「Natural 〜身も心も〜」(フェアリーテール)
美澤千歳 肛辱SS
夜の公園から、ちゃり、という金属音が響く。
男が握った、鎖からの音だ。
鎖の先は、全裸に首輪を付け……、惨めに犬のような四つん這いの姿で
引き回されている少女、美澤千歳の、その首輪につながっている。
「寒いか?」
ううん、という風に千歳が首を振る。
春とはいえまだ三月、外を全裸で引き回されて寒くないわけはないのだが、
恋する相手のために、無理をしているのだ。
「震えてるじゃないか」
「…震えてるのは……こ、恐いから…。
……このカッコ、おまわりさんが来たりしたら、きっと捕まっちゃう」
「ああ。捕まるだろうな」
「ヤぁ……」
「それだけじゃないだろ、震えてるわけは」
男──霜月文彦は、千歳のまるだしの秘裂に手を伸ばすと、
そこに埋め込まれたバイブをぎゅっと押した。
ん、あ…、と熱に浮かされたような少女の艶声が響く。
女子高生千歳と、担任教師である文彦の、危険な逢瀬だ。
「おにいちゃん……」
中学生の頃に自分の姉と付き合っていた文彦を、
今だに“おにいちゃん”と呼んで慕う千歳。
「そろそろ……」
千歳が、文彦を見上げて言った。
「そろそろ、出る」
「そうか。ちゃんと足を上げてするんだぞ。お前はいま、犬なんだからな」
「ウン……」
泣きべそをかきながら、千歳は、右足を上げた。
秘密のたて筋も、アヌスも、丸見えだ。
しばらく無音のまま時間が過ぎる。疲れたのか、千歳は一度足を落とした。
もう一度上げる。
だが、また少し時間が過ぎ、やはり何も起こらないまま、足は落とされた。
「ゴメンなさい……。この格好だと、し辛いみたい、おにいちゃん……」
「“ご主人様”だ」
「ご、ご主人様」
「仕方ないな。駄目な飼い犬だ……。じゃあ、そのままでしろ」
「はい……」
(おにいちゃん……ボクが犬みたいに公園でおしっこするところ、見て……)
(ご主人様……千歳が犬みたいに公園でおしっこする恥ずかしい姿を、ご覧ください)
千歳は目を閉じると、股間に力を込めたようだ。
「んん……っ」
裸の股間から、しぶきが迸った。
しゃあああ……
じょおぉ……
「ん……んん……!」
羞恥心で真っ赤に染まる顔。
あまりの恥ずかしさに気付かないのだろう。
コツ、コツと足音を立てて近づいて来る、他人の存在に。
「誰? 何を……何をしてるの!」
「えっ?」
尿を迸らせたそのまま。その姿のままで。
赤の他人にすべてを見られていることに気付いて、千歳は絶叫した。
「いやあぁぁぁっっ!!」
でも、おしっこが止まらない。
「ああ、いやあ、いやあ…」
ぶるぶるぶる、と身体を震わせる。
おしっこが止まらないから、四つん這いのまま、立ち上がることもできない。
「み、美澤さん……!?」
「多上先生……!!」
千歳が所属する、水泳部の顧問教師、多上愛姫(たがみいつき)先生…!
