煩悩の十二国記*三冊目*

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1041946583/l50

前々スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029553806/
SS書庫
ttp://red.ribbon.to/~giraffe/

関連スレ
【王様】801十二国記2巻目【麒麟】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1040834568/

その他関連スレへはここから↓
「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」ページ
http://members.tripod.co.jp/juunikokuki/


2名無しさん@ピンキー:03/06/06 19:40 ID:7REofZd1
大変恐縮ではありますが、わたくし 「ろ」 キーが>>2を頂戴いたしました。

┌───┐   >>1へ たまには押してください。
│_  U│   >>3へ 「¥」は「¥」キーではなく、わたくしを押してください。
│     │   >>4へ 「_」は「アンダースコア」といいます。名前を覚えておいてくださいね。
│\  ろ │   >>5へ 「\」は「逆スラッシュ」で、「/」は左隣にあります。
└───┘   >>6へ 「ろ」は「呂」が変化したとされています。
           >>7へ 特に何もありません。
           >>8へ ここまで読んでくださってありがとうございます。
3名無しさん@ピンキー:03/06/06 19:40 ID:/FXZnEZF
ごはんがおいしいなぁ
4名無しさん@ピンキー:03/06/06 19:56 ID:oLI1jaIO
>1
乙悦。
5名無しさん@ピンキー:03/06/06 20:03 ID:2DOqWImt
>>1
乙悦。too.
(>>4頂きました)
6名無しさん@ピンキー:03/06/06 20:09 ID:G7ur9n2w
乙!
そういや、地鎮祭っているんだっけか?
7前スレ979でつ。:03/06/06 20:10 ID:444XhXej
>>1 乙彼&サンクスコ
8名無しさん@ピンキー:03/06/06 22:50 ID:aM+NYh/d
>1 乙です〜。
9名無しさん@ピンキー:03/06/07 00:30 ID:Rl4z1Dln
今回も皆々様の素敵なSSを楽しみにしております。
ちゃんと自分でも投下します……。
10名無しさん@ピンキー:03/06/07 01:01 ID:wxJ+QsyS
>>1
乙。
これって即死防止の為にレスつけたほうがいいん?
11名無しさん@ピンキー:03/06/07 09:00 ID:5M3i9ilI
即死はイヤ〜。なのでちょっと無駄レスつけてみる。
12名無しさん@ピンキー:03/06/07 10:20 ID:KfEvlFWT
前スレはもう消化するだけ?
続きものでもこっち誘導つーことでオゲ?
13名無しさん@ピンキー:03/06/07 10:52 ID:60EA9yIz
そですよね。

どのぐらいのカキコを残せば即死せずにすむのか…?
SS一本分ぐらい?

頑張って無駄レス、つけてみる
14名無しさん@ピンキー:03/06/07 11:18 ID:Yh/tRIK2
無駄レス…どのくらいやれば大丈夫かなー。
勿体無いけど、即死よりマシか…。
15名無しさん@ピンキー:03/06/07 11:33 ID:VLz99iaI
即死はいややー!!
16名無しさん@ピンキー:03/06/07 11:40 ID:KfEvlFWT
前スレ876タン(延×陽)続きまってまつ。ガンガッテー
17名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:39 ID:Cg5iA9lR
即死回避は1日で50レスくらいついてないと…
とどっかのスレで聞いた覚えがあるので協力しときます。

神!な皆様、がんがってくだされ。
18名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:44 ID:RTwQLeF9
続きまってます〜
19名無しさん@ピンキー:03/06/07 15:13 ID:vyPjIUKW
新スレおめ。
祝いに鬼畜女王ガンガッテ書きたいと思いまつ…。
でも今は忙しいので、時間に余裕があったらでいい?
20名無しさん@ピンキー:03/06/07 15:19 ID:vyPjIUKW
即死防止の為に無駄話を一発。
前から疑問に思ってたんだけど、
此処の住人さんて男女比どんなもんなんだろ?
いや、単純な興味なんだけどさ。
21名無しさん@ピンキー:03/06/07 15:34 ID:q21FVJ7B
なんとなく女が多いような気がする。
でもそれ以上に、アニメ効果も手伝ってここROMも入れるとすごく住人の数凄そうだ。
百人超えるんじゃないかな。
22名無しさん@ピンキー:03/06/07 16:03 ID:ysjSmj5r
>>17
30ってどこかで見たような。
23名無しさん@ピンキー:03/06/07 16:34 ID:C/taGvDP
即死判定回避って、ほんと謎だよね。
いろんなスレでいろいろ聞くけど、誰もはっきりしたことは知らないようでもある。
24名無しさん@ピンキー:03/06/07 18:49 ID:pNi0Mwrz
板によって違うとも聞いたことあるな>即死判定回避
エロパロ板は比較的即死しなかったようなしなかったような…

ところで、今気付いたのだが、>>1の「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」
URL変わってるんだな。次スレ立てる時、誰か覚えておいてくれないか。
新URL
http://juunikokuki.hp.infoseek.co.jp/
25名無しさん@ピンキー:03/06/07 21:06 ID:h6LfHUfl
レス数50とか、60とか、30とか。
レス数でなく容量5以上だとか、10以上だとか。

スレが立って24時間以内に規定レス数or規定容量行かないと即死だとか、
スレが立ってから規定レス数or規定容量行かない間に24時間レスがないと即死だとか、
後者は24時間じゃなくて12時間だとか。

いろいろ言われております。エロパロ板は
スレが立ってから規定レス数or規定容量行かない間に24時間レスがないと即死
が、いちばん強力な説
とりあえずしばらくはマメにレスするが吉。
26名無しさん@ピンキー:03/06/07 22:07 ID:uAKLV+tU
即死動向よりも、ssうp汁♪
27名無しさん@ピンキー:03/06/07 22:49 ID:z/dtBx5I
>>26
まず自分で書いて味噌
28名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:49 ID:uAKLV+tU
前スレの盛り上がりはすごかったから、大丈夫じゃないの?
29名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:54 ID:99hIAPGf
丁度半年で次のスレが立った! おめ!!

ここ1ヶ月(ぐらい?)進みが早いね。
人が来ないときに投下して、誰からも感想貰えてなかった人とかもいたもんな…
一時期の閑古鳥のような状況を考えると良いことだ。アニメ効果様々。
30名無しさん@ピンキー:03/06/08 05:02 ID:poOkRjFB
>>25
承知レス。
31名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:15 ID:e/vZeOhe
前スレ埋立て完了
32名無しさん@ピンキー:03/06/08 11:18 ID:5QbLFtVD
>31
お見事。
33名無しさん@ピンキー:03/06/08 13:39 ID:PqNW3mqd
>31
乙。つか、前スレの>985、不覚にもワロタ
34名無しさん@ピンキー:03/06/08 14:26 ID:r1VyJebT
1000ヨカタよ! 乙!
陽子とケイキのやり取りも藁た。
35名無しさん@ピンキー:03/06/08 21:38 ID:9AClqStP
とりあえず即死はまぬがれたようだ
36名無しさん@ピンキー:03/06/08 21:48 ID:KG720MDM
やれやれ良かった良かった。
37名無しさん@ピンキー:03/06/08 23:42 ID:U0fbMHuI
・・・・・・生きてる・・・・・・
38名無しさん@ピンキー:03/06/09 00:30 ID:u5hTtKek
すごいや!
前スレ埋め立てお見事!
39名無しさん@ピンキー:03/06/09 01:52 ID:J6NPsMRX
前スレ見てキタ━(゚∀゚)━!!!!
面白かったよ。
40前スレ805:03/06/09 02:39 ID:mcm9XcmN
前スレ805=940=956でつ。
ひっそり予告した通り、鬼畜女王様貼り付けるでつ。
まだ全部出来てないし、いつちゃんと上がるか不明で、内容的にもかなり中途半端でつ。
でも賑わし用として、取敢えず新スレ一発目に鬼畜女王様新編SS逝きまつ。
付き合って下さる気のある方、完成まで生温かい目で見守って下さい…。

※人物関係は前スレ陽×浩、景麒虐めの設定でつ。
41鬼畜女王×愛玩奴隷1:03/06/09 02:41 ID:mcm9XcmN
宵の浅い臥室に、二つの影があった。
一つは紅。もう一つは極薄の金色。――対比的な色彩で組み合わさる、慶の主従である。
主上、と求める声が、光源の少ない堂室に響いた。
榻(ながいす)にしどけなく身を凭せ掛け、陽子は膝頭に縋り付く下僕を冴えた瞳で見詰めている。普段は括って上げている髪が今は下ろされ、水分を吸って臙脂に染まっている。その後ろの背凭れには、水気を帯びた綿布が引っ掛けてある。
軽く上気した頬の瑞々しい艶めきや、寛げられた胸元や裾が、入浴の後だと云う事を物語っていた。
陽子の右手には、蒼い切子硝子の小さな高杯(たかつき)がある。杯の中で、葡萄酒色した丸実のものが、ころりと揺れた。
「…やれやれ。湯浴みから上がれば、待ってましたとばかりに現れやがって。偶にはゆっくりする時間くらい、与えてくれてもいいと思うが?」
「――不躾である事は重々承知。…しかし、御約束を頂きましたから」
確かにしたけどさ、と陽子は高杯を弄びながら呟く。
「せめて、駆け引きや雰囲気や。…そう云う趣向も踏んで欲しいものだな」
景麒は主人の不満を、異世界語で話されたような貌をしている。陽子はそれを見て溜め息を吐くと、
「…ま、朴念仁のお前にそれを望む事自体筋違いか。――しかし、それではあまりにもつまらん…」
と言って高杯の中から固体を一つ取り出して口に放り込んだ。軽く噛み砕いてから上を向いた景麒の顎に手を掛け、口移しでそれを与える。景麒は送られたものを飲み下しながら、主人の柔らかな舌を求めて唇を重ねた。
陽子が求めに応えると、景麒は更に深くを求めてくる。強く身体を引き寄せられた所為で、陽子の掌に在った高杯が転げ落ちて、中身が床に散らばった。
「…ああ、全く…。誰が片付けると思ってるんだ…」
叱り付けるようで、揶揄うような声で囁きながら、陽子は下僕と口付けを繰り返す。
そうやって何度目かに舌が交わった時、突然景麒の背がびくりと震えた。身体の芯から突き上げるような火照りと眩んでいく意識に、景麒は動揺する。
42鬼畜女王×愛玩奴隷2:03/06/09 02:45 ID:mcm9XcmN
「――…『来た』みたいだな…」
下僕の変化を見遣って、陽子は嗤う。
「…しゅ、主上?…一体、何を…っ?」
変調に取り乱しながら、景麒は目前の主人を見詰めた。驚愕に開かれる紫の瞳を、陽子は嗤って見返す。
「身体が可変しい?それはね、さっき与えたものの所為だろう。あれは少し前に、雁の御仁から『食べると面白い事になる』と言われて貰った代物だ。
要は、媚薬だな。…だが、自分で試す気にはなれなかったから、今まで取って置いたんだけど。まさか、こんなに速く効くとはね。…さて、効き目はどんなものかな…?」
呟きながら、陽子は下僕の服の下に手を滑り込ませた。軽い皮膚接触に、景麒は身体をびくつかせる。陽子はふためく下僕を制して、その衣を崩した。
なぞるように触れると、平素は低温気味の景麒の肌に熱が昇っている事が判る。自分の手より少し高めの体温を確かめながら、陽子は掌を胸から腹に下らせ、更にその下まで突き進ませた。
爪先が、既に屹立している局部を掠める。
「あっ!」
指先で軽く触れられただけで、景麒は昂ぶった声を上げた。――機敏さを増している事が、思考の鈍りつつある頭でも解った。
「…ふぅん。ちょっとは変わるみたいだな…」
好い標的を見付けた悪戯っ仔のような貌で、陽子は景麒に触れる。その一方で、乱した景麒の上着を広げて、白い胸を空に晒した。
陽子は、景麒の胸の上に小さく影を落とす突起にふっと軽く息を吹きかける。
「ぁうっ…!主上、御戯れを…!!」
「情けない声。偶には欲求を抑えようとか、そう云う努力をしてみろよ」
「そ、そんな…はぁう!!」
「う、ご、く、な。神秘の獣というなら、その証を見せてみろ。色情に狂っても、主人の命令が利けるな?」
「っ…これが、御命令、ですか…?」
「聴き返すな。一回で理解しろ」
低く言うと、陽子はそそり立った身体の先端を軽く捻った。
「ふあぁぁぁっ!!」
「喚くな、煩い。発情期の猫以下だな、お前は」
「んぅうっ…」
陽子が景麒を指で押し上げ、掌底で転がすように擦る度に、電撃が流れたかのように景麒の背が波打った。時に優しく、時に荒々しい刺激が緩急をつけて景麒を責め立てる。
43鬼畜女王×愛玩奴隷3:03/06/09 02:47 ID:mcm9XcmN
「あ、ぁ…っく…はぁ…っ」
嗜虐と慰撫に血流が乱され、景麒の吐息が荒がる。媚薬の所為で増長した敏感さに、これ以上に無いほどの興奮を引き起こされて、今にも快楽の頂点に昂騰してしまいそうな身体を、景麒は必死で抑える。
「ふ、ぅぅ…しゅじょお…」
硬さと熱を増すそれを、陽子は執拗に弄繰(いじく)った。昂揚に耐えながら押し寄せる快楽に酔い、愁眉を寄せる下僕の貌を、陽子は可笑しそうに眺める。不意打ちに、平たい胸に舌を這わせた。
「――ああっ!!しゅじょうっ!」
煽動に抑制が吹き飛んで、景麒は言い付けを破った。
「これ以上はもう…!!御許しを…ッッ」
乞いながら伸び上がって、景麒は陽子を榻の上に突き倒した。仰向けに倒なった主人の身体を圧して、弛んだ襟元から肌を啄ばむ。艶やかな肌に間近で触れると、花湯の香りに鼻腔を擽られた。
「戯け者が」
低く呟いて、陽子は下僕の首筋に歯を突き立てた。叱責と噛み付きの衝撃に、景麒の陽子を抑えつける力が一瞬緩まる。その隙に、陽子は身体を滑らせて椅上から脱し、立ち上がり様、うつ伏せに倒れ込んだ下僕の上に馬乗りに乗った。
「動くなという命を堂々と破ってくれたな?この淫縦め。…前々から不満に思うことがあった。――お前は自分の欲ばかり追い求めて、わたしを満足させる事が少ない」
もがく下僕を組み伏しながら、陽子は景麒の腕を掴み上げる。
「事を為すのに必死で、気の利いた台詞や洒落た仕草一つ出来ない拙さが、正直、癪に障る時がある。――丁度好い機会だから、それを身体で判らせてやろうか…?」
今度は動くなよ、と陽子は脅すような声で景麒に言った。
「逆らえば、金輪際、相手をしてやらん。哭こうが喚こうが、二度と触れる事を許さないからな。――それが厭なら、わたしの言う事を聴け。…返事は?」
「っぅ…はいぃ…」
暴走しかける欲求を、僅かに残った理性と冷静で抑えながら、景麒は主人の命に答える。
「ふ。聞こえてはいるようだな。…取敢えず、今まで鬱積していた分を晴らさせて貰う。――先ずは仕置きだ」
陽子は呟くと、景麒から腰紐を奪って、震える白い両腕を後ろ手に縛り上げた。
44前スレ805:03/06/09 02:50 ID:mcm9XcmN
一応止めますが、こんなんOKでつか?
45名無しさん@ピンキー:03/06/09 02:59 ID:OPVC7CYX
全然OKでございます!いたぶられ景麒に萌え萌えでつ

続きヘイ!щ(゚Д゚щ) カモーン
46名無しさん@ピンキー:03/06/09 03:14 ID:5pqq6TFm
鬼畜女王様OKです、萌えです
続き激しく期待
47名無しさん@ピンキー:03/06/09 04:46 ID:TxuPxb7/
真の女王様
ステキでつ!!
48名無しさん@ピンキー:03/06/09 11:09 ID:qymNWhZE
陽子様ステキ!!見習いたい…
止めないでドンドンお願いしまつ
49名無しさん@ピンキー:03/06/09 16:01 ID:DwNNBcpZ
鬼畜女王最高!
しかもこんなところで止められるとは、
景気だけでなくこっちも女王に放置プレイを受けているようです!(;´Д`)ハァハァ
50名無しさん@ピンキー:03/06/09 18:38 ID:rwQPzDNk
虐ぶられる景麒萌えでつ(´Д`)ハァハァ

鬼畜女王も(゚∀゚)イイ!!

続き禿しくキボン
51名無しさん@ピンキー:03/06/09 18:41 ID:LL8BNdF/
景麒がこれほど被虐キャラだったとは!
女王様と似合いすぎ 
続きをお待ちしてまつ
52名無しさん@ピンキー:03/06/09 19:29 ID:CZfMd9sW
女王様のお仕置きキタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!
53へたれ司書:03/06/09 20:35 ID:rwhfUlb9
文字通りの某へたれです。
過去スレ2、収容しました。現行スレ(このスレ)の張替え完了。

ご指摘事項、作品UPはまた後ほど。

本当に色々とすいません。
54名無しさん@ピンキー:03/06/09 20:42 ID:yI8k+88O
司書さん乙です
55名無しさん@ピンキー:03/06/09 21:17 ID:LL8BNdF/
司書さま
乙悦。
前回の更新から3ヶ月足らずで2冊目が終わっちゃったんでつね。
大変でしょうが、よろしくおながいしまつ。
56名無しさん@ピンキー:03/06/09 22:02 ID:wRdc7Lax
司書様乙で御座居ます。
これからも管理をおながいしまつ。
57前スレ805:03/06/10 01:07 ID:TRZmYl4G
御声援感謝でつ。
皆さんの御期待に添えられるか判りませんが、ガンガって続き書きたいと思いまつ。
色々立てこんでるので、この先マターリペースになりまつ。
放置プレーになったら、御免なさい。
不肖の戯作ですが、続きをドウゾ↓。
58鬼畜女王×愛玩奴隷4:03/06/10 01:08 ID:TRZmYl4G
「何度言っても言う事を利けないような腕は要らん。手癖の悪さは、矯正せねばな」
ギュ、ときつく縛られて、景麒は幽かに声を上げる。
「痛い?――そりゃそうだろうな。でなければ、仕置きの意味が無い。――次は、この口だな」
陽子は言い、榻の背凭れに掛けてあった綿布を取って、景麒の口の中に押し込んだ。うめく下僕を無視して、その上から帯で猿轡(さるぐつわ)を嵌め、完全に口を封じる。
「言葉遊びも出来なければ、心を揺るがす弁明も紡げないような口は、在っても仕方が無い」
言い切って拘束を終えると、陽子は景麒から降りた。そして身体の向きを、半分だけ変えさせる。下肢を目下に晒させ、陽子はそれを掴んだ。
「――最後は堪え性の無い、コレだ」
呟きながら陽子は、空いた手で夜着の袂から深緑の髪紐を取り出した。そして躊躇う事無く、それを景麒に巻きつける。
「…この色を気に入っているんだからな、絶対に汚すなよ」
「んむっ?!――ん、ふうぅっ!!」
びし、と張って根本から登頂までを巻き込むようにしながらきつめに縛り付ける。圧迫に、景麒は身を捩らせた。
「諸悪の根源は此処だ。色欲を圧する方法を直に叩き込んでやる」
そう言って陽子はくつくつと嗤った。笑声の下で、服を乱されて縛られ、身を悶えさせる景麒の姿が、異様な淫靡さを醸し出している。
完全に自由の奪われた景麒を見下ろし、陽子は不敵に笑むと、臥台から薄い上掛けを取ってきて、ばさり、と景麒の上に投げ掛けた。
「これからわたしの言う事を、よく聴けよ。一度しか言わないからな」
視界が零になった景麒の耳に、主人の言葉がくぐもって届く。
「命令は簡単な事だ。『わたしが良いと言うまで、居ないものとして振舞え』。――声は勿論、動く事も許さん。…それが守れたら、褒美をくれてやってもいい。精々、耐え抜くんだな…」
身動(みじろ)ぎのしない上掛けを見遣って、陽子は忍び嗤う。「主上」と外から呼び声が掛かったのは、その時だった。
布の下で、景麒は意識を朦朧とさせながら、唐突に現れた声の主に眉を顰める。
陽子は動かぬ景麒に一瞥をくれると、「入れ」と言いらえながら、入り口に向かって足を踏み出した。
59鬼畜女王×愛玩奴隷5:03/06/10 01:10 ID:TRZmYl4G

言いらえに応じて、宵の臥室に冢宰が入ってきた。
「今宵は御招き頂きまして…」
堂室の入り口から静かな仕草で入ってきた浩瀚は、部屋主の姿を見遣って少し目を瞬いた。
余裕の微笑で向かってくる陽子を視界の端に捉え、その背景に目を配る。
仄昏い部屋、絨毯の上に転がる硝子の高杯、点々と床に散らばる果実に似た物体、――そして榻の上に掛けられた、人ほどの大きさで不自然に盛り上がる布。
「…先客が御在りでしたか」
「いや?そんなもの居ないよ」
陽子は微笑しながら浩瀚に近付くと、その首に腕を絡めた。
「それでは、この状態を何と申し上げたら宜しいか。――癇癪でも起こされたような有様ですよ」
「ん、まぁ、そうだな。少し蟲の居所が悪かったかもな」
「それはそれは恐ろしい…」
語尾は、唇を封じられて掻き消される。珍しく早急に触れたがってくる女王を相手にしながら、浩瀚はチラリと榻に、目を遣った。
「――…全く、大胆不敵と申されますか…。よもや、このままなさる御積もりですか?」
くすくす、と愉快そうな笑声が陽子の咽喉元から零れる。
「この部屋には、わたしとお前以外、『誰も居ない』よ?それなのに、一体何を躊躇うと言うんだ」
恐いのか、と陽子は揶揄うように囁いた。
「…ええ、まあ。あまり度胸の強い方ではありませんので」
「そういう謙遜の仕方は、嫌味にしか聴こえんな…」
囁いて、陽子は浩瀚に再び口付けた。
「――で、お前は如何したい?得体の知れない恐懼に気が引けるというなら、このまま引き返すか」
「――…まさか」
小声で答えると、浩瀚は陽子を抱き上げた。女王を両腕に抱きながら、思いの外軽々とした仕草で臥台に向かう。
「未来への怯懦より、目前の誘惑の方が強いようですよ…」
「ふふ。これしきの事を誘惑と言う?」
「貴女は意外と御自分の事を御分かりでない。玉座を辞された主上は、御自分で御思いの以上に、余程魅力的で在られる。――特にそのように着崩れた御姿ほど、艶めかしく蠱惑的なものは御座居ません」
60鬼畜女王×愛玩奴隷6:03/06/10 01:10 ID:TRZmYl4G
「…わたしの意思とは関わりないな」
「心にも無い事を。…澄まし貌で他人(ひと)を虜囚(とりこ)にするというのに、存じないと申されるか。…この手腕で、台補も陥落なされたのですか?」
浩瀚は懐中で艶やかに微笑む女王を柔らかな褥に下ろした。陽子は敷布の波に身体を委ね、誘う仕草で浩瀚の輪郭をなぞる。
「陥落も何も。あれは元々主人の命には逆らえんからな。――手応えが無かったぞ」
悪女の微笑が天蓋の下に満ちた。身体を重ねるように女王の上に乗りながら、浩瀚は問い掛ける。
「畏れ多い事を…。貴女は、台補を何と心得るのです?」
「…宰補、なら政治の片腕。景麒、なら…卑猥な愛玩奴隷(ペット)と言った所か。――まあ、どちらにしろ、愚かで可愛いわたしの下僕さ」
「――それが本音と?誠に恐ろしく、罪深い方だな、貴女は…」
「ふふ、その『恐ろしい女』がお前の仕える国の主だ」
失望したか、と陽子は妖しい光を湛える瞳で問うた。
「とんでもない。『仕え甲斐がある』と申し上げたでしょう?寧ろ、わたしは貴女のそう云う処に惹かれましたから、文句など言おう筈がありませんよ。――…さて、本当に宜しいのですね…?」
「何を?」
念を押すように訊かれた浩瀚の問い掛けに、陽子は真意を十割十分解り切った貌で訊き返した。
「…あくまで白を切り通されますか。まあ、それも宜しいでしょう。――この先、如何なっても、わたしは存じ上げませんよ…?」
「お前が案ずる事など何も無い。――そんな事より先に、わたしを満たしてくれるかな?」
明らかな徴発に、浩瀚は幽かに口の端を上げる。
「御命令とあらば、尽力致しましょう…」
応えて、浩瀚は最初から乱れた陽子の夜着に手を掛けた。肢体を堪能するように、首筋からゆっくりと襦袢を広げていく。
「…矢張り、貴女は美しい」
見蕩れるように、浩瀚は呟いた。陽子はそれに、軽い失笑を漏らす。
「…手が動いていないぞ…」
軽い叱咤に苦笑いすると、浩瀚は陽子の肌に唇を付けた。
61名無しさん@ピンキー:03/06/10 10:04 ID:ZsDuNbY6
しゅ、主上・・・これ以上は我慢が・・・(;´Д`)ハァハァ
62名無しさん@ピンキー:03/06/10 16:08 ID:SbZP8U8C
鬼畜女王本領発揮ですね!!この先景麒が報われることはあるのでしょうか・・・。
しかしあまりの淫靡さに思わず (;´Д`)ハァハァ…
63名無しさん@ピンキー:03/06/10 21:02 ID:mNySAG9S
>>53
司書さま乙華麗でした

>>58
早く続けてください…そのままでは私たちが放置プレイされているよう
64名無しさん@ピンキー:03/06/10 21:40 ID:60ZmqDM2
>58タソ

神!!!

愛玩奴隷な景麒にハァハァさせて頂いてまつ(´Д`;)
は、早く続きを…!ハァハァ
65名無しさん@ピンキー:03/06/10 22:10 ID:xYN82sdS
ドゥーイ
今の景麒の状態を妄想するだけで…(;´Д`)ハァハァ
66鬼畜女王×愛玩奴隷7:03/06/11 01:18 ID:4e3iAzdL

景麒は布に隔たれた狭い空間で、主人が誰か――恐らく冢宰――を部屋に招き入れ、間合(まぐあ)っているらしい事を察した。
ぼそぼそという話し声はやがて、臥台の軋る音と甘い嬌声に変わり、室内を淫猥な彩(いろ)に染め上げていく。
景麒はその音を聴きながら、今まで以上に心と身体が乱れるのが判った。
――直ぐ近くで自分に最も近しい人物が、自分以外の他人と身体を重ねている。しかも、本来ならそれは、自分の立場だった。
焦燥と惜念、そして主人を寝盗られている、という嫉妬が景麒の胸に昇る。乱れた心が、朦朧として不安定な精神に揺さぶりを掛けた。
催淫を施された上に緊縛を受けた身体は、最早限界に近い。それに追い討ちを掛けるかのように、必要以上に淫らな声が景麒の鼓膜を貫いて、抑えがたい欲情を掻き乱した。
何よりも、他人の閨房を間近に臨んでいる、と云う事実に煽情される。僅かに残った理性や矜持を悉(ことごと)く粉砕され、景麒の精神は見る間に薄弱化していった。
現実と妄想が入り乱れ、景麒の視野の中に、冢宰と絡み合う主人の幻覚が過り始めた。その幻影は、景麒が視野を隔たれて隔離されている分、却って強い妄執を引き起し、嘗て無い淫情を呼び醒ます。
意識と呼応した身体の否応無い昂ぶりが、禁じられた身体を締め付け、景麒自らを更なる窮地に追い込んでいく。
それを嘲笑うかのように、布の外では危うい声と軋みが激しさを増す。――快楽の頂点に迫るその声に自らも煽られ、景麒は無意識の内に速まる呼吸と、緊縛に押さえ付けられる自身に苦しみ、密かに激しく悶えた。
束縛の痛苦と、聴姦の興奮と。呼吸は速まり、鼓動は爆発しそうな勢いで脈打っている。
昇り詰めて鋭さを増す快感に自我意識を掻き混ぜられて、景麒は身体を混沌に支配された。
一際高い声が宵を切り裂く。外の嬌劇が絶頂を迎えたその瞬間、景麒自身の興奮も天に突かされ、その衝撃で何もかもが吹き飛んだ。頭の中が真っ白で、何も理解する事が出来ない。
景麒は興奮の余波にどっぷりと浸かりきり、縛を振り切って己の欲情を吐き出した事にすら、気付いてはいなかった。
67鬼畜女王×愛玩奴隷8:03/06/11 01:28 ID:4e3iAzdL

浩瀚を自室に返した後、陽子は裸の上に夜着を軽く引っ掛けて、榻に放置した下僕の所まで足を運んだ。
勢いよく布を跳ね除け、その下にあるものを臨む。陽子の目下には、寸前の痴情劇に触発されて達してしまった哀れましくもふしだらな、下僕の姿があった。
緊縛を課していた景麒の身体と、ぐったりとして弛緩した表情に一瞥をくれ、陽子は嗤う。
「――汚すな、と命じたのにな」
陽子は呟き、白い液体で穢された髪紐を手に取った。わざと解け易い方法で結んでおいたそれは、するりと音を立てて景麒から外れる。陽子は髪紐を萌黄に染める白濁の物を指先に一掬いし、明白(あからさま)に嫌味な口調で言葉を吐いた。
「あーあ…、コレじゃあ使いものにならないなぁ。気に入っていたのに、如何してくれよう…」
呟きながら、指先の物を景麒の頬に擦(なす)り付ける。
「自分のした事が判っているか?その様子だと、それも理解していないようだな。――ほんっとうに抑制力の無い奴」
「ん…ふ、ぅぅ…」
景麒が苦しそうな呻き声を漏らすのを見て、陽子は笑みを止めると、「まだ『良い』と言っていない」と冷たい声でぴしゃりと言った。
「命令は守れず、自らを圧する事も出来ず、と。――表向きの姿が、宮中で『氷月佳人』と密かに美辞されるほどの人物だとは到底思えない。…本当に、この穢らわしい裏の本性を晒してやりたいな…」
陽子の独白に、景麒は目を見開く。陽子は悪どい微笑を浮かべながら、景麒の瞳が必死に何かを訴え掛けているのを見て、「でも、やめた」と独りごちた。
「『月』は裏の貌を絶対に見せないものだしね。それを眺められるのはわたしの特権。こんな面白い本性(もの)を衆目に晒すのは勿体無いな。――むざむざ愉しみを、磨り減らす事も無いだろう」
陽子は言うと、「もう、いいよ」と言って景麒に近付いた。
「命令を解いてやる。お前の自己統制力に、端から期待してなんて居なかったさ。お前の在って無きが如きの理性限界くらい、ちゃんと判っているからね」
景麒の口を封じる帯を外し、猿轡を取ってやると、景麒は脱力した貌でそれを吐いた。
「…元気が無いな」
にこりと嗤って陽子は言う。
「――ぎりぎりだったが、凡(おおよ)その命令は守れていたから、免責として褒美を与えてやろうと思ったけど、如何やらお前の方が、それに応えられそうに無いな…」

68鬼畜女王×愛玩奴隷9:03/06/11 01:30 ID:4e3iAzdL
それじゃあ面白くないんだよ、と呟き、陽子は膝を折った。絨毯の上に転がっている蒼杯に手を伸ばし、中に残っていた丸薬を一つ取り出す。
「今の有様では、こちらの溜飲が下がらない。…折角面白くなってきたのだから、最後までちゃんと愉しませてくれ。…主人の希望に応えるのが、下僕としてのお前の使命だろう…?」
言いながら媚薬の実を口先に咥え、ぱきり、と音を立てて歯で割る。そして先刻したのと同じ手段で、陽子は傀儡化した下僕にそれを流し込んだ。
暫しの間を置いて、景麒の身体は再び熱に冒され始める。先刻よりも更に強い衝動が身体の奥から突き上げてきた。芯から込み上げる昂ぶりに、景麒は声を上げた。
「――っくふぁあ…ッ!!」
「…好い啼き声だ…」
うっとりと囁き、陽子は薬の作用と呪縛に自らの意志で動く事の出来ない景麒に空を向かせた。
「…話の続きだ。褒美が欲しいか?」
紫の瞳を潤ませ、声を擦れさせて景麒は言った。
「と、当然…。あ、与えられる物なら、ば、…全て、下賜(くだ)さい…。こ、このまま、棄て置かれる…なんて、あんまりです…」
「ふうん?そこまでいうなら、与えてやろう…」
但し、と陽子は付け加えた。
「お前は言い付けを一つ破った。その罰則を付けさせて貰うぞ」
そう言って、精液で汚れた髪紐をぴしりと張る。平たく薄い、帯状の髪紐を景麒の両目にあてがい、瞼を閉じさせて視野を塞いだ。
「何処に居ようとわたしを見付けられると云うのなら、目がある必要は無いもんな」
揶揄するように陽子は言った。
「代わりに両腕の禁を解いてやる。――欲しければ残りの感覚で探って御覧」
69前スレ805:03/06/11 01:37 ID:4e3iAzdL
浩瀚とのエロを、故あって省略しました。
相手役を限定してしまうと、それ以外のキャラとの交渉が上手く思い浮かばんのですわ。
他の描写にまで手が回らない拙さで、正直すまんでつ…。
70名無しさん@ピンキー:03/06/11 01:41 ID:HssGQseR
鬼畜女王様キタ━━━━。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:. ━━━━!!!
前スレ805士激しく乙!
浩瀚とのエロも惜しまれますがこの景麒だけでも激しく(;´Д`)ハァハァ
放置プレイを耐えた甲斐がありますた
71名無しさん@ピンキー:03/06/11 01:44 ID:L5is9Pur
浩瀚と陽子のエロは、景麒と同じく妄想で補完しました(;´Д`)/lァ/lァ
72名無しさん@ピンキー:03/06/11 01:48 ID:TKR/TTX2
浩瀚とのあんなことやこんなことがないとこが萌えでつ。
景麒タンの描写だけでもう(;´Д`)ハァハァ でつ。
73名無しさん@ピンキー:03/06/11 02:47 ID:iqgwe2Pv
>前スレ805タソ
早くも続きが!見にきてよかった。
こんな時間にハァハァ景麒への萌えが止まらんでつ…(´Д`;ハァハァ

聴覚と想像だけで達しちゃう景麒(゚∀゚)イイ!!
74あぼーん:あぼーん
あぼーん
75鬼畜女王×愛玩奴隷10:03/06/12 01:31 ID:FeUr1Yuc
陽子がきつく縛り上げた景麒の両腕の縛を解くと、その下には薄っすらと赫い痕が残っていた。
拘束から脱し、自由になると同時に、景麒は傍らの気配に手を伸ばす。しかし、それが届く寸前にひらりと躱され、掴み掛けた景麒の右手は空しく宙(そら)を掻いた。
視えない視界の中に、主の気配が揺蕩(たゆた)うのが判った。その気を求めて、景麒は足を踏み出す。しかし、覚束無い足取りと間近に在った茶卓に進路を阻害されて、勢いよく地面に倒れ込んでしまった。
明らかな嘲笑が、堂室に響く。わらう膝を無理矢理起し、景麒は声と気配の方に立ち向かった。
「此処までおいで…」
揶揄う陽子の口調が空気を震わす。景麒はぐらつく意識で揺ら揺らと振れる気配を追いかけた。捕まえようと必死に伸ばす掌は、いつも寸手の処で虚に変わる。
景麒は思い通りにならない身体に苛立ち、とうとう自棄になって気配に飛び掛った。捨て身の構えが攻を奏したのか、空を斬る身体は、所望の物を辛うじて捕り入れる事が出来た。
足を縺れさせ、勢い余ってそのまま倒れ込む。何重にも重なった柔らかな衾褥が、重なって倒れた二人の身体を受け留めた。
押し重なった衝撃に、肌と肌が交わって温もりを直に伝える。確かな弾力を返してくる柔らかな感触に、焦燥に乾いた景麒の胸が燃え上がった。
もう絶対に逃さないよう、四肢で檻を為し、狭い空間に主人の身体を閉じ込める。
「…痛った…。もうちょっと優しく振舞えない?」
毒づくものの、陽子からは逃げる素振りが見当たらない。景麒は劣情に汗ばんだ掌で、その肢体を弄(まさぐ)った。
景麒の手の平が、陽子の身体を探るように、ぎこちなく夜着の上を滑る。なだらかな女体の隆起をなぞりながら中央に向かうと、不意に、指先が絹でない感触に行き着いた。
絹の質感とは確かに異なる、滑らかな肌の触感。夜着の合わせ目を見付けて、景麒は其処から中に指を滑り込ませた。
景麒は、指先に拡がる素肌の感触と曲線で、主人の身体の何処に触れているかを確かめる。焦る仕草で着物の合わせ目を見付け、引き割くように押し開いた。
76鬼畜女王×愛玩奴隷11:03/06/12 01:33 ID:FeUr1Yuc
目が視えない分、残りの感覚を使って必死に主人の身体を当たる。掌の下に拡がる肌の暖かさや柔らかさを、吸い付くような手つきで探り通した。しかし直ぐ様、手で触れ続けるだけでは厭き足らなくなる。
景麒は組み敷いた主人の身体に頬を擦り寄せ、舌を伸ばした。その肌を舌で丹念に舐め取りながら、主人の味を確かめていった。
肌と触れ合えば、その身体から昇る香りに鼻腔を擽られる。甘い匂いは、上がり花湯と、色場で発散された女の香りの混ざったもの。
魅惑の馨が、駆り立てられた衝動を突き動かす。
「…主上…っ」
景麒は興奮に昂ぶった声で、主人を呼んだ。
呼び声には返事が無く。ただ嗤う声が返ってくる。直下に触れ合っている所為で、振動として伝わる艶かしい声と、甘く乱れた吐息が景麒の鼓膜を揺さ振った。
主人の輪郭を撫ぜる内に、舌が丘陵の上に顔を出す突起に行き当たった。景麒は堪らず、それに喰らい付いて吸い上げる。
――この柔らかさが、この感触が、欲しくて欲しくて、欲しくて欲しくて仕方が無かった。
舌を尖らせて乳房をなぞると陽子の身体が、ぴくりと一瞬波打った。
「…んっ…ふふ…舌の使い方が、上手くなったんじゃないか…?」
妖艶に転がす笑声が、景麒の身体に振動で伝わる。陽子の冷たい指先が、景麒の背中を優しく撫で回すように滑っていく。焦らすように撫ぜられて、景麒の身体は益々興奮を覚えた。
「くぅ…っしゅじょお…!」
哀願の響きで、景麒は主人を求める。柔らかな乳房を掌で揉み上げながら、しきりに腰を摺り寄せて、結合の受諾を迫った。
「…馬鹿、焦るな…。時間はあるんだから、もっと愉しませろよ…」
言い返して、陽子は景麒の首筋を舌で舐め転がす。言葉とは裏腹に、性感帯を煽られて、景麒は背筋を戦慄(わなな)かせた。
「あぁ…っ!も、もう、これ以上…っ!しゅ、主上っ、御許しをぉ…っ!!」
「忍耐の無い奴だな…ッ」
77鬼畜女王×愛玩奴隷12:03/06/12 01:34 ID:FeUr1Yuc
舌を打って低く吐き棄て、陽子は緩く開いた肢を大きく動かした。不意を突いて、景麒を太腿の間に挟み込む。昂ぶりの治まらない分身をきつく締め上げられて、景麒は甲高く声を上げた。
「あうぁぁ…ッ!!」
「女(ひと)の希望に沿う事も出来やしない癖に、自分を満たす事ばかりに耽るのだから。――これなら浩瀚の方が余程マシだッ」
棘のある声で言いながら、陽子は膝を擦らせて景麒を刺激する。揉みしだくように嫐(なぶ)られて、景麒は声を迸らせた。
「はぁうッ!!も、申し訳、…ぁあッ!!」
「中まで許す価値も無い。お前なんか脚で充分だ!」
「っあああ!!主上、しょじょおぉ!!!」
陽子は、挟み込んで煽り立てた下肢の昂ぶりを、昂騰にぶつかる極限まで引き付け、唐突に脚を放す。
「!!」
達する寸前に放り出されて、景麒は行き場を奪われた快楽に戸惑った。
「如何した?逝きたいんだろ?ならばさっさと逝くがいい」
「しゅ、しゅじょおぅ…」
突き放した陽子の声色に、景麒は淫悦の消化不良に声を喘がせた。
「何だよ?此処まで高めて遣ったのに逝けないとでも言うか?足りないんだったら、自慰でも何でもすればいいだろう」
陽子は悪辣的な微笑を湛えて下僕を見遣る。
「それとも何か?それは矜持が邪魔して出来んと?淫獣の癖に、今更羞恥を思い出すか」
「そ、そのような訳では…」
瞳を隠された貌で必死に何かを求める仕草を見据え、じゃあ何だ、と陽子は言った。
「その口は飾りか?望みがあるならちゃんと言え。黙っていて考えが通じるならば、この世に言葉など要らんだろうが」
言い切って、放置されて居場所をなくした景麒を一撫でする。予告の無い撫和を受け、景麒は戦慄に震えた。
「――ぅう…つ、続き…」
荒く吐息を乱しながら、景麒は囁くような声で言った。
「つ、主上と続きがしたいんです…ッ」
消え入るような呟きに、陽子は鼻白んだ貌をする。
「は?聴こえない。はっきり言わなきゃ判らんなあ」
78鬼畜女王×愛玩奴隷13:03/06/12 01:36 ID:FeUr1Yuc
執拗な会話の虐待に、景麒は愁眉を寄せて貌を歪めさせる。陽子はその貌を見遣って、「先刻の続きか?」と悪鬼の微笑を浮かべて言った。
「――…お前には学習能力がないのか?ちゃんと何度も教えただろう。わたしとしたけりゃ、御願いしろよ。惨めに這いつくばって許しを乞えばいいだろう…!」
言葉で責め立てながら、陽子はギリギリを掠るような、微妙な接触で景麒を辱める。
「ふ、ひぁぁぁッ!!お、御願いします!先を…、温情を下賜(くだ)さいッ!!わたしに御身体を与えて下さいませ…!!」
懇願に辺り、陽子は口の端を上げる。
「――ふん。出来るじゃないか。ならば最初からそうしろよ」
吐き棄て、陽子は景麒を手に取る。ひんやりとした掌の感触に、景麒は大きく身体を引き攣らせた。陽子はその反応を愉しむように囁く。
「…知ってるか?女のカラダは男と違ってそう容易く極まらない。わたしはな、お前と交わってこの方、心の底から満足させられた事が殆んど無いだ。…だから課題だ。わたしがいいと云うまで絶対出すなよ。
――貌以外に大した長所のないお前も、一つくらいは、主人の望みに応えて漢(おとこ)をあげてみせろ」
「っう…は、はい…」
景麒が応えるのを見遣って、陽子は自らの胎の中に景麒を導いた。
「……う、くは…ッ」
忍び入ると同時に、熱く息衝く内壁が柔らかに景麒を迎え入れる。絡み付かれるだけで早くも達しそうな勢いを、景麒は必死で抑えた。
「…如何した?早く動けよ…」
脳天から快楽に蕩かされて陶然とする景麒の頬を軽く叩き、邪険そうに陽子は言った。
「…も、申し訳ありません…」
翳み掛かった頭で反射的に答えると、景麒はゆっくり動き始める。
呼吸に合わせ、加速度的に腰を突き動かしていくと、擦れ合った内部が蜜に満たされていった。
「…ん、ぁっ…!もっと!!もっと早くッ」
景麒の動きに合わせて陽子が腰を振る。命令に応えて景麒が動きを速めると、内部が更に息衝いて熱を灯した。強く絡まり合う身体が、景麒を淫楽の彼方に誘う。
「全然足りないッ!!もっと強く!!もっと奥まで入ってっ!!」
「は、はいぃ…ッ」
79鬼畜女王×愛玩奴隷14:03/06/12 01:38 ID:FeUr1Yuc
骨の髄まで色情に浸され、景麒の意識は疾うに臨界を超えている。主人の命令という抗えない力と己の肉欲の為すがままに、景麒は身体を突き動かした。
激しく動く分だけ、締まりがきつくなる。寄せては返すような重圧に巻き込まれ、奥に居るのに、もっと奥まで吸い込まれるような錯覚を覚える。景麒は、その目も眩むような快感に心の底から酔い痴れた。
「ぅ、ふぁ…っ、しゅじょう…ッ!!」
髪紐で為された目隠しの結び目が解けて首筋に落ちる。景麒の目前に朧げな視界が拡がった。久方ぶりに蘇った世界に飛び込んできた主人の髪色が、痛いほどに眩しい。ゆらりゆらりと揺れる紅が痴情を盛り上げ、景麒は興奮に打ち震えた。
「しゅ、しゅじょう…ッ!!もう…!!!」
景麒が弱音を吐くと、陽子は解けた目隠しの端を掴み、手綱を握る仕草で力任せに引っ張った。
「駄目!!まだッ!!」
「ふぁぁぁッ!!」
「まだまだ飽き足らないんだよ…っ」
上肢では騎獣のように動きを制御され、下肢では暴れろと言わんばかりに締め上げられる。
「ぁうあ!!そ、そんなに…ッ、そんなに締め…!!――ぅはぁあああっっ!」
矛盾と倒錯にギリギリの部分で抑制された衝動が爆発する。景麒は陽子の制止に応えられずに、熱く煮え滾る猥情の全てを噴出した。閉じ込め切れなかった部分が暴走して、白濁の物体が主人の貌にまで飛び散る。
陽子は軽く舌打ちすると、とろんとした白い液を手の甲で拭って、ぺろりとそれを舐め取った。
「…全く、身体の学習能力は知能以下だな。本当に忌々しいったら…」
景麒は荒く息をしながら、立腹する主人の機嫌を計った。
「も、申し訳…ないです…」
何処か泣きそうに眉を寄せる景麒の貌を見遣って、陽子は深く息を吐く。
「謝るだけならタダ。本当に悪いと思うなら、少しは身体で応えて見せろ。――正直、相手する気が殺がれる」
陽子の独白に、景麒は焦りを浮かべる。二度目の激昂に鈍磨した身体で力を振り絞り、主人の細腕に乞い縋った。
80鬼畜女王×愛玩奴隷15(ラスト):03/06/12 01:39 ID:FeUr1Yuc
「ど、努力致します…。だから、どうか御見捨てにならないで下さい…!!」
切実に叫ぶその貌を暫く見詰め、陽子は軽く失笑した。
「…馬鹿だな」
囁いて、景麒の頬に手を触れる。
「見捨てたりなんかするものか。――愚かで卑しいからこそ、いとしいんだよ。…お前はこの世で最も厭しく愛しい、たった一人の半身だからな。望みとあらば、心行くまで愛してやる」
ふ、と軽く触れるだけの口付けを景麒の薄い唇に落し、陽子は悠然と微笑む。
「…少なくとも、わたしがお前に飽き果てる、その時まではな…」

陽子は二回目の入浴から上がり、新たな夜着に身を包んで臥室に戻った。
臥台では、体力を消耗しきった下僕が薄い寝息を立てて眠り込んでいる。熟睡する様子を察して、陽子は薄く笑んだ。
不意に、足の爪先が何かに当たる感じがした。何気に目を遣ると、其処に丸薬が落ちている。
点々と散らばるそれを拾って、陽子は溜め息を吐いた。
「…にしても、何て恐ろしい物なのだろう…」
――大半は下僕に流したものの、陽子も僅かに媚薬を服んだ。その所為か、普段より貪欲だったと他人事のように内省する。
たった少し摂取しただけだというのにな、と陽子は独りごちると、傍らに転がった高杯に手を伸ばして拾い上げた。
「…侮り難いな、本当に」
呟きと共に手を離す。禁断の実はころりと硝子の高杯の中に転がり落ちて、キン、と澄んだ音を立てた。
                              〈了〉
81名無しさん@ピンキー:03/06/12 01:44 ID:aAALXOQr
リアルタイウで鬼畜女王様キタ━━━━。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:. ━━━━!!!
激しく乙!激しく(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
82前スレ805:03/06/12 01:53 ID:FeUr1Yuc
毎度お疲れ様でつ。
何とか終りますた。御目汚しで合掌でつが、御希望に沿えられたでしょうか?
こんな屈折しまくった虐待女王と超受け被虐下僕にして御免なさい。
男女役割完璧逆ですね。でも、『真夜中は別の貌』ってことで御愛嬌を。
「ヲイヲイ、こんな女王やったら国潰れるでぇ?」等の突っ込みも御座居ましょうが、それはスルーを(w。
各キャラ完璧に別人ですが、個人的に鬼畜女王書いててチョー楽しかったです(w。変態でゴメソ。
そいじゃこのへんでおいらは消えまつ。
他の職人様方の続き物を心待ちにしてるでつ。
あと、司書さま乙でつ。
83名無しさん@ピンキー:03/06/12 02:36 ID:JQdERfIS
805さん、乙!乙!乙!乙!乙!乙!乙!乙!ハァハァハァハァ…

いや、ここまでされても失道しないところを見ると、
下僕はかなり満足しているとみますたw
しかし…早漏で獣なのか…景麒w 妙にイメージピッタリなのが藁
84名無しさん@ピンキー:03/06/12 04:21 ID:Jfbpy98G
お疲れ様でしたっ
景麒攻めより女王様攻めのほうがハァハァできることに気づいた
805さん!ありがとうございまつ
再度のご降臨を激しくお待ち申し上げまつ!
85名無しさん@ピンキー:03/06/12 09:46 ID:32kN0yOq
陽子と楽俊のバカップルを書こうとしたら指と脳みそがつった・・・
漏れには書けそうもないです(ノд`)・゚・。
86名無しさん@ピンキー:03/06/12 12:07 ID:9Pg5Mjkl
805さん、乙華麗!!
これを読んでたら
尚隆が陽子に媚薬を使って、

不意に動悸がした。
乳房が妙に張りつめている。
布に擦られて、襦の中で乳首が屹立したのが判る。
おかしい。
尚隆に異変を悟られないように、背を向けて窓の外を見るふりをする。

なんていうのを妄想したっす。
87名無しさん@ピンキー:03/06/12 13:36 ID:R8o8AXrI
>>86さん!寸止めはダメッス!(ノД`)・゚・

それを書くべし書くべし書くべし!!
88名無しさん@ピンキー:03/06/13 13:32 ID:WVGmEkL3
>85
ぜひぜひ楽俊×陽子お願いしまっす!
景麒×陽子と並ぶスタンダードカプなのに、なんでこんなに少ないのか。
チュウだけでもいいので書いてください〜。
89名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:21 ID:wZXza3oB
以前書いた自家発電楽俊のアナザーサイドでございます(ワラ
出来上がってみたら、エロ含有率0.5%ですた。スレ違いスマソ(・ω・`;)


「・・・楽しみにしてるよ」
くすくすと言う笑い声と一緒に銀の粒を小鳥に含ませる。
青い羽を数度撫でてやり、窓辺から雲海へと放つ。
空の青に小鳥が溶け込むまで見送り、陽子は軽く背伸びをした。
「よし、私も出かけるか・・・班渠」
卓の上に広げられている書面や筆を脇にまとめ、自分以外誰もいない部屋に声をかける。
(ここに)
姿をあらわさず気配だけを漂わせる。
「これから雁行く。連れてって欲しい」
陽子は部屋の隅の物入れから平民の男が着る着物を取り出す。
(いまから・・・ですか)
「そう、いまから」
着ている官服を脱ぎ捨て、粗末な着物に袖を通す。
(台輔はなんと・・・)
「ないしょ」
けろりと言い放ち、陽子はてきぱきと身支度を済ますと、水禺刀を卓からつかみあげ背中に結びつける。
90名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:22 ID:wZXza3oB
「大丈夫、なにかあればすぐ戻ってくるから。手紙も置いていくし」
(・・・御意)
気配がかすかにため息をついた。

誰にも見つからぬように金波宮を抜け出し、久しぶりに爽快感を味わって陽子は軽く伸びをした。
「これが知れたら台輔がどんなにお怒りになるか・・・」
「知らない。第一、景麒が悪いんだ。最近、朝議が終わったかと思えばろくに人の顔も見ないですぐ自室に戻るし、呼んだって来ないし」
「・・・台輔にも事情がおありなのですから・・・」
「それならそれで私にはっきり言えばいいじゃないか。具合が悪いなら悪いで言ってくれればこちらも無理はさせないようにするし。それとも私にいえないようなことなのか?」
(それは・・・)
よもや発情期だなどとこの歳若い女王に言えるわけもないし、麒麟が王に告げていないことを使令の自分が耳に入れていいものでもない。
「それに、桓たいもおかしいんだよ。最近仕合ってくれないし、顔見ても逃げるようにどこかに行ってしまうし」
(それはそうでしょうとも)
桓たいとて半獣である。
いくら理性で押さえつけたところで獣の性は押さえきれるはずもない。
どうせこの無邪気で無頓着な王は、気付くこともなく無防備に近寄っているのだろう。
景麒と桓たいにとっては、この上なく残酷な状態である。
(予王みたいになられても困るが、もう少しなんとか・・・)
班渠は口の中で言葉を噛み潰し、話題を変えようとした。
「ところで、突然に雁国に行くと言われましたが、延王にはどのようなご用事で?」
「いや、行くのは玄英宮じゃなくて、楽俊のいる大学だ」
91名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:23 ID:wZXza3oB
会うのはひさしぶりだと楽しげに語る陽子に、班渠は忠告しようとして思い直した。
どうせ、あのネズミの半獣なら襲うほどの度胸もないし、襲ったところでたいしたことにはなるまい、と。
いざとなったら自分が飛び込んでいけばよいことだし、少々痛い目にあったほう無知で周りを苦しめている王にとってはよい薬になるのでは・・・。
班渠は心の中でにやりと笑うと、一路雁国へと急ぐのであった。

人気のない大学の屋根の上に音もなく降り立つと、陽子は慣れた足取りで楽俊の部屋の窓へと歩み寄る。
すぐ声をかけようとして思いとどまる。
見慣れぬ人型でいる楽俊が新鮮で、一心に本を読んでいる後姿がたくましくて、意味もなく心臓が高鳴るのを感じた。
そう言えば、蓬莱では男の人をじっと見ることはなかったな、と、ぼんやりと思う。
両親からは男女間のことを話すのははしたない事だと教えられていたし、男性を見つめるなどはとんでもない話だった。
こちらにきてからは色々な事がありすぎて、男に囲まれた生活をしていても「男性」としては誰かを見つめたことはなかった。
(ああ、男の人なんだな・・・)
そよそよと流れる風に時も忘れて、自分より広い肩幅を眺めていた。
ふと、視野を青いものがよぎった。
自分が放った青鳥が、やっと到着したのだ。
青い小鳥は部屋の中で2、3度旋回すると部屋の主の机に降り立った。
楽俊が銀の粒を含ませるのが見て取れる。
どんな顔をして自分の手紙を聞いているのか気になって、少しだけ窓から顔を出して覗き込む。
楽俊は目を閉じて聞いているようで、こちらに気付く様子もない。
しばらくすると、なにやら楽俊がもぞもぞと身じろぎをはじめた。
92名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:25 ID:wZXza3oB
不審に思ってみていた陽子だが、しばらくしてやっと級友たちが教室の隅で人目もはばからず話していた男性の行動のひとつに思い当たった。
次第に動きに激しさを増してくるのを見て、陽子はそっと窓辺から離れた。
陽子は人差し指を口に当て、真っ赤な顔をして班渠にまたがった。
「え・・・と・・・やはり雁に来たんだから延王に一言ご挨拶しておいたほうがいいと思うんだ・・・」
消え入るような声でそうつぶやくのが精一杯のようだ。
御意、と班渠は音も立てずに中に舞う。
(このくらいで赤面するようじゃ先が思いやられる・・・)
台輔の女王への思慕を知っているが、欲望を押し込めて黙ってしまう台輔に、相手がこの調子の女王ではその思いが遂げられるのはずいぶん先になることだろう。
思いを告げるだけでその永劫の時が費やされてしまうのではないかと危惧するのは自分だけではあるまい。
台輔もいっそのこと発情期の勢いで押し倒してしまえばいいのに。
そんな物騒なことを考えながら、班渠は玄英宮に向けて虚空を駆けるのであった。

(終)


で、玄英宮ではやはり発情期の延麒が待ち構えてたりして・・・(;゚∀゚)
エロさも萌えもなんもないでつ(泣
漏れの頭の中には天然ぼけの陽子と襲う度胸もない楽俊しかいないらしい・・・(・ω・`;
93876:03/06/13 16:27 ID:S6PNO4Q8
鬼畜陽子かっこいい。あんな風に書けるといいんですが。

自家発電さん(?)の陽子も可愛らしくていいですね〜、発情延麒いいかも。

んで。
(-_-;)PC逝きました・・・・しばらく書けそうにないです・・・
純情延王×陽子、もうしばしお待ち下さいませ・・・・(T_T)
94名無しさん@ピンキー:03/06/13 16:55 ID:QEZJhRjS
>前スレ805神
乙!ハァハァハァハァさせて頂きまつた。
また鬼畜女王×被虐受下僕書いてくだされ

90タソもがんがれ(w
発情期(;´Д`)モエー
新たなハァハァの予感…
95前スレ805:03/06/13 17:07 ID:rg/EiVjK
>>90タン
乙華麗。なんか微笑ましくてよし。
ちゅーか、班渠いいなぁ
>台輔もいっそのこと発情期の勢いで押し倒してしまえばいいのに。
にワロタ。

>>93
イキロ。
気長に待ってる。
96名無しさん@ピンキー:03/06/13 17:07 ID:rg/EiVjK
スマソ。食い残し
97名無しさん@ピンキー:03/06/13 17:27 ID:hwGh8bt8
>>89
前の楽俊陽子の続きですな
班渠がいい味だしてて良いですね
純情女王様も良。シンセンだ…

発情期六太×純情陽子キボンヌ
発情期熊×祥瓊か鈴とかな。激しいのキボン
98名無しさん@ピンキー:03/06/13 19:17 ID:ZTpCU34u
>>89
鬼畜女王様にも相当萌えたけど純情女王様にもかなり萌えますた(*´Д`)
かわいいなぁ陽子たん(*´Д`)

ここんとこネ申光臨続きで嬉しい限りです。
99名無しさん@ピンキー:03/06/13 19:43 ID:64EmL5Ne
>>89さん、乙!初々しい二人にまったりしました。
班渠の発情期を心配してしまった自分は終わってまつか...(;´Д`)
100名無しさん@ピンキー:03/06/13 20:48 ID:pM6AiTai
100。このスレ最高!
101名無しさん@ピンキー:03/06/13 22:02 ID:aMioCpUc
>97(発情期六太×純情陽子)
プチ厨房的発情の六太とそれに気付かず保健室のお姉さんのごとく
悩みを聞いてあげようとして、押し倒される陽子・・・・・・・。
書いてみようかな・・・・・
102名無しさん@ピンキー:03/06/13 22:56 ID:iWChjNVD
>101
楽しみに待ってまつ
103名無しさん@ピンキー:03/06/13 22:56 ID:WNKqCVlP
>101 わーい。待ってるよー。
104名無しさん@ピンキー:03/06/14 01:32 ID:PHsqFKa7
新スレ勃ってから一週間で100突破。
最短記録です(つっても比較は1、2、3の三枚間だけだが)。
105名無しさん@ピンキー:03/06/14 03:51 ID:N6SAaonw
>>101
お願いしまつ!

