4 :
名無しさん@ピンキー:03/10/13 00:51 ID:brALUn9x
>1さん、乙でした。
ついにこのスレが実現して嬉しいよ。
本当に。
有難うございます。
小説だとゴーストハントや荻原系、魔女の結婚なんかがみたいなー
>1さん乙です!
即死回避…。
はーい、しつもーん!
SS投下する際、タイトルの表記はどうすればいいでつか?
名前欄に【SSタイトル@原作タイトル】
本文最初にカップリング、とかいう形でいいのでしょうか。
ハンドル&トリップは必要?
ハンドルはあってもなくてもいいんじゃないかと。
そのジャンル、カップリングが明記されてれば大丈夫では?
投下してくださるなら楽しみにしています
>9
早速のレスありがとん。
まだ準備中だけど、即死判定される前に投下できればと思ってまつ。
その前にトリップの付け方を覚えるべきか……(w
あ、そうだ。もひとつ質問。
ここは伏せ字推奨ではないのかな?
苗字のないキャラだから、検索されると一発で出てきてしまうと思ったのだが。
初歩的でスマソ。pink鯖ビギナーなもので(´・ω・`)
>11
一応pink鯖は検索よけ入ってる。
でも試しに作品名とかでぐぐってみたりするとスレタイとかが
ひっかかったりする…。
とあるスレなんかは、そういう理由でスレタイ伏せ字にしてたよ。
でも普通にスレの中で話すぶんには特に伏せなくてもいいと思うけどなぁ。
色んなジャンルのものがくるだろうから、伏字で話してるとそれ何?ってことになりそう。
いきなり王道から外れたカップリングですみません。
『熱き血の宝石』の中でのマティアスとソニアの例の一夜を書いてみました。
初めて書いたエロどころかSS自体が初めてなので、読みにくい箇所も
あるかもしれませんが、とりあえず投下してみます。
***
掴んだ腕の女は誰なのか。
小さな部屋の中は闇に包まれ、下の酒場から聞こえてくる喧騒を聴きながら
つい先程までひとりで感傷に耽っていた。
そこへ訪れた太陽の女。どこか異国の香りを感じさせる、黒髪の……。
誰でもよかったのかもしれない。
何もかもがどうでもよくて、なげやりに攻撃的な感情。
女が欲しかった。
覗き込んだ女の腕を引けば、あっけなくこちらへ倒れ込み、
豊かな黒髪が頬に触れる。
硬い巻毛。まるで針金のように肌を刺激する。
同じ巻毛でも、あの卵色の髪はヒヨコの産毛のように柔らかだった。
そのくせもつれやすく、くしゃくしゃと撫でれば怒る。
日溜まりのような匂い。甘い、声。
思いだす感触とは裏腹に、今触れている髪は存在が強すぎる。
髪だけじゃない。肌は押し返すように張りがあり、例えるなら野生の獣。
無駄のない肢体は、柔らかさよりも肉体の存在を誇示していた。
首筋に噛付きながら、手探りで女の衣服をほどく。
多少、破れてもかまうものか。俺には関係ない。
指先に豊かな乳房が触れる。そのまま力に任せて揉みしだく。
「あっ……!」
女が小さく喘ぐ。乱暴に扱いながら、意識は別のことを思い浮かべる。
小柄な少女。すがるように抱きついても、色気のかけらも感じられないほど
華奢な身体つきだった。
すっぽりとこの腕の中に収まってしまうほどで、どんなにきつく抱き寄せても
胸の感触はほとんど感じられない。
微かな膨らみは成長途中で、あどけなさのほうが際立つ。
乳房の中心近くにある淡い朱に触れれば、どんな感触だろうか。
女の大きな乳房の突起を甘噛みする。深く吸う。
「あっ……あ……ん……」
右手で胸をいたぶり、左手でまだ脱がしきれていない下半身をまさぐる。
そのままペチコートの中に左手を入れ、ふくらはぎ、膝裏、太腿へと指を滑らせた。
女は挑発するかのように足をよじる。開く。
そうして到達した女の中心。いきなり指を差し入れた。
まだ十分ではない。そう頭で認識していても、いきり立つ感情の赴くままに掻き回す。
女の中は熱を帯び、熱い。
貪るように、女の唇に口づける。舌を絡める。唾液を飲む。
そうしながらも、やはり脳裏から琥珀色の瞳が離れない。
煉獄の炎に焼かれ、苦しんだあの時に、ためらうように重ねられた唇。
飲み薬を移すためにそっと開かれた唇から、微かに触れた舌。
薬の苦さよりも、甘さを感じたあの柔らかな唇は、
こんなふうに絡みあうことすら知らない。
優しい口づけで目覚めることを夢見て、眠り続けた少女。
何故、こんなにもあの少女が頭から離れないのか。
この女と比べてもしょうがない。どうにもならない。
指を蜜壷から抜き、唐突に男根を叩き込む。
とにかく不愉快でたまらなかった。
全然似ていない。身体も、声も、何もかもが不愉快で、壊れるほどに
さいなんでやりたいと思った。
そうして自分も、壊れてしまえばいい。
激しく女の腰を貫く。女は痛みを堪えるように、呻くように喘ぐ。
「うっ……んっ……んっ……はぁっ……」
早いリズムが繰り返される。女の中が潤いを帯びて、滑るように動く。
女の呼吸に合わせるような面倒はしない。
自分のリズムを刻むだけ。
抱きつくように首に回された両腕が、なんて鬱陶しいのだろう。
「……あぁ……アモーレ…………」
アモーレ。愛しい人。
この女を抱きながらも女を見ない俺と同様に、俺じゃない誰かを見る女。
こうして繋がりながらも、互いに恋愛感情はない。
わかっていて抱き合っている。
この女も、俺を利用している。
では、俺は何を求めてこの女を抱いているのか。
「ああっ、あああっ、ああーっ」
女の声が一段と高くなる。頭の芯が霞がかった陶酔に包まれ、思考が止まる。
その刹那。
『マティアス』
琥珀色の瞳が微笑み、呼びかける幻影が脳裏に浮かぶ。
女から自身を引き抜き、女の胸に白濁した体液を放つ。
勢いよく飛び出したそれは、胸の谷間を滴り、零れ落ちた。
「……くそっ」
ひどく狼狽した気分だった。
背中の傷が疼く。少し前に飲んだ薬の効果は早くも薄れ、俺を嘖む。
いったい何をしているのか。
求めていたのは、あの琥珀色の瞳の少女だとでもいうのだろうか。
ばかばかしいとその疑問を切り捨てられるほどの気力は、
すでに残っていなかった。
ついさっきまで繋がっていた女に背を向け、横になる。
女は何も言わずに自分で身体を拭い、身に付けていた衣服を纏って
何事もなかったかのように、静かに出ていった。
そして俺は眠りに落ちる。
女を抱いた生々しい感触とともに。
***
おわりです。
即死回避に役立てばと一気に書いてみたんですが
つたない上に不慣れですみません(´・ω・`)
タイトルはなくてもいいのかなと判断して、特に付けてません。
17 :
名無しさん@ピンキー:03/10/13 09:55 ID:aG63XlPq
乙です!!
原作しらんのだけど、いい感じだ〜〜
原作読みたくなってきたよ。
即死防止にageておく。
さっそくの投下乙です。
タイトルはあってもなくてもいいだろうけど、あった方が読んだ後に印象に残りやすいよね。
そ、そのカップリングですか…
正直マティエレかと思ってたので驚きですが、
面白かったです。
原作読み返したくなりました。
また読みたいです
>>13-16 GJ!よくぞ書かれました。
マティアスの魅力が持て余す事なく現われていていいですな。
やっぱり投げ遣りマティアス(;´Д`)ハァハァ
1さん乙〜
このスレが良スレになりますように。
稚羽矢と狭也を書いてくれる神はいないものか…
苑上×阿高のほうが興味あるな。
トオコとオグナとか。
魔女の結婚は本命はやったら死ぬから
あまりに無謀すぎるがせめてオズアンとか
ステエレとかみたいな。
>16さん
乙!!
>SS自体が初めてなので
そーなんですか?(笑)
元ネタ読んだことないどころかタイトルすら知らなかったんだけど、一気に読めてしまいました。
原作にもちょっと興味が湧きますた。
24 :
名無しさん@ピンキー:03/10/13 23:15 ID:NM1tfk5M
保守。即死しなければいいけれど…
SSやリンクで容量を取っているし大丈夫だとは思うが。
13です。
感想、ありがとうございました。
叩かれやしないかと今日一日、ずっと気になってしょうがなかったので
ようやくホッとしてます。
またいつかSS書きに挑戦したいと思っているので、そのときはどうぞよろしく。
>>24 即死っていくつだっけ? 今このスレ11KBなんだが・・・
>>25 乙彼サマー
叩きたいヤシは何やっても叩くので職人さんは全く気にしない&スルーの方向で。
またの投下待ってます。
ほしゅ
>13さん
小説読んだ事なかったんですが読みたくなる感じ!
>19さんの感想読むと、意外なカップリングなのかな?でも
良かったです
少女漫画かあ〜
トッペンカムデンとか読んでみたいけどマイナーすぎか…
>28
私もトッペンカムデン読みたい!
神降臨希望
トッペンいいですなー
他にオートフォーカスとかスキビなんかも。
少女小説だとコラフェリシリーズのとか希望
31 :
SS保管人:03/10/14 23:49 ID:nywvCt6i
「ベイビィ★LOVE」の柊平×せあらが読みたい今日この頃
えーとお聞きしたいんですが、エロ寸前、てのも
ここに投下してもいいんですか?
今考えているのどうにも最後まで行かなくて…
>>32 いいと思うよ。
楽しみにしながら投下待ってます。
>32
餓えてますので楽しみにしてまつ。
何の作品かなー
岡野史佳のSSを誰か書いてくれないかな
37℃の櫂とか、
CALL MEのウォルター×小ミラとか、
君の海へ行こうの広洋×琴里の水中Hとか
>30
オート・フォーカスいいね〜。
ひとつ屋根の下でどんなんだか読んでみたい。
うんオートフォーカスの陸×美和みたい…
誰かかいてくれないかな…
「一生遊んで暮らしたい」のもいいなあ
誰か書いてくれないかな、と書く前に
自分で書いてみてはどうだろうか?
うん。漏れも
一応待ってはいるけど、練習に「聖ドラゴンガール」の冬夜×秋良でも書いてみるかな?
おお、読みたい…
待ってますよ
トリップつけてみました。13です。
実はもう次の魔女婚SSを書いてしまったんですが、他の職人さんが
現れてもいないうちに続けて投下しちゃうのは(゚д゚)ウザーですよね?
つかジブン、調子にのってハラキリ杉…………。
新たなる職人さんの登場を待ってますよー!
>41
いいんでないすか?と漏れは思いますが。
つか、13タン仕事早いな(w
他の職人サン方もお待ちしてますよ〜!
漏れは読むだけですが、日々の楽しみが増えて嬉しいです。
実は私も魔女の結婚ネタ考えてるが
もっとほかの作品のも投下されてからがいいよね・・・
専用スレつくっても持たないだろうし。
>38
確かにそうだけどみんながどういうのが見たいのか知りたいので
保守代わりにでも見たい作品、カップリングは書いてくれると
参考になると思う。
>42
とりあえず今夜はもう休むので、明日の夜まで
皆さんの反応を待とうと思いまつ(´・ω・`)
>43
専用スレはたしかに難しそうだよね。
謎が多すぎる現時点では書けないネタも多いし。
それでも妄想を書ける場をここに得て、気分は水を得た魚でつ(w
ガンガン作品が投下されて活発なスレになった方が他の職人さんも気安いような気も。
13ですが。
現在執筆中の職人さんはどのくらいいらっしゃるのでしょーか。
同じ原作の話を連続投下することについて、ご意見をきかせて下さい。
今のところ反対意見はほとんどないみたいなので、
モウマンタイなら今夜にでも投下してしまいますが。
それとももうすこし待つべきですか?
よろしくおながいしまつ。
このスレに13タンが最初のSSを投下してくれなかったら とっくに即死してたと思うから、13には好きにする権利はあると思われ。 つか、再度保守していただけると・・・w
>45
ガンガンって少女漫画だっけ?801じゃないよね?
>49
45はその『ガンガン』(雑誌名ってことだよね?)ではないと思われ…。
「『もの凄い勢いで』作品が投下されて活発な〜」って
意味じゃないかな。たぶん。
49タンにちと萌え。
>49
ワロタw
よ、49です…
すいません勘違いしたようで…恥ずかしい…
>13さんお待ちしています。
このスレの恩人みたいなものだし、保守代わりにもなってちょうどいいでしょうし、
何より読みたいです
43タンのも読みたいよ。
他作品の投下が無いのは寂しいが、今週はもう魔女の結婚アワーってことで(w
お待ちしてますよ。
つか魔女婚職人ばかりが活発で他作品の職人さんは躊躇っているのだろうか?
出来たもん勝ち、投下したもん勝ちでいいんじゃないかと私は思うけど。
まだ始まったばかりのスレだし、軌道に乗るまでは多少の偏りはしょうがないと思われ。
意欲的なのはいいことだ。だから安心しる>13&43
>>54 というか、関連スレのリストを見たら完全に少女漫画用のスレなんだがw
元ネタがかぶったっていいと思うんだけどなあ
>>55 いや、スレタイで少女小説を含んでいるし。
“完全に”と言いきってしまうのは(・д・)イクナイ
ところで他スレでこんな書き込みを発見↓
>38 :マイナー志向 :03/10/17 23:09 ID:8ZAVPX82
>即死判定って32KBってどっかで聞いたことあるなぁ。
まだまだこのスレも安泰ではないようだ。
13&43タン、一発頼むよ。他の職人さんモナー。
えー、57レスだけでも18KB。
まだまだですな。
・・・もう絶版しちゃったマイナー少女小説のエロとかはヤヴァイ?
もし、万が一エロ見て興味持っても原作は入手不可能・閲覧不可能ってやつ。
>>58 必要な基礎知識を解説しないといけないだろうけど、
それはそこそこメジャーな作品でも同様だろうから特に問題はないのではないかな。
作品スレ・作家スレなら、読者は元ネタを読んでることを前提にしてもいいけど、
ここみたいな総合スレだと、知らない人でもある程度は楽しめるように工夫することも必要だと思うので。
>58
どんなのか分からないけど、少女小説のはみてみたいな。
銀金とか聖霊狩りとかも読んでみたいかも。
>60
うわー、銀金懐かしい!
邪道気味だけど、波美王に仕込まれる真秀とかいいなあ。
それより佐保彦×佐保姫のが…真澄×真秀とか…
邪道か…。
あの時代だし、近親相姦は桶かな。どっちの兄妹も原作でもそれっぽいし。
しかし氷室さんも、なんだかエロの思い浮かびにくい作家さんだ。
作中でできあがってるカプはいっぱいあるのにエチシーンを想像すると
なんか照れる。
話の流れをぶった切るようですみませんが投下してもよいでしょうか?
面倒なことは全部すっとばして、いきなりコトに及んでますが
原作でまだ解き明かされていない謎が多く存在するために
数々の矛盾は許して下さい。
***
『轍(わだち)の果て』(1/12)
触れて欲しいと、抱きしめて欲しいと願うのは罪なのだろうか。
長い時間(とき)を旅して巡り合い、恋心を抱いた相手は運命ではなかった。
だが、果たしてそうなのだろうか。
運命でないなら、どうして彼はわたしの長い眠りの封印を解き、
《流星車輪》の使い手と成り得たのだろうか。
女神の定めた運命でないのなら、わたしは自ら運命を築こう。
運命を辿る轍は、車輪であるわたしが創る。
逆らってでも、それでも欲しい一瞬を見つけてしまったから……。
『轍(わだち)の果て』(2/12)
唇を重ねる。ずっと遠かった唇。
これまでにもマティアスとは何度か口づけるような出来事はあったが、
どれも恋人のキスには程遠く、甘い夢さえ見せてもらえなかった。
けれど、今しているキスは魔術的な関連は一切なく、欲するがままの口づけ。
蝋燭をひとつだけ灯した部屋の中で、ようやく想い続けた願いが叶う。
僅かな明かりの中で、お互いを確かめるように抱きしめあえば
触れ合う場所がさらなる奥行を求めて力がこもる。
マティアスの舌が、唇を割って侵入してきた。
歯をなぞられ、たまらず口を小さく開けば、あっという間に舌に絡めてくる。
深く吸われ、彼の口の中に自らの舌が吸い込まれてゆく。
まるで翻弄されるように強く絡めとられ、エレインにはどうすることもできない。
こんな激しい口づけは知らなかった。
激しいけれど、とても甘いように感じる。
息をつくきっかけを求めて、必死で彼の背に腕を回し、シャツの背を掴む。
無我夢中だった。
『轍(わだち)の果て』(2.5/12)<すみません、長すぎてエラーになったので分割しました
ふと、彼の手が胸に触れる。
大きな手が胸全体を包み込み、中心を求めるように指が漂う。
と、いちばん感じる場所を探り当てられた。
あとは服の上からその場所へ、徹底的な攻撃が始まった。
唇と舌は完全に封じ込められ、胸は親指で捏ねられ、揺すられる。
感じるということに、ちょっとした恐怖感を抱く。
待ってと言いたいけれど、口中を激しいキスで塞がれて、くぐもった声しか出せない。
苦しげに唸ると、彼はようやく唇を離した。
蝋燭の明かりを映した薄青い瞳が、じっとこちらを見据える。
視線に搦め捕られたかのように、何も言えなくなる。
彼の手が今度はゆっくりと、熱く火照った頬に触れる。
その手の温もりを確かめるように、そっと自らの手を重ねてみた。
「……もうすこし、優しくして……」
そう言うのが精一杯だった。
無表情の瞳が、また近づいてくる。
今度は静かな口づけ。唇に触れるだけの。
唇から頬に移る。そして耳朶。
耳にはめたリングに歯が当たって、カチリと音が鳴る。
マティアスの手は後頭部に回され、うなじを優しく撫でる。耳に息がかかる。
ぞくぞくと背筋を何かが通りすぎるのを感じる間もなく、唇は首筋に移り、
顎、喉、鎖骨のあたりへと動く。
胴衣をほどかれ、胸の近くにキスを繰り返す。
エレインはマティアスの頭を抱き、その黒髪にキスを返した。
『轍(わだち)の果て』(3/12)
静かにベッドへと横たえられ、だんだんと胸が高鳴る。
エレインははだけた胸元を意識しながら、彼が胸の先端に唇を寄せるのを眺めていた。
そっと吸われて、小さな痛みを感じる。
それでも彼が愛おしくて、すこし硬い彼の髪を撫でる。
マティアスは唇と舌でエレインの左の乳房を弄ぶように吸い、
右手でエレインの胴衣を下げながら、腰からもう少し下へと撫でてゆく。
左手は右の先端を摘む。
仰向けに寝ていると、無い胸がますます平らになることをエレインは密かに気にしたが、
マティアスに触れられるのはこそばゆいようで、やっぱり嬉しいと思う。
ずっとこうして欲しかった。
いつしか抱かれる日を待ち望んでいた。
けれど、この先に待ち構えていることからも目は逸らせずにいる。
自分の魂に秘められた《流星車輪》がいつ目覚め、女神の依り代である巫女姫の
純潔を穢そうとする彼に、どんな攻撃が及ぶかと考えれば、これでよいのかと迷う。
彼を失いたくはない。絶対に。
けれども、恋する気持ちを封印することは出来なかった。
彼以外の人に愛されることはひどく苦痛で、受け入れられなかった。
肌が敏感に嗅ぎ分けるのはマティアスだけ。
彼にだけは、そっと触れられただけでも本能的に身体が反応する。
心は、彼だけを求めてる。
たとえ運命がマティアスを選ばなかったとしても、わたしが彼を
《流星車輪》の使い手に選んだように、運命は変えられるのではないかと
エレインは祈るような気持ちで思った。
『轍(わだち)の果て』(4/12)
「マティアス、わたし……絶対に後悔したくない。
おまえと結ばれることのないままじゃ生きていけそうにないから、
だから、選んだんだ……」
マティアスはエレインの胸から顔をあげる。
くしゃりとエレインの髪を撫でて、腕の中に抱き寄せた。
「あほか。まだそんなことを考えていたのか」
「あ、あほって……そんな言い方ないだろっ。わたしはおまえを引き裂いて
しまうかもしれないって心配なのに……」
「あのな、選んだのはあんただけじゃない。俺も選んだんだ。
あんたに手を出せば女神の怒りに触れるのはとっくに判りきっている。
そのうえで女神を説得しようっていうんだ。四の五のぬかすな」
どうしてこいつは、こんな口の訊き方しかできないのだろう。
「……おまえ、ムードってものは考えないのか?」
「は? あんたはムードでそんなくだらないことを言いだしたのか」
「そうじゃないよ! ……でも、こういう状況ならもっと優しい言葉で
安心させてくれたっていいじゃないか……」
「馬鹿言うな」
そう言いながらもマティアスの手は卵色の巻毛を優しく梳く。
言葉は罵倒ばかりでも、肝心な時の彼の手の温かさをエレインは知っている。
こういう彼だから、好きになった。
過去に彼の言葉に傷付いたことも、こうしていれば忘れてしまう。
ずっとこうして抱きしめあっていたい。
彼の体温はとても心地がいい。
『轍(わだち)の果て』(5/12)
再び唇を重ねる。
今度はエレインからねだるように。
何度でもキスをしたい。もっともっとキスして欲しい。
唇がこんなに敏感だとは知らなかった。
思いきってエレインから舌を挿し入れ、絡めればマティアスもそれに応える。
彼のために出来ることを尽くしたいと心から思う。
彼の衣服を緩め、さっきマティアスにしてもらったようにエレインも彼の唇から
頬へと口付ける。耳朶を甘く噛み、首筋から喉へとキスをする。
「もっと強くしてみろ」
言われるままに強く吸ってみる。ちょっと強すぎたかなと思いながら唇を離すと
彼の喉元に赤いしるしが浮かんだ。
「これって……」
以前に自分も不本意につけられてしまったことのある痕。
けれど、今マティアスにつけたこれは、自分の愛情のしるし。
「わたしがつけたんだ……おまえに、わたしのしるしを」
マティアスは優しい仕草で髪を撫で続けてくれる。
認められているのだと、幸せに感じられた。
『轍(わだち)の果て』(5.5/12)
嬉しくて彼の衣服をさらにほどく。
そこには《流星車輪》の使い手を示す、地精のしるし。
そっとそこにキスをして、それから小さな胸の突起に指で触れてみた。
「ここって、男でも感じるのか?」
「どうだろうな。あんまり意識したことはない」
試しにキスをしてみる。けれど下手なのか、マティアスの表情は変わらない。
むしろバカにされている気もしてくる。
それがくやしくて、執拗に攻めてみようと思った。
吸ってみたり、舌で転がしてみたり。
くすりと彼が笑った。
「くすぐったいな」
……これも感じたというのだろうか?
疑問に思いつつ、もう少し下へと冒険を進めてみる。すると綣(へそ)に行き当たった。
ここならマティアスも転げるかもしれないと、舐めてみた……。
ぴくりと彼の身体が反応する。チャンスとばかりにエレインは舌で舐める。
綣の少し上を舐めると、腹筋が上下する。
いつのまにか彼は、エレインの髪を撫でる手を止め、頭を掴んでいる。
「…………う……」
初めて声を洩らす。エレインはまだ、舐めることをやめない。
「……エレイン」
掠れた声に、ようやくエレインは顔をあげる。
「あんたな……、なんてことをするんだ。淑女のすることじゃない」
「……だめか?」
困ったように彼は笑い、もう一度エレインをぎゅっと抱き寄せて、額にキスをした。
『轍(わだち)の果て』(6/12)
エレインはマティアスの胸にある地精のしるしの上に頬を載せ、そっと指でなぞる。
彼の全てが愛おしくてたまらない。
この気持ちが女神にも伝わるだろうか。
誰かを愛することに、罪なんてありえない。
もしも罪なら、自分がすべての罰を受けてもいい。
そう思えるほど、マティアスを大切に思っている。
絶対に守る。たとえ女神が許さなくても、マティアスはわたしが守る……。
そんなエレインを見つめ、抱きしめながら、マティアスも自分の中の感情と向きあう。
べつに死に急いでいるつもりはない。
ただ、もう堪えられそうになかった。
彼女が望むのなら応えたいと、急に目の前が拓けたかのように覚悟が出来た。
エレインにとって、自分は運命ではないだろう。
それでも、自分にとってエレインは運命なのだと思う。
たとえ残酷な結末が待ち受けていようと、抗うだけ。
自分はそうして生き延びてきたのだから。
すっかり衣服を脱ぎ捨てたふたりは、静かに指を絡めあっていた。
マティアスはまだ、禁忌の場所に触れていない。
このままこうして過ごすだけなら、問題はないのかもしれない。
けれど、求める気持ちは満たされない。
やがてマティアスが動く。
絡めあった指をほどき、エレインの顎を上げさせる。
琥珀色の瞳をしばし見つめた後に、甘い口づけを交わす。
それが合図だった。
『轍(わだち)の果て』(7/12)
エレインの身体を下にして、マティアスは覆い被さる。
顔に、首に、胸に幾つものキスを重ねる。
抱きかかえてうなじにも、肩や背中にもキスをする。
まるで全身余すところ無く、唇でなぞるように。
エレインの身体に自らのしるしを刻むように。
慈しみながら、別れを惜しむように。
薄紅色の胸の頂きを甘く噛めば、エレインから艶を帯びた声が漏れる。
「あ…………ん…………」
堪らずエレインは彼の頭にしがみつく。
すっかり緊張がほどけて、触れ合い始めた時よりも、格段に感度が上がっている。
なだめるように彼女の背中をさする腕は、腰へと伸びた。
そして腿を撫で、唇は腹を辿る。
そこから膝へキスをして、ふくらはぎを通り、爪先へ。
足の指ひとつひとつを丹念に愛撫し、かかと、そして再びふくらはぎへ。
膝の裏を撫で上げれば、高く短い嬌声があがる。
腿へと指を伝い、そして残る場所は限られた。
『轍(わだち)の果て』(7.5/12)
微かに湿った甘い香りが漂うそこは、淡い卵色の柔らかな茂みから、
紅い唇のような色を覗かせていた。
「マティアス、待って……」
エレインが制止する。まだ迷っているのだろうか。
「もう一度、キスをして。お願いだから……」
上気した頬のまま、表情を強張らせている。
身体を強く抱きしめれば、エレインは小さく震えた。
「わたしは、おまえ以外の誰も欲しくないよ。これから先も愛するのはおまえだけ。
おまえも、わたしに誓って。ずっと、わたしだけだって」
いつもの自分なら、ばかばかしいと突き放すだろうか。
「……誓う。あんただけだ」
あまりにも素直に出た言葉に自分で戸惑いながらも、マティアスはそっと口づける。
ふたりだけの結婚の誓い。
長い口づけを交わしながら、マティアスは紅い秘所に触れた。
『轍(わだち)の果て』(8/12)
触れれば何事か起こると思っていた。
無理矢理、行為に及ぼうとした男の一件が頭をよぎる。
あのときはもっと早い段階から《流星車輪》は攻撃的に発動した。
それを考えれば、今回自分がここまで触れられたのは奇蹟だといえる。
ここでひとつの疑問が頭をもたげる。
《流星車輪》を鎮めるのは、聖槍の力だけではなかったのだろうか。
この胸にある地精のしるしにも同じ力が宿っているのだとしたら。
そう考えるのは都合がよすぎるだろうか。
エレインの心がこちらにあるだけでも、違うのかもしれない。
そして自らも欲望だけでなく、彼女の全てを渇望していた。
『轍(わだち)の果て』(8.5/12)
「……あ…………」
滲み出す愛液を指に絡め、そっと割り込む。
透明でさらさらとした愛液は、マティアスを誘うように滑らせる。
エレインの中を探るべく、中指を蜜壷へと挿入する。
そうしながら親指と人さし指で小さな蕾を摘み、溢れる蜜は待ちかねたように
吸い付き、音を立てる。
「や……ん」
しがみつきながら息を殺すエレインに深く口づける。
エレインのことだからもっと騒ぐと思ったのに、意外に彼女はおとなしい。
「どうした。ちゃんと息してるのか?」
指を中で蠢かせながら、問い掛けて反応を愉しむ。
「う……うるさい。おまえがこんな……こんなことするから、
どうしていいか、わからないんだもん……!」
顔は耳まで紅潮し、目は潤んでいる。
こんなふうに男の指をくわえ込むことは予想していなかったのかもしれない。
「あんたにとっては最低な行為かもな」
空いている手で彼女の小さな乳房を揉み、先端を指でいたぶる。
「は…………っ……」
「息を詰まらせるな。声は出してもいい。どうせ俺しか聞いちゃいない」
「……やだ…………だって、声……わたしの声、なんか違うし…………っ」
すっかり昂ぶって、声が裏返っている。
挿入している指を増やす。拡げるようにさらに指を深く、大きく動かす。
「あんっ……!」
「……もっと、聴かせてくれ。俺だけに、あんたの声を」
首に強固にしがみついたエレインの顔に唇を寄せれば、応えるように
そっと顔を上げ、キスをする。強く吸えば喉の奥で溜息をつく。
ようやくここまで辿り着いた。
あとは、想いを遂げるだけ……。
『轍(わだち)の果て』(9/12)
蜜壷に嵌まった指は奥を確かめてから、今度は入り口周辺を丹念に拡げる。
透明な水のようだった愛液は今では粘り気を帯びて、奥から溢れるように
次々と湧いてくる。
入り口から少し入った場所で、指を曲げる。
ぐりぐりと刺激を与えると、さらに愛液が染み出してくる。
荒い息で喘ぎ続けるエレインの瞳は宙を彷徨い、陶酔しているのがわかる。
「あ……ああ……ん……あん……」
指の動きに合わせて洩れる声が示すのは、性感帯。
その中でも特に感じているであろう場所を、マティアスは見逃さない。
「やっ……やあんっ、ああーっ」
首に巻きついたエレインの腕は、力任せにマティアスを抱き寄せながら、
なおものけ反る。
入り口がひくひくと蠢く。苦しそうにエレインは眉を顰めたまま、
口を閉じることも忘れてしまったかのようだ。
しばらくそこを攻め続けてから指を引き抜けば、その感触にぴくりと身体を
震わせてから、ぐったりと身体を横たえた。
「まだ、終わっちゃいないぞ」
マティアスは僅かな休息も容赦しない。
エレインの足を抱え込み、すっかり昂ぶっている自身をまだひくついている
秘所へとあてがう。
やはり《流星車輪》は動かない。完全に使い手であるマティアスの意図に従っている。
理由はなんであれ、やるべき行為は今はひとつしか思いつかない。
エレインの腰を抱える。
少し浮かせるようにして腰の下にクッションを入れ、静かに侵入を始めた。
『轍(わだち)の果て』(10/12)
エレインは押し寄せる快感に抗うことをあきらめ、その流れに身を預けていた。
マティアスに、誰にも触れられたことのない場所をあんなふうにされて、
それでも恥ずかしさより、心の中が満たされる思いのほうが勝っていた。
興奮しきった満足感の中で、エレインはぼんやりと思う。
まだ終わっていないのは、なんだろうかと。
朦朧とする頭で、マティアスを眺める。
自分と繋がるべきものを、それまでマティアスが指で掻き回していた場所へと
彼はあてがう。
膝は彼の手に導かれ、彼の腰のあたりにあった。
クッションを腰の下へと入れたのはなんだろうかと思った途端に
それまで感じることのなかった大きな痛みが駆け抜けた。
「い…………っ! さ、裂ける…………!」
強烈な痛みだった。ちょっとでも彼が動けば、痛みは新たに襲ってくる。
ふいに彼の動きが止まる。
「……つらいか?」
そう言われて、ようやく自分が固く目を瞑っていたことに気がついた。
じんじんと痺れる痛みを堪えながら、ゆっくりと瞼を開く。
瞳から涙が零れ落ち、雫は頬から耳へと伝った。
マティアスはいたわるようにエレインの涙を拭い、間近に見つめている。
なんだか申し訳ないような気持ちになる。
「大丈夫……いやな痛みじゃないから……。
もう一度、ゆっくりいれて……」
彼の首に腕をまわして顔を寄せ、鼻の頭にキスをする。
もう後戻りはしたくないから。ちゃんと彼とひとつになりたい。
『轍(わだち)の果て』(11/12)
マティアスは侵入を再開する。
やはりせつないように痛むが、すこしずつ慣れてきたのか、
意識してゆっくりと息を吐けば、ぴったりと彼を包む自分自身を感じた。
……繋がっている。彼が、自分の中に。
今の自分たちは、確実に身も心も繋がっている。
「マティアス……マティアス…………」
それでも出てくる声は、同じ言葉を繰り返すことしかできなかった。
宥めるように彼はエレインを抱きしめ、背をさする。
恍惚とした気持ちを、彼も感じているのだろうか……。
長い髪を撫でられ、繋がったまま抱きしめあう。
「……エレイン。もうしばらく、我慢できるか?」
耳元で囁く声に、胸が熱くなる。
この痛みは嫌いじゃない。苦しいけど、嫌いじゃない……。
「いいよ……。おまえのしたいようにして」
艶っぽく溜息まじりに呟いたエレインにマティアスは優しげに目を細め、
そして動き始める。始めは静かに。すこしずつ大胆に。
するりと中を奔り抜けて、奥へとまた戻る。
何度も繰り返される行為に鈍い痛みを腰に感じるが、もう先程までの
裂けるような痛みは薄れていた。
だんだんと速いリズムになり、強く揺すぶられて声をこらえることもできない。
「あっ…んっ……ふ……ん……んっ……」
痛みはもはや、別の感覚へと変わってきていた。
頭の芯で、火花が白く散る。
眠いような無防備な感覚に包まれて、そのままエレインは意識を手放した。
『轍(わだち)の果て』(12/12)
目を覚ますと、マティアスの寝顔が目の前にあった。
身じろぎをしようとしたところで、彼の腕に抱かれたまま眠っていたことに気付く。
それと同時に、じわりとした痛みを身体の中に感じて、彼との行為の余韻に浸る。
(マティアスの、一番熱い場所を知った気がする……)
そう思えば、痛む場所がじゅんと湿り気を帯びる。思わず頬が熱くなる。
夜明けが近い。燃え尽きた蝋燭のかわりに、薄明かりが窓から忍び込む。
エレインの気配を感じたのか、彼も瞼を開く。
「やっと目が覚めたか」
あきれたように呟かれ、エレインはちょっとだけ悲しくなる。
あんなふうに抱きしめあったのに、やはり悪態は治らないのかと。
それでも、エレインの髪を梳くように撫でる手は、やはり以前とは違うようにも思う。
「どうせ起きるのなら、おまえのキスで目覚めたかった」
ふてくされたようにそう言い返せば、彼は皮肉っぽく鼻で笑う。
「自分で勝手に起きたんだ。生憎だったな」
「じゃあもう一度寝るから、キスで起こし直してくれ」
言った途端、おでこをはたかれた。
「もう一度あんたが眠るまで待てって言うのか?」
そっと寄せられた唇は、ゆっくりとじらすように重ねられた……。
【END】
おわりです。内容の割に長い話で失礼しました。
語彙が少なくて気の利いた言い回しもみつからなくて、
あやうく「ピンクの乳首」とか「穴」とかそのままズバリと
書きそうになって困りました(w
もっと精進しまつ……(´・ω・`)
あ、39KBだ(w
役目が果たせたようで良かったでつ。
せっかち者ですみませんでした。
83 :
SS保管人:03/10/18 02:34 ID:5aR0jwzO
>13様
お疲れさまでした。
語彙が少ないなんてご謙遜を。十分堪能させて貰いました。
それでもまだ満足できないなら「官能用語辞典」でもw
ところで、
>13様&ALL
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
>>13 ◆13thqqqNCc氏
∩
( ⌒) ∩_ _グッジョブ !!
/,. ノ i .,,E)
./ /" / /"
_n グッジョブ!! ./ /_、_ / ノ'
( l _、 _ / / ,_ノ` )/ / _、 _ グッジョブ!!
\ \ ( <_,` )( /( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E)
/ / \ ヽフ / ヽ ヽ_//
マティエレ(;´Д`)ハァハァ/|ァ/|ァ/|ァ/|ァノ \ ア ノ \ ア
やっぱり本命には優しいマティアス萌え。
エレインの反応も可愛くてこっちが悶え死にまつw
語彙が少ない?とんでもない。一つ一つが素晴らしい雰囲気かもし出してます。
上手いので本当にエロ&SS書くのが二回目なのかと小一時間(ry
ああ、さっそく読んでくれた方が!
>83
「官能用語辞典」キボンヌ(w
語彙の数には全然満足は出来ないです、ほんとに……。
保管庫への収蔵は私の書いたものに関しては大歓迎ですが、
ダメという人は一筆そう書き添えるといいかもしれないですね。
>84
エロ&SSはほんとに2回目なんですが、ほめてもらって有頂天になりそう(w
谷瑞恵風味を心掛けたので、うまく見えるのはそのせいではないかと……。
>13
もう、素晴らしいとしか。
マティアスの前回とのギャップがいいw
見てるこっちまで幸せな気持ちになったよ。
つうか13の文章は読みやすくて好きだ。
次の投下を楽しみにしてるよ。
それと即死回避してくれてありがとう。
87 :
SS保管人:03/10/18 20:53 ID:kZmxIVQn
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
許可を頂いたので、
「その他・ノンジャンル・オリジナルの部屋」
に収蔵させて貰いました。
ご自身の作品を収蔵して欲しくないという方は、投下の前後にでもその旨を書いて下さい。
また、自サイトをお持ちの方で、そちらに誘導したいという方はリンクを貼らせて貰います。
>>85 「官能小説用語表現辞典」 永田守弘編 マガジンハウス刊
これなんかどうだろうw
膣やペニスとかの表現方法を、様々なポルノ小説から引用している。
マティエレ萌えました。
また読みたいと思うくらい。
萌えをありがとう。
ところで周りがどんな少女小説・漫画のエロを見たいのか気になる。
なんか書きたいと思うんだが、私が一番はまってるホスト部や学園アリス
は前者はエロが想像できず、後者は年が10歳なのでかけない…
>>89 このスレを作る時に話題に出たのが荻原規子さんの
作品でした…から、荻原作品キボンの方は何人かはいるかも。
私もそのひとりでつ。
>>89 エロくなくても萌えればいいのでホスト部が読みたい今日この頃
合体はなくても構わないから、セクシャルなネタはあって欲しいと思う
今日この頃。
じゃないとエロ板でやる意味ないし。
>SS保管人さま
確認しました。ありがとうございます。
>88
あまぞんあたりで探してみまつ。
あとはお財布と相談……(w
自分、張り切りすぎなので、しばらく名無しに戻って潜るつもりですが、
また何か書けたら投下してもいいでしょうか。
感想もらえて嬉しかったです。快感になりそう(w
やじきた復活記念でやじきたSSを書いてくれる紙はいねーかー!
たぶん、同志は少ないだろうが、小鉄×キタさんとか萌えw
小鉄の女史って言い方が好きなんだよーん。
紙じゃなくて神ですた……_| ̄|○
>>94 剛×北さんなら製作中。
でも剛嫌いな人多そうだね・・・。
いや、嫌いじゃないです。
ぜひ読んでみたい
遠藤淑子さんのマダムとミスターとかどうでしょう・・・
>98
いいですね。是非、読みたいです。
ホラーですが、カルラ舞うの近江×舞子、剣持×翔子が読みたいです。
性コミスレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>100 あちらのスレは、鬼畜な作品専用ということになりそうなので、
ヒロインが酷い目に遭うようなSSは向こうに投下ということでお願いします。
どうせならスレURLも貼ってくれい。
カルバニア王国物語、今月号からこーゆー展開を想像してしまったよ ↓
かなり適当に書いてしまったので生ぬるい目で見てください。
***********************************
――私とあなたの間に恋なんてありえない。
いつだったか彼女はそう言った。
王子であるあなたと女王である私の未来なんて考えようがないじゃないの。
ではあなたが女王でなければ、あるいは私が王子でなければ――普通の男女として
出会っていたならばあなたは私を愛してくれただろうか。
だが考えても仕方がない。私たちは王族にしか生まれつかなかったのだから。
あなたは一生私を許さず、私とあなたの間に恋が芽生えることもないだろう。
パーマーとカルバニア近隣諸国の連合軍がカルバニア軍を打ち破りカルバニアの
王宮に攻め込んだのはつい半日前のことだ。女王はすでに王宮を逃れ東の離宮、通称
ココアタワーに身を潜めていたが、離宮もパーマーの精鋭を中心とした部隊に攻め
落とされるのは時間の問題だった。そして、たった今、女王のいる最上階の部屋を取り囲んだとの連絡が私の下に届いた。
「部屋の中には兵を進めるな。女王は私が丁重にお迎えする。くれぐれも失礼のない
よう伝えて置け」
兵を数人伴い、私は一度だけ訪れたことのある離宮の中へと進む。かつて女王に案内され
た広間を通り、見覚えのある彫刻の前を通り過ぎる。
(前にここに来たときは兵を引き連れ鎧に身を包んで再び訪れることになるなど想像もしなかったが)
私は壁を見やった。かつて女王が微笑を浮かべて立っていたそこには、赤黒い血が染み
こんでいる。壁だけでない。敷き詰められたじゅうたんに、床に、彼女のいた全ての場所
に血の黒い染みが広がっている。
塔の最上階に続く階段の入り口で将軍が私を迎えた。
階段には兵士の死体が敵味方入り乱れ折り重なっている。
「女王の様子は?」
「今のところ全く静かです」
部下に命じ死体を片付けさせ、自らも死人を足で蹴り私のために路を開きながら
将軍が言った。
「・・・・・・女王は自殺しているかもしれませんな」
「大丈夫だ。カルバニアの女王は国の行く末を見届けず死ぬような女性ではない」
将軍がひげ面をわずかに潜めた。私のカルバニアの女王に対する片恋はパーマー中に知れ渡っている。将軍のような誠実だが無骨な男も例外ではない。
(恋する相手の国に対してよくもこんなに残酷になれたものだ)
古風な将軍の心の内が手にとるように分かったが私は無視して階段に足を踏み入れた。
タニア。美しいカルバニアの女王。
始めて会ったときからどのくらい時が過ぎたのだろう。どのくらい彼女に恋をしているのだろう。
長い階段を上り最上階に着くと、女王のいる部屋を取り囲む兵士たちが何やら動揺して騒いでいた。
「何をしている?」
「女官たちが・・・・・」
見れば数人の女官たちが女王のいる部屋のドアの前に両手を広げて立ちふさがっていた。
女官たちの中には見慣れた顔がいくつかある。かつてカルバニアの王宮で私の世話をして
くれたものたちだ。彼女たちは自分たちの仕える女主人の貞節のため、剣を携えよろいに
身を包んだ他兵士たちの前に勇敢にも身一つで立ちはだかっている。そのけなげな姿に打
たれ、兵士たちは動くことができなかったらしい。少し胸が痛んだが、私はそばにいた兵
士に彼女たちを捕らえるように命令した。
「どうか」
手首をつかまれながら女官のひとりが声を張り上げた。
「どうかタニア様に手荒なことはしないで・・・・・お願い!」
遠くなっていく彼女の声を聞きながら、誰も入るなと指示をして、私はドアに手をかけた。
ドアには鍵はかかっていなかった。
明かりを消した部屋の奥に彼女は立っていた。その姿を見て私は息を飲んだ。
カルバニアの最初にして最後の女王は、追い詰められてもなお美しかった。蒼い月に喩え
られたタニアの頬は暗闇の中で更に白く、黒曜石のような瞳は闇の色を映しさらに黒い。
平易なつくりの白いゴルゴン織りのドレスは今まで私が見た中で一番よく彼女に似合い、
まるで花嫁の婚礼衣装のようだった。
私は自分の立場を忘れ彼女に見とれていたが、やがてタニアが口を開いた。
「許さない」
タニアの口から漏れる鈴のような声に私は我に返った。
「私はあなたを永遠に許さない」
「私は忠告したはずです。もっと勉強しなさいと」
私は平淡に言った。
「これは王たるあなたの力量のなさが引き起こしたことです、タニア」
「知っているわ。そんなことは百も承知よ・・・・・・!」
タニアは声を張り上げた。怒りのせいだろう、その声は震えている。
「たしかに何も見えていなかった私のおろかさが招いたことだわ。だけど・・・・・・
だけど私一人を手に入れるためにあなたはこの国を蹂躙し民を犠牲にしたというの!?」
「ずいぶんな自惚れですね」
私の言葉にタニアは怒りで耳まで赤くなる。
「な・・・・・・!」
「だが」
私は言葉を付け加えた。
「だがそのとおりですよ、タニア。この戦の勝敗はわが国にかかっていた・・・・・・
パーマーが動かなければ、あるいはカルバニアに組していればこんなことにはならなか
ったでしょう」
私はタニアに歩みよりながら説明する。こんなことはもうとっくに知っているだろうが、
私は敢えて言葉にする――彼女に思い知らすために。一歩、二歩、私が歩み寄るたびに
タニアは後さずる。
「パーマーとしてはカルバニアと近隣諸国の連合軍・・・・・・どちらに組しても国益を
量ればそんなに違いはない。カルバニアについてもよかったし、また高みの見物を決め込
んでもよかった」
彼女を壁際へと追い込み、閉じ込めるように彼女の胸の高さに壁に手をつくと、私は言った。
「それをしなかったのは、あなたを手に入れるためです」
自分が女王である限り、王子である私とは恋など考えられないと彼女は言った。
ならば彼女を手に入れるには彼女を王位から引き摺り下ろすしかない。
「あなたというほんのわずかな重りが、私の中の秤を動かした」
タニアの目から涙が溢れ出した。次々と頬を流れていく透き通った液体を、
私は初めて美しいと思った。
*************************************
コンラッドの台詞がしょぼいのは書いた人の頭がしょぼいと思って許してください。
乙。
続くのかな?
もし続かないのなら、エロなし投下の場合は宣言してくれい。
つか、続く場合も続くと一声欲しいな。
エロなしで短いのを一つ投下したいのですがいいですか?
漫画「遙かなる時空の中で」の橘友雅と藤姫の話です。
一応原作の『藤めでる少将』の数年後といった感じです。
最初はエロ書くつもりでしたが、エロなしで書き上がってしまいました。
110 :
104:03/10/25 23:21 ID:faCNEdjV
>>108 下手な上にローカルルール無視してごめん。
一応続きはちまちま書いてますがエロになるかどうかは分からない。
>>109 ぜひ読みたい!藤姫好きです。
うおお。
カルバニア萌え〜
続きぜひ読みたい。
>109
読みたいです。
>>110 まあなんだ、
終わるかどうか宣言してくれないと、この握り締めた×××が…
もちろん、マ・ウ・ス、ですよw
藤原の大臣は見事な花を咲かせる藤の木を大層大切にされていた。
その藤よりも一層愛されているのは、花の様に可憐で聡明な末の姫である。
まさに花の盛りという年齢になり、都でも評判の人。
しかし、不思議なことに彼の姫には結婚の噂が立ったことがない。
母君の身分が低い為なのか、それとも…
「 私は藤姫様にずっとお仕え致しておりますが、結婚のお話が来ないのは
おかしいですわ!姫様ほどお優しくて美しい女性など他にいないのに…
恋文の一通もこないなんて世の殿方は何をしているのやら!」
取り乱して泣く女房に控えめな微笑みを向けた後、豊かで長い髪を揺らし藤姫は
庭の藤を眺めた。夕日の柔らかな光が射し込む庭、今年もきっと見事な花を咲かせると
予想できるほどに蕾を多く蓄えている。
「ありがとう。あなたがそう言ってくれるのはとても嬉しいわ。
しかし私は星の一族の末裔として、神子様が救って下さったこの世の平和を祈り
一生を全うしたいと思っているのよ。」
藤姫は心の底からそう考えているため、実は男性から求婚されないのは好都合だった。
だが、世の姫にとって結婚は一生に一度の大イベント、周りが騒がしい。
姫の決心は固く、その心を動かせるのはたった一人だけ。
その人物が先程から立ち聞きをしていたことなど、彼の着物から良い香りが漂っている
のでわかっている。
「橘少将殿、黙って女性の話に聞き耳を立てるなんて珍しいのではありませんか?」
「いやいや、お取り込み中のようだから控えさせて貰っただけだよ。
そこの女房、私は姫に御挨拶してもいいものかな?」
「申し訳ございません!今すぐに御簾のご用意を…」
その動作を藤姫が制し、女房は一礼してその場を外した。
八葉であった友雅と気軽に御簾なしで会うのはいつものことだ。
軽く癖のついた髪を纏めずにおろしている橘友雅は、藤姫より20も年上である。
だがその様なことを感じさせないほど若々しい。
「このような時間に申し訳ないね。私にも色々とやることがあるのだよ。」
二人だけになり、友雅は襟元を少し緩めくつろいだ形になる。
そんな彼の態度に藤姫も頬を緩めた直後、慌てて険しい表情を作った。
「いいえ、他の方にはもっと遅い時間にお会いになるのでしょう?」
「まったく、藤姫は私に対してだけ特別厳しいね。
この頃は私も心を入れ替えて真面目になったというのに。」
「…その噂は私の耳にも入っていますわ。あまり信じてはおりませんけど。」
「おやおや、誰よりもあなたに信じて欲しいのに悲しいね。」
このような会話の流れはいつものこと。ここで二人、クスクスと笑い合って終わるのだ。
しかし、今宵は違う。見上げた藤姫の瞳には真剣な表情の友雅が映っている。
いつの間にやら二人の距離は近づいており、藤姫の腰には友雅の腕が回り
友雅のもう一方の手が姫の頬を包み二人の顔が徐々に近づいている。
その時に藤姫はハッと我に返った。
「御冗談は程々になさって下さい!また頬に口付けて私をからかうのですね!
私はもうそんなに子供ではありませんのよっ。」
真っ赤になって怒っている姫は、友雅の胸をポコポコと叩いた。
「いつもそのような態度だから信じられないのです。」
頬から手を離し長く真っ直ぐな髪を一房掴みそれに口付けた。
「本当に貴女は私を信じていないのかい?私を特別に想っているのに?」
「とっ特別になど想っておりません!」
「御簾を隔てずに会うのは私だけだろう?賢いあなたが気付いていないはずない。」
友雅に言われて咄嗟に否定など出来なかった。
龍神の神子が自分の世界へ戻ってから他の八葉は余程の用事がなければ藤姫の元へ
足を運ばなかったのだ。たまに会ったとしても幼い頃とは違い全て御簾越し。
何かにつけてご機嫌伺いに来るのは以前から顔を出していた友雅だけだった。
だから周りには友雅を『八葉』として特別に扱っていると言い訳していた。
他の誰よりも彼だけ特別、そんなことはずっと前から自覚してる。
幼い頃、鳴神(雷)を怖れて一人で泣いていた姫君の側に付いていてくれた
初恋の人は彼なのだから。
そう思い倦ねていると目の前で友雅がニヤニヤと笑い。
「貴女は素直だから考えていることが表情に出てしまうんですよ。
もう観念しなさい。貴女が私を好きなことはわかっているんだからね。」
すっかり黙り込んでしまった藤姫の顔を上げさせ、そっと唇を塞ぐ。
最初の口付けには驚いて目を見開いていた藤姫も二度目には瞳を閉じた。
一度目はただ触れるだけで気持ちを伝えるような口付け、二度目はそれよりも深く、
舌の感触に藤姫は戸惑う、三度目は遠慮がちに姫も応えて見せたのだ。
その必死な表情があまりにも愛おしくて友雅は離れがたく思った。
初めてのことに息を切らし混乱している姫が落ち着くのを待って、
友雅は彼女の大きな瞳と目を合わせた。
「私が大切にしたいと想っているのは貴女だけなんですよ、藤姫。
大臣が貴女の母上の藤を大事にしているように私の館にも藤があるのです。
ずっと以前から貴女を想ってね。」
「それは…いつか見てみたいですわ。」
「そうですか。では、今から見に行きましょう。」
そう言うと友雅は有無を言わせずに藤姫を抱え上げ自分の車へと運んだ。
「ちょっとお待ち下さい!そんな急に!友雅殿っ。」
「ご心配なく。貴女を妻にするのに大臣の許可は下りていますよ。」
藤姫は知らなかった。
他の殿方から文が一通たりと届かないのも、親しくしていた八葉すらなかなか会いに
来られないのも、全て友雅が暗躍してのこと…
それから数日後、橘家と藤原家の藤の花が見事に満開を迎えたのだった。
<終わり>
117 :
109:03/10/26 01:43 ID:lBd6V3lY
エロなしなのに投下の許可をありがとうございます。
自分は藤姫好きなので勢いで書いてしまいました。
でも原作を読んでいない人にはわかりにくい内容ですみません。
この時代、夫は妻の家に通うのが普通ですが、何となく友雅=源氏の君
藤姫=紫の上なイメージがあったため浚って行くシーンが書きたくなりました。
この辺りは流して下さい。
>109
乙カレー!
初々しい藤姫が可愛いなぁ(*´ー`)
ついでに友雅が万年少将なのもワラタ(w
いやいや、かわいらしいお話でした。
ごちそうさま〜。
書けるようなら今度はふたりの新婚初夜などをキボン。
119 :
109:03/10/27 00:35 ID:Dz1bk/BY
>118
おおっ、感想が貰えるなんて…嬉しいです。
万年少将は酷いですよね。
出世させるの忘れてました。(w
最初は初エッチ目指して書いていましたが、藤姫の喘ぎに納得いかなくてこの話に…
エロパロ板に相応しくないけど、折角書いたので投下させていただきました。
どうもありがとうございました。
レディーヴィクトリアンのノエル・ベル読みたいなあ。
結婚後の設定でいいから。神降臨きぼんぬ
どうでもいいが
>>3でガールズサイドが少女漫画のスレとなっているのが気になる。
魔女の結婚、もっと読みたいんだけど、単独スレ建てたほうがいい?
職人さんも遠慮してるみたいだし、単独スレなら気にせず投下できると思うけど。
他の職人さんのこと気にすることはないと思われ。
新スレ立てると維持が難しいよ。
遠慮せず、またぜひ投下していただきたい。
もちろん他の神、他のSSも大歓迎。
みなさまの萌えについていく所存です。
魔女単独は絶対維持できないと思われ。
125 :
122:03/10/29 23:26 ID:vFUYb8Te
そうか、維持できないかぁ。
スレ住民の中にはここが魔女スレと化すことを嫌う人もいるかと思ったんだが
好意的な人が多いなら、このスレを活用させてもらうよ。
というわけで魔女職人さん降臨きぼん。
飢えてるから読ませてくれ!
ゴーストハント読みたい…
その場合のカップリングはナル麻衣が王道なんだろうか?
いきなりだけど辺境警備とかグランローヴァとかの紫堂恭子キボンと叫んでみる。
あっ、それキボンヌ〜
つーかやじきたネタはやっぱりムリ?
ムリとかじゃなくて萌えを感じる職人がまだ現れないだけでは?
そう言うときは下手でもいいから自給自足。
ガンガレ!!
やじきた復活記念で自給自足でガンガってみましょうか。
その前に単行本買い直さないとだめですね(w
あっ、でも漏れやじ×ハーディ萌えなんだよね。
需要ないか…
わしなんかさらに需要のない北×剛萌えw
紫堂恭子だったら癒しの葉のフィニ×セレスが読みたいな・・・。
「君は私の心を動かした
その責任を取らなければならない」
「なんであたしが・・・っ」
ひょいと躯が軽くなる
グランローヴァのサイアム×イリューシア萌え。
>>134 なんかキタ-?
杜野亜希物キボン
知ってる人いるかな・・・タロットウォーズで雪乃×ルシファー、志摩→純。
でも一番見たいのは(このスレでこんなこと言うと嫌がられるかもしれない
けど)志摩と純と雪乃の三人で仲良くというパターンだったり。
スキビの蓮キョウとかショウキョウとか、
ダイアモンドヘッドのライ七とか、
ありのままの君でいての一めぐとか、
お嬢様シリーズの拓麗とか、
ご近所の勇バディとか、
ハイスコアの嵐エミとか…
よ、読みたいな…(ボソ
私はSS書けない…。クレクレ厨にしかなれなくてスマソ…。
私もスキビ読みたいー!でも蓮とかまだつかみどころがなくて難しそう。
ハイスコアは松本兄妹で近親読みたいんですけどダメですか。それかダマ。
140 :
名無しさん@ピンキー:03/11/02 01:55 ID:HgcIDKAC
尚キョウって…キョーコがなにもしらずにいたころのでしょうか…
そのころ関係があったかは疑問だけど。
それともその後…?
>>127 辺境警備は大好きな作品だけど、誰と誰をエロるの・・・?
801カポーしか浮かばない。そしたら板違いだし
隊長さんとシルフィンとか、神官さんのご両親とか、カイルと星の谷の
女の子とか。
やじなら蚊取り線香×きたさんか、桃×きたさん。
普通は同棲していて関係がないなんてありえないが
あの漫画ではそれはありそうな話だ。>スキビ
後なら踏み台に位にしか思ってなかったキョーコにひかれてしまって…かな?
だがしかし肝心のキョーコの態度が思い浮かばん。
下手したら怨霊使って殺しそうだ・・・
怨霊プレイハァハァ
>143
同意ー。
でも相手違うとエチーも全然違う感じになりそう。
前者は蚊取りがいっぱいいっぱいのキタさんリードで、後者は桃さんが
遊びっぽく始めて中盤で暴走しそうだ。
隊長さんとシルフィン、萌え〜
>>132 めっちゃ遅レスだけど、自分もやじ×ハーディ萌えしたッ!!!!
同意見の方がいて嬉れスィ〜
懐かしりぼん作品だが
天使ないの滝川マン×マミリンとか
あなスキャのタケ×芹香とか…
うーむ。エロに持っていくのが難しいか。
ちょっと時代をさかのぼって、ダダ×フロルとかは?でもやおいになるのかなー。
あと「私を月まで連れてって」シリーズが見たいかも。
でもダンとニナは年齢がアレだし、ブライト2世×七重は近親だからいやな人も
いるかもね。
安全なのはハリアンとおヤエさんくらいか・・・「まさか・・・」スレ向きだけど。
まさかスレ向きだね。>おヤエさんとハリアン
ダンと二ナは二ナを16設定にすれば大丈夫。
ブライトには二ナの娘がいるじゃないか。
いつになるか分からんし想像もできないが。
娘の恋人の怒り狂うダンとあんたと同じだろうと
突っ込む二ナは思い浮かぶんだけど。
お嬢様シリーズの佐伯物が読みたいといってみるテスト。
ブリミレやカンキリとかも見たい。武吉萌。
知ってる人いるかな?
「私を月まで連れてって」(・∀・)イイ!!ね。
でもこの前出た外伝は余分だったな。絵が変わり過ぎ。
このスレで読むなら…ブライト×おやえさんってのはダメ?
あ、セックルなしだったんだっけ?このカポーは。
そういえばニナとダンはそっちの描写なかったんだね。
せめて初夜くらいのムードを描いて欲しかった。
あんなに風木で絡ませ描いたのに。
ていうかラブコメだしなあ。
顰蹙覚悟で言ってみる。はいからさんの狼と環・・・。
本当は昔の少女漫画(上原作品とか)で見たいのたくさんあるんだけど
反応が恐ろしくて書ききれない。
はいからさんだったら主人公たちの初夜を・・・想像つかんw
>>157 狼と環いいね〜
大ファンだったよ。誰か書いてくれないかな・・・
>>158 全然エロくなさそうな気がするw
じゃあ少尉とラリサってのは?
・。・・読みたい人なんていないか…
紅緒が初夜にどんな反応したのか興味があるな。
でも真面目にキスはしてたし〜〜〜彼のなすがまま?
まさか少尉にケリ入れたりはしないだろうな(w
関係ないが「姫君の条件」の二人のエロパロきぼんぬ
娼館での描写がギャグになってて哀しかった・・・w
姫君の条件(・∀・)イイ!
後もう一寸絵が……ゲフゴフ
「私を月まで連れてって」「はいからさんが通る」どっちも(・∀・)イイ!
両方とも主人公カプが見たい…。
神の光臨を待つ…。
>161
そうよ!キールもう一押し!真剣にイケイケイケーーーーーーーって
叫んだのは私だけだろうか?
てか
ゲルダの名の由来は氷の女王?
東京クレイジーパラダイスはどう?
萩尾望都でエロってのはどうよ?
「フラワー・フェスティバル」とか。
やじさんとハーディと聞くとなんか鬼畜ぽいのが浮かぶ(w
>>167 確かに…!しかし、そーいうSSは見たことがなくってガッカリ
169 :
名無しさん@ピンキー:03/11/16 11:39 ID:i1uiRF0F
そ、それはどちらが攻なんでしょう?
本編で充分やじさんがハーディをいたぶってる感じがする(藁
おそらく連載再開しても恋愛沙汰は進展しそうもないし
ぜひ ネ申 の降臨きぼん
>169
本編でやじさんに悪意無くいたぶられているハーディが、リベンジって感じ?
例えばやじさんの前でわざと具合悪いふりして、介抱してくれるてる所をいきなり
ガバッと…とか?