赤の他人どころか、学校関係者に、こんなことの最中のふたりを見られてしまった。
呆然自失の体の、千歳。
「こ、これは……、その……」
なんとか言い訳をしなければ。
おにいちゃんの、教師としての立場が危うくなってしまう。
でも、全裸で首輪を付けて引き回され、公園で放尿しているところを目撃されて、
いったい、どんな言い訳が可能だというのだろう……。
人生最高の恥ずかしさでパニック状態の千歳は、何ひとつ言葉を続けることができず、
ただ真っ赤な顔を俯(うつむ)かせるしかなかった。
「心配するな、千歳」
文彦が、ふたりの間に入って言った。笑っている。
「この女は、とんでもない女だぞ。
教師面して、おまえ以上に淫らで、いじめられるのが好きな、スケベ犬なんだ」
そう言って、文彦は愛姫の見事に実った胸を背後から大胆にすくいあげた。
「し、霜月先生っ…!」
愛姫が抵抗する。
「自分の生徒の前だからって、今更取り繕うつもりか!?」
文彦はさらに、愛姫のスカートの中に手を突っ込んで、ショーツを腿まで下げた。
スカートの裾を思いきりまくり上げる。
「キャァァッ!」
ブウウウ…ウウ…ン……
ショーツの下にあったものは。
あったものは……
千歳と同じ、股間に埋め込まれた、うなりをあげる太いバイブ……。
美澤千歳にとっては悪夢を見る思いだったろう。
文彦の口から、自分以外の文彦の奴隷が初めて紹介され、
彼女が文彦の虜にされた経緯まで、事細かに聞かされる。
しかも、その奴隷は、千歳がとても慕っている、
千歳のいる水泳部の優しい顧問の先生。
「言っておくぞ。俺は、わがままを言う奴隷は嫌いだ。千歳」
「は、はい……」
「自分が一番だとか、ご主人様を独占したいなんて、
奴隷には許されない傲慢な考えだ。そんな奴隷なら、いつ捨てても構わない…」
「そ、そんな、ご主人様……」
「わかったな」
「……はい」
文彦は振り向く。
「愛姫」
びくっ、と愛姫の身体が震えた。
「脱げ」
「こ、ここで……?」
「全部だ」
「い、嫌です……」
「今の話を聞いていなかったのか? わがままな奴隷は、いつでも捨てる……」
教師にしてはうぶそうな童顔の、愛姫。
それに似合わない、スーツ越しにもあきらかな豊満な肉体が、
ぶるぶると小刻みに震えている。
「卑怯な……人っ」
千歳は、顧問の先生が公園のど真ん中でスーツのボタンを
外し始めたのを、信じられない、という表情でみつめていた。
やがて、愛姫の衣服は、靴下まですべてきれいに足元に畳んで置かれた。
乳首も陰毛も、ちょっとびっくりするぐらい豊かな乳房も…、
満身の勇気を奮い起こしたような顔で、
夜風に肌のすべてをさらして、愛姫はそこに立った。
自分のバッグから取り出した、ある物を、手に持って。
文彦は愛姫からそれを受け取ると、手渡した愛姫自身の首に締めた。
愛姫のネーム入りの、犬の首輪だ。
文彦は、千歳を公園に連れ込んだ時持ち込んできた
大きめのバッグを開けると、鎖を取り出し、愛姫の首輪に繋いだ。
鎖で首輪を引っ張って、愛姫を千歳のそばまで歩かせる。
「見ていろ……身持ちの固い真面目な教師面したこの女の正体を。
俺が膜に穴を開けてやったその日にすぐこうなったほどの、淫乱ぶりを」
背後から、今度は生の乳房を掴みあげて、こねあげる。
綿入りのクッションのように次々形を変える、豊かで扇情的な、白い小山。
「ああ……ッ」
股間にも指を差し込む。
「いつも俺が触る前からぐしょぐしょだな、お前は……」
「言、わないで……」
いきなりバイブを掴んで、ごしごしと容赦なく膣内(なか)を擦りあげる。
「はんッッ」
たちまち愛姫の表情が、変わる。
勤勉な女教師から、性的動物へ──、恥辱に濡れる雌犬へ。
「自分の味だ。生徒の目の前で味わってみせろ」
股間から抜かれ、目の前に差し出されたどろどろのバイブ。
それを眼前にみつめ、愛姫は、
理性と、恥辱への誘惑との間で、逡巡に震えていたが…。
やがて、決意の表情と共に、ぱくっと咥え、
舌と唇を蠢(うごめ)かして、自分の恥液を味わった……。
「四つん這いになれ」
文彦の命令通り、愛姫は手のひらと裸のひざを地べたに着け、犬の姿勢を取った。
文彦は、再び大きなバッグをごそごそと漁ると、
なにかを取り出し、今度は千歳に近づく。
「千歳」
「は、はい……!」
千歳が、反射だけで返答した。
目の前で繰り広げられるあまりに異様な事態に、
すっかり気を呑まれてしまっていたのだ。
だが文彦は、そんな千歳に構わず、千歳の小さめの尻、腰周りに、
なにか黒い物を勝手に巻き付け、装着する。
「な、なに……?」
「ペニスバンドだ。これで、おまえの顧問の先生とセックスしろ。
それも、先生のアヌスでだ」
ぶるんっ、と、腰に巻き付いたバンドの中央から
ペニス状の卑猥な棒がぶら下がって揺れていた。
「う、嘘……」
「し、霜月先生っ! そんなっ!」
ふたりが同時に、信じられないという視線を文彦に向けた。
ふたりにレズビアン的な性的嗜好などは、もちろんない。
「命令だ」
そろって泣きそうな顔になる。
「お願いです、霜月先生! 生徒と……、生徒とだけは、勘弁してください!