>>99
陽子が背中に跨った時点で班渠がハァハァ
わざと跳ねるように飛ぶがよろし。
106名無しさん@ピンキー:03/06/14 13:06 ID:opn7SjvI
楽×陽(もしくは陽×楽)が少ないっちゅーんで少し考えてみた…らば。

くりくりと動く、愛らしい大きな瞳。感情が顕著に表れる耳と尻尾。
ふさふさした毛皮は、抱き竦めたら、とても心地が好かったことを良く覚えている。・・・その時は『慎みがない』と言われたけれど。
陽子の目前で、柔らかそうな毛並みが揺れる。
(ふわふわのクッションみたいな…)
そう思った瞬間、陽子は叫んだ。
「あああッ!!もう、辛抱堪らーーーん!!!」
楽俊は突然の絶叫と、次の瞬間に降りかかってきた振動に驚いた。
衝撃と共に、視界が反転する。瞬きして周囲を確認すると、自分が床に倒れこんでいる事が解る。そして、目前(というか自分の上)には、友人の顔。
(こ、これはまさか、『押し倒される』という状況でわっ?!)
動揺しながら楽俊は、短い手足をじたばたと動かしてもがいた。陽子はそんな事お構いなしに、楽俊を抑えつける。
「よ、ようこ?!」
「もう駄目だ!!抑えてきたけど、我慢出来ないッッ!!!!」
そう言って、陽子は楽俊の毛皮に顔を埋めた。

………なーんてギャグにしか出来ない。
(いや、むしろ自分がそうしたい)
…鬱だ。氏のう…(ノД`)゚・。
107名無しさん@ピンキー:03/06/14 15:20 ID:WlFQw7K6
私もねずみさんにすりすりしたい・・・(;´д`)ハァハァ
108101:03/06/14 23:48 ID:rVRrPd/T
SS初心者101号
投下しマッス
109101:?????ラ????1:03/06/14 23:50 ID:rVRrPd/T
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110101:03/06/14 23:52 ID:rVRrPd/T
文字化けが!?
なぜ(T△T)/
111あぼーん:あぼーん
あぼーん
112101:?????ラ????1:03/06/14 23:53 ID:rVRrPd/T
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113101:発情期六太×天然陽子:03/06/14 23:59 ID:rVRrPd/T
雁国玄英宮。そこには一匹の獣が住んでいるという・・・・・・。

「台輔、先日お渡しした書類にお目を通していただけたでしょうか?」
朱衡は珍しく自国にいる麒麟に大量の文書を渡したのは今朝の事だった。
「わりぃ、全然やってない」
何かを押し殺すような、機嫌の悪い声が部屋の隅から聞こえる。
六太は窓枠に顎をのせ、ぼんやりと夕焼けを眺めていた。
渡された文章の大半は他愛のない内容で、わざわざ台輔が処理するような内容ではない。
しかし、それにすら気付かないほど、延麒は追いつめられていた。
「なんと嘆かわしい・・・・・・・」
延麒は数日程前から発情期に入っていた。
麒麟の発情期は毎年くると言う物ではないが、それでも様々な弊害が生じる。
「まじ、ごめん。」
六太にとっての最大の弊害は外に出られなくなる事だ。
どうにもこうにも押さえきれない感情の対象を民に向けるわけにはいかない。
しかし、その事でむしろ欲望が膨らんでしまったのも事実だ。
気を紛らわすために朱衡に持ってこさせた何でも無い書類にすら頭に全く入ってこない。
「いいえ、しょうがない事ですから・・・・・」
さらに言うなら、今の玄英宮には女官が居ない。
この時期の延麒の奔放な肉欲を恐れるように、皆、休暇を取っている。
くぅ、と六太は唇を噛み、腹の底から切なげな声を出す。
「女のにおいが嗅ぎたい・・・・・・・・」
朱衡はそれを聞いて頬をヒクつかせて笑った。
「においを嗅いだらそれでは済まないのが貴方でしょう?」
しかし、六太はその問いには答えず、はたと面差しを上げ、目だけを動かしてきょろきょろと何者かを探す。
「如何なされました?台輔」
突然の反応に朱衡は嫌な予感を感じた。
「陽子のにおいがする!!」
言うなやいな六太は思いっきり飛び上がり、一目散に駆け出した。
それを見た朱衡の溜息の深さは他に類を見ないと言う。
114101:発情期六太×天然陽子2:03/06/15 00:04 ID:aB076vuu
内殿に二人の人影が見える。
一人は玄英宮の主である尚隆、もう一人は紅の髪が美しい若い娘。
陽子は政務の相談を、と言う名目で気晴らしに来たのだった。
二人は仲良く談笑している。
それをこっそりと扉の影から見つめている二つの目があった。
六太だ。
もっと近くで陽子に近寄りたくてたまらないのだが、どうも抑えが効かなくなりそうで恐いのだ。
しかし、いつまでも隠れている事はできなかった。
翡翠に輝く瞳は瞬く間に六太を見つけた。
「六太くん!何しているの?」
陽子は優しく微笑んで手招きをする。
「おいでよ、お土産のお饅頭あるよっ」
そんなに優しくされたら・・・・・・・・・・
六太はしばし躊躇してから陽子をにらみ付けた。
「・・・・・・っ、俺はお前らと遊んでいるほど暇じゃないんだ」
くるりと踵を返すと、肩を怒らせてその場から走り去ってしまった。
陽子はきょとんとして六太が消えた方を眺めていた。
「どうしたんだろう・・・・・・・・?」
ちらりと延王の方を振り返ると、何やら微妙な笑みを浮かべている。
「なにか・・・・・・・・・・?」
いいやと尚隆は首を振った。
何かおかしい、なにか・・・・・・・・・・・・
その何かは陽子には全く見当も付かなかった。
呼べばいつだって、楽しげに駆けてくる小さな麒麟。
一体どうしてしまったのか・・・・・・。
115101:発情期六太×天然陽子3:03/06/15 00:06 ID:aB076vuu
「よし誰も居ないな」
陽子はきょろきょろと周囲の廊下を伺っている。
昼間の六太の様子が気に掛かって、本来の客間である掌客殿を抜け出して来てしまったのだ。
目的地は無論、六太のいる仁重殿。
足音なく羽根が滑るように、陽子は駆ける。
仁重殿は広い。
だが、陽子は以前、六太の臥室に入った事があったので、大体の位置の見当は付いた。
その部屋の側までくると、一つだけ明かりを漏らす扉があった。
ここだ・・・・・・・・・・・
陽子はしばし中の様子をうかがってみた。
どうやら住人は未だ起きて何やら作業をしているようだ。
紙の擦れる音がする。
陽子は手に先ほど渡しそびれた饅頭を握りしめて部屋にそっと入った。
「六太くん。未だ起きてる?」
六太は書類の山に埋もれていた。
突然の女人の来訪に驚き慌てた為、横にあった束を袖に引っ掻け、書類を床にぶちまけてしまった。
「うわぁぁ――――っ!」
慌てた六太は即座にしゃがみ、書類を拾いはじめた。
「あっ!すまない」
陽子が側に駆け寄ろうとすると、六太は大慌てで使令を呼び陽子を制止した。
「ど・・・・・どうしたの?なんで・・・・・・こんな事を?」
あまりの六太の行動に陽子が狼狽していると、六太は急いで床に落ちた書類を拾い集めてまとめて窓の外の雲海に放り込んだ。
116101:発情期六太×天然陽子4:03/06/15 00:07 ID:aB076vuu
肩で息をする六太を呆然と見つめて、陽子は改めて六太に問いかけた。
「六太くん、どうしたの?」
六太の顔に朱が昇る。
「陽子こそ、こんな時間にどうした?」
吐き捨てるように言葉を放った六太は、どかっと先ほどまで座っていた椅子に腰掛けると、くるりと陽子に背を向けた。
明らかに陽子を歓迎していない。
それでも鈍な陽子は粘った。
「昼間、お饅頭を渡しそびれたから、持って来たんだ。」
そう言うと陽子は六太の座る椅子の本来の背持たれ側、六太の正面に位置する寝台にそっと腰掛けた。
「一緒に食べよう」
陽子はにこやかに笑ってぽんぽんと布団を叩く。
こっちの来いと言う意味だ。
陽子が六太に対してこのような振る舞いをするのはいつもの事だ。
彼女は彼の事を弟のように思っているのかもしれない。
しかし、今の六太は発情期。
メスに布団の方へ来いと手招きされれば、当然、欲に煽られる。
陽子と饅頭の甘い誘惑に負け、六太はそろそろと陽子の側に寄り、寝床に腰掛けた。
117101:発情期六太×天然陽子5:03/06/15 00:09 ID:aB076vuu
「はい、甘くておいしいよ」
陽子はにこやかに六太に饅頭を手渡す。
六太は黙って饅頭を受け取りはむはむと食らい付いた。
「ごめんね。」
陽子が六太をじっと見つめて静かに語りかけた。
六太はそれに答えるようにちらりと視線を遣る。
「私、何か六太くんが気を悪くするような事しちゃったんだよね?
私は案外、そそっかしい所があるから、他人を傷つけていないつもりで傷つけているときがあるんだ。王になって一生懸命がんばったら治るかと思っていたんだけど、やっぱりこう言うとこってなかなか抜けないな。」
饅頭を頬張った六太はうむと頷いた。現に今やっている事がそうなのだ。
あまりにもハッキリとした返答に陽子は済まなそうに肩を落とし、そっと六太の頬にふれた。
「ごめん・・・・・・・」
六太も陽子をじっと見つめる。
輝く翡翠の目にさらさらとした赤い毛並み。
頬に振れた手がしっとりと柔らかく心地よい。
褐色の健康的な肌はその胸元に女性特有の柔和な影を落として・・・・・・・!?
・・・・・・・・・・・・・陽子の乳が!見えてる・・・・・・・!
先ほど動いたせいで少し胸元がはだけてしまったらしい。
陽子自身は無頓着なのか気付いていないのか。
ちょっとだけ・・・・・・・・・
六太は陽子の腰に食い込むように指を広げて抱きしめ、ぐいと胸元に顔を埋めた。
「六太くん!」
良かった、許してくれたようだ・・・・・・
この麒麟は本当にかわいい・・・・・・・・・・
自国の麒麟と比べた陽子は、自分に素直に抱きついてくる少年をぎゅっと抱きしめ頬擦りした。
陽子自身の予想では、この後十分ほど仲良く談笑し、それぞれの部屋に戻っておやすみなさいと言う構図だった。
しかし、その時延麒はもう、そんな終わらせ方ができない所まで来てしまっていたのだった。
つづく。
118101:03/06/15 00:19 ID:aB076vuu
(;´Д`)>ハァハァ
一時はどうなるかと思いましたがなんとかあげられました。
どうやらSのブラのせいだったようです。

いっぱい誤字があると思います、目をつぶっておいて下さい・・・・。
119名無しさん@ピンキー:03/06/15 00:37 ID:0Dx1iDzq
>101さん
グッジョブ!!!(;´Д`)ハァハァ
陽子はこの後どうなってしまうのか…。
120名無しさん@ピンキー:03/06/15 01:09 ID:z/XjcwYv
>>118
SS初心者?とは思えんほど文章ウマーです。グッジョブ(・∀・)!
これから狼モード入るであろう発情麒麟に天然赤ずきん(陽子)が如何されるのか(;´Д`)ハァハァ
続き期待。

処で、タイトルに捻りがあるのいいね。
話がわかりやすいし、面白味があるなとオモタよ。
121名無しさん@ピンキー:03/06/15 01:19 ID:42w4n9Ls
このスレ本当最高
101さん、続き楽しみに待ってます!!
122101:03/06/15 16:51 ID:aB076vuu
続き完成!
ラストまで一気にいきます。
もうしばしおつきあい下さい。
123101:発情期六太×天然陽子6:03/06/15 16:53 ID:aB076vuu
陽子が俺を抱きしめてくれている・・・・・・・・
頭に胸に、背中に、そのぬくもりは伝わってくる。
でも・・・・・・欲しいのはソコじゃない。
六太は全身の力を込めて陽子を布団の上へと押しつけ、その反動で少し開いた足の間に滑り込む。
「きゃっ!?」
突然、内股に施された刺激に陽子は声を上げた。
六太ははだけた寝間着の襟をぐいと開き、その膨らみを見つめる。
「・・・・・こっちの饅頭の方がうまそう・・・・・・・」
えっ?と陽子が聞き返す前に六太は女の乳房に貪りついた。

「ひゃあん、ああっ!」

熱くねっとりとした刺激に翻弄され、陽子は抵抗する事をすっかり忘れてしまって声を上げる。
それに気付いた六太は素早く、さらに愛撫をしはじめる。
乳首を口に含み舌で転がし、自身を陽子の割れ目に擦り付ける。
服の上からではあったが、次第にそれは硬く膨らんでいく事が陽子にはハッキリと分かった。

「ああああっ、 いやっ、あん  」

六太が舌で刺激すると律儀に反応を示し、もがいて六太の頭をつかむ。
どうやらようやく抵抗する事を思い出したようだ。
だが、その程度では全く効果がないばかりか、煽情を買うだけだ。
陽子から立ち上るメスの芳香に六太はふとその端正な面差しを上げ陽子を見つめる。
その口元にふと、えも知れぬ笑いが浮かぶ。
それはどこから見ても発情した獣の顔であった。

「ろ・・・六太くん、もう・・・・・やめっ・・・・」

これら始まるであろう事に怯え、震える声で陽子は哀願をする。
そう言ってもがく陽子に六太の笑みは消え去り、感情の無い目で陽子を見据える。
・・・・・・俺は何度も警告した。
こうなったのは・・・・・・・・・・・・・お前の落ち度だ
124101:発情期六太×天然陽子7:03/06/15 16:58 ID:aB076vuu
陽子の寝間着をかろうじてその身に引き止めていた帯を力任せに引き裂き、六太は全てが露となったメスを見つめる。

「やだやだあっ」

陽子は体を揺さぶって六太の拘束を解こうとするが、がっしりと腰を固定され、それは叶わなかった。
六太は陽子がはげしく抵抗するのを尻目にその秘部に顔を寄せる。

「・・いや・・・・・見ないでぇ・・・・・・」

桃色の花からは、しとけなく透明の蜜があふれだしている。
だが、未だ十分とは言えない。
六太は片手で陽子を押さえつけ、もう一方を陽子の秘部に差し込み、その蜜の滴る肉壁をかき回しはじめた。

「ひいいいっ やっ あっ・・・・・あああああああん!!」

体の中で最も敏感な場所を蹂躙され、陽子はひときわ大きな嬌声をあげる。
体を仰け反らせ、びくんびくんと痙攣すると、解けるようにぐったりと褥に崩れ落ちた。
それを見た六太は、つと陽子の内から指を引き抜いた。
その手はぐっしょりと濡れそぼっている。
大人しくなった陽子から押さえつけていた手を離し、自分の服を脱ぎはじめた。
125101:発情期六太×天然陽子8:03/06/15 16:59 ID:aB076vuu
陽子はその少年自身を見止めて愕然とした。
自分が想像していた物とは全然違う。
生々しく先端から白い液を滴らせる肉の固まりがそこに付いていた。

「や、 あ・・・・・・・・・」

抵抗しようと動くと、先ほどの残り火が疼き陽子の抵抗を押しとどめる。
六太は何も言わずに陽子に覆いかぶさり、その胎内に侵入を始めた。
陽子に破瓜の傷みが襲いかかる。
全身を包み込むほどの強烈な傷みに陽子は声なき声を上げ、六太の背中に爪を突き立てる。
しかし、六太はそんな事にはいっこうに構わずに、己の欲望を満たすためだけにぐいぐいと陽子を犯し続ける。

「ひゃあん、あん、 ああうっ」

陽子はぽろぽろと涙をこぼしながら、六太の動きに合わせて嬌声を放つ。
六太の侵入を阻むように陽子の胎内は断続的に六太を絞めつけてくる。
その不規則な周期は次第に短くなってゆき、それに合わせるかのように六太の動きも速く激しくなってゆく。 

「・・・・・・・・・・・うっ」

六太の体が戦慄き大量の欲望を陽子の中に吐き出した。
終わった・・・・・・・・・・・・・?
だが、混濁とした陽子の頭に浮かんで来た言葉は、息をつく間もなく掻き消された。
器用に陽子の体をくるりと反転させ、再び突き入れてくる。
六太が精を放つ度、陽子の傷みは快楽に変わる。
陽子の意識は次第に虚海のように黒く深い闇の中に溶け込んでいった。
ふと陽子が気が付くと、窓の外が明るい。
確かに六太の部屋なのだが陽子の他には誰もおらず、寝間着はちゃんと来ている。
夢だったのだろうか・・・・・・・・・・・・。
しかし、その寝間着は陽子には小さい上、合わせ方は左右反対。
おそらく六太が着せたのだろう。
「これじゃ、死人じゃないか・・・・・・・・・」
陽子はくすりと笑ってつぶやいた。
耳を澄ますと、窓の外で波が打ち寄せる音の他にばしゃばしゃと音が聞こえる。
六太は破瓜の印が付いた陽子の寝間着を洗っていた。
「六太くん!」
窓から身を乗り出して、雲海の中にしゃがみ込んで洗い物をしている男に声をかける。
陽子の呼びかけにぎくりと身を竦ませ、六太はおそるおそる振り返った。
「おはよう。陽子・・・・・・・・・昨日ごめんな・・・」
その瞳は昨夜の物とは違う・・・いつもの落ち着いた光を放っていた。
「ん、いいよ別に。悪いのはあんな時間に部屋に行った私だし・・・・・・・・それに、ちょっと気持ち良かったしね。」
その言葉に六太は目を見張って陽子を見る。
陽子はにこにことその目を見つめ返し、言葉に詰まる六太の頭を愛おしげになでる。
六太は次に言うべき言葉を探して、ふいと視線を宙に逸らす。
そして、見つけた言葉をぶつぶつとしゃべり始めた。
「・・・・だいたいお前は小さかったりふわふわだったりすると、途端に甘くなる。
俺だって一応成獣だ。子供じゃないんだぞ?もうちょっと考えてから行動しろよ」
そうはいっても六太は陽子の手を振りほどこうとはしなかった。
「ほれ、奇麗になったぞ!」
六太はきっちり摘み洗いをした陽子の寝間着を差し出した。
「みんなが起きて来ない内にそれを来て早く掌客殿に戻れ」
それにもっと一緒にいたいと陽子はブーイングを出す。
一瞬、六太の理性が揺らいだが即座に欲望を押さえ込み、陽子を言いくるめてなんとか掌客殿に帰した。
一人っきりになった自室の床に六太はぺたりと座り込んだ。
瞼を閉じて、ほんわりと昨夜の行為と陽子の言葉を反芻する。
だが、こんな気持ちの裏にはいつも不安が付きまとう。
尚隆が知ったら、冷やかしにくるに違いない。
六太はばれぬようにと、ただひたすら祈るのだった。
127101:03/06/15 17:03 ID:aB076vuu
おまけ。

尚隆は朝早くから海岸を散歩していた。
ぼんやりと歩いていると、砂浜の上に紙が落ちている。
「なんだこれは・・・・・・」
それは六太が夜中に窓から捨てた物だった。
書かれている物は文章ではなくいくつかの女人の絵だった。
「ほほう・・・・・・・・・・・・」
尚隆は面白い物を見つけたとにんまりと笑い、仁重殿の方に目を向けた。
あちらの方も何やら朝早くから散歩でもしているのか、雲海の中にいる。
しかし、次の瞬間その窓から現れた物を見て尚隆はぎょっとした。
赤い髪のその人物・・・・・・・・・・・陽子だ。
尚隆は額にしわを寄せると、手に持っている紙を懐にしまい込んだ。
「あのケダモノめが・・・・・・・・・・」
そうつぶやくと、仁重殿の方へと歩いていった。
128101:03/06/15 17:17 ID:aB076vuu
お目汚ししました。
六太視点で書いていたつもりが、途中で彼自身の思考が止まってしまった故、
陽子視点になってしまいました。
その為、ひどくにくい物になってしまい大変申し訳なく思っております。
修行して出直してきます(遁走)
129名無しさん@ピンキー:03/06/15 18:21 ID:eTqRNPH6
>>127
101さん、中々イイよ。遁走しなくてもいいと思うよ。
130名無しさん@ピンキー:03/06/15 20:02 ID:BjeOk78m
>「あのケダモノめが・・・・・・・・・・」
まんまやんけ、延王! 大笑いさせていただきました。
131名無しさん@ピンキー:03/06/15 23:27 ID:tXHW7vU4
>>101
乙華麗(^^)。
寝間着をコソーリ洗う六太、ヨシ。

>>130
はげどー。
ちょっと噴出した。
132名無しさん@ピンキー:03/06/16 00:48 ID:5NNIYwI+
>>101
グッジョブ!
六太モノは普段読まなかったんだが、これはよかった。
自分にとっての新境地ですた。
133名無しさん@ピンキー:03/06/16 08:59 ID:a6mLnaqx
六太カワイイ
次も期待しまつ!
134名無しさん@ピンキー:03/06/16 09:41 ID:sI/57i7A
六太は尚隆受けにしか考えたことなかったから新鮮でヨシ。
六太カワイイ!!
135名無しさん@ピンキー:03/06/16 13:55 ID:+Tsc818/
ホント六太カワイイ!!
ここには神が沢山居ますね
次の神をお待ちしてます
136名無しさん@ピンキー:03/06/17 00:31 ID:AJXTGGrX
物凄い独り言です。本スレじゃ言えないから此処に落としていくんだけど。
「迷宮の岸」で、景麒が泉で水浴びしてくるシーンがあったと思うんスけど、そのシーンを想像して萌えていました。
『水の滴る髪を掻き上げる・・・って、其処は裸?裸ッすよね?!水濡れの上に裸ッすか?!うひぃーーーー!!!』
なーんてな・・・・・・・・・・馬鹿だな。漏れって・・・・・・・・。
137名無しさん@ピンキー:03/06/17 03:50 ID:F9O+Dkuw
女仙の前で堂々と裸をご披露
景麒が景麒たるゆえん
着替えとか入浴もすべて女仙がやっていたんだろうし
シモの世話もなー
景麒は突っ立っているだけだったに違いない
きっと王宮に行っても同じだ
そりゃ予王が女を追い出したら景麒は病むしかねえよw
138名無しさん@ピンキー:03/06/17 05:44 ID:e8OCvF9s
>>137
景麒は突っ立っているだけだったに違いない
に禿堂 
139名無しさん@ピンキー:03/06/17 09:25 ID:Y7hYYxc+
>>137
舒栄の乱から保護された後、雁の王宮でも
他所の城の女官相手にそうだったのかもと妄想すると…ハァハァ
140名無しさん@ピンキー:03/06/17 17:10 ID:w+8ADvgA
>>139
それを知った陽子タンが、「自分の世話ぐらい自分でしろ」と一撃☆
141名無しさん@ピンキー:03/06/17 17:18 ID:F9O+Dkuw
恐るべし景麒クン
「予王はやってくれました」と陽子に向かって前を開いて言い放つ可能性あり

142名無しさん@ピンキー:03/06/17 17:29 ID:w+8ADvgA
>141
「あ゛あ゛?お前何様だ?その根性叩きなおしてくれる」とか言って夜中に陽子タンが仕置き&調教。
143名無しさん@ピンキー:03/06/17 17:54 ID:G5M1G46v
>>142
鬼畜女王様(*´Д`)ハァハァ
144名無しさん@ピンキー:03/06/17 19:49 ID:JzCzqpkH
女王様っちゅうより、教育ママ(ry
145名無しさん@ピンキー:03/06/17 21:18 ID:F9O+Dkuw
>>142
陽子、蹴りひとつ。
倒れた景麒の股間を足でグリグリ。
「ホラ、やってやるよ!」
「あ……ぁっ」
146名無しさん@ピンキー:03/06/17 22:21 ID:hT4uiQGg
>>145
ひでぇ(ワラ
147名無しさん@ピンキー:03/06/17 23:42 ID:KDT3JQuk
書庫見たんですけど
延王×陽子ってないんですかね。
純愛エロで読みたいんですけど。
148名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:32 ID:hn2LarMj
>>136-146
ゲキワラ この流れをSSにしてくれる神はおらんか?

>>147
そういや、意外とない?
149名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:34 ID:m7nP/e7a
>>145
あ〜・・・なんか、陽子って黒のボンテージ似合いそう・・・なんて考えた鬱な自分が居た。
黒のボンテージ(ハイレグ)+黒のブーツ(ピンヒール)+黒の皮手袋(肘まである長いの)+先っぽの分かれてる黒い鞭+黒の首輪・・・
・・・誰か阿呆な俺を埋めてくれ・・・

>>147
前スレ876氏が製作中。気長に待て。
150名無しさん@ピンキー:03/06/18 11:52 ID:TsyXX5ug
,._.,     ♪ 
do-(∀`-) )=

>149
埋めてやったから早くその煩悩の花を咲かせてくれ( ;´д`)ハァハァ
里木のようにたわわに実るのを期待しているぞ( ;´Д`)ハァハァ
151名無しさん@ピンキー:03/06/18 11:59 ID:4uBdnDna
>137
思ったんだけど、麒麟は皆そうなんでないか?
景麒に限らず。(下の世話はとにかく。)
着替えや入浴の世話はみな女仙まかせ、裸見られてもキニシナーイ。
六太も、供麒も、泰麒も・・・・。
きっと王を選んで王宮に住むようになってから、自分でやるようになるんでは。

そしてメス麒麟ちゃん達もそれは同様に違いない。
時々蓬山の時の癖がでちゃって、裸でうろついたりして。
(ぼく地球の木蓮みたいに。)
152名無しさん@ピンキー:03/06/18 13:30 ID:UR9Fwscd
>151
景麒が「裸で御膳には、はばかれる」と言ってるから
一応一般常識としてそんな事は、無いかと

でも性格的に氾麟と延麒あたりは、やりそうだな。
153名無しさん@ピンキー:03/06/18 15:43 ID:Q4+GqTtr
裸で御前……
ここには服がないから・・ではなく、着せてくれる者がいないからって意味だったりしてナw
王宮にいっても女御や女官がいるし、今でも自分では着れないと思うワナ
麒麟は寝るときに裸キボン

>>151
木蓮のように裸でうろつく
萌える設定だ・・・
154名無しさん@ピンキー:03/06/18 16:11 ID:9RbvgCcJ
>152
六太はアニメでやってたよな。裸で空飛んでるの見た時には藁た。
155名無しさん@ピンキー:03/06/18 16:38 ID:jMxW79d6
そー言えば景麒は、泰麒の前で裸(獣形)になっていたな
アニメの方では、背中に乗せていたし
景麒も結構すみに置けないな

801ネタスレ違いスマソ
156名無しさん@ピンキー:03/06/18 16:40 ID:jMxW79d6
追記
泰麒×景麒は、流石に不味いから
泰麒×廉麟をギボン
157名無しさん@ピンキー:03/06/18 16:52 ID:A3iAke4c
>>155
見たい・・・アニメ泰麒編が無性に見たくなった・・・。
158名無しさん@ピンキー:03/06/18 17:44 ID:TsyXX5ug
泰麒編で思ったのだが、驍宗が王として蓬山で遇されてるときはきっと女仙食い放題だったに違いない・・・

それできっと「大人って不潔だぁあ!」と思った泰麒がひとり誰にも言えずにふさぎこんでいて・・・(ワラ
159名無しさん@ピンキー:03/06/18 18:02 ID:DJEufYjR
>152
誰に見られても気にしない、ってこたないだろうが、
少なくとも、女仙に見られても気にしないんじゃ。

>155
獣形なら、どの麒麟だって見られても嫌じゃないだろう。
楽俊なんてどうなるんだよ・・・・・。
160名無しさん@ピンキー:03/06/18 19:00 ID:1zOyCzyp
>158
むしろそれ景麒かもしれないお気に入りの女仙が
昇山者と山を下りたことがトラウマにになって
あんな性格になったりして。
161名無しさん@ピンキー:03/06/18 20:24 ID:ok/ojZVq
>154
禿どー
っていうか演出に藁た。
162あぼーん:あぼーん
あぼーん
163名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:26 ID:mJOVshaj
泰麒を探しに蓬莱に来てチンピラにマワされる廉麟キボン
164名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:35 ID:Q4+GqTtr
「泰麒、麒麟とはこういうものです」
景麒と女仙のご奉仕エチを見せられてショックを受ける泰麒
「ぼ……僕に出来るでしょうか……」
「出来ます、貴方は間違いなく麒麟です」

王を選んだ夜、女仙の声に目が覚める泰麒
「ああ……っぁ!!」 
驍宗と女仙の激しいエチを覗き見てしまう泰麒
「大人って……大人って!!」

ふりかけオチ。
165名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:39 ID:dCXzVtRM
女仙ってテク凄いのかなぁ・・・
166名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:56 ID:Q4+GqTtr
テイエイが「蓬山の女仙の、仙たる証をその目で見たいか」と言っているから(意味違う)
きっと蓬山には他の女仙にはない房室の秘儀とかも伝わっているに違いない

てことは教えるのは玉葉様か? 真君か?
蓬山に来たばかりの女仙を一番最初に食うのは真君とか
167名無しさん@ピンキー:03/06/18 23:59 ID:weWGltYB
玉葉様がふたなりと言うのはどうだろう。
168名無しさん@ピンキー:03/06/19 00:06 ID:JictYxEu
>>163
「ああっ、、とけちゃう!! とけちゃううぅーーー!!」
本当に溶け出す廉麟。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルなチンピラ。
169名無しさん@ピンキー:03/06/19 00:08 ID:vsraBQbU
>>166
あっ。そう言えば、真君ネタ見た事ない・・・!!
170名無しさん@ピンキー:03/06/19 01:37 ID:vsraBQbU
>>156
いや、つーか、泰麒攻めなんですか
171名無しさん@ピンキー:03/06/19 02:03 ID:26p5xF5X
>>168
ワラタ
未遂、実際あったもんな
172名無しさん@ピンキー:03/06/19 06:19 ID:B2DzskIF
真君と蓉花モノよみたい…ハァハァ
173名無しさん@ピンキー:03/06/19 06:42 ID:e9TIU/Ip
>>168
ワロタ

「ああっ…っ、イク……っ! イク……イっちゃうぅーー!!」
本当に逝って漣国傾く。
174名無しさん@ピンキー:03/06/19 10:29 ID:JictYxEu
>>168
「溶ける」事がわかれば、そのときのえもいわれぬ感触を楽しめるかもしれない(;´Д`)ハァハァ
175名無しさん@ピンキー:03/06/19 18:33 ID:eL/QMrCu
>174
感極まる直前に溶けて消えてしまったら生殺し状態でわ・・・
176名無しさん@ピンキー:03/06/19 21:03 ID:e9TIU/Ip
締め付けもなく...そりゃ辛い

でもって、そろそろ神の降臨を期待したいところ。
177名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:05 ID:ZqlOC1jb
漣以来ずっと降臨続きだし、ちょっとバケーションなのでは?
178名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:41 ID:S3o6/I4o
>177
一瞬「漣」が「蓮」に見えてガクブル
179名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:41 ID:dZLLoyn+
陽子は、尿意を催していた。
本来なら隠れて小便したかったけど、楽俊と話がしたかった。
陽子は、楽俊と一緒に川岸まで行った。
彼女は、仕方なく彼の目の前で立小便する覚悟を決めた。
「私は、今から立小便をする。」
彼女は、堂々と言った。
彼女は、その場で立ったままズボンのチャックを開いた。
さらに、パンツの股の部分を手でずらして女性器だけを見せた。
そして、両手でズボンのチャックとパンツの股の部分を押さえた。
彼女は、手を使わずに股に力を入れて思いっきり大きく女性器を開いた。
楽俊は、驚いて陽子に尋ねた。
「陽子、その姿勢で小便して大丈夫なのか。」
彼女は、落ち着いて彼の質問に答えた。
「楽俊、私は慣れてるから大丈夫だ。」
彼は、彼女の自信ある言葉を信用した。
彼は、彼女の放尿の邪魔にならないように少し離れた場所に避難した。
彼女は、勢いよく放尿するために膀胱に圧力をかけた。
ピューーー!と尿道口から、水鉄砲の水のように勢いよく黄金色の小便が弧を描き噴出してきた。
やはり我慢していたためか、小便は彼女の予想より遠くまで飛んだ。
遠くのほうでは、泡立ちながら水溜りができていた。
しかも、彼女の女性器は全く濡れていなかった。
180名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:42 ID:dZLLoyn+
「私は放尿しているけど、私の女性器は濡れてないだろう。」
彼女は、冷静に放尿を続けながら彼に聞いた。
「陽子、見事だよ。」
彼は、驚きの表情で返答した。
彼女の小便は、まだまだ勢いが衰えてはいなかった。
彼女の小便は、すごく長かった。
そして、彼女の小便も終わりに近づいた。
彼女は、尿道口をキュッと閉めた。
尿道口から水鉄砲の水のように勢いよく弧を描き噴出していた黄金色の小便が、急にプチッ!と切れて止まった。
なんと、彼女の女性器は全く濡れていなかった。
「これで、私が立小便に慣れていることを認めるだろう。」
彼女は、女性器を開いたまま彼に聞いた。
「陽子、もちろん認めるよ。」
彼は、驚きの表情で返答した。
「だから、私は手っ取り早く立小便したのだ。」
彼女は、冷淡に言い放った。
彼女は、彼に女性器を見られたことを内心では恥ずかしかった。
彼女は、女性器を拭かずに閉じた。
181名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:44 ID:dZLLoyn+
この続きは、ちょっと難しいな・・・
誰か、書いてくれる?
182名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:54 ID:e9TIU/Ip
>>179-180
激ワラ
最高ッス
○月×日
こんどのしょう山でも、王さまは、みつかりませんでした。
しかたがないので、いずみに、水あびにいきました。
ぼくが、水あびをしてあがってくると、女せんたちが、みんなでからだをふいてくれます。
でも、おちんちんだけは、でりけえとなので、ぬのできずをつけてはいけないといって、お口できれいにしてくれます。

きょうは、あたらしい女せんの人が、きれいにしてくれました。
とてもいっしょけんめいにしてくれたので、ぼくは、なんだか、気もちがよくなってしまいました。
そうしたら、おちんちんが大きくなって、おしっこみたいなものが出てしまいました。
そうしたら、みんなとてもよろこびました。
みんなが、よろこんでくれたし、ぼくも気もちがよかったので、よかったです。


なんていうのを書いてみようと思うんだけど、どうかな。
184183:03/06/20 00:09 ID:3c1BPS5C
あ、ごめん。
179・180の続きを待つのが先でつね。
おいらにゃ書けそうにないけど。
185名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:12 ID:zZNxg/Jl
>183氏

・・・ ( ;´Д`)ハァハァ・・・・・・キボンヌ(w
186名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:13 ID:1YltIxvK
>>179-180の続きは、どんな展開を希望するの?
187名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:19 ID:zZNxg/Jl
185なのですが。景麒のヰタ・セクスアリスな話とかあまりなさげなので良いかと…


188あぼーん:あぼーん
あぼーん
189名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:30 ID:s3hA7Npd
>>183
続きを・・・。
190名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:40 ID:4j+pl9KQ
泰麒かと思ったら景麒か。
可愛い文体だな。
191涙の景麒くん日記・2:03/06/20 01:52 ID:3c1BPS5C
みなさんのご期待に添えるかどうかわかんないけどうp。


▲月○日
今度の昇山者の中にも、王はいませんでした。
僕はけい国の人たちのことを考えると、早く王が出てくるといいなと思います。でも、ほう山をいつかはなれる日が来るのかと思うと、少し辛いです。

夕べは共寝の女仙は一人だけでした。
僕のお気に入りの、胸の大きい子です。
その子の体は、どこをさわっても柔らかくてすべすべしていて気持ちがいいんです。
女仙たちはたいてい、僕が何をしてもいやがりません。
胸の大きい子は、僕がおっぱいを吸いたいというと乳首を口にふくませてくれて、おっぱいを吸っている間ずっと髪をなでてくれるんです。

でも、夕べはちょっと様子がちがっていた。
おっぱいを吸わせながら、僕の手をとって、その子のあしの間にさわらせたんです。
そこはとても温かくて湿っぽかった。
僕がそこをさわっていると、その子は僕のおちんちんをさわってきました。僕のおちんちんをゆっくり握ったり、そっとこすったりしました。
そうするとおちんちんが大きくなるのを知っているくせに、わざとそうするんです。
僕がおちんちんを大きくしてなんだかハアハア言っていたら、その子は大きくなったおちんちんをその子のあしの間にはさみました。

そのあとのことはよく覚えていません。
気がついたら、僕はその子の上に乗っていて、おちんちんがどこだかよくわからないけど、とてもぴったりした熱いところにはまっていました。
その子が僕に動いてというので、なんとなくお尻をふるようにしたら、その子は変な声を出すし、おちんちんがとても熱くて、痛くて気持ちがいいようになって、僕は射精してしまいました。
僕はびっくりしたけど、その子が僕を抱きしめて、とてもよかったと言ったのでほっとしました。
そのあと、もう一度しました。
そのせいかも知れないけど、今日はなんだかぼうっとしています。
192名無しさん@ピンキー:03/06/20 03:50 ID:9r3M3iz7
景麒は巨乳好きか…オパーイ聖獣め
193名無しさん@ピンキー:03/06/20 06:52 ID:YVYFhl/9
けいきくん日記、ハァハァにワロタ
続きキボンヌ

景麒は女仙のことを名前じゃなくて体の特徴で覚えてそうだ
194名無しさん@ピンキー:03/06/20 20:12 ID:zE5mnu3m
むむ、文体に景麒くんの成長が見られる・・・・・(笑
なかなか細かいですね。
195名無しさん@ピンキー:03/06/20 22:49 ID:YVYFhl/9
「アルなんとかに花束を」(マジで題名忘れた)みたいに
そのうち漢字だらけの日記になり、やがて再びひらがなに戻っていく……なんてオチだったら怖い
196涙の景麒くん日記・3:03/06/20 23:20 ID:3c1BPS5C
■月◇日
夏至の昇山は嫌いだ。
暑いし、疲れる。
3日間進香に出たけど、今回も王気は見つけられなかった。
あとは女仙たちに任せて、紫香宮でひたすら涼む。
午後になってあまりに暑いので、泉で水浴びをすることにした。
今日、進香の係から外れた女仙が3人、付き添ってくる。

みんなで泉に入った。暴れると水が濁るので良くないとは判っていても、薄ものをまとった女仙と水の中で戯れるのはやめられない。
あがって、木陰の草地に座り、それぞれに濡れた着物を脱がせてやる。
本当は濡れた布がぴったりはりついた乳房や、恥毛が透けて見えるところを楽しむのも好きなのだが、女仙達が許してくれない。みんな時間がないと言って、急かせてくるのだ。
脱がせながら乳房を弄ったり、あそこを指で擦ったりしてやると、みんなどんどん顔が上気してくる。
僕は最初から裸だから、女仙たちもあちこちさわってくる。
女仙によって好きな場所があって、僕の乳首を吸ったり、陰茎をいじったり、口を吸ってきたり、いろいろだ。
最後は大抵僕が仰向けになって、一人は陰茎の上に跨り、一人は口の上に股を開いて座り、もうひとりは僕の指であそこを愛撫されることになる。人数が多いときは、女仙同士で愛撫しあっていることもある。
進香の係も含めて、どうやらみんなで順番を決めているらしく、同じ女仙が続けてくることはない。

昇山があるたびに、必ず何人かの女仙はいなくなる。
昇山者について山を下りて行くのだ。
僕は引き留めたりはしない。
僕だっていつかは出て行かなければならないのだし、新しい女仙を知るのも楽しいものだ。

しかし、これで何回目の昇山だろう。
慶という国には、本当に王に足る人物がいるのだろうか。
昔には蓬山からでもそれと判るほどの王気を備えた傑物がいて、麒麟自らが国に赴いて王を迎えたこともあったらしいが、今、そんな気配は感じられない。
いつまでこんな生活が続くのだろう。いやじゃないけど。
197183:03/06/20 23:22 ID:3c1BPS5C
>>195
「アルジャーノンに花束を」だな。
漢字、増えたぞ。
このまま増えて漢文の白文みたくなったらイヤだ、と自分で言ってみるテスト
198名無しさん@ピンキー:03/06/20 23:51 ID:XN/r2YJD
景麒(゚∀゚)カワイイ!!

景麒タソより漏れがハァハァしつつ続きを待ってまつ(つД`;)ハァハァ
199名無しさん@ピンキー:03/06/21 00:19 ID:OKf7vAvM
景麒エロ日記(・∀・)イイ!

>いやじゃないけど。
萌えるし笑える。
200名無しさん@ピンキー:03/06/21 01:53 ID:5gBQjvgD
>>197
アルジャーノン! そうだそうだ!
183さんありがとうございました

しかし本当に漢字が増えている〜!!w
先が楽しみでつ
玉葉とのハァハァをキボン
201閑話.KISS・1:03/06/21 05:20 ID:FphP0Aie
眩い朱が目の前を透過する。
主人の隣で仕事をする景麒は、紫の瞳の上に鮮やかな髪色を宿していた。
終った、と横で彼女が呟く。
「ああ、流石に体が固まったな」
緩慢な仕草で陽子は背伸びした。景麒は疲労を解す主人に「御疲れ様です」と言いながら、彼女が仕上げたばかりの書簡を集めて纏める。
「今日はもう、コレで終わり?」
少しぼんやりとしたような貌で陽子は言った。
「はい。御目通し頂きたいものは、これらが全てでしたから」
景麒が言うと、陽子は軽く眠気を誘う貌で、そか、と呟いた。
職責から解放されたようなその様を見遣って、景麒は少し微笑う。そして、目に華やかな紅色の髪に視線を投げた。
「――主上」
「ん?」
「失礼ながら、御髪が崩れているようで――」
景麒が言うと、陽子は自分の髪に手を遣り、高い括り目に触れた。
「あ、ホントだ。結びが少し甘かったかな」
呟きながら髪を直そうとする。景麒はその褐色の肌に手を伸ばし、「わたしが直しましょうか」と言った。
陽子は、景麒の申し出に軽く目を瞬かせる。景麒は不思議そうに自分を見てくる主人を怪訝そうな貌で見返した。
「・・・何か?」
いや、と陽子は微笑う。
「お前にそんな事が出来るのか、と思って」
「・・・失礼な」
憮然とした口調に、陽子はまた微笑う。
景麒はその貌を見ながら、何処か決まり悪げな貌で溜め息を吐いた。
――確かに得意なことではない。と、言うより寧ろ、出来ない。
しかし、そんな不可能な事を思わず口走ったのは、どうしてもその髪に触れたくなったからだ。――尊くも美しいそれに手を伸ばす、大義名分だった。
「はは。珍しいからな。じゃあ、御願いしようか」
陽子は言って、景麒が髪を弄りやすいように軽く背を向けた。
御無礼を、と呟き、景麒は括り目を解く。艶やかな赤が解けて、少女の肩に流れ落ちた。
景麒はぎこちない手つきで、絹糸のような髪を梳いた。さらさらの髪を、愛しむように撫でていく。傷付けないように、丁寧に梳きあげた。
陽子は柔らかな微笑を浮かべ、目を閉じて彼の仕草を受け容れている。
202閑話.KISS・2:03/06/21 05:21 ID:FphP0Aie
景麒の白く細い指からは、紅が零れ落ちては宙に流れる。こうして触れられる時を惜しむかのように、景麒は細くなる手中の束を細くしては掬い、また拾って梳く、と云う動作を繰り返した。
くす、と陽子が軽い笑声を漏らす。
「なんか、こう云うのってくすぐったいな・・・」
「・・・然様で?」
「うん。・・・ちょっと照れくさい。――けどでも、嬉しい・・・、かも」
景麒が瞬くと、陽子は振り向かずに言った。
「安心出来るというか。心地が好い・・・」
陽子の髪を梳く景麒の指が躊躇いがちに止まった。
覇気を解いて、陽子は景麒に軽く身をもたせる。――そんな甘えるような姿は、景麒以外の誰にも見せない。
その後ろ姿を、景麒は堪らなく愛しいと思った。
不図、髪以外にも触れたくなって、景麒は手元の項に、黙って唇を付けた。
ひやりとしたその感触に、陽子は驚いて反射的に振り返る。
不意打ちの口付けを受けた首筋を押さえ、次の瞬間、頬を微かに火照らせて桜色に染めた貌で景麒を見詰めた。
羞恥に動揺する陽子の貌に、更に深い愛しさを覚えて、景麒は主人に軽く上を向かせて近付いた。
「景・・・誰か来たら・・・っだから――」
景麒は穏やかな制止を振り切って言葉ごと唇を封じる。
「――だ、め・・・」
塞ぎきれなかった言葉が困ったような音色で零れた。緩く抱え込んだ体から、押し返すような力が生じる。景麒はそれに上乗せした力で優しく抑えた。
あくまで静かに、優しく抱きながら唇を重ねる。ほんの少しだけ、強い主人の体から力が抜けたのを察して、景麒は唇を離した。
腕の中で、体が震えている。景麒の直ぐ間近で、戸惑ったような主人の貌が揺れた。
頬を上気させて困惑するその貌を、もう少しだけ困らせてみたくなって、景麒は再び唇を寄せる。
「ちょ、景麒ってば・・・まっ・・・」
203閑話.KISS・3:03/06/21 05:22 ID:FphP0Aie
命令が紡げぬように、やや強引に唇を塞ぐ。強く抱き寄せると、抵抗の力が引き潮のように遠ざかった。
仕方ないなあ、と云うように、制止した陽子の手の平がゆっくり昇って、景麒の首筋を抱え込む。
弛んだ唇の隙間から御互いに、舌を伸ばした。戯れるように、軽く舌を絡め合う。
そうやって何度も交わりあったあと、景麒はそっと主人から顔を離した。
目下で、少しむくれたような貌が景麒を見詰めている。
「――言おうとした瞬間に口を封じるんだからな。わたしが突然の行動に弱いのを知っててやっているだろう。・・・ずるいよ」
滅相も無い、と景麒は主人の頬に手を伸ばしながら言った。
「御ずるいのは主上の方です。わたしが貴女に叶わないのを承知な上で、可愛らしげに振舞われるのだから」
「な、何を言うんだ、ばか・・・っ」
さらりと零れた飾り気の無い言葉に、陽子は貌を真っ赤にして俯いた。
「――ほらまた、そうやって・・・。貴女は全く、愛しくも困った方だ・・・」
呟くと、景麒は俯いた陽子の顎に手を掛けて仰向かせて口付けた。ほんの少しだけ出た、もがくような陽子の仕草を完璧に無視して、唇を吸いつづける。
景麒は陽子に口付けながら、紅の髪を掻き乱した。
「・・・もう、整えてくれるんじゃなかったっけ・・・?」
キスの合間に陽子が不平を漏らす。
「――そういえば、わたしは手先が器用な方ではありませんでした・・・」
「・・・嘘つき。」
漂々と言ってのける景麒に呆れつつ、それでも陽子は軽く微笑って絶えない口付けを繰り返した。
204名無しさん@ピンキー:03/06/21 05:24 ID:FphP0Aie
以上。チョット思いついた、エロくないバカップルですた。
205名無しさん@ピンキー:03/06/21 07:12 ID:I0wRdyw/
>>201-203
甘々な陽子と景麒もヨシ。
なんだかこういうの久しぶりだ。
206名無しさん@ピンキー:03/06/21 08:56 ID:5gBQjvgD
なごんだ!
新鮮でイイ!!
207名無しさん@ピンキー:03/06/21 14:33 ID:0gUpV7ok
鬼畜女王様陽子も萌えだが、こういうのも久々でほのぼのでイイ!
この続きとかはないのでせうか。バカップルエロも萌え
208名無しさん@ピンキー:03/06/21 17:15 ID:R82j1g6L
こんな居心地の良いスレが他にあるだろうか。いやない。(反語
いつも幸せです。職人さんありがとう。
209涙の景麒くん日記・4:03/06/21 18:15 ID:I0wRdyw/
■月▽日
今日も泉で女仙たちと睦み合い、その後袍衫を着させているところへ、何の前触れもなしに
碧霞玄君玉葉様がお見えになった。
幸い女仙たちはもう身繕いを済ませていたし、僕が女仙に着付けをさせるのはいつものことだから、玉葉様もとがめ立てはなさらなかったが。あのお方のことだ。僕たちが何をしていたかなどお見通しだろう。

夕方、紫蓮宮で女仙たちが集められて玄君にお説教をくらっていた。
僕は呼ばれなかったが、勿論僕の耳にも届くことは計算済みだ。
なんでも、みんなが僕を慶にやりたくなくて、甘やかして「ぱらさいとしんぐる」とかにしてしまっている、という話だった。
昇山者が来るのを待っているのではなくて、自分から王を探しに行くように言え、と。
急にこんな話が出てきたのは、以前あった触で泰果が流されたことも関係しているに違いない。
いずれにせよ祭りが終わったことを僕は悟った。
玉葉様がそうおっしゃるのなら、それは玉京の意志。他に道はないのだ。



その夜、常夜灯ひとつ残してもう寝ようかというときに、玉葉様が僕の臥室を訪れた。
叱られたばかりで、女仙は一緒にいなかったのでバツの悪い思いはしなくて済んだ。
それに玉葉様は、髪を下ろしてゆるく束ね、薄ものひとつをまとった姿だった。
「景麒、そなたが本当に蓬山を下りて王を探しに行く準備ができているかどうか、妾は確かめねばならぬ。
中途半端な技を身につけた麒麟が王を補佐し遂げられず、傾国のきっかけとなる例もある。
今宵この場で妾の身体を遣い、御身が成獣である証を立ててみりゃれ」
210涙の景麒くん日記・5:03/06/21 18:17 ID:I0wRdyw/
普段は近寄りがたい威厳をまとっている玉葉様が、今夜は抗えない色香を発散している。
器量よしの女の子につけられるという、『玉葉』という字の元になったと言われるその美しさ。
僕は引き寄せられるように玉葉様を抱きしめた。
子供の頃から知っているからずっと大きい人だと思っていたけど、こうしてみると僕の方が頭ひとつ背が高い。
顔を傾けて朱い唇に唇を重ねる。柔らかくてふっくらしていて弾力のあるそれを、何度も吸った。
そうしながら薄ものの上から背中や腰をゆっくりと撫でまわし、身体の線を確かめる。
なだらかな曲線で形作られた、肉置きの豊かな引き締まった身体をしていた。
抱きたい。
玉葉様が軽く僕を押しのけようとするのを、より力を入れて抱きすくめた。
ふいに玉葉様の緊張が解けて、僕の背中に手を回してきた。その機を逃さず口の中に舌を押し入れる。口中を蹂躙するように愛撫し、玉葉様の舌を絡め取った。
絡め取ったのはいいが、玉葉様、ものすごく舌使いがうまい。ここで負けずに張り切ると却ってまずいと思い、口の方は玉葉様にまかせて身体を愛撫する。
玉葉様は僕のことをどう扱っていいか迷っているみたいだ。小さい頃から見ていると、今口を吸い合っている相手がどれくらい成長してるかなんて判らないんだろうな。
そうやって口づけを繰り返すうちに二人の息が上がってきた。
僕の唇から逃れ、玉葉様が苦しげに息をついたところを、そのまま牀榻に押し倒す。

211涙の景麒くん日記・6:03/06/21 18:18 ID:I0wRdyw/
豊かな玉葉様の身体の上にのしかかって頭を押さえ込み、更に唇を貪った。
その間に膝で脚を割り、太股を薄もの越しに玉葉様の股間にぴたりとあてがう。
玉葉様の接吻への応じ方が変わってきたのを確かめてから、唇で首筋から下を辿っていく。
薄ものの袷にそって口づけを与えながら胸をはだけさせると、玉葉様の見事な釣り鐘型の白い乳房がまろびでた。
「なんてきれいなんだろう」
本心からそう言いながら不躾な視線を走らせると、玉葉様が聞こえないくらいに小さな喘ぎを漏らした。
滑らかな丘の頂点の紅く染まっている部分にいちどずつ唇をかすらせる。そのあと、そこをわざと無視して腰の帯を解いた。
玉葉様の表情を確かめると、情欲に押し流されそうな部分と、まだまだ冷静な部分とが入り交じっている。
ここで一気に攻めるしかない。
片手を玉葉様の肩の下に入れて身体を押さえ、ふたたび唇を重ねる。その間に空いた方の手で帯を全部ほどいて前を全てはだけさせた。自分の夜着の帯も解き、片肌を脱ぐ。
そして初めて玉葉様と素肌を合わせた。

「お肌が冷えています、玉葉様。お寒いのですか?」
耳元に囁いて玉葉様の身体を覆い隠すように身体を重ねる。僕よりも一回り小さいけれど、胸や腰が豊かに張っている柔らかい身体。
「私があたためて差し上げます」
玉葉様が自分から袖を抜いて僕の背中に手を回してきた。僕も両袖を肩から落とすと、玉葉様の抱擁に応えた。
豊かで弾力のある乳房を押しつぶすように抱きしめ、唇を激しく貪る。
「けいき・・・」
玉葉様が切なげな声をあげた。
指先で確かめると脚の間のあの場所が熱く潤んでいるのがわかった。
僕は弾力のある滑らかな乳房に指を食い込ませ、絞り上げるように突き出させた頂点を口に含む。
「あぁっ、くぅ…」
甘い声をもらす玉葉様。
ここまで来たら、あとはもう僕のものだ。
212涙の景麒くん日記・7:03/06/21 18:20 ID:I0wRdyw/
事が終わって、その見事な肢体を隠そうともしないで横たわり、玉葉様は牀榻の上で胡座をかいた僕の鬣を気だるげに指で弄んでいる。
白い肌には僕のつけた紅い跡が、全身に花びらのように散っている。僕は思うさまに玉葉様の身体を味わい尽くした。
もちろん玉葉様にも随分攻められたけど。
「如何ですか、玉葉様。私は(いくらなんでも、玉葉様の前では自分のことを僕とは言わない)蓬山を下りて王を探しに行く資格を備えておりましょうか」
玉葉様は謎めいた読み取り難い表情で僕を見た。
「女仙たちがきちんと勤めを果たしていたようじゃな。
よかろう、景麒、慶国に下って、王気を頼りに王を探すがよい」
そしてものすごく色っぽい笑顔をこぼした。
「強い王を見つけることじゃ。そなたのその強さに負けないだけのものを持った王を。
でないと、その強さが傾国の元になりかねない」
最後の言葉は小さくて、僕には良く聞き取れなかった。

ともあれ、こうして僕は蓬山から下りることになった。


付記
◇月▼日
見つからない。
本当にこの国に王はいるのだろうか。
蓬山を下りて一週間が経つ。あちこちの町を探し歩いたが、これが王気だというものが見つけられない。
いささか参ったと思いながら、町外れに足を伸ばした。
そこで女の悲鳴が聞こえた。
とっさに使令を見にやらせると、数人のお付きを従えた身なりの良い娘が小物の妖魔に襲われているという。
班渠が姿を隠したままでこともなく妖魔を蹴散らし、僕は近寄って声をかけようとした。
恐怖にひきつり、地面に座り込んで涙を流している青ざめた娘。
一目でわかった。
なんてことだ。
この娘が、王だ。

213183:03/06/21 18:21 ID:I0wRdyw/
  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

この調子で延々と陽子タンに出会うまで、続けようと思えば続くんだけど(頭の中では出来てるんだけど)、ここでお休みします。
こんなに長くなるなんて思ってなくて、軽い気持ちで始めちゃったもので、すこし疲れました(てゆーか、他の話を書いていて、ホンの息抜きのつもりだった)。

>>195・200さん
ちょうど玉葉様との絡みを書いていたところだったので、どうしようかと思ったでつ。
でも開き直って、元のよりエロ描写を増やしちゃいました。
214名無しさん@ピンキー:03/06/21 18:29 ID:j3Y0ibyD
景麒君の日記(・∀・)イイ
215名無しさん@ピンキー:03/06/21 23:06 ID:pkyGT7/L

六太×陽子がまた読んでみたい〜。
妖しい六太が見てみたい…。
自分には到底書けませんが…(涙)
216名無しさん@ピンキー:03/06/22 00:40 ID:Faxxn9zR
王や麒麟が女仙食い放題・・・

てぇことは、珠晶も女仙と・・・
いや、昇山の汚れを落とすとか言って、女仙によってたかって弄ばれていそうな・・・

そうすると采王はどうなるのだろう。
「まだまだ、若い者には・・・」とか言って、案外達者だったり・・・
玉葉様と熟女ぷれーいってのもいいなぁ(´д`)ハァハァ
217名無しさん@ピンキー:03/06/22 01:39 ID:45bFh5Ze
采王の技は長い年月の経験で培った神の指先です
218名無しさん@ピンキー:03/06/22 02:30 ID:Z6hjgrnG
>>183さん
景麒×玉葉! キターーーー!
ありがとうございます!
オパーイ星人の景麒
玉葉サマの豊満な胸を執拗にチュッチュモミモミクチャクチャグチュグチュしていたに違いないでつ

ほかに書いているという作品も楽しみにしてまつ〜
でも陽子と出会うところまで書いて欲しいというのも正直なところ
息抜きのときにはまたお願いしまつ
219六太×陽子・1:03/06/22 18:15 ID:WzIOMQQ5
お遊びで書いてみたり…。
上手くいきませんでしたー…。

陽子は鏡に映る自分の姿を見る。
そこにいるのは戸惑った表情の紅い髪の女だ。
陽子は小さくため息をついた。
着ているのは祖国蓬莱でいうところの遊女のような着物。
黒字に金の豪奢な刺繍が施されている。
その下には瞳に合わせたか碧の着物。
金色の帯は前で大きく結わえられている。
胸元は大きく開いており、すっと夜の冷たい空気が入りこんできた。
これらの着物は陽子自身で選んだものだった。
王専用の衣装部屋をひっくり返して、歴代の王が保管した着物の中から一番大人っぽいものを選んだのだ。
しかしどうにも十代半ばで年齢が止まってしまった陽子には着物の方が勝ちすぎている。

なぜ陽子にしては珍しく、こんなに衣装にこだわるのかというと、理由は六太だ。
いつからか、それはよくわからない。
ただ陽子は隣国の麒麟に対して、普通以上の感情を抱いていた。
恋愛感情。
それなのだろう、と思うが、蓬莱であまりそういう経験をしてこなかった陽子はどういったらいいのか分からなかった。
ただ、思うのは六太が自分のものになってくれたらいいのにという単純なことだった。
「勿論、延王から麒麟を奪うわけにはいかないし、わたしの半身は景麒なんだがな……」
そうぽつりと呟いたとき、陽子の寝室の外にいた女官が陽子に声をかけた。
「延台輔がいらっしゃいました」
「入ってくれ」
220六太×陽子・2:03/06/22 18:16 ID:WzIOMQQ5
陽子は慶の難民の問題を話し合いに来ていた六太に、夜自室に来るよう、昼間伝えたのだった。
六太はいつもながらににこやかに入ってくる。
「よう。いったいどうしたんだ?なんかの相談ごと?」
そして陽子のいつもと違った服装に目を見開く。
「あれー、どうしたの?随分と色っぽいな」
「に、似合いますか?」
「うんうん。すっげー綺麗!絶対尚隆なら押し倒してる」
六太はそういって笑う。その笑顔が可愛くて、陽子はまた胸がちくりと痛む。
「延王だったら、ですか?……延台輔にはこれでは不服でしょうか?」
「え?」
六太は目をぱちくりとさせる。
陽子は着物を自らはだけさせた。
途端に端正な身体が現れる。
六太は予想だにしなかった陽子の行動に慌てた。
「え、ちょっ…陽子」
そう言って、近くの卓にかかっていた絹の布を陽子にかける。
「延台輔…。六太くん、わたしは六太くんが好きだ。本当に」
言いながら与えられた布を床に落とす。
陽子は身体が熱くなってくるのを感じた。そして何故だか泣きたくなる。
「好き。……お願いです」
六太はしばらく無言で陽子の目を見つめていたが、ふっと微笑して陽子を抱きしめた。
「うん、俺も陽子大好き」
221六太×陽子・3:03/06/22 18:19 ID:WzIOMQQ5
六太は陽子に口づける。
最初はただ触れているという感じだったのが、しだいに強くなり、舌が陽子の口の中に入ってくる。
やさしく舌を絡められ、陽子は頭がぼうっとしてきた。
「ん……」
六太は片手で陽子の頭を支え、もう片方の手で陽子の小柄な胸を撫でた。
身体がびくりとなり陽子は六太を見つめる。
濡れた目で見つめられ、六太は陽子を先ほどの絹の布の上に押し倒した。
布越しに冷たい石の感触がする。
何度も何度も口づけを交わしながら、六太は陽子の胸の突起を撫でる。
「んん…。あ…」
自然と甘ったるい声が自分の口から発せられ、陽子は戸惑ったように目を泳がした。
そんな陽子を六太は面白そうに眺め、耳を舐める。
「きゃ…ぁ」
「陽子って反応いー。ね、真面目な景女王がこんな自ら男を誘ってるなんて知ったらみんなどう思うかなぁ。しかも相手は隣国の麒麟」
耳元で言われ、陽子は顔を紅くする。
「俺のどこが好きなの?」
陽子は答えようと口を開くが、胸の上で動く六太の手の動きに翻弄され、出てくるのは甘い声だけである。
「ちゃんと答えてよー。それとも俺じゃなくてもいいの?」
「そ、そんなこと…!あっ…」
突然舌で突起をころがされ、陽子は更に声を高くする。
「はぁ…あ…好きなの。六太くんが。…あ」
その答えに満足したように六太はにっこり微笑み、また陽子に口づけた。
片手はやさしく身体を撫で、もう片方の手は帯をしゅるりとほどく。
着物はすっかりはだけ、陽子の身体があらわになった。
部屋の薄暗い蝋燭の明かりの中、陽子の身体はぼんやりと浮かび上がる。
「きれい」
六太は唇を離し、まじまじとみつめる。
陽子は羞恥心から六太から顔をそらた。
222六太×陽子・4:03/06/22 18:20 ID:WzIOMQQ5
「そ、そんなに見ないで下さい…」
「い・や。自分から誘っておいてー」
「だ、…だって」
言い返そうとして、六太と目が合った。
陽子は思わず身体を隠そうとする。
「今更、そんなことする?だめだよ、陽子。手どかして」
紫の瞳で見つめられ、陽子はおずおずと手を元の位置に戻した。
六太の視線が身体中にからみつくのが分かる。
自然と身体が上気してくるのが自分でもわかった。
「ね……六太くん?」
「んー?ほっとかれるのは辛い?陽子がそんなに淫らだとは思わなかったな」
六太はそう言って苦笑し再び胸を舐め上げる。
「ひゃ…あ。や…!」
「厭って、陽子が望んでることをしてるのに」
笑い含みに六太が言う。
陽子は自分でも声を抑えようと思うのだが、本能の部分がそれを許さない。
しだいに六太の手が下におりてきて、陽子の秘所に触れた。水音が部屋に響く。
「や……。あ…」
「すっごく濡れてる」
六太が耳元で囁く。
「いやぁ……」
「厭じゃないよ。そんなに俺が欲しかった?」
音を立てながら六太は陽子を愛撫する。
「あ……!」
びくりと陽子は身体を震わせた。六太の指が陽子の中に入ってきたのだ。
華奢な六太の指はすんなりと陽子の中に入った。
六太はゆっくりと指を動かす。
223六太×陽子・5:03/06/22 18:21 ID:WzIOMQQ5
「ん…あ…ぁ」
ぼんやりとした表情の陽子を横目で見つめ、六太は顔を下へと近づけ、突起を下で舐めた。
「きゃぁ…あ!や…ろ、六太くん…だ、だめ」
「ダメ?そんなに感じてて?」
六太は指を二本に増やし中をかき混ぜる。
「あ…ん、あ!」
次第に陽子の興奮が高まってくるのを感じ、六太は指をそっと抜いた。
突然やんだ快楽に陽子はぼんやりと六太を見る。
「本番前にいかないでよ」
陽子は上気した顔で六太の目を見つめた。
すぐに、すぐにこの隣国の麒麟が欲しい、そう思った。
「お、お願い…六太くん」
「ふふ。かわいー、陽子」
六太はまた下に手を伸ばす。
「ん…」
「ほんとにぐちょぐちょ」
「そ、そういうことは言わないで」
「そだね、あまりいじってると陽子いっちゃいそうだし」
六太はそう言って、乱れた自分の衣類も剥ぎ取った。
そして陽子を抱きしめる。
素肌がふれ、ぞくりと背中が粟だった。
ふと、涙が陽子の頬を伝う。
「好き。好きなんです。延台輔」
陽子は六太の背中に腕を回す。
六太は優しく陽子に口づけ、ゆっくり体を起こし、自身を陽子に挿入した。
224六太×陽子・6:03/06/22 18:23 ID:WzIOMQQ5
「あ……六太、くん」
「いたくない?」
「へ、平気…」
六太はゆっくりと腰を動かす。
次第に陽子の甘い声が大きくなり、陽子自身の腰も動きだす。
「あん、……あ!あ!」
「よ、陽子」
動きが更に速くなり、二人の荒い息と甘い声が部屋に響く。
二人はしっかりと抱きしめ合った。

目が覚めると、となりで六太がすやすやと寝息を立てていた。
陽子は昨日の自分の行為を反芻し、顔を赤らめた。
散らばった衣類が朝の光の中淫らに広がっている。
陽子と六太には昨日陽子が着ていた黒い着物がかかっている。
「わ、わたし、あんな」
「んん…?」
六太がぼんやりと目を開く。
「……陽子ぉ。俺、陽子の麒麟になりたい」
六太はそう言うとまた深い眠りの中に入っていってしまった。



お、おそまつさまでしたー(逃)
225名無しさん@ピンキー:03/06/22 20:20 ID:HGTJnVhX
>224
乙華麗!
んー六太ってば大人v
226名無しさん@ピンキー:03/06/22 20:46 ID:NHpaLdWb
>>219-224
六太イイ!!最高じゃ・・・。
227名無しさん@ピンキー:03/06/23 00:36 ID:VcjasIuW
六太カワイイ
六陽、次も期待
228名無しさん@ピンキー:03/06/23 01:41 ID:JmmZcWSw
>224
>「……陽子ぉ。俺、陽子の麒麟になりたい」
って、つか、「漏れの麒麟になってくれ!!」と心の底から叫んだ。
六太カワイイなあ。乙華麗。
229名無しさん@ピンキー:03/06/23 03:22 ID:S9Eph8k8
おそまつっ とどまつっ じゅうしまつっっ!!
230名無しさん@ピンキー:03/06/23 14:19 ID:L2BLwKwk
昼間からいいもの読ませてもらいました
今から仕事なのに頭は六陽でいっぱいでつw
六太がかっこカワイイ…!
231あぼーん:あぼーん
あぼーん
232224:03/06/23 22:11 ID:XJTZyksC
感想ありがとうございます〜!
普段いちゃいちゃラブラブばかり書いてるんで、
どうにも違和感が。

>228
そこが一番書きたいとこだったり…。
233名無しさん@ピンキー:03/06/23 22:28 ID:cJ+rGYpT
あー、六太だったらヨメに欲しいな。
誰か俺に六太売ってくれぇ〜〜〜
234名無しさん@ピンキー:03/06/23 22:46 ID:uLCsSdnq
>233
801ですかwでも六太はあっちでもこっちでも美味しくいただけるキャラですな(つД`;)ハァハァ
235名無しさん@ピンキー:03/06/24 19:41 ID:4tjTni7K
>234
六太本人もそういう自分を楽しんでたりして(笑
尚隆に陽子との関係がばれて、三人でヤるはめになったり・・・・
236876:03/06/24 20:51 ID:7JOyoPEL
すいませんお待たせしました・・・

PC逝ったせいでバックアップしてなかったので辛かった(つД`)
しかもHが情けないです、すみません。

では一気に貼ります。
237876:03/06/24 20:52 ID:7JOyoPEL
首筋に吐息と口付けを受けると、それだけで頭がぼんやりしてくる。
ふわふわとした、幸せな浮遊感に漂う。

”もっと”
”もっと、この人を、この人の傍にいたい”
”もっと触れて欲しい”
”この人をもっと感じたい”
”この人だけがただ欲しい”

自分がそんな事を考えられる立場ではないのに想いが止められない。
今、ふれられている事が幸せでたまらないのに涙があふれてしまう。
気付いて男が顔を覗き込む。
「すまない、やはり厭だったか?」
『違う…貴方のせいじゃない…貴方が悪いんじゃない…』
ふるふる・とかぶりを振ると優しく頭を抱き抱えられる。
心臓の音が間近に聞こえてなぜか余計に哀しくなる。

「お前にはちゃんと名前で呼んでほしい。"尚隆"と、呼んでほしい」

『…なおたか……』

声に出したらまた涙があふれてきた。
238876:03/06/24 20:52 ID:7JOyoPEL
『尚隆、ダメなんだ…私は、王なのに……なのに………』
その後の言葉が紡げずに俯いてしまう。

”言ったらきっとダメになる”

「俺は延を滅ぼす王なんだそうだ」
え、と顔を上げると優しく微笑む尚隆の顔。
「お前がもし失道して王でなくなり死ぬのならば、俺も死のう。
 1人で逝くよりは2人の方が恐怖はやわらぐだろう?
 俺は陽子が好きだ。国など放っておいて一緒にいたいと思うくらい好きだ」
『私も…ずっと、尚隆といたい。でも、いたいけど私達は王だもの…』
「ならばいられる時だけでも一緒にいればいい」

返答を待たずに今度は荒々しく口付けられる。
一瞬怖いと思うものの頭の中が真っ白になっていく。

胸元をわって手が入ってくるが気にする余裕など無いくらいに真っ白になる。
少し触れられただけでそこから甘い電流が走っていく。

『尚隆…私は……貴方が好き…』
239876:03/06/24 20:52 ID:7JOyoPEL
素肌を重ねるとそこからお互いに想いが伝わっていく気がする。
お互いの熱が伝わるだけで幸せになれる。
尚隆が胸の突起を口に含むと嬌声をあげてしまう。
尚隆の手が下の茂みにふれた。
ぴちゃ、と淫猥な水音が部屋に響く。
『ぁ』
口からもれる甘い吐息。
切なくて、哀しくて。
何かを求めているのにそれが何か分からない。
『尚隆ぁ…』
潤んだ瞳で見つめてしまう。

優しく陽子の秘所をさわり、充分用意が整っているのを尚隆は確かめる。
自分にとって大事な少女。
国よりも、自分の半身という少年の姿をした麒麟よりも、大切な少女に辛い思いをさせたくない。

『尚隆ぁ…何か分からないの、分からないの…何か求めてる感じするんだけど…』
困った顔をするので更に愛しくなって額に口付けをする。
自分の分身を入り口にあてがうと陽子の体がこわばってしまった。
「力を抜いて…怖くない。俺が陽子の物に、陽子が俺の物になるだけだ」
『うん・・・』
力の抜けていた腕をまた伸ばして尚隆に絡みつかせる。
240876:03/06/24 20:54 ID:7JOyoPEL
「辛かったら言うんだぞ」
言うと同時に一気に貫く。
一瞬、内に抵抗があったと同時に掴まっている腕に力がこもる。
奥まで貫いて陽子の顔を見やる。
目を閉じ、辛そうに口で息をするものの気を失ったりしている様子はない。
入れたまま髪をなでるとふっと目を開けて微笑まれた。
『私はこれを求めていたのかな、ちょっと不思議な感じだ』
「そうか。まだ先は長い、今日はこれだけにしておこう」
『これだけって?何かあるの?』
不思議そうな顔をして聞くのが可愛らしい。
「大丈夫…ゆっくりと一緒に歩いて行こう…」

そのまま抱き抱えるように繋がったまま向かい合って横になる。
そのまま、2人は夢の中へとおちていった…………



目覚めると鳥の声が響き何だか空気が澄んで見える。
以前まではあんなにも辛かった別れの朝も、なぜこんなに清々しく感じるのだろう。

目をこすりながら起き上がる尚隆に微笑みかける。
『おはよう。次はいつ抜け出すか決めてしまおうか』
「そうだな、お互い忙しいし細目に連絡を取らんとな」



そして、慶国と延国はそれまで以上に親交を深めるようになったと言われる。
241876:03/06/24 20:55 ID:7JOyoPEL
━━【その後】━━

祥瓊が戻ってきた陽子を見て一言。

「あら、おめでとう。これで陽子もついに大人になれたのね?」

真っ赤になってうろたえる陽子と、それを見て何だろうと首をかしげる鈴。
そしてその一言を横で聞いて相手が誰なのかと真っ青になった景麒。

しばらく陽子は相手を言うまで外出禁止令を景麒から喰らったそうです…
242876:03/06/24 20:56 ID:7JOyoPEL
_| ̄|○ すみませんHになってなかったです…
      その内この後のラブラブばかっぷるな延×陽書くので許して下さいませ・・・
243名無しさん@ピンキー:03/06/24 20:58 ID:ZNXS2S/K
キタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━!
244名無しさん@ピンキー:03/06/24 21:35 ID:cNOF3mko
>>241のオチに禿藁。

相手を聞きだした景麒がどう反応したか気になる(藁
245名無しさん@ピンキー:03/06/24 22:06 ID:eIYSEUiA
>>244
        _,..-───-- 、
     ,. '"  _ -−ニ二二`ヽ、
    /   /  _,.−'⌒ヽ,ノ``'ミ,、
  ,.'   /  /  ,,イ゙\ /入、ヾ,
. /  / // -‐''"_ヽ'、 l l′/`_''l}
 '  / ,.イii/ /∠´ `ヾ' l lレ'´ 'ヾ
   / ,.' ii/u i{,_,,  ゚ }! l li{,_,. ゚ }
.  / /ii i/u uヾく,_,ノ′ l lゞi-rイ   
 ,' /-、 i| u    ' ' ` ,__〉〉  |    
.  /l 「ヾ'i|   ,.r‐     `'U'U__,.ィ}|   
 / | ー}.l| /,r 'T"丁 ̄| ̄ | l|'|
 }i iト、}( l! ,イ  |__, ⊥ _|__,l|.ト、
 `i iiiハ `| i l_/       _,ノノ|| \
.  }iij. |. l |Y/      ‐┴''" ||\ \  
  ゙l!  | l|. 仁   _,__      ||  \ \
  /   | |l lニレ'´     `ヾ'、  ||   \ \
  /   |. |ヽ 「]、       ヾ>、||     \
/   .|  |. ヽ`「ヽ        }H|\
      |  |  ヽ`「ヽ、、,__,,ノj‐||  ` ー─
   u  |   |  \`'〔`'T''''''T´ ,ノ|
      |   |    \ ` ̄ ̄ ̄ /
       |    |    `−──‐′

246名無しさん@ピンキー:03/06/24 23:36 ID:GNWCp0Ul
陽子カワイイ!

