歴史小説・時代小説

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1名無しに候
創作論でも雑談でも、、、
2作家志願:2001/06/02(土) 16:48
チャレンジしたいジャンルですね。
でも、準備が大変そうだし。
(作者によっては数年かける人もいると聴きます)

そういえば、小説の準備の仕方を知っている人は
アマチュアの方でどのくらいいるのでしょうね?
わたしは自力で見つけましたけど。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 17:00
>>2
きみ、おもろいな。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 17:04
歴史物の準備はきびしそうだよね。
種本って決まってるから、それ以外だと古文書漁ったりしなければならんし。

時代物にすれば、そこそこ楽かな。
日本語でファンタジーやSF書くより、日本語で時代劇書いた方がしっくりくるし
客も多そう。
5作家志願:2001/06/02(土) 17:09
>>3そう?(・∀・)
6名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/02(土) 18:01
江戸時代物はなあ、時代考証本が山のようにでているからなあ、
ちょっとしたまちがいで、作品全部を否定されるんだぞぉ。
吉原の土手に生えている木の数がおかしいだの、
この時間の大川の水位はもっと低いとか、めちゃくちゃいわれるんやでえ。

とはいえ、俺は、歴史物よりも、江戸時代小説を書くほうが好き。
史実の人物を掘り下げることより、江戸時代の架空の人物を想像するほうが
楽しいんだな。

閉口するのは、時代物を書いている、というとすぐさま司馬遼太郎の○○は読んだか、
とか、コレコレの歴史観をどう持っているんだとかの思想の話をされてしまうことかな。


7名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 18:40
チャンバラ小説書いてます。面白ければいーやーみたいな。
資料? 生活様式のことをボロが出ない程度にふまえて、
あとは史実や実際の地理とは関係のないところでチャンバラさせている。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 19:07
6氏は江戸ですか。私は主に平安後期。
史実や実在人物を重視した上で、つじつまを合わせるのが楽しい。

話をゼロから作るわけではないので
その意味では他ジャンルより楽ですよね。
ただ古文漢文で書かれた史料を読むのに時間がかかるし
時代背景などを理解・咀嚼するのにもまた結構な時間がかかりますわな。
でも読書が創作に結びつくというのが、これまた楽しい♪
9名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 19:10
あ、7を無視した形になっちゃった。スマン。
10名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/02(土) 21:12
>>7
俺もチャンバラは好き。架空の藩を作って、秘剣の使い手や姫と忍者や妖怪もののけがでてくるのも書きます。
ただ、市井ものとか捕り物は、やっぱり江戸が想いを飛ばしやすい、といった感じですね。
いろいろ生活様式は面倒なことも多いですよね、確かに。
徳利で酒を飲んだり、座布団をすすめたりしたら
たちまち「江戸時代にはそんなものはなかった!」ってな調子だから。
でも、わからないところを、ぼかして書くテクニックを考えるのも好き。


>>8
平安、しかも後期。いいムードですね。しかも史実、となると人名や血統とかも
大変そう。資料集めも容易ではないでしょうね。
でも魅力的だと思います。
読書が創作に結びつくのが楽しい、というの、わかります。
知識の反芻と、新情報の発見が同時に味わえるのは、趣味的な楽しみもありますね。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 11:50

料理をおいしそうに書けないと売れないよ、というメールが来たことがある。
いやん。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 15:06
そうそう。別に史学科でも国文科卒でもないもんで。
系図とか官職とか当時の作法とか、知識を追いつかせるのが大変っす。

あれ? 徳利って江戸時代でもまだなかったの?

私もちょっとふざけたシーンで「猪口」と書いた後で
いかん!いくら何でも平安時代に猪口はない!と思い直した口です。
お互い時代考証には苦労するよねえ。
13名無しさん@お腹いっぱい。,,2001/06/03(日) 15:09,世にも奇妙な物語にあった「携帯忠臣蔵」のように
SF+時代劇とか、そういう奇抜艶b蔵」のように
SF+時代劇とか、そういう奇抜な作品を作ろうと思い立つ輩はいないのかい?
14名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 15:16
>>13
てめえが書いてろ
15名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 15:38

時代劇に、他の要素を加えると、その要素のジャンルになって
決して時代劇とはみなしてもらえない。

でも、宮本武蔵がティラノサウルスと戦う作品を、新潮に送って物議をかもし出した
ツワモノもいたから、これかの時代はわからないけど。

そういえば、
陰陽道ものとか、妖怪ものって、このスレでいいのか?
16名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 15:40
いいなあ、宮本武蔵対ティラノザウルス
ちょっと読みたいかも。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 15:41
>>15

伝奇もありなんじゃないの。
和風網羅つうかんじで。
18名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 16:09
>>13
15の例はすごすぎ。そこまでやるか。
ただ既に13の提言はいろんな人が試みているから
今ではそれほど奇抜なジャンルではないんじゃない?
筒井康隆や清水義範のなんか面白いよね。清水は文章がアレだけど。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 16:25

電撃の「エクスカリバー武芸帖」が売れなくて、本当に、本当に、よかった…

20名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 17:47

江戸物で、やたら巻き舌でセリフが書いてある
アマチュアの小説はかなりの確立で、
面白くないような…
江戸好きなのはわかるけど、小説として読み憎すぎる……
21名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 18:26
あまりにトンデモだと萎えるし
あまりに高尚すぎるのも敷居が高くてちょっとね、ってのもあるよね。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 21:45
あるねえ。
あと、やたらと団塊サラリーマン向けに濡れ場があるのもちょっとなー
23名無しさん@平安後期:2001/06/03(日) 22:05
ねーねー。江戸時代の書き手さんたち。
歴史ものを書きはじめたきっかけって何ですか?

私は元々SF好きだったんだけど
21世紀が遠い未来じゃなくなったあたりで、古典文学に目覚めまして。
24名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/03(日) 22:22
>>23
おさだまりにヒロイック・ファンタジーにはまっていた時期があって、
アクションシーンを書くときの参考になるかな、と思ってよんだ
眠狂四郎にショックをうけたから。
ドラマとアクションは両立できるんだと知って歓喜したんだよね。

その模倣から始めて、資料をあさっているうちに、
引き込まれていったってかんじかな。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/04(月) 00:09
貧困や、身分制度を書くうえで、
現代物では不自然かつ、重すぎるテーマだから、現代に近い江戸の太平を
選んだ。
26名無しさん@平安後期 :2001/06/04(月) 19:00
>>24氏は=7氏かな。
太刀って迫力ありますよね〜。
複製を持ってみただけでも
何かこう、ズシッとした重さに身が引き締まる思いになりました。

>>25
現代の設定じゃヤバいテーマには、そういう手もアリですよね。
時代設定としては吉宗あたりかな。
277:2001/06/04(月) 21:24
>>26
武器、って持つと背中が緊張しますよね。
一度山口で、金棒、それこそ赤鬼がもっていそうな刺付きのを持ったこと
ありますけど、こりゃあもう兵器だな、って思いましたよ。
28名無しさん@平安後期 :2001/06/04(月) 21:56
どの時代を描くかによって主武器も変わりますですね。
私はもっぱら弓矢です。矢種が尽きたら打ち物、、、
平安時代の鎧が好きっす。
29名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/04(月) 23:32
>>28
平安の頃は、食べ物とかの資料を集めるのも大変じゃないですか?
30名無しさん@平安後期 :2001/06/05(火) 21:37
>>29
食事に関しては「大変だぁ」と感じたことはないですねぇ。
調べるつもりがなくても、古典や史料を読んでると結構出てきますし。
そもそも食事の描写の必然性が殆どなかったりして、、、はは。

最近いちばん困ってるのは
史料を読んでる途中で2chに逃げたくなって、そのまま時間が過ぎることです、、、
次作の構想がちっとも進まん、、、
31:2001/06/05(火) 23:25
>>30
まったくですな。
頭の隅になんとなく2ちゃんねるで進行しているであろう話題のことが
残ってて……
ちょいと悪い女に騙されてる若旦那気分……てな洒落てる場合じゃあ、ありやせん。

平安後期の小説をメインでやっている小説サイトは、あるんですか?
32名無しさん@平安後期 :2001/06/06(水) 20:32
>>31
いやぁ、小説はネットよりも本で読みたいです。
7氏はどこか江戸関係のサイトに行かれてるんですか。

平安って結構メジャーな気がしたんですけど
日本史板見ても意外と人気がないっつーか、知られてない時代みたいですねぇ。
やっぱ昨今はゲームの影響が大きいのかな。
小説よ、ゲームに勝とうぞ。
33名無しさん@平安後期 :2001/06/06(水) 20:33
そうそう。歴史ものを書き始めてからというもの
現代ものを書いてた時のこっぱずかしいミスに今さら気づくこともありますね。
真夜中の空に三日月が輝いてたりとか、、、
ああ恥ずかしい。
347:2001/06/07(木) 21:32
>>32
江戸物はサイトも多く、小説も多いです。
ヴァリエーションが多くて、読み尽くせないのは贅沢なことだと思っています。

さっきまで、「とりかえばや物語」を読んでいました。
平安時代ものが読みたくなって図書館で目にとまって手にとったら、
止まらなくなりましたね。
これは、なんとも不思議な、千夜一夜にもありはしないんじゃねえかという不可思議な、
先の読めない展開で、どうも貴族的な雅さに欠けている俺には
「うううう?」と唸ることしきりでしたが、
いい読書体験でした。

35名無しさん@平安後期 :2001/06/07(木) 23:21
>>34
わお。とりかへばやですか。
原著は未読ですが、かなり官能的な内容で面白いらしいですね。
そんな数日で読めちゃうなんて7氏すごーい。

あ。江戸関係サイトをひとつだけ知ってることを思い出しました。
あんぐら長屋という古典のサイト(赤面
36名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/08(金) 00:31
>>35
三大奇書のアレですね。ああした労作を見ると、パソを始めて良かった、
ネットのある時代に産まれてよかったと痛感しますね。10年まえだったら
本当に幻だったろうと思います。

原書で読めれば、内容だけではない、味わいといったものが感じられるんだろうなあ、
と思いました>とりかえばや

うちの山の神にすすめたところ、( ̄ー ̄)ニヤリと笑って、白泉社のコミック版を
ひっぱりだしてきました。
いま一巻を読んだのですが、面白くて、全四巻一気読みしてしまいそうです。

しかし、平安は官位の把握が大変ですねえ……
いやもちろん江戸もややこしくって慌てることも多いんですけれども、
平安は血縁も複雑なのであわあわしてしまいました。
37名無しさん@平安後期 :2001/06/08(金) 21:41
おっ、とりかへばやにハマってますね。
白泉社のマンガは例のアレですね。
あの時代の公家言葉の使いこなしや雰囲気が、悔しいけど巧いっすよね。
私は権大納言(おもうさん)のキャラが好きー。

何をするにも、大変だからこそ面白いってのもありませんか。
しかし「日本史ってこんなに面白かったんだ、、、」と、つくづく思う昨今です。
授業では年号とか用語をつめこむばかりで、すごくつまらなかったのに。
古典も、つまらない箇所をわざわざ取りあげていたような気がします。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/09(土) 01:27
>>37
一本の帯のように繋がっているんだなあ、と思うとことはありますね。
もちろん血縁を重んじる国民性もあるのでしょうが、
制度や生活や習慣が、ずっと繋がっているのだと気がつくと
「へえ!」と膝をうつことは多いですね。

とはいえ、浪人一人、江戸の長屋に存在させるんにもあれこれ
考え込んでしまうこともあるんですけども
それは本来ではなくて、
そういう過去にいたであろう人物を小説のなかで活動させて、他のジャンルでは書ききれない(書きにくい)
テーマといったものを書くことを知ったことは、かなり充実した楽しみです。
歴史上の新解釈の構築は、受身を資料を眺めるだけの俺には、とてもとてもという
ところですが、
読む人が、その時代の人物にシンクロして、愉しんだり考えたりしてくれれば
いいな、とは思います。


39名無しさん@平安後期 :2001/06/09(土) 13:43
そうですね。読者さんにも楽しんでいただきたいですねえ。
時代小説の読者層はコアな人が多い気がするんですけれども
初心者にも抵抗なくスンナリと読んでもらえるものが書けたらなぁ、、と思います。
初めて歴史ものを読んだとき、用語がまるで分からずに苦労した覚えがありますので。

「へえ!」と思うことは、ほんと多いですよね。
言葉の変遷や語源・起源を知ることができるのも、このジャンルの面白さだと思うです。
例えば「あからさま」の意味なんて、上代と現在ではまるで違いますもんね。
407:2001/06/12(火) 01:15
用語は、厄介ですよね。
生活の道具でも、もう見かけないものも多いわけですから。
ましてや制度や、法なんてことになると、なんというかフィーリングで判った気になったような感じで
読んでいましたし、いまでも戦後直後のものになると「??」と首をかしげるようなものは多いです。
漢和辞典で部首から調べないとわからない言葉とか。

と、そうしたディティールはたしかに厄介なんですけれど、同時代人の強み、おそらくは同じ世代の読者もそうであろうという期待は、書いてみようとふんばる要因の一つですね。
それこそ、かみ砕いて描写できれば、これは重宝されるだろうという向上心は、そもしいと思いながらも光明に顏を向ける挑戦する心地よさでもあり……
41名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 05:11
用語>難しい漢字とかになってしまうと、ネットで公開したときに機種依存で文字化けの可能性もでてくるしね。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 17:42
ネットで小説を公開する人の心理が分からん。
そんなものに読み手がいるのか?
43名無しさんの初恋:2001/06/12(火) 17:48
44名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 22:46
>>42

いるんだよなこれが。

まあ数的には十数〜数百と幅が広いんだが
(ジャンルに拠って偏りがある)
読んでいる奴は読んでいるって感じ。

因みにこのスレの主題である歴史小説系は
どちらかと言えば少ない方。
何せ殆どが尻切れトンボな上に(藁)
本職の連中に比べると
『読ませる』意識が少ないんだよね。

まあこれは歴史関係に限った話じゃないけど。
45名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/12(火) 22:50
まあ、ソレはいえるな。
BBSは盛り上ってる場合が少なからずあるんだけど、
小説はなおざり〜悲しい。
46良スレ認定委員会:2001/06/13(水) 00:31
良スレのため、ageさせて頂きます。
47名無しさん@平安後期 :2001/06/13(水) 22:03
ふむふむ。なるほどですね。>ネット上の小説に関しての話

>>40
ですね〜。江戸時代はモノが色々ありすぎて
風俗を描こうとすると大変かもしれないですね。
平安はモノ自体がそもそもまだ無かったりするので(w

このジャンルではありがちですが
説明がダラダラと続くのは避けたいですね。
「説明するな、描写しろ」と自分に言い聞かせております。

ちょっと今、地元の民話や伝説をモチーフに15枚くらいの掌編が書きたくて。
でもテーマが絞れなくて焦ってます〜。
48名無しさん@平安後期 :2001/06/15(金) 22:02
鎌倉時代の黎明を書き始めたら10枚で収まってしまった。
5枚分ふくらまさねば。さて、どうしよう。
と、グチだけこぼして今日はさらばです。
497:2001/06/16(土) 00:44
>「説明するな、描写しろ」
掛け軸にして飾っておきます。
じつにまったくそのとおりですなー。
鎌倉は、永井路子の独壇場となってる感がありますから、うわー、読んでみたいですわ。


ネット歴史小説は、
新撰組関係が、「あれ? もうお終い?」というのが多いですね。
ただ時々、モニターが曇るくらい感動できる作品があったりするので
さまよってしまいますな。
50名無しさん@平安後期 :2001/06/16(土) 19:10
>>49
「説明するな、描写しろ」は小説作法の基本でっせ、ダンナ。
永井路子さん、いいですよねー。あの史料読書量の幅の広さと深さ。
旦那さんやその縁故が歴史学者ってのもいいなー。
でも文章がウェットなところがちょっと気になるかも。
私が書いてるのはあんなに格調高くなく、殆どドタバタです(汗

新撰組というと、どうも801という印象が強くて。
でもこのあいだNHKでやってた土方歳三の話は面白かったです。
書きたい心をそそられる人ではありますね。
51:2001/06/16(土) 19:44
掛け軸に飾っておくにゃあ、不滅の金言が一番でやんすからな。

「その時歴史が動いた」の土方? あれは話題があっちこっちとに
ズレなくてよかったすな。
こう、史実の人物を描くときは、歴史事変をおこした動機を推測していくのが
面白みでしょうし、そこにスポットをあてたあの番組はいいですね。
ああした番組がある以上、淡々と歴史を追うだけではなく、
小説としての価値を高めるには
独特の仕掛けとでもいったものが必要だったりするんでしょうが、
奇抜すぎても、また陳腐ですし。
ここらへんが知恵の絞りどころなんでしょう。

新撰組は、ほんとに801多いですけど、
また同時に、反801だゴラア!のサイトも相当数あって、
どうも平行線のようですね。
この状態事態、ノンフィクションにしたてたら面白いかも。
52名無しさん@平安後期 :2001/06/16(土) 23:55
うーん。「その時歴史が動いた」は
「NHKが嘘を教えちゃいか〜ん!!」という回も多々ありますけれどもねん。
あの回は冷静な作り方で良かったですね。土方を祭り上げないで。

>この状態事態、ノンフィクションにしたてたら面白いかも。
あ、いいかもいかも。面白そう。サイト同士が戦争始めたりして、、、
いや既に日本史板でサイト主宰者同士が誹謗戦争はしてたかも。

#オタクなお嬢さまたちの801妄想はちょっといただけませんけど
#衆道自体を否定はできませんやね。
#平安時代の公家の日記にも男色のことが書いてあるくらいですし。
537:2001/06/17(日) 19:03
「その時は歴史が動いた」は、標準的な歴史観や、一般の認識がどうなのかという
ことの基準にしているとこありますね。
自分の歴史認識がズレていないか、歴史検証の流行を知らずにいないままではないか、とか考えながら……
いやいや、うそうそ。見てるときは、「ふーん」とか「あれー?」とか思いながら、
頬にあごついてるだけですな。


そういえば今晩の「知ってるつもり!?」は安部清明ですね。
うーむ。こっちは、それこそ、眉につばして、みないといけませんな。

 シュウドウトヤヲイハ、マタコトナルヨウデス。モエコソガ ジュウヨウラシインデスガ…
54名無しさん@平安後期 :2001/06/18(月) 00:01
晴明の「伝説」は、話半分で見ている分には面白かったですわ。
私も晴明には詳しくないのですけど
あの瓜の中の蛇の目を針で射たのは晴明で
蛇の頸を斬ったのは源義家だというエピソードは読んだことがあります。
私は源義家の方が書きたい対象っすね。闘う男がいいなー。

そのあと、脚本が破綻しまくっているヘタレ大河を見てました。
はあ、、、見なきゃいいのに。鎌倉時代なので、やはり気になりまして。

それと大和和紀の書いた江戸時代のマンガを読みました。
「にしむく士」っての。御徒組夫婦のコメディで面白かったです。
普段はノホホンとしている組頭さまの、チャンバラネタもありつつの。
江戸時代の下級武士はサラリーマンより哀れっすね、、、

#板の雰囲気が今、アレですし
ここは主に2人で回してるみたいなので潜ってみます、、、ブクブクブク
55:2001/06/18(月) 21:03
5巻完結とは思わなかったですよ。>にしむく士
人気がなかったのかと不思議だったんですけど、
どうもカミさんがいうには、掲載誌的に長期連載をさせない、という放針が
あるんだそうですね。
庄屋の娘と一家をかまえることが、ずっと気になっていた部分だけに
御家人株の展開は興味深かく読めました。
いい漫画でしたねえ。
とはいえ、あのサラリーマンと重なりすぎてしまうところが、同人誌人気の低さの
一因だろうなあ、とも。

「知ってるつもり!?」は、映像の演出がみどころでしたね。
はったりが効く、というか
映像栄えのするものなのでしょう、音と光と煙でお客を驚かせた寄席の怪談話を連想しました。

大河は去年の葵は見ていましたが、今回は、ちと遠慮。題材はともかくとして、
1年つきあえるほどの魅力を感じませんでした。配役、というか、登場人物の
ストーリー上のポジションが明確すぎて、意外性がないのではないかという印象を
もったんですね。年末の総集編でいいやー、というか。

 #されどいささか沈みすぎてますんで、竹で呼吸できるくらいには浮上しておきましょうか……
56名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/18(月) 21:57
石原裕次郎の沖田の映画をみてから、801がおもいうかべなくなりました。
でも、幕末西部警察新撰組をやってくれた石原軍団の剣の持ち方もなんもなってないTVの新撰組をみて
801のほうがまだましだ・・・とかおもっちゃいました。

個人的には、本物の新撰組と小説やマンガはあくまで別物とおもってるので、
法要の時にコスプレしておしかけたり、墓石削るお嬢さんやマニアにはちょっといただけないなとおもいます。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/18(月) 22:11
>>56
常軌を逸してるよ、マジで。
昔っからいわれてるけど、新撰組のイタイファンはもう、ほんとうに危険。
注意すればぶうたれるような小娘ばっかりで……ってここは創作板か。

>>56は読むほう? 書くほう?
5856:2001/06/18(月) 22:26
>>57
基本、読むほうです(笑)
斎藤一が好きなので、801抜きを探して、ネットでは一生懸命探してうろうろします。
59名無しさん@平安後期 :2001/06/19(火) 19:07
若くして亡くなった人は「永遠の少年・青年」でいられますもんね。
天寿を全うしたオッサンよりも
美青年が主人公の方が読者にはウケるというのも理解はできますが。
カップリングばかり考えてる痛いファンはいやだなー。

とりあえず15枚、キッチリ終わったー。あとは数日おいて推敲だー。

7氏はやっぱりにしむく士はご存じでしたか。
少女マンガなので、どうかと思いましたが。いい感じでしたよね。
江戸ものもマンガなら読んでみようかという気も起こるのですが
活字だとちょっと手が出しにくい、、、
歴史ものを書きたいぞという人間としては、そのへんがジレンマ。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/20(水) 00:08
よせちゃえ^^;
617:2001/06/20(水) 19:39
同時代の人物のあみだで決めたんじゃないのか、というようなものもあると聞きますけれども、歴史カップリング。
ただ、見た限りの範囲でいえば、どうも、誰かが始めたものをトレースしているような印象があります。
個人よりも、その2人が並んでいる作品の雰囲気が好き、といったような。

江戸もの漫画は、正直、バイオレンス劇画が多くて、これといったものはないように思います。
杉浦日向子の「百物語」のような作品が増えると、もっと売れるジャンルだろうと思うのですが。
小説が手を伸ばしにくいのは、わかる気がします。
江戸もの、は他の時代に比べても、架空の人物をあつかうことが多いせいか、
作者によって雰囲気がまるで違うので、自分にとっての当たり外れが大きいんじゃないか、とはときどき考えますね。
同じ題材を扱っていても、「江戸情緒情緒」とてふてふみたいに謳われても、と閉口することもあれば、
「俺も夕暮れに大川を眺めてみたいなあ」としみじみ感じることもあって、
まあ、野暮を承知でいえば、江戸時代なだけっていうつまんねえ作品も多いわけです。
そのかわり、これだ! という作品に出会うと生涯を通じて手放せない愛読書になることが多いようですから、
いい本に出会えるといいですね。
なーんて読者家ぶっていますけどね、俺はいわゆる戦国時代ものをいたずらに避けているので
けっきょくは時代との相性なんでしょうねえ。

推敲。いい言葉ですねえ…… 完成させてはじめてつかえる言葉。俺もはやいとこ「おわり」の三文字をいれなきゃあ。

>>58
斎藤一、の密偵説は面白いと思います。メジャーになったのが少年誌だったからか
ときどきファンに対して酷いいいまわしをしている人もいますけれど、
ありゃあ、どうかと思いますね。あれだけ面白い経歴の人物はもっともっととりあげられたほうがいいんじゃないかなあ。
627:2001/06/20(水) 19:40
>>60
これは殺陣レスとのことを言っているのかな?
63名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/21(木) 17:00
素朴な疑問なんですが、時代小説書く人ってどうやって資料集めるの?
時代考証とかって学者級の歴史家でないと大変そう、という印象があるのだけど。
64名無しさん@平安後期 :2001/06/21(木) 18:57
江戸情緒、、、
パッと浮かぶのは「雨あがる」のような湿ったイメージでしょうかね、やはり。
#映画のおおまかなストーリーと宣伝しか知りませんが。

7氏はおおよそ何枚くらいの作品を書かれるのでしょう。
すごい長編なのかな。拙者はそんなに体力が持ちません(w

現代ものを書いている頃は結末を決めかねて
ダラダラと起承転…あたりで放りっぱなしのものが多かったんですけど。
歴史ものを書き始めてからは「ここからここまで書きたい」が
自分の中で最初から決まっているので、その点は楽になりましたね。
、、、って言えるほどまだ何作も仕上げたわけじゃないですが(汗

>>63は「時代小説」ってことだから、私が答えちゃいけないわね、、、
65名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/21(木) 20:34
>>63
現代語訳されたその時代の風物に関することとかの本もけっこうでてますよ。
66:2001/06/21(木) 22:38
>>63
「江戸時代物」にかぎっていえば、
70年代に、時代考証ブームというようなものがあったらしくて、
江戸時代の考証をした本が大量にでていたようです。
おそらく週刊誌などでも小特集を組まれるようなカンジだったのではないかと
思われる勢いがあり、「一億総時代考証家時代」なんていう言葉もでてきています。
で、
そのころの本が、いまブックオフなどにかなり流れているようで、安価に手に入れるようになっています。
もちろん、鵜呑みにするのはどうかなーという、ゴシップ的なものや、いたずらに思想がかっているものもあるのですが、
総じて、読みやすく、また江戸時代全般にわたっているので、お得です。
江戸時代の社会の仕組みや、趣味嗜好について、よくわかります。
ただ、時代劇のミスを糾弾する! 俗説の流布が嘆かわしい! というカンジで一箇所間違いがあると作品全否定てな調子の
意地の悪いものが横行したために、逆に娯楽性の強い時代劇を衰退させてしまったような印象はあります。

最近に出版されているものは、江戸の生活をヴィジュアル的に
紹介されている本が多くて、見ているだけで楽しい本が多いですね。

わざとらしくたとえれば、箱根の関所を越えると鬼、というように
ある線を越えると途端に、寝転んで楽しみながら読むというわけにはいかない本や資料が
多くなるのですが、
では、その部分が、小説の題材としても面白いかというと
ちょっと疑問かな、とは思っています。
江戸時代の生活に想いをはせることができる良書が、書店に並んでいるということは、
今求められているものは「江戸空間の共有」なんじゃないかな、と。

人気があるため、図書館でもかなりの本を読むことが出来ます。
絶版になってしまっているものが多いので重宝しています。
図書館で見て欲しーい! と歯噛みした本が、古本屋のワゴンにポツンと置かれているのを
みつけて、胸ドッキドキでレジに持っていくのはやっぱり嬉しいですね。


>>64
40〜80枚ですね。この範囲をはずれると、
ちょっと持て余してしまうというか、遅々としてすすまい悪癖があってしょんぼりです。
エピソードの連結がうまくいかないんですな。
どうもこう長くなればなるほど、
登場人物の行動に説得力がなくなっていって、いけねえなあ、と。(じゃあ短編ならしっかり書けているのかと問われれば、心の棚に牡丹餅を置いてそっぽをむくしかないですけどね)

江戸情緒は、ほんとうに季節や天気が作り出すことが多い、と俺も思います。
そういう点で、夜の雨音なんかにも情緒を感じるべきなんでしょうけど、ジメジメしていやですな、この季節は。
6763:2001/06/22(金) 00:16
>>65-66
なるほど
既に参考書のようなものがたくさん出ているのですね
勉強になりましたです
68名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 14:29
歴史読本もいいよ
69名無しさん@平安後期 :2001/06/22(金) 23:33
>>66
>心の棚に牡丹餅を置いてそっぽをむくしかないですけどね
えとえとえと。ニュアンスは何となく分かるけど
説明を求めたらどっちらけかもしれないけど……。
聞くは一時の恥。えーい訊いちゃえ。江戸にはこういう表現があるんですかぁ?

時代ものにはやはり、四季の描写や空気感は必須かもしれないですね。
季節によって太刀の輝き具合(光の反射具合)なんかも微妙に違うでしょうし。

40〜80枚だと、目指すところはきっとシャキッとした短編なんでしょうね。
ちなみに私は短きゃ数枚、長くて250枚程度です。

歴史読本は眉唾ものののウンチクも多いような気がします。
2chと似てますね。#嘘は嘘と見抜ける人でないと(以下略)

そういや歴史文学賞をねらってる人もこの板にいたみたいですね。
今月が締切らしいですが、投稿されたのでしょうか。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/22(金) 23:38
>>69
うひゃひゃ、通りすがりの者だけど。
元ネタは島本和彦「炎の転校生」

ライバルが落ち込んだ主人公滝沢に言います。
「滝沢!!心に棚をつくれ!!」
一時期の漫画系の人の間で流行りました。
年わかっちゃいますね。
71名無しさん@平安後期 :2001/06/23(土) 00:29
>>70
THANX。
でも心に棚を作ると、どうなるのー。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/23(土) 00:32
>>71
色んな物を上げておくことが出来るのだ。
忘れるまで。

とりあえず問題が生じた奴に
「あんな女の子とはわすれろ!心に棚をつくれ!!」と励ますわけですな。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/23(土) 00:34
×「あんな女の子とはわすれろ!心に棚をつくれ!!」
○「あんな女の事はわすれろ!心に棚をつくれ!!」

誤字は忘れろ!心に棚をつくれ!!
74:2001/06/23(土) 09:47
>>69
汗顔のいたり……。
自覚があっても、あえて心に棚をつくり、自分をごまかす、わけです。
ぼた餅は、まあ、その、勢いですね。
ほーら、省略されることも考えずに一発書きするあたりも含めて、調子にのって馬脚をあらわす結果に……
スレをレスとか書いてますしね。
己が未熟を嘆いて天を仰いで見ても、曇天でますます気が滅入りますな。とほほ。

で、心に棚をつくってですね。
時代物は、
夜が、むつかしいな、と最近思います。
月が隠れてしまえば、真っ暗闇で、堤燈の灯りは本当にちょぼちょぼとしたものですから、何も見えない。
それだけ他の感覚は鋭くなるだろうから、匂いも音も普段とは違ったものになるでしょうし、
そこから季節感を嗅ぎ取らせることや、なにか聞いてはいけない音をひろわせることも
できて面白かろう……とはいうものの、なにも見えないとなると、たとえば「刺客」の描写もしがたいわけで、剣闘のシーンが書きにくい、と。それこそ月明かりもなければ刀のひらめきも無いわけで。
街路灯が無い場所もなかなかありませんし、いろんな夜の場面を読んでみては、作者の工夫に感心したり、首をかしげたりしています。
75:2001/06/23(土) 09:49
>>70
感謝! さすがにあんた漢だぜ!
76名無しさん@平安後期 :2001/06/23(土) 22:35
そうなのかー。皆さま、「心に棚」の説明をありがとう。
きゃはは。江戸時代には棚に牡丹餅を置く習慣があったのかと思っちゃいましたわ(w
逝ってきまーす、って感じですな。鬱にならないで棚を作ることにします。

>時代物は、
>夜が、むつかしいな、と最近思います。

うんうん。そうですね。現代って真の闇がないですもんね。
ド田舎などへ行けば闇の感覚を体得することは出来ますが
その体験のない読者さまに闇の感覚を共有させることができるかというと
そこから先は文章力の問題で。

暗闇の緊張感や緊迫感表現は、悔しいけど映像に軍配を上げ!!
という感じで、私は最初から降参してるかも。
ただそのうちに源実朝の話も書こうと思ってまして
彼は宵闇の中で討たれたわけですが。まあ雪の日なので。

#あ、いかん。曽我兄弟の仇討ちは、真っ暗闇でどしゃ降りの日だ。どうすべー。
77愛の劇場:2001/06/24(日) 19:01
AOLの作家ランキングのア行で、こんなんありましたけど。ご参考までに。

http://hfoq.hoops.livedoor.com/
78良亀&クララ:2001/06/24(日) 21:47
源氏物語(愛の秘め事挿入)編
第十話挿入
http://www3.ocn.ne.jp/~genji/
79名無しさん@お腹いっぱい。:2001/06/25(月) 07:36
歴史文学賞に興味あるんだけど、あそこで賞とった人って
消える人おおくない?
受賞後のフォローとかないの?
80名無しさん@平安後期 :2001/06/25(月) 16:12
76の続きで、ふと思った。
例外もあるけど、いくさはたいてい夜明けに始まり、暗殺は夜やね。
朝駆けのシーンを書くために、夜が白々と明けていく経過を知りたくて
この冬は時計片手に地平線をずっとながめていたものでした。

>>79
逆に質問させてね。例えばどんな方が受賞してるんすか?
「ウンチクの依頼だけで小説書かせてくれない」という話は
どこかで聞いたことがあるけど。

>>77
架空戦記かあ。序をサラッと読んだけど。
鉄で作った弓じゃ、反発力がなくて矢が飛ばないような気がするなあ。

文官たちの前で大量に血が飛散したら
皆まとめて物忌みになって、朝廷の議事が滞りさぞパニックだろうなあ。
そりゃ凍りつくぞ、、、と思った私はただのヤな奴です。

#書いてる途中で壬申の乱を調べにちょっとネットに繋いだだけなのに
#あああ、また寄り道をしてしまった、、、。
81:2001/06/25(月) 18:38
>>79
歴史文学賞で一番売れたのは、宮部みゆきの「かまいたち」でしょうね。
でもそれは、この作家のほかの作品の人気がフォローしてくれているからじゃないか。
……という印象、強いです。
本の売り方も、「扱っている題材」が一番の宣伝、わかる人は黙ってても買うよという
商売をしているようなムードが漂っていますから、
作家として育ててもらう云々などは期待できないでしょう。…歴史物を扱ううえでそのスタイルが是か非かはまたビミョー。

受賞作は、読み終わってから、「一発ネタかよ」と苦笑するものもあるし、「よくぞこれを書いてくれました、いよっ!」と喝采したくなるのも
あって、はっきりいえば、予約して待たされてもぜーんぜんかまわないから図書館で読んで気に入ったら買うレベルの、たとえばヒューゴ賞受賞の帯がついた新刊SFを直買いするような
衝動は、まったくありません。

「孤愁の仮面」で20回受賞者の風来某こと沼口勝之が自分のサイトで
「デビューへの道のり」
をアプしてます。
 いくつかの賞でうけた選者のコメントなどにも触れられているので、書く上での参考にもなると思います。

ttp://www.rinku.zaq.ne.jp/bkajt905/index.htm
沼口勝之

>>78
いろんな試みがあるもんですね。とりあえず事故には気を付けようと。

>>80
壬申の乱、といえば最新号(7月号)の「ほんとにあった怖い話」で凄い特集やってます。講釈師顔負けです。
82名無しさん@平安後期 :2001/06/25(月) 21:39
宮部みゆきは歴史文学賞の佳作だった気が。
講談社かどこかの大賞も取って、そっちで出てきた人だったような。
ウロ覚エデスガ、、、

81のサイト、見てみました。
歴史系の賞はやっぱり文章がうんぬんよりも
着想と人物像の捉え方だよなあ、って感じですかねぇ。
読者としてはそれじゃヤだなあ。

わははーい。15枚の推敲がやっと終わりぃ。あー、しんど。
下書き段階よりも推敲の方がえらく時間がかかるんす、私。
#下書きがヘタとも言う。

言葉をあちこち入れ替え差し替え、漢字率を下げ。
歴史ってどうしても漢字が多くて堅苦しくなるから
最大限ひらがなにしたいと思うんですよねぇ。
でも何でもかんでもひらがなにすると
かえって読みにくくなることもあるし。
そのへんの比率がいつも頭痛のタネです。

和歌が苦手なので上代に興味のない私としては
天武天皇って何した人だっけ? 大化改新?壬申の乱?ってなものですが
「天武忍者説」なんてのを見つけて、ちょっと楽しくなってきました。
タイムリーな情報に感謝。おっしゃ、「ほんとにあった怖い話」も見てみますわ。
8379:2001/06/26(火) 00:12
>80さん
81、82さんも書かれてますが宮部みゆきさんが一番有名
だと思います。 でも佳作・・・(見る目ないのか?)
あと、井上ゆみこさんも何度か名前見かけます。

>81さん
歴史ものは固定ファンがいるからそういう売り方になってし
まうのでしょうかね。
>「よくぞ書いてくれました」
個人的には「喜娘」がそれです。
紹介してくれたサイト、これからいってみます!


「歴史読本」の新人賞選評で「手のつけようのない愚作が最終
選考に毎回必ず一本は入っている、読みたくない」って言って
た選者がいた。
なんかすごい・・・
84名無しさん@平安後期 :2001/06/26(火) 19:51
79さん79さん、80と82は私でんねん。
井上ゆみこって脚本家の井上由美子とは違うんだろーか、、、?

手のつけようのない愚作、、、
それを最終選考に残す編集部に対して、選者さんはお怒りなんですね。
でも往来社だもん、、、

「ほんとにあった怖い話」の壬申の乱、立ち読みしてきました。
ぶわははは。オカルトってすごい。まるでタイムマシンのようだー。
あの方に九州と畿内の古墳を視てもらえば
邪馬台国の場所もケリがつくんじゃないかしらん。
#霊能者を否定はしないけど、あれはちと、、、面白かったっす。
857:2001/06/26(火) 20:37
第12回歴史文学賞の佳作を「かまいたち」で受賞していますね、宮部みゆき。
こういう部分までぴっと書き記す習慣が、もっと無意識に身についてくれればねえ……。

>>82
漢字とひらがなのバランスへの配慮、これは絶対に必要ですね、と同意です。
漢字を平仮名にひらいてテンポよくすすめてもらう場合と、
漢字を崩さずにぐっと密度を高めて並べて説得力を出す、使い分けのテクニックは、重要だと思います。


文体といえば、
時代小説、それも江戸ものを書いている人間が、一度はかかるのが、
(池波病……)
である。
と、思ってます。俺はどちらかといえば、池波作品は、
(苦手……)
なのである。
なんですけれども、それでも、文庫一冊を読むと、あのテンポで物を考えたり、文章に緩急をつけたく
なることがあります。ときどき作家でも、(……)改行がとつぜん使われていたりすると、「もしや書いている時に鬼平読んだか?」と感じることがあって、
この文体を池波正太郎が発明したといわけではないのでしょうけども、やはりちょっと、独自性があればなあとは思います。

>>83
「手のつけようのない愚作が・・・」っていう発言は、どうなんでしょうね。
それでも最終選考に残るのだから、小説技法ではなく題材なのだ、という意味なのか、
そのまんまの意味なのか。
どちらにしても、たしかにすごい発言ですね。
867:2001/06/26(火) 20:44
>>84
すごいでしょ、あれシリーズ化されてて、すでに単行本が三冊でていて、
新撰組から、淀君から、将門、千姫、と次々に闇の検証を……
あえていえばその真偽は別にしても、その企画が興味深いですね。
87名無しさん@平安後期 :2001/06/27(水) 18:07
えーと。漢字でたたみかけたいときは四字熟語の羅列もおもしろいですね。
ただ、むやみやたらに使うと大ヒンシュクですが。

池波病。へへへ。感染したくなる文体って確かにありますわなー。
中世もので目につくのは
──ですね。
……。が余韻を目的とするのに対し、こちらは文の前の「間」だったり
引用だったり、心中のセリフだったりするわけですが。
ものによっては「1ページの中に何本煙突が立ってんだ、おい」って感じです。

某マンガのセリフで。締切ギリギリのお耽美作家に、編集いわく。
「 先生! 『……』ばかりでかまいませんからページ埋めてください!」
それを読んでからというもの
「記号をお手軽に使うのはやめよう」と思いましたです。
……も──も、ここぞというところで効果的に使いたいものです。

>すごいでしょ、あれシリーズ化されてて、すでに単行本が三冊でていて、
読んでみたいっすー!! 図書館にないかなあ。きっとないよなあ。
古本屋でも探してみっかなー。わーい、ありがとうです。
88名無しさん@平安後期 :2001/06/29(金) 18:31
ソノラマ文庫って探すの大変ね〜。本屋と古本屋何軒か回ったけど、見当たらなくて。
……と。「単行本」なのかぁ。紀伊国屋サイトでも行って表紙を見てこよう。

青空文庫で太宰の実朝をダウンロードしたので、読書に専念します。今日はこれにて。
897:2001/06/29(金) 22:46
根が単純なんで、今晩からNHKではじまった「ふしぎ草子」のように良質な作品を見ると、
江戸ものはいいねえ、と顎をふりふりと腕をくんじゃったりするんですが、
いや、本当に、いい作りの番組でした。
地味ながら行き届いた、非常に手堅い作りのセットなので
江戸時代にゆったりひたることができました。道幅や家の中が狭くていっぺんに見れる情報量が多く、カメラのアングルも低いためか
とても身近に思えました。江戸時代を想うときに、一つの基準になりそうですな。寝る前にもう一回みよう。

宮部みゆきの原作をひっぱりだして、今回のエピソードだけ読み返してみたのですが、
映像作品とは大分構成の入れ替えがあって、その点も興味深いです。
どちらのほうがどうこう、ということではなくて、一つのアイディアでも、表現の仕方で
ずいぶん印象がかわるものだなあ、という再発見ですね。
あとは、セリフ。
同じ内容のセリフであっても、やはりシナリオと小説とでは表現に違いがあって、
シナリオのほうが雄弁なところもあれば、逆に喋らせていないところもある。
三点リーダーの雨と煙突の屹立もふくめて、つくづくセリフや間は、深遠ですねえ。

>>88
闇の検証は、サイズはA5で、黒い背表紙の本です。新刊で入荷したとき以外は、あまりみかけない本、のようですな。
バカ売れしたらしたで、アレかという気もしますけどね。
90:2001/06/30(土) 23:01

とりたてて涼をもとめて、というわけでもないけれど、
怪談やもののけの話に最近は、目がとまります。
江戸時代と一くくりにしてみても、時代の折々で
怪談の様相もさまざまだったそうで、
男女の愛憎ものが流行ることもあれば、先祖が宝のありかをおしえてくれるものが頻発したり、
もののけ狐狸の噂が広がることもあったりと、バリエーションが豊富なことに驚かされます。

そうした中で気に入ったのが、
ぼっと火の玉が咲いたあとに、どろどろっと闇の中に広がるようにして登場する幽霊の、白い手。
あれは、垂れ指、というんだそうです。
こういう耳慣れないけれど、はっとするような言葉を知ると、
小説が書きたくなりますねえ。
91名無しさん@平安後期 :2001/06/30(土) 23:58
黒い背表紙ですか。どもです。>闇の検証
ムック本なんですね。神田に出向いたときにでもまた探してみますー。

あ、面白かったですか。ふしぎ草子。来週は見てみようかな。
うんうん。NHKのドラマは、セットや装束が参考になりますよね。
自分の依拠している時代のドラマがあると
筋立てよりも、ヴィジュアルばかりを凝視してしまいます。
絵図での二次元しか知らない狩衣や直垂といった衣装が
三次元になると、なるほど、ああいう感じかなどと思いつつ。
京都の映画村なども、行けるものなら一度行ってみたいですね〜。

自分の好きな原作がドラマ化されると違和感がある場合も多いので
小説のドラマ化も善し悪しかな、、、。
ex.主役のイメージが違ったり、「原作」なだけでドラマは全くの別物だったり。
でもまた物書きの妄想としてはそれと逆に。
この話をドラマにするなら主役はこの俳優!とイメージして書いたりはしません?
えっと、これは歴史・時代物に限った話ではないですけど。
92名無しさん@平安後期 :2001/07/01(日) 00:19
>こういう耳慣れないけれど、はっとするような言葉を知ると、
>小説が書きたくなりますねえ。

死語に触発されるってのはありますねえ。
怪談。江戸時代になると雨月物語とかフィクションが流行りますよね。
平安朝は怨霊だの鬼だのがノンフィクションってのも何だかなあ。
でも明治政府が最初におこなったのは、崇徳院の怨霊鎮めだったというし。
日本の歴史って結構オカルトだぁ。
93:2001/07/03(火) 01:14
鰯の頭も信心からよ、とうそぶきつつも、
伝統的宗教儀式の厳粛さや、神仏霊魂にひきつけられる人の気持ちなどは、なかなか物差しどおりには理解はできめえなあ、とは思います。
オカルトはほんと、なにかっていうとすぐぶつかりますよね。
覗き込むと闇が広い感じがして、入り口で引き返してくるばかりです。
といって、近世事件史に目を移しても、お家騒動に首をつっこんでも、こちらはこちらで、別種の暗くて怖あいものがでてきて
まさに、鬱になることもしばしばし。
それに数倍して江戸の日常はマターリもしているんですけどねえ。

原作……
原作なだけで、名前とポジションが同じだけ、つーのは本当に「どーゆ流れでこんなことに?」
ってのを見ることになると奇妙な気分になりますねえ。
原作のファンにも、映像作品のファンにもよろしかねえだろ、と思うんですが……。
とはいえ、原作ファンの間では「騒がしい演出が鼻につく」と酷評されることしきりのテレビ作品の活劇に
魅了されたのが江戸にはいるきっかけだったんで、
まさに、善し悪しだと思います。
まあ、それだけに気に入った原作ドラマに出会ったら大事に味わっていこうかな、と。


こないだ近所というか地域の図書館が棚卸をしていたんですが、
その余波でかなりの本が閲覧のみになってしまって、がっかりです。
94名無しさん:2001/07/03(火) 21:26
セリフにあからさまな横文字が入った時代小説を読んだことがありません。
やはりタブーなんでしょうか?
95名無しさん@平安後期 :2001/07/03(火) 22:03
#今さらですが>>54の晴明と瓜の話。……の認識訂正。
#史実では、晴明の没年には源義家はまだ生まれてないらしい。
#うむ。古典文学も「創作文芸」なのだな。
## ……と、おのれの知識の浅さをごまかしてみる(嗤

霊感がないもので、怨霊のたぐいは半信半疑でございます。
ただ霊魂よりも生きた人間の方が数倍怖いぞ、と思いますでございます。
江戸のお家騒動しかり、平安鎌倉の骨肉の争いしかり。age荒らししかり、、、。

古い公募ガイドをパラパラと見ていたら
講談社で「時代小説大賞」なんてのがあって。
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=bun&key=986879379&st=3&to=3&nofirst=true
には載ってないけど、今もあるのかしらん。
賞金1000万+全国ネットでドラマ化かあ。朝日放送の時代劇ってどうなんでしょ。

>>94
>セリフにあからさまな横文字が入った時代小説を読んだことがありません。
えーと。具体的に、例えばどんなものをお読みでせうか。
また横文字とは、例えば「I love you」という表記のことでしょうか。
それとも「アイラブユー」のことですか?
96名無しさん:2001/07/03(火) 22:33
>>95
後者ですね。
明治大正ならともかく、英語を習ったなんて事実がどこにも無い人物に英語を話させるのはアリなんでしょうか。
97:2001/07/03(火) 22:36
>>95
時代小説大賞は、終了してしまいました。残念。
最終作品である「十手人」が、テレビ朝日で放映中ですが、未見です。


>>94
登場人物が、蘭学者、通訳、宣教師などの特別な立場にある場合は、でてくることもありますね。
エキゾチックなムードを表現するために、という使われ方ですか。
地文の中に外来語を積極的にとりこんでいる作品はあります。これはどちらかというとバイオレンス色の強い作品に多くみられるように思います。

タブーというよりは、違和感が強くて、
たとえばテレビの水戸黄門の「さあ、茶店までもうひとふんばりだ。ハッスルハッスル」というセリフが
あった、というのはときどき見かけるネタのように
受け止められてしまうのではないでしょうか。
98:2001/07/04(水) 00:22

「お陽と申します」と自己紹介させれば、
 自分の名前に御をつけるのは、おかしい。

「旦那様なり奥様なりにお目にかかりとう存じまして」と船宿の前で水をまいている小僧に話しかければ、
 町家に奥様とはなにごとか、この場合はおかみさんでなければ、おかしい。また、ふなやどではなく、ふねやどとルビをふれ。

「わかりましたわ。こう見えてもさるお旗本でご奉公させていただいてたことがありましてよ」
 と言わせれば、「わ、や、よ」は江戸の幼女言葉だからおかしい。

「おらあ、お上の十手をあずかる岡っ引の平六ってもんだ。神妙に縛につきゃあがれ!」
 と威勢よくしても、岡っ引ではなく御用聞き、しかも御用聞きは同心の目の前でなければ縛ることはできない。
 と怒られる。

辟易するようなツッコミをいれる読者が多いのも事実です。意味が通じればいいし、だいいち、じゃあ全部江戸弁べらんめえ、方言全開で
書いて読めるんかい! とちゃぶ台をひっくりかえせば、
「あ、江戸時代にちゃぶ台はない」といわれてしまうようなところは確かにあるのですね。

