1 :
名無しさん@初回限定:
2 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 01:36:13 ID:Uxk8tK1k0
3 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 01:36:50 ID:Uxk8tK1k0
Q&A その1
(;´Д`)<オリキャラ出したいんだけど……
(・∀・)<オリジナルキャラが原作キャラよりも目立つ物、また、同程度の立場である場合、受け入れられない
事の方が多いようです。そんな作品の場合は投稿所の方が無難ですが、最終的な判断は作者さんに
委ねられます。
もし、これは大丈夫だ、と思ってスレに投下して、投稿した作品にケチをつけられたとしても、
それはそれで一つの事実ですので素直に受け止めましょう。
次の投稿時にその経験を活かしてください。
(;´Д`)<そんな固い事言ってたらオリキャラ使えないじゃん
(・∀・)<そんなことはありません。原作に登場してはいないものの、その世界に間違いなく存在しているキャラ
(一般生徒・店員・通行人)等のいわゆるMobは、登場させても問題ありません。
但し、それでもし投稿した作品にケチをつけられてとしても、それはそれで一つの事実ですので素直に
受け止めましょう。次の投稿の時に(ry
(;´Д`)<原作キャラの性格を弄りたいんだけど、どの程度なら大丈夫なの?
(・∀・)<極端に変わっていなければ大丈夫です。が、だからといってスレに投稿してケチをつけられてとしても、
それはそれで(ry
例外的に、笑いを取りに行った場合には受け入れられる事もあるようです。
4 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 01:37:26 ID:Uxk8tK1k0
Q&A その2
(;´Д`)<瑞穂ちゃんがあまりにも可愛いので、おかま掘りたいんだけど……
(・∀・)<どうぞ掘ってください。但し、作品が出来上がったときはスレの方ではなく、投稿所へお願いします。
逆に瑞穂ちゃんが掘っちゃった場合も投稿所を利用してください。
(;´Д`)<マリみてとか、極上生徒会なんかとクロスオーバーさせたいんだけど……
(・∀・)<クロスオーバー物は、混合物の元ネタを知らない人もいますので、投稿所の方へお願いします。
(;´Д`)<瑞穂ちゃんを襲った○○が許せません! お仕置きしてもいいですか?
(・∀・)<構いませんが、必要以上の暴力・陵辱・強姦・輪姦・監禁・調教・SM・スカトロ・グロ・強制妊娠・
達磨プレイ・死姦・人体改造・触手・食人等、読み手を限定してしまうような表現がある場合は、
投稿所の方へお願いします。
また、直接的な表現が無くても鬱な展開になった時は受け入れられない場合もあります。
(;´Д`)<携帯だから投稿所使えないyo!使えるけど投稿所ヤダ!
(・∀・)<仕方ないので事前に1レス使って傾向報告、あぼーんできるようにコテ、ケチつけられても
文句言うのはやめましょう。でも可能な限り投稿所利用してください。
(・∀・)<おとぼくの雰囲気に合わないと思われる作品は投稿所へ、どうすればいいか分からないときは
皆に聞いてみて下さい。
>>1乙
しかし、保管庫(仮)はだいぶ前に消滅してるぞ。
そろそろテンプレに反映させないと…
前スレが埋まったようですね。
8 :
1:2006/03/26(日) 14:45:18 ID:6EpAkXOZ0
紫苑END後
大学図書館内にて貴子視点
「貴子さん」
後ろから声をかけられ「きゃ」と小さく叫んで振り向くと
瑞穂さんと紫苑様が立っていた、瑞穂さんは私が驚いたことに驚いている
「驚くほど夢中になって何をお読みになっていたのですか?」
タイトルを見られるわけには行かない、本に手を置く
しかし…ふいに手応えがなくなり…いつの間にか本が紫苑様の手の中に納まっている
あなたは手品師ですか?紫苑様!
紫苑様が本のタイトルを声に出してしまった
「衆道大全?」
瑞穂さんと紫苑様の二対の目が私を見つめ少し後ずさる、引かないで下さい
衆道−簡単に言えば男と男が乳繰り合うことですわ…
とりあえず言い訳をしておかなくては
「ああ・あああのそれれは大学のレポートをかかくためによんんでいたものので」
「本当ですか?」
疑わしそうな目で紫苑様が私を見つめる…そんな目でみないで
「その、日本史で戦国時代をやっているのですが…
奇妙な出世の仕方をしている武将がおりましたもので…
調べていたら…それにいきあたってしまって…」
「衆道に?」
今度は瑞穂さんが聞いてくる
本に書いてあった内容を話す
「はい…自身の容姿で成り上がったものもいるようなのです」
そこで紫苑様がとんでもないことを言い出してしまいました
「わたくしはまた、その…貴子さんがお兄様と瑞穂さんを…」
紫苑様の目がなんだか妖しく輝いています
ご自分の夫と元婚約者の場面でも想像しているのですか?
てゆーかそんなことを考えてるわたしもヤバイんですか?
「それにしても夢中で読むほど面白いんですか?」
妻の爆弾発言をスルーして瑞穂さんが聞いてきます
「ええ、まあなかなか奥が深いものですから…」
「あら、では貴子さんが読み終わったらわたくしも借りてみようかしら」
「わたしは必要な部分だけコピーをとればいいので…」
コピーをとり終わると紫苑様は本当に本を借りて行ってしまいました…
数日後、瑞穂さんと紫苑様に会いましたが…
瑞穂さんが時々お尻を押さえてるのは見なかった事にしておきます
13 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 22:09:10 ID:3L4tq1Ic0
時期ネタやりますね、瑞穂視点、日記風に
「お花見に行こう」
またも突然まりやが言い出した。
突然言い出したにもかかわらずご都合主義によりいつものメンバーが集まる
集まったのは僕(瑞穂)、まりや、紫苑、奏、由佳里、貴子の6人
てっきり鏑木家でやるものだと思っていたら
楓さんの運転するマイクロバスでどこかへ連れて行かれる
どうやら楓さんとまりやは示し合わせていたようだ
乗車前に大量に積み込まれていた荷物…
女装ファッションショーの覚悟はしておこう…
会場に着くまで少し時間がかかるということでみんなでカードゲームをする
たかがカードゲームとはいえすぐ熱くなるまりやと貴子さんが一暴れし
みんなでなだめたり賺したり、
さらに煽ったりして遊んでるうちに会場に着いたようだ
そこはどこかの誰もいない山の中、でもたくさんの桜の木が植わっている
山桜やソメイヨシノだけではなく色々な種類の桜があるようだ
ここがどこか楓さんに聞いてみたら鏑木家の私有地なのだそうだ
立ち入りを禁止しているので普段は誰も入れないのだそうだ
みんなで一面の桜の花の中を歩く
綺麗だ…本当に別世界にいるようだ…
一頻り桜を愛でていると楓さんが宴席が整ったと知らせてくれる
まりやと由佳里ちゃんが小走りで向かう
「花より団子」…
後から歩いてついていく全員がそう思ったはずだ
14 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 23:23:02 ID:3L4tq1Ic0
宴が始まりお酒がいい感じにまわってきたところでお約束が待っていた
「ファッションショーのお時間です」
やっぱりやるのか…
僕は楓さんに連れられていつの間にか用意されていた更衣室に入る
これは…ブレザー?どこかの学校の制服? うわミニスカート…
着替え終わって宴会場に戻ると…あれ?みんなも着替えてる…まりやまで
皆さんなんですか?その格好は
まりやは格闘少女っぽいし、紫苑さんは黒いドレス、貴子さんは対照的な白
由佳里ちゃんはふわふわもこもこで羊みたいだし…あれ奏ちゃんがいない
「いやーいつも瑞穂ちゃんオンリーのファッションショーだからねー
たまには私たちもやってみようかと思ってさー」
まりやが説明してくれる
で、なんでそんな格好なのか聞いてみると
「桜の花見でしょ、桜つながりで「CARDCAPTOR SAKURA」のコスプレ」
コスプレですか…そうですか…
「ちなみに瑞穂ちゃんは主人公の学校の制服
あたしは「闘」のカード、性格のまんまね
紫苑様が「闇」で貴子が「光」、この二人は髪の毛のイメージで決まったわね
由佳里が「甘」のコスチューム、食べ物つながりって事で」
あ、由佳里ちゃんがまりやに文句言ってる…
ふわふわもこもこの姿で凄んでも迫力ないよ、由佳里ちゃん
みんなが初コスプレを楽しんでる
15 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 23:28:13 ID:3L4tq1Ic0
その時間延びした声で誤りながら奏ちゃんが会場に戻ってきた
一緒に来た楓さんが鼻にティッシュをつめている…
うん、今の奏ちゃんの姿みたらなんかわかる気がする
白いミニスカドレス…左足の二ーソックスとピンクのリボンがまたなんとも
あ、紫苑さんが奏ちゃんをハグしちゃった、もがいてる姿もかわいい
貴子さんも…紫苑さんごと奏ちゃんを抱きしめてるよ!
まずい奏ちゃんを救出しないと、て、由佳里ちゃんもなんかうずうずしてるし
まりやが意外な(僕にとっては)ことを言い出す
「と、ゆーわけでー、今日のファッションショーの主役は奏ちゃんです」
「かかか奏がですか〜無理なのですよ〜」
「小学生役だから瑞穂ちゃんじゃ無理なのよ」
「奏小学生なのですか…」
あ、奏ちゃんしょげちゃった…
「瑞穂ちゃん、紫苑様と貴子と由佳里が暴走しないように見てて
楓さんはいつものように写真をお願いします」
16 :
名無しさん@初回限定:2006/03/26(日) 23:29:55 ID:3L4tq1Ic0
こうして奏ちゃんのファッションショーがはじまった
次々に着替えて出てくる奏ちゃんはそれはそれは可愛らしかった
紫苑さんと貴子さんは鼻血吹いちゃうし由佳里ちゃんは奏ちゃんに襲いかかろうとするし
女装しなくて喜んでいいはずなのになんだろうこの疎外感…
ついに奏ちゃんのファッションショーが終わった
奏ちゃんも途中から結構ノってたな
紫苑さんと貴子さんと楓さんがとてつもなく疲労している
写真とってた楓さんはともかく紫苑さんと貴子さんは見てただけなのに…
由佳里ちゃんはと見るとぐったりしている…何をしていたのか聞かないでおこう
まりやと奏ちゃんは満足そうな顔だ
楓さんがダンボールを運んできた、最後の衣装だそうだ
てっきり奏ちゃんが着るのだと思っていたら全員に渡された
薄紅色の生地を重ねた衣装、まりやが桜の精霊をイメージして作ったのだという
一言で言えば天女の羽衣、それを着て皆で記念写真を撮る
これで今年のお花見が終わった
17 :
名無しさん@初回限定:2006/03/27(月) 11:58:10 ID:vDT+qORj0
DIO様
まりやの運転する車に乗る貴子、渋滞につかまってしまい
貴「ずいぶんと込んでますわねまりやさん」
ま「今は帰宅ラッシュの時間だから…」
貴「歩道が広いではないか!行け!」
その後まりやがとった行動を貴子さんは覚えていないそうです
18 :
ちょい萌えママ:2006/03/27(月) 14:03:42 ID:onrrTSPi0
19 :
名無しさん@初回限定:2006/03/27(月) 14:09:44 ID:vDT+qORj0
周防院奏の奇妙な十月革命
奏「…このリボンをとったら…本当に謹慎処分を取り消してくれるのですか?」
貴「約束しましょう」
奏「だが断る
この周防院奏の最も好きなことのひとつは
自分で偉いと思っているやつにNOと言ってやることだ…」
貴「ナニィィィ」
−十月革命終了−
貴「負けましたわ、お姉さま」
瑞「…テメーの敗因はたった一つ…単純な答えだ…
テメーは俺を怒らせた」
20 :
名無しさん@初回限定:2006/03/27(月) 18:24:28 ID:vDT+qORj0
御門まりやの奇妙な十月革命
瑞「宣戦布告です、貴子さん」
ま「そのセリフはちがうわ瑞穂ちゃん
こういう場合!今から言うようなセリフをはいて戦うのよ
「我が名は御門まりや!
我が友、周防院奏のリボンのため、我が友、周防院奏の心の安息のため
厳島貴子!貴様に宣戦布告し!敗北をもって償わせてやるッ!」
−十月革命終了−
貴「御門まりやッ勝ったのはお前じゃない!お姉さまだッ!」
ま「なんだ…?この敗北感は…」
21 :
名無しさん@初回限定:2006/03/27(月) 18:29:24 ID:vDT+qORj0
宮小路瑞穂の十月革命の拳
−十月革命終了−
瑞「貴子さん…その…すみま―」
貴「お姉さま、謝罪など必要ありません。お互い正しいと思ってはじめたことであり
こうして出た結果については謙虚に受け止めようと思っています」
瑞「……おまえもまさしく強敵だった」
22 :
名無しさん@初回限定:2006/03/27(月) 19:48:30 ID:vDT+qORj0
フルメタルお姉さま
まりや「瑞穂ちゃんが男に見えないのは容姿のせいじゃないわ
漢の魂がないからよ!」
瑞穂「そうかな…?」
まりや「そうよ!今から私が鍛えなおしてあげる!
日本男児の魂を叩き込んであげるわ!
現時刻をもって私を心漢(ハートマン)軍曹と呼びなさい!」
瑞穂「まりや…いきなり…」
まりや「口でクソたれる前にサーと言え!」
瑞穂「さ・さー」
まりや「声が小さい!キンタマ落としたかオカマ野郎!」
瑞穂「Sir! Yes Sir!」
まりや「日本男児が軽々しく英語で返事するな!」
…理不尽な特訓が続きましたとさ
つまんねーパクリでage荒らしかよ おめでてーな
まあ、若いもんをそう責めるな、
もしかしたら、明後日にでも面白いSSを書いてくれるかもしれんだろう?
文句を言う前に自分で書いてみればいいんじゃない?とか思うわけだ
つ[慈悲と寛容]
27 :
名無しさん@初回限定:2006/03/28(火) 17:24:32 ID:X5O0rX2p0
まりや「瑞穂ちゃん、瑞穂ちゃん、ちょっとこの歌聞いて」
瑞穂「なに?この歌」
「骨ある限り榮えあれ!」(TV ver.)
作詞:枯堂夏子 作曲:高木隆次
膝を逆さに 曲げたれば
岩を貫く 信念も
捻じ曲がる
善も 正義も 真実も
痛みの前では 消え失せり
骨のある者 関節もある
見よ! 皇(すめらぎ)の関節技(サブミッション)
骨ある限り榮えあれ!
まりや「某掲示板に歌詞だけ張ってあったんだけどさ
実際に聞いてみたら瑞穂ちゃん思い出しちゃって」
瑞穂「なんで?」
まりや「どっかのSSのせいで「瑞穂=関節技」になってるのよあたしの中では」
瑞穂「それにしてもシュールな歌だね」
まりや「シュールなのはあんたの存在自体でしょ」
28 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 18:47:20 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員』
奏ルート、もしくは貴子ルート後、瑞穂達の卒業式後
奏視点
−寮から瑞穂お姉さまとまりやお姉さまがいなくなってずいぶん寂しくなりました
−そんな時、由佳里ちゃんからまた寂しくなる話を聞かされました
「あのね、奏ちゃん、警備員のおじさん3月でやめちゃうんですって」
−貴子お姉さまを誘拐しようとした黒服の男たちを止められなかったことを
−とても悔やんでいました
−でも、由佳里ちゃんはちょっとうれしそうです
「でね、新しく来る人なんだけど、学園長先生から名前だけ聞いたのよ
伊集院隼人っていうんだって、かっこいい人だよきっと」
−由佳里ちゃんは名前だけで人の外見を判断してしまいました
−おじさんがいなくなるのは寂しいけど、新しく来る人が
−瑞穂お姉さまみたいに綺麗でやさしい人だといいのです
3月31日、今まで奏たちを見守っていた警備員のおじさんが
学園を去っていきました、奏と由佳里ちゃんは学園長先生と一緒にお見送りをします
奏は本当に寂しくなって泣きそうになってしまいました
29 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 19:08:39 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員2』
4月1日、新しい警備員の方が寮に挨拶にやってきました
名前だけで格好いい人と判断していた由佳里ちゃんの期待は打ち砕かれました
由佳里ちゃんはガタガタふるえています、奏も怖くて泣きそうです
挨拶に来た警備員さんの身長は2メートルを軽く超えていました
この人に比べたら奏なんて小人です、ホビットさんです
全身に筋肉の鎧を纏い、スキンヘッドにサングラスをかけ口ひげを生やしています
その方は
「今年から俺がこの学園の警備担当になった、よろしく頼む
俺のことはファルコンと呼んでくれ」
とだけいうと回れ右をして出て行ってしまいました
そのとたんに緊張の糸が切れた由佳里ちゃんが失神してしまいました
30 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 19:12:19 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員3』
次の日からファルコンさんは大工道具を持って学園の周りで作業を始めました
大きな体を丸めて作業している姿はちょっとかわいらしいと思います
何をしているのでしょうか?でも怖くて聞けません
入学式が始まり…この時ファルコンさんは校門脇にある受付室にいたのですが
泣きそうになってる新入生の方が何人かいました
新しい寮生も入りましたが、やっぱりファルコンさんを怖がっています
奏はファルコンさんはそんなに怖い人じゃないような気がしてきました
入学式後、この寮生を連れて由佳里ちゃんと一緒に買い物に出かけました
買い物から帰ってくると校門でファルコンさんが何か作業していました
由佳里ちゃんはまだファルコンさんを怖がっています
新入生の方は…まあしかたありません
奏はだいぶ慣れてきたので声をかけてみます「ご苦労様です」と
とたんにファルコンさんに信じられない変化が現れました
顔が…耳まで真っ赤になってしまったのです
「し・仕事だからな…」
と言ってますが、やっぱり真っ赤です
こんなファルコンさんをみて由佳里ちゃんと新入生も
「ご苦労様です」と声をかけます
ファルコンさんは顔を伏せて作業に戻ってしまいました
奏たちはくすくす笑いながら寮に戻っていきました
茹蛸みたいに真っ赤になったファルコンさんのことが学園中に広まってしまい
生徒たちの大半がファルコンさんを海坊主さんと呼ぶようになってしまいました
31 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 19:46:51 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員4』
4月15日、春休みの間ファルコンさんがしていた作業の謎が解けました
お昼休みのことです、奏は紅茶ソーダを買いに行こうと学外にでました
由佳里ちゃんと新しい寮生もついてきました
そして…校門の所でばったりと出くわしてしまったのです…
男の人を担いだファルコンさんと…
ファルコンさんだけならそこにいるのは理解できます、警備員ですから
でも、なぜ、男の人を担いでいるのですか?
よく見ると後ろ手に拘束具をつけられています、足も縛られています
恐る恐る尋ねてみます
−あの…その方は一体…
ファルコンさんの答えは簡単でした
「学園に侵入したところを捕らえた」
その方はこれからどうなってしまうのでしょうか…
由佳里ちゃんも同じ事を考えているようです、ガタガタふるえています
寮生はなんだかあっけにとられているようです
私たちの心配を察知したのでしょうか、ファルコンさんが続けて話します
「ま、本来なら再起不能にしてやるとこだが、
この学園の慈悲と寛容の精神に免じて警察に突き出すだけで勘弁してやる」
ファルコンさんは言いながら警察に連絡をとっています
32 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 19:49:13 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員5』
「コーヒーでも飲んでいくか?」
普段無口なファルコンさんがそんなことを言ってくれました
もう、ファルコンさんを怖がらなくなった由佳里ちゃんが応じます
ファルコンさんは受付室に入ってコーヒーを入れ始めます
なんだか本格的です、お料理にうるさい由佳里ちゃんはそれを見て目を輝かせています
一緒に来た寮生も楽しそうです
ファルコンさんがコーヒーを入れている間、私たちは外で待っています
ファルコンさんの体が大きすぎて私たちが中に入れないから…
カップに私たち3人のコーヒーと自分の分を注ぎ、
ファルコンさんは受付室からでて入れ替わりに私たちを中に入れます、
「体が大きいと苦労も多い」などと言っています、奏にとっては羨ましいのですが
奏は普段コーヒーは飲まないのですが、それはそれは美味しいものでした
由佳里ちゃんなんかベタ褒めしてます、案の定ファルコンさんは真っ赤になってしまいましたが
コーヒーを飲んでる間ファルコンさんは教えてくれました
春休みの間、学園の周囲に侵入者用のトラップをはっていたと
−そんな恐ろしい物を学園に作らないで下さい、
と奏がふるえながら抗議すると
学園の敷地ギリギリの所、生徒は100%行かないような所にあること教えてくれました
教えてもらった場所は確かに生徒は行きません
33 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 19:50:01 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員6』
話し込んでいるうちにパトカーがきました
そういえば男の人はどうしていたのだろうと、見ると
気絶しています…そういえば全然騒ぎませんでしたものね…
気がつけばお昼休みももう終わりそうです
私たちはファルコンさんに「ごちそうさま」を言って学園に戻りました
由佳里ちゃんは「またコーヒー飲みに来てもいいですか?」と言ってます
すっかり打ち解けたようです
ファルコンさんも「気が向いたらいつでも来るといい」と答えてくれました
ファルコンさんに向かって手を振って、ちょっと駆け足で学園に戻りました
戻りがけ、私たちに手を振るファルコンさんが見えました
シティーハンター呼んでて、こいつが警備員だったら最強だろうなと思った
ごめん、反省している
謝ったり反省するくらいなら書かなきゃいいじゃない
本当はそんなことないですよって構って欲しいだけなんだろ?w
>>35 んなわかりきってることいちいちレスんな
人間として恥ずかしくないか?
小せぇ奴だな
あら、あら…
みなさん、ほんとうに仲がよろしいのですね
38 :
名無しさん@初回限定:2006/03/29(水) 23:02:40 ID:fy59sHz+0
『XYZ!新たなる警備員 番外』
ファルコンさんは夜でもサングラスをかけています
夜にサングラスをかけていたら周りなんて見えないと思うのですが…
なぜだか聞いてみました
「俺は目が見えないからな」
という答えが返ってきました、悪いことを聞いてしまいました
「気にするな、オーラ…というか気配で周りの状況がわかるんだ」
ファルコンさんが失明していることを知ってからしばらくしたある日
瑞穂お姉さまが学園に遊びに来ました
ファルコンさんはなんだか戸惑っています
「奏、教えてくれ、俺の目の前にいるのは男か?女か?」
気配で相手の体格までわかるファルコンさんが…
でも、奏も言われるまで瑞穂お姉さまが男であることを忘れていました
>>38 ファルコンの「友人」に「もっこり魔人」がいるから、かえって学園が
危険にになると思われw
>>38 投下は、ありがたいんだが
次からは、メール欄に半角でsageをお願いします。
>>39登場させてみよう
『XYZ!新たなる警備員 女装の麗人VSもっこり魔人』
>>38から続けて
「もっこぉりちゅゎん!」
いきなり瑞穂おねえ…瑞穂さんが後ろから抱きすくめられてしまいました
警備員であるファルコンさんはそれを見逃すはずもなく
瑞穂さんを抱きすくめる男に近づき…殴り飛ばしました!
盛大に吹っ飛んでいます、まるで人身事故です、生きているのでしょうか?
あ、よろよろと起き上がりました、大丈夫なようです
起き上がってきた方は、赤いシャツの上に水色のジャケットを着ています
「何しにきやがった!」
ファルコンさんが怒鳴りつけます、どうやら顔見知りのようです
「いや〜海ちゃんが女子高の警備員になったって聞いて様子見にきたの」
「やかましい!さっさと帰れ!!」
ファルコンさんの怒鳴り声を無視して、瑞穂さんに近づきます
「美しいお嬢さん、これからぼくとお茶でも…」
瑞穂さんを口説いています、口説いている顔は二枚目にも見えます
「あの…僕、男なんですが…」
当然の如き瑞穂さんの答えです
「またまた、照れちゃってるからってそんな嘘を」
水色ジャケットの方は信じていません、誰だって瑞穂さんを見たら女だと思うでしょう
一応、奏も教えてあげます…信じるかどうかは別として
−あの…瑞穂さんはれっきとした男性です
「へ〜瑞穂ちゃんていうんだ、い〜い名前だね」
やっぱり信じていません
瑞穂さんを男性だと確信したファルコンさんも瑞穂さんが男性であることを告げます
『XYZ!新たなる警備員 女装の麗人VSもっこり魔人2』
「も〜みんなで俺をかつごうとして〜、こんな綺麗な人が男のわけないじゃん」
と瑞穂さんの肩を抱き寄せました
この行為が瑞穂さんの何かの引鉄になったようです
「僕は男です!」
叫んで関節技を繰り出します
掌握→立逆脇固め→裏閂鷹羽絞
コンボが入って水色ジャケットの方は失神してしまいました
奏はファルコンさんを見上げて
−この方をどうしましょう?
と聞きました
ファルコンさんは「やれやれ」とつぶやいて
受付室からむしろと荒縄を持ってきました
それをどうするのかと見ていたら…ジャケットの方をぐるぐるのスマキにしてしまいました
ファルコンさんはスマキを担いで、のっしのっしと校門に向かい
道路をはさんで校門の向かい側にある川に、スマキを放り投げてしまいました
瑞穂さんと奏はあっけにとられて、見ているだけしかできませんでした
水に落ちてスマキさんは意識を取り戻したようです
ファルコンさんを罵りながら流れていってしまいました
溺れないか心配になりましたが、ファルコンさんが
「あいつはいつもこんな目にあってるんだ、あれぐらいじゃ死なん」
と言ってくれたのでとりあえず大丈夫そうです
その後奏は瑞穂おねえ…瑞穂さんと寮に戻って久しぶりにいろんなお話を楽しみました
テーブルの上にはファルコンさんが入れてくれたコーヒーがのっています
やはりもっこり魔人は三枚目がよく似合う
『XYZ!新たなる警備員 最終話』
ファルコンさんが警備員としてやってきて1年が過ぎました
奏や由佳里ちゃんも3年生です
この一年ファルコンさんの仕掛けたトラップに数十人の変質者がかかりました
最も多くかかったのは、もちろん水色ジャケットの変質者さんです
結局、だれも学内には侵入できませんでした
強面だけど寡黙で照れ屋さんなファルコンさんにはファンもつき
下校途中の生徒が受付室に寄ってはコーヒーをご馳走になったりしています
水色ジャケットの変質者さんにも妙なファンがつきました
「あら、またつかまりましたのね?次はがんばってください」
などとスマキになって担がれている姿に声をかける生徒もいます
ファルコンさんが仕掛けたトラップは巧妙で、
一度など「要塞学園」としてTVで紹介されてしまいました
それほどこの学園の警備は厳重なものになりました
そのファルコンさんも、あと1年で、奏たちが卒業するのと一緒に
この学園の警備員をやめてしまいます
一度縁があって鏑木財閥の総帥にコーヒーをお出ししたところ
非常に気に入ってしまいまして
鏑木系列の銀行から融資を受けて、喫茶店を出店することになったのです
もう、とんとん拍子で話が進んでしまい本人も戸惑っていました
『XYZ!新たなる警備員 最終話』
喫茶店を出す場所はこの学園の近くです
本人は新宿にお店を開きたかったらしいのですが
学園長先生が無理矢理こっちに出店させるようにしたのです
ファルコンさんは学園長先生にだけは頭が上がりません
一番すごいには学園長先生かもしれません
前の警備員さんに続いてファルコンさんまでいなくなってしまうかと思うと
寂しくなってしまいますが
ファルコンさんのお店に行けばいつでも会えるのでうれしくもあります
この学園の生徒たちはみんなファルコンさんのコーヒーの味を知っています
きっと新しいお店は恵泉の生徒でいっぱいになると思います
『まりやTHEキング』
まりやルート 瑞穂視点
御門まりやは不機嫌だった
今日一日、まりやとデートをしたんだけど…
デートの間中、男に声をかけられた
女の子二人連れだと思われて…
どうもそのことがまりやの癇に障ったらしく
帰りの電車の中では一言も口を開かない、あの、まりやが、だ
電車の中はラッシュも重なって満員に近い、それもあるのかもしれない
その電車の中で僕はとんでもないものに遭遇してしまった
誰かが僕の胸を触っている、…痴漢だ…僕、男なのに…
この人、触ってて気づかないの?
僕はどうしていいかわからず、まりやに助けを求める
「…まりや〜〜」
すごく情けない声がでてしまった
う、まりやがなんともいえない表情でこっちを見る
そして僕の胸を触る手を発見する
『まりやTHEキング 2/3』
「〜…ふ…」
まりやは微妙なため息をついて僕の胸を触る手をとる
そしてひねりあげる
そこからがすごかった
「てんめぇ!エロ親父! こいつぁ男だあ!」
周囲からざわめきが起こる
−ええ?あの娘男なの?
−マジで?
うう、いつもの反応だ…
そして運悪く…痴漢にとっては運悪くとしか言いようがない…
電車が駅に止まりドアが開いた
そこでまりやは痴漢の腕をひねり車外へ出し、残る手で僕も下ろす
「隣に真!女子高生がいるってのに!なんで男の胸触ってんのよ!
あたしは男より魅力がないかー!」
『まりやTHEキング 3/3』
まりやがキレた
そして技が発動する
リバースゴリーススペシャルボム→キャノンボールバスター→マンハッタンドロップ
→ドクターボム→マッスルバスター
流れるようなコンボだ
「いやーすっきりした」
何事もなかったように痴漢を地面に落とし立ち上がる
僕は恐怖に震えている、膝がガクガク笑っている
「ま・ま・まり…や…」
「や〜瑞穂ちゃんが痴漢にまでモテモテだから腹がたっっちゃって」
でもあれはやりすぎじゃ…
まりやは僕の手を引っ張って、ちょうど到着した電車に乗り込んだ
その後、あの痴漢がどうなったかわからない
ええ、鉄拳ネタがやりたかっただけです
49 :
名無しさん@初回限定:2006/03/32(土) 14:16:53 ID:WTLfiMlS0
『ふじょし 1/2』
寮内、瑞穂の部屋で瑞穂にこすプレさせてるまりや、由佳里、奏
まりや「じゃ、次これ着て」
瑞穂「まだ着るの〜?」
まりや「ええい!ずべこべ言わず着る!」
奏「今度の衣装は何ですか?」
まりや「ガンダム種の赤服」
瑞穂「あかふく?」
まりや「そ、お伊勢さんのおみやげじゃないよ」
奏「わあ、お姉さまかっこいいのです」
瑞穂「そうかな?」
まりや「うんうん、なかなかかっこいいじゃない」
『ふじょし 2/2』
まりや「ん、由佳里どうしたの…」
由佳里「お姉さま!だめです早く脱いでください!」
瑞穂「きゃあっ!由佳里ちゃんやめて
ってどさくさにまぎれて変なとこ触らないで!」
由佳里「軍服全部クリーニングに出しちゃって
しかたなくなんとなく気になってる男の子から服借りて
それがきっかけで急接近しちゃうキャラになってます
確実に死亡フラグですルナマリアクラスの強運でないと
絶対に最終回付近で死んでしまいます回避するには
今すぐに服を脱がなきゃだめです私が脱がして差し上げます」
瑞穂「いやー!おちついて由佳里ちゃん!何なの死亡フラグって!」
まりや「ええい!おちつけ由佳里!」
ゴスッ
奏「まりやお姉さま…手刀が由佳里ちゃんの延髄にヒットしたのですよ…」
由佳里「ガクッ…」
瑞穂「うう…レイプされるかと思った…」
まりや「まさか由佳里が腐女子だったとは…
しかし瑞穂ちゃん…乱れた服を直す姿…色っぽいわ」
奏「あ…奏鼻血出てきてしまいました…」
>>44 >一度など「要塞学園」としてTVで紹介されてしまいました
>要塞学園
要塞学園てあれか?昔、アフタヌーンでやってた漫画
1000Pとかの狂ってた頃のやつ
『春スキーに行ってきました』
紫苑END後 貴子視点
なんらかのイベントが、まりやさんの思いつき突発的発言によって始まるのは
もはやお約束です
今回も「スキーに行こう!」とまりやさんが無理やり企画して強引に段取りをしました
そんなわけで今日は参加メンバー、瑞穂さん、紫苑様、まりやさん、奏さん、由佳里さん
そしてわたし(貴子)でスキーウェアやらスキー板やらを買いに来ています
そんなものはレンタルでよいではありませんか、と言ったのですが
まりやさんの「やだ!」の一言で却下されてしまいました
なんだかんだでショッピングと言うのは楽しいもので
結局アンダーウェアからスキー靴まで一揃い買ってしまいました…とんだ散財です
奏さんと由佳里さんはスキーはレンタル、ということにしたようでウェアだけ買いました
瑞穂さんと紫苑様は、まりやさんに見立ててもらっておそろいのウェアを買いました
出発前日、鏑木家に集まって瑞穂さんが借りてきたライトバンに荷物を詰め込みます
車のタイヤが雪道用というのがスキーをしにいく実感をかりたてます
バンの屋根にはスキーを載せるためのアタッチメントがついているので
そこに瑞穂さん、紫苑様、まりやさん、私のスキーを載せます
まりやさんの話だと目的地は新潟県の上越地方だそうです
『春スキーに行ってきました 出発』
「出発時間は午前7時」
まりやさんが明日の予定を伝えます
「なんでそんなに早いんですか!?」
由佳里さんの至極真っ当な抗議です
「だって一泊二日だもん、いっぱい遊びたいでしょ?」
「そういえば、奏、予定聞いていなかったのですよ」
「なんでまたそんな強行軍で…」
今度は瑞穂さんです
「いや〜みんなの予定にあわせたらそうなっっちゃったのよ〜」
計画性があるのやらないのやら
「じゃあ、あした遅刻しないように今日は皆さんでここにお泊りしましょう!」
紫苑様が顔を輝かせています
「にゃはは、じゃあ瑞穂ちゃん家も含めて二泊三日だ」
その夜、奏さんが紫苑様の抱き枕になったのは言うまでもありません
瑞穂さんの運転する車は、関越道から上信越道に入りました
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」
は湯沢ですので方向が違います
ですが長野県を過ぎたあたりから、道の端に雪が見えるようになりましたし
なにより小雪がちらつき始めました、東京はもう桜が咲いているというのに…
しかし、車内でまりやさんが大人しくしているのには驚きました
「ついたらいきなりスキーするからね、体力温存しとかなきゃ」
とは本人の談です、まあ一泊二日ですからね
妙高高原というインターで高速を降りて一般道に入ります
そこからはまりやさんのナビでスキー場を目指します
『春スキーに行ってきました やれやれ到着』
途中からスキー場の看板が目立ち始め、まりやさんのナビも
「あの看板どおり進んで」
で、終わってしまいました
スキー場に向かう途中私たちはめを疑いました
ここは本当に日本国内ですか?道路の周りが雪の壁です
二メートルぐらいはあるでしょうか、瑞穂さんが恐ろしいことを口にします
「この壁、崩れてこないよね」
着いたのは鏑木系列のスキー場
結局、東京から新潟まで一人で車を運転してきた瑞穂さんはぐったりしています
おまけに、あの雪の壁で神経も使ったでしょう
「腰が痛い…」
スキーをする前にダウンしてしまったようです
まりやさんは既に着替え終わっています
まあ服の上からウェアを着るだけなので、裸になるわけではありませんからね
そんなわけで、みんな駐車場に止めた車の周囲でウェアを着ます
『春スキーに行ってきました そしてコスプレ』
「瑞穂ちゃん、ちょっと来て!」
まりやさんがぐったりしている瑞穂さんを引っ張っていってしまいました
奏さんと由佳里さんはレンタルスキーを借りにいっています
残された紫苑様とわたしは「?」と顔を見合わせます
「スキーウェアでどうやって女装させるのでしょうね?」
やはりそこですか
「まさかゴスロリウェアとか用意していたりするのでは」
そんな話をしていると奏さんと由佳里さんがスキーを抱えて戻ってきました
「あれ?瑞穂お姉さまとまりやお姉さまは?」
…とりあえず由佳里さんの間違いを紫苑様が正します
「由佳里さん、瑞穂さんは男性ですよ」
「まりやお姉さま…また瑞穂さんを女装させにいったのでしょうか?」
「奏さん…あなたもそう考えてしまいますか…」
「でも、スキーウェアでどうやって女装させるのでしょうか?」
由佳里さんのもっともな疑問…瑞穂さんはどんな格好になっているのでしょうか?
まりやさんにつれられてきた瑞穂さんは常軌を逸した姿でした
いえ、この地方では通常の姿なのかも…
まず足元は藁で編まれた長靴を履いています、そしてこれは「もんぺ」でしょうか?
どてらを着て、何より特徴的なのが「蓑」!白川郷の合掌造りみたいな蓑です
まりやさんは「雪蓑」とよんでいます
「あらまあ、雪ん娘ですか」
紫苑様の顔が輝きます、ご存知なのでしょうか?
白皙に紅葉を散らした瑞穂さんの顔と相俟ってとても愛らしい姿になっています
紫苑様…ふらふらと瑞穂さんに近づいて…むぎゅ…抱きしめてしまいました
『春スキーに行ってきました そしてコスプレ×3』
「わあ〜お姉さまかわいらしいのですよ〜」
奏さん瑞穂さんは男性です
「いや〜情報誌のスキー特集でこの格好見てさ、瑞穂ちゃんにも着せてみたいなと
で、民芸品作ってる人に頼んだのよ、瑞穂ちゃんの写真見せたら快く引き受けてくれたわ」
「ねえ、まりや?もしかして僕にこの格好させるためにスキー企画したの?」
紫苑様を少し引き離して瑞穂さんが問いかけます
「それもある!」
断言しました!
「ああっ!わたくしは瑞穂さんのこのお姿を見れただけで
スキーに来たかいがありましたわ」
紫苑様も断言しました
たぶん瑞穂さんを除く全員が、そう思ったに違いありません
「ところでこの衣装、紫苑様と奏ちゃんの分もあるんだけど…」
まりやさんのその言葉に
「着ます」
の一言で答えた二人でした
『春スキーに行ってきました スキー場で迷子になっても携帯があると便利です』
その後、雪ん娘になった三人は瑞穂さんが疲れていることもあって
ゲレンデの下、子供用のゲレンデでソリで遊んでいます
傍目に見れば仲のよい親子です、その格好はちょっとアレですが
まりやさんと由佳里さんは体育会系らしく、思いっきりレースをしています
周りの人の迷惑にならなければよいのですが
この二人にはついていけないので、私はマイペースに滑っています
なんだかんだで時刻は昼の1時近くになっています
お腹もすいてきたので、まりやさん、由佳里さんと合流しお昼を食べようと
雪ん娘三人が遊んでいる子供用のゲレンデに向かいます
ですが、三人が遊んでいるはずの場所には雪ん娘の姿はありません
「三人ともどこいっちゃったんでしょうね?」
「う〜ん、あれだけめだつ格好だからすぐわかるわよ」
先輩後輩の会話を聞いてちょっとあたりを見回して見ます
すぐに人だかりが見つかりました
「あんなもの着てますからね、どうせ記念写真でも撮られているんでしょう」
と、体育会系二人と人だかりの方に行って見ました
『春スキーに行ってきました スキー場ではいろんなイベントがあります』
地元の方らしい半纏を着た男性数人、半纏には観光協会の文字があります、と雪ん娘三人が
スキー客に甘酒や日本酒や郷土料理などを振舞っています
記念写真も当然撮られています
美人三人、−ひとりは男性で、一人は美人というより美少女ですが−
がこういう姿でこんなことをやってればお客も集まるでしょう
「って、なにをやってるんですか三人とも!」
おもわずツッコミをいれてしまいました
「いえ、遊んでいたのですが…こちらで甘酒をいただこうとしたら…」
紫苑様の言葉を瑞穂さんがつなぎます
「ぜひ手伝ってくれ、と頼まれて…」
「それで断りきれなかったのね?瑞穂ちゃんらしいや」
まりやさんがトドメをさしました
「ねーちゃんらこの娘たちのツレかい?
いやーおかげで大繁盛だよ!終わるまでメシ食って待っててくれや」
答えも聞かずテントにつれてこられてお昼を振舞われてしまいました
このノリなら瑞穂さんたちが断りきれないのも無理もないのかもしれません
『春スキーに行ってきました お米とお酒はおいしゅうございました』
振舞われたのは、ごく普通のおにぎり、「のっぺ」という地元の煮物、
なかにはにんじん、ジャガイモ、こんにゃく、油揚げなどが入っています
とろみがついたお汁が特徴的でした、そして豚汁、
「あの、このお料理どうやって作るんですか?」
煮物に興味をもった由佳里さんが鍋で豚汁を作っているおばさんたちにレシピを聞いています
まりやさんは容赦なくおかわりをしています、
「少しは遠慮というものを知りなさい!」
私の一言も
「遠慮なんかしないで、じゃんじゃん食べておくれよ」
地元のおばさんたちもこのノリです
騒がしいお昼ご飯を終えた頃、瑞穂さんたちも解放されたようです
観光協会の方とテントに入ってきました
「こんな美人三人に手伝ってもらったからねー、
持ってきた商品全部あっという間に売り切れたよ」
ここで恒例の瑞穂さんの迷言
「あの…僕男なんですが」
そしていつもの如く誰も信じませんでした
『春スキーに行ってきました すごい雪でした』
お昼が終わって、まりやさんと由佳里さんは上級者用のゲレンデに行きました
もはや、この二人にはついていけません、怪我をしないことを祈るばかりです
瑞穂さんたちはソリで遊んだり、雪だるまを作ったりしていましたが
やっぱりスキー場のイベントか何かと間違われて、記念撮影を頼まれていました
スキーをしにきたというのに…
しかし、いくらスキー場とはいえ
3月末だというのに積雪が3メートルを超えているというのは驚きました
『春スキーに行ってきました すべってないよ』
時刻も4時をまわり、まりやさんと由佳里さんもゲレンデふもとまで降りてきました
「や〜滑った、遊んだ、疲れた」
晴れやかな顔です
由佳里さんはスキー場についた頃の瑞穂さんのようにぐったりしています
「それじゃ私スキー返してきますね〜」
由佳里さんはレンタル場に向かいました
何かをハッと思い出したように奏さんが由佳里さんを呼び止めます
「由佳里ちゃん!待ってくださいなのです〜
奏もスキーを返しにいくのですよ〜」
そういえば奏さんもスキーを借りていたんでしたっけ
「せっかくスキーを借りたのに一度も滑っていないのです〜」
奏さん…かわいそうに
「そういえば、わたくしスキーを買ったのに滑っていませんわ」
「…僕も…」
「ああ〜そういえば三人ともウェアもほとんど着てないね」
「まりやさん…それはあなたせいではないのですか?」
「まあ、明日午前中にスキーすればいいじゃない」
瑞穂さんがちょっと恨みがましい目でまりやさんを見ました
終わりかな?
1/10 2/10 ... 10/10 みたいに番号付けるか、
- fin - って書いてくれた方がよかったかもね。
『春スキーに行ってきました 泊まるお宿は』
「さて、宿に向かいますか」
「そういえば、どこに宿をとってあるのですか?まりやさん」
「地元のペンションを予約してあるのよ」
ここは鏑木系列のスキー場、ゲレンデのすぐ脇に同じく鏑木系列のホテルがあります
「なんで、ホテルにしないんですか?まりやお姉さま」
「まりやさんだからでしょう」
私の言葉にまりやさんは言い返せませんでした
「…じゃあ、瑞穂ちゃん車だしてね」
「ねえ…まりや…本当にこの道でいいの?」
瑞穂さんが不安になってきています
それはそうでしょう、道路はもはや舗装されたものではなく「砂利道」になっていました
周りはやはり雪の壁で、高さは3メートルにもなっています
まりやさんを除く全員が少々不安になっています
唯一の救いは道に轍の跡、−それも比較的新しい−が残っているくらいです
「う〜ん…一本道だから迷うことはないんだけど」
まりやさんも不安になってきたようです
「あ、見えてきた!あれだよ!」
山道を登り続けてやっとペンションにつきました
看板には「ペンション義男」とあります
「義男って名前だけど、オーナーは猫田銀八さん
義男ってのは日本初のボクシング世界チャンピオンからとったんだって」
まりやさんが解説してくれます
みなさんは無事、到着したことに胸を撫で下ろしたようです
「なんだか仙人にでもなった気分です」
紫苑様のおっしゃるとおり俗世間とはかけ離れた世界に来てしまったようです
『春スキーに行ってきました 某ボクシング漫画の宿です』
「お世話になりま〜す!」
今までの不安はどこへやら、由佳里さんが元気よくドアを開けます
「よくきたダニ、ゆっくりしてくといいダニ」
人のよさそうなおじいさんが出迎えてくれました
「ねえねえ、猫田さん、お風呂沸いてる?や〜もう疲れちゃって」
まりやさん、ついた早々…
「頼まれたとおりお風呂沸いてるダニ、ゆっくり入ってくるといいダニ」
どうやら予約するときに頼んでいたようです
「では、みなさんで一緒に入りましょう!」
紫苑様の提案に否やはありません、
「ですがここのお風呂みんなで入っても大丈夫なのでしょうか?」
猫田さんに聞いてみます
「6人くらいなら大丈夫ダニ、うちの風呂は結構広いダニ」
「じゃ、お風呂へレッつらゴウ!」
もうなんのネタかわかりません、まりやさん…
「君は行かないダニか?」
猫田さんが瑞穂さんに聞きます、もう恒例行事ですね
「僕は男なので…」
「またまた嘘つくダニ、男がこんな美人なわけないダニ」
「その方…瑞穂さんは間違いなく男性です、わたくしの夫ですもの」
紫苑様の言葉を聞いて猫田さんは二度びっくりなようです
「……ちょっとファイティングポーズをとってみるダニ!こうダニ」
瑞穂さんにボクシングのファイティングポーズをとらせて腕や足を揉んでいます
「…筋肉は間違いなく男のものダニ…信じられんダニ」
「はやくお風呂にはいりましょうよ〜」
由佳里さんに急かされて私たち女5人はお風呂場へといきました
『春スキーに行ってきました 窓から見えたのは雪の壁でした』
「いや〜絶景かな、絶景かな」
「ほんとうにすばらしい眺めですわ」
紫苑様とまりやさんは悠然と窓からの景色を楽しんでいます
かたや私と由佳里さん奏さんは、もう湯船に入る勇気さえありません
「なにやってるのよ三人とも、こっちにきなさいよ」
ちょっと待ってください、気を落ち着けますから
「…まりやさん…なんなんですか!この宿は!」
ついたときは雪でわかりませんでしたが
「なんで絶壁すれすれに建っているんですか!?」
そう、お風呂に入ってようやくわかったのです、崖の上に建っていることが
「いつ地滑りして落ちてしまうかわからないではありませんか!」
私の言葉に体を洗っていた由佳里さんがビクッと反応して…
「お・お姉さま方…わ・わたし…もうあがらせていただきますね…」
「かかかかなもあああがります〜」
立ち上がって扉のほうへと向かいますが…
「おまちなさいゆかりん、さあ、お姉さまと一緒にお風呂にはいりましょうねえ〜」
腕をつかまれて湯船に引きずり込まれてしまいました
「奏ちゃんも♪わたくしと一緒に」
紫苑様も奏さんを抱っこして湯船に入ってしまいました
こんな場所で平然としていられるなんて…なんて神経なさってるんですか二人とも
さて、由佳里さん、奏さんあなたたちの犠牲は無駄にはしません
「た〜か〜こ〜どこにいくのかにゃ〜」
ガシッと右腕をまりやさんに、左腕を紫苑様にとられてしまいました
「さ、貴子さん、女同士の友情を深めましょう」
「それにしてもゆかりん、けっこう育ってるわね〜」
「えええっ!まりやお姉さまっ!やめてくださいっっ!」
まりやさんが由佳里さんの胸をわしづかみにしてしまいました
「おおっ!よかったまだ負けてない」
「ままままりやさんんっ!なんて破廉恥なことをっ!」
「ふふふふふ〜貴子もけっこうあるじゃん」
まさか私にまで?
「きゃああああああ!!」
もう叫ぶしかありませんでした
「あらあら楽しそうですわね」
「紫苑お姉さま〜奏の胸を撫で回すのやめてくださいなのです〜」
「「うう…もうお嫁にいけない…」」
私と由佳里さんの口から同音同語が漏れました
「ですが私たちだけ、というのはあんまりですわね」
「そうですね、貴子お姉さま」
「由佳里さん…」
「はい」
「ありゃ?もしかして貴子怒ってる?由佳里?なんでこっちによってくるの?」
「まりやさん、由佳里さんは陸上部の、あなたの後輩ですが
生徒会の、私の後輩でもあるんですよ」
「まりやお姉さま、許してくださいね、先々代の会長のご命令ですから」
「ゆかり〜うらぎりもの〜!」
由佳里さんがまりやさんをおさえこみました
「では、まりやさんのお胸、堪能させていただきますわ♪」
「あらあら貴子さんに由佳里ちゃん、崖の上だってあんなに怖がっていたのに」
「はうっ!奏も忘れていたのです」
『春スキーに行ってきました みんなではいるお風呂は楽しいよね』
「こんなに騒がしいお風呂は初めてですわ」
率直な感想を言ってしまいました
「わたくしもです、こんなに大人数でのお風呂は」
紫苑様もうれしそうです…まだ奏さんを抱えていますが…
「まあ、寮ではたまにみんなで入ってたりしたからね」
「でもでも、やっぱり楽しいです」
由佳里さんがまりやさんに答えます
「景色も慣れてしまえば、とても素敵なのですよ〜」
ええ、本当に、窓からは一面の銀世界が楽しめます、
もう立地条件のことは気にしないでおきましょう
…まりやさんのつぎの台詞がすべてを台無しにしてしまいますが
「よーし、汗もながしたしご飯にしよう!」
「騒いだらお腹減っちゃいましたね」
由佳里さんまで…やっぱりこの二人先輩後輩です
着替えを済ませて戻ってみると
瑞穂さんと猫田さんは、なにやら話し込んでいました
「ぺっこ昔の話で盛り上がってしまったダニ、瑞穂ちゃんもお風呂の入るダニ」
「あ、はい、じゃあお風呂いただいてきますね」
『春スキーに行ってきました おかずはともかくお米が美味しかった』
瑞穂さんもそろったところでお夕飯になりました
「やっぱ新潟のお米はうまいわ!猫田さ〜んおかわり!」
まりやさん…食べすぎです…ご飯ばかり3杯も
「お酒もおいしいですねぇ」
紫苑様は飲みすぎです、もう4合は飲んでいるのではないですか?
「みんな明日はどうするダニ?」
ご飯を飲み込んでまりやさんが答えてくれます
なにせ予定を立てたのはこの方なのですから
「明日は午前中スキーして、午後には東京に戻る予定なんですよ」
「僕も紫苑もスキーを買ったのに全然滑ってなくて…」
瑞穂さんが今日の顛末を楽しそうに話しています
ご飯の後由佳里さんが持ってきたトランプやら花札やらカードゲームで遊びました
…私とまりやさんの激闘も、まあ恒例行事ということで…
久しぶりに楽しい一日でした
…ですが、私は新潟という土地をこの時まだ甘く見ておりました
翌日あんなことになるなんて
『春スキーに行ってきました 3/31…マジですか?』
そう、今日は3月31日
当初の予定では午前中にスキーを楽しんで、午後に東京に戻ることになっていました
朝、瑞穂さんは猫田さんと一緒に起きてきました
いくら女みたいでも「同じ部屋で寝るのはまずい」ということで
お部屋は床暖房でしたので快適に眠ることができました
お寝坊さんのまりやさんを除いて、ペンションにいる全員がそろっています
さて、では猫田さんに状況の説明をお願いするとしましょう
「猫田さん、窓の外から見えるのは一体なんでしょうか?」
猫田さんは窓を見ると、見慣れたもののように
「吹雪ダニ」
簡潔明瞭に答えてくれました
「なんで!3月31日に!吹雪が吹くのですか!」
つい怒鳴ってしまいました
「ワシに言われても困るダニ、今年の冬は異常ダニ〜」
「3月31日は普通、冬って言わないんじゃ…」
由佳里さんの言うとおりです
「それじゃあスキーは…」
今日のスキーを楽しみにしていた瑞穂さんですが
「無理ダニ、これだけ風があるとリフトも動かないダニ」
がっくりうなだれてしまいました、久しぶりに落ち込む瑞穂さんを見ました
『春スキーに行ってきました 恐るべし新潟…
「ねえ、それより車は動くの?」
いつの間にか起きてきたまりやさんが加わります
「そうですわね…東京に戻れるか心配です」
「もう30センチは積もってるダニ、車を動かしたら確実に事故るダニ」
「あの〜道が埋まってるのですよね〜それってまさか…」
その先は言わないでください奏さん…
「陸の孤島…」
奏さんの言葉の先を由佳里さんが言ってしまいました、全員の顔が青ざめます
「ま、冬になればここは陸の孤島ダニ、いつものことダニ」
ご当地に住んでいる猫田さんは平然としています、
さらりと「いつものこと」とか言ってますし
「とりあえず今日はここで遊んでるか、由佳里の持ってきたゲームもあるし」
「なんならもう一泊してくダニ、自家発電機もあるし食料もまだまだあるダニ」
まあ、吹雪は午前中で収まりました、道はまだ埋まっていますが
吹雪がやんだあと、瑞穂さんは猫田さんと車の発掘作業に向かいました
半ばまで雪に埋まってしまったライトバンを掘り出しています
もう春だというのに、なんでこんなに雪が降るんでしょう、ここは
『春スキーに行ってきました 千尋の谷に新郎を叩き落す』
結局、道が通らずもう一泊することになりました
4月1日の朝は騒がしく始まりました
午前6時頃です、いきなり工事が始まったような音がしてみんな目を覚ましてしまいました
リビングに行ってみると猫田さんが朝食の用意をしていました
眠り眼をこすりながら由佳里さんが聞きます
「なんなんですか?この音?」
「ダニ?地元の業者が除雪作業をしてくれてるダニ」
「え?じゃあ東京に帰れるんですか?」
眠そうだった由佳里さんが途端に元気になりました、対称的に猫田さんはしょんぼりしてます
「美人が6人もいたのに寂しくなるダニ…」
6人…瑞穂さんも入っているのですね…
朝食が終わって、一日ずれてしまいましたが私たちはスキー場に向かいます
猫田さんも外までお見送りしてくれます
荷物を車に積んで乗り込もうとしたところ、猫田さんが
「そうダニ!婿投げをやるダニ!」
長編は
>>2の投稿掲示板か自分のサイトで公開してくれ
お前専用スレじゃないんだし、こうも毎日のように長々連投されるとログ流れまくって迷惑だ
『春スキーに行ってきました 下が雪だからって危険です』
「婿投げ?」
唯一のお婿さんである瑞穂さんが尋ねます
「ダニ、お婿さんを崖から放り投げるダニ」
全員がバッと例の崖を見ます
「さすがにあそこから落ちたら、いくら下が雪でも死ぬダニ
あそこら辺でいいダニ」
そういって雪の山を指差します、
高さは5メートルほど、除雪した雪を積み上げたのだそうです
下は昨日積もった50センチほどの雪、あそこなら死ぬことはないでしょう
「じゃあ瑞穂ちゃん来るダニ、あ、嫁さんは下で待ってるものダニ」
猫田さんは70過ぎの老人とは思えない力で瑞穂さんを引っ張っていきます
「ちょちょちょっとまってよ〜」
瑞穂さんも抵抗しますが…普通抵抗しますわね…
「猫田さ〜ん、わたしも手伝いま〜す」
悪魔のようなまりやさんが、瑞穂さんを雪の山に押し上げます
紫苑様は、だんな様の災難を面白そうに見ています
後で瑞穂さんに聞いた話では、猫田さんは元ボクサーなのだそうです、
いまでもトレーニングをしているそうなので、老人といっても力があるのだそうです
まりやさんは…瑞穂さんは暴力を振るえる人ではありませんものね…
多少、抵抗はしたものの紫苑様のお婿さんは雪山の頂上に連れて行かれてしまいました
「まりやちゃん、足を持つダニ」
「りょうか〜い」
「まりや〜なんでそんなに楽しそうなの〜!」
瑞穂さんが健気に抵抗しています
「あなた〜がんばってくださいね〜」
紫苑様の応援?です
「「瑞穂さ〜ん、気をつけて〜」」
やさしい妹をもって瑞穂さんは幸せです
私は…ここまでくるとなんて声をかけたらいいかわかりません
猫田さんに腕を持たれて、まりやさんに足を持たれて、
瑞穂さんは振り子のようになっています
「「い〜ち、に〜の、さん!」」
二人はタイミングを合わせて瑞穂さんを持つ手を離します
瑞穂さんが雪山のてっぺんから放り投げられてしまいました
「わああああああああ!」
綺麗な叫び声を放ちながら…
中腹で1回バウンドして…ボソリと雪の中に埋まりました
すかさず、紫苑様が駆け寄って瑞穂さんを救出します
「大丈夫ですか?あなた」
「これで家内円満ダニ、夫婦の絆が強くなるダニ」
本来は松之山町というところの行事なのだそうですが
瑞穂さんと紫苑様の絆が強くなるにこしたことはありませんからね
SSにこんな突っ込みするのも野暮だと思うんだが、一歩といいこのSSといい
新潟県上越市ってそこまで田舎じゃないぞorz
アレでもぎりぎり人口20万を超えてるし、上杉謙信を輩出してるし、
日本3大夜桜と呼ばれるような桜の名所もある場所であって、
とんでもない山奥ってわけじゃないぞ
・・・最近の市町村合併でとんでもない山奥まで上越市になっちまったけどなorz
>>73 折角の作品投稿に何て事言うんだ。
何様の積もりか知らんが黙ってろ。
第一この位の長さで長編? 余程お前さんは読むのが遅いと見える。
ログが流れるったってデータ落ちするわけじゃなし。
読みたい作品があるならメモ帳にコピペして保存しとけ。
>>「春スキーに行ってきました」の作者様へ
>>73は気にせず最後まで投稿キボンヌ
でも何処まで投下するのかとかは教えてほしいところ。
一体何処でコメントすればいいのか分からぬ。
>>77 ありがとうございます
ここらで最後ですから
『春スキーに行ってきました つわものどもが夢の跡』
放り投げられた後、予定を変更して上越市街を抜け春日山城跡に行きました
上越市街までくるとさすがに雪がありません
春日山城は戦国の名将、上杉謙信の居城です
車を降りてから結構な山道を歩きます
「空気が冷たいのですよ〜」
奏さんの言うとおり東京から来た私たちにはこの寒さはこたえます
「ここが本丸址ですか…」
紫苑様が石碑を見つけました
「狭いような…広いような…」
由佳里さんがつぶやきます
「確かに、建物がないから広さ的にどうなのかわからないわね」
由佳里さんの呟きを聞いたまりやさんです
ここには石碑と説明を書いた看板があるだけです
「つわものどもがゆめのあと…」
今度は瑞穂さんが呟きます
「…ふふ…なんだか歴史の流れのようなものを感じますわね…」
「おおっロマンティストだね〜貴子は」
「なっまりやさん、茶化さないでください」
「ええ、わたくしたちも歴史の中にいるんですね…」
紫苑様は本丸址から彼方をうっとりとみつめています
『春スキーに行ってきました 旅の最後はおみやげです』
かつて、ここからどのような人がどんな思いで、
この景色を見ていたのでしょうか
いやでも感傷に浸ってしまいます
このような想いを壊すのは…やっぱりまりやさんです
「よし!おみやげを買いに行こう!」
春日山城所縁の春日神社近くの売店で
「毘」−謙信の旗印です−グッズを買い込んでしまいました
まりやさんは「毘」の陣頭旗を買っていました…
「かっこいいじゃない」という理由で…そんなもの部屋のどこに飾るんですか?
途中飲み物を買うために立ち寄ったお酒屋さんで…
紫苑様は地酒を大量に買い込んでいました…よほど気に入ったのでしょう
「さて、おみやげも買ったし東京に帰ろうか」
最後までまりやさんが指揮をとってしまいました
帰りの車中誰も口を開きませんでした、みんな疲れて眠ってしまったから
一人起きて運転している瑞穂さんには悪いですが、私もそろそろ眠らせてもらいます
眠りに落ちる前…瑞穂さんの呟きが聞こえました
「結局スキーしてないよ」
長々と付き合ってもらってありがとうございました
乙かりーです
乙なのですよ〜
最初見た瞬間、瑞穂ちゃんたち、何「ニダ、ニダ」言ってんだよ、って思ったwwww
…後で時間ある時に読むお
『鏑木財閥調査報告書 途中報告』
鏑木財閥の歴史は古く、戦国時代にまで遡ることができる
当時、鏑木氏は山口の豪商であった
鏑木氏は西国大名大内義隆の下で貿易を取り仕切ることで富を蓄えっていった
しかし、これらの事実は日本にある資料には明記されておらず
イタリアのテロ組織「ETA」(バスク祖国と自由)から非合法に入手した
フランシスコ・ザビエルの手記から知ることができた
ザビエルの手記からは布教を手伝うことにより、
ポルトガルとの交易を行おうとしていたことがうかがいしれる
戦国時代の鏑木氏に関する明確な資料は残っておらず
大内氏の領内で活動していた海運業者、陸運業者などの資料から
断片的に鏑木一族の行っていた活動の大きさがわかるだけである
戦国時代から江戸時代末期にかけての鏑木氏の活動内容はやはり謎に包まれている
各方面の資料を精査したところによると
南蛮貿易を統括していた、海運業者を統括していた、金融業を行っていた
金山銀山を経営していたという情報を断片的に入手できた
また資料が破棄されている痕跡を発見することができた
鏑木一族は自らの活動実態情報を故意に破棄していたようである
『鏑木財閥調査報告書 途中報告』
鏑木一族の名前が頻繁に登場するようになるのは明治維新期である
毛利氏の下で鏑木一族は積極的に維新志士を援助し倒幕に動いていた
イギリスに残されていた資料から鏑木の貿易部門がイギリスとの交易により
大量の最新兵器を入手していたことがわかった
この資料からさらに詳しい情報が得られるかと期待したが出納帳程度の役割しか持たないものだった
歴史の裏から見え隠れしていた鏑木だったが
表舞台に躍り出たのは現当主、鏑木慶行の祖父の時代である
この人物については今まで以上に多くの資料が得られた、むろん国内においてではない
鏑木当主の三男である彼は、16歳のとき家を飛び出し単身アメリカに渡っている
渡米先では気の向くままに旅をしていたようで足取りがまるで定まっていない
彼の足取りを追っていたところ
彼自身が記した日記を手に入れることができた、これはまったくの偶然によるものである
日記の記述が正しいとすれば、かれはここアメリカで賭博により破産している
さらに奴隷契約を結んでしまい命からがら逃げ出したとも書かれている
また自身の要望についても記されており、母親似の顔にコンプレックスを抱いていたようだ
その後当主の次男の戦死、そのショックによる長男の病死により
三男である彼が鏑木の後継者になるようにと日本に呼び戻された
当初は後継者になることを固辞していたが、数々の説得により応じた、とある
彼が当主となって以降のことは鏑木の社史のとおりである
今後、我々はさらなる資料の追跡、調査を行うものである
また資料を入手する段階で優秀なるエージェントが2名
精査の段階で1名のエージェントが不可解な失踪を遂げたことを付記しておく
厳島コンツェルン 特殊情報部
>>87 『たのしい甲子園』の本田コンツェルン
あとラヴクラフト
鏑木家って元華族で公爵だったんじゃなかったっけ?
先祖は商人っつーより、頭の回転が速く、時代の流れに柔軟な、上級公家の方が
しっくりこね?
つか、公爵って時点で商人はありえんだろ。
『鏑木財閥調査報告書 第二次途中報告』
先に鏑木の歴史が戦国時代にまで遡れる、という報告を出したが
新たな古文書の発見によりさらに古い家柄であることが判明した
今回、東北にて発見された文書には物部一郎眞年なる人物が
1411年、鏑木姓を名乗り西国との通信に赴いた事実が記されたいた
文書自体が後世の偽造である可能性があるため
各種の鑑定を行ったが真作であるとの結果がでた
また、西国での鏑木氏の活動もほぼ同時期である
この人物の系図をたどっていくと物部守屋にまでいきついた
これが事実だとするなら鏑木家は、建国の功臣饒速日命の末裔ということになる
蘇我氏との争いに敗れた物部氏は各地に離散しており
東北では金山を経営して奥州藤原氏を支えていたともいわれている
物部氏は戦国の混乱に乗じて日本を経済的に支配しようと企んでいたものと思われる
今回の調査でもエージェントが失踪している
情報部には失踪直前までの資料、メモ、日記などが送られてきた
日記の最後のページには
「阿弖流為」「田村麻呂」「FBI?」「CIA?」「飛龍眠土」
という四つの単語が並んでいた
物部=鏑木がなにを行おうとしているのか?いまだ謎が残る
>>90 明治維新を経済的に支えた功績により公爵に列せられたものと思われる
てゆーかボクも書いててなにがなんだかもう…
瑞穂ちゃん神様の子孫になっちゃったし…
>>93 お姉さまはつっこみどころ満載ってことで…ok?