鬼畜女王様が続いていたので妙に新鮮だ
247名無しさん@ピンキー:03/06/24 23:45 ID:3KTleIsX
俺が陽子の物に陽子が俺の物にってのが(・∀・)イイ!
オレの求めていたラブラブ系で最高です!
248名無しさん@ピンキー:03/06/24 23:59 ID:z0hFhVCM
職人さん方、いい仕事してますなぁ。
いつもいつも感謝しております。
249名無しさん@ピンキー:03/06/25 22:26 ID:3mSt6td5
みんなネトゲで忙しいのか?(w
250名無しさん@ピンキー:03/06/25 23:10 ID:zVMg7ECz
>>245ワラタ
251名無しさん@ピンキー:03/06/27 03:45 ID:Mky4Me5d
誰も居ないから、書きかけの話を落としちゃおう…
252名無しさん@ピンキー:03/06/27 03:46 ID:Mky4Me5d
就寝前の気侭な一時(ひととき)だった。
陽子は長い髪を解いて下ろし、寝間着に身を包んで臥台に寝転がっている。
臥室にはまだ煌々と灯が燈っているので、まだ眠る気はないらしい。
其処へ、足音が入ってくる。
陽子はその微かな音に目を向けて言った。
「如何した?珍しいな。こんな時間に」
「灯りが零れているのが見えましたので、まだ起きられているかと思いまして」
堂室に入ってきた彼女の下僕はそう言って己の主の下に赴いた。
陽子は軽く小首を傾げ、褥(しとね)から上半身を起こした。
「ふうん?相変わらず景麒の答えは答えになってないけど。…まあ、いいか。――座れば?」
景麒は自分を見上げる主人の視線から微妙に目を逸らしながら臥台に腰掛ける。
こほん、とわざとらしい咳払いをすると、衣服の余剰で不自然に隠れた右手を主人の前に差し出した。
陽子がそれに刮目すると、景麒は左手で右手の袂を引く。すると中から、白い花弁の可憐な花が現れた。
「…これは今日のような月夜に開花する花なんです。楼閣から、花が咲いているのが見えたので…」
「それでわざわざ摘んで来てくれたのか?」
陽子が眸を開いて言うと、景麒は照れ臭いのを我慢する貌で、「はい」と頷いた。
くすり、と陽子は軽く微笑う。
「綺麗。ありがとう」
主人の謝辞に照れ隠しに強張る貌を益々強張らせながら、景麒はその花を陽子の髪に挿した。
純白の花弁が鮮やかな紅に映える。
「――…貴女に、似合うだろうと思ったんです。…そう思ったら、無性に、顔が見たくなってしまって」
陽子は景麒の仕草と呟きに軽く頬を赤らめた。
「そ、そう…。ね、寝ないで良かった」
しどろもどろに呟いて俯く。景麒は決まり悪げな貌をしながら、ちらりと陽子に目を滑らし、少しだけ表情を崩した。
「…矢張り、よく御似合いです」
陽子は率直な景麒の言葉に更に貌を紅くしたが、不器用に微笑う下僕の顔を見詰めると擽ったげに息を吐き、ふわりと柔らかく破顔した。
「ありがと…」
253名無しさん@ピンキー:03/06/27 03:47 ID:Mky4Me5d
微笑みながら上目遣いに視線を向けられた景麒の顔が一瞬凍りついた。そして凍りついたまま、まじまじと主人の貌を見詰めて深い溜め息を吐く。
「…主上…」
小さな呼び声に、陽子は「なに?」と真っ直ぐに顔を上げる。
「…どうやら、わたしもまだまだのようです。未熟者ですみません…」
景麒の呟きに、陽子は「え」と小声を漏らして景麒を見詰める。
景麒は無防備に目を見開く少女を思い切り引き寄せて唇を奪った。
「――んっ…」
冷たい唇に呼吸を塞がれる。予告の無い口付けに無理な姿勢を強要されて陽子は慌てた。
「け、けいき…っ」
反射的に押し遣って身体を離させる。しかしそうすると、今度はもっと強い力に流され、陽子は臥台に押し倒された。
景麒は褥に押し付けた主人が逃げてしまえないように体重を掛け、先刻より激しく口付けた。
柔らかい唇を存分に吸い、弄んでから唇を割り込ませて舌を潜らせる。戸惑う舌に舌を絡めて息を奪った。
「…っふ…んん…」
陽子は執拗な接吻に意識を軽く混濁させられた。だが、口付けが深まるにつれて意識とは裏腹に、身体が火照りを帯びていく。
一頻り唇を重ねたあと惜しむように離れて、景麒は抵抗を忘れて惚然とした主人と視線を交した。
羞恥と覚醒しつつある高揚に頬を染め、陽子は欲情を誘う貌で景麒を見詰めた。
「――…主上」
景麒は白く細い指を陽子の寝間着の合わせ目に滑らせる。微かに触れた肌にぴくっと身体を震わせ、陽子は承諾するように目を閉じた。
254名無しさん@ピンキー:03/06/27 03:52 ID:Mky4Me5d
こんなベタ甘ろまんすを書いて如何する…取敢えずニゲヨウ…

 
255名無しさん@ピンキー:03/06/27 10:36 ID:ko7zXhyE
>>254
甘いロマンスええじゃないか〜〜!
朝のメールチェックついでに
エロを読んでいる私は如何なものか〜〜〜!!
256名無しさん@ピンキー:03/06/27 20:09 ID:IfP3Vnx4
>>254
戻ってきてくれーー
257名無しさん@ピンキー:03/06/27 20:34 ID:DJOjDBC6
甘甘万歳!!甘甘万歳!!
258名無しさん@ピンキー:03/06/28 00:06 ID:81mdXzio
>257
ハゲドゥ!!
漏れも続きキボンヌ(´Д`;)ハァハァ
259あぼーん:あぼーん
あぼーん
260名無しさん@ピンキー:03/06/28 22:23 ID:kcp2cVcX
>>254
続きを!!読ませてくれ〜!!!!!!
261あぼーん:あぼーん
あぼーん
262254:03/06/29 03:19 ID:aFfEZ7az
御声に呼ばれ、二日掛けて黄海から戻ってきますた。
馬鹿甘な代物ですが、こんなんで宜しければ差し入れまつ…。
それではドウゾ↓

僅かに身を固める主人の様子を気遣って、景麒は衣の下に侵入しようとした指先を離す。
右手を主人の顔の傍に突いて自分の身体を支え、空いた左手で髪に挿した白い花を手に取る。その花先で宙(そら)を向いた陽子の顔を優しく撫ぜた。
感じるか感じないかの小さな刺激に陽子の睫毛が幽かに震える。景麒は花を臥台の隅に置くと、今度は花弁の代わりに自分の唇で、翡翠の閉ざされた瞼に軽い口付けを落とした。
触れた唇をそのまま陽子の額に寄せて慈しむように触れ、そして鼻筋から頬に、耳にと、優しくなぞるように口付けを降らせていく。最後に触れ足りなかった少女の紅い唇に、溢れそうな想いを乗せて、自らのそれを重ねた。
「…景麒…」
切ないような想いに応え、陽子は目を開けると両手を差し延べて景麒の顎を覆い、キスを返した。自分から唇を割って舌を送り、ぎこちなく景麒に絡ませる。
輪郭に触れた手を伸ばして景麒の首に緩く絡めて縋りつき、陽子は景麒の耳元で囁いた。
「…気にしないでいいよ…わたし、景麒が求めてくれるのが嬉しいから…。だから、我慢しないで欲しいんだ…」
掠れて殆ど聴こえない声に耳を澄ませて景麒が主人の貌を見ると、その向こうで恥ずかしな貌が景麒を見詰めていた。
深い翠に強い恋情と微かな情欲を浮かべ、陽子は言った。
「――…ね、しよう…?」
甘く誘う声を耳にして、景麒の背に微弱な電流が流れるような痺れが疾った。
痴情に頬を染め、控え目に求めてくる姿が愛しくて仕方が無い。
景麒は咽喉元からせり上がる興奮を抑え、「…っ御無礼を…」と囁いて、理性で抑えていた手の平を少女の躰に向けた。
服の上から掌が胸の膨らみを弄(まさぐ)ると、その下から早鐘のように高鳴る鼓動が伝わってくる。
もう幾度も閨房で睦み合っているのに、その最初はいつでも緊張している。こんな女王の姿が見られるのは自分だけだと意識すると、景麒の胸は高揚した。
少し力を加えて乳房を擦ると、陽子が「ぁ」と小さく声を上げ、震える吐息を漏らす。景麒は初心な心に似合わず多感な躰の主人を溺愛する表情を浮かべると、
「…御可愛らしい人だな、貴女は…」
と囁いて、指先を陽子の夜着の下に忍び込ませた。素肌が触れ合うと、景麒に縋りつく陽子の指先が一瞬震える。
合わせ目を乱し、露わになった処から唇をつけて啄ばんで紅い痕を付けていく。
夜の空気に触れる面積が増えていくごとに花弁が散るように紅い痕も増える。
景麒は丁寧に肌を明かしながら、陽子の滑らかな肌を愛撫した。
狭い開き目から忍ばせた手先が膨らみを柔らかく刺激する。
景麒は硬さを増して目立ち始めた蕾みに手を伸ばし、指の股で軽く挟んで擦った。
「あ…っ」
鼻の先から抜けるような甘やかな声が主人の躰の奥から零れる。その声をもっと聴きたい気がして、景麒は乳房を根元から捏ね上げ、いきり立ったそれを舌先で転がした。
「あぁんっ!」
明らかに熱を帯びていく主人の声と躰に、景麒はぞくぞくするような悦びを覚えた。深くに躰を沈めたくなる心を抑え、景麒は自分の着衣を乱しながら愛撫を続ける。
景麒は陽子を抱き起こしてその身体を締め付ける腰紐を解き、奪い去って床に放した。
崩れた傍から前合わせを捲って、主人の全てを明らかにする。肩の線からするりと衣が落ちて褥に拡がった。
明かりの下に裸体を晒され、紫の瞳に露わな姿を映されて、陽子は目を逸らして小さく呟いた。
「…あんまり見るな…」
「何故?お美しいその姿を、わたしはもっと見たいのに」
「…は、恥ずかしい事言うな、馬鹿っ」
本気で恥ずかしそうに耳まで顔を赤くする主人の様子に、景麒は少し悪戯心を起こした。
少し強引に身体の向きを変えさせ、景麒は自分の脚の間に陽子を座らせた。突然の行動に均衡を崩されて弛んだ陽子の脚の隙間から、茂みに向かって景麒の手の平が滑り込む。
しっとりと濡れた其処に手が入って、陽子は「あ…ッ!」と大きく声を上げた。
「御恥ずかしいと?こんな多感な御身体を御持ちで、何を仰るのです」
言いながら、景麒は透明の液体が纏わりついた指先を動かして秘部を弄る。前で抱え込んだ少女の躰が大きく跳ねた。
「ひゃぁん!」
侵攻に萎縮した陽子を後ろから抱き締めるようにして押さえ、景麒は息衝く身体を更に攻め立てた。指先が円を描くように秘花の花弁を焦らすようになぞる。
「きゃあぅっ!や、やだ、景麒っ」
「御厭ですか?…御身体の方は、そうではないようですが…」
両腕と突きたてた膝で、がっちりと陽子の身体を羽交い絞めにし、景麒は自由な手の平で陽子の乳房と秘所を弄(もてあそ)んだ。
左手で乳首を弄りながら、右手の中指と人差し指を花壺の中に潜り込ませる。
飲み込まれた花の中から、ちゃぷ、といやらしい水音が響いた。
「いやぁあああんっ!だ、だめぇ…っ」
「もうこんなに濡れてしまって…。御身体は正直ですね…」
耳元で擽るように囁いて、景麒は奥まで指を伸ばし、くちゅくちゅ、とわざと音を立てて動かした。
直に抱き締める躰から、背中越しに如何しようも無い火照りと、荒く短い呼吸が伝わる。
昂ぶっているのを判っていて、景麒は己の昂ぶりを陽子の腰に押し付けながら、もっと興奮を煽るように強い愛撫を繰り返した。
「はああああんっ!!」
逃げ出しそうな躰を押さえ込み、忍ばせた指で内部を掻き乱す。温まった内部が、ぴくぴくっと息衝くのが指先に伝わった。
「やんっ!やだ、も、景麒のイジワル…っ」
快楽と軽い恥辱に、陽子は瞳を潤ませる。その泣きそうな貌を見て虐めているような気分になり、景麒は軽く逡巡してから指を彷徨わすのを止めた。
景麒は少し行き過ぎた自分の振る舞いを省みて「すみませんでした」と謝り、きゅっと陽子を抱き寄せて耳の裏や項(うなじ)に軽く口付けた。
「…その、少し、調子に乗りすぎました」
侵攻が止んで、陽子は少し落ち着きを取り戻す。
「ほ、本当に、悪かったと思ってる…?」
軽く首を反らせ、快感に眩んで惚っとした目線で陽子は景麒を仰いだ。
景麒は振り返った陽子の瞼に唇で触れ、「思っていますよ」と言った。
「ホントに?」
「はい」
陽子は少し拗ねたように上目遣いで景麒を見遣ると、口先を尖らせ、「…じゃあ、許してあげる」と言った。
甘やかに恥じらう表情を目の当たりにして、景麒は軽く息を詰まらせた。
――無意識の内に欲情を煽る、天性の艶。
(…これで手を出すなと言うのが、土台無理な話だ)
頭の片隅でチラリと思い、景麒はあっさりと抑制を棄てた。
景麒が休ませていた指を気紛れに動かすと、鎮まっていた中の昂ぶりが目覚める。
「ひゃう!け、景麒っ…!!」
口とは裏腹な躰に、可愛くて仕方がないという貌で、景麒は微笑した。
「貴女は本当に御可愛らしい」
囁きながら、景麒は再び陽子の身体を弄(まさぐ)った。煽り立てるように泳ぐ指先に踊らされ、陽子は昂ぶった声を上げた。
「きゃうんっ!…もう、ばか景麒!!全然反省してないじゃないかっ!!」
催淫に錯乱しながら陽子が抗議すると、景麒は触れたがる手を休ませずに囁いた。
「元はと言えば主上がいけないのですよ?そのような愛しげな振る舞いで、御誘いになるのですから」
そう言って景麒は陽子の耳朶を甘く噛んだ。
「や、やだっ!そんな事してな…っ、ああ!」
「…無自覚だからこそ、罪ですよ。しかし、その天賦の罪深さですら、いとおしい…」
愛撫しながら囁いた景麒の声は、最早陽子の耳には届いていないようだった。
「気丈な所も、正直な処も全て愛しておりますよ。貴女の下僕(もの)に成れて、わたしは倖せです」
景麒は淫情に溺れる主人にうっとりと微笑み、指を引き抜いて陽子を抱き上げると、弛緩した脚を大きく広げさせて熱く昂ぶった己をその中に貫かせた。
「ふぁあああ…っ!!」
陽子は自分の中に入ってきた指とは比べ物にならない熱と体積のものに嬌声を迸らせた。
「…貴女の悦ぶ貌を、もっと見せて下さい」
景麒は力の入らない陽子の腕を自分の首に絡ませて抱き寄せると、ゆっくり腰を動かした。
「あんっ!あぅ、あぁあっ!!」
躰の内側から途轍もなく強い興奮が沸き起こる。陽子は、くらくらするような快楽に耽溺しながら、必死で景麒に縋りついた。
「ああ…っ景麒、けいきぃ…ッ!!」
知らず内に、もっと感じたくなって陽子は腰を振っていた。動きに合わせて快楽が怒涛のように押し寄せ、陽子は甲高い声を上げた。
「ひゃああん!!あん、あ、ああッ!!」
「主上…っ」
景麒は呼吸を荒げて悦楽に浸る主人甘い声に誘われて、更に深い繋がりを求めた。
開いた脚をもっと大きく広げさせて奥の奥に身を沈める。
「…ぅきゃああああああ!!」
躰の芯を突かれて興奮した陽子の叫びが臥室に響き渡った。
身体中の血液が沸騰するのではないか、というくらい、全身が熱く激しく昂ぶっていく。
「表に聞こえてしまいますよ…」
景麒は囁いて喘ぎの零れる陽子の口を己の唇で塞いだ。
熱を纏った舌を互いに絡ませ、何度も何度も口内を犯し合う。
狂ったように口付け合った後、陽子は淫靡に乱れた声を上げた。
「景麒…っ、わたし、何かおかしいよぉっ…躰が熱くて、どっかイッちゃいそう…!!」
卑猥に溶けてはらはらと零れ落ちる陽子の涙を、景麒は唇で掬い、淫らに惑う主人をさも愛しそうに抱き締めた。
「主上ぉ…っ!!」
景麒は額に薄く汗を滲ませて、強く強く主人を愛した。突き上げて捏ねまわすと、熱と蜜が溢れて拡がっていく。
「ひぃああっ!!壊れちゃう!こわれちゃうぅ…ッ!!」
深く愛した分だけ、熱に浮かされた陽子の腔内がビクビクと波打つ。緩急を与えながら、それは淫らに景麒に絡みついた。
「…っく…っ」
景麒が興奮に耐えながら、陽子の悲鳴を無視して壊れるくらいの勢いで何度も突き抜くと、胎内の収縮の間隔がどんどん狭まっていく。
「け…景麒っ、わ、わたし、もう…!!」
「しゅじょう!」
「――っああああああああ!!!!」
ビクッ、と大きく跳ね上がったのを最後に、陽子は翡翠の瞳を大きく開いて躰を凍りつかせた。
景麒は組み敷いた躰が絶頂に極まるのに合わせて熱く滾った劣情を吐き散らす。
快楽に酔って意識を跳ばされ、混ざり合った体液が躰の外に飛び散った事にすら、陽子は知覚出来なかった。



景麒の胸に身を乗せて横たわった陽子は、茫然(ぼんやり)とした瞳で無造作に放り出された白い花を見ていた。
何気なく手を伸ばしてそれを手に取る。花の付け根を持って指先で廻しながら陽子はポツリと呟いた。
「…全く、如何してだろう…」
景麒は自分の上に乗る主人の髪をそっと撫でながら、「何がです?」と問い掛けた。
陽子は平然とした面持ちの下僕を見詰めて軽く息を吐くと、質問には応えずブツブツと独りごちた。
「愛想なし、は兎も角、唐突だし、強引だし、反省しないし、言う事は聴かないし、結構ゴーイングマイウェイというか…」
並べられる雑言から思うに、どうやら自分の事を言われているらしい、と考えて景麒は思考を廻らせる。
しかし、言うのに丁度好い言葉が見付けられない。景麒は仕方無く、決まり悪げな貌で沈黙した。
陽子はそんな景麒を差し置いて、さも不思議そうに「なのに何でかなあ…」とまた独り言を落とす。
そして物言いたげだが声の紡げない下僕を翡翠の瞳で眺めた。
為すべき事の見当たらない景麒を暫し見詰め、その様子に破顔すると、「ま、仕方ないか」と陽子は呟いた。
「気に入っちゃったんだもんな。――もう他の者(だれか)なんて考えられないし」
呟いて、陽子は景麒に腕を廻して縋りつく。抱きついた姿で景麒の胸に頭を押し付け、陽子は軽く目を閉じた。
景麒は悪態からは予想もつかない行動をされて硬直している。陽子は動けないでいる下僕を気配で察して、
「…口惜しいけど、『愛してる』ってこと。」
と、今度ははっきりと景麒に向けて言った。
複雑な行動に戸惑いながらも、景麒は身を寄せてくる主人が頬を赤らめているのを見て、漸く真意を理解する。
すると景麒は心底嬉しそうな貌をして、全身で抱え込むように陽子を抱き締めた。
鼓動と呼吸を間近に感じながら体温を共有するのが心地好くて、陽子はそっと微笑む。
夜が静かに深さを増していくのを、窓の外の月が中天から優しく穏やかに見守っていた。
             《了》
269254:03/06/29 03:42 ID:aFfEZ7az
終わりますた。
カレーばっかり食ってるとアンパンも食べたくなるって感じで、
久方振りに本格的なベタ甘エロを書いてみて、今チョットくらくらしてまつ。
ちょっとラヴい言葉を連発して自分で書いてて恥ずかスィでつ。
つーか、最後の方、意味不明で本当スミマセン。
頭の中身が軽いので、色々間違ってる処があるやも知れませぬ。
そしたら申し訳ないでつ。

さて、書くだけ書ゐたから、虚海にダイヴしてこやう。
御賞味有難う御座居ますた。
270名無しさん@ピンキー:03/06/29 04:12 ID:kYPuJmC/
きゃう、はぁう、いやあああん! 陽子カワイイ!!
271名無しさん@ピンキー:03/06/29 06:19 ID:GaK6Whc1
ベタ甘の景×陽もスバラスィ!
しかもきっちりエロくて ハァハァさせていただきますた!
朝からエエもん見させてもらってありがたいことです
…攻めな景麒もやはり萌えだ… ( *´Д`)
272名無しさん@ピンキー:03/06/29 10:59 ID:DmpCDMWa
萌え。陽子タソ可愛すぎ‥‥
良いモノを拝ませていただきますた。
しかし、この2人初めてじゃないのか‥‥もし宜しければ初夜編をキボン
273あぼーん:あぼーん
あぼーん
274名無しさん@ピンキー:03/06/30 07:37 ID:XUQmrsQi
甘甘万歳!甘甘万歳!!( *´Д`)
275名無しさん@ピンキー:03/07/01 21:32 ID:9e3EoNHf
今日初めてアニメ見た!やっぱ原作が一番っすね スレ違いスマソ( ;´Д`)逝ってきまつ
276名無しさん@ピンキー:03/07/02 00:17 ID:CV1lOgTl
今日の地上波は楽俊とすぎもっちがなかなかよかった。
王座を追われたジョエイが兵士どもにレイープ・・・なんてないかな。
277名無しさん@ピンキー:03/07/02 00:24 ID:wyDy0xV3
神降臨!!
( *´Д`)ハァハァ
278254:03/07/02 00:25 ID:jj3ATqG7
御感想有難う御座居まつ。
254=201(閑話・KISS作者)でありまつ。
自分的に『「陽子、乙女入り過ぎ」つーか、ちょこれーとぱふぇ喰ってるくらい甘ったるい感じ』だったので、かなり意に添わない方も居られた事でせう。
「気色悪いんじゃゴルァ!!」という突っ込みが無くて安心していまつ。あっても黙ってて頂けて幸いでつ。だからこのスレは居心地が好いのでつ。

んで、個人的にこの景×陽で初夜編は考えてなかったのでつが、何となく「使ってもいいかな」ちゅうネタを思いついたんで、需要があれば書こうかと。
御笑いで景麒脳内工房バージョンと、どっちかっつーとマジで慶主従メロドラマバージョンを考えていますた。
つっても、元が根暗なので、どうしてもシリアスに疾ってしまう癖があるんでつが。
その上長筆という悪癖があるので、何枚もスレ汚しに成ると思いまつ。
・・・如何しましょうか。皆さんの意見キボン


私信でつ。
183さん、201の時、予告なく作中に乱入して申し訳ありませんでした。
「景麒君日記」面白かったです。執筆中の御話と言うのは此処のSSでしょうか?
そうであってもなくてもガンガッテ下さい。
279名無しさん@ピンキー:03/07/02 00:58 ID:e49MWLja
祥瓊と鈴は、尿意が我慢の限界に達していた。
二人とも、川岸まで行った。
しかし、運が悪いことに強姦魔が潜んでいた。
二人とも強姦魔の存在に気づいていたが、尿意が我慢の限界に達していたので仕方なく立小便する覚悟を決めた。
二人とも、その場で立ったままズボンのチャックを開いた。
さらに、パンツの股の部分を手でずらして女性器だけを見せた。
そして、両手でズボンのチャックとパンツの股の部分を押さえた。
二人とも、手を使わずに股に力を入れて思いっきり大きく女性器を開いた。
強姦魔は、二人の女性器を見て嬉しそうに興奮していた。
二人とも、勢いよく放尿するために膀胱に圧力をかけた。
ピューーー!と尿道口から、水鉄砲の水のように勢いよく黄金色の小便が弧を描き噴出してきた。
やはり我慢していたためか、小便は彼女たちの予想より遠くまで飛んだ。
遠くのほうでは、泡立ちながら水溜りができていた。
しかも、二人とも女性器は全く濡れていなかった。
280名無しさん@ピンキー:03/07/02 01:45 ID:JMkez6q4
>>254
是非両ヴァージョンお願いしまつ。
しかし、脳内工房バージョンって聞くだけでニヤリ(w





乙女な陽子タソにひたすら萌え‥‥
281名無しさん@ピンキー:03/07/02 11:58 ID:e49MWLja
強姦魔は、祥瓊または鈴がワレメを閉じるときを待ち侘びていた。
強姦魔は、ワレメを閉じた直後に自分の男性器を膣口に挿入する予定だった。
ただし、この強姦魔には「ワレメを閉じるまでは絶対に犯さない」という強い信念があった。
二人とも、そんな強姦魔の心を完全に読み切っていた。
なぜなら、二人とも上級仙人だからである。
この話では、本編の十二国記とは違い二人とも上級仙人である。
上級仙人は、絶対に仙籍を失わない。
だから、二人とも大人の外見になることは不可能である。
上級仙人は、その気になれば他人の心くらい読めるのである。
二人とも、普段は人の心など読まないのであるが、強姦魔の前で立小便しているからには
強姦魔の心を読んでおかないと対処できないからである。
しかし、二人は強姦魔の心を完全に読み切ったことで少し望みが出てきたのである。
強姦魔に「ワレメを閉じるまでは絶対に犯さない」という信念があることを知ったからである。
二人は強姦魔の心を読み切ったのに対して、ただの人間である強姦魔は二人の心を全く読めなかった。
282名無しさん@ピンキー:03/07/02 12:29 ID:e49MWLja
小便を最後まで出すと勢いが衰えて垂れてしまうから、途中で小便を止める必要がある。
ただし、二人は上級仙人だから殆ど最後のほうまで勢いよく出せる自信があった。
途中で止めるといっても、二人は殆ど最後のほうで止めるわけだから残尿感の問題ないのである。
それよりは、むしろ女性器に全く小便がかからないということのほうが二人には好都合なのである。
なぜなら、紙で拭かなくても平気なので男と同じように手っ取り早く立小便できるからである。
ただし、今回は目の前に強姦魔がいるから事情は複雑である。
小便を止めるところまでは通常通りであり、ここまでは全く問題ない話である。
問題は、ここからである。
ワレメを閉じてしまうと、いきなり強姦魔に犯されるのである。
まだ二人とも勢いよく小便を放ち続けていたが、小便を止めたあとの対策を考えていた。
283名無しさん@ピンキー:03/07/02 12:43 ID:e49MWLja
祥瓊の思惑は・・・
「強姦魔はワレメを閉じたら犯すわけだから、私がワレメを開き続けている限り私は強姦魔に犯されないわ。」
「そして、先に鈴がワレメを閉じてくれたら強姦魔は鈴を犯すわけだから私は助かるわ。」
鈴の思惑は・・・
「強姦魔はワレメを閉じたら犯すわけだから、私がワレメを開き続けている限り私は強姦魔に犯されないわ。」
「そして、先に祥瓊がワレメを閉じてくれたら強姦魔は鈴を犯すわけだから私は助かるわ。」
そう、二人とも自分はワレメを開いたまま相手が先にワレメを閉じるのを待つ作戦を選んだのである。
祥瓊が先にワレメを閉じたら強姦魔は祥瓊を犯す、だから鈴は助かる。
鈴が先にワレメを閉じたら強姦魔は鈴を犯す、だから祥瓊は助かる。
二人ともワレメを閉じないで強姦魔が諦めて立ち去ったら、そのときは二人とも助かる。
つまり、祥瓊と鈴と強姦魔の根比べの模様になるのは間違いなかった。
ちなみに、まだ二人とも勢いよく小便を放ち続けていた。
それでも、まだ小便を半分も放出していなかったのである。
二人とも、長い小便になることは間違いなかった。
284名無しさん@ピンキー:03/07/02 18:05 ID:eUAm61p2
・・・書いた人強姦・スカトロ趣味のある男性ですかね、読むんじゃなかったって思ったのは久しぶりでつ。


ごめん、どうにもスルーできんかった。
285名無しさん@ピンキー:03/07/02 19:21 ID:HDZxXydY
えっと・・・( ゚Д゚)
286名無しさん@ピンキー:03/07/02 19:33 ID:PcBig4zG
>>279>>281-283
( ゚Д゚)ポカーン
287名無しさん@ピンキー:03/07/02 19:56 ID:0K+QLSdo
まあもちつけ。スカはスカでまたよいものだ。

投稿する人はメル欄にカップリングや傾向を書いておくと
ありがたいですね。
288名無しさん@ピンキー:03/07/02 20:46 ID:97OMB2ON
ここの住人は女性が多いのかな?
今までの傾向を見てみると・・・。

さすがにスルーしましたが・・。
下品、とあえて言わせていただきます。
289名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:09 ID:yQg8oDVC
279じゃないが、SS書庫のat First貼っとく。

■マナー

1 自分の好きなカップリングが全く無くても職人さん達に噛みつかない。
2 自分の性癖に合わない作品に文句を言わない。
3 お互いの好みは尊重し合い、受けつけられない作風の作者を批判するのはやめましょう。
4 個人的にとても許せないカプがあっても黙認しましょう。
  その職人さんに向かって吠えたてるなど論外!
290名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:19 ID:5PONbFDO
>>289
まあ、あれだ、今までスカトロ風味のSSは降臨しなかったからな。
うかつに爆弾踏んでビークリてとこだろう。
漏れも、279以来スルーしてまつ。作家さんに悪意はないが、好みの問題つーことで。
>>287にドゥーイ。
名前欄に傾向書いてくれると嬉しいかも…。
291名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:23 ID:wr7lAD//
>>279>>281-283はどこかのコピペでしょ?
前に陽子バージョンで同じのあったし。ギャグエロだと自分は思ったが。
292名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:25 ID:eQI7keMN
ギャグエロっつーか、下品系ギャグだと思ったが。
三つ巴の勝負の付け所がある意味、気になったけどな。
293名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:35 ID:Jp1dMnlu
スカトロは受けつけない人が多いから名前欄に入れるのをお約束にしてホスィー。
294名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:50 ID:1WvI34DU
俺は小までならスカOKだな
粗相しちゃったのを供麒に見られて赤面しつつ激怒な祥瓊とか萌える。
295294:03/07/02 22:07 ID:2J1dsdN0
×祥瓊
○珠晶
296名無しさん@ピンキー:03/07/02 22:39 ID:q+EMfnRy
>294
 萌 え た 

その後供麒がきれいにするという展開を妄想して
更にハァハァ。
297254:03/07/03 00:21 ID:+ZzQ87m8
あの〜。
慶主従らぶろまんす・シリアスVer.を途中まで書いたんですけど、なんか、すっごく鬱な感じに成ってきてしまいました。
つーか、「前置きなげー!しかも、矢鱈と重苦しいし!」なんですけど、どうしましょ・・・。
298名無しさん@ピンキー:03/07/03 00:31 ID:ogBqHz4z
>>279>>281-283
続きを激しく希望します!
もちろん、誰が続きを書いてくれても歓迎いたします。
ただし、私としては祥瓊と鈴の両方を助けてあげてほしいです。
これだけは、何としてもお願い致します。
299名無しさん@ピンキー:03/07/03 00:39 ID:lknbeDoJ
>297
うpキボン!
個人的には、長い前置きは無問題だよ。つーか、むしろ好きだ。
300名無しさん@ピンキー:03/07/03 01:01 ID:wjLW06YB
>298
jisakujienn?
301254:03/07/03 01:34 ID:+ZzQ87m8
ほいよー。
何か、スレもこっちのSSも良くわかんないことになってるけど、取敢えずうpするねん。

傾向とカプリングの記載希望があるんで、一応名前の欄にタイトルっぽいのいれておきまつ。
ほんでは、慶主従でメロドラマ(?)ドウゾ↓
――一体いつからだろう。
そんな事はよく覚えていない。
ただ、微笑まれると嬉しくなって、胸が刹那に熱くなる。
声さえも言葉を放つ前に奪われるほどのときめきに視界が白く輝く。
その輪郭を思うだけで心が温かくなる。
『愛しい』とはこの気持ちの事を言うのだろう――。

――いつもの夜と、同じ光景のはずだった。
陽子は景麒の私室で、茶を飲みながら自分の下僕と取留めのない話をしていた。
相対する卓子で、自分が他愛も無い話をし、彼が相変わらずの薄い表情で主人の話を聴き、相槌を打つ。
何の変哲も無い遣り取り――それでも、陽子はこの時間が好きで、密かな楽しみであった。
理由は至極単純で、それでいて、とても複雑なこと。
いつの頃からか、陽子は自分の下僕に特殊な感情を抱いていた。
それは、友人に向ける好意や、家族に向ける思慕とも違うもの。普段は優しく陽子の胸に在り、時に激しく込み上げてくる、仄かな甘さの切ない想い。
陽子は自分の下僕に、片恋をしていた。
だがこれは秘密だ。自覚して以来、決して言うまいと心に誓って、陽子は彼と時を過してきた。
事実には言っていい事と、悪い事がある。そしてこれは、『良くない』ものだと、陽子は思っていた。
前の主人に恋着されて病んだ麒麟に、恋心を抱いている。
それを知ったら彼はどう思うだろう。
落胆して嘆くだろうか。裏切りに等しいと恨むだろうか。
それとも、辛苦を思い出させて哀しませるだろうか。
どれに至っても、悲痛に貌を歪めさせる事しか思い浮かばない。――そんな事が、如何してぬけぬけと言えよう。
そう思ったから、陽子は自分の想いに蓋をして、表面上、主従の主を装ってきた。
『主人』の貌でなら、良心を傷めずに近くに居られる。『当然』のように隣に座って、息を接げる。
『全てが上手く行く方法なんだ』と、陽子は自分に言い聞かせた。
想いが露見して苦しませるくらいなら、黙っていた方が良い。
息苦しくても、変われず傍に居られるのなら、それで良い。
――いつか破綻して手放すくらいなら、自分の気持ちに背いていたい。
想いを殺す事に精一杯になっていた陽子は、エゴと願望の軋轢が眼中に入らずに、根底では無理が祟ってきている事を気付けずにいた。
息抜きと銘打って傍に居る為の話の種が尽きてしまい、手持ち無沙汰になった陽子は、随分前に空になった茶器を、ことりと音を立てて卓に置いた。
そしてそのまま、何となく言葉を発するのに窮して、陽子は茶器を注視したまま黙り込んでしまった。
景麒は卓の対岸に座りながら、何処となく不安定な翳りを背負って沈黙する主人を見詰めた。
――この処、彼女が不図した瞬間に壊れそうだと思う時がある。
昼間は凛と貌を引き締めて少女臭さを匂わせないが、いざ玉座を降りて官服を脱ぐと、一介の少女に戻る。
そしてその少女の貌にも、いくつか種類がある。
友人達と談笑する時の貌、部下と云うより『同志』の漢(おとこ)達と話をする時の貌、そして今、自分と話をする時の貌。
どれも同じで、どれも違う一面。その中でも、取り分け景麒と向き合う時の貌が、最も少女染みているのだと、景麒は思った。
表情豊かな鮮やかな翡翠と、その瞳を支える綺麗な貌付き。時折、形の良い唇から零れる微笑は、息も止まるほど愛らしい。
その笑顔を見る度に、景麒の胸には、えも云われぬ想いが込み上げる。
忠誠や信頼とは違う、溢れるような熱い想い。
――いつからか思っていた。その微笑を飾る唇に触れたいと。
だが、そう思う度に、精一杯の理性を使って劣情にも似た慕情を押し留めていた。
『嘗(かつ)ての主を狂わせて亡くしたお前に、彼女に触れる権利は無いだろう』と、心の底から自らを戒める声がする。
最早、景麒の中で、彼女と主従以上の関係を望む事は罪であり、同時に怯懦(おそれ)でもあった。
傾国の恐怖と、恋情に対する禁忌は、心の奥深くに刻み込まれて色褪せない。
主人の傍らにいる事に、幸福と或る種の恐懼を感じる。
この相反する想いに縛られ、心が疲弊を感じ無いこともなかった。だがそれでも、彼女の傍から離れる事だけは、本心も本能も受け付けなかった。
だから目を逸らして見ない振りをした。
主人に対する、忠誠以上の想いは無視して、ただの下僕の貌をする。
女王である彼女を助ける為に、自分が下僕としての盟約を果たす為に、そして何より、彼女の隣を自分の居場所にする為に。
あらゆるものから視線を外していた所為で、景麒は、自分がどれほどこの少女に執心しているかを理解していなかった。
景麒は沈黙の中を幽かに身動(みじろ)いで、主人に視線を向けた。
視線の先には、微弱な愁いの影。
――何か気に病む事でもあるのだろうか。
普段は快活の光を誇る宝玉の瞳が、今は何かに滲んでいるように昏い翳を映している。
表情全体も沈みがちで、少し窶れているような。
萎(しお)れかけの花のように項垂れる姿が哀れで、黙って見ているのが辛かった。
景麒は暫し視線を彷徨わせた後、意を決して「主上」と声をかけた。
陽子は景麒の呼び掛けに軽く顔を上げる。景麒は生彩に欠ける貌を見ながら、
「…何か御気に掛かる事でも御座居ますか」
と問い掛けた。
「なんで」と陽子の唇が声も無く呟く。
「…いえ、少し、御元気が無いように見受けられましたので…」
「……何でもないよ?」
微妙な間を空け、妙に明るい声を出して、陽子は答えた。
「気に掛かることなんて何も無い」
「…本当ですか?」
「……本当に」
返事とは裏腹の、晴れない貌。景麒は薄く溜め息を吐いた。
「…どうして其処で溜め息を吐くかな…」
昏い貌で陽子は微苦笑する。
「…わたしでは役不足かと思いまして」
景麒はその苦い笑いを見ながら、やや沈んだ貌で言った。
「相談相手にも堪えないのか、と…」
「――そんな事ないよ…」
乏しい表情に自嘲する様子を汲んで、陽子は否定する。心の中で、「ただ、お前には言えない事なんだ」と付け加えて。
平坦な返答に、景麒は主人との間に見えない壁を感じた。
こんなに近くにいるのに、心は何処か遠くにあるようで――。
洞察力に欠ける自分を薄く嗤うと、「中々直らないものですね」と景麒は独りごちるように言った。
「ひとの意を読み取るのが苦手で、大切な事を見落としてしまう。――悪い癖です」
景麒が回顧するような表情を浮かべるのを、陽子はぼんやりと眺めていた。
――悔いているのだ。
彼は、自分の拙さ故に壊れてしまった過去を悔いている。国が沈みかけた事を、自分の責任のように感じている。――それは、忘れ去るには余りに身近な昔。
自分の知らない彼の過去を思ったとき、陽子の胸にちくりと針で刺すような痛みが疾った。
そんな貌しないで、と頭の中で誰かが言っている。

想い馳せるような瞳で、還らない過去を語らないで。
触れられないものに手を伸ばそうとしないで。
他の誰かの事なんて考えないで、こっちを向いて。

――ねえ、『わたし』を視てよ―――。

様々な言葉が陽子の脳裏を過る。思うごとに、しくしくと胸に痛みが昇る。その思考を、ある考えが占めていた。
それは胸の痛みと共に、陽子の心を縛りつける。
――何だろう。あと少しで、わかるような気がするのに。
「…なあ」
不明瞭な思考と相反して、陽子の口は勝手に呼び掛けを放っていた。
言葉は陽子の意識を透過するように、意味を持つ前に表に現れる。
「…もし、過去を取り戻せるとしたら、お前は予王と遣り直してみたいと思う?」
――もしも全てが元通りに還るとしたら、彼は前の主人と、共に歩んでいきたいと思うだろうか――。
陽子の問い掛けに、景麒の瞳が軽く見開かれる。その紫が濃くなるのを見て、陽子は漸く自我を取り戻した。
自分の落とした言葉の意味を理解して、はっと口を噤む。
――卑怯だ。『彼』の主人である自分がこんな事を言うなんて。
譬え思っていたとしても、陽子を目の前にしてそんな事が言える筈無いだろう――。
自分の行動に狼狽しながら、陽子は咳き込むように言った。
「…ごめん。変なことを言った。今の、忘れてくれ」
「…主上?」
怪訝な瞳をした景麒の貌が、陽子を覗き込む。
その澄んだ紫と目が合った時、陽子は心を支配していた感情に気が付いた。
――嫉妬。
遠くない過去に失われた景麒の以前の主人――彼を囚えていた女に、嫉妬したのだ。
陽子はカッ、と自分の頬に熱が灯るのがわかった。途端に、全身の血液が頭に昇ってぐらぐらに意識が揺れる。
なんて浅ましく、愚かな事を――。
浅墓な自分が恥ずかしくて、窒息しそうに成った。
「…部屋に戻る」
陽子は唐突に言うと、席を立つ。
もうほんの僅かでも、平静な貌をして彼と対峙出来ないと思った。
何より、見透かされるような瞳に戸惑いを隠しきれなくて、精神が破綻してしまいしそうだった。
「主上…!」
景麒は豹変した主人に不安を覚えて、思わず手を伸ばした。
理由はよく判らない。だが、今此処で彼女を放ってしまってはいけない――と胸の中で警鐘が鳴り響いていた。
「御待ち下さい!」
景麒の細長い指が、出かけた陽子の右腕を捉える。反射的に、陽子はそれを振り払おうとした。
「…離して…っ」
「急に、如何なさったんですか…?!」
「何でもない…っ」
「その有様で、何を言うのです。何処が『何でもない』と――」
「お前には、関係ない…!だから、離せ!!」
関係ない、と言われて、景麒はふっと頭に血を昇らせた。
「主上!!」
叱り付けるような呼び声に、陽子はビクッと大きく肩を震わせる。右手を締め付ける圧倒的な力と、微かに怒気を匂わせる端正な貌。紫の双眸が、射竦めるように陽子を見ている。
その目と目が合って、混乱した陽子の思考がさらに掻き乱された。
本音、建前、恋情、嫉妬、忸怩、不安、あらゆる思いが攪拌されて、くらりとした眩暈に頭が重くなる。
意識が翳って、まともな考え事が出来ない。
ただ、胸が苦しい。咽喉が焦がれるほどの熱さで塞がれている。
苦しい。苦しい。ただ只管、苦しくて仕方が無い―――。
「…っもう、わかんないよぉ…」
陽子は自由な左手で顔を覆って俯き、悲痛な声を上げた。
――如何したらいいのか、如何したいのか何一つ解らない。
押さえ込みたいのに、後から後から想いが溢れる。
自分の気持ちに制御が利かなくなって、陽子は胸が潰れるほどの息苦しさに襲われた。
解決の糸口(こたえ)が見付からない――。
ぷつりと琴線の切れた音と同時に、堪えきれない遣る瀬無さが涙になって溢れた。
「主上…?」
景麒は細い少女の手首を掴んだまま怪訝に眉を顰める。
覆い隠した手の平から、一片(ひとひら)の雫が頬を流れる。
――泣いているのか。
景麒は声を殺して涙を零す主人に瞠目した。
蓬莱にいた時以来、決して自分には見せなかった泣き顔――。
自分が彼女に涙を流させている、という事実に、景麒は茫然とする。
俯いていた顔が不図、持ち上がる。涙に濡れた翡翠が、宝玉のように光を放つ。
不図顔を持ち上げて、滲んだ視界が戸惑う下僕を捉えたとき、陽子は堪らず彼に手を伸ばした。
泣きながら、今までずっと触れられずにいた広い背中に縋りつく。
景麒は、そんな風に突然自分の胸に飛び込んできた少女に狼狽した。
只でさえ、泣かれた所為で平静を保てなかった所に、留めの衝撃を撃たれる。
思考が完全に停止して、まともな事が考えられずに景麒は硬直した。
だが其処に、しゃくりあげる涙声が身体から身体へと、直に伝わる。
鈍磨した頭に切なげな哭き声が響いた時、景麒の胸に戸惑いから別の感情が浮かび上がった。
両腕が、躊躇いがちに少女を抱き締めようとする。――しかし、触れようとした瞬間に、別の想いに塞き止められて、景麒の両腕は所在無さ下に宙で静止していた。
――だきしめたいのに。
308254:03/07/03 01:45 ID:+ZzQ87m8
一応とめとく。
つか、長っ。しかも、また誤字(爆)!自分で自分に萎える。
すまん、ちょっと、黄海まで逝ってきます。
309名無しさん@ピンキー:03/07/03 01:49 ID:l83V/SoG
逝かないでー続きを楽しみにしてます…
長くてもカモン!すっごい萌えました
310名無しさん@ピンキー:03/07/03 03:26 ID:RxRDg+IP
後悔先に立たz
311名無しさん@ピンキー:03/07/03 08:21 ID:L9BLQIiZ
キタ━(゚∀゚)━! すげー萌えました。
長編OKです。続きお待ちしてます。
312名無しさん@ピンキー:03/07/03 08:33 ID:SgnGxkdX
>>254さん
うおおおお!!かなりツボにはまっております。
続き期待しておりますです。
313183:03/07/03 20:25 ID:1Q3nzIvS
254さん
かなりドキドキな展開です。
続き激しくキボン。
このスレのSSって、状況設定を丁寧に作ってくれる職人さんが多くて、読み応えがありまつ。

でもって>>278でのお声かけありがとうございます。
書きかけてるのは>>86で迂闊に予告しちゃった、805さんの話に触発された尚隆×陽子ものですが、ここんとこ蓬莱での仕事が立て込んでてなかなかまとめられなくて滞っております。
書くべし×3で叱咤して下さった>>87さんも、よろしくお待ち下さい。
314名無しさん@ピンキー:03/07/03 21:32 ID:iKzbc8So
いいなぁ。
前置きあってのエロだよな。

激萌え。
315名無しさん@ピンキー:03/07/03 22:22 ID:dJAUUeJi
だーよだーよ。前置きあってのエロだよ。
316名無しさん@ピンキー:03/07/03 23:34 ID:RervWxi8
うぅ…切ない…。
で、でも、この後ふたりは…なんですね。
激萌です( *´Д`)ハァハァ
317254:03/07/04 01:51 ID:DklbLCNO
どうもです。
温かい御言葉と寛大な御心を有難うです。
励ましのお声は、職人として有難き倖せ。・゚・(ノд`)・゚・。
ヘタレですが、皆さんの意に添えられるよう、精一杯の力で話を書ききりたいと思いまつ。

ちゅーわけで、続きを張りたいと思いまつ↓。
ずっと触れたかった。抱き締めたかった。近付く事を夢見ていた。
それなのに、景麒の腕は、何かに怯えて、その先のものに触れられずにいる。
「…駄目…なんだ。…ほんとは、こんなこと…。――いけないって…わかって…るのに」
涙声の狭間でぽつぽつと、何かに抗うような陽子の呟きが漏れる。
陽子の中で、『言うな』と別の誰かが言っている。
言うな。絶対、口に出したりしてはいけない。きっと、深く後悔する事になる。
そんな事は解っている。だけど、自分に嘘を吐くのが苦しくてならない。
もう既に、何でもない貌をして景麒の傍にいる事が辛い。
傍に居たいのに、傍に居ると平静を保てなくなる。
自分が自分じゃなくなるみたいで、それが恐くて逃げ出したい衝動に駆られる。
――それでも、離れたくない。

――…頭の中、ぐちゃぐちゃだ――…。

「…主上…」
取り乱し、うわ言のように言葉を滑らせる陽子を、景麒は困惑した面持ちで見詰めた。
呼び声を聴いて微かに上を向いた陽子の視線が、景麒の瞳と出会う。
陽子はその目に見詰められて、もう自分の気持ちを抑えられなくなった。
瞬いた陽子の瞳から、つう、と一筋、透明の雫が滑り落ちる。
「…すき…」
涙と共に、力ない唇から、二音の単語が零れた。
「――景麒のことが…、好きなの…」
思いもよらない言葉に、景麒は愕然と目を見開く。
あまりにも唐突過ぎる告白に、景麒の思考は追い着けて行けなかった。
――何か言わなくては。
鈍くなった思考で、景麒は思った。
消え入りそうなこの声や、崩れてしまいそうなこの肩に、応えなくてはならない。
――でも、一体何を言えばいいのだ。
錯綜する想いが咽喉に痞えて、声を出す事も、抱き締める事も出来ずに、景麒は立ち尽くしていた。
「――…御免…」
動く事すらままならず、ただ身を固める景麒の胸に顔を埋め、陽子は小さな声で言った。
「急に、こんな事……。――好きになったりなんかして、御免……」
切なげな陽子の声色から、あらゆる痛苦が窺える。
その声を聴いて、景麒の中で何かが容(かたち)を変えはじめた。
――嗚呼、なんて事だろう。凛としたあの声を擦れさせるほど、苦しめていた事に気付かなかったとは。
景麒は罪悪感に胸を潰しながら、搾り出すように呟いた。
「……――如何して、そんな、ことを…」
陽子は呆然と呟く景麒に「だって…っ」と声を上げ、唐突に口を噤んだ。
『だって、予王の二の舞になったら』。――そんな残酷な事は言えない。
陽子は言葉を飲み込んで俯き、声を震えさせながら「――…駄目って言って」と囁いた。
「今ならまだ間に合うから。『応えられない』って、『駄目』って言って突き離して」
御願い、と陽子の声が小さく滑り落ちる。
「――……」
行き場の無かった景麒の手の平が、陽子の肩にそっと掛かる。軽く掴んだその肩は、小刻みに震えていた。
それに触れた時、景麒は胸が詰まるほどの息苦しさを覚えた。
――この方は、こんなにも小さい―――…
景麒の中で、何かが音を立てて崩れた」。
「主上…ッ」
乞うように呼び、躊躇を振り切った手で少女の躰を掻き抱いく。
景麒は、拒まれるのを望みながらも自分から引き離れる事の出来ない陽子を、躊躇っていた分を重ねて思い切り抱き締めた。
「…っ?!景…!」
頼みとは相反の行動に、陽子は戸惑った。反射的に身を捩るようにしたが、強く締め付ける力で押さえられてしまう。
抗う分だけ、身体を抱き竦める力が強くなる。
「―――…は、離して…」
「…出来ません」
景麒は、自分より一回り以上小さな主人を力ずくで抱え込みながら、息詰まるように言った。
「わたし自身がこんなに求めているのに、突き離すなんて事、出来ません」
数瞬遅れて景麒の言葉を理解した陽子は、途端に瞳を歪ませて、「駄目だよぉ…っ」と泣きそうな声を上げる。
「肯定しないで。お願いだから、拒絶して。…じゃないとわたし、いつかきっとお前を苦しませることになる。わたしがお前を、不幸にしてしまうんだよ…?」
――誰よりも大事で、愛しく思っているから、不幸にしたくない。
だけど、ずっと変わらぬまま居られるとは思わない。知らぬ間に肥大した想いが、いつか彼を傷付ける。
そうでなくても、変わってしまった自分が彼と未来を破壊するかも知れない。
――そんなのは厭だ。無理とわかっていても、自分自身が彼を苦しませる事だけは許せない。
――どうしようも無いエゴだと云う事は判っている。でも、自分の想いを殺してでも、守りたいものがある――。
景麒はそんな陽子の心中を察したのか、陽子の髪を優しく梳き上げた。
何もかもを背負い込んで、こんな風に心が壊れる寸前まで押し隠して。
如何しようもなく生真面目で不器用な彼女が、哀しいほどに愛(かな)しい。
労りを込めて陽子の背を抱きながら「…構いませんから」と、景麒は言った。
「主上が如何に思われても――好いて下さっても、厭かれても、わたしは主上を御慕い申し上げます。
ですから、主上がこの身の上を憂えて下さる必要は無いのです」
止め処無い愛しさを胸に留め、想いの全てを出来るだけ伝えようと、丁寧に言葉を選ぶ。
「…貴女は指先一つで、わたしを自由に出来る。わたしを幸福に出来るのも、不幸に出来るのも主上だけです。
――そして『今』、その権利を持つのも、主上だけです」
「…でも…っ」
頭(かぶり)を振る陽子を柔らかに押し留め、景麒は言った。
「主上が下さるのであれば、苦しい事でも嬉しい。――譬えそれを他人(ひと)が不幸と言っても、主上と共にあるのであれば、わたしは倖せなのです」
そう言って景麒は、陽子を少しだけ離すと、濡れた瞳を正面から見詰める。
「…主上が望まれるのであれば、わたしは未来永劫、貴女の傍におります。そしてそれは、わたしの望みでもあります。
…ですから、離れよ、などと二度と御命令なさらないで下さい」
どうか、御傍に――景麒は陽子の耳に囁く。
景麒、と陽子の唇が音も無く動いた。止みかけていた涙が、見る間に目尻に膨らみ、弾ける。陽子は小さな頭を摺り寄せて、景麒に身を預けた。

321254:03/07/04 02:07 ID:DklbLCNO
ストック切れ!中途半端なところで放置、スマソ!
次から漸く本題いけます。すんません。

>>183さん
そーだったのでつか!それは楽しみでつ。
マターリとその尚×陽を気長に期待するでつ。
蓬莱での御仕事(wガンガッテください。

追伸
…ええとついでに懺悔しておきます。
勘の良い方なら御気付きかもしれませんが、254=前スレ805です。
矢鱈と脳内花畑ですんません。
322名無しさん@ピンキー:03/07/04 09:47 ID:L+qJ7yvJ
どれもこれも似たような文章だな。
323名無しさん@ピンキー:03/07/04 10:52 ID:vPz1hnDs
放置プレイでつか・・・ショボン


甘々が続いてまつね
鬼畜女王様職人の浮上を請う
324名無しさん@ピンキー:03/07/04 13:47 ID:SvHzB+UJ
アマアマでも(・∀・)イイ!

ベツノトコハカンコドリジョウタイデ、コウコクバカリナンデス…
ソノジョウタイニクラベタラ…
325名無しさん@ピンキー:03/07/04 19:56 ID:PF8Men4E
ブラックな泰麒(大人)×李斎の小説をお願いしまつ
326名無しさん@ピンキー:03/07/04 21:07 ID:FyOffu17
(ホワイトな)大人泰麒×李斎の小説キヴォンヌします。
驍宗様×李斎でも良い。
327名無しさん@ピンキー:03/07/04 21:33 ID:eIGljewQ
自分も李斎きぼんぬ。
今日やっと原作読破して李斎ハァハァ(:´Д`)
328名無しさん@ピンキー:03/07/04 21:50 ID:hnQ3OJTi
・・・よかろうよ、花畑も
329名無しさん@ピンキー:03/07/05 00:32 ID:65Mho8Ie
>>322
変化が欲しければ参加汁
330名無しさん@ピンキー:03/07/05 09:58 ID:DqbPplCL
>>254氏ガンガレ!自分キチーク苦手で甘いのに癒されてるので、花畑でも全然オケでつ。
331名無しさん@ピンキー:03/07/05 10:46 ID:9aWoH6fx
鬼畜女王様から甘甘まで書ける254=前スレ805氏に脱帽でつよ。
どんなシチュエーションでも楽しく読ませていただいるので、
続き激しくきぼんぬです。
ガンガレー
332名無しさん@ピンキー:03/07/05 17:15 ID:HAc4ljJE
降臨続きで贅沢になってやいませんか?自分で書きな。。
333名無しさん@ピンキー:03/07/05 17:21 ID:+v5KKTOT
>>332
じゃ何のためのスレなんだ?

投稿者=自作を読んでもらえてウマー。誉めてもらえたらなおウマー
閲覧者=好きなジャンルの二次創作が読めてウマー。リクに応えてもらえたらなおウマー
だろ?
334名無しさん@ピンキー:03/07/05 19:16 ID:+qufHV6Q
そういう話は荒れるからやめましょう。
335名無しさん@ピンキー:03/07/05 19:16 ID:rM4jrom9
>331
ハゲシクドウーイ!!
その文才、発想に感服してます。
つ、続きを…ハァハァ(:´Д`)
336名無しさん@ピンキー:03/07/06 03:11 ID:EyPwsf9O
|д`) 塙王×塙麟ってダメ?
こっそり書いてたりする。
337名無しさん@ピンキー:03/07/06 03:33 ID:ST7Qt9Dp
>>336
アノ二人だと、ジャガーのコンバーティブルに乗って、
熱海の離れあるのお宿に行く不倫カップルを想像してしまう…。
338254:03/07/06 06:26 ID:0bCuU/JQ
どーも。虚海を泳いでいたら遭難したらしく、帰ってくるのが遅くなってしまいますた。
こげな拙い物でも読んで下さる方の声に応え、何とか戻って参りました。激励に感謝致します。有難うです。癒されます。
そんでもって気に食わない方は、「ガリガリくんのアイスで当たりが出なかった」程度に受け留めて忘れて下さい。

さて、一気に続きを流しますが、馬鹿長いので御注意を。
それではドウゾ↓

「…御泣きになるな…」
上手く微笑えない貌で少し微笑むと、景麒は自分の額を陽子の額に寄せ、右手で涙に濡れる頬を優しく包んだ。
陽子は瞳を閉じ、頬に触れる手に手を重ねて、伝わる温もりに想いの全てを委ねる。
その貌を見詰めている景麒の胸には、彼女に対する想いが満たされた。
恐怖や抵抗が溶けるように引いて、ただ只管、愛しい気持ちばかりが降り積る。
――愛してしまったものは、仕方が無い。
景麒は陽子の瞳から溢れてくる熱い雫をそっと拭うと、その顔を軽く仰向かせて、静かに主人の唇を求めた。
ふ、と浚うように触れて直ぐに離れる。薄く目を開くと、その先で何かを訴えるように、翡翠が景麒を見詰めていた。
――目が合った瞬間、鼓膜に、ぷちん、と心の留め金が外れる音が響いた。
景麒は添えた手で陽子の顎を引き寄せ、強く唇を重ねる。存在感を確かめさせるようなキスに、陽子の睫毛が戦慄いた。貪るような景麒の仕草に一瞬戸惑うが、それでもぎこちなくそれを受け容れると、彼の為すがままに身体を放す。
重ねられるだけの口付けは、やがて深さを増していく。全てを感じたがるように、景麒は陽子の柔らかい唇を吸い、角度を変えて何度も何度も口付けた。
唇を通わせ、求めて離れては、触れ合う。それは繰り返されるたびに、どんどん激しくなっていく。
「…んん……っ」
呼吸を妨げられた陽子が、苦しげな声を漏らした。景麒に縋る指先に力が篭り、爪の先が真白に染まる。
気の遠くなるような長い口付けの末、求め足りなくなった景麒の舌が陽子の薄紅の唇を割いて中に流れ込んだ。
「ぁ…ふ、…っぅ…」
口内を侵蝕する舌は、翻弄するように陽子に絡まって自由を奪う。舌から舌へ、ほんのりとした甘さと熱とが伝えられる。
深まり行く初めての求愛に、陽子の身体は困って持て余された。陽子は、普段の彼からは想像もつかない身の振りに震え、くらりと意識があやふやになっていく感覚に浸された。
どくどく、と心拍が焦って速まるのが解る。まるで意識と切り離されるかのように、胸の内から体温が上がり始め、少しずつ身体が何かを欲して変わっていく。
甘く痺れる全身倦怠感が陽子を包む。足に力が入れられなくて、陽子の膝がじりじりと地面に下がった。
景麒は崩れがちな少女を支え、有りっ丈の愛しさを込めて陽子の息を追い続ける。思ったよりも薄い背を抱き、紅に隠された後頭部を引き寄せて拘束し、逃げ入る隙を摘み取った。
心も身体も、疾うにそれだけでは済ませなくなっている。
「っんぅぅ…!!」
長過ぎる接吻に耐え切れなくて、陽子はがくりと崩れ落ちた。溢れた喘ぎに息を吐かせ、景麒が陽子から唇を外す。
「―――っは…っ、はぁっ」
息継ぎを許された陽子の肩が大きく上下に揺れている。景麒はふらつく陽子を抱き留め、彼女の呼吸が休まるまでの間を待った。
眩む視界、高鳴る鼓動、熱い吐息。極度の混乱状況に、ときめきを覚えた身体の中が、鳴き声を上げている。
先刻までの混乱とは明らかに違う処から来る切なさに酔いが回ったようで、陽子の身体には、何処にも落ち着きが残っていなかった。
――意識が溶ける。
重なる触れ合いに思考回路が霧散する。
掬っては零れる砂のように言葉が融けていくのは何の所為だろう。
それは陽子を抱える腕(かいな)の力か、窒息するほど強く塞いだ唇の魔法か。
―――それとも、それが、彼だったからだろうか。
「――…証を下賜(くだ)さいますか」
陽子の耳元で景麒が囁く。
「貴女がわたしを選んで下さったという証拠。これは幻ではないと、御教え下さい」
陽子は軽く瞬(しばた)き、夢見心地に浮く瞳を滑らせて景麒を見詰めた。
迎える彼の瞳の中に、強い光と明らかな欲情が湛えられている。言葉の真意を見付けて、陽子は頬に朱を昇らせた。
彼が望んでいる事――。
躊躇と羞恥、それから少しの不安が陽子の心を駆け抜ける。しかしそれはほんの僅かの事で、陽子の中で、出す答えは決まっていた。
「………ん」
陽子は真っ赤になって目を伏せ、こくり、と頷く。景麒は恥らう陽子をぐっと抱き上げた。そして華奢な外見に似合わぬ力で陽子を抱えて、己の臥室に足を向ける。
陽子は彼に運ばれる間ずっと景麒の首に顔を埋め、履(くつ)が床を踏み締める音に耳を澄ませていた。
牀榻に入り、陽子を臥台に下ろして腰掛けさせると、景麒はその前に跪いて膝を折った。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」
出逢って以来、三度目の契約の詞(ことば)が灯りと音の無い臥室に現れる。
「―――許す…」
陽子がそれに応えると、景麒は黙ってその御足に口付けた。片方ずつ、両の履(くつ)を脱がせ、次に、陽子の膝に置かれた手をとり、甲に口付ける。
景麒の唇はそのまま陽子の上肢に向かった。
左右の首筋に一度ずつ、優しく触れるだけのキス。
景麒は肩を縮込ませて口付けを受ける陽子を気遣いながら、敷布の上にそっと倒した。
これから為す事に怯えるような気配を察して、景麒は陽子に、恐いですか、と小さく尋ねる。
「…ちょっとだけ」
短く答え、陽子は困った貌で微笑んだ。
幼子を宥めるように、景麒の掌が陽子の額を優しく撫でる。陽子はそれに、「大丈夫だよ」と言い、首を廻らして景麒の唇に触れた。
自分から近付いた陽子の唇は、ほんの少し震えていた。
本来なら、人を気遣う余裕なんて無いだろうに―――。
言葉にならない想いで胸が一杯になる。景麒は慈しみを込めた唇で陽子を慰撫した。
優しく触れながら、その手は下がって胸の上に。衣の上からでも、少し高めの体温と拍動が伝わってきた。
陽子は、景麒の首筋に腕を廻し、さらさらの髪に触れながら彼の一挙一動を身体に刻み込んでいく。
発展途上で止まった陽子の胸の膨らみに重なる大きな手。――この白くて綺麗な手が好き。
真っ直ぐに陽子だけを見詰める瞳。――この薄紫の瞳が好き。
「主上…」と陽子の耳を擽る通った声。――この透明な声が好き。
「…好き。大好き…」
闇に揺蕩う細い呟き。景麒のみに届く言の葉は、それだけで充分過ぎるほどに想いを繋げる。
首筋、鎖骨、肩口、胸元。唇で続く愛撫は穏やかに拡がっていく。
はだけられた襟口から褐色の肌が露わになる。
景麒の掌は、音も無くその下に這入(はい)り込み、素肌同士が直に温度を分かち合う。
肌をなぞる指先の感覚に、陽子は深く息を漏らした。
緊張と高揚が身体を駆け巡り、触れられるというただそれだけの行為に吐息が熱くなっていく。
耳に掛かる甘い息に誘われて、景麒は肌を浚う掌に少し力を加えた。

「…っ」
微かな刺激に反応して陽子の息が一瞬詰まる。その初心な反応が可愛くて、景麒は更に強く陽子の身体を触った。
触れる毎に上がり行く呼吸と体温に欲望が呼び起こされて、景麒の動きが大胆になる。
素肌の輪郭を撫でるだけだった掌が、勢いを含んで上肢を弄(まさぐ)り、熟りきれなかった胸を揉みしだく。
圧力に翻弄されて容を変える乳房がしっとりと汗ばんで景麒の肌に吸い付いた。
色付いて先を擡(もた)げる蕾に呼ばれて、景麒は尖った花先に舌を這わせた。
「きゃぁ?!」
心より敏感な身体が、てろりとした感触に驚き、陽子は思わず高い声を上げる。
陽子は自分で出した声に羞恥を感じ、真っ赤になって口を押さえた。
恥じ入ったその仕草に欲情が刺激される。景麒は甘さの足りない蒼い果実を舐めまわした。
「…アっ」
くちゅくちゅと音を立てて乳房を吸われ、もう一方では指と掌が硬さの残る実を辱める。
陽子は勝手に飛び出していく声を極力抑えながら、体性を研ぎ澄ませて景麒を感じた。
「んっ、ぁ、う…っん」
初めての接触に、異性を知らない無垢な身体が、男の匂いを覚えて艶やかに華やいでいく。
まるで度の強い酒精を呷ったような感覚と熱さに意識を侵蝕され、心が何処かに浮遊する錯覚に陥った。
――酔い心地に、頭がくらくらする。
景麒の掌が折り曲げた陽子の膝頭から裾を乱して中に入る。欲情して火照った景麒の肌に触れられ、陽子の下肢がぴくりと小さく痙攣した。
彼を受け容れようとする少女の意思に反して閉じかけてしまう膝を抑え、景麒はそっと内腿まで指を進ませた。
思ったよりも肉付きの良い脚を滑らかになぞりながら、指先が娘の部分を求める。
覆いの少ない茂みに景麒の手が触れる。開いたことの無い花は、僅かに緊張したまま景麒が来るのを待っていた。
「んく…っ」
これから起こる事に萎縮した陽子の咽喉が軽く鳴る。花を撫でた景麒の指先には少しの露が絡まって細い糸を引いた。
温まっているものの、これではまだ景麒を受け容れるのには堪えられない。
景麒は中途半端に弛んだ帯を解いて、一気に隠れた部分を晒した。
幼さを少し残すも、均整の取れた肢体が臥台の上に姿を現わす。唐突に全てを奪われ、夜の空気と景麒の視線に羞恥を思い出した陽子の身体がつぶさに震える。
弄んだ乳房から引き締まった腹に向けて口付けを流し、最後に蕾んだままの花の潜む場所へ。
陽子は彼の目線が躰の中に入ったのを感じて、
「…や…!恥ずかしぃ…っ」
と厭を伝えた。しかし、濡れた瞳も、ほんのりと赤らんだ頬も、上ずった恥らいの声ですら、景麒にとっては徴発にしかならない。
欲望に急く唇が目醒めを経験しない陽子の蕾を捕らえた。
「ひ…っ!」
長い舌が花弁の外側をざらりと舐める。未知の触覚に怯える躰を抑え込んで、景麒は撫和を続けた。
ぴちゃぴちゃ、と水気の滴る音が陽子の破廉恥な心を刺激する。
「ん…っんん…、ん…っ」
ざわめく舌に快楽を掘り起こされて、陽子は性感に息を弾ませた。
臥台に突き立てた爪先が、かくかくと震えて必死に何かに耐えている。
開花に弛んだ花弁から、隠し込まれた花の芽が背を伸ばした。尖った舌先で景麒はそれを撫でまわして口に含む。
「やぁあぁぁっ!!」
堪えきれなくなった陽子の唇から嬌声が迸った。
勢いに醒めた花から甘い蜜が溢れ始める。それがもっと欲しくて、景麒は花の奥に舌を伸ばした。
「あ、あ…っ、ぁああ…!」
快感に打ち震えながら、必死に自我を離さぬように迫り来る波に抗う。
その一方で、もう一人の自分が未だ得た事の無い快感を求めて波に揉まれる。
理性と淫楽の狭間に揺られ、陽子は熱に浮く喘ぎを上げた。
愛撫を施す景麒自身、淫らな悶えに迷う主人に誘われて、理性を抑え込めなくなってきていた。
卑猥な彩(いろ)にぬめる花芯を強く吸うと、無理強いに開かせた少女の脚が大きく戦慄く。
「……っあぁ―――――…ッッ!!!」
ふわりと空中に投げ出されるような甘い感覚に、陽子の意識は一度遠のいた。
荒い息を吐きながら褥に沈む少女から身体を上げると、景麒は自らを覆うものを取り去っていった。
無造作に離された絹の衣が音も無く床に滑り落ちて、窓から射す月影に鈍く輝く。
景麒は、紅い髪を汗で額に張り付かせて息削る少女を引き寄せて抱えると、乱れ髪を梳(くしけず)る指先で、主人の頬を優しく撫でた。
二度三度、軽く口付けると、鮮やかな翠に輝く瞳が少し微笑い、受諾するように頷いた。
景麒はその瞼に接吻を施し、両手を陽子の腰に廻して抱き寄せる。
深く息を吸うと、花先から静かに身を沈めていった。拡がりの浅い蕾はとても狭く、異物を恐がるように強張っている。
内壁に侵入を妨げられ、思うように上手く進めない。じりじりと時間を掛け、景麒はゆっくりと陽子の中に這入り込んだ。
進出の中途で、景麒は何かに引っ掛かるように止まった。
それから先に進むのをやや躊躇うが、景麒は、陽子が息を吸うのに合わせて最後の一手を貫かせる。
「――――ぃ…っ―――…!!」
顔の近くに置かれた陽子の掌がぎゅっときつく握り締められた。
陽子は唇を噛み締め、じっと痛みに耐えている。
主人と繋がった景麒も破瓜の血の気に当てられ、悪酔いしそうな心持ちになった。
――だがそれが如何したと言う。本当に辛いのは彼女の方だ。
景麒は、自分の掌に爪を立てる陽子の拳を掌に包み込んだ。そうすると、救い求めるように、陽子の指が景麒の指に絡んでくる。
それに応えて、景麒は、陽子の指に、確りと指を絡ませた。
「…そのままでは、唇が切れてしまいます」
景麒は力の篭った陽子の唇に、自分の唇を割り込ませる。
「っふ…!?景麒、だめ…!」
「傷付けるのであればわたしを。わたしは一向に構いません」
離れた唇がまた触れ合う。無理矢理組み重ねた景麒の唇を、痛みに堪えきれなかった陽子の歯先が、がり、と噛み切った。
傷付けられた唇から一条の赫い線が零れる。
重なり合ったまま堪えること暫し――不意に陽子から痛みに抗う力が緩んだ。
「ごめんね…?」
陽子は小さく謝って景麒の肌を汚した赫いものと傷痕をそっと舌で舐め取る。
「痛かったよね?…血も、駄目なのに」
「わたしのことなど。御辛いのは、主上の方です。御身体は――宜しいのですか?」
「うん。まだ…少し痛いけど…けど、もう、平気だから」
そう答えて、陽子は儚げに微笑った。
「…痛みより、景麒と一つになれた嬉しさの方が強いんだ。…だから、もう大丈夫」
精一杯の気遣いで景麒に語りかける姿がいじらしい。
景麒は不器用に微笑んで陽子を硝子細工でも扱うような手つきで大切に抱いた。
抱かれながら、陽子は軽く首を傾いで、「ねえ景麒」と下僕に呼びかける。
「…続きをしようか」
景麒が陽子の申し出に瞠目すると、陽子は面映げな貌で景麒を見詰める。
「――若しもこの先があるとしたら、連れてって欲しい。もっと景麒を感じたいから。
…だからその先は、景麒と一緒に行きたい。…導いてくれる?」
上目遣いの目線が可愛らしくも艶(あで)やかに望みを乞う。
「主上さえよろしければ…」
景麒は口先だけで答えると陽子の放つ、未熟な甘い誘いに乗って、穏やかに動き始めた。
流石にまだ痛みが引ききらないのか、陽子の貌には苦痛の翳が見える。
しかしそれも時が経るに従って様相を変えていった。
落ち着きかけた鼓動がまた高鳴って、呼吸が乱れ始める。
唇からは甘い喘ぎが零れた出した。
「…うぁ…っぅん…っぁあ…!!」
陽子は、傷みの為とも、快楽の為とも見分けの付かない顰(ひそみ)に貌を歪めさせる。
愁眉を寄せる貌ですら美しい、と景麒はその貌に見惚れた。
腰の動きは加速度を増して激しくなる。
深く突かれては戻って浅く入り、また深くなる。陽子の身体は寄せて返す躰の熱さと圧力が運ぶ快感に呑まれていった。
「ふ…、ん…っ、ぁ、あ、あんっ!けい…き…っ」
繋いだ手を強く強く握り締め、陽子は何度も彼を呼ぶ。
「景麒、景麒、けいき…っ!ああ!!」
一つ呼び声が重なるたびに、景麒の胸に不思議な感覚が積もった。
彼女に呼ばれるととても気持ちが良くて、自らを現わす味気ない号が大事なものに思える。
――特別大事な彼女が紡ぐ言葉だからか。
そう思うと途端に愛しさが躰の隅々までを浸透していく。
「主上…っ」
思わず声を上げると、陽子は潤んだ瞳を景麒に向け、「名前で、呼んで…」と言った。
「ずっと…、聴きたか…っ…わたしの、なまえ…景麒…の、こえで、呼んで欲しい…のぉっ」
「…っ、陽子さま…」
景麒はその願いに一瞬躊躇ったが、愛しい人の望みに応えて初めてその名を口にした。
名を呼ぶと言う行為が主従と言う壁を取り崩し、親密さを与える。
ぽろりと一粒、陽子の睫毛を濡らすものが零れ落ちた。
――聴きたい。もう一度、ちゃんと呼ぶ声を聴かせて欲しい。
望みに忠実なままに、陽子は喘ぎと涙声の混ざった声で哀願する。
「…おねが…ぃ…っ…聴か、せて…もっと、呼ん…でぇっ…!」
「…っ陽子さま…!ようこさま…っ!!」
混濁する意識の中に名を呼ぶ声が溶けて流れる。
重なる躰に、融け合う心に、そして愛しの名を呼び合う幸福に。その全てが一つに混じって大きな波を作り出した。
最高潮の快楽が二人を躰から、心ごと浚って深くに堕としていく。
躰が果てて思考が途切れるその瞬間まで、二人は互いを求め続けた。