ミステリーで法律や医術、SFで科学と物理にこだわる読者がいるように、考証は立ちふさがる壁です。
この一種の閉塞感とも思えるそれとうまく付き合っていくのが、正道なんだとわかってはいても、
「ちぇ!」とぶうたれたくなる気分もあります。

ですから、そうがんじがらめでは書きたいことが書けない、セリフのなかにどうしても外来語をいれたい、というのであれば
それはアリだ、と思います。
ただ、一般の公募作品の場合はマイナスになることは否めないはずです。
それでもジュブナイル小説で、「異世界の江戸」という世界を構築すれば、不自然なことはないし、
それはかなり面白い取り組みでしょう。実際に、巻を重ねているものもあります。

以前、「カップリングという意味の言葉を使いたい。でも恋人や、良い仲とかではいやだからなにかないか」と
訊ねられたことがあって、
「わけありの二人」ではどうか? と答えたことがありますが、あまりウケはよくなかったですね。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/04(水) 01:40
>>94
上の方にも書いてる方がいますが、地の文にカタカナを
混ぜて独特の雰囲気を出している作家さんもいますね。
でも台詞では・・・見た事ないし、興冷めだから見たくも
ないなぁ。
自分で書く時は苦労する所です。

>「I love you」
「月が綺麗だ」って訳したのは誰でしたっけ。
100名無しさん@平安後期:2001/07/04(水) 19:37
十手人が大賞なんですかあ。へえー。
地味な時間枠だよなあと思いつつ、テレビ欄はながめていたのですけれど。

外来語に関しては>>97の「タブーというよりは違和感が強い」に同感ですね。
その作品の雰囲気にもよりけりだと思うので
外来語を入れても違和感のないテーマや作風においてなら、使用OKでは。

>>98わははは。出た、重箱の隅つつき。
こうるさく考証をふりかざすやつには、うりゃ!! (ノ-_-)ノ 彡┻━┻

でも歴史ヲタ・時代劇ヲタは、そもそもウンチクが大好きですからねえ。
自分が読者の場合「あ、これ違う」と思った時点で
萎えることは多々ありますね。読者とはやはりそういうもので。
その作者さんの考証に対する真剣さを感じれば感じるほど
たった一つの小さな間違いが、かえって読者には気になるものでございますです。

>>「I love you」 >「月が綺麗だ」って訳したのは誰でしたっけ。
ウワー、カコイイノウ。
しかし「月が綺麗だ」が愛の言葉になるんだろーか。はなはだギモーン。
今宵は月齢12.6ですな。I love youです。
1017:2001/07/04(水) 23:02
>>99
夏目漱石ですね。生徒が直訳で「あなたを愛しています」とやったところを、
すました顔で「そこは、月が綺麗だと訳したまえ」と言ったとか。
くあー、自分で書いてて、教壇にたっている夏目漱石を想像してくらくら。


>たった一つの小さな間違いが、かえって読者には気になるものでございますです。
道具や呼び名よりも、制度の違いが気になることが多いですね。
ストーリのために、その時代の制度を無視しているんだなあ、と気がつくと萎えますねえ。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/05(木) 00:09
小説書く時、どこまで書いていいのか、また書くべきか悩む。
外来語にせよ。 時代背景の描写にせよ。
歴史ファンならこの位の知識は当然持ってるだろーとか
いや、書いた方がリアルでいいかなーとか
たくさん書いていくうちに判ってくるのかな・・・・
 
103名無しさん@平安後期 :2001/07/05(木) 18:36
>>101
>道具や呼び名よりも、制度の違いが気になることが多いですね。

ですねー。今年の大河なんかもすごいですよ。
何の官位もない武士(副主役)を、院御所の合議に参加させようとする関白。
昇殿を許されていない者をつれていくなんて、そんなあなた、、、。
「官位がどうのこうのと言っている時ではありませぬぞ!」と関白は演説するのですが
その身分制にのっとっているからこそ、関白という権威もあるわけで、、、。ワロタ。

言葉はねえ。あまりに厳密にやろうと思うと古文になってしまいますし。
平安時代の人称代名詞にだって「私」「あなた」「おまえ」とか使いたいもーん。
語尾も「…なのじゃ」のように古風な言い回しは避けますね、個人的には。

>>102
>小説書く時、どこまで書いていいのか、また書くべきか悩む。

誰に読んでもらいたいか、で決まるんじゃないですかあ?
私は歴史オタクより「歴史なんてあまり興味ない」って人に読んでほしいから
歴史ファンなら当然知っている時代背景であっても、書くようにしています。
その場合はもちろん「説明するな描写せよ」です。 #シカシ、コレガナカナカ難シイ、、、。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/05(木) 19:40
時代背景は、ほんのりと香るように書くのが吉。
105:2001/07/05(木) 23:59
>>102
いろいろと作家のエッセイを読み比べたり、手の届く範囲の小説をめくったりしてみたのですが、
どうも、
その「どこまで書くか」の割合こそが、作者独自のカラーを示す、根本的な事柄のようです。
「ストーリ上必要なところだけを強調して書いておく」「その時代の文化や嗜好を明らかにする描写を必ずいれる」
という方針をとっていることは、各作家に共通して見ることができるのですが、
実際には「ストーリ上必要ではない」と思われることに多くの行数が割かれていて、
特に長編になるとその傾向は強い。主人公の境遇に関わってこない歴史的背景にも長々と触れられているんですね。
「ページあわせか?」とちらっと思わなくも無いんですけれども、
どうも、その部分が、作者の歴史観の発露になっているんですね。
「この時代を書く以上、この部分は語っておきたい」「この時代の風俗のこの部分は書き残しておきたい」という
作者の欲求なんだろうと思うんです。
ですから、その時代にくわしい人には常識的なことでも、あらためて書いておく、と。
結果、知らない人にもメッセージは伝わることになる。

読み手によって、読み飛ばすひともいるでしょうし、作者の歴史観が書かれていないと不満に感じるひとも
いるでしょう。
書き手の中にも、作者が小説の中にでてきて歴史観を語ることを嫌うひともいます。
そのときに、登場人物に語らせる工夫をするひともいれば、
多少ぼやけてしまっても、登場人物の行動で描写しようとするひともいます。

その歴史を舞台にしている理由を、どういう手段で表現するかが、
書き手の独自性なのではないか、と思います。
「リアル」を伝える手段をどのようにするか? という工夫そのものが、作家の特色になるのではないでしょうか。
106:2001/07/06(金) 00:11
>>103
言い回しの特色は、そのまんま書いて生かしたいような、でもそれじゃあ読みにくくてしょうがねえなあ、という
ジレンマみたいのはありますねえ。
あんま「ござるござる、さようでござる。さようしからば結構でござる」が続くと、どーかなーとか。
知っているひと向けに、わざとこだわってみせて、喜んでもらう、みたいなテクもあるようなんですけど、
こりゃまたやりすぎると台無しになりかねないですからねえ。

>>104
そう、うまーくかがされると「やられたー」ってことあります。
読み手としては嬉しいんですけどね、ちょっと悔しさもあったり。
107名無しさん@平安後期 :2001/07/06(金) 22:44
「時代もの」は、やはりその時代の雰囲気を漂わせるために
江戸弁や言葉尻にこだわらないといけない部分もあるのでしょうね。

「歴史もの」は、史実にのっとっていれば
会話なんて現代語でもオッケーという側面もあります。そこは楽かな。
たとえば永井路子さんなども、セリフは思いきり現代語ですしね。
「あい。××で、ありまいた」なんて京の古い方言(?)全開の小説もありましたが
あまりなじみのない言葉でバシバシ喋られるのもちょっとね〜。そこばかり気になって。

正確にやろうと思うならお歯黒も無視してはいけないと思うのですが
現代物だと「白い歯がこぼれた」なんてところを
さすがに「黒い歯が」とは書きたくないですしねえ。
「笑った」や口許の表現が狭くなるのは致し方なし。

ふしぎ草子は録画したので、これから見ますー。うーん、でも月代もちょっと苦手。
1087:2001/07/07(土) 02:15
お歯黒は、そのまま書くとユーモラスな部分が出てしまうと思うので、
「ちらりと鉄漿が見えて」とか
「武家の夫人のつつましさで口元をかくし」とかで
ごまかします。
月代の輝きも、実際は後頭部に、ちょんと髷をつけただけのちょん髷なので相当に広いんですけど、
わざわざこだわらずにテレビのイメージで読んでもらっていいかな、ととくに描写はしてませんね。

髪型からちょっと飛躍して、着物。これが正直、苦手です。
油断すると、白黒映画のように色の表現がないまんまになってしまって、
なんとか季節感のある色合いの着物を着せようとするのですが
これがどうにもピンとこない。うーむ。
109名無しさん@平安後期 :2001/07/07(土) 21:42
ふしぎ草紙は、町内会の人間模様のようですね。
平和な日常の中にもドラマはあるという感じで
マターリと時が流れてましたなあ。
時代劇の役者さんって、そのマターリさに似合う渋さが必要ですねー。

着物の色は「ブルー」じゃ興ざめですしね。
「青」じゃちょっとつまらなかったりもして。
かといって「縹」とシャレると、読み慣れた人になら通じるでしょうけれども。
初心者には「縹」がどういう色かという説明から始めないといかんし、、、。

私の場合、色の説明が必要になるのはもっぱら鎧の色なのですが
これは季節感とは無関係ですしね。
でも資料によっては同じ場面なのに「赤糸縅」だったり「紺村濃」だったりして
どっちを着せようかと迷うことはしばしばです。

現代でもそうですけど、何色を着せるか(着るか)ということは
イコールその人物の個性でもありますねー。
110名無しさん@平安後期 :2001/07/09(月) 18:43
時代小説と歴史小説はひとつにくくられがちですが
実は全然別物なんだよなあ、と思う今日この頃。
↓ここで語られているのも殆どは時代小説だし、、、。

板から板をさすらう歴史・時代小説ファン
http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=books&key=975250076

大河ドラマの原作や同人・801だけじゃ悲しいぞ。>歴史小説
1117:2001/07/09(月) 23:27
ある図書館で、江戸川柳の講演があって足を運んだんですが、古川柳からの成り立ちがメインで、柳多留がまとめられる迄のプロセスは面白かったんですけれども、
江戸期の人たちの愛情やもどかしさや喜びや悩みが織り込まれた江戸川柳を、研究者がどのように解釈してきたかの過程も知りたかったので、ちと残念。
江戸川柳は同じものでも、本によって微妙にとらえかたが異なっていることがあるので、比較検討新解釈は楽しそうだなとずっと考えています。
これは自分のサイトをもったらそっちで挑戦したい企画ですわ。


>>110
史伝文学、実録小説、という名称を聞いて以来、
歴史小説と時代小説は別物だと考えるようになりました。書くときも、読むときもです。
構成や、登場人物の選び方、その性格描写、クライマックスの選び方、テーマの選び方、作品のボリューム……
フィクションとノンフィクションでは、書き方に同一でない部分があって当然だと思います。
史実の人物の生き方を追い掘り下げていくことと、架空の人物を想定して人生を左右することとでは手法が違いましょう。
アマチュアの強弁で大上段に振りかぶれば、歴史小説・時代小説は、過去の人物を使って読者の人生への問いかけをするものです。過去にあっただろう一場面を切り出して、歴史のうねりに思いをはせる入り口です。
線引きの難しい作品が多いので、
それは時代考証の正確さ、とは、また異なる書き手のこだわりなんだろう、という曖昧な言い方しかできないのですが。

共通の素材や舞台があって、書き手のアプローチそのものが個性として発揮できる分野なのですから、もっといろいろな試みがなされてもいいのにな、と思います。

同人誌やサイトの小説で、目にする機会の多い新撰組が、
ある程度決められたフォーマットにそったままなのは、ショートショートだけで終わっていることが多いからかな、とぼんやり考えています。沖田にしろ土方にしろ、その生涯を追う様な長編が増えれば、それぞれの書き手の新撰組観がでてきて新しいムーブメントも起きてくるんじゃあないか、と。新撰組への愛情が強ければ、既存の作家では描けなかった新撰組小説を出現させることもできるのではないかな、とか。
まあ、オリキャラをだして恋愛させてていてえぞゴルア! とか、嘘強い剣豪だすんじゃねえ逝ってヨシ! っていう難しさもあるんでしょうけれども。
112名無しさん@平安後期 :2001/07/10(火) 22:22
川柳ですか。あら困った。和歌ともども苦手なジャンルだわ。
そういや古文板や日本史板には和歌の話題はあれども
川柳に関するスレは見ませんねえ。五七五板で創作川柳は見るけれど。
#五七五板もマターリしていて好き。

昨日「雨あがる」をテレビで見ました。いいですねえ寺尾聰。
山林の深い緑や蛇行した川の流れが「いにしえの日本情緒」という感じで
主役夫妻の演技も渋くてゆったりしていて、いやあ良かったです。
ああいう風景の中では着物は無彩色で充分ですね。

>フィクションとノンフィクションでは、書き方に同一でない部分があって当然だと思います。
そうそう。そうなんですよねー。
私の言いたかったのも正にこの「フィクションとノンフィクション」。
まあ史料を逸脱しすぎるのはアレですけど
これまでのフォーマットをぶち壊したいな、とは常々思ってます。
それが世間様に受け入れられるかどうかは判りませんが、、、。
113:2001/07/11(水) 18:47
「雨上がる」の原作は短編をさらに縮めたような短編で、山本周五郎ならばもっと他にもあるだろに、という
印象をもっていました。これに関してはいまだによくわかりません。
現代にマッチしている、というひらめきが、黒澤監督にあったのでしょうが、なぜこの短編が選ばれたのかはわからないす。
全体に眉をひそめるようなシーンがないいい映画でしたね。見終わったあとに、よかったよかったとうなずいてしまうような感じというか。
もともと剣戟も好きなほうですから
囲まれたときの目線の送り方など、工夫がちょこちょこあってDVD買おうか、という作品です。この雰囲気の映画は数本まとめてみてみたいですね。残念。

今晩の「その時歴史は動いた」は、元寇襲来ですね。大河のほうは乗り逃して見送ってしまってのですが、
やっぱり気になる事変です。映像で再現してもらえると、正直、いろいろと覚えやすい気がします。
こうしたドラマとドキュメント番組との両輪は、
ドラマのファンが、ドラマで描かれているシーン以外のインスピレーションを受けて、あの時代の人物の
話を書くきっっかえになったりするんだろうか、とか思うとなんだか嬉しいですね。
映像作品から受ける刺激には、大きいものがありますでしょうから。……と、考えるとこのタイミングで大河を見逃したのはちっと惜しかったですか。むむ。

 #トキムネのドラマの反響を知りたいのですが、同人板が停滞したままなのが惜しい。おのれ。
114名無しさん@平安後期 :2001/07/11(水) 20:01
「雨あがる」は、映画にするほどの物語か?という感じは確かにありましたね。
ごもっともでございます。
あれがテレビドラマだったら、また違った印象になったかもしれませんね。
映画というメディアについて改めて考えさせられました。

はい、今夜の「その時歴史が」は楽しみですね。
でもこの番組、ハズレることも多いですから過分な期待はしないでおきます。

今年の大河は、、、いやいやいや噴飯ものですから。
日本史板はもちろんのこと
幾つかの鎌倉時代関連サイトでも首を傾げている方が多うござんす。
あ、でもこのドラマではあまりにも史実が改竄されているから
「それは違うぞー!!」と思って創作をする人もいたりして。
それはそれで反面教師として役立っているかもしれぬ。うむ。
115名無しさん@平安後期 :2001/07/12(木) 19:46
大河の視聴率テコ入れ策のようでした。>「その時歴史が」
そりゃゲストは、ドラマの考証やってる奥○氏が出てきますよね。
NHKガイドブックの中でも彼が説明してるくらいですし、、、。
もっとまともなゲストを期待した私が浅はかでした、、、。鬱じゃあ〜〜〜。
116三河町の親分:2001/07/12(木) 21:06
「半七捕物帳」が好きなんだけれど、やっぱり江戸を少しでも知ってるのと
 知らないのでは全然違う。
 探偵小説としてはたいした事ないのに、たまらないくらい江戸の臭いがする。
 あれを読むと考証で構築できる歴史には限界があると思わざるおえないよ。
 何か湿ったように暖かな江戸時代の暗さと妙に空虚な明治時代の明るさの
 コントラストがたまらない。
 江戸っ子、岡本綺堂は夏目漱石のように変わり行く東京を激しく憎悪したん
 だろうね。
1177:2001/07/12(木) 22:50
半七捕物帳は、ほんとに「書いておいてくれて有難う」といいたくなるほどの
作品で、あれを後世の人間が読めるというのはじつに幸運だと思います。
庭の楓が障子に影をおとしているさまや、石灯篭にはりついた苔、
自身番屋から伸びた梯子の傷……
淡々と資料文献をあさっているだけでは思いつきがたい描写がさらりと読めて
読んでいて飽きるということがないですな(それだけになんか書いてるときに読むと危険、こりゃかなわんと目頭が熱く(いいすぎ)なりかねません)
岡本綺堂が病の床で、江戸名所図会を眺め、この姿を残したいと思い立って筆を
とってくれて本当にありがたい。これはもう何度もいっちゃいますね。

この間、大奥勤めの母をもった明治の新聞記者が、失われていく江戸を惜しんで東西奔走、数十人の
元大奥女中のもとに取材にいったが、諸説ばらばらでまったく詳細が一致しないで途方にくれた、という
話を読みました。
母親に聞いていた話とも食い違うことが多くて、情報を整理していくうちに逆に無知に等しい状態に
なってしまったと嘆いていまして、これがどうも大奥内での秘密主義、または主家への忠義の心から真実は
ふせられたものかと頭をかかえていたんだそうです。
後世の人間が、ある時代のことを正確に知る、限りなく近いことを知れるというのは
ラッキーことなのだなあ、と思いましたね。

>>115
テコいれ策にまんまとのって、テレビ欄のタイトルをチェックして「そろそろ……」という
ころにはリアルタイムで見てしまいそうなヤツがここに。
こういう忠臣蔵を討ち入り前後だけ見るようなのはアカンか、と自嘲しながらも
江戸の芝居見物もいい場面だけ見に行くこともあったのですから、それもありかなーと。
しかし、なるほど、あの解説者は大河の歴史考証担当……
あたりまえといえばあたりまえ、あたりまえすぎるといえばこれほどあたりまえすぎることはないというわけですね。
118名無しさん@平安後期 :2001/07/13(金) 20:31
いいなあ。時代小説の話がはずんで。ねったい。
#「ねったい」←これは平家物語に出てくる、当時の関東なまりでして。
#「妬たし」の音便化で、「妬ましい」「羨ましい」「悔しい」という嫉妬の意味なんですね。
#司馬遼が某作で、怨恨の意味で「ねッたい」を使っていたのは変だと思いましたです。
       . .
「元寇の回だけは見る」という人はいっぱいいるみたいですよ。>時宗
私もだいぶ飽きてきてますが、来週は2月騒動。戦闘シーンなのでちょっと楽しみ。

小生、学者さんに対して文句をつけられるほどの者ではござんせんが
資料を読むに際して「この学者の説を採用するのはやめておこう」と
思う方は時々いらっしゃいますな。

しかし史料・資料のたぐいは何冊読んでも、それで充分ということはないですね。
それこそ構想2年でとことん調べあげたつもりで作品を書いたのに
その後にふと読んだ1冊で、訂正したいところが何ヶ所か出てきたりして、、、。
「いいんだもん。史学の論文じゃないもん。小説だもん」と開き直るしかないですが。
119名無しさん@平安後期 :2001/07/15(日) 14:06
ココノ住人ノ妄想癖伝染〜、デ言エバ
118ノ小生ノ司馬遼発言ガ求人クンすれノ再浮上ニツナガッタカナトイウ気ガシナイデモナイ、、、。
ザット読ンダトコロ、彼、歴史モノ書キタガッテルミタイダシ。司馬話シタガッテルシ。
デモ小生、アノすれニ出張スル気ハナイノダワ、、、。 、、、妄想治療ニ逝ッテキマ-ス。
120名無しさん@平安後期 :2001/07/16(月) 20:06
#119は暑気あたりだと思って、無視でヨロシク。

面白そうな論文をブクオフで見つけました。
ブクオフはたまに掘り出し物がありますね。
121:2001/07/18(水) 18:31
週末からこっち、2ちゃん断ちをして、短篇書いていました。
今回つくづく思ったのは、資料は整理しておかなきゃもったいないってことでしたね。
これまで書いていた内容とはちょっと異なる、かなり幕府寄りのものに挑戦してみたのですが、
いや、これがいつのまにか「アレが載っているはずのアノ本はどこだ! あった! 違った。じゃあどれだ?」
という惨状になってしまっていて、自分の管理能力の低さにぶんむくれていました。
せめて、資料本の目次と主要の名詞だけでもデータベース化しておこうと
思っちゃあいるんですけど、開くと読んじゃって進まないんですよねえ。

>>120
ブクオフいいです。ありがとう100円コーナーです。ずっと探していた江戸雑学本の上巻をみつけてウハウハです。
ほんとに本は捨てずにブクオフなり古書店なりにまわしてほしいですねえ。誰が探してるかわかないですもんねえ。
122名無しさん@平安後期 :2001/07/18(水) 22:45
謹慎・自戒の意味でsage。

>>121
新境地開拓ですね。
私も次は80枚で、誰をメインの話にしようかなとあれこれ読書中。

資料の話は本当にそうですよねえ。何冊も似たような本を読んでいると、
>「アレが載っているはずのアノ本はどこだ! あった! 違った。じゃあどれだ?」
になっちゃうんですよね。同感同感。
資料はCD-ROMより紙がいい!と常々思っているのですが
この時ばかりはPCの検索機能を羨ましく思います。
目次のデータベース化は試みたことがあるんですけど
今度は本文の一字一句まで検索したくなり、断念しました。
読書中に付箋なども貼っていますが「あれってどれだっけ?」と思うことは
たいてい付箋に及ばずのページだったりするんですよね、これが(泣

神田の古書店だとせいぜい定価1割引〜半額の本が、ブクオフだと100円(嗤
そういう本を見つけた時は笑いが止まりませんね。
初めての町で古本屋を見つけると、とりあえず覗きたくなります。
昭和初期の絶版なんて、あまりに高くて手が出ないことも多いですが。
神田に行くと全40巻で200万とか、、、。経費じゃなきゃ買えない。
123:2001/07/19(木) 23:57
>付箋に及ばずのページだったりするんですよね、これが(泣

めちゃめちゃよくわかります。なんというか、本論を解説するための例示としてだされてる
ものは、小説のときにも活用がきくんですよね。でも付箋をつけるのは、結論や総論のところにつけていて、
ページをさかのぼらなきゃなんてこと、あります。

欲しいけど高い本、は錦絵・浮世絵関連ですね。そのなかでしか描かれていない小道具や使用法も多いですし、
とくに着物の色や柄は、廉価本の白黒のものでは……。
図書館でも見当たらないのが残念です。国会図書館に足を運ぶのが一番なんでしょうけどもねえ……
124名無しさん@平安後期 :2001/07/20(金) 16:36
絵巻物の原画複製本は手許にあるといいなあと、あっしも思うんですが
絵画関係はカラーだから高いですよねえ。

近所の図書館に置いてない本は、司書のおねーさんにリクエストしてみては。
あっしは時々この手で県立図書館蔵書を取り寄せてもらいます。交通費削減。
ただ館外貸出禁止の本は現地に行くしかないですけど。

着物と言えば、再現日本史の創刊号に「淀君の小袖復元」なんてページがありまして。
関ヶ原の合戦には興味はないのですが、それに惹かれて購入したりして。
最近はA4変形でいろいろと写真を駆使した冊子が出てきてありがたいですね。
再現日本史の他、「古寺をゆく」なども時折参考のために購入します。
中尊寺金色堂、実際に見てみたいなあ、、、。
現物を目にするとまた話のイメージも広がりますよねえ、、、。
125名無しさん@平安後期 :2001/07/21(土) 17:43
「この3語で書け! 即興文ものスレ 巻之二」はとにかくお題を繋げる遊びで
批評云々というスレじゃないみたいだから、こちらに書いても良いかしら。
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=bun&key=993507604&st=100&to=100&nofirst=true
の江戸ものなんでござんすが。私は江戸には詳しくないんですが。

どじょうが豆腐の中に逃げ込むのと因果応報がどう結びつくのか
ラストの意味がよくわかんないや。それはまあ置いておくとして。

○自分で名乗る場合は「おみつ」じゃなくて「みつ」でないと変なんでしょう?
○「痛風」って贅沢病だったと思うんだけど。
  虚無僧が痛風をいいわけにするのって変な気がする。
○「町外れ」に「渓谷」ってあるかなあ。川の上流にある村はずれならわかるけど。

○「梵論字」「矜持」「弥蔵」等は、辞書を引かないと意味不明ー。
  江戸好きしか読まなくていいと作者が思うなら、それでもいいんだろうけど。
○「睨め付ける」「滾った」「窶そうと」「与り」などはひらがなの方が、
  「御仁」以外の「御」も「お」でいいと思うな。
○「貌」→「顔」、「囲繞した」→「周りを囲んだ」でいいんじゃないかなあ。
こ難しい漢字は避けて、漢字率下げましょうよ。
126名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/21(土) 23:37
>>125
「痛風」って贅沢病なんですか?
1277:2001/07/22(日) 01:43
渓谷というお題から、湯治場をイメージしてるんじゃないかな、と。
で、虚無僧になって敵討ちから逃れる旅を続けるうち、痛む足を癒すために来たけれど、
結局見つかってしまった。
湯、逃げ込む、逃げ切れないから、どじょう豆腐にからめて、「因果応報よなあ」と。
でも、このとうりの考えオチだとすると、ちっと短い気は、します。
罰という強い言いまわしが最後にあるので、なにかこの若者に裏があるような印象が残るのでそう思えてしまうのでしょう。
敵打ちをするのが五十歳の御新造さん、子供もなく助太刀もいないあたりから苦労のほどが知れますが、
それだけにこの若者のこれからの動向が気になります。
芝居がかって弥蔵(袖に腕を引き込んで腕組み)での登場とくれば、なにやら複雑であれこれ因縁めいた展開になりそうな気配もありますね。
虚無僧側に生き残る執念と理由があれば、返り討ちにあうのは必至ですし。
つか、虚無僧の正体、これが気になりすぎます。
果たしてあみ笠の下のその正体は、小阪又十郎なのかどうか……はたまた……もしや、ひょっとして。むう、気になります。(ナルンダヨォ)

痛風はたしかに江戸時代には、極めて珍しい病気で、知名度がとても低いことは間違いありません。
明治期以降の食生活の西洋化が主な原因なので、
いわば洋食をふんだんに食べていたお金持ちが多くかかっていた事から贅沢病、という言われ方をされていますね。
遺伝的に症状がおこることもあるので、江戸時代にも、まったくの皆無ではなかったでしょうが、この場合のいいわけとしては、他のものがベターだったでしょう。痛風を看たことのある医者の人数を数えたほうが早いかもしれないくらいマイナーです。

漢字をひらくのも、平易にするのも、そのほうが伝わりやすいだろう、とは確かに思いました。
たとえば梵論字は、いっそはっきり砕いてサンピンにしてしまっても、よかったのではないでしょうか。
梵論字が虚無僧を意味する、とは解かりにくいですし、耳慣れない言葉ですからどうしても引っかかってしまいます。
そもそも虚無僧ってなんだ、浪人か僧か変装か? ってのもありますしね。
1287:2001/07/22(日) 01:52
>>124
歴史本でカラーが多いのは、本当に嬉しいですね。CGによる再現もポピュラーになってますから
いろいろ面白い企画が増えるといいな、と思います。
最近は歴史的な新発見も多いですしね、伊能忠敬の絵地図の発見なんて「なんの奇跡だこりゃ」ってカンジですから
はやく見たいものです。
129>128:2001/07/22(日) 05:10
ね。
130名無しさん@平安後期 :2001/07/22(日) 20:09
あ、なるほどねえ。7氏は湯治場をイメージされましたか。>三題話
あれはやっぱりサワリって感じで、オチがついてないと私も思ふ、、、。
続きがもし書けたら、このスレででもどーぞ。作者さま。

虚無僧=深編み笠かぶって尺八吹いてる人、ってことくらいはわかるかな。
普化宗の有髪の僧徒云々は、辞書引いて知りました。
男の駆け込み寺みたいな宗派っすね。
ま、インチキな虚無僧もいっぱいいたのでしょうけど。

病気は身分階層と密着してますよね。
平安時代の贅沢病は脚気や飲水病かな。農民や下級武士をこんな病気にしたら×。

新資料の発見は史学者のみならず、物書きにとっても嬉しいですねー。
中世の遺構だとか、地道な発掘成果が発表されるたびに、興味津々です。
#捏造はカンベンして、、、ですが(嗤
131:2001/07/23(月) 01:15
>>129
な。

階層や、生活の相違から来る人物の差、というのは、過去の人物を語るうえで
欠かせないことだと思っています。
人間、悩みや喜びの質や量(あえていえば価値)は同じだと考えるクチですが、
それぞれの生活環境特有の事が必ずあって、そこをクローズアップするのは
小説を書く上で、とても重要でしょう。
その表現に成功すれば、人物の「設定」は生かしきれた、と思います。
登場人物の個性の表現は別なのですが、登場人物をその役職にした意味を明確にするためにも、「らしさ」を積極的に書き表すのは効果的ですね。
>身分階層と密着してますよね。
ほんとにそうです。仮にイレギュラーな主人公にするのならば、イレギュラーを際立たせるために周囲を厳格にしなければいかんと。
いかんという言い方が強ければ、そういうストイックさが歴史・時代小説には求められている、てな風に思っています。

#爆破もね(怒
132氏ねR:2001/07/23(月) 08:58
どうも、こんなところで話題になっていようとは、
お釈迦様でも知らぬ仏のお富さんでした。

「憤死」「渓谷」「どじょう」というお題を見た瞬間、
ふと時代劇物が書きたくなって、勢いで書いた代物です。

>>125さんの指摘「おみつ」->「みつ」はこちらが正しいと思います。
私も読み返してみてそう感じました。
語句に関しては、前前から使ってみたかったと言うのもありますが、
時代の雰囲気を出すのに手っ取り早いと思ったから使用しました。
漢字は、私は漢字率を高くしたいと日頃思っているくちでして、漢字
のフォルムの美しさは、やっぱりひらがなじゃ表現できないと思います。

>>7さんの湯治場という解釈は私も納得してしまいました。
特に湯治場とイメェジはしてなかったのですが、「まわりには足を引き
摺った人がたくさん居る」という台詞からも、漠然とそういうイメェジ
を抱いていたんだと思います。

痛風に関しては、行き当たりばったりで使ってしまいました。後で調べ
てみると江戸期に痛風はなかったというような資料がありまして、正直
穴があったら入りたい心境です。

オチがついていないのは私も思います。あまり長くなってもスレの趣旨
に反すると思ったのと、そろそろ仕事に戻らないといけなかったから、
という二つの理由であの場面で終わらせました。
で、最後の台詞ですけど、つまりですね。一時凌ぎで冷たい豆腐の中に
逃げ込んでも、結局はその豆腐も煮えてしまう。いくら逃げたところで、
罪と言う鍋の中に居る限りは煮える運命なのだと、言いたかったのですが。

私は時代物は本職じゃないので、続きはどなたか有志にお任せします。

あと謎の若造は十文字小弥太(杉良太郎)のイメェジで……。
133名無しさん@平安後期 :2001/07/23(月) 22:04
>>132
勝手に場を移してすまぬ。
しかし時代物が本職じゃないと言いながらも、江戸の雰囲気が書けるだけすごいなー。
小生、平安鎌倉以外は何も書けないっ(苦)!!

>いくら逃げたところで、
>罪と言う鍋の中に居る限りは煮える運命なのだと、言いたかったのですが。

うむう。重い言葉やねえ。どじょうと豆腐の例え話にするよりも
いっそはっきりこういうセリフにした方が良かったような気もする。
それじゃ直截すぎるかもしれないけど。
#どじょうと豆腐というと、つい笑いたくなってしまうもので、、、。

三題話のスレの113は、続き+更なるお題の制約の中で頑張りましたねえ。
番傘が出て終わるあたりが江戸情緒っすねー。

ストイックと言いましょうか
勢いだけで書くのは難しいのがこのジャンルなのでしょうかね。
生半可な考証だと>>98のように突っ込まれるし。突っ込みたくなるし(嗤
時代背景や名詞などの下調べを充分にしてからでないと
言いたいことが書けないのは不自由だー。
でも書き手としてはその不自由さに惹かれたりもして。
134名無しさん@平安後期 :2001/07/23(月) 22:11
あ、でもお題で「どじょう」を出さないといけないんだもんね、、、。
135:2001/07/24(火) 01:36
伝記小説とはべつに、時代小説と怪奇は、相性がいいな、と最近思います。
それは、当時の人間に「科学」の意識が低く、厳粛に受け止めるからということもあるでしょうし、
静けさや暗闇が多くて、ロケーションが合っているということもあるかもしれません。
「伝説の世界に近く、人々がそれを恐れる」時代であることが、
読み手を引き込みやすく、感情移入がしやくすなっていると思うので、
ぜひ挑戦してみたいです、怪奇。
書けば書いたで、比較してしまう既存の作品が、自分の中で多いのですけどね。でも、こう、ひらめいた話を無駄にしてなるかーい、てな衝動がふつふつと。

>>132
>漢字のフォルムの美しさは、やっぱりひらがなじゃ表現できないと思います。
オンライン上でもはやいところルビがふれるようになればいいですよねえ。
それで随分ちがってくるだろうと……

>>133
>でも書き手としてはその不自由さに惹かれたりもして。
資料ひっくりかえして、欲している事例が見つかると
口元ゆるみます。
これが、ちょいと病みつきな楽しみ。これは業?(いいすぎ)
136名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/24(火) 07:25
男が一匹の金魚が泳ぎ回る水槽を眺めている。
それは男の日課であり、唯一の趣味であった。
「ははは、大きくなったなぁ、ほらエサだぞ、食べな」
男は無表情のまま小さな声で呟くと、脇にある小袋を取り出し、蓋を開け手を突っ込んだ。
しかし、男はなぜか小袋から手を抜かずに、そのまま小袋の中で手を握りしめた。
キュウというビニールの音が耳をつんざく。
同時に男は立ち上がり、大声で泣き叫びながらベランダへ突進した。
バリーン! ガラスの破片が飛び散り男の体にいくつかが突き刺さる。
「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ」
24階から地球に中心に向けての初ダイブだった、14秒の間男は不気味な笑い声を上げて落下していった。
・・・・・・・・グシャリ

主を失った部屋の隅に、金魚の水槽が見える。
137氏ねR:2001/07/24(火) 11:22
>三題話のスレの113は、続き+更なるお題の制約の中で頑張りましたねえ。
>番傘が出て終わるあたりが江戸情緒っすねー。

まさか続きを書いていただけるとは思ってみ見なかったので、
正直うれしいですね(^^)
自分と違った文体で見ると、結構新鮮なものですね。
で、あのあと謎の刺客に襲われるという展開に……。


>オンライン上でもはやいところルビがふれるようになればいいですよねえ。

IEだったら<RUBY>タグでできますよね。
自分のサイトではCSSで無理矢理ルビを表示してますけど。
138名無しさん@平安後期 :2001/07/24(火) 22:20
伝奇は一歩間違うとただのトンデモなファンタジーになっちゃいますね。
題材によっては粗筋を読んだだけで「けっ」と思うものも多いです。
伝奇で成功した例は夢枕バクなどかな。

>それは、当時の人間に「科学」の意識が低く、厳粛に受け止めるからということもあるでしょうし、

非科学が堂々とまかり通れるのもこのジャンルの楽しみですねー♪

今日、道を歩いていたらにわかに空がかき曇り、遠くに雷音が。
中世ならこんな時は太刀を振りかざして感電死するんだよなー、と
空を見上げながら千年昔に思いを馳せてしまいました。くわばらくわばら、、、。

やったことないけど、リレー小説ってのも不思議な感覚なのでしょうね。
自分の思いもかけない展開になったりして。ネット時代ならではだなあ。
#…と書いたところで、思い出しました。文芸部でノート回してリレーしたっけ。
#でもそれぞれの作風を知ってるから、あまり冒険的試みは出来なかったなあ。
139:2001/07/25(水) 02:12
深川の江戸資料館のパンフレットは凝っていて、
館内で再現されている長屋の住人の、人となりや暮らしっぷりが書かれているんですね。
生い立ちが謎めいた手習いの師匠や、江戸で一旗あげようとでてきた棒手振り職人の青年なんかが
室内の様子と共に紹介されていまして、あれこれ想像する楽しさがあります。
これ、当代の江戸小説作家を集めてアンソロジーにしたら面白かろうと思います。
リレー小説から、ふとそういう連想が浮かびました。

気持ちを数百年昔にとばすことはときどきありますね。
いま立っているところは、元禄期にはどんな風景だったろうか、とか。
一面の野っ原で狐が鼻を鳴らしながら横切ったかもしれない、もしや柳生十兵衛がここに立って雷雲を見上げていたかもしれないなどと
思いをはせると……
こりゃなんともお手軽な娯楽です。

>>137
検索でいってみました<RUBY>タグ。
こうした試みをみると、たとえば10年後に普及したときに「これの黎明期を自分は見たなあ」っていう
感慨にひたれるんだろうと嬉しくなりますね。
いまでも「切符にはさみをいれてもらったことがある」てのは、ある時代風俗を生で見た体験談なんだなあ、って思いますし。
140名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/25(水) 20:36
二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!
二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!二次創作は出て行け!
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141名無しさん@平安後期 :2001/07/25(水) 21:38
#昔の切符は分厚かったですねっ(笑)。

今日の関東地方は菅原道真どのが大暴れです(嗤
いやあ、すさまじい雷と豪雨でした。
こういう自然の驚異に昔の人は神を感じたのでしょうね。
この猛暑で並木がへたってたので、いいお湿りです。龍神さま、ありがとう。

昔の人の気持ちになってあれこれ想像してみることって楽しいですよね♪

それにしても。現代は暑いからクーラーをつけ、室外機の熱でさらに外は暑くなり。
風鈴の音と打ち水で涼を得た時代には、もう戻れないものでしょうかねえ。
142名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/26(木) 11:26
 ∧ ∧  ツヅキハ?
ミ ゚Д゚ミ∧
∩ヽ/||⌒!つ
143:2001/07/26(木) 23:57
「青菜」は、夏の暑さと涼がうまーくでている、じつにこの季節の落語だな、と。
まあ、クーラーのきいた部屋に帰り着いてはじめて思うんですが、
じつに、このところの暑さは、べらぼうですね。

いろいろと現代ならではの状況というのがはあるとはいえ、いつの時代も、うんざりするような熱気が
街中に漂っているってことはあったでしょうねえ。
それでも>>142の大正ギコのように、着物で粋に寝そべっていた人もいたんでしょうから、
そこらへんのスタイルは、やっぱり憧れます。
ちょっと熱で頭がぼうっとしたときに耳にはいってくる風鈴の音というのは、どういう感じのするものなのか……

二八そばの担い売り、というのは風鈴をさげていて、夏の夜、土手で一人、ちりんちりんと鳴るのにまかせて
夜鷹が食べに来るのをじっと待っていたようです。
そば屋の前に誰が立つのかを想像するだけで、なんとなくいくらでも小説が書けそうな気になってきます。
気がするだけなんですけどね。
144名無しさん@平安後期 :2001/07/27(金) 20:40
いいですねー、浴衣を着て縁側でうちわ片手に夕涼み。風鈴がチリーン、、、。

ガラスの風鈴より南部風鈴の方が、音が冷ややかに感じて好きっす。
「闇の中、風もないのに風鈴の音が…」って怪談の場合も
ガラスのチリンチリンした音じゃなく、鉄器の澄んだ音の方がイメージだなあ。
そういえば子供の頃、風鈴が夜鳴るのって何となく怖かったっけ。
あれは牡丹灯籠や四谷怪談の影響だったんだろうなあ。

>気がするだけなんですけどね。
そんなことをおっしゃらずに。風流で面白そうなネタですね。
一話完結で書き続けて、気がついたら長編になっていたって感じで。

三題話スレの氏ねRさんは、「浴衣」というお題のせいか
144でもまたおみつと謎の若造を追求してますねえ。
今度のおみつさんは若そうな気がする。
でも若い男を無防備に宿に誘っちゃうなんて
売女か、世の中どーでもよくなっちゃってるような妙齢の後家さんかなあ。
焦って書かないで、誤字その他に気をつけてね、、、。
145名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/28(土) 12:28
江戸風鈴って・・・・鉄製だったんでしたっけ・・・・ガラスの風鈴はいつごろからなんでしょう?
146名無しさん@平安後期 :2001/07/28(土) 16:26
>>145
検索くらいしましょうね。でも自分も知らないからちょっと調べてみました。

下記によると硝子製風鈴の文献上初見は享保年間みたいですね。
大衆に広まるのは天保年間〜明治だって。
ttp://user4.allnet.ne.jp/sinoharafuurinhonpo/edohuurinn1.htm
#なるほど、そーか。平安朝の銅鐸もいわゆるひとつの風鈴なんだー。

南部鉄器の起源は17世紀前半だとか。
ただ別のサイトには「南部風鈴は大正から」と書いてあったりもして。
ということはそれまで鉄製の風鈴はなかったのかしらん。
ttp://www.iwachu.co.jp/reki/rekisi.htm

それ以上のことは他のサイトや書物も調べてみておくんなまし。
何か面白いことがわかったら教えてちょ。
147:2001/07/28(土) 19:01
風鈴売りは、寡黙だったそうですね。
風鈴の音がいちばんの自慢なので、声をださない。
前後に色とりどりの風鈴を、いっぱいぶら下げて、日射しの下を歩いているさまを想像すると、
失われた夏の風景というのがなんとなしに見えてくる気がしますな。

同じく声をださなかった商いに、蛍や鈴虫、コオロギなんかの虫売りがいて、
これが盆までの商売。
盆をすぎると、野に放ってあげたといいますから、晩夏の夜はさぞかしにぎやかだったんでしょう。

いいですよね、蛍。
こう書いていながら、いままで夜のシーンで蛍を登場させていないことに気がつきました。
ついぶっそうな連想をしてしまうのですが、
こう、宵闇で、実力伯仲の対峙のなかで、相手の肩にぽつんと蛍がとまって、
それを目印に一瞬の勝負に勝つ。蛍が音も無く飛び去るところで、エンド。
なーんてな調子で……

>>145
風鈴は、歴史が古く、土、貝殻、鉄、竹とさまざまな材質で
つくられていました(竹や貝殻は、ぶらさげてしゃらしゃら鳴らすわけです)
ただ、鋳物の中でも音色のいい松笠風鈴にしろ、細工が奇麗な硝子の風鈴にしろ、
いま連想する音が町中で響いたのは、江戸後期です。
南部鉄の風鈴は大正時代に釜職人が遊びで作ったものが始めですから、
銅のものが多かった、のでしょう。
澄んだ音色に涼をもとめて、すこしずつ材質がかわっていているのは面白いですね。
148名無しさん@平安後期 :2001/07/29(日) 18:15
さすがに7氏は江戸雑学を押さえてますな。
江ノ島に行くと土産もので貝の風鈴を売ってますが
あれはシャシャラとうるさいだけで好きくない、、、。
このジャンルを書いてると、物の起源は気になりますね。
でも昨今「日本情緒」と言われる物の起源は大体室町以降なので
あっしにはかかわりのねえことでござんす、、な物も多し。

蛍は洒落たアイデアですね。物語の余韻としてもGoodな感じ。
>>121の新作が書き上がったらチャレンジしてみては。
「垂れ指」あたりの怪奇ネタも、うまく孵化するといいですね。
149氏ねR:2001/07/30(月) 08:47
>>144
どうも、仕事の合間に上司の目を盗んで書いているせいで、
推敲不足は否めませんね。改めて、読み直してみると、誤字
やら、読点の位置がおかしいやら、言い訳もできませんね。

で、今回のおみつさんですけど。あれは誘ったんじゃなくて、
素性を訝しんで揶揄ったというような会話だったんですが、
うまく伝わってませんね。力量不足すみません。

これから、相応のお題があれば書いてみようと思います。
なけなしの知識をはたいて、つっこみは大歓迎です。
時代物は書いていて面白いですからね。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/30(月) 16:06
>>149
>なけなしの知識をはたいて、つっこみは大歓迎です。
それじゃ、つっこむほうの知識を「なけなし」って言ってるようだよ(藁
151氏ねR:2001/07/30(月) 16:31
>>150
誤:なけなしの知識をはたいて、つっこみは大歓迎です。
正:なけなしの知識をはたいて。つっこみは大歓迎です。

読点と句点の違いですね。いやはや、日本語は難しい。
152名無しさん@平安後期 :2001/07/30(月) 19:48
>氏ねR
揶揄とは気づきませんで。きちんと読まないで、すまん。
私は江戸にうといのであまりツッこめませんが、頑張ってくださいー。
ただその後の小阪が出てくる話などは
お題と続きの絡ませようがチト苦しいかなと思いました。
続きにこだわらず、書いてみてくださいね。
#いいなあ、仕事中に書けて。羨ましく侍り。

久しぶりに書店に行って「怖い話」を見てみました。
何。「検証」の4巻が出たばかりとな。探したけど、見当たらないっ。
これは池袋まで行くしかないのだろうか、、、。
7氏、ご記憶の限りで構わないですが
平安〜鎌倉の検証は過去にありましたでしょうか。
あったとしたら、誰(どこ)をやってましたか。
それによっては池袋へ行くにやぶさかでないかもしれぬでござ候。
153:2001/07/30(月) 22:45
西暦3000年の歴史学者に、現代日本の歴史研究法についてあらぬ誤解をいだかせかねない、という点でも恐ろしい本……

霊能者・寺尾玲子の新都市伝説「闇の検証」
ソノラマMOOK●A5判●定価/第1集〜第3集各1200円(税込)/第4集1000円(税込)

その内容は……


「闇の検証」第1集
四谷怪談・お岩さんの謎
祟りの首塚・平将門の謎
怨霊都市・鎌倉の謎
禁断の聖地・皇居の謎
異界ゾーン・赤坂・青山・六本木の謎
地獄の刑場・鈴ヶ森の謎
魔の高層ビル・池袋の謎
花のお江戸の怪伝説・浅草の謎
葬られた聖地・上野の謎
動物霊の神秘・秩父の謎

「闇の検証」 第二集
日本最大の魔境・青木ヶ原樹海の謎
ミステリアスな伊豆の旅・唐人お吉の謎
勇者と美女の悲恋・怨霊・新田義興の謎
親の因果が子に報い・中野長者の謎
眠れる怨霊・続・平将門の謎
エキゾチック・ゴーストゾーン・横浜の謎
ウワサの真偽を直撃・東京タワーの謎
呪われた覇者・源頼朝の謎
仇討ち劇の真相・忠臣蔵の謎
関所暗話・箱根の謎

「闇の検証」第三集
悲劇の英雄・源義経の謎
知られざる東京ゴーストフィールド・表参道の謎
陰陽師・安倍晴明の謎
騒乱の世に散った剣士達・新選組の謎
薄幸の佳人・お市の方の謎
沈黙の敗将・明智光秀の謎
源平最後の合戦・壇ノ浦の謎
神々の里・出雲の謎
孤独な魔王・崇徳上皇の謎
仕組まれた埋葬・大阪城の謎

「闇の検証」第四集
加賀百万石の闇・金沢の謎
静かな超越者・菅原道真の謎
幻の聖書・天草四郎の謎
新旧ゴーストスポット探訪 千葉・下総の謎
徳川の女達・千姫の謎


というライナップです。
第四集は未購読なのですが、
最新号が高松塚古墳であることを考えれば
予想は裏切っても期待は裏切らない内容であることでしょう。

解かる限りのことをずらずらと書いてしまうのは、歴史・時代ものを書く上で問題だとは
思いつつ、このチョイスの豪華さ見事さに、ついつい圧倒されてしまいました……
154:2001/07/30(月) 22:45

怪奇、といえば、最近創刊された学研M文庫の、伝記Mシリーズに、
幕末の落語家 三遊亭円朝をあつかった小説がはいっていました。
「怪談・牡丹灯篭」を創作した円朝。
時代物にも、まだまだ題材はあるのだな、と思い知らされたと同時に、
著者に驚きました。
ガンヲタとしては目を引かずにはいられない遠藤明範。
Zガンダムの、脚本家です。
これまで円朝という題材を、ずっとあたためていて、満を持しての
時代小説発表かと思うと、なにやらこちらまで、やる気がでてくる気がします。
どうにかこうにか幕閣ものを終わらせて、資料を本段に戻して2ちゃん道楽にうつつをぬかして
いましたが、今回の放蕩は短く終わりそうです。

