レズ物で道具を使うのは邪道だと思わんかね!!その2

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1名無しさん@ピンキー
レズ物は指と舌こそ至高!!
バイブもローターもペニスバンドもふたなりも邪道だ!!
そう思う方の熱い語り、また、関連の作品紹介をよろしくお願いします。
創作等も大歓迎!

前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1013759661/

関連スレ?
新・小説書いてる煩悩深い人たちの集い Part3
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1035344456/
レズマンガ大王
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1024333551/
2名無しさん@ピンキー:03/02/07 22:59
ところで、前スレの倉庫ページでも作ります?
あのまま落としてしまうのは、なんだかもったいないですので……
3あぼーん:あぼーん
あぼーん
4あぼーん:あぼーん
あぼーん
5名無しさん@ピンキー:03/02/07 23:18
フェミファシストの圧力によって、消されてしまった名言を復活させます。

旧厚生省が、「育児をしない男を、父とは呼ばない」、「家庭や子育てに
『夢』を持てる社会を」、と言う新聞一面広告を出しました。少子化解消
が目的なら、「結婚しない女を女とは呼ばない」とか、「子供を産まない
女は女でない」とか、「子供を託児所に預ける女を母とは呼ばない」、と
言う標語をなぜ掲載しなかったのでしょうか。この方が直截的でわかりや
すいと思います。しかし、このような標語を載せれば、個人の生き方に対
する国家の不当な干渉との非難が浴びせられる事は必至です。それでは
「育児をしない男を、父とは呼ばない」というのは干渉にはならないので
しょうか。家庭内でどのように家事、育児を分担するか、父親としてどう
振る舞うかは、個人の生き方、人生観の問題で、夫婦で話し合って決めれ
ばいいことです。国家が特定の生き方を押しつけるのは、まさに「フェミファシズム」
以外の何ものでもないと思います。

6碧萌え:03/02/08 00:21
>>2さん。
僕にはそんな能力はないんだけど、
仰る事には全面賛成です。

どうにかして〜♪ってかどうすれば良いですか??
7名無しさん@ピンキー:03/02/08 02:06
前スレはかちゅの中に保存してますから、
それから適当にHTML化して、webスペース確保してから、
そこに放り込むだけでいいと思いますけど……

言い出しっぺがした方がいいですか?
8名無しさん@ピンキー:03/02/08 02:12
即死判定阻止のために駄文をちょっと。

話は変わりますけど、レディコミの中には結構色々レズ物があるのですね。
先日、ちょっとした機会があって読んだのですけど、
ずいぶんと濃いものばかりでした。

あと、男性向けのものと比べると、視点が違う違う。
面白いといえば面白いものも多いけど、
いかにも女性向けだな、と思うストーリーが、いくつも。
どろどろした人間関係の中のエロなんて、レディコミ位の物だろうなぁ……

9名無しさん@ピンキー:03/02/08 02:22
ちなみに、私は文章の方が好きなので、2chの中にある、
あっちこっちの創作系スレを読んで回ることがあります。
読んでて思いましたけど、ホント、色んなジャンルがあるのですね。
もしwebスペース確保を確保したら、その辺のいろんなスレをも
一緒に放り込んでしまうのも面白いかもしれませんね。

ただ、管理が大変そう。
文章ばかりだから転送量はそんなに無いでしょうけど
アダルト可で、そして倉庫として使って問題は起きなさそうで、という場所。
このbbspinkが落ちた時には避難所にもなるでしょうし。

良い場所、無いでしょうかね。それとも自分でサーバー立ち上げるか借りた方が
簡単でしょうかね……
10名無しさん@ピンキー:03/02/08 02:25
ついでにage。
広告でも張られれば、即死判定から一歩離れられるはず……
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
12前スレ410:03/02/08 05:13
新スレ立てお疲れさまです。
早速、即死判定対策カキコ。
前スレで連載していた続きは、また書かせていただきたいと思いますが、
即死判定対策ということだったら、書けているだけでもどんどん投入していった方がいいですかねぇ。
ご意見求む&他の創作を手がけてくれる職人求む、ですが。
即死阻止。

>>12
いつもいつもおつかれさまです。
即死阻止まであと少しですので、十分練ってからでも構わないと思いますよ。
たしか一日で5kbに達しないと即死する、ということだったはずですし。

AAでも投入して容量を稼ぐというのもありますけど、
さすがに迷惑ですね……
14名無しさん@ピンキー:03/02/08 18:26
即死判定対策
5KBじゃなくてもっと厳しいんでしたっけ?

ついでにage。コピペでも広告でも即死阻止に役立つ
15前スレ410:03/02/08 21:54
「そ、それで………ほんとにご主人様の…………そ、その……しょ、処女を………」
碧は思わず喉を鳴らして唾を飲み下した。
「ええ」流石に露子も少し恥ずかしそうに応じた。
高校の卒業に併せて処女喪失だなんて、結構ご主人様も可愛いところあったのね、などと思うと同時に、
そのような形で愛する人に捧げることが出来た貴枝に対する羨望が湧いてきた。

(処女……私もそのうちご主人様に……)
いまだに処女のままの碧ではあるが、それを意識したことはなかった。
女同士の交歓は挿入を必要としないが故に、愛し合うことを知るということが即ち非処女となることであるという認識が希薄だった。
だが、女同士でも処女喪失が出来ない訳ではないのだ。
いつかは自分も貴枝に処女を捧げることになるのか………
今、話に聞かされた、強烈な痛みにはやはり恐怖感を覚え、出来ることなら避けたいという気持ちが芽生えると同時に、
愛する人と至福の瞬間を迎えることが出来る喜びに憧れもさせられる。
そして、今まで自分の処女を奪わないできた貴枝が何を考えてきたのか、と思い立った。

そこに貴枝が帰ってきた。アルバムを三冊ほど抱えている。
「楽しくやっているようね」
碧は、貴枝が差し出したアルバムを手に取った。開いてみて驚いた。
確かに貴枝が写っていた。だが……若い。幼い。
「これが……ご主人様?」
「それは中学入学の時ね。露子も屋敷に来たばかりで」
自分より年下の貴枝が、家族や使用人に囲まれ写っている。
セーラー服姿に、ポニーテールに赤いリボンを飾り付けた可憐な少女は、確かに今の貴枝に通じる顔立ちだ。
自分より年の若い貴枝をみるのは、不思議な気分だった。
16前スレ410:03/02/08 21:57
だが、幼く無垢な筈の貴枝には、今の三十三歳の貴枝とどこか同質の憂いのようなものも感じられた。
その微笑みが、どこか無理に微笑んでいるような、空々しいものに見えるのは、
この頃の貴枝が家族に心を開いておらず孤独を抱えていた、という話をたった今聞かされたからだろうか。
その意味では、現在の貴枝の屈折した二重性は、この頃から養われてきたのかもしれない。

碧は、初めて見る十代の貴枝の表情をつぶさに観察しながら、ページを繰っていった。ほとんどの写真が露子といっしょにフレームに収まっているものだった。
ところがある時期を境に、貴枝の表情から作り物めいた印象がすっかり消えているのに気付き、驚いた。
年齢に相応しい天真爛漫な笑みやくだけた表情を浮かべ、これ以前や現在の貴枝のイメージとは全く異なる、明るく幸福な少女の姿があった。
慌ててページを戻り、またひとつひとつの写真を眺めていくと、あるページの真ん中に線が引かれ、上下に区切られているのが目に入った。
先ほどは気にも留めなかったこの線だが、この線を境に写真の中の貴枝の表情は変わっている。碧は思わず質問を発した。

「すいません、この線は何ですか?」
露子と共にアルバムを眺め笑い合っていた貴枝は、身を乗り出し、
「これはね、今話した時からの………露子と恋人同士になってからの写真を区別してるの」
「あ……」
それで納得がいった。
確かに、これほどまでに貴枝の様子が幸せそうに変化したのには、それ以外の理由は考えられない。
また、それをわざわざアルバムに線を引いて区別する辺り、
露子と愛し合うようになったその日が貴枝の人生に於いて如何に大きな意味を持っていたかも察せられた。

線を引かれた後の写真の中の貴枝はどんどん美しく成長していき、碧の年齢に追いつき、追い越していった。
そして、その側にはいつも露子の姿があった。
中には裸体にシーツを巻き付けた二人がベッドで身を寄せ合っている写真まであり、思わず碧は絶句した。
(これ………現像出したの?)
17前スレ410:03/02/08 22:00
上目使いに貴枝と露子に目をやると、二人ともテーブルを差し挟み、アルバムを指さしながら談笑している。
その姿は、写真の中の二人と全く変わらない印象で、十年以上の時の隔たりを全く感じさせなかった。

「貴枝さま、気になっていたんですけど、碧さんのスカート丈、短くありません?」
「短いって?」
「私の頃より」
「そうよ」

碧はアルバムをめくってみた。
確かに写真を見てみると、昔の露子が着ているワンピースのメイド服のスカート部は踝を覆うところまであり、膝までしかない自分のものよりだいぶ長い。
「そう言えば………そうですね。なんで変えたんですか?」
何の気のない質問だったが、貴枝の答えもあっさりしたものだった。

「私の趣味」
「…………」碧は言葉を失い、赤面して俯いた。
「貴枝さま………ほんとうに好きですね」
露子も呆れた様子であるが、貴枝はまるで意に介していないようで、
「あら、夜伽の時の制服はこんなものじゃないのよ。ねえ、碧?」
「あーっ、ダメです、ご主人さま!あれはダメ!」
極ミニで、胸元を強調したあのメイド服は、絶対に貴枝以外には見せられない。知られたくない。
今度は、露子が二人のやり取りを微笑ましく見守る番だった。
「………本当に仲がよろしいのね。安心しましたわ、私」
貴枝も目配せして応えた。碧には、何か意味ありげな仕種に思えた。

「そんな……露子さんとご主人さまこそ、とっても仲がおよろしいじゃありませんか………その……」
「その?」
「その…………別れて随分経つのに」
18前スレ410:03/02/08 22:04
−言ってしまった!
だが、これは拭い難い疑問だったのだ。
これほど仲が良かった二人が、
いや、今でもこうして差し向かっている様子からすると何らかのわだかまりがあるようにはとても見えない二人が、どうして別れてしまったのだろう?
これは碧には理解し難かった。

言ってはならないことを言ってしまったかと慌てた碧だったが、貴枝も露子もにこやかな表情をほとんど崩さなかった。
ただ、続いて口を開いた貴枝の声音には、わずかに寂しげな色合いが覗いていた。それは時折貴枝が漏らしてしまう孤独の影と同質のものだった。
「そうね………碧には分からないことかもね」

あからさまに子供扱いされたようで、碧は少しむっとした。もちろん、表情には表さないが。
だが、次の貴枝の言葉は、碧のハートを粉々に打ち砕くものだった。
「碧はまだ初恋しか知らないものね」
「…………!」
意識したことはなかった。
今の貴枝との関係がいつまで続くのか、関係が終わってしまったら自分はどうなるのか悩んだことは何度もあったが、
貴枝自身もそれを意識しているとは思っていなかった。
(ご主人さま…………いつか、私を………)
捨てる気でいるの?
いや、そうではなくても、自分と別れる日が来ることを意識しているのだろうか?
考えてみれば当然だろう。
これほどに仲睦まじかった露子とも別れたのだから、初恋が終わることの意味を貴枝は知っているに違いない………
そして、自分は知らないのだ。
自分がまだまだ何も知らない子供であることを痛感させられ、
そして大人になるためには初恋に破れるような痛みを経験しなければならないことに直面させられ、碧は暗い面持ちになった。

「辛い話になるけど、このことも話しておかなければね。露子と私の関係を知ってもらう以上、これも避けて通れないことだから」
貴枝は、碧の両掌を握りしめた。貴枝の手の温もりが伝わってきて、碧は顔を上げた。
碧を、そして辛い思い出を反芻する自分自身をも励ますように微笑むと、貴枝は話を再開した。
19前スレ410:03/02/08 22:15
どうも、前スレ410です。
まずは手始めに即死防止を兼ねて。

いきなり前スレの続きでいいのか?つーのもありますが、即死防止ってことで。
・・・あと、いきなりエロなしなのも申し訳ないです。
割と深刻なパートに入るところだし。
新スレ立ったばかりでちょっと・・・な内容になってしまうと思うのですが、
おつき合いいただいた上で、ご意見など賜れたら幸いです。
20名無しさん@ピンキー:03/02/08 23:29
全然OKですよ。こういうキャラクター描写があるから
Hなシーンの一つ一つが一層生きてくるんですから♪

でも、碧の恥ずかしい話ももっと読んでみたいでつ!!
21名無しさん@ピンキー:03/02/08 23:35
夫婦別姓制度の導入の法改定案が野田聖子氏などの手によって今通常国会に提出されているが、
なんとそこには、婚姻適齢の引き上げが含まれている。
婚姻適齢を引き上げるという問題の是非はほとんど国民に知らされていないはず。
これは暴走ではないのか。

夫婦別姓の推進議員は児童ポルノ法の規制強化派である野田聖子児童買春等対策特別委員会事務局長である。
こんなことをしていると、国会議員というものが国民から信用されなくなると思うのだが。

民法の一部を改正する法律案要綱
第一 婚姻の成立
一 婚姻適齢(第七百三十一条関係)
   十八歳に達しない者は、婚姻をすることができないものとする。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/youkou/g15101023.htm

「夫婦別姓」家裁許可を条件に 法改正、通常国会提出へ
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20030101/mng_____sei_____000.shtml

児童買春・児童ポルノ禁止法について語る野田聖子
http://ascii24.com/news/i/serv/article/2002/03/27/634718-000.html
22名無しさん@ピンキー:03/02/08 23:38
>>1
道具使うのは邪道、とおっしゃるが、女性には男性の“硬直したペニス”に
相当するものがないのですよ。
つまり、タチにはネコをイかせる方法がないのです。
23桃花:03/02/08 23:39
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>>22
フィスト〜。
>>21
野田聖子女史に一票(w

ついでに
レズ百合の世界観の根幹はフェミファシズムによって成り立ち、
その拡張によって既に男という性は世界から破棄されているのです。
性を放棄し、愛のみによって形づくられる、予定調和的全体主義の究極的様式美。
婚姻なんて原始的で動物的な風習はなくなっちゃいなさい。

 


  ∧ ∧
  (,,゚∀゚) ナンチテ
 @_)

>>22
レズでもオナニーでも、道具を使うのは少数派だよ。
挿入に固執するのは男性特有のこと。
そもそも挿入自体ではあまり感じない。
タチ・ネコ=男役・女役ではないことに注意!
27あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>26
簡単な釣りに引っかかってどうする。
29名無しさん@ピンキー:03/02/09 03:16
でも”タチ・ネコ=男役・女役”って思っている人は多そうだな。
漏れは道具とかフタナリも嫌いじゃないが、
同性の疑似恋愛に終始されると激しく萎える。
>>22
プロのタチの方は指でいかせまくりです。
などと釣られてみるテスト。
女の子はね
全身が性感帯なんだよ
32名無しさん@ピンキー:03/02/09 15:35
>>30
  _, ._
( ゚ Д゚)プロのタチって……。
33名無しさん@ピンキー:03/02/09 15:58
で、碧タンは?
>>32
分かった!加藤鷹だ!

加藤鷹の中の女も大変だな
貴枝と碧



…続き期待アゲ
ローションは道具に入りますか?
>>38
恥ずかしいお汁の延長という扱いであればセーフ
精液や鼻水の延長ならアウト
40前スレ410:03/02/13 01:44
−私と露子の関係は、私が大学に入った後も続いたわ。
大学に入ったことで、家風の締め付けもいくらか緩くなったし、好き勝手が利くようになって、もう少し大っぴらに付き合うようになったの。
でも、今にしてみれば、それがいけなかったのね………
私も、年齢が年齢だから悪い虫がつかないか母は心配していたものだったけど、却って全く男の影がなかったのと、
中学生の頃からずっと露子にべったりだったのが、少しずつ疑惑を招いていたみたいで。
(「私は心配でしたよ、貴枝さまはいずれ水上家を継がれることにもなる方でしたから」と露子が言い添える)
私は長子だけど女、弟は男だけど第二子、どっちが家を継ぐかというと長男の弟の方なんだけど、
私が半端に株の才覚なんかがあったものだから、グループにも私に婿を取って、実質的に私に水上家の采配を振るわせたいなんて声が少なくなくてね………
私は大学での研究が面白かったし、露子とも切れる気は毛頭なかったから、家を継ぐなんてまっぴらだったんだけど。

あれは四年生の時だから、私が二十二歳、露子が二十八歳か。
(「正直、あの頃の私はいつ貴枝さまに捨てられるかびくびくしていたんですが。
大学で同じ年頃のお友達に囲まれておられたし、私はもう年を取っていく一方だと………
メイド服が似合わなくなったらもうお終いだ、なんて思ってましたね」と露子。そんなことはない、と貴枝がフォローする)
私たちはすっかり油断しきっていた。薄々、レズじゃないかくらいには関係を疑われてはいたけど、中学・高校時代ほど防御を固めなくなっていた………

それで………とうとう見つかってしまったの。
あれは………(貴枝は淡々と、人形のように無表情に語り続ける)庭の隅でキスしていた時。
私は露子の胸襟のボタンを外して、胸に手を突っ込んでいて。
誰も来やしないだろうとたかを括っていたら、あっさり勝手口が開いてゴミ袋を抱えた公子さんが出てきて、私たちを見て、あっと………
まずい!と思ったら、公子はさっと逃げ出してしまったわ。急いで公子を追いかけようとして………
でも、駄目だった。
公子は、母のところに直行していって全部話してしまったみたい。
41前スレ410:03/02/13 01:48
後はお約束ね。
身分違いの実らぬ恋ってやつ。
それも書生とお嬢さまでも、お坊ちゃまと女中でもなくて、お嬢さまと女中ときた日にはね。
父から、母から、代わる代わる責め立てられて。

………実は、私のお婆さまという人が、やはりレズビアンだったそうなの。
お婆さまとお爺さまも、父と母と同じで、仕事の関係で顔をろくに合わせることもなかったようで、
お婆さまは同性相手によく浮気をなさっていたそうで。
そのお陰で、水上家は、女性の同性愛には特別にアレルギーが強かったって訳。
メイド長の公子なんかは、それこそお婆さまが浮気の件でお爺さまと侃々諤々やりあっているのを目の当たりにしてきてたから、
特にそうで、問答無用で露子を家から叩き出したって訳。
それにしても、私にせよ、父が外に作った美冴にせよ、お婆さまの血を良く引いたものよね
(意外な符号に、「あ………」と碧は絶句する)。

え、それから?
ううん、一度も。
あのキスが触れ合った、愛を交わし合った最後になったの。
私には、厳重に見張りがつくようになっちゃったから、全く会うことが出来なかったし、露子からの電話も手紙も絶対に私の許には届かないようにチェックされてたわ。
私から手紙を書いたり、さっと外から電話するのが精一杯だった。
あの頃に携帯電話があればって時々思うわ
(碧は、日頃はケータイ嫌いを自認する貴枝が意外なことを言うのに驚く。
貴枝自身が外界と接触を持たない、持ちたがらない性質であるからそれも当然だと思っていたが、かつては貴枝がそういったものを切実に必要としていたのだ)。

(露子が受け継ぐ)
本当にね………そんなことだとは思わないものなのよ、碧さん。
大好きな人といつものようにキスをして、これが最後のキス、これが最後の抱擁になるだなんて………
考えもしないでしょ?
でも、そういうものなのね。
終わらないものはない、それは当たり前のことだけど、終わってみるまで理解出来ないことなのね………
42前スレ410:03/02/13 01:53
居間に沈痛な空気が漂った。
目の前の当事者たち以上に暗い表情で、碧は、
「……………でも、そんな酷い形で終わるなんて……」
貴枝は淡々とした口調を崩さず続けた。
「終わらないと思っていたものの終わりを思い知らされるのは、確かに辛いものよ。
でもね、碧。本当に辛いのは、そこで自分の人生が終わらないこと−
それからの私はひどいものだったわ。
露子と会えないままに、半年が経ち、一年が経ち………
他の女と関係を持ってみたり、例のクラブに出入りしてみたり、酒を呑んで呑んで酔い潰れてみたり、って日々がいつの間にか始まってたの。
そんなうちに………両親と弟が揃って事故で亡くなって。継ぎたくもなかった家や会社を継がなければならなくなって。
でも………私の手には余る仕事だったわ。
自分の意志で継いだとしてもそうだったでしょうけど、ボロボロになりながら日々を過ごしていたあの頃の私には、いくら何でも………
それに……自分では嫌っていたと思った両親や弟がいない寂しさときたら。
本当に世界に自分が独りだけなんだ、と思うと。ショックだったわ」

露子が割って入った。
「あの時ほど、貴枝さまが私を必要となさっていた時もなかったのでしょうが………
その直前に、私、結婚してしまっていましたから。
貴枝さまから引き剥がされたショックから立ち直るのは、私も大変でした。
もう、諦めるしかないと頭では分かっていても、とても諦めきれなくて。他の女性には目が行かなくなって。
その時なんです、今の夫と出会って………
もう誰とも………同性と恋愛する気になれないでいる時に、あの人が積極的に支えてくれたものですから、初めて男性に自分を任せてみる気になったんです。
私には、あの人がいてくれたから立ち直れた、でも、貴枝さまには、誰もいなかった。
結婚してしまったことも少し後悔しましたよ。
もう貴枝さまに口出し出来る立場の方はいらっしゃらないんですから、貴枝さまと私がいっしょに暮らしても、貴枝さまの側には問題はなかったというのに………
私の方だけが独りで勝手に幸せになってしまったんですから」
43前スレ410:03/02/13 01:55
「あの時は恨んだわよぉ、ちょっとだけ」
貴枝は苦笑を漏らした。
だが、さほどには恨みもこもっているようには感じられない。
確かにかつては貴枝は露子を恨みもしたのかもしれないが、今では言葉通り、「ちょっとだけ」しか恨んでいないのだろう、と碧は思う。
「結局、会社は一年くらいで放り出しちゃって。資産も片づけて身軽にしちゃったわ。もう一生屋敷に引きこもって過ごそうと思って。
そんな生活が続いていたの………去年まで」

「去年………って、それは……」
驚きだった。
今までも驚きの連続だったが、それは今まで知らなかった貴枝の過去が次々と明かされたことによるものだったのだが、
去年といえば、それは………

「碧が家に来てから、変わったのよ」

自分の人生が貴枝の人生と交差した年なのだ。
過去が現在になった瞬間なのだ。

「露子と別れてからの私は、ずっと孤独に過ごしてきた。家族の死が拍車をかけた。あの何年かは本当に最低だった。
露子と別れさせられたのが二十二の時、碧が家に来たのが去年、十年も無為に過ごしたのね………
誰かを愛したい、そばにいて欲しいと思いながら、自分にそれを許せない、そんな馬鹿なことを繰り返してきたの。
でも、碧がそばにいてくれるようになって、碧を抱くようになって………だんだん頑な気持ちがほぐれてきたの。
そして、碧も私の気持ちに応えてくれた………」
44前スレ410:03/02/13 01:57
「ご主人さま………」
貴枝は碧に手を伸ばし、愛おしげに耳に被さる髪を撫で上げた。
碧も瞳を潤ませて女主人を見つめ返していた。
恋人たちはほとんど露子がいるのを忘れかけ、二人だけの世界に浸っていた。
一方、露子は穏やかで寛容な表情を浮かべ、二人を眺めていた。

「露子と碧が私に与えてくれたものは、同じ。
笑い、孤独からの解放、絆ってとこかしら。
甘い時間を長く味わうほど、その時期が過ぎた後が辛くなる。
八年間も続いた初恋が終わった反動は十年くらいは続いたけど、碧は私に新しい恋をもたらしてくれたの」

貴枝がそう囁くのを聞いて、碧はようやく納得した気がした。
思春期の孤独を抱えていた貴枝を支えていたのは露子の愛情だった。
それを奪われ、家族を失い、貴枝はどうしようもない孤独に陥っていった。人間的な触れ合いの心を見失っていた。
だが、そんな貴枝を自分が救った。

(私がご主人さまを………助けただなんて………私って)

碧の心を先回りして読んだように、貴枝が言った。
「碧は、私にとって、とっても大切な存在なの」
これまた、貴枝の次の行動を先回りして予期したかのように、露子が身を乗り出してきて、
「ね、お二人、抱き合って見せて下さいな」
言われるまでもなかった。
貴枝は碧の身体に腕を回し、碧もそれに応え、「母」の肩に顔を埋めた。
45前スレ410:03/02/13 02:02
露子が帰る時間になり、二人は玄関先まで見送りに出ていた。
「それではすっかりお邪魔致しまして」
「今度はあまり間を空けずに……ね」
仲睦まじげに別れの言葉を交わす露子と貴枝を眺め、碧は勇気を出して、先ほどから考えていた案を口に出した。
「ね、露子さん。お帰りになる前に、お願いがあるんです。ご主人さまにも………最後にキスして見せて下さいません?」
露子に貴枝と抱き合って見せてくれ、と言われた時に思いついたことだ。
貴枝と露子が十一年前から一度もキスしていないというなら、今して見せて欲しい。

「え?」
露子はくすぐったそうな笑みを浮かべ、貴枝の方を見やった。貴枝も苦笑して、
「碧、私たちはもうそういう関係ではないわ」
「………そんなこと言わずに!」

思えばおかしなものではある。
最初に露子が訪ねてきた時には、貴枝との仲睦まじげな様子に、自分との間にはあり得ない、
古くからの付き合い故の親密さに嫉妬を覚えたというのに、今はこの二人が寄り添う姿が見たくてしかたがない。
若い頃の二人が愛し合っている様が見たい、それが無理なら今でも、と。

目を交わし合い、微笑んだ貴枝と露子はつと歩み寄り………握手を交わした。
そして、貴枝はその手をすっと持ち上げ、露子の手の甲にキスした。そして、露子も貴枝の手の甲に。

「あれ…………」
予想を裏切られ、口をぽかんと開けて碧は固まってしまった。貴枝は悪戯っぽく微笑みながら、
「もう、私たちはそういう関係ではないわ。最大限譲歩してこれくらいかしらね」
46前スレ410:03/02/13 02:05
「貴枝さま、碧さん。私にとって貴枝さまは三番目に大切な方。娘と夫の次なんです。
お分かり下さいね。これは低く位置付けしているのではなくて、私にとって特別に大切な人はこの世にこの三人、ということなんです。
そう、貴枝さまを含めて『私の家族』なんです」

物足りなさそうな顔をする碧に、貴枝も、
「分かるでしょう、私がこの世で一番大切なのも碧なの。露子ではなくて。
ふふ、私も碧のことを言えないわね。
碧を初恋しか知らないと言ったけど、私も二度の恋しか知らないわ。露子と、碧と。
私にとっても、二人とも大事な家族なの!」
貴枝は両手で碧と露子を熱く抱き寄せた。

「家族…………!」
碧は熱い思いが胸に拡がるのを感じ、貴枝の肩に身を委ねた。
47前スレ410:03/02/13 02:11
帰りのタクシーの中で、露子は穏やかな思いに酔い、楽しかったひと時を思い返していた。
やはり貴枝ほど心を通じ合える友人はいない。
いや、友人などという言葉では足りない。
かといって、もう恋人ではない。
やはり『家族』−血こそ繋がらぬものの、心と身体を通い合わせた姉妹というのがしっくりくる。

一年ほど前に、貴枝からようやく新たな春が巡ってきたという話を聞かされ、貴枝自身は恨んではいなかったにせよ、
やっと自分独りだけ幸せになった罪悪感から解放され、また貴枝と対等に接することが出来るようになった。そのことが何とも嬉しい。
そして、今日、初めて碧に会い、彼女がいれば貴枝は大丈夫だと確信が持てた。
人一倍屈折しているように見えるが、いや、屈折しているからこそ、貴枝には側で支えてあげる誰かが必要なのだ。
そして、それは恐らく碧にも。
似合いの『母娘』だ。

タクシーが停まり、家に着いた。車から軽やかな足取りで降りると、玄関へ向かう。
「ただいま!」ドアを開けると、ドタドタという足音が居間から近付いてくる。
「お母さん、早く早くぅ!ご飯!」
飛びついてきた娘を抱き止め、露子は頬ずりした−
この子がいるからこそ、私は生きていられる。この子が私を支えていてくれる。
だから、私もこの子を支えていかなければ。

母は娘の身体に腕を回しながら、愛おしげに呟くのだった。
「ただいま、貴枝」
48前スレ410:03/02/13 02:16
どうも、前スレ410です。今回はこんなところで。
………今回は、ちょっとスレ趣旨的に良くないかもしれませんねぇ。
エロないし、貴枝と露子はくっつけなかった訳だし、露子は男とくっついてるし。
こうなってしまいましたが、何かご意見等ありましたら、お聞かせ下さい。

もし、これが不評でなければ、次回でこのエピソードのラストとなります。
一応の〆は書いておきたく。
今回のエピソードは、全く碧の出番がないので、触り程度でも入れておくつもりです。
>>48
心温まる様なお話でよかったです。次回がラストという事は残念ですが、期待しております。


エロは無くても心の通い合いがあれば十分だと思います。
50名無しさん@ピンキー:03/02/13 23:03
ほのぼの〜。良いですねえ。何か、凄い。こういうスレに来て
こう言う文章を読むとは、ましてやそれを読み込んでしまうとは…。
うまい!!!うますぎる。
次で最後なんて言わずにもっともっと書いてくださいよー
前スレ復活!!
「レズエロはジャンル足り得るか」の方は
やっぱり駄目ぽ……(つД`)
53名無しさん@ピンキー:03/02/16 19:51
>52
また落ちたの??
いえ、あのスレ、html化もされず、倉庫にも残らず、
本当に消えてしまたのです。ログも取っておいてなかったから(つД`)
…残念。ときどき、そんなスレがあるんですよね。
誰かのかちゅのログかどこかに残ってないでしょうか?
56前スレ410:03/02/19 01:23
その晩も、貴枝と碧は優しく愛し合い、身体の隅々まで互いの愛情に浸り合って、抱き合ったまま眠りに就いた。
眠りの中、碧は夢の世界で密かに望んでいた思いを遂げていた−

今の水上邸からは想像出来ないが、かつてはこの屋敷のどこかの部屋も子供部屋だった。
それがどんな様子だったかは分からぬが、夢想の中では現在の貴枝の寝室が現在のままの様子で、子供部屋だった。

碧と向かい合って座る十四歳の貴枝は、ポニーテールにまとめた髪を赤いリボンで飾り付け、トレーナーと膝丈のスカート、白いソックスを身に着けている。
写真で見た通りの貴枝だ。
俯き加減の、少し暗い表情が、今の自分に余りに似ているのに驚きつつ、碧は露子の立場になりきって口火を切った。
意地悪な微笑みが漏れるのを押さえきれない。
「貴枝さまが何にお悩みかちゃあんと分かっているんですよ………」
妖しい空気を漂わせながら、碧は貴枝の手を握った。貴枝はびくりと身じろぎした。
「……碧さん………?」
「エッチな悩みなんでしょ?」
「!……………」
貴枝の顔色が一瞬にして紙のように白くなり、次の瞬間にはじわじわと赤くなっていく。
露子の話に聞いた通りだ、と半ば眠った頭でほくそ笑みながら、碧は貴枝が退いた分、じりじりと迫った。
「恥ずかしいと思うことは少しもないんですよ。私が一から教えて差し上げます。
私も、たかえさ……ある方から教えていただいたんです。愛し合う喜びを………」
−あれ、今目の前にいるのはご主人さまではなかったか。
私にえっちなことを教えて下さったのはご主人さまで、今私はご主人さまに……ま、いいや。
57前スレ410:03/02/19 01:28
碧は、獣の如く貴枝に襲いかかった。
ベッドへ押し倒し、スカートを剥ぎ取り、ショーツの中へ右手を侵入させていく。
耳たぶを軽く噛み、左手でトレーナーをまくり上げブラの上から乳房を捻り上げると、貴枝は幼い声で喘いだ。

(嗚呼、ご主人さま………たかえちゃんが私の手で………)
今まで貴枝に抱かれていた時には味わったことのない感慨が押し寄せてきた。
だが、興奮に呑まれてしまってはいけない。あくまで平静を保つべく、碧は『お姉さん』の口調で続けた。
「お嬢さま、リラックスしてください。私に全部お任せください………」

いつの間にか貴枝は裸になっており、手の中で張りのある乳房が転がっていた。
(『初めて』なんだから優しくしてあげないと)
碧はいきなり挿入するようなことはせず、そっと陰核に触れ、初めはごくゆっくりと、次第によりねばっこい手つきとリズムで貴枝の性器を刺激し始めた。
乳房を揉む左手と股間を攻める右手のリズムを同調させ、貴枝が快楽に乗り易くなるよう気を遣う。
貴枝が荒い息をつきはじめたのに微笑み、碧は分かっていながら敢えて意地悪に問いかける。
「うふふふ、だんだんここが湿ってきましたよ、お嬢さま」
「はぁん、あっ……みどりさぁぁぁん………」
貴枝の身体の跳ね上がるリズムが激しくなってくると手の位置をずらし、別の箇所を責める。
一カ所からのみの陶酔で貴枝を達しさせないよう、飽きさせないよう気を遣う。
現実ではいつも貴枝にやられている手管、なかなか自分では貴枝相手に上手く出来ないでいるこうした責めの技術も、夢の中では思いのままだった。

何度も何度も身体を裏返され転がされ、十四歳の貴枝は碧のテクニックに蹂躙されるがままになっていた。
その姿を眺め、碧はかつて露子が味わったであろう思いを疑似体験していた。
今まさに初めて他の誰かに抱かれ、その女体を開発されていく貴枝の姿の余りの愛しさに、責めている方もまた興奮させられている自分が、
また同時に、驚くほど冷静に、愛しい貴枝の乱れぶりをその瞼に焼き付けるべく、観察している自分がいた。
天使が悶えている、自分が悶えさせている様は、碧の正気を奪うほど美しかった。

「なんて可愛い………なんていやらしいの、たかえ!」
思わず碧は呟いていた。その言葉が更に貴枝の情欲に油を注ぐ。
58前スレ410:03/02/19 01:32
「ひあっ……あああ……ああっ……そんな……こと言った………って……」
貴枝は両手両足を開き、完全に碧に全てを委ねきっていた。
自分でも指や舌がどう動いているか分からなかったが、碧は自分に向かって開かれた貴枝の身体の正面に覆い被さり、愛撫して続けた。

「んッ………あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーンッ!」
貴枝が初めての限界に達した。乙女はまだ幼さの残る身体をバネの壊れた人形のように弾けさせ、腰を激しく律動させながら絶頂に呑み込まれていった。
痴態を演じ終え、自分の腕の下で荒い息をついている貴枝を、征服者の陶酔に浸りながら碧は見下ろしていた。
目をきつく閉じる貴枝の頬に手をあてがい、「お嬢さま、如何でしたか?」
貴枝は無言のままだが、こくこくと頷いた。
だが、碧は意地悪げに、碧の耳元に唇を寄せ、
「これからは私のことを碧お姉さまと呼ぶのよ、いい?」
疲弊しきって、脳髄を快楽で焼き尽くされたばかりの貴枝は、ほとんど何も言えず、ただひと言、
「お姉さま……」と呟くのが精一杯だった。

ついに貴枝を自分のものにした、という漠然としてはいるが極めて大きな満足感を感じ、碧はふふとほくそ笑んだ。
あとは、十四歳の貴枝のファーストキスを奪えば、貴枝は完全に自分のものになる。
(たかえちゃん、これからは私がずっと可愛がってあげる………)
碧は、ぐったりとして逃げも抵抗もしない貴枝の唇に、自分の唇をそっと近づけ………

突如、貴枝が手を伸ばしてきて、自分の頭をぐいと引き寄せた。
自分から唇を求める姿勢だ。
あれ、と思う間もなく、唇と唇が重なるが、それは未熟な十四歳の貴枝の技巧ではなかった。
積極的な舌使いで碧をリードし、楽器を弾くように唇で唇を丁寧に擦り合わせる。
突然の事態に、心臓が跳ね上がり、軽いパニックが頭の中で炸裂する。先ほどまでの征服感はあっさり瓦解する−

唇を離すと、三十三歳の貴枝が艶然と微笑んでいた。
そこで碧は、初めて夢から目覚めた自分に気付いた。貴枝が再び唇を重ねてくる。
(ごめんなさい!ごめんなさい!調子に乗ってました、ご主人さま!)
−−−夢の終わりはいつも唐突で、慌ただしいものだ。
59前スレ410:03/02/19 01:34
貴枝も、また甘い夢に浸っていた−

夢の中での貴枝は、十六歳の頃に戻っていた。
ベッドで露子と優しく愛し合い、身体の隅々まで疲労と快感に満たされ指一本動かせなくなって、抱き合ったまま眠りに就いていた。

どれくらい眠ったのか定かではない。だが、夢の中から呼ぶ声が聞こえてきた………
「水上貴枝………水上貴枝。目覚めなさい」
耳元で鈴を転がすような美しい声がした。
眠りを破られかけて、貴枝は呻きを漏らし、寝返りを打とうとした。だが、声は耳元を去らない。
「伝えることがあって、まかりこしました。水上貴枝よ、目覚めなさい」

頬に触れるものがある。優しい感触に眠りを破られる苛立ちは消えていき、ゆっくりと、だが自然と瞼が開いていく。
上体を起こし、声の主は誰か確かめようと目を開くと………
まばゆい光が目の前を遮った。思わず手を翳して顔を庇う。
光の中から次第に浮き上がってきた声の主は、美しい女性だった………
背中に白い羽毛の翼を広げ、白く薄い衣をまとっている。
その姿を見て、最初に思い浮かんだ言葉は、
「天使………」
60前スレ410:03/02/19 01:39
はっきりとは見えない顔に安らかな笑みを浮かべたその女性は、静かに頷き、肯定を示し、
「水上貴枝よ、そなたに伝えることがあり、まかりこしました。心して聴きなさい」

貴枝はこくと頷き、言葉を待った。
「天使」が自分に何かを告げにきたということは、何の違和も驚きも呼ばなかった。
ただ、自然にそれを受け容れた貴枝は、何か告げることがあってここに天使が降りてきたのなら、その内容は薄々察せられているように思え、宣告を待った。

「天は、そなたとそなたの想い人、北川露子の愛に応えましょう。そなたたちは女と女ではあるが、その情愛の深さ故に子供を授けて進ぜましょう」

貴枝は、合点がいった。
−そうだ、これは天使ガブリエルによる受胎告知だ。

「今、そなたの処女の子宮には、天の授けた赤子が宿りました。いずれ、そなたは露子との間に出来た娘を産み落とすでしょう………」
「露子さんとの娘………」

天使は貴枝にその手をすっと差しのべた。一輪の白い百合が握られていた。
「お受け取りなさい」
貴枝は百合を両手で包むように受け取り、しげしげと見つめた。貴枝の視線は、自然と白く汚れのない花びらに吸い寄せられた。
「よくご覧なさい」

天使の言葉に、貴枝は更に瞳を凝らした。
ここでも貴枝は、それに何の疑問も感じることもなく、天使の言葉に素直に従った
………いや、理由は分からないが、何か自分にとって大切な意味のあることがあるような気がしていると、天使が現れ、助言をしてくるのではないか………

そうしていると、花びらの中に何かが浮かび上がってくるのが見えた。
ありうべからざることだとは思わなかった。そういうものだと感じられた。これが自分の待ち受けていたものだと思えた。
61前スレ410:03/02/19 01:42
少女の姿だった。
露子と同じ、メイド姿で、どこか寂しそうな表情をしている。

「それがあなたの娘です」
「これが………」
見つめていると、確かにそうだという気がしてくる。
いや、以前からそうだと心のどこかで分かっていた。
自分にはいつか娘が出来る……いや、既にいる………

心の底から暖かなものが湧き出てくるのを確認し、貴枝は思わず百合の花に口づけしていた
−自分が夢を見ているとも知らず。
_____________

まだ半ばまどろんだまま、貴枝は横でやはり夢から覚めたばかりの『娘』にキスした。
やはりさっきまで夢の中で十代の貴枝を弄んでいた碧は、突然貴枝が本来の年齢に戻ったことに大変な慌てようでだったが、すぐにそのキスの甘さに陶然となり、熱く応え始めた。

一方、貴枝も今まで夢を見ていたことに気付きながらも、その夢想の楽しさを反芻していた。
いや、それが現実であるかとすら思えた。
碧が、露子と自分の娘………
そう思うと、夢の中で感じていた愛おしさがそのまま持続し、碧を抱く腕に熱がこもる。

(嗚呼、碧………私の可愛い碧………)
互いを夢の中でも思い合い続けた母娘は、目覚めてなお、新たな愛の夢に溺れていった………
{了}
62前スレ410:03/02/19 01:50
はい、幾分蛇足な気もしますが、今回のエピソードはこれで終わりとなるです。
新旧のスレの移動と、自分で書いてて先の見えない構成にえらく時間がかかりましたが、
こんな内容でもおつき合いいただいた方がいらっしゃれば、大変ありがたいです。

また次作も書かせていただきたいと思います(ご迷惑でなければ、ですけど)。
基本に戻って、今回は出番なしだった碧タンがエロエロな目に遭う話を書きたいなー。
あ、今回のエピソードってそういう事だったのね
作品自体が今回の話でお終いなんだと思ってた・・・よかった
>前スレ410さん
胸撫で下ろし組その2でつ。
蛇足というより、エピローグとして充分納得出来ますし
今のお互いの心境が読者にも再確認&美味しいシーンで
うはうはではないかと。

しかし、うーん、愛した女性の娘、ですか‥興味深い
関係性ですなぁ。

私だけではないと思いますが、少なくとも個人的には
御迷惑どころか、新作を首を長くしてお待ち申し上げ
ております。(長文スマソ)
>>62
次作期待しておりますです。

>>55
漏れのかちゅにログ残ってるけど・・・(レス番975まで)

どうすりゃイイのかな?
6649:03/02/20 04:15
同じく早とちりの・・・。

ファンタジー的で良かったです。この物語はまだまだ楽しみなので、次回も期待しています。
>>61
あ、こういうオチですか。すばらしい。
エピソード1から、読むたびに「この設定、苦しいのでは」と思うの
ですが、オチですべてが解消されてしまうのはまさに名人芸というしか!
>>65
up
きぼんぬ
65じゃないが、漏れのかちゅにもログ残ってるからうpしてもいいけど
どっかうpろだある?
>>65
>>69
ttp://index2.org/
流れにくいので、この辺でお願いしたい。
7169:03/02/21 00:35
スマソ、使い方よく解からんかった。
今から出かけるが誰もうpしてなかったら後でうpする。
7265:03/02/22 23:58
漏れもこのサイトのうpの仕方がわからんかったワ。
どうやればイイのかな?
7370:03/02/23 03:11
スマソ、あそこはちょっとひと手間かかりそうだ…

datのままだと落としてから拡張子を変えないといけない。
zipかなんかで固めればそのままうpれる。
コメントの下のラジオボタンはsmall にチェック、gzip compressはnoで。
あと、ノートンとかでrefererを漏らさないようにしてるとうpれない。

ログが300KB以下ならこことか。
ttp://lint.s1.x-beat.com/up/upload.cgi

お手間取らせてホントすまん。
よろしくお願いします。
草々
61.123.80.123 , KKRfa-01p2-123.ppp11.odn.ad.jp ,
74名無しさん@ピンキー:03/02/23 03:48
7569:03/02/23 04:51
ほい

htmlに直したやつ
ttp://lint.s1.x-beat.com/up/img/up306.zip

datのまま
ttp://lint.s1.x-beat.com/up/img/up307.zip

218.42.218.28 , 218-42-218-28.eonet.ne.jp ,
7670:03/02/23 06:35
おおー!すばやい対応ありがとう!
7765:03/02/23 20:43
あ、うpしたのね。69=75氏乙ですた。

しかも漏れのよりレス番多いし・・・こっちの方がよかったな。
>>75
どちらも、途中でDL終わってしまってDLできないんだけど、
なんでなんだろう・・・
79名無しさん@ピンキー:03/02/27 15:05
 
410さんの次回作を期待しながらhoshu
(前スレ見直したけど、どんどん甘々になって来てまつね‥)
保守がてらにネタふり。

道具なしだと、正常位で抱き合ってのフィニッシュが難しいという意見が
前スレ(エロパロ板の方かも)で出てたと思うんだけど、どうなんでしょう?
貝合わせだと、座位のような形の方が一般的なようだし。

一方、AVなどで見る限りでは、道具使って相互挿入しても、
互いに突きあっているうちに、結局「ディルドを使った松葉崩し」みたいに
なってしまうのが多いように思えまして。

どうでしょうか。
確かに、そのパターンが中心ですね。
というか位置的に正常位で貝合わせしフィニッシュするのは難しいでしょうし…
碧タン…
期待アゲ
『ストラトス4』って、なにげにこのスレ住人の期待する方向に進んでる予感。
話題の過去ログ関連ですが・・・
レズゲスレでこんなのを作ってくれた神がおります。
ttp://www.geocities.com/girlongirl2ch/
>>85
有り難いことで…
激しく感謝!
ほしゅしときます


             ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < Fascinating Fridayはまだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |  温州ミカソ  |/
>88
OL物のやつでしたっけ?自分前スレ605ですが、
台詞+ト書き(っていうのか?)のみだったら何とかなるかも。
Fascinating Fridayとは全く別の展開になりそうですけど、
こういう事するのって混乱しそうであまり良くないかな…
90名無しさん@ピンキー:03/03/15 01:57
お願いお願い〜。
で、出来れば、先輩がネコ化しちゃう展開が良いな〜。
91あぼーん:あぼーん
あぼーん
92あぼーん:あぼーん
あぼーん
93あぼーん:あぼーん
あぼーん
94名無しさん@ピンキー:03/03/15 22:57
「微熱兆候」というレズ小説サイト、ハケーン。
 ttp://binetu.kir.jp/novels/main.html
 なかなかよさげ。
               ……って、既出かな
 

211.1.200.213 , gw1.aitai.ne.jp ,
95名無しさん@ピンキー:03/03/16 16:47
>94
そこ知ってる。
基本的に相思相愛なとこがよいですなあ。
9694:03/03/16 19:22
 ネット小説を読むの慣れてないんだけど、簡単にまとめて落とす方法ないかなぁ。
 一章、一章、開いて、保存はちと面倒くさい。
>>85
今更ながら大感謝!!
丁度ブラウザのブックマークが消えて難儀してた所。
今度一緒に飲もうぜ
勿論オレの奢りだ。
>96
自動巡回系のツール使えばいい
9989:03/03/16 23:38
>90
それではお言葉に甘えてガムバッテみます。
100ちとスレ違いかな…:03/03/17 03:32
俺も日々レズモノの小説サイトを探してまわっとるんだが…。

最近みっけたのが触手+レズって変り種。出てくるのは女の子と触手ばっかで、触手も中の人は
女子(雌?)という(触手姫で検索すりゃ出てくると思う)。

触手の血筋ってのがあって、通常時は人間の女の子なんだけど、興奮すると触手生物(完全な
スライム型生物になるのと、両肩と股間から触手が生えるのと2種類)になるっつう設定。

変身するまでの会話シーンとかはかなりいい感じ。まぁ、変身してからも基本的にはヤられる娘と
触手っ娘はラブラブなんで。
最近出た本じゃ、中山可穂の「ジゴロ」って本が女性同士の話のようだね。
誰か読んだ人いる?
>100
サンクス。漏れも見つけた。
悪くないんだけど、あの世界には中心に父王ていう、巨大触手がいるのが
ちと萎えるかな。
こんなのどうでしょか(^^;)


 意識が朦朧とする。
 さいわい傷は深くないが、そこから悪いものが入ったのかさっきから寒気がひどい。
 それにしても気がかりなのは、自分をかばって焼け落ちる寸前の王城に残った女親衛隊長のエレナ……いや、愛するエレナお姉さまだ。
『さあ、ソニア王女さま……お逃げください!貴女だけは生きのびて王国を再建するのです!』
 彼女がそう言って、泣きながら最後に交わした口づけの感触が今も生々しく残っている。
 もし彼女がまだ生きて捕らわれの身だとしたら……
 城内に密通者がいたのか、頑強な城門から侵入してきたヒッタイトは、各地から連れ去った美しい女たちを性の奴隷として異国に売りさばいていると悪名高いだけに、ソニアは胸が張り裂ける想いだった。
(なんとしても助けださなければ……でも、もう歩けない……)
 力尽きて倒れこんだソニアの耳にガサガサと落ち葉を踏みしめる足音がした。
(しまった、もう追っ手が……お姉さま、ごめんなさい……お別れです……)
 と絶望したソニアの目に入ったのは、しかしあのにっくき蛮族の服装ではなかった。
(……アマゾネス?)
 男たちの支配を嫌って数十人の集団で生活するという美しい女戦士の集団があるのはソニアも聞いたことがあった。ほっとした瞬間、ソニアの意識は遠のいていった……。



 ソニアは甘美な夢の中でまどろんでいた。
 女の腕に優しく抱かれ、絡まりあった乳房と乳房がもつれあい、秘肉に秘肉が圧しあてられ甘く擦りあげられていた。
 重なり合い摩擦される部分から生じる切なくやるせない感覚が、一生の愛を誓い合ったエレナお姉さまとの営みを想いおこさせ、ソニアの両腕を知らず知らず夢の中のやさしい陵辱者を抱きしめる格好にさせていた。
 やがて腰の動きが上と下とで互い違いに往復し始める。
 女の息も熱い。
 そればかりか、口中に舌を差しのべ入れられてきた。
 乳首で乳首を優しく嬲られ、肉芽で肉芽を甘くいたぶられると悦楽のあまり、ソニアは誰かも知らぬ相手と恋々とした口づけまで交わしてしまう。みずみずしい唾液が交換され、口いっぱいに甘やかな香りが広がり、やがて甘美な口吸いに耽溺していく。
 エレナお姉さま……?
 とも思ったが、擦れあう乳房が彼女や自分のものよりふた回りは小さいし、絶え間なく揺れ動く体も少女の硬さを残している。
 やがて、上になった女の体に甘い絶頂が訪れているのか、さざなみのような慄(おのの)きが次から次へと彼女を襲っているようだった。時おかず、重ねた部分にどっと熱いものを浴びせられると、ソニアもそれに続いて導かれていった。
 うっとりとした恍惚感が全身を甘ったるく包み込み、そのままソニアは再び深い眠りへと落ちていった……。


「よかった、やっと目が覚めたのですね?」
 まぶしい逆光を背に覗きこんでいたのは瞳の美しい15〜6の少女だった。ソニアと目が合うと可憐な美貌をポッと染めあげる。身につけたアマゾネスの戦闘服がおよそ不似合いで可愛らしい。
「もう大丈夫。傷もたいしたことはないし、お熱も下がったようだし……わたし、泉まで水を汲みにいってまいります」
 ソニアが何も言う間もなく少女は足早にテントを駆け出していった。そのあとにひとり残った20代前半の美しい女戦士が微笑みながら言った。
「……トリーよ。あの娘が森に倒れていた貴女をこのキャンプまで背負って連れ帰り、高熱で震える貴女の体を夜通し素肌で温めていたの」
 そのとき、初めて毛布の下の自分が何も身につけていないのに気づいて、ブロンドの美女は淫夢の可愛らしい犯人をやっとつきとめた。
 ここが数十人のアマゾネスたちのキャンプだと聞かされると、ソニアは身分は告げずに名前だけを名乗り、礼を言った。
「ありがとう。ほとんど回復したみたいだし明日にでもここを……」
 と言いかけたとき、テントの外で悲鳴が轟いた。トリーの声だ。
「ヒッタイトだわ!!」
 そう言って女戦士が慌てて立ち上がるとソニアも起き上がった。まぶしいほど美しい肢体だった。
「剣をわたしに!それに馬も……」
良い感じです〜ドンドンやっちゃってくだちい^^
goodjob!!
つづきキボンヌ
いいです。続きキボンヌ。
「お姉さま」ということですが、
エレナさんとソニアタンは実の姉妹なのでしょうか?
>108
多分違う意味でのお姉さまだと思われ。
両方の意味での「お姉さま」ならなおかつイイ!w
あの〜そんなに期待しても、自分はエロパロにまったく売れない母娘もの書いてる男なんですがそれでもいいんですか?
なるべく綺麗に書きますが…
それに悪役(女)はご法度の縄や塗り薬も使うかもしれませんよ?
すぐにソニアにたたっ殺してもらいますが、もしかして男の尻も出るかもしれませんよ?
ちなみに残念ながら彼女たちは姉妹ではありません。
>111
全然オケーですよ。お好きなようにやってください!
あ、でも最後はソニアとエレンで幸せになってほしいけど・・・
〉112
あはは。
すでに長くなりすぎた凌辱シーンをどうカットするか困ってます。しかしもったいないなあ、これ(^^;)。
返り討ちにあって不幸になる裏バージョンもよそに書いてみたいですね。
で、もう少しお待ちくださいね。
ソニアはエレナに手ほどきを受けた剣の達人。
行く先々で女性に恋されてしまい、時には傷ついた彼女たちを体で愛してあげます。
年令は20ぐらいといった設定でしょうか…
キャッチフレーズは『ソニアよ、剣をとれ!汝の愛する女(もの)のため』なんちゃって〜
凌辱シーンて相手は女?
それならイイ!w
ちょっと疑問なのですが縄とか薬も道具に入るの?
個人的にはペニパンとかバイブみたいに
男を想像させる物だけなのかなと思ってたんだけど…
116ちとスレ違いかな…:03/03/22 00:04
>115
まー広義には道具だろーけど、ペニバンとかに比べると反感もたれづらいんでない?
>>116
あ、そういう事か。ゴメン
レズ物としての道具=バイブ系の道具
だと思ってました。
スレ違いスマソ。
こっちに書いたほうが良かったかなあ(;´Д`)
レズエロSS書いたよぅーい。まあスレ住人のネット上のレズ小説自給自足だと思って
ヒマな人は(とてもヒマがある方は)読んでくれーい。
(あ、男に監禁され調教されてるふたりが……ってネタです。ご注意)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1008500853/362-407n
119前スレ410:03/03/22 02:42
どうも、前スレ410でございます。
貴枝&碧の新作、現在準備中なのですが、
103さんや89さんの投稿のご予定がある中、お邪魔じゃないですかね?
そうでないようでしたら、近日中に新作を投下したいと思うのですが。

前回はほとんど出番がなかったので、今度は碧主役編………
というか、ついに碧責め/貴枝受けをやってみようと思っています。
お楽しみに(笑)。

>103さん
件のスレの方はいつもチェックさせていただいております。
実は、何度か応援レスもつけさせていただきました(他の職人さんに対してもですが)。
がんがってくださ〜い。
120118:03/03/22 02:59
よく考えたら、しかも最後は道具を使っていました!
先生!失格ですか? (;´Д`)/

>>119
全然お邪魔じゃないと思うので、楽しみにしております。
碧責めはないのかな(前そうなったあれで終わりかな)と思っていただけに。
>119氏
全然モウマンターイ! ってか、碧責め/貴枝受けですかあわわ!待ち焦がれてましたですよ^^
何か気を付ける点があるとすれば、お二人の作品が混ぜこぜにならないように、投稿するさいは
リロードして確認するくらいだと思います^^
おお、前スレ410さんお久しぶりです。
次回作は碧責め/貴枝受けでつか。
てことは碧たんの処女喪失も今少しさきになりそうですね?
楽しみにしております。
>118やっと全部読み終わった・・・
(・∀・)イイ!
前半野郎に陵辱されまくりで鬱になったけど、
最後にアナルファックしながらお互いへの愛を確かめ合えてエンド。
やっぱ百合はらぶらぶで終わるのがよいなあ。
〉118さん
漏れも読みましたよ〜。
漏れは前半もかなり好きです(^^;)。萌えました。
後半はキュンとしますね。
しかし、こんなのお話、初めて読みました。一本の映画を見てるみたいにすごかったです。
それにしても底知れぬ才能ですね。驚きました。
もっといろいろ読みたいです。
〉前スレ410さま
ご挨拶が遅れてすみません。
そうだったんですね、ありがとうございます。ああいった言葉をくださる方々には何度も力づげられました。
〉前スレ410さまの格調ある文体は教養のない私には逆立ちしても真似できません。新作も楽しみにしております。
ところで私の方のお話は書いてみるといまいち面白くなりません。納得がいくものが出来上がったら投稿させてください。
↑ごめんなさい、103でした。
127118:03/03/24 02:53
>>123-124
読んでくれてありがとうです。あの長文、しかも道具+男付きの奴を……。
そういえば、レズものは久しぶりだったかな。
好きだから、エロ書くと、どこかには入れてしまうのですがw
上のスレの、同ハンドルの一つ前のSSも男女3Pものながらレズアナル入りですw
エロパロ板の過去ログ「レズエロはジャンル〜」スレの
「ダメ人間じゃん」SSが一番最近の純レズものですから、
よろしかったら>>85の方の補完サイトあたりでごらんください。>>124さん

ではまた皆さんのレズSSを楽しみにお待ちしていますー。
12889:03/03/24 04:01
>>103さん
ファンタジー物…ツボです。続きを期待してます。

>前スレ410さん
ひそかにお待ちしておりました(w
私の方は全然問題ありませんのでどうぞ遠慮せずに投下して下さい。
碧タン
もう直ぐなんだね。待ってるぞ〜!!!
130前スレ410:03/03/25 02:44
Her Personal Maid Vol.6
MIDORI is such a sweet-dyke!

その日の午後もお茶の時間がやって来て、碧は期待に胸を弾ませながら居間で待つ貴枝の許へと紅茶を載せた盆を運んできた。
「ご主人さま、お茶でございます」
貴枝は、手にしている本から目を上げ、例の素っ気ない口調で答えた。
「ん、ありがとう。あなたもお座りなさい」
「失礼いたしまぁす」
碧は、馴れた手つきで紅茶を給仕し、自分も貴枝の正面のソファに座った。自分の分の紅茶もカップに注ぐ。
さて、ここまではいい。ここからがいつもの儀式の始まりだ−

貴枝が、碧のティーカップに角砂糖を奇数個入れたら、
それは今夜、夜伽の仕事があること、貴枝が碧を抱くことを報せる符丁である。
もしそうでなかったとしても、それ以外の形で符丁を示すことがその後にある可能性はある。

だが、碧の方から貴枝に迫ること−ひいては、碧の方から貴枝の身体を抱くことを許す符丁が示されるのは、今だけだ。
即ち、貴枝が碧に砂糖をいくつ入れるか聞いてくれ、碧が偶数個を指定した場合である。

貴枝は、碧との関係を一歩進めることを望んでいるようで、最近は、砂糖の個数を碧に決めさせることが多くなってきていた。
だが、まだ自分のテクニックに自信のない碧は、なかなか貴枝が砂糖をいくつ入れるか尋ねてくれても、
結局奇数個を指定してしまうことが少なくなかった。
だが、今日は違った………
131前スレ410:03/03/25 02:48
貴枝は、角砂糖のビンを開け、自分のティーカップに一つだけ入れた。
そして、碧に向かって、「お砂糖いくつ入れる?」

−来た!
碧は、緊張と歓喜が爆発するのを感じ、出来るだけ平静を保とうとした。
あからさまに態度に出すような無粋な真似は、貴枝の流儀に似つかわしくない。
何とか貴枝が決めたルールの中で、貴枝を驚かせ、貴枝に認められたいのだから、そう易々と手の内を見せてはならない。
「六つ……じゃなくて、八つお願いします!」
貴枝は、一瞬、八つも、という顔をしたが、すぐに碧の意図を読み取った。
偶数個であるということは、今夜は碧が自分に挑んでくるということだが、二個や四個でなく、
些か多すぎる個数を入れさせたところに、碧の自信が窺われた。

−ふふ、生意気な小娘………本当に可愛い!
日頃は、十代としては余りに控えめな碧の態度を愛する一方、もっと奔放になってもいいのでは、と思っている貴枝だが、
今の碧は、年齢相応の物怖じの無さを漂わせている。
メイドが何を企てているのか、興味津々となりつつも、それをストイックでアパシックな仮面の下に押し殺し、
貴枝は、期待に高鳴る胸へとぐっと紅茶を飲み下した。

同じく自信ありげに、泰然自若とした様子の碧も、カップに口をつけ………そして、ひと言、
「!……あンまーい………」

−−−やっぱりダメかも………今まで全く表情を崩さなかった貴枝だが、わずかに眉間に苦悩の皺が浮き上がるのを隠せなかった。
132前スレ410:03/03/25 02:54
ことの起こりは、二週間前に遡る−

学校の帰り、碧はバスに載り、手持ち無沙汰に車内に視線をさまよわせていた。
車内では、同じ高校の制服に身を包んだ少女たちが雑談に花を咲かせている。

「………で、杉崎くんとヤっちゃったのー!」
「あー、しょーこ、趣味悪ー!」
「そんなにイケてないじゃーん!」
「ふふん、だってー、うまいんだもん。ア・レ・が!」
「きゃー、しょーこってば、えっちー!」
「えっちー!」
「ふふふふふ、蔵本よりさ、長く保ったしー、アソコだって舐めてくれたよー。」
「え、いーなー。うちの彼氏、絶対クンニしてくんない」
「それはみっちゃんがフェラしてあげないからだよー」

今様の短いスカート、ピアスやネックレス、色素の抜けた髪、細い眉の女子高生たちは、辺り構わず猥談をぶちまけている。
対照的に、化粧けがなく、おかっぱに切り揃えたミディアムボブの碧は、彼女らに比べると、
まるでそこにいないかの如く、物静かで地味な存在だった。
元来おとなしい性質の碧は、学校でも賑やかな輪に入っていくことが苦手であったし、
そういった集まりが放つオーラには気圧され、疎外されるものを常に感じていた。
今も、他のお客が乗り合わせているというのに、平気でセックスのことを口に出来る同年代の少女たちを、
ある種の畏怖と警戒心をもって、遠巻きに眺めている碧だったが………

その一方で、密かに彼女たちに優越感を覚えてもいた。
虫も殺さぬような、おとなしい碧が、実は下宿屋では、雇い主であり大家である年上の同性と愛人関係にあるとは、誰も思わぬことだろう。
遊んでいる女子高生と言っても、子供同士の火遊びか、金と刺激を目当てに脂ぎった中年に抱かれるかのどちらかに過ぎまい。
自分と貴枝の関係は、火が出るほどに激しく、蜂蜜のようにねっとりと甘く、春の日差しのように温かく………
心と心の繋がりも、身体と身体の触れ合いも、絶対に彼女たちより、深く、濃密な大人の関係を持っているという自負があり、
耳にする猥談の内容の子供っぽさに、内心碧は優越感を新たにしていた。
133前スレ410:03/03/25 02:58
(私なんか、ほとんど毎日舐めていただいているのよ!嗚呼、ご主人さま……)
思わず貴枝の指や舌の感触を想い出し、碧は背筋がぞくっとするのを覚えた。
(やば、濡れちゃったかも………)
膝の上で手をぎゅっと握りしめる。貴枝に触れられる感触、貴枝に触れる幸せ………
スリリングで甘く愉しいひと時が反芻された。
自分ほど爛れた、だが愛情溢れる性生活を送っている高校生もいないだろう、と思う。

最近の貴枝は、お茶の際に碧の紅茶に入れる角砂糖の数を決めさせてくれる
−即ち夜伽の際に、碧が抱かれるか、碧が抱くかを決めさせてくれるようになっていた。
こういった大人の戯れというものは、同年代の彼女らの想像すら及ばないものだろう。
だが、まだ貴枝を抱いて、我を忘れさせ乱れさせることが出来ないことは、碧の悩みだった。
大人である貴枝と対等でないという点では、まだまだ自分も子供なのだ。
どうにか貴枝に拮抗出来るテクを身に付けられないものか………

(そうだ、露子さんに相談してみようかな……)
かつて貴枝をこの道へ誘った、また貴枝に仕えるメイドとしての自分の先輩である露子であれば、気軽に相談出来るし、
何かアドバイスしてくれるかもしれない。

そんなことを考えている碧の肩に、突然触れる手があった。
「あら、やっぱり碧じゃない」
驚いて振り向くと、いま乗り込んできたと思しい女性と目が合い、碧は思わず息を呑んだ。
貴枝の妹、樫原美冴だった。
134前スレ410:03/03/25 03:04
「いやー、ブレザーの碧も可愛いわねぇ。美冴さん、思わずお持ち帰りしたくなっちゃう……もう、そんなに無視しないでよ」
自分の目的地などどこへやら、美冴は碧に付いていっしょに降りてきてしまった。
この間のことがあって、碧は相当に美冴のことを警戒しており、絶えず話しかけてくる美冴を適当にあしらいながら歩を進めていた。
バス停から水上邸まではほんの二分ほどだが、美冴をくっつけて帰っていいものか、迷いどころである。

そんなことを思っていると、美冴は立ち止まり、
「ちょっとお茶でもしない?おごるから」と、近くのオープンカフェを示した。
(お茶……って、家に帰ると、ご主人さまといっしょにお茶の時間なんだけどな……)

が、ここで碧は、露子に相談しようと思っていたことを美冴に相談してみるのもいいかもしれないと思い立った。
これは如何に貴枝のテクニックを凌ぎ、貴枝の虚を突き、貴枝を驚かせ悦ばせるかについての相談なのだから、
貴枝のいる前では出来ないし、自分と貴枝の関係を知っており理解している相手でなければ相談出来ない。
最初に思いついたのはより人当たりの良い露子だったのだが、
タチ役として、貴枝と互角の技巧と威風と屈折した性癖を持つ美冴の方が、こうした悩みの相談相手としては適任かもしれない。
少し迷った末、碧は、「分かりました、寄っていきましょう」
135前スレ410:03/03/25 03:07
碧はアールグレイを、美冴はエスプレッソコーヒーを頼み、通りに面したテーブルに就いた。
「ケーキとか、甘いものはいいの?」
「いいんです」
夕食前に、過度の甘いものは避けたい。それにウエストも気になるところだし………
碧は、自分では尻に肉が付きすぎている思っており、気にしている。
それを口にすると、貴枝は、二十歳を過ぎれば自然とスリムになるわよ、と慰めてくれるのだが、
貴枝の側に控えることを思うと、女主人との対比の上から、少しでも美しくありたいという欲求が出てくるのは抑えられない。

ウェイトレスが紅茶とコーヒーを持ってくると、美冴は、
「碧が淹れたのより、美味しいかしらね?」
「さぁ………」
貴枝の厳しい指導に応えてきた今の自分なら、少なくとも負けてはいないという自負があった。
口をつけてみて、にんまりする。
美味しい。でも、これなら私の方が上。
美冴も、小さなカップに口をつけながら、「碧は、コーヒーは好きじゃないの?」
「苦手なんです………ブラックは全然ダメです」
強烈なエスプレッソの香りは、それだけで碧の頭に覚醒感をもたらす。こんなの飲んだら、眠れないだろうな………

などと、話している場合ではない。美冴に相談しなければ。でも………

「………」
「何の相談?」
「え?」碧は目を丸くした。何故、分かったのか?
「何か言いたいことがあるんじゃないの?そうじゃなかったら、私の誘いに応じないでしょ。貴枝と何かあった?」
碧は、憮然とした。
瞬く間に自分の考えを先に読み取ってしまった美冴に驚かされ、軽く威圧されてしまう。
会うのがこれが三度目だというのに、ここまで自分の思考や行動のパターンを把握してしまった美冴に危機感を覚えると同時に、
そうした点で、美冴が如何に貴枝と良く似た存在であるかを改めて実感させられる−
確かにこの人なら、妙案を出してくれるかもしれない。だが、いざ口に出すとなると………
136前スレ410:03/03/25 03:13
「……あの、ですね……」
美冴は、コーヒーの香りを堪能しており碧のことなどさして気にしていないという様子で
−即ち、お茶の時間に貴枝がよく取るのと同じ態度で−素っ気なく、
「貴枝に出来ない相談?だから私に?」
「……はい」碧は、頬を赤らめ、こくりと頷いた。
わずかに沈黙を置いてから、「えっちな悩み?」
「………………はい」消え入りそうな声で答える。
「何?倦怠期?貴枝のテクに不満でもあるの?それとも、不感症になっちゃったとか?あ、貴枝と切れたいっていう相談?」
「そんなんじゃないです!」わざと冷たい声音で並べ立てる美冴に、思わず声を荒げかける。だが、
「じゃ、何?」
上目遣いに見つめられると、また何も言えなくなり、俯いてしまう碧だった。再び沈黙が訪れる。
(もう………こっちの考えていることはバレバレなんだから、察してくれてもいいじゃない……これって)
貴枝に放置プレイされている時と同じではないか。
碧はつくづく自分が貴枝なり美冴なりの掌で玩ばれているのを痛感し、溜息をついた。
美冴は、くすりと笑い、「意地悪してごめんね。それで。どんな悩み?」
美冴が緊張状態を解放してくれたおかげで、碧はようやく顔を上げることが出来た。
周りの客に聞かれないか、少し辺りを見回してから、碧は身体を乗り出し、差し向かいに座る美冴の耳元で囁いた。