密かに目を覚ました景麒は、傍らで寝息を立てる陽子に腕枕しながら、その寝顔を厭かない貌で眺めていた。
愛しきを見詰める瞳の中に覚悟に似た強い思いが映っている。
もう決して失うものか、と景麒は思った。
――一生放さない。今度は、どんなに離れろと言われても着いて行く。
彼女が辿ると言うならば、どんな急勾配の野道でも、茨の繁る棘の海でも進んでいく。
その先がいつの日にか黄泉路に変わろうとも、喜んで歩み続ける。
彼女が変わってしまったとしても、望むべくは最期まで供をする。
これは自分の気持ちに向き合った時に決めた事だった。
――不自由な運命の中で得られた自由。限られた永久(とこしえ)を彼女の為に捧げる。
「心は、いつでも貴女と共に――」
音にも成らなかった囁きを呟くと、景麒は眠れる美姫の紅い唇に重ねるだけの接吻を落とした。

窓の外には星の降る空。いつもと同じで、全てが変わった十六夜の晩の事だった。
           《了》
347254:03/07/06 06:52 ID:0bCuU/JQ
御疲れ様ですた。
後半電池切れです。上手く纏められんかった。ごめんなさい。
中途半端にシリアスぶるもんじゃないっすねと一言。
あー修行不足だぁ!仙人目指してちょっくら修行してきます。
それでは。。。


私信
>>330>>331>>335の御方。
こんなヘタレを持ち上げて下さり感謝の念につきます。本気で有難う御座居ます。

>>336
どんな展開になるか(・∀・)キニナル!できたらうpキボンヌ
348名無しさん@ピンキー:03/07/06 07:08 ID:ZzRm4fni
>>254
グッジョブ!激しく萌えさせていただきますた。
陽子タソ可愛いなぁ。




‥‥‥‥願わくば脳内工房verもキボン。
349名無しさん@ピンキー:03/07/06 07:20 ID:iPVVUrp7
>>254
乙です。おいしくいただきました。ごちそうさまでつ。
アホのわたくしは
>――一生放さない。
なまはなさない?放生とも違うし…と悩んでしまいますた。
350名無しさん@ピンキー:03/07/06 08:13 ID:zxRcSKb/
うわわー…
景麒も陽子もすごいラブラブで読んでてチョト照れますた。でも萌えた。
乙でした、254氏。
機会あったら、虎嘯×李斎書いてくれると嬉しいかも…と、呟いてみる。
このカプ好きなもので。

>349
アホのわたしはその読み違えを更に読み違え、
>なまはなさない → なまはださない?
十二国は中田氏し放題なのに何言ってるんだろう、と一瞬考えますた。
だって「放生」が射精で飛び出した精子を連想させたんだ…
351名無しさん@ピンキー:03/07/06 09:47 ID:Wu05rZZ6
>>336
塙王×塙麟、(・∀・)イイ!!
投下きぼんします。
352名無しさん@ピンキー:03/07/06 11:33 ID:qciDeBhj
モニョるタイトルだ・・・
353名無しさん@ピンキー:03/07/06 12:10 ID:wxhntPiX
とりあえず責難は成事にあら(ry

陵辱ものでハァハァしたいが、十二国の男キャラって
あまりそういうことやらなそうだ。
妄想としては、ブラック泰麒と浩瀚の言葉攻めぐらいしか浮かばん。
354名無しさん@ピンキー:03/07/06 14:08 ID:iYMyg9+N
誰か杉本優花タンを陵辱キボン。
355あぼーん:あぼーん
あぼーん
356名無しさん@ピンキー:03/07/07 00:10 ID:e/qUANjE
祥瓊を吉量に乗せる熊萌え〜。
(*´Д`)ハァハァ
357名無しさん@ピンキー:03/07/07 00:49 ID:JSMSUl0X
254氏
グッジョブ!!
文章に色気があって萌えますた。
ありがとうございました。多謝。
358254:03/07/07 03:51 ID:oEYvy49D
どうもです。
>>348-350>>357さま
御感想頂けると有難いものです。

>>348
個人的な理由がありまして、脳内工房の方はいつかの機会にしたいと思います。
中途半端に予告とかしてすんません。

>>350
う〜ん、想像力の乏しさ故に御期待に添うのは難しいものが(´。`;)。
閃いたら、いつか容にさせていただきたいと思いまつ。

私信です。某スレで見っとも無い真似をしました。
それを御覧になって不愉快になった方がいらっしゃいましたら、心からの謝罪を。
申し訳ないです。
359名無しさん@ピンキー:03/07/07 05:01 ID:RF1S8p2I
>>254
一言だけ。
いつもありがd。鬼畜も甘甘も楽しませてもらってまつ。
360名無しさん@ピンキー:03/07/07 17:50 ID:RbuSkm9a
254氏
堪能しますた。いつもいつもありがたいことです。
チョト思ったんですけど、もしかして前スレの景麒御乱心も書かれた方でしょうか?
違ってたらスマソですが、貴方の文体に萌えでつ。一番のお気に入りなので。
また暇が出来たら作品投下きぼんぬです。
気長にお待ちしておりまつ。

クレクレばかりでは何なので私も景×陽でちょっと書いてたりするんですが、
へたれなのでいつになるか…。
いつか出来次第、投下したいとおもってまつ。でも期待しないでくださいまし。
361あぼーん:あぼーん
あぼーん
362あぼーん:あぼーん
あぼーん
363あぼーん:あぼーん
あぼーん
364名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:19 ID:SsvBCk3D
尚隆×廉麟ってどう?
レイープものになっちゃうかなー。
365名無しさん@ピンキー:03/07/08 06:53 ID:W3qux+Mn
>364
前にもネタになったな尚隆の麟攻略は
塙麟と峯麟は、失道寸前なのでガード結構緩い
宗麟と氾麟は、一回だけならやらせてくれそう。
廉麟は、一番ガードが固いレイープものになる。
采麟は、前の王様砥尚を思い出して大泣き。
366名無しさん@ピンキー:03/07/08 08:14 ID:JLOAo1Oj
尚隆の麟切りの旅か・・・・・・
367あぼーん:あぼーん
あぼーん
368名無しさん@ピンキー:03/07/08 18:29 ID:ajQJUKGz
李斎祭りキボンヌー
369名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:56 ID:0Wf+zo+B
宗麟に夜這いかけたら、次の日から典章殿に
自分専用の歯ブラシやら茶碗やらを櫨家の皆さんが揃えて下さって
ずるずる入り婿状態になる気がしてならない。
370名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:23 ID:JLOAo1Oj
>369
次男「風漢と兄弟かぁ・・・・僕の事を『兄さん』って呼んでもいいですよ。」
尚隆「・・・・・・・・」
371名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:55 ID:fI8RDliK
>370
尚隆:「(ムカつき顔で)に、に゛ぃ゛さん…?」
次男:「…(フっ)…やっぱり、気持ち悪いね…」
372名無しさん@ピンキー:03/07/08 21:05 ID:zOPOv7e1
>371
次男「ああ、それから、たまととらは延国にお返ししたから。
制裁は私の騎獣だから乗らないようにね、そうしつけてあるから危ないよ
それから、難民救済チームに君は配属される。
私と文姫の補佐だね。
それから…」
尚隆「…(…ますます出口封鎖が…)」
373名無しさん@ピンキー:03/07/08 21:48 ID:SsvBCk3D
そうなった時点で覿面の罪、とかいうマジレスは無しだよね・・・・。
374名無しさん@ピンキー:03/07/08 23:27 ID:j/NE0kWd
プチリレー小説状態やな、オモロイ(w
375名無しさん@ピンキー:03/07/09 01:26 ID:fIuw2XMT
254です。私信に使ってばっかですいません。これで消えるんで、勘弁して下さい。
>>359 
こちらこそありがとう。

>>360 
どうもです。御察しの通りです。覚えてて下さって有難く、非常に嬉しい限りです。
SSガンガッテ下さい。御待ちしとりまっす(^^)。

あともう一方に。
「ごめんね」「ありがとう」「がんがって」
この三語に伝いたい事全てを集約してお送りします。

各書き手様方のSS、期待してます。
376名無しさん@ピンキー:03/07/09 11:56 ID:lQkAOSNU
>>373
すまん、煽りとかじゃなくて単純にわからんのだが
どのあたりが覿面の罪になるんでしょう?
377名無しさん@ピンキー:03/07/09 12:07 ID:Y1UnvSiJ
>376
>373じゃないが、
他国の王の意思を無視してその王を自国に閉じ込めるのは、
天綱の何かに反してた(すまんが確かめるのに読み返すのが面倒)と思うが。
覿面の罪にあたるかは知らんが。
さて、最後にエロパロ板らしく呟いておくか。











李斎のパイズリ(ボソ
378名無しさん@ピンキー:03/07/09 12:27 ID:eymk/0Py
なあ、ぶっちゃけ、十二国のキャラで一番のないすばでぃは誰だと思う?

やっぱ、玄君かねぇ…?
379183:03/07/09 12:38 ID:8JZAJymR
>>86
で妄想しちゃった尚隆×陽子の媚薬モノがなんとかなりそうなんでつが、
このところの板の流れから外れそうなんだけどうpしてもいいのかな。
OKなら深夜あたりに出そうかと思うんだけど。
380183:03/07/09 12:39 ID:8JZAJymR
ごめん、うっかり上げちった。
381あぼーん:あぼーん
あぼーん
382名無しさん@ピンキー:03/07/09 12:57 ID:0cXoGIg2
>>379
いや?ありっしょ。
読みたいっすよ。
ヘイ!∩(>∇<)∩カモ〜ン!!
383名無しさん@ピンキー:03/07/09 18:11 ID:SWXEtyY5
>>379
是非うpしてくださいな!
尚隆×陽子ってここでは少ないので。
お待ちしておりまつ。
384名無しさん@ピンキー:03/07/09 22:38 ID:FBkFpp2J
>379
|д゚)ノキボンヌキボンヌキボンヌ
385183:03/07/09 23:21 ID:8JZAJymR
尚隆×陽子の媚薬モノ
需要があるみたいなんでうpさせてもらいます。
前スレ805さん(254さん)の鬼畜女王×愛玩奴隷(>>41-)から思いついた話なので、
未見の方はそれを読んでからこっちに入って頂けるといいかも知れないです。
まあ状況設定をいくつかお借りしたとはいえ、まんま続きの話と思われても困るんですが。
ソフト陵辱系・・・・・・・かな?
もしかしたら。
( 承 前 )

陽子が雁の玄英宮を一人で訪れたのは、景麒とのことがあってから数日たったある日だった。
既に何度も訪れているそこでは官吏たちも陽子の顔を見知っていて、何事もなく尚隆の私室に通される。
広々として、いっそ殺風景なくらいにさっぱりとしたこの部屋が、陽子は気に入っていた。

一日の執務を終えて解放されたばかりという風情の尚隆が陽子を迎える。
「良く来たな」
「突然おじゃまして、申し訳ありません」
「なに、構わんさ。景王が自ら来駕するなど珍しいことだからな」
挨拶をしながら陽子はきょろきょろする。
「あれ? 六太君は?」
「あれは今、州城に下っている。1週間はもどらんらしい」
「そうでしたか」
内心ほっとしていた。
同じ麒麟仲間として、陽子があの薬を景麒に使ったことは延麒には知らせたくなかったのだ。
「国事に関わる話だ。人払いを。それと簡単な酒肴を用意してくれ」
尚隆が何気なく命じているのを、腹に抱えた相談事に気を取られていた陽子は、さして注意も払わずに聞き流していた。
簡単な食事の用意が整い、二人は尚隆の居室で向かい合って、くつろいで座っていた。
いかにも十二国風の意匠の中にも、この居室にはどこかしら和風な趣を感じさせるものがあると陽子は思っている。言うなればテレビドラマの時代劇に通じるような。それが陽子にとっては妙に親しみやすい感覚を与えている。

「さて、景王自らのお出ましとはどういう用件かな」
尚隆が切り出した。
「単刀直入に申します。先日頂いた秘薬のことで」
「試したか」
尚隆は楽しげだった。
「はい、あの・・・景麒に与えました」
「ほう? 台輔に。それは御身自身の夜伽の相手として、だろうな?」
「はい・・・」
いいさしてその時のことを思い出し、陽子の頬に僅かに赤みが差す。
「御身自身も使ったのかな?」
「いえ、それは・・・」
陽子が言いよどんだのは、その言外に微かに非難の色を感じ取ったからだった。
王たるもの、臣下を実験台にするとは何事だ、と。

そんな様子を見て取り、尚隆は立ち上がって壁際の棚から複雑な切り子細工を施した玻璃の瓶を取り出した。
中には濃い葡萄色の透明な液体が半分ほど入っている。
「どうだ、景麒とはうまくいっているのか」
さり気なく話題を変えながら、尚隆は陽子にその酒を勧めた。
「多分。私と景麒はお互いの足りないところを補い合っているのだと、そう思っていますが…」
勧められた酒を口に運びながら陽子は不思議と昂揚した気分を味わっていた。
互いの国のこと、麒麟たちのことなどひとしきり話題にした後で
「今宵は月がことのほか美しい」
尚隆の視線に誘われて背後の窓を振り向く。
その僅かな動きに、衣服の中で身体が擦れた。その瞬間。

不意に動悸がした。
乳房が妙に張りつめている。
布に擦られて、いつもの官服の中で乳首が疼くのが判る。
おかしい。
尚隆に異変を悟られないように、ゆっくりと背を向けて窓の外を見るふりをする。
「灯りを消した方が月がよく見えるかな」
尚隆ののんびりとした声が聞こえる。
「そ、そうですね。
雲海を照らす月明かりが…」

体をひねったままの態勢が苦しく、出来るだけゆっくりと立って窓辺に向かった。
僅かな動きでも、乳首が敏感に反応する。
美しい透かし細工の窓格子に掴まり、この昂奮を収めようと深呼吸をするが、それだけの動きが乳首への刺激となってしまうのだった。
尚隆に気取られないようにそっと胸元をくつろげる。せめて乳首が布で擦れて刺激されないようにしなければ。そうは思ったもののそこで異変に気がついた。胸のあたりの布が湿っぽい。
見下ろして唖然とする。
成熟しきるまえに成長を止めた、まだ青い乳房の先端から、白い液体がじわりとにじみ出しているのだ。
「なに…これ…」
そのことに気を取られて、背後の気配に気づかなかった。
「いいながめだろう?」
急に耳元で声がした。
陽子の背を覆うように尚隆が立っていた。
陽子と同じ視点を求めて、顔を寄せて軽くかがんでいる。
「え、いえ、あの・・・」
慌てて胸元を合わせたために乳首に強い刺激が当たった。
「ひぃゃあっ」
思わず胸元をはだけ、今度はあわてて両手で乳房を覆う。
「どうした、陽子?」
そんなことに応えられる筈がない。
尚隆がこちらを見ないことを祈ったが、それが空しい願いであることは承知していた。

こちらに来てから、様々なことを経験してきた陽子だが、もともと性的な知識については奥手だった。
蓬莱でなら「妊娠」ということはあり得るし、実際にそれを疑える行為を繰り返していることは自覚している。しかし、これはーー『どうした』と問われて答えることなど、およそ無理だった。

すっかり取り乱しているところへ、落ち着いた声が再び問いかける。
「陽子、どうした」
「あ、あの・・・」
しどろもどろになって服を直そうとするが、その急な仕草が乳首に与えた刺激はそれまでの比ではなかった。
「あうぅっ」
尚隆に背を向けて手を胸元に差し込み、とにかく乳首を保護しようとする。しかし乳首の疼きは全身に広がり、我知らず手のひらで乳房を揉みしだいていた。
「陽子、落ち着きなさい」
慌てている間に、尚隆が一歩近づく。
「あの」
「どうしたんだ?」
まるで乳房など目に入っていないような尚隆の対応に、余計に混乱する。
「手をどうかしたのか?」
そういいながら尚隆は陽子の両手を掴んで自分の方に向かせた。
陽子の剥き出しになった乳房から白い液体が点線を描くように滴っている。

陽子の手を左右に広げて掴んだ尚隆はしばし無言でその様を見てから、先端の滴りをごく自然に舌を伸ばして舐め取った。
「あっ…くぅ……」
なんという刺激と快感。陽子は思わず嬌声をあげる。
両手を広げた体勢のまま陽子の背中が窓格子に押しつけられた。
ぴちゃぴちゃと音を立てて、尚隆が左右の乳首を交互に舐めている。
ひと舐め毎に信じられないほどの快感が身体を貫き、陽子は激しく身悶えた。ついには腰と膝とが砕けて床に崩れ落ちる。
尚隆はそのまま上に覆い被さると、仰向けになった陽子の腰を膝で押さえ込み、両ひじを絨毯を敷き詰めた床に押しつけて陽子の動きを奪った。そして改めて乳首を口に含んで、ぐいっと力強く吸い上げた。
吸われているのは乳首だけなのに、まるで腰の奥から快感を吸い上げられているような感覚。
強い腕で身体を固定され、尚隆が乳首を舐め転がすのを上から見守るしかない。
小さく固い乳首に器用に舌を絡めるところを。
巻き付けるような舌使いで乳輪を大きく覆い、口をぴたりとつけると奥から絞り取るような力強さで吸い始めるところを。
「ああっ」
思わず背をそらして胸を突き出す。

この男の顔をこんなに近くで見たことはなかった。
以前から整った顔立ちだとは思っていたが、月光に照らされる濃い眉や涼しい目元、そして自分の乳房に食らいついている美しい口元を初めて見るもののように見やる。
尚隆がのどを鳴らして陽子の分泌する液体を飲み下したのが判った。下を向いているせいで飲み込みきれなかった汁が唇の端からこぼれる。
そのさまに陽子は欲情した。
乳首が更に強く吸われる。普通の性技では感じたことがないほどに身体の奥から吸い出される感覚が深い。大量の乳が尚隆の口中に流れ込んでいるのは確かなようだった。
尚隆が咥えていない方の乳首からは今や乳汁が細い線になって幾筋も飛び散り、尚隆の顔や髪にも降りかかっている。
「お願い。こっちも・・・・」
肩を押し上げる。掠れた声しか出ない。
「む・・・」
ためらわず、尚隆はそちらの乳房にも喰らい付く。
「ああっ、いいっ」

きっちりと着こんだ服から胸乳だけをさらけだし、全ての動きを封じられてそれを男に与える。男も着衣ひとつ乱さず、ただ女の乳首だけを吸っている。
幾何模様の装飾を施した窓枠越しにさしこむ月の光が陰影のはっきりした模様を床に描き出す。敷物の柄と相まって二人の姿は目眩ましのように隠れ、ただ常ならぬ陽子の息づかいがわだかまる陰から聞こえてくるだけだ。

子を孕むことのないはずの自分にどうして乳が出るのか、今の陽子に考えを巡らすことなどできない。
ただただ乳首から全身に広がる快感に酔い、陽子は脚をすりあわせようとしている。しかし腰の動きは尚隆に封じられていた。
全ての感覚が己の乳首と尚隆の口の動きに集中してしまう。

吸って、もっと吸って。私を全て吸い尽くして。

尚隆は乳首を吸い、ときおり舌先で先端をいらうだけで、それ以上のことはしようとしなかった。
そして陽子はそれだけで昇りつめてしまった。
(つづく)
393名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:46 ID:T7iDY/5M
>>183タン
うわー尚×陽好きなんで激萌えっす。
続きをお待ちしておりまつ (*´Д`)ハァハァ
394名無しさん@ピンキー:03/07/10 00:24 ID:5hre+ax4
尚陽モエキタ━━━━ !!!
続き待って松(:´Д`) ハァハァ
395名無しさん@ピンキー:03/07/10 00:32 ID:BLcM+lVq
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
攻められる陽子がイイ!
続き楽しみでつ。
396名無しさん@ピンキー:03/07/10 01:34 ID:7kPZIXmD
上手い!上手すぎる!感動したので是非続きを宜しくお願いします。
397あぼーん:あぼーん
あぼーん
398名無しさん@ピンキー:03/07/10 12:02 ID:LU1IB9iO
続きを早くーーーーーーーーー!!
399名無しさん@ピンキー:03/07/10 21:42 ID:ZXDbc6vW
小松ー!!!!
続きが読みたいうおお!!
400名無しさん@ピンキー:03/07/10 22:34 ID:gUtVAIwd
エロい延王様ステキ!!
401名無しさん@ピンキー:03/07/10 23:30 ID:vmLe7vZL
(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ
(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ
(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ
も、もうダメ・・・!







>>392のつづき)

達したことで、あれだけ湧きだしていた乳汁はひとまずおさまったらしい。
尚隆が口元をぬぐいながら、朦朧とした陽子に手を貸して立たせた。
胸元を直してやり、榻(ながいす)へ連れてゆく。
冷水を汲んで渡そうとしたが、陽子は先ほど勧められた酒の杯に手を伸ばした。
尚隆はしばし逡巡したのち杯に葡萄色の酒を満たしてやると、椅子に戻って自分は玻璃の酒杯に別の酒を注いだ。
大ぶりの杯を両手で持って、陽子はぼんやりと尚隆を見つめている。
「落ち着いたか?」
尚隆は毛筋ほどの乱れも見せず、陽子に問うた。今し方の行為は淫らなものではなく、治療の必要な患者に適切な処置を施しただけ、とでもいうかのようだった。
「・・・」
落ち着いた…といえるのだろうか。
何が起きたのかよくわからない。自分の身に起きた異変も、尚隆がそれをどう収めてくれたのかも。
一度達したとはいえ、本当に欲しかったものを与えられた訳ではない。不完全燃焼のまま、あの不思議な感覚はまだ続いている。
乳汁の分泌は治まったが股間には蜜が溢れ、背筋を走るしびれるような快感も去らない。
いや、それどころか陽子の体温は上昇し、頬が紅潮している。乳房の張りつめた感覚が鋭く、息が荒くなり、今や身体を起こしいるのがやっとだった。
そんな陽子の様子を興味深そうに見やる尚隆。

「その薬でこんな事になるとはな」
「くすり?」
疼く身体をもてあまし始めていた陽子に、その言葉の意味が伝わるのには時間がかかった。
「ま、まさか、これ・・・」
既に飲み干した杯をまじまじと見る。
「そうだ。以前御身に渡したのと同じ薬を酒に溶かし込んである」
「なぜ?」
「なぜ、だろうな。
景王が景麒にだけ試したことを、俺が御身に試してみたということかな」

やはりそうだったのか。あの時、薬を景麒にだけ与えたと告白したときに感じた尚隆の咎めるような気配は。
「御身に薬を渡す前に、馴染みの女とその酒を飲み交わして、一晩睦み合ってみたんだが」
のんびりと尚隆は続ける
「彼の女には今のような事は起きなかったなあ」
他の女と比べられて、陽子は面白くない。それに身体の火照りはいっこうに治まる気配がない。
「景麒は・・・こんな感覚を・・・」
「知らん、あいつは牡だからな。女のお前とは反応も違おうさ」
「では、延王は…、いかが・なのですか?」
とぎれとぎれに問いかけた。
尚隆の視線が、頬を紅潮させ、唇を軽く開いて息を吐いている陽子の表情を面白そうに見ている。
「いつもより激しかった、かな。女は悦んでいたが」
陽子の反応を見ながら、しゃあしゃあと言ってのけた。
会話を続けることでなんとか意識を保とうとしていたものの、こらえきれずに陽子の手が胸元に差し込まれた。
無意識に乳首を弄り始める。
「自分で慰めるか。そういうことなら、俺に見せるようにやってもらおうか」
先ほど尚隆に火をつけられた身体の火照りはますます激しくなって行く。
尚隆が自分を観察しているのは判っている。

陽子は両肩まで袖を引き下ろして上半身を露わにした。
両手で乳房を揉みしだき、乳首を指で捏ねる。
肩や胸をさすって見せる内に片手が股間に伸びた。袴の脇から手を忍び込ませると、しとどに濡れそぼった箇所から花芽を探り出した。
さっき求めても得られなかったそこへの刺激を、ためらわずに自ら施す。
背をそらし、詰め物をした小枕にのけぞるように寄りかかって指の動きを激しくする。
邪魔な袴の紐を解き、滑らかな太股を剥き出しにした。
「ああんっ、あっ・くぅん」
王としての矜持、女としての意地、胸中を様々な思惑が入り乱れるが、一旦始めてしまった手淫はもう止められなかった。

どうしてこんな事になっているのか。
延王の前でこんな淫らな振る舞いをするなど、想像すらしたことがなかった。
しかし止められない。ここでは明らかに延が上位で、陽子は何の不思議も感じないで尚隆の言葉に従っている。
尚隆の許しを得たことで、陽子の自慰は歯止めを失った。
男の舐めるような視線を感じる。全てを見せつけたい。身体は余計に燃え上がる。
今や胸から上も腰から下も剥き出しにして、陽子は尚隆を誘うように体中をまさぐっていた。淫らに脚を開き、花芽をつまむ。
その乳首からは再び乳汁が湧きだしている。

そんな陽子を椅子に座って眺めながら、尚隆もやおら己のものを取り出して弄び始めた。
酒瓶や酒肴の並んだ卓子を夾んで二人で向かい合い、相手を見つめながらそれぞれが自慰にふける。
それは喩えようもなく淫靡な光景だった。
陽子の目は尚隆の陰茎から離せない。
まだ半立ちのそれが、黒々と茂った陰毛から少しずつ赤味の濃い頭をもたげている。
「おおきい・・」
今までに陽子の知っているどの陰茎よりも、それは大きそうだった。
尚隆の逸物が自分を刺し貫くところを思い浮かべて、陽子の淫技は激しさを増した。
乳首からわき出す汁は揉んでも揉んでもつきることがない。
腰が揺れ、声が漏れるのを抑えようともせず、陽子は目の前の男を妄想の相手に指の動きを大きくする。

そのまま達してしまおうとしたとき、尚隆が軽く笑った。
「欲しいか?」
その言葉の意味するところを期待して、陽子の脚の間がぐんっとうずく。
「イヤか?」
「・・・そんなことは・・・」
さすがにいきなり欲しいという言葉は口に出来なかった。
「では」
にっと笑って尚隆が言う。
「ここに来るがいい」
熱に浮かされたように立ち上がると袴が床に落ちた。
のびやかな下半身を隠そうともせず、ふらふらと尚隆の元に歩み寄る。
「そこに膝をついてごらん」
言われたとおりに尚隆の広げた脚の間に位置をとった。
尚隆が己の袴の腰ひもを解いて前を開く。
「お前の口でしてもらおうか」
(つづく)
406名無しさん@ピンキー:03/07/10 23:56 ID:gUtVAIwd
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
もうステキすぎて、だめでつ。
(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ(:´Д`) ハァハァ
407183:03/07/11 00:00 ID:LGoNgpyr
>>393>>394>>395>>396>>398>>399>>400さん(>>401さんも?)
反応して下さってありがとうございます。
拒否反応が出るかと思って冷や冷やしながらうpしたので、
続きを楽しみにしていただけると、書く方もソノ気になるです。
でもごめんなさい。
明日はお休みしますんで、この続きは土曜の夜まで待ってて下さいね。
408183:03/07/11 00:02 ID:LGoNgpyr
>>406さんも、リアルタイムでありが?
409名無しさん@ピンキー:03/07/11 00:03 ID:6GtaEQ/O
おおっと、ここでストップか。ていうか放置プレーでつか。残念。
相変わらず良い処で御止めになるなw。
いつもながらに華麗な筆運び、淫靡な雰囲気に羨望の溜め息を吐きます。
続き御待ちしております。是非に。切に。首長々に。
410あぼーん:あぼーん
あぼーん
411名無しさん@ピンキー:03/07/11 10:03 ID:Dz8O/XgM
神が降臨した・・・!
放置プレイも桶。土曜の夜が楽しみでつ

412名無しさん@ピンキー:03/07/11 13:29 ID:zDHB0OWR
いっそ憎い…!!
ここで放置プレイだなんて…!!
(ハンカチをかみつつ絞り出すような声で)
413名無しさん@ピンキー:03/07/11 18:24 ID:UFL8sEN9
凄いなぁ、このスレ……。多彩な上に皆さん上手いわ。

>>325〜327
自分も李斎モノ読んでみたい……。
自給自足しようにも他スレで連載中だし、誰か猛者がおられれば幸いなのじゃが……。
414名無しさん@ピンキー:03/07/11 21:23 ID:8C82LizZ
できれば相手はギョーソー様で..
415名無しさん@ピンキー:03/07/11 21:38 ID:1d7bJTf6
>413
>自給自足しようにも他スレで連載中だし
シラナカッターヨ
URL教えて下さい。おながいします
416413:03/07/11 23:03 ID:UFL8sEN9
>>415
 言葉が足りませんでしタ。
 「他スレの別ジャンルで作品を書いている最中なので、自分では書いている暇が無い」
 という意味れす。失礼しました。
 でも……ネタはあるわけだから、チャレンジはしてみようかな。無論相手は驍宗で。
 短いお話でも、遅くなっても良いかい?

 そして、書く上で質問。驍宗様はフェラを好きそうな感じがしますか、皆さん。
417名無しさん@ピンキー:03/07/11 23:30 ID:LGoNgpyr
>>416
特に嫌いだという理由はないと思われ

待ってるからヨロシク。
李斎タン…
418415:03/07/11 23:35 ID:1d7bJTf6
>416
そういう意味でしたか…。
こちらも勘違いしてしまってすみませんデスタ。
んで、驍宗×李斎イイ!(・∀・)
こちらとしては、遅くなっても短くてもいいから読みたいでつ。
419名無しさん@ピンキー:03/07/12 00:05 ID:N6udUKc/
前スレ509で驍宗×李斎を書いた者でつ。
覚えている方はおられますか……?

今更ですが、続き、投下しても桶でしょうか?
420名無しさん@ピンキー:03/07/12 00:07 ID:cgc5q99D
オケ!オケ!早くカモーン!
421名無しさん@ピンキー:03/07/12 00:42 ID:KkOisCaU
>>419
おお!待ちかねていましたよ!щ(゚Д゚щ) カモーンщ(゚Д゚щ) カモーン !!
422名無しさん@ピンキー:03/07/12 01:10 ID:SXPFDNqN
>419さん
ぜひともお願いいたします!
423あぼーん:あぼーん
あぼーん
424名無しさん@ピンキー:03/07/12 08:23 ID:wStmVYk4
驍宗×李斎クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
425名無しさん@ピンキー:03/07/12 11:10 ID:OX4o4va3
はやくーーー!!! ハァハァ
426名無しさん@ピンキー:03/07/12 11:13 ID:Q/jN8Te8
>>419
待ってました(`・ω・´)
427名無しさん@ピンキー:03/07/12 15:26 ID:wStmVYk4
もしも本編で驍宗様が無事に見つかり、国を立て直すことができたと仮定た上で。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
李斎が「私は将軍としてはもはや役に立たないのでお暇させていただきたく…」
とか言い出しそうなので、驍宗様にはそこを将軍としての任は勤まらないだろうから
正頼みたいな軍関連の文官としてかつ後宮を埋める妃として
李斎をスカウトしていただきたく…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                   O
                 。
            (´ー`)  モウソウデスケドネ
428驍宗×李斎1:03/07/12 18:25 ID:N6udUKc/
お待たせして申し訳ありません、419です。
手直ししていたら、手間取ってしまいました。
しかも、長くなってしまってなかなか終わりそうにありません。
とりあえず、2分割で投下します。



「んっ……ふっ……」
 濃厚な口付けを交わしながら、驍宗の手がやや性急に李斎の長袍を剥ぎ取る。
途中、布地が裂けたことも驍宗はお構いなしだった。
「人が……来ます……」
 そう口にした。その身を被うものが無くなる心細さで。
「誰も来ない。蒿里以外は入れるな、と言い置いてある」
「では、台輔が……!」
「来るやもしれぬな」
 素っ気無く驍宗は言い捨てて、性急なそぶりで李斎の身体に残る襦裙の胸元をこじ開ける。
 李斎は血の気が引くのが分かった。
 台輔がここに来るかもしれない。
 あの幼く、汚れのない麒麟にこんな場面を見られるかもしれないと思うと、身震いがした。
「怖いか?」
 驍宗が手を止めた。笑みも何もない、射抜くような眼。
「……いいえ!」
 それを真っ向から跳ね返して、李斎は驍宗を睨みつける。
429驍宗×李斎2:03/07/12 18:26 ID:N6udUKc/
「そうだろうとも。お前なら、そう言うと思っていた」
 驍宗は軽く口の端を上げて笑った。李斎のそれが、虚勢に過ぎないと気付いたのだろうか?
 李斎の胸元に顔を埋めようとした驍宗は李斎の胸を押さえつけるさらしに気付いて苦笑した。
「……無粋だな……」
 李斎の首筋に噛み付くような口付けを落として、そのさらしをも外そうとした。
 李斎は唇を噛み締めて胸元に伸びる手を振り解こうともがく。
 あっさりと手首を掴まれ、それは叶わない。
「残念だな。わたしはお前が欲しいのだ。諦めてやる気はない」
 ぞくっ。
 また鋭い視線に捕らえられる。身動きが出来ない。
 李斎は小さく息を吐く。
 この躰ひとつ差し出して済むのなら、それで良い。心まで奪われるのでなければ。そう覚悟を決めて驍宗から視線を逸らした。
 ただ、どうか台輔がこの房間には来ませんように……。
「李斎、何を考えている?別の男のことか……?」
「だとしたら、どうだというのです?」
「妬けるな」
 短くそう言い切った驍宗の手は荒々しい。
 強引に両手を頭上に押さえつけて、露わになった白い胸にむしゃぶりついた。
 日頃押さえつけられてはいたが柔らかさを失っていない胸を、痕が残るほどきつく揉みしだき、紅く色付く蕾を噛む。
「……っ……」
 痛みで、李斎がわずかに声を漏らした。
「すまないな、わたしは優しくは出来ない」
「…………」
 今更、何を言うのだろう?
 優しかろうが冷たかろうが、無理矢理奪われることには変わりがない。
 覚悟を決めた李斎には、もうどちらでも構わないのだ。
430驍宗×李斎3:03/07/12 18:28 ID:N6udUKc/
「李斎……」
 驍宗の囁く声に熱が加わった。
 肌に触れる息が熱い。
 李斎はぎゅっと目を閉じた。
 ――怖いのか、わたしは……。生娘でもないのに。
「李斎、李斎……」
 驍宗の唇が李斎の名を囁きながら、首筋、胸元、脇腹、太腿といった柔らかい場所を這う。
 触れられた場所が痺れるような気がしてくる。
 驍宗の手は飽きもせず胸の突起を弄っていた。痛み以外のむず痒さのようなものを感じる。
 それを振り払うように李斎は身を捩る。
 心は冷えているというのに、じわじわと躰が熱を帯びてくるのが分かった。
 ――駄目だ……!
 声を上げそうになって、李斎は唇を噛み締めた。
 意識すればするほど、感覚が鋭くなっていくことに李斎は気付いていない。
 李斎の意識とは別に、躰が勝手に反応を始めていた。
 驍宗の手が、唇が蠢くたびにその肢体がぴくり、ぴくりと震える。
「声を、出さないのか……?」
 驍宗が耳元で囁く。
 李斎はふるふると首を振って拒絶した。
「……強情なことだ。それでこそ、なのだが……」
 驍宗は忍び笑いを漏らしながら身体を起こした。身体をこわばらせている李斎を抱き上げ、自分の足元に座らせる。
「舐めてくれ」
 驍宗は李斎の手を自分の逸物に導く。
 軽く勃ち上がったそれに触れた李斎がぴくりと震えた。
「出来ないわけはないだろう?」
 李斎はしばらく唇を噛み締めたままじっと手元を見詰めていたが、意を決したように唇を寄せた。
431驍宗×李斎4:03/07/12 18:29 ID:N6udUKc/
長袍に隠れたそれを取り出すと、あまりの大きさに驚いた。
 しなやかな指で一撫でして、先端に口付ける。そのまま口に含んで舌を絡めた。すると、それが大きさを増す。
 それに戸惑いながら、茎を舐め上げるようにする。
 口腔愛撫というものの経験がないわけではなかったが、慣れているというほどの数をこなしたこともないので、どうしていいのか、李斎には分からなかった。
 ただ、たどたどしく舌を動かし、その下にあるふくらみを柔らかく揉む。
 驍宗が、括ることもなく流されたのみの李斎の髪に触れた。
 李斎は愛撫を続けながら上目遣いに驍宗を盗み見た。
 ――また……、あの眼だ……。
 鋭い視線がまた李斎を射抜く。その瞬間、かっ、と躰に火が点いたように熱くなった。腰の奥が疼き始める。
 李斎の気が緩んだのを見逃さず、驍宗は李斎の顎を掴んでさらに深く、自らのモノを飲み込ませた。
「……んっ……!」
 喉の奥を貫かれ、眉根を寄せて李斎は思わず声を上げていた。
「こんな貌も出来るのだな」
 驍宗の声もやや上擦っている。
 李斎の頭を掴んで、さらに激しく動かす。
 じゅぷじゅぷと淫らな音を立てて、李斎の愛撫は続いた。
 その口の中で、驍宗のモノは大きさと固さを増していった。
 ――口の端が切れそうだ……!
 李斎は必死になって驍宗の動きについていく。口一杯に押し込められるものは苦しいが、止められない。躰の奥が熱い。その熱に浮かされているようだ。
「……なかなか上手いな……」
 驍宗の手が李斎の耳朶に触れた。
 李斎の躰が跳ねる。
「そろそろ感じてきたか……?」
 驍宗は李斎を胸に抱き寄せると、腰にまとわりついたままだった袍を取り去る。ゆっくりと腰を撫で、先ほどから熱くなっている秘部に触れた。
 くちゅ。湿った音が響いた。
432驍宗×李斎5:03/07/12 18:31 ID:N6udUKc/
「かなり溢れているな」
 驍宗の肩に顔を凭れかけていた李斎は羞恥でかっ、と頬を染めた。
「……李斎……」
 驍宗は強引に李斎の唇を奪った。
 逃れられないように、頭の後ろを押さえつけ、歯と歯がぶつかるほど激しく舌を絡める。
「んっ……っ……」
 堪らず李斎は声を上げていた。
 驍宗はさらにきつく李斎の舌を絡め取り、吸い上げる。あまりの激しさに、口の端から唾液が滴る。
 驍宗の手は休むことなく李斎の秘処を弄っていた。
 上と下、両方を同時に愛撫されて、李斎の躰が震えた。腰が砕けるような快感が突き抜ける。
 溢れ出た蜜は驍宗の手を濡らしていた。
 驍宗は無骨な指を差し入れ、ぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回す。
「…………!…………」
 李斎は息を止めて必死に声を押さえる。
 声を出せば終わりだと思った。
 躰だけではなく心のすべてまでも、奪われてしまう。
「李斎……」
 唇が離れると、驍宗が熱っぽく囁く。
 こんなことだけでも、躰の芯が蕩けるようだ。
 ――駄目だ……!
「李斎。声を、聞きたい……」
 李斎は激しく首を振る。
 一声でも上げてしまえば、きっともう、止まらない。
433驍宗×李斎6:03/07/12 18:34 ID:N6udUKc/
「頑固だな。そこが良いんだが……」
 驍宗は李斎を押し倒すと、大きく脚を開かせた。
 露わになった秘処に口付ける。
「……っ!」
 李斎の腰が跳ね上がる。
「李斎。気持ち良いんだろう?」
 ぷっくりと紅く膨らんだ肉芽を舌で突付き、蜜に濡れた花芯に指を差し入れて内壁を擦り上げる。響く淫らな水音。
 李斎が噛み切れるほど唇を噛み締めた。きつく握られた手は血の気が引くほど白くなっている。
「全く……、躰はこんなに悦んでいるというのに。可愛いな……」
 驍宗の言葉に笑みが混じる。
「どうしたら、お前がわたしのものになるのだろうな」
 驍宗が手を止めた。下から李斎を見詰める。
 李斎は戸惑ったように首を傾げた。
「わたしのものになれ、李斎。――もう、逃がさぬ」
 紅い瞳が李斎の心を貫いた。
 目線を逸らすように仰け反らせた白い首筋に、驍宗が顔を埋めた。
「……あぁ……」
 ついに、李斎の唇から喘ぎ声が漏れた。
「それで良い……」



すみません、ここまででつ。
続きは>183さんの後にでも投下させていただきます。
お目汚し、失礼しました。
434名無しさん@ピンキー:03/07/12 18:42 ID:mI80WNGo
驍宗×李斎キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ハァハァしながら続きをお待ちしておりまつ。
435名無しさん@ピンキー:03/07/12 18:46 ID:SXPFDNqN
頑固な李斎(;´Д`)ハァハァ。
不敵な泰王様にも(;´Д`)ハァハァ。
これから家庭教師に行くんですが、大丈夫かな・・・・。
>>405のつづき)

「口だけを使え。できるな?」
それは質問の形をした命令。
陽子は尚隆を見上げた。
したことなど無い。だが出来ないなどとは言えない。身体が火照って、どうしても尚隆のそれが欲しい。
尚隆の大きく開いた脚の間に顔を寄せた。
近くで見るとその器官の大きさがより実感できる。
まだ半分しか勃っていないものの、浩瀚よりも長さに勝る景麒のものに匹敵する長さと、太さでは景麒に勝る浩瀚のものより更に大きい胴回りを備えていることは確かに思えた。

口で、する・・・?
とりあえず陽子はそっと唇を寄せた。
尚隆のみっしりと茂った陰毛が頬を擽る。むっとする熱気と湿度が襲ってくる。
そこを耐えて、正面から口づけをした。唇に押されて陰茎が揺れる。
揺れを止めようとつい手を添えてしまい、すぐに間違いに気がついた。
尚隆が咎めるようなつぶやきをもらして、自分の髪を結んだ朱赤の紐を解いている。
陽子の両腕から袖を脱がせ、そのまま背中に回させて赤い紐で易々と括った。きつい縛り方ではないのに、禁止されたことをしてしまったという意識が強くて、簡単に解けるという考えすら浮かばない。
尚隆に頭を抑えられ、改めて陰茎に口を寄せる。

両手を後ろに回した分、肩と胸とをせり出すような体勢になる。せり出した胸からは白い露が点々と滴り続けている。
さらに何度か不器用な口づけを繰り返すうちに、尚隆の反応が変わってきた。
長い髪が顔にかかって表情は隠れているが、息づかいが乱れ始めている。
陽子の頭に手を置いて、微妙な力加減で愛撫を誘導する。
「そこを舌先で」
「そこは口に含んで」
と次々に指示を出す。
その指示を一言も聞き漏らすまい、言われたことは忘れまいとつとめて、陽子は頭を振り立てて口と舌とで懸命に奉仕する。
「お前の男達はこういうことはさせないのか?」
尚隆に問われてうなづいた。
『男達』と複数形で指摘されたことには気づかなかった。
そうだ、景麒も浩瀚も、自分に奉仕するばかりだったと今更のように思い出していた。
次第に要領の飲み込めてきた陽子は自分から動き始めた。
愛撫に反応して長く硬くなってゆくそれが、己の手柄のように感じられる。
大きくなるにつれて、そのものの表面は絹のように滑らかな光沢を帯び始めていた。
舌を長く伸ばして巻き付けるように舐めあげた。膝立ちして上からゆっくり飲み込んでゆく。先端が喉の奥に届いたが、とても根本までは飲み込めなかった。
えづきそうになるのを堪え、頬をきつく吸い込み、舌で硬くて丸い頂点を包む。
先端の割れ目に透明な露が盛り上がっているのを、舌の先端で舐め取った。

「んっ、く…くぅっ、んんっ」
ちゅぷちゅぷと水音を立てながら陰茎にしゃぶりつき、上目遣いに尚隆が気持ち良さそうに愛撫を受けているのを確かめて、少し大胆になる。
身体をずりあげて、すべすべとした肉茎に乳房をこすりつけた。腰を動かして乳房で愛撫させ、先端を舌でねぶる。滴る乳汁が尚隆のものにも降りかかり、ぴくんと反応する。
その熱いものを違う場所にくわえ込みたくて、腰が淫らに蠢いている。快感を得ようともどかしく脚をすりあわせる。
手を後ろ手に括りあげられ、太く硬い陰茎に唇を這わせて奉仕を繰り返す陽子には、景麒に媚薬を与えて弄んだ女王の面影はかけらも無かった。
438名無しさん@ピンキー:03/07/12 22:08 ID:KtmIGWTr
紫と呼んでほしいといってみる・・・・。
「お願い・・・」
ついに我慢しきれなくなって、陽子は身体を起こした。
「なにがお願いなんだ?」
十分に判っているくせに白々と聞き返してくる尚隆。
「延・王…」
「秘め事の場で、称号はお互いに邪魔なだけだろうよ」
「じゃあ、なお、たか・・・」
「蓬莱の呼び方をするか。小賢しいことを」
陽子は尚隆の胸元に這い寄った。
「お願い、欲しいの・・・・」
しゃべり方が普通の娘になってしまっている。
もっと近寄ろうとするが、尚隆の手が陽子の頭を抑えて動けない。
「ああんっ。お願いっ」
「なにがどう欲しいのか、はっきりわからんのだが」
「私に・・・」
「私に?」
「これを・・・」
言いながら胸で陰茎を擦ってみせる。
「これではわからん。何という名前なんだ?」
嬲るようにいう尚隆に、媚薬に犯されながらも羞恥心がわき上がった。
そんなものの名を、今まで口にしたことなどなかった。なんと言えばいいのだろう。
何かちゃんとした名前があったのだろうか。
「・・・お○んちん」
ようやく口に出した。
「肉棒、と言ってご覧。お前の言い方では幼児(おさなご)のようで興ざめだ」
「に・・・」
そこでまた恥じらいが出る。
欲しいモノは目の前にあるのに、そこに辿りつくのは大変な努力が要った。
「にく、ぼうを・・・」
「どうして欲しい?」
「私の・・あそこを、突いて・欲しい・・・」
もう恥も外聞もなかった。目の前にあるモノが欲しくてじれったい。
それが陽子には精いっぱいだった。
「よく言えたな」
そうと見て取って尚隆が鷹揚に微笑む。
「褒美をやろう。おいで」
そう言って陽子の身体を起こした。
腕の戒めがそのままだったので、陽子は身体と足を使って、よじ登るようにして尚隆の膝に跨った。
上から尚隆を見下ろし、腰をくねらせて肉茎の先端を滴るほどに濡れた股間にあてがうと、身体を沈めようとした。
「くぅっ・んん…っ」
なかなか沈めきれない。
既に何度も男のモノを受け入れたことのある陽子の秘所にさえ、尚隆のそれは大きすぎたのだ。

じれながらあてがい直そうとすると、尚隆が陽子の腰を捕まえる。自ら根本を支えて、先端を陽子の入り口にあてて構えた。
尚隆自身にとってもきついのだろう、歯を食いしばって突き上げてくる。
ようやく先端がしっかりとはまり、ずずっと奥に進んでゆく。
「やっと、はいった」
尚隆の口が陽子の耳元にあった。
「熱くてきついな、お前の中は」
囁くように言うと、耳たぶを甘噛みし、うなじから肩に唇をすべらせた。
顔を傾けて陽子の乳首を口でとらえる。
先刻乳を吸ってくれたときとはまるで違う愛撫。
尚隆の大きな掌が陽子の乳房を温かく包み込み、柔らかく揉みあげる。
乳房を両手で支え、息を荒げて乳首に吸い付く尚隆と、後ろ手のままに尚隆の肉茎を呑み込んで腰を振る陽子と。
しばし無言で乳繰り合う二人の荒い息づかいだけが居室に満ちた。

先に達したのは陽子だった。
ただでさえ媚薬で感度を上げられた身体に、あれだけじらされた揚げ句にようやく与えられたモノで、呆気なく気をやってしまう。
「んはぁあああっぁぁぁぁあああああっ」
がくがくと首が揺れ、尚隆の上に崩れ落ちた。
「そんなに簡単にいくな」
まだ限界の来ない尚隆が、陽子の戒めをほどいて自分の首に手をまわさせた。
陽子の中に収めたまま、その尻を支えて立ち上がる。
自分自身の重みで尚隆の肉茎が一気に一番奥まで貫き、陽子は大きな声をあげた。
尚隆の袴と陽子の袍衫が床に落ちる。
そのまま奥の臥室に向かう尚隆が歩を進める毎に、猛った肉茎が秘壺を穿ち、全裸の陽子は男の身体にしがみつきながら声をあげ続けていた。
(つづく)
442183:03/07/12 22:32 ID:YfOmgMY9
ども、PC絶不調です。
書き込めないかと思った・・・。

>>419さん
こういう大人同士のカプって読みごたえ大でつね。
つ、続きを・・・!
(:´Д`) ハァハァ
443名無しさん@ピンキー:03/07/12 22:35 ID:X8BLoh+r
ダブルで(:´Д`) ハァハァ
今日はすごく豪華だ。
444336 :03/07/12 22:41 ID:Kup3DGf3
419さんの尚×陽(:´Д`) ハァハァ
すんばらすぃでつ。
自分のが余計に下手に思えて、次投下できないよママン。
続き楽しみにしてまつ(:´Д`) ハァハァ
445名無しさん@ピンキー:03/07/12 22:46 ID:zUzHv7M1
つーづーくーーー!!!
それがうれしいでつ!!
そして早く続きを・・・ハァハァ
446名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:04 ID:X8BLoh+r
>>336=444
そんなこと言わずに投下キボン。
トリプルで(:´Д`) ハァハァさせてくだちい。

447336:03/07/12 23:16 ID:Kup3DGf3
>446
ではお言葉に甘えて投下させてもらいまつ。
鬱な感じなので、ある意味注意が必要かも…

>419
(:´Д`) ハァハァ
驍宗×李斎ハァハァですた。
新しい萌え道が開拓されそうなヨカーン
183さんのも楽しみ(:´Д`) ハァハァ
448塙王×塙麟+触手@:03/07/12 23:30 ID:Kup3DGf3
 黒い水面が風にあおられて、静かに打ち寄せている。月のない夜の雲海は、底なしの沼であるかのように
深く、暗い色を宿している。その底でかつては無数の星のように光っていた町の灯火も、今となってはその数
は大きく減ってしまっている。

 塙王は硝子張りの窓から黒い雲海を見つめていた。肩には色鮮やかなオウムがとまっている。
 翠篁宮に設けられた王の私室、その窓も柱も王の調度品もすべて美しい細工が施され、贅を凝らしたもの
であったが、不思議と華やかさは感じられず、どことなく冷たい雰囲気を漂わせている。そして、その雰囲気
は今や宮中内全体の雰囲気となっていた。
 無機質な主の横顔を見やって、塙麟は小さくため息をついた。
 一声鳴き声をあげて彼女の肩のオウムと塙王の肩のそれが互いにぶつかり合い、二羽が完全な一羽となって
何処かに飛び去った。
「――塙麟」
伏し目がちに、はい、と塙麟は主の呼ぶ声に答える。
「例の小娘は始末しそこなったようであるな」
 脳裏にくっきり浮かび上がる、鮮烈の赤。一見少年にも見える少女の髪の色。その娘は塙王の厭う海客であり
胎果の――景王であった。
「また使令をあれに送れ」
「主上…」
「つぎこそ奴の息の根を止めてやろうぞ」
「どうか…お止めください。主上…」
 長い金色の睫毛が、白い肌に淡い影を落としている。
「天はきっと主上をお咎めになります。王殺しなど…そのような愚かな罪を犯してはならないのです。
すぐにでも御意向を改めなさって…」
「台輔」
 抑揚のない低い声が塙麟を制する。
「………」
「主の命が聞けぬというのか」
「……」
 麒麟がいくら主の考えに賛成できなくとも、不満が残ろうとも、主の命令は絶対的なものであった。
どんな命令でも麒麟はそれに従わなければならない。
 物憂げな表情のまま塙麟が名を呼ぶと、彼女の影から別の黒い影が飛び出し、翠篁宮の窓をすり抜けていく。
449塙王×塙麟+触手A:03/07/12 23:31 ID:Kup3DGf3
――いつからこの様にお変わりになられたのだろうか。

「儂は、真に玉座に相応しい者なのであろうか」
 この問いが投げかけられることが多々あった。その度に塙麟は微笑を浮かべながら答えていた。
「はい、主上。麒麟の私がお選びしたのですから、天が主上の治世を望んでおられるのです」
 そうか、と弱弱しい笑みを塙麟に返す。

「――台輔、雁州国の治世は五百年を越えようとしておる。秦南国は六百年…。そして雁国の王は胎果
だそうだ。儂はやっとのことで四十年を越えたというのに…女の腹から生まれた汚らわしい胎果が………」
「主上、そのような事をおっしゃらないで下さい。この世界に十二国あろうと巧国は一つ。比べる必要
はございません……全く、ないのです」

「慶東国の女王が斃れたそうだ。在位わずか六年…巧の方がまだましということであるな。だが………」
「……?どうなさいましたか、主上」
「のう、台輔。先の景女王には確か妹がいたと思うのだが」
「ええ。舒栄といったはずです」
「……ふむ。台輔、直ちに慶に使者を遣わせよ。巧州国の塙が先の女王が妹、舒栄殿の登極にご助力申し上げ
たいと」
「……何をお考えなのですか、主上…。巧の民のためにも、愚かな真似は……」
450塙王×塙麟+触手B:03/07/12 23:34 ID:Kup3DGf3
「――台輔?どうしたのだ、台輔」
 はっと我に返ると、主の足元にもぞもぞと蠢く「何か」が目に留まった。
 下僕の視線の先に気づいた塙王の目が冷たく笑う。
「主上、妖の様ですが…それは――?」
「珍しいであろう?黄海の湿った洞穴にひっそりと住まい苔や虫を食らうという人畜無害の妖獣だ。強い日光
を当てれば弱り、牙も持たぬために隠れ家から出れば簡単に他の妖魔に食われる。このような姿ゆえ騎獣にさえ
もならぬ。醜く哀れな生き物よ」
 ほの暗い明かりの中、「それ」は蠢きながら塙麟の前へ進み出た。
 元蓬山公であった塙麟でさえ見たことのない、珍しく実に奇妙な姿をした妖だった。大きさは塙麟の膝にも
満たないが、その代わり体の何倍も長い触手がついている。それが動くたび、赤黒く、てらてらと光沢を放った。
 妖獣であることは確かなのだがなぜか他のものとは違う違和感がある、と塙麟は思った。
 他の妖魔や妖獣に見られるような、攻撃の意思や恐れの意思がこの妖獣には無いのだ。眠っている状態に近い
気もする。しかしそのわりには活動しているようであるし、様子も大人しい。塙王を襲う素振
りさえ見せないということは、塙王が言ったとおり無害であるのは確実だ。
 奇妙な生き物だと、何の気もなしに手を伸ばした時だった。
451塙王×塙麟+触手C:03/07/12 23:34 ID:Kup3DGf3
「…――っ?!」
 突然触手が塙麟の体に絡みつき、体の大きさにそぐわない力で手足を押さえ、塙麟を床に押し倒す。
押し倒されたと同時に服と服のあわせから胸元へ、ずるりと触手が進入する。
「…ああっ!」
 ひやりとした感覚に、一瞬体がのけぞる。ひどくぬめりを帯びたそれが塙麟の胸に触れ、巻きついた。
 同時にもう片方の触手が塙麟の口へと進入し、無意識にもがいた塙麟の白い足首を捕らえて大きく開かせる。
そのままふくらはぎから太ももへと、触手は自らの体液を塗りつけ、舐めあげた。
 使令が飛び出そうとする。触手を切り裂き台輔を助けねば、と。だが、
「呪、とは便利なものであるな。全ての妖とは言わぬが、このくらいか弱いものならば短時間程は意のままに
操れる。…塙麟、そやつに危害を加えることはならぬ」
「ふぅっ……あっ…あっ」
 触手が口に入ったまま、塙麟は肩を震わせながら小さく首を振った。
 動きをゆるめていた触手が再び動き出す。体中を這い回り、首筋を背中を腹を舐め上げていく。
「…ふぁ、あぁっ…」
 触手が口の中で動き回り、舌を追いかける。塙麟の唇の端から唾液が肌を伝って流れ落ちた。触手にはだけ
られた胸元に、その雫がこぼれる。
 胸の突起を探りあてた別の触手が、強くそこにむじゃぶりついた。
「――っ!ああッ!あっ…あんっ」
「美女が乱れる様というのも、また一興であることだ」
 金の髪を掻き分け、触手がうなじを舐めた。ぞくり、と肌が粟立つ。
「…はぁっ…」
452塙王×塙麟+触手D:03/07/12 23:37 ID:Kup3DGf3
――駄目…。
 ここで性の悦楽に屈してしまったら。
 巧の民は塙麟がこうしている間にも苦しみ、命を削っていく。
――主上…主上に諫言を…。
 暴走を始めてしまった塙王。。決して王に逆らえるわけではないが、聞き入れてくれるまで、死ぬまで諌め続けるしか麒麟には道はない。
 塙王がどうしてこのようになってしまったか、塙麟には解らない。移ろっていく人の心は霊獣には理解し難いことだった。
 
毎日こんなに傍にいたのに。
毎日同じ宮に住んでいたのに。
ずっと同じ場所を見ていられると思ったのに。
 
 いつの間にか、違う場所を見ていた。
 
 それが哀しい。かつての、ずっと続くと思っていたあの頃を思うと胸が苦しくなる。
「…っ…くぅぅぅっ」
 太ももを嘗め回す触手が、しっとりと濡れ始めた塙麟のそこを擦りあげる。赤子の手の様な形状をした触手の先が肉芽にあたり、
何とも形容しがたい快感を覚える。
――あぁ…駄目…。駄目…なのに。
 何も考えられなくなってくる。
「ひあぁっっ!」
 触手がこりこりと肉芽を刺激すると、塙麟の体が弓なりに仰け反る。
 触手が、まるで逃げようとする獲物を逃すまいとするように、手足により強く巻きついた。弄られ、溢れ出す塙麟の蜜が、床に敷かれた敷物を
を濡らして丸い染みをいくつも作る。
「台輔、佳氈が汚れておるぞ」
「ぁあっ…あっ…それはぁっ……ぁ…」
 白々しく塙王が言い放つ。話しかける間にも、触手は容赦なく塙麟の秘所をせめた。
 器用に動く触手は、塙王の眼前に大きく曝け出されている美女の秘所を何度も往復して弄び、花唇を広げ、
蜜でぬれそぼった内部を塙王に見せ付ける。
453塙王×塙麟+触手E:03/07/12 23:39 ID:Kup3DGf3

 そして、ぐぷり、と秘所の赤い肉の中に触手が入り込んだ。
「あぁっ…っ!うくぅっ……」
 内部に入り込んだ触手が前後に運動を始めると、他の触手が乳首を吸い上げ、胸を刺激する。
「あぁあっ…」
 快楽が思考する力を侵食していく。ねっとりと粘液のついた塙麟の乳房が、突き上げられるたびに揺れる。
「…っ…あ…はぁ…ぁあんっ」
 静かな部屋に淫猥な音と、女の喘ぐ声のみが響く。探るように蠢く触手が塙麟の薄紅の蕾に達し、粘液でもってなで上げた。
その感覚に、ぴくりと体が反応する。体を固くしたその一瞬に、秘所から抜けかけていた触手がさらに深く突いた。
「――ぁああああぁっっ!!!」
 涙が目尻に溜まる。突かれながらも体を反転させ、伏せた状態にしつつ、塙王の方へ顔を向けた。
「うくっ……しゅっ…主上ぉぉっ…お許しを……あっ…」
 足元の下僕を見やって、塙王はかるく笑った。
「まだ、許しはせぬ」
 着物がはだけ、荒い息を吐きながら泣きそうな表情で許しを請う塙麟の姿は、艶めいていて劣情を誘う。
 徐(おもむろ)に帯を緩め、塙麟の顔にすでに大きくなった一物を差し出してやる。
 塙王の意図することに気づき、塙麟は顔前のものから目を逸らす。ほのかに顔が熱くなっていることが自分でもわかる。
 伺うように視線を主の方に向けると、言わんとすることを含んだ視線が返ってきた。
 主の意のままに唇を近づける塙麟だったが、触れる寸前で躊躇い、いやいやと頭(かぶり)を振る。
「主上、これは……」
「麒麟とは王に逆らえぬ獣のはずだが」
 さぁ、と急かしてやると、意を決したように塙麟はそれのちょうど先端部に口付けた。半開きになった赤い唇に、塙麟の頭を
手で押さえ、塙王は一気に腰を進める。
「んんっ!!?」
 口内にまんまと根元まで侵入する。塙麟の喉の粘膜に先端があたり、温かく規則正しい吐息が中のそれ
にかかった。おぼつかなげに舌を絡める塙麟の頭を固定し、前後に動かす。
「んっ…んんぅっ……」
 動くたびに粘膜同士が擦れ合ってくちゅくちゅと音をたて、唾液でぬれた物が塙麟の口から出入りする。
息をつく暇すら与えてはくれない。
454塙王×塙麟+触手F:03/07/12 23:39 ID:Kup3DGf3
 胸に巻きついたまま一時動きを止めていた触手が、再び胸の突起を円を描くように転がし始めた。
「んあぁ…ん…ぁあぁ…」
 乳首が先程よりもずっと気持ちがいい。
――…どうして、こんなに……
 もっと、と塙麟は自らの肉芽にそろそろと指を伸ばす。塙麟の意に気づいたがごとく、先の行為で濡れた触手がそこを強く擦った。
「んぅっ…んあぁぁんっ!」
 全身を駆け抜ける様な快感に、思わず塙麟は口の中のものを強く吸い上げた。
「う………」
 塙王が、呻くと同時に口内から引き抜く。そして手足を触手に縛られ、うまく身動きの取れない塙麟を
床の上に押し倒し、両足を大きく開かせる。
 艶かしい太ももを持ち上げ、再び欲しいと言わんばかりに涎を垂らすそこに、塙王は自身を押し進めて
いった。
455塙王×塙麟+触手G:03/07/12 23:42 ID:Kup3DGf3
――何をしているのだろう、と塙王は思う。
  夢中になって塙麟を貪る中、どこか冷めた己がいる。
――妖獣を使って仮にも一国の麒麟を犯して――
 そして今度は自ら犯している。
 体の直ぐ下で、金の髪を乱して快楽に打ち震えている女がいる。その肢体はこの上なく美しく、淫らで一層気が高ぶっていく。
 繋がっている部位が蕩けてしまいそうになるほど熱く、気持ちがいい。
 己のものを、塙麟の柔らかくぬるぬると湿った膣壁にこすり付けてやる。
「ああっ…あ…はぁあん…」
 呪が弱まってきているのか、動きの鈍くなってきた触手を塙麟の胸から払いのけ、汗と液体に濡れたそれを手で揉んだ。
「あぁ……良いです、主上…あっ…」
「ならばこれは如何なものであろう、台輔」
 そう言って、さらに奥に突き上げる。
「はああぁぅっ……しゅ…じょぉ…」
 じゅぷじゅぷと音が聞こえる。脳の奥底まで響く、ひどく淫らな音。
 
456塙王×塙麟+触手H:03/07/12 23:43 ID:Kup3DGf3
ふと横目であの妖獣に目をやる。
 延王が大空を舞う鳥――それこそ鵬の如く大きく力強い鳥であるならば、己はあの触手の妖獣の様に醜い、醜く哀れな獣だ。  
 あの胎果の延王には分かるまい。
 空を飛ぶ鳥には、地を這う醜い獣の気持ちなど解りはしない。いつか望んだ名君という名の空は、今は限りなく遠い。
 同じく大王朝を築いた奏よりも、蓬莱という別世界から来たのにも関わらず、言わば「よそ者」であった延王が揚々と賢帝
の名誉を手に入れたのがたまらなく口惜しいのだ。
 後世の者に愚帝と罵られたくは無い……きっと、この世界のどの時代の王もそう思うことがあっただろう。
 しかしどんなに素晴らしい王朝であろうと、いつかは沈む。永い時間は王の心に少しずつ毒を盛っていく。
 それは単純に生きることへの飽きであったり、焦りであったり、傲慢さであったり、怠慢さであったりもする。
無論、その毒が王のみに効果を持つわけではないが――
 国の事を王が考えなくなった時、その毒は猛威を振るう。治世の永さなどその毒が早く回るか回らないかの差ではないか。
 王は心を狂わせ、臣は反旗を翻し、国には妖魔が溢れ…また新王がたつ。それならば塙王自身がより早く斃れてしまえば、塙王より優れた塙王がたつのも早くなる。
五十年という治世は短いかもしれないが
塙王には手一杯だった。受け止める手も、民に善政という名の恩恵を施す手も残ってはいない。     
 両手に抱えあげたものは、すでに零れつつある。
 今更それを拾い上げようと躍起になったところで、もう遅い。どうせ、自分は王の器量ではなかったのだから。
――せめてその手を反してしまうのみ――
 もう、引き返せない。
 
一瞬どうも空虚な心地がして、それを振り払いたくて塙王は塙麟の胸に顔を埋めた。
夜はまだ長い――
457塙王×塙麟+触手I:03/07/12 23:43 ID:Kup3DGf3

 石畳を、兵士が列をなして歩いていく。
 下級の兵士が大きな入れ物を担いで、翠篁宮の門外へ出て行く。あの入れ物の中には武具や馬具、宝玉等、軍事利用されるものや軍事資金と成りうるものが入っている。
 それらは全て登極して日も浅い女王、女王の元へと送られる。名目上では、新王に反抗する逆賊討伐の
ために巧が援助をしているということになっている。
 王とその下僕は、列を成す兵士を宮から見ていた。
 この様子を王と見るのは、何回目だろうか。塙麟はため息をつく。
「主上…愚かなことはもう…」
 悲しげに目を伏せる。
 胸が痛む。国が…壊れていく。
「何を今更…もう遅い、遅いのだ」
 遠い目をして、塙王が言う。
「今からでも引き返すことはできるはずです…。今すぐにでも偽王への援助をお止め下さい」
「台輔…もがきにもがいて辿り着いた、儂の一つの選択だ。月の無い夜道を歩んできたようだの…もう引き返せはせぬ。どの道に引き返せば良いかももはやわからぬ…」
「…主上………」
 それでも、塙麟は諌め続けるだろう。
 そして塙王は気づかない。例え月の無い夜道を行こうとも、傍らには常に僕が、今行くべき道を指し示しているということに。

