔑が浮かんで
いないことが祐巳には不思議でならなかった。あんなことをしたのに。
どうして祥子さまはロザリオを返せと言わないのだろう。
74祥祐:04/12/09 00:26:03 ID:5xd5qIjH

「ちゃんと、説明なさい」
凛とした声音に後押しされて、祐巳は心を決めて口を開いた。
ここまできたら、と諦めで妙に心が軽くなるのを感じる。もう全部言ってしまおう。
最後だから、打ち明けて嫌ってもらうのに支障はない。
嫌われる、とそう考えただけでズキンと痛む胸の奥は無視した。嫌われたくないなんて都合の
良い話。今更な話だ。
すうっ、と息を吸って、吐いて、呼吸を落ち着ける。
「お姉さま。…祥子さまに、ロザリオをお返しします」
そして手の中で温まったロザリオを、祥子さまの前に突き出した。

「…どうしてって、聞く権利が私にはあるわよね」
祥子さまが掠れた声を上げる。それでも祐巳を見詰める瞳は揺らがない。
いつの事だったか、よく似た台詞を祥子さまの口から聞いた覚えがあって、それがなんだか
懐かしかった。
そう、あれはまだ二人が姉妹になる前のこと。あの時もロザリオは二人の間で揺れていた。
75祥祐:04/12/09 00:26:57 ID:5xd5qIjH

「大好きです、お姉さま。大好き」
「ならば、どうして」
困惑したように瞳が揺らぐ。
「もう、耐えられないくらいに、お姉さまが好きなんです」
「…祐巳?……私も、あなたのことが好きよ」
傲慢かもしれないけれど、祥子さまが祐巳を好いて下さっているのは、愛してくださっているのは、
知っているつもりだった。
「違うんです」
「え?」
祐巳を見る目、触れる手、呼ぶ声。
そのどれにもあんなに慈愛と優しさが篭っているというのに、気付かなかったら救いようのない
馬鹿だと思う。
でも。違う。

祥子さまの『好き』と、祐巳の『好き』はまるっきり違うものなのだ。

76祥祐:04/12/09 00:27:24 ID:5xd5qIjH

祐巳のタイを直して、すっと素っ気無く離れて行ってしまう指先に。
髪を撫でてもそれ以上は決して触れてこない白い手に。
優しさを込めた眼差しに。
スキンシップ過多なお姉さまに接するたび、切なくなった。
優しくされて嬉しいのに、祥子さまが祐巳を妹としてしか見ていないことが痛いほどに分かって
しまうから。
落ち着いて清潔な祥子さまの態度は、決して祐巳と同じものを求めているとは思えないから。

「ごめんなさい、お姉さま」
果たして今、自分はどんな顔をしているのだろうか。
目を瞬かせて涙を落とす。
クリアになった視界の真ん中に、祥子さまを捉えて、祐巳は続けた。
「姉妹としてだけじゃなくて、一人の女性として、お姉さまが好きなんです」
「祐巳」
祥子さまが目を見開いた。
「お姉さまが、好きで。触れたくて、…欲しくて」
驚いた顔の祥子さまを見ていられなくて、汚い自分が恥ずかしくて、祐巳は俯いて目をそらした。
「お姉さまが私に触れるたびに切なくて、もっと触れて欲しくて。いやらしい気持ちになって」
「祐巳!」
祥子さまが祐巳を呼ぶ。声は相当驚いた様子でうろたえていて、居た堪れなかった。
「綺麗で純粋なお姉さまを心の中で穢して…!お姉さまをずっと裏切ってて、なのに妹として
優しくされるのが嬉しくて手放せなくて」
77祥祐:04/12/09 00:27:52 ID:5xd5qIjH
想いは日に日に募っていって。
日ごとに祥子さまが愛しくなって、恋しくて、堪らなくなった。
いつか今日のような日が来るのではと、最悪の場合もっと酷い事を祥子さまにしてしまうのでは
と、怖くなった。

祥子さまに深く触れたいと、衝動に身を任せてしまいそうなくらい焦がれていたから。
だから、ロザリオを返そうとしているのに。
どうして分かってくれないのだろう、受け取ってくれないのだろう。祥子さまが祐巳の名前を
呼びながら一歩踏み出す。いやいやと首を振って後退った。
祥子さまは今どんな顔をしているのだろうか。その顔に嫌悪が浮かんでいたら息の根が止まって
しまうかもしれないとさえ思うから、顔を上げる事が出来ない。
壁際で行き詰ると、祥子さまの腕が祐巳を包んだ。
「もういいわ、祐巳」
「っ触らないで…!!…汚いです、から……!」
悲鳴を上げて腕を突っ張る。祥子さまの細い腕は、それでも祐巳を抱きしめて離さなかった。
お願いだから。これ以上祥子さまを穢してしまうことに耐えられないから。
「離れてください。私、何度も頭の中でお姉さまを――」
「祐巳」
78祥祐:04/12/09 00:28:17 ID:5xd5qIjH

――っ!

柔らかい、感触。
強引に顎を上げられて、祥子さまに唇をふさがれた。
「んっ…はぁっ…!な、なにを」
「馬鹿ね」
至近距離で額をあわせた祥子さまは、目を潤ませて、口元を引きつらせた。
「そんな事で悩んでいたの?」
呟く声と吐息が震えている。
祐巳が口を開く間もなく、また口付けてくる祥子さまの唇は、繰り返し繰り返し祐巳の唇を
愛撫した。
「私も好きよ、祐巳」
祐巳が言葉を発しようとする度に唇を塞がれて、発言を許してもらえなくて。
仕方なく祐巳は首を振って否定しながら口の中で呟いた。
嘘だ。
「嘘じゃないわ。馬鹿ね、本当に。…あなたも、同じ気持ちだったなんて」
「っ……だって、お姉さまは…!」
この期に及んで、まだ祐巳を優しい目で見る祥子さまが辛かった。そんな資格なんて、祐巳には
もうないのに。
優しい嘘は、かえって祐巳の心を抉る。

79祥祐:04/12/09 00:28:42 ID:5xd5qIjH

「同情なんて、やめてください…!」
「同情なんかでこんな事を言えるほど、私は出来た人間じゃないわ」
「これまで一度だって、お姉さまはそんな素振り見せた事もないじゃないですか……!」
「そうね」
「タイを直してくださっても、リボンを結び直して下さっても、絶対にそれ以上は触れてこないし。
優しくしてくれても、いつもすぐ離れていってしまうし」
「そうね」
くすりと笑う、声。どうしてこうも温かいんだろう。
両手で頬を挟みこんで、祥子さまは祐巳を逃さない。
綺麗な深い瞳に覗き込まれたまま、祐巳は言葉を続けた。
「お姉さまは、綺麗で、優しくて、潔癖で。お姉さまにいけない事を考えてしまう私なんかとは…」
「そうかしら?」
「…え?」
ちゅ、と目元に口付けられる。
「ぅん…っ」
柔らかくて、荒れなんかとは無縁な唇が両頬の涙の跡を拭っていった。背筋がぞくぞくする。
最後に、唇を軽く舐めて、祥子さまは顔を離した。
恐る恐る目を開けると、目の前に、はにかんだように笑う祥子さまの顔があって。

「だから、私もあなたも馬鹿なのよ」

『嘘』なんて言えないくらい、深く激しく、唇を塞がれた。

80祥祐:04/12/09 00:29:12 ID:5xd5qIjH


「はぁ…っ!……っん、…ふぅ」
しばらくの後ようやく祥子さまの唇が離れて、祐巳は肺一杯に空気を取り込んだ。
つぅっ、と二人の舌を繋いだ唾液の糸が切れて、口の端から伝う。
さっきのお返しとばかりに解放してくれなかった祥子さまを恨めしげに見上げると、祥子さまは
柔らかく微笑んで祐巳の頬を撫でた。反則だと思うような、そんな綺麗な笑顔。
「お姉、さま……なんで…」
「今更、それを聞くの?」
祥子さまが苦笑する。
「でも、だって」
どうしてもそんな事、たやすく信じることなんて出来るはずはない。
お姉さまも祐巳をそういう風に思ってくれているなんて、都合が良すぎる話だ。
同情なんかではないと、お姉さまは言ったけれど――それさえ、祐巳を傷つけないための優しい
嘘のような、そんな気がして。

81祥祐:04/12/09 00:29:41 ID:5xd5qIjH

「前から思っていたけれど、あなたって意外と疑り深いのよね」
「……」
「…ずっと、もうだいぶ前から、あなたの事が好きよ。もっとも、祐巳に知られないように気を
つけてはいたけれど」
「どうして?」
「だってまさか祐巳も私を想ってくれているなんて思わなかったし、知られたらきっと姉妹では
居られなくなると思ったから」
嬉しいわ、と言いながら祥子さまが祐巳の頬に口付ける。握り締められたままのロザリオを取り
上げて、祐巳の首に掛けてくれた。
「…本当、ですか?」
「もう。…どうしたら信じるの、あなたは」
ごくり、と喉が鳴った。恥知らずな事を、破廉恥極まりない事を口にしようとしている。
それでも、もし本当なら。通じ合えるのならば。
ぎゅ、と祥子さまの制服の二の腕の部分を握って、意を決して言った。

「お姉さまが、欲しいんです」


82名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:09:04 ID:UG3awll4
うあああアンタ最高でつ
83名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:12:30 ID:V/3fGn/x
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!!
素薔薇しい! 続きに期待してます。
84名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:15:06 ID:r/4gCoj2
中断するならその旨を明らかにしてくれないとレスつけられない。
それはそうと王道の祥祐GJ!
85名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:43:36 ID:Tvt0BXcI
これぞ王道ってなSSが乙ですな
続き楽しみにしてます
86名無しさん@ピンキー:04/12/09 02:00:14 ID:nIhYahqx
原作のドライな二人の関係に物足りなさを感じていたからなあ。
文章も読ませてくれるし、なんか心に染み渡りますわ。GJ!!
87名無しさん@ピンキー:04/12/09 02:22:18 ID:V5P1l77b
すごい。すごすぎる…GJ!!
88名無しさん@ピンキー:04/12/09 07:23:58 ID:NErP9ZYN
GJ!! やっぱり王道はいいなぁ
89名無しさん@ピンキー:04/12/09 08:33:29 ID:egls/+aj
・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ やっぱ王道はイイ!
祐巳すけさんの自虐的な部分も凄く切ねぇ・・・。

GJ!もう、そこはかとなくGJ!!
90名無しさん@ピンキー:04/12/09 14:09:48 ID:LP2AGsLv
う〜ん、祥子さまが押し倒すのが覇道なら
これは正に祐巳ちゃんの王道だな。
91名無しさん@ピンキー:04/12/09 21:13:17 ID:vY6X88OI
紅薔薇→覇道
白薔薇→王道
黄薔薇→邪道

現実は非常である。
92名無しさん@ピンキー:04/12/09 21:54:43 ID:fBkQG8Th
邪道っつーより荊道。
93名無しさん@ピンキー:04/12/10 00:26:36 ID:Uh8zOzoM
うあぁあぁぁ〜〜〜〜〜素敵な作品キターーーーーー!!!
久しぶりに祥×祐が見れて嬉しい限りです(ノД`)やっぱり自分は祥×祐が一番好きだ!
94名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:24:00 ID:IEo0blUh
荊道(黄薔薇)が大好きだ
95名無しさん@ピンキー:04/12/10 19:51:17 ID:XUuKimS6
経験済み16歳女子高生の4人に1人はクラミジア 旭川医大調査「世界最悪水準」
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_12/t2004121019.html

 日本の高校生の下半身のガードは世界最低−。性体験のある高校生の1割以上が
性器クラミジアに感染しながら自覚がないことが、旭川医大の今井博久助教授(40)
による初の大規模調査で分かった。性器クラミジアは不妊症やエイズにもかかわりが
深い性感染症の一種。年頃の子を持つ親にとっては、もはや「うちの子に限って」では
済まされない危機的状況だ。
96名無しさん@ピンキー:04/12/10 22:08:00 ID:PdhmCt+F
>>95
性さまあたりがヤばそうだな。
97名無しさん@ピンキー:04/12/10 22:34:56 ID:ZBhBZll4
聖さまだけはガチ
98   :04/12/10 23:48:09 ID:yFVymvfR
ぬははは
99名無しさん@ピンキー:04/12/11 18:50:19 ID:7x7dfzto
聖さまがヤバイってことは祐巳も志摩子さんも蓉子さまもヤバイってことじゃん
そこからどれだけ広がるか想像がつかんな
100名無しさん@ピンキー:04/12/11 20:37:03 ID:NP8l/tGH
くだらん話を続けなくてもよかろう。
101名無しさん@ピンキー:04/12/12 00:15:12 ID:KppdAB7p
「失礼だなぁリリアンだぞ〜!」
 
以上、コバルトの応募者全員サービス『ヨリドラ2』より
フリートーク内の豊口さん(聖さま)の一言ですた。   
( ´ー`)y―┛〜〜 
102名無しさん@ピンキー:04/12/12 05:09:24 ID:ZTLOblrr
志摩子「動かないで……。いま精液飲んであげるから」
103名無しさん@ピンキー:04/12/12 11:38:29 ID:1QEWWE+7
相変わらず駄文の応酬でスレが進行しているな。
104名無しさん@ピンキー:04/12/12 18:42:18 ID:Z8H8ZEG4
無駄に消費してもつまらんだろうが。
そんなにかまって厨が多いのか、ここは。
105名無しさん@ピンキー:04/12/12 19:23:34 ID:v4V4EiI9
雑談から良ネタが出ることもある。
とにかくはしたない妄想を書き込んでいきたいのです。
106名無しさん@ピンキー:04/12/12 21:53:12 ID:HyTKkTST
裕巳と志摩子はどっちが人気あるんだろ。
冬コミはエロ本どんくらい出ているんだろ。
107名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:21:31 ID:JM5QHVSu
最近、自分でもよくわからないくらい三奈子たんの事が好きでたまらない。
SSも書きたい。
バレバレの変装で待ち合わせ場所に現れたり、妙な親切心を発揮したり、
あのポニーテールが揺れ動いたり、ほっそりした腰(想像)に指をはわされてはじめての感覚にあわてふためいたりする姿を描写したい。
しかし、真美たんとかを出して百合で書こうとしてもぜんぜんしっくりこない。
そして字を書きだして以来はじめての衝動が、、、



「三奈子×自分」で書いてしまいたい。それをネタに自家発電したい。
俺はもうだめだ。
○| ̄|_
OTL
orz
108名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:27:05 ID:FJoA3p9O
>>107
あなたが女性ならそれでいいんじゃないかと思う
男性なら女性になった気で書けばいいんじゃないかと思う
109名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:37:06 ID:i1xXuahu
107X三奈子さまを真美タソ視点で嫉妬の炎で身を焦がすような話にするんだ!
エロぃとこをたっぷり見せ付けてあげると宜しい
110名無しさん@ピンキー:04/12/13 00:00:24 ID:xciOEvce
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!
これを神と言わずになんと言おう!
やっぱ基本に戻るのは大切だな!初心忘れるべからずってか(笑)


あ、良ければ続きキボンヌっす!
111名無しさん@ピンキー:04/12/13 00:08:28 ID:xciOEvce
ごめん。上のは祥子×祐巳SSのこと
スマソ…orz
112名無しさん@ピンキー:04/12/13 00:21:08 ID:5dBEbwFY
落ち着いてレスしたまへ
113名無しさん@ピンキー:04/12/13 00:34:32 ID:rXsoly2g
>>107
個人的には読んでみたい。109の手もいいと思うけどスレ違いになりそうならうpろだにあげればいいと思う。
114名無しさん@ピンキー:04/12/13 00:48:34 ID:o2dBo7j5
>>107
心配するな。オレもかつて真美たん×自分なんて自己満足そのものの駄文を
チラシの裏に書いて自家発電な痛い過去を持つ男だ。

というか、オレも既にダメな人間なのか。




_| ̄|○ …。
115名無しさん@ピンキー:04/12/13 01:44:48 ID:zKHTdnFd
>>114
藻米さんが受けなのかい?
116名無しさん@ピンキー:04/12/13 03:51:08 ID:op+xV2q7
細川可南子のアニメ原画
http://moe2.homelinux.net/src/200412/20041206007744.gif

声優は誰になるだろなー
117名無しさん@ピンキー:04/12/13 04:01:14 ID:4E7iu55b
うわ、なんとまあ……
これで、あのおまぬけな御両親の設定がなければなぁ
118名無しさん@ピンキー:04/12/13 12:19:24 ID:Dy0fmDrV
スレタイを「〜淫 ライブラリー〜」にしなかった時点でこのスレの命運は尽きてたのさ。
119名無しさん@ピンキー:04/12/13 12:22:28 ID:R3gxWUjd
>116
第三期?
120名無しさん@ピンキー:04/12/13 17:04:32 ID:uZro05El
>>107
祐麒x聖が好きな白薔薇牛乳の自伝?SSなら
昔、あったぞ。
公衆トイレの中に隠れて、祐麒の脱糞を浴びるような話。
121名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:20:49 ID:4xH+BzwN
>117
>119
ご存知かもしれませんが、ネタ&マルチポストですわ。
出所は不明ですが。別スレに初出先が書かれていたような?
122名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:33:39 ID:4E7iu55b
マリみて熱がちょっと冷め気味で、関連スレはここしか見てないので
すっかり騙されましたわ。
123名無しさん@ピンキー:04/12/13 21:38:29 ID:HNKd7Bc6
>>62タンの続きはまだだろうか・・・
124名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:29:14 ID:KW9ihV0t
みんなアカイイトしてるのかー
125名無しさん@ピンキー:04/12/14 17:14:23 ID:rfErC/QV
もう少しで聖さまの誕生日
リボンを首に巻いた祐巳プレゼントがいい・・・
126名無しさん@ピンキー:04/12/14 20:42:22 ID:L663jjbD
>121
やけにへたくそなのはそういう理由か。乙。
127名無しさん@ピンキー:04/12/14 22:49:29 ID:GJI+tG8F
「初期ロット?」
「初期ロット」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
久夛良木様のお膝元に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、PSPの電源を入れていく。
汚れを知らない心身を包むのは、漆黒のボディ。
本体は捻らないように、スリープモードには陥らないように、
そうっとプレイするのがここでのたしなみ。
もちろん、エキサイトしてUMDを射出するなどといった、はしたないユーザなど存在していようはずもない。

私立SCE女学園。
西暦1993年設立のこの学園は、もとはファミコンの独占市場を打破するためにつくられたという、
伝統ある電子遊戯機械系お嬢さま学校である。
東京都下。港区の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、初期不良に見守られ、
幼稚園生から社会人までの一貫洗脳が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、本体がPlayStationから二度も改まったPSPの今日でさえ、
十一年使用し続ければ温室育ちの純粋培養ソニー信者が箱入りで出荷される、
という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。

128名無しさん@ピンキー:04/12/15 01:12:56 ID:5pIeNuE4
>>127
さわやかな朝の挨拶のガイドライン 第四章
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1091459992/
129名無しさん@ピンキー:04/12/15 01:28:48 ID:oXV8Im1m
やばい。能登の声聞いてると、ついつい志摩子を想像してしまう。
たとえばスクランの八雲とか。
やっぱりオレの中で志摩子はスペシャルだ。
130名無しさん@ピンキー:04/12/15 02:01:04 ID:Sj+6rhch
わざわざあげてまで言うことか
131名無しさん@ピンキー:04/12/15 02:26:57 ID:9hJaruQs
フルメタルパニックでも見とれ!
風間きゅん(*´Д`)ハァハァ
132名無しさん@ピンキー:04/12/15 10:06:21 ID:hhLzHALd
ケロロ軍曹でも見とけ。
ほぼ毎週ハァハァできるぞ!
133名無しさん@ピンキー:04/12/15 15:53:19 ID:M3yMjvpR
>>131
同じ人だったのか…。
>>129は「女神の来日(温泉編)」を見ることだな。
134名無しさん@ピンキー:04/12/18 03:38:43 ID:1EtRxe+o
皆生きてるかぁ〜?
135名無しさん@ピンキー:04/12/18 10:37:25 ID:SzMu3M4d
隊長、自分はまだ生存してます
136名無しさん@ピンキー:04/12/18 10:39:17 ID:c5zEltOj
俺もまだ生きてるぜ、隊長。
137名無しさん@ピンキー:04/12/18 13:40:30 ID:vx9vO/xd
せっかくだから、俺はこのマリ見てスレを選ぶぜ
138名無しさん@ピンキー:04/12/18 16:56:14 ID:935NcsW/
>>62
十日我慢したんです。
そろそろ開放してくれても、いいんじゃないか、と思うんです。
焦らされるのは嫌いじゃないんですが、これだけは別なんです。
139名無しさん@ピンキー:04/12/18 17:51:07 ID:toYNQt4z
聖×志摩子です。
書き始めた当初『愛しき歳月』までしか読破しておらず、
そして今現在は『パラソルをさして』でマリみての知識はストップしちゃってます。
なのでそれ以降出てきた設定が反映されて無いと思われますが大目に見て下さると
有り難いです。

ttp://www1.odn.ne.jp/komedokoro/ura/R18/harinezumi_shiki.htm

ストーリー的には旧白薔薇姉妹の卒業前日話を勝手に保管した感じです。
SM鬼畜男要素絶無。百合のみで構成。取りあえず前半部分だけ投下します。
140名無しさん@ピンキー:04/12/18 19:35:15 ID:eZajFh58
>>139
とてもいい! そして続きに激しく期待。
つーかURLを辿って上のほうを見せてもらったが・・・みょんなサイトだw
141名無しさん@ピンキー:04/12/18 21:36:50 ID:H8HTwHSA
漏れの目が勝手に
『レイニーブルー』でマリみての知識はストップしちゃってます。
と読んで、
勇者だ!!!
と思ってしまった。聖×志摩マンセー!!!!
142名無しさん@ピンキー:04/12/19 00:20:47 ID:1EVGjwXv
マイナーなのやら異端CPだらけのここにしては珍しく正統派が続いてるね
143名無しさん@ピンキー:04/12/19 00:37:24 ID:j0siZ2cH
そうか?いつの時代(スレ)でもしまのりとか聖蓉とか祐巳受けとか多い気がするが。
144名無しさん@ピンキー:04/12/19 01:56:47 ID:e8aeF8Db
祥祐は少なかった希ガス。
145名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:05:09 ID:gvOxNAHK
祐巳たんの心を祥子さまから奪い、祥子さまが悲しむ姿を見たい。
146名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:27:48 ID:mznKYoLV
もうすぐ原作で祐巳が妹作れば自然とそうなるだろう
147名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:29:36 ID:U7BHEHn6
もう原作はいいよう('A`;)
148名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:51:09 ID:mznKYoLV
工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工
149名無しさん@ピンキー:04/12/19 03:29:59 ID:j0siZ2cH
つか祐巳マンセーはもうお腹一杯だよ。
150名無しさん@ピンキー:04/12/19 07:59:51 ID:fXeo5KYh
>>139
GJです。続き期待してます!
151名無しさん@ピンキー:04/12/19 10:02:55 ID:f2LHIF5K
>>139
GGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!
激しく続きを期待してます!
152名無しさん@ピンキー:04/12/19 14:18:21 ID:cGKJrlda
最近の祐巳はウザいだけ
153名無しさん@ピンキー:04/12/19 14:36:59 ID:KaTNPsqc
おまいら雑談してる暇が有ったらもっと意義の有るエロ話にでも華を咲かせ(ry

>>139
(*'A`*)<超GJJJJJ!!
154名無しさん@ピンキー:04/12/19 17:17:05 ID:grsbTAoM
>>153
もっと意義の有るエロ話か。
山百合会の中でオナニー歴が長そうなのは誰かとか。
私は水野蓉子に一票。
外部の小学校にいた頃に覚えたに決まってる。
155名無しさん@ピンキー:04/12/19 18:28:34 ID:6kO0bmz+
>>139
正直お姉ちゃんらしいことというセリフでひいた。

>>154
どうでもいいけど上げるなよ。
156名無しさん@ピンキー:04/12/20 12:17:04 ID:RFdwEyZh
祥祐、聖志共に早く続きをおおおおおおおおおおおお
157祥祐:04/12/20 14:49:09 ID:98eo8Jk1
>>62 続き投下します。
NGワードは sachikoyumi sage でいっちょよろしく。
158祥祐:04/12/20 14:49:49 ID:98eo8Jk1
<br>
まさか、受け入れてもらえるなんて思わなかった。<br>
<br>
「夢…じゃないよね」<br>
とりあえず手の甲をつねってみる。それなりに痛いことを確認してから、祐巳は祥子さまが用意<br>
してくれたバスローブに袖を通した。<br>
<br>
ここまで高望みしていなかったのだけれど、今祐巳は祥子さまの部屋に居た。明日から連休という<br>
事もあって、図らずもお泊まりになってしまったのだった。<br>
校内での情事を嫌がったのは、潔癖でなんだかんだ言っても真面目な祥子さまだ。<br>
――まぁ、やっぱり校内で抱き合ったりなんかするのは気が引けてしまうし、お互い初めてでも<br>
あることだし、それなりにちゃんとしたところで準備を整えてから望みたい。<br>
と、冷静になった今は思えるから、構わない…どころかむしろ好都合なのだけれど。<br>
それに何より、祥子さまみたいなお姫様を床に押し倒すなんて――<br>
<br>
「…って、何考えてるんだろ」<br>
熱気にのぼせてしまったのかも知れない。ぺちぺちと顔を叩いて、祐巳は急いでバスルームを出た。<br>
「…お、お待たせしました、お姉さま」<br>
先にお風呂を済ませた祥子さまは、ベッドの端に腰掛けていて、祐巳が声を掛けると弾かれたように<br>
顔を上げた。拍子に、まだ少し濡れた髪が肩から滑り落ちる。<br>


まさか、受け入れてもらえるなんて思わなかった。

「夢…じゃないよね」
とりあえず手の甲をつねってみる。それなりに痛いことを確認してから、祐巳は祥子さまが用意
してくれたバスローブに袖を通した。

ここまで高望みしていなかったのだけれど、今祐巳は祥子さまの部屋に居た。明日から連休という
事もあって、図らずもお泊まりになってしまったのだった。
校内での情事を嫌がったのは、潔癖でなんだかんだ言っても真面目な祥子さまだ。
――まぁ、やっぱり校内で抱き合ったりなんかするのは気が引けてしまうし、お互い初めてでも
あることだし、それなりにちゃんとしたところで準備を整えてから望みたい。
と、冷静になった今は思えるから、構わない…どころかむしろ好都合なのだけれど。
それに何より、祥子さまみたいなお姫様を床に押し倒すなんて――

「…って、何考えてるんだろ」
熱気にのぼせてしまったのかも知れない。ぺちぺちと顔を叩いて、祐巳は急いでバスルームを出た。
「…お、お待たせしました、お姉さま」
先にお風呂を済ませた祥子さまは、ベッドの端に腰掛けていて、祐巳が声を掛けると弾かれたように
顔を上げた。拍子に、まだ少し濡れた髪が肩から滑り落ちる。
160祥祐:04/12/20 14:52:03 ID:98eo8Jk1

さっきはとても観賞する余裕なんてなかったけれど、薄いブルーのバスローブを身に纏った祥子さまは、
ものすごく艶っぽい。こういう時、ごくりと喉が鳴ってしまうのは何故なのだろう。
祥子さまに示されて、ふらふらとその隣に腰掛けた。室内はいつの間にか照明が落とされていて、
枕もとのスタンドの微かで淡い光と、窓からの月明かりだけが室内を照らしていた。
今夜は月夜なので、それでもちょっと明るすぎるくらいだ。

「あの、お姉さま…」
「祐巳。…本当に良いのね?」
「お姉さまこそ。あの、いきなりこんな事になってしまって後悔してらっしゃいませんか?
今ならまだ――」
「くどいわね」
祥子さまが露骨に顔を顰めて祐巳の額を小突いた。確かに、学校から家まで送ってもらう途中に、
家から祥子さまのお宅まで連れてきてもらう途中に、と何回も繰り返した問答だった。

「お姉さま…」
二人の距離が詰まる。好きな人の瞳の中に自分が映っているのを確認できるなんて、なんて幸せな事
なんだろう。嬉しくて、胸の奥からこみ上げてくるものに息が詰まって苦しかった。
161祥祐:04/12/20 14:52:34 ID:98eo8Jk1

吐息が震える。
熱い呼気がお互いの唇を刺激する。
唇が触れる。
まるで初めてキスするみたいに、おずおずと触れ合って、離れて、今度はもう少し強く唇を交わす。
少しずつ角度を変えて、キスする場所を変えて、お互いの唇への愛撫を繰り返す。

「ゃ、んっ……」
「んぅ……はぁ…っ、あ」
しばらく夢中でキスを繰り返して、息切れから唇を離して目を開けると、いつの間にかベッドに倒れ
こんでいた。
「お姉さま…っ」
興奮しすぎて身体の感覚が変だった。身の置き所が無いような衝動に、祥子さまの背を強く
抱きしめて、その豊かな胸に顔を埋める。バスローブの隙間からのぞく胸の谷間は、外から
見るよりずっと深かった。
「あっ……ん…ゆ、祐巳」

柔らかい。
玉の肌、ってこういうのを言うんだろう。頬擦りすると、すべすべしていて傷一つ見当たらない。
風呂上りだからか、しっとりと吸い付くような感触が病みつきになりそうなほど気持ちよかった。
高鳴る心臓とは反対に、これまで感じた事のないような安心感と、幸福感。祥子さまも同じ
なのか、腰と首筋に回された手に力が入ったのを感じた。
162祥祐:04/12/20 14:53:06 ID:98eo8Jk1

お互いに抱きしめあうと、二人の間にある布切れが邪魔でしょうがなかった。
肘をついて起き上がると、祥子さまの腰に手を添えてバスローブの紐に指を掛ける。ちらりと
目をあげてお伺いを立てると、恥ずかしそうではあったけれど頷いてくれた。

祐巳のバスローブも祥子さまの手によって脱がされていく。
二人ともが慣れないながらに相手のバスローブをちゃんと脱がせてベッドの下に落とすと、
自然と二人の身体が重なり合った。お互いに裸を見られるのが気恥ずかしかったからかもしれない。
指を絡ませて、頬と頬をこすり合わせるように密着させて、少しずつ接触は密度を増していく。
重くないかちょっと気になったけれど、祥子さまが空いている方の手を祐巳の背中に回して
引き寄せてくれたから、そのまま体重をかけて、全身を密着させた。
「は、ぁ……っ」
と、二人の口から同時に熱いため息が漏れる。
「気持ち良い…」
祐巳も祥子さまの背中の下に手を差し入れて、ぎゅっと力を込めた。

女の子の肌って、凄く気持ちいい。なんだか全身にぴったりフィットする感じ。
こんなに柔らかくて、心地よくて、幸せなものがあるなんて、思ってもみなかった。
祥子さまも少し気まずそうに笑って頷いてくれて、それもまた幸せだった。

ずっとこうしていたい。この幸せな時間を壊したくない。
163祥祐:04/12/20 14:53:49 ID:98eo8Jk1

そう思うと同時に、もっと深く触れ合いたい、もっと祥子さまを深く知りたい、気持ち良く
なりたい、と逸る気持ちも抑え切れなくてじりじりしてくる。
お姉さまはそんな事無いのだろうか。
少し身体を浮かせて祥子さまを上目遣いに見ると、とても穏やかな顔でうっとりと目を閉じて
いて、少々罪悪感。背中を撫でてくれる祥子さまの手にぞくぞくして辛抱出来なくなっている
のに、とても先に進みたいと言い出せない。
どうしようかと迷っていると祥子さまが目を開けた。

「なぁに?」
「お姉さま…その、キスとか…して良いですか」
言うと、祥子さまはちょっと怒った顔をして、顔を赤らめた。
「あなたね…今更、そんな事を言うの?」
お姉さまが照れているのだって、随分と今更な話だと思う。
「駄目ですか?」
「さっきは勝手にキスしていったくせに」

唇を尖らせるその表情が可愛くて、ドキドキする。そういえば、祥子さまはいきなり妹に
ファーストキスを奪われた可哀想な人であったのだった。
帰りがけに、『初めて』だった、と聞いたとき、途方も無い嬉しさと罪悪感が同時に押し
寄せてきて、何度も謝ったのだけれど。
164祥祐:04/12/20 14:54:26 ID:98eo8Jk1
「ごめんなさい」
「馬鹿ね。謝らなくていいって言っているでしょう」
すっ、と祥子さまの手が祐巳の頬に添えられて、首の後ろに回された手に力が篭るのを感じた。
「あっ…。ふぁ、あ……んぅ、…っはぁ……お姉さま…」
「ん……。好きよ、祐巳。あなたの柔らかい唇も、小さな身体も、存外に臆病な心も、全部」
「お姉さま……」
嬉しい。抱きしめられて顔が見えないのが、ただただ残念だった。泣いてしまいそうな
この顔を見られないで済む事には安堵していた。

「だから…もっと、あなたと」

耳元で囁く祥子さまの声が、吐息が、祐巳の官能を刺激する。
「お姉さま……!」
衝動に負けて、祥子さまの唇と言葉を奪う。舌を唇の隙間から割り込ませて、祥子さまの
熱いそれを絡め取ると、祥子さまの身体がわなないた。
舌先で逃げようとする祥子さまの舌をなぞる。絡めるように全体を刺激して、吸って、上あごを
ゆるゆると撫でる。
口内の柔らかい部分のそこかしこを舌でくすぐって、唾液を交換して、今までで一番濃厚な
キスだった。
165祥祐:04/12/20 14:55:15 ID:98eo8Jk1

そうした刺激の一つ一つに祥子さまは苦しげな吐息を漏らし、背に回した腕に痛いほどの力を込める。
唇を離して、祥子さまの口元から顎を伝って喉元まで流れた唾液を舐め上げた。

「あっ。ふぁっ…、や……ゆ、み…」

ぼんやりとした表情で、祥子さまがこちらを見上げてくる。潤んだ瞳と寄せられた眉が
なんとも悩ましかった。

「お姉さま……」
堪らなくなって、幸福感と高揚が全身を満たしていくのを耳の奥のほうで感じて。
しばらく細い身体を抱きしめて、祐巳は言った。

「私も、お姉さまの全部が大好きです」


愛しくて、堪らない。


166祥祐:04/12/20 14:55:49 ID:98eo8Jk1

うなじを撫でながら鎖骨をすべるように唇を這わせると、祥子さまの唇から甘い声が漏れる。
それに驚いて声を殺そうとする様子が、いじらしかった。
背に回された両手は、刺激を受けるたびに力を込めて祐巳を引き寄せる。
背を滑る祥子さまの手の感触に祐巳の中の熱も次第に高まっていって、愛撫を中断して
しまいそうになるのを必死で堪えていた。
音を立てながら白い肌にキスを散りばめて回って、豊かな胸のふくらみを下から持ち上げる
ように優しく揉み上げると、祥子さまが声にならない声を上げて白い喉を反らせた。

途切れ途切れに言葉を紡ぐ、紅い唇。
「――っ!…ゆ、み…!はっ…あ…。…ど…して?」
「えっ?」
どうして?何のことなのだろうと首を傾げる。一時中断して身体を浮かせると、ようやく息を
整えた祥子さまが薄く目を開いた。
「どうして、私…その」
「気持ちよく無かったですか?」
「そうじゃないわ。…あ、いえ…。そういうことじゃなくて…その、どうして、私がされる側なの」
お姉さまなのに、と少し怒ったように呟いて、祥子さまは俯いた。
こんなときにまでお姉さまぶろうとする祥子さまに、思わず頬が緩む。
167祥祐:04/12/20 14:56:31 ID:98eo8Jk1

「お姉さま、可愛い」
「なっ…!」
「でも、お姉さま、こういう知識って無いんじゃないかと思って」
何しろ祥子さまは生粋のお姫様なのだ。勿論祐巳とてこういう方面に造詣が深いわけでは
なかったけれど、一般的な女子高生レベルの知識はある、と思う。
祥子さまと…とこういう事を考えた事も何度もあったから、なんとなくどうすればいいのかも
分かっていた。
同じ女の子だから、どこが気持ち良いかとかも分かる気がする。

「それに、おっしゃったじゃないですか。私にお姉さまをくれる、って」
勿論、祥子さまがお望みならば祐巳とて祥子さまにすべてを捧げる準備があった。
心は既に祥子さまのものなのだから、それに身体が付け足されたところで、大差ない。
「そ、それは…。でも、だって」
消え入りそうな声で祥子さまが言った。恥ずかしげに頬を染めて目を伏せる様子が、やっぱり
可愛らしかった。
「お願いです、お姉さま。私にさせてください」
「祐巳…」

こんなやり取りをしている最中も、祐巳の身体の熱は温度を上げるばかりだった。これ以上
焦らされては気が変になってしまいそうだ。
もうずっと、お姉さまとこうなる事を夢見て、長い間それに耐えてきたのに、どうしてほんの
数分がこんなにも待ち切れないのだろう。
じっと見詰めていると、祥子さまがようやくこくりと頷いてくれて。
祐巳は、何も言わずにそっと触れるだけのキスをして、愛撫を再開させた。
168祥祐:04/12/20 14:56:56 ID:98eo8Jk1


全身、どこに触れても祥子さまの白い身体は面白いくらい敏感に反応する。

うなじ、肩、腕。落ち着くようにゆっくりと撫でるのに、それにさえ祥子さまはぎゅっと
目を閉じて何かを堪えている様子だった。
背中から腰にかけてを何度も指でなぞると、もうそれだけで抱え込んだ祐巳の頭に力を込めて、
切ない声を聴かせてくれた。

祥子さまはこういう事に全然慣れていない、それが嬉しくて、ますます祐巳の愛撫にも力が入る。
夜は長いし、焦らずにゆっくり。これは勿論祐巳のエゴなのだけれど、初めてだから一生
忘れられないくらい気持ち良くなってほしい。
そう思ってまだ直接は触れていなかった胸の先を、両手の人差し指でそっと撫でた。
「あっ。やっ、あ…んっ!」
「お姉さま…綺麗」
固くその存在を主張しはじめている紅い胸の先。その先端を、指を往復させてゆっくりと撫でる。
頭を抱え込まれて動きにくかったので、祥子さまの片手を握って指を絡めた。こうすると
祐巳の手も片方塞がってしまうけれど、致し方ない。
空いた胸の先には、舌先を当ててくすぐった。
「っああ、やぁっ…んんっ…もう、祐…巳っ!」
しばらく焦らすようにくすぐって、祥子さまが甘い声を抑える余裕が無くなってきたところで、
胸の先全体を唇で包んで吸い付いた。もう片方の固くなった先端を親指と人差し指で挟んで、
揉むように力を込めて扱く。
169祥祐:04/12/20 14:57:57 ID:98eo8Jk1
祥子さまが首を左右に振って、泣いているようにも聞こえる声を上げる。
舌で胸の先を転がして、吸い上げて、くすぐって。いつの間にか自由になっていた手で、豊かな
胸のふもとを柔らかく揉み上げた。
そのまま脇腹をなぞりながら背中、腰、脚へと手を移していく。表面を触れるか触れないかの
力加減で撫でながら、次第に探索の範囲を広げていった。
「ん…。っふ、んぅ…」
「あっ、や、駄目…!祐巳、だめ…ぇ…っ」
陶然と胸を愛し続ける祐巳の肩に手を置いて、祥子さまが涙声を上げた。
「…はぁ…っ。…お姉さま?」
「やめ…て…っ、祐巳…私、もう…駄目、これ以上は…」
辛そうに眉を寄せて祐巳を見上げてくる祥子さまの頬を伝う涙を唇で拭って、頬と鼻先にキスをした。
「えと。…辛い、ですか?」

「…分から、ないわ。どうしたらいいのか、本当に分からないのよ…。身体が…んっ。変な感じで、
おかしくて、気が変になりそう…」
「お姉さま…」
肩を掴む祥子さまの手を取って、甲にキスをひとつ。
両脇に手をついて身体を浮かせて、じっと祥子さまの綺麗な身体を見詰める。
月光に少し青みがかって見えるシーツに、乱れて散らばる長い黒髪。
そして、月光の中にもほんのり桜色に色づいているしなやかな肢体のコントラストが鮮やかだった。
170祥祐:04/12/20 14:58:25 ID:98eo8Jk1

「やっ…祐巳、見ないで…っ」
言いながら、自分の方が顔を両手で覆ってしまった。

可愛いなぁ、と思う。初々しくて、可憐で、でも完成された身体と、刺激に反応する仕草は
艶っぽくて…祐巳でさえ初めて見る祥子さまは本当に素敵だった。
「お姉さま…大丈夫ですから」
言いながら、額と頬に張り付いた髪を払って安心させるように優しく撫でる。
「祐巳…」
「私は、嬉しいです。お姉さまが私にちゃんと感じてくれていて…すごく、嬉しいんです」
「感じ…?」
呟いた祥子さまの頬に一層赤みが差す。

「ちゃんと最後まで…したら、落ち着くはずですから」
そうでなければ堪らない。そう思った。
祐巳の芯の疼きも、祥子さま程ではないにせよかなりのもので、ずっとこんな状態で居るなんて
耐えられるはずも無かった。

気持ちよくなって欲しい。
祐巳で感じて欲しい。
もっと、いろんな祥子さまを見せて欲しい。
愛情だけでも欲望だけでもない、そんな気持ちが全身を駆け巡っている。
171祥祐:04/12/20 14:59:59 ID:98eo8Jk1

もう、やめられない。止まれない。

祥子さまの頬にひとつ口付けて顔を少し離す。祥子さまのほうからキスしてくれるのを待って、
祐巳は手の動きを再開させた。


もうそろそろ、大丈夫だろうか。
祐巳は、お腹から内腿までを往復させて撫で回していた右手を、祥子さまの女の子の部分に
近づけて、止めた。
そのまま脚の付け根をくすぐるようになぞると、祥子さまが身を捩って刺激に反応する。
祐巳はもう片方の手でお腹を押さえこんで、愛撫を続けた。
「ん、くぅ……ぅんっ…!…っ、あっ…あぁっ!」
堪えきれないのか、祥子さまが切ない声を上げる。背筋と喉をそらせて、白い身体は微かに
震えていた。
舌で転がしていた胸の先を解放して、軽く舐め上げてから顔を上げた。
「お姉さま…」

ようやく指を滑りこませた其処は、既にしとどに濡れていた。

172祥祐:04/12/20 15:00:43 ID:98eo8Jk1

「あっ!くぅ…。…は、あっ…」
「お姉さま…っ」
熱い。
女の子の中がこんなに熱いなんて、知らなかった。ほんの少しだけ中に入った指先から、
祥子さまの熱が伝わってくる。
そこから蜜がじわじわと湧き出していて、既にシーツに跡を作っていた。
とろとろに溶けてしまいそうな熱くて潤った其処の感触に、祐巳の心の方がとけてしまいそうだった。
嬉しかった。
あの祥子さまが、こんなになるまで祐巳に感じてくれている事が、受け入れてくれている事が、
途方もなく嬉しかった。

初めての緊張に身体を強張らせる祥子さまを抱きしめて、しつこくキスを繰り返した。


割れ目に沿って祐巳の指が滑る。
お尻の少し上から女の子の一番敏感なところまでを何度も往復させて、蜜を指に絡め取る。
先ほどよりもっと溢れてきているその蜜を、周囲に塗り広げるように、そっと指を動かして
いく。いやらしい水音が間断なく部屋に響いて、祥子さまの喘ぎ声と混じっていった。
「ん…っく、あっ、ああっ…や、ぁ…!」
「お姉さま…」
173祥祐:04/12/20 15:02:01 ID:98eo8Jk1

指を、祥子さまの中に潜り込ませようと押し当てると、祥子さまが身体を強張らせて声をかみ殺した。
「つぅ…っ」
「あ、ごめんなさい」

そうか。初めてだから、まだ全然慣れていないんだ。
祥子さまは男嫌いで潔癖だし、唯一好きになった人が柏木さんだったりなんかした人だから、
当然だろうと思っていたけれど、やっぱりなんだか嬉しい。
入り口で中指を留めて、かき回すようにしてゆっくりほぐしていった。
「あくっ……ふぅ、うん…」
こなれてきてようやく指を入れたけれど、やはり無理はさせられないし、どこまでなら大丈夫
なのかも祐巳には分からないから、一本だけに留めた。
空いた指で、その上の敏感な蕾を揉むように刺激すると、祥子さまの身体がびくりと跳ねて、
背筋が大きく沿った。

「ああぁっ!」

「お、お姉さま?」
「あ…はぁっ…!祐巳…私…もう」
骨が浮き出るほど強くシーツを掴む祥子さまの手を、祐巳の背中に回させる。
ぎゅっと力が入るのを確認してから、祐巳は反応の激しさに一度止めていた指の動きを再開させた。
少しずつ露になってくる敏感な蕾を揉んで、蜜を絡めた指で撫でて。
浅く挿し入れた指で上壁を擦る。
174祥祐:04/12/20 15:03:48 ID:98eo8Jk1

頬に、額に、首筋にとキスの雨を降らせながら、祐巳は祥子さまが次第に高まっていくのを
感じていた。
もうそろそろ限界なのだろう。触れ合った肌から全身から、細かく震えが伝わってきて、
祐巳に絡める全身に力が篭る。
「んく…お、姉さま…っ」
祥子さまが感じているのとは別の感覚なのかもしれないけれど、祐巳ももう限界だった。
身体の芯が熱くて、女の子の部分がじんじんと疼いていて、自分で少し触りでもすれば達して
しまいそうだった。

――もう駄目だ。
祥子さまの痴態に、体内の疼きに。耐えられなくなって祐巳は指の動きを加速させた。
祥子さまの声が高まる。
「あっ、ああっ…!んぅ…やっ、あ、あ…。――っ!」
痛いくらいに抱きしめられて、祥子さまの全身がそのまま動きを止めた。
絡み付く祥子さまの脚が祐巳の秘所に擦れて、そこから祥子さまの震えが伝わってきて、
祐巳も祥子さまにしがみついた。
「やぁっ…お姉さま…っ!私…も、――ああっ!」

175祥祐:04/12/20 15:04:32 ID:98eo8Jk1


二人とも達してしまって、ぐったりと抱きしめあったまま荒い息を整えていたのだけれど、
しばらくすると祥子さまが背中を撫でながら何事かを呟いた。
その頃には祥子さまの体内の締め付けと脈動も、ようやく収まってきているのを入ったままの
指で感じていた。
「祐巳…私」
「お姉さま…?」
少し身体を浮かせて祥子さまを見ると、祥子さまはなんだか泣きそうな瞳をしていた。
不安にはならない。
口を噤んでしまった祥子さまは、しっかりと祐巳を見詰めてくれていて、目をそらしたりなさらないから。

祥子さまの両手を、頬に感じる。両の瞳にお互いの顔が映るほどの距離で、見詰め合った。
「祐巳……」
「お姉さま…」
祥子さまの黒髪が頬に張り付いているのをそっと払って、祐巳も祥子さまの頬を包み込んだ。

吐息が揺れる。
心が揺れる。

176祥祐:04/12/20 15:07:41 ID:98eo8Jk1

祥子さまに対する気持ちは、触れ合う前と何一つ変わったりなんかしていない。
好きで、愛しくて、離れがたいほどに触れ合いたいと望んでいる。
深く触れ合って、通じ合って、こんなにも満たされているのに、それでも祥子さまを求めてしまう。
愛しい。
通じ合う前と確かに二人の何かが変わっているはずなのに、気持ちはただ深まって。
これからの二人を取り巻く世界への不安よりも、歓喜と安堵で心が満たされている。
祥子さまもそう思ってくれているといい。今は、傲慢にもきっとそうなのだと思えた。

至近距離で視線が絡む。
熱い吐息が絡んで、二人の間で融けた。

言葉だけではとても表しきれない感情が、お互いの瞳と胸の中で渦巻いている。
言葉では、足りない。けれど。


――今は、唇からすべてを伝えられるような気がしていた。



177祥祐:04/12/20 15:10:14 ID:98eo8Jk1

間が空いてすみません。アクセス規制ってどうやったら直るのかとか思いつつ、
時間が空いたので書き直してたら収集つかなくなってしまったアホです。
結局祐祥。祥祐部分は削ってしまた。
色々削ったんですが、前フリに続きエロもまとまらなくて申し訳ない。
前回レスありがとうございます!もうレスくれる人のほうがマジ ネ申。
祥祐スキーがまだ沢山居る事が泣けるくらい幸せだ…。
それでは。読んでくれてアリガトー!
178名無しさん@ピンキー:04/12/20 16:36:05 ID:AiT/EsR1
美しい、そしてなによりエロぃъ( ゚ー^)グッジョブ!!
179名無しさん@ピンキー:04/12/20 20:21:40 ID:7T22uqYE
いい仕事!
吐血しそうです(;´Д`)ハァハァ
180名無しさん@ピンキー:04/12/20 20:53:55 ID:/Q5w8N8d
GJ!!待ってました!
何も知らない祥子に対してここぞとばかりにリードする祐巳が素敵。
てかそーゆーシチュが大好き。
もし宜しければ祥祐Verも見てみたいです
お疲れ様でした。
181名無しさん@ピンキー:04/12/20 21:29:34 ID:GAXQZQN9
GJ!!!ええもん見せてもらいました。
今なら砂が吐けそうです。
またかいてや〜
182名無しさん@ピンキー:04/12/20 21:51:29 ID:CkK5O+l+
ああ・・・戻ってきた・・・(涙)

俺たちの”マリア様がROMってる”が戻ってきたぞ!!