お願い……。わ、わたし……、教師なんですっ」
文彦の視線は冷たかった。
「“霜月先生”じゃない。“ご主人様”だ」
「ごっ……ご主人様…………。お……。お願いします……っ」
愛姫は、涙を零しながら、地べたの上で全裸で土下座して許しを請う。
「そんなことしたらわたし……教師じゃ、教師じゃいられなくなっちゃう……」
「おまえはもう、教師でもなければ、バージンの良家の箱入り娘でもない……。
俺の奴隷なんだよ、愛姫。お前が、そう望んだことだ」
「ああ…………っ」
愛姫が鳴咽して、両手で顔を覆った。
「千歳……」
びくっと千歳の肩が跳ねた。
「もう俺にはついて行けない、というなら……それでも構わん。
立って、一人でマンションまで歩いて帰れ」
「そんな……」
真っ赤な顔で地面をひたすらみつめる千歳。
その柔らかく長い髪に覆われた頭の中でいま、
どれだけの苦悩と逡巡がうずまいているのだろうか。
やがて、顔をあげた千歳は言った。
「どう…………やれば……、いいんですか……? ご主人様……」
ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ……
四つん這いの愛姫が、地面に付いた際の指の汚れを太股でぬぐって、
そのまま自分の股のあわいに突っ込んでいる。
そして、指に付いた愛液を自分で自分の尻の穴に塗りたくる。
ぽーっと頬を赤く染めながらも、実に複雑そうな表情でそれを見守る、千歳。
自分以外の誰かが、おそらくは文彦を思ってオナニーしているのを
生まれて初めて見て、困惑しているのだろうか。
「…いいわ。…美澤さん」
頬を火照らせた愛姫が、千歳に、準備ができたことを知らせる。
右手で尻肉の片方を引っ張り、千歳の前に恥ずかしい丸い穴を晒す。
「は…はい……」
作り物のペニスをぶら下げた千歳が、仲良しの先生の、
四つん這いの裸の背中の上にのしかかってゆく。
全裸のふたりのプロポーションには、まさに大人と高校生の差があったが、
背中を縦に走る背骨のラインの美しさだけは、
なんとなく姉妹のようにそっくりだった。
「ご…ごめんなさいっ……! 美澤さん……!」
「先生…ごめんなさい、ごめんなさい!」
互いに謝りながら白い裸体を重ねていくふたり。
おりしも、深夜の公園は、霞む程度の霧雨に包まれはじめている。
かすかに濡れた二体のボディがひとつとなる儀式が始まった。
つん、つんと人造ペニスの先が愛姫の尻の割れ目を探るように突つくと、
尻の方からそれを求めるように、位置を調整しようと動く。
文彦はふたりの鎖を手に握ったまま、冷酷な笑みを浮かべてそれを眺めている。
「あっ」
「そ……そこよ……。美澤さん」
「ウン……先生」
千歳は腰を前に押し付けるが、それ以上前に進まない。
「入ら、ない……。き、きつい……」
「もっと力を込めて。美澤さん……。もっと、ハ……ッ」
「んっ、んっっ!」
尻を振って必死に繋がろうとする裸のふたりの姿は滑稽だ。
そして、猥褻そのものだった。
千歳はとうとう思い切って愛姫の腰を両手でがっしりと掴み、
腰に渾身の力を込め始めた。
「ん……! んん────っ!!」
真っ赤な顔で力む千歳。
「あ! 入る!? 美澤さんっ入るわっ!」
ペニスバンドはぐにゅ、にゅ…と奇妙にうごめきながら、
愛姫の恥ずかしい穴を驚くほど広げて、ついに侵入をはじめた。
「んんんんんっ…! んんんんんんーっ……!」
うめく愛姫。
「先生、大丈夫!? 痛く……ない?」
呼びかける千歳。
ふたりは、繋がりつつある。
「か…はっっっ!!」
ズン、と重そうな衝撃とともに、最後の一押しが沈む。
千歳の腰が、止まった。
「入っ……たぁ」
そう一言漏らすと、はっ、はっ、はっ、と息を切らす愛姫。
尻の妖しい違和感のせいか、目が、虚ろだ。
「はぅぅ……は、入っ…ちゃった……」
先生のお尻の中に、自分に生えたペニスバンドが、すっぽりと埋まってしまった。
とろぉんとした目でそれをみつめる、千歳。
「腰を動かすんだ。いつも、俺がお前にしてるようにな」
「ウ、ウン……」
きゅっ…きゅっ……。
ゆっくり、少しずつ、千歳が腰を動かしはじめた。
(女の人と……セックスしちゃった……。そ…、それも……、多上先生と……!)