>>149
>時代物は書いていて面白いですからね。
書き始めると、これほど楽しいものはあるか! って思うときありますね。
155名無しさん@お腹いっぱい。:2001/07/31(火) 11:28
鍋島という知人に「猫騒動はほんと?」ときいたら、「あれは本家の話だから・・・」といわれてしまいました。
本家ではいったい何が・・・・(笑)いろいろ時代劇な怪奇(?)ものというのも多いですねー
156名無しさん@平安後期:2001/08/01(水) 00:22
わお。7氏、懇切丁寧にありがとう。かたじけのうござる。
むむむ。1巻から4巻まで、まんべんなく載ってますねえ。
1巻の秩父の謎なんてのも気になるなー。
しょーがねえ。8月中のフェアに行って、全巻見てみるか、、、。
#史料からは読みとれない発想の転換が何かできるといいなあ。

今日から始まった旗本退屈男のリ・メークを見て大ウケしました。
最近ヘンにひねったドラマが多い中で、単純明快、勧善懲悪。
こういった正義の味方・ヒーロー活劇って、やっぱり心の奥底で好きかも。

幕閣もののエンドマーク、おめでとうござんす。次は怪奇ものですかい?
こちらは気合いを入れて説話集を読みはじめたのですが
今回は異本のたぐいを同時進行でめくっているので、進まん進まん、、、。
「1冊だけでも読むの面倒なのに」と思いながら
似たような内容を3冊読み比べております。
#何で勝手に過去の作品を書き換えるんだ。素直に書き写せ。>写本の馬鹿ー。

>>155
猫の祟りが出てくるのも江戸からですかね。
狸狐ムジナに化かされた話は、平安時代にもいろいろあるんですが。
157:2001/08/01(水) 00:59
>>155
鍋島猫騒動は、お家騒動にかかわる怪奇ものとしても、かなり特殊な恐ろしさが
ありますね。猫の復讐の仕方が、凄く生々しい。
それでいて復讐の結末が……、という点でも特殊なようですね。

猫のからまぬ鍋島騒動も、
当主の座を奪われた若殿が、毒魚を食らって馬上で憤死したために、
夜になると白装束姿で馬に乗って現れ、刀をふるう霊と化して暴れ周り鍋島家中の人々を震え挙げさせた……
などの逸話(諸説)もあって、もとから妖しい気配が漂っています。

もともとの、鍋島家と竜造寺家の政権の争いも、秀吉から家光、天草四郎まで関わるほどに
長きにわたっていて、正直、いま資料をあたるまで、
これほど複雑なものだとは知りませんでした。
失墜、陰謀、ご落胤に戦乱がくわわって、鍋島の血筋の方には申し訳ないのですが、
かなり興味深い事情があるようです。
いや、史実のもつリアリティーにはつくづく圧倒されます (間違った日本語



他の板やスレにも書き込みましたが、
あらためて
山田風太郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。
158:2001/08/01(水) 01:32
>>156
ありがとうでござんす。
同内容の本をあたると、あきらかに孫引きだな! てなものに
ぶつかりますね。ときどき眉につばして読まないと、やばいほどの
脚色がされていたり。

旗本退屈男、みました。
着物が良いです凄すぎます、道中目立ちまくりです。
演出がどーんと突き抜けていて、それでいて下品でなく、こりゃーチェックですな。
159145:2001/08/01(水) 12:21
>>146-147
江戸風鈴の情報ありがとうございます♪いろいろあったんですねー、がんばってさがしますーありがとうございました。
160名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/01(水) 12:22
鬼平犯科帳、剣客商売ときたから梅安かとおもったら、旗本退屈男!
影の軍団やってくれないかなー・・・・むりかなー
161名無しさん@平安後期:2001/08/01(水) 22:21
>>159
いーえ、どーいたしましてー。

正直なところ、退屈男への期待は北大路の演技だけだったんですが。
しかしあのド派手な衣装といい、お約束のセリフといい、、、。
王道をいくエンタテイメントでしたなあ。
あそこまで強烈なキャラだと、考証が云々なんて細かいことは気にならん。
小説でもやっぱり主役のキャラが大事だよなあ、、、と、しみじみ思いました。
1627:2001/08/02(木) 02:31
>>160
あのオープニング前の、番組枠オープニングを見ると、幅広いタイトルが期待できそうですよね。
映画や、人気シリーズの第一作を知らない世代には、いろいろと見せて欲しいと思います。
「あっしにはかかわりござんせん」あたりが来そうな気はしていますが……
影の軍団は、知人によると「主役がおらんわい」と即答でした。
思い入れのあるファンが多い名作だったようですねえ。うらやましい。


主役。
江戸の資料を眺めて、ストーリが浮かび、そこから溯って主役や脇役の立場を考えるパターンになっているてな
ことはあります。というか、ふりかえってみると、そればっかです。
魅力的な主人公を創造して、その人物にまかせてあとは見守るばかり……という体験もしてみたいですし憧れますな。
それは新鮮な設定に加えて、ある行動をおこす理由が読み手にすんなり伝わり、共感されるようなものが大事なのだろう、とは
思うものの、むむむ……

>>161
観てる最中、ほんと単純に「爆発しちゃたよ!」てな調子で、先がよめずにハラハラしてしまいました。
どのようにして? と思っているところにあの説明。
聞けば、あれも時代劇の黄金パターンの一つで、往年のファンへのサービスだったろうとか。
いやしかし、ラストの登場の仕方は「っかー!」てないかしたケレン味でしたねえ。
毎週見たいですけど、野球がありますからねえ。
163:2001/08/02(木) 02:51
時代劇と史実の違いで
一番最初に驚いたのが、居酒屋でした。
テレビでは、机に椅子の組み合わせがあたりまえのようにでてきますが、実際は
そうしたつくりは明治以降の文化なのだってことに、びっくりしたんですね。
だからといってテレビ時代劇の考証は云々というこではなく、
現代と違う文化習慣のなかで、
現代と同じようなことを、このようにしていたんだなぁ、てなことを知れるのも
時代小説を読む楽しみの一つだろうと思っています。
164名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/02(木) 12:37
>>162
日光江戸村の忍者屋敷からスカウト・・・・とか^^;
影の軍団よかったんですよ〜史実に反してようが時代考証がどこかにふっとんでようが・・・ええ、ええ;_;
165氏ねR:2001/08/02(木) 16:04
最近の時代劇(江戸)には鉄漿をした既婚女性は出てこない。
一昔前の時代物にはちゃんと登場するが、最近は省略されている。
モノクロからカラーの変遷期のなかで消えていったのかな。確かに
グロテスクではあるが(^^;
あと、眉を剃るっていう風習もありましたよね。
166名無しさん@平安後期:2001/08/02(木) 18:55
ストーリーが先かキャラが先か。
両方いっぺんに浮かぶと、万歳三唱の気分ですね。
「この人のイメージで書きたいっ」というくらいの役者さんが
出てきてくれないかなあ、、、。
#あの斬られ役一筋の大部屋俳優さんなんてのも
#渋い役どころのキャラとしてそそられますな。

鉄漿の話は>>107-108あたりでもやっとりますが
そういった考証をどこまで忠実に書くかはケースバイケースですわな。
でも話の本筋には何の関係もないところで
ただ延々とウンチクを披露されてもなあ。
「そういうのはエッセイでやってくれ」って言いたくなる小説家も多くてですね。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/02(木) 21:03
風神の門すきだったなあ・・・・花神も・・・いまのNHKの時代劇は;_;
1687:2001/08/03(金) 01:14
NHKの人気番組「お江戸でござる」に出演している、江戸風俗研究家の杉浦日向子さんは、
なんというか、おっとりとした笑顔と、江戸時代を愛していることが言葉の端々にうかがえて、
まさにマターリとした雰囲気をもった女性だと思います。
漫画もお気に入りで、すぐに手が届くところに置いてあります。
江戸風俗の本は、やや構成が散漫かな? という印象をもっていますが、それをおぎなうだけの
魅力的な題材を毎回とりあげていて、即ゲット本なのですが、
以前に、
「杉浦日向子はいかん」
といった内容を、サイト上で見て、驚いたことがあります。
その助教授は、
「杉浦日向子のようなレポートが出たら、わたしの評価はとても低いですからそのつもりでいてください」
と、きっぱりいっているんですね。
杉浦日向子の書には、元になった資料の明示がされていないというのです。
風俗の考察も、彼女自身が考えたものなのか、既存の著作からの引用なのかがわからない。
これは、研究者として問題がある。
杉浦日向子に限らず、その師匠である稲垣史生や、多くの歴史小説家、テレビにも見られ、このことは誠実さに欠けていて許しがたい、と。

時代考証は、歴史・時代ものを創作するうえで、切り離すことはできません。
映像作品で、ヴィジュアル面や俳優の事情で省略や変更することは、創作として
大事なことだと思います。見栄えというのは、極めて重要だからです。
しかし、小説の場合は、
映像作品のそれよりも、制限はより厳しいと思っています。
創作者が1人であり、著作物への配慮の度合いが、まったくもって、自由だからですね。
ある時代を表現することの責任が、1人に集中するわけですから、集団で作る映像作品とは条件が違ってくるわけです。
ですから、ぶっちゃけた話、
江戸時代への興味の他に、ミスを指摘されて落ち込みたくない、間違ったことを発信したくはないという気持ちでも、うろうろうろうろ資料を探してきて、ひっくりかえして調べているわけです。

しかし、原書にあたること、古文書にあたることは、たいへんにスキルのいることです。
また社会的に一定のポジションにいなければ閲覧もかなわないものも多く存在しています。
ですから、研究者の成果をまとめた本をあたる機会が圧倒的に多いわけですが、
研究者の考察の裏をとることは凄く難しい。
正直、あまたの古文書をじぃっと眺めて「うむ、自分もこのように読み取った。あの研究者に同意する」とやる時間を、
小説を書く時間にあてたいわけです。
怠慢なんだけれども、それを怠慢といわれちゃうのはカンベンしてくれよぉ、という気分もあるんですね。まして「古老に私が聞いたところでは」なんていうのはリサーチのしようがない。
出来ることは、複数の研究者の本を読み、歴史学会で、現在なにが主流とされているのかを
知ることしかないじゃないか、と思うわけです。

歴史風俗を書いた本に、その出典の全てを載せる、というのは筋だろうと思います。
ですが、多くの研究者はそれをしていません。
その理由は、参照した文献・資料の膨大さの他にもさまざまにあるのでしょうから、「杉浦日向子の考証を信じてはいけない」というわけではけっしてないですし、そういうことを
前出の助教授もいっているわけではないのですが、
歴史・時代ものを創作するものは、自分が選んだ歴史・時代研究家に大きく依存しているのだ、ということは忘れてはならないと思います。
研究者の本からの引用なのに、あたかも自分が考察したかのように、小説の中でウンチクを展開することは、ひかえるべきでしょう。
ストーリを展開させているときに、「何某の著書によると、元服の年齢はうんぬん」とかやるとリズムが
崩れるからだってのはわかるのですが、
研究者を頼っている以上、その信頼関係を失うような真似はしてほしくないですね。
では、どのように引用すればいいのかというと……
書く側が、複数の考察を読み込んで整理して、それを自分の言葉で、小説のなかに、
さらりと挿入するのが、理想なんでしょうねえ。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/03(金) 11:22
論文とかだと引用したのを一覧のせたりするじゃないですか、小説でもあとがきの後に参考文献の一覧をのせればすむんではないのでしょうか、そういうのはやはりまずいのかな?
170名無しさん@平安後期:2001/08/04(土) 00:10
>>168
すごい力作のレスだあ。

プロの作家さんも参考資料の扱いは多種多様ですよね。
あっしは>>169氏の例示のように「参考図書」を最後に添付してます。
しかし全部が全部を挙げようとすると百冊以上を書くはめになるので
「とにかくこの書物がなければこの作品は書けなかった」を基準に
ある程度削って数十冊に納めるようにしてるかな。

「あんた、この論文読んだだろ」が見え見えにもかかわらず
根拠を明示しない作家に対しては、正直ムカッとくることもありますね。
しかもそういう人に限って偉そーにウンチクを披露するんだ、これが。
学者さんのご苦労に対しては謙虚でありたいものです。

歴史小説の例で言えば
史学方面から永井路子は支持を得、○○がバッシングされるのも
そういう謙虚さの差じゃないんでしょうかねえ。

>また社会的に一定のポジションにいなければ閲覧もかなわないものも多く存在しています。

ですね。「作家」という肩書きのもとに閲覧できる日をめざそうぞ(嗤
171:2001/08/05(日) 00:17
歴史・時代ものに限らずに、明確に添付するように指定しているところは見当たらないですね。
とはいえ、その小説を書くために特に使用した資料、参考にした書物を書いておくことは
マナーだろうと思います。
どこまで書くべきかは、悩むところですが、種本を十数冊、というのは同じです。

「作家」として閲覧できたら、気持ちいいでしょうねえぇ。見ることが出来たら卒倒しちゃうんじゃないか、ってもの、
ありますあります。

>>169
小説の末尾に参考文献を掲載している出版社は、少数のようですね。特殊なテーマを扱っている
場合は別にして、一般的な小説では、掲載しないようなのですが、どうもここらへんは
わかりかねます。正直、掲載して教えてくれればいいのに! と歯噛みすることもあるんですけども。
172名無しさん@平安後期:2001/08/05(日) 19:15
>掲載して教えてくれればいいのに!
「へえ。そんな面白い資料があったのか」ってこと、ありますもんね。

今日は南北朝の講演会に行って来ました。
歴史の講演会って、年輩の聴衆がやたら多いですね。
定年後の暇つぶしなんでしょうか。
爺さん婆さんのサロン状態で、いつも肩身が狭いんだ、わし。
「皆さん学校で習ったでしょうけど」なんて、戦前教育を基調にされてもなあ。
戦後生まれにゃ関係ない話だい。

うーん。今日の講演内容なら、家で読書してた方が良かったな。
7氏は時代小説=フィクションですから
「古文書を読む時間を創作にあてたい」でしょうが
歴史小説の場合は原史料を読むことが創作の一環ですからのう。
原史料の行間を読んだり、従来説に疑問を呈したりすることは
史学者よりむしろ物書き向きではないかしらん。
「妄想だ」って言われたら学者は困るだろうけど、物書きは困らんもんね。

この資料代を経費で落としたいよー。
そんな超利己的欲求も創作の原動力だったりします。わしって不純。
173:2001/08/06(月) 00:54
講演会は、一番前の席が空いてる傾向ありませんか。
ちょい遅めにいっても座れてしまいますな。年齢層のせいなんですかね?
みなさん、遠慮がち……。

歴史小説と銘打ってありながら、史料に裏付けられた説得力がみえなかったり、
新鮮味の無い解釈ばかりでできあがっているものを読むと、
生煮えの料理を食べさせられたような気分になりますね。
歴史小説家には挑戦的であって欲しいな、と思います。

江戸もの小説についてのレビューをみると、痛快さとか人生の悲哀といった
いいまわしをよく目にします。
そこに読者の要求があって、それゆえに好まれている分野なのでしょう。
それを思うときに、話のなかに作者が顔をだして、「江戸時代とは」を語りだすのは
はたして必要なことなのかどうかと頭をかしげます。
「ふしぎ草子」のドラマで、お店の下働きの娘が、
「履物を片方無くすと、明日から裸足ですごさなけばいけないの」と叫ぶシーンがありました。
これは原作にはないのですが、
たとえばこういったシーンで「江戸期の下働きの少女の給金は低く……」なんて解説をいれてしまうと
台無しです。
史料をあたった書き手がイメージした江戸の人々の生活の様子を、登場人物の行動だけで
伝えてる小説が、長く愛されている作品になっているように、あっしは思いますね。
テーマから外れたところで薀蓄を語ってページを埋めている作品は、はたして、これから何度も読み返されるときのことを考えてないのかね? とちょっと意地悪な気持ちが動きます。
174名無しさん@平安後期:2001/08/06(月) 19:44
空いてますねー、講演会の前列。遠慮しないでかぶりついてますが。
ただホールなどでステージが高いと、首が疲れる場合も。はは。

かの大和和紀も「にしむく」のあとがきで書いてましたが
江戸って現代と似ているらしいですね。
現代人は「痛快」に溜飲を下げ、「悲哀」に己を投影し、、、なのかな。
未来に希望が持てなくなると、人の思いは過去へ向かいますからねえ。
講演会に年輩者が多いのもそういう理由かも、、、と分析してみる。

その下働きの娘のセリフは、さりげなくていいですね。
そういうふうに何気なく読者(視聴者)に説明できるのって理想です。
地の文でウンチクを述べるのでなく、セリフをうまく使いたいですね。
それが登場人物の個性にもつながるし。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/06(月) 21:04
薀蓄でうめられている本は薀蓄部分を参考書代わりにする人もいるだろうから読まれるかも^^;

研究者の資料なりをあげてもらえれば、研究者の本だって一般の歴史好きな人がかうようになって価格がさげることができるようになるかもしれないし、印税がはいれば研究者がもっと研究できるようになるかもしれないし、出版社が「おお、この研究者さんの本はうれるなら」ともっとだしてもらえるかもしれないのに、紹介されないのは寂しいですね〜。
もちろん、昔の資料をきちんとひもといている場合も、それを紹介してもらえると「ああ、そういうものがあるのか読みたいなあ」とこれまた一般にも知れていいとおもうんですが・・・。
やっぱ読者がわが「どんな資料をつかわれているんでしょう」みたいにリクエストたくさん出さないと、資料のせてくれてないひとはのせないんですかねー。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/07(火) 00:52
史書の訳本を出版したいんだけど、いかんせん素人ゆえツテも何もない。
どこかいい持ち込み先無いですか?
177:2001/08/07(火) 03:26
自分の人生経験を、確立された過去の人物の行動に照らし合わせて語ることで、若輩者に伝えたいことがあるのではないか、
と、いまちらっと思いました。
「にしむく士」は続きやって欲しいコミックですね。子育ての過程がみたかったのですが……。
漫画のあとがきといえば、新撰組をあつかった「風光る」では、作者が
時代考証の困難さと、幕末ファンの思い入れの強さに困惑している様子が
描かれていて印象深いです。

>>176
出版社へのコネクションよりも、研究者とのつながりが重要……
という話を聞きますが、これは正直ウワサ話の域をすぎませんです。
ネット上には、さまざまな研究グループのサイトがありますから、そこから
繋がりが出来るのではないかな、とは想像します。

>>175
似た内容の、他出版社の本が売れると困るから……というのを酒の席できいたことがあります。
分野全体の活性化のためにボーダレスがすすむといいのに、と願う反面、学閥や学会内での
勢力図といったものが絡んできやすいので、その、ここらへんじつに、もにょります。
こういったあたり、がっちり定着しつつあるネット環境が風穴を開けてくれそうな気配もあるので、これから面白そうですね。
研究書籍の値段も、電子書籍化すればかなり下げられるんじゃないかと……
メールだとリクエストも出しやすいですしね。
178:2001/08/07(火) 03:31
まったくもって、ほんとに輪をかけて、はっきりと雑談なんですけれども
さっきからカーテンの向こうから、風鈴の音が聞こえてるんです。
遠くからなんですけどね、急にはじまりましてね。なにかね、こう……ひやっとしますな。
179名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/07(火) 07:22
>>178
風鈴の音がどこからともなくきこえてくるのはいいですねえ
そういえば、蔓だか水藻だかをなんかの形にして下に風鈴をつるしてあるのはあれは浅草あたりの名物なのかな?
あれも結構涼しげでいいですよねー
180176:2001/08/07(火) 14:19
>>177
どうも!
研究者に当たるのは私も考えています。
出版社的にはどの辺がいいのか模索中です。
181名無しさん@平安後期:2001/08/07(火) 20:56
歴史物は文章に、時代物は漫画に走る傾向があるらしいす。私の場合。
「風光る」は本屋でもブクオフでも、まだ実物を見たことがないんですよね。
今日は川原泉の「殿さまは空のお城に住んでいる」ってのを見つけたんすが
これがひたすらひたすらひたすら江戸のウンチクもの。
でもそれに作者ならではのオチがついて、思わず吹き出すことしきり。
ウンチクもこんなふうにシャレにしてくれれば、楽しいんですがねえ。

小説家の偉そうなウンチクを読むなら、史学者の著作をあたりますな、私は。
でも一般人としては、そんなのはごく少数なんだろうなあ。

>>176
ちなみに、どういった史書の訳本なのでしょうかしら。
一般庶民に需要のありそうな史書なんでしょうか。
題名を述べよとは言いませんから、何時代のものとかヒントだけでも。
182176:2001/08/08(水) 01:09
>>181
中国史で大体秦・漢くらいです。
中国史の物はPCで表示できない字が多いので原稿を直す
余計な手数料が掛かりそうですね。
183:2001/08/08(水) 02:52
川原泉というと、「大名(殿様)の一日」と「茸」のからくり、ですね。
ちょっとしたシーンなんですが、
あのなかの「上座」のくだり、いいエピソードですね。ああいったことに
こだわらないテレビなど多くの作品への皮肉、という見方をするのは、斜に構えすぎですかのぉ。

このところ怪奇話を書いているので、わざとらしく、仮眠をとったあと夜中に起き出して
がちゃがちゃ打ち込んでいるんですが、
ちょいと寝とぼけた頭で資料本を読むのはいかんですな。
トリップ感が強すぎて、東海道をぶらぶら歩いている自分を想像しつづけたりと、いま書いているものから
どんどん離れていってしまっています。
次は股旅ものか……

>>179
朝顔と風鈴の組み合わせ、なんでしょうか。涼しく綺麗ですね。
184名無しさん@平安後期:2001/08/08(水) 19:32
あれ、7氏は気づかないのかな、、、。
7氏が教えてくれるだろうと思ってレス見送ったのに。へへ。
>>179は釣り忍のことにあらずやと思うで候ふ。
あれを作ってる家は、都下にはもう何軒もないそうで。

川原泉のそれも面白そうですのう。
なに。怪奇ものを真夜中に書くとな。入れこんでますねー。
丑三つ時には後ろに誰かに立たれそうで、怖いぞ。

>>182
秦・漢時代というと、有名どころでアレかのう。もっとコアな書物かのう。
持ち込み先としては往来社あたりが無難な気がしますが
書店サイトでその史書名を入れて、ヒットした出版社とかではどうすか。
PCで表示できないような字ねー。古典読んでると
滅茶苦茶難解な旧字や、昔々の書写ミスによる誤漢字があって
「活字職人さん、こんな字をよく組めたのう」と思うことはありますね。
185名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/08(水) 20:26
史書を原作と同タイトルで今風キャラでマンガをかいてもらって(目からビームがでようとがまんして(笑))
うけてからおもむろに原作を若いお姉ちゃんにも買える価格で出版すると・・・・・いけるかも・・・<邪道^^;
186名無しさん@平安後期:2001/08/09(木) 00:01
>川原泉というと、「大名(殿様)の一日」と「茸」のからくり、ですね。
いやん。やっと今全部読み終えて、気づいた。この話のことだったですね。
「それも面白そうですのう」なんてマヌケだ、わし、、、。海より深く反省。
しかし殿さまと帯刀くんの区別がつかなかったー。
秋吉田藩政史六巻百十三頁が読みたくなりました(嗤
187176:2001/08/09(木) 01:06
>>184
アドバイスありがとうございます。
新人物往来社ですよね?
いいかも知れません。
対象はそこそこメジャーなタイトルです。
需要もそれなりにありそうな気が・・・

>>185
売れれば何でもいいんですが、いかんせん拙訳は文体が硬いです・・・
188:2001/08/09(木) 01:34
なるほど、釣り忍というものですか。「シノブ」シダに忍の字をあてるなんざ、こりゃあ風流ですな。
知らなかったです。ちょっと得をした気分す。

>>185
む……釣り忍→太公望→封神演義のように。というネタふりか。
はたまた史書→史記ときて、項羽本紀から秦・漢時代へのくすぐりですな!(的外れ)

>>187
史料は常に欲している人がいます。メールで問い合わせてみると、三顧の礼といわずに
アプローチがあるかも……
189氏ねR:2001/08/09(木) 16:28
以前に隋末を舞台にした守護月天小説を書いたんですが(^^;

中国ものだと一次資料をあたるのは無理なんで、既存の小説
と歴史書を照らし合わせながら書いてました。
資料をかみ砕くにはある程度の知識が必要ですよね。なので、
小説化された文章をその手助けとしてました。正直、学校には
ほとんど行ってないので、基本知識が欠如している私。
剽窃はしてないつもりですけど、読む人が読んだら判ってしまう
んでしょうね。

余談、今度はヒ水の戦いを舞台にしようかと画策しております。
ヒの字が出ない……。
190名無しさん@平安後期:2001/08/09(木) 20:06
釣り忍は小さなシダがけなげですね。和風ミニ観葉じゃ。
川原の「殿さま」は、姫が「鈴之介」を名乗ったあたりで
最後には赤胴でも着けて悪人を成敗するのかなと
ベタベタなラストを期待しちまいました。ああ貧困な想像力だ。
鈴姫はあの間、松茸ご飯を食べているだけだったとは。

>>187
このへんもご参考までに。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=kobun&key=969622717&ls=50
往来社は郷土史家というかそのへんのオッサンというか、、の
著作などもいろいろ手掛けてますが
あれは学者には出来ぬ頓狂な発想ってところが出版理由なんだろうなあ。
図書館や神田で学術書をあれこれ探していると
普通の書店では見たこともない名の出版社も多いですね。
和泉だの汲古だの三弥井だの。

図書館で読んだ史料がほしくて、でもどこをどう探してもなくて
思いあまって104で調べて版元に電話したら
「書店では扱ってません」なんてこともありまして。
通販専門の出版社なんてのもあるんですね。
#で、直接入手したのは、とある公家の日記でおじゃりました。

>>189
焦らずに1年くらいじっくり漢文と向き合うのも手でっせ。習うより慣れろ。
191:2001/08/09(木) 22:30
軒先に吊るされた釣り忍は、江戸の動くものとして、
イメージが定着してきました。
登場人物が、散策の途中で目に止める。そこにトンボを見つけて、晩夏を知る、てな感じですか。

古い本から、興味深い本の存在をしり、調べてみるも、すでに出版社は倒産。
著者名から探って、道場をたずね、
演舞を見る機会に恵まれた、ということがあります。
向かい合った相手の拳から伸びているのが長い刃だ、という怖さを皮膚で感じることができ、
貴重な体験だったですな。

>>189
守護月天。あの設定が気になるのわかります。
作中に、ある能力者が、歴史に干渉していたとか何百年前にこういう出来事があった、といった
ものをみると調べてみたくなります。
聖闘士聖矢の前の聖戦は、吉宗の頃だから……とか妄想していたことありました。
192名無し:2001/08/09(木) 22:58
さっき話題となっていた川原物だけど
バビロンまで何マイルってマンガがあるんだけど
それにイタリアのボルジア家のやつが書いてある
非常にイイ感じなのでお勧めルネサンス時代の勉強になった
193名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/09(木) 23:11
川原物は薀蓄をひたすらマンガにしてるときがあって、あれはちょっと・・・・・
引用とかあんまりはっきりかかないしねーうーん、まあ好みによるとはおもうんですけどね
初期の頃のマンガの方が好きだなあ

そういや、こんど宮本武蔵ものNHKやるんですね、小次郎側の視点のドラマも一度みてみたいんだけどなあ(でもそうすると、武蔵おもいっきり嫌なやつだしなあ^^;)
大化の改新あたりのドラマみたいかも・・・・
194176:2001/08/10(金) 00:03
>>188
そういってもらえると勇気が出て来ます・・・
早速問い合わせて見ます。
195名無しさん@平安後期:2001/08/10(金) 20:36
>登場人物が、散策の途中で目に止める。そこにトンボを見つけて、晩夏を知る
うーむ。一幅の絵のようなシーンですじゃ。
ただの情景描写というだけでなく、書き出しやラストにも使えそうですね。

>演舞を見る機会に恵まれた、ということがあります。
それは本当にいいご縁でしたね。
何ごとも諦めちゃいかんという見本のような出来事ですな、お互いに。

個人的には、川原のウンチクはマンガだから許せる、、、んですわ。
天才・橋本治の難解なウンチク評論を読む感覚と似てますです。
両名とも鋭い指摘があって面白いけど、脳細胞が疲れる。

この娯楽過多の時代、1年間飽きさせないドラマって難しいですよね。
大河も3ヶ月か半年単位にして、短編をもっと取りあげてくれるといいのに。
1967:2001/08/11(土) 00:53
宮本武蔵。
おそらく野球を語る人が、長嶋茂雄をはずすことができないように、
武士、剣士、浪人(類似)を考察するうえで避けがたい人物だといえると思います。
が。1年の期間にわたって放映し続けるには、「イベントが少なすぎやしないか?」という気がしますな。
仕官が成って、五輪書を書き上げるところまで……天草四郎の乱で負傷したりといったあたりもやれば、
剣理に生きた男の生涯に思いを馳せることもできるでしょうが……。いまさら船島で終わられてもなあ。原作の完成度が高く、かつ多くの人に読まれているスタンダードな作品なだけに唸ってしまいます。
原作のままならば、ほんとに3ヶ月か半年、という期間でやってこそ密度が増していいんじゃないですかねえ。来年どころかさ来年の話で、鬼が笑い疲れてしまうようなものですが……


資料の絶版は多いです。注目されないまま姿を消す研究書は米櫃いっぱいの米粒の数ほどもあります。
できるかぎり、電子書籍化して、ネット上で閲覧できるようになれば、と切実に思いますね。
戦後の研究書籍が続々と、著作権の50年をオーバーしていくのですから、
日本の文化事業として積極的に力を注いでくれ、と。
内容や学閥など、さまざまな事情があるようですが、100年後の歴史・時代小説を書く人のためにも
処々雑多に記録しておいてほしいものです。
そのなかに、多くの漫画作品が含まれれば理想的ですね。
197名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/11(土) 08:22
バカボンドってマンガは吉川英二(あれ?英治でしたっけ、すみません)をベースにした宮本武蔵マンガではなかったでしたっけ、あれがうけてる(らしい)から武蔵するのかなー
剣道くらいやらせてから俳優に役にはいってもらいたいと切に願います、某軍団の新撰組はひどかったなんかもーTVこわしたくなるほど、ひどかった(遠い目)
198名無しさん@平安後期:2001/08/11(土) 13:40
>来年どころかさ来年の話で、鬼が笑い疲れてしまうようなものですが……
鬼と一緒に拙者もワロタ。
来年は戦国もの、再来年は剣豪ものが、便乗で書店に並ぶんでしょうなあ。

単に読むだけなら、あちこちの図書館を探し回れば
何とかなるのかもしれませんが、入手したいとなるとね。絶版も多くて。
いらなくなった本を捨てるくらいならブクオフにでも、、、ですよね本当に。
しかし、かくいう私も引越のたびに読まなくなった本を捨ててきたし、、、。
また最近書棚はあふれ気味。書庫が一部屋欲しいよお〜。

>>197
このへんにも目を通してみるといいかも(スレタイトルは一部略)
大河・武蔵
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=history&key=997353116&ls=50
歴代大河ドラマを振り返る
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=history&key=977174138&ls=50
大河ドラマにして欲しい作品
1)http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=history&key=979742789&ls=50
2)http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=history&key=996937823
時代劇の最高傑作
http://mentai.2ch.net/history/kako/963/963719787.html
ここが変だぞ時代劇
http://mentai.2ch.net/history/kako/961/961129483.html
新撰組血風録
http://mentai.2ch.net/history/kako/973/973226056.html
1997:2001/08/12(日) 01:08
たとえば図書館とか、大型書店の江戸近代史のコーナーの前に立って
しげしげと眺めていると、「まあ、これの3倍くらいの数があれば十分だろうな」と
あたりをつけたりするんですが、
いざ家にかえってみると、どうしてどうして。重複を避けて選んでもその3倍のさらに3倍が
必要に思えてきてしまうのは、あれ不思議ですな。
頻繁に参照する本は決まってくるので、絞り込めそうなんですけどもねえ。

>ここが変だぞ時代劇
の、子供ネタには( ̄ー ̄)ニヤリ
200名無しさん@平安後期:2001/08/12(日) 18:14
関東大震災が来たら、本に埋もれて死ぬも本望、、、。
#それにつけても書庫の欲しさよ。ああ憧れの庭付き生活。

地元の史跡紹介だとか、遺跡の発掘を伝える記事だとか
いつか創作の役に立つかもしれないと思うと、ついファイリング。
新聞・雑誌の切り抜きもドンドコたまっていくす。

#日本史板の過去ログURLは2500くらいまでは拾って
#時代別ジャンル別にエクセルで分類してたんすが(暇だね)。
#過去ログ倉庫も久しくのぞきに行かなくなっちまいました。
#日本史板は1年もいると話がループしちゃってなあ、、、。
201名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/13(月) 14:25
平安もので、こんなのみつけましたー。どう?
ttp://www.asahi-net.or.jp/~qs8s-sozk/trpg/heian.htm
202:2001/08/13(月) 21:44
宇宙旅行ができるようになると、移動時間の長さから図書館が積み込まれると思うんですよ。
電子化された書籍を閲覧するようになるのでしょうが、それのプロトタイプが庭に欲しいですな。
で、その横にクラシカルな本のための図書館をでーん、と。

怪談ものが終わったので、たまっていたビデオをみます。
個人で録画してあるビデオは、電子的圧縮を他人がやってくれませんから、
どかすかデータ化できる装置は早く欲しいですね。

#日本史板、刀・剣豪ネタが常に不毛になってしまうのが……トホホ
203名無しさん@平安後期:2001/08/14(火) 16:13
全世界の資料が読める端末と、図書館が自宅に。
いいすねー、そういう生活。10年前のネット環境を考えたら
そういう未来も夢じゃないかも。 #その前に庭だ。

久しぶりに日本史板の倉庫に行ったらログが 3400に増えてたです。
最近のスレは10レスもつかずに沈んでるようですな。
あのワサワサした感じに比べ、この板はマターリしていて落ち着きますです。

刀ネタは「何人も斬れるのか否か」でいつも話がループしますね。
いろんな時代と状況を、全部一緒くたに論じてるから無理もない、、、。
#考証ものではこんなのも。【時代劇の笑える所&おかしい所 】
http://mentai.2ch.net/history/kako/982/982769065.html

>>201
以前に別のスレで噂になってたガープスってこれかあ。
仮想戦記@平安前期を書く人なら参考になるかも。
キャラのタイプやルールのあたりはワロタ。紀貫之だあ。
  >・性的倒錯
  >−5cp
  >あなたはちょっとヘンです。
  >女の格好をして歩いたり、かなで日記を書いたりします。
  >これにより、他人からの反応が−1されてしまいます。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 20:27
昔の資料になる古書のようなのを読もうと思ったらやはり楷書がよめないとどうにもならないとはおもうのですが
書道をなわらないと、やっぱ楷書はよめるようにならないんですかねー
楷書の読み方というのだけ指南してくれるようなのってありますか?慣れですか?
ひらがなならなんとかなんですが、漢字だともうなんか「これは文字か?」みたいになってしまって(苦笑)
205204:2001/08/14(火) 20:29
>>204
すいません、楷書じゃなくて、くずしてるのは草書でした。とほほほ
206名無しさん@平安後期:2001/08/14(火) 21:13
7氏はサクサクと作品を書き上げてますね。頑張るなあ。

>>204
教育テレビで最近「古文書を読む」って講座をやってますよ。
古文書解読の指南書は、図書館に行くと分類200に結構ありますな。
#古文書現物はあっしも読めねえっす。
207:2001/08/14(火) 21:40
コーヒーを、「かうひい」と最初に書いたのは蜀山人で、紅毛人の船で出されたものの焦げ臭くて飲めたものではないと記しているんですが、
彼が熊谷に宿泊したおり、看板の文字が楷書だったのを喜んだという話があります。
公用で滞在していた京大阪では、すべてが草書で落ち着かなかったけれど、熊谷にまで東下してきてようやく江戸に帰ってきた実感が沸いてきたというんですね。
おそらく、東海道を旅して京にあがった旅人たちも看板をみて「京だねい」と目を丸くしただろうことが
想像できて面白いですな。

>>206
ブックオフで見つけた江戸の雑学本が、いいカンジに想像力を刺激してくれているようです。
資料の整理をせねば! と本棚を購入したのもきっかけですね。
だからといって面白いものに仕上がるかというと、もちろん別の話で。今回書き上げられたのも
またしばらくしてから、あれこれ切り貼りをしなければ、完成ってわけにはいかないです。
仮組みの模型みたいなもので、これはこれでプレッシャーが……

>>201
ガープス……ガープス八百八町という同人誌を買って、キャラメイクまでしましたが、TRPGキャンペーンにありがちなことにそこで止まっていますなあ。
208:2001/08/14(火) 21:52
>>203
>【時代劇の笑える所&おかしい所 】
うひゃ、一行レスつけてました。
日本史板の倉庫、こんど潜ってきます。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/14(火) 23:28
時代劇物に和製英語や現代の物を登場させて
ギャグ物にするのは作風としてアリなんでしょうか?(世間に認められるか、ということ)

当方、行殺新選組というゲームに触発され、現在ギャグパロ版燃えよ剣を執筆中です
調べで見越せない考証にギャグをいれてごまかしているところもありますが(苦藁
210名無しさん@平安後期:2001/08/15(水) 14:09
推敲がまだこれからとはいえ
骨子となるものが書けているのは良いことでんな。
書物をめくっているとアイデアやテーマは浮かぶんすが
いざそれを起承転結に割り振ろうとすると
そこから先が産みの苦しみでやんす。うう、ジーザス、、。

>>209
その話は>>13-19でも出てますが、「作風」としてはアリだと思います。
「70年代に考証ブーム」と7氏が以前書いていたけれど
その頃SF屋の皆さまがその手の作品をいろいろ書いてましたな。
それがこのジャンルの先駈けじゃないかな。
#武蔵vsティラノザウルスなんてのも、その延長線上でしょうね。
211204:2001/08/15(水) 20:29
>>206
「古文書を読む」ですか!おおお、たいむりー♪ありがとうございますチェックしてみます


>>209
「これはそういうものなんだ」と話や内容でひきこんで「読者にきにならないようにさせる」ことができれば勝ちじゃないでしょうか
WW2舞台の架空戦記などではフィクションだ絵空事だと断ってても「この時期、この部隊にこんな名前はいない」とクレームつける人はクレームつけるそうですから^^;
212名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/15(水) 23:39
>>211
古文書読めるようになりたいなー。
古文から始めようと「太平記poweredby角川」を買ってきたが
五頁読んで、それっきり。
2137:2001/08/16(木) 00:07
>>7に書いたように、「面白ければいーやー」という小説を書くのも好きであります。
主人公が歩いていると、いきなり娘さんが「お助けくださいまし」とぶつかってきたり、
小料理屋の二階で杯をあおっていると、なぜか隣室から密談が聞こえてきたり、
夜釣りをしていると、どういうわけだか事切れる寸前の忍者から巻物を渡されたりして、
なんだか、もう、腕がたつという理由だけで厄介ごとに巻き込まれていって、
最後は、秘剣でケリをつけるようなものですね。
痛快なストーリの流れはある程度決まっていますから、
ひたすらアクションを盛り込む楽しさですかね。
資料に触発されて、どーにも書きたい欲求がたかまった地味な職人もの等の構想を考えて
苦しいときは、がーっと、そういったちゃんばらものが書きたくなります。
でも、いま書きたいのは、あくまで、地味な話だったりするときに、
>そこから先が産みの苦しみ
これ、よくわかります。
もー、なんだか構想で頭が大きくなっているんだけど、ちっとも産声をあげてくれない
もどかしさというか……

>>209
ギャグパロ版 燃えよ剣、アリでしょう。
思いついたアイディアは、ガンガン形にすべきだと思います。
平安後期さんがおっしゃるように70年代のSF(ハチャハチャ)で、
カタカナを使ったものも、現代の風俗を持ち込んだものも
発表されていますから、
ジャンルとして存在していますね。
小説の工夫として、地文やセリフに
明確にカタカナをもりこんで、読み手をギャグにのめりこませるのも
表現としては面白いのではないでしょうか。
ギャグパロは漫画だけの特権ではないはずです。
虎の穴にも、史実と異なる新撰組ものがありましたしね(こちらはギャク、ではなく、パラレル18禁ですが)

>>211
クレームがレポート用紙何枚にもわたっていることはザラだそうですね。部隊の人名にまでつっこむのは凄すぎっすなあ。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/16(木) 12:34
個人的には、つかこうへい版忠臣蔵の解釈は面白くてすきです。
歌手ですが山本正之の解釈の忠臣蔵(そういう部分の歌詞がある歌があるんです^^;)もすき。
「武士道〜ばんざい〜」一本の解釈なのは、いくつか名品読むと飽きちゃうというか、食傷になっちゃうし・・・。
215名無しさん@平安後期:2001/08/16(木) 15:09
知識だとかテーマだとか筆力だとか、大切なことは多々あれど
やっぱり最終的には「面白ければいーやー」ですね。
ただその面白さが独りよがりにならないように
「推敲は極力客観的に。第三者の目で」とは、よく言われることですが。
その場合、一年くらい寝かしておくのもいいですな。
とっても新鮮な感じで、「この表現、ダセー」と思えます(嗤
#1985年ものなんて、ただただ自嘲。

>>211
ぬか喜びさせてごめんねー、かもしれん。
あの番組はもう最終回が近いと思う。
最初の2・3回は見たんだが、カルチャーおばちゃんの独擅場でな、、、。
#そのうちまとめて再放送があることを祈ります。
216名無し:2001/08/16(木) 22:16
宮城谷昌光マンセー
217:2001/08/16(木) 22:38
書き終えるということは、自分が読みたかった題材の江戸小説が目の前にあらわれたということで、
すぐに、うきうきと読み返します。
2度ほど読み返して自分が満足してから、遠ざけるようにしています。
その題材関連の知識が頭から離れて、詳細が曖昧になった頃合いに推敲を始める、と。
まったくその知識を知らない人に近くなってからでないと、描写の過不足がわからない気がするんですな。
極端にいえば、昔に自分が書いていたヒロイックファンタジー、オリジナルのワールドなのですが、
固有名詞が連呼されているだけで訳わかりません。
描写が少ないので、その世界に入り込めないから読後感も薄いんですな(もちろん表現もダセー。
江戸時代であっても、それは同じだろうと思っています。

>>214
もしかして説教をされてるのか? てな小説、ときどきありますな。
「ここで感動しないと男じゃねえぞゴルア!」てな調子で、鼻息の荒いのはたしかに胃がもたれます。
218氏ねR:2001/08/17(金) 09:12
表現方法にしても、現代と時代ものでは区別するべきなのでしょうか。
用途や思考論にしても現代風なそれがあるわけですから、それを
意識した方がいいんですかね。
例えば、怒りを表すとき「頭にくる」は現代的であって、「腹が立つ」が
時代物には相応しいとか。
言葉とは変化するものですが、その語源や遍歴を突き詰めていく作業
には大変な時間と労力を割かれるわけです。だから、安易に身近な
表現を使ってしまう。あぁ時間が欲しい。
まぁ、所詮無理な命題でしょうから、愚痴ととってもらって結構ですので(^^;
219:2001/08/17(金) 10:42
ある人物が出来事に対したときの選択の仕方に、時代性がでると思います。
個人の思惑よりも、先例に従うことが要求されたり、男なら父、女なら母の
したことを判断基準にするようなところがあって、それがスタンダードな人物像に
なるのではないでしょうか。
そうしたことをふまえて、改易や脱藩や駆け落ちといった事態を描かないと、江戸物として
不自然だ、とはやはり思いますね。
思考と並行して時期の風潮が人心に与える影響も大きく、
たとえば「忠臣蔵」が吉宗の時代に発生した場合には顛末が変わっていったたでしょうし、
「八百屋お七」への人々の感情も大きく異なったかもしれません。
幕始と幕末の人物を入れ替えれば、人物像に差がでるのは当然だと思います(極端だっての)
ただ、こうしたことは重要だとはわかちゃいるんですが、自分の中で明確ではないです。
どちらかといえば、資料によるよりも小説の中に解答があると考えています。

>怒りを表すとき「頭にくる」は現代的であって、「腹が立つ」が
時代物には相応しいとか。

腹に据えかねた、てないいまわしを、現代物の小説で高校生の心理表現として使われて
いると時代がかっているなあ、という印象をもちますけども、頭にくるや腹が立つといった場合、
読み手にも肉体的にわかることなので、ありじゃないですかねえ。
そういうことじゃないですね、すんません。

語源には、たしかに、とつぜん足をすくわれます。
つか、昨晩もかみさんから「しゃかりき、という言葉は車力からきていると聞いたことがある。がむしゃらのほうがいいのではないか」という
つっこみをうけて、気になってしょうがありません。おにょれ。
220名無しさん@平安後期:2001/08/17(金) 14:23
うんうん。ダーッと書き上げてまず読み返す時は至福の時っす。
とりあえずその間は一読者になっちゃいますな。
小説の話や考証の話ができる人が、身近にいるのはいいすねえ。

>>218
んー。「怒髪天をつく」なんてスーパーサイヤ人な表現は
平安時代にも既にありますですよ。もとは史記の「怒髪衝天」ですな。
「頭に〜」を時代劇風にするなら、「髪が逆立つくらいに怒った」かな。
腹が煮えくり返るよりも、髪が逆立った方が
怒りの度合いが凄まじそうですねー。
体で感じる感情は、今も昔も大差ないのかも。

語彙に不安を感じるなら、古典を読んでみたらどうでしょ。
例えば江戸なら、、、誰がいるかな。西鶴や馬琴などですか。
その時代のものを読むことで
日常に使われていた言葉が見えてくるんじゃないでしょーか。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2001/08/17(金) 21:15
>>216
激しく同意。宮城谷昌光マンセー。「重耳」好き。
222氏ねR:2001/08/18(土) 08:28
いろいろと貴重なご意見ありがとうございます。

当時の人々の考え方と言うのは、資料などからこちらが忖度し
なくてはならない分、難しくもあり、面白くもあるということです。

たとえば、地の文であれば現代的な表現を用いてもいいと思う
んですよ。現代文という規範のなかで物語を書いている以上は。
ただし、会話に関しては当時の風俗を含ませないと、薄っぺら
なものになってしまいそうで怖いんですよね。

それと「頭にくる」「腹が立つ」を例に出したのは、考え方の違い
を言いたかったからです。
昔は、精神は腹に宿ると考えられていたわけで、だからこそ
切腹というものがあるのでしょう。頭に精神が宿ると言う考え方
は、どちらかと言うと現代の考え方のような気がします。昔の
西欧なら胸でしょうから。
だから、腹に精神が宿ると考えている人たちが「頭にくる」という
表現を用いれば、違和感というか収まりの悪さを感じてしまうん
ですよね。
また、髪というのは、また違ったニュアンスがあると思います。
親から貰った大事な体の一部なのだから、梳るのも親不孝と
いうような妖怪がいたような記憶があります(^^;
223209:2001/08/18(土) 16:06
皆さんご返答ありがとうございました!