「………………」
椅子に戻り、顔を真っ赤にして俯く碧を見つめ、美冴は笑いをこらえきれない様子だった。
「なるほど。それで貴枝を一方的にイかせるテクが欲しい、と」
「しっ!」碧は、慌てて人差し指を唇に当てる。
少し離れた席に座っていた中年女性が胡乱げに視線を向けてきたため、碧はまた恥ずかしげに縮こまった。
137前スレ410:03/03/25 03:17
美冴は、くすくすと笑いながら、
「そうね、でもこないだいっしょにした時に思ったけど、碧、下手じゃないわよ。
相手を一方的に可愛がって喜ぶのはっていうのは、自分は気持ち良くならない訳だから、
それがいいっていう、私や貴枝姉さんみたいな変態だけの趣味だと思うけど。
私、碧には変態になって欲しくないなー」
「今更遅いですもん………」
「テクだけじゃダメなのよ、あれは。相手を可愛がって、相手が感じてるのを見て、感じることが出来る体質でないと」
「それは分かってるんです」
「んー、だからね、テク以外のところで勝負してみるのも手だって言いたいのよ」
「どういうことですか?」
「貴枝を驚かしたい訳でしょ?貴枝が普段思っている碧とは、違う迫り方をしてみるのよ」

今まで考えてみなかったアイデアである。
「夜伽」というルールに従ってきたが、確かに自分から迫る時くらいは、ちょっと枠から外れてみることも必要かもしれない。
「どうすればいいでしょう………あああっ!」
美冴の手がテーブルの下で碧の膝に伸び、スカートの中に入ってこようとした。
「報酬に、碧がひと晩私と付き合ってくれれば………」
「ダメですっ!ダメっ!浮気は………浮気はいけないです……」

人前だということで、辛うじて大声をあげるのをとどまったが、やはり美冴には油断がならない。
碧は、貴枝以上に悪戯好きな美冴に相談した自分を責めた。
(やっぱり露子さんの方が良かった………あぁ、もう何でこんな人に相談したのよぅ………)
あくまで愉快そうに美冴は、
「冗談よ。碧の役に立てるだけで充分。こないだの借りが返せるんだものね。
それに………碧に私の『やり方』を教え込むなんて、最高に愉しそうだし。
碧を私色に染める………そして、そんな碧が貴枝を責める………こんな愉しい話はないわ」
本気で面白がっている美冴の様子に、とんでもないことに手を出してしまったことを感じる碧だった。
138前スレ410:03/03/25 03:26
おばんでやす。
何げに、厨房の頃以来に観る「エマニュエル」のレズシーンにハァハァしながら(苦笑)、
これを書いている前スレ410でございますぅ。
皆様のお言葉に甘え、早速投下させていただきました。
例によって、一回目はエロなしなのですが(苦笑)。

>118さん
道具&男絡みは決して好みではないのですが、
ひたすら互いを思い合う描写が埋め合わせてくれる、
というか、道具&男からの強制というハード要素が
甘い描写を引き立てる塩味になっていてとてもイイ!です。

全体に読者さまの反応を見る限り、
碧の存在に比重がかかって受け取られているようですね。
作者自身は、どちらかをいうと貴枝の方に思い入れが強いのですが。
もちろん、碧なくては貴枝なく、貴枝なくては碧もあり得ない関係ではありますが。
貴枝の方が好きだ、という方はおられないでしょうか?
おおお!いつのまにか前スレ410様が降臨されているぞ!
今度は美冴さんが碧たんのバックについて、
貴枝さんの責め方を指南されるというわけですな。
これは強力タッグになりそうですね。

.
>118さん、>85のSSも読ませてもらいました。
全体に漂う爛れた雰囲気がいい感じです。
最後にアナル責めまでいきそうでしたが、続きはないでしょうか?
140124:03/03/26 09:30
何故こんな美味しいレズSSが読めるスレに最近まで気づかなかったんだろ、間抜けな俺は。
>>前スレ410さん
楽しみな展開ですねえ!
上流の美しい雰囲気のなかだけに秘密めいた感じが淫美ですう。
美冴さんの悪戯っぽいとこもいいですし。
ああん早く続きが読みたいなあ。
>>118さん
前の方のSSもすんごく美味しかったです。漏れがマネーの虎なら全額さしあげます。
でも、ぜひ読みたい方のお話が、レズエロは〜が途中までしか読めないので何とかしてやり方を調べて近いうちに読みます。PCに関して無知なもので…
(ううっ、でも早く読みたくて気が狂いそう)
141118:03/03/26 21:03
>139-140
過去のまで読んでいただいてありがとうございます。嬉しいです。
あれ? でも、ひょっとしてスレが途中までしか開かれなかったのかなあ。
レス全部、(981)まで開きましたか?
ウチでさっき読み込んでみたら、ウチでは開けたんですけど……。

>138
悪条件付きの話なのに、読んでいただいてありがとうですー。

碧タンは、女子高生&うぶ&処女&メイドというコンボに
抗えない人が多いからではないでしょうか(´∀`)
と思ったらなんか心配な展開で先がますます気になる&ハァハァ
142140:03/03/27 00:07
>118さん
開けましたー(゚∀゚)
初心者のスレで教わって。
貼りつけてみれと言われ、外野から死ねだ油臭いデブだ罵られながら(ううッ全然違うのに…)
それにしてもなんで表現がいちいちいやらしいの?
ちょっとした一行、一句まですけべなのは何故?
漏れの分析──
1)リズムがいい
2)俳句のように、簡潔かつかつ濃密(的確)な表現
3)直接的表現を避け、普通エロでない言葉を使うことによって、脳の言語フィルターを通過させ、エロでない部分までフルに刺激するから
4)女の子(=あなた)が実にいやらしい(^^;)
但しこれが分かっても真似できる訳ではない。以上
143前スレ410:03/03/27 01:16
夜伽の時刻である十一時が近付く中、風呂からあがった碧は美冴が用意してくれた衣装に袖を通した。
部屋の姿見に映るその姿は、今だ滑稽な印象が抜けない。
(そりゃこの格好ならいくらご主人さまでも驚くだろうけど………
初っぱなから笑われちゃったら、全然逆効果よねぇ………)

心配は拭えない。
美冴が同様のプレイをしたというビデオをもらい
(そんな様子を撮影され、しかもそれが他人の手に渡っているのかと思うと、
いっしょに映っていた美冴のパートナーが気の毒になる碧だったが)、
何度も見返して練習したのだが、美冴−や貴枝−のようにタチ役然と振る舞えるかという不安もあった。
最後の練習とばかりに、鏡の前でポーズを取ってみたり、決め台詞を口にしてみる。
「貴枝………ごきげんよう………」
やはり恥ずかしくて口ごもってしまう。
貴枝を呼び捨てにするというだけで恐れ多い。貴枝がそれを理解し許容するユーモアを持っているとしても、だ。
だが、以前貴枝を『みどり』呼ばわりして責めたこと、あの時は素直な遊び心でそうしたプレイが出来たことを思い出し、
碧は、どうにかなるだろうと自分に言い聞かせ、自室を出た。

碧は、無言で貴枝の寝室の扉をノックした。
いつもならメイドとして呼びかけるのが普通であり儀礼であるのだが、今の自分は『メイド』ではない。よって無言である。
それは分かっているのだが、常にメイドとして貴枝に接している碧には、これだけで罪悪感がつきまとった。

「お入りなさい」
扉の向こうから応える貴枝の声は、初めて挑む試練に緊張している碧とは裏腹に、全くいつもの通りだった。
ごくと唾を飲み、碧は目を閉じて、美冴に教えられた魔法の言葉を唱えた。

「dyke」

突然に記憶がフラッシュバックし、与えられたビデオの中の美冴の様子が反芻される。
その一挙手一投足が事細かに思い出され………自分のものになる。
パートナーに近付いていく足取り、自信に満ちた話し方・立ち居振る舞い、相手の肉体を責める手順のひとつひとつが。
美冴の亡霊が自分に取り憑いたのを碧は感じた………
もう自分は今までの碧ではない………
144前スレ410:03/03/27 01:23
扉が開いた。
やはりいつも通り、髪を下ろした、ガウン姿の貴枝は、読書灯に照らされた本のページに落としていた目を上げ………
そして言葉を失った。

「やぁ、貴枝………お邪魔するよ」

碧は、スーツを着ていた。
明るいグレーのジャケットとスラックスだが、袖丈は長く、碧のサイズよりはかなり大きめな印象を受ける。
前を開けたジャケットの下には白のワイシャツを着ていて、更に赤いネクタイを絞めている。
シャツもジャケットも左前で、男物のようだ。
扉の縁に気取った角度に片肘を持たせかけ、大胆な笑みを浮かべている。

大股に、活動的に、だが少しぎこちない様子で、碧がベッドに近付いてくるのを、貴枝は呆気に取られて眺めていた。
自分の格好と言動が、あの貴枝
−昼間は何があってもポーカーフェイスを崩さず、夜は常に自分を圧倒し陶酔させる貴枝−
の想像をすら絶したのをその唖然とした表情から見て取り、碧はまず予定の第一段階は成功したことを知った。

当然だろう。『今』の自分は、いつもの碧ではないのだから。
碧はベッドの縁に腰掛け、思わせぶりな感じで足を組んだ。ビデオで観た美冴と全く同じポーズである。

「貴枝、待った?」
「………はぁ……………」
碧は、頭の中が真っ白になっている貴枝の手を取って手首にキスした。
これはビデオの中で美冴がやっていたものと同じだが、
なかなかいいタイミングでキス出来たことに幸先の良さを感じる。
145前スレ410:03/03/27 01:26
今度は貴枝の肩に手をかけ、語りかける。
呆れられている、とは思わない。自分の魅力に貴枝が眩惑されているうちに、一気に攻め立てるべきだ。

「ふふ、緊張してるんだね。大丈夫、ボクに任せて」
「『ボク』って………あ……」

碧は微笑みかけながら、貴枝の顎をくいと引き寄せ自分から唇を重ねた。
愛してやまない貴枝の唇の感触を味わい、碧の中の本来の人格が、その甘美さに降伏し全てを委ねようと言い出した。
だが、そういう訳にはいかない。問題はここだ。
キスのテクニックは、本来なら明らかに貴枝の方が上である。
貴枝が本気でキスに応えてきたら、あっという間にいつも通りに貴枝が主導権を握るだろう。
今夜は自分が貴枝を攻める役回りなのだから、貴枝もいきなりハードな手管は使ってこないかもしれないが、
受け側に馴れている碧自身が、演技を放棄して貴枝に身を委ねてしまいたいという誘惑と必死に戦わなければならなかった。

碧は、自分から先に貴枝の中に舌を入れていき、歯茎をくすぐった。
気を取り直した貴枝の舌が迎えに出てくると、それを焦らすのを狙って一旦唇を離し、今度は貴枝の舌を自分の口へと吸い込んだ。
貴枝の舌を味わい、その反撃が始まる前にまたキスを解除し、今度は貴枝の額にキスした。
いつもであれば、貴枝のキスを自分から解除するなど、勿体なくて、恐れ多くて絶対に出来ない。
いつもからは考えられない大胆さである。

「貴枝……きれいだ………」
これは本音だ。
こうして男の格好をして、男の言葉を使っていると、
不思議といつも以上に貴枝の美しさ、大人の女性の美しさが身に染みて感じられるような気がする。
今の自分は年上の女性に憧れる少年なのだ、と自分に言い聞かせてきた碧だった。
が、少女から『少年』に変わったとしても、自分が貴枝に惹かれているという事実には何ら変化はなく、
だが、『少年』になった、という認識は、貴枝への思慕を更に強くした。
146前スレ410:03/03/27 01:31
最初、美冴が碧に提示した案は、貴枝を縄で縛って鞭で打つとか、浣腸するとか、
電動器具を挿入してごく微弱な震動のみでじわじわと悶えさせおねだりをさせるとかいうもので、碧は当然拒否した。

「ダメです、そんなの!」
「そぅおぅ?大人しい碧がそんなことしたら、貴枝もびっくり………」
「するかもしれないけど、ダメです!」
「だって、貴枝は碧にそういうことしている訳でしょ?」
「しません!」
「だって、縛りや目隠しはされてる訳じゃない」
「それは……するけど……痛いのは、ちょっとつねるくらい………えっちなおもちゃも………使ったことありません………」
消え入りそうな声で釈明する碧は、実に微笑ましい。思わず抱き締めたくなるのを美冴は必死でこらえる。

「ああ、そうか。貴枝はノン・ディヴァイス派だったのよね。
それじゃ、格好だけでもボンデージとか着てみたら?貴枝、びっくりするわよ」

要は、碧にキッチュな格好をさせたい美冴なのである。
実際、その手のプレイは、自分のペットたちと良くする美冴だけに、そうした流儀を碧に伝授してみたいところなのだが、
貴枝の「弟子」である碧には、姉の仕込んだ流儀が身に染みついているようだった。

「ダメです!似合いません!」
「うーん、まだ高校生だしね、体格的にちょっと……ってのもあるし」
「だいたいご主人さまよりずっと背が低いのに………」
身長一六八センチの貴枝に比し、碧は十センチ低い。極端に小柄なという訳ではないが、余りに貴枝のスタイルが大人過ぎた。
「それはそうかもしれないけど、コスチュームで相手を圧倒して、それを埋め合わせるって手もあるわよ」
「…………」
碧はまた俯いてしまう。貴枝には責められるもの、という性癖が染み込んだ碧をタチ役に鍛え直すのは、容易ではないようだ。
147前スレ410:03/03/27 01:37
それには、そうした意識の枷を吹っ飛ばすスイッチが必要だ。
碧に変わった服装をさせるというのは、貴枝を驚かせるということと同時に、
今までとは違った服装をすることを契機に、碧の意識をネコ役からタチ役へと変換させること、
即ち外見の変化に併せ人格も文字通り変身させることにあった。

「…………それいいわ」
美冴のにんまりとした笑いに、不安をかきたてられ、碧は、「は?」

「男装なんて、どう?私も結構お気に入りなんだけど。スーツとかスラックスも、サイズの合うのを探してあげるわ」

美冴は元々パンツスーツ派であり、スカートは殆ど履かない。
日頃、若き画商として丁々発止を演じている彼女には相応しい格好と言えた。

だが、流石に普段から男物のスーツやシャツを着るということはない。あくまで「プレイ」として男物を着るのである。
男装して相手の裸の身体を責めるということは、
セックスする時は双方裸になるという相互了解をうち崩すことで、
責める者と責められる者という関係を相手に強く認識させる手段であり、
敢えて男の格好をすることで、女同士で愛し合っているという「対等性」をタチ役の側から否定するものだった。

考えてみれば、貴枝も碧に夜伽時専用のメイド服の着用を義務づけているのだから、
碧が貴枝を抱く時にそうした関係を持ち込んだとしても批判には当たるまい。

「だから、美冴さまは背が高くてお似合いでしょうけど、私の身長だと………」
美冴は、碧の口に掌を当て、黙らせた。
「だから、似合わないから着ない、じゃないの。
そういう格好をすることで今までとは違った自分になる、それが目的なの。分かる?
メイド服を着ると、嗚呼、ご主人さまに抱かれたいなぁ……って思うでしょ?
それとは反対に、これで今夜は貴枝を可愛がってやるぜ……ってモードに自分を切り替えるのよ」
「………」
148前スレ410:03/03/27 01:40
まだ煮え切らない碧に対し、

「じゃあね、催眠術をかけてあげようか。服を着ると自然と人格がタチ役になっちゃうようなのを」
「!遠慮しますっ!」

とんでもない話だ。以前も睡眠薬を盛られて犯されかけた経験があるだけに、美冴にそんなことを許す訳にはいかない。
「大丈夫よ。変なことはしないわ………したいけど。
そうね、私が男装して他の女の子を可愛がっているところを今度ビデオに撮ってあげるから、それを見て練習しなさい。
その上で自己催眠の方法を教えてあげるから、
男の人の服装をしたら即座にビデオで見た私と同じような態度が取れるように自分を造り替えていくのよ」
「自己催眠………って………」
「大丈夫だって!キーワードを深層意識に埋め込んであげるから、いざこれからという時になったら自分でそれを唱えればいいの。
まずは服の準備をしなくちゃ。スーツの色は何がいいかな?」

自分を殆ど置き去りにして、楽しげに話を進めていく美冴を、碧は心配げに見つめていた………
149前スレ410:03/03/27 01:46
「みどり……くん……でいいのかしら?」
ようやく諧謔を解したようで、貴枝は碧に微笑んできた。
その笑いに、碧は安心を覚えた。
ようやく貴枝が自分の愛に応えてくれた。それは、より大胆になってなっていいという許可に等しい。

「貴枝の身体を………ボクに……くれないか……愛しているんだ……」
どもっている訳ではないが、どこかたどたどしい口調で、息を整えながら、碧は「台詞」を喋る。
そうした喋り方が、芝居がかった雰囲気をより強くする。
「ええ、いいわ。私の身体は、碧くんのもの」
いつもなら改めて口にするようなことのない台詞である。
だが、夜伽をひとつの芝居としてしまった今、まさに「台詞」としてならば言える。

自分を抱きたいという碧の要求に応え、貴枝はガウンの帯を解き、胸元から股間までを晒した。
碧は、悩ましい芳香を放つ白い肌に顔を埋めたいという欲求を抑えつつ、貴枝の肩からガウンを取り除いた。

一糸まとわぬ姿となった貴枝を抱き締め、碧はもう一度キスを交わした。今度は互いに手加減せず、舌を熱く絡ませ合う。
碧の手は貴枝のうなじから背中を愛撫し、貴枝の手はシャツの上から碧の乳房を揉み、更にはジャケットの裏側から背中へ回り込んだ。
口と手、双方の責めの技巧の巧拙は、早くも貴枝に軍配が上がりかけ、碧の身体は緊張を失い始めた。

(このままじゃダメ!)
自分の中のいつも受けに回っている人格が目を覚まそうとしているのに気付き、
碧は何とか貴枝の口から逃れると、貴枝のうなじを舐めあげつつその背中に回り込んだ。
背後から乳房を軽く揉み、背筋を指一本で、続いて舌のみで愛撫していく。
150前スレ410:03/03/27 01:47
そして、貴枝が背中を這っていく舌の感触を愉しんでいるその隙に、碧はネクタイをほどき始めた。そして………

「あっ!みどりっ……何を………」
両腕をねじ上げられたかと思うと、後ろ手に組み合わされ、縛られてしまう。
ネクタイだ。
振り向くと、ノータイになった碧が妖しげに微笑んでいる。
「ほら。もうこれで動けない」

いつも自分がしているのと同じ手を碧が使ってきたことに面映ゆいものを覚えると同時に、
貴枝は、碧がこれほど妖艶な雰囲気を漂わせていることに驚きと………欲情を禁じ得なかった。
パートナーを抱き、感じさせることに馴れていた貴枝は、いつも抱いているパートナーに抱かれることに倒錯した欲情を覚え始めていた。
151前スレ410:03/03/27 01:52
今日はこんなところで。あと、1,2回の投稿で完了になる予定。

>118さま
>141
>女子高生&うぶ&処女&メイドというコンボ
なるほど。あまり作者自身は意識してなかったです。
言われてみれば、実にコテコテやなぁ。
見ての通り、今回の碧タンは、うぶでもメイドでもないのですが(笑)
>前スレ410さん
逆転──この瞬間がたまらないんですよね!
完璧な女性・貴枝が、可愛らしい男役にどう落とされ、取り乱していくのでしょう……
楽しみです。
153118:03/03/28 01:38
全部読めました?どうもです。<補完サイトさまのレズエロスレ
あの続きはないですけど、ぜひとも漫画の原作者さんに新作は書いて欲しいですねー。
レズエロスレ、スケバン刑事の姉妹レズSSを書いてた方とかまだいるだろうか。
その下の母娘SSは、どうも母娘相姦スレのどなたかっぽいですが(w

>前スレ410さん
MC気味で芝居めいた逆転の構図ってのもいいですね。
男装したペットにタイで縛られて責められる全裸の女主人という
倒錯的なシチュにハァハァ……。しかしこのまま終わるかどうか。

ではまた名無しに戻って皆さんのSSを楽しませていただきます。
103です。
さて、私のほうもようやく第一話ができあがりました。
前スレ410先生が今回のシリーズのラストをアップなさってみなさんが感想を書き込みなさったら投下させてもらってもよろしいでしょうか。
ただし私のほうは素人の作文です。
ストーリーの都合上、濡れ場も少ないし、スレ違いの陵辱シーン
(今回は男責めm(__)m)でがっかりさせてしまうかも……
レズ梁山泊みたいなこのスレで、大恥かく前にやめときましょうか……
>前スレ410先生
続きが楽しみです。自分はどちらかと言うと貴枝ファンなので彼女がどんな風に碧タンに屈服するのか今からわくわくしています。
155前スレ410:03/03/31 00:18
「碧くん……嗚呼……」
背後から迫っていた碧の唇がそれ以上の言葉を封じた。
碧は、貴枝をベッドに寝かせると、今度は瞼にキスした。
唇を額や頬に滑らせる一方、その左手で貴枝の乳房にそっと触れ愛撫を開始した。
右手は、腹から脇にかけてを柔らかくくすぐっている。

一カ所のみを責めるのに集中してはいけない。
両手と口で同時に二、三カ所を同時に愛撫し、尚かつ常に責めるポイントを少しづつ変えていき、相方の集中力を分散させる。
いつもの碧は、感じ易い箇所のみを責め続け早急に達せさせてしまうか、責めのリズムを途切れさせ覚めさせてしまうことが多かった。
いつも貴枝にされているような、全身を切れ目なく移動しながら制覇していく責めをしたかった。
いつもはなかなか上手くいかないそれだが、貴枝とかなり近いスタイルを持つ美冴の責める様をビデオで学習し、
それを催眠術によって刷り込まれた結果、貴枝が本当に感じているかどうかはともかく、
少なくとも大胆にそうした責めに打って出ることが可能になっていた。

貴枝の乳首が固くなり始めたのを機に、貴枝の耳元で囁く。
「ねぇ、貴枝、もう乳首が固くなってきたよ………いやらしいんだね」
そう言って、耳の穴の中に舌を差し入れる。これには、流石の貴枝も、
「ひゃっ!」

碧は、舌先のみを揺らしうなじをくすぐり、耳たぶを愛おしげに甘噛みした。
耳元でぴちゃぴちゃと唇が鳴らす音と、次第に快感に飢えはじめた乳房への責めに、貴枝は我を忘れかけた。
そこを碧の言葉責めが襲う。
「ボクの舌はどうだい………乳首も舐めてあげようか?」
156前スレ410:03/03/31 00:21
貴枝はごくりと息を呑んだ。
本来ならここをこらえて尚欲情を煽っていくのがいつもの貴枝の流儀なのだが、
予想以上にセクシーな『少年』碧の誘惑は抗い難かった。
「碧……碧くん………舐めて、舐めてちょうだい」

碧が歯を立てて首筋を噛み、張りつめた乳首を爪先でぴんと弾く。
「『お願いします』、だろ?ん?」

柔らかい声音に似合わぬ荒びた口調でつっぱね、碧は貴枝を焦らそうとする。
意識の上ではまだ拙い責めだと分かってはいるが、貴枝の身体は、いつも大人しいメイドの思わぬ艶姿にすっかり反応してしまっている。
「……お願いします………碧くん、お願いします。いやらしい貴枝の乳首を……舐めてぇ」
いつも(本当は愛情があってこそだが)顎で使っているメイドに愛撫を懇願する、この倒錯した悦楽。
久しく味わっていなかったネコ役の快楽に、貴枝の脳髄は蕩けきっていた。

満を持して、碧は貴枝の乳首に舌を降ろした。
「はぁ……みど……みどり………くん!ああっ………」
碧は舌先を器用に使い、固くなった乳首を転がしていく。
右手でもう片方の乳房を玩び、そして下腹を撫でていた左手をそっと貴枝の性器へと忍ばせていった。
敏感になっていた陰核を軽くつねられ、貴枝は身を震わせた。

碧は貴枝の蜜をたっぷりとすくい取った左手の指を拡げて見せた。
「ほら、もうこんなになってる」
貴枝は、瞳を潤ませながら、碧を見つめ返した。
「嗚呼……お願いよ、碧。意地悪しないで………」
157前スレ410:03/03/31 00:24
碧は、息を荒く弾ませながら懇願する貴枝の姿に、胸に甘酸っぱい感動が拡がるのを抑えきれなかった。

何と可愛らしいのだろう。
三十三歳という年齢を感じさせない、愛されるのを純粋に待ち続ける女性の美しさがある。
『少年』になっている今の自分だが、実際に男だったら、こんな風に見つめられたら一瞬でハートを奪われてしまうだろう
−いや、男でない自分だってそうではないか。

そして、こうしてパートナーを抱く立場になってみて、いつも貴枝が如何に自分を愛してくれているかをも理解出来た感動もあった。
貴枝の愛撫を懇願している自分もこんな様子なのだろうか。
こんな可愛い貴枝を焦らしていてはいけない、早く気持ちよくさせてあげないと、という優しい気持ち
−無意識下に抑え込まれた本来の人格の声−が芽生えるのをぐっとこらえ、碧は攻撃的な笑みを取り繕った。

「いやらしい貴枝……さあ、自分で味見してみな!」
貴枝自身の愛液で汚れた指を強引に貴枝の口につっこむ。貴枝の顔が苦痛に歪むが、すぐに悦楽の色が取って代わりだす。
貴枝の首筋に深く深く口づけしキスマークを残しつつ、碧は再びその手を貴枝の股間に触れさせた。
中指が優しく秘裂に入っていき、貴枝や美冴がよくやるように、パートナーが快楽に没入し易いよう、掌全体で一定のリズムを刻んで性器を揉んでいく。
秘裂が苦しげに隆起を繰り返し、甘くどい香りの蜜を吐き出すと、それに同調するように、貴枝の口からも喘ぎが漏れ、唇の端から涎が糸を引いて垂れる。
碧は、その涎を舐め取り、
「貴枝の、美味しい。こっちの味はどうかな?」

スーツを着た身体をベッドに横たえ、碧は貴枝の股間に顔を埋めた。
「はあっ……みど……みどりくん……ああっはっ……」
158前スレ410:03/03/31 00:29
貴枝は、碧の舌と唇の感触に全神経を集中した。
禁欲することで、より快感を高めていくスタイルを得意とする貴枝は、
こうして一方的に責められる側に回ると、実に貪婪に快感を吸収する。
ある意味いつもの碧以上に高く繊細な感度を持っているとさえ言えた。
そして常ならば、その悦びを内にこもらせ内燃させることで欲情を増幅させていくところなのだが、
今日は責められる側に徹するという意識の故に、我を忘れて快楽を貪っていた。
ただ、碧に犯される喜びにその身をくねらせていた。

碧は、つと貴枝の股間から口を離すと、今度はM字に開かれた貴枝の右足を手に取った。
かかとを軽く噛み、次いで足の甲を舌が這っていき、指のひとつひとつを口に含んで丁寧にしゃぶりあげる。
「碧くん……そんな………」

「そんなところを舐めないで、おまんこを舐めて」とおねだりするべきか、
「そんな焦らし方が出来るなんて、碧も分かってきたわね」と感心するべきか、貴枝は言葉につまった。
いや、すぐに足の指からの、微弱だが確かに身体に響く甘い波動に何も言えなくなってしまった。
碧は、再び足首へと舌を這わせていき、貴枝の足を大きく持ち上げつつ、そのまま舌を臑へ、膝へ、股へと滑らせていく。
一旦、股へと戻ったところで、今度は膝の裏側を丁寧に舐めあげて貴枝を焦らし、今度は太股にキスマークをつける。
「貴枝の足、とってもきれいで、いやらしいね。大好き」
そう言って抱え上げた足に頬ずりする。
そうしていると、自然と貴枝の美しさに溺れてしまいたい、貴枝を崇拝し甘えたいという気分がいつもの碧を目覚めさせかけているのに気付き、
慌てて『少年』碧は貴枝の両足を抱え上げた。

初めて気が付いたが、自分もスラックスとショーツの中で愛液を溢れさせている。
貴枝の感じている姿に欲情し、身体が快楽を求めて涙を流しているのが感じ取れた。

だが、まだだ。
貴枝を果てさせるまでは、タチ役には休息は許されない。それが『男』というものだ………
159前スレ410:03/03/31 00:38
「さあ、貴枝。押してあげるから。転がるんだよ」
碧は、貴枝の腰を押し上げた。両手を縛られた貴枝は、逆らいようもない−さりとて逆らう気もないが。
頭を逆さにされ、両足を開いた姿勢で碧に抱え込まれ、尻から性器までを丸出しにした貴枝は、その姿のはしたなさに我知らず興奮を覚えた。
碧はくすくすと笑いながら、「貴枝のまんぐり返り〜」
貴枝は、恥ずかしさに思わず顔をそむけた。

碧は、再び貴枝の股間に両手と口を添える。
蟻の戸渡りに舌先を降ろし、ちろちろと前後させ、秘裂に向かうのか肛門に向かうのかで貴枝を焦らす。
碧はつつと貴枝の菊座に唇をつけ吸い、指を秘裂と陰核に触れさせた。
「はぁっ!みどり………ぁぁぁぁぁぁ……みどっ………」

貴枝は、碧がまだ屋敷に来て間もない頃、まだ心を通い合わせるほどの仲にならぬうちから碧の肛門を開発していた。
全くの処女である碧に対し、責めの中でも特に嫌悪感の強いであろうアナル責めを早いうちから施すことで、
早くに碧の心身を征服するのが目的であったが、
逆に身も心も通じ合う仲になってからは、それほど碧の尻を責めることはしなくなっていた。

それは、そもそも貴枝が自分の指と舌のみしか用いぬノン・ディヴァイスを身上とするため、
比較的器具に頼る比重が大きい器官であるアナルの開発には余り熱が入らなかったことも大きい。
また、碧が自分を抱くのを最近まで許してこなかった貴枝は、碧に自分の肛門への奉仕を強要するようなこともしなかった。

だが、それを見越した美冴は、碧に貴枝へのアナル責めを薦めた。
余りアナルを責められた経験のない貴枝に対しては、これは大きな武器になる。
そして肛門を舐めるという、常識からすればおぞましい行為に対する忌避感も、催眠術によってあっさりと乗り越えられてしまったのである。
160前スレ410:03/03/31 00:42
貴枝は、これまた久しぶりに感じる肛門への愛撫と、
そんなところを愛してくれる碧の大胆さ、健気さにすっかり感じ入ってしまっていた。
時折、指ですくった愛液を自分の唾液に混ぜて、肛門へと送り込んでくる。
指と舌が入れ替わり、碧の指が肛門へと入ってきて内側を愛情を込めてまさぐりはじめ、碧の舌が陰核に吸い付く。
あるいは指が秘裂と肛門をまさぐる間、どちらに行くともなく舌が蟻の戸渡りを前後にさまよう。
性器から滴る愛液が、貴枝の腹を伝って垂れる。
貴枝は熱に浮かされたように喘ぎ続け、責める碧もその声に更に煽られる。
「はあっ………みどり………みど…り…………んっ……いい………くっ……んんん………」
(貴枝のおまんこ、可愛い………可愛い………もっと、もっと舐めたい……もっと感じて!)
自分自身もその体内に巣くう情欲と格闘しながら、碧は一心に貴枝の性器を舐め続けた。
「ああっ……みどり…………みどり………んっ!……………」
蠕動する秘裂が碧の舌の上に熱い蜜を迸らせ、貴枝が絶頂に達したことを示した。
力を失った貴枝の両足が、碧の両肩から落ちる。汗と愛液にその裸身を濡らし、貴枝は脱力した。
その唇には、いい知れないほどに幸福な笑みが浮かんでいた。
うっとりと目を閉じ、身体に残る甘い感触に震えていたが、すぐに目を開け、碧に優しげな視線を向けた。

(お母さま………)
思わず碧は心の中で呟いていた。
愛する貴枝の身体を絶頂に導いたという誇らしい思いと同時に、
慈母というに相応しい笑みを浮かべる貴枝の胸に飛び込み、甘えたい、今度は自分が愛されたいという思いが頭をもたげてくる。

いや、そういう訳にはいかない。
女は甘えるものではない、甘えさせるものだ、と自分に言い聞かせ、
碧は、貴枝の額にキスしながら、ずっと用意していた決めの台詞を気取った笑みを浮かべつつ、囁いた。

「貴枝、良かったかい?」
161前スレ410:03/03/31 00:48
今日はとりあえずこんなところで。
やはり碧責めは難しい……
アナル責めの件りなんかも、まぁ、今までは書いてこなかったけど、
やってなかった訳じゃないんだよー的な書き方になりましたが、どうでしょう?
んで、次回は貴枝タンの逆襲になる予定です。
やはりこれを書いておかないと落ち着かないので(笑)

>154
期待しております。時間はかかってもいいものを書いて下さいね。
>前スレ410さん
今回の貴枝タン、すごく可愛いですね。
まんぐり返しにされて恥ずかしがってるとこがたまんないです。
それにしても碧タンのねちっこいこと。
でもそのぶん貴枝タンの仕返しが怖そう……
>でもそのぶん貴枝タンの仕返しが怖そう……
期待キタイ
164前スレ410:03/04/04 02:16
瞳を潤ませ貴枝は、腕の自由にならない身体をもぞもぞとさせ、碧の腕に上体を委ねた。
「とっても………とっても良かったの!」

猫のように喉元に頬ずりしてくる貴枝を愛おしげに抱いている碧だが、自分の興奮が収まらないことにもどかしさを感じていた。
股間にべったりとした湿気と熱気を覚え、貴枝をイかせた感動が渇きを増していることを痛感する。
貴枝を抱き締めるが、いつものような柔らかい感触はない。
言うまでもなく、自分だけが着衣であり、女の肌と女の肌の触れ合いがあり得ないからだ。
男装することで外側に鎧をまとった自分の内側にわだかまる熱い寂しさに気付き、碧は、ふと虚しさを覚えた。

(ご主人さま………って、違う、今のボクは………)

「ねぇ………碧………」
甘えた声をあげる年上の愛人の声に、碧は逡巡から覚め、貴枝の腕を拘束するネクタイを解き始めた。
「よく我慢したね。素敵だったよ、貴枝………どうしたの、貴枝?な、なにを………」
くすくすと忍び笑いをあげつつ、貴枝が自分に迫ってくるのに、碧は気圧されるものを感じた。
こうなると年齢や身長の差が如実に現れ、どうしても碧が迫力で劣るのは否めない。
「ふふふ、碧クン、やるじゃない。こんなに愉しく乱れさせられたのは久しぶりだわ。今度は、私が碧を愛してあげる」
「やっ………やめっ………」

慌てて後ずさりしようとした碧の足首を貴枝の左手が掴み、そして右手がスラックスの股間に伸びた。
これが男女間の戯れであれば、すぐにも肉棒の怒張があるところだろうが、悲しいかな『少年』碧にはそれはあり得ない。
高ぶりを示す怒張のない股間であるが、貴枝の指がジッパーを摘みあげて下ろし、
内側に指を入れると、やはり碧もまた高ぶりを抑え込んでいることが明らかになった。
165前スレ410:03/04/04 02:19
「あっ………」
「随分と濡らしているのね、私の感じている姿がそんなに良かった?」
まだ男を演じる碧は、必死に抵抗−貴枝に対しても、このまま貴枝に身を委ねようとするいま一人の自分に対しても−
して貴枝の頭を押し返そうとした。
だが貴枝は、自分の愛液にまみれた碧の指を取ると、口に含んだ。
わずかににやりと微笑みかけ、人差し指と中指をくわえてしゃぶる貴枝の妖艶さに、碧は我知らず息を荒くしはじめていた。

すっかり自分に釘付けになっている碧の頭を引き寄せると、貴枝は碧にキスした。
驚いた碧は、頭を引き剥がし、「ダメです、ご主人さ………貴枝!口、きたな………」
肛門を吸った不潔な口で女主人にキスは出来ないという思いは、碧を一瞬元の気遣いに溢れたメイドの人格に戻しかけた。
慌てて口ごもる碧を見て、してやったりといった笑いを浮かべた貴枝は、
「気にすることはないわ。私の汚いところなんだから」

そして、貴枝の右手の指が再びジッパーの中に入っていく。
スラックスとは裏腹に、下着はショーツだ。そして、ぐっしょりと濡れている。
貴枝は、その上から碧の秘所をゆっくりと愛撫しはじめた。左手が碧の首筋に伸び、うなじを玩び、うしろ髪を梳っている。

「あっ………貴枝……ボクは………ボクは………」
「ずっと我慢してたのね。可愛いわ。さぁ、リラックスして」
碧は、このまま貴枝のおもちゃになってしまいたいという誘惑に必死に抗っていた。
今だタチ役の人格が支配的である碧は、このまま貴枝のなすがままになってしまうことに抵抗を覚えていた。
いや、次第に目を覚ましつつあるネコ役かつメイドの碧の人格が貴枝の誘惑に屈しつつあることに、憤りを覚えていた。
貴枝の誘惑が、愛撫が甘美であればあるほど、それにとろけさせられているもう一人の自分自身の存在が屈辱だった。
(私……じゃない、ボクは……タチ役だ………貴枝をイかせたのはボク……私なのに………)
166前スレ410:03/04/04 02:22
必死にマッチョを気取って悶える碧の様子は、却って貴枝の嗜虐性に火を付けたようだった。
碧の背中に回り込み、今度はジッパーの中に突っ込んだ手を左手に交替し、
右手をスーツの上から碧の乳房に回し、耳たぶを舐めあげ、乳房を碧の肘や背中に押しつける。
背後にぴったりと貼り付いた女体の柔らかさに、碧は、自分も服を脱いで、貴枝の身体を自分自身の肌で感じたいという誘惑に駆られた。
だが、それにはスーツを、ワイシャツを脱がねばならない。それはタチ役としての自分の放棄に繋がる。

碧は目を閉じ、一心に貴枝の愛撫からの侵略をシャットダウンしようとしていた。
だが、愛する女性が与えてくれる快楽を否定することは、それはそれで耐え難いことだった。
(あっ……)

気付いてしまった。
タチ役のプライドにこだわっている自分ではあるが、それでは貴枝や美冴の屈折とどこが違うというのか。
ついに貴枝が自分の愛撫にその身を委ねてくれたというのに、自分は貴枝に対してそれが出来ないというのか
−今までは何の躊躇いもなくそうしてきたというのに。

碧が葛藤と逡巡を繰り返している間も、貴枝は服の上から碧の身体を責め続けた。
足を背後から碧の腿に絡めてM字に開かせ、シャツの上から両手を這わせ、首筋や耳たぶにキスの雨を降らせる。
乳房や腹をジャケットの背中に押しつけ、全身をくねらせる。
背中に感じる柔らかい感触に合わせ自分も身体をくねらせつつ、
碧は、早く服を脱いでしまいたい、渇いた身体に快楽を与えて欲しいという誘惑に迷っていた。

そんな碧の耳元で、貴枝が囁いた。
「碧が美冴の趣味に合わせてるのは、ちょっと妬けるわね」
167前スレ410:03/04/04 02:26
「!」
心臓が飛び出たかと思った。

ほとんど陥落しかかっていた『少年』碧の人格は、このショックによって一瞬にして粉砕され、
いつものおとなしく従順な、貴枝の責めには素直に弱いメイドの碧が蘇ってしまった。

「ご、ご主人さま、あ、あの……ていうか………ああっ……はぁぁン……」
タイミングを心得た貴枝の愛撫が二の句を継がせてくれない。
「あぁ、ご主人さま……どうし……どうして……」
どうして分かったんですかと尋ねたいのだが、貴枝の舌が耳たぶを噛み、
スラックスの中に忍び込んだ左手の指がショーツの上から意地悪に跳ねると、何も言えなくなってしまう。

碧の言葉を封じておきながら、貴枝は、
「分かるわよ。スーツの趣味から、お尻の責め方からそうだもの」
(ばれてた!)
碧は愕然とした。
それも決して不思議ではない。あれほど良く似ており、互いの思考パターンを熟知している姉妹であれば。
「あっ……ご主人さま………そんな……っっ………はあああっ……」
「まあ、美冴の趣味ではあったかもしれないけど、男装の碧も素敵だったから、取りあえず許してあげようかな………」
(良かった………)
碧がほっと安堵しかけた−が、その瞬間を見計らって、貴枝は、

「でも、女の抱き方を美冴に習ったということは、碧、美冴に抱かれたわね?」
貴枝の愛撫がぱたりと止まる。
168前スレ410:03/04/04 02:31
「!」
慌てて振り向こうとした碧の身体を背後から両手両足で羽交い締めにし、
貴枝はくつくつと笑いながら、愉しげに決定的な一撃を加えた。

「この浮気者」

「……………………」
浮気者という言葉と言い訳の文句が、頭の中をぐるぐると駆け巡り、碧は目を見開いたまま暫し無言になってしまった。
だが、何か言わなければ。
誤解されてしまう。

「ご主人さま、あの……」
振り向こうとするが、脇と股に絡んだ貴枝の四肢はそれを許してくれない。
ばたばたとあがく碧の様子に、貴枝は意地悪な笑いを漏らす。
謝らなければならない貴枝の顔を見ることも出来ないまま、碧は自由の利かない両手を揺らし、必死に言い訳した。

「浮気なんかしてないです………美冴さまには相談しただけで………
あの……えっちはしてないです…………ご主人さまに内緒だったことは謝ります………あの……」
「相談しただけ?ふぅん。その割には、衣装まで用意して、大がかりじゃない」
「………はい。衣装は………美冴さまが用意してくださって………
あと、ビデオ…………美冴さまが自分が男装してしているビデオを貸してくださって………」
「ビデオね。それならそのビデオを後で見せてもらおうかしら。いいわね?」
そう言って、耳たぶを噛む。

ずきんと身体が疼き、渇きがより激しくなって戻ってきた。
さんざん焦らされ絶頂を待ちわびているところを、いきなり浮気の疑惑を突きつけられて困惑させられ、
何とか言い訳しようとすれば、今度はまた快楽で責められる。
169前スレ410:03/04/04 02:41
「はい、ビデオを………ビデオをお見せしますぅ………だから、だから………」
手による愛撫も再開された。肩にかけられた貴枝の手がついにスーツを脱がす。
(許して………くださるの?)
はたと安堵が訪れ、貴枝の顔を窺おうと碧は振り返った。にんまりとした笑いを浮かべ見つめ返した貴枝は、
「許して欲しい?」
碧は激しく頷く。そうした態度への貴枝の答えは、当然………

「ダメ」

ようやく弛緩したばかりの心理状態をあっさりと否定され、
碧の身体は再び緊張状態に陥り、金縛りにあったように動きを止めてしまう。
快楽責めから疑惑をかけられた困惑へ、喜びから絶望へと、碧は感情のジェットコースターにかけられたも同然だ。

その隙を逃さず、貴枝は、碧を抱き寄せ優しく微笑みかけた。
早速その手がシャツの上から乳房をまさぐり始め、腹の位置のボタンを外す。
シャツの中に侵入してきた貴枝の手が汗ばんだ肌に触れ、碧は思わず貴枝の背中に腕を回した。
「ごめんごめん、許してあげるわ………でも、その前にたっぷりお返ししないとね」
「お返し!んん………」

唇を塞がれ、また身体を裏返される。
再び背後から伸びる手とうなじや耳たぶを責める舌がちろちろと欲情を煽りはじめ、碧は再び喘ぎ始めた。

「美冴流かもしれないけど、碧の男装は素敵だったわ。だから、今度は男装したままの碧を責めてあげるね」
170前スレ410:03/04/04 02:44
貴枝の左手がボタンを外した隙間からシャツの下に、右手がジッパーを下ろしたところからスラックスの中に入ってきて、
素肌の脇腹や股間を、汗に濡れたブラジャーやショーツを撫でていく。
かと思うと、すぐに手は服の外へ逃げていき、服の上から敏感な身体を責め苛む。

汗にまみれた衣服を脱ぎ捨てたい、直に貴枝に愛されたいという思いは、ますます強くなっていったが、
貴枝はまさにそうした思いを逆手に取って碧を責めているのだ。
貴枝に触れられるのを防ぐ鎧である筈だった男装は、今や碧をごく微弱な快楽で蒸し焼きにする鍋に変貌していた。

「お返し」などでは、断じてない。
黙って美冴と通じたことに対する痛烈な罰なのだ。

「ごしゅ、ご主人さま………意地悪……はっ……意地悪しないで…………いっ……ください………」
涙ぐみながら訴えかける碧を振り向かせ、その唇を塞ぐ。
ショーツの中にまで侵入してきた指が、ごく短時間だけ性器を愛撫したかと思うと、また引っ込んでしまう。
「まだまだよ。まだまだダメ。
とっても気持ち良くさせてもらったからには、これくらいで済ませたら、美冴にだって申し訳が立たないもの。
十倍返しくらいじゃすまないから、覚悟なさい」

その言葉に、碧は絶望−と、そして期待の叫びをあげた。
絶頂に達するまでまだまだ続くであろう責めに対する絶望と、
絶頂に達するまでに味わうことの出来るであろう快楽への期待に……………

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ………………」
171前スレ410:03/04/04 02:47
地獄のような焦らし責めが小一時間ほども続いた末、ようやく貴枝は碧を脱がせてイかせてくれた。
軽くシャワーを浴び直した末、二人は約束通り、男装の美冴が愛人を抱いているビデオを観た。

「ふんふん、なかなかいいわね………」
ひとりごちながらもかなり真剣に画面に食い入っている貴枝を見て、
碧は貴枝が美冴に対しまだかなりのライヴァル意識を抱いているのを再認識した。
タチ役としてのライヴァル意識という意味に加え、碧を挟んだ関係となっただけに、
画面の中の美冴の振る舞いにはかなり関心を引かれている様子だった。

ソファに寝転がるガウン姿の碧を抱き寄せながら、呟く。
「こうなったら、私も何か碧に仕込んで………」
聞くだに不安になる言葉である。
愛する貴枝に仕込まれるというなら、何であっても受け容れる碧であったが、
貴枝と美冴の姉妹喧嘩のタネにされるのは出来れば遠慮したい。

碧が不安げな表情をしているのに気付き、貴枝は安心させようと微笑んだ。
「でもね、美冴に仕込まれた碧も素敵だったわ。また、私を抱いてね」
「はい………」

碧は、少し複雑な面持ちで答えた。
相手を愛し感じさせる大変さを嫌というほど思い知り、正直、こんな面倒なことはもう御免という思いもあった。
だがその一方で、貴枝を己の意のままに喘がせた充実感も忘れ難かった。
大人の女、大人の恋人同士になっていく上で経験しなければならない喜びと辛さの両方を味わい、
碧は戸惑いと充足の入り交じった思いに浸っていた。

そんな碧を気遣わしげに見つめ、貴枝は「娘」たるメイドの確かな成長を感じ取っていた………
172前スレ410:03/04/04 02:50
深夜、美冴は、仕事場兼仮眠室となっているマンションの一室で、パソコンのディスプレイの前に座り、手紙を開いていた。
碧からの丁重なお礼の言葉をしたためた手紙に目を通し、何度も文面を反芻する。

”拝啓 美冴さま
 ごきげんいかがでしょうか。
 美冴さまよりご教授していただいたテクニックと貸していただいた衣装のおかげで、
大変主人を喜ばせることが出来、感謝しております。
 本当にありがとうございました。
 自分で感じることのない責め役の難しさも痛感しましたが、
いつも私を抱いてくれている主人や美冴さまのご苦労を知ることにもなり、益だったと思います。
 まだまだ未熟な私ですが、いつかは美冴さまのような素敵な大人の女性になれたら、と思いつつ、
今日は筆を置くことと致します。
 重ねがさね、本当にありがとうございました。
                 葉山 碧

ps.この件に関しては、主人からもよくお礼を言っておいて欲しい、
と言われております旨を添えます。
同封のDVD−Rは、件のビデオに対するお礼です。どうぞ、ご覧ください”

美冴は、手紙に同封されていたDVD−Rを挿入し、安ワインのグラスを傾けながら、ディスプレイに目をやった。
(お礼ね。貴枝め、何を考えている…………って、これはぁ!)
あやうく口に含んだ酒を噴き出しそうになる。
173前スレ410:03/04/04 02:53
ディスプレイの中では、ベッドの縁に腰掛け、互いの身体に手を回し合い、唇を重ね合う貴枝と碧の姿があった。
少し恥ずかしそうな碧に対し、貴枝は微妙に悪戯っぽい視線をディスプレイの向こう側に投げかけて−要するにカメラ目線で−いる。

自分と愛人の行為をビデオに撮って碧に渡した。
プライヴェートな様子を別のカップルに晒した訳だから、そのお礼として向こうも自分たちのそれをDVDに焼いて送ってくる。
そこまでは美冴にも−美冴だからこそというべきか−予想が出来た。
だが、美冴の予想を完全に上回っていたのは、碧の格好だった。

紺色の落ち着いた柄の着物の貴枝に対し、碧は、その年齢と名前に相応しい、若草色の着物姿だった。
画面の中の貴枝は、唇を離すと、「さあ、来て……」
そう呟くと、貴枝は帯を緩め、着物の前を大胆に開いた。
紺色の絹の谷間に白い肌が露わになる。
そのコントラストの美しさに引き寄せられるかのように、碧は身体をかがめ、貴枝の乳房にキスした。
白くたおやかな肩に指を這わせる。
貴枝はベッドに仰向けになり、完全に碧に身を委ねる姿勢を見せた。
愛する「母親」の乳首にすがりつき、碧はうっとりとなりながら、その左手を貴枝の腰に伸ばした。
帯が緩んだ隙間から、そっと着物に手を入れまくり上げる。
おずおずとしながらも躊躇のないその手つきは、明らかにタチ役として碧がかなりの修練を積んだことを示していた。
174前スレ410:03/04/04 02:57
(和服プレイ………)

美冴は、碧への影響力の競い合いに於いて一度は追い抜いた貴枝に、またしても追い抜かれたことを知った。
明らかに今の碧は、美冴が仕込んだ頃よりも、大胆さと繊細さの共存という点に於いて成長している。
あれ以後の貴枝の指導が成果を挙げている証拠だ。

加えて、パンツスーツ派、男装プレイ趣味の自分の仕込みに対抗しての、和服同士での絡み合いとは。
わざわざ映像を送ってくるだけあって、良く考えている。

(ぐっ……………)
こみ上げる悔しさを押し殺し、美冴はグラスの中のワインを飲み干した。
だがその目は、画面の中で抱き合う二人−愛くるしい少女と愛憎半ばする腹違いの姉−の姿に釘付けになっていた。
幸福そうに、静かに愛し合う貴枝と碧は、共に和服姿だと、実の母と娘のように見えるのだった………
175前スレ410:03/04/04 02:59
今回はこんなもので。
色々思うことはあるのですが、今は体力の限界なので愚痴る元気もないんです。
(本当は連続投稿規制との戦いで疲れ果てた)

他の職人さんたちの作品をお待ちしております。
176名無しさん@ピンキー:03/04/04 21:49
ここのスレでは指サックとかは使っちゃだめですか?
177103:03/04/05 00:59
>>前スレ410先生
新入り103です。
ファスナーの中は女の子……
男装の男の子役をいじめる……
二重三重に倒錯していますねえ、たまりません。
ひとりの少女をめぐる姉妹の甘い対立……
これまた萌え萌えです。

で、こちらは出来上がりをただいま微調整しているところですので、迷惑でなければ明日にでも投下できそうです。
ところで、倍返しというセリフ、たまたま今回自分も使っております。
カメラ目線で……というシチュエーションも現在、よそに用意している話に出てきてしまうかと思いますが、どうかお許しください。
178あぼーん:あぼーん
あぼーん
179103:03/04/05 20:23
職人見習い103です。
漫画じみたお話……
幼稚な文章……
はたしてこれがレズSSと呼べるのでしょうか。
笑ってくださいね。
恥ずかしいです。
180見習い103:03/04/05 20:25
「へへっ……いい獲物だぜ。これならみっちり仕込めば高く売れるぞ……」
「結局、ソニア王女は見つからなかったがこれならシェリンダさまも許してくれるだろうぜ」
 武装した十数人の男たちの騎馬が、今まさにトリーを連れ去ろうとしているところだった。
 ソニア王女追討隊だろうか。成果を得られなかった彼らだったが、あの好色な野蛮人たちが偶然出くわした女戦士たちの美しすぎる集団を見逃すはずがない。
「いやッ、離してッ!!」
 丸腰の15〜6の少女が男の野太い腕にあらがうすべはなかった。むりやり馬に乗せられて泣き叫ぶトリーの手から水桶が転がり落ちる。土煙をあげて騎馬兵たちが馬を走りださせた。
「待てーッ!!」
 あちこちのテントからあわてて飛び出した女戦士たちが追うが間に合わない!
 そのとき女たちのあいだに閃光が駆け抜けた。ソニアの駆る早駒だった。
 若さに満ちあふれる美しい肉体を女戦士の服装が包んでいた。紺碧の瞳がキッと前を見据え、きつくむすんだくちびるが意志の強さを物語っている。
「む……きさまは!?」
 振り返った騎馬兵たちは王女の姿を発見すると、飛んで火にいる夏の虫とばかりに次々と向きを変え突進してくる。水の流れるような剣さばきがそれを返り討ちにしていく。
「がはッ……」
「うおおおおおおお!!」
 ソニアの駆る馬と交差するたびに、腕や首を切りおとされた男たちが血しぶきをあげて鞍から転げ落ちていく。
181見習い103:03/04/05 20:27
 ソニアは乗り手を失ったあばれ馬から振り落とされる寸前のトリーをすくいあげ、馬の背に乗せた。トリーはソニアの背にしがみついてただ泣いているだけだった。
「これで借りはひとつ返せたわね」
「……え?」
「しっかりつかまってなさい、強姦魔さん」
「…………!」
 残党を追いながらトリーをからかう。風になびく金髪の甘い香りがトリーの鼻腔を刺激したのか、ソニアの背中にふたつの突起が当たっていた。
「ソ、ソニア王女……!?こんなところに隠れていやがったのか……」
 残りの男たちが騎馬を翻(ひるがえ)し、次々とソニアに剣を浴びせていく。
(ええ〜!?王女……ってまさか、お姉さまって王女さまだったの〜!?)
 顔から火がでるほど真っ赤なったトリーだったが、右に左に疾駆する馬から振り落とされないのでせいいっぱいだ。
 金属を激しく打ち鳴らす音。
 飛び散る火花。
 しかしソニアの敵はいなかった。襲いかかる騎兵をソニアの長剣がつぎつぎとなで斬りにしていく。すると背後から伏兵の振りかざした直剣がソニアを襲おうとした。
 刹那。トリーが叫んだ。
「ソニアお姉さま、うしろ!!」
ズバッ―――!!
 間一髪。振りむきざまソニアは馬上の男の体を甲冑ごと薙(な)いでいた。
「また借りがふえちゃったかしら。もうひとつは倍返しね……」
 ソニアのほっそりしたウエストにしがみつていたトリーは、バラ色に染めあげた顔を背中に滑らせてうなずいていた。
 ようやく援軍に駆けつけた女戦士たちは、ソニアの無駄ひとつない動きと華麗な手綱さばきを、ただただあっけにとられて見惚れていた……。
182見習い103:03/04/05 20:29
 そのころ王国の東の領地、ニコポリスの市街は完全に侵入軍に制圧されていた。
 その町外れの修道院。
 一味のアジトとして占拠された礼拝堂の中では、アヘンの匂いが漂うなか酸鼻な光景が繰り広げられていた。
 裸にむかれた美しい尼僧院長が尻たぼをがっしりと鷲?みにされ、ヒッタイト族の大男に背後から陵辱されていた。尼僧院長は激しくゆさぶられるまま嗚咽をもらしている。
「あにき、いいんですか?売り物に手を出したりして……」
 にやけながら兵卒が腕のなかの小娘の震えるからだを弄ぶ。大男は笑いながら尼僧院長の美しい双臀に下腹を叩きつけていく。
「かまうもんか。どうせ国に連れ帰えったら、もっといいことをこってり仕込まれるんだからな……わはは」
「おお……神よ……」
 肉の槍(やり)に奥深くまで抉られて尼僧院長は両手を組みつつ、どっと慟哭を噴き上げた。抜き差しのリズムが荒々しさをます。
 しかもそれを取り囲むようにうら若い修道女や、不幸にもその場に居合わせた町娘たちが男に後ろ抱きにされ、苦悶する尼僧院長のしどけない姿を見ることを強要されている。
「やめてッ、院長先生が死んじゃう……」
 たまりかねて泣き出した少女が毛むくじゃらな腕のなかで悲鳴をあげ顔をそむけた。だが背後の男がむりやり少女の顔を正面に捻じ曲げさせる。
「おらっ、しっかり見ててやりな、あれが尊敬する院長先生の正体なんだ……」
「あ、悪魔……!!」
 尼僧院長は男のものにこねまわされる部分からこみあげてくる汚辱の快楽と必死に闘っていた。しかし彼女のやるせない泣き声と腰の動きの切なさから、屈服のときが近いのが目にもあきらかだ。絶望のあまり修道女たちもいっせいに嗚咽をもらした。
183見習い103:03/04/05 20:30
 ヒッタイトの一族は空白の中から突如として北の大陸に現れた。その起源がどこからなのかは定かでない。わかっているのは彼らがメソポタミアの平原からユーフラテス河を渡り、豊沃な土地を求めて北の大地へと移って来たことだけ。
 この男たちの国に騎士道はない。暴力とセックス、欲望と快楽だけが彼らを支配するルールだった。
 法典すら持たない彼らは、各地で財産の略奪、アヘンの栽培、奴隷貿易……ありとあらゆる悪事に手をのばしていた。彼らに滅ぼされた小都市も数知れない。
 捕囚の婦女を私的に陵辱することなど当然のこと。女たちをアヘン漬けにしてその肉体にありとあらゆる性の快楽を仕込み、西方の異国へ奴隷として売りさばくという。尼僧院長の肉体にもすでにアヘンから抽出した塗り薬を使われているらしかった。
「そら、院長先生……手始めにあんたがみんなの前でお手本を見せてやれ」
「う、ううんッ……」
 男にさらに荒々しく抽送されて尼僧院長はついに屈服の悲鳴をほとばしらせた。その声に男たちの野卑な笑い声と少女たちの悲鳴が重なった。

 ―――その部屋の片隅にエレナはいた。
 両手を背中で拘束された美しい肢体を縮め、目の前の光景からずっと目をそらせていた。亜麻色のロングヘアーに整った顔立ち。吸い込まれそうな深いアクアマリンの瞳には涙がにじんでいる。近衛兵の装束はそれとわからないほど煤(すす)け、ところどころが破けていた。
 次は自分の番かもしれない。しかし敵の男から辱めを受けるぐらいなら舌を噛み切って死を選ぶつもりのエレナだが、猿ぐつわを噛まされてそれさえもままならない。彼女の目にはこらえてもこらえても悔し涙があふれてしまう。
 もしも自分の身も売りとばされるとしたら、二度とソニアの顔を見ることはないだろう。今はただ、せめてソニア王女の無事を祈るばかりのエレナだった。
184見習い103:03/04/05 20:31
 あの夜、任務の解けたエレナはソニアと甘い時間をすごしていた―――。

 宮廷の寝室は上品な調度品で飾られていた。
 ソニアは鏡の前に腰かけ、湯上りの濡れた髪をエレナが後ろからタオルで拭いていた。鏡の中で微笑みながらこちらを悪戯っぽく見つめるソニアが愛らしい。エレナは思わずまぶしいうなじに顔を近づけ、甘い香りを胸いっぱいに吸い込んでしまう。
「ねえ……ソニアさま……」
 そっとくちびるのあたりに指をかけ後ろをふりむかせる。ふりむいた目元はエレナの視線と合うとほんのりとバラ色に染まり、指を添えたくちびるはうっすらと開いている。
 恥じらいに染まる美貌の王女を、まるで大輪の花のように美しいと思いながら、エレナもうっとりと見つめる。やがてどちらからともなく美しいくちびるが重なり、肩ごしに甘い口づけを交し合った。
「う……ん」
「ん……んふ……」
 甘く鼻を鳴らし、たっぷりと唾液をまぶした舌を絡めあう。吸いあいながらふたりの指と指がさぐりあい、握り合っていた。
 ソニアのみずみずしい唾液をたっぷりと堪能してからいったん口づけを解き、潤みきった瞳を覗き込む。
「舌……出して、ソニアさま……もっと吸わせて」
 ソニアがピンクに濡れた舌をそっとのぞかせると、吸いついて頬をすぼませた顔を前後させた。
「んんッ……んんッ……」
 息苦しさにあらい鼻息をもらしつつも自分に抱きついてくるソニアがたまらなくいとおしい。湯船の中であれほど求め合ったばかりだと言うのにエレナの腰は甘く痺れだす。
 吸い返すソニアも一途になっていた。ふと見たソニアの乳首は薄物のうえからもわかるほど切なさを浮きあがらせている。
185見習い103:03/04/05 20:33
「ソニアさま……もう一度……いいかしら……」
「…………はい」
 恥じらいがちにこくりとうなずくソニアをベッドへと導き肌を重ねる。お互いに、ひとときたりとも口づけを離すのがもどかしく、腕をまわしあうとすぐにまた貪るよう求め合う。
 ソニアをからだのすみずみまで愛撫するあいだも激しく立て続ける口音はやまない。
 からだの中心部を除いてくまなく全身に指を這わせ、ソニアを高まりの混乱に追いやると、下穿きの中で待ちかねていた花弁にやっと触れてやる。熱い蜜でぬかるみきった入り口はエレナの指を甘く浸した。
「はん……あッ」
 それだけで口づけのあわいから今にも果てそうな甘い声がもれだし、息苦しさに口づけが途切れがちになる。
 とば口に浅く含ませふるわす。
 もっと奥まで……と腰をもたげるソニアを無視して意地悪く周辺で指を遊ばせながら、双丘の頂点で吸われたがっているしこりを口に含む。
 舌先で転がし、弾いては甘くいたぶる。
 くちびるをもうひとつに移してチュウチュウと吸う。その間もエレナの指は花びらの肉厚の外周をくすぐっている。
「あうッ……ううんッ……」
 はぐらかすように内ももをさまよいだしたエレナの手首を、行かないでと訴えるようにソニアが握りしめる。周囲はすでに吐き出したものにまみれ、当たり一面が目も当てられないほど濡れ光っていた。

 エレナはソニア王女がまだ少女の頃から剣の手ほどきを施していた。ソニアからどうしてもと望んだことだった。ソニアは、よっつ年上のエレナの指導を熱心に受け、薄紙のように吸収していった。
 今では、剣の腕では王国に並ぶ者がないと言われた自分でさえ凌駕するあのソニア王女が、自分のうでの中でこんなにも愛らしく泣き、愛撫に委ねきっていると思うとたまらなくいとおしくなり手指のいたずらにも熱がこもる。
186見習い103:03/04/05 20:35

 一番触って欲しい肉の豆を剥いたまま焦らす。
 まわりの肉ごと遠まわしに揉みしごく。
 それだけで一途になりだした部分からさっと指を放し、油断しきっていた菊のすぼまりに不意討ちをかけたりもする。
 エレナも乳房からおなかのうえに顔を移し、自分の手指におびただしく浴びせる愛の反応を目で確かめている。片手はヒッ、ヒッと喘ぐソニアの腹筋を楽しんでいた。
「お願い……もう……」
 いかせてと可愛らしく懇願するソニア。後戻りできない状態をつらそうな表情から読み取ると、エレナは裸身をソニアの足のあいだにすべりこませ自分の花弁をソニアに当てがった。
「わたしもだったの……わかるでしょう?」
 ソニアの肉体に耽りながらエレナの身体もさっきから火照りきっていた。見つめながら軽く腰を動かして互いの状態を確かめ合う。
「…………はい」
 エレナのやるせなさを同じ部分に感じてソニアの目元がポッと染まる。お互いのそれが熱く脈打つのまで分かるのがいとおしい。
 エレナはうでをまわしソニアのおんなに自分を圧しつける。同時に二対の乳房が甘美に絡み合った。
 これが少女のころからふたりが歓びを一致させる方法だった。
 やがてエレナが裸体をゆっくりと前後させると入り口が擦りあい、すぐにあふれだす情熱で互いを潤おしあう。呼び交わす言葉もうわずりがち。
「お、お姉さまッ……素敵ですっ」
「ソニアさまは剥いていて……」
「こ、こう……?」
 エレナの下でソニアの両手が自分の花弁をうわ向き気味に分けた。エレナと視線を合わせたままゆっくりと腰を反復させる。
 するといちだんと密着度がまし、入り口だけでなく剥きあげられた淫核どうしも甘美に触れ合う。
187見習い103:03/04/05 20:37
「恥ずかしい……」
「でも、このほうがソニアさまをはっきりと感じられるの……」
 やがて腰の動きに上と下から同じリズムが生まれると、秘部と秘部が妖しく捏ねあい、いたぶりあってふたりを官能の嵐に巻き込んでいく。
「ああッ、ソニアさまッ……」
「お、お姉さまッ……いいッ」
 世界はふたりきりだった。
 上からソニアの花弁を押しつぶさんばかりに圧しつけて摩擦すれば、下からエレナを持ち上げんばかりに腰をせり出す。腰の動きは、前後に反復したかと思えば逆回転にうねり舞う。
 しだいにこぼれでる濡れた摩擦音があわただしくなり、腰のあいだから絶え間なく飛び散る愛のしずくがシーツに点々と染みを作った。
 やがて求め合いは極限に達し、ふたりの意識は真っ白になった。
「ああッ……わたしだけのソニアさまッ……」
「エレナお姉さまッ……一生離さないでッ」
 ふたりとも汗で美しく輝く裸体をのけぞらせつつ、おたがいに愛の果汁を浴びせながら昇り詰めていった……。

               *

 ずっとこのままでいたい……
 ふたりは幸せの絶頂だった。
 さざなみのような愛の余韻に浸りながらキスを交わし、目が合うとにっこり微笑みあう。すると胸に暖かいものが沸きあがり、エレナもソニアもこの瞬間が永遠に続けばいい……と思った。
 そのとき、入り口の扉が激しく叩く音がふたりだけの世界を引き裂いた。
「お逃げください!ヒッタイトどもが城内に……」
 悪魔の軍勢が攻め入ってきたのを必死の形相で告げに来たのは、エレナのよき理解者で、従妹(いとこ)でもある騎士団長パメラだった。
 ありあわせのものを身にまといふたりがあわてて飛び出したときにはもう炎がすぐそこまで迫っていた―――。
188見習い103:03/04/05 20:39
 しかしあの頑丈な城門が破られるはずがない。城塞には見張りもいたはずなのに。エレナは思った。
 城内に間者がまぎれこんでいたか、さもなくば敵と通じるものが味方にいたかのどちらかだ。それに城塁警護の権限を持つものはごくわずかだった。
 だとすれば容疑者は限られてくる。自分の及び知らぬところで何者かの陰謀が渦まいていたに違いない。
 だがそれがわかったとしてももう遅すぎた。あまりにも。
 卑しい笑いを醜い顔に貼りつかせて男がこっちに歩いてくる。尼僧院長を陵辱し尽くしたあの大男だ。
(ああ……ソニアさま……貴女だけは生きのびて!)
 男がエレナのあごに手をかけて自分にむかせた。汗臭い匂いがむっと迫る。
「一番のじょうだまに手を出せないなんてなあ……しかし、こんなものすごい美人を見るのは初めてたぜ……」
 キッとにらみ返す紺碧の瞳には言いようのない悲しみの色が宿っている。
「ううん、この髪の匂い、たまんねえぜ……せめてキスぐらいなら……」
「……んんん〜ッ!!」
 横顔に近づいてくる男の髭づらにくぐもった悲鳴をあげ、きつくそむけたエレナの美貌がひきつる。
 その時。
「離れろ!!その女には指一本触れるなと言ったはず!」
 激しく怒りつける女の声が男を叱責した。
「シェ、シェリンダさま……」
 そこに現れた女騎士の激高ぶりに男はあわててエレナから離れた。
 シェリンダと呼ばれた女騎士は赤い仮面で顔を隠していた。
 すらりとした均整のとれたプロポーション。
 瞳の美しさから、仮面のうえからでも間違いなく美貌の持ち主とわかる。
「さあ、出発の準備ができた。貴女はわたくしについてきてもらおう……」
189見習い103:03/04/05 20:41
 キャンプに戻ったソニアは女戦士たちに全てを打ち明けた。
 王国の最後の継承者としての任務。
 エレナお姉さまへの想い。
 出立の用意を整えた馬上のソニアはあまりにも凛々しく美しい。
「彼女を助け出すために今からここをたちます。私にはその女性がどうしても必要なのです。王国再建のためにも……」
 そのとき女戦士のひとりがソニアの前に出た。
「待って。私たちもいっしょに戦う。協力するわ、ソニア……私たちのリーダーになって。ね?みんな……」
 すると堰を切ったようにたちまち全員が賛同した。
 彼女たちの思いは同じだった。決断力と行動力。剣の実力。ソニアはグループのリーダーとしての求めうる全てを兼ね備えていたし、誰もがソニアの息を飲む美しさに心を奪われていた。
「……でも、あなた達まで巻き込むわけには……」
 アマゾネスの部族なら確かに心強い味方だが、王国の兵士でもない彼女たちを戦いにひきずり込むのは抵抗がある。敵は血も涙もない悪魔だ。
「いいえ、彼らは私たちもずっと戦い続けてきた敵なのです。だからお願い……ソニアさま」
 トリーだった。祈るように前で手を組んでいる。
「……じ、実は……わたしの姉もあいつらに殺されたんです……」
 ソニアを見つめる瞳が涙に潤んでいる。トリーは死んだ姉をソニアに重ねているのかもしれなかった。ソニアはしばらく考え込んだ末、口を開いた。
「……わかりました。よろこんでみんなの力を貸してもらうわ」
 女戦士たちは、「やったわ」と隣りと見合わせ、抱き合って歓んだ。
「新しいリーダーの誕生よ!」
「各地のアマゾンたちにも声をかけなきゃ」
 女戦士たちは剣を天にかざし歓声をあげた。力強い仲間を得て、ソニアの顔に久しぶりの笑顔がよみがえった。
(そうね、生き残った王国軍の兵士も集めなくては……エレナお姉さま、何があってもお救い申し上げます)
 ソニアの胸に希望の光りがともった。
 そのときひとりの女の声が歓声を切り裂いた。
「待って!わたしは認めないわ……!!」