あん♪
>>91 >これが事実だとするなら鏑木家は、建国の功臣饒速日命の末裔ということになる
とりあえずここにツッコミいれとこう
伊耶那岐−素盞嗚尊−饒速日命−中略−物部守屋−中略−鏑木瑞穂
天皇家に匹敵する歴史なんですけど
『BANK ROBBERY 接触編1/3』
まりやEND後
鏑木瑞穂は鏑木系列の銀行にいた
自社の新進デザイナー「御門まりや」の新作ファッションショーの資金調達のために
社長室長の厳島貴子と秘書の菅原君枝も同席している
行内の一室で融資の話を終え、退室すると父慶行と偶然会った
慶行も少し驚いていたので完全に偶然のようだ
少し世間話をしてエントランスに戻ると事態は急展開した
「全員両手を挙げておとなしくしてろ!!」
瑞穂は事態を整理してみる
(え〜と、今叫んだ男の人の手には拳銃があって…バッグに金を詰めろって…)
(これは世に言う…)「銀行強盗?」
最後の一言が声にでてしまった、慶行はそれを聞きとがめて
「あの程度持って行かれても鏑木はビクともせんわい、
手を出して撃たれてもつまらんし放っておけ」
強盗は瑞穂達に向かってきた、慶行が瑞穂を自分の方に引き寄せる
瑞穂の真後ろに行員用の通用口があり、そこから逃げるつもりなのだ
ここで貴子が思わぬ行動にでた
強盗の足を引っ掛け転ばせたのだ、そして突然怒り出す
「あっあなたはバカですか!?なんでここにあるものの中で
最も価値あるものを狙わないんですか!!?」
『BANK ROBBERY 接触編2/3』
「なにしやがる!コラァ!!」
強盗が起き上がりざま叫ぶ、当然だ
ところが貴子は少しも怯まず
「だから!なぜお金よりも価値のあるものを持っていかないんですか!」
「そんなものがここにあるってのかよ!」
「あるじゃないですか!ほら!」
貴子は強盗の頭をつかんで瑞穂のほうへ向けた
「おい…まさかこういつがそうだってんじゃないだろうな…」
瑞穂は事態の展開についてゆけず唖然とするばかりだ
「瑞穂さん以上に価値のあるものがこの世にあるものですか!」
瑞穂は隣にいる慶行の気配が変わったことに気づいた
「父様?恐る恐る慶行の方に振り返る…父慶行は泣いていた
「おおっ!貴子君の言うとおりだぞ!強盗犯!瑞穂以上のものなどこの世に存在しない!」
「総帥の仰るとおりです!瑞穂お姉さま以上の存在などこの世界にあってはならないんです!」
ついに君枝まで暴走した
「なんでそうなるのー!」
「お前らアホかー!」
瑞穂と強盗が同時に叫んだときだった
「強盗犯に告げる!抵抗はあきらめておとなしくでてきなさい!」
『BANK ROBBERY 接触編3/3』
瑞穂と強盗犯が周りを見ると客はおろか行員の姿もなくなっていた
どうやら貴子たちが暴走している隙に避難したようだ
そして避難した行員が警察を呼んだのだろう
外を見れば銀行は警察官に囲まれていた
「…どうすりゃいいんだよ……」
「あら、簡単ではありませんか、身代金を要求すればよいのです」
落ち込む強盗に貴子が声をかける
瑞穂は強盗が気の毒になってしまい
「…とりあえず様子を見ましょう…警察もすぐには踏み込まないでしょうから」
と無難な提案をしたが
「ではその間、瑞穂お姉さまの素晴らしさをじっくりと教えて差し上げましょう」
君枝のこの言葉で再び貴子と慶行が暴走した
強盗を正座させ得々と瑞穂について語りだした
強盗はこの二人のオーラに抵抗できず、ただ黙って聞いているだけだ
瑞穂は本格的にこの強盗に同情してしまった
(ここにこなければ、こんな目に合わなかったろうに)
初めてリアルタイムキタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!
どことなくフルメタルパニック!を思い出した。
『BANK ROBBERY 発動編』
貴子、慶行、君枝の強盗への説教(?)は今だ続いている
瑞穂はただ見ているしかできない、下手に手を出せばどんな目にあうかわからないからだ
ふと、窓の外へ目をやると、さらなる災厄が訪れたことを知った
しかも仲間を引き連れて
「やっほー瑞穂ちゃ〜ん!面白いことやってるね〜あたしもまぜて♪」
「まりやっ!なんでここにいるの!?って、きちゃだめじゃない!」
「いやいや、お疲れだろうと思って差し入れを持ってきたのよ」
「由佳里ちゃんに奏ちゃん…紫苑さんまで……」
「お久しぶりですお姉さまっ!由佳里の手料理もってきましたよ」
「お久しぶりなのですよ〜お姉さま〜」
「…二人とも久しぶり…いいかげんお姉さまは止めてくれないかな?」
「瑞穂さん…本当にあなたはひどい人です!こんな面白いことに呼んでくれないなんて!」
「あの…紫苑さん?銀行強盗ですよ?普通は呼ばないですよ?」
「ですが、銀行強盗なんて一生経験できないかもしれませんわ」
この発言に瑞穂は言い返せなかった
『BANK ROBBERY 発動編2/3』
「で、なんでこーなってるの?」
まりやが当事者たちに聞いた、現在時刻は午後6時20分、
犯行開始から実に3時間半が経過している
由佳里の作ってきたハンバーグ定食を強盗も含め全員で食べながら
瑞穂と強盗は今までの経緯をかいつまんで話した
「要するに、いろいろあってお金が必要になった強盗さんは
瑞穂さんに見向きもしなかったから貴子さん経ちに怒られていたんですのね」
紫苑がさらに要約した
「そりゃ強盗が悪い!」
「そうですね、瑞穂お姉さまを眼中に入れないなんて強盗さんが悪いです」
警察の許可を得て銀行内に入りまりやたち4人が目にしたのは
正座させられている銀行強盗の姿だった
強盗を正座させ瑞穂の素晴らしさを語る慶行、貴子、君枝を見た後続4人は
一体なにが起こっているのか理解できなかった
『BANK ROBBERY 発動編3/3』
「なにがあったのか知らんが…ワシでよければいろいろ聞こうじゃないか」
慶行がしょんぼりしている強盗の隣に座り缶ビールを差し出す
「ちょっ、総帥?なんでビールなんか持ってるんですか?」
すかさず貴子がツッコミを入れる
「なんでって、あたしが持ってきたんだもん」
「またあなたですか!まりやさん!」
「しまった〜!」
「どうしたんですか?まりやさん」
「瑞穂ちゃんの服、置いてきちゃった〜」
「んん〜女物の服ならここのロッカールームに銀行の制服があるだろ?」
「そっか、この際女装ならなんでもいいや」
「まってよまりや!それじゃ僕ただの変態じゃないか!」
「ええい!何をいまさら!瑞穂ちゃんが着れば女子行員も喜ぶわよ!」
瑞穂が着た服はごくありふれたフォーマルなスーツ、ただちょっとスカートが短かったが
「さすがお姉さま〜何を着ても似合うのですよ〜」
「会長〜私、女のプライドズタズタです…」
「私もですよ…君枝さん…」
「ささ、瑞穂、皆さんにお酌して周りなさい」
慶行に言われるまま、瑞穂は全員にお酌をする、ついに強盗が
「…俺、間違っていました!
この地球上に瑞穂さん以上のものなんて存在しないんです!!!」
「おおっわかってくれたか友よ!」
ガシッと男二人が抱き合う、強盗の宣言を聞き抱き合う姿を見て
恵泉メンバーが拍手を送る
「…僕にはわからないよ………」
瑞穂のつぶやきは瑞穂にしか聞こえなかった
『BANK ROBBERY 酒と泪と男と女と男女』
「聞いてください…俺…俺…」
「うむ、若いうちは誰でも…」
いい感じにアルコールがはいった強盗は鏑木慶行の人生相談室に入ったようだ
相談を受ける側の慶行も相当にアルコールを摂取しているようだが
「奏なんて…奏なんて…いまだに小学生に間違えられるのですよ〜」
「私だって…ハンバーグとかネタキャラだとか…エロの君だとか散々言われて
ひどい人なんて私の存在自体忘れちゃってるし…」
「私だっておさげにメガネのマニア装備なのに攻略対象じゃないし…」
「僕だって全然男に見てもらえないし…会社じゃレズカップルとか思われてるし…
せめて声が郷里大輔とか玄田哲章だったら少しは違うのかなとか…」
『BANK ROBBERY 終焉の銀河へ』
午後9時、アルコール飲料の力により、全員の思考回路が麻痺状態になった
そんな中、一時的に思考回路が復活したのか十条紫苑が
ふらふらとおぼつかない足取りでなにやら探し物を始めた
戻ってきたとき手には拡声器が握られていた
今度は窓を開け
「警察に告げる!こちらの要求は身代金!
金額は1兆円である!
当方は
1.鏑木財閥総帥鏑木慶行
2.鏑木慶行のご子息であり鏑木テクスタイル社長でもある鏑木瑞穂
3.新進デザイナー御門まりや
4.孤児院院長周防院奏
5.料理研究家上岡由佳里
6.一般人の女性一名
以上6名を人質として確保している
繰り返す当方の要求である身代金の金額は
一〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇円である!!」
言うだけ言うと何事もなかったかのように窓を閉め酒盛りに戻った
1102−周防院奏 撃沈 以降十条紫苑のヌイグルミ化
日付が変わり
0021−上岡由佳里 撃沈 以降御門まりやのおもちゃ化
0031−銀行強盗 撃沈
0032−菅原君枝 撃沈
0111−厳島貴子、鏑木瑞穂 撃沈
0135−鏑木慶行 撃沈
0146−御門まりや 撃沈
0230−生き残った十条紫苑、外出
『BANK ROBBERY 終焉の銀河へ2/2』
同日1132−鏑木瑞穂起床
そこは病院のベッドの上だった
頭に激痛が走る、二日酔いのようだ
隣のベッドには御門まりやが寝ている
周りを見ると奏と由佳里も寝ている
とりあえず昨日の銀行強盗の顛末がどうなったか確認するために
備え付けのテレビのスイッチを入れる
『はい、プロの強盗ではなくわけありと見た鏑木総帥が説得にあたったんです
幸い御門まりやさんがアルコール飲料を差し入れて下さいまして…』
『ええ、ちゃんとわかってくれましたわ…「僕が間違っていました」と…』
テレビの中継により事の顛末を知ることができた
宴会中、次々と撃沈していく中、紫苑のみが生き残り、警察に保護(?)され
残りのメンバーは救急車で病院に運ばれたこと
銀行強盗は警察病院に入っていること
行内にいたメンバーに1兆円もの身代金がかけられていたこと
銀行強盗は慶行の説得で改心したことになっていること
…そして紫苑は常人なら急性アルコール中毒で死亡するであろう量を飲んでも
二日酔いすら起こさずに、インタビューに答えていること
1230−病室内のメンバー起床、全員頭痛を訴える
翌日、テレビで流れた鏑木を褒めちぎる紫苑のコメントにより
鏑木グループの株価が上昇した
銀行強盗は服役後、慶行に雇われたとか雇われないとか
GJ!!
昼のワイドショーだが銀行の外で起こっていたことを伝えてくれる
まず、まりやたちが警察の許可をもらったとはいえ
銀行から出てこないことで相当警察に批判がきたようだ
さらに紫苑が警察に身代金の額を伝えたときパニックが起こったそうだ
いくら重要人物が捕らわれているとはいえ常識はずれの額だ
映画でさえ100億円がいいところなのに
結果、鏑木財閥の幹部もパニックに陥り、深夜にもかかわらず
金策に頭を抱え売却できる資産のリストアップにかかっていたらしい
その上差し入れの中に大量の(宵の頃から深夜に至るまで酒盛りができる量)が
アルコールが含まれていたため、ここでも警察に批判がきた
むろんこれは、御門まりやが勝手に持ち込んだものである
強盗が使っていた拳銃もモデルガンであることが判明した
ちなみに行内ではまりやが見抜いていた
「デザートイーグルじゃん!これモデルガンだけど1キロはあるんだよね」
「アメリカ帰りは伊達じゃない!」
だそうだ
2000−ワイドショーを見終わった
鏑木慶行、鏑木瑞穂、御門まりや、厳島貴子、菅原君枝、周防院奏、上岡由佳里
以上7名、無事退院
病院ロビーにはインタビューから開放された十条紫苑が入院組みを待っていた
「とっても面白い一日でしたわ♪」
今日、銀行に行ったら訓練やってたんで書いてみました
もっと短くまとめるつもりだったのに長くなっちゃった
なんてゆうかキャラが暴走しちゃう、
SSって難しいんですね
SSはね、キャラが勝手に暴走しているうちに書いとくべきだよ。
動いてくれなくなるととたんに書けなくなるものだから。
なにはともあれGJ。
次もよろしく。
そう、そのために常におとボク分を補充しないといけない
麻薬みたいなものですね
『BANK ROBBERY 酒と泪と男と女と男女』
>>112ごめん間違えた
>>104読んで突発的に思いついた
『BANK ROBBERY 酒と泪と男と女と男女』
「貴子さん達のおかげで厳島との婚約は破棄できましたが…
それ以来殿方とご縁がなくて困っていますの…」
「ま、まあ紫苑さまぐらい美しいとつりあいというものが…」
「もうこうなったら、まりやさんから瑞穂さんを奪ってしまおうかと」
「紫苑さま!お願いやめて!
いくらおもちゃにしてるからって、あたしの大事な恋人なんですよ!」
「いっそのこと、うちの兄と再度婚約してみますか?」
「そうですわね…性格については、ちょうky…ゲフンゲフン…せんn…ゲフン
ですがわたくし年下が好みですのでご遠慮させてもらいますわ」
「「壊れていく…私達のお姉さまが壊れていく…」」
「まりやさん…」
「貴子…」
「「今の紫苑さまの発言はお酒飲んで忘れましょう!」」
114 :
doku:2006/04/12(水) 10:55:48 ID:hkDvjHps0
『電波送受信中 その1』
ある晩、瑞穂ちゃんが歩いていると…
ぜんまい仕掛けの瑞穂フィギュアが沢山歩いているのに出会った
後を突いていくと、公園のサーカステントの中に入っていく
瑞穂ちゃんがテントの中を覗くと
ケンタウロス瑞穂ちゃんフィギュアに乗った紫苑さまフィギュアが
瑞穂フィギュアの首にしがみついて幸せそうに微笑んでいる
別のところでは、まりやフィギュアが瑞穂フィギュアで着せ替えをして遊んでいる
片隅でゆかりんが瑞穂フィギュアのスカートをめくった
「この下はどーなってるんですか?お姉さま」
バスン!
瑞穂フィギュアが消えて瑞穂ちゃんはサーカステントから弾き出されてしまった
「ああ、これは夢なんだね」
瑞穂ちゃんが夜空を見上げると
奏ちゃんの顔をした月がのぼっていた
奏ちゃん月光に照らされて夜空にある貴子さんの豪奢な金髪が輝いている
どこからともなく紫苑さまの声が響く
「ここは永遠のおとボクワールド…」
115 :
doku:2006/04/12(水) 11:04:12 ID:hkDvjHps0
『電波送受信中 その2』
綺麗な星空の晩瑞穂ちゃんが寝ていると
おもてでゆかりんが騒ぎはじめた
「なんでわたしがメインヒロインじゃないんですか!」
瑞穂ちゃんは窓を開け
「ご近所の迷惑でしょ!由佳里ちゃん
それにメインヒロインは瑞穂ちゃんなんだよ!」
バスン!
ゆかりんは消えてしまった
翌朝、瑞穂ちゃんはゆかりんが騒いでいた場所にいってみると
お皿にのったハンバーグを見つけた
どこからともなくゆかりんの声が聞こえてきた
「ここもおとボクワールド…永遠に抜け出ることはできないんですよ」
116 :
doku:2006/04/12(水) 12:21:07 ID:hkDvjHps0
『電波送受信中 その3』
瑞穂ちゃんが歩いていると
男の瑞穂ちゃんを落としてしまった
ころころ転がっていく男の瑞穂ちゃんを追いかけていくと
濡れたアスファルトを歩いてきたまりやに拾い上げられた
「瑞穂ちゃん、これはあたしが預かっておくわ」
「まりや、男の私を返して…」
バスン
まりやが消えて瑞穂ちゃんは奏ちゃんとゆかりんに抱きしめられていた
「「お姉さまは永遠に私達のお姉さまなんです」」
どこからともなくまりやの声が響く
「言ったでしょう…おとボク世界からは永遠に抜けられないって」
118 :
doku:2006/04/12(水) 20:25:27 ID:hkDvjHps0
『電波送受信中 その4』
月のない真っ暗な夜
瑞穂ちゃんは黒い尖塔のてっぺんが光っているのを見た
尖塔を登りてっぺんにくると光っていたのは瑞穂ちゃんフィギュアだった
瑞穂ちゃんフィギュアを引き剥がし制服のポケットにいれて寮に帰る
帰り道の途中
ドスン
走ってきたまりやに突き飛ばされて転んでしまった
寮に帰ってポケットを探ると
瑞穂ちゃんフィギュアはなくなっていて粉だけがあった
ゆかりんにその粉をわたしたら
それを種にハンバーグを一個つくってくれた
夜勤明け、寝起きで受信した電波を発信した
またなんか受信したら書くかも
変質者
それは寮のみんなで外食をした帰り道のこと
前から帽子をかぶってコートを羽織った人が近づいてきた
瑞穂たちを見るとおもむろにコートを開く
コートの下は何も着ていなかった、そそり立ったものを乙女達に見せる
「「「きゃーーーーー!!!!」」」
男のソレを見て瑞穂、まりや、奏は手で顔を覆い叫び声を上げる
ところが由佳里には何が起こったのかイマイチ理解できなかった
男が由佳里には見せようとしなかったからだ
数秒後、事態を理解した由佳里がキレた
「ちょっと!なんで私には見せようとしないんですか!
私には見せる価値もないってんですか!
さあ!今すぐ見せなさい!じっくり見て差し上げます!
早く脱ぎなさい!見せなさい!」
「きゃーいやー!こんなのやだー!」
今度は男が悲鳴をあげた
「ええい!おちつけ由佳里!そんなだからエロの君とか言われるのよ!」
ゴスッ!!
まりやのチョップが由佳里の延髄にクリティカルヒットした
「……ガクッ…」
気絶した由佳里を抱えて瑞穂たちは帰寮した
それ以来この付近では変質者は出没しなくなったそうだ
変質者 Ver2
奏END後
瑞穂は奏とデートしたあと奏を寮まで送っていた
日は既に沈みあたりは暗くなっている
街灯も少ない道であろうことか「変質者出没注意」の看板まである
その看板を通り過ぎたその時、後ろからコツコツという靴の音が聞こえてきた
変質者?
瑞穂が身構えたとき隣を歩いていた奏が悲鳴を上げた
そこからの瑞穂の行動はほぼ脊椎反射だった
奏に触る手を捻り上げ背負い投げで地面に叩きつける
「…これが若さか…」
そう言って逃げ去ったのは
赤いノースリープでサングラスをかけ額に傷のある金髪の男だった
「そういう性的嗜好の人もいるんだよね…」
そうつぶやいた瑞穂だが、
奏には自分が襲われなかったことを残念がっているように見えた
121 :
名無しさん@初回限定:2006/04/14(金) 00:26:51 ID:TFOj+sOq0
私の好きな宮小路瑞穂さんは、エルダーの質を高めるため美しさ、優しい心使い、優雅なしぐさを
心がけてる。
そこで私だ。私は上岡由佳里である。学園の質を高めるためになにができるだろう。
ハンバーグだけじゃ駄目なのよ。私の場合はね
頼む。思い切り叩いてくれ
>>120 シャアァァァ!!
>>121 紫苑さま葉桜崩拳!
まあ、前レスにシュールなのがあるからやりずらいよね
銀行強盗は久しぶりに笑わせてもらったし
小ネタ投下してくかな
瑞穂が海岸を歩いていると古いランプをみつけた
なんとなくこすってみると煙がふきだして…
「はっはっは!あたしはランプの魔神まりや!
あたしを呼び出した汝の願いを一つだけ叶えてやろう!」
「それは…どんな願いでもいいの?」
「もちろん!人の百八煩悩なんでも叶えてやるぞ」
「じゃ、じゃあじゃあ、僕を男らしくしてください!」
「…瑞穂ちゃん…あたしにも能力の限界というものがあってね…ぶっちゃけムリッ!!」
「そんな!なんでも叶えてくれるって言ったじゃない!」
「やかましい!そんなのスペランカをマリオより強くするより!
お日様を西から昇らせて東に沈めるより!はるかに難しいわよ!
そんな無茶無理無謀なお願いは却下!そしてさらば!」
ランプの魔神まりやは去ってしまいました
あとには乙女座りで落ち込む瑞穂の姿だけがありました
「あら、瑞穂さん…あんなところで落ち込んで」
「見ちゃだめよ、美智子」
124 :
doku:2006/04/15(土) 11:56:05 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 まりやのお店開店』
お月様のとても綺麗な夜の公園、
桜の古木の下にまりやとゆかりんが屋台を引いてやってきた
「よし、ゆかりんここらではじめようか」
「はい、まりやお姉さま」
パンパン!ふたり一緒に拍手をうって
「「さあさあ、瑞穂ちゃんフィギュアの超超蝶!フライング発売だよ〜!」」
まりやとゆかりんの声にひかれて
最初にやってきたのは、紫苑さまと奏ちゃんと貴子さん
「瑞穂さんをください」
「お姉さまをください」
「お姉さまをくださいなのですよ〜」
「「まいどあり〜」」
瑞穂ちゃんフィギュアが入っている袋は青
空の青、海の青、交流電灯の青
紫苑さまと奏ちゃんと貴子さんは瑞穂ちゃんフィギュアの入った袋を
大事そうに胸に抱えて帰っていった
125 :
doku:2006/04/15(土) 12:05:17 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 まりやのお店商い中』
次にやってきたのは美智子さんと圭さん、手をつないでやってきた
「瑞穂さんをください」
「瑞穂っちちょうだい」
それから葉子に加奈子に茅乃、恵泉の生徒達
学院長先生や緋紗子先生、教師達もやってきた
リムジンに乗ってきたのは慶行と楓さんと運転手の西岡さん
「瑞穂をもらおうか」
「瑞穂さんをください」
「瑞穂お嬢様をください」
黒服の男達もやってきた
厳島の壮一郎とその息子も瑞穂ちゃんフィギュアを買いに来た
「「さあさあ、瑞穂ちゃんフィギュア!残りはあとわずかだよ〜!」」
まりやとゆかりんが声をそろえた
126 :
doku:2006/04/15(土) 14:12:46 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 まりやのお店閉店』
息を切らせて走ってきたのは、君枝さんと幾人かの恵泉の生徒
「お姉さまはまだ残っていますか?」
「はいはい、まだ残っておりますよ〜」
「あと三つになってしまいましたね、まりやお姉さま」
「売り切れていませんか?まだ残っていますか?遅かったですか?
それとも幽霊三等兵には売ってくれないですか?」
「おちついて一子ちゃん」
騒がしく現れたのは恵泉の夏服を着て燐光を放つ二人の少女
一子ちゃんと詩織さん
「「まだ売り切れていませんよ」」
まりやが詩織さんに、ゆかりんが一子ちゃんにお姉さまをわたす
幸せそうに二人は
スウ
と消えてしまった、二人のいたところにお星さまが二つ落ちていた
最後にやってきたのは瑞穂ちゃん
でもこの人は瑞穂ちゃんの姿をした別の人
「さあ、小母様、これが最後の一個です」
まりやが瑞穂ちゃんの姿をした別の人に瑞穂ちゃんフィギュアをわたした
スウ
まりやに小母様と呼ばれた人は消えて
お月様の横にはホーキ星が流れていた
すやすや眠る瑞穂ちゃん
コトン
瑞穂ちゃんの机の上にお月さまが瑞穂ちゃんフィギュアをおいていった
127 :
doku:2006/04/15(土) 14:19:05 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 まりやのお店エピローグ』
瑞穂ちゃんフィギュアにはシリアルナンバーが刻まれていた
紫苑さまのは
bO01
台座には『瑞穂ちゃんはこれからあるすべてのもの』
と刻まれていた
まりやが自分用にとっておいたのは
bT55
台座には『瑞穂ちゃんはいまあるすべてのもの』
一子ちゃんにわたされたのには
bX99
『瑞穂ちゃんはかつてあったすべてのもの』
そして…お月さまが瑞穂ちゃんの所においていったのには
bO00
『ミズホチャンハカンゼンムケツノオネエサマ』
と刻まれていた
128 :
doku:2006/04/15(土) 15:33:32 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 天動説地動説』
瑞穂ちゃんが紫苑さまと貴子さん奏ちゃんと一緒に
シアターにいった帰り道
「すっかり遅くなってしまいました、もう日が暮れちゃいますね」
「瑞穂お姉さま、お星さまは地球のまわりをまわっているんですよ」
「地動説ですか?貴子さん」
「月も地球のまわりをまわっているんですよ〜お姉さま〜」
「月は地球の衛星だからよ奏ちゃん」
「では夜はなんでできているかご存知ですか?」
「え?なんですって?紫苑さん」
バスン!
三人は消えてしまって夜が訪れた
するすると縄梯子が夜空に登っていくのを瑞穂ちゃんは視界の端にとらえた
どこからか紫苑さまと貴子さんと奏ちゃんの声が聞こえてきた
「「「この世界は瑞穂ちゃんを中心にまわっているんですよ」」」
129 :
doku:2006/04/15(土) 21:24:48 ID:AbfmhWjV0
ゲーム中に出てきたすべてのキャラを出してみたくて『まりやのお店』やってみた
もっとファンタジックにやりたかったけどもれの文章力ではこれが限界
やっぱ荒俣先生みたいにはいきませんわ
あっ紫苑さまの両親出し忘れた
130 :
doku:2006/04/15(土) 23:34:16 ID:AbfmhWjV0
『電波送受信中 エアレンディルの光り』
新婚生活を楽しむ瑞穂ちゃんと紫苑さま
夜桜を見ながらお酒を飲んでいると
ボーンボーン
大きな時計が12時を知らせた
つい
紫苑さまが瑞穂ちゃんに何も入っていないグラスを差し出す
カチン
二人がグラスをあわせると
とってもきれいな青がそそがれていた
「今日のがいちばん芳醇だね」
「あたりまえですわ、今日の奏ちゃんは十五夜ですもの」
月明かりに照らされて夜桜は美しく舞い散っていた
132 :
名無しさん@初回限定:2006/04/17(月) 22:08:12 ID:QwoQOCeX0
>>128 >「「「この世界は瑞穂ちゃんを中心にまわっているんですよ」」」
GJ
133 :
女の子判定:2006/04/18(火) 11:18:45 ID:uS+XUA+x0
「瑞〜穂ちゃん………えい」
パチンッ!!
一年前「わっ!?………な、なにするんだよまりや……」
現在「きゃっ!?……な、なにするのよまりや……」
フィギュアのつくりかた投下
まりや「瑞穂ちゃん、なに洗ってんの?」
瑞穂「1/8瑞穂ちゃんフィギュア、クレンザーで離型剤落としてるの
離型剤ついたままだと塗料がのらないからね」
まりや「自分で自分のフィギュアをつくるか…」
瑞穂「あとは気泡をパテ埋めして、ヤスリがけ…見ててもつまらないよ、まりや」
まりや「んー瑞穂ちゃんの真剣な顔がかわ…かっこいいからもうちょっと見てる」
−10分経過−
まりや「ねえ、いつまでヤスリがけしてんの?」
瑞穂「まだ、1000番かけただけだよ、プラモはヤスリがけが命なんだから
ちゃんと2000番までかけて、スカートとかの合わせ目も消して
それから髪の毛のギザギザもちゃんと整えないと…」
まりや「見てるこっちがいらつくんじゃー!」
>>135 むしろ
「なんであたしのフィギュアがないんじゃー!」
AA略
>>136 貴子「そんな風だからメーカーさんが二の足踏むんですよ、まりやさん。あ、いっそのこと『ちゃぶ台返しver.』でも作っていただいたらいかがですか?フフフ…」
>>137 「むきー紫苑さまだけならともかく、貴子までフィギュアになるってのに!」
「てゆーか瑞穂ちゃんは男なんだよ!
なんで女装男のフィギュアなのさ!かわいいからか!?」
>>138 貴子「お姉様が男性?何を仰いますの、まりやさんw こんな美しい男性がいらっしゃる訳がありませんわ、ねえ、圭さん。」
圭「そーね、かわいいから、すべてオッケー。」
「ま、まりや落ち着いて…。まりやだって(黙ってれば)かわいいんだから、そのうちフィギュア化するよ。」
「むっきぃぃぃ〜〜〜〜!!暗に自分の方が可愛いっていってるのと同じじゃあああああ!!!!」
「わわわっ」
「犯す、犯してやるぅぅぅ〜〜〜〜!!」
「え?えええっ!?ちょ、ま、まってや、やめてぇぇぇ〜〜〜!!」
※ただいま性的な意味で過激なシーンですので、画像・音声を置き換えて放送いたします※
_ ,.'⌒
'´ /ニ゙ヽ⌒
ル 〈从从)〉∩
ノwリ゚ ヮ゚ノル 彡 <ゆかりん♪ゆかりん♪たすけてゆかりん♪
⊂彡
なぜそこでゆかりんがw
まりや「ふっ…ゆかりんがどんなフィギュアになるかも楽しみだわ」
由佳里「だからゆかりんじゃありません!」
まりや「由佳里ーあんたのフィギュア、ホビージャパソのトップにのってるわよ」
由佳里「ホントですか?…ってなんですかこれわ!」
瑞穂「えーと…1/4スケールゆかりんフィギュア、完璧に再現された内部フレーム
稼動関節は実に48箇所!パーツ点数が320!?
人間と同様のアクションポーズが可能なんだ…」
まりや「何をどう分割したらそういうパーツ数になるんだろうね」
奏「フライパンとか小道具も付属してるのですよ〜ハンバーグの塗装なんかどうするのでしょうか?」
由佳里「メガ・ハンバーグ。ランチャーってなんなんですか!?」
瑞穂「あ、つくってるのバソダイだ…」
紫苑「パーフェクトグレード瑞穂さんとか発売しないかしら…」
瑞穂「つくるの大変そうですよ」
紫苑「のぞむところですわ、
スカートや髪の毛のグラデーション塗装などはモデラーの腕の見せ所ですから、
特に長い髪などはやりがいがありますわ
貴子さんフィギュアの髪の毛なんかエアブラシで塗ってみたいと思うのですが…」
由佳里「わかります紫苑お姉さま、瑞穂お姉さまのフィギュアなんかも
胸とかお尻とか太ももなんかのヤスリがけでハアハアしちゃったり
胸の部分のシワをパテ埋めして消して、魔改造とかしちゃったり…
股間なんかも魔改造しちゃおうかなーなんて考えたり…
あれ?みんなどこいったんですか?」
146 :
doku:2006/04/21(金) 14:09:14 ID:MI0fYaET0
>>145 貴子「フィギュア作れる方はいいですわね、私は作れませんから完成品はありがたいです」
奏「でも、由佳里ちゃんの魔改造はやりすぎなのですよ〜」
まりや「エロの君の二つ名は伊達じゃないわね」
まりや「さて、そんなわけでフィギュアネタを投下していきますか」
貴子「ただ単にフィギュアネタはやりやすいだけでしょうに…」
147 :
doku:2006/04/21(金) 14:20:13 ID:MI0fYaET0
『電波送受信中 PCV』
学校の帰り道、貴子さんと君枝さんが歩いていると瑞穂ちゃんをみかけた
「「あらお姉さま」」
二人は瑞穂ちゃんを追いかける
でも瑞穂ちゃんの加速度はすごくて、すぐに見失ってしまった
貴子さんと君枝さんのうしろから瑞穂ちゃんの声がした
「あの瑞穂はニセモノです、たぶんPCVでできているんですよ」
「「え?」」
二人が振り向くと後ろには誰もいなくて
夕焼けの空にホーキ星が輝いていた
148 :
doku:2006/04/21(金) 15:18:48 ID:MI0fYaET0
『電波送受信中 FULL MOON』
「お茶がはいりましたのですよ〜お姉さま〜」
今日も奏ちゃんが瑞穂ちゃんにお茶をいれる
瑞穂ちゃんは奏ちゃんがいれてくれた
夕焼け色の紅茶を楽しみながら窓の外をみつめて
「今日のFULL MOONはとてもよく輝いているね」
「あの輝きはお姉さまを讃えているのですよ〜」
バスン!
奏ちゃんが消えてお月さまはいっそう強く輝いた
窓からはいるやわらかな夜風が瑞穂ちゃんをなでて
奏ちゃんがいれてくれた夕焼け色は奏ちゃんのリボン色になっていた
150 :
doku:2006/04/21(金) 23:27:39 ID:MI0fYaET0
『電波送受信中 時計』
瑞穂ちゃんはどこまでも歩いている
しばらくいくと瑞穂ちゃんを追い越した
追い越された瑞穂ちゃんが歩いていると瑞穂ちゃんを追い越した
瑞穂ちゃんはどこまでもどこまでも歩いていく
追い越したり追い越されたりしながら
奇妙な足音をたてて
どこまでもどこまでも歩いていく
ちょっとうなされ気味に寝ている瑞穂ちゃん
瑞穂ちゃんによく似た幸穂さんがやってきて
「やすらかにお眠りなさい瑞穂…あなたはこの世界の…」
瑞穂ちゃんによく似た声で語りかけホーキ星になって出て行った
すやすやと寝息を立てて眠りだした瑞穂ちゃん
夢の中では追い越したり追い越されたり…
奇妙な足音をたてながら
チクタクチクタク
チクタクチクタク
151 :
doku:2006/04/22(土) 23:12:15 ID:4yuSDrvL0
『電波送受信中 第二音楽室』
因果幻灯の青い光がもれる音楽室から詩織さんのピアノの音が聞こえる
一子ちゃんがピアノを聞いていると十二時の鐘が鳴って
紫苑さまの夜空から奏ちゃんお月さまが顔を出した
そこから奏ちゃんのリボンをつけた貴子さんが飛び出して
おや?
見ているうちに桜並木を歩いていく、
瑞穂ちゃんがついていくと…奏ちゃんの月影に照らされた桜の影がまりやのかたちになって
見ているうちに貴子さんがいなくなってしまった
貴子さんの足音はもう聞えず
静かなピアノの音になでられて瑞穂ちゃんの髪の毛がはためいた
夜空を見上げると薄紅色をしたきれいな星空
耳をすませると
第二音楽室からもれる因果幻灯の青いピアノの調べが聞こえてきた
152 :
doku:2006/04/22(土) 23:14:29 ID:4yuSDrvL0
『電波送受信中 月に吠えるもの』
瑞穂ちゃんが夜歩いているとお月さまを拾った
ポケットに入れてもって帰り…
寮に戻ってお月さまを取り出してみると
それは奏ちゃんだった
>>154 まあ、こういうの好きな人もいるしね
ところでこの人の読んでると
ガラクタ通りのステインとかポピーザパフォーマーを思い出すのはおれだけ?
>こういうの好きな人もいるしね
ノシ
157 :
名無しさん@初回限定:2006/04/24(月) 12:23:02 ID:Z6oXZRYz0
ここっておとボクメインならクロスSSもおk?
>>140の続きと思いねぇ
「なにするの!まりや!」
両肩をつかまれ壁に押さえつけられる瑞穂
まりやがその弾力のある太ももを瑞穂の股間に押し付けた
「ちょ…まりや!」
抗議しようとする瑞穂の口をまりやの口がふさぐ
まりやがくちゅくちゅと自らと瑞穂の唾液を強引に交換した
「ぷはあ…言ったでしょ犯してやるって!」
スカートの上から瑞穂の股間を鷲掴みにした
「やあっ!痛いよまりや!」
「んん〜そんなこと言いながらこんなになってるじゃない!」
すでに大きくなっている瑞穂のものを手でしごきだすが
少し弄ぶと手を離してしまった
「んふふふ〜して欲しかったらちゃーんとお願いしないとね〜」
なかば混乱している瑞穂はまりやの言葉に逆らえず
「僕の……その…してください………」
「瑞穂ちゃ〜ん聞こえないよ〜」
意地悪な笑顔でまりやが顔を瑞穂に近づける
瑞穂は口をまりやの耳元までもっていき
「お願いまりや…僕の……お……して……ください…」
「んん、もっと大きな声で言わせたかったけどまあいいか!」
それなりに満足したまりやは瑞穂をベッドに押し倒し
制服はそのままにパンティだけを脱ぐ
そのまま逆さ向きに瑞穂の顔の上にまたがる
「さ〜て瑞穂ちゃん、あたしのもちゃんとしてね」
そう言うと顔すれすれまで腰を下ろし瑞穂の股間に手を伸ばす
「うわスカートがテントはってるよ瑞穂ちゃん、あいかわらずご立派なものだね」
「やあ…言わないで…恥ずかしいよ…」
うっすらとした毛に覆われたまりやのそこを舐めながら瑞穂が反論する
まりやは相変わらずスカートの上から瑞穂を嬲る
「まりや…お願い…じかに…」
耐え切れなくなった瑞穂は自分で制服のスカートをたくしあげ下着をずらす
ぷるんという音がしそうな勢いでまりやの目の前に瑞穂のものが飛び出す
「うふふっ瑞穂ちゃんもわかってきたじゃない!」
うれしそうに握りそこに唾液を垂らしすべりをよくする
そのまま先を咥えこみ根元をしごきあげる
「んあっきもちいいよまりや」
「あたしも…瑞穂ちゃんに舐められてきもちいい
ね、瑞穂ちゃん…もうちょっと上…そう…んっそこ…もっと舐めて…」
まりやのふくよかなお尻が瑞穂の綺麗な顔に押し付けられる
強烈な女の匂いと味と感触に飲み込まれてしまうような
圧迫感と快感が瑞穂を襲う
瑞穂の顔の半ばまでまりやの愛液でドロドロになっている
まりやが瑞穂のすべてを吸い尽くすかのような勢いで瑞穂のを吸い上げる
「まりやっ…僕…もう…」
「ぷはあっ!わたしもっ…!」
瑞穂が限界を感じ腰を突き上げると同時
まりやも絶頂を迎え瑞穂の顔を太ももで挟み込む
唾液の淫靡に爆ぜる音が聞こえ瑞穂が精液を吐き出す
瑞穂を咥えたままのまりやがそれを飲み込んでいくが
飲みきれなかった白濁がまりやの顔を汚した
「はああ…瑞穂ちゃんかわいい…」
まりやが瑞穂に向き直りキスをした、その顔には瑞穂の精液がついたままだ
瑞穂は放心状態でその口づけをうける
「ね…瑞穂ちゃん…お掃除……」
まりやも瑞穂の顔を汚している自分の愛液を舐め取っていく
久々のエロ!!( ゚∀゚ )キタ━━━
164 :
doku:2006/04/27(木) 22:23:36 ID:swgnFhLW0
『電波送受信中 月と黒服』
「さあ、はやくしないと明日に間に合わないぞ!」
黒服の男達が5人、街中を走っていく
たまたまそれを見かけた貴子さんが気になって後をついていく
黒服の男達は大きな倉庫に入りなにやら作業を始めた
貴子さんが倉庫を覗いてみると
黒服たちは奇妙な機械を操作して何かを作っている
奇妙な機械は月の光を集めて男達が作っているものの材料を吐き出している
黒服たちはそれを切ったり削ったりくっつけたり…
「あなたたち!こんなところで何をしているのですか!」
貴子さんが入っていくと黒服たちは驚いて逃げ出してしまった
「ああ!おれは大事なパーツをふたつ付け忘れた!」
「おれはもう少し大きくしてやろうと思ってたのに小さいままにしてしまった!」
「ああ!だが見られてしまったからには、もうどうにもならない!」
口惜しがって逃げていく
貴子さんが黒服たちが作業していたところに行ってみると…
小さくて愛らしい奏ちゃんがかわいい寝息をたてていた
謎の羊皮紙
少女はぐったりしていた、すぐに瑞穂が抱き起こす
少女は白いドレスを着ていた、所々にあしらわれた赤いリボンが可愛らしい
「ね・ねえ…君、大丈夫?」
「なに、主から離れて騒ぎすぎたせいだ
「すぐにやつらが追いかけてくるぞ…汝だけでも逃げよ」
「ねえちょっと…何言ってるの?」
「HA-HAHAHAHA!!つ〜いに追い詰めたのであ〜る」
エレキギターの旋律とともに現れたのは白衣の男だった
「くっこうなれば緊急の措置だ!小娘!名はなんと言う?!」
「えっ?宮小路瑞穂…じゃなくて小娘って僕は男だよ!」
「どちらでもかまわん!宮小路瑞穂!妾は汝と契約を結ぶ!
魔術師となって戦え!」
少女の唇が瑞穂の唇と重なる
二人が眩い光芒に包まれ、変化が生じた
「なっ!なにこれ〜〜〜〜〜!!!!」
瑞穂が纏うは黒を基調としたドレス、白いフリルとレースが満載されている
ご丁寧にヘッドドレスまでついている
瑞穂の動きとともに揺れる腰の巨大な白いリボンがまた可愛らしい
少女のほうは瑞穂の頭部大の大きさになっている
「これで汝は魔術師になった!…だがその姿は…妾も予想外だったわ」
瑞穂の変化は服だけではなかった
すぐに体の違和感に気づく
「むっむっ胸があるっっっ!!!それに…アレがないっっっ!!!!!!」
「汝…本当に男だったのか?」
少女の言葉はとどめの一撃
謎の羊皮紙2
魔術師って…これじゃ魔女っ娘じゃないか……魔女っ娘…だまされた…」
瑞穂はがっくりと膝をついて落ち込んでしまった
「ええい!そこで落ち込むな!目の前の敵と戦え!!」
「こ〜〜らそこっ!敵を無視して漫才とはいい度胸であ〜る!
戦闘員のみっなさ〜ん!出番ですよー!」
白衣の男の呼びかけに応じて
どこからともなくわらわらと頭のてっぺんから爪先まで黒ずくめ
おまけに覆面までした男達が湧いて出てきた
てにはトンプソン機関銃がある
「落ち込むのは眼前の敵を蹴散らしてからにせいっ!」
「あんな人数無理に決まってるじゃない!」
「バルザイの偃月刀を使え!右手に剣をイメージするのじゃ」
瑞穂が右手を伸ばし掌に剣をイメージする
光とともに顕現したのは剣ではなく杖!
「なっなんなのよ〜これ〜〜〜!!」
その杖は瑞穂の纏うドレスにあわせて黒、
全長は50センチほどだろうか、
しかも先端はハート型でそこには赤い宝石が埋め込まれていた
ハートの部分には銀色の宝石が縁取られている
「えっ偃月刀がっ…ここまで見る影もなくなるとは…」
瑞穂を魔術師にした少女も少々?落ち込んでいる
謎の羊皮紙3
「取り合えずっ!」
瑞穂が地を蹴り怪しげな一団に向かう
黒い杖を振り黒ずくめの男達をなぎ払っていく
瑞穂が行動を起こすたび豊満な胸が揺れる
「うう…胸がじゃまだよう…」
男達はなすすべもなく倒されていく
瑞穂の華麗で優雅な動きに見とれ何もできないからだ
瑞穂の黒杖は確実に男たちの急所を捉えていく
気づけば残りは白衣の男一人
「さて、あとは汝だけじゃな変態科学者!」
「はっ戦闘員の皆さん?もしかしてもうやられてしまったの?」
この男も瑞穂に見惚れていたようだ
「う〜〜〜むむむ〜こうなったら!スーパ(ry!!!!!」
爆音とともに奇怪な物体が現れる
ソレは巨大なドラム缶
側面から生えた腕にはドリルが4つ動いている
その巨大なドラム缶は底についている二本の短足で移動していた
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!
この!埃だらけの銀色のギターで貴様らを木っ端ミジンコにしてやるのである!」
謎の羊皮紙4
「ならば!こちらもやるぞ!答えよ瑞穂!」
少女が瑞穂の名を呼んだ
それだけで何をすべきか瑞穂には分かったように感じた
「応ッ!!」
裂帛の気合とともに瑞穂が応じる
「「正しき憎悪と怒りを胸に!」」
「「我らは魔を絶つ剣となる!!」」
「「汝!無垢なる刃!」」
「「DEMONBANE!!!」」
召喚されたものは巨大な人型
理不尽を駆逐する大理不尽
鋼鉄の巨躯の中に瑞穂と少女がいた
少女は等身大に戻っているが瑞穂はゴスロリドレスのままだ
「やっと…ヒーローって感じになったよ…」
鋼の雄士を操る瑞穂はそこはかとなく嬉しそうだ
「ふん、喜ぶのはあの変態科学者を倒してからにせい」
「漢のロマン!!ドリルアタァァァック!!!!!」
四本のドリルが突撃してくる
瑞穂は落ち着いて隙を見つけ関節技を仕掛ける
まずは腕がらみ、ドリルを一本へし折る
続いて掌握から立逆脇固め
さらに…
ドラム缶に装備されたドリルはすべてへし折られてしまった
謎の羊皮紙5
「ここはやっぱりヒーローらしく必殺技で仕留めなくちゃね
あるんでしょ?必殺技!」
小悪魔の顔で瑞穂が少女に問いかける、少女はにやりと笑って
「もちろんじゃ!
術式『銀の鍵』開門!『ナアカル言語』開放!」
瑞穂の頭脳に直接使用方法が流れ込む
「雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄!!!!」
瑞穂の天使の声が咆哮をあげる
「光さす世界に汝等暗黒住まう場所無し!
「渇かず飢えず!無に帰れッ!!」
何故そう唱えたかはわからない
だが瑞穂にはそうすべきだと感じられただけだ
無垢なる掌から発せられる光は闇を蹴散らす白い闇
EVIL SHINE!!!
「夢…?」
まず服を確認する
−よし、いつものパジャマだ
次に胸
−ない、これはシリコンの胸パッド
最後にあそこ
−ある!よかった………
となりでは一子がかわいい寝息をたてている
「しばらく男に戻ってないからストレスたまってるのかな……」
一子の頭をなでて再びベッドにもぐりこんだ
漢らしい瑞穂ちゃんを書きたかった……
だが無理だった…………
由佳里「そっちは私を責めるくせに自分だけ隠し事してたんだ?隠し事するのは仲間じゃないって誰が言ったんだっけ?」
瑞穂「うぅ…ごめん」
由佳里「ごめんで済むの?あれだけ酷いことして、あの子今どう思ってるんだろうね?」
瑞穂「ああぁぁぁぁぁぁぁ…」
由佳里「泣き喚いてるヒマあったら土下座して許しを乞いな!」
どぐぅっ!
瑞穂「ぐふっ!……は、はい」
由佳里の蹴りが瑞穂の下腹部に見事に入る。
由佳里「お姉さま、靴が汚れたから舐めてふき取って?」
女神のような笑顔を浮かべながら恐ろしいことを言い出す。
瑞穂「え…えっ?」
由佳里「早く!…それとも反省してないんだ?」
瑞穂「ああぁぁぁああぁ…してる、してるよぉ…やるよぉ由佳里ちゃん…」
由佳里「由佳里様、でしょ?」
笑顔は崩さず、だが髪を掴み有無を言わさない勢いでそう言った。
瑞穂「は、はい…由佳里様…」
ぺちゃ…ぺちゃぺちゃ…。
あまりに情けない音が辺りに響き渡る。
由佳里「あれぇ?お姉さま、どうして股間を膨らませているのかな、かな…?」
瑞穂「こ、ここここれはぁ…」
由佳里は思いきり瑞穂の股間を踏みつける。
瑞穂「ひぎぃっ!」
由佳里「あたしに汚らわしいもの見せないで?」
瑞穂「は、はひぃいぃぃ由佳里様…」
>>170 ごめん、元ネタ分かんないよ…
でも和んますた(*´∀`)
>>171 こここれは!?
つ、続きはあるのですか…!?
>>171 元ネタは『斬魔大聖デモンベイン』
本当はラストを
瑞穂と一子が眠るベッドの下では
一枚の羊皮紙が不気味に蠢いていた
表面を彩る文字が名状しがたい変化を遂げ
アラブ文字からギリシア文字に
ギリシア文字からアルファベットにそして…
て感じにしてクトゥルーちっくに終わる予定だった
>>173 それでタイトルが謎の羊皮紙なのか
デモンベインに乗ってレムリアインパクトを放つお姉さまに萌え
瑞穂ちゃんにかわいいコスプレさせる作品なら何でもいいや俺
瑞穂ちゃんのお尻を撫で回す作品なら何でもいいや俺
177 :
doku:2006/05/02(火) 17:51:25 ID:kuQIT2Fe0
>>165-169 ちょっと設定借ります
この後日談ということ、紫苑ルートでH済みということで
178 :
doku:2006/05/02(火) 17:52:26 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま1』
「で、瑞穂ちゃんは魔女っ娘になって巨大ロボットで戦う夢を見たんだ」
寮での朝食中瑞穂は昨夜見た夢の話をした
「お姉さまはどんなお洋服を着ていたのですか〜?」
奏が聞いてくる
「こんな感じなんだけど…」
夢に見た衣装をサラサラとスケッチする
「へえ〜さすがは瑞穂ちゃん、絵心もあるわね〜、にしてもなかなか可愛いじゃん」
まりやが瑞穂の描いたスケッチをひょいと取り上げ眺めてみる
なんとなくいやな予感のする瑞穂だった
数日後
まりやが瑞穂のスケッチを元にゴスロリドレスを作ってきた
黒を基調としていてフリルとレースで彩られたドレス
フロントは白いリボンで編み上げ、胸元にも純白のリボンがついている
裾に限らずフリルが満載されたミニスカートの下はシルクのズロース
足は純白のハイソックス、太ももの部分が黒いリボンの編み上げでずり落ちないようになっている
腕も純白のグローブ、こちらも二の腕の部分が黒いリボンの編み上げ、
腰には真っ白で巨大なリボンが締められている
「いや〜このリボンが一番苦労したのよ、小さすぎてもいけないし大きすぎてもいけないしでね〜」
瑞穂デザイン?のドレスを瑞穂に着せたまりやは満足そうだ
「うう…まさか現実でも着る羽目になるなんて……でもなんでまりやの部屋で着替えなの?」
「ん?これから瑞穂ちゃんの部屋に行くから」
「答えになってないよまりや」
179 :
doku:2006/05/02(火) 17:54:26 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま2』
まりやに腕を引かれて瑞穂は自分の部屋に戻る
扉を開けて部屋に入るとそこには紫苑がいた
「紫苑さま〜遅くなったけどこれ、お見舞いってことで」
そう言うと瑞穂を紫苑の方へ押しやる
紫苑もなんだかきょとんとしている、
どうやらわけの分からないうちにまりやに連れてこられたようだ
しかし可愛らしい姿の瑞穂をほぼ条件反射的に抱きしめている
「あ…あの…まりやさん?」
紫苑がなにかまりやに言おうとするが
「じゃ、ごゆっくり〜」
まりやは出て行ってしまった
パタン
扉が閉まると、紫苑は瑞穂をベッドに押し倒してキスをした
「んっ、紫苑…強引ですよ…」
「だって…こんなに可愛らしい瑞穂さんがいけないんです!」
瑞穂のゴスロリドレス姿は問答無用で愛らしい
紫苑は再び瑞穂にキスをする
「んっんん…瑞穂さん…あなたを私のものにしてしまいます」
「んはあ…いつぞやのお返しをされてますね」
クチュクチュ
紫苑が唾液を溜め瑞穂の口中に流し込む
瑞穂もそれを拒絶せず下を紫苑の口に差し入れ紫苑の唾液を汲み取る
「「んっ」」
二人同時に口を離すと口から糸を引いて名残惜しげにシーツに落ちた
「今度は瑞穂さんのを」
紫苑に促され今度は瑞穂が紫苑の口に唾液を流し込む
舌を吸い、絡めあうたび二人の唾液が混じり水音を立てる
180 :
doku:2006/05/02(火) 18:13:18 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま3』
お互いがお互いの口を堪能している
瑞穂は紫苑の制服のリボンに手をかけ解いていく
今まで押し倒されていた瑞穂はベッドに座りなおし
紫苑の豊かな胸をゆっくりと指先でなで始めた
瑞穂に胸をなでられるたび紫苑の体が小刻みに痙攣する
「…ん…んっんんっ」
口を瑞穂の口で塞がれている紫苑は嬌声を発することができない
お返しにと紫苑も瑞穂の作り物の胸を揉み始めた
「紫苑……」
ゆっくりと紫苑の胸を撫で回していた瑞穂の手が紫苑のブラウスのボタンをはずす
「……瑞穂さんばかり…ずるいですわ」
シュルリ
紅潮した顔の紫苑が瑞穂の胸元のリボンをとく
瑞穂が紫苑のブラウスのボタンをはずし、紫苑が瑞穂のドレスの編み上げを解いていく
二人の胸元が肌け、白いブラと少年のの胸がそれぞれあらわになる
瑞穂は紫苑のブラまではずし先端を口に含む
右の胸を口で楽しみ左の胸を手で楽しむ
「んんんん……んん…」
紫苑が瑞穂の頭を抱きしめ瑞穂の頭が紫苑の谷間にうずまる
181 :
doku:2006/05/02(火) 18:18:09 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま4』
「んんんんんんんんんっ」
窒息しそうになったのか瑞穂は半ば強引に紫苑の腕をほどいて顔を上げた
「ごめんなさい瑞穂さん…」
紫苑の手はあやまりながらも瑞穂のスカートの下に入り
ズロースに包まれた瑞穂の秘部を弄びはじめた
紫苑はシルクの感触を楽しみながら上下に瑞穂のものをしごいていく
瑞穂も紫苑の胸を揉みながら彼女の与えてくれる快感を楽しむ
紫苑に弄ばれながらも瑞穂は紫苑にキスを繰り返し、少しずつ彼女の纏うものを奪っていく
紫苑をベッドに仰向けにしスカートをたくし上げる
紫苑の可愛いおへそが顔を出すと
「紫苑、ここ、味見してあげますね」
ちゅ
紫苑の腰に手を回し瑞穂はおへそにキスをした
「きゃっ!くすぐったいですわ」
瑞穂の舌は紫苑のおへそを嬲ると下へと這っていった
「や、あああ・ああ…あん…」
紫苑の腰を顔の位置まで持ち上げると内股を舐めだした
紫苑はベッドのシーツを握り締める
瑞穂は今だ紫苑の最も敏感な部分に触れていない、パンティさえ脱がせていない
「ああぁぁ…んっふっ……んん…」
紫苑の嬌声が部屋に響く
紫苑の腰を下ろしようやく、紫苑にとってはようやくそこに手を伸ばす
182 :
doku:2006/05/02(火) 18:22:24 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま5』
クチュ
パンティの上から指をあてると言い訳不可能なほど濡れていた
くちゅくちゅくちゅ
少し撫でるとさらにあふれ出てくる
指を離すと瑞穂のシルクのグローブから糸が垂れ下がった
「紫苑、こんなにしちゃって…いけない人ですね」
瑞穂がグローブに染み込んだ紫苑の愛液を舌を出して舐めとる
「瑞穂さんが意地悪するからです…ご自分だってこんなにしていらっしゃるじゃありませんか」
紫苑が瑞穂のスカートの上から瑞穂自身を握り締める
「や、痛いですよ紫苑、紫苑をいじめた僕が悪かったです」
「うふふふふ、わかればよろしいんです」
紫苑は手をスカートの下に入れる
「あら?瑞穂さん?あなたも下着を汚して…」
紫苑がスカートをめくると瑞穂の履いているズロースは先端から溢れる液で汚されていた
「うふふ、いけない娘ですね、瑞穂さん…紫苑お姉さまをいじめて感じてしまうなんて」
「紫苑…いじめないで下さい…」
183 :
doku:2006/05/02(火) 18:34:40 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま6』
二人は抱き合いお互いの秘部を下着の上から弄ぶ
瑞穂はグローブをはずし素手になる
紫苑が瑞穂のものをしごき上げるたびあふれ出る液が瑞穂の下着を汚す
瑞穂が紫苑のそこを刺激するたび瑞穂の指が汚れる
「紫苑」
瑞穂は自分を嬲る紫苑の手をはずすと、紫苑のそこを隠す衣をゆっくりと下ろす
紫苑の溢れ出るもので汚された衣は、そこの部分から糸を引いて脱がされていく
「ん」
瑞穂が紫苑のそこに口付けをすると淫猥な水音が響く
じゅる、じゅるるじゅる
「んんふう…紫苑の味……」
瑞穂が次から次へとあふれ出る愛液を吸い取る
「やあああああ!あああああ!あっ!あああっぁぁぁああ!」
紫苑の体が痙攣し太ももは瑞穂の顔を挟み込み手は瑞穂の頭を押さえつける
「っお願いしますっ!瑞穂さん!くださいっ!瑞穂さんのください!」
端から涎のたれる口で紫苑が懇願を唱える
「紫苑!僕もっ!もう我慢できません!」
瑞穂の口からは自身の涎と紫苑の愛液とが混じったものが糸を引いて垂れる
184 :
doku:2006/05/02(火) 18:38:07 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま7』
瑞穂が紫苑の上にのり
グチュッ
秘部と秘部とをあてがう、ゆっくりと挿入していく
2,3度出し入れをする、それだけで紫苑の腰が跳ね上がる
「!!!!!!!」
紫苑の声は声にならなかった
「紫苑…まさか……」
瑞穂はぐったりしてしまった紫苑を抱き寄せる
「…………ごめんんさない…瑞穂さん……あんまり気持ちよくって…」
紫苑の目から涙がこぼれる
「私のこと…気にせずに続けてください……」
「でも……」
瑞穂の指が紫苑の涙を拭う
「私も……もっと気持ちよくなりたいんです…」
「いやらいい娘ですね、紫苑」
瑞穂はくすりと笑ってゆっくりと腰を動かし始める
紫苑の手が瑞穂のスカートの下にもぐりこみ
その形のいいお尻を撫で回す
「!!っ紫苑っ!」
紫苑の手はズロースの下にまで達し直にお尻を撫でる
「「っっっ!んんああああ!っ!ああぁあぁぁ!ああぁぁ!あん♪」」
瑞穂と紫苑の美しい声が重なり淫靡な歌を歌う
瑞穂の動きが次第にはやまる、紫苑もそれに合わせ下になりながらも腰を動かす
185 :
doku:2006/05/02(火) 18:40:02 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま8』
「!!」
瑞穂がふいに動きを歪める
紫苑の指が瑞穂のお尻の穴に達した
「!!!紫苑!そこ!きたないよっ!」
「あふっ!瑞穂さんの体にっ!汚いところなんてっ!ありませんっ!!」
快感に身を任せる二人の会話は途切れ途切れ
そして紫苑の指が瑞穂の菊門を犯す
「紫苑!紫苑!紫苑!紫苑!」
「やああああ!瑞穂さん!瑞穂さんっ!」
お互いの名を呼びながら二人は動きを加速させる
瑞穂がギリギリまでモノを引き抜き紫苑の奥深くまで突き入れる
ほぼ同時、紫苑の腰が再び跳ね上がり瑞穂は紫苑の体内で精を吐き出す
「「!!!!ああああああぁぁぁぁぁあぁあああぁあああ!!!」」
186 :
doku:2006/05/02(火) 18:42:46 ID:kuQIT2Fe0
『瑞穂ちゃん×紫苑さま9』
「ふああ…瑞穂さんのが私の中で……熱いです…」
「…紫苑……愛しています…紫苑………」
「ああ…まだ…でてる………びくびくって……」
腰をゆっくりと動かしながら、瑞穂の精はとめどなく吐き出される
やがてすべてを出し切ると瑞穂は紫苑から引き抜こうと腰を動かす
それを見越していたかのように紫苑の両手がが瑞穂のお尻を押さえる
「瑞穂さん…もう少し瑞穂さんを感じさせていてください…」
「……紫苑…かわいいですよ…紫苑………」
紫苑をゆっくりと抱き寄せ口付けを交わす
疲れ果てた二人はベッドに寝転び
幾度もくちぢけを交わし深い眠りに落ちていった
つながなったまま…
187 :
doku:2006/05/02(火) 18:48:42 ID:kuQIT2Fe0
こんなに長くなるとは思わなかった
リビドーのおもむくままやっちゃったし…
あ…最後間違えてる
×幾度もくちぢけを交わし
○幾度も口づけを交わし
188 :
doku:2006/05/02(火) 23:13:39 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 1』
「瑞穂ッ!!」
突然名前を呼ばれ意識を覚醒させる
黒いゴスロリドレス−マギウススタイル−の瑞穂が周囲を見渡す
すぐ背後には白いドレスの少女がいる
ここは瑞穂が最高の魔道書に依り召還した鬼械の神の操縦席
『魔を断つ剣』の名を冠する無敵の白き鬼械神
正面のモニターから周囲の状況を確認する
正面には蝙蝠を思わせる黒い鬼械神
最古の魔道書が召還する機械仕掛けの神
『法の書』の名を冠する最凶の鬼械神
それを操るは金髪黄金眼にして獣の名をもつ少年
少年が瑞穂を嘲るように語り掛ける
「どうした宮小路瑞穂、もう終わりではあるまい?
さあ!貴公の力を見せよ!余を萌え殺して見せよ!」
189 :
doku:2006/05/02(火) 23:15:41 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 2』
少年の駆る鬼械神が瑞穂に向かってくる
鋼の拳がぶつかり合う!鋼を裂いて鋼が唸る!
「牙ァァァァァァァ!!!」
獣の名を持つ少年が黒き鬼械神を疾走させる
「矢ァァァァァァァ!!!」
白き鬼械神を駆る瑞穂が受けて立つ
二人が放つ雄叫びはどこまでも美しい
黒き鋼の拳が白き鋼を殴り引き裂く
白き鋼が黒き鋼の関節をへし折り引きちぎる
互いに瞬時に再生
黒き鬼械が黄金の逆十字を召還し白き鬼械神に切りかかる
瑞穂の駆る白き鬼械神は漆黒の偃月刀を召還しそれを受け止める
「はははっ!萌える!萌えるぞ!宮小路瑞穂!貴公の振る舞い一つ一つが余を萌えさせる!」
少年の攻撃を受け止めることで精一杯の瑞穂は反論することもできない
瑞穂は持てる魔力を偃月刀に注ぎ込み黒き鬼械神に叩きつける
少年が受け止めた瞬間
空間が二人の魔力の爆発に耐え切れず歪みを生じる
「ここは…?」
「瑞穂!後ろを見よ!」
少女の声に反応し後ろを向く
見たものは、漆黒の虚空に輝く青
どこまでも青いそれは
「……地球…」
190 :
doku:2006/05/02(火) 23:20:25 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 3』
瑞穂の呟きと同時少年の声−瑞穂に劣らず美しい声−が響く
「美しい…どこまでも美しいな!宮小路瑞穂ォ!!」
『法の書』の右掌が邪悪な光を放ち極零の攻撃を『魔を断つ剣』に叩き込む
白き鬼械神の下半身が砕け散る
「きゃああああああ!」
瑞穂の操縦席が紫電を飛び散らせる
「ひるむなぁ!」
後部座席の少女に叱咤され生き残っている右手を使う
放たれるは灼熱の業火
業炎は黒き鬼械神の左半身を焼き尽くす
しかし瞬時に再生が開始される
両者は決め手を書いたままだ業火も極零も必殺の一撃とはならない
だが、瑞穂はその一撃があることに思い至った
「「輝くTrapezohedron」」
瑞穂は意識を疾走させ異界の光景からありえない角度を持つ箱を探し出す
不均整な箱を開け七本の支柱に支えられた神柱を取り出す
瑞穂と白き鬼械神の手に握られたのは捻れた神柱
漆黒に輝き赤い線が入っている
あらゆるものを消滅させる最強最凶の呪法兵葬
最悪の兵器を召還して瑞穂は愕然とする
目の前の鬼械神の手にも同じものが収まっていたからだ
191 :
doku:2006/05/02(火) 23:27:25 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 4』
「貴公だけの兵葬だと思ったか?」
少年と瑞穂は輝くTrapezohedronの魔力を更に高めるため鬼械神に舞を舞わせ祝詞を唱える
舞を舞うたび瑞穂の胸が揺れ、腰の白いリボンがたなびく
もし少年が舞に集中していなかったら、瑞穂の舞いに萌え殺されていたろう
否!瑞穂の舞を前にしても乱されぬ集中力に驚嘆すべきか
−僕の後ろには地球がある
−愛しい人がいる
−守りたい人たちがいる
瑞穂が舞い、祝詞を謡うたび、
瑞穂の手に収まった最強の兵器が、
瑞穂の駆る白き鋼が手にする最凶の兵葬が変質する
捻れた神柱が更に捻れ、捻れが物理法則を無視した角度になり
先端が膨れ
今や瑞穂が手にするに相応しい武器、白き鬼械神が振るうには不恰好な武器
白銀に輝く杖!
先端の円形に輝くは焔のように赤き宝石、その形は歪んだ五芒星
円形の両端には純白の羽が生えている
杖の半ばにある握り手のみが黒く染まっている
瑞穂が操縦席でその杖を軽く振るう
それにあわせて鬼械神も杖を振るう
192 :
doku:2006/05/02(火) 23:30:57 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 5』
「宮小路瑞穂ぉぉぉぉぉ!」
今度は黄金の眼を持つ少年が驚愕する番だった
−こんな!こんなのはボクのシナリオにはないぞ!
−一体君はなんなんだ!宮小路瑞穂!!
どこかで千の顔を持つ混沌が叫んだ
「瑞穂…これは一体…」
白いドレスの少女も驚愕している
「ふうううううううっ!はあぁっ!」
瑞穂は深く息を吸い吐き出した、空手の呼吸法息吹だ
「Elder Trapezohedron!!
「我はエルダーシスター!宮小路瑞穂!!」
高らかに名乗りを上げ、瑞穂が、鬼械神が、白銀の杖をかざす
『魔を断つ剣』を『法の書』に向けて走らせる
「ははははは!さすがにこれは余も萌え狂ったぞ!!」
Trapezohedronがそのような姿をとろうとはな!」
「雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄!!」
「殺亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜!!」
白と黒が最強の兵器をぶつけあう
聖なる天使の杖を、禍々しき漆黒の神柱を
無慈悲な灼熱が正義も悪も秩序も混沌も嘗め尽くし溶かしつくす
193 :
doku:2006/05/02(火) 23:36:42 ID:kuQIT2Fe0
『宇宙最後の詩 エピローグ』
視界が白く染まり瑞穂が眼を覚ますと目の前には紫苑の顔があった
瑞穂の下半身は紫苑とつながったまま
紫苑の体内で再び精を放っていた
「そっか…したまま寝ちゃったんだっけ」
瑞穂は自分の姿がゴスロリドレスのままであることに気づく
「…こんな服着て寝たから変な夢見たんだよね」
ちゅるり
興奮の収まったものを紫苑の体から引き抜く
「おやすみ、紫苑」
ちゅ
紫苑の頬にキスをしてその頭の下に腕を滑り込ませる
瑞穂は紫苑をやさしく引き寄せて新たな眠りについた
夢の中とはいえ、ゴスロリドレスを着ていたとはいえ
少し男らしかった自分にちょっと興奮する瑞穂だった
194 :
doku:2006/05/02(火) 23:41:16 ID:kuQIT2Fe0
やっちゃった…デモンベインネタ
しかも夢オチ
>>165-169呼んで思いついたんだけど…
やっぱり男らしい瑞穂ちゃんなんて想像できません
>>185 >紫苑の指が瑞穂のお尻の穴に達した
>「!!!紫苑!そこ!きたないよっ!」
>「あふっ!瑞穂さんの体にっ!汚いところなんてっ!ありませんっ!!」
GJ!
>>188-193 ここに至るまでに一体どんなドラマが?
てゆーか瑞穂ちゃんは完全女体化?