皆さんに励まされ、あれから書きつづけていたのですが
山南さんが鞭を使う女王様だったり、高杉がディープパープル好きなギタリストだったり
何か無茶苦茶な方向へ逝ってしまってる(苦藁
224名無しさん@Emacs:2001/08/18(土) 22:09
こちらでしていい質問かどうかわからないのですが・・・

私、石川英輔『大江戸神仙伝』を突然読みたくなり、書店にて求めました。
しかしそこでちょっと不思議に思ったのは、この作品が時代小説のコーナーに
あった事。

いや、たしかに内容は「現代人がお江戸を訪れた紀行文」そのものですが、
タイムスリップ、なんてネタを扱う以上、時代小説ではないのでは、と
普段ファンタジー系を読む私としては思ったのですが??
うーん、わからん。

私も駄作ながら創作のようなものをしている身なれば、
たしかに氏の描く作品は時代小説と言うべきだと思うのですが、
しかし氏の作品には・・・と考え、ちょっと悩んでしまいました。

読まれた方、もしおられましたらお考えを伺きたく存じます・・・ってありゃ、
読み終わったばっかで言葉ちょっと写ってる・・・スマソ(藁
225:2001/08/19(日) 01:11
>>222
頭に何が来るのか、というとこれは血です。怒りで頭に血がのぼってくるわけで、これは
古今の東西を問わず人類に共通したことであり……
なんてなことをいうとわけがわからなくなりますが(ほんとだ)
なるほどそこに注目されましたか。>精神が宿る場所
言葉の取捨選択は、書き手のこだわりがでるところですよね。書き手そのものとも言えるかも知れません。そのうえで、
>違和感というか収まりの悪さを感じてしまう
のはわかります。
納得がいかないことは書かないか、別の表現をもってくるのが一番だと思います。
(ところで怒髪天をつく、と妖怪の関係やいかに?)
以前、黄表紙草本を検索して、実際に使われていた慣用句のみで
セリフを構成してこそ正しい、のではないかと頭を捻ったことがありました。
ま、けっきょくのところ「それでは江戸時代への深度とでもいったものが深過ぎやしないか」
という、ちっとも前に進んでいないままで結論を保留してます。
ぶっちゃけたはなし、自分の手に余るから、いまわかる範囲で書いてしまえ! というぐうたらさから決めかねてるんですけどねー。
江戸川柳の
「はげあたま よい分別を さすり出し」
てな調子で、これから上手に歳をとってよい持論をさらりと言えるようになりたいもんです。
226:2001/08/19(日) 01:11
>>224
主人公が、江戸だけでなく古代エジプトやフランク王国、もしくはアスガルドに
行くようになれば、タイムトラベルものとしてSF扱いになるでしょう。
江戸が舞台ですので、江戸小説でいいと思います。
じゃあファンタジーノベル・シリーズからでていた落語ネタ満載の、
「念術小僧 大江戸サイキックボーイ」 加藤正和(新潮文庫)はどうなんだ
というと……(自縄自縛)
「大江戸神仙伝」、主人公にはあれこれいいたいことがあるんですが、
江戸時代を体験することのできる優れた本だと思います。
(とりあえず腕時計は常にしておきたいですな)

>>223
そのキャスティングの「維新の嵐」は凄そうっす
227名無し物書き@平安後期:2001/08/24(金) 23:40
#ひどく忙しい1週間でござんした。久々の2ch接続っす。
#名無しのデフォがようやく変わりましたねえ。

この間ちょっと黄表紙を斜め読みしたんですが
江戸弁全開でなかなか面白いですね。

考え方の違いという点で言えば
今年の大河ドラマで主人公が「戦いたくはない」と悩むんですが。
しかし「鎌倉時代にそんな平和主義の権力者はいないぞ」と
こちとら思うわけでして。
現代の考え方をそのまま昔にあてはめるなよ脚本家、ですな。
#今週の放送からいよいよ元寇でっせ。

>>223
うーん。どんなストーリーなんでしょうね。
それを発表したら新撰組ファンにボコられたりして、、、。
#でも美化するよりおちょくりに走るのは小生も好きだよん。

>>224
書籍の分類は書店員のセンスですからねえ、、、。
中身を読まないでタイトルだけで判別する場合も多いのでわ。
図書館などでも歴史作家の随筆が「歴史」に分類されていたりして、、
「これは『小説』で分類してちょ〜」と思うこともしばしばです。
2287:2001/08/26(日) 00:01
>>名無し物書き@平安後期 さん
元寇ですか。ちらりちらりとNHKで、予告をみる機会がありました。
スペクタクル作品、という印象をもちましたが、楽しみにしています。

しかし、あれですな。
さまざまな板にはいれなくなり、あちらこちらで流言蜚語がとびかって、
2ちゃんねるは人心激しく揺れていますね。
はっきりとするまでは泰然と綽々として不動心、とおもってはいても、愛着のある板やスレッドがこのまま永遠に
失われるのではないかという焦燥感のようなものは、やはり動きます。

はやとちりでもいいっす。センチメンタルでもいいんです。
このスレがなければ書けなかった作品がありました。
ありがとう。
229名無し物書き@平安後期 :01/08/26 12:46
>228
あ、あっしもあっしも。
物書きの立場での会話は、日本史板とまた違って新鮮でござんす。
「闇の〜」なんて面白そうな本も教えてもらえたし。
他にも書いている人がいるんだと思うと、励みになりますです。

まー、2ちゃんは他のサーバ会社から追い出された前歴ありだから
今回も何とかなるんじゃないかと思ってますが。
Bigサーバがダメならまたどこか探すんじゃねーの?って
思うあっしは楽天家なのだろうか。どちらかというと悲観主義者なんだが。

「世の中には流れというものがあって、逆らってもどうにもならん」と
歴史の流れを見ていると思いますな。
「ヒーロー」とは激流をうまく泳ぎきった人のことだろうか、、、。
2307:01/08/26 23:14 ID:L0c5ecoY
本棚の隅に、中学生用参考書
「最新重要人名事典」というのをさしてます。
このタイトルで気になるところは、最新、という部分ですね。
あくまでいま現在、学業上重要とされる人物の名前が列記されているわけで、これからの研究によって
あらゆる時代の人物が増えていくわけです。
50年もすれば、いま新聞で名前をみかける人物の名前も掲載されていくのでしょう。
これから、さまざまな人物が小説として、書かれていくと思います。
いわゆるマイナーであったり、脇役で登場することの多かった人物にスポットがあたって、
そうした人物の目を通して、さまざまな時代が見ることができるのだと考えると、こりゃやっぱ楽しいですな。
私は、後世にまで語り継がれるべく記録された人物が「ヒーロー」で
あろうと考えています。ではどうして記録が残されたかといえば……
……泳ぎ方が目立っていたから、かな?(おい


2ちゃんもひと段落したようで、嬉しいです。
前夜のUNIX板住人の活躍は、
なんとゆーか歴史的な格好のよさですな。作業完了時間の短さが衝撃的でした。
プロジェクトX風に、見てみたい気がしますねえ。
231名無し物書き@推敲中?:01/08/27 20:21 ID:I9keBvaU
歴史というのは勝者側が記録していることが往々にしてありますから、
勝った側が「流れは俺のもなんだ」という落ちつきの、壮大なリレー小説のようなものかも(笑)
232名無し物書き@平安後期:01/08/27 21:58 ID:d0M9Q/do
#2ちゃんねるにも歴史あり。、、、なんつって(嗤

ぐふふふふ。「闇〜」1〜3巻やっとGetしましたー。
まだザッとめくっただけなのですが
「んっ。これ、あっしのトンデモ解釈と一緒じゃん」もあり
「うーむ、新鮮な発想だ。にゃるほど」もあり…。うひゃ、楽しいぞ。
#弁慶をはじめ、ちょっと眉に唾したい箇所もありますけどねん、、、。

ある時代ではヒーローだった人が
別の時代では大悪人にされるなんてこともありますよねえ。
また度を超した正義は悪にもなるし
悪人と言われる人でもその部下にとっては「善」かもしれないし。
誰の視点で見るかによって、悪も正も本質は同じなのかもと思うです。
#ねずみ小僧なんて、金持ちから見れば大悪人っすよね。

私らは歴史の流れをどうしても結果から逆算したくなりますが
「勝者によって作られた歴史」の中で選択されなかった方法や
表沙汰にされなかったことが腐るほどあると思うんですな。
そういう裏事情をあれこれ詮索していくのが楽しいっすー。
2337:01/08/28 00:54 ID:mO8q86ik
ときどき、一度眉を剃って、まじない入りの付け眉毛でもはらないとヤバイんじゃないか
っつーものもありますな。
でも、ときどきハッとするような視点のものがあって……いやいや闇の検証とは的を得たタイトル
だと思います。
(凄い世界ですよ、ほんま)


記録に残るねずみ小僧は、貧乏長屋に小判をおいていったというようなことはなく、
警備の手薄な武家の江戸屋敷から総計3600両を盗んで、そのほとんどを遊興費につかったと
いうのが定説です。というよりも史実ですね。
が、この金額の多さが、ちょっと気になってまして、公儀に知られずに
3600両をまるまる遊びにつかうのは、骨なんじゃないかと思うんですね。
余った財をこっそりどこかに隠していたんじゃないか。
それを狙って、子分たちの間で人知れぬ暗闘があったのじゃないかとか、
明治維新の30年前ですから、浪士の資金源として用いようと探した者がいたのではないかとか、まあ、あれこれ妄想しているわけです。
しかし、あれですな。大泥棒はどうひっくりかえしても悪党なんですが……なんだか、惹かれるものがありますな、悪党というひびき。

勝者の記録が、現在に伝わっているというのは、本当だと思います。そうした目で
眺めると見えてくるものがあって、そこに小説のネタが埋まっているんじゃないでしょうか。
いや、ねずみ小僧の隠し財宝なんてのはそれこそトンデモですけども。
234名無し物書き@平安後期:01/08/28 23:29 ID:eZTp.DFc
へえー、ねずみ小僧が義賊だというのも創作なのかあ。
いやはや、創作があたかも史実の如くに流布してることって
多いですねえ。 #弁慶も然りでございます、、、。

「悪」という言葉は平安時代には
すさまじく強い・常人のようではない・すごい、という意味で
ある種の畏怖や尊敬も併せ持った言葉らしいですが。
鎌倉末期の「悪党・楠正成」あたりになると
「悪」の意味がまたちょっと違った感じになるようですな。
#うーん。日本語の変遷は奥が深い。

いろんな資料を調べていくと妄想はいくらでもふくらむわけですが
それをいざ小説という形にしようとすると、これがね〜。
最近浮かぶテーマは超大作ばかりで
これを飽きずに最後まで書ききることができるのだろうかと思うと
構想段階で萎えてます。はあ、、、とりあえずは短編だ短編〜。
235名無し物書き@推敲中?:01/08/29 05:26 ID:u9z8o9Hg
3600両ってったら相当な金額ですよねー本当だったのかなーあとでの脚色もかなりかも
236209:01/08/29 11:09 ID:HXWeGkG.
お久しぶりです

パロ版燃えよ剣(ベタですがタイトル「萌えよ剣」)やっと完成しました
これから色々と修正です(Wordで百枚、文字にして7万ほどいってしまった)

なんかすごい方向にいってしまったなあ…
芹沢さん生きてるし、土方は坂本(女)と結ばれてるし…
ただ、幕末らしさとかそういう点でもっと色付けられなかったのが心残りですね
高校で日本史とっときゃよかった(←倫理)

次は忠臣蔵をやろうかと思ってます
237名無し物書き@推敲中?:01/08/29 12:57 ID:3a3g6z0Q
>>236
吉良サイドに厚みあるの希望♪
一方的なのばっかりだからー
238176:01/08/31 07:17 ID:08YNDngo
史書の翻訳をしていた者です。
新人物往来社にメールで内容の一部を送ってみたら
半月経っても全く回答無しでした。
うーん・・・
会社の経営も上手く行ってないという話なので素人は
相手にしてもらえないのだろうか・・・
とりあえず後、何社か送ってみよう。
2397:01/09/01 00:27 ID:YJNnM/wg
>構想段階で萎えてます。
江戸の市井ものを書く、というかプロットを考えていると、
ときどきむしょーにセンチメンタルにひっぱられてしまうことがあります。
剣客ものや、怪談、藩政ものとは違って、どうも特別な対処手段のない無辜の人々に
物語として「不幸」をもたらすのが、切ねえというか、胸に重いものが詰まってくるというか……
江戸中期の人々は、とくに現代と重なるところがあって、それを意識し、
読者に共感を抱かせるという手法や役目があるのはわかってはいても、
なんともかんともにんともかんとも、心がふさぎますな。
じゃあ書かなければよさそうなものなのですが、自分自身が
そうした市井の哀歓といった作品に感動することが多いので、挑戦したくて
しょうがなくなるわけです。
厄介ですな。
リアリティーというのを追い求めると余計に、一人の人物、ひとつの家族というものの
行く末というものを書く重みににっちもさっちもいかなくなってしまってるわけで
これは当分の間、課題です。
おそらく、どうあれフィクションなのだ、ということで自分を納得させる必要があるのだろうとは、
あたりをつけてはいるものの、「むむむ……」と腕を組むばかりですわ。
愚痴でござんす。でも、書きてぇんですなあ。


>235
3600両というのは奉行所の調書にのこっているんですが、これは鼠小僧の自己申告ですから
体面をおもんばっかって被害届を出していない武家は相当あるだろうことを考えると、
実際はもっと多額であったのでは、とも……。
12000両という説もあるようです。さすがにこっちは脚色の匂いがしますねえ。

>236
おおう。萌えよ剣。ら、ラブひな? 忠臣蔵というと、大石力あたりは美少女
の役どころですかね。

>238
業界の事情はよくわかりませんが、いろいろと顔をつないでおくのが
良いとはよく聞きます。
この板の、持ち込みスレを見るといろいろな状況があるようですが、
メールをつかった翻訳の売り込みというのも、これからはありでしょうね。
平行して、自分でサイトを立ち上げて、がーんとアピールしてみるとか(→ジブンのサイト
をキチンとウンエイしてから癒え! とセルフ突っ込み)
240名無し物書き@平安後期:01/09/01 12:24 ID:q8TARRTs
>ときどきむしょーにセンチメンタルにひっぱられてしまうことがあります。
それ、あるー。
書きたいと思う人物の何らかの無念にブチあたると
ついついセンチメンタルに流れそうになるす。
でもそこをつきつめてしまうと、あまりにもクサくなりそうで。
あとで読み返すと非常に恥ずいんですな、我ながら。
「えーい、シリアスも度を超せば笑い話だ」とばかりに
ついおちょくりに走りたくなる小生でござんす。

>236-237
吉良サイドの忠臣蔵、星新一が書いてた気が、、。ご参考まで。

>236
出版界はかなり昔から不況が言われてますからねえ。
でも新聞の書評欄で「日本史は書き尽くされた感がある。
次は中国史だ」というような説も読みました。
そのブームが本当に来るのかどうかわかりませんが
何とかうまい機会をつかめるといいですね。
241:01/09/01 23:46 ID:YJNnM/wg
大石力だって。いやん。主税ですな、主税。
吉良側にスポットがあたるようになってから「忠臣蔵」の物語としての
ダイナミズムが失われたのではないか、史実の光を照てたことで
ストーリーの構成が崩れたのではなかろうか、とも思います。
もちろん、大衆の願望によって史実が曲げられることや、敵討ち賛美の
危険性を意識しつつも、どうも、吉良方へのウェイトが重いままで
これからの世紀に「忠臣蔵」が残っていくのは、ちと惜しい気もしています。
いっそ
大石内蔵之助 を大星由良之助、
大石主税を大星力弥 として上演された懲悪的フィクションをベースにして焼きなおした
ものなどは、いまは新鮮に物語として楽しめるのではないか、と。

とまあ、ぐちぐち考え始めているのは、市井もので悪人や、悪人の役どころ等
主人公に非情なトラブルを持ち込むキャラクターの思惑や事情や生い立ちなどを、あれこれ考えるのが
シチメンドウになって、諸羽流正眼崩し破邪の一刀よろしくズパッと斬っても
お咎め無し、だって悪だくみをしてたから……という
佐々木味津三のエッセイ「大衆文学は無軌道の花電車」にのっとった
痛快な話に憧れはじめているからでしょう。
なんといいますか、しかつめらしく表情を作っていたら、無理がきたって
感じですわ。むきー。
242名無し物書き@平安後期:01/09/02 18:17 ID:93kOP79Y
悪人のキャラをちゃんと作ろうとしたら
主役よりも深みがあって魅力的になっちゃったりしてね(嗤
巨悪でなく単に小ずるい程度の人物の方が
悪役・仇役として惜しみなくあぼーんできますですね。

捨てキャラにヘタに感情移入してしまうと
殺すときにどうも筆が湿っぽくなりましてな、、、。
「君はここで殺されてこその存在意義だ。成仏しろよ」と
ドライに割り切らんとね。
#うーむ。考えてみると、わしらってかなり物騒な物書きですのう。
2437:01/09/02 22:48 ID:sFs9QTbc
自業自得、という形を浮き彫りにしてゆくのがキモなのかもしれません。>物語上での悪人の扱い
あんまりにも露骨に因果応報というのを打ち出してしまうと、陳腐になる危険をはらんでいるのでしょうが、
逆にそれが希薄すぎても、拍子抜けになってしまう……てのもある気がします。
匙加減、ですねえ。

どうも、ひとつの話のなかに多くを盛り込もうという意気込みなっていたのが、
いけなかったようで、ちと足踏みをしすぎました。
人間の表裏や複雑な事情を、一篇の短編小説でやろうと気負って完成を遅らせている
ことに気がついて、ちょいと割り切ってみました。
>「君はここで殺されてこその存在意義だ。成仏しろよ」
ての、納得です。
今回は、主人公側の視点でしか書ききれなかったけれど、いずれ
もう一度挑戦して供養してやるからな、と心の中で
手を合わせつつ、露骨に性格を誇張して悪人は悪人をやってもらうことに
しました。
いま書いているのが市井ものなので、ヤットウでぶすりってわけにはいかないですから、
負けを認めてもらう、という方向で。

自分で時代ものを書くようになってから、余計に、感動した時代小説の
完成度の高さに打ち据えられる機会が増えました。
さらっと、一行で伏線がはってあることに気がついたりすると、
唸りがでます。それがくやしくもあり、心地よくもあり、くやしくもありくやしくもあり……
244名無し物書き@平安後期:01/09/03 22:41 ID:ChLL6GQE
「因果応報」より「諸行無常」が性に合うあたりが
やはり、@平安後期なんでしょーね、私の場合。
ある瞬間には勝利しても、最後は滅びてしまう主人公…。
だからラストで生き残っているのは悪役の方なんだな。
何かすごく理不尽な話を書いてるんだなあと、改めて思イマス(嗤
#だから死に際が見事な人物が好きぢゃ。

>人間の表裏や複雑な事情
を本気で書こうと思うと、短編じゃきついかもですね。
それはじっくりと長編で練ってみてはどうでしょう。
245名無し物書き@平安後期 :01/09/03 22:43 ID:ChLL6GQE
創作文芸@2ch掲示板 復帰完了。。。

って、スレが上がらんぞ。
246:01/09/03 23:24 ID:gzOuD35k
諸行無常、てのは、歴史のうねりを感じさせることばですな。
静と動が交錯したあとに、じわっと浮かんでくることばといったような……
むう。
なんとなしにというかやはりというか三十三間堂や赤間神宮が連想でうかんできます。

長編もですが、いまのをあげたら連作短編をかましたいと考えてます。
長編と身構えるとどーも、手に余るというか新キャラを出したくなる誘惑にまけがちな
性分なので、メインの登場人物を決めて、その周囲で事件をおこすほうが
長続きしそうという目算で。


この板もやはりなんやかやと余波をうけているようですね。
かちゅ〜しゃを使い始めたのですが、
ちょいとカンジが異なって落ち着かんですわ。
247名無し物書き@平安後期:01/09/04 22:44 ID:UT3mvvd6
書きたいものはやっぱ、滅びの美学なんだろーな。

いつかの過去レスでもちょっと触れられてましたが
いよいよ連作短編に取りかかり、ですかあ。
意欲漫々でいいなあ。

わし、アイデアだけはいろいろ浮かべども、中途半端で、
なんかちっとも「小説」という形になってくれない、、、。
すらんぷ〜。(←素直に「才能がない」と言え)
2487:01/09/04 23:50 ID:60yehZ2g
今夏にブックオフで手に入れた本が、種本になってるっつーのが
デカイす。
ラッキーだった、と。

ためこんでた資料が
その本の内容の裏をとったり、補完する形で利用できて、
その楽しい楽しい作業のなかで、ぼんやりストーリが見えてきてる感じですか。

正直、いま書けてます。
んが! セルフつっこみ満載の出来で、
ぶっちゃけた話、虎の穴でもらった批評のポイントを攻略できたかとゆーと
これがまたぜんぜんとゆー状態です。書いてることが楽しいってゆー状況でげすな。
虎の穴でのは時代ものではなかったんですけど、
小説として指摘されたマズイ部分は、自分の中でかなりクセになってることが
はっきりしてきていて、それをなんとか壊したいとはしてるんですけど、
なかなかなかなか。
249名無し物書き@推敲中?:01/09/05 00:00 ID:Id7gbDpw
>248
うわー勢いあっていいっすねぇ。

>正直、いま書けてます。
ノリが伝わってきますわ、えぇ。
傑作、モノにして下さいな。
250176:01/09/05 00:32 ID:o0v8xJOc
>>239さん 240さん
レス感謝です
とりあえず次は河出書房あたりにしてみます
光栄なんかもありという情報もありますです(笑
251209:01/09/05 17:07 ID:VL7Kur8M
現在、森村誠一の「忠臣蔵」とその他関連歴史書を読んで研究しています
星新一のものも読むつもりですが、自分個人の考えとしては悪人は悪人であるべきだと思うんですよ
本音は「悪の中にも正義がある」という描写が難しいからなんですが(苦藁
あと、読者は友人(歴史知識なし)ひとりだけ、というのもあります(あまりおおっぴらに出す自信なしデス)

ざっと読んだところ、不破数右衛門がいいですね
ラブひなでいう青山素子のようなキャラで登場させようと思っています
252...:01/09/05 19:40 ID:9fWAfcJw
平安ものを書きたいなあ、って思ってお仲間&参考はってんで
ネット探し回ってるんだけど、平安 オリジナル小説 で検索
するとファンタジーか陰陽師の悪霊退治しか無いのな・・・・・。
大鏡なんてネタにしやすそうだと思ってるんだけど。
やっぱナヨナヨしたイメージがあるからニーズは少ないんだろーか。
253名無し物書き@推敲中?:01/09/05 20:35 ID:UjaknwB2
>>252
氷室冴子くらいかみくだいた文章でないとわかりにくいというか・・・・読み手があまりのめりこみにくいからでは?
でもまあ、陰陽師ブームを逆手にとってファンタジーでなくても面白い歴史物があるのだと世に知らしめるいい機会かも
がんばってくださいねー
254名無し物書き@平安後期 :01/09/05 21:19 ID:XW39Ki6M
想像力を触発してくれる何かと出会えたときは
「神様ありがとう」って感じですよねえ。
ふう。天啓、わしにも降りてこーい。

>250
河出といえば枕草子・桃尻語訳を出した出版社でんな。

>251
森村は話半分にしておいた方がいーですよ。
登場人物を異様に美化するから。

>252
「平安時代」つーと、まずイメージされるのが
源氏物語などの11世紀前半の女流文学ですからねえ。
メメシイ時代と言われれば、そうかも。
#ソレガシは雄々しい12世紀が好きぢゃ〜。
255若桜木虔、2ちゃんねる批判!:01/09/06 07:38 ID:y69ah1Vg
http://members.jcom.home.ne.jp/wakasaki/diary.htm
[9月5日]『御庭番暗殺剣』2巻のゲラ・チェック完了。『宮本武蔵』第4巻を脱稿。『公募ガイド』の連載第30回を脱稿。いずれも8月末までに終わらせなければならない仕事だった。次の〆切の担当編集さんの苦り切っている顔が目に浮かぶ。
 さて、2チャンネル族に言わせると、私の初版の刷り部数は5千部だそうだ。大笑いである。それでは返本ゼロでも赤字ではないか。それに、輸送時の荷傷み本は必ず出るから、返本ゼロの本などは有り得ないのだ。
 もっとも、5千部は、まんざら根拠のない数字ではない。ジュニア物のデビュー新人だと、最近は、その程度しか刷ってもらえない者がいる。赤字でも構わないから、版元としては読者の反応を見たいわけで、その赤字は広告費と考えるわけだ。
 で、やっぱり売れず、その5千部の1作きりで放り出される。自分の経験と照らし合わせて、この私の刷り部数も5千部と推理しているのだな。まあ、他人も自分と同一レベルだと思い込みたい哀れな心情は理解できないこともないが。
 プロ作家になりたくてなれない“作家になりたや症候群”の患者が日本全体で10万人いるそうで、1度はデビューはしたが、放り出された哀れなプロ作家失格者が、この25年で1万人強。
 その何割が2チャンネル族となり果てたのか知らないが、こうやって考えると2チャンネルが死屍累々たる“墓場”であることが、よーく分かる。2チャンネルの書き込みは死霊・生霊の怨嗟の叫びなんだな。
 しかし、どれほどプロ作家を酷評し、口を極めて罵倒嘲笑しようが、それで引きずり降ろせて自分が代わりにプロの座に就けるわけのものでもない。まあ、そんなことは、よほどの馬鹿でない限り分かっているだろうが、だから余計に八つ当たりするんだろう。
 私は、需要のない作家というレッテルも貼られている。どういうレッテルを貼ろうが構わないが、需要のない作家に〆切はない。編集さんには「あ、いつでもいいですよ。脱稿したら持ってきてください」と言われるだけで、請求もされないのだ。
 需要のない作家なら、もちろん全何巻などというシリーズ作品の依頼が入るはずもない。〆切が迫って急かされることもないから、連絡不能なホームレスでも作家面をしていることは可能だ。
 しかし、作家仲間から寸借詐欺を重ね、版元からも寸借詐欺し、挙げ句の果てが弁護士からも見放されてホームレスになり果てたようなヤツが、過去に出版作があるというだけで作家の肩書きが付くというのも摩訶不思議な話である。そりゃ「元作家」だろう。
 私は、傑作のない作家とも言われている。まあ、2チャンネル族の鑑識眼などは節穴か、目刺しの目程度だから、何と言われようが屁でもない。作家仲間や編集さんで「**は傑作です!」と言ってくれる人間がいるのだから、2チャンネル族の悪口雑言は馬耳東風である。
 何を血迷ったか、私の元弟子を詐称する2チャンネル族まで出没しているらしい。私の本当の弟子なら、メールを寄越すだろう。メールを往復させれば、弟子か否かは即座にバレるから、怖くて出せないわけだ。
 もっとも、メールは来ているのかも知れない。たいていの作家が、悪質メールや脅迫メールに備えて、妙なメールは作家本人に届く前にHP管理人が削除してしまって作家の目に入らない防御システムを採っているからな。
 あ、また馬鹿話を長々と書いてしまった。編集さんの「遊ぶな!」と目尻を吊り上げている顔が目に浮かぶ……。
256名無し物書き@推敲中?:01/09/06 09:49 ID:6kOfTfU2
2チャンネル「族」…
257先生、すっかり2チャンネル「族」…:01/09/07 00:11
[9月6日]
 坂東真砂子さんの『山妣』を、これからエンターテインメントでのデビューを志す新人の手本としては役立たない、と評したことを誤解した馬鹿が2チャンネル族にいるようだ。まあ、その程度の頭脳が2チャンネル族だから仕方がないが。
 ああいう、ベラボウに取材費を食いそうな作品を、金のない新人が書けるわけがないし、考証も難しい。ものすごい力技を要する作品で、力不足の新人が真似したらドツボに落ちる、駄作にしかならない、という意味なのだが。
 速読術を誤解している馬鹿もいる。理解度・把握度を落として読んだら速くなるのは当たり前で、そんなのは速読でも何でもない。ただの斜め読み、飛ばし読みだ。
 理解度・把握度を落とさず、きちんと味わって読んで、なおかつ他人より格段に速く読めるのでなければ、速読ではない。速読に関心のある人は、SP速読学院の体験レッスンでも受けてみることだ。
 理解度・把握度を落として読んだら、1冊10分もあれば楽勝で読める。このペースで読めないのは『徳川実紀』クラスの本だ。
http://members.jcom.home.ne.jp/wakasaki/diary.htm
258:01/09/07 00:37
大人気ないですね。

>249
傑作。いい言葉ですなあ。偶然耳にしたら確実に嬉しい台詞のひとつではないでしょうか。
(藁 がつくと激しくウトゥでしょうが。

>250
河出書房新社の図説シリーズはどの書店の歴史コーナーにも置いてある気がします。

>251
不破数右衛門、浪人になったきっかけにドラマがありそう。
やっぱり亀が嫌い?
 >「悪の中にも正義がある」という描写
どうも、これは、どういう
「悪いこと」「良いこと」をしているか、という行動描写よりも、その登場人物の性格の描きかたが
カギになるんじゃないかと思っています。いろいろしがらみを取り払ってみて、
最後に残った本性を、どう読み手に伝えるかで印象が変わるんじゃないかな、と。
その性分を、不愉快なものにすれば、悪人としてくっきりするのかな、とか。
読み手を怒らせる、というか……


>254
天啓の雷に打たれるときには、ついでに体力と集中力もバシーッと
回復してもらえるといいですよねえ。
(そーゆー贅沢を言っているから、あかんねん。



保元のたたかい
259:01/09/07 00:42
「保元のたたかい」、消し忘れです。スマソ。
260名無し物書き@平安後期:01/09/07 19:18
「小悪党」はいても
完全無欠の「悪人」はいないと思いたいんだなあ、わし。
逆に完全な「善人」もいないと思うし。
歴史小説の場合、Aに感情移入すれば
Aが主役となってBが悪役という設定になるけれども。
でもBを主役に据えれば今度はAが悪役になるし。
悪と善は、どちらから光を当てるか、それだけのことだと思ってますです。

だからAを主役に、Bを悪役にした話を思いついても
すぐBを主役にしたサイドストーリーも一緒に作りたくなっちゃうんだな。
#「一つの話を完結させる前から外伝を考えるな」という法則も
#某サイトで目にしたですけどね〜、、、。
#ただ脇役の外伝が書きたくなるのが平安後期なんだもんね。
##保元の乱ネタも、書きたい本話と外伝があるのぢゃ。
2617:01/09/09 02:24
事変に関わる人間が血族だったり親族だったりすると、
余計に多面的になりますね。
歴史ものは、史実を知っている読み手も想定するわけですから、
だれに光を当てた作品なのかというのかも、重要なアピールポイントに
なるのでしょうね。

本編を終えずに外伝を書くべきではない、というのは
ノンフィクションの場合とそうでない場合とで意味合いが違ってくる気がします。
書き手の創造した世界の場合は、安易に外伝にずれるといたずらに話と設定が横に広がってしまい、
読み手への情報量が増えるだけで終わってしまうことが多いんじゃないかと思います。
ですが、史実の場合、多くの人物が
関わったことは周知なわけですし、本編で書かれる事変の過程と結果が何故そうなったのかを掘り下げるためにも
外伝を挿入するのは、ありなんじゃないでしょうか。
結末を知っているからこそ、くすぐられる意外な展開が書けるのではないかというか……
262名無し物書き@平安後期:01/09/10 23:35
#およ? mentaiやyasai・Salad鯖等はまだVer.5.12なのに
この板は5.20に老化したんでやんすね。

しかし全員が外伝アリの小説って、読むには結構重いすよねえ。
まあそれぞれが深い背景を背負った人たちであるならば
人物の出入りは少なめにして、一人一人を掘り下げたいものですな。
何しろ巷の歴史小説は登場人物が多すぎて
名前を追うだけでも大変なのぢゃぁ。わしゃもっとライトなのが書きたい。

源義家が書きたくなって資料を漁り、史実的にはつかめたものの。
本人のキャラクターがdと浮かんでこなーい。
ああこの人ってスーパーヒーローなのか、ただの残虐な人なのか、、、。
263:01/09/11 01:00
夜中に雨音を聞きながら、江戸に思いをとばしていると
なんだかいつもにまして不可思議な気がしますな。
照明のないまっくらな部屋で横たわりながら、長屋の屋根にぶつかる
雨音を聞いてすごす夜長というのは、どういうことを
考えるんでしょうかね。
天井からの雨漏りをうける皿から聞こえてくる単調な音を
聞き続けているとどういう気分がするものなのか。
台風が江戸にやってきたとき、
江戸城くらいの建物になると屋内で反響する雨音というのは、
普通の家とは違ってこもって重たいものに
なるでしょうから、たとえば奉公にあがったばかりの商家の娘なら
恐ろしい思いをしたかもしれない。
てなことを考えると、なんとなくそのシーンからドラマを生み出せそうな気がしてきますが、
そういうときに、自分の中にキャラクターのストックがないと
形にならないまま消えていってしまいがちです。
今回、書き上げて思い知ったのが、キャラクターがどーーも、類型的つー
とこですな。
江戸の人物を考えるときに、職種から想像していくことが
多いんですけれども、そのためか突飛さのない、その職種の平均的な人物像に
なってしまって、いかんです。
リアリティーを意識するあまり、没個性になっちまう。
それを打破するためには、実在の江戸の人物、それも「杭が出すぎて
打ち付けることができなかった」というような破天荒な人物を書いてみるのが
いいんかな、とは思うものの、それは誰なんだってことになると
見つかりそうで見つからんです。
相性のよさげな人物がみつかればのぉ。

>名前を追うだけでも
同意っす。
登場人物が多いと、読むスピードがはっきり落ちます。
だれ某の子が誰様家から嫁に迎えて生まれたのが某で、その主君はかつて誰彼と血縁関係にあり……(あぼーん!
戦国ものが苦手な理由のひとつですわ。
嫌いじゃないけど、お頭のせいで時間がのぉ……
264名無し物書き@推敲中?:01/09/11 13:22
ビデオになってた鬼平犯掛帳をみました・・・うう〜ん、やっぱこの話しの殺陣はかっこいい〜♪
あれを文章にする力があればなあ・・・って原作も好きっす
266209:01/09/11 23:08
時代劇に限った事ではないですが、みなさんは口調はどのようにしていますか?
時代物というと、やはり「ござる」「拙者」等のイメージが強いみたいです

自分の場合、パロ系なので現代風にしていますが
はっきり言って坂本竜馬キャラの土佐弁は自信ない(なんか江戸弁混じってるような気がするし)
267名無し物書き@推敲中?:01/09/12 02:46
突然ですみません。
今月発売の「歴史読本」をどうしても早読みしたい
のですが、取り扱っている本屋さんはないでしょうか。
ちなみに東京在住です。
よろしくお願いします。
2687:01/09/13 00:46
>266
巻き舌の江戸弁をそのまま台詞にすると、なにがなにやらサパーリということになりますし、
地文とのバランスもとれないので、やっぱり「らしい」でとどめるようにしてます。
忠実に再現しても労多くして……という気がしますし。
ただ、雰囲気を伝えるためにセリフは重要ですから、うまくらしく書けないときには
セリフそのものを変えるようにしてます。

>267
新人物往来社に直で聞いてみるのもテかもしれません。
しかし、早読みっすか。燃えてますね。今月の特集はなんなんでしょうか。


歴史に残る事件が、連日報道されています。
これまでの積み重ねにより引き起こされた凄惨な事件であることを考えると、
今回のことをきっかけに、双方の意識が変わっていってほしいと願うばかりです。
269名無し物書き@平安後期:01/09/13 22:43
「キャラが類型的」ってのは、ありがちー。
所詮自分一人の頭の中だけで考えた架空人物ですからねえ。
ところで歴史小説は実在人物の元キャラがあるから
類型的にはならんだろー、と思われるでしょうが
それがどっこい、そうでもないんですな。
書きたい心をそそられる人物は、どこか似ている、、、。

テロ行為というと、曽我兄弟の襲撃事件を思い出す小生。
反体制派はいつの時代にもいる。
今月の歴史読本は徳川将軍の特集のようですね。
それとも267氏は宮部みゆきの連載目当てかにゃ?

米国はいつも「正義」を装っているけど、それって結構違和感、、、。
叩かれるだけのことをしてるだろーがオメエ、と
思っちゃう拙者も実は過激派なのだろうか。
あっしがあの事件を題材にするならば
テロリスト側が蓄積していた恨みに焦点をあてて
突撃をラストシーンに、テロ側のカタルシスにしちゃうだろーな。
#物事を両方向から見る癖がついているもんで、つい、、、。
#「何があっても暴力はイカン」なんて思ってたら、歴史物なんて書けんわい(嗤
271:01/09/16 19:18
そそられる人物の類似点……
たしかに。役職の違いはあれど、どことなく……いやかなり……はっきりと……
ぬう。

書いてみたいと惹かれたのはいいけど、筆力がおいつかないなという人物に出会うと
なにやら複雑ですな。資料を集めれば集めるほど遠くなるような……。
その人物を象徴する、ある一時が書ければ楽しかろうと夢想しつつ、どのタイミングを
選べばいいのかも悩みどころで。
うかうかと手を出してみたものの、史実の人物の後を追うのは、風俗習慣を追うのとでは
ノウハウが異なりますねえ。
272名無し物書き@平安後期 :01/09/16 22:15
#今日は鎌倉に流鏑馬神事を見に行ってきたぢゃ。
#サラブレッドの高い背丈と貧弱な足に比べ
#国産馬のずんぐりとした逞しさ。在来種萌え〜。

結局、書きたいテーマも書きたいキャラクターも
つきつめればたった一つなのさ、と開き直ってみたりして。

おっ。7氏は誰に手を出してみたんですかのお〜。コソーリ、オシエテ。

わし、史実上の人物を追おうと思うと、本人だけじゃなく
その脇を固める人物のことまで調べないと気がすまなくなってきましてね。
また主人公は父ちゃんからいかなる教えを受けたか、
なんてことまで考え出すと、3代くらい遡りたくなり。
子孫にいかなる影響を与えたかを思うと、孫の代まで調べたくなり。
……そんなことやってるから、いつまでたっても次作が書けないんだ〜。タワケ。
273:01/09/16 23:50
あ、あ、新井白石。
幼年少年青年中年壮年いつをとっても政敵が多いのに、為したことが
多彩。周囲に石を投げれば有名人に当たる時代だけに、多面な展開が……と思ってはみたものの
まあちょっと検索かけただけで参照すべき資料の多いこと! 思想の把握の困難なこと!
これからも頭の隅においておき続けたいものの、正直、先送りですわ。
ザッとしたプロットは浮かぶものの、さてその裏づけとなると難物。

つぎは千葉周作、のこりの二人はずっとマイナーな地元の戯作者と武芸者。

でもって、これらの人物の時代背景を眺めていると、同じ時代に生きた架空の江戸人を
創造したくもなり……
あまりにも江戸にひたりすぎて頭がぼーっとしてきて、
ガンダムのハヤト・コバヤシ物語も面白いかな? と逃避しはじめたりして、なんだかワケワカラン♪ と。

流鏑馬はこの時期なのですか。ふーむ、やはり初穂の頃とか関係あるんですかのぉ。
274176:01/09/17 04:59
史書の訳の出版を考えている者です。
新人物往来社・河出書房にメールで打診してみましたが、全く回答を
得られませんでした。
メールだとやっぱり扱いが軽いんでしょうか?
とりあえず、新聞社系などあと少し当たってみるつもりです。
印税の割合なども考えると同人誌で出した方が得かなという気もするの
ですが・・・
275名無し物書き@平安後期:01/09/17 22:36
千葉周作は今年(だったっけ?)ドラマ化されてましたね。
#中村俊介の演技がスベッてましたが。
新井白石よりこっちの方が7氏の筆が活かせる題材のような気がする。
でも「いつか書いてやるぞ」と
ずーっと話を温めていくのもいいもんですよね。
#温めすぎて干からびることも多いんだけど。おほほ。

鎌倉の流鏑馬は、八幡宮の放生会が旧暦8月15日
その翌日に頼朝が流鏑馬を行ったという故事からで、
かれこれ820年近く続いている行事なんすな。歴史だなあ。

>274
持ち込みスレ見ても、現実は厳しいんですなあ。
メールじゃなくて、直接電話してアポ取ってみるとか。
#ただ訳本の場合、訳者の肩書きで判断されることも多いから、、、。
276:01/09/17 23:50
820年前……
数字でみるとものすごい重みがありますねえ。伝統って凄い。ありがとうございました。

「周作がゆく」ですね。
徳間から小説もでて驚きました。どこらへんの層をターゲットにしている
のかがはかりかねる、気恥ずかしいほどの主人公成長物語でした。
#干からびたらそれはそれでスルメの要領で、もぐもぐ噛みながら墓にはいらあ。

今朝、駅で、警官の一団が、さすまた(刺叉)をもってやってくるのを見ました。
どうもホームで不審者が暴れているという通報があったらしく、
ジェラルミンの楯と一緒に長いさすまたを持って駆けつけたらしいのです。
朝のこととて、一部始終を見物とはいかなかったのですが、
江戸時代に、尻はしょりで捕り物に向かう同心らを見た町人も、
同じように威圧感と頼もしさとこれから刺叉に押さえつけれられるだろう者の行く末を
思って胸が揺れたのかな、とちと思いました。
日常の中に、見慣れぬ得物を見ると、ぎょっとするもんですねえ。


>274
同人誌(とゆーより自費出版ですか)のスレを見ても売り込みは厳しいようです。
大学系学会や全国的学会、地方史研究会、テーマ別研究会への
アプローチもテかもしれないですね。
277名無し物書き@平安後期:01/09/18 22:34
>気恥ずかしいほどの主人公成長物語でした。
同意同意(嗤
最後の方は、十手持ちやカマっぽい同心キャラが楽しみで見てたんすが。
周作くんの恋物語は中途半端で、収まりが悪かったなあ。

>#干からびたらそれはそれでスルメの要領で、もぐもぐ噛みながら墓にはいらあ。
ワロタ。でも鬼籍に入る前に何とか孵化させたいものでやんす。

>江戸時代に、尻はしょりで捕り物に向かう同心
平安朝ならさしずめ衛門府の宿直や検非違使たちが動員されたってとこですな。
犯人を追って威嚇のために弓を引き絞る。うう、かっちょええ。

武器ってやっぱり興味あるなあ。
平安時代の説話で、物盗りに行き会った官人が
「相手は弓は持っていない。刀だけなら距離をあければ大丈夫だ」と思ったと、、。
それを読んで、飛び道具の威力というものに改めて納得したです。
何でかわからんが、ソレガシは鉄砲よりも弓矢が好きじゃ。
278:01/09/18 23:26

弓の優位性というと今昔物語の、
旅の途中で、ある男が持っていた名刀と、自分の安い弓を交換できたのはいいが、
男が弓をかまえた途端になにも出来なくなって、けっきょく弓も名刀も
盗られてしまった京男の話を思い出します。
武器の間合いというものは決定的で、そこをどう埋めるかが技や知恵というものなのだろうと思います。

先々週の時宗でも、元寇の指揮官を弓で狙い撃って撤退させるという
使われ方がされていましたね。
その前に、名乗りをあげている最中に、てつはうを撃たれてしまったという
象徴的なシーンがありましたが、
完全な名乗り聞きたさに源平合戦を見たくなってしまいましたよ。

武器は、写真で見るよりも実物を見ると、
心に残る印象がまったく違いますな。
目的が純然なので、なんつーか本能的に怖いとゆーか……
それだけに
巧みにそれを扱っている人を見ると、その凛々しさにうたれますな。
279176:01/09/20 17:39
>>275 276
レスありがとうございます。
自費出版といわずに同人誌と言ったのはまさにコミケなどで
売られているそういう形態という事です。
恥ずかしながら自費出版できる金もないので、とりあえず冊子に
してWEBなどで通信販売という形にしようかなとも考えております。
HTML形式にしてシェアウェアにするなどもしたいのですが、いずれ
の場合も中国史特有の外字が出ないので[禾中]などの要領でごまかさねば
なりません・・・
そういえば1頁あたり1円くらいで小説などをWEB上で販売していた
サイトがあったようですが、ああいうのはどうなんでしょうか?
2807:01/09/20 23:13
通信販売やWEB販売の実情はわかりませんが、
欲しい資料をネット上で探す人は多いでしょうから、需要はあると思います。
サイトで、少しずつ更新されていくよりも、冊子となって完結していると
はっきりしているほうが喜ばれるのはないでしょうか。

オフセもいろいろとお得なパックが多いですから、そこを工夫する楽しみも
ありますね。
281名無し物書き@平安後期:01/09/20 23:44
やあやあ我こそは清和天皇75代の末裔、
親の因果が子に報い、2枚が4枚、4枚が8枚、、、(以下略 
#ガマの油売りかよ、おい。
そーいや油売りは小道具として刀を使ってまんな。

痘瘡に興味があって疾病史を読んでいたら
コレラの項があり、それが面白かったっす。
コレラが初めて流行したのが安政年間(19世紀)だとか。
筒井康隆が昔「コレラ」というドタバタ劇を書いてましたが
安政年間のコレラって小説より奇なりの出来事だったでしょうねー。
原因がわからない未知の病気への恐怖、といったサスペンス仕立てに
したくなりましたが、ソレガシに江戸の風俗は書けんしのう。

100年後にはエイズ騒動も時代小説として書かれるかもしれないすね、、。
282名無し物書き@推敲中?:01/09/21 13:39
このスレ、勉強になる。見てたら疲れてカクキガウセタヨ。
283-:01/09/21 14:04
2847:01/09/21 23:30
す、すごい蝦蟇の油売りだぁ。外祖父ににらまれて脂汗がたらーりたらり

先月までスーパージャンプで連載していた漫画に
現代の医者がタイムスリップで幕末にやってきて、歴史への介入を恐れながらも
医者として病人を診療する、といったものがありました。
なにしろ漢方主導で、細菌という認識が広まっていませんから
伝染病は、まさに病魔として恐れられていたことは川柳などでもわかりますな。

ろうがいの娘ねがいが壱つあり

せつねぇですな。

>282
これもなにかの縁ですぜ。疲れがとれたら>1にあるように一丁……
285名無し物書き@平安後期:01/09/22 11:03
労咳はわりと最近まで不治の病でしたからねえ。
文士といえば労咳病み、、、みたいな。ゴホッゴホッ。

医事ネタも江戸時代ならサマになりますが
平安朝はひたすら怨霊の祟り、調伏・神頼みですからのう。
若干の丸薬などはあっても、それは病気を治すというより
不老不死を目指しての仙薬だったそうで。

>282
まあとりあえずお茶でもどうぞ。 ( ^‐^)_且~~
#しかし平安朝には「茶」もまだないのである、、、。
2867:01/09/23 00:55
江戸も迷信がまかりとおっていて、あきらかに経験則というよりは
誰かの思いつきだろうというものも多いです。
細菌の発見認知以前は、地球上のどこでもそうだったのでしょうが……
病も含めて天災すべてが人外の所業だったのでしょうねえ。

しかし、平安にお茶がないとは驚きました。
287名無し物書き@平安後期:01/09/24 14:01
茶は鎌倉時代に伝来したものですからのう。
しかも最初は薬として飲まれていたようですし。
だから平安にお茶漬けというものもなく
サラサラと飯をかきこみたい時は湯漬けなんす。
ああ、ホンに貧困な食生活。
 #故に食事シーンなんて書こうという気も起こらん。

平安貴族より江戸の庶民の方がよっぽどええもん食ってまっせ。
「喫茶養生記」ですな
ただ付け加えると
>茶は鎌倉時代に伝来
は正しいとは言えず
嵯峨天皇の時代には既に伝わっていたようです
茶道はともかくとして
茶自体の存在は認識されていたようですね。

横レス揚げ足とりで申し訳ありません。
289209:01/09/24 21:36
しかし、歴史小説ばかり(というか、だけ)読んでいるせいか、書き物をしていても
ふつうの言い回しが思いつかない…
新しい作家さんのものならば、より現代小説に近い言い回しになっているみたいですが
カキ歴数カ月のワタクシには応用できまセヌ……

あぁ、ちょっと愚痴になってしまいました
忠臣蔵の考証をダラダラ続けながらも
武田信玄に目移りしそうな209でした
290:01/09/24 21:51
渡来の話のなかで、そういえば闘茶という言葉を聞いたことがあるのを
思い出しました。
そうそう、さすがは鎌倉・室町の頃は、お茶を飲むにも武張ったもんだと
感心した覚えが……

>288
ある時代を表現するのに、○○天皇の時代と区切るのは、なんとなしにおもむきがありますですね。
元号と同じで、西暦何年だかを調べることになりますが一度覚えてしまうと、
時代好き同士の隠し言葉みたいでちょっといい。
291名無し物書き@平安後期:01/09/25 21:50
闘茶。宇治だとか栂尾だとか産地を当てるやつですね。

「○○天皇の時代」って言い方は古代や中世ではポピュラーなんですが
なるほどなるほど、江戸時代にはなじみませんね。
江戸に置き換えるなら「×代将軍○○の時代」てなもんですか。

>288
ふーん、そうなんですかあ?
わし、栄西が宋から持ち帰ったって話しか知らんす。

>289
戦国時代は守備範囲外だけど
武田騎馬軍団や小山田投石隊にはちょっと興味あるです。
292288:01/09/25 23:43
茶の伝来について
「日本後紀」に、弘仁六年、
永忠(延暦五年に帰国)が手ずから入れた茶を
嵯峨天皇に奉御したという記述があります。
そこで嵯峨天皇は機内、近江、播磨、丹波に
茶を植えるよう下知したとされています。
(平安時代に下知という言葉があったかどうかは知りませんが
理解していただく上で用いました)

ただ遣唐使廃止によってこの唐風茶は衰微し、
のちに栄西が「喫茶養生記」を記し、鎌倉三代実朝に献じた(吾妻鏡)
ことが有名となるわけです。

仰られるように「喫茶養生記」(茶桑経ともいう)でも
”茶は養生の仙薬”と書かれ
飲料としての、一般への膾炙は進んでいなかったようですので
茶漬けの描写はすこし難がありますね。

>>290
正確な年代ではなく、時代描写としては効果がありそうですね。
元号で書くと、期間が短すぎて使えないといった場合もありますし。
近世でも御水尾天皇など、特殊な天皇であれば……。

もっとも、嵯峨天皇の時代(809〜823)などと書くと多分にへこみますが(藁)



長々と失礼しました。
293:01/09/26 00:09
ちょいと風が熱をもったころ、普段健康な貴族がけだるげに
さらさらと湯漬け、てのはなんだかいいですな。

将軍といえば、歴史読本が特集でしたね(ついでにホンコワは、平清盛)
日本史スレでもマイナー将軍スレがたっててこれは最近のお気に入りです。

元号よりも、将軍の各エピソードが時代世相をあらわして
かなり、ぴしゃっときまると思うのですが、肝心のエピソードがそれこそマイナーで……
1〜3、5、8、11代といったあたりの場合は、○○将軍の治世の頃といった
表現になり、他は元号(西暦×年)というものが多いですね>江戸もの