本当にGJ!
背筋がぞくぞくするよ。
183名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:05:26 ID:WUlzIesU
完成度高ぇ〜もうすんごくGJですよ!神!
普段は祐志とか乃瞳とかマイナー系が好きだけどやっぱ王道はいいね〜
184あらやだー:04/12/21 01:09:47 ID:DBGfVQT8
ああ!!
もうっt

GJよ!!
185名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:11:18 ID:3TP+W04j
王道は心が癒されますのう。
攻めな祐巳も良かった。
きっと毎夜のイメージトレーニングが役に立ったと解釈。
途中で姉のプライドを見せる祥子さまにクスリと来ますた。
186名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:11:53 ID:fXIkpWKL
まあグッジョブだけど、エロパロならではのスリルにはやや欠けるかな?
面白みはないね。
187名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:35:54 ID:DBGfVQT8
>>186
アナタ何言ってるのよ!!
ヌレヌレよ!?
188名無しさん@ピンキー:04/12/21 03:28:28 ID:1jyxJ/IG
GJ! これが王道の威力か!?
いや、むしろ書き手のそれよ。
189名無しさん@ピンキー:04/12/21 12:31:58 ID:gqjY95W0
(・∀・)イイ!!
190名無しさん@ピンキー:04/12/21 20:16:42 ID:SMmGiC5a
素晴らしいです。濡れまくりです。
191名無しさん@ピンキー:04/12/21 21:20:24 ID:f3AHVNLG
>>190
IDがSMですわ、お姉さま。
192名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:10:04 ID:yp14wF53
GJ!
いまSSを書いているが比べてしまうと恥ずかしくて出せないな。○| ̄|_
193名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:13:27 ID:P/szcdER
SS投下します。
メール欄は「door sage」です。
194193-1:04/12/22 00:15:49 ID:P/szcdER
薔薇の館の階段を上り会議室の前まで来ると、私はそこで立ち止まった。もう
誰か来ているだろうか。この古い建物は冬の冷たい空気で満たされていて、
コートに包まれた身体を容赦なく冷やしていく。
早く中に入って紅茶でも飲んで、ゆっくりと暖まろう。
しかし扉を開こうと取っ手に手をかけたその瞬間、私は思考の波にさらわれ全身の
動きを止めた。
もしもあの時、扉を開けなかったら。もしも、あのまま何も見ずに帰っていたら……。

「お姉さま」

今更考えても仕方のないことだと思いかけた私の耳に、聞きなれた声が届いた。
声のした方へと顔を向ける。

「祐巳……ごきげんよう」

おそらく私の後から来たのだろう、妹の祐巳が少し離れたところに立っていた。コートの
襟に首を埋めるようにしているその姿は少し寒そうで、冷たい外気のせいなのか、頬も
僅かに赤くなっている。

「ごきげんよう、お姉さま。……あの、どうかなさったんですか?」
「え?」

窺うように尋ねてくる祐巳の口調には、少し心配そうなものも混じっている。
195193-2:04/12/22 00:17:34 ID:P/szcdER
「その、何かぼーっとなさっていたようですけど」

「ぼーっとしている」……祐巳にそんなことを言われるなんて。
落ち着きなくきょろきょろしたり、ぼうっとしている様子を注意するのは、いつも
だったら自分の役目ではなかったか。
呆けてなんかいないとむきになって否定する普段の自分の姿が、どこか他人事の
ように思い浮かぶ。しかし何故か、今日はそんな気にはならなかった。

「いいえ、なんでもないわ。入ってお茶でも飲みましょう」
「はいっ」

私が微笑んで言うと、祐巳の顔がぱっと明るくほころんだ。周囲の温度さえも僅かに
暖かくなったような気さえするから不思議なものだ。この子の笑顔を見ていると、いつも
私の心は安らいでいく。ただ笑うだけで人の心を和ませることができる、それはなんて
素敵なことだろう。
思いがけず与えられたぬくもりを逃がしてしまわないように、私は祐巳を促しながら
部屋の扉をゆっくりと開けた。




196193-3:04/12/22 00:21:15 ID:P/szcdER
*

「上手くなったわね、令」
「……からかわないで下さい、お姉さま」

立ったまま密着していた身体を少しだけ離して、お姉さまはいたずらっぽく
囁いた。私の戸惑ったような声音に満足したのだろうか、楽しげな表情を
浮かべながら、指を私の額へと伸ばしてくる。

「別にからかっているわけではないわ。本当に上手くなったもの」
「からかっていなくても、そういうことはおっしゃらないで下さい」

お姉さまはじっと私のことを見つめている。私の視線は吸い込まれるように、自然と
その深い色の瞳に引き寄せられた。薄暗い室内の中ですぐ目の前にあるお姉さまの
瞳には、私の影らしきものがぼんやりと映り込んでいる。
はじめのうちは照れ臭くてすぐに目をそらしてしまっていた私も、今ではこうして見つめ
返すことができるようになった。お姉さまは面白いもの、自分の興味を引くものを、
いつも欲し探している。奥に何があるのか分からないこの深い瞳をもしもご自分で
覗き込むことができたのなら、お姉さまははたして満足なさるのだろうか。

綺麗な人差し指が、私の前髪を絡めとったり離したり、くるくると休みなく視界の隅で
動いている。
お姉さまは芸術方面を進路に選んだそうだ。あみだくじで選んだという噂については
真偽は定かでないけれど、なるほどこの綺麗な指からなら、私には想像もつかない
ような美しいものが作り出されても不思議じゃない。行為の最中にしては場違いな
そんな想像が、頭の中に浮かんですぐに消えた。

「少し上気してるわ」

私の髪をひとしきり弄んでから、指は頬へと下りてきた。頬を包むように這わされた
お姉さまの手は、少しだけ冷たく感じられる。それはやはり、私の頬が上気しているから
なのだろう。
197193-4:04/12/22 00:23:25 ID:P/szcdER
季節は冬を迎え、学園はひんやりとした冷気に包まれている。私たちが今いる
この薔薇の館の物置も例外ではなく、普段人の出入りがないせいなのか、それ
とも使われなくなって久しい荷物たちが物寂しさを醸し出しているのか、とにかく
学園内のどの部屋よりもここは寒いように感じられた。

こんな所で逢い引きなんて。はじめはそうも思ったけれど、雑然としたこの場所で
交わすことも、この冬の寒さの中での行為さえも、色々な意味で物好きなお姉さまは
楽しんでいるのかもしれない。ただ人目につかない場所を選んだだけだとは、何故か
思いたくなかった。

お姉さまの手のひらは、私の頬を撫でさすっている。強く、また時に柔らかく、絶妙な
その指遣いにぞくぞくと肌が粟立っていった。
このままされるがままになっていたら、ついらしくない声を上げてしまいそうだ。私は
お姉さまの腕を取って、頬を撫でる動きを止めさせた。腰に両腕を回して、そのまま軽く
抱え上げる。

「力持ちね」
「お姉さまが軽いだけです」

お姉さまの後ろには、使われなくなった古い机が置かれている。浮き上がったお姉さまの
身体ごと一歩前に進み、そのまま後ろの机の上に座らせた。

「令ったら、行儀が悪いわ」
「こういうのはお嫌いですか」
「悪くないわ」

机の高さの分だけ、お姉さまの頭の位置が僅かに高くなっている。私と目の高さが同じに
なったその頬に顔を寄せ、そっと唇をつけた。すべすべとした感触が唇に伝わってくる。
片手をお姉さまの頭に添えると、髪の毛とは違った感触が親指に触れた。
198193-5:04/12/22 00:26:10 ID:P/szcdER
ヘアバンドだ。いつも綺麗に結ばれているタイのように、それは今日もきっちりと形の
良い額に収まっている。前髪を押さえつけている硬い感触を少しの間親指で楽しんで
から、私はそれをゆっくり上へとずらしていった。
目の前でお姉さまの髪が揺れる。完全に頭から外してしまうと、押さえる物のなくなった
前髪がひとふさはらりと額に落ちた。
私はこの瞬間が好きだ。お姉さまのトレードマークのヘアバンドを自分が外せることに
喜びを感じているとか、別にそういうわけではないのだけれど……いや、やっぱりそれも
少しはあるかもしれない。

「また外したわね……あなたは短いからいいでしょうけど、髪を整えるのって結構大変
なんだから」

お姉さまは特段神経質というわけでもないのだけれど、何かにつけて器用な人だった。
鏡を見ながら見栄えの良いヘアバンドの位置をあれこれ探る、そんなことをしなくても、
きっと変な位置になったりはしないのだ。第一、毎朝毎朝鏡の前で何分もあれこれ迷うとか、
そういうのはこの人には似合わない。今だって「大変なんだから」と口にした割りには別に
不満そうな顔はしていないし、むしろ楽しそうにすら見える。どちらともなく身動ぎすると、
またひとふさ、長い前髪がお姉さまの顔にかかった。

さらさらと目にかかる長い髪をよけようと、お姉さまの手が動く。私はその手を握り動きを制し、
代わりに自分の指でお姉さまの髪を払った。再び露わになった額に一度だけキスをし、続いて
まぶたや眉尻にも唇を落とす。唇を小さく開いて舌で頬に触れると、お姉さまの味がした。
そのままちろちろと舌を少しずつ動かしてみると、同じようにお姉さまの唇が私の頬に触れてきた。
唇に触れるか触れないか、ぎりぎりのところに舌を這わす。するとまた同じように、お姉さまの
唇が私の唇の端へと動く。
199193-6:04/12/22 00:28:46 ID:P/szcdER
なんとなく焦らしてみたくて唇には触れないようにしていたけれど、先に相手の唇を
求め重ねてしまったのは、やはり私の方だった。頬とは違った弾力が私の唇を捉える。
お姉さまの唇は柔らかくて、いつもどこか艶かしい。きっと私の唇とは、何かが根本的に
違うのだろう。
頬にしたのと同じように、触れるか触れないかぐらいの強さで私はお姉さまの唇を
舌でなぞってみた。同時にお姉さまの瞳が閉じられ、代わりに唇が薄く開き、私たちの
濡れた舌の先が触れ合う。ねっとりとしたその感触に、心臓がどくんと跳ねた。

「んっ……ふ……」

唇から小さくこぼれるお姉さまの声を聞きながら、両手をお姉さまの肩に添える。そのまま
腕に沿って手のひらをゆっくりと下ろしていき、肘のあたりまで来たところで今度は両手を
脇腹に添えた。またゆっくりと、手のひらを下ろしていく。
身体の線が見えにくいリリアンのゆったりとした制服は私の手のひらが通り過ぎた場所だけ
その形を変え、お姉さまの身体の線を薄暗い部屋の中にしなやかに浮き上がらせた。

「くすぐったいわ」

くすくすと囁いた声とともに、柔らかな吐息が私の頬を撫でた。ぞくっとする感触が、首筋に走る。
「上手くなった」とさっきお姉さまはおっしゃったけれど、こうして私が責めていても、リードして
いるのはきっといつもお姉さまの方なのだ。第一お姉さまが言うほど上手くなったわけではなく、
今こうしている時も胸の鼓動は落ち着きなく高まり続けている。
制服越しに二人の身体が触れる場所が、徐々に熱を帯びてきた。この寒さの中で確かに温かい
その感覚が、お姉さまに直接触れるのを未だためらっている私の背中を後押しした。
200193-7:04/12/22 00:31:18 ID:P/szcdER
右手でお姉さまのスカートの裾を持ち上げ、そのまま手を中に進入させる。
制服の生地越しではない、お姉さまの素の肌。ふくらはぎ、膝、太腿……素肌に
触れながら上へと手を滑らせていく度に、手のひらに伝わってくる温度は上がって
きていた。

「令の手……気持ちいい」

もう何度も聞いたはずのお姉さまの声。聞き飽きるなんてことはもちろんなく、そして
こういう時の心理は不思議なもので、もっと艶を帯びた声もやはり私は聞きたくなった。
片手でお姉さまの両膝を割らせ、開いた隙間に自分の片脚を押し込ませる。

でも、こうして重なっている時でさえ、実はお姉さまのことはよく分からない。いや、こうして
いる時こそお姉さまのことが分からなくなると言った方が正しいのか。私に分かることと
いえば、お姉さまはいつも自分を楽しませてくれるものを求めているということだけだ。
お姉さまの横髪を指で梳きながら考えに没入しかけ、何気なく宙を泳いだ目は物置の扉を
捉えていた。
201193-8:04/12/22 00:32:49 ID:P/szcdER
(あれ……開いてる?)

視線の先にある物置の扉は、確かに薄く開いている。
ここに入ってきたとき、きちんと閉めなかったんだっけ。
お姉さまの吐息を頬に感じながら閉めに行こうかと迷っていると、開いた扉の
僅かな隙間の向こうで、黒い影がちらりと揺れた。

「――!」

それはたぶん、一瞬の間の出来事だった。小さく開いていた扉が人の手によって
更に開き、静かに動いた扉の向こうで人影は凍りついたように動きを止めて――
そうして私が呆然とする中、その人影はすぐに音もなく立ち去っていった。

見られた!
物置の中は暗くてよくは見えないはずだが、見られたのだという確信が何故か私には
あった。たぶん、私たちが何をしているのかも――
緊張で全身が硬直する。

「令?」
「あ……」
202193-9:04/12/22 00:35:14 ID:P/szcdER
お姉さまの声に、止まっていた時間が再び流れを取り戻す。

「どうかしたの?」

どうかしたどころの騒ぎではない。しかし不思議なことに、今のことをお姉さまに
告げようという気は起きなかった。

「いえ……なんでもありません」
「そう?」

行為を再開しようと、手を延ばす。ふやけたような頭でのろのろと動きかけた私に、
お姉さまの声がかぶった。

「ねえ、令」
「は……い」
「私が卒業したら、あなた、どうするつもり?」
「え」

タイを解こうとちょうど触れたところで、指が止まる。
お姉さまが、卒業したら――

「どうするって……何を、ですか……?」

山百合会の仕事のことですか。そう聞こうとして、やめた。近付きすぎているせいで、
お姉さまの顔は見えない。

「まあいいわ」

口をつぐんだ私の代わりに、お姉さまの言葉が続く。

「でも、考えておいてちょうだい」
203193:04/12/22 00:36:15 ID:P/szcdER
次回に続きます。
204名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:56:47 ID:gRGrfFMx
萌えっ!!萌えー!!
GJ!!!!
いやーいいねえろいね江利子さまたまらんね萌え萌え!!

しかし行為を目撃って実は結構ありそでなかったシチュでは?
自慰を見られて・・・っていうのは結構あった気がするけど。
205名無しさん@ピンキー:04/12/22 00:58:44 ID:uvvCCjjr
Σd(・∀・)グッジョブ! 続きが楽しみ。
206名無しさん@ピンキー:04/12/22 03:11:50 ID:29jWDB9M
あいうえお
207名無しさん@ピンキー:04/12/22 03:12:07 ID:TY3f9+KF
かきくけこ
208名無しさん@ピンキー:04/12/22 07:29:37 ID:pGBtkIDD
江利子×令 って久々ですね?
良かったです、続き待ってます。
209名無しさん@ピンキー:04/12/22 08:17:42 ID:gV8EGid2
漏れの大好きなCPキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
続き楽しみにしてます!
210名無しさん@ピンキー:04/12/22 09:43:42 ID:WyuAvf9i
GJ!!!
211名無しさん@ピンキー:04/12/22 11:44:33 ID:+xBCg6XK
あいうえお
212名無しさん@ピンキー:04/12/22 11:52:08 ID:TY3f9+KF
かきくけこ                                           何の意味があるんだ?
213名無しさん@ピンキー:04/12/22 14:14:56 ID:pL13b+DS
何時の間にこんな良スレになったん?職人さん乙。
214名無しさん@ピンキー:04/12/22 20:17:03 ID:356w4FJX
令江利子キターーー!!!
ああもう大好きなんだよこのCP!!
この続きを読むまでは死ねない。
頑張ってください待ってます。
215名無しさん@ピンキー:04/12/22 21:29:20 ID:EynQPwB8
令祐の続きはあるのだらうか……?
216名無しさん@ピンキー:04/12/23 00:38:37 ID:2CsJt7Re
あいうえお
217名無しさん@ピンキー:04/12/23 00:49:41 ID:r2ZAPKJb
かきくけこ
218名無しさん@ピンキー:04/12/23 01:42:26 ID:yzU8Ie/u
…さしすせそ?
219名無しさん@ピンキー:04/12/23 11:10:04 ID:T0d2614S
たちつてと
220名無しさん@ピンキー:04/12/23 11:17:16 ID:2eXtHflr
なんか意味あるんか?その駄文の応酬は。
221名無しさん@ピンキー:04/12/23 11:19:51 ID:8nCsc7hf
やれやれ、祐巳好きの考えそうなことだな。
222名無しさん@ピンキー:04/12/23 11:27:22 ID:IyKmZ6m3
わたしはあなたをあいうえお
だからてがみをかきくけこ
223名無しさん@ピンキー:04/12/23 11:49:33 ID:HBeFkbJO
ここはたまに来る程度なのですが
聖×栞って今まであったのでしょうか?
一番好きな組み合わせなので見てみたいのですが…
224名無しさん@ピンキー:04/12/23 12:01:29 ID:LbBX7mum
>>223
ttp://romsouko.hp.infoseek.co.jp/rom/cgi-bin/source/up0037.zip
これを使うといいかもしれない。

ところで明後日は新刊が発売だっけ。期待もあるけど不安もあるなー。
225名無しさん@ピンキー:04/12/23 20:31:50 ID:DA9/jaEq
あいうえお
226名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:25:55 ID:OwoKpNOJ
もうすぐ、クリスマスイブこんなSSキボンヌ。

クリスマス・イブ

祐巳「白薔薇さま、メりークリスマス」
聖「メリークリスマス。祐巳ちゃん」
突然、制服を脱ぎだす祐巳、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
祐巳「クリスマスプレゼントです・・・受け取ってください」
聖「祐巳ちゃん・・・・いただきまーーす」


227名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:31:50 ID:6X1Uqsxs
黒いサンタにしばき倒されてしまえ。
228名無しさん@ピンキー:04/12/23 23:54:31 ID:Lc1ys/vJ
>>227
聖さまが?
229名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:04:22 ID:ROpPFxfM
祐巳だろ。

つか自分をプレゼントだと言う祐巳って嫌だなあ。
230名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:05:37 ID:xHvmrraK
祐巳好きの考えそうなことだな
231名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:41:38 ID:SVLDTAiK
あいうえお
232名無しさん@ピンキー:04/12/24 01:01:06 ID:gK++cYU6
でもまぁ実際言われたらクラッとくるかもよ
233名無しさん@ピンキー:04/12/24 01:36:07 ID:ROpPFxfM
どうせ言われるなら美少女がいいよ。
234百合アン・ミンツ:04/12/24 01:42:40 ID:f/IMKEsY
聖さまが祐巳にちょっかい出してたのは
ガチレズ同士惹かれあう何かがあったからだろうか?
235名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:02:48 ID:wcIS9Xxm
もうすぐ、聖様の誕生日。こんなSSキボンヌ。

クリスマス

志摩子「お姉さま、お誕生日おめでとうございます。」
聖「ありがとう志摩子」
突然、制服を脱ぎだす志摩子、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
志摩子「ポッ・・・お誕生日プレゼントです・・・受け取ってください」
聖「志摩子・・・・いただきまーーす」




236名無しさん@ピンキー:04/12/24 03:07:19 ID:b0eedAuk
あいうえお
237名無しさん@ピンキー:04/12/24 03:33:51 ID:SpgcZ5w4
かきくけこ
238名無しさん@ピンキー:04/12/24 10:08:12 ID:lSM1ITkh
はいはい、もういい加減それつまらないから。
239名無しさん@ピンキー:04/12/24 14:03:34 ID:xP0ELFeF
>>235
キモッ
240名無しさん@ピンキー:04/12/24 14:37:57 ID:/Jb+cE5e
あいうえお
241名無しさん@ピンキー:04/12/24 15:06:39 ID:xP0ELFeF
>>240
キモッ
242名無しさん@ピンキー:04/12/24 18:28:30 ID:/xsKPXpW
一々嵐に反応するな。スルーしろよ。
精神肉体共に21歳以上のヤツしかここには来るな。
243名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:07:46 ID:iLoyZArh
あなたもできてませんが・・・
244名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:34:12 ID:tsNqOG6S
あいうえお
245名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:38:39 ID:xP0ELFeF
それにしても、聖祐巳ってあっという間に廃れたな。
「いとしき」でのキスの頃は、聖祐巳にあらずんば二次にあらずといった風潮だったのに・・・。
246名無しさん@ピンキー:04/12/24 21:54:22 ID:wvIMM1AC
>>聖祐巳にあらずんば二次にあらずといった風潮

そんな風潮あったんだ。
よかったそんな時代が早く廃れて・・・。
(聖祐巳は嫌いじゃないが。)
247名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:09:38 ID:fY6+IC+K
誕生日キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
248名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:18:08 ID:nF6utX79
聖さま今日はウハウハですか
それとも誰にも会わないで元カノ(仮)の思い出にでも
浸ってるんですかそうですか
249名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:48:56 ID:jRJjbHhs
   ∩___∩         |
   | ノ\     ヽ        |
  /  ●゛  ● |        |
  | ∪  ( _●_) ミ      >>247
 彡、   |∪|   |        J
/     ∩ノ ⊃  ヽ
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /
250名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:23:26 ID:sLrdkDHD
>>226
祥子「メりークリスマス、祐巳」
祐巳「メリークリスマス。お姉さま」
突然、制服を脱ぎだす祥子さま、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
祥子「クリスマスプレゼントよ、祐巳…受け取ってくれるわね?」
祐巳「お姉さま、もったいない…でも…いただきます!」
251名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:48:48 ID:7Tr8yJV1
>>250
由乃「メりークリスマス、令ちゃん」
令「メリークリスマス、由乃」
突然、制服を脱ぎだす由乃、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
由乃「クリスマスプレゼントよ、令ちゃん…受け取ってくれるよね?」

由乃「令ちゃん…泣いてるの?」
252名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:55:17 ID:u5cAeQBN
>>251
このシチュで だれか たのむ
253名無しさん@ピンキー:04/12/25 13:50:32 ID:jMD99RBM
何故りが平仮名なのかあ?
254名無しさん@ピンキー:04/12/25 13:54:03 ID:aSh6k5PG
志摩子「メリークリスマス、乃梨子」
乃梨子「メリークリスマス。お姉さま」
突然、制服を脱ぎだす志摩子、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
志摩子「クリスマスプレゼントよ、乃梨子…受け取ってくれるわね?」
乃梨子「お姉さま、もったいない…でも…いただきます!」
255名無しさん@ピンキー:04/12/25 13:57:03 ID:v51l3g/6
256名無しさん@ピンキー:04/12/25 14:24:21 ID:OU+mWBqk
えーと、山百合会の伝統行事なのでせうか?(w
257名無しさん@ピンキー:04/12/25 15:25:02 ID:CShpfyTV
桂「メりークリスマス、お姉さま」
桂の姉「メリークリスマス、桂」
突然、制服を脱ぎだす桂、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
桂「クリスマスプレゼントです、お姉さま…受け取ってくれますよね?」

桂の姉「桂…流行だからって何でも真似するのはどうかと思うわよ?」
258名無しさん@ピンキー:04/12/25 22:30:25 ID:MXrxkBcR
蔦子「メリークリスマス。笙子さん」
笙子「メリークリスマス。蔦子さま」
突然、制服を脱ぎだす笙子、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
笙子「クリスマスプレゼントです。…受け取ってくれますね?」
蔦子「・・・・・・・」
蔦子はいきなりカメラを取り出した。そして、 カシャ、カシャとシャッターを切りまくる。

259名無しさん@ピンキー:04/12/25 22:50:13 ID:OU+mWBqk
  聖  「メリークリスマス、志摩子」
志摩子「メリークリスマス。お姉さま」
突然、制服を脱ぎだす志摩子、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
志摩子「クリスマスプレゼントです、お姉さま…受け取っていただけますか?」
  聖  「いいねー。でも、もう『ごちそうさま』しちゃったんだなー(笑」

顔色を変えた志摩子が隣の部屋のドアを開ける。
そこには目と同じ幅の涙を滂沱の如く流す祐巳の姿が・・・。
260名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:00:33 ID:JDkYoiVi
み○ 「メリークリスマス、○ーこさま」
○ーこ「メリークリスマス、み○ちゃん」
突然、制服を脱ぎだすみ○、リボンが巻かれた体を露わにする。
み○ 「クリスマスプレゼントです。……受け取っていただけますか?」
○ーこ「ごめんなさい。もう、妹から貰っちゃったの。でも、私は駄目だけど、
     私の子供か孫がきっと受け取るわ。
     あ、もしかしたら逆かもね」




>>250へ続く
261名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:06:30 ID:MXrxkBcR
真美「メリークリスマス。お姉さま」
三奈子「メリークリスマス。真美」
突然、制服を脱ぎだす真美、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
真美「クリスマスプレゼントです。…受け取ってくれますね?」
三奈子「・・・・・・・冗談にしとかないとリリアンかわら版の一面に載せるわよ」

262名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:34:29 ID:0geQXO4C
荒らされてる?(´・ω・`)
263名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:35:12 ID:MXrxkBcR
瞳子「メリークリスマス。祐巳さま」
祐巳「メリークリスマス。瞳子ちゃん」
突然、制服を脱ぎだす祐巳、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
祐巳「瞳子ちゃんクリスマスプレゼントよ。…受け取ってくれる?」
突如、瞳子の縦ロールが反応して、すごい勢いで回転し始めた。
瞳子「祐巳さま、これで気持ちよくさせてあげますわよ」
祐巳「ひええええーー」
264名無しさん@ピンキー:04/12/25 23:49:29 ID:OU+mWBqk
>>262
1日限定のお祭りです。
こういうときは参加して楽しむのが吉。
夜が明けたら終わりだからね。
265名無しさん@ピンキー:04/12/26 01:39:59 ID:X0WRMB7A
もてない男どもがくっだらねぇことやってんなwwwwww




漏れも参加したかった・・・。
266名無しさん@ピンキー:04/12/26 01:48:26 ID:C3mIfCfx
>>265
日の出までは祭り開催中につき、是非参加を。
267名無しさん@ピンキー:04/12/26 05:54:09 ID:QS/YiA7r
蓉子「メリークリスマス。聖」
聖「メリークリスマス。蓉子」
突然、制服を脱ぎだす蓉子、リボンが巻かれたからだをあらわにする。
蓉子「聖、クリスマスプレゼントよ。…受け取ってくれる?」
聖「栞じゃなきゃやだ」

268名無しさん@ピンキー:04/12/26 07:12:24 ID:8fuqECPE
やれやれ。やっと終わったか
269名無しさん@ピンキー:04/12/26 15:29:44 ID:hdioSDPv
ちゃんとオチまでついて。
270名無しさん@ピンキー:04/12/26 18:39:40 ID:rjgtILOg
ん〜……2年生メンバーが旅行?先の大風呂でドタバタ騒ぎするSSって
たしかここの歴代スレで読んだと思うんだけど、どなたか心当たりありません?
蔦子さんは隠さずに堂々と入ってくるとか。
同級生の裸身に見とれてのぼせる祐巳とか。

保管庫行ったけど見つけられなかった。
271名無しさん@ピンキー:04/12/26 19:17:03 ID:qPsSepyN
>>270
それ読んだことある。どこで読んだかはうろ覚えだけど、ここ以外ならハァハァスレかな。
毎回やばいわで始まるやつとか面白いの結構あったし
272270:04/12/26 21:14:57 ID:exUUPrse
>>271
ああ〜、ここじゃなくてそっちか!

……で、調べてみたらハァハァスレであっさり見つかりました。
というかログ保存してました。orz
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1074987851/640-641
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/anime/1074987851/661-665

助かりました。ありがとうございました。
273名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:02:34 ID:l9cZzvKB
>>272
よかったね。だけどリンクちゃんと飛べないよ(泣)
274名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:24:04 ID:hnfyAm+Q
>>273
Janeだけど普通に飛べたんだが。
275名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:26:18 ID:bd/VcZTF
ログが無い者には非常に気になるわけだが
てゆうかうpキボン
276名無しさん@ピンキー:04/12/27 11:31:21 ID:uijqetn1
旧白白祭が終わって寂しい限りだ。
聖志の人続きまだ?
277270:04/12/27 12:26:14 ID:5zk5AWpe
278名無しさん@ピンキー:04/12/27 13:44:52 ID:5Mc6a5hJ
それ昔読んで爆笑した記憶があるw
文体も結構似てて上手いよね
279名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:00:31 ID:bd/VcZTF
>>277
ありがトン
280名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:32:39 ID:fMnVy/RF
>>277
見れました。アリガトー(・∀・)ノシ
281名無しさん@ピンキー:04/12/29 00:32:33 ID:uNuGIKzB
http://s1.artemisweb.jp/aquarius200/122/
マリみて燃料補給!
282名無しさん@ピンキー:04/12/29 21:29:51 ID:ItgrDbGS
au revoir みたいんですけどありますかね?
ちなみに聖と静
283名無しさん@ピンキー:04/12/31 00:30:36 ID:nRFz030k
新刊出たのに寂れているのう。
冬コミでいい萌えをゲットできた人はどんくらいいるんだろ。
284名無しさん@ピンキー:04/12/31 14:14:56 ID:kBZAXyIH
285名無しさん@ピンキー:04/12/31 20:02:39 ID:RfDTn/aQ
もうすぐ、お正月こんなSSキボンヌ。

お正月

祐巳「白薔薇さま、明けましておめでとうございます」
聖「明けましておめでとう。祐巳ちゃん」
突然、洋服を脱ぎだす祐巳、巨大なお年玉袋に巻かれたからだをあらわにする。
祐巳「お年玉です・・・受け取ってください」
聖「祐巳ちゃん・・・・いただきまーーす」
286名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:00:14 ID:meXOCz6m
つまんね。
もういいいよその手のは。
287名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:35:32 ID:hyKR2DYt
いや

逆にそういうネタ好きだw
288名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:49:11 ID:DdD+fJow
ひさしぶりにマリみて録画して置いたのみたけど、やっぱ抜群におもしろいな。
こういう気持ちになれるアニメって、同じ百合アニメのなかでも他にないからな。
289名無しさん@ピンキー:04/12/31 22:17:57 ID:uZdLCDs+
お正月

祐巳「明けましておめでとうございます」
おれ「明けましておめでとう。祐巳ちゃん」
突然、洋服を脱ぎだす祐巳、巨大なお年玉袋に巻かれたからだをあらわにする。
祐巳「お年玉です・・・受け取ってください」
おれ「祐巳ちゃん・・・・いただきまーーす」
290139:05/01/01 00:04:45 ID:xT9iL6rV
あけましておめでとうございます。
えー、本当なら二十五日に上げる筈が上げられなかったので、キリがいいところで一日に上げてみました。
新年エロ初め。(余りエロくないという話もあります)というわけで完成版です。

ttp://www1.odn.ne.jp/komedokoro/ura/R18/harinezumi_shiki.htm

前半部上げた時に感想下さった方は有難う御座いました。また何かネタがあれば
書きたいですのう。
291名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:16:26 ID:A4teKXPE
>>285
これをどなたか本格派エロギャグSSに仕上げてくださるならばっちOK.
292名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:21:20 ID:192gXRbf
>>290
乙!!新年早々いいものを読ませてもらいましたよvv
293名無しさん@ピンキー:05/01/01 09:35:10 ID:lMS70Lr8
>>290

(*´д`)b 新年早々グッショブ
294名無しさん@ピンキー:05/01/01 12:24:03 ID:1YfddRYr
>>290
職人様に対してあまり厳しいことを言いたくないのだが、
ここは自分のサイトのURLを貼るべき場所ではない。
投下するなら、このスレに書き込むか保管所のうpロダにあげてくれ。
295名無しさん@ピンキー:05/01/01 12:26:24 ID:hsDG6mhC
>>290
エロ描写の聖さまがオヤジ臭すぎる。
志摩子が望むものは言葉責めではないはずだ。
296名無しさん@ピンキー:05/01/01 12:46:42 ID:DPhf+4Uy
新年そうそう香ばしいことでw
297名無しさん@ピンキー:05/01/01 13:38:40 ID:Ne6H55Hz
別に聖さまも志摩子が望むとおりに攻める義理もなかろう。
GJだ>>290

ただ>>294にはちと同意。
298!otoshi 【1261円】 :05/01/01 16:46:46 ID:5iUC7HBC
新年早々ここしか行くとこの無いおまいら大好き
299!otosi 【970円】 :05/01/01 16:50:42 ID:5iUC7HBC
こうか?
300名無しさん@ピンキー:05/01/01 20:14:25 ID:28bI3Y5h
ココしか来る所のない我々と違って好奇心旺盛な由乃さんはきっと巫女さんの装束を着たいが為にだな、
同じ町内会の神社総代かなんかの口利きでちょっと大きめな近所の神社でお手伝いでもしてるに違いない
301名無しさん@ピンキー:05/01/01 22:45:54 ID:ojaOLM4L
洗い場でか?
302名無しさん@ピンキー:05/01/02 06:15:30 ID:81N29KQR
>285
 ポチ袋柄の競泳水着とかポディストなら許す。

>300
 それなら季節季節にすべてコスプレする性格なのか?
 ミニスカワンピサンタとか。それなら許す。
 巫女さんは、袴だから、
袴でなくスカート型のなんちゃって巫女装束なら許す。
 個人的にはノーパンキボンヌ
303名無しさん@ピンキー:05/01/02 15:23:09 ID:J69XWL33
聖さまの正月は小寓寺で志摩子のワカメ酒
304名無しさん@ピンキー:05/01/02 20:53:30 ID:X8DP1uYg
>>302-303
すまんがsageてくれ。
305名無しさん@ピンキー:05/01/02 21:57:45 ID:doGCrfYR
ところでおまいら、今夜はちゃんと宝船を浮かべろよ。
306名無しさん@ピンキー:05/01/02 23:22:40 ID:wrkQgAqX
マリみて読むまで、なかきよがマイナー文化だと知らなかった、みんなやってると思ってた
307名無しさん@ピンキー:05/01/02 23:26:04 ID:QjTJ/4d1
どちらの華族さまですか?
308名無しさん@ピンキー:05/01/02 23:38:00 ID:0r0bV1A2
なかきよなんて公園のホームレスもやってるよ
309名無しさん@ピンキー:05/01/03 09:49:33 ID:/xIDyUcv
祐祥書いてくれた人、祥祐Ver投下して下さいお願いします。
310名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:01:21 ID:fHRuzhta
みんな冬コミはいい本買えたか?
311名無しさん@ピンキー:05/01/05 23:10:34 ID:8AuKM3mp
コミケ逝くのはおまえみたいなキモオタだけだよ( ´,_ゝ`)
312名無しさん@ピンキー:05/01/06 01:23:04 ID:JK5NgQJ4
何この過疎っぷり
313名無しさん@ピンキー:05/01/06 03:02:54 ID:IrraM32O
よし、じゃあ俺が投下汁。
今どんなカプが不足してるの?
314名無しさん@ピンキー:05/01/06 03:04:48 ID:uazuGddZ
>>313
新刊、乃志よかったので、乃志の甘いのお願いします!!
315名無しさん@ピンキー:05/01/06 03:33:12 ID:IrraM32O
>314
期待すんなよ。
今から書く。
うわwwwwwwww俺暇人wwwwwwwwwwwおkwwwwwwwwっうえ
316名無しさん@ピンキー:05/01/06 03:36:59 ID:uazuGddZ
>>315
やった!ありがとうございます!
乃志待ってます!
当方も暇人ですw
317名無しさん@ピンキー:05/01/06 12:29:02 ID:gZd228KQ
>>310
冬コミなんて行けませんよ
ひびきさんの本ほしいな
318名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:55:53 ID:vzo2hu53
ヒッキーが書いたSSなんて臭くて読めねーよ
319名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:59:08 ID:3vZSynz9
>>818
なら読むな
カエレ
320名無しさん@ピンキー:05/01/07 00:22:41 ID:/iO6GpVx
>>818
おまえがキモイんだよ
321名無しさん@ピンキー:05/01/07 00:50:55 ID:9S9TDsGf
>>319-320
ヲチツケ
322名無しさん@ピンキー:05/01/07 01:10:13 ID:p2qc96sL
「ここをごらんの皆様に。明けましておめでとうございます。
今年もマリア様にROMられ続けましょう。」
と書き込もうと思っていたことを、今思い出した。
モチツケ。みんなヲタなんだ。

とりあえず良作をキボンする。
323名無しさん@ピンキー:05/01/07 04:26:39 ID:xVLJCJRG
>>313氏はまだですか?
324名無しさん@ピンキー:05/01/07 17:36:32 ID:B2cq4TXE
言ったこときちんと実行できる男がヒッキーやってるわけないだろ( ´,_ゝ`)
325319:05/01/07 20:21:25 ID:N+EZ5BCM
派手にアンカーミスった……orz
326名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:01:39 ID:Zd5zP0ap
気にするな、俺が818でそれなりの書き込みをしてやろうじゃないか。
327名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:24:32 ID:zUjVeLm7
>326
楽しみに待ってるよ。
328名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:43:52 ID:zUjVeLm7
o661914p1119: そこ 自分の部屋?
mizukidayo123: うん
o661914p1119: Hしない?
mizukidayo123: Hって・・・?
o661914p1119: チャットH
mizukidayo123: した事無いから・・・(あせ
o661914p1119: しようよ
mizukidayo123: やり方分からないもん。
o661914p1119: おしえるよ
mizukidayo123: う〜ん・・・

変なの釣れたんだけど。
どうする?
329名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:44:58 ID:zUjVeLm7
うはwwwwwww誤爆wwwwwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwっうえ
330名無しさん@ピンキー:05/01/07 22:47:34 ID:/Yt4lK4A
>>314
何処のサークルの乃志だよ・・・orz
331名無しさん@ピンキー:05/01/08 02:18:41 ID:UPDF3fM/
同人集めに精を出すキモオタが大集合w
脳内妄想お互いに褒め合って楽しいのか?
332名無しさん@ピンキー:05/01/08 05:21:38 ID:EjbFqe55
エロパロですから…当然、脳内妄想ですね。w
そんな分かり切ったことがどうかしましたか?
333名無しさん@ピンキー:05/01/08 12:41:14 ID:ZCANjhyC
>>332
 そっとしといてやれよ。脳内妄想すらできない可哀想な奴なんだから。
334名無しさん@ピンキー:05/01/09 16:15:56 ID:+t6ef/s8
それにしても臭いスレだ。
335名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:31:52 ID:Kh2YgrAm
百合臭くってこのマスクしてないとやってらんないな
336名無しさん@ピンキー:05/01/09 22:29:28 ID:f8IFkMZ8
必死だなw
337名無しさん@ピンキー:05/01/10 02:47:27 ID:70Ja+JzC
全く ユリ ユリ ってダーティペアみたいに。
338名無しさん@ピンキー:05/01/10 03:27:32 ID:hf6RPSf8
嘉人キタ━━ヽ(,,゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(,,゚∀゚)ノ ━━!!
339名無しさん@ピンキー:05/01/10 03:29:48 ID:hf6RPSf8
スマン誤爆orz
340名無しさん@ピンキー:05/01/10 03:33:20 ID:avgblGiP
ほう、先発ですか。
341名無しさん@ピンキー:05/01/10 03:38:38 ID:mtm/ZwMF
点取ったの?
342名無しさん@ピンキー:05/01/10 11:36:10 ID:0ulDn9g0
年が明けてからまだ投下無いんだな・・・。


待ってる。俺待ってるから!!
343名無しさん@ピンキー:05/01/10 11:38:00 ID:0ulDn9g0
大久保と言えば保管庫の人を思い出すが、もしかして本人か?
もしそうなら冬コミも終わったんだから保管庫更新頼む。
344名無しさん@ピンキー:05/01/10 14:36:49 ID:mtm/ZwMF
保管庫の人、更新するならもう少し使いやすくしてくれ
時系列じゃなく作品別に収録してほしい
345名無しさん@ピンキー:05/01/10 16:19:48 ID:ykGLHvYQ
シリアス以外で、一番よかったと思うSS教えてください!
346名無しさん@ピンキー:05/01/10 17:10:56 ID:KrxvJXLO
人にお願いするなら、ここの住人としてもっとふさわしい言い方があるのではないかしら?
347名無しさん@ピンキー:05/01/10 17:23:48 ID:ykGLHvYQ
シリアス以外で、良い作品を教えてくださいませんこと?
348名無しさん@ピンキー:05/01/10 17:49:30 ID:UhCU117p
昔、多分ここで読んだんだけど。
確か時期はクリスマスで、にちゃんねらが吉野屋でオフ会やってて。
それを見た由乃が、そのあまりのキモイ有り様に吐くっていうSSが、
面白かったような気がする……。

エロかったかどうかは、定かじゃないけど。
ていうかうろ覚えだから、もしかしたら全然ここではない何処かかもしれんけど。
349模範:05/01/10 18:50:44 ID:KrxvJXLO
シリアス以外で、良い作品を教えてくださっても結構ですわよ
350名無しさん@ピンキー:05/01/10 20:40:49 ID:9E865lPn
・烏賊
・ラブホ
・祥子さまがオナニーを知らなくて祐巳が教えるやつ
・克美さまがみている
・獣耳シリーズ

あと祐巳が温泉に入っているときに誰かが入ってきて・・・みたいなシリーズとか、
ハンニバルシリーズとかが個人的に好きだったなあ。
何スレ目どころかタイトルすら失念していて申し訳ないが。
351名無しさん@ピンキー:05/01/10 21:29:32 ID:Rep2e6ec
江利子さまが薔薇の館にアルコール類を持ち込んだ話。
祐巳と志摩子さんが遅れて館に入ったときには江利子さまは逃走。
残りは完全にできあがり痴態というか奇態をさらす。
祥子さまは幼児退行し、「祥子ちゃんハァハァ」な祐巳は……という話。
エロくはないんだけど笑えた。
352名無しさん@ピンキー:05/01/10 22:52:39 ID:tBk62jFs
すぐ思い出すのは烏賊SSかな。
「シリアス以外」が必ずしもギャグ物を意味する訳じゃないだろうけど、それでもやはりアレが一番面白かった、、、
烏賊にイカされた志摩子さん(*´Д`)ハァハァ
353名無しさん@ピンキー:05/01/11 00:19:18 ID:75fTaWdk
>>351
アレは良いな……特にオチの志摩子さんが……
よりによってそこかよ、って感じで。

そして、もう一つのアルコールネタ、確か「天晴れ後」だったかな?
もお勧め。
江利子さまが令にアルコール入りの紅茶を飲ませて……っての。
354名無しさん@ピンキー:05/01/11 02:24:35 ID:fbe8DvHp
ttp://www3.airnet.ne.jp/ufo/pic/marimite_demo.wmv

ちと頭が痛くなったので皆様にお裾分け。
355名無しさん@ピンキー:05/01/11 03:11:19 ID:i6FNFwq/
何かトイレで由乃がリリアンの噂話をきく奴ってここのSSだっけ?

あとはやっぱり烏賊ですか。
356名無しさん@ピンキー:05/01/11 06:15:14 ID:yvOsRRs5
保管庫って、携帯対応してないのな…
357名無しさん@ピンキー:05/01/11 18:39:21 ID:I/4PCxO3
烏賊って傑作みたいですが、一体どこにあるの?
358名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:14:41 ID:fi8fjfqz
>>355
あれはここじゃないと思った。
タイトル忘れたな…
359名無しさん@ピンキー:05/01/11 20:30:45 ID:kn/E1u5L
黄色い薔薇?
360名無しさん@ピンキー:05/01/11 21:11:05 ID:l7YWBOS3
>357
結構最初の方だと思う。
エロ薔薇革命とかロ・カニーナ辺りの穴埋めだったような

>358
黄色い薔薇はもっとこうモヤモヤした話じゃなかったっけ?

361名無しさん@ピンキー:05/01/11 23:40:06 ID:Tb0WXimf
真美と蔦子が喫茶店で暴走するのも、なんか妙なノリだったw
362名無しさん@ピンキー:05/01/12 00:22:44 ID:vrupUjst
>>357
マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
の981-986と思われる。
363名無しさん@ピンキー:05/01/12 01:37:53 ID:R67gYcYN
>烏賊
一度しか使えないオチを実に上手く使った傑作ですな。
久しぶりに見たが、結構短かいのね。もっと長い印象があったが、、、
ていうか投下までの流れに気付いてワロタ
364357:05/01/12 19:04:40 ID:JDtDFpd9
>>360、362
ありがとうございます。
365名無しさん@ピンキー:05/01/12 19:26:58 ID:MOBxDLKj
びっくりするほどギガンティア!
びっくりするほどギガンティア!!
366名無しさん@ピンキー:05/01/12 20:39:36 ID:OcClxO+H
何かまた過去ログを漁りたくなってきた。
やっぱりギャグの傑作は記憶に残るね。
逆に読んだ時いいなあと思っても、あまり記憶に残らないシリアスSSとかもあるんだが。
367名無しさん@ピンキー:05/01/13 02:54:35 ID:Wx6XANYD
びっくりするほどギガンティアは面白かったなぁ。
あと志摩子さんが、乃梨子の下の口に銀杏食べさせようとするのも。
368名無しさん@ピンキー:05/01/13 13:21:34 ID:R8mb7TGH
何か昔を懐かしむ流れになってますな。



……投下がないのか。さびしいな。
369名無しさん@ピンキー:05/01/13 13:53:20 ID:ywMsHWMn
投下してもいいのだけど、以前私のせいで荒れちゃってね…。
少し怖いというのもあります。
370名無しさん@ピンキー:05/01/13 17:46:14 ID:/eR5xdib
細かいことは気になさんな。
荒れるときは何を落としても荒れる。
371名無しさん@ピンキー:05/01/13 19:16:47 ID:Wds3fpMM
どんとこい
372名無しさん@ピンキー:05/01/13 22:07:26 ID:rzSaFlmk
キモイから投下しなくていいよ。
373名無しさん@ピンキー:05/01/13 22:59:31 ID:O+ECHc4e
スレが荒れるのは妙なSSが投下された後と決まってるからなぁ。
っていうか
>投下してもいい
別に無理に投下してくれなくてもいいです、はい。
374名無しさん@ピンキー:05/01/13 23:15:16 ID:KDgr+cdR
投下したけりゃすればいい。
したくなけりゃやめておけばいい。
2ちゃんだからね。心無いレスもあるだろうけど、
歓迎レスだってくるだろうさ。
375名無しさん@ピンキー:05/01/14 16:27:38 ID:UdF5zYY8
白薔薇牛乳ファンも少しはいたからなぁ。
投下しないで後悔するくらいなら投下して後悔すべきだろう。
376名無しさん@ピンキー:05/01/14 23:10:57 ID:29DwvG0a
投下(おと)す阿呆に読む阿呆
同じ阿呆なら投下さにゃソンソン




私、何時までも舞ってます。
377名無しさん@ピンキー:05/01/14 23:13:55 ID:29DwvG0a
×舞ってます。
○待ってます。









……独りで白鳥4羽分踊りながら逝ってきます。
378名無しさん@ピンキー:05/01/15 04:00:39 ID:UoaKCr4U
投下は一瞬の恥
不(?)投下は一生の恥

この言葉名言じゃね!?        なんてな
379名無しさん@ピンキー:05/01/15 14:26:35 ID:woyhiU45
投下したくない奴は投下しなくていいよ
どうせ大した作品じゃないだろうし
380レーザースライサー:05/01/15 17:54:28 ID:aSSTutGJ
>376-377
まぁたまた。来たらきたで喜びの舞を舞うくせにぃw
381名無しさん@ピンキー:05/01/16 13:48:06 ID:qqGnW1dC
ヒマだったので少し書いてみたが、マリみてでエロは本当難しい。
いきなりペニバン、双頭ディルドーだしてズボズボするわけにいかないからな。
あの雰囲気を保ったままスムーズにエロに移行させないとね。
先人の神々の偉大さがわかる。
また一から出直します。
382名無しさん@ピンキー:05/01/16 15:00:59 ID:2xm5/9s2
>>381
ゴミSSは来なくていいよ。消えろ
383名無しさん@ピンキー:05/01/16 15:20:12 ID:YrwdR9rD
エロギャグが読みたい。
384名無しさん@ピンキー:05/01/16 17:43:48 ID:ka3w3UhF
どんなSSでも有りがたく頂きますので、
黙って投下してほしい・・・。
迷っているとか辞めたとか誘いうけ発言はもういいよ・・・。
385名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:40:40 ID:59w/dSWG
ま、何投下しようが、来れば来ればでクソミソに叩いてやるがなw
386名無しさん@ピンキー:05/01/16 22:56:24 ID:QhXCiNfO
来れば来たで、の方が文としてきれいだと思うな。
387名無しさん@ピンキー:05/01/17 00:51:00 ID:CvaYT1/M
と言うか「来れば来ればで」など聞いた事がない。
388名無しさん@ピンキー:05/01/17 01:49:37 ID:/gTmdFuF
「来たら来たで」とかの方が正しいだろうな
389名無しさん@ピンキー:05/01/17 02:00:04 ID:K3sGCXQB
ゆとり教育の影響かね。
色々考えさせられるカキコだな。
390名無しさん@ピンキー:05/01/17 02:05:49 ID:HQ8r85/5
ゆとり教育受けてる世代の人たち、このスレのルールに適合できるのかな…?
391名無しさん@ピンキー:05/01/17 02:32:37 ID:4ZcXT1H5
問題はゆとり教育どうのじゃなくて常識の有無だろう。
というか、雑談で消費しなくても…。
392名無しさん@ピンキー:05/01/17 03:45:03 ID:3TnR7Il0
まだあったのか、この糞スレ……
相変わらずクズばっかだし(w
393名無しさん@ピンキー:05/01/17 03:52:27 ID:nO9LWFML
祥子さまの悪口言うな!
394名無しさん@ピンキー:05/01/17 15:19:13 ID:fItktl4x
何故わたくしの悪口ですの?!
395名無しさん@ピンキー:05/01/17 15:54:24 ID:TUnCG3S/
さっちんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
396名無しさん@ピンキー:05/01/17 17:49:16 ID:YNuJB5jd
さっちんのふりしたネカマのキモオタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
397名無しさん@ピンキー:05/01/17 19:09:55 ID:yV8LofjA
>>396
釣られすぎだろ 遊ばれてるのがわからないのか 格子の外から見ている分には面白いけど
398名無しさん@ピンキー:05/01/18 00:21:32 ID:s3YvGdUD
さっちんてなアレか、ベクシンスキの絵みたいな(ry


…せめてさっちゃんと言いなさいよ
399名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:15:40 ID:RcWBoV9P
そういや祐巳×乃梨子というありえないはずだったカップルもここの
初期過去スレにはあったな。それぞれの姉を裏切る背徳感に互いに
戦慄を覚えているところを誰かさんに写真を撮られて終わる落ち。

本スレでの現状での志摩子ファンの「志摩子さんは祐巳に聖様
のみならず乃梨子までとられるのかよ、不憫だ」との嘆きを見て
このエロパロを思い出した。
400名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:30:47 ID:cIDhMoRj
新刊は読んでないし、本スレの状況もよく知らないが、
志摩子さんは不幸なほうがエロティックで(・∀・)イイ!!と心から思う。
最終巻で、薔薇の館の窓を開けた途端に雷に撃たれて死んだら最高だよね。
401名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:09:25 ID:BEkukZh4
祐巳は恐ろしいナオン
402名無しさん@ピンキー:05/01/18 07:34:32 ID:/Y4Q6jRV
祐巳は怖くありませんわ!
403名無しさん@ピンキー:05/01/18 11:57:10 ID:gwtCNOzE
アホ。志摩子さんは、「客観的にみれば恐ろしいほど幸運な生まれつきなのに、
勝手に自分を追いつめてる」電波っぷりがいいんだよ。
404名無しさん@ピンキー:05/01/18 14:50:47 ID:VdYf6s6c
志摩子さんを電波と言うのはその口ですか?
405名無しさん@ピンキー:05/01/18 15:01:05 ID:9F4dMbvx
乃梨子キター
406名無しさん@ピンキー:05/01/18 15:43:31 ID:f/qzLuPD
志摩子さん的には黒祐巳ウエルカムなんだから無問題。
407名無しさん@ピンキー:05/01/18 16:31:18 ID:l4ZcZHGT
最終的には聖様、乃梨子タンもろとも祐巳もおいしく頂いちゃおうと企んでるよ、志摩子さんは
つうか黒祐巳よりも黒志摩子さんの方が一枚も二枚も上手アルね
408名無しさん@ピンキー:05/01/18 22:56:05 ID:HB6DnVMR
なんだこの糞スレ
409名無しさん@ピンキー:05/01/19 01:12:46 ID:S/8K6/Yb
失礼な! 良スレですぞ、初代スレは。
410名無しさん@ピンキー:05/01/19 15:02:46 ID:lQ9OwVWX
         人     人     人   踊れ、うんこっ サンバ♪
        (__)   (__)   (__)   うんこっ サンバ♪
       (__)  (__)  (__)   (::::::::::::::::::
  ウンコー (・∀・∩)(・∀・∩)(・∀・∩) (::::::::::::::::::::
      (つ   ノ (つ  丿(つ  (´⌒;;:::::::::::::::
       /   / (´/   (´⌒;;(´⌒;;:::::≡≡(´⌒;;;
      (_/し'≡(__(´⌒;;(´⌒;≡≡(´⌒;;≡≡
         (´⌒(´⌒;;;::
411ta:05/01/19 19:56:33 ID:xF8EZ1o4
「どうしちゃったんだろ。」
ため息がでる。
少し涙が出る。
祐巳の大事な姉、祥子。
尊敬と崇拝の気持ちは変わらない。
そんな憧れの人に気に留めて貰えたこと。
未熟だけれどその人の手助けができること。
そして、好きなの、と告げられて。
大好きです、と告げて。
お互いが必要な存在となれたこと。
もうそれ以上何を望むだろう。


薔薇の館でのデスクワーク。
声をかけられ、祐巳は祥子に寄り添うようにその椅子の斜め後ろに立つ。
仕事のお願い。
集められたプリントから要旨をまとめて欲しい。
祥子には何か考えがあるらしく色々と注文が付く。
祐巳は聞き漏らさぬよう気を配る。
同時に。
大きく首をかしげる。
祥子からも仲間達からも目を、見られぬように。
相づちも不自然にならぬように。
412ta:05/01/19 19:58:09 ID:xF8EZ1o4
アイボリーのセーラーカラーの内側。
祥子の胸元。
その奥。
話に合わせプリントに目を落とすが、すぐにまた視線を戻す。
白い素肌。自分のような産毛の残る幼いそれでなく、大理石のようななめらかな素肌。
つい指が反応してしまい、その手を口元に持ってゆく。
考えるふりを取り繕う。
不意に祥子は片手で黒髪をかきあげる。
ブラの肩紐から脇までが覗いたが、祐巳は細心の注意を払い動じぬふりを保つ。
そして広がる髪のにおい。
肩も胸も腹部も動かさぬよう、でも出来る限り息を吸い込む。
鼻から肺に祥子の甘いにおいが流れ込み、血液に混ざって全身に広がってゆく。
手足の指先までサイダーのようにぴりぴりとする。
祥子はまだ話し続けている。
カラーの片方が少し浮いたままになり、肩紐が覗いたままになっている。
豊かな胸のせいで肩紐と肌の間が少し浮いている様までわかる。
413ta:05/01/19 19:59:14 ID:xF8EZ1o4
祐巳は唇を開く。
〜はどうしましょうか?
これから話そうと思っていたところなの。
少し甘さを含んだ言葉が返ってくる。
察してもらえて祥子はうれしそうだ。
熱心に聞いている妹、でもその妹は視線を合わせない。
合わせられない。
知られてはいけない。
気づかれてはいけない。