とりあえず、やじさんはナイスバディなんで、触り心地が良くて楽しそーだ。
171 :
名無しさん@ピンキー:03/11/18 15:31 ID:2T4Rihlm
それいいね!リバンジハーディ〜
そういえば、市東さんの漫画で恋愛のアップダウンが
じっくり楽しめる漫画、ありました?
リバンジ・・・・リベンジです。ごめんなさい〜
原作付きの恋愛?ならあるよ。
ウキウキ展開が楽しみな恋愛…ない?
お久しぶりです。しつこいくらいに魔女婚ですみません。
犬も食わない痴話喧嘩ネタですが、今回はちょっと長めです。
***
『日溜まりの情事』(1/16)
「おまえとはもう離婚だ! クソッタレ!」
新婚さんの朝は、新妻の怒声から始まった。
長い旅路の果てに数々の試練を乗り越えて、ようやく結ばれたエレインとマティアス。
互いを認めあい、一生を支え合う誓いを交わしたものの、だからといって
喧嘩が絶えるわけではなかった。
「あのな、どうしてあんたはそう短絡的なんだ。
仕事が長引いて帰りが朝になったくらいでガタガタ言うな」
気怠げにマティアスは水を汲み、とりあえず渇いた喉を潤す。
そのすぐそばで仁王立ちするエレインの脇を通り過ぎ、湯を沸かす用意を始めた。
「それじゃその香水の匂いはなんだよ!
朝帰りして他の女の匂いをぷんぷんさせて、なんの仕事だよ!」
「依頼人が香水臭いおばさんだっただけだろうが。
そんなくだらないことで目くじら立てるな」
「く、くだらないだと? わたしというものがありながら、平然と他の女と
朝まで過ごして、くだらないだと?」
「いいかげんにしろ。だいたいあんたは毎日のように離婚だなんだと騒ぐが、
そんなに離婚したがるならどうして俺を選んだんだ。
こんなことならステファンと結婚すればよかっただろうが。
そうしたらもっと幸せになれたんじゃないのか?」
なげやりに言い捨て、マティアスは心底面倒臭そうに服を脱ぎ、
湯を張った桶に浸した布で身体を拭き始めた。
『日溜まりの情事』(2/16)
むかついたエレインはそれでもマティアスにまとわりつく。
「なにぃ? わたしの純潔を奪っておいて、その言い草はないだろ!」
「あのなぁ……、人を強姦魔みたいに言うな」
「似たようなことならおまえ何度もしたじゃないか! その気もないくせに
胸に触ったり、キスしたり、わたしの身体を弄んだじゃないか!」
「………………」
あまりのばかばかしさに返事をする気も無くしたマティアスは、溜息をつく。
もう放っておこうと思う。
「おまえ、その調子で依頼人と匂いが染みつくようなことをしてきたんだろ?
最低男なら、そのくらい朝飯前だよなっ」
マティアスの動きが止まる。
「あんたはそういう目で俺を見ていたわけか」
冷ややかな氷色の瞳に見据えられ、エレインは怯む。
「な……なんだよ。文句あるのか?」
「あんたには思い知らせてやらないとならないようだな」
「へっ? な、なにを……」
いきなり腕をつかまれて、エレインは後ずさる。
「俺にだって選ぶ権利はある。どうして三段腹のおばさんに欲情しなきゃならない」
三段腹だったのか、とエレインは妙なところに感心する。
そうしているうちにマティアスの腕の中に抱きすくめられた。
彼の顔が迫る。キスで誤魔化すつもりかと思いつつも、条件反射で目を閉じる。
と、いきなり頬をつねられた。
「すぐにその気になるな」
にやりと意地の悪い微笑みを湛えたマティアスに、エレインは戦慄を覚える。
マティアスがこういう笑いを浮かべるときは、なにかひどいことになる気がした。
『日溜まりの情事』(3/16)
予感は間違っていなかったとエレインは思う。
マティアスが身体を拭いていた布は、今はエレインの目を覆っている。
朝の光を身体に暖かく感じていながらも、その視覚は暗闇に包まれていた。
「や……やだ。ほどいてよ、マティアス……!」
自力でほどこうにも結び目に魔術が施されているのか、エレインには解く術がない。
「ほどいてください、だろう」
そう返しながら、マティアスはエレインに触れようともしない。
声は近くに感じるけれど、立ったままで目隠しされては天地の感覚も揺らぐ。
「……ほ、ほどいてください」
「いやだ」
「なっ……、ちゃんと言ったじゃないか!」
「これはお仕置きだからな。あんたが身をもって反省するまで許すつもりはない」
「こんなことされて、なにを反省するっていうんだ! この鬼畜! 変態!」
「どうとでも言え。ただし、あんまり騒ぐと次は猿ぐつわを咬ませるぞ」
やっぱりこいつは鬼畜だと思いながら、エレインはだんまりを決め込んだ。
「よろしい」
マティアスの意図が全く読めないまま、不安ばかりが募ってゆく感覚に
エレインは困惑を隠せない。
目隠しされたままで、今日一日を過ごせというのだろうか。
『日溜まりの情事』(4/16)
「さて、今のあんたには何が見える?」
「なにって……おまえが目隠ししておいて、何が見えるっていうんだよ!」
「未熟者」
ぴしっとデコピンされる。見えないおかげでよけることもできずに、
まともにヒットする。
「目に見えるものだけがあんたの全てか」
マティアスの手が、首筋に触れる。
やはり予期せぬ出来事に、エレインは身を硬くする。
柔らかな手つきで首筋からうなじへとなぞる指は、すこしざらざらして暖かい。
その指に手を重ね、たしかにマティアスの手だと思う。
長い指。関節は太く、爪は短く切り揃えられ、エレインの手よりも
はるかに大きい。
手を重ねたまま彼の手は顎を辿り、頬を撫でる。その感触に身体が震える。
……これは合図だ、とエレインは悟る。
「ま、待てよ。朝っぱらから何をするつもり……」
言葉の最後は唇で塞がれる。ああ、やっぱりそうなんだとエレインは思う。
絡まる舌のざらついた感触に陶酔しそうになったところで
もうかなり儚くなった香水の残り香に気を取られる。
「や……やめろよ!」
思いきり突き放す。
「ひどいよ、おまえから他の女の匂いがするのに、やだよ。
本当に三段腹のおばさんでも、わたしには他の女なんだから……!」
目隠しの布に温かな湿り気を感じる。涙が零れる。
マティアスは何も言わない。ふいにエレインの側から気配が消える。
『日溜まりの情事』(5/16)
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
どこかへ行ってしまったのかと不安になり、エレインは手探りであたりを探す。
「マティアス? まさか寝ちゃったのか?」
自分に目隠しをしたまま、どこかへ出掛けたのだろうか。
それとも仕事で疲れて、さっさとひとりで寝てしまったのだろうか。
どちらにしても、なんてひどいやつだと思う。
結婚してさえ冷たい態度は変わらず、ろくに愛の言葉も囁かれたことがない。
……本当に自分は愛されて結婚したのだろうかと、不安になる。
と、足元にあった椅子につまずいて、転ぶ。
膝と腕をしたたかに打ち、痛みよりも孤独感で立ち上がれそうにない。
彼に必要とされていると思っていたのは自分だけの思い込みだったのか……。
そう思ったとき、床を伝わる振動に気付く。
「あほか。見えないのになんでおとなしく出来ないんだ」
倒れている身体の下に腕を入れられ、起こされる。
「どこか打ったか?」
怪我がないかを確かめるように、エレインの身体を検分しているのがわかる。
エレインはマティアスの身体にしがみついた。
「……どこ行ってたんだよ。いきなりひとりにするなんて、ひどいじゃないか」
「あんたが匂いを気にするから、落としてきたんだろうが。文句を言うな」
くん、と匂いを確かめる。何も纏っていないせいか、匂いはしない。
髪からはまだ水分が滴っていて、その冷たさに驚く。
「まさか、井戸水で……?」
「悪いか」
なんて面倒臭がりなんだろうと思いつつ、エレインはマティアスの首に抱きつく。
「身体が冷たいよ……。風邪ひいたらどうするんだ」
「じゃあ、あんたが温めてくれ」
愛しさで胸がいっぱいになる。手探りで彼の顔を辿り、唇にキスをした。
『日溜まりの情事』(6/16)
彼の唇は首筋、喉、頬を通って耳朶を甘く噛む。
うなじの髪の生え際を指先でくすぐり、優しく髪を梳く。
胸元の紐をほどく際に微かに胸に触れた感触に、エレインはいままでにないほど
感じていた。胸元に彼の手が滑り込み、柔らかく揉む。
そうしながら、深いキスを続ける。
「ん……んっ…………」
喉の奥から声が漏れる。彼の姿が見えないことで、感触と気配だけが全てになる。
マティアスの指が胸の尖端をつまみ、指先でつま弾く。
くすぐったいような心地よさに、身体の奥に熱が灯る。
離れた唇は、胸を吸う。舌で転がすようにしたかと思えば甘噛みし、
彼の口元から零れる音にさらに敏感になる。
見えないことをもどかしく感じながらも、新鮮な感覚も拭えない。
「や……は……ん…………」
胸だけで登りつめそうになったとき、彼の唇が胸から外された。
「…………マティアス?」
少し荒めの呼吸で問えば、彼は静かに答えた。
「簡単にいかれちゃ困る。言っただろう、これはお仕置きだ」
「な……、なんで?」
エレインは混乱する。
怒っていたのは自分で、それを許す気持ちになっていたのに。
「わからなければ考えろ。俺はまだ許しちゃいない」
『日溜まりの情事』(7/16)
そう言って今度は腿を撫で上げる。
エレインのスカートをたくし上げ、下着の上から秘裂を軽くなぞる。
「あの程度でこんなに濡らして、この先どれだけもつかな」
いやらしいことを言うマティアスに、エレインは真っ赤になる。
「そんなこと言うなら触るなよ!」
「触らなくていいのか」
うっと言葉に詰まる。本当は触って欲しくてたまらない。
と、下着の上から温かな感触が伝う。
「や……っ! な、なに? なにしてるんだ?」
パニックになりながら、彼の舌が秘裂をなぞっていることに気付く。
「やだ、そんな……だめ……!」
慌てて手を伸ばし、まだ冷たく濡れている彼の髪に触れる。
内腿に髪から落ちる冷たい雫を感じ、中心には彼の熱い舌……。
布越しとはいえ、その舌の感触ははっきりと伝わる。
「だめ、きたないよ! あ……あ……っ」
薄い生地はエレインの中から湧き出るものとマティアスの唾液に濡れそぼり、
中で貼り付く柔らかな毛の様子を浮き上がらせている。
花芯の尖りに舌をあて上下に動かせば、エレインは羞恥にすすり泣く。
「や……だ…………ぁ…………」
それでも声には艶を帯びる。唇で吸い上げれば、小さく悲鳴をあげる。
抵抗して膝を閉じようとする脚を押さえ、下着を一気に引き下ろせば、
透明な糸が、つと延びた。
『日溜まりの情事』(8/16)
秘所に視線を感じて震えるエレインに、マティアスはさらに唇を寄せる。
布越しよりさらに鮮烈な感触に、エレインの身体は跳ねる。
濡れそぼった花弁は瑞々しく誘い、その中に舌を割り込ませる。
凹凸のある内部は熱く、内壁を強く擦るように舐めれば締めつけてくる。
締めつける力の強さに舌の自由はなかなか利かないが、それでも執拗に
マティアスは責め上げる。出し入れを繰り返し、舌が外れれば
今度は花芯を深く吸う。
周囲に溢れている愛液を舌で絡め取り、また侵入を繰り返す。
とめどなく溢れる箇所はひくひくと蠢いて、新たなる生命の水を零れさせる。
こんなに感じているのは、全神経がこの場所に集中しているからだろうか。
泣きながらエレインは、懇願する。
「マティアス、お願いだ……助けて…………」
早く挿れてほしいと、彼女はねだる。
「まだだ。あんたが認めるまで、終わらせない」
認めるって、なにを?という問い掛けは、更なる快感に流される。
花芯を深く吸われながら、指が入り口をなぞったからだ。
「ひぁ……っ!」
指はなかなか入ってこない。焦らされて無意識に腰を動かす。
そうしても願いは叶えられることはなかった。
『日溜まりの情事』(9/16)
「まだわからないか? あんたは俺をなんだと思っているんだ」
「なにって……、ん…………」
エレインの唇に何かが触れた。
とろりとした液体のついた、彼の指。
そっと口に含む。舌で舐め取りながら、それが元は自分の身体の中から
出てきたものだと感じる。
愛おしげに彼の指を舐め、舌で愛撫する。
指が唇から離されると今度は抱きしめられ、顔を上げればキスが降る。
マティアスの唇も、さっきの指と同じ味がした。
粘膜のようなとろみを舐め、少しざらつく彼の顎を両手で撫でる。
丹念に唇に舌を這わせ、彼の肉厚な下唇を吸う。
同じように上唇も舐め、鼻の頭にもキスをする。
脚の間から雫が腿を伝うのを感じながら、マティアスの意図を探ろうと
思考を巡らそうとする。
けれども彼に対する愛しさばかりが頭を占領して、唇だけでも
求めることしかできなかった。
『日溜まりの情事』(10/16)
唇が微かに触れ合う距離で、エレインはせつなげに言葉を告げる。
「わたしはおまえしかいらない。おまえにとってわたしの存在も
そうであってほしいと願うのは、自分勝手か?
わたしじゃなくてもいいなんて、そんなのやだ……」
彼にとって自分が何番目の女かなんて、考えただけでも悲しくなる。
自分の知らないマティアスが、こんなふうに他の女を愛するのだと
思っただけでも心が張り裂けそうだ。
マティアスの手が、エレインの頬にかかる髪をかきあげる。
「あんたが俺を最低だと罵っても別に構わない。
それだけのことをしてきたんだから当然だとわかってる。
だけどな、そんなに信じられないか?
信じることができないのに、俺を選んだのか?」
ようやく彼の意図が見えた気がする。信じていないのは自分のほう。
すぐに離婚を口にするのは、それを絶対的に否定してほしいから。
毎日確かめないと不安になる。
他にもっと相応しい人が彼にはいるのではないかと心のどこかで思ってた。
ゆめみの森で、彼がエレインを車輪に選んだ時と同じ。
あのときも本来の彼の車輪である呪具にやきもちを妬いた。
彼はちゃんと自分を選んでくれたのに。
マティアスの覚悟を、エレインは信じなければならない。
義務ではなくて、心からの信頼。
『日溜まりの情事』(11/16)
「わたしはおまえに愛されていると自惚れても嫌いにならない?
チビで貧乳でも、満足できる?」
「そのうえ我儘で、どうしようもないくらいアホだけどな」
くすりと笑うのを鼻先に感じる。
バカにされたのだと思うけど、それでもいいやとエレインは思う。
マティアスの手は愛おしげに頬を撫で、優しいキスをくれたから。
彼の胸に触れて、下へと指を這わせる。
手探りで進んだそこにはすでに膨らんでいる彼の一番熱い場所があった。
触れて形を確かめ、先端にそっと唇を寄せる。
見えていたら、こんなことはできなかったかもしれないと思いながら、
エレインは柔らかく口に含む。
最初はついばむように軽く吸う。少しずつ深く口に入れる。
抜き様に引っかかる場所で唇を止め、舌で先を転がすように舐める。
「歯は立てるなよ」
エレインの髪を梳きながらマティアスは言う。
性格も目つきも口も悪いこの黒魔術師に、こんなことをした女は他に
いるのだろうか。変なところで行儀にうるさいこいつのことだから、
簡単には許さないはずだとエレインは確信する。
口を窄めて先端に負荷を与えると、ぬるりとした体液を感じた。
ちょっとびっくりして口を離すが、自分の中から溢れるものときっと
同じなのだろうと、改めて口に含んで飲み込む。
さっきはマティアスが口で愛してくれたから、ちゃんと返したい。
稚拙な愛し方しかできなくても、精一杯心を込めて尽くしたいと思う。
『日溜まりの情事』(12/16)
マティアスの手は、膝元に小さく屈んでいるエレインの華奢な胸をまさぐる。
指先で薄紅の先を弄び、大きな手で全体を揉む。
揺さぶれば、たわむくらいに成長した胸は、残念ながら本人に自覚はない。
柔らかな胸の感触は日に日に心地よくなる。
身体を重ねるごとに、彼女は成長する。
小さな口を開き、懸命に自身をくわえ込む姿にマティアスは愛しさを覚える。
魔術の覚えは悪いくせに、こういうことには熱心なのかと苦笑しつつも
新しいことを教える欲求も抑えきれない。
と、エレインの舌が敏感な箇所を辿る。
「…………っ」
あやうく声を漏らしそうになり、堪える。
まだ、こちらの快感までは教えられない。弱みを握られるには、まだ早い。
胸を弄っていた手で、身に纏ったままの彼女の衣服をゆるめる。
完全には脱がさないでスカートの中に手を入れ、腿に流れる露を伝い、
秘裂をまさぐる。
つぷりと指を挿し入れれば、エレインはくわえ込んだままに呻く。
「おい、歯を立てるなと言っているだろう」
自分の余裕の無さを悟られたくなくて、きつい口調になってしまったことに
マティアスは失笑する。
指を蠢かせながら、怒張し続ける自身の昂ぶりを意識していた。
『日溜まりの情事』(13/16)
指でエレインの中を探り、花芯の尖端を擦る。
執拗に花芯を擦り続ければ堪えきれなくなったのか、エレインは自身から
口を離した。そのままマティアスの腰に縋るようにしがみつく。
「はぁ……あんっ……あ……」
温かな吐息が怒張に触れる。それだけでも刺激を感じる。
裏返る声に満足して、マティアスはエレインの身体を起こす。
「さて、あんたはこれからどうしたい? 言ってみろ」
意地悪く問う。ぐったりとマティアスに身体を預けているエレインは
息も絶え絶えに言葉を絞り出す。
「…………おまえと……、ひとつになりたい……」
「どういうふうに?」
「……繋がりたい」
エレインは気怠げにマティアスの頭を抱き寄せ、花弁から滴り落ちる雫で
マティアスの膝を濡らすのも構わず、彼の上に跨がる。
「お願い……。欲しいんだ…………」
「上出来だ」
『日溜まりの情事』(14/16)
マティアスは彼女の腰を自らの中心に導く。
熱い花弁が先端に触れるのを感じ、徐々に柔らかな内部に覆われてゆく。
「……はっ……あ……っ」
マティアスの首にしがみつきながら、苦しげにエレインは呻く。
痛むのか身体をずらしながら沈め、完全に奥まで繋がると、安堵の溜息をついた。
「マティアス……わたし、おまえがそばにいるなら何も怖くない。
どんなことでも平気……」
マティアスはエレインに口付ける。
目隠しで視界を奪われても、自分を信じるというエレインの気持ちを大切に思う。
それでもまだ、愛の言葉ひとつも言ってやれない。
どういう言葉で伝えればいいのかわからない。
考えるほどに、どんな言葉も陳腐に思える。
そのかわりに、最大限の態度で応えたい。
エレインの髪を撫で、舌を絡めると、彼女の入り口がぎゅっと絞まるのを感じた。
「しっかりつかまってろ」
そう言うと、繋がったままエレインの脚を抱え上げる。
それだけでエレインは眉をひそめる。
腰を動かせばするりと彼女の中を滑り、ふわりと浮いて戻る腰は
再び彼を深く受け入れる。強い刺激にエレインは喘ぐ。
浅く、深く波を使い分け、徐々に高まりを意識する。
抱きしめあいながら、唇を貪りあう。その合間にもエレインは声を洩らす。
『日溜まりの情事』(15/16)
登りつめる感覚に、マティアスは体勢を変える。
エレインの脚を抱えたまま上に覆い被さるように身体を倒す。
さらに強く腰を打ち付けると、エレインは余裕を無くしたようにすすり泣く。
「や……や……あん……んっ……」
締め付けはどんどん強くなる。打ち付けるほどに、はだけた胸元が揺れる。
激しく突き上げ、擦りあう接点は燃えるように熱い。
「マ、マティアス、もうだめぇ…………!」
自分ももう限界だった。
もう一度深く口づけを交わし、おそらく聞こえないくらいに小さな声で囁いた。
「………………」
「え……?」
彼女の中に全てを放つ。
「あ……あああ……っ!」
熱い迸りは彼女の中で大きく跳ね、蠢く胎内に迎えられた。
『日溜まりの情事』(16/16)
ぎゅっとエレインの身体を抱きしめ、そして力を緩めると
エレインの腕も静かにほどかれる。
まだ呼吸は熱い。マティアスはエレインの額の汗を拭い、目隠しを外す。
眩しげに目を細め、潤んだ眼差しで彼女はマティアスを見つめる。
「……もう一度、ちゃんと言ってよ」
「………………なにを?」
マティアスは不機嫌に眉をひそめる。
「言ってくれただろ? 愛してるって」
「言ってない」
「嘘だ。ちゃんと聞いたもん」
「記憶にないな」
「ずるいよ、もう一度言ってってば!」
「うるさい」
そう言って、マティアスはエレインの言葉をキスで封印する。
うっとりと受け止めたエレインは、ようやく周囲の様子に気がつく。
「…………おい。なんでドアも窓も開けっぱなしなんだよ」
ニヤニヤしながら彼は答える。
「気にするな」
「な……、この、どあほーーー!」
新婚さんの昼下がりも、やはり新妻の怒声で始まるのだった……。
【END】
***
執拗で激しい目隠しプレイ……を目指したつもりがこんなんなりますた。
_| ̄|○||| ガックシ
まだまだ未熟で恥ずかしい限りですが、次回があったら
今度こそ欲望に任せたエチーを目指したいと思いまつ。
190 :
名無しさん@ピンキー:03/11/24 05:11 ID:FhxVY/aQ
>>174-189 13タン、キテタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━!!!!!
面倒くさがりマティにワロタw
次回作も楽しみにしてるよ。
・・・できれば別の作品もキボンヌなんだがw
しばらく寂しいなあと思ってたら
何時の間に神が降臨してる〜
>13たん
乙&GJ!
ほのぼのしていていいよ。
エレインが積極的なのもすごくイイ!
またなんか書けたらいつでも投下しておくれ。
自分的には魔女婚大歓迎(w
ああ、破妖の二人もこんなならなああ。
繰り言でした。
原作読んだことないけど、読みたくなってきた〜
窓、ドア全開?ということは〜?
萌
キタ━━━━(Д゜(○=(゜∀゜)=○)Д゜)━━━━━!!!!!ww
マティエレキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
13氏、乙です乙ですGJです!
久し振りなのは雑誌に触発されたんでしょうか?新刊も楽しみです。
SS、口が悪くて意地が悪くて都合の悪い事はなかった事にするマティアスに萌え、
喜怒哀楽が激しく素直で可愛いエレインに萌え、
二人がお互いを思う部分に思いっきり萌えますた(*´д`*)ハァハァ
いつも思いますが原作の流れ汲むのお上手ですねー。
次回もありましたらまた萌えさせて頂きまつ。
>13氏
今回のSSもよかったです。
マティアスが疑って欲しくなかったのはエレインに対する愛情だと読みましたが
そのわりに愛の言葉ひとつまともに言えない不器用さに萌えました。
エレインも自信がない故にマティアスを試し、だからこそのお仕置きなんですよね?
まるで原作でのすれ違いそのまんまで感激です。
またの降臨を楽しみにお待ちしてます。
拙いものを読んで下さってありがとうございますた。
ほんとは別作品も書いてみようと思ったけど上手くいかなくて……。
年明けにでもまた何か投下したいと思っているので
またよろしくお願いしまつ(`・ω・´)
マティエレ萌ええぇぇぇええぇ!!
マティアスがちゃんと意地悪なところがまた(・∀・)イイ!!です。
魔女婚の個人SSサイトの多くはマティちゃん、甘いからねぇ。
このくらいの辛さが自分好み。
もっと鬼畜モードも見てみたい気もするけど(w
>>199 そういえばエロうたってるサイトでも書き逃げっつーか
ここまで書いてくれるところにはまだ出会えてない。
13氏はサイト開いたり持ってたりはしないのかな?
>200
サイト持ってたらここにはいないと思われ。
つか13タンはこのスレの守護神なので外に誘惑しないでくれ(w
魔女のエロってオズアンばかりだからマティエレは貴重。
てかそろそろスレ違いかな(w
他作品も読みたいので書けそうな人にはどんどん投下して(* ゚д゚)ホスィ
自分は高遠作品のSSが読みたいです……。ガルディア萌え。
しかしファンサイトすらみつからないよ。・゚・(ノД`)・゚・。
需要があれば自分でも書きたいくらいですが、
はたして同好の士が存在するかどうか。
もとスレでちらっと出たけど、レディーヴィクトリアンちょっと書きたい。
需要ある?
別スレの決着つけてからになるんで、ちと時間喰うかもだけど。
有ります!お待ちしております〜。
あと破妖の剣のSSもきぼんぬ(w
ありそうでないのよねえ。
>203
うわー見たい見たい。
ガルディア好きだー羽があればもっと。
>204
カプリングはノエル×ベルでつか?
どんな状況で…気になります。
みなさまお待ちしています〜
207 :
名無しさん@ピンキー:03/11/27 22:42 ID:dADglFii
>204
LV好きだ〜。楽しみにしてます!
シルバーシーフと銀のレディのカプが読みたい!と思ったけど
考えてみたら板違い…ガクリ。
書いてみました。完結してない上にエロまで行ってませんが、
とりあえずできたとこまで……。
明日には完結させる予定です。
なおタイトルの入れ方等、◆13thqqqNCc 様を参考にさせていただきました。
*****
『姫君のささやかなたくらみ』(1/15)
その日のアリィシアはいつにもまして機嫌が悪そうだった。
鏡台の前に座ったアリィシアの髪を丁寧にとかしつけていた侍女のアルミラが、
困ったようにかぶりをふってみせた。
「いけませんわ姫様、またそのようなお顔をなさっては……。せっかくの
可愛らしいお顔が台無しになってしまいますわ。今日はガルディア様に会いに
いかれるのでしょう?」
ガルディア、という名前を聞いて一瞬ぱあっと顔を輝かせたアリィシアだったが、
すぐにまた眉間にしわを寄せると、はああ〜っと大仰にため息をつく。
そんな様子を見て、後ろに控えていた侍女たちは口々に囁き交わした。
「アリィシア様ったらどうしたというのでしょう……。最近ガルディア様に
会いに行くのもなんだか楽しくなさそう」
「その割には毎日のように入り浸ってらっしゃるけど」
「でも、ほんの何週間か前まではあんなに楽しそうにしてらっしゃったのに……」
『姫君のささやかなたくらみ』(2/15)
一月近くも前だろうか、アリィシアは「そうだわ! その手があったのよ!」
と急に叫んで城を飛び出し、ファクトール公爵家へ押しかけるようにして遊びに
行ったことがあった。
何があったというのか帰ってきたアリィシアは終始ご機嫌で、しかもそれは
一週間ほども持続されたのである。
だがその後は逆に日を追うごとに元気をなくしていき、ここ二、三日にいたっては
窓の外を眺めてはため息ばかり、である。公爵家の双子に問い合わせても
とくに心当たりはないというし、アリィシア付きの侍女たちは気をもむばかりの
数日を過ごしていたのだった。
「ねえアルミラ、手紙とか鳩とか……とにかく何でもいいからあたしあての
知らせ、届いてないわよね?」
アルミラだけに聞こえるような小さな声で、アリィシアはそっとたずねた。
アルミラは小さくかぶりを振る。
「いいえ姫様、今日はそういったものは届いておりませんわ」
アルミラだけはなんとなくさとっていた。アリィシア姫は何かを待っているのだ。
おそらくアリィシア姫あてに送ってこられる何か――。
何か騒ぎの元になるようなものでなければいいけれど、と従順な侍女は胸
のうちで祈りつつ、姫の髪をすき終えて鏡台の上に櫛を置こうとした――その瞬間。
世にも恐ろしげな爆発音が部屋中を轟かしたのである。
『姫君のささやかなたくらみ』(3/15)
「リオ! リオ・グランディオ!」
先に声をあげたのはアリィシアだった。
部屋の真ん中にしりもちをついたような格好で座っている魔法使い見習いの
少年――リオ・グランディオは、周囲をきょろきょろと見回している。幾人か
気を失って倒れている侍女たちの姿を認めてちょっと不思議そうな表情を
浮かべたあと、アリィシア姫と目があった。
「へへへ、大成功!」
そういってガッツポーズを決めようとしたリオ・グランディオの頭を無常にも
アリィシアのげんこつがおそった。
「なーにが『大成功』よっ! ちっとも進歩してないじゃないの!
どうしてくれるのよ! この部屋っ!」
「どうって……どうもしてないだろ? ひどいや師匠」
リオ・グランディオは殴られた頭部をさすりながら涙目でアリィシアを見上げた。
え、とうろたえてアリィシアは辺りを見回す。
――たしかに、気の弱い侍女が何人か気絶しているだけで、部屋の中には
煙も立ち込めていなければなにか破壊された様子もない。どうやら今回は本当に
音だけで被害は済んだようだ。
残った侍女たちが胸の前で祈るように手を組んで遠巻きにこちらを眺めていたが、
以前この城に滞在していたこともあるリオ・グランディオが元凶だとわかると
いくぶんか警戒心も薄れたようだった。
アリィシアはアルミラを始め侍女たちに今見たことをひとまず口外しないように
固く口止めすると、さっさと彼女達を部屋から追い出してしまった。
『姫君のささやかなたくらみ』(4/15)
扉を閉め、人の気配が部屋の前から遠ざかったのを確かめると、
アリィシアはくるりと部屋の中央に向き直った。
「ふふふ……。会いたかったわリオ・グランディオ! 例のブツは手に入っ
たんでしょうねー?」
なにか背中に冷たいものが走ったような気がして、リオ・グランディオは
思わず身をすくめた。
「ど……どこでそんな言い方覚えてきたんだよ師匠。 相変わらずちっとも
お姫様らしくないなー」
「いいじゃない、気分よ気分。で、どこよどこどこ? 持って来てくれたんでしょ?
早く出してちょうだい!」
「あーでもなー師匠、俺が魔方陣なしで移動できるようになったってのに
ちっとも感動してくれないし……」
リオ・グランディオは膝を抱えたままそっぽを向いている。どうやらいきなり
殴られたことをうらみに思っているらしい。
「あー! 本当よねリオ・グランディオ! 立派じゃないすごいわ、それでこそ
あたしの弟子よ!」
「ひさしぶりに可愛い弟子が会いに来たっていうのにお茶もお菓子も無しだし……」
アリィシアはあわてて追い出したばかりの侍女たちを呼びにいき、
お茶の支度を整えさせた。
『姫君のささやかなたくらみ』(5/15)
テーブルいっぱいに並べられた焼き菓子の山を見て、リオ・グランディオの
機嫌もようやく直ったようだ。両頬いっぱいに菓子をほおばる弟子の食べっぷりに
しばらく見とれていたアリィシアだったが、本来の目的を思い出してあわてて
リオ・グランディオにつめよった。
「ちょっとちょっとー! のんきにお菓子食べてないで、さっさと例のアレ
あたしによこしなさいよ!」
いきなり胸ぐらをつかまれてリオ・グランディオは目を白黒させた。
「し、ししょお……くるし……み、みず……」
「水ならいくらでもあげるから! 先に渡してちょうだい! 苦労したのよ!
あたしは<塔>にマークされてるし神官たちには頼めないから、リインディを
なんとかうまくごまかして代わりに<塔>に手紙を出してもらったり! な
のにあなたったら最近ちっとも返事をよこしてもくれないし……! ずっと
待ってたんだからーっ」
「わ、わかったってば」
水差しごと渡されたリオ・グランディオは構わず直接注ぎ口に唇をつけると、
いっきに飲み下した。勢いがよすぎたのかげほげほと苦しそうに咳き込みながら、
胸元から薄茶色の小汚い小瓶を取り出してアリィシアに渡す。
「はい。それだよ。アリィシア姫のご注文の品は」
それは、アリィシアが何度も手紙で頼み込んで懇願して泣きついて、ついには
ガルディア所蔵の貴重な魔法の本と引き換えに(もちろん本人には無断である)
ようやく<塔>から持ち出してもらうことに成功したモノ――言わずと知れた、
惚れ薬である。
『姫君のささやかなたくらみ』(6/15)
「これが……ふふふ、これさえあれば……」
一人で頬を染めて笑うアリィシアをちょっと不気味なものでも見つめるように
眺めていたリオ・グランディオだったが、そのままアリィシアが外へ
飛び出しそうになるのを見て慌てて立ち上がった。
「ちょ、ちょっと待てっ! どこ行くんだよ師匠!」
「どこって、決まってるじゃない、ガルディアの館よ! あ、リオはそのまま
ここに残ってていいわよ」
「冗談じゃないぜ! 俺も行くよ!」
リオ・グランディオはちらりとティーセットの並べられたテーブルを振り返った。
名残惜しいが、アリィシア姫を一人で行かせるのは危険だ。秘薬・毒薬の類を
扱うのは細心の注意を要する。リオ・グランディオがそれに長けているとは
到底いえないが、アリィシアにまかせるよりはマシだった。なんといっても
アリィシア姫のたっての頼みとはいえ、<塔>から禁じられた秘薬を
持ち出したのが彼だとばれたら――。
「ただじゃすまない、よな……」
その時、リオ・グランディオの脳裏に浮かんだのは、彼を育ててくれた
<塔>の老魔法使い達ではなく――。
黒衣に身を包み、漆黒の髪と瞳と強大な力を持つ、かのアリィシア姫の
婚約者である大魔法使いガルディアその人だった。
『姫君のささやかなたくらみ』(7/15)
魔方陣から出ると、アリィシアはまっすぐガルディアの館の厨房を目指した。
リオ・グランディオも慌ててあとを追う。
「師匠、どこへ行くんだ? ガルディアを探さなくていいのか?」
「あら、ガルディアなら魔法部屋か書斎に決まってるじゃない。先に愛する
ガルディアのためにお茶の支度を整えるのよっ! 昨日覚えたばかりの焼き菓子
食べさせてあげるの」
勝手知ったる、といわんばかりにアリィシアは厨房へずかずか入り込むと、
さっさと蝋人形達を追い出してお菓子作りの準備に取り掛かった。物珍しさも
手伝って、リオ・グランディオもおとなしくそれを手伝う。
卵や木の実をふんだんにつかって焼き菓子の種を練り上げ、あとはオーブンで
焼くだけ、という段になって、アリィシアは大事に懐にしまっていた薄茶色の小瓶を
取り出した。
「うふふ、あとはいよいよこれを……」
「って、師匠、どれに混ぜる気だよ? 俺の分はとっといてくれよな!」
「あら、だってガルディアがどのお菓子を食べてくれるかわからないんですもの。
全部に混ぜておけばどれかひとつくらいは絶対食べてくれると思わない?」
『姫君のささやかなたくらみ』(8/15)
「じゃー師匠はどうすんだよ。一緒にお茶してアリィシア姫だけお菓子に
手をつけなかったら怪しまれるんじゃないのか?」
「あら、そんなことないわよ。ガルディアは……」
言葉を続けようとして、アリィシアはだんだん腹が立ってきた。今回のことも、
そもそもガルディアがあんな風だからリオ・グランディオに頼み込んだのだ。
何もしなくても、そばにいられるだけでいい。確かにそう思う。だけど、
それだけでは物足りないのも本音なのだ。
「どーせガルディアは魔法に夢中で、あたしのことなんかに興味はないわよっ。
お茶だって黙って飲んでくれるようにはなったけど、それだって魔法書片手に
目なんかそらしたこともないし、お、お菓子だって、一所懸命やいてもっ、
お、おいしいねのひとことも言ってくれた事ないしっ……!」
最後の方は言葉にならずに、涙と鼻水を啜り上げながら焼き菓子の生地に
小瓶の中の液体を振りかけるアリィシアの姿になんとなく鬼気迫るものを感じて、
リオ・グランディオは「自分の分」を主張するのはあきらめた。
オーブンに入れ、焼き上がりを待つ。やがて厨房中にいい匂いが立ち込めてきた。
「わあ、うまそー。師匠って、意外とこういうの上手なんだな」
「当たり前でしょ。ガルディアのためにたくさん練習してきたんだから!
って、『意外と』って何よ! 『意外と』って!」
「ま、まあまあ……。それより早くしないとこげちゃうぜ」
「ああっ! ちょ、ちょっと手伝ってよーっ!」
『姫君のささやかなたくらみ』(8/15)
美味しそうな焼き菓子がこんもりと盛られた大皿とティーセットをワゴンに
載せ終えると、アリィシアはうれしそうに微笑んで小さな焼き菓子をひとつ
つまみあげた。
「我ながらおいしそうな焼け具合じゃない? うふふ、味見してみよーっと」
「どわあああ! ししょーっ! 何考えてんだ!」
慌てたのはリオ・グランディオである。ひったくるように焼き菓子をうばわれて、
アリィシアはきょとんとした表情を浮かべる。
「何よリオ。あなたも食べたかったの?」
「何よじゃねーよ! ガルディアに食べさなきゃ意味ないっていうか、今ここで
師匠が食べちゃったらどんなことになるかわかってんのか!」
「え……ああ!」
アリィシアはハッと口を押さえた。
「あ、危なかった……!」
「危なかったのはこっちだよ! 頼むからしっかりしてくれ師匠……」
ガルディアの怒りを買うことを考えただけで半泣きになってくるリオ・グランディオの
気持ちを察することなどもちろんないアリィシアは、「危ないって何よ」と
プンプン頬を膨らませながらもワゴンを押してガルディアの書斎を目指し始めた。
すみません、上の番号振り間違えました。(9/15)です。
気を取り直して……。
*****
『姫君のささやかなたくらみ』(10/15)
書斎の扉をノックしてみる。返事はない。だが、アリィシアはかまわず扉を
押し開けた。
案の定、書斎の机に向かって古くて分厚そうな書物を広げている愛しい
魔法使いの姿がそこにはあった。
「会いたかったわガルディア。お茶にしましょう。今日は新作よ〜」
後ろ手に扉を閉めようとして、アリィシアはちらりと後ろを振り向く。
リオ・グランディオは小さくうなづいて見せて、そっとその場を離れた。あとは、
アリィシアが頑張るしかない。
ポットからティーコゼを外して、おそろいの陶器のカップにお茶をそそぐ。
小皿に焼き菓子を見目良く盛り付ける。
かいがいしくお茶の支度をするアリィシアをちらりと見上げて、
ガルディアはわずかに目を細めた。
悪巧みに夢中なアリィシアはそんなガルディアの視線にも気づかず、
いかにさりげなくガルディアが手を伸ばしそうな配置に皿を並べようか
思案していた。
「はい、ガルディア。どうぞ」
「……ああ」
アリィシアの差し出すカップを受け取り、何事もなく口をつけるガルディアを見て
アリィシアは内心ほくそ笑んだ。
(もう、楽勝よーっ)
『姫君のささやかなたくらみ』(11/15)
あとは惚れ薬入りの焼き菓子を口にしたガルディアに、ひたすら熱い視線を
送るだけ。簡単な使用法だがそれゆえに使い方と場所を間違えれば大変な
ことになる。かつて国家の陰謀に使われた事例も数多く、悪用を防ぐために
<塔>では持ち出し禁止となっていた秘薬であるが、アリィシアがそこまで
考えているわけはなかった。
ただ、歴史の授業のときに、政略結婚に惚れ薬が使われたという話を
聞きかじって、<塔>にいるリオ・グランディオにさんざん頼んで探し出して
もらったのだ。
(これを使えば、ガルディアはあたしに夢中になるのね!)
嫌われているとは思っていない。愛されている、と信じられるようなことも、
ときどき、ある。
だがそれはアリィシアが求めるような愛と違うような気がするのだ。
まだ幼いアリィシアはあくまでも庇護の対象としか見てもらえない。
それでは物足りなくて――。
「はい、ガルディア。あーん♪」
黙って口をあけてくれることを期待してガルディアの口元に焼き菓子の
かけらを差し出したアリィシアだったが、ささやかなもくろみは氷のような
視線にもろくも打ち砕かれた。
「……どういうつもりだ」
「どうって……食べさせてあげようと思って」
「私は自分で食べられるが?」
「そうじゃないのよ! ああっ、もう! ガルディアのばかーっ」
『姫君のささやかなたくらみ』(12/15)
乙女心をちっとも解してくれないつれない婚約者の態度にいつものように
地団駄をふみたいアリィシアだったが、ぐっとこらえて、無理やり笑顔を浮かべる。
今ここでガマンすれば、文字通り薔薇色の未来が開けるのだ。
「じゃあ、ガルディア。自分で食べてちょうだい。これおいしいのよ。新作よ!
あ、こっちの甘みを抑えてあるほうがいいかしら? それから、こっちのお菓子には
よその国から取り寄せた珍しい木の実が入っているのよ」
「…………」
「あ、それともこっちの方がいいかしら? これ、焦げてるわけじゃないのよ。
卵の白身を泡立てたのをつぶさないようにオーブンで焦がして……」
「……アリィシア」
「これなんて、いくら食べても口の中が甘くならないのよ」
「アリィシア」
あまりのしつこさに辟易してきたのか、ガルディアは書物を机の上に広げたまま
アリィシアに視線を向けた。
「……私はこの本を今日中に読んでしまいたいのだが」
「ええ、わかってるわ。だから、今日はここでお茶にしましょう。
読書の邪魔しないように、ね?」
「それが邪魔だといっている……」
ため息をつきながら、それでもあきらめたようにフォークに手を伸ばす
ガルディアを見て、アリィシアの瞳が怪しく光った。
(あ、あ、あ、これでガルディアは私に夢中――!)
『姫君のささやかなたくらみ』(13/15)
ガルディアの口元に焼き菓子の一片が運ばれ、咀嚼され、喉の奥に落ちて
いくのをアリィシアはしっかりと見届けた。
あとはいつものように熱い視線を送るだけだ。薬の効果があるうちに、
アリィシアの姿は愛しいガルディアの脳裏にしっかりと焼き付けられ、
求めずにはいられなくなるだろう。そうなったら、いつものような触れるだけの
キスではなく、前に一度だけしてくれたような『大人のキス』だってしてくれるかも
しれない――。
「ふふふふふ」
自分でも知らないうちに頬がゆるんでしまうアリィシアである。
「…………?」
アリィシアの熱い視線には慣れていたガルディアだったが、さすがにあやしい
笑みをたたえたアリィシアの態度には不気味なものを感じたのか、様子を
伺うようにじっと見つめ返してきた。
(もう薬の効果があらわれたんだわ!)
アリィシアは有頂天になった。さっそく甘い言葉の一つでも囁いてもらおうと、
ガルディアのそばに自分のいすをぴったりつけてそこに腰掛け、そっと
ガルディアの肩にしなだれかかった。
「アリィシア……」
ガルディアが自分の名を呼びながらそっと肩を抱いてくれる。アリィシアは
喜びのあまり叫びだしたいほどの気分だった。
「……具合でも悪いのか?」
思わず体勢を崩してガルディアの膝に突っ伏してしまいそうになる
アリィシアであった。
それをどう受け止めたのか、ガルディアは片手でアリィシアを支え、もう
片方の手のひらをそっとアリィシアのおでこに当てる。
『姫君のささやかなたくらみ』(14/15)
「熱はないようだが」
「もーっ! ガルディアったらーっ!」
跳ね起きたアリィシアを、ガルディアはいぶかしげな目つきで眺めた。
負けじと、ガルディアを睨み返す。
「ガルディア、なんともないの?」
「……私は、別になんともないが……」
おかしいのはお前だと言わんばかりのガルディアの冷たい視線を無視して、
アリィシアはワゴンの上に並べられた美味しそうな焼き菓子を掴みあげた。
(何よ何よ、惚れ薬なんてちっとも効かないじゃない! 薬が古すぎたのかしら、
それとも量が少なすぎた? ううん、そもそもリオ・グランディオを
信用したあたしが間違ってたのかしら……?)
アリィシアには面白くないことがあるとついやけ食いしてしまうという
悪い癖がある。この日も、何も深く考えずに両手に持った焼き菓子に躊躇なく
食いついた。
「うーん、我ながらやっぱり美味しい! あら? ちょっとまって。冗談じゃなく
すごく美味しいわ、これ! 昨日料理長に教えてもらって作ったときの何倍も……!
まるで別のお菓子みたいに」
自画自賛しながら自ら焼いた菓子を夢中でほおばるアリィシアに呆れたような
表情を浮かべ、再び読書に戻ろうとガルディアが机の上の書物に視線を
おとしかけた、その時――。
「…………っ!」
アリィシアが胸を押さえて床の上に倒れこんだのである。
『姫君のささやかなたくらみ』(15/15)
焼き菓子を喉に詰まらせでもしたのだろうと思ったガルディアは、
助け起こそうとかがみこんでアリィシアの異変に気づいた。
頬はうっすらと赤く上気して、荒く深い呼吸を繰り返してはいるが
喉を詰まらせた様子ではない。
ガルディアに向けられた瞳はいっぱいに潤んでいて、何かを訴えかけて
いるようだ。
「……ガルディア……苦しいの……」
「どうした。アリィシア」
「わか……らない……」
ガルディアはアリィシアを抱き上げ、自分の胸に寄りかかるようにして
膝の上に座らせた。背中を優しくさすってやるが、呼吸はかえって荒くなる
ようだった。
「ガルディア……あたし、変……」
「どこが苦しい。どうして欲しい」
「……あっ……」
ガルディアの囁くような声に反応するように、アリィシアが14歳の乙女とも
思えぬようななまめかしい声をあげた。
それと同時に、扉の向こうに響いた僅かな物音をガルディアの耳は聞き逃
さなかった。
「入って来い」
有無を言わさぬ威厳に満ちた声でガルディアは告げる。扉は動かない。
片手で膝上のアリィシアを支えたまま、ガルディアはもう片方の腕をあげる。
「選ばせてやる。自ら扉を開けて入ってくるか、もしくはその場で動かぬまま
黒焦げになるか。二つに一つだ……リオ・グランディオ」
観念したように、だがどことなくためらうような重い音を立てて、
ゆっくりと扉は開かれた。
ええと、もうちょっと先まで書いてはあるのですが、
切れのいいところ、というわけで本日はここまでです。
エロSSに挑戦するのは初めてなのですが、いやはや難しいです。
改めて先達に畏敬の念を。
姫君に興味ない方はスルーよろしこ。
明日はエロ有り完結編目指してがんばります。
>223タン
原作がマンガなのか小説なのかもわからないのだけど
おもしろい〜!
お菓子食べさせるあたりとか、読みながらドキドキしたよ。
続き楽しみにしてます!
うぎゃーっ。
>223さまっ、ついてきますっ!どこまでもっ!
続きは明日ですね? 楽しみにしております!
「姫君とこんやくしゃ」でコバルトからの小説です。
高遠 砂夜さんです。現在、12冊だっけ? 13冊だっけ?
それくらいでてます。
あれ、「姫君と婚約者」ってまだ続いてるの?
何年か前に読んだ事ある。あの二人か〜ワクワク。
続いてるっつーか、放置状態っつーか・・・・・・
高遠さんは新シリーズ出すと旧作書かないからさ
そんなことより >223 さん!
面白いです。文章もそれっぽくってイイ!
知ってる話だとニヤニヤできて嬉しい〜♪
魔女婚?の奴も面白かったよ。
原作読みたくなりました。
「姫君と婚約者」あの二人まだ結婚してないの?????
コバルト系は放置が多いんだなあ。欲求不満にもなるか・・・・
そういえば漫画「姫君の条件」のカップルも
ラブラブらしいのに現実の関係は進展していないわ〜
はやくヤルなり押し倒すなりすればいいのに。
229 :
223:03/11/28 20:44 ID:shLUYyLX
すみません、久々に文庫読み返してみたら
ガルディアの瞳は黒ではなく琥珀でした。
というわけで>213の下から二行目は
<漆黒の瞳と『琥珀の』瞳と強大な力を持つ>
と脳内保管して読んでいただければ幸いでございます。
そして長文でスレ占拠して申し訳ありません。
どこがSSなんだと自分を小一時間(ry
完結を目指してはいるのですが中々エロまで進まず…。
とりあえずできたとこまでうぷしますが、
最終的な完結は日付をまたぐことになりそうです。
もしその合間に他の職人様いらっしゃいましたら
遠慮せずSS投下しちゃってくださいませ。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(1/9)
「やっぱり気づいてないわけないよなあ。うんうん。さすがガルディア」
引きつり笑いを浮かべながら、かつて大魔法使いガルディアに弟子入りを
志願した少年は恐る恐る書斎に足を踏み入れた。扉は開け放ったままである。
『隙あらば逃げ出そう』という魂胆が見え見えなのだが、リオ・グランディオに
そんなことを気にしている余裕はなかった。彼も命は惜しいのだ。
「アリィシアと、何をした」
『アリィシアに』ではなく『アリィシアと』というあたりが、無関心なように見えても
さすがに婚約者である姫の性格を熟知しているよな、と、リオ・グランディオは
変なところで感心してしまう。だが、ガルディアの腕が振り上げられたままなのに
気づいて、彼は必死の形相をうかべて弁明を開始した。
「ち、ちがうちがうっ! や、違うっていうか、別に変なことしようとしてたわけじゃ
なくて、いや、しようとしてたのは師匠の方で、お、俺は別にっ……!」
「…………ん……っ……」
ガルディアの腕の中で、眉間にしわをよせたアリィシアが苦しげな吐息とともに
くぐもったような声を漏らす。その様子を見たリオ・グランディオはおろおろと
数歩後ずさった。
「いや……やっぱ俺の責任だ……! ごめん、師匠……。助けてくれ
ガルディアっ……! どうしよう! 俺、師匠に大変なことをしちまったのかも
しれねえ――!」
半分泣き出しそうになりながら、リオ・グランディオは懐から薄茶色の小瓶を
取り出した。先ほどお菓子作りのときにアリィシアが厨房に置き忘れていったものだ。
中にはまだ数滴ほど液体が残っていた。
「これ、確かに『惚れ薬』だと思って持ってきたんだけど、もしかしたら、
毒かなんかだったのかもっ……」
『姫君のささやかなたくらみ・2』(2/9)
「毒?」
ガルディアは手を伸ばしてリオ・グランディオから小瓶を受け取ると、
透かすようにしてじっくりと眺め回した。
「…………惚れ薬、だと? そんなものをどうするつもりだった」
「どうって、師匠に頼まれたんだよ、是非とも手に入れろって! どうしてもって
しつこくしつこく、しまいには脅迫状みたいな手紙送って催促してくるしっ!
……大体、あんたが悪いんだろ! 師匠のこともっとかまってやらないから、
師匠はそれで……!」
「アリィシアが……」
半ば逆切れ状態になったリオ・グランディオから腕の中のアリィシアに視線を
移して、ガルディアは小さく呟いた。
「……馬鹿な娘だ……」
アリィシアはガルディアの胸元にしがみつくように身を硬くして、荒い呼吸を
繰り返している。よほど苦しいのをこらえているのだろう、うるんだ瞳から
一滴の涙が零れ落ちた。
ヤケになってガルディアの悪口をわめいていたリオ・グランディオも、
その様子を見てふと我に返ったようだった。
「師匠っ……!」
リオ・グランディオはその足元に転がるようにしがみついて、黒衣の魔法使いを
見上げた。
彼になら助けられるはずだった。諸国にその名を馳せた、一国の運命まで
変えてしまうほどの力を持つあの大魔法使いガルディアなら――!
「頼む、師匠を助けてくれ……!」
『姫君のささやかなたくらみ・2』(3/9)
リオ・グランディオに言われるまでもなく、ガルディアはアリィシアをこのままの
状態で放っておく気はなかった。
だが――。
ガルディアは手に持った小瓶をもう一度、魔法使い見習いの少年の目の前に
かざしてみせる。
「リオ・グランディオ……お前は本当にこれがなんだかわかっていないのか?」
「え、俺、それなりに<塔>の文献とか読んで確かめたつもりだったんだけどっ……。
やっぱちがったのかっ? なあ、それもしかして猛毒っ?」
「……確かにアリィシアには……毒では、ある」
珍しく、わずかにガルディアが言いよどんだ。
「で、でもあんたには効かなかったのに……」
そこまで呟いてから、リオ・グランディオははたと思いついた。
「もしかして、あんたが翔翼人《リル・ディーン》だから?」
「――そういうことだ」
「ちくしょーっ、ごめんよ師匠、俺のせいで……!」
床にこぶしを打ちつけて悔やむリオ・グランディオを無理やり立たせて、
ガルディアは彼を書斎から追い出す。
そのままアリィシアを両腕に抱きかかえて廊下を歩き出したガルディアの
背中を、リオ・グランディオの声が必死に追いかけた。
「師匠は……アリィシア姫は助かるんだろうなっ!」
ガルディアはほんの少し後ろを振り返った。いつもと同じ淡々としたその
表情には、焦りや心配といった感情は見受けられない。そのことが、不思議と
リオ・グランディオの心に安堵をもたらした。
「……当たり前だ」
低く落ち着いた声でそう呟き、ガルディアはその場を後にしたのだった。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(4/9)
ふぁさり、と、自分が何か柔らかいものの上にそっと横たえられたのが
アリィシアにはわかった。
涙でうるんでよく見えなかったが、相変わらず締め切ったカーテンと
見慣れた家具の様子から察するに、ここはガルディアの寝室らしい。
すると、ガルディアのベッドに上に寝かされたのだろうか。
よく手入れされた羽毛の寝具に、のりのきいたシーツが心地よい――はず
なのに、アリィシアはよりいっそうの胸苦しさを覚えて思わずうめいた。
「アリィシア」
自分を呼ぶ聞き慣れた声に向かって、アリィシアは震える手を伸ばす。
触れた指先をつかんで離すまいとアリィシアは必死に力を込めた。
「ガルディア……苦しい、の……。お願いだから……抱いて、ちょうだい……」
涙声になりながらも、アリィシアは三百歳以上も年上の婚約者にそう懇願する。
つながった指先からかすかにガルディアの動揺が伝わったような気もしたが、
今のアリィシアにはそれどころではなかった。
「おねが……い……寝てるより、さっきのほうが……楽、なのっ……」
「……ああ。わかった」
どことなく安堵するような息をつきながら、ガルディアはアリィシアの体の下に
腕をいれて抱き起こした。
ベッドの端に腰掛けたまま、かき抱くようにしてアリィシアの頭を自分の胸に
押し付ける。見かけによらず力強いその腕に、アリィシアは全身の力を抜いて
その身をまかせた。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(5/9)
ガルディアは正直、戸惑っていた。
小瓶の秘薬の正体はすぐに見当がついた。
リオ・グランディオに言ったのは嘘ではない。人間とは異なる、
翔翼人《 リル・ディーン》という背に翼を持つ古の種族の末裔である自分に、
ある 種の秘薬の類が効かないのは本当のことだし、アリィシアが口にしたのは
正確には毒ではないのだが――年端も行かない少女の身によくない影響を
与える薬物である、というのは紛れもない事実であった。
潤んだ瞳で自分を見上げようとする腕の中の少女の頭を、胸に押し付けて
その視線を阻む。熱い吐息が衣服を通してじかに肌を灼いた。
アリィシアがどんなに艶めいた表情をしているか――それを受けて、今、
自分がアリィシアに対してどんな想いを抱きかけているのか――決して、
気取られるわけにはいかなかった。
アリィシアがどこでどんな知識を仕入れてきたのかは知らないが、もともと
『惚れ薬』などというものは存在しない。
他人の意識を左右する術などというものはそもそも闇魔法に分類される類の
ものだし、それだって術者の意のままに操れるようになるだけで、相手の本当の
心を手に入れられるわけではない。かつて政略結婚などに使われたようなものは
もっと俗っぽい、いわゆる『媚薬』の類である。
だが、<塔>に保管されていたというそれは貴族が戯れに使ったようなちゃちな
ものではなく、謀略や拷問にも使用されたような――いわば『超強力版』とでも
いうべきものだった。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(6/9)
アリィシアが口にした量は見たところそれほどでもないようだし、効果は
一過性で持続性や常習性はない、はずである。だが、男どころか自慰も
知らないような少女にその作用が及んだ場合、どのような反応をアリィシアの
体にもたらすことになるのかは、さすがのガルディアにも予測がつかなかった。
「ガルディア……くるしい、の……おねがい、脱が……せて……」
アリィシア自身、自分の身に起こった異変にどうしたらいいか対処しかねて
いるようだった。
酸素不足の観賞魚のように、半開きにした唇を震わせてむさぼるように息をつく。
あえぎ声にも似たアリィシアの吐息を胸に受けながら、ガルディアは慎重に少女の
ドレスの後ろについたホックをひとつひとつはずしていく。
窮屈さを嫌ってかコルセットをつけていない少女のすべるような肌の感触に、
指先がしびれるような感覚を覚えてガルディアは思わず手をとめた。
愛おしむ気持ちはあっても、決してこのような感情など今までアリィシアには
抱いたことがなかったガルディアであった。
あまりにも、幼すぎるのだ――アリィシアは。
心はともかく、体の繋がりを求めるにはアリィシアの体はまだあまりにも幼く、
華奢すぎた。
だが、ガルディアはゆったりと構えていた。
なにしろ、再びアリィシアと出会うまでに300年も待ったのだ。あせることはなかった。
その、はずだった。
しかし、今の状態のアリィシアは――。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(7/9)
胸元が緩められたことで楽になったのか、アリィシアの呼吸がやや落ち着いて
きたので、ガルディアは胸にしがみついていたアリィシアの手をそっと外して
再びベッドに横たわらせようとした――その時。
びくん、とアリィシアの体が大きく跳ねた。
驚いたのはガルディアよりも本人のようだった。潤んだ瞳を大きく見開いて、
訴えかけるようにガルディアを見上げる。ガルディアはアリィシアを安心させようとして
つとその頬に手を伸ばした。――そしてまた。
「ああ……っ……」
先ほどまではしゃいでいた少女のものとはとても思えない悩ましげな声を上げて、
アリィシアはガルディアの胸にしがみつく手に力を込めた。
ガルディアに触れられた部分が熱い。火傷にも似た――痛み?
幼いアリィシアはその感覚を形容する言葉すら知らなかった。
ただ、灼けるような……痺れるような感覚。
「……あ……やっ、ガルディア……」
熱い。触らないで。嫌。触って。離れないで。抱きしめて。もっと、もっと強く――!
自分の体が自分のものではないようだった。生まれてこの方感じたことも
ないほどの、激しい、焼け付くような渇きと飢えが波のように襲ってくる。
アリィシアはただただ狼狽するしかなかった。
何かが、アリィシアの体の奥深くで蠢いている。生まれ出でようとしている。
かすかに残った理性をソレに食いつぶされるような恐怖を、アリィシアは本能的に
感じ取った。
抗おうとして、きつく唇を噛みしめる。
瞼の端から涙が止めどもなくあふれ出してくる。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(8/9)
「…………アリィシア…………」
腕の中で身悶えしているアリィシアの苦痛を計りかねて、ガルディアは
知らず知らず抱きしめる腕に力を込めてしまう。
それが新たな刺激を呼び起こしてしまうのか、アリィシアは切なげな嗚咽を
漏らした。
「こ……んなの、いやあっ……! ガルディアっ……」
涙をこぼしながらすがるように助けを求めてくる幼い婚約者にどう対処するべきか、
ガルディアは胸のうちで逡巡する。
媚薬自体は神経毒の一種であり、致死性はない。
が、悶死という言葉もあるくらいである。
アリィシアの様子を見れば、彼女の体を苛んでいる苦痛は相当のものだろうと
ガルディアは推測する。だが、中和剤を調合するには材料も時間も足りない。
アリィシアの体力がそれまで持つという保証もない。
残されたたった一つの方法は、アリィシア自身の快楽中枢を刺激して
中和作用を促す脳内物質を分泌させることなのだが――。
だが、まさしくその行為こそが、この媚薬がもつ本来の使用目的と
もたらすべきその結果に他ならないのだった。
どちらがアリィシアにとって救いになるのだろう。
刹那の苦痛から開放するために与えるべきその行為が、
かえって少女の大事なものを侵すことになりはしないだろうか。
「……っ……」
よほど強く唇を噛みしめていたのだろう、つ、と一筋の真紅がアリィシアの
口の端からこぼれて白い小さな顎に伝わり落ちた。
拭ってやろうとしてガルディアはアリィシアの顎を持ち上げ――そのまま、
覆いかぶさるようにしてアリィシアごとベッドの上に沈みこんだ。
『姫君のささやかなたくらみ・2』(9/9)
今まで、アリィシアのためにガルディアは様々なものを犠牲にしてきた。
三百年後の未来に出会うために封印された、幼き日々の記憶と初めての想い。
彼女をあるべき時代に帰すために世界最強とまでいわれた魔力の半分以上を
失い、また彼女の祖国を守るためにはその長すぎる寿命の三分の一ほどを
引き換えにした。
アリィシア一人を救い出すために自らの運命をまるごと投げ出したことすらある。
骨の髄まで染み込んだかけがえのない存在――アリィシアこそが、この世界で
唯一彼が守るべき者であり、また、彼を守ってくれる者であった。
ガルディアを想うあまりに取った行動がアリィシア自身を苛むというなら、
彼は自らすすんでその罪を背負うつもりだった。
(どうせ、逃げられない)
囚われているのは自分――遥かな過去から、アリィシアを失うことになるであろう
未来を迎えて、その先を過ぎたあとも――きっと。
「アリィシア。…………今、楽にしてやる」
耳元で囁きながら、ガルディアは何よりも慈しむべき少女の唇にそっと
自らのそれを重ね合わせた。
*****
ここまでです。残すエピソードはようやくエロシーンのみ……のはずです。多分。
中途半端ですみません。早めの完結に向けて精進している最中です。
今日中は無理でも、明日にはupできるといいなあ。
>228
相手は王女様だし。下手に手を出したら不敬罪ものでは
>239
イヤそういうんじゃなくて、仮にも婚約者とタイトルに付いてるのに
ま だ 話が 結 婚 まで進んでないってのに
驚いたわけです(w
何年経ってるのさ。
破妖も似たようなものだけど。
ん? 自分は「〜条件」の方にコメントしたんだけど。
>241
あ〜条件の方ね。スマソ。
しかしそっちは単にキールがウダウダ迷ってるからだよね?