(つづく)
190見習い103:03/04/05 21:11
ね?
ばかばかしかったでしょ?
先輩がたが守り続けてきた名スレをへたれ作文で汚してごめんなさい。何でしたら消えますから安心してくださいね。
あと182で「鷲掴み」が何故か文字化けしていました。もうひとつ、ごめんなさい。
>103さん
気になる引き!早く続きを見せてくださいよー。
エロ&ラブシーンも今回だけだとむしろ食い足りないので、
気にせず、がんがん続けるべきでは。
192見習い103:03/04/07 22:46
>前スレ410先生
先生が175でおっしゃっていた内容から勝手に判断して投下してしまいましたが、もしタイミングが間違っていたらごめんなさい。
>191さん
読んでいただいてありがとうございます。
濡れ場らしきシーンは2ヵ所あったと思います。
修道院のシーンは、本当はこここそ何枚でも書けそうなんですが(例えば修道院長と町娘との強制レズetc)じっくり書き込むと話がダークになってしまうのと、スレ趣旨から逸脱すると思い形だけにしました。
もう一つのシーンについては、前スレ410先生のように愛あるレズをエロく描くことの難しさを実感しました。(それ以前の問題が大ですが)
>103
(・∀・)イイ!もっと続きが読みたいでつ
へたれだなんてとんでもない!
このスレでの数少ないSS職人様なので頑張って下さい
同じく
>103さん
193氏に禿同。
自信がなければここのスレ使っての練習だと思えばいい。
描きたいと思い、描けるうちに出来るだけ描いとけ。

というか、おながいしまつm(_ _)m
195103:03/04/14 21:38
余計な書き込み、お許しください。
見習い103です。
あんなものを読んでいただいたうえ、
あたたかいお言葉までくださったスレ先輩のみなさま
ありがとうございます。
ある程度さきまでの絵図面はできておりますが、まだできあがっておりません。
とりあえず、次回はアマゾネス内部の女同士の対立(確執)の話の予定です。
活劇風ストーリーのため、エッチ以外のシーンも長々と書かなければならないのが新人にとって結構大変です。
時間はかかっても必ず書きますので気長にお待ちくださいね。
そういえば最近行ってるエロパロ板の某スレで、レズものが二つも投稿されていて嬉しかった
197山崎渉:03/04/17 16:05
(^^)
216.73.176.146 , ip-216-73-176-146.hqglobal.net , ?
リンクきぼーん>196
199山崎 渉:03/04/20 04:30
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
ttp://objectclub.esm.co.jp/eXtremeProgramming/PetitXPReport/
これを読んで百合的にハアハアしてしまった漏れは氏んだほうがいいですか。
>>200
ものすごい妄想力です。漏れ的には、家具かなにかの折り込み公告で、花嫁すがたの女の子ふたりのツーショットがあったりするとハァハァして必ず保存します。
>>201
そんな感じのCGをかきかけのまま放置してたな、そういや。
>202
いますぐ完成させてうpしてくだされ!!
「白衣の重なり」
午前3時・・・
この総合病院の廊下は闇である。
だが、ナースステーションからは光が漏れていた。
扉は開かれ、中は廊下から丸見えであった。
が、突然、ドアは閉じられた。
扉の窓はカーテンで閉じられ、、中の様子は分からない。
その奥にある仮眠ベッドの上には今、看護婦が2人いた。
横の机には、2人のものと思しいショーツが2枚脱ぎ捨てられている。
2人はサンダルを脱ぎ捨て、向かい合わせに寝転んで足を絡め合わせていた。
2人の股が合わさった部分からは何かが擦れ合う音が聞こえてくる。
ぷちゅる、ぷちゅ、ぷちゅ・・・・
粘液をこねくり回すかのような音だ。
「あ、ああ、んん・・はぁ・・・」
「ん・・ふう・・・もう私は・・・」
「だ、だめ・・・いっしょにぃ・・ああ・・・ん、くふぅ!」
2人の唇からは押し殺したような声が漏れていく。
205204:03/04/30 00:59
部屋の中で2人の他、音をたてるのは机のパソコンと壁の時計だけであった。
だが、2人の耳には互いの唇と足の交差部から漏れる音しか聞こえなかった。
ぷちゅ、ぶちゅ、ぷちゅる・・・・・
腰の運動は速度を上げ、その響きも激しくなる・・・
「ああ・・・そろそろ・・・あ・・時間がぁ・・あ」
「も、もう・・ごめんなさ・・あは!」
窓のほうに背を向けた看護婦が一瞬上体を浮かせ、全身を震わせたかと思うと、目を閉じ、ベッドに倒れこんだ。
「あ、ぬふぅん・・・さきに・・あはぁ・・・・」
通路に背を向けた方は寝ながら相手の足をつかんだ。
「ああ・・ばかぁ・・あああ・・・」
通路側のほうも目を閉じた・・・・
ぷ・・・・ちゅ・・・・ちゅ・・・・・
腰の間からの音は弱まり、やがて消える。
二人の唇からはやがて安らぎの息が聞こえてくる・・・・
時計の長針は真下へと降り、やがて反転上昇しようとしている・・・
206204:03/04/30 01:23
ナースステーションの中の静寂が破られたのはそれからまもなくであった。
PHSの音がこだまする。
飛び起きたのは通路向きに寝ていたほうである。
「はい・・・・・山野です・・・あ、気分が悪いんですか。520号室ですね!すぐに参ります!」
看護婦・山野繭は寝ぼけ眼の相棒を起こすと白衣の裾を降ろし、部屋を出て行った。
10数分後、戻ってきた山野は部屋に戻るなりこう言った。
「ふう・・・大江さん、またお薬飲み忘れてたんですよ。」
「ふぁああ、あのおばあちゃん?」
相棒、湊潮美は欠伸をしながら眼をこすった。
「いつものことですけど。」
「退院2日前なんだから、ちゃんと家族も注意してほしいわね。毎日夕方まで大挙して来るくせに。」
「そういう言い方しちゃだめ!患者なんだから!」
「で、繭、パンツは?」
「ああ!」
繭は思わず白衣の前を押さえた。
潮美の手には繭の腰を覆っていた白い布切れがあった。
「いざって時に人間本性出るものね」
ショーツをはきながら繭は赤らめた顔を潮美に向けた。
「しおちゃん、内緒にしてね。」
「私の言ったことも内緒に、ね」
潮美はウィンクしながら、机の上に合った急須からお茶を入れた。
2人が廊下の人影に気付かないのは偶然であったのだ。
207204:03/04/30 01:30
病院内のレズ物です。
山野繭・・・某総合病院で働く看護婦。背は低く、胸も尻もないと体型は貧相だが、顔は美人で性格も大人。
湊潮美・・・山野とは専門学校以来の付き合い。繭とは逆に背は高く、出るところが出て引っ込む所が引っ込んでいる。
後の人物はおいおい紹介していきます。
>>203
微妙な場違い感を感じつつ萌えにうpしてみた。
ttp://moe2.homelinux.net/src/200304/20030429659175.png
>204さん
おやおや、いつのまにか新しいSSがうPされてるじゃありませんか。
廊下の影……気になりますねえ。女の子だったらうれしいなあ(笑)
それに女の子たちが等身大のとこもいいですね。続き期待してます。

>208さん
イイッ!背景にどんなストーリーがあるんですか?
個人的には右側のちょっと活発そうな女の子がいいな〜。
>>208
面白い絵柄。芸のある人はいいなあ。
全裸ベールもハァハァ
貴枝&碧シリーズのおかげで、メイドものに興味持つようになったんすよ。
先日、なんとなく、森薫の「シャーリー」ってマンガを買ってみたら、
別にエロものでもなんでもない、ふつーのマンガなんだけど、
28才独身の女主人と13才メイドってシチュに、ちょっと萌えてしまった。
>>211
シャーリーは萌える。
漏れはあれでメイド属性を持った。
>>211
>貴枝&碧シリーズ
これってなんですか?
>213
とりあえずこのスレを1から読んで、分からなければどうしようもないと思います
215名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:52
age
216あぼーん:あぼーん
あぼーん
217名無しさん@ピンキー:03/05/05 02:30
禿堂だがフタナリレズはめちゃ好き
>211
なんか、まさに貴枝&碧シリーズの漫画版って感じじゃないか…あれってそーゆー
話だったのか…なんて訳ないか(w。

話としては、ドジな少女メイドとそれを見守る女主人。てな感じなんかな?
もしそーなら、アリア(旧アクア)とかに近そうだけど。
219204:03/05/09 23:46
ここでは以下のようなシフトが組まれていた。

1週目・・・夜勤5日(23時〜7時)
2週目・・・準夜勤5日(15時〜23時)
3週目・・・日勤5日(7時〜15時)
4週目・・・1週目と同じだが勤務曜日が異なる。
時間帯は3週で1回転、曜日を考慮すると21週で1回転であった。
この週、繭は夜勤で月、金が休みであった。潮美は日、木である。
土日が勤務なのだが、患者の数も少ないこともあって日曜の晩は一息つける。
そんなわけで昨晩同様潮美といちゃついてようと繭は考えていた。
友人の有紀は1週ずれていて今日は日勤である。
病院近くのイタリアンファミレスで有紀と夕食をとる繭であった。
220204:03/05/09 23:46
有紀はイカ墨スパゲッティを上手に巻く。
「あなた、随分しおちゃんと遊んでるようね?」
「う、うん」
「あんまりごしごしやってると真っ黒になるわよ。」
「ええ?関係ないはずよ」
「あら、でもやらないより進行しちゃうって大野先生も言ってたしね。」
「どうして大野先生が?」
「知らないの?あの人の奥さん両刀使いなのよ。奥さんと奥さんの友達2人びしょびしょになるくらい擦らせたところを串刺しって話」
「へえ・・・」
「おかげで奥さんも友達も真っ黒で今度脱色するそうよ」
「よく知ってるのね」
「この前遊びに行ったらビデオ見せてくれたのよ。すごかったわよ。」
「ふぅん・・・」
「先生だけでも十分楽しいのにね。私ものの1時間で・・・」
「レズって経験ないと分からないのよ。それも真性でないとね」
「あの奥さんはノンケなんだけどねえ。」
「私は真性だから遊びでやってるのとは違うわよ。」
「だったら一層黒くならないようにしてほしいわね。いい形してるんだから。」
「黒いのは有紀ちゃんの唇!」
「あ!」
有紀の口はイカ墨で真っ黒になっていた。
221あぼーん:あぼーん
あぼーん
222あぼーん:あぼーん
あぼーん
223あぼーん:あぼーん
あぼーん
224http://www2.bbspink.com/eroparo/:03/05/10 17:00
225名無しさん@ピンキー:03/05/10 22:15
sage
さげろよ
>204
何げにエロい会話の応酬ですね。
続きを期待!
228名無しさん@ピンキー:03/05/11 01:51
仏蘭西書院の、綺羅光の連載をおすすめする。
仏蘭西書院サイトのだー
230あぼーん:あぼーん
あぼーん
231あぼーん:あぼーん
あぼーん
ねえ、続き、まだあ?
もっと読ませてよう
233あぼーん:あぼーん
あぼーん
234204:03/05/12 01:51
夜・・・
昨晩と違って雨が振り出していた。
ナースステーションには繭1人しかいない。
今日は2人のはずだが、もう1人の看護士、遥勝は救急医療室で医師とだべっていた。
「勝君ったら!いくら私がレズだからって・・・声くらいかけてくれてもいいのに!」
そう言いながら繭はボールペンを回し、窓を見ていた。
潮美が急に彼氏から誘われたため、ナースステーションにこっそり呼んで楽しむつもりがご破算となって一層いらだっている。
「やるだけなら勝君でもOKなんだけどな。本当は3人で・・・」
繭が独り言をぶつくさ言ってると時計は3時の時報を鳴らした。
「ナースコールも来ないな・・・」
「じゃあ、私が来てもいいかしら?」
入り口で声がした。
「ど、どなた!?」
飛び上がる繭。
そこにたっていたのは白衣に身を包んだ女性であった。
身長は180cmはあろうかというくらいの大柄な体に白衣の上からでもはっきりと確認できる豊満な胸と腰がついている。
優雅で知的な顔は驚いたことに何一つ化粧を施していなかった。
長い髪を結い、すっと直立した姿はモデルを思わせる。
「お久しぶり・・・内科の牧よ」
235204:03/05/12 01:52
牧・・・繭は彼女のことを瞬時に思い出した。
ちょうど繭が専門学校の実習で来たころ、彼女を見た記憶があった。
だが、その名をくっきりと覚えたのは繭が看護婦になってからであった。
今年ほぼ同時に病院に入ったこと、彼女が夫婦で入ったのが話題になったこと、夫婦そろって院内で浮名を流していること・・・
病院で働いているものでは有名な医師であった。
「あ、牧先生でしたか。急患ですか?」
「今日は急患どころか入患も平穏よ。」
「では何の用件でしょうか?」
「重要な用件なの。あなたのことでね。」
「わ、私ですか?」
繭は戸惑いつつもそれを隠して応答する。
「落ち着いてるのね?」
心中を察したかのように笑みを浮かべながら牧は言った。
「昨晩は楽しかったかしら?」
繭の指からボールペンが落ちた。
236204:03/05/12 01:53
「な、何のことですか?」
「あなたがノーパンだったことよ」
繭の顔が瞬時に紅になる。
「そ、それは・・・」
「それだけじゃないわよ。」
「な、なんです!あ、あれは・・・」
「やり終えたらパンツは履いとくものよ。」
「な、何をやったっていうんですか!?」
繭が声を荒らげるのは珍しいことだ。
「隠さなくってもいいのよ。」
「何を隠したって言うんですか!」
牧は落ち着き払って答えた。
「女同士のセックスって隠すほどのことじゃないでしょ.」
繭は黙ってうつむいた。雨音とパソコンの音だけが牧には聞こえてくる。
237204:03/05/13 00:52
しばらくして、つぶやくような眉の声が聞こえた。
「見たん・・・ですね」
「通りすがりにね。湊さんと足絡めたまま寝ちゃうところとノーパンで戻ってくるところ」
さらにしばらくすると繭は顔を上げ、牧を睨み付けた。
「どういうつもりですか?脅すつもりなんですか?」
由里はにっこりと答える。
「そんなことするわけないでしょ。大体私だって病院でずいぶんしてるんだから。」
「じゃあ・・・」
牧は繭の手を握った。
「仲間みーつけた!」
「え?」
繭の視線が牧と合った。
「仲間?」
「そうよ。私もレズなの。ノンケだけど。」
「で、でも私は真性だし、遊びじゃ・・」
「湊さんは?友達なんでしょ?」
「しおちゃんは親友です!」
「へえ、彼女じゃないんだ?」
「そ、それは・・・」
「それにレズって浮気しちゃいけないのかな?」
繭は返答できなかった。
「私はね、同性でも異性でもセックスってお互い楽しむためにすることだと思うのよ。」
「わ、私だってするときは彼女でも友達でも・・・」
「じゃあ、女同士のセックスを楽しむ仲間ってことね。」
牧は繭から手を放した。
「今日は休みなんでしょ。続きは私の家ででもしましょうか。」
そういうと牧は名刺を手渡した。
「裏に連絡先と家の地図のってるわよ。じゃあ、午後3時以降にね」
牧は出て行った。雨は相変わらず降っていた。
238204:03/05/13 00:55
とりあえず今週末に続きアップできるかと思います。
>209さん
とりあえず廊下の影は女です。でも体も心も大人です。
この話では絡みは女オンリーで進めていきます。
239209:03/05/13 07:26
>204さん
面白くなってきましたね!
もっとあっさりした話かと予想してたのとずいぶん違います。
この先、何があるのかまったく読めない展開、ドキドキします。
続き楽しみにしてます。
前スレ410さんへ
>213なことを言われてまっせ。
ぼちぼち続編でまへんか?ドキドキ
241前スレ410:03/05/15 23:55
すいませんです。多忙につき、しばらくは無理っぽいです。
一応ネタはあるんで、もう書かないということはないですけど。

それより、今は204さんの続きの方が気になる(笑)。

で、森薫作品は「エマ」の方は読んでるけど、「シャーリー」の方は知らなかったので、
検索などしてみると……
シャーリータンが、ほんとにこちらの脳内の碧とそっくりだったので苦笑しました。
機会を見て買ってこよう。
>一応ネタはあるんで、もう書かないということはないですけど。

しばらく無理とは残念でし。
でも、首をながーくして、お待ちしてまつ。
243204:03/05/16 23:33
午後1時の病院女子寮。
曇った空が窓から見えている。
近くの弁当屋のから揚げ弁当を食べ終えた繭は携帯でメールを打った。
「午後4時に家に伺います 山野繭」
すぐに返事が来た。
「了解。では待ってます 牧由里」
午後4時・・・
ようやく晴れ間が覗く。そろそろ日が夕日になってくる。
牧由里のマンションは11階建てで病院から自転車で10分ほどであった。
部屋の番号1118を押すとインターホンから由里の声が聞こえた。
「今開けるわよ」
開いたドアから入って正面、エレベーターで11階に上がっていくと一番端にあった。標札には大&由里と書かれている。
ブザーを押すと由里が顔を出した。
「いらっしゃい、山野さん」
1DKにロフトがある家で、サニタリーがセパレートになっていた。
もっとも、その1つしかない部屋は10数畳はあり、中央にはパソコンや液晶テレビのある大きなテーブルがあった。
端にはダブルベッドが置かれている。
ベッドの反対に本棚があり、さらに壁面埋め込みのクローゼットがあった。
「狭いでしょ?」
由里は微笑みながら紅茶を入れる。
「夫婦共稼ぎでこれなのよ。医者って若いうちは貧乏なのよね」
繭は紅茶に口をつけた。顔が和らぐ。
「その紅茶も安物だけど、口に合うかしら?」
「そんな・・・おいしいです。」
「そう言われるとうれしいわねえ」
由里は入れていたレモンを出すとティーカップの紅茶を飲み始めた。
「お話の続きなんけどね、」
繭は緊張した。
「つまりはあなたと友達になりたいのよ」
244204:03/05/16 23:34
由里は穏やかな表情のままだ。
「どうしてですか?」
「あなた、面白そうだし、シフトも一緒だし・・」
繭は思い切った。
「女同士でセックスできるからですよね!」
「分かってるのね。」
由里は微笑んだままティーカップを置いた。
「うちの病院、なかなか見つからないのよね。ノンケでOKな人。」
「わ、わたしは・・・」
「友達でもするのよね。レズOKなら。」
繭はうつむいた。
「無論、あなたがまじめに同性愛してるのも分かるわよ。
でもあなた、男でも女でも気があったらしてるわよね?」
「は、はい・・・でもそれは・・・」
「仲良くなればってことね。患者さんでも・・・」
「堀川さんとしたのは非番の日です!」
「ふふ、自分で言っちゃった・・・」
繭の顔に後悔の色がにじんだ。
245204:03/05/16 23:34
「あ、あれは・・・」
「ああやって何度も”筆下ろし”してるからねえ」
「え!?」
「知らないの?彼、去年からあの手使ってるわよ。」
「そ、そんな・・・」
「本当に初めてだったのは私。でもあの手教えたのは湊さんよ。」
由里は紅茶をすこし口にした。
「ああやって可愛い顔でかまととぶって最後に'僕を男にしてください'って迫られたらしちゃうわよね。」
「しおちゃんったら!」
「ね、あなたは本当はセックスが好きなの。ちょっとした弾みでする女なのよ。」
「私は好きですけど淫乱じゃないです!」
繭は必死になって反発した。
「落ち着いたほうがいいわよ。大体私とあなたが仲悪くする理由ないじゃない。」
「そ、そうですけど、私を淫乱みたいに・・・」
「淫乱じゃないわよ。セックス好きって言ってるの。つまりは普通ってこと」
由里はにっこりして紅茶をポットから注ぐ。
246204:03/05/16 23:40
次はいよいよ・・・です
>239さん
ありがとうございます。期待を裏切らないようにしていきます。
>前スレ410さん
お褒めいただいてうれしいです。
まだまだおよばないかと思いますがよろしくお願いします。
>204さん
この後、繭どうなっちゃうのかな…。
ワクワク。
エロに! そりゃもうとことんエロに! 繭タン乱れまくりで最後に下克上で由里タンハァハァな展開に!!


ってのがキボンだったり
はあ。。。。
続きが待ち遠しくて、切ないでつぅ(泣)
焦らしプレイでつか。。。
250山崎 渉:03/05/22 04:58
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
251208:03/05/25 23:40
252山崎 渉:03/05/28 13:36
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
>>251
くっ・・・・・グッジョブ!!!
>>251さん
可愛いですね。
キスの次はどうなりますか(笑)
そう言えば、あの超有名なきれいな画像倉庫のサイトでも、えっちな小説が始まったよ。
ムービーつきだし、作品もすごくエロかったよ。
漏れのレズもの開眼は、仁川高丸の「微熱狼少女」だった。
ヘタな官能小説よか遥かに興奮したぜ。
257204:03/06/03 01:12
「それにもうひとつ友達になりたい訳があるの」
「なんですか?」
いらだつ繭。
「怖い顔しないの。綺麗なんだから。」
夕日を背に由里は繭の肩に手を置いた。
「一緒に病院したいの。」
「病院?」
由里には驚いた繭の顔が夕日ではっきりとみえる。
「私ね、まだ医者になり立てだけどいつかは独立したいの。
そのときに一緒にやりましょうってことなの」
「ええ!?私お金もないし、それに未熟ですよ!」
「資金は心配しないで。お金が集まらないのに独立するはずないでしょ。そのころには貴方も立派な看護婦のはずよ」
由里の目が繭の目を見つめる。
「それに貴方は未熟じゃないものがあるわ。」
「な、なんですか!?」
「女同士の愛よ。」
繭は返答できなかった。
「私たちが考えてる病院ってね、愛を研究し、伝えたいの。それも一通りじゃない、何種類もの愛を。
だから、異性愛も、同性愛も、両刀使いも欲しいのよ。」
「そ、そうですか・・・で、でも理事長さんに・・・」
「理事長さんにも院長さんにも初めから話してるのよ。ちゃんと賛成してもらったから貴方に頼んでるの。」
由里は紅茶を飲んだ。
「それと、夜勤きついでしょ?開業したら夜勤もないしね。もっとも・・・」
由里はとっさに繭に口づけすると、唇を離し、言葉を続ける。
「愛の夜勤はあるかもね」
繭の顔に笑顔が戻る。
「そうですね。今の夜勤より大変かも。」
由里はさらに紅茶をティーカップに入れる。
「今晩どうする?もう少し語り合いたいわね。」
「いいですよ。寮に連絡します」
繭は携帯を取り出した。
どーも最近発想が腐女子のよーになってきているよーだ…。

【社会】"自傷行為で脅す" 友人の女子高生に売春させた16歳少女、逮捕…佐賀
ttp://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1054627412/l50

A:アタシの為ならなんでもするっていったでしょ、やらないんならアタシここで死ぬわよ!!
B:!!
B:判った、わかったから!!お金もって来るから。だから、もう死ぬなんて言わないで…お願い(涙。

(部屋をでていくB)



A:………………………………バカ………。



とかゆーシーンが即座に浮かびました。多分、僕はもう手遅れです。
まぁ、手遅れな人生も楽しいもんさ。な。
>>258
大丈夫、俺も手遅れだ。
同志がいるっていいなぁ。
262前スレ410:03/06/03 23:44
>257
この展開だと、レズ病棟を通り越してレズ医院ですかハァハァ
由里さん、凄いこと考えますねぇ(笑)

当分多忙な筈のところを、
現実逃避的にSSの執筆にかかろうと思うのですが<それを手遅れというのでは……

貴枝/碧ものの続編の他にもう一つ考えているものがありまして、
二次創作というのか微妙なのですが、
気に入っている洋ピンのレズ物のシーンを文章化・SS化してみようと思っているのですが。
心理描写や背景設定は掘り下げず、エロいシチュエーションを重ねていく、
というようなものになると思います。

ご意見・ご要望をお聞かせ願えるとありがたいです。
>204さん
い、いったいどんな病院になるんですか、そこは…?
や、夜勤は誰とするんですかあ?
その病院、どこにできるんですか?
漏れも入院したいですッ(笑)。
続きも楽しみですね、またお願いします。
>前スレ410さん
うんとエロくお願いしますッ、
先生お得意の意表をつくようなシチュエーションでまた興奮させてください。
もしかしてそれはO夫人の悦楽ですか?(冗談言ってごめんなさい)
では外人さんですね?それもいいですね。
ヒロインははじめからおレズではなく、とまどいつつもしだいに…。
そこにまた新たな女性が加わって…。なんてわがまま言ってごめんなさい。
お忙しいなか大変でしょうが、また楽しませてくださいね。お待ちしています。
>>256さん
情報サンクス。こんど図書館でその小説さがしてみますね。
でもこんな漫画程度で興奮してしまう漏れは氏んだ方がいいですか?256さん。
ttp://www.sexxx-art.com/hapc4-19.jpg
ttp://www.sexxx-art.com/hapc4-23.jpg
ちなみに、金髪と覗きは母娘です。描いてる漫画家も女です。
265264:03/06/04 01:31
ゴメソ。よく読んだら娘は黒髪のほう(恥)。
>>256でつ。

アメコミが苦手な漏れだが、絵を最初から順繰り眺めているうちに、
ちょっとばかり興奮しちゃいました。ドキドキ
んで、じゃあ内容は?と英語を読み始めたら、えーとえーと、、、、
英文を見てるだけで、萎えてしまいました。。・゚・(ノД`)・゚・。
>>204 さん

うわあレズ病院でつか。
やっぱ、婦人科もあったりしますかね。あの診察台でプレイとか。。。。
ともあれ、続き、期待してまつ。

>>262 前スレ410さん

私は貴枝&碧萌えなので、はやくぅ〜と地団駄踏んでまつ。
でももちろん新作も期待。
貴枝&碧ですが、碧の学校生活って、メイド業とどんなふうに両立してる
んだろうって思ったり。
いくらメイド優先で親しい友達を作らないにしても、学校っていろいろな
行事があったりするわけで。貴枝を魅入らせるほど可愛いという碧なら、
同級生からのお誘いもありそうだし、修学旅行とかはどうしてるんだろうとか、
貴枝は碧に言い寄る同級生に嫉妬しないのかなーとか。
貴枝はいつも本ばっか読んでるみたいだから、やっぱネットで本を購入してる
んだろうなあとか、蔵書もすごそうだ。エロな情報にも詳しそうだし。(藁
まー、いろいろ想像させてもらってまつ。
268前スレ410:03/06/06 02:51
>263さま267さま
うわぁ、何か考えを読まれてるよぉ。
新作の方はちとそういう要素があるし、
構想だけはある貴枝/碧の次回作は、学校のシーンが出てくる予定でつ。

貴枝と碧に関しては、作者の脳内では設定といえるかどうか微妙なものもあるんですけど、
たぶん碧はメイド八割の学校生活二割くらいに思っているでしょう。
たぶん成績とかもあんまり良くないんではないでしょうか(笑)。

貴枝タンは、作者の脳内では、政治・経済関係の本を主に読んでいるイメージです。
あと、戦前の歌謡曲やらクラシックやらジャズボーカルをレコードで聴いたりとか。
いいところのお嬢さま育ちだから、浮世離れした趣味をしてるということで(笑)。

新作の方は、調子が良ければ週末にはアップできる……といいなぁ
269前スレ410:03/06/08 05:19
取りあえず、一回目の投下です。

原題、というか、元ネタは"NIGHT TRIPS"('89 Caballero作品)のシーンから。
基本的に1シーン(つまりレズシーン)のみを抜き出してノベライズしているので、基本設定とかははしょり気味。
つーか、設定についてまともに考えたり、文章化しようとしたりすると、「そんなもんあるかい!」と言いだしそうになるし、
逆に変に肉付けしようとするとキリがなくなりそうなので、
ここはエロいシーンを提供してくれるための土台として、広くエロい心で許してくださると助かります(笑)。

あと、元ネタには存在する男の出番は削っております(エロには関わってこない役割ですが、それでも出来るだけ削る)。
270前スレ410:03/06/08 05:21
「ぁぁぁぁぁぁ………」
−昼だというのにカーテンが閉ざされ、薄い青いライトのみが点けられた一室。
革張りのソファに身を委ねたその女は、その左手で激しく性器を擦りあげていた。
右手はブラジャーからこぼれ落ちた乳房を激しく揉みしだいている。
衣服といえるものはカップ部のみを覆うブラジャーとごく短いスカートのみで、
寧ろ金色に輝くネックレスやイヤリング、ブレスレットの類が健康的な小麦色の肌に映えていた。
太股の内側には、真空カップが貼り付けられ、そこから伸びるコードが手近の機械に接続されていた。
心電図を取る際の機械によく似ている。

「彼女、凄いわ………」
ガラス窓で仕切られたブースの向こうから「患者」の様子を眺め、
「患者」に取り付けられたセンサーが手許のコンピューターに送信してくるデータをチェックしながら、
興奮を抑えきれない口調で、ジェイミーは呟いた。

彼女ジェイミー・サマーズは、性の悩みを得意分野とする精神科医である。
何人もの患者の秘められた欲望について回答を与えてきており、その道に関するカウンセリングに関しては世評が高い。

最近彼女は何人かのカウンセラーたちと共同で、患者の深層心理に秘められた欲望・願望を映像化する機械の開発に取り組んできていた。
「ドリームマシン」と呼ばれるその機械は、「患者」がどんな性的願望を抱いているかをコーマ状態となった患者自身に認識させ、
患者自身が最も強く望んでいるセックスの形を、文字通り、患者に夢見させ、更には画面上にも映し出し、直接カウンセリングにも役立てるという代物だった。

要は、性的な用途専用のヴァーチャルリアリティマシンである。
271前スレ410:03/06/08 05:24
この実験には、使用者自身の最も望み得る、興奮出来るセックスがいつでも疑似体験出来るということで、
金のある好事家が資金を提供しており、開発にも脳生理学・精神分析学・コンピューターと
各分野の一流の人材がヘッドハンティングされていた。
ジェイミーも、その経験と実績を買われ、計画に参加しているスタッフの一人であり、
了解を得た上で自身の患者に試作段階のドリームマシンを試していた。

最初は、患者に関係ない夢を見させてしまったり、
患者は夢を見ているのにその内容は映像化されなかったり、と失敗に終わる実験も多かった。
だが、それらのデータを元に、マシンの機能は実用段階に近付きつつあった。
一方ジェイミー自身、最初は、患者のセックスに関する欲望を、口頭ではなくリアルな映像として突きつけられ、戸惑いを覚えたのだが、
この手の仕事に関しては肝の座っている彼女だけにすぐに慣れた。
そうなってみると、確かにドリームマシンは患者が何を望み、何が叶えられないことに不満を抱いているのかを短時間かつ正確に読み取ることが出来、
実用化されれば−更には性的なもの以外の用途への応用も可能になれば−非常に大きな功績を挙げるものと思われた。

だがその一方で、ドリームマシンを「治療」に必要とするほど、
セックスに関して底の知れない欲望・願望を抱いている患者は、実際にはなかなかいなかった。
如何にマニアックな夢を抱いているかに見えても、案外、その根が分かってしまえば、カウンセリングは簡単なのである。
それはそれでドリームマシンの効果が如何に大きいかの証明であったが、
開発資金を提供している好事家たちを喜ばせるほどの効果があるかについては、ジェイミーも疑問だった。
272前スレ410:03/06/08 05:27
だが今彼女の目の前で喘いでいる「患者」−トリーがやって来た時、それらは全て変わった。

ニンフォマニア、多淫症に悩んでいるという彼女は、その言葉の通りに、何度ドリームマシンにかけても違う夢を映像化させた。
無意識に隠れていた思わぬ喜びが実体化したことに大きな喜びと驚きを覚え、トリーは夢中でオナニーに耽溺した。
だが、一度達すると、またすぐに違う夢が現れ、またトリーはオナニーを始めるのである。
ジェイミーは、思わぬ好材料が手に入ったと、彼女にドリームマシンを使ったセッションを繰り返し、
一方トリーも、すっかりその虜となってしまっていた。

「さ、続けましょ……」
今日三度目の絶頂にトリーが達したのを確認し、ジェイミーは手許のマウスをクリックし、プログラムの再試行を選択した。
黒縁の眼鏡の位置を直すと、ジェイミーは立ち上がり、トリーの様子を確認すべく、扉を開け、彼女の許へ近付いていった。
部屋の中は、汗と女の汁の匂いがむせ返っている。

「気分はどう?」
剥き出しのトリーの腕に触れ、ジェイミーはその耳元で優しく囁いた。
「………誰?」
オナニーに夢中のトリーは、ジェイミーにも気付いていない様子だった。
「ジェイミーよ、リラックスして」
「………」

応えはなく、トリーは激しく性器を擦り続ける。
その動きに彼女の股の内側に取り付けられたセンサーがずれつつあったので、ジェイミーはその位置を直す。
このセンサーは、女性患者の「子宮」そのものから欲望を読み取るのだ−少なくとも、患者にはそう説明していた。

ジェイミーの指が股間をかすめると、トリーはびくんと身体を震わせた。
そして、患者用のモニターに新たな映像が映り始めた……
まだ欲望の方向性が明確ではないらしく、走査線の荒い、曖昧な画像だ。
これは直接カウンセリングを行いながら、
ドリームマシンの一シークエンスを初めから終わりまでチェック出来るいい機会かもしれない
−そう思ったジェイミーは、トリーの側に付き添うことにした。
273前スレ410:03/06/08 05:29
そして、「ねぇ、トリー……」と、患者に話しかけようとした時だった。

「やめないで」

「え?」
「……撫でてたでしょ。気持ちいいの………」
ジェイミーは、かすかに苦笑して、再びトリーの太股に触れ、軽く撫でた。

すると同時に、モニターにもトリーの喘ぐ顔が大映しになった。
ジェイミーの横で陶酔しているのと全く同じ表情である。
一旦、画面は灰色の波にかき消されたが、次の瞬間には、トリーの乳房を愛撫する手が映った。
それを見てジェイミーは、夢の中でもトリーがオナニーをしているのか思ったが、すぐにそれが別の人間−別の女性の手であることに気付いた。

(どういうこと?)
疑問に答えるかのように、またも画面が変わった。

夢の中で、トリーは豪奢なベッドに寝転がり、別の女性の手で愛撫を受けていた。

ジェイミーは驚いた。
今までのカウンセリングでは、トリーにレズビアンの傾向は発見出来ていなかった。
だが、これほどまでに淫奔な彼女であれば、同性に性的反応を示してもおかしくはない
−そう思って、何か新たな発見はないかと画面に目を凝らした。
274前スレ410:03/06/08 05:33
画面の−夢の中のトリーは、基本的には全裸だったが、
今身に付けているものよりも更に華麗な装身具やスカーフなどを身に付けており、その美しい裸体を飾っていた。
トリーを愛する別の女性も同様の格好だったが、特徴的なのは真っ白な銀色の髪の毛だ。
艶やかで流れるような銀髪が背中に流れ落ち、額の前で切り揃えられている。
夢の中ならではの、ファンタジックでエキゾチックな人物といえた。
シチュエーションは、エキゾチックな雰囲気の中、女奴隷の奉仕を受ける、といったところか。

女奴隷は、シックスナインとまでは到らないまでも、寝そべるトリーとは身体を反対向きにして、トリーの頭の方から手を伸ばし、
その喉元から胸までを愛撫し、顔と顔が逆向きの姿勢でトリーの唇に自分の唇を重ねていった………

そこでジェイミーはあっと息を呑んだ。先ほどの驚きなど比較にもならないほどの衝撃が、彼女の背筋を走り抜けた。

画面の中、うっとりとした表情でトリーとキスしているのは、自分の顔だったのだ。

−どういうこと?疑問が頭の中で渦を巻いている。
考えられる理由は、なくもない。
トリーは自分に触れてくれるよう要求し、それを契機にドリームマシンはこの夢を具現化しはじめた。
となれば、夢の中でトリーを愛しているのが自分であってもおかしくはない。
そして、患者が自分に性的欲望を抱くような事態にも、ジェイミーは慣れている筈だった。
275前スレ410:03/06/08 05:37
−だが、とてもそんな平静な気分でいられない。
何故だ?

画面の中でうっとりと目を閉じ、微笑みながら女奴隷の愛撫を受けるトリーの表情は、余りにも魅惑的だった。
プロの精神科医としてはあるまじき考えだったが、トリーと愛し合う画面の中の自分が羨ましいとさえ感じた。
画面の中の自分は、現実の自分よりかは、遙かに美化されているようだった。
お固い心理学者で通ってきた自分にはない、フェミニンを備えているように、ジェイミーには感じられた。
眼鏡をかけていないのはもちろん、睫毛は長く艶やかで、肌はどこまでも白く、乳房や尻はトリーに劣らぬ量感を示しており……
奇妙な嫉妬と羨望の念に駆られるジェイミーだったが、その脇でトリーが甘い声をあげた。

「ねぇ……私、女の人としたことないの……」

心臓がどきりとした。
思わずトリーに目をやるが、彼女はうっとりを目を閉じたままでジェイミーとは視線を交わさない。

(それは、夢の中の台詞?それとも………私を誘っているの?)
はたと気付いたジェイミーは、トリーの腕を、そして太股を再び愛撫し、今度は軽く性器にも触れた。
ジェイミーとトリーの指が触れ合う。

「触って……」
画面の中のトリーが唇を半開きにする。

「愛して欲しいの……」
ジェイミーは、思わず唾を呑み込み、白衣の上から自分自身の乳房を捻りあげた。

「私を愛して………」
画面の中で、再びジェイミーとトリーは熱いキスをかわした………
276前スレ410:03/06/08 05:40
相変わらず連続投稿規制きつい……

一回目はこんなもんです。次回以降はエロまっしぐらの予定。
元ネタのビデオを観たことがある方は、こんなもんですんで、広い心で見てやってください。
本人は、割と新しい試みで楽しくやっておるのですが。
>前スレ410さん
前スレ410先生の作品は純愛っぽい印象がありましたが
新作はなんだか背徳的ですね。
こういうパターンは碧タンのシリーズには持ち込めませんもんね、きっと。
個人的には、トリー(ウェルズちゃん?)が人妻だったりすると
なおうれしいなぁ(汗)。
ジェイミー先生には画面の中に自分に嫉妬して、ぜひ
本当にトリータンと恋に落ちて欲しいものです。
278前スレ410:03/06/09 00:32
女奴隷は、ベッドに横たわるトリーと逆向きの姿勢で彼女に寄り添い、女主人の左足首に頬ずりした。
ハイヒールを履いた足を持ち上げ、足首にキスする。
そのままゆっくりと身体を後退させ、唇を臑、膝、太股を滑らせていき、ついに股間にまで達した。
穏やかで心地よさげな笑みを浮かべ、トリーはゆったりとした官能に身を任せていた。

夢の中のトリーは、黒地に金の模様が入ったスカーフを束ねたものをパレオのように腰に巻き、
スカートの代わりにしていた。
頭には同じスカーフを頭巾様に巻き、首には直系二センチほどの環を連ねたイタリアンスタイルのネックレス、
両腕にはブレスレット−右手首には鋭角的なデザインのものを、
右手にはスプリング状にたわんだ細い輪が手首から肘までに絡みつくように伸びているものを−、
耳許には大きなイヤリング、そして足許には黒いエナメル地のハイヒールを身に付けている。
健康的に日焼けした肌とブロンドの髪に装身具の金色が良く似合い、
官能の炎にその身を焦がす彼女の輝きをより増しているようだった。

これに対して女奴隷は、銀色に輝く髪に相応しく、銀の装身具でその裸体を飾っていた。
やはりイタリアンスタイルのネックレス、イヤリング、両手首にブレスレット、
黒地に銀の模様のスカーフを首に巻いて肩へと落とし、白のハイヒールを履いている。

小麦色の肌に金の装身具の女主人に対し、白い肌に銀の装身具の女奴隷。
二人ともがその美貌に完璧にマッチする装身具でその身を飾れば、
二人が揃った姿も完璧に調和し、互いを引き立てあっていた。
279前スレ410:03/06/09 00:35
女奴隷は、トリーの腰に巻かれたスカーフを持ち上げた。性器が露わになる。
女奴隷は、まるで宝石か何かに触れるように愛おしげに、女主人の性器にキスした。
つつと陰核を吸い上げ、唇の動きでそれが次第に固く尖っていくのを確認していく。
秘裂を丁寧に舐めあげ、両手で太股の内側を撫で上げる。
舌を動かすと、それに従い大きなイヤリングが優雅に揺れる。

トリーはうっとりと、気だるげに、だがあくまで心地よさげに身体を伸ばし、頭を左右にさまよわせ、女奴隷の奉仕に身を委ねていた。
乳房を自分で撫でる。
頭巾代わりにしていたスカーフがずれてきたので、それを唇にくわえて取り去り、そして、また頭を左右にゆっくりと振る。
傍らに屈み込んだ女奴隷の腰から太股にかけてに顔を押しつけ、唇を這わせる。

女奴隷は、舌を下腹から胸へと這わせていき、今度はトリーの乳房への奉仕を開始した。
仰向けに寝ていても張りを失わず、形が崩れることがないその乳房へと顔を近づけ、ぴんと天井を指す乳首にキスし、そのまま吸い上げる。
口の中で歯と舌を用いて乳首を転がし、上へ上へと吸い上げようとする。
トリーは終始無言だが、唇を半開きにし、うっとりと目を閉じた表情には例えようもない愉悦が浮かんでいる………
280前スレ410:03/06/09 00:37
_______________________
画面上に繰り広げられる美しくも淫らな光景に、トリーに劣らずジェイミーも心を奪われていた。
もはや彼女も、何を憚ることなくオナニーに耽溺していた。
自分自身を女奴隷となった画面の中の自分に投影し、
白衣の上から乳房を、スカートとショーツの中に手を入れて秘所を必死になって擦っていた。
このまま本当に画面の中に入って、トリーの美しい肢体に奉仕したいと願った。

だが、その時、またも画面に変化が起きた。

画面の中、部屋にもう一人の女性が現れた。
ベッドからカメラが引いていき、部屋の全景が映し出され、
今までずっと見ていたといわんばかりに、部屋の入り口であろう扉の脇に隠れ、
愛し合う二人を眺めながらオナニーに耽る女性−ジェイミー−の姿が明らかになった。

もうジェイミーは驚かなかった。不自然だとは思わなかった。
ドリームマシンが自分の欲望・願望を感知して、画面に反映させているのだ。
ドリームマシンにそれが可能かどうかという疑問も既に念頭にはなかった。
今の彼女は、辣腕のカウンセラーでも、最新鋭のカウンセリングマシンの開発に心血を注ぐ研究者でもなく、
一人の欲情する女だった。
そう、女に欲情する一人の女………
_______________________
281前スレ410:03/06/09 00:41
ジェイミーは、トリーと女奴隷が愛し合う様子を息を荒くしながら見つめ、自らの豊満な裸身に掌を這わせていた。
やはり彼女も、金の装身具を身に付けている。
葡萄の実をかたどった金の粒を束ねたネックレス、同じく葡萄の実の形をしたピアス、右手首にはチャームをあしらった二つのブレスレット、
左腕には肘まである黒いヴェルヴェットの手袋とブレスレット、その中指にはルビーの指輪が填り、
足許には黒のハイヒール、やはり黒地に金のスカーフを首に巻きショールのように右肩に流している。
ベッドの上では、女奴隷がトリーの股間へと頭を突っ込むようにして奉仕を続けている。
トリーは、まるでジェイミーを誘うように左足を大きく上げ、女奴隷の尻に手を伸ばした。
奉仕し易くなり、女奴隷はトリーの性器を舐める舌により熱を込める。
たまらなくなったジェイミーは、扉の縁から身を乗り出し、ベッドへと歩み寄った………

ベッドへと昇ったジェイミーを女奴隷−もう一人の彼女−が迎えた。
二人とも自然に目を閉じて顔を近づけ、唇を触れさせ合った。
唇が唇を吸い、舌が舌を舐め合う。

ジェイミーの感覚と自我は、奇妙な状態にあった。
自分が先ほどまでトリーと女奴隷の行為を覗いていたジェイミーで、今女奴隷の歓待のキスを受けているのか、
それとも女奴隷のジェイミーで、自分と女主人の許に遊びにきた客人にキスしているのか、どちらの感覚が正しいのか分からなかった。

だが、どちらでも良かった。
いや、どちらが良いというのではなく、どちらか片方だけなどという話はもったいなくて願い下げだ。
二つの身体の感覚を共有し、二重の快楽を感じることが出来る。
その二つの身体が互いに唇を重ね合い、互いに快楽と愛を与え合っていくと、悦びは合わせ鏡に増幅していく。
282前スレ410:03/06/09 00:47
暫し奇妙な感覚を愉しんだ後、ジェイミーは自分がトリーの腹の上に手をついていることに気が付いた。

そうだ。この女性の身体を味わうために来たのだ−
思い返したジェイミーは、トリーの身体の上に覆い被さった。

トリーは静かな笑みを浮かべ、ジェイミーを迎えた。
乳房と乳房、それに続き唇と唇が重なり合った。
舌を激しく絡め合い、音を立てて唇を吸い合う濃厚なキスが始まった。

ジェイミーはこの美しい女性とついに一つになれるという感激に我を忘れ、激しくトリーの唇を貪った。
反対に、トリーは依然落ち着きを失わず、至福といった笑みを浮かべ、優しくジェイミーのキスを受け容れた。

いずれ劣らぬ美しさの女主人と客人が間近で愛し合う様に、女奴隷は陶然となり、
愛おしげに上になったジェイミーのプラチナブロンドの髪をかきあげ、その美に対する称賛の意を示した。
二人の行為を見守ることは、彼女らと身体を重ねるに劣らず、女奴隷の心を甘く魅了した。

ジェイミーは唇と舌でトリーのそれを攻めたてる一方、トリーの胸に手を伸ばし、夢中で乳房をまさぐった。
黒いヴェルヴェットをまとった指が金色に輝く肌に埋まり、柔らかい肉を優しく掴む。
実際に触れてみた乳房には、見た目以上に張りと弾力があり、ジェイミーは感激の余り、その狭間に顔を埋め、頬ずりした。
トリーが甘い呻き声を漏らすと、再びその顔に覆い被さり、唇を塞ぐ。
身体を細かく前後させ、絡み合った膝と膝、股と股を擦り合わせ、互いの股間にも少しずつ刺激を与えていく。
283前スレ410:03/06/09 00:49
二人が愛し合う様を見つめながら、女奴隷はオナニーに耽っていた。
二人は女神であり、この二人に奉仕し、その行為を眺めることを許された幸福は、女奴隷を底知れぬ歓喜へと駆り立てた。
ジェイミーに組み敷かれつつ、トリーは右手を伸ばし、脇に控える女奴隷の股間に触れた。
それが更に女奴隷の快楽を倍加させる。

ジェイミーは、トリーの右の乳房の乳首にキスした。乳首を舐め、吸い、思うままに頬ばる。
一方、左乳房にも手を伸ばし、口と手で両の乳房をこね上げて、中央へと寄せては戻し、寄せては戻しを繰り返した。
まるで世界で最も美しい玩具を自分のものにしようとしているかのようであり、
トリーも静かな歓喜に満ちた笑みを浮かべ、乳房を蹂躙されることに深い悦びを覚えていた。
そんなトリーの笑みに惹き寄せられ、ジェイミーは乳房を口から取り落とすと、再びトリーに唇を重ねていく。
そんな二人を眺めながら、すっかり陶酔した表情となった女奴隷は自らの乳房を揉みしだく。

トリーが右足を上げ、ジェイミーを受け容れた。
ジェイミーは、トリーの左太股に自らの股間を激しく擦り付け、それにより自らもトリーの秘所を責めていく。
二人は互いの首に手を絡め、官能の炎に包まれるのを実感していた。
そして、それは二人を見守りながら自らを責める女奴隷も同じだった………
284前スレ410:03/06/09 00:54
今日はここまで。あと一回か二回の予定です。

>277さん
お察しの通り、トリー・ウェルズです。
キャストなんかについても解説した方がいいんでしょうけど、
それは終わってからの方がいいかな。
あと、ストーリー自体は、元ネタをいじってはいないから、
つーか、ストーリーよりはエロいシチュエーションを用意するだけのものですから、
そういう展開はちょっと考えていませんでしたが、
そういう膨らませ方も面白いかもしれませんね。

ということで、もう暫しおつき合い下さい。
>前スレ410さん
ややや、やらしいですね。
漏れもジェイミー先生になりたいッ(笑)。
確かにエロの連続ですね。ビデオ以上かも……。
286前スレ410:03/06/09 23:27
_______________________
三人同時に絶頂に達すると、今度はジェイミーが奉仕を受ける番−あるいは責められる番だった。

ベッドに腰を降ろしかけるような格好で、中腰の姿勢で立たされたジェイミーの背中に、ベッドの縁に座ったトリーが貼り付き、
うなじや耳許にキスを繰り返し送り、ジェイミーの身体に回した手を喉元や乳房、腰へと滑らせ愛撫する。

一方ベッドから降り、ジェイミーの眼前に屈み込んだ女奴隷が、その手をジェイミーの肢体へ伸ばす。
女奴隷はほとんど崇高なものに触れる手つきで、ジェイミーの乳房に触れた。
首許で結ばれたスカーフが乳房の間にネクタイのように落ちているのを愛おしげに見つめ、
そっとジェイミーの右乳首をつまみ、そこにキスを重ねた。
そして乳首をなめる円の動きを少しずつ拡張していき、乳房全体に舌を這わせていく。
舌はやがて腹、臍を通り過ぎ、ついに軽やかな陰毛に包まれたジェイミーの秘所に達した。

身体の前後から同時に忍び寄る快感に、ジェイミーは切なげに喘ぎ、膝と腰を震わせた。
不安定な中腰の姿勢を余儀なくされ、靴の高いヒールがそれをサポートしてくれず、
しかも二人の女から責め立てられては、今の姿勢を保つのは不可能だった。

倒れこみかけたところをトリーが優しく支えてくれ、ジェイミーをベッドに寝かせた。
ベッドの縁に腰を下ろし、上半身のみをベッドの上に寝かせる格好になったジェイミーのそばにそっとトリーが寄り添い、
今度は彼女の方からジェイミーにキスを求めてきた。
そして女奴隷も、床に手をつき四つん這いとなって、ベッドから飛び出たジェイミーの股間にキスした。
ジェイミーは喜んで足をM字に開き、自らの性器を女奴隷の眼前に晒した。
287前スレ410:03/06/09 23:30
プラチナブロンドの髪を玩び、左手の指はジェイミーの乳房の上をさまよった。
時に指で乳首を弾き、時に鳩尾をくすぐり、時に乳房の弾力を愉しみ……
女奴隷の方は、ジェイミーの下の口に奉仕を続けた。
秘裂を執拗に舐め上げ、陰核をすくいあげた。指で秘裂を押し広げ、中へ舌を挿入した。
この美しい客人を悦ばせているかと思うと、心が弾む−たとえ彼女がもう一人の自分だとしても。

トリーは乳房を玩んでいた指を次第に腹へ、そして股間へと移動させていった。
女奴隷の愛技によって溢れ出している女の汁を指ですくい取ると、それをジェイミーの口元にもってきてくわえさせた。
ジェイミーは従順に受け容れ、トリーの指を口に含んだ。
自分の愛液がこれほど甘いとは思ってもみなかった。
すぐにそこにトリーがまた唇を重ねてくる。
ジェイミーは静かに目を閉じ、己の全てをトリーと女奴隷に委ねる想いでキスに応えた。

再びトリーの指がジェイミーの股間へと降りていき、秘裂をまさぐり始めた。
ちょうどそこを舐めていた女奴隷は、暫し奉仕を中断し、トリーの指をくわえて舐めあげ、愛情と服従を示した。
共にジェイミーを責めている共感の念が指と唇を通して伝わり、トリーも女奴隷の方に目をやった。
床に四つん這いになったその尻がかすかに上下しているのを眺めていると、次第に不思議な感覚が芽生えてきた……
288前スレ410:03/06/09 23:33
眠りながら、今、夢を見ていることを意識していることがあるが、
今のトリーも、自分がドリームマシンの創り出す仮想現実の中にいることを認識しており、
この女奴隷も、ジェイミーの手に触れられた際に芽生えた自分の欲望が具現化したものであることを、
何となくではあるが理解していた。

それ故、女奴隷はジェイミーと同じ顔、同じ姿をしており、
そこに自分を重ね合わせることでこの夢の中に入ってきたジェイミーは、
本来のジェイミー自身と女奴隷の二つの感覚と肉体を共有している。
つまり、どちらもジェイミーなのだが、同じことは自分にも言えるのではないか、とトリーは考えた。
そもそもこの女奴隷は自分自身の欲望のかけらから生まれたのだから………

そう思うと、先ほどジェイミーが体験したのと同じ現象−感覚と視点の二重化−がトリーと女奴隷の間にも発生した。

ジェイミーを責めるトリー、ジェイミーを責める女奴隷………
二人は同じ呼吸、同じリズムで、この客人を愛撫しはじめた。
上の口と下の口を同時に同じ動きで塞ぐ二つの唇の動きに、
ジェイミーは更に興奮を煽られ、身体をくねらせ、ついに頂点に達した………
_______________________
289前スレ410:03/06/09 23:37
女の快楽を極めたジェイミーは、脱力しきって至福の笑みを浮かべながら、半ば眠りに落ちていた。
わずかに後方から手を伸ばし、トリーの尻をゆるゆると愛撫し、
時折目を半開きにしてトリーたちの痴態に優しい視線を送るのみである。

今度は、女奴隷がトリーに責められていた。
大きく足を開いてベッドに寝そべった女奴隷の股間に貼り付いたトリーは、両手の指を駆使して女奴隷の秘裂をハードに責めていた。
左手で秘裂を大きく開かせ、右手の指でその中を抉り抜いていく。切なく膨らんだ陰核にそっと息を吹きかける。
女奴隷の息遣いが荒くなってくると、指を抜いて焦らし、今度は違う指で責めてみたり、舌でちろちろと舐めてみてまた焦らしたりしてみる。
女奴隷の太股の上に置いている自分の乳房も、激しく擦り付ける。
そうしている間も、その表情は実に穏やかで、女奴隷の苦悶の様を優しく見つめている。

女奴隷は、激しい責めに、また女主人に愛されている歓喜に激しく喘ぎ、その表情に苦悶と悦楽を交差させた。
左手をトリーの背中に置き、せめて少しでも愛撫の返礼をしようとするが、トリーの激しい責めの前にはとても敵わない。
右手の指で自分の乳首をつまみ上げ、狂ったように揉みしだく。

そうするうちに、ようやくジェイミーも意識を取り戻してきた。
身体を伸ばしてトリーの豊かな尻を舐め、ついには後方からトリーの性器への奉仕を始めた。

興が乗ってきたのを感じたトリーは、下半身を捻ってジェイミーの顔に性器を向けると同時に、
女奴隷の秘裂に右手の人差し指を根本まで挿入した。
ひと際女奴隷の喘ぎが激しくなり、その身体が波打ち始めた。
290前スレ410:03/06/09 23:41
トリーすら、興奮に呑まれ始めていた。
女奴隷を激しく責めたてる一方で、後方からジェイミーの奉仕を受け、身も心も官能の炎に燃えている。

そして、トリーは、責められている女奴隷の感覚もまた共有していた。
刻一刻ともう一人の自分の手で絶頂へと押し上げられ、トリーへの愛が喘ぎとなって口から漏れる。

その女奴隷の感情や視点を、ジェイミーもまた共有していた。
トリーの指に秘裂を貫かれる悦びを確かに女奴隷の肉体で感じつつ、
ジェイミーとしては、その返礼とばかりにトリーの性器に口での奉仕を施す………

ドリームマシンの中で、二人の女の欲望が幻像でしかない筈の女奴隷を介して繋がり、
三人の女はそれぞれに他の二人の分の愛と快楽ををも同時に確認していた−

女奴隷は両手の小指を唇に突っ込み、喘ぎ声を抑えた。
心臓が破裂するかと思うほどの快楽が押し寄せ、女奴隷は頂点に達した………
_______________________
モニターに、絶頂に達する瞬間の、女奴隷の唇が大映しになった。
それに合わせ、完全に女奴隷に感情移入し、一心にオナニーに耽っていたトリーとジェイミーも、絶頂に達した。
汗と愛液に肌を光らせ、二人は息も絶え絶えにソファにへたり込み、そのまま意識を失ってしまった。
惚けたような、だが幸せそうな表情で、肩を寄せ合って………
291前スレ410:03/06/09 23:48
以後、トリーの多淫症は、かなり鳴りを潜めた。
今までどんなにセックスを繰り広げても満足出来ずに悩んでいたトリーは、同性とのセックスであっさりと、
初めて心身ともに満ち足りた思いを味わうことが出来た。
自分が女性を愛するために生まれてきたことに気付き、充足を得た、というべきだろうか。

だが、かといって、トリーがセックスに対して淡泊になった訳ではなかった。
ドリームマシンが開いた禁断の扉は、寧ろ彼女を更なる未知の快楽の領域に誘った。

新たな恋人ジェイミーの助手となった彼女は、同じ悩み−いや、潜在的なレズビアン傾向−を抱える女性に救いの手を差し伸べるべく、
ドリームマシンの開発に協力することになった。
そして、今夜もトリーとジェイミーは、ドリームマシンに自らを接続し、共に甘くも背徳的な夢を紡ぐのだ………
{了}
292前スレ410:03/06/09 23:50
こんなもんで。

元ネタのキャストは、
トリー・ウェルズ:患者&女主人
ポルシェ・リン:女医&女奴隷
ジェイミー・サマーズ:客人
なのですけど、私が最初に見た時には、黒縁眼鏡でプラチナブロンドの女医さんが夢の中では銀色ロングの鬘の女奴隷になってしまうので、
同一キャストだとは気付かず、逆に途中から夢の中に出てくるジェイミー・サマーズがこれまたプラチナブロンドで似た髪型なものですから、
こちらが夢の中での女医さんだと勘違いしていたのです。
今回は本来のキャストの名前を一部変更して、当時の勘違いしていた頃の名前を使いました。
こういうヴァーチャルリアリティ系だから出来るシチュエーションというのはなかなか捻りようがあり、
また画面の上でも、責め/受けの交替や、夢の中と現実でシンクロするアクメなど、どの女性の視点でエロが展開しているか掘り下げると面白いと思い、
ずっと文章にする試みを温めていたです。
なんつーか、こういう妄想を抱かせる画面作りしてる作品なンすよ。
この作品の監督のは全部そうらしいですけど。
元ネタを観たことがある方の感想をいただけると凄くありがたいですね。
ある意味、オリジナル以上に他の方の意見が聞いてみたいので。

興味を持たれた方は、「ナイトトリップス」というタイトルで日本でもレンタルされてるので、探してみては。
シリーズ化されていて、1〜5、モア、ファイナル、スペシャルとありますが、
このスレ的には、1〜4までのレズシーンのみを全て抜き出したファイナルが徳用版かと思われ。
他にもこれらのレズシーンでノベライズしたいものもありますけど、道具が出てくるのや、衣装に凝っているのがネックですな。
今回もアクセサリーの形状に一般的な名称があるのか分からず、随分苦労したし。

次は貴枝/碧の新作になると思います。
正直ネタがつまってきてるので、あまり期待なさらずお待ちください。
>前スレ410さん
あわわ、3P……。それもひとりは自分の分身……。
なんて幻想的&ゴージャスでやらしんでしょ。ハアハア。
……と思ったらもう終わりですかあ?
どんどんそのマシンに女の子をかけてくださいよう!(笑)
自分は元ネタも観たけれどアホなのでほとんど忘れてしまいましたが
先生の贅沢な表現の文章で読むのもおつなもんですね。
(関係ないですが、ナイトトリップス・シリーズのぱちモン《?》で
ナイトドリームス1、2と言う作品もあり、こちらもマシンにかけられた女性の頭の中を映像化すると女性同士のシックスナインでした)
くだらない感想しか書けなくてごめんなさいね。
では、本業の貴枝/碧シリーズの続きも期待してます。
ごちそうさまでつ。
いいねぇ…やっぱり。
>>292 前スレ410さん
乙です。
「ナイトトリップス」とやらはよくわからないけれど。
最初はどういうことなのかわからなかったが、背景がわかってからは楽しめました。
漏れ的には、情景描写だけじゃなく、もうちょっとキャラの色が前に出てくれたら…
と思いました。情景だけでもエロいことはエロいんだけどね。
>>268

碧の成績はあまりよろしくないそうですが、
それはやはり貴枝タンのせいでもあるんですから、
当然、たまには碧の勉強をみてあげてるんでしょうねえ、御主人様。。。
政治経済が専門なら数学や歴史も得意そうだし。

次回作、お待ちしてまつ。
298名無しさん@ピンキー:03/06/16 00:07
このスレ的に鈴木忍はどう評価されるのだろうか
299あぼーん:あぼーん
あぼーん
300あぼーん:あぼーん
あぼーん
301204:03/06/16 01:16
夜・・・
ベッドの上で由里と繭は互いの花弁を愛でていた。
「はぁ・・あ・・・本当につるつるですね。こんな立派な体しているのに」
繭は由里の尻を撫でながら、無毛の割れ目に息を吹きかけた。
「どうしたわけか生えてこないのよ。ビキニラインが気にならないのはいいんだけど。」
由里の舌は繭の茂みの中でむき出しになっためしべに触れる。
「あぁん!」
「敏感ね。あんなに貝合わせてるのに」
すでに洪水になった谷間に舌を這わせ、由里は指で繭の乳首をつまんだ。
「うはぁ!」
「ちんちくりんな体つきだけど、貴方はこんなに感じられるのよ。」
「だ、だって、クリトリスと乳首同時だから・・・」
「さっきこんな風に胸揉んだときもずいぶんと喘いだでしょ。こんな風に」
由里の手が繭のうっすらと膨らんだ胸を鷲掴みにする。
「ああん!!そ、そんなにしちゃ・・・」
「繭があまりにうまいからよ・・わ、私・・・」
由里の花弁も開いて花蜜が溢れている。
「も、もう準備できてるでしょ?さあ、はやく・・・」
302204:03/06/16 01:16
繭は由里と足を絡め、花弁を重ね合わせる。
「いきますよ・・・」
繭が腰を動かし出すと2人のラビアが絡まりだす。
「はぁあ!」
由里が声を上げる。
「すごい声・・生えてないのに・・・」
「貴方のからまりかたがすごくて・・はあぁ!」
剥き出しのめしべも摺りあわされる。
「ああ・・・クリトリスがぴったりくっついちゃう・・・」
蜜が混ざり合い、するすると花弁が動く。
「あつくなってきたわぁ!」
「す、すごい!燃えちゃうぅ!」
2人の腰の動きが激しくなる。
「あ、あおぉぉ!あああは!」
「ああ、本能だけでうごくぅ!」
「んはぁああ!」
蜜がシーツを湿らせながら、2人は果てた。
だが、果てながらも腰の動きは止まらない。
数時間後、毛布の中で2人は抱き合っていた。
「初めてであんなに満足するなんて」
「それだけ息があってる証拠よ」
由里は繭に口付けする。
「これからは夜勤が一層楽しくなりそう・・」
「湊さんとか遥君とかと3P・4P出来るわね」
2人は再度キスをした。
「白衣の重なり」完
303204:03/06/16 01:32
やっと「白衣の重なり」終わりました。
由里さんの病院ですが、昼は普通の個人医院、夜は由里さん夫婦・看護士・看護婦が性別問わず性に耽る場所って感じです。
レズ絡み以外ならエロパロ板でちょくちょく書いてます。
>前スレ410さん
洋物とは意表をつかれました。
>204さん
もう少し続きが読みたかったところですが、ともあれ、完結、ありがとう&御疲れさまです。
204さんの作品はちょっとしたセリフ使いがけっこう大胆っていうか、エロいですよね。
もし次回があれば、希望を言わせてもらえれば、ねちっこいプレイのなかで、さらにそんなセリフの応酬があればいいなあ……なんて思います。
またいつか、レズものSSを書いてくれるのをお待ちしてます。
期待のほしゅ
ほしゅage
307264 :03/06/27 02:29
>>256さん
微熱狼少女、やっと借りれて読みましたよー。
藤乃と三島の、あの力関係っていうのが絶妙ですよね。
体で結ばれるまでの過程や、禁欲期間とかの心理描写もなかなか。
それと、キスが多い!
でもエッチシーンの描写を読んでたら、256さんが誰だかわからなくなりました(w
308256:03/06/28 01:50
>>307
どなたか、他のかたと勘違いしてらっしゃいます?
あたしゃたんなるレズ萌えの一読者です。

それはそうと「微熱狼少女」、よかったでしょー(^_^)
309前スレ410:03/06/30 00:33
−−−近況報告、という名の言い訳。

話題の「百合姉妹」買ってきたですよ。
で、読んで。

……ネタが……温めてたのと被っとる!