196 :
名無しさん@初回限定:2006/05/04(木) 20:01:00 ID:lVg1W26d0
>>194 おとこらしい瑞穂ちゃんなんて瑞穂ちゃんじゃないやい
ここぞという時に男らしく振る舞うのがお姉さまなのですよ
でもやはり瑞穂ちゃんは「兄貴ィ〜〜〜〜」って呼ばれるよりも
「お姉さま」って呼ばれるほうが(ry
朝を迎える。
窓からは陽光が差し込み、ぽかぽかと暖かい。
「今日もよいお天気ですわね。さて、瑞穂さんはもう起きているかしら?」
これまでの経験からするに、きっとまだ気持ち良さそうに寝ているに違いない。
「朝はあまり得意ではなさそうですものね。瑞穂さんは」
私は瑞穂さんを起こしに行くため部屋に向かっって歩き出した。
部屋の扉をノックする。が、なにも反応が返ってこない。
そっと扉を開けると、そこには
「ふふふっ……やっぱり…」
予想した通り瑞穂さんはベッドの上で
すやすやと可愛らしい寝息を立てていた。
「瑞穂さん、気持ちの良い朝ですわよ。起きないと損してしまいますわ」
声を掛けてみるが反応がない。と、
「んっ……やめてよ…まりや……
こんなの…恥ずかしくて……着れないよぉ……」
寝言を呟いて寝返りを打つ。
するとその拍子に布団がずれた。
「まぁ……なんというかこれは…犯罪ですわね」
ずれた布団からはすらりとした生足がはみ出ていた。
みずみずしい肌、細い足、
「ぅぅ……奏ちゃん達まで……そんな……」
「いったいどんな夢をご覧になっているのかしらね?瑞穂さんは」
一方、瑞穂の夢の中では…
「さぁ、瑞穂ちゃん、これを着てもらうわよ」
「これって、メイド服じゃないか!しかも楓さんが着てるのより露出が多いし!」
「これで、フルボイス版の売り上げが伸びるんだから、
あれこれ文句言わないの」
「なに言ってるのか全然分からないよ!まりや!」
「まぁそれはいいとして、ほら、こっち来る。
着かたが結構難しいから私が着せてあげる」
強引に腕を引っ張られる。
「わあっ…やめて、やめてってば、まりゃっ!」
五分後――
まりやに無理矢理着替えさせられた僕は、
奏ちゃんと由佳里ちゃんの前に立たされていた。
「お姉さま……えっち……」
「はややや…奏どきどきするのですよ〜」
ふたりの目線の先には……
「もう……お婿にいけない……」
「大丈夫よ。わたしがお嫁に貰ってあげるから」
「ぅぅ……」
そこにはメイド服を装備して、さらに萌え度がアップした瑞穂がいた。
「しかし、これが噂の絶対領域ってやつね。確かに破壊力抜群だわ」
じろじろと、太ももの辺りを見ながら、そんなことを言うまりや達。
「そんな目で…見ないでよぉ……」
「そのあの、そんな格好をしているお姉さまもとっても素敵なのですよ〜」
「そ、そうですよ!黒のニーソーなんてお姉さましか似合いませんし」
「似合っても嬉しくないよ!」
そのころ紫苑はというと――
「うぅ……むにゃ…なんでこんな目に……」
「瑞穂さん、なんて色っぽいのかしら」
なにやら夢でうなされているのか、先ほどからぶつぶつ言っている。
そしてその肌はほんのり上気して艶っぽい。
瑞穂は気にしている様だがその姿はどっからどう見ても女の子だった。
いや、それ以上に女っぽい。
「ある意味、才能ですわね。それにしてもどうすればいいかしら?」
ふに――
頬を突いてみる。
「あん♪」
ふに――
「やぁ……そんなとこぉ……」
つつく度に悩ましげな反応を返してくる。
「癖になりそうですわね……」
このまま、瑞穂さんを眺めているのも面白そうなのですけど……
「決めましたわ。――えいっ!」
思いついて勢い良く布団を剥ぐ。
が――
「なかなか粘りますわね、瑞穂さん」
うんうんうなりながらも起きる気配はない。
「困りましたわねぇ……あら?」
ふと、あることに気付く。
「あら?その…確か…先日拝見しテレビでは、
男の方は朝方大きくなるそうなのですけど……」
その前にしたのはいつだったかしら?などと思い返す。
見るとそのどうやら、勃ってはいないようだ。
「瑞穂さんのことですから、おかしくはないですが……
だんだんと女性化してきてますわね」
目を覚ます様子はないが――
「そんなに、無防備だと悪戯しちゃいますよ?」
むくむくと悪戯心が湧き上がってくる。
「んぁ……ダメ…スカート短いよぉ…あっ、見えちゃうよぉ……」
身悶える瑞穂さんにそっと近づき、股間の方へ手を伸ばす。
さわさわ――
「あ……あん♪」
その声ってばとってもチャーミング。
「うふふ。早く起きて下さらない瑞穂さんが悪いんですからね」
一方再び夢の中では――
まだ瑞穂ちゃんの闘いは続いていた。
「絶対言わないからね!」
僕にこんな格好をさせただけで飽き足らず、
次にまりやが言い出したのはもっと酷いことだった。
「これも瑞穂ちゃんのためだよ」
「そ、そんな、『買って下さいねご主人様☆』
なんて言えるもんか!だいたい僕は男なんだからね!」
「なに言ってるの瑞穂ちゃん!そんな服着て、
その姿のど・こ・が・男だって言うのよ!」
「こ、これはまりやが着せたんじゃないか!
それなのに…あんまりだ…うぅ……」
「奏からもお願いするのですよ。もっとたくさんの人に
お姉さまの魅力を知って貰いたいのですよ〜」
「そうですよ。お姉さまならイチコロです!」
「そうですよ。お姉さまならイチコロです」
「みんなまで………も、もう!わかったわよ!
言えばいいんでしょ!言えば?!」
「さっすが瑞穂ちゃん。これで安泰だね」
翻って現実では――
「ご主人さま買ってくだ……んっ……わあっ?!」
変な感触を感じて跳ね起きる。
「あら?目が覚められたのね。少し残念ですけど…
おはようございます瑞穂さん」
「あ、紫苑さん……おはようございます」
「それにしても、ずいぶんとうなされていたみたいでしたけど……」
「えぇ……なにかとても酷い夢を見ていたような気がします」
「まあ…それは大変でしたね」
「あれ?そういえば紫苑さんどうしてそんな近くに……って…紫苑さん!」
「はい?」
「なな、なにしてるんですか?!」
「呼びかけても起きてくださらないものですから」
「それで?!」
(なんか変な感じがすると思った……)
「いえ、なんといえば良いのかわかりませんが、
男の方って朝方は大きくなるのでしょう?」
「え…?」
「先日、テレビで聴きましたわ。それなのに瑞穂さんったら、
なにも変化がないんですもの」
ちょっと残念そうな紫苑さん。
そう言われると、確かに最近は朝に大きくなることはなかったように思う。
「僕って………」
生理現象までなくなちゃったら、ほんとにまずいよね?
もう戻れないんじゃ……
そんなに落ち込まないで下さいな、瑞穂さん」
「だってぇ………」
朝から僕は泣きそうだった。
こんな調子で今日一日大丈夫なんだろうか?
「それに瑞穂さん一人でしたりもなさらないでしょう?私、心配ですわ」
言われてみれば、最近一人でするなんてなかった。
寮では一子ちゃんと一緒に寝ていたから尚更だ。
僕、欲求なくなっちゃってる?
「さ、最終段階に入っちゃってるかも……」
「では、瑞穂さんお脱ぎになって」
落ち込む僕を尻目にさらっとそんなことを言う紫苑さん。
「だ、だからって、なんでそうなるんですか!」
「いや……ですか?」
紫苑さんはじっとこちらを見つめる。
そんな目で見られると断れない。
「でも、こんな朝から……」
「瑞穂さんが心配させてるんじゃありませんか」
「う、それを言われると………はぁ、わかりました、お願いします」
ついに僕はあきらめてそう言った。
「お任せになってくださいね」
「はっ…ぁ…紫苑さん…んぁ…」
紫苑さんが僕のものを触る。
「ふふっ、だんだん大きくなってきましたね」
細い指が柔らかく包む。紫苑さんの手は暖かいけど、少しひんやりしていた。
「んっ…や……だって紫苑さんが……」
息も絶え絶えに僕は答える。
「やっぱり瑞穂さんもちゃんと男なんですね」
「あたり…んっ…まえです……」
さらりと酷いことを言う紫苑さん。
「では、瑞穂さん口でしますわよ」
「く…ぅ…え…?…口で?…はぁ…そんなの…ぁ…いつ憶えたんです…?」
「ふふふっ、私勉強は怠りませんわ」
紫苑さんがとても好奇心旺盛なのは知っていたけど、
まさかこんなことまで勉強してるなんて―
「では……しますわね」
紫苑さんが、歯を立てないようにそっと咥える。
「あ、あぁ……紫苑さん…それ……」
上目遣いで、こちらを見上げてからゆっくり優しく動き出す。
「ふぁっ……紫苑さんの…口の中……暖かくて、すごく気持ちいい……」
そう告げると、紫苑さんは嬉しそうに目を細める。
わざわざ、こんなことを僕のために覚えてくれたのかと思うと、胸が熱くなった。
「ふふっ……んっ、ちゅ……嬉しいですわ……っ」
「あっ!ふ……っ…ああぁ……っ…ん…!」
紫苑さんの動きが少しだけ早くなる。
「ちゅ…ん…瑞穂さん……くちゅ…可愛い声…」
「な、そんな…はぁ…んっ…こと言ったって……声が…でちゃう……あふっ…」
これって、僕もしかしてもしかして、喘ぎ声ってやつなの?!
軽く驚愕してる僕なんてお構いなしに、紫苑さんは拙いながらも、
僕を気持ちよくしようと一生懸命にしてくれている。
そしてどうやら僕も敏感になっているみたいだ。
「っふぁ………っ……!」
軽く紫苑さんの歯が当たった。
「だ、ちゅぱ…大丈夫ですか……瑞穂さん…?」
思わずびくんと体が震える。
「いや…ん…大丈夫で…す…んっ…あっ…」
心配そうに顔を向ける紫苑さんに僕は答える。
「…そうですか…んむ…よかった…ちゅ…」
そういってまた動きを再開させる。
「ふぅ…ぁ…ん…きもち……いぃ……」
体の中からしばらく感じたことのない射精感がこみ上げてきた。
「んあっ…紫苑さ……僕も…う……」
そろそろ限界のようだった。
高まってくる快感に、僕はどうにかなりそうになる。
「…んむ…ちゅ…だして…いつでも……私…っ」
「く……うっ……!!」
勢いよく白濁を紫苑さんの口の中に吐き出す。
その間、紫苑さんは僕のものから口を離さないで、
吐き出したものを飲み込んでいく。
「ん…んぐ…んぐ…はあっ、はあっ、はあっ……
これが…男の人の……苦いですわね……」
「紫苑さん……」
「初めてでしたけど、どうでしたか?」
そう言った紫苑さんが堪らなく愛おしくて、
僕は答えを言う変わりに優しく抱きしめた。
「さ、瑞穂さん今日はとても良いお天気ですよ」
それは、思わず外出したくなってしまうような、そんな天気だった。
「外は気持ちいいですわね」
紫苑さんが窓を開ける。
外から優しい風と、新緑の匂いが漂ってきて、
僕の部屋に新鮮な空気を送り込む。
「そうですね……」
まぁ、それはいいのだけれど……
「どうかなさったの瑞穂さん?私、今日は外へお出掛けしたいですわ」
うーん、もの凄く言いにくい…
「あのですね紫苑さん……」
「はい?」
恥ずかしいがどうにもならない。
「…実は腰が抜けて起きれないんです
……だからもう少し待ってください」
「まあ……うふ、ふふふふ…瑞穂さんったら」
「うぅ……久しぶりだったから仕方ないでしょう!
それに朝で、いきなりしたから……」
「では、あと少しこうしていましょうか」
そう言って、僕の横にそっと寄り添ってくる。
ベッドの上から二人で外の様子を眺めた。
柔らかい日差しに、再び眠気を誘われる。
変な夢を見たり、朝からしちゃったり、
なかなか大変な寝起きだったけど、
それでもきょうはいい日になるかもしれないと、
隣に座る紫苑さんを見つめながら僕はそう思った。
(END)
とりあえず、同人誌用にまとめたのです。
加筆して出したいなぁ、と思ってるんですけど、
フルボイス版プレイしてたら一向に進まないよぅ……
vV8n50/+0 乙
瑞穂ちゃん受けシチュは好きだな。
それはそうと、漏れなんか、CD版コンプしてないのに
DVD版買ってるんですが、どっちプレイしたらいいんだろう?w
>>199 GJ!
ご奉仕紫苑様と弄られ瑞穂ちゃん、どちらも素晴らしすぎます。
>>209 DVD版だけやればおk。
212 :
doku:2006/05/06(土) 18:46:03 ID:ZvXZi5K00
Q.「鏑木テクスタイル社長鏑木瑞穂氏は女装して女子高に通っていたそうですが」
A.「普通なら変態だけど、この顔とスタイルじゃな〜アリだろ」
A.「世の中って不条理よね」
A.「ぜひ娘にしたいですね」
A.「写真集の発売まだ?」
A.「むしろ男子校に通うほうがマズイだろ」
A.「女心を分かってそうでいいわよね〜あ〜でも私じゃ釣り合わないか」
Q.「貴社の社長の女装についてどう思われますか?」
A.「社長の女装を見ると気合はいるよ」
A.「瑞穂さんのためなら死ねる」
A.「え?うちの社長って男だったの?」
A.「当社限定の瑞穂社長ブロマイドはいかがですか?80%が女装です」
A.「女装させてる私もたまに瑞穂ちゃんが男だってこと忘れてるわ」
Q.「高校時代はどんな生徒でしたか?」
A.「男子更衣室に入ろうとしたのを止めてしまったことがあります」開正学園教師
A.「水泳の授業のとき5、6人の生徒が鏑木の水着姿を見て鼻血を出していました」開正学園体育教師
A.「家政の授業に出ないで技術の方に行っていましたね」開正学園家政教師
(注.開正学園では男子は技術工作、女子は家庭科にわかれています)
瑞穂ちゃんが女学院に通っていたことが世間一般に流布したその年
某女性誌で瑞穂ちゃんは結婚したい男性No.1になりました
同時に某男性誌では結婚したい女性No.1に選ばれました
「僕の性別って一体………」
瑞穂ちゃんは女子高に通っていたことに関する批判が1%もないことと
結婚したい「女性」No.1に選ばれたことでしばらく落ち込みましたとさ
213 :
doku:2006/05/06(土) 18:47:56 ID:ZvXZi5K00
だれかうまくまとめて
>>212 GJだが瑞穂ちゃんが見たら3日は引きこもりそうだ
216 :
名無しさん@初回限定:2006/05/06(土) 22:37:18 ID:JbFk+cmo0 BE:240715793-#
>212 まりやが答えてるのあるな…
217 :
doku:2006/05/06(土) 23:52:31 ID:ZvXZi5K00
Q.「高校時代はどんな生徒でしたか?」開正学園にて
A.「同じクラスになったときは男装してる女子だと思った」
A.「体育のときなんでブルマはいてないんだろと思ってた」
A.「男子トイレに入ってきたときはびっくりしたよ」
A.「修学旅行のとき一緒に風呂に入ったんだけど…
いまだにあいつが男だってのが信じられない」
A.「よく男子から告白されてた、女子からされるよりも多かったんじゃないかな?」
A.「鏑木って女子高にいったんだ、なんか納得」
Q.「鏑木瑞穂氏が女装した男性だったことに気づいていましたか?」聖応女学院にて
A.「卒業してしばらくするまで知りませんでした」
A.「女性の鑑のような方でしたわ」
A.「転入当初から知っていましたが…しばらくしたら忘れていました」
A.「今、言われるまで知りませんでした」
A.「今でもお会いすると『お姉さま』と呼んでしまいます」
A.「半年以上一緒にいてもまるで気づきませんでいたわ」
A.「あの方に対する尊敬というか崇拝の念は性別を超えて存在します」
Q.「なぜ鏑木瑞穂氏の転入を許したのですか?」
A.「おもしろそうでしたから」
Q.「女装していた鏑木瑞穂氏の胸元を切り裂いたそうですが…」
A.「貧乳女子高生が見栄えを気にしてパッドなんかいれてやがる…
あの時はそう思った…まさか女装していた男だとは…
あれ以来、女装男に負けた奴と言われてる…
中にはアレが相手じゃしょうがないさ、と慰めてくれる奴もいるが」
俺もおもたww
220 :
doku:2006/05/07(日) 09:09:09 ID:7tZdoRds0
>>220 ・・・自分でツッコミ・・・?
瑞穂ちゃん誕生日に何か書きたいのだけれど、ネタがNothing・・・よよよ・・・
「ゆかりんさまのお通りだ!」
ちりりりりん
「邪魔する奴はハンバーグにするぞ!」
ちりりりりん
「どこからでも来い!邪魔する奴は、みんなハンバーグにしてやる!」
>>225 それなんてキョンシー?
息を止めれば見つからないよ
エロ無し瑞穂×紫苑を投下。
宿り樹の腕輪の後日談ということで。
「おはようございます、瑞穂さん!」
ほかの生徒より早めに登校した僕が教室の扉を開けると、今日も紫苑が最高の笑顔で僕を迎えてくれた。
手術が成功して学園に復帰してから、紫苑は一番に登校して教室で僕を待っていてくれるのだけど、
今日はなんだか恥ずかしくて紫苑の顔を見れない理由があるわけで……。
「お、おはようございます、紫苑さん……」
「あら?どうかなさいまして瑞穂さん?」
僕があからさまによそよそしい挨拶を返すと、紫苑は首を傾げながらそう尋ねてきた。
「い、いえ、別に何も……」
だ、駄目だ……自分でもあからさまに怪しい、と思う。
「なるほど……瑞穂さんは何か私に後ろめたい事がおありなのですね」
急に真剣な顔つきになる紫苑。
「激しく愛を語り合ったこの場所で、愛する人の衝撃の懺悔を聞かないといけないなんて、
私なんて不幸なのかしら……よよよ……」
そう言うと顔を両手で押させて体を震わせながら泣き始めた。
「ちょ、ちょっと紫苑!」
冗談だと分かっているのだけど、紫苑の迷(?)演技につい呼び方が2人きりのときの物になってしまった。
「でわ瑞穂さん、私と目を合わせない理由、お話になってくださいますよね?」
さっきまでの泣き声はどこへやら、紫苑はその端正な顔を僕の顔の目の前まで移動させて、
逸らしたままだった僕の目をじっと覗き込む。
はぁ〜……やっぱり僕は一生紫苑には頭が上がらなさそうだ……。
「い、いい加減笑うのは止めてください!」
衝撃の懺悔から30秒程経ってもまだ笑いが止まらない紫苑に、半泣きになりながら僕はお願いをした――。
「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか……」
たっぷり笑って満足した様子の紫苑に僕は恨めしそうに呟く。
「ふふ……だって瑞穂さん、そういう事の後に恥ずかしがるのは女性のほうではなくて?」
「いえ、男でも恥ずかしいものは恥ずかしいんです……」
だって教室でですよ?
誰かに見られるかもしれない教室でしちゃったんですよ?
思い出すだけで恥ずかしくて顔が熱くなるわけで。
しているときは夢中で気にならなかったけど、一晩経って冷静になってみるとなんてことしちゃったんだろう、と。
「もちろん私も恥ずかしくは思いますが、結局誰にも見られずに済みましたし、いい思い出も出来ましたし、
万事めでたしではないでしょうか?」
「まあ、そうなんですけどね……」
満面の笑みでそう紫苑に言われると、それ以上返す言葉が見つからない。
紫苑も喜んでくれたみたいだし、一度くらいならまあいいか…。
「それにしても」
そんな僕の思考を遮る紫苑。
「初めてのときに瑞穂さんが仰った、殿方は恥ずかしがる女性を見られるのが好きというお言葉、
私なんだか分かったような気がいたしますわ」
ちょっと紫苑、いきなり何て事を。
「だって先程の恥辱に塗れながら告白する瑞穂さん、最高に可愛かったんですもの」
そう言う紫苑はまたも満面の笑みを浮かべているわけで。
それは悪人の笑顔ですから紫苑。
「まだ皆さんが登校される時間までには余裕がありますわよね?」
確かに皆が登校してくる時間までは少し時間があるけれど、ってなんで僕の背後に回り込むんですか紫苑?
なんでだんだん距離が近づいて……。
「だ、駄目です、駄目ですよ紫苑!」
背後から抱きつかれ、紫苑の手が僕の胸に近づいたところで慌てて振りほどく。
「さっき学園でするのは駄目だって言ったばかりじゃないですか!」
「あら? 恥ずかしくなったというのはお聞きしましたけれど、駄目という言葉は聞いておりませんわ」
表情はさっきからずっと満面の笑みのまま。
確かに駄目とは言ってなかったけれど、今の流れでするのは反則です紫苑……。
「と、とにかく、学園内ではキスを含めてそういう事は駄目です! 絶対駄目です!!」
「な、何を考えているんですか全く……」
僕にしては珍しく、はっきりと拒絶する。
それは僕も紫苑としたいし、教室でしたのも実は気持ちよかったりしたけど、
ここで流されてしまっては……今日こそは流されちゃいけない。
そんな事を考えながら、ふと見た紫苑の目にはうっすらと涙が。
「ごめんなさい……私瑞穂さんの気持ちを全く考えていませんでしたわ……
私みたいな淫らな女なんてお嫌いになられましたよね」
最初の明らかな嘘泣きとは違い、涙を浮かべて声を震わせながらの紫苑の言葉に僕は戸惑う。
それは絶対駄目だとは言ったけど、教室でするのが駄目ってことで、それでも嫌だっていう訳じゃなくて、
もちろん紫苑を嫌いになったりなんてしていないわけで。
直ぐに誤解を解きたいのに、急な紫苑の涙に動揺した僕は言葉を出せない。
僕は考えることを止めて、紫苑を正面から抱きしめた。
「瑞穂、さん……?」
「何があっても僕は紫苑を嫌いになったりなんてしません」
「いえ、嫌いになったり出来ません」
「だから、泣くのを止めてください……」
紫苑を抱きしめる力が強くなる。
「……それは、本当ですか? 私は先程もあのような事をしようとしましたのに」
弱い声でそう言う紫苑の表情は抱きしめている僕からは見えない。
いや、見たくなかった。
だから抱きしめたのかもしれない。
「だからそれは学園内ではと言ったでしょう? 僕は紫苑を好きですし、
紫苑とキスをするのも好きですし、紫苑と……するのも好きです」
「触れられているだけでドキドキするし、抱きしめられているだけで幸せな気持ちになります」
頭で考えたんじゃなくて、自然と出たそんな言葉は、本当に僕が伝えたかったものだと思う。
「瑞穂さん、信じてもよろしいんですよね?」
紫苑にも伝わったと思った。
僕はやっと紫苑を抱きしめていた力を緩めた。
「もちろんです」
そして数十秒ぶりに見た紫苑の顔は、目には涙が浮かんでいたものの、満面の笑顔だった――。
「さっきは本当に泣いていたんですよね……?」
「当たり前じゃないですか」
「いくら私でも泣き真似で本当の涙は出せませんことよ?」
それは分かっているんだけどね……。
分かってはいるんだけど、悲しさの欠片も残っていない笑顔をみると聞かずにはいられないというかなんというか。
「私もやりすぎてしまったと思ったのです。それで瑞穂さんに嫌われたと思ったら自然に涙が出てきて」
「私、本当に不安だったのですよ」
少しばつが悪そうにそう言う紫苑はもういつもの紫苑だった。
「――そうだったんですか」
そう返す僕も紫苑から見るとばつが悪そうなんだろうなあ。
なんだか昨日から紫苑に振り回されっぱなしだった気もするけど、そういうのも全然嫌じゃないというか、
そんな紫苑も可愛いなあというか、やっぱり僕は紫苑を好きなんだなあというか……。
ああ、僕って脳みそとろけてるかも……。
「紫苑」
そんな事を考えながら、僕は年上の彼女を優しく抱きしめると、そっと唇にキスをした。
これくらいなら、やっぱりいいよね――。
それは紫苑さま、貴子さん、まりや、ゆかりん、奏ちゃん達が
瑞穂ちゃんの誕生日プレゼントを買いに行ったときのこと
「さて、瑞穂ちゃんへのプレゼントも買ったし、今からはあたし達の買い物よ!」
「あら、では私は少し休ませてもらいますわ」
「それなら奏も紫苑お姉さまと一緒に休んでいるのですよ〜」
むぎゅ、奏ちゃんは紫苑さまに抱きしめられてしまいました
「私は自分の買い物など久しぶりです」
「ふっふっふ…最近は貴子もセンスの何たるかが少しは分かってきたようだしね
今日はたっぷりと修行をつけて進ぜよう」
「お、おてやわらかにお願いしますねまりやさん」
少しひるむ貴子さんでした
「ああ、由佳里、あんたも来るのよ」
「わ、私もですか?」
「あんただって一応美少女の範疇に入るんだから身だしなみはしっかりとね
あ!ちょうどエレベーターが来たわ、ほら二人とも行くよ!
紫苑さまと奏ちゃんはそこの休憩スペースで休んでて!」
そうまくしたててまりやたちはエレベーターに乗り込みました
数秒後
「ただいま、エレベーター故障によりエレベーターの使用を制限させていただいております…」
「し、紫苑お姉さま〜なんだかいやな予感がするのですよ〜」
「そうですか?奏ちゃんは心配性ですね」
一時間後
「紫苑さま〜まりやお姉さまたち遅いのですよ〜」
「まあ、私自身経験がありますが女性の買い物というのは長くなりがちですから」
さらに一時間が経過し、まりやと貴子さんがゆかりんに肩をかして戻ってきました
「いやーまいったまいった、エレベーターが故障するとはねー」
「FBIに捕まった宇宙人ですか?」
「紫苑さま…さらっとひどいこと言わないで下さい」
「お姉さま方〜由佳里ちゃん〜何があったのですか〜?」
ことのはじまりはあのエレベータですわ、動き出したら…
貴子お姉さまの後ろにいたおじさんが貴子お姉さまのお尻を触ったんです
「!っ!!きゃああああああ!!何をなさるんですかぁぁ!!!」
って叫んだと思ったらさあ
最速風神拳で打ち上げて弐連剛掌破、壁追い討ちでストレートかまして
あげく奈落払い雷神拳、とどめの瓦割りよ、そりゃエレベーターも壊れるさ
何を仰るのですか!エレベーターにとどめをさしたのはあなたでしょう!まりやさん!
「なんで貴子の方にいくんじゃー!!あたしにゃ魅力がないってのかー!!」
そう叫んでぐったりしている痴漢をひきずり起こして
リバースアームクラッチスラムからバックドロップ、ジャーマンスープレックス、パワーボム
そして最後の大技でマッスルバスターをお決めになったじゃありませんか
それは…もしかして…お二人がエレベーター内で大暴れしたから故障した…と
いやーゆかりんが腰抜かすとは思わなかったけどねー
「ふえ…ふえええええぇぇぇぇんん!怖かったよー紫苑お姉さまー奏ちゃーん!!」
とうとうゆかりんは泣き出して紫苑さまと奏ちゃんに飛びつきました
貴子さんのお尻をさわった痴漢は救急車で運ばれたそうです
「あ、結局瑞穂ちゃんのプレゼントしか買ってないよ、欲しい服とかあったのに」
「私もですわ、まあ、また来ましょうまりやさん」
「私、私…もう怖くてエレベーターには乗れません…うう…ぐすっ」
翌日の新聞『お手柄?やりすぎ?お嬢様の痴漢撃退劇』詳細が載っていましたとさ
う〜ん…なんか体が重いな…
昨夜は変な夢見ちゃったし…
「瑞穂ちゃーん誕生日のプレゼントはあたし達5人よ!た〜っぷりご奉仕してあげるからね」
ってみんなに犯されちゃった…
あれ?右手が動かないよ…って奏ちゃん!?なんで僕の腕枕で寝てるの!!?
ぐちゅ、ぐちゅうじゅるっ
あ、お姉さま、起こしちゃいました?
!由佳里ちゃん!どうして僕のしゃぶってるのさ!!
おー!瑞穂ちゃん!起きたかね!それじゃあ今日一日たっぷりと楽しもう!
紫苑さまー!貴子ー!瑞穂ちゃん復活したよー!!
うふふ、またまた瑞穂さんを恥辱に振るわせられるのですね
ええ、一度見たら病みつきになってしまいましたわ、紫苑さま
僕、また犯されるのー!!!!?
「はっ、ゆ、ゆめ?ゆめだよね…」
くちゅ、くちゅちゅうう…じゅるるっ
瑞穂ちゃんの部屋には淫らな水音が響いて………
「瑞穂ちゃん、誕生日おめでとう!」
まりやが瑞穂にプレゼントをあげた、中身は…
「なにこれ?ナット?」
銀の鎖がつけてあって首に掛けられるそれは、見紛う事なきナット
「瑞穂ちゃーん、わかんないかなー、この正六角形と真円の醸し出すハーモニー
その中の螺旋の美しさ…直線と曲線の交わりがまた何とも…」
とうとうとナットの持つ芸術性について語りだすまりや
「あ、ありがとう…まりや…大事にするよ、うん」
「わかればよろしい」
言えない、自分の服やらアクセやら買っちゃって…
お金使い果たして何も買えなかったなんて…言えない…
>>236 ワンダフルメキシカンコンボをかけるスペースのあるエレベーターってwww
>>237 ゆかりんがしゃぶるとこ想像して(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
「…瑞穂っちは、今日もおべんと?」
「け、圭さん…、いいえ。学食へ行こうかと。」
「まあ、それでしたら…、たまには私たちと一緒にお昼にしませんか?」
美智子が控えめに誘う。…今日は何故か紫苑も奏もお昼は用事があるとのことで
一緒ではない。
「ええ、私でよろしければ、喜んで。」久しぶりに圭たちと食事というのも楽しそうだ。
「…では、美智子…。拉致。」
「うふふ、判りましたわ。」 物騒な会話だが、ただ単に、瑞穂を中心に三人で
腕を組んで歩いているだけだ。瑞穂も楽しそうに歩いていく。
「まあ、美智子さんったら。少し脳内が圭さんに侵されてきましたね。」
「ええ…。いつも犯すのは私なんですけどね…うふふ。」
「あ、あは、は…。」この会話は聞き流すことにした。
「美智子、馬鹿なこと言わない。……さ、着いたわ。拉致完了ね。さあ始めましょうか。」
「はい、圭さん。作戦開始ですね。」これまた物騒な会話だが、ただ単に、瑞穂を中心に
三人並んでお弁当を広げようというだけだ。
「…瑞穂っち、このオカズに膝枕してあげて…。」
「け、圭さん。普通に言って下さい…。」瑞穂は、包みを受け取り自分の膝の上に広げた。
「でも、よろしかったんですか?私も食べてしまうとお二人の分が足りなくなってしまいませんか?」
「…の〜ぷろぶれむ、みす みずほっちん。」
「もう、圭さんたら。大丈夫ですよ瑞穂さん。実を言うと、圭さんとお弁当の作りっこをしたら
作りすぎてしまって…。ご免なさい、なんだか余り物みたいで…。」
「あはは、私は構いませんよ。お昼代も浮くし、それに美智子さんと圭さんの手作りのお弁当を
頂けるなんて、とっても嬉しいですから。」実際、おかずを見たところ、とても美味そうだった。
「まあ、光栄ですわ。お姉さまに喜んで頂けるなんて。」美智子は少しおどけてみせた。
「はい、瑞穂っち、おにぎり。それとも食べさせてあげましょうか?…あ〜ん。」
横から圭が自分の握ったおにぎりを差し出す。
「い、いえ自分で頂きます…、って、ちょ、け、圭さ…う、もぐもぐ…。」
「あら、圭さんずるいですわ。瑞穂さん、ささ、私のおにぎりも。はい、あ〜ん。」
断れない。断じて断れない。断るとゴゴオォって、何かが燃えそうな気がする。
「もぐ、…あ、あ〜ん。…もぐもぐ。」
「今度は私の」「じゃあ、次は」「ほら」「はい」「ほい」「はっ」「それ」「えい」「とりゃ」「むん」
二人とも競争するかのように瑞穂の口へおにぎりを押付ける。そのおかげで、瑞穂の口の周りはご飯粒
だらけになってしまった…。
「そろそろ、頃合いかしら…、美智子?」何の頃合なのか?瑞穂はちょっぴり不安に駆られた。
「そうですね…。」二人はなにやら頷きあっている。ますます不安である。
「あら、いけない…。肝心のおかずを召し上がって頂いてませんね。」
「…あ、そうね……瑞穂っち、ちょっとこれ持ってて。」
「私のもお願いしますわ。」そう言って、二人とも持っていたおにぎりを瑞穂の両手に持たせた。
箸を使いたいのだろうか?そう思って瑞穂もすんなりと受け取ってしまった。
瑞穂の状況。両手におにぎり。膝に上には広げられたおかず入れ。口の周りには大量のご飯粒。
一人では立ちあがれない。というか動けない。
「あ、あの、美智子さん…。圭さん…。う、動けないんですけど…。」と、言ってみた。
「うふふ、美味しそうに出来ましたね、圭さん。」
「……ま、こんなものかしら…ね。」
「えっ、美味しそうって、な、なに?どうしたんですか、ね、二人とも?」
「……ふっ。…命名『瑞穂弁当』ってね…。美智子、お呼びして…。」
「紫苑様、奏ちゃん。出来ましたわ、お弁当。」美智子が呼びかけると、座っていたベンチの後ろの茂みが
がさがさと動いて、背中や頭にカモフラージュの小枝や葉っぱをつけた、紫苑と奏が立ち上がった。
「ええっ!!し、紫苑さんっ!?奏ちゃんまで!?なんて格好してるんですかっ!?」自分の格好は忘れたらしい。
「まぁ、おいしそうですわ。」
「お姉さま、いただきますなのですよ〜。」
紫苑と奏は圭たちと入れ替わりに座ると、瑞穂の口の周りのご飯粒を取り始める。
「あの、ちょっ、まってってば、うわ、やめ…わわっ」身動き出来ない瑞穂は、成すすべも無い。
「あらあら、こんなに沢山お弁当てけて…うふふ、可愛いですわ。」
「お姉さま〜、ありがとうございますなのですよぅ〜。」
「う、うわ〜〜」
………暫く後、口元のご飯粒や、握っていたおにぎり、膝の上のおかずをすっかり平らげられた瑞穂。
「…う、うぅ、もう…立ち直れ…ない…かも……orz...。」
「うふふ、瑞穂さん。ご馳走様でしたわ。」
「お姉さま〜、奏、幸せなのですよ〜。」
「……orz...。」ガックリとヘコんでいる瑞穂。
「…そんな貴方に朗報です…。」圭が瑞穂の肩に手を置いた。
「そうそう、瑞穂さんお誕生日記念メニューですよ。」美智子が言うと、瑞穂はピクリと反応した。
「え?」顔をあげる瑞穂。その耳元へ圭が口を近づけると、囁いた。
「……『DX貴子弁当』……。」
「…『DX』っ!?……、い、いただき…ます…。」瑞穂と圭は固い握手を交わした。
「では、奏ちゃんは、私が頂きますね。」紫苑は奏を抱きしめた。
「はややっ!?」
――生徒会室――
「ぶるぶるっ。…あら、なんだか悪寒がしますわ。」
「会長、風邪ですか?」
245 :
おべんと訂正:2006/05/13(土) 05:17:23 ID:v8fBOeIM0
3/4の下から三行目 お弁当てけて→お弁当つけて です…
……てけてって…(おぃ)
瑞穂弁当GJ(*゚∀゚)=3ついでに下の濃厚なたんぱく質も…となるとえちネタになるか…
貴子さんの方も是非見てみたいね
それから…あの子だと、普通に『挽肉弁当』になっちゃうんだろうなぁw
247 :
doku:2006/05/13(土) 18:38:13 ID:+y4urxlH0
瑞穂ちゃんの誕生日に乗り遅れた…
SS二つしかないし…
248 :
doku:2006/05/13(土) 18:46:44 ID:+y4urxlH0
『電波送受信中 聖誕祭』
月が昇る刻限、輝く円錐塔が立ち上がった
瑞穂ちゃんがその周りを歩いていると
貴子さんの黄金の糸に絡めとられて中に入れられた
漆黒の塔の中は紫苑さまの御髪ほど美しくて真ん中には丸いテーブル
そのテーブルの上では奏ちゃんが丸まって寝ていた
瑞穂ちゃんが奏ちゃんを抱き上げようとすると…
カチリ
ゆかりんが何かのスイッチを入れてまりやが瑞穂ちゃんを放り上げた
円錐の塔のてっぺんを突き抜けた瑞穂ちゃんはお月様に抱かれて
薄紅色をした月明かりの地面に下ろされた
どこからかみんなの声が聞こえて
『お誕生日おめでとう』
249 :
doku:2006/05/13(土) 19:37:24 ID:+y4urxlH0
『電波送受信中 月に吠えるものVer.2』
奏ちゃんのリボン色をした月光の中を泳いで
瑞穂ちゃんは奏ちゃんを追いかけ続けた
一生懸命手を伸ばすと貴子さんの星明りが瑞穂ちゃんの手を絡めとる
黄金色の星明りに浸って瑞穂ちゃんは瑠璃色になった
手を伸ばして奏ちゃんを追いかけると
奏ちゃんは漆黒の暗闇に落ち込んだ
バスン
瑞穂ちゃんは暗闇に弾き飛ばされて
奏ちゃんは紫苑さまに抱きしめられていた
250 :
doku:2006/05/13(土) 22:56:09 ID:+y4urxlH0
『フラグ』
「…もみくちゃになってパンを買って……」
「そんなお姉さま…想像できないのですよ〜」
「うふふ、そういえば…
残り一個の焼きそばパンのために何人かの男子生徒を投げ飛ばしたこともあったわ」
「それはなんとなく想像できてしまいますなのですよ〜」
「…あのとき俺を投げ飛ばした女の子、すごく可愛かったなーなんて名前なんだろ
なんか知らんが男子の制服着てたし、そのミスマッチがなんとも…」
「ああ、それ鏑木のことだろ?あいつ男だぜ、それにもうこの学校やめてるよ」
「うそ!おとこ?男なのか?…いや、おれ、おれ彼女が男でもかまわない!
すきじゃーーーー!!!!」
瑞穂ちゃんの知らないところで変なフラグが立っていました
「うっ…なにか悪寒が………」
「大丈夫なのですか?お姉さま〜〜」
日曜日。雲ひとつない空は透き通るように高い。
買うものがあって、僕は一人でデパートへ向かっていた。
「はぁ……視線がいたいよぉ……」
じつは、出掛ける時まりやに見つかってしまい今の僕は
その、えっとミニスカートを履いている。
「なんでこんな目にばっかり……」
思わず泣きたくなってくる。
まりやは
「もし、男の格好してるのが、見られたりでもしたら大変じゃない」
って言うけど、僕のほうが大変だと思う。
あのまりやの顔は絶対面白がってたし…
足元がスースーして頼りない。すらっとした足は脚線美を描いているが、じかに
露出したふとももなんかははものすごくエッチぽかった。
まぁ、それはともかく
「えっとなにを買うんだっけ……」
デパートに着く前に買うものを頭の中で反芻する。
(シャンプーと、えっと歯磨き粉とえっとファ、ファンデーションだっけ…?)
これはまりやに言われたものだが……
小さくガッツポーズ作って気合を入れる。
いい加減割り切らないとだめだよね……はぁ……
「あれ……?」
デパートに入ってすぐなにかのフェアだろうか、
何時もとどこか違う賑わいに気付く。
あたりをグルリと見回してみるとすぐその正体に気付いた。
そこには大きく
『Mother Day』
と描かれた看板が飾られていた。
「そっか……今日は母の日なんだ……」
母の日――
それは不思議な感覚だった。もうずっと忘れていた―
(母の日ってどんなのだろう……)
幼い頃に母を亡くした自分には、それはとても―
気が付くと自然に足はそちらにフェアの
開催しているほうへと向かっていた。
こちらに気付いたのか定員さんが近寄ってくる。
「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」
とくになにも探してわけではないので思わず慌ててしまう。
「い、いえ、どんなものがあるか気になっただけですから……」
「ふふっ。きっとお母様も喜ばれますよ。これなんかどうでしょうか?」
そういって差し出されたのは、
「カーネーション?」
「はい。やはり母の日にはこれが定番ですし、
観賞用になっておりますので手間もかかりません」
それはとても綺麗な赤い花だった。
(寮の部屋に置いてもいいかな……)
「えぇ。とても綺麗ね。それを頂くわ」
「はい。かしこまりました」
そう言ってレジのほうへと向かおうとする。
ふと脳裏に浮かぶ姿があった。
ずっと身近にいてくれて、いつも笑顔を絶やさずにいたその顔―
「あ、ちょっと待って――!!」
無意識的に僕は定員さんを呼び止めた。
寮に帰ってきた僕は、部屋の机の上に、
先程買ってきたばかりのカーネーションをそっと置いた。
「ずっと昔、母様はこの部屋にいたんですね……」
ひらひらやフリルのたくさんついた部屋。
最初にこの部屋に来た時のことを思い出す。
あの時の事を思い出して、僕は苦笑した。
「母様は割と乙女趣味だったんですね」
優しくそのカーネーションに話しかける。
それがまるで自分の母親であるかのように―
「恨みますよ。僕に母親孝行させてくれなかったこと」
自分の言葉を噛み締めるように口にだす。
小さい頃から思っていた。一体自分の母親はどんなひとなんだろうと。
まるでなにも知らなかったから。憶えていなかったから。
それが、この学園にきてから少し分かった気がした。
一子ちゃんにあんなに思われていた母様……
「僕を産んでくれてありがとう――」
母様の人生は幸せだったんだと感じることが出来たから……
ほんとは直接伝えたい、会ってたくさん話たいことがたくさんある。
でも――
それでも――
「じゃあ、母様僕は行きますね」
最後にもう一度見て、部屋から出る。
窓から入り込んだ優しい風が部屋を吹き抜ける。
次に行くところは決まっている。
今日が、母の日だと言うのなら、
あの人のところへと――
「うーん、平和ですねぇ」
庭の掃除をしながら、そんなことを呟く。
この家の主が海外出張に出掛けているので、鏑木家は特になにもなく
まったりとした毎日を過ごしていた。
「少し、不謹慎すぎましたかしら……」
なんて一応考えてみるが、だから別に考えを改めるわけでもなく、
広い庭をひとり掃いている。
「そうですね、少し不謹慎かも」
「きゃっ―?!」
唐突に背後から声を掛けられて驚く。
「み、瑞穂さん!?」
そして声を掛けてきた人物を確認してもう一度驚いた。
「久しぶりですね楓さん」
「ど、どうして瑞穂さんがここに?」
「酷いこと言わないで」
「ですが、お戻りになるという連絡は聞いておりませんわ」
「はは、今日いきなり来ようと思ったんですから当たり前ですよ」
「なら、その前にご連絡してくださってもいいじゃありませんか」
ぷくっと膨れてそう告げる。
「急いでたものですから、すいません」
「それで、どうかなされたんですか?
なにか必要なものがあればこちらからお運びいたしますのに」
「いえ、そういうわけでもないんですけど……」
どうしたのだろう?いつもの瑞穂にしては会話の歯切れが悪い。
まさかとは思うが……
「テストで悪い点数を取ったとか……?」
「なんでですか!」
「ん〜、」
「そんな変なことじゃないですってば、これを楓さんに渡しに来ただけです」
先程から、手に持っていた何かを私に渡してくる。
「これは……?」
「これは……?」
「開けて見てください」
言われた通り、袋を開けて、中身を取り出す。
手に取ってよく見るとそれはブローチだった。
カーネーションをモチーフにしたブローチ。
「綺麗……」
自然と口からそんな言葉がこぼれる。
日の光を反射して、それは眩しく輝いていた。
「今日は、母の日ですから。それを楓さんに」
「私に……?」
母の日。
それは孤児院にいた私にはまったく縁のない日だった。
「母様にはもう渡しましたから」
瑞穂さんがなにを言っているのか、頭が混乱している。
「だからそれは、今まで僕を育ててくれたもう一人のお母さんに」
「――ッ?!」
ドクンっと心臓が高鳴る。
「今まで、ありがとう楓さん」
「……瑞…穂さん……」
母親になろうと思ったことはなかった。それは無理な話だ。
でも、母親のようでありたいと思った。どこまでも
「楓さんが…たくさんの優しさを教えてくれたから、今僕はここにいます」
「あなたは……すっと優しかったですよ……」
胸の奥が熱くなり、なにかがこみ上げてくる。
「楓さんが、僕の母親で本当によかった…。ありがとう」
頬を熱いものが流れた。
一度、零れ落ちたそれは止まることなく溢れてくる。
「だから、受け取ってください」
優しげな微笑―
それはずっと前に、瑞穂の母である幸穂がみせていた笑みとまったく同じだった。
「ありがとう…ございます…瑞穂さん…。私今日のこと、
一生忘れませんわ……」
「ふふっ。大げさですよ楓さん」
ゆっくり首を横に振る。
「私のほうこそ、瑞穂さんみたいな世界一可愛い娘の母親になれて幸せですわ」
「もう、僕は男です!」
「あらあら、そんな可愛いらしい服装でなにを言ってらっしゃるのかしら」
「こ、これはまりやが……」
涙を拭いながら、軽口を叩く。
あの学園に行ってから、瑞穂はとても変わった。
誰からも愛される存在に。
あの奏さんを見ていればわかる。
ひとから、あれだけ想われることはそう容易なことではない。
それなのに、あの全幅の信頼を向けている目。
他者を愛し、他者を慈しむ
いつの間にか瑞穂さんは――
その夜、日記を書く。
細かくはいらない。胸に刻まれた感動は消えることはないから。
そう簡素でいい。
5月12日 日曜日
幸穂様と私の『二人のMother’s Day』
――FIN――
誕生日はなにも書いてあげられなくて
ごめんね瑞穂ちゃん(´・ω・`)ショボーン
僕もなにか買ってこよう…
258 :
名無しさん@初回限定:2006/05/14(日) 11:50:16 ID:TI0qXpKY0
>>251-256 GJ!!
こんな作品、待ってました!
特に後半を楓さん視点にして、瑞穂ちゃんの成長をよりくっきりと描いているあたり、実に素晴らしいです。
またよろしくお願いします!
…さっきはsageわすれてスマ
そして流れを断ち切ってコミカルに
母の日の鏑木家、慶行が聖應の制服を眺めていた
「父様…なんで僕の制服見てニヤついてるんですか…」
「なっ!バ…これは幸穂の制服だ!」
お茶を持ってきた楓さんも弁護する
「瑞穂さん…この制服は慶行様が大切に保管なさっていたものなんですよ」
ちょっとしんみりしてるそんな時
「おーす!瑞穂ちゃーん!遊びに来たよー!」
まりやがやってきた
「あれ?小父様、瑞穂ちゃんの制服なんか持って…」
「あのね、まりや、それ僕の母様のなんだって」
「そうだ!瑞穂、これ着てみないか?」
「え?でも…」
「なにお前が着るなら幸穂も喜ぶだろ」
「制服姿の瑞穂さん、見てみたいですねえ」
楓にまでせがまれて結局着る羽目になった瑞穂
「で、サイズ的にはどうなの?瑞穂ちゃん」
「あ、あのね、まりや…ウェストや丈はちょうどいいんだけど…
その…胸がちょっとゆるくて…まりやにもらったパッドつけてるのに…」
自然としか言えない動きでくるりとターンをする瑞穂
「う…あのパッドけっこうサイズ大きいんだけど…」
次の瞬間
「さ、さ、s、幸穂ーーーーー!!!!」
「うわわあああ!!父様やめてーーー!!」
慶行が切れて瑞穂に襲い掛かった
慶行の視界から瑞穂が消える、慶行の足に何かが絡みつき…
瑞穂の蟹挟みだ、慶行を倒しアキレス腱固めに移行する
さらに体を入れ替え回転アキレス腱固め、とどめにエンプレスヒールで慶行を踏みつける
「ふ、ふはは、ははは…流石だ…瑞穂、だがやはり幸穂にはかなわんな
幸穂はもっと胸が大きかったからなあ………」
慶行は両足を破壊されてぐったりしている
「あのね、父様、僕は男なんだから胸がなくて当然なんだよ…」
「「ああ、そういえば瑞穂ちゃん、さんて男だっけ」」
まりやと楓のハモリは瑞穂ちゃんに大ダメージを与えましたとさ
瑞穂ちゃんが女に生まれた場合の胸のサイズが非常に気になる
264 :
doku:2006/05/15(月) 22:34:39 ID:MtB27An50
ある日の本屋さんに大きな袋をもった奏ちゃんとゆかりんが入っていった
カウンターの向こうでは店員さんがバイト君に小声で
「おい、あのお嬢様学校の二人、気をつけろ…」
「え?あんな娘たちが…まさか……」
「いいから見てろよ」
奏ちゃんとゆかりんが袋と本棚をごそごそと……
「今だ!バイト!とっつかまえろ!!」
「きゃあっ!なんですか!私達なにもしてませんよーー!!」
「やかましいっ!そこの本棚を見ろ!平積みしてあるやつだよ!!」
店員が指差すそこには…
『宮小路瑞穂写真集』
「勝手に発売されてない写真集を平積みするな!
たまにマジでレジまで持ってくる奴がいるんだよ!」
「でもでも〜お姉さまのお美しさを皆さんに知ってもらいたくてやってるのですよ〜」
「ええい!なら出版社に持ち込むとか、自費出版とかでだせよ!!」
言い争っているとお客さんが瑞穂ちゃんの写真集を手にとって
「すいませーん、この写真集いくらですか?値段書いてないんだけど」
「……おまえら…マジで出版計画立てろ」
「「出版社に持ち込んでもなぜか発売されないのです」よ〜」
267 :
名無しさん@初回限定:2006/05/16(火) 01:55:58 ID:eM5NSaZ50
鏑木の力でやってるんじゃないか?w
っていうか店頭に並んだ瞬間売り切れちまうんじゃないか?
>>267 まりやの手は、瑞穂ちゃんの股間にもまわってますねw
>270
誰が面白いことを云えといった?wwwwwwww
>>228です。
今度は貴子さんEND後の貴子×まりやを投下。
性描写なし、会話中心です。
エトワールの別視点という設定です。
「お邪魔します」
「いらっしゃい〜貴子」
今日は半ば恒例となっていた、まりやプロデュース君枝メイク講座のために学園の寮にやって来ていた。
メイクを教えられるのは君枝さんなので、本当は私は付いて来なくてもいいのだけれど、
まりやさん一人に任せては不安……ということで、いつのまにかメイク講座には私も出席することに。
「本当は元寮生のまりやさんも『お邪魔します』のはずなんですが……」
「そこはほら、勝手知ったる元我が家ということで」
……OGに寛容な学園に感謝しなくてはいけませんね。
「それにしても、まだ少し早いのではありませんか?」
授業が終わって、君枝さんや奏さんたち寮生が帰ってくるまでにはまだ時間がある。
「あー、いいのいいの。貴子と話したいことがあったし」
「私と話したいこと…ですか?」
まりやさんと2人きりのときに話す事といえば、それこそ誰にも言えないような愚痴や、
私と瑞穂さんとの事くらいなわけで……つまりあまり気が進まない話ばかり。
「貴子少し太った?」
少しうんざりしたような顔をしていたと思う私に浴びせられた言葉はそんなものだった。
「いきなりそうきますか……」
さすがまりやさん、こちらの想像の斜め上を行く話術に関しては天才的ですわね。
「んーそうでもないか。やっぱりまだか」
試合開始直後のいきなりの渾身右ストレートの後、
じろじろと私の体を見回してまりやさんは詰まらなそうにそう言った。
「一体何の話です? いくらなんでもそんなに急に太ったりいたしませんよ」
学園を卒業してからは顔を合わせる機会は減ったものの、月に一度くらいの頻度では会っていたはずだ。
そして1ヶ月前と比べて目で見て分かるような太り方をしたつもりもない。
ついでに体系が分かるような服装でもない。
……ドレスではありませんよ?念のために言っておきますけれど。
ということは……。
「あるじゃん、急に太る心当たり」
私が反撃のパンチを放とうと力を溜め始めたその瞬間、悪びれもしない声でそんな答えが返ってきた。
「心当たり…ですか?」
「あんたたち、避妊はちゃんとしてる?」
試合開始45秒、厳島貴子1RKO。
「な、なななな、い、いきなりなんてことをっ!!」
頭の中が真っ白に。
「心当たりあるんじゃないの〜?」
それでもたぶん顔は真っ赤で。
「ありません、ありません、あ・り・え・ま・せ・ん!」
自分でも何を言ってるのか分からない。
でも目の前の悪友が悪意に満ちた笑顔でいることだけはわかる……。
「え…本当に無いの……?」
まりやさんの表情が哀れんだような微妙なものに変わる。
……その同情したような目は止めてください!
「い、いえ、全く無いかといえばそうでもないような、でもいっぱいという訳ではないような……」
ほ、本当ですよ、これでも我慢しているんですから……平均、
というものがあればそれを超えているだろうということは認めますが。
これでも若さに負けて流されないようにそういう事はちゃんと考えて……。
「だよね! だよね! だよね〜!!」
……なんですかまりやさん、その最高の笑顔は、立てた親指は。
なんて分かりやすく親父くさいお嬢様なんでしょう。
「私絶対に遊ばれていましたね、まりやさんに……」
そう気づいたのは、いつもより77%ほど詳しく『瑞穂さんとの事』を白状させられ始めてからだった。
「妊娠してたって、いくらなんでもそんなに急にはお腹が大きくならないと思うよ。
もちろん個人差が大きいと思うけど」
食堂でジャム入りのやたら甘そうな紅茶(原型無し)を飲みながらまりやさんはそう言った。
聞きたいことを聞いて、さすがに満足した(笑い疲れた)らしい。
「心臓に悪いので先程のような冗談はもう止めてください……」
見ただけで口の中が甘くなってきたので、私は砂糖無しの普通の紅茶。
私はもうへとへとのへろへろ。
「いやーごめんごめん。でもちょっと貴子と話したかった事と関係あるかも」
少しまじめな顔つきになったまりやさんが話し始める。
「私と話したかった事にですか?」
「そそ、私の留学の事」
私と瑞穂さんとの事とまりやさんの留学の事――それは私が少しだけ、
でもずっと気になっていた事だった。
「…お聞きしますわ」
その言葉を搾り出すまでにどれくらいの時間を必要としただろう。
たったの数秒だったんだろうけど、私にはそんな長さに思えた。
「そんなに堅くならないでよ」
そう言われても全く表情が変わっていないであろう私にまりやさんは続ける。
「貴子、おめでとう。そしてありがとう」
「…え?」
時間を調節して2人きりになって、私と瑞穂さんとの事を冷やかして、
そして『おめでとう』と『ありがとう』――話が繋がらない。
「一度ちゃんと言っておきたかったんだ」
そう言うまりやさんの表情は優しい。
「それはどういう……?」
私はまりやさんが瑞穂さんを好きなことを知っていた。
知っていて私は瑞穂さんを好きになって、そしてまりやさんから奪った――。
そんな事をまりやさんは思ってなんかいない、それは分かっているけれど、
私とまりやさんの立場が逆だったら、私はとてもまりやさんの惚気話なんて聞けない。
孤独な負の思考連鎖から抜け出せないでいたと思う。
だから考えずにはいられなかった。
「私はあなたから感謝されることなんて…だって、だってっ!!」
「瑞穂ちゃんを幸せにしてくれたし、あたしを外の世界に飛び立たせてくれた」
たぶん泣きそうな顔をしている私とは対照的な表情でまりやさんはそう言った――。
「あたし瑞穂ちゃんを好きだったんだと思う。
本当に異性として意識して好きだったかどうかは今でもよく分からないけど、
瑞穂ちゃんは私にとって特別だった」
私は無言のまままりやさんの話しを聞く。
「だから誰かに瑞穂ちゃんを取られるのが許せなかった。
でも貴子と瑞穂ちゃんが仲良くしてるのを見て分かっちゃったんだ。私じゃ瑞穂ちゃんをあんな顔にできない。
瑞穂ちゃん、本当に幸せそうだもん」」
自分でも考えないようにしていたかもしれないような、心の底の一番深いところの声だと思った。
それをぶつけてくれたと思った。
「わ、私だって、私だって決して瑞穂さんに相応しい女なんかじゃっ!!」
だから私もそれに答える。
「私なんか…」
「あんたさあ、瑞穂ちゃんに選ばれたんだから素直に喜びなさいよ。
あのお堅い瑞穂ちゃんに自分からキスさせたんでしょ?」
私の言葉を遮って、呆れたようにまりやさんがいう。
「貴子は好きな人に振り向いてもらいたくて、必死になって、形振り構わず頑張った。
だから幸せを手に入れられたんだと思う」
それはあなたが助けてくれたから、応援してくれたから……。
「頑張った分だけ報われる事ばかりじゃないのは分かってる。
だけどあたしも形振り構わず頑張って、自分を許せるような生き方をしたいんだ」
「まりや、さん……」
「だから貴子、おめでとう。そしてありがとう」
「結婚式にはちゃんと呼びなさいよね」
本音をぶつけ合って、さすがに疲れて、一息ついて、二杯目の紅茶を飲みながらまりやさんが言う。
…今度はジャムが入っていない普通の紅茶のようだ。
「もちろんです。地球の裏側にいたって出席していただきます。」
さらに疲れた私は砂糖たっぷりの紅茶。
「でも、本当に地球の裏側に近かったりするから面白いよね」
いくら飛行機で半日もあれば帰ってこれるといっても、そんな所にまりやさんは留学する。
「私が投げるブーケはあなたの予約済みなんですから、本当に帰ってきてくださいね?」
「えー、私のほうが先に結婚するつもりだったんだけど」
こちらの想像の斜め上を行く返答。
「ふふ、予定なんて全く無いくせに」
「人生なんて分からないもんだよ。いい見本が…そこのおまえじゃああっ!!」
もうテンション復活。
元気すぎますわ。
「…確かにその通りですわね」
親に無理やり入学させられた鳥篭の様な女学園で後輩に慕われて、天敵だった人が親友になって、
そして人生を共にする男性に出会って――。
本当に人生とは分からないものですね。
「ただいま帰りました」
「お邪魔いたします」
奏さんと君枝さんのようだ。
「あら、貴子さまとまりやさま御二人だけですか?」
由佳里さんも新寮生の二人も、まだ帰ってきていない。
「随分楽しそうなお声が聞こえたのですけど、何のお話をしていたんですか?」
君枝さんがそう聞いてくる。
一年生コンビがいないということで、少し悪戯心が生まれる。
「ブーケの話ですよね」
「そそ、ブーケブーケ」
私とまりやさんは笑いながら答えた――。
以上です。
改行が下手で、読みにくくしてしまって申し訳ありませんでした。
前作も今作もタイトルはパロです。
GJ!
ええ話やー
うむ、いい話だ
DVD版が発売されたからSS増えてるね
というわけでおれも一つやってみる
「おはようございます、お姉さま」
「おはようございます」
「きゃーお姉さまにご挨拶をかえしていただいたわ!」
「はっ!」
瑞穂がガバリとベッドから起き上がる
「どーしたの?瑞穂ちゃん」
「まりや?なにそのカッコ…鎧なんか着ちゃって」
「瑞穂ちゃーん、夢でも見てた?」
「夢?、そう…そうだね…世界が平和だった頃の夢…」
「さあ、続けましょう、瑞穂さん!魔王を倒す旅を!」
「紫苑さん…ええ、行きましょう」
「おばあちゃーん、続き話してよー」
「瑞穂ちゃんたちはどうなるのー?」
「今日はここまで…続きはまた明日…」
「続き聞きたいよーまりやおばあちゃーん」
瑞穂たちの戦いは今始まったばかり!!
283 :
名無しさん@初回限定:2006/05/19(金) 09:03:33 ID:rEg3sfAR0
>>282 おれがまりやおばあちゃんから聞いた話だと
魔王の名は「はんばーぐ」って言うんだよ
285 :
名無しさん@初回限定:2006/05/20(土) 22:42:32 ID:fbbWcrtk0
最後の水泳の授業中
「お姉さま…私…もう……」
−一子ちゃん?お願い!もう少しがんばって!
瑞穂の願いも空しく一子は眠りについてしまった
「で、なにがどうなってるの?」
「それが…泳いでる途中で一子ちゃんが寝ちゃったんだけど…」
「もう憑依してないのに男に戻ってないよね?」
「うん…」
「あの…一体何が起きているのですか?憑依とか男に戻るとか…」
「「紫苑さま(ん)!!!?」」
「あ、すいません立ち聞きするつもりはなかったのですが…聞こえてしまったので」
「ねえ、瑞穂ちゃん、もう紫苑さまには全部話しちゃえば?」
「う、うん、そうだね…あの、紫苑さん…とりあえず話すと長くなるので
放課後に私の部屋に来ていただけますか?」
「ええ、かまいません、それにしても本格的に男性を捨ててしまわれるとは…」
放課後
「まあ、そういうわけで一子ちゃんって幽霊が憑依している間、瑞穂ちゃんは女体化するんですけど…」
「憑依状態が解除されても男に戻らないんです…
いつもならクローゼットの中で寝てるはずの一子ちゃんもいないし…」
「……それにしても…瑞穂さんのお胸…結構大きいですわね…」
「どれどれ…」
まりやがメジャーを取り出してぐるりと瑞穂の胸囲を測ると
「86センチ…ふ…ウェストでも負け、胸囲でも負けたわ、女の敵め!」
ふにゅ
「きゃあっ何するんですか紫苑さん」
「まあまあ、とっても素敵なさわり心地ですわ、パッドもよろしいのですけど
実物の瑞穂さんのお胸、やわらかくってあたたかくって…」
紫苑がベッドに座る瑞穂の背後から幸せそうな顔で瑞穂の胸を揉みしだいている
「やっ、やあああ…やめてください…紫苑さん……あっ…そんなにされたら…」
「み、瑞穂ちゃん…あんたのその表情……反則だわ」
「あら、こんなに喜んでいただけるなんて、私うれしいですわ」
「んっんんはああ……あんっ…喜んでるわけじゃなくて…なんだか…変な気分に…」
「ああん紫苑さまばっかりずるいーあたしにも揉ませてくださいよー」
「うふふ、まりやさんにやきもちやかれてしまいましたわ、さあ、ではまりやさんもどうぞ」
「ん?ありゃ瑞穂ちゃーん、足なんかもじもじさせちゃって、さーてーわー」
まりやが瑞穂のスカートをめくると
「あーあ、紫苑さまに胸もまれて濡らしちゃって」
「あら、本当に、お漏らししたみたいに…」
「いっ、言わないで下さい……」
「紫苑さまー、舐めて差し上げたら?」
「え?よろしいのですか?」
「女同士なんだからよろしいと思いますよ」
「では失礼して……ん」
するりと瑞穂のパンティをずらすとそれは瑞穂の体から糸を引いて離れた
「や、やめてください!紫苑さん!まりやもそそのかしたりしないで…あ」
紫苑の舌が瑞穂の割れ目をなぞっていく
いやらしい水音をたてながら
「おお〜瑞穂ちゃんの胸、ホントさわり心地いいわ〜」
「……まりや…紫苑さんも…お願いだから、やめて…僕へんになっちゃうよ…」
「瑞穂さんのここ…舐めても舐めてもどんどんあふれてきて……」
「瑞穂ちゃん、あたしに胸触られて、紫苑さまにアソコ舐められて感じちゃってるんだ」
「やだ…そんなこと…言わないでよ……」
「ちゅ、ちゅ、くちゅ…ん…女性のここって、こうなっているのですね…ちゅ…」
紫苑は瑞穂の割れ目を開いてじっくりと観察しながら舐めている
「紫苑さん…見ないで……見ないで下さい…」
「まー普通、自分ではあんまり見ないですもんねー」
瑞穂の胸を揉むまりやの手はすでに瑞穂の制服の仲にまで入り直に揉んでいる
「くちゅ…このあたり…気持ちいですか?、瑞穂さん…」
「だめっ、そんなとこ舐めないで…」
「うふふふふ、本当に…瑞穂さんの体は正直で……ちゅう、ちゅっちゅうう」
「やあああっ舌っ入れちゃダメですっ!」
「うわっすっごい、瑞穂ちゃん…お尻の方までぬれちゃって…指、入っちゃうよ」
「だめーっそんなとこっ、ぼくっ!もうっ!」
「んん〜?イキそうなのかね?瑞穂ちゃん?」
「イク?これ…イク感覚なの?女の子ってこうなの?」
「じゅっじゅううっじゅるっ…ああ、恥辱に震える瑞穂さんの表情…こちらまでおかしくなりそう…」
「ああっもうっ瑞穂ちゃんの顔だけでこっちまで濡れてきちゃったわ!」
「あっあああっ!僕っもうっだめっイッちゃううう!!!!!」
プシャアアアア………
瑞穂のアソコから勢いよく液体がほとばしり紫苑の顔を汚した
「うっ…ううっ……おもらししちゃうなんて…ぼく…ごめんなさい…紫苑さん…」
「あーあのね…瑞穂ちゃん…これ、潮吹きって言ってお漏らしとは違うんだよ」
「…びっくりしましたわ、こんなふうに…」
「紫苑さまーあたしにも瑞穂ちゃんの下さい」
ちゅ、まりやが紫苑の顔を汚している瑞穂のを舐めとっていく
「んふふ、瑞穂ちゃんのおいしい」
「ん、くすぐったいですわ、まりやさん」
「ね、瑞穂ちゃん、次はあたしにして」
「うう…ぐすっ……ぐす…………え?」
「だって瑞穂ちゃんのあの顔見てたらあたしまで感じてきちゃったんだもん」
「あら、なら私も瑞穂さんに……」
続かない
てゆーか誰か続けて
ヤベーwww瑞穂お姉様テラモエス7wwwwww抜いたwっうぇうぇwwww
超GJ
おっきしたお
愚息が反応した
我と共に、かく卑しき我を恵給う、
哀れみ深き天主を賛美せんことを。
主よ、今より我々が、
この糧をいただくことに感謝させたまえ
アーメン
=↓変換(コンバート)↓=
われとともにいぃv、かくいぃやしきわれをめぐみたんもぉ゛お゛お゛ぉぉ、おぉッ
ぁあみ゙ゃ゙あ゙あ゙ッあ あぉわれみぶかきてんしゅお゙ぉおォおんしゃんびせんことお゙ぉおォおんおっん゙お゙お゙ッ!!
しゅよお゛お゛お゛ぉ、おぉッ、いぃまよりわれわれぅぅッ
このぉおぉぉ゙お゙ッッかてをいぃたらくことにかんしゃしゃせたまえぅッ
ぁあみ゙ゃ゙あ゙あ゙ッあ あぉーめんおっん゙お゙お゙ッ
どうしてあんな賭けをしてしまったのだろう。
病室のベッドの上から窓の外を見つめながらそんなことを思う。
胸に浮かぶのは後悔……
一年前エルダーに選ばれておきながら、
その責務を果たせなかった自分――
ただひとつ思うことがある。
もし私が、病気で倒れなかったとしても、
瑞穂さんのように誰からも好かれるエルダーに成れただろうか?