なんたって最強の一人、闇の精霊。
別に守護が結婚という形になってもいいやんとか思ったり(苦
>>223 急かすようですが、続き待ってますよー!
>243
お待たせしました、やっと完結しました……。
しかし、エロシーンが総数600字にも満たなかった第一稿、
泣きながら辞書とエロ小説と首っ引きで書き直した第二稿を
経ての最終稿……すいません最後までイッテマセン。・゚・(ノД`)・゚・。
お気に召していただけるかどうかわかりませんが、
とりあえず精一杯がんがってみました。
拙いエロSSですが読んでいただけたら幸いです。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(1/10)
ガルディアの指先が、そっとアリィシアの顎を捉える。
ベッドのクッションが、ガルディアの体重ごと優しくアリィシアを受け止めた。
羽毛をふんだんに使った寝具の感触は、まるでガルディアの翼に
優しく包み込まれているような錯覚をアリィシアに起こさせる。
ガルディアに圧し掛かられているというのに、何故か息苦しさは感じない。
むしろ、その重みが心地よい。
「アリィシア。…………今、楽にしてやる」
耳元に痺れるような囁き。そして、熱く柔らかいものが唇に触れる。
湿り気を帯びたガルディアの舌が、アリィシアの唇を愛撫するように
丹念になぞる。
血の味が色濃く香る部分は、とくにゆっくりと時間をかけて丁寧に舐め取られた。
そのまま、半開きの唇を割って入り込んだ舌は、応えることも知らない
アリィシアのそれに生き物のように絡みつき、探るように口腔を蠢き、
ねっとりと搾り出すように唾液を吸い上げる。
以前、ただ一度だけしてもらったような『大人のキス』ともまた違う、
もっと意識の奥深いところ――本能を直接刺激するようなガルディアの舌使いに
蹂躙されながら、不思議と全身を苛んでいる焦燥にも似た苦痛が
緩和されていくのをアリィシアは感じた。
舌の動きを止めぬまま、ガルディアの指先が首筋を辿る。
痺れるような感覚がアリィシアの身体の芯を走り抜けた。
ガルディアの指がそっと鎖骨の形をなぞり、服の上からアリィシアの
淡い膨らみを優しく撫で上げる。
指先の触れていく先が苦悶の呪縛から解き放たれていく――そして、新たに
快楽の蕾がゆっくりと頭をもたげ始める。
(なに……? ……なんなの、これっ……)
媚薬によって歪んだ形で呼び起こされ猛り狂っていた少女の中の牝が、
ガルディアの愛撫によって鎮められ、歓喜にいなないた。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(2/10)
「あ……ガル…………」
紡ぐ言葉さえもガルディアの舌に絡め取られ、口付けは幾度も繰り返される。
まるで飢え乾いていたのは彼の方だとでもいうように。
玉が連なった唾液の糸が二人を繋ぐ橋のようにきらめき、
そしてまたガルディアの唇に消えていく。
愛撫を与え続けるガルディアの手のひらと敏感な膨らみの間を隔てる
薄絹の存在が、アリィシアにはひどくわずらわしいもののように感じられた。
もっと近くに、ガルディアの肌を、体温を、その存在を感じたい。もっと――。
彼女の想いが通じたかのように、ガルディアはアリィシアの唇を開放すると、
胸のあいたドレスの襟の部分を咥え、乱暴ではない程度の勢いで
一気に引き降ろした。
「ああっ……!」
ガルディアの吐息を直に感じて、身悶えするほどの快感がアリィシアを襲う。
胸を見られている、という羞恥心がつかの間アリィシアを捉えかけたが、
肌に触れるガルディアの指が与えてくれる快楽がすぐにそれを打ち消した。
未発達な膨らみを愛おしむように包み込まれ、
指先がそっと敏感な先端に触れる。
首筋に、鎖骨に、ガルディアの指が辿った軌跡を追うようにして舌先がなぞっていく。
「あっ……ああ……ガルディア……っ」
熱に浮かされたように何度もその名を呼びながら、
アリィシアはその黒髪をかき抱くようにガルディアにしがみついた。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(3/10)
ガルディアの舌先が触れる場所がひとつひとつ熱を帯びる。
いびつな形で無理やり目覚めさせられた、まだ眠っているべきであった
アリィシアの中の女が、ガルディアの愛撫によって本来の昂りへと開花していく。
舐め上げられ、転がされ、そしてまた吸い上げられる。
ガルディアの舌が不規則なリズムで交互の頂に与える刺激は、
血脈を通って指先からうなじへ、背筋からつま先までと全身を駆け巡り、
アリィシアの身体の隅々まで染み渡ってゆく。
「……ん……んんっ…………」
ガルディアの手はわき腹から腹部をたどり、
腿の辺りまで捲れ上がっていたドレスの裾から内股へと進入して太ももを撫で上げる。
アリィシアの秘部を覆う薄絹の感触を確かめるように、
ガルディアは指先だけで軽く触れる。
そこがどれだけ溢れているかアリィシアには自覚はない。
ただひたすらガルディアの与えてくれる刺激を貪るように甘受することしかできない。
だが、いまだにアリィシアの中枢を色濃く支配する影は、
砂が水を吸するがごとくに更なる刺激を欲した。
「あ…………ガル……ディアっ……もっと……」
口をついて出た言葉が自分のものとは信じられず、
アリィシアは思わず硬く閉じていた瞼を見開いた。
顔を上げたガルディアと目が合ってしまう。
その途端、アリィシアの消えかけていた羞恥心がぶり返した。
「いや……ガルディア…………あたしっ……!」
例えようのない辱かしさがアリィシアを責め苛んだ。
今の自分がどんなにか淫らな姿態を愛する人の前にさらしているのか、
それがガルディアの目にどのように映っているのか……想像することすら
ためらわれる。
「アリィシア……」
ガルディアの手の動きが止まる。刹那、激しい焦燥感に襲われて、
アリィシアは再び堪えるように硬く瞼を閉じた。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(4/10)
「……いや……」
一度は止まっていた涙が、アリィシアの頬を伝い落ちる。
媚薬のもたらす悦楽への渇望と、少女らしい羞恥心の狭間で
アリィシアが苛まれているのをガルディアは感じ取った。
このままでは持たない……アリィシアの身体も、精神も。
「アリィシア……」
ガルディアのためらいに呼応するように、アリィシアが腰をくねらす。
まだ穢れを知らぬ処女のあまりにも不釣合いで卑猥なその仕草に
自己の昂りを押さえきれなくなりそうになり、ガルディアは大きく息をついて
克己心を奮い立たせた。
そのままではつらいのか、無意識の動きなのだろうが、
アリィシアは腰を浮かして刺激を求めるように自ら敏感な部分を押し当ててくる。
秘部を覆う布から滲み出したアリィシアの愛液が、
動きを止めたままのガルディアの指先に絡みつく。
撫でるように僅かに動かしてやると、アリィシアのそこは
歓喜に震えるようにわなないてさらなる蜜を滴らせる。
「あ…………やっ……」
布の上から蕾を捕らえ、刺激を与えすぎないようにゆっくりと指先だけで捏ね上げる。
もう片方の手で胸の突起を優しく摘み上げ、もう一方を唇だけで軽く食み、
舌の上で弄るように転がした。
「……あ……いやっ……! 変になっちゃう……ガルディア……!」
与えられる以上の快楽を求めて、アリィシアがよがるような悲鳴を上げる。
どうして欲しいのか、本能は知っていても幼いアリィシアにはわからない。
「も……いや……おねが……いっ」
自分が――自分の中の獣が何を欲しているのか知らぬままに、
アリィシアは突き上げて来る衝動を口にする。
「……言うな」
アリィシアの懇願をそっと唇で封じながら、
ガルディアは最後までためらっていた薄絹の砦の中にするりと指先を侵入させた。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(5/10)
ごく薄い柔毛をそっと掻き分け、ガルディアの指は探るように
アリィシアの奥へと向かう。
何者の侵入も許したことのない硬く閉じた花弁からあふれ出る蜜が、
たちまちのうちにガルディアの掌を濡らした。
ひくひくと誘うように震えるそこをそっと押し分け、潤った泉の源を確かめる。
ほんの僅か指先を沈めただけで、アリィシアは「あんっ……!」と呻いて
身体をよじらせた。
ガルディアはいったん身を起こし、アリィシアの片足を持ち上げて下着を抜き取った。
安心させるためにアリィシアの唇を優しく啄ばみながら、
両膝を立てた状態で開かせ、間に自身の体を割り込ませる。
そのまま、ゆっくりと顔を沈めて、アリィシアの花弁に口付けた。
「ああっ……!」
指とは違う生々しい感触に、アリィシアの腰が大きく跳ねる。
構わずに、ガルディアは潤った部分に舌先を差し入れた。
片手で膝を開かせて、残った手で胸への愛撫を続ける。
「あ……ふっ…………」
初めて受ける刺激にアリィシアはおかしくなりそうだった。
堪えようとしても漏れてくる声はどうしたって淫靡な響きを含んでしまう。
なのに身体は、ガルディアの指が、舌が与えてくれる刺激を求めて、
もっと、もっとと叫ぶのだ。
ガルディアの舌は硬くしまった花弁を舐り、肉蕾を絡め取るようにくすぐり、
摘むように舌先で転がす。
あふれ出る蜜を吸い尽くすように舐め上げ、
さらに奥へと刺激を送り込んで泉を湧き立たせる。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(6/10)
「あ……やだ……ガルディア……なに……か、来るっ……!」
与えられる快楽とは違う、何か未知なるモノがアリィシアの奥深くから
生まれ出ようとしていた。
それはアリィシアの神経を伝って身体中を駆け巡り、
獣のような咆哮を上げて精神を蹂躙する。
「あっ……なにか……なに……あ、やっ……!」
「……堪えるな。アリィシア」
ガルディアの低い囁きと共に、舌の動きが一段と速度を増した。
何かを――アリィシアの中の獣を追い立てるように。
「あっ……ああっ! ……ガルディア……!」
意識を手放しそうになる刹那、最愛の人の名を叫ぶ。
電流にも似た衝撃がアリィシアの芯を貫き、
アリィシアから全身の力が抜け落ちていった。
媚薬の効果と共に――――。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(7/10)
「え……ええっと」
ガルディアの館の一室で、寝巻き姿のままアリィシアはぽりぽりと頬を掻いていた。
「あたし……いつの間にか眠ってしまったのかしら?」
ガルディアの館にはこれまでも何度も泊まったことがあった。
アリィシア用にと割り当てられたこの部屋には身の回り品や備え付けの衣装棚も
一通り揃っているので、急な外泊にも困ることはない。
だが、問題は、そんなことではなかった。
どうして急にガルディアの館に宿泊することになったのか――
その経緯がどうしても思い出せないのだ。
「えっと、ええっと……昨日は確か……リオ・グランディオが現れて……」
ガルディアの見立てと思われる、質素だが極上の生地を使ったドレスに袖を通しながら、
アリィシアは寝起きでぼやける頭をなんとか奮い立たせる。
(そう、確かにリオ・グランディオを連れてガルディアの館に
やってきたはずなのよね……何か目的があって……何だったかしら?)
アリィシアの着替えが終わったのを見計らったように、蝋人形が朝食を運んできた。
銀食器の乗せられたワゴンを見て、アリィシアは唐突に思い出した。
「そうよっ! ガルディア……っ!」
給仕を始めようとしていた蝋人形を突き飛ばすような勢いで、
アリィシアはガルディアの元へと向かって全速力で走り出した。
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(8/10)
ガルディアはすぐに見つかった。
アリィシアよりとっくに早く起きて朝食も済ませたのだろう、
いつものように書斎でくつろいだ様子で机に向かって書物を広げる
ガルディアの姿を目にして、アリィシアはわけもなく動悸が激しくなるのを感じた。
(あら……? いやねあたしったら、寝起きで走ったりするから)
「おはようガルディア! いつもどおり素敵よ、愛しいあなた♪」
普段どおり屈託なくガルディアの後ろから抱き付く。
いつものように迷惑そうに振り向いたガルディアの瞳には、
しかし不思議な光が浮かんでいた。
「……お前は、いつもどおりうるさいな」
「まあ! ガルディアったら、それが可愛い婚約者に対して朝一番に言う台詞なのっ?」
普段ならガルディアがここでアリィシアを無視するか
逆なでするような一言を漏らして逆鱗に触れるかで、
お決まりの痴話喧嘩に発展するパターンなのだが――。
驚いたことに、今朝のガルディアはくるりと椅子ごと向き直り……あろうことか、
アリィシアに向かって両手を広げてみせた。
「まあ! うふふ、大好きよ、ガルディア」
疑うということを知らないアリィシアは迷わずガルディアの懐に飛び込む。
ぽんぽんとあやすようにアリィシアの背中を叩きながら、ガルディアが尋ねる。
「……昨日はよく眠れたか?」
(まあ、ガルディアがそんなこと気にしてくれるなんて!)
アリィシアはすっかり上機嫌である。
「ええ。ねえガルディア、あたし昨日どうしちゃったのかしら?
ガルディアに惚れ……ごほごほ、ほ、惚れ直させるほど美味しいお菓子を作って
あげようとして、そこから先の記憶が……あんまり……思い出せないのよね……?」
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(9/10)
「……変なものでも食べたのだろう。食あたりを起こして倒れたから、泊まらせた。
城には連絡してある」
「食あたり……?」
(やっぱりリオ・グランディオの持ってきた惚れ薬が間違ってたんだわ!
もう! 役に立たないんだから!)
でも、おかげで久しぶりにガルディアの館に泊まれたし、
さすがに食あたりで倒れたというアリィシアの身体を気遣ってか、
今朝のガルディアはこんなにも優しい。
『大人のキス』はまたしばらくお預けになりそうだが、
とりあえずは大満足のアリィシアだった。
「ガルディア、あたし大人しくしてるから、もう少しこうしてていい? なんだか
お腹の……下のほうがジンジンするみたいなの。食あたりの後遺症かしらね?」
「………………ああ」
気のせいか、背中に回されたガルディアの腕が一瞬硬直したように思えた
アリィシアだったが、
(まあ、ガルディアったらそんなにあたしのことを心配してくれるのね!)
と一人納得してほくそえんだ。
ガルディアの膝の上はとても心地よく、いつまでもこうしていたいくらいだ。
いつまでも……。
「あら、あたし昨日ガルディアにこうして抱っこしてもらう夢を見たような気がするわ」
「……………………」
「これって正夢かしらね?」
「…………そうかもしれないな」
「ねえガルディア、キスして?」
「……元気になったのなら降りたらどうだ?」
『姫君のささやかなたくらみ・完結』(10/10)
あっけなく降ろされて、アリィシアは幼い子供のように頬を膨らませる。
だが、まだ朝食を取ってないことを思い出して、アリィシアは元気よく駆け出した。
が、入り口で立ち止まってくるりと振り向く。
「ねえガルディア。朝食が終わったらお茶を入れてくるわね。
とびきり美味しいお菓子も焼いてくるわ。ふふふ、新作よ〜」
無邪気に微笑むアリィシアに、ガルディアはかすかに微笑み返す。
それは、アリィシアにしか見せない、アリィシアのためだけに浮かべる表情だった。
「……ああ。楽しみにしている」
☆☆☆
ガルディアの館での自室に向かう途中、アリィシアは幾度も頭を捻りながら考え込んでいた。
「うーん、あたしったら何か大事なことを忘れてるような気がするんだけど……。
まあいいか、気のせいよね、気のせい!」
そのころ、お仕置きと称して隠し部屋の一つに放り込まれたリオ・グランディオは、
うんうんうなりながら山のように詰まれた古代の魔法書を必死に書写している最中だった。
「ああっ、もう金輪際、師匠の頼み事なんかきかねえぞ!
だいたいガルディアの奴も陰険なんだよな。いたいけな魔法使い見習いの少年に
こんな仕事押し付けるなんて、いくら師匠の腹痛の原因が俺だったとはいえ、
元はと言えばあれは師匠が……。ちくしょう、こうなったら、魔法の一つや二つ
盗んで帰ってやる! ……ってこんな古代文字読めるかよ〜っ!」
そしてガルディアといえば。
(――――最後までいかなくてよかった)
アリィシアの無邪気な微笑を思い出すにつけ、自身の鉄壁の理性に我ながら感謝するのだった。
だが、とガルディアは思った。
今度、城からアリィシアとの結婚を催促する使者が来たときには、
むげに追い返すことはやめよう、と――――。
うう、最後の2レス分は
「改行が多すぎます!」とエラー表示されるので
一行に長く詰め込むことになってしまいました。
ブラウザによっては変なとこで改行されて読みにくいかもしれないことを
ここでお詫びいたします。
しかし、エロが書けてねえ、自分……_| ̄|○
話自体は(エロを除いて)長年温めていたネタだったんですが。
次回作は(あるのか!)
もう少し短くエロ多目、を心がけつつ精進いたしますです。
候補としては高遠さんシリーズのほかに、
何度かリクがあがっているっぽい破妖が書けたらなあ、
と野望を抱いてはいるのですが。
放置プレーされすぎで欲求不満たまってるんだよう。
もちろん、他の職人さんのSSもお待ちしております。
おおっ神が降臨している(w
よかったです〜萌〜
式まで寸止め自制ってのかいかにも、ガルディアらしくてイイ!
あれは処女だからできるイカセ方だよなあ。
破妖のSSもぜひぜひお願い致します〜
おおっ、神よっ!
お待ちしておりましたともっ。
ふふふ……。ガルディアかっこよかったよう。
鉄壁の自制心と、保護者愛を併せ持ついい男!
式までといっても、多分、2、3年は待つことになりそうだよね。
体ができてないから、とか、精神的にオトナじゃないから、とか言って(w
次も、お待ちしております〜。
破妖もいいなあ…。暗ラスと砂サティが好み、だな。
ネ申が降臨してるわ。
すばらすいいいいい。耐える男に萌ですた。
破妖もいい。期待ムンムンっす。
姫君いいですなー
楽園の魔女達のがみたい。
カップリングとしてはフレイ×ファリス、ナハトール×サラ、あたりだろうか。
殿下のも見たいが相手役が思い浮かばない。リーンかエイザードあたりだろうか。
ちなみにジェイル×マリア、スキだがこの二人は夫婦なのにエロが思い浮かばない。
まさかこのキャラを〜スレ向きなくらい思い浮かべにくいと思うのは私だけ…?
楽魔女なら、サラと殿下のが(ry
(゚∀゚)
すいません。鬱金2
定番の闇主×ラスのキスマークシーンに萌まくって
さわりだけ勢いで書いてしまいました。
初めてなので文も変です。
××××××××その1.
「お前を虜にすることなんぞ、簡単な事なんだ。
そうすれば、お前はもう、俺に
逆らったりしなくなる。どうして、そんな簡単なことを、俺がこれまでしなかったのか
…その意味を、お前はわかっているのか?」
熱くたぎるような闇主の視線が絡み、伝わってくる。
しかし、ラスは「虜」というその意味も知らぬまま
怪しく見つめる男を目の前にして、挑発するという暴挙に出た。
「やってみれば………いい」
闇主が微笑む。
「後悔はしないな?」
「ああ」
ラエスエールは負けじとばかりに彼を睨み…応じた。
×××××××××××××××
××××××××××その2.
闇主の顔が近付き、彼女の頬に口づける。
ゆっくりと頬から首筋に下がり伝う刺激が段々強くなる。
「あ、闇主っ…やめろっ…!」
訳のわからぬ感覚に思わず、突き放そうとする女の力は
本気の男には到底及ばない。
その瞬間、二人を囲う空の色が歪んだ。
緩やかに流れる、ねじれた時間に、意識を飲まれそうになる。
抗議の声をあげようとしたラエスエールの唇に
抱きすくめる闇主の指が触れる。
(また、お前は勝手にわたしを支配しようとする…!)
沈んでいく途中の言葉は発せられる事無く、
ラエスエールは意識を失った。
××××××××××××××
>262
「さわりだけ」なんて言わないで…(´・ω・`)
ホッペチュー( ´∀`)σ)´Д`)あぼーん
このままじゃマエタマと変わらないと思われ。
続きは書いてくれるんですよね? シクシクシクシク
ほっぺから首筋か…いいな…ポ
続きあるよね?ね?
>>262
265 :
名無しさん@ピンキー:03/12/02 16:09 ID:OxJBbyRW
tudukimatiage
ちょっと質問よろしいですか?
SSをうぷする際の改行についてなのですが、
一行に入る文字数はどのくらいが良いものなのでしょうか?
文中で改行を入れたりすると、
ブラウザの幅によって変なところで改行されたりするのじゃないかと気になります。
かといってエディタでベタ打ちしたものをそのままこちらにコピペした場合は、一行あたりの文字数制限に引っかかったり、人によってはかえって見づらいこともあると思います。てかこの段落がそうなんですけど。どうでしょう。
だいたい一行60字前後を目処に強制改行(段落は一文字下げ)
というスタイルでいいのでしょうか。
どなたかご意見お願いします。
「SS書きの控え室」スレにてその話題は議論されたことがある。
過去ログ漁ってみると良いと思われ。
268 :
266:03/12/04 13:24 ID:R7Atk7fe
>267
レスありがd!
ご指摘のスレの過去ログ漁ってみました。ヤパーリ皆考えるのね。
そこでは特に結論は出てなかったみたいですが、
とりあえず一行33〜36字で文節区切りが見やすいという意見があったので
このままでいこうかな、と。
ちなみに208ですた。自分ではあれ、読みづらかったかと気になったもので。
269 :
名無しさん@ピンキー:03/12/04 18:21 ID:fgd9/fub
新作 ネ申
きぼん。最近過疎化が進んでる。
破妖の続きは?
266さんの新作も期待してます。
>268
最近は45字ぐらいってレスもついていたように思います。
強制改行ではなく、自分の設定文字数前後の文節で改行という意見が多いです。
あと一字下げに関しては、縦書きの一般小説なら基本ですが、ここはネット。
しかも掲示板ですので、1字下げは行わない方がほとんどです。
自分もSS書きですが、1字下げは行っておりません。
見やすい投下の仕方というのは、それぞれ書き手本人が改良するしかないように
感じます。
漏れは35文字程度かな。
ネットだから文章の体裁などどうでもいい、とは思わんのでSSでは一字下げもしてる。
が、ワードからのコピペで失敗したことが何度も。
ワードで文頭一字下げるとスペースでなくインデントになるんだよな……ゴルァ
272 :
268:03/12/04 23:12 ID:R7Atk7fe
>270
>271
ご意見ありがとうございます。
自分も掲示板への書き込みには改行はつけませんが、
SSの場合は一字下げ禁則ルールで打ったものを桁ぞろえ整形しながらコピペ、
という形になるので、文節の変なところで改行してるのを手直しする以外は
そのままにしてますね。
ちなみにストーリーエディタ愛用です。
見やすさに関しては各自の工夫如何ってところなのでしょうかね。
どうしても自分の見ている画面を基準にしてしまいがちになってしまう……。
273 :
270:03/12/04 23:12 ID:GNCz9u22
一字下げは横書きだと却って見づらいように感じるんだが
文章の切れ目としてあった方がいい気がする
だからといってラノベみたく毎行一字下げは(・∀・)カエレ
そうそう、自分の中では区切りをつけたいわけなんですよね>一字下げ
それが必ずしも読み手から見た「見やすさ」には繋がらないってことか…(´・ω・`)
試しに今書いてる奴あぷするときは一字下げ無しにしてみようかな。
ところで皆さんは下書きの時点から45行なり一字下げ無しなり
掲示板を意識したスタイルで書いてます?
自分は一字下げ無しで、あとは強制改行なしで普通に小説を書くような形でまず書く。
投下前に、強制改行や1レス分に纏めたりして、それから投下しています。
このスレの書き手じゃないのにいろいろレス入れてスマソ
>276
とんでもないです! ご意見ありがとうございます。
参考にさせて頂きますねー。
個人的意見ですが。
HTML で段落を示す <p> 要素を、ほとんどのブラウザが一字下げではなく
一行開けで表現するので、web 上の文章は字下げより一行開けのほうが
なじみ深く、また見やすく感じる人多いような気がします。
同様に、適度な長さで改行入れるのも2ちゃんねるや BBSPINK の
慣習として定着してますし、適度な改行がないと見にくく感じる人多いと思います。
個人差はあると思いますが、いろんな方書いてらっしゃるように
30〜40字程度の文節区切りが見やすいんじゃないでしょうか。
字下げは CSS の text-indent 要素で表せますが、
ここは CSS どころか通常の HTML タグすら使えませんので、
字下げはなしでいいと思います。
全角空白はたまたま IE 等で表示した際に字下げに見えるだけで、
もともと字下げの意味はありませんし、
段落の先頭に全角空白入れる慣習もこの掲示板にはありませんので。。
最近投下しにくい雰囲気っすね…
そんなこと言わないでくださーい
279のIDワラタ TT
>>259 楽魔女は私も見たいなー。
ジェイル×マリアだとほのぼのラブラブなエロになりそうかな?
あとは聖霊狩りの裕樹×早紀子とか…これは読みたいという仲間がいなさそうだ…
本棚を整理してたら出てきた厨子計の「追いかけてはいけな○」を読んでたら、
ラストのそのあとのエチーが読みたくなったよ…。
こんな古いの書くネ申って、いないよね。
自給自足できるならよかったのに。とほほ。
>282
259ですが、聖霊狩り私も見たい。
裕樹×早季子か吸血鬼×萌とか。
趣味があうようで…
ゴーストハントがすごい読みたいよー。神щ(゚Д゚щ)カモォォォン
あとマダムとミスターも。
グラハムみたいなお堅い男があの奥様相手に
どんな風にすんのかと考えるとハァハァ
>285
GHみたい。ナル×麻衣?
マダミスも見たいが…想像出来ん。
角川ビーンズのマシリーズのアニシナ×グウェンがすごく見たいが…
同士はいなさそうかも…
えー、こんにちは。
「ホスト部」双子×ハルヒなんすが。
「勿論」純愛ではありません。w
タイトルは「おもちゃのちゃちゃちゃ」。
結構長いです。とゆーかまだ終わってないし、ハルヒ遊ばれてます。
鬼畜風味??かなあとは思いますし、いちゃいちゃラブラブには
ならんと思います。まあハルヒに対してのそれなりな愛情はありますけどね。
まあ歪んだ愛情だなあ・・・・・。w
とりあえず、ちょいっと。
======================================================
「おもちゃのちゃちゃちゃ」
「やっだー、ハルヒくんったらっ」
素で答えるハルヒの前に座る二人の少女達が、声を高くして笑う。
本当に楽しそうに笑う穢れを知らない少女達。
そういう少女っぽさを、あまり自分で意識したことはないハルヒ
だったが、彼女らを見ているとこういうのも悪くないなと思う。
自分もつられてつい自然な笑みがこぼ、
「っ!」
自分の足の付け根の間にある「もの」が、急に強い刺激を受け、
ハルヒは瞬間息が詰まった。
表情も微かに引き攣る。
笑っていた少女達がそれに気付き、ハルヒに声をかける。
「ハルヒ君、急にどうしたの? どこか具合でも?」
「な、なんでもないですよ。ちょっとお茶に咽ただけで」
内部を揺らめかす「もの」からの刺激を我慢して、ハルヒは笑った。
なるたけ、自然に。
ハルヒの線の細い笑みはいつものことで、少女達もそれきり不審に
思わず、そのままハルヒとの会話を続け、満足そうに去っていった。
第三音楽室のドアのところまで彼女らをお見送りしたハルヒは、
閉められた豪華なドアに手をつき、かすかなため息を漏らす。
その頬はかすかに紅が差されていた。
そして−−−−−−−−−−、
背中には冷ややかな2つの視線を感じていた・・・・・・
=======================
本日ここまで。
>>284 吸血鬼×萌もいいよね〜。
瀬川さんのは萌えカプがいくつかあるのに
一向にくっつく気配が無いのが残念でならない…。
男女の恋愛を書くのが苦手なのかなぁ。
>>287 (*゚△゚)=3=3=3=3=3=3 続きが楽しみだーっ
連載キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
でも残念なことに原作しらんのよ。
職人さんが来ることそのものは大歓迎。どうもありがとん!
がんがれ〜〜
あーすみません。
作品紹介してませんでしたね。
作品名:「桜蘭高校ホスト部」
作者:葉鳥ビスコ
掲載誌:白泉社/月刊「LaLa」連載中
単行本:現在2巻まで刊行
主人公:藤岡ハルヒ
とある事情で超お金持ち学校の特待生になった庶民。
借金のカタとして「ホスト部」でけなげに返済中。
無論「女の子」です。入学当初、制服を買えなくて似たような
男性服を着ていたため、男子に間違えられ、以降その秘密(w)を
知っているのはホスト部のメンバーだけ、とゆー設定。
こんなもんでいかがでしょうか。
LaLaは最近「楽園ルゥト」もヤヴァいよなあ。
二卵性<超能力>美形双子に、普段は10歳ぐらいの女の子なのに、
天使の力が戻ると、高校生ぐらいの超美少女になるとゆー、一粒で
2度3度オイシい設定だ。w
+-------------------------------------------------
|私立桜蘭学院は、一に家柄、二にお金。
|財と暇と美貌を持て余した高等部男子と、
|借金をカタに引きずり込まれた庶民女子一名が
|日々優雅に女生徒をおもてなしするという
|華麗なる遊戯でございます。
+--------------------------------------------------
「皆の者、本日もよい仕事であった。余は満足じゃ」
と何だか意味不明な賞賛の言葉を吐くのは、部長の環。
クールな低音と悪魔の微笑で
「おかげで今月も黒字を保てるよ」
と報告するのは、副部長の鏡夜。
「うーん、このケーキ甘いねっ!」
「・・・・・」
人の話を聞かずにケーキに夢中のハニー先輩と、無口な相方モリ先輩。
「はっはっはっは。よきかなよきかな」
と環は無駄に上機嫌だ。
「そ、それじゃ私は、」
とひっそりと立ち上がったのはハルヒ。
ハルヒは先程からの刺激に、表情を崩すまいと必死に耐えていた。
普段から表情も口調も大げさではないほうなので、何とかバレては
いないようだ。
「えー、もっと遊ぼうよ〜」
と涙目の環。
「今日、は、卵の特売、なんです、よ」
ひっそりと笑う。何となく言葉が怪しいが。
−−笑えてるよね・・・・・。
ハルヒは自分に言い聞かせる。
鏡夜が視線をハルヒに向けた。
あの何もかも見透かしたような鏡夜特有の目が、ハルヒに突き刺さる。
が、次の瞬間には何も無かったように
「いつものことじゃないか」
とゴネる環を宥めた。
環からオーケーが下りると、ハルヒはそそくさと荷物を抱えてドアに向かった。
−−あと少しっ・・・・
「それじゃ俺達も行こうか、馨」
「そだね、光」
2つの同じ声がハルヒの背中に突き刺さり、瞬間体を固くした。
辛うじてドアを開けて、第3音楽室を出る。
「なんだいなんだい、ふたりしてっ。お前達ももうお帰りなのかえ?」
環がよくわからない台詞回しで泣き言を言う。
「んー。今日はもうノラない」
「ホスト部としてのノルマはちゃんとこなしたんだからいいだろう?」
そう言う光と馨に「そりゃそーだけどさあ」とまだごねる環。
だが気まぐれなことは環以上の、常陸院兄弟にこれ以上は何を
言っても無駄だろう。
「今日はこれでおひらきにするか」
という鏡夜の言葉に、環もしぶしぶ諦める。
ステレオな別れの挨拶を、環は詰まらなさそうな顔で見送った。
「あーあ、つまんなーい」
ぷいっとして環は控えの部屋へ向かう。
それを横目で見ていた鏡夜は、3人が消えたドアに視線を向けた。
かすかに口の端を吊り上げると、彼も控えの間へ向かった。
最後の二人は・・・・。
ハニー先輩は滅多に無い無表情でドアを凝視した後、ひょいっと
モリ先輩によじ登りにっぱり笑いかけた。
モリ先輩はそれに軽くうなずくと、ここを後にした。
======================
本日はこれまで。次ぐらいにハルヒの甘い声が聞けるかな?
ホスト部キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
実は鬼畜なハニー先輩がみたいです。
作者さん頑張ってください。
>296
ブラックハニー先輩ですか?w
うーん、双子の次は鏡夜でいぢめまくる予定なんすが。w
(すまん個人的にあの人ツボで)
ハニー先輩(&モリ先輩)まで行くのは、2ヵ月後ぐらいかなあ。
なお、環はハブる予定です。w
おぉ!!鏡夜!!
めがねな策略家で、面倒見のいいお母さん的存在の彼ですね。
実は一番好きなキャラです。
ホスト部は脇キャラがイイ!ですよねw。
ますます楽しみです。
双子、続き待ち遠しいでつ。
鏡夜も…はやくみたい
お待ちしています頑張ってください
>>284 そうだよね〜、暗夜も帝とかは別として。
夏樹や一条が誰か女性とくっつくのが想像できない。
特に夏樹が・・・身分とか気にしなかったら薫とかが最適かな?
しかし、深雪が可愛そう
エチシーンで煮詰まってるのでモチベーション維持のため投下。
またしてもできたところまでのupですみません。
数日中には完成させる予定です。
『ためらいの影・前編』(1/11)
「鎖縛っ……!」
叫び声と、鮮血がほとばしるのが同時だった。
――油断した。
倒れこんでくる砂色の髪の捕縛師を抱き止めながら、鎖縛は素早く空間の裂け目を見つけて
体を割り込ませる。
相手が雑魚だと――命数も二つしか持たぬほどの小鬼だと、はなから馬鹿にしていたから、
捕縛師である彼女に最低限の補助をかけたあとはもう注意もろくに向けていなかった。
鎖縛の魔力で実体化した矢を彼女がつがえ、弓を引き絞る――。
そこまで見届けて、鎖縛はつい油断してしまったのだ。
目の前で繰り広げられていたのは、死闘と呼ぶことさえ彼にとっては失笑の種でしかない
ような、たかが小鬼と人間ふぜいの小競り合いだった。
くだらない……くだらなすぎて吐き気がする。
魔性の介入無しには、その魔性と戦うことすらできない人間が。
そこまで無力な存在である人間に与する魔性――護り手、という存在に落ちた自分が。
そして、決着はついた。あっけなく。
と、思った瞬間の出来事だった。
最後まで捕縛されることに抵抗を試みた小鬼が、自分の命を残った最後の力でもって粉砕し、
無数の刃と化したそれが、特に狙ったわけでもなかったろうが、鎖縛の方へと向かってきた。
そこまではいいのだ。そんなものでこの自分に傷一つつけられるはずがないとわかっていたから
あえて鎖縛は避けようともせず、降りかかるにまかせていた。
「任務には成功したが捕縛にはしくじったな」
サティンにはそんな軽口でも叩いてやるようなつもりで。
彼女がそんな行動を取るなどとは、だから思いもよらないことだった。
まさか、守護されるべき立場の捕縛師が――誰よりも鎖縛を憎み忌み嫌い、護り手としての
利用価値しか自分には見出してないはずのサティンが――その護り手を庇うために、
とっさに身を乗り出して盾になる、などということは。
『ためらいの影・前編』(2/11)
「阿保かお前は! どこの世界に魔性を……護り手をかばって怪我をする馬鹿がいるんだ!?」
本気で叱咤しながら、鎖縛は腕に抱きかかえていたサティンを乱暴に寝台の上へ投げ降ろした。
取っていた宿へと空間を通って移動してくる間に、あらかたの傷は癒してある。
ボロ布と化した衣服とあちこちに乾きこびり付いた血の痕だけが、かろうじてサティンが
受けた傷の痕跡を留めていた。
「いたたっ……もっと優しく扱ってほしいわ! 仕方ないじゃない、考えるよりとっさに
体が動いちゃったんだからっ。それより鎖縛、あなた、手抜きしてるんじゃないでしょうね?
傷口はともかく……痛みがとれていない……みたいなんだけど」
「贅沢言うなよな。痛いと感じるのは人の心の弱さだ。血の痕や、傷を受けた記憶が、
痛い『はず』だという錯覚を呼び起こすんだろう。――ようは気のせいってやつだ」
「気のせい、って……でも、言われてみればそんな気もするわね。
どっちかというと残り香みたいな感覚っていうか……」
それにしても痛いのよね、と顔をしかめながらサティンは寝台の上に身を起こした。
宿の寝具を汚してしまうのが気になるのか、自分が寝かされた辺りを何度も手で払う。
「気になるなら湯浴みでもしてさっぱりしてきたらどうだ?」
「あら、あなたも結構気が利くようになってきたじゃない。……そうね、そうするわ。
依頼主に報告に行くにしたって、この格好じゃあんまりよね」
私がお風呂に入っている間に寝台の掛布取り替えておいてね、などと、仮にも妖貴たる鎖縛に
恐ろしいことを平然と言いつけながら、サティンはよろめきつつも部屋の隅に置いておいた
荷物の中から着替えを取り出している。
「いい気になりやがって……人使いの荒い女だ」
鎖縛は怒りを通り越してあきれ返りながら、ふらつく足取りで浴室に消える彼女の背中を
見つめていた。
『ためらいの影・前編』(3/11)
「あの……馬鹿が」
部屋に残された鎖縛は一人呟きながら、何かを堪えるようにぐっと拳を握り締める。
何故彼女があんな真似をしたのかわからない。
(とっさに動いてしまった……だと?)
この自分が、人間なんぞに庇われるほどの弱い存在だとでも……一瞬たりとも本当にそう
思ったのだろうか。
見くびられているのか、とも思った。
――だが。
(なんなんだよ……この痛みは)
ほんの気まぐれから――彼女の傷を治癒した時、鎖縛はわざと痛みだけを残し、その痛覚を
自分に転送させてみたのだ。
あの程度の攻撃で自分は傷つかない。当然痛みなど感じない。それなのにわざわざ自分を
庇ったというサティンの――人間の体で感じる痛みというものがどれほどのものなのか、
興味がわいた。
そして、人間のもろさに驚いた。
たかがこれしきの傷で……これほどの痛みを感じるものなのか。
特殊な事情に生れ落ちたせいで、魔性とはいえ今まで人間を弄りいたぶる事に特別な興味を
覚えてこなかった鎖縛は、なるほどな、とひとりごちる。
これほどに無力な存在が、稀に一瞬でも目を惹かれるような輝きを持つ魂を宿していたり、
雑魚相手とはいえその脅威を退けられるような力を有していたりすれば――力溢れる魔性にとって、
腹立たしいほどこの上ないはずだ。
浮城とそこに集う人間どもを目の敵にする魔性がいたのも頷ける。
それでも、魔性にとっては害虫を駆除する程度の認識でしかなかったのだが――あの
破妖剣士の少女が現れるまでは。
だが、今の鎖縛はその無力な人間の護り手でしかない。
そして自分に下された命は『サティンを守る事』に他ならないのだ。
この命に懸けても。
『ためらいの影・前編』(4/11)
「くそっ、何だって言うんだ?」
その相手に自分が庇われてどうする。
しかもその行動ははっきりいって無意味というよりない。鎖縛には理解不能だった。
傷を受ければ痛い、という人間にとって当たり前の事を――『とっさに』忘れてしまったという
サティンの真意を測りかねて、鎖縛は唇を噛む。
いや。
わかっているのだ。本当は。サティンがそんな行動を取ったわけを。
あんなふうに護り手の名を呼んだ、サティンの声を鎖縛は知っている。
鎖縛ではない、かつての彼女の護り手の名を、悲痛に叫んだあの時のサティンの声を覚えている。
――『鎖縛っ……!』
先刻の彼女の声がいつまでも耳に残っているのは、この痛みのせいだろう。
今感じている痛みは彼女のもの。サティンの体が感じる痛みをこちらに転送させたものだ。
自らの好奇心が招いた結果とはいえ、鎖縛はその不快感に眉を潜める。
胸が、痛い。
「…………何なんだよ…………」
『ためらいの影・前編』(5/11)
今回の依頼主である町の領主は、浮城から派遣された捕縛師の為に宿屋の中でも上等の
部類に入る部屋を用意してくれていた。
おかげで、広めの浴室に据え置かれた真鍮の浴槽にはいつでも湯が沸かしてあるという
贅沢な環境だったのだが、町に到着した早々状況把握やら情報収集などで忙しく駆けずり回り、
部屋には食事と寝るためだけに戻るという状態だったサティンには、その恩恵に与るヒマがなかった。
「ふう……やっと一息、と言いたいところだけど……」
埃を軽く洗い流したところで湯船に浸かり、そっと両手足を伸ばしてみた。
すっかり傷跡だけは消えている手足や胸元をそっとさすってみる。
「鎖縛ったら、何が気のせいよ。痛いものは痛いって言ってるっていうのに……
……あの、陰険手抜き男っ」
「誰が陰険だって?」
いきなり頭の上から降ってきたその声に、サティンは心底驚いた。
慌てて胸を隠すように両膝を抱え、ぶくぶくと顎までも浴槽に沈んでゆく。
そんなサティンの反応を楽しむように、鎖縛は意地の悪い笑みを浮かべて見下ろしている。
「な、な、な、何しに来たのよ!」
「忘れ物を思い出したんだよ」
平然とした態度を崩さず、鎖縛は膝を折って傍に屈み込んだ。
そうして、浴槽の縁越しにサティンと目線を合わせる。
耳まで真っ赤になっているのが自分でもわかった。
「忘れ物、ですって……?」
「ああ」
すっ……と伸ばされた手が、無造作にサティンの髪を撫でたのは、ほんの一瞬のこと。
今の動作に何の意味があったのかと、サティンが疑問を持つよりも早く、
鎖縛は無言で立ち上がって飄々と浴室を出て行ってしまった。
「な……何だったっていうのかしら……まったく……」
鎖縛の真意がまったく読み取れず、しばらく浴槽の中でしきりに首を捻っていたサティンは、
ふいに、先ほどまで感じていた疼痛がきれいさっぱり消え失せているのに気づいた。
「あ、あの男…………! 気のせいだなんて言って、やっぱり手抜きしてたんじゃないのよっ!」
『ためらいの影・前編』(6/11)
「鎖縛っ!」
濡れた髪を乾いた布で包み、肌触りのいい布地で仕立てた簡素な部屋着を身につけた
サティンが、部屋に戻るなり鎖縛を呼びつけた。
「ずいぶん頭に血が上ってるな。湯あたりでもしたんじゃないのか?」
「誰のせいだと思っているのよっ!」
白磁のようなサティンの肌は上気してほんのりと桜色に染まり、火照りが冷めやらぬうちに
衣服を身に着けたせいで、うなじのあたりがしっとりと汗で濡れている。
「お前はいつも怒ってばかりだな……。飽きないか?」
「だから! あーなーたーがーっ、怒らせているんでしょう!?」
普段『年長組』として仲間内に見せている余裕のある態度とはかけ離れた表情を向けてくる
サティンが面白くて、鎖縛はのどの奥で笑い声を噛み殺す。
「俺が何か文句言われるようなことをしたか? 人が張ってやった結界しっかり無視しやがって、
勝手に敵の自爆受けて大怪我するような馬鹿相手に、これでも結構真面目に護り手とやらを
勤めていると我ながら感心してるぞ?」
「だからあれはとっさに体が動いてっ……て、ああもう、わかったわよ!
余計な手間をかけさせて悪かったわね! 次からは、っていうかもう二度とあんな馬鹿な真似は
しないわ。約束するわよ。……だから、ろくでもない仕返しはやめてちょうだい」
「ろくでもない、って?」
頬に張り付いた一筋の砂色の髪を指先でそっとすくい上げてやる。
サティンの頬に朱が走るのを鎖縛は見逃さなかった。
面白い。怒りゆえか、それとも――――。
浮かびかけた疑念を鎖縛は一瞬で振り落とす。
いや…………怒り以外になんの理由があると言うのか。
(まあ、いいさ)
こんな風に怒っている彼女の顔は嫌いじゃない。その声も。
『ためらいの影・前編』(7/11)
「な、何のつもりかしら……?」
「何って何だ? 俺には何のつもりも無いが?」
何を警戒しているというのか、鎖縛がほんの僅か間合いを詰めれば、
サティンは数歩後ろへ下がる。
気がつけばいつの間にか壁際まで追い詰めていた。
それなら、と、壁に両腕をついて、サティンを腕の間へ閉じ込める。
お互いの吐息が感じられるほどまでに顔を寄せても、サティンは逸らすことをしない。
睨みつけるような視線は、それでも鎖縛を捕らえて離さない。
「……俺を誘惑しようっていうのか?」
「どうしてそうなるのよ。誘惑してるのは――」
あなたの方じゃないの、と言葉を紡ごうとしてサティンは慌てて唇を噛む。
だが、付け入る隙を見逃すほど甘い鎖縛ではなかった。
「誘惑されている、っていう自覚はあるわけか」
「だ〜れ〜がああっ、あなたなんかにっ! 放してちょうだい、わたしは依頼主に報告に
行きたいんだから! 向こうもやきもきして待っているだろうと思うし……。出立は明日
でもいいと思うのだけど……って、ねえ鎖縛? 聞いてる?」
「聞いてない」
髪を包んでいる布をとってやると、生乾きの髪が束になって肩へ落ちる。
砂色の髪に指を埋め、梳くように毛先へと撫でおろす。
サティンの白い首筋を伝わって滴り落ちた雫を、鎖縛は自らの唇で受け止めた。
「ちょ……!な……にっ…………やっ」
突然与えられた刺激に、サティンは抗うより先に身をすくませる。
鎖縛は構わずそのまま首筋から耳元へ向けて舌を這わす。
耳朶を甘く噛んでやると、鎖縛の腕の中で、サティンは悲鳴にも似た声をあげた。
「やあっ………………鎖縛!」
『ためらいの影・前編』(8/11)
自分の名を呼ぶ声に弾かれるように、鎖縛は顔を上げた。
真顔でこちらを見上げてくる彼女を、あらためて正面から覗き込む。
嫌悪することもせず臆することもなく、ましてや同情でもない――彼女のように自分を見つめる瞳を
鎖縛は今まで知らない。
どんな時もまっすぐに自分を呼ぶその声を、今まで知らない。
「俺を馬鹿にした罰だ」
からかうような笑みをうまく浮かべられているだろうか、と鎖縛は思う。サティンの目に自分が
どう映っているのか――サティンの声も表情も真剣すぎてわからない。引きずられそうになる。
余裕がなくなる。
「あなたを馬鹿になんか……した覚え、ないわよ?」
「お前になくてもこっちにあるさ。――人間なんぞに庇ってもらって喜ぶ魔性がどこにいる?」
違う。言いたいのはこんな言葉ではないような気がする。
「本当になにも考えてなかったのよ、あの時は」
ただ……とサティンが言いよどむ。その瞳にかすかな悲しみの色が宿るのを鎖縛は見逃さなかった。
あの、青い髪の妖鬼――幼い少女の姿をした、かつてのサティンの護り手。
口にこそ出さないものの、護り手を失った悲しみが未だに色濃くサティンの心に
影を落としていることを、鎖縛は知っていた。
絆、などと呼べるような繋がりは鎖縛とサティンの間にはない。
ただ、かつて護り手を失ったという記憶が、とっさに鎖縛を庇うような真似をさせてしまったのだろう。
その庇った相手こそが、彼女の最愛の護り手を手にかけた妖貴だとは……何たる運命の皮肉だと、
サティンも今になって後悔しているのだろうか。
『ためらいの影・前編』(9/11)
「…………ないな」
「何ですって?」
それがサティンの傷をえぐるような行為と知りつつ、鎖縛は言葉を紡ぐ。
無性にサティンを傷つけ、血を流させてみたくなる――その、心を。
「面白くないって言ってるんだよ。以前にお前が組んでいた護り手程度ならあれしきの小鬼に
手こずりもしただろうが……仮にも俺は妖貴だぞ? そんな雑魚と比べるほうが間違ってる」
「比べてなんてっ……!」
予想通りのサティンの反応に、鎖縛は苦い笑いを浮かべる。図星か、とも思う。
「誰が……誰が比べるものですかっ! あなたなんかと……っ」
勢いよく振り下ろされたサティンの手が、小気味よい音を立てて部屋中に響き渡った。
「え!?」
思いがけなくよく響いたその音に、驚いたのはサティンのほうだった。
手加減こそなかったものの、本気で力を込めていた風でもなかった様子を見ると、当然、
よけるものだと思っていたらしい。
「大胆なことをしてくれる奴だよな」
打たれた頬を気にするでもなく、苦笑交じりとも取れる声で鎖縛が呟く。
下ろすことも忘れたままの手首を掴まれ、さしたる抵抗もできずにサティンは再び鎖縛の胸に
引き寄せられた。
「大人しくしてりゃ優しくしてやろうって気にもなったものを……」
「な…………!」
「相応の覚悟はあるんだろうな?」
覚悟ってなによ、と抗議の声を上げようとしたサティンの唇を、鎖縛のそれが荒々しく塞ぐ。
「……………………!」
抗おうとして振り上げたもう一方の手も軽々と封じ込め、鎖縛はなおも執拗にサティンを貪った。
酸素を求めてあえぐサティンと同じ真剣さで、鎖縛は彼女の唇を求める。
苦しそうに顔をしかめながら、それでもサティンは気丈にも目を閉じようとはしない。
その榛色の瞳に映し出される鎖縛の姿が、奇妙に歪む。
泣かせた、と思った。だが涙はこぼれることなく、睫毛が縁取る瞳の端にその輝きをたたえたままだ。
『ためらいの影・前編』(10/11)
長い沈黙の後、鎖縛はようやく彼女の唇を放すと、両の瞼に交互に口付けた。
塩辛い味のする泪を、舌ですくい取るように舐める。
手を下ろして拘束を解いてやると、サティンは大きく息をついた。解放されたと思ったのか、
それとも、抵抗することをあきらめてしまったのか。
「泣いてみろよ」
まただ、と鎖縛は思う。どうしても意に反する言葉を紡いでしまう自分に軽い苛立ちを覚える。
だからといって自分の本意がいったいどこにあるのか、鎖縛にはまだわからない。理解できない。
そして、行き場のない苛立ちの矛先をサティンへと向ける。
「でなけりゃ、お得意の虎の威でも借りてきたらどうだ?」
左手首に連なる金の鈴を見せ付けるように、鎖縛はサティンの目の前でひらひらと
手を振ってみせる。
文字通り枷となって鎖縛を縛り付けている忌まわしい拘束具――だが、それこそが、
自分とサティンをつなぐたった一つの確かな絆と呼べるものかもしれなかった。
「お前がその気になれば俺は逆らえない…………わかってるんだろう?」
自嘲気味に鎖縛は呟く。
サティンが一言、やめろ、と言えばやめるつもりだった。
むしろそれを望んでいた。受け入れられるとは思っていなかったから、これ以上求めるつもりなんて
最初からなかった。
だから、ふいにサティンが自ら胸に飛び込んできたとき――鎖縛は心底驚かずにはいられなかった。
「……おい…………?」
「馬鹿ね! 馬鹿よ! あなたってば本っ当に大馬鹿! わたしはまだ……許したわけじゃ
ないのよっ!?」
何が、とは聞かなくてもわかる。彼女の半身とも言えた護り手の命を奪ったのは他でもない自分だ。
サティンにとってもう一つの大切な存在を守るため、という大義名分だけで、
今の鎖縛は存在を許されている。
彼女の最愛の護り手であった――架因には、成り代われない。
『ためらいの影・前編』(11/11)
「本当に……馬鹿、なんだから……」
いつの間にか背にまわされていた、サティンの両腕に力がこもる。
「あなたのその卑屈な根性が気に食わないって言っているのよ! どうせ、また自分で
自分のこと偽者扱いして、勝手にひがんでるってオチなんでしょうけれどっ。
……どうしたらあなたみたいな馬鹿、架因や……他のひとと比べたりできるっていうのよ。
自惚れるのも、いい加減にしてちょうだいってば!」
あなたは、あなたでしかないじゃないの――。
続くべき言葉は、サティン自身の唇によって封じ込められた。
初めて彼女の方から与えられた口付けは、泪の混じったものだった。
ぎこちないその動きに応えるように、鎖縛はそっとサティンの濡れた髪を撫でる。
どこかまだためらうような――触れるだけの接吻を、どちらからともなく繰り返す。
物足りなくて――でも、壊したくなくて。
鎖縛は硝子細工の置物でも扱うかのように慎重にサティンを抱きかかえ、そろそろと寝台に
横たえた。
「……いいのか?」
この期に及んでまだ問いかけるような響きを含む自分の声に、鎖縛は自分の事ながらつい
苦笑を漏らしてしまう。
否と言われて止めるつもりも自信も無いくせに。
「まさか、わたしに『いいわよ』なんて言わせたいわけじゃないわよね?」
あくまでも強気な態度を崩さない砂色の髪の捕縛師は、そう言って自ら睫毛を伏せた。
キタァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ァァ(Д`)ァァ(*´Д`)ノ
ほえ〜〜〜っ神降臨だ〜〜〜っ
破妖だ、しかも萌、鎖縛×サティンじゃ
あーりませんか(感謝感激雨霰!
続き続き続き〜待ってます。
私もラス×闇主、さわりの続き
ウpしてみようかな。ううううむ。
書いたものの、こっ恥ずかしくって、稚拙で投下できんのよ
とほほ(w
おおお。
萌え〜つ、続きを楽しみにしております
>313
分かる。投下するのすごく恥ずかしいのは。
でもしてくれると嬉しいです。
すいません。39ですが
やっとSSが完成したのでうpします。
こんな場所で子供向け漫画の、しかも少女漫画読みにはどマイナーな漫画の
しかも脇役カップルになにムキになっているんだろうとは思われるかも知れませんが
萌えが文章力に勝ったから書いたと言うよりほか有りません。
一気に書き終えた物なので皆様方の作品の箸休め程度にでもなればと思ってますので
どうぞ私の拙い文章に目を通して下さいませ。
ん〜と・・・このスレ住人の皆さんは多分誰も知らないと思うのでまずは作品紹介から
『奇妙なファーストキス』1/16
作品名:「聖・ドラゴンガール」
作者:松本夏実
掲載誌:集英社/「りぼん」2003年3月号連載終了。現在続編「聖・ドラゴンガールみらくる」連載中
単行本:全8巻発売中。完結
主人公:仙堂桃花
横浜、桃林高校に通う高校生、仙堂桃花は無敵のカンフー少女で、あだ名は「ドラゴンガール」。幼なじみの
少年呪術師、煌竜牙とはお互い好きなはずなのに素直になれない関係。
ある日、霊感体質の少女、春蘭を妖怪蛇王が嫁に迎えるという話を聞いた竜牙は聖龍を自分に憑けようとして
降ろそうとするが、竜牙が竜におそわれていると勘違いした桃花に突き飛ばされ、聖龍「紫王」は桃花の方に
憑いてしまい・・・と言う出だしで始まるラブコメ。一話完結形式なので楽に読めると思います。
桃花は聖龍の力を最終回まで自分で解放できないので竜牙が封印を解かなければいけない設定何で、召還
アクションにバリエーションが有る上に、ライバルの揚羽や竜牙の婚約者の雷華、魔術師の真王、美王の兄妹
といった魅力的な脇役達が作品に色を沿えてくれます。
こんな感じでどうでそ?
今回のSSで出てくる「幽天玄女」の冬夜君と陰陽師の秋良ちゃんは実は最終巻になるまでくっつかないのですが
登場したての4巻ではそれぞれ桃花と竜牙の方に気があります。
で今回は8巻収録の番外編の1シーンから・・・
『奇妙なファーストキス』2/16
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3月、学校の桃林の中にある拳法部部室。今日もまた部員達のかけ声がこだまする。その時冬夜の後ろから
扉を開ける音と一緒に息を切らした声がしてみなが一様に驚く。
「桃花〜〜〜〜〜〜〜っ!!」その声の主は乾揚羽。掃除当番を終えてあわてて部室に駆け込んできたのだ。
皆がそれまで続けてきた動きをやめたところに続けて彼女はこういった。
「竜牙くんと香港に行っちゃうってホント!?」
「あ゛」後で言おうかと思っていた桃花は唐突なその問いに対して一瞬、声が止まった。
「竜牙くんと婚約したのは知ってるけど、まだ1年あるじゃない。(卒業してからでもいーじゃん)」
揚羽のその言葉を受けて部員達がそーだそーだとはやし立てる中、桃花はこう言う。
「じ 、実はいろいろあって・・・3年ほど、香港で呪術と拳法の修行をすることに・・・おやじの条件なんだ。
あたし家の道場継ぐつもりだし、呪術のことも知っておきたいし・・・」
「で?何月に行くの?」
「ら、来週の頭。」
この言葉に対して、幽天玄女の一件以来煌家に居候していた冬夜は大して驚きはしなかった。もうあらかたのこ
とは長や春蘭に聞いていたからだ。ゆらゆらとした細い声が彼の耳に入ってきた。
「冬夜〜知ってたのか〜」
「うん・・・」
尋ねてきた彼女の名前は御門秋良。陰陽師の家系の少女でこの場にいない渦中の人・・・竜牙にあこがれて拳法
部に部員である。正直、冬夜も人のことは言えない。彼の動機もまた桃花に近づくためだったので或る意味似た
もの同士だった。だが、今回の話を聞いて秋良の方は確実に動揺していたようだ。それは口調にも伺える。
『奇妙なファーストキス』3/16
もう3年は竜牙先輩に会えないかも知れない・・・
その翌日から、皆が桃花に対してよそよそしくなる中で、そう考えると彼女は居ても立っても居られなくなり、
あることを思いついた。
秋良が拳法部に入るきっかけとなった因縁の神木・・・そこでポケットから呪符を取り出すと小槌で打ちながら
祈り始めた。それを丑の刻参りと勘違いした桃花が止めにはいると、彼女は立ち去ってしまった。何故と桃花が
問い返す中で理由を指摘する声がする。冬夜だ。
「精霊を出せば、また竜牙先輩が来てくれると思って居るんじゃないですか・・・ったく、未練がましい奴。」
確かにこの言葉で説明は辛うじてつきそうな気はするが、今の桃花には何故か語尾と表情が気になる。
(ふ〜ん、じゃぁ冬夜くんは?)
と言う表情をしながらこういった。
「冬夜くん、もう私には未練がないんだね?」
その問いに
「何言って・・・先輩は竜牙先輩と(まるで僕が秋良ちゃんに気があるみたいじゃないですか!)」
あわてて取り繕ったが、桃花は少しだけ寂しく感じた。彼女だって最近の彼が拳法部で秋良の隣を意識して取っ
ていること位は知っている。それに気づかないほど鈍感ではない。だがまだ本人にそのことを伝えてすら居ず、
なおかつその気持ちが本物かどうかも怪しい芽生えかけの恋をほじくり返されそうになるというのはとても
恥ずかしいものだ。
『奇妙なファーストキス』4/16
日増しによそよそしくなっていく拳法部の部室。本当のところは部で桃花と竜牙の模擬結婚式をするという計画を
練っていたので意識して遠ざかっていたというのが正解なのだが、それ故に桃花の前では言えるわけがない。
特に秋良は3月上旬という横浜ではまだ早い時期に桃の花を咲かせるために木の精に祈っていることを伏せた
くて、何故竜牙が居ないのに部活を続けているのかと言うことに対して
「もちろん〜ここにいれば竜牙サマがよく来るからですよ〜」
と言い返した。まだ執着はあるのを匂わせるには絶好の台詞だ。冬夜の片思いの相手にはまだ竜牙を思う気持ちは
残っていた。
そして、金曜日の夜・・・今日こそはと思い神木に向かって祈り始めると、いやらしい声がする
「御門じゃないか。いつ見ても、かわいいのう。今度君の担任になりたいなぁ。おまじないかい?