いや、そのうち新作うぷした時に備える言い訳なんですが トホホ…
<というようなことは、さっさと新作書いてから言えよと小一時間(ry

つーことで、次々回あたりで紺野キタのあれみたいなのが載っても怒らないでね、
と言いつつ、次回作は何とか来月にはアップ出来るようにしたいなあ。
>>309
ワクワク……
来月になりますた。期待sage
ビミョウにサゲ
人いない
まぁレズスレだし。保守して気長にまちませう
315264:03/07/08 23:41
>>256さん
>>264です。
つまらないの見せてごめんなさいね。
じゃあ256さんは、レディコミはだめですか?
レジ&アナルなんですが、またハアハアした漏れはやっぱり失格ですか。
ttp://up.isp.2ch.net/up/dbf1e35df5aa.jpg
(こういうリンクはどうかなと思うんですけど、24時間で消えるそうなので大目にみてね。あと、これのひとつ前のうpは自分じゃないですからね(^^;)

あと、やっぱり狼少女が、「み、しま……」で逝くとこ最高ですよね〜。
316256:03/07/09 03:45
>>264さん

いやあ、世界が広がってありがたいでつ。(笑)
レディコミの中にレズものがあったとき、他のやつよりドキドキと萌えたのを思い出しました。(笑)
自分は小説モノから入ったので小説が一番萌え度が高く、レディコミとかあまり知らないんですわ(^^;
レズ&アナルとくると、松浦理恵子の「ナチュラルウーマン」に萌えますた。
仁川にせよ松浦にせよ中山にせよ、ファンからみたら、こういう萌えネタにされてると知ったたら、怒るんだろうなー。(^^;
317264:03/07/09 23:21
>>256さん
 あ、次は「ナチュラルウーマン」ですね。さそっく借りて読みましたよー。
 行為自体はこっちの方がすごい。(笑)完全に主従関係ですね、お尻だし。
 しかし、男にはわからない女の人同士の微妙な関係って難しいんですね、エロ小説みたいにうまくいかない。(笑)
 やっぱ、三島先生の粘り勝ちですよね。
 ところで、○山可穂さんていうのは、あのこざっぱりした女性作家の方でしたっけ?だとしたら何かの記事で、あの人は○姉妹のお姉さんの方がタイプって言ってましたよね。理由が萌えなんですよ。
「意地悪そう。いろんな道具も使ってくれそうだから」
 ですって。あ、スレ違い、ゴメソ。しかもまた萌えネタ。m(._.)m 
 活字と言えば、漏れもOCR?とかで隠しエロ小説、整理しようかと思うんですけどね、エロガキだったころの漏れを歪ませた翻訳ものがあるんですけど、そしたら256さんも読みます?でも256さんは、詳しそうだからもう持ってるかなぁ。
318256:03/07/10 00:19
>>264さん
やはりすでにチェック済でしたか。
とりあえず、レズモノの小説としては、はずせない作家ですね。
作家さん達はけっこうサービス精神があるので、インタビュー記事などでも
萌えネタが見え隠れして、楽しませてくれますよね(^^;

OCRや翻訳もの、なんでもイイでつ。ぜひぜひ読ませてください。(^_^)
あげ
320前スレ 410:03/07/13 14:12
Her Personal Maid VOL.7
Tea for Four...or Five

廊下に出してある椅子に座り、手持ち無沙汰な様子で、碧は貴枝を待っていた。
隣に並べられた椅子では、クラスメイトが母親と談笑している。そちらを一瞥し、碧は羨ましさともどかしさを禁じ得なかった。
(まだかなぁ……ほんとに来てくれるかなぁ、ご主人さま……)
不安な思いを押さえこむように、碧は握りしめた拳をブレザーの胸元に置き、ぎゅっと唇を噛みしめた。
何も心配することはなく、貴枝が必ず約束を守ってくれることは分かってはいる。
だがそれでも、いざとなると、心配の種が頭をもたげてきて、期待の大きさに比例した不安の影を碧の胸に落としていく。
(お母さんじゃないしなぁ……でも……ううん、そんなことない。きっと来てくれるよ……)
祈るような思いで廊下の果てに目を凝らす−そして果たして。

貴枝が近付いてきた。
胸がどきんと高く鳴り、碧は椅子を蹴りあげるようにして立ち上がって、女主人へと駆け寄っていった。
「ご主人さま!来てくれたんですね!本当に来てくれたんですね!」
貴枝は微笑を浮かべて、その胸へと飛び込んできた碧の頭を抱き留めて優しく撫でながら言った。
「当たり前じゃない。碧のためだもの……他の人の前よ、”ご主人さま”はやめてちょうだい」
屋敷の中での「女主人」の顔ではない。優しく包容力に溢れた「母親」としての、貴枝である。

二人が椅子に並んで座ると、他の母親たちは目を見張り、貴枝に注意を引き付けられた。
着物姿の貴枝であるが、こういった場所には盛装して来るものであるから、それはさほど珍しいものではない。
だが貴枝は、こういった服装をするには、正直若い年齢である。まだ三十三歳なのだから。
その違和感は、そもそもそんな若い女性が何故このような場に来ているのかという疑念を、他の母親たちに抱かせた。
高校二年生の母親というからには、だいたいは四十歳前後である。明らかにひと周りは若い。
そして美しい。気品があり、年齢不相応な筈の和服を自然体に着こなしている。
羨望と嫉妬、あるいは賛嘆の視線が貴枝に注がれた。

だがそうした視線には慣れっこの貴枝はまるで意に介さない。
一方で碧は、そんな女主人の態度を誇らしくも、そしていくらか危うげにも思うのだった。
321前スレ 410:03/07/13 14:19
三者面談は、順調に進んだ。

貴枝の前で成績の芳しくないことを担任教師の菅原に指摘され、碧はどぎまぎし、
更に貴枝が、その原因が自分が碧に家事をやらせていることに起因していると詫びると、ほとんど動転しかけた。
そんな様子を貴枝も菅原も面白がった。
もちろん、碧の事情を貴枝から、また校長から聞かされている菅原は、成績のことで碧を厳しく糾弾するような真似はしなかった。
だが今後の碧の進路のこととなると話は別で、それ相応の成績を出せないと進学は大変だと碧に釘を刺した。

碧自身は、上級学校への進学には乗り気でない。
高校卒業後はそのまま貴枝の許で二十四時間働きたかった。
今の高校とメイド業の二重生活では、貴枝への奉仕を満足に行えず、そのことで生真面目な性格の碧は常から罪悪感を覚えていた
……いや、大好きな貴枝とずっといっしょにいられるものなら、そうしたいというのが本音だった。

だが当の貴枝は、それではいけない、と菅原といっしょになって説得に回った。
碧とずっといっしょにいたいと願うのは貴枝も同じだったが、かといって「娘」には出来るだけの教育を受けさせてやりたい、
(考えたくもないことだが)自分に万が一のことがあったときに碧が自分の身を自力で立てることが出来るようにしてやらねば、という親心から、
貴枝は碧を進学させることに強いこだわりを持っていた。

とりあえず、短大の家政科進学を考えるという方向で話はまとまった。
話が終わると、帰り際に貴枝は菅原に慇懃に頭を下げ、
「何卒、碧のことをよろしくお願い致します……
血は繋がっていなくても、私にとってこの娘は、実の娘も同然ですから」と、念を押した。
間近で見る貴枝の美しさとその碧への愛に気圧され、若い男性教師はどきまぎとなり、それを見て、今度は碧が笑う番だった。
322前スレ 410:03/07/13 14:22
面談が終わり、貴枝と碧は手を繋いで帰路へ就いた。
学園内を肩を並べて歩く二人の姿は、先ほどの他の母親に劣らず、他の生徒の注目も集めた。

三者面談期間中であるからこうした光景が見られない訳ではないが、これほど若く、美しい「母親」は滅多にいない。
碧は、ほとんど幸福の絶頂といった笑みを浮かべ、貴枝の腕にもたれかかり、他の生徒とすれ違うたびに心の中で叫んでいた。

(ねえ!見て見て!この人が私のお母さまなんだよ!)
そんな思いを声に出すまでもなく、どの生徒も貴枝の美しさと碧との仲睦まじさに振り返って二人を見つめ返していた。

そんな風にすれ違った中に、二人連れの女生徒がいた。
一人はショートカットの、小柄な少女で、
もう一人は対照的に、優雅な印象の栗毛のロングヘアに髪止めを取り付けており、すらりとスマートな体つきである。
そこに親しい顔を見つけた碧は、快活に挨拶を交わした。

「あ、まりちゃん、これから部活?」
「うん………みどりちゃん、そちらの方は……その、ひょっとして……」
待っていましたとばかりに、碧は貴枝を紹介した。
「うん。私のご主人さま。水上貴枝さん」
貴枝は、上品な笑みを浮かべ、頭を下げた。
「はじめまして、水上です……いつも碧がお世話になっております」
二人の女生徒も返礼した。
ショートカットは少しオーバーアクションなくらいに快活に、ロングヘアは折り目正しく丁寧に挨拶した。

「須藤真梨子ですっ……みどりちゃんには、いつも遊んでもらってます」
「はじめまして。白沢鈴香と申します」

「ご丁寧に、ありがとうございます……碧をよろしくお願いしますね」
「それじゃ私たちは帰るから……また明日ね!」
挨拶だけを交わすと、碧はまた貴枝と二人だけの世界に浸りきって、歩み去っていった。
323前スレ 410:03/07/13 14:25
真梨子と鈴香は、ぽかんと口を開けて碧と着物姿の女性の背中を見送った。
何とも大人っぽく上品な雰囲気の貴枝の存在もさることながら、真梨子を驚かせたのは碧の態度だった。
そんな真梨子の疑問を、鈴香が代弁した。
「ねえ………葉山さんって、いつもあんなだっけ?」
「……ううん」
「確か葉山さんって住み込みでメイドやってるんだよね?あの人がご主人な訳?」
「……そうみたい」
親のいない碧がメイドをやっていることは一応は知っている。
だが、雇い主であり大家である女性が三者面談にやってくるとは、そしてその女性がこれほどの美人だとは思わなかった。

そして、有頂天といった感じの碧の態度。
日頃は口数が少なく、はにかみ屋で、控え目な碧が、あれほど屈託なく笑い、
あまつさえあれほど積極的に、朗らかに自分の方から話しかけてくるとは、全く思わなかった。

ほとんど呆気に取られたまま、二人は暫し歩き続け、校舎に入ると部室へ向かったが、
その途上、鈴香が怪しげな微笑を浮かべているのに気付き、真梨子は嫌な予感を感じた。
「……鈴香ぁ、ひょっとして……」
鈴香は敢えて真梨子と視線を合わせず、手の甲を口に当ててくつくつと笑いを漏らした。
「………メイドかぁ……いいかも」
真梨子は声を荒げて鈴香を振り向かせた。
「ちょっと、やめて!みどりちゃんはいい娘なんだから、巻き込まないで!」
鈴香は、全く頓着しない様子で、
「”いい娘”なんでしょ、ますます放っておけないなぁ」
一瞬、真梨子の顔に怒気が浮かび、そしてすぐに諦めが取って代わった。
こうなった以上、今の鈴香には何を言っても無駄だ。
何とか碧を守れないものかと、真梨子の心は虚しい葛藤に捕らわれていった………
324前スレ 410:03/07/13 14:30
「碧、さっきの娘たちはお友達?」
帰りのタクシーの中で、貴枝は碧に尋ねた。
「え、はい。まりちゃんとは一年生の頃からお友達です。白沢さんとは、それほど親しい訳でもないですけど」
暫し間を空けてから、貴枝は、
「……碧、余りお友達のこととか話さないわよね?仕事が忙しくて……遊んでいる暇がないから?」
珍しく、少しばつの悪そうな響きで尋ねてくる貴枝に、
自分に友人がいないのはメイド業のせいだと貴枝が引け目を覚えているのを察知した碧は、慌てて否定した。
「そんなことないです!まりちゃんも言ってたけど、いつも遊んでますよ」

口から出任せ、と言って良かった。
女子高生らしく、いっしょに遊び回るなどということは、ほとんどしたことがない。
放課後はすぐに家へ帰って家事にとりかかりたい一心で、そうした付き合いはことごとく断ってきているし、
普通であればそんな付き合いの悪い碧に同性の親しい友人が出来る筈もなかった。
いや、そもそも性格の大人しい、気弱なところのある碧自身、積極的に友人を作ろうとはしていなかった。

そんな碧にとって、真梨子は数少ない例外といえる存在だった。
入学直後に、最初に言葉をかけてくれたのがちょうど彼女であり、以後、
何くれとなく碧のことを気にかけて、かまってくれるようになっていた。
明るく、屈託がなく、気だてが優しい真梨子は、引っ込みがちな碧を遊び仲間の間に引っぱり出し、うち解けさせてくれた。

それでいて、碧が抱える特殊な事情も理解してくれていて、これ以上は付き合えないというところまで来ると、
碧自身が言い出さなければならなくなる前に絶妙の直感力でそれを察知し、
極めて自然に碧が遊び仲間を離れられるように計らってくれるのである。
まことに得難い友人といえた。
碧はそうしたことを貴枝に説明し、それを見つめる貴枝は、碧が青春の最中にいるのを感じた。
こうした友人関係を持てるのは、今を置いて他にない。
自分が碧からそうした機会を奪っているのでは、という危惧を常に覚えていたが、
幸いにも碧は良い友人に恵まれていると言えそうだ。
325前スレ 410:03/07/13 14:38
「もう一人の、あの娘は?」
「白沢さんですか?隣のクラスですから…
体育の授業は合同で受けるから、いっしょのペアになったこともありますけど…
確か薬の会社の社長さんの子だとか…」
「白泉製薬?」
「ご存じなんですか?」
碧は驚いた。
「株を持っているもの。まぁ手堅い会社、といっていいかしらね」
財界に詳しい貴枝が知っていたとして、不思議はない。
”白沢”という名字と父親が製薬会社の社長という情報だけ聞けば、そこまで辿り着くのにさして苦もなかった。

「あの二人は同じ部活なんです。茶道部」
だが、真梨子を良く知る碧は、彼女が鈴香と親しいというのが余り理解出来なかった。
碧のように引っ込み思案というほどではないが、物静かな鈴香と、快活で積極的な真梨子とは余り接点がないように思えた。
そう思うのは、自分が鈴香を良く知らないだけからかもしれないが、
あの二人が親しいのは単に同じ茶道部に所属しているという意外に理由が考えられず、
また、その茶道部というのが真梨子のイメージに似つかわしくないように感じられたのである。
社長令嬢である鈴香にはぴったりなのだが。

いや、こうした印象を抱く本当の理由は、そんなことではない。
自分や他の友人といっしょに過ごしている時の真梨子と、鈴香の脇にいる時の真梨子は、別人のように印象が違うのだ。
いつもは明るく、ユーモアに満ちた真梨子だが、鈴香といっしょにいる時は、どこか落ち着きがなく、暗めで口数も少なめな印象なのである。
鈴香の、如何にもお嬢さま然とした印象に引っ張られているのだろうか。
一方で、鈴香は、真梨子が黙って自分の側に控えているのがさも当然という顔つきをしているのである。
それはまるで真梨子が鈴香の付属品か何かのような印象で、それが碧があの二人のコンビに違和感を覚える理由だった。
そんなことを思ううちに、碧の脳裏にふと真梨子がメイドとして鈴香に付き従っている光景が浮かんだ。
それほど鈴香が真梨子を連れ回している姿には、二人の間の態度の明暗に差があった。
326前スレ 410:03/07/13 14:49
「どうしたの、碧?」
貴枝に話しかけられ、碧は我に返った。
「いえ、何でもありません……」
そうだ、考え過ぎにすぎない。
自分や貴枝の特殊な環境に他人を引き付けて考え過ぎだ……

________________________
どうも、前スレ410でございます。
今回は、前スレの731で用意した中の3)
>おとなしい女の子大好きな碧のクラスメートは、碧に妖しい視線を向ける(こればっかか)
>放課後の茶道部に誘われた碧、貞操の(以下略)
でいこうと思います。

相変わらず最初はエロなしで申し訳ない。
つーか、とりあえず手を組んで学内を歩くシーンを書けただけで、
もう既に結構満足している自分がいたりします(苦笑)

次の投稿は明後日あたりになると思われますが、よろしくおつき合いのほどを。

VOL.1第1回の投稿から、今日でちょうど一年ですよ。
よく飽きずに続くよなぁ、自分(笑)。
うおー、新作だー。
なんか、新キャラ方面の主従関係が激しくきになるな〜。鈴香ってエロそうだし(w。
期待、期待。

あー、あと1周年おめでとうございまっす。
この先も飽きずに書き続けてくれる事をキボンだす。
>前スレ410さん
一周年、お疲れ様&おめでとうございます。
自分もいつも読んでますよ〜。
鈴香と真理子の関係、気になりますね。
碧とどう絡んでくるのか、ワクワクです。楽しみにしてます。
これからも、レズものSSの王道、突っ走ってください。
329328:03/07/13 21:36
↑真梨子でした、ごめんなさいm(._.)m
330山崎 渉:03/07/15 09:20

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
331前スレ 410:03/07/15 23:37
貴枝が碧を蔦が丘学園高校に入学させた理由は、ごく簡単なもので、貴枝自身がそこの卒業生だったからだ。

十年以上も前の、貴枝が通っていた頃の蔦が丘は、女子校だったが、生徒数の減少により、七年ほど前に共学化された。
だが、まだ男女比は、三対七ほどで女子優勢である。
明治の昔から続く伝統ある学校であり、共学化した現在も、近隣の家庭の子女にとっては、蔦が丘に通うことはひとつのステイタスとなっている。

水上家に身を寄せることになり、家柄と資産に相応しい校風の学校に入学させられた碧は、
今までに経験したことのない空気の中にいきなり放り出されることになった。
クラスメイトのほとんどが乳母日傘で育ったような環境は、孤児院育ちの碧には何とも奇異なものに感じられたし、
昨今の所謂”女子高生”の気質からすると、如何にもおっとりした少女が多いのも際立って強く感じられることだった。
そんな中、親が普通の公務員である真梨子と仲良くなったのは、互いに気易く付き合えるものを感じたからかもしれない。

そんなふうにクラスの中では少し孤立した感があり、また友達付き合いや部活動・クラス活動などにもメイド業のためほとんど参加していない碧ではあったが、
それでも特殊な事情を鑑みられ、一応の雰囲気としてはそれを許容されていた。
いや、事情を理解されているというよりは、貴枝が学校側に理解させたといった方が正しいかもしれない。
各界の名士が名を連ねる蔦が丘の理事会ではあるが、亡き貴枝の祖母はかつて蔦が丘の理事の一人であったし、
その孫娘で卒業生でもある貴枝のたっての頼みとあっては、学校側も碧を丁重に扱わざるを得なかった。

よって、どの部活にも所属していない碧ではあったが…
332前スレ 410:03/07/15 23:40
その日の昼休み、クラスの自分の席で弁当を摘んでいる碧に、真梨子と鈴香が声をかけた
−いや、正確には真梨子を連れた鈴香が、と言うべきかもしれない。

真梨子が碧に話しかけるのは珍しくない。
だが、鈴香といっしょにいる時は大抵そうであるように、今の真梨子は口を噤んで、鈴香が会話の主導権を握るに任せている。
「ねえ、葉山さん。真梨子から聞いたんだけど、葉山さん、紅茶淹れるの上手なんですって?」
箸をくわえたまま、碧は小さく頷き、小声で答えた。
「上手ってほどじゃ……好きですけど」
「でも、ずいぶん色んな銘柄に詳しいそうじゃない。淹れ方にもこだわってるみたいだし」

真梨子には、家でのこともいくらかは話すので、貴枝の指導を受け、色々な紅茶の味を教えられたことも以前話したことがある。
そんな気はなかったが、無意識に貴枝とのことをのろけていたのかもしれない。
もちろん、本当は貴枝とどんな関係であるかは明かしていないし、気付かれてもいないだろうが。

「あのね、今度茶道部でも、紅茶の淹れ方を研究してみようって話が出たの。それで、葉山さんに指導してもらえたらなぁ、って思って」
親しげな微笑みを浮かべ、あくまで上品な口調で、鈴香は依頼の言葉を述べた。
余りに屈託のないその様子に、却ってとまどいを覚えた碧は、確認を求めるように真梨子に目をやったが、真梨子は憮然とした表情を浮かべている。
いつもの明るく、気遣いに溢れた真梨子とは、全く違う。
「……みどりちゃんさえ良ければ、お願い…出来る?嫌なら……お家での仕事が忙しいなら、無理しなくても」
333前スレ 410:03/07/15 23:43
それ以上を、鈴香が続けさせなかった。有無を言わせない口調と笑みである。
「いいでしょう、ねえ?」
「……はい」
押し切られて頷いてしまう。

「それじゃ、次の土曜日に。迎えに来るから、放課後にね」
蔦が丘は、木曜と土曜が午前中のみの授業となっている。多くの部活動は、その放課後を活動時間とした。
「それじゃ、ご主人さまにうかがってみてから……」
「よろしくお願いね」
碧は、自分の気の小ささを再確認し、少し気が滅入る思いだった。
そんな碧の気持ちを知ってか知らずか、鈴香は嬉しそうな、真梨子は憮然として何か言い足らなさげな表情を崩さなかった………

貴枝に相談すると、今まで学校での行事や学生らしい活動に積極的でなかった碧が、自分からそういうことを言い出したことを貴枝は寧ろ喜び、
自分のティーセットの貸与や茶葉の提供を許しさえしてくれた。
「お友達のお誘いでしょう、無下にするものじゃありません。行ってらっしゃい」

貴枝にそう言われては断る訳にもいかず、また大いに背中を押され、土曜日になると碧は、丁寧に梱包したティーセットをバッグに詰めて登校した。
こうなってしまうと、却って楽しみなもので、
初めてのお客に−それもクラスメイトを含む、既に顔見知りである人たちに−お茶を出すことに緊張を覚える反面、
これがきっかけで鈴香とも仲を深めることが出来るのではという期待が芽生え始めていた。
334前スレ 410:03/07/15 23:46
放課後になり、軽くサンドウィッチなどほおばっていると、以前と同じく、鈴香と真梨子が迎えに来た。
今日は、この二人に加え、もう一人の女生徒が加わっている。

「ごきげんよう、葉山さん。準備してきていただけて?」
「はい…」

やはり鈴香の前に出ると、いま一つ態度が硬直気味になってしまう。
メイドとしての習い性なのか、碧はどうも自分には、鈴香のような、伸びやかで堂々とした態度の相手にはへりくだってしまう傾向があるのを実感していた。
まぁ、今日は教えを乞われている立場なのだから、もっと堂々としていていい。
そう思い直し、唇をナプキンで拭いながら、
「それじゃ行きましょう。そちらは……?」

奥に引っ込むようにしている小柄な少女の両肩を掴み、前へ押し出しながら鈴香は、
「一年生の岸江琴美さん。さ、先輩にご挨拶なさい」
「初めまして……」」

琴美という少女は、おずおずと頭を下げ、蚊の鳴くようなか細い声で挨拶した。
「あ、こちらこそよろしく……お願いします」
頭を下げ返しつつ、碧は琴美を観察した。
非常に華奢な印象のある少女である。
碧や真梨子より更にいくらか低い上背、幅と厚みに乏しい体付きは、発育が足りないという以上に
どこか壊れもののような印象を抱かせ、それに人見知り気味な喋り方、小作りな、日本人形のような顔立ちに浮かんだ不安げな表情、
地味で大人しそうな印象を与える長いストレートの黒髪が拍車をかけている。

真梨子に目を転じると、彼女は琴美に気遣わしげな視線を送っている。
真梨子が鈴香の前だと何故か気後れしたような態度を取るのは知っているが、今の琴美の態度も似たような感じではある。
日頃の真梨子の明るさを知る碧は、鈴香のいないところでは琴美も屈託なく振る舞うのか、それともこの態度がそのまま琴美の性格によるものなのか関心を抱くとともに、
真梨子や自分にせよ琴美にせよ、周囲を圧倒させ屈服させてしまう鈴香の、ある種のオーラに畏怖の念を覚えた。
(ご主人さまに似てるのかも……ちょっとだけだけど)
335前スレ 410:03/07/15 23:51
四人は茶道部の部室に移動した。

移動の最中も、四人は終始無言だった。
何といっても、真梨子と琴美が沈み込むように重いテンションで押し黙っているのでとても話しかけられる雰囲気ではなく、
親しい相手が真梨子しかいない碧も自然それにつられてしまうのである。
ただ一人鈴香だけが、涼しい顔でそんな様子をさも当然という態度で受け流している。

茶道部の部室は、入り口こそ左右に並んだ他の部活動の部室と変わらぬ引き戸であるが、ドアを開けるとそこには上がり框の玄関があり、
そこで上履きを脱いで本式の茶室を模した四畳半の和室へ上がるようになっている。
部屋の中央の畳には炉も設けられている。
室内には青畳と抹茶の香りが漂っており、いかにもと感じる碧だったが、何かそれ以外の匂いも嗅ぎ分けられた。

何の匂いだろう?どこか親しみのある匂いのような−そんなことをぼんやり思っていた矢先、碧は突然背後から突き飛ばされた!
玄関に足を引っかけ、畳に顔から突っ込む。

(ティーカップが!)
誰が、どうして、自分を突き飛ばしたかを疑問に思うよりも先に碧の頭に浮かんだのは、手にしていたバッグの中に収まっているティーセットのことだった。
紙で包んだ上で緩衝材の発泡スチロールの中に詰めてきてはいるが、万が一のことがあったら貴枝に顔向け出来ない。
だが、そんなものの心配をしている余裕はすぐになくなった。
336前スレ 410:03/07/15 23:56
背後から迫ってきた真梨子と琴美が碧の両腕を掴んで、ぐいと碧の上半身を立たせた。そして膝に体重をかけ、下半身の自由を奪ってしまう。
くすくすと愉快そうに笑いながら碧の眼前に回り込んできた鈴香は、畳に膝をついて、碧の顔を真っ正面から見据えた。

「うふふふ、葉山さん。お茶の時間の前に、まず説明しておかなければいけないことがあるの。ううん、本当はお茶の誘いは口実で、こっちの方が本当の目的なの」

頭の中が真っ白になっている。
どういうこと?驚きのあまり抵抗することすら忘れ、横を振り向くと、真梨子が目に涙をいっぱいにためてこちらを見つめ返してくる。
「ごめんね、みどりちゃん」

鈴香の指が碧の頬に触れ、耳元にかかる髪を愛おしげにかき上げた。
「前から葉山さん可愛いなあって……思ってたの。
体育の時にペアになったこと、憶えてる?体育着の時の葉山さんを見て、すっごく美味しそうな身体をしてるなあって思って、それからずっと気になってたの。
お家でメイドをしてるんですって?ちょうどいいわ。今日からペットとして私に仕えなさい……この娘たちと同じにね」

心臓の鼓動がどんどん加速していく。
真っ白になり思考力を失った頭の中に、以前聞いた噂のひと言が焼き付き反復される
−レズ部、あるいは百合同好会。

今の今まで忘れていたが、茶道部では、女子部員が互いに愛し合っているという噂は耳にしたことがあった。
蔦が丘が共学化し、それまでは比較的大っぴらに取り交わされていた女子生徒間の恋愛沙汰は、男子生徒の「侵略」から逃れ、また対抗する形で、
地下に潜って秘教化の様相を呈するようになり、また人目を避けたことにより、より過激になっていった。
そんな風に隠れてレズビアンの伝統が受け継がれている一派のひとつが、男子部員がまず入ってくることのない茶道部であると−

そう、どこかで嗅いだことのある匂いの筈だ−発情した女の香り。

(じゃあ白沢さんってレズ……ええッ!じゃ、まりちゃんも……)
しかしレズ部だなんて、いい部活……いや、恐ろしい部活ですね。
碧と鈴香と、どっちがうわてなのか、続きが見ものです。
負けるな〜碧タン!!
でも少しやられて(笑)。
338名無しさん@ピンキー:03/07/17 02:57
あ、よだれが…。ジュル

久々の貴枝&碧シリーズ。
しかも今度は碧タンの貞操の危機とやらでつか。
いやん、貴枝ひと筋にさせて…、いや、でも、少しは…。
ああっっ、どうしようっ!
今度ばかりは貴枝が直接助けることがデキナイ・・・
一体どうなってしまうのか〜〜!!?


漏れは、とりあえず言われるままになってる真梨子タンが気になる。
あと、鈴香タンみたいな意地悪なタイプも実は好みだったりしてw
情報交換をしたいんだけどこのスレはオレ小説スレ?
情報交換スレはどこ?
>341
こっちが良いかと。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1024333551/l50

ここで情報交換をしちゃいけないって訳じゃないから、
気にしすぎることもないと思うけど。
343前スレ410:03/07/21 05:30
>341さま
ごめんなさい、お邪魔でしたか。

反省してないようでナンですけど、このまま続き書き込んでもいい?
>>343
非341ですが、反省もなにも…続投きぼんします。
>>341
そこまで言い切る情報ならぜひ教えて!
折角なのでリンクしてみるテスト

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/983906331/467-
346前スレ410:03/07/21 23:19
んだば投下します。
にしても、割と皆様のレスを見てて、展開読まれていてあせり気味ですが。

確かにスレを私物化していたと言われたら、仕方のない所業&有様ですな。
申し訳ありません。

情報系のカキコは私自身も求めるところなので、SSに遠慮なさることはないかと。

>345
読んでますた。
エロや萌えよりも、真面目に女の子同士の恋愛を綴っている感じで、
好感が持てますね。
347前スレ410:03/07/21 23:22
だが、またしても碧の思考は中断を余儀なくされた。
鈴香が唇を重ねてきたのだ。
「!」

逃げようとするが、後ろから二人にがっちり捕まれてしまっているため逃れようがない。
鈴香の舌が口の中に侵入してきた。

「んむむむむ……」
一瞬、美冴に犯された時の記憶がフラッシュバックする。
あの時も、美冴の愛撫に身体が勝手に応えてしまい、いいように喘がされてしまった。
しかも今度は三人がかりである。抵抗しても、まず勝ち目はない。
(逃げなきゃ!ご主人さま、助けて……ていうか、このままだと浮気になっちゃう!)

貴枝以外の女性に身体を任せる気は毛頭ない碧であったが、
そんな碧の気持ちをも蹂躙するかのように、鈴香の舌は碧の口の中を激しく攻め始めた。
鈴香の舌が碧の舌の付け根をくすぐり、舐め回す。
二枚の舌がもつれ合い、互いに上になり下になりを繰り返す。
一度キスを解くと涎の固まりをたっぷりと碧の口の中へと含ませてくる。
二度目のキスが終わった時には、二人の唇の間に唾液の架け橋が出来ていた。

満足げな表情を浮かべ、鈴香は真梨子と琴美に命令した。
「さあ、脱がせるから手伝いなさい」
真梨子と琴美は、碧の背中からブレザーを抜き取り脱がせると、碧の身体を茶室の奥へと押し上げた。
間髪入れず、その上に鈴香がのしかかってきた。
同じく迫ってきた真梨子が碧の両肩を、琴美が両足を押さえ、碧の身体を開かせる。

鈴香は勝ち誇ったような忍び笑いを漏らしながら、碧のカラーからリボンを取り除き、シャツのボタンを外しはじめた。
「素直に脱いだ方がいいわよ。さもないと服を破くことになるから。裸で帰りたくはないでしょう?」
「やめて、白沢さん、まりちゃん。お願いだから!」
348前スレ410:03/07/21 23:26
嫌がる碧に全く頓着せず、楽しそうに笑いながら、鈴香は碧のシャツのボタンを全部外してしまい、露わになった首筋に早速唇を這わせはじめた。
「ごめんね、ごめんね……」
真梨子は泣きじゃくりつつ詫びの言葉を呟く。
琴美も同様で、その頬を涙が止めどもなく流れ落ちている。明らかに罪悪感の涙だ。
真梨子に裏切られた衝撃は、碧を深く打ちのめしていたが、その真梨子や琴美にしても自分の意志に反しての行為であるらしい。

「どうして、こんな……」
尋ねないではいられない碧だったが、鈴香の唇がそれを許さず、またも碧の唇を塞ぐ。
鈴香の指がブラジャーに包まれた碧の胸に伸びていき、固いコットンの下着の上から乳房を揉む。
鈴香の顔の下で、碧は頭を左右に振ってせめてもの抵抗を示すが、それは寧ろ鈴香の興奮を誘い、鈴香は碧の頭を掴んで、ぐっと持ち上げた。

そして唇を離し、
「素敵よ、葉山さん。初めての娘って感じ。食べ甲斐があるわ」
本当は何百回と貴枝に「食べられ」た身なのだが、それが何の助けになる訳ではない。
いや、このままおとなしく「食べられ」たら、自分も貴枝に対する裏切りを働くことになる。
(何とかしないと!)
−だが、どうやって?

鈴香は悠然と碧のブラジャーを外しはじめていた。
ぽろりとこぼれ落ちた乳房に顔を埋め、激しく頬ずりする。
「い、嫌ッ……嫌!やめて!」
「う〜ん、おっきいおっぱい。
ねぇ、葉山さん、前、体育の組体操でパートナーになった時ね、
私、葉山さんの胸、ちょっとだけ揉んじゃったのよ。憶えてる?
ふふふ、思った以上にきれいなおっぱいだわぁ………また、大きくなったんじゃない?」

碧は顔を赤らめてうなだれてしまう。実は最近とうとうDカップに達してしまったのだ。
貴枝がさりげなく新しいサイズのブラジャーを用意しておいてくれた時の、嬉しさと恥ずかしさが入り混じった感動が思い出されてしまう。
349前スレ410:03/07/21 23:28
鈴香の右手が乳首を持ち上げるようにつまみあげ玩ぶ。唇が乳房を吸いあげる。
乳房に口をつけたまま、今度は鈴香の手は碧のスカートの中へと伸びた。
「やめて!」
「うふふ、やめない……ねえ、このままだとうるさいから黙らせて」

鈴香の指示に、真梨子と琴美はびくりとなった。
前にも増して落ち着きを失った二人を冷たい目で睨み付け、鈴香は、
「さっさとしなさい、どっちでもいいから。しないと、後でどうなるか分かるでしょ?」
そう言って自分は碧の下半身に再び集中する。
スカートをまくり上げ、ショーツの上から股間に指を突き立てる。
強烈な刺激に碧は身体を震わせ、抵抗を途切れさせられた。

意を決したか、真梨子は目をきつく閉じ、碧にキスしてきた。
熱い涙が碧の顔の上に降りかかり、碧のそれと混じる。
真梨子のキスは技巧的なものでも、情欲をストレートに伝えるものでもなかった。
ただ鈴香に命じられたから、自分の唇で碧のそれを封じただけ、そういったキスだった。
そんな真梨子の様子を悲しげに見つめ、琴美も碧の両足を押さえこんだままの姿勢で顔を畳に伏せた。

だがそんな様子の琴美に、鈴香は、
「右足を持って。持ち上げるよ」
と、自分は碧の左足の膝を掴んだ。二人が碧の下半身を持ち上げる。

「脱がせて」
鈴香の指示を受け、碧の顔の上に俯いていた真梨子は碧の腰へと回り込み、ショーツに手をかけた。
「ごめん……本当にごめんね……」
下半身の自由が利かない碧は抵抗しようもなく、ショーツをあっさり剥ぎ取られてしまった。
スカートの下に、無防備な性器が覗く。
350前スレ410:03/07/21 23:32
碧の足を降ろしつつ、今度は碧の太股を両脇に抱える格好になった鈴香は、碧の性器をしげしげと眺めた。
「あらぁ、もう濡れてるじゃない。案外えっちなのねー、葉山さん」
痛いところを突かれ、碧は暗澹たる気持ちになった。

美冴に犯された時と同じだ。
貴枝に抱かれ慣れ、愛され慣れた碧の身体は、責められることに敏感になってしまっているのだ。
そして、美冴に責められた時と同じく、貴枝に操を捧げた心とは裏腹に、
身体が愛撫を勝手に受け容れてしまうのでは、という恐怖がじわじわと染み込んできた。

「やめて……やめてやめてやめて……っは……くぅっ……」
鈴香の指が陰核を軽く擦りあげた。
瞬く間に鈴香の指の中で陰核はその硬さを増していく。
鈴香の指が動くたびに喘ぎ声が漏れ、半ば抱きかかえられた腰が突き上げられる。

「いいわ、興奮してきちゃった……」
自分もブレザーとシャツを脱ぎ捨て、上半身はブラジャーのみの姿となった鈴香は、碧の性器に口をつけた。
「はっ!……あっ………くぅ………」
鈴香の舌が秘裂を優しく繰り返しなぞり、そのたびに碧の身体に快感が走る。
人差し指が押しつけられると、いくらかの抵抗感を残しつつ、秘裂はそれを受け容れだした。
それを契機に、快感は危険信号へと変わった。
「ああっ!やめてっ!それ…以上は……」
すぐに甘い刺激が股間から攻めあがってきて、下半身を吊り上げられた格好も手伝い、碧の息は荒くなり始めた。とても抵抗出来るものではない。

「……葉山さん……いがぁい。結構遊んでる?Bくらいまでは、いってる感じじゃない?それとも処女じゃない?くぱくぱいってるよ」
碧は真っ赤になって、目を背けた。確かに「Bくらいまでは、いっている」のである。
Cには到ってはいないが、下手な挿入よりもずっとハードなプレイを二年近くに渡っての貴枝との関係で繰り返してきているのだ。
恥ずかしさに比例するかのように秘裂が痙攣し、愛欲の証を吐き出した。
351前スレ410:03/07/21 23:35
少し憮然となった表情の鈴香だったが、それを見るとすぐに楽しげな表情に戻り、嬉しそうに愛液を啜った。
「ぁぁぁぁぁぁっ!」
鈴香は、碧の愛液で汚した顔にとろんとした微笑みを浮かべて、
「本当はうぶな娘を食べちゃうのが好きなんだけど……うぶに見えてすっごくえっちっていうギャップもいいかも。
これくらいだったら、あれを使ってもいいよね?あれ、出して」

嫌悪感を込めて、遠巻きに陵辱を見つめていた真梨子と琴美は、その言葉に我に返った。
真梨子が先ほどまで鈴香が持っていたカバンを開け、ごそごそと何かを探る。そして、何かを取り出した。
「早くちょうだい」

真梨子は躊躇いながらそれを鈴香に渡した。
それは……二十センチほどの長さのある、ゴムかプラスティック製の棒だった。
中央から両端に向かっての大部分に尺取り虫を思わせる蛇腹が刻まれ、両端がネジの頭かキノコの笠を思わせるように丸まっている。

碧の思考力は、一瞬、空白になり、次の瞬間、今まででも最大級の危険信号が鳴り渡り始めた。
「いやああああああ!やめてええええ!」
道具の挿入は、いまだ碧は未経験である。
これを使われるということは、処女を喪失するということを意味する
−いずれ貴枝に捧げるべき処女を!

「あら、その反応は処女なのね。嬉しいわ、初めてをもらえるなんて。大丈夫よ、すぐに良くなるから。」
双頭ヴァイブにちゅっとキスをして、鈴香はそれをぐっと握った−その時。
352前スレ410:03/07/21 23:38
「やめて!もうだめ、それ以上は!」
突如、真梨子が猛然たる勢いで鈴香に後ろから掴みかかり、鈴香を碧から引き剥がした。
放り出された碧は尻餅をつく。

碧は慌てて後ろへ引き下がったが、驚きと身体に残る快感によって腰が抜けてしまい、ろくに立ち上がれない。
「もう嫌!みどりちゃんまで好き勝手にさせない!」
「ふん、何を今更。一人だけいい子になろうっての!」
鈴香は真梨子に平手打ちを喰わせた。姿勢を崩して畳に膝をついた真梨子は、それでも鈴香をきっと睨み返した−

だが、今度は鈴香の背後に碧が迫っていた。
(まりちゃん……)
真梨子はやはり親友だ。自分を助けようとしてくれている。
ならば、自分も真梨子を助けなければ−だが、どうやって?

「Dyke」
ひとこと呟き、碧は鈴香の身体を背中から抱き寄せると、首を振り向かせ、唇を塞いだ。
「んむっ……」
鈴香も、真梨子と琴美も、碧の思わぬ行為に目を剥いた。
いや、碧自身、自分が咄嗟に取った行動に驚いていた。

犯されかけた困惑と恐怖が、日頃の貴枝との愛の経験と結びついた結果、このような行動となった、
などという分析をしている余裕はない。

一度に連続して起きた出来事によって混乱と欲情の両方を引き起こされた碧は、
以前美冴に教えられた自己催眠のキーワードを唱えていた。
準備段階として必要な男装をしていない今の状態で自己催眠が可能とは思えなかったが、
これで人格を「タチ役」に切り替えることが出来れば、
「受け」に徹して犯される状況から抜け出せるのでは、と思ったのである。
ああっ、我らが碧タンの貞操が危ないっ!!
と思ったら、ピンチの後にチャンスありですね。
でも今度は鈴香に味方したくなるから不思議。

このスレがここまでもってるのは、ほとんど前スレ410さんのおかげじゃないでしょうか。
自分なんかは、前スレ410さんの新作を待ちながらこのスレに寄生してるようなもんです。
これからもガンガってください。続きに期待。
前スレ410さん最高です。碧タン萌え萌えです。
これからもがむばって下さい。
碧タン!!鈴香から真梨子と琴美を寝取ったレ〜
356名無しさん@ピンキー:03/07/22 12:49
久々に来て見たら
前スレ410さんの新作だヤター最高!
学校を一緒に歩いてるだけでこんなに萌えるとは
と思ったらこんなところで終わりとは、
生殺し〜〜
禿同
さあ、みんなで叫ぼう♪
生殺し〜
 生殺し〜〜
  生殺し〜〜〜



とかいってみるテスト

それにしても、碧タン、貴枝になんて言い訳するんでしょーか。
貴枝はもしや、ある程度こうなることを予想してたりして。
いやいや、この勢いで、鈴香を手なずけるってのはどだ?
漏れが気になるのは、使われなかった双頭ヴァイブ。
真梨子タンたちは、みんなでもう何度も使いあってたのかなぁ。
あ、スレ違い。スマソ。
>>357

まあこれで、もう一皮めくれるのではないでしょうか。
最終的に、師匠越えキボーン
>>一皮めくれる

ワラタ
夢にまで出てきちゃったよ〜
363前スレ410:03/07/24 23:21
碧は鈴香の口腔に舌を出来るだけ深く挿し入れていき、相手の舌の裏表両方、上下の顎を丁寧に舐め回しはじめた。
先ほど鈴香自身が碧に仕掛けた技と同じものである。
何と碧の方から積極的にキスしてきたことに驚いた鈴香だったが、これは結果オーライと思ったか、あるいは快楽に押し流されたか、
真梨子のことは忘れ、熱っぽくキスに応え始めた。

鈴香の手が器具を取り落とし、代わりに碧のうなじに絡む。
碧の掌が鈴香の首や胸の肌の上をさまよい始める。
早くも汗を帯びてきた鈴香の素肌はなめらかで、三十路の貴枝にはない感触を味わうことが出来、碧はある種の感慨を覚えた。

(私、浮気してる……?)
そう思うと、さらにじとりと汗−と愛欲の汁が滲み出てしまう。
キスを解いた碧は、右手の指で股間から自分の愛液を取り、鈴香の口に含ませた。
「……舐めて」
鈴香は受け容れた。
うっとりと目を閉じ、自分の指をしゃぶる鈴香を見ていると、愛おしさが募ってくる。
タチ役の人格が目覚め始めたらしい。

左手を鈴香の背中に回し、ブラのホックを外す。
勢いよく転がり落ちた鈴香のバストに左手を添わせ、また自分の乳房を押しつけていく。
そして、鈴香の瞼にキスし、舌を額や鼻の縁や耳たぶへと這わせていく。

鈴香の乳房は期待通りの柔らかなもので、若い肌同士が擦れ合う感触は、貴枝との夜伽では味わったことのないものだった。
鈴香の乳房も、ほとんどDカップに達する代物で、
成長期の盛りにある乳房が互いに柔らかさを競い合うと、得も言われぬ快楽が押し寄せてきた。
「嗚呼……葉山さん、素敵よ」
「ボク……私は……」
何と言っていいか分からず、タチ役らしく振る舞うべきかどうかすら決めかねて、
碧はただ鈴香の身体を貪ることに専念することにした。
364前スレ410:03/07/24 23:24
鈴香を畳に寝かせ軽くキスすると、右手と唇を鈴香の上半身のあちこちで遊ばせはじめた。
その間に左手を鈴香のスカートの中に忍ばせ、ショーツの上から鈴香の性器を玩びはじめる。
濡れているのが薄布の上からでも実感出来た。
「あン、早く……」
鈴香が自分の手をスカートの中に突っ込もうとしたのを見て、碧はそれを止めた。
「まだだめ……」

自分の中のタチ役の人格がにたりと薄笑いを浮かべるのを、碧は感じた。
右手と舌による責めをゆっくりと移動させていき、一カ所のみに鈴香の神経を集中させないようにする。
性器への責めも、ショーツ越しにゆったりと行い、刺激をごく弱めに、
だがしっかりと、一定のリズムを持って鈴香の身体に染み込ませる。
リズムを刻むことで相手も快楽を感じ易くなるし、それに……

「あン、はあッ………あ、やめないで……ああッ……はぁッ……いい……って、また………お願い……ぁぁぁ……」
時々リズムを崩してやることで当然次に来ると思っていた刺激を絶つと、
相手は手もなく快楽を求め、自分からおねだりしてくるようになる。
貴枝にいつも施されている「焦らし」の極意だ。
今こうして落ち着いてみれば、鈴香の責めも下手ではなかったが、焦らしが欠けていたのが分かる。
責めるにしても、重要なのは相手を快楽漬けにしてその虜にすることに加え、
適度にそれを中断し快楽に対する飢餓状態を作ってやることなのだ。
そうすることで相手自身に責めを求めさせれば、相手は更なる快楽の深みにはまっていく。
そうすれば、道具などに頼らずとも、延々と愛を紡いでいくことが可能なのだ。

貴枝相手にはなかなか出来ないこの手管だが、貴枝に比べ鈴香はガードがずっと甘く、簡単に膝を屈してくれた。
男装のタチ役として貴枝を抱いた時よりも、「貴枝」を演じて貴枝を抱いた時の感覚に近い。
今の自分は「貴枝」で、鈴香が「碧」だ。

いつも自分を屈服させている貴枝の気分を味わい、碧はますます興が乗ってくるのを感じた。
365前スレ410:03/07/24 23:28
鈴香自身、責められっぱなしではいけないと思うのか、碧のスカートの中に手を突っ込み、愛撫をしようとするのだが、
その技巧そのものは碧に決して劣らぬものの、責めと受けの立場が確定した状況で、心理的な序列で優位に立っている碧には、却って逆効果だった。
先ほど碧が感じてしまったのは、身体の自由を奪われていたことによるものが大きかったが、今は自分が責めているという余裕がある分、
快楽を受け容れつつもそれに耐えることで却って欲情を増大させて、責めへのエネルギーとしてしまうのである。
これも貴枝と同じといって良かった。

「んっ……白沢さん……」
「はっ……はや……まさん……すごっ……い…上手………」
獲物に幾重にも絡みついた白い蛇のように、碧は鈴香の身体を抱き締めながら、鈴香の身体のあちこちに自分の肌を擦り付けていく。
舌で鈴香の口を塞ぎ、存分に口腔を味わう。
鈴香は必死に舌を絡めてきて、また手を差し伸べて、碧を責め返そうとするが、一度握った優位を碧がそう簡単に返す筈がない。
処女を奪われそうになった危機感の反動は、碧を過激な責めへと駆り立てていた。

「はぁ…白沢さん……」
碧はとうとう鈴香のスカートのホックに手をかけた。情け容赦なくショーツも剥ぎ取る。
ソックスだけの格好にされてしまい、流石に鈴香も羞恥に取り憑かれたようで、今になって口許と股間を手で覆おうとした。
だが、碧は責めの手を緩めない。
首筋にキスの雨を降らせ、うなじを舐め上げ、背筋に自分の乳首を擦り付けていくと、
鈴香の身体の緊張はあっさりと崩れ、ガードを放棄してしまった。

碧は鈴香の秘所にむしゃぶりつき、充分に潤んだ秘裂に容赦なく舌を挿し入れた。
ちゅるちゅるという異様な音を立てて愛液を啜ると、鈴香は快楽と屈辱の悲鳴をあげる。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

嵩にかかった碧は、以前貴枝に対してしたように、開かせた鈴香の両股に手をかけ、そのまま持ち上げて転がした。
まんぐり返りの姿勢だ。そして、再び性器への愛撫を再開する。
366前スレ410:03/07/24 23:35
「あっ……はあっ……くぅん……はやまさん……ぅぅぅ……」
逆さまになり両足の間から、その身を寄せ合って自分を唖然とした表情で見つめている真梨子と琴美の姿が目に入り、
初めて鈴香は、自分があられもない姿を自分のペットに晒していることに気が付いた。
いつも痴態を演じさせているペットたちの前で、今は自らが……
「ああッ、いやぁぁぁぁ………」

そんな鈴香の弱みを気付かない碧ではなく、再び鈴香をひっくり返すと、
今度は足を開かせた鈴香の背中にぴったりと貼り付き、後ろから伸ばした手を鈴香の股間へと這わせていく。
「白沢さん……まりちゃんたちにじっくり見てもらおうね」
「っく……ぅぅ……」
快楽と恥辱が一瞬の表情の中でせめぎ合い、そのストレスが今まで耐えていた鈴香の限界を超えた。
「はっああああああああ…………」
興奮気味の、だが優しい笑みを浮かべた碧の柔らかい身体に後ろから抱き止められて、鈴香は絶頂を極めた。

鈴香が達すると、碧にもどっと疲労が押し寄せてきた。
脱力した鈴香の身体が碧の腕から滑り落ち、畳の上へ突っ伏した。
そのまま動けない鈴香だが、見たところでは気絶したのか、意識が残っているものの身体が動かないのか分からない。
ただ肌を紅潮させ、荒く息をついているだけだ。

(これから………どうしよう……)
碧も、息を荒くし全身を汗に濡らしながら、膝をついた姿勢で呆然としていた。
367前スレ410:03/07/24 23:40
処女を奪われないため徹底的に抗戦してしまった。持てる限りの技量を出し尽くし、鈴香を陵辱した−

いや、それだけではない。

処女を奪われないための正当防衛のつもりだったが………これは過剰防衛だ。

愉しんでしまった。
鈴香を犯すのを愉しんでしまった。
他の女性との行為を。貴枝以外の女性との。

半自己催眠の効果が切れ、自分が本当に「浮気」をしてしまったことが重く認識されてくる。
(私って、一体何てことを……)
何という。不貞な。淫奔な。恥知らず。己を罵倒する声が頭の中に飛び交う。

だがそれ以上に恐ろしく困ったことは、自分がタチ役に徹したため、鈴香を逝かせて尚まだ身体の火照りが収まっていないことだ。
もっと……したい。
そこで初めて、目の前で震えている親友とその後輩の存在に気が付く。
(そうか、まりちゃんがいた……まりちゃんに全部見られた……まりちゃんも……)
思わず膝を突いた姿勢で真梨子の方へと這い寄っている自分がいる。
真梨子は腰を抜かして立ち上がれぬようで、尻をついたまま後ずさった。

鈴香に犯されかける様子、逆に鈴香を喘がせる様子を見られてしまったのだ。
もう遅い……
そう考えかけ、頭を必死に振る。
既に過ちを犯したというのに、まだ足りないと言うのか。

だが身体は勝手に真梨子を壁へと追いつめ、真梨子の顔を愛おしげに覗き込んでいる……
368前スレ410:03/07/24 23:43
「……やめて、みどりちゃん……おねがい…」
碧は無言で自分の顔を真梨子の顔に近づける。
ふっくらとした真梨子の唇が視界いっぱいに広がる。
自然と顔が真梨子へと引き寄せられていき……
唇ではなく、頬にキスした。ぎりぎりで理性が回復した。

慌てて飛び退き、「ごめん!」と叫ぶ。
脱がされた衣服をひっつかみ、着ようとする。
慌てているため、ブラジャーのホックを留めるのに何度も失敗してしまう。

いつもの真梨子なら、明るく手伝いを申し出たところだろうが、とても今の彼女にはそんな余裕はなかった。
ほとんど放心した、だが碧と鈴香の痴態を見せつけられ興奮を隠せない様子で、壁にもたれかかって碧を見つめている。

琴美はというと、ほとんど脅えた様子で、だがやはり興奮を抑えきれず、
顔を真っ赤にして震えながら碧を見つめ、救いを求めるような視線を真梨子に送っている。
だが、真梨子にもそんな余裕がないことに気付かされ、どうしていいのか分からずおろおろするばかりだ。

ぐしょ濡れになるのにも構わず、碧はショーツを履き、シャツとスカートを身に着けた。
そしてリボンやブレザー、カバンをひっ掴むと、真梨子たちに向かって、
「………ええと………あの…わたし、帰るね……あの…」

ぐったりしている鈴香に目配せし、
「あの……ごめん!白沢さんの………あの…後始末……お願い!」
これ以上この場にいるのが耐えられず、また汗がどっと噴き出すのを実感しながら、碧は茶道部の部室を飛び出した。
後には、発情した女の香りの中に、呆然と顔を見合わせる真梨子と琴美だけが残された………
369前スレ410:03/07/24 23:47
こんばんは。
思った以上の反響に驚きを隠せない漏れですが。反応ありがとうございます。
みなさんの予想が厳しくて、下手なものは書けないなあという感じです。
つーか、元からワンパタな話ばかり書いてきたから、
そろそろ展開読まれるよな、自分。

次回は、貴枝タン登場です。まだ2シークエンスくらいは、ある予定。
ああ。又、410さんの放置プレーが始まるのね・・・
いけずぅ
いけずぅ〜。・゚・(ノД`)・゚・。
いけずぅ〜。(^o^)
>まりちゃんたちにじっくり見てもらおうね
(;´Д`)ハアハア
373前スレ410:03/07/30 02:40
重い足取りで碧は帰路に就いていた。
バス停から水上邸へ足を向けるが、貴枝の顔を見るのが怖かった。
何と説明したものか。

黙っている訳にはいかない。
貴枝に誠を尽くすためには、素直に何があったか打ち明けるのが筋というものだ。
だがそうすれば、貴枝はどれほど怒り、嫉妬し、悲しむだろう。
以前の、互いの勘違いから貴枝を怒らせ、悲しませた例が思い出された。
あんなことは、もう絶対に繰り返す訳にはいかない。
だがかといって、黙っていれば、本当に貴枝を裏切ることになる。
素直に伝えるべきか伝えざるべきか、逡巡が頭を支配している。

(何であんなことをしちゃったんだろ……いや、ああしないと、処女を………
処女を奪われてでも、自分から手を出しちゃいけなかったのかな……)
改めて、自分の淫らさを再認識し、ますます憂鬱が増していく。
処女を奪われないために、自分から率先して相手を抱きにいく、そして先に逝かせるとは、なんという破廉恥な。

そして、そんな淫らな自分を創り出したのは、他ならぬ貴枝なのだ。
ご主人さまだけのためのいやらしい碧でいたい、ずっとそう思ってきた。
(ご主人さまのためだったら、どんなえっちなことでもするのに……)
貴枝以外の女と身体を交わしてしまったことを、それが貴枝との愛の故だった、と貴枝に納得してもらえるだろうか。
自分自身をすら納得させることが出来ていないというのに……

ひたすら許しを乞い、祈るような気持ちで、碧は水上邸の玄関をくぐった。
374前スレ410:03/07/30 02:43
貴枝は居間におらず、書斎でファックスに目を通していた。
断続的に送られてくる投資に関する資料のチェックだが、普通は午前中に済ませてしまい、午後はのんびりと読書などをして過ごすことが多い。
忙しそうな貴枝の様子に声をかけるのがますます躊躇われる碧だったが、貴枝の方が扉のガラス窓の向こうに立ちつくす碧に先に気が付いた。
碧は無言で書斎に入った。

「あら、お帰りなさい。お茶会はどうだったの?」
一瞥したのみですぐにファックスの文面に目を戻しての、愛想のない問いかけだった。
口調も、ベッドでの甘く暖かいものとは全く違い、素っ気なかったが、
それでも確かに自分への気遣いを感じることが出来、碧はますますそんな貴枝を裏切った罪悪感に苛まれた。
答えが返ってこないのに気付き、貴枝はようやく碧を見つめ返した。

「どうしたの、碧?」
「………あの……………」
ポーカーフェイスを崩した貴枝は、すぐに碧の許へ歩み寄ってきた。娘も同然の碧に対する気遣いの為せる技だ。
だが、碧はそんな貴枝を恐れるように後ずさった。
犯されて汚れた、いや、それ以前に犯そうとする相手に自ら応じるような、どうしようもなく汚い自分に、貴枝に触れられる資格などない。
だが、そんな碧の様子に、貴枝ははっきりと表情を曇らせた。

「どうしたの、何かあったの?」
「いやっ……」
思わず目を閉じてしまう。
貴枝は構わず碧の頭に手を回し、母が娘に、あるいは恋人が恋人にするように抱き寄せた。そして………

「………碧、あなた……」

「!………」

「…この匂いは………もしかして……」
ろくに身体を拭かずに帰ってきた。
汗に混じって、自分と鈴香の愛液や唾液の匂いが染みついているに違いない−発情した女の匂いが。
375前スレ410:03/07/30 02:47
恐る恐る目を開け、貴枝の顔を盗み見る。
あの美しい貴枝の顔が怒りと疑惑にこわばり、自分を厳しく見据えている。

(やっぱり!)
怒っている。ご主人さまは怒っている。そうだ、やっぱり自分が悪かったのだ。

「………ごめんなさい……」
でも。謝らないと。
もう隠し立てしようもないのだし、最初からそのつもりだったではないか。
覚悟を決める。

「私……あの…………女の子と………他の女の子と……あの…………しちゃいました……セックス……」
蚊の鳴くような声というが、もっと細い声だった。
大切な告白だが、囁きよりもまだ小さい声。

だが、それは雷鳴よりも大きく貴枝の心に響いた。
みるみる瞳孔が大きく見開かれていき、碧の肩に回された手が震えている。
碧は思わず目を背けかけ、だが、決意を思い返して決然と貴枝に向き合った。
「……ごめんなさい……碧は悪い子です。いやらしい、ダメな子です……どうか叱ってください。
ご主人さまの気が済むようにしてください、ぶってください……あの……うっ………うっ……」

「…………」
貴枝は、泣き出してしまった碧の肩に力なく手を置き、放心していた。
怒りとも悲しみともつかぬ、いや、何に怒り何を悲しんでいるのかも分からぬ、
ただ激しく混乱した感情が頭の中に轟き、貴枝の理性を奪いかけた。
必死に思考力を回復させようと務める。以前激情に任せて碧をひっぱたいた過ちを繰り返してはいけない。
目の前で碧が泣いているのを見ていると、彼女を救わなければ、これ以上傷つけてはならない、という母親の感情が頭をもたげてくる。
376前スレ410:03/07/30 02:50
だがその一方で、碧が本当に不貞を働いたのかと思うと、碧とその相手への怒りと嫉妬が噴き出してくる。
相反した感情が目の前の娘に対して沸き上がってきて、わずかの間だが貴枝の思考力を鈍らせた。

だが碧への気遣いがすぐに主導権を得た。
貴枝は、ハンカチを取りだし碧の涙を拭ってやり、椅子を勧めた。
「さぁ、座りなさい。泣きたかったら泣きたいだけ泣いていいから。話せるようになったら、説明してちょうだい」
「ううっ………んっ……ごしゅじん………さ……ま……」

暫しの間、碧は止めどもなく流れ続ける涙と格闘することになった。
自身の混乱を出来るだけ見せないよう必死に平静を装いつつ、貴枝は碧が落ち着くまで待った。

碧はようやく落ち着くと、話を切り出した。
茶道部への誘いは、碧を犯すための口実だったこと、真梨子に裏切られ、だが結局は救われたこと、
処女を奪われそうになり、やむなく「反撃」したこと、そして………

「………でも……私、自分から白沢さんを……その……」
「……「愛した」?」
「違います!……いや、でも……そうかも……えぇと……身体の上では。自分から進んで白沢さんの身体を………
可愛がりました……これって、その………浮気になっちゃいますよね?」
貴枝は無言だった。必死に頭の中を整理し、顔に激情が漏れそうになるのと戦っているのが見て取れた。
叱るならいっそ叱って欲しい。
決断を先延ばしにされ、碧にとっては沈黙のうちに過ぎる一秒一秒がとてつもなく辛く感じられた。

暫く黙ったままだった貴枝だが、突然立ち上がり、
「お風呂入ろうか………」
「………は?」
思わぬひと言に碧は返答出来ず、呆気に取られてしまう。
「汗かいたまま帰ってきたんでしょ?シャワーを浴びてきなさい。気分転換になるでしょうし」
377前スレ410:03/07/30 02:54
水上家の風呂は、昔はそれこそ「湯殿」とでも言えるような、もっと大きい立派なものだったらしいのだが、
貴枝が独り暮らしをするようになってからは改築し、もっとこざっぱりとしたものとなり現在に到っている。
だがそれでも浴室の広さは八畳ほどもあり、普通の家庭の風呂場とは一線を画する豪華なものである。
今はまだ夕方で、湯は張ってない。
風呂の準備をするのはメイドである碧の仕事で、その碧は今学校から帰ってきたばかりなのだから、当然であるが。

服を脱いだ碧は、タオルを手に浴室へと入っていった。
シャワーの手前で、檜で出来た椅子に腰を降ろした碧は、蛇口に手を伸ばしたが、一瞬思い直し、腕を顔に近づけた。
はっきりと自分と鈴香の汗と愛液の匂いが感じられる。
愛の匂い、情欲の匂い。そんな言葉が頭に浮かび、顔が真っ赤に染まる。
自分の淫乱さを思い知らされるようで、碧は改めて自分のしでかしたことの罪深さを痛感した。
早くこの匂いを洗い流してしまおう−再び蛇口に手を伸ばしたその時だった。

戸を開けて、裸身の貴枝が入ってきた。髪が濡れないようアップにまとめている。
日頃あれだけ愛し合っているにも関わらず、碧は胸の前で両手を交差させ乳房を隠した。
そんな碧を優しく見つめて、貴枝は言った。

「洗ってあげるね、碧」

碧は目を丸くして驚いた。
「えー!」
なんということだ。メイドの自分が貴枝に身体を洗わせるなど、とんでもないことだ。
「そんな!ダメです!私なんか……」
と言いかけたが、貴枝の微笑みの前では何も言えなくなってしまう。
貴枝はその胸に碧を抱き寄せて、熱く潤んだ声で言った。

「私が洗ってあげる。他の女の匂いなんか、私が洗い流しちゃうんだから………」

胸の中で暖かく切ない思いが広がるのを感じ、碧はまたも涙がこぼれてくるのを感じた。
だが今度は喜びの涙だ。
碧は貴枝の胸に顔を押しつけ、さめざめと涙しつつ、
「お願いします………」とだけ呟いた。
378前スレ410:03/07/30 02:58
タオルの上で石鹸を泡立てて貴枝は、碧の若々しい背中にそれを優しく擦り付けはじめた。
続いて腕を、更に身体の前へと回り込み胸や腹を、貴枝は甲斐甲斐しく洗い続ける。

「ここもね………」
貴枝のタオルは碧の股間へと伸びた。
まさか、と思った碧は、柔らかい生地が陰核に触れると、びくんと身体を震わせてしまったが、
過度に愛撫するようなことはなく、あくまで碧の身体を洗うことに専念している。
貴枝は碧を立たせて尻や足も丁寧に洗った。碧の身体は、全身石鹸の泡に包まれた。

このままシャワーを浴びるのかと思った碧だったが、貴枝は碧を抱き寄せて………キスした。
「碧………」
「ご主人さま……」

二人は暫し無言で抱き合い、見つめ合っていた。だが貴枝が沈黙を破った。
「碧の身体を私のものにしていい?私の匂いが染み込むまで、碧の身体を抱き締めてあげる」
「ご主人さまの匂い………」
思わず目を閉じ、貴枝の肌の匂いを腹の中に吸い込む。
愛してやまないあの甘い乳房の香りに石鹸の香りが混じり、碧の心をときめかせた。
−そうだ。この大人の香りは、鈴香たち少女にはないものだ、と気付く。
「嬉しいです………」

貴枝は微笑むと碧の身体をゆっくりと寝かせた。
石鹸の泡を取り、自分の身体にも擦り付けると、固いタイルの上に寝そべった碧の上へ覆い被さる。
豊満な貴枝の乳房が碧のそれに押しつけられ、柔らかい肌の上を泡が滑って滴り落ちた。
貴枝はゆっくりと身体を前後させ、乳房を、腹を、腰を、太股を相対する碧のそれへと擦り付けた。
乳首や股間の感覚が瞬く間に敏感になっていき、快感を貪欲に拾い上げる。
いや、性感帯に限らず、貴枝に触れているあらゆる部位が、快楽に捧げる賛歌を歌い上げはじめた。
まるで皮膚の全ての細胞が貴枝のそれと磁力で引かれ合っているかのようだ。
379前スレ410:03/07/30 03:01
「ぁぁぁぁぁぁぁ……ご主人さまぁぁぁぁ………」
「んん………」
二人の低く、甘い呻きが浴室にこだまする。
身体と身体が擦れ合うリズムがゆっくりとだが早くなりはじめ、互いの体温が上昇してきたのが互いの肌で直に感じられる。
全身を包む石鹸の泡が潤滑油となり、肌と肌が擦れる心地良さを倍加させる。
肌と肌がぶつかりたびに、弾き飛ばされた泡が宙に舞い上げられる。

「はぁ……あぁん……ごしゅじ………んん……はぁ……さまぁ……」
「みどっ……みどりぃっ……んん……わたしの…………みどり!」
もはやはっきりと貴枝は碧の太股に自分の股間を擦り付けていた。
同じく貴枝の太股の付け根に性器を圧迫され、碧も息を乱れさせる。

「きてっ………きてくだ……さい!ごしゅじんさ……まの………ごしゅじんさまの………ああ、はぁっ!」

ご主人さまのものにしてください、と言いたかったが、最後まで言えなかった。
絶頂が訪れ、歓喜と幸福の波が碧の言葉を途切れさせた。
同時に貴枝も達する。
愛する少女の顔に浮かぶ至福の表情が女主人の心をとろかし、快楽に己の全てを委ねさせた。
二人は抱き合い寝そべったまま脱力し、ぐったりとなった。

その姿勢のまま貴枝は手を伸ばし、シャワーの蛇口を捻った。
壁にかけられたままのシャワーが柔らかく水を吐き出しはじめ、タイルの上の二人に降り注ぐ。
次第に石鹸の泡が流されていった。
うわ〜ん、やっと貴枝タンが出てきたぁ〜
>>369

今のペースで全然OKだす。
粘膜のこすり合いより精神的なイチャツキをかかれた方が萌えます

言葉責め・放置プレーをこよなく愛するものより
368で終わりかと思ったらまだ続くんですね、うれしい。
やっぱり貴枝さんと碧タンはラブラブですねー。
ちょっぴり妬いてる貴枝さんがまたイイッ(・∀・)
ちょっぴりどころか、般若ほどに嫉妬してると思うぞ。
貴枝は鈴香にどう報復するんだろうか。それとも何もしない?
碧による快楽を知った鈴香はそう簡単に碧を手放さないと思うのだが、
今後も碧につきまとうのかな。
碧は鈴香をどう振り払うのか。
うーむ、気になる気になるぅ〜♪
うーむ、でも前スレ410さんは
そっちのドロドロした方には踏み込まないと見てるんだが……
いや、もちろん漏れも読みたいっす、そういうの。
鈴香と真梨子の立場逆転とか、
貴枝さんが鈴香タンを呼びだして、彼女の前で
碧タンとの濃厚な愛の営みを見せつけたり…(^_^;)
なんにせよ女の子が増えるのはうれしいです。
漏れ、基本的には貴枝と碧だけーの世界にしてほしいんで、
女の子が増えるのはうれしいような、イヤなような。。。って気分だが、
しかし、チラっと浮かんだのは、鈴香を美冴とくっつけたら、
おもしれーんじゃないかと思ったり。
どっちもバイブ派っぽし。。。(笑)(スレ違いだが)
世界広がるね。
ただ、女の子増やすと楽しい。
しかし、インフレ状態おきる。
の法則ね。
だからスパイスとしてこのエピソード入れたと見るね、漏れは。
読者にそこそこ想像させておいて、描かない。
これ、いけずな書き手の高等手法だと思うだよ。

妄想がやめられない止まらない〜♪

いやん♪
いけずぅ〜
389山崎 渉:03/08/02 02:35
(^^)
なにげに読み流しているとこだが。

>亡き貴枝の祖母はかつて蔦が丘の理事の一人であったし、

このお祖母さま、確かレズビアンということで一家を悩ませていたようなことが、貴枝&露子編でありましたよね。
女子校の理事のひとりだったというのもなんか、いろいろ想像がかき立てられまつ……。
いや、まさか、理事たるものが、少女らに直接毒牙にかけるなんてことはないと思いますが(笑)、
しかし、日々どんなふうに少女たちに愛でるようなまなざしをむけていたのやらと…。
いや〜ほんまに妄想がとまりません〜〜♪

つくづく前スレ410さんは、キャラクターの造形や物語の背景が微に入り細に入ってて、すばらしいです〜。
391前スレ410:03/08/03 23:08
シャワーからあがった碧はメイド服に着替え、紅茶の用意にとりかかった。
和室で放り投げてしまったカバンの中に入っていたティーカップは割れておらず、碧はほっと安堵した。

居間では、浴衣姿の貴枝が待っていた。
風呂上がりにはガウン姿であることが多い貴枝の浴衣姿は何とも寛いだ感じの色気があり、
碧は思わずどきりと胸が高鳴るのを感じた。
ティーカップを給仕し、お茶を注ぎ淹れる。

「どうぞ。今日はダージリンで………学校に持っていったのに、結局、使わなかった……」
嫌なことを思い出してしまった碧だったが、その言葉に貴枝も眉を曇らせた。

「お座りなさい」
「……失礼します」
貴枝と差し向かいのソファに座り、自分の分のお茶も淹れる。
同時に貴枝が、「お砂糖、いくつにする?」と尋ねてきた。
早々と夜伽の符丁が振られたのに、碧は戸惑いを覚えた。
先ほど浴室で愛し合ったばかりではないか。
だが他の女と浮気してしまった後だけに、断る訳にはいかなかった。

いや、寧ろ逆ではないか。貴枝の目を見つめ返すと、そこにはあの屈折した愛情が暖かく輝いていた。
(さっきは他の女に抱かれた碧を私が愛して、他の女の匂いを洗い流した…
今度は碧が、他の女ではなく私を愛して欲しい……イかせて欲しいの)
そんな願いが酌み取れたような気がして、碧は意を決した。

「二個お願いします」
今夜は、自分が貴枝を抱くという宣言である。
無表情を装う貴枝の瞳に、喜びの灯がともるのがはっきりと見て取れた。
392前スレ410:03/08/03 23:12
貴枝に角砂糖を入れてもらい、紅茶に口をつける。ひと口啜り、顔をしかめる。
(苦みが強い……美味しくない……)

美味い紅茶を淹れるのには神経を使う。
貴枝に最高に美味い紅茶を飲んでもらうために、いつも細心の注意を払っているつもりだったが、
この味は、どこか落ち着いた気持ちで淹れなかったからだろう。
あんなことがあった後では仕方がない、と思うと同時に、
まだあの一件を引きずっている自分に気付き、嫌気が差す碧だった。

お粗末なものを呑まされ、貴枝が不快な思いをしたのではないかと、恐る恐る上目遣いに貴枝を盗み見ると、
案の定、貴枝は少し不機嫌そうな様子だった。
元から表情を出さないように努めがちな貴枝ではあるが、
対面の碧ではなく、遠くを見つめる視線になっているところを見ると、何か不満があるか、考え事をしているのが見て取れた。

「…………あの……ご主人さま……このお茶、まずかったですよね……すいません……淹れ直します?」
「………ああ、お茶?お茶はいいわ。ごめんなさい、他のこと考えていたの」
会話は一旦途切れたが、暫くすると、独り言とも碧に話しかけるともつかぬ様子で、貴枝が呟いた。

「…………やはり、このままでは済ませられない。ねぇ、碧?」

「は?」
何のことだか分からない。

「あなたに悪戯した娘たちのこと。私の娘に手を出してただで済む、などとは思ってもいないでしょうね………」
393前スレ410:03/08/03 23:17
遠くを見つめる貴枝の瞳には、今度は明らかな怒りと嫉妬の炎が燃えていた。
自分を愛してやまない反動で、自分を辱め、あまつさえ処女を奪いかけた鈴香たちへの怒りは動かし難いものになっているらしい。

「ご主人さま!それは違います!私も悪いんですから……」
「いいえ、悪くはないわ。私の碧をそんな目に遭わせたからには、相応の償いをしてもらいます」

静かだが有無を言わせない口調だった。貴枝が本気なのが分かり、碧は鳥肌が立った。
貴枝が本気で復讐を企てたら、どんなことになるか分かったものではない。

今は趣味程度の経済活動しかしていないとはいえ、かつて財界に大きな影響力を誇った貴枝である。
なりふり構わず持てる影響力を行使すれば、
鈴香個人はおろか、蔦が丘学園や白泉製薬に揺さぶりをかけることくらい造作もないことだろう。
そうなったら……

「ご主人さま………お願いします!私の仕返しなんてことは考えないで下さい。私は……」
「碧。あなたは、自分を傷つけた相手を庇うの?私は許せないわ。碧が許せても、私は許せないの」

思わず言葉を失う。
ひょっとしたら、一度の浮気で鈴香に情が移ってしまったのだろうか?
貴枝に暗にそれを指摘されたような気がして、碧は俯いてしまう。

貴枝は少し表情を和らげて、続けた。
「ふん。碧は、ことを大きくしたくないのね?
分かるわ。そういうことなら、学校や相手の親に報せる、巻き込むような真似はよしましょう………ただし!」
394前スレ410:03/08/03 23:22
「ただし………?」
息を呑んで貴枝の言葉を待つ。