「きっと無理だったでしょうね……」
ひとつため息を付く。
自分と瑞穂では持つ雰囲気が違う。
瑞穂はまさに、誰もが近づいていきたくなる雰囲気を持っているが、
自分は近づきがたい雰囲気をしているという事くらい分かる。
しかし瑞穂さんのお蔭で、いままで味わったことのないくらい
楽しい学園生活を送ることができた。
その瑞穂の近くにいることで、自分も色々な体験をすることができた。
奏ちゃんとも親しくなることが出来たし、
瑞穂の周りには常に人と笑顔が絶えなかったから――
「だから、みなさんは瑞穂さんを慕ってらっしゃったのよ
私はただ周りにいただけ……」
そう決して自分が慕われていたわけではないのだ。
それなのに――
「どうしてあなたはそんなことを言うの?」
もし誰も見舞いにこなかったら……
いや、それでも構わないのだ。
エルダーがこうなりたいと思われることがその資格というなら、
自分のようになりたいなどと思うような生徒はいないだろう。
エルダーとはあの瑞穂を嫌っていた貴子をも振り向かせるような、
そんな人間でなければならない。
「ほんとに……私はエルダー失格ですわね……」
涙が頬を伝う。
何が悲しいのか?
どれを悲しめばいいのか?
交錯する思いを胸に私は眠りについた。
明日を迎えるために――
END
_人人人人人人人人人人人人人人_
>続きじゃないじゃなのーーー!!<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ \ | / -- ̄
--------------------------------- 。 <ごめんなさ――――い!!!
_______ -----_--- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ン
. ,'´ `´ ゙ヽ / / | \ イ
i )〉 / / | . \ /
゙从从ノl! / / . | /|
と)ji凵!iノ / | /|
く/__j〉 / | /|
ヽし' / | |
/ ─┼─  ̄|
/ . ─┼─  ̄ ̄
じゃあ続けようか
「ねえ、紫苑さま、ここまでしちゃったら欲しくありません?」
「え?何をです?まりやさん」
「決まってるじゃないですか!瑞穂ちゃんの、は・じ・め・て♪」
「ちょっとまりや…その手に持ってるのなに?」
「これ?これはねーペニスバンドっていって…あ、紫苑さま、これつけてみてください」
「こう…ですか?あらまあ、瑞穂さん、私男になってしまいましたわ」
「まりや…なんでそんなの持ってるの……」
「あまいなー瑞穂ちゃん、これがご都合主義ってやつよ」
「ああ…瑞穂さんのはじめてをいただけるなんて…夢のようですわ」
「まさか……紫苑さん…本気じゃ…な、なんでまりやもそれつけてるの!!?」
「えーだってあたしも瑞穂ちゃんとしたいんだもん」
「さあ、瑞穂さん…いきますわね…」
紫苑はベッドに横たわる瑞穂に覆いかぶさり、ニセモノの男を瑞穂の割れ目にあてがう
「お願い…紫苑さん…それだけはやめて………」
「ああ…瑞穂さん、そんな顔をされたら私、ますます……瑞穂さんが欲しくなってしまいます」
瑞穂の肩を押さえつけゆっくりと入れていく
「いやああぁぁぁぁぁ…僕…紫苑さんに……」
「んっ大丈夫ですか?瑞穂さん……私のを伝わって瑞穂さんが感じられます」
瑞穂には破瓜の痛みはあまりないようだ
「紫苑さん……もう、だいじょうぶですから…お願い、ゆっくりと…」
「動かしますわね……瑞穂さん…」
ゆっくりとゆっくりと紫苑が腰を動かす
それにあわせて瑞穂の割れ目から溢れる愛液が淫靡な水音を立て
麗しい唇から艶やかな吐息をこぼす
シーツには今までとは違う赤い染みができている
「やっぱ…瑞穂ちゃん…存在そのものが反則だよ……」
まりやが股間に生えた男のものを瑞穂の口元に近づける
「瑞穂ちゃん、あたしの…舐めて……」
「んっ…ちゅ…ちゅ、ちゅ…こう?…」
「そう…もっと口に涎ためて…擦り付けるようにして……先っぽの方くわえて…」
「ぢゅうううぅぅ…ぢゅる…ぢゅ、ぢゅぢゅるっ……」
「瑞穂さんっだめっ!そんな顔を見せないで下さいっ!私っその顔だけでっ!」
まりやのものを咥える瑞穂に興奮したのか紫苑が腰の動きをはやめる
「ねっ紫苑さま!待って!瑞穂ちゃんと体入れ替えてっ!瑞穂ちゃんが上になるの!」
「えっ!?こうですか?」
まりやに言われるとおり紫苑が体勢を変える
瑞穂の背に手を回しつながったままごろりと瑞穂を上にする
「ね、瑞穂ちゃん…こっちのはじめてはあたしがもらうね」
「まりや…ねえ…そんなことしないよね………」
「ああ、まりやさん…まりやさんも瑞穂さんのを……」
紫苑は瑞穂をしっかりと抱きしめている
そのためまりやが狙うそこが丸見えになったしまう
まりやは瑞穂のお尻の穴に貼型をあてがい
「やだっ!まりや!やめて!いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
瑞穂の垂れ流す愛液でほどよく緩んでいる菊門がまりやのものを飲み込んでいく
「やだっ!ぼく!へんだようぅぅ」
首を振り、髪の毛を振り乱し瑞穂が絶叫する
「あたしだってだめっ!瑞穂ちゃんのこんな姿見ちゃったらもう止まんないよう!」
まりやが腰を引き、再び瑞穂に突き入れる、その動作を繰り返す
そのたびに瑞穂が不可思議な快感に抵抗しようと歯を食いしばる
「わ、私も…もう…だめです………おかしくなってしまいそうです…」
「やあっ!やっああっ!あっ!あっあっあっ!くうぅぅぅんっ!」
瑞穂が嬌声をもらす、それが紫苑とまりやの欲望に火をつける
「瑞穂さんの胸がっ!私の胸にあたって!ああっ!気持ちいいですっ!」
「こんなっ!こんなのっ!ぼくどうなっちゃうのっ!もうだめ!もうっもうっ!」
瑞穂の口からだらしなく涎が落ちる
それを紫苑の口が受け止める
「あふぅぅっ!紫苑さん…だめっ!きたないようっ!」
「そんなことありません!瑞穂さんのとってもおいしいですっ!」
二つの穴を同時に突かれ瑞穂の快感は絶頂に達している
それは瑞穂を嬲る二人も同じようだ
「もうだめっもうだめっ!ぼくっ!もうだめぇぇぇぇぇっ!」
「わたくしもうっ!もうだめ!イクっ!イッてしまいます!」
「あたしもっ!瑞穂ちゃんのおしりっ!気持ちよすぎるっ!
あたしのニセモノなのにっ!なんでっこんなにぃぃっ!!」
「「「やああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」
果てる声が重なり、三人とも失神してしまった
翌朝
「ん…」
まず目を覚ましたのはまりやだった
瑞穂と紫苑が一緒にいることに驚くが昨日のことを思い出して赤面する
「あ!瑞穂ちゃん!」
まりやが瑞穂の股間に目をやると…
「おお…よかった、ついてる…おーい!瑞穂ちゃん!起きなよ!男に戻ってるわよ!」
「ううっ…一時はどうなるかと思ったよ」
「まあ男に戻れたんだから結果オーライってことで」
「それにしても…今から考えてみますと…
処女喪失で瑞穂さんの性別が女性に固定されたりというENDがあったのでは…」
「まーりーやー」
戦争状態に突入した瑞穂ちゃんの部屋のクローゼットの中では
一子ちゃんがかわいい寝息をたてていましたとさ
どっとはらい
ゆかりんがのぞいてたりしたかもね
GJ!!!!!!
瑞穂ちゃんえろい
もう、神としか言えない
305 :
名無しさん@初回限定:2006/05/22(月) 06:36:52 ID:tEQ61uYsO
感動した!!
瑞穂ちゃんは
受けのほうがやっぱりいいね!
球に願いを
真夜中の学院の屋上に一人の少女が膝を抱えてうずくまっている。
「うへ・・・ふへ・・・うへへへ・・・」
あやしげな笑い声を漏らし、その表情はちょっときまっちゃてる感じで近寄りがたいものだった。
「そこにいるのはだれですかっ!!」
「うひゃあああ!!」
突然、背後から大きな声をかけられ少女が飛び上がった。
少女がおそるおそる振り向く。
「緋沙子先生・・・びっくりさせないでくださいよ〜」
「びっくりしたのはこっちです。こんな時間に屋上で何をしているんですか?御門まりやさん」
声をかけられた少女―――まりやは照れ笑いをうかべる。
「えっとですね、人気がなくて目立たない場所が必要だったもので・・・えへへ」
「いったいそれはどういう・・・ってなんです、その球は?」
緋沙子がまりやの前に揃えられているオレンジ色の光を放つ球に気づいた。
「緋沙子先生には特別にお教えしますので、今回のことはどうか内密に」
「それは話の内容次第です。処分はそれから決めます」
言葉自体は厳しいものの、口調と表情からは責める様子が全くなく、むしろ楽しそうな感じの緋沙子にまりやが苦笑した。
「実はですね・・・」
「龍神球?」
緋沙子が直前に言ったまりやの言葉を反芻する。
「はい。この龍神球を七つ揃えると龍神が出てきて、何でも一つだけ願いを叶えてくれそうなんですよ」
「・・・なんかどっかで聞いたことのあるような話ですね」
なんともいえない微妙な表情の緋沙子。
「そうゆうことは気にしたら負けです。なにしろこのSSもご○○主義なんですから!」
まりやが力説すると緋沙子があきれたように苦笑した。
「ともかく紆余曲折のすえについに七つの球を揃えて、龍神を呼び出そうと今私はここにいるわけです。
御理解いただけましたか、緋沙子先生」
「まあ、御門さんがここにいるわけはわかりましたが、そんなことが本当にあるのでしょうか?
どう聞いてもおとぎ話の類にしか聞こえないのですけど」
緋沙子の問いかけに、力みまくっていたまりやの身体から力が抜けた。
「確かに私もあんまり信じてないんですけどね。ものは試しってことで」
まりやは龍神球に向き直ると、両手を空に向かって大きく開いて叫ぶ。
「いでよっ!龍神!!」
まりやの言葉とともに球がまばゆい光を放ち、その光の中から天へと向かって大きな龍が現れた。
「・・・こんなことが現実にあるんですね」
見上げた視界いっぱいの龍の姿に緋沙子が惚けた表情で呟いた。
『どんな願いも一つだけ叶えてやろう・・・』
ゆっくりと厳かに龍神の言葉が響く。
「うふっ・・・うふふ・・・うふふふふ」
緋沙子の隣でしばし硬直していたマリヤの口から再びあやしげな笑みが漏れる。
「龍神!私の願いは――――――――!!!」
まりやがあらん限りの声で願いを叫んだ。
『・・・その願いかなえてやった。では、さらばだ』
その言葉と共に龍神の姿はかき消え、同時に七つの球が天へと浮かび上がり、そのまま別々の方向へ飛び去った。
後に残る静寂の中でマリアが再び声を上げる。
「やった!やったわーーー!!!あはは、あはははははは〜〜〜〜!!!」
狂ったように高らかに笑うまりやを何か疲れたように緋沙子が見つめていた。
まりやが龍神を呼び出した翌朝の聖應女子寮。
その一室でベットから起き上がる一つの影。
「ふあっ・・・もう朝なのね」
カーテンから差し込む朝日に少し目を細める。
その顔はどこまでも秀麗、長い髪は光を受けて輝き女神のような雰囲気を醸し出していた。
「さて、さっそく用意しないとね。エルダーが遅刻なんて話になりませんから」
いつものように学院へ向かう支度を始める全女生徒の憧れ、お姉さまこと宮小路瑞穂。
顔を洗い、鏡の前に座って髪を整え化粧をして制服に着替・・・
「えええええええっ〜〜〜〜〜〜!!!」
寮内に響き渡る瑞穂の叫び声。
「なに?・・・これ・・・どういうこと・・・なの?」
「どうしたの、瑞穂ちゃん?入るわよ」
叫びを聞きつけてまりやが部屋にやってきた。
「まりやぁ〜〜〜〜〜」
惚けたような表情で瑞穂が力無くまりやの方を向く。
「どうしたのよ、そんな顔して・・・なんかあったの?」
「僕・・・女の子になっちゃってるよぉ!」
半泣きの瑞穂の言葉を受けてまりやの顔がわずかに歪む。
「そ、それは大変な事ねぇ瑞穂ちゃん(棒読み)」
まったく感情のこもっていない、というより何か別の感情を抑え込むようにして放たれた言葉だったが、
気が動転している瑞穂はそれに気がつかなかった。
「どうしよう、まりや。これじゃあ・・・」
「別にどうってこともないんじゃない?」
「え?」
あっさりと返された返事に瑞穂が驚く。
「確かに突然女の子になったのは驚くけど、今の瑞穂ちゃんには困ることもないでしょ?」
そういわれて考えてみれば、今の瑞穂は女子校に通う女装した男の子だったわけだが、
それが女子校に通う女の子になるだけだった。
「性別が入れ替わったのに、困るどころか正常な状況になる僕の生活って一体・・・」
「ほらそこで落ち込まない。今更落ち込んでもしょうがないでしょ」
がっくりと膝を落として凹む瑞穂をいつもの調子でまりやが励ます。
「とりあえず生活には支障ないどころか、正体がばれる心配が無くなったんだから良かったと思って前向きにいきましょ」
「うう・・・まりやは他人事だからそれでいいかもしれないけど、僕としてはそんなに簡単に割り切れないよ」
目尻に涙を溜めてジト目でまりやを見る瑞穂。
「あ〜もう!悩んだって現状が変わるわけでもないし、原因も分からないんだからどうしようもないでしょ!」
「それはそうだけど・・・」
「考えてもどうにもならないことは考えない。そんなことよりも今の日常をしっかり過ごす事のほうが大事でしょ」
「うん・・・そうだね。こうしていてもしかたがないよね」
少し立ち直ったのか瑞穂がようやく立ち上がる。
「それにしても本当に女の子になったのかにゃ〜、ちょっとお姉さんに見せてみなさい〜!」
まりやはいきなり瑞穂に体当たりをすると、そのままベットに押し倒す。
「ちょ・・・まりや!なにするの!だめだって!」
素早い手つきで瑞穂が着ているパジャマの上着をたくし上げると同時に、ズボンも引きずり下ろす。
「うわ!ほんとに胸があるよ・・・しかもなんか大きくない?これ」
パジャマの下から現れた美しい曲線を描く膨らみにまりやが手を這わす。
「ひゃあっ!まりや、やめて!ほんとうに・・・くぅ」
両手で瑞穂の乳房を掴むと、その弾力を確かめるように揉みまわす。
標準よりも大きめのその胸はまりやの手に柔らかな感触と共に、張りのある肌が適度な反発を感じさせた。
「いいなぁ〜、瑞穂ちゃんいいなぁ〜、今まででも完璧なのにさらにこんな胸まで付いて・・・本当に女の敵よ〜」
瑞穂の胸を揉みながら、本当にうらやましそうなまりや。
「そんなこといったって・・・今はホントに女の子だし・・・はうっ!」
胸を揉まれ続けることで感じる女としての初めての快感に頬を紅潮させて喘ぐ瑞穂。
「瑞穂ちゃんは女の子になっても感じやすいのは変わらないんだね・・・それじゃあこっちのほうは・・・」
まりやの手が瑞穂の股間へと伸びる。
「だめっ、まりや!そっちは・・・」
ガタンッ!
背後で起こった大きな音にまりやが驚いて振り向く。
「あっ・・・あの・・・その・・・」
開け放たれたままのドアの向こう側に、全身を真っ赤して顔から湯気が出そうな由佳里が立っていた。
「その・・・朝御飯の支度が出来たんですが・・・お姉さま方が下りてこられないので・・・その」
完全にうわずった声で由佳里がなんとか言葉を吐き出す。
「あ、あのね由佳里、これはね・・・」
まりやが弁解しようとベットから立ち上がって由佳里のほうへ向かおうとすると
「しっ。失礼しましたー!!!」
脱兎のごとく一目散に由佳里が走り去っていった。
「・・・誤解させちゃったかな・・・」
まりやが溜息と共に向き直ると、はだけた胸元を押さえて少し目を潤ませて紅潮した瑞穂がベットの上でふるふると震えていた。
「・・・・・・瑞穂ちゃん、あんた反則過ぎだわ・・・」
なんだかひどく疲れたようにまりやが呟いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
瑞穂ちゃん女性化SSに触発されて、SSなぞほとんど書いたことない人間が
書いてしまいました。
時期的には瑞穂ちゃんがエルダーになってから少し後くらいのつもりで
続きも考えてあるのですが、需要があるかわからないのでどうしようかと
(瑞穂ちゃんが男じゃなきゃ嫌だって人も多そうですし)
続きを書け。なーに、反対するするやつが居たら俺が殺してやる
316 :
名無しさん@初回限定:2006/05/25(木) 14:03:41 ID:8MqnlE4r0
続きを是非希望。
意外と瑞穂女体化SSは少なめなのでお願いします。
私もその手のネタは大好きですので。
続きをお願い、反応した愚息の責任を取って!!
潮吹き瑞穂ちゃんキボン
319 :
doku:2006/05/25(木) 22:51:49 ID:YWDqhKMo0
「ん…ちゅ」
お姉さまの唇が私の唇と重なる
「うふふ、そんなに緊張しなくていいのよ」
「瑞穂お姉さま…」
お姉さまの右手が私の左胸に触れる
「こんなにどきどきして…うれしいわ…ね、私の胸にも触れてちょうだい」
お姉さまが私の左手をとり自らの左胸に重ねる
やわらかい…とても豊かな胸なのに…素晴らしいはりと弾力…
「ね、私もどきどきしているでしょう?」
「お姉さま…分かります…とても……」
ちゅ、再び唇が重なる…私の薄く開かれた唇に間からお姉さまの舌が侵入する
「んちゅ…ちゅうぅぅ…」
お姉さまの舌が私の舌を求める、私はおずおずとそれに答える
舌と舌が絡み合い、吸い上げ、唾液を交換し、混じり合わせ、
ゆっくりと口を離す
唇が離れるにつれ糸がたれ落ちる
本来ならいやらしい光景のはずなのに…
お姉さまとするだけで美しく感じてしまうのはなぜなんだろう
320 :
doku:2006/05/25(木) 22:54:02 ID:YWDqhKMo0
「さあ、遠慮しなくていいのよ…もっと私に触って頂戴、私もうれしいのだから」
あ…私の右手…お姉さまの胸にさわったまま…
慌てて離そうとするとお姉さまの手が私の右手を押さえる
私の手をゆっくりと下胸に移動させ、自らの胸を持ち上げるように揉ませる
…重い……それに…お姉さまのどきどきが伝わってくる
「さ、もう片方も…」
お姉さまの右手が私の左手を右胸にもっていく
「もっと…私を気持ちよくしてね」
私は両の手でお姉さまの胸を堪能する
「ん、はああぁぁぁぁ…いいわ…とても………」
お姉さまの唇から吐息が漏れる…
それに見惚れているとお姉さまが私の胸元のリボンを解き制服を脱がし始めた
上半身をブラジャー一枚にされ、お姉さまが胸に触れる
「お姉さま…ごめんなさい……私の胸…小さくて…」
「あら、そんなことないわ…形がよくてとても魅力的な胸よ」
お姉さまにそう言ってもらえるだけで自信がつく
お姉さまの指が私の肌に触れるだけで言いようのない快感が走る
「あ…はぁぁぁ……は…はあぁぁ……」
快感に耐え切れず息をこぼしてしまう
お姉さまの指が私の胸の上の突起をつまむ
「もう硬くして…それだけ私で感じてくれたのね?」
綺麗な指が私の胸から離れお姉さまはリボンを解く
ブラウスのボタンをはずし私と同じように上半身をあらわにする
豊かな胸と綺麗な乳首が目の前にある
「…もっと気持ちよくなりましょう……」
321 :
doku:2006/05/25(木) 22:55:36 ID:YWDqhKMo0
お姉さまは手を私の首に回し、私の頭を胸に近づけ少し甘い香りが鼻腔をくすぐる
私の顔が胸の谷間に埋まり圧迫される
気持ちいい……私はお姉さまの胸を揉みさらに圧迫を強める
「くぅう…あ…いい……もっと揉んで…」
私の頭を抑える力が少し緩む
顔をお姉さまの胸から少し離してお姉さまの胸の先端を口に含む
お姉さまの乳首も硬くなっている
「んあぁぁぁぁ…」
お姉さまが私の行為で気持ちよくなっている
だめ…もう我慢できない…指をスカートの下に動かす…でも…
お姉さまのほうが早かった
お姉さまの指がパンティの上から私の秘部をこする
「や…瑞穂お姉さま……そんなとこ…汚い…」
「ん……あなたも…私のここを……」
私の手がお姉さまのスカートの下に導かれる
くちゅ…
濡らしている…瑞穂お姉さまが……
322 :
doku:2006/05/25(木) 23:02:08 ID:YWDqhKMo0
パンティの上からお姉さまの秘所をこする
くちゅくちゅとこするたびに私の指がお姉さまの淫蜜に濡れる
私のをさするお姉さまの指もわたしので汚れる
またお姉さまと私の唇が重なる、唾液の交換
お互いにお互いの胸を弄び、秘部を弄ぶ
快感に耐え切れず口の端からはだらしなく涎が垂れる
永遠のような快感が不意に途切れる、お姉さまが私から離れた
肩をつかまれて押し倒される
私の顔の上にお姉さまがまたがり片足から下着をはずす
「今度は…舐めてちょうだい……」
お姉さまの秘所の上にはうっすらと…産毛のような陰毛がある
カミソリで切ったような割れ目…
朝露に濡れたように淫らな雫が光っている
ああ…この人は何でこんなところさえも美しいんだろう……
「ひゃっ!」
思わず声が出てしまった、いきなりお姉さまの舌が私のソコを舐めたのだ
「…こちらがびっくりしてしまったわ……」
「あ…ごめんなさい……」
「ふふふ…いいのよ…さ、私のも舐めて…」
323 :
doku:2006/05/25(木) 23:06:34 ID:YWDqhKMo0
お姉さまの腰がゆっくり降りてくる
少し頭を上げてお姉さまの秘所に口づけする
「…ん…ちゅうぅぅ」
割れ目にしたがい舌を動かす
舌を這わせ割れ目を開いていく…少しづつ…肉豆を舐めあげる
「んあああっ!」
お姉さまが声を上げ背を反らせる
溢れ出るお姉さまの淫蜜を吸い上げる…お姉さまの蜜…それだけでイキそう
私のからも淫蜜があふれ出している、自分で分かる…
お姉さまの与えてくれる快感はよすぎる
だめ…もうだめ…イク…
「んんっ!」
お姉さまのお尻が私の顔を押さえつける、
お姉さまのお尻…もうだめ……
「「あああああ〜〜〜〜〜!!!!」」
私とお姉さまの絶叫が響く
イッてしまった…お姉さまと同時に…
「あ…はあぁ…イッて…しまったわ……」
「私も……お姉さまに…」
体を入れ替えて私の横にお姉さまが力なく寝転ぶ
324 :
doku:2006/05/25(木) 23:12:18 ID:YWDqhKMo0
「ね、一つになりましょう」
「え?」
お姉さまが取り出したものはU字型をしたもの
その両端は…雑誌とかで見たことがある男の人のアノ形のものだ
先端の片方をお姉さまの舌が這い、唾液で濡らす
濡れていない片方を私に持たせ
「……あなたが入れてちょうだい…私に…」
「でも…」
躊躇しているとお姉さまが自分で割れ目を開き
「さあ……」
私は不恰好なU字型をお姉さまにあてがいゆっくりと進めていく
「あっああぁぁぁ…あん…んんんん……」
お姉さまの嬌声…あの美しい声がこんなに淫らな声になるなんて…
割れ目が押し広げられ飲み込まれていく
お姉さまが私の持つものを飲み込んでいく、その感覚が手に伝わる
「んっ!」
お姉さまの顔が歪む、ニセモノの男根から赤い雫が垂れた
「!大丈夫ですか!お姉さま!」
私…私がお姉さまの最初を………
慌てて手を離してしまった、半ばまで入ったものをご自分でさらに奥に入れる
「大丈夫よ…うふふ…これで…私、男になったわ…あなたと一つになれる」
お姉さまのそこには男の人のものがある、もちろんニセモノだ
でも…これを通して私はお姉さまと一つになる…
325 :
doku:2006/05/25(木) 23:13:54 ID:YWDqhKMo0
お姉さまに組み敷かれ私の秘所にモノがあてられる
「あ…あうぅぅ……」
お姉さまが入ってくる…私の初めて…お姉さまに…
ああ…私…今、お姉さまに抱かれて…うれしくて涙が出てしまう
「ごめんなさい…痛かったのね……」
「お姉さま…あやまらないで下さい…お姉さまに抱かれたのがうれしくて…」
「私も…うれしいわ……あなたが私の初めてで…」
ちゅ、お姉さまがキスで私の涙を拭ってくれる
くちゅ…くちゅ…くちゅ…
お姉さまがゆっくりと腰を動かし始める、それに合わせて水音が響く
「「あっあっあっ…ああぁぁぁっ…あっ…」」
二人の嬌声が響く…私…初めてなのに…気持ちいい…痛みさえ快感になっている
それはお姉さまも同じみたいだ
「私、私…あっ…初めてなのに…こんなに感じてるっ!」
腰を振るお姉さまの動きが早くなってくる
私はお姉さまの背中に手を回してしっかりと抱きつく
「「あああっっあっ!あっ!あっ!」」
「「んん〜〜〜あはううぅぅ〜〜ああぁぁぁ」」
下になっている私も快感を求めて腰を振る
頭を動かしてつながっているところを見る
私とお姉さまの淫蜜が交じり合って白く泡立っている
腰をうちつける渇いた音、お互いに生えたモノを飲み込む水音
快感に耐え切れず口から漏れるいやらしい声
瑞穂お姉さまに抱かれるだけで夢見心地なのに…
これでは頭がおかしくなってしまいそうです……
326 :
doku:2006/05/25(木) 23:17:06 ID:YWDqhKMo0
「「あああぁぁ〜〜あっあふぅああぁぁぁ〜〜〜〜!!!!」」
瑞穂お姉さまと私の押し開かれた割れ目から勢いよく淫液が吹き出た
シーツが盛大に汚される
あっ…ああ…また…イッちゃった…瑞穂…お姉さまと一緒に…
お姉さまとしばらく抱き合ったあとニセモノの男根を抜いた
じゅるり…いやらしい音をたててソレは抜けた
「…綺麗にしてあげなくてはね……」
お姉さまが私に入っていたほうを舐める
当然のように、私はお姉さまに入っていたほうを綺麗にする…もちろん口で
「「じゅ…じゅう…じゅる……」」
「あ…あふう…お姉さまの…おいしいです…」
「あなたのも…おいいしいわ…」
お姉さまと私の舌が片方だけを這う、先端から根元までを丁寧に
ニセモノについていた淫液を舐めとりキスをする
今度は唾液だけでなく淫蜜も交換する
四種類の淫らな液体が混ざり合う
「瑞穂お姉さま…愛しています……」
体勢を変えて今度はお互いの秘所を舐め取り合う
ああ…また…濡れてきちゃった……
「まーりーやー…これはなにかなーー」
ひらひらと小冊子を振る
「瑞穂ちゃん、そんな怖い顔しないで…」
「最近、挨拶するだけで真っ赤な顔する娘が多いと思ったら…」
「ごめーん!最初はほんの冗談のつもりだったんだけど…」
「ごめんですまないでしょうがーーー!!」
>>313の続き
「とりあえず瑞穂ちゃんは着替えて。もたもたしてると遅刻しちゃうわ」
「ふえ?…あ、もうこんな時間!」
まりやにいわれて時計を見て、起きてからかなりの時間がたっていることに気づいた。
急いでパジャマを脱ぎはじめる瑞穂。
「あ、そうそう。今日の放課後に買い出しに行くからね」
部屋から出て行こうとしていたまりやが振り返っていった。
「え、買い出し?荷物運びについてこいってこと?」
まりやに答えながら瑞穂はブラに手を伸ばす。
「違うわよ、瑞穂ちゃんの買い物。それ買わなきゃダメでしょ?」
まりやが瑞穂の手に持っているものを指して答えた。
「これを買うって?…」
慣れた手つきでブラをつけようとする瑞穂の手が止まる。
「……まりやぁ〜」
「わかってはいたけどなんかむかつくわね。止まらないんでしょ、ホックが」
まりやの言葉にコクコクと頷く瑞穂。
「瑞穂ちゃんの今の胸はパッドつけたときよりも大きくなってるんだから、そのブラが合うはず無いわよ」
「どうしたら…いいの?」
「とりあえず今日は買い出しに行くまでノーブラで過ごすしかないわね」
「でも今日は体育の授業があるんだけど…」
しばしまりやが沈黙。
「まあ、大丈夫じゃないかな、たぶん…ともかく早く着替えて来てよ」
そういって瑞穂の部屋を出るまりや。
「体育か…さっそくおもしろくなりそうね、にひひ…」
よからぬ笑いをうかべながら食堂へと向かっていった。
時間が遅くなったせいか、すでに奏と由佳里は登校していたので瑞穂とまりやの二人で朝食をとって寮を出た。
「おはようございます、お姉さま」
「おはようございます、お姉さま」
「おはようございます、皆さん」
いつものように女生徒達からの挨拶に答える瑞穂。
しかしその様子を眺めていたまりやが違和感を覚えて瑞穂に問いかける。
「なにか先ほどから若干ご様子が普段と違うように感じられるのですが、どうしましたお姉さま?」
「まりやさん…」
瑞穂が困ったような表情をうかべる。
近くに生徒がいないことを確認して、まりやは普段の口調に戻る。
「やっぱりノーブラの胸が気になる?それとも胸が擦れて気持ちよくなっちゃってたりするわけ?」
「な…そんなわけないでしょ!」
まりやの言葉に頬を一気に赤くした瑞穂がムキになって答えた。
「え〜、だって瑞穂ちゃんの乳首立っちゃってるし〜」
「!!」
その言葉に素早く反応して覆い隠すように胸の前で両腕を組み合わせる瑞穂。
「あっはっはっ!冗談だって瑞穂ちゃん。そんなポーズとってると逆にあやしまれるよ〜」
「まーりーやー」
本気で愉快そうなまりやを涙目で瑞穂が睨む。
そんな様子を離れたところから見ている女生徒達に
「今日のお姉さま、何か普段より色っぽくないですか?」
「そうね、なにか妙に艶があるというか」
「でも、そんなお姉さまも素敵です〜」
などと噂されているとはまったく気がつかない瑞穂だった。
「それではいきましょうか、瑞穂さん」
「あ、そうですね、紫苑さん」
授業も進み、次は体育の時間。
紫苑とともに更衣室に入る瑞穂。
「おっ、来た来た〜。待ってたわよ、瑞穂ちゃん」
一足先に来ていたまりやが瑞穂達を手招きする。
「じゃあ、さっそく着替えすませてしまいましょうかね〜」
いつものように瑞穂の着替えを見られぬように脇を固めるまりやと紫苑。
「あ、瑞穂ちゃん。今日はこれ着てね」
そういってまりやが瑞穂になにやら手渡した。
「こ、これって…ブルマじゃない!」
「うん、そうだよ。瑞穂ちゃんいっつもジャージだから、たまにはそれ着てサービスしなきゃね」
「サービスってなによ!それにいつもジャージなのはブルマが穿けないからで、きゃう!!」
セリフの途中で瑞穂が妙に可愛らしい悲鳴を上げた。
瑞穂の胸に背後から腕が伸びて、ふにふにと豊かな胸を揉んでいる。
「ちょ…ちょっと紫苑さん〜」
「感触が違いますね」
瑞穂の胸を揉んでいた紫苑が神妙な面持ちで瑞穂の胸元を覗き見る。
「瑞穂さん、とうとう男の方をやめられたのですか?」
「いえ、そういうわけでは…って、出来れば胸を揉むのをやめて欲しいのですけど」
会話の最中も瑞穂の胸を揉み続ける紫苑。
「これはこれで癖になる感触ですわ。ところでこの胸はどういうものなのですか?」
「どういうもなにも…本物なんですけど…あうっ」
よほど気に入ったのかやめてといわれても、紫苑は一向に胸から手を離そうとしない。
「本物なのですか?ということは胸に触っている感触も瑞穂さんには伝わっているということですか?」
「そうです…ですから、やめて…お願いします紫苑さん」
少しずつ息が荒くなり、頬も紅潮していく。
「今までは同じようにしていても、何の反応もなかった瑞穂さんがこのように反応して下さるとなんだか楽しくなってきましたわ」
「やぁ…だめぇ紫苑さん…うぅ…くうっ」
「ふふっ…瑞穂さん、とてもかわいいですわ」
後ろから瑞穂の身体を抱く紫苑からあやしげなオーラが出始める。
「紫苑さま、ストップ!ストップ!!」
あわててまりやが止めに入る。
まりやに止められてようやく正気に戻った紫苑が、他の生徒からの「どうしたのだろ?」という視線に気づいた。
「あら、私つい夢中になってしまいましたわ」
ようやく紫苑から解放された瑞穂がその場にへたり込む。
「瑞穂ちゃん、大丈夫?」
「あんまり…大丈夫じゃない…かも」
荒い息を押さえながらなんとか答える瑞穂。
「ごめんなさい瑞穂さん。あまりに瑞穂さんが可愛いものでしたから、やりすぎてしまいましたわ」
瑞穂が立ち上がるのに手を貸しながら紫苑が謝った。
「今度からは人の目がないところでするようにいたしますわ」
「いや、そういう事じゃなくて…」
紫苑の言葉に瑞穂が少し後ずさる。
「ふふ、冗談ですわ瑞穂さん、ふふふ…」
悪魔の笑みに瑞穂だけでなくまりやも後ずさる。
「と、ともかく瑞穂ちゃんは早く着替えて、もうすぐ授業始まっちゃうから!」
「なにか今日は着替えを急かされてばかりね…ところでこれ穿かなきゃいけないの?」
まりやから渡されたブルマをひろげて見る。
「いつも瑞穂ちゃんだけジャージってのもなんだか変に思われるでしょ。
今日くらいはブルマ穿いて出なさいよ。せっかく障害がなくなったんだから」
「ううっ、私の気持ちは無視ですか…わかりました」
あきらめてブルマを身につけて体育館に出ると、すぐに体育教師がやってきて授業が始まった。
「今日はめずらしくブルマなのですね、瑞穂さん」
授業の最中に声をかけられる。
「ええ、美智子さん。穿き慣れていないのでなんか恥ずかしいのですけど」
「あらそんなこと、とても綺麗だと思いますよ、瑞穂さんの脚」
にっこりと微笑む美智子。
「そうですか?…ありがとうございます」
正面切って褒められて、どう対処していいものか迷いながらも
瑞穂は少し照れながらお礼をいった。
「はいはい。そこまで」
「あら、圭さん、どうしたのですか?」
いつのまにか圭が美智子の隣にきていた。
「被害は最小限に抑えないとね。いくわよ美智子」
そういって圭は美智子の腕を取って連れていく。
「?」
後に残された瑞穂が不思議そうに首をかしげる。
「ふふ、やきもちですか、圭さん」
圭に腕を引かれながら嬉しそうに美智子がいう。
「なにいってんの…獲物を狙うハンターの目をしていたわよ」
圭が呆れたように冷静に突っ込む。
「あら、そんなことはありませよ、ふふ」
そんな会話をしながらも美智子はとても嬉しそうだった。
「瑞穂ちゃん、なんか今日は調子悪いみたいじゃない?」
授業ももうすぐ終わるという頃にまりやが声をかけてきた。
「ん、調子が悪いっていうか思いきり動けないのよ」
「どうして?どこか具合でも悪いの?」
まりやが心配そうに尋ねてくるのに対して瑞穂が少し頬を赤らめる。
「あのね、激しく動くと胸が痛くて…」
尻窄みになる瑞穂の言葉を聞いて、まりやがぽんっと手を叩く。
「そういえば瑞穂ちゃん、ノーブラだったわね。それで動くと胸がバインバイン揺れて付け根が痛いってわけね」
「バインバインって聖應の生徒が使う言葉じゃないと思いますよ、まりやさん」
呆れて瑞穂が返す。
「にゃはは、しっかしえらく贅沢なこといってるわね、瑞穂ちゃん。奏ちゃんや由佳里が聞いたら暴れ出しそうな悩みよね〜」
「そ、それは…えっと」
どう返したらいいものか迷う瑞穂の胸をまりやがいきなり掴む。
「我が儘なのはこの胸かっ!この胸か!!」
むにむにと瑞穂の胸を揉みしだく。
「ちょ、まりや!くすぐったいからやめてって!」
まりやと瑞穂がじゃれ合ってるところに紫苑がやってくる。
「あらあら、まりやさん、ずいぶんとうらやましいことをなさってますね、ぜひ私にも」「「オネガイデスカラ、ヤメテクダサイ」」
まりやと瑞穂の声がはもる。
「にべもなく断られてしまいましたわ」
ちょっと拗ねたような表情の紫苑を見て、まりやと瑞穂は小さな溜息をついた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前回投稿分を見直して、変換間違い、打ち間違いを見つけてorz
初心者ということで勘弁下さい。
需要が多少なりともあるようなので続けていきたいと思ってます。
あまり立て続けに書き込むのもまずいかと思うので、今後はある程度間を空けつつ
投稿したいと思います。
どこまで続くかわかりませんが、よろしければおつき合い下さいませ。
むしろ気にせず一気にお願いします
期待してる
もう終わりでよし。
引き際が肝心。
このまま続きを書くべきであることは確定的に明らか
良作が続いてますね〜
つ…つづきを読んであげてもよろしくてよ!
別に読みたいなんて私は言ってないんだからね…
そんなに書きたいんならとっとと書きなさい…ふん!
このまま続きが書き込まれなかったら俺は発狂して死んでしまうかもしれない
性転換ものはなぁ、気持ち悪いかな。
女装して恥ずかしがってるのがいいんであって女になっちまうのはなぁ・・
そう思うならスルーすればいいだけの話
わざわざ気持ち悪いとか言うのはただのガキ
スレの趣旨から外れてるわけでも無いしな
いちいち文句をつけるのがオタクの習性
そうどこかのアニメキャラが言っていた
「はい瑞穂ちゃん。新しい下着」
「また女物?! こんなのはいてたら変態だよ!」
「あたし以外の誰が見るわけ?」
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ノノノノj{_) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ´θ^θン)u ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
「母様。これも『夫婦の絆』という物ですか?」
わはははははははは、絆かぁ。
347 :
doku:2006/05/30(火) 18:02:27 ID:J0SjT6hZ0
某所のデパートで
「ねーまりやー、体脂肪測定器があるよ」
「瑞穂ちゃん、ちょっと測ってみれば?」
両方の握り手を持って腕を伸ばす
ぴぴぴぴ…ぴー
「あはははは、やっぱり瑞穂ちゃん痩せすぎだってー」
「むー、そーゆーまりやはどうなのさ」
「あたしゃスタイルにはそれなりに自信あるわよ」
瑞穂ちゃんから体脂肪測定器をぶんどって…
ぴぴぴぴ…ぴー
太りすぎ
めきゃっ
「おほほほほほほほほ、握力計と間違えて握りつぶしちゃったわ!!(#`Д´)」
「((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「まりやって実は僕並に護身術の達人なんですよ。」
「そうなのですか?そういった話は聞いたことありませんが・・・」
「ええ、何しろ段位などは持っていませんから。」
「それは何故です?」
「……手加減できないんですよ、まりやは。既に護身術というか殺人芸……」
「……(まりやさんとケンカするのは控えましょう……)」
349 :
doku:2006/05/31(水) 17:54:08 ID:TNttcY/k0
『ある日、寮の台所』
がさごそがさごそ
ゆかりんが何かを探してる
「おかしいなーどこにいっちゃったんだろ」
瑞穂ちゃんとまりやが顔を出す
「なにしてんの?ゆかりん」
「ワインのコルク抜きを探してるんです、お料理の隠し味にするんですけど…」
「じゃあ、一緒に探してあげるよ」
やさしい瑞穂ちゃん
一方まりやは
「二人とも、コルク抜きがなけりゃ栓をあけられないの?なさけないわねー」
「え?まりやお姉さま、栓をあけられるんですか?」
「あたりまえじゃない、ほらボトルかしてみて」
左手でボトルの腹を持ち、右手にボトルの首を持つ
おもむろにひねる
めきょっ
「ほら、あいたわよ」
首が取れたワインボトルをゆかりんに差し出すけど…
ゆかりんは涙目でふるふると首を振る
「なによーあけてあげたのに!」
「あのね、まりや、それじゃガラスの破片がはいっちゃって危ないでしょ」
「あ、そーかー失敗失敗」
350 :
doku:2006/05/31(水) 18:04:58 ID:TNttcY/k0
『ある日、寮の台所 ver.2』
がさごそがさごそ
ゆかりんが何かを探してる
「おかしいなーどこにいっちゃったんだろ」
瑞穂ちゃんとまりやが顔を出す
「なにしてんの?ゆかりん」
「ワインのコルク抜きを探してるんです、お料理の隠し味にするんですけど…」
「じゃあ、一緒に探してあげるよ」
やさしい瑞穂ちゃん
一方まりやは
「このワインあければいいのね」
「まりやお姉さま、コルク抜き持ってるんですか?」
「あのねーふつーの女子高生がそんなもの持ち歩く?」
ワインボトルをテーブルにおいて
手刀を水平に構え振りぬく
しゅぱん
すう…ことん
ボトルの首が落ちる
それはそれは見事な切り口
「ほら、あいたわよ…
って、なんで二人ともすみっこで抱き合ってるの?」
352 :
doku:2006/05/31(水) 20:32:06 ID:TNttcY/k0
「いや〜、やっぱゆかりが作ったハンバーグは美味しいわ〜。きっと隠し味のワインが良かったのね」
「「 (((゜д゜;))) 」」
「…どうしたの二人とも、震えてるけど?」
…まりやお姉さまの力を思い出してしまっただけです
「でもまりや、その余ったワインどうするつもり?栓出来ないじゃない」
瑞穂お姉さまが話題を変えようとしていますが、
そんな事を聞いたらまりやお姉さまは
「あら瑞穂ちゃん、そんなの決まってるじゃない、飲めばいいのよ」
と言うに決まってます、というか言いました…
「ちょっとまりや、明日も授業があるのよ?酒盛りなんて駄目じゃない!」
「も〜、瑞穂ちゃんは堅いな〜、…しょうがない」
そう言ったまりやお姉さまには、何か良い方法があるのでしょうか…
そう思って見ていると、まりやお姉さまは
切り落としたボトルの切り口を合わせて、掌で包みこんで力を入れています…
何故かとても嫌な予感がします…
「はい」
まりやお姉さまはそう言うと、ボトルの上の方をつまんで持ち上げました
「「 ( д ) ゜ ゜ 」」
…なんでくっついているのでしょうか?
しかも少しボトルが縮んでいる気がします
全く理解出来ません
(もずく)
「二人とも器用な事するわね〜、…とりあえず
二人が部屋の隅でカタカタ震えながら抱き合っている理由を、
聞かせてもらおうかな?」
…まりやお姉さま、お願いですから分かって下さい
「…どうしたのですか〜」
天の助けです、奏ちゃんが来てくれました。
「…奏ちゃんありがとう、とても助かったわ」
「ちょっと瑞穂ちゃん?それどういう意味かな〜」
…そのままの意味です、まりやお姉さま
「はやや〜、奏何かしたのですか?」
「いいえ、でも奏ちゃんのおかげで私とゆかりちゃんの命が助かったのよ」
「ちょっと瑞穂ちゃん!!」
まりやお姉さまが怖いです…危機は去っていないような気がします
「そ、それより奏ちゃんはどうしてここに?」
瑞穂お姉さまは話題を変えることに必死です
「はやや、忘れてたのですよ〜。まだ寝るまでに時間があるので、
みんなでトランプしようと思って持って来たのですよ〜」
「ほほ〜う、トランプね〜」
今まりやお姉さまがニヤリと笑いました…とてもとても怖いです
「いいわね〜、奏ちゃん、ちょ〜っとトランプ貸してね」
「はいなのですよ〜」
…とてもとても嫌な予感がします
(おわれ)
勢いで書いた、反省はしてない
初めて書いたけど難しいね
短くまとめようとしても、なかなかまとまらないし…
バキネタ分からん人にはスマンカッタ
>>355 バキネタはよく判らんけど、おもしろかったのでOK
バキネタだとトランプでも
「「 ( д ) ゜ ゜ 」」
となるネタがあったんでしょうか、御姉様。
(おまけ)
「どうぞなのですよ〜」
「ありがとう奏ちゃん」
…嫌な予感の増量セール中です、だれか助けて下さい
「破ッ!!(ベチッ)」
物凄い音をたててトランプの一部が指の形に引きちぎられました
…普通の生活では見てはいけない光景だと思います
「ちょっとまりや!何してr「凄いです凄いです凄いです〜!破壊力=握力×スピード×体重という花山理論!トランプを引きちぎる握力!陸上で培ったスピード!そして体重!まりやさんは全ての要素を満たした女花山薫!花山薫子です!!」」
「「「「 ……… 」」」」
一子さんの顔が食堂の天井から生えています…、ちょっとシュールです
でも…、言ってはならない単語が聞こえたような気がします…
「い・ち・こ・ちゃ〜ん?それはどういう意味かな〜?」
…神様お願いです、平和な生活を返して下さい
「待てコラー!!」
「あわわわわ、ごめんなさ〜い」
(おわれ)
バキ知らない人にはよく分からない終わり方だったですな、スマンカッタ
最後に
>>349さん
勝手に続き書いてしまって申し訳ないです
359 :
doku:2006/06/01(木) 17:55:25 ID:6nQ8mCYr0
おもしろいからおk
所で、
>>351の「シャッフルアニメ」ってのは?
似てる内容だったのですか?
361 :
doku:2006/06/01(木) 19:39:57 ID:6nQ8mCYr0
そのころの貴子さん
小走りでバス停に向かう貴子さんと君枝さん
「会長!バスが行ってしまいます!」
「もうっあの橋を渡ればすぐなのに…しかたありません、近道しましょう」
「でも、会長、近道するって…目の前は川ですが…」
堤防を降りる貴子さん
見守る君枝さん
貴子さんは勢いよく走り出すと…
じゃっじゃっじゃっじゃっ
川の上を…走り出しました
「……… ( д ) ゜ ゜ 」
川を渡り…走りきると振り向いて淑女の礼
「お見苦しいところをお見せしてしまいました、君枝さん
それでは、ごきげんよう」
「………人間て…水の上を走れるんですね」
362 :
351:2006/06/01(木) 22:21:51 ID:GYpig6Qs0
>>360 アニメのシャッフルで、撫子先生がコーラビンの首を手刀で切り落とすと言うシーンがあったのでそれかなと。
「同時に2本までいけるぞ。今3本に挑戦中だ…」というセリフが怖いです。
ちなみにバキは知りません…
363 :
doku:2006/06/01(木) 23:06:02 ID:6nQ8mCYr0
バキだと、
花山薫ってヤクザがジャックダニエルのビンをねじきって飲んだり
瓶切りの犠牲になった瓶を握力で復元したり
愚地克己って空手家が瓶切りしたり
烈海王って拳法家が川の上を走ったり…しかも人一人背負って
あとは…大猿と闘ったり巨大ヘビと闘ったり
>>361 NGシーン
「問題ありませんわ、10Mまでなら!」
「……会長、どう見ても20Mはありそうですが……」
どぷん。ぶくぶく……
「か、会長……かいちょうううううぅぅぅぅ〜〜〜〜!!!」
>>358 トランプ(ババぬき)中
「さ、まりやの番だよ」
ずい、とトランプをまりやに差し出す瑞穂
「ええいっ!じゃあこれっ!」
すぱん
瑞穂の持つトランプの一部がU字型に…
366 :
333:2006/06/02(金) 23:56:50 ID:Jma0ib+F0
続きを書くといっていたのですがここで書くといろいろ良くないようなので
自サイト立ち上げることにしました
そちらで今まで上げた分の加筆修正したものと続きを公開したいと思ってます
スレ汚し失礼いたしました
367 :
名無しさん@初回限定:2006/06/03(土) 09:07:35 ID:aa5LyK4k0
HPアドレス待ってますよ〜〜
368 :
doku:2006/06/04(日) 21:44:05 ID:kkhH77XC0
『昔話シリーズ しんでれら』
「あ〜あ…あたしも舞踏会行きたかったな」
今の今まで貴子お義母さまとゆかりんにいじめられてた
まりや=しんでれらが呟きました
貴子お義母さまとゆかりんは瑞穂王子様の催す舞踏会に出かけて行ったのです
ふと、気配を感じて後ろを向くと黒衣の少女が立っていました
「私の名は魔法使いの圭、私が舞踏会に連れて行ってあげるわ」
圭さんは懐から袋を取り出し、さらさらと中身の砂をこぼしていきました
「な…なにしてるの?」
「何って、魔方陣を描いてるのよ…ちなみにこれはイブン・カズイの薬粉に手を加えたものよ」
出来上がったのは毒々しく輝く歪んだ五芒星
「さ、この中に入って…あら?しんでれら?どこにいったの?」
しんでれらは逃げました、だってものすごく怖かったから
370 :
doku:2006/06/05(月) 22:52:29 ID:CLV+e75n0
『昔話シリーズ 王子さまとツバメ』
昔々、ある町に瑞穂王子の像がありました
像の王子さまは貴子さんツバメに話しかけました
「僕の装飾品を貧しい人に分け与えてあげてください」
貴子さんツバメは快く承諾しました
一つ、また一つと瑞穂王子の像を彩る宝石を貧しい人に与えていきます
やがて宝石がなくなると
「では、僕の服は黄金でできています、これを配ってください」
貴子さんツバメの妄想爆発
「…黄金の服を……ということは瑞穂さんが裸に…町中の人が瑞穂さんの裸体を…」
ぶしゅううううう
翌日…瑞穂王子の像の横で、鼻血を噴き出して死んでいるツバメが見つかりました
ツバメの顔はとても幸せそうでした
いろいろとつっこみたい所もあるけどとりあえずGJ!と言っておこう
372 :
doku:2006/06/06(火) 14:09:34 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ ウィリアム・テル』
「お前の息子の頭にのせたリンゴを射抜くことができなければ死刑だ」
王様慶行は、まりや=テルに言いました
「お父様…大丈夫なのですか?」
息子の瑞穂ちゃんは心配そうです
「なーにまかせときなって、あのかかしで試してあげるよ」
まりや=テルは左手に弓を、右手に3本の矢を持ち
すとん(眉間)
すとん(喉)
すとん(左胸)
「ありゃ、やっぱり急所にいっちゃうわ」
−まりやをおいて逃げよう
瑞穂ちゃんは密かに決意しました
373 :
doku:2006/06/06(火) 14:25:10 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ 赤ずきん』
まんまとおばあさんになりすました紫苑さまおおかみ
そうとは知らずに瑞穂ちゃん赤ずきんがやってきました
「…あの…おばあさま?」
「それはお前を食べてしまうためですわ!!」
質問する前から襲われてしまいました
「え?ちょ!きゃあああああ〜〜〜〜〜」
紫苑さまおおかみの手が瑞穂ちゃん赤ずきんの体をまさぐります
「やっ!やめてくださいっ!あ!だめですっ!そんなとこ!」
「そんなこといっても体は正直ですわよ!ほら!」
瑞穂ちゃん赤ずきんは押し倒されて美味しく食べられてしまいました
その夜おばあさんの家からはあられもない嬌声が聞こえてきたそうです
>>373はワラタ
瑞穂ちゃんの「あん♪」が入れば完璧かと
375 :
doku:2006/06/06(火) 19:33:15 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ 金太郎足柄山編』
昔々、足柄山に奏ちゃん金太郎という力の強い子がいました
今日もゆかりん熊さん相手に相撲の稽古です
でも、奏ちゃん金太郎はいつも不戦勝
ゆかりん熊さんは奏ちゃんのかわいさに力が入らないのです
赤い腹掛け一枚の姿は破壊力絶大です
そんな噂を聞きつけて源頼光紫苑という武将が足柄山にやってきました
「はじめましてなのですよ〜奏が金太郎なのです〜」
ぶしゅううう
おじぎをする金太郎を見て頼光紫苑さまは鼻血を噴き出してしまいました
「まあまあ、噂にたがわぬその力、私のお稚g…配下になりませんか?」
奏ちゃん金太郎を抱きかかえて馬に乗ります
「え?え?ええええ〜〜〜〜」
こうして奏ちゃん金太郎は半ば拉致同然で
頼光紫苑さまに都へ連れて行かれましたとさ
376 :
doku:2006/06/06(火) 19:36:33 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ 金太郎大江山編』
金太郎が坂田金時と名乗りしばらくたったある日
「それでは大江山に鬼退治に行きましょう」
頼光紫苑さまが突発的に言い出しました
都では大江山にいる酒呑童子という鬼が暴れまわっていたのです
頼光紫苑さまは早速配下である鬼退治の四天王
渡辺美智子さん綱
坂田奏ちゃん金時
卜部ゆかりん季武
碓井一子ちゃん貞光
を引き連れて大江山に登りました
「私…渡辺綱ですか、いい役ですね」
「奏は、奏は元服したのになんでまだ赤い腹掛け一枚なのですか〜?」
「熊に続いてまたマイナーキャラ…」
「私どっちかというと鬼のほうなんでしょうが…」
姦しく騒いで歩いていきます
途中で不思議な人物と出会いました
「私の名は陰陽師の圭、紫苑さま、これは鬼殺しの秘薬です
鬼に飲ませればたちどころに戦闘能力を奪うでしょう」
こうして秘薬を手に入れた頼光紫苑さまご一行は
酒呑瑞穂ちゃんのアジトに到着しました
377 :
doku:2006/06/06(火) 19:40:11 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ 金太郎大江山編2』
「道に迷ったんですか?」
酒呑瑞穂ちゃんは頼光紫苑さまご一行を自宅に招き入れました
旅人のふりをした頼光紫苑さまたちは
宿賃代わりにと秘薬入りのお酒を酒呑瑞穂ちゃんに振舞ったのです
宴もたけなわ、酒呑瑞穂ちゃんが体の異変に気づきます
「どうしたんだろう…体が火照って…」
指が股間をまさぐってしまいます、なんだか力も入りません
「これは…どういうことでしょうか?」
頼光紫苑さまもちょっと不思議そうです
すると陰陽師の圭さんが現れて
「鬼殺しの秘薬…お酒に入れればアラ不思議、どんな不能ももうギンギン」
「あの、圭さん?それって媚薬っていうんじゃ…」
美智子さん綱がつっこみます
「え〜と、て、ことは、エロの君のスキルを発揮できるってことですか?」
ゆかりん季武はそこはかとなくうれしそうです
「では、いただいてしまいましょう」
頼光紫苑さまがにっこり笑いました、悪人の笑みで
「僕、また犯されるの〜〜〜〜〜〜」
一人で股間の角を弄んでいた酒呑瑞穂ちゃんが叫びました
「まあ、犯すだなんて!人聞きの悪い!鬼退治をするだけですわ!」
「あああぁぁぁ〜〜〜〜あん♪」
こうして酒呑瑞穂ちゃんは6人がかりで美味しく退治されてしまいました
おっきしたお
は・げ・し・く、おいしそう
379 :
doku:2006/06/06(火) 22:45:14 ID:VeaWu2wL0
大江山編は金太郎の出番が全然ないんだよね
このあと牛御前の話につながるんだけどシリアスすぎてパス
380 :
doku:2006/06/06(火) 23:17:21 ID:VeaWu2wL0
『昔話シリーズ 不思議の国のアリス』
アリス=紫苑さんが退屈しながら川辺で寝転がっていると
「遅刻、遅刻、遅刻しちゃうよ〜〜〜〜」
バニーガール姿の瑞穂ちゃんが走ってきました
胸元から懐中時計を取り出して眺めています
「えいっ!」
アリス=紫苑さんは飛び掛って瑞穂ちゃんウサギを捕まえました
「なっ!なにするんですかいきなり!」
瑞穂ちゃんはちょっと怒ったみたいです
でも、アリス=紫苑さんは涼しい顔で
「あら、ウサギを捕まえたのですからすることは一つしかありませんわ」
「な、なんです?」
瑞穂ちゃんウサギは怯み気味です
「美味しく食べるに決まっているではありませんか」
こうして瑞穂ちゃんウサギはひんむかれて食べられてしまいましたとさ
「やっだめです紫苑さん!ここ外なんですよ!」
「あら、たまにはいいではありませんか」
「あっあっあああぁぁぁ…………あん♪」
381 :
名無しさん@初回限定:2006/06/06(火) 23:28:27 ID:BJ+xKLvX0
GJ
383 :
doku:2006/06/07(水) 22:56:18 ID:dU3E913v0
『昔話シリーズ はだかの王様』
瑞穂ちゃんの場合
仕立て屋ゆかりんが瑞穂ちゃんにお洋服を持ってきました
「王様、これは愚か者には見えない服でございます」
瑞穂ちゃんにはお洋服が見えません
−え?僕には見えないよ、どういうことなんだろう、由佳里ちゃんが僕を騙そうとしてるのかな?
瑞穂ちゃんがちょっと悲しそうな顔でゆかりんを見ると…
「…ごめんなさい〜〜〜〜ほんとはそんな服ないんです〜〜〜〜」
良心の呵責に耐え切れず、泣き出して走り去ってしまいました
紫苑さまの場合
仕立て屋ゆかりんが王様にお洋服を持ってきました
「王様、これは愚か者には見えない服です」
「あら、素敵なお洋服ですわね、由佳里ちゃんあなたちょっと着てみてください」
ゆかりんは困ってしまいました
まりやの場合
「王様(ry
「むきーーーーーーーー!!どうせあたしはバカなんじゃーーーーーーー!!!」
AA略
384 :
doku:2006/06/07(水) 23:09:39 ID:dU3E913v0
『昔話シリーズ 赤ずきんまりやと貴子さんの場合』
赤ずきん瑞穂ちゃんをいただこうとおばあさんになりすますことにしたまりやおおかみ
「さて、おばあさんの家はここか…」
おばあさんの家の中にはおばあさん貴子さんがいました
「たかこーーあたしが瑞穂ちゃんを美味しく食べるからあんた退場してちょうだい」
「なっ!瑞穂さんは私がいただ…というか、私が瑞穂さんに食べられたいというか」
「ふう、退場する気がないならあんたから食べちゃうか」
「え?ちょっと…まりやさん?女同士で…きゃあああああああ」
こうしておばあさんはおおかみに食べられてしまいました
「おばあさんこんにちはーーー」
タイミング悪く赤ずきんが来てしまいました
そこにはあられもない姿のまりやおおかみとおばあさん貴子さんが…
「いやああああ瑞穂さん見ないでぇぇぇぇぇぇぇ」
「おー瑞穂ちゃんも来たかーーーそんじゃメインディッシュだ!!」
こうして赤ずきん瑞穂ちゃんはまりやおおかみとおばあさん貴子さんに食べられてしまいました
「なんで僕襲われてばかりなのーーーーーーー!!!」
385 :
doku:2006/06/07(水) 23:11:25 ID:dU3E913v0
だれかエロ部分かいて
十分エロいです…
うーん…勝手に晒してもいいものなんだろうか…
検索のヒントをきぼん
ぅー…自分は恵女さんとこで見つけたYO リンクにも載ってたよ
393 :
doku:2006/06/08(木) 23:30:18 ID:tevgghus0
『昔話シリーズ おおかみと七人の子山羊1/2』
「それではみんな、ちゃんと留守番しててくださいね、
私が帰ってくるまで扉を開けてはだめですよ」
緋沙子先生が出かけていってしまいました
残ったのは七匹の子山羊
紫苑さまを筆頭に、貴子さん、まりや、美智子さん、圭さん、奏ちゃん、ゆかりん
「それにしても、奏ちゃんでば子羊衣装が似合いすぎ」
「私みたいな大女は子羊なんて似合いませんから羨ましいですわ」
「紫苑お姉さまは何を着てもお美しいのですよ〜」
むぎゅ、抱きしめられてしまいました
「まあ、お世辞でもうれしいですわ」
「まりやさんはどちらかというとおおかみの方でしょうに…」
「むう、反論できない…」
「美智子…これ…飲んでみない?」
「圭さん?それ金太郎のときに使った媚薬じゃ…」
子羊たちが騒いでいると扉の向こうから優しい声が聞こえてきました
「ただいま帰りましたー」
紫苑さま子羊が疑いもなく扉を開けると…
瑞穂ちゃんおおかみがいました
394 :
doku:2006/06/08(木) 23:32:34 ID:tevgghus0
『昔話シリーズ おおかみと七人の子山羊2/2』
「あら、おおかみさんですか…私、食べられてしまいますわ♪」
「私も…瑞穂さんになら食べられても…」
「うんうん、ここにも恥ずかしくて言い出せないけど食べられたい娘達がいるわよ」
まりやが奏ちゃんとゆかりんの肩を抱きます
「ななななんてこというんですか!まりやお姉さま!」
無言で圭さんが媚薬の瓶をちゃぽちゃぽと振りました
子羊たちの目が怪しく光ります
瑞穂ちゃんおおかみは一歩後退
くるりと回れ右
だっしゅ!
逃げました、泣きながら
だって、どう考えても自分が捕食される側だったから
「うわ、瑞穂ちゃん逃げ足はっやー」
「瑞穂さん…もう見えなくなってしまいましたね」
「それじゃ美智子は私が食べるってことで…」
「あら逆ですよ、圭さん」
瑞穂ちゃん(´・ω・)カワイソス
どうやっても捕食される側です、本当にありg(ry
>>394 ×子羊
○子山羊
「山羊ってゆーとさ、黄金の衣装着て 聖 剣 抜 刀 って言いたくならない?」
「少年マンガの読みすぎです、まりやさん」
「なら、私は名前繋がりで羊の衣装を着て 星 屑 革 命 と叫んだほうがよろしいのでしょうか」
>>394 誠に勝手ながら補足
瑞穂オオカミ「逃げなきゃ、逃げなきゃ食べられちゃう――きゃあっ!?」
走っていた瑞穂は、何かに足を取られて勢いよく転んでしまいました。
「な、何? ロープ? どうしてこんなところにロープなんかが張ってあるのっ?」
緋紗子母山羊「まあまあ、どうしたんですか、瑞穂さん。大丈夫ですか?」
瑞穂オオカミ「だ、大丈夫――って、その手にしたロープは……」
緋紗子母山羊「心配しないでください。体に跡は残りませんから……」
瑞穂オオカミ「い、いやぁーっ」
398 :
跳躍岩石:2006/06/09(金) 19:02:39 ID:Qz4THLVm0
私も最近気付いたんだけどさ
アレって聖剣抜刀じゃなくて聖剣抜「刃」なのな
保管庫って更新してるの?
教えて瑞穂ちゃん!
401 :
doku:2006/06/10(土) 00:03:18 ID:+wnl4/zc0
『昔話シリーズ 金太郎牛御前編』
大江山の酒呑童子を退治してからしばらくたったある日
頼光紫苑さまは父である満仲慶行に呼ばれました
そこで、自分には弟(妹)がいて、鬼の呪いで鬼として生まれ
牛御前と名乗り関東で大暴れしていると聞かされたのです
早速、鬼退治の四天王、渡辺美智子さん綱 、坂田奏ちゃん金時
卜部ゆかりん季武 、碓井一子ちゃん貞光を呼んで相談でしました
さて、奏ちゃん金太郎以外は
「大人しく暮らしていればともかく、暴れまわっているのなら退治すべきでしょう」
ということでまとまりました
でも奏ちゃん金太郎は大反対です
「ご兄弟で戦うなんていけないことなのですよ〜」
奏ちゃん金太郎は頼光紫苑さまの下を離れ牛御前の城へと向かいました
402 :
doku:2006/06/10(土) 00:03:52 ID:n1NMZycN0
『昔話シリーズ 金太郎牛御前編2』
「で、また僕が鬼役なんだ…」
瑞穂ちゃんは文句たらたらです
「しょーがないじゃない、股間に立派なツノがついてるんだから」
まりやがなだめてると奏ちゃん金太郎が訪ねてきました
「瑞穂お姉さま〜こんにちわなのですよ〜〜」
「あのね奏ちゃん、僕今、牛御前だから…」
「う…奏ちゃん、あんたのその腹掛け一枚の姿…瑞穂ちゃん並に反則だわ」
「うん、よくここに来るまでさらわれなかったね」
「そんなことより大変なのですよ〜頼光紫苑さまがここに攻め込んでくるのですよ〜」
「あー奏ちゃん、無駄だったみたい…」
まりやが窓から外を見たら…
頼光紫苑さまの率いる軍勢が牛御前瑞穂ちゃんの城を取り囲んでいました
全員聖應学院の装束を着ています
403 :
doku:2006/06/10(土) 00:05:46 ID:+wnl4/zc0
『昔話シリーズ 金太郎牛御前編3』
頼光紫苑さまと奏ちゃんを除く四天王、さらに陰陽師の圭さんが前に出てきました
「瑞h…牛御前、今降伏すれば、やさしく美味しく退治するだけで許してさしあげます
もし、降伏しなければ…」
「…降伏しなければ?」
つい、聞き返してしまいました、本当はどうなるか分かっているのに
圭さんがさらに一歩前に出て…いつぞやの媚薬の瓶を振りました
「1時間の猶予を差し上げますからどうするか決めてくださいね♪」
悪魔の笑顔で微笑みました
「紫苑さん…とりあえず聞きたいんですけどなんで緋沙子先生までいるんですか?」
「あら、私だってたまには若い娘と…」
「せんせー!あなた本当にシスターですか?てゆーか僕、男ですってばー!」
牛御前瑞穂ちゃんが顔を出すと…
「「「「きゃあああああああああああああ」」」」
黄色い歓声があがりました
404 :
doku:2006/06/10(土) 00:09:01 ID:+wnl4/zc0
『昔話シリーズ 金太郎牛御前編4』
「学院の生徒全員集合してるみたいなのですよ〜」
「恐るべきは二大エルダーの影響力…
しかしまあ、さすがに瑞穂ちゃんもあれだけの人数に輪姦されたら…」
「僕、もう逃げ出していいかな……?」
牛御前瑞穂ちゃんは泣き出しそうです、もうどちらが鬼かわかりません
「そうなのですよ〜〜逃げるといいのですよ〜」
「一応お約束の隠し通路は作ってあるけど…」
まりやのつくった隠し通路で囲みから脱出した金太郎一行
行く当てもないので金太郎の育った足柄山に行くことになりました
こうして、奏ちゃん金太郎は牛御前瑞穂ちゃんと幸せに暮らしましたとさ
「あのさーあたしもいるんだけど」
「なんだか初めてそれなりにハッピーエンドな気がするよ…」
モ、モエルダー・・・(*´Д`)
「…はぁ…まいったわねこりゃ」
まさか瑞穂ちゃんが貴子とくっつくとは思わなかった
既に寮の中で二人の関係を知らぬ者はいないが…
「なんでまた寮でエッチするかな…聞かれたの懲りてないのかね?