>289
新しい作家、ということから思い出して、宮部みゆきの江戸ものの文庫新刊「天狗風」を
読み始めました。ちきしょう、巧いぜ(喜
セリフまわしや、キャラ造型で>209さんの
参考にもなるんじゃないかなーと思いました。
294名無し物書き@平安後期:01/09/26 22:37
えっ。ホンコワが清盛ですと。早速本屋に行って来るですじゃ。

○○天皇の御代、○○将軍の治世、ってのもいいですが
××年間(←元号が入る)つー言い方も好きですです。
もちろん西暦の方が分かりやすいんだけど
歴史ものを書き始めてから元号にも愛着がフツフツと、、、。

宮部みゆきって、ジャンルで括ると何になるんでしょうね?
時代小説だけじゃないみたいですが。

>292
へー。勉強になったっす。さんきゅです。
2957:01/09/27 01:06
ミステリー作家で、そのまえにホラーとかサイキックとかが
つくんでしょうが、肝心のミステリーに疎いのでどうにもわからんです。>宮部みゆき
ただ共通して世話物、ということはできるかなと思います。

旧暦というのも、日本史ものを扱うときの特色のひとつですね。
知らなければ、なんとなく雰囲気で読み流しても、一度意識すると
あれこれ気になるところではあります。
時計が日々の基準でなかったぶん、自然物の行き去りがポイントになるわけで
「この日付で空に雁を飛ばすのは、ちょいとはやくないか?」とか……
といいつつ、歳時記で確認しなければ、裏づけがとれないんですけどね。
もうちょい資料が整理できたら
歳時記の古い本を集めてみたいなと考えてはいるんですが、
その、ちょいが……ままなりませんぬ。
296名無し物書き@平安後期:01/09/28 22:00
宮部の件、ありがとうでやんす。世話物かあ。
ジャンルを問わず根底にあるテーマは一緒、って感じなんすね多分。

ホンコワの清盛は「予備知識そのまんまやん」でした。
今回はちょっと期待ハズレ〜。
#この企画ならではの独自の見解が読みたいな、ワクワク。

旧暦で最初とまどったのは閏月の存在ですじゃ。
13ヶ月もある年があったなんて、そんなあなた、って感じでした。
でも何か渋いすよね、閏月って。
そういや清盛が亡くなったのも閏二月四日でございます。
297:01/09/29 01:14
山田風太郎の「からくり事件帳」が始まりましたね。
嗚呼時代作家に必要なものは、やっぱり想像力なのだと唸ることしきりでした。
幕末上の有名人(の関係者)同士を一箇所に集めて1話に仕上げるという思いがけない仕掛けを
提供する意外性の娯楽さ、試行する大胆さは
時代小説ジャンルならではないかなと。
もちろん、それが事実であるかどうかへの拘りも大事ですが、
史実外伝とでもいうべき特別な話は、そのひらめきをもった作家の小説でしか追体験できないわけですし……


閏月の、二月を2度、九月をもう1月、といった具合に調整しちゃったのが
凄いです。俺も、最初はなにかの隠語なのかと思ってましたよ。
298名無し物書き@推敲中?:01/09/29 03:30
あげ
299名無し物書き@平安後期:01/09/29 19:37
「からくり事件帳」はTV欄の粗筋を読むと
江戸町奉行と警察の過渡期を描いた作のようで。
おもしろいところに目をつけましたね、って感じです。

時代小説に限らず、物書きにとって想像力は大事ですよね。
まあその程度によっては妄想トモ言ウ、、、になりますが。
歴史小説の場合は推理力も必要かなあ。
日本史を読んでいるうちに謎を追いかけたくなって
そのあげくに歴史もの書いてるようなもんですから、わし。
#そういや「歴史は推理小説だ」ってコピー、猪瀬直樹の本の帯で見たなあ。
3007:01/09/30 02:18
推理力や考察力は、歴史小説のキーだと思います。
たとえば、明智光秀の謀反のくだりを、既存の小説や説と同じにやっても
魅力は半減するでしょうし。

「独特のひらめき」が、書く人のウリですよね。
資料をあたることは誰にでもできることですが、どの部分に注目し、かつ興味深く読めるものに
するか……ですかのぉ。
301名無し物書き@平安後期:01/09/30 12:50
そーすねー。光秀あたりだとある程度書き尽くされているでしょうし。
#闇検3巻の光秀と信長のくだりは面白かったですな。

話は変わって。
時代小説の場合、名前に関する苦労はないですか?
こちとら作成の苦労はないんですが、困っているのがフリガナ。
例えば後鳥羽天皇の名前「尊成」は
「たかなり」だと思っていたら「たかひら」の方が通説らしく。
しかし最近出た通史ではまた「たかなり」になっているという具合で。

「千葉成胤−−『なりたね』だか『しげたね』だか、私にもわかりません」と
千葉氏研究第一人者の学者さんがおっしゃっていたことがあって。
それならそれで「好きな方を選んじゃえ」と思えるんですがね。ふう。
#「フリガナなんて振らなきゃいいじゃん」でしょうが、でも何となく振りたい。
302:01/09/30 23:56
最初に苦労したのは武家の〜守、○○のカミですね。
諱、名乗り、号の類は、もうわけわからなくて、
調べてはなんとなく法則がわかったような気がしたところで例外を知って
頭がくるくるするという……
架空の登場人物でも、自分が知識として知っている以上、他人も知っているでしょうから、
いいかげんにはつけられない、と。
しかも、同時代に何人もいて便利だからといって越前守ばかりつかっていると
すぐにかぶってしまうわけですね。
また
武鑑の類をくってみても、武士の名前というのは似ているわけです。兵衛兵衛左衛門うるさいわけです。
そこからちょっと離れて、かっこよさげなところを思いついたと悦にいっていると
有名な作品の中に登場していたりしてへこむ羽目になったこともあります。
これを回避するのに、パソの検索は大変役にたっていて、ラッキーな時代にいるなと
思い知ります。ありがてえ。

今日聞いたラジオでいっていたのですが、芸人さんの名前は鑑定してつけてもらうと
候補一つにつき料金が5万円かかるそうです。安いのか高いのか……

>千葉成胤
第一人者にそう言われるとたまりせんな。こりゃ困る。すいません、ちょっと笑ってしまいました。
303名無し物書き@平安後期:01/10/01 22:43
おー。検索にはそんな使い方もあるんですね。賢い。

左衛門とか兵衛とかって元々は官職ですよねえ。
例えば誰もがご存じ義経の官職は左衛門少尉だったわけで。
江戸になるとそれが何で人の名前になっちゃうのか不思議でやんす。
何百年かしたら「純一郎総理」って名の人も出てくるのだろうか。

「××の守」も、近世は自分で勝手に名乗ったりしてるんだとか?
そのへんの無秩序がとっても不思議。
要するに、朝廷の権威がない時代ってことなんでしょうねえ。

名前の苦労で、さらに平安時代の一例を挙げると
伊勢平氏は「正盛」「清盛」「宗盛」「知盛」「敦盛」、、、。
藤原氏は「頼通」「師実」「師通」「忠実」「忠通」「基実」「基通」、、、。
もー、似たような名前ばかりで
こういった人物を多量に出演させると読者が混乱するから、気をつけねば。
304:01/10/01 23:37
敦盛も!? と驚き。
単純に信長と結びつけるほどの知識しかないですが、
やはり「あやかる」ことや「音の響き」というのは
重要なのでしょうかねえ。
もちろん血族筋や箔といったものも大事なのですが……面白いす。

田中純一郎総理角栄てな調子で?
夫婦別姓という新しいムーブメントが大きい21世紀ジャポネでは
また違った形態になりそうですな。
その時代に生きていると、名前のつけかた一つとっても、さまざまな事情あるのでしょうねえ。
官職名によらず、養子縁組という意識もここ40年ぐらいは
実施されなくることが少なく、珍しくなっているので
史上の人物の遍歴をながめていても、そのテのあれこれがあるのだと分かってはいても意識として、ちょっとピンとこないところはありますな。

義経の、左衛門少尉……金四郎の、遠山左衛門尉景元。
むむっ
これは謎かけだな!? と思いつつ、むむっ! 検索しないことにはまるでわからない!(ありゃ
仮に小中の区別があるとすると座る位置がかわってくるわけですから……むむっ!


女性の名前も、いい名前をつけたいなあとは思うものの
なかなか。
読み手に思ったとおりにイメージさせる名前となると、さぁて……
千尋なんていい名前ですが
一度映画を見てしまうと、もうつかえませんな。
305名無し物書き@平安後期:01/10/02 22:43
あれ?ん? もしかして話が通じてないかも?

信長が舞った「人生五十年…」ってやつですね。幸若舞の「敦盛」っすな。
敦盛は、平清盛の弟の息子でして。
一ノ谷の合戦で熊谷直実に討ち取られた公達(きんだち)でござんす。
その一件を題材にした幸若舞を信長が好んだという話ですよね。
そうそう、今回のホンコワでは清盛と一緒に敦盛の降霊もやってましたね。
平家(=伊勢平氏)は、皆「盛」がつく名前ばかりで紛らわしいのじゃ。

へー。遠山の金さんって左衛門尉なんですかあ。
義経も「左衛門尉」でもいいんですが、正確に言うと左衛門少尉なんですな。
その上になると左衛門大尉って職もあります。
ま、「尉」自体は3等官ですから結構下っ端ですが。
#なんも官職が無いよりはマシ、程度で。
>305
代々名前に入る漢字って、使いようによっては面白いけど
平家ほどにモリモリ言われるとちょっとな。

同じ音を一族で使いまわしてても、せめて同音異字にして
ほしいと思う人たちに限って、排行で決めてるのかってほど
同世代に同じ漢字を使ってる人が固まる。
3077:01/10/03 00:49
ありゃ。同名が多かった、とかいった具合に読み違えてますね。
ボタンを掛け違えたまま出社してきてしまった気分……失礼しました。

官位は、武士の教養として当然覚えておくべきことながら、幕末の御家人あたりでは
だいぶ怪しかったらしいです。縁が無いから、覚えていても仕方が無いということなんで
しょうかねえ。

>306
排行というとヒットチャートのことですかのぅ。
長寿や成功をあやかったり、同族意識を高めるためだろうとは思うものの
たしかに紛らわしい気がしますな。
とくに、エピソードを知らないような人物が列記されると混乱しがち。
その見分けに知的好奇心を刺激される読み手もいるのでしょうが……
これは、西洋史でも同じですね。何世とついているぶん、まだしもとはいえ。

ちょっとずれますが、家紋も複雑ですね。しかも字面だけだと難読なだけ。
雰囲気はでるのですがのぅ。
排行は中国でよくあざなに数字が入ってる、あれのこと。
一族内の男子で同世代で十三番目に生まれたから十三郎とかつけたりする。
家系図見ると同世代に同じ漢字が多かったりするから
排行何番〜何番までは「盛」ね!なんて決めてるのかと思ったことが
あったので。実際はどうなのかは知らないが。
でも昔にもヒットチャートはありそうだ、面白い。

家紋は有名どころなら何紋と言えば通じるけど、知られてなかったら
苦労しそう。旗印なんかも雰囲気出るね。
309名無し物書き@平安後期:01/10/03 22:24
>7氏
いやいや。こちらこそ言葉足らずで失礼しました。

家紋は「二つ引き両」なんて言葉だけじゃ、解る人にしか解らんですもんねえ。
できることなら挿し絵が欲しいところですな。

これも諸説ありますが、平安時代には家紋もまだ殆どなかったようです。
ま、平家の赤、源氏の白がはためく治承寿永の乱(いわゆる源平合戦)。
戦国時代のように家紋のついた旗指物よりも
紅白の旗だけの方が読者にイメージを与えやすくていいですが。

>308
へー。中国の名前にもいろいろとあるんですね。
中国のことは全然わからないのでバカまるだしですが、
劉邦は「劉」が姓で「邦」が名なのか?
それとも「劉邦」という名前で姓はないのか?とか。
孟子・孔子・老子とくれば、これは全部名前なんだろうなあ、
まさか「孟」「孔」「老」が姓で全員名前が「子」ってことはないよなあ、とか
そんなたわけたレベルのことを思ったりします。
3107:01/10/04 21:35
空が高くて秋だなあ、と思ってカレンダーをみると
一枚めくればもう師走の日付が目にとびこんでくるわけで。
はやいっすねえ。  ナンダヨモウフユコミカヨ

やっぱり図柄の外に丸を描いたりした戦国期以降のものが
家紋というカンジがしますな。
311sage:01/10/04 23:55
 流れとあまり関係ないが。
 ほんとのところ、織田信長をその生前「信長様」と呼ぶ奴はいないは
ずだ(笑)。
 小説家は知ってて嘘を書くんだと思うが、最近の作家はそのへん怪し
いからな。
312sage:01/10/05 00:02
 あ、日本はともかく古代中国の名前には詳しいので、ここにいる間に
質問してくれれば答えられる限りはお答えしよう。

 手始めに排行ね。
 これは同族の同世代(同じ祖父に連なる兄弟、従兄弟)の生まれた順
番を示すもの。男と女では別に勘定する。男は「X郎」女は「X娘(じ
ょう)」。『水滸伝』にも一丈青の扈三娘って出てくるね。また従兄弟
を含むため、長男長女でも大郎(たいろう)・大娘(たいじょう)とは
限らない。ちなみに三郎は「さんろう」と読む。
秋深し鐘が鳴るなり法隆寺
#ナンカ違ウゾ、、、

うー。愚痴こぼしさせとくれ〜。
6月に書いた作品がボツじゃー。
某新聞社(北日本じゃないよ)に応募したら
「歴史物の設定で書かれたものが多かったが、
単純にコスプレで終わっている」と純文系の選者に酷評されちまったい。
どーせコスプレだよー。正調歴史小説じゃねーよ。
でも歴史を踏まえたエンタテインメントが書きたいんだい。

>311
〜様、って言い方はいつ頃からなんでしょうね。

#平安鎌倉の日記などを読んでると「何様」がしょっちゅう出てくるんだけど
#これは「いかさま(どのように)」っつー形容動詞なんだな。
314sage:01/10/05 23:31
>>313
 いや、そうじゃなくて格下の人間が「信長」って名を使うことは有り得なかった
だろうということです(笑)。だって「信長」って諱(忌み名)だもん。原則として
は死んでから使う名前なのよ。他人はね。 ただ日本がどこまでそのへんに厳格で
あったかについてはやや疑問が残りはするけど(あと敵は別です。おそらく)。
 格下の人間は「殿」とか「上様」とか「上総介様」「尾張守様」のような官職名、
また(三人称としては)「安土様」「右府様」と呼んでいたと思うのだね。
 また目上からも「三郎」(<これは「名」)「上総」「上総介」などと呼ばれて
いたはずなのね。
315sage:01/10/05 23:41
 上で言い忘れたけど、忌み名云々の風習は世界中にあるといっていい。
 日本人はいまだに、目上の人を「名」で呼ばないが(「姓」や「職名」で呼ぶ)、
この名残だろうといわれている。
3167:01/10/06 01:13
武功夜話では信長様頻出ですな。さすがは忌み名。
実際は役職名での会話であったろうとは想像できます。
まあ、そこらへんは、江戸もので「大家ではなく差配」「○○藩ではなく家中」と呼ぶのが正しいというのと
同じで、耳に馴染むもので行くかどうかを書く側が判断することなんだろうと思います。

ちょいと茶化させてもらうと、まあ、歴史・時代ものは全て故人の話ですから諱のほうがふさわしいですな(ふざけすぎ

隠し名や真の名前は、千と千尋でも重要なテーマで使われてました。
トゥルーネームはゲド戦記での印象が、いまだに強いのでファンタジー作品で出てくると
それだけでなんとなしに嬉しくなります。

〜様は、書簡で用いる二人称の代名詞としてつかわれる尊称だったのが口上でもつかわれるようになった、という
経緯があるようです。
いつから、となるとよくわからないのですが、紙伝来以前の飛鳥時代の頃ではどうなんでしょうね。
……つか卑弥呼の尊称ってなんだったんでしょうねえ。

>313
ストックすよ。ストックができたってことっすよ。
ゴーゴーリトライっすよ!
といいつつもへこみますよね。
わかります。
去年、作家と編集者に読んでもらったんですが、技巧の稚拙さの指摘のほかに
「濡れ場から逃げちゃいかん、いまから男作家がやってくには重要なセールスポイントだよ」という言葉におおいに鬱になったことが
あります。ちゃうねんオレがやりたいのはそっちとちゃうねん、とじたばた。
317sage:01/10/06 01:27
>>316
 とすると、竜馬は坂本直柔と書かねばならんのですか?(笑)。
 卑弥呼の尊称は多分「ヒミコ」でしょう。どういう字で書いたかは別
として。ヒミコという名であったことは考えられません。王者を本名で
呼ぶはずがないからです。
 井沢元彦あたりがいうように「日神女」「日御子」というあたりが正
しい気はするなあ。
3187:01/10/06 02:14
西郷隆盛は、西郷隆永で……
大石内蔵助は、大石良雄(無職)という形で(笑

ヒミコ自体が立場を表す名前なわけですか。なるほど。
「いまはヒミコとなった少女○○」といった感じになるんですか。
319sage:01/10/06 07:12
 本名はわかりませんけどね(^^;<卑弥呼
320sage:01/10/06 07:17
 (ふと思う)とすると、卑弥呼の死後、後を継いだというイヨだか
トヨだかという少女も、後に「ヒミコ」と呼ばれたのかもしれないね
え。それはそれでひとつのドラマができそうだ。
321209:01/10/08 21:33
つい先日、「痕」というゲームをプレイしました

このゲームの登場人物である柏木4姉妹、なんと自分が昔から温めていたキャラ設定にそっくり!
なんじゃこら!デジャヴ?未来予知?と思ってしまった今日この頃・・・

と、まあそんなことはどうでもいいんですが
このゲームには「鬼」という日本古来の化け物が登場します
妖怪といえば他には「カッパ」「天狗」「ぬりかべ」などが存在しますが
時代小説として話を面白くできるのはどのあたりでしょうかねえ・・・

>>293
「天狗風」読んでみました
んー、たしかに色々な表現が使われていますねえ
「こんなのもアリなのか」と再認識されたような気分になりました
>321
時代小説で妖怪出すなら、土地に絡むのが個人的に面白いと思う。
国、村ごとに閉塞している感じをだせそう。ありがちだけどね。

ああそんな感想聞くと読みたくなっちゃうじゃないか…。<天狗風
明日買おう(w
また本棚が溢れる。
323sage:01/10/09 04:33
 「時代小説」に「本物の妖怪」は出せないんじゃないの? 歴史ファンタジーなら
わかるけどさ。『陋巷に在り』『魔界転生』みたいなやつね。
 あとは妖怪伝説を味付けにした時代小説とかになるのかな。
324名無し物書き@推敲中?:01/10/09 10:23
見飽きてご不要になったDVD・VIDEO・PC GAMEを高価で買取
http://homepage.mu-mu.net/kaitori/html/top.html 
妖怪かあ。民話・昔話をアレンジした掌編も書いてみたいすね。

>7氏
励ましありがとー。リトライ頑張るよ。
>ちゃうねんオレがやりたいのはそっちとちゃうねん
わしも正統派の歴史が書きたいのとちゃうねん。
歴史で遊びたいねん。濡れ場も恋愛小説に任せるす。

>314
ああ、何だ。敬称の話じゃなくて諱の話なんですね。
でも官職名だけだと「こ、これは誰?」と読者が悩むから
そんなに厳密に書こうとは思ってないす。
セリフを古文にしようと思わないのと同じで。

#わし勘定奉行なもんで今月は年貢の申告にて多忙で
#なかなか2chにも来れん。
326sage:01/10/10 07:24
 いや知ってるとは思うけど、古語は文語ってくらいで、中世人があの口調で会話
してたわけじゃないよ?(^^; まして戦国期なら、そうとう現代の放言に近いも
のになっていたはず。当時の共通語としての侍言葉もあったはずだし。
はずははず
はずははずはず
はずははず
はずははずはず
はずは恥なり
328:01/10/11 02:05
>327
まあ、そういはずに(←ナニ言ってやがる

>321
疵、の評判は聞くのですが未プレイです。もともとあまりパソでゲームをしないので
すが折をみてやってみたいタイトルです。

鬼にかわる妖怪、となると、いくつか思いつきはしたんですが
たとえば「鬼でなければ言えないセリフ」「河童でなければ出来ないこと」を
中心にすえる形で、テーマから遡って探すのが
小説としては面白くなる気がします。
現代の人々に比べて、迷信深く、特定の宗教にではなく自然そのものに敬虔だったでしょうから
妖しいものとのコミュニケーションとでもいったものに
真正面から向き合えるのではないでしょうか。
これまでのヒロイック・ファンタジーと異なって、クリーチャーやビーストといった形で出てくるのは
時代ものではまれでしょうから、アクション方面で開拓するのにもちょっと燃える題材かも、とそそられます。

>325
じわっと怖い歴史怪談、書いてみたいですねえ。怖い、という疑似体験をさせる仕掛けは、それなりに
思いつくものの、さてそれを一本にまとめるとなるとじつに難物で、
巧いものを読むとその力量に頭が下がります。
 #10月はなんとなしにどこもそわそわと忙しいようですねえ。年末をひかえ、そのちょい先の年度末を見据えという
時期だからでしょうか。(歴史で遊ぶ……胸に残る言葉ですねえ。

>326
あの調子で会話していたら舌がもつれて大変でしょうね。
しかし書くときに、雰囲気として、らしくも使いたくもあり……。やりすぎては
読み手に伝わりにくく……
現代の方言でもそれは同じでしょうかねえ。
お久しゅう。残業三昧の日々からやっと解放されつつあるです。
仕事ONLYだった反動で、「書きたい!」っつー意欲がムラムラと。
また夏は野球を見るのにも忙しいので、筆が鈍りがちなんすよね。
秋から冬にかけての夜長が執筆に最適かな、個人的には。

とりあえず新作にとりかかる前に旧作を手直し。
説話集を読んだら、書き足したいエピソードが増えたのじゃ。
330通りすがり:01/10/17 23:56
島津斉アキラ(漢字が出ない・・・)を求めて書店へ。
とりあえず店員さんに聞いてみる。 すごい丁寧な応対。
しかし、案内されたのは何故か室町時代のコーナー。
一生懸命探しながら、店員さん、
「すみません、品切れみたいです・・・」
いや、品切れつーか(^^;
その後、幕末コーナーを自ら探して何とかGET!
ナリアキラ、意外とマイナー。
331sage:01/10/18 13:49
>330
 島津斉彬ね。
3327:01/10/19 01:37

先週末、白樺湖旅行にでかけたのですが、はじまりかけの紅葉が湖面のきらめきに映えて
いやー創作意欲をかきたてられました。車中、山の稜線を眺めていると
江戸の旅人も今の自分と同じように野山の大きな生命力になにがしかの感慨を抱いたのだろう、とか
考えると、むずむずしてきます。旅はいいですねえ。

>329
白球の宴ですか。夏の風物詩ですなあ。ふだん少年の感情を見る機会がありませんから余計に
彼らのさまざまな表情は、忘れていたなにかを思い起こされる気がします。あとかわった苗字とか。
秋の夜長、大事に使いましょうね、お互いに!

>330
店員さんが誰と勘違いしたのか興味ありますねえ。
くわしくはないのですが、島津久光についての友人のリポートを手伝ったことがあって
連想的に思い出します。

>>331
ぜんぜん関係ないんですけど、斉彬の字面を見ると林彪を連想的に思い出すのは逝ってよしですか
333名無し物書き@平安後期 :01/10/22 00:03
旅行かあ。いいですねえ。わしも現地取材したいなあ。
西は山城・摂津・讃岐阿波・長門壇ノ浦、北は奥州平泉。ああ行きたい。
まとまったMoneyがないもんで、とりあえずは鎌倉をうろつくばかり。

>330
島津といえば忠久しか知らん拙者も逝ってよし、、、かも。
#歴史上のどんな有名人であっても、歴史に興味のない人間にはマイナーすよね。
3347:01/10/23 00:22
マニー!
バブルマニーがころがりこんで欲しい、と思わせるのが歴史時代ものの業やもしれません。
ゆかりの地散策しかり、食べ歩きしかり、博物館めぐりしかり……
根っこのところでノスタルジーを刺激されるからなのでしょうか。
へたに入り込むと、舞台の地に引っ越したいと考え込むようになったりと……

ところで給料日まえに限って欲しい本が目に付くのはいったいどうしたわけか?
どうしたわけかといえば旗本退屈男はなぜに評判がよくないのか?
やっぱり悪戯にバブリーなのが現代の世相にマッチしていなかったのかしらん。
335名無し物書き@平安後期 :01/10/23 22:15
バブルマネー、、、。買わなきゃ当たらん百萬両、、、。
本棚一棹分くらいパーッと古書が買いたいすねえ。

ん。退屈男、評判良くないすかあ? ドラマ板あたりで?
毎週楽しみに見てる者がここに若干1名。
まあ「2・3回で完結した方が良かったかも」とは思ふ。
強さのインフレってやつですか。←かつて殺陣スレで見た語彙を使ってみる。
336松本祥宏:01/10/23 22:16
この  松本祥宏  の名が目にはいらぬか〜。
+1
338:01/10/24 01:26
かようなところに松本祥宏さまがいらっさるはずがない!
おのれ騙りめ! 切れ! 斬ってしまえ!
(無常にも江戸の行灯は暗く、印籠も名刺も見えぬままエンドロール……)

>335
アサヒ新聞の投書で、退屈男は退屈、というここぞとばかりの勢いのものがありまして……
個人的には、レギュラーの脇役に味付けが欲しいなあ、という感想です。
毎回予想外の展開があるので楽しみのですが、こう、着物に見合った放蕩ぶりをみせてほしいなあ、とも……
あれこれとありまして、延期されていますが最終回の仕掛けには
本当に期待しているのですが……

御大尽になったとして、ですな。
こう、派手に酒宴といったことではなくて、静かな竹林のなかの庵かなにかで
美声の某に小説の朗読などをしてもらって、それをのんびり聞くなんてのが
やってみたいですな。
北原亞以子か、藤沢周平(であればエッセイも可)といったラインナップで……
339名無し物書き@推敲中?:01/10/24 02:37
マネマネマネマネ〜おっ金〜(はぁと)
なんてどうでもいいやね。
>332
林さん(なんか慣れ慣れしいな)の命日は私の誕生日ですがな。
もっといい日に産んでよママン〜。
340名無し物書き@推敲中?:01/10/24 17:32
<歴史文学賞>
.1:締切日;6月30日
.2:応募先;〒101-0054東京都千代田区神田錦町3−18−3
           錦三ビル (株)新人物往来社「歴史文学賞」係
        「歴史文学賞応募作品」と朱書。
           03(3292)3971 選考に関する問合せは不可。
.3:主 催;新人物往来社
.4:発 表;「歴史読本」2001年2月号。
.5:内 容;歴史に取材した未発表小説。東洋史、西洋史を含む。
.6:規 定;原稿用紙50枚〜100枚。800字以内の概要を添付。
      ワープロ原稿は字詰を明記。
      原稿は右上を綴じ、はじめに住所、氏名(本名)、生年月日、
      職業、略歴、電話番号を明記。
.7:応募資格;不問
.8:副 賞;200万円。

ここ送ろうと思ってのですが、
送った方とかいらっしゃいますか?
一応、まだ未発達な奈良時代を書きたいと思っていますが、
どんなのが求められてるのかわかりません。
アドバイスお願いします。
341sage:01/10/24 18:56
>>340
 「求められているもの」を書こうという意識を捨てて「自分が書きた
いもの」を書くこと。
 アマチュアにとって最も大事なことは「書きたいことを書く」「書き
たいように書く」ことだと思う。
……あぜん。
あんたそんなこと本気でいってるの?
343sage:01/10/24 23:45
>>342
 私に言ってんの?
 もちろん本気だが。
 アマチュアが、書きたいという熱意も内的衝動も無しに「求められているもの」
だというだけで書いたものがおもしろいわけなかろう。そんなものが賞取れると
思う?
344名無し物書き@推敲中?:01/10/25 00:04
ばか?
スレ名見てくれよ。

歴史時代小説だよ。
内的衝動なんかで書かれたらたまったもんじゃないだろ。
資料に対する考察(史観)を正確に文章にする能力が求められるんだよ。
善意でかつ、人々に勇気を与えられるような「空想」なら許されるけど、
んなもん、衝動で書いたならどうなるよ。
どうなるかいってみ。
345名無し物書き@推敲中?:01/10/25 00:05
>340
マジレス。
応募したよ。
歴史が好きで好きで、大学もそっちを専攻した。
本を読むのが好きで好きで、自分でも書いてみたかった。
で、結果は一次をかすりもしなかった。 そりゃそうだ。
技術の未熟さは勿論だけど、「この競争率ならなんとかなる
かも」って不純かつ不遜な気持ちが心の底にあったんだから。
「書きたい」よりも「なりたい」の方が勝ってたのかも。
自分の甘さをつくづく思い知ったよ。
今、心を入れ換えて来年の応募作を書いてる所。

340さんの参考になるかは解らんが、歴史文学賞の一次
通るにはライトノベル系で最終残る程度の実力が必要らしい。

>341
上に書いた事と矛盾するようだけど、自分の書きたいことを
書きたいように書いてそれが世間に受け入れられる人なんて
ゼロに近いんじゃない? 大体それなら一人で日記帳にでも
書いてるのと大差ないよ。
客観的な目、何が求められているのかのリサーチ、読み手を
面白がらせてやろう(あえて「やろう」と言う)という意識
は絶対必要だと思う。 それらと「自分の書きたいもの」と
の折り合いをいかにつけるかがプロとアマの違いじゃない?

って、落ちた人間が言っても世話ないけどね。
自らを、晒しage
346340:01/10/25 00:12
1個聞いていいですか?
「50枚」なんですよ。
詰め込めば何とかなる、という気がしてるんですが、やはり甘そうですか?
3477:01/10/25 00:14
歴史、に限定していますから、賞の傾向をふまえたうえで、書きたいように書くのがベターなんだろうと思います。
パッションの燃やし方というか……

歴史文学賞の傾向を見ると、歴史小説のなかでとりあげられることの少ない(おっしゃるように)未発達な時代や、職種、階層の
人々の逆境と実態にスポットをあてたものが受賞しているようです。
ルポルタージュ、ドキュメントにドラマを加味したというか……
たとえば奈良時代であれば、パッと浮かぶのが大仏であったり、遣唐使、万葉集だったりするわけですが、
それらに関わった一人物の苦労話などが「歴史文学賞」らしいかなあ、という印象をもっています。
「オール読物新人賞」よりは、ぶっちゃけた話堅苦しく資料性が高そうだなあ、と。

しかし、奈良時代。思い浮かぶのが先の三つで、じつはもうほとんど全部というありさまなので
正直、新しい小説、読んでみたいですねえ。
348345:01/10/25 00:19
>346
私は70枚書いたけど、なんか足りないような気がするんだな。
346さんが言う「詰め込む」ってどういう事?
349340:01/10/25 00:24
あと、辞典ひと揃え、
資料300冊くらいはかるくいるでしょ。(それじゃあ足りないか)

金がなきゃ、時代小説は無理だと思うんだけどどう?
だから、最初は私小説でいくしかない、なんて思ってるんだけど。

>>347
そうですね。

こないだ、辞書読んでたら、近江だか、京だかに、
「紙」を作って売りに歩いてる女の人の名前がのってたんですけど、
ああ、こういう人のささやかな日常にスポットをあてて、
書いたらいいな〜と思いました。
この人が「日記」かなんかを残していてくれたら、
まず枚数はクリアできますね。

いかんせん、資料が集まらない。
そういう場合は?
3507:01/10/25 01:02
強みとして名前が残っている、ということがあると思います。某や性別しかないケース
よりは、ポイントを絞りやすいかな、と。
紙の研究者や、辞書の編者に直接問い合わせる、という手段も即効性があろうかも。
木簡のイメージが強い奈良時代で、紙を商売にしている、という
特殊性は魅力的ですし、
また、奈良時代に通じた読み手も興味を持つテーマじゃないかな、と想像できます。
引用は信憑性を高めますが、レポートと小説の差をどう発揮するかが
腕の見せ所ですね。
351sage:01/10/25 01:14
>>344
 誰がデタラメ書けっていったかね?
 私が言っているのは熱意だよ。「このネタを書きたいんだ」という内
的衝動こそが、アマチュアの最大の武器だろうに。技術もなく、情熱も
なく、小手先だけで書いたもんが面白い作品になるのか?

>>345
 「賞を取るために」小説を書くというのは、よほどの実力がない限り
ほとんど成就の見込みはないと私は思います。「書きたくて書いた」も
のが結果としてよい作品になるのだと。「書きたくもないこと」を「賞
を取るために」書いても、技術も熱意もないのではよい作品になる見込
みがないと思うんですがいかがなもんでしょう?
 あなたの言うように「プロならば」自分の内的衝動の不足を技術で補
うんでしょうけどね。アマチュアにそれを求めますか?

>>349
 歴史小説を書く際、資料不足をカバーする(純粋に小説技術的な)方法
論ってのもあるんだけど……ここに書くようなことじゃないな。
3527:01/10/25 01:21
>sageさん
> 歴史小説を書く際、資料不足をカバーする(純粋に小説技術的な)方法


うわ! しましょう、しましょう! つかして! 今晩はもう寝なければならないんですが(くー!)
ぜひ!
視点と心理描写でさらりと流す、といったことは試みているのですが……
353sage:01/10/25 01:56
>>352
 344みたいに失礼なのがいるところに書くのいやなんですけど(^^;
 まあいいや。「オリジナルキャラクターを重要な役どころで出す」
「歴史的な事実関係よりキャラクターの相互関係に話の焦点を持って
いく」ね。要は「これは歴史ネタだけどフィクションなのよっ!」と
読者にアピールすることです。そうすれば、致命的なミスをやらない
限り、歴史的事実と違うことを書いても大丈夫です(笑)。
 50枚程度の短編だと、どのみちあまり凝った構成は組めないだろう
から、主人公+1〜2人くらいの人間関係を時代背景を踏まえて描き、
歴史的な要素は背景に置くというのが一番手堅いように思います。
354340:01/10/25 11:59
いがいなちょっとした突起を書く、というのがうけますかね。
がむばってみよう。
このスレをROMってた人間から言わせてもらえば
いつも偉そうなsageの方が失礼だと思うんですけど(^^;
356名無し物書き@平安後期:01/10/25 21:43
な、なんか、一晩来ないうちに異様にレスが進んでる。

>7氏
退屈男は確かにあのド派手な衣装にしては、あまり放蕩に見えないすね。
放送時間帯のせいもあるのかなあ。
最終回に何かあるんですか。見逃さないようにしようっと。

そういやオール讀物の締切まであと1ヶ月ですねえ。
80枚かあ、、、。その枚数にふさわしい持ちネタはあるかなあ、、、。

>340
オーライ社の受賞作自体は読んだことがないですが、文章力云々よりも
史料をこねくったあげくの斬新な解釈が全てでわ、と思ったりします。
あそこから出版される小説を読んでいると
文章の稚拙さにイライラすること多し。
↑「お前が偉そうに言えるのか」というツッコミはナシね。

同じ締切日ならば、小説新潮長編に応募してみようかなあと思ってるわし。
こっちは倍以上の枚数書かないといけなくて、賞金は半分だけど。
オーライ社ってマニアによるマニアのための、って感じがするもんで。

>345
主に何時代を書いていらっしゃるんですか?
いいなあ。専門知識の裏打ちがあって。
357:01/10/25 23:41

資料が不足していると、フィクションのキャラクターの造型が水漏れしがちなのが
怖いところですが、その時代を投影した人間関係を展開することで、史実のトレースやディティールから
読み手の興味を外させドラマ展開に目が行くようにする、というカンジでしょうか。

江戸小説という分野を面白いと思っている理由のひとつに、共通世界であることを
僕はあげます。
たとえばある作品で、うなぎ屋の2階で、大きな商家の娘に駆け落ちをしてくれと泣きつかれた若い旗本が困っている、という
シーンを読んだとします。うなぎ屋、としか書いていなくても展開に引き込まれて楽しく読めたとしてですね。
後年、うなぎ屋の料理人を主人公にした別の作品で、板場の様子や苦労話、建物の間取りや定番の掛け軸といった
細かいことまで書き込まれていたとき、以前読んだ駆け落ち作品のことを思い出して、両方の作品の
存在感が増す、という相互補助の関係が生まれるのが好きなのです。
作者も違えば、書かれた時期にもテーマにも共通点がないのに、
うなぎ屋の料理人と若い旗本の人生をクロスオーバーさせることができて、江戸時代そのものへの
トリップ度が増して幸せな気分になれるんですね。料理人の勤めるうなぎ屋の2階で、駆け落ちの相談が
されているような錯覚を覚えるわけです。
うなぎや若い旗本、というのは江戸ものによく出てくる小道具や人物ですから、
バイオレンスな捕り物帳でもユーモラスなバレ話であっても、他作品でのそれらが思い起こされて、
リアリティーが増す気がする、という。

sageさんのテクニックを読んで、
資料に行数を用いることと、ドラマにページを割くことのバランスは、
テーマや、作品の雰囲気によって調整すべきだなあ、と顎をつまんで視線をさまよわせていました。

一つの作品で、その時代の多くを語ることは難しいし、また前述の江戸もののような楽しみ方があると思うので勿体ないとも考えるので、
けっきょくは書き手の内的衝動によって浮かんできた内容によって、
さまざまな手段がある、ということでしょう。あたりまえか(しょんぼり

ただ、賞を狙うという場合にはその賞ごとに、手段の幅もせばまってくることは、
間違いなくあるでしょう。
極端にいえば、発掘した資料開示と、歴史ドラマのどちらにウェイトを置いているかを判断の基準としていることは
受賞作からみれば明らかですし、菊地昌典が伝記小説を評していったところの借背小説では
うけつけてくれない……と思います。
もちろん慣習に風穴を開けることは可能でしょうが、
なんつーか、労多くして、という気も強くします。


>356
退屈男の最終回は、凄いことをやってほしいなという願望なんですが、
力の入れようから派手なことを隠してるんじゃないかと……

#>文章の稚拙さにイライラすること多し。
 オレモソウオモイマス……
 ジブンノ ボタモチヲタナアゲ デスケドネー
358:01/10/26 00:17
でもって、資料不足のときには
展開を完全に主人公視点にして、その人物が知らないことは書かず、
居ないところでの展開も明らかにしない、という基本に忠実にいくように
してます。
物語の解決として曖昧になってしまうところは、主人公に想像を吐露させる、という手段ですな。なんのひねりもないですが、
これ以外ではどうも上手く書けません。
作者が、顔をだして「この時代では……」というのもやりません。資料が不足しているから
から当たり前っちゃ当たり前ですが、極端なはなし、読むほうが江戸時代の法を知らなければ
伝わらない部分であっても、作者による説明はしないようにしています。
資料が不足している部分を補うために、他の箇所を深く書いても
どーも白々しい気がして……たとえば船頭が主人公の出世ものを書くとしてそのギルドがわからないからと、
舞台の大川の成り立ちばかりを書いても、やっぱり的が外れてしまうんですね。

ところで、
規定枚数が50〜100枚の場合、
あっしは100枚いっぱい使うという想定でプロットをたててますが、
みなさんはどうなんでしょうか……
どーも貧乏性なせいか、100枚に満たないときは、エピソードを追加してしまうのですが……
359345:01/10/26 01:07
再登場っす。 いいぞいいぞ、こんだけカンカンガクガクな
方が面白いぞ!

>351
うーんと、どうして両極端に走るのかな?
私は「折り合いをつける」と言ってるんであって、決して
「どちらかを選んだらどちらかを犠牲にしなくちゃならん」と
言ってるんじゃないよ?
リアルとパッション、9割1割、8割2割etc,・・・それ
が作者の個性ではないかなと思ってるんだけど。
>345
中国です。 受験で世界史取ってて、マジ毎日が楽園でした。
中国大好き!! あの国マンセー!!!

えーと、ついでに歴史文学賞について雑談を一つ。
なんか、最終に残ったヤツにすごいのがあったのさ。
なんとか派の高名な絵師がね、毎晩ふんどしいっちょうで
絵をかきまくるのさ。 で、それを毎晩覗き見して、
「あああ、絵師さま素敵〜〜〜!」みたいな話。
選評には「下品なポルノ」なんて書いてあったけど、まぁ
インパクトはあったわな。 うん。
360359:01/10/26 01:10
ん、主語が抜けてた。
「女中が」覗いてたんだな。
失礼しました。
361sage:01/10/26 02:51
>>359
 いや、両極端というよりも……
「アマチュアレベルの技術」で「書きたいという情熱の感じられない」
小説を書いたところでおもしろくなるもんなのか? という疑問。
 技術的にプロと伍していけるならともかく、そうでないアマチュアに
とってプロにない武器を求めるとしたら、まさに内的情熱なんじゃない
かな。
362名無し物書き@推敲中?:01/10/26 10:10
物部氏と蘇我氏の仏教運動を巡る話が書きたい。

まさか、卑弥呼(ひめこ)は書けないでしょう。
実をいうと、石器時代あたりの、動物に近い生活を書いてみたかったりするけど難しいよね。
そこから、大陸の連中がやってきて征服されていくの。
北九州や長野あたりが舞台でさ、奴らは日本海からやってきたんだろう。
その日本人が混血していく悲劇を書きたいな〜と結構マジで思うな。
性格的にうちうちでも順序よく最初から書きたくてさ。
誰か石器時代から、弥生時代あたりまでの書いたことある人がいたら、
穴にUPしてください。

それと「純粋日本人」の定義って何か。
わかる方がいたら。
どっかに「大陸の南から」移住してきた奴で、
大陸文化を持ってきた奴らが来る前からいた奴が「日本人」だっていうんだけど、
どこらへんに線が引かれてるわけ?
割り込みスマソ
ここの住人諸氏に聞きたいのですが、
新刀時代の刀工・長曾祢虎徹二代目興正の息子、弥市が
元禄年中に処刑された謂れって御存じですか?
日本史板で聞いても誰も分からなかったので
もし御存じでしたら御返答をお願いします。
364名無し物書き@平安後期:01/10/27 00:12
江戸時代に対する、7氏の深〜い愛情を感じるレスだ、、。 >357

規定枚数が50〜100だったら、100ギリギリまで書き込みたいなあ。
250〜500だと、逆に250ギリギリくらい。それ以上長いのは今のとこ書けん。

架空の人物を出して、破綻しているのが今年の大河ドラマでございます。
史料の隙間を架空キャラの活躍(?)で埋めようとすると
せっかくの題材が死んでしまうという見本のような、、。
#鎌倉ネタだから視聴率が低いんじゃなくて
#脚本があまりにヘタレだから鎌倉好きまでそっぽ向いたんだぞ。>国営放送

>345氏
自己レスしてどーするねん(嗤
中国ですかあ。むかし項羽と劉邦ブームなんてものもありましたね。
最近は論語が秘かに流行ってるとか。

>362
石器時代というと井上ひさしを思い出します。
362の後半の話は日本史板でスレ立ててみたらどーでしょ?
つか「縄文人と弥生人が出会った時に〜」ってタイトルのスレがあった筈。

>363
ゴメソ。回答不能。以下に譲る。
>359
あなたは私か(w
といっても私でなくて文学の方に流れたクチだが。
現代の中国の本も結構面白いの多いよ。ふとしたところに故事が
まぎれてて歴史好きにはニヤリとすることも
366sage:01/10/27 01:26
>362
 手塚治虫の「火の鳥 黎明編」を読んでみるのはどうだろうか。
367:01/10/27 03:14
>362
原始史は、原始人の協力を得られないから大変ですね。
文字であれ記号であれ住居跡であれ、子孫に伝える手段がどれだけ現存しているかどうかで
難易度がまったく違ってくるわけで。
線引き、は冷静な科学の目が難題を解く唯一の鍵になるんでしょうかねえ。

>363
元禄期であれば、生類哀れみの法にひっかかった、かなと思いました。
小説的興味からみると、二代目虎徹を争った残りの2人の弟子かその関係者が密告しておとしいれた、とか……(単純
刑死した年から探ると事件史絡みで理由の書かれた書物がでてくるかもしれませんが、
なにしろ罪人とされた人の数が多い(多すぎる)時期ですので、
なにか特殊な事情であれば、それだけで小説のネタとして有力な気がします。

>364
照れるぜ。
でもって、その惜しむ気持ち、わかる気がします。
襲来以後ぽつぽつ観ているだけなのでアレですが、
なんというか観ている方に、感動と共感を強要する配役やセリフが多いという印象をうけましたッス。

長編の構成、ってのがどーもうまくいきません。
連続した短編で……と考えても、すぐ話のまとめに入ってしまうんですな。
大長編を書き上げた満足感を、生涯に一度は味わってみたいんですけどねえ。

>359
中国関連は、名前付けに人知れぬ苦労がありそう……
368sage:01/10/27 04:43
>367
>中国関連
 名付けもだけど、ワープロ打ちが……。
 特にチャイナ・ファンタジーじみたものを書こうとすると、妖怪や
怪神の名前で苦労する。ワープロでは打てないものが多すぎて。
369名無し362:01/10/27 09:08
367
すげえっす。
何となく勇気づけられる。
躓いたら聞きにくるんで、相談のってくださいね。

なんか、言葉が好きだ。
370362:01/10/28 01:10
「純粋な日本人など存在しません。
日本列島に存在するのは、アズマ人、アイヌ人、ウチナー人
あとは、自称「日本人(似非南蛮人)」のヤマト人だけです(藁 」

「あんた、純粋中国人って何だか分かる? 純粋英国人・仏国人・独逸人
朝鮮人(韓国人)・露国人って何なの?