先生と相合い傘しようか?」
その声は入学したての頃にあったあのエロハゲ教師、そして神木に再び傷の付いた状況は・・・
まるであの時の意趣返しではないか。その場は桃花が止めに入り事なきを得た物のかつて何があったかを
以前に聞いた桃花は怒るよりほかはなかった。
「あのねえ、何のために拳法やってんの、黙ってないで今のように追っ払うのよ。だいたい精霊なんて
呼び出さなくても、竜牙ならどこにも行かないから」
「違います。これは〜〜」
その言葉に、隠していた別の意図があった秋良はしどろもどろになって応えるほかはなくその後で事情を
話そうとしたとき、また桃の木から声が聞こえてくる。
『奇妙なファーストキス』5/16
「妾の眠りを妨げようとする者は誰じゃ?」
桃の木の精・・・彼女はこの過ちを犯した者の顔を確認するとこう続ける
「ほう、また、そなたか...二度目は決して許さぬぞ。目覚めよ我が眷属達よ、その人間共を打ち滅ぼせ!!」
事情を説明するまもなく桃の精が襲いかかる。今回は問答無用だ。無敵のドラゴンガール、桃花でさえ自分への
攻撃を遮るのに精一杯である。
「逃げて、秋良ちゃん!」
「先輩こそ〜」
そして、首を狙われもはやこれまでと思った刹那、拳法部の部員の先頭に立って彼女たちを助けに来たのは
竜牙ではなく、冬夜だった。そして、この乱闘の中呪術の力があるのも彼だけである。
「冬夜〜力を貸してくれ〜」
頼りなく秋良が言う。
「桃の精よ静まれッ。我はこの呪符で桃の花の目覚めを祈ったのみ!」
初めて、彼女はその真意を公開した。だが、その思いは神木の精には通じず、煌家の呪符はいとも簡単に
精の放った葉の前に打ち砕かれてしまった。呪符の次は秋良の頭を撃ち抜かんと放たれた葉を避けんと
冬夜は彼女をかばい倒れる。一瞬、何が起こったのかは解らなかった。でも、その状況、その感触に
不謹慎ながらもときめいてしまったのも事実かも知れない。
そして、一同の危機を救ったのは新たに聖龍「黄珠」を引き連れた竜牙で彼は神木の美姫を鎮め、一斉に
桃の花を満開にさせる。そしてこのときを待っていたかのように部員、そしてロンロンまでもが動き出し
かねてからの計画を実行する。そして、真紅の花嫁衣装に着替えた桃花は秋良の真意を改めて聞き彼女に
感謝の言葉を投げかける。
『奇妙なファーストキス』6/16
「ありがとう。花が見られて嬉しいよ。」
その時、いつも物憂げな表情を浮かべているように見える顔が笑顔になったのを見て冬夜は可愛いと思った。
そして、花嫁と花婿が神父役のロンロンに誓いの言葉を言う中でこうささやいた。
「あの、ゴメンな。さっき力になれなくて。」
期待していた働きが出来なかったと思っていた彼はお詫びのつもりでこういった。だがその返事は
「別にいい。今度は絶対守ってもらうから。」
という、これっきりの関係ではないと言うことを示すには充分な物だった。しかしそれを言葉にするには
よほど照れくさかったのか、なぜかとっさに桃まんじゅうを銜えてしまった。これ以上何かを言う行為に
少し恥じらいを感じてそんな場違いな行動を取ってしまったのだろう。無論、注意されてしまったのは
言うまでもないが、冬夜の側は目を輝かせながらその言葉を自分に振り向いてくれた物だと善意に
解釈した。
『奇妙なファーストキス』7/16
そして、桃花と竜牙の模擬結婚式が終わった後で帰宅して夜、
何故か秋良は寝付けなかった。乳首や股間にかゆみとは似て非なる感触があるのが気になって眠れない。
自分を押し倒したときの冬夜の腕や胸の感触を反芻しながら、もしあの時同じ事を別のところで冬夜がして
いたらどうだったんだろう?もし、あの時の相手が他の人だったら...などと、あり得ない訳じゃないが、人に
言うにははしたない仮定で思考がいっぱいになってしまい、初めに何を考えていたかという事をすっかり忘れ
て仮定自身を次第に一人歩きさせていく。
(例えば、こんな風に・・・)ふくらみかけの白くて小さな乳房を手のひらで揉みながら指でつまむように
乳首を触ると乳首が更に固くなり、股間が熱を帯びてくるのが解る。
(そして、これが私の手なんかじゃなくて・・・)すっと、股間の熱を帯びた部分に持って行き
(舌だとか・・・)一際固い一部分に指を当て丸く撫で、門の入り口も触り始めると濡れた感触もつく。
(そして・・・)処女だったので多少怖く、奥の方には入れられなかったが、門の内側へと軽く指
を入れかき回し始めると自分の上に乗っかかるであろう意中の人を妄想した。
『奇妙なファーストキス』8/16
「んっ・・・ハァ・・・ァ・・・ァ・・・ぁ・・・」
いつもの自慰とは違う快楽の波が押し寄せる。いつもなら朧気な物でしかない対象が妙に具体的に映るのだ。
「ハァ・・・ぅ・・・」
興奮が最高潮に達してトランス状態に入る。そして絶頂の瞬間、脳裏に映った名前が出る
「・・・冬夜・・・」
意中の人の名を口にしながら彼女は果てる。その声があまりに大きかったのか親を起こしてしまった。
「冬夜って誰なんだ!?」
「拳法部の同級生の名前〜」
親が駆けつけてくると自慰をしていたなどとは言えず濡れた下半身をみてパジャマとパンツを着替えさせられ
る羽目となった。
何とかその夜は寝付けたがよく見ると時計は午前二時を回っていた。
(アイツって、軽い奴だけど何か憎めないんだよね。)
『奇妙なファーストキス』9/16
翌日、寝不足だった秋良は放課後部室で倒れてこんでしまう。急いでかつぎ上げようとする部員に対してか
無意識にかは解らないが、冬夜の名前を口にする。
「ヒューヒュー、冬夜君ご指名だよ。秋良ちゃんを保健室に連れて行ってあげてね。」
女子部長の揚羽がはやし立てる中、彼は一人でかつぎ上げていく。
「乾先輩、ふざけないで下さい。」
「ご・・・ゴメン。」
ついムキになって睨みつけてしまう。これが乾先輩なりの空元気なのも何とはなしに知っていたが、状況
からしてこう言わずには居られなかった。正直、気分が悪くなるのは当然だ。無論、後には引き下がれないの
で、冬夜一人で保健室へ向かう。
彼が保健室に秋良を担いでいくと彼女をベッドへ横たわらせシーツを被せようとする。すると、膝あたりに
シーツの感触がしたのか目を覚ましてしまった。事情をその場で聞こうとすると、「大きな声じゃ言え
ない事なんだけど〜」と言う切り出しから、昨晩、自分が本当に好きなのは誰なんだろうかと悩んで眠れ
なかったこと、冬夜の事を思いながら自慰をしていたこと、そして今日はそのせいで寝不足だと言うことを
言うことを明かしたのだった。
『奇妙なファーストキス』10/16
「何だ。オナニーのことか・・・。僕も昨日は同じような感じだったよ。今日なんて言えばいいのかずっと
考えていたら、秋良ちゃんの背中の感触を思い出して勃(た)ってきちゃってさ・・・」
そう言いながら正直なところを、打ち明けた。
(何だ、考えることは一緒か)
と思い、秋良がクスッと笑う。
お互い赤裸々な告白をしたのが効いたのか、警戒心も薄れ和やかに話し出す。そして少し淫猥な雰囲気に
なってくると、冬夜の側からキスのサインを送ってくる。
「キスだけはいや〜」
そう言って、顔を手前で止めてしまった秋良に冬夜は怪訝な顔をする。しかしこの時点での彼女にとって
心の整理はまだ付いては居なかった。それにまだ心を許したわけではない。
「そうか・・・上が駄目だったら、下でいいや。」
顔を止めた手を受け流し、金縛りを秋良にかけパンツをずらすと、小さな陰門(ほと)の門番に唇で
挨拶した。
『奇妙なファーストキス』11/16
「けど、今日はここでおしまい。」
その後の行動についてもそれなりに想像していた筈の彼女だったがまさかここで、中止するというのは
これまでの彼からすれば想定外であった。
「ほら、魔女とか巫女とか女道士って処女じゃないと駄目だろ?それに御門さんって確か一人っ子って
聞いていたし陰陽師だから、きっときっとそうなんじゃないかなって思うから、『好き』だからと言って
軽率なことは出来ないよ。」
(本当は違うのに〜でも・・・)
とはその当人は思いつつもそこまで自分のことを想ってくれる彼に対しては、少しだけ前進したのだった。
「そこまで気遣ってくれて、ありがとう。」
秋良がその言葉を言おうとしたとき、ほぼ同時に冬夜はこういった。
「・・・つきあってもいいかな?」
「いいの〜」
この言葉には彼女は頷いた。
『奇妙なファーストキス』12/16
そして、二人がつきあい始めて数ヶ月、合宿所に現れた怨霊が夏の終わりに成仏した。夜空に立ち昇る
一筋の光・・・同じ部に入った真王、美王の兄妹達と一緒に湖で溺れた少女の幽霊と遊んだ日々の思い出を
振り返りながらそれに見入る二人。
「やっと成仏したの〜」
「うん・・・やっと僕も・・・」
みんなが聞いて無さげな頃合いを見計らって背中から手を回し鎖骨を指で触りながら言う。
「君の役に立てたよ。」
「何で冬夜、今の今まで我慢していたのよ。陰陽師は処女じゃなくてもいいって言ったのに〜」
桃花先輩に何をしていたか知っている秋良は彼がしていた不自然な忍耐に対して、少しだけ不満だったので
それをなじって見せた。相手は幽天玄女だったときに黒龍召喚という本来の目的を逸脱して「黒龍よりも、君
が欲しい。」とまで仙道先輩に言い切った男だ。そう言う過去を知っていればいるほど今の態度が不自然だと
想っても無理はない。
「何度もしようと思ったことはあるよ。でもそのたびにあの時のことを思い出して『やっぱ出来ないや』って
思っちゃうんだ。だから秋良ちゃんのことを本当に守ってやれそうだと思う時まで・・・」
そうゆっくりと言いながらひとけの無いところに連れて行き、服越しに秋良を愛撫する。
『奇妙なファーストキス』13/16
「・・・待ってたんだ。もう心配はかけないよ。」
その言葉を言い終わったとき、辺りを見回すと知っている人は誰もいなかった。どうやら真王辺りが
気を利かせてみんな遠くに行ったらしい。乾先輩達の後ろ姿も見えるか見えないか程度の距離だ。
「ここなら大丈夫よね〜」
秋良が更に人が居ないことを確認して冬夜に息を吹きかけるように囁くと、シャツの下から彼の乳首を
愛撫していく。
「あ・・きら・・・ちゃ・はぁ・・・はぁ・・ん・き・・・気持ちいいよ・・・」
「・・・あぁ・・・んぁあ・・・冬夜も男なのに乳首立ってる〜・・・」
頼りないあえぎ声を出している冬夜の方も秋良が下半身に乳首を愛撫していた方と逆の手を回したときに
ブラジャーとブラウスを手際よく脱がしながら膨らみかけの乳房や最近、とみに女性らしい丸みを帯びてきた
腰回りを撫でていく。
「はぁ・・・はぁん・・・んあぁ・・・」
「あぁん・・んふぁ・・・あああ・・・」
『奇妙なファーストキス』14/16
二人は互いの愛撫だけでも、かなり昂まり有っていた。そして、お互いの喘ぎ声の奏でる艶めかしい
ハーモニーがそれを加速させる。
「あぁ・・・はぁあ・・・んぁん・・・上だけじゃ・・・ここも・・・」
「ふゎ・・・ふゎぅ・・・ぉああ・・・張って・・・苦しい。・・。」
冬夜は秋良のパンツを、秋良は冬夜のズボンのジッパーを降ろす。そこには門番が出かけて半開きの
陰門(ほと)と雄々しく屹立した沼矛(ぬぼこ)が現れた。初めてというわけではないがこうして近づいて
見るという事はこれまでない。だが何とはなしにお互いになすべき事は解るような気がした。そこで何かを
洞の主が矛の主に言おうとした矢先、彼の方は門番にお伺いを立て唇で門を開け始めた。
「んんんッ・・・んんっ・・・んくぅん・・・っ」
次第に陰門が洪水を出して紅梅色に変わっていく。彼女の方もゆっくりと梅色の矛を濡らし始めた。
「あぁ・・・秋良ちゃん・・・もう我慢できないよ・・・」
「冬夜君、私も〜・・・」
330 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 06:06 ID:KNrBPil/
『奇妙なファーストキス』15/16
その返答で冬夜は女性の「奥の院」から口を離すとすっくと立ち上がって反転、矛を横たえておもむろに
秋良の中へ入っていった。途中ミリッっと言う感触が有ったような無かったような気がしたが特に彼女は
痛がっている様子が有ったりだとか、血が出たりというのは無いような気はした。
「はぁん・・・あっ・・・はぁんっ・・・あんっ・・・」
「あぁ・・・あ・・・あぁ・・・あぁっ・・・」
沼矛がリズミカルに陰門へ打ち込まれ始めると秋良はいやらしい声を立て始め、それに呼応して出す冬夜の
喘ぎ声がその高鳴りを加速し始める。お互いのいやらしい声がさらなる声を呼び、その声がさらに興奮を呼び
声に還る。
「もっと・・・感じたい・・・っ!」初めは顔が見えるように交わい始めた冬夜は次第に体を近づけ初め
しまいにはピッタリと肌を重ね合わせて腰だけを動かし始める。
「あぁ・・・あぁ・・・もう私・・・うぅ・・・っ!」秋良の方も冬夜を背骨が折れんがばかりの勢いで
抱きしめ、背中に爪を立てる。
『奇妙なファーストキス』final/16
「そんな・・・そんな・・・あぁぁぁっ!」
「もう駄目・・・んもぅっ・・ん・・・んっ・・・んぁあぁん!」
冬夜が思いの丈をぶちまけると同時に自慰以上の濃厚な感覚で秋良も果てていった。薄れゆく意識の中で
頑なな自分の心の堤防が、愛し合うことで突き崩され、心の中が冬夜という水で満たされていくような
感じを覚えた。
「冬夜・・・好きだよ。」
秘所が、名残惜しげに名前を呼んだ側の「男」を銜え込む中、彼女は、自分からキスをした。
無論、上の口で。
「キスは駄目・・・何じゃなかったのかい?」
この問いに対して、彼女はこう答えた。
「いいの。本当に好きな人にファーストキスはあげたかったから。」
その後、彼女はちょっとだけ明るくなったような気がする。その暗い性格故に独占できたようなものだった
冬夜にとっては気が気ではならないが、もしかしたらそれはそれでいいのかも知れない。
おしまい。
しまった・・・卑猥語が凝りすぎの上にクライマックスがヘボい〜(涙)
みんなスマソ〜!!
聖ドラでくるとは思わなかったよ〜
可愛い感じでいいのぅ〜
今度みらくるでも……いや、なんでもない。
>>333 ありがd。最も、8巻刊行時点からこれを書こうとは計画しては居たのですが
ヘタレな自分のSSを読んでいただいて光栄です。
でも、結構苦労しましたよ。特にカップリング選びは(汗。
カップリング次第では作者並みかそれ以上のオカルト知識無いと雰囲気が出なかったり
だとかするし、桃花×竜牙は・・・モチベーションわかないし・・・
結局原作のエピソード一部引用で冬夜×秋良にしました。
でも・・・さすがに、現時点でドラみらのエロSSは書けない。
せめてコミックス1かんでるまで待ってちょ
お疲れさま。
元ネタは知らないけど楽しめましたよ。
ただ、改行は失敗ですかね。
文字サイズ小で最適というのはちょと辛い。
中サイズだと1行の文字数があと1文字少ないのがベストじゃないかな?
本日も少しお付き合いください。まだ続きます。
=================
ハルヒは第3音楽室を出て、そのままドアによりかかった。
「あ・・・・ぅ」
もう立っているのも辛い。
早く、早く。
<約束>はホスト部の時間までだ。
「彼ら」が来る前に、早くトイレに行って、アレを・・・・・
よろよろと歩き出したハルヒの背中に、ドアの開く音が当たる。
−−早くっ!
しかし「彼ら」は、遥かに速かった。
「ハールヒちゃん、遊ぼ」
「さ、いい子だから」
ふたりに両腕をあっさり取られてしまう。
ハルヒの顔に絶望の色が浮かんだ。
「かお、る、ひか・・る。お願・・い、も、もうっ」
半泣きでハルヒが哀願する。
「だーめ、だめ! こんな楽しい遊び、他に無いもん。な、馨」
「そーそー。ハルヒのこの顔を見るのが、すっごい好きなんだ
よな、光」
ちょーご機嫌な双子の言葉に、ハルヒの絶望が深くなる。
「お、おねが、・・ひゃう!」
ハルヒの体が、軽く仰け反った。
彼女の口から、途切れ途切れの声が洩れる。
右側の馨が、ハルヒの耳元に囁く。
「いってイイヨ」
「あああっ」
両腕を取られて固定されているので、体だけがゆらゆらと悶えている。
「あ、・・は、」
顔を真っ赤にしたハルヒは、ふるふると首を振って、耐えている。
人気がないとはいえ、ここは廊下だ。
こんなところで、こんなコト、
左腕を取っている光が、すっと自分の左手をハルヒのブレザーに
差し入れると、彼女の乳房をぎゅっと揉みしだいた。
その瞬間、ハルヒは高い息を吐いて、「開放」してしまっていた。
体中の力が抜け、今度こそ、双子の支えなしでは立っていられない状態だ。
−−も、もうこんなの嫌だ・・・・
悲嘆にくれるハルヒの両頬に、キスが落ちる。
「かわいいっ」
「サイコーだよ、ハルヒ」
338 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 23:42 ID:ruoLcLTf
双子が口々に言う。
「や、やくそく・・・・」
ハルヒが声を振り絞って告げると、馨が不思議そうな顔をした。
「ア、アレを入れるのは、・・ホスト部の時間までって、」
真っ赤になりながら約束を口にする。
昼休みに二人に微笑まれ、応じさせられたことは、部が終わるまで
という「約束」だったはずだ。
「そうだったっけ?」
光が記憶にありませんと言った顔で返答する。
「そういやそうだったかも」
と馨。そんな二人に、ハルヒは重ねて言った。
「、も、いいでしょう?」
揺らめく体をおして、ハルヒは彼らから離れようとした。
が、馨も光も彼女の腕をがっちり掴んで逃さない。
「ダメだよ、」
「これから一緒に遊ぶんだから」
「馨、光、離して!」
すっと馨の手が伸びて、ハルヒの顎を捉えた。
「イイヨ。約束だからね、取っても」
「馨!」
「それじゃ、手を」
339 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 23:43 ID:ruoLcLTf
「ここでアレを取ってくれるんなら、離してあげるよ」
「!」
ハルヒは身動き取れなくなった。
「そ、そんな、」
得心した光がハルヒの正面に回り、ちゅとキスをして笑う。
「時間は決めたけど、<どこで>、とは決めなかったよ」
今度こそハルヒは蒼白になり、本能的に逃れようとした。
だが逃げようとして身を捩った瞬間、体に電流が走ったように硬直した。
「あ、あ・・・・あ」
ハルヒの細い足の間にある<モノ>が、再び動き始めたからである。
馨が耳元で囁く。
「さ、とってイイヨ」
「・・あ・あ、やぁ」
「それじゃ」
「帰ろうか」
ハルヒは自らの意思を失われたまま、にっこり笑うふたりに
引きずられていった。
========
本日はこれまで。
神がてんこもりー!
うれしい。
皆様頑張ってください
双子×ハルヒ、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
続きもハァハァしながら待ってます!!!
なんかたくさん神が!ハァハァすんのが追いつかない!
皆様ありがとう。
>>286 285ですが、自分はナル×麻衣が好きだ。けど他のカプも(・∀・)イイ!!
GHのレギュラーキャラってみんな妙にエロく感じるんだよね。
ホラーにエロは付き物だっていう刷り込みがあるのかもしれないけど。
激しく遅レスでスマソ。
>>335 そうですか・・・そう言う技術的な部分で失敗が有ったのですね。
また同じ元ネタでSSのアイデアが「降りて」来たので
次に書いたときには改行の方も検討しておきます。
まいんちこんなペースです。
こんなんでハァハァしますか? それならイイんですが。
まだ続きます。4649。
======================================
門の前には常陸院家の豪華な迎車。
ふたりの間に挟まれたまま、ハルヒは車に乗せられた。
運転手との間に仕切りが上がる。
狭い空間にはハルヒと光、馨だけ。
双子はすぐさま、ハルヒの服の中に手を差し入れた。
光が彼女の秘部に触れる。
小さな布は、絞れそうな程ぐっしょり濡れていた。
「あーあ、ハルヒったらやらしいの」
二人がかりで押さえ込まれているハルヒは、最早抵抗することが
出来ない。言葉で攻められても、視線を避けるだけだ。
光はびしょびしょの下着の横から入り込み、直接蜜口に触れた。
「・・・・っ」
「声押さえないでよ、ハルヒ」
馨が両の乳房をぐりぐり揉み、時折、乳首を抓ったりしている。
「ん」
光が少し奥に指先を入れたあと、引いた。
動いた刺激でハルヒの声が洩れる。
ハルヒの蜜で濡れそぼった「アレ」は、光の指先にあった。
「ほら、ハルヒ。約束どおり取ったよ」
彼はうれしそうに「それ」を彼女に突きつけた。
安堵した反面、自分の「女」の匂いに、ハルヒはクラクラさせられる。
「舐めてよ」
馨はハルヒの顎を掴んだ。ぼうっとした頭で、言われるまま舌を出した。
そして光の指ともども舐め始めた。
嫌なことなのに、よくわからない。
自分の香りを放つ「それ」を舐めていると、体がそれしか意識してこない。
馨は彼女の顎を支えるのをやめ、乳房を捏ねまわし、ハルヒの
うなじにキスを落とした。
光はもう片方の手を再び差し入れ、ちゅくちゅくとハルヒの蜜壷で
遊んでいた。
ハルヒ自身の服は殆ど乱れていないだけに、感覚が集中し却って
ゆとりがない感じだ。
「あ、ふ・・・んん」
行為に没頭しているハルヒの背にぞくぞくしたものがあがってくる。
−−−−と。
スピーカーから運転手の声がした。
「おふたかた、お着になります」
ハルヒは愕然とした。
いくら密室に近いとはいえ、こんな車の中で我を忘れて・・・・。
ショックと恥ずかしさで身動きが取れない。
「はい、これもう一度」
光がハルヒの前から「アレ」を引っ込めて、呆然としている彼女の
蜜口に再び差し入れた。
「や! ぁ」
濡れきったそこは、苦も無く受け入れる。
抵抗する間もなく、馨がスイッチを入れた。
「・・・は・・・ぁう・・やめ、て。や、く」
彼女の言葉を、光が口付けで奪った。
馨がハルヒの身支度をすばやく整える。
理性で落ちた快楽が、またぞろ全身を蝕み始めた。
車が止まった。
「さ、行くよ」
「遊ぼう」
快楽と羞恥で体があまり言うことを利かない上に、二人に左右の
肘をとられて、ハルヒは豪華な常陸院の邸宅の中に、半ば引き
づられる様に入らされてしまう。
通りがかる使用人達が口々に「お帰りなさいませ」と言い、双子は
適当に返答してゆく。
こんな姿をした自分を他人に見られている。
恥ずかしい。ハルヒは、顔を伏せて耐えていた。
==========================
本日はこれまで。まだ後日。(出来れば明日)
羞恥責めでお願い
連続で双子×ハルヒ、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ままならぬまま屋敷につれこまれるハルヒに(*´Д`)ハァハァ
こんばんは。
多分次回で終了です。今しばらくお付き合いくださいませ。
====================
やや年を過ごした壮年の男性が挨拶した。以前にも会ったが、
彼がこの常陸院家の執事らしい。
「ただいま。適当に飲み物とお菓子用意して」
「それで僕達の部屋には誰も近づかないように」
男性はそれだけで双子の「遊び」を理解し、恭しく頭を下げて辞した。
一体部屋が幾つあるのだろう。前にも来たのだが、全然覚えていない。
元来聡明なハルヒなのだが、何しろ今はそれどころではない。
とにかくドアが開いて、部屋に入らされた。
ハルヒはもうここまで歩くのに精一杯だった。
立つことも困難になってきている。
息に甘さが含まれる。
左側の光が左耳にキスをする。
「これからもっと、」
右側の馨が右耳を噛む。
「いい気持ちになるよ」
二人は耳元から、頬、うなじ、喉元と唇で愛撫しはじめた。
「も、やめ、てよ、」
二人に支えられていないと立っていられないハルヒが密やかな
抵抗を試みるのだが、桜蘭のブレザーは光に脱がされ、馨は
ズボンのベルトに手を掛け、簡単にホックとファスナーを外した。
「やー」
身じろぐと、ズボンはストンと落ちた。
馨の左手がするりとハルヒのショーツに潜った。丸い尻を
撫で上げると途切れた声が上がる。
「ひゃ、・・・あ。あ、」
光の方はというと、肌蹴られたワイシャツに手を突っ込み、
乳房を愛撫している。無論その間も、ハルヒの蜜壷では微細
な振動が彼女を責め立てており、最早何も考えられない状態だった。
喘ぐばかりのハルヒの唇に、光がキスを落とす。
舌で攻める。逃げることも出来ないハルヒのそれは、持ち主の
意思を最早聞いてはいない。
「名前、呼んで」
馨が囁く。
舌を差し入れ、快楽で脅す。
「あ・・・ぁ、か、かヲ、る・・・・ひ、カルぅ」
体が答えた。
そして−−−−−−−−−−堕ちた。
常陸院光と常陸院馨という双子の行動思考は、
「自分達二人」と「それ以外」
に完全に分けられる。
生まれた時から大事なのは相方だけで、それ以外ははっきり
言ってどうでもいいのだ。権力、財力、知力、容貌、どれを
とっても人並以上の彼らにとって、二人揃えば大抵のことは
クリアできてしまうからだった。
実際、中等部時代に大抵の「遊び」はやり尽くした。
殆ど犯罪まがいのことにまで。
今はそれにも飽きてしまい、環の勧めるまま、退屈を紛らわす
為に「ホスト部」に籍を置いているにすぎない。
そこで彼らは、新しい「おもちゃ」を見つけたのだ。
藤岡ハルヒという、今迄見たことも無いおもちゃを。
「は、・・・ぁ・・あぁん」
ハルヒの口から、嬌声が洩れる。
「んー、いい声」
光がハルヒの胸を弄ぶ。彼女の白い肌に痣を焼き付けながら。
キュと乳房の先端の紅い果実を抓ね上げると、ビクンと体が跳ね上がった。
無意識に口元に手をやり、声を抑えようとしている彼女のその手を外し、「こっち」と自分の右手を口にあてがい、舐めさせる。
快楽に酔い始めているハルヒは、その指先に舌を絡ませた。
馨は彼女の蜜壷を吸い、細い腿から後ろの尻も愛撫している。
ハルヒのそこからはとめどなく蜜が零れていた。
「ほんとにハルヒはいやらしいね。気持ちいい?」
意地悪な問いかけに、ハルヒは微かに首を振る。
「あー、嘘ついたー」
光が乳首をがりっと齧ると、彼の指に犯されながら、強い反応を示した。
「ダメだよ、ハルヒ。ここはそうは言ってない」
馨は指を2本ぐっと差し入れた。
「む、ぅむ・・・ぁ」
ハルヒは反射的に軽く達してしまった。
その様を見た二人は、揃ってなじった。
「「ハルヒったら、インラン〜」」
荒い息を上げながらも、ハルヒは僅かに意識が戻る。
彼女の目から、微かに涙が零れた。
「も、もう・・・ヤめて、よ。ふたりとも、・・なんで、こ・んな・・・」
猶も自分達を拒もうとするハルヒに、馨と光は冷ややかな目を向ける。
「決まってるじゃないか」
「ハルヒが僕らの」
「大切な」
「おもちゃだからだよ」
=================
本日はここまで。出来れば明日来たいです。
本日で最後です。もうちょっとの間よろしくお願いします。
=============
ハルヒは今度こそ絶句し、蒼白になった。
「ひ、ひど・・、」
「ひどいのは、そっち」
馨はそう言いながらハルヒの脚を取って、押し広げる。
「やっ・・・! かおるっ」
光が逃げようとする彼女を後ろから抱きすくめ、乳房を揉みあげる。
「ひ、かる、」
うなじにキスを落とし、そこにも跡を付けながら光が言う。
「わかってくれないからだよ」
馨は自身を何回かイって緩くなっている彼女の蜜口に差し入れた。
瞬間、ハルヒの高い声が洩れた。
快楽が瞬時に脳を灼く。
ハルヒの細い腰を持ち、動く。
甘い声が二人を一層煽り、ズチャズチャという淫らな水音が
朦朧としたハルヒを自虐的に追い詰める。
おもちゃと言われた自分。
二人の異性(それも双子だ)に体を自由にされているというのが
既に普通の状況ではないにも関わらず、体は快楽を求めて悶えている。
ハルヒ自身は、特別彼らの心を欲しているとは思わないのだが、
体が「心」を欲している気がする。
もっと、もっと、と・・・・・・・・・・・・。
「あ、・・・やっ」
上り詰めようとしたハルヒは、突然馨のペニスを抜かれ切ない声を上げた。
「あ。」
肩を掴まれ、手前に倒される。
目の前にまだ精を放ってない馨のペニスを意識するのと、後ろから
コンドームを付けた光のペニスが突き入れられたのは、同時だった。
「あ、あ・・・・ぃひぅ」
頭をやさしく掴まれ誘導された。
下肢の快楽を約束された体は、それ以上の快楽を求め、
馨に犯されることを自然に選んでいた。
「ハルヒ、すご、・・キツ」
「舌、・・・キモチいい・・」
光も馨も、そしてハルヒももう限界だった。
「、ん・・・んーっ、」
「いって、いいよ、ハル・ヒ」
彼女のやわらかい髪に手を差し入れて梳く馨が呻く。
光は腰を掴み、強く動かし煽った。
「ハルヒ、」
先に来たのは、ハルヒの方だった。
体が大きくしなり、快感が凄まじい速さで肩や爪先を侵食してゆく。
その刺激を受けて、双子も精を放った。
「ぐ」
「・・う、」
−−かわいいかわいい大事な「もうひとりの僕ら」、
−−「家族」にして、一生手放したくない、
馨のが、ハルヒの顔や喉に散った。
喉の奥まで入り込んでいた為に、結果、彼女はその幾ばくか嚥下した。
喉を鳴らし、快感に打ち震えるハルヒの、何と淫卑に美しいことよ。
馨は衝動的に彼女の頤を掴むと、強く口付けた。
「・・・ん。は、・・ぁ」
一方の光は、ハルヒの熱い膣を、果てた後も余韻にまかせて浸っていた。
彼女の淡く色づいた背中にキスを落とすと、
「かわいいよ、ハルヒ」
と囁いてからやっと抜いた。
彼のが抜かれると安堵したのか、ハルヒは消耗のため気を失った・・・・・・・・・・・・。
情事に酔い潰されたハルヒの体を、双子は静かに撫でていた。
「ハルヒはね、特別なおもちゃなんだよ」
右側の光が囁く。
「ずっとずっと僕らと遊ぼうね」
左側の馨が肩にひっそりとキスを落とす。
馨と光は、ハルヒに対する「特別」な思いの正体を自覚していなかった。
彼らですら気付かぬその思いを、ハルヒがわかろう筈もない。
今は、心より体を惑わされている、彼女。
藤岡ハルヒは、−−−−−−−−−夢の中にあった。
end;
永のおつきあいどうもありがとうございました。
また書けたら来たいと思います。その際はよろしくお願いします。
鏡夜はですねえ。
まだ何にも書いてないんですが、こーなっちゃいそうで・・・・。
========
ハルヒはおずおずと<制服>のスカートの中に手を差し入れた。
入れただけで、停止する。
自分の手でなんて、とても・・・・・。
半泣きで、正面の椅子にゆったりと座る鏡夜を見る。
その黒瞳に、性的な欲や嘲りが浮かんで見えれば、却って抵抗できた。
だが眼鏡の奥の彼の瞳はいつもと変わらず、全てを見通すかの様にひんやりとしていた。
−−怖い。
ハルヒは彼のその<視線に>命ぜられたまま、右手の指先を自分の秘所に這わせた。
濡れていた−−−−−−−。
=====
即席で書いたんで、こうならない可能性の方が高いのですが、
雰囲気としてはこんなカンジになっちゃうんじゃないかと・・・・・。
それではまた。
乙彼〜
ちょ、ちょっと鬼畜すぎると思ってしまうのは私だけだろうか・・・_| ̄|○
折角書いていただいてるのに文句つけるようでスマソ
>>358 鬼畜度は少な目だとだと思ったが、まあ感じ方は人それぞれ。 でも358はなかなか清純な女子と見た。 (この板で清純ってのもなんだが) 漏れ的にはすごくツボだった。 作家さん乙です〜。またぜひ光臨して下さいませ。
ハルヒがハルヒらしけりゃ文句ないです
こういう、一見鬼畜に見えて、実は根底に愛がある、というパターンは
ツボです。ハルヒかわいいし。作家さん、ぜひ続きを〜。お待ちしておりまつ。
そして、超遅レスですが、
>>283 厨子計、私も読みたい…。ピュアミントとかもいいっすよね。
自分で ネ申 になっちまいたいんですが、現在赤子を抱えていて
書く時間なし。折りを見て挑戦したいです…。
え、これぐらいならぜんぜん鬼畜なんかじゃないよ!
と、思った自分は、もう人間が汚れているのでしょうか_| ̄|○
双子×ハルヒ、すごくよかったです。それぞれそのキャラらしいし、
文も綺麗。(*´Д`)ハァハァ
鏡夜のネタもいい感じではないですか。続き、猛烈にキボンヌ!
うん、文章が綺麗な、愛のある作品ですね。
実は3P大好きなのです。ハアハア。
と言いつつ、いつかオチやどんでん返しがあるのかと思ってた……。
まだまだだな。私。
>>362 汚れてないから安心しる。
自分も鬼畜だなんて思わなかったし。
なんて鬼畜好きな自分が言っても説得力ないかぁ_| ̄|○
ホスト部、今まで知らんかったけどSS拝見して興味持ったんでこれからくぐってみまつ。
双子×オナゴってパターン好きだ。
はるか上の方で、やじきたギブミーしてた者です。
需要がないと思われる小鉄×キタで思いついてしまいました。
しかも、連載再開の嬉しさのあまり、脳みそがいい具合に変色
したようです。
いわゆる薬ものです。調教ではないですが。
苦手な方はスルーしたってください。
また途中なんですが、できたところまで置いてゆきます。
作品データ
やじきた学園道中記/市東亮子/秋田書店
矢島順子と篠北礼子のやじきたコンビが繰り広げる学園アクション。
時代劇調のセリフ回し、粋なストーリーが魅力的な異色作。
ただいま発売中のミステリーポニータで十数年振りに復活いたしました。
夜の街。人通りのほとんど絶えた道の、闇に溶けこむように疾る影1つ。その背にもう
ひとつ、影を負っているというのに、その足運びは乱れもせず、足音は完全に殺されてい
る。
影は古びたアパートの、扉のひとつに密やかにたどり着き、素早く中に入った。
ふわり、と畳の上に下ろされて、篠北礼子は薄く瞳を開けた。
「ここ、は……」
「我ら影の者が使う隠れ場所のひとつにございます」
涼しげな声に視線を向けると、自分をここまで担いできた男が、戸口に戻って外の気配
を伺っていた。
細身だが、鍛え上げられたしなやかな体躯が、小窓から射しこむ月明かりを受けてぼん
やりと浮かぶ。普段は――一般の生徒に紛れ、『隠れて』いる時は――茫洋としている表
情が、今は別人のように鋭く引き締まっている。
徳成家のお庭番にして、甲賀忍者の末裔。それが彼・各雲斎小鉄だ。
「追っ手の気配はございません。念のため、明かりは点けずにおきますが、もう大丈夫で
ございましょう」
「……手間ぁ、かけちまったね…」
重い体を無理矢理引き起こして、礼子は畳の上に座った。といっても、正座はできない。
両足を前に投げ出して、壁にもたれかかる。いつもの彼女からは考えられないほどの、だ
らしない格好だ。
だが、いまはそれを気にする余裕もない。
「まだ横になっていらした方が」
小鉄が心配そうな顔で寄ってくる。
「いや…いい。こうしていた方が楽だ……」
壁に頭をもたせかけ、礼子は大きくため息を吐いた。
例によって転校した先で事件に巻きこまれ、相手方に探りを入れていたのだが、罠にか
かって捕まってしまったのだ。
「ったく、ドジっちまったねえ。小鉄にまで面倒を掛けて」
単身、敵地に乗りこんで礼子を救い出した男は、こともなげな微笑を浮かべている。
「いえ。これで少しでもご恩返しができたかと思うと、嬉しゅうございます。……敵方に
は忍びの技を使うのもがおりました様子。女史が不覚をとられたのも致し方ないことかと」
そうか、それで……と、ぼんやりする頭で礼子は考える。あんなおかしな香なんぞ使い
やがったのか。
その『香』を吸ったおかげで、礼子は体の動きがままならなくなってしまったのだ。
「やじさん、は……」
危地を脱すれば、気にかかるのは腐れ縁の相棒・矢島順子のことだ。礼子が捕らわれた
と知って、単細胞の彼女が暴走してなければいいが。
「上様と一緒に、白妙様のところへ」
「そう、か……」
小鉄の告げた名前に、礼子はホッと安堵の息をつく。
上様とは小鉄の主で、名を徳成雪也という。お調子者だが、曲がりなりにも関東番長連
合の総長だ。頭は回るし腕は立つ。
自分が抜けて、白妙の守りが手薄になった分は雪也が埋めてくれるだろう。相手が力任
せに来るのならやじさんひとりで心配ないが、妙な小技を使うとなれば話は別だ。
白妙は、かつては礼子達の敵になったこともある相手だが、今回の事件では守らねばな
らぬ存在。ガードを固めておくに越したことはない――。
礼子は、ギリッと奥歯を噛んだ。
自分が足手まといになってしまっている、その現状が苛立たしい。
(ちぃっ。どうなってるんだい、あたしの体は)
――全身がだるい。風邪の症状に似ているが、どこか違う。関節の痛みなどはなく、た
だ、体が疼くように熱い。
「具合はいかがでございますか?」
「……ぁぅっ」
小鉄が右手を伸ばし、額に触れた。その瞬間、奇妙な痺れが全身に広がって、礼子は思
わず身を竦めた。
思わぬ過剰反応に、小鉄も驚いて手を引っ込める。
「……女史?」
「なんでも……ない、だい…じょうぶ、だ……」
だが、そういう礼子の息はひどく荒い。
小鉄の眉がひそめられる。この様子はただごとではない。もう一度、今度は俯いた礼子
の顔色を確かめるために、顔を上向けようと手を伸ばす。
「さわる……なっ」
だが、その手は激しく振り払われた。バランスを崩し、礼子が畳に倒れる。
「は、…ぁ……」
両腕で自分を抱きしめて、何かに耐えるように喘いでいる。その礼子の姿に、小鉄はぞ
くりと身を震わせた。
いつもはきっちりとまとめられている髪が乱れ、貌にまとわりついている。白い頬は紅
潮し、眼鏡の奥の怜悧な瞳が常にない熱をはらんで潤んでいる。沈着な言葉を紡ぐだけだ
った唇は薄く開き、紅を差したような艶やかさで男を誘う。
「女史! いったいどうされたというのです」
「…こ…ぅ……香を、使われて……」
「香!?」
小鉄は愕然とした面もちになった。これが香の効果だというのならば、心当たりはある。
ひとつだけ。
「淫蛇の香……」
小鉄の呟きを聞いた礼子が、視線で先を促す。小鉄は酷く苦い顔をして、絞り出すよう
に続けた。
「淫は陰、陰は蛇に通ず。蛇は体内を侵しその者を獣となす――平たく申せば、媚薬、で
ございます」
一瞬、礼子の瞳が見開かれたが、すぐに自嘲の色が浮かぶ。
「はっ……どうりで…おかし、な……ことに、なって…る…、と……っ」
礼子は言葉を途切らせると、また強く自分を抱きしめて、体を竦ませた。下肢がスカー
トの下で艶めかしく動く。だがそれに、小鉄は気づかない振りをした。
「こ…うか、は…っ、いつ、まで……だい……」
何という強靱な精神力だろうか。妖しの香に全身を蝕まれながらも、礼子は冷静な思考
を失ってはいない。
しかし――そうであればなおさら、苦しみは深くなる。これはそういう香なのだ。小鉄
は礼子から視線を逸らした。
「3日。ですが、香はあらゆる刺激に対して神経を過敏にいたします。……ほとんどの者
が、3日と持たずに発狂すると聞いております」
「……なっ…」
「もうひとつだけ、香の効果を失わせる方法がございます」
小鉄は礼子を見ない。ひどく苦しそうなその表情が、礼子は気にかかった。
「なん、だって……いう、んだ…い。かまわない…から、言っとくれ……」
「男女の、交わりをいたします」
とりあえず、ここまでです。ありがちネタでスマソ。
しかしキタさんを礼子と書くと違和感があるなあ。
書いたものです。
皆様感想ありがとうございます。
今回一番気にしたのは、
「皆様に読まれる文章であったか? 読みやすかったか?
エロというかそういう「らしさ」がちゃんとあったか?」
ということです。
自分で推敲していると途中でわかんなくなってくるんですよね。
とりあえず、「わかりにくかった」等のお言葉はなかったので、
ちょっとほっとしてます。
自分で書いておいてなんですが、双子の愛は歪んでますな。w
鏡夜も歪んでそう、とゆーか、この男に愛があるんだろうか??w
書けたらまたきます。では。
>365
キタさん×小鉄!!先が楽しみだ〜〜わくわく。
ホント再開がSS投下エネルギーになりそうですね(w
∩
( ⌒) ∩_ _ 小鉄グッジョブ!!
/,. ノ i .,,E)
365タン / /" / /"
_n グッジョブ!! / / _、_ ,/ ノ'
( l _、 _ / / ,_ノ` )/ / _ 、_ キタさんがグッジョブ!!
\ \ ( <_,` ( / ( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E)
/ / \ ヽ フ / ヽ ヽ_//
クルスタルドラゴンのカプールはスレ違いでしょうか?
ありそうで全然、ないよねえ。
レギオンにヌッコロサレソウか。
>>372 (゚∀゚)イイヨイイヨー
密かにグリアリとか見てみたい私…
なんだか ネ申 がイパーイ!
>>365タン GJ!
やじきたネタ、ひそかに待ってました。
誰かキタ×ヤジなんて書いてくれないかな…とつぶやいてみる…。
キタ×ヤジでハーディとの三角関係とか禿しくキボン…。
>>372 私もグリアリ興味あり。バラアリとかもどーよ。
小鉄×キタさん最高っす!続き楽しみだー!
キタさん受け大好きなんだよー!
普段りりしすぎる女史の女史らしい乱れ様に(;´Д`)ハァハァ!
愛があるのかないのかちょっと気になるところ。
365タンの再降臨を待ち望みます。
>>372 栗スタルドラゴンのカプールってソリルとヘンルーダ・・・じゃなくて
れぎおんにヌッコロサレルということはバラーとアリアンっ?ムハーッ!
と、見たとき思った。グリアリもええのう。
そう!バラーとアリアンが読みたいんです!(爆
鬼畜?
ああっ、レギオンに呪われそう…
鏡夜夜双子は無理やりネタもあいそうだ。
小鉄キタさんだなんて、キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
という気分いっぱいです。
水晶竜も楽しみです…が、かなり内容を忘れてしまっているので、久々に読み返さねば。
そして、実は283ですが、>361神の作品投下も、のんびり楽しみにしてます。
ピュア民となら、主人公カポーも好きですが、それよりも断然、綸堂萌えでした。
えっ、クリドラ?わたすも読みたい〜
読んでくださった方、ありがとうございます。
クリドラもいいですねー。降臨激しくキボン。
また続きができたので貼りつけていきますー。
>366-369の続き
礼子はわずかに息を呑んだ。体の熱さと変調から、そんなことではないかと予想はして
いたが、言葉にされるとやはり衝撃は大きかった。
彼女に香を使った男の、下卑た笑いが脳裏に浮かぶ。
「そういう…ことかい……」
あのエロオヤジが。心の中で毒づいて礼子はごろりと仰向けになる。
香の効果には波があるようで、いまは少し落ち着いてきていた。
礼子は軽く瞳を閉じた。
「他に方法はないのかい?」
「……はい」
小鉄の沈痛な声。忍びの技に精通している彼がそういうのならば、本当にすべはないの
だろう。
「3日、か……」
はたしてどれほどの苦しみであろうか。自分は耐えられるのだろうか。
深く呼吸を繰り返し、気息を整えながら玲子は思う。
ややあって、小鉄が躊躇いがちに申し出た。
「もし、お許し下さるのであれば――」
「バカをお言いでないよ」
ピシャリと礼子は切り捨てた。その選択肢は、はなから彼女の頭にない。
「あんたが犠牲を払うことはない」
「犠牲などと」
「あたしの油断がまいた種だ。手前の尻拭いは手前でやるさ」
「ですが、女史」
「――仕方なく抱かれるなんざ、まっぴら御免だよ」
斬りつけるような鋭い視線で、礼子は小鉄を睨みすえた。
それは礼子の矜持であり、意地であった。例え自分の生命が危ういのだとしても、うべ
なうつもりは全くなかった。
礼子の視線を静かに受け止めていた小鉄が、ゆっくりと瞬いた。柔らかかったその気配
が変わる。それは、今までに礼子が見たことのない小鉄の顔だった。
「お慕いしておりました……と申し上げたら、いかがなさいますか?」
「な……」
礼子は絶句した。
「何の…冗談だい」
呼吸がかすかに乱れる。体の中を、またじわりじわりと熱が侵しはじめている。
「冗談ではございません」
「あんた、宮脇の女帝にでも…毒されたの、かい?」
将来、雪也の継母となることが決まっているその女性は、俗っぽいことが大好きなお節
介で、お気に入りのやじさんと雪也を娶わせようと、何かと画策しているのだった。
「小鉄の言葉をお疑いですか」
「ああ、信じ…られない、ね……。あたしゃ、それほど自惚れちゃ……ない」
小鉄の頬にごく微かに笑みがのぼる。
「本当に、お気づきではないのですね」
他のことには聡明な彼女が、こと自分の色恋になると、これほどに疎くなる。
自分に懸想する男がいるなど、露ほども考えたことがないに違いない。
楚々と咲く花を好む男もいるだろうが、何ものにもとらわれない風に惹かれる男も、け
っして少なくはないというのに。
「いい…よ。こうして、話していれば……気が紛れる。無理に、ぁ……っ」
礼子の体が激しく震えた。
無意識に足がすりあわされる。熱い。熱い。
「くっ……」
かつて、礼子はその本質が『少女』――女性の気質が少ない、と見立てられたことがあ
る。それが真実か否かはわからないが、性に対して興味が薄かったのは事実だ。
だが、妖しの香は、自慰すらしたことのないその体に、恐ろしいほどの淫欲をかき立て
る。
「女史、どうか――」
「小鉄、独鈷杵をお貸しっ」
ぐいと体を持ち上げて、礼子は叫んだ。
独鈷杵とは小鉄の持つ忍び武器だ。何に使うかなど、聞かずとも彼にはわかった。自分
の体を傷つけて、その痛みで香から逃れようというのだろう。
邪に屈することをよしとしない、その貴き誇り。
「――お断りいたします」
「小鉄っ」
かろうじて体を支えている彼女の両腕が震えている。耐えがたい熱に苛まれながらも、
しかし、その瞳はどこまでも毅く輝きを失わない。
「香は神経を過敏にすると申しました。痛みは苦しみを増すだけでございます。……それ
に」
小鉄はついと手をあげて、礼子の眼鏡を外した。
「好いたお方が傷を作るとわかっていて、お貸しすることはできません」
「……っ」
礼子が何か――おそらくは制止の言葉を――言いかける。だが、小鉄はそれよりも早く
唇を重ねた。
とりあえずここまで。
思っていたより長くなってしまいました……
次回で終わらせたいと思います。
萌え〜。
特に
>「お慕いしておりました……と申し上げたら、
>いかがなさいますか?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
↑ココ
ただ「お慕いしておりました」と断言しないところがええ。
小鉄らしいー。
楽しみにしております。
キタさん、プライド高くて(゚∀゚)イイ!
萌えまする〜!
続きが楽しみでございます。
簡単に流されない、矜恃を持った2人の距離感覚がイイ!
もう原作読んでから随分経ったけど
まざまざと思い出しました。
続きが楽しみ楽しみーーーー
キタさんがっ〜〜〜萌え!!!
小鉄萌えも再発しそう・・・
でも本命は、線香キタ。
ところで、アリアンバラーって
クリドラ一好きなカップリングなので期待大!!
小鉄キタもももも萌えーーーっ
本番前にこんだけ萌やされてどうすんだって感じに萌えーっ
長くなっても思う存分萌え萌えさせてもらえたら満足です。
続き楽しみにしてます!
バラアリ書いてみたいけど原作手元にないから無理だ・・・。
神の降臨を待ち望む・・・。
やっとSS執筆終了〜前作投下後から言っていた聖ドラSSです。
今回はキャラと道具立ての面白さで魅せてきた本誌後期に敬意を
表して道具立てに凝ってみました。
需要があるかどうかはいつもながら疑問符が湧きますが
(少し、手応えはあると信じてます)
自分にとってSSは某クソゲーライターじゃありませんが「降りてくる」
物なので或る意味制御しようがありません。では下手かも知れませんが
大作の箸休めにごゆっくりと・・・
『闇の秘戯』その1/12
午前0時過ぎ、誰もが寝静まった・・・はずの夜。火神邸。
ドアから誰かが叩く声がする。
麗士「よぉ、火神(ひかみ)!」
真王「おいおい、麗士(れいじ)・・・こんな真夜中にでけぇ声、しかも呼び捨て、
それも名字で言うなよ。大体、俺には真王(まお)って名前があるんだからな。いくら
親同士が知り合いだからってこんな遅ぇ時間に来んなよな。大体、ご機嫌な顔して何
の用なんだよ。」
迎えた客が主人なのか、迎えた主人が客なのかよく解らないような来客の物言い
に腹を立てながらも、迎えた側の少年−火神真王(ひかみ まお)−は真夜中の珍客
を扉の向こうに迎え入れる。
真王は客の麗士を屋敷の中の誰にも気付かれないように自分の部屋に入れると、
椅子に座らせた・・・が、麗士の側はその自意識を反映したような派手な上着を脱ぐ
なり再び立ち上がって今日の来訪理由を告げる。
麗士「面白い技を編み出したんでな・・・それを自慢しにやってきた。何も言わずに
俺の手を見てみろ。」
真王「おいおい、何にもねぇじゃねぇかよ。そもそもお前がそう言うことを言うとき
に限って正直、ろくな事が無ぇ。」
主人の側はあっけにとられた顔で自慢話をいきなり始めた自信過剰男を見ている。
だが、客の方も客の方でそれくらいのことは承知していたのか観察すべき対象を限定
させるべくこう切り返す。
麗士「手のひらとかを見るんじゃないよ。指先だよ。指先。そこに言いたいこと
がある。」
『闇の秘戯』その2/12
真王「ち、小っせぇー!、指先にちょびっとだけなんてよくやれたなぁ。お前のことだ
からもっと派手派手な事だと思っていたのに。」
氷の魔術師である麗士は、真王達緋の一族が炎を操れるように氷を操る事が出来る。
だが、これまで真王が見てきた麗士の力の使い方は机に積まれたチョコの山を机ごと
表中にして見せたりだとか大きな物ばかりである。そのような使い方は細かい制御の
必要などが無く見た目には強力だがレベルの低い物であると言ってもいい。しかし
今、ここで見せられているのは麗士の長い爪の先と指先の間を詰め物をするように
張られた氷である。彼のような強大な力の持ち主であるなら、よほどの技量が無けれ
ば出来ない事と言える。
麗士「やっと気付いたか真王。だが、これだけではないぞ。」
やっと驚いてくれたことに気をよくしてかさらなる技を彼は披露する。
麗士「どうだい?ちょっとだけ大きくしてみた。ここまでコントロールするのって
難しいんだからな。その上既にある氷の上からの微妙な上塗りだ。だから二重に難
しい。そして、表面をさわって見な。それで完璧さ。」
更に麗士はそう言いながら爪の先にある氷を製氷皿の氷大に大きくして見せた。
その光景を見て聞いている側は素直に驚いてみせる。
真王「お、おい・・・この氷出来たてなのに濡れているじゃねーか!」
麗士「表面になる部分だけ温度をちょっとだけ上げるのさ。そうすれば出来たてでも
乾かず、つるつるというわけだ。」
だが聞き手の方は技のすごさ自体は認めた物の、ふとある疑問を口にした。
真王「お前の技が凄ぇのはわかったけどよ、一体それを何に使うつもりなんだ?」
『闇の秘戯』その3/12
麗士「ふふふ・・・さぁな。」
聞かれた側はその質問に対しては答えをはぐらかした。だが、どうもほかの意図を
持っているらしい次の言葉を言ったとき真王は呆れるほかはなかった。
麗士「ところで、美王はどこかな?」
(やれやれ・・・こんな事かよ。)
そう思いながらも、彼はただ淡々と事実を話す。
真王「あいつならいねーよ。まだ帰ってきてない。・・・で、オレになんかしろって
眼だな。美王に惚れ薬盛れだなんて話は兄貴として許さないからな。」
麗士「そんな野暮なことをオレがすると思ったかい?ただ寝室に案内させて欲しい」
正直、真王は面食らった。何故居ないはずの寝室に用が有るのか理解は出来なかった。
だが、家の中のことくらいは麗士だって知っている。もし行くなと行ったところで勝手に
行くであろう。彼は、来客の希望に添い、美王の寝室へと入る。そうすると麗士は
なにやら白い粒と青い粒が混ざった粉をまいて、何やらベッドの周囲に円を描いている。
真王「そりゃ、魔方陣じゃないかよ。」
麗士「あぁ。ベッドの周りにこの魔方陣を敷いて美王を待つ。後はお楽しみという寸法さ。」
真王「麗士、この野郎・・・っ、お前は美王を生け贄にして堕天使でも呼ぼうって魂胆か?
そんなことをしたら兄貴としてオレは承知しないからな。だいいち、その粉も気になるし。」
麗士「( ´,_ゝ`)プッ、馬鹿だなぁ真王。淫魔召喚だなんて野暮なことを俺がすると
思ったかい?どうしても美王を手に入れようと思ったらボクはね、自分の力だけでそれを
成し遂げてやる。なんと言ったってボクと美王は運命の赤い意図で結ばれているのだから。」
相変わらず、自信に満ちた解答だ。しかし麗士は肝心なことを忘れている。彼は
意中の人の兄へ質問の片方しか答えていない。
真王「・・・で、その粉は何なんだよ。」
また、彼は問い返すと返事はその質問者の意図を意識しつつ、こう答えた。
麗士「これは、どこででも手に入りやすい物何でね、教えてあげない。真似されると
困るからな。」
質問者はその解答に少し不満げだったが、そうこうしているうちに妹が帰ってきた。
『闇の秘戯』その4/12
美王「お兄ちゃん、ただいま〜。・・・麗士も来てるんだ。」
真王「あぁ。あいつ、新しい技が自慢したいって言うから来たんだってよ。」
美王「ふ〜ん・・・そうなんだ。またなんか考えて居るんじゃないかなって思ったけど。」
午前1時を回るか回らないかのところで帰ってきた妹は、こんな夜更けに来訪者がくる
理由などは特段、詮索しなかったが、その意図はまた何かやらしいことを考えている
のではないかと言った口調で兄の話を聞く。
美王「じゃぁ、洗濯物は置いとくから。」
真王「ああ、でも、美王、まさか今日は風呂、入らないのか?」
美王「うん。今日は遅くなったし、そのまんま寝る〜」
そのように美王が言うと着ていた服などを洗濯籠(かご)へ直行させてパジャマに着替
えてしまう。洗濯をするのは兄の役目だ。ふて腐れながら洗濯を初める。
(・・・ったく、女って洗濯物多いよな・・・。)
彼はそう思った。だが、一度目の洗濯で洗剤が無くなってしまう。
(あれれ?・・・昨日ってそんなに洗剤使ったっけ?)