まぁ気にしても仕方ないし、もう寝よ」
モヤモヤした気持ちのまま、あたしは布団に入って電気を消した
気付くとあたしは海岸で体育座りをして海を眺めていた
…どうやら夢の中のようだ
「…いや、あたしはこういうキャラじゃないし」
誰に言うわけでもなく呟いた
『たまには宜しいのではありませんか?』
誰かに聞かれたらしい、しかもこの声は…
声のした方を見ると確かに貴子がいた
貴子がいたが、…とても小さかった
「…えっと、…1/8貴子フィギア?」
もっとも赤い寝袋を被ったフィギアなど聞いた事がないが…
するとどこからか音楽が聞こえてきた
♪た〜かこ〜 た〜かこ〜
た〜っぷ〜り た〜かこ〜
た〜かこ〜 たか〜こ〜 た〜っぷり
た〜かこ〜が や〜ってく〜る〜
『『『まったく…あなたという人は訳の分からない事を…』』』
気付けば赤い寝袋を被りクルクル回る貴子に囲まれていた
「…うぎゃああああぁぁぁぁぁ!」
(QPたかこ:おわれ)
407 :
doku:2006/06/10(土) 16:14:24 ID:+wnl4/zc0
『昔話シリーズ 舌切り雀』
いたずらすずめの舌を切ってしまったおばあさん
気の優しい瑞穂おじいさんが治してあげたら
すずめのお宿に呼ばれておみやげをもらってきました
おみやげの葛篭を開けたら…中には金銀財宝がどっさり
それを見ていたまりやおばあさんは自分ももらってこようと
すずめのお宿に行きました
「私は女将の小鳥遊圭…」
女将に出迎えられてまりやおばあさんはうれしそうです
さて、帰るときになって圭さんは大きい葛篭と小さい葛篭を持ってきました
「…おみやげにどちらか一つを差し上げます」
「そりゃもちろん大きい方よ」
こうしてまりやおばあさんは大きい葛篭を選びました
「家に着くまでは絶対にあけてはいけませんよ…」
と、注意されて
さて、家に着くまで待ちきれないまりやおばあさん
帰り道の途中でどんな財宝が入っているのか気になり
歪んだ五芒星の封印をといて中を覗いてしまいました
…中に入っていたのは財宝などではありませんでした
それはおぞましいほど不定形で名状しがたくも蠢き…
忌まわしい触手が葛篭からこぼれ落ち………
408 :
doku:2006/06/10(土) 16:31:44 ID:+wnl4/zc0
『昔話シリーズ かぐや姫』
竹から生まれたかぐや姫=圭さんは美しい女性に成長しました
多くの貴族から求婚されましたが、毎夜月を見上げてため息をつくばかりです
「どうしたんですか?圭さん」
圭さんを育てた美智子さんが訊ねます
「実は私は月から来たの…次の満月には月からの使者が来て帰らなければいけないのよ」
「なら、その使者を追い返せばよろしいのですね?」
「無理よ、美智子…」
さて、かぐや姫が帰る満月の夜になりました
美智子さんは手筈を整え屋敷を守らせます
そして…月からの使者が来ました
い・グ・な・いいいいいいぃぃぃぃぃぃ・えぇぇぇぇやぁぁあああ
外宇宙からの忌まわしき使者と戦士達の激闘は荒野を赤く染めたといいます
(((( ;゚Д゚)))
410 :
名無しさん@初回限定:2006/06/11(日) 03:15:44 ID:tKhriiCs0
クトゥルーネタだなぁ
411 :
doku:2006/06/11(日) 11:19:11 ID:akVD+qoK0
『昔話シリーズ 白雪姫』
魔女のまりやは魔法の鏡ゆかりんを持っていました
この鏡はどんな質問にも答えてくれるのです
「この世で一番美しいのは誰?」
まりやは質問しました
「それは瑞穂お姉さまです」
ゆかりんは躊躇せず答えました
「むきーーーーーーーー!!」
「きゃーー暴れないで下さい!まりやお姉さま!あたし鏡なだけに手も足もでません!」
怒ったまりやは瑞穂ちゃんを殺そうとするのでした
−中略−
とうとう殺されてしまった瑞穂ちゃん、
小人達がガラスの棺に遺体を納めて泣いていると
隣国の王子圭さんが通りかかりました
「…美しい」
圭さんは瑞穂ちゃんの遺体をお城に持ち帰りました
お城に着くとすぐに的確な処置を施し瑞穂ちゃんを教会に納めたのです
圭さんの処置により腐敗することのなくなった瑞穂ちゃんは
その後「聖遺骸」として人々の信仰を集め、さらには奇跡の一つとして認定されたそうです
ちなみに圭さんは美智子さんというお妃をもらって幸せに暮らしたそうです
412 :
doku:2006/06/11(日) 11:29:35 ID:akVD+qoK0
『昔話シリーズ 桃太郎』
幸穂さんが拾ってきた大きな桃を食べようと、慶行さんが切ってみると
中から可愛らしい男の子が生まれました
「あなた、元服まで性別を入れ替えて育てると丈夫な子になるといいます」
こうして桃太郎=瑞穂ちゃんと名づけ
女の子の着物を着せるとそれはそれは美しい少女になりました
瑞穂ちゃんが大きくなると鬼が暴れるようになりました
「父様…鬼が島に行って鬼を退治してこようと思います」
「瑞穂ーーー!!わしを残して行かないでくれーーー!!」
慶行さんが瑞穂ちゃんに泣きついて引きとどめてしまいました
さらには、村の若者や娘達が総出で瑞穂ちゃんを引きとめたので
瑞穂ちゃんは鬼退治を断念しました
「性別はともかく瑞穂ちゃんみたいな美しい人がいなくなってしまったら…」
「ええ、瑞穂さんみたいな気立てのいい娘にはずっと村にいて欲しいです」
その頃の鬼が島
「ああ…瑞穂さん…はやく私を退治に来てくださらないかしら」
「たかこーあんたどんな妄想してんのさ」
413 :
doku:2006/06/11(日) 11:42:08 ID:akVD+qoK0
『昔話シリーズ その後の桃太郎』
鬼が島行きを断念した桃太郎=瑞穂ちゃん
でも鬼退治をあきらめたわけではありません
今日も夜な夜な鬼退治に出かけます
「ひとーつ人の世生き血をすすり」
「ふたーつ不埒な悪行三昧」
「みっつ醜い浮世の鬼を、退治てくれよう桃太郎!」
こうして瑞穂ちゃんの鬼退治によって人々の暮らしは楽になりました
ところがある夜、いつものように鬼退治に出かけると
「待っていましたわ、瑞穂さん」
「し、紫苑さん?」
「さ、出番ですわよ、貴子さん、まりやさん」
電撃を放ちそうな鬼娘の姿をした二人が現れました
「瑞穂さん…鬼が島では待ち惚けを喰らってしまいましたわ」
「瑞穂ちゃん、女の子を待たせたらだめじゃない」
「ちょ…ま…まって…」
「ふっふっふ、よいではないかよいではないか」
後ずさりする瑞穂ちゃん、にじりよる貴子さんとまりや
「やだっ、やめて!きゃああああああああああああああああ」
こうして瑞穂ちゃんは鬼に倒され美味しくいただかれてしまいました
翌朝、村に帰りついた瑞穂ちゃんは
「もう二度と鬼退治はしません」
そう言ってしばらく家に引きこもったそうです
GJ!
ところで投稿間隔が10分ぐらい開いてるけど
もしかしてその間に書いてる?
415 :
元図書委員:2006/06/12(月) 11:19:10 ID:fxLY4w3vO
>>400 保管庫は現在、削除して更新停止中です
まとめサイトの方をご利用下さい
416 :
doku:2006/06/12(月) 17:58:58 ID:ZiCBt0DF0
『昔話シリーズ 耳なし芳一』
平家の怨霊にとり憑かれてしまった芳一ゆかりん
和尚さん=圭さんは芳一を守るために
芳一の体中にありがたいお経を書きました
「あの…和尚様…何で朱墨でお経を書くんですか?」
「…気にしないで」
「あの…和尚様…なんだか魔方陣みたいなものも描かれてるんですけど…」
「…気にしないで」
芳一の体にお経を書き終わった和尚さんはなにやら唱えだしました
「いあ!いあ!
ぐらぁき!くたあと!
くとぅが!はすたあ!
くふあやく ぶるぐとむ
ぶぐとらぐるん ぶるぐとむ
あい! あい!
ぐらぁき!くたあと!
くとぅが!はすたあ!
…これであなたは怨霊から守られるわ……」
その夜…芳一ゆかりんは確かに平家の怨霊から守られました
しかし、怨霊に襲われるよりはるかに恐ろしいものを見てしまいました
417 :
doku:2006/06/12(月) 18:26:50 ID:ZiCBt0DF0
『昔話シリーズ 浦島太郎』
瑞穂ちゃんの場合
浦島太郎=まりやが海辺を歩いていると
亀=瑞穂ちゃんがいじめられていました
「やっあっ…だめです紫苑さん、こんなとこでなんて…」
「うふふふふ…素敵です…瑞穂さん」
それを見ていた浦島太郎
ぽん
紫苑さまの肩に手をのせ…一緒に亀瑞穂ちゃんをいじめました
ゆかりんの場合
浦島太郎=まりやが海辺を歩いていると
亀=ゆかりんがいじめられていました
「あんたらなにやってんじゃーーー」
いじめっこたちは逃げ出しました
「あ、ありがとうg…」
「あんたもあんたでいじめられてんじゃないわーーーー」
どぼーーーーん
海に放り投げられてそのまま竜宮城に帰りましたとさ
圭さんの場合
浦島太郎=ゆかりんが海辺を(ry
「お礼に竜宮城に連れて行ってあげるわ…」
「いえっ!いいです!お気になさらずにっ!」
浦島太郎は逃げました、だって怖かったから
418 :
doku:2006/06/12(月) 21:56:30 ID:ZiCBt0DF0
圭「うーん」
瑞穂「どうしたんですか?」
圭「次は八犬伝でもやろうと思うんだけど…」
瑞穂「おもいっきりキャラ足りないじゃないですか」
圭「そうなのよね、瑞穂っちにぴったりなステキキャラがいるってのに…」
瑞穂「ぼ、ぼくにぴったり?」
圭「そうよ、犬坂毛野…女装美少女、登場人物の中でもトップ3に入る美形よ
ああ、生きてる人間では一番かもね、他の犬士から結婚まで申し込まれるし」
瑞穂「……やっぱり女装…」
圭「犬塚信乃でもいいわ、でも同じ女装キャラでも毛野に比べると地味なのよね」
瑞穂「江戸時代の講談なのに…女装……」
圭「女装萌えは古事記の昔から日本の伝統なのよ、織田信長だって女装してるわ」
瑞穂「そんな伝統イヤですよ」
圭「ふっ、あなたも歴史に名を残すわね…」
420 :
名無しさん@初回限定:2006/06/13(火) 22:32:16 ID:iVcd/aak0
>>418 犬塚信乃=ゆかりん=地味
犬川荘助=美智子さん
犬飼現八=紫苑さま=真の主人公
犬田小文吾=まりや=気は優しくて力持ち
犬山道節=貴子さん=ツンデレ
犬坂毛野=瑞穂ちゃん=女装
犬村大角=圭さん=妖術?使い
犬江親兵衛=奏ちゃん=ちっちゃい
やるとしたらこんな感じか?
一子「あのー、それでは私は……も、も、も、もしかして、玉梓ですか?そんな〜幽霊だからってあんまりです〜」
そういや、一子ちゃんは、NHKの人形劇の八犬伝リアルタイムで見れたわけだな
伏姫=瑞穂ちゃん
八房=淫行女教師
だったりして…
伏姫=幸穂さん
八房=一子ちゃんもしくは慶行
玉梓=淫行教師
だろ
じゃあちょっと八犬伝やってみるか
『国府台の合戦』
さて、里美家の隆盛を喜ばない扇谷定正と山内顕定は連合軍を組んで安房に攻め込む
国府台を守るは、犬塚信乃ゆかりんと犬飼現八紫苑さま
攻めてくるは山内・滸我成氏方の駢馬三連車
「あらあら、これはまた厄介な敵ですわね」
「だいじょーぶです、紫苑さま、火猪の計で粉砕できますから」
「じゃあ、お願いしますね、由佳里ちゃん」
「まかせてください!数少ない犬塚信乃の見せ場ですから!」
こうして山に登ったゆかりんは、首尾よく猪の群れを発見しました
「いのししかー、猪のお肉で作ったハンバーグってどんな味がするんだろ」
Σ(゚д゚lll)
ゆかりんの殺気を感じ取りパニックに陥った猪の群れは古河軍に突っ込んでいきました
突如出現した暴走猪により戦車部隊は壊滅してしまいました
「……これは…由佳里ちゃんの計略が成功したのでしょうか?」
「紫苑さまーごめんなさいー、美味しいハンバーグが作れませんでしたー」
「由佳里ちゃん…あなたって人は…( ;∀;) 」
424 :
doku:2006/06/14(水) 19:42:22 ID:yr0b1Aop0
間違えた
×里美
○里見
425 :
doku:2006/06/14(水) 22:40:58 ID:yr0b1Aop0
そしてコテハンも忘れてたし…
慈悲と寛容でスルーさせていただきます
<愚痴>
こんな
>>426みたいな貶し合いなんて見たくなかった。
ただ瑞穂ちゃんがテレビで見たかっただけなのに……虚しいな
</愚痴おわり>
ところで八犬伝の続きまだ〜?^^ってネタ的にやりづらいのかな?
(スマソ、八犬伝よくは知らん
429 :
doku:2006/06/15(木) 19:14:18 ID:sVdBm8aS0
『南総里見八犬伝より洲崎沖水戦』
三浦沖から里見を狙う扇谷定正率いる管領方水軍
しかしこの水軍を抑えるために犬士の一人が管領軍に潜入していたのです
犬士の名は犬村大角=圭さん
すでに管領扇谷定正の信を得、その法力によって風向きを操ると約束していました
そして管領方水軍出陣の日、追い風を吹かせるために圭さんが呼ばれました
圭さんは水晶玉を取り出すとなにやら呪文を唱えます
「いあ、いあ、はすたぁ、
はすたぁ、くふあやく、ぶるぐとむ、ぶぐとらぐるん、ぶるぐとむ、
あい、あい、はすたぁ!!!」
確かに追い風が吹きました
しかしそれと同時に名状しがたい恐るべきものが出現し
管領方水軍は壊滅してしまいました
「…世界を征服できそうね」
430 :
doku:2006/06/15(木) 21:28:45 ID:sVdBm8aS0
>>428 やっぱり八犬伝のパロディは無理です
昔話はやりやすいんだけど…
431 :
doku:2006/06/15(木) 22:41:05 ID:sVdBm8aS0
『昔話シリーズ 一寸法師』
一寸法師=奏ちゃんが鬼を退治したら打ち出の小槌を落としていきました
助けられたお姫様=紫苑さまがそれを拾い上げます
「打ち出の小槌で奏は大きくなれるのですよ〜」
紫苑さまは打ち出の小槌を振ろうとしましたが…手を止めてしまいました
「ど、どうしたのですか紫苑さま〜」
「…やはり、奏ちゃんは小さいままの方がかわいいと思うのです」
紫苑さまは打ち出の小槌を投げ捨ててしまいました
「紫苑さま〜奏は奏は大きくなりたいのですよ〜」
むぎゅ
紫苑さまは奏ちゃんを抱きかかえて帰っていきました
432 :
doku:2006/06/15(木) 22:56:25 ID:sVdBm8aS0
『昔話シリーズ ゆかりんの場合』
おやゆび姫
チューリップそっくりな綺麗な花からおやゆび姫ゆかりんは生まれ…
ぽき、茎が折れておやゆび姫は落ちてしまいました
「なんでですか!あたしそんなに重くありません!」
白雪姫
白雪姫ゆかりんは森の中の一軒の小屋で眠ってしまいました
ゆかりんが目を覚ますとそこには…
「あら、もう目を覚ましてしまったの?」
1/8圭さん×7
「もういやあああああああああああ」
ゆかりんは逃げ出しました
雪の女王
カイ=まりやとゲルダ=ゆかりんは姉妹のように仲良し
でもある日カイの目と心臓に悪魔の鏡の破片が入ってカイは意地悪になってしまいました
…はずなんだけど
「ふっふっふっ、ゆ〜か〜り〜ん」
「やめてください!まりやお姉さま!」
カイはもとから意地悪だったのであまり変わりませんでした
433 :
勝手に書いてごめん:2006/06/15(木) 23:27:30 ID:wClg5t4X0
花さか爺さん
「枯れ木に花を咲かせましょう」
おじいさん瑞穂ちゃんが灰を抱えて木の下に来ると何もしないのに人だかり。
「瑞穂ちゃんだけで十分だよ」
「花なんかじゃまなのですよ」
いつまでたっても灰はまけませんでしたがそこだけはいつもよりも華やかでした
とんだお目汚しでごめん
一子ちゃんの灰
一子ちゃんの灰を蒔いたらどうなるんだろう
マシンガン…?蒔いた瞬間に灰が小さな弾丸となって カッコイイかも
一子ちゃんの実がなる
大量に
瑞穂ちゃんとまりやが結婚した二十年後
息子「はぁ、ぼくもお父様みたいに母親似に生まれたかったなぁ。」
まりや「あら、どうして?」
息子「だってお母様に似ていたらいちいち女の子に間違えられたり、いくら説明しても男だって信じてもらえないなんて事なあqwせdrftgyふじこlp;@: 」
>>440 まりや「どうやらお仕置きが必要な用ね!」
スタンディングアキレスホールド→S.T.F→スコーピオンデスロック
>>440 ワロタ
まりや以外と結婚しても発生しそうな問題だ
なんだか、母親が抱いても泣き止まないのに、
お姉さまが抱くと、すぐすやすやと寝息を立ててしまいそうな、そんな聖母子像的情景。
>>443 しょうがないよねぇ、由佳里ちゃんはハンバーグの匂いがするから……
>>440 男の子は母親に似るというし女の子は父親に似るというから
瑞穂ちゃんとのお子様(男の子)見た目の容姿は
紫苑 背の高い美男子
貴子 生真面目で髪がナチュラルウェーブの美男子
奏 ちっこい可愛らしい男の子
まりや やんちゃないたずら好きの男の子
由佳里 ハンバーグ
女の子だったら幸穂さんそっくりになるのだろうねぇ
446 :
名無しさん@初回限定:2006/06/17(土) 11:38:12 ID:YHeqWRpG0
奏子はもらっていきますね
447 :
doku:2006/06/17(土) 14:07:07 ID:0iOg7HST0
『昔話シリーズ 花さかじいさん』
「枯れ木に花を咲かせましょう」
おじいさん瑞穂ちゃんが灰を抱えて木の下に来ると何もしないのに人だかり。
「瑞穂ちゃんだけで十分だよ」
「花なんかじゃまなのですよ」
いつまでたっても灰が撒けません
いつのまにか枯れ木の下に瑞穂ちゃんそっくりな人が
くるり
優雅にターンすると
さあああああ
一陣の風が吹いて瑞穂ちゃんの手から灰が舞い散りました
するとどうでしょうあたり一面艶やかな桜の花が咲きました
舞い散る桜の花の中に佇む瑞穂ちゃんを見て失神する人が相次いだそうです
桜の花が散ったあとには1/8瑞穂ちゃんフィギュアが実っていました
449 :
doku:2006/06/17(土) 21:16:23 ID:0iOg7HST0
『昔話シリーズ マッチ売りの少女』
瑞穂ちゃんはマッチをすべて売らないと家に帰れないのです
「マッチ、マッチはいりませんか?」
「一つ下さい」
すぐに行列ができました
「全部売ってほしいんだけど」
「あの、お一人様一個になってますから…」
「や〜瑞穂ちゃんのマッチはやっぱりあったまるな〜」
こうして今日も瑞穂ちゃんマッチは完売でした
まりやの場合
マッチを全部(ry
「マッチ…マッチはいりませんか…」
でも、誰も見向きもしません
「むきーーー(ry」
「落ち着いて、落ち着いてくださいまりやお姉さま!」
今日もキレ芸で無理やりマッチを売りさばきました
ゆかりんの場合
「ハンバーグ、ハンバーグはいりませんか?」
「一つくださいなのですよ〜」
「あーあたしも」
「今日も由佳里ちゃんのハンバーグは美味しいですわね」
今日も意地悪お義母さんから売ってくるように言われたマッチで
ハンバーグを焼いて売りさばくゆかりんでした
「いや…もうマッチ売りの少女じゃないし…」
こぶ取り爺さん希望。
誰が誰から何のコブを取るかはお任せしますw
ベタですが…マッチ売りの少女・番外編
「マッチ、マッチはいりませんか?…はぁ〜今日はどうしたんだろう」
いつもなら飛ぶように売れる瑞穂ちゃんマッチが、この日はなぜか売れません。
「あら…瑞穂さん、どうなさいました?」
「あっ、紫苑さん。それが…マッチが全然売れなくて…」
「そうですか…それはお困りでしょう。ではわたくしが全部お引取りします」
「えっ、そんなことをしていただかなくても」
「困っている瑞穂さんを見捨てるわけにはまいりません。さぁ遠慮なさらずに」
「あ・ありがとうございます、紫苑さん!」
「寒かったでしょう、温まって下さいね」
「すみません、ごちそうまでしていただくなんて。いただきます」
紫苑さんの家に呼ばれてもてなされる瑞穂ちゃん。
暖かいスープのおかげですっかり元気になりました。
「すっかりお世話になりました、そろそろ帰らないと…あ・あれ?」
「まぁ、まだよろしいではありませんか…うふふふっ」
「し・紫苑さん、もしかしてこのスープ…な・なんだか体が…ああっ?!」
「わたくしも、瑞穂さんのマッチで火が付きましたわ…今夜は帰しませんわよ」
「そ・そんなぁ〜っ!あっ、だ・だめです!紫苑さん!!そっそこは・あ・あ・あ…あん♪」
「なんてステキなマッチ…いえ、これはもう松明ですわね…」
「し・紫苑さぁ〜〜〜んっ!」
「……毎度。くっくっくっ」
黒装束を纏った圭さんが、満足そうな笑みを浮かべて立ち去っていきましたとさ。
453 :
doku:2006/06/18(日) 17:23:00 ID:1jfGuNyk0
『昔話シリーズ こぶとり爺さん』
瑞穂ちゃんはとても美しいのですが瘤がありました
ある日、山に入ると鬼に出くわしてしまい…
「いや〜いいもん見せてもらったわ」
瑞穂ちゃんの踊りを見た鬼=まりやはとてもご機嫌です
「さて、そんじゃ踊りを見せてもらったお礼に
瑞穂ちゃんの股間のこぶ(の中身)をとってあげようか」
まりや鬼が瑞穂ちゃんににじり寄ります
「いえっ!どうかおかまいなくっ!」
まりや鬼は容赦なく瑞穂ちゃんのスカートをめくり上げました
−過激な性的描写のため中略−
「あああぁぁぁぁあああああぁぁんんん」
瑞穂ちゃんの股間の瘤からたくさんの中身が搾り取られました
「うわ、相変わらずすごい量ね、瑞穂ちゃん」
まりや鬼は手についた瑞穂ちゃんの白濁液を舐めました
奏ちゃんの場合
奏ちゃんはとてもかわいい子供でしたが瘤が二つついていました
(ry
「お礼に奏ちゃんの瘤を取って差し上げますわ」
「し、紫苑おねえさま〜これは瘤じゃないのですよ〜」
こうして奏ちゃんの胸は今でも小さいままなのです
>657 ななし製作委員会 sage New! 2006/06/18(日) 19:34:32 ID:5frvTMaW
>サンクリに参加していた飴箱の人の話
>自称原作者さんは擁護した筈の原作声優にも今回の件を怒られノイローゼ状態だそうです。
>スタチャにもお詫び状ださして、社長が直接謝りに行ったとのこと。
いつまで続けるの?
457 :
名無しさん@初回限定:2006/06/19(月) 15:58:23 ID:C6pjNjIL0
万古に続く戦いを目指して飛んだ運命の矢が
我ら幼い人類に目覚めてくれと放たれる
その時まで
ここはいつからポエムスレになったんですか?
神話の時代より
IDがおねーさん
461 :
451:2006/06/19(月) 20:18:05 ID:2cI3xCEd0
オリジナルに挑戦です よろしければお付き合い下さい
【 珍説 天照大神 前編 】
「わたくし、拗ねましてよ」
捨てゼリフを残して天の岩戸にこもってしまったアマテラス紫苑さん。
真っ暗闇の外の世界では何か打つ手はないかと思案しています。
「よ〜し、とりあえず宴会じゃあーっ!手下1号2号、準備よろっ!」
「らじゃーっ!」「なのですよー!」
「…まったく、相変わらず思いつきだけで行動する方ですのね、あなたは」」
「あの…わたしはどうすれば…」
「あ、瑞穂ちゃんは後で指示するから待ってて」
「まりやおねえさま、準備完了しましたー!」
「おーし、いっちょいくかー!みんなもめいっぱい騒いでよー!」
岩戸の前でドンチャン騒ぎの始まりです。
「………なにやら外が賑やかですわね、何が起こっているのでしょう?」
様子をうかがってみようと、紫苑さんが岩戸に手を掛けたその時です。
「いまだっ、行けっ実行部隊!」
「わわわっ!ちょっとまりやっ!!」
「健闘を祈る。骨は拾ってあげるからねぇ〜」
「あらあら、これは瑞穂さん、ようこそいらっしゃいました」
「…って、一緒にとじこめられた?!」
「まあまあ、せっかく二人きりになれたんですから、ね?うふふっ」
「ちょ、ちょっと紫苑さん!こんなに狭い所で…んんっ…ん…ああっ…あん♪」
「…わたくしの機嫌を取るためにいらしたのでしょう?さぁ…満足させてくださいな…」
「…とほほほ〜」
―続く―
462 :
451:2006/06/19(月) 20:21:55 ID:2cI3xCEd0
【 珍説 天照大神 後編 】
―そのころの宴会場
「うわ…すごい事になってるわね…」
「し・刺激が強過ぎるのですよ〜」
「おねえさまがた、激しすぎます…」
「……きゅううう〜〜」
「貴子は再起不能か…」
―再び岩戸
「う、動きますよ、紫苑さん」
「ああ…瑞穂さんが暴れてます…」
「紫苑さん!いっ、いっしょにっ!!」
「瑞穂さん、瑞穂さん、瑞穂さぁ〜〜ん!」
「もしもーし、おふたりさーん!」
「?!」
「お時間、延長なさいますかぁ〜?」
「え!外の声が聞こえてる…って、もももしかして?!」
「言い忘れてましたが、ここ、声とか音は筒抜けですわ」
「紫苑さぁ〜〜ん、こんな時に素でボケないでくださ〜〜〜いっ!!」
……この者たちの行く先に光あらんことを。
「うわ…すごい事になってるわね…」
「し・刺激が強過ぎるのですよ〜」
「(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア(ry」
「……きゅううう〜〜」
「貴子は再起不能か…」
>>457がマクロスだと気づいた僕はどうすればいいのでしょうか?
瑞穂ちゃんの歌を聞けばいいと思うよ
467 :
doku:2006/06/21(水) 21:14:10 ID:jSge+Ilu0
『プールの一場面』
「プールに行こう」
まりやの突発的な行動によって無理矢理プールに連れてこられた瑞穂ちゃん
更衣室に入ると…
ざわっ
周りの男性客が驚きました
さらに、着替えを始めると皆が瑞穂ちゃんを注視します
生唾を飲み込む音さえ聞こえます
上着を脱いで髪を束ね…
パンツを下ろします、その瞬間!
一人の体格のいい男性が瑞穂ちゃんに飛びかかりました
「ふう…」
至って冷静な瑞穂ちゃん、ため息をついたと思ったら
小内巻き込みで襲い掛かってくる男を床に叩きつけました
ぴーぽーぴーぽー
「遅かったじゃない瑞穂ちゃん」
「…僕…もうプールにはこない……」
数日後、再びプールに連れてこられた瑞穂ちゃん
係員に呼び止められると…
瑞穂ちゃん専用更衣室に連れて行かれましたとさ
小内巻き込みって、確かそんな技が某柔道マンガにあったよな。
…って瑞穂ちゃんがどーやって返し技を繰り出したか、も気になるがw
469 :
名無しさん@初回限定:2006/06/22(木) 00:15:17 ID:izYsRjPD0
「瑞穂ちゃーん」
今日もまりやはドレスをいっぱい持って遊びに来ました
「今日は何もって来てくれたの?」
瑞穂ちゃんはノリノリです
まりやは意外な顔しながらもドレスを広げていって瑞穂ちゃんに渡していき
それを喜々として着ていきます
そして最後のドレスを着た瑞穂ちゃん
「もうなくなっちゃったね」
「え?まだあるよ、瑞穂ちゃん」
そういって指を鳴らすと紫苑さんと貴子さんが両手にたくさんドレスを持っ
て登場です
顔が引きつる瑞穂ちゃん
「いつもの愁いを帯びた瑞穂さんも素敵ですけど生き生きとした瑞穂さんはもっと素敵です」
声をそろえて2人
みるみる素に戻っていく瑞穂ちゃん
「少しでも早く終わらせようとしたみたいだけどね、瑞穂ちゃん」
逃げ出そうとしますがあっさり二人に捕まります
「こういうとき私は女でよかったと思いますわ」
「ええ、男でしたらあっさり逃げられますもの」
「瑞穂ちゃん、女の子には暴力ふるえないもんね」
瑞穂ちゃんの阿鼻叫喚地獄はいつ果てるともなく続きました
470 :
doku:2006/06/22(木) 16:57:41 ID:W171em0Z0
>>468 某柔道マンガでライバル君が使ってるのは変形の小内巻込
ノーマルな小内巻込は河津掛みたいな感じになるので
頭を打ちやすくてけっこう危険
まあ、
>>467の場合は、興奮して襲い掛かってくる男を
瑞穂ちゃんが危険な柔道技で投げ飛ばした、ぐらいに想像しといてください
お昼寝をしている圭さん
美智子さんが圭さんをゆさぶって
「圭さん、こんな日当たりのいいところで寝てたら…
中のΓβξΞЭлが出てきちゃうじゃないですか」
「みっ美智子さん?今…中のって…」
「あら、瑞穂さん、聞いていたんですか?」
あの柔道マンガ面白いよな
アニメ化されなかったのが(´・ω・`)ショボーン だったな。
次回作の競艇モノはTVアニメ化されているのに…
…ま、おとボクのあんな期待ハズレなキャスティングになるよりはマシかも。
474 :
451:2006/06/24(土) 01:52:02 ID:uoj0eYDX0
【 お目覚めのご気分は? Part 1 】
「…すっかり遅くなったわね」
世界史の教室に瑞穂ちゃんが急ぎます。
「わたくしとしたことが、授業に遅れるなど許されませんわ」
こちらもなにやら忙しそうな貴子さん。
廊下の角を曲がったその時です!
『どっす〜〜ん!!』
「う、う〜ん。あれ?ここは…?」
「あら、気が付いた?どこか痛む所はある?」
養護の先生の声と、ほのかな薬品の匂い、どうやら保健室のようです。
「廊下で正面衝突して、二人とものびていたのよ」
苦笑混じりに先生が話します。
「ああ、そういえば…あれ?体になんだか違和感が…って?!」
何気なく隣りのベッドを見た時、心臓が止まるほどの衝撃が襲います。
「な、なんでわたしが寝てるの!ってわたしは誰?」
慌てて覗き込んだ鏡の向こうには、凍りつくほどの驚きの表情を湛えた…
「たっ、貴子…さん?」
「わたくしが至らないばかりに、瑞穂さんにまでご迷惑をおかけするとは…」
「起きてしまったことは仕方ないです。それよりもこれからどうするか、ですよ貴子さん」
「そうですわね…でも自分に貴子さんと呼ばれるのは、なんだか妙ですわ」
「わたしも、自分に瑞穂さんと呼ばれるなんて考えたこともありませんでしたよ」
「…うふふっ」「ふふふっ」
「な〜に微笑みあってんのよー?昼間っから二人の世界に浸りきっちゃってさー」
「ぎくうううっ!」×2
(瑞穂さん、まりやさんと仲がおよろしいのですから、ここはお願いいたしますわ)
(でもわたしは見た目貴子さんですよ、わたしが仲良くしたら後でおかしなことになってしまいます)
…いきなりピンチを迎えた二人の運命やいかに? ―続く―
475 :
451:2006/06/24(土) 01:54:01 ID:uoj0eYDX0
【 お目覚めのご気分は? Part 2 】
「あれ、どうしたの?瑞穂ちゃんはともかく、貴子が何も言い返さないなんて」
「まっ、まりやさん、言葉が乱れてますわよ。すさんだ言葉はやましい心の現れですわね」
「むっきー、言ってくれますわね貴子さま。瑞穂さん、付き合う相手はよーく選んだ方がよろしいですわ」
「なんですっモゴモゴ…」
「はぁ?…なんでそこで瑞穂ちゃんが反応するの?」
「き、気のせいですわ。それよりこんな方の相手はしていられませんわね、まいりましょう、瑞穂さん」
「そ、そうです…ね貴子さん」
「くぅーっ瑞穂ちゃん、そんな冷血動物に魂まで売ったのかーっ!」
(…ごめん、まりや)(後で倍にして返して差し上げますわっ!)
「ここなら人目にはつかないでしょう」
テラスまで来て、ほっとした表情の二人です。
「わたくし、入れ替わってから気付いたことがありますわ」
「何ですか?貴子さん」
「瑞穂さんのことを知っているつもりで、実はあまり知っていなかったということです」
「それは…どういうことでしょう?」
「わたくしと瑞穂さんでは、出てくる言葉の重さが違う、とでも言えば良いのでしょうか」
「………」
「わたくしにすれば当然の受け答えが、瑞穂さんにもあてはまるわけではありません。見た目が瑞穂さんの今ならなおさらですわ」
「それは…わたしにとっても同じです」
「瑞穂さんなら、最初に周りのことを考えて言葉をお選びになりますわ。それに比べて、わたくしはまず自分ありき、です」
「そんなことは…」
「ご自分では気付いていなくても、それを自然になさっているんです。瑞穂さんの魅力再発見、でしょうか」
瑞穂ちゃんの顔でくすっと笑う貴子さん。
「少しおしゃべりが過ぎました。このままでいさせていただけませんか…瑞穂さん」
「…いいですよ、お休みください…貴子さん」
寄り添う二人の時間がゆっくり流れていきます…。
―続く―
476 :
451:2006/06/24(土) 01:55:52 ID:uoj0eYDX0
【 お目覚めのご気分は? Part 3 】
「もう放課後ですわ…これからどうしましょうか?」
「そうですね…わたしがこのまま貴子さんの家に行くのはどうでしょう?」
「えええ〜っ!そそそそれはいろいろとももも問題がありますわっ!いくら瑞穂さんでもあんまりですっ!」
「冗談ですよ貴子さん。それより元に戻る方法を考えないといけませんね」
「でも、どうすれば元に戻れるんでしょうか…」
「ひとまず私の部屋で落ち着きませんか?何なら今夜は泊まっていってもかまいませんよ」
(泊まり…外泊…一つ屋根の下で…あ〜んなことやこ〜んなことを?!)
「ふにゃぁぁぁ〜〜〜」
「あっ、た、貴子さん?!」
「う、う〜ん…はっ!ここは?」
「気が付きましたね、わたしの部屋ですよ。貴子さんがいきなり倒れたのでお連れしました」
「…すみません、お見苦しい所をお見せしました」
「いいんですよ、今お茶とケーキを用意しますから」
「ありがとうございます、いただきますわ…ん、美味しいです」
「あ、貴子さん、口の横にクリームが付いてますよ」
「まあ、お恥ずかしい…取れました?」
「うーん、まだ付いてますね。ちょっと失礼…」
「えっ?あっあの、瑞穂…さん」
二人の影が一つに重なり合おうとしたその瞬間です。
「なになに、瑞穂ちゃんが倒れたってー?!」
「あ、あ、あ」「きゃあーっ!」
『どっす〜〜ん!!』
「…あああなたって人は!部屋に入る時はノックくらいしたらどうなんですか!」
「あれ?貴子さんが言い争ってる…って?じゃあわたしは!」
弾かれるように起き上がって、ドレッサーに駆け寄ります。
鏡の向こうには、栗色の長い髪、優しく輝くつぶらな瞳がありました…。 ―完―
477 :
451:2006/06/24(土) 01:59:37 ID:uoj0eYDX0
作品別スレの「入れ替わり」にヒントをもらいました。
長すぎてすみません
GJ!
>長すぎて
3レスくらいで長い言うな
過去には30レス以上使ったツワモノも居たからなぁ。
ともかくおつかれさん
480 :
doku:2006/06/25(日) 18:05:19 ID:DlSfCw4K0
『昔話シリーズ 青ひげ』
青ひげまりやと結婚してお城に住むことになった瑞穂ちゃん
ある日まりやはお城の鍵束を瑞穂ちゃんに渡して
「どこにでも入ってもいいけど
この鍵束の中で一番小さい鍵の部屋は絶対に入っちゃだめよ」
と、言って出かけてしまいました
お城の部屋を一通り見て回った瑞穂ちゃん
残るは一番小さな鍵の部屋だけです
見てはいけないといわれれば見たくなるもの
好奇心を抑えられず瑞穂ちゃんは鍵を開けて扉を開いてしまいました
「あちゃーやっぱ見られちゃったか」
部屋の中を見て唖然とする瑞穂ちゃんの後姿にまりやが声をかけました
「まりや、なんなの?なんなのよこれ!」
「いやね、瑞穂ちゃんに着せようと作ったり買ったりしてたんだけど」
瑞穂ちゃんが見たものはすさまじい量のドレスドレスドレス!
「さ、お着替えしようか瑞穂ちゃん」
「ちょっと…やめて……」
青ひげのお城からは恥辱の悲鳴と歓喜の声が聞こえてきたそうです
481 :
名無しさん@初回限定:2006/06/25(日) 23:24:25 ID:NKzmTXJt0
まりや「そういや瑞穂ちゃん、学園祭とかで女装コンテスト優勝とかなかったの?」
瑞穂「しなかったよ、そんなこと」
まりや「ほんとかなー、でも瑞穂ちゃん、この手の嘘つける子じゃなかたし・・・」
瑞穂(いえない・・・「でたら絶対優勝だろうから特別審査員で」って中一のころから
女装審査員だったなんていえない・・・・)
まりやは帰国後&結婚後、やりたい放題だろうなぁ。
いろんな意味でw
483 :
名無しさん@初回限定:2006/06/26(月) 14:42:20 ID:cu8xcymO0
まりやじゃなくてもやりたい放題だったりして、いろんな意味でw
484 :
doku:2006/06/26(月) 19:02:09 ID:LAbYiuzg0
街を歩いていると男の人に声を掛けられた瑞穂ちゃん
またナンパかな?
そう思いながら振り向くと、声を掛けてきたのは初老の男性でした
「あなたは神を信じますか?」
「はい?」
「あなたの後姿を見たところとてもお悩みのようでしたので」
「あの、僕は…その…」
「私、人相見も嗜みます…あなたの人相を見るに異性関係でお悩みなのですね?」
「いや、あの……」
「今は神の存在を信じなくても結構です、
ですが神に祈りを捧げることによってあなたの魂の安らぎが云々………」
−数時間後−
「なんで?なんで僕教会にいるの?」
主よ…、ラーメン…
ラーメン (-t-)
487 :
doku:2006/06/26(月) 21:13:06 ID:LAbYiuzg0
その頃のまりやはコンビニレジ前にて
「前の人遅いですねまりやお姉さま」
「財布出すのに何もたもたしてんのかしら」
前でお会計をしている男はカバンから拳銃を取り出して
「金を出せ!」
ぷつん
まりやの中の何かが切れた
「会計しないヤツがレジに並ぶな!」
ライジングブレードで打ち上げて…
ヒールエクスプロージョン!!
「…まりやお姉さま……いつテコンドーを習ったんですか?」
488 :
doku:2006/06/26(月) 21:13:51 ID:LAbYiuzg0
近所でコンビに強盗がありました…
>>477 むしろ1レスくらいだと小ネタって感じでSSぽくないですから
長めなのがいいと思いますよ
490 :
451:2006/06/28(水) 02:08:11 ID:E5Mwr7RN0
レスありがとうございます
エロ無しにしては無駄に長かったかなぁと思いましたので…
またお付き合いいただければ幸いです
暴漢におそわれた貴子さんを救うため
術式魔砲を召喚し撃ちまくるお姉様という電波を受信した
文才ないので誰か形にしてくれ・・・・
我、男装にあたわず
493 :
doku:2006/06/29(木) 21:42:03 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼』
「遅くなってしまいましたわ」
夕日が沈みかけた聖應学院の桜並木を厳島貴子が足早に歩いている
ふいに、耳障りな旋律が鳴り響いた
貴子には聞き覚えのない音、エレキギターの音だ
「HEY!EVERYBODY!元気ぃ!?」
エレキの騒音とともに、奇妙な白衣を着た白人の男が現れた
「あの…どちら様ですか?当校にはどのようなご用件で?」
無視するのが一番だったはずなのに、貴子は聞かずにはいられなかった
「おおう!申遅れました、我輩名乗るほどの者でもございませんが
あぁなたの街のマァッドサァァァァイエンティィィスト!
ドォォォオクタァァァッ!ウエェェストッ!!!!
ご用はなぁに?と聞かれたら、はてさてなんでしょう?
戦闘員のみっなさんに強化手術を施しましたので
一丁試してみましょうとここまで出かけてきた次第、
とりあえず此処で逢ったも何かの縁!
そこな女子、貴様を監禁して身代金に換金するのであ〜る」
「へ?え?」
マッドサイエンティストを名乗る男の意味不明な饒舌ぶりにあっけにとられる貴子
何がなんだか分からないまま両手を覆面黒スーツの男達に取られてしまった
494 :
doku:2006/06/29(木) 21:45:27 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼2』
「やれやれ…大事な本を図書館に忘れちゃうなんて、誰かに持っていかれなくてよかったよ」
数分前、貴子が歩いた道を瑞穂が走る、一冊の本を手にして
数秒後、当然のことに不審な集団に囲まれている貴子が視界に入る
「っ!貴方達!何をなさっているのですか!」
「お姉さま!来てはダメです!」
白衣のマッドサイエンティストが瑞穂の方に振り返り、ギターをかき鳴らす
「我輩の次くらいに聡明そうなお嬢さん、
い〜ま引き取れば貴女を誘拐するのはナシにして、
我輩の偉大なる人体実験の犠牲にするだけで勘弁してくれるが如何に?」
「……それって…結局誘拐するってことじゃ…」
瑞穂のツッコミをスルーしてギターを弾き続ける
その目が瑞穂の持つ古びた本に注がれる
「なぁぁぁんと!お嬢さん!その手にあるはかの伝説の『Al Azif』!!
みなさあん、予定を変更してこちらのお嬢さんを拉致っていくことにしまぁす!」
覆面黒スーツが貴子を放し瑞穂に近寄ってくる
ふっ、ため息をついた瑞穂が本をめくり始めた
パラパラと小気味の良い音が響く
「変神」
495 :
doku:2006/06/29(木) 21:49:17 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼3』
古びた本の頁が解け瑞穂に纏わりつく
頁が聖應学院の制服と重なり合い溶け合う
変質した制服は黒いゴスロリドレス、全身にフリルとレースが満載され
スカート丈も膝上20cmにまでなっている
「お姉さま…その姿は…」
今度は瑞穂の姿にあっけにとられる貴子
「あの、貴子さん…詳しいことは後で説明しますから」
瑞穂は右手に意識を集中し武器を顕現させる
白銀の杖
白銀の杖を肩の位置まで上げ
膝の位置に振り下ろす、飽くまでも華麗に
しなやかな足が大地を蹴り覆面に突撃する
杖を振るい覆面黒スーツの二人をなぎ倒す
「残るは貴方だけです!」
496 :
doku:2006/06/29(木) 21:51:47 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼4』
「おぉおぉぉのれぇぇええ!こぉうなったらあ!戦闘員のみぃぃなさあん!!!」
どこからともなくぞろぞろぞろぞろと、覆面黒スーツの男達が大量に湧いて出てきた
「何処に…こんなに隠れてたの…」
至極当然な瑞穂の疑問、覆面たちは20人くらいはいるであろうか
「ふっふっふっその辺が強化手術の成果なのであ〜る
やっぱり我輩って…だい・てん・さい♪」
盛大にギターをかき鳴らす
「いちいちギターを弾かなくてもよいのでは?」
貴子もどうツッコんでいいのか分からないようだ
覆面黒スーツ達がこれも何処からともなくトンプソン機関銃を取り出す
「そぉれでは!れぇぇぇぇっつ!ふぁいやああああああ!!!」
ウエストの号令一過機関銃が一斉に火を噴く
身をすくめ目をつぶる貴子、右腕を突き出し不可思議な印を結ぶ瑞穂
「第四の結印は守護の印!ELDER SIGHN!」
燃える五芒の星を掲げ銃撃を防ぐ
空いている左手で貴子を抱き寄せ宙を疾走する
「すみません、貴子さん、すぐ終わらせますから」
少し離れた場所に貴子を下ろし再び宙を飛ぶ
497 :
doku:2006/06/29(木) 21:54:51 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼5』
駆けながら瑞穂は術式を紡ぎ上げる
「フォマルハウトより来たれ!CTHUGHA!」
瑞穂の右手に火炎が召還され実体を伴う、
それは黒と赤、美麗に装飾されながらも無骨
「風に乗りて歩め!ITHAQUA!」
左手に極冷が召還される、それは銀、流麗な刻印により鋭利
火神の眷属を撃ち出すショートリコイル
氷の精霊を撃ち出すリボルバー
正確な狙いもつけず連射する
そもそもCTHUGHAは弾倉が銃把の前にあるためバランスが悪く
ITHAQUAは銃身が下部にあるためわずかに狙いがずれただけで着弾点が大きくずれる
瑞穂の放った銃弾は覆面黒スーツが放ったそれよりもはるかに凶暴で無慈悲だった
六発火神の眷属は周囲の空間ごと敵を焼き払った
六発の氷の精霊が自ら敵を求め弾道を変えていった
火獣が咆哮し氷竜が絶叫する
それが収まった後、周囲には瑞穂と貴子
そして白衣のマッドサイエンティストの姿があるだけだった
498 :
doku:2006/06/29(木) 21:56:28 ID:1M/GtYUP0
『その身に纏うは無垢なる翼6』
「なななななあぁぁんと反則じみた無敵設定!
もはや容赦はしないのであるっ!スーパーウエ(ry!!!」
轟音とともに現れたのは全長80mはあるだろうドラム缶
その下部に足が生え移動を可能にしている
さらに腹部?からは禍々しくも四本のドリルが生え
頭頂部には冗談のような数の砲塔が備え付けられている
「HA−HAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!
いかな魔法少女といえど生身では漢のロマン!巨大ロボにはかなうまい」
「お、お姉さま…さすがにこれは逃げたほうがよいのでは…」
「ダメです貴子さん被害が拡大する前に倒してしまいましょう」
にっこり微笑むと、燃える銃と凍れる銃を重ねあわせる
「ドゥンガン カサクヤン インドゥムゥ ルスト ウィラードァ
ハンバ ハンバムヤン ランダ バンウンラダン
トゥンジュカンラー カサクヤーム」
歌うような詠唱に合わせて二丁の魔銃が一つの巨砲に姿を変える
「NO TRANSVESTISM!!!」
光の柱が巨大なドラム缶目掛けて昇る
魔砲の砲身が自らの威力に耐え切れず崩壊していく
暴虐を焼き払うBURNING DARK
しめつける白い閃きが貴子の目を焼く
イマイチ状況が理解できない
「……え〜と…暴漢に襲われて…お姉さまに助けられて…
お姉さまが…実は男の方で……」
思考が夢の世界から現実に、一気に引き戻された
499 :
doku:2006/06/29(木) 21:58:11 ID:1M/GtYUP0
>>491 いきおいでやった
ウエストが強烈すぎて瑞穂ちゃんが目立たない
今までとはずいぶん作風が違う気が致しますけれど
GJ!と言っておきますわ!
501 :
491:2006/06/30(金) 02:47:34 ID:diT13/260
す・すばらしい!!!
GJです
…
全く元ネタが分からん…
素晴らしいし良くできているけど面白いかと言われれば
そうではないのが惜しいところ
>>504 非常に矛盾した発言だが…とりあえず、お前SS書いてみろと小一時間
>>505 クトゥルーは深みにはまると抜け出せません
某魔砲少女ネタになるかと思ったらこっちできましたか…
>>498の呪文が某怪獣の歌と気づいた僕はどうしたらいいのでしょうか?
>508のツッコミをみて、見直したらそっこうでその歌を歌えてしまったオイラは……
>>509 日本語訳を貼っていきます
あなたの命の魔力で
身分卑しき、貴方の下僕は呪文を唱えて祈ります
どうか起ち上がって
貴方の魔力を見せてください
モスラ乙
493-498のネタを使って
「ふうう、ひどいめにあったのである」
ウエストが逃げていると黄金の羊のオブジェがあった
その影から美しい黒髪が膝まである長身の少女紫苑が現れた
「この私の治める聖域(学院)でよくも好き勝手暴れてくださいましたわ」
「え〜い!今は問答無用!く〜らえ旋律のギターマシンガン!!」
ギターの先端から銃弾が雨霰と発射される
「まったく反省がないようですね」
羊のオブジェが分解し紫苑の体を包み込む
「この世界(学院)に現れたことを後悔して逝きなさい!!」
小宇宙が爆発する
STARDUST REVOLUTION!!
「力が欲しいか」
「欲しい、学院の皆さんを守れる力が、瑞穂さんを守る力が」
「ならばくれてやる」
「わがミストルテインに貫けぬものなし!」
というARMSネタも思いついた
514 :
名無しさん@初回限定:2006/07/02(日) 16:04:01 ID:r5XfDplA0
「びーじーえむ ばい さうんど おぶ さいれんす?」
ここは小さなホテル、瑞穂と紫苑の結婚式。ささやかながらも心から祝福してくれる友人知人に囲まれて。
静かに進行していく式、神父の前で指輪を交換しようとする二人。そこにいきなり扉が開いて
「その結婚、待った!」
現れたるは貴子兄、先日解体された厳島グループの息子
二人の下に駆け寄り腕をつかんで。驚く紫苑
「あ、」
連れ去られてしまった。
無理やり引っ張ってバス停に来るとちょうどバスが来た。二人は乗り込んで最後尾の席に。
周囲に好奇の目を向けられてキレ気味に
「早く出せよ」
と貴子兄。
動き出すバス。
「あのー」
綺麗だが聞き覚えのない声。振り向いた貴子兄。
「誰だ・・お前」
「・・・鏑木瑞穂、紫苑の夫だ・・・」
「大丈夫かな、瑞穂ちゃん」
「わが兄ながら、情けない・・・」
「・・・いろんな意味であの人と縁が切れてよかったです」
すまん・・勢いだけだった・・・
GJ!…と思うが、多分読む者を選ぶな、こりゃ
マニアックネタは分からん
517 :
doku:2006/07/03(月) 12:02:33 ID:kSB8mNYS0
>>512 聖闘士星矢のほかにアクメツ(デスペラード?)を見つけた
>>514 きっと瑞穂ちゃんはウェディングドレスを着てたんだね
第0話「瑞穂の悪夢」
僕は紫苑と共に大学へ入学し、それから3年を経とうとしていた。
紫苑は、教員の免許を取りたいと言い、僕も一緒に教員免許を取ることにした。
・・・思えば、これが1つの運命だったのかもしれない。
4回生になったある日、僕たちは大学の教授に呼び出された。何でも先生になる為には
とある高校に約1ヶ月間の実習体験を行わなければならないらしい。
瑞穂「先生、お呼びでしょうか?」
教授「入りたまえ、鏑木君、十条君」
紫苑「失礼致します。あの先生、高校の実習体験の件でお伺いしたのですが、どこの高校に
お決まりになったのでしょうか?」
教授「うむ。実はな、あちら側の高校から、是非2人に来て欲しいと頼まれてな。2人をその高校に
行かせることにしたよ。」
紫苑「その高校とは、何処なのですか?」
教授「場所はな、聖應女学院だ。」
瑞穂「せ・・・聖應ぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!????」
教授「そうだ、聖應だ。十条君は、何でも母校らしいな。鏑木君は色々と分らないことが多そうだから、
教えてやってくれ。聖應は女子高だが、鏑木君も頑張れよ。」
紫苑「畏まりました。(本当は瑞穂さんも母校ですのに・・・ですがこれはこれで、何だか楽しそうな予感がします。)」
瑞穂「は、はい・・・(ど、どうしよう・・・)」
僕たちは、教授の部屋を後にした・・・
瑞穂「はぁぁぁ〜〜っ・・・・」
紫苑「あらあら、随分と落ち込んでますね。」
瑞穂「だだだ・・・だって聖應ですよ。まさか、又あそこに行くとは思わなかったし・・・
それに、行くとすれば、やはり・・・」
紫苑「うふふ・・・久しぶりに瑞穂さんの女装姿が見れそうで、何だか楽しそうです」
瑞穂「そ、そんな・・・紫苑〜〜〜・・・」
かくして、僕は再び女装して聖應に行くことになってしまった。
これから一体どうなっちゃうの!?
第1話「宮小路瑞穂、再び」に続く
(突発的に書きました。この後、まりあや貴子達とのやりとりに繋げようと思ったのですが、
続きはあまり考えてない(特に学校内でのやりとりが不足)ので、誰か面白い続きを思いついた人は書いてください。)
………
>>518-520  ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄
_
'´ ,、゙ヽ
i iノリノ !リx)
ヾリ♯゚ヮ゚ノリ < あたしの名前を言ってみろ!!
く)夭i〉
//__j〉
~し'ノ
ま〜り〜やっ♪
なんで途中で投げっぱなしにするんだろう?
524 :
doku:2006/07/03(月) 23:24:02 ID:kSB8mNYS0
『バイオレンス瑞穂ちゃん』
銃を取り出し瑞穂に襲いかかる暴漢
瑞穂は暴漢に突撃、腕を捻り上げ銃を奪う、発砲、
だが弾丸はそれ命中はしなかった
「抵抗するか!」
暴漢たちが即座に懐から拳銃を取り出し応戦
無数の銃口から放たれる弾丸
優雅にターンを決める瑞穂、その動きだけですべての弾丸を避ける
さらにターンの勢いを持って銃底を暴漢の横っ面に叩き込む、頬骨を砕かれ気絶する
暴漢の一人が瑞穂の至近から弾丸を撃ち込もうとする
左手を銃を持つ腕に絡め銃口をあらぬ方向へ向ける
容赦なく腕をへし折り二丁めの銃を奪う
その行動の刹那の隙をつかれて瑞穂の頭に銃が突きつけられる
「銃を捨てろ」
その言葉に従い二丁の拳銃を手から離す
落ちてゆく二丁拳銃
瞬間、瑞穂が頭に突きつけられた銃、その持ち主の手を捻り上げ銃を奪う
マズルフラッシュ、バックファイアのような渇いた音、倒れる男
まだ、瑞穂が落とした拳銃は地面にたどり着いていない
リフティングのように一方の銃を蹴り上げ、再び美しい掌に収まる
525 :
doku:2006/07/03(月) 23:25:17 ID:kSB8mNYS0
『バイオレンス瑞穂ちゃん 2』
暴漢たちがサブマシンガンUziで瑞穂を狙っている
瑞穂は十字の形に腕を交わらせ、精神を集中、両手を広げる
セレクターをフルオートに合わせ連射
暴漢たちが無慈悲な弾丸を放つ、瑞穂は再び優雅なターン、
舞い上がる聖應学院の制服のスカート
踊るように回る瑞穂に銃弾はあたらない、
まるで弾丸の方が避けているようだ、その長い髪にさえ触れることはない
526 :
doku:2006/07/03(月) 23:26:32 ID:kSB8mNYS0
『バイオレンス瑞穂ちゃん 3』
軽やかに踊り続ける瑞穂、その邪魔をするのを畏れるように避けていく凶弾
象牙を掘り込んだように美しい指が、無粋なトリガーを絞り込むように引いている
夕闇に輝く無数のマズルフラッシュ、一瞬の輝き
遊底が後端で停止、弾切れ
もちろん普通の女子高生である瑞穂は予備の弾装など持っていない
本来の用途として使用できなくなった銃を捨てる
まだ生き残っているものの半ば戦意を失っている暴漢に向かいステップ
Uziに手を絡め捻る、トリガーにかけていた暴漢の指がありえない方向に曲がる
暴漢の後ろに回りこみ後頭部に銃底を叩きつける
527 :
doku:2006/07/03(月) 23:27:18 ID:kSB8mNYS0
『バイオレンス瑞穂ちゃん 4』
こちらも弾が切れたのか、暴漢の最後の一人が懐から拳銃を取り出し瑞穂に向ける
向けられた銃を右手で払い、左手を合わせて暴漢の胸に掌を打ち込む
暴漢は空いている手で瑞穂の掌を払い打撃を防ぐ
同時に暴漢の手首を捻り上げ銃を奪おうとする瑞穂
今度は暴漢が瑞穂の腕に掌拳を打ち込もうとする
瑞穂と暴漢が常人には見えない速度で掌拳を打ち合う
暴漢が拳銃を放し双掌を打つ、瑞穂が拳銃をキャッチし発砲
その寸前、暴漢が瑞穂の手を打ち銃口を逸らす
さらに、遊底を押さえ拳銃を取り戻す
そのまま瑞穂の胸に銃口を突きつけ発砲
回転しかわす、そのまま脇に拳銃を挟み込み再び銃を奪取
銃口を暴漢の頭に向け発砲、暴漢はダッキングでこれをかわす
瞬時に反撃に転じ銃を持つ瑞穂の腕に打撃を加える
トリガーガードに指を引っ掛け三度銃を取り戻す、銃を持ち直し発砲
瑞穂は避けざま暴漢の持つ銃に掌拳を叩き込む、銃が弾き飛ばされる
瑞穂はスライド部分を掴みターン
夕日に美しく照らされ、ため息が出るほど美しい、
今、死闘を繰り広げているとは思えないほどだ
死闘の相手であるはずの暴漢ですらも唖然としている
瑞穂に見とれる、だがそれは決定的な敗因
瑞穂のターンが決まった瞬間、最後の暴漢が倒れた
後頭部にリアサイトを叩きつけられたのだ
「…終わりましたよ……貴子さん」
528 :
doku:2006/07/03(月) 23:32:06 ID:kSB8mNYS0
>>491のレス見て最初に思いついたネタ
なんとなく思い出したので書いてみた
>>526 >もちろん普通の女子高生である瑞穂は予備の弾装など持っていない
>もちろん普通の女子高生である瑞穂は
>普通の女子高生である瑞穂
瑞穂ちゃんは普通の女子高生じゃないやい
>>529 その通り。
瑞穂ちゃんは天下無敵のお姉さまなんだよ!!
……アレ?
>>524-527 映像を脳内補完しながら改めて読んだ
なあ、瑞穂ちゃんが使ってる技って
ガン=カタなのか?
最初はセガールアクションかと思ったんだが…
正直申し上げて、もうついていけないです。
♪ヤンマーニ ヤンマーニ ヤンマーニ ヤーイーヤー ♪
が頭に思い浮かんだ。
>>520 とりあえず、自分で続き書いてみない?
つかみは、良い感じだし
536 :
名無しさん@初回限定:2006/07/05(水) 09:40:57 ID:PP/M1csc0
第1話「宮小路瑞穂、再び」
まりや「あ〜はっはっはっ・・・傑作ぅ〜〜!!」
瑞穂「わ、笑い事じゃないよ、まりや」
まりやが久々に外国から戻ってきたので、紫苑と貴子さんと僕とで会うことにした。
話の内容は、僕が再び聖應に行くことについての話題だ。
まりや「まぁ、私達がいた頃の生徒はもう既にいないからさ、そのままでもいいんじゃない?」
貴子「甘いですわよ、まりやさん。例え生徒はいなくても、先生方がいらっしゃいますわ。それに、
生徒が代々のエルダーシスターの顔写真を見たら、瑞穂さんの顔はすぐ分るでしょうに。
全く貴方という方は・・・思慮が足りないというか何と言うか・・・」
まりや「うっ・・・」
貴子さんの話によると、卒業後の数年で僕は「伝説のエルダーシスター」という大層な肩書き
が付けられているらしい。また僕がエルダーシスターになった時の得票数82%という記録は
現在も塗り替えられていないということだった。
紫苑「ということは、やはり瑞穂さんは女装しなくてはいけませんね」
まりや「うふふ・・・何だか楽しそうなことになってきたわ。」
まりやと紫苑が笑っている。貴子さんも半分困惑しているが、どこか楽しそうだ。
・・・するとまりやが突然こんなことを言い出した。
まりや「よし、今から練習しようか。瑞穂ちゃん」
紫苑「あら、それはとても楽しそうですね。」
瑞穂「えっ、ちょ・・・ちょっと・・・まりやぁぁぁ〜〜っ」
それから数時間、まりやの自宅に連れていかされ、
スキンケアやムダ毛処理を強制的に行わされたあげく、
あれこれ服やら何やら着せられる羽目になった。
まりや「さぁ、出来たわ」
紫苑「素敵ですわ、瑞穂さん」
貴子「・・・きゅうぅぅ〜」
瑞穂「ううっ・・・何でこんなことに・・・」
僕は立派(?)な女性の格好にさせられていた。
貴子さんは、この姿に見とれたせいか、失神して気絶してしまっていた。
まりや曰く、どうやら大人のファッションに仕立てられているらしい。
瑞穂「えと、・・・もう脱いでいいかなぁ?」
まりや「ダメだよ瑞穂ちゃん。今からスペシャルゲストが来るんだから。」
瑞穂「スペシャルゲスト?」
まりや「おっ、きたきた」
と、僕が疑問を浮かべていたら、家のチャイムが鳴った。
やってきたのは、奏ちゃんと由佳里ちゃんだった。
由佳里「こんにちわ〜〜・・・って、瑞穂お姉さま!?」
奏「瑞穂お姉さま!紫苑お姉さま!」
紫苑「まぁ、奏ちゃん!」
紫苑が突然、奏ちゃんに抱きついた。
紫苑「はぁぁ・・・いつ抱いても奏ちゃんはいいですわ〜〜」
奏「紫苑お姉さま、苦しいです」
紫苑が奏ちゃんをぎゅっと抱きしめている。とても懐かしい光景だ。
奏ちゃんも何だか嬉しそうだ。
その後ひと段落着き、貴子さんも目を覚ました所で、まりやがこんな提案をした。
まりや「よし、折角みんな集まったことだし、どこかご飯食べにいこっか。」
ということで、僕達は晩御飯を食べにいくことにした。
悲しいことに、奏ちゃんや由佳里ちゃんがいる手前、
僕は女装したまま行くことになってしまった。
場所は・・・何故か聖應の近くの居酒屋だった。
まさか、そのまま聖應に乗り込む気なのだろうか・・・?
居酒屋に着いたら、とある2人が待っていた。
薫子「お久しぶりです。瑞穂お姉さま、奏お姉さま」
初音「お久しぶりです。まりやお姉さま、由佳里お姉さま」
彼女達の名は七々原薫子(ななはら かおるこ)ちゃん、皆瀬初音(みなせ はつね)ちゃんだ。
2人は奏ちゃんと由佳里ちゃんの妹で、卒業後もこの近くに住んでいるということなので、
奏ちゃんと由佳里ちゃんが呼んだとのことだ。僕自身フェンシングの後の事はよく知らなかった
ので、話を聞ける丁度良い機会だった。
その後、皆で和気藹々と食事をしたり、まりやはお酒をかなり飲んでいた。
しかし、このメンバーにお酒を飲ませると大変なことになるのを僕は忘れていた。
まりや「うがぁぁぁ〜〜〜〜っ!」
突然、まりやが発狂し始めた。これはマズイと判断した僕は紫苑や貴子さんを見回した。
紫苑「うふふ・・・うふふ・・・」
貴子「あらあら・・・」
・・・見事に出来上がっていた。奏ちゃんや由香里ちゃんも危ない位にケラケラと笑い続けていた。
薫子「えと・・・これは・・・」
初音「ど、どうすれば良いでしょうか・・・」
瑞穂「と、とりあえずお店を出ましょう。まりやが・・・お店を壊す前に・・・」
僕達は、酔って今にも暴れだしそうなまりやを抑えながら、店を後にした。
店に出たはいいけれど、このまま家に帰すのは危険な状況だった。
どこかで休ませないといけなかった。
薫子「とりあえず、近くに聖應の女子寮がありますので、そちらに参りましょう
既に私の妹には連絡を取ってありますので。」
まりや「よし、女子寮じゃ!行くぞぉぉ〜〜っ!」
瑞穂「ちょ・・・まりや・・・」
やはり、まりやは最初からこうなることを狙っていたのかもしれない・・・
(第3話へ・・・続く?)