水泳部の友人たちには一生言えない秘密を作らされてしまった。
明日、水泳部で愛姫から指導される時、どんな顔をすればいいのだろう。
小さなあえぎ声が、尻を掘られている愛姫の口から聞こえはじめた。
「感じさせてやるんだ。優しく、優しくな……。胸や、股間もいじってやれ」
「あう、い、嫌……」
愛姫は、恐がっている。
だが、千歳は無言で文彦に従った。
右手の指が愛姫の縦筋に潜り込む。す、すす……とさする、女子高生の、指。
「あっ、駄目……」
左手も、たわわな乳房に伸び、乳首の場所を探す。
乳首を、みつけた。
キュッと優しくつまみ、遠慮なく揉みほぐしはじめる。
「あっあっ」
尻に埋め込まれたペニスバンドが、愛姫の肛門、
文彦の調教で性器と変わったそれを、間断なく優しく擦り続ける。
愛姫は、同性の生徒に犯されるアナルセックスで、本格的に感じてしまっていた。
「せん…せ…、濡れ方、すごい……」
擦る方も擦られる方も驚くほどの恥液が、
あっという間にいじる手をびしょびしょにする。
責める千歳の表情に、妖しい艶が混じり始めてきた。
文彦に、尽くし、自分のすべてを捧げるだけだった、これまでのセックス。
それとは違う相手を支配するセックスをさせられて、
その甘味をじわりと覚え始めているのか……。
しかも、相手は尊敬する先生。目上の女性。
つい先日までバージンだった千歳には、刺激が大きすぎたかもしれない。
その表情の妖しさ、微妙さは、戸惑いの表れでもあるのだろうか。
愛姫は愛姫で、公園での全裸プレイ、
その上いきなり同性の教え子と絡まされアヌスを犯されるという屈辱に、
マゾとしての習性を、さらに深化させてしまいつつあるようだ…。
震えるほど、感じている。
おのれが手を下さなければ一生縁のなかっただろう
アブノーマルな絡みを演ずるふたりを前にして、
文彦は満足げな嘲笑を顔に浮かべていた……。
「どれ……そろそろクライマックスといくか」
文彦が、千歳の背にのしかかった。
「あっ、お兄ちゃん……ご主人様も、来てくださるんですか?」
くいくいと慣れない動きで腰を送り込みながら、千歳が問いかけた。
それに答えず文彦は、千歳の尻の割れ目を縦に走るバンドを左手で掴んでずらし、
右手で千歳の女性器から恥液をすくい取る。
そして、その上の丸い穴に塗りたくりはじめた。
「んんン……」
ぷるぷる…と裸の背が震える。
「ボ、ボクもお尻を犯されるの?」
「息を吐くんだ」
「うン……あ、は、はい!」
息を吐いて肛門の緊張を緩める千歳。
文彦は、その可愛らしい恥穴に、おのれの隆々としたモノをぐいっとねじ込んだ。
「ひゃ…あうっ!」
霧雨の降る中、わずかに冷たい外気に触れた生の肉棒が、
すぐに千歳の、人肌の温かいぬくもりとぬめりに包まれる。
それは、極上の快感だ。
「んは……」
千歳も、残った息を吐き尽くして、アヌスを掘られる感覚に裸身を悶えさせる。
愛姫は、自分の背中の上で起きている異常な事態の進行を、
身じろぎもせずに待っていた。
「ふう……これで、サンドイッチの完成だ」
自然の結合器官ではない場所で、三人の身体が繋がった。
「あン、あン、あン、あン」
尻穴の入り口から奥の奥まで掘り尽くす、ぬくい肉棒に、
千歳は押さえ切れない声をあげる。
膣ほど過敏ではないが、
膣とは違うむず痒い感覚を送り込んでくる、禁断の場所。
「感じ過ぎてサボるな! お前も腰を動かすんだ」
「はい、ご主人様! んっくっ」
千歳が腰の振りを再開する。
くん、くんと小さなお尻が前後に可愛らしく動いて、