「何も罰を与えないという訳にはいきません。
レイプ未遂を秘密にしてあげる代わりに、こちらも秘密裏に、絶対に忘れられない罰を与えてあげます」

背筋に鳥肌が立つのが分かった。
”秘密裏”に処理するつもりであるなら、表向きで問題を明らかにするよりも寧ろよほど酷い思いを鈴香に味あわせることになりかねない。
「あの………罰って……どんな………?」

貴枝はにたにたと底意地の悪い笑いを浮かべ、
「ふふふ、あなたが受けた仕打ちをそのままお返ししてあげるのよ……碧、あなた自身と私の手でね」

________________________________________
月曜日になり碧は重い気分で登校した。
貴枝が立てた復讐の計画もその一因だったが、それよりも真梨子に会った時、どんな顔をすればいいのかという悩みが大きかった。

数少ない友人である真梨子が、自分を裏切り鈴香に犯されるに任せかけたショックは大変なものだったし、
最終的には真梨子に救われたものの、逆に今度は真梨子の目の前で自分が鈴香を犯してしまった。

(まりちゃん…………引いただろうなぁ………)
思い出すだけで顔が真っ赤になってしまう。
貴枝以外の人物、それもクラスメイトの前であんな恥ずかしいことをされたり、してしまったりするとは。
今日顔を合わせたら何と言えばいいのだろう。

教室へ入っていくと、談笑の輪の中にいた真梨子が目敏くこちらを見つけて、飛んできた。
「おっはよー、みどりちゃん!」
相変わらずの屈託のない挨拶。いつもの元気な真梨子であり、とてもあんなことがあった後とは思えない。
395前スレ410:03/08/03 23:26
(気を遣ってくれてるんだね………)
真梨子の優しさ、健気さを改めて思い知り、碧は安堵と憂慮が入り混じる気分に襲われた。
これまでと変わらず真梨子と友人のままでいられるか心配だったが、少なくとも真梨子の方には碧を避けるような意図はないらしい。
如何にも真梨子らしい態度で、慰められる思いの碧だった。だが、自分の方は………

「………あの、まりちゃん……ちょっといい?」
真梨子は、友人たちにちょっと場を外すからと笑いかけ、碧と共に廊下へと出た。
二人は廊下に出て、窓際に並んで中庭を眺め降ろした。
真梨子と正面から視線を交えるのが怖かった碧にはありがたい姿勢であり、すぐにこれも真梨子が自然とそうなるよう仕向けてくれたのだと気付いた。

(こんなにいい友達いないよ………)
このまま真梨子と友達でいられるかもしれない。
一瞬だけそう思い、だがそれは許されないことだと思い出し、碧はまた表情を曇らせた。

だが、それを自分を警戒してのものと見たか、真梨子は碧に劣らぬ深刻な顔つきで、
「あの……土曜は………ごめんね。本当にごめんね」
「うぅん………気にしてないから………ちっとも気にしてないから……」

取り繕った笑みは随分無理のあるものだったに違いない。真梨子の声のトーンは重いままだった。

「友達をあんな目に遭わせて……ひどいよね、私………鈴香も言ってたけど、私ひとりだけいい子になる訳にはいかないと思うの………
みどりちゃんに許してもらうためなら、何でも………」
「いいって!私の方こそ………えぇと…あと…片づけ?任せて帰っちゃって。あの後、白沢さん……」
どうしたの、と尋ねようとして碧は横を振り向いたが、
真梨子が何かを押し殺すかのようにきつく唇を噛み、窓の外を睨み付けているのに気付き、言葉を濁らせた。
396前スレ410:03/08/03 23:30
「あの………どうかしたの、まりちゃん………」
鈴香のことは禁句だったらしい。

気まずい沈黙が二人にのしかかったかに見えた。だが次の瞬間、堰を切ったように、真梨子は一気に想いのたけを激白しはじめた。
「……鈴香とはね、友達だけど、やっぱり鈴香のしたことは良くないと思う………それを止めなかった私も同罪だけど」
「え、だって、まりちゃん、私を助けてくれたじゃない?」
「一昨日はそうだったけど、昔も同じようなことがあったの………
琴美、覚えてる?そう、一昨日いた娘。
私と鈴香で………あの娘の初めてを………しょ、処女を………奪っちゃったの………」

碧は息を呑んだ。
そんな馬鹿な。こんなに優しくて明るいまりちゃんが後輩の娘をレイプしただなんて。
ある意味、自分自身が鈴香に犯されかけたことよりも大きな衝撃だった。

「………うそ……うそ……」

「ううん、本当なの」

「……どうして?」

無表情で、暗い声音のひと言ひと言に自責と後悔の念を滲ませて答える今の真梨子の姿は、いつもの明るい彼女からは全く連想出来ないものだった。

「………説明するね。あの噂………聞いたことあるよね?ていうか、実際に体験した訳だもんね、一昨日……
茶道部って代々レズの巣になってるの。毎年、新入生が先輩のおもちゃにされて、処女を奪われてるの………
うん、合意の上でのこともあるし、そういうケースだとその後ずっとカップルになっていくんだからいいんだけど………
何も知らない、そんなケのない新入生に恥ずかしい悪戯をしたり、処女を奪うことにこだわる先輩もいて………
私も鈴香も去年……まだ入りたてだった頃に………」
397前スレ410:03/08/03 23:34
真梨子は必死に辛い記憶と戦っているようで、目を半眼に見据えて努めて無機的な表情を作ろうとしていた。
だが瞳の底から抑えきれない涙が滲み出ている。一昨日の茶道部室で見た涙よりも、更に痛々しい。

「まりちゃん………」
これ以上真梨子に辛い思いをさせたくはない。碧は、真梨子の肩を揺すぶった。
「もういいって!まりちゃん、もういいって!」

「………ううん……だから、もうこんなことはやめよう、続けさせないようにしようって言ったのに……
鈴香も私も………それなのに鈴香は……可哀想な琴美………」

碧は、真梨子が感じている罪悪感の深さを思うと、軽い眩暈すら覚えると同時に、真梨子が強い意志を秘めていることも確認する思いだった。
状況に流されず、一度犯した過ちを繰り返さなかったのだ。
この友人への敬意と感謝の念が増し、裏切られた時の怒りや恨みが消えていく。

そして涙を浮かべるままにしている真梨子にハンカチを手渡し、肩を抱き寄せる。
「まりちゃん………私うまく言えないけど……私はまりちゃんにされたこと……白沢さんにされたこと、気にしてないよ……
許して欲しいっていうなら、もう……まりちゃんも白沢さんも、あと岸江さんも許すよ。だから……ね?」

「ありがとう………」

真梨子の頬に笑いが戻ってきた。碧はほっと安堵した。

真梨子が、今まで鈴香といっしょにいる時にはどこか感情を抑制しているように見えたのは、誰にも話せない秘密を抱えていたからなのだ。

それを親友に明かすことが出来た開放感が、真梨子に穏やかな笑みを与えた。
いつもの元気な笑顔とはまた違う、心の底からの平穏な表情だ。
一度胸襟を開いたことにより、真梨子はもっと突っ込んだ話をする気になったようで、
398前スレ410:03/08/03 23:39
「………鈴香も許してあげる?
私は……許せるかなぁ……私に鈴香を責める権利なんてないけど……でも……
私と鈴香はいっしょに悩みを分かち合った関係だったから………
いっしょに先輩たちにいじめられたから……
でも、自分が上級生になると、鈴香ったら、後輩にえっちな悪戯をするようになっていって………
今度、新しく部長になったもんだから、張り切っちゃって。
とうとうみどりちゃんにまで手を出しちゃった訳だけど。
自分たちがされたことを他の娘にするなんて駄目だって何度も言ったんだけど……
逆に鈴香は、私が自分と同じような立場や考え方だと思っていたから、
自分といっしょになってえっちな遊びのリーダーになるのが当たり前と思っているみたいで………」

鈴香と真梨子の友情は、どうにも奇妙なものであるらしい。
共に茶道部の伝統の犠牲になった身であるという連帯感が二人を結びつけていたのだが、
それがいつしか、鈴香は茶道部の伝統に取り込まれていき、真梨子との間に距離を生じるようになっている。
真梨子は友人を元の道に引き戻すのが鈴香のためであると考え、鈴香は友人と共に少女の園の支配者となることを望んでいる。
そんな緊張関係が今まで続いてきているようだ。

「………やめようと思ったことはないの、茶道部を?」
碧にしてみれば当然の疑問だった。真梨子は暫し沈黙し、何かを考えている様子だったが、
「…………それは何度もそう思ったけど………やめられない……
やめたくない理由があって………うん、やめる訳にはいかないの」
「それは何………うぅん、やっぱりいい!」
余りに深入りし過ぎた。これ以上真梨子の傷をつつくような真似をしてはならないと、慌てて碧は前言を撤回した。
ありがとう、と笑いかけながら、真梨子は涙を拭い、茶目っ気をこめて舌を出してみせるのだった。

「あの、それよりね、まりちゃん……」
碧は、いよいよ本題を切り出した。だが、腹の底では罪悪感がきりきりと良心を締め付けていた。
やはり真梨子が気遣いに溢れた優しい女性であることを思い知り、苦い思いは増すばかりだった。
許すという言葉とは裏腹に、貴枝の命じたこととはいえ、
自分を罠にはめた以上、鈴香のみならず、真梨子、琴美をも復讐の毒牙にかけようというのだから−
399前スレ410:03/08/03 23:51
おばんでやす。いけず職人の前スレ410でごんす。
今回はエロなし、インターミッションとなります。申し訳ない。

ここのところの感想の多さと濃さには、大変勇気付けられる思いです。
実際、こちらの次の展開も随分読まれているなぁと困ってしまう反面、
こちらの書こうとしている意図を読者さまがすくい取ってくれているのが分かり、
SS書き冥利に尽きるというものでもあったりします。
にしても、やろうかどうか迷っていたネタが一個見事に喝破されているのには
参りましたが…(^_^;)

基本的には、作者自身も、
貴枝と碧の関係に割りこめるようなキャラは出すつもりはないのですが、
その一方で三人以上でのレズ乱交も大好きだったりするのと(笑)、
貴枝と碧だけでは話のネタが持ちにくいという理由で、
他のキャラが出てきてしまう訳です。

前スレ731で持ちネタを披露した時点で、
どれも貴枝と碧以外のキャラが出てくるものばかりだったりしますし。
やっぱり貴枝/碧もの以外に、乱交の可能なシリーズとかを始めた方がいいのか(w
>(さっきは他の女に抱かれた碧を私が愛して、他の女の匂いを洗い流した…
>今度は碧が、他の女ではなく私を愛して欲しい……イかせて欲しいの)

うう、口直しのラブラブをみたかった気も………。
んでも伝統の犠牲者とはいえ、バイブは許せんぞ、バイブわっ。
貴枝タン、どう制裁するのかにゃ〜ワクワク


>>前スレ410さん
漏れはもーすっかり貴枝&碧萌えになっちゃってるんで、
ふたりがメインってのが一番なんですが…。
しかし、読者なんてわがままなもんですよ。
何をどう書いても満足あり不満ありってもんです。
前スレ410さんの書きたいものを書くのが一番よろしいかと。
「…………やはり、このままでは済ませられない。ねぇ、碧?」

キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!
おや、また読めない展開になってきましたね。
鍵はやはり、真梨子という駒がどう動くか(動かされるか)じゃないかなあ。
貴枝さんだって大人なんだし。もし自分の想像通りだとしたら、ますますハアハア…
まだかなまだかな〜♪
前スレ410様、404は前スレ410様の「おあずけ」に妄想が止まらない
悪い子です。いやらしい、ダメな子です……どうか叱ってください。
前スレ410氏がこのスレで410を取ったら「前」を外せますね・・・。
406前スレ410:03/08/08 02:43
「ここです」
「わぁ………」
「立派なお家ぃ………」

鈴香、真梨子、琴美は息を呑んで水上邸の玄関を見上げた。
製薬会社社長を父に持つ鈴香や、デパートの重役の娘という琴美も、
所謂いいところのお嬢さまなのだが、古くからの名家である水上家の屋敷が漂わせる威風には度肝を抜かれた様子だった。
蔦の絡まった煉瓦造りの屋敷には、一代では築き上げることが出来ない風格がつきまとっており、
鈴香に自分なぞ所詮成り上がり者に過ぎないというコンプレックスを抱かせた。
決して鈴香は財産家の娘であることを鼻にかけるような娘ではないのだが、それでも地味で気の弱そうな、
加えて孤児だという碧がこんな家に住んでいるのかと思うと、妙な敗北感が湧いてくる。

そもそも真梨子、琴美の前で碧にいいように喘がされたあの件は、鈴香のプライドに大きく傷をつけていた。
伝統ある蔦が丘学園茶道部の新部長を任ぜられ、一年生、更には来年入部してくる新入生をレスボスの道へと誘う大役を与えられたことに、
大きな誇りと喜び、そして何よりも快楽への期待を募らせていた鈴香だった。
それが何と、同輩と後輩の目の前で、狙った獲物に逆に喰われてしまうという失態を演じようとは。

幸いにもこのことは真梨子たちの口から漏れていないようで、他の部員の知るところとはなっていないようだった。
もしこのことが他の部員、いや、上級生やOG、
あるいは茶道部とレズビアン派閥としての技量や魅力を競い合う間柄の校内の他の部活に知れたら……

必ずこの報復を果たし屈辱を雪ぐと誓い、悶々とした一週間を過ごした鈴香だったが、
同時に、大人しく控え目でいながらセックスに関しては抜群の責めの腕を見せる碧のギャップにますます強く惹かれる自分にも気がついていた。
かつて自分を犯した先輩を憎みながらも、次第にその魅力の虜となっていき、その跡を継ぎたいと願うようになっていった気持ちとも似ている。
恋情ともライヴァル意識ともつかぬこのアンビヴァレントな気持ちを、楽しんでも戸惑ってもいる鈴香だった。
407前スレ410:03/08/08 02:48
あれから一週間、クラスの異なる碧とは言葉を交わすことがなく、
碧を犯すのを止めようとした真梨子からは、そのことについていくらか苦言を呈されたが、逆に自分が犯されてしまったためか、
あまり口うるさく注意されることもなく、プライドを傷つけられ落胆気味の鈴香も、はいはいと素直に対応していた。

だが、全く予想もしなかったことに、碧の方から鈴香たちに接触してきた。
真梨子を通して、あんな形でろくに何も出来なかったから、
水上家へ鈴香たちを招待し、ティーパーティを行いたいと打診してきたのだ。
そんな碧を、一度はレイプされかけたというのによくよく人がいい、と思い、
続いて、いつかは彼女と再び肌を合わせたいと願っているだけに、
まずは仲直りの機会が掴め、喜んでそれを受け容れることにした鈴香だった。
もちろん、あんなことのあっただけに碧が警戒していない筈もなければ、真梨子がまた碧を守ろうとすることも想像に難くないので、
今回は”お道具”の類は持ってきていない。
だが、碧の私生活の一部に触れれば、何か発見があるかもしれない………

玄関をくぐり、長い廊下を通って居間へと通される。
バロック音楽が流れている中、ソファに身を沈めて宙に視線をさまよわせている、地味な薄い青色の着物を着た女性が目に入った。
以前学内を碧と共に歩いていた女性−この家の女主人だ。

「ご主人さま、今帰りました……あの、お友達を連れてきました」
こちらに目を向けた貴枝は、ソファから立ち上がり、優雅な歩調で近付いてきた。
「ようこそいらっしゃいまし。今日はゆっくりしていって下さいね、白沢さん、須藤さん……そちらの方は?」
「あ、岸江です………はじめまして、お邪魔します………」
琴美はぺこりと会釈し、おずおずとした口調で挨拶した。
「それじゃ、私、お茶の準備してくるから、少し待っていてね…ご主人さま、暫くお願いします」
碧は居間から退出し、鈴香たちだけが残された。
408前スレ410:03/08/08 02:50
「お座りになって」
「あ……失礼致します」
「しっつれいしまーす」
「………失礼します」

貴枝に勧められ、鈴香たちはソファに座った。
鈴香たちの差し向かいに座った貴枝は、気怠げで穏やかな笑みを浮かべ、少女たちを見つめた。
ねっとりと絡みつくような視線で見据えられ、鈴香も真梨子もどきりとなった。
こうして正面から向かい合うと、貴枝が自分たち若者にはない大人の色気を色濃く備えているのを実感する。
同時に、その視線に込められた一抹の攻撃性にも気圧された。

(ひょっとしたら、何か怒っている?……まさか……)
碧が自分たちのことを話してはいまいか。
まずそんなことはないとは思うが。
自分自身の恥をも晒すことになるのだから。
いいとこのお嬢さんとして育てられ、物事が自分に都合良く廻るものだと思いがちな、楽天家の鈴香は、すぐにこの心配を打ち消した。

「白沢さんは、白泉製薬の白沢社長の娘さんだそうね?」
「ええ、そうです」
「そう……白泉さんのところは株をいくらか持っているものですから……」
「あー、そうなんですか」

ふむ、そうなの、とだけ思う。鈴香は水上家の資産が具体的にどれくらいか知らないので、こうして投資で食べているのかと考える。
「岸江さんのお父さまは………参陽百貨店の岸江常務?」
「はい………あの、どうしてご存じなんですか?」
「調べさせていただいたわ、皆さんのこと………碧のお友達のことは知っておきたくて、失礼かとは思ったのだけど。
何せ互いに家族のいない身なものですから、碧は私にとっては娘代わりのような存在なの。
だからあの娘のお友達となると気になって……あの娘が家にお友達を連れてきたのなんて初めて。
どんなお嬢さんたちなのか、お会いするのが楽しみでしたのよ」
409前スレ410:03/08/08 02:54
(何、それ。ちょっとキモくない?)
わざわざ前もって下宿人兼メイドの友人の素性まで調べるなんて、ちょっと尋常ではない。
と同時に、これほど貴枝が碧のことを強く思っていると初めて知り、警戒心の働く鈴香だった。
このようなちとマニアックで、しかも碧を掌中の珠としている貴枝に自分たちのしたことが知れれば、どのような反応をすることか。
ばれないように気をつけないと。

そんな鈴香とは裏腹に、真梨子はいつもの外向的でお喋り好きな態度を前面に出して、
「ええとですね、水上さん……でいいのかな?みどりちゃん、いつも水上さんが美人で美人で美人で……って自慢してますよー。
こうして初めて……って二度目かぁ、お会いしてみると、本当ですねー。
うーん、羨ましいっ。うちのお母さんもこれくらい若くて綺麗だといいのに。みどりちゃん、取り替えてくれないかなー」
屈託のない真梨子の態度に、貴枝はじめ一同は笑い、緊張もほぐれ始めた。

「みなさん、茶道部だそうね………今の茶道部はどうなのかしら?私も蔦が丘の卒業生なのですけど……
茶道部員ではなかったけれど、あそこには親しい友人が何人かいたの」

(!やっぱり何か知っている?)
かまをかけているのだろうか。蔦が丘のOGであれば、茶道部の秘密も知っているに違いない。
『今の茶道部はどうなのかしら』という思わせぶりな質問には裏がありそうな気配だ。

「そうですねぇ………部員はだいたい十人ちょいくらい……この下半期から、一応、私が新部長ということになりました」
「そう……文化祭でのお茶会はまだあるの?」
「はい」
空とぼけて返答すると、貴枝も予想されたような方向への追求はせず、さらりと話題を変える。
本当に貴枝が何にも気がついていないのか、それとも巧みに腹芸を繰り広げているのか分からないまま、
鈴香は、にこやかな笑顔の下で貴枝の意図を探っていた。
410華麗に410げとー!:03/08/08 02:59
「皆様、お待たせ致しました」
声がした方に目をやると、四人分のティーセットを載せたトレーを押して、碧が入ってきたところだった。

「うわぁ……みどりちゃん、可愛い………」
「……ほんとにメイドさんなんだ……」
真梨子が半ばソファから身を乗り出して感嘆の声をあげ、それにつられるように、日頃は言葉少なな琴美も我を忘れて率直な感想を述べた。
声こそあげなかったものの、鈴香も丸くした目を碧に釘付けにされてしまった。
紺の長袖・膝丈のワンピースの衣装、紺の服の上から首許を覆う白い付け襟、やはり白くて清潔なエプロン、
フリルに飾られたカチューシャ、ニーソックスという格好は、本当にメイドのものだ。
友人たちの注目を浴びて、碧は真っ赤になって俯いたが、それでもプロのメイドの矜持か、きりと顔を上げ直し、背筋を伸ばしてテーブルへとやって来た。

「今日は無香料のセイロンとアップルティーの両方をご用意致しました。どちらを?………」
「甘いのがいいなぁ。アップルティーって甘いよね?それお願い」
「私は最初はセイロンを。香りをつけてない紅茶の味を見たいから」
「………アップルティーお願いします」
真梨子と琴美はアップルティーを、鈴香はセイロンティーを頼んだ。
頷いて碧がティーカップに紅茶を注ぐと、紅茶の香ばしさと林檎の甘酸っぱい香りが入り交じった香気が立ち上った。

「うーん、甘くていい匂い!」
「どうぞ、真梨子さま」
また幾分か頬を赤く染め、はにかみながら碧はお茶を碧に給仕した。
「”まりこさま”って……そんな……」
真梨子もどぎまぎと慌て、顔を赤くしてしまう。
その調子で、鈴香さま、琴美さまと友人たちを”さま”付けで呼びながら、碧は紅茶を給仕して回った。
そして無言で女主人にセイロンティーを注いだティーカップを給仕すると、二、三歩下がったところへと引っ込んだ。
次の命令を待って控える従順なメイドそのものだ。
本当にメイドなのだなぁと、感心を更に強くする鈴香だった。
こんな忠実なメイドを侍らす私生活というのはどういうものなのだろうという、貴枝に対する関心も湧く。
411新生410:03/08/08 03:03
「お砂糖はいかが?」
「あ、いただきまぁす」
「馬鹿ね、甘いのがいいからアップルティーにしたんでしょ……私はいただきます」
「あ、そっかぁ」

「こちらをどうぞ」
真梨子はおかしそうにけたけたと笑い、
鈴香は、貴枝が薦めてくれた小さい銅のポットからどろりとしたシロップ状の砂糖をスプーンですくってティーカップに落とした。
「ちょっと変わったガムシロップですね」
「そうなの、特別な銘柄のでね。特別なお客さまにはそれ相応のものを、と思いまして」
「お使いになります?」
「いえ、私は砂糖抜きで」
「それでは……いただきます」
一同はティーカップに口を付け、啜った。
茶道部員である鈴香たちは、お茶の渋み、甘み、苦みを嗅ぎ分け、味わうのに慣れており、紅茶のかぐわしい香りと滑らかな舌触りを愉しんだ。
(ふんふん、なかなか美味しい……あまり紅茶のことは詳しくないけど、確かに下手な紅茶屋よりは美味しいかな…うん?)

微妙な、紅茶のものとは異なる苦みが感じられる。
(これって何なのかな?)
鈴香は上目遣いに貴枝を眺めたが、貴枝は意に介せず紅茶を飲み続けている。
(案外、デリカシーのない舌をしてるのね……)
嘲弄と落胆の両方を覚えつつ、もうひと口紅茶を啜り、鈴香はティーカップを置き、碧に目配せした。

「アップルティーのおかわりを、お願い」
「かしこまりました、ただいま」
飛んできた碧がアップルティーのポットを取り上げ、空になった鈴香のカップに注ぐ。
自分の命令通りに動く、甲斐甲斐しい碧を見ていると、このまま碧を自分のものにして出来たら、支配したいという願望がますます強くなるのを感じ、
同時に碧の奉仕をいつも受けている貴枝への嫉妬が芽生えてきた。
412新生410:03/08/08 03:13
「アップルティーはいかがかしら?」
無香料の紅茶に比べずっと刺激の強いアップルティーだったが、先ほど感じた違和感はここでもつきまとった。
この奇妙な苦みは何なのか。

客人である以上、無礼な真似はするべきではあるまい。
だが実際に紅茶の味見をさせてもらうという目的からすると、気がついたことは指摘するのが却って礼儀というものかもしれない。
それにこの件で多少なりとも貴枝にやり返せるとしたら、それも愉快ではないか……

「あの……質問よろしいですか?」
「どうぞ」
「えぇと……このお茶ですけど……」

言葉が続かない。
どういうことか口がやたらと重く、次の言葉がなかなか出てこない。

「このお茶ですけど……………何か、その、変わった………」
言葉が途切れるが、貴枝は穏やかな笑いを浮かべながら、鈴香の質問を待っている。
余裕溢れる大人の態度に、改めて感心と嫉妬心を覚える……

「変わった苦さが……その、香りつけなしのも………えぇと……あ……アップルティーも……」
「ええ、アップルティーの方はね、林檎の香りがつけてあるものですからいっしょに……
セイロンの方はお茶には何も入っていませんわ。ただ……砂糖の方にね」

視界がぐにゃりと歪む。瞼が重くて仕方がない。頭が大きくぐらつき、慌てて首を持ち上げる。
ふと横を見ると真梨子は目を閉じてソファにもたれかかって寝息を立て始めており、琴美もそんな真梨子の肩にもたれかかって目をしばしばとさせていた。

貴枝が穏やかに微笑んでいる。
その赤い唇をじっと見つめると、唇の端が初めて邪悪に歪み、今まで秘められていた攻撃的な意志を顕わにした。
−紅茶の中に何か……
それ以上は何も考えることが出来なかった。たおやかな紅茶の香りの中、少女たちは眠りに就いた………
>404
いい子ね、それじゃもっと焦らしてあげる………

ということで、本日はここでストップ!なのです。
引きやシチュエーションがVol.3の時と同じですが、
同時期に候補に上がっていた作品故に、ご勘弁下さい。
次回こそは、貴枝さんによる驚愕の責めが繰り広げられることと相成ります。
もう暫くお待ち下さい。

>405
いやー、なにげに狙っていたですよ>410げっと
いつも5,6レスを一気に書き込むので、
取れるタイミングをうかがっておりました。
ちと急ぎすぎて、次回以降のストックがまだ余り書けていないのが難ですが。
うきゃー(≧∇≦)
貴枝タンの反撃が始まったー! さあ、碧はどう動くのだ?
どうなるの?どうなるの?ワクワク
てか、いーのか?そんな犯罪まがいなことをして(^^;>貴枝タン
>>レズビアン派閥としての技量や魅力を競い合う

技量や魅力の中身を考えると眠れなくなる415はダメな子です。
わあ、これからどうなるのか楽しみです。これで410さんも一スレ分書き続けたわけですね、すごいです。驚愕の責めってどんなかなあ、ワクワク。
貴枝タン浮気ですよ
女子高生のレズビアン派閥…。ゴクリ
なんか貴枝&碧シリーズとは違うシリーズが出来そう…。
嗚呼、焦らされて焦らされて………。・゚・(ノД`)・゚・。もうだめぽ
420410:03/08/13 22:43
−何度も寝返りを打とうとするが、四肢が自由にならない。
身体に妙に気怠い感覚がつきまとい、身体を動かすのを拒否している。
つまり眠気だが、その一方で、四肢や肩、股間に時折緊張が走り、眠りを妨げてもいる。
そしてその緊張に突き動かされ、寝返りを打とうとしたり、手足を動かそうと試みるのだが、それが何故か敵わないのだ−

「ちょっと……ちょっと何これ!」

大きな声がすぐ近くでして、眠りが破られかける。真梨子の声だ。

「………どうしたの……」
眠気を拭いきれない声で応えかけ、次の瞬間に鈴香は今自分がどこにいるのか知らないことに気付いた。
………紅茶を飲んで眠ってしまったことを思い出す。やはり一服盛られたのか?

「!」

慌てて起きあがろうとするが、四肢が自由にならない。そればかりか、
「あ痛!」
「………なに……」
真梨子と、ちょうど目覚めたところらしい琴美の声である。

「真梨子………琴美ちゃん……なの?ちょっと……これ………これって何!」
鈴香は自分たちが一糸まとわぬ裸体であることに気がついた。
だが、そんなことより遙かに驚くべき事態のただ中に自分たち三人がいることに気付き、鈴香は焦燥を覚えた
421410:03/08/13 22:47
━━━鈴香は両手足を大きくX字型に開いて寝かされており、その広げられた両手首、両足首には革製の枷がはめられていた。
その枷には金属製の環が付いているのだが、その環が他の枷の環と繋がれている。

鈴香の右手の枷は真梨子の右足にはめられた枷と繋がれており、同じく右足の枷は真梨子の右手の枷と繋がれている。

寝返りを打とうとしたり、手足を動かそうとすると、真梨子の右半身が邪魔になって敵わない。
逆に真梨子が身体を動かそうとすると、自分の右半身が引きずられることになってしまう。
四肢や肩、股間に走る奇妙な緊張の正体はこれによるものだったのだ。

恐る恐る左手に目をやると、左手の枷は琴美の左足の枷と繋がれていた。
当然、左足の枷は琴美の左手に、である。

更に真梨子、琴美は、それぞれの両手と両足の枷を金属製のバーで繋ぎ止められているようで、
鈴香と繋がれていない側の手足の自由も封じられている。

三人とも裸身のまま、X字型に拘束されているのである。
それも互いの身体に連結するという屈辱的な姿で−
鈴香を中央に、その右側に真梨子、左側に琴美が、身体の向きを逆向きにされて繋がるという姿で、だ。

「何よ、これ!」
「ちょおっと、これどおいうこと!」
「………!誰か……誰か助けて……」
三人は口々に叫び始めた。その時−
422410:03/08/13 22:51
「お目覚めのようね」
くすくすという笑いとともに襖が開き、入ってくる影があった。

その時初めて、鈴香はここが和室であることに気が付いた。
自分たち三人が寝かされているのは純白の絹のシーツのかかった布団の上であり、青畳の匂いが嗅ぎ取れる。
時刻は夕方近いようで、窓から差し込む光は既に弱く、室内は薄暗かったが、読書灯が灯されており、そんな様子が確認出来た。

そして読書灯のオレンジ色の灯りに照らされ、自分の顔を覗き込んでいる貴枝の顔が視界に入った。
貴枝の服装は、先ほどの青色の着物から一変して、白無垢の薄い襦袢一着だった。
まるで夫と褥を共にする若妻のような姿である。

見てみると、その背後に碧が控えていた。
碧の格好も、先ほどまでとは違う。
メイド服には違いないが、スカート部の丈が極端に短いマイクロミニとなっており、首から胸にかけてを覆う付け襟の下からは剥き出しの乳房が覗いていた。
男性のエロチックでマニアックな願望を具現化したような服装だ。
どこか躊躇わしげ、恥ずかしげで神妙な顔つきの碧は、女主人の後ろに付き従い、視線を貴枝の背中と鈴香たちの顔の狭間にさまよわせていた。

「みなさん、如何かしら?碧がみなさんからとても愉快な歓待を受けたと聞いて、それに相応しいおもてなしを、と思いましたの。
この茶室はずいぶんと使っていなかったんですけど、茶室でのおもてなしには茶室で……ね?」

「!」

息が止まるかと思えた。
やはり女主人にチクっていたのか
−そうするにしても、報復を考えるとすれば、学校を通じて、といった手段を取るだろう。
そうするには、碧自身が犯されかけた体験を自ら語らなければならない。
普通の感覚ならば、そんな勇気はないだろう、と鈴香はたかを括っていた。が……

まさか秘密の復讐を企んでいようとは。
これでは、逆にこちらが報復しようにも事態を表沙汰にすることが出来ない
−いや、それ以前に、このような復讐を仕掛けてくるということは……
423410:03/08/13 22:56
(このひと、私と同類………)
恐怖と驚愕に目を見開き、鈴香は貴枝の顔を見据えた。
貴枝はというと、しごく優しい笑みを浮かべている。それが余計に恐ろしかった。

「………こ……こんなことをして……………ただで済むと……」

重圧と必死に戦いつつ、鈴香は精一杯の虚勢を張った。
だが、その言葉と同時に、貴枝の慈母の如き笑みはたちまちかき消え、菩薩の仮面の下の夜叉の顔が明らかになった。

「同じことを言う……私と同じことを。私の碧に手を出して、ただで済むと思っているの!」

全身の細胞が縮み上がる思いだった。
ひくひくと啜り泣く声があがる。気の小さい琴美は泣き出してしまった。
それに呼応したように、今まで黙っていた真梨子が焦燥した様子で叫んだ。
「やめて!琴美は関係ないの!………私と鈴香はしょうがないけど、琴美には手を出さないで!」

すると、一転して猫撫で声に戻った貴枝が、
「ふふ、怖がらせてしまったようね。ごめんなさい。
これは罰でもあるけど、あなたたちへのもてなしでもあるの。愉しめる部分は思う存分愉しんでちょうだい。
辛いところはうんと苦しんでいただくことになるでしょうけど……
何が愉しくて何が辛いのか分からなくなるまで愛して差し上げるわ」
貴枝の放つ妖気にあてられたか、琴美は却って泣きやみ、真梨子も絶句してしまった。
424410:03/08/13 22:59
碧は何かを貴枝に手渡した。
貴枝はそれを手に鈴香の上に覆い被さると、鈴香の顎を愛おしげに持ち上げた。
そして手を顎から鼻へ移動させ、鼻をつまみ上げた。
あっと声をあげた鈴香の口に何かが詰め込まれる。プラスチックの球体である。
「もぐっ!」

鈴香自身、先輩たちに使われたり、琴美や真梨子に使ったことがあるものだ。
ボールギャグである。
碧が鈴香の首を持ち上げ、貴枝がギャグの革製のカラーを器用に鈴香のうなじで固定する。

二人は一旦立ち上がると、同様の処置を琴美にも施した。
くぐもった悲鳴があがるが、ギャグのため言葉になっていない。

口を封じられていないのは、真梨子のみとなった。貴枝は真梨子の枕元に座り込み、碧に目配せした。
「それでは始めましょう」

碧は悲しげな視線を真梨子に向け、ただひと言、
「ごめんね、まりちゃん……」と言った。

鈴香は、この情景が意味する皮肉に痛恨の思いを拭えなかった。
まさにこの情景は、一週間前の再現に他ならない。
場所も同じく茶室、碧の役回りが鈴香・真梨子・琴美、鈴香の役回りが貴枝、真梨子の役回りが碧に振られたのだ。

本人はそんなことを意識などしておらず、素直に真梨子に詫びようとして口にしたのだろうが、
碧は、あの時真梨子が自分に対して言った詫びの文句を口にした。
まるでキャスティングを代えただけで、同じ芝居の台詞のように。
これが芝居であるとするなら、貴枝は何と恐るべき、驚くべき演出家であることか。
425410:03/08/13 23:02
「さ、碧。お友達を愛しておあげなさい」
演出家が主演女優に命令した。

碧は躊躇った。
目をそむけ、真梨子と視線を交えるのを避けている。真梨子は不安げな表情で、
「みどりちゃん………?」

ごくりと息を呑む。

「私のしたことは……私が悪かったの。だからどんなお返しでも受けるよ……みどりちゃんがこうするっていうのなら…………私……」

真梨子は目を閉じた。
もちろん心の底からは望んでいないだろう。
碧の女主人への義理を慮り、自らが泥を被ってしまう。真梨子らしい態度といえた。
あるいは、貴枝はこれすら計算に入れていたのかもしれない。

親友の言葉に背中を押され、碧はおずおずと真梨子の顔を覗き込み、そして唇を重ねた。
親友同士の初めての、悲しいキス。

二人はただ静かに唇を重ね、それ以上の行為には及ぼうとはしなかった。
が、その様子に業を煮やしたか、貴枝がそっと碧の髪をかき上げ、うなじにそっとキスした。
そっと忍ばせた指が碧の乳首の先端に触れ、すぐにそれと向き合っている真梨子のそれにも及ぶ。
二人の乳房を交互に愛撫しはじめた。

碧がびくりと震え、キスが崩れた。その下で真梨子も喘ぎ始めた。
覚悟を決めたか、あるいは欲情に負けたか、碧は真梨子の乳首を吸い始めた。
もう片方の乳房にも、貴枝の手の執拗な愛撫が開始されている。
426410:03/08/13 23:05
「くっ……はぁぁ……」
真梨子は顔をしかめ、拘束された手足を緊張させた。

その反動が隣の鈴香にも伝わる。
いや、真梨子の喘ぎ声や汗の匂いが、真梨子の欲情をも鈴香に伝染させはじめた。

(まずいよぅ……)
股間に湿り気が生じ始めるのを感じ、鈴香はギャグを噛まされた口の下で呻いた。
左足の方向からも、同様の呻きが聞こえる。琴美も同じ気分なのだ。

貴枝が真梨子の滑らかな太股を舐め上げ、碧が真梨子の顔のあちこちにキスの雨を降らす。
次第に真梨子の表情から拒否の面持ちが薄れ、容認の色が濃くなり始めた。
改めて碧が唇を重ねると、今度は真梨子は熱っぽく応えた。
二人が互いに舌と唇を吸い合う音が鈴香を挑発するように響く。

その間に、貴枝はついに真梨子の開かれた股間に手を伸ばした。
艶然とした笑みを浮かべ、貴枝は真梨子の陰核を撫で上げた。
真梨子の肩が激しく震えるが、碧はその頭を鷲掴みにしてキスの姿勢が崩れるのを許さない。
手足を封じられ、頭も動かすことが出来ない状態で、性器に刺激を受ける真梨子は、
唯一自由になる舌と唇を必死に繰り出して、碧の愛に応えようとしていた。

貴枝は、真梨子の内股を舐め始めた。
性器そのものを避け、時に股から膝へ、時に下腹へと移動して、焦らしては真梨子の欲情を煽る。
碧はようやく真梨子から唇を離した。目許を潤ませ、息を荒くした真梨子は、
「みどりちゃん……」と呟いた。
感極まった風に、碧は真梨子の首をぎゅっと抱き締め、頬ずりする。
427410:03/08/13 23:12
貴枝は立ち上がり鈴香に近寄ると、鈴香の後頭部に手を伸ばし、カラーを外した。
ボールギャグを口から取り出すと、何と鈴香の涎に濡れたそれをとろけきった表情の真梨子の口に押し込んだ!

「さ、次はあなたの番よ」

口に栓をされた顔にひどく名残惜しげな表情を浮かべる真梨子に、
「ごめんね、まりちゃん……またすぐにしてあげるから……」
と詫び、背を向けると、碧は今度は鈴香の顔を覗き込み、その瞼にキスをした。
嫉妬か、あるいは焦らされての欲求不満からか、真梨子は先ほどまでの鈴香や琴美と同じく、
ギャグの下から苦しげに言葉にならない抗議の悲鳴をあげた。

だが貴枝と碧の注意は既に鈴香に注がれていた。
「ふふふ、待った?」
愛情と嘲笑の入り混じった貴枝の囁きに、鈴香は恥ずかしげに目をきつく閉じた。
仮にも茶道部部長のプライドがある。そう簡単に膝を屈することは許されない。

だが碧による奉仕が早くも始まった。
鈴香の下半身へと回り込むと性器の真横にキスし、濡れ具合を確かめるようにそっと秘裂に触れた。
「くっ!」
背筋に電流が走る。ずっと待望していた愛撫が訪れ、鈴香の意志とは裏腹に身体が勝手に悦びの反応を示す。

碧は、先ほど貴枝が真梨子にしたように、性器を避けて鈴香の股の内側を舐め始めた。
一方、貴枝は鈴香の髪に手を差し入れ、優しく髪を梳り、頬や顎を撫でていく。
激しい責めではないが、快適なリズムに身を委ねていると身体の緊張が自然とほぐれ、
碧が下半身に与える快感を拒否出来なくなってしまう。
時折、陰核を爪で弾き、秘裂に指を挿入しながらも、鈴香が激しく喘ぎ始めるとすぐに責めをやめてしまう。

水滴で岩に穴を穿つような、呆れるほど遠回しな愛撫に、いつになったらイけるのだろうと思うと、
鈴香は絶望的な思いが背中を這い上がってくるのを感じた。
428410:03/08/13 23:17
碧は更に鈴香を焦らそうと、唇を太股から膝、臑へと滑らせていき、右の足の甲へと達しさせた。
足首を持ち上げると、それに繋がれた真梨子の右手もいっしょに持ち上がる。

「はぁぁ……はやまさぁん……そんなところまで……」
碧は鈴香の足の指に奉仕を始めた。指の股をひとつひとつ丁寧に舐め上げていく。
鈴香のレパートリーには足指奉仕はなかったが、今の欲情で身体が破裂しそうな状態だと、
このくすぐったい感触が何ともエロチックに感じられ、ますます秘裂から愛欲の証が流れ出てしまう。
これも焦らそうとしてか、碧は時々鈴香の足から真梨子の手へ奉仕の対象を代える。
くぐもった真梨子の呻きと鈴香の喘ぎが重なる。

貴枝は、鈴香の上半身に自分の身体を密着させて、鈴香の乳房にかじりついた。
張りつめた乳房に優しく歯を立てる。
口の中に含んだ乳首を舌先で転がし、圧迫し、擦りあげ、吸いあげる。
貴枝の手がもう片方の乳房を玩び、あるいは鈴香の下腹や股間、首筋や顎に例の優しい愛撫を施す。
その手管に鈴香は陶然となり、顔の真横の貴枝の胸に鼻先を押しつけた。
肉感的な身体を白無垢に包み、自分の身体に密着している貴枝は、巨大な白い蛇のように感じられた。

愛撫を中断し上体を起こした貴枝は、鈴香の顔を見下ろし、
「どう、愉しい?それとも辛い?」
蠱惑的に微笑みながら問いかける貴枝は、正気を失うほど魅力的だった。

こんなに美しく、こんなに甘美な陶酔を与えてくれる女(ひと)であるなら………

私はこの人の物になってもいい。
429410:03/08/13 23:21
「……愉しいです」

とうとうプライドをかなぐり捨て涙目で訴える鈴香を見下ろし、貴枝はにやりと唇の端を歪めた。

「あら、そう。では、今度は辛い思いもしてもらわないと」

その言葉を合図に、今まで足首を中心に攻めていた碧が、いきなり鈴香の性器に強烈な一撃を加えた。
「きゃあっ!」
舌が陰核を包む。一気に欲情が噴き出す。

だが、すぐに碧は口を股間から離して立ち上がった。
何が起きたか分からないでいる鈴香の頬を、貴枝はくすくすと笑いながら撫でている。

「はあっ!」
琴美が大きな嘆息を漏らすのが左手から聞こえた。

(まさか!)

そう思った矢先、碧が琴美の口から外したボールギャグを手に、自分の前に屈み込んだ。
貴枝が鈴香の首を持ち上げ、碧がボールギャグを口にねじ込む。カラーが留められる。
「がッ!」
再び鈴香を寝かせると、今度は貴枝と碧は琴美の身体に迫った。
430410:03/08/13 23:25
「ううーっ!」
ギャグの下から鈴香は抗議しようとするが、言葉にならない。

『愉しい』と認めた途端に愛撫を中断し、琴美へ切り替えるとは。
強烈な屈辱と怒りと−そして焦れを禁じ得ない。

もちろん、それが貴枝の目論見なのだ。
自分たちをこうして繋いで動けなくして、順繰りに責めを施していく
−快楽に屈し、抵抗を諦めた瞬間に、次の獲物へと乗り換えていくことで、延々と焦らしていくつもりなのだ。

瞬く間に琴美の切なげな喘ぎが響き始め、その淫らな声に鈴香と真梨子は腰をもぞもぞとさせた。
一度身体についた情欲の火は、それを煽る貴枝たちが去った後も熾火となって鈴香の身体を焦がしている。

誰かが責められ快楽に没入している時、他の二人は責められない責め−放置責めを受けているのだ。
責められるのが『気持ちよくて愉しい』のか、『恥ずかしくて辛い』のか−
責められないのが『辛くはない』のか、『気持ちよくなくて辛い』のか−

鈴香は、今の自分たちが置かれている心境がどれなのか区別がつかなくなってきた。その混乱がますます身体の火照りに拍車をかける。

碧は琴美の右側に添い寝し、貴枝は琴美の左脇−彼女の左手足と鈴香のそれが繋がれた狭間−に陣取って、左右から動けない琴美の身体を責めている。
三人の中でも最も線が細く幼い身体つきの琴美には、貴枝たちも特別に丁寧で繊細な愛撫を施しているようだった。
その未熟で厚みに乏しい乳房から臍にかけて、あるいは脇にかけてをくすぐるように愛撫し、軽く唇や舌を触れさせた。
431410:03/08/13 23:29
碧は琴美の喉元を舐め上げつつ、
「ねぇ、岸江さん……琴美ちゃんって呼んでいい?」
「………あ……はい……」
「キスさせてもらって………いい?」
「……はぁっ……あぁン…………」
喘ぎ声のみが響き、琴美は返事をしない。
そんな琴美の様子は、全身を制圧する快感を愉しんでいるため、あるいは辛く苦しんでいるために返事が出来ないようでも、
決断力があるとは言い難い性格故に返答出来ないようでもあった。

「キス……するよ」碧の顔が近付く。
「……いやっ………」
例の蚊の鳴くような小さな声だったが、琴美は顔を反射的に背けた。
碧は驚いた様子になり、責めを一瞬中断した。
理性が頭をもたげてしまったようで、琴美の願い通りにキスを諦めたようだった。

だが貴枝は容赦がなかった。
すっと割って入り、何の迷いもなく琴美の唇を奪った。
貴枝の顔の下で激しく抵抗する琴美の身体を、女主人のサポートに回った碧が優しく愛撫し、少しづつ琴美の抵抗力をとろかしていく。

敢えて責めずに焦らすという自分以上の意地悪さに加え、責めに出る時は自分以上の強引さを発揮する貴枝に、鈴香はほとんど畏敬の念を覚えていた。
同じタチ役としてこの大人の女性から出来るだけのものを学びたいと願う一方で、
タチ役のプライドなどかなぐり捨てて貴枝のおもちゃになりたい、もっと感じさせて欲しいと、身を焦がすような思いで貴枝の愛撫を切望していた。

だが現実に今貴枝の寵愛の許にあるのは、自分でも真梨子でもなく琴美である。自分のペットである琴美が……
432410:03/08/13 23:34
碧の指が琴美の秘裂をくすぐり、舌が太股を舐め、メイド服から剥き出しになっている乳首が陰核に押しつけられる。
貴枝がキスを交わしながら琴美の手を握ると、琴美は貴枝の手を熱く握り返し、指と指が絡み合う。

「ねぇ、琴美さん。琴美さんの唾を呑ませてちょうだい」
「はぁい………」

息も絶え絶えといった風情の琴美は、貴枝の願いを聞き入れたが、果たしてその意味を理解出来ているかどうかも怪しかった。
再度キスを交わすと、貴枝は琴美の口腔に差し入れた舌を使って、琴美の唾液を丹念にくみ上げ始めた。
激しい舌技に興奮を抑えきれなくなり、琴美の腰の動きが激しくなりはじめた。
ついに琴美は心身ともに貴枝と碧を受け容れるかと思われた、その頃合いに……

非情にも、貴枝はまたもキスを解き、立ち上がった。

「ふぁ………」

潤んだ目で貴枝を目のみで追う琴美だったが、すぐに貴枝は真梨子の口から取り出したボールギャグを、優しい手つきではあったが、有無を言わせずに琴美にくわえさせた。
「がぁ……ふがぁぁぁ………」

_______________________
どうも、410です。
今回は随分エロに辿り着くまでお待たせすることになりましたが、
エロシーンもくどくて長いです(笑)。
もう一回これくらいの分量を投下することになると思われます。

まずは拘束&焦らし&放置責めの饗宴をお楽しみください<ってまたソレか

エロ爆雷投下キタ━━━ヽ(゜∀゜)人( ゜∀)人( ゜)人( )人( )人(゜ )人(∀゜ )人(゜∀゜)ノ━━
          ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
434名無しさん@ピンキー:03/08/14 02:24
得ろキタ━━━━━(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)━━━━━!!!!!
キタ━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
相変わらず最高です、遅ればせながら410ゲトおめでとうございます。
あとは挿絵を描いてうpしてくれる神降臨を祈るのみ。
キタ━━━━━━┌(_□_┌ )┐━━━━━━ッ !!!
しかし、これ、こんなイイ気持ちさせて、復讐になるのだろうか?(;´Д`)ハアハア
437あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>こんなに美しく、こんなに甘美な陶酔を与えてくれる女(ひと)であるなら………
>>私はこの人の物になってもいい。

鈴香タン敗北宣言キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

所詮小娘・・・貴枝さまの敵ではなかったか
ほしゅほしゅ期待期待焦らし焦らし
440410:03/08/20 00:18
恨みがましい呻きを漏らす琴美を後目に、貴枝と碧は再び真梨子の身体の調理に取りかかった。

怒りと屈辱が真梨子の理性をいくらか回復させたようで、真梨子はきっと貴枝を睨んだ。
高ぶって赤く染まった顔に浮かんだその表情は、禁欲と情欲が入り混じった不思議なものだった。
身体と心、マゾヒズムと誇り、快楽と純潔の間に引き裂かれた友人の表情を、碧は美しいと感じた。
人間の、女の業の深さが現れた顔だ。
そしてすぐに、そんな状態に真梨子を追い込んだのが自分だと気付き、罪悪感が忍び寄ってきた。

「まりちゃん………わたし……」
真梨子は碧に何かを言おうとしたが、またも貴枝が割って入り、真梨子の唇を塞いだ。
予想通りすぐに勝敗は明らかになり、真梨子の誇りは貴枝が送り込む快楽によってふやけてしまったようだ
−いや、送り込んでいるのは快楽だけではない。
琴美の口から吸い上げた唾液を、今度は真梨子の口に流し込んでいる。
そうしている間も、貴枝の指はせわしなく真梨子の肌の上を這い回り、欲情を煽っている。

そしてキスを解くと碧を振り返り、
「うふふ、琴美さんから絞りたてのジュースはいかが?さ、今度は碧が真梨子さんのを味見してごらんなさい」
「はい……」

拒否は許されなかった。
この饗宴は、自分を犯した鈴香やそれをお膳立てした真梨子たちだけではなく、
その結果、鈴香と浮気した自分をも罰しているのだ−そんな風にも思えた。

どこまでも碧を気遣ってか、それとも欲情に屈したか真梨子は、
「みどりちゃん……来て………」と熱に浮かされたような瞳で碧を見据えた。
441410:03/08/20 00:22
碧は真梨子の上に覆い被さり、唇を重ねた。
今度は自分の乳房を真梨子のそれに擦りつけていく。
碧のDカップに比すると真梨子のそれは小さく、より大きな乳房に圧迫されて、擦り合う二人の動きに合わせ形をくにくにと変形させた。
真梨子の乳房の柔らかさに、碧はほとんど感動を覚えた。

「みどりちゃんの……うんん………おっぱい……」
真梨子も同じ気持ちであったらしい。
真梨子の呟きに応えるように、碧は自分の乳房を真梨子の顔の上に持っていった。
真梨子は従順に目の前に突き出された乳首を舐め始めた。

「んっくく………」
真梨子に体重をかけないよう、肘と腰に力を入れた姿勢で、下から真梨子の奉仕を受ける碧は、苦しげな呻きを漏らした。
そんなメイドの様子を愛おしげに見守りながら、貴枝は意地悪くも背後から碧のスカートに手を入れると、
剥き出しになっている性器に指を這わせはじめた。
既に潤んでいた碧の秘裂から愛液がこぼれ始める。
「あっ………はぁぁぁ………ごしゅじんさまぁ………」
「可愛いわよ、二人とも………」

努力も限界となり、真梨子の顔の上に乳房を押しつけ、膝を屈してしまう。
自分の下で押し潰された真梨子が鈍い悲鳴をあげる。
慌てて立ち上がろうとするが、そこへ貴枝の命令が下った。
「その格好のままで、こっちへ………ね?」

貴枝の企図するところを察した碧は、真梨子と身体を触れさせつつも体重をかけないよう気をつけて、身体を後退させた。
再び乳房同士が押しつけられ合い、碧と真梨子の顔が同じ位置にくる。
だが碧は気になる貴枝を振り返り、真梨子と正対はしない。
真梨子もこれから何が起きるのか、貴枝の方を見守っている。
442410:03/08/20 00:27
貴枝は、その右手を碧の股間へと伸ばした。
ちょうど同じくらいの背格好の碧と真梨子の腰は同じ位置に来ており、開かれた真梨子の両股の間に碧の腰が収まっている。
貴枝は掌をひっくり返しつつ、二人の性器を同時に責め始めた。
限られたスペース故に貴枝も充分に技巧的な愛撫を行えなかったが、却ってもどかしい責めが二人の情欲に火をつけた。

「ぁぁぁぁぁ……はぁぁ……」
「だめぇ……みどりちゃぁん………はぁぁ…」

真梨子は腰を出来るだけ揺らし、碧は乳房を真梨子のそれに擦りつけ、必死に身体と身体の連帯を図ろうとしていた。
貴枝のリズムにあわせ、二人は共に同じ快楽を共有していた。
目の前で真梨子が涙を浮かべながら喘いでいるのが見える。
一方で、自分も同じようなはしたない顔を真梨子に晒しているのだろう
−相手への愛情と羞恥が共に湧いてきて、ますます興奮が増していく。
愛する女主人に親友と共に愛され、共に感じる悦びは、
今まで真梨子に、あるいは貴枝に対して抱いていた罪悪感を消し飛ばした。
貴枝が自分と同じく真梨子も愛してくれ、
真梨子が自分が貴枝に愛されるのに付き合ってくれているのが、肌の触れ合いを通して感じられる。

(このまままりちゃんと……)
弾みのついた身体をそのまま絶頂まで持っていこうとした碧だったが、そんな甘い考えを許す貴枝ではなかった。
二人が頂上まで八合目というところまできた頃合いを正確に見定め、貴枝は愛撫を止めて立ち上がった。

ほとんど恐怖に近い表情となって、真梨子は凍り付いた。
「みどりちゃん……」
懇願するような目つきで真梨子が見つめる
−このままいっしょにイってしまいたい。
そんな欲望が全身を駆り立てるが、女主人の支配力がそれを上回った。
443410:03/08/20 00:31
「まりちゃん、ごめん……」
碧は立ち上がった。
入れ替わりに近付いてきた貴枝が、またも真梨子の口にギャグをねじ込む。
先ほどまでは、三人はひとつのリズムに身を委ね、その心も体も一つに溶けあっていた。
だが貴枝が場を去れば至福の一体感は脆くも崩れ、残る二人だけがそのまま登りつめることは許されなかった。

貴枝の定めたローテーション通りに、碧は、ギャグを取り除かれた鈴香へとのしかかった。
真梨子が右手でじたばたとしているが、気にしている余裕はない。
鈴香の身体の上に跨るように、碧は鈴香に身体を重ねた。
先週、茶道部室で鈴香を抱いた時は意識していなかったが、こうしてみると本当に綺麗な身体だ。
乳房のボリュームはわずかに自分の方が上だが、全体的なプロポーションは抜きんでて鈴香の方が美しい。
羨望の念が沸き上がり、と同時に、その身体への欲情が湧いてくるのが認識される。
またも浮気をしているという罪悪感が頭をもたげてきて、ちらと貴枝の方を見やるが、
女主人が浮かべる、静かでクールな笑みからだけでは、その本意は見通せなかった。

「……はやまさぁん……はやくぅ………あいしてほしいの……」
弱々しい声で懇願され、碧は一旦迷いを置いて、鈴香の身体に向き合った。
真梨子にしたのと同じように、自分の乳房を鈴香の乳房に重ね、柔らかい肉同士をこねくり合わせる。
真梨子の乳房より遙かに抵抗感のある肌触りに、碧は胸がときめくのを感じた。
「ぁぁぁ……しらさわさんのおっぱい……すてきぃ………」
「はやまさんのも………きもちいぃ…」

鈴香の頭に回り込んだ貴枝がつと碧の顎を持ち上げた。
貴枝の指示するところを察し、名残惜しい気持ちにとらわれながらも碧は上体を鈴香から放した。
「いやぁ、はやまさん………やめないでぇ……」
444410:03/08/20 00:35
貴枝は、潤んだ瞳で見上げる鈴香を、薄笑いを浮かべて見下ろして、
「『葉山さん』じゃないわ。今は碧さまと呼びなさい……私のことは、ご主人さま、と……」
「はぁい、ごしゅじんさま……」
鈴香は半泣きになって返答した。
もうすっかり快楽に没頭してしまい、もっと貴枝と碧に責めてもらうためならば何をも厭わない、
いや、寧ろ貴枝に積極的に従属することに悦びを覚え始めてすらいるようだ。

そんな鈴香の様子に、碧はどこか嫉妬めいたものを覚えた。
自分以外の誰かが貴枝のことを『ご主人さま』と呼ぶのを目の当たりにしようとは、今まで考えもしなかった。

「いい娘ね……」
貴枝は鈴香の頭を抱え上げると、正座した自分の膝の上に優しく横たえた。
長く細い指が鈴香の顎や唇の上をさまよい、そして碧の乳房から解放された胸へと伸び、乳首をつまみ上げた。
たちまち鈴香は再び喘ぎ始めた。

(………膝枕)
碧は、はっきりと嫉妬の炎を目から迸らせながら女主人の寵愛を受ける鈴香を睨んでいた。
膝枕など、自分すら貴枝にしてもらったことがないというのに!
先ほどまで鈴香に感じていた愛情も決して消えてはいないのだが、抑え難い嫉妬の念が腹の底にわだかまった。

そんなことを考えていると、悪戯っぽく微笑む貴枝と視線があった。
「下半身は碧にあげるわ。可愛がっておあげなさい」
碧は苛立ちを紛らわすように、鈴香の股間へと顔を近づけた。
腫れあがった陰核を遠慮なく唇にくわえ、転がす。
愛液を吐き出し続けている秘裂に舌と指を割り入れ、抉り抜く。
鈴香は悲鳴をあげ、のたうち回った。
貴枝は、そんな鈴香を優しく見下ろし、慰めるようにその頬や顎を撫でる。
445410:03/08/20 00:39
先ほど自分と真梨子を対等に愛し合わせた貴枝は、
今度は鈴香を丁寧に愛することで自分に嫉妬を抱かせているのだ、と碧は気付く。
本来なら、貴枝の方こそ自分を犯そうとした鈴香に激しい嫉妬を覚えていることだろう。
そこを敢えて鈴香を優しく愛する。
そうすることで、自分にも嫉妬を抱かせ、「おあいこ」に持ち込もうとしているのだ

−それならば、と碧は更に熱を込めて鈴香の性器を舐め始めた。
そして鈴香の喘ぎが激しくなってくると、愛撫をぱたりと止めて焦らす。
貴枝が自分にいつもしているように、だ。もちろん、貴枝も自分にそうさせたいのだろう。

「はぁ……みどりさまぁ……あン………はぁ……まって……ぁぁ……やめないで……あはぁ……」
すっかり自分の責めと貴枝の慰めに骨抜きにされている鈴香の声音を聞いていると、苛立ちや嫉妬と愛おしさの両方が募ってくる。
これも全ては貴枝が描いた絵の通りに踊らされているのだ。

「どう、愉しい、辛い?」
またしても貴枝の意地悪な質問。
しゃくり上げる喘ぎに中断されながらも、鈴香は何とか
「辛いです……」と呟いた。
”愉しい”と答えたことで逆に焦らされたことから、”辛い”と答えることで愛撫を続けてもらおうとしてのことか。
446410:03/08/20 00:41
だがその望みをはぐらかすように、貴枝が膝から鈴香の頭を降ろして立ち上がった。
つと琴美へと歩み寄り、琴美の口からギャグを抜き取る。ついに交替の時がきたようだ。

当の鈴香は碧の責めに激しく喘がされ、そのことにも気付いていない様子だった。
貴枝は先ほどまでとは豹変した態度で、鈴香の口へとギャグをねじ込み、カラーを留めた。
「辛いのね。それじゃ、ここまでにしておきましょう」
「むぐーっ!」呻く鈴香には一瞥すらくれず、碧に、
「碧、私にも味見をさせて」

貴枝の意図を察した碧は、最後にひと際強く貴枝の秘裂にキスを授けた。
そして鈴香の身体の上に乗り出し、女主人を待った。貴枝も顔を近づけ、唇を重ねる。
碧の口の中に溢れている鈴香の愛液を、貴枝は貪婪に啜った。
二人の唾液と鈴香自身の愛液が入り交じり、唇の端から垂れて、鈴香の喉元や頬を汚す。
顔の上で睦まじげにキスを交わす二人の『主人』を羨ましげに、いや、妬ましげに鈴香は見つめるのだった。

__________________
まだ余り続きが書けてないのですが、
余り間を空けるとまたいけずと言われそうなので投下(w
なかなかラストまでは辿り着けないですねぇ。
>自分以外の誰かが貴枝のことを『ご主人さま』と呼ぶ

>(………膝枕)

漏れも思わず嫉妬しちゃいますた〜(;´Д`)ハアハア
410さん素敵です。目が眩みます。気が狂いそうです


>余り間を空けるとまたいけずと言われそうなので投下(w

無理をするとつらくなるものです
外野は気にせず、ご自分のペースで進めてください。

>なかなかラストまでは辿り着けないですねぇ。

今回は込み入ったプロットですからねえ。
主人公二人の心理描写を丁寧に描こうとすると
それなりのボリュームになってしまいますよね。
がんばってください。
410さん……い、いやらしい(*´д`*)
しかしこの終わりのない責めは時間がかかりそうですね。

漏れだったらこのなかで一番羨ましいのは、やっぱり真ん中の鈴香だなー。
でもこれでもまだ序の口のはず。さて、この中で本当の快楽地獄に落ちるのは誰だ!?
ハァハァ
一気に読んでしまった・・・410さん、私もクラクラしています。
Hはするもんで、見たり読んだりするのはイマイチな私でしたがハマってしまったぁあ。
実は私、このスレタイトルに同意!する女性で、同性のパートナーがいる者です。
そんな人間も萠させる410さん、おそるべし。
てか、鈴香・真利子・琴美よりもこっちがジらされていて、身悶える・・・(´д`;*)
>>450
女神降臨ってヤシかな?
リアル・ズーレも(((((((((⊂⌒~⊃。Д。)⊃ゴロゴロさせてしまう410さん。
さすがでつ。
ところで450さんはタチ/ネコ?
450ですが、リバーシブルです(w
貴枝さんと碧さんのような歳の差も立場の差も殆どないので。
ただ、彼女はされるよりするのが好きだそうし、私もどっちかというと、
されるのも好きだし。
でも彼女にも気持ちよくなって欲しいのと、触ったり反応みるのも楽しい
し愛しいので、こちらからもします。
心同等、身3(私):7(彼女)といったところでしょーか。
以上、この手の質問には答えないよんv
あ、410さんは心理描写がいいのとH表現がリアル且つ美しい、しかもリバなので、
激しくツボです。
基本的に貴枝さん・碧さんのカップル燃えですので、この章が終わりましたら、
また二人のラボラボ読みたいです。 と、410さんに過酷な試練を与えてみる罠。
うん、やっぱリバはいいよなあ。
自分もツボ。
「支配することが愛ではない
愛とは与えることである」

マンセーマンセー、リバ・マンセー
「愛は平和ではない 愛は戦いである」

リバ・マンセー 娘への手紙
457名無しさん@ピンキー:03/08/25 13:47
410さんマンセー
あげちゃったゴメソ
459410:03/08/28 00:44
ギャグを噛まされた下から啜り泣く声が聞こえる。
鈴香に憐れみを覚えないではない碧だったが、既に次の愛撫の対象に移る頃合いだった。

貴枝が頷くのを見て、今真梨子と鈴香にしたように琴美の上に身体を重ねていく。
先ほどは琴美にキスを拒否された碧だが、もう遠慮はしなかった。
唇を重ね、舌を入れる。
琴美の薄い胸に乳房を載せて圧迫する。
身体を少しずつ前後させ、乳房同士を擦り合わせる。
厚みに乏しい琴美の乳房だが、その頂上で固く尖って存在を主張している乳首が、
碧の柔肌に食い込み、琴美の情欲の高まりを示した。
既に貴枝の愛撫の甘さを思い知らされ、先輩たちの痴態を存分に見せつけられていた琴美は、
碧の愛撫を素直に受け容れている。

自分以上に純真に見える−だが既に処女ではないのだが−琴美ですら、貴枝の仕組んだ芝居にあっては、
甘美で背徳的な悦びに膝を屈してしまうことに、碧は戦慄を覚えた。
鈴香をいたぶっていた時には意識していなかったが、気弱で線の細い琴美が喘いでいるのを見ると、
貴枝に操られてとはいえ、自分が琴美を性的に虐待し、彼女の尊厳を傷つけているのを認識してしまう。

琴美も真梨子も、更には鈴香も、こうして茶道部の伝統の犠牲になってきたのだろう。
いや、自分だってかつてはそうだった。
そんなこととは知らずに貴枝の愛人になってしまい、貴枝の愛撫に敏感に反応する身体に造り替えられてしまった。

今ではそのことに後悔はない。心の底から貴枝を愛している。
だが、愛する貴枝の命じることとはいえ、今の自分が友人たちを傷つけていることには変わりない。
その友人たちも、一週間前には自分を傷つけようとしたのだし、その事実は自分を誰よりも愛している貴枝をも傷つけた。

(おかしいね……えっちなことでみんなこんなに傷ついて………えっちなことで仲良くなって………)

碧は唇を離すと、笑いを浮かべて琴美の額を撫でた。
「大丈夫よ、琴美ちゃん。ご主人さまが気持ちよくして下さるから」
460410:03/08/28 00:47
琴美を軽く抱擁し、碧は貴枝に場を譲った。
貴枝は、琴美の両脇腹をゆっくりと撫で上げ、舌で臍をくすぐった。
琴美はたちまち喘ぎ始めた。

「あぁぁん……ふぁぁ……やめ……て……やめ……はぁっ………やめないでくださ…」
琴美の甘い声を聞いていると、碧は、先ほど感じた琴美への同情とは裏腹に、貴枝の寵愛を受ける琴美への嫉妬も湧いてくるのを自覚せざるを得なかった。
自分もまた、快楽と平穏、背徳と癒し、嫉妬と愛の間で引き裂かれているのだ。
どうすればいいのか分からぬまま座り込んでいると、振り向いた貴枝が手招きをしてきた。
歩み寄った碧の首を抱き寄せ、唇を重ねると、貴枝は、
「碧は真梨子さんの方をお願い」と呟いた。

貴枝は帯に手をかけると、ついに襦袢を脱ぎ始めた。
襦袢の前がはだけ、熟れきった大人の肉体が露わになった。
袖から腕を抜かず、身体の前面のみを晒した姿となった貴枝は、再び琴美にのしかかろうとした。
碧は、たまらず貴枝の肩を掴んでそれを制止した。

(止めなきゃ!)
貴枝は少し驚いた様子だった。
「碧、どうしたの?」

碧は口ごもって、目を背けた。
女主人に逆らうことはとても出来ない。
だが、貴枝が琴美の身体をいいように喰らっているのを見過ごす訳にはいかない。
琴美をこれ以上傷つけさせないためにも−

「ご主人さま!あの……ご主人さまの……おっぱいは私のものです!いいですね?」

−琴美に貴枝を取られないためにも。
461410:03/08/28 00:52
そうなのだ。これも本心なのだ。

琴美を可哀想だと思う気持ちは嘘ではないが、
自分以外の女が貴枝の乳房を味わえるのかと思うととても我慢がならない。
なんだ、そんなことかとでも言いたげに、拍子抜けした様子の笑いを浮かべた貴枝は、
碧を抱き寄せ、その顔を自分の乳房に押しつけた。
「これで満足?」
貴枝の乳房の甘い匂いを鼻腔いっぱいに呼吸し、白い肌に顔を埋め、碧は「はい……」と甘えた声を漏らした。

「安心なさい、私は碧のものだから。おっぱいも唇もあそこも、ハートも、全部ひっくるめて碧のもの。
だから、碧も私のもの、そうよね?」

その言葉は、碧の嫉妬の炎を鎮めるためのものでも、
碧に手を出そうとした鈴香たちに自分たちの仲を見せつけているようでも、
果てもない快楽の中で碧との愛を見失わないよう己に言い聞かせているようでもあった。
母と慕う女性の胸に頬ずりし、碧は少し安心したようで、貴枝の許を離れ、真梨子の許へと這い寄った。
碧が真梨子の口からギャグを外し、唇を重ね合わせたのを確認した上で、
貴枝も琴美の上へとのしかかり、肌と肌を触れ合わせた。

「琴美さん、じっくり可愛がって差し上げるわ」
「はい……おねがい……します………」

「まりちゃん………いっしょに気持ちよくなろうね」
「ぁぁん……みどりちゃぁん……」

「んむぐーっ!」
自分を挟んで甘い世界を紡ぎ出す二組のカップルに、ただ一人置き去りにされた鈴香は、
悔しさと嫉妬と持って行き場のない欲望の悲鳴をあげようとした。
だがそれも噛まされたギャグによって、歪んだ叫びにしかならない。
462410:03/08/28 00:56
焦れて焦れてもがいている鈴香の声を聞いていると、貴枝は碧を傷物にされかけた腹の虫が癒えるのを覚えた。
と同時に、その声に欲情を煽られ、思わず琴美の細く蒼い肢体に自分の肌を擦り付けてしまう自分を再確認したりもする。
碧を犯しかけたという点では、主犯格である鈴香が最も憎く妬ましいというのは当然にしても、
それでもだからといって真梨子や琴美を許す気にはならなかった。
きちんと借りは返させるつもりである。