そんな「定義」なんて何処にもないし、「定義」自体になんの意味も
ないってことを勉強しなさい(W 」

下の「純粋日本人の定義」を尋ねたらそく撃沈しました。
頼むよ、文芸板。
371名無し物書き@平安後期:01/10/28 18:33
長編は起承転結の「承」をいかに飽きずに書きつづけられるか、に
かかってますね自分の場合。
「承」では伏線はりまくることに活路を見いだす昨今でございます。

短編にも短編なりの満足感がありますが
でも長編の最後の1行を書き上げたときの満足感といったら。
至福至福〜。

>362氏
スレを見に行ってみたけど
最初に食いついたのが日本史板の鼻つまみだったのが
まず運がなかったですね。
#あれがのさばりはじめてから日本史板を捨てたわし。

んじゃ、自分のわかる範囲でマジレスすると
そもそも「日本」という概念が発生するのが聖徳太子前後でしょう。
それ以前のまして原始に「日本人」という定義を持ち込むのは
無理があるような気がします。
#いや、でも、362氏の言いたいことはわかるつもりなんだけど。
#その定義付けのキーワードは「日本」じゃなくてさ、、。
1行追加

#「原人」とかそういうレベルの、、、。
373名無し物書き@推敲中?:01/10/28 22:55
「日の丸」ができたのはいつでしたか?
むかし、読んだけど忘れた。

中国と貿易するために「日本人」という概念を見つけてきた?
374:01/10/29 01:50
日の丸は徳川斉昭と島津斉彬(おや……)が、日本総船印として作り、
諸藩のそれとは別に、幕府の船印として掲げた……という経緯のようですね。

……と、ここらへんにすすむと日本史板のほうが、多彩なエピソードが聞けそうです。

>371
承で置いた伏線が、転ではなく結に強く作用する傾向が、歴史もの時代ものにはあるような
気がします。ごく感覚的なもので他のジャンルでもそうだ、といわれると頭をかくしかないんですが、
こう、ラストの余韻に、承で展開された、過去の時代を扱った作品がもつ、特有の不動の現実が思い起こされて
切なさが増すことが多いような気がするんですね。悲劇か否かにかかわらず。

長編、始めて終わらせたいですねえ。よくよく思い返してみれば、一番長く書いたものがヒロイックファンタジーの海賊ものでして、
それは御多分に漏れず未完のまま放置。ああ……
>長編の最後の1行を書き上げたときの満足感
には激しく魅力を覚えます。
一編1000枚、を来年の抱負にしてみよう、かなと。来年の手帳も買ったことだし。

>368
怪神、という名称にまずくらくらきますですな。
サイトでの小説なり解説なりを見ていても、変換やルビに苦労があるようですねえ。
地球の主要言語だけでも、各国のワードプロセッサーで使えるようになりゃあいいんですが……
375sage:01/10/31 03:23
>374
 ワープロなら外字で作ればなんとかなるが、活字にしようとすると大変だぞ。
 データによる現行のやり取りには外字は使えないから、適当な記号(例えば◆)
で埋めておき、校正の時にいちいち手書きで書き込むことになるらしい。
 ことに魔怪の類いの名前は、それ専用の文字が作られていることが多いからなあ。
饕餮や蚩尤は一発変換ができるだけはるかにマシだ。
376:01/11/01 01:01
おー、なるほど。
ある一線をこえると、字なのか絵なのかの境界がわからなくなる証明みてぇだ。ぜったい読めないけど、なんとなしに怖い字面>饕餮や蚩尤
夜、旅館の板天井の染みが人の顔にみえてきて、あまつさえ「けけけ」と藁ってくるのに近い……(か?)
轆轤首…… はでますか。ふーむ……
いま、妖怪辞典(村上健司・著)をひっぱりだしてきましたが、カタカナ表記になっているものが
多いですね。日本では、口伝で伝われど、字におこされないままだった不可思議な存在が、多かった(多い)ということなんでしょうかねえ。


ところで……
>374、まるで来年中に1000枚書くような勢いですが、いくらなんでも無茶ですね。
亡者になる前に、1000枚の一篇を書き上げるように、てのが来年からの目標、というつもりでした。
377sage:01/11/01 01:10
>376
 日本の妖怪の名前はやっぱり「国語」であって「漢語」じゃないから、
漢字表記と無関係に名前が成立したものがいるということなんじゃない
かな。「わいら」とか「おとろし」とか。「いつまで」のように後から
「以津間伝」と漢字を当てられたものもいるけど。
 ちなみに饕餮は「とうてつ」で貪欲の象徴。饕餮紋とかあるでしょ。
蚩尤は「しゆう」で黄帝と戦った叛神・戦神・武器の発明神ですな。
378:01/11/01 01:43
ネーミングに圧倒されます>わいら、おとろし、いつまで

人の目の前にあらわれたことがある存在にしろ、現象の擬人化のものにしろ
もののけには、人の範疇を外れた魅力を感じますね。

 肝試し 正体みたりと枯れ尾花 帰る背中に声かかり

ふりかえって、見てしまうのが妖怪がいいのか幽霊のほうがいいのかは
さぁて……
379名無し物書き@平安後期:01/11/03 18:25
1000枚、頑張れー。
それだけ書けるようなテーマにぶち当たれたら幸せですねえ。

横浜で行われている高野山の展示を見てきたでーす。
弘法大師には興味はないのだが
高野山秘蔵の鎌倉幕府関係の展示が見たくてですね。

某仏像に思いきりインスピレーションを刺激されたよん。
今ぼんやりと考えてる話に使えそうなのだ、この仏様が。
こういうタイムリーなものに出会えると嬉しいっすね。
380名無し物書き@推敲中?:01/11/03 19:23
くっだらねぇー!
3817:01/11/03 21:00
かなり思いつきで書き込んだ「1000枚」も、意識してみるとこれはこれで、
ストーリの起伏や、登場人物の出入りといったものが見えてくる……ような錯覚を
覚えなくもありません。
普段書いているものも10作分以上、となるとその困難さにへこたれそうですが、まあ、
心に大きめの土蔵を建て、そこにネタを積み込んでいくつもりで、やっていこうかな、と。
構想中であれ、未完であれ、そうしたものをもったうえで資料をあたると、
ふいに情報が結実してくることはあると思いますし、それは長編であっても
同じではないかなと。

本物を見る、のはいいですよね。
目的のもの以外にも、「お」とか「あ」とか言った後、立ち止まってまじまじと見つめてしまうものが
あったりするとなんだかめぐり合わせを感じて嬉しくなりますな。
家で本を右から左に置き換えてばかりいないで、
秋らしく博物館に足を向けるべえ。
382名無し物書き@平安後期:01/11/05 22:40
こういったジャンルを書いていると
自分自身が既に土蔵、という気もしますな。
とにかく手当たり次第に知識を蓄積しておくと
何かの拍子にふっとそれらが凝縮・結実したりして。

で、「ふっふっふ…、天啓が来た来た来た〜!」と、騒ぎたいほどに
先日の展覧会以来、創作意欲がフツフツと。
いつもはオチャラケた歴史物を書いている小生でありますが
今回はやたらセンチメンタルに走ってみたくなったです。

#しかし今回は思いきり時間を空けて推敲しないとイカンだろうなあ。
#今の勢いでいくと、ただクサイだけの話で終わってしまいそうだ、、。
383:01/11/07 22:40
おお。波がきましたね、インスピレーションの大波高波が!
そうした波動って、本当に自分を前にすすめさせてくれますよね。
ぜひ、ものにしてくださいませ。


今朝、電車のなかで短編を読み終えて、激しく感動。なんだかそのまま
電車を乗り継いでどこか遠くへ行き、何度も何度も感動を反芻したくなりました。
それが適わないのがまったくもって浮世の面倒ですが、
あれですな、
つくづく世の中には、良い小説、自分と波長の合う小説という実在がありますな。
とくに、ある作家を集中して読んでいると、「ああ、この小説を書きあげたとき、この作家は
誇らしかったろうな、こういう作品を書くためにこれまでの苦労があったのだろうな」と知れるものに
ぶつかることがあって、資料の盛り込み方や、セリフや表現のチョイスなどへの
配慮にただただ感心し、頭を下げたくなる思いがふくらむことがあります。
それが江戸時代ものであったりすると余計に
先人の技の冴えに、よくぞ書いてくれましたと感謝したくなります。
そうそうありませんが、それだけに、頭がぽーっとするほど、はまってしまいやす。

江戸小説を書いていて良かった、と思うのもそういうときで、
ただ読書としてふれているときと、自ら書いているときとでは
見方といったものに違いがあると思います。
もちろん、書いているがゆえにひねた読み方をして損をしていることも
あるのですが、
まあ、
自分の好きなものがより楽しめるのならば、なんでもかんでもやってみたくなりますのぉ。
384名無し物書き@推敲中?:01/11/07 22:44
>>377
諸星大二郎の孔子暗黒伝?だな?まるで。
385名無し物書き@推敲中?:01/11/08 23:44
あげ
386名無し物書き@推敲中?:01/11/09 00:18
224 名前:名無し物書き@推敲中? :01/11/07 19:14
オールよみもの……
時代劇でもかいてみるかー!


225 名前:名無し物書き@推敲中? :01/11/07 21:29
時代物は大変そうだな


226 名前:名無し物書き@推敲中? :01/11/08 04:07
時代物つまらん。
現代を舞台に面白いの書いてくれ by 一読者


227 名前:名無し物書き@推敲中? :01/11/08 23:34
オールって、そんなに時代ものばっか受賞してるの?
387名無し物書き@平安後期:01/11/09 21:34
>7氏
ありがと。頑張る。
ブクオフで見つけた本に想像力を刺激された7氏と
ちょうど同じような状態かもしれないですのう。
しかし起承転結もテーマもすんなり構築できたんだけど
いかんせん小生は遅筆なのぢゃ、、。まだ書き出しでウロウロしておりまする。
今の予想では200枚くらいになりそうだから、オール讀物応募はボツっすね。

いい小説を出会えたみたいですねー。どんなストーリーだったんでしょうね。
自分は昔、渡辺淳一の医学ものを読んでた時に
メチャ感動して読むたびに泣いてたことがあるですが。
歴史ものでは安西篤子の某作にちょっとホロッときたくらいかなあ。

感動とはちょっと違いますが
>資料の盛り込み方や、セリフや表現のチョイスなどへの配慮にただただ感心し、
という意味では、やはり大御所永井路子ですな。
「くそう。巧すぎる…」と随所で感嘆します。
人物像のとらえ方では長部日出雄なんかも好きぢゃ。
388:01/11/10 21:57
たとえば、「あなたが好きな作家は?」と司会者に聞かれたとしたら
好きな作っk……の時点で
「藤沢周平!」と口にするでしょう(シカイシャってなんだよ
どの作品に触れても小説の技量に組み伏せられるとともに、読後の余韻にいつまでも酔ってしまいます。
とはいえ藤沢周平、と言ったあとに何人も名前があがっていって、両手で足りず、右足の先の小指を
曲げて数えるくらいにはいくんじゃないかと思います。
サイト専門の方では、時代小説SHOWのリンクから行ける冬氏の名前が
ごくはやいうちにでてきますね。

件の小説は、北原亞以子の作品でシリーズものの第一話でした。明度の高いものという
先入観があっただけに、復讐にかりたてられてゆく男の切ない話だったのに戸惑いつつ
引き込まれてしまったのだ、と考えていますが、
いや、心が震える体験をすると小説ってのは、凄いものだと思いますな。
……あけすけにいえば衝撃が強ければ強いほど、小説とはここまでできるものだ、と教えられて発奮させられます。

ところで永井路子といえば、北条政子より先に「歴史をさわがせた女たち」を
思い出しました。しかも庶民編です。
どうもこう自分の偏りぶりはあかんっス。
389209:01/11/11 14:19
お久しぶりです

先日、冬目景の「黒鉄」というマンガを読みました(なんかこればっか・・・
いわゆる「○○一家」「旅がらす」などの話なんですが
時代物というと歴史上の著名人ばかり浮き彫りにされていて
平凡な庶民の生活というものに書く魅力を感じてきた今日この頃です
でもこの手の話を書くとなると資料集めやら時代考証やらが大変そう・・・
390名無し物書き@推敲中?:01/11/11 14:49
ブックオフで「時代衣装の着付け」という本をみかけて
それはまあ、どっちかっていうと平安時代から桃山時代あたりまでの
時代劇ででてきそうなのだったんですけど、
「へえ〜、ここからこうなって、こういうかっこなのか」と
結構想像力の手助けになる感じの本でおもしろかったです。
391名がないぬいぐるみ:01/11/11 22:17
私も歴史小説とかわりと好きです。(むつかしくなければ)
前にZ会の教材のとこにあった「芋粥」という話は面白かったのを覚えています。
392:01/11/12 22:00
>389
気に入ったひらめきを追いかけていくと、大変は半分くらいになるんじゃないか、と(……と自分にも
いいきかせ)
>353でのsageさんの手法が、参考になると思いますぜ。
黒鉄、歯科医院の待ち合わせ室においてあって1巻だけ読んだことがあります。これはチェックしようと
メモっていたのを、今思い出しました。売れ筋のようでブクオフで見かけないんですよねー。

>390
ヴィジュアルによって、あいまいだったイメージが固まることってありますよね。
昨夜のNHKの聖徳太子でも、祭具の使い方に、へえとかふーんとか、うなずいて見てました。
しかし、そんな面白さげな本が……いいっスねえ。

>391
あくらめろ?
いいかげんメール欄に半角でsageって入れれば?ってもう寝てるか。
ぷく子ちゃんはホントしょうのないお子だね〜。
394名無し物書き@平安後期:01/11/12 22:43
↑誤爆?

「聖徳太子」、若手メインで勢いがあって良かったですねえ。
もうちょっと先まで見たいよー、って感じでした。
でもやっぱ史実を追いながら架空の人物を出すと
何かそこだけ空気が違っちゃうと言うか、、。
主人公はどっち?状態になっちゃいますね。
誤爆じゃないよ。「名の無いぬいぐるみ」ちゃんのメール欄みてみそ。
akirameroがデフォルトになってるのよ。sageも知らんのよ、この子。
396瑤香:01/11/12 22:55
歴史物好きですね。推理ものも好きなんですが
397:01/11/12 23:56
>394
前話題性が少ないのに、いい役者をそろえていましたね。
正直、近年まれにみる……ではなかったかな、と。
恥ずかしいことながら、架空の人物であるのかどうかが見極めつかずのまま
最後まで見てしまいました。名前だけのこっているような人物を膨らませたのかなー、てな調子で……
来年の大河も、脚本と演出と役者が噛みあったものだと、いいですねえ。

>>396
歴史物、というと単純に戦国、幕末を思い浮かべます。
398名無し物書き@推敲中?:01/11/13 00:35
瑤香にだまされるなっ!
399名無し物書き@平安後期:01/11/13 21:34
「伊真」は架空だそうで。んにゃ、わしもあらかじめ番組欄で読んだだけでござる。
子役が時宗と同じだったが
聖徳太子の時の方がえらく輝いて見えたなあ。
役柄とかライティングとかのせいではなく
やっぱ番組としての全体の出来のせいだろなあ、、。

話は遡りますが、復讐劇って成就した後が難しいですね。
カタルシスにするか、それとも虚しさが吹き抜けるか。
でもそれじゃありきたりだし、かといってそれ以外の結末ってのも、、。
400:01/11/13 23:55
キャラクターは目的があるほうが魅力的で、
それがキャラクターに不運をもたらした者への復讐だと、感情移入が深いというイメージが
あります。
どういう形であれ復讐の結末を迎えたキャラクターは、以後、主役になりがたい、とも。
もちろん、その過去をくぐった経験自体が読み手の興味をひくエピソードになる……ということがあるにしても
(先の北原亞以子の作品「傷」(慶次郎縁側日記 新潮文庫)は、巧みにそれシリーズを盛り込んだ好例だと思っていますが)
けっきょくはメインが終わったあとの余談余禄といった印象がありますね。
岩窟王のような話に続きがあったとしら、「えー!」と眉をひそめることがあるんじゃないかなー、と。

江戸ものの定番に敵討ちというものがあって、芝居などでは敵討ちそのもの始末が
語られるのですが、小説では、復讐者が復讐した相手の縁者に苦しめられる、といった
パターンも多いような気がします。
復讐者には、ピカレスク・ロマンの魅力があるんで、
復讐を果たしてしまうと、影の魅力が消え失せてしまうんでしょうかねえ……
401瑶香:01/11/14 16:41
中世のモンゴルを主題としたやつとか、好き。
>小説では、復讐者が復讐した相手の縁者に苦しめられる、といった
>パターンも多いような気がします。

因果はめぐる…。まるで亜米利加とタリ板の関係みたいぢゃ。

♪憎しみは憎しみで 怒りは怒りで 裁かれることに何故気づかないのか
                                     by浜田省吾
403:01/11/15 00:43
(誰かの)はかない夢が(ある世代の前に)崩れ落ちるまでに、何故にどうして何で大勢にとって痛ましい出来事を回避できなかったんだ?……つー、かですね。
どうあがいても現実に起こったことは、頑なに不変なのですが、
それでも「この時になあ……なんとかなあ……」てな具合に、ジタバタもにょることがよくあります。
正直(実際はどうであれ)、「コイツがよう、もっとよぉ」と通史の似姿を指でぐりぐりしたくなることがあります。
史実をベースにしてフィクションを創造するときには、主人公の思惑や行動を、その時の歴史実態の事情に解をもたせて
表現することが、史実ものを扱う大半の人に共通する手法ではないかと思います。
いま現在も、100年後には誰かが小説で扱う時代なわけなんですが、
そういった20世紀末東京を書くだろう未来の書き手に対して、「いやホントはもっと、アレコレあったんだよー」と
あの世でぶつくさと自分は言いたくなるんじゃないかな、と。
それを思うと、なるたけ江戸当時の人々に不満のないように書かないとあかんかな、あの世で
叱られるやんけ、とか益体のないことを思ったりします。

最近ショックだったニュースは、戦意高揚させる内容の映画を作るように
指示されて、それをハリウッドが承諾したことですな。
これまで、映画が政治に利用されることを厭う内容の作品が多かったのに……


>>401
モンゴルというとチンギス、クビライを連想しますが、
以降となると、汗関連、まったくでてきませんので、
余計に面白そうですねえ。
創作もそっちメインなんですか?
え?もともとハリウッドは政治姿勢にべったりですよ。>403
405名無し物書き@推敲中?:01/11/18 03:00
これもどうだろう?
406名無し物書き@平安後期:01/11/18 11:30
>それでも「この時になあ……なんとかなあ……」てな具合に、ジタバタもにょることがよくあります。

うーんと。「人一人、生きても死んでも何も変わらない」…と思うんですよねー。
「偉人」として名が残っていても、その人がいなかったらいなかったで
きっと他の誰かが同じことをしただろうと。
流れは止められない。起こることは起こるべくして起こる。全ては必然。
世の中ってそんなもんじゃないでしょうかねえ。

東儀秀樹の雅楽をBGMにして雅に浸っておるせいか
何だかとっても諸行無常な気分でやんす。
皆さんは執筆中のBGMとかどーされてるんでしょうねー。
407:01/11/18 22:16
>>404
簡単に言い切ってはいけないことでした……迂闊ですなあ、自分。



歴史の早見表を斜めに読んで結果だけをつないで見ることをしないで、それぞれの経過や過程や、その理由や事情を
探っていくことは大事ですよね。
こう、贔屓というか、特定の人物に肩入れしていると、成功や失策の原因を一人だけの力量で
判断してしまうことがあって、なにかの拍子にそういうことでは無いのだと気がつき、
自分の迂闊さにがっかりすることがあります(まったく

歴史をあつかうときに、書き手があまりに中立的でも面白みはないかな? と思わなくはないですが、
なにかに偏りすぎていても、今度は作品としての脆さというものも出てくる気もしてり
そこらへんはバランスなんでしょうかねえ……

>流れは止められない。起こることは起こるべくして起こる。全ては必然。
この部分を、市塵のなかに感じるから、江戸ものを書いているようです。
となれば、なにも江戸でなくてもよさそうなものなんですが、
どうもこればっかりは、なんというか、好みなんでしょうねえ。

BGMは書いているときには、かけません。大抵ウィスキーをなめているので、脳内に不思議な音楽が流れているからです(あかんがな
プロットをまとめているときは、静かにロン・コーブのフルートを聞いたり、
必殺シリーズのクライマックスだけを集めたCDを流して鼻息を荒くしたりと一定していません。
(必殺、は観た事がない作品がほとんどなので余計に
イメージだけでシーンを想像できる利点があるんですね。
408名無し物書き@推敲中?:01/11/21 22:41
>>405
なにが?
409名無し物書き@平安後期:01/11/22 16:37
>贔屓というか、特定の人物に肩入れしていると、成功や失策の原因を一人だけの力量で判断してしまうことがあって、

まあそれが許されるのもまた「小説」というものでわ、、。
龍馬ひとりで幕末が動いたわけでもないのに、そういう小説もありますもんね(哂

中立的な話を書いた後は、思い切り偏った話も書きたくなります。そしてまた次は中立、、。
そこらへん、個人の中でのバランスというものもアリだったりします。

>なにも江戸でなくてもよさそうなものなんですが、どうもこればっかりは、なんというか、好みなんでしょうねえ。

ですよねえ。どの時代を選ぶにしろ、「好きなものは好き」としか言えないっすよねー。

ウィスキーをなめながら書くとわ、、。むむむ。
#熱燗に鍋がうまい季節になりましたのう。
410209:01/11/23 21:54
いまさらになって夏に書いた新選組物をリメイク

当時は行き当たりばったりに歴史書を読みながら書いていたもので・・・
いやぁ、まるでプロットのような役目になってます(藁

プロトタイプでは好みの問題で活躍させられなかったキャラにスポットを当てたいと思っています
近藤さんとかぜんぜん目立ってなかった・・・
>408
雑談スレで、駄スレばかり上がってるから有用そうなスレを軒並み上げると言った人がいた。
多分その人だと思われ。
412:01/11/26 21:37
寒いですねえ……
ほんとに熱燗に鍋のためだけに家路を急ぐ夜ですわ。
#熱燗をいれちゃうと、小説を書く余裕を失うほど、気分が温まってしまうので
ウィスキーでちょっとずつ頭をほぐすくらいにしてます。

連休中は掌編を……とがんばってみたのですが、どうも肩に力がはいりすぎて失敗しました。
大店の商家のおかみと、妾が旦那をはさんでニアミス、というのにチャレンジしたんですが、
なんというかちっとも、辛らつな舌戦にならないんですね。
このところ「江戸とは?」とか「江戸人気質とは?」なーんてしかめ面で考え込んでいたんですが、
その杓子定規さのせいか、登場人物のセリフがどうも破綻のない借り物っぽくて書いてて楽しくないといいますか……

>まあそれが許されるのもまた「小説」というものでわ、、。
たしかに。実像がどうあれ、後世の新発見がどうあれ、
魅力的な人物に書かれていると、それにひたっていい時間をすごせますよね。
自分のペース、自分のビュジュアルイメージで楽しめるのは小説の魅力の
一つだろうと思います。


>410
醗酵してきたんですね。
以前の作品をプロットにして、リメイクって、なんだか厚みが増すようなイメージが
あります。
413名無し物書き@推敲中?:01/11/27 23:15
ここの人は801は無しですか?
414名無し物書き@平安後期:01/11/27 23:26
おかみと妾、嫁と姑、女同士の戦いは怖いぞー(嗤

「江戸人の辛辣な舌戦」のイメージっつーと、威勢のいい啖呵とか
やっぱセリフにも「粋」が欲しいところでげすな。
時代によってそのセリフの雰囲気ってありますよね。
あっしなんざ、貴族の会話はいかにイヤミの応酬にするかに尽きます。
チクチクグサグサ。うむ、まるで気の合わない嫁と姑の会話のようじゃ。
#まあこういったありきたりのイメージを打破するのもアリ、とも思うです。

>410
浅い知識で書くと、己の無知に後で赤面することもあるんですな、これが。
かといって深く知識を追い求めると、いつまでたっても書けんし…。
「何度書き直したっていいや」くらいのつもりで頑張りんしゃい〜。

>413
書きまへん。
415:01/11/28 00:52
こういう立場の登場人物同士なら「言いそう(言って違和感なし)」なセリフをとんとーんと
続けておきつつ、意外なことばを差し込んででハッとさせて引き込む……てのが
理想なんだろうと思うものの、
イメージ打破がむつかしいですな。

女同士の戦い、の参考になるかと2ちゃんのその類関連のスレをまわっては
「えー!?」とか「ぎゃー!」とかのけぞっています。
多少のツクリがあるだろうとはいえ、ノンフィクションは常に参考になりますねえ……
創作にかかわらず、なんですけれども……

>>413
興味はあれど書けません。
舞台は江戸、下町を中心に色々書き散らしているんですが、どうにもこうにも困るのが江戸弁。
男女の区別がややこしい…。階層が下も下だった人たちを書きたいと思ったときから
覚悟はしていたつもりだったんだけれども。
資料に縛られすぎてる観がなきにしもあらず。やはり力配分が大事なのか。

>413
友情なら書きます。そこから先は妄想補完お願いします。
417:01/11/29 02:10
>>416
下町は、もう舌町といえるほど口と頭がまわる人が多かったろうと思います。
もちろん生活状況や、個々人の性格によって違ってくるのですが、ぽんぽんと
もの凄い速さで会話が流れ去っていき、行ったらまたすぐに戻ってくるといったことの繰り返し
でぴちぴちとイキがよかったろう、というイメージをもってますね。
長屋の井戸端にはそうした華やかさがあったんだろう、と。
その華やかさの中心にいる者もいれば、逆にその中にはいれない者がいたり……とそれぞれのこれまでの生き方を想像すると
なんとなくストーリーといったものが見えてくる気がします。
んじゃあ見えたんだがら書けるだろう、というとこれがまたままなりません。

>資料に縛られすぎてる
おんなじです、同意です、でも命綱かもしれませんねえ。
418平安後期@オフィス:01/11/29 16:12
#801をメインにして書いたわけではないけど
#脇役で801な天皇を書いたのを思い出しましたです。
#そう、平安時代好きならピンと来るあのお方でございます。

2chで垣間見るノンフィクションは、フィクションをはるかに超えちゃいますからねえ。
ああそれにつけても、ムカつく上司を悪役で登場させてメッタ斬りにしてやりたい。
419209:01/11/29 22:45
やはり人物の性格付けが難しいです。。。
沖田総司ひとり見ても
「るろうに剣心」の純粋無垢な子供のような沖田もいれば(これは宗治郎かも
「新説新選組」のように純情な青年を表現している作品もある(どちらも漫画でスマソ
自分はどちらかと言うと前者のような印象を持っていたので「新説〜」を読んで衝撃を受けました(大袈裟か?

現在書いている新選組は「血生臭さの中にモエ〜がある」をモットーにしているので(藁
史実に忠実にすべきかすべきでないかの区分けもなかなか悩みます
結果的に生き残っちゃったり引き際が全然違ったりする人がわりと沢山いたりするので

一度、友人にプロトタイプを見せたら「それでもちゃんと死があるのはよい」と言われました(苦藁
>413
師弟愛はいかがでしょうか。 別に801目指して書いたんじゃないけど・・・
4217:01/11/30 02:02
ムカつく上司、同僚、クライアントに対したとき自分の、まばたきする目蓋の裏に浮かんだ
鋭い必殺剣の映像をみられたら、俺はかなりヤバイことになることでしょう……

>>419
「血生臭さの中にモエ〜がある」のモエ〜に些細な異なる部分があるかもしれませんが、
剣客ものを書くときには、重要なことだと思っています。
武張って殺伐としているばかりで、女性の肉体だけを描く作品は、読みはしますが苦手です。

過去の人物を書くときに「死」は避けられないんじゃないか、と考えてるのでご友人の感想は、
過去を書く作品として、いいかんじなんじゃないでしょうか?
422平安後期@勤務中:01/11/30 11:06
>武張って殺伐としているばかりで、女性の肉体だけを描く作品は、読みはしますが苦手です。

時代小説という名のエロは拙者も苦手です。
でも恋愛の部分を書いてるとむず痒くなってくるのは何とかせにゃならんですね。

>209氏
>沖田総司ひとり見ても、〜のような沖田もいれば、〜のように表現している作品もある

既成概念にとらわれちゃいかんっ。
過去に多く取り上げられたことのある題材を扱う人は、それとは違う性格を構築せねば。
でないと新鮮味がなくてつまらないじゃないですか。(←自分にも言い聞かす)

>史実に忠実にすべきかすべきでないかの区分けもなかなか悩みます

ゆくゆくは両方書いてみるつもりでいたらどうざんしょ?
今回はすごい忠実なのを書いて、次はとんでもないのを書いてみるとか。
423:01/11/30 23:12
その知名度の高さに比べて沖田総司は、幕末の政治的な背景から少し浮いたような
不思議なポジションにあるなあ、と思っています。
もちろん「血風禄」での魅力的なイメージからの影響が強いのですが、
そもそもその名前からして、不可思議な印象がありますね。総司。総てを司る。凄い名前ですよね(こっちはこっちで栗本薫からの影響が……)

新撰組のように全力で上を目指す青年の集団を、幕始、幕中の頃を舞台に描きたくて
架空の藩をつくっていたことがあります。
集団の中での人物の書き分けや、キャラ立てがうまくいかず、ファイルに放り込んだままになってるんですが
再挑戦したいものの一つですな。チームバトル萌え(チームバトルいうな〜
424☆映画の脚本の小説でまとめたい☆:01/12/01 03:21
映画製作の予定だったんだけど、当分先になりそうなので
一つの芸術として残しておく方法は?と考えて思い付いたのが小説です

どうすればうまく小説を書けますか?
4257:01/12/02 22:44
>424
歴史・時代を扱った映画の現状は、
ロケーションに困ったり、セットでも藁葺き屋根を正確に再現できる大道具さんが
引退したりと、どんどん製作しにくくなっているそうですね。
それでも毎年何作かのタイトルがあがっていますから、脚本をストックしておくのは
需要のあることだと思いますよ(藤沢周平作品も初映画化されるそうですね)
映画にしにくい歴史・時代用脚本を、小説で表現したいということでしたら……
映画では頻繁におこなわれても、小説では場面転換が多いと混乱すると思うので
視点をしぼることと、風景・人物の描写を小説風にディフォルメする必要がでてくるんじゃないでしょうか。
原作のある映画の、原作を参考にするのも手段としては得るものが多いんじゃないでしょうか?
426名無し物書き@推敲中?:01/12/05 11:31
#平安後期でやんす。会社のPCにクッキーを残したくないので今日は名無しっす。

チームバトル、、っつーか
拙者の書きたい戦闘シーンも殆どが集団戦なんすよねー。
集団戦は人の出入りが多くて散漫になりがちなのが難点ですな。

師走ですね。世間の多数が思い出すのは忠臣蔵でしょうが
平安好きの自分が頭に浮かべるのは平治の乱でございます。
427:01/12/05 20:44
この冬の忠臣蔵ものは、木村拓也の荒木又右衛門、をやりますね。
フィクション過多であることが考察されて久しい荒木又右衛門を主役に
もってきたということは、吉良方も悪役らしい憎憎しさを発揮してくれるのでは
ないか、とちょっと期待っす。

年の暮れ、というと忠臣蔵よりも落語での商人の取立てと、それをなんとか反古にして
やろうとする長屋の住人とのやりとりを連想します。
江戸城内の煤払いもいいですな。師走の二文字に反して、なんとなしに
のんびりとしたものが浮かんでくるのは、実生活がなんだか慌しいからでしょうかねえ。

「江戸東京重ね地図」というデジタルマップを買いました。
2001年の東京の地図に江戸の地図を重ねてくれる重宝なアイテムですが、
プレステのコントローラのスクロールになじんでいるので、
マウスでちこちこ移動するのが、ちと面倒。

集団戦は、戦国ものや三国志ものを書く人はなにか独特のコツを身につけていそう
なイメージがあります。
この板でも、信長ものの連作スレがたったんですが、ごく早い段階で止まってしまって残念。
合戦、みたかったんですけども。
連載で追いかけて読むと面白いんじゃないかと思うんですよ、合戦の推移って。
「このドラマはフィクションであり、実在の人物・歴史とは一切関係ありません」の
史実歪曲ドラマがようやく終わっただよ〜。
あーストレスのたまる1年でござんした。
こういうの見ると「次の大河はわしが書いちゃる!」なぞと思うてしまふ。
↑いやいや、戯れ言戯れ言、、。そんな大作書けん、、。

紅白同様、大河もいいかげん見直しの時期なんだろうなあ。
歴史小説にも変革があってもいいと思う。具体的手法は浮かばんが。

デジタル資料、いいすね。
わし、×年×月の星空が表示できるというソフトが欲しいす。
429:01/12/10 01:08

おお!
ではあっしは「金曜時代劇の原作を書いたらあ!」でいきますぜ。越えろ「腕におぼえあり」!
……
といいつつ「テレビで放映されるほど、多くの人に興味をもたせるように歴史を書く」ってのも
大事なんじゃなかなーとも。
時代に即した視点、ってのも
風穴をあけるためには重要かもしれませんねえ。
……
まえにちらっと書かれていましたが、いつの世にも共通する
恋愛、がキーワードになるやも、と思いつつ、こりゃまた考証以上に難題なりっす。

#次作のトミーとマツのキャッチコピーは凄かったですな。
加賀百万石のルーツ、興味ありますんで、期待がふくらみます。
430お互い頑張ろう@平安後期:01/12/12 23:29
#トミーとマツ…。ここでその言葉に出会うとわ(嗤
 内輪ウケしてしまったです。

恋愛かあ。今書いてるのは忠心っつーか、主君にとことん仕えた男の話なんすけど
登場人物は男ばっかで、恋愛の「れ」の字もない、、。
男ばかりだからといって801に走るつもりもサラサラなし。
要するに体育会系ノリの、ごつい話が好きなんだろうなと思ったりする。
#ま、それがそもそも平安後期という時代ですしねー。

もし恋愛を主軸に書くなら、思いきり古代がいいかなあ。神話の時代とか。
民話伝承の類では、いつか異種婚姻をモチーフにしてみたいっす。
鶴女房とか、安倍晴明の母が狐だったとか、そういうやつね。
431名無し物書き@推敲中?:01/12/15 02:10

いつも見てますage
う。日本史板が大河スレの影響でdだ。
あ。治った。
434:01/12/17 21:42
>>431
やおら掴んだ槍で天井裏をぶすり

>>432-433
マズーですね。


あれですな。心のどこかに余裕がないと、過去にしろ空想にしろ、意識をとばして遊ばせること
ができないもんですな。
ただでさえすくない脳のキャパシティーが、仕事とその関連の雑事でいっぱいになってしまうと、
なにも(ほんとに)なーんにも小説のことや江戸時代について思考することが
できなくなってしまってました。
考えられないというか、堂々めぐりになっちまうってんですかねえ。
……愚痴、終了!


独りよがりな印象なのですが、江戸ものの小説は武家ものであれ市井ものであれ
どうあっても異性が強くかかわってくる傾向が強いと思っています。
小説の登場人物には必ず「対立」があり、それは主に同性との対立なのですが、
それゆえにギスギスしがちな展開を、ふっと緩める場面として異性との交流がシーンの長短にかかわらず
必ずあり、またそれが重要になっているのは、
……たぶん、「家系」から「家族」という単位にシフトしていた時代だったからなのかなーとか
江戸時代ものに求められているのが、「情念」といった現代の読者にも
身近なものの表現だったりするのかなー、とかあれこれ考えつつ……むむむ、これは来年まで棚上げ(だめじゃん)

恋愛を主軸にする、となると
心中もの、を一度はしっとりと描いてみたいですな。
「道ならぬ恋の果て(うひー!)」なんてーと、ろまんろまんしすぎちゃってるのがわかってはいるんですがねえ(もいっちょ、うひー!)
435名無し物書き@平安後期:01/12/18 22:27
未知ならぬ濃い(←何て変換をするんだATOK)。もとい、道ならぬ恋…。
その言葉を聞いて何故か源実朝が書きたくなってしまった。
いつか書いちゃる、悲劇の歌人・実朝。

先生じゃなくても走りたくなるほど、師走は忙しいっすね。
クリスマスクリスマスと世間は騒げど、キリストの誕生日など毛唐の宴じゃあ(嗤
436:01/12/18 23:42
隠れキリシタンの静かな静かなクリスマス、というのも
モチーフとして厳粛かもしれませんねえ。
……凍りついたように寒く沈みきった空気が……
437名無し物書き@推敲中?:01/12/19 11:28
#平安後期@勤務中

隠れキリシタンが見つかりそうになって疑いの目は迫り
男たちはクリスマスが祝えるのか否か。主の生誕劇は無事演じられるのか…。
んなスリルとドタバタ劇のクリスマスなら書いてみたいかも。
いかん。これじゃまるで筒井康隆だ。
4387:01/12/19 20:01
スリルとドタバタ……
う、うぉ。鬱にひっぱられて陰鬱な部分にしか目が行ってなかった自分の目から
ぽろりと鱗が。
決して軽んじるということではなく、厳粛な題材だからといって安易にユーモアを封印するのは
作品を逼塞させるばかりかもしれねえですね。
(つか、俺の>436の書き込みのダークさはいったい……)

ところで、今晩の「その時歴史が動いた」は新撰組、池田屋襲撃。
再放送なんですが、CGをつかった建物の透視図によって人々の動きがよくわかって、
いろいろと参考になりました。
今度こそ録画せねば。
熱燗をあおりながら、今晩は二回みよう!
439名無し物書き@推敲中?:01/12/20 15:44
#平安後期@勤務中

年末調整も終わり、先日のレス以来無性に実朝の話が書きたくなって
昨日は直属上司の目を盗んで書いていたのでございます。
その上司は出張で本日は留守。ばんざーいばんざーい。

新撰組といえば、古本屋で「風光る」をやっとみつけたです。
面白そうでしたな。全巻揃ってないので購入はしませんでしたが。
幕末のことはよくわかりませんけど、「新撰組」っつーと
生粋の武士でない故に、武士以上に「武士らしく」あろうとした人たちという印象をうけます。
そこが小説ではロマンや悲劇仕立てになるんでしょうけど
拙者が書くならその武士「らしさ」にこだわるあまりの滑稽さを主題にしちゃうかもなあ。

超・生真面目な歴史物を読んでいると
生ぬるい恋愛物と同じくらいむず痒くなってくるですよ。
「人間ってそんなにシリアスな生き物じゃない」って感じで。
だからついドタバタに走りたくなるです、、、。
440:01/12/20 23:29
藤沢周平の作品のタイトルにもあるのですが
実朝に「凶刃」をふるったという公暁は、
どんな眼でこの歌人を見ていたのでしょうかねえ(手元にある資料に
載っていなかったのですが、名前は不明なんでしょうか?)

超・生真面目な歴史物、もそうですが
「人間とはこうしたもんだよなあ」ではなく「人間はこう生きてリーダーシップを発揮せよ!」と
鼻息荒いのも読んでて、だめですねえ。
なんつか、結果からいいとこどりしたら、誰だって高潔じゃねえかよー、ってな調子で。

「風光る」は巻末の作者の時代考証に関するエッセイ漫画が、
いろいろと刺激的です。
ごくごく私観ですが、最新刊でムードが変わったので
流出が増えてゲットするチャンスは増えるんじゃないかなー、と(これからの新撰組の悲劇を
強くするためには必要だろうとはいえ……むむむ)
機会がありましたら、ぜひ。
441名無し物書き@推敲中?:01/12/21 14:42
#平安後期@奉公中
ん? 公暁は物心ついてすぐに出家させられちゃったもんで
幼名・善哉、法名・公暁でございます。

>「人間はこう生きてリーダーシップを発揮せよ!」と鼻息荒い
あ、拙者もダメダメ。でもそういうのが好きな人も多いですよね。
この間も、説教好きそうな中年リーマンが○馬を読んでるのを目撃したっけさ。

あれ。もしかして「風光る」ってまだ完結してないんですかあ。
女性が描いている割には沖田総司が骨太な感じで
好感を持ちましたんでいずれ入手はしたいなと思いましたです。
442:01/12/21 23:24
ぐはっ!
くぎょう 公卿 という思い込みが、官職の古い読みなだと異次元的帰結を果たして……
そのう……赤っ恥。おはずかしい……(穴を掘って入る)

完結してないです>風光る コミカルではありますが、それに倍して主人公が葛藤もしていますね。

新聞の書籍宣伝を見ていても、信長秀吉家康をはじめとして歴史上の人物からリーダーシップを学べ! な本が
ない日はありませんね。
何度かそういう本を愛読する人と話す機会があったのですが、
どうも方々には江戸時代は不人気ですね。激動の時代でないと、得るものがない、ということの
ようです。
以前に日本史板で「庶民は嫌い。貧乏くさくてヤ! 人生を浪費してるだけ」といった趣旨のスレがたってたことがあって
まあ、向上心は大事だけども、自分と似た過去の人々と向き合うことも必要なんじゃねーのかなーと
思ったことがあります。

ところで今日は、東京で雪がふりましたな。
勤め場所が7階なので、ちらちら落ちてくる雪片が路上の人たちの傘の上にふりそそぐのを
見ていたのですが、
これは、
時代に不変な光景だなあ、と。
ちっと停滞していた創作意欲が、くすぶってまいります。
443名無し物書き@平安後期:01/12/22 12:50
自分の興味のある時代以外は、拙者も知識が殆どないっすー。

雪…。こちらはほんの一瞬雪だったようですが、みぞれ&雨でした。
雪といえば、実朝が凶刃に倒れた日、八幡宮の境内にも雪が積もっておりまして。
一度行ってみたいぞ、積雪の鎌倉。
#最近、カマクラの中で「逝ってよし」なこのスレが好きですじゃ、、。
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi/mona/1007896414/l50

戦国時代かあ。まあ有名な武将が多くていろんなパターンの性格の人がいて
自分と似た人・指標にできそうな人がきっと誰かしらいて
感情移入もしやすいんでしょうけど。そういう上司は迷惑じゃ。
444:01/12/25 01:39
江戸もの、とくに市井ものは雪のシーンが目立ちます。
まずまちがいなく、連載もので、12月and新年号に掲載されたからなのでしょうが。

そろそろ仕事納めですね。ゆっくり好きな本をよめる時間がやってくる(大掃除ではなく窓台所掃除どまりの
小掃除なので)喜びを胸に、明日も電車にのりこみます。

最近はここで
http://www.aa.wakwak.com/~rewmew/
オモシロをピンポイント狙いする横着ぶりっす。

ときどき、いますねそういう管理職のひと。でも三国志(それも孔明)までひっぱりだされると、「それとこれとは
話が違うんじゃあ」と思うことしきりです。
もちろん、三国志がどうこうではなく、なんでもかんでも訓話にしてしまうのは
なんというか虎の威を借りすぎですよねえ。
445名無し物書き@推敲中?:01/12/28 15:26
平安後期@奉公中
おっ。これが噂のスレの杜っすね。読みふけってしまったです。
ぶはははは。ラウンジャーたちはいつもお祭りですねえ。

明日からは正月休みだぁ〜。
でもまとまった休みは逆に読書しないで寝てしまうんですよね、、。
個人的には通勤電車や、皆が外食に行ってしまって一人の昼休みなどのほうが、読書ははかどるっす。

初詣は鶴岡八幡宮に行って実朝を偲んでこようかなあ、と思う年末でござんす。
446名無し物書き@平安後期:01/12/30 18:52
明日は来られないので、本年最後のご挨拶をば。

今まではひとり鬱々と創作に励んでいたけれど、
今年はこの板のおかげで楽しかったですー。
7氏達とのやりとりでインスピレーションを刺激されたり、
面白い書物を教えてもらえたり…。多謝。

皆さま、良い年をお迎えください。
来年もまたよろしゅう。
447:02/01/01 00:39
謹賀新年。
昨年中は、お世話になりました。>みなさま
正直、行き詰まったときに「江戸時代好きは好きでいいから、なにも小説を作り出す労をせんでも」と落ち込む
こともないではなかったんですが、
なんといいますか、
歴史小説書き手の交流掲示板は、情報の聞き合い訊ね合いに終始しがちなのに、
ここは書き手のみなさんの生の話(あたためてるアイディアとか苦労などなど)が聞けて(この板も、ですが)
「苦労してるのは自分ひとりじゃないんだあ」といった活気をもらって、創作意欲が再燃したことが
なんどもありました。
名無し物書き@平安後期 さんをはじめ多くの人たちとのやりとりのなかで、倦怠の泥濘から抜け出せたことは
2001年最大の収穫でありました。感謝です。

でもって、
いやあ、新年ですな。SFみたいな2002年という数字にいまさらながら驚けます。
このところNHKの「ゆくとしくるとし」は、オンタイムで観るようにしているんですが、
1年をのりきった人たちの様々な表情に、ドラマやストーリを感じるので見逃せないですね。
ちょっとした同胞意識というか……明確に言葉にならないながらも、なんとなく
「うんうん」とうなずきながら、猪口をあおったりしてしまえるんですな。
で、受け取ったドラマを、表現したくてしょうがなくなるわけです。小説を書くとき、江戸の人々を想像するときの根っこになるんですね。
もうほとんど、そのためだけに受信料を払っているという……

あらためまして、本年もよろしくおねがいいたします。
(多分今年も長文連発。これはほんとにスマソ)
448名無し物書き@平安後期:02/01/02 16:48
あけおめ!ことよろ!迎春!賀正!謹賀新年!
でも歴史物書きとしては、今はまだ気分は霜月なんすよねえ。
2月12日にまた「正月じゃ正月じゃあ」と騒ぐかも。

結局、鶴岡八幡宮ではなく相模國一之宮にお参りしてきたです。
当初目的の実朝じゃなくて梶原景時(源頼朝の寵臣ね)を偲んできちゃったあたりが
あいかわらずの前途を暗示しているのかも…。計画は完遂せい!>自分

で、初詣から帰ってきて、壬生義士伝を見始めたところでござんす。
新撰組はユニフォームがカッコいいっすね。
平安朝の兜や鍬形(兜の飾り)はトランス状態になるための呪術的意味合いが
あるとかいう説もあるのですが、ユニフォームもそういう側面はありますよね。
トランスというか、一致団結の象徴というか自己陶酔というか…。

このスレが情報収集にならないのは、ま、ひとえに人が少ないからかな?(嗤
でも愚痴でもひとりごとでも、皆の衆の苦労や苦悩を知るだけで励まされますよね。
とりあえずまた今年も愚痴をこぼしつつ、作品を仕上げていこうと思うです。
449:02/01/04 19:12
>2月12日にまた「正月
これは凄い。いきなりげらげら笑ってしまったっす。

地元の氏神に参っておみくじを引いて帰ってくるという冒険心のない年明けでございました。

壬生義士伝はビデオに録画しているし途中からみるのもあれなので、伊豆の踊り子を
観ました。新春のモー娘。ドラマにしては題材が変わっているだな、くらいの軽い気持ちで
チャンネルをあわせたのですが、カット割りやロケーション、選曲やセリフに幾重にも
襞のある良質な作品でした。いずれ名のある(名を成す)監督、脚本家だろうと思いましたっす。
踊り子の内面に踏み込み、視点を固定するという試みは川端康成識者には青筋ものなのでしょうが、
よく練られていて、身分というか住む世界が違うというだけで恋愛も許されなかった時代を
丁寧に表現してあり、なんつーか創作意欲を刺激されましたのぅ。
原作にはないシーンでのやりとりも、強く印象に残るものでした。
つかチェックしたくなって本棚の奥の奥から(これがまた比喩じゃない)ひっぱりだして
しまったっす。
再放送しねえかなあ。

新撰組といえば不思議なのが、近藤勇の写真で、月代を伸ばしているのが気になります。
髷はユニフォームというか武士のスタイルであるのに、武士たらんと懸命であった彼が模倣しなかったのはなぜなんだろうなあ、と
目にするたびに首をひねります。

今年もくねくねと考え事をしながら、ひらめきをつかまえて創作してきたいっす。
450世情菊勝敗:02/01/04 19:46
と言うタイトルで『虎の穴』に短編を投稿しました。
江戸町奉行定町回り同心を主人公にした人情噺です。
時代小説を書くのは初めてです。
「言葉使いがおかしい」というご指摘を受けたのですが、
そうしたことをきちんと学ぶための推薦書などあれば教えて下さい。
拙いところが多いのは承知の上ですが、そもそも、『虎の穴』では
時代小説自体の需要が少ないらしく、叩かれる以前に読まれてもいない
ようです。こちらの方々にご意見賜ることができればば幸いです。
http://www2.yi-web.com/~moji/tora/an/antho2.cgi?action=html2&key=20020106015041
451名無し物書き@貧乏長屋:02/01/05 00:44
はじめまして。
宮部みゆきの「霊験お初」シリーズのような町娘探偵ものを書きたいと
思案しています。
ああしたものは時代小説としては邪道でしょうか。
みなさんのご意見うかがいたく。
452名無し物書き@推敲中?:02/01/05 11:33
平安後期@奉公中?
わーい。ウケてもらったぁ。ちなみに今日は旧暦では11月22日でやんす。
毎晩お月さまの満ち欠けを見上げては「今日は×日だな」と、いにしえの人々の気分に浸っておりやす。

壬生義士伝、10時間ぶっつづけで見るのも飽きると思ってオンタイムでは録画しながら横目で、、。
その後、最初からチョコチョコと見てますが冒頭で「旧式の鎧」云々とナレーションしてる割には
君ら丸腰じゃん、、と。
月代ってあの時代の認識では「かっこいい」ものだったのでしょうかねえ。そこが気になる。

>450
「江戸らしさ」には詳しくないので、それは別の方に譲りまふ。
それ以前の問題として、話自体がありがちかなあ、と。
町同心の事件簿・わけありの親子・第三者の密かな手助け・だませたと思っていたが実は知ってたetc、、。
登場するキャラにもリアリティや引き込まれるような魅力を感じないなあ。

でもラストはきれいにまとまってるし、某スレの1のように漢字を羅列せずに文章も平易で
「皆に読んでもらいたい」という意図を感じるところに好感を持ちましたよ。
っつーか、それは拙者のポリシーと被るから褒めちゃうけど。←これって自画自賛なのか?もしかして。
#あ、通常の場合は「?」の後は1マス空けるが吉。技術的にそこが気になり申した。

>451
宮部は読んでないのでこれも後続に譲りますが、、。
ただ、誰かがもう書いているようなものを書くならそれ以上のものを書かんと。
453世情菊勝敗 :02/01/05 14:31
ありがとうございました。
自分はまだ若輩ものですが、時代劇や時代小説にとても強い憧れを
もっております。周囲の友人などには理解されがたく、また
「虎の穴」でも「ニーズがないんだよ」と切り捨てられ、悲しく
思っていました。
平易な文章で書くのはそれ以外に書く能力がないから、という
こともありますが、昨今「時代物」や「時代劇」がある種の
年配者向け特殊ジャンルのように扱われることを惜しく思って
おるからです。これは改善すべき憂事だと存じます。
おっしゃる通り、筋書きが安易で冗長な感は自分の目で見ても
恥ずかしいばかりです。表面的な虚飾ではない、心情的に人の
心をつかめるようなものを書けるようよりいっそう精進したく。
まずは感謝まで。
454名無し物書き@推敲中?:02/01/05 15:45
平安後期@奉公中?(←奉公しろよ、おい)

>453
ニーズに便乗するより、ニーズのないところを発掘するほうがカッコイイじゃん?(哂
拙者は決して10代には非ずですが、「もっと早くからこのジャンルに目覚めていればなあ」と
残念に思うこと度々です。爺ちゃん婆ちゃん達の道楽にさせておくのはもったいない!
過去は老人だけの専売特許じゃないのだあ〜!
455:02/01/06 02:46
>450 世情菊勝敗
拝読しました。といってもここに書き込まれてすぐに読ませていただいたのですが、
その、
感想の中にあった「武家が女性と夕食を共にするのか」という指摘が気になって気になって、
調べ始めたらキリがなくなってしまい、そっちに熱中してしまったんですね(もちろん寄り道もしまくりでして……)
そうした記述のある資料であれば、お役にたてると考えたのですが、残念ながら手元にも
またサイト上でも発見できませんでした。逆に「武家の女性(岩波文庫)」のなかで
「父親が箸をとりあげるのを合図に家族一同が食事をはじめた」という回想録をみつけた程度で、
いまだに明確な記述に出会えません。
家長だけが品数も多く質もよいものであったことや、談笑はしないというものは複数の資料で繰り返されていましたが、
どうも肝心な部分がはっきりしません。やはり、各家の家風や先代に習うことが第一なので、
家族と共に食事をとることもないでもない、のではないかという甚だ曖昧なままでございます。