というわけで続きを書いてみました。前作より内容は固まっていないです。
出てくるキャラクター多いです・・・。まだ学校じゃないです・・・。
あと、時間軸的には初音や薫子も高校を卒業していたので、この2人とその妹(オリジナルキャラ)を
描かなければ寮に入れないことになってしまいます・・・どうしたもんでしょうか・・・。
現在の考えでは、この2人の妹が、今期のエルダーシスター候補として考えています。
(どういうキャラにしようか模索中です。昔の瑞穂とまりやのような感じのキャラも、有りかなぁと思っていたります。)
時期的にもエルダー選出と重なるはずですので、やはり外せないと思いました。
あと、初音や薫子については嵩夜あやさんが書かれた「処女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール」
を参照してください。
あと、第3話じゃなくて、2話へ続く・・・ですね。
カキコしてから気づきました。
545 :
451:2006/07/06(木) 20:39:50 ID:h98BPa/i0
【 忘れ形見 その1 】
「奏ちゃんおやすみなさーい!」
「おやすみなさいなのですよー一子さん」
今は夏休み。奏ちゃんを除いた寮生は実家に戻り、静かな佇まいです。
いつものように、瑞穂ちゃんのクローゼットへ戻ろうとした一子ちゃんでしたが…
「呼び醒まされてからずっと、みんなに良くしてもらって申し訳ないよね」
屋根の上に出て、膝をかかえる一子ちゃん。
「昇天する方法が見つかるまで、ここにいても良いって言ってくれて。
でも、それは甘え過ぎてるんじゃないかなーって思うことがあるんだ…」
誰かに語る、というでもなく一人でつぶやきます。
「本当なら早く生まれ変わって、新しい人生を送らなきゃいけないのに。
わたしは生きていた時の記憶にすがっているだけの、ダメ幽霊なんだよね…
こんな半端者は、親切にしてもらう資格なんて無いはずなんだよね…」
涙でぼやける視界の隅に、淡い光が映ります。
「蛍…そっか、暗くなるとわたし光って見えるんだっけ。」
ふわふわと自分の周りを飛び回る小さな光の明滅を視線で追います。
「自分の仲間だと思っているのかな…あはは、わたしは仲間じゃないよ。
本当の仲間の所へ帰らないとだめだよ…帰れる所があるなら、ね」
力無く笑い、うなだれる一子ちゃん。
―そう、わたしは翔べない蛍
昇天もできない、人としても生きられない、曖昧で儚い存在―
「夏休みって意外と退屈だね…まぁ今までが異常だったんだけど」
苦笑混じりに瑞穂ちゃんは参考書を閉じます。ここは鏑木邸。
時計を見ると、日付けも変わってもうかなりの時間が過ぎています。
「あぁ…今夜は良い風が入るね」
庭に面した窓を開け放つと、穏やかな風が長い髪に戯れます。
―続く―
546 :
451:2006/07/06(木) 20:42:04 ID:h98BPa/i0
【 忘れ形見 その2 】
翌日―学園の図書室です。
「奏ちゃん、わたしが教えなくてもずいぶん出来るじゃない。勉強してるのね」
「そそそんなことないのですよ〜、お姉さまの教え方がお上手なのですよ〜!」
「ふふっ。でも、奏ちゃんが元気そうで安心したわ。ところで一子ちゃんも元気にしてるの?」
「一子さん…ですか、普段と変わりないとは思うのですが、時々、ぼーっとしたりするのですよー」
「あの一子ちゃんがぼーっとしてるの?ちょっと想像できないわね」
「はいなのです、奏が話しかけてもお返事してくれなかったり、話がかみ合わなかったりするのです」
「何か心配事でもあるのかしら…様子を見に行ってみましょうか」
「そうしていただくとありがたいのですよー」
「お姉さま、アイスティーなのですよ〜」
「ありがとう奏ちゃん。ところで、一子ちゃんは?クローゼットにもいないんだけど」
「えっ?奏のお部屋にも来てないのですよー」
「…おかしいわね。部屋に来る途中も見かけなかったし」
「学園から外には出られないのですから…後は礼拝堂くらいなのですよー」
「礼拝堂か…わたしが見てくるから、奏ちゃんはここで待っててくれるかしら?」
「はいなのですよー」
重々しい扉の響きとと共に、礼拝堂のひんやりとした空気が流れ出します。
「一子ちゃん、ここなの?」
「…お姉さま?」
「良かった、どこに行ったかと思って心配したわよ」
「………」
「どうしたの?一子ちゃんらしくないわね」
「お姉さま…わたしは何のために、いつまでこうしていなければいけないんでしょうか?」
「一子ちゃん…」
「最後に残した思いが強過ぎた、それはそんなに罪深いことなのですか?」
「それは…」
「教えてください、わたしは生まれ変わることさえも許されないのでしょうか?!」
―続く―
547 :
451:2006/07/06(木) 20:45:03 ID:h98BPa/i0
【 忘れ形見 その3 】
一人にして欲しい、と言う一子ちゃんを礼拝堂に残してきた瑞穂ちゃん。
部屋にもどって来たものの、どうすれば良いのか見当もつきません。
「…お姉さま、奏です。よろしいですか?」
「奏ちゃん?どうぞ」
「失礼しますのですよー…一子さんはどうだったのですか?」
「一子ちゃんは…」
瑞穂ちゃんは礼拝堂での一部始終を奏ちゃんに話します。
「思いが強すぎて…でも悪いことではないと思うのですよ…」
「そうなんだけど…一子ちゃんはそれを罪だと思っているのよね…」
「普通ならばお姉さまのお母さまの墓前で、思いを伝えることも出来るのですが…」
「お墓参りね…でも、一子ちゃんはここから出られないから無理なのよね…」
「一子ちゃんとお母さまを繋ぐような品物があれば良いと思うのですよー」
「形見、か…ありがとう、奏ちゃん、何とかなるかもしれないわ!」
「えっ?奏は何もしてないのですよー!」
「じゃあ…ご褒美にぎゅ〜〜っと♪」
「はやや〜〜〜っ!」
「お父様、失礼します!」
「うおっ!なんだ瑞穂か…どうした、着替えもしないで」
「お母さまの制服をお貸し下さい!」
「なにいっ!あれはいかん!第一、お前とはサイズが合わんだろうが」
「誰も着るとは言っていません。リボンだけ外していきます」
「まぁ、そのくらいなら良いんだが…」
「それと、このお母さまの学生時代の写真もお借りします」
「うわっ、待てっ!それは秘蔵の逸品ではないかっ!別の写真にしろっ!」
「後でちゃんと返しますからっ!失礼しました!」
「………さ、幸穂ぉ〜」
「待っててね、一子ちゃん…急がなくちゃ!」 ―続く―
548 :
451:2006/07/06(木) 20:47:14 ID:h98BPa/i0
【 忘れ形見 その4 】
「もう暗くなっちゃったね…早く準備しないと」
自分の部屋に戻り、持ってきた包みを開く瑞穂ちゃん。
「場所はここで…うん、これで良いかな。あとは一子ちゃんだね」
―お母さま、少しだけ僕に力を貸してください―
短い祈りをささげて、瑞穂ちゃんは部屋を後にします。
月明かりが差し込む礼拝堂、穏やかな表情の聖母像が浮かび上がります。
「一子ちゃん!」
「…あ、お姉さま。わたしのことは…もういいんです。どうせ行く所のない半端者ですから」
「そんな悲しいことを言わないで!ちょっと見て欲しい物があるから、ついてきてくれる?」
「はい?…一体何ですか?」
「見ればわかるから。一緒にわたしの部屋に来て」
いつもの瑞穂ちゃんとは違う強引さに戸惑いながらも、一子ちゃんは外に出ます。
「これは…」
「お母さまがいつも着けていた制服のリボンよ…そう、一子ちゃんと出会った時も」
歳月を経ているのに、校章もリボンも鮮やかな輝きを放っています。
「幸穂お姉さま…わたしは、わたしは!」
横には幸穂さんの写真が立てられています。その優しい微笑みが、涙で滲みます。
「お母さまは必ず一子ちゃんを暖かく迎えてくれるわ。どんなに遠回りだったとしても、自棄になったらダメ」
「……お姉さま…」
「その時が来るまで、お母さまの話し相手になってくれないかしら?お母さまもきっと喜ぶと思うの」
「は、はい…わたしなんかで良ければ!そ、その…ご心配おかけしてすみませんでした」
「ううん、いいのよ。それより、もう自分を半端者なんて呼ばないで。お母さまとも約束してね」
「…はい」
―あなたの思いはちゃんと届いていますよ、一子―
―相手を思いやれる強い子になりましたね、瑞穂―
どこからか、そんな声が聞こえた気がした二人でした。
―完―
549 :
451:2006/07/06(木) 20:50:26 ID:h98BPa/i0
第2話「酔っ払い集団 女子寮へ」
まりや「あ〜っはっはっはっ・・・」
貴子「痛い痛いっ、痛いですわよ。まりやさん!」
瑞穂「ちょ・・まりや・・・イタッ!」
まりやが、貴子さんの背中を勢いよく叩いている。
僕は暴走しているまりやを止めようとしたけれど、
こちらまで一緒に叩かれてしまった。
貴子さんはまりやに叩かれているせいで、
酔いはすっかり覚めているみたいだ。
紫苑は奏ちゃんをきつく抱きしめている。これはこれで
奏ちゃんが危なさそうだった。
貴子「ちょっと、まりやさんっ!いい加減にっ・・・」
まりや「ぐぅ・・・zzz」
貴子「・・・全く、何て酒癖の悪い方なのでしょう」
どうやら疲れ果てて眠ってしまったみたいだ。
貴子さんは呆れていたけれど、とりあえずこれで叩かれることはなさそうだ。
仕方ないので、僕はまりやをおんぶして女子寮に連れていくことにした。
551 :
名無しさん@初回限定:2006/07/06(木) 23:59:04 ID:P2/tHscE0
女子寮に着いた僕達は、とりあえず水を頂こうと考えていた。
初音ちゃんや薫子ちゃんがいなければ、こんな姿の僕達がとても聖應のOBだとは
絶対に思われないだろう。薫子ちゃんが寮のチャイムを鳴らしてくれた。
「は〜い。あ、お待ちしておりました。薫子お姉さま。初音お姉さま」
「お久しぶりです。お姉さま方」
初音「お久しぶり。こんな夜分にごめんね〜」
薫子「こんばんわ〜。お久しぶり」
見た所によると、どうやら初音ちゃんと薫子ちゃんの妹らしい。
1人は、髪が肩ほどの長さのセミロングの女の子だ。
もう1人は眼鏡をかけた僕と同じ位の髪の長い女の子だった。
そんな事を思っている時、その髪の長い方の女の子がこちらの方を覗き、
薫子ちゃんに尋ねた。
「えと・・・後ろの方々は一体?」
傍から見れば、酔っ払った女性が数人、それにつき合わされてボロボロになって
いる女性が数人という、典型的な酔っ払い集団の光景だ。
その姿は少し異常で、聖應の生徒は(生徒でなくても)あまり近づきたくは
ないだろう。初音ちゃんが口の濁しながら、こう伝えた。
初音「・・・私達の、お姉さま方です」
「え・・・?」
(第3話へ続く・・・はず?)
というわけで少ないですけれど追加です。瑞穂の視点で書いていると
いうこともあり、現段階では初音と薫子の妹の名前は不明ということになってます。
一応候補は考えているので、第3話で公開されることでしょう。と言っても
何となく分るかもしれませんけれど。
とりあえず、夜分にこんな酔っ払い集団に押しかけられた妹2人に合掌。
GJ!
「うんっと………これでよし」
「なにしてるの?」
小さな二人がなにか会話をしている。
「これですか?これにお願い事を書いて吊るしておくとお願いが適うんですよ」
「え!?ほんとなの?」
「はい、そうですよ」
一人は女の子だった。終始楽しそうにもう一人の男の子と話している。その男の子のほうはどうかというと、その少女の話に耳を傾けその度に色々な表情を浮かべている。
「僕も書いていい?」
「ええ、どうぞ」
少女からなにか手渡された男の子は、目を輝かせながら、それに向かう。
「ね、ねえ?なにを書けばいいのかな?」
「うーん、なにか欲しいものでも書かれたどうですか?」
「そっか、そうだよね」
そういうと男の子は直ぐに紙に書き出した。
「よし、出来た」
出来上がったものを、誇らしげに少女に見せる。
「なにを書かれたのですか?」
「えっとね、このおもちゃが欲しいんだ。だって父様とか叔父さまはいっつも、女の子ようのおもちゃばっかり買って来るんだもん」
「あら?女の子みたいでいいじゃありませんか」
「僕は男だもん!」
「くすくす。あらあらごめんなさいね」
「もう………えいっと」
男の子も自分が書いたものをそれに吊るした。
「これで適うかな?」
「ええ、きっと適いますよ。それではそろそろ中に入りましょうか。お腹空きましたでしょう?」
「うん!今日はなんだろう?」
「どうでしょうね、ふふふ。楽しみですわ」
手を繋ぎふたりは歩き出す。
「天の川って見れるのかな?」
「きっと見れますよ、そうですね。お食事して夜になったらもう一度来ましょうか?」
「うん!あ、そういえば―――はなにを書いたの?」
「わたしですか?わたしは……―――さんがいつまでも幸せでありますようにって」
『七夜の願い事』
すっと目が開く。
手元にある時計を確認すると9時少しすぎた所だった。
「こうして自分の部屋で、ゆっくり眠るのもいいわね」
ベッドから身体を起こす。寮では一子ちゃんと一緒に寝ているためか、なかなか気を使う
のだ。
それはともかく、
「だれもいないのに自然にお姉さま言葉になってる僕って………」
軽く自己嫌悪に落ちる。が、
「折角の休日なんだし、落ち込んでいられないよね」
ひとつ自分に言い聞かせて僕は着替え始めた。
「たまにはこうして一人っていうものいいよね」
街の中を歩きながら、そんな風につぶやく。
「学院だと、いつも誰かと一緒にだから……」
それはそれで楽しいのだが、たまにはこうして一人でいきたいところもあるのだ。
男が一人で行きたい場所といえば勿論――
「うわぁー、たくさんある。あ、これ欲しかったんだよねー」
商店街の一角に佇むこのお店には、休日ということもあってか、なかなか人が多い。そ
れもだいたいは男のお客さんばかりだ。
「あ、MGのパーフェクトジ○ングだ。そういえば昔、ジオ○グの足にド○の足を付けて
パーフェクトにしたりして改造したっけ」
そうここはホビーショップ。男の子夢がたくさん詰まった素敵なお店だ。
「さすがにこんなところに紫苑さんや奏ちゃんを連れてこられないよね。まりやならきそうだけど………」
思い出してみると、昔は僕がプラモデル作り上げるとまりやがやってきて、
「えい!」
の一言で粉砕したりされていた。
(うぅ…ごめんね、みんな)
粉々にされたプラモデル達に心の中であやまり、僕は大きな箱をいくつか抱えてレジに
向かった。
家に帰ってくると、もう夕食の時間だ。どうやら、組み立てられるのは夕食後になりそ
うだ。そう考えて、僕は部屋に箱を置きに行った。
「あら、今日はなにか楽しそうね、瑞穂さん」
「あれ、そうですか?」
「ええ。なにかお顔が綻んでますわよ」
自分で自分の頬を触ってみる。そんなに変だっただろうか?
「そんなことないですよ」
「ふふふ。それならいいですけど」
夕食は、楓さんと二人で取った。父様はいないから仕方がない。昔は当たり前だったけど、
こうして楓さんと一緒に夕食を食べるのもなんだか久しぶりで、楽しかった。
楓さんもそうなのか、先程からずっとニコニコしながら話している。
夕食を食べ終わると、僕は部屋に向かった。
なにせいまから大仕事が始まるのだ。
556 :
『七夜の願い事』 824:2006/07/07(金) 16:51:27 ID:XiWaUTUI0
「うん。これでいいな」
道具などの準備を済ませると、早速箱を開けて取り掛かる。説明書は見なくても作り方はバッチリだ。
「ふう………」
時計を見ると11時を回ったところか、僕はトイレに行こうと部屋を出た。
廊下を歩きながら、ふと窓から外を見ると、人影が見えた。
中庭のほうだ。こんな時間に誰だろうと思い僕は中庭のほうに出た。
着いてみると、既に人影はさったのか辺りを静けさが包んでいた。
特になにもない。一通り見回して帰ろうとすると、
中庭に吊るされた木になにか吊るされいた。
「?」
手にとって見ると、それは短冊だった。
「そっか、今日は………」
その短冊に目を落とす。そこには流麗な文字で、
『これからも瑞穂さんが幸せでいられますように 楓』
「楓さん………毎年願っててくれたんだ」
毎年毎年どんな時でも、自分のことを見つめてくれていた。
カサッ―
芝を踏む音が聞こえる。
「瑞穂さん………?」
「あれ!?楓さん」
そこにはティーセットを持った楓さんがいた。
「あ、それ見ちゃったんですか?」
「え、あ、えと……」
僕が手にしてる短冊をみて、楓さんがくすくす笑う。
「戻ったんじゃなかったんですか?どうしてここに?」
「一年に一度しかない二人が会える日ですから、もう少し空を眺めていようかと。瑞穂さんはどうなされたのですか?」
「僕はトイレに行こうと思って廊下を歩いてたら、人影が見えたもので」
「そうだったんですか。ふふ、驚きましたよ?」
「僕もですよ。でも、これは毎年?」
「記念行事みたいなものですよ」
そう言って微笑む笑顔は魅力的だった。
「そうだ、僕も書いていいですか?」
「ええ、どうぞ」
紙とペンを借りて、僕も短冊に願いをこめる。
「なんて書いたのですか?」
「えっへん。これでもう大丈夫ですね」
『ほんとに女の子になっちゃいませんように 瑞穂』
「まぁ…ふふふ、うふふふ」
「も、もう結構真面目な悩みなんですよ!」
「ふふ…ごめんなさいね、ふふ」
短冊を木に吊るして、ふたりで腰掛ける。
見上げると高い空一面に、星空が広がっていた。
「綺麗………」
どちらの口からこぼれたのか、そんな言葉が漏れる。
「今年は、瑞穂さんと一緒に天の川を観る事で出来て、とても幸せですわ」
「今頃、あの空の向こうで二人は一年ぶりの再会を楽しんでるんでしょうか」
「きっと、そうですわ。私たちみたいに。やっぱりいつもいた人がいないと寂しいものですから」
「楓さん………」
「さ、そろそろ戻りましょうか」
「そうですね」
満足するまで鑑賞して、立ち上がる。
中に戻ろうとする楓さんの手を僕は掴んで、そっと握った。
「瑞穂………さん?」
「いつかの光景を思い出しました。あの時もこうして手を繋いでいたから。少しですけど、このままでいさせて下さい」
そこから体温が伝わってくる。
「はい」
僕にはその姿が天にいる織姫のように見えた――
――FIN――
規制うざいようざすぎるよママン……
しかも、ageになちゃってるし……orz
560 :
doku:2006/07/07(金) 19:14:37 ID:/dSbZJJ20
『昔話シリーズ 赤い靴』
瑞穂ちゃんは「教会には赤い靴を履いていってはダメですよ」
と言われていたのに履いていってしまいました
瑞穂ちゃんが赤い靴を履いているのを見た魔法使いの圭さんは
瑞穂ちゃんが踊り続ける呪いをかけました
「あら、瑞穂さん、私と踊ってくださいな」
紫苑さまが一緒に踊りだしました
「じゃ次、あたしね」
今度はまりやです
「あ、あの瑞穂さん…」
貴子さんがまりやの後ろに並びました
「まあ、お姉さま方が踊っていらっしゃいますわ」
「本当に…お美しい…」
いつのまにか、順番待ちの行列が出来て、沢山のギャラリーに囲まれています
「………………♯!」
圭さんは瑞穂ちゃんにかけた呪いを解きました
なんだかくやしかったから
561 :
doku:2006/07/07(金) 20:53:46 ID:/dSbZJJ20
『イメチェン瑞穂ちゃん1/2』
紫苑END後
「あの…紫苑?そんな目で見ないで…」
「なんで!男のあなたが!女の私より!殿方におもてになるのですか!?」
紫苑さまが涙目で瑞穂ちゃんを責める
数分前、瑞穂ちゃんが男子学生から言い寄られたからだ
「まあ、瑞穂さんの場合、もう容姿からして女性そのものですから…」
貴子さんが割ってはいる
「容姿のことは言わないで下さい…」
貴子「なら、せめて男らしい服装を!」
紫苑「ですが、紫苑さま…男らしい服装と言っても…」
貴子「そうですわね、瑞穂さんにはあまり似合いそうもありませんね」
紫苑「まりやさんがいれば色々と相談できるのですが…」
貴子「ファッション誌に載っているような服を着ても…」
紫苑「瑞穂さんでは男装している女性にしか見えませんわ」
貴子「ヘビメタの衣装を着せてみるというのは…」
紫苑「一緒に歩く私も同じような格好をしないと…」
貴子「いっそのこと、少年マンガの悪役みたいなのはどうでしょうか」
紫苑「それだと悪の華みたいで素敵になってしまいます」
瑞穂「あの…二人とも…僕、とりあえずヒゲを伸ばしてみることにするよ」
そうすれば少しは男らしくなると思うんだ」
貴子「ヒゲ…ヒゲですか…あまり似合うとは思いませんが…」
紫苑「確かに…似合いませんわ」
瑞穂「でも、ほら、ためしに、今日金曜日だから金、土、日とのばしてみるよ」
562 :
名無しさん@初回限定:2006/07/07(金) 20:56:09 ID:/dSbZJJ20
『イメチェン瑞穂ちゃん2/2』
−月曜日−
瑞穂ちゃんが紫苑さまに手を引かれてうつむき加減に大学に来ました
早速、貴子さんに見つかりました
「あら、おはようございます、瑞穂さん…どうなさったんですか?暗いお顔をして
やはりおヒゲが似合わなかったのですか?」
「…たーんえーたーん、たーんえーたーん、たーんえー……」
瑞穂ちゃんは意味不明なことを呟いている
「あの、紫苑さま?」
「…貴子さん…伸びなかったんです」
「へ?」
「伸びなかったんです、おヒゲ、産毛程度にも」
紫苑さまと貴子さんが恐る恐る瑞穂ちゃんの顔を見ました
「ぅうわああああああああああああああああああああああん」
瑞穂ちゃんは泣きながら帰っていきました
563 :
doku:2006/07/07(金) 21:05:22 ID:/dSbZJJ20
またもやコテハン…orz
564 :
doku:2006/07/07(金) 22:04:13 ID:/dSbZJJ20
『ウエディング瑞穂ちゃん1/2』
まりやEND後
まりやが帰国して初めてのデート
商店街を並んで歩いていると、ふいにまりやが立ち止まり
一軒のお店のショーウィンドウを覗き込む
瑞穂ちゃんがまりやの視線を追う、そこには綺麗なウエディングドレスと一枚の写真
「ウエディングドレスかー」
まりやの呟きに瑞穂ちゃんがたじろいでいると
「君達も写真、撮っていくかい?」
お店から出てきた人に声を掛けられました
二人が振り向くとそこには長身の女性がいました
「ああ、僕はこの写真店の店長をしているんだ、ナイアって呼んでよ
君達とっても美人だから、モデルをしてくれればただでいいよ
あ、もちろん撮った写真はショーウィンドウに飾らせてもらうけど」
ナイアさんが一気に捲くし立てます
「いいねいいね!瑞穂ちゃん!写真、撮ってもらおうよ!」
「え?僕はいいよ…オチが視えるもん」
「やかましー!あたしが撮るといったら撮るんじゃーーーー!!」
「ちなににウチ、長身の女性用のドレス、いっぱいあるからね♪」
565 :
doku:2006/07/07(金) 22:05:02 ID:/dSbZJJ20
『ウエディング瑞穂ちゃん2/2』
結局、瑞穂ちゃんはまりやに逆らえず写真を撮る事になりました
まりやとナイアさんはブルーな瑞穂ちゃんをよそ目にドレスを選んでいます
「よしっ!これっ!このドレスなら瑞穂ちゃんの美しさをひきたててくれるわ」
「うーん、瑞穂ちゃんのドレスは決まったけど…まりやちゃんにあうタキシードがないなあ」
ナイアさんがあごに指をあてて悩んでいます
「う、これもちょっと胸がきつい」
「しょうがない、まりやちゃん、このサラシをまいてくれるかい?」
くるくるサラシをまくまりや
「よし、これで…なんとかぴったり」
「さ、それじゃ撮影しようか、ほら瑞穂ちゃんもそんな暗い顔してないで笑ってよ」
かしゃり
「はい、もう一枚」
かしゃり
こうして意地悪な笑顔のまりやと、
絶妙に恥らう瑞穂ちゃんの記念写真が出来上がりました
「じゃあ、約束どおり、この一枚はウィンドウに飾らせてもらうよ」
商店街の写真店に瑞穂ちゃんとまりやの写真が飾られて数日後
「ねえ、社長ってばやっぱり男装してるだけで、女なんだって」
「それより御門さんが実は女装趣味者ってのは驚きだよ」
「あの二人って婚約してるんでしょ?」
「てことは…性別逆転カップル?」
鏑木テクスタイル社員はゴシップのタネに困りませんでしたとさ
567 :
名無しさん@初回限定:2006/07/08(土) 08:55:25 ID:SSbRDzyU0
>>564-565 からすると、社員のみなさんには瑞穂ちゃんはAカップと思われているのね
Aカップの瑞穂ちゃん……いい
569 :
451:2006/07/08(土) 20:16:32 ID:CJy3/B+q0
【 鶴のあん♪返し 】
ある日、まりやおじいさんは罠に掛かった一羽の鶴を助けます。
紫苑おばあさんにそのことを話していると、誰かが訪ねてきたようです。
「こんばんは、道に迷ってしまいました…一夜の宿をお願いしたいのですが」
「 ご く り 」×2
(まりやさん、まだ早いですわ)(紫苑さま、こんな上玉を放っておくんですか?)
「あの…ご迷惑ならば他を当たりますが…?」
「いえいえいえっ!何も無い所ですが、ささ、どーぞどーぞ!」
「すみません、お世話になります。わたしは瑞穂と申します」
「一晩と言わず、ごゆっくりなさってくださいな…ふふふっ」
それから何日か過ぎて、瑞穂ちゃんが二人に言いました。
「いつもお世話になっているお礼に、機を織らせていただけませんか?」
「まあ…ありがたいですわ」「いやー悪いねー、気を使わせちゃって」
「そのかわり、機を織っている時は部屋を覗かないで下さいね」
そう言い残して瑞穂ちゃんは部屋にこもります。
「紫苑さま、そろそろいかがですか(うずうず)」
「ちよっとだけですよ、まりやさん(うずうず)」
二人がこっそり覗いた部屋の中では―
「おおおおおおおっ!!」
なんと!一糸まとわぬ瑞穂ちゃんが懸命に機を織っているではありませんか!
「…締まったウエスト、キュートなヒップ…し、辛抱たまらん!」
「これは…わたくし、理性がどこかへ行ってしまいますわ!」
「みーずーほーちゃーんーっ!!」
「えっ、ちょっと何を!二人がかりなんてそんなっ!あああっ…あん♪」
それからというもの、この地は「鶴も通わぬ村」と呼ばれるようになりましたとさ。
「…とほほ……帰りたい」 ―完―
瑞穂「大きな星がついたり消えたりしている、あははっ大きい、彗星かなあ
いや違う、違うな、彗星はもっとこうバァーって動くもんな」
紫苑「瑞穂さん落ち込んでいますね」
貴子「まあ、3日も放っておいてこれっぽっちもおヒゲが伸びなかったのではしかたありませんね」
紫苑「どこかに男性ホルモンを忘れてきたとしか思えませんわ」
貴子「そういえば…脳に以上があるとホルモンバランスが崩れると聞いたことがあります」
紫苑「…瑞穂さん…一度お医者さまに見てもらったほうがよろしいのでわ?」
貴子「私、兄から腕のいいお医者様さまのことを聞いたことがあります」
こうして無理矢理貴子さんに病院に連れてこられた瑞穂ちゃん
「よくきましたね、厳島のお嬢さん、あなたのお兄様から連絡をもらっていますよ
ああ、挨拶がまだでしたね、私はここの院長ドクター・ノヴァです、今後ともヨロシク」
「あの、実は…こちらの方なのですが…その、脳に異常がないか検査してもらおうと思いまして…」
「脳!脳なら私の専門分野ですよ!早速検査を始めましょう!
ウェシパシアヌス君!すぐに準備を!」
ドクター・ノヴァはとてもうれしそうです
「まかせてくれたまえドクター、ではお嬢さん、こちらで検査服に着替えていただきましょう」
「あの…この方は男性です」
検査服に着替えた瑞穂ちゃん、ウェスパシアヌスは悦に入った表情で
「いやはやなんとも、あの無味乾燥な検査服が着る人間が変わるだけで
こうも美しく見えるとは!素晴らしい!実に!実に実に素晴らしい!」
「…ううっ、これパンツが見えちゃいそうなんですけど…」
瑞穂ちゃんは検査服の裾を引っ張っています
「気にしないでくれたまえ、私の趣味だよ」
「さて、着替えもすんだことですし、C.Tから始めますよ」
ドクター・ノヴァはそんなやり取りは完全にスルーです
一通りの検査を終えた瑞穂ちゃん、ドクター・ノヴァとウェスパシアヌスは
カルテとにらめっこです
「ふ〜〜〜」
ドクター・ノヴァがため息をつきました
「…ひょっとしてどこか悪いんですか?」
瑞穂ちゃんが恐る恐る聞きます
「いいえ、何処も悪くありません」
ドクター・ノヴァはつまらなそうに言いました
「あの、でも、僕、ヒゲも生えないし、筋肉もあまりないし、
脳に異常があって男性ホルモンが分泌されないんじゃないかと…」
「そのことなんだがね、一応、体全体のレントゲンもとっているのだが…」
ドクター・ノヴァがやる気をなくしてしまったのでウェスパシアヌスが説明を変わりました
「ふむ、瑞穂君、君は、君はね、骨格からすでに女性なんだよ」
「「へ?」」
瑞穂ちゃんと貴子さんが同時に反応してしまいました
「骨盤まで女性に近い形をしているのだからねえ、まったく!まったくもって驚きだ!」
ウェスパシアヌスはとてもおもしろそうに言いました
「僕…男らしい外見になるって無理なのかな…」
「だがねだがね、男らしさというのは半ば雰囲気で決まるものもあるからね
ほら、女でも男らしい振る舞いをする者がいるだろう、それと同じなのだよ」
「…男らしい振る舞い…瑞穂さんには無理なような気もしますが…」
「しかし、しかしだよ瑞穂君、君は一体前世でどんな業の深い行いをしたのか!」
この台詞にドクター・ノヴァが反応しました
「前世!前世か!瑞穂君!君の今のその姿は君の生まれる前の行いに起因するものかもしれない
どうかね、ここは一つ私の業子力学の尊い犠s…実けn…」
「いやそれよりも、それよりもだよ!私の求める魔道化学の探求のために…」
二人のマッドサイエンティストが目を輝かせています
「あのっ!異常がないなら僕達これで失礼しますっ!!」
瑞穂ちゃんはどうしていいか分からなくなっている貴子さんを抱えて逃げ出しました
「「待ちたまえ瑞穂君!我々とともにさらなる高みへと!!!」」
575 :
doku:2006/07/09(日) 11:56:40 ID:v3lqnivB0
576 :
doku:2006/07/09(日) 19:16:18 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん』
>>564-565の続きってことで
不本意な記念写真を撮ってブルーになって帰宅した瑞穂ちゃん
ご機嫌なまりやに手をひかれています
「あら、お二人ともお帰りなさい、思ったよりも早かったですね」
楓さんがお出迎えしてくれました
「お夕飯はまだですから、先にお風呂に入っておいてくださいね」
「ね、瑞穂ちゃん、久しぶりに一緒に入ろうよ」
「……うん」
抵抗する気力さえ無くした瑞穂ちゃんでした
577 :
doku:2006/07/09(日) 19:19:18 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 2』
「あらためて裸になると…なんか気恥ずかしいわね」
「…そうだね」
まりやはすでに服を脱いでタオルを体に巻きつけています
瑞穂ちゃんも心なしか顔を赤らめています
そして…腰にタオルを巻こうとしたら、まりやが瑞穂ちゃんの手を握って
「待って!瑞穂ちゃん!これ着て!」
まりやが持っていたそれは
「まりや!何それ!」
「何?って、スクール水着、聖應学院指定の,ちなみにスカートタイプ」
「…まりや…さすがにこれは勘弁して…」
「だめ!着て!」
「…どうしても?」
「…着てくれないと……ひねるわよ!」
>>347-358を思い出してしまった瑞穂ちゃん
覚悟を決めてスクール水着を着ました
今回は胸パッドをつけていません、一子ちゃんも憑依していないからアソコが大変です
「うう…恥ずかしいよう」
「瑞穂ちゃん…胸と股間を押さえるしぐさがステキすぎるわ…
胸が無いってのも…またなんとも……ああ、お風呂に入るんだったわね、忘れてた」
578 :
doku:2006/07/09(日) 19:21:02 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 3』
「さてそれじゃあ早速」
もじもじと恥らう瑞穂ちゃん、シャワーの温度を調節するまりや
「ふっふっふっみ〜ずほちゃ〜ん」
いきなり瑞穂ちゃんにシャワーをかけました
「っ!きゃっ!」
「おおおおお〜〜〜今の声だけでご飯三杯はいけるわ」
「…まりや…あいかわらずオヤジくさいよ」
「んん〜〜〜〜そんなこと言っていいのかにゃ〜〜〜」
まりやが瑞穂ちゃんの後ろから抱きつきました
「ね、スク水着てどんな気分?」
「恥ずかしいよぉ〜〜生地が肌に張り付いてなんか変な感じだし…」
まりやの手がスク水の上から瑞穂ちゃんの胸を撫で回します
「ほ〜〜ら、瑞穂ちゃんの胸の小さな突起、硬くなってるわよ」
「や…まりや…やめて…」
「裏地はずしてカップもつけてないから、激しく胸ポチが分かるわよ」
瑞穂ちゃんの右手がまりやの右手に重なりました
左手は股間を押さえたままです
「ああ…瑞穂ちゃんのスク水姿…」
まりやの左手がしだいに下におりていきます
「んっ!まりやっ!だめっ!」
瑞穂ちゃんの左手を払い股間のモノを掴みました、スク水越しに
「ああん!瑞穂ちゃんてばこんなに大きくしちゃって!」
まりやの左手が瑞穂ちゃんの肉棒をこすりあげます
「まりや!やだっ!やめてっ!布がこすれて!なんか変っ!」
579 :
doku:2006/07/09(日) 19:24:41 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 4』
「ねえ瑞穂ちゃん、知ってる?
スカートタイプの水着ってクロッチの部分両端しか縫いつけられてないから…」
まりやの手が瑞穂ちゃんの水着のスカートをめくりあげる
「…まりや、なにを……」
「ほら…」
『水抜き穴』に指をいれ瑞穂ちゃんのを引っ張り出します
ぷるん
そんな音がしそうな勢いで瑞穂ちゃんの肉棒が飛び出しました
「お風呂に入ってるんだし、体、洗わなくっちゃね」
まりやが今まで体に巻きつけていたタオルを取りました
「って!まりや?」
タオルの下には瑞穂ちゃんが着ているのと同じ色
まりやも瑞穂ちゃんと同じ聖應学院指定のスクール水着を着ていたのです
「へへへ〜〜瑞穂ちゃんの言うとおり、やっぱちょいと恥ずかしいわね」
そう言うとボディソープを手に取り、再び瑞穂ちゃんの後ろから抱きつきます
580 :
doku:2006/07/09(日) 19:27:05 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 5』
ボディソープ液を掌に垂らし
瑞穂ちゃんのスク水のお腹にこすりつけ泡立たせ
両手で瑞穂ちゃんの肉棒を洗い出しました
「ここはちゃ〜〜〜んと洗わないとねぇ〜〜〜、あ、こっちも〜〜〜」
スク水のお尻の部分から手を入れ瑞穂ちゃんのお尻の穴も洗い出しました
「まりやっ!そんなことされたら!ぼくっ!イッちゃう!」
「だめよだめだめだめ、まだイッちゃだめ!」
まりやが肉棒を洗う手を止め、瑞穂ちゃんのスク水の肩紐に手をかけます
ゆっくりと水着を下ろし胸の下にまで下げます
「さあ、次は背中を洗ってあげるわね」
まりやは自分の胸にボディソープをたらし、瑞穂ちゃんに密着します
そして上下の運動
じゅりゅじゅりゅと淫らな音を立ててソープ液があわ立っていきます
「まりや、水着の布…気持ちいい…」
「気持ちいい?気持ちいいでしょ?あたしも気持ちいい…」
まりやは一旦瑞穂ちゃんから離れ、体勢を変えて瑞穂ちゃんと正面から抱き合いました
もう一度ボディーソープをたらし動き出します
ちょっと離れてはちきれそうなほどになっている瑞穂ちゃんのを見ます
「うわ…すごい…これがあたしの中に入っちゃうんだよね〜〜」
「あ…あんまり見ないで…」
581 :
doku:2006/07/09(日) 19:29:22 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 6』
瑞穂ちゃんのそれを下腹部に押し当て、ゆっくりと上下運動を始めました
瑞穂ちゃんはもうまりやにされるがまま、でも、瑞穂ちゃんも腰を振っています
「うくっ、まりや…ぼく…もう、もうだめ…」
その言葉を聞いてまりやはちょっと意地悪に微笑みました
「瑞穂ちゃん、もうちょっと我慢して」
そしてシャワーで泡を洗い流してしまいました
「さ、瑞穂ちゃん、もうイッていいよ!いっぱい!いっぱい出して!」
まりやがしっかりと瑞穂ちゃんを抱きしめます
同じぐらいに瑞穂ちゃんもまりやを抱きしめています
「ふっあっああぁぁぁぁああああぁっぁあああん」
「あ、すごい…瑞穂ちゃん…水着の上からでもびくびく出てるのわかる」
「……あ…まりやあぁ…」
ふたりが離れると、つう、糸が名残惜しそうに落ちていきました
「見て…瑞穂ちゃん…瑞穂ちゃんのであたしの水着の紺色が白になってる
あは、瑞穂ちゃんのスク水も白くなってるわ…」
まりやが自分のスクール水着を汚している瑞穂ちゃんの白濁液を指で拭い取りました
そのまま口に運びます
「んは、瑞穂ちゃんの味♪それにしてもすごい量…」
「あ…ぼく…こんなに出しちゃったんだ……」
「…瑞穂ちゃんのイキ顔…綺麗……」
582 :
doku:2006/07/09(日) 19:31:02 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 7』
「瑞穂ちゃん…今度はあたしも……」
まりやが瑞穂ちゃんのちょっと元気のない肉棒に股間をこすり付けました
ちゅくちゅくとすり続けると、また瑞穂ちゃんは元気になります
「あ…ぼく、今イッたばかりなのに…こんな…」
まりやは瑞穂ちゃんを寝かせると上に跨りました
水着のクロッチをずらし割れ目に瑞穂ちゃんのをあてがいます
「ん…はあ…あああああぁぁぁああ」
そのまま腰をおろしていきます
「…まりや……」
下になっている瑞穂ちゃんがまりやの腰に手を当て
上にいるまりやが瑞穂ちゃんの胸に手をつきます
「あ…あ…瑞穂ちゃんのが入ってくる……」
まりやが腰を上下させながら瑞穂ちゃんのを飲み込んでいきます
「まりや…気持ちいいよ………まりや…」
「瑞穂ちゃん、あたしの奥に…瑞穂ちゃんのあたってる…」
「うん…見えるよ…ぼくの、根元までまりやが飲み込んでくれてる…」
まりやが腰を振りはじめました、それに合わせて瑞穂ちゃんも腰を動かします
「まりやっ、まりやのからどんどん蜜があふれてっ!いやらしいっ!」
「瑞穂ちゃんっ!瑞穂ちゃんのおっきいの!気持ちよくって!だめっ!」
「まりやっ!まりやっ!」
まりやの腕を引いて抱きしめると、
体を入れ替えて今度は瑞穂ちゃんが上に、まりやが下になりました
「あんっ♪瑞穂ちゃんっ!」
「うふふふふ」
583 :
doku:2006/07/09(日) 19:38:14 ID:v3lqnivB0
『ソーププレイ瑞穂ちゃん 8』
瑞穂ちゃんはゆっくり腰を引いて、抜けるギリギリまで腰を引いて…一気に突き入れます
そして、少しずつグラインドを早めていきます
瑞穂ちゃんが腰を引くたび、突き入れるたび、まりやが嬌声をあげてしまいます
「やっ瑞穂ちゃんだめっ!あたしイッちゃう!あたしもうイッちゃううっ!」
まりやは状況も手伝ってか限界みたいです
瑞穂ちゃんも
「まりやっ!ぼくもっ!ぼくももうイッちゃうっ!今出したばったりなのにっ!」
「瑞穂ちゃんっ!瑞穂ちゃんのかけてっ!瑞穂ちゃんのであたしの水着汚してっ!」
まりやのてが瑞穂ちゃんのスクール水着に包まれたお尻を撫で回します
「まりやっ!ぼく!ぼくっ!まりやっ!」
瑞穂ちゃんがまりやから引き抜いた、その最後の行為で、二人同時でした
「「ぁあぁぁぁあああぁぁああああぁぁああんん♪」」
びゅくびゅくびゅく
瑞穂ちゃんの肉棒、スカートとクロッチの隙間から出ているモノ
そこから大量の白濁液が放たれました
それはまりやの着ている紺色のスクール水着を汚していきます
「瑞穂ちゃぁぁん」
まりやが瑞穂ちゃんをしっかりと抱き寄せました
584 :
doku:2006/07/09(日) 19:40:25 ID:v3lqnivB0
「瑞穂ちゃんので水着ベトベトになっちゃったね」
「まりや〜〜もう脱いでいい?」
まりやが最後に瑞穂ちゃんを抱きしめたので、
瑞穂ちゃんの着ているスクール水着にもたくさんの白がついています
「え〜〜〜まだだめ!とりあえず瑞穂ちゃんの洗い流さないとカピカピになっちゃうし」
まりやがボディーソープを水着にかけまたまた瑞穂ちゃんに抱きつきます
「まりやっ!」
瑞穂ちゃんもあきれぎみです
「ん〜〜〜今は、洗うだけでがまんしとくわよ〜〜〜」
まりやは器用に水着をタオル代わりにして瑞穂ちゃんを洗っていきます
最後にまりやの淫蜜でベトベトにっている瑞穂ちゃんの肉棒を洗っていると…
「うわ…また大きくなって…」
その夜、瑞穂ちゃんの部屋でROUND2が行われました
瑞穂ちゃんはその時まりやの用意したBLOOMERを履かされたそうです
585 :
doku:2006/07/09(日) 19:48:12 ID:v3lqnivB0
思ったより長くなっちゃった
しかも
>>584タイトル入れ忘れてるしorz
ああ、小ネタ投下していこう
586 :
doku:2006/07/09(日) 19:55:30 ID:v3lqnivB0
『グラップラーまりや再び』
「ただいまーゆかりちゃん、頼まれてた食材買って来たよ」
「あ、ありがとうございます、おねえさま…あれ?あたしリンゴは頼んでませんけど」
「りんご?それね、八百屋さんでサービスしてくれたの」
「サービス?さすが瑞穂ちゃん、美人はお得だねえ」
「さあ、早速皮を剥きますね」
果物ナイフを取りにいくゆかりん、いれかわりにまりやも来て…
「そういえば、お姉さま、知ってますか?リンゴって手で割ったほうが美味しいんですって」
「へ〜〜なんで?」
まりやがゆかりんに聞き返します
「なんでも細胞にそって割れるので、酸化が遅いらしいんです」
「ふ〜〜〜〜ん」
何気なしにリンゴを手にとるまりや
「どれ」
めしゃっ
「あちゃーーー失敗、力入れすぎて握りつぶしちゃった」
いらないと思うよ
毎回パターン同じだしな
毎回同じパターンでもおっきしてしまう俺は
公然猥褻カットにしてきます
590 :
名無しさん@初回限定:2006/07/10(月) 18:34:00 ID:ZEcZH/mc0
鏑木慶行、干してある洗濯物を見て
慶行「おお、これは瑞穂が着ていたスクール水着」
すーはすーはくんかくんか
まりや「おじさま…それあたしが着てたやつ」
591 :
doku:2006/07/11(火) 12:14:49 ID:hn5McEq10
『昔話シリーズ 花さか爺さんVer2』
昔々、正直者の瑞穂ちゃんが犬のポチ=緋沙子先生を連れて芝刈りに行きました
人気の無いところで芝刈りをしていると、
ポチ=緋沙子先生が瑞穂ちゃんにお尻を突き出して
「ここ掘れわんわん♪」
などと言い出しました
「…………(怒゚Д゚)」
「あら…瑞穂君?その縄はなにかしら?」
「先生、捕縄術って知ってますか?」
「はい?」
「手枷、足枷の発達しなかった日本では縄で罪人の自由を奪う技術が発達したんですよ」
瑞穂ちゃんは手に持った縄をポチ=緋沙子先生にかけていきます
首にかけた二つに束ねた縄を股間から背中に回し、余った縄で手首を固定
さらに正面の縄を開くように固定、胸に綺麗な六角形が作られました
ついでに足は座禅縛りにしておき、手首を縛る縄を桜の木につないでおきます
「じゃ、先生、ぼくもう帰りますから」
「瑞穂君?先生放置プレイは良くないと思うの、おーいみーずーほーくーん」
瑞穂ちゃんはポチをおいてさっさと帰ってしまいました
次の春、桜の木は艶やかな花を咲かせたそうです
×芝刈り
○柴刈り
594 :
doku:2006/07/11(火) 19:13:44 ID:hn5McEq10
『瑞穂ちゃんと水着売り場』
よく晴れた日曜日、ブルーな瑞穂ちゃんはまりやに手をひかれて歩いていました
「あら、お二人ともお出かけですか?」
偶然、紫苑さまと出会った二人
「ええ、ちょっと水着を買いに」
「私もご一緒してよろしいですか?」
「もちろんです」
こうして紫苑さまも一緒になって三人で某所の水着売り場にやってきました
「…なんで女性用の水着売り場なの?」
「女の子なんだからですわ」
「あ、これ瑞穂ちゃんに似合いそうね〜」
まりやは色々と物色しはじめました
「まりやさん、スカートかパレオ付ではないと…瑞穂さんの場合…」
「それじゃ今日のテーマはスカート付ビキニってことで」
「ねえ、なんで二人とも僕のなんか選んでるの?」
「「瑞穂ちゃん、さん、に着せるから、ですわ」」
まりやと紫苑さまはうれしそうに水着を選んでいます
ちょうど通りかかった店員さんに
「すいませ〜んこれとこれとこれ試着したいんですけど、試着室ってどこですか?」
「こちらになります」
親切に試着室までつれてきてくれました
「はい、瑞穂ちゃん、着替えてね♪」
水着を手渡して試着室に押し込めます
「あの…今の方…顔色が…その…」
店員さんは瑞穂ちゃんが浮かない顔をしていたのを気にしているようです
「あの方、瑞穂さんは、なんというか…胸が小さいので、そのことを気にしているんです」
「そうなんですか、でもあれだけ美人でスタイルもよければ気にすることはないと思います」
「紫苑さま、そのフォロー…絶妙なんだか、微妙なんだか」
595 :
doku:2006/07/11(火) 19:15:01 ID:hn5McEq10
着替えて出てきた瑞穂ちゃん
「まあまあまあ、素晴らしいですわ瑞穂さん」
紫苑さまは瑞穂ちゃんの水着姿、スカート付のビキニ姿を見てご満悦です
「ええ、お胸が無くても肩が小さいので全然気になりませんね
それに腰も足も細くて長身ですから、まるでモデルみたいです」
店員さんもうれしそうです
「うむ、ここまで良いとは思わなかったわ」
まりやは腕組みしてしきりにうなずいています…そして…かしゃ、写真を撮りました
「まっまりやっ写真なんかとらないでよ!店員さんも注意して下さい」
「ええと…今の写真…焼き増ししてください」
「は…恥ずかしいよう…ああん♪」
「じゃ次行こうか瑞穂ちゃん」
こうして瑞穂ちゃんの即席水着ファッションショーが開かれました
まりやは次々と瑞穂ちゃんに水着を着せ写真を撮っていきます
瑞穂ちゃんのファッションショーが終わり、外にでると日が傾いていました
「結局、あの店員さん、瑞穂ちゃんが男だって気付かなかったわね」
「なんで…なんで気付かないの?スカートで隠してたとはいえビキニなのに…」
「ですがスカートが短くて、これはまずいのでは、というのもありましたわ」
「よし!寮に帰って瑞穂ちゃんの写真をプリントアウトだ!」
「まりやさん、私の分もお願いしますね」
そのうち学院内に写真が出回ることを覚悟する瑞穂ちゃんでした
dokuは面白いSS書くからつまらないSSの時消えろと言えないから困る
|д゚)ダレモイナイ SSトウカスルナライマノウチ……
1.菅原君枝
「はぁ・・・・・・」
恵泉女学院へと向かう道は、ところどころ泥のついた桜の花びらに汚されている。そのさまは、今まさに悩んでいる自身にとてもよく似ているのでは
ないか。そう思わずにはいられなかった。
恵泉女学院。この学院は都内でも有数のお嬢様学校である。悩んでいる当人、菅
原君枝は今年の春、敬愛する厳島貴子の後を追い、この学園へと入学したばかりで
あった。今日は入学してすぐに参加した生徒会の業務もなく、余裕のある時間帯に
登校してきたのだが・・・・・・
「わたくし、問題集の四五ページ、問いの三がわかりませんの。・・・・・・さんはおわ
かりになりますかしら」
美しい発音の言葉が君枝の耳に響く。その声は少女のものではあったが、抑制が
効きとても聞きやすい。そして、君枝にとってはとても耳障りだった。
「紫苑さん、その問題は今日の宿題の範囲ではありませんよ。でも、あの問題はラ
グランジアンですから・・・・・・」
君枝の歩く数歩前であろう。三人ほどの三年生が歩いていた。そして、厳島貴子
の敬愛する十条紫苑がその中に含まれていた。
「・・・・・・ですから最小値は・・・・・・」
紫苑は歩きながら、その高い背を優雅に伸ばし、それでいて華やかに、そして楽
しそうに友人の話を聞いている。そのことが君枝にはとても憂鬱であった。なぜ紫
苑お姉さまは・・・・・・
「そうしますと、最短距離は・・・・・」
紫苑の声は、記号や数字ですら音楽的に聞こえる。君枝には何やらわからない話
をしているにもかかわらず、その声をいつまでも聞きたいとすら思える。だからこ
そ、君枝にとって十条紫苑という人物が、憎しみの対象にさえなっているのかもし
れなかった。
(なぜなのですか、紫苑お姉さま。なぜ紫苑お姉さまは・・・・・・)
「いたっ!」
「あっ、ごめんなさい君江さん。大丈夫? 強くたたきすぎたかしら?」
肩を叩かれ振り返ると、君枝を暗い物憂いから救い出してくれたクラスメイトが
いた。たしか――何という名前だったのか。君枝は生徒会に夢中で、クラスメイト
の名前をしっかりと覚えていなかった。
「だ、大丈夫です。驚いてしまって申し訳ありません」
ありがたい。この人と立ち話をして、紫苑お姉さまたちと距離をとろう。君枝は
そう思い、足を止めて恩人に謝った。
「大丈夫? わたくしが声をかけてもまったく気付かれないほど・・・・・・」
徐々に紫苑達の足音が遠ざかっていく。それとともに、自身の心が軽くなってい
くように君枝には感じられた。
「それにしても、さっき菅原さんの前に居られた背の高い上級生の方、菅原さん
はごらんになられましたか? 綺麗な長い髪ですわ。あんな風に髪を伸ばせるな
んて・・・・・・」
件のクラスメイトは外部から入ってきた子らしい。紫苑お姉さまのことを知ら
ないとは。もっとも、今の君枝には紫苑の話をするつもりがなかった。生返事を
返しながら下駄箱への道を進む。
「・・・・・・美しい方ですわ」
その子は紫苑お姉さまにやられてしまったらしい。後ろ姿だけでも威力抜群で
あった。そして君枝たちが教室を目指し1階の廊下へと入ったとき、声が聞こえて
きた。
「紫苑お姉さま、華道部の・・・・・・」
その声は厳島貴子のものだった。常ならば、その声は君枝を支配する力を持って
いる。しかし、今の貴子の声にはどこか暗さがあった。
「・・・・・・ええ、書類は後でお持ちしますわ・・・・・・」
貴子の声と同様、十条紫苑の声も先程の華やかさをやや失っていた。二人とも、
もともと持っている快活さが声と所作から失われている。
「ああ、お二人ともお美しいですわ。あのお二人のお姿は、名画から出てきたよう
です」
あきれた。この子ってば、いきなり二人にやられてしまったのかしら。
「でも」
そう、君枝は知っていた。二人はとても美しい。しかし、二人が一緒にいるとき
は、二人はそのあるべき美しさが「いくらか」失われているのだ。
「どうかされのですか? 君江さん」
生返事をしながら君枝は教室へと向かった。既に、貴子は君枝に気付くことなく
どこかへと去ってしまった。君枝はその後も、クラスメイト1名を適当にあしらい
ながら教室へ向かう途中、陰鬱な二人について考えつづけていた。
(貴子お姉さま・・・・・・副会長は、紫苑お姉さまに会うと決まったとき、遠くから紫
苑お姉さまを見るときにはとてもお綺麗なのに。副会長は紫苑お姉さまに隔意を抱
いているわけではありません)
(でも、紫苑お姉さまは副会長を邪険にしておられる)
(たいていの方はそれにお気付きになっておられませんけれど、副会長は紫苑お姉
さまの態度に気付いておられますわ)
「なぜ・・・・・・」
だから私は紫苑お姉さまが嫌いなのだ。そう思いながら、そしてそのようなこと
を考える自身を嫌悪しつつ、君江は教室へと入っていった。君枝はまだ、自分自身
の気持ちに気付いていない。ついでに、生徒会の休みが明日であることにも気付い
ていなかった。
2.門倉葉子
今日も処理すべき書類は多い。4月とはこんなにも忙しいのだろうか?
それとも、私が高校の生徒会というものを知らないからこんなことを思うのだろう
か?
「今日、君江さんはどうしたのかしら? 葉子さんは君江さんに何か聞いておられ
ませんか?」
書類との格闘を一時中断し、葉子は周りを見回す。君枝がいない。私の仕事が多
いのは君江さんがいないからだろうか?
「私は何も聞いていません。副会長。副会長は・・・・・・」
今期生徒会副会長である厳島貴子は、不機嫌そうに眉を上げて行った。
「わたくしが知っていれば、聞いたりはいたしません。それにしても、君江さんは
どうしてしまったのかしら」
副会長殿は、お気に入りがいなくてご機嫌斜めみたいね。そう思いながら葉子は
書類との格闘に戻る。それにしても、君枝さんが生徒会に遅刻なんて、明日は雪が
降るのではないかしら?
「みんな、ちょっと聞いてくれる?」
生徒会長が話し始めた。運動部ですばらしい実績を残している生徒会長は、今年
のエルダーの座を紫苑お姉さまと争うことになるだろう。6月のエルダー選考につ
いては、既に学院中の噂の中心となっていた。
「・・・・・・クラブ紹介に関する書類をお願いします。必ず、特記事項がないかどうか
口頭で確認しておいてください。設備や電源の持込に関しては・・・・・・」
今日は、予定通りなら君江さんに陸上部へと行く筈だったけれど、どうやら私が
行ったほうがよさそうだわ。間違っても副会長が陸上部に行くことがないようにし
なければ。
「みなさん。よろしくお願いしますね」
『はい、会長』
「では、私は一足先にクラブ巡りに出るわ。では、みなさん。お疲れ様です」
『お疲れ様です。会長』
会長が退場すると、すぐに副会長が私の元へとやってきた。
「葉子さん。君江さんが担当していた分についてなんですけれど」
「はい。副会長。私が運動部の分を担当します」
「そう・・・・・・君江さんの不始末ですから、私がカバーするべきです。葉子さんが大
きな負担を負うことはありませんよ?」
ああ、君江さんの担当分には陸上部も入っているのです。
「いえ、私もこの学校と生徒会の業務に慣れたいですから。是非やらせてください」
「そう? それならそれでよろしいのですけれど・・・・・・」
どうやら危険は去ったようだ。副会長はあの人に会うととても不機嫌になる。か
なりの高確率で副会長は、あの人にやり込められてしまうだろう。今日はただでさ
え、君江さんが無断遅刻(欠席?)していて不機嫌なのに、これ以上不機嫌になら
れては困るのだ。
--------
「少し待って頂けるかしら?」
陸上部は、ちょうど朝練が終わったところだった。葉子は居合わせた御門まりや
に書類を持ってきてもらうよう頼んだのだ。葉子が陸上部についたとき、既に陸上
部部長は居なくなっていた。まりやは陸上に対して真面目で、HRの時間ぎりぎり
までストレッチをしていたのである。
「この書類でいいかしら? 書類に不備がないかどうか、確認して頂戴」
まりやの話し方は少し雑だった。しかし、だからと言って汚い話し方ではない。
むしろ、この話し方が御門まりやという人物の快活さを表している。そして、発音
の仕方も美しいもので、丁寧に話せば副会長の貴子なみに綺麗に話すことができる
だろう。
「書類に不備はないようですね。特記事項は特にないですか? 特に持ち込みたい
設備などはありませんよね?」
「ええ、だって陸上部ですもの。何を持ち込めばいいのか良くわかんないわ」
「ありがとうございます。まりやお姉さま。それでは、ごきげんよう」
「ごきげんよう。今日は貴子は居ないのね」
少し、まりやは残念そうだ。この人は本当は副会長のことを嫌ってはいないので
はないか。確かに、二人は会うと磁石のN極とS極のように反発しあうが、もし嫌っ
ているならば、反発することもなく無視しあう筈なのだ。
「あ〜あ。貴子をいじらないと朝が来たって気がしないわ」
やっぱり嫌っているのかもしれない。
苦笑しつつも、軽く礼をしてまりやと別れた。まりやは飛ぶように自身の教室へ
と向かっていく。その所作は副会長とは対極にあるものだ。
葉子自身も、HRに間に合わせるべく教室へと急ぐ。それにしても、まりやと貴
子とはまさに水と油だった。だが、油が水に憬れているように見えなくもなかった。
まりやは、貴子が持っていないものを多く持っている。そして、だからこそ貴子は
まりやに反発するのだ。
ただ、葉子はまりやがなぜ貴子に対して反発するのか、よくわかっていなかった。
えっと。紫苑さまが三年生になったばかり、貴子さんが2年生になった時の話しデス。
だから君江さんと葉子さんは一年生です。
貴子さんは、2年生にして副会長になった、という事にしてありますが、実は公式
的には違うのかもしれません。
色々ミスがあるけど、本当にスマンカッタ。
>>604 GJだが、
>磁石のN極とS極のように反発しあう
引き合うんじゃねえ?
607 :
598:2006/07/12(水) 12:16:43 ID:5P2jkhJS0
>606
>607
ドウモ、アリガトー
他にもタイポやら、ミスがあります。どっからどう見ても変なところが……
毎度毎度ミスするんで今回も見なおしましたが、本当に変なところがチラホラと _├ ̄│(D-:)
608 :
doku:2006/07/12(水) 13:38:06 ID:hs+vwenb0
>>597 それは俺が脊椎反射で書いてるから
そしてこりずに脊椎反射
609 :
doku:2006/07/12(水) 13:48:27 ID:hs+vwenb0
『携帯電話と一子ちゃん』
夕食後、寮の食堂で瑞穂ちゃんとまりやが雑談しています
「そういえば、この学院って携帯電話持ってる人ほとんどいないよね」
「あたしは持ってるけどね、この学院で携帯持つには致命的な欠点があるのよ」
「校則で禁止されてるわけじゃないんでしょ?」
「そうなんだけどね、まあちょっと見てよ」
スカートのポケットから携帯電話を取り出して瑞穂ちゃんに見せます
「画面のここ見て」
「あ…」
画面のアンテナマークの横には「圏外」の文字
「この学院にゃ電波が届かないのよ」
「…携帯電話持つ意味が無いんだね……」
あきれながら瑞穂ちゃんはまりやに携帯電話を返します
「あ、お姉さま、まりやさんも、?なんですか?それ」
一子ちゃんが食堂に来て携帯電話に興味を示しました
「一子ちゃん、これね携帯電話っていって…」
「げっ!」
突然まりやが素っ頓狂な声をあげました
「どうしたのまりや!」
「瑞穂ちゃんっ!これ見て!」
「ぐあ」
まりやと瑞穂ちゃんが見たもの、それは
「アンテナが立ってる…三本も…」
瑞穂ちゃんの声が震えています
「一子ちゃんが入ってきたら…」
まりやも驚きを隠せません
「??」
一子ちゃんは不思議そうにしています
「ちょ…四本目?そんな表示あるんだ」
>>597 圧倒的に面白くない時の方が多いと思うぞ
ここで恒例の一言
>>610お前面白いSS書いてみろ
デパートに買い物に来たいつものメンバー
「あれ?瑞穂ちゃんがいない」
「?みんなどこにいったんだろう?」
「「迷子のお知らせをします
某有名女学院からおこしのお姉さまー
お連れのあたしがお待ちですので迷子案内センターまでおこしください」」
「なんて呼び出し方するのよ!まりや!」
「いやーあれだけであたしだってわかるとわねー」
614 :
名無しさん@初回限定:2006/07/14(金) 11:46:08 ID:1FwsGxxt0
>>611 よく言うだろ
「批評家に作品を作らせるな」
って
すまんageちまったい
小ネタ投下してきます
「ふあああああ」
大きなあくびをしてまりやが食堂に来た
「おはようまりや、眠そうだね」
「おはよー瑞穂ちゃん、あれ?今日はコーヒーなんだ」
「おはようございます、まりやお姉さま」
「ゆかりん、あたしにもコーヒーちょうだい、夜よりも黒く地獄よりも熱いヤツを」
「どこの大統領よ、まりや…」
「まりやお姉さま、昨日はずいぶん遅くまで起きてらっしゃったみたいですけど」
「ああ、今日のテストの準備をしてたのよ」
「「えっ!!!?」」
瑞穂と由佳里がハモる
「ぅをい、あたしが勉強するのがそんなにおかしいか!?」
「そ、そそそんなことはありませんよ、はい」
「なんてね、昨日はね、半徹でカンニングペーパーを作ってたのよ」
「ずるはだめだよ」
「そう、ずるはだめよね、ずるは、今日はずるするつもりはないわ
だって…せっかく作ったカンニングペーパーの内容、全部覚えてるんだもん」
「…それ…普通に勉強してるのと変わらなかったってことですね」
「やっぱ海だよねー」
海水浴にやって来た、瑞穂、紫苑、まりや、貴子、奏、由佳里
海水浴客のまばらな砂浜、美女軍団の登場にざわめきがおこる
「ねえ、なんで僕、女性用の水着着てるの?」
「それは、なんというか…必然なんでしょうね」
貴子が答える
「あの娘たちいいな〜」
「俺ちょっと声かけてこようかな」
「お前度胸あるな」
一人の男が美女軍団に近寄る
それを見守る男の仲間達
「ねーかのじょー」
ナンパ男が向かったのはよりによって
「え?あたし?あたしですか?」
ゆかりん
「ぅをい!」
まりやがナンパ男の足を払い倒す、さらに男の腹の上にのり
「なんで由佳里なのかなー?にいちゃん、
これだけ美人がそろってるってのに!理由を聞かせてもらおうかしら!」
プライドを傷つけられた紫苑が笑顔でにらんでいる
瑞穂も複雑な表情をしている、貴子は…どうしていいか分からないらしい
「それは…だってさ…」
冷や汗をかきはじめた男は美女軍団を見上げ…
−そっちの三人(瑞穂、紫苑、貴子)はレベル高すぎて声かけられないし
−あんた(まりや)は引っ叩かれそうだったから…実際蹴倒されてるし
−その娘(奏)は手を出したら犯罪かな、と
「で、残ったのがゆかりん…」
「…ふ、ふふふふ…どうせあたしはお姉さま方の引き立て役ですよーー!」
由佳里が海に向かって走り出した
「青い海のバカヤローーーーーー」
「ま、まあゆかりんも一応美少女だしね…」
「瑞穂さん、貴子さん、美しすぎるというのは罪なのですね」
真剣な顔をした紫苑さまでした
GJ
620 :
いきおいで:2006/07/15(土) 22:28:48 ID:3VCms4EI0
「ほらゆかりん、機嫌直して、そうだ、スイカ割しよう、スイカ割り」
由佳里をなだめるまりや、瑞穂がスイカと棍棒を持ってきた
「ふふふ、楽しそうですね」
「紫苑さま、やってみます?」
「あら、よろしいのですか?」
目隠ししてくるくる回される紫苑、回しているのは由佳里と奏
「「よいではないか、よいではないか」なのですよ〜」
「あ〜〜〜れ〜〜〜〜」
「由佳里さん、奏さん、そのへんで」
貴子が声を掛ける
「あらあら、本当にふらふらしますわね」
瑞穂たちが右右左左と紫苑を誘導する
千鳥足であるものの確実にスイカに近づく紫苑
そして、スイカの真正面に立つ
「「「しおんさまー目の前がスイカですよー」」」
棍棒を振りかぶる紫苑
ギャラリーが見守る
集中
一閃
棍棒が振り下ろされる
−−−−−−−−−削
スイカが割れる…真っ二つに
「見事命中♪ですわね」
目隠しをとった紫苑が微笑んだ
落ち無し?