 厚くどんよりとした灰色の雲から、一滴、ぽたりと石畳の上に落ちた。それを追いかけるように、ぽたり、
ぽたりと滴が落ちてくる。その間隔は徐々に短くなっていき、やがてザーザーと音を立てて降り出した。
 

――その後、塙麟失道。そしてその一年もたたないうちに、一つの王朝が幕を閉じることとなる。

458名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:53 ID:SXPFDNqN
336さん乙!です。
哀しさの中に美しさがあって、なんだか萌えと同時に切なくなりました。
459446:03/07/12 23:55 ID:X8BLoh+r
336タン
リアルで読んで(:´Д`) ハァハァしてますた、投下ありがd。
切なげな塙麟に激萌え。
460名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:59 ID:pi4RhGXi
>>336=447
オオーオオオー
(;´Д`)ハァハァしつつも、引き返せない塙主従に泣けますた。
正直、塙王に感情移入したのは初めてです。
461名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:01 ID:8t+9gQuw
私もリアルで読ませてもらいました。
最初は塙王×塙麟? ついでに触手??
と思ったけどなんだかすごい奇麗でした。
新たな萌えを発見した気分です。
462名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:24 ID:JDKxM46u
ほんとに今日は職人様方にたのしませてもらいましたー。

尚隆×陽子は続きが気になる・・・!
驍宗×李斎は大人な感じがこう、そそります。
泰麒がきてしまったりするのでしょうか。わー。
塙王×塙麟は意外性がまたさらによかったです。

なんか本当にみなさんお上手で満足です(:´Д`)

で、こっそり六陽をまた見てみたいといってみる。
サイトでもあまりみないからさ・・・。
飢えてます。
463名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:03 ID:5yB/kMIX
本日は投下ラッシュで皆様素敵です。スレ大盛況で嬉しいです。

取敢えず塙麟×塙王の>>336様、御疲れさまです。
悲愴感漂う秀麗な文体と、崩壊する主従の末期感で切なくなりました。
こう云う物悲しさが好きだ。心に響きます。
積哀の詰まった美しい萌えを有難う。

御次に驍宗×李斎の>>419様、待ちかねました。
強引で支配的な驍宗と忍耐強い李斎、萌え、萌え、只管萌えです。
李斎の陥落されるさまがイイ!!
後半御待ちしております。

最後に尚隆×陽子の>>183様、1日長かったですよ。
流石は五百戦錬磨の延王様。余裕且つ妖艶なさまに惚れますた。
技巧上手の男が書けるってスンバラスィ!!!
続きに期待致します。

いや〜祭りか?沢山の萌えが読めて、ウハウハです。
464名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:06 ID:tJBU6otx
塙王×塙麟、最高でつ。
こんな秀作に出会えるなんて!!
今夜は幸せでつ
465驍宗×李斎7:03/07/13 01:59 ID:g5EYrxNK
(前スレ509・>428・>429・>430・>431・>432・>433の続きです。)

 驍宗は満足げに笑った。
 李斎の脚を抱え上げ、屹立した宝重で最奥まで一気に貫いた。
 しとどに濡れた李斎の花芯はするり、とそれを受け入れる。
「あっ……!」
「……っ……、熱い、な……」
 息を詰めて驍宗は呟く。
 李斎を見詰める驍宗は楽しそうだった。結い上げた髪が解れ、汗ばんだ顔に掛かっている。
「李斎、李斎……」
 譫言のように囁きながら、驍宗は律動を続けた。
「あんっ、はっ、あ、あ、ぁ……」
 熱い吐息を吐き、激しく揺すぶられながら、李斎は快楽の底へ引きずり込まれていく。
 知らず知らずのうちに腕を驍宗の首に絡め、その逞しい胸に縋りついた。
 そうせずには、いられなかった。
 そんな李斎に目を細めると、驍宗は李斎の腰から背中を撫で上げた。
 鍛え上げられているものの、まろやかさを失っていないその躰こそ、驍宗が求めてやまないものだった。
「やはり、思ったとおり、だった……」
「……んっ……、なにが……ですか……、はぅっ!」
「……良いな、お前の躰は……」
「……っ!!」
 李斎がきっ、と顔を上げた。
「躰だけなら、それに相応しい者がおりましょう!」
「躰だけならな。わたしが欲しいのはお前だ、李斎」
466驍宗×李斎8:03/07/13 02:00 ID:g5EYrxNK
驍宗は李斎に口付ける。
 李斎の口に唾液を流し込んでおいて、唇を離した。
「気丈で冷静で……、想像していた通り、好い女だった」
 二人の視線が絡み合った。
 睨む者と睨まれる者と。
 もうすでに、獣と獲物ではなかった。ただ、男と女が居るだけだ。
「ずっと気になっていた。……だから蓬山で出逢えたときは嬉しかった」
「…………」
 驍宗が一度動きを止めた。
 汗ばんで張り付いた李斎の髪を驍宗がぶっきらぼうに払いのけた。
 どちらからともなく二人は唇を重ねていた。
 李斎の心に、言い様のない想いが浮かんで、じわじわと広がっていく。
 甘い。
 すべてを奪われるというのに、胸は甘く疼いている。
 ――驍宗さまがわたしを……?
 李斎にとっても、驍宗は憧れであり、敬愛すべき主君だった。
 その覇気も、苛烈さも、人を惹き付けてやまない人柄も、そのすべてが李斎には眩しかった。
 それ故、ただ女としての躰を求められることは屈辱だった。
 だが、今、驍宗の腕の中で求められているのは、将軍である自分だ。
 そのことが、少しだけ誇らしかった。

467驍宗×李斎9:03/07/13 02:01 ID:g5EYrxNK
 繋がった場所からは止めどなく蜜が溢れている。
 お互いの口腔を貪りながら、再び律動が始まった。
 耳に淫らに響く音が更なる興奮を呼び、快感を呼び、動きは止まらない。
「んっ……はぁっ……ああっ……!」
 堪らず李斎が声を上げた。
 突き上げてくる驍宗は激しい。躰の奥の奥まで貫かれて、崩れ落ちそうだ。
「良いな……、お前の中は……」
 耳元で囁く驍宗の息も荒い。耳朶に触れる吐息が、李斎の肌を粟立たせた。
 驍宗はそんな李斎の肌を撫でる。滑らかな背中はじっとりと汗ばんでいる。
 李斎の躰はぴくぴくと素直に反応した。下半身に熱が篭る。
「……絡み付いて、離そうとしない……」
 驍宗は一度、己を引き抜くともう一度ゆっくりと挿入する。
襞はしっかりと驍宗を締め付けて、熱く絡んだ。
 驍宗は息を止めて、大きく腰を回すようにして、李斎の内部を掻き回した。
「……あ、あぁっ……!!」
 感じやすい部分を刺激され、李斎は背中を仰け反らせて榻に倒れこむ。
 うっすらと涙を浮かべて喘ぐ李斎に、驍宗は笑みを浮かべて李斎の腰を引き寄せた。
 顕著な反応を示すその場所を、何度も何度も刺激する。
「……もっと乱れてもいいのだぞ……?」
 ただすすり泣くような喘ぎ声を漏らすのみの李斎を、驍宗が煽った。
 固くそそり立った胸の先端を舐め、赤く充血した肉芽を弄る。
「……はぅっ……ん!」
 李斎の手足がぴん、と伸ばされる。そろそろ、限界が近かった。
468驍宗×李斎10:03/07/13 02:01 ID:g5EYrxNK
 その時だった。
「――驍宗様?」
 遠慮がちな声と共に扉が叩かれた。
「!」
 李斎は冷水を浴びせられたかのように凍りついた。
 その声は紛れもなく自国の麒麟、泰麒のもの。
 反射的に驍宗の顔を窺う。
 狼狽する李斎とは対照的に、驍宗は口の端を上げて笑った。
「あぁ、来たようだな……」
「……そんな……!このようなところを……」
 李斎は身体を起こし、驍宗から離れようとする。
 だが、驍宗はそれを許さず、腕を伸ばして李斎の腰を抱いた。最奥まで貫く。
 顔をこわばらせている李斎の胸に顔を埋め、鎖骨から首筋に唇を這わせた。
「驍宗様……、入っても宜しいですか?」
 あどけない泰麒の声が聴こえる。
 駄目だと思いながらも、驍宗が与える刺激は李斎にとっては快感でしかなかった。
「李斎……、気持ち良いのか……?」
 小声で囁きながら驍宗は柔らかい乳房を揉みしだく。
 李斎は唇を噛み締めて漏れそうになる声を押さえた。
 驍宗を止めなければ。こんな場面を見られるわけにはいかない。
 すっかり敏感になった躰は、李斎の理性を以ってしても抑えきれそうにない。
 ――欲しいのに……!でも……駄目だ!
 必死で自分を押さえようとする李斎を、驍宗は満足げに見ていた。
469驍宗×李斎11:03/07/13 02:03 ID:g5EYrxNK
「蒿里――」
 驍宗が扉の向こうに呼びかけた。
「今取り込んでいる。出直してきてはくれぬか」
「……はい。わかりました」
 残念そうな響きを含ませた返事を返して、泰麒は自室へと戻っていったようだった。
 だんだんと足音が遠くなる。
 それを李斎は息を詰めて待っていた。躰の奥がじりじりと焦れている。
 それは随分と長い時間のように感じられた。
「――行ったな」
 泰麒の足音が完全に消えると、驍宗が李斎の耳元で熱っぽく囁いた。
 ほっと息を吐いた李斎を抱え上げ、榻に座った自分を跨がせるようにした。
「自分で動いてみろ。欲しいだろう、これが――?」
 李斎の蜜でテラテラと光る宝重の先端で李斎の肉芽を刺激する。
 李斎は息を呑んで驍宗を見詰めた。
 与えられる快感に負けるように、李斎はゆっくりと腰を沈めた。
 ぐちゅ、っと淫らな音を立てて、そそり立つそれを李斎が飲み込んでいく。
「……あぁ……」
 李斎の内部が驍宗のモノで一杯になる。
 待ち望んだ快感に、李斎の躰が震えた。躊躇いがちに腰を動かす。
「我慢しなくて良い。乱れてみろ……」
470驍宗×李斎12:03/07/13 02:03 ID:g5EYrxNK
「でも……」
 そう言いながら、動き始めた腰は止まらない。
 固く屹立した肉芽が擦れて、李斎は首を振る。うねるように快感が腰のあたりから広がってくる。
「あ、あ…っ、ぁああ…!」
 驍宗は激しく下から突き上げた。
 そのたびに、きゅっ、と李斎の内部が狭くなる。
「……あぁ、良いな……」
 溜息混じりに驍宗が言った。
 柔らかい胸に触れ、その先端をこりこりと摘んだ。
「あん、あ……っ!」
 甘い反応が返ってくる。
 荒い息を吐きながら李斎が手を伸ばす。驍宗の首を抱き寄せて口付けを強請った。
 ねっとりと舌を絡めて、絶頂へと駆け上がる。
「あ、ああああぁぁぁぁ……ん!」
 李斎が高く啼いて、きつく驍宗を締め付けた。
 驍宗もそれに負けるかのように精を放ったのだった。


 李斎は驍宗の胸に凭れて、荒い息を静めていた。
 驍宗がそんな李斎の背中を撫でている。
 我に返った李斎がそれに気付いて、慌てて身体を退けようとした。
「……良い。もう少し、このままで……」
 驍宗がそれを遮った。
 逞しい腕できつく抱きしめる。
「主上……」
 少し困った顔で、李斎は驍宗を見た。
 紅い瞳がまっすぐに李斎を見ていた。
 ――完全に、捕らえられたのだ。この眼に……。
 李斎は小さく息を吐いて、気だるい倦怠感に身を委ねた。
471419:03/07/13 02:10 ID:g5EYrxNK
終わりでつ。
お目汚しでした。ヘタレですんまそーん…(つД`)
>>336さんや>>183さんの後に投下するのには
非常に勇気がいりますた。。。

>>183さん
尚陽、色っぽくてクラクラしますた。
続き楽しみにしています。

>>336さん
切なくて、でも塙麟が色っぽくてとても素敵でした!
良いものを読ませていただきますた〜。

というわけで、お待たせしてすみませんでした。
応援してくださった方、ありがとうございます。
472名無しさん@ピンキー:03/07/13 02:24 ID:Fs6Poe42
驍宗様…!
モエモエモエモエε=(..゜∀゜..)アフーン
神っつーかむしろ上>419。
愛して良いでつか。
473名無しさん@ピンキー:03/07/13 02:25 ID:IXjpBV7U
>>419タン
乙です。萌え萌えですた。
こういう李斎は新鮮で、でも李斎らしくて、すごくよかったです。
またその気になったら続き書いてください。
ごちそうさまですた。
474名無しさん@ピンキー:03/07/13 02:25 ID:FRg9XkPp
>419さん うぎゃーすばらしーい
ギョーソーはやはり李斎のことを..好き?
475名無しさん@ピンキー:03/07/13 02:28 ID:bbHzAxUN
>419さん
乙です。
泰王様ったら、もうイヤンって感じで、萌えさせていただきました。
419さんはじめ、他の職人さんがた、ほんとグッジョブです。
今日は萌えまくりの土曜日でした。(w
476名無しさん@ピンキー:03/07/13 02:37 ID:FtjS38ka
>419
乙華麗!!
今晩中に続きが来るとはおもわなんだ、逝かなくて良かった。
李 斎 最 高 !
泰 王 様 に 悶 絶 絶 叫 !!
キタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━! 感じですた。
しかし、泰麒来た時、心臓止まるかとオモタよ(w
宜しければ次も書いて下され。
477名無しさん@ピンキー:03/07/13 03:06 ID:krv4qM/7
なんていうかきょうはあれもこれもそれもきちゃって
キタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━!!
の一言に尽きます
_| ̄|○ <なんていい日なんだ!
神サマたち、素敵な作品を読ませていただいてありがとうございます。
478:03/07/13 03:34 ID:FRg9XkPp
こんなに側に居るのに、手を伸ばせば簡単に触れられる近さに居るというのに。
そなたはいつも私と一定の距離を保とうとする。

「畏れ多い」

その言葉をそなたの口から聞かされる度、私はとても寂しくなる。
初めて蓬山で会ったときから、ずっとそなたを見つめているというのに。

この想いはなんだ?この胸の痛みは?
解らない、私には経験のないことだ。

どうか私の側からいなくならないでくれ
そしてその笑顔を声をずっと私に・・・



ってギョーソーあんた中学生かいっ


479413:03/07/13 04:02 ID:etSbb1Lb
はー。なんてゆーか今日(?)は至福ですなー。
沢山の萌えが読めてうれすぃ……。


 ちなみに自分の驍宗×李斎も書きあがっちゃいましタ……。
183さんの後か、かなり間をおいての方が良いのかなー。
と思っているのですが、如何でしょうか。
480名無しさん@ピンキー:03/07/13 05:37 ID:qCUArq9x
>413タン
行け、躊躇なく行け。てかおながいします。

今夜の萌え祭り一覧ハァハァ(:´Д`)

尚隆×陽子>386-392 >402-405 >436-441(つづく)
驍宗×李斎(419タン)>428-433 >465-470
塙王×塙麟+触手 >448-457

仕事せずに何やってんだろ漏れ…でもハァハァ(:´Д`)
481336:03/07/13 06:39 ID:OXYWPxs2
(つДT)こんなにレス頂けるとは思ってなかったYO!
皆さんいい人だ…

>458
そもそも書こうと思ったきっかけは、アニメの方の塙麟が
自分の中でヒットしてしまったからでつ。切ない感じになるといいなと
思っていたんで、そう思ってもらって嬉しいでつ。

>559=446
そういってもらってこっちこそありがd。
投下するのにちょっと勇気が必要だったけど…投下してヨカタよママン

>460
月の影影の海読み返したら、塙王の気持ちがなんかわかると思ってしまったんだYO
460タンにも伝わったみたいでヨカッタ

>461
漏れも今日は新たな萌え道開拓しますた
驍宗×李斎って今までそんなに好きじゃなかったけど、良いな〜と思い出しますた
感想ありがd

>462
意外性…確かにマイナーだよ(つД`)ウワァァン
でも良いと言って貰えて嬉しいでつ
六陽かー。書いてみたいけど、絡みがムズカスィ(漏れの中では)
482336:03/07/13 06:40 ID:OXYWPxs2
>463
Σ(´Д`)塙麟×塙王!!??
最後に力を振り絞って塙王に夜這いを仕掛ける塙麟トカッ
あかん…駄目やw
えと、目指して書いたものを感じ取って頂けて嬉すぃでつ。
>積哀の詰まった美しい萌えを有難う。
こちらこそ読んで頂けて有難う。ふと思ったんでつがもしかして463タンも文字書き…?
違ってたらスマソ

>464
ありがとうー(つДT)
漏れもこんなに褒めてもらって本気で嬉しい
エロって難しいとかこんなのでいいのかとか思いながらボチボチ書いていったものだったので。

読んでくれた皆様、感想を下さった皆様、本当にありがとう


>419
419タンの驍宗×李斎も萌え萌えですた。
伏礼してもいいでつか?w

>413
漏れからもおながいします
ハァハァさせてくだちぃ(*´Д`)
483名無しさん@ピンキー:03/07/13 10:13 ID:HtELxVTN
(:´Д`)(:´Д`)(:´Д`)(:´Д`)ハァハァ・・・
しゅごい・・・良いスレだYO!!
484名無しさん@ピンキー:03/07/13 10:24 ID:KFt4U3y2
485名無しさん@ピンキー:03/07/13 11:28 ID:A0NkTVSv
ほんと!すごいいいスレだ!!
一気読みしてかなりハァハァ(*´Д`)
尚隆×陽子も塙王×塙麟も驍宗×李斎もサイコーーー

特に驍宗×李斎に萌えた、新規開拓だよぉーおおう
486名無しさん@ピンキー:03/07/13 15:14 ID:aU0aNVkU
秀作揃いの投下ラッシュの後で気がひける上に
自分エロパロどころか普通のパロ小説すら一度も書いたことないド素人なので
思いっきりへたれですがこそっと投下させてくだちい。

読むのは楽だし楽しいけど書くのって本当に大変なんでつね
今までロム専だったので職人さん方の凄さが身にしみてわかりますた・・・
487景麒×陽子 1:03/07/13 15:15 ID:aU0aNVkU
(※月の影 影の海ラストの「裸で御前には・・・」の直前からの続きだと思ってください。)


「本当にお変わりになった」
「うん、たくさん勉強をさせてもらった」
「正直申しあげて、もう一度お目にかかれるとは思っておりませんでした」
自分と離れ、何も知らない異国の地に一人で放り出されたのだ。
助けに来る事はおろか、この娘が──自分の主が生きていることさえ難しいと思っていた。
陽子はうなずく。
「私もだ。──人の形にはならないの?」
一瞬景麒は戸惑う素振りを見せ、陽子は首を傾げる。
軽く溜息をついた景麒は獣から人へと姿を変える。──と、途端に陽子は後ろを向き、真っ赤になってうつむいてしまった。
考えてみれば衣服をまとっていない獣の姿から人へと戻れば裸なのは当然なのだが
景麒と会えた、助け出せた安堵感と見慣れぬ獣の姿への違和感から何も考えずに軽く口に出してしまった言葉。
今までに誰かと付き合った事もなければ成人男性の裸体など父親しか見たことのなかった陽子である
一瞬とはいえ、若い男性の衣服をまとわない姿を見てしまい、頭の中が真っ白になってしまった。
「この姿に戻ることをお望みになったのは主上ですが」
「・・・その・・・服を着てないなんて考えてなくって・・・」
今更ながら何てことを言ってしまったんだろうと陽子は後悔するとともに、つい恨みがましく言葉を口にする。
「戻る前に一言言ってくれればよかったのに」
憮然とした声で景麒が答える。
「主人である貴女の命に従うのが私の使命ですから」
そう言って近づいた景麒に不意に後ろから抱きしめられて陽子は硬直する。
488景麒×陽子 2:03/07/13 15:17 ID:aU0aNVkU
顔にそっと手が触れて軽く後ろを向かされ、景麒の唇が陽子の口を塞ぐ。
「んっ・・・!」
そのまま体の向きを変えられ、正面から抱きしめられて更に深く口付けされ、そっと景麒の舌が入ってくる。
舌を絡められ、優しく髪をなでられてだんだん陽子の頭はぼうっとしてくる。
「お止めになりますか?」
薄く微笑んだ景麒に見つめられて顔が朱に染まるのが分かる。
思わず俯き、恥ずかしさで言葉が出ないが景麒の背にそっと手を回して軽く抱きしめる。
主人の了解を得た景麒はそっと陽子の顎に手を沿え、上を向かせて再び口付け、胸元からそっと手を入れる。
優しく胸を揉まれ、一枚ずつそっと服が脱がされていく。
首筋に、耳に、胸にとそっと口付けられていくにしたがって陽子は何も考えることができなくなり、
初めて異性に触れられる恥ずかしさと押し寄せる快感に体の奥が熱くなり、力が抜けて行くのが分かる。
今にも崩れ落ちそうな陽子をそっと抱え上げ、景麒は部屋の隅にあった榻(ながいす)に横たえる。
優しく胸に舌を這わせつつ、そっと陽子の下腹部に手を伸ばす。
「・・・!!」
途端に緊張して固く閉じた陽子の足に景麒は苦笑し、優しく頬に口付けて耳元でそっと囁く。
「主上、力を抜いて楽にして頂けますか?」
潤んだ目で景麒を見上げた陽子はそっと頷いてそろそろと足を少しだけ開き、景麒の手が優しく触れる。
口付けを繰り返し、胸を愛撫しただけだというのに陽子はすでに潤っており、指で愛撫し、指先を軽く挿入すると
陽子の体がぴくっと反応して甘い声が漏れる。
敏感な部分に触れられて思わず出てしまった自分の声に陽子は驚き、赤面するとともに
これから初めて異性を受けいれるということに対しての不安と恐怖が急に押し寄せてくる。
そんな陽子を気遣って景麒は指の挿入を止め、今度は舌と唇で優しくゆっくりと愛撫していく。
489景麒×陽子 3:03/07/13 15:18 ID:aU0aNVkU
「やっ・・・あぁっ!」
一番敏感な部分を舐められて思わず大きく反応した陽子を見て、景麒は続けてそこを責める。
「ああっ・・・はぁっ・・・あっ・・・ああああっ!」
陽子の体が硬直し、そして弛緩する。軽く達したのを見て、景麒は今度は指を挿入していく。
「あっ・・・んっ・・・」
異物が挿入される慣れない感覚と快感に戸惑いつつも不安や恐怖はもう陽子にはなかった。
景麒の指が二本に増やされ、あまりの快感に甘い声を発する陽子の中からは蜜があふれ出て
景麒を受けいれる準備が出来ていることを知らせる。
景麒は指を抜き、陽子に覆い被さるようにして榻に乗り、そっと口付けて主人に問う。
「もうよろしいか?」
陽子は頷き、景麒は自身に手を添えて陽子に当て、そっとその先端を挿入する。
「っ!!!」
あまりの痛さに体が強張り、苦痛に歪んだ顔からは涙が零れ落ちる。
まだ早かったかと体を離そうとする景麒の背に陽子の手が回され、しっかりとしがみつく。
「大丈夫だから・・・私は大丈夫だから・・・」
涙をこぼしながらも気丈に振舞う主人をみて愛おしさに景麒の胸は震える。
溢れる涙を舌ですくい、景麒は耳元で囁く。
「どうしても辛かったらいつでも仰ってください」
そう言って景麒は一気に自身を最後まで沈める。
「あっ、ああっ、ああああぁっっ!!」
苦痛に耐えかねて盛らされる声と、初めて異性を受けいれるあまりにきつい陽子の中に
動かずじっとしているのは正直辛いものがあったが、景麒は陽子が落ちつくまでしばらく動かずに待つ。
やがて苦しさで乱れた陽子の息が整い、涙の浮かんだ瞳で少し困ったように景麒に微笑む。
その瞳に優しく口付け、胸を愛撫しながらそっと動くと陽子の甘い声が部屋に響く。
「ああんっ・・・はぁっ・・・ああっ・・・んっ・・・」
まだ苦痛を伴ってはいたものの、段々と押し寄せてくる快楽の波に陽子は押し流され、
少しずつ激しさを増していく景麒に翻弄されて陽子は喘ぎ、景麒の名を呼ぶ。
「ああっ・・・んっ・・・あっ・・・景麒っ・・・景麒っ!ああぁぁぁぁっっ!!」
陽子の中がきつくしまり、陽子が達すると同時に景麒も己の精を一気に放つ。
490景麒×陽子 4:03/07/13 15:19 ID:aU0aNVkU
しばらくして気が付いた陽子は自分に掛けられた服を見、既に服を身に付けて榻の端に座る景麒を見る。
服で体を隠すようにして起きあがって景麒と並んで榻に腰掛け、そして静かに問う。
「・・・私は何もこの世界について知らない。でも私を景麒が選んでくれるのなら出来るだけのことはしたい。
──不甲斐ない私だがおまえは私を支えてくれるだろうか?」
景麒は陽子の足元に跪いて言う。
「天命をもって主上にお迎えする」
首を垂れてその額を陽子の足に当てる。
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申しあげる」
景麒は顔を上げ、主の顔を見る。
陽子は景麒の顔をしばし見つめてから軽く口付けし、そして微笑んだ。
「──許す」

これが陽子と景麒にとっての、物語の始まりである。
491名無しさん@ピンキー:03/07/13 15:22 ID:aU0aNVkU
投下終了、名作ラッシュの後のお目汚しですんまそん(つД`)
誤字脱字その他矛盾点がありましても笑って見過ごしてやってくだちい。
492413:03/07/13 15:26 ID:etSbb1Lb
>>491
 リアルタイムで読めてかなり喜び。
いやいや、好いですよー!
 本当、良スレだ……。
493「鴻慈1」 驍宗×李斎:03/07/13 15:51 ID:etSbb1Lb
<鴻慈
路木。荊柏を謂ふ。泰王驍宗願ひて得たり。
季を問はずして白花開き、実は鶉の卵の如し。乾きて炭と成せり。
(元、荊柏は黄海にのみ育てり。是により戴の民冬を越す。
故に民、鴻基におはす者の恵む慈しみとして是、鴻慈と呼びたり。)
是故に転じて――>
494「鴻慈2」 驍宗×李斎:03/07/13 15:54 ID:etSbb1Lb
 「主上、もう、このようなことは止めに致しませんか――?」
 寝室。書と、官服に、幾許かの武具。主の性質を示すかのように、
必要最低限の調度品がそこには並びたてられ誂えられたその部屋に、李斎はいた。
卓には二つ、小ぶりな品の良い杯と、酒瓶とか置かれている。
今宵李斎は驍宗に、平生自分の行う働きを労うが為に呼ばれたのだ。
 李斎がこの部屋に足を運ぶのは、何も初めてではない。
もし単に自分を労うだけだというのであれば、何も寝室でなくとも、
幾らでも部屋はあった。それでも驍宗が寝室に、と他人の目を盗んで自分を呼んだのは、
それなりの事情故であった。その、事情というものが、
政(まつりごと)における内密な話でもないということにも、
李斎は気付いていた。先刻の台詞はそれを踏まえた上でのものであった。
 「――李斎?――一体、どうしたと言うのだ。そのような――。」
 「――この様なことが、露見すれば配下の士気に関ります――。」
 何か、言われたか。黙し、ただ、俯く李斎に、驍宗は呼びかけ、
そっと顔を近づける。猶も面を上げようとしない李斎に、李斎。と、
再び驍宗は呼びかける。
 「――驍宗様は、御存知で有らせられぬのですか?
私が、驍宗様のお情けにより、此処に召し上げられたのだと――!」
 顔を背ける。面を上げた瞬間に目にした、驍宗が紅いその眼を見張った様を、
見つめることは出来なかった。その視線から逃れるように、視線を、
首を横へと背け、胸に溜まっていた汚濁を吐き出す。
 「――私は、そのようなつもりで此処に参ったのでは有りません。
私がここに参ったのはただ、戴を思うての、一心で御座います。
そうして、驍宗様が、そのような想いで官を召し上げる方でないことも、
存じております。されど――。」
495「鴻慈3」 驍宗×李斎:03/07/13 15:57 ID:etSbb1Lb
 「されど、何だ李斎。言うて見よ。」
 ――この様なことが、露見すれば配下の士気に関ります――。
 先刻と同じ台詞を李斎が音にすると、部屋には、沈黙という帳が下りた。
李斎はただ俯いたまま。驍宗はしばし、静かにそんな李斎を見つめていた。
互いに何も発することはなく、やがて、ちん。と、
軽く器が触れる音が部屋に響いた。次いで、こぽこぽという僅かな水音。
音は繰り返され、何かと思って面を上げると、一人、驍宗が杯を呷っていた。
 「……驍宗、様……。」
 なんだ。と、声がかかる。紅い瞳に、射竦められながらも。飲み過ぎは、
身体に毒です。どうぞ御自愛を。そう告げて、席を立とうと椅子を動かす。
瞬間。腕を、掴まれた。
 「な……。」
 何をするのだと抗議の声を上げようとしたところで、声は喉で押し留められ、
くぐもった音のみが、僅かに除いた唇の隙間から、零れ出る。息つく間もなく、
強く舌を絡められ、漸く解放されたときには脳が幾分まわっており、つ。
と唇からは、細くて長い糸が引かれた。そのまま間を置かずに抱き上げられ、
寝台の上へと強引に運ばれる。慌てて身を起こそうとするが、力で敵おう筈も無く、
両の腕は頭の上で固定され、普段王の髪を結わえているその紐で、留められた。
 「驍宗様!これは……!」
 声は、またしても言葉にならずに、驍宗の唇によって塞がれる。
舌を絡めとられ、息ついたと思うとまた、くちづけを与えられる。
くちづけに混じった、僅かな酒気。それも相まり再び眩暈を起こしかけたところで、
李斎。と、声が掛けられた。ぼんやりとしながら面を向けると、じっと、紅い眼は自分を見つめていた。
銀糸の髪が、赤銅色の肌に零れ落ちている。綺麗な人だと。こんな状況で、女ながらありながらもそう思った。
496「鴻慈4」 驍宗×李斎:03/07/13 16:00 ID:etSbb1Lb
 「これは、仕置きだ。」
 言われ、さらりと衣をその手で剥かれる。纏った幾重もの官衣は、
やがて一枚の薄布を残し、全て寝台の下へと、投げ出された。
白地の肌着を縫い止める腰に巻かれた一本の帯も、驍宗の手によってするりと解かれ、つ、と。
指先を一本、首筋から両の谷間、腹部へと文字でも描くかのように、走らせられた。
自然、薄布はさらりとずれて、まるで両の頂のみを覆い隠すかのような微妙な広がりをみせて、扇を描く。
見られまいと僅かに膝を上げ、重ね合わせた白い両の太腿の合間からは、隠し損ねた赤茶けた糸がちらりと覗く。
その様を、驍宗は目を細め、眺める。
 ……酔われておるので、御座いますか。震えの混じった李斎の言葉は、そうかも知れんな。
という驍宗の言葉とともに、僅かな喘ぎに転化する。ひとつ、またひとつ。と、
白磁に負うた傷を丁寧に、指でなぞり、舐め解く。そうして、時に思いついたかのように、
李斎の唇を吸った。そうやって、肌に触れられ、愛撫され。されども両の山にも、
下腹部へと下りた秘めたるところにも触れられずに、
変わらず薄布は両の頂きに覆われたままで、やがて真から湧き起こるむず痒いような、
火照りのような感覚には自分でも、気が付いた。
 「見よ。李斎。……良い、眺めだ。」
 指摘をされて目を向けると、そこには、ぴんと張り詰めた両の頂きがあった。
薄布を、その頭によって持ち上げている。誰の目にも、今の自分の状態は明らかだった。
羞恥に顔を赤らめ、顔を背ける。そんな李斎の耳に唇を寄せ、李斎。と、
甘い声で驍宗は囁く。どうされたい、李斎。と。背けたまま、知りません。
と答えると、苦笑するような声が聞こえ、つぃ。と、軽く衣を弾かれた。
堅くなった頂きはそれだけでも強く反応し、一瞬びくりと身体を震わす。
くちづけとともに、それは舐め取られ、軽い嬌声を、李斎は挙げた。
 衣の代わりと掌にそれは覆われ、驍宗の思いのままに、かたちを変える。
その度に、李斎は零れ落ちそうになる嬌声を必死に噛み殺し、瞳を瞑って、
それに耐えた。手で、指で、唇で、指で――。一頻り驍宗によって弄ばれた後に、
吐いた息と共に、ぽろぽろ。と、李斎の眼から両の涙が零れ落ちた。李斎。と、
自分を慮る驍宗の声に、眼を開き、覆い被さる驍宗を涙目で見つめた。
497「鴻慈5」 驍宗×李斎:03/07/13 16:02 ID:etSbb1Lb
 「驍宗様……。何故で、御座いますか。――御戯れであるというならば、
これは、あまりにも酷な仕打ちで御座います――。」
 李斎。と、再び自分を呼ぶ声の後に、一つ驍宗は溜息を吐いて、
そっと両手の縛めを解き、李斎の背を抱き起こす。
 「やれやれ、貴公は聡いくせに、妙なところで鈍くて困る。」
 苦笑をしながら、驍宗はその指で、未だ乾きらぬ涙を拭う。李斎、私は。
 「私は、貴公の力を認めている。だからこそ、此処へと招いた。
そして、戯れと先刻貴公は言ったが、それは異なる。一時の想いのたけに身を任せてしまうほど、
私は弱くも無いし、貴公を易い者とは捉えていない。他の誰でもない、
貴公だからこそ、求めるのだ。男として、これは不自然なことかな?」
 「……し、しかしながら。私のような無骨物の、どこが……。」
 「では、初めてこの寝台に互いに契りを結んだ夜。何故(なにゆえ)私が貴公を選んだとお思いか。」
 言葉に、かっと紅くなる。俯き、その時に思ったことを正直に、音にする。
 「……恥ずかしながら、わたくしを、好いてくださるものと想い……嬉しく、お受け致しました。」
 くつくつと笑いながら、指で李斎の顔を上げさせ、柔らかなくちづけをそこに落とすと、
「だから、貴女が好きなのだ。」と晴れやかに、驍宗は笑った。
 「お分かりになって居られないぬ故、少々仕置きをと思ったが。
どうも、酷過ぎたようだ。許して貰いたい。――御自愛を、等と述べるくせにお逃げになるから、
つい、辛く当たってしまった。」
 言われた言葉に、はっと自分の至らなさを思い返し、恥じ入る。
申し訳ございませぬ。と、驍宗の腕の中で小さくなった。貴公は。と、言葉が紡がれる。
498「鴻慈6」 驍宗×李斎:03/07/13 16:04 ID:etSbb1Lb
 「貴公は、どう思われているのか。改めて、お聞きしても宜しいか――?」
 「――私は――。」
 ふと、見上げる。紅い、視線がぶつかる。惹かれていたのだ、はじめから。
出会うその前から、噂を耳にした、その時から。麒麟は王を選ぶ。
それと同じように、官は仕えるべき王を直感する。そうして男女の絆もまた、
それと同じようなものだ。だから、本当に、会ったその日から、ずっと――。
 「――お慕い、申し上げておりまする――。」
 笑みとともに先刻までとはまた違う、甘く深いくちづけが李斎は与えられ、
長いくちづけその後に、先刻の侘びが欲しい。と耳元で囁かれ――はい。と、
恥じらいながらも李斎は応じた。
 衣を解き、熱持つそれを手にすると、おずおず。と李斎はそれに舌を伸ばす。
知識はある。他の男と床を共にした経験も、また、ある。だが、
その数といっても同じ女官たちに比べれば圧倒的に少なく、何よりも、忙しさと、
生来の真面目な気質があってか、長い年月右手で数える限りであった。
結果、知識としては持っていても、こうしたことをする経験としては皆無となる。
これで本当に良いのかどうかも、不安になる。ただ、懸命に。歯が当たったりしないようにと、
舌を伸ばし、丁寧に舌を這わせる。驍宗からしてみれば、巧拙云々ではなく、
普段無骨なる相手が懸命に自分に奉仕するその様が何よりも好いのだが、
流石にそれを告げられよう筈も無い。ただ、李斎が紅い舌を懸命に伸ばしながら、
必死に行うその様を見て、目を細めた。もう、良いと制すると、
今度は自分が李斎を押し倒し、片足を、おもむろに持ち上げた。
499「鴻慈7」 驍宗×李斎:03/07/13 16:06 ID:etSbb1Lb
 「ぎょ、驍宗さっ!?」
 先の行いで既に幾らか潤っていた其処に、舌を這わせる。
途端のことに李斎は身を堅くし、震わせるときゅ、と寝台の布地を掴んだ。
 「や、あッ!あッ、あぁん!」
 普段と異なる甘い声。酔わしているのは何時もこれだと、その様に内心苦笑する。
指をすっと差し入れると、大分濡れたせいか、躊躇いも無く其処は受け入れた。
もう少し遊んでみたい気もしたが、先程のことが頭を掠め、留めておいた。
自身をあてがい、射し入る。強く、鳴いた。
 動く度に洩れる嬌声。深く射し入れようと、或いは受け入れようと、
自然足は腰に回され、互い、全身で相手を受け入れる。合わさるところからは粘着性の水音と、
互いの肉体の打ち付けれらる音。声を挙げ、一際高い声を李斎は挙げると、ぴん、と腕を、背筋を張った。
とさり、と力なく腕を落とし、はぁ、はぁと上気し、潤んだ瞳で息をしている。
驍宗はそんな李斎を潰さぬように、手を付くと、再びくちづけを李斎に落とした。
 「驍宗、さま……。」
 うっとりと自分を見上げる李斎の耳元に、今宵は、長いぞ。とだけ告げると、
抗議の声も聞かずに李斎の身体を抱き上げ、自分の膝の上へと乗せる。
そのまま首に腕を絡ませ、腰を支えていた手を、位置を定めて解き放つ。
 「!ぁああああぁあっつ!!」
 そのまま微動だにせず、びく、びく。と李斎が自身のそれを締め付けるのを感じ取る。
そこがそうであると、腕にも力が篭もるのか、首に回した腕の力を強め、身体はより密着し、
李斎のやわらかな胸が、驍宗の胸へと押し潰された。
500「鴻慈8」 驍宗×李斎:03/07/13 16:09 ID:etSbb1Lb
 「……李斎。」
 呼びかけに、驍宗、さまぁ。と甘い返事がした。瞳は涙で滲み、
普段はきはきとした態度と口調であるこの女の、そうした様にまた酔う。
李斎、動け。と、そう命じると、きゅっと眼を閉じながらも躊躇いがちに、
李斎は自ずから身を動かし始めた。出し入れされるその度に、ふっ。うっ。
と嗚咽のような声が洩れる。それから幾度目にさしかかったところだろうか、
すっと背を支え、寝台に李斎を横たええると驍宗は一息に貫いた。途端、
大きな嬌声がわきあがる。や、あぁ!と。涙を流し訴える李斎を無視し、
驍宗は止めずに幾度も、幾度も己の身体を打ちつけた。肉も、水も、音も、
吐息さえをも交じり合い、互いの名も、言葉として紡げぬようになり、
李斎は声にもならぬ嬌声を挙げると背を弓のように張って沈み、それを見た驍宗もまた、
小さなうめき声をひとつ挙げると、自分の下に横たわる李斎を、潰さぬようにと沈み落ちた。


 「王にとって、民とは自分の子のようなものだ。」
 さらり、と。髪を一房掬い上げ、それにそっとくちづけをする。
李斎はされるがままに、王である驍宗の腕に頭を乗せて、ただ静かにそれを聞く。
 「麒麟と王との関係は、主従だ。だが、それだけでもあるまい。
言わば、家族のようなものでもあろう。……李斎よ。願わくば未だ稚き台輔の母となってはくれぬか。」
 紅い目は強く。けれども優しい。李斎はその目より面を背けず、わたくしなどで宜しければ。
と、そう、前置きして返事に応えた。
 その答えに、驍宗はふ。と紅い瞳に弧を描かせると、配下にして妻なる者の唇へとそっと、くちづけを落とした。
501「鴻慈9」 驍宗×李斎:03/07/13 16:12 ID:etSbb1Lb
 「李斎?」
 青年の呼び声に、はっと頭を上げる。どうやら少しの間、
眠ってしまっていたらしい。自分の後ろに座る青年が――あのとき、
幼かった台輔が心配そうに、少し休もうかと心配げに声を掛ける。その声に、
大丈夫ですよ。と優しく言葉を返す。慶を発ったその内から気を張りすぎていたせいか、
少しばかり、疲れがあった。
 「ねぇ李斎。休みたければ休んでも良いよ。奇獣に乗る程度なら、僕にも出来るし。
とらと飛燕だって休みながら行っているんだ。僕等も、ここはそうしよう。」
 「ですが。」
 「大丈夫だよ。飛燕だってそれが良いと思っているよ。ねぇ、飛燕。」
 泰麒の言葉を理解しているのか、していないのか。言葉にくぉん、と軽く吼えた。
ね、そうだって。と笑いながら泰麒は言う。
 「だから、ね。李斎?」
 「……分かりました。でも、先程休みましたので、その後台輔にはお願い致します。それで宜しいですか?」
 うん。いいよ。と、くつくつと笑いながら泰麒は答える。きっと、
変わらず生真面目な自分を思って、可笑しく感じているのだろう。
と、そこでとん。と李斎は背中に軽い重みがかかるのを感じた。ふと振り向くと、
泰麒が自分の背に頭を乗せている。
 「……李斎の背中って、お母さんみたいだね。なんだか、そんな感じがする。」
 実を言ってしまえば、泰麒は実の母親にそうして甘えたことなどない。
親代わりとなっていたのが女怪であり、女仙であったが故に、
先刻の自分の台詞が果たして正しいのかどうかなども、知らなかった。
そうして、李斎もまた、流された泰麒のかつての境遇など、知らなかった。
502「鴻慈10」 驍宗×李斎:03/07/13 16:13 ID:etSbb1Lb
 「……よろしゅう、御座いますよ。台輔からそう思われるのは、光栄の至りで御座います……。」
 また、泰麒も知らなかった。李斎が何故そのように答えたのか。
それが、単なる上辺だけの感謝の意ではなく、心からのものであるのだということを。
ただ、泰麒は有難う。とだけ呟き、李斎は自分の腰に回された手に、そっと触れた。
 きっと、生きて行ける。
 李斎は漠然と、そう思った。
 驍宗は自らの子を民と言った。そして、泰麒もそのようなものだと。ならば、
自分がこうも泰麒を、そして戴の民を愛しく思うのは当然のことではないだろうか。
己の子を厭う母親が、一体どこにいよう。
 泰麒と出会えたのは、驍宗のお陰であり、こうして再び泰麒と出会えたのは、
景王の。いや、景王だけではない、多くの人々の尊い慈しみの心によって、与えられたものだ。
この希望を、決して無碍にはすまい。隻腕となれども、この手を決して離すまい。そう、思った。
 見れば、中天にあった月はその姿を薄れさせ、朝日を迎えようと空は白ばみ始めている。
この、暑い雲の下にも、どうか暖かな陽の光が照らしますようにと、
李斎は誰に祈るということもなく、そう願った。
503「鴻慈11」 驍宗×李斎:03/07/13 16:15 ID:etSbb1Lb


 <鴻慈
路木。荊柏を謂ふ。泰王驍宗願ひて得たり。季を問はずして白花開き、
実は鶉の卵の如し。乾きて炭と成せり。
(元、荊柏は黄海にのみ育てり。是により戴の民冬を越す。故に民、
鴻基におはす者の恵む慈しみとして是、鴻慈と呼びたり。)
 是故に転じて人より受けし慈しみによる希望を謂ふなり。>
                          『群植録』

                             <了>
504名無しさん@ピンキー:03/07/13 16:18 ID:acmVi3sd
キタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━!
最高でつ
505413:03/07/13 16:22 ID:etSbb1Lb
 お優しいお言葉に甘え、作品UPさせて頂きました。
ところどころおかしいところもあると思いますが、大目に見て頂けましたら幸いです。
李斎スキーなので書いていて実に楽しかったです。
 機会がありましたらまた何か、書かせて頂きたいです。

 >>462
 自分も六陽スキーです。エロまで行かないなら書けそうなのですが、
それじゃあ駄目ですしね。うーん……。
506名無しさん@ピンキー:03/07/13 16:22 ID:pygDdK1s
投下祭りの最中なんでつか?最近は神降臨しまくりでつな。
ハァハァ(:´Д`)し過ぎて体に悪そうでつ。

しかし本当に良スレでつ、昼間っから何度も覗いちゃったよ。
507名無しさん@ピンキー:03/07/13 16:48 ID:yxCDGZdA
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!

祭続きでうれしいなあ
驍宗×李斎すごくよかったです。
今後の李斎の状態がわかっているだけに最後の所が切なかったです。

本当に良スレだ!!
508462:03/07/13 16:49 ID:JDKxM46u
>>336
>>413
エロくなくても書いていただけるだけで…!
自分もこのふたりはどっちかというと甘々いちゃいちゃシーンのほうが
すんなり思いつきますな。
純情六太が見てみたいかもです。

それにしても李斎と驍宗よかったです。
載の未来がほんとうにいいものであるようにと思いました。
李斎ってすごくいい女そう(人間らしい)ってイメージがあったので
そのイメージ通りでした。
509336:03/07/13 19:11 ID:OXYWPxs2
キタ━━━(*゚∀゚*)━━━━!!!!!!!!!!
>413
驍宗×李斎素敵すぎ!
李斎タンの、武人だけど決して女性らしさは失っていないところが
また良いなぁ…。
文体も原作テイストでイイ!
泰麒×李斎も読んでみたいとおねだりしてみるテスト

>486
景麒×陽子良かったでつ。
グッジョブ(・∀・*)
ド素人らしいでつが、流れが上手いなぁ。
漏れも改行ミスその他しちゃってます…(汗

皆さんすんばらしすぎ…ハァハァ(:´Д`)
510名無しさん@ピンキー:03/07/13 19:34 ID:toVmXXbs
>>491
景陽萌えさせていただきますた。
裸で御前景麒イイ!

>413
驍宗×李斎といいいいものづくしで萌えつきそうです
511名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:41 ID:JfFS1AOv
祭じゃ祭じゃ!!(*゚∀゚*)!!
512名無しさん@ピンキー:03/07/13 21:42 ID:acmVi3sd
>>413
六陽プリーーーズ!
513名無しさん@ピンキー:03/07/13 21:57 ID:3MTjpaNa
成長した大人泰麒×李斎、誰かお願いします。

「李斎。僕はもう昔の僕ではありません」とかなんとか言うやつ。
514名無しさん@ピンキー:03/07/13 22:07 ID:bbHzAxUN
泰国祭りマンセー!
景×陽の職人さんもお疲れ様でした。
いやあ、何と濃ゆい週末だったんでしょう。
もう、萌え萌えで明日からちゃんと生活できるか、かなり心配です。(w
515名無しさん@ピンキー:03/07/13 22:18 ID:qCUArq9x
尚陽のつづきはまだかすぃら…(*´Д`)ハァハァ
516名無しさん@ピンキー:03/07/13 23:50 ID:tJBU6otx
尚陽の続きキボン!

神々のご降臨に呼吸も絶え絶えでつな
浩陽の神はいないかな・・・
517名無しさん@ピンキー:03/07/14 00:20 ID:1r9nwL/m
ハァハァ(:´Д`)
ここで書かれた作品、本にして手元に置きたいニャ。
しかし文章うまうまでしゅ。今日はハァハァ(:´Д`)しすぎた。だけどもっと、
もっとぉぉ〜〜〜〜ん・・・、と。
518あぼーん:あぼーん
あぼーん
519名無しさん@ピンキー:03/07/14 01:54 ID:UD7SMki2
驍宗×李斎イイ!
ありがとうありがとうありがとう!
寝る前にいい物読ませてもらいました
幸せな気分で眠りにつきます
520名無しさん@ピンキー:03/07/14 02:42 ID:YBfcPF0/
>>517
上げるな! sageろ!!
521183:03/07/14 02:54 ID:FEz/q5AE
うううっ
夕べ自分が投下した後に、一体なにがあったんだ。
蝕か? SSの蝕にこのスレは襲われたのか??

>>419さん
驍宗さまと李斎タン、
めちゃくちゃハァハァしまつた。
泰麒が来たところで思わず李斎と一緒になって息をとめちゃって、危うく逝くとこでした。
驍宗さまの大人な攻めにも萌えでつ。

>>336さん
反応ありがとうございます。
塙王×塙麟+触手
その手があったかという感じでつ。
アニメのキャラで脳内補完しながら読んだらもう、たまらん…。

>>487さん
良かったでつ。
シンプル&ストレート萌え。
こういうの読むと、余分なものが多すぎないか? 自分
と思わず反省。

>>493さん
驍宗×李斎イイ!
おおっと回想ものだったのかぁ…。
本編はあと一本で完結するって話だけど、李斎はいろいろ辛い目にあってるし
幸せになって欲しいよね。

などと感想を述べつつ、こういう皆さんの後に続きを投下していいのかどうか
ちょっと考え込んでました。
引き延ばしても仕方ないから一気にラストまで逝くけど、ほんとに凄いスレでつね、ここって。
少しは雑然としている。しかし余計なものがないという点では、臥室もいかにも尚隆らしかった。
窓から差し込む月光は遮るものなく室内を照らしている。
広い牀榻の上。月光が一杯に差し込み、いっそ明るく思えるほどだった。

陽子は仰臥し、手巾を口に噛まされている。
全てを脱ぎ捨てて無駄のない身体を見せつけた尚隆が、膝を立てて大きく開いた陽子の脚の間に頭を置いて、愛液でべとべとに濡れた秘所を舌で清めていた。
さっきまで尚隆の太く長いものを飲み込んでいたせいで、陽子の秘壺は口を開けたままになっている。そこに舌を差し入れて、中をぬぐっているのだった。
緩急をつけてぬぐう舌技の巧みさに、媚薬に侵された陽子はなすすべもない。
大きな声が出てしまうのを手巾で抑えられている。
かつて味わったことがないほどに巧みな舌技は、媚薬の効果と相まって陽子を芯から狂わせた。
尚隆の肉棒が欲しくて欲しくて、陽子は腰をくねらせ、猿ぐつわの隙間からねだるような声をあげ続けていた。
自分の中にあれを突っこみたい、叶わないならばせめて口にくわえこみたい。
しかし、今は身動きもおぼつかないままに尚隆の舌の動きに翻弄され、徒に蜜を溢れさせるばかり。
「乳を迸らせるは、女陰(ほと)から汁を滴らせるは、小娘の身体の割に淫らだな」
口元をテラつかせて尚隆が言う。
言葉で嬲られているのがわかるのに、反応してしまう。
「どれほどに淫らか、よく見せてもらおうか」
尚隆は陽子の尻を持ちあげた。
左右の足を開いて肩に担ぎ上げ、股間をとくと観察する。
既に男を知っているとはいえ、そこは少女らしい、つやつやとした淡い鮭紅色の小さい裂け目だった。
浅黒い肌の色に、鮮やかな紅色が艶めかしく映える。
白珊瑚の粒のような肉芽がきれいに剥けて光っている。
陽子の恥毛は髪よりも幾分濃い赤で、柔らかいもやのように秘所を覆っている。
今ぬぐったばかりだというのに、ぽっかりと口を開いたそこからは、透明なさらさらとした液体が泉のように湧き出ていた。
「実に淫らで、愛らしい」
つぶやくと改めてそこに口を付け、音を立てて吸い上げた。
舌先で肉芽を優しく転がす。
指で花びらをかき分けては口づけを落としてゆく。
我慢できずに鮭紅色のあわいに舌をねじこんだ。

尚隆の言葉に恥じらいと誇らしさを感じてしまう。陽子の腰が誘うように動いている。
「そそられる・・・」
尻を放して、腹につくほどに猛った陰茎を壺口にあてがうと、ぐっと腰を沈めた。
そのまま膝立ちになって送り込み、休ませる間もなく陽子を攻め立てる。
「うっ くっ んっ くっ」
大きく突かれて陽子の腰は背中から浮き上がり、つま先が僅かに衾褥についているだけだった。
「絡みついてくるぞ、陽子。
そんなにこれが欲しかったか」
言いながら大きく腰を回転させ、陽子の膣内(なか)をじっくりと味わっていた。
眉を顰め、手巾を涎で色が変わるほどに噛みしめて耐える表情、白い液体をわき出させ、突くたびに小さく揺れる乳房、引き締まった腹のなめらかさ、入っては出てくる肉茎とそれに合わせて捲れあがるかわいい花びら。
ひとしきり目でも楽しむと、ずるりと自分のモノを引き出す。
陽子が抗議するような呻きを上げた。
「お前には後ろから挿れてみたいのだ」
説き聞かせながら陽子を四つんばいに返して、尻を高く上げさせ、すぐさま突き直す。
「誇り高いくせに愛らしい。
お前のような女が、淫らに乱れ、獣のように交合(まぐわ)うのにそそられる」
尚隆が自分をそんな風に見ていたのかと、途切れがちな意識の中で陽子は思う。
いい、いくらでも、どんなにでも、汚して、動物みたいに、私を、尚隆。

手を伸ばし、陽子の髪を結い上げていた紐を引いて解く。
はらりと広がった髪が背中を覆った。
「どうだ、景麒にも、こうして、かわいがって、もらって、いるか?」
言葉にあわせてひとつひとつ深く突き込んでゆく。
その突きにあわせてぬめった音が漏れる。
当たり所が違うのか、陽子はもはや半狂乱だった。
「腰を、使え。俺が突く、ばかりでは、抱き甲斐が、ない」
いわれて必死に腰を振る。陽子の欲しくて堪らなかったものが、腹の底まで突き込まれる。
尚隆の力強い突きは身体を前に押しだし、陽子は壁に逃れる。
紅い髪の毛の隙間からのぞく陽子の肌が、尚隆を誘って狂わせる。
壁に手をついて身体を起こした拍子に噛まされていた手巾が落ちた。
尚隆が後ろから手を伸ばし、乳房を掴んで頂点をひねりあげた。
もう片方では二人の繋ぎ目や勃起した肉芽を探っている。
堪らずにのけぞった細い肩に噛みついた。

「ぁあっ、ダメっ。そんなにしちゃ、な、尚隆っ。また、いっちゃうっ」
「何度でもいくがいい」
いいながら尚隆もそろそろ限界が近い。
腰を打ち付ける動きが激しくなってくる。
二人の肉がぶつかり合う音が鈍く響く。
「いかせてやる」
口調こそ普段通りだが、息が上がってきているのが判った。
「来てっ、きて、いっぱい頂戴っ」
「いくぞ」
頂点に昇り詰めるための動きが高まる。
陽子のよがり声が、あられもなく臥室を満たす。
「陽子っ」
尚隆が爆ぜた。陽子を深々と貫いた肉茎が大きく痙攣を繰り返す。
二人して横ざまに倒れ込み、大きな身体が陽子の上にのしかかった。
男の重さと熱を全身に受けて、陽子は完全に意識を手放した。
ぼんやりと目を開けた。
広い牀榻には陽子一人だった。
脱力して手足を横向きに投げ出している身体の上には、男物の袍が無造作に掛けてある。
月影が移動していた。
視線を彷徨わせて月光で明暗がくっきりと分かたれた室内を探ると、背もたれのある椅子に深く腰かけた人影を認めた。
上半身は陰の中だが、素肌に夜着をひっかけただけの姿がこちらを見ているのが判る。
「気がついたか」
問いかける声が全身に染みた。
この声の男に散々に貫かれ、身体の中心を突き上げられたのだ。
声を聞いただけで、痺れそうになる。

口づけひとつ交わさず、余計な前戯もなく、ただただ互いの肉体(からだ)だけを貪り合った。
それは陽子には初めての経験だった。
主(あるじ)としてではなく、王だからでもなく、一個の女として肉体を求め奪われる。
圧倒的な力の差で身も心も組み敷かれ、自分が相手に与えることが出来るなどこれまで知らずにいた快楽を、気を失うほどに奪い尽くされてしまった。
・・・延王に、この不埒な男に。

「立てるか?」
問われて身体を起こそうとするが、腰が砕けてしまってままならない。
「ダメなようだ」
答える声は、自分のものとは思えないほどに掠れていた。
「困ったな。
お前のために用意させた客殿の牀榻を使ってもらわぬと、朝になってそば仕えの者たちにいらぬ勘ぐりをされる」
することをしておいて、いらぬ勘ぐりも何もないものだが、本当に困っているらしい様子に苦笑をこぼした。
「手を貸して頂けるなら」
「俺もいささか腰が重いのだがな」
笑い含みにそういうと立ち上がり、尚隆が手をさしのべてきた。
それに手を伸ばしながら
「勘ぐられてはまずいのはお互いさまです。
服も持って行かないと」
「それはそうだ」
無造作に床に散らばった官服を拾い集め、袍に包み込んだ。
「これを持ってくれれば、俺がお前を運ぼう」
「運ぶ?」
「俺の首に腕をかけて」
言われた通りにすると、脇に腕を差し入れて陽子の身体を抱き起こした。

その拍子に乳頭から白い露が一滴こぼれた。
反射的に尚隆が口を付け、ゆっくりと吸い取る。
それが合図だったかのように、陽子の両の乳首からはまたもや乳がぽたぽたと滴り始めた。

二人でしばしその様に見とれてしまう。
「驚いたな。全て吸い尽くしたと思っていたが」
「私も・・こんなのは初めてだ・・・」
「味わってみるか?」
いたずらっ子のような表情で聞くと、答えを待たず尚隆は数滴の雫を舌先に乗せ、陽子の薄く開いた口中に滑り込ませた。
それを唇で夾み、自分の舌で乳を舐め取る。
・・・甘い。

そのまま尚隆の舌を強く吸い込み、舌を絡めてゆく。
首に回した腕に力を込め、男の頭をしっかりと抱え込む。
それまで一度も口を吸ってはくれなかった尚隆が陽子の求めに応えた。
陽子の上に倒れ込むと、大きく厚みのある舌が、陽子の舌を犯すように愛撫する。
それだけで淫らな行為を思わせる湿った音を立てて、二人は激しく貪り合った。
乳首からはまたも乳汁が溢れてきていた。
「こんなに淫らに媚薬に反応する女だとは思わなかった」
陽子のそれから糸を引いて唇を離しながら尚隆が言う。
「がっかりした?」
「どうかな、俺も人のことは言えん」
陽子の下唇を己の唇で夾む。
「知っていたか?
お前の乳に薬が溶け出していたらしい。
途中からは快楽に負けて自制を失っていた」
今度は乳房の先端をねっとりとねぶって尖らせる。
陽子の口から吐息が漏れた。
「この続きを、お前の牀榻でするのも悪くないと思うんだが」
甘くねだるような声音。
「薬抜きで?」
「今更いるか?」
いらない。でも少し考えてみる。
「これ以上したら、身体が壊れてしまう」
だからといって、したくないのだろうか。自分でももうわからない。
「大丈夫だろう。仙は回復が早いものだ」
真顔で言ってのける尚隆に半ばあきれながら、陽子はそれを試してみるのにはいい機会かも知れないと思い始めていた
     〈 了 〉
530?y?Z?o`?E?Q?183:03/07/14 03:14 ID:FEz/q5AE
お、終わった・・・。
長いよね、なんて長いんだろ。
新しい話を投下するたびに長くなってくる気がするってか、長いよとにかく。
途中途中で声を掛けて下さった方、最後までおつきあい下さった方、
どうもありがとうございます。
もうちょっと枝葉を刈り込めるように、
虚海を越えて修行に逝ってきまつ。
531名無しさん@ピンキー:03/07/14 03:14 ID:paFz8WXK
リアルタイムで拝読させてもらいますた!
ハァハァがとまらんハァハァ(:´Д`)
532名無しさん@ピンキー:03/07/14 03:40 ID:HMqRZ2AQ
こんな時間に…(;´Д`)ハァハァ
起きててよかったですハァハァ
533419:03/07/14 03:41 ID:BVLhf1uH
>183
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
漏れもリアルタイムで拝読させていただきますた!
色っぽい尚隆にエロ可愛い陽子で…(;´Д`)ハァハァ
長くてもオケーですよ!
堪能させていただきますた。アリガトン!

>486
初々しい陽子タンにぐらり。
たまにはこういうのも(・∀・)イイ!

>413
素敵でつ!
漏れもこのふたり好きなんですが
武人らしいぎこちなさと甘さが相まって萌えますた!
文章も綺麗で、凄く憧れます。

ところで、感想下さった方、どうもありがとうございました。
感激しますたー。
また何か書けたら、コソーリ投下しますです。

それにしても投下ラッシュ、凄かった。
皆さん、乙華麗!!
534名無しさん@ピンキー:03/07/14 03:54 ID:Sqwso2BB
>522-530
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
乙かれ様ですた!
長いなんてとんでもない、最高に萌えさせていただきますた!!
ねだる尚隆ハァハァ(:´Д`)ちょっとラブラブな最後ハァハァ(:´Д`)
媚薬抜きの2回戦も読みたいでつハァハァ(:´Д`)ハァハァ(:´Д`)ハァハァ(:´Д`)

いやーほんとに良い週末ですた。読み専ですまそ。
このスレの神は素晴らすぃ過ぎる…
535名無しさん@ピンキー:03/07/14 09:17 ID:UD7SMki2
尚隆×陽子待ってた!待ってたよ!
長くて全然良いです!読みごたえあります!
朝からいい物読ませてもらいましたありがとう
すげー萌えたーー!朝からハァハァ(:´Д`)しちゃいますた
536413:03/07/14 09:38 ID:BFJHz2dZ
>183
 濃い、濃いですー!濃厚なる二人にかなりハァハァ。
お疲れ様でした!

>>508 >>512
 ネタとしてあるのは六太→陽子で悲恋。鬱じゃないENDで、エロまで届かず。
六太の初恋もの(?)というもの。
書いたら確実に単なる恋愛小説になってしまふのですが……。

>>336
 書きながら「黒泰麒なら後ろから李斎にイタズラするのも有りかな……。」
などと思ってしまいました。しかし話にするのが自分的に難しい罠。

 レスを下さった皆様、本当に有難う御座いますー!
また制作しましたら本当、投下させて頂きたいです。
 読み手としても書き手としても居心地の好いスレよのぉ……(じんわり)。
537名無しさん@ピンキー:03/07/14 12:35 ID:YBfcPF0/
尚陽乙!!
幸せな数日でつた
最高の神が降臨した〜!!
次回作、楽しみにお待ちしておりまつ
538名無しさん@ピンキー:03/07/14 15:10 ID:0Z6ihQkp
>>413
いいでつ、いいでつ
どんどんきてください!!
539名無しさん@ピンキー:03/07/14 15:48 ID:BCdTr2om
みなさんスバラシイ!!ブラボー!!
やっぱ描写の細かい前置きがあるほど感情移入できて
萌えますな。
特に驍宗×李斎の作者様には感心でつ。
愛のあるセクースは読んでて気分がいい。

欲張りな漏れはこんなことをリクエストしてみる。
驍宗が李斎を好きで好きでたまらなくて、
鼻血ブー級の甘い愛の言葉なんぞ吐いてしまうような
そんな甘く且、熱いエロが読みたいでつ。

あぁやっぱワガママかな・・
戴国祭が続くことを祈りつつ、逝くとしよう


540名無しさん@ピンキー:03/07/14 18:08 ID:SAEf7QrK
先日景×陽を投下したものでつ。

レスを頂きましてありがとうございまつ。みなさんお優しくて涙がでまつ(つД`)
前後を素晴らし過ぎる職人さん方に思いっきり挟まれてしまったのは大きな誤算でしたが
せめてその足元くらいには及ぶようにこれから頑張って精進いたしまつ。

しかしこのスレの職人さん方のレベルの高さにはいつも本当に吃驚でつ・・・
541名無しさん@ピンキー:03/07/14 19:33 ID:WPZf7NuY
職人の皆様、ホントお疲れ様でございます。
ハァハァ(:´Д`)しっぱなしで、身も心も嬉しい悲鳴?を上げております。
本当にありがとうございました。
542あぼーん:あぼーん
あぼーん
543あぼーん:あぼーん
あぼーん
544名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:49 ID:vDbblETh
職人様方、お疲れ様でした。そしてありがとう。
神々の降臨する様に、凡夫はただ深く叩頭するのみ。
そして…(;´Д`)ハァハァ
545名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:50 ID:HH8z/lvR
素晴らしい作品を投下して頂きありがとうございました。
(・∀・)ブラボー!!読み応えのある作品ばかりで感謝感激でございます。
546あぼーん:あぼーん
あぼーん
547あぼーん:あぼーん
あぼーん
548あぼーん:あぼーん
あぼーん
549名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:26 ID:I7CDbnUu
激しく時間がずれていますが景麒君日記ワロタ。
所でもしも景麒が女王じゃなくて(男)王を見つけていたら…
女仙報われねぇ〜!!!!
550名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:55 ID:Bo/ctbOz
いやそっちはそっちで需要はあるかと。
…いやだけど
551462:03/07/15 01:10 ID:nWq+JRv5
>>413
わたしとしてはエロなし悲恋六陽すっごく読みたいです…!!!
けどやっぱりこのスレじゃだめなのかな(´・ω・`)
552名無しさん@ピンキー:03/07/15 08:16 ID:Pm4Ogkab
漏れも悲恋6陽見たいv

ところで、陽子に凍ったバナナを食べさせてハァハァしてる麒麟三兄弟とか需要ありますか?
553名無しさん@ピンキー:03/07/15 09:16 ID:hBY/0c6R
>>552
興味あるので是非(w
554山崎 渉:03/07/15 11:05 ID:7GpObfWE

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
555名無しさん@ピンキー:03/07/15 11:41 ID:kY17UTjQ
        >554 わかった、
        一緒に寝てあげるよ
         ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            へヘ
           // ⌒丶 オヤスミー
          ( 从ハ从)
       | ̄ ̄)§´∀`リ ̄|  
       |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
       | ..\           \
       .\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
         \.|______ |
556名無しさん@ピンキー:03/07/15 13:16 ID:3lVyNx3Y
183です。
連載中、終了後の多くのご声援、ご感想ありがとうございます。
ひとつひとつにレスはつけられませんが、御礼もかねて(?)短めなのを一本書きました。
他の方の別のお話が始まる前に投下しておきます。
>>534さんのリクにお応えした感じでしょうか。気に入って頂けると嬉しいな♥
あと、誰か他のカプで媚薬話を書いてくれないかなと、何気にリクエスト。
では…
557【媚薬・後朝 1】:03/07/15 13:18 ID:3lVyNx3Y
空が白み始めていた。
臥室の窓の掛け布をおろさなかったせいで、房室の中は薄明るくなってきている。
尚隆は自分の腕を枕に安らかな寝息を立てている少女をじっとみつめた。

こんなに無防備なこの娘の寝顔を初めて見た。
こうしてみるとこの娘の若さが改めて判る。神籍にはいったのが16だったか、17と言ったか。
女になりかけの年齢だ。頬の線にはまだあどけなさが残っていたし、肌のきめそのものが若々しく瑞々しい。
目の下に隈が薄く浮いている。やはり疲れが出たのだろう。夕べは抱きすぎた。
軽く開いた口元が腫れているように見える。
無理もない、口径に余る自分のものをしゃぶらせたり、閉じる間もないほどに貪ったりしてしまった。
小ぶりで未熟だが形の良い乳房は薄赤い跡で覆われ、何カ所かは歯形のようにも見える。小さな乳首は何度も吸ったせいですっかり紅くなって、もしかしたら血が滲んでさえいるかも知れない。
さすがに乳は止まっているか。
それを確かめて苦笑した。
媚薬が及ぼす作用が人によって異なるのは、あれをもたらした山客から聞いていたし、二人の女に試して図らずもその事実を確認することになった。
しかしこんな少女の乳房から乳が湧き出すとは、さすがの尚隆も想像だにしなかった。ましてそれを吸った自分にまで薬の効果が顕れるとは。
この位置からはよく見えないが、恥毛はお互いの性液で固まっているはず。おそらくは秘裂も腫れあがって、しばらくは男のものなど受け入れられまい。
夕べ確かめたこの娘の秘裂の愛らしさを思い浮かべてみる。
つやつやとしてはちきれそうだった。小さな花びらに隠された壺の中までが美しい薄紅色で、そこを何度も目と舌で味わった。
あんなに小さくて狭いところに……。
尚隆は己のものの大きさを自覚している。この五百年、女がいなかった時期の方が短いのだから、それぞれの女が尚隆のものにどんな意見を持ったか十二分に聞かされてきた。
生娘だったら入らなかったかも知れない。少なくともあんなに何度も受け入れはしなかっただろう。会陰が切れていなければいいのだが。
まあ、そもそも生娘だったらあの薬を使おうとも思いつかなかったはずだが。
558【媚薬・後朝 2】:03/07/15 13:21 ID:3lVyNx3Y
陽子が寝返りを打った。
腕枕に納めた頭がこちらを向き、右手を尚隆の腰に、のびやかな右足を脚に絡めた。頭の位置は尚隆の脇のあたり、伸ばしたつま先が尚隆の左脛に当たる。
女としてそれほど小柄というわけではない。尚隆が大きいのだ。
可愛い。
改めてそう思った。
この愛らしさにあの芯の強さ。
慶国はよい女王を得た。景麒は今度こそ仕え甲斐のある王を選んだ。
雁としても、これから国同士のつきあいを重ねて行くに当たって、信用のおける相手を得たことになる。
とはいえ、相手が王ではな……。
気に入ったが、そう気軽に抱ける相手ではなかった。
それに陽子には自分の国ですでに何人かの男と関係を持っているようだし。景麒は…、あれは麒麟だ。他のどんな男でも、陽子と景麒の間に割り込めるものなどいない。
しかし、市井の馴染みの女郎達とは十年ほどで別れるしかなかったわけだが、陽子とはこれからも長くつきあえそうだ。教えてみたいことが沢山ある。
559【媚薬・後朝 3】:03/07/15 13:22 ID:3lVyNx3Y
城内の厨房では朝の煮炊きが始まる頃だった。
尚隆は陽子を起こさないように用心しながら手と足を外させ、頭の下から腕を抜いた。
替わりに長い抱き枕を持たせてやる。
深い息をついて、陽子がその枕に頬をすりよせた。
牀榻から下りると陽子の上に軽い夜着をかけた。
女っ気の少ない玄英宮では、女官達も腕のふるいどころがない。だから景王は彼女たちのお気に入りの客だった。夜着もおそらくは陽子が来たときのためにと用意してあったのだろう。紅い髪と小麦色の肌に良く映える、浅緑に細かい柄を織りだしたものだった。
一晩で少しやつれてしまった薔薇色の頬に口づけをしたい衝動に駆られたが、次の楽しみにとっておくことにする。
自分の袍を緩く身につけ、陽子の服は椅子の上に掛けた。
今から自分の房室に戻れば、寝乱れた牀榻を疑われない程度に整え、湯浴みをする時間も十分にとれる。
王とは不便なものだな、と苦笑が漏れた。臣下にいらぬ気苦労を与えないように、大雑把なこの俺でもこの程度には気を遣わなければならん。まあ、今度のことは相手の国の事情もあることだし。
客殿の居室には清楚な花をこんもりと生けた壺が飾ってあった。これも女官達の陽子への心づくしだ。俺の部屋には松の枝を一本、どんと生けてあるだけだったりするのに。

……いい臣下に恵まれている。ひいては国民にも恵まれている。
自分に恵みをもたらせてくれる彼らのためにも、王として奉仕しなければならない。
客殿をあとにした尚隆の表情は、すでに一国を背負う王のものに切り替わっていた。
    〈 了 〉
560183:03/07/15 13:25 ID:3lVyNx3Y
うぉおおー
書き忘れてたぜ。
>>557->>559 は尚隆×陽子の話です。
今更遅い?
561名無しさん@ピンキー:03/07/15 13:36 ID:hBY/0c6R
>183タン
乙です。
うぉー、昼まっからなにげに覗いてよかったよー!!陽子を優しく気遣う尚隆に萌え。
そして
>俺の部屋には松の枝を一本、どんと生けてあるだけだったりするのに。
ここで禿藁。
いかん、これから尚隆の部屋でのエチシーンの度に後ろに松がどーん!を想像してしまいそうだ(藁
562名無しさん@ピンキー:03/07/15 17:12 ID:7uMsIZkJ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
そう、激しさの後には余韻が残るマターリで、人の心を陶酔させる・・・。
563名無しさん@ピンキー:03/07/15 19:07 ID:guaqLeBS
媚薬・後朝も素晴らしくハアハアさせてもらいました。
やはり、松の枝・・・で禿wでした〜!!
564名無しさん@ピンキー:03/07/15 19:31 ID:OBJVDxLx
今、地上波新章「風の〜」を見終わった。
・・・卓×杉本か廉王×廉麟が読みたいですなあ
565名無しさん@ピンキー:03/07/15 19:45 ID:NDH4eQ2Y
ステキでつ!!!!
昨夜の激しさが感じられて、ドキドキしました////
陽子にベタ惚れしたっぽい尚隆にも萌え。
漏れも松の枝には(ry
566名無しさん@ピンキー:03/07/15 19:55 ID:v5f2mnU3
後朝、余韻があってイイ!
廉王×廉麟も見たいけど、供王×供麒も見てみたい今日この頃。
567名無しさん@ピンキー:03/07/15 19:59 ID:Ifo0b4mP
テレビ見たー
廉麟(;´Д`)ハァハァ
廉王×廉麟 キボンヌ
568名無しさん@ピンキー:03/07/15 20:44 ID:Syg7fahB
廉麟は、奥さんにしたい麒麟1だからな。
569名無しさん@ピンキー:03/07/15 20:54 ID:RihBxMSq
若奥様な廉麟たん(;´Д`)ハァハァ
かっぽう着の似合う麒麟1
570名無しさん@ピンキー:03/07/15 21:02 ID:kY17UTjQ
ぜひとも裸エプロンを・・・










∧‖∧
571名無しさん@ピンキー:03/07/15 21:06 ID:9pOBuV+s
主上、晩御飯にします?
お風呂にします?