夜、お風呂に入り今日のショーツも洗う。
湿ったままの内布に白い粘性のものがべっとりとついており自己嫌悪に陥る。
身体にも未だ残っていないかともう一度シャワーで洗う。
少し乱暴に。感じないように。感じることで姉をこれ以上穢さないように。
ため息がでる。
涙が出る。
414名無しさん@ピンキー:05/01/19 20:13:08 ID:ZLtnQb80
この祐巳、ハアハアの仕方が男みたいで萎え。
415名無しさん@ピンキー:05/01/19 20:22:57 ID:DCE9htSf
この前の祐祥の前段階のエピソードみたいで良いと思うけどな。
妹として抱いてはならない想いに葛藤する祐巳がナイス。
視姦は、見る側の陶酔感も大事だなとw

想像の中でお姉さまを穢すっていうのも期待して良いのかな??
416名無しさん@ピンキー:05/01/19 20:46:11 ID:5wdb8oJn
>>414
>白い粘性のものがべっとりと
女の子でも男の子でもある存在なんだよ、この祐巳たんは。
417名無しさん@ピンキー:05/01/19 21:46:18 ID:LyhmtEO5
>>416
モマエは、おりものも知らんのかい。
418名無しさん@ピンキー:05/01/19 22:52:47 ID:wNDoPBsT
ゴミSSキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
419名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:14:01 ID:f7e5GsiL
最近ロクなSSがないな。
420名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:36:16 ID:PNh8tH/2
>>194-202
の続きを果てしなく待ち続けているのだが…
421名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:37:38 ID:jMxBtmPf
ひとつのベットの中にいられるってなんて幸せなんだろう。
ふたりともはだかんぼう。
乾燥したシーツに包まれながら。
お互いのはだを指でなぞり。
手のひらで撫で。
頬擦りをし。

素肌が気持ちいいから、シャワーは後から。
汗ばむまで、さらさら。
心が高まるまで、さらさら。

部屋は寒くもなく、暑くもなく。
でも、あらわになった小さな肩に何かしてあげたい。

長い黒髪。祐巳が綺麗と言ってくれる黒髪。
これを開くように、そしてそっと肩にかけてあげる。
瞬間くすぐったそうに。でもすぐにすり寄って来てくれた。
もっと私の髪にくるまれるように。
「あたたかいですね。」
「祐巳は長くしたことはないの?」
「肩ぐらいまでしか、、背中まで伸ばせばこんなにあたたかいんですね。」
「喜んでもらえてうれしいわ。じゃ、この髪はあなたにあげる。」
「はい。でも、もう私はすべてをお姉さまに捧げた身ですから。」
微笑む、祐巳。
422名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:38:37 ID:jMxBtmPf
最近の祐巳はちょっとへん。
二人のきずなはもう揺らぐことはない。
見守るのが、支えるのが、なんてお姉さまは話していたそうだけれど。
私達はお互いに見守り、支え合う。
肌を逢わせるまでになってしまったけれど。
どちらからともなく、、、どちらからだったろう。

いつもはそんなことはない。
学園でも、館でも、休日に会えた時でも、。
でも、こんな時だけ、微笑む瞳に翳りが挿す。
微笑みそのものは幸せで満ちている。
だから、訊く。
「何かあって?」
「っ?なんでしょう?」
「笑顔が、少しだけ曇っているから。話せるようになってからでよいのよ。」
「、、、抱いてください。」

キス。ふわっと全身に感動が広がる。
長いキス。唇の柔らかさに少し気が遠くなる。
深いキス。おずおずと交わす舌の動きが滑らかになってきたころ、スイッチが入る。
キスを続けながら、指を手櫛にして祐巳のうなじから頭頂部に向かってかき揚げる。
一度目でもう甘い声が唇と唇の間から漏れる。
二度目は耳の後ろから。そして三度、四度。
普段髪をきっちりとゴムで留めている祐巳が、とても大好きな愛撫。
よいこよいこして貰っているみたいで、と言っていた。
423名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:39:43 ID:jMxBtmPf
訊いたことが後を引くことはわかっていた。
きっと祐巳は私に負い目を感じてしまうと。
でも、まず私の気持ちをちゃんと祐巳にわかって貰う。そうすればいつか祐巳はちゃんと話す。
だから沢山愛する。できる限りの愛を注いで気持ちのささくれを癒す。

指を頭から背中に。キスを頬、こめかみ、そして耳へと変えてゆく。
祐巳の身体も両腕も全部抱きしめて、背中を愛撫する。
祐巳の背中にはまだふんわりとした産毛が残っている。
その産毛を。
手のひらをまっすぐして、産毛だけを腰から肩へ撫で上げる。
背中に触れないように、何度も。
「はぁっあっ!」
耳元でささやく。
「背中でもこんなに感じてくれるのね。」
「あぁっはっ、そんなそっっとっ撫ぜるなんって、意地わぁっるですっ」
「好きよ、祐巳の産毛。赤ちゃんみたい。」
「す、すみませっ、ん、すみっ、ませっ、んっすみま、せん、、」
何度もあやまりの言葉を繰り返す。
そんな祐巳にうっとりとしながら、負けないぐらいささやく。
「何をあやまるの?好きなのよ、好きなの。好きなの。好きなの。」
そういって耳たぶの後ろをできるだけべったりと舐めあげてあげる。
「っいいいぃぃぃぃっ」
424名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:47:13 ID:jMxBtmPf
家に帰って寝る。
425名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:49:31 ID:Og+edm+B
愛ですな。
本編のつれない祥子さまと偉¥えらい違いだ。
426名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:15:55 ID:KSSEGtT+
    人
     (_)
    (__)
    ( ・∀・)うんこっこ♪
 ((  ノ ⊃⊃ ))
   (__ノヽ_)
427名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:17:07 ID:KSSEGtT+
            人
      - - =≡( _)
  - = = ≡≡≡(__)
 - = = ≡≡≡Ξ(♯`Д) <うおおおおおお!!! ウンコー!!!
  - = = ≡≡≡( ヽ┐U
   - - = ≡◎−彡┘◎
428名無しさん@ピンキー:05/01/20 01:48:43 ID:d1TCP7J+
>>424
むぅ……。なんてキモイんだ。
とくに最後のあたりは神経症がかっているな。
っていうかこの祐巳たん、どんだけ毛深いんだよw
429名無しさん@ピンキー:05/01/20 05:50:18 ID:uGlStfTK
エロパロ出身の人がやってるHP、今は大分あるなぁ。数え切れないくらい。
HP作ってSSはそこに載せるようになるから、このスレから職人さんは皆消えていくんですね
430名無しさん@ピンキー:05/01/20 10:18:59 ID:C2DhU9aO
そらSS投下してもアンチの糞レスしかつかないからな。
HP作って置いた方がよほどやる気が出る。
431名無しさん@ピンキー:05/01/20 21:27:43 ID:PNh8tH/2
アンチももう少しためになる批判すればいいのに
432名無しさん@ピンキー:05/01/20 21:30:05 ID:08Yj8O1v
このスレも終わりだな
433名無しさん@ピンキー:05/01/20 22:35:26 ID:BqwYhoFh
このスレにはあまりレス入れたことがなくて、これからも入れるつもりはそうそうなかったのだけど、一度だけ入れとこう。

自分はSSを楽しんで読んでいる。

一番言いたいのはこの一言。それだけだ。
しかし、これは次のことを意味する。
SS書きが好きで書いたのなら、そのSSには意義がある。そして、誰か一人でもそれを楽しむ者がいるなら、それは自己満足にとどまらなくなる。

そして、投下する権利は誰にだってある。
だからSS書きは投下していい。
いや、投下してほしいと望む者がいさえするのだ。

ただし、だ。それは転じれば、批判のレスの投下も、また、批判にすらならないレスの投下の可能性も意味する。止めることは不可能だろう。
それなら、SS書きはレスに対する情報処理能力に長けていく必要がある。
何を受け入れ、何を拒否し、どのように受け取り、どのように退けるのか。

とはいえ、問題自体はそれほど難しいことでもない。
極論すればこういうことだ。
『全ての人間に肯定されることはない。ならば、どのような人間に好かれたいのか。』

もっと極論すれば、こうなる。
『あなたのSSが少しでも好きな人間と、自分と人を傷つける台詞を吐いてしまう人間と、どちらの意見に依るか。』

もっと人間的に上の言葉を紡ぐことができないかと、少々自己嫌悪しつつも、今のところ言える台詞を言ってみた。

以上。
もうレスしない。
でも、見ている。
434名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:22:22 ID:y1znwwP9
そんなに長々と書かなくとも「楽しみに読ませてもらってるので投下してください」でいいじゃん。
それに叩きが嫌で投下が減ってるわけではなく、原作への熱が全体的に下がってきてるだけでしょう。
435名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:44:53 ID:SEUASzuz
>>433
マリア様?!
436名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:15:35 ID:YuLHPJdd
>>433がいいことを言った
437名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:27:42 ID:agMTlhOP
>>434
昔は投下していた者だが
少なくとも私はスレの雰囲気があれになってきたから他のスレに行った。
今でも原作が好きな人は多いと思うよ。SS書く人ほどになると特にね。

このスレが終わって、もし次スレに行くとしたら
その頃にはアンチも減って、また書く人が現れるんじゃないかと。
それまで時間が必要だなって思う。
私はその頃まで気長に待つことにした。原作好きだからやっぱSSは見たいしね。
438名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:31:07 ID:WIipgYFm
キモヲタどもが必死だな(w
相変わらず痛い痛しいバカばかりで、からかっていて飽きない(w
439名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:40:11 ID:/HRVBKlL
貴重なご意見ありがとうございました(w
気がすんだら速やかにご退場下さい(w
440名無しさん@ピンキー:05/01/21 01:01:13 ID:0QOjcUB4
退場門はあちらです(w
(^∀^)ノシ
441名無しさん@ピンキー:05/01/21 01:21:56 ID:SpjtB8Ek
ぶっちゃけ、ココでないとダメってわけでもないし。
てきとーに書き逃げするんなら、とてもよい場所だと思うけど。まさに便所だw
442名無しさん@ピンキー:05/01/21 01:27:27 ID:Ky38yoVe
わあい
白いの出てきちゃう祐巳もはだかんぼの紅薔薇姉妹もどっちもいいよぅ...
443名無しさん@ピンキー:05/01/21 01:58:09 ID:01yiwD2I


今日からここは職人潰し練習専用スレッドになりました。
444名無しさん@ピンキー:05/01/21 05:50:12 ID:TJhgVz5c
うはwwwwwwwwww久しぶりにきたらwwwwwwwwwwww
電波な流れwwwwwwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうえぅえ
445名無しさん@ピンキー:05/01/21 06:52:58 ID:SzaILh3R
そして誰も居なくなった、か・・・

行こう、ここももうじき腐海に沈む。
446名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:30:33 ID:n5MPjDYO
キモオタ専用アニメなんてブームが終わればこんなもんだろ
447名無しさん@ピンキー:05/01/21 23:57:47 ID:SyOw1uBT
叩かれるSSはクズSSだから叩かれるんだよ(w
叩かれるのが嫌なら自分の糞ぶりを反省するか、チラシの裏にでもシコシコ書いてるんだね
448名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:01:54 ID:FHyfAnO1
もっと電波にする
449名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:12:18 ID:FHyfAnO1
抱きしめていた身体がガクガクと動く。
産毛がすべて総毛立ち、鳥肌になっている。
それを肩越しに確認してから、今度はしっかりと背中を撫でる。
手のひらのあたたかさで、もとの肌に戻るように。
そしてゆっくりと寝かせる。
背中にあたったシーツがひんやりと感じたらしく。
ちょっとだけ眉をしかめた祐巳をまた愛しく思う。

荒い吐息が行き来していて、まだ唇は閉じられない。
肩が上下している。
つつましやかな胸も上下している。
私はその胸の上に顔を寄せる。
突端の赤いつぼみの上に舌を垂らす。
つぅーっと、糸を引きながら唾液を垂らす。
体温に近い唾液を垂らされていることに祐巳は気づかない。だからもう一方にも垂らす。
私は体を起こし祐巳に覆い被さるようにする。
そして、私と祐巳の突端同士を合わせる。
そしてくるりくるりとお互いの乳首がお互いの乳輪をなぞるように動かしてみる。
「あんっ」
お互いに、同時に同じ声。
私は自分で自分の胸を握り、自分より華奢な少女に乳首をこすりつけようと必死になっている。
そんな滑稽な姿を祐巳が見ている。祐巳に見られている。
そんな程浅ましい姿をさらしてしまうなんて。
祐巳はどう思うだろうか。
450名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:44:02 ID:+ZRz72rV
(w って流行っているの?
451名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:44:06 ID:OxQ04TLs
保守
452名無しさん@ピンキー:05/01/22 04:58:13 ID:FHyfAnO1
羞恥と後悔と焦燥が一気に押し寄せる。

そのとき、祐巳が自分の胸に手を添えた。
そして私の動きに合わせようと動かし始めた。
「うれしいです、、。」
こすりつけながら、祐巳は繰り返す。
「お姉さまを気持ちよくさせられるのですもの。」
「お姉さまに気持ちよくなってもらえるのですもの。」
「お姉さまに一緒に気持ちよくなれるのですものっのっぉっ。」

唾液は次第に乾き、すべりが悪くなる。逆に垂らす前より摩擦が酷くなってきた気がする。
それでも動きは止められない。
少し痛くなってくる。
でも止められない。
表情が、お互いの表情が。
手を止めさせない。

無理な姿勢で背中が痛くなってきて、身体を離す。
そんな私を追うように、祐巳はかわいらしい胸を絞るように掴みながら身体を寄せてきた。
私に乳首への刺激を迫る、その姿がいじらしくてうれしくて仕方ない。

自分の痴態を観察されていることにやっと気付いたらしい。
ハッとした表情。そして両手で顔を覆い隠す祐巳。
本当にまっ赤。
「、見ないで下さい。」
「見るわ。」
「恥ずかしいんです。」
「でも、うらやましいから。」
「、わからないです。意味わからないです。」
「祐巳が無意識でも激しく私を求めてくれた。私もそんなふうに。祐巳を求めることだけになってみたいの。」
453名無しさん@ピンキー:05/01/22 07:27:12 ID:CZ88y0Sk
オレと志摩子の愛のメモリー
ttp://s2.artemisweb.jp/cdfeww/ten_tame/image/027.jpg
454名無しさん@ピンキー:05/01/22 12:41:38 ID:ktLTAYQU
` 、` 、` 、` 、` 、` 、/:::::::::::/   ヽ、::::::::::::::::::::::::/
` 、` 、` 、` 、` 、` .!::::::::/      `゛ ー- ::::::/  ど
.` 、/ ̄ ̄ ̄`ヽl::::/  ,,,,,.-   - 、,,,,,,,,,,,,,,_|   う
   く ワ な.  l::::| ''"二 _     , -――‐┤ で
    る ク ん  |::::f'"´    `l=={       |  す
.   で ワ だ  |::::l       l   ヽ     |   :
   し ク か  |::::|ヽ____ノ   ヽ、__,.ゝ    ノ
   ょ し    |::::l//////人_、__,-_人//////`)ノ´|::
   う て     > ',   ノ{|i!||l|li|l|}|l|iヾ、    ノ  |::
   !?       /!:::lト,   /ーt―――‐ァ{    /  /|::
, "\____/ |:::!|:::',     `ー一'"´          ノ
, ", ", ", ", ", " "ヽ:ハj >、   `ー一       /
455名無しさん@ピンキー:05/01/22 22:59:10 ID:FHyfAnO1
また祐巳に覆い被さる。
両手の指と指を絡ませて、キスをする。
そして頬に、目じりに、まぶたに。
おでこに、耳に、耳たぶに。
首筋に、うなじに、肩に。
そして、、胸に。
今度はちゃんと唇で。
絡ませていた指がぎゅっとなって、また緩む。でも、震えてるのが伝わる。
「がまんしなくていいのに。」
「我慢なんてしてません。」
「キスのたびに指に力が入ってたわ。」
「そんなことないです。」
「胸のときはぎゅうっと握っていてよ。」
「そんなことないです。」
「”すべてをお姉さまに捧げた身”って言ってくれてうれしかったわ。」
そういってちょっとあま噛み。
途端に祐巳はぴくんとなって。
また指に力が入って。
「お姉さま、ごめんなさぁい。」
「祐巳ははずかしがり屋だもの、許すわ。」

そのまま、唇と舌と歯で両方の胸を同じぐらい愛撫。
今度は素直に反応してくれる。
何度も何度も私の名を呼びながら。
その様と声に、つい赤くなるまで責めてしまう。

息をあらげた祐巳の身体を、胸からお腹、おへそへとゆっくりと舌でなぞってゆく。
そして祐巳の若草の生え際にたどり着く。
456名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:00:44 ID:FHyfAnO1
祐巳の力がすっかり抜けていたので、ちょっと指と指をほどく。
すぐ、すがるように放たれた手を振り回し、私の手を探す。
その隙に私は祐巳の脚の間に潜り込み、両膝を持ち上げさせてからその手を繋ぐ。
私の頭はもう祐巳の両膝の間にある。
目の前に祐巳のすべてが。

一瞬ひざを閉じようとしたが、なんとかこらえたよう。
でも顔は斜め上を向いて、表情をみせまいとしている。
やわらかな若草に頬をよせながら。
「ここもわたしのもの?」
「はい。」
舌を脚の付け根にはわす。
「ここも?」
「はい。」
べろりと舐める。
「っ。」

大陰唇からちょっとだけ小陰唇が覗く。
小さな唇。本当に小さな、かわいい唇。
潤って光っている唇。
そっと口づける。
フレンチキス。
ちょっと触れただけのキスなのに、つぅーっと糸を引いた。
糸はつんっと切れて私と祐巳の唇に。
下唇を舌でなぞると、祐巳の蜜の味がする。
そして何度も何度もキスを繰り返す。
フレンチキス。
やさしいキス。
457名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:58:42 ID:s30rDEH7
      (゚∀゚)
      (゚∀゚)
(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)   (゚∀゚)          (゚∀゚)  (゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)
(゚∀゚)         (゚∀゚)     (゚∀゚)        (゚∀゚)              (゚∀゚)
 (゚∀゚)        (゚∀゚)       (゚∀゚)     (゚∀゚)               (゚∀゚)
           (゚∀゚)               (゚∀゚)                (゚∀゚)
          (゚∀゚)               (゚∀゚)                 (゚∀゚)
         (゚∀゚)               (゚∀゚)                  (゚∀゚)
        (゚∀゚)               (゚∀゚)                   (゚∀゚)
       (゚∀゚)         (゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)        (゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)
ウンコできたよー!!


458名無しさん@ピンキー:05/01/23 14:11:58 ID:U5uDgqoE
しばらく見なかったら悲惨なスレになってるな・・・。
もうこうなったら糞SSをみんなで弄ぶスレにしようぜ。
だれか書け。
459名無しさん@ピンキー:05/01/23 14:49:52 ID:lUqqoYxl
それじゃ、俺がお題を出そう。

「祐巳とウンコ」
460名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:22:42 ID:YJfBujVD
一年ぶりぐらいにSS書いたんだがだいぶ雰囲気おかしくなってるな。
まー気にしない空気も読まない、叩くなら叩け。

メル欄→「sage聖景」

「ねー、私たち、付き合い始めてどのくらいになるかな」
 ベッドに寝転がりながら、聖さんが云った。
「んーと、二ヶ月くらいになるかな……そんなことも憶えてないの?」
 私はあきれてそう云う。
「実は憶えてた。忘れるわけないじゃん。日にちも云える」
「じゃあなんで」
「景は憶えてるかなと思って」
 ……呼び捨てで呼ばれるのにはまだなんとなく慣れない。当たり前のこと、なんだろうけど。
「そんなこと心配してたの?」
「……まあね」
 なんとなく声に勢いがない。私はなんとなく不信感を抱いた。
「どしたの?」
「……」
「なんか云ってよ。私たち、そういう仲でしょ?」
「そうなんだけど」
 沈黙が降りた。しばらしくしてから、聖さんが寝転がったまま小さくつぶやく。
「……心配になって」
「何が」
「同情かなんかで付き合ってくれてるんじゃないかって」
「何それ」
461名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:24:59 ID:YJfBujVD
 私は少し腹立たしく思う。そんなんじゃない。確かに面と向かって付き合ってほしいと云われたとき
は少し驚いたけど、私がそこに誠実さを感じて、少なからず好意を抱けると思ったから、それを受け入
れたのだ。私はそれまで同性にそういう意味合いの好意を抱いたことはなかったから、私も、あなたの
ように想えるかどうかわからないけれど、と付け足してだけれど。
 何度目かのデート(それまでも二人で外出したことは何度もあったのだけれど)の時に、なんとなく
キスをして、それからデートのたびにするようになって、少なくともそれは気持ち悪いものではなかっ
た。ずっと聖さんにはそれは伝えたし、伝わってると私は信じていた。なんだか裏切られたような気分
だった。

「じゃあ、どうしたら同情じゃないってわかってくれるの?」
 私はベッドに近づく。そう問いかけながらも、私は何をするつもりかを決めていた。
 聖さんが身体を起こし、ベッドに座った格好になる。まだなんとなく冴えない表情。
 私は唇を聖さんのそれに近づけた。
「景――」
 出掛かった言葉を遮るように、唇を塞ぐ。自分からキスしたのは初めてだった。息が苦しくなるまで、
続ける。その融けそうなまでのやわらかさに私は酔っていた。
 しばらくしてから、離した。
「これでもまだ――同情だって思う?」
 眼の前で聖さんが首を振る。きれいだ、と私は思う。
「好きよ、私も」
 耳元でつぶやく。そうだ、考えてみれば私からこの言葉を口にしたことはなかった。不安になって当
然かもしれない。少し悔いる。
462名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:26:58 ID:YJfBujVD
「景……」
 聖さんが私に唇を寄せる。私はそれに応える。だけれど、そのキスは、今までとは違っていた。しば
らく後、不意に唇に何かが当たっているのを感じた。――あ。私は心の中でつぶやく。私は瞬時のうち
に決心を固めて、僅かに唇を開く。思ったとおり、即座に舌が割り込んでくる。それは、一段階進んだ
ことを私に教えた。聖さんの舌はすぐに私のそれを探り当てた。……気持ち良い。
 舌が、なぜかとても敏感になって、快感を脳に伝える媒介になる。私も積極的になって舌を求めて、
絡ませあった。
 感覚的にだけれど、とても長い時間が過ぎて、私たちは唇を離した。

 私の胸元に聖さんが寄ってきて、抱くような状態になる。
「ね」
「……」
「云ったよね、私、景のこと、男が好きなように好きなんだって」
「うん」
「だからさ……ハダカだって見たいと思うし、エッチなことも……ずっとしたかった」
「そっか」
「もちろん、景のそばに居たり、デートしたり、手をつないだり、キスしてるだけでも幸せだよ? で
もやっぱり、それだけじゃ満足しきれない」
「うん」
「でも、そんな事云ったら嫌われるんじゃないかって……」
 声が弱弱しくなる。私は言葉を発する代わりに、手をまわして、強く抱き寄せる。
463名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:29:24 ID:YJfBujVD
 もう一度舌を絡ませるキスをしてから、聖さんは私をベッドに寝転がせた。
「……ん」
 聖さんもベッドに乗って、私の服に手をかける。上着はすぐに脱げた。シャツにかける手が、震えて
いた。私はそっと手を添える。意を決したように、聖さんはそれを脱がした。息が荒くなる。興奮して
いるのだ。私はそのことに思い当たり、少し奇妙な満足感を覚えた。
 ぎこちない仕種でブラジャーのホックを外す。……いくら聖さんが相手でもやはり恥ずかしい。聖さ
んは手を胸に伸ばす。そのまま揉むように手を動かす。手馴れてないんだ、と自分も初体験であるとい
うのになんとなく感づいた。そのくらい、ぎこちなかった。それが、また私のいとしさを煽る。やがて
、快感が走るようになっていった。
 左手で続けながら、右手でジーンズを脱がそうとする。ぱちん、と音がしてボタンが外れた。そのま
ま一気にずらす。いやに息の音が強い、と思った――自分のものだった。羞恥心とそれに便乗する興奮
が身体を煽っていく。
 聖さんがショーツに手をかけ、「……脱がすよ」とつぶやく。
 私は羞恥心をこらえ(……だいたい、どうしてここまできて脱がさないという選択肢があるというの
だ)、いいよ、と云った。
464名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:30:49 ID:YJfBujVD
 衣擦れの音と、外気にさらされる感覚。
 聖さんの指がそこに軽く触れるだけで、全身にしびれるような感覚が走る。危うく声が漏れそうにな
る。聖さんが微笑んだ。
「……濡れてる。うれしい。感じてくれて」
 そう云って、身体を傾け、私の胸の上に頭をもっていく。身体にさらに強い刺激が走った。……なめ
られてる。
「あっ」
 声を出してしまう。聖さんの微笑みが強くなる。
 しばらく続けてから、聖さんが云った。
「入れるよ」
 息も絶え絶えに、私はかすかに頷く。それで、伝わった。
 少しずつ、入ってくる。
「痛い?」
 私は首を振る。本当は、少し痛かった。
 だが、浅いところでの出し入れを続けていると、やがて痛みが快感へと変わっていく、
「あっ、あ! ……い、い、あぁっ」
 快感の波が次から次へと襲ってくる。自分が登っていくのがわかる。
 そして、やがて。前兆もなく、突然。
 途切れて、落ちた。
「あああああっ!!!」
 達したんだと、わずかに思う。

 寄り添って、途切れがちな会話。睦言。
 きっと、かなり幸せな時間。
 ずっと続けばいいと、私は思う。
 この幸せな時間を、大好きな人と、過ごせれば良いと。
「…ね」
「何」
「愛してるよ」
「私も」
 こんな会話を交わせるのは、きっとこういう時間だけだから。
465名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:31:59 ID:YJfBujVD
付記。

http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1098949096/l50
見て書いたけど、あまり中身とは関係ない。
466名無しさん@ピンキー:05/01/23 17:49:11 ID:P/JWfvNE
(*^ー゚)b グッジョブ!!
467名無しさん@ピンキー:05/01/23 18:40:56 ID:i5nWpJH3
保守
468名無しさん@ピンキー:05/01/23 19:22:28 ID:RHuWCSR9
>>465
二度とお前の糞SS投下すんなよ、バカ
469祐巳と・・・ 1/2:05/01/23 20:12:39 ID:A1LUvMBq
山百合会の会議進行状況など
もはや祐巳の耳には何も入ってこなかった。

「お昼に食べたお弁当のせいなのかナア…」
祐巳なりに分析してみるが
原因が分かったところでどうなるものではない。
大事な会議を中座する度胸もない祐巳はひたすら耐えるしかない。

祐巳の額に小さな汗がにじむ。
祐巳のおなかの中の反逆者。
ついに出口を見つけ奔りだす。
「…嗚呼…駄目ぇ…!」

――ぷぅ。

「……やっちゃった」もう死にたい。恥ずかしい。顔を上げられない。
祐巳のおなかは緊張の糸が切れ
なおも続けてホルンを高らかに鳴らそうとする。
470祐巳と・・・ 2/2:05/01/23 20:13:37 ID:A1LUvMBq
――ぷぷぅ…。
「…嫌」止まらない。
隣の志摩子さんが「銀杏の季節でもないのに…何処からか良い香りがする」
独り言をささやく。

――ぷぷぅぅ〜…。
薔薇様たちがちいさな音を聞きつけ
「ナンダロウ?」音源を求め視線を彷徨わせた時。
「そのような事は出来ません!」
祥子さまがヒステリックな大声を上げドン!と机を鳴らす。
すさまじい剣幕に「まァまァ…」と祥子さまを白薔薇さまがなだめ
その後何事もなかったかのように会議は進められていく。
お姉さまの大きな御声のお陰で誰にも気づかれなかったようだ。

その日の下校路。
「祐巳…体調管理もしっかりしなさい。」
――はい。お姉さま。ってやっぱりばればれ?
   おやさしいお姉さまのお陰で祐巳の学校生活の
   平穏は守られた。ごめんなさい。不出来な妹で。
471名無しさん@ピンキー:05/01/23 20:14:25 ID:Z4C1RntP
下手な職人ほどやたら投下するからなあ。
472名無しさん@ピンキー:05/01/23 21:03:28 ID:4nbbM1gi
藁タ

473名無しさん@ピンキー:05/01/23 21:25:41 ID:JAM9XGit
>>460-464
GJ。聖と景は個人的につかず離れずだと思ってたから新鮮だったよ。

>>469-470
( ゚д゚)・・・
474名無しさん@ピンキー:05/01/23 21:28:26 ID:tZJ4KZKt
>>469-470
やばい、ちょっとかわいいとか思ってしまった…orz
475名無しさん@ピンキー:05/01/23 22:49:31 ID:E1RSnKcE
聖景堪能させて頂きました。GJ!
ここにも応援している者がいるので、
また気が向いたら投稿して下さいね。
476名無しさん@ピンキー:05/01/23 23:42:20 ID:O6zp9/Zh
>>475
自演乙
477名無しさん@ピンキー:05/01/23 23:52:19 ID:84sPZOXz
ココにも応援してるのがいるぞー(`・ω・)ノシ
職人さんガンガレ!
478名無しさん@ピンキー:05/01/23 23:56:10 ID:ElGT6pin
聖景萌え。
面白かったです。
そういや景さんって非リリアンな数少ない女性キャラなんだね。
GJ!!
479名無しさん@ピンキー:05/01/24 00:10:46 ID:TZudRj6M
やっぱ「叩くなら叩け」なんて痛い誘い受けしてでも
お義理の感想レスが欲しい物なのかね
480名無しさん@ピンキー:05/01/24 03:05:16 ID:TZudRj6M
じゃ、俺もお義理レス。
>>460-464 頑張ったな、でももう来なくていいよ。
481名無しさん@ピンキー:05/01/24 17:38:26 ID:2JtTaV/r
>>479-480
えーと…何がしたいのかな?
482名無しさん@ピンキー:05/01/24 17:42:10 ID:NOHUS/FX
糞SSに義理レスしかない悲惨なスレだな。
483名無しさん@ピンキー:05/01/24 20:08:06 ID:o9gjsUTq
>481
スルーしとけ
484名無しさん@ピンキー:05/01/24 21:49:21 ID:XZLgbTEo
>>481
スールしとけ。
485名無しさん@ピンキー:05/01/25 00:33:49 ID:O1v2NbjI
     ,,        )      )
         ゛ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゛ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゛{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
       /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゛´゛^′..ヽ 
       ゛{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
       ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゛´゛^′.ソ.ヽ
      ゛{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゜o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
486名無しさん@ピンキー:05/01/25 03:24:09 ID:a948JZZn
聖蓉きヴぉんぬ
487名無しさん@ピンキー:05/01/25 11:22:40 ID:2VKO9y1+
スレ前半は良作ばかりだったのにな。
とにかく黄薔薇きぼんぬ!
488名無しさん@ピンキー:05/01/26 11:43:55 ID:itYAkAm3
おまいら!
コミックス3巻が発売されますたよ!
489名無しさん@ピンキー:05/01/26 20:56:56 ID:hSKkDpWo
どこに良作があったの
490名無しさん@ピンキー:05/01/26 21:31:17 ID:61I/Nxxy
歴代スレの事ではないかな
491名無しさん@ピンキー:05/01/26 22:23:30 ID:YbZf48Mn
まぁそんなことを言うのは
失礼ではないかと
492名無しさん@ピンキー:05/01/28 22:11:51 ID:KKlciyz8
今日ひさしぶりに同人ショップにいきますた。
今はずいぶんマリみてのエロ同人があるんだね。買わなかったが、、、
493名無しさん@ピンキー:05/01/29 05:59:43 ID:HHcHjima
どうしたら良スレになるのか考えようの会
494名無しさん@ピンキー:05/01/29 06:14:16 ID:fuNxVy8H
まぁ、あらしを完全スルーするとか?
でも、スルー=肯定と取られるのは癪なんだよな。
あと、昔と比べてどうこう、って意見があまりに激しいと、
最近投下した者は立場無いよな。ちと切ない。
495名無しさん@ピンキー:05/01/29 11:14:59 ID:1V9bc9RN
昔はこのスレ輝いてたのになぁ…
496名無しさん@ピンキー:05/01/29 11:35:20 ID:6uXVx8FM
作品の質自体は今も昔もあんまり変わらないかもしれないけど、
昔の方が雰囲気はよかったとは思うな。

荒らしは癪だけどスルーがやっぱり一番だと思う。
497名無しさん@ピンキー:05/01/29 13:37:20 ID:LSnoKbeN
>>492
どうせ相手が男だろ?
女が相手じゃないと萌えないのさ〜

エロは持っていないが
498名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:04:37 ID:XPuaaVZv
投下します。
令×由 ちょっと暗いお話です。
タイトル 『どれだけ強くなれば』 NGワードは『sage へた令』。
499名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:06:39 ID:XPuaaVZv

 胸に刻まれた傷跡は、私の強さを証明してくれる筈のもの。
 誰よりも強く在りたかった私は、しかし自身の身体に傷跡が刻まれることを恐れていた。
 幼い頃から騎士のように私の傍らに控えていてくれた人の暖かさに、いつしか私は甘えていた。
 そんなぬるま湯に心も身体も慣れ切ってしまえば、その場所から這い上がるのは容易ではない。
 事実私は、その場所から這い上がるのに。這い上がろうと決心を固めるまでに、ゆうに十数年の時間を要したのだ。
 リリアンの高等部に進学し、山百合会というある種の極めて特別な組織へと身を投じることにより、沢山の人との触れ合いを知った。
 妙に達観した先輩たちと。最も近しき人の友人たる存在と。
 そして、今では絶対に離れたくないと心密かに願っている、同じ目線で付き合うことの出来る得難い友人たちと。 
 そういった新鮮な風は、私の中の何かを変質させたのかもしれない。
 99.9%の成功率と謳われていた、しかし生まれてからずっと背を向け続けてきた心臓の手術を受けたのが、今から半年ほど前のこと。
 手術は危なげなく成功に幕を閉じ。
 私は、誰よりも強くなった。


 今、その傷跡に触れてくる指先が在る。
500名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:07:47 ID:XPuaaVZv
「傷跡、ちょっと残っちゃったね」
 ひんやりとした手が、指が、私の胸元を撫でている。それと共に紡がれた言葉は、ひどく悲しげな色をたたえていた。
「うん……」
 ぼんやりと向かい合った人の面持ちを見詰めていた私は、小さな声で返事をする。
 目の前にある見慣れた顔は、私の半身と云って差し支えない存在。
 島津由乃と支倉令を隔てるものは何も無い。
 二人は裸のまま。
「……いい? 由乃」
 私は小さく頷いた。音もなくスイッチが入る。
 二人の時間が始まりを告げる。冷たさと熱さ、退廃と刺激の色を伴う二人だけの合図。


 誰よりも近くに感じていた視線に曇りを見出してしまったのは、果たして何時の頃からだっただろう。
 既に自分の一部分とまで錯覚してしまいそうになる程の存在だ。思考の流れや感情の響きを読み取ることなど、呼吸するかの如く自然に出来てしまう。
 知らなければ良かった。
 何も知らないままの自分を強いと思い込んでいた弱い私のままでいられたら、どんなにか幸せだっただろうと、強くなった私は何度も繰り返し思い苦しんだ。
 支倉令の瞳が、私の姿を映していないという事に。
501名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:08:53 ID:XPuaaVZv
 令の手が透き通るように白くて薄い胸部を撫でる。剣を振るうことを生業とするその手はカサカサとしており、自分でそこを触れる時とは全く指向性の異なる刺激がじんわりと染み込んでくる。
「ふっ……」
 声が漏れる。令の愛撫に慣れ親しんだ身体は私の意志とは無関係に熱を帯びていく。快感が引き出されているのか、それとも私が進んで快感を引き出しているのか、それは解らない。
 解らないし、どうでもいい。
 でも、どうでもいい筈なんてないのに、熱い身体とは裏腹に心は澱のように沈んでいく。
 令ちゃん、と呼ぶ。小さくか細い声で。
 答えは無い。徐々に大胆さを増してくる手の動きだけが返事の代わりだった。
「はっ、ああ……あ、ッ……」
 漣のように繊細で、けれど時折押し寄せる高い波。的確すぎる愛撫に堪え切れない。私の癖も感情の流れも、全てを熟知したようなそれだった。
 快感が何処にも逃げて行かない。身体の内で反響し反芻し次第にそれで埋め尽くされる。
 正に、包み込むような愛撫だった。
「令ちゃん……!」
 私は姉の大きな体躯にしがみついた。今の私に出来ることは最早多くはない。さらなる高みを求めすがるくらい。
 姉の表情は満たされたようなそれだったが、その心までが満たされているわけではないことを私は知っている。
502名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:10:05 ID:XPuaaVZv
 令の面差しに陰りが見え始めたのは、まだ由乃が中等部に在籍していた頃のことだ。
 つまり、令が高等部に進学し、山百合会にその身を投じた時期。環境が変化し、同時に人間関係もがらりと入れ替わる時期に。
 支倉令は、小笠原祥子という一人の少女に出会った。
 決して挫けぬ強き心と、同時に誰かにすがらずにはいられないか弱き心を同時に内包した、精巧なガラス細工のような、奇跡のようなバランスの上に立つ少女であった。
 令は、その少女に魅せられた。


 私は高等部に進学し、いつしか形作られた約束の通りに、令からロザリオを受け取った。
 初めて薔薇の館に赴いた時のことは今でも鮮明に覚えている。
 小笠原祥子──こいつが、私の令ちゃんの心を掻き乱していると。
 出会った瞬間に理解したのだ。誰に気付かれずとも私にははっきりと解る。それは論拠も証拠もない勘のようなものだったのだが。


 だってあなたは、こんなにも思い苦しんでいる──。
503名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:11:09 ID:XPuaaVZv
「あッ!?」
 いつしか令の愛撫は、私のその部分にまで及んでいた。
 心まで蕩かすような刺激は唐突で、無防備だった私の感覚神経が一斉に歓喜とも絶望ともつかぬような悲鳴を上げる。
 理性など介せない。直接的な快楽に支配された私の身体はみっともなく震え仰け反りそして、何処か遠くに自分自身の口から零れる嬌声を聞く。
「あっあっアッ……令ちゃん……駄目っ、これ以上……ッ!」
 私の声は果たして令に届いているのだろうか。憑かれたように、そしてどこか疲れたように淫らな行為を繰り返す令の表情は、虚ろに色彩を失っていた。


 私と小笠原祥子の狭間で揺れるが余りに痛々しく磨耗していった令。
 傍から見れば令の佇まいは平時とそれ程変わるものではなかっただろうが、彼女と寄り添うように生きてきた私にしてみれば明白だった。
 小笠原祥子を許せないと思うのは今でも変わらない。だがそれは、愛しき人が傷つき果てていくことよりは優先されるべきことではない。
 令が私ではなく小笠原祥子を選ぶのなら、それも構わないと思った。それで令が救われるのならば構わないと、掛け値なしにそう思った。
504名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:13:05 ID:XPuaaVZv
 他の誰でもない。
 私は、私の大切な人の為に心臓の手術に踏み切ったのだ。
 何時までも何処までも私の傍に居てくれなくても構わない。一番近くに居てくれるならばそれが一番嬉しい。けれど大切な人の笑顔が永劫に失われてしまうくらいなら潔く身を引こう。そう思っていた。
 せめて令が誰かと誰か間で悩むような袋小路から抜け出してまた笑ってくれさえすれば、それだけで僥倖だ。
 そのための強さを。独り立ち出来る強さを得るために私は、生れ落ちてからずっと背負っていたハンデを乗り越えて。


 なのにどうして、私は──。

「ッ──!」
 ずっと抑えて来た何かが崩れ落ちて、私はどさりとシーツに沈み込んだ。息が荒く熱い。急に冷たく感じられるようになったシーツと沸騰したように熱い身体の狭間で、私の意識は形容し難い余韻に酔っていた。
「大丈夫? 由乃」
「……うん……ッ、平気……」
 心配げな姉の言葉に、私は整わぬ息のままに答える。令の顔が、そこにある。
505名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:15:39 ID:XPuaaVZv
 結局私が得た強さは、令の迷いを断ち切るには至らなかったらしい。やり場の無い感情に苛まれる令にこの身体を差し出したのは何時の頃だったろうか。既に定かではない。
 それは誰の強さか、誰の弱さか。
 苦しむ誰かを放っておくことの出来なかった誰か。苦しみを断ち切る苦しみを恐れ誰かの差し伸べた手にすがった誰か。


 頭まで布団を被って私は姉に背を向ける。
「由乃……?」
 なんでもないとかぶりを振るも、どうしても令の顔を見ることが出来ない。声に出して答えることが出来ない。
 今振り向いてしまえば、折角手にした強さが折れてしまいそうだった。いいや、既にそれは崩れかかっていて儚くも消え果る寸前なのかもしれない。
 それでも大切な人のために。愛しい人の為に。
 それでも、それでも──。


 ──ねぇ、令ちゃん。
    どれだけ強くなれば、私はあなたを救えるの?
506名無しさん@ピンキー:05/01/29 15:16:53 ID:XPuaaVZv
以上です。読んで頂いて多謝。駄文失礼しました。
507名無しさん@ピンキー:05/01/29 16:30:22 ID:RWVs852e
泣きそう
508名無しさん@ピンキー:05/01/29 18:40:28 ID:Ls1BUv/Q
>>506
よかった。こういう切ないの好き。
509名無しさん@ピンキー:05/01/29 23:20:27 ID:2OmQdvr+
もっと明るく爽やかなエッチきぼん
510名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:17:38 ID:ylZem8O8
・・・もうすぐバレンタインだな
511名無しさん@ピンキー:05/01/30 05:15:03 ID:DULGctyz
いやなこと思い出させるんじゃないよ
512名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:05:17 ID:91V6B/nz
バレンタインが近いってことはリリアン乙女が、
お姉さまのためにあれこれ思い悩んでハアハアな季節ってことだな。
513名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:07:01 ID:91V6B/nz
上げてしまった…orz
514名無しさん@ピンキー:05/01/31 13:04:21 ID:Qid6Qax0
もうすぐバレンタイン。こんなSSキボンヌ。

バレンタイン

祐巳「あの・・・お姉さま」
祥子「何、祐巳」
突然、制服を脱ぎだす祐巳、チョコレートが塗られたからだをあらわにする。
祐巳「ポッ・・・バレンタインプレゼントです・・・受け取ってください」
祥子「祐巳・・・・いただきまーーす」
515名無しさん@ピンキー:05/01/31 13:34:39 ID:eh8HvgWo
秋田
やるんなら別バージョンかもっと捻ったのに汁
516名無しさん@ピンキー:05/01/31 18:15:17 ID:2KpOHlOM
バレンタイン

祐巳「あの・・・お姉さま」
祥子「何、祐巳」

祐巳手作りのチョコバナナ。

祐巳「ポッ・・・バレンタインプレゼントです・・・食べてください!」
祥子 「こう?ぺろぺろぺろ…」
祐巳「もっとおもいっきり食べてください!こうですよ!」

祥子の手からチョコバナナを取り上げ祥子の口にねじ込む。

祥子「うぼぁうごぉ!辞め…て!ごぶぅ…」
517名無しさん@ピンキー:05/01/31 20:04:04 ID:yiCMTSs7
聖リリアン女学園…血のバレンタインと呼ばれる惨劇の幕開けであった…
518名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:43:33 ID:AkCHnNuE
身体の力がどんどん抜けてゆく。
キスするたびに抜けてゆく。
でも、もちろんそれだけで終わらない。
唇を離し、クリトリスに舌をはわす。
祐巳には予感があったのだろう。それでも、ひぃ、と小さな声が漏れる。
舌先でゆっくりとクリトリスと包皮の間をなぞる。
それでも祐巳は、膝で私の頭を挟まぬよう、絡めた指を強く握らぬよう、こらえてくれる。
背中をこじらせ、顔をあらぬ方へ向け、こらえてくれる。

そんな祐巳を楽にさせてあげる。
遠慮も優しさも恥じらいも何もかも忘れてあげる。

上唇で包皮を剥き、そのままクリトリスに吸い付く。
強く吸い上げる。
「んっんぁっっ」
吸って膨らんだクリトリスを舌で激しくねぶる。
ほら。
両膝が、両手が。
私の舌を求めるように、私の舌から逃れようとするように、私の頭を包んでくれる。
ふと生首を弄ぶサロメ、そんなイメージが浮かぶ。
息が切れるたび深呼吸し、また吸い付く。
息苦しいのに止めることができない。
もう舌の付け根が痛い、でももっとねぶりまわしたい。

絶頂の回数はもうわからなくなってしまった。
祐巳はぐったりと、それでもまだ身体をひく付かせている。
私は顔から胸元まで愛液でぬれている。
疲労感と満足感に満たされて、祐巳の隣に寄り添う。
519名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:44:28 ID:AkCHnNuE
しばらくそのままで息を整える。
たくさん祐巳を愛し、祐巳も答えてくれた。
一眠りしたら、ぬるめのバスに入って。
紅茶と多目のお菓子でゆっくりと過ごして。
そして眠ろう。
そう考えながら、愛しい祐巳の方を向く。

祐巳はまっすぐ私を見ていた。

また、私を奪ってはくれないんですね。

悲しみ、怒り、侮蔑、屈辱、絶望、諦め、懇願、全てが入り混じった表情。
そんな感情を私に叩きつけてくる。

私はお姉さまのものになりたい。

私をお姉さまのものにしてください。

お姉さまに捧げたいんです、一生に一度きりを。

「ダメよ。」
声が震える。
祐巳が怖い。
祐巳の真摯な思いが怖い。
でも、そんな畏怖を必死でねじ伏せて、諭す。
520名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:45:57 ID:owSBpKWp
さんざ愛し合っておきながら、と自分でも思う。
でも、そんな祐巳の、一生に一度のもの。
祐巳の純潔を手折ることは私にはできない。
祐巳が好きだ。
祐巳が大切だ。
だからこそためらう。

「何度も話したはず、あなたの処女はあなたの伴侶となるべき人のものよ。私は祐巳が大事だからこそ守るの。祐巳もそんなことはしないって約束したはずよ。」
「はい、、」
くどくどとお説教を言う姉。それに従う妹の返事。
しかし表情は変わらない。

「わかって。」
「、、お願いがあります。」

祐巳はそういってベットから下りる。
白い背中。
小さな背中。
まだ身体は熱いはずなのに。
とてもひんやりとして見える。

祐巳は自分のかばんから何かを取り出す。
かわいらしい、紙袋。
ファンシーショップの包装。
一度、デートの時に連れられて行ったお店のもの。
521名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:47:16 ID:owSBpKWp
ラッピングなんて飾られたものはされていない、ただの紙袋を祐巳は開けている。
セロファンテープを丁寧に開ける。
裸体の祐巳の手の中の、不恰好な花。
中から出てきたものは四角い箱が2つ。同じかたち、同じ色。

「お姉さま、お願いがあります。」
繰り返す、祐巳。
「それは、なに?」
「ピアサーです。」
「ピアサー、、高等部ではまだピアスは」
「しるしを下さい。」
「聞きなさい、何を言ってる、、」
「しるしを下さい!」

「私の胸に、しるしを下さい。」
「ピアスならしばらく外していればまたふさがるそうです。」
「一生の傷にはならないそうです。」
「お姉さまと共に歩める間、」
「お姉さまのことが好きでいる間、」
「その間だけでいいんです。」
「しるしを下さい。」
「あかしを下さい。」
「痛みを下さい。」
「枷を下さい。」

とつとつと言葉を紡ぐ祐巳。
522名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:48:24 ID:owSBpKWp
自傷行為。いえ、私に傷付けさせようとする倒錯した行為。
祐巳の目に浮かぶ思いは多すぎて、複雑すぎて、私には受け止めきれない。
その願いも受け止めきれない。
でも。
私は姉。
姉は、、妹と共にある。

「祐巳。」
決意を口にする。
「はい。」
私も
ベットに上げ、座らせる。


「好きよ。」
「私もです。」
「しるしをあげる。」
「っ、はい!」
驚きと喜びの混じった返事。
「今からの痛みは私が授けたもの。ゆっくりとその痛みを噛み締めなさい。」
「はい!」
「かわいいピアスを用意してあげる。私の最愛の妹であるあかしよ。」
「はい!」
「私が望んだら、いつでも見せるのよ。何時いかなる時でも、何処であろうとも。」
「はい!」
「右に欲しい?左に欲しい?」
「っえっ?」
「私は祐巳と反対にするわ。」
「っそ、そんなっ」
「私も開けるわ。」
523名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:49:59 ID:owSBpKWp
「お姉さまにそんなことさせられませんっ!
「いやよ。私は祐巳とお揃いがいいの。」
デートの度に繰り返された言葉。
そのときと同じ笑みを浮かべながら。
祐巳は困っている。
でも、私の決意は変わらない。
デートの度に繰り返された言葉。
一度も翻したことはない。

それから私の思い通り、バスタイムにして、ティータイムにして。
その間、ピアサーの説明書を二人で読む。
ゆっくりくつろいでから、お互いにピアスを開けた。

祐巳は左に、私は右に。
祐巳は失敗してはいけないからまず自分から、と言って聞かなかった。
てのひらに収まる小さな装置。
作りの荒い、太い針に大丈夫かと思う。
そして。
ガシャンッと機械音がして、祐巳の胸に乳白色の樹脂が留まる。
祐巳は一瞬顔をしかめ、でも左胸のあかしを見下ろしてうれしそうに私を見た。

次は私。
やはり躊躇する祐巳の手を取り、話しかける。
かわいいピアスを選んであげる。
おそろいのピアス。
二人を繋ぐことのできるリングのピアス。

それは二人のエンゲージリングよ。
524名無しさん@ピンキー:05/01/31 21:53:02 ID:owSBpKWp
おしまい
>>456からの続き
525名無しさん@ピンキー:05/01/31 22:02:10 ID:owSBpKWp
ぎゃ
間違えた

スレ汚しスマソ
526名無しさん@ピンキー:05/01/31 23:26:01 ID:jbc3sJuU
つまらないんだが……。
527名無しさん@ピンキー:05/01/31 23:36:30 ID:oipwWUxI
エロくはあると思うぞ
ねちっこい祥子さまは良い
528名無しさん@ピンキー:05/01/31 23:55:53 ID:0fl1Trc1
エロいらね
529名無しさん@ピンキー:05/02/01 00:26:03 ID:Jkch+DCV
その言い方はどうだろう
530名無しさん@ピンキー:05/02/01 07:06:25 ID:fz/DDbWd
エロ ライブラリーなんだからw>528
531名無しさん@ピンキー:05/02/01 13:19:00 ID:0hcwoTDr
うん、本当につまらん。
532名無しさん@ピンキー:05/02/01 16:52:21 ID:trazlgFk
本スレでは祐巳は嫌われているのはなしか?
533名無しさん@ピンキー:05/02/01 18:28:56 ID:+fioKyLD
あれはただの一部の粘着厨だよ
最近じゃ本スレ見る気もオキネ
534名無しさん@ピンキー:05/02/01 18:59:34 ID:9o8keKe8
あれ間に受けちゃう奴いるのか。ゆとり教育って怖いな
535名無しさん@ピンキー:05/02/01 19:03:14 ID:8y7kva22
>>533
最初独りが粘着してたのを間に受けた奴が出たんだと思ってた
このスレが次スレに逝く前に新刊出ないかな〜
536名無しさん@ピンキー:05/02/01 19:04:12 ID:8y7kva22
すまないsage忘れた
537名無しさん@ピンキー:05/02/01 23:41:08 ID:poqqdL8f
今日本屋で「マリア様の少女たち」という小説を立ち読みした。















読まなきゃよかった。
538名無しさん@ピンキー:05/02/01 23:48:49 ID:byVYr40v
>>537
ぐぐっても出ないので詳細きぼん。
539名無しさん@ピンキー:05/02/02 00:46:11 ID:85lAOsXh
ねっとりえろい祥祐巳の人乙!!
540名無しさん@ピンキー:05/02/02 00:57:27 ID:JJVoukds
束縛されたがったり、それを形として残そうとする祐巳もネタとして刺激的ですのう。
541名無しさん@ピンキー:05/02/02 02:32:25 ID:v1n/qPPq
なんでもいいから蓉子が犯されるの希望
542名無しさん@ピンキー:05/02/02 04:58:32 ID:2cIy4ffG
天使のような黒祐巳が悪魔のようなささやきで小笠原祥子を弄ぶっていう設定が良いな
543名無しさん@ピンキー:05/02/02 07:09:29 ID:Jw/1p38N
久しぶりに来たんだけどなんか初期に比べて質が落ちてるね。読み手の。
544名無しさん@ピンキー:05/02/02 21:32:06 ID:cct4Qmsl
祐巳系のssってあんまり印象に残るのないな。
陵辱系がやたら多いイメージだ。
545名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:47:54 ID:/pYhyfkl
人によるだろ、そんなの。ばーか
546名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:49:45 ID:1F4K2hLg
心と身体は一体ではない、というのが実感。
栞が好きだったし、今は景さんに心ひかれる。
でも、栞とは心通わす意味で抱き合ったりキスしたりしただけ。
景さんとだって一緒にいるだけで、気持ちの外側の殻が溶けてゆくような心地よさはあるけれど。
性行為に及ぼうなんて考えもよらない。

自慰に耽るとき、栞のことを思い出すことがある。
でも、それは今では抱きしめた時の感触だけ。
思い出を穢したくないからとか、背徳感からではないと思う。
景さんの下宿で一緒に過ごす時。
マニッシュな景さんがふと女性らしい仕草を見せた時にちょっとどきりとする。
でもそれまで。
栞は天使。景さんは親友。
例え性欲を昂ぶらせて混濁した意識の中でその表情が浮かんでも、それはファンタジーを形成するモザイクのひとかけら。

祐巳ちゃん。
慌てようが面白くて、つい構ってしまう。
特に祥子の前でなんて最高だ。
抱きついてた時の反応も楽しい。
それにそんなときでも祐巳ちゃんはあばれたりしない。
びっくりしていても人を怪我させたりしないようにしてしまうのだろう。
これが本当の狸寝入り、なんていっても許してくれるだろうか。
たった今。私の腕に絡め取られた君に。
547名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:50:33 ID:1F4K2hLg
まだ日が高い時間、バス亭に立つ祐巳ちゃん。
うれしい偶然だったからつい声を掛けた。
遊びに来ない?って。

ここからが見ものだった。
表情が真剣だから、宿題のことかな?
ちょっと緩んだな、予習復習かおうちのお手伝いのこと?
目線がくるりって、きっとテレビのことだろう。
そして瞳がまたくるり。私の瞳をみつめて。
うれしいです、よろしければぜひ!