江戸用語の使われ方をみますと、とてもよい資料をお持ちのようで、物品制度でとくに気になったのは
「当時喪服は白かった」ということくらいで、いや、これで時代小説の手始めとは恐れ入りや鬼子母神。
ストーリは主人公の「それならば父は……」という引っかかり(こだわり)に比して、ヒロインの動機が弱いのが
もったいないなあ、と感じました。苦労のほどが具体的に書かれてあれば、読み手側がわが身に置き換えて
「自分ならばどうだろう?」といったトリップ感がずっと増すんじゃないかな、と。

また、会話と地文の表現に、たとえば「事件、をお役目」「お祈りしているんだ、を手を合わせているんだ」といった具合のいいまわしに
することで江戸らしさがふくらむと思います。
そういった部分は、資料よりも岡本綺堂や宇江佐真理の小説が参考になるかと。
というのもですね、自分も常に教えられてうんうん唸っているので、ここはひとつ一緒に苦労しましょうよぉ、といういじけたお誘いなのですけれどもね。

今回の虎の穴の感想は、自分にも深く突き刺さり、自戒することしきりでした。
はたして自分の作品はどうであろう? ということです。
とはいえですね、発奮もいたしましてですね、ニーズには、まあ目をつむって、
掌編を投稿してみようかという心の動きも生まれました。
そうですね、来月中くらいにこっそり送ってざっくり斬られてこようかな、と。

>心情的に人の心をつかめるようなものを
にはまったく同意で、そこにはニーズを超える全てがあるでしょう。
ここでお会いしたのもなにかの縁、一緒に、精進させてください。
456:02/01/06 03:27
このところ夜が綺麗で、月もまばゆいですねえ。キリッとした冷たさのなかに浮かぶ不変の天体を
見上げると、なんとなしに厳粛な気持ちになりますのぉ。
壬生義士伝、見始めまして、なんつーか百面相をしながら、つっこんだり
納得させられたりを繰り返しています。役者がいいですな。でもって子役はずるいですな。

>451
そのままサイコメトラーだったりすると、どうあっても二番煎じという色眼鏡を
かけられてしまうのでそこの切り口が勝負じゃないかな、と思います。
「幻色」をとりこむのは、邪道どころか、新風を再生するパワーがあるのではないかな、と。
ただ、捕物帖は「ふしぎ」ばかりでも、また伝奇ものすぎてもジャンルとして横滑りしてしまうので
一つの非現実を存在させるために周囲を現実で固める必要はあるでしょう。
……とまあ、しかつめらしく書いていますが、かなり読んでみたいっす。
今度の水戸黄門には陰陽師がレギュラー入りするとのことですし、
早い者勝ち、という可能性も……
457名無し物書き@推敲中?:02/01/06 14:10
世界史板で4ヶ月近く連載中の驚異の歴史小説(政治小説?)を
見つけました。

連続リレー小説!英雄ラディソの生涯
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/whis/1000906322/l50
458名無し物書き@貧乏長屋 :02/01/07 15:12
>>452さま、>>456さま
どうもありがとうございました。
時代小説に新風を(なんていうのはおこがましいですが)ということで
もうひとつおうかがいします。

ここのスレではやおいはなし、と上の方のカキコにあるのですが、
私はネタ的なやおいではなく、まじめに(?)ある種の青春小説として
陰間茶屋の話を書きたいと思っています。
芳町など、「そういう場所」は江戸には多くあったと聞きますが、
日本橋の「町史」的な資料からは抹殺されているように思われます。
以前どなたかが名前をあげられておられた「風光る」という漫画が
私はとても好きで、その中で京の若衆の少年が新撰組隊士に想いを
よせる、という挿話があって、本筋とは関係ないのに心に残りました。
それともこういった題材は男性読者諸氏には不快なだけなのでしょうか。
また、もしよろしければこうした事柄に関する有益な資料をご存知の
方はご教授下さりませ。
459:02/01/07 22:46
>>458
性別にかかわらず苦手な人はまったくダメでしょうが、なに、そこがこの道の
醍醐味かもしれませんね。
そも恋愛がメインとなると、それを理由に遠ざける男はいるでしょうし、
特殊なラ・ブ表現は異性同士の場合であっても読み手を選ぶことが多いですしね。
ただ日本史板にしろ戦国板にしろ、この道の是非なり真偽なりをお題にするといたずらに荒れる
ようですので、
やはり、ここは薔薇は薔薇屋、やさいはやさい屋ということであちらの板のほうが
創作を刺激するキーワードが得られるんじゃないかなと、個人的に(あたりまえだ)思います。
(史実に通じてらっしゃる住民さんも多いのではないかと想像します)

資料でいえば、
「江戸のかげま茶屋 ・花咲 一男」
がよさそうです。
花咲一男は江戸関連の書籍を多くだしていますから、
定本となるのではないかな、と(すみません 手元にない本をすすめています)
井原西鶴の著は有名ですが、
つい最近読んだ「あずさの元禄繁昌記 中島梓 中央文庫」というエッセイでは
西鶴について率直な印象が述べられていて、とても面白かったです。


>457
うーむ。文の巧みな方はどこにでもいるものですな。
460名無し物書き@平安後期:02/01/07 23:52
壬生義士は、まだまだ途中です。やっと竜馬が出てきました。
東北弁、「おもさげながんす」の多用がちょっと気になるかなあ。

>でもって子役はずるいですな。
昨日の大河、主役の子供時代が早々に終わるというのは良かったですな。
去年は子役時代が長すぎて、、。

>458
>このスレではやおいはなし
ふにゃ? 別に禁止ではないすよ(、、と思う)。
陰間茶屋と言われて男女之丞を思い出す拙者。<逝ってよし

日本史板でもかなり前に話題になってましたが
衆道は日本古来の伝統っつーか何つーか。
江戸の頃は若衆との恋がカッコいいことだったんでしょう?
そういう時代背景をちゃんと押さえた上で書く分にはいいんじゃないでしょうかねえ。
ただ、にちゃにちゃとしたお耽美系は好かんす…。
↓ご参考までに。日本史板の過去ログ
http://mentai.2ch.net/history/kako/986/986556402.html
http://mentai.2ch.net/history/kako/970/970662575.html
>>459さま>>460さま
お返事ありがとうございました。
日本史板も801板ものぞいて参りましたが(私は21以上女子ですし)
何とも言えず…(w

衆道の是非(そもそも是とか非があるかさえよくわかりませんが)よりも
陰間になる少年の心理というのが気になっていたのでした。
「若衆との恋はカッコイイ」というのは、古代ギリシャなどと同じと
思われます。しかしそれは「買う方」の論理な気がしまして。
「買われてた方」は引退(?)後ちゃんと仕事につけるのか、とか
そんなことが気になってしまいます。
「岡場所上がり」であることを隠してどこぞのご新造さんになる
女性の話は時々時代物でも目にしますが…。

私は、町娘が偶然知り合った美少年にひとめぼれしたけれど実は彼は
芳町一の売れっ子の陰間で…と言う変なラブコメ未満のプロットを
考えていたのですが、そんなものを送れる新人賞などなさそうですね…
女性主人公だと「ボーイズ系」にさえ拒否されそう…
462世情菊勝敗:02/01/09 22:25
>>454さん、>>455さん
ありがとうございました。
自分ももう20をとうに過ぎております(w

あの小品を書くのに用いた資料ですが、実はネットなどで検索した
だけで、きちんとした史料に当たったわけではないのです。
お恥ずかしい…。
あの食事シーンも、何かで見て書いたわけではなく、単純に話の
流れ上ああいった妹と話すシーンが必要だと感じたので何気なく
話題を出せる場として書いたに過ぎないのです。
自分はこれまでは現代ものやSFを書いていたのですが、そちらでも
気付くと何かと物を食べながら談笑するシーンが多く、おそらく
個人的なくせかと思われ…(汗

喪服は白いのですか。全く知りませんでした。
もし自分が日本以外の国に生まれた人間で日本の古い時代を舞台に
小説に書くとしたらそういったことも調べるかと思いますが、下手に
『日本文化』について生半可な知識があるだけに(外国の素人の方
と比べれば、という程度ですが)想像や思い込みで書いてしまう傾向
があるのかもしれません。心に留め、精進したいです。

話の筋書きの方は…確かにミステリとして中途半端ですね。
こちらももっと修行が必要かと思われます。
いろいろありがとうございました。

>>461さん
衆道についてはよくわかりませんが、超能力者の少女と陰間の少年との
友情以上恋愛未満、といったプロットなら、時代物の賞、というより
ライトノベル系に応募されたほうがいいかもしれませんね。
諸先輩方を差し置いて自分が言うことではありませんが。
463名無し物書き@推敲中?:02/01/10 10:48
平安後期@奉公中?でやんす。

>貧乏長屋氏
「陰間になる少年の心理」。うむぅ、そっちですか。何か目からウロコ。
好きでなる少年もいれば、金で売られた少年もいたのでしょうか。
吉原の女郎とはちょっと違った趣きだったんでしょうかねえ。

ラブコメ未満の青春小説なら応募先は集英社のコバルトが無難かなあ。
氷室冴子のセンになっちまいますが。

>世情菊勝敗氏
自分のことでスンマソンですが、拙者もSF及び現代物からの転身組なので
歴史物に必要な知識・習慣とかには最初はかなり戸惑いましたよ。
「日本古来の習慣」と思っていたものが実は明治以降にすぎなかったりしてねー。
日本人だから日本のことを知っている、、は、思い込みにすぎないすね。
でもそうやって古式ゆかしい日本を改めて知ることができて楽しいっす。
464:02/01/11 00:38
壬生義士伝は、斬九朗や江戸の七人などをはさみつつ、ようやく斎藤一がでてきたところです(遅い)
大河は、人物に再三テロップがでるのがいいなあ、と。
全体に人間関係がわかりやすいつくりで、期待感が高まってます。


>貧乏長屋 さん
色里を苦界と呼ぶいいまわしが、的を射すぎていて、なんともいいがたい独特の悲哀が伝わって
くる気がします。
参勤交代などで江戸にやってきた勤番侍たちは、生国にはない江戸の文化の一つを経験するために
吉原に通っていったようですから、陰間茶屋もまたそうした武士を向かいいれたろうと想像します。
銭のやりとりをこえたところで心のつながりを感じたときの悲劇は
身分の差やいずれは帰参する相手であるということだけでなく、同性であるということで、より深いだろうと
考えたことがあります。
苦界に身を置いた者の寿命は極端に短く、生涯を悪場所で終えることが多かったようです。
それだけに、そうした人物たちの生い立ちや理由なども含めた悲喜こもごもには独特の人間ドラマがあると思います。
歴史ものを扱っている新人賞ならば(対象読者の年齢をだいたいふまえておけば)どこに送ってもオーケーなテーマではないでしょうか。
ですがボーイズやオリジュネはまったくの門外漢ですが、少女が主人公だと需要の部分で
むつかしいかな、という気はします。
でも、わっかんないっすよ〜、21世紀は。

>世情菊勝敗さん
ヒロイックファンタジーを書いていて、その参考になるかなあと手に取った江戸ものに
ガツーンとやられて、「100石ってどれくらいなんだ?」「御家人ってどんな仕事だ??」てな
興味からのめりこんでいったクチです。
古本屋さんで安いところを買いあさり、ネットで検索するワードを書き出して「へー」とか「ふーん」とか
やって、それがいまでも続いています。
ネットはいいですよね、詳細なサイトをみつけるとめちゃくちゃ嬉しいので、
自分のサイトでもできるだけ還元しなきゃなあといつも思います。もちろん思っているだけでやんす(駄悪)

岡目八目というもので、ひとさまの作品ではあれこれ(生意気に)述べても、
いざ自分の作品は、となると、あやしいもんです。
汗がでます。
時間がたてばたつほど、推敲をしたときにヤバイ汗がでます。
で、そうして読み返していると、自分がよく使うシーン(展開)ってのは
みつかるもんですな。
「主人公がトラブルの経過を苦々しく思案しながら木刀をふるって(または書き物縫い物をして)いると
背中から声がかかってハッとする」というのが、どうにも多いです。
どうも、これはクセですねえ。
465名無し物書き@平安後期:02/01/13 19:01
壬生義士、やっとクライマックスまで来ました。
ヘタレ大河と違って、役者の一人一人がしっかりとしていて、いい感じです。
セリフ以外の間や、表情や視線が効果的で
「こういうのを文章で表現するのは難しいよなあ」と、悔しく思うです。

>ひとさまの作品ではあれこれ(生意気に)述べても、
>いざ自分の作品は、となると、あやしいもんです。汗がでます。

うひゃひゃ。拙者も拙者も。
「偉そうなことを言っとるが、オメエ昨年は何作仕上げた」と自問自答すれば
首をすくめて上目遣いに「……2作」と答えるしかござんせん。
アイデアだけはボコボコ浮かんできて書き出すんですけどねえ。先が続かん、、。
それが悪いクセでやんす。
466:02/01/14 00:44
「こ、これはスゲエぜ!」と勢い込んでプロット書いていても
書きたいのは要所要所のクライマックスだけということに気がついて、
先送りしている長編は多いっす。
クライマックスまでの過程や、伏線のために必要なシーンも嬉々として書けるように、アイディアをふくらませないといけねえなあと
思いつつも、どーも登場人物が増えるとエピソードで行き詰まってしまいましてのぅ。

そういえば、「週刊 源氏物語」なるビジュアル本が創刊されるとのこと。
ビジュアル満載の週刊八犬伝とか週刊古典落語とかでないかなあ……

今日ハリーポッターを観た帰りに調べてもらったら、宝くじが3000円あたってました〜
購入金額を考えれば、連番だったので300円だけの儲けなんですけども、
浮世絵のROM(3000円也)を買ってニヤニヤです。
眺めてると、なんとなくストーリーが浮かんでくる気がするのが錯覚でなければいいんですがねえ……
467名無し物書き@平安後期:02/01/14 14:40
壬生義士、やっと見終わりました。
最後がちょっと蛇足でしたが、うう、泣きすぎて目鼻が痛いぜ。
お涙頂戴のクサいシーンで、去年の大河や忠臣蔵1/47では「ケッ」と失笑したんですけどねえ。
消去しないで保存版にしておこうっと。

今年の大河は早々に挫折しております。
信長が反町ってのは、やっぱミスキャストだよなあ〜。他の役者も軽くて、、。

源氏物語といえば、正月にTVで絵巻の復元を面白く見ました。
当時の絵師たちの苦労や高い技術が偲ばれて、興味深かったです。
顔料に水銀を使っていたりするので、そういうのの薬害というか
中毒症状を起こす絵師もいたんじゃないかなあ、とか思ったです。
468:02/01/15 22:22
源氏物語絵巻もの、見ました。
いやあ、技術と情熱が重なると、研究はひといきにすすむのですなあ。
ああしたことに使ってくれるのなら税金はらう辛しゃも、まあ、多少薄まるな、と。

忠臣蔵1/47、もっと現代人にシンクロできるように「失藩=収入なし」てな部分が強調されると
思ったんですが……殺陣も前評判ほどには……
主君への忠義、だけではもはや弱いと思うのですが……

今日、新宿地下街の本屋の歴史・時代小説コーナーに行ってきました。
店員さんのおすすめ小説が、ポップではられていてそのチョイスが興味深かったです。
ああした書店は贔屓にしたくなりますな。
469名無し物書き@推敲中?:02/01/16 22:02
今日の朝刊にも忠臣蔵1/47の不評が思いきり載ってましたぜ。
↑何で今頃、ではありますが。

話は思いきり横道にそれますが
創作文芸板の長文レスに慣れてると
他の板に行っても改行のタイミングが他人より長くなってしまいますな。
この板の住人なら、板ごとに文体を変えるくらいのワザを見せんかい!と
己を叱咤する今日この頃.
#おお、またいきなりスクリプトの変更だ。そのせいかmentai鯖が今日はやけに重いっす。
あ、名前が消えちゃった。平安後期でござんす↑
4717:02/01/16 22:37
このスレで、おもいきっきり(のびのびと〜)長文を書き込んでいるのですが、
ほかの板でもネタスレ以外では、やっぱり複数行レスになっちまってますねえ。
さすがにここほど(のびのび〜)ではねえですが……

壬生義士伝、見終わりました。
忠義や赤心ということについて、あらためて考えさせられました。
そのことそのもの、というよりも、そうしたことを行動の指針としていた
武士のあれこれを考えるときの参考となりましたねえ。
こう、登場人物と向かい合うときに、「壬生義士伝をどう思う?」という
質問をぶつけることで、人物のディティールが深くなるんじゃないかな、と。
とりあえず、感謝をあらわしたくてビックカメラで買い物してきました。

>忠臣蔵1/47の不評
はどういったあたりをついていたんですか?
472名無し物書き@推敲中?:02/01/17 01:40
いいですね、このスレ。
過去ログ流し読みしただけで、とてもいい雰囲気が伝わってきました。

オレは、平安時代の貴族社会が個人的に好きです。
大鏡とか、枕草子とかおもしろいですよね。
複雑な階級社会の入りくんだ人間関係とか。

かぐや姫を、今風にアレンジして小説にしてみたいです。
473472:02/01/17 02:27
あと、堤中納言物語の「虫愛づる姫君」なんかも小説化したいっす。
あれ、好きなんだよね〜、題材としてはかなりおもしろいと思うけど、どうですか?
474名無し物書き@推敲中?:02/01/17 14:40
平安後期@奉公中にサボってます でおま。

「泣かせてくれよ!と期待するお約束のシーンで、ことごとく泣かせてもらえなかった。
忠臣蔵ではなく時代劇版HEROを見る思いだった」
要約すると、こんなふうでしたかのう。
まあ最後に「フィクションです」って逃げられたところで思わず飯を噴き出したドラマでござんした。

>>472氏
拙者は大鏡でなく増鏡の時代なので
ちょっと時代は前後しますが、平安同好の士が来て嬉しいぞー。
ここの皆さんは江戸愛好家ばかりで、ちょっと肩身が狭かったんす。わーい。
堤中納言は゜マンガ日本の古典゜シリーズで坂田靖子が書いてますですね。
あの中の「虫愛ずる姫君」がいい感じでござんす。
平安後期でやんす。連続投稿でスマソ。

今年の直木賞は江戸・深川を扱った時代小説だそうですね。
「ニーズがないんだよ」なんて言われる昨今
こうした分野のものが脚光を浴びるのはちょっと嬉しいっす。

直木賞の選考委員に井上ひさし氏がいらっしゃいましたが。
昨年、この方が選者をなさっていた某新聞社の賞に応募するつもりで
掌編を書いたんですよねー。
ところがその回から純文系の選者に代わっちゃったんですよねー。
歴史・時代系小説の応募が多数あったらしいのに、全員惨敗、、。
井上氏だったらなあ、、と改めて思いましたです。
#いや、だからといって己の入選云々はまた別の話ですけどね(哂
476:02/01/17 23:35
ありがとうございました。
時代劇版HERO……こう、木村拓也起用ってことで、個人レベルの視点(この際恋愛メインでもいい)で
忠臣蔵をみせてくれるかなあ、という期待があったし、HERO(やギフト)のような、「個人の範囲で
できる限りのことをしてみせる」要素が欲しかったと思ったクチなので、その記者とは感想が遠いですのぅ。

山本一力受賞、は朝から嬉しいニュースでした。
受賞作は未読なのですが、あらすじを読んだ限り、市井もののキングロードのようで
読むときの年齢(つか自身の人生経験や、見聞きした人生経験)によって味わいが変化していく作品のようで
楽しみです。
井上ひさしが選者の頃の某賞に応募したことがある、というのは十数年もするといい思い出になっていくのでしょうねえ……


>>472
竹取物語、姫が昇天したあとの富士山のシーンがとても印象的で、
富士山を見るたびに思い出します。
でもって、いまちらちらと読み返してみたのですが、いやあ年月がたってからだと発見が多いですねえ。
姫が罪人として地上におとされた、というのは雑学本などでときどき見かけますが、
翁が姫と出合ったのは、月の住人が「日ごろの善行にむくいて、姫をつかわしてやった」からとは思いもよらず、
のけぞってしまいました。
「虫愛づる姫君」は、ゆうきまさみがエッセイ漫画で、漫画化してみたいと描いていた、という
記憶があります(ヤマトタケルもののあとがきだったかな?)






477名無し物書き@推敲中?:02/01/18 14:51
平安後期@奉公中?でございます。

若向きの忠臣蔵ということで、拙者も期待したんですけどねえ。
脚本家が時宗と同じってところがそもそも、、(以下略

幼い頃、かぐや姫を読みながら
「火鼠の皮ってどんなの? 天竺の玉(でしたっけ?)ってどんなの?」と
あれこれ想像をかきたてられたものでしたねえ。
童話では姫が月に帰るところで終わってしまうので
帝が富士山に行って不老不死の薬を云々、、は、後に原典を読んで初めて知り申した。

そういや「竹取物語は日本最古のSFだ」と、かの星新一御大がおっしゃってましたな。
478:02/01/19 00:10
このところ資料本を手に入れても、
抜き読みをすることが多いです。
そのときそのときに興味のある章だけページをくって、
残りは、まあ、「見た」という程度で本を閉じ、すぐに次の本に手を伸ばすという
横着というか集中力のないことをしていました。
と、いうのも江戸雑学というか江戸全般の事柄を紹介した本を集めている時期だからで、そうなると
やはり、既本から引用したもの、噛み砕いた表現をしただけの重複したものが多くなってくるからなんですね。
なんですが、今日はひさびさに最初からラストまで読みふけってしまう雑学本に出会いました。
本、というか辞典なのですが「生かしておきたい江戸ことば450語」という、どうにも
端的すぎてパッとしないタイトルの本で、
「茶柱や、左前、尾頭付きの意味を知らない青年に出合った」著者のめんくらった様子からはじまって、
主に古典落語にでてくる江戸ことばを450並べて解説してあるんです。
用語をふくんだ落語の一説を添えてあるのに加えてちょこちょことイラストがはいっているので
とてもわかりやすい。
とくに、失われた江戸情緒情緒というでなし、江戸人に学べ学べというでなし、黙々と歌留多を並べるようにして
辞書形式にしているのが新鮮でした。
こういう本との出会いがあるから、本屋めぐりは楽しいですな。


竹取物語、東宝の映画ではおもいっきり「未知との遭遇」まんまなUFOが登場してきましたねえ。
479名無し物書き@平安後期:02/01/19 21:30
へええー。面白そうな本を入手されましたねえ。
何冊も似たような本を読んでいると、「既本からの引用・重複…」が目について
実際に読むページが少なくなるのは致し方ないんでしょうな。
新鮮な論考は、ほんの数ページだけとかね。

考察本系はだいぶ読み飽きたので
公家の日記をもう一度読み返そうか、とか思ってるんですが
いかんせん分厚いハードカバーだと通勤途中に持ち歩くのも重くて。
家に帰ると2chに繋いで、読書はおろそかだし(嗤

#どーでもいいことなんすが「わらい」で変換すると
#自宅のATOKは「嗤」になって、会社のIMEは「哂」になる。何だかな。
480:02/01/19 23:23
玄関で靴をぬいで、ネクタイの付け根を指で押し下げながら自室へ三歩で進みつつ、
「た、だ、い。ま」の「ま」でパソのスイッチをいれて、
直行2ちゃん。
夕食やメールチェックよりも先にひと笑嗤哂ワラ(・∀・)イイ!
てな調子なので、この板にあるスレじゃないですけども、憎いときもあります。

>分厚いハードカバーだと通勤途中に持ち歩くのも重くて
わかります。
分厚くて重いのもあれですが、読んでいる途中で定期券の限界駅まで運ばれてるのが、辛いです。
センター試験の受験生には悪いけど、も、ひたすら勉強だけしていたい、というかですね。
481名無し物書き@平安後期:02/01/20 17:58
最近は会社のPCでネットが出来るようになったので
エクセルやワード開いている振りしてコソーリ2ちゃんねる。
自宅で2chに費やす時間が以前よりは減っているんですけどねえ。

週刊源氏物語のCMを見ました。デアゴスティーニかあ、、(以下略
再現日本史で平安・鎌倉が刊行されるのはまだまだ先の話なので
待ち遠しい限りでござる。
482:02/01/21 21:04
奉公中に2ちゃん……という人は多いみたいですねえ。
仕事中のうるおい、ということでしょうか、うらやましい。

今日、山本一力のこれまでの著作をもとめて本屋をめぐったのですが、みあたらず。
現在取り寄せ中、ということらしいです。
一ページめを読んでから購入をきめるクチなので、当分待ちですねえ。




483名無し物書き@推敲中?:02/01/22 15:49
平安後期@奉公中?でおます。

読みたい本を待つ間ってワクワクしますよねえ。
書店の店頭には置いてないような史料を
時々ネット通販で取り寄せるんですが
クリックしてから手元に届くまでの数日間って妙に高揚しますです。
「もしかして絶版かも?」なんて思う時は、ひたすらにスリルですな。
484:02/01/22 22:29
気に入っているシリーズの続刊を、おもいがけず見つけるのも嬉しいですな。
こういう表現法もあるのか……という感心(感服)が、
かならずあって、創作気分が高まります。
説得力のある描写や説明などを読むと、後追いで裏をとりたくなって、
ふたたび史料にもどって……なんていうといかにも向学心盛んのようですが、
「この部分のこれチェックね」としおりをはさんで積んじゃう本が増えるばかりで、
パチパチとガンプラ作っちゃたりしてるんですが。
485名無し物書き@推敲中?:02/01/23 15:12
平安後期@奉公中?っす。

昨日久しぶりに本屋に行ったですよ。
そしたら文春が山ほど平積みになってるのに目を奪われ。
んで、その脇にあった小説現代を、「橋本治」の文字に惹かれてふと手に取ったです。
「讀物」「現代」って「ちょっと親父くさい小説誌」って印象だったんですけど
以前に比べたらオシャレーな感じに変わりましたねえ。
目次も折込じゃなくて普通のページになってたし。
#折り込んである目次は開きにくくて嫌いじゃ。

「現代」には山本一力も載ってましたな。
486:02/01/23 19:43
おや、いつの間に>目次
ふぅむ、これは変わった号の<編集部から>を読みに図書館に行かねば。
俺もあの折りたたみ目次は、疑問でした。
あれはなんですかね、昔は番付かなにかになってた名残なんでしょうかね?

つか、あれですね。もう小説誌が出る日を過ぎましたですか。月末ですな。早いですな。
そのわりに東京に雪の気配はありません。
ここらでふってくれると、正月用の日本酒の残りで雪見酒と洒落こめるいい頃合なんですがね。
雪見プロットってのもいいですな(とむりやりに創作板らしいことを書き込む)

山本一力情報ありがとうございます。
橋本治といえば
桃尻語枕草子、を読みたいと思っていた……ことを今、思い出しました。
一行目を知らされたときの衝撃はいまでもさまざまと……。

487名無し物書き@推敲中?:02/01/24 10:34
平安後期@横浜はこの間の嵐の日に雪がちらつきましたぜ、でござんす。

朝刊に山本一力のミニインタビューが載ってましたよ。
あの年でまだ2冊しか出してないんだそーですな。
もともと商売を営んでいて、2億の借金をこさえたので作家になったとか。
「人生幾つになってもやりなおせる!」の見本のよーなお方っすね。

桃尻語枕草子、まえがき(男版)を読むだけでも衝撃でっせ。
「推敲なんてしない」と公言するだけあって
橋本氏の文章はくどかったり意味不明だったりすることも多々なんですが
目のつけどころの鋭さは「さすが、だてにトーダイ出てない!」とうならされます。
このあいだ小説現代を立ち読みして知ったんですけど
『完本チャンバラ時代劇講座』っつー著作に今そそられてます。
週末に図書館で探してこよっと。
488:02/01/25 00:29
「週刊文春」にも山本一力の受賞前後の実録記事が掲載されていて、
なんとも身近なリアリティーが感じ取れ、楽しかったですな。
小説家という職業特有の面白さの一面を見れた思いがします。
似た面白さ、といってしまうとずれているのですが、
「小説新潮」に宇江佐真理という作家のエッセイが載っていて、
30歳をむかえた子育ての日々のなかで小説家を志すことを決意した経緯が明かされていました。
なんというか、いろいろと考えさせられましたです。

>『完本チャンバラ時代劇講座』
このタイトルだけで、頬が緩みます。サイフの金具もゆるゆるです。これは興味深いっすねえ。

489名無し物書き@平安後期:02/01/26 23:41
小説家を志す動機…。
小学校の卒業文集に「芥川賞・直木賞を取る」と書いたことを思い出したです。
それぞれの賞の意味も知らないオバカサンでした(嗤
でも何でだかわからんけど、とにかく昔から物書きになりたくてですね。

『完本チャンバラ時代劇講座』は近所の図書館になく
県立から取り寄せてもらうことになりました。
来週末に届くそうなので、それまで待ち遠しいっす。
490:02/01/28 00:58
「いま、自分が感動した小説のように、自身も小説創作をできるのではないか?」
と閃いたことが、良い小説を書こうと思っている理由、だと思っています。
そこらへん、イチローに憧れるリトルリーグの小学生に近く、甲子園にも出場していないのに
なにがイチローだ? てなことなのですが、
まあ、誰にせかされているわけでもないですし、プライベートで(くらいは)思うままに
やりたいことをやっていたいし、生活費にならないからと諸処の好奇心や向上心のうずきに水をかける人生もつまらんかな、と。

東京は昨晩雪がちょろっとふり、正午すぎまで雨でした。
そうした天候になんとなしに外出の気分がもりあがらず、部屋で史料の整理としゃれこんでいるうちに、
図書館の閉まる時間になってしまいましたのぅ。
491名無し物書き@推敲中?:02/01/28 14:25
平安後期@奉公中?でござんす。

今日はいい天気でやんすな。雪は積もるほど降らなかったので残念っす。

例の時代劇講座、どんな中身か知りたくて
あちこちの書店サイトを歩いてみたのですが
86年の著作で、どうも絶版みたいですな。
橋本氏は著作も多いですけど、絶版になるのも多いんだな、、、。
492http://nara.cool.ne.jp/mituto:02/01/28 15:00
3月24日〜27日に立命館大学BKCに田中洸人氏が来ます。
http://210.172.69.179/jps_search_02au
http://nara.cool.ne.jp/mituto
493:02/01/28 23:50
絶版……
ごく感覚的にですが、エリア別おいしいお店ガイドブック並に絶版が多い気がしますね、この分野。
とくにタイトルに惹かれた時の絶版のショックはでかいですな。
たとえば、今朝の新聞広告にあった「日本喪服史・古代編」などは、
いかにも他に類のない本でしょうから、買い逃して地団駄を踏む後世の研究者はおおかろうと
予想しましたです(もちろん、絶版決定とゆーわけではないでーすけどもーねー)

東京都は図書館の蔵書を減らす(同じ本を複数の館におかない)という計画をたてているようです。
む〜 電子化をいそいで欲しいところです。レンタルビデオや漫画喫茶のレベルなら
有料でもいい、と思うんですけどねえ……

494名無し物書き@推敲中?:02/01/29 09:50
平安後期@出勤早々2chでござんす。月末は暇なんだよーん。

絶版は最悪の場合、国会図書館へ行けば読めるんでしょうけどねー。
手許においておきたい資料の場合は神田の古書店街巡りです。
しかし平日は閉店も早いし、勤め人の休日が定休日の店が多くてですね。
なかなか行くことができまへん。
#しかも古書より三省堂で脱線して、新刊ばかり買い込んだりして、、、、。
495:02/01/29 22:26
ワードの見すぎ……もとえ、えー、2ちゃんの見すぎで眼鏡を買い替えました。
ジョンレノン風の丸メガネ、というセルフイメージだったのですが、
かけてみればなんてこたぁない、江戸ものの鼻かけ丸眼鏡そのものでした。狸面の番頭みたいだす。

古書店街を歩いていると、目に入るのが古地図の類。
これをもっていれば、創作意欲を燃え立たせてくれるのでは? というのは錯覚で、
ながめていてもストーリがでてこない時はでてこねぇもんです。
古地図をしげしげと眺めてプロットが脳裏に輝く、なんての憧れますけどねえ。

#あっしは、書泉が罠です。アナログゲームも大量においてるんですよ〜




496名無し物書き@推敲中?:02/01/30 14:45
平安後期@奉公中?でおま。

「まるごと一軒買い占めてェ!」って店も神田にはありますよね。

会社はノートPCなので、そのせいか拙者も視力が落ちた気がするです。
視力0.1なのに時々しかメガネもかけず、手探りで生きておるです。
メガネって、そういや平安時代にはないですよなあ。
いつ頃出来た(伝来した?)んでげしょ。
記録には多分残ってないと思うけど
平安時代にも近視の武士はいたのかもしれんすねえ。
497:02/01/30 20:20
家康の眼鏡が残っていたなあ、と思ったら
足利義政使用のものも現存しているようですね。
フランシスコ・ザビエルによって広く知られるようになり、日本製は
1615年頃にジャワ帰りの男が作り始めたようです。

>451ででてきた「霊験お初」シリーズに、眼鏡をかけた若い武士が登場しているのが
とても印象的です。つか、ビジュアル表現としてかなり「うまいな〜」と。

近視の平安人もいたでしょうね、目を細めたり腕いっぱいに伸ばして眺め見たりしながら
発句していたところを想像すると親近感が湧きますな。
武士の場合は、うーん、あたるを幸いにえいやぁ槍をふるっていたか……
はたまた竜馬が近目でも目録をとれたように武道の道はまた別なのか……
498名無し物書き@推敲中?:02/01/31 11:32
平安後期でやんす。、、、って別にコテハンのつもりではないんで名乗るのやめよかな。

へえ〜、室町時代には既にメガネがあったんすか。謝謝でござんす。
まあ近視の武士がいて、相手の顔の判別がつかなくても
平安朝なら華美な鎧や紅白の旗印で敵味方の区別はできるので
戦に支障はなかったんじゃないかと思うですけどね。

『チャンバラ講座』、やっと借りられました。
丹下作善はチャンバラごっこのヒーローになり得て
退屈男は子供にはいまいち人気がないのはどうしてか、とか
映画の話もからめつつ、治チャン流の考察・比較文化論がくりひろげられておりやす。
7氏の趣味に合うかどうかはわかりませんが、面白いっすよ。
ハードカバーで持ち歩けないので、早く帰って続きが読みたいっす。
定時で帰ェるぞー。
499:02/02/01 23:59
昨晩、深作欣二監督の、「忠臣蔵外伝 四谷怪談」を観たのは、おすすめだという
友人の( ̄ー ̄)ニヤリとした表情の、なんというか深みに
惹かれたからで、いや、実際、こりゃあまさに「怪談」という
意外性と迫力に満ち満ちた映画でした。
江戸ものを書くときの呼び水になれば、という見込みでレンタルしてきたのですが
映像と音楽表現にひたすら舌を巻く、という結果になって、映像情報を租借するのに
いまでも精一杯という印象です。機会がありましたら、という前口上がつきますが、面白い怪談映画でした。

明日、図書館で蔵書データで検索をかけたくなりますねえ。面白そうっす>『チャンバラ講座』
いま時代劇の主人公の魅力を書く人たちは時代劇黄金期を体験してきているためか、
思い入れたっぷりで、その熱意が興味深いです。
映像のヒーローというとウルトラやライダーといった、「科学を背景にした時代劇的ヒーロー」の
世代なので、ちとうらやましい。
でもあれっすよね、「今の鬼平」とか「アノ北条時宗」をリアルタイムでみた、というのは
将来ちょいとした自慢になったりするんでしょうねえ。

#俺は好きですよ、「平安後期」さん。
端的で、なんというか、キリッと潔ぎいい、という気がしてます。
俺もなにか考えたいと思いながらも、なかなか……。
500名無し物書き@推敲中?:02/02/02 15:04
土曜日なのに今日は出勤でござんす。
とりあえず家からは今までどおりですが、会社からの書き込みはいちいち名乗らずでいくです。

「忠臣蔵外伝 四谷怪談」って忠臣蔵がベースになりつつの怪談?
それとも四谷怪談がベースで忠臣蔵をからめた話なのでしょうか。
んじゃ、スカパーあたりで目にしたら見てみるっす。

平安〜鎌倉時代しか眼中になかったあっしですが
7氏とダベっているうちに江戸にもちょっと目が向いたもんで
『時代劇講座』にも興味がわいたんですよねー。
読み進んでみると、チャンバラ映画+明治初期の状況や当時の民衆の心理だとか
大衆小説から剣豪小説への変遷などにも触れられていたりして。
すっとばして読んでる箇所もありますが、結構真剣に読んでますです。

#表紙が笑っちゃうですよ。どうしてこういうものを編めるかな、治チャン。
501:02/02/03 00:27
江戸時代は、日本史を通じて「真ん中」だと思っています。
激動の日本史のなかで、長くゆるやかな停滞というか、ちょっと一息というか……
かなり特殊な例外的な時代だと。
たとえば、江戸時代がなかったとして、
小説で「鎖国制度が300年維持していた」という設定があったら、
いろいろつっこむと思うんですよ。「そりゃ無茶だ」って。
間違ってもパラダイスではありませんでしたが、江戸以前のあれこれが醗酵し、江戸以降の萌芽を育てた土壌を
通じて感じるので、興味がつきません。

てなことを500を踏んだら書き込もうと思ってました〜。
ぶっちゃけ、ここでの、その、ダベりは創作意欲への刺激になってます。
無粋ながら、記念カキコ的に書き込んでみます。


今日は天下御免の日曜日。ようやく時代劇講座をもとめて図書館に出かけられます。
所蔵してあると、嬉しいなあ……とても面白そう。

先日にTVのあれこれを録画しているビデオで、源氏物語の映画CMを観て疑問に思ったのが
貴族の烏帽子。
寝所でもプライベートでもはずさないようなのですが、感覚的に不自然な気がしますが……






502名無し物書き@平安後期:02/02/03 14:03
うひょ。いつのまにか500を踏んじゃいましたでした。

源氏物語の頃の時代背景にはイマイチ詳しくないのですが
烏帽子は「人と会うときにはかぶる」ものだったようで。
だから病床にあっても、人が見舞いに来た時には着用したようでっせ。
着用してない=裸ですから、人と会うと言っても
女性と寝所をともにする時にははずしたと思うんですけどね(嗤

雨の日曜ですねえ。小説を書くには良いお日和です。
5037:02/02/04 22:31
ありがとうございました。
病身の身でそっと冠る烏帽子というのは、なんというか、艶っぽい気がしますな。

今日は、サイン会に行ってきました。
作家のサイン会というものに一度は並んでみたいと思っていたところ、ラジオで
山本一力が初サイン会に緊張しているということを聞き、初めて同士も
なにかの縁だろうと八重洲まで足を運んでみました。
17時30分はじまりで、サインをもらったのが18時、俺の整理番号が150でしたから
300人ほど来ていたようです。

「あかね空」は豆腐職人が店開きをするところから始まる、まめまめしい(いや洒落ではなく)
描写が目立つ小説で、
目の前にいる、厳しい角張った顔つきで、目を鋭く光らせている無愛想な50男が書いているとは、正直、ちょっと
信じがたい……というところが、とても興味深かったですな。
この下町の頑固職人に似た雰囲気の人物が、とても柔らかい筆使いで男女の機微や細かい商いの苦労を描写しているのだと思うと、
小説家と小説の関係というのは、なんとも不思議で面白いものだなぁ、と。
イメージのギャップを埋めるときに浮かんできたのが、技術という言葉で、この曖昧で表現しがたいものに
生で触れた得難い体験をした気がしています。
作中の職人と、職人的雰囲気のある山本一力とが重なるところもあるのですが、
作中にはそうした雰囲気と離れた老若男女さまざな人物が生き生きと描かれているわけで、
つくづく小説家ってスゲエなぁ、っていう感慨を抱きましたっす。









504名無し物書き@推敲中?:02/02/05 14:07
おお、サイン会ですかぁ〜。
拙者、球場でアルバイトをしていたことがあるので
野球選手のサインならぎょうさん持っとりますですが(哂
#合戦にしろ野球にしろ、「闘う男」が基本コンセプトなんですな、わし。

こういうのってサインそのものよりも
それを書いている人との間の空気感というか
そのシチュエーションが興味深いものですよね。

何つうか、人間って面白いっす。
5057:02/02/06 07:02

生で、というか直で体験したことってのは、
印象がいつまでも残りますね。
乱雑な記憶の棚のなかでも、探しやすい思い出は、
物を書くときにすぐに取り出せて、応用がききますな。

今日はひさびさに徹夜で、推敲してました。なんとなしに取り出した昔の原稿を
もってファミレスで読み返していたらペンをいれはじめて、家に戻ってパソで清書していたら……というパターンです。
構成の組みなおしではなく、描写を書き足したり、セリフを書き直したりという
ふくらます作業は楽しいです。
たまぁに、ですけどね。恥ずかしさに負けずに、以前の原稿(つか当時の自分)と
相対できるのは。

野球選手のサインがぎょうさん! うらやましい!
くわしくは知らないのですが、キャンプインのこの時期は
スポーツニュースが妙に面白いですね。
監督も選手も、評論家も、意気込みがあるせいか発言が過激で。
506名無し物書き@推敲中?:02/02/08 15:47
うんうん。話をふくらますのは楽しいっすねー。
拙者も先週書いたものの続きを書こうとして
「さてどこまで書いたっけ」と読み直してると
続きを書くよりも手直しに熱中しちゃうですよ。
「それじゃいかん」と思って
最近はとにかく先へ進めるようにしてますですが。

下書きもワープロでされてますか?
漢字変換が思考に追いつかないので、拙者はとりあえず手書きでござんす。
マイナーな名前とかだと、一発変換といかないあたりがツライす。
官職名や古語もコマメに辞書登録するしかないすね。
507:02/02/09 23:59
図書館に注文していた『完本チャンバラ時代劇講座』が届きました。
さわりを読んだのですが、いや、こりゃあ、凄い。
なんとなくモヤモヤしていた部分を、スパッと断言していて、ショッキングに面白いです。
紹介ありがとうです。

ワープロで書いて、プリントアウトしたものに赤ペンでがりがり書き加えていって、
ワープロで清書して、プリントアウトして赤ペンで……
という手法ですね。
まがりなりにも活字になっていないと、どーも書きたいことを集約できないという性分のようです。

手書きといえば、ときどきやるのが
B4の無地紙を机に上において
「江戸時代の名詞」を書き続けることです。
思いつく名詞だけをとにかく書き出す。
長屋、同心といった言葉からはじめて、おもいつくままに書き並べるんです。
書く前には、何枚かはびっちりと埋まるだろうと思っているのですが、
やってみると、資料はもっているがよくわかっていない(説明できない)名詞が
多いことに気がついたり、趣味の偏りが見えてきたり、
漢字で書けなかったり、常識と思ってたことを書き漏らしてることに気づいたりで、
自己発見が多いです。
パソでやると、辞書登録が助けてくれるのでダメなんっす。





508名無し物書き@平安後期:02/02/11 21:20
ふっふっふ。治チャンの論は独断と偏見に満ちてますが
スパッと断言するところが何とも小気味良いでしょぉ。
小説現代の前身が講談雑誌だったなんて、、、なるほど、そーなのか、、。

今日は小田原の梅祭りで、流鏑馬を観てきましたです。
晴天がみるみるうちに曇って雪が降ってきたりもしたんですが
震えながら最後まで見入ってきました。
足のぶっとい国産系の馬がズシズシと走るのがいいんだあ〜。
すっかり流鏑馬オタクと化してます。
う〜、それにしても寒かった。
509:02/02/12 00:55
#謹賀新年

流鏑馬とは勇壮に風流ですねえ。
ニュースでしか観たことがないのですが、少なくない数の射手がいる模様、
一人につき一矢だけなのでしょうか?
……
時代をどこに設定しても、主人公の年齢を幾つにしても、流鏑馬は物語の題材として
豊富なドラマが展開できそうですね。
ぬぅ、江戸期ではどのように行われていたのか興味が湧いてきました。
510名無し物書き@推敲中?:02/02/12 13:29
# 賀正(哂

>ぬぅ、江戸期ではどのように行われていたのか興味が湧いてきました。

お。そうですよねえ。わし発祥しか頭になかったけど
江戸時代も連綿として続いていたはずですよねえ、、。
んじゃ、流鏑馬についてのウンチクをば一席。
え〜、拙者が好きなのは武田流ですが、小笠原流の方が知名度は高いかもしれんです。
(足でふすまを閉めたら「それ小笠原流?」って冗談の、あの小笠原流ですな)。

流派によって細部の違いはあるかもですが、とりあえず武田流の作法では
直線で二十間(約208〜250メートル)の馬場に等間隔にしつらえた3つの的を走りながら射ます。
1騎が走るごとに割れた的を替えながら、5騎づつで1組。
馬場の整備を挟みつつ、それを2組繰り返し。要するに射手は10人いるわけです。
で、2組が終わるごとに同心円の的・ヒノキの板・かわらけと、的の種類を変えますので
射手一人当たりが3度走って、合計9矢を射ることになりますな。
観客は10人×各3度=計30回の疾走を見るわけです。

1回の走りで的を3つとも射ると「全的的中!」で拍手喝采ですが
馬とのコンビネーションもあって、なかなか全的とはいかんです。
でも疾走する馬の手綱を離すだけでもすごい技術だと思うです。萌え〜、です。
511名無し物書き@推敲中?:02/02/12 16:33
時代小説といっても戦国江戸を除けば道長、源平、元寇、太平記がポピ
ュラーで間の時期が抜けてるのが実情なので、ネタは色々あるはず。
晴明も時代的には目新しいですね。

ところで伝奇の主人公として晴明とかが人気ですが、筋からいえば日本最大の
呪術王は天皇であるべきだと思う(笑。
再度、平安後期でやんす。
あれ?二十間?それってメートル換算すると30数mじゃん?と思いながら
ネットをさまよって「百二十間」であると判明しました。スマソ。
「計30回」というのも、「約30回」だと思ってくださりませ。

んで、さまよってるうちに流鏑馬のmovieを発見しました。
http://www.shonan134.com/kamakura/yabusame/play_yabu.html (535KB)
http://www.shonan134.com/kamakura/yabusame/Fast.html (2.4MB)
QuickTime4が必要だし、上述のようにとーーっても重いので無理には勧めませんが
素人さんが撮ったものとしては上々の雰囲気です。
上のURLは2の的と3の的を射るところだけですが
下は1〜3の的まで全部見られますです。

>511
呪術王? でも天皇自身が呪術するわけじゃ、、。
あ、そういや崇徳天皇とかいるなぁ。後白河も徳子の安産祈願をしましたですね。
513名無し物書き@推敲中?:02/02/12 20:15
虫愛づる姫君にインスパイアされた作品なら忘れちゃいけないのが「風の谷のナウシカ」。
>>512
古代史に遡ればの話ということで。
514:02/02/13 00:27
こりゃ、いいものを見させていただきました。
見事なまでに馬の頭、動きませんねえ。ぴしぃっと直線に走ってる。颯爽としていますな。
射手の武者ぶりもいいですね。ひとつひとつ身に着ける毎に引き締まっていくのでしょうねえ。

ちょろっと探ってみたところ、江戸時代に吉宗が復興させ、家治の誕生祝に
高田の馬場で盛大に流鏑馬奉納をおこなっていました。そのときの射手は小笠原平兵衛、と
ありますから、小笠原流は誉で胸がいっぱいだったでしょうねえ。
「流鏑馬次第」によれば「馬場のたけの事。二町なるべし。……的と馬走の間三尺五寸也……」とのこと。
伝統ですね! 百二十間(なんとなく嬉しい)


>511
引き寄せられる時代、ってあると思うんですよ、歴史に触れると。
そこには人間ドラマがあるわけですから
小説の題材はいくつも見つかるんじゃないかなぁ、と。
いろんな歴史・時代もの読みたいっすよね〜。
ただ認知度が低い=リアクションが少ない、という葛藤はあるのでしょうが、
これはもう書き手の欲求が万事に優先でいいと思ってます。

で、「幻想文学」誌の伝奇小説の登場人物エンサイプロペディアを載せている号によると、
神武天皇が戦国時代にタイムスリップして有名武将相手に連勝する、という小説があるようです。
……呪術にもほどがあるっつーの。

515名無し物書き@推敲中?:02/02/13 13:48
あ、見てくださいましたね。スピード感があってカッコイイでしょぉ。
小笠原流の馬はサラブレッドですが、武田流は木曽馬なんですな。
そこが鎌倉時代を髣髴とさせて好きなんす。

小笠原流のサイトも予定表を時々見に行くのですが
7氏の言われた吉宗と小笠原流の関係は多分以下の部分っすね。
http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/history.html
>20代貞政は享保9年(1724年)8代将軍吉宗の命により
>新儀式としての流鏑馬を制定し、高田馬場で度々行なっております。