それとも、わ(以下略
572名無しさん@ピンキー:03/07/15 21:33 ID:X8FRnA7B
野良仕事を終えて汗とほこりまみれなたくましい廉王さま(;´Д`)ハアハア
573あぼーん:あぼーん
あぼーん
574名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:17 ID:85N5Doyf
あのー、景麒×陽子を書いていたんですが行き詰って逃避に
予王×景麒の悲惨なほどに暗い話を書いてしまいますた。
需要とかどうも全くといって無いみたいですが、投下していいものやら。

景麒失道寸前で予王がとんでもなく狂ってますが・・・。
575名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:22 ID:9pOBuV+s
>574
カモーン
576予王×景麒 失道直前 1:03/07/15 22:31 ID:85N5Doyf
>575さん 快くご了承くださりありがとうございます。
では陰気な狂気の予王と陰気な景麒、ドゾー

「主上・・・」
半開きになったままの主の堂室の扉をためらうように開けて、景麒はゆっくりと中へと歩を進める。
衣装や装身具が雑多に床に散らばっている。
しかし、もはや片付ける女官は一人とて残ってはいない。
「主上・・・」
今一度景麒は主に呼びかける。
色とりどりの衣のなかに埋もれるように、うずくまっていた彼女がゆっくりと振り返った。
肉は削げ落ち、目ばかりが爛爛と異様な光をたたえた幽鬼のような女こそが、変わり果てた景麒の主、景王舒覚であった。
あのなよなよとした、しかしやさしい微笑みがはっとするほど美しかった彼女の面影はもはや皆無である。
景麒は思わず息を呑んだが、気を取り直して主の元に歩み寄る。
「主上、このような民を闇雲に苦しめるような行いはもうおやめください」
「何故?まだ女はこの国に残っているではないか」
「主上、もはや宮城に女は一人とて残ってはおりません。それだけで十分ではありませんか」
その言葉に、舒覚は眦を吊り上げた。
「女は要らぬ!勅命は変えぬ!」
瘧のように身体を震わせながら、舒覚は言い放つ。
そしてじりじりと景麒の足元に這いよってきた。
つい後じさりをしようとする景麒の足首を、すかさず舒覚はつかむ。
その枯れ枝のようにしなびた女の手からは想像もつかぬような力だった。
痛みに景麒は眉をひそめる。
577予王×景麒 失道直前 2:03/07/15 22:32 ID:85N5Doyf
「妾以外の女に、そなたがいつ眼を移すかとおもうと夜も眠れぬ。
・・・そなたは麒麟。言い寄る女をむげには出来ないであろう?」
そう言いながら、舒覚の手は景麒の脚にすがりつき、這い登る。
やがて腰紐を捕らえるとそれを乱暴に解き始めた。
「誰にも渡さぬ・・・!そなたは妾ただ一人のもの・・・そう、ここも・・・」
肌蹴た裾の中に手を入れ、恭しく押し頂くように景麒の男性自身を引き出すと、舒覚は恍惚の表情でそれに頬擦りをした。
「しゅ、主上!おやめください・・・っ!」
口先だけの抵抗。
しかしそれ以上抗うことは出来ないことは、景麒自身が一番よくわかっている。
「妾だけを悦ばせてくれればよいの・・・」
ゆっくりとした動作で舒覚はそれに舌を這わせる。
袋の部分を巧みな指使いでもみしだきながら、竿の部分を舐めあげた。
「しゅ・・・じょうっ」
自分の意思とは裏腹に景麒の逸物はゆっくりと硬さを増してゆく。
それをまたいとおしげに舒覚は口に含んで吸い上げる。
その巧みな舌技に景麒の思考に霞がかかる。
このような行為がさらに主の命数を縮めることだというのはわかっている。・・・しかし・・・。
景麒は夢中で自分をむさぼる主を見下ろす。視線に気づいて見上げる舒覚の瞳は、既に正気の色を失っている。
諦観とも悲哀とも付かぬ、複雑な思いが込み上げて、景麒はそれ以上彼女の瞳を見ることが出来なかった。
――もはやどうにもならぬ。
景麒は目を閉じて、与えられる快感に身を委ねるほかなかった。
578予王×景麒 失道直前 3:03/07/15 22:33 ID:85N5Doyf
既に大きく猛った逸物から名残惜しげに唇を離すと、舒覚は急いたように自ら衣服を脱ぎ捨てた。
「景麒・・・はよう!はよう妾を悦ばせてたも!」
骨と皮だけの、無残なほどに痩せこけた身体を晒して景麒を誘う。
その姿が痛ましく、景麒は目をそらして立ち尽くす。そんな彼に焦れた舒覚は景麒に飛び掛り、引き倒した。
「何をしておる!勅命じゃ!妾の言うことを聞けぇ!!」
ヒステリックに叫びながら景麒の衣服を半ば引き裂くように乱暴に乱してゆく。
景麒は抗うことなく、ただされるがままに身を任せていた。
おもむろに舒覚は景麒の顔の上に跨り、その唇に自分の秘所を押し付ける。
「舐めよ、妾を悦ばせよ」
「仰せのままに・・・」
潤いを失った肌とは対照的に、滴るほどに濡れそぼったそこに景麒は舌を差し入れる。
むせ返るような女の匂いと、押し付けられる息苦しさに景麒は眉をひそめたが、主の命に逆らえるはずもない。
秘裂を押し広げ、溢れる蜜をすすり、既にむきあがって姿を現している花芽を舌で擽る。
舒覚は奇声に近いような声を上げてよがり狂った。
さらに腰を動かして秘所を景麒の顔にこすりつける。
窒息しそうなほどに押さえつけられ、景麒は息を継ごうと頭を捩る。
それが更なる刺激となってか、舒覚が身を捩ってまた叫ぶ。
このあり様が柔柔と儚げで慎み深い性質だった女と同じ人物であると、だれが想像つくだろうか。
それほどに、狂気に侵され、我を失ってしまったというのか。
ふとそんなことを脳裏によぎらせながらも、景麒は舌と唇を駆使して舒覚を責めたて、絶頂へと誘う。
花芽をきつく吸い上げたところで、舒覚の背がぴんと伸びて一瞬硬直する。
「ひゃああああっいくっ!いくぅ!おぅっおぅっ!!」
叫び声はさらに大きくなり、獣のような咆哮をあげて舒覚は達した。
579予王×景麒 失道直前 4:03/07/15 22:35 ID:85N5Doyf
しばらく突っ伏した後、肩で大きく息をつき、ゆっくりと身体をずらして満足げに微笑む。
口の端からつ、とよだれを零しながら微笑む様はまさに狂人のそれ。
景麒はただ黙したまま見つめていた。
だがその紫紺の瞳は喩えようもないほどの哀しみに満ちていることを、最早舒覚が気づくことはなかった。
舒覚はそんな景麒の白皙を両手で包み込み、自らの愛液にまみれた唇に頓着なく口付ける。
「ああ、やっぱり景麒はいい・・・妾をこんなにも悦ばせてくれる・・・」
うっとりと景麒を見つめ、その頭をかき抱く。
「誓え、まこと妾だけがそなたの伴侶であると・・・景麒・・・」
「誓い・・・ます」
躊躇いがちにそう答えると、舒覚は表情を一変させた。
「まことか?そのことばにいつわりはないか!?」
そう叫んで景麒の首をぎりぎりと締め上げた。
「・・・っい・・偽りなど申し・・・ません・・・!」
締められる苦しさにあえぎながら景麒が答えると、舒覚は再び表情を崩した。
「ふふ・・・そう・・・そなたは妾のもの・・・ふふ・・・景麒・・・くるしかったであろ・・・?」
締め上げる手を緩め、すまなそうに首筋をさする。
景麒の首には舒覚の手のあとがくっきりと残されていた。
景麒は開放された安堵感に大きく息を継ぐ。
しかしまだ先は長いのだ、とも思い、ひそかに溜息をつく。舒覚は気づくことなく、微笑んでいた。
580予王×景麒 失道直前 5:03/07/15 22:36 ID:85N5Doyf
「さあ、景麒、そなたも共に・・・妾の中で・・・」
舒覚は身を起こし、力を失いかけていた景麒の逸物に手を伸ばし、擦りあげる。
与えられた刺激に、景麒はくっと小さく呻いた。
みるみる硬さを取り戻すそれに手を添えて、舒覚はゆっくりと身を沈めていく。
自身を包むぬめりを帯びた暖かさに、思わず景麒はほう、と息を吐く。
その様を満足げに見つめながら、舒覚はゆっくりと腰を蠢かした。

獣じみた喘ぎとみだらな水音と互いの吐く息で凝った空気のなかで、景麒は自分に跨って乱れる主をぼんやりと見つめた。
既に官能の渦に巻き込まれ、我を失って髪を振り乱しながら激しく腰を振る女。
その目には何者も映ってはいない。
「景麒!景麒ぃ!!おぅっおぁぁっ」
喘ぎながら自分の名を呼んではいても、女は自分自身を呼ぶのではない。
それは彼女の心のなかに作り上げられた儚い幻に過ぎぬ。
それが判っていたとしても、もう景麒にはどうすることも出来ないのだ。
ただ、彼女に与えられた役をこなすだけ。
自分は麒麟だ。
最早主に省みられなくなった麒麟だ。
それ故に泣きたくなるような苦しさに身を裂かれそうになっても、主からは離れることの出来ないのが定めなのだ。
それでも主を厭う事は出来ない。たとえ愛情が消えたとしても、代わりに憐情が湧き上がってくるのだから。
その苦しみを振り払うかのように、景麒は舒覚の腰に手を添えて、腰を激しく突き上げた。
舒覚が叫ぶ。その内壁が、景麒をきつく締め上げる。
581予王×景麒 失道直前 6:03/07/15 22:38 ID:85N5Doyf
そろそろ互いに絶頂は近い。景麒は容赦なくさらに腰を突き上げる。
「景麒!景麒ぃ〜!!あうっあああああああああ!!」
舒覚が達して、続けて景麒も欲望を吐き出す。
そのまま崩れ落ちるように景麒の上に、舒覚は突っ伏した。
「主上・・・」
労わるように、景麒はいまだ苦しげに喘ぐ舒覚の背をさすってやった。
もう、それくらいのことしか出来ない自分にもどかしさを感じながら。

「景麒・・・景麒・・・私の綺麗な景麒・・・」
白磁のような滑らかな肌を、しわがれた指が這い回る。
「妾だけのもの・・・だれにも渡さぬ・・・ああ、景麒・・・」
舒覚はうわ言の様につぶやきながら、蕾のような乳首に舌を這わせ、きつく歯を立てる。
刺す様な痛みに耐えながら、それでも景麒は舒覚のもつれた艶のない髪をなでてやる。
「主上・・・」
努めて優しい声で囁いて、その骨ばった身体を抱きしめた。
――そう、狂わせたのはほかならぬ自分。
自分が与えた不器用な優しさと、半端な愛情が、結果この心弱い主を溺れさせ、破滅へと導いてしまった。
その責を償うにはもう遅すぎた。いまは最早、主の心をこれ以上乱すことなくわが身を与えるしか術はないのだ。
「最期まで・・・貴女一人をお慕いしております・・・」
582予王×景麒 失道直前 LAST:03/07/15 22:40 ID:85N5Doyf
自分は麒麟だ。主を厭うはずもない。たとえどのような姿となっても。
そしてたった6年という歳月でもうじきこの国は沈む。
王を狂わせた麒麟にはふさわしい最期ではないか。
自嘲しながら景麒は狂気に侵された王を胸に抱いて、目を閉じた。一筋の涙を零して。


――その数日後、各国の鳳が、景麒失道を告げた。

(了)
583574:03/07/15 22:44 ID:85N5Doyf
終わりでつ。
お目汚し失礼しますた。あまり愛のないエロで申し訳なく。

できれば景麒×陽子で
愛あるエロを目差していきたいとおもいます。
そのときにはまたよろしくお願いいたします・・・。
584名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:45 ID:eFyadLEw
>574
リアルで読んでますた、乙カレー。
・・・ああ、なんだかとっても切ないよぅ(つД`)

こんなにこんなに暗くて切ない話なのに
>主上、もはや宮城に女は一人とて残ってはおりません。
を何故かうっかり「もはや『みやぎ』には・・・」と読んでしまって
自分の中では宮城県な物語になってしまったよ(鬱
585名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:54 ID:I7CDbnUu
宮城県ワロタ
586名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:59 ID:9pOBuV+s
>574
乙カレーです。切ないのぅ…。
甘甘もいいけど、切ないのも好きです。
王と麒麟って一歩間違えてしまうとヤヴァイー

>584
同じく宮城県ワロタ
587名無しさん@ピンキー:03/07/15 23:01 ID:QJQa+uID
尚隆×陽子、最高。
神〜神〜。次なる降臨はいつ〜!!

予王×景麒も今まで読んだこの二人の話では一番良かったでつ!!
588534:03/07/15 23:08 ID:N40htxda
>556
キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n’∀’)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
遅くなりますたがありがとうございますた!
まさか続きを書いていただけるとは…メチャ嬉スィでつ。
尚隆が優しい!でも薬無しでもやり杉(w 素敵でつ(*´Д`)ハァハァ
改めて乙彼さまですた。
そしてまたのご降臨をお待ちしておりまつ!

>574
乙でつ。予王って可哀相な人だよなあ…と改めて切なく思い。
それにしてもここのカプのバラエティに富んでるよなあ。
職人さんたちワショーイ
589名無しさん@ピンキー:03/07/16 00:57 ID:rvM8P6Wg
尚隆×陽子、激萌え(*´Д`)
陽子が自国に男を揃えてる上での関係、というのがイイ!
これからも尚隆にはちょくちょく新技を教え込むこと期待しつつ、
国に帰った陽子が、尚隆から仕込まれた技を下僕どもに試す話キボン!


予王×景麒…マジ涙が...ツライス(つД`)
590名無しさん@ピンキー:03/07/16 02:29 ID:2gzioPNA
ハァハァ…ら、楽俊も見たい…
591574:03/07/16 05:19 ID:ZE8GEtwC
暖かいレス、ほんとうにありがとうございました。
ですが読み返してみると思いばかりが突っ走りすぎた上に、
推敲ミスを相当数発見してしまい、
見苦しい点ばかり晒してしまったと大変申し訳なく思います・・・。

今後このようなことが無い様、更なる精進を重ねていきたいと思いまつ。
こんな暗い救いようの無い話を読んでくださった方々に叩頭礼を。

>584さん
私も宮城県、激しくワロてしまいますた(w
592名無しさん@ピンキー:03/07/16 09:22 ID:C7eMBMiK
リクエスト
・李斎と泰麒のアマアマのハァハァきぼん。
・水ぐう刀についている「疲れが取れる珠」を誰かに投げつけて、痛いけど気持ち
イイというネタを使ったストーリーきぼん。
593名無しさん@ピンキー:03/07/16 09:54 ID:aH2aeLIz
>574さん
予王×景麒
哀しくて廃れた中でのエロに萌えました。
>最早主に省みられなくなった麒麟だ。
と諦観しながら身体は反応する景麒が切ないっす。
予王も末路が判ってるだけに哀しみが募りますた。

景麒は堂室の扉を半開きのままにしてたのかとか
予王は景麒を床に押し倒したのかとか
そんなことが最後まで心配になってしまった。
もう誰に見られても構わないような状況になってたんだろうな。
594名無しさん@ピンキー:03/07/16 10:49 ID:OxWfqvYN
574さん乙カレ〜さまでした。
>584さん
私も宮城県、激しくワロてしまいますた(w
廉麟×廉王は前スレで一回登場したのみでつよね。。あの職人さん、帰ってきてくれないかな〜
595名無しさん@ピンキー:03/07/16 13:21 ID:tbIGZ5Kt
ど、どなたか、楽俊ものを
書いては頂けませぬか……(;´Д`)ハァハァ

楽陽がいい!けどむしろ陽楽でもいい
596名無しさん@ピンキー:03/07/16 22:41 ID:qVEW32gk
女王様の女王様によるすっごい話しが読みたい。
鬼畜が見たい…!!
597名無しさん@ピンキー:03/07/16 22:48 ID:TJISjV53
漏れも同じく女王様による景麒虐めが激しく見たい・・・
前のは凄かったです。陽子はかなりハマリ役ですた
598名無しさん@ピンキー:03/07/17 01:47 ID:d4JfDsBV
旧スレで甘々六×陽書いたものですが
今こっそりとまた六×陽で考えてる最中です。
書き終わるか分からないので追い込むために書いてみたりw
おそらく半月以内にはUPできるかと(ノД`)
599名無しさん@ピンキー:03/07/17 02:06 ID:Pvs2UJZ2
(・∀・)!!
>598さん待ってます…!!!
六陽に最近おおはまりですよ。
このスレでこの前、自分でいちゃいちゃ六陽書いたのですが、それではまった。
年の差カップルイイ!!
頑張ってください〜。
影ながら応援してます。
600597:03/07/17 03:12 ID:Sc3UtfSE
(´・ω・`)寝れないからひっそり書いてきました・・・
     Hないけどよかですか?

コソコソとあげて寝ます。


ついでに600(σ゚д゚)σゲッツ
601切恋?六×陽:03/07/17 03:13 ID:Sc3UtfSE
彼女は隣の国の少女だ。

彼女が来ると嬉しい。
彼女がオレの方を向いてくれるだけで嬉しい。
彼女がそして自分に対して笑ってくれるともっと嬉しい。
彼女の紅い髪が好きだ。
彼女のひたむきさが好きだ。

彼女が、自分のモノになって欲しいと願う。

でも、それは叶わない願い。
永遠に叶わない願い。

叶うとすれば、夢の中だけなのだろう。
できれば、本当に彼女を自分の腕の中に抱きしめたい。
602切恋?六×陽:03/07/17 03:13 ID:Sc3UtfSE
「ご無沙汰していました、お久しぶりです。」
「遠路はるばるご苦労だな、半年ぶりか。国の方は平気なのか?」
「えぇ、たまには休んでこいと皆に言われまして、久々に来てみたのですが」

にこやかに会話を交わすのは延王・尚隆と景王・陽子。
今日は非公式のお忍びで息抜きに遊びに来た形となる。
会話も一段落し、ふと周りを見渡すと何かが足りない。
「あの、延王?今日はろく・・・延台輔のお姿が見えませんけれどどうなさいました?」
「あぁ、昨日からずっと部屋で寝てるみたいだな。行って来るといい、あいつも喜ぶだろう。」

もう少し雑務をしてから行くという延王の好意に甘え行き慣れた六太の部屋へいそぐ。


「六太くん、六太くん?お土産持って来たよ、いる?」
扉を叩いても返事が無い。いないのかと押してみると扉が開く。
首を入れて中を窺うと、榻に横になっている六太の姿が見える。

いたのか、と安堵しつつそばに行くとかなり深く眠っている様子。
よほどいい夢でも見ているのか顔はうっすらと微笑み、元々の愛らしさが更に強調されて可愛らしく見えてしまう。
頬に張り付いた髪をそっとどけてやると、うっすらと六太が目を開いた。

「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
「ぅ〜・・・・・ようこぉ?あれぇ?」
寝ぼけているのか口調がやけに幼く感じる。
「六太くん、大丈夫?ごめんね、あとでまた来るね」
体を起こすと六太が手を伸ばして抱き付いてきた。
「ちょ・ちょっと六太くん!?」
「やらぁ〜行ったらダメだよぉ〜」
抱きついたまままた寝られてしまったようで離れてくれない。

抱きつかれたまま陽子は途方にくれてしまった。
603切恋?六×陽:03/07/17 03:13 ID:Sc3UtfSE
体の位置がずれたせいで今頭を下ろすときっと榻の肘掛に頭をぶつけてしまうだろう。
仕方無いので手を添えて半分抱き抱えるようにして六太を支える。

首に手を回されているせいで顔が近い。
端整な顔立ちの少年の顔を見ると、いくら色恋にうとい陽子とて顔が赤らんでしまう。

「綺麗な顔してるよね・・・景麒とはまた違う、かな」

ちょっとふっくらとした頬。すっきりと通ってはいるが子供らしさを残す鼻筋。
何もかもが整っている景麒とは違い、まだ未発達さを残す六太の顔を見るとふふっと微笑んでしまう。
見ているだけだと飽きるので頬をあいている手で押すと、ぷにぷにとマシュマロのような感触がする。

「おいしそう、って言ったら変かな」

特に考えずに頬に口付けをしてしまう。
してから、自分が今した事に気付いて顔が熱くなる。

「ようこぉ〜もっとぉ〜」

ハッ、と見ると寝言だったようで相変わらず幸せそうな六太の顔がある。
このままだと何かしてしまいそうで周りをおろおろと見回すと、臥牀が目に入った。

少し苦労しつつ六太をそこまで運びおろす。
が、相変わらずしっかりと六太の手が首を離れない。

「どうせなら一緒にお昼寝しても平気かな?まぁ大丈夫だよね、寝てるし」

独りごちながらゴロンと六太に抱きつかれた格好のまま横になるとそのまま眠りに落ちてしまった。

604切恋?六×陽:03/07/17 03:17 ID:Sc3UtfSE
― 幸せな夢を見ていた。
― 彼女が自分の横にいてくれる夢。
― 目が醒めなければいいと、夢の中で夢だと気付きつつ願っていた。


六太が目を醒ましたのは、陽子が軽い寝息を立てはじめてから数分後。
最初、間近に陽子の顔がある事に驚いてまだ夢の中かと思った。
次に、自分の腕が陽子の首に巻きついているのに気付いて、更に驚いた。

それからやっと、自分がさっき寝ぼけて陽子に抱きついたような気がするのに気付いた。

「陽子、陽子。ちょっとまずいよ、起きてくれってばー」

ゆさゆさと揺さぶるが陽子は軽くうなっただけで目を醒ましてくれない。
先ほどの陽子と六太の立場が逆転しただけとは六太は思いもよらず、焦るだけである。

寝返りをうって上を向く陽子の紅い唇に目を奪われる。
夢の中でしか間近に見る事の出来なかった唇。

人差し指でそっ、と唇を撫でる。
ふっくらと柔らかい、しっとりとした感触。
髪をなでると目をつむったままうっとりとしたような表情に変わる。

そんな陽子を見て切なくなって、涙が零れてしまった。
涙は零れ落ち、陽子の紅い髪を濡らす。
605切恋?六×陽:03/07/17 03:19 ID:Sc3UtfSE
彼女は慶国の王。
自分は雁国の麒。

結ばれる事はまず無いだろう、でも。

それでも。自分は彼女を想ってしまう。
想うだけならば罪にはなるまい。

想いを口に出してしまえば、麒麟とて失道になるのかもしれない。

もしかすると、尚隆が雁を滅ぼすのではなく自分が滅ぼすのかもしれない。


ぽとぽとと、涙を溢れさせながら六太は愛しい紅い髪の少女を見つめ続ける。
想いを遂げようとは思わないようにしよう、と思いながらただ、ただひたすらに。


自分の想いは心に秘めておこう。
慶のために、陽子のために。

自分はただこの少女が笑顔でいてほしいから。
心を曇らせながら国を支えるのは辛いことだろうから。

自分に出来るのはこれしか出来ないから。
だから、心に秘めておこう。永遠に。
606597:03/07/17 03:20 ID:Sc3UtfSE
壁】・ω・)書けたらこの後Hも行こうかと考え中・・・・
      とりあえずこれで一旦終わります。お目汚し失礼しました。
607名無しさん@ピンキー:03/07/17 03:25 ID:/LCXjLN2
リアルタイムキタ────(゚∀゚)─────!
続き期待してますハァハァ
608名無しさん@ピンキー:03/07/17 03:30 ID:6lKsYer9
うおー、切ないプラトニックだー!!
続きあるですか? 是非是非(≧▽≦)!!
609名無しさん@ピンキー:03/07/17 03:47 ID:+bn4Bf0F
うわ〜、切ない。
泣きそうになっちゃいましたよ!
是非とも続き、おながいしまつ。
610名無しさん@ピンキー:03/07/17 08:33 ID:cf2dYPNi
>601さん
おまちしていまつ!!
611名無しさん@ピンキー:03/07/17 09:12 ID:bE7DIHuq
自分も!心底お待ちしてます!!
せつねーーーよーーー
612名無しさん@ピンキー:03/07/17 10:10 ID:IxnPGKlr
六太の悲しさが伝わってきてイイ!
許されぬ愛って燃えるでつよね
続き読みたいでつー
613597:03/07/17 11:20 ID:sOn2qpRb
思ったより反応あって驚きました(´Д`;≡;´Д`)
頑張って続きを形にしてきます。

ちょっと修正
>>605
「想いを口に出してしまえば、麒麟とて失道になるのかもしれない。 」
ではなく
「想いを口に出してしまうと自分の咎で失道となってしまうのかもしれない。」

失道は麒麟がかかるのをすっかり失念していました・・・
次はちゃんと添削2回以上してからUPします・・・
614名無しさん@ピンキー:03/07/17 11:31 ID:Pvs2UJZ2
朝からいいものを…!
わーい。
おねだりした甲斐がありあました(´д`*)
597さんはわたしの神様です…!
切なさと可愛さが混じってて、もう今日一日頭の中は
六陽でいっぱいでつ。
615名無しさん@ピンキー:03/07/17 16:08 ID:66LYMpt7
ここって良いスレだよねシミジミ
616名無しさん@ピンキー:03/07/17 18:22 ID:I1Z3IGzF
>>552
亀レスでつが、禿げしく見たいです。是非!
617名無しさん@ピンキー:03/07/17 21:13 ID:j9AHV/zk
今、久しぶりにドジン板みてワラタw スレ違いだが...
618名無しさん@ピンキー:03/07/17 23:20 ID:cf2dYPNi
>>617
つられて見に行って笑っちまったじゃね〜か。
619名無しさん@ピンキー:03/07/17 23:33 ID:bXiRySFT
>>617
>>618
↑からラノベにdでさらにワラタw
620名無しさん@ピンキー:03/07/17 23:45 ID:PCEjgFfY
>>619
漏れもw
621名無しさん@ピンキー:03/07/18 01:25 ID:QS+xolrM
ちょっと思ったのですが、
楽俊って獣型の時って上着だけ着ているんだよね?
となるとティンコは丸出しですか。

…慎みを持ってくれ楽俊
622名無しさん@ピンキー:03/07/18 01:32 ID:WQcTGdgW
>>621
いや、寧ろマッパ。
考えようによっては『コートオジサン』より大胆かと。
623名無しさん@ピンキー:03/07/18 01:38 ID:bLlep6Rl
多分あの獣毛のふさふさに隠れてるんだよね?
剥き出しだったらどうしよう…
624名無しさん@ピンキー:03/07/18 01:58 ID:hI38FvR+
隠れてるっしょ。
確か、ハムスターは平常時は隠れてるってどっかで読んだ気が(楽俊≠ハムスターだが)。
・・・ヤダよ、狸の置物みたいにでっかい(のか?)○○出しっ放しで歩き回る楽俊・・・。
625名無しさん@ピンキー:03/07/18 02:43 ID:U1WR0ktM
話し変わるが、廉王と廉麟、
カーラ教授の「大地の貴族」(智彦と郁子お嬢さん)思い出してしもうた

廉王「手ががさがさになりますよ?」
廉麟「がさがさではいけませんか?」
廉王「いや、俺の母親もそーだったから」
廉麟「なら、私もがさがさがいいです(にっこり)」
台詞ほぼそのまんまだけど、しっくりくるような・・・w

ああ妄想・・・なんか書けるようがんがってみまつ・・・
626名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:24 ID:tMBnLNzy
嫁さん、がさがさな手で乳揉まれるでつか
楽しみでつ
627名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:27 ID:tMBnLNzy
ちごうた。
廉王はがさがさじゃないのか。硬くて肉厚そうな手でそれもまた悦
628名無しさん@ピンキー:03/07/18 05:40 ID:UJRJ9i7b
>>624
ハムスターの雌雄の見分け方って、
牡の巨大タマタマだって、どっかで読んだ気が
629名無しさん@ピンキー:03/07/18 12:55 ID:yNuuxBtc
>>628
そうだよ、ついてるよ。でっかいタマチャンが・・・・。
スケールは、片方だけで陽子タンの両手に余るほどだぞ。(o_△_)o

まあでも、楽俊≠ハムスターだし。(´-`)y~~~~~
630名無しさん@ピンキー:03/07/18 13:36 ID:mOZtW0Zj
がさがさで硬くて肉厚な廉王の手で耕される廉麟たん(;´Д`)ハァハァ
野良仕事のあとに家族風呂で流しっことかしてそうだな
631名無しさん@ピンキー:03/07/18 14:48 ID:K4pQqU6E
げっ歯類のたまたまの大きさは
動物の中でも体と比較してかなり大きいよ。

リアルネズミは見ただけで
オスかメスか分るよ。
ハムスターもすぐ分る。引きずってるもん。ずるずる。
632名無しさん@ピンキー:03/07/18 18:41 ID:k2lF9b1X
ずるずる引きずる楽俊・・・(・∀・)
633名無しさん@ピンキー:03/07/18 18:54 ID:2JPTSrjM
陽子は腕を伸ばす。
ふかふかした毛玉を抱きしめた。
わわわ、と奇声をあげる楽俊を無視して灰茶の毛玉に顔を埋める。
想像どうり、ひどく柔らかい感触がした。
634名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:05 ID:boNHxBY9
>>633
>ふかふかした毛玉を抱きしめた。

この『毛玉』を最初っから『金玉』と読み間違えた俺は逝ってヨシですか
逝ってヨシでつね
逝ってきまつ
635名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:25 ID:2VBfP4mU
毛玉ってタマか?でもタマには毛は生えてないから毛玉ではないな。
って大真面目に考えた漏れも逝ってヨシだな、634タンご一緒しまつ。
636名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:40 ID:lCMJ3vfG
動物は生えてるよ。
637名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:41 ID:5VY0itce
えっ、オレはタマに毛が生えてるぞ(チョロチョロトダケドナ)
638名無しさん@ピンキー:03/07/19 00:13 ID:5xsHZZNy
>>636
えっ?動物って生えてるのか?
うちのウサギは生えてなかったから小さな動物はみんな生えないものかと思ってたよ。
ちなみにウサギの玉は毛無の露出で棒は平常時は隠れててイザとなったら出てきてたんだが
ネズミはどうなんだろう?


ってどんどんスレ違いだな
639突発陽楽?です。:03/07/19 00:13 ID:62ZWwDAT
遠慮なく抱きしめる陽子に、楽俊は既に半泣きだった。
「楽俊、熱い・・・。」
「よ、陽子、勘弁してくれよぉ〜」
そう言って逃げようと試みるが、半獣のままでは
力強い陽子の腕力に勝てるわけが無く。
そうしてもがいてるうちに、陽子の手はするすると
楽俊の下の方へと移動していった。
今が人型だったのなら、きっと顔面蒼白になっていただろう。
「よ、ようこ、ほんとに。な!」
既に情けない涙声。
それに対し冷徹な声。
「楽俊男だろ。」
「それは関係無いっ!」
陽子は聞かなかった事にして、問答無用とばかりに
そのまま楽俊のお尻の穴に在る物を突っ込んだ。
「・・・!!」
声にならない声を楽俊は発してそのまま布団に倒れこんだ。
陽子はそれを見て、半ば苦笑しながら言った。
「もう。熱にはこれがいいんだって。お医者様も言ってたじゃないか。」
「・・・何も陽子が入れなくたっていいじゃないか・・・」
「だって、お医者様忙しいって言うから。
 他にたくさん患者さんが居るのに悪いだろ、手間取らせたらさ。」
「・・・そりゃそうだけど。」
そう言って涙目のまましつこく何かを訴える楽俊を尻目に陽子は笑った。
「ほら、もう、布団入って。
 楽俊はまだ熱があるんだから寝てなきゃ駄目なんだ。
 折角座薬入れたって安静にしてなきゃ治らないんだぞ。」
「・・・解ってるよ。」
そう言って楽俊は素早く布団へと潜り込む。
陽子は素直に従った楽俊を見て微笑んでいるが、
楽俊にしてみれば羞恥心と、興奮とで敏感になってしまったあそこを
陽子から早く隠したかったのが、本音。
640名無しさん@ピンキー:03/07/19 00:21 ID:k6MBEY7n
>>639
ワロタ
熱で冷静さを失って勢いに任せて押し倒す続編をキボン
641突発陽楽?です。2:03/07/19 00:25 ID:62ZWwDAT
極めつけは部屋を出て行くとき。
「よく休んでね、楽俊。」
そう言って、陽子は楽俊の頬にキスをした。
楽俊は寝ているにもかかわらず、酷いめまいを感じた。
(・・・人の気も知らないで)
このまま人型になって襲ってしまおうか。
そんな事さえ頭を過ぎってしまった。
楽俊は、嗚呼と熱にうなされながら
二人旅の際どさをしみじみと実感していた・・・。
642名無しさん@ピンキー:03/07/19 00:37 ID:tez/ZZw1
二人旅の際どさ……まさか祥瓊とも!?
643639:03/07/19 01:05 ID:62ZWwDAT
楽俊話題でw楽陽(陽楽)への想いがふつふつと湧き上り
書かせて頂きました、いいスレの中お目汚し失礼致しました

>640
自分もそういう展開を望んだのですが…実力伴わず…
修行しに黄海へと逝ってきます。帰って来れたら続き書きます

>642
楽祥…!
644あぼーん:あぼーん
あぼーん
645名無しさん@ピンキー:03/07/19 14:53 ID:SnBd5aNu
こっそり頑丘×珠晶をお願いシマス




                     むしろ珠晶×頑丘を…
646レズ@初カキコ:03/07/19 18:00 ID:aCyQqSnr
祥瓊の乗った騎獣は金波宮の一角に舞い降りた。彼女は供女王の元に
かつての罪を償いに行った帰りなのだ。気性の激しい供王のこと、
二度と陽子と会えぬようになることも覚悟していたのだが、無事にここに
戻ってくることが出来た。「また陽子と一緒にいられる・・。」

「祥瓊〜〜〜っ!」遠くから誰か走り寄ってくる・・赤い髪、陽子だ。
そのまま祥瓊に飛びついて抱きしめる。「ちょ、ちょっと陽子!」
「良かった、無事だったんだ。もう二度と会えないんじゃないかって
心配したんだよ」陽子はギューッと抱きしめて離そうとしない。

「陽子って案外さびしがり屋なのね・・」心の中で思う。陽子が身体の接触を
求めてくるのはこれが初めてではない。王宮にまねかれてからというもの、ことあるごとに
陽子はすきんしっぷというものを図ってきた。夜部屋に忍び込んできて、
一緒に寝るのもしばしばだった。「やっぱりまだ寂しいのかしら・・。」
陽子の赤い髪に祥瓊の青い髪が混じってほのかな香がする。

647レズ@初カキコ:03/07/19 18:01 ID:aCyQqSnr
突然、首筋に生ぬるい感触が走った。「ひゃっ!ちょ、ちょっと陽子、何すん・・」
祥瓊のうなじにキスしていた陽子は正面を向くと彼女の唇を奪った。「う、うぐっ・・!」
陽子の舌がしなやかに祥瓊の口に侵入してくる。彼女は実質年齢13歳のままで
箱入り娘としてそだてられてきた。16の肉体をもつようになった今でも、異性との
身体の接触はほとんどなかった。それなのに陽子の・・同じ女性の舌は微塵の遠慮もなく
祥瓊の口内を蹂躙する。あまりの事に混乱していると

「プファッ・・!」ようやく陽子は祥瓊の口を解放する。でも身体はしっかりと
抱きしめて離さない。二人の舌と舌の間にぬるぬるぬめる橋が架かった。
「ねえ、祥瓊・・私あなたのことが欲しいの・・すごく。」「そ、そんな・・」
祥瓊の拙い性知識にも女同士でこういう行為(こと)はしないと分かっている。
陽子の碧の瞳はそんな祥瓊を見透かしたかのように微笑む。

「大丈夫よ、女の子同士なんだから深く考えないで」陽子の逞しいからだ。
剣を振るい妖魔を倒す身体はけっしてか弱くはなく、たおやかそうにみえてしなやかな
筋肉がついている。その陽子に抱きしめられて、祥瓊はからだがカーッと熱くなるのを感じた。
「うん・・。」
648646:03/07/19 18:03 ID:aCyQqSnr
みなさんに触発されて初めて書いてみましたけど
どんなもんでしょうか?
649597:03/07/19 18:06 ID:sXXxVpZh
壁】*・ω・)ドキドキ リアルタイムで他の方の見たの初めてで嬉しい・・・
      続きを楽しみに待っております。

で・・・こないだ書いたやつの続きを骨子だけ考えたのですが
どうもHにたどり着くまでかなりかかりそうでしばらく清そうなのですが・・・
それでも書きつづけていいでしょうか?
次にUPするまでまだ多少かかるとは思いますが・・・
650名無しさん@ピンキー:03/07/19 18:15 ID:Wl9gGbOd
ごめそ、確認。
>597タンは>598タンの間違い…ではない?いや、なんとなく。
651598:03/07/19 18:34 ID:sXXxVpZh
(゚д゚)!失礼しました・・・自分のチェックミスですね・・・・
652名無しさん@ピンキー:03/07/19 19:53 ID:cQW2uz14
>646さん
レズもの、私はオケーイです。
ただ、陽子の口調が原作と違う印象だったので、それが気になりました。
でも、続きが気になる。
萌え〜。(w
653名無しさん@ピンキー:03/07/19 20:10 ID:VZWzJZke
>>646
青い髪と赤い髪が混ざると・・・、紫・・・!(:´Д`) ハァハァ・・・
初々しくて、微笑ましいでつ♪
続き期待してまる。
654名無しさん@ピンキー:03/07/19 21:07 ID:xLnYshEk
レズモノ萌え(*´Д`) ハァハァ
655陽子×祥瓊:03/07/19 23:27 ID:uQBKvx4j
陽子は向き直って再び祥瓊に口づけする。はじめは焦らすように唇をぺろぺろなめたり、
軽く吸ってみたりしながら、おもむろに舌を差し入れた。「う、んんっ・・!」不快感はない。
むしろ陽子の甘酸っぱい香りや舌先の微妙なタッチにうっとりする。祥瓊は無意識のうちに
舌を動かしはじめた。二人は互いの舌を絡ませあう。

祥瓊は夢中で陽子の舌に自分の舌を絡ませていたが、からだの奧から熱くなってきて足下に力が入らなくなる。
小刻みに震える祥瓊に気付くと、チュッと陽子が己の舌を抜く。「やだあ、祥瓊ったら、もう立っていられないのか?」
ハァハァと顔を火照らせ肩で息する祥瓊を尻目に、意地悪く言葉でねぶってみる。

「ほら、立ちなさい。」陽子は祥瓊の脇の下に手を差し込むと、彼女を近くの木陰に押し倒した。胸元をはだけようとする
陽子の手を祥瓊がぎゅっと握る。「待って、こんなとこで・・。」「大丈夫。今、正寝殿は人が少ないんだし、今は特別に
人払いしてあるから・・」「あっ!」陽子の細い指先が祥瓊の胸の敏感な突起に触れる。陽子の指は祥瓊の胸全体をさするように
はいまわりっては、不意にピンク色の突起をつまむ。「ああっ、ああああ!」
656名無しさん@ピンキー:03/07/19 23:28 ID:KxJcmoXA

             ヽ、 l         / ,/´
          `ヽ'⌒iヽ!   _.-、_ト、 、/_/ /      
            | \l',_j-` ̄:..:..:..:.`/:./冫´、  _,,. -‐:.'´- ̄ヽ
           /i'ヽ }ヽl!:..:..:..:..:..:..:..l|:.l!:':..:..:..:.`'´:..:./ ` ヽ   }
           ,' ヽ,r'j}:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..,.-‐:、:..:..:..:..:,ヘ   二'‐  {
             { r{llllリ:..:..:..:..:..:..:..:..:.,イ0lllli.}ヾ :..:..:!、 ヽ.  〈`   !
           ヽ. ^'^ ,r〃''イ:..:..:.. 'ヾllllllllァ;ノ  :..:..:冫/   ヽ  }
          イ´ , (    、     `~´´    :..:ヽ.'  ,. -' /
          /_,,./   ヽ '´     ',      .:..:.l__:.ヽ-_.,/
        ,,.-'i´_,l     |      ''-!、,    :..:.l:.「`~´
      ,. '´ ,,;ベ j.    人.   ヾ:、ヾ:}、 `ヽ、 :..:i;..l
    /  ,.r'  /ヘ.ヽ-イ   `ヽ、   ヽノ ヽ、   `ヽ:.ノ:..l  ……………………!!!!!
    , '  ,/   /   `ゝ、ヽ、,,_   `~´  ヽ  \..;.‐'^ヽ:.l
  /   /  /    /           -< ̄ ヽ:..:..:..:..\
  /   /  /    /             ',  :.:.ヽ:..:..:..:..!ヽ
 i    ,'  ,'    /               ', :..:..:ヽ:..:..:..i, ヽ
    i   l   /                    i .:..:..:..:.ヽ:..:..:l ヽ
      !  `  /                 l:..:..:..:..:..:.ヽ:..:l


657陽子×祥瓊:03/07/19 23:28 ID:uQBKvx4j
陽子の手の動きが激しくなるに連れて、自分の意志とは無関係にはしたない声が漏れる。
自分の意志とは無関係?ううん、わたし感じてる・・でも、わたし知ってるわ。
もっと感じる場所があるって。ここを触れられたら、ここを触れられたら・・・。

でも陽子は何でもお見通しだった。陽子がいきなりわたしの股に手を差し込んだのだ。
「はあっ!ああああああああっ!」わたしのからだに電撃が走った。身体が引きつり、
息が出来ない。頭が真っ白になる。からだが、しびれる・・。

えび反りになって痙攣をつづける祥瓊を陽子はねっとりとした目つきで見下ろす。
「あら、服の上から触っただけでイッちゃったのか?何これ、びしょ濡れじゃない」
そうしながら、陽子は祥瓊の下半身を多う最後の衣まで一枚一枚ぬがしてしまう。
「ああ・・」すべてが陽子の目の前に晒されている。でも、もう何も考えられない・・。
やがて陽子が私の泉を啜りだすと、わたしは絶叫しながら何度も達して気を失った。

目が覚めると陽子がとなりに横たわっていた。春の草の香りがする。
陽子は私が目を覚ましたことに気が付くと口づけを求めてくる。
「祥瓊ずっと一緒だよ・・。」「うん・・。」私は小さく頷いた。

終わり
658陽子×祥瓊:03/07/19 23:30 ID:uQBKvx4j
ちょっとベタベタしすぎたかな。
659名無しさん@ピンキー:03/07/19 23:41 ID:xLnYshEk
(*´Д`) ハァハァ
乙です。祥瓊かわええのう
660名無しさん@ピンキー:03/07/20 06:41 ID:gN0XmenS
>646さん
乙!
こーゆーの萌えでつ。
欲を言えば3人称にするか1人称にするか決めて欲しいっす。

>598さん
書き続けて下さい!
661646:03/07/20 10:58 ID:zJIkITms
みなさんレスポンスありがとうございます!
次も書いてみようと思います。
662祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/20 13:53 ID:2lMyx1yL
祥瓊は午前中の仕事を終えて自分の部屋へ帰るところであった。彼女は女史として景王に仕えているのだが、
仕事といえば蓬莱から来てまだ久しからず、色々と分からないことが多い女王の政務を手伝ったり、こちらの
ことや文章についての勉強をみるのが主なものであった。

不意に列柱の陰から一人の下官がでてきた。恭しく跪礼する。「祥瓊さま、お知らせしたいことが・・。」
「どうしたの?」「ここでは何ですので・・。」よく見かける男だった。最近、正寝殿へ上がることを許されて、
主に宮殿内の雑用を担当している。「ねえ、用って何よ?」「主上の事で是非お知らせしたいことが・・。」
陽子の事で?一体何かしら?もしかして、また謀叛のたくらみが・・?金波宮の官吏には根強い女王への不信と相まって、
官の権威主義を否定する陽子の施策に不満を持つ者が多い。公然と「懐達」を叫ぶこともしばしばだった。彼女が
心配するのも無理はない。そのことが彼女から冷静な判断を奪った。「ねえ、陽子がどうしたの?官吏の中に不審な動きでも・・」
広大な宮殿の空き部屋の一つに入り込んだ男の背中に声をかける。突然、後から何かが覆い被さった。「んん・・!」
男の腕?口をふさがれて声が出ない。祥瓊の口元には何か刺激臭のする布があてがわれている。彼女はそのまま意識を失った。

663祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/20 13:53 ID:2lMyx1yL
「ん・・ううん・・」ゆっくりと目を開ける。夕闇のなか赤く映えるのは凌雲山・・?「お目覚めですかな?」不意に聞こえた男の声に振り向く。
「痛っ・・!」その時はじめて自分の身体が後ろ手に縛られていることに気付いた。見れば朝服に身を包んだ中年の男を中心に何人もの人影が
佇んでいる。「あなた誰よ?ここはどこ?私をこんなところに連れ込んで何のつもり?」毅然とした声で詰問する祥瓊に、しかし男は微塵も
声色を変えず答える。「直接お会いするのは初めてでしたな。我が名は靖共。この国の冢宰だったもの。」「・・靖共ですって?」
前冢宰の靖共は和州公牙鋒と密かに通じ諸々の悪逆非道に加担した廉で失脚した。本来は死を賜るのが相応しいほどの罪だったが、陽子の裁量で
一命を赦されて国外追放となったはずである。「お前は追放されたはず。何をしに戻ってきたのか!」「それは勿論、主上を弑逆申し上げようというのですよ、女史」
「何ですって・・!」声が震える。陽子を暗殺?そんなこと絶対に許さない・・。「させないわ、そんなこと!」「はっはっは、これは滑稽な!」
靖共は突然、大声で笑い出す。「主上がみじめに野晒しになる原因をつくるのは他ならぬお前なのだよ、女史」
664祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/20 13:56 ID:2lMyx1yL
「私ですって?」「そう、お前には人質となってもらう。復讐を決意した私は手勢を用意して暁天に舞い戻ったものの、禁軍に守られた主上を襲撃するのは無謀というもの。
十分な数の冬器は用意してあるが、こちらはあまりにも寡兵だからな。そこで私は金波宮の内側から手を伸ばすことにした。」「・・・・。」「幸い、私の息のかかった官吏は
まだ少なからず残っている。主上の粛清があまかったからな。所詮は女王、実に愚かだ。そのことが私に有利にはたらいた。そうして情報を集めている内に、主上を直接
仕留めるのは困難だと分かった。さすがに警備が厳重だ。だが、警備が手薄な側近の者なら・・。」「それで私を狙ったのね。」「そう。お前は飲み込みが早い。聞けば
主上はお前のために供王に許しを請う親書まで書き送ったという。お前の命が危険にさらされれば、あの甘っちょろい女のことだ。さぞかし動揺するだろうな。」
「こんな馬鹿な企みが成功すると思っているの?」「しますとも。」靖共は懐から一枚の鏡を取り出す。金属の縁を持つ古ぼけたただの鏡にしか見えない。

「これはいわゆる呪具というものでしてな。これを使えば付近に妖魔の類がいないか確かめることが出来るのです。主上には兵士は勿論のこと、使令の一匹だに伴わずに
誘き出されてもらう。」「あなた・・黒幕がいるわね?」「ご名答。ある御方が主上を目障りにお思いになってな。お前にはそれが誰だか分かるだろうがな。その御方が
失意の私を励ましてくださったのだ。『復讐を果たせ』と。そうして資金と冬器(ぶき)を渡し、国外追放された私が密入国できるよう手はずを整えてくださったのだ。
主上への復讐は願ってもないこと。私は二つ返事で承諾したよ。」まずい。非常にまずい。陽子のことだ。あのお人好しは私が危ないと知ると、王の責務も自分の命も
投げ出して飛んで来るに決まっている。させない、そんなこと絶対にさせない、例え私の命に代えても・・・
665祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/20 13:57 ID:2lMyx1yL
意を決して力を込めた祥瓊のか細い顎に衝撃が走った。
視界が転倒して誇りにまみれた床に顔を打ち付ける。
「うぐっ・・!」「おっと、このアマ、舌をかもうなんて
させやしないぜ。」「その娘は大切な人質だ。猿ぐつわ
でもかませておけ。」「へーい。」靖共の命で男たちが
祥瓊の口に汚い布きれを押しつける。「んん・・んんっ!」
それはどうみても破落戸としか思えないようななりの
男たちだった。人数にして30人はいるだろうか。
「靖共さん、この娘犯っちまっていいんすよね?」靖共は
床に転がった祥瓊を冷たく見下ろすと「かまわんさ、
殺しさえしなければな。こいつにも恥をかかされたのだ。
給料の一部と思って派手に犯せ。」「ひゃっはあああああっ!」
「けけっ、見れば見るほど上玉じゃねえかたまんねえぜ!」
「んんっ・・!」品性も欠片もない大勢の男たちに
囲まれて祥瓊は初めて恐怖を感じた。「女史、大声を出しても
かまわないぞ。ここは暁天の貧民窟の一角、もとは遊郭があった
場所だ。うらぶれた通りはヘドの臭いがするだけで、まともな
人間は近づきもしない。ここなら誰も助けにこない。もっとも、
猿ぐつわを噛まされては声も出せないだろうがな。」「んんっ!」
男たちの腕が伸びる。祥瓊の青く澄んだ瞳は恐怖に大きく見開かれた。
666祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/20 13:58 ID:2lMyx1yL
二作目書いてみました。イントロ長すぎたかな。
改行も変だし。。
667名無しさん@ピンキー:03/07/20 17:17 ID:DF32Y9NF
>666
うおお、すげーおもしろそう!続き期待してまつ!!!
668名無しさん@ピンキー:03/07/20 18:27 ID:g/wHGsQG
>>666
展開が気になるので続きをキボンヌ。
あと「(台詞)」で区切って改行キボンヌ(ワラ
669名無しさん@ピンキー:03/07/20 18:28 ID:g/wHGsQG
ageてゴメソ。
回線切って逝ってきまつ・・・
670あぼーん:あぼーん
あぼーん
671あぼーん:あぼーん
あぼーん
672あぼーん:あぼーん
あぼーん
673名無しさん@ピンキー:03/07/21 08:17 ID:A3uwD3Gl
>>179-180 >>279 >>281-283 が大好きです。面白すぎる。
お願いです、作者さま続き(;´Д`)キボンー
674名無しさん@ピンキー:03/07/21 11:14 ID:Vs/ClkY0
675楽陽 マターリ風味:03/07/21 21:03 ID:HjHAQ/L4
 
 つい、と筆を巡らせる。
 紙の白地に墨の鮮やかな文字が現れた。
 文字と言う物は、書いた本人の性向が顕著に表れるという。それは強(あなが)ち間違ってはいないこと
だと楽俊は思う。例えば景王陽子の字。――こちらの文章を勉強したいと言って以前添削したことがあるの
だが――丁寧で読みやすく、線は細いが頼りない印象は見受けられない。むしろ清廉さが際立っていた。そ
して例えば延王尚隆の字。線には迷いは感じられず、どんなに小さな文字であってもどっしりと構えた印象
を与える。自身の字は他人の目にどう映るのだろうかと楽俊はぼんやり思いつつ、筆を滑らせる。墨の香り
が不思議と落ち着く。静寂を壊す者もなく、しんとした空気が感覚を研ぎ澄ませてゆく。
 書きあがった紙を書卓の脇に置いて、次の紙に手を伸ばした。ふと、妙な感覚が湧き上がる――
「…あぁ」
 やってしまった、という言葉を飲み込む。伸ばした腕の丁度肘の辺りから垂れ下がった上着の袖が、黒く
染みを付けている。捲り上げていたが手を動かした瞬間にずり落ちて、硯の陸に浸かってしまった。
――やっぱり、人型ってのは慣れねぇな。
 獣型なら襦裙を着る必要性は無い。獣型でも敢えて服を着る者もいたが、毛皮の上から着ることは楽俊に
とっては気持ちのいいものでは無かった。毛が服に擦れるのが何となく落ち着かないのだ。
 しかし人型では獣型の様に服を着ない訳にはいかない。裸一貫で通りを歩いたのなら、その日のうちに役所
に突き出されてしまうだろう。
 これも人型に慣れる練習、と服を着、文章を書いてみたのだが一々失敗が多かった。以前よりは大分良く
なって来たとは思っていたのだが。最初の頃は字すら書くのが難しかった。大体、ネズミの時と人の時では体
の大きさも腕の長さも違う。

676楽陽 マターリ風味:03/07/21 21:03 ID:HjHAQ/L4
「墨は落ちにくいんだよなぁ」
 急いで上着だけを脱いで、傍にあった手桶に入れる。水場で洗おうと桶を抱えた時だった。
「文張、いるか?」
 鳴賢が首を覘かせる。室内の人の姿を認めて、即座に驚いた表情に変わった。
「失礼しました!部屋を間違えてしまって」
 慌てて部屋を出ようとする鳴賢の腕を、楽俊が捕まえた。
「文張はおいらだって」
「へ…?……ああ、人の姿になったわけか」
 すまんなあ、と頭を掻く。楽俊の人型を見た者は、大抵、あのネズミの姿の、ほのぼのとした姿との印象の
差に驚き、しばらくは慣れないものだった。
「お前に始終人型に慣れろって言ってる割には、いつもの格好の方を見慣れすぎていて、人型の方に違和感を
感じてしまう」
「弓射があるからな。できれば楽な格好で受験したいけど、あればかりは人じゃないと無理だ。そのうちこっち
の方で会うことも多くなるだろうさ」
「今はその練習、という訳か」
「そういうことだな」
 楽俊は頷いた。
「あ、立ち話している場合じゃなかった」
 思い出した様に鳴賢が言った。服が顔を覗かせている桶に彼の目が留まる。
「それ、洗濯物?」
「ああ、そうだけど…」
「それなら俺が洗っといてやるから、文張はさっさと行けよ」
 鳴賢は楽俊の腕から桶を取り上げた。そして冷やかすように、にっと笑った。
「お前に逢いたいっていう奴がそこに来てる」

<続く>
677あぼーん:あぼーん
あぼーん
678あぼーん:あぼーん
あぼーん
679名無しさん@ピンキー:03/07/21 21:42 ID:hbbgNI50
マターリ風味(・∀・)!! 続きキボンヌ
680名無しさん@ピンキー:03/07/21 22:31 ID:gCx1kQ7F
>>676
誰、だれ?
誰が会いに来てるの!?
681名無しさん@ピンキー:03/07/21 22:58 ID:jJVPxX3y
続き待ってます!
気になる〜〜〜〜
682名無しさん@ピンキー:03/07/21 23:25 ID:XT11EBvm
本当にマターリしてまつな。
のんびり続きをお待ちしておりまつ。
683682:03/07/22 00:11 ID:yAAagf4M
今更だけどageてゴメソ、回線切って逝くから許して。
684名無しさん@ピンキー:03/07/22 10:30 ID:EGtmuCJN
素朴な疑問。
官には女性もいるのに大学では女の人見ないような・・・(・ω・`;
別に女子寮があるのか女子大でもあるのか、などと考え始めたら・・・(;´д`)ハァハァ
685名無しさん@ピンキー:03/07/22 10:43 ID:1b8NAuty
頑丘×珠晶の導入部分書いてあっけなく玉砕。職人さんのすばらしさを
体感いたしました。
ネタだけはあるので、ネタだしたら誰か書いてくれないでしょうか(つД`;)
686楽陽 マターリ風味3:03/07/22 15:48 ID:VAv8CJQP

――…誰が来たんだ?――
 廊下を行く足が逸(はや)る気持ちに早くなる。途中、慣れない姿に足元がふらついたが、今はそんな事を
気にしていられなかった。どんな人が来たのか鳴賢に聞いてみようとしたが、お前も隅に置けない奴だ、と冷
やかして、桶を持ったまま走り去ってしまった。正体がわからないだけ、期待が積もる。それは楽俊の意思と
は裏腹に、一人でに像を結び始めた。

――髪は長く赤色。澄んだ翡翠の瞳。良く日に焼けた肌。少年にも少女にも見えるような、中性的な顔立ち。
 
 あの意志の強そうな眼差しは、今でも変わっていないだろうか。あの小さな鳥は少女の声を運んでも、姿形
までは運んでくれない。声を聞くたびに、授業を聞くときのほんの合間に、逢いたいと思うときがある。会っ
て話をして、お茶を飲んで。それから如何したいとは思いつかなかったが、兎に角今気持ちが高揚しているの
が自分でもよく分かった。
 学生寮の玄関から出ると、大きな門の下、二人の女性が佇んでいるのが見えた。二人で何か世話話でもして
いるのだろう。一人は受付の女性だった。楽俊がおーいと一声上げて手を振れば、もう一人がそれに気づいて
振り向いた。門の影で姿がよくは分からない。振り向いた女性が手を振っている。ふわふわと長い髪が舞う。
「らくしゅーん」
 嬉しそうな声が耳に響いた。声の主に早く逢いたくて、楽俊は先程よりもさらに足を速めた。青空が高い。
 彼女との距離が短くなると、輪郭しか解らなかった姿がどんどん明瞭のものとなった。それは悉く、楽俊の
期待とは違っていた。長い髪の、その紺青。
「祥瓊」
 陽子じゃなかったのか、と身の内の声が囁いた。もし楽俊がネズミのままだったのなら、期待はずれに髭が
少しばかり下がっていたに違いない。決して祥瓊が嫌いだとかそういうわけではないのだが。祥瓊は楽俊と共
に旅した経験がある、その時からの友人であり、陽子の許で働く女史だった。
<続く>
687675:03/07/22 16:12 ID:VAv8CJQP
あんまエロくなくてスマソ(´・ω・`)
688名無しさん@ピンキー:03/07/22 18:42 ID:+G664cHM
>687
なんだかリアルな感じでgood!
689名無しさん@ピンキー:03/07/22 21:49 ID:SZO4A0z3
湯殿・石鹸使うと十二国記の雰囲気壊しますか?
690名無しさん@ピンキー:03/07/22 22:06 ID:3mi3sbD7
>>689
普通に洗うならぬか袋。
泡が必要ならエゴの実とか、なんか石けんの原型になるものの方がよくね?
でも必要なら使っても良いよ。
691名無しさん@ピンキー:03/07/22 22:41 ID:c08Gcon9
>>689
後は困った時の 延 台 輔 かと思われ。>石鹸
風呂シチュ、楽しみにしておりまつ。

楽陽も(・∀・)イイ!!
続き期待してますよん。
692名無しさん@ピンキー:03/07/22 22:52 ID:EniFYG2z
石鹸と同成分の実がなる木を陽子が祈れば…

国中の人が迷惑します。
693名無しさん@ピンキー:03/07/22 23:08 ID:xVjvi1lT
>>691
尚隆を探しにいった遊郭で、ついでに
遊女と泡踊りも楽しんでくる六太とか(w
694名無しさん@ピンキー:03/07/22 23:54 ID:5ITzNsJ3
無患子(むくろじ)はこの世界には生えて無いのでしょうか?
(昔、実の皮を石鹸代わりにした。サポニンが含まれていて、ちゃんと泡立つ)
695名無しさん@ピンキー:03/07/23 00:03 ID:BIHZ6B4d
いい匂いでふわふわの泡の方がムード出そうなので困った時の延台輔でキボン(ワラ
696598:03/07/23 02:25 ID:q6MtnvdT
一瞬それを使ったらうちの六陽はどうなるのだろうかと思ってしまった自分が・・・w

「六太くん、石鹸の実出来たし、髪の毛洗ってあげるね、さっぱりするよ」
「陽子、いいって!オレそんな年じゃないって、自分でするって!」
「でも何か見た目が・・・・・・・ごめんね・・・あたしいつも・・・(ショボーン)」
「ぅ・・・い・・・いや、いいよ、陽子したいなら・・・(我慢しなきゃTT)」

余計収集つかなそうなんで止めておきます・・・
697名無しさん@ピンキー:03/07/23 06:53 ID:8aUiGMUH
>>696
石鹸で洗いっぱなしだと鬣がごわごわになるから
仕上げに椿油かなんか使わないと・・・
椿油はお湯に2〜3滴溶かして使えば、べたべたにはならないからね。
698名無しさん@ピンキー:03/07/23 08:45 ID:2jzXWy7e
>685
頑丘×珠晶読みタイ(・∀・)!!
がんばって書き上げてみてくれませんか?
699祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/23 13:19 ID:5n0iy0ka
「んん、んんっ!」伸びてくる何本もの腕に抗って、祥瓊は必死に暴れる。しかし、身を包む衣は
易々と引き裂かれて無惨にも裸体をさらけ出す。華美ではないが品の良い衣は今や裂けてボロボロ
になり、その亀裂から白磁のような肌が肌を覗かせた。「へへへ」興奮で顔を醜く歪めた男たちは
祥瓊の秘所を覆う、最後の一枚に手をかけた
「んんーっ!んんんんっっ!」「暴れるんじゃねえぞこのアマ!」
祥瓊の彫りの深い彫刻のような繊細な顔に容赦なく鉄拳が飛んだ。「ぐっ!ううっ!」
激痛が脳天に突き抜ける。怯んで大人しくなった隙に、数人がかりでしっかりと身体を固定した。
「それじゃいくぜ〜♪」「んんっ!」
ついに祥瓊の股間を覆い隠す最後の一枚がはがされた。途端、男たちは歓声と下品な囃し声を上げる。
祥瓊は大きく息を吐く。
「おおすげえ、綺麗な桃色だぜ!」「貝みたいにぴったり閉じちゃって、こりゃ男を知らねえな」
「この女、元は公主さまだとよ」「これが公主様のオマ○コか。すげえ!」
涙が止めどもなく流れた。屈辱に身を震わせる。芳の里家で沍姆に虐められていたときも
これほどの屈辱を受けたことはなかった。顔を背け、何かに耐えるように歯を食いしばる
彼女を見下ろして、男たちはいいようもない嗜虐感に酔いしれた。本来なら手を触れるこ
とはおろか、まともに面を上げて見ることすらかなわぬ身分の少女である。そのような
高貴な女性の矜持(プライド)をズダボロに引き裂く以上の快楽がありえようか。
700祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/23 13:22 ID:5n0iy0ka
「それじゃ、公主様の処女は俺がもらおうか。」男が一人名乗りを上げた。「ええっ、お前が犯るとゆるくなるだろ」
「うるせえよ」山のような大男だった。ろくでなしどものリーダー格らしく、不平を言うほかの連中を軽く黙らせると、
下半身の着衣を脱ぎ捨てた。「・・・!」視界の端に移ったそれに、思わず息を呑む。祥瓊は男性器をみるのはこれが
初めてであった。今の彼女にはそれは規格外の大きさと相まってグロテスクな化け物以外の何ものでもない。
(いや、いやっ・・!)恐怖が彼女の誇りを、最後の拠り所を揺さぶる。それを見透かしたように、男はわざとゆっくりと
振る舞う。(陽子・・助けて)祈りもむなしかった。男は祥瓊を貫いた。「うぐううううううううーーーーっ!」
「おいおい裂けてるぜ、血まみれだよ」「そらそうだろ、拳大のものをぶち込まれたんだからな」「かわいそー♪」
壊れたように涙を溢れさせ続ける祥瓊の目にはかつての精彩はなく、だらしなく開かれた口からは涎が垂れている。男は
そんな祥瓊をニタニタと見下ろしながら腰を動かし始める。「うぐっ、ひぐぅ!」「うおお、いいぜ、このしまり具合」
「もうがまんできねえ〜!なあ、後はもらっていいだろ」「しょうがねえな」焦れた別の男が祥瓊の肛門に自らの汚いものを
ねじ込んだ。「ぐぎゃああ、がああ!」もはや悲鳴は絶叫に近くなっていた。もう一人の男の汚物はそれほどの大きさがある
わけでもないが、もともと男根を受け入れるような器官ではない。かくてふたつながらに裂けたのだ。彼女の心と共に。
たっぷりと30分はそうしておいてから、男は巨大な杭を抜き取ると、白い奔流を色白い美しい顔にたたき込んだ。
しかし、その貌はいっさいの感情を失ったように弛緩したまま凍り付いて、べとつく汚濁をまとわりつかせた人形のようであった。
美しい人形を壊すに似た行為に男たちの残虐性は加速度的に増していく。焦らされた男たちはまだ何十人も番を待っている。
それが次々と襲いかかってくる。待ちきれずみずからの手で白濁を彼女の顔に叩き込むものも多かった。
かつてな長い夜が彼女に訪れた。
701祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/23 13:23 ID:5n0iy0ka
祥瓊はぼんやりと考えた。これは罰なのだ。醜かった過去の自分への。罪という罪もなく、屍の山を築く芳の民。
その怨嗟の声も知らず安逸をむさぼっていた自分。途を踏み外した父を諫めることも出来ず、ついには月渓の涙を
込めた剣を防ぐことができなかった。見開いたまま何も見てはいない目に、ふと芳の老婆の顔が浮かんだ。沍姆の
息子はこのような苦痛を受けながら死んだのだろうかと。そうだ、これは罰なのだ。私はどうなってもいい。
罰を受けて当然の身だから。でも、でも、陽子だけは・・。