自分の先生のアヌスを犯す。
「あっ、ん、ん、ん! んー…! んー…!」
ふたたび愛姫も声をあげはじめる。
胸も股間も、千歳の両手でまた愛撫されはじめている。
これも文彦の命令だ。
「あぅぐっ…。た、多上先生、気持ちいい? 気持ちいい?」
クリトリスのいじり方も、千歳はだいぶ心得てきたようだ。
自分も尻を掘られ悶えつつも、愛姫にどんどん恥液を垂れ流させる。
愛姫の割れ目からは、ぶにゅ、ぶにゅと間欠泉のように、
恥液が盛り上がってきては、そのまま地面に垂れ落ちてゆく。
愛姫の白いうなじに、千歳がすっと唇を寄せる。
小さな音を立てて、何度も、何度も吸い付く。
「………………っっ」
小刻みに震えるほど、愛姫が感じている。
さらに、可愛らしい舌を出して、千歳はうなじを何往復もなぞる。
「やめっ…!てっ……美澤さんっ……」
思わず悲鳴をあげた愛姫だったが、千歳の送り込んでくる快楽に応えるように
腰を振りながらそんなことを言っても、何の説得力もなかった。
「フッ……。なかなかやるじゃないか。千歳」
ご褒美だ、とでも言うように腰に思い切り力を込めはじめる文彦。
「はあぁあぁあぁあああぁぁぁ……ぁぁあっ!! はあっ! はふっっんんっ!」
一瞬、歯がぶつかり合って鳴るほど、感じる千歳。
衝撃のような快感を、尻穴で感じているのだ。
「おにいちゃん、キス……キス……して……」
腰を激しく送り込みながら文彦は答える。
「ご主人様、だろう、が……はっ、忘れ、た、か!」
「おに……ちゃん……うあああっっ…! キ、キスぅうぅ……」
もう快感と興奮に、わけがわからなくなっているようだ。
フン、と不満そうに鼻を鳴らして、文彦は女子高生の口を吸った。
「む、む、む、……」
腰を、振り続けながら。
唇と唇、アヌスと男根、上下二ヶ所で繋がる、担任教師と女子高生。
ぷはっ、と、淫らさの量そのままみたいないっぱいの唾液を宙に零して、
千歳の唇が離れる。
「愛姫の唇も吸ってやれ」
千歳は、文彦たちふたりをみつめていた愛姫の方を振り向き、
そのまま愛姫の唇に、激しく激しくおのれの唇を重ねた。
「あぶ……む……。ん──ん!」
唇の間から少女と女教師の唾液が零れ、絡み合う女の舌と舌がちろちろと覗く。
同性同士で初めてキスしてしまったのに、興奮でそんなことにも気付いていない。
それほどわけがわからなくなっているはずなのに、
快感と性交に従事する自動機械の如く、
千歳は、愛姫の尻を突き続け、両手で愛姫の秘所を責め続けていた。
「美…澤ぁ……さぁぁ〜……んっ!!」
千歳から頬に次々口付けを受けている愛姫の目の端に、涙が浮かびはじめている。
快感のためか。
衝撃のためか。
その両方の嵐に、パニックになっているのか。
千歳の腰の動きを後押しするように、文彦の抽送もより大きく、強引になってゆく。
千歳はもう、ここが公園であることを忘れていた。
愛姫ももう、ここが公園であることを忘れていた。
互いに、全裸で、尻に男根を突き込まれながら。
愛姫の声がオクターブを上げた。
「みさわさぁぁぁぁんっ! 先生っ。もうっ。駄目…っ」
尻に打ち続く攻撃に耐え切れなくなったかのように、
愛姫は、四つん這いの姿勢からずるぅ……と地べたに崩れ落ちて行った。
白い裸体に、ぴくぴくと淫らな痙攣を起こしながら。
髪も、首輪も、霧雨に濡れた地べたに付いて、汚れた。
ぱしぃ!
「キャンッ!」
夜の空に肉を打つ音が響いた。
「千歳、お前もイけ! 尻を叩かれながら、尻の穴を掘られながら、惨めにイけ!」
ぱしぃ!