バスの中でその話をしたところも、また見ものだった。
ぷくーとなったり、真っ赤になったり。
そして、よくわかりますねって尊敬?された。
その時の瞳は少しだけ曇っていた。

同世代の女の子ってどういうことが楽しいのかよくわからない。
だから私の部屋にはあまり余り祐巳ちゃんの面白がるものってないと思っていた。
でもお茶を飲みながら予習を見てあげている間中、祐巳ちゃんはいろんなものに興味を示した。
でもきっとそのもの自体が面白いのではない。
それらは私を形作っているもののひとつだからだろう。

テキスト等をかばんにしまい、少なくなったミルクティーを飲み干して。
祐巳ちゃんの目が期待でキラキラ輝いている。
そんなわけはないのに、私の部屋が宝物であふれている様に。
548名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:51:45 ID:1F4K2hLg
難しそうですね、この本
うん、だから私も読んでない
そ、そうですか
そんなもんだよ

この三個組の小物、かわいいですね
蓉子にもらったの。江利子も持ってるよ
そうなんですか、仲良し三人組の友情のあかし、じゃないですか?
だからこれの、つるんとした頭は江利子のおでこだと思うのよね〜
、、そ、そんなつもりでプレゼントするおひとじゃありませんよ!違います!

祐巳ちゃんは、はしたなくてすみませんと謝りながら、でも笑って説明する私がうれしいのか、お宝探しを続ける。
ちゃんと私のプライバシーに繋がりそうなものを避けながら。
人の心を大切にする、やさしい子。

ベットサイドの目覚し時計。
ちょっと変わった形をしていて、祐巳ちゃんはそれに手を伸ばす。
失礼します、といってベットに膝をつき、手をつき、もう一方の手を時計に伸ばす。
祐巳ちゃんのおしりがぴょこん、ってなって。
私もそれを追いかけてベットへ。

私の気配を感じてちょっとこちらに振り返った表情はきょとんっとしていた。
そのまま腰を抱きながら、横になるようにベットに押す。
わっわっわわわっ
そういってびっくり顔になる。
549名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:52:29 ID:1F4K2hLg
祐巳ちゃんのことは好きだ。
でも栞や景さんとは違う。
私に信頼を寄せる後輩であり。
私を癒してくれた下級生であり。
私や仲間に大きな影響を与えてくれた存在であり。
そして欲情の対象である。

卒業式の前日。
放課後。
頬へのキス。
あのシークェンスは何度となく私のファンタジーに現れた。
私から駆け出し、すぐ立ち止まって振り向く。
怯えているかのごとくふるえながら、両こぶしを強く握り締める。
本当に困りながら、頬を紅く染める。
こちらを見る瞳が小動物のように。
でも、次の瞬間、その瞳には。
光がさし、力が宿り。
草原を駈けるように私に近づき、一気に目の前まで。
その時、私は祐巳ちゃんとひとつに重なる。
私は祐巳ちゃんになる。
私も祐巳ちゃんのように鼓動が早鐘を打つ。
スローモーションのように二人の距離は縮まる。
距離がなくなる。
ゆっくりと、手のひらに背中を感じ、背中に手が廻されて抱きしめられてゆくさまを感じる。
そして私の頬と唇はぽぅっと暖かくなる。
喜びと高揚。
暖かみは熱へと変わり、私は絶頂を迎える。
550名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:53:17 ID:1F4K2hLg
私は祐巳ちゃんに性欲を感じる。しかし愛しているとは思いにくい。
もちろんそ栞への罪悪感を抜きにしてだ。
なにせ、あのファンタジーの中の私は祐巳ちゃんのような子に愛される私で。
ファンタジーの中の祐巳ちゃんは祐巳ちゃんのようになれた私なのだから。

とりあえずベットに押し倒してしまったが、この和んだ雰囲気の最中、当然欲情していたわけではない。
いつものスキンシップ。
この子狸ちゃんを、ちょっと抱きしめて、困らせて、にかっと笑って、おしまいにす、、。

祐巳ちゃんが、何かつぶやく。

わたしが、ほしい、ですか?

映像と音声が合っていない感じがした。

硬直する。
硬直してしまったことに、焦る。
マズい。
祐巳ちゃんは何を言い出すんだ?
わかっているのにそんなことを考え、つい目を見てしまう。
その瞳が語るささやきを聞いてしまう。
いつものスキンシップ、いつもの冗談。
もうそんなことで終わらせることはできない。
一線(俗な言い方だが)を越えるか。
二度と会わないか。
どちらかを選ぶしかない。
551名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:56:04 ID:1F4K2hLg
何を考えているかわからない。
祐巳ちゃんは表情も仕草も硬く。
でも表情にも瞳にも。
軽蔑とか畏れとかそんなものはなかった。
私に抱かれることを覚悟している。

胸に刻まれた、自分から一歩退く、と言う言葉。
でも。
頬へのキス。
一歩、私に踏み込んできて。
今の一言。
祐巳ちゃんはまた一歩、私に踏み込んできた。
私は反射的に一歩退こうとする。

私が好き?
はい
私の気持ちを知っているの
、、恋愛の相手とは思っていただけてないことはわかっています、、

祐巳ちゃんはどうなの?
、、、
祐巳ちゃんの気持ちを知りたい。祐巳ちゃんにとって私は恋愛の対象なのか
、、、
552名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:57:42 ID:1F4K2hLg
無言になる祐巳ちゃん。
祐巳ちゃんは正直だ。今なら引き返せる。祐巳ちゃんにはそれを可能にする存在がいるから。

祥子のこと、好きなんでしょ


しかし、それは。
扉の鍵だった。


祐巳ちゃんはタイをほどいた。
しゅるり。
その小さな音はしかし部屋の静寂のなかで大きく。
不在をわかっているのに、家族に聞こえないかとどきりとする。
祐巳ちゃんの手が背中に廻される。
されるがままに身を寄せてしまい、そのまま口付ける。
祐巳ちゃんの腕にだんだん力が入り、強く唇を押し付けられる。
そのキスは不慣れで不恰好。でも秘められていたのは激情だった。
その激情にめまいを覚え、ふらふらになる。

間抜けな話だが本当に覚えていない。
いつのまにか、私はタンクトップしか身に纏わず。
祐巳ちゃんはあの脱ぎにくい制服でなくショーツだけになっており。
そのショーツの中に右手を差し入れていた。
553名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:00:48 ID:1F4K2hLg
もちょっと続き有り
後ほど
554名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:08:15 ID:+t37Tll3
GJ!
555名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:27:13 ID:dxx3eg9R
荒らしかとオモタ
あらら。
556名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:35:00 ID:ebPkvNVu
二人とも横になって、背中から祐巳ちゃんを抱くような格好。
左手は人差し指で乳首を転がす。
右手は中指でお尻近くから陰核へ何度も何度もなぞる。
祐巳ちゃんの粘液を塗りこめるように、何度も何度も。
そうしながら、うなじにキスをする。
正直、セックスなんて初めてでどうしたらいいかわからなかった。
だから、いつも自分でしているようにするしかなかった。
だから。
左の人差し指で。
右の中指で。
キスで。
それらの動きにシンクロして嬌声をあげる祐巳ちゃんに気付いた時。
やっと私もセックスの快楽を感じることができた。
祐巳ちゃんのキスのように私の愛撫も不器用だった。

やさしく。
時に早く。
タイミングを外したり、じらしたり。

そして人差し指は陰核に集中する。
包皮と粘液の中で激しく踊らせる。
自分自身でしているかのような錯覚を覚える。
557名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:38:28 ID:ebPkvNVu
祐巳ちゃんへの尋問を開始する。
祐巳ちゃんのために。

なぜ、こんなことをするの?
好き、、だから
私でなく、祥子が好きだから、だよね
はい、お姉さま、が好き、だから
こんなこと、裏切ることにならない?
違いま、す、
何が違うの?

いつのまにか祐巳ちゃんはぼろぼろと泣き出していた。
執拗な愛撫の快楽のなかで、泣きながら懺悔を始めた。

お姉さま、と、一緒に、いたい
お姉さまと、お話、したい
お姉さまに、誉められ、たい
お姉さまに怒られ、たい
お姉、さまと泣き、たい
そ、して、お姉さま、と、愛し合い、たいんっですぅっ

でも、お姉さまに、とって、私はいも、おとで
ここ、ろは、通って、いるって、信じたい、けれ、ど
せいさま、みたいに、いかな、く、て
けれ、ど、けれ、ど
このまま、では、わたし、はいもう、と、の、資格なん、てないん、です
今の、ままで、まん、ぞく、できない、わたしに
おねえ、さまに、こんな、気持ちに、なる、わたしに
罰を、罰を、下さいいぃ
558名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:39:30 ID:ebPkvNVu
ごめん、なさい、ごめん、なさい、ごめん、な、さい
でも、こんな、お願いが、できるのは、私には、私、には
ひとりしか、いない、ん、です
ごめん、なさい、ごめ、ん、なさいぃ

私は興奮していた。
祥子の祐巳ちゃんへの思い。
祐巳ちゃんの祥子への思い。
その食い違いはこんなにも祐巳ちゃんの心を苛み、燃やし尽くそうとしている。
祐巳ちゃんは祥子の思いのために、それにそぐわぬ自分の贖罪のために、自分を生贄として燃え盛る炎に身を投じたのだ。
本当は愛する人に捧げるべきな自分の身体を他にゆだねることで、自分の身を滅ぼすことで心を再生させようというのだ。
そしてその儀式の一切を執り行なっている司祭こそ、私なのだ。

乳首を親指と人差し指の爪でつぶし、耳たぶに歯を立てると、祐巳ちゃんは高い声をあげて、そしてぐったりとなった。
それに合わせるように私も全身に強いオーガズムを迎えた。
儀式は厳かに終わった。

まだ息は切れていたが、祐巳ちゃんを正面から抱きしめ直した。

そして、言う。
559名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:41:11 ID:ebPkvNVu
見破られたとおり私は祐巳ちゃんを恋人にと思ったことはないよ
でも祐巳ちゃんでオナニーしたことは何度もあるよ
これは私からの懺悔
祐巳ちゃんだけ、なんてズルいからね
それに私とのこと気に病んじゃダメだよ
私も心と身体がバラバラになりそうなぐらい、栞のことを思っていた、経験があるから
祐巳ちゃんのおかげで考えが変わったよ
祐巳ちゃんは私に抱かれて身体を犠牲にして、心の祥子との思いを守ろうとしたんだと思う
でもそれは心と身体が結びついているからなんだ
やっぱりみんなひっくるめてひとつなんだ
また祐巳ちゃんに教えられたよ
また祐巳ちゃんに救われたよ
心と身体をバラバラにしちゃだめだ
そうしないと今度は心がバラバラになっちゃうよ
そんなときはまたおいで
たくさんかわいがってあげる
私は祥子ではないけれど
祐巳ちゃんにとって、こんなことがお願いできるだたひとりの人なんでしょ

私の胸に泣きながらしがみつく祐巳ちゃん。
小さな声で。
でも、少し力のの戻った声で。

聖様のバカ
もうこんなこと二度と、二度とありません

ありがとう、ございます
560名無しさん@ピンキー:05/02/02 23:42:50 ID:ebPkvNVu
おしまい
561名無しさん@ピンキー:05/02/03 00:12:30 ID:mS1mrnvQ
>>546-553
>>556-560
なるほど。祐巳誘い受けを久々に見たが
そこからの展開も良いな。GJ!
562名無しさん@ピンキー:05/02/03 02:25:12 ID:Kem/QuHh
詩っぽくて面白かった。
割と読みやすかったし
563名無しさん@ピンキー:05/02/03 02:40:59 ID:AjvprGwd
gj!
564名無しさん@ピンキー:05/02/03 02:43:04 ID:Jb8qR8Tr
祐巳「お姉さま、オシッコ見せてください。わたしお姉さまがオシッコしてるところ見たいんです。」
祥子「なっ何を言ってるの祐巳!おっおしっこだなんてそんなはしたない!」
祐巳「お姉さま、私のお願い、何でも聞いてくれるって言ったじゃないですか。」
祥子「そうはいったけど、それとこれとは。」
祐巳「オシッコして見せてください。下着を脱いで、股を開いてオシッコしてるところ見せてください。」
祥子「ゆっ祐巳!?」
祐巳「早くしてください。人が来ますよ。それとも誰かに見られたいんですかお姉さま。」
祥子「そっそんな!」
祐巳「さあ早く。自分で大陰唇を開いて尿道口からオシッコ垂れ流してください。照明の準備はできてますから」
祥子「・・・・・・」
祐巳「お姉さま。つーか早く脱いでオシッコしろってんだよ祥子!」
祥子「!!!!!!」
祐巳「妹の私のお願いでも聞けないのかよ祥子。早くしねーとロザリオ叩き返すぞ!このアマ」
祥子「そっそんな!」
祐巳「さあ!さあ!さあ!」
祥子「まっ待って!少しだけ待って。お願い。まだ心の準備が出来てないのよ。」
祐巳「3分待ってやる。早くしろよ祥子。」

祐巳「(くっくっく、この女脳みそゆるいぜ。あとはもうズブズブだな。くっくっ)」
祥子「(ああっ私の祐巳が、祐巳が、ああっマリア様、これは悪い夢ですか?夢なら覚めて、お願い)」
565名無しさん@ピンキー:05/02/03 14:23:11 ID:FSWl/Uzn
>>546
祥祐派ですが、こういう想いを秘めての浮気(?)は嫌いじゃない。むしろ好きです。
もぅ、GJ!読みやすかったしドキドキした。

>>564
…。?
566名無しさん@ピンキー:05/02/03 14:33:56 ID:hI8btNPh
>>564フェチだなぁ(;´Д`)
567名無しさん@ピンキー:05/02/03 15:04:44 ID:FSWl/Uzn
うん。時に、フェチなのは構わないが、もうちょっと祐巳ちゃんらしく攻めて欲しいと思わないか。

「お姉さま…私のお願い、聞いてくれるっておっしゃいましたよね」
「?…ええ、言ったわ。私にできる事なら、だけれど」
「私、お姉さまが用を足していらっしゃるところが見たいんです」
「え?な、何を言って…」
「お姉さまのお小水が見たい。お願いですお姉さま…私、もう普通のじゃ、満足できないんです」
「だ、駄目よそんなこと!出来っこないわ!大体ここを何処だと…」
「出来たら、味わわせて欲しい。お姉さまのお水が欲しいんです……」
「え、あっ。やぁ…っ!スカート…下着を下ろさないで…っ!」
「じゃあ、お漏らしするんですか?……ん…ちゅ、んん…っ」
「…っ!祐巳…まだ明るいうちから…駄目よ」
「でも、お姉さまのここ…こんなになってる。もう、興奮していらっしゃるんでしょう?」
「ふぁ……ああっ。そんなところ、舐めては駄目…!汚い…からっ」
「すごく、綺麗です。お姉さまに汚いところなんて無い。いいえ、あっても、それごとお姉さまを味わいたいんです」
「ゆ、祐巳……っ。ぁ、んん…やぁっ」
「ん…っ、んむぅ…んん…。お蜜も、美味しいけど…もっと。お姉さまぁ……」
「祐巳…。っ、だ、駄目…あ、ぁ…ん。舌入れないで…!や、いやぁ…っ、そんなにされたら、出てしまう……っ」
「お姉さま…さあ」

 ……。
 祐巳ちゃんらしさなんてあるはずが無いな。スマン。
 危うく妙なプレイのSSを書いてしまうところだった。
568名無しさん@ピンキー:05/02/03 18:32:18 ID:pbmaSxVm
あいかわらずキモイスレだな
569名無しさん@ピンキー:05/02/03 20:40:01 ID:zeCFA9kd
祐巳「ちゃん」らしさ・・・か・・・。
570xF8EZ1o4:05/02/03 23:08:22 ID:mxqWwd0o
ながくなったけど
今夜も

571xF8EZ1o4:05/02/03 23:09:44 ID:mxqWwd0o
融の書斎にある鍵のかかる書棚。
ガラスでない扉から蔵書の背表紙は読むことはできない。
しかし鍵自体はかかっていない。
鍵は書棚の前に立つ者の心そのもの。

融はよき父であり、よき夫。
妻を愛し、娘を愛し、小笠原家を愛している。
融自身そんなことは微塵も疑っていないだろう。

しかしというか、だからこそというか。
融は紳士だった。
紳士は嗜みを持つもの。
それは葉巻であれ洋酒であれテニスであれ。
そして女性であれ。

そう、融にとって妻以外の女性は嗜みのひとつ。
だからそんな女性達と過ごす時間であっても紳士であることには変わらない。
そしてこの書棚に収められた本。
洋書だったり豪華な装丁だったり、片や古臭い雑誌だったり、厚みのあるグラビアだったり。
かなり趣味性の高いポルノ。
しかし同時に鑑賞に堪える写真集でもあった。

その扉の前に立つ。
扉を開ける。
一冊、取り出す。
まだ融が戻るには随分と早い時間。
572xF8EZ1o4:05/02/03 23:10:29 ID:mxqWwd0o
ぱらり、と開く。
女性をオブジェと化す皮の拘束具。
隠すところとそうでないところが逆転したかのような黒のドレス。
磔のための大きく禍々しい台座。
宝石のように煌く器具。
そんなものに囲まれ包まれしている女性は平凡な顔かたちをしていたが美しかった。
しかしそれらは女性を飾るためでなく苛むためのもの。

最初は興味本位だった。
後ろめたい気持ちや嫌悪感はあったが、そこにはすぐに美しさを見出すことができた。
それから何日かかけて読み耽るうちに自分のお気に入りができてきた。
何度も読み返すうち、それは今まで自分が秘めてきた嗜好なのだろう、とやっと気付いた。

オブジェ、の写真がはめ込まれた裏表紙を見つめて少しひたる。
持ち替えてそっと元の位置に戻す。
背表紙を押した人差し指を少し横に滑らせ、お気に入りの一冊を取り出す。
特にお気に入りの一冊。
573xF8EZ1o4:05/02/03 23:11:27 ID:mxqWwd0o
表紙はスーツを着た女性。しかしその本のタイトルは忌まわしいもの。
ぱらりとめくる。
その女性のスナップ写真。
住宅街らしい風景。
女性はある館の敷地に入る。
庭園からサンルームに進み。
一枚一枚。
逆光気味の中、衣服を脱いでいく。
豪華なレースの純白の下着。
白いストッキングとガーターベルト。
そんなフェティッシュなものも、なにもかも身から外し。
女性は首輪をつける。

自分の意志でつけた首輪にはいつの間にか紐がつき、その端には飼い主がいた。
飼い主の前で床に置かれた皿でミルクを飲み。
お手をし。
ちんちんをし。
片足をあげ小用をし。
飼い主の投げたものを咥えて戻ってくる。

ぱらぱらとめくっていけば、他にも数名の女性が写されている。
ヘアスタイルも体格も様々。
衣服も普段着だったりセーラー服だったり制服だったり。
屋外だったり部屋の中だったり。
飼い主も男性だったり女性だったりした。
574xF8EZ1o4:05/02/03 23:12:13 ID:mxqWwd0o
しかしいずれも自分の意志で犬になっていく。
そして愛玩されようとふるまい。
飼い主に奉仕し。
最後にご褒美をいただいていた。

ぱらぱらとお気に入りのところまでめくる。
グラマラスな他の女性に比べ胸が薄い少女。
お尻も張り出していない。
こんな写真集のモデルだから未成年ではないだろうが、未発達の少女に見える。
長い髪をツインテールにしているからまたそう見えるのだろう。
質素なブラウスにシンプルなプリーツスカート。
笑顔を浮かべているがそれには華やかさはない。
しかしこの子もまた、館に吸い込まれてゆく。
犬に変わってゆく。

首輪を牽かれながら庭を散歩する。
緑の中の白い裸体が美しい。
粗相をしてしまい、泣きそうになる。
それを飼い主に片付けてもらい、恥ずかしそうに感謝する。
お返しに一生懸命ご奉仕をする。
少女の飼い主は長い美しい髪を持つ女性。
少女と対照的に大人びた感じだが、目は常にフレームの外。
唇は微笑んでいたが、それは見ているのが少女だからか、犬だからかはわからない。
575xF8EZ1o4:05/02/03 23:12:59 ID:mxqWwd0o
本を開いたまま夢想していたことに気付く。
たった今思い描いた景色に少し、まよう。

自分がこの少女に誰をみているのか。
それは最初に見た瞬間にわかっていた。

何冊か読むうちに、こんな世界があることを認知できるようになった。
変な例えだが、余裕をもって読むことができるようになっていた、というか。
それでもこの少女を目にしたとき、衝撃を受けた。
いや、それは衝動だった。
黒い衝動。
甘い衝動。
どろりと、身体の中で鎌首を持ち上げた。
自分の身体の中に、いつの間にこんなものを飼っていたのだろう。

少女のページが終わり、本を閉じる。
元の位置に戻す。
書棚の扉がかちゃりと閉まり、書斎を後にする。


おもたせの菓子箱を持ち替えインターフォンのボタンを押す。
緊張しながら挨拶をすると、スピーカーからうれしさに満ちた返事が返ってきて、照れる。
開いた門から館の敷地へ。
少し歩くと、後ろから扉の閉じた音が聞こえる。
まだ館は見えない。
福沢祐巳は歩く。
576xF8EZ1o4:05/02/03 23:13:45 ID:mxqWwd0o
出迎えてくれたのは執事さんでもお手伝いさんでもなく清子小母さま。
リビングに向かう廊下で、今日は使用人はみな出払っていることを聴く。
だから、ふたりで祥子をびっくりさせましょうよ。
そう、いたずらっ子のように笑う。
この人にはやっぱり、かわいらしい、って言葉が似合う。

使用人がいないってことは食事を作る人もいないってこと。
食べに行くか自分達で作るかしかない。
びっくりさせるって、、小母さまとふたりで食事の用意をすることかな。
だとしたら大変だ、小母さまは料理はお上手だけどすごく時間がかかるって。
う〜、私もがんばらなきゃ。貸していたけるような料理の本ってあるかな。

そんなことを考えていると、ふと小母さまと目が合い、にこっと微笑まれる。
もしかして、また百面相?見られた?またやってしまった、、。
真っ赤になり、目を伏せる。
そのとき、頭のてっぺんから声が聞こえる。

祐巳ちゃんは祥子のこと好きよね
えっえっとっ、はい、もちろんです!
顔を上げる。

そこにいたのは、清子小母さまとは別人としか見えなかった。
その人は小母さまの声で話を続けてきた。

祐巳ちゃん、、うちの子にならない?
577xF8EZ1o4:05/02/03 23:14:43 ID:mxqWwd0o
余り祐巳ちゃんに会ったことはないけれど、そんな今までの印象で。
毎日、祥子から聞く祐巳ちゃんの話をたくさん紡ぎ直して。
なにより、たった今、目の前の祐巳ちゃんの反応。

祐巳ちゃんは祥子が好き。
でもその、好き、は決して祥子には知られたくない。そんな、好き。

祐巳ちゃんは、祥子に告白したの?

祐巳ちゃんは再び目を伏せる。
でも、真っ赤ではなく、蒼白になってる。
頭の良い子ね。

祥子は、まだ祐巳ちゃんの本当の気持ち、知らないのね

握り締めた両手が、膝の上で震えてる。

知っちゃったら。祥子が祐巳ちゃんの気持ち知っちゃったら、どう思うのかしらね
誤解です、私はお姉さまを尊敬し、ご指導いただいているだけです

棒読みの返事。でも必死さはぬぐえない。

私から祥子に話してあげる。あの子ならどう思うかしら
もう会いません!もう二度とお姉さまに会いませんから!やめてください、やめてください、、、

やめてください、やめてください、と何度も繰り返す祐巳ちゃん。
578xF8EZ1o4:05/02/03 23:15:39 ID:mxqWwd0o
いいことを思いついた、という感じで手をそっと合わせる。

祐巳ちゃん、うちの子になればいいのよ
えっ、、
そうすればいつも祥子と一緒にいられるわ。私も祐巳ちゃんと暮らせたらうれしいわ
で、でも、
祐巳ちゃんは私も好きよね。いやだ、もちろん祥子みたいでなくてよ
え、は、はい、、
じゃあ、いいわね、

大事に飼ってあげるわ。祐巳ちゃん

私の言った、かう、と言う動詞がどんな漢字なのかわからなかったみたい。
でも、また顔色が変わった。ちゃんとわかったのね。
祐巳ちゃんは本当に頭の良い子。


祐巳ちゃんはなにか言おうとしたけれど、言わせない。

祥子と一緒にいられるわよ
ずっとずっと一緒
あなたはどれだけでも祥子に甘えていいし
もちろん祥子もたくさんあなたを可愛がるわよ
だって祥子はかわいいあなたの飼い主なのよ
もう悩まなくていいのよ
祐巳ちゃんと祥子の間には何の障害もなくなるわ
すばらしい新しい関係が作られるのよ
579xF8EZ1o4:05/02/03 23:16:27 ID:mxqWwd0o
でも、

祐巳ちゃんが拒まなければ、だけど。

冷たく、口答えを制する。
拒否は許さない。

祥子の部屋に招待する。
祐巳ちゃんは祥子のために生まれ変わるのだから、やはり祥子の部屋で。
祥子を喚起させるこの場所のほうが祐巳ちゃんの心に深く残る儀式になる。

全て脱ぎなさい。

従順に、でも歯を食いしばっている。
脱ぎながら衣服をたたむ。
下着も丁寧にたたみ、衣服の間に差し込む。
命令されて裸になろうとしているのに、下着を隠そうとする恥じらいに胸が高まる。
そして最後にロザリオを一番上に置く。
こんなシーンはあの本にもなかった。

祥子のベットにあがるようにいう。
あえて今朝からシーツは換えさせなかった。
うつぶせに寝かせる。
まだ祥子の髪の香りが残っているだろう。
祐巳ちゃんは枕に顔を埋めている。
それでいい。犬なら飼い主の匂いを覚えてなくちゃ。
580xF8EZ1o4:05/02/03 23:17:25 ID:mxqWwd0o
手足に黒い皮製のグローブとブーツをつける。
といってもぴらっとした細長いものが四枚。
どれもその端をくるりと巻いて、尖らせるように縫ってある。
長い辺の両辺にはずっと紐を通す穴が開けてある。

両足。
尖った部分をつま先にして履かせ、穴に紐を通しながらコルセットのように絞り上げてゆく。
少しずつ拘束されていく祐巳ちゃんに、つい必要以上の力が入る。
腿までのブーツが完成する。
シーム有りのストッキングの様にも見える。
膝の裏や腿の後ろが網目の間から覗き、かわいいと思う。

両手。
かわいい手に最後のキスをする。
つま先と同じように、尖った部分に手を入れ、また絞り込んでゆく。
腕の内側が網目になるようにして。
こちらも二の腕まで。

完成した祐巳ちゃんを仰向けにする。
もう両手は使えない。
自分で脱ぐことはできない。
もう足で立つことはできない。
トゥシューズのように不安定につま先立つか、
犬のように四足になるしかない。
手は既に前足と化している。
581xF8EZ1o4:05/02/03 23:18:23 ID:mxqWwd0o
シュッシュッと全身にスプレーをする。
目等に入らないように、吸い込まないように。

祐巳ちゃんの表情が曇る。
匂いから、虫除けスプレーだと気付いたよう。

それから錠剤を飲ませる。

これはね、アレルギーの薬
もし虫刺されとか草木で痒くなったりかぶれたりしたら大変だもの
これ結構いいのよ、痒くなったり赤くなったりしないの
私も庭に長く出るときは飲むことがあるの

準備ができた。
散歩の準備ができた。

いや、まだ。
私は首輪を取り出す。

祐巳ちゃん、祐巳ちゃん
祥子と私で、ずーっと、ずーっと
大事にするわ

首輪が締められ、紐がかちゃりと付けられる。
祐巳ちゃんは横を向いたままだった。
582xF8EZ1o4:05/02/03 23:19:14 ID:mxqWwd0o
ベットから転がるように降りて。
ドアは私が開ける。
祐巳ちゃんは四足で廊下に出る。
まぁ、従順なこと、と思ったが、それは早く祥子の部屋から離れたかったということらしい。
誰もいないとわかっているのに、廊下の端を選んで歩く。
時計の音、戸外からのちょっとした物音にもびくんとする。
顔は上げない。廊下をずっとみたまま。
でも、歩みを止めることはない。
私が引くと、その方へ進む。

ふと今きた廊下を見ると、転々と濡れている。水滴がぽたりぽたりと落ちた感じ。

祐巳ちゃんが泣いている。
泣くことなんてないのに、泣いている。
この涙を止めるには。
これからたくさん愛してあげて、かわいがってあげるしかない。

そんなやさしい気持ちになって、裏口に着く。

ドアを開けると、眩しい光に満ちていた。
ここにも日傘を置いていて良かった。

祐巳ちゃん、さぁお散歩よ。

抵抗の素振りはみせたものの、祐巳ちゃんは私の後に続いた。
583xF8EZ1o4:05/02/03 23:20:12 ID:mxqWwd0o
祐巳ちゃんを先に歩かせるようにして庭を散歩する。
勝手に進もうとすれば紐を引く。
とたんに祐巳ちゃんは方向を変える。
何も言わなくても、こんなに従順。
私の思うがまま。

塀のそばまで来た。
人の話し声が聞こえる。
歩みが止まる。

その声と気配が遠ざかるまでの祐巳ちゃん。
まだ犬になりきれない祐巳ちゃん。

それもまたかわいらしい。

ゆっくりでいいのよ
ゆっくりでいいの
私達は祐巳ちゃんに自分から犬になっていって欲しいの
祐巳ちゃんの意思でよ
そうでないとダメなのよ
私達は祐巳ちゃんをかわいいペットとして可愛がって
祐巳ちゃんは私達をご主人様って甘えられるようになって
そうやって新しい関係を築いていくの

今までの関係を新しい関係へ変えていくのよ
584xF8EZ1o4:05/02/03 23:20:59 ID:mxqWwd0o
お散歩は終わり。
手足の土をきちんと落としてあげて、リビングに連れてゆく。
祐巳ちゃんはかわいいし小さいからお外で飼うのはかわいそうだから。
ソファーのそばでちょっとぐったりした祐巳ちゃん。
四つんばいでだいぶ歩かせたので疲れただろう。
お皿に牛乳を入れて、そばに置く。
そして、微笑を忘れず。じっと見つめる。

何か言いたげな表情、でもよろっと肘をついて。
お皿に顔を埋め。
舌でぺろ、ぺろ、と牛乳を掬う。

ちゃんと飲んでくれてうれしい。
もしかしたらこんなにも心が弾んだことは初めてではないだろうか。
両手でお皿を抱え込むようにして。
私の与えた牛乳を飲む。
舌で掬ってだから上手く飲めないだろう。
でも、だからこそ一生懸命にならなければ飲めない。

私はソファーに座り、祐巳ちゃんを見ていた。
すてき、すてき、すてき!
うっとりと見ていた。

廊下からドンッと物音がして。そのまま荒っぽい足音が続く。
このときが来た。
585xF8EZ1o4:05/02/03 23:22:00 ID:mxqWwd0o
ひぃっ
祐巳ちゃんはお皿から顔を上げ、慌てだした。
はしたな素振りをしたかと思うと、ソファーの後ろにばたばたと逃げ込んだ。
でも、私は紐を放さない。

お母さま!
お帰りなさい、祥子さん
祐巳、祐巳が来ているんでしょうか、お母さま!
すごい慌てようよ祥子さん
だって、だって、私の部屋に祐巳のらしい服が下着まであって、それに、、

手の中の宝物に目を落とす。

この、、ロザリオまであったのですもの!お母さま、何かご存知なら教えてください!

祥子さん、聞いて
今、私達家族に新しい仲間を迎えたところなの
共に苦楽を共にし、慈しみ会える仲間よ

祥子へのプレゼント。
あぁ、びっくりする祥子が目に浮かぶ。
そして喜び、私に感謝するだろう。
すねていないで、あなたもご挨拶しなさい。

ソファーから立ち上がり紐をぐいと引くと、蛙のような声を上げて祐巳ちゃんが転がり出てきた。
586xF8EZ1o4:05/02/03 23:23:00 ID:mxqWwd0o
祥子は驚愕した。

妙に目の据わった母。
その手には紐が握られ、その先につながれているのは白と黒の生き物。
見たことのあるような、ないような大きな異形の生き物。
それが、さっきまで探していた祐巳であることに気付いたのは。
それがわぁっと声を上げて、手ならぬ両手で顔を隠しながら廊下へと駆け出そうとし。
母に再び首輪を牽かれ、後ろに無様に転がってからだった。

なんてこと、なんてこと、なんてこと!

慌てて祐巳のそばにしゃがみ込み、母を睨みつける。
紐を強引に引き、祐巳を母の手から開放する。

祐巳ちゃんが望んだのよ

祐巳ちゃんにね、ずっと祥子さんと一緒にいられる方法があるって教えてあげたのよ
裸にすることがその方法ですか!
祐巳ちゃんはね、小笠原のペットになるの
そんな、
私達がいっぱい可愛がってあげて
そんなこと、
祐巳ちゃんも私達に思う存分に甘えるの
そんなこと、許される筈ありません!

だって祐巳ちゃんだって許されないことをしているんだもの。
587xF8EZ1o4:05/02/03 23:23:55 ID:mxqWwd0o
その瞬間。
絶叫。
そして号泣。嗚咽。

駆け出すことも隠れることもできない祐巳には、膝を抱え、まるくなって、小さくなることしかできなかった。
そのまま小さくなって、ちいさな粒になって、消えてゆきたかっただろう。

祐巳の抱いた罪悪感。
何かわからないがそれに付けこんで。
しかも私のためと称して。
自分の母が。
こんなことを。
祐巳にこんなことを。

かろうじて祐巳を抱きかかえ、自分の部屋に連れてゆく。
紐を緩め拘束を解き、シャワーをさせる。
迷ったが元の下着をそのまま履かせ衣服を整える。
小笠原のものは身につかせたくなかったから。

電話でタクシーを呼び、続けて福沢家へ自分が一緒にいることを連絡する。
電話をかけるためにはリビングに寄らなければならなかったが、母はちょこんとソファーに座っていた。
表情は見えなかった

祐巳と一緒にタクシーに乗り、小笠原家を出発した。
ロザリオはまだ祥子の手の中にあった。
588xF8EZ1o4:05/02/03 23:25:57 ID:mxqWwd0o
清祐にみえるけど
祥祐のつもり

おしまい
589名無しさん@ピンキー:05/02/04 00:31:23 ID:4r9QLbPZ
もういいよ。
590xF8EZ1o4:05/02/04 01:05:03 ID:DRZy56Ai
反省文

いままでテンプレを読まず書き込んでおりました。
今後は遵守するよう努力します。
NG WordはE-mail欄にします。
陳謝。
591名無しさん@ピンキー:05/02/04 01:34:45 ID:3KONUKwY
>>590
ならもう書き込むな。
592名無しさん@ピンキー:05/02/04 01:44:09 ID:MupKhcAw
こうしてまた一人職人を追い出し、廃墟への道を進むのであった(まる
593名無しさん@ピンキー:05/02/04 02:05:25 ID:L/wvWfuF
>>591
( ´,_ゝ`)プッ
594名無しさん@ピンキー:05/02/04 04:12:27 ID:8foYnY2U
>xF8EZ1o4
好き嫌いの禿しく分かれそうなネタだけど、読んでてすごいドキドキした。
どうなるんだこれ。
この後は祥祐を期待して大丈夫なのか? 頑張れ祥子さま!
何にしろ続きキボンヌ、お願い。
595名無しさん@ピンキー:05/02/04 08:57:20 ID:eMCt64ml
>>590
俺も続き読んでみたい。頑張って書いてくれ
596名無しさん@ピンキー:05/02/04 17:24:39 ID:M2jiCUPg
>>590
ダークはあんま好きじゃ無いんだけど、結構良かったと思う。
ただ、誤字脱字が気になったから、もうちょっと落ち着いて書きなよ。
597名無しさん@ピンキー:05/02/04 17:44:55 ID:Mq9UDskA
祥子を抱きたい。なぜだかしらんが無性に抱きたい。
セックスを覚えて快楽に溺れる祥子様って見てみたいと思わないか?
いやむしろ殺りたい。
598名無しさん@ピンキー:05/02/04 18:28:06 ID:ZY+Td1Np
なるほど。マニアックですな。
599名無しさん@ピンキー:05/02/04 22:57:12 ID:MkU0aIKp
紅は原作で充分補給できるからか、
あまり祐巳系でいいSSって読んだ事無いような。
似たような話が多いっつーか。王道だからか?
600名無しさん@ピンキー:05/02/04 23:11:58 ID:/v3fIcQT
逆よ、逆。
原作で寸止め喰らってて絶対に満足出来ないからこそ紅好きは紅SSを求めるんだよ。
俺は逆に人気の組み合わせのアレとソレこそ印象に残らん。
人それぞれ。そういうもんだ。
601名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:47:34 ID:/Wct1GIg
>>571-587
にケリをつける

>>590の助言に従いNGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
祥祐
602名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:48:25 ID:/Wct1GIg
路面の荒れを踏んでしまったのか、シートがガタンッと揺れた。
とっさに自失気味の祐巳を庇おうと手を伸ばしたが、ひっと声をあげて振り払われた。
すみません、、
祐巳はすぐに謝ってくれたが、ショックだった。
それは、ふいに手を差し出され驚いたのではなかったから。
私の方を向き、私を見て。
私の中に、母の輪郭を見出したためだったから。

祐巳が、私を恐れた。

額に汗がにじむ。

どうすればいい。
どうすれば。

必死に考えるがまだ考えがまとまらない。
しかしタクシーの運転手に行き先の変更を告げる。
福沢家でなく。
小笠原家の経営するホテルへと。

祥子でもわがままの利く、古参の支配人のいるホテルを選ぶ。
タクシーは広い道に出て都心部へ。

到着までの時間に余裕ができた。
だが焦燥感は収まらない。
603名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:49:16 ID:/Wct1GIg
祐巳を福沢家に返せば、きっともう二度と会えなくなる。
ご家族に恨まれるのは仕方ない。
しかし今、この手を放したら、、、もう一生逢えない。

お姉様には頼れない。
薔薇の館での、祐巳との始まりの時。
泣きくれる私の元に祐巳を連れてきてくれた時。
それはお姉様が私を思ってのこと。
お姉さまは私のためなら祐巳を犠牲にする。

聖様は逆に祐巳を癒すために私を遠ざけようとするだろう。
それに聖様のやさしさは心に負われた深い傷ゆえ。
今にも砕けそうな祐巳のこころに触れられたらどうなってしまうのか、わからない。

お母さま。
祐巳をあんな目にあわせたお母さま。
なぜこんなことを仕出かしたのかはわからない。
しかし、ひとつだけ確かなことがある。

小笠原家だからこそ起こった事態である、ということ。
忌まわしい一族、そして私はその一員。

まだ私はその家から離れることはできない。
いえ、一生できない。
604名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:50:13 ID:/Wct1GIg
祐巳を失うのはいや、絶対いや。

自分でやり遂げてみせる
薄氷を踏むごとく、雪渓を歩むごとく。

ホテルに到着した。
祐巳の手を引き、ロビーに進む。
ソファーのあるラウンジを避けるようにし。
公衆電話から見える長椅子に座らせる。

ガラスの檻に閉じこもり、父に電話する。
目は祐巳から離さず。

まず、母を決して怒らないようにと念を押してから。
自分の見た有りのままを説明する。
そして、そのときの母の言葉を。
絶句する父にもう一度念を押す。
そして祐巳と一緒にホテルにいることを話す。
父からも支配人に便宜を取り計らってもらえるようにとお願いする。

父に説明しながら、祐巳を見る。
あの光景。あの祐巳。そして小さく座る今の祐巳。
声が震えないように、冷静に話す。
でも、涙が少しこぼれてしまった。
605名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:51:13 ID:/Wct1GIg
ホテルの一室。
広いけれど質素な部屋。
ぐるっと見回し、あのリビングルームを連想させる要素がないことを確認してから。
祐巳を招き入れる。
肩を抱き、手を握り。
そのまま一緒にベットに座る。

隣にいるのが母でなく私だと思ってもらうために、髪を祐巳にしだれかかるようにしてみる。
しかし祐巳は突然反応し出す。
両手で顔を覆い、肩を震わせながら。
ごめんなさい、もう会いません、ごめんなさい、、
懺悔の言葉を繰り返し始める。

私の髪の香りに反応しているなんて、思い当たるわけがなかった。

声を荒げないよう、何度も話しかける。
私よ、祥子よ、あなたのお姉さまよ、
しかしそのたびに呪いが深くなってゆく。

出会った日のことを話す。
楽しかった思い出を話す。
しかしもっと呪いは濃くなってゆく。

そこで気付く。
母のかけた呪い、、それは、私を依代としたものではないのか、と。
606名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:51:58 ID:/Wct1GIg
謝罪の言葉と共に、もう私に会いませんと誓うのは。
それは祐巳には、私が知るともう顔を合わせられないような負い目があるから。

脱いだ服を丁寧にたたみ、下着はさらさないようにし、恥じらいを捨てたわけではないのに、全裸になった。
それはその負い目が、肌をさらすよりももっと恥ずべきことだったから。

人であることを否定されるような辱めをあえて受け入れたのは。
それを暴かれ、私に知られることは、自分の過去も未来も捨ててしまえるぐらい辛いことだから。

外したロザリオを服の上に置いたのも偶然ではない。
下着のように隠さず、見えるように置いたのは。
もう、姉妹ではいられないという意思。

しかしあえて留まり、首輪を着けたのは。
人でなくなればまだ私のそばにいられるかもしれないという一縷の望みにすがるため。

母の言葉。
だって祐巳ちゃんだって許されないことをしているんだもの。

それは禁忌。

祐巳は私を愛している。
それも異性同士が愛し合うように。
私に恋をし。
私に性欲を持っている。
607名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:52:58 ID:/Wct1GIg
我に返る。
私はいつの間にか目を見開き、祐巳を凝視していた。
祐巳も同じように目を見開き、私の目を覗き込んでいた。

搾り出すような声。
悲しい唸り声。
声にならない声。

人でない声をあげながら、人のあかしである悲しみの涙をこぼす。
祐巳は気付いてしまった。
どんな対価をや犠牲を払っても知られたくなかったことを、私が知ってしまったことを。

そっと、祐巳の手を離す。
指と指が離れた瞬間、祐巳の指が私の手を追いかける。が、すぐ戻る。
両手は膝の上で握り締められ、あきらめと絶望を語る。

でも。
大丈夫、祐巳。

祐巳ってこんなに激しく、人を愛せるのね。
いつもあなたには驚かされるわ。
私にもできるかしら。

祐巳みたいに激しく。
祐巳を愛することが。
608名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:53:57 ID:/Wct1GIg
微笑みながら、手はロザリオを取り出す。
その手を高く差し上げると、私と祐巳の視線は自然とクルスに向かう。

あなたから姉妹の縁を切るなんて許されないことよ
この私が絶対許さないわ
もう一度かけてあげる
今からこのロザリオは姉妹の契りってだけではないわ
こんなけなげな妹に恋しない姉はいないわ
私はあなたが恋しいの
あなたは、あなたはどう、祐巳
このロザリオに言える?
私に恋してるって
このロザリオに言える?
ずっと私を愛しますって

私は誓うわ
だから、これはあなたのもの
もう一度あなたに受け取って欲しい

祐巳の両手がまるでつぼみがほころぶように開く。
少しづつその手が上に。
ロザリオへと差し出されてゆく。
手のひらはもろく壊れそうなもののようにクルスをそっと包み込む。
その横顔は人でなく。
天使だった。
609名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:55:46 ID:/Wct1GIg
ご両親に外泊のお許しを貰うためにお電話をし。
その日はそのまま二人で泊まった。
会話はほとんどなかったが、できるだけふれあうように。寄り添うように。
眠りにつくまで、そうした。

朝を迎え。
祐巳は私に、いいんですか、と訊いた。
私でいいんですか、と、ご家族に知られてもいいんですか、と。
ぜんぜんかまわないわ、と答えると。
祐巳はこともあろうか私の母の心配を始めたのだった。

恥ずかしいけれど、辛いけれど、お姉さまにお許しいただけるなら、もう一度、お話したい
もし後悔されていてお心を痛められていたら、もう忘れましたとお伝えたい
逆に、お姉さまとのことをお許しくださいと謝りたい

信じられなかった。
父に電話をし、母の様子を尋ねる。
母も自失状態だったが父が必死の様子に我に返り、パニック状態になった。
一夜明けパニックは収まったものの、自分が何をしたか父から聞き、とんでもないことをしてしまったと泣きつづけていると。
祐巳に母の状態を告げ、本当にいいの、ともう一度尋ねる。

清子小母さまのためなら

目を閉じ、すまないわ、と言って。チェックアウトの準備をお願いする。

祐巳が部屋を出た隙に、父にもう一言。
父にまで祐巳のあの姿のことを話してしまったことを口止めし、そして電話を切る。

そして、愛する人がいるということはこんなにも強くなれることなのかと思う。
610名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:56:39 ID:/Wct1GIg
おしまい

えろ、いれられなかった
611名無しさん@ピンキー:05/02/05 01:08:58 ID:FyIhesLC
荒らされてる?
612名無しさん@ピンキー:05/02/05 01:30:51 ID:fancCGcC
>>611
私は荒らされてないと思うよ
>>610
GJ!すごく良かった。ドキドキしたよ。
祥祐好きなんで、こういうの、すごく嬉しい。
最初苦手なダーク系かな?と思ったけど、目が離せなかったです。
また書いてください!
613名無しさん@ピンキー:05/02/05 03:03:57 ID:tKaNdsvj
>>610
良かったよ。
なんか祥子さま視点でってのもいいね
614名無しさん@ピンキー:05/02/05 05:01:31 ID:M9gInPC9
こういうのを官能小説っていうんですかね。
未知の世界にドキドキしましたぞ。
そうなると、最後まで清子ママ式の解決法で行って欲しかったと思ったり。
615名無しさん@ピンキー:05/02/05 08:05:18 ID:GcmrsYR5
紅薔薇の時代だ!
616名無しさん@ピンキー:05/02/05 11:51:09 ID:t0OwDPCO
キモ薔薇の時代
617名無しさん@ピンキー:05/02/05 14:37:56 ID:RFr/w6FH
薔薇乙女の時代
618名無しさん@ピンキー:05/02/05 15:05:20 ID:oMM7H8JN
なるほどマニアックですな。
619名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:03:39 ID:slzjQSL0
引継ぎ

三奈子真美

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4

>>615
紅薔薇でなくてスマヌ
620名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:04:49 ID:slzjQSL0
バレンタインデー。
引退宣言の日が段々近づいてくる、あの人に。

チョコレートに、もう一言を添える。
それもやっぱりプレゼント。

引退したら、そのときに。わたしを、差し上げます。

なんて、告白したら。
え、いいの、いいの、うれし〜、いつにする、いつにする?
なんて。
風情も何もない。はーっ。

そんなことを思い出しながら、もう夏。
お姉さまの部屋。
エアコンが丁度の温度でいい気持ち。
でもどきどきは止まらない。
遅くなったけれど。
やっと。
やっと引退記念を渡せる機会がやってきた。

お姉さまのほおは緩みっぱなし。
わたしをぎゅうと抱きしめて、こうしたかったのよー、って。
まだ一枚も脱いでないのにこの調子。
あのね、お姉さま。
これからもっとすごいことをするんですよ?
621名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:05:16 ID:zOCVRBQe
xF8EZ1o4さんの小説、とてつもなく良かったです。
エロはないのに、ものすごくエロいです。
祥子と祐巳、二人の関係を再構築する物語です。
622名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:05:35 ID:slzjQSL0
と思ったら、するするとわたしを脱がし始めた。
これまた風情がない。
もっとロマンチックにできませんか、って言ったら。
まかせなさい、て本当かなぁ。

お姉さまのベットで、はだかでいるって。
はずかしいけれど気持ちいい。
隣で服を脱いでいるお姉さまにまたどきどきする。
自分の胸は普通ぐらいのつもりだけど。
お姉さまはわたしより背があって、胸もあって。
比べるとやっぱり素敵だなと思う。
そんな人が、わたしのとなりに滑り込んでくる。

お姉さまの両手がわたしのほおを包んで。お姉さまの顔もどんどん近づいてきて。
おでこ、こめかみ、って。
顔中キスされる。
手はあご、うなじ、肩、腕と優しく撫でながら降りてゆき。
キスも段々下がってゆく。
両の腕を上げさせられ、脇まで。
匂うかな、とちょっと心配したけれど。
お姉さまはかまわず優しいキスをしてくれた。
胸元も、ちいさな乳首も。
おなかも。
恥毛に差し掛かるとさすがに身体に力が入っちゃったけど。
そこも優しく触れるだけのキスで安心したり、ちょっと不満だったり。
623名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:06:21 ID:slzjQSL0
あれ、でもでも。膝とかすねとかまで。
ついにつま先にたどりついて。

お姉さまはわたしの足をそっと抱いて頬ずりしながら。
あなたの体中にキスしたかったの、って。

うつ伏せになって、と言われその言葉に従う。
だってお姉さまのお願いだもの。
今度はキスが上がってくる。
さっきはしてこなかった、腿の内側まで。
え、おしりって、こんなに敏感、だったなんて、、

背中やうなじに愛撫やキスをされてると、声がおさえられなくなっちゃう。
そっとお姉さまの手がわたしの腰からおなか、そしてその下のほうに差し込まれていって。
指でかき分けられて。

キスはまた移動してゆく。
肩、そして耳。
うつ伏せのまま、シーツに顔を埋めて。
でも声は止められなくて。
お姉さまの指が、気持ち良くて。

お姉さまの顔が近づいて来て、わたしもそちらに顔をずらす。
前髪が乱れておでこにピタッと貼り付いてる?
ちょっと恥ずかしい。
今の表情を見られているのも。
ちょっと恥ずかしい。
624名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:07:09 ID:slzjQSL0
さぁ、ここでクイズです
な、なんです、か、おねえさ、ま、
まだキスしていないところは何処でしょう
えっと、えっと、、うっ、うんっ
あら、わからない?後で体験談でも書かれると思っていたのに
そんなのかきません、よぉ、あっ
わたしはもう、あなたのほくろマップが作れるわよ。
だ、だめで、す、
こたえは、まぶた、よ

そして、全てがキスでうめつくされる。

お姉さまの愛撫は、普段からは、いえ、さっきまでのお姉さまからは想像もできないぐらい気持ちよかった。
姿勢もうつ伏せというより、お尻を突き出してるような格好。
お姉さまの指からつい逃れようとして、もっと恥ずかしい格好。
だって、指が気持ちよくて、足を閉じられない。

じゃあ、引継ぎを始めるわ
えっ、あっ、なっ、なんですっ、かっ、
何って、編集長の引継ぎよ

わたしへの愛撫、キス、指使いは続けられたまま。
お姉さまは話し始められた。
引退記念のプレゼントがこの日まで延びてしまったのは、たまたまではなかった。
お姉さまがこの日を選んだのだった。
625名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:07:50 ID:slzjQSL0
祐巳さんのミスシンデレラのこと、覚えてる?
新聞部みんなでインタビューをモノにしようと、追い掛け回したでしょ?
でも、祥子さんが突然自らインタビューに応じてくれた。
あの祥子さんが、よ。

お姉さまこそ突然何を言い出すのかと思って。でも、ものすごく気持ちよくて、考え続けることができなくて。

その結局、祥子さんはあのシンデレラ騒ぎを最小限に押さえて、祐巳さんをスールに迎えることができた。
どう思う?