そのような疑問が浮かび、理由について疑問を張り巡らせる。だが、考えれば考えるほど
根が単純なせいかだんだんと目が虚ろになっていく。そしてもう何だか諦めがついて
しまった時にはうとうとと眠ってしまっていた。
一方、美王の方は薄暗く明かりのついた自分の部屋に誰かの影があるのが解った。
その指先はよく磨かれた水晶のように怪しく光る物をたたえていた。無論、その正体など
兄の部屋にいなかった以上は誰というのは解っている。
美王「麗士!許可無しで女の子の部屋に入ってこないでよ!!」
当然の台詞である。だが言われる側にとっては何度も言われたことなので何も応えては
居ない。それどころか自信たっぷりの台詞で言い返される。
麗士「ちょっと美王を驚かそうと思ってね。玄関に来ても良かったけど先回りしていた
のさ。」
『闇の秘戯』その5/12
美王「何もそこまで凝らなくてもいいでしょ。一言言ってくれれば良かったのに。」
毎度の事ながらデリカシーのない麗士の行動に思わず手が出そうになる。だが叩こうと
した瞬間に彼はサッと美王の手をひねると二人でベッドに飛び込む。
麗士「悪かったよ。でも今日はもう一人の自分を知る特別な夜になるよ。」
美王「え・・・?」
ここで突然取られた行動に対し、強引さと甘い言葉のギャップに美王は呆れ顔になる。
だが麗士の息がかかると、次第に心臓の高鳴りは緊張と警戒のパターンから興奮と羞恥の
それへと次第に代わっていく。
美王「・・・っ・・・。れ・・・麗士・・・。」
そしてパジャマ越しで胸への愛撫が始まる。それにつれて肌の感触が刻一刻と近づいて
行くのを感じた。脱いだ物が美王のベッドの周りに散乱していく。
美王「せめて・・・」
麗士「なんだい?」
次第に興奮してきて麗士の服を美王が脱がせながら言う。だが、男の側はとぼけた顔して
何も気付かないふりをする。
美王「だか・・・ら・・・っ・・・っ・・・」
ほぼ同時に全部が脱げるペースで二人は裸になっていく。ちょうど美王の上半身が脱げた
時点で、麗士は自慢の氷を初めて使用する。
美王「ひゃっ・・・っ!」
突然、火照りの中に入ってきた氷に美王は脳幹を刺激される。そして麗士が氷をその肌に
這わせていくと、今度は帯状に軽い凍傷を起こしてその後でその部分が逆に熱を持ってきた。
美王「ひゃ・・・ひゃずゅかしいから・・・っ・・・せめて・・・」
温度差と愛撫から来る快楽に彼女は理性を失っていくのを感じる。ただ愛撫されるよりも
早く、そして広く火照りが増してくるらしい。体のうちに炎を宿したような感覚に我を失い
つつも、最後の理性を振り絞ってわがままを言う。
美王「電気だけは消して・・・」
『闇の秘戯』その6/12
麗士「じゃぁ、パンツを脱いでからね。」
麗士の方は意地悪そうな顔をしながら非情な返事をして、パンツ越しに秘部を撫で始める。
初めはただ指だけで、そして、爪に氷を付けて頂点を円でも描くようにさわる。
美王「んぁぁ・・・っ・・・んっ・・・」
麗士が爪についた氷で秘所の門柱を撫で始めると、門柱が基部からせり上がり形を為して
行く。そして、溶け始めた氷と湧き始めてきた淫液が中と外から美王のパンツを濡らし始め
る。
美王「だから・・・はずゅか・・・あっ・・・し・・・て・・っ、ひぃ・・・っってっ・・・」
麗士「フフッ、もっと面白くしてやるよ。」
懇願もむなしく麗士は氷を消して次のシークエンスに移る。
ズチッ、ズチッ、パチュッ…
麗士が美王の若草を隠している三角旗の中に指を入れると、下半身の方からそんなくぐも
った厭らしい下の口のさえずりが聞こえてくる。そして今度は自分の肉壁と男の指がその中で
暴れていくのを感じた。そんな中、愛撫に夢中な方も若い体に不相応な快楽に翻弄されている
方も次第に何を言いたいのか解らなくなっていく。
美王「いや・・・あっ・・・ぁ・・・ゃだっ・・・」
麗士「はぁ・・はぁ・・・やらしい・・・よっ・・・」
パンツが厭らしい音に対する防音壁の意味をなさなくなった頃を見計らって麗士は、濡れた
それを愛撫していた手の甲を使って脱がせた。そして、片足から離れるのを確認すると今度は
指にこの時のために磨いてきた技を以て付けた氷を纏わせ再び暗闇の中へ戻ってきた。
美王「ひゃ・・・っ・・・!!」
美王の体に激しい冷気が走る。また禁断の園への侵入者が氷であることを認識すると緋の
一族の力を以て内なる炎を下半身へ集中させてそれを溶かす。だがそうすると麗士は膣が凍
らない程度に魔力を制御して愛液で氷を再び作る。
『闇の秘戯』その7/12
美王「あっ・・・あっ・・・はっ・・・ぁ・・・っ・・・」
ズチュッ…ズチュッ…ズチュッ…
氷→炎→氷→炎→氷!→炎!・・・お互いの魔力によって交互に繰り返される肉壁の膨張と
収縮は美王にこれまで体験したことのない濃厚な快楽の波動をもたらしていく。
美王「ひぃぃあっ・・・あっぁ・・・あっ・・・」
グチッ…ズチャッ…ズチッ…グチャ…
美王「あっっ・・あっ・・ああ・っ・・」
内部の中でも最も感じる部分に氷があてがわれると膣全体が波打ち、さらなる刺激を与え
ようと蠕動運動を始め、愛液を溜始めた。そして、体全体の緊張が限界に達すると美王は
絶頂を迎え、それと同時に秘苑の泉は噴水となった。
美王「あぁ・・・っんっ・・・あぁん!・・・あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
プシャァァァァァァァァァァァァァァァァ…。
俗に言う「潮吹き」である。この年齢でここまで達するのはまず居なかろう。その証拠に
彼女は口を半開きにしたまま、「何があったの?」といった風情で麗士を見つめている。
美王「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・気持ちよすぎるよぉ・・・」
そんな彼女を見届けると麗士はペンダントスイッチを使って電気を全部消す。
そして、やっと安心したのかパンパンに張った麗士のペニスを取り出す。
美王「んんっ・・・ん・・・(パッ)・・・麗士のこれ・・・やらしいって言うよりも
綺麗・・・。」
男女の淫臭に満ちた部屋の中で愛撫しながら見る麗士の性器は彼女にとってはとても
優美な物に見える。抜き身の刀身のように反り返り、なめらかな表面を持つそれはいやら
しい事をする物というバイアス無しに見れば彼のような美貌の持ち主に相応しい芸術品の
ように思えた。
美王「もう・・・我慢できないよぉ・・・麗士ぃ・・・」
見とれていくうちに我慢できなくなったのか上になって美王が自分から挿入し、動き始めた。
『闇の秘戯』その8/12
美王「あんっ・・・これ・・・なに・・・?ぁ・・・ま・・・さ・・・か・・・??」
麗士「魔方陣だよ…。」
電気を消した後の部屋が青白く光る。それはベッドの周りに描かれた魔方陣で、高等魔術
を知った美王でもこれまで見たことのない文様をしていた。ここまで計算のうちだったの
かは解らない。ただ言えることは二人は騎乗位で挿入しており美王だけにそれが見える事
位である。無論、ピストン運動をしているので細かい部分はわからない。しかし本能的に
何やら彼女はしおらしくなったようだ。動きの止まった彼女が倒れ込むと麗士はそのまま
上になろうとする。が美王の喘ぎ声が何やら呪文めいて来ると様相は変わってきた。
麗士「ぉうあ・・・ぐぉあ・・・うぉぉっ・・・ぐはぁっ・・・おあぁ・・っ」
美王「おぉおっ・・・ぉあぁ・・・おあっ・・・あぁっ・・・」
呪文めいた喘ぎ声が止まり普通のそれに戻ったかのように見えたときふと美王の顔を
見ると据えた眼と半開きの口をしており、その様はまるで快楽を貪る・・・
麗士「ぐぉぉ・・・うおぉっ・・・おぉぁっ・・・!」
・・・魔物の雌だった。
美王「オォンッ・・・オォンッ・・・まだよ・・・まだいっちゃ・・・」
声も何だか地声っぽく聞こえる。この時ほど女の地声と言う物を怖く感じたことはない。
しかしその恐怖が逆にペニスをより一層強張らせていく。
美王「ぉお・・・おぉ・・・オォ・・・ッ・・・固い・・・これを・・・」
麗士「うぅ・・・うぅ・・・ゥウッ・・・ウヮァ・・・」
美王「待ってた・・・の・・・」
歳不相応なレベルの快楽が理性を吹き飛ばしたのか、それとも魔方陣自体が予想外の
トラブルを起こしたせいなのかは解らない。目に見えて解ることだけを強いて言えば
まるで人間「火神美王」としての理性を失い快楽を貪る魔物の雌が麗士の上で腰を動か
して居るという事実がそこにある。
『闇の秘戯』その9/12
美王「ぉぁぁっ・・・おわぁ・・・んあぁ・・・っぬぉお・・・っ・・・」
麗士「うわっ・・・うぉわっ・・・んぐゎっ・・・っ・・・や・・・め・・・」
心まで蕩けるような快楽で満足させてやればきっと美王も落ちるだろう・・・そうと
だけ思った彼は浅はかだった。若い体と精神に濃厚なオーガズムという重い負荷をかけて
魔物の血を目覚めさせてしまった事を麗士は正直、後悔していた。しかし、もう後悔して
も遅い。今の彼にはただ快楽に任せて彼女を下から突き上げることしかできなかった。
麗士「うぉぉ・・・うがぁっ・・・うがぁ・・・っ・・・いっ・・・いっ・・・」
美王「だめ・・・まだ・・・もうちょっと・・・で・・・」
ピストン運動に加えて卑猥な曲線を帯びた腰が円運動を初め三次元的に麗士のペニスに
刺激を与え始める。この間彼はずっと淫魔の如き形相の美王になったコントロールで睾丸が
キュッと締まってせり上がるような射精前のあの感覚が永遠に続くような疼きだけを感じて
いる。
美王「わたし・・・の・・・方も・・・もんで・・・もう・・・もう・・・ゎたし・・・」
次第に激しくなっていく腰の動き、それに伴って肉壁の方も波打つ。そろそろ絶頂を
迎えるのか美王は麗士の手を自分の胸にあてがい乳首が隠れるように膨らみかけの胸を
ゆっくりと揉ませる。
美王「あん・・・あんっ・・・ああんっ・・・あぁぁぁーんっ!」
麗士「あぁ・・・あっ・・・美王ーッ!!」
波打っていた膣が入り口だけが締まるような感覚を覚えると再び絶頂を迎え、麗士の側も
また女の秘園による甘美な拷問から解放された。
美王・麗士「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
美王「はぁ・・・はぁ・・・・・・ZZZzzzz…」
重なり合った二人が絶頂を迎えてからしばらくすると女の側の荒々しい息づかいが、
次第に寝息に変わり眠っているのに麗士が気付いた。絶頂の失神で意識を失ったのであろう。
そこで結合の余韻を感じたままの肌を少し撫でてやると彼女はまた起きてきた。
『闇の秘戯』その10/12
美王「ねぇ・・・麗士・・・」
美王が起きた後の第一声に何故か麗士の方ははっとしてしまった。その口から発せられた
声が、いつもの裏声だったからだ。まだあの絶頂からそんなにも時間は経っていない。
まだ相手もこの余韻は覚えているのだろう。後戯なのか彼の乳首に口づけをする。
しかし続きの台詞は意外な物だった。
美王「もう一度・・・して・・・」
今度は、快楽と精気を貪る魔物としてではなく人間、火神美王として麗士を求めて来た。
麗士「本当にいいのかい?」
後悔と疑念から一度問い返してみる。自分のやった行いで二人とも朽ち果てるかも知れ
なかったからだ。そうなった場合であれ、そうでなかろうと美王に手を出してしまった以上
廃人にでもしてしまったら彼女の兄に合わせる顔がない。
美王「いいの。麗士が欲しい…。」
そう言うと口づけしていた乳首を吸い彼女は男への愛撫を続行した。
麗士「あぁ・・・はぁっ・・・あぁっ・・・っ・・・気持ちいいよ。美王・・・」
絶頂を迎えた後で重ね塗りのようにされる愛撫は快感が高まり合っていく前のそれとは
また違った趣がある。美王が胸の方から股間へと舌を這わせ睾丸や淫槍をなめると次第に
麗士のペニスは復活する。
美王「あぁん・・・あぁ・・・はぁあんっ・・・」
今度は麗士が、美王の乳首に口づけして乳房を揉み始める。乳首を中心に乳輪を撫で
ると更に切なげな声を出す。
美王「はぁ・・・はぁん・・・いやっ・・・っ・・・。」
乳首を愛撫しながら秘所の周りを撫で始めると噂には聞いていたが、予想以上の反応を
する。そして男なら誰でも憧れる秘苑の門が開く頃には美王の肌は桃色に染まり、体も
再点火した。
『闇の秘戯』その11/12
美王「あぁ・・・はぁんっ・・・は・・・や・・・く・・・来てっ・・・。」
麗士「いくよ・・・。」
美王「あぁっ!!」
魔物の雌としてではなく人間として股を開いた美王に麗士はゆっくりと腰を降ろして
挿入する。時間をそんなに置いていないせいかお互いが敏感に感じているようだ。
美王「ゆっくり・・・動いて・・・」
麗士「あぁ・・・このままでも充分気持ちいいよ・・・。」
わがままな彼女の要望に応え、変にガッつかず足がからみついてくるのを待ち、内部
の感触を勃起で味わいながら緩やかに腰を動かす。
美王「はぁん・・・はぁん・・・あぁ・・・ぁ・・・あん・・・」
麗士「あぁ・・・あぁ・・・んはぁ・・・。」
しっかりと絡みついた足で固定できたことを確認すると美王の方からも腰を動かし
始める。それを感じると手を伸ばして支えていた麗士が彼女にピッタリとくっつくように
重なっていく。
麗士「ンハァ・・・んはぁ・・・ぉぉ・・・はぁ・・・はっぁ・・・・っ」
美王「はぁん・・・はぁん・・・はぁ・・・あ・ぁ・・・」
次第に二人の動きはピチャピチャと厭らしい音を立てながら激しくなってくる。そして
激しい息はその場の汗と淫臭にまみれた匂いを否応なしに嗅がせ、更に興奮を呼んできた。
しかし お互いが肌を重ね合わせ、快感を高め合っていく…。その事に表面的な快感など
では計り知れない幸せな物を感じてきた。
美王「はぁ・・・あぁあ・・・ぁ・ああぁ・・・もう駄目ェッ!」
麗士「あぁ・・・ボクも・・・ボクも!」
麗士が二度目の精を放つと美王もその感覚がだめ押しとなって失神し、二人は幸せな
絶頂を迎えた。そして、余韻のさめやらぬ中、下に組み敷かれた側が思わずこぼす。
美王「麗士の…馬鹿…こんな事しなくても好きなのに…」
彼女の目から一筋の涙が流れる。ただ一方的な行為の不毛さを二人とも思い知った夜
だった…
『闇の秘戯』そのfinal/12
次の日の朝
真王「お〜い、美王・・・って、居ないや・・・」(さしずめ麗士が気を利かせて
自分の部屋に瞬間移動でもさせたのかな?)
掃除機を持って当事者の片方…の兄が美王の部屋にやってきた。今日は休日なので
彼は遅く起きてもあまり不思議ではない。そこで何とか親を騙し騙し美王をかばって
居たのだが掃除機を持って出て行ったために結局彼女の部屋を掃除をして起こす
羽目になったのだ。
ブィ〜ン・・・(チリチリチリチリ・・・)
真王「何だろこのつぶつぶ・・・昨日から気になっていたけど、何処かで見たような
気がするなぁ・・・。匂いは消してあるけどこいつってまさか…」
真王が昨日の残り香のする部屋に掃除機をかけると証拠隠滅のために念入りにベッド
周りにある粒を吸い取り、徹底的に換気した。その時換気のために開けた窓から瞬間移動
の音がする。麗士と美王が戻ってきたのだ。
麗士「そろそろいいかな?真王、証拠隠滅ご苦労さん。」
真王「麗士・・・この野郎、結局あのつぶつぶ洗剤だろ?それに昨日の魔方陣も正体
教えろよな。」
部屋を散らかした本人が戻ってくると真王は昨日の行動の一部を問いただした。
麗士「昨日の魔方陣は蛍光剤入りの洗濯用洗剤で作った、麗士様オリジナルの避妊の
魔方陣さ。昨日はちょっと暴走したのかと思ったけど今度合ったら教えてやるよ。」
この呆れた応えに聞いている側は堪えようが無くなってくる。
真王「この野郎!心配して損したぜ!オレはなぁ・・・美王をマジで生け贄にするか
と思ってなぁ・・・」
麗士「昨日もいったろう?淫魔召喚なんて野暮な事しないってね。」
真王「て前ぇのやることは、いちいち大袈裟なんだよ!」
そう言うと麗士は窓から蹴飛ばされた。だが、明日は元気に登校して来るであろう。
彼はそう言う男である。
おしまい。
作者です。今回のカップリングは本誌後期に登場した
「遅れてきた人気者」真王と美王の兄妹の片割れ、火神美王と
最終回(!)に登場してきた「美王の赤い糸」麗士なんですが、
麗士の言葉遣いや性格を掴むのが難しかったので「似ている」
と言う竜牙から推測しました。
初期の「香港風味の伝奇学園アクション」から「お手軽オカルトラブコメ」に
変わっていった本誌後期の雰囲気が感じられたら幸いです。
洗剤の魔方陣はほのぼのでイイ!
(蛍光材はブラックライトを当てて発光するものだというのは
まあ置いといて)
原作を知らないけど少女漫画っぽくて良かったです。
実は聖ドラ原作の表記に忠実に従えば「魔法陣」だったりするのは秘密。<魔方陣
蛍光剤云々に関してはセクース最中に魔力が満ちて光った物と思って下さい。(汗
(いや、某エロアニメにセクース最中に魔方陣が光るって言うのがあって
そいつにインスピレーションを受けてるんだな。)
>>404 もし機会が有れば原作の方も呼んでみて下さい。
「メリークリスマス!!!」
声が上がると同時に、そこかしこでクラッカーが鳴り響いた。
華やかな会場が、一層華やかな嬌声に包まれる。
「本日は我がホスト部主催のクリスマスパーティーへようこそ!!
ゲームにダンスと様々な趣向をこらしました。僅かな時間なれど、
皆々様ごゆるりご堪能ください」
環センパイのよく通る声が広い会場の隅々まで響いた。
乾杯! カンパーイ! とそこかしこでグラスが鳴る。
「環様、あのダンスを・・」
「無論ですともお姫様。本日この環は貴方の奴隷。さあ何をお望み
ですか? その薔薇のような唇であなたは僕をなんにでも変えてしまえる」
無意味に甘い言葉を吐くセンパイに、女生徒は真っ赤になって笑う。
「今日は緑と赤のおぐしですのね」
「それでどちらが光様でどちらが馨様ですの?」
「さて」
「どちらだとお思いですか、お嬢様方?」
「緑が馨様」
「それで赤が光様」
常陸院家の双子はカラフルな髪を揺らして、笑って答えた。
「「さあて、ネ」」
その逆。赤が馨で緑が光なのに。
「キャー、ハニー君、かわいいーーーー!!」
「うさぎさんとお揃いなのねー」
少女達に褒められて、ハニー先輩はご満悦だ。
「でしょでしょ! うさたんとお揃なのーー」
ハニー先輩は、持参のぬいぐるみと同じ姿だった。これが高三
男子というのは、最早神の冒涜かもしれない。あまりに似合いすぎる。
そのハニー先輩の隣に無言で立っているモリ先輩は、流石に砕けた
ジャケットだったが、
その頭には何故かうさ耳がついていた。
何とも似合ってなさそうで、意外にハマっているのが、不思議だ。
「えへへー、崇ともお揃〜」
「・・・・・・・・」(モリ先輩のフキダシ)
そんなハニー先輩に少女達はメロメロだ。
「あの、鏡夜様」
鏡夜先輩は、目の前の少女にその家柄で応答した。
あの人の頭の中には、この学院の全ての生徒のデータが入っているんだろうか。
「ご令嬢。何かご不明な点でも?」
「あ、あの。ダ、ダンス、を」
鏡夜先輩にダンスを申し込むとは、なかなかツワモノな女の子だなあ。
「これは失礼。なれどこれより次のアトラクションの準備をしなければなりません。礼を失して申し訳ありませんが、ご寛恕の程を」
上品に頭を下げる鏡夜先輩に、少女は更に食い下がる。
「あの、ほんの一曲でも、」
「誠に申し訳ありません」
そう言った途端、鏡夜先輩の腕時計がアラームを告げた。微笑を浮かべる先輩の前に彼女は敗北した。かわいそうに・・・・・。
「ハルヒくん! ぼんやりしてどうなさいましたの?」
私ははっとなって、目の前の少女達を見た。
「お疲れになりまして?」
別のコが訊く。
「大丈夫ですよ。あなたがお気になさることはありません」
そのコがぽっと頬を染める。そんなヘンなこと言ったかな。、私。
「ところで皆さんはこれから?」
話題を変える。
「本当はハルヒくんとデートしたいんですけど、」
私は内心はははと乾いた笑いをした。
「今夜は我が家でもパーティーですので、」
少女は頬を染めて言う。きっと華やかなものなのだろう。
「婚約者様がおいでになるんですって」
「そ、それは、言わないでって、」
少女達は秘めやかに笑いさざめいた。私もつられて微かに笑う。
好きな人に会える。
このクリスマスの夜に。
あまりイベントには思い入れない私だけれど、それはやっぱり
うれしいことだ。
私も今夜恋人と約束している。
父さんも今夜はお店のパーティーとかで、一晩中帰ってこない。
ずっと一緒にいられる・・・・・。
ホスト部のこのパーティーもあまりにばかばかしすぎて、これはこれで
とっても楽しいんだけど。
でもちょっぴり願ってしまう。
早く終わらないかな、って。
前に「ホスト部」で双子×ハルヒ書いたものです。
唐突にすみません。
クリスマスラブラブ企画wで、タイトル通りスウィートwなハルヒやります。
でもハルヒのお相手は、まだ決まってません。
ご希望がありましたら、それにお応えします。
恋人に甘えるハルヒですんで、別人28号になる可能性もありますが。
今回だけは環もアリです。どノーマルになるかな。
すみませんが、双子はやっぱりワンセットで。3Pですが、なるたけ甘く。
鏡夜でスヰートはどうだろうか。スマート路線でなんとか。
ハニー先輩は、できればキュートに。案外大人っぽく。
モリ先輩はやさしく、かな。
明日の夜には、スウィートな短い話を上げます。昼ぐらいまでにご希望を。
なければ、相手は気分で決まります。誰にしても、幸せなハルヒを目指しますが。
乙ー。
全員分見たいというのはダメですかね。
でなければ、職人さんの書きやすいキャラでドゾー。
モツカレー!
>全員分見たいというのはダメですかね。
私も選べない…けど、全員は難しいですよねー。
個人的順位
鏡夜>双子>モリ>環>ハニー
今晩、神の降臨を楽しみにお待ちしておりまつ。
>>410 私は今回は環がいいな…
仲間はずれに愛の手を!
>410
殿希望!
全員読めるなら、もちろん全員読みたい。
「さあ、ハルヒ。行こう」
手を差し伸べられて、そう言われた。
ハルヒはその手を取る。少し冷たい。
「待たせちゃった?」
「君のためなら、こんな真冬の夜に何日でも待てるとも」
ハルヒは少し苦笑いした。
大好きな恋人だけれど、この大仰な台詞回しだけはもう少し
何とかしてくれないだろうか。
「笑った!」
恋人はハルヒのそんなひっそりした笑みが、世界の全てでも
あるように大騒ぎをして、ぎゅっと彼女を抱きしめる。
そして彼もまた笑顔で言うのだ。
「ハルヒ、かわいいーーーー」
その、やや過剰気味な愛情表現は時と場所を選ばない。
−−ちょっと恥ずかしい・・・・・・。
恥ずかしくって、ハルヒはベリっと恋人を引き剥がす。
「環先輩!!」
たちまちハルヒの前に立つ長身の青年の眉と耳が垂れ下がる。
「い、行きますよっ、」
環はまだ半べそ気味だ。
−−もー、しょーがないなー。
「・・・・・・・・・・・・・・・デートに」
環のくすんでいた表情が、一瞬で、薔薇色の笑みになる。
ハルヒの心臓がどきりとした。最も弱い貌(かお)なのだ。
環が彼女の手を握った。
ハルヒも笑顔で握り返す。
恋人達の夜は始まったばかりだった。
二人の関係は、須王のこの別宅でも公認で。
若い恋人達は、誰にも邪魔されることはなかった。
手を繋いで環の部屋に入る。
なんと言うか、自分の家よりも大きいこの部屋に
違和感をぬぐえないのだが、それよりも今は・・・・。
「ハルヒ!」
普段は子供っぽい輝きを放っている環の目に、翳りが走っている。
いつもとちょっと違って、ハルヒは少しどきどきしてしまう。
自分を求めている目。
あまり感情の起伏の無い自分も、あんな目をしているのだろうか。
「ハルヒ」
今度は少し掠れた声。
「環先輩・・・・」
自分も感情に支配される声だ。ところが、
「ハ・ル・ヒ!」
とお叱りの声があがった。
「ふたりっきりの時は、『環』って、」
ハルヒは少し困りながら、口を開く。
「た ま き・・・・・サン」
環はちょっと不満だったが、まあよしとしよう。
ご褒美にキスを贈る。
うっとりと甘いキスは、やがて欲を呼び起こし、
貪欲に相手を求めはじめた。
環の手が、ハルヒのワンピースのジッパーにかかった。
さっき買ったばかりの、淡いオレンジ色のワンピースだ。
襟元に少しファーがついていて、ハルヒの上品さを
いやおう無く倍増していた、とても素敵な服だった。
それを『もう』脱がせてしまう。
ジーという音が、リアルに響く。
あの音が終わる瞬間が、待ち遠しい。
「あん」
環の口びるが、首の付け根に移る。
「ハルヒ、かわいい」
そう言われるのも快感だ。
自分でいうのもなんだが、どうにも感情が表に出にくい性質だ。
別段それを疎ましいと思ったことは無いけれど、でも
そんな自分でも『こういう声』が出るのが、何となく
うれしいのだ。
いや今はそれよりも・・・・
環は既に買ったばかりのワンピースを、脱がしに掛かっていた。
煌々とした灯りの下。
ハルヒの肌が晒された。
舌は既に鎖骨を舐めている。
普段はひっそりしか動かないハルヒの表情が、赤く染まり
何ともいえない色気を生んでいる。
「た、環・・・さんっ」
「ん?」
環は子供のような表情だ。
彼女は微かに頭を振るばかりだ。
「気持ちイ?」
コクコクとうなずく。
「あ、あの、」
ハルヒは意を決して環のジャケットに手をかける。
「脱がしてくれるの? うれしいな」
うれしいと言われて、ハルヒの感情が更にヒートアップする。
ジャケットを脱がし、ネクタイを外し、Yシャツの
ボタンをゆっくりとはずしてゆく。
環の細身の上半身が見えた。
そっとそこに手を入れと、触れた。
環がその手を取って、心臓の真上に当てる。
触れた場所から、体温が急激に上がっていくようだ。
「どきどきしてるでしょ」
「う・・ん」
「ハルヒがじっと見つめるから、こうなっちゃうんだ」
恥ずかしくなって俯いてしまう。
「そしてここもね」
ハルヒの手を取ったまま、すっと下げた。
触れた時の彼女はそれこそ真っ赤になって、このまま
死んでしまうのではないかと思ったぐらいだった。
環のズボンの上は、いっぱいいっぱいだった。
布越しなのに熱を感じる。
「ど?」
ハルヒは熱い息を吐いた。欲に支配されている。
「ほしい・・・・の」
ひっそりという彼女のその淫蕩な表情に環もキれそうだった。
必死で押さえ込む。
「勿論です、お姫様。その願い叶えて差し上げますとも」
言うなりハルヒを抱き上げた。
「た、環、・・・サ、」
封じるように口付ける。
不安定な場所で、ハルヒは環の首に手を回し舌を絡ませた。
自分の中から、どんどん溢れてくる。
感情が。
そして蜜液が−−−−−−−−−。
天蓋つきのキングサイズのベッドに下ろされると、共に
全裸になった。
息が上がる。
環はハルヒの乳首を吸った。
「あ、ぁぅ」
反応が早い。そして深い。
ハルヒのほっそりした体に、貪りつき、次々と『跡』を
残してゆく。
「た、まき・・センパっ」
感情をコントロール出来ないのか、つい普段の呼びかけになる。
「どうしたんだい、ハルヒ。今日は随分、過敏な反応だよ」
その間も、あ、あ、と全身から吐息が洩れている。
「もっともっと乱れさせてあげるからね」
環はハルヒの細い足を抱えると、秘所に顔を埋めた。
そこはもう泉のようにびっしょりだった。
ハルヒの口から、悲鳴が上がる。
「っや。・・・・環先輩・・・ひゃっ」
「気持いい?」
「イ、いい。・・・イイのー」
彼は一旦唇を離すと、指でそこをかき回した。
ぎゅっとハルヒの背が反る。
彼女の全身が快楽を求めている。
濡れそぼった指をハルヒの口に入れると、彼女は
貪るように舌を絡ませた。
ちろちろと見える赤い舌に、環も急速に欲情した。
その指を抜くと、自分の舌を絡ませる。
「・・・ん、・・・・ぅん、」
環は耳元に囁いた。
「ハルヒ。」
「った、まきセン、」
彼女の手を握ると、環は自分のものを挿れた。
イきかかっていたハルヒは、軽く達してしまった。
「まだまだだよ、ハルヒ」
環は一旦手を離すと彼女の腰を掴み、動かし始めた。
「あ! ぁぁぅ、んー」
−−ああ、もう、なんてかわいいんだ、ハルヒ!
ハルヒのその表情にぞくぞくする。
加速する感情に環も追い詰められる。
環はもう一度手を握ると、精を放った。
「ヤ、あうっ」
その勢いに飲まれて、ハルヒもまた堕ちていった。
ふたりは息を整える。
まだつながっていた。
「そおいえば、」
と環が切り出した。
「まだちゃんと言っていなかった」
ハルヒが小首をかしげると、環は
「メリークリスマス、ハルヒ」
とキスをした。
「メリークリスマス、環・・・・・」
環はくすりと笑うと「よく出来ました」と、またキスをした。
まだ日付も変わっていない。
恋人達の夜は、まだまだ時間がたっぷりとあった。
end
「ホスト部」 環×ハルヒでした。
時間ギリギリでした。すみません。
遅くても10時半ぐらいには、と思っていたのに。
いやちょっと脱線しまして。
もうクリスマス終わってしまいましたね。とほほ。
それでは書き逃げっす。
機会がありましたら、また。
ネ申 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
スウィートで素敵!ご馳走さまでしたv
あぁ、スイート!
ご馳走様でした。
環がらしくって、イイ、イイ!
またよろしくです!
ごぶさたしてます、13です。
最近は職人さんがたくさん降臨して楽しませていただいてまつ。
さて相談なんでつが、このスレ的にはいわゆる鬼畜系はどうでしょうか。
正月あたりに書きたいなと思っているのがソレでして、かなり痛い描写になりまつ。
絶望的に歪んだ愛情で、原作でも四肢切断が行われるようなカポーを
救いを与えたいとかいった高尚な目的を持たずに書くつもりなんで、
一応、書いて投下してもいいか御意見を聞いてから取り掛かろうと思ってまつ。
賛否あるようなら多少の変更をするなり、別カプのほのぼのにすることも
考えているので、御意見ヨロでつ。
己の萌えに従う、でいいんじゃないかと思います。
読む人を選ぶ内容だと思ったら、最初に注意書きしておけば
いいことですし。
楽しみにしてますので頑張ってください。
>13たん
そ、そのカポーって、オズアン?
だとしたら容赦なくやっておくれ〜!
手加減無しで濃厚なのを是非!!
425たんも言ってるけど、注意書きが冒頭にあれば
苦手な人はスルーするんでないかな。
つかスルーしてくれ。
>13様。
鬼畜オケですよー。
要は萌えっすよ、萌え。
後は注意書きがしっかりあればね。
>425-427
早速のレスをありがとうございまつ。
それではタイトルと一緒に「鬼畜ネタ」とか一筆入れることにしますね。
あとちょっとで暇になるんで、そうしたらモリモリ書くです(`・ω・´)
期待にそえればいいのでつが。
ちなみに魔女婚のオズアンで426さん正解です。
>13さん
13さんの読んで魔女の結婚読みましたー
楽しみにしとります!
おお!? ここに同士が!
原作を読んだ後に13さんのを読むと
さらに(゚∀゚)イイ!!
小鉄キタを正座して待っている年末。
>429-430
嬉しいお言葉をありがとうございまつ。
職人冥利に尽きます……・゚・(ノД`)・゚・
小鉄キタの職人さん、自分も首を長くしてお待ちしてるでつ。
>421
今日コミクス読んだばかりだったのですが、かなり萌えましたw
小鉄キタ書いてる者です。
すみません、前回以後急に忙しくなってしまいまして。
今年中に終わらせたかったんですが無理っぽいです。
ちまちまと書いてはいるのですが……
待っててくださる方には本当に申し訳ありません。
なるべく早く投下できるように頑張りまする。
テイウカ モウ31ニチデスカ ヘヤノソウジモ ネンガジョウモ マダダヨ _| ̄|○
皆様、よいお年をお迎えください。
>434
あまり無理はせず、自分のペースで書いてくだされ。
でも続きは楽しみに待ってるよ〜(w
これは予告した鬼畜ではありません。
紅白もレコ大にも目もくれず、書き上げた小品でございまつ。
姫始めということで(w
***
『SWEET ANNIVERSARY』(1/6)
しんしんと静かに舞い降りる雪。
夕暮れ近くから降り始め、世界を白く、音も無く包み込んでゆく。
ふと、屋根に積もった雪がどさりと落ちた。
「静かだな」
暖炉の明かりの中で、琥珀色の蒸留酒を味わいながら黒髪の魔術師は呟いた。
「うん……。まるで、わたしたちしか世界にいないみたいだ」
彼の膝に頭を乗せ、まるく寝転がりながら、甘えるように少女が応えた。
「なぁ、マティアス。わたしにもひとくちくれないか?」
「あんた、この前もそう言って飲んで、大虎になっただろうが」
そうだった。ひとくちだけと言いながら次々と口を付け、我に返った時には
猛烈な頭痛と吐き気に悩まされていた。
貴重なヴィンテージが台無しになったと言われれば、返す言葉もみつからない。
「う……。だってあれは、そんなに高価なものだって知らなかったし、
喉越しがまろやかで飲みやすかったから……」
彼は溜息をつく。彼女に酒の味がわかるはずはないと高を括っていたのは
マティアスの不覚だ。
『SWEET ANNIVERSARY』(2/6)
「……今日のは安物だからな。あんたには不味いと思う」
そう言いながら、グラスを手渡す。嬉しそうにそれを受け取り、
エレインは少量を舐めた。
「うーん? ……あっ、辛!」
ヴィンテージ物と較べて辛さが際立つ蒸留酒に、同じ琥珀色の瞳をした少女は
顔を顰めた。その様子を見て彼は小さく笑いを洩らす。
「だから言っただろう。あんたに酒はまだ早い」
そう言われれば子供扱いされたようで、彼女は憤慨する。
「ゲホッ。こ、これはたまたま辛いだけじゃないか!
もう少し飲み慣れれば、もっと飲めるようになるんだからなっ!」
「…………勘弁してくれ」
呆れたように彼が呟けば、エレインは笑う。
くるくる変わる表情に、マティアスはささやかな幸せを見出す。
自分は負の魔力を操る黒魔術師だ。
常に闇の世界と薄い氷を隔てた上に在り、危うい均衡の中を渡ってきた。
その中で見つけた希望、それがエレインだった。
彼女の望む小さな幸せや喜びを自分が守ることが出来るのか、ずっと悩み続けた。
そして選んだのは、彼女の笑顔を守るために傍に居るということ、ただそれだけ。
そのために払った代償は、それでもエレインには替えがたく、自分にとって
最も大切なものが何なのかを理解することができた。
『SWEET ANNIVERSARY』(3/6)
膝の上で柔らかくまどろむ彼女の髪をそっと撫で、静かな時間を愉しむ。
暖炉の炎が弾け、薪が燃え崩れる。
「おい、寝るのならベッドへ入れ。風邪をひくぞ」
「暖かいから平気。新しい年をおまえと迎えたいから、もうちょっとだけ」
僅かな酒で身体が温まったのか、エレインの温もりを膝に感じる。
頬に手で触れれば、くすぐったそうにくすくす笑う。
その仕草に悪戯心を刺激され、うなじを指先で辿れば、少女は声を立てて笑いだした。
「もうっ、くすぐったいってば」
丸まっていた身体を仰向けにして、抗議の声を挙げる。
それでいて誘うような視線に、接吻で応える。
重ねた唇の柔らかさを確かめるようについばめば、求めるように彼女は小さく唇を開く。
口内に舌を挿し入れ舌を絡め合い、わざと淫靡な響きを立てた。
首の下に支えるように腕を入れ、抱き起こせばしがみつき、なおも貪るように
口づけを交わす。
ついさっきまで少女の眼差しでまどろんでいたのに、ほんのささいなきっかけで
彼女は大人の女の表情を覗かせた。
「酔ってる?」
甘い声で訊ねながら、首を傾げる。
「おまえの舌、お酒の味がする」
「酔わせてやろうか」
挑発するように唇を寄せれば、エレインから小さくキスを返す。
「もう酔ってるよ……」
『SWEET ANNIVERSARY』(4/6)
胸元のリボンをほどきながら、首筋や鎖骨に痕を残す。
しっとりとした柔らかな肌の質感を味わいつつ舌を這わせると、
エレインはぴくりと身体を震わせた。
緩めた隙間から手を入れ、胸の中心を探る。なだらかな膨らみの先に
柔らかな張りを見つけ、指で軽くなぞればたちまちのうちに固さを増した。
片方の乳房を指全体を使って捏ね回し、もう片方は口に含んで舌で先端を刺激する。
舌で押すと強い弾力に押し返され、その中心の窪みを集中的にノックし続ければ
エレインは前屈みになり、マティアスの肩に身体を預ける。
「ふ……あぁ……」
次第に呼吸が乱れ、堪らなくなったようにマティアスの頭を抱え込んだ。
マティアスはエレインの衣服を徐々に脱がせながら、暖炉の明かりに彼女の身体を晒した。
胸から顔を上げ、炎を照り返す肌を眺めながら、美しいと思う。
胸元へさらりと流れた卵色の長い巻毛を手で払い、抱きしめる。
髪の中に指を入れ、うなじのあたりに指を滑らせ、唇を重ねる。
深く口づけを交わしながら膝で立たせ、まだ腰に残されている衣服を全て脱がせ、
全裸となった彼女を温めるように全身を撫で、滑らかな背中を指でなぞれば
腰を反らせた。
支えるように背に腕を回し、もう片方の腕は腰から下へ続く双丘へと向かう。
指で辿れば脚の間に湿り気があり、指で触れれば瑞々しく潤っていた。
襞のひとつひとつをなぞりながら開き、その中心へと指を挿れる。
中で指を蠢かせ、指の数を増やしてゆく。
「や……ん……」
膝立ちしたままの彼女は震えながら、マティアスの指を次々と飲み込んでゆく。
何度も身体を重ねるうちに、彼女の秘所は彼を受け入れることを覚えた。
指の付け根までをくわえ込んだ柔らかな肉襞の中を蠢かせ続ければ、
最奥から吸い付くような感覚にマティアスは自身の昂ぶりを意識していた。
『SWEET ANNIVERSARY』(5/6)
「あ……ああ……あ……!」
指の抜き差しを繰り返し、エレインの入り口を擦り続ける。
彼女はマティアスの頭を胸に掻き抱きながら、登りつめようとしていた。
唇で胸をついばめば、エレインの花弁が締まる。
「や……あふ……あ……あっ」
膝を震わせながら跳ねるように大きく身体をしならせ、のけ反る。
その勢いのまま、マティアスは彼女を支えながら床に寝かせた。
一旦、後ろから嵌めていた指を抜き、今度は前からエレインの中を探る。
きつく閉じた入り口を再びこじ開け、指を侵入させるとエレインは
いやいやをするように懇願した。
「やだ……これ以上は……っ」
涙が頬を伝う。マティアスは唇でそれを吸い、瞼にキスを落とす。
興奮状態のエレインは荒い呼吸のまま抗い、言葉を続ける。
「お願い…………きて…………」
指で自分だけいかされてしまったことが不満なのだと感じ、マティアスは
エレインの望みを叶えるべく、すでに痛いほどに屹立した自身を取り出した。
これは、自分も待ち望んでいた瞬間だった。
愛液が溢れている秘所へとあてがい、侵入を果たす。
エレインは嬌声をもって迎え入れ、さらに入り口がきつく締まる。
唇を重ね、胸を揉みしだき、繋がる箇所は熱を帯びる。
腰を揺らしながらさらに花芯を擦れば、エレインは錯乱したように声を挙げる。
「やぁ……っ、あっ、あぁっ、あっ」
突き上げるリズムとエレインの呼吸が一致し、グラインドさせればさらに呼吸が早まる。
浅く、深く。焦らすほどの余裕はすでに失い、ただひたすらにエレインの奥を求める。
「や……はぁっ……!」
痺れるような感覚とともに、迸る情熱を注ぎ込んだ。
『SWEET ANNIVERSARY』(6/6)
「あ……熱い……」
マティアスを中に迎え入れたまま、エレインは呟いた。
「やっぱり一緒がいい……。おまえも気持ちよくなってくれないと……」
いつのまに男の気持ち良さを理解するようになったのかと、マティアスは苦笑する。
「あんたも随分と慣れたな」
エレインの、汗で額に貼り付いた前髪を掻き上げながら、その額にキスをする。
「ちょっとは幸せを感じる?」
悪戯めいた瞳で、彼女は問う。
「まぁ、悪くない」
その返事にエレインは満足げに微笑み、自分から唇を求めてくる。
唇を重ね、ゆっくりと舌を絡め合い、甘い吐息を微かに洩らす。
そこに、遠くから教会の鐘の音が聞こえた。
「新年を迎えたようだ……」
窓の外から小さく聞こえる鐘の音にふたりで耳をすます。
繋がったまま新年を迎え、エレインの耳元でそっと囁く。
「夜は長い。もうしばらく付き合ってもらおうか」
暖炉の炎の前で、再び抱きしめあった。
***
終わりです。前回からもうちょっと馴染んだ甘い関係を書いてみました。
短時間で一気に書いたので、詰めが甘かったらスマソ。
次回は濃厚なのを目指したいでつ(´・ω・`)
おおっ、マティ×エレ
キテタ━( ´∀`)σ)*゚ー゚)σ)・ω・)σ)´ー`)σ)・∀・)σ)´_ゝ`)σ)`Д´)σ)´Д`)━!!
>>436-441の第2ラウンド、烈しくキボンヌ(w
>13氏
乙です!
今回も堪能しますた!
ホスト部のもスイートで良かったけど、マティエレもスイートですなぁ。
次回も楽しみにしてます。
連投スマソ。
今回は鬼畜・陵辱・スプラッタです。痛い描写が含まれますので、
血腥いものが苦手な方には、読まずにスルーされることをお勧めしまつ。
***
『背徳の闇』(1/17)※鬼畜ネタ要注意!
葬儀の列は、異様な空気に包まれていた。
「あんな壮絶な最期を迎えるとは……」
「全身を切り刻まれていたんだろう?」
「切り刻むなんてものじゃない。まるで拷問のように腕も足もちぎられていたらしい」
「夫婦揃ってそんなことになるなんて、余程の恨みを買っていたのでは……」
「……しっ。子供たちが来た」
冷ややかな視線に囲まれながら、黒髪に氷色の眼差しをした兄妹が
参列者の間を通り過ぎる。
涙に暮れる小さな妹の手を引き、オズワルトは真っすぐ前を見据えていた。
「泣くんじゃない、アントニア」
葬儀を終え、参列した客人たちを見送って、兄妹は私室に引き籠っていた。
泣きじゃくる妹と並んでカウチに座り、肩を抱き寄せながら慰める兄の表情は
意外なほどに冷静だった。
「お兄さま……。アントニアにはもう、お兄さまだけ……」
ふたりきりの家族になってしまったことをアントニアは不安に感じ、
兄の胸に縋り付いて泣く。
「心配いらないよ。おまえは私が守ろう。父上や母上以上に、大切に守るから」
そう言ってオズワルトは妹に口付ける。
アントニアはその意味を知らぬままに、兄の唇を甘受する。
そうして使用人の誰もが部屋に近寄らないまま、ひとつのベッドで兄妹は眠る。
……可愛いアントニア。私たちの邪魔をするものは、もうこの世にはいない。
寝息を立てる妹の髪を撫でながら、唇の端を上げて静かにオズワルトは嗤う。
おまえは、私だけのものだ…………。
『背徳の闇』(2/17)※鬼畜ネタ要注意!
それから数年の後。
オズワルトはアントニアの唇を貪っていた。
「……ねぇ、お兄さま。こういう口付けは、兄妹ではしないものだと聞いたわ」
遠慮がちにアントニアは呟いた。
「そうなのか?」
オズワルトは不敵に微笑む。
その笑顔に、知らなかったわけではないようだとアントニアは直感した。
「どうしてこんなことをなさるの? お兄さまには恋人のひとりやふたり、
いるのでしょう? 私じゃなくても、お相手はいくらでもいそうなのに」
「おまえは嫌か?」
不意に問われれば、アントニアは答えに窮する。
「嫌だなんて、そんな……。ただ、私のためにお兄さまが結婚されないのではと
心配なだけ……」
そうだなのだろうかと自分でもわからなくなってくる。
使用人たちの間で密かに語られていることを、嫌っているのではないか。
「アントニア」
まるで心の内を見透かされているように、じっとオズワルトに見つめられて、
アントニアは黙ってしまう。
「誰か心無い噂でもしているのか」
「そ……そんなこと……」
兄の静かな怒りを感じ、アントニアは怯える。
兄は、オズワルトは見た目は美しいけれど、とても恐ろしいような空気を纏っている。
彼が怒れば、言った使用人は暇を出されてしまうかもしれない。
自分の不用意な発言の為に罰されては可哀想だとアントニアは思った。
「ごめんなさい、お兄さま。どうかお気になさらないで」
その翌日、ひとりのメイドが姿を消した。
『背徳の闇』(3/17)※鬼畜ネタ要注意!
やはりあのメイドは罰されてしまったのだとアントニアは憂えた。
自分の所為で暇を出されたのは、そのメイドが初めてではない。
これまでにもせっかく仲良くなった使用人たちは次々と去っていった。
別れの言葉もなく…………。
それはたぶん、兄が厳しく自分に関わることを禁じて、黙って去るように
仕向けているのだと感じていた。
自分は兄に守られている。外界から、隔絶するようにと。
アントニアはもう結婚してもいいくらいの年齢に達していたが、やはり
兄が断ってしまうのか、いつまでも結婚話が届くことはなかった。
せめて貴族のパーティーの席でステキな出会いでもあればと夢は見るけれど、
必ず兄が一緒でなければ出席はかなわず、兄の冷たい視線に怯えて
誰もダンスを申し込んでくれない。
心の奥底で、この囚われの城から連れ出してくれる誰かを待ち望んでいる。
兄の保護から逃れて、自由に景色を眺めてみたい……。
そう思えば、自然と足は外へと向かっていた。
玄関は常に人がいる。ならば中庭を抜けて、気侭に散歩しているふりで
人気の無い場所を探し、そこから抜け出そう。
期待に膨らむ気持ちと緊張感でアントニアは普段よりも特に人目を気にした。
そしてアントニアはようやく気づく。
どれだけ人気の無い場所を選んでも、常に誰かが自分を見張っているということを。
『背徳の闇』(4/17)※鬼畜ネタ要注意!
真実、自分が囚われの身であることを知ってしまったアントニアは、
それ以来、部屋に引き籠るようになった。
自分が監視されないのはこの部屋の中だけ。
それでもここにはオズワルトがやってくる。
「アントニア。夕食も食べずにどうしたんだ、反抗期か」
「お兄さま……。お兄さまは私をどうなさるおつもりなのです」
「どう、とは?」
動揺する素振りもなく、オズワルトは平然と返す。
温度を感じさせない冷たい瞳のままで。
「一生をお兄さまと過ごすことをお望みですか。私は……自由になりたい」
「私が束縛していると感じているのか、アントニア。そうじゃない。
外の人間は穢れている。おまえが傷つくことのないように、私が守っているのだ。
約束しただろう? 父上や母上以上に、大切に守ると」
「いいえ! ……いいえ、お兄さま。傷つくことを恐れていては何も得ることが
出来ないのです。私は傷ついてでも、生きている歓びを知りたい……」
「私を捨てるのか、アントニア」
急にオズワルトの声音が変わった。哀しみに満ちた、縋るような悲痛の声。
顔を上げれば、いつもの兄とは違う、感情のこもった眼差しで妹を見つめる
オズワルトがいた。
そんな哀しそうな眼は両親が不慮の事故で亡くなった時ですら見られなかったことを
思えば、自分がどれほど酷い事を言ったのかとアントニアは自分を恥じた。
俯いたアントニアの頬に、オズワルトの手が触れる。
顔を上げられ、重ねられた唇に抗うことは出来なかった。
『背徳の闇』(5/17)※鬼畜ネタ要注意!
真夜中に、アントニアは目を覚ました。
窓の外はひどい嵐だ。強い風が窓を叩く。
石造りの城は頑丈だが、風の強い日はすきま風が部屋を通りすぎる。
それを防ぐための毛織りのタペストリーが風に微かに揺れていた。
こんな夜は、胸騒ぎがしてならない。闇が城内に満ちているようで、落ち着かない。
燭台に火を灯すが、室内に揺れ動く風の所為か、小さな炎はすぐに消えてしまう。
……けれど、こんな夜なら。
誰もが寝静まった今なら、この城から抜け出せるかもしれない。
ふと、そんな誘惑に駆られてアントニアは部屋の扉から廊下へと滑り出た。
厨房の先にある勝手口を目指す。その途中には地下へ降りる貯蔵庫への階段があり、
ぽっかりと暗闇の口をあけたその場所を恐々と通り過ぎた。
その時、どこからか泣き叫ぶ声を聞いた気がした。
風の啼く音かと思うが、どうにも胸騒ぎがする。
貴族の令嬢であるアントニアは地下へ降りる必要もなく暮らしてきたが、
ふいにこの下に何があるのかを知りたくなった。単純な好奇心だった。
手探りで壁を伝い、階段を降りる。どこまでも続く闇は、地獄へと
続いているのだろうか。
こんな地下でも、外の嵐が吹き荒れる音が伝わってくるようだ。
地鳴りのような、女の泣き声のような……。
……違う。本当に、誰かが助けを求めている。
言葉にならない呻き声が響き渡って、通路に微かに反響している。
何故こんな時間に、こんな場所で?
いったい誰が、なんのために何をしているのか、アントニアは強い不安を感じながらも
その声の源を探していた。
『背徳の闇』(6/17)※鬼畜ネタ要注意!
「あぁぁぁぁああああああっ、うぁぁぁぁ!」
この扉の奥からだ。恐怖に満ちた嗚咽が響いている。
恐る恐る扉の覗き窓から室内を見ると、そこには大きな鉄製の人形があった。
観音開きの扉を持つそれは、よく見ると揺れ動いている。
誰かがその中に、閉じ込められている……。
「ひぃぃぃぃっ、いたい、いたいぃぃぃぃ!」
耳を覆いたくなるような悲痛な声。いったい中で何が起きているのだろうか。
その場から逃れようと思いながらも、覗き窓の視界の端で何か蠢くものを見つけた。
それは、二つの影。異様な形に捩じ曲がった肢体と交わる、黒髪の男。
アントニアは我が目を疑った。まさか、そんなはずはないと。
これは夢だと、幻だとアントニアは祈った。
生まれて初めて見るような残酷な眼差しをした兄が、そこにいた。
「おや、こんなところで何をしておいでで?」
ぎくりと振り返ると、兄の腹心であるグリエンが後ろに立っていた。
見つかってしまった。もう、逃れられない。
アントニアはこの男が嫌いだった。修道院長という立場にありながら
欲望にギラついた眼差しに、いつも嫌悪感を抱いていた。
グリエンは音もなく近寄り、扉を開ける。
「オズワルト様、妹君がお越しですぞ」
異様な光景に何の感情も見せず、グリエンは兄の元へと歩み寄る。
促され、アントニアは部屋の中へと入っていった。
『背徳の闇』(7/17)※鬼畜ネタ要注意!
「お、お兄さま……、なんということを……!」
言葉を失ったアントニアに、オズワルトは交わったまま、冷たい微笑みで答える。
「アントニアか。どうした、眠れないのか?」
まるで何事も起こっていないかのように、平然としている。
アントニアは交わり続けているその局部から目が離せない。
「ああ、これか。気にすることはない。ただの欲望処理だ」
「欲望処理って…………」
「男はな、女が必要なこともある」
兄が交わる人物は女なのだと、そこで初めて気付く。
よく見れば裂けた服から乳房がのぞき、オズワルトの腰の動きに合わせて
揺れ動いている。それに気付かなかったのは、有り得ない方向に捩じ曲がった腕と足、
血にまみれ、泥々になった衣服のせい……。
その衣服は、この城に従事するメイドの服。
そしてその髪には、アントニアが親しみを込めて贈った髪飾りが揺れていた。
これは、先日暇を出された筈の、あのメイド……。
急激な吐き気に襲われ、アントニアは跪く。その場で胃液を吐き、苦しげに咽せる。
メイドの顔は、原形を留めないほどに潰されていた。おそらく生きてはいないだろう。
涙が止まらない。兄の異常な行為と、姉のように慕ったメイドの末路が
頭の中でぐるぐる回る。胃液が枯れるほど吐いてもなお、吐き気は治まらない。
「よくご覧、アントニア。美しいだろう。穢れた人間は、血に染まってこそ美しい」
兄は恍惚とした表情で、メイドを犯し続ける。
大きく震えてから、ようやくオズワルトは彼女を離した。
『背徳の闇』(8/17)※鬼畜ネタ要注意!
ひどい眩暈で立ち上がれない妹の元に、性器を拭いながらオズワルトは歩み寄る。
「まったく困った妹だな。どうしてこんなところへ来たんだ」
「よ……寄らないで、けだもの!」
その言葉にオズワルトはぴくりと眉を動かした。
「そうじゃない、アントニア。おまえは誤解している。これはおまえの為だ」
「な……っ」
「私はおまえだけは守ると決めていた。どれだけ血に飢えても、おまえだけは
清らかなまま、守ると決めていたんだ」
哀しげに微笑む兄の足元で蠢く影が気になる。
「私の影の中には血に飢えた魔物が潜んでいる。この魔物がおまえに
襲いかかることがないように、生贄を捧げているのだ」
「……どうして…………」
「おまえを守るために、強い魔力が必要だった。おまえは知らなかっただろうが、
私たちの家系は代々黒魔術師だ。おまえにも、その血は流れている。
私の魔力が強過ぎたおかげで父に疎まれはしたが、私は父を越えた。
魔物を飼うことで、完全にその力を越えたのだ」
それは、アントニアにとって絶望的な告白だった。
「まさか……お兄さま……?」
「私には父も母もいらない。必要なのは、おまえだけ」
屈んだオズワルトに強く抱きしめられる。動揺と恐怖で、アントニアは動けない。
自分は何も知らなかった。兄に守られた環境の中で、平和に過ごしてきた。
その陰で多くの人が兄の手にかかり、命を落としていたのだ。
「去っていった使用人たちもみんな、お兄さまが……?」
震える声で問えば、簡潔に答えが返る。
「そうだ」
みんなおまえのために喜んで犠牲になったのだと、兄は冷たく微笑んだ。
『背徳の闇』(9/17)※鬼畜ネタ要注意!
「オズワルト様、こちらの者は如何いたしましょうか」
話の区切りが着くのを待っていたグリエンが声を掛ける。
そういえばさっきまで鉄製の人形から聞こえていた悲鳴は静まり返っていた。
グリエンが人形の扉を造作もなく開くと、中からどさりと人が倒れて落ちた。
その身体には無数の穴が開き、大量に出血しているのが見てとれる。
人形の中には長い針が剥き出しており、どれも血塗れていた。
恐怖でアントニアは兄の腕の中ですすり泣く。
「なにを泣く、アントニア。裏切り者のために泣くことはない」
「裏切り者……?」
訊いてからアントニアは訊くべきではなかったと後悔した。
「あの者は城から抜け出そうとするおまえを知っていて見逃そうとした。
私を裏切ったのだ」
なんということだろう。心優しき者が、この城では裏切り者として断罪される。
自分が兄の束縛から逃れようと、軽い気持ちで行動したがために、
またひとりの命が失われたのだ。
アントニアは嗚咽を洩らす。どうか許してと呟く。
祈るアントニアから離れ、オズワルトは斃れている人物の元へと歩み寄る。
首の付け根を掴み、引き起こして口付ける。
「よく見ていろ、アントニア」
彼は血まみれの女の服を破り取り、全裸にした。
傷だらけの乳房に噛付き、食いちぎる。ちぎれた肉片はアントニアの足元へと
吐き出された。そこにオズワルトの影が忍び寄り、その肉片を食べた。
おぞましい光景に、アントニアは目を逸らす。
「おまえは見なくてはならない。これはおまえの犠牲者だ」
違うと言いたかった。けれども、元をただせば自分の愚かな罪だ。
それに気付いてしまったから、アントニアはもう見守るしかない。
目に涙を溜めて、霞む視界で兄の交わりを見守った。
『背徳の闇』(10/17)※鬼畜ネタ要注意!
全ての感覚が麻痺しているようだった。ぼんやりと兄の行為を眺めている。
まるで他人の視界のようだと、アントニアは思う。
そそり立つ兄の男性器が死体に挿し込まれるのを見ても、もはや何の感情も湧かない。
オズワルトの動きに合わせて揺れる身体は抜け殻。
死者への冒涜だという感情ですら、わからなくなっていた。
この兄と同じ血が、自分の中にも流れている。
いつか自分も狂気に目覚めるのだろうか。
それともその前に、この兄の手にかかって死ぬのだろうか。
真実を知ってしまったからには、もはや逃れる術はないのだ。
射精したオズワルトは気が済んだのか、再びアントニアの傍へとやってきた。
女の血で濡れた手で、アントニアを抱きしめる。そして血の味のする口付けを交わした。
舌を絡められてもアントニアは人形のように、されるがままになっている。
羽織っていた上着は脱がされ、中に着ていた衣服もほどかれてゆく。
次は、自分の番なのだ。私は、囚われの身……。
「グリエン、おまえは下がっていい」
冷たい声でオズワルトは言う。いやらしい下卑た笑いを浮かべ、グリエンは出ていった。
身に纏っていたもの全てを取り払われ、腕や足を固定する金具が付いたテーブルに
横たえられる。今のアントニアに恐怖はない。全てが夢のように感じられていた。
『背徳の闇』(11/17)※鬼畜ネタ要注意!
何度も唇が重なる。軽いキスから、喉まで舌を挿し込まれる深いものまで、
全てをアントニアは受け取る。まるで愛おしむように触れられ、愛撫される。
喉を舌が這い回り、乳房は弄ばれる。
指は滑らかな腹を辿り、柔らかな陰毛に覆われた箇所に到達する。
誰も触れることのなかった秘所はオズワルトの血塗れた指で犯される。
亀裂をなぞり、蕾をまさぐられても、アントニアは快感も、恐怖ですら得られない。
オズワルトの思うがまま、脚を拡げて肢体をさらけ出している。
「綺麗だ……なんと美しい」
オズワルトの舌が、蕾を撫でる。襞の隙間も舐め取られ、唇で吸われる。
舌で執拗に攻められれば、さすがにびくんと身体が跳ねた。
指先が蕾の僅か下にある秘所をなぞる。人差し指を入れられ、初めての痛みに
アントニアは狼狽の声を洩らす。
「もっと声を聴かせてくれ……愛しいアントニア……」
不意に蕾をつねられ、アントニアは悲鳴を挙げた。
潰されてしまうのではないかというほどに捻り上げられ、堪らずその手に触れる。
「や……っ、痛い、お兄さま……!」
必死の声を挙げる。冷たく微笑むオズワルトはその悲鳴に満足したのか、指を離した。
そのかわりにいきなり3本の指がアントニアの中に挿し込まれた。
ようやく湿り始めたばかりの秘所は、なかなかその侵入を許さない。
無理矢理押し込まれ、膣腔に裂ける痛みを感じる。
「いやぁぁっ! 痛いっ、痛い!」
甲高い悲鳴が挙がる。
薄い笑みを貼り付かせたまま、オズワルトは痛がる妹の唇をキスで塞ぐ。
舌を強く絡められ、アントニアはくぐもった声しか出せない。
おそらく出血しているであろう秘所を、オズワルトは執拗に指を出し入れした。
『背徳の闇』(12/17)※鬼畜ネタ要注意!
ようやく指から解放された秘所は、再びオズワルトの舌が這い回る。
唇全体を使って深く愛液を吸い、下品なほどに大きな音を立てている。
舌を挿し込まれて中を掻き回され、蕾には歯を立てられる。
アントニアは痛みを堪えるかのように、両手で顔を塞ぐ。
それでも零れてしまう声はどうすることも出来なかった。
オズワルトは自ら纏っていた服を脱ぎ捨て、アントニアの上に覆い被さると
顔を塞いだ両手をテーブルの金具に固定した。
「おまえは美しい。何故、顔を隠す。その恐怖に歪んだ顔も、責めるような眼差しも、
私には甘美なものだ」
そう言ってオズワルトはアントニアの唇を奪う。
ひとしきりアントニアの口の中を味わってから、先程まで屍姦していた男性器を
アントニアの目の前に差し出す。
「さぁ、おまえの口で、愛しておくれ」
顔を背けたアントニアの頭を強引に掴み、無理矢理口の中に押し込む。
喉の奥まで挿し込まれて、アントニアは激しく咽せる。
一旦引き抜かれて、平手で頬を叩かれた。
「歯を立てるな。唇と舌だけを使え」
叩かれた衝撃で、アントニアの口の中が裂けた。血の味が広がる中に、再び
オズワルトの男性器が挿れられる。
咽せるのを堪えながら目に涙を浮かべ、彼女は言われた通りにそれを愛撫する。
顎が外れんばかりに口を拡げ、精一杯に唇でしごく。
歯が当たらぬように舌を使い、裏側を舐めるようにすれば、オズワルトは
満足げに見下ろした。
『背徳の闇』(13/17)※鬼畜ネタ要注意!
だんだんと腰の動きが早くなる。喉を何度も突かれ、吐きそうになるが、
アントニアは必死で堪えた。固く握った指が、掌に食い込む。
唐突にそれは口の中で跳ねた。それと同時に熱くてドロリとした液体が放たれる。
喉の奥を直撃し、咽喉に貼り付く感触に猛烈な吐き気を感じた。
思わず唇を閉じようとし、それがオズワルトに更なる快感を与えたのか、
しごくように口の中から引き出された。
喉に放たれた体液を吐き出そうとすれば、オズワルトに口を塞がれる。
感情の籠らない瞳で冷たく言われる。
「そのまま飲み下せ」
溢れる涙をそのままに、アントニアはごくりとそれを飲み込む。
口の中が自らの血の味と、男の放った強い臭気にあてられて、顔を顰める。
「いい子だ、アントニア」
優しげに頬を撫でられ、優しい兄の面影を見た。
この部屋へ来るまでは、オズワルトは自分にとっては優しい兄だった。
たとえ偏執的な愛情でも、本気で離れるつもりなどなかった。
けれど今は、真実を知ってしまった。
私を守るために魔物を得て、多くの命を犠牲にした。
この責任は大きい。私は罪を償わなければならない……。
乳房を揉まれながら、アントニアはオズワルトの愛情を一身に受けようと
覚悟を決める。誰かの命を犠牲にするよりも、自らを捧げる決意。
溢れ続ける涙がまた、零れ落ちる。
もう戻れない。この兄と共に地獄へ堕ちよう。
『背徳の闇』(14/17)※鬼畜ネタ要注意!
おとなしくなったアントニアに、オズワルトは愛おしげに愛撫を繰り返す。
胸の先を噛み、血を滲ませるとその血を舐め取りながら、乳飲み子が母のそれに
縋るように、むしゃぶりつく。
……兄は、愛されない子供だった。
理由はずっと判らなかったけれど、今ならわかる。
兄の影に潜む魔物は、並大抵のものではない。
これほどまでに強い魔力を秘めた魔物はそうそう居ないだろう。
それを使役するほどの魔術師だったからこそ、両親は恐れていたのだ。
そんなことにも気付かず、凡庸に暮らしてきた自分はいったい何なのだろうと思う。
兄の贄となるべく、生まれてきたのだろうか……。
アントニアの脚が抱え上げられ、オズワルトの指が秘所をまさぐる。
中を捏ね回される痛みは未だに止まない。
内襞を擦られる感触は、まだ理解できずにいる。
奥へ奥へと指を根元まで入れられ、ぐちゅぐちゅと汚らしい音を立てるその場所から
漂ってくる艶めかしい自分の臭いに嫌悪感を抱く。
……早く終わればいい。アントニアはそう願った。
蜜壷から指が抜かれ、その濡れた指がアントニアの口の中に入れられる。
これが自分の中に溜まっている臭いなのだ。
兄の望むように、指に付いた体液を舐め取る。なんて臭いのだろう。
『背徳の闇』(15/17)※鬼畜ネタ要注意!