「ヒッ……! ハ、アァ……ッ。ひゃぁぁんっ」
ぱしぃ!ぱしぃ!と、断続的に尻肉を打つ音が響いた。
ぐちゅぐちゅと続くアナルセックスの抽送音に混じって。
「やめておに……ぃ! は、は、ぐ、は…っ、ああ、あう、
変なイキ……、へ、変態なイキかたしちゃうっ!!! やだ、やだあ!」
ぱしっ! ぱしっ! ぱしっ! …ぱしっっ!!
「はぁうん………………っっ!!!」
文彦の肉棒は、はみ出しそうになるほど激しく
千歳の尻の襞(ひだ)を突き、掻き回し、
千歳のアナル感覚を急激に昂ぶらせてゆく。
尻も、数度のスパンキングで、猿のように赤く色づいてきた。
「ひ……うぅうぅっぐっ…! あああっっっっっっ!!!!!!!」
耐え切れないのか、千歳は脱力した愛姫の美しい肩甲骨を、軽く噛んだ。
その刺激に、余韻にひたる愛姫の身体も、ぶるるぅっと震える。
「は、はんっっ………! あ!」
首輪の鎖がぐいっ!と引っ張られた。尻はまだぶたれ続けている。
「んんんんんんんんんんんんんんんん────────っっっっっっ!!!!!!」
千歳の白い背中が闇の中にぐうっとのけぞって、最後の震えを起こした。
「いいぞ千歳! 尻を叩かれながら尻でイッたか!」
文彦もフィニッシュに向けてより小刻みに突きのストロークを変えた。
「うっ…。うっ……!」
びくっ、びくっ、と、肉の棒が千歳の肛門に咥え込まれたまま、撥(は)ねる。
文彦は、彼を愛する女子高生の尻の穴に、容赦なく精液を排泄した……。
霧雨が無音で降り続く公園の中、ふたりの裸女が、
首輪に付けられた鎖を文彦に引っ張られて、裸足で歩いている。
「ああ……」
ふたり揃って服を着ることも許されずに、このままこの格好で
文彦のマンションまで歩くことを強制されたのだ。
最初公園には普通の姿でやって来た愛姫が、特にこの状況に反応している。
初めての、往来全裸散歩だ。
主人に、首輪を付けられて。
人通りのない夜の街外れの公園とはいえ、教師たる身でこの変態ぶりを
目撃されてしまったら──。
愛姫の家柄だ。
この街で生きては、いられない。
そこまで堕ちた自分に、しかし愛姫は泣きたいほど興奮しているようだ…。
頬が赤い。虚ろな目が、潤みに潤んでいる。
「あっ何? あれ」
「ヒッ……」
人の声。他人の、声。
見ら……れた。
夜の公園を、ふたりの年若い少女が傘を差して横切ろうとしていたのだ。
「へ……変態! 変態だ…!」
「いや…いやぁ、あ、あ……」
愛姫と千歳は、思わず全裸の身を寄せ合った。
ちゃり……。
何か、異音がする。
「わっ!」
少女のひとりが、ふたりの尻を見て驚いた。
ふたりとも肛門に小さなボールが数珠つなぎになった器具──
アナルパールを挿入され、それをぶらさげたまま歩いていたのだ。
そして、その端と端を結ばれ、アナルパールで尻と尻とが、繋がっている。
「クー。い、行きましょう?」
少女がもう一人の少女のことを呼ぶと、手を取って、必死に走り出す。
たたたたたたた……。
軽い足音を残して、ふたりの後ろ姿は、暗闇に消えた。
本当に、人に見られた──!
千歳は、ショックで泣いた。
愛姫も、そう。しかも、ショックで今度は愛姫が少しお漏らしをしていた。
「アヌスで契り合い、アナルパールで結ばれた姉妹だ……。
お子様には、ちょっと刺激が強かったらしい」
くすっと笑うと、文彦は鎖を引っ張る。
「さて、このままマンションの俺の部屋まで無事に辿り着けるか……。
神のみぞ知る、ってところだな」
愛姫のバッグと衣類をも詰め込んだ自分のバッグを左手に、
ふたりの雌奴隷を繋いだ鎖を右手に。
霧雨に濡れながら、ふたりの支配者として、文彦は夜の街路を歩き続けた──。
おわり