だがその罰をこうして愉しんでしまっている自分に矛盾を感じてもいる。
自分と他の少女の行為を見せつけられ、碧はきっと嫉妬を覚えているだろう。
その一方で同じく、自分自身も、他の少女との行為に浮気をしているかの如き背徳感を感じていた。
そして、嫉妬や背徳感が欲情を更に煽る。
今まで碧としてきた中でも、最も危険な遊びだ。

この三人の少女の中では、琴美が貴枝の最も好みに合う、最も抱いてみて愉しいタイプだった。
何度も心身を鈴香たちに犯され、汚されたであろうにも関わらず、
無垢で純な印象を失っておらず、おんなの悦びを感じている自分に戸惑いを覚えているところが気に入った。
そうした印象は碧にも共通するところだ。
あれほど自分と様々なプレイを重ね、自分の愛撫には極めて鋭敏な反応を示すようになってなお
碧にはセックスにイノセントなところがあり、その点が確かに琴美と共通する。
それ故に琴美が特別に愛しく感じられるのだろうか、と貴枝は思う。

だがその一方で、碧と異なり、琴美は身体の成熟が充分ではなかった。
ちょうど屋敷に住み込みはじめ、自分に抱かれるようになったばかりだった頃の碧くらいの身体だ。
この一年半ほどの間に、碧のバストサイズはBBからDにまで見事な成長を遂げた。
その成長を見守り、直に肌で味わうのは得も言われぬ喜びだったが、
その一方で無垢な印象がいくらか損なわれてしまったのも事実だ。
そこへ行くと、まだ琴美は汚れを知らない−さんざんに女同士の行為を重ねているのだが−
子供の印象を残す身体付きなのである。
同様に、まだ開発されていない悦びもきっとあることだろう……

暗く背徳的な期待が高まるのを感じ、まさに自分が碧と誓い合った愛からよろめきかけているのを感じ、
貴枝は罪悪感と……快感を覚えた。
463410:03/08/28 01:01
「素敵よ、琴美さん」
「んんん………」

艶やかな琴美の髪を持ち上げ、その上に唇を滑らせる。
その琴美自身の髪の毛を用いて、琴美の喉元をくすぐる。
瞼、額、耳たぶとキスをして、ついに唇にまで辿り着く。
舌を琴美の口の中へと滑り込ませると、琴美の舌が出迎えに来た。
慎重に、どこか遠慮がちにうねる琴美の舌の動きが如何にも琴美らしく思え、貴枝は目を細めた。
すっと唇を離すと、おねだりをするように琴美の方から舌を突きだしてきた。
それを自分の口の中へと吸い、責めさせてみて、またそれを責める。
手が伸び、鈴香の足に繋がれた琴美の左手を握る。指と指が絡み合う。
(いけない……本気になっちゃうかも…)
そう思い、横目で碧の方を見やる。

碧は、シックスナインの姿勢を取り、真梨子の股間に頭を突っ込んでその性器を貪っていた。
自分は碧にはほとんどシックスナインをしないだけに、碧はここぞとばかりに真梨子を相手に互いの性器への相互奉仕に熱中していた。
「まりちゃん……んん……きもちいい………」
「みどり……はぁぁ……ちゃん………」

真梨子の太股に絡みついた碧の掌に思わず力が入り、艶やかな肌に十本の指が食い込む。
碧と対等にシックスナインをするのを好まない貴枝ではあったが、
こうして碧が「親友」である真梨子と「対等」に愛し合っているのを見ると、微笑ましい気持ちと嫉妬心の両方が湧いてくる。

貴枝は、その気持ちを自分の下で喘いでいる琴美にぶつけた。
腕立て伏せをするようにして、はだけた胸元から覗く乳房や腹を琴美の胴体に擦り付け、太股の付け根同士を交差させる。
「はぁ……ううん………いぃ……」
「そうよ、もっと……あえぎなさい……もがきなさい!」

性器への瞬間的な刺激が断続的かつ不規則に訪れ、貴枝も琴美も顔をしかめる。
次第に次第に身体の律動のテンポを増していき、快感のペースを上げていく。
「はあっ……もっとぉ………もっと……」
琴美が、いよいよ最後まで達するかと、加速していく快楽に身を委ねてきたのを見計らい−
464410:03/08/28 01:07
突然、動きを止め、身体を離す。またも焦らす。

「!……………やめ……やめないでぇ………うぅぅ……おねがい…します………ごしゅじんさま……
ごしゅじんさまといっしょに…………いきたいんですぅ……」

琴美は半泣きになりながら訴えた。
意地悪げな笑みを浮かべ、貴枝は無言で琴美の髪を愛おしげに撫でるのみだった。
ちらと碧と真梨子に一瞥をくれると、
碧もまさに共に達しかける寸前で、真梨子の股間から身体を引き剥がしたところだった。

「ぇぇ?………おねがいだから、いかせてよぉ…………」

真梨子は息も絶え絶えに懇願した。
碧の愛液でぐちゃぐちゃになった顔に浮かんでいる表情は、まさしく快楽の奴隷のものだ。
何度も碧自身が貴枝に施された焦らしの手管であり、何度も碧自身が貴枝に対してした懇願だった。
弟子が自分から良く学んでいるのを愛おしげに見つめる貴枝だったが、
すぐに自分の指示を仰ぐかの如き碧の視線を受け止めた。

貴枝は碧に小さく頷くと、再び琴美の身体の上にしなだれかかった。碧も真梨子相手にそれに倣った。
先ほどのような激しいものではなく、ごくゆったりと身体を擦り付けあう。
激しかったり意地が悪かったりする愛撫と高ぶった神経を鎮める慰撫の中間をいくように意識する。
貴枝は左手を琴美の喉元や乳房に這わせ愛撫していく一方で、右手を真横へ伸ばした。
碧もそれに倣った。右手の人差し指を真梨子の口に突っ込みつつ、左手を伸ばし、女主人の手を握った。

開かれた鈴香の足の狭間で女主人とメイドの手が繋がれ、ついで心もひとつになった。
嫉妬心と連帯感が共に共有され、だがすぐに連帯感が上回り、握手に愛と熱がこもった。
465410:03/08/28 01:17
「ぁが………」

間の抜けた、だが切実に愛と快楽を求める呻きを鈴香が漏らす。
貴枝と碧が自分のすぐ間近で触れ合っているのに触発されているのだ。

真梨子と琴美は、それぞれの相方の身体の下で再び次第に激しく喘ぎ始めていたが、
別々に責められているにも関わらず、同じリズムで快楽を感じていた。
貴枝と碧のリズムがごく自然に同調し、同じリズムで琴美と真梨子を責める。
よって琴美と真梨子が感じる快楽のリズムも同調していく。

全く触れられていないにも関わらず、琴美と真梨子に繋がれた鈴香も同じリズムを感じ取り、それに合一したいと願う。
五人の女の心はひとつに溶けあい、そのうちの四人は身体までも既に一体となりかけていた。

_____________________________
お待たせ致しました。新規投稿です。今回はこんなとこで。

>449さま
快楽地獄とは言い得て妙、つーか、凄くハァハァな響きですので、
次回使わせていただいちゃいまつ(笑)

>450さま
正直、こういう話を書いていること自体、ある意味、
リアルな方には顔向け出来ないことだなぁと思っていたのですが、
気に入っていただけて恐縮&大変ありがたいです。

余りリバでないので申し訳ないですけど(笑)。
リバ系もタチ・ネコ系もそれぞれに好きなんですけど、
貴枝/碧は年齢差・立場差があるため、後者になりがちなんですよね。
それでも最近は碧の成長〜二人の関係の進展ということは意識してます。
最終的には、完全に対等になるのかな?と、
作者自身も気になっています(笑)
エロキター!!!!!
放置プレーで飢え切った鈴香タン……
きっと今なら、指一本触れられたたけで激しく逝くんだろうなあ、ワクワク
それに将来、対等の恋人同士になった貴枝/碧タンていうのも萌えですね
>>(いけない……本気になっちゃうかも…)

貴枝タン、浮気はイケませんよ、浮気わっ! (;´Д`)ハアハア
469410:03/09/03 01:27
だが琴美と真梨子の喘ぎが激しくなってきて、二人が達しかけているのを確認した貴枝は、碧との握手を解き、琴美の上から起き上がった。
「ふぁ……また……」
泣きそうな顔の琴美を優しく見下ろしつつ、貴枝は碧に目配せした。

貴枝は琴美の手枷を繋ぐバーを外しはじめた。同じく手枷そのものも。
やって来た碧は、琴美の足枷とバーを外し、彼女を解放した。
「え………」
怪訝そうな顔をする琴美を立たせ、足許のふらつく彼女を支えながら、碧は真梨子の許へ戻った。
今度は真梨子の手枷・足枷を外す。

三人の少女は自由になった。
だが、にも関わらず、拘束されて味わう果てのない快楽にすっかり我を忘れた様子の三人は、
却って呆然としてしまっている。

貴枝は鈴香を背後から抱き締め、その肩から胸にかけてに腕を絡めつつ、
「さあ、真梨子さん、琴美さん、最後は自分たちでイきなさい」
愉快そうに鈴香を再び喘がせ始めつつ、命じた。

互いに恥ずかしげに、だが明らかに抑えきれない欲情を宿した視線で見つめ合った真梨子と琴美は、
おずおずと顔を近づけ合い、どちらからということもなく口づけを交わした。
それを契機に一気に情熱が爆発し、真梨子が琴美を押し倒した。
唇と舌がくちゅくちゅと愛を囀るのが聞こえる。
わずかの時間、拘束されただけだが、その間に貴枝たちから濃厚な愛技の洗礼を受け、
また火照った身体を気が遠くなるほど焦らされ、真梨子も琴美も、
相手を愛する技巧、愛され感じる感応力の両方共に急成長しているようだった。
積極的に、優しく愛撫を交わし合い、感じ合い、喘ぎ合っている。

「んんんん……ことみ…………もっと……して………」
「ぁぁぁぁ……まりせんぱぁい……ぁぁ、そこ……はぁ……いいです……」
470410:03/09/03 01:31
貴枝と碧は鈴香の身体に手を絡めていき、ゆったりとした愛撫を施しながら、
真梨子と琴美の愛の交歓を微笑ましげに鑑賞していた。

「ぁがぁぁぁぁ………」
鈴香も目の前でかつてのペット同士が繰り広げる痴態に心を奪われ、身体をもぞつかせていたが、
枷を外されて尚二人がかりで責められているため、四肢が自由にならない。
その責めも、相変わらず激しくなってきたかと思えば潮が引くように穏やかになっていき、
別の箇所に移るというものなので、最後まで達することも出来ない。
かといって、自分で慰めることも出来ない。
熱に浮かされたような目で、眼前で愛し合う真梨子と琴美を凝視する以外ないのだ。

とうとう真梨子は琴美の股に自分のそれを絡め、性器同士を触れ合わせる姿勢を取った。
身体を半ば起こした真梨子が自分の身体を屈曲させようとすると、寝転がった琴美の身体も同じリズムで震動した。
その震えのひとつひとつが二人の身体に官能の杭を打ち込む。

「くッ………こと……みぃ………ッはぁぁぁぁぁぁ………」
「ああっ………ぁぁぁぁぁぁぁ……………」

永遠に訪れることがないかとすら思われた絶頂が、ついに真梨子と琴美を襲った。
その歓喜は如何ほどであったろうか。
性も根も尽き果てた表情で、二人はぐったりとなった。
琴美の瞼に涙が光っているのが見えた。
荒い息遣いが次第に和らいでいく。
二人が静かな夢の世界へと堕ちていったことを示すものだ。
471410:03/09/03 01:35
だがその美しい光景も、鈴香にとっては、まだまだ続く快楽地獄の辛さと愉しさを増幅させるものでしかなかった。
先に絶頂を迎えた二人を猛烈に羨む気持ちが胸を掻き乱すが、貴枝と碧はそんな思いに浸る余裕を与えない。
二十本の指と、二つの唇と舌、時には肘や膝や乳房までをも動員して、鈴香の肌のあらゆる部位をくすぐっていく。

貴枝は鈴香の口からギャグを抜き取った。そして左手の人差し指をその唇の上に置き、
「さぁ……」と微笑みかけた。
鈴香は愛おしげに貴枝の指を舐め、くわえてしゃぶり始めた。
鈴香がおとなしく服従したのに満足を覚えた貴枝は、今度は右手で碧の首を抱き寄せ、またも見せつけるように鈴香の眼前でキスを交わした。
餌に飛びつく犬のように、鈴香は口から指を取り零し、二人の中に割って入ろうとしたが、貴枝はすっと鈴香の股間に左手を伸ばした。

「ひゃん!…………っく………はぁぁぁ……」
またも力が抜け、抵抗出来なくなってしまう。
それを良いことに、貴枝の人差し指が今度は鈴香の下の口に侵入していき、愛液をかき分けるようにして秘裂を愛撫し始めた。
一方、碧は、右手を鈴香の乳房に這わ愛撫を開始し、左手を貴枝の乳房に添え、またキスや頬ずりをする。
二人の乳房を同時に玩んでいる碧の表情には、明らかに陶酔の色が浮かんでいる。
貴枝がそんな碧の頬に右手をかけ、髪を優しくかき上げてやり、キスする。
キスを解くと、今度は碧から鈴香にキスし、それが終わると今度は貴枝が鈴香に………

貴枝の唇と舌の甘さを存分に味あわされた末にキスが終わると、鈴香は瞳を潤ませ、女主人を見つめた。
貴枝と碧は優しい笑みを浮かべ、見つめ返している。
「そろそろイきたい?」

「……は……」
素直に答えたら、また意地悪されて焦らされるかも知れない。
『はい』と答えかけ、思わず言葉を呑み込んだが、すぐに鈴香は首を縦に振った。

「イきたいです、ごしゅじんさま………」
472410:03/09/03 01:40
イかせてもらえたら、それでいい。
逆にもっと焦らされたら……それもいい。

この二人になら何をされてもいい心境になっていた鈴香は、素直に何もかもを『愉しい』ものと認める気になったのだった。
貴枝は鈴香の背中に手を回し、再び彼女を寝かせた。
そして自分は立ち上がると、襦袢の裾をつと持ち上げ、それを鈴香の顔に覆い被せるようにして……

そのまま座り込んだ。

屈み込んだところでぐっと腰に力を入れ、体重をかけないようにする……鈴香の顔に。
何を求められているか瞬時に察知した鈴香は、貴枝の性器への奉仕を開始した。
女主人を責める、あるいは奉仕するのは、これが今日初めてであり、
とうとう自分が貴枝の奴隷として認められたかと思うと、鈴香の胸の裡は感激で一杯になった。
寧ろこのまま顔に体重をかけ、徹底的に自分を支配して欲しいとすら思った。
貴枝が切なく喘ぎのが聞こえると、喜びは更に膨れ上がった。

女主人への奉仕に熱中し、また視界を塞がれている鈴香は、暫し碧の存在を忘れていた。
だが、またも自分の太股に掌が触れるのを感じ、あっと思った瞬間、碧の唇が鈴香の陰核を優しく包み込んだ。
鈴香はその強烈な快感に身体をびくりと震わせた。
その動きがそのまま刺激となって伝わり、一テンポ遅れて貴枝も同じく身体を震わせる。

「白沢さん、うんと気持ちよくなってね」
碧は優しく囁くと、口と指を駆使して鈴香の性器に愛情のこもった奉仕を施し始めた。
敏感になった鈴香の身体は、ほんの少しの唇の開閉、指の屈曲、舌の囀りまでも残さず拾い上げ、それを快楽へと変換する。
そうして悶える度に、鈴香の顔面に騎乗した貴枝も悶えることになる。
以前、貴枝と碧が美冴に対して取った体位であるが、そんなことは鈴香には知る由もない。
473410:03/09/03 01:46
下の口にメイドの奉仕を受けつつ、上の口で女主人に奉仕する二重の快楽に、鈴香の脳髄はほとんどショートしかかっていた。

メイドと女主人は、愛し合うのに自分を介しているのだ。
碧が自分を、自分が貴枝を責めているのは事実であるが、
その一方でこれは貴枝と碧が自分を道具代わりにして愛し合っているのだとも言える。
貴枝と碧の二人ともが愛しく、その二人が互いに愛し合うのに自分を道具として用いてくれているという事実は、
二人に従属しきった今の鈴香の興奮を何倍にも引き揚げた。

鈴香が腰を激しく震わせると、その腰を碧ががっしと掴み、性器に一層激しくむしゃぶりつく。
碧の舌が鈴香の秘裂に巧妙に滑り込み、感じ易い粘膜を制圧した……

「んんーっ!んーっ!はあっ……んむーっ!んんんんーっ!んんん………」

ついに鈴香は達した−口を完全に貴枝の性器に塞がれ、断末魔の叫びもくぐもったままに。

そして、貴枝も続いて歓喜の絶頂を極める。
鈴香の絶頂の悦びが伝染したかのように貴枝の忍耐も崩れ去り、鈴香の顔に熱い蜜がぶちまけられる。

それでも鈴香の顔を押し潰さぬよう気を遣い、貴枝は身体を横に捻って倒れ込んだ。
意識が朦朧となっている鈴香は、貴枝の愛液で汚れた顔に放心した表情を浮かべ、ぐったりとなった。
達したばかりだというのに早くも起きあがった貴枝は、鈴香の真横に寝そべると、甘く毒気のこもった声で囁きかけた。
こちらは、まだ流石に快楽の色が抜けきっていない。
474410:03/09/03 01:55
「どう?愉しい?それとも、辛い?」

快楽に脳髄を焼き尽くされ、思考力などほとんど残っていなかったが、それでも貴枝のこの言葉はずっと待ち望んでいたものだった。

「とっても……愉しいで…す………」

そう答えるのが精一杯だった。
心の底から貴枝と碧に責められ、愛されたことを嬉しく思いながら、鈴香の意識は白い空白に呑み込まれていった。
最後に鈴香の網膜と鼓膜に焼き付いた光景と言葉は、襦袢をとうとう脱ぎ捨て裸身となり、碧を抱き寄せる貴枝の姿であり、
「さぁ……最後は碧がイく番よ………」という甘い囁きだった………
_________________________________

こんなところで。次回がラスト、というかエピローグとなります。
結局、今までで最長のエピソードとなりました。
うまくオチがつくか、作者も不安<何を他人事のような
475名無しさん@ピンキー:03/09/03 13:47
キターハァハァ
鈴香タン、トラウマになりそう……
この前まで、いちおう女王様だったのに
ハアハア
でも、こ、これが復讐になるのか? 罰になるのか?。・゚・(ノД`)・゚・。
こんなイイことして、こんなイイ気持ちになって。。。(;´Д`)ハアハア
>>477
だからレズ物は、特に責められてる方も
いかに羨ましく(♂にとって)描けるか
あるいは、読むものをいかに上手に責められるか、なんだよ。
焦らしも含めて責め上手>410さんw
貴枝タンも案外エッチですよね
保守
レズマンガ大王スレ何処逝った?
>>480
まぁ、もう見つけたとは思うが。

レズマンガ大王 2.1
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1062771908/
ノートン・ゴーストもビックリだぜ…
このスレも緊急水域突入。
レス間隔が24時間空くとシボーンするので、早急に新スレを立てる必要あり。
緊急水域とは?
なんだかよく判らんが保守っとく。
同じく、ほしゅ
ここで消えてしまっては、困るのだ〜
念のためホシュ
487410:03/09/07 21:52
碧は重い気分で教室の扉を開けた。
先週の、鈴香らにレイプされかけた翌々日の登校も気分が重かったが、
立場が逆になった今日も、真梨子がどんな反応をするか心配で仕方がなかった。

あの後、碧は、鈴香・真梨子・琴美に風呂を用意し、夕食を振る舞い、今度こそ怪しげな薬の入っていない紅茶を出してもてなした。
濃厚な行為の後だけにほとんど放心状態となっていた三人は、言葉少なく反応も鈍いままに大人しく食卓に就き、
食事が終わると疲労の隠せない様子で帰宅した。
それでも彼女らしく、真梨子だけは、疲れを押し殺して碧の料理やお茶の味を誉め称えてくれていたので、
彼女があの『報復』に怒りや恨みを抱いてはいないのだ、と碧にも思えた。

だが、もう一晩を置くと、どうかは分からない。
また今日から真梨子と同じ教室で過ごす日々が始まるのだ。
やはり謝って、しこりをなくす方が良いのだろうか−

「あ、みどりちゃん、おはよー。土曜日はありがとね。紅茶もローストビーフも美味しかったよねー」

先週の、同じ状況と変わらぬ、いや、いつもと寸分変わらぬ屈託のない笑顔を浮かべ、真梨子は碧の許へと駆け寄ってきた。
(嗚呼、やっぱり気を遣ってくれてるんだぁ………)
真梨子の優しくタフな笑顔に、碧は一気に心の重荷が取れ、救われた気持ちになる。

真梨子はひと渡り教室を見渡すと、
「……みどりちゃん、ちょっといい?」
「?いいけど…」
真梨子は碧の手を引いて、彼女を教室の外へ連れだした。
「ふたりきりで話があるの」
488410:03/09/07 21:56
いきなりな挙動に、碧の胸はまた不安に曇った。
わざわざ皆の前から席を外しての話ということは……
廊下を曲がり、校舎の裏へと飛び出ると、真梨子は碧の肩を掴んで校舎の壁に軽くもたせかけた。

(!やばい!怒ってる?)
そう思いかけた碧だったが、真梨子は相変わらず明るい表情を崩さない。

「あの……土曜日のことは……」
「うん、ありがとうね。とっても感謝してる。そのお礼が言いたくて………」
深い感動の念が伝わってくる口調だった。
機先を制され、碧は口をぽかんと開けたまま真梨子を見つめ返した。
少なくとも真梨子は自分−と貴枝−を恨んではいないらしい。
それは安心していいことだ。
だが、かといって、感謝されるようなことをした覚えもない。

「あの帰り道で話し合ったの。今までずっと告白してこなかったんだけど……
ううん、自分でも本当に好きなのかどうか確信がなかったから告白しようがなかったんだけど、
みどりちゃんと貴枝さんが愛し合わせてくれた時に自分でも認める気になったの
−私、ずっと琴美のことが好きだったんだって……」

「!」

驚きで瞳孔がぐっと丸くなる。
真梨子が感謝したかったことというのは……
489410:03/09/07 21:58
「−それで琴美もあれで初めて私のことを前から好きだったのに気が付いたんだって……
両思いだったんだね、って帰り道で話し合ったの。
琴美も、あんなことされて茶道部やめないできたのは、私がいたからだって」

何故今まで気が付かなかったのか?
先週、何故茶道部をやめないでいるのかと真梨子に問うた時、真梨子は言葉を濁した。

だが、それは琴美を思う気持ちの故だったのだ。

自分が琴美を傷つけた罪悪感、せめて琴美の側にいてやらなければという義務感、琴美の側にいたいという愛情……

そして、その気持ちは、琴美から真梨子に対しても同じだったらしい。
貴枝に犯されかけ脅える琴美を庇おうとする真梨子、何かあると救いを求めるように真梨子を見つめる琴美……
それらの態度の裏には確かに思慕の情があったのだ。
何故今まで気が付かなかったのか?

「だから、みどりちゃんにはいくらお礼を言っても言い足りないの。ありがとうね、ほんとにありがとう……」
真梨子は涙ぐんでいる。碧は、ハンカチを取りだし、真梨子の顔を拭ってやりながら、
「良かったね……ほんとに良かったね」と繰り返し呟いた。

自分が真梨子と琴美に対してした仕打ちがこのような結果を生むとは。
罪悪感から解放されたという以上に、二人を祝福してやりたい気持ちで胸がいっぱいになり、
碧は、微笑みながら泣きじゃくる真梨子の涙を拭き取り続けた。
490410:03/09/07 22:01
「あら、いたいた」
聞き覚えのある声がした。

「教室から出ていったっていうから追いかけてきたの。お邪魔しちゃった?」
鈴香だ。

碧の笑みはたちまちこわばり、いつもと同じように泰然自若とした笑みを浮かべた鈴香の顔に視線を釘付けにされた。
真梨子には詫びるつもりでいた碧だったが、鈴香を相手にどういう態度を取るかは実は決めかねていた。
正直、鈴香とは距離を置きたいというのが本音だった。

貴枝は、今まで女の子を泣かせて培ってきたプライドを粉々にされたのだから、二度と手出しは出来ないでしょう、と安心している様子で、
鈴香が碧に何かをするという心配はしていないようだった。
また、寧ろ本当のお仕置きはこれから始まるのだとも……

「真梨子、ちょっと葉山さんとふたりきりで話があるんだけど、いい?」
真梨子も懐疑的な表情を浮かべた。
もし鈴香が碧に意趣返しをするような真似をするつもりなのなら……そんな疑念が顔にも現れている。

「……いいの?」
碧は逡巡した。
鈴香は例の笑みを浮かべて静かに見守っている。
そんな鈴香を無下に扱うのは悪いような気がして、碧は、「うん……」と頷いてしまった。

(……あの笑いの下で、何を考えているか分からないんだけどな………)
そうは思うのだが。

「すぐに行くから、先に戻っていて………」
「うん……」
こう言われては真梨子も素直に戻る他なかった。
491410:03/09/07 22:05
真梨子が去っていくのを見送り、碧はいよいよ不安な気持ちが芽生えてくるのを抑えきれなかった。
真梨子の背中を見つめていると、鈴香がいきなり後ろから抱きついてきた。
「きゃっ!」

振り向くと今度は熱く手を握りしめられる。
鈴香の顔からは、先ほどまでの取り澄ました余裕のある微笑みは消え去っており、
熱に浮かされたような、陶酔した表情で覗き込んでくる。

「碧さま………」

碧は不安がむくむくと膨らんでいくのを感じた。
だが、それは予想していたような形ではない。
鈴香が何らかの報復をしてくるのではないかと思っていたが……

「碧さまとご主人さまにいじめていただいて、昔のことを思い出したんです……
先輩たちにレズの愉しさを教えていただいた頃のことを思い出して。
新部長なんかになっちゃったものだから、変にはりきって子猫ちゃんを増やそうだなんて思って、
碧さまにまで手を出してしまったけど、私は本当は責められるのが好きなんだなぁって………」

冷や汗が背筋を伝うのが分かった。これは困る。

「私を碧さま………と貴枝ご主人さまのペットにして下さい」
492410:03/09/07 22:08
「えー!そんなの困るよー!」

激しく困る。だって……

「……私はご主人さまのものだから、白沢さんとはもう……」
鈴香に悪いとは思う。
きっかけを作ったのは彼女自身とはいえ、二度も鈴香を抱いたのだから、こちらにもある種の責任がある。
だが、これ以上彼女と過ちを犯し、貴枝の信頼を裏切る訳にはいかない……
それに……

「……それに、私だけがご主人さまのものだから」

そして、鈴香を貴枝に抱かせるというのは我慢がならない。

鈴香の目が悲しみに潤むのが分かった。明らかに衝撃を受けている。
彼女を手酷く傷つけてしまったのが分かる。
だが、今度こそ碧は鈴香に対する同情を断ち切った。
自分が鈴香を相手に浮気するのが許されないという以上に、鈴香が貴枝と寝るというのが許せない。

そして、碧はようやく気が付いた。
『寧ろ本当のお仕置きはこれから始まる』ということは、このことを意味したのだ。

「……それじゃ、もう抱いては下さらないの?」
哀願する鈴香を、碧は決然と押し戻し、力無く首を縦に振った。
鈴香の目から涙が零れ、膝から力が抜け崩れ折れる。

禁断の果実を覚えさせておいて、もう二度とそれを与えないと宣言する。
これほど残酷なお仕置きがあろうか。
貴枝にはさんざん放置プレイ、焦らし責めをされてきた碧だったが、これに比べれば何と生易しいことか。
493410:03/09/07 22:15
泣き崩れる鈴香を見ているのに耐えられず、碧は背を向けて走り去った。
鈴香に酷い仕打ちをしたという罪悪感と、自分と貴枝の間に割って入ろうとした鈴香は
相応しい罰を受けているのだという報復の悦びが、胸の中で交錯した……

碧が去っていってしまい、鈴香は涙に暮れながら、座り込んでいた。
心にも身体にも碧と貴枝の残していった愛の傷痕が生々しく残っている。
この刺激を味わい覚えた矢先に、今度はそれを忘れろとは……

いや、違う。

これは、また新たなゲームなのだ。

鈴香は、あの気の遠くなるような放置プレイを思い返していた。
これは、またこうやって自分を焦らす目的でやっているに違いない。

………少なくともそう思いたい。

鈴香の泣きはらした瞳に光が戻り、唇には笑みが花開いた。
いつかまたあの『愉しさ』をきっと味わえる。
それまでは、今は『辛く』とも我慢しよう……
それまでは、ずっと碧の側に控え、自分の想いだけでも伝えていこう……

立ち上がった鈴香は、不自由で辛い恋の予感に、身体の芯が熱く、鈍くうずくのを実感していた。
{了}
494410:03/09/07 22:19
長い間、おつき合いありあとうございました
&スレ占領していて申し訳ありませんでした。

今回のエピソードはこれをもって終了でございます。
エピローグはエロなしになっちまいまして、申し訳ないです。
何かご意見等おありでしたら、お聞かせいただけるとありがたいです。
特に、健気なんだか、めげないんだか分からない鈴香タンのこの後の処遇について(W

スレも残量が半分を折り返しましたし、これからどうしましょうかねぇ。
410さん、お疲れ様です。
おお、ニューカップルの誕生でハッピーエンドと思いきや、新たなる甘美な問題が!!
でもこの最終回、エロなしでもかえってエロかったりしてますよ。
今後、鈴香タンには、一途に恋する碧タンがまた学園でエロピンチにおちいったとき、彼女を身を挺して守り抜くサブキャラとして活躍してもらいたいものです。
それと、ぜひ鈴香タンの切ない恋がむくわれる話をいつの日か番外編で描いてください。自分はけっこう鈴香タン萌えになりました(笑)。

ヴラゥボ!ヴラゥボ!ヴラゥボ!>410さん


>>鈴香タンのこの後の処遇について(W

忘れたことにしてこのまま放置プレー(爆
そいや美冴が余っていますなあ
ああ、とうとう、終わってしまったのね。
次のエピソードの日まで、鈴香と同様に放置プレイされるのね。(ノД`)

碧&貴枝シリーズならどんな内容でも楽しみだけど、あたし個人としてはやはり、
碧のロストバージンと、師匠超えだわねえ。
すっかり成長した碧に翻弄される貴枝ってのも、実は妄想しがいがあるんだが。
いずれにせよ、また某かの作品をお待ちしてまつ〜

てかさ、漏れの楽しみを奪わないでくれよな、な、な?(;_;)>410さま

>>496
美冴と鈴香、いいかも。(;´Д`)ハアハア
498482:03/09/08 09:53
申し訳ない!>all
シャレにならない誤爆をしでかしてました!


>410
乙です。
どうか鈴香たんにも、いつかは幸せな結末を…。
ほっしゅ
ほっしゅ
そいや、見習い103って未完じゃなかったっけ?
(゚Д゚;)ドキッ
書きかけの原稿、さがして書き直してみまつ。
しかし、てっきり忘れてくれたものとばかり……(^_^;)
ハア
503450:03/09/11 16:26
・・・はぁ・・・ 拝読させていただきました。(思いっきり興奮&上気したりして)
さすがです。410さん。なんて破綻の無い、見事な〆っぷり。
すばらしい。
前にも書きましたが、読んだり見るような受身なのより、自分が体験するのを
良し、としていた私ですが、410さんの作品だけは、別です。
ものごっつー続編を期待してます。
こんなん書いても受け入れていただけるのかどーかですが410さんに次のコピーを。

「リアルも萌える」

  ボソッ >>496 >>497 の発想にも、同意。
     女王(鈴香)vs真の女王(美冴)の番外編も読ませていただき
     たいものです。
     すごく、激しそう・・・ワクワクv
おお同意していただけますかw
似たもの同士の掛け合わせ・・・
意地っ張り同士収まりどころの難しいテーマではありますなぁ
だからこそ放置プレイ&焦らしがよりいっそう効くと…。
碧の師匠越え・・・・

今の状況が続く限り碧の性格からして貴枝を超えるのは難しそうだが・・・
碧の人格を買えるほどのなにか大きなショックがあれば・・・


・・・そして歴史は繰り返される・・・

to_be_continued・・・
タチが「折れて」しまう瞬間は、もっとも魅惑的な篭絡の瞬間の
ひとつです。
>>507
それ、いただき
とりあえず、ほしゅ
ほしゅ
あるときから、夜伽があるなしは碧が決めること出来るようになってますよね。
午後のお茶の時間での砂糖の数は碧が決めてるし。
もし貴枝への放置プレイとして、碧が砂糖を断る日が続いたら、どうなるんでしょ?
貴枝の夜伽の指示は砂糖以外にもあるけれど、それも断ったら?
貴枝、さぞかしドラマチックな心情になるのではと、ちょっと萌え。。。
512410:03/09/16 02:47
暫くは休養をいただくつもりでしたが、レスの多さに感謝して。
ありがとうございます。

>502
おお、続編期待しておりますです。
つーか、一人だけで書いてるとサミシーヨ(笑)

>美冴×鈴香
読まれとるな、次の展開……(汗)
>399で書いた、
>やろうかどうか迷っていたネタが一個見事に喝破され
つーのは、そのことだったんですけどね(笑)
こんな感じに。

碧:「ねぇ……ご主人さま…美冴さまと白沢さんをくっつけちゃいません?」
貴枝:「うーん……それはどうかと……
鈴香さんの身を思うのなら、やめておいた方がいいと思うけど」
碧:「えぇ、どうしてですか?似合いそうな雰囲気だと思いません?」
貴枝:「美冴はお金持ちのお嬢さんが大嫌いだから、そんなことになったら、
彼女は私を相手にしたときよりも酷い仕打ちを受けるでしょうね」
碧:(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
とかいってる間に、二人は勝手にくっついて、
貴枝&碧への雪辱を画策しているのだった(笑)

碧の師匠越えは難しいですねぇ。なかなかきっかけが掴めそうもない。
番外編とかになっちゃうかなぁ。
本編でやるとしたら>511さんが指摘して下さったような形が結構いいかも。

あと、>506さんのいうところの、
>歴史は繰り返す
的なパターンも、碧の師匠越えとは違った形で夢想してたりしまつ。
成長した碧が、露子の娘の貴枝をメイドとして教育するのですよ(;´Д`)
>>成長した碧が、露子の娘の貴枝をメイドとして教育するのですよ(;´Д`)


あう〜なんて切ない設定だぁ〜(((((((((⊂⌒~⊃。Д。)⊃ゴロゴロ
もうどうにでも好きにしてw


514511:03/09/16 15:36
>本編でやるとしたら>511さんが指摘して下さったような形が結構いいかも。

ぜっぜっぜひっ!ぜひっやってください!!(;´Д`)ハアハア
おっ思わずよだれが。。。

ついでに言うと、>385も漏れだったりする。(^_^;)
なんか光栄です。いかに自分が貴枝&碧萌えしてるかが、わかっていただけたでしょうか〜
道具で責められるのが好きなリアルレヅも居るのになぁ…

ここに
>>515
それはそれで、別スレ作ってくれ。
貴枝&碧シリーズに触発されて、初めてSSを書いてみました。
自分の中でキャラクターを作り上げていくって、楽しいんですね。初めて知りました。
ただ、漏れは貴枝萌えだけに、登場人物の年齢が高いんですわ。(^_^;
ここの読者さんにウケるかどうか…。
初めてなので、文章もすげー拙いですし、読みづらいかも。
それでもよければ、近日中にうpしようかと…。
>515
問題は、道具を使った二次元レズエロが多すぎることなんよね。
あとふたなりも。
道具ものも別に嫌いじゃない人も結構ここにもいるとは思うけどねw
個人的には、道具を使ったレヅよりも
最終的に「やっぱり結局はオトコがいいんだろぉ欲しいんだろオラオラ」系が嫌だ
520ビギナーっす:03/09/18 17:18
410さんは最高にイイすね。全部読んじゃいましたよ!
204さんもかなり好きです。
いつも見てるだけですが、初めて書き込みます。いきなりここにこんな質問していいのか
判らないですけど、
レズオンリーのゲームでなくていいんですけども、
道具無しの貝合わせのCGの入ってるレズゲーがあったら
教えてください。お願いします。。

>>515
道具と指(or舌)、どっちが好き?
ふと思うんですがね
ここは道具をつかわない「レズもの」について語るスレですよね。
リアルネタについては、道具の話題同様、
時には避けて通れない場合もあるとは思いますが
議論に必然性のある場合以外は、原則禁止のほうが
いいのではと思うのですが。
自称レズの方の登場、下ネタの質問レス。みたいなやりとりは
いくらでも立っては消えるリアルレズ・スレの方で
存分にやって欲しいと思うのですが、どうでしょうか。
523410:03/09/18 23:07
つーことで、リアルな方面に触れる力はないので、あくまで創作物に限定した話。

518さんに激しく同意。
(主に漫画で)道具やふたなりが出てくると、即萎えてしまう身ですが、
それは、レズ物というと必ず道具かふたなりで〆というパターンを
やたらと……つーかそればっかり見てきたからで、
最初から絶対にダメつーことはなかった筈なんすけど。

実際にレズ物を連作している身からすると、
流石に道具を全く使わないで書き続けていると変化が欲しくなる
………というのが正直なところです。
ま、拘束具とか縄とかは使ってるけど。

道具使用を絶対認めないのも、
道具使用かふたなりでないのは絶対認めないのも、等しくワンパかと。

擬似男性器や電動器具はグロテスクだから好かん、とは思うのですが、
それも女性の身体の美しさを引き立てるようにも使えるかもしんないし、
要は描写次第、演出次第でしょう。

>517
是非読みたいです。
職人は多いに越したことはないですよ。
拙作がきっかけになったなら、大変嬉しい話です。
>>522

余り神経質に「シバリ」を意識しなくてもいいのでは?
それこそシバリがきつい故にスレが伸びずに
スレが沈んだらしゃれにならんわけで・・・
ま、ようは"道具"が主役にならなければいいわけで。
ほしゅ
そうそう。
>>525の通りかと。

一応スレタイトルは「道具は邪道!」となってるけど
レズに関係あればいいかも……
途中から男が出てきて
「どうせ入れて欲しいんだろ!」とか「やっぱり男がいいんだろ!」よりは
道具の方が万倍マシ・・・
age
ほしゅ
しばらくは410さんと517さんあたり待ちかな。
保守がてら明日あたり俺が2chで書いたレズエロSSを
ここにリンクまとめてみる
>>531さん
楽しみ〜。

ところで、レズもので完全な悪役ってあり得ますかね。
鈴香タンみたいに、途中でヒロインと情が通じてしまう(?)のではなく、最後まで悪なんです。
そんなのいないか。
↑レズものにおける悪の概念をどのようにイメージしているの?


・・・質問の意図がいまいちわからんです
レズものにおける悪っつったら、あれだろ。

「男の良さを教えてやるぜ〜」
とか言いながら乱入してくる奴。
>532
悪のS女王みたいなのがたまにいるじゃん。女の子スキスキな。
ジュブナイルポルノには、最後にギャーとかいって主人公に魔法で
倒されてしまうような女悪役とかよく出てくるような気がする。
536532:03/09/28 08:33
例えば、学園モノなら、
性悪なレズに襲われそうになった人気者の女の子を
友達が助けてあげたことが、ふたりの恋のキッカケになる
みたいな(都合のいい)お話の悪役のことです。
ただ、その仕返しに、今度は悪役グループに
ふたりまとめて輪姦されてしまうとかw。

>>535さん
あるんですね。そんな雰囲気です。そういうの探してみます。
537517:03/09/28 23:02
どうも、517です。
517を書いた時は、書き上げたというハイな気分もあって、
ここに投稿しようとはりきってましたが、
あとになって冷静になると、こんなのさらしていいのか?と冷や汗が…。
萌えどころかかえって萎えさせてしまったらと、おじけづいてました。
でもうpするって公言したし、まあ、書き上げたらうpしたいです。

つーか、あれ以来、話がどんどんふくらんでしまって、
うわーん、止まらないよー(ノД`)って感じです。
妄想ってとまるところ知らないんですね…。
538410:03/09/29 00:01
>532
悪役というか「犯し役」かな?

某ネット小説の、天文部の先輩とかが凄かったような。

ちなみに、新しいパートナーを相手にする段になって、
ネコがタチ、というか犯し役に変貌してしまう展開には、
貴枝→碧→鈴香の関係で影響を受けたのは秘密だッ(苦笑)

>517
激しく期待しておりまつ。根気よくがむばってください。
にしても、気が付くと話の容量が60kb越えてたりする焦り
っていうのは恐ろしいもんですな(笑)
・・・410さんの旨さはちょっと素人の領域を逸脱しているので
この際無視して君の煩悩パワーを2chに叩きつけれ。
ってか

>つーか、あれ以来、話がどんどんふくらんでしまって、
>うわーん、止まらないよー(ノД`)って感じです。


・・・俺は内なるパワー(w)をガンガン文章化できるだけでも凄い才能だと思うが
禿同。
妄想がとまらないってのはすごいことじゃないの。
自分も書いたら発表してみたいんだけど、キャラの書き分けとか
伏線とかを考えて面白くしようと思うと
おっそろしく長くなりそうだし、当然、非エロ部分も長くなるし
なかなかまとまりません。
ま、短くまとめられるのも才能なんでしょうね。
いつか、自分もジュブナイル+(濡れ場は)官能小説みたいなのが
できあがったらここに書かせてください。

悪役、犯し役。
レズモノに限らず、人物が生き生きと描かれているのはのは
読者に共感をあたえるというか、
話に奥行きがでていいと思います。
hosh
よく見たら、なんか覚えやすいURLだなあ。このスレ。
543517:03/10/03 01:07
どうも、517です。
暖かい励ましのお言葉をありがとうございます。
とりあえず途中だけど、区切りつきそうなところまで書き上げることができました。
でも読み直すと、あんまりエロくないかも…。しくしく。
お気に召さなかったら、ごめんなさい。先にあやまります。(^_^;

長文&連続投稿って初めてなんで、うまくいくかな。
544517:03/10/03 01:14
「彼女と彼女の話」

私の場合〜My Story

彼女がキスをしてきた。というよりは、私の唇をなめている。
吸い付くようについばむかと思えば、犬のようにペロペロなめてくる。
顔中キスしてくる。鼻の先まで吸い付き、軽く噛む。頬からまぶたへ。まぶたから耳へ。
耳たぶを噛んだかと思うと、耳の穴にまで舌をいれてくる。うあ、それだけはやめてほし
い。私は小さな声で「イヤ…。」とつぶやき、彼女の舌から逃れるように首をのけぞる。
すると、彼女はすかさず首筋を吸い付く。
ゾクっと震える。
思わず、下唇を噛む。

もう何度こうして彼女と肌をあわせただろう。
しかし、私はあいかわらずまだ慣れない。緊張してしまい、肩がいかる。自分の中の何か
得体の知れないものが背筋からのぼっていくのと必死にたたかってしまう。
けれど、そんな抵抗も、彼女の愛撫の前では次第に解きほぐされていく。
そうなると、恥ずかしさと自己嫌悪にかられて、逃げ出したくなる。

彼女は私のそんな気持ちにおかまいなく、愛撫を続ける。
冷静を保とうとしても、次第に動悸が激しくなって、呼吸が苦しくなる。
大きく息をつく。
すると彼女は愛撫の手をとめ、にんまりとほくそ笑む。
目が合い、私はカッと赤面してしまう。
すかさず彼女は唇に触れてきて、舌を差し入れてくる。歯を食いしばっているが、彼女の
舌が歯茎や歯をなめ、上顎をなぞり、そのあまりの甘美さに力をゆるめた隙に、彼女の舌
が私の舌をとらえる。口の中で舌が絡み合い、思わず彼女の背に手をまわし、彼女のシャ
ツをギュっと掴む。
彼女は私の体の輪郭を確認するかのように、私を抱きしめる。

ああ、どうして彼女は私を抱いてくれるのだろう。
545517:03/10/03 01:16
彼女はとてもきれいだ。美人といってもいい。まっすぐな髪、はっきりとした目鼻立ち、
形の良い唇、首が長く、すらりとした長身。長くて細い手足。バランスのとれた乳房、引
き締まったヒップ。着こなし上手で、どんな服も自分のものにしちゃう。会話すれば楽し
く、頭も良くて、何か専門的な仕事をしているらしく、稼ぎもいいらしい。実に完璧だ。
年は27歳。20代で最も華やぐ時期だろう。
対して私はというと、背も低いし、少し太っている。眼鏡をかけてる。お世辞にも美人と
は言えない。ファッションセンスのかけらもない。はっきり言ってダサイ。コンプレック
スの塊だ。仕事だって小さな会社のただのOLで、毎月給料日前はピーピーしている。年
は37。彼女と10も年の差があるなんて。
そんな私がなぜ彼女と知り合えたのか。
それは新宿2丁目のおかげだ。
今まで何度か男性とつきあったことがあるけれど、同性に対する思慕を異性とのつきあい
でまぎらわせることができないとわかったとき、残り人生、このまま自分の気持ちを隠し
ながら生きていくには、あまりにも気が重い。
そうして思い切って新宿2丁目のレズビアン・バーに足を運んだのだった。
慣れない場所でつい飲み過ぎてしまい、もう帰ろうと思って店を出ると、後ろから彼女が
声かけてきたのだった。
驚いた…。
こんな美人がなぜ私を?
546517:03/10/03 01:19
ふと気がつくと、彼女の愛撫が止まっている。
じっと私をねめつけるように見つめている。
「あ…、あの…」
「………なに考え事してるの?」
「…ごめん」
「……あたしと一緒にいるときは、あたしのことだけ考えてちょうだい。」
きれいな顔で、うれしいことを言ってくれる。
あなたのことを考えてたんだけど…。とは言えず、黙っていると、さらに言う。
「よりによって、こうしているときに、うわの空だなんて!」
「…いたっ!」
彼女が私の乳首をキリっと噛む。
「痛いよ!」
飛び上がり、後ずさりすると、彼女は唇を離す。
「ごめんって謝るだけ?」
にらんでいる彼女が何を言いたがってるのかわからず、私は返事に戸惑う。
沈黙。
重苦しい空気に耐えきれず、乱れた服を正しながら、逃げるようにベッドから抜け出す。
眼鏡をかけ、バッグを取り出して、部屋を出ていこうとすると、大きな声で彼女が呼び止
めてくる。
「ちょっと!」
振り返ると彼女はますます怒ってるようで、仁王立ちでこちらをにらんでいる。
が、突如、ふっと表情を和らげ、微笑んで近付いてき、優しく私を抱きしめる。
「怒っちゃいないわ。…ねえ、こっちへいらっしゃい。まだ帰らないでちょうだい」
再び、ベッドの縁に座り直す。
ああ、いったいどうしたら、彼女のお気に召すのだろう。
自分のほうが年上なのに、まるで彼女のほうが年上のようだ。実際、彼女のほうが手慣れ
ている。同性との経験も豊富なようだ。男性経験はあっても、私には女性相手は彼女が初
めてなのだ。
「ねえ?」
彼女が覗き込むように話しかける。
「いつも私があなたを愛して、あなたは受け身のままだけど、たまには逆をしてくれない?」
「えっ!?」
547517:03/10/03 01:23
今度は彼女がベッドに横たわり、私からの愛撫を待っている。
ごくりと唾を飲み込む。
どうしたらいいのだろう。
いつも自分がされていることをすればいいと頭ではわかっているのに、いざこうしてみる
と、何をどういうふうにされていたのか、まるで思い出せない。
なんとなく彼女の体のラインを眺めていくうちに、自分の欲望が沸き上がってくる。その
気持ちに従っているうちに、自然と手が彼女の胸にのびていく。
服の上からでもその形はわかる。
すぅっと撫でると、彼女の頬がゆるむ。
少しばかり気を良くし、その頬を撫で、唇にキスをする。
彼女のようなキスではなく、私のキスを示したい。
舌は入れず、唇だけを吸い、もったいぶらせる。彼女が舌を侵入してくるが、そのたびに
唇を離し、彼女の自由を許さない。
物欲しげな彼女の瞳にゾクリとする。
片手で彼女のシャツのボタンをはずし、そのふくらみに触れる。ブラジャーはしてない。
首から胸へ、胸から引き締まった腹へと、幾度となく往復し、やさしく撫でる。
彼女は乳首に触れてほしいようだが、無視する。さっき噛んだ仕返しだ。
スカートの上から、彼女のアソコにあたる部分に手のひらをのせる。
少しばかりの間、手を動かさず、じっとその温度を確かめる。
しびれを切らした彼女は腰を動かし、両足を広げてくる。
彼女自らスカートのホックを外しはじめる。
スカートを脱がしてやると、細かいレースのショーツがあらわになる。
下着までおしゃれだ。ただの綿ショーツをはいている自分とえらい違い。
ショーツの形をなぞり、その内股が少し湿っていることを確認する。でもまだ触れない。
すぐに触れるにはなんだかもったいない気がする。
またもやショーツの上から恥毛のあたりを、手のひらで覆う。
その温度に安心する。
されるがままになっている時よりも欲望は募り、獲物を狙う気分になっていく。
548517:03/10/03 01:25
彼女の上に伸し上がり、もう一度キスをし、今度は舌を絡める。そして、ゆっくりと首筋
をたどり、鎖骨のくぼみを吸い付く。乳房を優しくもみしだく。乳首を口にふくむ。口の
中で転がす。
「…ん、ふん…」
ああ、彼女の甘い声と吐息。
さらに、ゆっくりゆっくりと愛撫をしながら、下へとおりていく。
へその下のショーツに指をかけ、でもすぐには下ろさず、レースのゴムにそってなぞり、
指の背で腹をなでる。すると彼女がまたしびれを切らして腰を浮かしてくる。
ショーツを膝の辺りまでぬがす。
いきなり割れ目にそって指を走らせる。
「あっ…」
かすかにクリトリスが勃起しているのがわかる。
その敏感なところには触れず、すぅっと指を中にいれていく。
熱い…。
ゆっくりと奥へいれていく。ぬるりとした感触でその侵入に抵抗はない。
今度はゆっくり引き抜いてみる。キュっと締め付けが感じられ、彼女の両足が突っ張って
いるのがわかる。
もう一度、深く深く入れてみる。そしてまた引き抜いてみる。
何度かの往復で、彼女のため息が聞こえる。
膝にひっかかるショーツがもどかしいのか、彼女は自分でショーツを足から抜かせる。
動きやすくなった両足がさらに広がる。
引き抜いた指を割れ目にそってなぞり、敏感な部分に触れる。再び、なぞって指を中にい
れる。
549517:03/10/03 01:27
急に、弱気な気持ちが首をもたげてくる。
彼女から喘ぎ声はまだないけれど、この指の感触を味わっていることは確かだ。
だけど、本当に気持ちがイイのだろうか。
確かにそこは濡れているけれど、そんなの、ただの生理現象だ。心拍数があがれば息も早
くなるのと同じように、ピストン運動すればおのずと濡れてくる。気持ちがよかろうと悪
かろうと。
つきあっていた過去の男たちは私が濡れているから気持ちがいいのだろうと喜んでいた
が、私はちっとも気持ち良くなかった。そりゃあ、そんな気持ちとは裏腹に体は感じてく
ることもあるから、息も早くなることもある。でもそれだけ。大抵は演技してイッたふり
をしていた。
そんな日々のことを思い出され、彼女もそうなのではないかと思えてくる。
そんなことはないと打ち消そうにも、彼女を積極的に愛撫するのはこれが初めてだ。さぞ
かし、へたくそで、ぎこちない動きにちがいない。それが興ざめにならないだろうか。
一応はその指の動きを止めずにいるが、わき上がってきた不安は抑えようも無いほど、ふ
くらんでいく。
目を閉じ、私の手の動きに集中している彼女。
やがて、彼女の喘ぎ声が聞こえてくる。両足がますます広がっていく。
指を動かしながら、反対の手で乳房をもみしだき、首筋を吸い付き、…でも、これでいい
のだろうか、こんなんで本当に感じてくれてるんだろうか。
不安はますます消えにくくなっていく。
そんな不安を振り払おうと、彼女の秘所に唇をつけ、むさぼる。
「はあっ!…ああっ、イイっ!」
彼女の両手が私の頭を鷲掴みする。
Mの字になった彼女の両腿を抱きしめる。
思い付くかぎり、唇や舌でつついたり、なぞったり、吸ったり…。
私の髪の中での彼女の手の動きで、彼女への愛撫を忘れてしまいそうになる。
550517:03/10/03 01:28
彼女の喘ぎ声が次第に大きくなっていく。同時に自分も興奮していくのがわかる。呼吸も
荒くなり、胸がふくらんでくる。この喘ぎ声がたとえ演技だとしてもかまわない。私のわ
き上がってきたこの欲情はまぎれもなく本物だ。
私は彼女に欲情している。
そうしているうちに、ひとつ、やりたいことが浮かぶ。
彼女はいつも指と舌で私をいかせてくれていた。経験豊富な彼女があの行為を知らないは
ずはないだろうが、初めての自分がいきなりそれをしたら、彼女はどう思うだろうか。変
に思わないだろうか。
だが、次第にふくらんでいき、そのことだけで頭がいっぱいになると、もう彼女のことな
どどうでもよくなってくる。おのれの快感だけがすべてになっていく。
彼女の秘所を愛撫しながら、大急ぎで自分の服を脱ぐ。
ああ、じれったい。
ジーンズも脱ぎ捨て、ショーツも脱ぎ捨てる。
彼女の愛液まみれになった私の口を、おかまいなく彼女の顔に近付け、唇を吸う。舌をか
らめ、だ液を交換し、彼女に彼女自身の愛液をなめさせる。淫靡な快感。
乳房と乳房をかさね、乳首をこすり合わせ、触れる肌同士を体全体で摩擦し合う。
太腿にあたる彼女の秘所をこする。
彼女の足を大きく広げ、私も広げ、自分のクリトリスと彼女のクリトリスを重ね合わせ、
こすり合わせる。
そう、これがしたかったのだ。
身長差のせいで、彼女の唇に触れることができないのが、残念でならない。
摩擦が大きくなる。
もっと、もっと、もっと。
彼女への気遣いよりも、自分の快楽だけを追求していく。
深く、強く、激しく、上半身を両腕で支え、腰の動きにだけ集中する。
大きく息を吸う。
「−−−−−!!」
体の奥で痙攣がする。
遠くで、彼女の叫び声が聞こえたような気がする…。
551517:03/10/03 01:30
彼女と並んで横たえる。
やがて呼吸が落ち着いてくる。
はっと我に返り、がばっと起き上がって彼女に言う。
「ご、ごめん」
情事の後の彼女の表情はとろけるような顔をしている。
私の急な言葉に、キョトンとしている。
「その、自分だけで…。つまり、その、……最後は、あなたの体を使って……オナニーし
てたような感じだった…」
赤面し言いよどむ私に、彼女は面白そうに目を見開き、そして、笑い出す。
そんなにおかしいことを言っただろうか。
いつまでも笑っている。
しまいには涙まで流しているし…。
…なんだか、バカらしくなってくる。
軽くため息をつき、ベッドから降りようとすると、ようやく彼女が私の腕に手をかけてく
る。でもまだ笑いが止まらない様子だが…。
「はぁ〜あ、おかしかった!」
「…………」
ジトっとにらんでいる私を見て、ニヤっと彼女は笑う。
「そう、あなたにはオナニーだったの。……ふ〜ん」
瞳を輝かせて、私をのぞき込む。
何かイタズラを思い付いた子供のようだ。キレイな瞳ではあるけれど、いや〜な予感。
突然彼女がキスをしてきた。
やがて濃厚に、私を食べ尽くすかのように、激しく。
息が苦しくなり、顔をのけぞり、彼女の唇を離す。
「うふ、じゃあ、あたしもあなたの体でオナニーさせてもらうわ」
「あ…」
私の体の上に覆いかぶさってくる。
552517:03/10/03 01:31
とりあえず今夜はここまで。
心臓、バクバクしてまつ…。
がんがれ517さん
おおっ。
愛撫も心理もふくめて繊細な描写。
「私」のドキドキ感が伝わってきます。
それに、現実の女の子はこう感じてるんじゃないかっていう臨場感。
妙にリアルっぽいですね。>517さん。
反撃に期待〜。
517さん

いいですねぇ。こうきたかっ!って感じです。
どこか不安げな感じでありながら、
確かに愛と欲情を認識しはじめている「私」が切なくてエロいです。

更にここからエロ&人間関係がどう発展していくのかとても楽しみ。
期待〜。
556名無しさん@ピンキー:03/10/04 16:32
age
悪のSM女王はいつでてくるのw? >517氏
558517:03/10/05 03:54
彼女の場合〜Her Story

彼女は声を出さない。
荒い呼吸で喘ぎはしても、決して声を張り上げることをしない。
体はまだどこか緊張しているし、快楽に無関心を装うし、心も体も開いてこない。
その彼女を取り乱させ、我を忘れさせ、本物の声をあげさせることが、目下の私の目標。
ふふふ。
まさか自分が今頃になって、こんな、10も年上で、それまでは関心も抱かないようなタ
イプの女に、こんなに夢中になるとは、思ってもみなかった。
彼女にたくさんキスを浴びせる。

彼女は美しい。
顔の造形がという意味ではなく、そういう意味では美人ではない、年齢に似合わず童顔で
地味な顔立ちだけれど、私が言ってるのは、お肌。
とにかく肌がキレイ。37才だなんて信じられないほど、透けるように白く、とてもキメ
の細かい肌をしている。
色の白いは七難隠すとはよく言ったものね。
触るだけでイッてしまいそうなほど、しっとりした吸いつくよう肌。
う〜ん、なんて気持ちいいのかしら。
全身をくまなく撫でずにはいられない。
ああぁ、ずーっとこうしていたい。
それから、妙に色っぽい。そのまま立っているだけではわからない色気がある。
ホントにあんた30過ぎなのかよ!?ってどツキたくなるほど、とぉ〜ってもシャイなひ
と。要するにウブなのね。ちょっと恥ずかしいことを言って聞かせただけで顔を赤らめ
る。白い肌だからなおさらそれが目立つ。その恥じらいがまたイイのよ。いまどき、女子
高生だって、こんな恥じらいは見せないわ。
今も、私が笑ったせいで、すねたようにちょっと赤らめている。
ふふふ、かわいい。
あつ〜いキスをしちゃいたくなるじゃないの
559517:03/10/05 03:56
彼女を見つけて、数カ月。
こうして肌を合わせるようになるまで、どれだけ苦労したことか。
2丁目のバーで退屈していたところトイレに寄ったら彼女を見かけた。最初は酔っ払いか
と思って眉をひそめたけれど、眼鏡を取り、じっと自分の顔を鏡でにらんでるのを横目に
見た時、その目と肌のキレイさに、ちょっと心惹かれた。
酔い過ぎたからと帰りたがる彼女を近くのカフェに引っぱりこみ、さっそくストレートに
口説きはじめたものの、そのストレートさがかえって不快に思ったのか、自分の同性愛指
向を自覚したのはいいけれど、だからと言ってハイそうですかとすんなり女性と、しかも
見知らぬ人とセックス出来るわけじゃないと、最初は拒絶された。
だから、はじめは意地からだったわ。
知らない人だからダメなら、知り合いになろうじゃないの。
どうにかして電話番号を聞き出し、毎日せっせと電話しては、次に会う日の約束を取り付
ける。2〜3日に1度は会ったかな。彼女の住んでいる家まで押し掛けたりもした。
今思えば、ちょっとストーカーっぽかったかしら。
だけど、酔っていながらもはっきりNOと言うことは出来るひとなのだ。私の幾度かの押
しをきっぱり断ってこないということは、脈アリということよね。
会うたびに、見えている素肌、頬や手や腕などに触れていた。彼女の肌に触れるたびに、
やっぱり彼女を抱いてみたいと切に願わずにいられない。
う〜ん、ため息が出ちゃう。
その肌に触れさせてくれるまで、何日かかったかしら。
初めてのキスは私から強引にしちゃったけれど、それから濃厚なキスが出来るようになる
まで、どれくらいかかったかしら。
軽いキスでも彼女のほうからしてくれるようになるまで、どれだけのキスをしたかしら。
今まで寝てきた女たちと同様、ちょっとの間のお遊びのつもりだったのに、今では自分の
ほうが彼女にハマってしまっている。
どうしたら恥ずかしがって逃げてばかりの彼女と一緒にいる時間を長く引き延ばせるか、
そればかり考えている。
どんなプレイをすれば彼女を惹きつけられるか、そればかり考えている。
どれだけイかせてあげれば彼女が私の虜になってくれるか、そればかり考えている。
ひょっとして、これって恋?
まさか、この私が?
560517:03/10/05 03:58
手始めに唇にキスをする。
私はキスが好き。なにをさておいてもまずキスよ。セックスはまずキスから始めてこそ、
徐々に気持ちも高まるってものよ。くちづけは最高の食前酒。
キスだけでイかせてくれたら言うことないんだけど、さすがにそれはなかなかね。
舌を入れるのはまだ我慢しよう。唇だけで、吸い付くように、舐めるように。
やがて彼女の瞳がとろんと潤んでくる。
そうしてようやく舌で唇の隙間をなめ、口を開かせ舌を入れ、絡めて心おきなく吸う。
長いこと口を塞がられて息が苦しいのか、鼻呼吸が荒くなってくる。
「ん…、うん…」
呼吸とともに微かな声がもれる。
ふぃっと口を離すと、ようやく抜け道を見つけたかのような吐息。
うーん、これでもっと声を出してくれたら、そそるんだけどなぁ。
「ねえ?」
遠くのまなざしがこっちに戻ってくる。
「どうして声を出さないの?」
「……は?」
「いつもどんなに喘いでも、声は出さないのね。声出してくれたら、もっといいのに」
なんのことかわからないという表情から、ようやく意味を理解したというとき、またあの
顔を見せてくれる。心の中でニンマリとする私。
「ま、いいわ。そのうち、イヤでも出したくなるようにしてあげる」
彼女は苦笑した。誤魔化すかのように私にキスをしようとしてきたが、それを避ける。
「ダメよ」
私のキス好きを承知の彼女が不思議そうに見つめてくる。
「いまのあなたは私のおもちゃなのよ。あなたがさっき私の体でオナニーしてたっていう
んだもの、今度は私があなたの体でオナニーするって、さっき言ったじゃないの。おとな
しくしてるのよ」
はにかみながら、微笑んでくる。
うーん、むしゃぶりつきたくなっちゃうじゃないの。
「女とのセックスに臆病そうだからいろいろと遠慮していたのに、さっきのあなたはすご
かった。もう遠慮なんてしないからね。ふふふ、覚悟なさい」
このときの彼女の顔ったら、もうかわいいったらありゃしないじゃないの。
抑えがきかなくなった私は彼女にしゃぶりつくようにキスしまくる。
561517:03/10/05 04:00
どんなふうにして肌を合わせるようになったんだっけ?
そうそう、最初のうちは服を脱がせるのも一苦労だったわね。
浴びせるほどのキスをしても、ため息つかせるほど手肌をなでても、なかなか服を脱がさ
せてくれなかった。服の上から胸をなでても、恥ずかしさからか、いつもするりと逃げら
れてしまう。思わず、バージンかと思ったほど。
あまりにもじらしてくるので、つい、男相手でもそんな風だったのかと聞いてしまった。
もちろん、あの表情を見せるだけで、答えてはくれなかったけれど。
そのときはきっと「レズビアン」ということにまだ抵抗があるのだと思ったけれど、こう
してさっきの様子を思い返してみると、もしかしたら自分の本性を恐れてるのかもしれな
い。
そう、実は女に対してとても「淫乱」なのではないかということを。
彼女の純粋な欲望が目覚めるよう、抑え込んでいるものを少しずつ剥ぎ落としていった
ら、どんな彼女が現れてくるのかしら。
今までのように少しずつゆっくり段階を踏んでいくのをやめて、今すぐ、彼女のその切な
る欲望を暴きたてたい気持ちになる。
ううん、だめよ。
はやる気持ちを抑えなくちゃ。
彼女はまだ私に心を開いてるわけじゃないし、体だってまだまだ固い。せっかくここまで
引き出してきたのに、あせって嫌われちゃったら元も子もないわ。
落ち着いて、ゆっくりゆっくり、彼女を手ほどきしてあげなくては。
そして、レズビアンの喜びを教えてあげたいと思った。
こんな気持ちになるのはもっと先のことかと思ってた。
もっと年を重ねて、親子ほどの年の離れた娘を誘惑したときに芽生えるものとばかり思っ
ていた。
あの頃を思い出しながら、今日までの日々をなぞりながら、ゆっくり彼女を愛撫する。
562517:03/10/05 04:02
いまはこうして全身の肌をさらしているけれど、あの頃は一枚一枚の服を脱がすのにずい
ぶん待ったわ。彼女が恥ずかしがらないように気を遣い、逃げようとするのを優しく、で
も強く押さえ、服の上から愛撫してあげる。彼女が服の上からの快感にゆだねてる間に、
静かにボタンをはずしていく。
ブラジャーの上から触れられていることに気付いた彼女は、じっと私を見つめてきた。頬
を赤らめながら。私もじっと見つめ返す。もっと触らせてと目で訴えながら。ついに観念
したように目を閉じたときは、密かにほくそ笑んだわ。すかさず、シャツの中から手を背
にまわし、ブラジャーのホックを外した。
その瞬間、ふわっとあらわれた豊満な胸に感激し、思わずため息をもらしてしまった。
ほぅら、私の手のひらで包んでもあふれるほどの乳房。
谷間に顔をうずめ、彼女の匂いを味わう。いい匂い…。
そうしながら、ゆっくりやさしく揉みしだく。
その突起をつまみ、片方を口の中にふくむ。舌で転がし、軽く吸う。唇で噛む。
落ち着いていた呼吸がだんだん荒くなってくるのが聞こえる。
もっと快感に身を委ねてちょうだい。
上半身だけ愛撫の日々も長かったような気がする。
ジーンズのボタンに手をかけると途端にビクッと緊張度があがる。だから、しばらくはそ
の上からの愛撫で我慢するしかなかった。いえ、本音を言えば、あえて自分でギリギリま
で待とうと思った。そのほうが喜びも大きいに違いないと思って…。
そして、その通りだった。
ようやくそのショーツを脱がし、その肉感的な全身を眺めたときの感動といったら…。
仕事先での酒宴の場で、何のきっかけだったか、今は聞かれなくなった言葉、死語が話題
になった。50代の上司がそのとき、酔った赤ら顔とちょっとイヤらしい空気をまぜて、
ある単語とその意味を訥々と語っていた。
……トランジスタ・グラマー。
彼女の裸体をみてようやくその言葉を理解した。
なるほど、確かにそれ以外にぴったりの言葉が、今の言葉では見当たらない。
感激のあまり、クラクラしそうだった。
さしずめ脳内鼻血といったところかしら。ふふふ。
563517:03/10/05 04:05
どうやらいつの間に私は思い出し笑いをもらしていたようだ。
今度は彼女が私をねめつけている。
「あなただってさっきは上の空だったじゃない」
「何を思い出し笑いしてるの?」
「…あなたと知り合ってから、今日までのことを思い出してたのよ」
目を細めて私に疑いのまなざしを向けている。思わず、笑いがこぼれてしまいそう。
「ここまでくるのが、長かったなあと思って…」
そう言って、それ以上彼女が逃げないように、彼女の唇を塞ぐ。
「最初はなかなか会ってくれなかったし、キスもさせてくれなかった。服を脱がせるまで
ずいぶんじらされたわ。ねえ、じらし屋さん?」
カッと赤らめるあの顔。
564517:03/10/05 04:16
もう一度、キスから始める。
一糸まとわぬ姿になってからは、急展開だった。恥ずかしがって両手で陰部や胸を隠そう
としていても、彼女が実は貪欲に愛撫を欲しているのがわかったから…。彼女自身はその
ことを認めてないようだけれど。
全身をくまなくキスをして十分にとろけさせてから、彼女の手を遮り、股間に近付いた。
今度は彼女は自分の表情を隠そうと腕で顔を隠していた。
両腿の間に手を差し入れようとするとぴっちりと腿を閉じようとするが、「お願い、怖が
らないで」と耳元でささやきながら内腿をなでると、ゆっくりゆるめてくれた。
そこはすでに、ぐっしょりと濡れていた。
再び閉じさせないようにと、すぐに両手で足を広げ、間に割り込んでいく。
触れるか触れないかのタッチで陰裂を撫で上げ、大陰唇を軽く広げ、中指を滑らせる。
最初は指だけでイかせてみたいと思った。
大陰唇から小陰唇へとなぞり、でも陰核にはまだ触れず、ゆっくり周囲から内側へ愛撫し
ていく。目を閉じ、眉をひそめ、感じるままにゆだねている彼女の表情の変化を追いかけ
る。そんな変化を眺めるのも最高のひととき。
ほどよいタイミングで陰核をつまむ。眉間のしわがいっそうけわしくなる。時折、ピクっ
と痙攣してくる。
更に奥へと侵入していき、初めは浅く、途中で引き抜き、恥丘のほうへと退く。再び陰裂
にそって、さらなる奥へと深く潜り込む。何度か往復してから、指をもう一本追加し、
ぐっと奥へ。そして入り口へ戻り、また奥へと挿入して、次第にかき回していく。自分の
指が長いことに感謝するひととき。
当時を思い出しながら、同じ動きをなぞり、過去と現在が交錯していく。
彼女の息が再び変わり、激しく深くなっていくと、自分もまた切迫していった。
565517:03/10/05 04:22
一瞬、彼女がピンと張りつめたように息を止めた。どうやら軽くイッたらしい。
彼女の息つく暇も与えず、指はそのままにして、今度は舌で責め立てる。
「はぁっ…!」
連続した快感は二倍三倍へと増幅していく。
反射的に逃れようとした彼女の腰の動きを空いている片手で封じる。
今までは彼女のガードの固さに遠慮してか、こんなふうに続けての責めはしなかったけれ
ど、今日はもう遠慮しない。私の望むままに…。
舌を這い、口に含み、舐め上げる。彼女の息が続かなくなるほどに、執拗に執拗に。
シーツを握りしめていたその手が、耐えきれなくなったのか、私の髪へと移る。もう片方
の手は自分の口元に持ってきている。己の手で口を押さえ、こらえてるようだ。
うーん、それはない。あ〜ん、手がもう一本あったらなぁ。
悔しい気持ちをおさえ、その恨めしい気持ちのたけを舌と指に転じてやる。
指を奥深く突き立て、子宮の入り口をも刺激する。強烈な快感を感じてるようで、彼女の
目尻に少し濡れるものが見えた。
突然、私の髪にあった手が止まった。その次の瞬間、彼女は全身けいれんした。またもや
イッたようだ。吐く息が震えてる。
自分もそんな彼女の姿にイキそうになるが、一瞬だけ気持ちをよそに向けることで、ぐっ
とこらえる。
一拍の呼吸をおいてから体を起こし、再び彼女が息を整える暇を与えず、彼女の両足を大
きく広げ、自分の陰唇と彼女の陰唇を合わせる。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って…、はっ、ハア」
彼女の嘆願を無視し、彼女の片足を自分の肩に乗せる。さっきの彼女は陰核を中心にして
こすり合わせてきたけれど、それだけではダメ。私は更に、恥骨を刺激する。恥骨がうま
い具合にハマると、恥骨と陰核の摩擦が微妙になり、快感がより増していくのだ。
彼女の手は空を掴むようにもがき、襲ってくる強い快感から逃れようと掻きもがく。でも
今度の私は両手が空いている。口を覆っているその手をどけて掴み、空をかいている手も
掴んでは押さえる。
激しい快感。
彼女は荒々しく喘ぎ、気を失いそうなほどに息を切らしている。
苦しげな喘ぎ声を出し、ついに彼女が激しく硬直したとき、震えるうめき声が聞こえた。
その瞬間、私は大きな喜びと共に激しくうち震えた。
566517:03/10/05 04:30
「…う〜ん」
彼女がシャワーで汗を流してる間に、私はひとつのジレンマに悩まされていた。
食事もろくに取らずに貪り合った後なので、ものすごぉーくお腹が空いている。だから、
どこかレストランへ行こうと誘ったのはいいのだが、ジーンズ姿では、お勧めの店に連れ
ていけない。
私としてはちょっとキバったオシャレをしてお祝いしたい気分なんだけど。
彼女はオシャレには無関心らしく、いつもサイズの合わない、ラクな服装でやってくる。
しかし、それは無理もないというのもわかるのだ。彼女の背丈に合った服を選べば胸や腰
がキツいのだろうと思われ、さりとてバストに合わせたら大きめのサイズになって丈が合
わなくなる。自然と、ダボダボな服装にせざるを得ない。
それ以上に彼女自身、自分の体のラインを出したくないみたい。
なんてもったいないことをするのかしら。
もしここで、少しばかりのアドバイスと共に彼女に見合った服を着せたら−−−いくつか
の候補の服が浮かぶ、紅の色はあの色、アイシャドウはあの色、耳にはあのイヤリングを
つけて等々−−−さぞかし「いい女」になるだろう。
着せ買え人形のように、あれこれ試してみたい。
でも、そうなったらそうなったで、他の女達が彼女を見逃すはずはない。
他の女達が彼女に声をかけ、覚えたての快感で味を占めた彼女も、他の女達とつき合うよ
うになるかもしれない。
それはイヤ!
567517:03/10/05 04:33
彼女は自分の魅力に全然気づいていない。
自分のことをあまり構わないみたい。それでも、すでに中年体型になりつつあることを気
にし始めているようだ。風呂上がりに大きな鏡の前で自分の体を見つめながら、おなかを
気にしてる様子を見ていると、彼女の気持ちが手に取るようにわかる。…わかるのよ。
でも、あのふにふに感がイイんだけどなあ。
脱衣所のドアをわざと開けて、遠巻きに彼女を見つめていると、彼女はこちらの視線に気
付いたようだ。
「…い、いつから見てたの?」
かぁぁっと赤く染めバスタオルで体を隠す彼女の姿に、静まったものがまた沸き起こって
くる。気がついたら、彼女に近づいてキスをしていた。
もう一度彼女を味わいながら、またショーツを交換しなくちゃとどこかで思う。
再び襲ってくる嵐の中、遠くで、とりあえず今日は近所のファミレスですませようと言っ
ている声がする。ううん、ゆっくり食事なんてしてらんない、もうこの際コンビニで何か
買ってきて……。
…まいっか、終わった後で考えよう。
568517:03/10/05 04:56
うへぇ〜、投稿の制限ってこういうことか〜。ようやくわかりました。
ちょっと思い通りにできなかったのは残念だけど。

というわけで、まあ、こんなところです。
ともあれ、初のSSに自分でカンドーしちゃってます。
いろいろ拙いところが多数ありますけど、
皆様には少しでもお楽しみいただけるとうれしいんですが。ドキドキ。

早速コメントをくださった方々、どうもありがとうございます。

>>553さん
おかげさまで次への勇気にもなりました。(^_^;

>>554さん
妙にリアルっぽいというお言葉に、思わず握りこぶしでガッツでした。(笑)

>>555さん
切なさが伝わってほっとしました。
今後の展開も頭の中ではアレコレあるんですが、どうなるか自分でもわかりません。(^_^;

>>557
えー、ごめんなさい。今のところ、悪役って全然考えてないです。(^_^;
視点変更ですか。面白い!&エロい
>517さん
おおっ、すっごくイイッ。
語り口(と視点)もそういうふうに変りましたかっ。
ますます生き生きしたリアルレズな躍動感が伝わってきますね。
すごーい。
>557さん
「悪の女王」が出てくるのはたぶん漏れの考えてる話のことかも。
でも「悪の女王」はとうぶんは出てこない。まずはたぶん女神官。
いろんなキャラを盛り込みつつ、けっこう長くなりそうな第一章を練りに練っているところ。
運命の再会もとうぶん先の話だし、まだそこまで考えてもいない。
だって簡単に終わっちゃうもんねー(^o^)。
以後、このスレにアプされるSSは悪のSM女王様御登場必須となりますた。

−悪のSM女王様普及委員会会長−
ほしゅ
574517:03/10/09 02:36
>>569さん、>>570さん
おほめの言葉をありがとうございます。
お世辞でもうれしいもんです。

投下したしばらく後は何も浮かばなかったけれど、
またもや妄想が広がってしまい、煩悩が止まりません。(藁
お目汚しになるかもしれませんが、また書き上げたらうpさせてくださいませ。
正直、もうオナニー小説はお腹イパイ・・イラネ
そうかな。漏れはよかったよ。文章もすごく上手だし。
この次は、これにもう少しドラマチックな要素を入れてくれると
ここの住人にもさらに受けると思うよ、>517さん。
ねえねえ、>>118さ〜ん。
板違いだけど
どうやったらあんなにいっぺんに連続で投稿できるの。
やっぱり、パソコンふたつ持ってないとダメ?
って、あんなに大長編じゃないし、小出しにするし、
かなりずうっと先の話だけど、
途中で話を途切れさせたくない時はどうしたらいいでつか。
>517さん
お疲れでつ。
次回作に激しく期待してしまうですが、どうなるのでしょう?
何せまだ二人の名前すら出てきていませんから、
読み手としては期待してしまうのですが、
逆にその辺りはこれ以上は触れず……というのも美しかったり。

でも、ちゃんとキャラの「顔」が見える内容になってる辺り、流石でつ。

次作はこの続きになるのか、完全新作になるのか、
どちらにせよ期待大です。
>>575

だからココはレズ小説板な訳で・・・
板?
581名無しさん@ピンキー:03/10/10 03:49
ネット小説で前に読んだサイトを探しています
ストーリーは科学者(だったと思う)がのっている飛行機が墜落しそうになり
死ぬ前にスチュワーデスとHをする、という夢を見る話です
あと、バイクの2人乗りで感じるみたいなのもありました
それはレズ小説で?