オズワルトは改めてアントニアの腰を抱え、侵入を開始する。
固く大きくなった怒張に恐怖を感じながらも、アントニアは歯を食いしばって
それを受け入れる。だが、裂ける痛みに堪えきれず、遂に悲鳴を挙げた。
「……あああああっ! いやっ裂けるっ、抜いてぇぇぇっ!!」
しかしオズワルトは聞く耳を持たずに強引に奥へと突き入れる。
「いやぁっ、いやぁぁぁっ」
めりめりと裂ける感触がする。
「あぁぁぁぁっ、あぁぁぁぁぁっ!」
もはや言葉にもならない。
最奥まで突かれても、さらに奥を求めてオズワルトの怒張は突き続ける。
固い肉棒はアントニアの限界を無視して、強く、何度も叩き付ける。
刺さっている箇所を天井に向け、真上から突き降ろすオズワルトは
残酷な微笑みを浮かべていた。
「あああーーーっ、あああーーーっ」
涎をたらしながら恐怖に引き攣った表情で、アントニアは目を見開き、
冷酷な兄を見つめる。
脚の間で出入りし続ける兄の怒張は、裂けたアントニアの血で濡れて光っていた。
こんなに大きなものが、自分を貫いている。
それを悦ぶかのように、そこは厭らしい音を立て続ける。
中が泡立つほどに激しく責め立てられ、アントニアはようやく意識を手放した。
『背徳の闇』(16/17)※鬼畜ネタ要注意!
裂けた痛みで目を覚ませば、相変わらずその場所は血塗れていた。
どうやら気絶していたのは短い時間だったらしい。
オズワルトはアントニアの脚の間で、秘所を舐め続けていた。
声を出そうとするが、掠れて声にならない。
小さな身じろぎに気がついたオズワルトが、顔を上げる。
「痛かったかい、アントニア」
そう言ってやはり優しげに髪を梳く。
いつのまにか両手を縛っていた枷は外され、自由を取り戻していた。
オズワルトが唇を重ねてくる。ぬめりを感じる体液はそのままに。
貪るように舌を絡める。そして手は胸をまさぐる。
身体中のあちこちが痛む。枷を嵌められていた腕は、挿入される痛みに
耐え兼ねて暴れた時に付けたものと思われる傷があった。
胸の尖端を吸う兄を見つめ、アントニアは呟いた。
「お兄さま……もう他の誰も傷つけないで。私の血を、欲しいだけあげます……」
視界の端にある、ふたつの遺体。硬直したまま斃れている。
「おまえが魔物の贄となると言うのか?」
見慣れた氷色の冷たい瞳で、オズワルトはアントニアを見つめる。
静かに頷き、アントニアからオズワルトへと口付けを捧げる。
忠誠の証として。
自分がいなければ、兄は破滅する。いつか、魔物に食われてしまう。
それを止めることが出来るとするなら、おそらくは自分だけ。
私はそのために生まれてきたのではないかと、アントニアは思う。
これ以上の犠牲を出さないためにも、愛情に飢えた兄を守る。
初めて心に誓ったことは背負いきれるものではないけれど、
運命を信じてみようとアントニアは固く決意した。
『背徳の闇』(17/17)※鬼畜ネタ要注意!
腐臭漂う暗い部屋の中で、アントニアは朧げな夢を見る。
結局、守ろうとした自分の誓いは果たせずに生命が尽きようとしている。
もう目も耳もナイフで斬られ、両手足も失ってしまった。
残されているのは、大きく膨らんだ腹。
この中に、小さな命が芽生えている。
禁忌の子……。
近親相姦の果てに宿ってしまった生命を、何度も殺してしまいたいと願った。
抱き上げる腕も、生き存える力も既に無く、守ることもできないのならば
いっそ共に殺して欲しいと声に出して懇願した。
おそらくこの子は、彼の魔力を受け継いでいる。
どんなに私が望まなくても、運命はこの子を生かすだろう。
それが兄にとってどのような波紋を投げかけるのかは、わからない。
それでも、希望と信じていたいとアントニアは思う。
もうすぐ自分の命と引き換えに、生まれてくる我が子に……。
何も映さなくなった瞳に、幻が見える。
金色の光と、蛇が象るスパイラル。
それに守られるように、オズワルトの姿が見える。
……いや、果たしてあれは彼なのだろうか?
もう何も見えない。聞こえない。
あるのはただ、背徳の闇だけ。
***
終わりです。えらい長編のわりにエロ少なめでスマソ。
あと鬼畜という割にはソフトだったかも?
自分ではよくわからないので、自己責任でヨロでつ。
お疲れさまでした。
おいら的には鬼畜ではなかったです。
狂気と背徳と運命ですな。
元ネタの「魔女婚」は3巻当たりで挫折したんで、このあたりを
知らないのはナンですが、知らなくても十分読めました。
アントニアの「光」が出ていたのが、何よりよかったと思います。
「闇」はもっとあってもと個人的には思いましたが、これぐらいが
読むにはいいんだろうと思います。
それ以上は人を選びすぎるでしょう、多分。
そういう「匙加減」の出来る方ですね。上手いです。
楽しませていただきました。
ぐはっ(吐血
これはもう、魔女婚の番外編を読んでるような錯覚を憶えましたよー。
13氏の書かれるものは大抵そう思いますが、今回のはまた格別…。
マティエレのほのぼのもいいけど、こういうダークなものまで書けるのは
尊敬に価します。
ありがとう。お疲れー!
一日のうちに2本もSSを投下する13タンの頭の中は
いったいどうなっているのかを小一時間問いたい(w
まずマティエレのほうだけど、ひめはじめキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
年越しエチー萌え(w
このふたりの掛け合いがものすごく好きだ。
ちょっぴり大人になったエレインに(*´Д`)ハァハァ
マティアスも人間が円くなったね。愛か?
オズアンは自分も鬼畜というほどではなかったかと。
人それぞれだけどね。
さすがにこのカプではお笑いは期待できないけど<するなって
オズワルトがマティアスと同じことを言っているのは笑うポイントですか?
この似た者親子め!と突っ込みたくなりますた(w
アントニアもエレインと違った一途な魅力があっていいね。
なるほど、こういうキャラだったのかと関心しますた。
もう一度文庫を読み返したくなったよ。
感想ありがとうございました。
やっと書ける時間ができたら、妄想が暴走してまつ。
まだ書き足りないけど、投下しすぎは顰蹙を買いそうなんでやめておきまつ(w
今年はもっともっとエロエロでモエモエなのを書きたいと思ってるので
今後ともよろしくお願いしまつ(`・ω・´) イイカゲン エチーガマンネリデゴメソ
13様の書かれてるのを読んで原作に興味が湧き
正月は「魔女婚」読んですごしました。寝食忘れて。
面白かった―っ。でも焦らされますねw
そしてあらためて、13様の凄さを知りました!
主人公2人の掛け合いなんてイメージ通りでしびれます!
ああ、もっと読みたいです!!!!
いつもありがとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします!!
>13氏
マティエレ再度キボン。
彼らでどこまで激しいエロエロモエモエが出来るか見守りたい所存。
ヤル気ある職人は貴重だから、書けたらまた降臨して下さい。
書く気があっても多忙で時間が作れない職人もいるだろう。
続き物が途中のままというのも増えてきたけど、できればどれも
最後まで読みたい。
・・・待つしかないんだろうな。
ぬっちゃけ時間なんてものは作ろうと努力するかどうかだと思うが。
ネタ切れならしょうがないけど、書き始めたなら最後まで書ききってほしい。
無理ならラストまで書けてから投下するのが理想的。
13氏のように完結させてから一気に投下して読み切り形式にするのも
やり方のひとつではないだろうか。
>468
それは読み手のエゴだと思うぞ?
自分は他スレの書き手だけど、短い時間があっても書くに至るまでの
テンションを上げるのに時間がかかる。
テンション上げて、ネタを練って、作品世界に入り込んで文章を引き出して
くるまでには、結構手間暇が掛かるわけで。
力作の投下を気長に待って、来たときは諸手をあげて歓迎するってのが読み手の
筋ってもんじゃないだろうか。
>469
いや別に読み切りじゃないと歓迎しないとは言ってないし
理想の形を話しているだけなんだが。
自分も他スレで書いてる身だから、気分に左右されて
いつでも思い通り書けるものでもないくらい知ってる。
要は思いつきのまま書いた分ずつ投下するか、最後まで書けてから
投下するかということだ。
なぜ書いてから投下したほうが理想という発言がエゴと言われるのかがわからない。
すでにあちこちのスレで論議された結果、最後まで書いてから
投下するのが理想というのはさんざん既出と思うが。
ついでに。
続き物になるなら近く完結できる見通しがあってこそではないだろうか。
いくら素人が書くSSとはいえ、読み手のことも考えるべき。
書き手の都合で語るほうこそ書き手のエゴというものだろう。
書き手なら読者ありきということを憶えておいたほうがいい。
自治厨しちゃうゾ☆
どっちゃでもいいですが、スレ違いっす。
SS書き控え室へどぞー。
読み手として語りたいならSS読み控え室に行った方がええと思います。
>>470 最後まで書いてから投下するのが理想ではあっても、
それを書き手に要求するのは読み手側のエゴであるとも結論が出てると思うんだが?
あなたの発言の意図がどうあれ、じっさいに連載投下している書き手の居るスレで、
「完結してから投下が理想」という発言は非難していると受け取られても仕方がないと思う。
いくら素人が書くSSとはいえ、という考え方は違うと思う。
しょせんは素人が書いてるのだから、ではないだろうか?
学業なり仕事なり、本業を他に持っている者が趣味で書いてるのだから。
私だってもちろん、一度書き始めたものは完結させて欲しいが、
完結させないなら書くな、よりは、さわりだけでも良いから書いてという気持ちの方が強い。
中には、思い付いた場面・状況だけを書きたかった、って人もいるだろうしね。
>472
申し訳ない。これ以降は黙るので容赦のほどを。
>473
理想を語ると要求ないし非難と取られるのは心外。
さわりだけと告知された上で発表されたものに対してまで完結しろとは誰も言っていない。
ただし、連載目的で投下するなら完結の目処が立ってからでは遅いのだろうか?
たとえ趣味でも人目に晒し、評価を得ようとするならば、自己責任を持つべきという
考えは異端だろうか。
ここで連載中の職人には耳の痛い話題で気持ちを削いでしまったのなら申し訳ない。
けして職人非難を目的にしていたのでなく、できればこうあってほしいという希望だった。
自分もここでたくさんの作品の投下を待つひとりです。
自分の意見を押し付けるつもりはないが、こういう考えもあると知って欲しかった。
結果として理解してはもらえないと察することはできたので、以降のレスは控えます。
場を荒らし、申し訳ありませんでした。
岡野史佳作品で誰か書いてくれないかなあ…
職人に取っちゃSSは「降りてくる」もんだよ。
>>470のは完結させないなら書くな、ではなくて
書くなら完結させてくれ、という話なんじゃ・・・。
どっちにしろ職人各自のスタンスでいいと思うがナー(w
ていうか、そもそもの>468からハア?って感じなんだが。
「やり方のひとつではないだろうか」って、そんなの個人の
自由だろうがよ。
しかも、時間なんて作ろうと努力するかどうかだとか、
いったい何様だよ。
素直に「いつまで待たせるんだこのやろう」てな不満
書いた方がまだ可愛げがある。
職人さん方、それぞれに都合があってスタイルがある。
どう言いつくろったって、>468の言い分はそれを尊重
できない読者のエゴでしかない。
他スレで、>468のようなことを言い出した住人でスレが荒れて、結局書き手に
「もしもよかったらある程度纏めて投下してくれ」という話になって、そのまま
その書き手さんは来なくなってしまったことがあった。
細切れ連載含めて、書くスタンスは書き手それぞれ。
読み手もそこら辺は許容するでいいんじゃないかな?
468は自分なりのポリシーを持って書いている書き手のようだから、そこら辺の
ぬるさが我慢できなかったのかもしれないが、このスレではあくまで読み手なの
だろうから、その多様性を許容すべきだと私は思うよ。
ここまで468が叩かれることになったのは、468においての文面があまりにも
読者の我が侭に取られたからだと思われ。
まあ社会人になって、本当に忙しいと言うことを経験したら、
努力すれば時間は作れるなんて言えなくなるよなw
無理して作った時間では満足行くものは作れないよね。
細切れを読むのが嫌な人は、保管庫で完結を待って読むというのはダメですか?
スレ的結論は出たようなので、書き手さんどうかご自分のスタンスで自由に
萌えのままに投下してください。
力作待ってます。
あー、なんかみなさん荒れてまつね……。
自分が名指しされてドキドキしてますたが、スレの雰囲気を変えようと
SS投下の準備をしてたのに……のに…………
保存する前にパソ凍結・゚・(ノД`)・゚・ゼンブキエチャッタヨ ママン……
今夜は投下できそうになくて悲嘆に暮れてまつ……。
役に立てなくてスマソ。
つか自分の不幸の前にはもう何も見えな……ゲホゲホ
がんがれ〜〜!
文句言うヤシはどこにでもいるから、気にせずマターリ書いていただければと。
ついでに。書きながらこまめに上書き保存されるとよいかと。
>13様
このスレ始まって以来、ずっと保守に努めてくれてありがd。
焦らなくてももう大丈夫だから、落ち着いて書いてくだされ。
それにしても和む人だなぁ(w
はぅ……。ありがとうございます (´Д⊂
温かい言葉をもらって元気回復してきたので、記憶の糸を辿りながら書き直してまつ。
夕方から一気に書いていて油断してますた。
夜食用に買っておいたサンドイッチに手を伸ばした途端に固まるんだモン。
これからはもっとこまめにセーブしまつ。反省。
スキビの松太郎×キョーコとか蓮×キョーコが見てみたい
そういや男2人は植物が名前にあるね
すみません。破妖のもんですが今書き溜めてまつ。
いつかまとめてSS投下致します。放置してごめんなさい。
年末年始
風邪を引き発熱胃腸風邪で散々・・・・げっそり。
だからって仕事休むわけにもいかないしね。
>487
おお、報告ありがd。
とやかく言う外野は気にせずに自分のペースで書いてくだされ。
楽しみにしてます!
魔女婚はリフレッシュのためにチョトお休みして、今回はトッペンでつ。
主人公カプでなくてゴメソ。
***
『幸福の代償』(1/10)
「ローラちゃんとレジーの結婚式、すっごくよかったー。ローラちゃんてば
幸せそうだったし、レジーも式の衣装に文句言いながらもすごく似合ってたし、
いいなぁ、ああいうの。うらやましいっていうか。ねぇ、パナカ……ナ……」
遠くを見つめているパナカナに、言葉を失う。
またどこかを見ている。あたしの知らない、何か。
魔導王グラムとの最後の戦いで何かがあったのだろうと思うけど、パナカナは
何も言わないし、無理に聞き出そうとしてもきっと何も教えてくれない。
いつか話す気になってくれたら、教えてくれると信じたい。
だけど、そんなに遠い瞳でいられると、あたしの存在を忘れてしまったかのようで
不安になる。ふたりでいても、心が遠い気がして……。
「……ん? なんか言ったか、ノーチェ」
やっとあたしに意識を向けてくれても、もう笑うことしか出来なかった。
「晩ごはん、何がいい?って訊いたのよ」
あたしがパナカナと過ごせるのはお日様が出ている間だけ。
夜は身体を共有している犬のハジャの時間になる。
こんな身体になってしまったのは、一度は落とした命をパナカナが禁断の魔法で
繋いでくれたから。不便だけど、仕方がないよね。
だけどきっと、夜になったらますますパナカナは遠い存在になる。
完全にあたしの存在しない世界へ行ってしまう。
そう思えば哀しくなった。
『幸福の代償』(2/10)
「なんだ、またシチューかよ」
昨夜からずっと食べ続けているシチューに、パナカナがうんざりした顔で文句を言う。
「だってもっと食べてくれると思って、たくさん作っておいたんだもん」
「手抜きじゃないのか?」
そう言われればムッとくる。ちっとも食べないパナカナの食欲のほうが手抜きなのに。
「いやならオレンジでも食べてれば!」
言い捨てて家を飛び出す。ちっともこちらを見ようとしないパナカナに、胸が痛んだ。
どうして、なにも言ってくれないんだろう。本当に胸が痛そうなのはパナカナなのに。
そして心の内を言って貰えない自分に苛立つ。これはただの八つ当たりだ。
「パナカナのバカ……」
しゃがみ込んで膝に顔を埋める。こんな不甲斐ない自分が一番キライ。
晴れ渡った空はどこまでも青く、広い。こんなふうに彼を包み込めたらいい。
ただそこに在るというだけで全てを許せる大きな心が欲しい。
ひとしきり外で泣いて、目の充血が取れた頃にそっと家の中に戻った。
そこで目にしたのは、空になった大鍋……。
「けっ。今夜の分まで食ってやったから、晩メシは違うメニューにしろよなっ」
満腹になって踏ん反り返るパナカナを呆然と見つめる。
「……ほんとに全部、食べたの?」
「他に誰が食うっていうんだよ」
「魔法で消したとか」
やっぱりまだ、八つ当たりしたい気分から抜け出せない。
「ああ? なんだよそれ。なんで突っかかってきやがる」
パナカナは不機嫌な顔になる。当たり前だ。
どんどん深みに嵌まってゆく。いたたまれなくなってノーチェは自室へ逃げ込んだ。
『幸福の代償』(3/10)
「おいノーチェ! 言いたいことがあるならハッキリ言え!」
ドンドンとドアを叩く音がする。
どんなに耳を塞いでも、その音と声はどうしても聞こえてくる。
安普請のドアは遂に蹴破られた。
「なんなんだよ、おめぇはよっ」
ずかずかと近寄り、ベッドの上で必死に耳を塞ぐノーチェを揺さぶる。
「だって……、パナカナはあたしじゃない誰かを見てる……!」
思わず口をついて出た言葉に、ノーチェ自身も愕然とする。
……そうだ、あたしは気がついてた。あたしじゃない誰か。
たぶんそれは、グラムもろとも消滅魔法で死んでしまった、宵闇の魔女。
情けなくて涙が零れた。死んでしまった人には勝てない。
一瞬でパナカナの心を奪った彼女に嫉妬している。
「………………」
沈黙が流れる。やっぱりそうなんだと余計に哀しくなった。
「もういいよ……。パナカナが誰を好きになったって、あたしには関係ないもん」
寂しく思いながら無理矢理に笑顔を作れば、パナカナは険しい表情になった。
と、強引に抱き寄せられる。
「……バカ言ってんじゃねぇぞ。なにを根拠にそんなことを言いやがる」
「わかるよ……女だもん」
パナカナに自覚はなくても、好きな人の小さな変化くらい嗅ぎ分けられる。
昼間しか自分でいられなくても、心だけはあたしのままだから。
「ハッ、わけわかんねぇ。ちっとも説得力ねーよ」
抱きしめるパナカナの腕に力がこもった。
あの人は、完全な人間だった。パナカナが魔力を注いでくれないと生きられない
あたしと違って、健康な身体を持った女性だ。
あたしは普通の幸せは望めない。結婚も子供も、女の幸せと呼べるものは何一つ
手に入れられない。パナカナと一緒に過ごせればそれだけで構わないと
思ってきたけど、そんなのは嘘。本当は寂しくてたまらない。
『幸福の代償』(4/10)
「パナカナ。抱いてって言ったら、抱いてくれる?」
「な……っ!?」
パナカナは動揺を隠せない。
「……そうだよね。半端な身体のあたしなんか、抱けるわけないよね」
笑顔を作って冗談みたいに言いたかったのに、強張った表情しかできなかった。
こんな顔で泣くのは卑怯だとわかってる。それでも心が壊れてしまいそうで、
溢れる涙を止めることができない。
「ごめん、あたし……今は話せないから、ひとりにして」
そう告げるだけで精一杯。
「明日になったら、ちゃんといつものあたしに戻るか、ら……」
言葉の最後は唇で塞がれた。長いキスに静かに目を閉じる。
これは同情なんだと自分に言い聞かせる。それでもいいと思っている自分がいる。
あたしの身体が完全でないことに、魔法を施したパナカナは責任を感じている。
そこに付け込んだ、いやなあたし。
たとえ叶えられない幸せでも、その片鱗を掴むことができたら、すこしは
普通の女に近付けるかもしれないと、微かな希望に縋りたいと思っている。
ずるいよね。こんなあたしを誰が好きになれるのだろう……。
口付けを交わしたまま、ベッドへと横たえられる。舌を絡めるように発展したキスは
初めて味わうものだった。身体の芯が火照りだす。
求めても得られない心。行く宛もなく漂う自分。
パナカナの手が胸元を探る。唇は首筋へと移り、舌で舐め上げられる。
耳朶を噛み、耳の中まで舌で探られる。かかる吐息にぞくぞくと震え、
パナカナの身体を抱きしめた。
ところが、ふいにパナカナの動きが止まる。
「…………だめだ。こんなことでおめぇを抱けない」
絶望感があたしを犯す。もう、一緒にはいられない……。
『幸福の代償』(5/10)
あたしはもう普通の女の子じゃないから、好きな人に抱いてももらえない。
望んだらいけないんだ。幸せを夢見てはいけない……。
泣くかと思った。けれど絶望が強すぎて、涙すら出ない。
このまま消えてしまえるなら、そうしたかった。
「いいよ……あたしが悪いの。パナカナがどれだけあたしのために尽くしてくれたか
わかってる。パナカナは何も悪くない。我儘言って困らせて、ごめんね」
「ちがう、そうじゃない!」
パナカナが怒鳴った。どうしてそんなに苦しそうな顔をするのだろう。
「そうじゃない……。ローラにも言われた。マドレーンと何かあったかって。
何があったわけじゃない。あいつの、最期が忘れられないだけだ……」
『おまえの恋人なんか、死んでも助けてやるもんですか』
そう言って自分の身代わりになった女を、忘れられない。
鮮烈な印象が脳裏に焼き付いて、離れない。
「心の何処かで、あいつとおめぇを秤にかけた。そうしてあいつを見殺しにした。
俺は自分の望みさえ叶えば誰が死んだって構わない……」
いつだってパナカナは同じ言葉を言っていた。そうしてあたしを選び続けた。
そのことに罪悪感を抱いている。あたしを選んだことを後悔してる……。
かけるべき言葉がみつからない。あたしがいるから、パナカナは誰も選べない。
「……もう終わりにしよ。あたしを、解放して」
ようやく言えた。そうすればきっと、しばらくはパナカナは罪悪感に囚われても
自分の道を歩んでいける。あたしのいない、元の自由な人生に。
「バカ言うな。そうじゃないって言ってんだろうが」
パナカナの言ってる意味がわからない。
「他の何よりもおめぇのことが大事だ。それ以外考えられねぇ。どんなに罪悪を
感じても、他は何もいらない。それなのに、おめぇは自分が半端だと言う。
投げやりな気持ちで抱けとか言うな、バカ野郎っ」
希望を抱いてもいいのだろうか。本当に求めても、構わないのだろうか……。
『幸福の代償』(6/10)
「パナカナ、あたしでいいの? 本当にパナカナを求めても、構わないの?」
「だーかーらー、おめぇしかいらねぇって何度言わせやがる!」
歯がぶつかり合う強さと早さで唇が重なった。
パナカナには敵わない。もう離れられない。大好きでたまらない。
知らずに涙が頬を伝う。あたしもパナカナ以外、なにもいらない。
世界中があたしを拒んでも、パナカナだけは信じていたい。
「パナカナ……っ、好き。大好き。ずっと一緒に生きていきたい……!」
「ったりまえだ。一生離してやるもんか」
再度、口付けを交わす。今度は甘いキス。
パナカナの優しさが伝わってくるようでうれしい。
今度こそ、強く抱きしめあう。お互いを確かめるように。
生きる歓びを、分かち合うように。
「泣くな。これからは悲しませたりしないから」
パナカナの唇が涙をすくう。そのまま瞼を通り、額に口付けた。
膝の間にパナカナの足が割り込む。スカートの裾がめくれて腿までが露になり、
パナカナの手はあたしの背中のファスナーを下げる。
滑る指で素早く服を脱がせ、下着から零れた胸に唇で触れる。
胸の突起はやさしく撫でられ、痛いくらいに張り詰めた。
「柔らけぇな、おめぇのここ」
乳房をやわやわと揉み、突起を口に含む。舌で先端を軽くなぞられれば、
身体が竦んだ。パナカナが触れる場所全てが、熱を帯びてゆく。
ぞくぞくする感覚に身を委ねながら、パナカナの指は下のほうへと降りてゆく。
お腹を撫で、腰のラインを辿り、着ていた衣服を全て取り払ってゆく。
腿を撫でられれば身体の奥に電流が奔り、下半身がじゅんと潤うのを感じた。
『幸福の代償』(7/10)
胸の突起を吸っていた唇は、今は脇腹を辿っていた。
指は脚の付け根の茂みを探り、その奥に秘められた泉を見つけた。
中から湧き出す水を指ですくい、ぺろりと舌で舐めると、今度はいきなり
泉に唇を寄せた。
「や……っ、なにを……」
手でパナカナの頭を遠ざけようとするあたしの手を掴み、パナカナは不敵に笑った。
「邪魔すんな」
舌で開き始めたばかりの蕾を刺激する。くちゅくちゅと淫猥な音を立てながら
花芯をすすり、入り口に舌を挿し入れる。
「あ……ああ……」
頬を紅潮させ、震えながら登りつめる感覚に翻弄されてゆく。
脚を閉じたくてもパナカナの肩に脚を乗せられて、内腿で彼の頭を挟み込んでいる。
まるで離さないように。もっとしてほしいと、ねだるかのように。
甘い刺激にびくびくと身体が跳ねる。どうすればいいかわからないまま、
気がつけば自分の胸を自らの手で弄んでいた。
パナカナの唇の刺激と、自分でする胸への愛撫。彼の指は舌とともに秘所をまさぐり、
こみあげる快感に悲鳴を挙げたくなる。
「パナカナ……っ、あたしもう……!」
びくびくと身体が痙攣する。こんな姿態を晒して恥ずかしいのに、身体の奥が
疼いて止まらない。もっともっとと求めている。
荒く呼吸をしながら胸を揉みしだくあたしにパナカナは身体を重ね、そんなあたしの
顔をまじまじと見つめる。
「すげぇかわいいな……」
そんなことを言われたのは初めてで、顔が一気に火照る。
「キスして、パナカナ」
首に腕を回してキスをねだれば、彼は応える。舌を絡めあい、貪りあう。
『幸福の代償』(8/10)
帯を解けば、彼の服は簡単に脱げる。
魔法使いとはいえ肉体派の彼は、惚れ惚れするくらいに綺麗な筋肉を持っていた。
彼の肌に唇を寄せる。しっかりとしがみついて、耳元で囁いた。
「大好きよ……あたしの魔法使い……」
「ノーチェ……」
パナカナの硬くなった怒張が秘所に触れる。脚を持ち上げられ、じわりと
割り込んでくる。
「あ……はぁ……っ」
めりめりと食い込む痛みに眉を顰める。
ゆっくりと沈み込んでゆく塊を阻むようになかなか先へは進めない。
「力を抜け、ノーチェ」
「どうやって力を抜けばいいかわからない……っ」
そう言えば宥めるように髪を撫でられた。焦る気持ちを抑え、呼吸を整える。
「そうだ、それでいい……」
最奥まで届いたそれを、肉襞が強く握り締めているのを感じる。
気がつけばパナカナの背中に爪を立て、傷を付けていた。
「あ……ごめん、痛かった?」
「バカ。それはこっちのセリフだろうが」
くすりと笑ってキスをくれる。じんじんと痺れる痛みは続いていても、
こんなキスをされたら苦しさも忘れられるような気がした。
「慣れてきたか?」
「うん……」
「動くぞ」
『幸福の代償』(9/10)
緩やかに律動が始まり、繰り返す。
締めつける力は一向に弱まる気配はないけれど、その中をパナカナは懸命に
奔らせてゆく。抜け落ちてしまいそうなところまで引き抜いて、
また奥へと挿入する。それを繰り返し、抽送し続ける。
奥まで届くたびにあたしは声を挙げ、パナカナを強く抱きしめた。
「あ……、や……っ、あ……あ……あ……っ」
せつない溜息が零れる。あたしの中はパナカナでいっぱいになった。身も、心も。
痛みはずっと続いている。擦り切れるような痛みが動きと共に重なっても
彼を受け入れる為の痛みと思えば、耐えることができた。
動きが一層大きくなり、彼は更なる奥を叩き始める。
貫かれる振動が脳髄まで痺れるように届き、もう何も考えられない。
聞こえるのは彼の息遣いだけ。
「あは……んっ……あぅ……っ」
身を捩り、手探りでシーツを掴む。その手にパナカナの手が重なった。
指を絡めて唇を重ねる。その合間にも律動は続く。
彼の大きな塊でいっぱいに広がったあたしの入り口は歓喜の音を立て、
唇は吐息と唾液を、下の入り口は体液をかき混ぜあう。
「ノーチェ、いくぞ……」
急激にパナカナはスピードを上げる。彼の腰で開いた脚が諤々と揺れる。
「パナカ……ナ……!」
夢中で彼に必死に縋り付く。
あたしの中で、熱い何かが迸った。
『幸福の代償』(10/10)
パナカナの肩に、玉の汗が光っていた。
長い溜息をつきながら、彼はあたしの中に挿し込んでいたものを引き抜く。
ひとつになれた充足感に満たされながら、彼が導くままに腕の上に頭を乗せる。
「あのね、パナカナ。あたし今、すごく幸せなの」
「なに言ってんだ」
照れ臭そうにぽりぽりと頭を掻くその仕草でさえ愛おしい。
「だって生きてるってこんなに感じられたのは初めてなんだもん。最初に
生きてたときだって、こんなに実感することなんてなかった」
「けっ。そりゃつまんねぇ人生だったな」
「うん。パナカナのおかげ。ありがとう」
身を乗り出して、彼にキスをする。パナカナが生き返らせてくれたおかげで、
こんな幸せを知ることができた。
「ずっと求めてたのは、あたしが人間だって知ることだったのかもしれない……」
そう呟いて、ノーチェは静かに目を閉じる。
「おめぇはちゃんと、人間だよ……」
そう言ってパナカナは自分の腕を枕にして眠る、犬の背を撫でた。
「ちっ。もう夕暮れか」
ノーチェと過ごせるのは半日だけ。その僅かな時間をこれからも大切に紡いで
ゆきたいとパナカナは思う。
「それにしても、犬に腕枕をする姿なんぞ誰にも見せらんねーな」
陽が沈み暗くなる部屋の中で、パナカナはひとりごちた。
***
おわりです。
あとちょっと遅かったら、パナカナは犬に突っ込んでました。
ナーンチャッテ(w
遅レスでつが……
>465
おお、魔女婚原作本を読んでくださってありがとうございまつ!
感激です〜。しつこくSS投下して布教した甲斐がありました(w
>466
ありがとうございまつ。
ただですね、最近自分の作風に疑問を抱いているので、
喜んで頂けるようなエロエロモエモエを目指して修業してこようと思ってまつ(`・ω・´)
パナカナ×ノーチェ キターッ!
乙でした
くぅーっ 切なくて悶えました
久々にトッペンカムデン読みたくなりました
今度はレジー×ローラ姫が読みたいです
黒レジーでも可(w
本編でも襲われかけてたしね、ローラ姫…
>28でトッペン希望と呟いた者です。
まさか読めると思わなかったので感激ー!!
13さんの話の様に、本編の話の裏で
パナカナとノーチェが幸せになってればいいなあ(*´▽`)
同じくレジ×ローラも読んでみたいです
この原作者、絵あんまり上手くないけど男の胸板にこだわりというか
色気を感じて萌え。
Gooooooooooood! (・∀・) Jooooooooooooooob!
13様おつです。
トッペン、この2人の行方が気になっていたので満たされました。
エロエロモエモエシーンも秀逸ですが、そこへたどり着くまでのシチュも切なくって
ドキドキしますた。
いいもの読ませてくれてありがd!!
感想ありがとうございますた。
楽しんでもらえたのなら書いてヨカッタと思いまつ・゚・(ノД`)・゚・
レジー×ローラは魔女婚とキャラが被ってしまう危惧を抱いているため
打開案が浮かぶまでしばらくお待ちくだちい。
とりあえず次回は現代モノで準備してまつ。
>13様
おお、トッペンですか!
意表を突かれましたが、せつなさ漂う展開にドキドキしました。
いつかレジロラでも書いて下さるのを楽しみにしてます。
次回は現代物ということは別作品ですね?
これも楽しみです。
僭越ながら某スレの書き込みも読みました。
前向きに良質のSSに取り組みたいとの心意気は読み手として有難い限りです。
応援してますのでこれからも頑張って下さい。
ども。聖ドラSS作者です。
現在SS書こうかどうか長考中。カップリングの見積もりは
それなりについて居るんだけど・・・
霊ネタで
正午×揚羽(すみれ)
正午×春蘭(同上)
とか、前回とは別シチュの冬夜×秋良・・・
意表をついて超短編で雷華×雷紋
なら1週間以内に書けそうなんですけど、見たいというリクエストが
有れば何なりと申して下さい。
>505様
儚いと思いつつオチがあった、春蘭×雪君はいかがでしょうか?
この話、当方好きなので。
原作後半部分は覚えていないので何とも言えません。
聖ドラSS作者様の為に復習が必要かな。
>>506 単行本全巻所持の自分はその話も一応知っている。けれど・・・
駄目ッス。自分の想像力にも限界という物があります(by作者)
でもあの時点の聖ドラって男性キャラに関して言えばかなり不毛な時期
だったねぇ。
むしろ充実してきたのは中盤以降。でも、無い知恵を振り絞って
超短編でも書いてみます。
>>506 無い知恵絞って考えたけど・・・スマソ・・・降りてこない。
本当にごめんなさい。ご期待にそれられなくて
>13様
遅レスですが。
オズワルト×アントニア、良かったです。
原作を知らない私でも、非常に面白く読めましたし、オズワルトの愛と狂気と
揺れる心情が非常によかった。
13様は非常に文章がしっかりしているから、原作を知らない人間が読んでも
とても楽しめるというのが素晴らしいと思います。
魔女婚の他のカップリングもトッペンカムデンも楽しませていただいています。
どうかこれからも頑張って下さい。
これは蛇足ですが。僭越ながら言わせていただければ。
トッペンですが、1人称と3人称が入り交じる部分だけ少し気になりました。
文体はどちらかに統一される方がよいかと…
ROMの分際で偉そうなことを言って申し訳ありません。
エロ描写、ワンパターンなどということはないと思います。少なくとも私は
気になりません。
これからも緻密な心理描写のストーリーを、萌えのままに表現してください。
いいアイデアに限って、
自転車を走らせている時などに浮かんだりする(w
勝手に自己萌えしつつ、ぼんやりと妄想にふけりながら
自転車を漕ぐ自分・・・・目的地に着いたとたんそのネタを忘れる自分。
あとよりによって睡眠に落ち込む手前であれこれ妄想する自分。
夢の中でこれはイイ!とメモっている自分。
愚かしい・・・・
魔女の結婚ってコバルトだったのね。
コバルトは10年ぐらい読んでないよ〜
海外ファンタジーを読み慣れた人間が読んでも面白いと思えるのかな……?
>512
外国産に較べれば、日本のは設定がヌルーだと思うけど。
それでもコバルトが、なんだかんだ言って一番レベル高い。
パレットもwHもBL盛りだし、豆も頑張っているけどなあ・・・・・。
尤もそのコバルトでさえ、最近はBLものが多くなってきてる。
(つーか「マリ見て」で百合かw)
最近読んでいないんだが、「流血女神伝」が結構好きだったんだよ。
いやエド×カリエだったんだけどね(泣)
これもまだ終わってないよねえ・・・。まあ出てるだけマシだけど。
>512
少女漫画を小説で読んでると思えば読めるんでは…ってのもひどいか…
まあでも魔女婚はコバルトのなかでもお勧めです。
どぎつい描写とかさらりと書かれていて
生臭くないところが個人的にすごいと思いますが。
但し3冊目あたりから面白くなったとよく言われますが。
ステファン×エレインも見てみたい……
>504
ありがとうございまつ〜。
初めての現代モノということで、次回の投下はもうちょっと
時間がかかりそうなんでつが、読んでいただければ有り難いでつ。
>510
御指摘いただけてとても嬉しいです。
いろんな文章の書き方を模索している最中で、その一環のつもりで
一人称のみを目指したつもりでしたが、やはりボロが出ちゃいました。
それでも褒めてもらえると嬉しいものでつが、内心で素直に喜べない
自分もいるので(゚д゚)マズーな箇所があったらこれからも御指摘ください。
そうして一人前のSS書きに育てていただけるとうれちいでつ。
……この“でつまつ”調もそろそろやめたほうがいいでつか?
素の文章ってハズカチーのでつが(w
>515
そろそろ潮時だと思ってるなら誘いうけせずにとっととやめた方がいいかと。<でつまつ
あと、書くものは(・∀・)スゴクイイ!けど、全レスとかSS以外の部分で
語りが過ぎる職人さんはこの板では嫌がられる事が多いですよ。
このあたりはSS書き控え室スレで散々語られてるので、未見ならぜひご一読を。
このスレではそんな事ないと思うけどねぇ…
(まぁ、でつまつはちょっと控えたほうがいいと思うが…)
そこらへん臨機応変なんじゃないでしょうかね。
*誘いうけ*とかわざわざ書いてる516の方が
なんかアレだと思った。マターリいきましょうや。
少女漫画じゃないPS2「ぼくの夏休み2」
洋×靖子ってのはどのあたりなるものなんでしょう?
はじめてここにきますた。
>>6 >>126 >>285 >>286 >>342 禿しくゴーストハントキボンに同意。マイナー作品なのかな。
やっぱ、エロしやすいのはナル×麻衣で。サイトが多いというのも影響してるかもしれませんが・・・。
>>261 >>262 なんとか完結まで持ち込みました。ラス×闇主。
どうぞ宜しくお願い致します・・・・
××××××××××その3.
「う…っ、ここはどこだ?」
見覚えのない、柔らかい寝台の上、
起き上がったラエスエールは、鈍痛のする頭を押えながら
周囲を見回した。
そこは朱色が入った闇、彼女の為にだけに造られた、幻影の世界。
上空には星が瞬き、彼方には向日葵の花が群生しているのが、
かすかに見える。
目をこらして、彼女を此所へ連れ込んだ男を探す。
「闇主、どこだ?」
求める相手の声はすぐ後ろから聞こえた。
「向こうには、不埒者が多いからな。ここなら誰にも邪魔されないで済む」
「邪魔…何の邪魔だ?」
振り向き際、不思議そうに彼女が尋ねる。
応じず、黙ったまま闇主は
いつも戸惑わせるあの表情を浮かべ、彼女を見つめ返す。
「だから!そういう目でわたしを見るな!と言っている!」
そらした顔は真っ赤に染まり、心臓がバクバクと体中の血管を支配して、
どうしたらいいのかわからない。
必死で何とか効果的な応酬を切り返そうと考えを巡らす。
××××××××××その4.
しかしこの時、混乱しながら、ほとばしった言葉は、
まったくやけくそ、いや奇跡としかいいようがないものだった。
それはラエスエールからしてみれば、やっかいとんでもない
魔性の本性を剥き出してしまった、きっかけにすぎないのだけど。
「お前はいつもわたしに捕らえられたと言うが
この症状、むしろわたしの方こそが…」
(お前に、こんなにも捕らえられ、惹かれて…愛しているではないか)
ハッと、ラエスエールは自分の言わんとした言葉を、呑み込んだ。
(わたしが、こいつを愛している…?
つまり…母様達のように…?この魔性を…?)
探るように闇主を見上げ、目が合った刹那、
まるで考えていた事など、お見通しかのように
引き寄せ、強く激しく抱き締められた。
「…闇…主…っ!」
背中に回された、細い躰が軋む程の力は緩まったが、あの熱い症状は一向に良くならない。
頬を両手でそっと包まれ、唇が塞がれる。
耳元から、首筋を辿る唇が鎖骨を伝い、
彼女の肌に焼かれたような淡い痕跡を残す。
闇主が触れる箇所から、
ますます言い様のない感覚が躰中に伝播していくのがわかる。
どこからともなく、喉を鳴らし笑う魔性の囁きが伝わる。
××××××××××その5.
「これでやっと、俺も自制する理由が無くなったわけだ
今、愛していると言おうとしただろ?ラス」
「何をバカな事を…っ誰がお前なんか…
こんな人でなし(ああ、わたしは何を言ってるんだ!)を
愛してるなど…!」
宙に逃げる拳も巧みに止められ、
腕ごと絡められ、寝台の上に細い躰が組み敷かれていく。
「お前を虜にすることなんぞ、簡単な事なんだ。
そうすれば、お前はもう、俺に
逆らったりしなくなる。どうして、そんな簡単なことを、
俺がこれまでしなかったのか
…その意味を、お前はわかっているのか?」
頭の中を、先刻の闇主の言葉がリフレインしていた。
身に纏う服は胸元深く剥かれ、装飾気のない下着が覗いている。
最近、どうもキツくてサイズがすぐ合わなくなり、困っていたのだが、
今、闇主に見られているかと思うと、
ひどく恥ずかしい気がするのはなぜだろう。
××××××××××その6.
その様子を見て取った男は、
今度彼女に似合う美しい下着を進呈しようと内心ほくそ笑みつつ
女の躰を拘束する邪魔物を指で一つ一つ外しては、
胸の狭間に舌を這わせる。
そして、禁欲過ぎなまでに胸を覆っていた拘束布
(もちろんこれは浮城製なのだが)の留具が外され、
ついに誰にも触れられた事がない、可憐な乳房が男の前にこぼれ出た。
「は……っ」
あわてて反射的に、隠そうと試みても、
頭上で拘束されたままの両腕はびくともしない。
怯えの入った初々しい行為は、男の欲情をより煽る。
唇をこじ開け舌を吸いながら、
指は胸頂に咲く小さな膨らみをつまみ軽く愛憮を加える。
「は…あぁ…っ」
…腕の拘束は何時の間にか解かれている…
ゆっくりと、舌が這い痕を刻みながら、胸まで辿り降りて来ていた。
片手で乳房を包み揉み、堅い蕾のようになった乳首を口に含み吸いたてる。
「あっ……………くっぅぅ」
指を、スベスベした柔らかい肌の丘隆に這わせ、
躰を覆う布をすべて取り払おうとする。
××××××××××その7.
やがて最後の、最も恥ずかしい場所を隠すものに男は手を掛けた。
「バ…やめろ…そんな所を触る、な…っ」
泣きたくなるような彼女の懇願は、塞がれた唇によって拒否された。
指がスルリと露にされた両足の隙間に入り込む。
「や…だめだ…やめろ…闇主っ…やっ!」
這わせた指が秘所を探り、はじめは躊躇いがちに、
やがて侵入者から護るように濡れた場所に
辿り着くと、絶え間なく嬲りはじめる。
女の躰は男の躰の下で反り返った。
「あぁっ……っっ!」
指がみだらに動けば動く程、快楽だけが高まっていく。
(そうだ…恐ろしいんだ。今の闇主が…
それなのに、わたしはあいつを…愛しているというのか?)
愛憮の雨が太腿の内側に集中し、
卑猥な音を発する理不尽な快楽が思考を無効にしようとする。
(こんな状況で必死で考えようとするなんて、馬鹿げてるじゃないか)
××××××××××その8.
そうした弛んだ気持ちの隙に、両脚は広げられ、うっすらと茂る恥ずかしい場所が晒されていた。
「何をする…っ…だめだ…っそこはだめだ………はあああっ…っ!」
舌を差し入れ滴りを啜る音が、言い様のない愉楽と羞恥心を煽り、
柔肌を朱色に染めていく。
まだ何も知らず、奥深く眠っている蕾を彼は丹念に指で
刺激を加えながらそこを舌で突つき舐め取る、喘ぎが一層甘く切なく空間にこだまする。
「あっ、そこは、やっ…あ、あ、はああ…っ」
必死に脚を閉じ、逃げようと押しやる女の手に
男の赤い髪が触れるが、抗いは次の悦楽へ進む一段階でしかない。
(狂おしい程、愛してる…愛しているから許さずにはいられない
愛しているから触れずには…
感じずにはいられない…母様もそうだったの…?)
「…闇主…………」
黙ったまま、体液とだ液で濡れそぼった箇所に男の物が当てがわれた。
くちづけを交わした状態で腰を掴まれ、貫かれる。
××××××××××その9.
「あ……………あああっ…!!」
痛みによる意味をなさない絶叫、抱えられたウエストが弓のようにしなる。
琥珀の宝石のように、
こぼれた涙で溢れる瞳が見開かれて、虚ろに闇主を見つめた。
これ以上の侵入を拒否しようとする女の体内は、
裏腹に男の分身を溶かすように吸い付き圧迫する、
痛みから少しでも逃れようと、無意識に腰が逃げようとするのが
魔性であるはずの男の趣向を更に満足させ、嗜虐感を誘う。
彼は、本当なら彼女の痛みを緩慢にしようと思えば
いくらでも可能な「魔性」なのだ。
敢えてそれをしようとはしないのは、
貫かれる度に、戦うごとに苦痛に顔を歪めながらも、受け入れる
ラエスエールの性格そのもののような部分を
すべて支配したい気持ちが勝つ所以。
軽い抽送を繰り返される度に、抉られる痛みが下半身に走る。
心の呟きがふと口からもれた。
「闇主、お前はずるい…いつも涼しい顔してなぜわたしだけ…っ」
ふと、動きを止めた男の顔が近付いたかと思うと、
言葉では伝わらない隙間を埋めるように
猛々しい物を一気に奥まで貫いた。
「あーーーーーーーー…………………っ!」
叫びと応えが、空間に入り交じって溶けていく。
「ずるい?どちらがずるいのか、
お前はもっと…を知る必要があるんだよ。ラス」
魅了されているのは、今や心だけではなかった。
この躰のすべてを蹂躙したい残酷な意識に駆られ
激しく、掻き回すように腰を動かし、
涙で濡れた彼女の反応を余さず貪ろうと更に突き上げる。
××××××××××その10.
「や…いやっ…だめだ…どうして…どうして…っ」
反り返った喉に唇が這い、男の指が熱を帯びた乳房を揉みしだき、
ツンと上を向いた先端を転がす。
支配され、想いが伝わらないもどかしさと、
躰の奥から次第に沸き上がってくる何かに恐怖を感じて
思わず哀願に似た嗚咽が女の唇からこぼれる。
「や…め………闇…主……あっあっあ……あっ……くっ…ぅぅ…」
解き放たれ沸き上がる「快楽」という名前を持つ感覚が、
互いの繋がった秘処から伝わってくる。
やがて彼女は、何時しか、荒く息を弾ませ、
怖い程美しい魔性の王の、かつて見た事もない
恍惚の表情をして囁く闇主の言葉を、夢うつつに耳にする。
「ラエスエール、愛している…
聞こえるか?お前のすべてを愛している…
どこに居ても、俺は未来永劫お前と、もろともにある…」
「な……に…を…?闇主…っ…もうい…ちど…言っ………はあああっ……」
もうこれ以上、言葉を尋ね返そうにも出来ない。
女の腕は男の背に回され、与えられる快楽に身を震わせ、
ただただ律動に併せて登りつめる。
再び脚を抱かえて躰を重ねられると女は男を抱き締め、
互いの名前を呼び合えば快感はいや増していく。
そして、次に深く貫かれた瞬間、
息が詰まり、高みに駆け上がり堕ちるような感覚が彼女を襲う。
時を同じくして、そんな女の様子に煽情された男が後を追うように深く
柔らかく締め付ける襞の中に、己の熱い液体を迸らせた……
××××××××××その11. (完結)
………………………………………
空間の継ぎ目とも言える場所で、時空の王たる魔性が佇んでいる。
「チッ、
鏡の空間を使うとは小癪な真似をする…女という奴は…これだから…」
抱き合う姿が映る世界の一つを眺め、くつくつ笑った。
(こんな鏡、叩き割るのは簡単だが…ま、直ぐ消滅する、
御愛嬌で許してやるさ…)
彼は、曲面を指で弾き、ほんの少しだけ名残惜し気に
あちらのラエスエールを見つめながら、踵を返した。
やがて、歪んだ空間は魔性の王の言葉通りにぼやけて、
次第に幻に変わっていく。
531 :
名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:17 ID:fBTJ1aKr
破妖 キタ━━━━━(゚ε(○=(゚Д(○=(゚∀゚)=○)゚Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)=○)з゚)━━━━━!!!!
>522タン
GJ!
鼻血出そう、最後のオチ驚いたよ。
おおおっ ネ申 が降臨している!
主人公カプールは始めてだよね。赤男が何気に鬼畜(*´Д`*) ポ
嗚呼、ひとがこない
現代物のSSと並行して書いていたら、こっちのほうが先に出来てしまいました。
今更ながら442さんのリクエストにお応えしての
>>436-441の続きです。
楽しんでもらえれば幸いです。
***
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(1/12)
雪の降りしきる夜。
暖炉の前で抱きしめあい、長いキスを交わす。
エレインの脚の間で熱を持ち続けるマティアスのそれは、再び硬さを取り戻していた。
ずっと中に抱えているキツさを感じながらも、エレインは離すことが出来ない。
「……ん…………」
自ら締め続ける苦しい痛みで眉を顰めながらも、彼の律動を受け入れていると、
エレインの舌をマティアスは搦め捕る。
やわやわと胸を揉まれ、先程までの余韻を引き摺りながら、さらに新たな感覚を求めて
彼の動きに身を任せていた。
快感の連続に、頭がくらくらする。
うってかわってゆっくりと動きながら愛撫を重ねる彼の頬を指で撫で、
それからシャツを緩めてゆく。
服を着たままだったために、彼の衣服はあちこちがエレインの愛液で濡れていた。
こんな真冬では洗濯物がなかなか乾かないのに、とエレインは密かに思う。
それでもこうして抱き合う悦びは、やめられない。
どれほど肌の温もりを確かめても、すぐにまた欲しくなる。
「あっ……あん」
耳朶を甘く噛まれて思わず声を洩らす。
ゆっくりとした律動に物足りなさを感じ始めていた刹那のことだった。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(2/12)
背筋に電流が奔ったように身体が震える。
緩やかな刺激がいつのまにか大きな快感となり、マティアスをより深く迎えるために
彼の首にしがみついた。
力を込めれば応えるようにマティアスはエレインの脚を抱きかかえる。
促されるままに脚を彼の腰に巻き付け、夢中で腰の動きを合わせる。
花弁の中を掻き回され、卑猥な音が静かな夜に響いていた。
「あ……はぁっ……マティアス…………!」
ついさっき迎えたばかりの絶頂が、再び訪れようとしていた。
深く彼が突き刺さる。
身体がきつくて、エレインはこれ以上堪えられそうにない。
「マティアス……マ……あ…………」
不意に意識が白く跳ぶ。もう何の反応も返せない。
時間の感覚が止まり、眠気のような気怠さを感じていた。
「イッたのか?」
マティアスの声で我に返る。彼にしがみついたままで動きが鈍くなったエレインを
彼は薄青い瞳で真っすぐに見つめている。
意識が朦朧としてすぐには答えられずに、小さく頷いて彼の首に回した腕に力を込めた。
彼はまだ自分の中にいる。自分だけまた先にいってしまった。
一緒がいいと思ったのに、翻弄されてばかりで切なくなる。
ちゃんと気持ち良くなってほしい。自分と同じくらいに。
エレインは自らマティアスの唇を求める。
今夜だけでももう100回はキスしたと思う。それでもまだ足りない。
どうすれば彼に満足してもらえるのだろうか。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(3/12)
マティアスは緩やかにエレインの中で動き続けている。
ほんの少し前に精を放ったばかりだから、まだいくことができないのだろうか。
そうしている間にも、新たなる快感の波がエレインを嘖む。
「あ、あ、あ、あ、あ」
震えるエレインの首筋に、マティアスは噛みつくように軽く歯を立てる。
それが更なる震えに繋がるのを感じながら、エレインは堪らず言葉を搾り出す。
「……どうして? わたしばかり、いくのは……っ、やだ……」
「サービスだ」
「な……なんでだー!」
思わず上擦った声で叫ぶ。たまにマティアスはおかしなことを言う。
意地悪なような、それでいて最上級に優しい笑顔を浮かべて彼は答える。
「せっかくのニューイヤーだ、今夜はとことん付き合ってもらう。
何度でもいかせてやるからな」
「このっ……変態!」
「なんとでも言え」
不意に彼の動きが速くなる。とろけてしまいそうな結合部が本気を感じてる。
長い長い律動の果てが、まもなく訪れようとしていた。
それでもエレインは、必死の抵抗を試みる。
これはもはや、彼との戦いなのだから。
「おまえの……思い通りになんか……っ、させないんだからぁ!」
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(4/12)
しかし決着はあっけなく着いた。
簡単に絶頂を迎えてしまった自分に歯痒さを感じながら、脱がせかけの
マティアスのシャツを噛む。
「おい、ヨダレをつけるな」
まったくこいつは、どうしてこうも性格が悪いのだろう。
それをわかったうえで好きになってしまったけれど、たまには一泡吹かせてやりたい。
やっと解放された花弁は、いまだに彼の感触が残滓として奥深く残っている。
暖炉へと目を向ければ炎はいつのまにか弱くなり、薪が燃え尽きようとしていた。
ふたりで横たわっているのは毛織りの絨毯の上で、暖炉の炎が消えても燻った灰は
しばらく熱を持つ。まるで、彼を受け入れ続けた秘所のように。
今は気怠げにしている彼も、同じように感じているだろうか。
指でマティアスの身体の線を辿り、そっと彼の中心に触れてみた。
「……まだ、熱いね」
呟けば、彼の手が添えられた。
「なんだ、まだ足りないのか」
「へ?」
「そんなつもりじゃなかったとは言わせない」
彼の手に導かれ、エレインはまたも硬くなり始めた彼の一物を握らされる。
やっぱり熱い。
さっきまで自分の中で揺れて体液にまみれていた所為か、少しべた付いている。
ここだけは他の部位とは違う生き物のようで、エレインは不思議に思う。
「こら、引っぱるな」
どうやら些細な動作も敏感に感じるらしい。
このまま捻り上げたらさすがのマティアスでも一泡吹くのではないだろうかと
好奇心がむくむくと沸き上がるが、男にとってシャレにならないらしいことは
知識として知っているから、無体な真似は諦めた。
かわりに出来るのは、愛すること。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(5/12)
自分でもこの環境にはずいぶん慣れたと思う。
好きな人とひとつ屋根の下で暮らし、ひとつのベッドで暖めあう。
温もりを確かめあえば心がどれほど安らぐのかを知った。
たぶんそれは、マティアスも同じ。悪態は変わらなくても、瞳に灯された愛情は、
無闇に試さなくても理解できるようになった。
それでも不満に感じるのは、マティアスが本音を隠してしまうこと。
聞かせて欲しい言葉はいつだって言ってはもらえない。
こんなふうに過ごしていても、彼の性感帯をいつまでも知ることができないのが
エレインにとって最大の不満だった。
今夜、彼が本気でとことんやるというのなら、マティアスにも気持ちがいいと
言わせてみたい……その野望を胸に秘めてエレインはマティアスの熱棒を口に含み、
べたつく体液を舐め取ってゆく。
以前ならものすごく恥ずかしい行為だった。今でも完全に慣れたとは言えない。
それでも舌を滑らせれば反応がある唯一の場所だから、彼の心の内が見えるような
気がする。おそらくここは、彼の一番素直な場所……。
ちろちろと先端を舐め、本体の表皮を伸ばしてみる。
そこをさらに舐め上げ、全体を口に含む。
歯を立てないようにしごき、ねっとりと舌を這わせれば、彼が小刻みに震える。
「……気持ちいい?」
上目遣いに訊けば、彼が僅かに紅潮して見えた。
「まずまずだな」
それでも涼しい顔で冷静に言われるから、物足りない。負けるもんかと思う。
再度口に含み、くわえ込めるだけ奥まで入れ、唇を窄め、しごき続ける。
舌を使い、負荷を与える。いろんな角度から動かして、反応を窺う。
マティアスの指がエレインの顔をなぞり、首筋に滑らせる。
それだけの行為でも自分は敏感に感じてしまうのに、ここまでしてもマティアスは
何も感じないのだろうか。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(6/12)
内心、どれほどマティアスが敏感に感じているのかをエレインは知らない。
顔をつかみ、腰を動かしてそのまま射精してしまいたい衝動に気付かない。
理性がそれを押し留めている。そこまで求めることはまだできないと思っている。
だからマティアスは、エレインの唇からそれを外した。
「これではあんたの顔が見えないだろう」
そう囁いて、エレインの顔を上に向かせた。
尽くされるより求めるほうが自分には合っているから。
小さな子供を載せるように前向きに膝の上に抱え、下から持ち上げるように乳房を弄る。
指で捏ねれば溜息に似た声を漏らし、身体を預けてくる。
きっと疲れたであろう顎を持ち上げ、口付けを交わす。
それでいて拗ねているようにも感じられるのは、気のせいだろうか?