靖共はもはぴくりとも動かない青く美しい髪の一房を造作もなく切り取った。
「これをもっていけ。この手紙とともに、金波宮の手の者を通じて、必ず女王に直に渡すのだ。
水偶刀で確認していただけば澄む話だが、念のために証拠はいるからな。」
702祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/23 13:25 ID:5n0iy0ka
薄汚れた家々に降り注ぐ朝日の中、一騎の騎獣が舞い降りた。中庭を囲む緑に塗られた柱は手入れなくて久しくて
所々剥がれている。「約束通り、ただ御一人での御来駕ですな、御自らのご足労、かけまくも畏れ多く存じます、主上。」
ゆっくりと、騎獣から降りる。赤い髪が風に舞った。「祥瓊・・。」うなだれて、死んだように動かぬ青い髪の少女。
見る影もなく裂けた布きれに身を包み、はかなげな顔にはくっきりと心と肉体の痛みが流した涙の跡・・。

「貴様等・・・。」静かな声に、どす黒い怒りをこめて、陽子は水偶刀に手をかけた。
「おっと、動かないで頂きたい。品万もないあなたに何が出来るか疑問ですがな。」
靖共は祥瓊の喉元に短剣を突きつけた。陽子はぴたりと立ち止まる。
「武器を捨てていただきましょうか、主上?」カランと、乾いた音が響いた。
あっさりと陽子は抜き身を投げ捨てた。男の一人が素早く水偶刀を回収する。
抜け目なく散開していた男たちは、さりげなく陽子の退路を断って包囲環を完成させていた。手にはきらめく白刃。

「靖共、狙いは私一人だろう。祥瓊にはもう手を出さないでくれ。」
ちらりと祥瓊をみると、靖共は口の端を歪めた。「
彼女はすぐに後をおわせて差し上げましょう。」愉悦をおさえ切れぬ口調でいう。
「主上が冥府で寂しがられるといけない。私の最後の忠勤と思ってくださいませ。」
包囲環から数人の男が進み出て、陽子に肉薄した第二の輪を形作る。
「・・・・靖共、今ほど自分の愚かさを悔いたことはない。やはりお前は殺すべきだった。」
「後の祭りですよ、主上。」輪は縮められた。
703祥瓊地獄編@レイープ注意:03/07/23 15:07 ID:OxisgVyP
って誤字が多いし。反省。。
704つまんね:03/07/23 20:26 ID:rUlXReJf
陽子「はー、恋がしたい×3」
景麒「・・・は?」
陽子「というテレビドラマが蓬莱であった。」
景麒「はぁ。」
陽子「まあ、昔彼氏が欲しいとよく思ったものだが。」
景麒「カレシ・・・」
陽子「こっちには、政治関係以外の男の人と知り合える機会がないからな。一生私は独り者なんだろうか。」
景麒「・・・」
陽子「なぁ。・・・景麒って私の命令は何でも聞くんだよな。」
景麒「(嫌な予感)それは。もちろん。・・・しかし先代のごにょごにょ」
陽子「仙台?あのな、素敵で格好いい殿方を沢山紹介してくれ!!」
景麒「・・・・は?」
陽子「そして逆ハーレムをよーし景王がんばって造っちゃうぞ!・・・・って
キャー何するんだ景麒!どこでそういった知識を・・・あ!?浩瀚助け・・えーーー?
あんそこは、じゃなく景麒!・・・延王??やめろやめろもういいからやーめーろーよ

逆ハーレム完成。

ほんとすんません逃走。
705名無しさん@ピンキー:03/07/23 20:54 ID:8aUiGMUH
>>704
ぎゃははは・・・
706名無しさん@ピンキー:03/07/23 21:04 ID:RQEEjCe5
>704
フーン兄弟の顔が思い浮かんだ盛れってバカ?(;´・ω・`)
707名無しさん@ピンキー:03/07/23 21:14 ID:WjriEa+T
祥瓊を救うのは誰なのか気になりまつ
将軍キボン
708楽陽 マターリ風味4:03/07/23 21:33 ID:2jzXWy7e
「楽俊の部屋って思った通りだけど、きれいね」
 祥瓊が周りを見回して言う。そして手に取ったお茶を一口啜(すす)った。
 確かに彼女の言ったとおり、楽俊の部屋はきれいに片付けられていた。書物は分類されて棚に並べられ、
卓子(つくえ)には埃一つなく、機能的に整理されていた。
「まったく、あの人にも楽俊の爪の垢を煎じて飲ませたいわ」
 溜息をつくように、けれど少しも困った素振りを見せずに祥瓊がもらした。
「あのひと?」
「そう」
 お茶をまた一口啜る。
「部屋の汚くて、だらしのない熊さん」
 楽俊が狐につままれた様な顔する。ふふ、と祥瓊が笑った。
「とにかく、楽俊が元気そうで良かったわ」
「祥瓊も元気そうで何よりだ。陽子の所で女史をやってるって聞いたんだけどな、金波宮はどうだ?
上手くやれてるか?」
「何とかね。毎日本当に忙しいけど、充実しているように思うわ。やっぱり、目的があって、それを成し遂げ
るために働くのは悪くはないわ。少しずつだけど、陽子も前進している」
 そうか、と楽俊は目を細めた。祥瓊はちゃんと上手くやれているようだ。季節が一巡りするように、人は
少しずつ移ろっていく。この祥瓊という名の少女も少し変わったと楽俊は思う。目が生気に満ちている。出会
った頃はもっと沈んだ目をしていた気がするが、今はもう思い出せない。
 しばらく取り留めのない事を話していたが、ふと窓から見た空の色に祥瓊は一言声を漏らすと、「じゃあ、
私はこれでお暇するわね。楽俊、勉強がんばって」と言って、いそいそと寮を後にした。去り際に鳴賢のよう
に、にっと笑ったのが妙に気になった。残された二つの茶碗が薄く翳り、窓から見える空はもう夕暮れに近い
色を宿していた。
709名無しさん@ピンキー:03/07/23 23:32 ID:BKQ1x26S
襦裙は女物の衣装だろ…
710名無しさん@ピンキー:03/07/23 23:45 ID:2jzXWy7e
>709
うわ、スミマセン_| ̄|○
妙なミスしてましたね…
頭冷やすためにも、しばらくこのスレから離れるとします
711名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:17 ID:s7AQwGwD
>>710
お待ちなさいって。
そんな引くほどのミスじゃないから気に病まれるな。
個人的には話運びがローペースなのがちょっと気になるけど、
キャラのマターリがイイ感じなんで、続けてください。
只でさえ楽陽少ないんだ、ガンガレ
712名無しさん@ピンキー:03/07/24 01:15 ID:5sUdUIWb
>>684
カメレスな上に未確認だけど、
『図南の翼』で珠晶が大学に行きたいとか何とか言ってなかったっけ?
713名無しさん@ピンキー:03/07/24 08:19 ID:1UQpdhOI
>712
言ってたけど、その発言で珠晶はまわりに変わり者扱いされてたから、
女の子が進学することは稀なのかな、と。

ま、小説には大学の描写は少ないし、アニメのほうは作り手のイメージは
野郎ばかりの大学みたいなので、SS用に勝手に脳内設定作らしてもらおうかな(w
714名無しさん@ピンキー:03/07/24 12:15 ID:EGhdNtXC
大学じゃなくて上庠と思われ。
小学→序学→庠学→上庠→少学→大学

大学の女子寮というのもいいでつね
715名無しさん@ピンキー:03/07/24 14:11 ID:E7cc7928
710さん、楽陽大好きなんで待ってます!
716名無しさん@ピンキー:03/07/24 22:19 ID:bVAm3M5X
>>713
周りの人は、苦労して勉強しなくても金持ちなんだからいいじゃん、ていう反応。
勉強して上の学校でて官吏になるには男女関係ない。常世では役人の半分は女です。
717552:03/07/24 22:33 ID:q+3upCeF
陽子にバナナ食わせてはぁはぁしている麒麟三兄弟デキマツタ。
かなりアフォでお下品でおまけにエロなしです。
キャラもちょっと壊れています。
この手のやつが嫌いな人は読み飛ばして下さいね。
718552*アフォ麒麟三兄弟と陽子:03/07/24 22:41 ID:q+3upCeF
♪一番上は六太
 一番下は蒿里
 間に挟まれ景麒
 きりん三兄弟♪

豪と風が寒い雪国を駆ける。
ここは戴国。
数年前までは王と台輔が行方不明になり荒れていたが、今ではすっかり落ち着きを取り戻していた。
その白く閉ざされた王国に一頭の雌黄の毛並を持つ獣が降り立った。
719552*アフォ麒麟三兄弟と陽子 2:03/07/24 22:42 ID:q+3upCeF
「延台輔!こんな季節に遥々いらっしゃるなんて、どうしたのですか!?」
女官たちから麒麟がやって来たとの知らせを受け、鋼色の髪の少年が自国の掌客殿に入って来た。
そこには既に着物を纏った金の髪の少年が座っていた。
「よー、ち・・・・・・嵩里」
六太は一瞬、少年が子供だった頃の呼び名を呼んでしまいそうになって慌てて言い直した。
「実は蓬莱に行ってきたんだ。」
その言葉を聞いて嵩里がふと顔をこわばらせた。彼にとっては触れるには未だ辛い、懐かしい場所だ。
六太はそんな嵩里の事は気にせずに、何やらごそごそと袋の中を探っている。
「んだから、土産を持って来た。」
六太が差し出した物を見て嵩里は感嘆の声を漏らした。
「・・・・・これは・・・・バナナですね。」
ああ・・・・と六太は笑う。
「安売りしていたんだー。思わずいっぱい買っちゃったからお裾分けー。」
嵩里は金色に輝く果物を両手に受け止め、目蓋を閉じてその甘い芳香を胸に吸い込んだ。
「・・・・・・もしかして、中島さんにも届けるんですか?」
目を閉じたまま嵩里はあの赤毛の少女がバナナにかぶりついている所を思い浮かべる。
「おうよ、お前も行くか?」
六太は当然と言わんばかりにきっぱりと答えた。
その答えに嵩里は視線だけちらりと六太の方にやり、にんまりとした。
「凍らせた方がいいのでは?」
ふっと六太は笑みを漏らす。
「無論そのつもりで来た」
六太はそっとクーラーボックスを取り出した。
それを見た嵩里は、ふふ・・・・と気持ちの悪い笑みを浮かべた。
720552*アフォ麒麟三兄弟と陽子3:03/07/24 22:43 ID:q+3upCeF
数刻後、慶国金波宮。
全速力で翔けて来たせいだろうか。
二頭の獣は心持ちハァハァと息を切らせている。
その様子に嫌な予感を感じつつも、官たちは特に咎めずに彼等を王のいる内殿に通した。
「六太君!高里君も!」
慶国の主、今回のターゲットにされた陽子は二人をにこやかに迎えた。
「蓬莱でバナナを買って来たんだー。」
「中島さんの分は特別おいしそうなのを選びました。」
それを聞いて陽子は翡翠の瞳を一段と輝かした。
「うわぁ、嬉しい!私、小さい頃から大好きなんだ♪」
官に景麒を呼ぶように伝えると、陽子は天気がいいから外で食べようと二人を東屋へ案内した。
三人が席に着くと、お茶を盆にのせて景麒がやって来た。
「あれー?なんで景麒が女御の仕事をやってんの?」
延麒の問いに景麒は、はぁと溜息を漏らす。
どうやらついでと言われて押し付けられたようだ。
「官とうまくいっているようですね。」
「そう見える?」
泰麒の言葉に陽子はふっと微笑む。
石の卓子の周囲に和やかな空気が立ちこめてきた。
「はい陽子、バナナだー。」
六太はそう言うと、ごそごそとクーラーボックスからバナナを取り出し、陽子に渡した。
「ありがとう。」
そっか、凍らせていたから、息を切らせて走ってきたんだ、と陽子は一人合点して、早速皮をむいて食べはじめた。
721552*アフォ麒麟三兄弟と陽子4:03/07/24 22:44 ID:q+3upCeF
「ひゃー冷たい」
あまりの冷たさに陽子は目をきゅっとつぶった。
その手の中にある細長い果物に景麒が目を止めた。
「ずいぶん食べごたえがありそうなモノですね。」
バナナを頬張る陽子を見つめるその目は不思議な色をたたえている。
どうやら景麒はバナナを持ってきた真意を悟ったらしい。
「・・・・・・・・結構硬いネ。これ。」
陽子はバナナの先を口にくわえ、なんとか食べようともにょもにょと口を動かしている。
「解かしながら食べた方がいいぞ。」
嵩里は悟られないように足を組み替え六太の助言にさらに上乗せする。
「・・舐めると早く解けますよ」
陽子はその言葉に目を丸くして嵩里を見つめる。
気付かれたか・・・・・・三匹はぎくりと身を竦ませた。
しかし、その予想は外れた。
「そういう手は思い付かなかったな・・・・・・試してみる。」
陽子は素直に舌を出すとペロペロと舐めはじめた。
半分ほど皮の剥けたバナナに陽子はねっとりと舌を絡ませ、舐めまわす。
バナナの冷たさに唇はますます赤く、艶を増している。
「・・・・・ちょっと失礼します」
嵩里はそういうとおもむろに席を立った。
「私もちょっと・・・・・・」
続いて景麒が立ちあがった。
「じゃ俺も・・・・・・」
二人を追いかけるように六太も席を立ってしまった。
「・・・・・・おトイレ・・・・・かな??」
一人残された陽子は立ち去った三人組の背中を眺めながら、首を傾げた。
722552*アフォ麒麟三兄弟と陽子5:03/07/24 22:45 ID:q+3upCeF
三人は一つ二つと角を曲がり、陽子から十分離れた場所まで来た。
景麒を先頭にすっと普段使っていない部屋に入る。
ここなら声も届くまい。
三人が同時にそう思ったのか一斉に話しはじめた。
「イイですねー!あれは!」
嵩里は身悶えするようにぐっと拳を握りしめ、両手の親指をたてる。
「だろだろ!?」
その歓喜の声に今回の幹事六太が答える。
「こう・・・・・下にぐっと来ますね・・・・・・。」
景麒はぼうっとした目で床を見つめながらぼそぼそと感想を語る。
「ていうか、僕もう勃ってきちゃいましたよ!」
さすが若いだけあって嵩里はかなり欲情しているようだ。
「オイー、大丈夫か?陽子の前では逝くなよー」
六太は嵩里の肩をぺしぺしと叩く。
「そろそろ戻りませんか?」
少し収まってきた景麒は二人を促すように扉の方に向き直る。
「そーだな。・・・・・嵩里はイッパツ抜いてから来いよ。」
その言葉に嵩里はかなり戸惑ったが、うなずくと手を挙げて六太に質問した。
「・・・・・あのぉ、どこに出せば・・・・」
六太はオヤ?といった顔をした
「?・・・女怪を使えばいいだろ。」
至極当然と言い放った。
嵩里は困った顔をして、景麒の方を見る。
景麒は力強くウンと頷いている。
「それじゃ、俺たち先に戻るからー。」
そういうと六太はさっさと部屋から出た。
それを追いかけて部屋から出て、景麒は単刀直入に六太に問うた。
「・・・・・・延台輔、あなたはそんな事に女怪を使っているのですか?」
六太は、はぁと深めの溜息をついた。
「女王を持つお前には、分からねーだろーな・・・・・・・」
景麒は今聞いた事を少しだけ後悔した。
二人の間の重い沈黙を破ったのは嵩里の足音だった。
723552*アフォ麒麟三兄弟と陽子6:03/07/24 22:46 ID:q+3upCeF
三人は並んで陽子のいる露台に戻ってきた。
はた目にはいつもと変わらない三人だったが、その心の距離がちょっとだけ変わってしまった事に一体何人が気付いただろう。
陽子はまるで気が付かなかったようだ。
相変わらずのんきにバナナを食べている。
しかし、雄々しくそそり立ったバナナはもうその堅さを失いつつある。
陽子はその柔らかくなった切っ先から丁寧に食べてゆく。
ほぅと息を吐き、陽子は戻ってきた三人をしげしげと見つめる。
なんだか様子がおかしい・・・・・・三人とも顔が赤い。
御茶が熱すぎたのだろうか。
いや、御茶には全く手を付けていないようだ・・・・・。
おまけに自分の前では全く会話をしていない。
先ほど退席していた時に、何かあったのだろうか?
これは異常事態に違いない。
そして、何よりおかしいのは・・・・・・
「・・・・・バナナ食べないの?」
陽子の一声にようやく我に帰った三人組はもう食べたとか甘い物は好きでないとか口々に適当な理由を述べた。
「ふぅん・・・・・・」
陽子はもう舐める必要のなくなったバナナをぱくりと食べてしまった。
「ごちそうさま」
陽子はにっこりと未だどこか惚けた表情の六太と嵩里に微笑みかけた。
「コチラコソゴチソウサマデシタ・・・・・・・(はぁと)

  つづく
[次回予告]
おう!六太だー。
蓬莱は今頃は夏休みで皆うきうきなんだよなー。
俺も朱衡達を撒いて、どっか行こうかな?
次回は
1:蒿里ホットバナナを献上
2:立ってて立てない景麒
3:六太は盗撮カメラマン
の三本だ。
絶対、見てくれー。

・・・じゃんけんはしないぞー
725552:03/07/24 23:01 ID:q+3upCeF
すみません・・・・つまらないです。
妖魔に喰われて行ってキマツ
726名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:12 ID:v6kGYu8M
>>552 乙。
(´,_ゝ`)プッ…クスクスクス…と一人小笑いしてみたり。
たまにはこーゆーのも気楽でイイかもね〜。
ってオチはサザエさんかYO(w!
727名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:15 ID:JEyDNe40
>552 乙。
おもろかったよ。(w
728名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:32 ID:JDL9Ipnn
あかん…キャラの言葉遣いの一部がどうこう以外
めっちゃおかしかった。
サザエうけ。
729名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:40 ID:w1cRQRjR
>>552
乙です。三人三様の反応が面白くて笑っちゃいました。
次回予告にも期待してよいのでしょうか?
730名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:42 ID:TfxqiEh8
>>552
乙でしたー。

大笑いというよりはPC前でひっそりと含み笑いするネタですな(w
つづくとあるけど、次回予告通りのお話なのかそうでないのか・・・

ともあれいい感じに和んだんでまたつづきキボーン

団子3兄弟とサザエさんネタにワロタ・・・んでもって
何故か「おっすオラ悟空!」も思い出したよ。
それが自分でもよくわからんのでいっしょに妖魔に喰われに逝くか・・・
731552:03/07/25 00:02 ID:myXC34dw
皆さん反応が早いですね。
ケッコー嬉しいです。
>726
そう言っていただけるとありがたいです。
ハードなエロの中で浮くカナーと思っていたんで。
>727
ありがとうございます。
>728
言葉使いにはそれなりに注意しているんですけど、
妄想が入ると、どうしても変化しちゃって・・・・・
ムズイでつ〜
>729>730
一応、予告通りの続きはあるんですけど、強輪姦モノに発展してしまうので・・・
ほのぼのムードのままで終わらせようと思っています。
もし気になるのでしたら、(明日から出奔してしまうので)今日中に要請して下さい。
あらすじだけ上げまつ。
732名無しさん@ピンキー:03/07/25 00:45 ID:EQq3x5g4
>強輪姦モノ
…見たいでつ
733名無しさん@ピンキー:03/07/25 00:47 ID:dvh0q+9z
>731
ぜひ!
734名無しさん@ピンキー:03/07/25 01:28 ID:13TDzGDP
>>552
ワロタ 上手いなー。座布団たくさんあげたいでつ

強輪姦キボン
735名無しさん@ピンキー:03/07/25 02:58 ID:megZjJTs
>>552
こういう和み系(と言っちまっていいのか? オイ)もありなのが
このスレのいいところだよね〜〜
楽しませてもらいますた。
六太がじゃんけんしないのは蹄だから?


ところで廉王×廉麟を書いてるんだけど、
この調子だと完成させずに終わっちゃいそうだから
一度宣伝しておいて自分を追いつめてみるテスト。
廉麟がずいぶんなことになってて、これでいいのかお悩み中だったりして、
完成まではまだ遠い・・・。
736552:03/07/25 07:44 ID:myXC34dw
口が冷たくなったと陽子は景麒に熱い茶を所望する。
しかし、景麒は立っているので立てないと言う禅問答の如き状態にあった。
それを見抜いた六太が自分が暖める、とちゃっかり陽子とディープキスをぶちかました。
目の前で出し抜かれた景麒と蒿里は影でこっそり六太を絞めようとする。
しかし、六太は逆に二人に次はお前らの番だと挑発。
哀れ陽子は口を蒿里に下を景麒に塞がれてしまい、六太に写真を撮られてしまいますた。

とまぁこんな感じの流れでつ。
他にも玄英宮に暗室(現像ルーム)あったりしていろいろあやしい所てんこ盛りでつ。

>735
(メール欄)
全然面白くない理由ですみません。
廉王×廉麟がんばってくださいね。
>734
やったー、これで十枚たまりました!
そりではハワイ・・・・ではなくコンロン山脈に逝ってきまつ(マジで)
737名無しさん@ピンキー:03/07/25 11:20 ID:WhbYsLPC
腐女子の溜まり場発見(´,_ゝ`)
738名無しさん@ピンキー:03/07/25 11:36 ID:7eMiJnJ7
>>552
笑いますた(w
でもって強輪姦モノ切にキボーン。

余談ですが、出奔先ってコンロン山脈なのでつか?


>>735
廉王×廉麟頑張ってクダサレー
首をキリンにしてお待ちしておりまつ。
739名無しさん@ピンキー:03/07/25 12:20 ID:EB8hfmV1
>>552
ワロタ
なんつーか思いだすたびに ふっ って感じで笑えるネタで個人的にかなり好き。
今までの職人さんとは違った作風で新鮮でつ。
またの投下をお待ちしておりまつ。
740名無しさん@ピンキー:03/07/25 12:25 ID:C5SlwcH2
>>552
バナナって言えばさ

はたして股間のバナナは、先生おやつに入るんでありましょうか

ッつうのを思い出しちゃったぞ。
741名無しさん@ピンキー:03/07/25 13:21 ID:iMnV0cxV
>>735
廉王×廉麟 激しく待ってます〜!
もう、廉主従大好き!!
742名無しさん@ピンキー:03/07/25 14:33 ID:PZxitkan
凍ったバナナって簡単には皮が剥けないんだよな。
贅沢言うなら

「んっ・・・皮が・・・なかなか剥けない・・・こうしていれば剥けるかな?」
そう言って陽子はバナナを手で擦ったり口に含んだりする。
「うん、これでようやく皮が剥けるな♪」
陽子はそっと皮を剥いて嬉しそうにそれを口にする。

と、いうような記述があっても嬉しかったかなーなんて(w
743名無しさん@ピンキー:03/07/25 14:57 ID:bf2p0dXl
廉王×麒麟状態の廉麟きぼんぬ
744名無しさん@ピンキー:03/07/25 16:18 ID:7eMiJnJ7
>>552

>立っているので立てないと言う禅問答の如き状態
烈 し く ワ ラ タ (w


やはり続きをキボンヌ。
745あぼーん:あぼーん
あぼーん
746703:03/07/25 22:45 ID:yQGUZ2Wu
>>707
よく考えたら祥瓊タンをあんな酷い目に遭わせるなんて私氏にます
というわけで続きなしです。ごめんなさい。さようなら
747名無しさん@ピンキー:03/07/25 23:48 ID:megZjJTs
>>746
救い出しもせずに放置でつか・・・
748名無しさん@ピンキー:03/07/26 00:42 ID:KY8OSsvM
落陽書きさんカムバック!ティーバック!
749名無しさん@ピンキー:03/07/26 01:48 ID:pkesR5e8
凍らせて硬くなったバナーナを挿入・・・とか考えてたよ。
750名無しさん@ピンキー:03/07/26 02:36 ID:NTMTNdn6
>>749
見たい!
751名無しさん@ピンキー:03/07/26 07:20 ID:sfC9HyBs
楽陽、サイト回りしてると需要は多そうなんだけど、書き手が少ないんだよな……(´・ω・`)
752名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:01 ID:nUmUZEfS
>741
自分も廉大好きです!万年新婚夫婦万歳!でもエロを盛り込んだssは三冊目の発情期でしかお目にかかったことが無い。735さん楽しみにしてます!
十二ある国の中で最も東に位置する女王の国。
その王宮の一角、園林の奥にひっそりと形作られた岩場の片隅に、三つの影が蠢いていた。
ほこほこと湧き上がる白い湯煙に霞んで見える真紅、紺青、漆黒の髪色。うら若き三人の娘達が湯に浸かって談笑している。
「金波宮に露天風呂があったなんて知らなかったわ」
ちゃぷ、と鈴が薄く白濁する湯を掬って言った。その正面に位置する陽子が軽く微笑みながら答える。
「うん。わたしも最近知ったんだ。だけど、一人で入るのも何だか味気ないな、と思って」
「…でも、誰かと一緒に御風呂って何だか恥ずかしいものね」
祥瓊がこっそりと呟いた。
「まあね。でも、偶にはいいだろう」
陽子の言葉に、そうね、と祥瓊は答え、持参したぬか袋で軽く頬を擦った。
胸元まで湯に浸かっていると、それだけでやや高めの御湯が芯から身体を温めてくれる。しっとりとした蒸気に蒸され、三人の顔は綺麗な薔薇色に色付いていた。
「はぁ〜、いい気分だなァ…」
政務疲れのコリを解すように伸びをしながら陽子が呟く。その拍子に、肢体を覆っていた綿布が緩んで外れ、湯の中に沈んだ。ズレた覆いの下から、柔らかそうなふくらみが零れる。
「あっ…」
陽子は『あ』に濁点のついた声を漏らし、慌てて布を拾い上げた。
あくせくと身体を包み直し、気拙げに友人らに目を向けると、鈴は微妙そうに、祥瓊は怪しい笑みを浮かべて陽子を見ている。
「ふ〜ん。陽子って意外とイイ身体してるじゃない」
「み、妙な事言うなっ!」
「あら、感じたことを率直に言ったまでよ?細すぎず、然りとて太いわけでもなく。均等が取れてて綺麗じゃない。…ま、ちょっと凹凸が寂しいようだけど」
「…別に、祥瓊みたいな女性体形じゃなくても苦労してない」
陽子はフテ気味に呟き、湯の中に軽く沈んでブクブク泡を立てた。
二人の遣り取りを遠くから眺めるような目をして鈴が、「…いいわねえ、祥瓊は。主張するような胸があって…」と言った。対面では祥瓊がぱちくりと目を見開いている。湿った蒼い髪から水滴が零れて頬の上に流れた。
754三人娘 湯煙事情:03/07/26 16:00 ID:ohllRqBh
鈴は、はぁ〜と軽く溜め息を吐き、半独り言の様相でもにょもにょ呟いていた。
「肌もきめ細やかで真珠のツヤがあるし。胸なんか意外と大きくて形もいいし。まるで上等の桃みたいでウラヤマシイわ。せめてあたしも、…こう、もうちょっとだけあってもいいと思うのよね…」
そう言って空しそうに自分の身体に視線を流した。
「いいじゃない。その控え目加減が鈴らしくて」
「そうだ。別に気にすることじゃないと思うぞ?…それに、それはそれで『そっち系』の人にもてはやされる事だろう」
祥瓊のフォローを受けて、陽子は真面目顔で鈴に詰め寄る。鈴は口を窄ませ、陽子を軽くジト目で睨んだ。
「何よ、『そっち系』って…」
「いや、それは、なあ…だから、『そっち系』だってば…」
「ちょっと?遠回しに馬鹿にしてない?!」
「そ、そんな事ないよ…」
言えば言うほどドツボに嵌る陽子の失言に鈴は、ぷうっと頬を膨らませる。
祥瓊はクスクス忍び笑い、「…そんなに大きくしたいなら手伝ってあげようか?」と言った。
「え?」
言葉の意図が掴めず鈴がポカンとしていると、祥瓊はススイ、と湯の中を泳いで鈴に近付いてきた。
「??…てつだうって?どうするのよ?」
「自然に勝てないのなら実力行使!――陽子!鈴を抑えて!!」
「…え?ああ、はいはい」
陽子は一瞬、祥瓊の号令に虚を突かれるも、すぐさま鈴の後ろに回り、脇から両腕を持ち上げて羽交い絞めた。
「ちょ、ちょっと…?!何する気??!」
身体を固定された鈴が不安げな声を上げる。前から後ろから、悪戯を思いついた子供のような友人の顔が迫ってきた。
「ふふふ、身体って言うのはね、刺激を与えれば成長するものなの♪」
言い切るや否や、祥瓊は綿布で隠された鈴の乳房に手を伸ばした。
「きゃ?!やだっ!祥瓊ってば!!ドコ触ってんのよ!!よ、陽子も離して」
それは出来ないな、と陽子は含み笑いで鈴を抑え付ける。
「これは『御手伝い』。鈴の胸が大きくなりますよ〜にってね」
陽子と祥瓊が目配せてにんまりと笑い合う。祥瓊の白い手の平が少し手に余る鈴の両の膨らみをふにゃふにゃ揉みしだいた。
「ぁあん、ちょっとぉ!や、やめてったら!やだやだ、もう、いやぁぁーーーん!!」
戯れに弄ばれた哀れましい鈴の悲鳴が湯煙に霧散する。
絶叫が木霊するのとほぼ同時に、けたたましく茂みを掻き分ける音が響き渡った。
派手な音を立てながら、周囲に巡る木陰から三つの影が水場に向かって倒れ込んでくる。東、西、南、と三方から傾れ入ってきた塊に、少女達が三者三様の声を上げた。
「景麒!!」
「桓たい!!」
「虎嘯!!」
小枝を押し潰してスッ転んだ男達が決まり悪そうに顔を上げる。
「そ、その、…物陰から声がしたので、様子を見にきただけで、べ、別に湯浴みを覗くつもりでは」
と桓たいが体勢を立て直しながら言い訳をする。その斜向かいでも、虎嘯が「いや、これは巡回の一環で、決してやましい気持ちがあったわけじゃ…」と同じような事を呟いている。
「わ、わ、わわわたしは、主上の御身を案じてですね、あの、その…」
景麒は上手い言い訳が思い浮かばず、支離滅裂な言葉を吐き散らしながら一人でわたわたしている。
『やかましーーーーっ!!!』
擁護弁論を遮って、三人娘は怒号を上げた。
『いーから、さっさと引っ込まんかーーーーーッッ!!!!!』
少女達は手近にあった物を引っ掴み、叫ぶと同時に各々男達に向かって放り投げた。
湯煙の中を、ぬか袋と手桶と軽石が飛び交う。
カッコ――――…ンと小気味の良い音が岩場に炸裂した。

「ふっ……」
園林を見渡せる高台から一部始終を見ていた浩瀚は、うっすらと口元だけで笑い、遠視に使っていた望遠鏡を取り下げた。円筒の硝子の中に、阿鼻叫喚の様相が残って踊っている。
「易々と見付かるなど。誰も彼も、まだまだですねぇ…」
浩瀚は望遠鏡を縮めて袂に隠すと、遠くから聞こえる黄色い声に耳を澄ませながら、悠々とした足取りで高台から立ち去っていった。
756ほんとすみません:03/07/26 16:03 ID:ohllRqBh
すいませんすいませんすいませんすいません。
車裂きに遭う前に出奔!!
757名無しさん@ピンキー:03/07/26 16:14 ID:22GysllL
>>756
グッジョブ!
758名無しさん@ピンキー:03/07/26 16:14 ID:lu+SE1of
ワロタw
浩瀚サマ(・∀・)イイ!
759名無しさん@ピンキー:03/07/26 17:28 ID:ISSkN+Eg
>>753-756

金波宮の面々によるお色気ギャグ(・∀・)イイ
760名無しさん@ピンキー:03/07/26 17:29 ID:6bwReClr
>756
ワロタw
男どもの賛歌…B面を見てみたい。
761名無しさん@ピンキー:03/07/26 17:48 ID:vdHL62MD
ワロタ 浩瀚最高でつ
762あぼーん:あぼーん
あぼーん
763名無しさん@ピンキー:03/07/26 20:30 ID:bMc0rFhi
>>756
ワロタ
最近ほんのりエチ系のギャグが多くて嬉しいなあ。
かなり好きなんだよこういうノリ(w
764名無しさん@ピンキー:03/07/26 20:33 ID:w6mzmYrh
>>746
続き、けっこう楽しみにしてたんだけどな。
もうちっと改行を読みやすくしてくれたらもっとエカッタ。
めげずに新作をガンガッテくれい。
765名無しさん@ピンキー:03/07/26 22:19 ID:aX8C4xpA
★無修正・新作がどこよりも早い・可愛い女の娘の卑猥画像がいっぱい★
http://adult.csx.jp/~kouryakuero/
766あぼーん:あぼーん
あぼーん
767名無しさん@ピンキー:03/07/26 22:59 ID:bMc0rFhi
>>764
広告がウザイからageるなっ!
768756:03/07/27 01:17 ID:LLkvHDlm
>>757-763
寛大なお言葉ありやとです。
馬鹿すぎて怒られるかなーと思っていたので、『ワロタ』の御感想、正直とてもウレシイです。
>>760タンの「三人娘 湯煙事情・B面〜男達の賛歌〜」はネタ的にないことはないので、
時間があったら形にしてみたいとおもいまつ。
(でもやっぱりこんな感じ)
御賞味アリガトウございましたm(_ _)mペコリー
769珠晶自慰1:03/07/27 02:57 ID:Q1hO+bYL
あまり人が居ないにうちにコソーリ投下していきまつ。
エロいんだかエロくないんだか。
貼り付け終わったら虚海の果てまで逃げます……。

-------------------------------------------

「全く、どう責任取ってくれるのよ!」

 珠晶はイライラと吐き捨てて、褥の上をゴロゴロと転がった。
 怒りで発散しようとしても、躰の内に篭った熱は消えそうに無い。

 ――寝れないじゃない……。「あれ」をしないと……。

 悔しそうに唇を噛む。
 だが、そんなことでこの悶々とした躰は収まるわけはなかった。
 珠晶は何かに引き寄せられるように自分の胸に手を遣った。
 紗で仕立てられた薄い夜着の上から、かすかに膨らんだ胸を柔らかく揉む。あの男がいつもそうするように。
 じわじわと「あの時」と同じような感覚がしてくる。
 さらりとした夜着が敏感になり始めた肌に触れて、くすぐったいような焦れた感覚がしていた。
 んっ、と鼻に掛かった声を上げて、珠晶は自らのもたらす快感に耽溺していった。

 ――あの男が悪いのよ……。あたしをこんなふうにしちゃったから……。

 もどかしくなって、珠晶は一気に夜着をはだけさせると、直に愛撫を始めた。すでに固く張り詰めた胸の頂きを摘むと、そのたびに腰の奥が疼く。
 右の手でそれを繰り返しながら、左手は露わになった肌の上を滑った。
 ぞくぞくと肌が粟立ち、さらに熱を帯びた。
770珠晶自慰2:03/07/27 02:59 ID:Q1hO+bYL
『綺麗だよ、珠晶』

 何時だったか、あの男がこんな風に愛撫している時に囁いた言葉が珠晶の耳の奥に響いた。

「あんっ……」

 これはあの男の手ではないけれど。でも確かに同じ快感だった。
 珠晶の手は、あの男がそうするのと同じように動いていた。
 時折形が変わるほどきつく揉みしだき、または肌に触れるか触れないかのところで指を這わせた。

「あぁ……」

 もっと欲しい。
 躰はそう言っている。

 ――あたしが欲しいときに、側にいないのが悪いのよ!

 朦朧としてきた意識の底で、珠晶は言い訳めいたことを思っていた。そんな言い訳がないと自慰をすることを正当化できないのだ。
 珠晶は身体を起こすと纏っているものをすべて脱ぎ捨てた。
 露わになった白い肌を一撫でして、衝立に凭れると薄い茂みの奥に手を伸ばした。
 くちゅ。
 淫靡な音を立てて、そこは珠晶の小さな指を迎え入れた。

「はぁん……」

 最初は躊躇いがちに動かす指。
771珠晶自慰3:03/07/27 03:00 ID:Q1hO+bYL
『もうこんなに濡れてる』

 からかうような口調にはいつも悔しくなる。
 だけどもっと濡れてくるような気がするのはどうしてだろう?
 くちゃくちゃと、溢れた蜜が珠晶の指に絡みつく。
 あの男ほど、大きくもなければ技巧もない。
 けれど、目を閉じれば耳元で囁く声がする。

『気持ち良いかい、珠晶?』

 あの男の指だと思えば、ますます快感は高まって。
 その指はさらに激しく秘所を掻き回す。

「……あぁん……」

『……良い声だね』

 誰に聞かせるわけでもない甘い吐息が漏れた。
 何時の間にこんな声が出るようになったんだろう。

 ――それもこれもあの男のせいよ。

 何もかも、初めから。
 絡められた舌の心地良さも。
 愛撫する手の優しさも。
 痛みの奥にある快感も。
 躰が溶けるような絶頂も。
 そのすべてを珠晶の躰に刻み込んだあの男のせいだった。
772珠晶自慰4:03/07/27 03:01 ID:Q1hO+bYL
「あっ、あ、あ、あん……」

 空いた方の指で、固く立ち上がった肉芽を撫でる。溢れた蜜を絡めてねっとりと。
 腰の方までびりびりとした刺激が立ち上ってくる。

「あっ、はっ……もっと、もっとぉ……」

『可愛らしいおねだりには敵わないなぁ……』

 珠晶は手を止めるとうつ伏せになり、愛らしいお尻をぐいっと天井にむかって突き上げた。
 ぐっと深く指を差し入れる。
 こんな指じゃ足りない。
 でも、止まらない。
 指を鉤状に曲げ、狂おしいまでの快感をもたらす場所を刺激した。

「ああっ……!」

 知らず知らずのうちに腰が揺れる。
 溢れた蜜は、つつっと太腿を伝わって滴り落ちた。

『可愛いね、君は……』

 熱っぽく囁く男の声が心地良い。
 飄々としたあの男をそうさせているのが自分なのだと思うと、誇らしくも嬉しい気持ちだった。
 さらに躰が熱くなる。
 腰の辺りに灯った火が全身に回って、そして躰全体が弾ける瞬間がやってくる。

「あ、あ、ああああぁん!」

『珠晶、イっても良いよ?』
773珠晶自慰5:03/07/27 03:02 ID:Q1hO+bYL
 こんな時まで、あの男の言葉は意地悪で。余裕げで。
 にっこり笑ってそう言うのだ。

 ――一緒にイきたいのに。ああ、でももう我慢できない!

「ああ、ダメ!イっちゃう……!」

 乳首が痛いほど張り詰めて、細い指が締め付けられた。
 身体全体を柔らかい褥に投げ出す。

「ああっ、利広ぉ……」

 珠晶は愛しい男の名を呟いて果てた。
 荒い息を吐いて、気だるい余韻に浸る。
 耳の奥には、利広の乱れた息遣いが聴こえてくるような気がしていた。
 頭がぼんやりとして、目の前にちらちらと星が散っているのが見えた。
 本物の星は見えるかしらと、珠晶は大きく開いた天窓に目を遣る。

「!」

 ……そこには、先ほどまで脳裏で珠晶を犯していた男が呆然とこちらを見ていたのだった……。


<了>
774名無しさん@ピンキー:03/07/27 03:13 ID:BGmQARRt
>769
グッジョブ!!

悶え珠晶イイ!!
続きはないでつか!?禿しくキボンヌ!!!

利広と・・・ハァハァ

775名無しさん@ピンキー:03/07/27 03:23 ID:bEK3V91t
珠晶のひとりエチ、良!
利広×珠晶、待ってたー!
続きをお願いしまつ
776598:03/07/27 03:40 ID:qb/uIuqs
>>601-605
「六太くん!良かった、いそがしそうだから帰る前に会えないかと思ったー」
嬉しそうに駆け寄ってくる少女を見ると心が疼く。
触れたいけれど触れることを許されない少女。

―そんな顔をされたら帰るな、と言ってしまいそうだ

「六太くん、どうしたの?」
「あ、いや。気をつけて帰れよ、ムリすんなよ」
想いがバレないように努めて明るい笑顔を見せると陽子が安心したように微笑む。

―だからそんな顔しないでくれってば・・・


と、いきなり視界がふさがれた。
一瞬自分がどうなったのか分からず声をあげる事も忘れて呆ける。
やわらかい感覚と自分の好きな香でどうやら陽子が自分を抱きしめているのだと気付いてうろた

えた。
「陽子!?お前何してんだ、急に!離せってば、ばかっ」
「だって何か六太くん寂しそうな顔してるからー」
「オレは子供じゃないんだからこんな事されても困るっての」
そうだね、と笑う陽子から離れると背中を向ける。
「とにかく!気をつけて早く帰れよ、オレ仕事あるからもう行くな。」
真っ赤になった顔を見られないように、そのまま言葉を聞かずに走り去る。
777598:03/07/27 03:41 ID:qb/uIuqs
それからしばらく後。

「はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」

ぱさり。
──── 間 ─────

ぱさり。
「・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
先ほどから同じ頁をパタパタとめくりながらため息をつく六太。

「鬱陶しいぞ六太。悩み事か?」
「え?あぁちょっとぼんやりしてた、なんでもないよ」
そう言いつつ心ここに有らずという風情の六太。
それをじっと見ると延王はニヤリ。と笑い六太を傍に呼びつける。


「六太。主命だ。」
「はぁ?何だよ藪から棒に」
「陽子が来てから変な気がする。しばらく慶国に厄介になって悩みを解消してこい。
 いいな、確実に後腐れ無いようにちゃんと悩みを解消してくるんだぞ。それまでは帰って来な

くていいからな?」
「なっ・それじゃ慶国に迷惑がかかるだろうが!何考えてる、尚隆!」
「主命だぞ。従えないワケはないだろう?延台輔殿?何、適当にあっちには先に伝えておこうお

前は早く準備しておくようにな」

にやにやと笑う主に何も言えず混乱する頭のまま六太は自室に下がるのであった。
778598:03/07/27 03:43 ID:qb/uIuqs
またキリ番の時に貼っちゃった(;´Д`)
筆が進まないので追い込ませるために貼っていきます・・・
>>769さん
珠晶かわいくて(・∀・)イイ!
この後がないか気になります・・・
779名無しさん@ピンキー:03/07/27 12:37 ID:bEK3V91t
あとくされのないように悩みを解決!

激しい六陽を期待期待期待!!!
780SS保管庫の素人”管理”人:03/07/27 18:34 ID:yrq8W6YK
http://www5f.biglobe.ne.jp/~database/library.html
エロパロ板に投稿されたSSを収蔵する保管庫を作っている者です。
こちらのSS書庫へのリンクを貼りたいのですが、宜しいでしょうか?

ところで、>1のリンクからSS書庫に行ったのですが、
まず”at First”を読んでから”index”に進むとまた”at First”に入ってしまい、ループしてしまうのですが、どうなってるのでしょう?
781名無しさん@ピンキー:03/07/27 18:45 ID:TyX3V0I7
ここ
782名無しさん@ピンキー:03/07/27 19:36 ID:BMqz/lv1
>>780
貼って良いかどうかは私にはわからないけど
とりあえずループするのは at First を良く読んでないからですよ。
丁寧に読めばきちんと書庫へは入れます。
783名無しさん@ピンキー:03/07/27 19:42 ID:K582nbJ/
>780@SS保管庫管理人様
下のindexはダミーですよ。at firstを熟読すれば入り口は自ずから分かります。

これはあくまでも私個人の推測ですが、
十二国の版元(講○社)が一時、「講○社作品のファンサイト全面禁止」ともとれるような
内容のガイドラインを出していた事もあって、このようなチェック体制を敷いているのではと思います。
(エロを含むとなると、版元の動向には更に気を遣わざるを得ませんし…)

リンクについて明記していない以上、そっとしておいた方がいいのではないでしょうか?
あと余談ながら、そちらのサイトのソースを見せて頂いたところ
特にサーチエンジン対策はされていないようですが、
エロ禁止鯖で版権エロパロをされている以上、検索避けタグは入れておいた方がいいと思いますよ。
784SS保管庫の素人”管理”人:03/07/27 20:11 ID:yrq8W6YK
>>783
入口は発見できました。
ありがとうございます。
そして、そちらの事情もわかりましたので、リンクは止めておきます。

あと、当方のサイトを見て頂ければわかると思いますが、完全無欠のHP初心者なのでタグの知識はほとんどありません。
検索避けタグというものについて教えていただけないでしょうか。
785名無しさん@ピンキー:03/07/27 20:25 ID:K582nbJ/
>784
ttp://blue.ribbon.to/~kanri801/main.html
の「ロボット避け」のところをご覧下さい。
(801サイトが対象としているページですが、参考になるかと思います)
786SS保管庫の素人”管理”人:03/07/27 20:26 ID:yrq8W6YK
>>785
教えて教えてな質問に即レスありがとうございます。
さっそく行って勉強してきます。
787名無しさん@ピンキー:03/07/28 02:52 ID:ma94mbYg
ここに書くことじゃないけど、アニメのオフィシャルサイトのキャラの熊さんが…
今後このスレで熊さん出てくる度に脳裏にあの顔が浮かぶのか、ちょっと線細すぎ。
788名無しさん@ピンキー:03/07/28 09:57 ID:nvKZWnwj
何回も読んだが書庫のへの入り口がさっぱりわからん・・
もう一度トライしてきまっす
789名無しさん@ピンキー:03/07/28 10:23 ID:IFXuNted
……どうしてもわかんなかったらソース見て、<a href>タグを探しなされ。
790名無しさん@ピンキー:03/07/28 10:24 ID:ka609kp8
>>788
>>780-787の間に重大なヒントが…
>>780の人もここのヒントで発見してるんだし、頑張れ!
791あぼーん:あぼーん
あぼーん
792780:03/07/28 13:25 ID:WUghuc8B
ありがとう、見つかりました!
と同時に自分の頭の悪さっぷりに落胆・・・。



| ̄|○ ナンデワカラナカッタンダオレ
793あぼーん:あぼーん
あぼーん
794名無しさん@ピンキー:03/07/28 14:25 ID:MQMRcFUm
ところで、書庫の管理人さんにメールは送れないんでしょうか。
掲載されてる小説で修正したいところがあるのですが・・。
795名無しさん@ピンキー:03/07/28 15:20 ID:Sk0NNNwG
>794
うーんと…。
こういう書庫の管理人さんは、その性質上アド晒すと色々大変だと思うんでつ。
それが捨てアドみたいのでも。
むしろ794さんが捨てアド取ってここに出して、自分からコンタクトしてみれば?
その場合も、必ずしも修正桶とも限んないけど。

ぶっちゃけ皆が皆修正言い出したら、管理人さんも大変だと思うよ。
好意でやってくれてることなんだし。
796794:03/07/28 15:39 ID:cTd2M/XM
>>795
そですね。了解
797名無しさん@ピンキー:03/07/28 15:50 ID:tdgsnw7W
>>794
管理人さんが今でもこのスレを見てるなら、この場で修正お願いしますと発言しておけば何某かの反応があるでしょうから、管理人さんの返事待ちでは?
仮に管理人さんが修正を受けてくれるなら、メールを使わなくてもやり方は色々ありますしね。
例えば、時間を打ち合わせておいて何処かのアップローダーに修正版をUPして、管理人さんにDLしてもらったら即削除とか。
798703:03/07/28 16:04 ID:nwWDCf6S
あの〜

今更ですが、一応、完結編の続き考えました。エロなしだろうし、かなりべたつく(レズで)でしょうけど
それでもいいですか?みなさんのお目汚しになるかもしれませんけど。それが心配。。

>>747さま
>>767さま
799703:03/07/28 16:05 ID:nwWDCf6S
訂正

>>764さま
800名無しさん@ピンキー:03/07/28 17:06 ID:yc+uZjzm
>>798
漏れは747さん・764さんではないが、注意書きつければOKなのでは?
好き嫌いは分かれるだろうが、漏れは平気だしチョト続き気になる
801名無しさん@ピンキー:03/07/28 18:43 ID:z/ggF5tD
うむむ
802名無しさん@ピンキー:03/07/28 19:30 ID:yvBE2l85
>703
せっかく完結してるならそこまで投下した方がいいぽ。
800さんのいうとおり、注意書き書いておけばオケと思われ。
803764:03/07/28 19:50 ID:N6hVQ5kh
>>798
心配しなくていいよー。ガンガンやってくれい。ワクワク
804名無しさん@ピンキー:03/07/28 20:36 ID:sf2tyo7H
早く読みたい!
805735(183):03/07/28 21:26 ID:UZHR30Ie
ちょっと教えて頂きたいんですけど、
廉王は昇山したのか、廉麟が探しに行ったとかの記述って何処かにありましたっけ?
今書いている話に直接関係はないと思うんですが、
裏をとっておきたいので、ご存じの方がいらっしゃいましたら、宜しくお願いします。
806名無しさん@ピンキー:03/07/28 21:56 ID:s6EwhduG
>>805
原作には記述はない。
アニメ脚本集に、廉麟が廉王を探しに行くのに女仙が付き従った、という
こぼれ話がでている (あくまで作者の書き損じのひとつとして。オフィシャル設定ではない)。
807735(183):03/07/28 22:59 ID:UZHR30Ie
>>806さん
ありがとうございます。
そっかぁ、アニメ脚本集!
(余談だけど、あの脚本(脚色)は良くできていると思う)
廉王は自ら昇山するタイプとは思えなかったので、
書き損じでも小野主上が「廉麟が探しに行った」という設定を考えていたと
わかって、ほっとしました。
808名無しさん@ピンキー:03/07/30 01:59 ID:6IttTv83
丸一日書きこみが無いとは…。珍しいですね
809名無しさん@ピンキー:03/07/30 06:12 ID:X0ygV4KA
疲れたんでしょ
810名無しさん@ピンキー:03/07/30 10:59 ID:Oz2OxRqI
今までラッシュだったから一休みでわ??

皆今日は主上の新刊に釘付けかモナー
811名無しさん@ピンキー:03/07/30 11:44 ID:PD5rk5W+
えっ!?出たんですか?
812名無しさん@ピンキー:03/07/30 11:49 ID:PD5rk5W+
あ、『くらのかみ』か。失念してた。
813名無しさん@ピンキー:03/07/30 15:05 ID:5+8Rf9FD
「くらのかみ」は8月初旬に出るんじゃなかった?
814名無しさん@ピンキー:03/07/30 15:16 ID:mX9iUwOC
ごめん、明日発売だったね。
815名無しさん@ピンキー:03/07/30 17:02 ID:fbPWHWXx
本屋行っちゃったよ・・・
816183:03/08/01 00:02 ID:TPmiA/+K
漣国主従の話。
どうにかめどがついたので投下します。
またまた長くて、またまた(つづく)をしますが、
どんなに推敲しても、うpした途端に誤字脱字や間違いに気がつくので
確認しながら小出しにしないと、鬱になってしまうのでつ。
どうぞよろしくおつきあい下さい。
817漣麟×漣王 1:03/08/01 00:03 ID:TPmiA/+K
慶国の首都、尭天。
そこに聳える凌雲山の上、雲海に浮かんだ王城では、ひとつの出来事が結末に向かおうとしていた。
泰麒帰還。
金波宮に収容された黒麒の無事な姿を見届けた廉麟は、切れ目のない緊張から急に解放されて、自分が喩えようのないほどに疲労を溜めていることに初めて気がついた。
蓬莱との隧道を作る呉剛環蛇の出番がなくなった今、もうここでの役目は終わった。
金波宮ではとても良くして下さるけれど、自分の場所ではない。
しかも今回協力しあった他の麒麟たちがそれぞれの主と共にいるのに、廉麟は一人だった。
廉王が同行できなかったのは、国の事情だから仕方のないことだとは解っているけれど、こんなに長く主(あるじ)から離れていたことはなかった。
あの方のことだから、私がいない間にご自分の房室に農具を持ち込んで手入れをしているに違いない、爪の泥を落とさずにご飯を召し上がっていたりしたら・・・。
一旦考えがそちらに向かうともう矢も盾も堪らず、廉麟は泰麒の意識が戻るのを待たずに帰国することを決めた。

慶と漣との間は旅程十日余り。
転変して気脈に乗ればすぐだからと言う廉麟に、景王と景麒は敢えて騎獣の旅を勧めた。
傍目からは一人旅も危うく思えるほどに廉麟は疲れ果てて見え、随従をつけることも無理矢理承知させたのだった。
陸路で才の港町まで移動したのちに、船に乗り、一昼夜をかけて海を渡る。
そして、あと一日で首都・重嶺に着くというところまで来た最後の舎館。既に主の王気が感じ取れそうな気さえするその町まで来て、廉麟はもう我慢ができなかった。
慶からはるばる付き添ってくれた随従に非礼を詫びると、あとから城に来てくれと言い残し、転変して一気に重嶺山へと戻ったのだった。
818漣麟×漣王 2:03/08/01 00:04 ID:TPmiA/+K
雨潦宮(うろうきゅう)・北宮の園林(ていえん)。
月が明々と照らすそこには誰もいない。
当然だ。もともとが使われていない後宮の園林を主(あるじ)が畑にしてしまった場所だった。それでなくともこんな真夜中に人がいるはずはない。
雌黄の毛並みの神獣は、胸一杯にかぐわしい空気を吸い込む。
禁門を通ることなく、直接に戻ってきたのがこの場所。
主の「仕事」のお陰で、この北宮の園林は、国中のどこよりも香りかぐわしく手入れの行き届いた果樹の類が育っている。
菜園の整った畝には、収穫期を迎えた野菜が実を太らせている。
幾何学模様に仕切られた池の静かな水面は月光を捕らえて白く光り、池の端(はた)にある四阿の影がくっきりと映っている。
帰ってきた。我が家に・・・。ここは廉麟にとって、城内のどこよりも大好きな懐かしい場所だ。
何か変わっているだろうか、何も変わっていないだろうか。
園内を逍遙し、馴染みの木々や草花に帰館の挨拶をしてまわる。廉麟を優しく包み込んでくれるこの空気。
その安心感と共に、泰麒の帰るに帰れなかったこの数年を思い、戴国の現状を思うと胸が痛む。首尾良く戻れたとしても、彼の主を見つけ出すことができるのだろうか。
主と一緒にいられない麒麟は不幸だ。漣に来てくれたときは、あんなに小さくて、あんなに幸せそうだったのに。

物思いに深く沈んでいて、気配に気づかなかった。
「廉麟?」
そう呼ぶ声にはっとして、声の方を見る。
そこにいたのは漣国国主・鴨世卓(おうせいたく)。
「主上…」
こんな時間なのに・・・。
819漣麟×漣王 3:03/08/01 00:05 ID:TPmiA/+K
鼓動がひとつ飛んだ。今夜顔を見ることができるとは思ってもいなかった人。
会いたかった。会いたかった。こんなに長いこと離れていたのは初めてだもの。
こんな時間では誰に会うこともあるまいと、いつまでも獣型を解かなかった自分を悔いた。
このままでは主の手をとることもできない。
しかし漣の国主は顔を満面にほころばせて自国の麒麟のそばに近づいた。
「早かったね。明日の帰国だと思っていた」
「その予定でしたけれど、あと一日の距離まで来たら、里心がついてしまいました」
久しぶりのせいだろうか、少しどぎまぎしてしまう。
「うん、そうか。俺もね、今夜はなんだか気になって、目が冴えて眠れなかったんだ」
言いながら廉麟を四阿に誘(いざな)う。
「疲れたでしょう」
そういうと、麒麟の姿に頓着せず、いつも池の端に置いてある手桶に水を汲み、廉麟の足を流してくれた。

こんな時間にこんな場所で麒麟相手という状況なのに、普段通りの様子で世話を焼いてくれる主がどこか微笑ましい。
世卓は相手が誰であろうと、その見かけや地位が理由では態度を変えることなどしない男だ。今も家畜の世話をするのと同じ要領で背中にも水をかけて、手際よく旅の埃を流してくれる。
無論、家畜扱いされているということではなく、今の廉麟にはこうするのが快いだろうという単純な理由だった。
そして、それはただただ気持ちが良い。廉麟はうっとりとたたずみ、世卓の力強い大きな手が優しく世話をしてくれるのに任せた。
820漣麟×漣王 4:03/08/01 00:06 ID:TPmiA/+K
「お役目はうまくいったんだね」
話しかけながらも、世卓は手を止めずに世話を続ける。
「ええ。みんなで力を合わせて、蓬莱から泰麒をお連れすることができました」
腰から尻に向かって大きな刷子で擦り、園林の中でついた葉や草の種を落とす。首から背中にかけてなんども手巾でこすってくれる。
「うん、そのことは景王が青鳥で知らせてくれたよ」
長い鬣を梳ってもつれを解く。
「景王…が?」
疲れた身体に主の手の感触が気持ち良くてぼんやりとしてくる。
「だから廉麟からは、そうなるまでの話を聞かせてもらいたいな
随分長いあいだ話をしていないし」
背中から腰をぬぐい終わり、尻尾の毛を梳いてくれる。
「本当に長いこと留守にしてしまって」
半ば上の空で返答をする。
考えていたのは、こんな風に主(あるじ)の手に触れられたかったのだということ。主の体温をこんなにはっきりと感じるほどのそばに戻りたかった。こんな風に自分の身体を・・・。
(主上……、主上………)
燐光が集まり、麒麟の姿がぼんやりと滲んだと思う間もなく、廉麟は人型になっていた。
驚いている主の首に腕を投げかけしがみつく。
こんな風に主に触れたかった。
・・・世卓の手から、手巾が落ちた。
(つづく)
821183:03/08/01 00:09 ID:TPmiA/+K
ほらね。
早速タイトル間違えちゃったよ〜〜〜。
漣麟じゃなくて廉麟だっつーの。
822名無しさん@ピンキー:03/08/01 00:18 ID:Uw2ks7pg
漣主従キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
何だかワクワクしまつ。
続き、首をながーくしてお待ちしております。
がんがってください!
823名無しさん@ピンキー:03/08/01 00:29 ID:K8HUtu0J
きゃぁぁ〜〜〜vvどきどきです(>∇<)ぅぅvv
漣主従万歳!!!!!!
続きガンガレ、ガンガレ、ガンガレ〜〜〜〜〜〜!!!!!
824名無しさん@ピンキー:03/08/01 01:34 ID:218TynEg
人型廉麟キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
最後の一行で廉王のショックが想像できて少しワロタ。
大胆だな廉麟。

>821
気にスンナ。
825名無しさん@ピンキー:03/08/01 11:53 ID:3ecCKdgx
>821
自分は743ですが、まさか麒麟態での廉王×廉麟が読めるとは・・・!
ごちそうさまでした。
人型の続編も楽しみにしています。

>今も家畜の世話をするのと同じ要領で背中にも水をかけて、手際よく旅の埃を流してくれる。
>無論、家畜扱いされているということではなく、今の廉麟にはこうするのが快いだろうという単純な理由だった。

いかにも廉王らしい労いかたで、読んでて微笑ましいです。
826名無しさん@ピンキー:03/08/01 20:37 ID:FhmGhkhH
待ってたーーー!!
続きを早く〜!!
827183:03/08/01 21:55 ID:TPmiA/+K
なんか熱い応援がいっぱい!
ありがとうございます。

>825さん
ご期待に添えましたか?
743のカキコの時にはあのシーンは大体出来ていたので
ちょっと緊張しちゃいました。

今日は短めですが、つづき、投下します。
828廉麟×廉王 5:03/08/01 21:58 ID:TPmiA/+K
>>817 -820 )

廉麟が主に抱きついて、さらさらとした髪をその頬にこすりつけていると、直立のまま硬直していた世卓の緊張が少しずつ解けてきた。
大きな掌が廉麟の裸の背中を遠慮がちに抱き締める。
月光がくっきりとした影を落とす中で、二人静かに寄り添っていた。
初秋の夜の豊かな静けさと爽やかな空気が包み込んでくる。
ただ抱き合っている、そのことがこんなに心地よい。

なんの他意もなく、廉麟はつま先立って口づけを求めた。もっともっと主に触れてみたい。
世卓が口づけを返す。そっと唇をふれるだけの、挨拶のような口づけを。
主の皮膚の硬い、胼胝(たこ)のできた掌が腰を撫でるのを感じて、廉麟はぴたりと身体を押しつけ、さらなる口づけをねだった。
返してくる唇の熱さに身体の芯が火照る。
主上、もっと・・・。
合わせた身体に当たるものがある。
なにか持っておいでですか、袴の中に? 固くて熱くて・・・、何なのだろうーーー。
それが気になって無心に腰を押しつけた。

不意に世卓が身体を離した。これ以上近寄らないように、廉麟の肩を押さえて腕を一杯に伸ばしている。
突然の拒否にうろたえる廉麟に向かって、いや自分自身に向けて、世卓は言い聞かせるように言った。
「ごめんなさい、台輔。
俺はこの国の王で、廉麟は宰輔なんだ。
国の大事なお役目を担う俺たちが、ここでこんなことをしていちゃいけない」
呆然とした廉麟が動く気配を見せないのを確かめて手を離すと、世卓は自分の衫を脱ぎ、廉麟の剥き出しの身体にかけてやる。
「おやすみ、台輔。
大変なお役目で疲れたでしょう。
明日は丸一日ゆっくり休むといい」
堅苦しくそう言い残すと、振り返ろうともせずに立ち去った。
829廉麟×廉王 6:03/08/01 21:59 ID:TPmiA/+K
廉麟はその場から一歩も動けなかった。
「何がーー」
起きたの?
何がいけなかったのだろう。
いいえ、いけないことをしてしまった。
ようやく逢えた嬉しさに、己の分を超えた浅ましい真似をして、主を困らせてしまった。
あんなに会いたかったのに、そばにいて触れて欲しかったのに。
ーーー一度は触れて下さったのにーーー。
四阿の椅子にぺたりと座り込んだ。
項垂れた顔を長い髪が隠す。
肩が震えるのが判った。
微かな嗚咽が漏れた。


小半刻ほどが過ぎた。
ここで泣いていても仕方がない、自分の房室へ戻らねばと気持ちを奮い立たせ、世卓の匂いの染みついた衫を抱きしめ、全裸のままでとぼとぼと歩く。
転変する気力はなかった。どうせ誰に見られることもあるまい。
今夜の帰館は予定外のものだったから迎えの下官が待っているはずはないし、女怪も使令達もなんの警告も発しなかった。
園林のある北宮から自室のある仁重殿に向かう小道に入ろうとしたところで、廉麟はいきなり裸の腕に抱き上げられた。
声をあげようとして、でもすぐにその気配を見分ける。
この世界で何よりも大切な、誰よりもそばにいたい人の・・・王気!
830廉麟×廉王 7:03/08/01 22:01 ID:TPmiA/+K
「主上 !?」
戸惑って呼ぶと、「しっ」と優しくたしなめられた。
どこへ、と問うまでもない。世卓は廉麟を軽々と抱え上げたまま、木々の間を抜けて王の私室のある正寝へ真っ直ぐに向かっている。
「考えたんだ」
難しい顔で前を向いたままで話し出す。
「俺は王様だし、廉麟は麒麟だ。
それにこだわりすぎて、廉麟が女だっていうことを考えないようにしていた俺が馬鹿だったんだ」
言われていることの意味が読みとれない。
「なのに、さっき俺はーー。
いや、それで、あのーーー廉麟がああして誰かを求めることがあるんだと思った後で考えたんだ。俺は、本当はどうしたいのか」
廉麟の身体を揺すり上げて抱き直す。
「廉麟に男を求める気持ちがあるのなら、その相手が俺以外の誰かだなんて、我慢がならない」
「主上?」
世卓の腕に力が籠もる。
「廉麟、さっきはごめん。二人であの続きをしたいんだけど、構わない?」

立ち止まって、初めて廉麟の方に顔を向けた。
廉麟を見ているのは、人生の一大告白をした青年の顔。
「主上…」
ぽっと頬を赤らめた廉麟は、白い腕を世卓の首に絡め、首筋に顔を埋める。
世卓が頬ずりをするように顔を寄せ、ためらいながら唇を探ってきた。
ほんの少し時間を止めて、お互いを求め合う。
そして廉麟は主に抱かれたまま、王の私室の扉をくぐった。
(つづく)
831へたれ司書 ◆fuctC6UBcg :03/08/01 22:26 ID:ar+y4l0X
ご無沙汰してます。へたれです。

・前スレでご指摘のあった「浩瀚×陽子」
>336にあたる重複箇所、修正しました。
対応が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

・「ダミーエンターについて」
>783さまの仰るとおりの理由と、
書庫を開設した当時、十二国記関連スレが荒れ気味だったで、
房・あらし避けの目的で設けました。
あまり気持ちのいいものではありませんし、
頃合を見てやめようかと個人的には考えてます。

>SS保管庫の素人”管理”人 さま
相互リンクの申し出、ありがとうございます。
”書庫”は某老舗SS保管庫様をはじめ、先駆者の方々のを参考とさせて頂きました。
「at First」、「ダミーエンター」はWeb素材屋(写真)を参考にしてます。

・ロボ避け
書庫を設ける際、よきレスを頂きましてそちらを参考にさせて頂きました。
宜しければ、こちらの過去スレ1をご覧下さい。
832へたれ司書 ◆fuctC6UBcg :03/08/01 22:33 ID:ar+y4l0X
>794さん
作者様ですか?
作品名を仰っていただいても宜しいでしょうか?
今時間がないものですから、作品へのリンクを切る、
という形で応急処置を行います。
(修正部分がある作品を掲載されるのは、
作者様としてはあまりいいものではないと思いますから)

纏まった時間が取れ次第、修正いたします。


捨てアドは個人的理由で取れないので、
その代わりBBSを設けるべきですね。

更新が滞っており申し訳ありません。
それでは失礼します。
833名無しさん@ピンキー:03/08/01 22:38 ID:V0/kjXU6
>817
つづきキター!!
初々しい感じに萌え(*´д`)ハァハァ
次の展開が楽しみです。

>831司書さん
乙カレーです。
管理大変ですが、がんがってください(`・ω・´)
834名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:15 ID:RVigiAR+
漣主従、続きキターーーーーー!!!
幸せな週末になる予感ハァハァ

>司書さんもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
更新など気にしないでいいでつ! マターリマターリ
いつも感謝してます。
書庫の入り口も、あのままでいいと思いますよ。
835名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:17 ID:24LQMfBP
司書さま
いつもながらありがとうございます。
「浩瀚×陽子」の重複を指摘させて頂いた者です。
お忙しいのに余計なお手間をかけさせて、済みませんでした。
ご厚意でやって下さっていることなので、
できるだけご迷惑をおかけしないようにしようと思います(重複はまあ、アレですけど)。
これからもどうぞ宜しくお願いします。
836名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:27 ID:vCVw9fWw
待ちに待ってた漣主従だー!!!
ひゃっほーーー!!!
837名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:39 ID:+JrcUnI+
漣主従…ああ…ラブい。倖せだ(///∇///)…。
続きキヴォンヌvv

838名無しさん@ピンキー:03/08/02 01:10 ID:jP1QVRA7
司書さん乙!!