やまなし
おちなし
いみなし
愛娘のレイプきぼんぬ
624 :
doku:2006/07/17(月) 20:32:21 ID:lJysJJX30
『花さか爺さん Ver2改』
正直者のまりやがポチ=瑞穂ちゃんをつれて畑仕事に出かけました
まりやが畑を耕していると、瑞穂ちゃんがお尻を突き出して
「こ…ここ…掘れ…あん♪あん♪」
「ほほ〜う、ほっちゃっていいのかね?瑞穂ちゃん」
まりやはとてつもなく18才未満厳禁の道具を取り出して
瑞穂ちゃんのお尻を押さえつけました
「まりや!やめて!だめ!そんなのはいんないよ!」
「な〜に瑞穂ちゃんなら大丈夫だって」
−激しく性的描写なため中略−
「いや〜瑞穂ちゃん、とってもよかったわ」
「うっううう…僕もうお嫁にいけない…」
ことの終わった畑には瑞穂ちゃんの放った白い花が咲いていましたとさ
>>624 >−激しく性的描写なため中略−
ヒント:ここはエロゲネタ板
626 :
doku:2006/07/17(月) 23:01:34 ID:lJysJJX30
ぶっちゃけ
めんどくさかった
まりやに尻穴ほられる瑞穂ちゃん
見たいような見たくないような
>>627 まぁ・・・いずれ確実に後ろの処女喪失するだろうね、瑞穂ちゃん。
>>609のネタ使わせてもらって
一子「携帯電話ですか、世の中便利になりましたねえ」
瑞穂「学院内では使えないのに何でまりやは持ってるの?」
まりや「ケータイにはカメラがついてるじゃない」
瑞穂「…まさか」
まりや「ほら、一子ちゃん、見てごらん」
一子「こっこれは!おおおおおおおお姉さまのお着替えシーン!」
瑞穂「いつ撮ったの!?」
まりや「いつ?って瑞穂ちゃんが着替えてるとき」
瑞穂「シャッター音とか聞こえなかったけど…」
まりや「ああ、ちょこちょこっといじって解除した」
瑞穂「…違法改造じゃない」
まりや「瑞穂ちゃんの写真、いろいろとってあるわよ」
一子「あ、これは普通の学園生活ですね」
瑞穂「あう、ご飯食べてるときだ…授業中のまで…寝起きまで撮られてるし…」
まりや「そうだ、一子ちゃんと瑞穂ちゃんのツーショット撮ったげるわ」
一子「いいんですか!?」
まりや「もちろん!あ、でもこれって心霊写真ってことよね、ま、いいか」
ふよふよと瑞穂のとなりに並ぶ一子、まりやがケータイを構えて
まりや「はい、ちーず」
瑞穂「ほんとにシャッター音しないよ…」
一子「まりやさ〜ん、今の写真見せてください」
まりや「はいはい」
ケータイの画面を覗き込むまりやと一子
「「げっ!!」」
瑞穂「どうしたの?ふたりとも」
まりや「瑞穂ちゃんが二人いる…」
一子「まりやさん、これ、こっち側は幸穂お姉さまです…」
まりや「……親子とはいえ…ここまで瓜二つというのはどうなんだろう…」
まりやの持つケータイを覗き込む瑞穂
瑞穂「…自分でもどっちが自分だか…」
まりや「あんた一体何者なのよ…瑞穂ちゃん…」
631 :
598:2006/07/19(水) 05:38:44 ID:5KZ3bQIo0
多分、誰もいないのかな? 629氏のSSが途中かどうか分からないけれど。
629氏には申し訳ないけれど、余裕がないので待たずに投下するっす。
629氏、ごめん。失礼させていただきます。
NGワードは「kgQhDmyg0」です。前回投下した時のIDです。
3.小鳥遊 圭
新緑の季節。窓の外の空気は夏というほど暑くはない。そして、風は肌を刺す
ほど冷たくはない。圭にとってすれば、半袖の体操服を着てちょうど良いぐらいで
あった。
そんな中、演劇部部室前の廊下では圭も含め数名の人間がジャージ姿で立ち、
大声を上げている。
「・・・・・・い・う・え・お・あ・お・・・・・・」
どのようなものでもそうだが、何かを物にするためには尋常ではない努力が必要
だ。文化系のクラブだと見られがちな演劇部であったが、舞台をまともに行うため
には、体育会系並、あるいはそれ以上の努力を自らの肉体に課さなければならない。
「・・・・・・さ・し・す・す・・・・・・」
発声練習もそのうちの一つだ。演劇部部長の小鳥遊圭は、舞台に関して妥協した
ことはない。そして、演劇部員達に対しても妥協するつもりはなかった。恵泉学院
演劇部は代々「それなりに」高い実績と厳しい稽古で知られている。今年の新入生
の中にも、既に演劇部への入部を決めた人間が数名存在していた。
「とりあえず、ここまでにしておきましょう。15分間休憩を取っていいわ」
圭の話しが終わるか、終わらないかというところで新入生達は床にへたり込んだ。
基礎体力をつけるためのシゴキと、基本的な発声ができるようになるための努力は、
彼女達にとってはかなり厳しいらしい。
しかし、どうしても耐えてもらわなければならない。耐え切れなければ、彼女達が
舞台に上がることなど不可能である。
「わたしはこの後、体育館へ行くわ。今度の舞台の仕上げをしなくてはならないから」
言って圭は新入生達の顔を見る。ほとんどの顔が疲れで下を見たままであった。
わずかに失望しつつも圭は続ける。
「あなたがたは、後一年程度は役者として出ることも、裏方で働くことも難しいわね」
ここまで言って、やっと一名の顔が上がる。ふん。
「基礎ができてない人間に、それ以上のことをやってもらおうとは、思わない」
「この後私は居なくなるけれど、その後の練習は、事前に渡してあるプリントを見
てやるように」
そして、圭は廊下から離れた。
恵泉女学院の廊下は、走るのにはあまり向いていない。いや、恵泉女学院では、
廊下を走るなどとてもはしたないことであるとされている。体育館へと急ぐ圭にとっ
てすれば、そんなものは犬の餌にでもくれてやりたいくらいだが。
「相変わらずね、圭さん」
高根美智子が圭に並んで話し掛けてきた。その顔は随分と楽しそうである。しか
し、美智子はどうやって「走っていた」圭に息も乱さず並ぶことができたのだろうか。
圭は足を止めてスピードを緩める。美智子は綺麗なタオルを右手に持っていた。
「新入生達はどう?」
「あたし達の学年と同じ。外部から入ってきた人間が居ないから、ずいぶんと静か」
「あらあら、圭さんが居た去年とは様変わりして、お嬢様学校らしい人たちが入っ
てきたみたいね」
「・・・・・・」
圭にとって現状はあまり芳しいものではなかった。圭は動きのあるものをやりたい
のだ。しかし、このままで行くと去年のような現代物はできそうになかった。
「熱意のある子は居るのだけれど」
「今の三年生が抜けて行った場合、男役のできる人間が不足することになる」
そのまま講堂へと歩きながら、圭は美智子からタオルを受け取り、簡単に汗を拭
きつつも先を急ぐ。
「ときに圭さん」
「何」
「まりやさんからの依頼の件ですが、考えていただけましたか?」
「ん・・・・・・」
以前よりまりやからは、陸上部のクラブ紹介? のための支援を依頼されている。
だが、圭としてはあまりやりたくなかった。本番前の演劇部員に、それ以外のこと
を考えさせたくなかった。
できるかぎり。
「あれくらいなら、それほど消耗しないと思うのですけれど。それに・・・・・・」
美智子は圭に密着し、最後の部分が外へ聞こえないように話す。
「いいのかしら、それ。まあ、助かるけど」
「いいではありませんか。陸上部や・・・・・・の皆さんは、自ら苦労を買って出られる
ようですし」
「楽しむためならどんな苦労も買ってする――ね」
そして、美智子はこのことでまりやに対して恩を売ろうとしている。まったく・・・・・・
圭は苦笑して続けた。
「わかった。細かな調整にあたしはタッチしないから」
美智子はいつも正しい。圭はそのことを識りつつあった。
圭の了承の言葉を聞いて美智子は、さらに圭に近づいた。美智子のからだが圭の
からだに触れる。圭の肩から足の先までの感覚が鋭敏になる。
圭は、必死に理性を総動員して美智子のからだを貪りたい気持ちを押さえ、美智
子と距離をとった。
「さて、今度は主力の皆様を一シゴキするとしようかね」
美智子も、校内でいちゃつくことの危険性を知っているはずなのだ。しかし、
「圭さん」
美智子の声色は不機嫌そのものである。
「何?」
実のところ、美智子こそ役者としての才能を持っているのかもしれない。今の台
詞など、たった一言に感情を完全に乗せている。圭は美智子の迫力に推され、美智
子の接近を許した。
美智子は自らの腕で圭の腕を取り、強く絞めながら耳元で言った。
「今日の夜はよろしくお願いしますね」
耳にかかる美智子の息と声は、否応なく圭の官能を刺激する。圭は美智子に逆ら
えない自分を感じていた。
今日も、圭の身体には美智子の跡が残ることになるのだろう。いつもよりも、深
く残るかもしれなかったが。
4.香原 茅野
香原茅野は、長い髪を靡かせながら廊下を歩いていた。その足はずいぶんと弾ん
でいる。茅野は、自身の肉体が常よりも疲れていることを自覚していたが、それ以
上に心が愉快さに染まっていた。
「まったく・・・・・・ まりやさんの頭の中はどうなっているのかしら」
まりやの食べたお茶菓子の量のことを考えると、歩く途中で壁をけりたくなる。
茶道部の方々も、今頃は似たようなことを考えているはずだ。
もっとも、まりやを中心とした企みが茅野を楽しませてもいる。御門まりやは、
運動部連中だけでなく、二年生全体に広く影響力を保っていた。そして、何よりも
自らの欲望を充足せんとする強い意志を持っている。御門まりやは芯が強い。
茅野は歩きながら窓の外へ視線を送る。空は既に赤い色に染まりかけていた。ろ
くでもないことで遅くなったものである。急がなければなるまい。
「う〜ん」
茅野は華道部部室の鍵を職員室へと預け、廊下へ出ると両手を天井へと伸ばす。
それは、大きな開放感を茅野に感じさせた。だが、その行為はとても誉められたも
のではない。華道部の部活動に加えて例の会合。やることが多すぎるのだ。それが
茅野の感情を開放させすぎている。
茅野の目標である十条紫苑であれば、そのようなことをする筈はなかった。十条
紫苑はゆるみがない。固い意志持ち、揺らぐことがない。紫苑お姉さまはお強い。
「茅野さん。こんばんは――かしら」
「・・・・・・こんばんは、紫苑お姉さま。お恥ずかしいところを見せてしまいました」
茅野には人が近づいてくる足音が聞こえず、完全な不意打ちを食らってしまって
いた。挨拶をするだけでもちょっとつらい。外行きの顔に戻すだけで精一杯である。
「ところで茅野さん・・・・・・」
紫苑は、華道部のことについて話しをし始めた。どうやら、紫苑には茅野の様子
は一目瞭然であるらしい。顔に常とは異なる笑みが浮かんでいる。
そして一段落つくと、紫苑は茅野を屋上へと誘った。
紫苑の後について階段を上る茅野は、何ともなく違和感を感じていた。茅野が見
てきた紫苑は――
「もう、空が暗くなって来てしまいましたね。茅野さん、付き合わせてしまってご
めんなさい」
たしかに、さっきまで夕陽が紅く染めていた空に黒が混じり始めていた。春にし
ては珍しく雲が少ないため、いまだ明るさを保っており、歩くのに支障はない。
「私は大丈夫です。でも、紫苑お姉さまが私に用なんて、珍しいですね」
そう言えば、紫苑は華道部には来ていなかった。それでいながら、この時間まで
学校に残っているのもやはり珍しい。
「ええ、生徒会長と少し相談事をしていたのです」
紫苑は、新しいいたずらを考え出した小学生のような様子で言った。
「・・・・・・私が知っていることはここまでです」
屋上から見る景色には、すでに人工的な光が含まれるようになっている。学院に
残っている生徒も残り少ないであろう。
「ありがとうございます、茅野さん。今後もよろしくお願いいたしますわ」
紫苑はとても楽しそうだった。茅野は、精一杯恨めしい気持ちを声に込める。
「なるほど、私はユダの役回りをすることになったのですね。」
紫苑は、茅野の台詞を聞いて愉快そうに笑う。そして、顔に「あの」笑みを浮か
べながら話しを続ける。
「生徒会長は、まりやさんにこのまま踊っていただきたいとのことです」
まりやさんには、生徒会長が気付いたことを知らせるなということでしょうか。
「まりやさんと犬猿の仲である副会長にも、この件について話すつもりは無いそう
ですわ」
あら、生徒会長は副会長でお遊びになるおつもりのようですね。たしかに、貴子
さんがまりやさんの企みに気付いたら、何としても潰しに掛かってしまうでしょう
けれど。
「ですから、三年生有志で気付かれないようにフォローしましょう、という話しに
なったのですわ」
紫苑お姉さまも、文化系クラブに友人が多くいる。確実に――
「紫苑お姉さま、私が言わずとも既にこの件の全容をお知りだったのでは」
そう、知らないはずがないのだ。紫苑の影響力はまりやの比ではない。茅野の疑
問に、紫苑は自身の髪を軽く梳きながらゆったりと答えた。
「まりやさんは、本当に良くできた方ですわね。わたくしは、ここまで話しが大き
くなっているとは知りませんでしたよ。みなさん、なかなかお話しになられません
でしたし、話しも断片的でしたから」
「まあ、こんなことになっているのではないか、と思ってはいたのですけれど。で
すから、茅野さんに確認することにしましたの」
紫苑お姉さまの声は自信のある人間のそれだった。茅野の知る身近な大人の声に
近い。
「まりやさんには、是非とも成功していただきたいですわ。本当に、当日が楽しみ
ですわ」
それでいて、好奇心の強い子供のような顔つき。茅野は幾らか混乱していた。
そして、茅野には紫苑の笑顔がなんともうらめしかった。茅野はこれから数日間、
裏切り者として過ごさねばならないのだ。
えーっと、ココまでです。
名前欄がアレなのは、前回NGワードを入れ忘れたからです。
ついでですが、香原茅野さんのフルネームを確認するのは大変でした。
紫苑ルートをやりなおすハメになたーよ。
ちなみに、現状はというと、何人かの人間のフルネームがわかりません。
生徒会三人集のうち一番影の薄い人とか、学院長とか睦美さんとか。
その気になって探せば用語集サイトはいくつか見つかるぞ。
>639-640
ありがとう。そして、みなさま申し訳ない。
探し方をカンペキに間違っていた。
642 :
451:2006/07/20(木) 21:01:56 ID:qRT4HcIu0
『 魅惑の脚線美 その1 』
「臨時…休業?!」
行きつけのクリーニング店の前で、瑞穂ちゃんが呆然と立ち尽くしています。
「受け取りは今日だったのに…明日着ていく制服、あったかなぁ」
仕方なく寮に戻り、クローゼットと引き出しを探ること数分。
「制服…制服っと…あ、あったあった!」
どうやら目的の物は見つかったようです。が…
「あるにはあったけど…これかぁ…」
袖を通していない[制服-2]を見てはため息をつく瑞穂ちゃん。
「どう見ても短いよね。中を覗かれるなんて…考え過ぎかな」
仕付け糸を外し、体に当てて鏡の前に立ちます。
「う〜やっぱり危険かなぁ…おじぎすると…見えちゃうかなぁ…」
あれこれポーズを変えながら悩んでいると、不意にドアが開きます。
「瑞穂ちゃーん、いるー?…って?!」
「えっ…まりや?」
「…鏡の前で衣装合わせ?瑞穂ちゃん、もしかしてそこまで目覚めちゃったのかな〜?」
微妙な沈黙の後、まりやが口を開きます。
「ちっ、違うって!制服が足りなくなったからこれを着なくちゃならなくなって!」
「なーんだ、つまんないの。でも…さすがにこれは危ないかな」
「…まりやから見ても危ないと思う?」
「万一ってこともあるからねー。試しにちょっと着てみれば?」
「うん…気は進まないけどね…」
―続く―
643 :
451:2006/07/20(木) 21:03:50 ID:qRT4HcIu0
『 魅惑の脚線美 その2 』
「…どう、かな?…」
制服に着替えた瑞穂ちゃんが、おずおずとまりやの前に立ちます。
「う〜ん…」
「これじゃまずいかな?」
「いや〜、こりゃあ別の意味で危険だよ。はっきり言って目の毒」
「え?どういうこと?」
「…すらりと伸びる無駄の無い色白の足…歩くたびに揺れる短めのスカートは挑発的でさえある」
「ちょ、ちょっとまりやっ!急に何言い出すのさ!」
「体育用具室に連れ込まれ、押し倒されて太腿露わな瑞穂ちゃんピーンチ!貞操の危機っ!!」
「…そんなことするのはまりやだけだと思うけど」
「うっ…瑞穂ちゃんノリ悪いなー。まぁ、普通にしてれば中まで見えることは無いよ。」
「こんなに短くても?」
「ちょっと腕伸ばして床に着けるようにやってみてよ…そうそう。うわー体柔らかいねー」
「ま、まだ〜?」
「よっしゃ!いただき!!」
まりやの手が素早く動き、瑞穂ちゃんのスカートを背中までまくり上げます。
「わあっ!何するんだよっ!!」
慌ててスカートを直す瑞穂ちゃん。
「なっはっは!今くらいがモロ見えになる限界だよ、覚えた?」
「…それならそうと言ってくれれば」
「それと、とっておきの下着を着けておけば完璧かな♪」
「そんなの持って無いよ…とりあえずアドバイスありがと」
「どういたしまして。そんなに心配しなくても何とかなるよ。じゃあねー!」
「…とっておき…とっておき…って何を捜しているんだ僕は?!」
無情にも時間は過ぎて行き、やがて運命の朝を迎えます…
―続く―
644 :
451:2006/07/20(木) 21:05:55 ID:qRT4HcIu0
『 魅惑の脚線美 その3 』
「お姉さま、おはようございま…すっ?!」
いつもの通学路、でも行き交う生徒たちの様子は普通ではありません。
「おおお姉さま、おっ、おはようございます!」
「おはよう…ございます、みなさん…」
「ちょっと、お姉さまの制服…見た?」
「ただでさえお美しいのに…ああ、わたしもうダメ〜」
「いや〜ん、目のやり場に困ってしまいます〜!」
生徒全員が顔を赤らめ、身体をよじり、後姿に熱い眼差しを送ります。
「予想はしていたけど…晒し者だね」
「これで瑞穂ちゃんが『見せる悦び』に目覚めてくれれば言うこと無いんだけどね」
「…まりや…絶対いやだよ、それだけは」
「はぁ…次は世界史か」
朝から注目され続けてぐったり加減の瑞穂ちゃん。
(貴子さん…変に反応しなければ良いんだけど)
「お姉さま…ええっ?!」
「あっ、貴子さん。どうしました?」
「いいいえっ、なんでもありませんわっ!そそそれよりじゅーぎょうの準備をしなくてわっ!」
「あの、どこか具合でも悪いんですか?お顔の色が…」
「ごごご心配にわ及びませんわお姉さま!おほほほほ!!」
(やっぱりダメだ…貴子さん動揺してる…)
授業中も足元に視線を感じる瑞穂ちゃん、視線の主はもちろん貴子さんです。
「…あの、わたしの足がそんなに気になりますか?」
「なっ…!何をおっしゃいますお姉さま!!わわわわたくしそのようなことは!」
「ちょっ、声が大きいですよ!この制服、やっぱり似合いませんか?」
「!し、失礼いたしました。似合う、似合わないではなくてその…何と申し上げれば良いのか…」
「?」
―続く―
645 :
451:2006/07/20(木) 21:08:22 ID:qRT4HcIu0
『 魅惑の脚線美 その4 』
「お姉さまにこんなことを申し上げると、あらぬ誤解を招きそうですが…」
「何でしょう?」
「その…同性から見ても胸が高鳴る、とでも言えばよいのでしょうか」
「貴子さん…あの…それは」
「いえあの、わたくし妙な性癖や嗜好はございません!美しいものを美しいと表現するのはいけませんか?」
「は、はぁ…」
「あくまでも率直な感想を申し上げただけです…ですが、やっぱり眩し過ぎますわ…お姉さま」
「………」
後の言葉が続かない二人でした。
精も根も尽き果てた瑞穂ちゃん、やっとの思いで放課後です。
(ふう…それにしても長い一日だったなぁ)
昇降口を出て気が緩んだその時、一陣の風が吹き抜けます!
「わわわっ!あん♪」
「きゃあああ〜〜っ!お、お姉さま〜〜〜っ!」
スカートを慌てて抑えて振り返ると、感極まった生徒の屍累々、といった有様です。
「やっちゃった…でも見えたのは後ろだから…大丈夫だよね…」
倒れた生徒を助け起こし、急ぎ足でその場を離れます。しかし、その時…
「よっしゃ!極上ネタゲット!」…下足箱の陰で秘かにほくそ笑む人物が。
翌日、昼休み。屋上で対峙する人影が見えます。
「こんな所に呼び出して、何のご用ですか?まりやさん」
「そんなに悪い話じゃないよ貴子。これ、いくらで買う?」
「こっ、これはお姉さまの!まりやさんっ!あああなたって人は〜!!」
「うわっ!た、貴子、ちょっと冷静にっ!」
「言い値でお受けしますわっ!!」
「………へ?」
取り引きされたのは、もちろん瑞穂ちゃんの「あん♪」なパンチラ写真でした。 ―完―
646 :
451:2006/07/20(木) 21:10:10 ID:qRT4HcIu0
フルボイス版のマニュアル見てたらこんな話ができました。
しま?
これはGJというjのを禁じえない
ぶらぼー
ぐあ
お姉さまエロス
一子憑依バージョン?
656 :
doku:2006/07/22(土) 18:45:10 ID:rC0a4eXp0
あなたの書庫書棚はすべて瑞穂ちゃんで
スカートをひらめかす瑞穂ちゃんがずらりと並び
瑞穂ちゃんが彫刻された机に向かい快適な瑞穂ちゃんの椅子に座る
必要ならあなたは瑞穂ちゃんの下腹部で疲れを癒すことが出来
瑞穂ちゃんの体温であなたの体を温めることが出来る
春も夏も秋も冬も瑞穂ちゃんは暖かいから
愛撫の手を止め、伸びをして、一息ついて
そしてまた瑞穂ちゃんの机に向かい、愛撫を再開する
瑞穂ちゃんを愛撫するあなたの手には紙やすり
愛撫の対象は真っ白なレジン…それは今だ魂の吹き込まれない瑞穂ちゃん
657 :
セロマジック:2006/07/23(日) 18:31:18 ID:/DMLHmCs0
下校中の瑞穂ちゃんとまりやとゆかりん
いきなり瑞穂ちゃんがつまずいて転んでしまいました
「きゃっ……いたたたた」
「ちょっと、瑞穂ちゃんだいじょうぶ?」
「うん、肘すりむいちゃった」
「跡が残ったら大変ですよお姉さま、すぐに手当てを…」
ゆかりんが慌てていると、圭さんと美智子さんがやってきて
「あら?大丈夫ですか?瑞穂さん」
「…瑞穂っちこのハンカチを使って」
「あ、圭さんありがとうございます」
「……マジックをしてあげるわ」
圭さんが瑞穂ちゃんの肘にハンカチをかけました
そして…
「いたっ!」
ハンカチの上から瑞穂ちゃんの傷を撫で回しハンカチをとり急いで折りたたみます
「?…あれ?痛くない」
「はい、瑞穂っちのすりむき傷はこのハンカチに移りました」
「「うそっ!!」」
まりやとゆかりんはびっくり、当然です
「うそじゃないわ、まりや由佳里の腕をおさえて」
圭さんに言われるまま、まりやはゆかりんの腕をとります
圭さんはゆかりんの腕にハンカチをかけて撫で回しました、すると
「いっ!いたあっ!」
ゆかりんが痛がり出しました
「あら不思議〜、瑞穂っちの傷がハンカチに、さらに由佳里の腕に移りました」
圭さんは意地悪そうに微笑みました
「さてそれでは、由佳里の腕の傷をもう一度ハンカチに移します」
ゆかりんの腕の傷にハンカチをかけ傷を撫で回します
ひらりとハンカチをはずすとそこにはもう傷はありません
「「「??????ど…どうなってるんですか??」」」
一同はパニック寸前です
「あら、マジックなのですから楽しめばいいじゃないですか」
美智子さんだけがいつも通りマイペースです
「あ…あの…圭さん?…一応聞きますけど…このマジックのネタって……」
瑞穂ちゃんが恐る恐る聞きます
「…よく言うじゃない、タネも仕掛けもございませんって、
あ、このハンカチもう使えそうにないからあげるわ」
圭さんはそう言いながら折りたたまれたハンカチを瑞穂ちゃんに差し出しました
受け取る瑞穂ちゃん、
「では、みなさんまた明日」
手をつないで帰っていく圭さんと美智子さん
愕然としている瑞穂ちゃん、まりや、ゆかりん
瑞穂ちゃんが圭さんから受け取ったハンカチを広げると
真ん中の部分が瑞穂ちゃんの擦り傷と同じ大きさに擦り切れていました
すげーwwwww
けど怖いな圭さん
なにが怖いって
圭さんなら出来そうだから怖い
663 :
657:2006/07/26(水) 12:00:05 ID:UHC82x3V0
664 :
657:2006/07/26(水) 21:47:42 ID:UHC82x3V0
セロマジックその2
夏休みに入って今日はプールへ行く予定の
瑞穂ちゃんと紫苑さまとまりやと奏ちゃん
お出かけしたら圭さんと美智子さんに会いました
「うー今日はあっついわね〜」
まりやがハンカチで額の汗を拭いています
「うふふ、まりやさんたら、それではあそこの自動販売機でジュースでも買いましょうか」
汗一つかいていない美智子さんが道端の自動販売機を指差しました
「…せっかくだから私がおごってあげるわ」
「え、いいのですか?部長さん」
奏ちゃんは圭さんの発言にちょっとびっくり
そして圭さんが不穏な笑みを浮かべたのを見咎めた人はいませんでした
665 :
657:2006/07/26(水) 21:48:40 ID:UHC82x3V0
「紫苑さまはどれがよろしいですか?」
ちゃりんちゃりんと小銭を投入しながら圭さんが聞きました
「あ、レモンスカッシュがいいですわ」
「でわ」
圭さんはおもむろにディスプレイに両方の掌をかざすと
レモンスカッシュのダミーを完全に隠してしまいました
さらに掌をもぞもぞと動かし掌を膨らませていきます
ディスプレイから手を放し掌を広げるとそこには
よく冷えたレモンスカッシュが
_, ._
(;゚ Д゚) …?!
紫苑さまと美智子さん以外は半ばパニックです
「み…瑞穂お姉さまあ〜」
今にも泣き出しそうな声で奏ちゃんが瑞穂ちゃんを呼びます
瑞穂ちゃんが奏ちゃんの小さな指の指す先を見ると
「120」と表示されていた金額ランプが消えています
ようするにお金はちゃんと払われているってことです
_, ._
(;゚ Д゚) …?!
666 :
657:2006/07/26(水) 21:49:46 ID:UHC82x3V0
「まあ、ありがとうございます」
紫苑さまは素直に感謝していますが…
「ちょ…ちょっといいですか圭さん…今のは一体…」
瑞穂ちゃんが圭さんに問いかけました
「一体?って自販機からジュースを取り出しただけよ」
「紫苑さん?って美味しそうに飲んでないで!今のおかしいと思わないんですか?」
「あら、自動販売機は今のように取り出すのではないのですか?
私…お恥ずかしながら自動販売機は今まで使ったことがありませんので…」
申し訳なさそうに紫苑さまは指を頬にあてました
「むう…驚かせようと思ったのに…残念」
圭さんはくやしそうです
667 :
657:2006/07/26(水) 21:52:21 ID:UHC82x3V0
「紫苑さま、自動販売機はこうやって使うんですよ」
美智子さんが実演します
120円を入れて選択ボタンを押し取り出し口からジュースを取り出しました
「え?じゃあ…圭さんが取り出してくれた私のジュースは…」
今更ながら紫苑さまが驚きました
「そうマジーック」
圭さんが親指を突き立てます、さらに掌をすりあわせ
「さ〜てお次は誰かな?」
淡々と話します
結局、美智子さんを除く全員が紫苑さまと同様の方法でジュースを買ってもらいました
「圭さん…今回のマジックのタネって…」
瑞穂ちゃんが恐る恐る聞きます
「マジックのタネ…あるような〜ないような」
あいかわらず淡々とした圭さんの答え
「ま、いいんじゃない、面白かったし、ジュースは冷えてておいしいし」
まりやはそう言いながら
圭さんに取り出してもらったスポーツドリンクを一気に飲み干してしまいました
「最後の…奏のときなんてたくさん人が集まってしまったのですよ〜」
「うふふふふ、こんなに身近にマジシャンがいると楽しいですわね」
「あ!そうだ!プールに行くんだった!瑞穂ちゃんの水着姿だ!」
「そうでしたわね、圭さんのマジックで当初の目的を忘れていましたわ」
「私…プールで涼む前に今のマジックですごく涼しくなってしまいました…」
うつむき加減で呟く瑞穂ちゃんでした
668 :
657:2006/07/28(金) 23:18:33 ID:XVIR4enm0
セロマジックその3
>>664-667の後、みんなでプールで遊びました
さらにその後-プールから上がってお着替えした後のこと
「いや〜遊んだ遊んだ」
ベンチにふんぞり返りながらまりやが言いました
「水に浸かっていても運動すれば喉が渇きますねえ」
少々疲れ気味の美智子さん、その発言に反応したのか
「ね〜俺たちとお茶でも…」
三人組の男たちに声をかけられました
「申し訳ありませんが私達…」
紫苑さまがすかさず断ろうとすると、圭さんがそれを止めました
紫苑さまも美智子さんも当然いぶかしんでいます
「いいわね…それじゃ、あなた…そこのウォータークーラーから紙コップ持ってきて」
圭さんが男たちのうちの一人を指差して指示します
「ウォータークーラー?ッて水?」
「欲しいのは水じゃないわ、紙コップ、人数分持ってきて」
男は圭さんのオーラに逆らえず指示されたとおり紙コップを持ってきてみんなに配りました
669 :
657:2006/07/28(金) 23:19:32 ID:XVIR4enm0
みんなが紙コップを持つと、
圭さんはみんなを連れて自動販売機の前まできました
「ジュース?なら俺、お金だすよ?」
男がポケットから財布を出そうとしますが、圭さんは軽く手をあげて止めます
圭さんは自動販売機…ではなくその隣のポカリス○ットのポスターの前に立ち
「さて、それではここからポ○リを取り出します」
-今の圭さんの服装を説明しておくと
-半袖の白のワイシャツに黒のパンツ姿、傍目に男装の麗人のように見えます
そう言ってポスターに印刷されている500mlのペットボトルを掌で押さえました
瑞穂ちゃんたちはまさか、という顔で、男たちは?という顔で圭さんの行動を見守ります
圭さんは両掌で印刷されているペットボトルを撫で回します
やがて両掌で完全に隠してしまうと掌を何かを掴むような形にしました
そしてそのままの形でポスターから手を離すと…
その手には500mlペットボトルのポカリ○エットが
670 :
657:2006/07/28(金) 23:21:50 ID:XVIR4enm0
( ゚ Д゚) ・・・
_, ._
( ´ Д⊂ ゴシゴシ
_, ._
( ゚ Д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …?!
紫苑さまと美智子さんを除く全員がそれぞれに絶叫を放ちました
671 :
657:2006/07/28(金) 23:23:15 ID:XVIR4enm0
さらなる異変に気付いたのはまりやでした
「これっ!こ…ここ!ポスタアアアア!」
叫びながらポスターを指差します、みんながそこをみると…
いままでポカ○が印刷されていた部分が-ペットボトルの部分が白くなっています
「これは…さすがに私もびっくりしました…」
これには美智子さんですら驚きを隠せないようです
「先に言っておくけど、今回はちゃんとタネがあるわ」
瑞穂ちゃんに聞かれると予想したのか圭さんは言いました
672 :
657:2006/07/28(金) 23:25:29 ID:XVIR4enm0
圭さんはペットボトルの蓋をあけると
みんなが持ってる紙コップに○カリを注ぎました…けど
「あら…中身がなくなってしまったわね」
圭さんは空になったペットボトルを軽くふります
そして空ペットと蓋を美智子さんに渡し
「美智子、ちょっと蓋を閉めて、しっかりとね」
言われたとおり美智子さんはペットボトルの蓋を閉めました
圭さんは美智子さんからペットボトルを受け取ると再びそれを振ります
ペットの底に残った水滴程度のポカ○がぴちゃぴちゃと音を立てています
そして異変は起こります
ぴちゃぴちゃという水音がちゃぽちゃぽに変わりました
それに気付いたのは奏ちゃんでした
「お・おおお・おかしいのですよ〜〜〜〜」
にやりと微笑んだ圭さんがペットを振る手を止めました
奏ちゃんは震える声で続けて言います
「中身が…な・なな中身が増えているのですよ〜〜〜〜〜〜」
そう、圭さんの持つ空だったはずのペットボトルに少しだけど液体が入っているのです
圭さんはさらにペットボトルを振ります
ちゃぽちゃぽがじゃぼじゃぼに代わり、音がしなくなるまで振りました
音がしなくなったのは中がいっぱいになったってことです
「さ、紫苑さま、開けてください」
673 :
657:2006/07/28(金) 23:28:35 ID:XVIR4enm0
絶句している紫苑さまは圭さんから受け取ったペットボトルを開けようとします
ところが少し捻ったところで怪訝な顔をして手を止めてしまいました
「けい…圭さん?…あの…これ……」
そう言って圭さんを見つめます、圭さんは少し困った顔をして
「無理なら、瑞穂っちにわたしてください」
紫苑さまは瑞穂ちゃんにペットボトルを渡しました
渡された瑞穂ちゃんは
「!」
思い切って蓋を開けました
ぺきぺきぺきぺき
小気味の良い音がして蓋がとれました、そう、蓋とボトル本体が接合していたのです
「これ…これ…これ…新品になってるううう」
今度も紫苑さまと美智子さんを除いて全員が絶叫
その紫苑さまは口元を美しい指で押さえて首を振っています
美智子さんは呆然として声が出ないようでした
瑞穂ちゃんは圭さんに指示されてポ○リを男たちの紙コップに注ぎました
「さ、どうぞ」
圭さんに飲むように促されますが男たちは当然の如くなかなか飲めません
「ほ〜ら〜・ゆ〜・あ〜・ざ・ひ〜ろ〜」
圭さんは大丈夫だ、飲め、と言っているようです
「いやそんな棒読みで言われても…」
そう言いつつも一人の男が意を決して一気に飲み干しました
「あ…うん、普通の○カリだ」
残り二人も大丈夫だと思ったのか紙コップを口につけて飲みます
ところが…
「ぶううううう」
一人が噴出してしまいました
「うわっきたなっ!」
反射的にまりやが飛びのきました
「ポッ!ポ○リじゃねえええ」
674 :
657:2006/07/28(金) 23:31:44 ID:XVIR4enm0
「…ごめんなさい…あなたのだけ違うのを入れちゃったみたい」
その圭さんの言葉を聞いてハッっとした瑞穂ちゃん
自分の手の中にあるペットボトルを見るとそれはオレンジ色
ポカリスエ○トではなくエネ○ゲン
「えええええええええ」
絶叫する瑞穂ちゃん、圭さんは瑞穂ちゃんの手から○ネルゲンのペットを取り
もう一度男の紙コップに注ぎます
「大丈夫、毒じゃないから」
注ぎ終わると最初にペットボトルを取り出したポスターに向かい
エネル○ンのボトルを白くなっている部分に押し当てます
左手で押さえ右手でその上から撫で回す、すると左手がどんどん沈んでいって…
最終的に左の掌がぴたりとポスターにくっついてしまいました
圭さんが左手をポスターから離すと、
ポカ○を抜いて白くなっていた部分にはエネル○ンのペットボトルが納まっていました
675 :
657:2006/07/28(金) 23:45:09 ID:XVIR4enm0
「さ、帰りましょうか美智子」
「え?あ、…はい」
呆然としている美智子さんの手をとり帰っていく圭さん
「あ!」
突然、瑞穂ちゃんが叫びました
「どうしたの!まだなんかあるの!?」
まりやが驚いて聞き返します
「ペットボトルのふた………」
瑞穂ちゃんの手にはまだポカリスエッ○のふたが握られたままでした
「これ…戻したほうがいいのかな……」
瑞穂ちゃんはどうしようか困っています
「圭さんはタネはあるとおっしゃってましたが…」
「たぶん…奏たちでは無理なのですよ〜」
こうして某プール自動販売機横のポ○リのポスターは
今でも一部が改変されたままなのでした
657氏乙&GJでした
少しだけ早いですが圭さんの誕生日記念SSですね
続いて自分も圭さんの誕生日記念クイズ
アリスマのOPに圭さんがいるCGは何枚あるか…
.1) 1枚 .2) 2枚
.3) 3枚 .4) 4枚
(答えは自分でOPを見て確認するか、お手数ですがココをクリックして下さい。)
677 :
名無しさん@初回限定:2006/07/29(土) 01:41:04 ID:eDzU2unE0
圭さんのよりも瑞穂ちゃんの存在自体が一番のマジックな気がする
679 :
名無しさん@初回限定:2006/07/29(土) 11:09:39 ID:ymaNJdIK0
ところで、
瑞穂と紫苑が許婚っていうifとか・・・
和食が恋しくなった瑞穂に、紫苑が手料理を振る舞うと言った話って有ります?
680 :
名無しさん@初回限定:2006/07/29(土) 11:54:59 ID:ymaNJdIK0
ところで、
瑞穂と紫苑が許婚っていうifとか・・・
和食が恋しくなった瑞穂に、紫苑が手料理を振る舞うと言った話って有ります?
_,z=~ ̄ ~`.ヽ,_
,/ `ヽ、
y' /ヽ. ヽ i _________________
,/./ / ヽk、 Y ..i / うんうん、このスレのみんなも
、i/{ /i/_,,ィ''' ヽ`ヽ、...,,i_ヽ i. ij、< 花梨ちゃんの素晴らしさに気付いたんね
ー、=−ゝ、いi~ ` `ヽ、`yt, i0 0} \ 31日は投票よろしくなんよ
ゝ_ ir=X.<i`テヾ yテ=ナ、.入Wノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ー〜 ̄ `ーλ Y::cj.` , .}::::cノ'/て.〉 /_
フ 弋 "~ _.、_,、. ~" ,/~ ̄ ヽ、
/_ _,`zk... `-‐-' ,./z/人y __`」
 ̄ /i /i/t.-' `>-< ::`ヽiy ,ト、丶\
/ _ \
// ̄ ̄(_) |
|ししl_l ( たまごさんど | |
|(_⊂、__) | |
\____/ | |
2次予選6組 7月31日(月)
投票よろしくね!
1次予選は他キャラ儲の不正投票のせいで負けたけど、今度はそうはいかないんよ!
花梨って何?という人はこちら
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1153759287/
682 :
名無しさん@初回限定:2006/07/29(土) 14:34:38 ID:WrNWAp4Y0
更衣室で着替え中
まりや「うきゃ!紫苑さま胸さわらないで下さい」
瑞穂「??どうしたんですか?紫苑さん、残念そうな顔して」
紫苑「その…硬いんです…まりやさんのお胸」
紫苑「…まりやさん、腹筋もすごくて…」
こんこん、ノック気味にまりやの腹筋を叩く紫苑さま
紫苑「まるで岩を叩いているようですわ…」
瑞穂「…あ…まりやが凹んでる」
まりや「ふ…どうせあたしゃ女の子離れした体してるわよ」
瑞穂「…ちょっとうらやましいかも」
ますます凹むまりやでした
>>664-675後
夏休みの演劇部部活中
奏「あんなマジックが出来るなんて、やっぱり部長さんはすごいのですよ〜〜」
圭「ふ…(ちょっと得意げ)練習すれば奏も出来るようになるわ」
奏「ほんとなのですか?」
圭「よし、早速特訓」
−地獄の特訓開始−
そして瑞穂ちゃん帰寮
奏「お姉さま!奏もマジックが出来るようになったのですよ〜〜」
瑞穂「へ?」
奏「見ててくださいなのですよ〜」
冷蔵庫から氷を作るトレイを持ってきた奏ちゃん
トレイには水が張ってあって、まだ氷は出来ていない
奏ちゃんはトレイの上に手をかざし
奏「これから氷を作りますのですよ〜」
パキパキと音がして急速に水が氷に変化していく
瑞穂「……(;゚ Д゚) …?! 」
奏「はい、水が氷になりましたのですよ〜〜」
瑞穂「ね・ねえ…奏ちゃん…これは一体…」
奏「いくらお姉さまでもマジックのタネは秘密なのです」
瑞穂「…奏ちゃんまで不思議時空の住人になっちゃったの?」
夏休み明け
由佳里「マジックですか、私も出来ますよ」
瑞穂「へ?」
まりや「それは初耳ね」
由佳里「といっても二つだけですけどね」
奏「由佳里ちゃんのマジック見てみたいのですよ」
由佳里「じゃ、ちょっと準備するね」
台所へむかうゆかりん、ボールと大き目の布を持ってきた
由佳里「はい、このボールの中には挽き肉がはいってまーす」
まりや「由佳里…あんたまさか…」
由佳里「たぶんそのまさかですよ、この布をかけて…」
ゆかりんはボールを布で覆うと…
由佳里「ばっ!と取ると、はい、焼きたてハンバーグになりました」
布をめくると挽き肉が美味しそうなハンバーグになっていました
由佳里「じゃあ、もう一つ、この焼きたてハンバーグに布をかけます」
瑞穂「…次は何に変えるの?」
由佳里「う〜ん私そんな高度なのは出来ないんですよ」
そう言って布を取りました、勢いよく
もうそこにはハンバーグはありませんでした
由佳里「…ただ、消せるだけなんです」
まりや「いや、それでもすごいと思うわよ」
由佳里「そうですか?」
瑞穂「由佳里ちゃん、口元にケチャップついてるわよ」
>不思議時空
そこでお姉さまはシャイダーに焼結するのです
♪「エルダーシスター」♪
エルダーシスターの 心はひとつ
他の見本 他の見本
胸にきざむは 女子校ダマシイ
入って このかた あん♪ばかり
胸のパッドは ぜんぜん 固くない
(揉まないでーーっ。 紫苑さーん!!)
3日に一度 まりやに弄られる
(お姉様ーーー!!)
エルダーシスター エルダーシスター
他の追随を 許さぬ強さ
黒服が現れたら そこからバレる
>>687 確かに見た目柔らかそうな所とか人気がある所とかはアイツを彷彿させる。
>>686 瑞穂「!これは不思議時空!!」
まりや「さあ、瑞穂ちゃん焼結して戦うのよ!」
瑞穂「焼結!!」
瑞穂ちゃんがコード「焼結」を発すると
聖應学院よりエルダーシスターエネルギーが放射され
これによって構成されたコンバットスーツを身に纏い変身する
装着に要する時間はわずか1ミリ秒(千分の1秒)である
瑞穂「…まりや…こういうときはメタルスーツヒーローに変身するんだよね?」
まりや「うーん、そのはずなんだけど…」
瑞穂「なんで…なんで…なんで魔女っ娘なのさ!」
瑞穂ちゃんの変身後の姿はまごうことなき魔女っ娘でしたとさ
それがスポンサーの力だ!!
瑞穂「さすがは大魔王ハンバーグ…このままでは…」
ゆかりん「何で私が大魔王なんですか!!!」
紫苑「本当の地獄はこんなものではありませんでしたわ、瑞穂さん」
奏「なのですよ〜」
瑞穂「紫苑さん!奏ちゃん!」
紫苑「蒸着!」
紫苑さまがコード「蒸着」を発することによって
紫苑さまの「宿木の腕輪」の亜空間内から
粒子の状態で特殊軽合金グラニウム製のスーツが転送されてくる
転送されたスーツは十条紫苑の体に吹き付けられるように
銀色のメタルスーツを構成していき、装着が完了する
この一連のプロセスは0.05秒間で完了する
奏「赤射!」
奏ちゃんがコード「赤射」(赤射蒸着)を発すると
超次元戦闘リボンに搭載された増幅システムが
太陽エネルギーをソーラーメタルへ転換して転送
その粒子が体に吹き付けられて
メタルレッドのスーツを構成し奏ちゃんの身を覆う
この工程にかかる時間は紫苑さまよりさらに短くなってわずか1ミリ秒(1000分の1秒)である
紫苑「シオン!ダイナミック!!」
奏「かな!くらーっしゅ!!」
瑞穂「瑞穂!エルダーフラーッシュ!!!…ってなんで僕だけ魔女っ娘のままなの!?」
紫苑「ああっ!瑞穂さん!決めポーズがまだです!」
過去スレを見返してたら、某魔法先生とのクロスSSなんて情報があったのを思い出した。
かなりグダだったような記憶があるけどどうなったのかと見に行ったら、板自体があぼーんしてた。
結局どうなったんだろうな。
後、瑞穂ちゃんが娘にすら女装をさせられる話で、娘にすらお姉さまと呼ばれるのって何スレの時の話だったっけ?
少なくともリレーSSの紫穂で無いのは確かだと思うんだけど。
694 :
451:2006/08/06(日) 19:35:18 ID:4HQYRfZ70
『 鏑木家、究極のメニュー 前編 』
「今日はお先に戻ります。夕食は私が作りますね」
大学の構内で紫苑さんからの携帯メールを見る瑞穂ちゃん。
「和食希望!期待してますよ」返信を打って次の講義へ向かいます。
「はぁ…最近疲れ気味かなぁ。昨夜も紫苑より先に寝ちゃったし…夏バテかも」
ちょっと元気の無い瑞穂ちゃんです。
―その頃の紫苑さん―
「今日は和食ですか…では、ちょっと一工夫して、うふふっ」
食品売り場で、楽しそうにあれこれ材料を選んでいます。
「だんな様は少しお疲れのようですから…あっ、これなんか良さそうですわ」
やがて買い物を終えて、足取りも軽く我が家へと向かいます。
「これだけ召し上がれば『紫苑、今夜は眠らせないよ』なんてことに…あぁ、どうしましょう」
…紫苑さんは一体何を作るつもりなのでしょうか?
「お帰りなさい、瑞穂さん。食事の用意ができていますよ」
「ありがとう、紫苑。では早速…ぐあ」
「…ぐあ?あの、お気に召しませんか?」
瑞穂ちゃんの予想外の反応に、表情が曇る紫苑さん。
「いやいや!そんなことは無いですよ、紫苑。ただ…これは…」
テーブルに並んでいるのは、鰻を筆頭に百合根の煮物、ゴボウのゴマ和え、自然薯の山掛け等々。
「その…最近お疲れのようでしたので。それと、根の物はあちらの方に効くと申しますわ♪」
「いや…効くといっても即効性は無いんじゃないかと…」
「ささ、遠慮なさらずに。はい、あーん♪」
「…あ〜ん」
「…お味はいかがですか?たくさん作りましたからどんどん召し上がって下さいね」
「あ、ありがとう、美味しいですよ」(一度にそんなに食べたら鼻血噴いちゃうよ…)
「うふふっ、今夜は期待してますわ♪」
「とほほ…僕、明日の朝まで生きてるかなぁ…」
その夜、瑞穂ちゃんが目一杯絞られたのは言うまでもありません。 ―続く―
695 :
451:2006/08/06(日) 19:36:18 ID:4HQYRfZ70
『 鏑木家、究極のメニュー 後編 』
太陽が黄色く見える瑞穂ちゃんが紫苑さんに話します。
「紫苑、お願いですから今日は普通の食事にして下さい」
「そんな…あの献立ではご不満でしたか?」
「いやあの、心遣いは大変有難いのですが…その…見返りが大きすぎるというか…」
「そうですか…では『効く』食材は外しますね」
「そうしてくれると助かります。普通に紫苑の料理は美味しいですから」
「…わかりましたわ」渋々ながらも了承する紫苑さんです。
「普通の食事で瑞穂さんを満足させるなんて…難しいですわ」
講義中もあれこれ頭を悩ます紫苑さん。
「材料はちゃんと選んでいる、料理の腕は悪くない、後は、食器…え…食器?これですわ!」
なにやら閃いた紫苑さんです。
「ただいま帰りました」
「お帰りなさい。すみませんが、今手が離せないので上がって来てくださいませんか?」
「?どうしたんです、紫お…おおおおおっ?!」
テーブルには色とりどりの料理が並び、その中心には…あられもない姿の紫苑さんが!
「さぁ、わたくしを召し上がってくださいな…」
「こ、これは…伝説に聞く女○盛り?!い、いいんですか?」
「どうぞ、遠慮なく。あっ…箸の先が敏感な所を…うん…あはぁっ」
「味なんてわかんないや…綺麗だよ…紫苑」
「この…クリーム煮を食べた後は…し、舌で…すくって下さい…ああっ…」
興奮しつつもすっかり料理を平らげた瑞穂ちゃん。
「ごちそうさまでした、紫苑」
「まだですわ、瑞穂さん。締めのワ○メ酒を…さあ…」
「そ、そこまで!…んぐんぐ…はぁ〜紫苑の味がしますね」
「い、いやですわ!瑞穂さんの…えっち…」
「かっ…なんて言っていられません!よーし、今夜はガンガンいきますよ、紫苑!」
夜通し二人の嬌声が響いたその日の鏑木家でした。 ―完―
696 :
451:2006/08/06(日) 19:38:16 ID:4HQYRfZ70
バテ気味なので小ネタです。
*自然薯(じねんじょ)野生のながいも。粘りが強く、『効く』らしいです。
こう暑いと何かスタミナの付くものを食べたくなりますね。
こういう料理なら喜んで!・・てか、手料理に飢えているので、
手料理ならなんでもOKさの今日この頃。
紫苑さんには誰が盛りつけたんだろうという疑問もありますが。
ラストの二人の嬌声というあたりが、おとボクだなぁ。(笑)
其はとこしえにお姉さまである者にあらねど
華麗なる永劫のうちにお姉さまこそお姉さまをむかえん
699 :
Qoo:2006/08/08(火) 10:48:10 ID:e3I+5lQT0
真夏日 第1話 「麦茶」
まりや「熱い、熱いよ〜!」
僕と奏ちゃんが食堂でアイスティーを飲みながらくつろいでいると、
まりやが喘ぎながら食堂へと入ってきた。
瑞穂「まりや、字、間違ってるよ」
まりや「合ってるってば。熱いのよ私は!麦茶〜」
まりやは冷蔵庫を開け、おもむろに麦茶の入っているポットの蓋を開けると、
あろうことか直接ポットに口を付けて麦茶を飲み始めた。
瑞穂「ああっ、まりや!何してるの!」
僕が慌ててたしなめるが、気にする風も無くゴクゴクと麦茶を飲むまりや。
半透明のプラスチックポットの中身が、見る見る内に減っていく。
中身が半分以上減った辺りで、麦茶のポットを "どんっ!" と勢いよく置くと、
まりや「ぷは〜、美味い!」
と口を拭う。
瑞穂「まりや、ビールじゃないんだから…、っていうか口付けて飲まないでよ。はしたない」
まりや「うるさいわね。喉が渇いて死にそうだったのよ。それに瑞穂ちゃん、次にコレ飲めばあたしと間接キッス出来るよ(笑)」
瑞穂「な、何言ってるのよ。後、早く冷蔵庫閉めてよ。中が温まっちゃうじゃない」
まりや「いや〜、中の冷気が涼しくて気持ちいいのよ〜。瑞穂ちゃんも涼む?」
瑞穂「涼みません。電気代勿体無いでしょ」
まりや「も〜。細かいところで貧乏性なんだから瑞穂ちゃんは…」
まりやは渋々ポットを冷蔵庫に収め、扉を閉めた。
700 :
Qoo:2006/08/08(火) 10:50:28 ID:e3I+5lQT0
奏「でも奏、まりやお姉さまの気持ち、少し分かるのですよ。氷を取り出すときに冷凍庫の扉を開けると、ひんやりした風が凄く気持ちがいいのです」
まりや「そうよね〜。さっすが奏ちゃん。思わず冷凍庫の中に顔を入れたりとか、無駄に冷凍庫の扉を開閉したりしちゃうよね〜」
奏「あ…、いえ、奏、そこまではしないのですよ…」
さすがに苦笑いを浮かべる奏ちゃん。
瑞穂「まりや、そんなことしてたの?」
まりや「か、奏ちゃん、裏切り者…」
701 :
Qoo:2006/08/08(火) 10:51:05 ID:e3I+5lQT0
瑞穂「もう…まりやったら。でも、確かに今日は暑いわね」
一応寮内には軽いセントラルエアコンディショナーが利いているはずなのだが、
気温が高いせいかあまりその恩恵を感じられず、蒸し暑い。
奏「はいなのです。今日は夏一番の真夏日ってテレビで言ってたのですよ」
まりや「何かそれ聞くと、もっと暑くなる気がするわね」
そう言って奏ちゃんを恨みがましい目で見つめるまりや。
奏「き、気温が高いのは奏のせいじゃないのですよ〜」
瑞穂「まりやったら。奏ちゃんを苛めないで頂戴。そんなに暑いのなら、図書館にでも行ってきたらどう?クーラーが利いててきっと涼しいわよ」
まりや「あんなところに居たら騒げないじゃない」
瑞穂「当たり前じゃない。たまには静かに勉強するのもいいんじゃないかしら」
まりや「あたしに死ねというのか瑞穂ちゃん」
瑞穂「勉強するくらいで死ぬ人がどこにいるの」
まりや「ここに居るよ?」
事も無げに言うまりや。
瑞穂「……」
奏「……」
瑞穂・奏「………」
まりや「何なんじゃその沈黙は〜〜〜!!」
突然テーブルをひっくり返して暴れるまりや。
僕と奏ちゃんは条件反射でティーカップを非難させる。
瑞穂「支離滅裂なこと言ってるのは自分じゃない!」
まりや「うるさ〜〜〜〜〜い!むき〜〜〜〜〜!!」
ガシャンガシャーン
奏「(泣)」
─────
702 :
Qoo:2006/08/08(火) 10:59:51 ID:e3I+5lQT0
まりや「はぁ…はぁ…はぁ…」
瑞穂「はぁ。落ち着いた?まりや」
多少落ち着きを取り戻したように見えるが、一応離れた位置から声を掛ける。
奏「まりやお姉さま、怖いのですよ…」
奏ちゃんがひそひそ声で話しかけてきた。
瑞穂「暑くて気が立ってるみたいね。何か食べさせたら落ち着くかもしれないわ」
まりや「あたしは動物か」
奏「聞こえてたみたいなのですよ」
703 :
Qoo:2006/08/08(火) 11:00:40 ID:e3I+5lQT0
由佳里「どうかしたんですか?何かバタバタ音がしてましたけれど」
降って沸いた災害(人災)の事後処理作業をしていると、
騒ぎを聞きつけたらしい由佳里ちゃんが食堂へとやってきた。
瑞穂「まりやが暴れたのよ。暑くて気が立ってるみたいだから、由佳里ちゃんも接近する際には気をつけたほうがいいわ」
まりや「猛獣かあたしは」
奏「猛獣より怖かったのですよ」
ポツリと小さな声で呟く奏ちゃん。
まりや「聞こえてるわよ、奏ちゃん」
奏「はわわ、聞こえてたのですよ」
由佳里「あはは(笑)でも、今日はほんっと暑いですよね〜」
まりや「ほんとよ。汗びっしょり」
瑞穂「まりやは暴れたからでしょ」
由佳里「麦茶でも飲みますか?私飲みに来たんですけど」
まりや「うん、飲む〜」
由佳里「お姉さまと奏ちゃんの分も注ぎましょうか?」
瑞穂「そうね、1杯貰おうかしら」
奏「奏も少し喉が渇いたのです」
由佳里「じゃあ、皆の分用意しますね」
瑞穂「ありがとう、由佳里ちゃん」
奏「あ、奏お手伝いするのですよ〜」
704 :
Qoo:2006/08/08(火) 11:01:28 ID:e3I+5lQT0
瑞穂「それにしてもまりや、さっきあれだけ飲んだのに、まだ飲むの?」
まりや「暴れたから喉が渇いたの」
瑞穂「暴れなければいいじゃないの…」
まりや「それは無理な話ね」
瑞穂「偉そうに言わないでくれる、まりや…」
由佳里「あれ、半分しかないんですね、足りるかな…」
皆の分の麦茶を注ぎながら呟く由佳里ちゃん。
瑞穂「まりやの分は半分でいいわよ」
まりや「瑞穂ちゃん、それは酷いんじゃないかな」
由佳里「何かあったんですか?」
奏「さっき、まりやお姉さまが麦茶半分一気に飲んじゃったのですよ」
由佳里「え、このポット半分?」
瑞穂「ええ。しかもラッパ飲みよ」
由佳里「ええ〜〜〜!」
まりや「何だ由佳里、その反応は。私のキッスを皆に分けてあげようっていう私の心遣いが分からないのか〜〜!」
由佳里「そっ、そんなの要りませんよ〜〜〜!」
まりや「何だと〜〜〜!ゆかりんめっ、このっこのっ」
由佳里ちゃんの身体をまさぐり始めるまりや。
由佳里「お姉さま止めてくだっ、あはははっ、止めっ、ゆかりんじゃなっ、おね、あはははははは(泣笑)」
その後、何とかまりやを静止したものの時すでに遅く、
由佳里ちゃんはぐったりとして倒れてしまった。
半笑いの顔をしながら軽く痙攣している…。
705 :
Qoo:2006/08/08(火) 13:59:43 ID:e3I+5lQT0
真夏日 第2話 「何食べよ」
奏「そういえば、そろそろお昼なのですよ」
瑞穂「もうそんな時間なのね。まりやが暴れてたから気が付かなかったわ」
由佳里ちゃんを膝枕で介抱しながらまりやを皮肉る。
まりや「はいはい、あたしが悪かったわよ」
さすがに反省するまりや。
瑞穂「後片付けが大変なんだから、もう少し静かに暴れて欲しいところね」
まりや「いや、それはちょっと難しい注文だと思うよ、瑞穂ちゃん…」
由佳里「それで、今日のお昼どうしましょう」
何とか復活した由佳里ちゃん。まりやの妹だけあってさすがに回復が早い。
対まりやくすぐり耐性でもあるのかもしれない。
今日は寮母さんがお休みで、朝は由佳里ちゃんが朝食を作ってくれた。
まりや「たまには外に食べに行く?」
瑞穂「そうね…。この暑い中、料理をするのはきっと大変ね」
由佳里「えっ、あっ、私は全然大丈夫ですよ」
まりや「いいのいいの。ぜ〜んぶ瑞穂ちゃんのおごりだから」
由佳里「そんなっ、悪いです」
奏「そんな〜」
二人が慌てて遠慮するが、確かにまりやの提案に乗った手前、
二人にお金を出させるわけにはいかない。
瑞穂「気にしないで。奏ちゃんや由佳里ちゃんにはいつもお世話になっているから、そのお礼。あっ、まりやは当然自腹よ」
まりや「え〜何であたしだけ、瑞穂ちゃんはあたしに世話になってないっていうのか〜?」
ぶーぶーと駄々をこねるまりや。
瑞穂「確かに世話にはなっているけれど、まりやの宿題をやったり、由佳里ちゃんの勉強をまりやの代わりに教えてあげたり、まりやの起こした問題のアフターフォローを…」
まりや「はいはい分かった分かりました!も〜瑞穂ちゃん、意外に根に持つタイプよね」
706 :
Qoo:2006/08/08(火) 14:02:06 ID:e3I+5lQT0
まりや「じゃあ、どこに食べに行く?」
瑞穂「そうね。二人は何が食べたい?何でもいいわよ」
奏ちゃんと由佳里ちゃんに問いかけるが、
奏「奏は何でもいいのですよ」
由佳里「私も何でも…」
遠慮しているのか、二人からは意見が出てこなかった。
まりや「二人とも、瑞穂ちゃんの財布の中身でも気にしてるの?大丈夫よ。
瑞穂ちゃんの財布の中には万札がいっぱい入ってるんだから」
由佳里「ええ〜〜〜〜!」
奏「ほ、ほんとなのですか!?」
瑞穂「な、何言ってるのよまりや!嘘、嘘に決まってるじゃない!」
まりや「にゃっはっは(笑)こうでも言わないと二人から意見が出ないじゃない」
瑞穂「もっと別の方法があるでしょう…。でも二人とも、本当に遠慮しなくてもいいのよ。
フカヒレとかフグ刺しとかでなければね」
二人に笑いかける。
奏「奏、お姉さまが食べるものと一緒のものが食べたいのですよ」
由佳里「私も同じものがいいです」
瑞穂「ほんとにそれでいいの?」
奏・由佳里「はい」
707 :
Qoo:2006/08/08(火) 14:05:16 ID:e3I+5lQT0
瑞穂「そう。それじゃあ、どうしようかしら」
まりや「そうね〜。あまり重いものはバツかな。由佳里はハンバーグでいいかもしれないけど」
由佳里「そ、そんなことありません」
まりや「そっか、ハンバーグじゃないといけないのか」
由佳里「まりやお姉さま!」
瑞穂「まりや、あまり苛めないの」
まりや「いや、これ日課だから」
由佳里「そんなこと日課にしないで下さい!」
そんなことを日課にされている由佳里ちゃんの未来を思うと嘆かずにはいられない。
瑞穂「でも、軽く食べられるものがいいかもね」
まりや「あと、クーラーのガンガン利いてる店ね」
瑞穂「大体の店はクーラーが利いてるんじゃない?」
まりや「クーラーの利きが悪い店とかあるし」
瑞穂「まぁ、そういう店もあるかもしれないけれど…。そうだまりや、食べ物の情報誌持ってないの?」
まりや「あ、確かホット○ッパーがあったはず」
まりやは食堂に置いてあるマガジンラックを探り、赤い本を掴むとテーブルの上に広げた。
708 :
Qoo:2006/08/08(火) 14:12:07 ID:e3I+5lQT0
数ページめくるが、さすがに夏だけあって、スタミナ系料理店の紹介が多い。
奏「見てるだけでお腹いっぱいになっちゃいそうなのですよ」
瑞穂「確かにそうね…」
暑くてあまり食欲の無いときにこってりした料理は見るだけでもキツイ。
由佳里「さすがに店内のクーラーの利き具合は書いてありませんね」
まりや「そりゃそうでしょ」
ペラペラとページをめくっていくと、涼しそうなメニューの特集もやっていた。
まりや「ざるそば、そうめん、冷やし中華ってところかな。涼しいメニューっていうと」
瑞穂「そうね。あと、パスタのある店なら冷製パスタとかもあるんじゃないかしら」
由佳里「冷製スープやビシソワーズとかもいいですね〜」
奏「ビシソワーズって何なのですか?由佳里ちゃん」
由佳里「ビシソワーズっていうのは、フランス料理でジャガイモの冷たいポタージュのことだよ。
冷たくって美味しいの」
奏「ジャガイモなのですか〜」
瑞穂「じゃあ、そこにしましょうか」
まりや「よっし、決まったら早速…と言いたい所だけど」
瑞穂「何か問題でもあるの?」
まりや「問題っていうか…うん。身体がベタベタして気持ち悪い」
瑞穂「まぁ、そうね…。でも、帰ってくるときにも結局汗をかいてしまうわよ?」
まりや「帰ってきたらまたシャワー浴びる」
瑞穂「分かった。じゃあ、皆シャワーを浴びてから行きましょうか」
まりや「おー」
由佳里「分かりました」
奏「はいなのですよ〜」
− To Be continued Next 第2.8話 「sultry and sultry girls」 −
709 :
Qoo:2006/08/08(火) 14:31:34 ID:e3I+5lQT0
夏ネタです。エロ無しのコメディ色強めとなってます。
夏バテなのか住民さんもまばらなので…
| \
|Д`) ダレモイナイ・・SSアゲルナラ イマノウチ
|⊂
|
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
もうちょっと瑞穂ちゃんに萌えたいんだけど、頭の中でまりやが動き出すと勝手に暴走するなぁ。
まりやのパワーがうらやましい…GJ
続きをお待ちしています
712 :
Qoo:2006/08/08(火) 16:59:43 ID:e3I+5lQT0
真夏日 第2.8話 「sultry and sultry girls」
30分後。シャワーを最後の僕が浴び、部屋に戻って服を着替える。
髪を整え、軽くメイクを施す。大体終わったところで全体をチェックする。
まりや「かんぺき。宮小路瑞穂子、華麗に変身完了?」
いつの間にかまりやが扉を開けて中を覗いていた。
瑞穂「意味が分からないよまりや…」
なぜ瑞穂"子"?