胸の鼓動。早い鼓動が一回だけ、大きく鳴る。でもまた、元の鼓動に戻る。

黄薔薇革命の前に、黄薔薇姉妹のアンケートインタビューの記事があったわね。
あのとき本当は二人の記事は最初のままが正しかったんだけど、わたしが知ってて入れ替えたとしたら?

えっ、でっでもっ、なんっ、つっ

だって、ベストスール賞のカップルよ、りりしい姉と従順な妹のほうがみんなの見本になっていいじゃない。

そして黄薔薇革命。あの記事を悲劇的に脚色したら何組ものスールが離れたりくっついたりしたわ。
一度そんなことがあったスールの結束は固くなるでしょうね。
同時に黄薔薇姉妹のカリスマ性もあがったわ。

恐ろしいささやき。でも、それを聞きながら、なお、全身に与えられ続ける愛撫に身をゆだね続けてしまう。
626名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:08:36 ID:slzjQSL0
バレンタイン企画も結果オーライよね。
生徒会選挙での第四の候補者登場。あのバカ騒ぎったらなかったわ。
でもそれで緩んだ生徒間の結束も、山百合会の信頼もそのライバル同士がデートする結果になったことでまた締まったもの。
志摩子さんのカード、新聞部が指定されたところに隠したんだけど、本当、うまく静さんが見つけたものね。あまり目立たなかった志摩子さんの株もぐーんとあがったし。

、、卒業式の浅香さんと真純さんはかわいそうだったけれど、みんな、もう一度スールのことを考える良い機会になったのではないかしらね。

なぜっ、なぜっ、
絶え絶えの息の中で問いかける。
暴走するけれど、いつも一生懸命だったお姉さま。
それを押しとどめてながらも、一緒に記事を作るのは本当に楽しかった。
そんな日々は、本当は、本当は、、

わたしと祥子さんはね、中等部まで仲良しだったの。

でも、高等部に進んで、祥子さんは蓉子様にみそめられて、山百合会の一員になった。
そのときから、個人的に話すことはなくなったわ。
でもね、疎遠になったわけでもないし、まして喧嘩別れでもないのよ。

わたしの行動はすべて祥子さんのため。
祥子さんはそれを察して振る舞うだけ。
バレンタイン企画、薔薇様方を説得したのはわたしじゃないわ。祥子さんなのよ。
やっぱり、祥子さんは今でもわたしの大親友よ。
627名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:09:19 ID:slzjQSL0
裏切られた、という気持ちと絶頂の繰り返しの中で、心がぐにゃぐにゃになる。
もう、お姉さまの言葉を必死で聞きつづけるぐらいしかできない。

祐巳さん、好き?

ぁあっ、えっ、、

わたしはね、こんなだから。
色物に徹するしかないのよ。
リリアンかわらばんをゴシップ紙にするつもりか、ってよく言われたけれど。
煽動して、策謀して、スールを壊したりして、友人を傷つけることまでして、、。
でも、親友のために何かするには、わたしには手を汚すことしか方法がなかったのよ。

あなたにすら、今、卑怯な手を使ってる。
全身にしたキスであなたの感じるところをチェックして。
抵抗できなくして、怒ることも悲しむことも何もかも封し込ませてからこんな話をして。
この手、何人にも使ったの、軽蔑してもいい。

でも、あなたはわたしとは違うわ。
あなたの書く記事は光ってる。
あなたの作る紙面は光ってる。
信じてほしい、わたしはあなたが好き。

愛撫はいつも間にか止まっていて。
628名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:10:06 ID:slzjQSL0
お願い。
もし祐巳さんが好きなら。
もし祐巳さんの力になってくれるなら。

あなたには、書かない、という選択があることを知っておいて欲しいの。
それだけでもう、力になるのよ。
わたしにはできない、あなただからこそできることなのよ。

何にも謀略をめぐらせる必要はない。
あなたのおかげでもうわたしはあんなことは二度としなくすむ。
もちろん。
無理強いはできないから。
できればのお願いよ。
これがわたしからの引継ぎ。

二学期が楽しみだわ。
二学期が始まったら、祥子さんにね、中等部のときみたいに話し掛けてみようと思ってるの。
でも、二年半ぶりよ、上手く話せるかしら。

愛するお姉さまのちょっとかわいらしい一面を知る。
そしてわたしに、好き、って言ってしまって照れてる。
そんなお姉さまの胸に頭をうずめて、ぴたっとくっついて。

それじゃ、号外出しちゃいますよ?
「あの築山美奈子女史、小笠原祥子嬢と仲良く歓談!」
なんて、ね。
629名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:11:23 ID:slzjQSL0
おしまい

インライブラリーからの妄想
630名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:44:30 ID:M9gInPC9
新聞部の時代か・・・
631名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:51:32 ID:tKaNdsvj
頭の切れる三奈子さまいいな。
632名無しさん@ピンキー:05/02/05 23:52:21 ID:tKaNdsvj
↑俺のIDが感動してるらしい
633名無しさん@ピンキー:05/02/06 00:48:52 ID:3bPqKdQe
なるほど。マニアックですな。
634名無しさん@ピンキー:05/02/06 01:20:25 ID:5y+bwKlX
時代は変わるものですわ
635Oblivion:05/02/06 08:54:50 ID:AWHLGnny
令祥子投下させていただきます。NGワードはoblivion635で
636Oblivion:05/02/06 08:56:13 ID:AWHLGnny

あたたかく湿ったなめくじふたつ、涙のしずくに触れてその身を捩らせている。


板張りの床に横たわる体はこの初春の部屋の澱が凝って出来たように重く暗く熱く、
腕一本持ち上げるのさえ億劫だった。
このマリア様に見守られた学園の中で、
唯一守護聖人から私たちの行為を覆い隠してくれる古ぼけた館の天井とそれを支える柱は床から見上げると
奇妙に歪んで見え、薄明かりの向こうにシャンデリアが微かに揺らめいている。
それが私たちの行為によるものなのか私の視界が揺れているだけなのか、それさえも定かでないうちで、
彼女のその茶色いベリーショートの髪が私の視界を覆い隠した。

小鳥達さえも未だ目を覚まさない早朝の朝日に照らされたその鋭く尖った髪のあちこちに光が反射して、
近づいては遠ざかり、遠ざかっては触れてくる彼女の顔が、まるで舞台装置によって
上げ下げされるこの部屋のもう一つのシャンデリアのように見えた。
彼女の髪はシャンデリアのように、そして私の髪は黒いびろうどの緞帳のように広がって
マリア様でさえ見ることの出来ない芝居の舞台をこうして形作っている。
何度も、何度も何度も、何度も何度も何度も演じ続けたお芝居も今日が千秋楽。
主役の二人はもう数え切れないほど口にした台詞にもうとっくに倦んでいて、
それでも指が挿し込まれれば体は跳ね上がるこの不思議。
百ぺん肌を重ねれば百ぺんともおずおずと始まるそれは私にはいつも物足りなく、
ひとしきりその物足りなさを味わった後に彼女の枷を外してやる私の言葉を契機に場は一気に弾み、
そして潮が引いた後はこうして彼女は私の頬にいつまでも口付けていた。
637Oblivion:05/02/06 08:57:53 ID:AWHLGnny
こういうの何て言ったのかしら? ああ、起承転結か。
違うかしら? 
まあ違っても違わなくてもいい。
昔の人は上手い事言ったものねと思う。
私たちの恋も、その恋のひとつひとつを構成する私たちの行為も、こうして起承転結で構成されている。

きっと、一回のキスの中にだって起承転結はある。
彼女と始めて唇を触れ合わせたときならば、無限に感じると思われたその瞬間ならば
明確な起承転結を感じられたのではないかと思う。

ゆっくりと近づく彼女の吐息が感じられるのが起、
彼女の薄めの唇がそっと押し付けられたのが承、
そして転は…いちご牛乳のにおいだった。
そっと唇を分け入って来た彼女の柔らかな舌は確かにいちご牛乳の味がした。
学園祭が成功裏に終わった事に珍しく上機嫌を隠せない様子のお姉さまが、
私たち一年生ふたりに「お疲れさま」の言葉とともに手渡してくれたものだった。
638Oblivion:05/02/06 08:59:50 ID:AWHLGnny




「乾杯」
後夜祭の焚火を薔薇の館の出窓から二人して眺めながら紙パック同士を軽く触れ合わせ、
ストローを咥えてゆっくりと飲む。
祥子が横目で見ると、一足先に飲み終わった令が遠くで揺れる焚火を目を細めて眺めているところだった。
焚火のおかげかそれとも月明かりの所為か、電灯を点けていない部屋の中でも
令の口元に広がる柔らかな微笑がはっきりと祥子の瞳に映る。

「大仕事だったね。祥子さん」
くるりとこちらを向いて笑いかける令に、横目で盗み見していたのを気付かれたかと祥子の心臓は即座に高鳴った。
飲み終えた紙パックからストローを抜き、咥え煙草のようにぶらぶらさせる仕草。
友人の初めて見せるそんな行儀の悪い仕草も、その満足そうな笑みの前では全く気にならない。
まあそれでも自分ではやろうとは思わないけれど。
そんな事を考えながら音も立てずに器用に飲み終わった祥子は、紙パックの中にストローを押し込んで出窓にそっと置いた。
水分を取った筈なのにやけに喉が渇く。知らないうちに握りしめていた手の平に汗が浮いていて、
何かしなくちゃと気ばかり焦る指は取り合えず触れる所を求めて窓の取っ手へと伸びた。
かちゃり、小さな音を立てて窓が開いた瞬間、パンフルートとコンセルティーナとマリンバ、
そしてエレキベースが奏でる騒々しい鎌田行進曲が聞こえてきた。
幻想的を通り越して悪夢のようですらあるアンサンブルに祥子が瞬時に身を硬直させると、
横から令の手が音もなく伸びて窓を閉め直す。
「静かな方がいいよ」
639Oblivion:05/02/06 09:00:41 ID:AWHLGnny
途端に静かになった部屋に、温和な笑みはそのままにちょっとだけ困ったようなニュアンスを
形の良い眉に滲ませながら令が呟いた言葉が小さく響く。
自分だって静かな方がいいと思う。
あんな意味不明の音楽を聞きたくて窓を開けたんじゃないんだと説明したいものの、
うまく言葉が出なくて祥子は令の笑顔をただ見上げるばかりだった。
「長いようで…短かったよね、三日間。祥子さんは何か面白いもの見た?」
もう間に合わない。直前に捜していた言葉とたった今振られた話題が頭の中でぶつかり合い、
祥子の混乱をますます誘う。慌てて搾り出したただ一つの単語は、目の前にいる相手の名前だけだった。

「れ、令さんの…」
 そこまで言いかけて、窓の取っ手に掛けたままの指に令の指がふれているのに気がついて、
慌てて、しかし失礼にならないぎりぎりの速度で引っ込めた。
「私? ああ、剣道部の竹刀型棒カステラね。美味しかった?」
「ええ、…形もとっても面白くて」
「ふふふ、あれ考えたの私なんだよ。
 山百合会のお手伝いで学園祭当日は店番できないから、その分準備を頑張っちゃった」

そうは言うものの、彼女が山百合会の劇だの雑用だのの忙しい合間を縫って
棒カステラの屋台に立っていたことを祥子は知っていた。
体育会系のクラブでは毎年一年生が屋台をやるのが恒例になっているらしいが、
どうも今年の剣道部の一年生は令以外は揃いも揃って料理下手だったそうだ。
おかげで令は店番が交替する時間になるたびに顔を出して焼き方をレクチャーする羽目になったらしい。
640Oblivion:05/02/06 09:02:03 ID:AWHLGnny
「かき氷とか、もっと簡単なものにすれば良かったよ」
頬をかいて苦笑する令だったが、その声色には後悔の色は微塵もなく、むしろ達成感に満ちたものだった。

令から前売り券をただで貰っていた祥子達山百合会御一行が屋台に寄ってみた時は、
不注意な生徒が作った黒焦げのカステラに売り子たちが大騒ぎしていて、
そこに憧れの薔薇さま達の登場でさらに混乱は加速し、
結局のところ令だけがにこにこ笑いながらてきぱきと焼きたてのカステラを振舞ってくれたのだった。

令さん、これどうすればいいの? 
令さん、こっち見てくれる? 
令さん、令さん、令さん…。

俄かに起きた戦場のような騒ぎの中、山百合会の上級生達は集まり始めた人垣の中で
混乱を静めるにはまず自分達がここから退いた方が得策だと思ったようで、
薔薇さまとその蕾達は令に一声かけただけでさっさと通り過ぎてしまった。
お姉さまの後をついて歩きながらそっと振り返った祥子の胸に、令さん令さんの大合唱の中、
頬にカステラの生地のしずくをつけながら屋台の中で孤軍奮闘する姿がはっきりと焼きついた。
641Oblivion:05/02/06 09:03:50 ID:AWHLGnny
薔薇さまたちが移動し始めたことでやっと散り始めた人垣の中を姉のすぐ後ろについて歩き、
まだ手の中でぬくもりを失わないカステラを一口ちぎって噛み締める。

友人らしい友人がいない祥子には、山百合会の同級生である令だけがそう呼べるただ一人の相手だった。
でも令はどうだろう。
剣道部の同学年からあれ程に頼りにされ、笑いあい、肘でつつきあい、親しげに言葉を交わす令。
彼女にしてみれば、自分の存在など数多くいる友人の一人でしかないのではないだろうか。
時折話してくれる従姉妹(確か由乃ちゃんとか言う名前らしいが)のように毎朝一緒に登校するわけでもなく、
こうして学校行事のときに薔薇の館に集まって一緒に仕事をするだけの仲。
最近は学園祭のシーズンだから顔をあわせない日はなかったけれど、これが終わればしばらくは平穏な日常へと戻る。
そうしたら、この笑顔とともに過ごす日々はあっという間に過去のものになってしまうのか…。



そんな祥子の胸中を知ってか知らずか、令はただ祥子の隣に立って、
学園祭の準備の裏話、最近知った山百合会幹部の意外なところなんかを笑いながら話し出した。
夏休みも明けないうちから毎日毎日、放課後にずうっと顔を合わせば、
どんなに隠していたってその性格のおおよそのところは露わになってしまう。
黄薔薇さま、紅薔薇さま、白薔薇さま、その蕾のお姉さま方。
一年生という自分達の身分からすれば憧れと尊敬で雲の上のような存在だった人達も、
こうして大きな行事を共に切り盛りしていくうちにその欠点や力関係なんかが浮き彫りになって見えてくるものだ。

「やあ、でも一番面白かったのは、やっぱり祥子さんかなあ」
「私?」
「うん。こうして話もできるほど親しくなれたしね」
そう言いながら令は握手を求めて祥子に右手を差し出した。
彼女にに他意はない。ある筈もなかった。
九十九人いる友達リストに百人目が加わっただけで、彼女にとってはこんな台詞は今まで何度となく口にした事だろう。
642Oblivion:05/02/06 09:05:37 ID:AWHLGnny
フェアじゃない、そっと差し出された手を見て祥子はそう呟いた。
百分の一と、一分の一。
あなたはこんなにも気軽に、こんなにもさりげなくこうして手を誰にでも差し伸べる。
重い気分で手に手を重ねると、武道をやっている者特有の厚く手の平の感触が祥子の華奢で細い指に伝わった。

「あは、祥子さんの手って細いんだね。これからもよろしく」
「こちらこそ、どうぞよろしく」
月並みな挨拶。令が今まで交わした九十九人の相手と全く同じ。
どうしてもっと気が効いた事がいえないのだろう。
お姉さま方、薔薇さま方のように、ああやって親しげに言葉を交わせないのだろう。

ほら、
こうしてこのひとの指が離れて行ってしまえば、
このひとにとって私はもう、
ずうっとこのままただの友達で。

「ねえ、令さん!」
逃げていこうとする指を離したくなくて、思わず手に力を込める。
猫の目のようにきゅっと窄められる表情豊かな令の瞳に心奪われながら祥子は思わずこう口走る。
「令って呼んでも…いいかしら」
驚きで見開かれていた目が、すぐに柔らかく優しげなものに変わる。
緊張と不安で体を強張らせている祥子を笑うでもなく、令の手がもう一度祥子の手を包んでくる。
「いいよ」
途端に体中の力が抜ける祥子に、令はさらにこう続けた。
「…私も祥子って呼ぶね」
薄明かりの中で僅かに赤らむ彼女の頬がはっきりと見えた。
643Oblivion:05/02/06 09:07:09 ID:AWHLGnny
「祥子」
呼ばれた名前は背筋を振るわせるほどのものだった。
相手に気付かれないように祥子は微笑み返し、相手の名前を小さく呼ぶ。
「令」
祥子の声に令は眩しそうに笑うと、握手している手をそっと動かした。
祥子の細く長い指と指の間に、令の指が入り込む。
「令?」
疑問の意を含んだ祥子の声に、令は静かに目を伏せる。
前髪に表情は隠されて、祥子からはその口元しか見えなかった。
幽かに何かを呟いているようだが、祥子にはそれを聞き取る事は出来ない。
「令?」
 不安になってもう一度相手の名前を呼ぶ。
呼び捨てにするのを忘れそうになりながら、それでもこの新たな友情の証を自分達に慣らす為に。
「令」

再度呼ばわった声に令の唇が引き結ばれる。
ひとり小さく頷くと、彼女はすっと祥子の背後に立った。そのまま祥子の背中に体を押し当てる。
祥子と繋いだ手はそのままに、もう一方の手で祥子の肩を軽く抱くようにして密着させた。
祥子の背中一杯に令の体温が広がった。頭半分ほど高さが違う令の口元からの吐息が祥子の耳の裏にかかる。
644名無しさん@ピンキー:05/02/06 09:09:32 ID:KQlPu2Rg
ゴミばかりだな
ageてみよう
645Oblivion:05/02/06 09:13:34 ID:AWHLGnny
「祥子。…き」
令の台詞は祥子の耳にはっきりとは届かなかった。
それでもその押し殺した声、絡めあう指、背中に押し当てられる胸の感触、
それらが何よりも彼女の気持ちを雄弁に物語る。

「令、」
私は。そう答えながら、祥子はそれ続く言葉がどうしても見つけられなかった。
山百合会の活動を通して令と友情を感じた事は数限りなくあった。
令が他の友達と話しているのを見て心乱される事も数え切れないほどあった。
その友情を独り占めしたくはなかったか。
自分が令に感じていたのは友情だけだったのだろうか。
自分の背後で大人しい獣のように息づく令のそれと同一のものではなかったか。

令の左手が祥子の髪を梳いて、さらさらと流れる黒い筋がそのにおいをふたりの間に漂わせた。
令の呼吸が耳につく。

二人で乾杯しよう、そう言って姉から受け取ったジュースを手に薔薇の館の扉をくぐったその時に、
自分が相手に対してどんな思いを抱いていたか祥子は思い出す事が出来なかった。
令がもう一度同じ台詞を呟いた。
先程より幾分大きな声はもう間違いようもなく祥子の耳に届く。

放たれた言葉はもう二人の曖昧な気持ちを曖昧なままにしておく事を許さなかった。
「好き、好き。祥子が蓉子さまの妹になって始めて薔薇の館にきたときからずっと見てた。
 祥子は私のこと、ただの友達だと思っているかもしれない。
 でもね、私は違うの。
 好き。祥子の事、好きよ」
二度、三度。四回五回六回七回八回九回十回。
繰り返されるその言葉はまるでクッキーの型抜きのように二人の気持ちを言葉の通りに形作る。
令が鼻面を、そして頬を祥子の顔に擦り付けてくる。もう祥子には抗う術はなかった。
646Oblivion:05/02/06 09:14:32 ID:AWHLGnny




べたべたべたべた。唾液と涙が薄く広がる頬の上をなめくじが這っている。

本当の事を言うともう止めて欲しい。
こうして初めてのキスの思い出に浸らせてくれさえもしない口付けなんて意味もない事を彼女は分かっているんだろうか。
本当は彼女だってしたくてしてるんじゃないのではないかしらと少しだけ首を傾げて疑ってみる。
それでもその傾いだ私の頬を追って彼女が僅かに体重を移動させて唇を押し当ててくるのを見ると、
こうして私たち最後の行為の最後を飾る口付けを疎ましく思っているのはどうやら私だけのようだった。
それがまた疎ましい。

起承転結の結。結の結。結の結の結の結の結。
そんな疎ましい口付けではあるものの私の頬に伝わるしずくを舐め取ってくれる彼女の感触は
それはそれで鳥肌が立つ程度には心地よく、彼女を誘う為の涙を流し続ける自分もまた疎ましかった。
「令」
名前を読んで彼女の頭を押しやる。
一瞬だけ頬からなめくじが離れてくれてほっと息をついたものの、
体の下のほうへと押しやったなめくじがどこへ行くかといえばそれは私の首筋だの肩だの胸だのへ行くに決まりきっていて、
そっちのほうでどうやらまた活動を再開したようだった。
ほうっておけばそのうちへそを通り越して下腹を伝って脚の付け根へと行くかもしれない。
まあそれでもいいかと思って彼女の髪を手で梳くと、丁度私の心臓の上に彼女の水滴がぽたぽたと落ちた。
涙か、それとも涎か。
どちらでもいいやと思ってゆっくりと彼女の髪をかき回す。
彼女の手がその武道で硬くなった肌とは裏腹の柔らかな動きを見せ、
その水滴を私の肌に塗りこめるように胸をまさぐった。
次にはその水滴の跡を残さないように唇で吸ってくるに違いない。
647Oblivion:05/02/06 09:15:57 ID:AWHLGnny
はい当たり。
一回一回の行為を構成するひとつひとつの仕草にも起承転結があって、
彼女のそれはその単純さゆえにその区切りがはっきりと分かってしまうのだ。
「祥子」
いつもどおり名前を呼んできた。
祥子さん、から祥子、と呼び捨てにするようになっても、
肉親と上級生以外では私の事を呼び捨てで呼ぶ人間なんてあなたしかいないのに、
私の胸に顔を埋める事の出来る人間なんてあなたしかいないのに、それでもこうして不安げに名前を呼んでくる。

何か言葉を返してやろうかなとも思ったけれど、私の体の中の水分はその殆どがどうやら涙となって出て行ってしまったらしく
口中はからからに乾いていて、さっき彼女の名前を呼んだのが精一杯だったようだ。
仕方がないので、胸を軽く反らすようにして彼女の唇に私の胸の先端を含ませる。
まるで授乳ねとぼんやりと思いながらも、私の胸を吸っている相手にいささかの心が動かされないのが自分でも不思議だった。
いや、あったはずだ。
初めて肌を重ねあわせた時には相手の前でタイを解くのだって
相手に鼓動が聞こえてしまうのではないかと真剣に思った記憶がある。
恥ずかしくて恥ずかしくて、彼女に胸を吸われながらその頭を抱え込んで髪に鼻先を埋め、
自分と違うシャンプーの匂いを肺一杯に吸い込んで一層の鼓動を高まらせた記憶がある。
それが今ではどうだろう。何をされても私の心臓は生命を維持する最低限にしか脈打たない。
度重なる行為に飽き飽きしたそれはおんぼろでぽんこつの体のパーツだった。

ああ、そんな言い方をしては来月入学してくるという由乃ちゃんに悪いわね。
でも、だからといって他にどんな形容の仕方があるというのだろう。
以前はあれほど昂ぶったものが今は全くその兆候を示さないのだから、
おんぼろでぽんこつと言うしかないではないか。
648Oblivion:05/02/06 09:17:08 ID:AWHLGnny
「……っく、ん……」
私の胸を吸うのはそのままに、彼女の右手が私の太股の内側をなぞり上げる。
たまらず漏れた吐息に彼女の指の力がくっと篭もるのが感じられた。
粘ついた水音が聞こえる。じきにまた彼女の指が挿し込まれて来るだろう。
そうすれば私の体は跳ね上がり、うわごとの様に彼女の名前を呼んで、
一つの波を超えたらまた彼女は私の涙を拭う為に頬をそっと舐めとってくれるに違いない。


起承転結の結。結の結。結の結の結の結の結。
私たちの気持ちはとっくにそこまで行き着いているのに、行為だけが終わりが見えなかった。
649名無しさん@ピンキー:05/02/06 09:18:10 ID:AWHLGnny
これで終わりです。どうもありがとうございました。
650名無しさん@ピンキー:05/02/06 09:24:48 ID:YMzOwon+
                      /し, /    _>. 全世界のもてない男たちを
                     / { \レ/,二^ニ′,ハ救済するため作り上げた秘密結社!
                     |'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
                     |^ー'⌒l^へ〜っ_と',! その名もステキ 『 し っ と 団 』
      __             ! u'  |      /
  /´ ̄       `!             ヽ  |   u'  , イ クリスマスの正義の鉄槌作戦は
  |  `にこ匸'_ノ            |\_!__.. -'/ /| 宣伝不足で作戦失敗に終わったが
  ノ u  {                 _.. -―| :{   ,/ /   \
. / l   | __  / ̄ ̄`>'´   ノ'    ´ {、    \  2月14日!
/ |/     {'´    `ヽ. " ̄\ U `ヽ.    __,,.. -‐丶 u  ヽ
| / ヾ、..  }      u' 〉、    }    `ー''´  /´ ̄ `ヽ '" ̄\ バレンタインの夜に
! :}  )「` ノ、     ノ l\"´_,,ニ=-― <´  ヽ{  ノ(   `、  |最大に増えるアベックどもに
l   、_,/j `ー一''"   },  ノ ,  '''''""  \   ヽ ⌒ヾ      v  | 正義の鉄槌を下し!
ヽ   _         /   } {. { l ┌n‐く  ヽ/ ``\        ノ根だやしにすること!
  `¨´    `¨¨¨¨´ ̄`{ 0  `'^┴'ー┘|ヾ    }、 u'   `  --‐r'′団員募集中!
しっと団のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1103854994/l50
651名無しさん@ピンキー:05/02/06 14:31:06 ID:rOGm9oi7
なるほど。マニアックですな。
652名無しさん@ピンキー:05/02/06 18:25:32 ID:SvEuQFTP
マリみて彼女または片想いの娘が犯られてしまうSS置いておきますね
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/huminijirareta.htm
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/yumitoyuki.htm
653名無しさん@ピンキー:05/02/06 23:14:11 ID:RabuJ784
>>649
GJ!
654名無しさん@ピンキー:05/02/07 00:03:42 ID:hgQuuvhS
おもろないのう。
655名無しさん@ピンキー:05/02/07 00:15:14 ID:hNWhLaI9
>>649

人々のつながり
その外にいる私
だからいつも令が羨ましくて
そんな令から理由もわからず求められて
身体を許して
何度も求められて
その都度許して
でもいつも違和感と嫌悪感だけ
私達の恋
でも私の恋は終わっている



ごめんなさい、令の気持ちがわからなくて入り込めませんでした。
656名無しさん@ピンキー:05/02/07 03:11:00 ID:EjFV7Gg4
でもまぁ頑張れ。
657名無しさん@ピンキー:05/02/07 08:24:51 ID:nOoVgp/L
なるほど。マニアックですね。
658名無しさん@ピンキー:05/02/08 09:53:10 ID:oKNZNf1R
【社会】"鬼畜" 朝日新聞元販売員、17歳少女を1ヶ月虐待し殺害→2審も懲役13年
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/huminijirareta.htm
http://yellow.ribbon.to/~kuromanga/yumitoyuki.htm
659名無しさん@ピンキー:05/02/08 10:09:40 ID:ufEjRi8G
>>658
板を跨いでまで貼ることかよ
660名無しさん@ピンキー:05/02/09 15:04:03 ID:8v2x22Ni
去年の今頃と比べるとものすごくスレの速度落ちてない?
661名無しさん@ピンキー:05/02/09 16:45:23 ID:vIL4zrru
だが、それがいい。
662名無しさん@ピンキー:05/02/09 16:49:22 ID:VmjOi/hn
去年はバブルだっただけさ。
落ち着いた今年の方が良い。
663名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:06:45 ID:8Fp2NlGI
ま、次巻のサブタイわかるまでこのスレのほうがスレタイなやまずに済む。
664名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:45:21 ID:6veLqLkk
祥祐

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
665名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:46:42 ID:6veLqLkk
今朝もマリア像の前で逢えた。
今日は私が祐巳を見つける。
目を閉じ、手を合わせ、頭を垂れ。
心を閉じて祈る。
お祈りを邪魔しないように、そっと近寄ると。
スカートの裾が翻らないように体を変え。
すっと目が開かれ、私を射抜く瞳。
そのまま私を待つ。

ごきげんよう、祐巳
ごきげんよう、お姉さま

私から声をかける。
いつも、いつも。
祐巳は待っている。
いつも、いつも。

私への思慕。
祐巳はもう隠そうとしない。
語ることはない。
しかし溢れんばかりのその情念で。
私には祐巳の身体が揺らいでみえる。
祐巳が白く、儚くみえる。

私のお祈りの間、祐巳はずっと私の横顔を見ている。
666名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:47:29 ID:6veLqLkk
おまたせ、祐巳

一瞬目をふせ、また私の瞳を見つめ、右手を差し出す。
私はその手を左手で受けとめて。
生徒達のため息が聞こえる。

これは、儀式。毎朝繰り返される儀式。
最初の朝、手を繋いだ瞬間にきゃーっと歓声が起こった。
繰り返されるうちにそんなはしたない声はあがらなくなったものの、ギャラリーは増えていった。
紅薔薇とそのつぼみが手を取り合って学び舎へと歩く。
なんてお美しい!ということらしい。

ときに祐巳が身を寄せようとし、押し留まり、元の距離に戻る。
その度にまた後ろからため息。

とりとめない話ののち、昇降口で別れる。

では、薔薇の館で。

その瞬間まで、手を繋いだまま。
祐巳はまた私を見つめ、微かな笑みを浮かべて。

はい、お姉さま。

また湧きあがる、ため息。
667名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:49:14 ID:6veLqLkk
授業はきちんと受けている。
真摯に聴く態度は先生方にも好感を与えている。
ミスが減り、成績も上がったらしい。
祥子さんの指導がよろしいのね。さすが紅薔薇、紅薔薇のつぼみ。
先生方は、そんな風に声をかけてくださる。
私が祐巳を導いたのだと。

以前の、目立たないけれどさりげない明るさ、といったものはなくなった。
その変わり、(同級生いわく)控えめなのに目を引く、会うと白いような清楚さが印象に残る、等。
可愛らしい容姿にそんな耽美さをまとって。
皆が噂しあう。
祥子さまのご指導がよろしいのね。さすが紅薔薇、紅薔薇のつぼみ。
私が祐巳を導いたのだと。

午前の授業が終わり、薔薇の館へ行くために教室を出る。
階段を降りてゆくうちに一階で待つ祐巳がいる。
人通りの邪魔にならないよう。
でもまた、降りて来る私を射抜く瞳。
その瞳から目をそらさない様にしながら傍に立つ。

館へ行きましょうか、祐巳
はい、お姉さま

私から声をかける。
668名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:50:31 ID:6veLqLkk
また手を繋いで、薔薇の館へ。
お弁当を食べる。
雑談を聴きながら、私と祐巳はゆっくりと食べる。
時々、問われれば答え、笑いが起これば一緒に笑う。
でも、私と祐巳からは話すことはもうない。

午後の授業も清掃も終わり、薔薇の館へ。
昼と同じように待ち合わせてから向かう。

薔薇の館には誰もいない。
二人きり。

二階に上がり、窓からも、扉からも死角になる部屋の角に。
ここなら階段を上る音も聞き取れる。

突然祐巳は抱きついてくる。
私もそんな祐巳を抱きとめる。
必死に平静を装いながら。

私の手が背に回るだけで、声を漏らす。
しがみつく祐巳の手に力が入る。
私の胸元に顔を埋め、恍惚とし深い息をつく。
手を腰に滑らせるとピクンと身体をこわばらせる。
額に頬擦りをし始めると息を荒げ始め。
強く抱きしめ耳元で祐巳、とささやくと。
静寂を嬌声が切り裂き、また静寂に戻る。
私を信じられないような力で抱きしめていた腕が緩み。
頬を紅く染めながらまた私を見る。
その瞳の色には何かが欠けている。
669名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:51:42 ID:6veLqLkk
私は祐巳の私への思いを知った。
私も祐巳が。その心は一緒。祐巳を愛することに何の躊躇もいらなかった。
でも、そのことを伝えた時。
祐巳は変わってしまった。
私は祐巳を変えてしまった。

本当の祐巳はもう祐巳の中にいない。
そこにあるのは祐巳の思う、私の理想の祐巳。
楚々とした振る舞いも、熱心に勉強することも、祐巳の一日は全て理想の祐巳。
そうすることで快楽を得る。
通学中も学園でも授業中でも祐巳は自慰を続けている。
私に見られ、皆に見られることで興奮は高まる。
だから手を繋ぐことは愛撫。
そして愛撫はセックス。
発情したままの身体はすぐに絶頂を迎える。
理想の祐巳に近づく度、その快楽は深く強くなる。

祐巳、でも、それは本当の私の愛する祐巳ではない。

祐巳は私を待っている。
祐巳の心の深淵で。
それは助けを求めているのか。
私が堕ちてくるのをまっているのか。
まだわからない。
祐巳が怖い。
時間が、ない。
670名無しさん@ピンキー:05/02/09 17:53:47 ID:6veLqLkk
おしまい

フェロモン祐巳
671名無しさん@ピンキー:05/02/09 18:06:29 ID:yKhjU21e
>>670
不思議な話ですね。何とも言いようがない。
672名無しさん@ピンキー:05/02/09 18:20:15 ID:3e+pPRro
祐巳の陶酔感や祥子様の罪悪感やとまどい、恐怖がいかしますのう。
673名無しさん@ピンキー:05/02/09 19:45:56 ID:uDndkhiK
GJ
何か面白い
674名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:30:35 ID:6veLqLkk
引継ぎ MaxHeart

三奈子真美?
>>620-628の続き

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
675名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:31:23 ID:6veLqLkk
今、旬の話題といえば、黄薔薇と紅薔薇のつぼみの妹が誰になるか?ということ。
でも、ブゥトン達のブロックは固い。
由乃さんにはそんな話題を匂わせただけでピリピリしてくる。
祐巳さんには二人の妹候補の噂をすると、そんなことない、て否定する。
(顔色を見ている限り、本当、だと思うしかない。うん。)
お姉さまであるロサフェティダロサキネンシスにインタビューと思ったけれど。
ロサフェティダはカラカラ笑うだけで。
ロサキネンシスは、、背筋も凍る微笑を浮かべるだけで。
おお怖。

とくればもう一方の当事者、妹候補にインタビュー。
と思ったけれど。
由乃さんの妹候補は未だ判明せず。
祐巳さんの方も。
一方は一年生にして祥子さま張りの迫力。
もう一方は24時間そうではないかと思えるような女優。
うむうむ。
どうしよう。

ここは地道に固めていくしかない。
周辺からじっくりと。
祐巳さんには悪いけど。
妹候補の周辺、探らせていただきます。
676名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:31:27 ID:X/wPTtvX
なるほど。マニアックでs(ry
677名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:32:10 ID:6veLqLkk
幸い可南子さんも瞳子さんも同じクラス。
クラスメイトには一年生の部員に当たらせる事にして。
部活動の先輩方には失礼の無いよう私がインタビューすべきだな。
といっても。
可南子さんは正式に部活に入っていない。
とりあえず行き先は瞳子さんの所属する演劇部、しかない。

お昼休みに三年生の教室に。
ここには実質には引退したけれど、演劇部の部長のいる教室。
突撃、じゃ部長さんにも瞳子さんにも、祐巳さんにも失礼だし。
きちんとしたインタビューにしたいから、きちんとアポイントを取る。

取材の趣旨を説明し、口説いてみる。

将来有望な部員の将来がかかってますよ
演劇部の将来にも影響することです
部長として何か、思われることはないでしょうか

ん、ちょっと危険な感触。この線で攻めるのはだめかな。

瞳子さん、かわいいですよね
かわいい後輩の将来、いかがお考えですか

あ、ちょっとだけど笑顔を引き出すのに成功。
このまま一気に畳み込んで、、、。
678名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:32:59 ID:6veLqLkk
演劇部の練習が終わった後、になるけれど。
瞳子ちゃんにはしばらく内緒よ、っていたずらっぽい表情をされて。
インタビューに応じてもらえることになった。

指定された時間になって部室におじゃますると、部長さんはレオタード姿で。
少し汗がにじんでいる。
脚本や監督をすることが中心で、俳優が足りない時しか舞台に立たないとお聴きしていたけれど。
立ち姿はまるでバレリーナ。
なかなか決まってる。
昔やっていたのよ、とちょっとポーズを決められる。
バレエ、ですか、素敵です。
もう基礎だけで一杯一杯だけどね。

そのままタオルを肩にかけながら、椅子に座られて。
着替えられなくていいのかな、ちょっと席を外そうか、と思ったけれど。
じゃ、はじめましょう

恐縮しながらインタビュー開始。

まず、今年の一年生についてお聞きしてから。
瞳子さんについて。
最初の印象。
練習態度。
等など。
679名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:33:55 ID:6veLqLkk
それからそんな具体的なことからもっと心象的なことをお聞きしようとしたとき。
わたしだけレオタードって不公平かも
そういってがたんって音を立てて。
もう一歩分私に椅子を近づけた。

あなたもレオタードにおなりなさいな
え、え、突然なんですか、
記者なんでしょ、郷に入らば郷に従えってね
いえ、ご遠慮いたします
えーいいじゃない、潜入レポートみたいで
いえいえ結構です
よくテレビでレポーターとかアナウンサーもやってるじゃない
いえ、リリアンかわらばんはそんな派手なことしないですから
さて、シャワーを浴びて帰ろうかしら、今日は楽しかったわ
、、、、、お借りいたします、わたしのサイズ、あるでしょうか。

はぁ。

レオタードなんて着るのは初めて。
あまりでこぼこのないプロポーションだけれど、でも恥ずかしい。
わたし文化系なのに、ってあまり理由にならないことを思って恥ずかしくなる。
着替えが終わって部室に入ってこられた部長さんはにっこり。
きゃーっ、なかなか似合うわよ、て大喜び。

はーっ。
さっさと終わらせて、、、いやこうなったらしっかり取材しなきゃ。
680名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:34:54 ID:6veLqLkk
同学年は瞳子さんをどう見ていると思いますか
では、二年生、三年生はどう評価されていますか
瞳子さんと他の部員の方々との関係をどう思っておられますか
そんな硬い質問の後。

瞳子さんは山百合会に出入りされていますがいかがお考えですか
瞳子さんは演劇部に専念されるべきでしょうか
薔薇のつぼみと親しくされているそうですが
瞳子さんのお姉さまにはどんな方がお似合いと思われますか
ちょっと大事な質問になってきたところで。
すっと、部長さんの手のひらが動いて、わたしの頬を包んだ。

いつの間にか、部長さんはわたしのすぐ目の前。
微笑みを浮かべておられた目は細く横に切れてて。
にっこりからにやりって不吉な笑顔になってる。

ぱぁっと頭に血が昇って、またがたんって今度はわたしが音を立てて。
立ち上がったけれど、部長さんも一緒に立ち上がられて。きっと予測していたに違いない。
逃げ出すチャンスを失った。
あ、でも、レオタードじゃ逃げられない。

わたしはツいてなかったわ、あなたみたいなタイプ、先輩方にも後輩達にもいなかったんですもの
演劇が好きだから、演劇部が好きだから、後を任せられる妹を持ったけれど
質問に答えるわたしを真剣に見つめて、わたしの本心をも捉えようとするあなた
素敵よ、かわいいわ、食べちゃいたい
681名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:35:39 ID:6veLqLkk
すばやく左手を腰へ、右手を脇からうなじにまわされて。
絡め取られるわたし。
両手で引き剥がそうと身体をひねると、後ろに押し倒される。
ばすん、きゃっ
丁度長いすがあってふたりでそこに倒れこむ。よかった、って!
偶然にしては。
手馴れている。
手馴れ過ぎてる〜!

万事、そんな感じ。
どう抵抗しても、うまく部長さんにあしらわれて。
きっと今まで何人もの生徒が毒牙にかかったに違いない。
クモの巣でもがく自分の姿が思い浮かぶ。

どんどん愛撫され、レオタードが脱がされてゆく。
もう、肩も胸もあらわになって。
うなじにキスされ、乳房を愛撫され、舌を這わされ、、
少しずつ頑なにしていた身体が解されていくことに困惑し、

そして薄絹が腰まで降ろされたとき

お姉さま、お姉さま、助けて!

その日はじめてお姉さまのことに思い至ったのだった。
682名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:36:39 ID:6veLqLkk
そう、わたしにはお姉さまから引き継がれたものがある。


攻撃は最大の防御なり。


リサーチはまったくできていないけれど、お姉さまの御技、使わせていただきます。

反撃?にでたわたしに、まぁ積極的、と喜んだ部長さん。
でも胸を強く責められたりお尻を割れ目をなぞられたりすると効果的とわかると、形成は逆転、後は芋蔓式。
レオタードの上からの愛撫で蕩けさせてから、今度はわたしが脱がせてゆく。
下級生の前で演劇部部長が足を開いて。
その下級生の指をせがむ。
胸や太ももを愛撫しながら、でも指はまわりをゆっくりじらすだけ。
耳元でささやく。
今までどれぐらい毒牙にかけたんですか?
犠牲になった方々ってどなたですか?
いいお返事にはちゃんとご褒美を。
指をゆっくりと沈めながら。
ささやきを続ける。

瞳子さんのお姉さまにはどんな方がお似合いと思われますか?
683名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:37:38 ID:6veLqLkk
小さなボイスレコーダから原稿を起こす。
部室にはもう誰もいないけれど、イヤホンをして。
こんなの誰にも聞かせられない。
あーっもう。
頭を抱える。
録音しながら取材していた、けれど。
わたしの声はぼそぼそと。部長さんの声は途切れ途切れだし、そもそも内容が支離滅裂。
そのくせ喘ぎ声とすすり泣きばかり大きく入っていて。
それでも何とかならないかとあがいてみる。

あむ
ひゃあぁ

なんて声なのよ、と後ろから。
お、お姉さま!いつの間に!
慌ててボイスレコーダを止めながら

いきなり耳をかじらないで下さい!
甘噛みよ。それよりも、、、わたしの妹がぁ〜わたしと言う姉がいながらぁ〜い〜やぁ〜
え、あ、い、違います、誤解です、そんなことありません
イヤホンでもそんな音量が大きいと丸聞こえよ。きゃあぁぁ〜
わざとらしい言い方やめてください!
684名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:38:01 ID:LhnppAf1
なるほど。マニアックですね。
685名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:38:38 ID:6veLqLkk
プイッと背を向ける。
怒ったふりをする。
でも本当は、悲しい。
お姉さまを裏切る行為をしてしまったこと。
それをお姉さまに知られてしまったこと。
だからもう顔向けできない。
ごめんなさい、と言いそうになって。
涙が出そうになって。

後ろから肩を抱かれた。
暖かい、お姉さまのぬくもり。

このスキルまで引き継がせるつもり、なかったんだけどね。ごめんね。

いえ、そんなことありません、、わたし取材中に襲われそうになって、そのとき、助けてってお姉さまのことを思い出して
お姉さまに愛していただいたことを思い出して
こんなことしていいのはお姉さまだけって勇気をだして
だからお姉さまに助けていただいたんです
お姉さまのおかげです

そのまま、肩越しに頬擦りされて。
悲しさはどこかに行ってしまった。

テープお越しは止めにして、一緒に帰ることに。
ところであれは誰だったの、とお姉さま。
演劇部の部長さんです、と答えると、お姉さまは目をまんまるに。

あれ、ホンモノよ。わたしだって近寄らないようにしてたのに、、勇気あるわね〜

、、、、、
そ、そ、そ、そ、そ、そ、そういうことから先に引継ぎしてください!!!
686名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:39:38 ID:6veLqLkk
おしまい

MaxHeartって流行ってる?
687名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:41:24 ID:yKhjU21e
新聞部ネタになると可愛くなりますねw
688名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:44:09 ID:3e+pPRro
MaxHeartってなんじゃい
689名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:15:42 ID:KsdcMT3x
最近この人しか書いてないな
690名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:41:51 ID:FSR6OZWn
ゴミを山と積まれてもゴミのまま。
まあ保守の役に立つからいいか。
691名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:44:20 ID:TtZ+OFFF
真美タソカワええ脳。
ツッコミ役なだけよりずっと良い。GJ!
692名無しさん@ピンキー:05/02/10 01:25:52 ID:mlEMDw16
なるほど。マニアックですな。
693名無しさん@ピンキー:05/02/10 02:04:51 ID:OnoBN4tf
>>xF8EZ1o4さん
祥祐GJでした!
毎度ながら、なんともすれ違い気味の紅薔薇姉妹にぐっとくる
また書いてください!
694名無しさん@ピンキー:05/02/10 02:07:25 ID:31ml6wzw
695名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:39:06 ID:lOJDk+el
ペーパーローズ

三奈子真美だと思う


NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
696名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:39:56 ID:lOJDk+el
三年、築山三奈子さん。三年、築山三奈子さん。生活指導室まできてください

来た。このときが来てしまった。
校内放送を聞いて、そう思った。
午後の最後の授業が終わってすぐのこと。

ぽん、と肩をたたかれて。
振り返ると、祐巳さん、そしてクラスメート。
掃除はまかせといて、って。
ありがとう。
私も生活指導室へ向かう。
なにかできるわけじゃないけれど。
そばにいるだけでも、それだけでも力になれれば。

怪文書。
先日わずかな部数ではあるけれど、リリアン高等部に巻かれた紙爆弾。
三年から一年生の一部の生徒の下足箱に、いつの間にか投函?されていたストーリー。
入っていた生徒は把握できていないけれど、おそらく無作為。
そのタイトルは「ペーパーローズ」。

ミッション系女子高に通いながらも常に刺激を求める生徒が、三年生となって受験勉強に追われる。
そのストレスと今までの反動から道を踏み外し、遊ぶお金欲しさに制服や下着を売ったりすることで転落していく。
最後は友人に暴露されるかたちでみなに知られ、高校を去ってゆく。
念に行ったことにポニーテールの写真、、、お姉さまの後姿の写真入り。
697名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:40:40 ID:lOJDk+el
やられたわね〜「紙薔薇」ってなかなか侮辱的だと思わない?
そんなこといってる場合じゃないですよ!
ねえねえこれ「イエローローズ」のパロディになってるのよ
みればわかりますよ!
あのときはね、生活指導室に呼ばれてほんとすごくおこられたのよ
忘れませんとも!放っておいたらまた呼び出されますよ!
いきなりそれはないわよ。だって身に覚えがないもの
でも、、お姉さまのこと、そういう目で見るようになる生徒が、きっといます、、
それは今までの経緯があるからがまんしなきゃ

なんて、すーっと。
私にわからないようにしながらのため息。
そこでちょっと違和感に気付く。

お姉さま、あの
なあに?
制服が、妙にパリッとしてますね
そりゃそうよ、新調したんだもの
三年生が二学期になって制服を新調?
ん〜クリーニング屋さんが紛失しちゃったって
思い出の制服をなくすなんてぇヨヨヨって泣いてゴネたら、弁償のときかなりプラスアルファしてくれたわ
なんか制服売り飛ばすと変わらないですね
そりゃそうよ、思い出の制服、なんですもの
698名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:41:29 ID:lOJDk+el
そんなこといってるうちに噂は広がり。
お姉さまはうしろ指をさされる存在。
担任や顧問の先生にはちゃんとお答えしておられたけれど。
でも噂はやまず。
ついに生徒指導室へ。

急いだつもりだったけど、もうお姉さまは指導室のなか。
ひと目でも会いたかったけれど。
お姉さまの、大丈夫、って一言が聞きたかったけれど。
でも、こんなのただの濡れ衣。

ゴシップ好きの生徒も集まっている。新聞部の元名物部長のスキャンダル。
でも。
新聞部ができる限り取材して、きちんと正しい記事にして。
お姉さまが誰恥じることのない人だってこと、ちゃんと学園に知らしめる。
あ、いや、でもなんか裏で色々やってたらしいから、、、ごにゃごにゃ。

生活指導室から出てくるまで時間があって。
それでも出てきたお姉さまはサバサバした表情。

どうでした、何か言われましたか?
ええ、休学ですって
699名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:42:29 ID:lOJDk+el
ドドドドドドドドーーーーーーー
蜘蛛の子を散らすように走り去る生徒達。
あぁ、もう誰にも「休学」の噂は止められない。
生活指導室の中に留まっていた先生方は、頭を抱えておられた。

お姉さま、なんて、なんてことをいきなりーーー!
いやだ、たったの一週間よ。この騒ぎを沈静化するためですって。受験生だし
それでも、これじゃお姉さまが、お姉さまがおかわいそうです
でももうこんな状態ですもの、ちょっと時間をおくほうが得策だわ、それに、、
それに?なにかあったんですか
なぜかね、証拠、がでてきたのよ

証拠。
お姉さまがリリアン生としてふさわしくない行いをしているという、証拠。
制服を売買するお店の前に立つお姉さま。
通りかかったようにもみえ、入ろうとしているようにもみえる。
他にもあやしげな人たちのそばにいるお姉さま。
偶然のようにも、仲間のようにも。
そんな写真の束をみせられたという。

お姉さま!本当ですか!わたし信じていたのに、信じていたのに!
それが正解
えっ、、、
私はもう、あなたに何も恥じることないお姉さまになったつもりだから
ありがとう
700名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:43:14 ID:lOJDk+el
お姉さまが登校されなくなってしばらく。
わたしもなにもできなくて。
「ペーパーロ−ズ」からたどれる情報はなかったし。
証拠の写真の束は学校が保管しているし。
そうしている間にも噂は噂を呼び、エスカレートの一途。
幸いなことに、新聞部の取材活動にはまだ影響はなくて。
慎重な取材を行っているから、まだ記事になっていない、と皆思ってくれている。
「書かないことが武器になる」
お姉さまの言葉を噛み締める。

ロサキネンシスは祐巳さんを通じて情報操作の可能性を伝えてきた。
山百合会でも噂を追跡して誰が誘導しているか調べている、と。
責任を持って調べるからこの件については新聞部はご自愛いただきたい、と。

放課後、校庭へ取材にいこうと昇降口に降りて。
外履きに替えようとして手紙に気付く。
表書きは、わたしの名ではなく。
「ペーパーローズのつぼみ様」と。

ひとりで、指定された時間、指定された特別教室で。
誰にも知らせずおいでください。
決定的な証拠をおみせします。

犯人?
それともイタズラ?
701名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:44:21 ID:lOJDk+el
適当な椅子に腰掛ける。
指定された時間をだいぶ過ぎ、それでもまだ待っていると。
小さな、古い本がたくさん詰まれた教室。
教室と言うより準備室とか物置とか、そんな感じ
廊下から足音が近づき、教室の前で止まる。
入ってきたのは同じ二年生。
何度か同じ組になったことはあるけれど。

戸を背中に、わたしに話しかける。

遅くなってごめんね。ひとりで来たか、周りを確かめなきゃいけなかったから。

お姉さま、大変なことになっているね
なにか、知っている、の?
取材口調じゃなくてうれしいわ
答えて
あなたのお姉さまはリリアン生にあるまじき行為をしている
そんなことない
何代ものリリアン生が大切に守ってきたこの制服を売って、伝統を穢がした
そんなことない!
この紙切れが証拠

わたしにちいさなビニール袋に入ったレシートを見せびらかす。
ちょっとした金額とお店の名前。聞いたことのない名前。

制服を売った時のレシート。「ツキヤマ」って刺繍のある、制服のね

そういって後ろ手で鍵を閉める。
702名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:45:58 ID:lOJDk+el
わたし、あなたが好きなの

そういってすっと口元だけに笑み浮かべる。

あなたは聡明だから、もう、みんなわかるはず
あなたのお姉さまは受験生、今こんなときのトラブルは進路どころか一生のキズになりかねない
こんな伝統ある学園だからこそ、中退なんてもってのほか

こんな小さなレシート一枚。これにはもう何の価値もない
だって誰かがこの店名を告げ口するだけですべて終わってしまうんですもの

でも、大丈夫よ
そんなことする人は誰もいない
お姉さまが卒業するまでの間、あなたがわたしのものでいればね

そういって彼女は手で自分の髪を後ろにまとめる仕草を。
そうしてポニーテールにすると、、お姉さまそっくりのヘアスタイルだった。

店長さん、大喜びだったわ、超レアものだって
非売品にしてガラスケースに入れてしばらく飾るそうよ
いやだ、元の持ち主ごとガラスケースの中に閉じ込められてるって想像すると、ちょっと可笑しいわよね

唇を噛み締める。
彼女が盗みを働いてまでおこなおうとする脅迫。
彼女は、お姉さまの将来でもってわたしを自由にしようとしている。
きっとこのまま脅しつづけて、卒業してもまだ、わたしを弄ぼうとするに違いない。

タイをほどきなさい
703名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:46:45 ID:lOJDk+el
命令は続く。

制服を脱がせ、下着も一枚一枚脱がせる。
脱いでゆく様をゆっくり観察される。
その都度、心の中で繰り返す。
お姉さま、お姉さま、お姉さま!