「なんだ」
問えばむっつりと答えが返る。
「だっておまえ、ちっともよがらない」
「俺によがってほしいのか」
「うん」
素直に頷かれれば眉を顰めるしかない。
「あんたにいかされるなんて10年早い」
「それは、わたしが下手だから?」
思っていることとは裏腹に、言葉は嘘をつく。
「魔術の腕とたいして変わらないな」
「そっか……」
冗談めかして言ったのに、エレインは落胆して俯いた。
どうして自分はこんな言葉しか言ってやれないのだろう。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(7/12)
「えっと、じゃあさ、おまえはどうしたら気持ちいい?」
僅かな沈黙の後、努めて明るい声でエレインは告げた。
泣きそうなのを無理にこらえて笑う表情は、いまだに苦手だとマティアスは思う。
どれほど言葉で傷を付けても、いつでも前向きであろうとする。
そんなエレインにどれだけ救われてきたか、この少女は知る由もない。
「……そのままでいい」
後ろから強く抱きすくめ、耳元で囁いた。
「でも……」
続く言葉はいらない。指でそっとエレインの唇の動きを止め、口付ける。
「あんたはそのままでいい。へたくそなのも愛嬌だ」
もつれる髪を指に絡めたまま胸を撫で、先端をくすぐる。
脇腹を抱え込んで唇は貪り続ける。
マティアスの膝は、エレインの中から溢れ出す温かい雫が新たに濡らし始めていた。
しとどに濡れた箇所へと手をやれば、粘膜が指に絡みつく。
数本の指を割れ目に沿って滑らせると、喉から喘ぐ吐息が漏れる。
これまでの行為で膨らんだ蕾は、ささやかな刺激でも敏感になっていた。
膝の上にあった腰は少しずつ前へと崩れ、開いた花弁は指を中へと誘う。
素早い動きで入り口の裏側をしばらく攻め続ければ、エレインの身体が跳ね、
重ねた唇から逃れて悲鳴をあげた。
「あっ……だ、だめ……!」
震えると同時に、堰が切れたかのように熱い飛沫があがった。
「や……あ……ぁ……」
エレインは恥じ入るかのように、手で顔を覆う。
さらさらとした無色透明の液体は、マティアスの右手を滴り落ちた。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(8/12)
自らの意志に背いて迸った液体に、エレインは動揺を隠せない。
あまりに快い刺激に耐えることができなかった。
こんな自分をマティアスがどう思ったかを巡らせれば、絶望して泣きたくなる。
「……ご、ごめん…………」
そう言うだけで精一杯で、他の言葉を見つけられずにいた。
「これであいこだな」
不可解な言葉を呟いたマティアスに、エレインは思わず顔を上げる。
「あんたの中にいると、俺だって出したくなる」
厳密には違うものでも、快感に導かれた結果ならば同じだと彼は言う。
「……おまえも気持ちがいいから?」
恐る恐る訊ねたエレインに、マティアスは苦笑混じりに頷いた。
「でなかったら、何度もするもんか」
左手で頭をくしゃくしゃに撫でられ、こつんと彼の頬におでこがぶつかった。
放出してしまった瞬間は、恥ずかしさの反面、とても甘美な陶酔に包まれていた。
彼が自分の中で放つ時もあんなふうに感じているのだと、ようやく得た答えに
エレインは安堵の息をつく。
自分は今のままでもちゃんと彼を気持ち良くさせられる。
それはエレインにとって不満を拭い去る大切なことだった。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(9/12)
改めてマティアスの手がエレインの腰を後ろから支え、膝立ちしたかと思えば
そのままエレインの身体を倒し、伏せた体勢のままに胸元を探る。
肩に掛かる髪を除けながら首筋に降る口付けは、うっとりしそうなほど甘い。
もう一方の手は濡れそぼった秘所を探り、膨らんだ蕾に優しく触れる。
内腿は度重なる行為で溢れた愛液に濡れて、また新たな雫が滴り落ちた。
背筋をなぞる舌に震えながら腰を反らせ、エレインの声は高く甘く、室内に響く。
「ふぁ……あっ……や……」
熱い吐息が漏れたところで、マティアスの怒張が秘所へとあてられた。
「え……、あ……!」
先程までと違う角度に、エレインは強く締めつける自分を意識した。
行き止まるように浅い箇所で詰まったかと思えば、そこを突き抜けるように
内襞を奔り抜けてゆく彼のそれは、新たな刺激を開発してゆく。
一層深く繋がり、彼を根元まで受け入れて、まるで獣の交わりのようだと
痺れた感覚の頭でエレインは思う。
揺らめく腰の動きは最奥を突く。その都度、漏れる声は大きくなる。
敷物に爪を立て、もどかしげに手の指の節を噛み、マティアスの動作を
塞がれた秘所でエレインは感じ続けていた。
「ん……あぁ……はぁ……っ」
マティアスの手はエレインの腰を抱え込み、繋がる箇所の周囲を指でなぞりながら
蕾を刺激し続ける。嬲るように弾かれて、あっという間に登りつめる。
「や………いや……っ」
掠れる声でエレインが訴えれば、マティアスの顔が耳元に近付く。
そのまま耳朶を舐められれば、力を失ったようにエレインは伏した。
「だめ……マティアス……あ、あ……」
乳房の尖端に押しつけられた指先は、強くそれを揺さぶる。
つらいほどの快感。気を抜けば飛んでしまいそうな意識をどうにか保ち、
エレインは胸を揺する手に縋りついた。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(10/12)
「お願い……このままはいや……」
紅潮し、目に涙を浮かべながら懇願するエレインに、それでもマティアスは
手を緩めない。
「どうしてほしいんだ」
耳元で囁かれれば、ぞくぞくと身体が震える。
「……っ、ちゃんと抱いてよ、ばかぁっ」
泣くか怒るかどっちかにしろと言いたい気持ちを堪えて、マティアスは
繋がったままのエレインを抱え上げた。
「ひぁ……!」
膝の上に座るようにしながらも、身体の重みで更に深く彼が突き刺さる。
脚を抱えられて上下に揺さぶられれば、大きく開脚した姿態がどうにも恥ずかしい。
「やっ、やだ、こんな格好……!」
「どうせ誰も見ちゃいない」
「だめだって……あ、あん」
言葉とは裏腹に、より深まる刺激に感じずにはいられない。
「そ……うじゃなくて……、これじゃ……おまえの顔が見えな……あぁっ」
最後は狼狽するような声に消えた。限界いっぱいまで攻め続けたところで
ようやくマティアスはエレインの脚を解放し、貫いていた怒張を外す。
脚の間から大量に雫を滴らせ、俯せに荒い息で喘ぐエレインの上に覆い被さり、
抱きしめあう向きで深く口付けを交わしながら、再度エレインの腰へ
そそり立つ肉棒を挿入した。
エレインはマティアスの首へと腕を回し、彼の口の中へと舌を挿し入れて絡ませあう。
腰と舌とを互いに繋げ、ふたつの身体はひとつの輪になった。
強く腰を叩き続ければ、エレインはすすり泣きながらも必死に首にしがみついた。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(11/12)
「はっ、あっ、あ、ぁ、ぁ」
苦しげな喘ぎ声が続いている。エレインの脚は既に力が抜け、首に回した腕も
マティアスのうなじ辺りにある髪を掴むので精一杯だった。
「……エレイン」
彼の呼ぶ声に、朦朧とした意識のままエレインは熱を帯びた瞳を見つめ返す。
唇は触れ合ったままで、彼は啄ばむようなキスの合間に、もう一度彼女の名を呼ぶ。
「エレイン……愛している……」
聞き間違えかとエレインは耳を疑う。日頃の行いから、こんな言葉が聞こえることを
無意識に否定してしまう。
それでも、夢でもいい。聞き間違えでも構わない。事実はたったひとつだから。
「愛してる……」
ぎゅっと抱きしめながら応え、エレインはキスを返す。
至福の瞬間だった。エレインの襞の奥深くで、彼が弾けるのを感じながら、
意識は白い靄の中へと沈み込んでいった。
『SWEET ANNIVERSARY・ROUND2』(12/12)
「…………ん……」
目覚めればそこは暖炉の前ではなく、暖かなベッドの中だった。
いつもどおりの朝。マティアスはすぐ隣で静かな寝息を立てている。
カーテンの向こうに、朝陽に溶けた雪が屋根からどさりと落ちる影を見た。
慣れてきたとはいえ、昨夜の余韻が異物感となって体内に残っている。
マティアスの中には、あれほどに熱い情熱が潜んでいる。
毎晩こうでは身体がもたないけれど、それでも最後に聞いた彼の言葉は夢ではない。
『愛している』
耳の奥でこだまする言葉は、胸を熱くする。
ついに、ようやく言わせたのだ。この減らず口の魔術師に。
にまにまと笑顔を浮かべて、マティアスの唇にそっとおはようのキスをすると、
腿のあたりに触れる彼の身体の変化に気がついた。
絶句して固まるエレインをよそに、マティアスが目を覚ます。
「朝か……。ちっとも寝た気がしない……」
いつもの仏頂面で前髪を掻き上げながら、まじまじと自分の下半身を見つめるエレインに
ようやく気がついた。
「……朝っぱらからジロジロ見るな」
そう言って隠そうとする彼に、エレインは口元に手をやりながら、呟いた。
「おまえ……あんなにしておいて、まだ……」
「阿呆。毎朝普通に朝勃ちして何が悪い」
「え……毎朝なのか? 知らなかったぞ、そんなの」
「あんたが寝坊してばかりいるからだ。健康な男子なら当たり前だ」
「へぇー……」
感心して頷けば、マティアスの瞳に悪戯な光が灯る。
「なんなら、今から続きをするか?」
がっしと腕を掴まれてエレインは怯む。
「な、ななななにを……」
そこから先は、語るまでもない。
おわりです。第3ラウンドは多分ありません(w
548 :
442:04/01/25 02:24 ID:Br0eWQPy
うわっ、ホントに書いてくれるとは思ってなかったよー。ありがd
すげー感動した!いや、感激か(w
この際どっちでもいいや。とにかくマティエレ最高!
この二人のじゃれあいのようなエチーに激しく萌えますた!
で本当に第3ラウンドはないんですか?(w
お疲れさまでした。
すげぇ、いい……!!
何て言うか、上手く言葉に出来ないけれど、萌えアーンド感動。
次作の現代物も楽しみにしています。
久しぶりに来ますた。
破妖が完結していたとは。保管庫のぞいて気付きました。
SSは初めて、さわりだけだとおっしゃってたので。
いやいや乙カレ-。読ませてくれましたよ(感涙
次作もぜひきぼんぬ。
魔女婚は読んでないけど、
無口な魔法使いとお転婆娘の設定?興味しんしん。
キタ×小鉄の続きもお待ちしております。いったいどうなるの----?
「彼方から」のイザーク×ノリコでぜひどなたか一発…
いやいや一作…
同じ作者で「女の子は余裕」(だったかな?)とその一連のシリーズの
男鹿先輩×友美もついでにキボーン
声優さんばりにエエ声な先輩に耳許で囁かれてみたいよ…
>551
彼方からもいいね。
スキビやコラフェリあたりも読みたいんだけど。
神降臨キボン。
悪いけど魔女婚はもうお腹イパーイ。
>551
「彼方から」といえば完結したの?(もちろんくっつくんだよね?ね?)
和風なつかしライトノベル「ざ・ちぇんじ!」
綺羅と帝の一夜をぜひいっぱ(ry
ゴホゲホッ…神の降臨キボーンヌ
魔女婚お腹イパーイには禿堂。
でもここは依頼にしたがってSSを書くとこではないし。
書きたい人が書きたいものを書いて貼るところでしょう。
お腹いっぱいなら読まなけりゃいいのに…
少々失礼では。
同意。わざわざ1行あけて余計な一言いわなきゃいいのに。
(´,_ゝ`)プ余計な擁護
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
しかもage キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
魔女婚お腹いっぱいという意見が短時間で2件か…。
これをどう取るかは微妙だけどナー。
一意見として言わせてもらえば、13タンには申し訳ないけど
独立スレに移行することも考えたほうがいいのかもしれない。
これまでこのスレに投下してくれた分をコピペすれば即死は回避できるし
早めに新作投下できるのならそれだけでも回避は可能だし。
ただ、13タンが去ってからこのスレが次スレに移行した時に
コンスタントに投下してくれる職人がいないとどうなるのかも
考えたほうがいいと思われ。
>558
13氏が別スレを必要とするならそうするに越した事はないけど
このスレから追い出すような真似はしたくない。
いいSSを提供してくれてるし、私は氏の文章は好きだ。
もう来てくれなくなったら寂しく思うよ。
なんというか、書き手がほぼ13氏しかいない事が問題なんだ。
少女漫画・少女小説のスレに宣伝ってのはマズイかな。
ageて見つけてもらうとか?
亀ですが、13氏乙でした〜。(;´Д`)ハァハァ
■魔女の結婚■
マティアス×エレイン >65-80 >174-189 >436-441 >535-546
オズワルト×アントニア >444-460
マティアス×ソニア >13-16
■トッペンカムデンへようこそ■
パナカナ×ノーチェ >489-498
■カルバニア王国物語■
>104-107
■遙かなる時空の中で■
橘友雅×藤姫 >113-116
■姫君と婚約者■
ガルディア×アリィシア >208-222 >230-238 >245-254
■破妖の剣■
闇主×ラス >261-262 >522-530
鎖縛×サティン >302-312
■ホスト部■
双子×ハルヒ >288 >293-295 >336-339 >344-346 >349-355
環×ハルヒ >407-409 >415-420
■聖・ドラゴンガール■
冬夜×秋良 >316-332
麗士×美王 >391-402
■やじきた学園道中記■
小鉄×キタ >365-369 >381-384
自分は追い出すって意味じゃなく13氏が投下しやすいよう魔女婚スレ作りたい
13氏、別スレ作る方向でいいと思いますよ。
あっちで出来なかった魔女婚のエチー話も出来るし。
気がねなく、遠慮なく投下してもらいたい。
自分は13氏の非エロも読んでみたいですよ。
魔女婚スレはあってもいいと思う
せっかく投下してくれて文句言われたらチョトカワイソウ。
それにしてもお腹いっぱいって失礼だな喪前様方
普通に〜キボンヌだけでいいじゃん。
ロム専なんですが13様のSS、いつも楽しみに読んでます。
どんどんウマーになってくし、これからももっと読みたい!
専用スレがあればもっと突っ込んだ話もできそうですね。
魔女婚の他キャラの話なんかも読みたいなあ。
そんなに投下数もないこのスレで、ちょっと多いからって
文句言うのはどうだい?
確かに自己満足で書いている部分はあるけど、さ。
他の書き手だって書きにこれなくなるよ。
喪前がよき話を書いて13氏以上に投下すればいい話。
13神も、それ以外の神も投下してくれなくなったら、どうしてくれるんだよオオ!!>552-553
すでにここは13神マンセースレでしょ。信者しかいないみたいだもん。
>>566 むしろ13神に遠慮して他の職人が投下を避けてる雰囲気。
今までのSS、全部とは言わないけど、
ほとんど13神の投下SSだと思ってたよ。
つかさ、13氏が投下してまもなくこんなふうに感想書ける雰囲気じゃなくなって
喜んでいるヤシがいるということだ。
そういうことだろう?
>>551-553
そう感想や雑談もできないムードがさあ・・・・
書き手の嫉妬だかなんだか知らないがみっともないよ。
13氏はどんどん上手くなっていくし、エロも含めて見せ方が本当に上手い
書き手だと思う。それに原作を読んでいない人間が読んで違和感を感じさせない
力量もある。
自分は他スレの書き手なんだけど、正直見習いたいなと勉強の意味を込めて
読ませていただいている。
>567の言うとおりの状態になるほど、卓越した書き手だと思うよ。
それに今度は魔女婚ではない現代物にも挑戦されるとのこと。
13氏の文体が好きだから非常に楽しみだ。
このような形で追い出すことになると、今書かれているという別ジャンルの
投下だってしにくくなるんじゃないか?
13氏の今後を考えても、魔女婚の独立スレ立てには大賛成だが、読み手側で
書き手の投下を制限するような真似は止めて欲しいと切に願う。
13氏以外の書き手の投下も、し難くする結果を招くだけだ。
藻米ら、我が侭言うのもいい加減にしろ!
我々読み手は、読ませて貰っている立場だ。書き手には己の萌えを最大限
発揮して貰う。そして我々は受け取った萌えに歓声や賛辞を送る。
それでいいんじゃないか?
572 :
571:04/01/26 10:27 ID:gRKetr1D
自分は先日他スレを立てた後だからスレ立てできないけど、誰か「魔女婚」スレ
立ててくれないか?
自分は原作読んでないから、テンプレ作れないけど。
>13氏
ヤジなど気にすることはない。あなたの新作、堪能させていただきました。
エチー場面もそうだけど、ふたりの気持ちの交差する部分とセクースが上手く絡んで
非常に面白かった。
どんどんこのまま突き進んでください。
書き手としてスレの空気を読んで、周りに協調することは勿論必要だし
大事なことだが、あなたのアンチ側の意見はスルーしてもいい程度の、
くだらない煽りだ。
あなたの信者ばかりになると言いたいらしいが、それ程あなたの文が上手い
ということの表れだとあなたは思っていいと思う。
言われた側にとっての苦痛、痛いほど分かりますが、どうかあまり気にしないで
欲しいです。新作の現代物待っております。
>このスレの他の書き手さん
どうか頑張って欲しい。私個人の意見ですが、別に13氏を読むためだけに
来ているのではなく、自分の好きな少女漫画の投下がないかと待ちわびて
いる状態なので、来ているのですから。
自分は他スレで手一杯で書けないけど、好きな少女漫画のパロが読めれば
本当に嬉しい。どうか頑張って欲しいです。
>読ませて貰っている立場
あ〜あ〜勘違い厨が降臨しちゃったよ・゚・(ノД`)・゚・ モウダメポ
書き手よりROM専が多そうな、このスレで嫉妬なんだと書かれてもネエ
13氏の成長は認めるが、卓越とまで語る571が非常にキモイ
もういいじゃん13氏は別スレ建てて好きに書くのをおすすめする。
ていうか、少女漫画ネタの書き手が皆無。悲しいよ。
稀に投下されたほか職人のネタはどんどん埋められて
読みにくい感想カキコしずらい。
面倒だから、いつも保管庫からチェック入れてます。
13氏の成長物語は別スレでお願い。
実際書いて投下していただいたものを読ませていただく、
のは本当でしょうとは思いますが。
何処でもいるけど読んでやってるんだという勘違いというのもイタいよ。
書いてやってるんだというのも違うけれど。
他の方も言ってるけど
13氏以上の、あるいは同等のものをまず書いて投下すればいいのでは?
書けないからと言うだけで、スレに貢献できないというなら
静かにROMしてるか、リクエストを書き連ねると。
ほとんどの人がそうやっているわけだし。
凄くいい雰囲気で私はすきですけどね>現状
他のも読みたいなで終わらせればいいことを
お腹イパーイとか書くからこう荒れちゃうんだろうけど。
別スレにするか否かはお任せ致しますが、
取りあえず好きにやっていいと思うけど。
別に多いだけでオンリーではないのだし。
私の場合、知らないジャンルでも楽しませていただいてるので
このスレ自体が有り難い。
だからこの流れで投下されることが無くなるのが怖いな。
作者の皆様方、どうかこれからも良い作品を見せてくださいませ。
長文スマソ
それが‥‥
書き手には輝く才能があるから黙ってスルーしる!‥‥と
熱く擁護しているのが、マンセー派なのか自演本人なのかわからん。
俺には飽き飽きな展開ばかりに思えるのだが、他の読み手は違うらしい。
垂れ流しなら自己管理できる所へ逝ってくれ。
>575
誰が読んでやっているんだと書いた?
読み手が
お腹イパーイとはっきり書かないとわからないんでしょう。
こんな過疎スレだから投下してもどうせスルーか13作品で埋められるのが落ち
信者タンしかいないなら別にここで続行で宜しいのでは?
アンチこそ出て行けばいい。
13氏気兼ねなく投下して下さい。
楽しみにしてます。
>578
スルーされるのは13氏のせいなのか?
自分好みのSSが投下された後は他の誰も埋めるなとでも?
論旨が破綻してない?
あんまり早い埋めは過疎スレだと辛いとおもう。
連投長篇になれば、1.2レスで終らないしあっという間に
埋められてしまうもの。
そんな過去SSに感想挿れるのもこちらも間抜けぽい。
421 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/14 01:54 ID:7nZFR1ve
『第三者でありながら反応厨が直らない』って、自作自演の可能性も高いけどな。
422 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/14 02:14 ID:/p5r6GFf
何かと言うと自作自演にしたがるやつってたまに居るよな。
423 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/14 05:07 ID:7nZFR1ve
荒らすカキコは全部自作自演という風に考えればスルーしやすくなるし、
真っ当なカキコや感想ならともかく、荒らしカキコを自演にしても問題ないだろ。
荒らし目的以外の奴は。なにか困る理由でもあるんですか?
424 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/14 06:11 ID:ecTooIZ9
>荒らすカキコは全部自作自演という風に考えればスルーしやすくなるし、
同意なんだけど、IDが一致しているのでもない限り、
荒らしに対して自演だといちいち指摘するのはやめれと思う。
証拠ないのに=で繋げたり自演自演言い出すといっそう荒れるのよな。
自演くさいと思っても指摘せず一切スルー推奨。
なんでそんなに13氏に噛みつくのかわからんな。
嫌ならスルー、これ常識。
まず専用ブラウザ使って、13氏のトリップをNGワードにしてスルーすればよろし。
読み手側が書き手に制限するようなこと言ったら、こういうスレが成り立たないと
何故分からない?
他の作品読みたいのなら、キボーンと書いてそれに呼応する書き手の降臨を待つ
しかない。
書き手側の目から見れば、こういう荒れているスレに投下が一番やりにくい。
きちんとその作品対して評価を加える読み手のいるスレにこそ投下したいよ。
噛みついているのが書き手ではなくROM専の人間なら、余計に出しゃばるなよ。貴重な書き手を失うだけだから。
>578は自分がSS書いて投下してくれるんでしょ?
待ってるわ〜!
自演見抜くのにIDはあんまり当てにならないって皆知ってるよな?
例えば漏れのバイダ回線切るたびにIP変わってIDも変わるから
その気になれば別人装ってどんどんスレを荒らせる。
勿論そんな厨な真似はしないけど。
何が言いたいかって、要は荒らしが一人で回線替えまくって
荒らしてる可能性もあるわけで、数時間のあいだに一つのスレで
バラバラのIDで(つまり同じIDが一つも出てこないような状態)、住人同士が
叩きあいやってるとしたら、それは全部自演の可能性も
あると思っといたほうがいい。
425 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/11/14 07:05 ID:YB6DX2X/
そうだね。
418,423両方に通じる話だけど、
「煽りが自作自演で作ってる釣られレス」と同じ効果しかもたらさないレスなら、
たとえそれがマジレスだろうが
「煽りが自作自演で作ってる釣られレス」と同じなんだよ。ネット上では。
他の人にとっては。掲示板上に見えるものが、そして効果がすべてな以上。
だからマジレスだろうが、そういうレスとして対処するしかない。
「まともに扱って欲しかったら、そうされるにふさわしいレスを書くしかない」
逆に、煽りが自演で書いたレスでもまともに扱えるレスだったら、
まともなレスとして認めてたっていいんだ。
それにまともなレス付けて流れに乗せて、スレを通常進行に戻してしまってもいいわけw
いちいち「自演」とか騒がない、にも同意。
みんなでそういう可能性があることを無言で承知しておいて、
ふさわしい対応を取るのが理想。
ローカルルール、折角だから決めるのもいいかと思う。
広域ジャンルスレだから、趣味の違う者同士が寄り合い所帯にしている
ようなもんなんだし、今後も荒れるネタはいろいろあるんだから。
特にここ注目して。
>何が言いたいかって、要は荒らしが一人で回線替えまくって
>荒らしてる可能性もあるわけで、数時間のあいだに一つのスレで
>バラバラのIDで(つまり同じIDが一つも出てこないような状態)、住人同士が
>叩きあいやってるとしたら、それは全部自演の可能性も
>あると思っといたほうがいい。
荒れ始めてからのレスのつき具合を見て思うのだが、別に過疎スレでもないの
ではないだろうか?
単に自分の好みの原作のSSが投下されないからROMっているだけって住人が
多いだけではないか?
ちなみに、私なんか今まで投下されたネタで原作知っているのってヤジキタ
ぐらいだという。それも最近全然読んでいなかったから、話についていけな
かった>職人さん、ゴメソ
>576
マンセーレスは、読み手がそう感じたからついているレスなんだろうから、人の感想に
とやかく文句は言うべきではないだろうと思うけど。
飽き飽きな展開だと思うのなら、そのようにレスを入れればいいんじゃない?
ここはマンセーレスしか入れちゃいけないところではないんだから。
例えば、だけど「エロ展開がマンネリだ」とか、そういうレスが付けば、書き手も
いろいろと努力するものだろうし。
信者レスが嫌なら、それこそスルーするように書き手を透明あぼーんすれば
いいと思われ。
>581
こういうスレだから仕方ないんじゃないの?>亀レス感想
現に、亀だけどって断り入れて感想もついたことあるでしょ。
魔女婚知らないからずっとスルーしてたクチ。
やじきたはリアルタイムで読んでた世代だよ〜
しかーし、姫婚もホスト部も聖ドラ?おろかほとんど知らない。
感想書きようがない。一応ロムってはいます。ごめんなさい。
ただ583さん
「かちゅーしゃ」はNGワードが使えますが
2chブラウザ「マカー用。」ではそんな便利な機能はないです(w
荒らしが自演ならマンセー感想も自演と疑えなくもないだろ。
書き手としては、特定の職人に対してでも感想レスがきちんと付くスレに投下が
し易いです。感想が唯一絶対のご褒美なんだから。
感想レスも付かないような寂れたスレにはネタがあっても書こうと思わないし、
投下もしません。
以上、他スレの書き手としての意見。
今のこのスレの状態は、寄り合い所帯にしては機能していると思うよ。
13氏のアンチは、書き手なんだか読み手なんだかは知ったこっちゃないけど、
少なくとも読み手なんだったら、大人げないこというなやと。
文句言う前に、藻米が書けよと。ネタ振れよと。
ネタもSSも書けないような人間が、萌えながら読んでいる人間だっているのに、
その読者の邪魔までするなよな〜
つことで。
13氏を含めて、ここで書く意思のある書き手さんはどしどし書いて欲しいです。
お願いします。
592よ。矛盾してないか。
読み手はSS書かない限り、文句も注文もしてはだめってか?
ここの住人はネタ?振ってるだろ。
そこまで言うのはどちらの立場であれ傲慢すぎ。
594 :
592:04/01/26 12:45 ID:c1uzGIc1
スマソ たしかに言い過ぎたかも。悪かった。
>591
それを言い出したら、このスレのレス全部、壮大な一人のジサクジエンってのも
疑うことだって出来るしなー
良識ある、ある程度プラウドのある書き手ならマンセー感想を自演したりはしないと
思う。一部の書き手は、感想の呼び水としてするってぶっちゃけたヤシもいたけど。
このスレでは書き手の自作自演によるマンセー感想は一切ないと思う。
ないと信じたい。
×プラウド
○プライド
>書き手としては、特定の職人に対してでも感想レスがきちんと付くスレに>投下が し易いです。感想が唯一絶対のご褒美なんだから。
>感想レスも付かないような寂れたスレにはネタがあっても
>書こうと思わないし、投下もしません。
禿げ同、禿げ同、禿げ同。
でもここ、SS書き初心者であろう13氏に対して当初から
神座がしつらえてあるみたいなタッグの壁を感じる。
もし、ほかの職人が投下してもこんなに感想レスが入るのか?
(出来腕が悪いは別として)
>591
マンセー感想が自演なら、しつこいアンチもまた自演と疑えなくもない。
そしてこのレスも自作自演と疑えなくも(ry
まあこういうこと言ってるときりがないってこった。
出来のいいSS投下→マンセー多数→連続投下
→一職人の単独スレ状態→「そろそろイラネ」→
職人は単独スレor自サイトつくれ
って他のスレでも見た流れだけど、
「投下して、軽い挨拶だけですぐ名無しに戻る」タイプの職人だと、
まずこういう事態にはならないような印象がある。
この手の憂きめに会うのは大抵、(書くものはいいのに)
全レスとかイタめの口調で語る舞い上がった職人が多い。
内心苦々しく思ってても、腕はいいから他の住人も
表立っては注意出来ずにズルズルと来て、
誰か一人が異を唱えると我も我もでアンチ意見がつく。
アンチの自演はスルーでさておき
書き手本人が感想の自作自演する行為、桜目的とはいえ
虚しくないのだろうか...道化チャン..
>>599 13神はこのスレが初投下らしい模様。
こんなにマンセーファンに囲まれちゃあんなに舞い上がっても仕方ない。
でも変な疑問だが、名無しでも投下してない?気のせい?
他の書き手が影響されてるだけ?
>597
とりあえず、読み手側の問題だから、なんとも。
でも自分が読んで面白いSSならマンセーするよ?
13氏の初投下に神座がってのは、初めて投下してくれた書き手って事への祝辞
の
意味もあったと思う。
今は実力だと思うけどね。
こういうスレでは、元ネタ知らなければアウトだから、書き手も難しいのは事実。
原作知らなくても読める面白さがなければ、レスの付きが悪くなると思われ。
13氏はその点をクリアしているところが最大の長所だと思うのだが。
>600
だから良識ある書き手なら絶対にそれはしない。禁じ手だよ。
13さんの文体はぬっちゃけものすごーく個性的って訳ではない。
自分は>601は気のせいでは?と思うけど。
>602
感想レスの具合から、原作知らない比率の方が高そう
それがあだになって、こんな状況になったと思われ。
ごっつい信奉ぶりですな。
なんかファンとアンチの煽り合いがループしてますな。
とりあえずスレ的にどうしたいのかある程度ローカルを作っていくように
持っていった方がいいと思うんだが。
13氏のファンは排除されるのがムカつくんだろうし、アンチはそのマンセー具合が
ウザーと言うことはよーく分かったから、とりあえずもう少し建設的な方向に
持っていかないか?
ねぇ、13氏のファンの点呼してみたらどう?
書き手がいなければ読み手もいないわけなので、
ある程度は書き手に対して敬意を払っても問題は無いでしょう。
社交辞令を間に受けて書き手が天狗になったりした場合、
問題が生じるでしょうけど。
数日過疎化して、稼動しないなあと思っていたら
皆何やら胸に溜め込んでいたのね(w
沈黙は怖い。
アンチの点呼してみたらどう?w
と煽り返すのも意味ない罠。
>608
基本的には投下も感想レスも個人の自由だと思うのよ。
自分の琴線に触れるSSが投下されたら、手放しで誉めたくなるのも人情だし。
特定の職人にそれが集まったとしても、こういうスレだから仕方ないなと。
その職人をウザーと思う人間がいたとしても、大人板なんだからスルーを覚えろと。
他の書き手側の意見は、
>書き手としては、特定の職人に対してでも感想レスがきちんと付くスレに投下が し易いです。
>感想が唯一絶対のご褒美なんだから。
>感想レスも付かないような寂れたスレにはネタがあっても書こうと思わないし、 投下もしません。
ってことなんだから、感想レスが(他の住人はウザーと感じるほどに)きちんと
ついて
いるこの状況は、職人を呼ぶ環境としてもいいことなんじゃないの?
13氏のアンチもファンも、魔女婚単独スレ立てに関しての反対意見はないのかな?
13氏専用の感想レスの間違いでは。
>>610 特定の書き手以外のSSはスルーする読み手もいることをお忘れなく
あれ、たいへんなことになってたんだ。
読むかどうかは話次第で、
誰が書いてるか気にしてませんでした・・・。
ていうか、そんなに13氏他の書き手さんしょぼいの〜?どうなの。
期待の星は皆無ですか?
>614
比較するのやめてェ自信なくすから(ニガ
悪いけど文に色気を感じないSSにはレスは入れてない。
でも最初の数行は読んでるよ。
>616
例えば誰?
漏れは書き手よか、好みの原作以外は脳内あぼーん。
ヤッテるには一緒だが大部分は意味わからないしな。
そういうもんよ。
>616タン
色気を感じないSSってどんなの?
ところで、現実的に13氏の投下がなくなったら
このスレ持つの?
アンチタンたちがもたせてくれるんじゃない?
まさか今後の予想もなく吠えたりしないでしょうから。
どんなSS投下してくれるか楽しみだ。
そうだよね
もちろん13神より遥かに上手い自信がないと
あんな発言出来ないよねーー
なんかまた話がずれ出したなぁ〜
書き手でレスつかずは必ずしも原作しらないからだという訳でもないんだね。
書き手さん達には13さんも含めてがんがって欲しいです。
いい作品にはレスを惜しまないつもりなので。
また13氏を祭ってるレスする阿呆がいる。
自演は逆効果だとわからないのか?
ここの住人、なにげにきついわ、怖いな。
特定書き手以外のSSは読まない?
では、ほかの職人の投下は無駄だということ…?
13神マンセーさん達、なんか脅迫じみてきてコワイヨ
そんな言い方してたらさ、余計職人が寄り付かないと思う〜
>>614 逃げるなよ。
ちゃんと説明しろ。どんなSSが色気がないのかはっきり書いてみろ。
くやしかったら13氏のように投下してみろってか。
ここ、書き手も調子に乗る奴ならその読み手も読み手だわ。最低。
それでなくても書き手不足なのに、その芽を摘むような真似をするなんて
読み手側に偏りがありすぎなのも問題かと。
ほかの書き手を無視するのは、
13以外の成長は認めないというニュアンスにも取れる。
13氏のSS好きだけど、別に13氏のしか読まないって訳でもないし。
自分が面白いと思えるSSにはきちんとレス入れるよ。
>619じゃないんだが、要するに他の名無し神の投下ペースで、この荒れたスレを
持ち直すことが出来るかどうかって事じゃないかな?
616じゃないけど、自分が面白いと思うSSは。
ストーリーがしっかりとしていて、キャラクターの心情がしっかりと書き込まれて
いるSS。
そして文体が好みのものを読む。こういうのは感性だし。
エロの体位とか擬音や描写などは付加的要素。濡れ場に入るためのふたりの心理的
盛り上がりに萌えます。
萌えるSSかどうかなんだよ。エロSSって。
他の書き手を無視するんじゃなくて、レスを入れられないだけだと思われ。
わざわざ苦言をここで書く読み手なんて少数派でしょ?
マンセーしかどうせ受け付けてもらえないんだから。
書き手より威張ってよい読み手って、投下されたSSに的確で建設的な批評・感想を付ける人のことだけを指すと思うが。
>628
書き手さん?投下の際の数字コテ明かしてもらえたら、今ならあなたのSSのどこが
ダメなのか、答えてもらえるかもよ?
>632
そういうあなたも十分偉そうに思われ。
というか、名無し同士が罵りあっていても訳が分かんないんですが。
仕事から帰ってきたら、やけに荒れてます。びっくり。
ええと、例えば私は破妖のもんですが、ここの皆様は、読んだという
意思表示はしても、多分、萌えて下さってないんだろうなあ。
ああああ、自分で言ってりゃ世話ないです。すみません。
勇者だ。この殺伐とした中で名乗りを上げるとは驚き。
のほほんとしてると叩かれるだけだよ。
このスレ、全部読み返したけど全員にちゃんとレス付いてるじゃん。
自分なんぞ他スレで、レスついたのが常連コテさんからだけって経験あるぞ。
こんな良スレなのになんで荒れるかな?
そもそも特定の作品の単独スレじゃないんだから、読み手にも感想レスにも
片寄りがあるのが当たり前なのに。
みんなひとまず餅つけ餅つけ
でも建設的な批評、感想がついてるかというとそうでもないよ。
>635
名乗り上げてもスルーされてるね。くすくす。
破妖さんは・・・文のとっかかりが唐突に感じた。
もともと原作知らないから登場人物が何者なのか分からないし、どんな背景を持つ人物なのかの説明も冒頭でなされていないから世界観に入り込めなかった。
>640
またそういう嫌らしい事を言う。最低やね喪前。
ずっと煽っているヤシは辛口批評を言う側の痛みも言われる側の痛みも何も感じないのかな?
このスレ怖いな。
今後新しい職人が現れて、もしその人が上手く、みんなで手放しに褒め称えれば
同じ事を繰り返しそうだ。
ちょっとでも抜きんでれば、若い嫁いびりのごとく、姑の集団が叩きまくると。
目に見えるようでコワ。
13神はすごいな。
初投下→保守→読み手の萌えをがっちりキャッチ→ウマー
吠えてる側の論理はそういうことかも。
萌えてもマンセーしちゃいけないってことなんだろうね。
寂しいスレだな。
そうそう、
原作知らなくても最後まで読めたのって
13神のだけだもん
才能が違うよね
あー他の人のも面白かったよはいはい
これで満足?
だからもう13神をたたくのやめなよ
煽るな
13さんの信者に見せかけたアンチの煽りか?
どっちにしろ今は全体論で話してるからウザーなんですが。
ここでは意外と破妖の地名度低いんだな…
魔女婚より認知度ないのか
_
/ /|)
| ̄|
/ /
マ○タ○スレの住人としては
ぶっちゃけカルチャーショーック(藁
漏れには全然イケてたぞ。主人公カプール進展しない分、補完も出来た
仲間内だけで盛り上がるSSはダメダメってことか?メモメモψ
地名度って何だよ。漏れ知名度だよ。
逝ってくる
654 :
551:04/01/26 21:10 ID:aZsJF7CV
アワワ… 大変なことになってる…
私が13氏に感想レスもせず、リクだけ言ったのが悪かったのか?
私は魔女婚知らんから、申し訳ないけど気が向いた時しか読んでなかったけど
原作知ってるトッペンの時には、ちゃんとレスした(確かトッペンも13氏だよね?)
私はこのスレには色んな作品があっていいと思うし、
同時に「この作品のSS読みたい」っていうリクや感想のレスがあってもいいと思う
ただ、自分の嗜好に合わないor原作知らないSSが続いたからと言って、
「お腹イパーイ」なんて発言は良くないと思う
っていうか、アンチとかマンセーとか言ってる時点でもうダメ
みんな落ち着こうよ
そういうレスをもっと早く入れてくれればここまで揉めなかったのかもしれない。
読み手側も亀レス恐れずどんどんレスを入れないと書き手さんが拗ねるよ。
13さん名無しでも投下してるよね。気のせいかな。
うまく使い分けてるつもり?
>656
どれのことを指してる?
まあ、一部の読み手さんには、熱狂的たまらない、
同じようなネタSS投下されても何度でも受けるだろうが
よくわからない話を長々される側の読み手さんはつまらん罠。
>>658 何の為に投下前に元ネタの記述をしてると思ってるのだろう?
スマソ
>>657 ほぼ全部。やじきた、破妖、遥か〜以外はみな13氏だと思ってた。
違うのか?
>659
元ネタの記述?
レスが一気に伸びたと思ったらこんな事になってたのか。
私はここに載ってるSSの原作全然知らんのばっかりだし、SSも読んだり
読まなかったりばらばらだけどこのスレの雰囲気好きだったよ。
ここに来てるって事は皆いい年齢だろうに、大人気無いよ(´Д⊂グスン
663 :
名無しさん@ピンキー:04/01/26 21:40 ID:2slLoDDL
>660
聖ドラはたぶん違うと思われ。
他の作品の職人さんも名乗りがあれば別人かと。
つかトッペンはトリップ付けて投下してたくらいだし、
トリップ無しで投下するかはわからないなぁ。
>>662 さぁ、どうだろね?
リアル厨房混じってそう。・゚・(ノД`)・゚・。丶(・ω・`) ヨシヨシ
13氏は魔女の結婚で別のスレ作った方がいい、みたいな話はもう忘れ去られているのか?
>>665 優秀な職人だから追い出すという形なんでアレだけど、
このスレも”まさかこのキャラをエロに使うか!? ”から独立したわけだし、それもアリかもね。
ただ、この元スレの現状を見ればわかると思うけど、残されたこのスレがどうなるかは火を見るより明らかだけどな。
ただなぁ…。
魔女婚スレ立てても、この騒ぎで13タンがこの板自体から去る可能性もあると思う。
本人召喚ももう叶わないかもね。
>>660 違うと思うよ。
他の職人さんも多少は13氏の影響受けたかもしれないけど
文体とかエロシーンへの持っていきかたが違う気がする。
>667
同意
長い目で見ればある時期特定の書き手さん独占状態になるのは仕方が無いかも。
「のってる」時に読み手が独立スレに誘導すれば良いのではないでしょうか。
目安としては1原作につきに2つ以上SSが上がった時。とか。
>561で一覧出てるけど、13氏がトリップ付きで書いたのは
18作中1/3に過ぎない(と言っても多いのは間違いないが)
にも関わらず、これだけ叩かれてるの見ると
やっぱり他の職人とどこか振る舞い方が違ってたのが原因かなあという気がしなくもない。
儲が付くのはどこのスレの職人でもある事なのだけど、
13氏の場合、対応の仕方が(この板では)適切でなかったでFAだと思う。
具体的に言うと
「でつまつ口調」(嫌うヤシも結構多い)で、「『マンセーレスに全レスでお礼』等、読者との過剰な馴れ合い」
「『投下してもいいでつか?』『そろそろこの口調(ry』系の誘い受け」
いずれも個人スレorサイトでなら大して問題にならない行動だと思うのだけど
板初心者だった事もあって「共有スレで」、個人サイトと同じノリで儲と一緒になって
舞い上がってしまったのがマズーだったのではないかと。
今後テンプレ付けるとしたら
「どんなに好意的な反応を貰ったとしても、ココは2ch(系)の板(or共有のスレ)です。
読者との馴れ合いとSS以外の裏話,語りetcはほどほどに」ってとこかなあ…
13氏がもし反省しなくてはならないとしたらそれくらいでしょ。
煽りは人気を妬んだ職人?て邪推したくなるくだらないものだからスルーで良さそうだけどね。
>670
反対したいわけではないけど、なんか寂しく思うよ。
職人はスマートに投下して、職人としては無駄話は禁止ともとれるから。
馴れ合いしないのが2ch的暗黙のルール、なのかなぁ。
>>670 でもさ、これまでのアンチの発言でそれに触れたモノはあったか?
なんでわざわざアンチの心情まで斟酌してやらないといけないのか?
書き手に多くを求めるテンプレには賛成できないなー
SS書きの控え室
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071931832/ を参考にしてください、とか
スレが無い作品のエロSSを書くスレの↓を乙女風に変えてみるとか。
〜漏れと喪前等のお約束〜
1.自分の知らない作品だからという理由でSSに文句つけんな!
2.いちいち「載せてもいいですか?」なんて聞くんじゃねぇぞ!
オナーニするのに、他人の許可なんか求めんな!
そんなに自信が無いなら、推敲し直してこいやゴルァ!(゚Д゚)
もし需要があるかどうか気にしてんなら論外だ!
ここは需要の無いもの上等だし
それに需要なんてのは「そこにある」ものではなく「作り出す」ものなんだよ!
3.書き手同士でマンセーしあうんじゃねぇぞ! ウザイからな。
マンセーするなら名無しでしろ。
4.この板に既にスレがある作品に関しては、スレ違いだから書くんじゃねーぞ!
5.ここは基本的に「SSを書くスレ」だからな。
個別作品に関する雑談等は程々にしろよ!
6.もし、自分の知らない作品でこのスレ見て興味が出て、その作品を
知りたくなったらテメーで検索して調べろや!
http://www.google.co.jp/ 7.漏れが立て逃げしても文句言うんじゃねーぞ!
ではその様にテンプレ貼って魔女婚スレ立てましょうか?
こっちのSSコピペで即死防止でいけそうだね
熱心にレスした割には魔女婚に思い入れがあるわけではないw
ただ13氏への個人攻撃はいかがなものかと。見苦しいよ。
てか、たぶん釣られすぎ…
今日久々にこの板覗いて、十二国スレとこっち見て驚いたよ。
向こうも25日に変な荒らしが暴れてるんだけど(どうやらコテ書き手
叩きがしたかったらしい?)、住人が完全にスルーしてる。
何かほら、些細なことでクラスの女子が二手に分かれて怒鳴り
合ってるみたいで怖いよ、こっち…
読み手スレの552以降、あれここのことだよね?
どっちもとにかく落ち着いてくれ。
魔女婚好きな人が、新スレ作るというのならいいかと思うのだけど、
魔女婚知らない人が新スレ作れというのには反対。
もともとここは「全般スレ」なんだから、いろんな作品があって当然。
興味のないものはスルーがデフォっしょ。
ただ、感想言うのもまた自由だと思うよ。
その感想に勝手に「アンチ」だの「信者」だのレッテルつけて、脊髄
反射レスつけるのは、スレが荒れるだけだから止めた方がいい。
あとですね、「他スレでの書き手だが〜」っていちいち枕詞をつける人。
申し訳ないが、あなたがこのスレの荒れに一役買っていると思う。
たぶん、前にも同じようなことがあったよね?
あなたがどれほどご立派な持論をお持ちだろうと、それを他人に
押しつけるのはやめれ。
この板やこのスレに限らず、気にいらないレスがあったら
スルーするってのは2ちゃんの鉄則だと思うが・…。
2ちゃん初心者が多いのか?
魔女の単独スレを立てるのはかまわないが、個人的には
このスレの寄り合い所帯的雰囲気が好きなんで少々寂しい。
>>681 ハゲドー。
私もごった煮的スレっていうのがいいと思っている一人。
魔女婚も知らなかったけど、レスを見ていて興味が出たから買ってみた。
知らない作品が続いたらスルーするもいいし、前向きに楽しむって方法も
あるわけで、今後も色々な作品の神が降臨してくれることをキボン。
文章って難しいからなー
こういう雑文だって難しいのに、
小説になるとさらに難しい。
読み手の自分は寄り合い所帯は取捨選択の自由があって楽しいけど
書き手側にしたら堪らないだろうなー
今後の対策はどうするの?
一人に絶賛が集まると同じことの繰り返しの悪寒
もう13神を越える書き手なんていないし
肝心の神もこれでいなくなっちゃったんだから
スレごと落ちるだけでしょ
下手糞度もの嫉妬のせいで楽しみが無くなった身になった欲しいよ、マジで。
向上心のある職人が潰されるのはいただけない。
SS以外の部分が痛くても誘導のしようはあったと思うだけに、惜しまれてならないよ。
こんなふうに書くと信者扱いされそうだけどさ。
>684
今回の場合、書き手の行動がちょっとイタタだったのも
要因として大きいので、
書き手が違えば同じ事の繰り返しにはならないと思う。
素晴らしい書き手がいて、そのファンがいることに
スルーしろと言っている人達は
少しばかりその書き手さんがハイになっている
(漏れは全然感じなかったけどね)のは
スルーできないの?
なんか矛盾していない?
>685
そういう発言はイクナイ。
気持ちはわからなくもないが、他の職人諸氏も評価を得たいと思うのは当然。
読んだらご馳走様を言うくらいの気持ちでも伝えるようにすれば
摩擦は減るのかもしれない。
それを維持できるかどうかは、あとは本人の努力次第だと思うが。
685は単なる釣りと思われ
あらヤダ
692 :
名無しさん@ピンキー:04/01/27 11:13 ID:FWUJ3NIk
書き手の言動がうんぬん言う人いるけど、
私もあまり気にならなかったな。
多分気の弱い人なんだろうなと
心配ではあったけど。
向上心のある意欲的な神だけにまた来てもらえるかは
心配だが。
他の神も厨スレにまた来てもらえるか心配だな。
これから投下する職人はかなり勇気が要るだろうね。
褒められても周囲の気遣いを感じて素直に喜べないだろうし
上出来なものであればあるほど、付け入られることのないように
細心の注意を払わなければならないし。
職人にとって非常に投下しずらいスレになったのは確かだろう。
同意、自分が書き手だったとしたら絶対投下したくない。ここのスレ。
他職人に対して「クスクス」たぁ何だよ。
あそこまで排他的13妄信者がいるとは思わなかった。
>694
クスクス笑ってみせたのは、明らかに場を荒らすための悪意ある煽りであって
信者とは違うと思うよ。
真に信者なら、13氏の立場がこれ以上悪くならないよう尽力するだろうし。
13氏と煽りをひとからげに語るのも、煽りと取られかねないよ。
その意図なら、話は別だが。
・・・・・・以外に煽りと信者の区別出来なくてつっかかる人多いね。
2ちゃんの釣り煽り全然免疫ないの?
書き手は感想もらいたい。萌えた読み手はマンセーしたい。これが人情。
最終的には個人個人で自粛するしかないのでは?
トリップ禁止にして、誰が書いたのか特定できないようにしたら、特定の人物
だけを祭り上げるようなことはなくなると思うけど…どうだろう。
反応してる人も自演だと言ってみるテストw
好き嫌いがなく、知らない原作でも楽しめちゃう私には
このスレは天国ですよ。
書き手もみんなレベル高いし。
こんな状態の今は投下するのはオススメしないが(絶対
煽り入るし)、落ち着いたらまた投下ヨロシクです。
それまで読み手は萌え話でもして、マターリと待ってようぜ。
>697
それは反対。
前に書き手のレスについて細かくルールつけるような
こと言ってた人もいたけど、それにも反対。
何でもかんでもルールつければいいというもんじゃないと思う。
住民がスルーを覚えればいいことなんだよ。
どうしてもルールが欲しいなら、前にあった「俺と藻前のお約束」の
方がいいと思う。
トリップつけようが、自分語りをしようが、書き手の自由。
マンセーしようが、つまんないと書こうが、読み手の自由。
それが2ちゃんですよ。
13氏をつまんないとカキコしたら荒れた…
こういうとき女性って意外と単細胞だから、簡単に寄ってたかって盛り上がりだすのが判り易くて面白いでつね。
>701
つまんない、から始まったんじゃなく
魔女婚お腹イパーイから始まったのだろう。
事実をねじ曲げるのはイクナイ。
つまんないからお腹イパーイでそ。
必ずしもイコールではないと思うけどなぁ。
物は言い様(w
なんか他所の女性向けを謳ってるスレと全く同じ流れを辿ってるの見ると
コレって女性向け標榜してるスレの宿命か?というか住人同じ?と勘ぐりたくなる。
あっちも「マンセー→イラネ」で追い出されたの
信者従えてやたらテンション高いタイプの職人ばかりだったし。
わーい、スレがのびてるー、やじきたあるかな、ホスト部かな
少女小説の続きかな……と、ワクワクした私ったら……
は、早く元のスレに戻って……・゚・(ノД`)ノ・゚・。
もう、このことはすっぱり水に流しません?
このままじゃ、いずれ過疎化してdat落ちしそうだし。
いやなことはすべてスルー、これ最強。
>>707 禿同。
でも仕方ないのかもね・・・。
んじゃ、怒涛のリクいきますかw
イタズラなkissの入江君と琴子でお願いします!
岡野史佳が欲しい今日この頃ですが、皆様は如何でしょう?
37℃ ─ぼくのいちばんすきなもの─
ここから禁断の兄妹愛を…
「CALL ME」からウォルター・アンダーソン、ミラ・カーティス(クローン)とかリクしてわかる人居るかなw
岡野史佳の短編だけど。
続いて「君の海へ行こう」の広洋×琴里
岡野史佳は好きだったんだけどなあ。
もう少女マンガは描かないのかなあ。
>>710-
なるほど、そうやってスレを一気に埋め立てて
職人が寄りつかないままココを終わらせる作戦ですね!
小鉄×キタまだ?
あとはこれくらいしか楽しみがないよ
ホスト部もそういえば結構おもしろかったな
あとはカルバニアも。
続きキボン
イタキスはいいですなあ。あの2人ケコーンしてるから、
エローリするのも自然だし
ハウルの動く城とかはジブリスレになっちゃうのかなあ。
その前に少女小説じゃないだろうと突っ込まれそうだけど、
前に空色勾玉の話もあったので許してw
ハウル×ソフィーが見たいっす。
少女漫画だったら、ガイシュツかもだけど、彼方からが
見てみたいなあ。でも「まさかこのキャラを〜」向けかも。
ご、ごくせんなんか見てみたいような…
719 :
ちびまるこちゃん@友蔵×まるこ:04/01/28 02:07 ID:PxW5POgl
『友蔵、愛ゆえに』
「まるこや、ちょっと肩を揉んでくれないかね」
「えー、ヤダよ。疲れるモン。コタツでだらだら過ごしたほうが100倍いいよ」
冷たい孫である。
「じゃあ、おじいちゃんもまること一緒にコタツでだらだらしようかね。よっこらしょ」
「そんなことより、おじいちゃん。おこづかいちょうだいよ。今月ピンチなんだよねー」
「昨日お母さんからもらったばかりじゃないのかい?」
「あたしゃ宵越しのゼニは持たないよ」
金使いの荒い孫である。
「それじゃあ、まるこや。おじいちゃんの肩を揉んでくれないかね」
「肩揉みくらいじゃたいした小遣いにもならないよ」
贅沢な孫である。
「それじゃあ、おじいちゃんと援助交際しよう。まるこがおじいちゃんのチンポをくわえて百円、勃たせることが出来たら千円やろう」
「せ、千円・・・!」
小学生のまるこにとっては大金である。
「やるよ、おじいちゃん!きっと勃たせるよ!」
神キタ━━(゚∀゚)━━!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
GJですた。
コピペにGJ? アホ━━━━━━キタ(゚∀゚)━━━━━━ !!
見たことないけど、どこのコピペ?
該当するレスにリンク貼ってみてよ。
出来なきゃ↓
>>722 アラシ━━━━━━キタ(゚∀゚)━━━━━━ !!
コピペだかなんだか知らないが、このカップリング
キタ━━━━━━(゚∀゚;)━━━━━━ !!
びっくり。
続編キボン(藁
聖ドラもひそかにまってます。
みらくるをしつこく希望しつつ。
726 :
ちびまるこちゃん@友蔵×まるこ:04/01/28 10:44 ID:AxQNU30M
好評連載 第二話
『友蔵、踊るチンポコリン』
「さあまるこや、おじいちゃんを極楽浄土へ連れてイッておくれ」
ぺろん
「おじいちゃん、チンカスくらい自分で掃除しとくれよ」
まったくである。
「まるこのクチで、この老いぼれの60年分のチンカスをきれいに舐めてくれたら思い残すことはないんだがのう」
「じゃあさ、掃除代金でもう百円おくれよ。それならやってあげてもいいよ」
ちゃっかりである。
「仕方がない、背に腹は代えられんなぁ」
こっちもちゃっかりである。
「商談成立だよ。パクッ、レロレロ・・・」
「おおお、まるこや、大胆じゃのぅ・・・」
顔だけはすでに極楽浄土である。
「ちゅっぱ、ちゅっぱ、レロレロ」
「おお〜、おお〜」
「ちゅぷっ、ちゅぷっ。うーん、おじいちゃんのチンポ、臭くてしょっぱいよ」
「さっきオシッコしたばかりだからかのう」
「しょうがないジジイだよ、まったく」
続く。
神またキタ━━(゚∀゚)━━!!
728 :
ちびまるこちゃん@友蔵×まるこ:04/01/28 12:01 ID:s7O+kDHO
話題沸騰 第三話
『友蔵、しゃぶっていいとも!』
「ペロペロペロ・・・いくらしゃぶってもちっとも勃たないよ・・・」
「がんばれまるこ、おまえならきっと出来るとわしは信じてるよ。ハァハァ」
「いいかげんクチが疲れたよ。あー、なんでこんな仕事を引き受けちゃったかなー」
「まるこや、千円じゃぞ」
「せ、千円・・・!」
現金である。
「ペロペロペロ、ちゅっぱちゅっぱ」
「はぁはぁはぁ・・・ま、まるこや、タマもニギニギしてくれんかのう」
ふにゃふにゃ
「こう?おじいちゃん」
「おおう、そうじゃ、まるこ。上手いぞ。ハァハァ」
びろんびろんである。
「ちゅっぱちゅっぱ、ニギニギ」
「おお〜〜〜まるこ〜〜〜イク〜〜〜〜〜!」
ムクムクムクッ!
「やったよおじいちゃん!立った立った、チンポが勃った!」
「まるこ、そのままくわえていておくれ〜〜〜」
ドピュドピュ、ドピュッ!
「ムグッ!はぁはぁ・・・苦いよおじいちゃん・・・」
「どうじゃまるこや。おじいちゃんの40年ぶりの精液は」
「どうせならチョコレート味がよかったよ・・・」
「ハッハッハッ。どれ、それじゃお返しにまるこのマンコも舐めてやろうかの」
「えっ、あたしゃ千円払わないよ!」
「わしの気持ちじゃよ。どれどれ、クンクン・・・グンゼのパンツからしょっぱいニオイがするのぅ」
「おじいちゃん、スカートの中に頭から突っ込むと変態みたいだよ」
「クンクンクン・・・ええのう」
続く。
『このバラの名はスイート・エルロイ』
(キャンディキャンディ:エルロイ×ジョルジュ)
「お呼びでございますか、大奥様?」
アードレー家に仕えるジョルジュは、シカゴの別宅に
一人でいるエルロイに呼び出された。
「使用人たちを下がらせておくれ。カーテンは全て閉めるんだよ、いいね」
「・・・かしこまりました・・・」
ジョルジュはこれから始まる肉劇の予感に身震いした。
「はぁぁっ、はぁっっ! もっとだよ、ジョルジュ!
もっと丹念にねぶっておくれっ!」
良家の子女として育ち、年を経ていてもエルロイの女としての欲望は尽きない。
むしろ歪められた形でしか昇華できない行き場の無さを誰よりも理解しているのが
ジョルジュだった。
ジョルジュはエルロイの望むままに、白くたるんだセルライトと
肉割れにまみれた太股を押し広げる。
その中心には紫がかった青黒いビラビラの花園があり、
カマンベールチーズに似た芳香を放つ女の核がある。
周辺を覆うブルネットの茂みには、白いものがチラチラと目立つ。
ジョルジュはその繁みに自らの口ヒゲを擦りつけ、まるでそこだけ
年月に置き去りにされたような鮮やかなピンク色の突起を啄ばむ。
「ああっ、ジョルジュ! もっともっと!」
年月を経て、今なお丹精込めた職人たちの息遣いが感じられる
豪華な調度品が見守る室内で、エルロイの嬌声だけが響く。
閉経からすでに何年もたっているエルロイの泉は、どんなにジョルジュが
愛撫しても枯れたままだ。
「ジョルジュ、いつもの物を・・・」
「かしこまりました」
ジョルジュは天蓋付きのクィーンベッドから降りると、象眼細工が施された
サイドテーブルの引き出しから、ローズオイルの小瓶を取り出す。
瓶のフタを開けると瑞々しい薔薇の香りが室内に広がって、
生々しいチーズとイカのニオイを駆逐する。
ジョルジュはこの瞬間が好きだった。
アードレー家の邸宅には、生前アンソニーが丹精していたバラ園がある。
ローズオイルはそのバラを製油して作った希少なもので、今はエルロイしか
使うことを許されていない。
このバラの香りを嗅ぐと、幼いアンソニーと遊んでいた緑の瞳の貴婦人を思い出す。
あの日の切なく苦しい恋心が、現在も彼をこの家に繋ぎ止めている。
ジョルジュはローズオイルを掌に取ると、自らの体温であたためた。
「エルロイ様、よろしいですか?」
「ああ、やっておくれ」
ジョルジュはマグロのように横たわったエルロイの上に馬乗りになり、
身体の左右に平たく広がったナンに似た乳房にオイルを数滴落とす。
そして太股以上にセルライトと肉割れが進んだ腹部に、その下の気高く年老いた
花園にオイルを垂らしてゆく。
全てのオイルを垂らすと、まだオイルの残っている手で、垂らしたオイルを
塗り広げながら全身を愛撫する。
左右にダラリと広がった乳房を手でかき集め、パン職人が生地をこねるように
丹念に乳房をこねくり回す。
皺々の茶色い両の尖端を指でつまんで持ち上げながらブルブル揺らす。
「いいっ! いいよっ、ジョルジュ!」
興奮した老貴婦人は待ちきれずに花園に垂らされたオイルを自らの秘部に塗り込め、
忠実な下僕を押し倒すと、逆に馬乗りになった。
エルロイはジョルジュの股ぐらに乗ると、かろうじて勃起した彼自身を
一息に自分の中に迎え入れた。
オイルを塗ったものの、充分に濡れていないせいで処女のような痛みが
彼女を貫く。
それが彼女にとっては最高の快感なのだった。
家柄のせいで本当の恋を知ることもなく結婚し、愛の無いまま伴侶と死に別れ、
一族の総長として厳格に過ごした日々。
可愛がっていた孫たちは、アンソニーは落馬で、ステアは戦場で命を落とし、
一族の総長としての役割さえ、ウィリアムが引き継いだ今となっては
彼女のものではない。
全てが虚しかった。取り残された彼女は誰よりも孤独だった。
しかし誇りが高すぎる彼女は、誰かに弱気を見せる術すら知らない。
だから肉欲に溺れる。
肉体的な痛みと官能は心の痛みをしばし忘れさせてくれる。
それだけが彼女の救いだった。
老貴婦人は己を繋ぐ楔に幾度も腰を打ち付ける。
腰を浮かせては、また一気に貫く。
乗馬の上手かったアンソニーのギャロップのように、彼女は夢中で
ジョルジュに乗っていた。
彼女が腰を打ち付ける度に、腹部の白い肉塊がブルンと大きく揺れる。
昔は豊満だった乳房は臍の近くまで垂れ下がり、腹とは違う軌道を
描いて揺れ、貧弱な拍手のような音を立てる。
エルロイは垂れ乳を両手で掴むと、上体を屈めてジョルジュの口元にあてがった。
皺々の乳房へ乳飲み子のように吸い付くと、下僕は繋がったまま上体を起こし、
女主人の求めに応えてみせる。
ちゅぱちゅぱと音を立て強く乳首を吸い上げ、乳首を銜えたまま後ろにのけ反り
びろーんと垂れた乳房を伸ばしてみせる。
それはあたかも子供がピザを食べているかのような光景だ。
やがてエルロイは両の乳房でジョルジュの顔を打つ。
ジョルジュの顔が腫れ上がる頃、エルロイの乳房も腫れてバラ色に染まっていた。
エルロイは腫れた乳を掴むと自らの肩に乗せ、乳の付け根を僕に舐めさせた。
そこは年老いて官能が鈍っているエルロイの身体の中でも特に敏感な
性感帯のひとつだった。
主人の身体をよく心得ているジョルジュは、どこよりも丹念にそこを舐る。
細かい皴の一本一本に刻まれた主人の労苦をいたわるように。
今は自分より他に見ることのない悦楽に溺れる彼女を心から悦ばせるために。
彼の思いが伝わってか否か、繋がったままの彼女のヴァギナが急激に
軟体動物がくねり出すような動きを始める。
「ああジョルジュ。もう駄目だよ、イカせておくれー!」
「かしこまりました」
彼はエルロイの肩にかかった乳房を恭しく自分の両肩に乗せると
逞しく彼女を突き上げる。
「ひぃーっ、ひぃーっっ!」
すでにアクメに達しているエルロイは、白目を剥きながら
絞められる七面鳥のようなよがり声を上げている。
「はぁぁぁぁーーーっっ!!!」
「ぐぎゃあああぁーーーっっ!!!」
ジョルジュは渾身の一発をエルロイの中に放ち、彼にしがみついたまま
少女のように震えるエルロイから白くふやけた自身を引き抜くと、
ヴァギナから溢れる精液を絹のハンカチで拭き取り、召し使いを呼んだ。
湯が運ばれ、エルロイの身体が拭き清められる間に、ジョルジュは
手早く身仕度を整えて車に乗り出立した。
アードレー家の門を出る前にバラ園を遠く見やる。
『このバラの名はスイート・エルロイ♪』
そんなアンソニーの声が幻聴で聞こえてしまうほど
彼は心身共に消耗していた。(完)
またまた神キタ━━(゚∀゚)━━!!
よかったねぇ、続々と神が降臨して(ワラ
よかったね。コミカルにスレ復帰。
誰か岡野史佳モノぷりーず
マリーベル(上原きみこ)でエロパロキボン♪
2ちゃんねる知らなかったら絶対出会わなかった漫画だ。
イタキスも、そう。あの絵で入江君がかっこいいと思えるなんて不思議なんだけど。好き。
イタキスこれで3票♪
あれー、みんなしてスルーなん?
せっかく職人が降臨したのに、職人の贔屓を訴えてた連中は
やっぱりただの煽りだったってことなのか?
それとも自分がスルーされたのが悔しかっただけかw
>>741 あなたがこのスレに望むことは何ですか?
他の職人かどうかはおいといて、投下されたばかりのSSをスルーして
すぐに別のリクエストする
>>739と
>>740はマナー違反だよ。
私が職人だったら、こういう人たちのいるスレでSS書きたくない。
上のSSがネタだとしても、今このスレに必要なのは、ネタフリしてくれた
職人にネタで返すオトナの度量だと思うけどね。
>>728-736 神キタ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
豪奢でグロで何だか切ない……
神林キリカシリーズの神キリがみてみたいような気がする。
ただこれはキリカが心に傷追ってるので難しそうなんだけれども。
スキビの松キョーコなんてのも見てみたいかも。
自分じゃ想像できないが。
>741
みんなの好みに合わなくてスルーなんじゃないの?