まりや「あ、瑞穂ちゃん、ちゃんとUVケアしてる?」
瑞穂「紫外線対策?」
まりや「うん」
瑞穂「確か化粧品の中にUVケアの出来るものがあったと思うけど…」
まりや「それだけじゃダメよ…っていうか、いつもそれだけ?」
瑞穂「うん…」
まりや「それだけって…、何でそれだけなのに、
いつもSPF高い日焼け止めしてるあたしより肌が白いんじゃ〜〜!!」
瑞穂「わわっ、ここで暴れないでよまりや〜〜〜〜!!」
思わず屈んで身を守るが…。
瑞穂「…?」
何の物音もしない。ふと見上げると、まりやが腕を組み仏頂面でこちらを睨んでいた。
まりや「ここで暴れたらまた汗かいちゃうじゃない」
瑞穂「そ、そう…。よかった」
ほっと息を吐く。
瑞穂「まりや、僕、どこかおかしいところない?」
まりや「無いわよ」
瑞穂「そっか。じゃあ行こう」
まりや「その不自然なくらいに白い肌以外はね」
そう言い放つとくるりと踵を返し、歩いていくまりや。
瑞穂「……」
いじけてるみたいだ…。僕のせいじゃないのに。
713 :
Qoo:2006/08/08(火) 17:01:06 ID:e3I+5lQT0
全員が玄関に揃った。
瑞穂「じゃあ、行きましょうか」
奏「はいなのです〜」
由佳里「は〜い!」
まりや「瑞穂ちゃんクーポン持った?」
瑞穂「ええ、持ったわ」
まりや「じゃあって熱っ!」
瑞穂「うわっ…」
まりやが玄関のドアを開けた瞬間、熱の塊が飛び込んできた。
由佳里「うわぁ…」
奏「溶けちゃうのですよ〜」
とりあえず皆玄関の外に出て扉を施錠し、
うだるような暑さに思わず手で太陽を隠しながら空を見上げた。
瑞穂「すっごくいい天気ね」
まりや「この熱さの前じゃ、その言葉によって何にも救われないわ…」
由佳里「もうちょっと曇ってくれたら涼しくなりそうなんですけど…」
奏「でも、玄関を開けたときよりは暑くないのですよ」
瑞穂「とりあえず、歩きましょ」
まりや「そうね」
714 :
Qoo:2006/08/08(火) 17:02:32 ID:e3I+5lQT0
皆で商店街に向かって歩く。
まりや「そういえば皆聞いてよ。瑞穂ちゃんってさ、日焼けしない体質なんだよ〜」
由佳里「そうなんですか?」
瑞穂「ええ、そうみたい…。皆に言わなくてもいいじゃない、まりや」
まりや「だって〜、ずるいよ〜」
奏「羨ましいのですよ〜」
由佳里「奏ちゃんも色白いじゃない。いいなぁ〜」
まりや「いいなぁ〜」
まりや・由佳里「いいなぁ〜」
瑞穂「そんなこと言われても、体質なんだから仕方ないでしょ…」
奏「か、奏はちゃんと日焼け止めしてるのですよ〜」
まりやにチョップを入れたり奏ちゃんの頭を撫でたり
由佳里ちゃんの好きなハンバーグのトッピングについて話しながらてくてくと歩いていく。
− To Be continued Next 第3話 「in the cafe」 −
715 :
Qoo:2006/08/08(火) 20:32:33 ID:e3I+5lQT0
真夏日 第3話 「in the cafe」
まりや「ここ…だよね」
瑞穂「うん」
French cafe;oasis。クーポンを見て確かめる。
フレンチカフェ。フランス料理店である。
フランス料理店と言うと何だか敷居や値段が高そうなイメージがあるが、
結構安い店もある。
さすがにスーツにドレスの様なドレスコードがある店は
敷居に比例して値段も高いのだろうが。
まりや「じゃあ入ろう」
瑞穂「そうだね」
まりや「あ〜〜、サイッコー!」
瑞穂「ふー。涼しいわね」
奏「生き返るのですよ〜」
由佳里「涼しい〜」
中に入った瞬間に気温が一気に下がり、汗が引いていくのがはっきり分かる。
少し肌寒いくらいだ。
店員「いらっしゃいませ。4名様でしょうか」
瑞穂「はい」
まりや「禁煙席で」
店員「かしこまりました。それではこちらへどうぞ」
716 :
Qoo:2006/08/08(火) 20:33:45 ID:e3I+5lQT0
4人座りのテーブルへと案内され、腰を下ろす。
まりや「何にする?」
奏「パスタ以外もいっぱいあるのですよ」
由佳里「それはそうだよ(笑)」
まりや「ねぇ由佳里、スパゲティとパスタって何が違うの?」
由佳里「スパゲティはパスタの一種なんです。
パスタは形や細さによって名前が違っていて、スパゲティはロングパスタって種類です。
他のロングパスタには、スパゲティーニやカペリーニとかがありますね」
まりや「へぇ〜。スパゲティーニってスパゲティをフランス風に言うとなるのかって思ってたわ」
瑞穂「それはどうかと思うけれど…、でもさすがは由佳里ちゃんね」
由佳里「えへへ…」
照れたように微笑む由佳里ちゃん。
まりや「じゃあ、由佳里のオススメとかは?」
由佳里「う〜ん、好みは人それぞれですから…」
まりや「逃げたな」
由佳里「違いますよ〜」
瑞穂「こんなに涼しいと、別に冷製パスタじゃなくてもいいって感じね」
奏「はいなのです。少し重いメニューでもいけちゃう気がするのですよ」
まりや「由佳里はいつ何時でもハンバーグ食べられるけれどね」
由佳里「そんなこと!…な、無いわけじゃないですけれどぉ…」
瑞穂・奏「ふふふふ…」
恥ずかしそうに言う由佳里ちゃんに、思わず吹き出してしまう僕と奏ちゃん。
由佳里「も〜、奏ちゃんもお姉さまも笑わないで下さい〜!」
瑞穂「ごめんなさい(笑)」
奏「ごめんなさいなのですよ〜(笑)」
由佳里「うぅ〜」
717 :
Qoo:2006/08/08(火) 20:35:16 ID:e3I+5lQT0
瑞穂「じゃあ、私は和風カルボナーラと、シーフードサラダにするわ。奏ちゃんは?」
奏「奏は…京野菜と椎茸のスパゲティがいいのです」
瑞穂「他には何かいる?」
奏「いえ、いいのですよ」
遠慮してるのかな。でも、奏ちゃんは元々小食だし、
ほんとにこれだけでいいのかもしれない。
瑞穂「そう。じゃあ、シーフードサラダを一緒に食べましょうか」
奏「よ、よろしいのですか?」
瑞穂「ええ」
奏「ありがとうございますなのですよ〜」
にこっと笑顔になる奏ちゃん。
まりや「由佳里は何にするの?」
由佳里「私はほうれんそうたらこスパで」
瑞穂「他には?」
由佳里「これだけで十分です」
これは…さすがに遠慮してるんだよね…。
まりやにそっと目配せする。
まりやは僕と目が合うと、軽く頷いた。
718 :
Qoo:2006/08/08(火) 20:43:52 ID:e3I+5lQT0
まりや「よ〜しじゃあ、もう1品はあたしが奢ろう」
由佳里「ええっ!」
まりや「何だその驚きようは。あたしが奢ることがそんなに信じられないのか〜!」
うりうりと由佳里ちゃんの身体をまさぐるまりや。
由佳里「まりやお姉さま違っ、やめっ、あははは(笑泣)」
瑞穂「こらこらまりや」
たしなめると、動きが止まった。まりやはくしゃっと由佳里ちゃんの頭を撫でる。
まりや「あたしが人のご飯奢るなんて、一生のうちに一度あるかないかの出来事なんだから、
遠慮なく奢られなさい」
瑞穂「由佳里ちゃん、ね?」
由佳里ちゃんと目を合わせ、微笑みかけながら頷いてみせる。
由佳里「はい、じゃあ…」
由佳里ちゃんはそう言って俯くと、
由佳里「チキンの赤ワイン煮込み」
まりや「はいはい」
由佳里「と」
まりや「…と?」
由佳里「ルッコラと生ハムのサラダを」
まりや「……1品って言ったじゃない!」
由佳里「もう1品くらいいいじゃないですか〜!」
「…!! …!」
奏「二人とも仲がいいのですよ〜」
瑞穂「ふふっ、そうね…」
719 :
Qoo:2006/08/08(火) 20:49:08 ID:e3I+5lQT0
瑞穂「で、まりやは何にするの?」
まりや「ん〜、何にしよっかな〜」
瑞穂「まだ決めてなかったのね…」
まりや「だって〜、目移りするんだもん。皆とメニュー被りたくないし」
天邪鬼な…。
奏「ねぇ由佳里ちゃん、この娼婦風パスタってどんなのなのですか?」
瑞穂「娼婦って…、その、娼婦よね」
まりや「奏ちゃん。耳を塞いでおきなさい」
奏「奏も意味くらいは分かるのですよ」
まりや「まぁっ、奏ちゃん、瑞穂ちゃんに穢されてしまったのね。可哀想に…よよよ」
瑞穂「穢してません!何を言い出すのよまったく…」
しかも"よよよ"って…。
由佳里「それはブッタネスカって言ってね、アンチョビとかの小魚をトマトソースや
ケッパーっていうピクルスやオリーブ、赤唐辛子、黒こしょうで味付けしたものを言うの。
少し辛めのパスタかな」
まりや「で、何で娼婦風なの?」
由佳里「いろいろな説があるみたいです。刺激的な味わいが娼婦を思わせるパスタとか、
娼婦が客をもてなすためのパスタとか、お客を待っている間にありあわせの材料で簡単に作ったパスタとか。
どれが本当かは知らないんですけど」
瑞穂「ほんとに物知りね、由佳里ちゃん」
由佳里「料理のことだけですよ」
奏「それでも十分凄いのですよ〜」
由佳里「えへへ、ありがと」
まりや「ほぉ〜。でも、美味しそうね。それにしようかな。
あとは…白菜とかぼちゃのグラタン、君に決めたっ!」
瑞穂「それ、何?」
君って誰?
− To Be continued Next 第4話 「閑話」 −
720 :
Qoo:2006/08/08(火) 21:03:13 ID:e3I+5lQT0
今日はここまでです。
ほんとは5レスくらいで終わるかな〜って思ってた自分を蹴り飛ばしたいです。
出来るだけおとボクワールドを壊さずに進みたいと思います。
もうしばらく、お目汚しにご容赦を。 Qooでした。オヤスミなさい。m(_ _)m
699-720 乙
おとボクってやっぱりこの空気だよな〜と思う
キャラがたってるから普通の日常も良い
続き期待してます
楽しみにしてる
各人の口調がよく再現されてて(特に由佳里ちゃん)すごくいいですね〜
期待してます。
724 :
Qoo:2006/08/09(水) 12:49:09 ID:e7wUIcbr0
真夏日 第4話 「閑話」
皆の注文も終わり、料理を待つのみとなった。
瑞穂「でも、娼婦風なんて、日本じゃ考えられないネーミングよね」
まりや「日本風に言うと、ソー○風?いや、ヘ○ス風かな」
瑞穂「まりや!」
まりや「おっと、さすがに失言だったね。でも振ったのは瑞穂ちゃんだよ」
瑞穂「それはそうだけれど…。いきなり何てこと言うのよ」
奏「何なのですか?ソー○とかヘ○スとか…。
奏、○鹸とか健○とかいう意味だと思ってたのですよ」
瑞穂「いえ、合ってるわよ。奏ちゃん。それ以上の意味の追求は不要よ。分かった?」
奏「は、はいなのですよ…」
まりや「まぁ、由佳里は意味を知ってそうよね〜。耳年増だし」
由佳里「し、知りませんよっ!?」
耳まで赤くなりながら見事に声を引っくり返す由佳里ちゃん。説得力ゼロ…。
まりや「説得力ゼロよ由佳里。一体何のことだと思ったのかしら(にやり)」
由佳里「そっ、それはぁ…」
何か言い訳を考えているのか、目の前でバタバタと手を振りながら慌てている。
瑞穂「まりや、程ほどにしておかないと、由佳里ちゃんが可哀想よ」
まりや「はぁい」
由佳里「う〜(赤)」
まりや「でも、瑞穂ちゃんがそんな言葉の意味を知ってるってのも問題よね〜」
瑞穂「わっ、私はたまたま知ってたのよ」
まりや「ほんとに〜?実は行ったことあるんじゃないの〜?」
何を血迷ったかとんでもないことを口走るまりや。
瑞穂「あっ、ありません!誤解されるようなこと言わないで!
て、っていうかまりやが知ってることも問題なんじゃないの?」
まりや「あたしはいいのよ。耳年増だしね」
うう、開き直ってるし…。
725 :
Qoo:2006/08/09(水) 12:52:33 ID:e7wUIcbr0
瑞穂「でも、そういう国民性って面白いわよね。
きっとフランス人は皆まりやみたいな性格なのかしら」
まりや「ちょっと、それってどういう意味よ」
瑞穂「あら、誉めてるんだけれど。明け透けで、物事の表面だけを見たりしないでしょ。まりやは」
まりや「む?う〜ん…」
誉めてない部分も結構あるんだけどね。
奏「でも、国民性といえばこんな話があるのですよ」
まりや「ん?」
瑞穂「どんなのかしら」
奏「えっと、ある船が火事になりました。このままでは乗客が焼け死んでしまうので、
船長は皆を海に逃がそうとします。しかし船にはいろんな国の人が乗っているのですが、
皆溺れるのを嫌がって海に飛び込もうとしません」
まりや「どうせ乗っていればいつかは海に飛び込むことになるのに。アホね」
瑞穂「確かに最後まで残っているのは危険よね。重いものが沈むときには周囲に渦を生むものだし。
あ、奏ちゃん、続けていいわよ」
奏「あ、はい。飛び込もうとしない乗客を見て、船長は国民性を考えてこう言うのです。
『イギリス人には、「紳士はこういう時、海に飛び込むものです。」
ドイツ人には、「海に飛び込みなさい。これは厳粛な命令です。」
フランス人には、「決して海に飛び込まないで下さい。」
イタリア人には、「さっき美女が飛び込みましたよ。」
日本人には、「みなさん飛び込みましたよ。」
大阪人には、「阪神が優勝しましたよ。」』」
726 :
Qoo:2006/08/09(水) 12:55:25 ID:e7wUIcbr0
瑞穂「面白い話よね。イタリア人は美女がニンジンなわけね」
まりや「情熱的な国って言われてるくらいだからね」
由佳里「でも、フランス人には『決して海に飛び込まないで下さい』って、
どういうことなんでしょう。反対のことをしたがるのかな」
奏「天邪鬼、っていうことなのでしょうか」
まりや「……。瑞穂ちゃん」
瑞穂「あ、あら、まだ料理は来ないのかしら」
まりや「さっきのはどういう意味で言ったのかしら?」
瑞穂「な、何のことかしら」
まりや「くぉら〜〜〜!」
瑞穂「わわっ、さ、さっきの話は知らなかったんだよ!」
まりや「嘘」
瑞穂「どうして」
まりや「だって、さっき瑞穂ちゃん、『面白いはなしよね』って言った」
瑞穂「それがどうしたの?」
まりや「『よね』って、普通その話を知ってて、『何々だよね〜』っていうニュアンスで使うものじゃない」
いつになくまりやが鋭い…。
瑞穂「そうとは限らないじゃない。ほら、言い間違えたのよ!」
まりや「『そうとは限らない』っていうのは、犯人が言い逃れをするときの常套句よ。
『そうとは限らない』なんて言うときは大体『そう』なのよ!」
うう〜、どうしよう。
まりや「おしおきじゃ〜〜!」
瑞穂「いや〜〜〜〜!(泣)」
奏「お姉さま、ごめんなさいなのですよ…」
由佳里「二人ともほんと仲良いよね」
この後店員さんに『お静かにお願いします』と注意されたのは言うまでも無い。
自業自得なんだけど…とほほ。
− To Be continued Next 第5話 「次の目的地」 −
727 :
Qoo:2006/08/09(水) 13:37:01 ID:e7wUIcbr0
ご意見ありがとうございます。性懲りも無くまた続いてしまいました。
一応次に行く場所が最後の舞台です。第7話か第8話…8.8話くらいがラストになるでしょうか。
どうも盛り上がりや面白みに欠ける出来になっているので、
もうちょっとコメディコメディしたいです。
728 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:00:58 ID:e7wUIcbr0
真夏日 第5話 「次の目的地」
料理が全て運ばれ、食事も中盤に差し掛かった頃。
まりや「この後どうする?どこか遊びに行く?」
瑞穂「う〜ん、奏ちゃんと由佳里ちゃんは今日は何か用事はある?」
奏「特に無いのですよ」
由佳里「私もありません」
瑞穂「そう。まりやはどこかに行きたいの?」
まりや「ん〜、っていうか、ウチに帰っても暇だし、涼しいとこで暇潰ししたいな〜って思ってね」
由佳里「そうですね。移動時間は暑いですけど、ずっとここには居られませんからね」
まりや「あ、そうだ。カキ氷食べに行こうよ」
瑞穂「カキ氷ね…。ここでは食べられないのかしら」
由佳里ちゃんがメニューを覗く。
由佳里「え〜っと…あ、あるみたいですね」
まりや「いや、別のところで食べよう」
瑞穂「どうして?」
まりや「ちょっと遠いんだけど、美味しい甘味処があるの」
奏「もしかして、Sweet Daysなのですか?」
まりや「知ってるんだ奏ちゃん」
奏「はいなのです。あそこの苺ミルクがすっごく美味しいのですよ〜」
味を思い出したのか、目が虚ろになる奏ちゃん。
瑞穂「そんなに美味しいの?」
まりや「結構美味しいよ。甘味専門店だしね。多分ここのより量が多くて安いし。
それにかき氷以外のもあるし」
729 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:04:33 ID:e7wUIcbr0
瑞穂「分かったわ。じゃあ、次の目的地はそこね」
由佳里「はいっ」
まりや「イエッ・サー」
奏「……」
奏ちゃん…。
まりや「まだトリップしてるね」
由佳里「幸せそうな顔してますね」
瑞穂「奏ちゃん、奏ちゃん」
奏ちゃんに呼びかけながら目の前で軽く手を振り、反応が無いので身体を軽く揺する。
奏「はっ」
まりや「あ、気が付いた」
730 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:05:35 ID:e7wUIcbr0
奏「あれ、苺ミルクが無くなってるのですよ」
由佳里「夢の中で食べてたんですね…」
それは凄い想像力だと思うけど…。
瑞穂「奏ちゃん。ここはフランス料理店よ」
奏「そういえばそうだったのです…」
奏ちゃん、少し残念そうだ。
まりや「大丈夫よ。あとでそこ行くから」
奏「ほんとなのですか!?」
瑞穂「ええ」
奏「嬉しいのですよ〜!」
急ににこにこと笑顔になる奏ちゃん。
瑞穂「でもその前に、目の前の料理を食べてしまわないと」
奏「あ、そうでした」
瑞穂「ふふっ」
由佳里「あははっ」
奏「でも…」
ふと、奏ちゃんが悲しそうな表情になった。
瑞穂「どうしたの?」
奏「口の中に苺ミルクの後味が残ってて、それを壊したくないのですよ〜(泣)」
まりや「ぷ」
瑞穂「あはははっ」
由佳里「あははは(笑)」
731 :
名無しさん@初回限定:2006/08/09(水) 14:18:22 ID:5lPxqUId0
奏ちゃん、GJ!
次楽しみにしてます。
732 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:20:57 ID:e7wUIcbr0
瑞穂「でも、そこまで想像出来るのも一つの才能よね」
まりや「そうね。案外クリエイティブな分野に向いてるのかもしれないね」
瑞穂「案外でもないわ。奏ちゃん、演劇部だし」
まりや「そっか。じゃあ丁度いいのかもね」
奏「そ、そんなことないのですよ。奏、まだ舞台にも立ったことないのです…」
俯いてしゅん、となってしまう奏ちゃん。
瑞穂「大丈夫よ奏ちゃん。奏ちゃんは真面目でいい子だから、いつかきっといい役が貰えるわ」
まりや「あたしは続けることに意味があるなんて思わない。
でも、無責任な言い方かもしれないけど、必死で続けた何かに意味が生まれることはあると思う。
頑張ってみるといいことがあるかもしれないよ、奏ちゃん」
奏「お姉さま方…。ありがとうございますなのですよ」
由佳里「へぇ〜、まりやお姉さま、たまには…」
とまで言いかけて慌てて自分の口を塞ぐ由佳里ちゃん。
まりや「ほっほ〜。何だね由佳里くん。
何か言いたいことがあるならこのお姉さまに是非教えて頂けるかしら。『たまには』?」
手をわきわきと動かしながら由佳里ちゃんに迫っていくまりや。
由佳里「ひ、ひえぇ〜〜〜!(泣)」
瑞穂「これは…さすがに身から出た錆ね…」
奏「ご愁傷様なのですよ…」
瑞穂「でも、由佳里ちゃんが言わなければ私が同じ轍を踏んだかもしれないわ…」
まぁ、日頃からこういうことを言われるようなことをしているまりやにも問題があるんだけどね…。
733 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:23:13 ID:e7wUIcbr0
食事も終わり、軽く一息。お冷を飲む。
瑞穂「それでまりや、今から行くお店ってどの辺にあるの?」
まりや「ここから歩いて30分くらいかな」
瑞穂「結構歩くのね」
まりや「バスでも近くまで行けるよ。今食べたカロリーを消費したいなら歩きをオススメするけど」
由佳里「あ〜、なら私は少し歩きたいです…」
まりや「一番食べたしね」
由佳里「う"…」
瑞穂「私は歩きでも問題ないけれど、奏ちゃんが少し心配ね」
奏「奏、大丈夫なのですよ」
とは言うものの、あまり説得力は無い。
まりや「まぁ、途中でコンビニとかで涼みながらゆっくり行けば大丈夫でしょ。急ぐ旅じゃないしね」
瑞穂「旅って」
まりや「それに体力も充電したし。元気百倍!」
瑞穂「そう。じゃあそろそろ行きましょうか」
まりや「こらこら、瑞穂ちゃん」
瑞穂「何?まりや」
まりや「何じゃない。あたしが元気百倍って言ったのよ?」
瑞穂「そ、それがどうかしたの?」
まりや「どうもこうも、瑞穂ちゃんが、『ア○パ○マ○!』って言ってくれないと、
締まらないじゃない!」
瑞穂「な、何で私がそんなこと言わないといけないの!」
まりや「流れよ!」
瑞穂「知らないよそんなこと!」
「…!!…!」
奏「見てるだけで、面白いのですよ」
由佳里「そうだよね。下手な漫才コンビよりもずっと面白いよね」
734 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:24:36 ID:e7wUIcbr0
談笑(口論)も終わり、レジで清算を行う。
瑞穂「そういえば、誰も冷製スープ頼まなかったわね。ビシソワーズも」
由佳里「そういえば」
奏「そうなのですよ」
まりや「それが決定打だったような気もするけど…。店内が涼しいショックですっかり忘れてたわ」
− To Be continued Next 第6話 「sultry and sultry girls. returns - code name:O・T・L -」−
735 :
Qoo:2006/08/09(水) 14:50:39 ID:e7wUIcbr0
ストック尽きました。 Orz
一応第6話は粗方終わってるので、もうちょっと加筆修正してからうぷります。
後、楽だからって同じ手法を何回も使わないように頑張ります…。 Orz
夏休み、奏ちゃんとデパートにやって来た瑞穂ちゃん
「あ、MASKED RAIDER SHOWやってる、奏ちゃん見に行かない?」
「…お姉さま…こういうの好きなのですか?」
「う…子供の頃、まりやにつきあってよく見てたのよ…」
こうして屋上の特撮ヒーローショーを見に行きました…すると
「お・おねえさま〜」
奏ちゃんが覆面怪人にさらわれてしまいました
あとが思いつかなかった
誰か続き書いて
元ネタはあのゲーム
738 :
名無しさん@初回限定:2006/08/09(水) 18:12:02 ID:e7wUIcbr0
真夏日 第6話 「sultry and sultry girls. returns - code name:O・T・L -」
まりや「……店内に戻ろうか」
瑞穂「さっきと言ってることが違うよまりや…。確かに私も少し戻りたいけれど」
外に出ると、再び強い日差しと熱気が僕たちを襲ってきた。
まりや「仕方ないか…。じゃあ助さん格さん、参りましょうか」
突然芝居がかったように台詞を放つまりや。
瑞穂「…誰が助さんで誰が格さんなの?」
まりや「それはもう由佳里が助さんで」
由佳里「わ、私ですか?」
まりや「奏ちゃんが格さん」
奏「奏、格さんなのですか…」
まりや「奏ちゃん真面目だしね。由佳里はエロいから助さん」
由佳里「わっ、私エロくありません!」
まりや「ま〜ま〜、隠さなくていいから」
由佳里「隠してませんよ!」
真っ赤になって反論する由佳里ちゃん。そんなにムキになって反論すると、
逆に怪しいっていうことには気付いてないようだ。
まりやはそこが楽しくてからかっているのだろうけど…。
瑞穂「じゃあ、私は何になるのかしら」
まりや「それは決まってるでしょ」
瑞穂「?」
まりや「お銀。ウチのお色気担当」
瑞穂「なっ、ま、まりや!」
まりや「だって〜、事実じゃ〜ん(笑)」
どうしてこの中で黒一点の僕がお銀に… OTL
739 :
Qoo:2006/08/09(水) 18:13:28 ID:e7wUIcbr0
由佳里「でも最近の水戸○門って助さんと格さんの性格逆ですよね」
まりや「そうよね〜。日記付ける助さんなんて、助さんじゃないわ」
奏「水戸○門も色々と変わってきたのですよ」
まりや「ハチベエも居ないしね。あんなオチに使いやすいキャラ、どうして外すかな」
由佳里「でも、お銀はず〜っと出てますよね」
瑞穂「そうなの?」
まりや「瑞穂ちゃん、水戸○門見たことないの?」
瑞穂「そういうわけではないわ。というか、この前一緒に見たじゃない。
でも、子供の頃はあまりバラエティ番組を見たことが無かったから…」
由佳里「バラエティ…」
奏「水戸○門、バラエティ番組なのですか?」
瑞穂「え、違うのかしら…」
まりや「いや…、まぁ、否定はしない…。でも、一応勧善懲悪時代劇だよ」
740 :
Qoo:2006/08/09(水) 18:24:15 ID:e7wUIcbr0
由佳里「毎回パターン決まってますけどね」
奏「大体最初に町娘を助けて、その娘の家や近くに宿を取って、
『越後のちりめん問屋の隠居』とかって誤魔化しながら町の様子を探るのです」
まりや「大体その辺りで男性陣お楽しみタイムがあるわけよ」
瑞穂「お楽しみタイム?」
まりや「お銀のお風呂に決まってるでしょ」
瑞穂「そんなのがあるの…」
由佳里「でも、最近減りましたよね。由美○おるのお風呂シーン」
まりや「まぁね。でも最後のエロい忍び装束見てる限りでは相変わらずプロポーションいいのよね、
お銀って。さすがだわ」
どうしてそんなところばかり見てるんだまりやは…。
奏「それで、最後に町の経済を牛耳る越後屋や備前屋の後ろで糸を引いて
悪政を行う悪代官の屋敷に乗り込むのですよ」
まりや「で、粗方倒した後に、『静まれ静まれ〜、静まれ〜』ってね。
でも普通自分のところに喧嘩売ってきた不届き者に『静まれ』って言われて皆が皆止まったりとかしないよね。
悪の巣窟なんだよ?そこ。正体知らない内はいくら黄門様と言えどもただのジジイなんだし」
瑞穂「まぁ、確かにそうね」
ただのジジイは言いすぎだと思うけど…。
奏「きっと律儀な悪人さんなのですよ」
まりや「け、結構難しい性格の悪人なのか…」
由佳里「毎回そんなに違いは無いのに、あると見ちゃうんですよね」
まりや「時代劇なんかそんなもんでしょ」
瑞穂「見慣れているものに安定感や安心感を感じるのかもしれないわね」
まりや「舞台時代劇とかで客が『よっ、待ってました!』っていうアレね」
奏「でも…日本全国漫遊してて、毎週悪代官を倒していたら、
水戸○門の世界には代官が居なくなるような気がするのですよ」
由佳里「奏ちゃん、それ言ったらどの時代劇もお仕舞いだと思うよ…」
741 :
Qoo:2006/08/09(水) 18:27:00 ID:e7wUIcbr0
まりや「コンビニ寄らない?」
20分程歩いたところで、まりやがコンビニ休憩を提案した。
まりやは移動に30分掛かるとは言っていたが、
今は奏ちゃんの歩く速度に合わせて移動しているので
後20分くらいは掛かりそうだ。丁度いいかもしれない。
瑞穂「そうね。寄って行こうか」
まりや「ジュースでも買おうよ。あと冷え○タも」
瑞穂「冷え○タって、どこに貼るの?まさか額じゃないでしょうね」
まりや「誰がそんなとこに貼って街中歩くのよ。罰ゲームじゃないんだから。
首筋よ首筋。ここが冷えると凄く気持ちいいんだよ。知らない?」
瑞穂「そうなの。初めて知ったわ」
由佳里「確か、血管やリンパ節が表面近くにある場所を冷やすと
効率的に身体を冷やせるって聞いたことあります」
まりや「身体を冷やすときに脇の下や膝の裏を冷やしたりするでしょ。あれよ」
瑞穂「なるほどね」
まりや「でも、首冷やしながら寝たら風邪ひいちゃうけどね」
742 :
Qoo:2006/08/09(水) 18:33:53 ID:e7wUIcbr0
ウイーン、という機械的な音と共にドアが開き、中から圧倒的なまでの冷気が噴き出してくる。
まりや「Oh、冷えてるじゃない」
コンビニの中に入ると、奏ちゃんが寒そうに自分の身体を抱きしめた。
奏「奏、少し寒いのです」
由佳里「そうかな。私には丁度いいよ?」
まりや「あんたと一緒にしないの」
瑞穂「奏ちゃん大丈夫?」
奏「あ、気にしないで下さいなのですよ。汗が冷えただけだと思うので、
すぐに大丈夫になると思うのです」
そう言いながらも軽くぶるっと震える奏ちゃん。
確かに店内は涼しかった。寒いと形容してもいい温度かもしれない。
瑞穂「無理に店内に入らなくてもいいのよ?奏ちゃんの身体に障ったらいけないわ」
奏「だ、大丈夫なのですよ〜」
まりや「まあまあ瑞穂ちゃん。いざとなったら瑞穂ちゃんの抱擁で暖めてあげればいいじゃない」
からかうように言うまりや。
瑞穂「まりや、そういう問題じゃないでしょ」
奏「奏、お姉さまにぎゅってして貰えるのですか?」
瑞穂「え、か、奏ちゃん?」
まりや「もっちろんよ。膝枕に添い寝付きよ」
奏「奏、それなら倒れても構わないのですよ」
何やら期待している顔で僕の顔を見上げる奏ちゃん。何を言い出すんだまりやは…。
まりや「でも、奏ちゃん、もう寒くないでしょ?」
奏「え?…あ、そういえばもう寒くないのです」
まりや「病は気から。内から暖めるのが一番よ。瑞穂ちゃんも修行が足りないね」
まりやはこそっと僕に耳打ちすると、飲料コーナーへと歩いていった。
瑞穂「こういう方法取るのはまりやくらいだよ…」
思わず呟いてしまう。
その横で、奏ちゃんもポツリと呟いた。
奏「残念なのですよ…」
743 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:03:10 ID:e7wUIcbr0
まりや「何飲もっかな」
由佳里「スポドリは飲み飽きてるんじゃないですか?まりやお姉さま」
まりや「まあね」
瑞穂「私はどれにしようかしら…」
奏「…」
各自各々の飲み物を手に取ると、レジへと向かった。
それをレジのテーブルの上に置く。
しかし奏ちゃんは自分のを持ったままテーブルに置こうとしない。
瑞穂「奏ちゃん、いいのよ。置きなさい」
奏「え、でも…」
瑞穂「言ったでしょう。いつもお世話になってるお礼。これくらいしないと、罰が当たってしまうわ?」
奏「あ…ありがとうなのですよ、お姉さま…」
照れたように微笑みながら、恐る恐ると言った感じで持っていたものをテーブル置く奏ちゃん。
まりや「っていうか、次はあたしが由佳里のジュース奢らなきゃいけない雰囲気?」
瑞穂「あら、当然じゃない」
由佳里「わ、私は自分で買いますから」
まりや「いいわよ。奢ったげる」
由佳里「は、はい。ありがとうございます」
瑞穂「たまにはお姉さまらしいこともしないとね。まりや?」
まりや「はいはい。分かりましたわお姉さま…」
744 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:24:51 ID:e7wUIcbr0
コンビニから出るとやっぱり凄く暑い。
まりや「暑い〜」
瑞穂「言わないでよ。分かってるから」
まりや「そだ。冷え○タ忘れた」
まりやが再びコンビニへと入っていった。そしてしばらくして出てくる。
まりや「暑〜い」
瑞穂「もういいよ、それは…」
まりや「皆に貼ったげるね」
まりやは冷え○タの包装を取ると、僕の背中へと回った。
まりや「ぺたっと」
軽くひやっとした物が首筋に張られる。
まりや「ぺたっと」
奏ちゃんにも貼ると、最後に由佳里ちゃんの後ろへと回る。
まりや「ぺた〜っと」
由佳里「うひゃあぁぁっ!」
突然由佳里ちゃんが素っ頓狂な声を出して飛び上がった。
まりやが冷え○タではなくよく冷えたジュースを由佳里ちゃんの首筋に押し当てたのだ。
由佳里「何するんですかぁ!」
まりや「ほんの可愛い悪戯じゃない(笑)ほらほら、今度はちゃんと貼ったげるから」
由佳里「ほんとですか…」
まりや「ほんとほんと。自分のお姉さまを信じなさい」
由佳里「う〜…」
信じられるはずも無いことを無理やり信じさせられる由佳里ちゃん。
そして…。
745 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:27:23 ID:e7wUIcbr0
由佳里「うひゃぁぁぁぁっ!って、まりやお姉さま!」
まりや「ごめんごめん!冷え○タとジュース間違っちゃったのよ(笑)」
由佳里「嘘です、ありえません、目が笑ってます!もういいです!」
ぷい、とまりやに背を向ける由佳里ちゃん。
そりゃ怒るだろうなぁ…。
瑞穂「まりや、やりすぎよ」
まりや「う、ごめん…」
少し強めにたしなめると、さすがに反省するまりや。
瑞穂「ほら。由佳里ちゃん。私が貼ってあげるわ。それなら大丈夫でしょう?」
由佳里「は、はい…。でも、もういいです」
いじけてる…。
瑞穂「いいから。こっちへいらっしゃい?それとも、私じゃ信じられないかしら…」
由佳里「そ、そんなこと…!ない…です…」
由佳里ちゃんがとぼとぼとこっちへと歩み寄ってきた。
僕は後ろに回ると、首筋に冷え○タをぺたっと貼り付けた。
そして由佳里ちゃんの肩に"ぽん"、と両手を乗せる。
瑞穂「さて、行きましょうか」
由佳里「はいっ」
奏「はいなのです」
まりや「…よし、行くか」
再び目的地に向かって歩き出す。
瑞穂「ほんと、思ったより気持ちいわね、これ」
まりや「でしょ?まぁ、貼ってるのが見えるような服だとアウトだけどね」
由佳里「確かに湿布とかと間違われると恥ずかしいですね…コレ」
746 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:30:22 ID:e7wUIcbr0
由佳里「そういえば、さっきのフランス料理店で、
奏ちゃんがちょっと夢の中に入っちゃったじゃないですか」
奏「由佳里ちゃん、その話は恥ずかしいからダメなのですよ〜」
由佳里「あ、大丈夫奏ちゃん、話のメインはそこじゃないの」
瑞穂「それで?」
由佳里「その後、お姉さまが『あはははっ』って笑ったじゃないですか。
お姉さまがそうやって笑うところ、初めて見た気がして…」
瑞穂「ああ、そういえば…。変だったかしら」
由佳里「あ、いえ、そういう意味じゃなくって。
それにそれが変だったら私ってばいつも変になっちゃいますよ」
瑞穂「ふふっ、そうね。まりやはもっと変っていうことになっちゃうわね」
まりや「ちょっと、瑞穂ちゃん?」
瑞穂「ふふふっ、続けて?」
747 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:34:22 ID:e7wUIcbr0
由佳里「それで、その…」
瑞穂「?何かしら」
由佳里「あ、いえ、その…それが凄く…か、可愛いな…って思ったんです」
瑞穂「かっ、可愛い!?」
思わず声が裏返る。
笑い方が…可愛い…。
OTL
まりや「お〜落ち込んでる落ち込んでる。
まぁ、普段の瑞穂ちゃんは『あはは〜』って笑うタイプじゃないからね。ギャップが可愛かったわけか」
由佳里「そ、そんなことありません!お姉さまはいつも可愛いです!」
奏「そうなのですよ〜!いつ何時でもお姉さまは綺麗で可愛いのですよ〜!」
可愛い かわいい カワイイ …
OTL Orz orz
まりや「あ、かなり凹んだね」
うう…。
− To Be continued Next 第6話 「in the sweets world」−
748 :
Qoo:2006/08/09(水) 19:42:40 ID:e7wUIcbr0
今日はこれが最後です。6話最初名前無い上にあげてしまってほんとすみません…。 Orz
しかも最後のNextが6話になってるので、7話に脳内変換してください…。 Orz
慈悲と寛容の目で見て頂けるとありがたいのですよ、お姉さま方…。 Qooでした。 m(_ _;)m
GJですよ〜。
あと、割り込みすいませんでした…
…よく見たらsageてないしorz
>>738-748 GJなのですよ〜
冷えピ○を張るところで
全員のうなじを想像して幸せな気分になれた
まりやがうらやましい…
>>736 は…と○メモか
ちょっと続き考えてみた
「奏ちゃんを放しなさい!」
ステージに乱入してしまった瑞穂ちゃん
黒子二人に腕をつかまれ袖に引きずり込まれてしまう
数分後…
「奏ちゃんを放しなさい!怪人!」
瑞穂ちゃん再登場
「「「「うおおおおおおおおおお」」」」
一部の大きなお友達が大興奮
瑞穂ちゃんの写真を撮り捲ります
瑞穂ちゃんはcurewhiteのコスプレをしていたのです
「お・おお・おおおお姉さま…」
奏ちゃんもびっくりです
「おぉぉのれRAIDER!助っ人をつれて来るとは卑怯な!」
何事も無かったかのように舞台を進める怪人軍団
さらに困惑気味にRAIDER軍団登場
そしてcurewhite瑞穂ちゃんを加えて恙無く(?)舞台は終了しましたとさ
帰り道
「今日は楽しかったのですよ〜」
「奏ちゃん…私は疲れちゃったわ」
「でも、アルバイト代も貰えたのですよ」
「現物支給だけどね」
瑞穂ちゃんはバイト代代わりにと
(なぜか)サイズピッタリのコスプレ衣装を貰ったのでした
Qooさんマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆
754 :
Qoo:2006/08/16(水) 16:05:37 ID:4KzQkHXh0
Qooです。ごめんなさい m(_ _;;)m
訳あって、ここしばらくPCに触れることが出来ませんでした。
また書き始めたので、もうちょっとしたらUP出来ると思います。
wktkして待ってます
756 :
Qoo:2006/08/17(木) 18:55:04 ID:BwLiifFj0
真夏日 第7話 「in the sweets world」
奏「あそこの和風なお店なのですよ〜」
奏ちゃんが嬉しそうに指差した場所は、次の目的地である、甘味処『Sweet Days』。
瑞穂「やっと着くわね…」
中継地点だと思っていたコンビニだったが、その後に公園のベンチで休憩したのを皮切りに、
本屋に寄ったりCDショップに寄ったりといろいろと寄り道を行い、時間的にはもう4時過ぎ。
『oasis』を出たのが大体2時辺りだったはずなので、移動時間は余裕で2時間を経過していた。
由佳里「結構寄り道しましたからね」
由佳里ちゃんが苦笑しながら相槌を打ってくれる。
外見は和風っぽい店だ。その割には暖簾に『Sweet Days』と横文字が踊っている。
瑞穂「名前は英語なのに、和風なお店なのね」
まりや「店内も和風テイストになってるね。スイーツは和風洋風どっちもあるけど」
引き戸の扉を開けると、カランカラン、と涼しげな音がする。
店員「いらっしゃいませ〜」
中に入るとすぐに店員がやってきた。
店員「いらっしゃいませ。4名様でしょうか」
瑞穂「はい」
店員「テーブル席とカウンター席がございますが、どちらになさいますか?」
瑞穂「テーブル席でいいよね」
まりや「モーマンタイ」
由佳里「古いです、まりやお姉さま…」
店員「ではテーブル席へとご案内致します」
店員に連れられ、移動する。
由佳里「やっぱり店の中は涼しいですね」
瑞穂「そうね。でもこう何度も気温の差が激しいところを行ったりきたりするのは、
あまり身体に良くない気はするわ…」
奏「確かにそうなのですよ」
まりや「肌も乾燥するしね」
757 :
Qoo:2006/08/17(木) 18:56:55 ID:BwLiifFj0
テーブル席へと移動し、腰を下ろす。
店員「ご注文がお決まりになりましたら、お呼び下さい」
ペコリと頭を下げて、店員が戻って行った。
瑞穂「さて、何を注文しようかしら」
テーブルの上にメニューを広げる。
まりや「奏ちゃんは苺ミルクで決定なんだよね」
奏「はいなのです」
嬉しそうに答える奏ちゃん。
瑞穂「ねえまりや。かき氷の値段のところのBとDっていうのは何?Dの方が高くなってるけれど」
まりや「かき氷はサイズが変えられるんだ。Bは普通のサイズで、Dはデラックスサイズだよ。
コストパフォーマンスはデラックスの方が高いかな」
瑞穂「へぇ…そうなの。由佳里ちゃんは何を注文するのかしら」
由佳里「私は…ちょっと迷ってて。白玉宇治もいいんですけど、抹茶も食べてみたくて…」
瑞穂「そう…それじゃあ、私が抹茶を注文するから、それを半分食べない?」
由佳里「ええっ!そ、そんな、悪いです」
手をパタパタと振りながら慌てて遠慮する由佳里ちゃん。
瑞穂「私はそんなに量は要らないの。でも、由佳里ちゃんが嫌なら仕方ないけれど…」
由佳里「い、嫌じゃないです!全然嫌じゃないです!」
瑞穂「ふふっ。じゃあ、私のを半分こね」
由佳里「は、はい…」
758 :
Qoo:2006/08/17(木) 18:59:06 ID:BwLiifFj0
まりや「ほんとは両方とも頼むつもりだったが、お姉さまの間接キスの魅力には勝てない由佳里であった…完」
由佳里「まっ、まりやお姉さま!変なナレーション入れないで下さい!」
まりや「でも、図星でしょ」
由佳里「ち、違…わ…あ〜もう!どっちだっていいじゃないですか〜!」
真っ赤になってまりやに切れる由佳里ちゃん。
結局否定し切れなかったと言うことは、やっぱり図星だったのだろうか。
そういう素直なところがからかいやすいんだろうけど…。
瑞穂「まりや」
たしなめるようにまりやの名前を呼ぶ。
まりや「はいはい。ごめんねゆかりん」
由佳里「謝り方に誠意が感じられません!っていうかゆかりんじゃありません!」
まりや「まぁまぁ、とりあえず注文しよ。すみませ〜ん!」
逃げるように近くにいた店員さんに声を掛けるまりや。
店員「はい。ご注文ですか?」
まりや「はい。ほら注文注文」
由佳里「う〜…」
瑞穂「由佳里ちゃんは白玉宇治金時で良かったのよね」
由佳里「あ、はい」
店員「はい。サイズはベーシックで宜しかったでしょうか」
由佳里「はい」
店員「かしこまりました」
店員はユニフォームのポケットから取り出した機械のボタンをポチポチと押す。
奏「奏は苺ミルクのデラックスをお願いするのですよ」
店員「苺ミルクですね」
躊躇せずデラックスを選ぶ奏ちゃん。余程好きらしい。
759 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:11:34 ID:BwLiifFj0
瑞穂「私は抹茶のかき氷を普通サイズでお願いします。まりやは?」
まりや「う〜ん…」
瑞穂「決めてから店員さん呼べばいいのに…」
まりや「だって〜」
まぁ、由佳里ちゃんの追及から逃げるために店員さん呼んだんだろうけど。
まりや「ん〜、じゃあスペシャルクレープの…カスタードチーズスペシャルで」
店員「…はい。以上で宜しいでしょうか」
瑞穂「はい」
店員は注文の確認をすると、戻っていった。
瑞穂「まりや、かき氷を食べに来たんじゃなかったの?」
まりや「そのつもりだったんだけどね。皆かき氷だし」
瑞穂「相変わらず天邪鬼なんだから…」
まりや「うるさいなぁ。ほっといてよ」
由佳里「まりやお姉さまですから、仕方ないですよ」
さっきの反撃とばかりににっこりとと笑いながら皮肉を口にする由佳里ちゃん。
瑞穂「はぁ。そうね」
僕も内心笑いながら、わざとため息を付いて由佳里ちゃんに合わせる。
まりや「言うね、二人とも…」
− To Be continued Next 第7.5話 「甘少女」−
760 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:14:35 ID:BwLiifFj0
真夏日 第7.5話 「甘少女」
しばらくして、注文したものが運ばれてきた。
まりや「さて、食べよっか」
瑞穂「挨拶は?」
まりや「いいんじゃない?」
由佳里「一応した方がいいと思いますけど…」
まりや「も〜しょうがないな。じゃあ主よ今から我々がこの糧を頂くことに感謝させ給えアーメン」
瑞穂・奏・由佳里「アーメン」
『じゃあ主よ』って言い草は無いんじゃないかな…。しかもやけに棒読みだったし…。
各々、注文したデザートに手を伸ばす。
僕は抹茶のかき氷を手に取った。
スプーンで掬い、一口。
瑞穂「美味しい…」
思わず言葉が漏れた。
まりや「でしょ?」
由佳里「ほんとに美味しいです、これ」
由佳里ちゃんも少し興奮気味だ。
奏ちゃんは…。
奏「……」
嬉々としながらも黙々とスプーンを口へと運んでいる。
まりや「大満足みたいね」
由佳里「そうですね…」
瑞穂「そうみたいね…」
761 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:15:53 ID:BwLiifFj0
しばらくデザートに舌鼓を打つ。
瑞穂「そういえば、もうすぐ夕飯の時間よね」
まりや「夕飯も外で済ましちゃう?」
由佳里「ダメですよ。外食だけだと栄養が偏っちゃいます」
まりや「たった2食じゃない」
由佳里「それでもです。それにあまり外で食べるのは勿体無いです。
帰りにスーパーに寄って材料買って帰ります」
まりや「由佳里、あんたいいお嫁さんになれるわ…」
瑞穂「ふふっ。ほんとね」
由佳里「そ、そんなことないです」
瑞穂「あ、そうだ。はい、由佳里ちゃん。食べかけで申し訳ないけれど…」
抹茶かき氷を由佳里ちゃんのところまで移動させる。
由佳里「えっ、まだいっぱい残ってますよ」
瑞穂「いいのよ。私は十分に味わったから」
由佳里「そ、それじゃあ、頂きます…」
まりや「よ〜く味わって食べないとねぇ。由佳里?」
由佳里「な、何をですかぁ…」
瑞穂「まりや、あまり不穏当なこと言わないの」
まりや「は〜い。で、今日の夕飯は何にするの?」
由佳里「う〜ん、お姉さま方は何か食べたいものとかってありますか?」
瑞穂「私は…そうね。和風のものが食べたいわね」
まりや「和風かぁ。由佳里は日本料理って何が出来るの?あ、和風ハンバーグ以外で」
由佳里「和風ハンバーグは日本料理じゃありません!」
まりや「えっ、そうなの?」
瑞穂「当たり前じゃない…。和風アレンジってだけで」
762 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:24:55 ID:BwLiifFj0
由佳里「もう…。でも、大体何でも作れますよ」
まりや「例えば?」
由佳里「例えば…お吸い物とか野菜料理とか魚料理とか」
まりや「肉じゃがは?」
由佳里「作れますよ」
まりや「肉じゃが食べたい」
由佳里「まりやお姉さまは肉じゃがですね」
瑞穂「肉じゃがって、日本料理なのかしら」
まりや「日本料理じゃないの?」
瑞穂「確か肉じゃがはビーフシチューがベースだって聞いたことがあるから…」
由佳里「お姉さま、よくご存知ですね。えっと確か、
ビーフシチューに使う赤ワインやデミグラスソースの代わりに醤油と砂糖を使ったのが肉じゃがの始まりって言う話です」
瑞穂「そうなの。でも確かにワインとデミグラスソースの代わりに醤油と砂糖を使ったら全く別の料理が出来上がってしまうわね…」
まりや「へぇ。よくおふくろの味って言う割には日本料理じゃないんだ」
由佳里「いえ、日本料理ではないわけ…ではないんです」
瑞穂「どういうことかしら」
由佳里「えっと、元々日本料理自体の定義が微妙で、日本から元来ある料理が日本料理っていう考えと、
例え外国から影響を受けたとしても日本独自の味付け、調理法が発達した料理であれば日本料理っていう考えがあるんです」
瑞穂「つまり、前者の言い分なら肉じゃがは日本料理ではなく、後者の言い分であれば肉じゃがは日本料理なのね」
由佳里「そういうことです」
763 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:27:13 ID:BwLiifFj0
まりや「しかし、ほんっとそういうことに詳しいね由佳里は。それを勉強に活かせばいいのに…」
由佳里「う…」
瑞穂「まりや。人のこと言えないでしょ」
まりや「何?あたしに勉強しろって言うのか瑞穂ちゃん」
自分のことを棚に上げて、何て理不尽な言いようだ…。
由佳里「それより、瑞穂お姉さまは何か食べたいものはありますか?」
由佳里ちゃんが助け舟を出してくれる。
まりや「逃げたな」
瑞穂「そうね…。由佳里ちゃんが作ったものなら何でもいいわ」
そう言って由佳里ちゃんに微笑みかける。
由佳里「え…」
まりや「うわっ、瑞穂ちゃん、気障過ぎ…」
瑞穂「あれ、そ、そうかな」
顔を赤らめる由佳里ちゃん。よく考えたら流石に気障な言い方だったかな。
瑞穂「ほら、由佳里ちゃんはお料理が上手だから。由佳里ちゃんが作ったものならきっと何でも美味しいってことよ」
まりや「瑞穂ちゃん、それ別の意味でフォローになってるよ…」
由佳里「あああありがとうご、ごごございます…」
余計慌ててしまう由佳里ちゃん。あ、あれ?
まりや「天然って、罪よね…」
いや、そういう言葉が自然に出るようになったのは訓練したからであって…。
って、よく考えてみれば天然であろうとなかろうと、
そういう言葉が自然に出るようになってしまったこと自体が問題なのか…OTL
まりや「治るかどうか、心配ね…」
まりやが頬杖をついて呟く。
そうだね…。僕もそう思うよ…。
764 :
Qoo:2006/08/17(木) 19:31:45 ID:BwLiifFj0
店員「ご注文でしょうか」
何故か突然店員がやってきた。
まりや「あれ、誰かボタン押した?」
奏「苺ミルクのデラックスをもう1個お願いするのですよ」
再び苺ミルクのデラックスを注文する奏ちゃん。奏ちゃんが店員を呼んだらしい。
店員「苺ミルクですね」
由佳里「え、奏ちゃんもう食べたの!?」
奏「この苺ミルクならいくらでもいけちゃうのですよ〜」
とてもにこにこな奏ちゃん。いつの間にやら奏ちゃんのかき氷の器は空になっている。
由佳里「デラックスって結構大きかったですよね…」
まりや「まぁね。ベーシックの2倍くらいあるから」
瑞穂「最初奏ちゃんが食べきれるか心配だったのだけれど…」
まりや「完全に杞憂だったね。紫苑さんに奏ちゃん、由佳里にハンバーグ、奏ちゃんに苺か…」
瑞穂「言い得て妙だわ…」
いわゆるかっぱ○びせん状態か。
店員「以上で宜しかったでしょうか」
瑞穂「あ、はい」
店員「かしこまりました。ではすぐにお持ちします」
店員が戻っていった。
瑞穂「それにしても奏ちゃん、本当に好きなのね」
奏「はいなのです。口の中でさらっと溶ける酷く頼りない柔らかな氷に、
苺の煌びやかな甘さと濃厚なミルクのとろみが加わって、
口の中に甘い切ない天国のような世界に連れて行ってくれるのですよ〜」
苺ミルクの感想を述べる奏ちゃん、目が虚ろだ。
瑞穂「苺ミルクの感想文を書かせたら凄いことになりそうね…」
まりや「どこぞの料理評論家みたいな台詞ね」
由佳里「っていうか、彦○呂ですね…」
まりや「かき氷のIT革命や〜、とか言い出さないことを祈ろうか」
由佳里「そうですね…」
− To Be continued Next 第8話 「帰り道」−
765 :
Qoo:2006/08/17(木) 20:03:13 ID:BwLiifFj0
無駄に長かった『真夏日』。ついに(やっと)次の8話が最終話です。
ラストはもうちょっと盛り上げたいと思います。 Qooでした。m(_ _)m
GJ!
ところで瑞穂ちゃんの「そうかな」って、あえてそうしたのですか?
767 :
Qoo:2006/08/18(金) 14:33:55 ID:MxFrCQ020
こんにちは。 Qooです。
瑞穂「あれ、そ、そうかな」
の部分でしょうか?
う〜ん、台詞は頭の中のキャラが喋るのを字におこしているだけなので、
あまり深く考えてませんでした。御免なさい(汗)。
あの場面は、少し前の由佳里ちゃんは良いお嫁さんになれる的流れに沿って、
プロポーズや口説き文句のような瑞穂ちゃんの気障な台詞に照れる由佳里ちゃん、
そして自分の口から勝手にそんな言葉が漏れ、それを指摘される瑞穂ちゃんっていう感じで。
一応夏の設定ということで、エルダーとなってさほど日が経っていないので
瑞穂ちゃんは焦ると思わず素が出てしまうのかもしれません。
…って言い訳しときます。(_ _;;)
768 :
Qoo:2006/08/18(金) 16:42:11 ID:MxFrCQ020
真夏日 最終話 「帰り道」
由佳里「大分涼しくなりましたね」
瑞穂「そうね」
時刻はもう5時過ぎ。店を出て歩き出すと、淡い熱気が身体を包む。
とはいえ、昼時のあのまとわり付くような強烈な暑さは、もう影を潜めていた。
日は大分落ちているが、夏だけにこの時間帯でもまだまだ外は明るい。
奏「今日はとても暑かったのですよ〜」
まりや「今日が最高の真夏日なんでしょ?」
奏「ニュースではそう言ってたのです」
まりや「明日から秋だったらいいんだけどね」
由佳里「秋までまだ2ヶ月くらいありますよ」
瑞穂「今日が一番って言っても、明日からまた真夏日が続くのよね」
まりや「憂鬱だわ…」
まりやは溜め息を吐くと、表情も憂鬱そうに呟く。
由佳里「でも、夏だから暑いのは当たり前ですよ」
まりや「そのポジティブシンキングが羨ましいよ。由佳里…」
奏「でも、奏も夏はあまり得意ではないので、
早く秋になって欲しいなってちょっと思っちゃうのですよ」
瑞穂「ふふっ、奏ちゃんったら。
それだと今度は冬になったら早く春が来ないかな…なんて思ってたりして」
奏「はわわ。お姉さま、どうしてお分かりになるのですか?
奏、冬もあまり得意ではないのですよ〜」
瑞穂「あらあら。それは大変ね(笑)」
由佳里「あはははっ(笑)」
769 :
Qoo:2006/08/18(金) 16:43:58 ID:MxFrCQ020
まりや「でもさ〜冬は服を着れば寒くないけど、夏は服を脱ごうにも限度があるじゃない」
由佳里「まりやお姉さま、限度いっぱいまで脱いでるときありますしね」
瑞穂「そうなの?」
由佳里「はい。この前なんかお姉さまの部屋に行ったときに…」
まりや「由佳里!言わんでいい」
由佳里「え〜」
まりや「『え〜』じゃない。あたしを恥晒しにして楽しいのかこのっ、このっ!」
由佳里ちゃんをくすぐり始めるまりや。
由佳里「ごっ、ごめんなさい!もう言いま・あひゃははははは(泣笑)」
奏「まりやお姉さま、どうだったんでしょうか。気になるのですよ」
瑞穂「大体想像はつくけれど…ね」
奏「お姉さま、お分かりになるのですか?」
瑞穂「奏ちゃんは聞かないほうがいいわ」
多分裸に近い格好だったのだろう。
一応男の僕も寮に居るんだから、多少気を使って欲しい…。
…あ、でも僕の方がイレギュラーなんだから、
僕の方が気にしないようにしないといけないのか。
例え皆の裸を目の前にしたとしても女を通さないと…って、何を想像してるんだ僕は!
奏「お姉さま、どうかなさったのですか?顔が赤くなっていらっしゃるのですよ」
瑞穂「いっいえ、何でもないのよ?」
奏「?」
慌てて取り繕う。
危ない危ない…。僕のバカ…。
――――――
770 :
Qoo:2006/08/18(金) 16:47:29 ID:MxFrCQ020
店を出て20分程度。見慣れたアーケードまで帰ってきた。
由佳里「お姉さま」
由佳里ちゃんの方に振り向く。
まりや「ん?」
瑞穂「何かしら。あ、ごめんなさい、まりやの方?」
由佳里「いえ、その両方で。今から私と奏ちゃんでスーパーに寄って行こうと思うんです」
瑞穂「そうなの。なら一緒に寄っていくわ」
由佳里「あ、いえ、いいんです。今日は色々とお世話して頂いたので、今晩はそのお礼をしようと思って」
瑞穂「今日は日頃のお礼だったのだから、気にしなくていいのよ」
奏「お姉さま。奏はお姉さまに普段からお世話になっていますから、
それを返さないと罰が当たってしまうのですよ」
瑞穂「奏ちゃん…。そう、じゃあお願いしようかしら」
奏「はいなのです」
由佳里「はい。今日は頑張って料理します」
嬉しそうに微笑む奏ちゃんと、身体の前で"ぐっ"と拳を握って意気込む由佳里ちゃん。
瑞穂「じゃあ、期待してるわ」
由佳里「あ…えっと、期待されると…緊張するって言うか…」
途端に由佳里ちゃんの意気込みが崩れた。
まりや「こらこら、どっちなんだ、由佳里」
由佳里「あぅ…」
瑞穂「ふふふっ」
瑞穂「こういうのも嬉しいね」
妹二人と別れ、帰路に着きながら思わずくすくすと笑う。
まりや「嬉しいっていうか、くすぐったい」
瑞穂「貢献されるようなことをしてないからだったりして」
まりや「それはないでしょ、瑞穂ちゃん…」
普段は由佳里ちゃんを苛めてるイメージしか無いしね。
771 :
Qoo:2006/08/18(金) 16:56:15 ID:MxFrCQ020
学園の近くまで帰ってきた。まりやはコンビニの前で立ち止まると、
まりや「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
と言い残し、中へと入っていった。
僕は特に買うもの無かったので、手持ち無沙汰にコンビニの前で待っていた。
しばらくして、手荷物にビニール袋を増やしたまりやが戻って来る。
まりや「ただいま。行こ」
瑞穂「うん」
瑞穂「何買ったの?」
まりや「えとね…」
男「こんちゃ〜」
ビニール袋の中身を確認しようとした直前、後ろから声を掛けられた。
瑞穂「はい?」
振り向くと、男が二人。年は同じか少し上。
今風の格好…かどうかは分からないが、普通の男たちだ。
男「お二人さんどこいくの?もしかして、今帰るとこ?」
これは…もしかして。
瑞穂「え…と…」
男「飯食いに行かない?今すっげぇ腹減ってんだけどさ〜」
男「コイツと飯行くことになってたんだけど、ヤロー二人とかどう考えても寂しいじゃん。
どうせなら可愛い娘と一緒に飯食いたいって思ってるんだけど、どう?」
『ナンパ』か…。
まりや「門限があるから早く帰らないといけないんだ。悪いけど付き合えないわ」
スパっと言い放つと、パタパタと手を振り歩き出すまりや。
瑞穂「ご、ごめんなさい」
僕は慌ててまりやを追いかける。
うう、かっこいい。
こういうときは僕が何とかしないといけないのに…情けない。
772 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:00:22 ID:MxFrCQ020
男「へぇ〜、門限とかあるんだ。もしかしてお嬢様?すっげ〜可愛いもんね二人とも」
すぐに男が追いかけ、僕たちと平行に歩き始めた。
拒否されることも想定しているのか、男たちはさほど慌てている様子も無い。
男「門限って6時くらい?」
瑞穂「はい、そのくらいです…」
小声ながらも何とか勇気を振り絞って嘘を吐く僕。
情けない…。
男「へぇ、結構厳しいんだね」
男「あ、もしかして泉女の子?」
瑞穂「あの…その…」
男「照れるとこすっごい可愛いね君」
ストレートな言葉に思わず赤面してしまう。
…OTL
その後もしばらく歩くが、男たちは相変わらず僕らに付いたまま色々な話題を振りまいてくる。
まりや「はぁ…」
まりやが重い溜息を吐く。大分キテるようだ。
まりやはずっと男たちを無視しているが、僕に至っては男たちの圧力に負け、
少しだけど言葉を返してしまっていた。
多分、それが相手に付け入る隙を与えてしまっているのかもしれない。
本当に情けない…何をやっているんだ僕は…!
773 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:15:34 ID:MxFrCQ020
瑞穂「まりや」
僕はまりやにそっと小声を掛け、背中を押して曲がり角へと誘導する。
まりやが僕の目をちらりと見た。僕はこくっと軽く頷いてみせる。
男「こっちが家?」
僕らは横に並んで曲がり角を曲がった。更にもう一つ曲がり角を曲がる。
男たちが僕らを追って二つ目の曲がり角を曲がった瞬間、
僕は振り向いて距離の近かった男の膝裏に足を引っ掛け、膝を折り曲げさせると、
男「おわ」
男がバランスを崩した瞬間、もう一人の男の方へと突き飛ばす。
男「だっ!」
男「うわ、なんっ!」
もう一人の男も倒れてきた男に巻き込まれて尻餅をついた。
直後、僕は拳を軽く握り、
瑞穂「はぁぁぁあっ!!」
裂帛の気合と共に地面を思いっきり踏み込み、腰を回して体重を乗せた正拳突きを放った。
男「ひっ」
男「な…」
拳は倒れた男の顔のすぐ横を通り抜け、後ろの男の目の前で止まる。
僕は拳を放った体勢のまま、
瑞穂「もうこれ以上ついて来ないで」
と男たちを一人ずつ、じっと見つめた。
そして構えを解くと、
瑞穂「行こう」
とまりやを促した。
まりや「うん」
まりやは楽しそうな笑みを浮かべると、
まりや「やるじゃん」
と僕の肩をポンと叩いた。
角を曲がる瞬間に後ろを振り向いたが、男たちは呆気に取られたままのようだった。
これでもう大丈夫かな。
774 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:19:03 ID:MxFrCQ020
路地を抜け、予定の帰宅ルートとは少し違う道を歩く。
まりや「路地に連れて行くし、ボコボコにしちゃうのかと思った」
瑞穂「そういう訳にもいかないよ。ただその…、ナンパしてただけなんだから。
流石に無理やり引っ張ったりとか乱暴なことされたら手荒な手段取るかもしれないけど」
まりや「でも、普通にナンパされるとはね」
瑞穂「まりやが居たからだよ」
まりや「いやいやいや。じゃあ瑞穂ちゃん、外出したとき一度もナンパされたことないの?」
瑞穂「そりゃあ…あるけど…」
確かに外歩いてると結構ナンパされるんだよね…。
まりや「だろうね。流石は歴代最多得票数」
瑞穂「勘弁してよまりや…。僕もショックなんだから」
まりや「あははっ。でも、さっきの瑞穂ちゃんはかっこよかったよ」
瑞穂「そんなことないよ…。まりやみたいに突っぱねたり無視できなかったし…」
まりや「まぁ、最初の方は何やってんのよ!って思ったけどさ。
でもバシっと撃退してくれたときはやっぱかっこよかった」
瑞穂「そうかな…」
まりや「たまにはこういうかっこいいところ見せてくれると嬉しいかな。
最近瑞穂ちゃんが"オトコノコ(小声)"、ってことよく忘れてるし」
瑞穂「まりやだけは覚えておいてくれないと困るよ…」
最近紫苑さんや緋紗子先生、僕が男だっていうこと忘れてるみたいだし…。
それはそれで都合はいいかもしれないんだけど。
でも、僕にも男のプライドみたいなものが…。
まりや「プライドとか捨てたほうが、精神衛生上良いと思うよ?」
瑞穂「人の心読まないでくれる、まりや…」
っていうかヒドイ…。OTL
775 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:21:56 ID:MxFrCQ020
瑞穂「それにしても今日のまりや大暴れだったね」
まりや「大暴れってどういう意味よ」
瑞穂「言葉通りだよ。お昼のテンション高かったし」
まりや「ん〜…まぁ正直さ…今まで皆で出かけることってほとんど無かったじゃない」
瑞穂「そうだね」
まりや「だから、皆で出かけるのが嬉しかったんだよね」
瑞穂「それで空回りしてたと」
まりや「それは無いんじゃない?瑞穂ちゃん」
瑞穂「あはは(笑)…でも、楽しかったよ」
まりや「うん」
本当に楽しかった。たまには皆でこういう風に遊びに出掛けるのもいいかもしれない。
まりや「今度は皆でプールにでも行こっか」
瑞穂「止めてよまりや…。あ、そういえばさっき何を買ってたの?」
まりや「あ、そうだったね。これだよ」
ゴソゴソとビニール袋から薄い板状のものを取り出す。
瑞穂「…花火?」
まりや「そ。後で皆でやろうと思ってね」
瑞穂「学園内で?」
まりや「まぁ近場で出来れば一番いいかもね」
瑞穂「やっていいのかな」
まりや「ちゃんと火の注意と後片付けすれば大丈夫でしょ。それにもう買っちゃったし」
瑞穂「やっちゃダメって言ってもやりそうだね」
まりや「トーゼン」
瑞穂「さすがまりや」
思わず吹き出してしまう。
まりや「それ全然誉めてないよね」
776 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:24:51 ID:MxFrCQ020
寮が見えてきた。ポケットから扉の鍵を取り出す。
まりや「麦茶が飲みたい」
瑞穂「僕も喉が渇いたよ」
今日の夜は花火か。
明日はどうなるかまだ分からないけど、とりあえず暑い日はまだまだ続きそうだ。
− fin −
777 :
Qoo:2006/08/18(金) 17:43:52 ID:MxFrCQ020
終わりました…。やっと終わりました…。
え〜、色々と反省はしてますが、後悔はしてな(ry …(_ _;;)
最初の5話くらいは各話1時間程度で書けたんですけど、
それ以降は中々内容が出てこず、辛かったです。
書き込んだ瞬間に、あっしまった!とか、見返してこりゃねぇだろってことも。
これもひとえに私のおとボク愛が足りなかったことを示唆しているのかっ…!
ざわ・・・
ざわ・・・
そういえばもうすぐアリスマ出ますね。 Qooでした! ヽ(´∀`)ノ
Qoo氏乙!
日常の会話だけでここまで持ってくるとは大したもの
文頭を揃えればもっと読み易いかも…ってのは余計なお節介だな
とにかくGJ!
文頭のことは途中から気になってたんですけど、途中から変えるのも変かなって思って。
途中からでも変えればよかったですね(笑)
次書くことがあれば是非そうさせて頂きます。
もし次書くならギャグ系もいいな(笑) 普段は名無し(´∀`)ノシ
Qoo氏GJですっ
あの影の薄いゆかりんをここまで引き立たせるとは…!
不覚にも萌えてしまいましたよ…?
ゆかりんは、影が薄くなんてないよな?
……ないよね?
瑞穂「あらあら。それは大変ね(笑)」
由佳里「あはははっ(笑)」
↓の(笑)を同じ意味としてwを使ってみる
瑞穂「あらあら。それは大変ねw」
由佳里「あはははっww」
うはww違和感ありまくりん・・・・・いや、由佳里は違和感が無いw
ゆかりんってパンチが弱いんだよね。
力が無いんじゃなくて、他キャラを押し返すパワフルさを持っていないって言うか。
属性としては「妹」「おかっぱ」「アホ毛」「蓮っ葉」「料理上手」「隠れエロ」辺りか。
悪くはないんだけど、こうガツンってやつが無いね。
カウンターの無い宮田みたいな感じ?
瑞穂ちゃんは、「お姉さま」「女装美少女」「長身長髪」「お嬢様技能(花とかお茶)」「料理下手」
「時々素でお姉さまと化す」「男のくせに泣きそうになったり恥ずかしそうにする仕草が異常に可愛い」「護身術」辺りか。
基本が完璧で、比較的高威力のパンチを連発出来、大きい一発も持ち、カウンターも常備、
守りも完璧なオールラウンドキャラ。
だけど野性味は0だから、デビッド・イーグルw
そういえばアホ毛持ってるくせにメインヒロインじゃないね。ゆかりん。
あと先生も。(サブヒロインですらない…。涙)
>>783 おまいがマガジンを読んでいることはよくわかった
>>784 おまいがマガジンを読んでいることもよく分かったw
こらっ、ゆかりんが
>>780〜読んだら自殺しちゃうだろっ
ゆかりんを癒す会、発足!
↓ゆかりんを慰める言葉を一言ドゾ
ゆかりんかわいいよ、ゆかりん
ゆかりんテラモエス
ゆかゆかーゆかりんゆかりゆかゆかゆかゆかーゆかりんゆかりゆかりんりんりん
ゆっゆっゆかりん(・∀・)ゆっかりんりん
790 :
名無しさん@初回限定:2006/08/20(日) 21:29:42 ID:hRmKxQyc0
ゆかりんはかわいい、すごくかわいい、おとボクじゃなかったらメインヒロイン張れるほどかわいい。しかしお姉さまの足元
に遠く及ばなかっただけだ
例えるならこうだな
ゆかりん→日本一
瑞穂お姉さま→世界一
ゆかりんえろいよえろいよゆかりん
ゆかりんが授業中ローターでおなぬーするSS超キボンヌ。
そしたら今度人気投票ゆかりんに1票投じる。
まりやの自動車でお出かけしたいつものメンバー
セルフのガソリンスタンドに寄って…
まりや「ガソリンも高くなったわね〜」
瑞穂「うん…もうハイオクなんて入れてられないよね」
ゆかりん「ねえ、お姉さま、あっちの安いのはいいんですか?」
ゆかりんの指差す先は
灯油
ゆかりん「ほら、ℓ81円ですよ」
まりや「ゆかりん…自動車が灯油で走るわけ無いでしょうがぁぁ!」
瑞穂「ディーゼルエンジンならなんとかなるよ、まりや」
まりや「ええい!こやつの無知さ加減にもほどがあるわぁぁぁ!」
奏「ま、まりやお姉さま〜ガソリン撒き散らしたらあぶないのですよ〜」
ゆかりん「私、軽自動車は軽油で走るから軽自動車っていうんだと思ってました…」
とりあえず突っ込んでおこう。
……ゆかりんが指さしたのは灯油。
「私、軽自動車は軽油で走るから軽自動車っていうんだと思ってました…」
はて?
ディーゼルエンジンを動かすのは軽油。ガスタービンなら灯油で動く……かもね。