118(569)>>577
30秒以上、間をおいて投稿すれば、すぐに「連続投稿〜」は出ませんが、
それでもそのうちに出るので、仕方なくつなぎ直してます。
うちはネット環境がダイヤルアップ接続なのでそれでOK。(PCは一台よん)

2chは「板全体」の直前○レス中×レスが同じ人の投稿だったら
「連続投稿〜」が出る仕様です。(そのスレだけではなく板全体で)
そのレス数の設定数値は板によって違うモヨリ。(調べられるはず)
なので長文SS投稿中の人を見たら、他のスレ(広告避け用駄スレとか)に
他の人がなんでもレスを書き込んであげると、投稿の支援になるようです。

でも、基本的には小分けに掲載したほうが読んでくれる人は多いと思いますよ。
あとSSが途切れないように投稿できるかどうかは
投稿先が過疎スレかどうかにもよると思うw
583581:03/10/10 22:17
>>582
>それはレズ小説で
581へのレスですよね?レズ小説です。どこかのサイトでみたのですが
どーやってたどりついたのか、まったく忘れたんですよね


>>582さん
オーマイ神タマン。
わかりやすく教えてくださり、ありがトン。
お礼にいつか一回ぐらいは激しくイカせあげますね。
(もち、SSでネ(^_^;))
レズ目的でない、清らかで美しい行為や、
命を賭した心からの行動であればあるほどにエロ美しい。
でしょでしょ。
>581
「紅裸淫の壷」で検索してみると吉。

あと、出来るだけsageましょう。
ショックを受けた。
はあ……。
587581:03/10/11 22:34
>>585
マジでありがとう
あなたは神です
これからはsageます
ほしゅ
ほしゅ
舞台は1920年頃のヨーロッパ。
それが架空の国だとしても、その国には
(女子)同性愛の結婚制度があったっていう設定だと荒唐無稽かな。
つまり、現代風を背景にした小説に、都合のいい
虚構の歴史や文化を持ち込むのはまずいだろうかという
レズには関係ない質問です。
荒唐無稽でもないんじゃね?
戦争ばかり起こってオトコが不足した社会とかだと
結構ありそうな制度かもね
さんくすぅ。
ああ、そういう考え方もありますね。
やはり、いかに本当っぽく嘘がつけるかでなんでしょうね。
もしいつか上手に書けたら読んでください。
まともな時代モノを描くならともかく、
多少の時代考証が違っていても、
その物語内で辻褄があっていれば、
そして、何よりも面白ければ、
読者は気にしないんじゃないかな〜
レスだんけしぇん。
自分的には激萌えなんだけど、
ただここにはとてつもなく上手な人たちがいるので
恥かくと思うとなかなかね。
ところでレズものに限らず、エロ小説で
「イクうっ……」は、
よっぽど特別のとき以外はやめた方ががいいと思わない。
だって特出しじゃん?
そのへんは好み。ひとそれぞれ。

昔の少女マンが、「ファンション・ファデ」(だっけ)も
ヒロインに同性の婚約者がいる設定だとか。
そっちは「ヒロインがアフリカのハーフ」ってことらしいし、
アフリカに理由を求めてたのかな。
あ、こんなのも書いてたんですね、この人。
まだ読めるかな。
しかし同性結婚というのはいっけん突飛な気もしますが
使いようによっては、なかなかにイメージが膨らみますよね。
情報サンクス。
同性婚っつーシチュだけなら、秋里和国の『ルネッサンス』にもあったね。
異性にしか興味ないのはヘンタイってされるの。(藁
でも少女マンガなんで、男同士はあっても女同士てのは出ないのな。
つまんねー。
>>597
 そりゃあ、ノンケの男は男に幻想持ってないから、ホモに憧れるわきゃないのと同
様に、女も同性には幻想持ってないってことだよ。ドリ〜ムがないんだよ。801やジュ
ネなんて、120%ドリ〜ムで出来ているんだから(w)
 まあ、『マリみて』ぐらいが限界でしょう。
>597
上半分と下半分が言ってる事逆になってんぞ。

まぁ、数こそ少ないが、男でも女でも同性の強い結びつきを主題とした話を描くやつは、
いつの時代にでもいるんだし、俺らはソレを捜していくしかない。

右向いても左向いても百合モノばっか。なんて事には絶対ならないんだから。
アフリカかどっかで同性結婚の風習が実在したらしい。
ただし、子供が出来ない場合の回避策かなんかだった。こんな感じ。

普通に男と結婚

子供が出来ない

妻が別の女性と結婚

夫と妻の妻で子供を作って、夫婦の子供とする。
なるへそ。
でも、子どもができないのが夫に原因があった場合は
次々とレズ夫婦が誕生していったりしてw。
未開社会の方が性に開放的てーのは話に聞くから
そーゆうのはありそうでつね
しかし黒んぼ同士のレズには萌えんのだが・・・
だね。
でも美しい黒人と白人の組み合わせはドキッとするときがある。
エマニュエルの何本目かなんだけど、
パーティで楽しそうに踊っていた知人の少女と見知らぬ黒人が、
ふとそこを抜け出して小屋に消えていくのを見て、
何となく妖しい雰囲気を感じ取るエマニュエル。体言止め。
しばらくしてそっと後を追うと、彼女たちの営みを目撃してしまい
フラフラっとその場にへたりこんでオナニしてしまうシーンが、
みよーにエロかった。
>603
4作目かな。確か主演が変わったんだよね。自分の老いた体を悲観したエマニュエルが、
大金つぎこんで全身若返っちゃうという。確か手術を担当した女医さんと同棲したりもしてた。

最期は男のもとに走っちゃうんだけど。
605531:03/10/21 20:35
PCが死んでたんで遅くなりますた…。SSの合間だし、保守がてら、いいかな?
自分が過去2chで書いたレズSS&レズありSSのリンクをまとめてみました。
>>532
もうしわけない、たぶんほとんどどっかで見てるかも。
あと自分「レズエロ好き」だから、合わない人も多いかも。
道具もよく出るし、3P内の同性絡みも好きだし。

女の子が“相手は同性”ということを意識、背徳感、禁忌感を感じてさえいれば
ハァハァする体質っぽいです。


 ↓レズonlyもの。


Leafもの 梓(痕)×沙織(雫)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/983906331/206-218n
本編後。社会人どうしの恋愛もの? かつてレズっ子に篭絡されてしまった
元ノンケの主人公が、いままた別のノンケの子を篭絡する話。
  元ネタ ttp://leaf.aquaplus.co.jp/product/index.html


ダメ人間じゃん(逢魔刻壱「猫飯」所収) 「ダメ人間じゃん7DAYS」相原×橋本さん
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/979/979241556.html (754-791)
恋人じゃないけど好きどうしで、ちょっと普通じゃない女子高生ふたりの、
「ふたりきりの一週間」もの。かなり勝手な妄想。逢魔刻壱はエロ漫界に
帰って来てくれて嬉しい。またダメ人間みたいな叙情なレズエロもきぼん
  元ネタ ttp://xcity.jp/FRANCE/XCOMIC/XC0108B.HTM
606531:03/10/21 20:42

サムライスピリッツ リムルル×ナコルル
ttp://adult.c sx.jp/~database/sslibrary/samurai01.html
(↑規制ワードURL)
ていうかどっかで見たあの美しいリム×ナコ絵を見て
勢いで書いてしまったやつなんじゃよー! 
あの絵書きさんのサイトが知りたいんじゃよー! 台湾・中国系なの?
今回検索してみたらそっちでやたら大人気だなあ侍魂。なぜ。
  元ネタ ttp://www.personal.triticom.com/~erm/www.neogeo.co.jp/samurai/rekisi/rekisi3.html


EXILE EXILEレズルート妄想SS「EXILE 導きの神」カレン、桜
ttp://yellow.ribbon.to/~savess/ht/exile.html
姫どうしの強制レズ調教。なぜ前作にはあってこのEXILEにはなかったんだろう。
結局続きを書かずじまいで申し訳なし
  元ネタ ttp://www.cherrysoft.co.jp/cherrysoft/exile.htm
       ttp://210.155.150.135/brandnew/2820/c2820sample5.jpg
607531:03/10/21 20:44

 ※ ↓男女エロにレズ描写もあった・3Pにレズの絡みもあった、くらいのやつ。

To Heart 志保×琴音肛辱SS「私の好きな人」 志保×琴音
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1008500853/362-407n
異常空間で監禁調教され、すべての希望を失ったふたりの女の子は…。
アナル、調教、孕ませ、強制レズ、そこからほんとに愛し合ってしまうふたり、と
自分の好きなものを全部入れてみた強引なSS。
某葉鍵ゲー系SSコンペで華麗に15本中下から4番目をゲット(´ー`)したものに加筆。
  元ネタ 上参照


夜勤病棟 ひかる×礼美主任
http://www2.bbspink.com/erog/kako/983/983970665.html (50-118)
スカトロ調教もの。クライマックスが強制レズ→3P。
後にOVA版で、原作ゲーにもないこのカップリングのレズエロが実現していて
カンドーしますた(´∀`)
  元ネタ ttp://www.mink.co.jp/lineup/yakin/index.html
608531:03/10/21 20:45

Natural〜身も心も〜 「美澤千歳 肛辱SS」千歳×愛姫先生 
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1008500853/163-174n
アナル調教もの。雌犬二匹のアナル調教の完成は、ふたりの尻交尾。
  元ネタ ttp://www.fandc.co.jp/revue/natural/natural_menu.html


みお&みほ みお×みほ
ttp://yellow.ribbon.to/~savess/ht/miomiho.html
影崎夕那原画、こおろぎさおとみ声の、そういうエロゲが昔ありましてのう……
双子姉妹もの。本編と全然違う、「マフィアのボスが、自分が始末した
捜査官の双子の愛娘を、幽閉して純粋培養で育てあげ、和姦で処女をいただいたあげく
実の姉妹どうしでのレズまで教え込む」という妄想設定でのエロ。
  元ネタ 絵、見当たらず


ダークロウズ 「傷痕(きずあと)」ユリーシャ×ティアリス
ttp://yellow.ribbon.to/~savess/ht/kiz.html
フェラチオ調教もの。なんか最後に姉妹が絡まされてたような……
  元ネタ ttp://getchu.com/soft.phtml?i d=34272
      (↑規制ワード入りURL)
609531:03/10/21 20:47
元ネタがわかるとわからないじゃ、読んでもだいぶ違うかと思い、
各元ネタにリンク貼ってみましたが、
ちょっと前の原作だともう公式ページにもキャラ紹介がなかったりするんだね。
素直にググルでイメージ検索したほうが早かったかも…


自分のものばっかりもれなので、最近読んだものだと、
ここの神楽×榊SSシリーズが個人的ツボだったっす。

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059493130/l50
>>604さん
それそれ。
ところどころ気の利いたレズシーンがあって萌えましたよね。
漏れが何かで読んだ本によると、あのときの黒人女性のヌラヌラした肉体は
男根を象徴してるんだとか……
自分的には、ラストの事務所みたいなところで誰かの秘所
じゃなくて秘書w
にキスするエンディングが余韻あってよかったです。
>>531さん
サンクス、サンクス、大サンクスぅ!
あとでたっぷり時間をかけて読ませてもらいます。
ところで漏れもたったいま、作文、ちょっぴりだけ書いたよ、ここの掲示板にw。
ttp://oyakolap.hp.infoseek.co.jp/o/y/a/oyakolap/cgi-bin/minibbs.cgi?log=log1#list
下手くそなので笑ってください。
612532:03/10/22 02:30
>>531さん
知らないのばっかりです、めっちゃうれしいですうっ。
ところで、こんなのばっかり書いてる531さん、
いつかいっしょに強制レズ・スレ立てませんかw?
>531さん
いや、半分くらいは読んでますた。全部同じ作者さんのだったとは。
今度は女主人・女王様がノンケ二人を強制レズさせるのを書いてくださいw

>603さん
あのシーン大好き。
あの映画のおかげで、金粉プレイというものを知りますたw
最近、あの映画のノヴェライズを古本屋で見つけて、
またハァハァしております。
>531さん。
どれもすごすぎて読むのがつらくなるほどよかったです。
どの一行をとってもため息がでるほどエロスがにじみだしてる感じです。
無知なので元ネタは何も知りませんが、ゾクゾクする思いで拝読しました。
ごちそうさまでした。
531さんは、あそこにも何本か投稿してる人ですね。
あの切なくもいやらしいお話がまた大好きだったりもします。
616見習い103:03/10/25 23:37
今晩は。103の見習いです。スレのみなさま、お久しぶりです。
他板も含めてみなさんの素晴らしいレズSSをまざまざと見せつけられてすっかり落ち込んでいます。
いまだに全部できあがっていないし、非エロ部分ばかり長いし
肝心のエロ部分もたいしたことないし、今後も不定期になってしまいますが
とりあえず一回分投稿させてもらいます。
相変わらずつまらなくてごめんなさい。
「待って。わたしは認めないわっ……」


 ピンと張り詰めた空気にそれまでざわめいていた広場が静まり返った。
 いっせいに女たちの視線が集まった先には、仲間を数人の引き連れたひとりのアマゾネスがいた。
 無駄ひとつない身のこなしで馬から滑り降りると、女たちがよけて作った道をソニアから視線そらすことなくつかつかと歩みよってくる。
 女豹を思わせるしなやかな肢体。ウェーブのかかった長い黒髪。勝ち気そうな顔立ちの美貌が彼女のプライドの高さを物語っている。
 年齢はソニアより五つほど上だろうか。ほどよく筋肉をつけた美しい肉体はソニアよりひとまわりは大きい。
「イザベラよ……」
 そばにいたトリーがソニアの耳元に囁いた。
「死んだ姉というのは私達の指揮官だったの。暫定的に姉の代理を務めているのが彼女なの……」
 ソニアの直感は正しかった。馬の鞍には戦利品らしい品々が括りつけられているから、おそらく朝の騒ぎのときはどこかに出かけていたのだろう。
 広場の中央、ソニアの数メートル手前で彼女と対峙する位置に立ち止まると、イザベラは口を開いた。
「みんなも知らないわけがないはずよね、アマゾネスの血の掟を……」
 周囲はざわざわといろめきたつ。トリーが小声でつけ加えた。
「私たちの部族は代々、いちばん強い女だけがリーダーになる決まりなの。誰かと誰かが決闘してその勝者だけがリーダーなれるんです。でもイザベラにかなうほど強い女はいままで誰もいなくって……」
「そう……負けたものにあるのは死というわけね」
 弱肉強食の論理。ソニアは納得したようにうなずいた。
 歴戦の女戦士はあからさまな敵意もむきだしにこちらを睨んでいる。このままではただではすみそうもない。
 値踏みするようにソニアを上から下まで見てから、イザベラが張りのある声で言った。
「……確かにただものではないようね。話もだいたい聞いたわ。でもお前が王女だろうと何だろうと、みんなを引っぱっていくのなら、お前がわたしより強いことを今ここで証明してもらうわっ……」
 激しい口調であった。腰の剣に手をかけて詰め寄るのを見て女たちは悲鳴をあげた。
「やめてっ、イザベラ……」
トリーはソニアをかばうようにイザベラとの間に割って入ると両手を広げた。ふたりの目が合う。イザベラとの間に何かあるのだろうか、険しい表情を浮かべたトリーは噛みしめた唇をわななかせている。
「……どきなっ」
「どかないわっ……お願いっ、昔のイザベラに戻って……」
トリーの声は涙ぐんでいた。ふたりはしばらくのあいだ睨み合っていたが、ソニアがトリーの小さな身体をわきにやっていた。
「仲間同士で殺し合いなんて出来ないわ。これ以上無駄な血を流すのはいやよ」
「ふんっ、そんな甘ちゃんが戦場で最後まで仲間たちを守っていけると思って。わたしたちアマゾネスは戦場に生きる女戦士なのよっ。これだけが私達のルールっ。さあ、抜けっ、ソニアっ」
 声高に言い放つとイザベラは引き抜いた太刀をソニアへと向けた。だがソニアはイザベラをじっと見すえたまま動かない。
 ソニアはイザベラ瞳の奥にどこかもの悲しい光を放っているのを見た。何が彼女をここまで争いに駆り立てるのだろうか。
「さあ……」
 ソニアが差し出したのは握手を求める右手であった。
「古い因習にこだわる必要なんかないんじゃない。みんなで力を合わせて戦いましょう。あなたの力が借りたいの……」
 だがその優しさのこもった態度がイザベラのかたくなな反感を買っていたようだった。イザベラはそのまなじりをいちだんと鋭くさせると大上段に構えた。
「ちぃっ、お前みたいな偽善者には虫唾が走るわっ。お前が抜かないのならその首、このわたしがもらい受けるっ」
 言い終わらないうちに、稲妻のような勢いで踏み出して閃光を走らせた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ……」
 女たちの悲鳴が駆け抜けた。
 瞬間的に目をそむけていたトリーがおそるおそる見ると、そこには片ひざをつき、ま横に構えた剣の腹で一撃を受け止めているソニアがいた。
 十文字を合わせたまま、上からさらにぐいぐいっと押されている。ソニアの美しいこめかみに、ひと粒の汗の玉が流れ落ちていく。
(何ていう剣圧なのっ)
 ソニアは一対一の戦いで生まれて初めて死の恐怖を感じた。
「くうっ……しねぇっ、ソニアっ」
 イザベラが太刀を振り直したとき反射的に後ろに跳んだソニアが、ふたたび一撃を受けたとき、不自然な衝撃に嫌な予感を覚えた。
「……!!」
 見るとソニアの剣は真ん中でぽっきり折れていた。
 あの剣さえあれば……。半分の長さになってしまった刀身を構えつつ、ソニアはもどかしい思いを覚えた。
 エクスカリバー。
 古王国時代から、王家の証として代々伝わる聖剣のことである。その刀身には魔物さえ滅ぼす神秘の力を宿すと言う。丈夫だがしなやかさを兼ね備えたあの鋼(はがね)の剣を王城から持ち出せなかったことにソニアは後悔した。
「ふふふっ、それではもう離れて戦うのは出来ないわっ……」
 余裕の笑みさえ浮かべつつ、イザベラはじりっじりっと間合いを詰めると、渾身の一撃を振り下ろしてきた。
「あぁっ、ソニアさまぁっ……」
 トリーは泣きながら叫んでいた。誰もがもはやこれまでと思った。




 何かの光がくるくると回転しながら宙を舞っていた。
「うぁぁっ……」
 弾き返されて尻餅をついたイザベラが見たものは、はるか彼方の地面に突きささった自分の剣であった。
 間一髪、ソニアは流れるような見事な剣のさばきでイザベラの攻撃を跳ね返していたのである。
「くっ……負けだっ。さあ、殺すがいいっ」
 やって来るソニアを睨みあげつつイザベラは吐き捨てた。戦場でしか生きられぬ女である。死ぬことはいつでも覚悟は出来ていた。
 たが目の前に立ったソニアは、手にしたものをぽとりと地面に捨てると、イザベラを引き起こそうとあらためて右手をさしだしていた。
「命は貸しにしておくわ……あなたの力を貸して欲しいの。さあ、いっしょに闘いましょう……」
「くうっ……」
 だがイザベラは優しくほほ笑むソニアを睨み続けたまま、いつまでもその手を合わせようとはしなかった。
 そのときである。喧騒の余韻がいまだ残る広場に女戦士のひとりがどこからか傷ついたひとりの兵士を運んできた。敵に追われていたのだろうか、背中には深い創(きず)を負っている。
「しっかりっ……何があったのですかっ、いったい誰にやられたのっ……」
 ソニアは地面に横たえられたその男に駆け寄ると、その上体を抱きかかえ声をかける。だがすでにもう虫の息で、手当てしても間に合わないことがわかった。
「ヒ、ヒッタイト……」
 男は途切れ途切れに言うのがやっとだった。見るとそのその首のネックレスには鷹の図柄をあしらった銅貨が下げられている。ソニアもよく知る同盟国の紋章である。
「貴方はハーメリアの方ですねっ、もしかしてお国で何かあったのですかっ」
 問いかけるように男を揺さぶった。
 男はそれまで閉じていた目を開けると、最後の力をふりしぼるように言った。
「ど、どうかこれを……王国の同志に……」
 血まみれの手で懐中から取り出した親書を手渡すと、男は息絶えた。
 男の両手を胸のうえに置いてやると、ソニアはその親書に目を通してしばらくのあいだ考えこんでいたが、やがて意を決したように言った。
「わたしは明日の朝はやくにハーメリアに出発するわ。何人か一緒についてきて欲しいの……」
 数時間後。翌日の出立の準備を整えたソニアは、キャンプからほど近いところにある泉でひとり水浴びをしていた。
 あたりは小鳥のさえずりが聞こえるだけで静かだった。水辺のまわりにはこんもりとした林が広がり、外から誰にも見られることはない。
 ソニアは久しぶりに羽をのばし、ゆったりとくつろいだ。ひんやりとした清水が今朝からの闘いで疲れた身体に心地よかった。
(まさかあのハーメリアがすでに落ちていたなんて……)
 ソニアはふと密書のことを思い出していた。
 アルフガレドいちの商業都市ハーメリアは、難攻不落の城塞都市でもある。ヒッタイトが侵攻したという話はソニアはまだ聞いていない。
 だがあの密書によると、いっけん平穏を装っているハーメリアではあるが、ここ半年ほど前から都市全体が事実上何者かの支配下にあり、国王夫妻も軟禁状態なのだという。間違いなくヒッタイトの息のかかった連中の仕業に違いない。
 ハーメリアは、南の大陸との境であるユーフラテス河沿いに位置する貿易都市である。
 奴隷貿易にはぴったりの場所。もしもハーメリアを支配しているのがヒッタイトであるならば、王国を襲った一団もおそらくハーメリアを本営としてやって来たはずである。
 だとすれば、もしエレナお姉さまが生きて捕らわれの身なら、まだハーメリアのどこかにいるかもしれない。
 それがソニアがハーメリア行きを決意した最大の理由である。
 それにハーメリア王家には王国とも濃い血のつながりがある。ソニアの従妹で、もうすぐ13歳の誕生日をむかえる王女ソフィアが、城での幽閉から逃げ出して領内のどこかにかくまわれているらしいのだが、行方がわからないと言う話も気がかりだ。
 その密書も王女つきの武官から王女救出を依頼するものだったのである。
 ふたりとも無事であればいいが。そう思っていたときである。
「……!」
 やってくる人の気配にソニアは身構えた。すっと岩場のかげに身を隠す。
「ねえ、クリスさんも早く来て。すっごく気持ちいいわよ、ほらっ、ほらっ……うふふっ」
 トリーである。ソニアは安心してふうと息を吐いた。
 誰かと水浴びに来たのだろう。一糸まとわぬ姿でひざまで水につかり、すくった水をパシャパシャともうひとりの女のほうに跳ねさせてはしゃいでいる。
 少女特有の贅肉ひとつないほっそりとした肉体が躍動していた。すらりと伸びた手足が見惚れるほど美しい。
 普段、トリーは少女らしく髪を三つ編みに束ねているのだが、栗色の絹髪をまっすぐにおろしていた。そうしているとその肢体の魅力と合わせて、大人にはないどきっとするほど妖しい色香を漂わせている。
「待ってったら。いつまでたっても子どもなんだから、もう……」
 もうひとりのクリスは、今朝がたトリーといっしょにソニアを看病していたあの20代の女であった。こちらはソニアとほぼ同じ体格の完成された女の肉体。すでに腰ぐらいの深さに浸かっているトリーにむかって、笑いながら平泳ぎで近づいていくところである。
 何か人のいないところで話があるのだろう。ソニアはふたりには声をかけないでいることにした。
 泉のまんなかまできたトリーは、水面にぽっかりと仰向けに浮かんで空を見上げていたが、その表情は険しい。クリスがそばまでやってくると口を可愛らしく尖らせて言った。
「それにしても本当にさっきのイザベラったらひどいわっ。一度は殺そうとまでしたソニアさまに命を助けられたって言うのに、あの態度、何なのかしらっ。ふんっだ。もう二度とお料理なんか食べさせてあげないんだからっ、もうっ……」
 トリーはほほをぷうっと膨らませていた。
 もと指揮官の妹だというだけで、まるっきり戦力にならないトリーの役目は万年食事当番であった。それも得意なのはどちらかと言えば味見をすることである。
「まあまあ、そんなにふくれなくたって。イザベラはトリーのお姉さんのこと、あれだけ深く愛していたんですもの……彼女はイザベラをかばって死んだんでしょ。
愛する人を守れなかったってことで自分を責めてるんだと思う。あれ以来、他人に対して攻撃的になって、心を固く閉ざしてしまう気持ちは何となくわかるわ。それでもずっと部族の先頭に立って戦ってきたわけでしょう……」
 何とはなしに聞き耳を立てていたソニアは、そうだったのかと心の中でつぶやくと同時に、イザベラの胸のうちを思うといたたまれない気持ちになった。
『そんな甘ちゃんが戦場で最後まで仲間を守っていけると思って……』
 あのときイザベラが激しながら言った言葉がソニアには重かった。あのとき愛するエレナお姉さまを守れなかったつらさは自分も同じだ。
「でもでもっ……」
 トリーは水中に立ちあがると、クリスの話を途中でさえぎった。それでも納得がいかない。
「だってあのあともソニアさまにハーメリア行きの手伝いをたのまれたのに、一言も口を聞かないのよっ、目も合わさずにそれっきりテントに閉じこもってるし。いったいなに考えてるのかしら、あの分からず屋の筋肉女はっ……」
 八つ当たりして食ってかかってくるトリーをいなしながら、クリスはふと思いついたように言う。
「そういえばソニアさまってトリーのお姉さんにどことなく面影が似てる……きっとそれが返ってイザベラの反発を買ったのかも……確かにあれから黙りこくってるみたいだけど、きっと反省してるんじゃないのかしら。もうゆるしてあげましょうよ、ねっ……」
 そう言われると死んだ姉の顔を思い出したのか、トリーはうつむいてしゅんとしてしまった。
 にわかに曇ったトリーの顔を見ると、姉のことを引き合いに出してしまったことにクリスは後悔した。
「あっ、ごめんっ……つらいこと思い出させちゃったみたい。でもこれからはソニアさまがいてくださるわ。あなただってさっきまで、これからは毎日、栄養のバランスを考えた特別の手料理を食べさせるんだって、花嫁気取りであんなにはりきってたじゃないの……」
 トリーは現金であった。心から思慕する女性の名前が出た途端、顔を生き生きと輝かせる。
「やぁんっ、そうだったわっ……あたしには麗しのソニアお姉さまがいたんだわっ」
 手を胸の前で組んだトリーは、大きな瞳にいくつもの星をキラキラと光らせていた。
 あまりの身の変りように、離れた場所でソニアは呆れてクスクスと笑った。本当に可愛らしい娘。
「ところで、ねえ、クリスさん……あたし、ソニアさまが来てからこのところ、なんだかずうっとおかしいの……あの方のことを考えるだけで、なんかこう、胸が熱くなるっていうか、そのぉ……」
 さっきまでのじゃじゃ馬娘が、突然女の子らしくなる。
「ふふっ、恋のやまいね。他の娘たちもみんなそうみたいなの。いきなり恋の季節がやって来たって感じかしら……」
 クリスの顔には何故か朱がさしている。
 ふたりのやり取りにソニアは妖しいものを感じた。
 男を完全に廃するだけあって、アマゾネスにはレズビアン的な友愛関係のつながりが強いということは、ソニアにも容易に想像がついていたし、女たちのあいだで秘めやかな営みがとり交わされている雰囲気もうすうす感じ取っていたからである。
「ねえ、クリスさん……お願いがあるの、聞いてくれる……少しだけでいいの、慰めてくださらないかしら……」
 トリーは恥じらいつつ、甘えるようなまなざしで年上の女戦士を上目づかいに見た。
 やはり部族のなかでは女同士で愛の行為が営まれているらしい。
 クリスはどうしようかしばらく困ったような顔だったが、トリーの変わり身はまたしても早い。悪戯っぽい笑顔を浮かべて得意になって言った。
「うふふっ、ばらしちゃうわよ、あのこと……クリスさんが明け方、ぐっすり休んでるソニアさまにキスしてるところ、見てたんだから……」
 高熱に震えるソニアの裸身を夜通し人肌で温めていたトリーだったが、朝方、ソニアの容態がすっかり安定したころに、たまたま様子を見にクリスがやって来てふと席を外したときがある。
 ソニアのおでこの濡れ手ぬぐいを取り替えているとき、クリスはソニアの寝顔の息を飲む美しさに思わず口づけしてしまっていた。ほんの数秒のことであったのだが、運悪く帰ってきたトリーにそれを目撃されてしまったのである。
 負い目があるクリスは仕方なく押し切られる形になる。
「わ、わ、わかったわ……もう、トリーったら、いつまでたっても甘えん坊なんだから……」
「だってあたし、子どもだからまだ恋人がいないでしょう……だから他のお姉さまたちに当ててられっ放しだったの……」
 トリーは媚びるように色っぽい眼差しだった。
 さっきの広場で親密そうな何組かの女たちが、手に手を取って静かに森の中に消えていくのをソニアは思い出した。
625見習い103:03/10/25 23:53
 ソニア自信は気がついてはいなかったが、彼女の魅力が引き金となって女たちの間に密かな同性愛の嵐が吹き荒れていたのである。おそらくいまも部族のあちこちで、ソニアの話題に触れながら、女同士でこんなエロチックなやり取りが交わされているのかもしれない。
「ねえ、やっぱり恥ずかしいから後ろを向いていてもいいでしょう……」
 クリスがしぶしぶトリーの肩を抱こうとすると、トリーは背中を向けた。
 だが、恥じらいに目を伏せたトリーは、口の前にひとさし指を立ててそっと近づいてきた女が、ウィンクしてクリスと場所を入れ替わったのに気がつかなかった。



 トリーは身体の前にまわった手をそっと握った。
「……でもこのあいだ初めて女の人とキスしたのよ……でもすごく好きな人だったから、興奮しすぎてうまくいかなかったわ……だって息ができないんだもん」
 女は答えるかわりに乳房と呼ぶにはあまりにもたよりないふくらみを丸くさすりだしていた。


 触れてみた感触は硬い。だが指が描く円の間ですぐにしこり立つ敏感な反応が将来の豊饒な実りを十分に予感させている。そのピンクのしこりを指先で甘く転がしてみる。
「あぁんっ……」
 トリーはそれだけでビクンと身を固くさせた。少女らしい蒼さを残す幼い身体に、すでに愛の情熱を秘めているのがわかる。
 こっちはどんな反応をみせてくれるのだろうかと、水のなかに揺らめいている丸まっちい尻に手を添えて、その割れ目のはざまから指を忍ばせていく。少女にはまだ敏感すぎる器官は通りすごし、その先の秘園にたどりつく。
 そこはつぼみの状態で固く閉ざされているというのに、水のなかでもはっきりとわかるほど熱い粘り気を貼りつかせていた。
 両足の内側に入れた足で足を軽く開かせると、乳首とじゃれていた方の手を薄毛が芽吹いたばかりの丘のふもとにたどりつかせ、X字の指で小さな貝をむき身にして、お尻からの指をねっとりと上下になぞりこませる。
626見習い103:03/10/25 23:53
「あっ……」
 トリーは入り口をキュッとすぼませた。と同時に、冷たい水の中に熱い蜜をしとどに吐き出し始めた。
 女の指は少女の性感の豊かさに驚いているようだった。ほどよく指に馴染みだしたところでうわべりの真珠を剥きあげてやる。
 だが弾けだす勢いで飛び出したものは、ひんやりした水に晒すだけ晒して指一本触れてもやらない。
「ああんっ……クリスさん、焦らしちゃいやっ……」
 トリーはもどかしげに腰をむずからせた。そこをお願いとばかりに、指先に自分の一点を合わせようとするが、意地悪な指はふもとで円を描くばかりで、また濡れそぼったはざまに戻っては縦線を丹念に慣らしあげる。
 少女の腰のうねりはもどかしさを募らせていたが、練れた肉が指頭を甘く包み込むころにはトリーの口もいつものおしゃべりに戻って滑らかになっていた。
「あんっ、ああっ……あたしって、おっちょこちょいで間抜けでぐずで、食いしん坊ですぐに敵に捕まっちゃうけど、ソニアさまへの想いだけは誰にも負けたくいのっ……だからいつか絶対にソニアさまにお嫁にもらってもらうって決めたの……本当よっ」
 女は背後でクスッと笑った。Vの字でうわべりをぎゅっと絞ると、顔をのぞかせた突起に焦がれていた指を与えてやる。コリコリとした触感が指先に心地いい。
「ああっ、それっ……それっ……いいっ、いいっ……」
 はやくもトリーは感極まったように泣きだした。柔肉から絞りだされて強調された少女の真珠は、女の指先に転げまわっている。
 肉の真珠が剥いておく必要がなくなるほどはっきりと顔を覗かせると、その指は若々しい潤いのなかに沈んだ。真珠の裏側にあたる肉を内側からも優しくしごいていく。するともう、貝柱だけでなく、焼けるような熱を帯びた貝の肉全体が怒りだしたように火照っていく。
「はあっ、んっ……クリスさんっ……素敵……これがあのソニアさまだったら……」
 それを想像したせいか、トリーはいつもこっそりと自分でいじるより濡れが激しいと自分でも思っていた。

 だが少し離れた位置でふたりを見ていたクリスは、身体を首まで水に浸していた。目のまわりをほんのりと染め、淘然とした表情でなりゆきを見つめている。
 両手は水中でどんな動きをしているのかわからないが、彼女のまわりだけ水面が小刻みに揺らついている。
627見習い103:03/10/25 23:54
「ああっ、クリスさん、上手だわっ……ね、ねえ、クリスさんをソニアさまと想ってもいいかしらっ……ああんっ……」
 トリーが舌足らずに言って、しなやかな肢体を真っ赤に躍らせると、女は口で答えるかわりに、彼女の後頭部あたりで滑らすように顔をたてに振った。
 トリーは表裏から揉みしごかれる部分に全神経を集中させながらもまくしたてる。
「ああっ、ソニアさまっ聞いてっ……あたし、もう神さまに誓ったんですっ、何があってもソニアさまだけについていくって……あたし、森に倒れているソニアさまを見たとき思ったの……こんな美しい女のひとがこの世の中にいたなんてって……
ひと目で恋に堕ちたわ……だからキャンプに背負って連れ帰って、夜通し温めてさしあげたの……」
 ふと指の動きが考え込むように止まるとトリーはもどかしくなり、恥骨の裏側を女の指に沿って滑らせるように自分から腰をUの字に動かしていく。
「も、もちろん心の底からお命を助けたかったのよ……でも具合が落ち着いてらしたころ、もう我慢できなくなったの……看病するふりしてキスしたり、その……お、犯しちゃったの……ああっ、ああっ……」
 腰の動きが狂おしい想いを募らせた。告白しながらソニアとの甘い交わりを思い出しているのか、トリーはますます高ぶっていく。
 女は性器にふたをするように手のひらで覆い、甘美な桃割れをこそげとらんばかりの勢いで擦りたてる動きに切り替えた。幼い性感を煽りたて、さらなるトリーの告白を誘う動きである。
「あんっ……だって、だって……あたしみたいな子供がいくら逆立ちしたって、ソニアさまみたいな美しいお姉さまにかまってもらえるわけがないでしょう、だから、だからっ…………ああっ……もう、イキそうっ……」
 トリーの裸身がぶるぶると息張んだ。感極まったトリーが女の手のひらにソニアへのありったけの想いを放とうとしたときである。
 聞き覚えはあるがクリスとは違う声を聞いてトリーはハッとした。
「やっぱり……貴女が夢で私を犯した犯人だったのね……」
628見習い103:03/10/25 23:56
「え、ええっ……!?」
 トリーは最初何が何だかわからなかった。それまで自分の肉に耽っていたクリスは、ばつが悪そうにトリーから目をそらしている。おそるおそる振り返ってソニアの意地悪な含み笑いを見て、トリーの目の前は真っ暗になった。
「そ、ソニアさまっ……」
 その手が敬慕するソニアのものとは知らずに、股間をはしたなく押しつけていたことに恥じてトリーはあわてて腰を引いた。
「きゃぁっ、やだっ、あたしったら……あの、そのっ……違うんですよ、嘘ですわっ」
 しどろもどろになり自分でも何を言っているのかわからない。真っ赤になった顔を両手で覆い、何度も小さく横に振った。それまで頂上間近まで高まっていた性感は吹き飛んでいた。
「うふふ……約束は守らないとね。例の借り、ちゃんと返さなきゃ……」
「あっ、いやっん、ちゃんとシーツのうえで返してくださいっ、こ、こんなのじゃいやぁっ……あんっっ……」
「だって知らないあいだに借りた貸しだもの。こっそりと返そうと思ったのよ、うふふっ……」
 悪戯っぽく言うと、ソニアは後ろのすぼまりにも指を加えてほぐしにかかり、くすぶりかけていた快感にふたたびけしかけていく。
 そこは自分でもいじったことがあるのか、トリーは面白いほど豊かな反応をしめした。こじいろうとするのを尻たぶを締めたり弛めたりして悩乱する。
「や、やめてっ、ゆるしてっ……いやっ、いやっ……」
 トリーは火の出るような羞恥に尻を振った。腰を迫り出して逃げようとする。だがそれがソニアの手に前をグリグリと押しつける結果となり、トリーは悩乱の極みに追い詰められた。
 やがて前からの甘い摩擦と、後ろからの恥ずかしい快感に挟み撃ちになり行き場を失った。歓喜の痴声を噴きこぼしつつ身を躍らせる。観念したトリーは抵抗もやめ、ソニアの手のひらに次々と新しい熱湯を浴びせていく。
「すごいのね、トリーったら……こういう女の子だったんだ……」
 ソニアはからかいつつ前後の羞恥をなぞり込む。
「ち、違うもんっ……感じてなんかいないもんっ……いやっ、あんっ……」
 トリーはまっ赤な顔を振り乱して快感を否定する。だが肉体は歓びを極めることを強く望んでいるのにこみあげる放出感を必死にこらえていた。敬愛するソニアさまにだけははしたない姿を見られたくない。それでも決壊のときは近づいてくる。
629見習い103:03/10/25 23:58
「ああっ……だ、だめになりそうで、恥ずかしいっ……も、もう、ゆるしてっ……」
 だがソニアは、トリーのせっぱ詰まった哀願を聞き入れない。恥蜜にまみれた指を後ろの器官にヌルリと埋めて、さらなる官能の頂へと幼い肉体に揺さぶりをかける。
「は、恥ずかしいっ……」
「ううん……恥ずかしがらなくてもいいのよ……だってそれはトリーが女の子だっていう証拠なんだもの……さあ、ひと思いに弾けてごらん」
 優しく説くように耳元に吹き込まれたとき、それまで絶頂をこらえていたトリーの目の前に火花が散った。
「い、いくっ……あぁぁぁぁぁぁっ」
 快感の極まりを告げた少女の肉体がソニアの腕のなかで華々しく跳ね踊ったかと思うと、後ろの筋肉がきりきりと指を絞った。トリーは甘美な屈服のしるしをソニアの手のなかに熱く吐き散らしていた。
630見習い103:03/10/25 23:58
 トリーは恥ずかしさのあまりソニアにしがみつき泣きじゃくっていた。
「ご、ごめんなさい、ソニアさま……で、でも……あたしのこと、嫌いにならないでね……お願いっ……」
 涙にのどを詰まらせて訴えるトリー。
 ひっくひっくと震える肩を抱いてやりながら、ソニアはやりすぎたかなと後悔していた。
 それにしても抱きしめたくなるような愛くるしいいじらしさ。ソニアは思わず腕に力を込めギュッと抱きすくめた。それはまぎれもなく自分を夜通し温めてくれていた、あのか細い小さな身体だった。
(ばかね、こんなに可愛らしい命の恩人……誰が嫌いになんかなるもんですか……)
 一瞬、ソニアがその美しい瞳を潤ませていたことにトリーは気がつかなかった。
 目元を拭ったソニアの声は明るかった。
「そうだったわ、倍返しの約束だったわよね……じゃあキスしながら鼻で息をする練習してみようか。もちろんイクときまでよ……うふふっ」
「えっ……そ、そんなっ……」
 戸惑いと歓びのまじり合った小さな悲鳴は、すかさず口づけの甘さで封じられていた。
「んんっ……んふうっ……」
 やがてふたりの口吻は、まるで長年の恋人同士のような感情のこもった口づけになった。
 トリーの狼狽していた横顔は、やっと鼻呼吸に慣れてくると、恍惚とした愛の色一色に染まり、さらに口づけを深めようと何度も顔の角度を変えていた。
 それまで愛しげにトリーの頭を抱えていたソニアの手はふたたびトリーの秘芯へと伸びていく。
 それまで少し離れた場所でなりゆきを眺めていたクリスは、あのはすっぱで人なつっこいだけがとりえの小娘が、ソニアとふたりだけの世界で甘い口づけに耽溺するのを見て、トリーが遠くに行ってしまったような気がした。
(トリー……わたしだってちょっぴり口惜しいのよ。でも、ふたりっきりにしてあげる。貴女は鈍感だから全然気がついてないみたいだけど、ソニアさまは、私たちアマゾネスのなかで貴女を選んだんですもの……)
 心の中でそうつぶやくと、クリスはそっとその場から離れて岸に向かった。
 クリスがトリーの歓喜を告げる荒々しい鼻声を背後に聞いたのは、彼女が泉からあがりかけた時だった。



(つづく……のかな)
ウザイ
わりぃ。終わりだから安心してくれ。じゃあね。
>>631
いきがりたいお年頃なんですね┐(゚〜゚)┌
厨房は来ちゃいけませんよ( ´,_ゝ`)
ソニアたん浮気はいかんよ浮気は。。。

635見習い103:03/10/28 02:10
ごめん。やっぱ、あと少しだけ書いていい?これで最後にするから。
あ、それと純粋な百合好きは読まない方がいいかも……
636103:03/10/28 02:23
いざ本文書き込もうとしたら×印で書き込めませんでした。
(つなぎ直してもだめなので携帯からです)
また今度。すみません。m(。_。)m
これで最後にするだなんて言わずに、ちゃんと予定の最後まできっちり書いて下さい(^_^)
そうだそうだ!!ガンがれ103
俺は大河ドラマ風なのも結構好きだ!!!
戦うオンナサイコー
639531:03/10/29 03:31
まあまあ。みんな素人なんですし(多分)、全然OKですからこれからも頑張って
ここをレズの園にする一員してくだされ。


リンク先読んでいただいた方、ありがとうございます。
箸休めにはなったでしょうか。
いまさら自分でもちょっと何本か読んでみたら趣味というものは恐ろしいというか、
どれも同じよーうなシチュ、同じよーうな調子で、
まとめて読むのはたしかにしんどいですね。
もし読んでいただけるなら気が向いた時に一本か二本ずつ
つまみ食いで読んでいただくのがベターっぽいです。
次書くなら、今度は明るくて軽いのを書こうと決意しますた。

>>611-615
感想までありがとうございます、とても嬉しいです。どれか
お気に召したSSとかありましたでしょうか。
強制レズシチュスレ……いいなあ……。でも、そろそろ四年も2chにいて
あのていどの本数ですから(>>605-608)、保守にはお役に立てないかも……(;゚Д゚)
女王様・お姉様シチュ、読むんですけど自分では全然書かないですね、そういえば。
>あそこにも何本か投稿してる人ですね。
葉鍵板のコンペスレとAFスレ、葱板のSSスレとAFスレのどれかでしょうか。
でなければ人違いかも…。
>531さん
どれをとってもグッドなお話でしたが、男絡みOKの少数派としては、
後半の6本は特に大興奮でした。『傷痕(きずあと)』の後半なんかゾクゾクします。
もちろん前半のレズonlyものも最高ですけど。

強制レズシチュ。613さんは女主人・女王様萌えのようですけど、
自分の考えでは、あの6本のように強制するのが異性の方が
羞恥や屈服感も大きいような気がします。
(スレ趣旨からはずれてごめんなさい)
ただ、あれだけたくさん書いてらっしゃる531さんが、
女王様・お姉さまシチュは今のところ書いてないというのも、
女性しか登場しない、レズSMそのものには、それほど萌えないからじゃないでしょうか、きっと。
あと自分は、官庁系はどちらかと言うと苦手なんですが、
これを読んでいると、なんだか妖しい世界に引きずり込まれていきそうです。

>今度は明るくて軽いのを
明るくて軽いんだけど、行為はいやらしーくおながいします。

>でなければ人違いかも…。
2ch以外のサイト。
>しかし、本当の運命の人、終生の愛を誓う相手が、
>実はすでに隣にいることを、この時のふたりはまだ知らない……。
のフレーズを読んでたらなんとなく…。
でも人違いでしたね。自分の趣味にすごーく合う作品を書いてくださる方が
あちこちにたくさんいて、もう誰が誰なんだかわからなくなりました。

住人のみなさま、長文レスごめんなさい。
ではこれからも美味しい作品をたくさん読ませてくださいね(^o^)、>531さん。
扶桑社のリトルロマンス文庫から出てる「セカンド・ラブ」
読んだひと、いませんか?
ざっとあらすじ眺めたら、レズものっぽいんすけど、
あまりにも女性向け&ハーレイクインものぽすぎて、
恥ずかしくて買う勇気なかったっす。
漏れって未熟者だなあ。。。
待ってろ、女性向けが実は好きで
こっそりとなら買える漏れが探して買ってみる。
(サンクス)
リトルロマンス(多分)は最後に男とくっつくのだけは確認した。
一応もったいないけど、おまえにやる、という♀の方は
いらっしゃったようですが、途中は読んでないんで詳細不明。
644641:03/10/30 00:15
>>642
>>643
うわあ、さっそくありがとうございます。
やっぱ最後は男とくっつくのかー。ガクーリ
途中のレズシーン?のレポ、お待ちしてまつ〜。

しかし、勇気あるなあ。
漏れ、あんな表紙、買えないっす。(^_^;
645642:03/10/30 01:08
著者名ぐらい書きなさいっつうの。
同タイトルだけでいっぱいあったし、しかもリアルロマンスやんけっ。
残念ながら、とりあえず近所の大型書店二軒まわったんだけどなかった。
……って今、ぐぐってみたら、こんな表紙なのっ?ますます読みたいっ。。。

ところで、普通の成人向け官能小説でも、あくまでレズで完結する純レズものって少ないよね。ちゃんとラブラブに結ばれて終わるやつ。
いつかみんなにも読ませたいのがあるんだけど、OCNが難しくってさあ。
ちょっと古いけど漏れのお勧めのやつ、電子化されて売られてるのだとこれなんだけど。。。
ttp://www.papy.co.jp/act/book/rezu/
しかし友だち同士でもやっぱ違法かな。
646642:03/10/30 01:18
OCNじゃなくってOCRっ。(^_^;)
647641:03/10/30 05:01
>>645
ああっ、ごめんなさいっ!(^_^;
うろ覚えだから帰宅してからamazonで調べたりしたんですけど、
にもかかわらず、なんか思いっきり間違えてますた〜。(^_^;
疲れてんのかな、漏れ。(^_^;
ほしゅう
>>641
買ってみた。
男性恐怖症を直すためにバイな先輩とH×2回。
で、残念ながら最後に男とくっつきます。
H描写は良。
650641:03/11/02 04:49
どうもありがとうございます。
うーん、勇気出して買うかナ。
と思っても、やっぱり恥ずかしいっすー。。・゚・(ノД`)・゚・。
そういうのは慣れるもんなんですかねー。
651103:03/11/03 00:05
>>650さん
漏れも早くそれ読みたいです。

心の広い住人さま、慰めてくれてありがとうございますぅ( ´Д⊂ヽ。
もう少し行けばいくらかましになるかも?
ところで百合だとHは難しいですねw。「淫欲の虜」とかいうセリフが使えませんものね。
では素人はなるべく短く、短くと呟きながら……。










 夜が更けてすっかり寝静まったキャンプを月明かりがぼんやりと照らしていた。
 森の中でときおりふくろうが鳴くほかは、物音ひとつない。だがその静寂のなかをどこかをめざして動くひとつの影があった。



 キャンプのいちばんはずれにあるテントのなかで、ソニアは、シーツに包まれた美しい裸身にびっしょりの寝汗をかいていた。
 はあはあと息を荒げ、乱れたブロンドの髪をほほに貼りつかせている。寝苦しそうに眉間にしわを寄せた顔は、身震いするほど美しい。
「うんっ……ううんっ」
 ときおりつらそうに首を振り、何度か寝返りを打つたびにシーツがはだけていき、やがて息を飲む白さの裸体があらわになる。
「逃げてっ……はやくっ……」
 うなされるように呟いた。
 もどかしい想いを訴えるかのように、白魚の指がシーツのはしをぎゅっと握りしめているのは、夢のなかで誰かと手を握り合っているのか。
「お姉さまっ……離れないでっ」
 ソニアは閉じた瞳から涙をにじませていた。
 そうなのである。悪夢があの夜を再現しているのであった。
652103:03/11/03 00:06
 火の手が迫ってくる。
「お姉さま、しっかり……」
 炎に包まれた城内の廊下を、ソニアはエレナお姉さまの手を引き走っていた。逃げ足がおぼつかない。途中、敵から自分をかばったエレナは足をくじいていたのである。
 愛の余韻に浸っていたふたりに敵の襲来を告げ、まだ火の気のおよばない逃げ道を水先案内してくれていたパメラも、いまはもう見失ってしまっていた。
 ふと窓から見える王国の象徴とも言える城中央の塔が焼け落ちていくのを見て、ソニアは深い悲しみのため息をついた。あの中には、ソニアの両親にあたる国王夫妻がまだいるはずである。
 だがソニアには悲しみにくれるひまはない。心より愛するエレナお姉さまだけは、命に代えても守り抜かなければ。
 ソニアがふり返ると、焼けただれた皮膚の男たちが廊下を追ってきている。
「化け物だわっ……」
 魔法にでもかけられているのだろうか。彼らは痛みというものを知らないのか、ソニアの剣で片手を失っても顔色ひとつ変えることなく追いかけてくるのである。
 追っ手に向け、ソニアは剣を水平に薙いだ。不死身かと思う敵兵も、胴体から首を切り離されるとようやく地面に横たわっていた。
 するとひと安心する間もなく行く手に立ちはだかるひとりの大柄な女戦士。
 燃えるような赤い色の髪。美貌だが、鱗を貼り合せたようなロードアーマーからのぞかせた肩から二の腕にかけての筋肉は、逞しく隆起して女とは思えない頑強な体躯の持ち主である。
「お前がソニア姫か。なるほど噂にたがわぬ美しい女だな……さあ、おとなしく王家に伝わるその剣をこちらに渡してもらおうか」
「何者っ……」
 ソニアは、とっさに後ろにエレナをかばうようにして片手で身を構えた。
「ほう、その女を愛しているな……一生のレスボスを誓い合った仲というわけか……」
 女はふたりがもう片方の手をきつく握りしめあっているのを見て含み笑う。
 ソニアは女のただならぬ雰囲気にいっそう身を固くした。
「そう簡単には渡してはくれそうにもないな……まあよい。それに名乗っても無駄だろう、どうせ命はいただくんだからな……さあ、仲良くあの世で結ばれあうがいいっ……イサナンメゴッ……」
 不気味な呪文を唱えつつ女は、手のひらをこちらに向けると、手首の手甲から火炎を吹き上げた。
 ソニアは危うくエレナもろとも横に身を転がして避けたものの、次々と炎がふたりを襲う。
「……火遁の術!?」 
 ソニアは戦慄した。反撃のチャンスをうかがいながら、はるか東方には不思議な妖術を操る女の一族がいるという話を思い出していた。城に火を放ったのもこの女に違いない。
 エレナをかばいつつ一瞬のすきを見てソニアが斬って出るものの、女はふと身を隠したかと思うと、信じられない方向から別の炎が襲う。
654103:03/11/03 00:10
「どこを見ている。こっちだ」
 ふり返ると、ま後ろの離れた場所で不敵に笑う女。すると、しかしまた反対方向からの火炎。
 動揺。まさか妖術では身体をふたつにわかつことまで出来るというのか。
 逃げ場を失ったソニアたちに剣を振りあげて女が迫る。
 だがこれまでかというところで、女が突然、風を切って飛んでくるものにひるんだ。
「む……なにっ」
「ソニアさま、エレナっ……ここはわたしに任せてっ……さあっ、こちらにお逃げくださいっ」
 それまで姿の見えなくなっていたパメラが突然あらわれ、女戦士にモーニングスターを投げ放っていたのである。
「ちぃっ、いいところで邪魔がっ……」
 女戦士はパメラを無視してソニアたちを追ったが、天井から燃え落ちてきてた巨大な梁(はり)がその行く手を遮っていた。
655103:03/11/03 00:10
 それまで悪夢にうなされていたソニアは、自分の身体にのしかかる重みを感じてハッとして目を覚ました。
「…………!?」 
 そこにはソニアにまたがったイザベラがいた。メラメラと燃える瞳でソニアを見おろし、その首筋にいままさに鋭い短刀を振り下ろすところであった。
「しねっ、ソニアっ……」
「イザベラっ!?」
 間一髪、ソニアはその手首を押さえていた。そのまま揉みあいになる。
「何故っ……!?」
「お、お前が許せないっ……」
 鬼神の形相。
 仲間の前でプライドを引き裂かれたイザベラは、ひとり王女殺害をくわだて夜を待っていた。闇夜にまぎれてソニアの寝首をかこうとしたのである。
 男にも負けたことのないイザベラには、自分より強く、優しく、そして美しすぎるソニアの存在が許せなかった。
「うっ、うんっ……うんっ……」 
 絡まりあったまま転がり回る肉体美。イザベラの握りしめたナイフをめぐり、上になり下になりしてくんづほぐれつする。
 いつしかイザベラの身体を包んでいた皮革の前も、胸乳のうえまではだかりきって、じっとりと汗ばんだ乳房と乳房、秘丘と秘丘がもつれあって擦り合いになっている。
 胸元で取り合いになるうちに、イザベラの乳房のうえでくるくるとひとつにまとまった衣をナイフがぶちっと切った。するとイザベラのしなやかで美しい裸体までが完全にさらけだされる。
「離せっ……うっ、ううんっ……」
「いやよっ……やめてっ……うんっ……」
 汗ばんだ裸体をぴったりと絡ませあい揉みあう美女ふたり。
 テントのなかは女同士の熱気にこもった。
 事情を知らぬものから見れば、ふたりの女はレスボスの情痴に耽っていると思うかもしれない。事実、ナイフを芯にして、ふたりの両手はきつく握り合っているし、燃えるような顔と顔は、あとひと息で女と女のキスになってもおかしくないほど近い。
 だがソニアは必死だ。ふたりの渾身の力がこもり、ぶるぶると震えるナイフの先は、今にもソニアののど元をひと突きにしようと迫っている。
656103:03/11/03 00:11
 格闘しながら、しかしソニアはその異変に気がついた。
「…………!?」
 太ももの背にねっとりとした感覚。
 イザベラの太もものあいだに食い込んだ自分の太ももに、汗とは別の温かい濡れを感じたのである。だが、そんな疑念をはさむ間もなくもつれあう肉体は転げまわる。
「あんっ……あっ……あんっ……」
 するとどうだろう。ソニアの下になるたびに肉体の下敷きになったイザベラは、どこか甘いため息をもらし始めている。汗にぬめらせた肌をピンクに染め、吐く息も熱い。
 ソニアは、どうにかようやくイザベラの四肢を押さえつけ下に組み敷くことができた。
「くうっ、離せっ……離せっ」
 身をもがくイザベラ。全身からは、いまだ燃えるような殺意をみなぎらせているというのに、その目元は何故かほんのりと染まっているのである。歴戦の女勇者であるイザベラのこんな女らしい顔を見たのははじめてだ。
「…………イザベラ……もしかしてあなた……」
「ば、ばかなっ、誰がお前なんかをっ……」
 イザベラは真っ赤な顔に怒気すらはらませて否定する。だが平静をよそおっているものの、うわずった語気はイザベラの狼狽を露呈している。
 しかも胸のふたつの頂点は、弾けだすような勢いで屹立しているし、暗がりでもはっきりとわかるほど朱に染まった肌には、愛の営みの最中のように玉のような汗まで浮かべでいる。
「イザベラ……」
 自分も手足が塞がっているソニアは、イザベラの状態を確かめるべく女体の中心部に股間を合わせていった。
「ああっ……んっ……」
 まぎれもない女のせつない声。
 ソニアのものとふたつながら重なりあった部分は、満たされぬ愛に飢えて、ドロドロに濡れただれていた。
657103:03/11/03 00:12
 イザベラは困惑していた。
 もう誰も愛さないと誓った肉体なのに、痛いほど張り詰めた乳房や、恥ずかしいほどしとどに愛の誘い水を吐いている女の部分の状態は、自分でも説明できない。戦いの興奮で異常に鋭敏になった肉体は、いやでもソニアの形までをはっきりと感じていた。
 違うっ。違うっ。
 あれだって何かの気の迷いだとイザベラは自分を否定した。
 昼間、広場でソニアに手を引き起こされて、ふと息がかかるほど顔が近づいたとき、イザベラはその瞳の美しさに思わず吸い寄せられるように口づけしそうになっていたのである。
 だがいまもこうして肌を熱く擦り合わせていると、またしても肉体の芯まで疼くような妖しいくるめきに包まれてしまう。
 ここでも調べようというのか、上体を沈めたソニアが、乳首に乳首を甘く触れさせてきた。痺れるほどの肉の快美が走った。
「あんっ、いやっ…………」
 思わずやるせない声をあげてしまうイザベラ。
 殺したいほど憎んでいるはずなのに、重ね合わせた女のみっつの突起からは、やるせない感覚が全身をじわじわと広がっていき、瞬く間にめくるめく想いに包まれたイザベラは陶然とした。この目まいするばかりのせつなく甘い情感はいったいなんだろう。
「くうっ……」
 それでもソニアを振り払おうとして腰をもたげると、秘部をさらに圧しつけあう形になり、イザベラはますます官能の炎にくるまれてしまう。
 絶対にそんなはずがあるわけない。迷いを振り切るようにナイフを握った手に力をこめる。
658103:03/11/03 00:14
「うっ……うんっ……」
 下から突きあげられてソニアは息を荒げていた。
 ソニアも力くらべではかなわない。このまま根比べになれば、力尽きるのは間違いなく自分の方だ。少しでも油断すればイザベラのナイフはすぐに首をめがけてくる。
 ソニアは意を決するように心の中でつぶやいた。
(お姉さま、ごめんなさいっ……)
 ソニアは、愛の歓びでイザベラを屈伏させることを選んだ。ぐいと腰に力をこめ、肉の縦割れでイザベラの同じ部分を甘く圧し潰した。臼を挽くように白い双臀をゆっくり動かしていく。
 女にしかできない女の愛し方。あきらめないイザベラを説得できない以上、今はこれしか方法はない。


「な、何をするっ……やめろっ、やめないかっ……あっ、ああっ……」
 こみあげる肉の歓びにイザベラは、思わず恥ずかしい声をあげる。
 女同士の甘い軋轢に首をふりもがきつつも、イザベラの目に露呈した困惑と歓びの色は隠しきれない。
 ヌラヌラと摺りつけてくる部分から自分をそらそうと腰をよじってみるものの、ますます自分から擦りあう結果になり、イザベラはせつない吐息を漏らしてしまうばかり。
「あっ……ああっ…こんなっ……ああっ、卑怯だぞっ……ああっん……」
 うったえる声もしだいに喜悦の啼泣にかわる。
(ああ……やっぱり……)
 イザベラは、押しよせてくる官能の波に身を洗われながら、ソニアへのジェラシーが、彼女への愛の裏返しだったことをようやく悟った。
 それを認めると、たちまち愛欲の炎がイザベラを妖しくくるみこんだ。
「あっ、ううんっ……だめっ……ソニアっ……いやっ、んっ……あっ、あっ、あっ……」
659103:03/11/03 00:15
 秘所の摺り合いに、さらに乳房のこね合いが加わり、レスボスの甘い悦楽にいっそう拍車をかけると、イザベラも熱っぽい息を早め、抵抗する力もすうっと抜けていく。
 イザベラの手首を押さえる必要のなくなったソニアの両手は、イザベラの尻の裏側にまわり、汗ばんだ双臀をがっしりと押さえつけた。すきまなく合わさった粘膜同士が、ヌプヌプと練り込まれ、濡れた蜜楽の音を立てる。
「ソニア……ああっ、ソニア……」
 か細くあえぐイザベラの手から短刀がぽとりと落ちた。
 両手は自然にソニアの胴にまわっていた。できるだけ強くつながろうと、自分からも腰をもたげて女の愛撫を受け入れていく。
 甘美な屈服。
 いまや、擦られるままに身を委ねているイザベラの顔は、愛の色一色に染まっていた。ソニアの腰の動きに下から甘く応えながら、イザベラがのどを震わせながら言う。ためらいがちに。
「ああっ、ソニア……さま……く、口づけをわたしに……」
 上と下の口でひとつになったふたりは、恍惚の絶頂へと向かう動きをいっそう早めていった。

*


 翌朝。
 ソニアたちを乗せた数頭の馬は、いちめん煉瓦色の荒野を東に向かって駈けていた。ソニアが選んだ数名の精兵でハーメリアを目指しているのである。
 前だけを見据え先頭を行くソニアの凛々しい姿。
 そして、その彼女を守るようにして、ぴたりとま後ろをついて離れないのは、イザベラを乗せた早駒であった。
ウザ
661103:03/11/03 04:42
自分はいいけど、こんなやり取りが続いたら、いい雰囲気のスレなのにみんなの気分まで悪くなる。
自分もノーマルな百合モノは書いてもそんなに萌えないし、やっぱりやめます。
そうだね、長々と自分の妄想オナーニ披露されると食傷気味
長文読解力のない厨房はお呼びじゃないよ
それにここはレズものに萌えるひとのスレなんだから
妄想SS、いいじゃない
漏れはもっと読みたいよ
読みたくないひとはスルーすればいい
うまい小説ならねぇ・・・
ならお前が書けや
665=103
>665