だとしたらやっぱ職人へのレスが偏ったのは仕方ないってコトになるけどさ(w
他の職人は糞扱いか!って息巻いてた人降臨キボン。
ちなみに自分はエルロイはキモおもしろかったよ。
たまにはいいよ、こうゆうネタも(w
レスがないのはみんな通常(ROM専)になっただけじゃろ。
お祭り気分だったな。さては(藁
お祭り気分で職人ひとりを潰したこのスレの住人て一体(w
おもしろいですね、喪前ら(w
>743
みたいに名指しで批判したりするから荒れるんだよ。
好みじゃないSSについてはスルーする。これエロパロの基本。
『スルーしてヒドイ』と思うなら、あなたが雰囲気変えれば良いんだよ。
しかも「書き手」を匂わせるなんて、いやらしいですね。
>748
オマエモナー(w
すごいね、脊椎反射レス
>748
最低のマナー違反キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
面白いな喪前ら。ヤットリニューアルしたのに(プ
結局、誰が何書いても荒れるんだよ。
名指しで批判されたマナー違反のクレクレ厨がいる限り(w
すまん、エルロイって誰だか思い出せなくて反応鈍った。
そうか、大おばさまか。ワロタよー。
『閑話休題』
「大変じゃよ、まるこ!」
「なんだよおじいちゃん。とっとと舐めとくれよ」
「わしらのSSで話題騒然じゃと思っとったのに、後からきた熟年かっぷるのほうが人気なんじゃよ!」
「えーっ、なんでだよぅ!年の差カップルのほうがモエモエなはずじゃないのー?」
「しかもわしらはコピペだと思われとるらしいからのぅ」
「なんでー!?そんなバカな話があるわけないじゃん、ひどいよおじいちゃん」
「巨大掲示板ともなると、わしらのそっくりさんがいるのかもしれんのぅ」
しみじみである。
「ダメだよおじいちゃん、だったらまるこたちも負けずにハッスルしようよ!」
「・・・そうじゃな。よし、グンゼのパンツを脱ぐのじゃ、まるこ!ペロペロしてやるぞ」
「「おーっ!」」
話題集中 第四話
『友蔵、愛の嵐』
「ペロペロペロッ、ちゅばちゅば」
「お・・・おじいちゃん、まるこ、へんな感じだよぅ」
「よしよし、いい声じゃ」
「あ・・・」
びくびくっ
「まるこは小学生のくせしてやらしいのぅ。もうこんなに濡れとるぞ」
まるで変態オヤジである。
「おじいちゃん・・・!」
「まるこっ」
「おじいちゃんっ」
「まるこォォォォォッ!」
レロレロレロレロッ
「ギャーーー!」
「・・・まるこや、もっとましな喘ぎ声は出来んかのぅ」
「そんなこと言われたってあたしゃ生娘だよ」
「それはそうなんじゃが・・・ここで一句。生娘や、我泣き濡れて、チンポ噛み噛み〜」
意味不明なまま、続く。
友蔵キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
いったいどこまで続くのか(w
友蔵マンセー!!
友蔵、心の俳句まで
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
友蔵(・∇・)イイ!!
ちょっと前のイヤンな雰囲気を払拭してくれた ネ申 に感謝!
作者のイタタのために2ちゃんでタブーとなっているまることいがネタだから
最初は荒らしかと思ってたんだが、叩かれ覚悟の捨て身のネタ投下だったのか。
確かに今、まともなネタは振れないもんな。
友蔵、不思議な癒し系の味わいが出てきて、好感度上昇中(w
友蔵、期待!
このカプを思い付く事がすごい
スレが伸びてると思ったら神が!!
友 蔵 最 高 !!
笑えるエロって良いな
友蔵の声は今でも富山敬で読んでます!
うん富山敬だよな。やっぱ。
13氏ドジン板の魔女婚スレ230-249あたりで降臨してたけど
(232で「あっち(エロパロ板)で投下しすぎ」と身元バラしてたので確定)
こっちはしばらくROMに徹するラスィ。
今のタイミングでは専スレ建てても無駄になる可能性が高いから
建てようかって言ってたヤシは早まんなよー。
ttp://comic2.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1052912901/l50 249 名前:名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日:2004/01/27(火) 01:01 ID:5c/piek9
230です。
燃料投下になりそうで恐ろしく、さすがにあちらに書き込む勇気が無いので、
せめてこちらだけでも。
皆さんには大変な御迷惑をおかけして、すみませんでした。
こんな騒ぎになるくらいなら、もっと間を置いて投下すればよかったとか
調子に乗って語ってしまった過去の失敗など、反省は尽きません。
皆さんに後ろ足で砂を掛けたまま去るようで申し訳なく思いますが、
しばらくはROMに徹するつもりです。
今は何を書いても誘い受けと言われそうで怖いのですが、
温情に縋ったままで何も出来ず、本当に申し訳ありません。
なお、勝手ながらこの書き込みに対してはスルー推奨でお願いします
>766
もう読めない気がしてきた。楽しみにしてたのに・・・。
(´・ω・`;) しょぼーん・・・
>766
スルーしてくれとあるのにどうしてここに貼るんだ?
どこかで語らずにはいられない13氏あっぱれ。
貼らなくてもいずれはバレル。
一番いいのはサイト作る事だと思うのだが。
非難はシャットアウトできるしさ。
>>768 地の果てまでも追い掛けて叩きたいからだろ
大丈夫。心配して損した。たくましいもんだ。
あっちにしても、書く気満々だから
綿々と訴えてるわけでしょう?誘い受けに見えんこともないが。
あの根性があれば、絶対どこかで書く(藁
執筆意欲を失ってないことを知っても喜ばないで文句を付ける辺り、
筋金入りの荒らしですね。感動しましたよ。
どなたか悪魔の花嫁のディモス×美奈子書いてください。
・・・・きっと漫画での続きは再開しそうにないからせめてSSで二人の
行く末が見たいです。
喜んでるけど?何か?あなたこそどうなの?
もういいよ13氏の話は。あれだけ槍玉に挙げられて降臨したら
真性DQNだ。のびのびと他で書いてくれることを祈る。
幅のないこんな読み手のスレよりファンも増えて一石二鳥。
向こうでは期待されてるよ?
ていうか、そんなに魔女婚に萌えているのならばスレ立てれば
それで解決のような気が。
魔女婚読みたくない人が追い出すようにスレ立てさせるのは
イヤンと思ってたけど、書き手・読み手ともに希望する人がいる
のならば、別に構うこたぁーない。
こっちに断り入れる必要もないしさ。
きっと今、13氏は作品に萌え萌えで一番楽しい時期なのだろうな。
ならば、遠慮せずにスレを立てて、そのリビドーをぶつければいい
と思うよん。がんばれ。
13氏、本当に初心者?すごいバイタリティ
ネタも魔女婚でよくもあれだけ書けるもんだ
そのうち他のSSスレに名前だけ変えて
13氏の文コピペ投下されたりして。
無口な男とお転婆娘がハマれば違和感ないし。
>>778 それは書き手として名誉なこと、なのだろうか?
今度は友蔵マンセーな流れが気に入らなくて
13氏の話を蒸し返して荒しかよ
必死だな
>>766 ( ´,_ゝ`)プッ
>776
そういう問題ではなくなってると思われ。
わざわざ同人板まで探し出してきたくらいだから
スレ立てしても揉めるんじゃないか?
ヤシらの望みは13氏の殲滅だろう。
なんでこんなに怨んでいるのかは見当もつかないが。
>>781 さあここで他の書き手の嫉妬説が再浮上ですよw
彼らはどんなに装ってあっても他の書き手のレス、本人の自演を見破る慧眼の持ち主ですからね。
>>781 探さなくても、魔女婚萌え派なら知らないでか。
13本人じゃないのか?ばらしたのも。
もういいじゃん。結論は
天然DQN=13
真性DQN粘着系嫉妬丸出し=他の作家でFAだろ( ´,_ゝ`)プッ
>783
タイムスタンプ見ると、バラしたのはこうなる以前だからなあ。
とはいえ無邪気なアフォだとは思うがw
>>779 13神のSS、絶対魔女婚にしかない雰囲気!といえる個性はないから
すげかえされる可能性はある。
でも、薄味だからこそ層の薄いここで受けたと思われ。
>>786 13みたいな天然に神とか付けんなや。
また嫉妬して荒らすヤシが出るからな( ´,_ゝ`)プッ
>781
あたしゃ、そういう問題だと思っているよ。
13氏を怨んでる人なんていないと思うしね。
単に、みんなアオラーに踊らされて疑心暗鬼に
なってるだけだ。
ってか良く見たら
>>774を始めとする数人のクズが、粘着して釣り行為繰り返してるだけやん。
香ばしさもほどほどにな。焦げてまずくなって食えねえよ(プゲラ
ハズカチーのでコピペはやめて下ちい。スルー推奨でつ。
みんなが私をかまってくれてる!
。。。..+;.(,, ;∀;).:+;.カンドウ
んもー、せっかく新しいSS投下があったというのに、13の話題はもういいよ。
何故かここはムカツク。こんなに2ちゃんで腹が立ったのは初めてだ。
此処は何のスレだ?ええ?
>此処は何のスレだ?ええ?
あなたと私のスレでつ。
痛くしないでね(テヘッ!!
いや……ここ、にちゃんねるじゃないし。
じゃあもうこの話題はなしで。
友蔵…癒されるじいちゃんだ…
/ ̄ ̄ ̄\
/ /∧\ ‖
i/〜 〜‖‖
( i--○--○---i) まるちゃん・・・
i ; i
ψ\_▽_/々
Φ Φ
つーか煽りくさいのにレスするのは、もうやめようや。
レスする奴も荒しだってのは大人板じゃなくても基本だっちゅーに。
蒸し返すようですまんが。
13氏よ、書きたかったら書けばいい。
>あれだけ槍玉に挙げられて降臨したら真性DQNだ。
と煽られても何も気にする必要はない。
指摘された反省点は直せばいいだけだし、それでも書くなと
言うヤシのほうが真性DQN。
いいものを書けば支援してくれる人は増えると思うぞ。
>796
>794
>ちびまるこちゃん
この間の日曜日、久しぶりにアニメ見たもんだから
個人的にタイムリー─wwヘ√レvv(゚∀゚)─wwヘ√レvv─!!!
すげーらしくて(・∀・)イイ!
ツッコミがキートン山田の声で聞こえるよ。
人気復活 第五話
『友蔵、愛はかげろう』
「大変じゃ、まるこ!一晩経ったらやっぱりわしらの天下じゃ!」
「みんなおじいちゃんのことばっかり言ってるよ・・・」
「そ、そんなことないぞ。いよっ、まるこカワイイ!まるこ天才!」
「・・・」
取って付けすぎである。
「そんなことより、まるこや。まるこのマンコにじいちゃんのチンポ突っ込んでもええかのう」
「なんかさぁ、まるこのマンコってダジャレみたいだよねー。真ん中の字を伏せ字にしたらどっちがどっちだかわかんないよ」
「ま○このマ○コ・・・そうじゃなぁ」
「とても番組の中じゃ言えないダジャレだよね。くししししw」
言ったら放映終了である。
「それじゃあ、まるこや。あと百円やるからもう一度このおいぼれのチンポを勃たせてくれんかのう」
「しょーがないなぁ」
ぱっくん
「これでもわしが若かった頃は、大戦艦と謳われた巨大なチンポで、ばあさんをアヘアへ言わしたもんじゃがのう」
「昔は大戦艦でも今は小振りのドジョウだね」
「・・・・・・」
ふにゃちんである。続く。
このスレもう駄目だな( ´Д`)y──┛~
たったひとりの職人のためにここまで簡単に荒れるんだもんな
エロギャグマンセー!!
まるこ神は今晩も現れるのだろうか?
それにしても、エルロイ大叔母様はキモかった・・・
セルライトで弛んだ躰って表現、物凄い。
いや、まるこもカワイイ!
がんばれー
イイヨイイヨー
しかし、もう一度できるんか、友蔵。
そのままポックリ逝きそうだw
ところでキャディキャンディの王道エロも
ちょっと見たいんですが
やっぱりタブーなんっすかね?
キャンディの王道というと
アルバート×キャンディ?
それともアンソニー?
私はまるこ×丸尾クンも読んでみたい。
小鉄キタが待ち遠しい・・・
大人気!シニア連載 第六話
『友蔵、愛してナイト』
「レロレロレロレロ・・・ちゅばっちゅばっ」
「おおぅ〜まるこや、とても生娘とは思えない舌遣いじゃ〜〜〜」
「コツがわかってきたよ。棒付きの飴とかアイスキャンディをなめるみたいにすればいいんだね。あーこれがイチゴやチョコレート味だったらなー」
「イチゴジャムでも塗ってみるかね?」
「そうだね。ちょっと冷蔵庫行って取ってくるよ」
キュポン!ぬりぬりぬりぬり・・・
「おおお〜〜〜まるこや〜〜〜!わしのチンポがジャムの冷たさに縮み上がる〜〜〜!ヒ〜〜〜!」
「このくらいガマンしなよ、いい大人なんだからさ」
「ぬおおおお〜〜〜!」
大人だって冷たいものは冷たいのである。
「どれどれ・・・パクッ。ペロペロペロ・・・うん!おいしいよ、おじいちゃん!」
「そ・・・そうか。まるこが喜ぶなら、わしも頑張るぞ!うおおおお!」
「ねえ、おじいちゃんもなんか舐めたいものあったら、まるこのカラダに塗ってもいいよ」
「それじゃ遠慮なく」
キュポン!ぬりぬりぬりぬり・・・
「・・・おじいちゃん、これって・・・」
「うむ。ばあさん特製の梅干しじゃよ。おいしいのう」
「あーっ、種出してよ、おじいちゃん!」
「おお、まるこのマンコの奥に、種が〜〜〜!」
「ギャー、取って取って!梅干し生みたくないよ〜〜〜!」
ハァハァハァハァ・・・
「やっと取れた・・・指つっこまれてもちっとも感じるどころじゃなかったよ・・・」
「すまん、まるこや・・・」
続く。
シニア連載キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
ああ、鬼才ピーチ=チェリーが御降臨されている…
ありがたや、ありがたや
TVアニメ化決定! 第七話
『友蔵、マラっていいとも!増刊号』
「食べ物ネタはもうコリゴリだよ」
「それなら今度は真珠ぷれいをしてみようかの、まるこや」
「えー、真珠プレイ?なにそれ」
「さあてのう・・・。なにやらモテる男はチンポに真珠を入れてるらしいのじゃが・・・」
「お母さんの真珠のネックレスでもできるのかなぁ」
「んー、やってみるか」
グルグルグル・・・
「これでどうじゃ?カッコイイかの?」
「ただ真珠のネックレスをチンポに巻いただけじゃんか・・・お母さんに怒られても知らないからね」
「洗って戻しとけばわからんよ」
「で、どうするの、おじいちゃん」
「まるこ、真珠ごとチンポをしごいてくれんかのぅ」
「こう?」
ゴリゴリゴリゴリ
「おおおおお〜〜〜いいカンジじゃ〜〜〜」
ムクムクムクッ
「わぁ、しなチンが元気になったよ!」
「ホッホッホッ。さあ、まるこや。お尻をお出し」
「お尻でいいの?」
「用があるのはこっちじゃ」
にゅにゅっ
「アイター!」
「処女はええのう〜」
「イタイってば、おじいちゃん!マンコ裂けちゃうよーっ」
「痛いのは破瓜の証拠じゃ。おりゃっ」
「ウギャー!」
痛いまま、続く。
>811
もうアニメ化されてるっつーの(w
まるちゃん大変な破瓜体験になってきた!
やじきたといえばネタはあるが、ドゥニーとハーディの会話が
翻訳サイト丸出し変てこりん英語じゃあ……言語の壁に挫折だ。
−注釈−
−英語のできる方!英字部分はケッシテ読んではいけません−
−いえ、読もうとしてはだめです−
−リアル翻訳すれば恐ろしいことになります−
禿げしく興醒め。スマソ
そんなの『』つかって英語を使った。
とでもすればいいんでは?
超少女明日香の一也×明日香もいいな。
いよいよクライマックス! 第八話
『友蔵、愛燦々と』
スコスコスコスコ・・・
「いいいいい」
スコスコスコスコ・・・
「たたたたたた」
スコスコスコスコ・・・
「いいいいいいいいいっ!」
「お?気持ちいいか、まるこや。小学生のくせに淫乱じゃのぅ」
「ちが・・・・・」
「初めてだからのぅ。血が出るのは当たり前じゃ」
「ち、ちがう〜〜〜・・・ハァッハァッ」
「さすがは真珠の威力じゃ。ローラーのようにまるこのマンコの中を滑ってゆくぞ」
「ああああああ〜〜〜〜〜」
「ぐお!?し、真珠のネックレスが絞まってチンポが・・・!」
ギチギチギチ・・・
「おおお〜〜〜チンポがちぎれる〜〜〜!!!」
「お、おじいちゃ〜〜〜ん」
「ぬおおおお〜〜〜」
友蔵最大のピンチのまま、続く。
>817
昨日のアニメを見ながら、非常に微妙な気分になってしまったYO!!
漏れも何年か振りにアニメ見て友蔵とまる子の絡みにドキドキした(w
久しぶり〜聖ドラ作者だけど・・・
13さんとは違うよ。聖ドラ創作を作ったのは2つとも自分だけどね。
文体みればわかるし、漫画の趣味からして(ry
「愛してるぜベイベ★★」の結平×ゆずゆ小説が読みたいです。
どうかおながいします_| ̄|○ ノ
高校生と幼稚園児ですか……?
う……うーーーん……
ペドフィリア?
>822
あ…ヤバイですかね(;´Д`)
結平×心も大好きなのでどうか…_| ̄|○ ノ
822を聞いて
真吾×久美子の組み合わせを読んでみたくなったよ。
そういうショタ趣味はないけど、ラストの完全にヤッてる辺りがね。
825を聞いて
アッサム×奈子の組み合わせをよんでみたくなったよ
久美子&真吾シリーズは読んだ事ないけど、紅茶王子は知ってる。
はやくくっつかんかい!
アッサム(*´Д`*)ハァハァ
自分は樹なつみ作品のが見てみたい。
とくに花咲けの立人×花鹿とか。
そんなこというなら、ぼくたまの二人・・・・・・・
見事なまでにクレクレ厨しか残らなかったなw
職人ひとり潰すつもりだったんだろうが、結局書き手はみんな去ってしまったか?
イラネと言っていた人が代わりに書いてくれるといいなぁw
漏れはジャンルや連続投下でも文句言わない人間だからなw
結局文句言うばっかで何もしない奴がスレ駄目にすんだよな。
今後のために読み手側のルールを決めないか?
書き手ばかりに改善を求めるのはフェアじゃないし、
今後のいさかいを防止するためにも。
>>831 無駄じゃん?
どうせクレクレしか残らず、職人の投下を望めないまま
このスレは終了するだろう。
保守人が消えたスレは悲惨な末路を辿るしかない。
無駄だからと何もしないのなら職人追い出したあと、
何もせずクレクレ続ける厨と同質だろうが。
叩かれ覚悟で投下してくれた書き手に申し訳ない。
少なくとも13氏は投下の意思ありと感じるし、まる子神も完結していない。
「続く」とあったから投下の意思ありだろう。
この二人のためだけでもせめて住人同士わがままを言い合うだけでなく
建設的話し合いを持ったらどうだろうか?
クレクレ厨‥‥わがまま‥‥無駄無駄厨‥‥
職人の ネ タ が
どこからともなく何もない所から、湧いてくるとでもおっしゃるんで?
振ってみて、モチペーションを上げてる職人はいないとでも?
では具体的にどうしたいのか提案してくれよ。
納得できれば支持する。
具体的な案も無しに話し合おうというわけじゃないんだろう?
無駄じゃないと納得させてくれ。
無駄に偉そうだ
>>834 建設的な方向で話し合う歩み寄りをせず、今言葉の端に文句だけつけているあなたは
厨房ではないと自信を持って反論できますか?
今後同じことを繰り返さないために、何か良い案があったらお聞かせいただけませんでしょうか。
じゃあこのスレの書き手のひとりとして言ってみるが、
リクする書き込みを全て否定する意図ではないことを前提に
読みたいネタがあるなら自分でもSSを書いてみてほしいと思っている。
触りだけでも書いて投下してみてそのまま書けそうなら書けばいいし
それイイ!と思う職人がいれば委ねたっていい。
今、このスレに必要なのは、複数の書き手だろう?
破妖の剣の作者さんですか?
>>839 違うけど。
でも今特定する意味はないだろ?
さわりだけと書いたから勘違いした?>破妖の職人
あの人も最初はさわりだけ書いてあとから
完結まで投下した初心者さんだったっけ。
>>838 今、このスレに必要なのは冷却期間じゃないか?
誰が、何を書き込んでも途端に噛みつかれる現状で何ができるというのか…
ここの住人の好みに合わないつーか、読み手から反応のない
ネタSS書いても仕方ない気がするし、さわりだけでもには同意っす。
ていうか、元ネタわからなくても読めるSSにしないと駄目かのう?
>>843 反応がほしいのなら、元ネタ知らなくても最低限わかる程度の説明は
あったほうがいいと思う。
タイトルは当然。何巻あたり、カプールの性格も必要そうだな…
総合スレの宿命か…最低限をお約束ルールにするべきじゃねーの?
カポーの性格は本文で判断するのがよくないか?
SSの前に書くのは野暮な気がするw
そういう意味じゃないんだったらすまん。
鬼畜(陵辱)・エロ無し・オリキャラ有り
これくらいは注意事項として必要かもしれないが、これ以上は要らないのでは?
書き手の方が読み手に何を求めているかによっても違うのではないかと。
スレとして書き手さんにお願いするルールは注意書きだけでいいと思う。
書き手さんが一部の同好の士に向けてのSSを書かれているならいいけれど、
より多くの読者を得たいと思われるなら、パロとしての手法ではなく、
一般小説を書く手法を採られた方がいいかと。
それは書き手側のサービスだし、腕だけど。
そのキャラがどういう背景を持つ人物なのかをSS上で
説明していただけると有り難いです。
知らない人でも楽しめるようなSSは、知ってる人には説明が冗長に過ぎると思われる可能性がある。
知ってる人だけ楽しんで下さい、というスタンスも、ここの様な総合系スレではアリだと思う。
クレクレ厨ばかりが残ったと言うが、
どんなのが読みたいのかある程度分からないと書けないです。
入江×琴子なんて食指が動いたけど、その後のレス見ると萎えた。
クレクレ厨というが、職人が降臨していない時、
しかも特定の作品スレでないスレで読み手が他にできることがあるだろうか?
おいらは一応ここに書いたことのある者だが、今ここに投下しないのは、
現在他の作品(某怨○師小説)に夢中で、このスレタイの少女漫画・
少女小説のネタじゃないから。
でまあ、現在のこの状況は、多少の荒れはあったが、それも踏まえての
丁度「そういう期間」、つまりネタ切れや書き手切れや、その他含めての
「間合い」みたいなもんじゃないのかね?
このスレタイのネタで書けて、その時にまだここがあればまた来たいと
思っているよ。
>>852 お待ちしています。
建設的批判ならともかく、頑張って書いてくれている職人に対して、
自分が萌えないからといってお腹イパーイというのはマナー違反だし、失礼だと思う。
ここは公共の場だ。
個人のわがままでスレが荒れたのだということをよく考えてくれ。
個人サイトではないからマンセーを言う必要はないが、だからといって
他人の萌えにどうこう言うのもマナー違反だと思う。
一部の職人に賛辞が集中した時も書き手も読み手も気にせず、
寄り合い所帯なのだということを理解して、スルーするなりの対処方を学ぶべきかと。
あと投下直後の他カプクレクレは明らかにマナー違反かと。
あと、クレクレだけでなくどんなシチュで萌えなのか
書いてもらえると書きやすいかもしれない。
読み手も書き手も個人サイトのノリで慣れあいするのはみぐるしいから、
そこら辺は住人同士気をつける。
こういうのはどうだろう?
>854
どんなにいいSSを書いてても、あまりに馴れ合いや語りが目に余るようなら
「藻前そろそろおちけつ」「ここは藻前の個人サイトじゃないですよ」
とか、軽めでいいから書き手をたしなめる勇気も時には必要かも。
今回は「作者は痛いがSSは良質」という事が枷になって書き手を
ズルズルと甘やかしてしまったのも騒ぎを拡大してしまったような気がする。
>>855 そういうのを”勇気”と呼ぶなら俺は一生チキンでいいや…
実際のところ、言動が痛いと叩かれていた13氏のどの発言が痛い?
この程度の交流すらも禁じて、書き手は作品だけ投下してろ! ということでしょうか?
ログを適当に流し読みしてみたが、感想に対するレスや、今こんなの書いてます、くらいの報告程度だったけど。
住人との距離感はスレによって違うから、このスレの住人の望む、
書き手と読み手の距離感がどこら辺なのかと。
私個人の感想は13氏に関して、でつまつ調のみ気にかかっただけ。
うざいですか?と尋ねずにすっと止めた方が下手に叩かれたりせずに
済むだろうなと心配だった。
感想をくれた人に向けて個々へのレスは、板内でも意見の分かれるところだけど、
書き手としては凄く嬉しいことだろうから、
そのくらい暖かく見守ってもいいんじゃないかな?
ちと住人側も了見が狭いかと。
この件で13は相当痛い目を見た訳だから、反省はしているだろう。
あとはこのスレの読み手の意識の問題かな。
職人を甘やかすとか、そういう言葉が出るとちと違うだろうと思う。
SS投下直後の別作品のリクについてはやはりタイミングは見たほうがいい。
今すぐリクしなきゃならない事情はないと思うから。
ただし、別の職人の投下が続くのは否定しないよ。
誰に遠慮するこたあない。
結局のところ、読んでもらってる、読ませてもらってると
書き手読み手それぞれがちょっとずつ譲り合うキモチを
持てばいいだけの話じゃん。
自分は「○○キボーン」の1行レスだっていいと思うがナー。
変なルールなんぞつければつけるほど荒れるだけだから
やめとけって。
あと、マナーとか押しつけるのも勘弁。
変な人を排除したり、改善させようとするよりも、スルーした方が
スレは荒れない。
多少煽りくさいレスとか厨なレスなんぞ華麗にスルーして
感想つけたり萌え話を続ける。これ最強。
>>859 禿堂
>>860 うむ。
レス返すんじゃなくて( ´,_ゝ`)プッとモニタの前で思っておきましょうよ。
相手にされなきゃ適当なところで消えるでしょう。
投下されたSSに特に感想がなかった時、リクを書いてしまったりする。
書き手は読み手のレスだけが自作評価のバロメーターであるわけだ。
投下の晩は眠れないほどの緊張をしている。
書き手は喉から手が出るほどに感想を欲しがっているんだよ。
なのに、あなたの何気ない書き込みで話題が反れる。
感想を書き込む意思があった人も、話題が移っている状況で書き込むのは間が抜けていると考える。
力一杯萌えをぶつけてくれた書き手の労苦に対して、それは失礼ではないか?
どうだろう。
何言ってるんだか。力一杯投下したはいいが、レスが入らないのもリクが入るのも意味は同じでそ。
そのSSはスルーされてるつーことでFA。と漏れは見ているよ。
ホントはどこがどうつまらんのか書いて欲しいけどムリぽいしのう。
感想レスが欲しいのにスルーは哀し…
>859-860でFAなのに、いつまでもいつまでもぐたぐたぐたぐた
言ってる方が、書き手の邪魔になってる気がするが。
感想がないのもまた感想。感想なくて可哀想だなと思ったら、
自分が率先してレスつければいいだけの話。
他人に強制してはいけない。
ここは寄り合いだから知らない原作、職業も何も説明のない一方的な展開などの場合レスがつけられない。
せめて2、3日はスルー側の読者も待ってみてはどうだ?
その基準がむつかしそう。かといって説明すぎるのもなあ。
知らない原作だとさ、主人公カポーが単純明解
寡黙むっつり男×お転婆娘は定番だし、なんとなく推測できなくもないが
複雑三角関係になるとサパーリ。
そこは書き手の腕の見せ所かと。
13氏に賛辞が多かった所以はそこにあるんだから。
他スレのSSでキャラの特徴を説明させることにより、
より上手く萌えに繋げているものがあった。
単独作品スレなのに、冗漫には感じなかったな。
職人さんたち、難しいだろうが、ここは準2ちゃんだ。気ままな読者たちを唸らせる力作を待ってます。
讃辞、金太郎飴。
特殊な設定だと、説明するのマンドクサクネ?
漏れのSS、原作で読めない部分を、妄想補完するつもりで書いてる
脳内は「この世に二人だけ」モードちゅーか。
どっぷり浸かっていると、そういう説明は二の次に。
理性的なごった煮スレ、向いてないみたいだな‥‥‥
読者視点を考えて書いてます?
ひとりよがりのオナニーは、本人は気持ちよく書けても一般読者はつまらないものです。
向き不向きというよりも、公共の場が向かないのかも。
書きながらも読者視点を意識しないと。
特にここみたいな寄り合いは。
でも、そういうのは
「原作を知っている、補完したい同士がハアハアできればいい」
って書き手さんが思っていればいいんじゃない?
原作を知らない人にスルーされる可能性を覚悟しとけば。
で、知らないものを書かれて、
読んでいてワカランと思えば
わざわざ喧嘩をふっかけなくても穏やかにスルーしておけば。
大人しかいない寄り合いなんだから
立場もそれぞれ歩み合おうや
好きな原作世界を共有できる読み手がいないのは辛いな。
わかる話の時だけ読もうとしても
ぶっちゃけ魔女婚もホスト部もトッペンも知らないので何とか
知ってる原作のSSを書いてくれる職人を切望していたり。
人手不足。
>873
そんなときこそ、数行でもいいから
自分の妄想を形にしてぶつけてみれ。
誰かの妄想に飛び火するかも、だし
自分でももっと書きたくなるかも、だ。
意味不明の話書かれても、引き込めないだろ・・・・・
悪いけど、読めるのは濡れ場だけだよ。あとの部分は割愛スルー
半端で、原作補完面で読み手と共有ができないSSスレなんて
それこそ書き手だけの自慰行為。投下しても味気ないし意味ないと思う。
それは875さんの意見でしょ?
そうでない人間もいるわけで。
例えば私みたいに、原作を読んで無くても
読んでいるうちに原作に興味がわくこともあるし、
それで知りえた原作もある。
原作読みにに至らないまでも、
ちょっとした会話やシチュエーションがいいな、と
思って読むこともある。
なんでもかんでも否定しちゃうのは勿体ないよ
意味ないなら、他に意味あると思えるスレに移動すればいいと思うけど。
それともここに意味を持たせたいなら、前向きな意見を聞かせてほしいな。
そもそも書き手がいないこのスレにリクしても虚しいっしょ。
大体、これまでリクした原作SS、いくつ投下されたよ?
あんまり原作に固執しない方がいいのかも。
SSをきっかけに熱く語り合いたいのに
876のような、うすらぼんやりしたレスしか
入らないじゃムナシイだろうし。
ここはリクエストされたSSを書くスレではないんだよね?
次スレ立てるとき、1に入れておいたほうが誤解はないかも。
だから書き手がいないから仕方ないんだって。
リクばっかしてないで自分で書いてみそ。
名無し神ばかりだからなんとも言えないけど、
決して書き手がいないわけではない。
やじきたの小鉄とキタさん
破妖の鎖縛とサティンの続きを待ってる読み手。
ためしに自分で書いてみたら、難しいのなんのw
13氏が特別にうまいとは思えないんだがなあ。
それなりのレベルで多作という点では凄いんだろうが
ちと贔屓の引き倒しが入っている人がいるような。
ぶっちゃけ原作知らない自分は、設定はサッパリ
わけわからんかったし。
まあ、自分は原作知らないSSでも楽しめるので、
今までここにあがったSSは全部美味しくいただいて
ますけどね。
別に今はそのことが話題になっているわけではないよ。
だーかーらー気にいらないレスはスルーしる。
ここは2ちゃん初心者ばっかりか?
>884
確かに文章自体はそんなに巧くない。
ただ、クセが少ない分、読みやすさはあると思う。
話の山場を理解しているし、数をこなしながら上達してゆくさまは
自分には興味ある存在だったのだが。
付け加えると、破妖の職人氏にも同じ興味を抱いている。
もっと数をこなせばより面白い作品が書けると思うから
この状況にめげず今後も書き続けて下さい。
読み手は、自分が楽しいと思ったものにだけ感想をつける。
書き手は、感想つかなかったら、あーみんなこの原作知らないのね、ってそう
割り切るしかないんじゃないの?
書き手の主張と読み手の主張繰り返してもきりないし。
やっぱりルール作りは必要かもね。いっそ投稿専門スレにしちゃうとか。
感想つかないのは、書き手ほど濃ゆーく原作知らないせいもあるだろうし
(一概にはいえないが)割り切るしかないよね。
たま〜に書き手、マターリと読み手でいたいなあ‥‥
しかし、このぐちゃぐちゃな自分の妄想をちゃんとまとめた文に
修正してくれる代理人が欲しい。今日この頃。
>>889 >いっそ投稿専門スレにしちゃうとか。
むしろクレクレ厨専門スレにすべき。
このスレで書きたい職人が今後出るとは思えない。
吊りかもしれんが、そんなこと言わないでくれ。
人気のある原作プラス単独スレがあればいいけどさ。
ここより他に書けるスレがない、流浪の民になってしまうw
「ダウト!」和泉かねよし 別コミフラワーコミックス
のエロを書きたいんですが
書いても大丈夫でしょうか?
桶桶。
お願いします
ぜひに
携帯からです。
改行に失敗していたらすみません
その日、曹はいつもと様子が違っていた。
何故か藍と眼が合うとすぐそらし、毎回のように言う下ネタもない。いつも顔に浮かべ
ている王様のような豪快な笑みは、はにかんだような微笑にとって
変わっている。
そして、何と言ってもおかしいのは――。
「藍、喉かわいてないか?」
藍が曹の突然の変化をいぶかしんでいると、藍の半歩先を歩いて
いた曹がふと思い付いたように尋ねてきた。
とっさに上手く返事の出来なかった藍はしどろもどろになってし
まった。
「え、あ、うん……」
「じゃ、買ってくるよ。ポカリでいいか?」
だが曹は普段のように面白がる様子もなく藍の言葉を引き取った。
「あ、うん。えっと、ちょっと待って、お金……」
「ハハ、いらねーよそんなの。俺が払う」
慌てて藍は財布から小銭を取り出そうとしたが、曹は藍に優しく
微笑むと、颯爽と販売機の元へと行ってしまった。
戻ってきた曹から微笑みと同時に自分の分の飲み物を受け取ると
、藍は内心で絶叫した。
(おかしい!)
自らの半歩先を歩く曹は、すでに飲み物を持っていない方の手を
藍に向かって差し伸ばしている。
後ろ姿の、表情のわからないその背に、藍はいつもの曹に有るま
じき優しさを感じて戦慄した。
(もしかして……ううんもしかしなくとも今日で私と別れる気!?
『最後くらいは優しくしとこう』!?そんな……!そんな!)
藍は差し伸べられた 手を睨みながらだらだらと冷や汗を流し始め
た。
考えたくなくても浮かんでくる悪しき予感。必死で首を振り頭を
振り脳内から振り払おうとするが、悪しき予感は一向に振り払われ
る気配がない。
何しろ藍は元地味ブス。努力しブスではなくなったが性格は今だ
根暗の地味ブスのまま。秋子京華桜子ちはるその他ありあらゆる猛
者たちを、根性と決死の努力で追い払い、曹の彼女という地位を維
持してはいるが、それは曹のただ一言でいつでも覆される地位なの
だ。
(藍!考えてちゃ駄目、聞くのよ私!
『曹くん、何かあったの?』『どうしたの?』
それだけよ!藍!勇気を出して!)
藍は必死で己を鼓舞し、曹に問おうとする。だが、喉まで出てき
ているその言葉が、どうしても声にならない。
そんな藍の様子に、曹が自分の後ろを歩く、藍の方へ顔を向けた
。心配しているようである。
「……藍、どうしたんだ?今日なんかへんだぞ?」
(変なのはあんただ!)
やはり普段には有り得ない曹の態度に、藍は内心で絶叫した。
だが、このチャンスを逃す理はない!そう判断した藍は素早く討
って出た。
「……あ、うん。曹くんがこんな事してくれるって、めったに無い
から驚いちゃって……」
「え。あ、あ〜……そうか?」
藍の言葉は鈍いが当たった。曹の表情が、僅かだが変化する。
だがその僅かな変化では、藍にそこにある曹の意図を読み取るこ
とは不可能だった。
(別れるとかじゃないのかな?そうだったら今言うよね……)
藍が曹の意図を読み取れないまま、その日のデートは進んでいっ
た。
ダウト!の藍×曹(特に曹)が凄い好きなので
スレ汚しかもしれませんが参加させて頂きました。
続きは来週までに投下します。
乙!
原作知らないんだけど、キャラの性格とかわかりやすくて
読みやすいです。
元地味ブスにワロタw 楽しそうな原作っすね。
続き楽しみにしてます。
キタ━━(゚∀゚)━━!!
といっても自分も原作知らないです。ゴメソ
キャラの名前の読みは『あい』と『そう』でいいのかな?
もしかして、女の子攻め?w
続き楽しみにしてまーす!
自分も原作知らない組。
でもとても楽しく読めました。性格ブスかぁ〜
続き、楽しみにしてます。
確か、ずいぶん前に立読みで1巻だけ読んだ事があります。
タイトルでわからなかったけど、元地味ブスで思い出しましたw
続き期待してます。
みなさんどうもありがとうございます〜
原作を知らない方にも目を通していただけて感激です!
なんだか注目されてる?地味ブス・性格ブスといった言葉は
原作では出てきません。
というのも原作では
地味’S(じみーず)という呼称で
一くくりされてるからです。
知らない人しかいないかな〜と思って変えましたが
変えて良かったw
最低でも今月中には終わらせます。
藍と曹は映画館へとやってきた。だが、何を見るか決めていなか
った二人は、チケット売り場の列に並びながら、今日何を見るかを
話し合いはじめた。
今から待たずに見ることの出来る映画はちょうど三種あって、そ
れぞれが全く異なったジャンルの物だった。
一つはアクション。
一つはラブロマンス。
一つはアニメ。
どれも前評判には大差無く、ジャンルもバラバラなため比べづら
い。
藍は三種のポスターを比べながらも、内心ではその内の一つに注
目していた。
(藍!アニメは駄目よ!アニメは!……いくら、子供の頃大好きだ
った『キューティーバニー』の新作だからって!)
そう、今選ぼうとしている映画の中には、藍が昔大好きだったア
ニメ、『キューティーバニー』が入っていたのだった!
「何みたい?藍」
そんな藍の葛藤を知ってか知らずか。
曹は藍の隣で同じように映画のポスターを比べながら尋ねてきた。
「えっ?」
「いっつも俺が選んでるだろ。たまには藍がえらべよ」
(そ……っ、曹くん!曹くんが優しい!)
やはり、普段では『有り得ない』曹の言葉。
曹からいじめられるのがもはや日常となってしまっている藍は、
思わず、思いっきり『信じられない』といった顔を曹に向けてしま
った。
「!」
瞬間、曹は藍と目が合うと、すぐその顔を藍からそらしてしまっ
た。
(変!やっぱり、てゆーか絶対変!)
藍は必死で曹の態度の変化の理由を考えはじめた。
それは、藍ではない第三者だったらすぐ解ける疑問だっただろう。
だが、しつこいようだが藍は元地味ブス!そんな、例え第三者が曹
も藍も知らない赤の他人だったとしても状況説明だけで分かるその
答えを、元地味ブスにして男子経験ゼロの藍は、導くことが出来な
かった!
やがて、曹の変化の理由を考えている内に、藍は、ある考えが頭
をよぎりはじめた。
(もしかして、今の曹くんだったら私が何しても、ひかないんじゃ
ない……?)
藍は、迷い始めた。そう、普段の曹ならばともかく、今の曹にな
ら何を言ってもいいんじゃないのか?
(『キューティーバニー』……!)
「……あ、藍。何か見たいの選べよ」
藍が黙っていると、曹が藍をせかし始めた。藍は、一瞬迷い、だ
がすぐにその顔を鍛えあげた極上スマイル(フラッシュ付き)へと
変えた!
「曹くん、私『キューティーバニー』見たいな」
とは、藍は言わなかった。
「……あのアクションもの、曹くん好きじゃない?」
「あれか?」
藍の言葉に、曹がその映画のポスターを指差す。
勢いのあるロゴで書かれたタイトルの隣では、ごつい男優が金髪
の美女を抱えている。
曹が、好みそうな映画だった。
(ふっ……危なかったわ、藍。いったい何を言おうとしたの?この
愚か者……!)
ポスターを指差す曹の隣で、藍は髪をかきあげる振りをして冷や
汗を拭う。
(幾ら今日の曹くんがひかなかったとしても……明日に害がないと
は言えないのよ!藍!)
「うん……『俺達は明日がある』曹くん、好きじゃない?」
「……」
曹に気付かれぬように溜め息をつきながら、藍は言葉を続けた。
本当は藍は、アニメ以外の二つから選ぶのなら、ラブストーリー
ものが良かったのだが、曹の好みを考え、アクションものを見たい
と言ったのだった。
だが、曹の反応は藍が思っていたものとは違っていた。
「藍……お前こう言うの嫌いなんじゃねえの?」
「え……ううん。私今日見たいの無いし。いいよ、あれで」
「……(ジ〜ッ)」
藍が曹に合わせようとすると、曹はただ黙って藍を見つめはじめ
た。
(……な、何なのカナ?)
「……(ジ〜ッ)」
困惑する藍をよそに曹はただ黙って藍を見つめ続ける。
(こ、怖いよ〜)
藍の顔に、ひきつった笑みが浮かぶ。すると曹は、ただ黙って藍
を見つめるのを止めて、口を開いた。
その顔に、普段と変わらない、王様の様な笑みが浮かんだ。
「……なー、藍」
「! ……な、何曹くん?」
「嘘だろ?」
「!」
藍が驚くのと同時に、曹は藍の腕を掴んでチケットを買いに向か
った。
「いらっしゃいませ。どの映画のチケットをお求めですか?」
「『愛に縛られて』!二つ!高校生!」
映画の題を怒鳴るように言うと、曹は藍の分のチケット代まで払
ってしまう。
その顔は、藍からは見えない。
(曹くん怒ってる!?な、何で!?)
男心の読み取れない藍の困惑をよそに、曹は藍の腕を掴んだまま
指定された館内へと入っていった。
『キューティーバニー』ワロタ(w
続き楽しみにしてます!
前回より文に無理がなくなって楽しくなってきた。
楽しみにしてます。
も、もしかして映画館でエチーとか(;´Д`)ハァハァ
楽しみにしてます。続き頑張ってください。
ところで、そろそろ新スレの季節?
劇場内に入ると、曹は藍に「座ってろ」と言うなり、出ていって
しまった。
(はあ……ホント今日の曹くん変。私、何かしたかなあ?)
藍は一人になった劇場内で、今日を含めた最近の曹の言動を思い
返してみた。
曹の言動と言えばその王様な態度だ。成績優秀、スポーツ万能、
代議士ジュニアでルックス完璧。付き合った女は数知れず。
無論、女で苦労したことなどない。
(竿姉妹もいたわよね、初めは。まあ今は私ひとりだけど……)
それ故か曹は女に合わせたり気を使ったりすることなどめったに
無く、ましてや、過去の引け目ゆえ元来下女気質の抜けない藍に、
気を使うことなんて皆無に近かった。
そしてそれが、ここ最近に富に変化が起こったような様子はなか
った。今日突然起きた変化なのだ。
考えている藍のもとに曹が帰ってきた。曹は、まだ考えている藍
にポップコーンを差し出す。
「ほら。やっぱ、映画って言ったらポップコーンだろ」
「あ、ありがとう」
そうしてポップコーンを差し出す曹からはさっきまでの様子はみ
じんも感じられない。館内の明かりは微かなため、その表情は良く
は見えないが笑っているようにも見える。
だが、それだけで今まで感じていた事をただの気のせいと思う事
は藍には出来なかった。
(……一体、何を考えてるんだろう、曹くん)
「あ、ほら藍。始まるぞ」
曹の声と同時に、映画が始まった。
全てがおぼろげにしか見えない暗がりの中、明るい映像によって
曹の顔が照らし出される。
だがそれは、ほんの一瞬の間のことで、映像が暗くなるとすぐに
曹の顔は見えなくなってしまった。
果たして曹は笑っていたのか。それは、わからなかった。
映画「愛に縛られて」は、ちょっと個性的ななラブロマンス映画
だった。
元来浮気症の主人公(男)は、様々な女性の間で揺れ動き、一体
自分が誰が好きなのかわからなくなってしまう(おそらく題はここ
から来ていると思われる)のだが、最終的には自分が誰を好きなの
か思い定めることに成功し、初めて自分から愛を告白するのだった。
ヒロインはそういった浮気症の男の恋人としてはく押しが弱く、
ただ耐え忍ぶことで男からの信頼と愛を勝ち得るのだった。
何の予備知識も持たずに見た映画だったが、藍は見ている内に笑
いが止まらなくなってきていた。
(この映画、私と曹くんに何だか似てない?キャ〜ッ)
曹も、藍と同じ事を思っているらしく、こちらは藍とは逆に苦虫
を噛み潰したような顔をして映画を見ている。
まあ、散々来る物拒まずな付き合いをしていたのだから思うとこ
ろがあるのだろう。
ついに映画はクライマックスになり、主人公がヒロインと口付け
を交そうとしていた。
その時だった。
「……藍」
曹が、小さな声で藍を呼んだ。その手が、藍の頬にふれる。
(何?)
藍が、曹の方を向いたときだった。
映画の中で、主人公とヒロインの唇が重なる。
(……え?)
それと全く同時に、曹と藍の唇が重なった。
(〜〜〜!!?)
藍の顔が赤く染まる。だが曹は、全く構わないと言うように唇を
離さない。最も、見えていないのかもしれない。
戸惑う藍に構わず、曹は藍に舌を絡ませてきた。藍の吐息に甘い
物が混じる。
「……ふうっ……んっ……」
「……」
曹が唇を離すと同時に映画の中の二人も唇を離した。
『もう俺が好きなのはお前だけだ』
『……本当?ジョン』
不安そうに尋ねるヒロインに、力強く頷き返すと、主人公はヒロ
インを力強く抱き締めた。
『……今まですまなかった、ロジー。……愛してる』
『……ジョン!』
主人公の言葉にヒロインが大粒の涙をこぼしはじめ、同時に、重
厚な音楽が流れはじめる。
やがてゆっくりと、映画の二人はカメラから遠ざっていった。
館内で、一人、また一人と映画の余韻からさめて出口へ向かう中
で、藍は今だキスの衝撃から醒めていなかった。
えんえんと続くスタッフロールを見つめながら、その口が半分開
いたままになっている。
(い、い、今の……でぃーぷキス……だ、よね?な、何で今!?)
「……」
曹は、藍がここまで動揺するとは思っていなかったのか、どーし
たものかと考えているようだ。
だが、そうこうしている内に、館内の客達はみるみる減っていき、
二人ともただ考えているわけには行かなくなった。
「藍……外出ないか?」
「! あ、う、うん」
曹の言葉に、藍は慌てて我に返ると出口へと向かった。
藍は曹の後をついて出入り口へ向かいながら、一体今のは何だっ
たのかとまだ衝撃から醒めていない頭で考えはじめた。
藍には、ディープキスの経験はなく、先のが始めてである。
ディープキスに限らずいろいろと経験が豊富な曹から再三誘われ
たことはあるのだが……。
『なー藍。舌入れて良いか?』
『えっええっと、ととと……っ!』
『ハハ、おもしれ―奴』
藍が思い出せる限り、曹は本当にしたいと言うよりは、単に藍を
からかいたいだけのように思えた。
違ったのだろうか。
(こういう時ってどういう顔すればいいんだろう……)
目の前の曹からは、藍に何か言おうとする気配はなく、藍は小さ
く溜め息をついたのだった。
「悪い、俺トイレ」曹が劇場内を出ると同時にそう言ったので、藍
は映画館の出入り口で曹を待つ事になった。ちょうど映画を見終え
た人々が、藍の隣を通りすぎていく。
藍はそんな人々を眺めている内にある事に気がついた。
(あ、あの人、確か同じ館内にいたよね。……って、あ〜〜っ!)
藍の顔がみるみる赤く染まる。
(そうよ!さ、さっきの見た人いるんじゃないの!?)
藍は、先の行為の大胆さを思った。
幾ら暗がりの中の事とは言え、周りが気付かなかったとは思えな
い。
(ひえ〜っ!わ、私はなんてことを……っ!いや、やったのは曹く
ん何だけど!)
藍が出入り口で悶絶しかけると、そこに曹が帰ってきた。
「藍?……どうした?」
「えっ……あ、な、何でもない!」
「そっか?なら良いんだけど……」
曹は藍を不思議そうに見つめる。
見つめられた藍は顔が赤くなるのを見られまいとうつむいた。
だがその実、目は曹の唇を見つめていた。触れ合った唇の感触が蘇る。更に藍は顔、体
全体までながめ、曹にみとれはじめていた。
(やっぱ曹くんってかっこいいなぁ……)
はじめて会った日の事を思い出す。突如自分を抱きしめてきた曹
は、次の瞬間藍を軽々と、お姫様のように抱き上げて微笑んだのだった。
『霊長類、人科人属(メス)生後十五年。……名前は?』
藍を抱えた腕は女の細腕とは違い逞しく力強く、至近距離で見た
その顔は、他に類を見ないほど整っていた。
あの頃から曹は何一つ変わっていない。むしろその美貌は一段と
磨かれているようにも思える。
曹の美貌には常に羨望とも嫉妬ともつかない感情を抱いてきた藍
だったが、今それは今までにないほど高まっていた。
(何か本当……綺麗っていうか何ていうか……)
「……?」
(私、こんな男の子と付き合えてるんだよね……こんなにかっこい
い男の子と……キスできたり、するんだよね……きっと、今はまだ
だけどその先だってその内……)
そこまで考えて、藍はもっと曹を見たくなり、うつむいていた顔
を上げた。困惑した顔で自分を見つめる、曹の瞳と目があった。
自分を見つめるその顔は、やはり、綺麗だった。
「……藍?」
曹が藍を呼んだ。だが藍は見惚れていてそれを聞いていない。
「藍!」
さすがに曹が声を大きくした。その声に、藍が我に返った。
(私、何を考えて……っ!)
とたんに藍の顔がさらに赤くなる。
「?」
(こ……ここにいるから変なこと考えるのよ!キスしたばっかのこ
こにいるから!)
藍は慌てて恥ずかしさを追い払うように声を上げた。
「そ、曹くん!次いこ次!」
「次?」
藍は曹の腕を掴んだ。
(とにかくここから離れなきゃ!)
そして、曹の腕を引いて歩き出した。
行き先は、考えていなかった。
(ここ……どこ?)
一体どれほどの間、曹の手を引いていたのだろう。
気付けば藍は、今まで自分が来たことの無いところへ来てしまっ
た。
――しかも。
「藍……お前ここって……」
曹が驚いたような呆れたような、どちらともつかない声を出した。
やたらと派手なネオン。
いならぶ看板にかかれたひわいな言葉。
目の前を通りすぎる人々からかおる、きつい香水の匂い。
藍達が来たのは俗に言うピンク街だった。
「……!」
映画館から離れることだけを考えて歩いた事が、裏目に出てしま
った。
さすがに曹も、何を言えばいいのか分からないようで藍の隣で頭
をかいている。
(いや〜っ!さっきの考えといい……!私欲求不満なの!?そ、そ
んなのじゃないのに〜!)
「お前……誘ってんの?」
曹の言葉に藍は慌てて弁解をはじめた。
「ちっ、違うの曹くん!そ、そんなんじゃなくて……!映画館から
離れたくて!キスしちゃったから恥ずかしくて!今日の曹くん良く
わかんないし!」
呆れられる!藍は必死で弁解していたが、あまりに混乱していて
言葉が言葉になっていない。
(いや〜っ!ど、どう言えば良いの〜っ!)
だが、混乱する藍とは逆に、曹は落ち着いていた。それどころか、
藍のあまりの慌てぶりを笑いはじめた。
そして。
「ちょーどいいじゃん、藍」
曹の言葉と同時に藍の体が宙にうく。
曹は藍を、肩車を子供にするようにして抱きあげた。そのまま、
藍をすっぽりと自分の腕の中に納める。
そして続く言葉を耳元で囁いた。
「俺、今日お前誘うつもりだったし」
藍が目を見開いた。
「そーだったの?」
「……俺、結構意思表示してたと思うぞ?」
曹の言葉に藍はようやく今日の曹の謎が解けた。
何故か、普段には有り得ない優しさがあった事。そして、館内で
のキス。
(あれ、そういう意味だったの!?)
曹の思いがけない意図をしって、藍は耳まで赤くなった。
「な〜藍。どうする?ホテルお前が選んでいいぜ」
「ちょ、ちょっと待って」
藍はそう言って一旦曹から離れると、鞄から何かを確認している。
「?」
曹が不思議そうに藍を見つめる中で、藍の顔色が青くなっていく。
「何やってんだ?藍」
「ごめん曹くん……お金足りない……」
藍が曹の言葉に振り向きながら、手にした財布を見せた。財布の
中には、千円札が僅か2枚だけ、入っていた。
「だから……俺が払うって」
「そーいうワケにはいかないよ!」
ホテルの前で、藍と曹は言い争っていた。
お金が足りない、という藍に曹は自分が払うと言ったのだが、藍
はそーいうワケにはいかないの一転張りで、すでにかなりの時間が
経過していた。
「あのな〜!じゃ、ここまできてしないっていうのか!?」
「だって!しょうがないじゃない!そういつも曹くんに甘えていら
れないもん!」
「……あ・の・な〜……!」
藍の言葉に曹が頭をかく。
「面子ってのがあるだろ!お前のそーいう所好きだけど少しは考え
ろ!」
『面子』という言葉を持ち出されて、さすがに戸惑うが、それでも
藍は素直に応じる気にはなれない。
何かに限らず、藍は曹におごって貰う事が多いのだ。だからホテ
ル代くらいは曹におごって貰うワケにはいかない。
曹にも誰にも言ったことはなかったが、それは藍の心からの思い
だった。
「で、でも……」
藍がまだ煮えきらない返事をしていると、曹は何かふっきれたよ
うに口のはしをあげ、ニヤリと笑った。
「……もういい、わかった」
「え?」
何を?と藍が聞き返そうとした時だった。
「ひゃあっ!?」
曹は、藍をまるで建設工具を運ぶように担ぎあげた。
曹の肩の上で藍は必死にバランスを取る。
「ちょっ……!曹くん、何する気!?」
「ホテルじゃなきゃーいいんだろ?平気平気、任せとけって」
明るく言うと、曹は綜合をくずしたように笑った。
(なっ……!)
藍の顔がひきつる。
藍は何か言おうとしたが、曹の笑顔の前に、言葉は出て来なかっ
た。
みなさん、どうもありがとうございます〜。
何だか、頭の中ではこんなに長くなる話ではなかったのですが
書いてたらだらだらと長くなってしまいました……
話をもっと考えて短くすれば良かった……
つД`)*:゚.・゚*
ですが、あと2回前後の書きコミで
完成すると思います
今まで付き合ってくださった皆様、
最後まで付き合って頂けたら感激です。
お疲れ様です。
二人の過去とか分かりやすく挿入されていて読みやすかったです。
続きも楽しみ。
ただひとつ気になったことは。
偶然ピンク街に入ってしまい、曹の気持ちを知って混乱している状態なのに、
藍はホテルでエチーってことに何も疑問を持たなかったんでしょうか?
いきなりお金の話になっていてあれ?って思いました。
>>928さん、ご指摘ありがとうございます〜。
確かにそのとおりなので
>>924の内容書き直しました。
一度書きこみしたものを直すことほど見苦しい事ってないとは思うんですが
どうか見逃して下さい
(いや〜っ!ど、どう言えば良いの〜っ!)
だが、混乱する藍とは逆に、曹は落ち着いていた。それどころか、
藍のあまりの慌てぶりを笑いはじめた。
そして。
「……ちょーどいいじゃん、藍」
曹の言葉と同時に藍の体が宙にうく。
(え?)
曹は藍を、肩車を子供にするようにして抱きあげた。そのまま、
藍をすっぽりと自分の腕の中に納める。
そして続く言葉を耳元で囁いた。
「俺、今日お前誘うつもりだったし」
藍が目を見開いた。
「そ……そーだったの?」
「……俺、結構意思表示してたと思うぞ?」
曹の言葉に藍はようやく今日の曹の謎が解けた。
普段の曹からは考えられない優しい態度。そして、館内でのキス。
(あれ、そういう意味だったの?……嘘、嬉しい……)
曹の思いがけない意図を知り、藍は次の瞬間、曹に抱きついてい
た。
曹が驚いて藍を見るとその目に涙がにじんでいる。
「藍、お前……」
藍は、曹が他の女達とは付き合ってすぐに関係を持ったと聞いて
いた。それからずっと、自分は誘われない事を不安に思っていた。
自分に、魅力がないからかと。
自分から誘ってみようかとも考えたのだが、誘って曹が応じたと
しても、自分がそんな不安を持っていたら、何の意味も無いことに
なるように思えた。
だから藍は、ずっと一人で思い悩んでいたのだった。
931 :
924改:04/02/13 19:09 ID:AC4mLvl5
「藍……嫌なのか?」
曹の言葉に藍は首を振った。
「違……、嬉しくて……」
それは、涙混じりの聞き取りにくい声だったが、曹はその声を聞
き取り、微かに驚いたようだったが、またすぐいつものように笑っ
た。
「お前な〜、それで泣くなよ」
「ごめ……」
「よしよし」
曹は、藍の頭を優しく撫でた。
その手に、藍は更に曹を抱き締めて泣きはじめた。
それから大分たち、藍の涙ははようやくおさまってきた。
「ありがと……曹くん」
「構わねえよ。……で、どうする?ホテルお前が選んでいいぜ」
藍が曹から離れると、曹はそう言ってさぁ早く、といわんばかり
の満面の笑みを浮かべた。
藍の顔が赤くなる。
曹の後ろには色採りどりのカラフルな看板が並んでいた。
ホテル名のかかれた看板には、当たり前のように恥ずかしいアオ
リ文句が並んでいる。
(ど……どれがどれだか……)
初めて見る光景に藍は軽くめまいを覚えながらも、視界に入る中
からどれか一つ選び出そうとした。
看板に書かれた内容を読み比べる。
その時、藍の目がはたと止まった。
ある事に気付いた。
「ちょ、ちょっと待って」
藍はそう言うと、鞄から何かを確認しはじめた。
「?」
曹が不思議そうに藍を見つめる中で、藍の顔色が青くなっていく。
「何やってんだ?藍」
「ごめん曹くん……お金足りない……」
藍が曹の言葉に振り向きながら、手にした財布を見せた。財布の
中には、千円札が僅か2枚だけ、入っていた。
まさか手直しされるとは!
そちらの方が展開に違和感がないかもです。
頑張って下さい。
このスレッドのログ容量は486キロバイトになっています。
500KBになると書けなくなるので新スレを立ててください。
なお、481KB以上の容量のスレは1週間放置するとdat落ちします。
悲 惨 だ な
>937テンプレ内の
「おんなのこでも感じるえっちな小説」スレは
既存作品のパロじゃなくてオリジナルSSばかりでしょ。
これはスレ違いにはならないの?
確かにスレ違いだ。
スレ立て人さん、あれは抜いて下さい。
正直スマンカッタ(w
あと、ライトノベルキャラスレ、ダメSSスレも羅列しようかと
おもったけどそこまでやる必要ないよねえ?
じゃ、挑戦してみます。
944 :
943:04/02/14 21:30 ID:IGKbGtbi
ダメですた。スマソ
>942
スレイヤーズとか銀英伝スレとかも、元ネタに女性読者は多いけど
少女小説レーベルじゃないから入ってない事考えたら
ライトノベルキャラスレまでは入れる必要ないとオモ。
難民にあるO家スレ、なんであそこだけ難民板?
ではスレ立て挑戦してみます
949 :
誘導:04/02/17 01:00 ID:q2Wqjs3P
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韈闡輾蠅靂畴級拷倉滂黛籍鯖襯誼赦祐硫岫弸鑒鱧闢觸靂觸靂觸
壘韈觸靂轆鹽戰有冷辺詒詭樋靼樟孤叟駒鵑擱靈躅蠅靂觸靂觸轆
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鱧蠶觸靂觸靂轆醴奥代Вざ市啾箍崕頼醋藺鹽鞴蠶轆靂轆靂觸靂
躑躪輾蠅蠶觸轆轆羈島矢注瘁髪蜿麗驢鱧鹽鱧輾觸轆觸轆轆
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ビシッ. ≠´● ●、`/ノ Y ▼ \\____ ノ2 ,、==\人_, ノ目彡/ || ||
) ▼i/三,人 、_人_,ノ /| /Yンチ彡j. ====\Z>l/<>、 || ||
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_/_/ ̄ヽノ_ノ三/ `-^-\_ノ (゚д゚) フェイトステイナイト !!
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|=lニ|二l_〉、|/ |_/:\/__/ ノ=/ //Yンチ彡j
ヽヲーゝー(_)ノ| l_ll_/仁// ヽEI ̄ ̄|((⌒Y,zぅ´
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/ヽ_/\_\ / / / ./ / ヽ
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l上l_/ ヽ__\ \( _) \__つ(_) \_つ
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