ソックスや髪を止めていたピンまで外すようにと。
足を肩幅に開くようにと。
両手を頭の後ろで組むようにと。

何も隠すことができない恥ずかしさでうつむき加減になる。

すかさず、正面を向き、目を開け、笑うようにと命令され。

でも、笑顔はこわばり、、、涙が落ちる。

綺麗よ。ごめんね、姿勢はそのままでね

指で、身体の線をなぞられる。曲線を、弄ぶように。

目を閉じ顔をしかめてしまうと、すかさず笑顔を強要される
そうしておいて、なお、指先で弄ばれ続ける

そのとき、ガッガチャッと鍵が開く音がして。
二人の動きがとまる
704名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:47:30 ID:lOJDk+el
失礼しますーこちらに真美がおじゃましてませんでしようかー
お姉さま!

無我夢中でお姉さまの胸に飛び込んだ。

三奈子さま!、、どうされましたか、休学中とお聞きしましたが
先生方にはそんなこと言われてないわ(すりすり)、自主休学だったのよ(すりすり)。受験生は色々忙しくて(すりすり)
きゃっ!こんなときにセクハラしないで下さい!
真美さんはわたしの親しい友人です。お姉さまとはいえそのような振る舞いは許されませんよ。そうでしょ、真美さん。

一瞬わたしは凍り付いてしまう。
でもお姉さまはまったく動じず。

うふふ(すりすり)。親しい友人ならはだかになんてしないわよ〜(すりすり)
スールだってセクハラしません!
真美さん!

もう一度恫喝される。指先のレシートをひらりと揺らす。にやりと笑う彼女。
それに負けじとお姉さまもにやりと、、あまり格好良くなく笑う。

真美、何か気付かない?(すりすり)
(う、まだセクハ、)、、こ、この、お姉さまの制服って!

お姉さまは元の制服を着ておられた。
705名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:48:14 ID:lOJDk+el
ひらり。
お姉さまも指先で何かをひらりと揺らす。
写真?

ああいうお店ってどういう女の子が着てたかも大事だから、一応隠し撮りしてたみたいよ
ほら、この制服も売りに来てた女の子の写真付きだったわ
店内を背景にした女子高生の顔写真、がね

彼女の顔は蒼白になる。

そもそも私に恨みがある人はこんな回りくどいことするかな、って思ってね。
学園内の私の評判なんて最初から悪いんだから、もう少し悪くなっても今更どうってことないし。
だから今「ペーパーローズ」を読んで一番怒ったり悲しむのは誰かと思ってね
まぁ「ペーパーローズ」を読めば次にどんな手を仕掛けてくるか丸わかりだから、後は楽チン
真美の周囲を監視させて、私はリリアンの制服探し
まぁ一応女子高生だからああいうお店に直接行ってみたけど、見つけたのはインターネット。
やっぱり超レア品、トップページに自慢気に掲載されてたわ。

お店で盗品!て騒ぎ立てて、警察に通報するって言ったらすんなり返してくれたわ
写真とネガも確保してある

この場所?あぁ、あなたが手紙を入れた直後に監視をお願いしてた子がすぐ読んじゃった。
あなたが監視を始めて真美が手紙を開いた頃には私も内容を知ってたのよ

あなた、どうする?
706名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:48:58 ID:lOJDk+el
あなたは多分、私の進路のことで真美を脅したんでしょう
でも私は真美のおかげで、いままでリリアンの生活を充分楽しめたの
だから真美のためなら、別に退学したってかまわない
一応リリアン女子大も受験するけどね

でもあなたは、まだ二年生。まだマリア様のゆりかごの中でまどろんでいていいのよ。
それにスールだって。あなたにお似合いのスールが見つかるかもしれないのよ。

私はあなたのことを学校にもだれにも話さない。
あなたはあなたの償いをしなさい。
あなたが真美におわせた傷は、私が何とか癒すから。

さっきの顔写真は目線は付箋で隠してあったから、ね。


彼女はちいさくお辞儀をして。
教室を出て行った。


彼女の立ち去った後を見つめる
(すりすり)
きゃんっ
セクハラは止めてください!もう!
だってあなたったらはだかんぼでかわいいんだもの
ぎゃーすぐ着ますから!(すりすり)じゃましないで下さい!(すりすりすりすり)
707名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:49:42 ID:lOJDk+el
全然納得いきません!彼女を不問にしたら、お姉さまがふしだらなことをしているってことを否定できないじゃないですか!
なるほど。まあ私の名誉回復はあなた達でなんとかしてよ、ゆっくりでいいから
生徒達の噂はいつか風化しても、先生方はどうするんです!

一緒の帰り道、まただんだん腹が立ってくる。こんなにお姉さまが心配なのに。
それなのにお姉さまはきょとんとして。

真美、江利子様の小説のこと、覚えてる?あれを書いても新聞部はツブれなかったし、私にも処分はなかったし。まぁ推薦の口は期待できなくなったけれど。

突然イエローローズの話なんかし出して。話をはぐらかそうなんてズルすぎる!
顔を真っ赤にして、目に涙をにじませて、なじる私をなだめながら。
まだ気付かないの、へ〜ぇ、でもそれだけ私のこと必死で守ろうとしてくれたのね
でも大丈夫なのよ、ここはリリアン。私達はいつもマリア様と、

シスター佐織に見守られているわ。

絶句。
とうの昔に学園長とお姉さまは根回しを、、今回の件も学園長は最初からご存知で、、
お姉さまのコネクションって、、、先生方にまで、、、

そりゃそうよ、私ひとりであんなお店から制服とか写真とかネガまでを取り返せるわけないじゃない。
学園長の御口添えをいただいて生活指導の先生と一緒に行ったのよ。

ぷつんっと何かが切れて。
わたしはぼろぼろ涙を流しながら、大好きなお姉さまにずっとずっとしがみつくしかできなくなった。
708名無しさん@ピンキー:05/02/10 23:50:57 ID:lOJDk+el
おしまい

しまった、やり過ぎた!
709名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:13:09 ID:7eorGuOf
>>707は行抜けしてました↓以下訂正


全然納得いきません!彼女を不問にしたら、お姉さまがふしだらなことをしているってことを否定できないじゃないですか!
なるほど。まあ私の名誉回復はあなた達でなんとかしてよ、ゆっくりでいいから
生徒達の噂はいつか風化しても、先生方はどうするんです!

一緒の帰り道、まただんだん腹が立ってくる。こんなにお姉さまが心配なのに。
それなのにお姉さまはきょとんとして。

真美、江利子様の小説のこと、覚えてる?あれを書いても新聞部はツブれなかったし、私にも処分はなかったし。まぁ推薦の口は期待できなくなったけれど。

突然イエローローズの話なんかし出して。話をはぐらかそうなんてズルすぎる!
顔を真っ赤にして、目に涙をにじませて、なじる私をなだめながら。
まだ気付かないの、へ〜ぇ、でもそれだけ私のこと必死で守ろうとしてくれたのね
でも大丈夫なのよ、ここはリリアン。私達はいつもマリア様と、

シスター佐織に見守られているわ。

あの時、花寺の一部でリリアン生に色々ちょっかいをだす輩がいてね、、学園として、花寺の学生にはリリアン学園とそこにかよう生徒の保護者がいかに怖いかをアピールする必要があった。
だからあの号外は花寺や江利子様のご家族にまでバラまかれたし、訂正号も読み応えあったでしょう?

絶句。
とうの昔に学園長とお姉さまは根回しを、、今回の件も学園長は最初からご存知で、、
お姉さまのコネクションって、、、先生方にまで、、、

そりゃそうよ、私ひとりであんなお店から制服とか写真とかネガまでを取り返せるわけないじゃない。
学園長の御口添えをいただいて生活指導の先生と一緒に行ったのよ。

ぷつんっと何かが切れて。
わたしはぼろぼろ涙を流しながら、大好きなお姉さまにずっとずっとしがみつくしかできなくなった。
710名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:28:29 ID:Tz2M8fnW
>>708
えーと、>>707>>709は混ぜて読んだ方がいいんでしょうか?
とりあえず面白かったです。三奈子さまが余裕を見せる様子はかっこいい。
711名無しさん@ピンキー:05/02/11 00:42:58 ID:kZj70nt5
なるほど。マニアックですね。
712名無しさん@ピンキー:05/02/11 01:13:56 ID:K0W4Sg2d
なるほど。マニアックだな。
713名無しさん@ピンキー:05/02/11 04:46:30 ID:ydrF873w
祐巳「どどどど‥‥」
ボク「ドラえもん!」

志摩子「ほほほほ‥‥」
ボク「ホリエモン!」

堀江「フジキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
714名無しさん@ピンキー:05/02/11 05:08:22 ID:BhY5hBNq
その1:
志摩子「大陰唇のひだとひだを合わせて‥‥」
乃梨子「ロリマン!!」

その2:
志摩子「皮をめくると‥‥」
乃梨子「勃起!!」

その3:
志摩子「オケケを剃ると‥‥」
乃梨子「パイパン!!」
715名無しさん@ピンキー:05/02/11 10:20:57 ID:Fd2Nq13e
>>708
面白かった。
716名無しさん@ピンキー:05/02/11 13:10:55 ID:rYLBkcTd
最近同じ人ばかり書いているね
ネタが尽きないのかな?
717名無しさん@ピンキー:05/02/11 22:21:11 ID:cUR54sCt
>>202の続きまだかな…
718名無しさん@ピンキー:05/02/11 23:13:32 ID:BzWRZzoN
蓉子少ないな
ここでは人気ないのか
719名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:53:34 ID:aR9Sbe77
冷たいなお前ら。
720名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:54:13 ID:OaVZTL8j
今夜もいきます

紙薔薇革命

三奈子真美

>>695-706 >>709の続編
甘々になって欲しい
721名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:55:01 ID:OaVZTL8j
がまんしなきゃ、てお姉さまは。
何度も何度もおっしゃるけれど。
噂は全然収まらない。
学園長のお話でも。
ホームルームでの先生からの言葉にも。
そんな事実はなかった、って暗に含めて。
皆に説いてはいるけれど。
噂は全然収まらない。

会釈。
ごきげんよう。
ちょっとした会話。
それだけ。
大勢の生徒のなかで、でもぽつんと。
お姉さまの、学園での一日。

ゆっくりと名誉回復っていわれても。
せめて、なにかあればいいのに。
でも人とのかかわりが希薄な、今のお姉さまには。
なかなかそんな機会は与えられない。

「イエローローズ」だってそうだ。
お姉さまのいうとおりに
学園長と一緒に、学園を守るために引き起こした事件だったなら。
それで推薦が望めなくなったのなら。

くやしい。くやしいよ、お姉さま。
722名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:55:44 ID:OaVZTL8j
紅薔薇様のためならばと、汚されてきた手。
それはお姉さまの決意だから、わたしにはなにもいえない。
でも学園のためにしたことでさえ、お姉さまを苛むなんて。

作為的な記事なんて作れない。
今のわたしにはそんなの作れない。
すぐ読者に見破られる。
お姉さまにも怒られる。
なにより。
そんな、お姉さまを侮辱するようなかわらばんは、出せない。

でもせめて。
なにかできれば。
おこころをいやすことができれば。

そろそろ中間試験。
試験が終われば試験休み。

そっと、お訊ねする。

試験休みはご予定ありますか?
よければ
よければ
お姉さまのお部屋に、、、おじゃましていいですか?
あの、夏の日のように。
723名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:56:30 ID:OaVZTL8j
にへら〜へら〜

あぁ、もうこの人は。

お誘いしてからこの調子。
孤立しててもへら、へら。
試験前日でも、へら、へら。
なんか小さく唱えてる。
わたしの名前をくりかえしてる。
唇の動きはそうみえる。

そうこうするうち中間試験。

お姉さまの名を穢すまいと。
お姉さまのお噂を否定しようと。
一生懸命に試験勉強。

時々の休憩時間。
お茶を飲みながら。
お姉さまのことを考える。

わたし、がんばってます。
お姉さまも、がんばってください。
そして思い浮かぶのはお姉さま、、、のにやけ顔。

あぁ、あんな約束するんじゃなかった。
724名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:57:16 ID:OaVZTL8j
思い出のあの日からもう随分経っている。
あの時は暑い日で冷房をしていたけれど。
今は早めの暖房が入っている。

だからさむくない。
二人ならさむくない。
はだかんぼうでも、さむくない。
肌を寄せ合えば、さむくない。

あぁ〜かわいい〜かわいい〜かわい過ぎる〜〜
(すりすりすり、すーりすり)

、、、はぁ、、

もうお姉さまは壊れ気味。
試験から、受験から、全てから逃避してるみたい。
あんな約束するんじゃなかった?
いえ、そんなことはない。
お姉さまはきっと大丈夫。
きっと元のお姉さまにもどる。
あ、いやそれは、、、元は困る。取消し。
とりあえず。
わたしがお姉さまにできることをする。

お姉さまのほうを向き直り、抱きしめ返す。
725名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:57:56 ID:OaVZTL8j
え、あ、なに?

耳のしたに、うしろにキス。
背中のブラの跡に指をなぞらせて。
腰をうしろからなで上げて。
ふっうぅっ
お姉さまの声。

ブラの跡をそのまま伝って、指は乳房へ。
もう一方はショーツの線をたどり。
そっと耳元でささやく。

きょうはわたしが
お姉さまをいただきます

そのまま唇で耳たぶを。
同時に乳首をこすりあげて。

お姉さま、今日は。今日だけは
わたしの愛撫を受けてください
わたしのきもちをこころゆくまで
受け取ってください

お姉さまは目を閉じたまま。
ため息をはくかのように、わたしを呼んだ。
とろけるように、なんども。惚けるように、なんども。
726名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:59:32 ID:OaVZTL8j
お姉さま、お姉さま。
好きです、好きなんです。
だから、お姉さまに会えたこの学園も。
好きなのに、好きだったのに。

お姉さまが自分のためでなく。
学園のためにしたことなのに。
何もかも承諾済みなはずなのに。
そんなの、かなしい、くやしい。

お姉さまが判断されたことってわかってます。
お姉さまが納得済みってわかってます。
ご自分を落としいれようとした人を許したのも。
もう手は汚さないってわたしとの約束を。
守るためだってわかってます。

でも、かなしいんです、くやしいんです。

こんなにすてきなお姉さまなのに。
誰もわかってくれないなんて。

だからわたしが。
わたしだけのお姉さまに、こころを込めて。
気持ちよくなってください。
溶けてしまうほど、狂ってしまうほど。
727名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:00:25 ID:OaVZTL8j
お姉さまはお美しかった。
わたしの愛撫を素直に受け取り身悶えし。
指がなぞる曲線の振幅にあわせ髪を振り乱す。
そして、うわごとの様に唱えられたお姉さまの願い。
そしてわたしの願い。

いっしょに、、、いっしょにぃ、、

仰向けになり、放り出されたお姉さまの手のひらの上に座るように。
そしてその中指がわたし自身にあたるように。
わたしも手を伸ばし、お姉さま自身を包み込むように指を当てて。
そして、口づけ。
お互いに、お互いしか知らないところを、刺激しあいながら。
口づけはだんだん激しくなり。
指の上下も激しくなり。
何時のまにか乳房も押し付け合い。
唾液を交換しながら。
お互いの名をを呼びながら。
激しくこすりあう指。
突然目の前が真っ白になり。
指にカッと熱いものを感じ。
声が聞こえ。
でも、その声が。
自分の声なのか。
お姉さまの声、か、、、
728名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:01:20 ID:OaVZTL8j
お姉さまにしてあげるって決めてたのに。
今はお姉さまの胸の中。
でも、うれしいから、いいことにする。

ふふっ、、
なんですか、、お姉さま、、
プティスールからこんなことっ、、て、すごいなって思ったのよ、、
そんな、黄薔薇革命みたいなこと、言わないで下さい、、
そうね、でも私達にとっては革命的じゃない?
そうかもしれないですね、、
紙薔薇革命、とか
あまり、、、いい響きじゃない、ですよ、、
そう、、私は気に入ってるのよ、紙薔薇って、、新聞部の築山三奈子にはお似合い、、でしょ、、
そんなこと、、
いつか忘れてくれるよ、、
え、、
そしていつか思い出してくれるよ、、私のこと、、
あ、、
愛撫しながら、あなた、口に出していたのよ、、
あ、い、いえ、、あ、あ、
ありがとう、私は他の誰がわかってくれなくても、あなたさえ、あなたさえ、、

涙がとまらなくて。

そんな私をずっと抱きしめていてくれて。
729名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:02:14 ID:OaVZTL8j
なんとかお姉さまの名誉挽回を。
もちろん、他の記事もおろそかにせず。
なんて、あらためて朝の教室で決意を新たに。
そこへ、リリアンにはふさわしくない、パタパタ走る音。

編〜集〜長〜〜!
な、なによ、いったい
すぐ、すぐ、来てください!

手を引かれ、教室から引っ張り出される。
そのまま廊下を、今度は二人でパタパタ。

なに、なに?この慌て様!
なによりあなた、こんなところシスターに見つかったら、どうするのよ!

シスターに見咎められることなく、目的地へ着く。
昇降口近くの掲示板。
うっ見たくない、、中間試験の結果が、もう貼り出されてる。
そんな私を一年生がなおも引っ張り、指差して見せる。

あんぐり。

三年 首席 築山三奈子 ・・・・点


えっ

えーーー!
730名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:03:01 ID:OaVZTL8j
リリアンは幼稚舎等からエレベータ式に上がってきた組と外部受験組がいる。
だけどそんな生徒同士で成績がかけ離れてしまうってことも困る。
だから試験問題は基礎から応用、難問まで幅広く出題される傾向にある。
きちんと授業を受けていればそこそこの点が取れる。
それなりに勉強すればそれなりに順位も上がる。
でも、上位に食い込むには当然難問もこなさなければならない。
必死で勉強しなければならない、遊んでいる余裕などない、筈。

おそらくお姉さまは、ロサキネンシスとご自分とをかけ離れた存在に見せるために、ずっと試験の点数を押さえていたのだ。
先生方の推薦が受けられなくなった、というのもきっと違う。
お姉さまは推薦がなくても全然困らない。
実力で合格可能なのだ。
そして今、ご自身でその「タカの爪」を披露することで。
ロサキネンシスを上回る成績をあげることで。
本当は真面目に勉強している優等生となって。
悪い噂を一掃されたのだ。

お姉さまの立場も新聞部の立場も、完全に回復した。
新聞部の力でなく、お姉さまの力で。

周囲の、お姉さまを称える言葉、言葉。
わたしにもお祝いと賞賛の声がかけられる。

その中で、わたしは.
わたしは。
731名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:03:53 ID:OaVZTL8j
編集長、?

、、ずっと、ずぅっと、わたしが、わたしが、、

あの、編集長?

どんな、、どんな気持ちで、、

あの、どうされ、

あの、おことば、、やさしい、おことば、、いったい、、

どうされたん、ですか?

わっわたしの、、きもち、を、、、また、ないしょ、で、、かってに、、かってに、、、


かっ

かっ

かっ

かみばらかくめいしてやるぅ〜〜〜〜〜!!!



怒りのあまり、少し。

うれし涙がこぼれた。
732名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:05:13 ID:OaVZTL8j
おしまい


あ、これ 真美三奈子 になってる、、
733名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:06:54 ID:Ie5mxv/k
リアルタイムで会えたよ〜
すごい嬉しい

本当にネタ尽きんな・・・
734名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:17:52 ID:1o1dXSsN
>>732
三奈子さま格好よすぎw
735名無しさん@ピンキー:05/02/12 01:50:31 ID:Lo10xsUJ
蓉子さまの処女を奪いたい。
736名無しさん@ピンキー:05/02/12 02:42:16 ID:kE9gk2/i
>>735
それは聖さまの役目ですが何か。
737名無しさん@ピンキー:05/02/12 04:01:43 ID:SsWlEq/A
なるほど、マn(ry
738名無しさん@ピンキー:05/02/12 04:38:14 ID:DLdyiKUZ
なんでもいいから蓉子きぼんぬ
蓉子分不足
739名無しさん@ピンキー:05/02/12 08:44:48 ID:FTwP3Iix
生理痛にくるしむ蓉子さまを見ていると、しばらく生理のこない身体にしてあげたくなります。
740名無しさん@ピンキー:05/02/12 09:26:07 ID:m8h+/VSY
そのあと乳のでる身体だろ。
741名無しさん@ピンキー:05/02/12 15:54:51 ID:z55m8U5v
聖か祥子か祐巳か栞か景か志摩子が蓉子を陵辱するとかそんなのキボン
742名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:06:33 ID:JNpDgHhS
今日は早めに


蓉聖

甘々 生理痛

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
743名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:07:25 ID:JNpDgHhS
窓と窓の間の壁の際。
そばまで椅子を引きずって、すわる。
そのまま、板壁にもたれかかって。
頭も付けて、目を閉じる。
お腹が痛い、こんなとき。
誰もいない、こんなとき。

机にうつ伏してはお腹が押されてしまう。
だから壁に寄りかかって。
板張りの壁は、最初は冷たいけれど。
すぐ、私の体温を受け取って。
ぬくもりを返してくれる。

自分の痛みは自分にしかわからない。
例え同じ性であっても。
その人なりに。
その時なりに、異なるもの。
では、私は。
では、友は。
では、あの人は。
どんな痛みを感じているだろう。
他人のことを考えても。
仕方のないことなのに。
744名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:08:55 ID:JNpDgHhS
がちゃ

扉が開き、私をみて。
お決まりの挨拶は今日はない。
できるだけ静かに。
すぐそばで、やさしく。

ごきげんよう
、また痛むの?

普段はそんな気遣いはしない友。
とても貴重だけど、今の私にはその気遣いは素直に受け取れない。
でも、やつあたりなんてしないように。

ええ。でも、私、あなたに心配かけるほどひどい顔してる?
というより、前話してたでしょ。生理痛が重いって。

生理だって。
生理痛だって。
重い、だって。

悪気はないってわかっているのに。
言葉が重なれば重なるほど。
どんどん。
つらさが増してくる。
友にそんな気持ちになるなんて。
わかっているのに、そんな気持ちになるなんて。
745名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:10:24 ID:JNpDgHhS
すまない気持ちになって。
目を閉じ、友から意識を遠ざける。

カタ、カタン

なにかを動かす音。
そぉっと動かす、気遣いの音。
鎮痛剤が感覚を麻痺させたのか。
遠くでもあり、近くでもあり。
どこかで聞こえる音。

突然、背中から聞こえる声。
私の名を呼ぶ声。
背中に感じる、暖かさ。

友は、私のそばに椅子を寄せ。
私にそっとうしろから。
無言のまま寄り添って。

暖かい。
なにか、ゆるんでゆく、ほぐれてゆく。
その暖かさは背中から脇、お腹へと広がってゆく。
友の手が、両手が。
私の、大きくて重い氷の塊を。
ゆっくりと溶かそうとしている。
746名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:11:15 ID:JNpDgHhS
こんなときにこんなことされて。
でも、不快感は感じない。
鈍痛は感じるけれど。
それもふわふわと
現実感を失ってゆく。

そのまましばらく、夢のよう。
ふわふわと、夢のよう。

一方の手がそぉっと動き出しても。
私は夢の中。
その手が胸をまさぐりだしても。
まだ、夢の中。
私が気付いて、何をされているのかきづいても。
まだ。夢から覚めきれなくて。

何時の間に、私。
こんなに息を荒げて。
眉を引きつらせて。
両手を、握り締めて。
膝を震わせて。
かんじてるの?
欲情、してるの?
友の前で。
友によって。
どうして?
どうしたの?
どうなってるの?
どうなってしまうの?
747名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:12:39 ID:JNpDgHhS
制服の上から。
でも手は私の上を。
両胸をかわるがわる揉みしだいて。
うなじにキスされて、
耳にキスされて。
あごにキスされて。
肩にキスされて。

それでももう片手は。
優しく優しく、私のお腹を。
暖められた氷はその優しさで。
どんどん、どんどん小さくなっていって。

腰がガクガクとなって。
背中を反らせて。
長い吐息を、吐いて。
、、、


それで?
いや、あのね、ご近所のね、
ご近所の方が、どうされたの?
あの、ご夫婦と娘の三人で住んでいてね、
それで、猫を飼っていて?
うん、そう、メス猫もね、飼っているのよ
うんそれで?
でね、やっぱりね、春とかはね、発情期、とかあってね、いえ、あなたがそうだっていうわけじゃなくて、猫がね、猫の話、
うん猫の話、ね。それで?
748名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:13:38 ID:JNpDgHhS
にゃごにゃごとね、うるさいしね、血、とか、、汚れたりするしね、えとね、あなたがそう、、
繰り返さなくていいから!それで!
それでね、そこのお父さん、がね、
うんうんそれで?
電気あんま器でね、
うんそれで?
猫にね、ブルブルして、あげるんだって、さ、でね、
ふぅ〜ん!それで!
猫はすごくにゃごにゃごして、にゃごにゃごして、ね、
それで!
お父さんに押し付けといて、お母さんと娘は、いや〜ね〜、とか言って、ね、
ええ!それで!
でも、でも、、、発情期がね、早く終わってね、
そ・れ・で!

生理とか、、そういうの、早く終わるんだって、、

それで!それで!
私に!
あんなこと!あんなことを!

手を合わせ、頭を垂れ、ごめん、ごめんを何度も繰り返す友。
そんな友を見て、

本当に、引っ掻いてやろうと思った。
749名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:15:24 ID:JNpDgHhS
おしまい

蓉子さまガンバレ
750名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:17:54 ID:JNpDgHhS
あ、間違えた

>>742 蓉聖じゃなくて聖蓉だ。
スマヌ
751名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:22:34 ID:z55m8U5v
なんじゃこりゃ
GJ
752名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:36:58 ID:Cf/XU1sZ
投下してもらっておいて言うのもなんだが、猫のそれが生生しくて気持ちわるかった
753名無しさん@ピンキー:05/02/12 18:37:48 ID:Cf/XU1sZ
まあひとまずGJ
754名無しさん@ピンキー:05/02/12 19:08:41 ID:YA8jJ9cH
何気に住人の声聞いてるんだなw
聖さまおつむよわそうだ
755名無しさん@ピンキー:05/02/12 20:17:58 ID:tseO/he1
聖蓉キター!GJ!!
756名無しさん@ピンキー:05/02/12 20:18:27 ID:z55m8U5v
蓉子たん可哀想・・・w
757名無しさん@ピンキー:05/02/13 00:09:55 ID:xjNA8f4i
なるほど。マニアックですな。
758名無しさん@ピンキー:05/02/13 00:11:21 ID:kU0IU9i4
なんか聖さまへタレで可愛い…vv
ほのぼのしますた( ´ー`)y―┛~~
(*^ー゚)b グッジョブ!!
759名無しさん@ピンキー:05/02/13 01:09:26 ID:TXu7tFMO
蓉子さまはSSではいつも可哀想なオチだな
760名無しさん@ピンキー:05/02/13 03:49:16 ID:pOjHTuyD
水野蓉子16歳(当時)‥‥はじめての鏡オナニーとか?
761名無しさん@ピンキー:05/02/13 04:39:36 ID:ghbKtIqs
>760
 思いついたらやって見たくなるんだよ。
 だから自己フィストとか、カバエワ舐めとか、ノーパンワンピとか。ハァハァ
762名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:40:01 ID:YBc7KxNZ
>>743-748
聖は蓉子のことが心配であんなことしちゃって、柄になくしどろもどろになって、失言してまた怒られちゃって。
蓉子は心配してもらったり癒されたりした上に普段とはうって変わった聖の情けない姿が見られてうれしくて、元気になって。
だからあんなことされちゃったけれど仕返しは「引っ掻いてやろう」ってだけ。
甘々好きは気がむいたら、そんなふうに脳内補完。


蓉子でもうひとつ

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
763名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:40:48 ID:YBc7KxNZ
その人は椅子に足を組んで座っておられる。

板張りの床に膝をついて。
その人の御み足を手に受けて。
布靴にくちづける。

まだ大丈夫と思っていたけれど。
二階はもう寒くて。
素肌にはもう寒くて。

でもそれは季節のせいではなく。
古い館のせいではなく。
私に授けられた枷と。
その枷を授けた人の所為。

そのまま靴を擁いて。
頬擦りし、キスし、額に押し付け。
私はできる限りの思いを込めて。
私に許された、できる限りのことを。

つい、とつま先があがり、私の顎を。
私の顔を上向けさせる。
その人と目が合う。
なぜか動揺してしまい、でもそれを隠し。
幸せそうに、甘えるように。
そう見えるように、微笑む。
そう躾けられたから。
764名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:41:31 ID:YBc7KxNZ
ありがとう、蓉子。暖めてくれて
手は、もう使わなくも良いわ

手も床につき、四つんばいになる。
またたくさんのキスを布靴に注いでから。
舌、を伸ばし。
靴底に。
布製の内履きだから、濡らしてはいけないからって。
ゴムところなら大丈夫だからって。
私に許されたところを。

ちろ、ちろ、
ぴちゃ、ぴちゃ、
じゅ、じゅりゅつ、

はじめはそっと。
音を控えめに。

不意にまた、つま先が。
私の顔を。
眉間と眉を踏むようにされ。
私への、次なるお許しの合図。
765名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:42:15 ID:YBc7KxNZ
だんだん強く。
音を大きく。
もっと激しく。
部屋中に響くほど。
舐め上げ、べとべとにし、それをすする。
丹念に、何度でも。

顎から胸まで、つたってきても、ぬぐうことはできない。
だって両手は、使わなくても、良い、のだから。

再びつま先が動いて顔を踏まれる。
額から頬もべとべとになる。

そろそろきれいになったかしら

靴底に肩をこすりつけ。
胸元の乾いているところをこすりつけして。
靴底を拭き取る。

そうしてから、もう一度頬擦り。
ちゃんと乾いているかを確かめる。

その人は視線を私から外す。
もうひとり。
すこしはなれた椅子に。
同じように足を組んで、座っておられる。
766名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:43:04 ID:YBc7KxNZ
二人は視線を合わせ。
そして下目遣いに。
私を見る。
そして微笑まれる。

本当に良い躾ですこと、さすがロサ・キネンシス
当たり前よ。だって自慢の妹ですもの、ロサ・ギガンティア

つぼみの妹になって。
お姉さまはやさしく、時に厳しく。
私を愛を込めてお躾けになられた。
私はそのお姉さまからのあふれんばかりの愛情に感謝し。
この身にこのすべを仕込まれることを喜びとした。

姉は妹を導くのはなぜ。
躾るのはなぜ。
それは妹が姉に失礼がないようにするためではなく。
姉以外に、失礼がないように。

だから私は。
私は。
つぼみになったとき。
お姉さまに、たいそうなお褒めの言葉をいただき。
ロサ・ギガンティアに贈られたのだ。
767名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:43:47 ID:YBc7KxNZ
私とお姉さまの関係は変わらない。
スール。最愛の姉。
お姉さまも、ことあるごとに。
臆面もなく私を最愛の妹と呼んでくれる。
だから。
私は。
ロサ・ギガンティアにも。
敬愛するロサ・ギガンティアにも。

ロサ・ギガンティアもちゃんと心得ておられる。
私がロサ・キネンシスのスールであることを。
だから、妹としては接することはない。
あくまで、ちゃんと躾のゆきとどいた親友の妹として。
やさしく私を、なぶって下さる。

あの脱ぎ方もあなたが教えたの?ロサ・キネンシス
いえ、ロサ・ギガンティア!あの、脱いだ制服と下着ををたたんだ上に靴を置いていることでしょう?あれは蓉子が自分から始めたことなの
まぁ、蓉子ったら自分からそんな惨めな振る舞いを。素敵よ、蓉子
ロサ・ギガンティアにお褒めいただいて感激だわね、蓉子。私もスールとして鼻が高いわ

ロサ・ギガンティアからいただいたお誉めの言葉。
お姉さまからいただいたお誉めの言葉。
本当にうれしく思ったけれど。
今日は、肌寒さを拭うことはできなかった。
768名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:44:34 ID:YBc7KxNZ
ロサ・ギガンティアは足を解かれ。
両足を私の背に。
その上で、また足を組まれる。
私は、ずり落ちたりせぬよう、身動きしないようにする。

お姉さま方は最初は私の話を。
最近ロサ・ギガンティアが私をどう辱められたか。
それにお姉さまはより一層私が苛むようにとアドバイスをなさる。
でもお姉さま方も女学生。
いつしか普通の会話になっていく。
全裸で四つん這いになり、足を載せられて、身動きせぬよう必死で踏ん張る、私という存在。
それが、さも、当たり前のように。
普通の会話になっていく。

そういえばロサ・ギガンティア、あなたのスールはいかが?

ドキリとする。

なにかありまして?
いえ、また最近薔薇の館で見ないから
そういうことなら、他家のことは口出し無用よロサ・キネンシス
はいはい、あなたのことだから心配しないけれどね。でもおかげで蓉子はいつも大忙しよ
そうね、私が卒業するときにこの蓉子を譲ってみようとか考えてはいるけど
あらそれなら聖も来るようになるかもしれないわね
769名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:45:17 ID:YBc7KxNZ
その話は、それでお終い。
話題はどんどん変わっていって。
会話は尽きなくて。

でも、私は。
組まれた足の下で私は。
しばし、肌寒さを忘れていた。
770名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:47:31 ID:YBc7KxNZ
おしまい

自分の蓉子属性の薄さを再認識
771名無しさん@ピンキー:05/02/13 15:57:09 ID:xEOFU194
最初、先代薔薇さま方だとはわからなかった

とりあえず続きを期待、GJ!
772名無しさん@ピンキー:05/02/13 22:40:01 ID:o5LKeJw5
投下ないねえ。
773名無しさん@ピンキー:05/02/14 00:10:52 ID:JxKHQ78X
ふ〜む。マニアックだな。
774名無しさん@ピンキー:05/02/14 00:32:27 ID:XLegs7t2
なんか独壇場だよね。ちょっと寂しい。
まあ何も投下ないよりいいのかもしらんが。
775名無しさん@ピンキー:05/02/14 12:37:57 ID:L7Fd0w4O
ちょっとどうかと。
776名無しさん@ピンキー:05/02/14 18:11:05 ID:Cuv7MxsD
読み手は以外といると思うんだけどねぇ。
書き手が出てくると「マリみてでえっちなのはいけないと(ry」っていう人たちが速攻叩くからすぐいなくなってしまう。
777名無しさん@ピンキー:05/02/14 19:02:54 ID:24OC8+Zy
要するにこのスレも終わりだということだ。
778名無しさん@ピンキー:05/02/14 20:57:25 ID:zX5nyOFl
>>776 
放置されてる書き手はどうすれば


ではもう少し >>763-769 蓉子の続き
後ろ向き

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
779名無しさん@ピンキー:05/02/14 20:58:14 ID:zX5nyOFl
階下で扉が開く音が聞こえる。
誰かが館に。
誰?
足音はひとり。
歩みはそのまま続いて。
そして、階段がギシギシ音を立て始める。

お姉さま方はそのまま楽しそうにおしゃべり。
あのお姉さま方だから気付かないはずはない。
でも。
こんなにお笑いになって。
もし。
もしお気づきでなかったら。
気付いているのは、床に這う私だけだったら。
見られてしまう。
私のこの姿を見られてしまう。
私がこんな浅ましい生き物と知ったら
江利子。
江利子なら私を学校中の笑いものにするだろうか。
令なら。
潔癖な令なら私を軽蔑の目で見下すだろう。
祥子、祥子にだけは。
まだまだ、祥子には知って欲しいことがある。
姉として伝えてあげたいことがたくさんあるのに。
愛しいのに、もうスールではいられない。
780名無しさん@ピンキー:05/02/14 20:59:32 ID:zX5nyOFl
聖だったら。

聖に。
聖なら、、、あぁ、、

ガチャリ
私に容赦なく、扉は開かれる。
思わず、目を閉じる。

ごきげんよう

ごきげんよう
ごきげんよう

動じることのない、声と挨拶。
足音の主はロサ・フェティダ。

ありがとう、ロサ・フェティダ
え、なにか私、いたしましたか?ロサ・キネンシス
いえ、あなたが静かに館にいらしたので、ロサ・ギガンティアと二人で気付かない振りをしておりましたの
そうなのロサ・フェティダ、あなたにも見せて差し上げたかったわ、この蓉子の慌てよう
そうなの、手を握り締めそうになったり、腕や太腿が少し震えたり。ね、ロサ・キネンシス?
それにロサ・ギガンティアの方からは影でしたけれど、少し下唇を噛み締めてましたのよ
私達、蓉子が可笑しくってつい笑ってしまったのに、ね
そう、蓉子たらそれをまた私達が気付かないからだと思ったらしくて
ロサ・フェティダが扉を開けた瞬間の蓉子の様子、顔をしかめてね、本当にもうだめ、って表情で、、
781名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:00:58 ID:zX5nyOFl
必死で平静を装う。
でも、お姉さま方は知り尽くしている。
私の弄リ方。

ねぇ、ロサ・キネンシス、蓉子は誰がきたと思ったのかしら?
まぁロサギガンティア、それは良いわ!どう思ったか白状させましょうよ!

あぁ、お姉さま方は知り尽くしている。
私の辱め方を。
最も効果的な方法を。
もちろん私には、嘘をつくことなど許されていない。
あぁ。

まったく、ロサ・キネンシスもロサ・ギガンティアもひどいですわ。蓉子がかわいそう
蓉子は自分のことを省みず、ロサ・ギガンティアの組まれた足を支えつづけたのよ。偉いわ、蓉子は

ロサ・フェティダはそっと私の後ろに。
ロサ・ギガンティアは私から足を下ろされ、足を組み直された。

、、そうなの。正直、胸が熱いわ。蓉子はこんなにも、私達を慕ってくれているのねって
そうよ、今のあなたの姿、本当にうれしかった。これは嘘ではないわ。

ロサ・フェティダは自然に指を私の陰部に当てられた。
そしてその潤いを弄ばれ始めた。
陰部に指を入れられることも突起に触れられることもなく。
ぬめりのある私の愛液を汲み出すように。
そして、指を一本、私のお尻に。
782名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:02:39 ID:zX5nyOFl

堪える。声などあげてはならない。
ならない、でも。
どうしても。
呼吸が乱れる。

お二方にかわって、私からご褒美を上げてもよろしいかしら
ええ、良いわ
お願い、ロサ・フェティダ

指を持ち上げるようにされて。
でも、手を床から離すことはできないから。
腰を折り、肘も膝も伸ばし。
お尻を持ち上げる姿勢になる。
愛液が潤滑液となって、痛いことはない。
でも中で指をくねらせられるとつい膝を折りたくなる。

ちゃんと前を見ていないと危ないわよ
指が抜けないように、しっかりね?

下を向いて表情を隠すことも許されない。
笑みを浮かべながら、お尻を高く差し上げて。
指をくにくにされながらの。
お散歩。
783名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:04:14 ID:zX5nyOFl
お二方の周りをまわり、テーブルの周りをまわりして。
そんな私をお姉さまは。
ロサ・ギガンティアは。
そしてそっと振り向くと。
ロサ・フェティダまで。

お姉さま方は、やさしく。
私に微笑んで下さっているのだった。

散歩は、なかなか終わらなかった。
もう一方の手で何度も愛液を補充されながら。
ずぅっと、続いた。

私は途中で気付いた。
お姉さま方は、待っておられる。
そんな。
でも。
だんだんぶるぶると震えだす私の膝。
あぁ。

我慢しなくて良いのよ?

ロサフェティダはやさしく私を追い詰める。
でも私は首を横に振る。
784名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:05:39 ID:zX5nyOFl
あら、素敵な笑顔を忘れてはいけないわ、蓉子

ロサギガンティアもやさしく私を追い詰める。
でも私は首を横に振る。

妹の粗相の始末ぐらい、お姉さまにまかせなさい。

お姉さま、お姉さま!
首を何度も振る。
必死に、何度も。
笑顔を浮かべながら。

ロサフェティダは私を向かわせようとしている。
そんな、そんな。

私のくつ。私の制服。
その上に。

よろしいかしら、ロサ・キネンシス
もちろん、かまわなくてよ

指の動きは前後に激しく。
そしてもう我慢できなくなったそのタイミングで、抜かれ。
もう放尿を我慢することはできなかった。
止めることもできなかった。
身体は痙攣し。
声も押さえられず。
それでも、笑顔を浮かべながら。
785名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:07:09 ID:zX5nyOFl
靴と制服だけでは収まらなかったが、床はお姉さまが後始末をされた。
妹の粗相の始末ぐらいまかせなさいって言ったでしょ、と微笑みながら。

ロサ・フェティダは、タオルと新しい下着と。
ご自分が以前着ておられた制服を用意されていた。
そうして、ちゃんとして返すね、と私のものを持っていかれて。
ロサ・ギガンティアとお帰りになられた。

館の二階は、元の姿に戻る。

私も、お姉さまに抱かれて。
お姉さまの腕の中に戻る。
しばらく、そのまま過ごす。
今だけ。今だけは。
786名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:08:39 ID:zX5nyOFl
おしまい

ロザリオは祥子に渡っているので難を逃れました
787名無しさん@ピンキー:05/02/14 21:53:45 ID:lDqMck5q
しかたないから教えてやる。
放置されているのはSSがつまらないからだ。
788名無しさん@ピンキー:05/02/14 22:29:28 ID:5AVMFz7K
先代薔薇様はキャラわからんからイメージしにくい

M蓉子ハァハァ
789名無しさん@ピンキー:05/02/14 22:33:05 ID:rhjr1LN3
>>786
様々な話に果敢に挑戦するその姿勢は実に宜しいと思う。ガンガレ



原作が派手に失速して残るのはコアなのやら濃い奴らのみ
で、そういうのは大抵二次創作じゃない、本編の続きを読みたいだけの原作厨も兼ねてるからな
そんな風に読者層が偏り、そいつらの声が大きくなるとこういう感じの廃墟になる訳だ

マリみて系SSサイトも足を洗うのやら逃げ出すのが目立ち始めたし、残ってるのはweb拍手で文句を言うなと
裏ページで叫んでたのやら感想来ないと日記で叫びだすようなのばかり

ま、もう寿命だって事じゃないの?
790名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:18:17 ID:nxELNF5B
単にこのスレから書き手がいなくなっただけでしょ。
話を難しくしすぎだ。
791名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:22:32 ID:xz+r0mZ4
読み手が皆書き手になれば解決
792名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:38:19 ID:LKcvi+fN
>>791
そんな安直なw
793名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:53:55 ID:4zVNnlWW
蓉子さまが鬱になって自殺するSSキボン
794名無しさん@ピンキー:05/02/15 01:43:14 ID:9g+O1bmD
xF8EZ1o4タソのSSは新聞の社説みたいなもんだ。
存在することにのみ意義があり、読者にとって何ら楽しみとなるものではない。
メインとなる職人さんきぼん。
795名無しさん@ピンキー:05/02/15 02:48:29 ID:WrfkGPT8
色々言われてるけど漏れは好きだ<xF8EZ1o4さん
最初ポエムっぽくて苦手だったけど、清子さんのSSで好きになって、
聖×蓉猫SSで萌えてしまった。
この調子で、できればもっと聖とか黄薔薇もお願いしたい。

んで勿論他の書き手さんも…ビンタ食らわした蓉子さまと椅子で縛られてる
聖SSとか、柏木×聖の野良猫SSとか、途中で止まってる令祥とか令由乃とか
祐麒×祐巳とか、なんか過去ログ攫ったら他にもザクザクでてきそうだけど、
とりあえず今覚えてる分、いつまでもいつまでもしつこく待ってるんで
気が向いたりもし書き手さん方戻ってきたら、投下してくださいお願いします。
(-人-)ナムー
796名無しさん@ピンキー:05/02/15 09:41:18 ID:yYz3RLmD
煽りがいなくなったのはいいんだが、書き手までいなくなっちゃったね。
アニメもとっくに終わったし、原作もツマラナクなってるし、こんなもんでしょ
797名無しさん@ピンキー:05/02/15 14:58:35 ID:0sntuFdY
黄色い薔薇の続きが激しく読みたいなぁ。
なんであんないいところで止めちゃったんだよヽ(`Д´)ノ
798名無しさん@ピンキー:05/02/15 22:26:54 ID:J5SEZqZ1
話が途中で止まった書き手は己の内にあるものをSSという形にした時点で満足したか、興味が尽きちまったのさ
一番の読者である書き手本人が満足して自己完結しちまってる以上、続きが出るって事はまず在り得ないもんだ

まだまだ満足せずに頑張ってその可能性を突き詰めておくれよ>xF8EZ1o4タソ
799名無しさん@ピンキー:05/02/16 01:32:39 ID:4stMwBnR
今日はSSもどきをでっちあげられなかったので自演ですか、xF8EZ1o4さん。
乙!
800名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:22:50 ID:GBvDu7QD
ネチネチして陰湿なスレだな。女子校のようだ。
801名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:38:59 ID:bIsfDNIe
え〜え。リリアン女学院は、女子校ですとも。
802名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:49:19 ID:8xdDE+fU
↑そんなところはない
803名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:58:22 ID:ob2NPcTJ
ああっ!わたくしの靴に画鋲が!
ひどい、一体どなたがこんな事を……。
804名無しさん@ピンキー:05/02/17 00:26:07 ID:PKEiqzQr
ああっお姉さまは、本当は、生き別れた双子の実の姉さまだったのね。
わたしは、裕福に育てられたけど、お姉さまは、山猿のようにワイルドで貧乏に耐えてお育ちになられて・・・・
しかも全米オープン決勝戦でぶつかるだなんて、姉妹で、スールで、テニス界の宿命のライバルで、
ああ、なんて残酷な運命なの。

 あすは、コートで対戦するお姉さまだけど、今は浴槽で貝合わせ対決ね。
 私ばかりが、不自由なく育ったといっても、お姉さまにはわたしの誠を賭けて、
負けないわよ、この貝合わせ。ギシギシアンアン能登ヌルヌルだよ能登。なば、能登にメールしちゃダメ。明乃エロいよその身体。
805名無しさん@ピンキー:05/02/17 01:58:40 ID:gsdqnxkh
能登はいいねえ(*´Д`)
806名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:03:57 ID:6Homciy6
ひなたぼっこ

真美三奈子 ちちぽろ

>>720-731とかの続編

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
807名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:04:36 ID:6Homciy6
前から暖めていた大事なネタ、そろそろ花を咲かせてもらおう。
それは、ホッケー部のキャプテンの話題。
昨年まではなんだかんだと努力は実らなかったけれど。
今年はホッケー部、かなり好調らしく。
先の予選もなかなかの成績で突破した。
今週末の大会で優勝もしくは上位入賞なら。
リリアンかわらばんで大きく取り上げて。
楚々としたリリアン生の中に際立つ彼女の凛々しさ。
その彼女の魅力を大公開。
今までの取材の成果を、パーッと。

それでは大会前の彼女にインタビューを。
メモとボイスレコーダと新しい備品のデジタルカメラを用意。
カンタンソウサデワタシニモウツセマス。
簡単すぎる、て他の部員には不評なので。
とりあえず、私専用。

運動場の利用スケジュールはチェック済み、今の時間なら多分部室で準備中。
練習前の気合が入ったところなら、いい記事になりそう。
そう思って体育会の部室棟に向かう途中。
高い植え込みの並ぶ中。
見慣れた、トレーニングウェアが目に止まる。
彼女だ。
あ、もうひとり。
小柄な、可愛い感じの子。
808名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:05:27 ID:6Homciy6
プティスール、いたんだ、、、。

今まで気付かなかったのはちょっとショック。
でも、彼女にはすごくお似合いの子なので、思わず一枚。パシャリ!

失礼します、新聞部です。

それから挨拶をして、今度の大会にかけるホッケー部のコメントを、とお願いしようと思ったら。
とたんに彼女は私を睨みつけ。

新聞部!なにも言うことはないわ!

すごい剣幕で、取材拒否。
プティスールを引っ張って、部室棟へ走っていった。

以来、ホッケー部はまったく取材に応じてくれない。
ホッケー部の方々は両手を合わせて、ゴメン、って。キャプテンからの緘口令だって。
練習の様子すら、追い払われて見せてもらえない。
私以外の新聞部員でもダメ。
キャプテンから、物凄い目付き。
あぁ、せっかくのチャンス、だめかなぁ、、。

でもまったく心当たりがない。
体育系文化系を通じても、こんなに拒否されたことはない。
なぜ取材拒否?
809名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:06:08 ID:6Homciy6
もしかして、過去に。お姉さまと、何か。
でも。
お姉さまから、そんな「引継ぎ」は受けてない。
お姉さまとホッケー部が何かあったなんて。
内緒。秘密。
三年の教室に行っても。
ミルクホールに行っても。
お姉さまはいない。
こんなときに限ってお姉さまが捕まらない。
捕まらないうちに放課後を迎えてしまい。
お姉さまを疑いたくない。
でも、不安が募る。
自己嫌悪。

今日は雨。
そんな時、突然。
ホッケー部からの申し入れ。
雨天で練習できないから。
インタビューを受けましょう。
但しキャプテンは欠席し、今後も取材は拒否。
誰もが大切なメンバーだから取材は部員全員に訳隔てなく。
ミーティングの時間は削れないので、取材時間は、、、。
えっえっ、たったそれだけ!
いえせっかくお許しいただいたこの機会、有効活用させていただきます。
幸いインタビューしたい項目は表にしてあった。
部室にいる二年生は私と一緒にホッケー部へ!
一年生はここにいない部員を集めてホッケー部に誘導!
それからこのインタビューシートをホッケー部員の人数分、コピーしきて!
810名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:06:54 ID:6Homciy6
季節のせいもあるけれど、もう外はかなり暗い。
まだ雨も降り続いてる。
でも全員ちょっと興奮気味に。
ぞろぞろ新聞部部室に戻ってくる。
たいしたことじゃないかもしれないけれど。
みんなで一緒に取材できると。
なんとなく、達成感。
心晴れ晴れ部室に入る。

ごきげんよう。
ごきげんよう、お姉さま!って!なにやってるんですか!一体!

お姉さまは資料を巻き散らかした部室の奥の。
私の机にドカッと座わられて。
パソコンをクリクリ、カタカタ。

やほ〜。今日はがんばってるみたいね
ホッケー部まで取材に。あ、それよりなんですか、この散らかしよう!せっかく整理してあったのに、、!
忘れ物があって取りにきたのよ
お姉さまの私物は全部春に引き上げられたのでは?
その中に見つからなくて〜って、あら、いいもの持ってるわね
話をそらさないで下さい、新しい備品です!
いいなーいいなーデジカメいいなー私もそれで取材した〜い
話をそらさないで下さい
貸してくれないと片付けするわよ
811名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:07:37 ID:6Homciy6
、、、、、昨年度の経験。
お姉さまが片付ける→どこに何がしまってあるかわからなくなる→新聞部一時機能停止。

はいはい、取材お願いしますからお外へどうぞ
わあいありがとう、いいネタ拾えるか楽しみにしててね
操作わかりますか?
簡単よ、こんなの。ってこれいつものメモリカードと違うじゃない、このメモリカードの予備ないの?
そのなかの一つしか、あ、り、ま、せ、ん!
ケチ
学園の備品ですから!そんなことおっしゃるとマリア様のバチがあたりますよ

私はデジカメをお姉さまに押し付けて。
本当に悪いと思ってるのよ、その分取材がんばるから、って言ってお姉さまは部室を出て行った。
お姉さまの片付け事情を知ってる二三年生が一年生にさらっと説明すると。
不平不満もなく(あきらめて、ともいう)全員でおとなしくお片付け。
さっきまでの達成感というか高揚感というか、が台無し。

あれ?部長の傘が
どうしたの?
いえ、部長の傘がそのままなので。編集長の傘を差していかれたんですね。

ドキリ

なぜ、私の傘を差して?
放課後を過ぎて生徒も少なくなっている。
こんな暗くなった外へ。
雨の中へ。
取材に?
812名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:08:22 ID:6Homciy6
嫌な予感がする。

片付けを他の部員にお願いし、お姉さまを探す。
お姉さまの傘を持って。

校舎では見つからなくて。
しとしとと降る雨の中へ。
校庭をめぐり、庭園へ。
遠くに見える、背の高い植え込みの間。
傘を肩にかけながら、手に小さな光るものをぶら下げた生徒。
見覚えのある柄の傘、見覚えのあるクロームの反射光。
その生徒の死角から、もうひとりの生徒。
手には、何か。
長いもの。
棒のような。
こん棒のような。

声が出ない。
急がなきゃ!
気持ちだけが急く。
駈ける。

スローモーションに見える。
こん棒は振り上げられ。
お姉さまに打ち降ろされる。
813名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:09:06 ID:6Homciy6
すごい音がして。

背中でこん棒が曲がり。
背を弓のようにのけぞらせ。
その弓は逆にしなり。
膝を着き、背を丸め。

お姉さま!