>103さん
うーん、ここで終わられると消化不良だなー。
出来れば続投キボン
イザベラタンが予想以上にあっさりと落ちてしまったので
拍子抜けなんだけど、
これは寧ろ今後次々とソニアタンに美女が屈していく布石とか?
と気になりまつ・・・

ただ、書いていて萌えないのなら、
一傍観者としては無理強いは出来ないですけど。
669103:03/11/03 18:33
まあ、そのうち得意なジャンルでどこかに
誰にも負けないようなエロいの書くからさぁ。
それとも勝負する?
あと、育ちは悪いけど、漏れは人にはそんな言葉
使わないからね。
ごめんね>665さん。
670名無しさん@ピンキー:03/11/03 18:38
ここで書かずに自分でサイトでも作ってアドレス晒せば済む事では?>103
671103:03/11/03 18:44
……って、668さんに言ったんじゃありませんよっ。めっそうもない。
あの人は伴宙太?みたいなキャラになる予定だったんです(汗)。
>>670さん
それも良いかもですね。あせらずじっくりと。。。
うまい小説ってプロのだってなかなかお目にかかれないのに。。。
素人投稿SSにはうまいヘタよりも、むしろ自分の萌えポイントにヒットする小説に
出会えるかどうかを期待するなあ、漏れの場合。
その点このスレのSSは最高。

103さんのSSもいろんなタイプの女が出てきそうで先が楽しみなんだけどね。
まあ、萌え復活したら、また続き書いて下さい。
>>670

え?ここって
レズ萌えの妄想パワーをガンガンぶつけるスレなんじゃないの?
674名無しさん@ピンキー:03/11/04 01:41
>673
ここは 小説を披露するスレ ではないのでは?
>>674
「創作等も大歓迎!」なスレでしょ
とりあえず、「レズ萌え」のノンケが時折同性愛板のビアンスレに出没してるけど
このスレの住人ならやめてね
801・ボーイズ萌え〜な同人女がリアルゲイの人たちのスレに
ちょっかい出すようなもんか。現場を見てないからわからないけど……
フィクションはフィクション、妄想は妄想だよね。
現実の人たちに迷惑はかけられん。

ここは住人9割方野郎のスレだと思うから、関係ないと思うよ。
でしょ。ここの人は作品に対する目は厳しくても、
いい人たちばかりだから。
自分らは、リアルの方々に対するやじ馬じゃなく
ため息の出るほど甘美な『レズもの』に
果てしない夢とロマンを追い求めてるのです。よね。
679641:03/11/05 02:18
うっうっうっ
せっかく買う気になって勇気出して本屋にいったのに、
もう店頭から消えていた。。。
。・゚・(ノД`)・゚・。もうだめぽ
「何かしらこれ……」
それを偶然手にして、店先で読んだのは人妻である。
スレンダーな体格。息を飲む美しさ。
ページを読み進むにつれ、ドキドキと胸が高鳴った。
同性愛。
こんなにも妖しく美しい世界があったのかと、顔からは炎がふきだした。
(こ、これ、欲しいわっ……)
あたりを気にした。さいわい、遅い時間だったのでひと気は少ない。
レジの店員は女の子だった。清楚な感じの美しい娘である。
果たしてレズ愛を扱った小説だと気づかれてしまうだろうか。
まともに顔が見れない。
うつむいた人妻は、思わず彼女と淫らな口づけを交わす自分を想っていた。夫がいるのに。
「600円になります……」
指が触れたとき腰砕けになった。
(ああっ、んっ……)
人妻は、軽く眩暈がして短く果てていた。

その数分後、お目当ての本がなくなっていて口惜しい思いをした男は
その人妻の夫であった。
681680:03/11/05 18:38
       ‖
       ‖        
      ('A`)   
      ( )   
   |    | |
   |
  / ̄ ̄ ̄ ̄
二度としません
ワラタ
1をみると以下のカキコ推奨みたい。
@熱い語り
A作品紹介
B創作発表
C等(上記@〜Bに準ずるカキコ)

Bがなかったらとっくにスレあぼーんと思われ。

「その2」自体が前スレ創作の続き待ちな感だからなぁ。前スレからの住人は小説期待してるし、煽りは気にせんでいいかと。
つーかレズマンガ大王スレの方を小説OKにしてもらって、
こっちを創作メインにするのがいいのではないかと。
エロパロ池よ馬鹿
オリジナル創作なのに、エロパロにいけってもナー
そんなに嫌なら、文句言ってるオマエが読まなければいいだけの話だろ

というわけで、この件はこれにて終了
>一般向作品をモチーフにした(;´Д`)ハァハァ、作品のないエロ妄想はエロパロ板へ。
                             ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
馬鹿にはこれ読めませんか?
融通きかない馬鹿は放置で、ほしゅ
妄想ではなく作品だもんな。

それ以前に削除依頼せずにただ喚いてるのは荒らしだな。そちらで納得のいく裁定が得られないんだろうか。
そりゃ勝算が無いからこっちで荒してるんだろw
そのうち同性愛者糾弾のコピペとか張ってきそうだな
ま、荒らしはスルーで、マターリといきましょ

ところで、>>680さん、笑わせていただきました。
その人妻、同性愛にめざめたおかげで、旦那は女房を女に寝取られ、あぼーんですか(藁

皆さん、ご自分のレズ萌えを、恋人や配偶者に教えてます?(^_^;
>>692
教える前にバレたなあ。
「なんでアンタのビデオとか本には普通(男女)のヤシがないの?」って
聞かれたっけ。
とっくにばれてる。
何か見られたらしく「あんたは妄想フェチだ」とか、それ以上のことまで(´Д`;)。
最近じゃ人の隠してる官能小説まで勝手に読みやがってからに。
仕返しにいつかレズ寝取らせ書いてやるからな。
お前がしだいに同性たちの肉体に溺れていくのを、知らないふりしてこっそり楽しむんだ。
相手は誰にしてやろうか。主婦仲間の○代か。○美か。それとも女子校からの親友の
○子がいいかっ。しっかり結ばれるんだぞ、わかったかっ(`Д´)。

とか言って「探さないでください」なんて置手紙残されたりして……。



しかし、そう言う692さんこそどうなのさ。
695他板住人:03/11/10 23:00
>>103
なんか五月蝿い廚がいるけど、俺は気に入ってるよ
荒らしを無視は2chの常識なんで気にすんなって!
>なんか五月蝿い廚がいるけど

スレをつぶすのが生き甲斐見たいのがいるようだ。
相手にしない方が(・∀・)イイ!!
697692:03/11/11 01:42
>>693 さん
そ、それで、どうなりましたか?
なんのおとがめもなしなんでしょうか?ドキドキ

>>694 さん
やっぱ、いろいろ言われてしまいますか。
レズ萌えは妄想のうちはいいけど、リアルに寝取られるのはちょっとねえ。

いやー、自分はひた隠しにしてるので、知られてないと思うのですが、
つーか。。。言えねえ、言えねえよぉ。。。
こんなこと知られたらどう思われるか、怖くて。。。
ああ、ずっとかくしてコソーリと楽しむのもそれはそれで萌え道の極めかもしれませんが、
でもときどき言ってしまいたい衝動にかられまつ〜。(;´Д`)ハアハア
698103:03/11/11 18:55
>>692さん
秘密は秘密で守らないとだめですよね。自分も結構、軽率なので気をつけないと。

ところでみなさん。
実はおっちょこちょいなもので前回、その後の展開に関わる大事なことがらを書くことを
すっかり忘れていたのにさっき気がつきました。。
ですので651-654の、夢のなかの部分を書きなおしさせていただけませんでしょうか。
そのかわりとは言ってはなんですが、あら筋は同じでも全体的にちょっぴり色っぽく
書きます。これならたぶん660さんも納得してもらえるだろうと自分では思える内容です。
もしよければ数日後にでも投稿させてもらえませんでしょうか。
一度投稿したSSの書きなおしなんて聞いたことないと思いますが、なにとぞよろしくお願
いします。
699693:03/11/11 22:25
おとがめはなかったなあ。
もともとエチ本とかビデオを持ってるってことだけは教えてたけどね。

ある日、それを偶然見つけたらしく「アンタも男だし、そういうのを持ってるの
は分かるんだけど、女同士のどこがいいの?なんかキモイ」って言われた。
少なくともオレの相手はそのケはないってことだろうな。

期待を裏切って悪いけど。>692さん。

でも、確かに胸はってレズ萌えっては言えないよなあ。なんでだろ?
ホモ本持ってる余暇マシなり
701692:03/11/12 03:14
>>103 さん
お待ちしてます。

>>693 さん
ほんと、レズ萌えって後ろめたさがありますよねえ。
でも女がふたり出てて2倍おトクって目線で言えばそんなに悪くないんじゃないかと。。。
とは言っても、自分も堂々とは言えません。なんでだろう。

>>700
それは、やおい本と言う意味?
男がホモ本持ってる意味ですか?それとも女が?(^_^;
どちらかによっては意味が大きく違ってくると思うのですが〜
702692:03/11/13 01:02
>>701
ああっ、700 さんだけ、さん付けが抜けちゃった。
ごめんなさい。
ほしゅ
704103:03/11/15 17:33
 それにしても恐ろしい男たちである。炎に焼けただれ片腕を失っても顔色ひとつ変えずに追いかけてくるのは、魔法にかけられているとしか思えない。首からうえを斬り落とされるまでは。
 そんななか、逃げ道を誘導するパメラまでを見失っていたが、どうにかあと少しでというころまでたどりついていた。
 だが火の手はもうすぐそばまで迫ってきている。

「あ、熱いわっ………」
 ソニアに肩を抱かれたエレナは汗びっしょりだった。敵からソニアをかばったとき、足をくじいてしまったのである。
 いつもなら颯爽として凛々しいあの女親衛隊長がうそのようにやつれ、憔悴しきっていた。
「も、もう歩けないわ……わたしにはかまわずに……どうか先へお逃げくださいっ………」
「しっかりしてっ、お姉さまっ……私たち、どこまでもいっしょよっ………」
 ソニアは崩れおちそうになるエレナを抱きかかえた。お姉さまだけは引きずってでも城から助け出すつもりだ。
 するとソニアは、ぐったりとしたエレナの面輪から血の気が失せているのに気づく。
「ど、どうなさったの、お姉さまっ………」
「うっ……の……のどが苦しいっ………」
 炎の煙が彼女のどを焼いていた。それにこの高温である。脱水症状に陥ったエレナは、歩くどころか、今にも力尽き果てそうだった。
「み、水っ……水をっ………」
 のどの渇きを訴え苦悶するそのさまを見て、ソニアはあたりに視線をめぐらせた。だが水瓶はおろか水盤のようなものすら見当たらない。 
「しっかりなさって、お姉さまっ……負けたらだめっ……」
 ソニアとて彼女の体重を支えてここまで歩いてきたのである。のどの渇きはエレナ以上だった。
(お姉さま………)
 すると何を思ったかソニアは、エレナのあごに指をかけ、上向かせた貌を何事といぶかしませると、顔を傾けてひび割れかけた唇にいきなり口づけする。
705103:03/11/15 17:39
「う……んっ……!?」
 えもいわれぬ甘露がエレナの口いっぱいに広がった。
 ソニアがありったけの唾液を込めたキスを注ぎ、渇ききったエレナののどを潤しているのである。
(お姉さま……元気になって……お願いっ………)
 祈りつつソニアは、つぎつぎとみずみずしい唾液を送り込んでいく。
 命がけのディープキス。
(ああ……ソニアさま…………)
 エレナはすぐにうっとりした横顔をのぞかせた。両手をすっとソニアのウエストのくびれにまわし、こちらからも口づけを深めていく。
 それにしても何たる甘味の心地よさ。世界にもこれほどの美酒があるだろうか。
 やがて喉頭をじゅうぶんに潤すと、歯茎、上顎、ほほの裏と、たっぷりと唾液をのせた舌がエレナの口腔じゅうを動き、乾いた粘膜を探しまわる。
 命の水を与えられたエレナは、しおれかけたバラが生き返るようにみるみる生気を取り戻していった。
「んっ……んふっ………」
 エレナは陶然として甘水を飲み下しつつ、いつしか必死の状況も忘れ口づけに酔いしれていた。
 最後は舌。チロチロと絡ませた舌腹をなめらかになるまで滑らせ合うと、ついそのままのディープキスに没頭してしまう。


「あ、ありがとう………」
 ようやく口づけを解いたエレナのほほに、バラの赤みがさしていたのは、彼女が息を吹き返したからばかりではない。愛の甘美がエレナの秘奥までを甘く潤していたからである。
 だがふたりは、そこにいつのまにか立ちはだかる女の影には気づかなかった。

「ほう、ソニア姫の麗しの君というのは、女……レスボスの恋人だったのね………」
706103:03/11/15 17:40
 ハッと口づけを解いたソニアがそこに見たのは、大柄な女戦士であった。
 鋭い眼光。燃えるような赤い色の髪。
 美貌だが、鱗を貼り合せたようなロードアーマーからのぞかせた、肩から二の腕にかけての筋肉は、逞しく隆起して女とは思えない頑強な体躯の持ち主である。
「なるほど……アルフガレドいちの美貌と噂されるだけのことはあるわ……。さて、女同士のお楽しみのところをすまないが、命が惜しければおとなしくその聖剣をこちらに渡してもらおうか………」
「何者っ………」
 エレナをかばいつつ片手で構えたソニアは、女のただならぬ雰囲気に身を固くした。
「ふむ。そう簡単には渡してはくれそうにないな……ならば力づくでいただくとするか」
 女は手のひらをこちらに向けると「くらえっ!!」と一言、手首の手甲から火炎を吹き上げた。
「………火遁の術!?」 
 火柱をかわしたソニアは戦慄した。
 大陸のはるか東には、邪淫の妖術をあやつる女の一族があると聞いたことがある。
 彼女たちは、女が気をやるときに発する気のようなものを胎内に吸収し、みずからの霊力にして、さまざまな淫術や秘術を操るという。城に火を放ったのもこの女に違いない。
「きゃぁぁっ……」
 悲鳴に振り返えると、さっきまで目に前にいたはずの女が、後ろにいたエレナの胴を背後から二の腕に抱きかかえていた。
「い、いつの間にっ………」
「動くなっ、恋人の首がへし折れてもかまわないと言うのっ………」
 エレナの美しいのどもとに食い込む女の逞しい腕。
 ニヤリと笑った女は、もう一方の手のひらを上にしてソニアにさしのべて言った。
「さあっ……その剣をこちらによこすのよっ………」
 王家の証しでもある聖剣だったがエレナの命には代えられない。
 ソニアが仕方なく放り投げた剣をキャッチすると、女は会心の笑みで腰に差す。
「さあ、約束よ……お姉さまを返してっ………」
「ふんっ、愚か者めっ……。誰が敵の王女を生かしておくものですかっ……。テッナクヨクヤハっ!!」
 丸腰のまま詰め寄ったソニアの身体は、女が呪文を唱えるとピタリと金縛りになった。声を発することはおろか指一本ピクリとも動かせない。
707103:03/11/15 17:44
「ふふふ、なかなかの美形。さすがは宮廷の貴婦人たちでさえ虜にするというだけのこと
はある……」
 女はあらためて腕の中のエレナの美貌をほれぼれと眺め尽くす。
 息を飲む白いうなじの美しさ。王女が夢中になるのも無理はない。
「目的の品物も手に入ったことだし……さて、火の手がまわるまで少し楽しませてもらうとするか……」
「は、離せっ、汚らわしいっ……ううっ……」
 エレナは気丈にも女をにらみ返していたが、耳元に吐息を吹き込まれると、凛とした端整な顔立ちを嫌悪に歪める。だがエレナはすでに体力を使い果たしていた。身をふりもがいてみるが、女の腕はさらに食い込むばかり。
「さあ、勇ましい女剣師さまはどんな泣き声を聞かせてくれるのかしらね……。うふふっ………」
 キュッとくびれたウエスト。豊かに張り詰めたヒップ。女しか知らない肉体を女の手が淫らに這いまわる。
 衣服のうえからやんわりと乳房を揉みこまれると、指のあいだでエレナの乳首はあっというまに凝った。それを指先でチロチロと遊ばれる。
(この女、慣れてるっ……)
 憎らしいほど女の扱いに慣れた手つきにエレナはおののいた。
 すると腰の布をまくりあげられ、やおら股間をまさぐられると弾かれるように叫んだ。
「嫌っ……触らないでっ、けだものっ………」
708103:03/11/15 17:45
「まあ、キスだけで濡らしていたのね……なんて責めがいのありそうな肉体なのかしら……」
 まっ白な丘の切れ目に淫指をなぞりこませると、すぐにねっとりと絡みついてくる反応の豊かさに女は舌を巻いた。
 女の入り口を揉み込んでやるとキュッとすぼもうとする。そこに指先がぬるりとこじいっていく。
「ああっ、指を抜きなさいっ…………」
 エレナは腰を暴れさせた。だが女の指は中心部に埋まったまま離れようとしない。
 すでにソニアとの口づけで熱く潤んだ沼地に女の指が根まで没すると、指先に伝わる危うい手応えに女がニヤリと笑う。
「ふふ……やはり処女か……ならば都合がいい………」
 すると女はふところから一本の棒を取り出した。男根を模した淫猥な張り形である。
 節くれだった胴がほほに当てられると、エレナの顔から血の気がすーっと引いていく。
「これが何だかわかるかい……。こうして乾いた状態ならただの木彫りのオモチャだけど、
ほらっ…………」
 エレナの秘所からすくった熱蜜をヌラヌラとその表面に塗り広げると、それはうねうねと生きもののように妖しく蠢きだす。
「ヒィッ………」
 それを見て、エレナは美貌をひきつらせた。
 女は笑いながら付け加える。
「これは処女の愛液を養分にする吸淫植物の木の幹から彫りだしたものなのよ……。さらに女の熱と体液が加わるともっと長く太くなるわ……。
それだけじゃない。女を色欲に狂わせる樹液が染みだしてくるの……。これをここに咥えこんだら最後、いまだ歓びを知らなかった修道女でも淫情の果てによがり死ぬわ……クククッ………」
 女のとば口をふたたび指さきでなぞりあげられて、エレナはおぞましさに慄き叫んだ。
「た、助けてっ、ソニアさまっ………」
709103:03/11/15 17:46
(お姉さまっ………)
 ソニアは、いまにも淫具に玩弄されようとするエレナを前にして、身動きのとれぬ身のもどかささを呪った。
「うふふっ……安心なさい、ソニア姫……。この強情なお嬢さまを料理したら、次は貴女のばんだから……。それまで麗しの女親衛隊長が、狂い死ぬまで腰を振るのをだまってそこで眺めているがいいわ……。うふふっ」
 毒々しく言い放つと、あらためてエレナの肉に専念する。ソニアの目にもあらわな淫裂を赤くくつろげて、リズムをつけて上端のしこりを転げまわす。
 その間も意味ありげに秘丘に当てられた淫棒は、卑猥に胴をくねらせて、エレナから悲鳴をしぼりとっている。。
「ああっ……いやっ、ゆるしてっ………」
「そら、濡らせ、濡らせ……ドロドロに蕩けるまでもっと濡らすのよ……。自分でも燃え上がりなさいっ。充分に濡らしきったところで咥えさせてあげるわっ………」
「ひッ、ひいッ……あうっ……ううんっ」
 ソニアが少女のころから憧れつづけてきた凛々しいエレナお姉さまの姿はそこになかった。喘ぎも妖しく、身悶えもあらわに、肉体から淫欲をあぶりだされたひとりの女が、自分から腰を女の指先に擦りつけているのである。
(ああっ、お姉さまっ………)
 ソニアは目の前の淫景から目を閉じることさえできない。敵の女の指に操られて淫らに踊るお姉さまの姿が、涙にゆらめいていく。
「もういいだろう……。それ、愛しのソニア姫のまえで狂い死ぬがいいっ………」
 頃合やよしと見た女は、あらわな淫裂を大きくくつろげられると、女の割れが放つ甘い匂いに、いっそう妖しいうねりを見せる鎌首を膣口に埋めようとした。
 エレナが悲鳴をほとばしらせる。
「ヒイッ………」
710103:03/11/15 17:47
 ヒュンヒュンヒュン…………。
 これまでかというところで、風を切って飛んでくるものに女はひるんだ。
「む……なにっ」
 どこからかあらわれたか、それまで姿の見えなくなっていたパメラが、女めがけ投げ放ったモーニングスターであった。
 エレナの身体を手離してそれをかわしたそのとき、ソニアを縛めていた術が解けた。
「ソニアさま、エレナっ……ここはわたしに任せてっ……さあっ、こちらにお逃げくださいっ」
 踊りこんでくるパメラ。 ソニアはふらふらっと崩れ落ちそうになるエレナを抱きとめるとその場を駆け出していた。
「ちぃっ、いいところで邪魔がっ……待てっ………」
 パメラを無視してソニアたちを追う女だったが、天井から燃え落ちてきてた巨大な梁(はり)がその行く手を遮っていた。
711103:03/11/15 17:48
………と、大切な剣を奪われてしまうシーンをすっかり書き忘れていたのでした。
スミマセン。
夢のなかの話ですが、再現フィルムみたいなものなので、ソニア以外の人物の
直接心理描写もアリということでひとつ。
キモーイ
713103:03/11/16 21:16
 砂漠の町バラージでは、とある安酒場で毎夜開かれる、肌の白い女同士のレズビアンシ
ョーが話題を呼んでいた。
 この日も女同士の妖しくも美しい絡みあいをひと目見ようと詰めかけた男たちで酒場は
立すいの余地もない。
どの男たちもうす汚れた格好なのは、彼らがみな、町はずれの盗掘場で働くマラケシュ
あたりからの出稼ぎ労働者たちだからである。
「おいっ、見えねえぞ。そんなに身を乗り出すなっ」
 入り口の方にいる男が背伸びしながら罵声を飛ばす。手にした、生ぬるいビールの注が
れたガラスの器は男たちの熱気で曇っている。
 だが、フロアの真ん中に、板でこしらえられた丸い台のうえに、白いシーツを引いただ
けの舞台のうえでは、全裸でもつれあった女たちがそれ以上の熱気を放っていた。

「アアっ……アアンっ……」
「ンンっ……ンっ……ンンっっ」
 裸身をさかしまに絡ませ合ったふたりの美女は、たがいの股間に恍惚の美貌を埋没させ
ていた。肉のはざまからやるせない吐息をもらしつつ、さっきから淫らな音を立て続けて
いる。
 どちらも透きとおるようなまっ白い肌をした20代の女である。
 上になった女は亜麻色の髪。下がブロンド。亜麻色の方がやや年上のようにも見えるが
どちらもこんな場末の安酒場にたむろする男たちの前で、同性同士の愛欲図を演じている
のがまったく似合わない高貴な雰囲気を漂わせているのである。
 彼女たちのすぐそばには、酒場の支配人らしき男が立っていて、舐める場所をあちこち
と指さしたりして、しきりに彼女たちにあれこれと指示している。
 でっぷりと下腹の突き出た中年の男であった。
 上の女の髪がハラリと垂れ落ちるたびにすくいあげては、彼女の口唇での淫らな行為が
客の目から隠れないように配慮している。
 女たちの秘所は相手の顔に埋もれて見えないが、後ろからまわした両手が相手の尻の割
れ目をこれ以上開かないところまで割り、前からの恥蜜でねっとりと光ったすみれ色のす
ぼまりを男たち好色な視線に晒けだしているのも、その男の指示である。
 だが淫猥な行為は、決して強制されているわけではないことは、彼女たちの陶然としたその表情でわかる。女たちはどこまでも素直で、支配人も乱暴な手だしをしたりはしない。
714103:03/11/16 21:17
「そら、ニコルっ……いつものようにドミニクの尻の穴まで舐めてやれーっ」
 客の中の常連らしい男の卑猥な野次が飛ぶ。
 するとニコルと呼ばれた上の女は、ふと粘液にまみれた顔をもたげると、ふらふらと上
体を起こし、下の女の両足を乳房のほうに折り曲げた。
「おおうっ……」
「ドミニクのやつ、もう白い本気汁まで噴いてるぜ……」
 白っぽい光をまとわりつかせた肉厚の花弁が、甘酸っぱい匂いを放ち上向きに咲きみだ
れると、男たちのどよめきが起こる。
 ふたりともあるべき飾り毛は綺麗に剃り取られていたから、ドミニクのそこはいやらし
いほど淫貝の形を浮かび上がらせている。そのうわべりには瑪瑙色の淫欲の証しをありあ
りとそそり立たせていた。同じ愛撫を受けているニコルも同じ状態に違いない。
 ニコルはしばらくのあいだ女体の最も美しい部分に心を奪われていたが、惚けたような
表情をそのすぐ下に寄せていき、さも愛しげに、女の尻の穴に長々と舌を絡めていく。
「アっ、アアっ……」
 肉の快美を訴えて、温かい舌から逃げ回るドミニクの腰。
 だがニコルは、その逃げ腰をがっしりと押さえこんで自由を奪うと、舌先を愛らしい器
官に深々とつき立てた。
 ヒクンッ。
 ドミニクの双臀は固まったが、身体のなかで長い舌が踊ると観念したか、ドミニクはよ
り深くまで舌の長さを味わうかのように腰をもたげていた。
 すかさずニコルの指先が、白っぽい沼地に沈みこむと、ドミニクの腰はひとりでに宙を
踊りだす。赤い舌の出入りに合わせて、肉の器官は勝手に締めたり弛めたりを繰り返して
しまう。
715103:03/11/16 21:19
「アウっ……ウアアっ……」
 ニコルの白い尻の割れ目にのあいだに埋まったドミニクの美貌は、快楽にまっ赤に歪み
きり、お返しする手と口の愛撫もついつい途切れがちになっている。
「こらっ、ドミニクも楽しんでばかりいないでやり返さないかっ……」
 支配人が小声で叱咤するように言うと、ドミニクはハッとした。目の前の美しい尻の中
心部にうっとりと口づけすると、襞の一枚一枚に舌をなぞり込んでいく。
「ンアっ……アアっ……」
「ウウッ……ウウッ……」
 尻の穴と舌でつながりあったふたりは、何かを言いたげなのかさっきからしきりにうわ
ごとを口走っているのだが、言葉にはならない。
 酒場の主人は考え込むように自分のあごを摘んでいた。
(ううん……これで『好きよ』とか『素敵だわ』とか言い合えればもっと盛り上がるんだ
がなぁ……)
 主人は少しだけ不満そうな顔を見せたが、ますます熱のこもっていく女と女の交わりを、
食い入るように見つめている客たちの間抜け顔を見ると、すぐにしたり顔になる。
716103:03/11/16 21:21
 酒場の主人、ハシムにとってこのふたりは掘出しものであった。
 それは一ヶ月前のことである。
 港にある奴隷市場に出物を探しに来ていたハシムは、口もろくに聞けない気のふれた女
がふたり、別々に売りに出されていたのを、それぞれの奴隷商人から買い叩いたのである。
 それでもひとり20万ルピアづつと言えば、らくだ10頭に当たる大金である。ハシムが密
造酒で得た20年分の利益が吹っ飛んでしまった。だがこれだけの美女がふたりも揃ったのは、ハシムにとっては、いい買い物だったと言える。
 女たちに名前はなかったから、ハシムはすぐに、ブロンドの方をドミニク、亜麻色の髪
をニコルと名づけた。
 ハシムは最初、買った女たちに酒場の二階で客を取らせて、ひと儲けるつもりであった。
 ここ南の大陸では、白い肌の女奴隷は高嶺の花である。バラージのようなうらぶれた町
に住む男たちには、とうてい手がでるものではない。
 だが別々の土地から売られてきたというのに、どういうわけかふたりは、市場からの帰
りの荷馬車のうえでも手をギュッと握りしめ合い、ぴったりと寄り添ったまま離れようと
しない。
 ハシムは白い女たちのなかには女同士で情愛を交わすものがいるという噂をふと思い出
した。
 おそらく前の持ち主は、どちらも女好きの好色な女で、この女たちが気がおかしくなる
まで快楽責めにしてから手放したのであろう。ふたりはそんな女主人のもとを何人も渡り
歩いてきたのかもしれない。
 ふたりに今でも女と抱き合う習慣が残っているのもそのせいに違いない。そう推理した
ハシムは、こうしてふたりに見せ物として客の前でレスボスの愛を演じさせることを思い
ついたのである。
 果たしてその身に女との愛戯の技巧がたっぷりと染み込んだふたりの演じる倒錯愛のシ
ョーは、大当たりしたのである。
717103:03/11/16 21:23
酒場はますます熱気に包まれていた。
 すでにシックスナインは崩れている。うつろな目をしたふたりは、汗みどろになり相手の乳房のうえで股間をヌルヌルと滑らせあっていた。あおむけでも天を向いたドミニクの乳房が、尻の割れ目から勢いよく跳ね出すたびにプルプルと弾む。
「ウンっ……ウウンっ……」
 一本の突起となった乳首と肉豆とが、ひかっかては弾けあうたびに熱いため息をもらしあうふたり。
 いまにも恍惚の絶頂を極めそうなふたりが、裸身をぶるぶると固くさせはじめる頃合いを見計らうと、ハシムが下になったドミニクの肩をポンッと叩いた。
「よしっ、そろそろ貝を合わせあっていいぞっ、お前らもあれが大好きだろうが……うんと派手に気をやりあって客を楽しませるんだっ」
「……」
 口は聞けなくても言葉の意味はわかるのか、ふたりは言われるままに従うのである。
 それまで下に組み敷かれていたドミニクは、身体の向きを変え、うれしそうにニコルの上にかぶさった。たがいに手をまわしあうと熱を込めて唇を重ねる。すぐにディープキスになった。女の体液にねっとりと光る乳房が絡まりあう、
「す、すげえっ……まるで本物の恋人みたいだぜっ……」
 女と女が情感を込めて舌を舌に絡め合うのを目の当たりに見て、男たちがごくりと喉を鳴らした。初演以来、女同士のキスシーンは何よりも男たちの欲情をそそっているようだ。
 だがハシムは次の入れ替えのことをすでに考えていた。酒場の外には入りきらなかった男たちがここにいるのと同じだけ行列を作っているのである。
「こらっ、いつまでキスしあってるんだっ……はやく擦りあってイキあわないかっ……」
 ハシムにけしかけられて名残り惜しそうに唇の間に銀の糸を引くと、ふたりは身じろぎして自分を相手に押しつけていく。
「イクときはちゃんと俺がつけてやった名前で呼ぶんだぞっ、いいかっ、今日こそは相手の名前を間違えるなよっ……」
 だがすでにたがいの肉体を同じ部分で擦りあうレスボスの行為に没頭するふたりには、ハシムの言葉もろくに耳に入らない。
 感動の色まで浮かべたふたりは、二度と離れまじとばかりに、乳房が変形するほどきつく上体を抱きしめあい、腰から下だけを狂ったように廻しあって底なしの歓びに溺れている。
718103:03/11/16 21:27
「アアっ……アアっ……」
 数分後、ふたりは燃えるような頬を摺りよせあいつつ、せっぱつまった声を放ちあって
いた。
 ハシムがニコルうえで踊るドミニクの尻たぶをグイッと割って、どうだとばかりに、ふ
たりの状態を客に見せつける。
「すげえっ……」
 男たちの歓声。
 柔肉のはざまでは、甘美に重なりあったふたつの貝が、濡れ濡れと音をたてて擦れあい、
粘液の海に捩れあっていた。吐き出した淫水に内ももまで塗りまぶされている。
「……」
 ふり返ったドミニクがハシムに向かっていやいやと首を振った。そこを晒されるのが嫌
なのではない。ニコルとの淫情に没頭したいのである。
「へへへ。よっぽど想いあってるみたいだな……」
 ハシムもまさかふたりがここまでレスボスの愛欲にのめり込んでくれるとは思わなかっ
た。あれこれ指示するのもやめ、そばにある椅子に腰掛けると高みの見物を決め込んだ。
 男のぎらついた視線も忘れ、女たちも甘い蜜の歓びに溺れていく。
 やがて、それまででたらめだった腰の動きに規則が生まれ、上下に互い違いに反復して
いくと、しだいに肉と肉を熱く捏ね合ううねりにますます激しい情熱が加わっていく。
 吐く息が熱くなる。歓喜の瞬間は男の目にも近い。
「見ろっ、もうすぐだっ……」
「いつ見てもすごい迫力だぜっ……」
 瞬きすら惜しんで男たちが身を乗り出した。中にはみなぎった股間のものをまさぐって
いる者までいる。
「アァっ……ンァァっ……」
 レスボスの淫欲に完全に支配されたふたりは、もはや股間を股間に荒々しくブチ当てあ
っていた。シーツのうえにピッ、ピッと熱いしぶきを散らしつつ、瞳には涙まで浮かべて
快楽を訴えている。
 交わる音が最高潮になった。淫穴を合わせあったまま、ドミニクは両手をつき上体を反
らせると押しつぶさんばかりにグリグリと捩りまわす。男たちもその迫力に圧倒され、も
はや誰一人口を聞く者もいない。
719103:03/11/16 21:27
「ンぁぁぁぁぁっ……」
 女たちがひときわ甲高い声をあげた。
 するとふたりのあわただしい動きがピタリと止まったかと思うと固まり、ふたりながら
に絶頂の痙攣がいくえにも走り抜けた。
「そ、ソニアさまぁっ……」
「ああっ、エレナお姉さまっ……」
 女たちは感動の叫びを口走りつつ、肉の歓びを極めあうと、ガックリと崩れ落ちた。

 ヒクンッ……ヒクンッ……。
 重なり合ったままのふたりの美身に悦楽の余震がいつまでも続いている。互いにどっと
浴びせあったものが、混じりあって尻のあわいをタラタラとしたたり落ち、シーツに大き
な染みを広げていた。
「す、すげえっ……見たかよ、本当にいっしょにイキやがったぜ……」
 男たちの歓声と拍手のなか、女たちはふたりだけの世界にいた。
 重ね合った部分が甘いリズムを打つのを感じ合いながら、余韻を楽しむように長々とし
た口づけを交わしあっている。
「チキショー、妬けるぜ……しかし、あんないい女たちがレスボスの恋人同士とはなぁ……」
 延々と続く女同士の甘い接吻に、男たちは深い羨望のため息をついた。
 舌を絡めれば絡めるほど想いが募るのか、ふたりが両手で顔をはさみ、よりいっそう口
づけを深めるのを見て、男たちはピューピューと口笛を吹いてはやしたてた。


「ちっ……こいつら何度教えたら相手の名前を覚えられるんだ……」
 いまわのきわに、またしてもふたりが訳のわからない名前を口走ったのが気に入らない
ハシムだけは、そうひとりごちて不機嫌そうに顔をしかめるのであった。
ん、場面転換ですか。
正直同じキャラだけで話が回っている感じがしてたのですが、
ちょっと目先が変わっていいですね。

互いに思っている相手が別にいるのも切なくていいです。
キター

というわけでとりあえずお疲れさまです。
>>713
その砂漠の町はやっぱり大昔に街を救った巨人の伝説とかあるんかね?(W
って優香、女二人手に入れて客を取らせないで、ショーをやる酒場の主人ハシムと
それにむらがる客どもってこのスレ住人と気が合いそうだ。
今後の展開として、クレリック(女性でヒーリングの術は・・・)と娼婦(情報入手する
為にヒロイン一行がやむなく一夜を共に・・・)キャラ登場をキボンヌ!(W
723103:03/11/19 23:18
んな、また無茶な注文を。
んじゃ、例えばこんな感じ?イントロだけ。仮に。
724103:03/11/19 23:19
 昼間だというのに、この街のあちこちに居並ぶその街娼たちの足首に、重そうな足枷が
かけられているのが、馬上のソニアの胸にやりきれない思いを募らせていた。
 どの女も美しい。だが瞳には深い悲しみの色を宿している。
 ソニアたち一行は、風の噂でこの街にいるというソニアのかつての仲間を探していた。
王国から連れ出されていったふたりの女官たちである。王国の再建には、エレナお姉さま
の他に、有能だった彼女たちの力がぜひ必要だ。
 黒。黄。赤。いろいろな肌の人種がいた。顔立ちもどこか高貴な雰囲気を漂わせている。
 だがイザベラとともに街なかを隅々まで見てまわるのだが、白い女はいない。
 でもこの女たちもなんとかして、女奴隷の立場から解放してやりたい。そうソニアは思
った。
 ソニアにはもうひとつ不安があった。
「それにしてもあの娘ったら、どこに行っちゃったのかしら……もう」
 ゆうべ遅くに街に着いてから、初めて見る都会のもの珍しさに、ちょっと見物してくる
と言って出ていったきり、トリーの姿が見えないのである。食べてしまいたいほど可愛ら
しいが、どうしても自分について行きたいと懇願した、あのドジな少女をエレナ救出のメ
ンバーに加えたことをソニアは後悔した。

 そのころ、顔に炭を塗りたくったトリーは、皿洗いの田舎娘としてその酒場に忍び込ん
でいた。
「こらっ、また皿を割りやがって……この不器用娘がっ……」
「あんっ、ごめんなさいっ」
 ハシムに怒鳴られて、トリーの手が滑らせたもう一枚の皿が床で派手に砕け散った。
「ったく、器量も悪いし、使いもんにならないクソガキめっ」
 流しの下で散らばった破片を片付けながら、トリーはどうしたらいいものかと思案して
いた。
 ゆうべこの店を通りがかったとき、エロチックなショーがあると聞いて、好奇心の強い
トリーは、思わず客にまぎれこんでいた。
 はじめ、トリーはまっかな顔でその痴態を見つめていた。他人の同性愛の行為を見るの
は、これがはじめてである。淫猥な道具で膣をつながらされ、口づけを交わしながら、淫
らに腰を揺すり合っていたのは、ふたりとも息を飲むほど美しい女たちだった。
725103:03/11/19 23:20
(す、すごいっ……)
 下穿きをしっとりと濡らしつつトリーは、淫らだがため息の出るほど美しい光景に思わ
ず見いってしまう。
 だが、男たちの好奇の視線を浴びる彼女たちが、やがて結ばれあういまわの際に口走っ
た言葉が、引っ込み思案のトリーに行動を起こさせていた。

「ソニアさまっ……」
「エレナお姉さまっ」

 ソニアお姉さまが探しているのは、間違いなく彼女たちだ。そして彼女たちもソニアお
姉さまを愛していたに違いない。彼女たちの昼間の居場所はどこだろうか。 
 仲間に断りもなく行動したのは、手柄を立ててふだんの足手まといを返上するためと言
うよりも、一途な敬慕を注ぐソニアお姉さまに、少しでも気に入ってもらいたかったから
だった。
 そしてトリーは、彼女たちが拘禁されている地下牢の鍵はどうにか手に入れていた。隙
を見て彼女たちをソニアのもとに連れ出そう。
 そしてこの盗掘場の街が、同性愛趣味のある美しい女ボスの手によって牛耳られている
ということも、トリーの聞き耳は聞き逃さなかった。
 いまごろは、街中を見てまわっているソニアお姉さま。早くこの店に気づいて欲しい。
 だがこのあとがまずかった。
「おや、よく見るとお前……まだ幼いがいい女じゃないか……ちょっとこっちを向いてみ
ろ……」
「いやっ、触らないでっ」
 トリーは、弾かれたようにあごにかけられたハシムの手を払いのけた。
 だが、男のその手は炭でまっ黒く汚れていた。
「ほう……白い女か……ひょっとするとお前、まだ男を知らないな……」
 売春宿の主人でもあるハシムが、ニタリと笑うのを、怯えた目で見ながらトリーは震え
ていた。
726103:03/11/19 23:22
 いっぽう、酒場の地下室では、昨夜、三度にも渡って同性愛ショーを演じさせられた女
たちが、やってきた女の影に怯えながらヒタと身を寄せ合っていた。
「アアッ……」
「ふふふ……あいかわらず惚れ惚れするほど美しい女たち……さあ、今日もじっくり楽し
ませておくれ……」
 盗掘場の利権を持つ女ボス、ジゴルは着ていたものを脱ぎ捨てると、怯える女たちが手
をきつく握り合うその檻の入り口に裸身をくぐらせていった。その手に肉の責め具を握り
しめながら。
うにゃん
はにゃ〜
ちょっと前に同性婚の話が出ましたけど、ずばりそのものを描いた小説があります。
村田喜代子著『雲南の妻』(講談社)
海外駐在中の商社マンの主婦が現地で女と結婚し、三人の同居生活という奇妙な三角関係。
エロはないですけど、そこはかとなく萌えがあるので、
ここの住人ならそれなりにお気に召すのではないかと。。。
730悪戯:03/11/27 21:39
午後の森のなかを、赤いランドセルを背負った女の子がふたり、手をつなぎながら歩いてくる。
そのうちのひとりがちょうどいい草むらをみつけると、やおらミニスカートをたくしあげ、しゃがみこんだ。
勢いよくほとばしる水しぶき。
そばに立つもうひとりの女の子は、あたりを見回しながら、人が来ないかを気にしている。
しばらくして、たっぷりと溜まった想いを放ちきったというのにその女の子は、何故かまだそわそわしていた。
どうやら紙がないことに気づいたらしい。
「これ、使っていいよ」
にっこりとほほ笑んだ見張り役の女の子が、お尻まる出しの女の子に、たたんだ桃色のハンカチを差し出していた。
だがまさかそれを使うわけにもいかない。
「いいんだってば。仲良しじゃん、あたしたち……それに落ち着いて拭けないでしょ、こんなとこじゃ……そうだ、やってあげるっ……うふふっ」
「えっ!?」
731悪戯:03/11/27 21:40
見張り役にアソコを丹念に揉み拭かれて、まあるいお尻をもじもじさせる女の子。
「あんっ、いいってば。そっちは汚れてないよっ……あっ」
目のまわりを妖しく染めあげて、変な声までだし始めている。
「あれ、また濡れてきてるよ……どうしよう。もうハンカチないのに……」
見張り役は仕方なく指で割れめの中を丹念に拭ってやっているようだった。
「あんっ……あっ……ヌルヌルして変になりそうっ……」
「大丈夫。女の子はみんなこうなるんだから恥ずかしがらないで……」
女の子はそれっきり真っ赤になり、黙りこんでいたが、やがてぶるぶるっと愛らしく胴ぶるいを始めた。
「ううっ……うんっ」
熱い息を大きく吐くと、ピッ、ピッ、と何かを飛ばし、はじめての女の子の歓びを知ったようだった。

「ね、ねえ……なんだかあたしまでおしっこしたくなってきちゃった……拭いてくれる?」
見張り役がほんのり顔を染めているのは、自分の指に果てるときの愛らしさに、女の子に恋をしたらしい。
「う、うん……」
女の子はうつむきがちに小さく返事した。

あどけない妖精たちの無邪気な指遊びは、生意気にもちょっとした淫らなディープキスまで織り交ぜながら、いつまでも続いていた。


おしまい。m(__)m
>>729さん
情報Thanks!
なんで結婚しちゃったんですかね、主婦が。
気になるので図書館に逝ってきます。
>>730-731
ううう、うまいと思うけど、ペドはちょっとな……。
ペドはどっか逝け
>>729さん
英姫の求愛。愛らしかったですね。
優しいような切ないようなお話でした。
情報ありがとうです。
736729:03/11/29 00:25
>>735
え、もう読んだの? はやっ!オドロキ
自分も図書館から借りて読んだんですが、ほんと、返すのが惜しかったデス。
百合というのもなんか違うし、同性愛というのもまた違うし、エロでもないし、
おっしゃる通り、優しいような切ないような、ほんわかとした話ですよね。
お気に召していただけてよかったです。
737735:03/11/29 00:53
>>736さん
確かにいいお話でした。ああいう女性同士の半恋愛ぽい友情って羨ましいって思いました。

関係ないんですが、読んだことあると思いますけど、こっちの図書館に「レズビアンの歴史」
ってぶ厚い学術本があって、始まりが雲南ぽいんですよね。
女同士のうるわしい友愛。共同生活。でもその裏にエロスありき……みたいに。
これこそ借りるのに勇気いりました(汗。

でも、旦那は手をつけてはいけない妻のそのまた妻って、ちょっぴりエッチいですよね。
アニメがレズエロいので期待スレヽ(´ー`)ノ エロパロ板。

ヤミと帽子と本の旅人 「隠されし禁断の本」
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069230664/
739736:03/11/30 01:08
>>737さん
はーい、「レスビアンの歴史」、読んだことありまーす。(^_^;
でも小難しくて読んだそばから内容がどんどん抜けていってほとんど内容覚えてないですけど。
あの本はもっぱらアメリカにおけるレズビアンを扱っていましたが、他の国ではどうなんでしょうかね。
以前、中国の歴史もの映画をみたら、血は繋がっていない女二人が、姉妹の契りを交わすシーンがあって、
これがまた妙に雰囲気がエロいのでドキドキしたことがあります。
だけどこの「姉妹の契り」というものがよくわかりません。中国文化の女同士の結束は
なにかただの友愛的なレベルをはるかに超えてるような…、でも恋愛でもないし、
親族的な結束もピンとこなくて、うーん。

>旦那は手をつけてはいけない妻のそのまた妻って、ちょっぴりエッチいですよね。

うんうん、エッチぃくてイイですよね。
これが旦那も手を出すような関係だと一気に興ざめになるわけで…。
740737:03/11/30 10:13
>>739さん
そういった関係には、自然なかたちで性的な関係も結ばれていくんでしょうね。
秘密も共有しちゃうんでしょうねえ、やっぱり。

中国ではなかったと思いますが、テレビかなんかで、比較的豊かでない国にある
少女結社みたいなのが紹介されるときがありますよね。集団生活、労働しているような。
女の子は自分の好きなお姉さまの手を握ったまま離さない。
でも年頃になって容姿のいいお姉さまからどうしても順に抜けていってしまう。
女の子が泣きながら「お姉さまっ、いっちゃやだぁ……」みたいにすがりつくシーンには
限りなくエスを感じてしまいます。

それと、エロくはないと言いますが、「雲南の妻」に二度ほどあったベッドシーン。
ああいう心のくるめきや穏やかな盛りあがりは、レズエロではなかなか描かれることは
ありませんよね。特に初夜です。やっぱり百合ですよ。
あと、旦那がやけにはりきっちゃう気持ちがよくわかります(笑。
しかし飛行機が発つシーンと、あの手紙には涙が出ました。切ない。
741739:03/11/30 16:01
>>740さん
やはりそこはかとないエロさと萌え、感じてくださいましたか。(笑)
いやあ、エロいと紹介して下手に期待されても微妙に違うし…と思ったもので、
あえて抑え気味に述べておいたのでした。てへ。

あと、互いに助け合わないと生きていけないという厳しい生活環境では、
その関係性もかなり強固なものになるでしょうねえ。
それに対して萌えを抱くのは不謹慎かなと思っちゃうんですけど、
性的な関係がなくても、精神的な結びつきに憧憬を感じてしまいます。
にゃおにゃお
743722:03/12/05 00:32
漏れが設定の件をお願いした所為か(?)103氏の筆が止まってしまってるのか・・・
どうぞ気にせずに続けて下され
キョロキョロ(.. ;)(; ..)
みなさーーーん!!
さいこーーうですかーーーー?
スレ違いだが、ようやく百合姉妹手に入れたので、漏れはサイコーでつ
ビバ!百合&レズ萌え!(≧∇≦)
747517:03/12/07 15:48
んじゃ保守かねて、なんとなくうpしそびれたのを、投下していいかしらん?
是非おながいします!!
749517:03/12/07 16:56
間髪容れずの即レスに感謝!(思わずワラタ)

410師匠を真似て、ちょっとじらし戦法でいきまつ。
750517:03/12/07 17:00
Her Story 2

「…ふ…ん。くすぐったい」
「すぐに気持ち良くなるわよ」
久しぶりの週末の逢瀬。
ヒールを脱ぐ暇もなく始めた第一ラウンドを終えた後、名残惜しそうに彼女の肌を撫で回していると、
すでに情欲が去った彼女はそれがくすぐったいようだ。
私としてはすぐに第二ラウンドに取りかかりたいところなんだけれど…。
平日の夜も時々逢ってはセックスするけれど、どんなに私が懇願しても彼女は終電前に帰ってしまう。
決して泊まるということはしてくれない。だからいつも慌ただしいセックスで終わってしまう。慌ただ
しいといってもそこは女同士だから、それなりに時間かけているけれど…、私には物足りないわ。
週末に彼女が来るということは、それだけにゆっくり彼女を味わうことが出来るということ。
加えて、先週末の彼女は生理だからと言って逢ってはくれなかった。
そう、彼女は絶対逢ってくれない。私なんて、生理中でもセックスしたいのに…。いくら会うだけでも
と言っても嫌がる。もっとも、会ったら絶対セックスになっちゃうから無理もないか。
そんなわけで、今日は久しぶ〜りのエッチ。
この週末、彼女と何をしようか、どんなセックスをしかけようか、考えただけでも濡れてきちゃう。
ちゅっちゅっと彼女の肌にキスしながら、耳たぶや乳房を軽くなでる。
相変わらずきれいな肌。
触れると吸い付くようで、気持ちいい。
10代20代のはち切れんばかりの瑞々しい肌もいいが、この熟れる肌のほうがしっとりしてて遥かに
気持ちいい。女は30代からがいいと言うのは、こういうことも含まれているのかもしれない。
751517:03/12/07 17:02
そんな私の気持ちをよそに、彼女は素っ頓狂な声で叫ぶ。
「それよりおなかすいたー!」
…んん〜ん、もう!色気より食い気?
そういう私も少しばかり空腹を感じてきたわね。
「キッチンに、果物とワインを用意してあるわよ」
最近は彼女が来る日はあらかじめ食べ物を用意するようになってきた。食事する間も惜しいから。
「近頃のあなたはいつも美味しいものを用意してくれるからスキよ」
そういって私にキスしてくれる。
んん〜。
こういうときだけ機嫌良くキスしてくれるのね。
ふと、いじわるなことを思いついた。ふふふ。
服を着ようとする彼女を押しとどめる。
「だ〜め。そのままでいらっしゃい」
「…えっ?」
「んふふ、何も着ないの。………そんな顔しないで。いいじゃないの、私もこのままで行くわ」
スネたように赤らめて、私をにらんでくる。うふふ。これぞ快感だわね。
恥ずかしがる彼女の手を引っぱりながら、ベッドルームからキッチンへと行く。
もう何度も肌を合わせあった仲なのに、いまだに恥ずかしがるんだから、かわいいっ!
「そ〜んなにそのままじゃイヤ?」
「…う、うん」
薄暗いベッドルームから、煌々と照らされるライトの手前で、もじもじと両手で体を隠そうとする彼女。
ニヤっと笑って私は引き出しから、あるものを取り出す。
「そう? じゃあ、これをつける?」
それは、ひらひらなヒダのついた白いエプロン。
「げーっ!マジ?」
「そのままでいるか、これをつけるか、どっちがいい?」
「女のくせに、裸エプロンにファンタジー持ってるわけ?」
「あらぁ〜、ファンタジーに男も女もないわよ。それに裸エプロンってイイじゃないの」
頬を染めつつ、じっと私をにらんでいた彼女はついに、ひるがえしてベッドルームへ戻っていった。
ちっ、ダメか。
思わず舌打ちしてしまった。
752517:03/12/07 17:04
すぐに彼女の後を追ってベッドルームに入る。
彼女はふて腐れたように、ベッドの上でくるまっていた。
私は少しばかりほっとした。少なくとも、帰ろうとはしなかったから。
「…ごめんごめん。怒った?」
「………」
「おなか空いたんでしょ?一緒にぶどうでも食べましょう? あなたと久しぶりだから、わざわざ買って
きたのよ」
いったいなにをどう感じているのやら。
彼女の沈黙に不安になる私は、どんどん譲歩していく。
「ガウンを着ましょう? キッチンの明かりだけにして、リビングのほうは小さな明かりにしておくわ。
それならいいでしょう?」
「……うん」
ようやく彼女が起き上がった。
だが、振り返った彼女の瞳をみて、してやられた!と思った。
私が譲歩するのを待ってたのだ、彼女は。
なんてヤツ!
こみ上げてくるおかしさに、下唇を噛んだ。
ニッと笑った彼女はガウンを着てさっそうとキッチンへ向かった。内心悔しいものを感じる私はしばし
ベッドに座り込んでいたが、彼女はすぐに戻ってきた、あのエプロンを持ってきて。
「このエプロンはあなたが着てね」
唖然とする私をしり目に、彼女は再び部屋を出ていく。
再び、やられた!と思った。
んもう!
753名無しさん@ピンキー:03/12/07 17:40
>>517さん
まったりとしてイイッです。
にくたらしい彼女でつね。でもそこがまた可愛いー。

517いいねー うんうん
>>1
道具は邪道だが
ふたなりは激しく(・∀・)イイ!
757名無しさん@ピンキー:03/12/08 13:27
第一ラウンド、第二ラウンドとかって、なんかオヤジ系風俗記事みたいで萎え
賛成2
反対1
??1
517さんガンガレー!!
759517:03/12/08 22:27
>>757さん
ワラタ
てゆーか、第一ラウンド第二ラウンドっていう発想自体、男のソレですよね。
なるほどねぇ。いや〜、気をつけなくっちゃ。(^_^;
ありがd

あと気になったのは、貝合わせでフィニッシュっていうのも、
ある意味、男的発想かなあって思うんですけど。。。
まあ、今回は直さずこのままイキますけど。(^_^;

>>754さん、>>755さん、>>758さん
ご声援、ありがd〜
760517:03/12/08 22:32
キッチンからもれる明かりで薄暗いリビング側のカウンターに座って彼女はさっそくワインを
飲みながら、マスカットを摘んでいた。
こちらを見て、にんまり笑う。
「うん、すっごくいい、その姿。色っぽい!」
正直に言えば、裸エプロンなんて他の女にはさせても自分が着たことはなかったのよね。
アテがはずれた私は、逆に彼女のそんな視線にちょっとばかり赤らめてしまった。
ああ、私としたことが。
私の分のワインを注ぎ、グラスを差し出してきた時の彼女の表情。
ーーーなんてこと!
むしろ彼女のほうが何か企んでそうな目つきをしている!
彼女がいったいなにをしてくるのか、その期待だけでも私は全身の温度があがってくる。じわっと
アソコが濡れてきてるのがわかる。そんな私の状態を彼女は気づいてるかしら。
私は誤魔化すかのように彼女にキスをする。
「なにを企んでるの?」
「企んでる?」
「いかにもそんな感じの顔をしてるわよ」
「ま〜さか、あなたじゃあるまいし」
しらじらしい。
彼女はマスカットをひとつ摘むと、私に食べさせてくる。
ん、美味しい。
もう一粒を彼女は取り出す。私の唇に当ててくるけど、それを食べようと口を開くと退けてくる。私は
彼女の指を追いかけ、ようやく食べる。
もう一粒、彼女はマスカットを私の唇になぞってくる。
また一粒一粒と、私の口元をなぞりつつ、食べさせてくれる。
私もマスカットを摘み、彼女に食べさせてあげる。
今度は彼女が口にふくんだ一粒を、口移しで私に食べさせてくれる。
薄暗い明かりの中、甘美なしぐさに彼女の瞳だけが妖しく光っている。
761517:03/12/08 22:34
次第にふたりの温度があがっていくのが感じられ、吐息も甘くなってきた。
彼女に濃厚なキスを繰り返しながら、私は彼女のガウンの帯をゆっくりはずす。
私の手に気づいた彼女はふっと唇を離す。
いつもならここで彼女は私をとがめるような目つきをするのだけれど、今は違う。
何か獲物を見つめるような、挑発的な目つきを見せて、ニッと笑う。
ああ、いったい何しようとしてるのかしら。
彼女のその目つきに、胸が高鳴る。
私も負けじと、痴情的な視線を返す。
どちらが先手を取るかしら。
ガウンの中にしのばせた手で、彼女の乳房を軽くなで、乳首を嗅ぎとる。
最初は椅子に深く腰掛けていたが、お互いジリジリと近づき合い浅く座り、膝を互いの股の間に差し
入れていく。当然、長身な分だけ私のほうが先に彼女に辿り着く。ピクっと彼女が反応した。
ふふふ、私のほうが先ね。
彼女が何をしてくるかも楽しみだけど、私だって彼女にしたいことが山ほどあるわ。
まだまだ足りないんだから。
ふっと彼女が離れる。
あん…。
その一瞬だけ、ものすごい寂しさを感じてしまう。
逃げたわね。
彼女はワイングラスを手にしてきた。
今度はワインを口にふくみ、再び私に口移しで飲ませてくれる。
ああ、トロトロにとろけてしまいそう。
まったりした中にもゾクゾクするような甘い駆け引き!
負かされるのはどっち?どっち?
貝合わせでフィニッシュ?
(;´Д`)ハァハァ
763517:03/12/10 22:47
そんなことを繰り返しながら、長いことキスだけをしていると、やがて彼女は私を立たせ、首筋や鎖骨
を愛撫しながら、壁に向かわせる。
「ぁん…、何するの…?」
前はエプロンで覆われているけれど、後ろは剥き出しのまま。
彼女は私のお尻を鷲掴みしてきた。そのままお尻を揉みしだく。揺れ動くお尻のせいで、すでに濡れてた
私のアソコから耐えていたものがツツゥーっとこぼれ落ちるのがわかる。
彼女は私の背骨にそって舌をなぞってくる。
「あっ、ああっ!」
背中がウィークポイントの私は、もうそれだけで鳥肌がたち、疼きが止まらなくなる。
自分が優位に立つためにも、今までずっと背中にだけは愛撫させなかったのに。いつ気づいたのかしら。
ワインと彼女の愛撫に油断してしまった。
指の背や、手のひらで、触れるか触れないかのタッチで背中をなでてくる。ビクっと体が反応して、
反射的に逃げてしまう。それを彼女は押さえてくる。
ゾクッ…。
あ、ダメ…、そんな…。
彼女の微妙なタッチ。
そして、背に触れてくる唇の感触。
もうそれだけでも、立っていられなくなりそう…。
どうしよう…。
ああっ、膝がくずれそうになる、と思った時、彼女は愛撫をやめてくれた。
ほっとする。
その間に乱れた呼吸を整えようとするけど、当然、そんなこと許すはずもなく…。
今度はエプロンの隙間から両手をそっと差し込み、乳房を下から包み込むように鷲掴みし、乳首の形を
崩さない弱さでつまみ、愛撫してくる。と当時に、再び背中への愛撫も重ねて来た。肩甲骨にそって
ゆっくりじっくり攻めて来る。
あああっ!
再びゾクゾクと背筋に走るものが腰を貫いてくる…。
こ、腰が抜けちゃいそう…。
764517:03/12/10 22:48
崩れ落ちそうになるのを堪えようと、顔や手で壁に重心を移し、なんとか体を支える。
はぅ…、くぅ…。
彼女の愛撫に体がビクビク反応する。
ぶるぶると震えが止まらない…。
乳房から下腹部へ、そして更に奥へと手が移動してくる。
「……すごい」
アソコから伝え落ちる液体が内股から脚へとびしょびしょに濡らしているのを、触れた彼女が驚いている。
「…いやん」
思わず、赤面してしまった。
「やっぱり、ここが弱点だったのね」
ふふふと笑う彼女のささやきが、更に興奮させる。
「いつも背中に触らせてくれないんだもの、なんでだろうって思ってた」
首筋に彼女の吐息。
そのまま背筋にそって、吐息で愛撫してくる。
ああ、もう何も考えられない。
なんだか自分がどんどん墜ちていくような。
彼女は心決めたように、激しい愛撫を開始してきた。
「あっ!! ああっっ!!………はっ!…はぁっ!!……」
アソコをまさぐる手と共に背を這いずる回る舌と唇の動きに、私は何も抵抗できなくなってしまう。
両手でなんとか体を支え、つかみ所のない平らな壁がうらめしく思う。
彼女はガウンの前をはだけさせ、そのキメ細かい肌の乳房で背中を愛撫してくる。
その柔らかさに打ち震える。
背筋に蛇が這いのぼっていくかのように、押しとどめようのないものが、私自身を見失わせる。
そんなっ!
…ああっ!
もう、ダメ。立っていられない!
「はっ!……ああっ……、あああーーーーー!!!」
膝がガクガク震え、崩れ落ちてしまった。
よかった。焦らされたまま忘れられてなくて。
……と思ったら、こんないいとこでおしまいですかぁ!?
あいかわらず繊細で濃厚な愛撫の臨場感ですね。
‘私’がどう落とされるのか気になるぅ。
>背筋に蛇が這いのぼっていくかのように

ヘタレた表現だなぁ・・
保守
このスレにレズの女の人はいるのだろうか?
いや、ちょっと気になっただけです
769517:03/12/13 23:48
そのまま床に倒れ落ちた私を、彼女はまだ解放してくれなかった。
私をうつぶせにし、エプロンのひもをほどく。
突如、背中に何かとろりとした冷たいものが、滴り落ちるのを感じた。
「ひゃああ!」
な、なに?
朦朧としつつも、思わず悲鳴をあげてしまったが、彼女は私が起き上がるのをぐっと押さえつけている
ので、飛び起きることはできない。
振り返ると、ニヤニヤ笑う彼女の表情。
いつの間に取り出したのか、彼女はあろうことにハチミツを垂らしているのだ。
「ちょっと!そんなもので何するの!」
「しぃーーーっ。じっとして」
滴り落ちるハチミツの、ひんやりしたその航跡にゾクリと震える。
期待通り、ついに彼女はそのハチミツをたどって舐めまわしてくれる。
「!!……あっ、あっ、……はああっ……あぁっ……んっ!」
ペロペロ、チロチロと、その微弱な舌の動きに、私はまたもや震える。
そのひと舐めひと舐めが私を歓喜の海に浸してくれる。
「んん〜ん、甘くて、美味しい」
ゆっくりと、たっぷりと、私の背を吸い付いている。
かつての微笑ましかったぎこちなさは、もはやどこにも見あたらず、巧みな舌使いと鋭利なしぐさで、
私を掻き乱してくれる。
あっ、あっ、あっ…!
体中がしびれる。
あまりにもゆっくりなので、これはもう…、十分に焦らし責めになってるではないか!
「そ、んなっ…、お…願い…、ねえ…、もう……い…かせて……」
「ダメダメ」
「…ええっ?」
「だって、まだハチミツが残ってる」
そうは言いながらも、両手をのばしてくれた。
口で強弱つけながら私の背を愛撫しつつ、片手で乳房をもてあそび、もう一方の手はもちろんアソコに
ある。幾度も重ねてきた愛撫で、私がもっとも感じるところをすでに彼女は承知のはず。背後から忍び
入ってきたその手は、鋭敏な動きで私を苛んでくる。
770517:03/12/13 23:49
「すごいよ、いつもの倍以上に濡れてる…」
耳の後ろでささやく彼女の吐息と言葉に、またゾクっとする。
「いや…ん…]
「ほら、聞こえる?」
私をまさぐってる音がクチョクチョピチャピチャとはっきりと聞こえた。
わざわざそんな音を聞かせるなんてっ…!
「い…や…ぁ、はっ…はっ…、はぁっ」
荒くなってる呼吸と快感が苦しくて、彼女に文句ひとつ言い返せない、
滴り落ちる愛液が床を濡らしている。
気がついたら自分も腰を浮かし、突き出すように動かしていた。
掴みどころのない快楽の不安に、エプロンをくしゃくしゃにして抱きしめる。
「い……、あっ……ああっっっ!」
頃合を計ったように彼女は私を抱き起こし、座位のまま彼女の腰に脚を絡ませ、陰唇同士を合わせて
きた。自分で両手を床について腰を支えながら小刻みに震わせていると、彼女は再び背中を愛撫して
くる。爪や指の背で微妙な触れ方をしてくる。乳首のあたりにはちょうど彼女の唇が触れる。彼女が
吸い付いてくる。
床に溢れた液体の上を跳ねる尻でピチャピチャと音がする。
背からくる執拗な指の動きと疼く乳首と子宮全体に響くような摩擦に挟まれて、気が狂いそうになる。
ビクッビクッビクッ…。
ようやく頂点に達し、自分の制御できない痙攣が続く。
ぎゅううっと彼女にしがみつく。
「うっ、くぅっ……、はぅ……」
彼女を離さない私をそのまま一緒に仰向けに横たわらせ、私の片足を肩に乗せると、今度は彼女の
ほうが激しく動いてくる。
ちょ、ちょっと待って。それ以上したら………。
いや、怖い…。ダメっ…。
お、おかしくなっちゃうっ…。
やめて!
「だっ……だ……めぇっ!いやあ…あああぁーーーっ!!」
771517:03/12/13 23:50
どれほどの時間が過ぎていたのだろうか。
気がついたら、フローリングに大きめのバスタオルを敷き、その上で寝かされていた。それと彼女が
さっきまで着てたガウンがかけられていた。
ぼんやりした意識の中でさきほどの交歓を反復させる。
けだるい心地よさが浮遊してくる。
床を汚してしまったことを思い出し、床を拭かなきゃと考えていると、そのあたりはすでに拭き取られて
いることに気づいた。私が気を失っている間に、彼女はすべてをやってくれていたのだ。
当然ながら、私の体も…。
やだ…。いつの間に…。
全然気づかなかったなんて…。
んもう、本来なら自分が彼女を攻めるつもりで、あれこれ考えていたのに。
まさか自分がやられてしまうなんて。
しかも、気を失ったなんて!
うーーー。

それで?
彼女はどこ?
腰にきているだるさでフラつきつつも、どうにか立ち上がる。
耳を澄ますと、シャワーの音が聞こえた。
壁伝いに体を支えつつ、バスルームを覗くと、半透明のドア越しに彼女の影が。
そういえば、情事の後のシャワーもまた、彼女は私の侵入を許さない。
それほどにひとりの時間が欲しいのだろうか。
少しずつ少しずつ彼女を解き放し、ようやく体を開いてくれるようになり、最近では自分から愛撫して
欲しいところに私を導くほどになったというのに、互いに開拓し合い貪欲に快楽を追究し合うように
なったと思ったのに、相も変わらず彼女の心は硬い。
情事のときは受け入れても、次の瞬間には心を閉ざす。何も語らなくなる。そんなときの彼女はそばに
いて不安になり、哀しくなる。
あんなに激しい情事を繰り返していながら、どうしてそんなに私を拒むのか。
彼女の中ではいったい私はどんな存在なのかしら。
私はバスルームに入る。
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ちょうど浴槽の湯の中に沈もうとしていた彼女は、私の姿にびっくりしたようだ。そして、例によって
追い出そうとじっとにらんでくる。
でも今はもう、そんなこと、かまうものか。
私はおかまいなしに、ささっと自分の体に湯をかけ、浴槽に入る。横たわれるような細長いタイプの形
なので、十分にスペースはある。彼女の足もとに体を沈めた。
私が入ると、彼女は体を覆い隠すように膝を抱えた。
私をにらむ彼女に対して私も見つめ返す。
彼女の相変わらずの頑な表情に、切なく哀しい想いが沸き上がる。
また私から逃げるように、バスルームを出ていくのかしら。
「……………」
彼女の中に何か迷いのようなものが見えた。
やがて、私をにらんでいた視線が消え、今度は困ったような顔を見せてくる。
その顔が可愛くて、思わず彼女に抱きつく。
「どうして私と一緒に入るのが嫌なの?」
急にふわっと優しい表情をみせ、私を受け入れてくれた。
おいでと言って、私を引き寄せ、抱きとめてくれたのだ。
なんでもないことだが、私には大いなる前進にも思えた。
静かな感動が沸き起こる。
「さっきのハチミツ、洗い流さなきゃ」
クスクスと笑いながら、そっとやさしく私に湯をかけてくれた。
じんとくる。
うれしさに言葉が出ない。
こんなことで華やぐ気分になるなんて、自分でも思いも寄らないこと。
私ってこんなに単純だったかしら。
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二人並んで横たわり、湯をかけてくれるその手が、再び私の背筋をなぞる。
「…っ!」
反射的に痙攣してしまう。
また始められては身が持たない。
困るわ。
そう思って彼女のことを軽くにらみながら、彼女の手を掴み、動きをやめさせる。
「ふ〜ん」
ニヤニヤしながらまじまじと私の顔を見つめてくる彼女。
「な、なによ?」
「ちょっと触っただけでもこんなに敏感に反応するんだもの。そんなに弱いなんて、思わなかったなあ…」
「うるさいわね、ほっといてちょうだい。久しぶりだったから、たまたま気持ちがたかぶってたのよ」
「ふふふ」
「覚えてらっしゃいな。そのうち私もお返ししてあげるわ」
彼女は「ふ〜ん」と言いながら、再び私の肩甲骨をなでてくる。
「…ぁ!」
んもう!…困った。
こうまで弱みを握られては、これから何かとやりづらいではないか。
それにしてもこんなに敏感だったかしら。
今までだって何度か触れられたことあったはずなのに、こんなになるまで感じたことはなかったわ…。
出来るものならこのまま即座にお返ししたいところなのだが、さすがの私も今はへとへと。
すでに自分の体は洗い終えてる彼女は、セクシーな気持ちにならない程度に私の体を簡単に洗い流して
くれた。
こんなこと初めて!
名残惜しかったが、今はおとなしくベッドで寝ることにした。彼女の柔らかな肌を抱きしめながら。
後で気づいたことだが、私の背中はキスマークだらけで、しばらくの間なかなか消えなかった。