ひー!!!!!!漣主従良いー!!!!
たまらんなぁ!!ハァハァ。
839SS保管庫の素人”管理”人:03/08/02 02:53 ID:qkCUwK92
>>831
お返事ありがとうございます。
自分で言い出しておいて失礼な話ですが、各スレ固有の書庫へのリンクは取り止めにしました。
下手をすると、人様が苦労して作り上げた書庫を自サイトの一部に見せ掛けることにも成りかねないということに気付きまして。
先方からのリンクはご自由に、というスタンスでやっていこうと思います。



しかしロボ避けはどうしよう。
250を突破したSSのファイルに一つずつタグを入れていくのか…
840ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:09 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
841名無しさん@ピンキー:03/08/02 10:10 ID:Fcui7CVS
>>839
こちらで、文字の追加・書換えを一括でできるソフトが紹介されてます。参考までに。
ttp://sp999.oheya.jp/tips/tips/02_meta.htm#editor
842名無しさん@ピンキー:03/08/02 17:29 ID:KXhHaFdL
>839
よく知らないのですが、ロボット避けはフォルダごとに設定できるのでは?
SSのファイルに一つずつ入れていくのは大仕事ではないかと……。
確か、1つのファイルにタグを入れるだけで(そのファイルだけでなく)フォルダ全体に
ロボ避けできるタグがあったと思うのですが……

聞きかじりなので詳細不明。スマソ。
843名無しさん@ピンキー:03/08/02 18:20 ID:wxwmEnf9
User-agent: *
Disallow: /

↑これをテキストファイルでフォルダに入れておくとそのフォルダはロボット避けになり、大丈夫だったはず…?
記憶があやふやで申し訳ないですが。
844SS保管庫の素人”管理”人:03/08/02 19:31 ID:24L8Ci2B
>>841-843
皆様、御指南有り難うございます。
>841さんに教えていただいたサイトで一括書き換えソフトをDLして、全てのファイルにタグを書き込みました。
これで余計なトラブルが起こらないなら良いのですが。

しかしよく考えてみたら、サイト名も無し、あえて18禁の文言も無しの私のサイトを、どんなキーワードで見つけられるんだろう? w
845名無しさん@ピンキー:03/08/02 20:53 ID:3+ooxJ7o
>844
作品名やカプ(○○×△△)とか、「エロ」「SS」とか
複数のキーワードで引っかかってくる可能性はある。

そちらのサイトの場合、マイナー作品や普通のファンサイトではあまり見ない
カプのSSが収録してあるから、検索でうっかり18歳未満の子が迷い込んでくるって
事もありうるから、自衛しても少なくともマイナスにはならないかと。
846廉麟×廉王 8:03/08/03 00:27 ID:VMPQVOMa
(>>817-820 >>828-830)

世卓の臥室は、一つだけ点けた常夜灯と大きな窓からの月光とで思いのほか明るい。
抱いていた身体をそっと牀榻へおろすと、世卓は何も言わずに身につけていたものを脱ぎ捨てた。
廉麟はただうっとりと主を見つめている。
毎日野良仕事をしているせいで、日に焼けた上半身は特に首筋と二の腕を境にくっきりと色が変わっている。膝から下も褐色に日焼けしていて、それが腰のあたりの白さと好対照をなしていた。
腕にも胴にも脚にも力仕事で鍛えられた筋肉がついていて、働き者の身体だと思う。
この人が漣の国を支えようとしてくれていて、そして廉麟を欲しいと言ってくれたのだった。
一方の世卓も廉麟を見つめていた。
何一つ覆い隠すもののない白い身体。
それがどれほどに柔らかく、その皮膚がどれほどに滑らかなのかは、すでに知っている。
長く艶やかな鬣と同色の恥毛。思いがけず豊かな乳房とその先端で誘うように色づいた可愛い果実。きゅっとしまった腰にほどよく張った尻。
そして瞬きもせずに自分を見つめている愛らしい顔。
なんてきれいなんだろう。どうしてこんなに美しいものが自分のそばにいるんだろう。

「廉麟の好きなようにしていいよ」
そう言うと衾(ふとん)をはぐって、廉麟の隣に腰かける。
廉麟はあまりのことに口がきけなかった。
蓬山育ちの麒麟として、当然性技の知識は教えられていたが、これまでは実際にそういう場面に遭遇することがなかった。
なのに今、この世で一番大切な男が、自分に身体を差し出してくれている。
そう、私はずっとこの人を捜して、求めて、ここまで来たんだ。王気を頼りに蓬山を下りたあの日から。
そう思っただけで胸がいっぱいになる。
847廉麟×廉王 9:03/08/03 00:29 ID:VMPQVOMa
何も言わずに牀榻から降りて、主の前に立った。
広い胸に手を這わせ、肩に掴まると世卓の膝に半ば乗り上がって、額、まぶた、鼻、と口づけを繰り返しながら、その身体を押す。
押し倒されそうになった世卓が
「牀榻の真ん中の方がいい?」
と尋ねるのにうなづいてみせ、二人して中央に移った。
床から足が離れたことで、もう後戻りすることができないような気がする。
仰臥した世卓の上に馬乗りになって、好奇心いっぱいに手で触れてゆく。
指先を思い切り敏感にして、主の身体を撫でさする。
主の顔、頬から顎へ。耳へ。首筋へ。
厚みのあるがっしりした胸板を探り、日焼けした肌よりもさらに色の濃い部分を見つけて輪郭をそっとなぞった。周辺から中心へ円を描きながら少しずつ範囲を狭めてゆき、小さな突起が立ち上がると桃色の舌でぺろぺろと舐めた。
乳首が涎にまみれ、快感を堪えていた世卓が息を一つつくのを聴いて満足そうなため息を漏らし、腹へと愛撫を移す。

快感は指先からも味わえるということを廉麟は初めて知った。
主の肉体をなぞるたびに、接点からじんわりと痺れるような感覚が駆け昇ってくる。
その感覚に酔いながらわき腹をかすめるように撫で上げ、世卓の陰毛が臍から下へ続いてゆくのに頬ずりをし、更に身体をくねらせて下へと沈んでゆく。
848廉麟×廉王 10:03/08/03 00:32 ID:VMPQVOMa
長い金色の鬣が腹の上に広がり、世卓がくすぐったそうな声をあげた。
廉麟が股間に辿りつき、まだ柔らかく大人しい形の器官に指を触れたのだ。
指先でつまみ上げ、ぽたんと落とす。たるんだ皮を引っぱってみる。ぶら下がっている袋を弄ぶ。
思いついた楽しみに目をきらめかせ、口に咥え、唇で絞り込んだ。
まだ小さいものを根本まで一杯に咥えこむと舌で嬲る。素直に反応してむくむくと体積を増すそれはたちまち廉麟の口腔に余る大きさになり、喉の奥を突かれた廉麟はえづきそうになる。

「してくれているところが見たい」
世卓の求めに応じて、紗幕のように覆っていた髪を背中に払い上げた。
肉色の太い茎が、形の良い唇から生えているかのようだった。
両手で大切に根本を支えると、舌先でちろちろと刺激したり、舌全体をつかってねっとりと舐め上げたりしてみる。
世卓は、廉麟のなすがままに任せていた。
愛撫を与えるたびに別の生き物のように反応するそれに、廉麟はおもちゃのようにじゃれついた。根本から先端へ、袋の裏側から太股の内側へ、夢中になって舐めしゃぶる。
そんな光景を見られていること、見せつけていることで、廉麟の昂奮は高まってゆく。股間に不思議な疼きを感じ、もっと深い繋がりを望んでいることを悟る。
「主上、もう……」
目尻をほんのりと紅潮させて世卓を見た。
世卓も限界寸前だった。
いつもは明朗快活で女をあまり感じさせない自国の麒麟の淫らなふるまい、あまりに色っぽい流し目に、すっかり呑まれていた。
「いいよ、おいで」
849廉麟×廉王 11:03/08/03 00:33 ID:VMPQVOMa
再び先端から口中に収めて、唾液をたっぷりとまぶしつけると、廉麟は主の上に跨る。
固く屹立した器官の先端を自分の潤んだ秘裂にあてがい、呑み込ませようとする。
「ぁくっ!」
途中で何かがひっかかった。
蓬山で女仙に教えられたことを思い出す。
初めての時はうまく入らないし、すこし痛みがあるかも知れない。慌てずにゆっくりとお馴らしなさいませ。
ーーー馴らしている余裕などなかった。早くひとつになりたくて気持ちが逸る。
体重を利用して無理に根本まで飲み込むと、それだけで体の中がぎっちりとふさがれた気がした。
少し気持ちが悪い。血の穢れに当たったときに似ている。
とてもひりひりする。この痛みを「少し」というのだろうか。
しばらくじっとしていると、気分が落ち着いてきたようだった。そして廉麟はおそるおそる腰を動かしてみた。
世卓の肩に手を置いて、尻を浮かせたり沈み込ませてみたり、倒れかけた独楽のようにゆらゆらと身体を揺すった。
重みで揺れる乳房が男の胸板でこすれ、乳首がきゅっと締まってくる。
ひりつく痛みを眉を顰めてこらえながらも、乳首を起点とする快感に甘い喘ぎが漏れる。
「廉麟?」
世卓の息が荒くなってきている。そして廉麟も主の言葉に応える余裕はなかった。
痛くないわけではないけれど、ゆっくり動けば大丈夫。

少しずつ身体がのけぞる。
起きあがるにつれて、呑み込んだものがさらに奥へと潜り込む。
入り口の傷みと、その奥で感じる不思議な感覚。
痛痒い痺れに声が出てしまう。
月の光を受けて、金の髪が微光をたたえてゆれた。
白くなだらかな輪郭を描く肩も胸も腰も輝いて見え、その姿は人知を超えた天の造形そのものだった。
850廉麟×廉王 12:03/08/03 00:35 ID:VMPQVOMa
世卓の手がのびて、廉麟の腰を捕まえた。
「ごめんね、廉麟」
言うが早いかどんと腰が突き上げられた。今までよりも更に深く、廉麟の中に世卓のものが突き込まれる。
「きゃんっっ !!」
「好きにしていいって言ったけど、我慢できない」
仰臥し、廉麟を乗せたままで腰を浮かせると、一番奥までそれが届く。喉元までひと思いに貫かれたような感覚。
「もっと奥まで、根本まで入りたいんだ」
強い腹筋でらくらくと上半身を起こすと、廉麟の身体がふわっと持ち上がってしまう。
世卓は些か乱暴に廉麟を捕らえた。
「れんりん……」
口の中で低くつぶやくと、廉林の顔を両手で抱え、唇を己のそれで塞ぐ。
強く吸っては放すことを繰り返す主に、廉麟が口を開いて応える。
熱い舌が進入してきた。廉麟の舌を探り出し、荒々しく吸い上げた。
たちまち重い水音がたち、二人の息遣いが激しくなる。
「廉麟、ずっと欲しかった」
主の声が欲望でざらついている。
「私も」

愚かしく互いを呼び合い、互いを求め合う。
腰を繋げたまま、世卓が激しく突き上げてくる。
痛みとも快感ともつかない鋭い感覚に廉麟がのけぞる。
紅く色づき固く勃ち上がっている先端に、手も添えずにしゃぶりついた。
生まれて初めて味わう掛け値なしの快感に背筋からそそけだった。
日に焼けた太い指が白い肉に食い込み、左右の乳首を乱暴に吸い上げる。弾力のある丸い乳房が涎にまみれててらてらと光る。
掴まるものを求めた廉麟は腕を伸ばして世卓の髪をかき乱した。結い上げた紐が解けて、長い髪が肩に落ちる。
長く形の良い脚が世卓の腰を挟み込み、乳房を与えながら白い喉を長く反らせる。
「ああっ、世卓ーー!!」
間断なく襲う快感に翻弄され、主の名を呼び捨てにしたことにも気づかなかった。
(つづく)
851名無しさん@ピンキー:03/08/03 00:37 ID:qAneSW4e
リアルで遭遇してしまいました。
漣主従、萌え〜!
まだ続くんですね、楽しみにしてるのでがんばってください!
852名無しさん@ピンキー:03/08/03 01:07 ID:MPMLPjfW
つーづーくーーーー!!!
早く早く早く早くーーー!!!!!
次をお願いしまつ……ハァハァ
853名無しさん@ピンキー:03/08/03 01:55 ID:ZCNk/6Rz
そうか、廉麟処女か・・・
途中まで読んで、
「誰が教えたの!!まさか犬狼真君か!だからふらふら蓬山に?」
と勘違いしてたよ(w
854名無しさん@ピンキー:03/08/03 07:15 ID:l0MbFMWd
前回も思ったけど、廉麟は奉仕が似合う(*´д`)萌え
855廉麟×廉王 13:03/08/03 20:14 ID:VMPQVOMa
(>>817-820 >>828-830 >>846-850)

そのまま仰向けに押し倒され、世卓が改めてのしかかる。
「ごめんね、廉麟から先に求めさせて」
「そんなこと…」
再び主のものが入ってくる。
「あんっ」
強い。しかし腰を引いた勢いですぐに離れてしまう。
「王と麒麟なんだから駄目だって言い聞かせてた」
視線を絡ませたまま、慌ただしく手で位置を直す。
「廉麟が欲しいと思う気持ちをずっと抑えていたんだ」
更に奥に突き込まれる。
「離れてみてやっと判った」
飛び出しそうな勢いのそれを、廉麟の腰が追いかける。
「廉麟…」
互いに口を開き、届かない距離を舌を伸ばして繋ごうとする。
「あん、主…、世卓っ」
貪り合う舌から流れ込む唾液を飲み込んで、廉麟は喉を喘がせた。
力任せに主の身体にしがみつく。このままでは溺れてしまう。ああ、どうにかして。お願い。
世卓が廉麟の肩を牀榻に押さえこむ。
「いいね」
言うが早いか、腰を深々と突き込んだ。
856廉麟×廉王 14:03/08/03 20:16 ID:VMPQVOMa
廉麟の肉襞は主の動きを一つも逃すまいとみっちりと包み込み、共に押し込まれ、引き出される。
蓬山で性交の基礎は教えられていたものの、その時は、本当にそうなることがあるとは思っていなかったような気がする。
始めのうちこそ教わったことをなぞっていたが、すぐに目の前にいる相手を受け入れる事だけが大事になった。
だっていくら言葉で説明されたって判らない。今、自分の上にいるこの人のことだけが知りたい。私の身体でこの人を感じたい。
よくわからないけれど、腰の奥がじんじんしているみたい。
激しい動きに離されまいと、主の腰に脚を絡みつかせた。
腕にしがみついていないと身体が浮いてしまう。
世卓はただただ繋がった部分に集中している。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。
頭の中で言葉がぐるぐる回る。
目を閉じて打ち込まれる感覚に集中する。
全部受け入れてあげる。あなたがしたいようにして。
息を詰めた世卓の動きが急に止まったかと思うと小さく震え、やがて廉麟の上にそのまま覆い被さった。

「世卓?」
何が起きたのかよくわからない。急に重くなった男の身体を受け止め、背中に手を回す。
「廉麟、ごめんね」
耳元で囁かれた。
「? あの…」
さっきから謝ってばかりいる。
「もっと優しくしてあげたかったんだけど、俺ーー」
「せい、たく……?」
柔らかいものがつるりと身体から離れ、世卓が隣に仰向けに寝転がった。
天井に向かってぼそっと言う。
「ーー初めてだったんだ」
857廉麟×廉王 15:03/08/03 20:18 ID:VMPQVOMa
思いがけない告白に胸が熱くなった。
そんなこと、言われなければ気づく余裕なんてなかった。
なんて可愛くて、なんて正直で、なんておバカさんなの。もう、なんてーーー。
「あのね、私も、そうだったの」
真っ赤になって廉麟も告白する。
「え…?」
はじかれたように世卓が廉麟を見た。
互いに赤面したまま、しばし真剣な表情で見つめ合ってしまう。
やがて額をこつんと合わせると、極上の秘密を共有した子供同士のように、どちらからともなくくつくつと忍び笑いが漏れてくる。それが口を吸い合うくぐもった息づかいに変わるまでにはいくらもかからなかった。

「もっと、廉麟と、したい」
「私も、あなたとーー」
世卓が大切そうに抱きしめてくれる。
こんなに暖かくて安心できる場所がすぐそばにあったのに、何でもっと早くこうならなかったんだろう。
気持ちを込めて抱き返そうとしたが、腕に力が入らなかった。
急激に意識が遠のいてゆく。主の声が遠くてよく聞こえない。
身体が勝手に眠りの淵に引き込まれる。
そんな廉麟を優しいまなざしが見つめている。
「疲れていたんだよね、廉麟。今夜はゆっくりおやすみ」
「………」
常夜灯を消すと二人の上に夏用の薄い衾を引き上げて、世卓も安らかな眠りについた。
858廉麟×廉王 16:03/08/03 20:20 ID:VMPQVOMa

深く安らかな寝息が聞こえる。
薄明の中、廉麟はふと目が覚めた。
傍らを見やって、夢ではなかったと己の身体を抱きしめる。
ここはようやく戻ってきた雨潦宮の正寝で、傍らには主が裸で横たわっているのだもの。
世卓の厚みのある胸が規則正しく上下している様をうっとりと眺める。
こんなに近くで、まじまじと主を見たことはなかった。
その寝顔はなんだか少年のようにも見える。
一番会いたくてたまらなかった人。
漣国の国王にして廉麟の主。
この世で一番大切な人。
廉麟の初めての男。
「世卓さま」
胸の中から溢れる沢山の思いを、ようやくのことで廉麟はひとつの言葉にする。
「大好き」
そして、主の身体に寄り添った。
世卓が夢現なままに腕を回して抱き寄せてくれる。
「大好き」
もう一度そっとつぶやく。
主の力強い腕の中でふっくらと微笑むと目を閉じた。

麒麟が民意を具現する生き物というのなら、廉麟が紡いだ言葉もやはり民意の顕れなのだろうけれどーーー。
それはどうあれ、この夜の廉麟は、間違いなく十二国の中で一番幸せな麒麟だった。

〈 了 〉
859名無しさん@ピンキー:03/08/03 20:42 ID:I1gXIk14
リアルキター!!!!
顔がふやけてしまった…(*´Д`)ハァハァ
860名無しさん@ピンキー:03/08/03 20:46 ID:+OPuZsgR
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ !!!!!
861名無しさん@ピンキー:03/08/03 21:31 ID:qJi/SkUF
廉麟かわいい━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ !!!!!

乙!!
862名無しさん@ピンキー:03/08/03 21:32 ID:Jm0Sj/Yf
最高です>漣主従職人
廉麟ハァハァ…!たまらん…!
863名無しさん@ピンキー:03/08/03 21:33 ID:+udLQJlu
廉麟&世卓のラブラブぶりに(*´Д`)ハァハァ
職人様、感謝!!
864名無しさん@ピンキー:03/08/03 22:26 ID:qAneSW4e
漣主従、イイ!
職人様、いいもん見させていただきました。
乙悦!
865名無しさん@ピンキー:03/08/03 23:04 ID:go8vxONm
ああ、廉麟可愛いすぎ・・・・職人さんありがd
866183:03/08/03 23:44 ID:VMPQVOMa
ども
『廉麟×廉王』への沢山のレスをありがとうございます。
本人は投下してから読み直そうとして、あまりの甘々エロっぷりが正視出来ずに逃亡しておりました。
そのつもりで書いたとはいえ、こんな甘々を書いたのは初めてなので、いやはや・・・。
気に入って下さった方が沢山いて下さって嬉しいです。
感想レスも沢山いただけて嬉しいです。
867名無しさん@ピンキー:03/08/04 00:10 ID:R5FzLxzH
(・∀・)イイ!! 漣主従、とっても幸せそうでよかったです。
職人様ありがとうございました。
868名無しさん@ピンキー:03/08/04 00:11 ID:7CNbtDZd
>>183さま
ラブラブッぷりが美味しいです。
御馳走様。御疲れ様ですた。
869名無しさん@ピンキー:03/08/04 01:17 ID:fnU51B2N
他スレで廉王様のイチモツが、並々ならぬほどデカイ!というネタを
見てからこちらのSSを見たので、廉麟たんが心配になりました。w
でも、幸せそうな漣主従、萌えー!
183様、お疲れ様でした。
870名無しさん@ピンキー:03/08/04 09:31 ID:t90i3f+G
あああ、アアア、(;´Д`)ハァハァ・・・
871名無しさん@ピンキー:03/08/04 20:34 ID:mPQKphnI
>>869
そそそそそれはどこだあ(*´Д`)>他スレ
872名無しさん@ピンキー:03/08/04 22:18 ID:WMw134Ty
【十二】キャラ萌え part2【国記】
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1058450864/201-300
873名無しさん@ピンキー :03/08/04 22:58 ID:1l5GWPQb
>>183及び漣主従へ
ご馳走様でした。
874あぼーん:あぼーん
あぼーん
875871:03/08/05 00:40 ID:4fZSMXwJ
>>869
アリガd ワラタよw
876名無しさん@ピンキー:03/08/05 00:50 ID:nAsLxeV5
同上。
おもろカタ。
877名無しさん@ピンキー:03/08/05 20:33 ID:dFXfOaAr
869です。
スレの場所を教えたのは私ではありませんが、楽しんでもらえて何よりです。
878871:03/08/05 20:54 ID:vFaaHJrT
>>872もアリガ10ー
879名無しさん@ピンキー:03/08/05 23:31 ID:3dcxCucO
869も872もありがと。
禿ワロタ。
880872:03/08/06 11:03 ID:0njU+Qkk
ただたまたま通りかかったらお話してたので書いただけですので
直リンにしちゃったし
881名無しさん@ピンキー:03/08/07 19:37 ID:aikZnmDF
あぼーんを初めてリアルに見たーー!!
感動 乙華麗でつ
ウザイ広告が消えるとこんなに嬉しいものなのか!

浩瀚×陽子キボン
神は今お休みでつか・・?
降臨をお待ちしてまつ
882名無しさん@ピンキー:03/08/07 20:04 ID:p2ArpelA
>>881
同感だ。消えてみるとほんとにホッとするね。
削除人様ありがとうございます。

552はまだコンロンから戻っていないのだろうか。
みんな夏休み?
883名無しさん@ピンキー:03/08/07 20:11 ID:sc2ly8cr
703様の続き、密かに気になってまつ・・。
884名無しさん@ピンキー:03/08/07 22:32 ID:a4KXUQh0
六陽のめちゃ短い小ネタ投下して良いでつか?
ギャグじゃないですけど
885名無しさん@ピンキー:03/08/07 22:39 ID:RZmOEJUx
>>884
ぜひ投下キボン、最近投下が少なくて飢えてます。
886名無しさん@ピンキー:03/08/07 22:48 ID:a4KXUQh0
「ええ、その時言った事は確かに覚えています」
「そーそー、あの時の尚隆の顔といったらもう。忘れられねえな、あれは」
少しばかり意地の悪い笑みを浮かべて六太が言う。
金波宮の一室、そこには雁の麒麟と慶の女王以外は誰一人としていなかった。
「後で考えてみたら、結構無謀な真似してたんですね」
「あー、いいっていいって。あの莫迦殿を黙らせるにはあれくらい言った方が良かったって」
六太は卓子の上の茶碗を手に取った。茶碗からは細く湯気がたっている。六太につられて陽子も茶碗を
手に取った。陽子は何度か息を吹きかけ茶碗の縁に口をつけると、中の茶を啜った、が。
「あつっっ!!」
反射的に茶碗を卓子に置くと両手で口を覆う。舌の痛みに涙すら出てきた。
背中を丸める陽子に、六太が駆け寄った。
「大丈夫か?陽子」
「だ、大丈夫です…。ああ…舌がひりひりします」
その言葉に、六太はふいに悪戯な表情をする。涙目のまま怪訝そうに六太を見つめると、
陽子、と名を呼んで彼は言った。

「舐めて治してやろーか?」




色々ツッコミ所満載な駄文でごめ(´・ω・`)
887名無しさん@ピンキー:03/08/07 23:47 ID:aikZnmDF
六陽イイ!!
続きキボン
888あぼーん:あぼーん
あぼーん
889名無しさん@ピンキー:03/08/08 10:12 ID:N4yK6842
六陽ハァハァ
私も続きキボーン。
あ、そういえば夕べ、青鳥使ってテレホンセクースな陽子タソの夢を見ますた(相手は不明)。
でも電話と違って一方通行だから、そんなに気持ちよくなれないような気がする。

私も今ふっと六陽+景麒で書きたくなってるんだけど、浮かぶのは発情期ネタ(しかも愛
無し←鬼畜という意味ではなく)だけ‥‥‥‥
もう食傷ギミかなと思いつつも、他にネタが浮かばないんだyo!゚・(ノД`)・゚・
天啓(wが降りてきてくれないかなーと思う今日この頃。
まあ、どのみちいつ書けるかも解らないので、ここに書き込んで自分を励ましておく罠。

思うに、私は過去にもこのスレで書いたことあるんだけど、そういう場合は「前スレの〜です」
みたいに名乗り出るべきだろうか。書庫のことを考えるとその方が良いのかな。
ドウデショウカ司書様‥‥‥
890名無しさん@ピンキー:03/08/08 10:53 ID:c9cFJK44
発情期待ってた!
愛がなくてもイイでつ
キボンキボンキボンキボン
891名無しさん@ピンキー:03/08/08 12:17 ID:hyrWf16b
オフで蒼猿×陽子にはまった・・・。
ネ申降臨キボン
鬼畜系もラブ
892名無しさん@ピンキー:03/08/08 13:13 ID:LsiBzNZ0
鬼畜系っていうなら、尚隆・陽子・景麒の3Pを考えたことがある。
あまりにも鬼畜&お約束ネタで自爆したけど。

>>889
鏝半にこだわらないなら、名乗っても名乗らなくても自由でしょ。
でもこのスレの中で作品を発表して、このスレの読み手さんに読んでもらうんだから、前スレの某くらいの自己紹介は礼儀かも。
893名無しさん@ピンキー:03/08/08 13:32 ID:LsiBzNZ0
 ↑司書さんじゃないんだけどね↑
894名無しさん@ピンキー:03/08/08 13:37 ID:m1rfqtiV
>892
そそそそそれをうpキボン
3P(*´Д`)ハァハァ
景・陽の参加で倍速で(*´Д`)ハァハァ
895名無しさん@ピンキー:03/08/08 14:44 ID:V0ur4jWT
>前スレの某くらいの自己紹介は礼儀かも。

自分書き手だけどできれば自己紹介無しがうれしい。
他スレで特定のコテハンマンセーな雰囲気で他の職人さん(自分も含)が投下しにくく
なっちゃったことがあるんだよね。
続き物だったりしたら前スレの某みたいな書きこみあってもいいけど基本的には名無しがいいなあ。
896名無しさん@ピンキー:03/08/08 15:44 ID:/MI7TOGm
「楽駿・・。」陽子は房間の入り口に佇んでいる。「陽子!」それに気付いた彼は
立ち上がって無二の客を迎える。青い髪、痩せてはいるが精悍で背の高い彼は、側に並ぶと陽子より
頭二つは大きい。「すまねえな、わざわざ来てもらって。」「ううん、いいの。
それより、いつものように半獣の姿じゃないんだ」「うん。鼠の姿じゃ、こういう旅館は難しいよ。
延王さまの旅券も置いてきたし。」「・・そうか。」半獣への差別を撤廃する勅令を
出したとはいえ、それを人々の心にまで徹底させるのは難しい。半獣への差別が無く
なるまでにはまだまだ長い年月が必要だろう。

「私は本当に何もできないのだなあ・・。」せっかく尋ねてきた朋を内宮に迎えることすら出来なかった。
まだ朝には問題が山積みにある。楽駿の方が気を利かせて、半獣の自分は出入りしない方がいいと、
わざわざ暁天に宿をとって陽子を待っていたのだ。「そんな事ないさ。こうして人々が毎日働けて、
それが少しずつでも豊かになっていくことに繋がる。陽子がいなければありえなかったことだ。」
言って楽駿は眼下の街を見下ろす。往来は行き交う人で溢れ、慶東國の首府は少しずつ活気を取り戻していた。
「それにオイラだって大学に入れて、思う存分勉強することが出来るんだ。陽子に会えなかったら絶対に
叶わなかったことだよ。本当におめえには感謝してる。」「楽駿・・・。」「ああ、何か照れるな。」
言って彼は本当に照れていた。思わず顔を背ける。知らず知らずのうちに赤くなっていた。

あの愛しい声を伝える鳥を使って「文通」は続けていたものの、こう面と向かって想いを伝えるのは、
どうにも気恥ずかしくていけない。取り乱して彼は茶碗に手を伸ばす。しかし、慌てた手つきは
湯飲みをひっくり返してしまった。玉を磨いたような白磁の器が床に転げ落ちる。
「あっ、落ちちゃったよ」「いけね」二人は、同時に手を伸ばす。伸ばして共にハッとした。
触れ合う手と手。二人はしばし見つめ合う。陽子の潤んだ瞳。瞬間はすぐに流れ去った。
唐突に、楽駿は陽子を抱きしめた。
897名無しさん@ピンキー:03/08/08 15:59 ID:LsiBzNZ0
>他スレで特定のコテハンマンセーな雰囲気で他の職人さん(自分も含)が投下しにくく
なっちゃったことがあるんだよね。

そういうことがあったのなら考えちゃうね、確かに。
漏れも基本は名無しでいきたい書き手だし。
ここのスレってギャラリーの雰囲気がいいから、つい、知らん顔して投下するのは失礼かもって気になっちゃうけど。
まあ、各自の判断でいけばいいってことか。
司書さんも含めてな。
898名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:08 ID:SxMtx9Xp
「ら、楽駿・・!」陽子は驚きの声を上げる。しかし、驚いていたのは楽駿も同じだった。
(何やってるんだ、オイラは・・)つい理性を失ってしまった。気が付いたら陽子を胸に
力強く抱きしめている。「ご、ごめん陽子!」思い出したように咄嗟に身を離した。
「オ、オイラ、そのなんていうか、陽子があんまり綺麗だっかたから、つい・・・」
しどろもどろに、言い訳にもならない言い訳でまずます深みにはまっていく。

そんな楽駿を陽子はじっとみていた。しばらくそうして、急に吹き出した。
「な、何だよ・・。」「だって・・」声をあげる。「楽駿って、けっこうかわいいところが
あるんだなあって・・。」けらけら笑う陽子。楽俊はそんな彼女をぼーっとみつめる。
(いつも凛とした陽子が、こんなに無邪気に笑うなんて・・・。)
思えば、陽子を異性としてみたことはなかった。というよりも、意識しないようにしてきた。
でも、今になって急に、おさえていたものが溢れ出すような感覚。これは・・。

気が付くと柔らかい感触がした。視界をふさぐ赤い髪とかぐわしい香り。
「ん・・!」陽子は唇をそっと離した。「いいよ、好きにして・・。」
楽駿の広い胸に寄りかかる。「私を助けてくれたのは楽駿だから。
私が今の私でいられるのは楽駿だから。」きゅっと楽俊の衣を握りしめた。
「楽俊が望むなら・・・。」
899名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:12 ID:0p2/IvU+
>>896
わーい、楽陽だ〜。続き期待します(´∇`)。
…けど、出来れば要所要所で改行して欲しいでつ。よろしくでつ。

>>897
同意。
某コテの話だから愉しんでるってのじゃなく、ココのスレの話だから愉しんでるって空気がいいし。

個人的には、コテよりSSの風味の方が気になる。
だから出来れば投下してくれる人は名前欄とこにカプと注意(鬼畜・陵辱・百合など)は欲しいかな。

ところでココ450KB近いけど大丈夫?
512KBになると書き込めなくなるんだよね?
残り100レスだけどちょっと心配…
900名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:13 ID:0p2/IvU+
投下中でしたか・・・ごめんなさい。
901名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:43 ID:M3RTI1Cg
「陽子・・。」
ついと陽子の顎をあげる。二人は今日二度目の口づけをかわした。
しんとした房間の中にただ衣擦れと二人の息づかいだけがいつまでも響き渡る。
楽俊は異性に触れるのは初めてであった。貧しい生活の中で青春を楽しむ余裕など有るはずもなかった。
だけどなぜか、今の楽俊には何もかもが手に取るようにわかるようだった。陽子がどうすれば喜ぶか、
どこをどう押せば、どんな音色がでるか・・。

「ああっ!」
陽子は堪えきれず声を漏らす。自分の身体がこんなに敏感だったとは。
楽俊に触れられたところが・・・・熱い。
「楽俊・・。」喘ぎ声の合間にようやく言葉を紡ぐ。
「あたし、おかしくなりそう・・。」
「俺もだよ」
そっと陽子の頭をなでる。
もう理性は吹き飛んでいた。彼女は自分などが手に触れて許される身分の女(ひと)ではない。
ましてや、こんなこと・・・。
でも、彼の頭はもう陽子だけでいっぱいだった。そして陽子もまたもう他のことは何も考えられなかった。
902あぼーん:あぼーん
あぼーん
903名無しさん@ピンキー:03/08/08 17:02 ID:5jaSmP0L
「・・陽子、いくよ。」
潤んだ瞳はじっと楽俊をみつめる。
「・・うん、来て。」
ゆっくりと陽子を突き破り、満たしていく。
「んっ・・。」
「どうした!ごめん、痛いのか?」
「違うんだ・・。」
涙を拭う。
「今、楽俊と一緒になれたんだって。それがうれしくって・・。」
「陽子!」ぎゅうっと楽俊は繋がったまま愛しい彼女を抱きしめる。
「陽子、オイラ、陽子の事が好きだ。大好きだ。」
「いいよ、来て。痛くしても良いから。」
「ああっ」房間の壁に映った影はまずます激しく揺らいでいく。
終わりがないかのように。
やがて二人は共に上り詰めた。
904名無しさん@ピンキー:03/08/08 17:14 ID:op/CI/GB
何で上がったのか不思議だった!
>>897
sageは半角で入れろ!
905おまけ:03/08/08 17:14 ID:5jaSmP0L
二人は生まれたままの姿で横たわり、ともに抱き合ってまどろんでいた。
バンと、突然扉が開かれる。
そこに佇むのは・・・
「景麒!?」
「・・・これはどういうことでしょうか?」
殺気を含んだ瞳がまんじりともせず、あられもない姿の二人を見据える。

「えっと、あの、これは、その・・」
「太輔、これはその、あの・・」
「許さない・・」
「えっ?」
普段の能面のような顔は、嫉妬に醜く歪んでいる。
「主上をこのような下郎に奪われるくらいなら・・いっそのこと私が・・・」
「なっ!?」

司令と共に飛びかかる景麒。陽子は押さえつけられる。
「私が犯す!」
「ちょっ、やめ・・」
・・・・
・・・・あれ?陽子は目を開ける
「うわああ、助けてくれ!」
景麒は楽俊に襲いかかっている。
「そっちかああああああ!!」

以後、地獄の3p編へ 続く(たぶん)
906897:03/08/08 17:22 ID:LsiBzNZ0
わああああああああ!!!!
>904
スマソ
よそんちのPCなんで勝手が違ったんだよ〜〜〜〜〜
今度は大丈夫かな
907あぼーん:あぼーん
あぼーん
908名無しさん@ピンキー:03/08/08 20:42 ID:VCennItV
>>905
最後ワロタ
909名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:07 ID:lcUZiXoa
削除依頼を出してきた。
広告が増えたよね。

>>905
そういうオチか。ワロタ。
>>906
気にスンナ。
910名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:17 ID:PFzkrh+c
>>905
オチにワロタ。いや、こういうオチかなり好きっす。
911名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:29 ID:D6+/8S0E
>>905
景麒可愛い・・・。ハァハァ・・・。
912sage:03/08/08 23:56 ID:j9j2jNeY
範ってどうですか?
913名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:58 ID:j9j2jNeY
ひぃっ間違えた!ごめんなさい、逝ってきます…ハンセイ
914名無しさん@ピンキー:03/08/09 08:56 ID:mt4Ah/ui
915名無しさん@ピンキー:03/08/09 12:31 ID:zzRjwnLp
916名無しさん@ピンキー:03/08/09 15:19 ID:e//RuoP7
二連続で広告は言ってる…。これって間違えてあげた912(自分です)のせい!?
っと反省だけなら猿でもできるので、お詫びに範をかいてみました。台詞とか難しくてがたがたなんですけど、読んでみてください。例の如く、「合わない」と感じた人はスルーでお願いします
917氾主従:03/08/09 15:21 ID:e//RuoP7
「やっぱりこういうときは紅色よね」
臥室に向かう廊下を歩きながら、鏡に写る自身をちらりと見やって氾麟・梨雪は満足そうに微笑んだ。薄紅色の襦裙に、深紅の幅の広い帯をゆるく巻いてある。飛び切り手触りのよいものを時間をかけて念入りに選んだ。
 泰麒捜索の間に溜まった仕事も一段落がついた。うんざりしてしまう程の量だったが、やっと目処がたった。仕事の疲れと政務の疲れと。王の溜まった仕事もそろそろ片付いていた頃だろうと予想して、浮かれる足取りで王の臥室までやってきた。
――たーっぷり甘えちゃお♪
「主上、いらっしゃいます?」
「おや…もう休んでいるかと思ったよ」
臥牀に腰をかけて手元に目を落としていた貴婦人―呉藍滌―はチラリと顔を上げた。
「主上はまだお休みにならないの?」
「あぁ―もう少し、これだけは目を通しておきたくてねぇ」
自分の仕事と王の仕事、量はさほど変わるまいと思って今日を選んだがまだ早かったか。
少しばかり肩を落としつつ、梨雪は主の横に腰を下ろして体を寄せ手元を覗き込んだ。
「新しい織物の話…」
―そう急ぎの話ではなかったはずだけど…
機嫌を窺うように、体を傾けて主に体重をかけてみる。やわらかい布の感触と優しい香が気持ちよく、何より側にある王気に安心して梨雪は藍滌のわき腹に頬擦りをした。
「くすぐったいじゃないかぇ…」
視線は手元の書類に向けたまま。それでもクスと笑ってくれたので、梨雪はそのまましな垂れかかり藍滌の膝に頭を乗せた。
918氾主従2:03/08/09 15:22 ID:e//RuoP7
「主上…」
就寝用であろう薄物の襦裙を弄びつつ主を呼んでも反応は無い。
「主上…」
もう一度ポツリとつぶやくと、大きな手でゆっくり鬣をなでてくれた。
「どうしたんだい…何か…用かえ?」
何とか視界に入れないかと身を捩って主の顔を仰ぎ見たが、目線は未だ書類に向けられたままだった。
――あぁっもうじれったい!!
なんとか気持ちを察してもらいたかったが、このままではらちが明かない。痺れを切らして梨雪は起き上がり、藍滌の膝に座って主と書類の間に割って入った。
「今日は甘えに来たんです」
さすがに顔を上げ、藍滌は面白そうに片眉を吊り上げた。
「おやおや」
「蓬莱はとっっっても怖かったんです」
「ほお」
「それに、慶から帰ってからずーっとずーっと働き徹しで、わたくしと〜っても疲れているんです」
意地悪そうに口の端を持ち上げる
「それなら早く自室に下がって寝れば良かろ」
「このまま寝てしまったら、蓬莱を思い出して怖い夢を見てしまうかもしれないわっ」
ここまで一気に捲くし立てると、つれない主にぎゅっと抱きついた。
しかし、藍滌は何も言わずに鬣を撫でるばかりである。
「慰めて下さらないの?」
そろそろと顔を上げて問うてみると、藍滌は困ったような顔をしている。さすがに押しすぎたかと、梨雪は体を離した。
「主上も疲れていらっしゃる…?」
「そうだねぇ…かわいい嬌娘を宥めてあげたいところだけど、あと少しだからこれも読んでしまいたいし」
一つため息をついて梨雪は膝を降りた。なんだか離れ難い。せめて隣で眠りたかった
919名無しさん@ピンキー:03/08/09 17:15 ID:zzRjwnLp
920名無しさん@ピンキー:03/08/09 17:15 ID:DsEhnwt7

ここ大量のモロ画像とモロ動画がある!
びっくり・・・・・
http://vs2.f-t-s.com/~moemoe/index.html
921名無しさん@ピンキー:03/08/09 18:17 ID:h3O9XjP7
>>917
氾麟が可愛い〜!
続き楽しみでつ。
922889:03/08/09 18:31 ID:gIhk1ZnT
ご意見下さった方たち、どうもアリガd
六陽+景麒(もしかしたら「六陽かつ景陽」になる可能性もあるけど)ガンガロウと思いまつ。
時間がかかりそうなので、投下は次スレになりそう。
名乗るかどうかは適当に考えまつ。

>>892
禿げしく見てみたいでつ3P‥‥そのキャストだとホントに鬼畜そうだ(*´Д`)ハァハァ
宜しければうpキボーン

>>917
範主従キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
かなり好きカプなんで嬉しい‥‥‥
917タソ、ガンガレ!!
923名無しさん@ピンキー:03/08/09 19:42 ID:KtOcztLN
範主従好きだ!
次の展開が楽しみでつ
924名無しさん@ピンキー:03/08/09 19:53 ID:qxsl1wLE
氾主従(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァハァハァ/ヽァ/ヽァ/\ア/\ア
氾王は焦らし方も流石だ・・・。
925名無しさん@ピンキー:03/08/09 20:03 ID:zzRjwnLp
926名無しさん@ピンキー:03/08/09 21:11 ID:vCGe3x+D
反応もらえて嬉しいです。ここの住人さんってやさしくて好き。
927氾主従3:03/08/09 21:12 ID:vCGe3x+D
「残念ですけど…仕方ないですね」
少し拗ねたようにうつ伏せに寝転んだ。自分の襦裙に見るともなく目がいく
――はりきってこんな色の襦裙を着てくるんじゃなかった
綺麗な薄紅色と鬣の金が良く似合っている。次は薄紅を基調にして金の刺繍を入れた襦裙を作ろうか…この二色には今主上が着ていらっしゃる紫色も合うな…
小さくため息をつきながら取り留めのないことを考える。
「はぁ…」
と、何度目かのため息をついた時、隣の主から声がかかった
「そうだ梨雪や、せっかく来ておくれになったのだから私がこれを読んでいる間に探し物をしてはくれないかぇ?」
「探し物、ですか?」
書類を脇に置き、藍滌は両手で梨雪を抱え上げると梨雪が先程まで陣取っていた膝の上に戻した。
 何を探せというのか?臥牀の隣にある文机は綺麗に整理されているし、後は品の良い装飾品と長榻が置かれただけの部屋である。何を?と首をかしげる梨雪に主はふわりと微笑んだ。
「梨雪、今夜は何が欲しくてここまで来たのかぇ?」
「えっ、えぇっと…」
なんて答えれば良いのだろう。梨雪は頬を染めてうつむいた
928氾主従4:03/08/09 21:14 ID:vCGe3x+D
「なんだぇ、言えないのかえ?」
「お…王気…」
藍滌はふぅん、笑って梨雪を見やった
「なら、隣で寝転んでいれば良かろ」
パッと顔を上げて梨雪は目線で抗議する
「なんだぇ?」
「き…今日の主上は意地悪だわ!」
分かってるくせに!!こんなこと、恥ずかしくて言えるわけがないじゃない!
顔を真っ赤にした梨雪の頬に手をやって藍滌はクククっと笑った。
「だから、これからそれを探しておくれ。そうだねぇ、そのままじゃすぐ見つけてしまうだろうから何か障害を設けようか…」
周囲に目を泳がせて藍滌は梨雪の帯に目を留めた
「良い手触りだ。どの職人が織ったのだろう」
――探す?障害って?
929氾主従5:03/08/09 21:15 ID:vCGe3x+D
困惑している梨雪を傍目に藍滌はスルスルと深紅の帯を解く
「さ、梨雪。手を後ろで結んで…」
両手を背中にまわし手を結ぶと、帯を失った襦裙は簡単に前を開けてしまう。
恥ずかしくて体を前にかがめたとき、視界が一気に深紅に染まった。
「!?」
赤から暗黒へ、驚いて顔を上げると笑い含みに主から声がかかった
「よくお似合いだ、金に深紅はよく映えるねぇ。怖がる事は無いよ、私はここにいるから…」
鼻頭に軽く口付ける
「決して手を使ってはいけないよ。それでは面白くないから…」
優しく、しかし有無を言わせぬ物言いに梨雪はゴクリと唾をのんで肯いた。
「さ…ここが唇、よっく覚えてお行き。迷子にならないようにね」
しっかりと腰を抱いて右手で頭を押さえ、藍滌は激しく梨雪の唇を吸った。
「ふ…ん、ん…」
絡めようとする梨雪の舌を押しやって、藍滌は唇を離す
「見つけておくれ、私がこの書類を読み終わってしまう前にね」
チュっと最後のキスをして藍滌は完全に梨雪から手を離した

(続く)
930名無しさん@ピンキー:03/08/09 21:20 ID:BasWWlQS
931名無しさん@ピンキー:03/08/09 21:56 ID:zLYFsk4i
続きを早くっ!
932名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:12 ID:JvXJ/FzP
「今夜は何が欲しくてここまで来たのかぇ?」
「お…王気…」
・・・・
うわわ、うわわわぁああ。
933名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:27 ID:IFDmyO8I
(;´Д`)ハァハァしまつた。ツヅキきぼん。
934名無しさん@ピンキー:03/08/10 01:50 ID:hExWeWfC
つ、続きを…!お願いします!お待ちしてます!
このままじゃ明日の仕事に支障が出そうだ
妄想がノンストップ状態w氾主従(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
935名無しさん@ピンキー:03/08/10 06:31 ID:DXS3Td/a
936名無しさん@ピンキー:03/08/10 08:16 ID:DXS3Td/a
937氾主従6:03/08/10 12:44 ID:SuUsG9U5
――どうしよう…
膝にまたがって両手を後ろで組み、自分が時間をかけて選んできた帯で目隠しをされて梨雪は暫し呆然とした。側でカサリと紙擦れの音がする
――こんな状態で、主上はまだあの書類を読むっていうの!?
むくむくと闘志がわきあがってきた。民のためとはいえ、然程急ぎではない仕事に唯一無二の主を取られるなんて麒麟の矜持が許さない。
―絶対こっちを向かせて見せるんだから!
唇の位置を頼りに少しずつ体を下ろす。手を後ろに組んでいるせいで安定しない自身を主の体に預けて、梨雪は唇と鼻を使ってゆっくりと主を確認した。
―あご、首、次は鎖骨かしら…
鎖骨を探して唇で辺りを弄る。しっかり合わさった前あわせが邪魔でそれらしいものは見つけられない。布を傷めないように口先で噛み、主の襦裙を緩めにかかった。
「ん…」
やわらかい布を引っ張ると、前よりも強く香の香りがする。
――主上の香…
胸いっぱい吸い込んで満足すると、やっと姿を現した鎖骨に舌を這わせる
―チュ…クチュ
鼻で布を押し広げながらゆっくり下に移動する。合わせは左右に開けなければならないし、すっかり露わになってしまった自分の胸は主の体に押し付けられていて動くたびにその頂が擦れる。
938氾主従7:03/08/10 12:45 ID:SuUsG9U5
――勃っちゃってるかしら…
顎の疲れに羞恥もあいまって、なかなかに大変な作業だ。
滑らかな肌に唇を滑らせると、途中で異物感のある何かにあたった。
―何?
その部分を口に含んで舌先で転がすと、僅かに主が身じろいだ
「ふくっ…」
ピクと動いて、見えないはずなのに何故か主が薄く笑ったことが分かる。
その反応と少しずつ尖ってくる変化に梨雪はこれが何であるかを感じ取った
「ん…ちゅっ…」
吸い上げて、転がして、他の皮膚との境を舌で丁寧になぞる。
「りせ…つ」
いつものゆったりとした口調とは違う主の声が頭上から聞こえる。カサリ、と藍滌が書類を手放した音がした
―やった!
頬に掌を感じる。男性特有の骨張っただけではなく細くしなやかなで、主だけが持つ特別な掌。吸い付くように感触がよく、梨雪は口を離して掌の方に頭を傾け頬を擦りつけた
「あ…ん、ふ…」
指を見つけて口付ける。一本を口に含んで吸い上げてみた。指は長く、一気に口内に含むには梨雪の口は小さすぎる。いっぱいに含んで、残りの部分に舌を伸ばして絡めると舌先をキュと指のまたに挟まれてしまった。
939氾主従8:03/08/10 12:46 ID:SuUsG9U5
「こらこら…欲しかったのはこれかえ?寄り道していては読み終わってしまうよ…」
舌を解放すると藍滌はその指で露わになった梨雪の乳首をピンと撥ねた
「きゃうっ」
視覚と手をふさがれて鋭敏になった体には大きすぎる刺激に梨雪は声をあげた。
「仕置きだよ」
優しくも厳しい声がかけられる。またカサリと藍滌が書類を手に取る音がした。
――ああん!もう!
更に頭をさげて先を探る。これ以上は屈めないところまでくると藍滌が抱き上げて臥牀から降ろしてくれた
「軽いねぇ」
仙骨のせいだろうが、つぶやく声はなぜか楽しそうだ。
「ん…はん…」
唇は腹まで下りて最大の難関をむかえる。帯だ。
「主上…」
仰ぎ見て甘える声音で訴えてみるも、反応は何も無い。諦めて帯の下を鼻先で弄った。
――上と同じ様にすれば…
布の一部を唇で摘まんで、捲るように引っ張りあげる。
――もう少し…
先程とは逆の方を摘もうと梨雪が改めて顔を近づけると、頬にふと何かがあたった
―熱っ
頬擦りをして確かめると、それは太く、熱く、指よりもはるかに太い…
940名無しさん@ピンキー:03/08/10 14:41 ID:tlW23WSW
範主従キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
941名無しさん@ピンキー:03/08/10 15:06 ID:SuUsG9U5
もしかして「氾」ではなく、「範」!?…やっちゃったよ自分(つД`;)
942名無しさん@ピンキー:03/08/10 16:10 ID:fNHjZNVX
>>941
気にしない気にしない、重要なのは中身だ。

範主従(;´Д`)ハァハァ
なんてところで止めるんでつか、これじゃあ生殺しじゃないでつか(w
身悶えしながら続きまってまつ。
943名無しさん@ピンキー:03/08/10 16:30 ID:1bKZs8Xx
944名無しさん@ピンキー:03/08/10 19:11 ID:bxQSh4Su
945名無しさん@ピンキー:03/08/10 20:12 ID:G+UXZvXu
も・・・萌え〜!!
続き期待しております。ハァハァ
946範主従9:03/08/10 21:45 ID:owT20EQ7
唇をつけて更に詳しく調べようと梨雪が軽く口を開け舌先を伸ばしたその時、ふわりと体が宙に浮いた。
「さ、読み終わったよ。いい子だったねぇ。 探し物は見つかったかぇ?」
「あ…はい」
「そうかい。それは良かった」
頬に、首筋に藍滌が労わりの口付けをくれる。いつもはくすぐったいだけの行為なのに、今夜は痺れるような電流が走る。触れられるだけで溶けてしまいそうで、もう体中が性感帯に化してしまったようだ。
「ならば褒美をあげないとねぇ」
もういいよ、と言うように後ろの手をさすってくれる。梨雪は手を解いて主の首に絡ませた。
―クチュリ
「ひゃぁんっ!ぃあっ…」
上体を安定させるため開いてある脚の間に藍滌の指が絡む。焦らされて焦らされて、しとどに濡れた梨雪のそれは指の動きに合わせて淫らなな音をたてた。
クチ…チュ…
いつもより大きく聞こえるのは目隠しのせいか。
「おやおや…随分いやらしい探し物をしていたんだねぇ」
「しゅじょっ…あぁんっ!」
しなやかな指が奥まで入り、梨雪の腰が知らずうちに跳ねる
「こんなに濡らしてしまって…困った嬌娘だこと…」
耳元で囁かれて梨雪は耳まで赤くする。藍滌は満足そうに口の端を持ち上げた。
947範主従10:03/08/10 21:46 ID:owT20EQ7
クチと音をたてて指を引き抜き、目隠しにキスをくれた。
「そうだ、褒美がまだだったねぇ…」
梨雪はほっとした。
―やっと目隠しをはずしてもらえる
そう思って気を抜いた瞬間、冷たい感触と共に、ズっと耳奥で音がした
「きゃっ…ぁんっしゅじょ…あっ…何…これっ…!」
求めていたものとは明らかに違う感触。ごつごつと凹凸が激しく、でも満足するには少し太さが足りない
「さぁ…なんだろうねぇ」
笑い含んで藍滌は問いかける
「気持ちいかえ?」
手に持った物をゆっくり動かす。文机に置いていた、細工の細かい細長い文鎮である。
柱に龍が巻きついたようなデザインのそれは、両端が太く中心部はうろこ一枚一枚まで精巧に掘り込んである。読み終わった書類を押さえようと手にとった文鎮を藍滌は褒美にしたのだ。
「や…あっ取って…主上!目…取って…」
梨雪は蹲るように上体を前に倒して、藍滌の髪をぎゅうと掴んでその快感を抑えている。
「あ…ん…やっそ…はぅん」
グチュグチュと音をたてて梨雪は文鎮を飲み込んでいく。先端を持って小刻みに揺らしてやると頭を振り、背を仰け反らせて乱れた。
948範主従11:03/08/10 21:47 ID:owT20EQ7
「あぁん!!…や…はぁッ…!?」
肩で息をする梨雪を静かに押し倒し、藍滌が覆い被さる。衾に梨雪の鬣が散った。
文鎮は梨雪の弱いところを少しはずして突いている。
「綺麗な鬣だ。他の麒麟と並んでも、お前のが一番美しかったえ」
文鎮をゆっくり出しいれながら藍滌が耳元で囁く。
「…!ああぁんッ!れ…廉台補…より?…ッ!」
梨雪は無意識のうちに逃げようともがくが、そんなことが許されるわけも無く。
「この色もいいねぇ…」
藍滌は質問には答えず、梨雪の乳首をペロリと舐めた
「ッ!」
衾を掴んで梨雪は必死に耐える。その姿が健気に見えて藍滌は文鎮をゆっくり引き抜いた。
「!?…やぁ…んっ!」
「おや…そんなにこれがいいのかえ?」
ぎりぎりの所まで抜いて梨雪を喘がせる
「随分お気に入りのようだ」
クツクツと笑って藍滌は文鎮を揺らした
949名無しさん@ピンキー:03/08/10 21:52 ID:owT20EQ7
…なんか暴走気味。。
950名無しさん@ピンキー:03/08/10 22:01 ID:v3weGcYH
暴走イイ!
もっと乱れてください(;´Д`)ハァハァ
951名無しさん@ピンキー:03/08/10 22:37 ID:JvXJ/FzP
同じ日に続きが読めるなんて。
暴走して! もっとして! (;´Д`)ハァハァ
952範主従12:03/08/10 22:45 ID:owT20EQ7
950超えてるし、一気に落としちゃいます。

「や…んっ違っ…これ…取ってぇ」
一番感じる場所を文鎮がかする。頭の中が真っ白になりそうなのを必死に堪えた。
「…今日は…がんばるねぇ」
いきそうなのを梨雪はじっと堪える
「だっ…て…主上っのが…欲しっ…いぃんっ!取って…これ…取ってぇ」
言葉に、鼓動がはねる。
一気に文鎮を抜き取ると、藍滌は目隠しを剥ぎ取った。涙に潤んだ紫色の瞳がぼんやりとこちらを見つめている。
「可愛いことを、言うてくれるわ…」
梨雪の膝を抱え上げて一気に突き上げた
「んあ!…はっ…あぁ!」
しっかりと藍滌にしがみつき、梨雪は腰を振る。
「梨雪…ッ…そんなに抱きついては動けないじゃない…かぇっ」
「でもっ…ぁ…近くで…お顔ッ見たいし」
梨雪は藍滌の髪に指を絡ませて顔を引き寄せる
「そんな、いつも顔を合わせておるじゃろ」
苦笑して梨雪に深く口付ける。
「良くしてやるから、少し力をお抜き…」
953範主従13 ラスト:03/08/10 22:46 ID:owT20EQ7
体を離して改めて背中から覆いかぶさる。主の髪がさらさらと梨雪の肩にかかって辺りが甘い香りに包まれた。
 四つんばいになった梨雪の腰を高く上げさせる。体重をかけてゆっくり入れてやると、梨雪がいっそう甲高く鳴いた
「ぁあ!主…上ッ…いい…よぅ…も…もう我慢できないぃ」
「さっきのより良いかぇ?」
動きを早めながら藍滌が問う
「主上ぉ…あン…イイッ…!!やっ…ぱり…主上のが…ッ…一番イイよぉ…!」
絡めた指に梨雪が力を入れる。
ふっと笑んだ藍滌は、腰を使って梨雪を責め立てた。

―その後
「文鎮でしたのね」
頬を膨らめて怒る梨雪に、藍滌は器用に肩眉を吊り上げて
「良かったじゃろ」
と微笑んだ。
「主上のほうが、ずっとずと良かったです!!」
梨雪は顔を赤くして叫んだ。
「これは商品化できるかもしれないねぇ」
本来の働き以上をしたその文鎮を量産する方法を考えながら、梨雪の言葉には聞えない振りをし、藍滌は梨雪を抱えて湯殿へ向かった。

                  
                                                          <了>
954名無しさん@ピンキー:03/08/10 22:55 ID:JvXJ/FzP
レスつけたらすぐに次が キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
梨雪可愛い。
「良くしてやるから、少し力をお抜き…」・・・藍滌サマ余裕ありすぎでしょ。
あのセリフもこのセリフも萌え〜でした。
912さん、ありがとー&お疲れさま。
955名無しさん@ピンキー:03/08/10 23:17 ID:hExWeWfC
ほんと、藍滌サマの余裕ッぷりといい最高に萌えた!!
素晴らしい萌えをありがとう!!!
956名無しさん@ピンキー:03/08/10 23:25 ID:0NmX/pbb
梨雪可愛ええ〜。
微妙に廉麟ライバル視(?)っぽいとこヨカたよ。
あと最後のオチ笑いますた>商品化
おつかれさまでつ
957名無しさん@ピンキー:03/08/11 00:59 ID:bKlHDpJk
スレ終盤にいいもん見せていただきました。
商品化された後の硯が雁に渡って・・・なんてことを妄想した8月の夜でした。
職人様、お疲れ様でーす。
958名無しさん@ピンキー:03/08/11 01:17 ID:MCeTIEp0
次のスレ、立てて〜!!
959名無しさん@ピンキー:03/08/11 04:51 ID:zqsggjBP
960名無しさん@ピンキー:03/08/11 05:54 ID:HSzxhARI
>>958
君のためなら・・・

煩悩の十二国記*四冊目*
http://www2.bbspink.com/eroparo/index.html#1

ここをのぞいてみてくれたまえ。
不備、書き漏らしなどあったらよろしく。
961960:03/08/11 06:00 ID:HSzxhARI
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060548574/l50

あっ、ごめん。
正しいurlはこっちね。
962名無しさん@ピンキー:03/08/11 07:47 ID:j9M5PN6V
>>960
乙です。

すいません、>>735で『下らない風呂ネタ』書いたものですけど、あれのB面が出来ましたので投下して宜しいでしょうか?
つってもエロ無しなんで、このスレの埋め立てに使うか新スレの即死防止に使うかっていう感じなんですが。
963名無しさん@ピンキー:03/08/11 07:49 ID:j9M5PN6V
大間違い!!
>>735じゃなくて>>753です。
ほんとすいません…逝きます
964名無しさん@ピンキー:03/08/11 09:32 ID:QjxWbbKJ
>962>963
新スレの方にお願いしまつ!
965名無しさん@ピンキー:03/08/11 13:38 ID:2ZA7CSN4
912です。感想ありがとうございました。台詞に不安があったんで、喜んでくれた方がいたことに安堵しました。4冊目の繁栄を願って、次作の準備にかかります(´Д`)
んでもって753さんのお風呂ネタ楽しみにしてます!いい夏休みだぁな
966名無しさん@ピンキー:03/08/11 15:54 ID:u5gDc8Xg
967名無しさん@ピンキー:03/08/11 17:02 ID:x2Tj2XKG
968名無しさん@ピンキー:03/08/11 19:18 ID:Z12RIWtw
新スレも即死の心配はなさそうだし、こっちをぼちぼち埋めてこっか?
広告でageられるの鬱陶しいし。
969名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:25 ID:HSzxhARI
>968
そだね。
最後になって全部広告なんてヤだし。
970名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:38 ID:rSNkFZv/
○月×日
てんき はれ
きょうから女せんが、「みらいのしゅ上を、およろこばせするため」
のほうほうをおしえてくれます。きのう、玉でできた「はりがた」を見せて
くれましたが、あんなにおおきいもの、ぜったいはいらない。
なんか、やだな。
れんのおとこの人は、たいたいこのくらいのおおきさがあるそうです。
971名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:43 ID:rSNkFZv/
○月×+1日
てんき はれ ちょっとあめ
ていえいが来て、れんのおとこの人は、たいてい、
このくらいのおおきさがあるとかそういうのはウソだって
言ってった。
そのあと、女せんたちが「けいではこうだった」とか「たい
ではこうだった」とかゆいはじめて、けんかになりました。
ちょうどいいので、ぬけだして、いずみで水あそびをしました。
水あそびはたのしいな。
972名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:50 ID:u5gDc8Xg
973名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:52 ID:rSNkFZv/
○月×+2日
てんき はれ
ゆうべのうちに、玉ようさまが来て、れんの次の王は
女王かもしれないし、王かもしれないって言ったそうです。
王ってゆう字がかけるようになった。えへん。
974名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:19 ID:rSNkFZv/
○月△日
なめるのはうまいって、女せんにほめられた。
こんなの、やくにたつのかなあ。ぎもん。

それより、こないだこうかいで見たひとつ目の
妖まが気になる。毛がながくて、ひとつ目だった。
あとでぬけだして、シレイにしにいこうとおもう。

あんまりにっきをかいていると、しかられるので
これでおしまい。        漣りん。
漣ってかけるようになった。りんはむずかしいので
こんど。おわり。
975名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:21 ID:TRzDddRU
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976名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:31 ID:5FfeklOW
幼廉麟かわいい(;´Д`)ハァハァ
977970:03/08/11 21:41 ID:rSNkFZv/
>976
>817の漣主従があまりにもナイスだったもので。

スレ終わりの埋め草としてやってくださいまし。
978名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:49 ID:bKlHDpJk
廉麟カワイイ!
でもね、970さん漣麟ではなく廉麟が正しいのです。
細かいけど直していただけると助かります。
979名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:11 ID:jAdHJcYZ
さあ埋めろ。
980名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:12 ID:jAdHJcYZ
       へヘ
      〃 ⌒丶
 ,,、,、,,, ( 从ハ从)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      )§´∀`リ∩<  1000取り合戦 開始!!      ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚| /  \____________  ,,、,、,,,
 ,,、,、 ,,, U (:::::::::::)
      //三/|三|   ,,、,、,,,  \オーーーーーーーッ!!/
       ∪  ∪  ∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
         ,,、,、,,, (     )   (    )    (    )
 ,,、,、,,,       ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧
      ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )
981名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:18 ID:XzEJVLhb
>978 わざわざのご指摘すみません。
細かいけど直していただけると・・・・といわれましても
今から投下しなおすわけにもいかず。

どうか流してください。
982名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:33 ID:B/hS3noq
廉麟可愛かったです。
漣と麟と比べたら、たしかに麟の方が難しい、
でも漣ていう時を王っていう字と同じレベルで書いてるところがめっさ可愛い。

それで思い出したけど、景麒君日記は続きはないのでしょうか。
983名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:43 ID:VBYZSzmG
978です。
続きがあると脳内決定してました。(汗
こちらこそ失礼いたしました。
984名無しさん@ピンキー:03/08/12 01:43 ID:8fxbDMBe
985名無しさん@ピンキー:03/08/12 01:44 ID:qEJadUq0
986名無しさん@ピンキー:03/08/12 02:02 ID:aqKgxPCj
遅れつつも912さん乙でした(゚∀゚)湯殿でもう一回戦キボンキボン
987名無しさん@ピンキー:03/08/12 06:30 ID:vf37JKv2
980で1000取り合戦開始を宣言しているのが幼廉麟タンなのだろうか。
すると雄叫びをあげているのが使令なのだろうか。
988名無しさん@ピンキー:03/08/12 09:28 ID:f9SWDSHV
>>987
陽子埋め。
989名無しさん@ピンキー:03/08/12 10:22 ID:WEauPg6q
>>970さん、>>978さんじゃないけど自分も続きキボン!
幼廉麟ハァハァハァハァ
990名無しさん@ピンキー:03/08/12 11:48 ID:/a6VAm0Q
>>987
カワイイ!!
991名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:18 ID:pB9tasaO
(゚д゚)ウメー
992名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:19 ID:AMjpJK78
(゚д゚)ウメー
993名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:35 ID:JHuYAOSP
        景麒ー、そろそろ1000? 
         ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              へヘ
             〃⌒丶\
            (从ハ从 )
            .リ´∀⊂ヽ゛)
            /    _ノ⌒⌒ヽ.
         ( ̄⊂人  //⌒   ノ
        ⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃
994名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:39 ID:JHuYAOSP
  〃⌒`⌒ヽ
  |i i⌒⌒i |  / ̄ ̄
  ||!.{ ゚ ヮ゚ iリ< 埋め
   / .∨ ヽ  \__
  ∪  |  ∪
   |_|_|
    ∪ ∪
995名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:45 ID:JHuYAOSP
             ,、----、,_
          _,-''~ /'′ ,、-`ヽ、
        // / /  / ̄   \
      / 〈  !/  /        ヽ
     /     ヽ  !  ,-- ヽ    ヽ
     /   /,、-‐─-、{∠--、,ヽ!     !
    ,'    /          ヽ     |
    !  | |             |       !
   |   | |            |       |
   !  │ |' ̄ ゙̄''    --- 、|      !
   ,′  | |_ --、     ___   !     │ マターリ千取り
  ,′   ! | '⌒ヽ     ,-─-、!      |
  ,′   │ i⊂⊃       ___|       │
 ,′    ! !     、 _    `ー|      |
 !    | ,ヘ     r‐‐-ァ     !       /
,′    /.| | ゙ヽ、  二´  _,、‐'"!    /
i    / /   厂!、`ー‐ '",、┴‐! |   /
|   //,、- '′  ̄ヽ/    ヽ!   /
`ヽ、_/-‐'       /       \/
996名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:52 ID:JHuYAOSP
  正直、1人千取りはつまらん…

     へヘ     /^r⌒`ヽ
     /〃⌒`ヽ   iノ`'iハ人)〉  
    ノ( (从ハ从) |(´<_`;ノ (  ・・・・コピペ厨?
   / ヾd| ´_ゝ`リ /((V/ノ人ヽ
   〈/ \V/\ / |/ソ り │)
   ノ/ ヽ  / ̄ ̄ ̄ ̄/ | |人
  __(  /つ/ 慶 国 /_ノ__i____
    |/ \/____/  (u ⊃
997名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:55 ID:JHuYAOSP
        やっぱ面倒くさいから
        後は任せたぞ、景麒。
         ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            へヘ
           // ⌒丶 オヤスミー
          ( 从ハ从)
       | ̄ ̄)§´∀`リ ̄|  
       |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
       | ..\           \
       .\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
         \.|______ |
998名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:56 ID:Kcjdb6JC
次スレも大量の神に出会えますように(´ー`)人   ☆ミ
999名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:57 ID:IRb6DOof
998?
1000名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:58 ID:IRb6DOof
1000
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