何かを抱え込むように背を丸めているお姉さまに駈け寄った。
傍にはヒビの入ったホッケースティックにすがり付くように持って、両膝を突く生徒。
脱力していた。

キャプテン!お姉さまを医務室まで連れて行きます、肩を貸して下さい!

そうしてお姉さまの腕を取り、私は脇へ潜りこむように。
お姉さまは息をひどく荒げておられ、でも一瞬安堵の表情を浮かべられたが。
私がお姉さまのスカート部のポケットに手を突っ込み、手紙を没収すると。
顔を背け、ただ息を。
苦しそうに息を。
そのまま、医務室までわたしの方を向かれることはなかった。

お姉さまの抱え込んでいたのは、あのデジタルカメラだった。

医務室には誰もいなかった。
お姉さまはベットで背を丸めたまま横に。
私は枕元の傍にスツールを置いて座る。
キャプテンは、、少し離れたところに。
伏し目がちに座っておられる。
814名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:09:51 ID:6Homciy6
私が久々に部室に行ってみたら、もうめちゃくちゃになっててね、びっくりしたわ
新聞部を荒すっていっても、貴重品はパソコンプリンタカメラレコーダ、色々あるけれど
保管棚はかき回された様子もないし、戻ってきた部員の手にちゃんと備品が握られてたから、そういうどろぼうではないと思ったの
だから欲しいのはモノでなく、「情報」
で、起動したままになっていたパソコンをチェックして
Recentとファイル検索の履歴からね、部室荒しは特定の期日のデジカメ画像を探している、てわかったのよ
目的のファイルは見つけられなかったみたいだけど
一応プリントアウトしてないか原稿なんかを物色したのであんなに散らかったのね
で、部室にないとすると
部員の誰かが持っているデジカメの中にまだあるとすると、どうすればいいか

そして、

お姉さまは一瞬言葉を濁らせる。

編集長の机の引出しに、呼び出しの手紙を見つけてね
絶対秘密だのシャッターチャンスだの内緒だからひとりで来いだの、失礼だけど稚拙で怪しくて
編集長のデジカメを狙っているとしか思えなくてね
部室荒しと同じ人とは限らない、とも思ったけど
荒すにも、手紙をこっそり引出しに入れるにも、写真部員全員の人払いが必要だから
やっぱり同一人物と思ったのよ
では人払いしたのは誰?私を呼びにきた一年生の話だとホッケー部でお膳立てしたのはキャプテン
編集長がキャプテンに嫌われてるみたいだったのにって
そのキャプテンはやっぱり取材は受けないって
アリバイにもなりゃしない
取材を受けないというより新聞部の部室に行かなきゃいけないから受けられなかったのよね
815名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:10:44 ID:6Homciy6
そうまでして取り返したかった画像ファイルって?
呼び出し場所につくまでの間に、借りたカメラの画像を見て納得したわ
真美、あなたが最初に取った写真を御覧なさい

キャプテンとそのプティスールのツーショット写真。

その子、確かキャプテンの同級生よ
二人はスールでなくて恋人。そこでキスとか、してたんじゃないかな

キャプテンは目を閉じる。

キャプテンはあなたがそんなシーンを撮影していて、それをゴシップに仕立て上げようとしたと誤解したのではないかしら
そして恋人を守るために、必死になって
あんなことをしてしまうほど,思い余って

キャプテン、あなたがこんなことを仕出かしたのは、多分私のせいだと思う
私が編集長だった頃のリリアンかわらばんのイメージがあなたにこんなことをさせたのだと思う
でも、今は違うの
私のプティスールはそんなことはしない。信じて欲しい

、、真美

お姉さまは私を呼んだ。
私は何もいわず、お姉さまにキスをした。
816名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:11:40 ID:6Homciy6
だから、信じて欲しい
あなたの恋人のことも、部室のことも、さっきのことも、誰にも言わない
これは私達だけの秘密

でも!

キャプテンの大きな声。

もう行って、、お願いだから、、

お姉さまの搾り出した、懇願するかのような声で。
キャプテンは保健室を出て行った。

そのまま、向きを変え、お姉さまは私のほうを見ようとしない。
わたしは手紙をお姉さまにつき返し、言った。

お姉さま
、、、、、
叩かれたところ、見せてください

お姉さまは顔をしかめながら制服を脱ぐ。
背中には細長い板切れが隠されていて。
それも、へし折れていた。
817名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:12:34 ID:6Homciy6
スティックが背中を打つ音を反芻して気付いた。
お姉さまは背中になにか入れておられると。
その大きな音と衝撃と。
スティックに入ったヒビがキャプテンを驚かし、正気に戻らさせた。

そのまま下着を取り、胸をあらわにし。
ペチコートだけの姿になる。
背中の大きな、赤いあと。
わたしは板切れで支えきれなかった打撲のあとに、そっと触れる。

お姉さまは唇を噛み、顔をしかめる。
わたしが指でぎゅうと押し始めたから。
力いっぱい押し始めたから。

お姉さまは、またわたしを騙した
わたしの傘を持って、傘を髪型が隠れるように肩にかけて
わたしのカメラをこれ見よがしにぶら下げて

お姉さまはわかってたんだ!
理屈なんかじゃない!
お姉さまはわたしが襲われるって予感があって、だから背中にこんなものを入れて!
危険を承知で!
わたしの身代わりになったんだ!
818名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:13:23 ID:6Homciy6
そして打たれて!
こんな怪我をして!
あんな酷い目にあったのにまた赦して!
こんなのって、こんなのってない!
キライだ、お姉さまなんてキライだ!
キライだ!キライだ!キライだ!キライだ!キライだ、、、

いつの間にか、お姉さまの背中にしがみついて。
痛くならないように、しがみついて。
わんわん泣いていた。

わかってる。
お姉さまはわたしに知られたくなかった。隠しておきたかった。
かつてこんな風に身を守らなければならないようなことまでしていたってこと。
これ以上わたしに、汚れた手、を見せたくなかったってこと。

ホッケー部は優勝はできなかったが二位となり、リリアンかわらばんの一面を大きく飾った。
キャプテンはあんなことがあったにもかかわらず、いえ、あったからこそ恋人や私達姉妹のためもにがんばってくれた。
キャプテンを大きく取り上げることは止めたけれど、その代わり今まであまり知られていなかったホッケー部を紹介することにした。
全部員に取材できたことが役に立った。

お姉さまはまだ背中を丸めていらして。
なんか最近ひなたぼっこが好きになって、なんておばあ様にでもなった口振りで笑わせる。
でも、時折見せられる、辛そうなお顔。隠し切れない痛み。
その度、胸が締め付けられる。
819名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:14:46 ID:6Homciy6
おしまい

ケガ人にえっちさせるのはよくない気がしました
820名無しさん@ピンキー:05/02/17 08:44:49 ID:FTfxuSrC
え〜と。
ギャグ?
821名無しさん@ピンキー:05/02/17 09:36:39 ID:yk+ujMBm
やっぱりこのスレ終わってるな。
822名無しさん@ピンキー:05/02/17 19:47:47 ID:ZfynOfyk
いいよ。お前ら本屋行ってなんか好きな本買って読んでろ。
っI

>>806さん、乙。俺はこういうの好きだ。
823名無しさん@ピンキー:05/02/17 20:48:15 ID:bGLOz/Ub
>>819
SSとしては面白いし、格好良い三奈子さまも好きなんだけど
リリアンの雰囲気から逸脱してる気がする。
普通の女子高の新聞部の話のようだ。
824名無しさん@ピンキー:05/02/17 21:37:15 ID:0hjw7WLJ
新聞部も良いけど、紅薔薇姉妹+小笠原家の官能の世界が好きだな。
825名無しさん@ピンキー:05/02/17 21:59:30 ID:k2/aFgOq
こたつ

乃梨子瞳子

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
826名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:01:11 ID:k2/aFgOq
さっきからずっと。
かどっこに隣り合うように。
ふたりで炬燵にあたっている。
寒くもないのに、両手も入れて、胸までおふとんをひっぱって。
籠盛りのみかん、それとテレビのリモコン。
炬燵の上のそれを、ふたりでずっとみている。
ファンヒータの送風音がガーッと。
途切れることなく続いている。
瞳子を見る。
伏し目がちにはしているけれど、その瞳。
みかんが移りこんで見える。
おおきな瞳。
すぐ傍にいることを実感する。
その瞳が動いて。
こちらを一瞬見て。
そして閉じられる。
そのまま瞳子は体をくずして。
私にしだれかかるように寄り添う。
私のほおにひたいを寄せ、深く長い息を吐く。
そのまま体を私に任せるように。
私を押し倒してゆく。
腕を廻され、腕枕をされる。
もう一方の手は私に。
優しく私の胸を、その型を確かめるように触れてくる。
その手はだんだん強く押し付けられていき、でも、優しさは変わらない。
ほおにキス。触れるようなキス。
唇だけではさまれるように、優しいキス。
827名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:03:16 ID:k2/aFgOq
吐息を吐く。
それはとても甘い吐息で、自分でも少し驚く。
それに誘われるように、瞳子の唇が。
私の唇を捕らえる。
薄く開けただけの唇を触れさせるだけ。
でも、何度か交わすうちに。
その度に。
甘い吐息が。
押さえられなくなる。
瞳子の手は滑るように腰に。
そしてももから腰へ、何度も愛撫。
めじりやみみやあごまで。
たくさんキスされているうちに。
スカートをたくし上げられていることに気付く。
ショーツの上から触れるような愛撫が続く。
だんだん指が、ショーツにもぐりこむように。
瞳子の手のひらが、私の腰に。
じかに触れて。
とても、暖かい。
私も手を伸ばし、瞳子のスカートの中に。
同じようにショーツの中に。
瞳子のお尻。
じかだと、ひんやりと。
その分瞳子は、暖かく感じてるはず。
828名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:05:35 ID:k2/aFgOq
お互いに触れ合って。
お互いの肌の感触を感じて。
暖かさを感じて。
だんだんキスが激しくなるのは。
焦らしているわけでなく。
思いが高まってきたから。
心の中が、一つのことに締められて行くから。
お互いに。
ショーツをずらし。
身体を重ね。
中指でなぞるようにし。
相手の荒げる息でまた興奮を高めて。
指の上下は早くなり。
押さえられなくなり。
声が押さえられなくなり。
繰り返される、言葉。
何度も繰り返される、言葉。
そしてそれば同時に、ひときわ大きく。

お姉さまぁッ!

志摩子さぁっ、んっ!
829名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:07:29 ID:k2/aFgOq
衣を正して。
また、ふたりで炬燵にあたっている。
両手も入れて、胸までおふとんをひっぱって。ながら止まっている。
カチャリ、と玄関から音がする。
音の主はそのまま居間まで。
お土産の箱をこたつの横に置き。
そのままこたつに入る。

ただいま

菫子さんのただいま。
でもそれに返す言葉が、いまは出ない。

、小母様、申し訳ありません。

小さな、瞳子の声。

気にしないいいんだよ。
私達だって、、悩んだことなんだから、さ。
あの時の私達が欲しかった暖かい場所。
それを今、誰かさんたちに用意するぐらい、なんでもないよ。
帰り道にメープルパーラーに寄ったんだ。
さぁ、お茶にしよう。

三人で、甘いお菓子。薫る紅茶。
そして、暖かい場所。
830名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:10:37 ID:k2/aFgOq
おしまい

最近書き込みにくいのであっさり目に

831名無しさん@ピンキー:05/02/17 22:34:35 ID:tRGJQigr
ちゅまんない
832名無しさん@ピンキー:05/02/17 23:04:18 ID:v3IuErP7
しかしまぁよく毎日ネタが思いつくよな。すげーよ。
もうちょっと内容練ってから投下すればもっと良くなりそうなのにな。
833名無しさん@ピンキー:05/02/18 01:56:58 ID:mZH1Rotm
なるほど。マニアックですね。
834名無しさん@ピンキー:05/02/18 23:21:44 ID:r4AVkioO
>>830
ヤッてるだけってのはやおいと違うのか?
毎日書かなくても良いから、しっかり過程を描写して欲しい。
835名無しさん@ピンキー:05/02/19 01:36:00 ID:6FkAe3Do
黒聖→蓉子→白聖
きぼんぬ
836名無しさん@ピンキー:05/02/19 09:03:27 ID:MHVHyPjx
黒聖→蓉子←白聖
837名無しさん@ピンキー:05/02/19 12:33:37 ID:rZdoCge+
黒聖←蓉子→白聖 だろヽ(´ー`)ノ
838名無しさん@ピンキー:05/02/19 19:34:15 ID:JnRmZ96O
洗剤みたいだ
839名無しさん@ピンキー:05/02/21 04:40:24 ID:OwvGQfUH
>>837
駄目だ
黒聖→蓉子→白聖→栞
840名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:29:20 ID:U6BuQ2Xr
小笠原家

>412-413
>546-552 >556-559
>>571-587
>>602-609
>>665-669
の続きで

>421-423 >449 >452 >455-456 >518-523
より前

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4

書込制限に引っかかりそう

やっぱり。引用を>に修正
841名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:31:39 ID:U6BuQ2Xr
幻想の中に耽る、というと美化し過ぎている。それを判っていてもなんとかそれを正当化しようとする自分。
日々忙殺されながらもふとした時によぎる風景。それは自分の居場所がないにもかかわらずあまりにも魅力的な、だからこそ風景。
あの電話に心を穿たれ、出来た穴に溜まった泥水。それを嫌悪しつつも引き寄せられ、ひと舐め、ふた舐めするうちに止められなくなっている自覚。
いつの間にか目を閉じ、またその幻想に落ちていることに気付く。そして心配そうに見上げる存在に微笑みかけ、頭に手をやる。
それは微笑みを返しながら、よりいっそうの愛撫を求めてくる。
何度も喉を撫でてやると、それはうれしそうに鼻を鳴らし擦り寄る。
それをいとおしく思いながら、心はさきの黒い妄想に囚われたままでいる。そう、それは幻想ではなく妄想。
融の書斎の扉はまだ閉じられている。圧縮され濃縮され開け放たれるときを待つ。

祥子もまた幻想に囚われている。しかしそれは自分の幻想ではなく最愛の妹の幻想。
祐巳は自らの全てを無償で祥子に与えた。
強要された選択の中でのそれは、その代償を思うと胸が張り裂けそうになる。しかし同時に自分の中の悲しみのようなものがほろりと溶けてゆくことを感じる。
だから祐巳の愛を受けとめたことは友情でも同情でも償いでもない、自分の本意だ。
だからこそ。今の祐巳にそのまま答えることが危うく思われてならない。
今の祐巳には祥子しか見えない。自分すら祥子を通してでしか見ることが出来ない。
祥子にとって今の祐巳は性欲性衝動以外剥ぎ取られた怪物に見える。
祥子の「お預け」に祐巳はひたすら従っている。その後の「ご褒美」のために。
そんな祐巳に自分が答えることで次に何が起こるのか想像もつかない。
この緊張状態は長くは持つまい、焦る、しかし祥子には祐巳を抱きしめてあげることしか出来ない。
祐巳が哀れでならない。
842名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:34:26 ID:U6BuQ2Xr
帰宅し自室に戻り、今日の祐巳を思う。
忌まわしい儀式の行われた部屋で宿題や予復習、自分なりの調べごとを終える。
インターフォンが鳴って清子の声がする。今日の夕食は随分遅めだと気付く。
遅めになったものの清子との夕食に向かう。ダイニングルームに入ると清子と多忙なはずの融が先に着席していた。
その時執事もお手伝いも居ないことに気付く。館全体から彼らの気配がなくなっている。
久しぶりに家で食べることが出来る、祥子と一緒でうれしいよ
融はそういって笑う。清子も微笑む。祥子は微笑もうとしたがなぜか愛想笑いのようになる。

食事は会話の中で進んだ。
融はいつも社交的で話が途切れることはない。自分の出会った人々の話。清子の外出時の話、祥子の学校での話。尋ね、聴き、話し。
その中でリリアンのこと、山百合会のこと、そして祐巳のことまでも訊いてくる。
祥子は一瞬清子を見たが平静だったことに安堵する。そのまま注意深くではあるが祐巳の良き妹振りを話すと融も清子も共に納得する様子を浮かべる。
祐巳ちゃんのことを話すだけで、祥子さんの好き嫌いが直っちゃうのね
清子は笑った。
そのとき、その瞬間まで一切食事に味を感じていなかったことに気付く。
皿の上でよけていた欠片が総て無くなっていた。

食事を終え、清子が食器の片付けを始めた。手伝おうと自分の食器を重ね、融の食器も一緒にしようとしたとき、融は祥子に話し掛けてきた。清子は厨房に向かって居なかったがその声は小さかった。
後で書斎でお茶でもどうだろう。清子や祐巳ちゃんのことで話し合いたいことがあるから
祥子はうなずきながら融の食器も重ね、自分も厨房に向かった。お手伝いがいなくても食器洗い機ぐらいは操作できる。

融は書斎の大きな机の奥、柔らかな黒革張りの椅子に座っている。その大きな椅子は小さな頃の祥子にとって自分をやさしく包んでくれる父の象徴だった。
祥子の定位置である机の前、応接のこれまた黒皮の長ソファーに身を沈めてそんなことを思う。そして清子がいないことに安堵している自分に少し嫌悪を覚える。
843名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:36:11 ID:U6BuQ2Xr
今日の清子をどう思う?随分良くなったと思わないか
はい
あのこと以来、私はあらためて清子を愛していることに気付いたんだ
はい。お父さまが別にお泊りになることが随分無くなりましたし、お戻りも早くなりました
我が愛娘ながら手厳しいね。でも確かに出来るだけ清子の傍に居るようにしたのは本当だ。そして清子が少しでも安らかになれるように色々内々に調べたり訊いたりして、がんばっているつもりだ

融は椅子を立ち、祥子の向かいのソファーに座る。父の定位置の場所。これもまた父の象徴。
しかし祥子には判っている。融はまだ囲っている女性が居る。減ったかもしれないが、こうなってもなおそんな女性が存在する事に複雑な思いを抱く。

祐巳ちゃんは、どうしているかい
お話したとおりですわ
本当の話をしよう
どういう意味ですか
祥子の話す祐巳ちゃんは、以前の祐巳ちゃんとは別人としか思えない

動揺を必死で押さえ込む。何を言おうとしているのか、何が起ころうとしているのか判らない。

、、、お母さまの前ですから話し方を注意しているのです
いや祐巳ちゃんは変わっている。清子や私を安心させようとしているのを差し引いても、余りに完璧だ
、おっしゃりたいことがわかりません
今の祐巳ちゃんはまるで祥子の理想の祐巳ちゃんのようだよ
お父さまは祐巳を侮辱するのですか
校舎まで仲良く手を繋いで行く。それはきっと祐巳ちゃんがせがむんだろう?
あんなことがあったら優しくするのは当たり前です
祐巳ちゃんは祥子に囚われている。いや、祐巳ちゃんは祥子に囚われたがっている
そんなことはありません!これ以上、これ以上祐巳を侮辱しないで下さい!
今の関係は祥子は望んでいるものではないとわかっている。祥子は祐巳ちゃんとの関係を正しくしたいと思わないかい
844名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:38:53 ID:U6BuQ2Xr
祥子は息を呑む。融の言葉は続く。

直後の清子は不安定だったが今はさっきの通りだ。祐巳ちゃんの話を聞いてもそのまま受け流し、一緒に笑いもする。完全に元に戻ったとは言わないが改善に向かっていると思わないかい
はい、、
残酷な話になるが冷静に聞いて欲しい。祐巳ちゃんは祥子に囚われたがっているのは、清子が祐巳ちゃんの心に開けた穴を祥子が埋めたからだと思う。清子はその穴に小笠原家を埋め込もうとしたがかなわなかった
っ!、、はい、
そして清子はそんなことに及んだかだが、それは私が清子の心に穴を開けてしまったからだ。今となってはすまなかったというしかない
私はそんな清子の穴を塞いでやりたかった。そのために色々調べるうちにある確信に至った。そして試してみて、今の清子がいる。どう思うかい祥子、今の母さまを
それは、良くなっているとは、思いますが、、
では祥子は今の祐巳ちゃんを見て、祐巳ちゃんに間違ったことをしてしまったとは思わないかい?
それは、!

書斎の扉がノックも無しに開けられる。
湯気を湛えた華美な曲線のカップを2つとおそろいのシュガーポットを載せた銀盤を持つ清子。
清子は白い裸体に黒皮の拘束具を纏った姿で微笑み、お茶が入りました、と挨拶した。

大声が出掛かったが融に制され何とか留まった。
清子はしとやかにテーブルの側で跪き、最初は祥子の前に、次に融の前にカップを置き、真中にシュガーポットを置いた。
祥子はその一連の動作を見ないようにと思いながら視線を奪われる。
皮のベルトに搾り出された胸は少し下がってはいるものの祥子より大きく張っており、苺のように紅く熟れた乳首は見ていて痛くなるほどツンと膨らんでいる。
その大きな胸と丸く大きく白いお尻が見事な身体の線を創り上げ、少しは緩みが見られる筈のお腹もむしろ豊満さを醸し出す。
何より清子の表情。給仕の所作で首を胸をウェストを尻を締め上げられ、恥部の茂みに食い込んだ結目付きの皮紐が又擦り上げる。その度に清子は目を薄く閉じ唇をほころばせ頬を赤らめる。
清子の汚らしく淫らで美しい姿。祥子は直ぐにでもこの場を立ち去りたい衝動を必死に押さえる。今、清子の前で清子を拒否することは出来ない。愛する母の為、そして祐巳の為。
845名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:41:56 ID:U6BuQ2Xr
給仕を終えた清子はそのまま両手をカーペットに着き、融の元へ四つんばいで歩く。そして融の膝に甘えだす。
ちゃんと給仕が出来たご褒美にと融は清子のうなじと喉を優しく優しく愛撫する。そして清子は甘く鼻を鳴らし始める。
そうしながら融の話は続く。

清子が祐巳ちゃんにしたことがどんなことだったか、清子にあらためて理解してもらっているんだ。勿論いきなりこんなことをさせたわけじゃない
清子にも抵抗があるだろうから愛情を込めてゆっくりと諭して納得してこうしている。聞いたことがあるだろう、「ロールプレイ」という手法なんだ

そういいながら今度はノックをしなかったことを嗜める。罰として融に指先で一方の乳首をひねリつぶされ、清子は目を切なく閉じながらそれでも甘い嬌声をあげる。そして充分な罰を与えた乳首に今度は優しく愛撫が与えられ、また甘い鼻声を立て始める。
尊敬し敬愛する両親の、質実で清楚な夫婦の余りに歪んだ営みを突然強制的に見せ付けられ、祥子の意識はクラクラする。
融は囁く。そっとささやく。

祐巳ちゃんの穴は清子よりも暗くて深いだろう。一度塞がったその穴を再びこじ開け、それを正しく塞げるのは祥子にしか出来ないんだよ。清子が祐巳ちゃんにあんなことをさせることが出来たのも、祐巳ちゃんが祥子の無償の愛が欲しかったからなのだから


だから、祥子。祐巳ちゃんに飼ってもらいなさい。
846名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:43:40 ID:U6BuQ2Xr
ひとまずここまで。

融さんは嘘つき
847名無しさん@ピンキー:05/02/21 20:47:11 ID:u9TYvhkp
リアルタイム遭遇ははじめてだ。gj。

さーこさまがこんななんて、みきは予想もしてないだろうなぁ。
848名無しさん@ピンキー:05/02/21 21:04:11 ID:EPU+bNuj
お金持ちの心の闇と歪みを財力で具体化しちゃうのって素敵。
庶民の憧れですのう。GJ!
原作もお妾さんの存在だけで済ますべきじゃないな。
849名無しさん@ピンキー:05/02/21 21:12:15 ID:HNBnroFG
俺も初リアルタイム遭遇だぁ

なるほど、マニアックですな
850名無しさん@ピンキー:05/02/21 22:50:20 ID:cYntDvXY
いいね。乙!
851名無しさん@ピンキー:05/02/22 00:24:02 ID:v3ih7isM
蓉子
852名無しさん@ピンキー:05/02/22 17:55:40 ID:XHw7JSXw
>>851
では再挑戦

天井

聖蓉子 

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
853名無しさん@ピンキー:05/02/22 17:56:57 ID:XHw7JSXw
蓉子が薔薇の館の二階に上ると既に聖がいた。開け放たれた窓の桟に腰でもたれ掛かりながら、聖は私を見つめる。見渡すと他には誰もいない。
にか、と聖は笑いながら言う。ごきげんよう、今日はどうなるかな、と。
ごきげんよう、バカバカしいからもう止めましょうよ、と返しながら席に着き、かばんから今日の会議資料を取り出す。
イヤよん。ふざけ混じりながら明確な聖の拒否。
それは蓉子の言葉に関係なく始められる。
危ないわよ、という蓉子の忠告を無視して聖は窓枠に寄り掛かり外を見ている。
蓉子はシャープペンシルを持つ指が苛立っていることに気付く。
そのうち、外から声が聞こえる。遠くから、小さく。
ろ、ぎか、てぃ、あぁ〜
聖はニッコリと笑いながら窓の外に手を振っている。
それは館へ来る途中で窓際の聖を発見した祐巳の声だった。
蓉子はため息を吐きそうになるが、いやまだ、と思い直す。
祐巳が階段を上りビスケット扉を開けた時、蓉子も聖も腕時計を見ていた。
なんか仲良くていいな、と思いながら挨拶を交わし、祐巳はお茶の準備を始める。
祐巳が蓉子から先に貰った資料を読んでいると、がちゃりと扉が開いた。
蓉子と聖の素早い反応に少し驚く。
令もまた挨拶で迎えられ、祐巳はまた蓉子と聖の仲良さげな所為を見せられた。
ロサフェティダと由乃ちゃんは?と蓉子に聞かれた令は、お姉さまは欠席だが由乃はもうすぐ来る、と答えた。
その直後の階下の足音。登り扉の前に立つ音。
扉がそっと開かれ、そこには祥子がいた。
ごきげんよう。ごきげんよう。
ごきげんよう。
交わされる挨拶。
聖は窓際を離れ、蓉子の肩をポンと軽くたたき、隣に着席した。
それは成立した。
854名無しさん@ピンキー:05/02/22 17:58:29 ID:XHw7JSXw
祥子と令が議事録をまとめ終え、一年生達が洗い物を全てカゴに並び終えたとき、蓉子と聖はまだ打ち合わせるべき事項が残っていた。
たまにはロサギガンティアらしいことをしなきゃねと聖は言い、蓉子はため息を吐いた。
いつもの薔薇様方に下級生達はつい笑ってしまうが、生真面目な令だけはすみません、と江利子の不在を詫びた。
手伝おうかと申し出る祥子と祐巳に蓉子は手を横に振り、薔薇の館はふたりに戻る。
しかし正確には戻ったとはいえなかった。先は聖と蓉子。今は主とかしづくもの。

聖は席を立ち、食器棚に向かう。ガラスのコップを取り、少しだけ水を入れる。
そのコップを光に透かすようにしながら蓉子の側へと戻る。
聖はまだコップの中の揺らめく光を見ている。
もうつぼみ達の会話は遠く聞こえない。
もう、止めましょうよ、と蓉子から口を開く。
いきなり聖は振り返り、コップの水を蓉子の制服にかけ、うれしそうに最初の命令を告げる。
下着に浸みると冷たくなるよ。制服、脱いだら?

いつからか始まった賭け。
それは聖と蓉子が薔薇の館に揃ったときに開始される。
紅薔薇か黄薔薇のつぼみとその妹が揃ったとき、つぼみが先か妹が先か?
祐巳、令の順に入室した場合、次に由乃が来れば黄薔薇が揃う。このとき令が先に来たので姉に賭けている(正確には賭けさせられている)蓉子の勝ち。
しかし祥子が来てしまったため紅薔薇が先に揃ってしまった。今回は祐巳が先に来ていたので妹に賭けている聖の勝ちとなった。
本当は細かなルールはある。
姉妹が連れだって来た時や時間差がありすぎる時、志摩子の来るタイミング等々。
聖の無理押しや蓉子の抗議でいつの間にかそんなルールができあがってはいるが、とりあえず今日は聖の勝ちだった。
855名無しさん@ピンキー:05/02/22 17:59:57 ID:XHw7JSXw
ワンピースの制服を脱ぐと白い少女らしいデザインのシュミーズ。普段の凛とした振る舞い故に気付かないが蓉子も特別背が高いわけではない。
だから今の居心地の悪そうな蓉子はその姿も相まってかわいらしく、聖を喜ばせた。
制服をテーブルに広げながら蓉子はそのでれとした表情を叱咤したがそれはまた聖を喜ばせるだけだった。
その叱咤のお返しに聖は次の命令を告げる。

ぱんつをね、ひざまで下げてよ
足は少し開き気味にね

蓉子はシュミーズを左右でたくし上げ、ショーツの両脇に指をかける。ちょっと躊躇したがそれもまた聖を喜ばすばかりと知っているので一気におろした。
膝丈のシュミーズから少し覗く位置で止め、また聖の方を向く。
置き場のない手を腰に据えてみたがショーツをおろしたまま威張ったような感じになり、変な気がしてくる。だがそんなことも聖に見透かされそうで、そのままにする。
聖は椅子を引き、蓉子の正面に座る。

蓉子のぱんつって蓉子らしいね、純白でちょっとレースが入って、でも質素で清潔。私なんて今日しましまだよ

そういって自分でプリーツをめくってみせる。確かにストライプ柄で、覗き込んでしまってから蓉子はなぜか照れてしまう。自分はもっと大変なことになっているのに。

じゃ、脱いでしまいましょう

片足ずつ持ち上げ、ショーツを脱ぎ始める。
そのとき、ぱたぱたと階下で物音がする。元気な足音が上ってきて、躊躇なく扉が開けられる。
856名無しさん@ピンキー:05/02/22 18:00:59 ID:XHw7JSXw
しつれいしますっ忘れ物を取りにきましたって!え、ど、どどどど
やぁ祐巳ちゃんまたあったね
どどどうされたんですかロサキネンシス!そんな格好で
いや私がコップをひっくり返して水かけちゃったんだわ、で、いますごーく怒られながら拭いてたところ
はぁ、
祐巳ちゃ〜ん、私がロサキネンシスを襲ってるように見えた?
さすがにそれは、、、、

蓉子は突然の祐巳の登場に動じない振りをする。
しかし良く見れば本当はシュミーズにショーツが透けて見える筈が、下腹部の黒い茂みしかないことに気付くだろう。お尻を丸出しにしていることを知られてしまうだろう。
聖を怒りながらそっと、祐巳とテーブルを挟むような位置に移動する。
聖はかまわず祐巳と話し続ける、話し続けながら後ろ手に持ったものを蓉子に振って見せる。
それはあわてた蓉子から無理矢理もぎ取った白いショーツ。丸まっていても充分ショーツとわかる。祐巳と話しながら聖は背中でゆっくりと広げ始める。
そして一日中蓉子自身に当てられていたところを見せつけるようにする。
蓉子は頬が熱くなるのを押さえられない。
そんなはずはないのにと思っていても、。そこは賭で負けてから今までのわずかな時間だけでひどく汚れていた。
聖は会話を続けながら汚れをなぞってみせる。その指の動きは執拗でいやらしく、蓉子は思わず自分の下腹部に手をやりそうになる。
だが祐巳の笑い声に我を取り戻し肘で鳩尾を押さえるような格好になる。内股に膝を合わせる格好になる。
そんな蓉子の様子に祐巳は声をかけて来た。

あ、すみませんロサキネンシス!だめですよロサギガンティア、ちゃんとお手伝いしないと
えーいいじゃん、
ダメですよ、ロサキネンシス、段々怒っておられるみたいですよ!
へいへい、じゃこれ、祐巳ちゃんの忘れ物
へっ
祐巳ちゃん達が出て行ってから気付いてね、きっと戻ってくると思ってたよん
あ、はい、ありがとうございます。ではそろそろ。ごきげんよう
ごきげんよう
ごきげんよう、祐巳ちゃん
857名無しさん@ピンキー:05/02/22 18:02:33 ID:XHw7JSXw
窓から祐巳が遠ざかるのを確認して振り返る聖の目はもう笑っていない。
命令の続きが始まり、蓉子はぎくしゃくとその通りにする。
蓉子という球体関節の人形で遊ぶ、聖。

ブラをとって
シュミーズを前から捲って、胸も見えるようにね、膝ももうちょっと開いて
そう、そのままにしてて

聖はびっしょりと濡れそぼった茂みに手を伸ばし指でなぞる。
外陰唇、内陰唇とその合わせ目。包皮と陰核と尿道。
蓉子の唇から細く声が漏れ始め、段々抑揚が生じてくる。
膝ががくがくとしてくる。
そんなとき、目の前に聖の顔が寄せられる。をうかべた表情。
その聖の端正な顔に慈しみに満ちた微笑みが浮かぶと、蓉子の心は一気に舞い上がる。

今この時
この聖の微笑みは私だけに向けられた私だけのもの
この聖は私だけのもの
858名無しさん@ピンキー:05/02/22 18:03:44 ID:XHw7JSXw
蓉子は思わず聖の唇を奪う。熱く激しく、もう離れまいとばかりのくちづけに聖はされるがままにしている。
代りに蓉子の背に手を回しシュミーズの後ろを捲りテーブルへと誘ってゆく。
唇が離れた後、聖は蓉子をむき出しの尻のままテーブルに座らせる。そうしてからテーブルに寝かせるように背を付けさせると両足を持ち上げる。
靴や靴下はそのままなのに身体は肩まで捲り上がった薄絹だけ、その上足を上げて全てが剥き出しにされるポーズにされて、しかし蓉子はなぜか落ち着きを取り戻していた。
天井とと天井の照明器具に向かって自分の足が伸びている光景。蓉子はその全てにピントが合っているように見えなんとなくおかしくなる。が次の瞬間その風景は揺れ、像は焦点を失う。
聖の舌が蓉子を舐り回す。包皮を捲り上げ陰核をぐるぐると舐め回し吸い上げる。おまんこはもちろん尿道にも肛門にも潜り込み這い出し、穴の内膜を360度こそぎ回される。
いつの間にか蓉子は自分で足を抱え込むように持ち、尻を上げ、クリトリスを、おまんこを、肛門をと自分の性欲のまま聖に命令をわめき散らしていた。
聖も蓉子の性器に顔を埋めながら蓉子の乳首に手を伸ばし、転したり抓ったりを繰り返す。
乳首をひねられるのと同時に陰核をきつく吸い上げられたとき、蓉子の意識が飛んだ。

賭け。一時間、一方がもう一方を自由にできる権利。

ふたりとも黙ったまま身支度を調え帰る準備をする。蓉子の制服は少し湿っぽかったがもともと着られないほどではなかった。鍵を閉め薔薇の館を出る。
正門に向かう途中、聖が口を開く。

あ〜ぁ、たまには負けたい

蓉子は苦笑するしかなかった。
859名無しさん@ピンキー:05/02/22 18:07:50 ID:XHw7JSXw
おしまい

可哀相じゃない蓉子






祥祐まだ書き中
860名無しさん@ピンキー:05/02/22 22:34:15 ID:JP35755/
861名無しさん@ピンキー:05/02/23 01:33:48 ID:dcWlR/gG
微妙すぎ
862名無しさん@ピンキー:05/02/23 01:37:49 ID:dcWlR/gG
まあGJ
863名無しさん@ピンキー:05/02/23 01:57:51 ID:L/g1krwf
GJ! えろいですね
864名無しさん@ピンキー:05/02/23 04:11:34 ID:Grng9B5c
乃梨子「主役、お疲れさまでした。」
祐巳「可愛いな、1年生って。志摩子さんはいいな、こんな妹を早々と見つけられて。」
乃梨子「(*゚ー゚*)ポッ」

祐巳「乃梨子ちゃん、私の妹にならない?」
乃梨子「‥‥えっ!!‥‥はい、よろしくお願いします。」

志摩子「乃梨子、私を捨てるの!!
    お願い、捨てないでー!お姉さまを捨てないでー!」
乃梨子「だって‥‥志摩子さん、激しいんだもん。」

志摩子「ズガ━━(゚Д゚;)━━ン!」
865名無しさん@ピンキー:05/02/23 04:41:25 ID:FrKbBTSF
AAが微妙だがコントとしては悪くねえな。
祐巳×乃梨派ってまだいるんだろうか?
866夢堕ち:05/02/24 00:13:18 ID:1H9PyNC9
気がつくと、私はパーティ会場で所在無さ気に立っていた。
見渡すとご馳走がたんまり乗ったテーブルを囲んで、豪奢なドレスをまとった少女達が楽しげに談笑している。
その中には、見知った顔もあり、知らない顔もあったが、どの少女もお人形さんの様に可愛らしい事だけは共通していた。
少女達だけではなく私もドレスを着ていた。その白いドレスは上品で中々素敵だったが、だからこそ余計自分には似合わない様に思えて恥ずかしかった。
私は私の外見が女らしくない事も、私のこんな姿を誰も望んでやしない事も充分知っていた。
なのに、何故自分はこんな格好でノコノコとこんな所に来てしまったのだろうか?いっそ男装した方が余程よかっただろうに。

そんな事を考えながら、私は傍に有った柱に寄り掛かり、一人ため息をついた。
ご馳走は素晴らしく美味しかったし、会場の雰囲気は終始和やかだったが、私は帰りたくて堪らなかった。周囲の少女達にも自分の格好にも違和感があった。
小柄で可愛らしい外見になりたいわけではなかったが、彼女達と同じ格好をして彼女達の群れにいるのは、ひどく場違いで居たたまれない。

私は少女達に目を走らせた。彼女達は可憐で善良でそして健やかだった。
明るく輝いている。ひどく彼女達が眩しく思えて私は俯いた。
外見以上に、私と彼女達は中身が違っていた。私の精神はあんなにも清く正しく健やかにできていない。あんな風に屈託なく笑う事など私には出来ない。

神様は私と彼女達を全く違う道具で作りになった。いや、彼女たちの様に私を造ろうと思ったのだが、何か大事な材料が足りなかったのかもしれない。
違う何かで埋め合わせて、結果マガイモノの私が出来上がった、
誤魔化す様に私は彼女達と同じ籠に放り込まれたのだが、隠しきれるものではない。所詮マガイモノはマガイモノ。
どんなに取り繕ったって、皆の様にはなれやしないのだ。
柱の冷たさを一人背中で感じながら、私はぼんやりとそんな事を考える。

「    」

その時突然耳元で名前を呼ばれた。聞き覚えのある声だった。
驚いて慌てて顔を上げると、目の前に一人の少女が立っていた。
867夢堕ち:05/02/24 00:15:14 ID:1H9PyNC9
黒いドレス、黒い帽子、黒いヴェール、黒い長手袋。
その少女はまるで喪に服している未亡人の様に、全身真っ黒だった。うっすらと化粧をしているせいか、髪を結い上げているせいか、ひどく大人びて見える。
目の前の黒衣の少女が誰であるかを認識した瞬間、私は驚きに目を瞬かせた。
私とその少女は互いに面識はなかった。だが私は彼女を見知っていた。
彼女はその美しさと優秀さで周囲から一目置かれている存在だったし、密かに私は個人的に彼女を好ましく思っていたからだ。

少女は興味津々といった風に私を眺めている。大きな丸い瞳をくりくりさせながら私を覗き込むその様子は、大人びた外見に反して子供の様にあどけない。
周囲の少女達は、いつしか話すのをやめて私達に注目していた。
私は少し恥ずかしくなったが、少女の方は周囲の視線など欠片も気に留めた様子はない。彼女は注目されるのに慣れているのだ。
彼女は目を細めて私を上から下まで見下ろすと、素敵なドレスね、貴女に良く似合っているわ、と言った。
周囲からどよめきの声が上がる。私は彼女が私に話しかけてきた事以上に、彼女が私の風体を褒めた事に驚いた。
はぁ、これ似合っていますかと尋ねると、ええとっても、と自信にみちた答えが返ってきた。
貴女は背が高いからよく映えるわ、とっても素敵、と言ってニッコリ笑った。

その美しい笑顔に、私は意味もなく目を伏せた。彼女はどうやら私を見知っているらしい。一方的に憧れていると思っていたので、何だか意外だった。
だが憧れの君に褒められているというのに、私は素直に喜ぶ事も出来ない。
私は自分の不恰好さを知っていたし、どれだけドレスが自分に似合わないかもわかっていた。だから賞賛されても戸惑うだけなのだ。
無言で俯く私を、彼女は追いかけるように身を屈めて覗き込んできた。
流石に逃げようがなくて目と目が合う。返事を催促するような彼女の強い視線に耐えられず、私は困ったように貴女の方がずっと素敵です、とだけ答えた。
何がおかしかったのか、周囲からどっと笑い声があがる。
彼女は瞳を輝かせ、頬を紅潮させながらふふふ、と笑った。
やっぱり貴女いいわ。気いったわ私、と言うと彼女は私の手首をそっと掴んだ。
いらっしゃい。
868名無しさん@ピンキー:05/02/24 00:15:28 ID:WJ+TKNqp
保守
869夢堕ち:05/02/24 00:19:45 ID:1H9PyNC9
彼女はそう言うとくるりと身を翻し、私を引っ張ってそのまま歩き始めた。
私はドレスの長い丈と不慣れなハイヒールのせいで転びそうになりながら慌てて後を付いていった。
彼女はドレスの裾をつまみながら、すいすいと少女達の群れをすり抜けて行く。
少女たちは好奇と驚きと、そして僅かばかりの羨望をこめて私達を眺めている。わあ、と歓声があがるのが背後で聞こえてきて私は赤面した。

パーティ会場を出て、赤い絨毯の敷き詰められた長い廊下を延々と歩く。
どこを目指しているのだろう、と思っていると、その疑問が聞こえたかのように彼女が振り返った。
ここよ。
小声でそう囁くと、目の前にある扉を指差した。おそらくパーティの客の為に用意された、客用寝室の一つだろう。彼女は鍵を取り出すと、その扉を開けた。
部屋の中は当然真っ暗だった。彼女は私を部屋に引っ張り込むと素早く鍵を閉めた。暗闇の中、ガチャリという音だけが不気味に響く。
私は明かりをつけようと、周囲を見回した。部屋の中があまりに真っ暗だったので少しばかり恐ろしかった。
駄目よ。
不意に鋭い声がした。驚いて声がする方に顔を向ける。暗闇の中、彼女と思われる輪郭がぼんやりと見えた。
明かりをつけちゃ駄目。
言葉を補足するように、彼女はもう一度そう言った。その言葉の意味よりも、その真剣な口調に私は少し驚いた。
彼女のシルエットが揺れる。両手の動きから、彼女がヴェールつきの帽子を取ったのだという事が何となくわかった。
彼女が身動きする度に彼女から撒き散らされる、甘い香りが私の鼻を刺激した。
私はその甘い匂いに息がつまった。自分がマガイモノである事をこういう時に実感する。他の少女達なら、まあいい匂い、ぐらいの感想しか持たないであろうに。自分がひどく汚らしい生き物に思えた。

不意に頬に彼女の手が触れる。手袋の感触がこそばゆい。暗闇の中、彼女は輪郭を確認するように、ゆっくりと私の顔をしばらく撫で回し始めた。
突然の行動に私は固まった。そんな私にお構い無しに、ペタペタと無神経に彼女の指は私の皮膚を蹂躙する。
匂いだけでも落ち着かないというのに、顔までこうも無遠慮に撫で回されると、平静を保つのは難しかった。
870夢堕ち:05/02/24 00:20:42 ID:1H9PyNC9
顔中を撫で回していた指の動きは次第に粘着味を帯び、明確な意思を持ち始めた。彼女の緊張が指先から伝わってくる。

やがて指の動きは次第に緩慢になり、私の両頬に添えられる形で不意に動かなくなった。どうして良いかわからず固まっていると、彼女はそのまま手を私の両肩に滑らせ、そっと抱き寄せた。
二人の身体が密着する。甘い香りは益々私の鼻腔を強く刺激した。
息苦しさに眉を顰める私の気も知らず、彼女は私の肩に顎を乗せ、そのままペロリと舌で首筋を舐めた。
彼女は私の首に、肩に、小さな歯を立てると、ゆっくりと噛み千切る。
咀嚼する音が辺りに響く。
私は微かな痛みとそれを上回る甘い痺れにくらくらと眩暈がした。
間抜けな話だが、その時になって私はようやく彼女の意図に気がついたのだ。
だが何故彼女がそんな事を仕掛けてきたのか理解できなかった。咄嗟によぎった感情は羞恥だった。ああばれている、と思った。
私がマガイモノである事も、そんな私が彼女にどのような想いを抱いていたのかも、彼女は知っていたのだ。
咄嗟に私は彼女の手首を掴み、辞めてください、といった。動揺のあまり、不様な程私の声は震えていた。
暗闇の中空気が動く。彼女が顔を上げる気配がした。

・・・私の事、嫌い?
耳元でそう囁かれ、私は身を震わせた。からかわれているのだと思うと悔しくて、悲しかった。
・・・嫌いじゃありません。
迷った末に、限りなく嘘に近い本音を吐いた。嫌いだと嘘をつけば逃られたかもしれないが、私は嘘をつくのが苦手だった。
こういう事は嫌?
間髪いれず、彼女は私にそう尋ねた。私は嫌じゃありません、と素直に答えた。
・・・じゃあ、いいじゃない?
彼女の笑いを含んだ言葉が耳に響く。意気地のない私は、彼女の目にはさぞ滑稽に映っているのだろう。
私とってもお腹が空いているの。だから是非貴女を食べさせて欲しいのよ。
そっと秘密を打ち明けるように、甘い声音で可愛らしく私の耳元に彼女は囁く。それは自分の甘える様が、どれだけ愛らしく、どれだけ抗いがたい魅力を含んでいるのか、充分承知している者の声音だった。
おそらく彼女は今までもこうやって、色んな人に「お願い」してきたのに違いない。
871夢堕ち:05/02/24 00:24:17 ID:1H9PyNC9
じゃあ、私以外を当たってください。
その甘い声音に心動かされないわけではなかったが、私はなけなしのプライドをかき集めてそう拒絶した。
嫌いじゃないなら、嫌じゃないならいいじゃないかと言い切る彼女への怒りが、私をかろうじて支えたのだ。
私は貴女がいいの。貴女を食べたいのよ。
私の真意を感じ取ったのか、彼女は媚びる様にそう囁くと、自分の手首を掴む私の手に指を這わせた。
彼女の指は不思議だ。ひんやりとしているのに、触れると熱くなる。
嘘だ、と震える声で否定する私を、彼女は笑った。
嘘じゃないわ。だってとても美味しそうだもの。だから貴女を選んだのよ。
不可解さに私は眉をしかめた。美味しそうだから私を選んだ?他の少女たちの方が、色鮮やかで柔らかくて甘そうで、余程美味しそうにみえると思うが。
貴女もお腹が空いているでしょう?貴女も私と同じ、あの娘達のようにテーブルの上に並んだご馳走だけじゃ、満足できない人間なのじゃなくて?
私の返事を待たず、彼女は歌うようにそう畳み掛けてくる。
力を緩めた私の手を振り払うと、彼女は先ほど食い千切った私の肩を、ペロリと舐めた。傷口から流れ出る液体が身体を伝う。
気持ち悪い、と思う反面、その血の匂いに興奮する自分がいる。
私が貴女を食べるように・・・貴女も私を好きなだけ食べていいのよ?
彼女はそう言うと、ゆっくりと私の口内に人差し指を埋める。
好きよ。
私の沈黙にお構いなしに、彼女は恍惚とそう呟いた。
彼女は私という人間がどういう人間だか知っているのだ。他の少女たちと違って私がマガイモノだという事を。
そして私の気持ちも知っているのだ。その上で、退屈しのぎにこんな遊びを仕掛けてきたのだろう。好きだなんて、嘘にきまっている。

彼女が、この私を好きになるわけがないのだ。

私がマガイモノならばきっと彼女は欠陥品だろう。他の少女よりも美しく、精巧に作られていたのにも関わらず、最後の仕上げを惜しまれた未完成品。
彼女は彼女で完璧にならんと、欠陥を埋める何かを求めて必死なのだ。
そう考えると、自分も彼女も、酷く滑稽に思えた。
私は目を閉じた。ゆっくりと彼女の指の第一関節を食い千切る。

彼女の指はたまらなく甘かった。
872夢堕ち:05/02/24 00:26:42 ID:1H9PyNC9
何かが覆いかぶさってくる気配に、私は反射的に起き上がった。
瞬間、急に明るくなった視界に、思わず目を細める。
あまりの眩しさに世界を認識できない。全ての輪郭が、ぼやけて見える。
しばらく眉間にしわを寄せていると、ぼんやりとした曖昧な輪郭が、次第にくっきりと形を取り始めた。
ビスケットのような扉。古ぼけた机。白い壁。ひどく見慣れた風景。
いつもとなんら変わらない、薔薇の館の室内だった。
見下ろすとよれよれになった書類が机の上においてある。どうやら机につっぷししたまま寝入っていたようだ。

・・・夢・・・?

視界がはっきりするにつれ、ぼんやりとした意識も覚醒してきた。
視界に飛び込む様々な情報が、私に急速に世界を認識させる。
そうだ。ここは学校だ。パーティ会場ではない。
確か今日は山百合会の活動の為に放課後ここに残って事務処理をしていたのだ。

どうして今更あんな夢を・・・・。

彼女の指の味が夢とは思えないぐらい生々しく自分の中にまだ残っている。
まだ未練があるのだろうか。それとも単なる欲求不満なのか。
久しく忘れていた感覚に、私はため息をついた。もう終わった事だというのに。

「目が覚めた?」

不意に背後から声がした。慌てて振り返った私は息を飲んだ。
そこには先ほど夢に出てきていた「彼女」が、私を興味深げに見下ろしている。
固まる私に、彼女は妙に生真面目な顔で呟いた。

「・・・寒いかと思って」

手に握られているコートに言い訳がましく視線を投げる。
先程私が感じた覆いかぶさってくる気配は、どうやらこのコートだったようだ。
873夢堕ち:05/02/24 00:28:36 ID:1H9PyNC9
「あ・・・ありがとうございます、お姉さま・・・所であの・・・皆は・・・」
「とっくに帰ったわよ。今何時だと思っているの?」
言われるままに時計を見上げると、もう五時を過ぎていた。どうやら結構な時間寝てしまったらしい。

「お姉さまはどうして帰らなかったんですか?」
「ずいぶんな言い種ね。貴女を待っていたからに決まっているでしょう」
「え?」
「貴女があまり気持ち良さそうに寝ているものだから、起こすに起こせなかったのよ。だからといって寝ている貴女をそのまま一人置いて帰るわけにもいかないし・・・皆困っていたから、姉の私が後を引き受けて残ったってわけ」
「す、すみません・・・」
「いいわよ別に。受験も終わったしどうせ暇だもの」

つまらなそうにそう言うと、お姉さまは私に向かってコートを突き出した。
私は大人しくその黒いコートを受け取る。

「もう遅いわ、私達も帰りましょう」
「・・・はい」

春の日はまだ遠く、陽の陰りは早かった。見ると既に窓の外は藍色に染まっている。窓ガラスに自分の顔が映る程に、辺りはほの暗い。
私が慌て手渡されたコートを羽織ると、お姉さまは窓の鍵がかかっているかを確認し、カーテンを引いた。布がすれる音が静かな室内に響く。
身を乗り出してカーテンを閉めるお姉さまの姿を、私はぼんやりと眺めた。
お姉さまは黒い制服の上に黒いコートを羽織り、黒いタイツをはいていた。
全身黒尽くめのその格好は何やら夢の中の姿とかぶる。
そう思った瞬間、先程まで見ていた夢が鮮明に蘇り、私は密かに動揺した。

「どうしたの?」

たかだかコートを着るだけに、いつまでもぐずぐずしている私を不審に思ったのか、お姉さまがゆっくりと振り返る。
私は何でもないというように首を振ってみせた。動揺を悟られたくなかった。

馬鹿正直に貴女の夢を先程まで見ていたもので、などと告白するぐらいなら死んだ方がマシだった。
874夢堕ち:05/02/24 00:29:51 ID:1H9PyNC9
俯いたまま、かじかむ指で慌ててコートのボタンを留める私の元に、お姉さまはそっと歩み寄った。緊張のあまり震える私の指を、無慈悲に覗き込む。

「寒いの?」
「・・・少し・・・」

指が震えているのは寒いからではない。だが私はそう嘘をついた。するとお姉さまはいきなり手を伸ばし、私のコートのボタンを留め始めた。突然の事に断る暇もない。

「・・・お、お姉さま・・・」
「貴女指がよく動かないみたいだから」
「・・・すみません」
「ふふ、まるで祥子と祐巳ちゃんの所みたいね」

お姉さまはそう軽口を叩きながら素早く私のコートのボタンを次々と留めていく。久しぶりに真近で見るお姉さまの顔立ちはやはり美しかった。長い睫も筋の通った鼻梁も薄情そうな形の良い薄い唇も、よく出来た精巧な人形のようだ。
ぼんやりとお姉さまの顔を見下ろしていると、不意にお姉さまの髪からシャンプーの香りがした。夢の中で嗅いだ毒々しいまでに甘ったるい花の香りではなく、どちらかというと柑橘系の類だ。その事実に私はホッとした。
我ながら馬鹿げているが、夢と違うというだけで、何やら不思議と安心できた。

気にしすぎだ・・・所詮ただの夢なのに・・・。

「・・・ありがとうございます・・・」
「どういたしまして」

お姉さまがコートの一番上のボタンを留めるのを確認すると、私はさりげなく密着したお姉さまから身体を離し、机の上に置いてあった鞄を手にした。
これ以上お姉さまの姿を真近で見るのも、彼女の匂いや吐息を傍で感じるのも御免だった。平気で近づくお姉さまの無神経さも本当は不愉快だ。
しかし私はそれを表に出すわけにはいかないのだ。それとなく距離を置く、という極めて消極的な方法でしか、私にはこの状況で彼女を避ける手段が無い。
875夢堕ち:05/02/24 00:31:31 ID:1H9PyNC9
ふと見てみると、お姉さまは手ぶらだった。荷物らしきものがどこにも見当たらない。
いくら三年生は授業が殆どないとはいえ、手ぶらというのはあまりに露骨ではないだろうか。私の考えている事がわかったのか、お姉さまは軽く肩をすくめてみせた。思わずその仕草に笑みを誘われたのも束の間、私はある事に思い至り、微かに眉を顰めた。
私が放課後薔薇の館にきてから、うっかり眠ってしまうまで、お姉さまは薔薇の館にはいなかった。
その時この部屋にいたのは、私と祥子、それに一年生三人。いつものメンバーだった。薔薇さま方三人は、滅多にもうここを訪れない。
だがお姉さまはやってきた。
受験も終わったこの時期、わざわざ三年生のお姉さまが薔薇の館にやってくるのは何か目的があったはずだ。

「電気消すわよ」
「はい・・・あの、お姉さま・・・」
「何?」
「いえ、何でもありません」

『・・・お姉さまは、どうして今日薔薇の館にいらしたのですか?』

声に出してお姉さまにそう尋ねる事はできなかった。知りたくないわけではなかったが、聞くのが怖かった。
私はもうお姉さまから、今更何もききたくはないのだ。
私がその言葉を飲み込んだのとほぼ同時に明かりは消え、室内は闇に包まれた。
カーテンも閉められ、電気も消えた室内は真っ暗で、かろうじて身近な人や物の輪郭がうっすらとぼやけて見えるだけだった。
まるで先程の夢の中の景色のように。
奇妙な夢との符号に、私は慌てて扉を開けようとした。しかし、扉を押そうと伸ばした私の手に、何かひんやりとしたものが触れた。お姉さまの手だ。
白く小さな手のひらを私の大きな手に重ねながら、お姉さまはポツリと呟いた。

「・・・ここにわざわざ来たのは・・・会いたかったからよ・・・」

私は青ざめた。どうやら私が聞きたくて、そして結局飲み込んだ言葉が何であるのか、お姉さまは察したようだった。
876夢堕ち:05/02/24 00:32:51 ID:1H9PyNC9
「誰にですか?」
「勿論貴女によ、令」

私は苦笑した。この人は未だに私がそんな言葉で騙されるとでも思っていたのであろうか?随分と馬鹿にされたものだ。
言葉を返さない私の意志を、お姉さまはまたしても正確に汲み取った。

「信じてないのね?」

当たり前だと嘲笑する事は出来なかった。突如お姉さまは私の手に重ねていた自らのほっそりした指をゆっくりと絡ませはじめたのだ。指は明確なある意志をもって粘着な動きで私の手の上を這いまわる。
私はすぐに振り払おうとしたが、その瞬間手首をつかまれ壁に身体を押し付けられた。そのまま、お姉さまは私の胸元に身体を預けてくる。
その感触に全身に鳥肌が走った。お姉さまの甘い体臭も生暖かい体温も、全て不愉快でたまらなかった。気持ち悪さに息が詰まる。

「・・・やめて下さい・・・」

何度もツバを呑みこみながら辛うじて私はそう訴えた。声を出した瞬間、言葉も、声の震えも、先ほど見た夢とほぼ一緒な事に気がついた。予知夢だったのかと瞬間馬鹿な考えが頭をよぎる。
しかしお姉さまの返事はもっと馬鹿げていた。

「私の事もう嫌いになった・・・?」

お姉さまは稚い口調で私の耳元にそう囁く。私がかつて抗えなかったその声音が、今もまだ有効だとでも思っているのだろうか。つきとばしてやりたいと思ったが、意思に反して身体がいう事を聞かない。力が上手く入らない。
勿論だもう貴女なんて嫌いだ、大嫌いだと叫びたいのに、言葉が出てこない。
お姉さまの手は容赦なく私の上を這いまわる。手を、首筋を、頬の上を、まるで私を愛しているかのように、愛しげに蹂躙する。

「・・・どうしてこんな事を・・・するんですか・・・」

瞬きした瞬間、涙が零れた。
877夢堕ち:05/02/24 00:35:06 ID:1H9PyNC9
去年の春、別れを切り出したのはお姉さまの方だった。突然の事だった。
まるで暇つぶしに戯れで手を出した読書か編み物かなにかのように、そろそろやめましょうか、と言われた時は、まさかそれが自分たちの関係の事だとは思わなかった。
貴女も由乃ちゃんの事とか色々大変でしょ?とあっけらかんと言い放つお姉さまを見て、ああ飽きたのだな、と理解した。
厄介な妹を持つ自分が面倒臭くなったのかもしれない、とも思った。だから私は青ざめながらも何も言わずに別れを受け入れた。
今後由乃の事に更にかまけるであろう自分に、お姉さまを引き止める資格など無いという思いもあった。
お姉さまは特に理由を述べなかった。私も深くは聞かなかった。私達はそうしてあっけなく別れて普通の姉妹に戻った。
なのに、今更お姉さまは何のつもりでこんな事を仕掛けてくるのか。

私の頬を撫でていたお姉さまは、私の頬の湿りに気がついたのか不意に指の動きを止めた。

「私、卒業前にどうしても令に言いたい事があったの・・・」

人差し指が私の唇をゆっくりとなぞる。今、この暗闇の中でこうして抱き合っている相手は、実はお姉さまではなく夢の中の彼女なのではないかという気がしてきた。思わずそう重ってしまう程、不気味なくらいお姉さまの行動は夢の中の彼女とかぶる。

「私は貴女と遊びで寝た事は一度だってないわ」

そう言うとお姉さまは私の肩に自分の顔を預け、首筋にそっと噛み付いてきた。
私は返事をしなかった。言うべき言葉があまりに呆れて出てこなかった。
お姉さまは外の世界で新しい玩具を見つけて、今はそっちに夢中なはずだ。
なのに何故、今更こんな事をわざわざ私に言いに来るのだろうか。
かつての私たちの関係が彼女にとって遊びだったろうが本気だったろうが、それはもう終わった事で今更言ったって何にもならない事ではないか。
むしろそんな事を、もうどうにもならない今になって言われた所で、私が困るだけだというのが何故わからないのか。
それとも私がその事でずっと傷ついていたとでも思っているのだろうか?だとしたらそれはとんだ自惚れだ。
878夢堕ち:05/02/24 00:36:20 ID:1H9PyNC9
もとより私は愛されているなどとは思っていなかった。お姉さまが遊びで私に手を出したのは知っていた。承知の上でそれに答えたのは、私の方にも下心があったからだ。
私はお姉さまが欲しかった。どうしても彼女と寝たかった。
だから別にお姉さまは、今更言い訳などしてこなくてもいいのだ。
私はお姉さまが遊びだろうが本気だろうが、最初からどちらでもよかったのだから。
私はお姉さまの肩に手をかけると、ゆっくりとお姉さまの細い身体を引き離した。お姉さまの顔を上げる気配が暗闇越しに伝わる。
私は一度息をつくと、小声でお姉さまに言い含めた。

「わかりましたから・・・もう・・・私に構わないで下さい・・・」
「・・・怒ったの?」

私の言葉に、お姉さまは不安げにそう聞き返してきた。その声は叱られた子供の様に頼りない。お姉さまは私の言葉の内容より、それを口にしている私の感情の方が気になるようだった。

「怒ってません・・・」
「じゃあ、今も私の事ちょっとは好き?」

私は言葉に詰まった。私は嘘をつくのも苦手だが、本心を語るのも同じくらい苦手なのだ。しかし夢と同じ失敗をしたくなかった私は、震える声で本音に違い嘘をついた。

「・・・好きじゃありません」
「そう・・でも私は好きよ」

私の返事にお構いなしに、お姉さまは抜けぬけとそう答えた。全くもって馬鹿にしている。いつだってお姉さまは自分の感情だけが大事で、私がどう思っているのかなど二の次なのだ。
私はそう思うと突然お姉さまが憎たらしくなって、手首をつかんだままお姉さまを逆に壁に押し付けた。お姉さまの顔に唇を押し付ける。
当てずっぽうに押し付けた唇はお姉さまの鼻の頭に当たった。私はそのまま唇を彼女の唇までなぞらせた。
879夢堕ち:05/02/24 00:37:00 ID:1H9PyNC9
お姉さまはそれを待っていたかのように、積極的に私の口付けに答えた。音を立てて何度も私の唇に吸い付く。
お互いの舌が絡み合い、唾液が交じり合う。私達は夢中で唇を貪り合った。
怒りは私を積極的にした。先程までは恐ろしく感じられた暗闇もまた、私の衝動を後押しした。自分がどんな顔をしているのか彼女に見られることも無く、お姉さまがどんな顔をしているのか私が把握することも無い。その事実は私をひどく安心させた。
唇で、舌で、指で、内側から湧き上がる激しい感情のままに、私は目の前のお姉さまを荒々しく犯す。
お姉さまはそんな私に怯える事もなく、平然と受けれる。
ふと、もしかして私はまだ目が覚めていないのではないかと思った。まだ私は夢の中にいるのではないか。私がこうして唇を貪っている相手は本当にお姉さまなのだろうか。
夢の中の彼女とお姉さまは同一人物なのだろうか?それなら夢の中で彼女が私に語った本音はお姉さまのものなのだろうか。
お腹が空いているから私を誘ったのか?
私を選んだのは私がマガイモノでお姉さまが欠陥品だからなのか?

立っていられなくなったお姉さまの身体が、扉ごしにずるずると下がっていく。
私はお姉さまのスカートの中に手を入れる。お姉さまは誘うように身をくねらせて私に応えた。
どうして私を選んだのか、どうして急に私を捨てたのか、そしてどうして今更こんな事を仕掛けるのか、疑問を言葉にすることの出来ない臆病な私は、思考を放棄してしばし目の前の快楽に溺れる事にした。
880名無しさん@ピンキー:05/02/24 03:51:38 ID:i9O4SIwF
振り回されっぱなしの令タン、、(AA略

乙!
881名無しさん@ピンキー:05/02/24 13:23:27 ID:Pnr7eOSN
志摩子「ザーザース!ザーザース!」
882名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:04:52 ID:+yEBSfCr
マリア様がみてる ロサ・カニーナ発売
http://comics-news.shueisha.co.jp/common/maria5/
883名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:23:13 ID:escce8Kh
ピン

三奈子真美


>>620 >>622-628
>>675 >>677-683 >>685
>>696-706 >>709
>>721-731
>>807-818
の続き

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
884名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:23:59 ID:escce8Kh
正門からマリア様の像まで向かう途中。
既にお祈り中のお姉さまを発見する。
駆け寄りたいけれど、はしたないってたしなめられそうだから。
ちょっと早足に。
あ、お祈りを終えられた。
でもまだお声をかけるには距離がある。
ポニーテールを揺らして学舎に向かれ。
まだ遠い。
鞄を脇から手に提げられ。
もう少し。
歩みだされる。
あとちょっと。
そして私はマリア様の前。
ごめんなさい、マリア様、ちょっと急いでいるんです。
そそくさとすませお姉さまを探す、と。

お姉さまは見知らぬ子、いえ、二年生?と話していた。
何かを渡し、離れていく生徒。
ポケットにしまわれる何か。
そのときのお姉さまのやさしい微笑み。
足が、止まる。
早足はもうできなくなってしまう。
その微笑みはわたしのためだけの筈の微笑みだったから。
お姉さまは昇降口に消えられた。
885名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:24:42 ID:escce8Kh
お姉さまを信じてる。
お姉さまがロサキネンシスのためにいろいろ為されていたということ。
もうそんなことはしないっておっしゃったけれど。
でもお姉さまはわたしを助けるために。
何度も。何度も。
悲しいことだけれど、だからこそ。
そんなお姉さまを信じたい。

今まとめている記事といえば。
まず学食アンケート。
メニューのどれがが好きですか?
あなたのおすすめはありますか?
リクエストはありますか?
等々。

それから学園内のデートスポット。
ミルクホールや図書館や。いくつかある庭園、並木道。
それからみんなが忘れてるとっておきも。
もうちょっと取材すればこの記事は完成。

そしてこれから取りかかるのは美術部の二年生。
その作品は都の優秀賞を受賞し。
もちろん展覧会に出品されるという。
その展覧会までに記事にして。
展覧会をリリアン生でいっぱいにしたい。
886名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:25:28 ID:escce8Kh
食堂で祐巳さんと待ち合わせ。
祐巳さんにアンケート結果を報告。
ついでに山百合会の方々の分のアンケートも回収。
実はこのアンケートは祐巳さんのアイディア。
祐巳さんは聖様のお気に入りだったというマスタードタラモサンドを存続させるため。
わざわざ辛いのを我慢して!時々買って食べているのだという。
もし遊びに来てくれて無くなっていたら、さびしいだろうから、って。
少し辛いのに慣れてきたよ、って。

祐巳さんと話しているうちに、祐巳さんの肩越しに。
食堂の隅のテーブルで。
お姉さまを発見する。
朝のあの子と、一緒にいる。
彼女の表情は見えないけれど。
お姉さまは照れくさそうに笑っておられた。

あわてて祐巳さんに視線を戻す。
でも、遅い。
祐巳さんの瞳は心配そうに曇っていた。

どうかしたの?
なんでもない、じゃアンケートありがとうございました。みなさんにもよろしくお伝えください
887名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:26:10 ID:escce8Kh
そういって席を立つ。
なんだか声が震えてた。
それからどこを歩いていたかわからないでいて。
気がつくとちょっと校舎から離れた、誰もいない場所にいた。
とっておきの場所。
アンケートの入ったフォルダを胸に、ぎゅっと抱きしめて。
自分に言い聞かせる。

なんでもない。なんでもないんだ。
お姉さまを信じるんだ。

どこかで予鈴がなるまで、そう繰り返した。

美術部でインタビューしてきた部員の撮ったポートレイト。
それはお姉さまと一緒だったあの子だった。
部員には今までの作品や中等部、初等部の頃を引き続き取材するようお願いし。
わたし自身も調べ始める。
それは、誰にも頼めないこと。
あの二年生が、どんな子なのかということ。
自分が情けなくなる。

美術部にいつもこもりっきりの地味な子だという。
なかなかウラがとれない。
でもポートレイトを見れば見るほど。
その瞳の奥には理性的な光を持ち。
引き締められた唇は自信に満ちている。
888名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:26:55 ID:escce8Kh
そんな彼女には今を含め三人の姉が。
三人。
一人目の姉のプティスールのまま、自分から別の上級生にアプローチしスールとなって。
でも、二人目の姉は離れてゆき、まもなく三人目の今の姉に見そめられたという。
三人とも薔薇様程ではなくても、勉学部活動いずれも優秀と言って良い。
そんなお姉さま方にあこがれていた下級生達はいった。
すてきなお姉さまを得ても、すぐ別の姉に乗り換える。
泥棒猫、と。

お姉さまを、盗られる?
学園一のトラブルメーカー、こんな人を支えられるのは自分だけと思っていた。
でも本当は紅薔薇様の陰になり必死で頑張ってこられて。
それを隠し通してこられて。
そんなお姉さまが愛しくて、愛しくて。
もっともっと好きになって。

でも先日の中間試験で、首席をとられて。
お姉さまの本当の姿が少しだけれど皆も気付かれて。
そんなお姉さまに興味を持ち。
彼女の食指が、動いたの、なら。

イヤだ。
彼女は笑っている。
お姉さまと笑っている。
イヤだ。イヤだ。
わたし。
あの子に嫉妬してる、、、。
889名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:27:40 ID:escce8Kh
ワープロに向かう。
彼女の記事を書く。
彼女の優秀賞と今までの作品と。
それまでの活躍。
そして今のお姉さまがどんな良い影響を与えたかを。
そのお姉さまとどんなに仲がよいかを書き殴る。
デートスポットの記事も完成させる。
とっておきの場所もしっかり書き加える。
あなたには良いお姉さまがいる。
もうお似合いのお姉さまがいる。
すてきな場所も教えてあげる。
だから、だから。
いつまでもお幸せに。
だから、だから。
お姉さまを盗らないで。
わたしのお姉さまを盗らないで。

ちょっといつもと感じが違う紙面になる。
まとまっているけど、なにかいびつだ。
いびつなわたしが作った、いびつなかわらばん。
他の部員はいつものように完成を喜んでいる。
このかわらばんの意志に誰も気付かない。
そうだ、誰も気付かない。
お姉さまだって。
お姉さまだって気付かない。

そのとき部室のドアが開いて。
お姉さまが現れる。
890名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:28:26 ID:escce8Kh
ごきげんよう〜
今日、版下完成よね〜読ませて、読ませて〜

一年生が渡した版下に目を通されるお姉さま。
その様子を見ないように、見ないように。
でも、目を背けようとしても、うまくできない。
視界に入ったお姉さまの表情が、突然曇る。

お姉さまは困っておられた。
目は悲しそうに。切なそうに。
そのお姿は逆にわたしのこころを苛ただせる。
なぜですか、どうしてですかお姉さま。

そしてお姉さまはおっしゃられた。

真美、この号はこのまま出せないわ。修正して欲しいところが、、、
イヤです!編集長としてこのまま出します

わたしはつい、声を荒げてしまい。
部室は騒然となる。
お姉さまは驚かれながらも、わたしの表情を読まれる。
見透かされそうなお姉さまのまなざしに負けまいとするわたし。
お姉さまはわたしの堅い意志を知る。

編集長、では部長として。今からこの号は私が編集します
!!
891名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:29:12 ID:escce8Kh
そしてわたしに。
真剣な口調で。

真美、あなたに話さなければならないことがあるわ。外へ出ましょう

遂に、来た。
負けない、絶対、彼女に負けない。

しばらくの歩みの後、ふさわしい場所に着く。
そこは、おきにいりの場所。
お姉さまも知っていたんだ、、、
でもこの場所なら、わたしは戦える。
きっと戦える。
お姉さまとここに来られたことをうれしく思う。たとえ、これが最後でも。

わたしのほうを振り返ったお姉さま。
わたしは制服の上からロザリオを握りしめる。
お姉さまから授かったロザリオ。
力を、わたしに力を。

返しません!絶対に返しません!誰にも、渡しません!

お姉さまはまた驚かれた。
一瞬の躊躇。でも、それだけでお姉さまにはわかってしまう。
その後、目を伏せ。
ゆっくりと、やさしく。
わたしに話し始めた。
892名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:30:16 ID:escce8Kh
私ってどうしても、あなたに心配をかけてしまうのね
あなたが思っているようなことはないわ
スールを解消することも、ロザリオを返してもらうことも。
まして別の誰かにロザリオをかけるなんて
そう、彼女とはそんな関係じゃない

美術部の二年生の、良くない噂を聞いたのね
姉を渡り歩く、泥棒猫、とか
でも本当は最初の姉がね、酷く嫉妬深い人だったのよ
何かと拘束しようとして、友人との時間も、作品に打ち込むべき時間も全て取り上げようとして
それで逃げ出して、別の上級生に助けを求めた
でも、最初の姉の執拗さにその上級生も耐えられなくなって
そんな彼女を助けようって敢てスールになった今のお姉さまはね、私のことを知っていたのよ
わたしは最初の姉に、逆に姉の鼻をつかんで引っ張り回しそうな妹をあてがってね
最初の姉と縁が切れて、今のお姉さまの見守るなかであの子はすばらしい作品を作り上げることができた
自分のために火中の栗を拾おうとしたお姉さまのためにね

あ、え、、、でも、でも、記事の修正って、、

それは、この場所のことがかかれていたから

そういってお姉様はあたりを見渡す。
ここは古い温室。
ロサキネンシスがつぼみのころ、バレンタイン企画でカードを隠されたところ。
シリーズ「薔薇の名前」の舞台。
893名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:31:26 ID:escce8Kh
この場所はね。薔薇様やつぼみやその妹たちが悲しいとき、つらいときのための場所なの
祐巳さんも何度となくここを訪ねている
もちろん、山百合会の人でなくても、だれでも来て良いのだけれど
ここはデートスポットなんて、騒がしくはしたくない
大切な場所なの

お姉さまのやるせないお顔。
控えめにおっしゃるけれど。
そう、きっとお姉さまもこの場所で、幾度も、、

お礼にって彼女にもらったの、こんなものまでつくれるなんてなんて手先が器用よね

そういってポケットからブローチを出された。
それはカメオになっていて、その図柄は少女の顔で。
少女は、私だった。

これはわたしにってくれたの。そしてこれはさっき完成したばかりのあなたの分よ

お姉さまの微笑みが彫られたカメオを受け取る。
お互いの両手の中にお互いの微笑み。
見上げればそこにもお姉さまの微笑み。
その微笑みは照れくさそうにも見える。
あのときのお姉さまの微笑みでさえ、本当はわたしに向けられていたのだった。

わたしは罰を受けている。
お姉さまはただの早とちりだからと言われるけれど。
わたしはお姉さまを疑った自分を許せなくて。
だから罰をせがんだ。
校舎からマリア様の像までの並木道。
そのベンチに、お姉さまは座り、わたしは脇で立ったまま。
894名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:32:09 ID:escce8Kh
ごきげんよう
ごきげんよう

祐巳さんと、蔦子さんが帰ろうと通りかかる。
蔦子さんの姿に、思わず緊張する。

どうしたの、
え、なに、なんのことかしら
となりが開いているのに立ったままだから。スールなんだからさ
でもほら私は編集長より偉い部長だから
そんなものですか、あれ?
え、なに、なんのことかしら
、、さっきと同じこと言ってるよ。ほらいつもの前髪のピン、一本無くなってるよ
えっ、あ、ほんとだ、あ、どこで落としたんだろ、あ、
前髪だから落ちたらすぐ気がつきそうだけど

そんな会話の間、蔦子さんはじっとわたしを見ていた。
ほんの少し、肩と膝と、声が震えているわたしをじっくりと。
そして前髪のピンの話になったときにやっと視線をはずした。

もう一度、ごきげんよう、の挨拶を交わして。
祐巳さんと蔦子さんはマリア様の元へ向かう。
蔦子さんだけ、ちょっとだけ私に振り返って。
ちょっと微笑んで。
そして祐巳さんを追いかけていった。
895名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:32:56 ID:escce8Kh
だたでさえ頬が熱かったのに、なお顔が真っ赤になる。

バレた、かしら
、、絶対バレてます、、
見破った蔦子さんはさすがだけれど、祐巳さんも鋭いわね
はい、祐巳さんの言葉でちょっと、、しゃがみこみそうになりました
写真を撮らなかったのはせめての情け、かしら

ピン。
前髪のピン。私のトレードマーク。
それはショーツをつけていない私のクリトリスをはさんでいる。
お姉さまに包皮を剥かれて、ちゅうと強く吸われて。
無理矢理肥大されたまま、きゅっと挟まれた。
きっとまだぷっくりとしたままの赤い突起に、今わたしは支配されている。
身体の真ん中を貫く痛みと疼きの繰り返し。
左のふくらはぎに何かが伝って垂れてくる。

我慢できなければ、もう取ってもいいのよ
、、いえ、まだです、、お姉さまの部屋ではずしていただくまで、このままで、、、

お姉さまのカメオを握りしめていれば、耐えられますから、、
896名無しさん@ピンキー:05/02/24 19:34:14 ID:escce8Kh
おしまい
897名無しさん@ピンキー:05/02/24 21:53:32 ID:jgbZ7+YA
もうちょっと量より質を重視して欲しいような。
898名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:18:13 ID:n+d3+gTp
>>895
おい!
これからってところなのに、そこで切るのか!?むきゃー!!

頭の中に浮かんだ妄想をそのまま書き出してそのままって感じだけど、このシリーズは面白いっす。
できれば、きちんと校正して小説のかたちにして再発表して欲しい。
899名無しさん@ピンキー:05/02/25 04:04:10 ID:Xb8emdB8
蓉子が江利子にレイープされるのキボン
900名無しさん@ピンキー:05/02/25 12:31:56 ID:3LnSQzS7
4月の新刊予定

マリア様がみてる 妹オーディション/今野緒雪
少年舞妓・千代菊がゆく! 神様のおりてくる日/奈波はるか
鏡のお城のミミ 凍える夜に咲く花は/倉世春
精霊狩り 蠱惑のまなざし/瀬川貴次
銀の一角獣〜眠り姫とワルツを〜/片山奈保子
緑のアルダ 水あふるる都/榎木洋子
永久の戴冠〜レマイユの吸血鬼〜/真堂樹
〜リアランの竜騎士と少年王〜隻眼の皇帝/花衣沙久羅
運命の十字架/七穂美也子
彩度ゼロの奇跡/麻生玲子
レヴィローズの指輪 薔薇の終焉/高遠砂夜
天音流綾乱〜シノビは刀で求婚する〜/さくまゆうこ
その名を継ぐもの/夕季あい
銀朱の花 楽園の歌/金蓮花

※タイトル・ラインナップは変更になる場合があります。
コバルトスレより転載
今野緒雪 避難スレより転載

おまいら次スレの燃料がきましたよ。と
901名無しさん@ピンキー:05/02/25 14:38:02 ID:yGvt1KAP
水野蓉子と柏木優のセックスとかどうよ?
パラソルをさしての辺で。
902名無しさん@ピンキー:05/02/25 16:20:03 ID:2rT1ViSY
いや、それはないよ。
903名無しさん@ピンキー:05/02/25 16:56:11 ID:XD0s6Lnr
マリア様がROMってる〜エロエロオーディション〜
904名無しさん@ピンキー:05/02/25 17:33:21 ID:rlIL6EgV
妹オーディションと言うタイトルそのままでも充分エロいと思うのだがどうか。
905名無しさん@ピンキー:05/02/25 19:26:59 ID:M4ItEL3O
エロ妹オーディション
906名無しさん@ピンキー:05/02/25 20:34:30 ID:adm1VAAW
妹エローディション
907名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:12:46 ID:kfvtHY/Y
妹ローション
908名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:33:54 ID:ChsXU01C
新刊ってネタみたいなタイトルですね


>>898さんに捧ぐ

ピン >>884-895 の続き

三奈子真美


NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
909名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:34:45 ID:ChsXU01C
結局ピンはお姉さまに外してもらえなくて。
それは駅で落ちてしまったから。
その瞬間、肩がふるえて、声が漏れて。
お姉さまに気づかれてしまった。
お姉さまは唇を引いて、ピンを拾われて。
ポケットにしまいながら。
知らんぷりしてた私を呼びとめられる。
そして返すわ、といいながら。
駅の混雑の中、ピンでなく。
わたしのショーツを取り出される。
それは折り畳まれてはいたけれど、ハンカチにはない織りのコットンで。
どうしても下着にしか見えない生地で。
それをわたしに自然に差し出される。
自分でせがみながら罰を果たせなかった。
そんなわたしへのお仕置き。
ドキドキを隠しながら。
わたしも自然に受け取る。
待っているから、といわれて。
トイレで再び身につける。
制服のプリーツをたくし上げると。
いやらしい臭いがたちこめる。
わたしの内ももは白くかさついている。
それは溢れた蜜が膝下まで垂れないように。
両ももをすり合わせながら歩いて来たから。
拭き取ろうとして、やっぱりやめる。
こんなになるほど好きだって。
お姉さまにみてもらうため。
910名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:35:27 ID:ChsXU01C
今日のお姉さまのお部屋は。
ちょっと空気が違う。
いつもだったらすぐ抱きつかれて。
すりすり、すりすりとされるお姉さま。
でも今日は、学習机の椅子にすわられて。
わたしはお姉さまのお言葉を。
ベットの横で立ったまま待つ。
ちょっと困り顔されていたけれど、そのうち。
椅子から立たれてわたしの前に。
そしてひとことだけ。

あなたのクリトリスを吸わせて欲しいの。

下着姿でベットに横たわって目を閉じる。
お姉さまも制服を脱がれてベットの上。
お姉さまに向かって膝を開く。

お股や内ももが、
すごいことになっているのがみられちゃう、、

そんな内ももにお姉さまはやさしいキス。
膝から、ぎりぎりのところまで、たくさん。
あ、くんくん、って。
わたしの臭いをお姉さまが、、、。
911名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:36:13 ID:ChsXU01C
思わずお姉さまを見てしまうと。
わたしのショーツの、いちばん汚れてるところに。
お顔を埋められている。
そして深い呼吸。
わかっていても、望んでいても。
やっぱりとても恥ずかしい。
恥ずかしいのにお姉さまは。
クリトリスを吸わせて、って繰り返される。
頬ずりされキスされついばまれ。
その言葉を繰り返される。
あぁどうしよう。
やっぱり。
そうするしか。

いつもはお姉さまが、脱がせて下さるけれど。
今日はわたしが自分から。
腰に回し、おしりを持ち上げ。
指を背中のゴムに引っかけて。
つるんっと。
あそこはどうしようもないけれど。
おしりのあなもみられたかしら。
そのままひざまでずらして。
右足から、そっとはずして。
そして左足を。
恥ずかしくて片足ずつ脱いだけれど。
そのほうが足を開いたりして、もっと見えちゃうことに気づく。
そうして両ひざをかかえて。
お姉さま、どうぞ。
912名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:36:56 ID:ChsXU01C
でも。
お姉さまは周りを愛撫されるだけ。
言葉を繰り返されるだけ。
でも。
そんな、どうしよう。
足をもっと高く上げて。
おずおずと、両手を。
人差し指を、クリトリスに。
左右に開いて。
ちゃんと見えるように。
ちょこんと覗いてるはず。
お願いします。
でも。
え、まだなんですか。
人差し指を上に引き上げるように。
包皮が伸ばされ。
クリトリスが剥き出しになる。
でも。
あああ、まだ。
中指も使って。
陰唇を開く。
鮮やかな朱の花びらが。
開いているはず。
でも。
恥ずかしい、恥ずかしいけれど。
薬指で膣口を。
ぱっくりと。
花芯が覗くように。
処女の証まで見えるように。
913名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:37:39 ID:ChsXU01C
でも。
あぁみんな、みんな。
みんな見せなくちゃいけないの。
小指でおしりを割って。
窄まりのよじれまで晒す。

そして始めてお姉さまは。
わたしの身体を汚した蜜の跡を。
舐め取り始められる。
内ももを這いずり回る舌が。
わたしを清めてくださる。
そして、舌が。
包皮とクリトリスの間に入る。
間だけを左右に何度も。
押さえるつもりはないはずなのに。
押し殺そうとして。
引きつった声を何度も漏らす。
次は表面を上下に。
クリトリスの下から包皮の間を。
行ったり来たり。
舌で上下にころがすように。
そして左右の動きに戻り。
また上下。そして左右、上下。
繰り返されるうちに。
途切れ途切れの声で。
お姉さまにおねだりをしてしまう。
ぐるぐるして、ぐるぐるして、って。
914名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:38:25 ID:ChsXU01C
お姉さまは優しいから。
ちゃんと答えてくれる。
舌はつけ根で円軌道を描く。
クリトリスはぐるぐるころがされる。
ぐるぐる押しつけられる。
高い声が抑えられない。
息が切れるまで止まらない。
いえ、回転が。
右回り、左回りが変わるとき。
ひぃって声が出てしまって。
頭の中が真っ白になるたびに。
指がはずれてしまいそうになるけれど。
それだけは、必死に。
必死に。
お姉さまの思うままに。
わたしはお姉さまの思うままに。
思うままに。

そして、クリトリス全体が暖かくなる。
身体の力が抜けそうになる。
今までガチガチに力んでいて。
身体中がだるい。
915名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:39:15 ID:ChsXU01C
でも、衝撃が来る。
吸われはじめる。
ぃぃいいいいぃいいいぃぃいぃぃぃぃ!って。
声が止められなくて。
ふくれちゃうよぉって何度も口走ってしまって。
吸い続けるのは大変らしくって。
お姉さまが息継ぎなさるたび。
変なこと言ってるって思うのに。
また吸われはじめると。
同じようにしてしまう。
でも、そのうち。
何もわからなくなる。
真っ白になる。
何度も強く吸われふくれあがったクリトリスを。
同時にぐるぐる舐め回していただいたから。
ずーと、ずーと。
そうしていただいたから。

意識が戻って。
まだ指で晒し続けていることに驚く。
激しく息をするわたしを。
お姉さまは見守っておられた。
そして。
会陰部から膣口にたまったわたしの蜜をべろりと舌ですくい。
また声を漏らしたわたしを見ながら。
ごくりと飲み干された。
916名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:39:57 ID:ChsXU01C
指をはずしても、まだ少し開いたままのような気がする。
両ひざを降ろしても力が入らなくて。
まだ足はMの字のまま。
はしたない、だらしない、みっともない、いやらしい、、、、、
そんな言葉が頭の中を走り回ってる。
お姉さま、こんなわたしを見てください。
お姉さま、お許しいただけますか?

そんな言葉を、いつのまにか。
また口に出していたらしく。
もちろん、もう許しているわ、って。
優しく頬を撫でてくださって。
胸が熱くなって。
目頭が熱くなって
すてきな余韻をかみしめるように感じて。
917名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:42:02 ID:ChsXU01C
でも、お姉さまは急になにか思いつかれたみたい、、?

こんなすてきな妹がみれるなら、これも持ち出すべきよね
え、え?

お姉さまがごそごそと、衣装ダンスの引き出しを。

じゃ〜ん!
え、あ、そ、それは!

レオタード!演劇部の部長に着せられて、襲われたときのレオタード!

あなたの話を聞いてから、部長さんのところに行って回収してきたの
部長さん、大事に持ってらして、渡すのすっごく残念そうにしてたわ

あぁ私の妹が〜私以外の人と〜
あぁ〜そんな〜裏切りだわ〜
あぁ〜〜どうしよう〜

口調と踊り?は冗談っぽいけれど。
目は、真剣、に見える。

あぁ〜〜どうしよう〜
918名無しさん@ピンキー:05/02/25 21:43:25 ID:ChsXU01C
おしまい
919名無しさん@ピンキー:05/02/25 23:33:03 ID:zRe9DYFY
マズー
920名無しさん@ピンキー:05/02/25 23:50:50 ID:9FHlN+yt
サイトでも作ってそっちで発表してほしい。
何かスレのっとられたみたいだ。
921名無しさん@ピンキー:05/02/26 00:42:27 ID:ZodOY8gF
別にいいよ気にせず乗っ取ってくれ
で、蓉子をレイープする江利子きぼん
922名無しさん@ピンキー:05/02/26 00:54:20 ID:ni319JKn
そういうスレなんだからどんどん書いてくれ!!
GJ!
923名無しさん@ピンキー:05/02/26 02:01:58 ID:pl4/4Yfs
つまらない上にやたら長いというのがイヤな点でして。
924名無しさん@ピンキー:05/02/26 03:22:37 ID:ZJTPO5t5
ちょっと改行大杉だな
925名無しさん@ピンキー:05/02/26 05:25:47 ID:KdDn1xvs
考えがあってのことでしょうから強くは言えないけれど。
適当に鍵括弧を使って頂けると有難い。
926名無しさん@ピンキー:05/02/26 08:07:10 ID:TIzht1Bx
凸の性格がよくわからない
927名無しさん@ピンキー:05/02/26 10:13:18 ID:cojoJ+B5
わからないなら放っておけ。
書かなくていいから。
928名無しさん@ピンキー:05/02/26 11:26:57 ID:bVN5UJ86
プ
929名無しさん@ピンキー:05/02/26 13:58:36 ID:ZodOY8gF
凸は狡猾
930名無しさん@ピンキー:05/02/26 14:10:10 ID:9PkdV401
凸は思いやりに欠ける
931名無しさん@ピンキー:05/02/26 15:51:50 ID:Zel2auuV
凸凹
932名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:28:58 ID:ZodOY8gF
凸→蓉→聖
933名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:53:02 ID:EVneeb6S
凸→聖←蓉
    ↓
    栞
934名無しさん@ピンキー:05/02/26 17:54:04 ID:ZodOY8gF
聖至上主義いらね
935名無しさん@ピンキー:05/02/26 18:35:49 ID:k0+RYuM0
俺も聖さま至上主義のおかげでだんだん聖が好きじゃなくなってきた…
SSリンクも聖ばっかで読む気なくなったし。
936名無しさん@ピンキー:05/02/26 20:53:18 ID:mNfA8SaX
俺は志摩子至上主義とか祐巳至上主義とか蓉子総受けとかが苦手。
937名無しさん@ピンキー:05/02/26 23:11:01 ID:1NX55lXh
>>934-936
まとめて市んどけ
938名無しさん@ピンキー:05/02/27 00:05:07 ID:xl1EsvUd
まりあ様がみている(百合DVD)
http://pics.dmm.co.jp/digital/video/55twd00105/55twd00105pl.jpg

呆れを通り越してちょっと怒りを感じた。
939名無しさん@ピンキー:05/02/27 00:40:53 ID:GfIS5q6A
軽々しく市ねなどというものではない。
940名無しさん@ピンキー:05/02/27 00:51:11 ID:8lAVj8Ei
あなたが住んでいるのはさいたま市ね?
っていうか今更だな>>938
941名無しさん@ピンキー:05/02/27 01:05:33 ID:9fzVnmO7
半年以上前の流行?だぞ・・・
942名無しさん@ピンキー:05/02/27 01:18:56 ID:xl1EsvUd
あたらしいパターンを考えてみよう。

柏木優&水野蓉子のアナルセックス
943名無しさん@ピンキー:05/02/27 01:53:04 ID:gLMuFN+o
斬新だな。どういうシチュでそこへいくのか謎だ。
944名無しさん@ピンキー:05/02/27 01:57:15 ID:QIlTq0ca
可南子×次・・・はさすがにやばいか
945名無しさん@ピンキー:05/02/27 03:21:48 ID:lxzOb9/+
前3薔薇と現1年生の絡みって少ないよな。
目新しいCPで誰か書いてほすぃ。
946名無しさん@ピンキー:05/02/27 07:10:10 ID:ZM2361VY
聖さまと乃梨子とか
蓉子さまと瞳子(or可南子)とか
江利子さまと笙子とか?
947名無しさん@ピンキー:05/02/27 08:16:18 ID:OrfcgkpE
令×江利子(・∀・)イイ!!
948名無しさん@ピンキー:05/02/27 18:43:01 ID:TocXLeeQ
令ちゃんとセーラーウラヌスは似ている
髪を伸ばした令ちゃんは実は可愛い!
949名無しさん@ピンキー:05/02/27 23:34:54 ID:b+AKeq6U
髪を伸ばさなくて令ちゃんはもかわいいよ。
950名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:22:52 ID:9eJCxECU
やっぱり令×由乃がいいな。
951名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:38:18 ID:L1mpWheV
あえて志摩子×由乃と言ってみる
952名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:45:57 ID:BhLLF6u8
(江利子由乃)令

NGWORDはメール欄 xF8EZ1o4
953名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:47:25 ID:BhLLF6u8
由乃は寄りかかるのではなく自立して支え合う姉妹になりたいと言った。
それは正しい。
しかし私には残酷な言葉だった。

淡い柄の長めのフレアースカートとTシャツ。ブラウスと思ったがやっぱり透けないようなものにする。
そのシャツの前をしわにならぬようたくし上げる。ブラは付けていない。
これからのことを思い既に堅くなっている乳首。でももっと膨らませるために胸を揉みしだき、膨らんで上を向いてきた乳房の突端をなお強くしこり上げる。
そうしてグミの様になった乳首に靴下止めを塗り込めシャツを戻して指で形を整えると、乳首はそのままの位置と大きさでTシャツの上に形作られる。
スカートをたくし上げショーツをずり下げ左右の足をぬく。その度素足とお尻に柔らかな生地が触れ心地よく感じる。
ショーツの汚れを見ないですむように丸めてランドリーボックスに放ってから机の引き出しを開ける。
そのなかの小箱から絡まった白いゴム紐を取り出す。両手で広げるとそれはしまわれた場所には似つかわしくない、紐にちょっとレースが着いただけのようスキャンティ。
それを身につけようとしてふと姿見をみる。下着をはく、というよりゴムで遊んでいるような仕草。しかしそうしているのは幼女でなく、高等部に通う、少年のような身体の私。
姿見の前でスカートをたくし上げてみる。
レースは恥毛の茂みをほんの少しだけ隠すだけで、股布などはない。紐が陰部と尻に食い込む。歩くうちにもっと擦れもっと食い込むだろう。
スカートの形を手のひらで整え、シャツの上にサマーニットをはおる。
お姉さまとの約束の時間に間に合うよう家を出る。
由乃は定期検診で既に外出し、出会うことはない。
954名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:48:10 ID:BhLLF6u8
姿勢を正しながら歩かないと乳首の突起が合わせから覗いたりニットの上に突起が浮かんでくる。しかしその姿勢では同時にスキャンティが強く擦れてしまう。
借りていた雑誌をいれたバッグとリクエストのお菓子とを左右に持つと、普段はき慣れないフレアスカートとスキャンティではちょっとした風でも気になる。
これはすべてお姉さまの指示通り。

呼び鈴を数回押し、ドアに鍵がかかっていないことを確認して玄関から上がる。これはお姉さま以外、誰もいないという合図。
鍵を閉め、お姉さまの部屋へ向かう。
ドアをいけるとソファー替わりにベットに腰掛けながらお姉さまが待っている。
「いらっしゃい」
私は返事をしない。する必要がない。する時間も惜しい。もうこれ以上自分をさらけ出すことを我慢できない。
「由乃がすぐ側にいるんです。ちっちゃくて、かわいくて、良い匂いがします」
「くりくりとした瞳で私をみるんです。そしておねだりされるんです、私の身体が欲しいっておねだりされるんです」
「断れないんです、だって私は由乃のものだから」
立っていられなくなり膝をつく。
「由乃は下着をみせてって言うんです。でも、由乃は最初からわたしには恥ずかしい下着しか許していないのにそんなこと言うんです」
「わたしがもじもじしてるとやさしくほほえんでくれて、わたしを安心させてくれるんです」
「わたしはゆっくりとスカートをたくし上げると由乃はその中を覗き込もうとするんです。また恥ずかしくなるけどでももう手が止められないんです」
「由乃ちゃんに全部みてもらうんです。わたしの恥ずかしい陰毛も剥き出しのお尻もみんなみてもらうんです」
スカートの中へ右手を入れ指で自分を慰めはじめる。左手もだんだん乳首へと延びそっと刺激を与えはじめる。
955名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:49:06 ID:BhLLF6u8
「由乃ちゃんは、よしのちゃんはそんなわたしをかわいいよ、っていってくれるんです」
「そしてたっぷりとくちづけをくれて、わたしはよしのちゃんのくちびるがやわらかいのがすごくうれしくて」
「だからぼうっとなってしまってわたしにおなにーみせてっていわれたらすなおにはじめてしまうんです」
「はらばいになってひざをたててあたまよりたかくなるようにおしりをもちあげるんです」
「そうしておなにーしちゃうんです。ゆびでぐりぐりしちゃうんです。こすっちゃうんです。よしのちゃんのいわれたとおりにするんです」
「でもだめなんです。わたしはもっときもちよくなるほうほうをしってるんです。だからよしのちゃんにおねがいするんです」
「きすさせてって、きすさせてっておねがいするんです。
「そうしたらよしのちゃんはやさしいからゆかにこすりつけたわたしのかおにそっとつまさきをおしつけてくれるんです」
同じような姿勢で同じように指を動かす私に、お姉さまもはつま先を差し出してくださる。私はそのおみ足を貪るようにキスと愛撫をはじめる。
「よしのちゃんはあしもちいちゃくてかわいくて、そのあしにきすしながらだとおなにーもすごくきもちいいんです」
「でもよしのちゃんはぐいぐいつまさきをおしつけてくるんです。だからあしのゆびもなめてあげるんです。ゆびのあいだもなめてあげるんです」
「わたしのおくちのなかにでいりするゆびでわたしもこうふんして、こうふんして、あ、うぁ、うぁ、うぅ」
指の動きをとめないでうつぶせから仰向けになる。胸ははだけ乳首をつねる指に力がはいる。陰核から陰唇をこする早さが増す。
「かおふんで!ぐりぐりして!よしのちゃんすき!すき!よしのちゃんだけ、よしのちゃんだけ!もっと!もっとぉぉっぉっ!」
956名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:49:55 ID:BhLLF6u8
由乃は私にもっと女の子らしくすればという。
髪を伸ばせとか普段もスカートを履けとか。
だがそれは男の子のような私を否定してくれる言葉ではない。

寄りかかるのではなく自立して支え合う姉妹になりたい。
でもそれは私にも強くあれ、ということだ。
由乃をエスコートする自分が好きだ。
剣道に打ち込む自分も好きだ。
でもただのひとりの女の子になって、由乃と一緒にいて、由乃のこと以外何もない存在になりたい。
由乃に私の全てを愛されて私も由乃に甘えるだけ甘えたい。
由乃にとろけたい。
守りたい。守られたい。甘えて欲しい、甘えたい。抱きしめたい、抱きしめられたい。
でも由乃の健康と私の容姿そしてたった一年早く生まれてしまったことがそれを許してくれない。

今は、お姉さまにすがるしかない。誰にも、由乃にすら気付かれなかったこの気持ちを看破し、受け止めてくださったお姉さまに。

まだ息の荒い私を優しく見守られるお姉さま。私にはそれがマリア様に重なってやまない。
957名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:50:46 ID:BhLLF6u8
おしまい
958名無しさん@ピンキー:05/02/28 19:51:06 ID:RcA3jREB
申し訳ないけど、俺とは黄薔薇に対する価値観が合わないようだ。
959名無しさん@ピンキー:05/02/28 20:22:34 ID:loA+OGFb
>>866
亀レスだが乙。
陰鬱でよかったよ。
960名無しさん@ピンキー:05/02/28 21:09:02 ID:ykf3/wWF
で、次スレどうするよ?
961名無しさん@ピンキー:05/02/28 21:10:16 ID:vmbuxvBf
実は荒らされてるのか?
ゴミをどんどん投棄されて。
962名無しさん@ピンキー:05/03/01 01:13:24 ID:2+53ywtx
祐巳&祥子が、蓉子を抱いてあげるSS
963名無しさん@ピンキー:05/03/01 02:03:13 ID:NHGmvT6S
そもそも百合推奨というのがまちがっているのではないか。
江利子、みきの例を見てわかるように、マリみてにおける好きってのは男女の恋愛感情と並列に存在しうるものであって否定するものではない。
たとえ男とくっついても姉妹愛を否定したことにはならない。
964名無しさん@ピンキー:05/03/01 02:54:01 ID:DDHAkBiP
次スレの名前どうしますの?
妹・エロディションかエロ・オーディションか
もっといい案があればそれで
965名無しさん@ピンキー:05/03/01 09:56:34 ID:C8DmOjws
妹エロでしょ〜ん
966名無しさん@ピンキー:05/03/01 11:20:45 ID:pINoH1Ni
>>963
職人さん?
NGwordは忘れないように
百合以外ならup前にそう予告するのが、ここでのたしなみ

マリア様がROMってる、ここは百合萌えの園。
967名無しさん@ピンキー:05/03/01 13:16:10 ID:34Rtjuq8
妹エロでしょう

サイコロ芸人だな。
エローで しょう
 オーディション



968名無しさん@ピンキー:05/03/01 14:04:06 ID:P/ZwTviZ
聖さま見たけど
意外と身長高くてビックリした。
969名無しさん@ピンキー:05/03/01 14:24:02 ID:d+JVkVEr
エロエロオーディション 希望
エロいオーディションとか良い響きだ・・・。
970名無しさん@ピンキー:05/03/01 20:22:20 ID:NJ/4OZgg
>>963
絶対強制ならとにかく、推奨ならいいんでない?
971名無しさん@ピンキー:05/03/01 22:33:03 ID:AX2DzVa9
ソドムとかは?
972名無しさん@ピンキー:05/03/02 00:45:04 ID:fGg4vUF2
>>967に一票
973名無しさん@ピンキー:05/03/02 00:47:14 ID:nb6jo176
>>968
低いよ
974名無しさん@ピンキー:05/03/02 00:48:37 ID:Km3cmi37
百合以外はNGだったら百合板移れば?
百合板がなかったからエロパロに居たような作品なんだし、板できたんだからやおいと一緒で住み分けしろよ。
975名無しさん@ピンキー:05/03/02 01:25:13 ID:V7GekVTD
百合板ってこういう感じのエロSSスレを立てちゃっても良いような板なんかね?
板違いって事にならないの?
976名無しさん@ピンキー:05/03/02 01:31:20 ID:/81cxJcg
推奨ってだけだしいいんでない?
熊と江利子嬢とか祐巳と柏木とかも過去にはあったし。
NGワードは設定しておけば無難ぐらいの気持ちで。
977名無しさん@ピンキー:05/03/03 00:23:16 ID:vIwnwz6S
ここ初めてなんですがNGワードって一体なんですか?
978名無しさん@ピンキー:05/03/03 01:02:31 ID:yUNCVkFZ
10年ROMれ
979名無しさん@ピンキー:05/03/03 01:51:56 ID:iB2TaIOI
>>977
2ちゃんねる専用ブラウザ( http://www.monazilla.org/ )には、ユーザーが
任意に登録した語句が含まれるレスを見えないようにする(表示しない)という
機能がある。これがNGワード機能。

上で出てるNGワードを設定云々というのは、嗜好の違う人、読みたくない人が
見なくて済むように、あらかじめ、自分の作品(ひとつひとつのレス)に決まった
キーワードを書いておく。
読む側は、嫌ならそのキーワードをNGワードとして登録すればよい。
980名無しさん@ピンキー:05/03/03 17:33:35 ID:+VXvavA1
レス数980に到達。強制DAT落ちへの秒読み開始
981名無しさん@ピンキー:05/03/03 18:09:05 ID:Cn9eqHOr
>>979
お前優しいな

>>980
スレ立てよろ
982名無しさん@ピンキー:05/03/03 19:25:37 ID:G8LBJgQZ
勝手にですが次スレを立てました。

マリア様がROMってる〜妹・エロディション〜
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109845071/
983名無しさん@ピンキー:05/03/04 10:39:25 ID:QicviDJ2
SS書きさんたちがぞくぞくサイト閉鎖してる(´・ω・`)
保存は大切だね…キャッシュにも残ってないとどうしようもないや…
984名無しさん@ピンキー:05/03/04 15:52:42 ID:GgSIlcN8
次の新作次第では、書き手でも離れる人増えるかも知れないね。
幾人かは別ジャンルに行ったらしいけれど、残念な感じですよ。
985名無しさん@ピンキー
>>983
そんな時は必殺、Internet Archive