>513
晴明は元々のエピソードがそんなに多いわけではないし
もうここは夢枕氏の独擅場という感がありますからねえ。
#「読みてェ!」と思えるような古代史、誰か書いてくれないかなあ、、、。
5167:02/02/13 23:11
おおぅ。
20代とは連綿たる歴史の積み重ねを感じさせますねえ。
……とさらっと書きましたが、20代目という数字の迫力は目を剥けますな。まして31代目となれば……

馬にも違いがあるのですか。流派によって馬の選び方も違う、というのは興味深いですね。
馬の取り合い選び合いの過程も、すでにドラマがありそうですね。
馬……
これまで江戸小説で登場させたことがありませんが、
むむむ、
なにかが閃きそうなムズムズ感があります。
たとえば、大火事のとき、馬をどう逃がすか……とか。






517名無し物書き@平安後期:02/02/16 14:18
# cheese鯖、ようやく蘇生したようですね。

小笠原流のサイトで気になるのは
初代・小笠原長清のところで「母は和田義盛の娘」と書いてありますが
小笠原長清と和田義盛って多分同年代なんすよねえ(嗤
#うう、重箱の隅つつきしたくなるところが拙者も歴史オタだ、、、。

完本チャンバラ講座、やっと読み終わったっす。
阪妻の映画が見てみたくなりました。
スカパーの時代劇チャンネルでも契約すっかなあ。
5187:02/02/18 00:50
今日は、創作限定同人誌即売会コミティアに行ってきました。
小説よりも漫画の創作が主なのですが、
いやぁ、自分の想像力で勝負している人たちの本は、共感が
強かったっす。
もちろん目にした全部に満足ということはないのですが、
たとえば、原稿用紙100枚分だろうな、という
小説同人誌を目にすると、その労力に親近感を覚えるというか……
おんなじような苦労したんじゃないかな〜、てな仲間意識のようなものを感じられて
いい一日でした。

スカパーの広告・案内で、観ていない原作小説付きのドラマを目にすると
なんとか見たいと思いますねぇ。
519名無し物書き@平安後期:02/02/19 21:38
同人誌ですかあ〜。
妄想系のちょっと怖い知人(漫画書き)がいたもんで、少々苦手な世界でござんす。
もちろんそんな人ばかりじゃないんでしょうけどねぇ。
でもそういう同好の士がいる人たちってのは羨ましいですな。
#周囲には平安時代はおろか、歴史好きもおらん、、。

ふひょ〜。転職したです。
前は結構ヒマーな仕事で、仕事してる振りをするのに疲れたですよ(嗤
今度は1日ビッチリ忙しいけど
でもその方が「書かなくちゃ!」という気にもなるみたいです。
#要するに、せっぱつまらんと何もしない人間なんだな、わし。

とりあえず勤務中の2chは当分出来なさそうっす。残念。
520:02/02/20 00:11
おお、転職おめでとうございます。書く気力が萎む仕事はキツイっすよねぇ。

同人系、なんつかノリが合う人とそうでない人とで、付き合いやすさがまるで違います。
いちばん苦手なのが、小説や漫画の創作をしていないけれど、考証には五月蝿ひとですね。
次点が、他人の歴史・人物観を頭から否定するひとで……っとと板違いですね。
でも、こだわりがある本(こだわりに特化した本)に出会えるので、好きですね、同人誌。


話は変わりますが、
なにか、平安グッズというか、平安時代を感じさせるものを
近くにおいてますか?
俺は、去年に旅行先の古道具屋でみかけて買った
刀身のない古びた打刀の柄、てのをパソの近くに置いています。
きゅっと搾るように握ると、なんとなしに藩士気分が盛り上がって、江戸が近くなる気がするんです。
521名無し物書き@推敲中?:02/02/20 00:14
>>520
平安グッズっていうのは藩士気分になれるものなの?
武士の台頭は鎌倉時代からって聞いたことが。
農業地主として……。
522:02/02/20 00:43
>521
いっけねぇ! 粗忽! 
好んで書いてる時代のグッズを近くに置いてます? ってことっすね。
俺の場合は、江戸なんで、打刀と。
523名無し物書き@平安後期:02/02/20 21:19
>521
いや、7氏が置くのは江戸グッズであろうことは自明の理なので、、、。
んでもって、武士が台頭するのは平安後期でっせ。

>7氏
平安気分でっか? 
「この時代は基本的にフローリングだったんだもんねー」って感じで
フローリングに1部分だけ畳を敷いて。つか、置いて。悦に入ってます。
#平安時代の畳は薄くて、殆どゴザなんすけど、まあそこは気にせずに。

刀、いいすねえ〜。
拙者は鎧・兜と弓矢ひとそろいが欲しいっすよ。
ミニチュアでいいから、部屋に飾っておきたいです。
5月の節句の時に目にするんですが、結構なお値段で、、、。手が出まへん。
勘違いだったみたい……。すんません。

みんな好んで書くような時代があっていいな。
私は時代を好きになれるような段階になく、
単純に教育者の歴史を調べようと思って、
史上教育者といわれる? 福沢諭吉や吉田松陰や緒方洪庵などを調べてます。
それを小説にしたいわけですが、むずかしい、とても。

で、質問〜!、
史上教育者として名高い人物というのは他に誰がごじゃりますか?
5257:02/02/21 21:45
フローリングに一部畳! 
むむ……部屋の一角が切り取られたように和な空間になってるというわけですか。
粋ですなぁ。

五月人形とは、盲点でした。そういえば購入を意識してみたことはないですね。
シーズンになったらデパートで観察してみます。
……鎧などのこしらえはずっと固定なんですかねえ。


>524
学者ならばぽつぽつ浮かんできても、教育者となると、これといって出てきません。
しいてあげれば、先日の「その時歴史が動いた」で取り上げられた大塩平八郎の
教育者としての一面の印象が強いかな、と。
個人よりは、やっぱり無名の、手習い所の師匠、稽古事のお師匠さん、の表情といったものを
連想しますねぇ。

史上の教育者、というテーマ興味深いです。日本史板のほかに、学校板で
展開するといろいろと広がりがありそうですね。

小説にする段のむずかしさ、となると
史料集めと同時に、先人が小説にとりあげていないエピソード収集の
困難、ということになりますでしょうか。

526名無し物書き@平安後期:02/02/21 23:40
5月の節句に兜を飾るというのは、確か江戸時代からの習慣でしたよねぇ。
(記憶違いで、もっと近代だったらスマソ)
あの兜は元々、鞍馬寺に伝来していた源義経のものがモデルだそうで。
戦国時代の兜はツノがはえていたりしてゴツイですけど
平安時代の兜には何か優美さを感じるんですよねえ。ウツクシイ。←個人的趣味。

>524
いえいえ、どういたしまして。

教育者かぁ、、、。
平安時代だと学校なんて無いに等しいし
「息子は父を見て育つ」って感じなんすよねぇ。うーむ。
あと思いつくところでは
乳母・乳母夫(両方とも「めのと」と読む)が教育者かなあ。
世間一般のことから、時には夜の手ほどきまで、、、。

平安朝の学問は、人に教わるよりも独学の時代かもしれんです。
頭脳明晰だと言われた信西入道しかり、藤原頼長しかり。
彼らはひたすら書物を読んでいたそうでござんす。
>>525
大塩平八郎というのは、教育者らしい表情を持ったエピソードを持っているんですか?
なんかうさんくさいようなイメージがあるんですが、偏見かな、、、。

史上教育者というのは興味がありますよね。
「教育者」というカテゴリーでくくると、意外と名前があがらなく、
新しく名前があがったのは、緒方貞子(緒方洪庵の子孫?)とマザーテレサだけで、
後はおっしゃられるように、心理学者や、学者全般としてしか見つかりそうにありません。

小説は難しい〜ですね。
学者さんたちが集めたエピソードをそのまま引用するだけで、はい、小説です、
というのはうしろめたいですしね^^。激しく頭痛の種です。

>>526
平安時代まで遡ってしまうと、教育そのものが普及していなく?、
教育者というより、人格者、思想家、として支持を受けるといった感じでございましょうか?
平安時代なんて、そんな昔のことは私にはイメージできませぬです。
一部の先駆的な宗教家に引っ張られた、或いは迎合したといった観もあり? 難しい。

528:02/02/22 20:46
江戸の半ば、財に余裕がでてきたことから、広まった習慣ですね>端午の節句。
人形技術の発達から、細かい造作を、箱にしまえる大きさの人形にほどこせるようになったのも
大きな理由のようっす。
義経は当時から人気があったのですね、やはり牛若丸は、金時と似て、
子供の健やかな成長に重ねたい人物なのでしょうねえ(あと兄弟仲良くしないと、とか? 兄貴の嫁さんとは仲良くしよう、とか?)

#五月人形のサイトを覗いてきました……、こ、高価ぁ! パソ買えるがなパソがっ!


>527
一般に浸透している人物イメージに新解釈をくわえたり、または翻したりしてみるのも
歴史小説が持つ魅力のひとつではないかな、と思います。

教育者の評価というか評判は、師事を受けたり、弟子であったりした者が
どういうことをした人物であったか? に
よって、輝きや印象がずいぶんと違ってくるのでしょうねえ。
ストーリとして描くときには、師弟間の言葉のやりとりが、キーになるのでしょうから
難しいと同時に、書きたいテーマが明確になる喜びもあるんじゃないかあ、と思います。

俺はどうも、歴史上のこの人物を書きたい、この人物がこのセリフをいう瞬間を
書いてみたい、という欲求が薄いので、
特定の人物のエピソードを探っていって、自分の中で人物造型が整っていくプロセスの
楽しみを味わえていませんねぇ。
529名無し物書き@平安後期:02/02/23 01:22
最近は義経人気も凋落してますが
やはり日本史上初のアイドルですからのう。
日本人独特の感情、「判官贔屓」なんて言葉も生まれたくらいですし、、。
うむ。勝者より敗者に肩入れしたくなる、ってのは
ソレガシも立派な日本人だということでござろうな(嗤
#五月人形、購入するにはちょっと勇気のいる価格ですよね。

>527
ああ、宗教家といえば、平安時代は寺が学問所みたいなものでしたのう。
良家の子は寺に預けられて、読み書きを習ったとか。
#そこから稚児と僧の男色関係になる場合もあるわけですが、、。

学問を「教えたい」という供給と「教わりたい」という需要が
純粋に噛み合うのは、やはり平和な江戸以降なんでしょうなあ。
530:02/02/24 01:06
調べなければわからない、ことは多いですな。
つい先ほど、かみさんと
「げんし、女は太陽であった」のげんしが、原始であるかどうかで
喧喧諤諤でありました。
「こちらは原始、あちらは元始。
おおもとであるところの「青鞜」を含めて検索をかければ、元始が、正しい様子。

先日に聞いたラジオで、茶道 は「さどう」か「ちゃどう」か? という話題があり
「さどう」が当然じゃねぇかと鼻をひろげていたのですが、「ちゃどう」とする流派も多いとのこと。

一概じゃないですねえ……。まして、読み手の知識との差異があれば、
それが過ちと読まれる(し読むし)ことなので、この分野に向かい合えばいたるであろう
思い部分をあらためて覗いた気分がします

義経は、流布するイメージをはがしても、
魅力的な人物だと、思っています。つか遮那王時代の鬱屈は、ドラマになるなあと
ちらちらと調べていたことがあります(ファイルの隅に、ほんの数メモリで)
531名無し物書き@平安後期:02/02/25 00:02
漢字の読みに関しては、このあいだ面白い本を読んだですよ。
「橋本治が大辞林を使う」ってやつで。←また治チャンかい。

歌舞伎で「片時も早よう」という言葉がよく使われるらしいんですが
彼は耳で聞いた通りにこのルビを「へんし」と振ったのだそうで。
そしたら校正者に「へんじ」と指摘されたと。
幾つか辞書を引いたら確かに「へんじ(古くはへんし)」と載っている。
だが……、と以後はまた治チャン流のくだくだしい考察が始まるわけですが。

呉音だの清音だの、そこまでいくと言語学の世界にもなるわけで。
ただ「美しい日本語」はあっても「正しい日本語」というのは無いんだなと
妙に納得させられる本でした。
#美しい日本語となると、それはもう個人の感覚ですよなぁ。
5327:02/02/25 18:39
正しい日本語は無くとも、間違った日本語はある。というあたりが
困りますね。困ってもしょうがないんですが困りますね。

今日でたオール読物が、直木賞特集、山本一力が宮部みゆきと対談してました。うらやましい。おのれ、宮部め(そっちに嫉妬かよ!)
選評も掲載されているのですが、井上ひさしの「あかね空」評のなかに
「時代考証の勘違い(がある)」という一文があってですね、これが気になって気になって。
全体によぅく調べられた小説だなあ、と唸っていただけに、どこが勘違いポイントなのかが……
ちぇ、こういうとき長編は面倒くせぇや。

#世代毎に異なるところもありますね、美しい日本語。年配の方と自分では同じ言葉でも響き方が異なっている気がしてなりません。



こんばんや〜でガス。
「おのれ宮部め」には、ブハハハハと笑かしてもらったですが
う〜、毎日残業で疲れ果てておりやす〜。
3月15日までは毎日こんな状態で、土日もないかもしれない予感。
あー、ソレガシも早く「文筆業」で確定申告してーなー。
……と、他人様の申告書を作りながら、そんな夢を見る昨今。

#休みが取れたらまたゆっくり書くですー。
534:02/03/01 00:28
日本史とは現在進行形のもので、
俺と平安後期さんが、ここでやりとりできるのも、歴史上の縁、宿命の出会い、てなもんです。
なに、数十年後、あなたとわたしが対談しているかもしれませんぜ。

てなことを書きつつ、ゆっくり書き込まれるのを、ゆっくり待ってます。


535名無し物書き@推敲中?:02/03/01 04:27
このスレに初書き!
当方、明治期に異様なまでの憧憬がありまして、
其の為、物語なんぞ拵え様と思い立ったとき、
「よし!明治の時代物を書いてみよう」なんて、目論みました。
あの和洋が混沌とからまりあい、
科学と文化が複雑に共存していた時代の臭いが好きなのです。
しかし、いかんせ歴史的な知識が皆無。
(自分の歴史認識何ぞは中学生レベル)
それで、どんな資料を漁ろうか、と、そんな段階で右往左往しております。

そこで、ここにデンと腰を下ろしております皆様に訊ねたく思います。
こんな願望だけで実力が兼ね備わってない私はまず何から始めればよいのでしょうか?
5367:02/03/02 01:48
>535
おお、明治。西洋の調べが夜の町に漏れ聞こえてくるようになった時代ですね。
江戸時代よりも先に、江戸小説に魅せられたクチなのでそうした違いがあるかと思いますが、
俺の場合、江戸雑学を読んで、
とにかく用語を覚えました。
用語を組み込めば、江戸小説としての体裁は整うはずだという、まあ、形から入ったんですね。
つか、小説で馴染んだ用語を、江戸研究の本で見つけてはにやにやしてました。
用語を頭のなかに放り込んで、こねまわしていると、なんとなしにストーリが
浮かんでくる気がしてくるのですが、そうなると書くのに必要だけど、知らない用語……
制度や地名や物品名が、たくさんあることを知れるんですね。
で、このままだとせっかく思いついたネタがもったいないから、また調べる、と。
けっきょく、これを繰り返しています。

このネタがもったいない、というのは思いのほか強い作用をもっていて、
普通の制度ではムリだが、なんとか抜け道はないか? とあれこれと調べるんです。
ところが、
時代考証の点から、不自然に過ぎる、というネタも多くて、あきらめなきゃならない
ものもいっぱいでてくるんですね。
閃いた当初は、自分が感動した江戸小説にも並ぶんじゃないか!? と鼻息も荒いんですけどねえ。
そうして、あれこれと江戸時代に向かい合っていると、
好みの傾向というか、よくネタが浮かんでくる情報幅というのがでてきたんです。
史上の人物を俯瞰したり、制度を分析したり、思想のルーツを探ったりというものには
食指が動かず、風俗や生活に関わる範囲の情報を追いかけるようになったんですね。
そうしたものに目を通していると、それらに触れた人物の様子が
浮かんできて、なにかが書ける気分がしてくる、と。

ですから、
手に入る資料を読んで、その時代の用語を覚えて、自分の琴線に触れる分野を
見つけて、それをネタに書き始めるのが
いいんじゃないかなーと、思います。
その時代特有の名詞を並べていると、やっぱり、その時代らしさが増してきます。
自分好みの小説技法というフォーマットに、それを付加していけば、
自分好みの時代小説という形態に仕上がる……(もいちど)じゃないかなー、と。


537名無し物書き@平安後期:02/03/02 23:43
>なに、数十年後、あなたとわたしが対談しているかもしれませんぜ。

うひょひょ。十年後くらいにしましょうぞ。
「昔2ちゃんねるというサイトがあってね…」にならないうちに(嗤

>535
明治が好きっつーのは、このスレではお初でんなぁ。
「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」の時代ですな。
今までの常識が全否定されるあたりが面白そうっすねぇ。

歴史的知識が皆無で「何から始めれば…」というなら
とにかく図書館を利用しなされです。
歴史のコーナーに行って、片っ端から読むくらいのつもりでいれば
とりあえず歴史に関する知識は身につきますです。
近道なぞありゃぁせんぜ。
一年くらいは読書だけに時間を費やすのもアリでしょう。
#つか、自分はそうでした。
#手当たり次第にひたすら平安鎌倉に関する歴史書を読み漁りました。

それをどう作品に活かすかは
読書量とはまた別の問題だと思うですけどね〜。(←オノレに言う)
538535:02/03/03 13:40
レスサンクス。

正直な話、ここにおられる方々は根っからの文系人間で、
一通りの通史は頭に入っていると思うんですけど、
自分は日本史の知識が中学で止まってるもので・・・。
それで、明治期のことに付いて書籍を読み出したら、
どうも江戸に付いても知らねばならん、という事に気がついて、
更には、神社・仏閣について、宗教について、西洋の歴史について、
和服の知識、建築の知識、言語について、著名な書物、軍隊について・・・
と、まあ、知的欲求の無限ループに嵌まってしまうわけですよ。

で、今は、その頃の陸・海軍についての書物を読んでしたりするわけなんですが。
今すぐにでも書かなきゃならん、ていう強迫観念はないので、ぼちぼちやっていきますが、
最終的には、明治大正のお話でも拵えられればなあ、と妄想しております。
>535氏
「それで、明治期のことに付いて〜無限ループに嵌まってしまうわけですよ」は
全くかつての自分がそこにいる、って感じでござんす。
拙者も高校以降は日本史を取ってないすよ。文系じゃなかったし。
ただ今頃になって無性に平安後期が好きなだけでおま。

自分が無限ループの頃に2chがあったらですね。
日本史板で興味のありそうなスレをみつけて、まず読む。
んで、疑問があったら質問してみる。
そのうちには初心者の質問に自分も答えたくなってくると思うですね。
答えるということは、根拠のある正しい知識を身につけないといかんわけで。
そうするとやがて、半端な知識の答にも煽りを入れたくなってきたりして。
そうこうするうちに「ケッ。この板は程度が低いヤツらばかりだぜ」とか
思えるようになったら、めでたく日本史板を卒業…かな?(嗤
540:02/03/03 23:34
卒業したけど、気がつくと再入学してしまう魅力的なスクール……であったりなかったり。


>538
どんどん調べていこう、という気炎が見えるような書き込みですね。
惚れるとそういうノリになるのは、わかる気がします。
ほんとうに、ネット環境が整っている時代に生まれてよかった、と感じない日は
ありません。
情報の渇望が満たされる機会が、アナログメディアだけの十年前に比べて何百倍にも
増えているのでしょうから。
ネット検索、これ最強。

>一通りの通史は頭に入っていると
この時期は、「新社会人の常識」といったタイトルで、日本史本が並びますね。
これらが通史のスタンダードという見方ができるのでしょうが、
毎年立ち読みするたびに、思い違いをしている事柄に出くわします。
自分の忘却能力の優秀さに、溜息する時期であります。ええ、ありますとも。
でも、ホントに社会人として役立つ、話題としての歴史常識は
戦国や幕末、三国志にあるんじゃないですかねえ。
541名無し物書き@平安後期:02/03/08 23:56
こんばんや〜。とりあえずあと1週間残業は続くです〜、、。
でも通勤電車で読書をしつつ
昼休みには原稿用紙半分程度ですがコツコツと書いてます。
仕事で脳が活性化されるのは良いことでんな。

「また治チャンかよ」なのですが
『江戸にフランス革命を』っつー書籍を今読んどりま。
教育者云々の521氏や、江戸についても知らねばと言う535氏たちが読めば
答にはならないけど結構ヒントになるんじゃないかな、、という感じでっせ。

7氏と拙者の共通のキーワードとしては「武士」ってのがあると思うんすけど
いわゆる「士農工商」の中で武士だけが今は滅びて無いんだなぁ、、と
治チャンの論を読んで今さらそんなことに気づいたです。
#まぁ武士に一番近いのは現在では○ッチャンでしょうな、、、。
542名無し物書き@推敲中?:02/03/08 23:56
5437:02/03/10 01:50
『江戸にフランス革命を』はタイトルに惹かれて、図書館で取り寄せリクエストを
したのですが、遺失図書になっていてガッカリした思い出が……
真実は知れねど、公共のものを万引きというか盗難という可能性もある、と思うと
溜息がでますねえ。

江戸の藩士ものは、現代のサラリーマンに例えられることが多いのですが、
○ッチャンとは、また衝撃的な……
と驚きつつと、重なる部分も多いかもしれません。
むむむ、
読みたくなったっす。
「空気枕ぶく先生太平記」を読んで、編集者業というのも大変だとニヤニヤしている場合じゃないですな。
544名無し物書き@平安後期:02/03/10 18:16
江戸までいっちゃうと、太平の世の中では武士はサラリーマンかもしれんすね。
でも平安鎌倉では、武士は番犬のドーベルマンみたいなものですから。
#そのギラギラしたエネルギーに惹かれるんだな。

武士=○クザ論は
この近年、若手学者の間で提唱されているようでっせ。
おととしだったか、拙者も日本史板で議論したことがありますですわ。
確かに自分の知る限りにおいても、部下に対する指ツメの元祖は源頼朝ではないかと。
#罪人に対する刑罰としてはその以前からあったのかもしれませんが
#オトシマエとしては多分これが最初じゃないのかなー。

『江戸にフランス革命を』は、『時代劇講座』に比べれば
格段に読みやすいので、お薦めでござんす。
世の中には「理解はできるけど納得できない」ってことが色々とあるじゃないすか。
治チャンの文章は難解なので「理解はできないけど納得できる」なんですな自分には。
545:02/03/10 22:47
行動の効率が変わるだけで、人間の本質や考え実践することは古来変わらぬものかもしれません。
倫理や道徳を讃えることとは別に、ダークサイドな部分にも向き合って、
あれこれと考えなければ、理解できない部分も多いっすよねえ。

>世の中には「理解はできるけど納得できない」ってことが
そのままならなさが、小説(に限らんのですが)の題材の大元にあるんだろうかなあ、と。
21世紀人にも共感を生む心の衝動や推移といったものは、不変の魅力があるんでしょうねえ。


と、ここらへん、今回のフジの時代劇のテーマでもあって、
とても楽しみにしている番組になっています。

日本史板、なにやら江戸期関連のスレが増えて、嬉しいやら荒っぽくレスする
自分に恥じるやらで……

546>540:02/03/11 00:13
>でも、ホントに社会人として役立つ、話題としての歴史常識は
>戦国や幕末、三国志にあるんじゃないですかねえ。
自己啓発の本なんか読んでると、この辺の武将達のエピソードがよくありますよね。
5477:02/03/11 22:09
>546
定番ですよね。
贔屓がすぎてリアリティーを失っちゃってる解釈もときおり交じりますけども。
なんでもかんでも「現代のビジネスシーンにも通じる心意気である」とか関連付けている本や特集もあって、
またそれが定期的に繰り返されていますから、
歴史人物のイメージが固定化する一方なんじゃないか……という気もします。

548名無し物書き@平安後期:02/03/16 20:47
今夜は三日月がキレイでおま。
今年になってからは日本史板や古文板にはdとご無沙汰で
このスレ以外では税金会計板で遊んでおったです。
確定申告もやっと終わったし、そろそろ文学系の板にお里帰りすっかな。

以前に書きそびれたんでやんすが
残業から帰ってTVをふとつけたら、御家人斬九郎の最終回が終盤だったですよ。
蒼い闇の映像に引き込まれつつも、BGMがQueenだったのに絶句したです。あ、合わねェ、、、。
何とかして時代劇を新しくしようという発想は買うですが
洋楽を使うにしても「ちょっとそれは違うだろ」って感じどした。
549:02/03/16 23:48
オープニングでも、妙にポップな勢いのものがときどきありますね>テレビ時代劇
新風を吹き込むとか、広い世代に視聴してもらうってのは
そういうこっちゃないんだろうと思うのですが、
どうも企画書の段階で、そういう「ワカモノをとりこむ」というプッシュをしないと
スポンサーに通らないという流れもある気もします。
なんとなしに気に入る洋楽使用は、ジャズ風ブルース風のものですね。もちろん選曲によっては
観ているこっちが気恥ずかしくなるような
「空気よめ……」とつぶやいてしまうたぐいのものになってしまうのですが。

先送りしていた一太郎を組み込んでみました。
ワードとの併用は重くなる、とて、仕事で使うからワードも削れず、ということで躊躇っていたのですが、
この数日は支障なく両方とも動いてくれています。
一太郎の縦書き表示は、魅力的で、新鮮な創作環境を得ることが出来たようです。
新築の匂いが残る書斎を手に入れた気分、というとおおげさなうえに陳腐ですが、
まあ、そういった気分です。
550名無し物書き@平安後期:02/03/17 17:10
「時代劇や大河ドラマを爺婆だけのものにしていいのか!」と常々思ってるですけどねぇ。
昨年のキムタク忠臣蔵にしろ、今年の利家とまつにしろ
若者を取り込みたいという現場のあがきは感じるけれども、、、。

MS-DOSの頃、ワープロソフトは「一太郎」と「桐」がシェアを争ってましてなぁ。
判官贔屓なもので「桐」を好んで使ってたですよ。
Windowsになって「Word」か「一太郎」かという選択になった時には
もちろん迷わず「一太郎」でござんした。
辞書の賢さは 松茸(桐付属)>ATOK>>IME>>>>ことえり だと今でも思うとります。

そろそろ新しいPCを買いてェです。うちのはまだ窓95なんだもんね(嗤
551:02/03/19 22:06
ATOKにかまされました。
「あの夜鷹、歌がうまい」と打ち込んだところ、
疑うまいに変換。
一瞬の苦笑のあと、しびれましたねえ。自分の人生でなく、ストーリの走馬燈が目の前でまわりました。
疑わない、というセリフを誰かに言わせるまでのやりとり、その後の展開……
そういったものがくるんくるんと。
これは、ワープロの利点というか、ワープロならではの出会いってところですか。
面白いものです。

といっても、こんな衝突みたいな出会いはたまだからいいのであって、
ことえりほど、その、頻繁にあれであれだと、えー、体がもちませんですが。
552名無し物書き@平安後期:02/03/20 22:33
「言って」or「行って」と変換したいのに
「逝って」と学習してしまっているATOK、、、。鬱だ。

デパートの中の本屋へ行ったら、途中の階で五月人形の展示会をやってたですよ。
思わず寄り道しちゃいました。
大鎧一式は10万くらいからあるけど
「うーむ。重厚でカッコエエ〜」と思うのはやっぱ20〜35万しますな。
でもセットだと、その価格でも兜がいまいちチャチかったりもして。
兜単体でも「カッコエエ〜」と思うのは15万くらいするし、、。
買ったところで飾る場所もないし、、。くそう。

手作り鎧キットとか鎧のプラモデル(?)とかがあったらいいのになぁ。
ちょっとネットをさまよってみるす。
553:02/03/21 16:06
童友社が、ひっかかったと思います。
日本の城シリーズだけでなく、江戸みこしというラインナップもあるようで
マニアックぶりがさすがです。……というか完全にメーカーの趣味な商品ですね。

五月人形、高価ですな。
でもあと数年でバブル期に買ってもらった子たちが、子供をもつように
なるでしょうから、その世代のものが受け継がれていく……というカタチになってくん
じゃないか、なとも思ったり。
戦中ならばともかく、どっかいっちゃったり、処分したりするものでもないでしょうし。

#「良い」→(・∀・)イイ!  コマルーヨ
554名無し物書き@平安後期:02/03/21 18:24
今は無きメーカーなのか、相原模型の紹介ページが引っかかって
そのサイトの中に童友社の名もありましたです。
へー、鎧のプラモデルなんてあるんだー。チョット驚き。と同時に感涙、、、。
いざ店頭で探すとなると大変だろうとは思うですけど
とりあえず模型屋を尋ね歩いてみっかなー。
また一つ楽しみが増えましたです。ルンルン♪

桜が満開ですな。散り際に惹かれるっつーのは
感性がどっぷり日本人だってことなんでしょうな。
映像化される原作を書くことがあるとしたら
「ラストシーンは絶対に花吹雪で!」、、なんて妄想をいだいてみるです。
555:02/03/22 03:02
模型店は大きければ大きいほど、さまざまな「趣味の世界」が見られて、楽しいですぜ。

咲くのは桜で、散るのは紅葉、というイメージがあるあたりの地味さに、
江戸市井ものを好む性分かもでているかもしれません。
どうも桜のイメージに落語の「長屋の花見」があるせいか、
陽気な季節を連想してしまいます。
陽気であるからこそ、余計に、桜散る季節での悲劇的なことに嘆息してしまうのですが……

季節感というか、季節を象徴する背景は、
決定的なインパクトがあると思います。
これまで、詳細な描写をせずになんとなく誤魔化してきた着物の柄の季節感に
目を向けているのですが、ヴァリエーションの豊富さに驚きっす。


556名無し物書き@平安後期:02/03/22 22:44
散るのは紅葉…。おお、なるほど。
そう言われてみると「自分の中には紅葉=散るというイメージはないなぁ」と気づいたりして。
「散るならあくまで華々しく、、ってあたりが
平安末期〜鎌倉初期に惹かれる理由なのかもしれん」と改めて気づいたりもして。

『江戸にフランス革命』の中に、市松模様だの御殿模様だのといった話題がありまして。
江戸期の着物も、極めたら面白そうでんな。

平安朝は模様というより、いわゆる十二単の色の重ね方で季節を表したそうで。
紅色の上に白を着ると、透け具合でうっすらピンクに見えるわけで
その重ね方を「梅」と呼ぶそうな、、。
そういう感性って好きですじゃ。
5577:02/03/22 23:31
梅……
綺麗な呼び方ですねえ。
着ている人物のイメージまでも決定するようなインパクトがあるように思います。

こうした、これまで踏み込んでいなかった物を調べたうえで
あらためて既存の小説を読むと、
知っている人にだけ向けた「くすぐり」といったものが発見できて
楽しいですね。
知る前は、さらっと読み流していた一節なのにまるで印象が違ってくるから
不思議です。
嗚呼、時代ものって面白い。読むのも書くのも面白いとは、なんとも贅沢な話。

「江戸にフランス革命を」こりゃ血眼で探さなきゃなりませんな。
「時代劇講座」、じつはまだちまちまと読んでいます。
そのぅ、文体が強烈にすぎ、影響をうけるのが怖くて、
じわじわ……というか、そろりそろりと触れてるんですね。
惚れてはいけない危険な男、といった感じです(なんだそりゃ)
558535:02/03/23 15:57
「江戸にフランス革命を」は文庫本なんですね。
何千円もする高価な書物だと思っていました。
それで読みたくなってネットで調べたら、
在庫切れとなっておりました。
人気なのでしょうか?
私も血眼になって探したいと思っております。

559名無し物書き@平安後期:02/03/23 16:36
うんうん。下知識があるとないとでは、小説のおもしろさがまた違いますよね。
以前にもレスした記憶があるですが
永井路子の「北条政子」は、原史料のエピソードがさりげなーく随所に散りばめられていて
「うまい! うますぎる!」と感嘆したですよ。

ふひゃひゃ。治チャンの文章は、話がループしたり横道それたり
回りくどくて独りよがりっすからね〜。でも結構好きでやんす。

とりあえず近所の模型屋に行ってみたです。
「鎧? 何それ?」という感じで、けんもほろろ、、、。くそう。
>558
えーと、青土社からハードカバーで出て
中公文庫はそれをバラして上・中・下巻となってます。
人気、、というわけじゃなく
治チャンの本は初版だけで絶版となっちゃうのが多いらしいす。
図書館に頼めば、どこかしらから取り寄せてくれると思うですよ。
でも、好みに合うかどうかは保証しませんですぜ(嗤
5617:02/03/23 23:07
花見の酒がうまいのは、屋内と違って空気が多いから……とか。
夜桜見物にはちと寒かったですが、闇夜の下に広がる桜色は、酔眼にも美々しいですな。

558=535さんのレスにもありました、高価な書物。たしかにこの分野は値が張ります。
専門書であると考えれば、わからなくもないのですが、
そうした本を割り引きすることに、税金の一部を使ってほしいですねえ。ウイー。
紙資源がうんぬんの問題なら、データ化して元史料を気軽に購入させてくれい、うぃー。


562名無し物書き@平安後期:02/03/24 19:00
昨日は花冷えでしたねぇ。
昨日ほどではないですが、今日も寒かったっす。

野球を見に行ったついでに、ユザワヤへプラモを見に行ってきたですよ。
隅っこの方に童友社の甲冑シリーズがありまして、、、。感涙。
でも箱の写真を見るに、本来は糸で綴る部分までがプラスチックの塗装、、。チャ、、チャチイ。
糸か革ひもでセコセコと威したかったのに、これでは鎧を作るという醍醐味が、、。
うーむ、これに8千円は出せん、、と思いつつも後ろ髪も引かれつつ。

ああ、無性に甲冑が欲しい。そのうち一から手作りしそうな予感。
#をいをい、そんなヒマがあったら1ページでも書けっつーの>自分
563:02/03/24 23:16
おお〜
欲しいけれど無いものは自作する、これは小説でもモノでも同じですよね。
自作するために資料をあつめて、理想の形に近づけていくプロセスも同じでしょう。
作っていく過程で、思いがけない発見があって、よりのめり込めるってこともあるように思います。
杉浦日向子の影響をうけて、つたなく江戸人たちの姿を描いていたりするのですが、
この、テキストとはまた違った江戸への触れ方は、小説を書くときにとてもとても良い刺激に
なっています。
この世で、ただ一つ、自分のために自作したものを持っている幸せ、ってのありますねえ。
小説は、他人を意識しなければ、なんとなくままならないと思いますが、
へんな話、自分のためだけに自作するもの、は自分の自信といったものにつながっていくので
マイナスはない、のではないかな、と。

野球といえば、春の選抜がそろそろですね。
また珍しい名字や、気合いのはいった少年たちの顔が見られるわけで、
これも刺激になります。
564名無し物書き@平安後期:02/03/29 22:40
>欲しいけれど無いものは自作する、これは小説でもモノでも同じですよね。

言われてみれば、、。
自分の場合、歴史物を書き始めたきっかけは
ふと古典を読んでみた後に、平安末期を扱った歴史小説を雑多に読んで
「こっ、この人物の性格は絶対こうじゃない!」と思ったからなんですな。
自分が想像しるような人物像をどなたかが書いていらっしゃれば
読者のままで満足して終わったと思うです。
うーむ、何が取っかかりになるか分からないものですよなあ。

明日は久しぶりに鎌倉へ、花見がてらのお散歩に行ってきます。
創作意欲を刺激されてきますです。
565名無し物書き@推敲中?:02/03/30 16:37
上げるでごわす
あ。“自分が想像しるような”だって。すっげー恥ずかしいミスタッチ、、、。

鎌倉へ行ってきたですよ。
鎌倉駅から小町通りを抜けて北鎌倉までテクテクと。
んで、途中であちこちのぞいた和紙店やガラス工芸の店で
豆兜・ミニサイズの武者人形などなどを見つけまして。
そんなに精巧なものではなかったですが、いやあ、さすが武士の都・鎌倉っす。
ちょっとミーハーに嬉しくなっちゃいました。
5677:02/03/31 02:01
鶴岡八幡宮も大仏にも馳せ参じたことがないんですよ。
このところ見上げてるのはビルばかりなので、ゴールデンウィーク頃をねらって
歴史遺産を見てこよう……。

当時に思いをはせながらテクテク歩くのはいいですよね。
たとえば新宿をふらふらしていても、ふと、数百年前の風景を想像してニヤニヤできるのは
なんというか、歴史知識とはお得なシュミだなあ、と思います。くわえて小説を書いていれば
ストーリの連想というかきっかけにもなるわけですし……ほんとに町中でニヤニヤしてたら
ヤヴァイですけども。

>読者のままで満足して終わったと
ほんっとにそう思います。同意です。
こう、既存の作品に対する不満とか怒りのようなものがないと、
小説を仕上げる執着心が続かない気はしますね。
ちと物騒で大上段ですけれども、そういう意識がないと、世に問う意味が
ないんじゃないか……とか思うときがあります。
まあ、あまり思いこむと、「昔の○○の作品でガイシュツ」という事実を知ったときに
へこみまくることになるんですが……

568名無し物書き@平安後期:02/03/31 18:04
>「昔の○○の作品でガイシュツ」という事実を知ったときに

うんうんうん。まあだからその事実を押さえておくために
このジャンルはとにかく過去の書物や資料との格闘になる、、ですよねぇ。

未読の小説に出会うたびに「自分の不満を解消させてくれたらいいな」と思いつつ
「不満が解消されちゃったら自分が書く意味も解消されちゃうじゃん」とも思いつつ。
そんなとこも結構、スリルとサスペンスだったりします。
歴史物を書くということは、自分にとってはただの歴史小説ではなく
SFでもあり推理でもあり、サスペンス・心理学・美術・哲学etc…でもあるという
とっても楽しいジャンルでござんす。

新宿などの都心を歩いていてニヤニヤできるというのは
江戸時代好きの醍醐味でしょうなぁ。
立ち並ぶ高層ビルに威圧されつつ
「このへんは昔、ただの草っ原だったんだぞ」と、平安好きは思うです(嗤
5697:02/03/31 23:55
では、お台場あたりで、海草にたわむれる魚を想像してにやにやしましょうか、これなら共通の……って
もうなにがなにやらですね、そこまでいってしまうと。

「自分が書きたかったのはこういうもので、これを読んでしまったからには
江戸ものに集中していこう」
と背中を押されたファンタジー小説がありました。
ですから不満が(ほぼ)解消される作品ってのは実在すると、思いますね。
江戸ものでそういうものに出会うのは、なんだかとても怖いけれども、ちょっと楽しみでもあるのは
どこかしらに自惚れがあるのだろうかと、自己分析したりして。もし出会っても
乗り越えられる熱気が胸のなかにあるからだろうと思います。……ほんとに自惚れていやがらぁ>俺

小説と歴史観というと司馬遼太郎と幕末というのがありますね。
スーパージャンプという漫画誌で、
幕末にタイムスリップした現代の医者の連載がありまして、その主人公が
龍馬に会うんです。
まあなんだかんだの最中に、そのなかで「小説の龍馬のイメージで信用してしまったのは、早計だったかもしれない」というような
セリフがあって、これには「そうだろうなあ」とうなずいてしまいました。
小説の持つ力の一つ、なんでしょうが、
歴史観に影響を与えるってのは、なんというか、でっかいですねえ。
570名無し物書き@推敲中?:02/04/02 22:42
AGE
このスレだけはいつも平和だなー。
でも7が煽りの対象にならないなんて……。
7はどう多めに見ても歴史系板では厨房だよな。
つまりは7を煽る能力すらこの板にはないのだな。
んにゃ? どこかのスレで争いでも?
んふふー、平和でいいでしょ♪ 拙者だって厨房だもーん。
でも古語では「御台所」って公卿や将軍の奥さんのことだから
「厨房」も歴史的には褒め言葉なのかもしれんなー(嗤

>7氏
あ、そうそう、思い出したですが。鎌倉には刀剣屋が幾つかあるですよ。
メインストリートの若宮大路にも確か1軒あった気がしたです。
以前TVで刀鍛冶の店も見まして
それはどこにあるのかは分からんですが、、。
5737:02/04/05 00:48
>671
かもしれない(笑)
小説にしたてることを意識しすぎている、ストーリ仕立てで市井の人物を見すぎるとかいった傾向は確かにあるんで。
歴史への切り口の好み違いもあって、ここでの雰囲気のまま歴史板で書き込んだら厨房でしょう。
あちらでノンフィクションの中にフィクションを見た、ということをとつとつと語るのは板違いってもんではないかなと。
むつかしいもんですな。


>鎌倉
いいですねえ、刀剣屋。
歴史を重ねた老舗がひっそりと路地裏にありそう……
鎌倉のサイト、いろいろ覗いてみます。ついでにおいしい蕎麦屋を探してみたり。
刀といえば、フジの時代劇オープニングの最後の打刀、あれは太刀の抜き(け)方ですよね。
タイトルに刃を向けるのもマズイってことなんですかねえ。
5747:02/04/05 01:38
あ、しまった。
未来にレスしてる。
573のレスは
>571ですね、ごめんなさい。
ごないと御台所を絡めた洒落だったらダイナシ野暮だ……
やっぱり平和すぎるスレだ。
のほほんとしたレス。
砂漠の楽園だ。
太宰治の春画展、本日より
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1016241454/
577名無し物書き@推敲中?:02/04/05 16:41
平安後期でござんすー。
蕎麦といえば、鶴岡八幡宮のそばに(って洒落じゃねえですが)
ヨモギ蕎麦の店があるのが気になってるんすよ。
今度また流鏑馬を見に行くので、その時に食ってみたいぞと。

確かに、時代小説を書くノリと
日本史板に書くノリというのは別物ですわなぁ。
あっしらがこのスレで語ってるのは肩いからせた歴史の話じゃなく
「小説を書きたいぞ」という前提での江戸や中世のよもやま話ですもんねえ。

>575
うはは。別に歴史・時代物にとらわれないでいいから
いつでも遊びにきてくだんせー。
>>577
では、質問を、
東京、大阪、京都の都市のそれぞれの特徴について。
とりあえず、京都から。
京都は格式ばったところがあって、会話にも順序があって、
この寺の先祖がどうこうとか、このお椀は何焼きだとか、そういう話をしてから、
本題に入るという認識があるのですが、
実際京都の人はそういう説明以外の会話を得意としているのでしょうか?

それと、えばったところがないかな……。
>578
いや、あのぉ、そのぉ、、。
「別に歴史・時代物にとらわれないでいい」といっても
それはこのスレでするべき質問なのでしょうか???
あっしはそりゃ京都の人間は描きますが、それはあくまで平安時代の人たちだし
現代の京都の人がどうだとかいうのは、わ、分からん。

京都の方言関係の本を読んでいるとよく載っている下記の話も
ただの作り話なのか本当なのか、あっしには分かりまへん、、。

京都人「先の戦争で系図や先祖代々の物が焼けてしまいましてなぁ」
東京人「先の戦争。第二次世界大戦ですか」
京都人「何言うてはりますのん。応仁の乱どすがな」
580:02/04/07 02:10
>578
「江戸は朝京は夕暮自慢なり」
という江戸川柳があって、
これは、勢いのある新都と、黄昏の古都を比較した……もしくは風景を比喩として
都の雰囲気の違いをあらわしたものだな、と合点していたのですが、
いま調べてみると、
これは染め物の、江戸紫と京紅染をあつかった川柳とのこと。
それでも、
朝日をあびる魚河岸での威勢の良さ、と、落日に静かに浮かぶ五重塔(鐘がひびいちゃたりして)という
イメージは、俺の中の両都のイメージと重なるところがあります。
品というか格式というか高雅というか、そういったものが漂っている印象が強いですね。
そこからくる閉塞感を吹き飛ばした物怖じしない活気を、江戸からは感じるわけです。

もちろん、京都にも野暮があり、江戸にも無粋はあるし、つまらん東男もいれば口うるさい京女も
いたのでしょうが、この印象は強いですね。

京ことばからの連想だと思うのですが、前置きが長く、本題に入る前におっとりと
相手の様子を探る会話を展開する、といったカンジはあります。
ただそれが、歴史的な背景から生まれてきたものなのか、気候風土からそうなっていった
ものなのかみんながみんなそうなのかは、よくわからないです。

登場人物と、方言は密接なものがあると思っています。
小説の場合イントネーションを表現するのは困難ですから、余計に、方言を使うことに
よって登場人物像が決定されることが多いんじゃないかな、と。
同じ内容のことを語らせても、方言によってまるで印象が違ってくるのは、なんだか不思議ですな。

京ことば、ということで真っ先に思い浮かんだのが、「新撰組血風録」の「油小路の決闘」の冒頭の
シーンでした。上京してきた隊士が妾にした京女と会話をするのですが、
習慣の違いと江戸もんの京への憧憬が、短いシーンのなかで表現されていて、記憶に残っています。


>蕎麦
お。場所が場所だけに気になる蕎麦屋ですな。なんだかとんでもなく意外な人物が食した、
なんてことがさりげなく書いてあったりするかもしれません。むう、足を運ぶ段になったら昼食はそこを
目当てにスケジュールを組んでみますね。
……仮の話で仮の話を展開するのもアレですが、たとえば数百年の歴史があるお店だとしたら、
自分の小説の登場人物にもそこで蕎麦をすすらせたり、有名人と相席させたりできるわけで
そこらへんの遊びも、歴史物を書く上でのちょっとした楽しみですな。
>>579>>580
おぅぅ、このスレでする話題でもなかったー。
歴史的なものはわからないから、部屋を駈けまわってネタを探したんですよ。
ネタバレすると、司馬遼太郎「九つの問答」の
「新宿の万葉集」「都市・京都の位置を測る」からでした。
要約すると、
A美術などで成熟した京都では小説家、画家が育ちにくい。(大島渚の話とかは出てない、鬱)
B仲間所有意識が強い。
C京都の人は東の歴代支配者を観察していた節がある。
D意地悪。
とか書いてました。
本当にそうなのか疑問でしたー。

>京都人「何言うてはりますのん。応仁の乱どすがな」
かえって、焼けなかったらあそこは威張ってるのでしょうね。
世界から人が来て「これは何ですか、何ですか」と聞かれ、説明をくりかえしていると、
自分が先生みたいに偉くなった気になるとか……。

「江戸は朝京は夕暮自慢なり」
そうとれますね。
東京にとって日が明けるようで、京にとっては日が暮れていくようだったでしょうね。
それも京都大学と東大人間で救われた節があるようで、皮肉なものですね。
京大が京大になっていくのはいつからで、どういう理由だったのでしょうか。
どこかの本に東大は暗記で京大は独創を目指したみたいことが書いてあったけど、
そんな単純なものでノーベル賞の栄華を手に入れたのだろうか。
土地柄と密接な何かもあったのでしょうね。

しかしー、東男、京女というのは、今でもいますかね。
テレビ文化の影響を受けた若者が多いようで。

思いっきりはなしがずれてますけど、、、。
582名無し物書き@平安後期:02/04/07 22:28
>581
いや、だからぁ、そのぉ。そんなわざわざネタを探し回らなくても(嗤
うーん、そんなにしてまで平和を欲する理由は何だべぇか。

確かに県民性による特徴というものもあるとは思いますが、結局は
>京都にも野暮があり、江戸にも無粋はあるし、つまらん東男もいれば
>口うるさい京女もいたのでしょうが、
という7氏のレスに尽きちゃいますな。
何か一つの傾向でひとくくりにできるほど、人間は単純なものじゃないっしょ。

>蕎麦
鎌倉の蕎麦屋で歴史のありそうなところなんてあるのかなぁ。
まぁそのヨモギ蕎麦はひっそりとした店構えだし、ガイドブックにも載ってないので
別に有名どころではないと思いますぜ。←だから落ち着けそうで良いんですが。

#ガイドブックに載っているから「美味い」というものでもないですけどね。
#余談ですが、ああいうガイド物って袖の下がモノをいうでしょ。
#アド街ックでウチの方を特集した時があったんすけど
#オープンしたてで、いつ前を通りかかってもガラガラの飲食店がベスト10に入っていたのを見、
#「おいしい」と地元で評判のケーキ屋が20〜30位だったのを見た時
#あの番組にかなり失望したです。金払って出してもらう番組だったのかぁ、、。
583:02/04/08 01:12
○県人のような性格の登場人物、というノリでプロットはたてられても、
現実でも一様であるかといえば、難しい気がします。
ただ、「○県人らしいほにゃららさを発揮して」といった表現は、
なじむ気がしますね。
流布するイメージらしく、かつ、不特定多数を指す表現にすると、読み手の共感を呼んで効果的なのかも……あいまいな話ですが。

#袖の下、というよりも営業力の強さという側面はあるようですね。
#それだけに、知人のおすすめや、なにかのきっかけで、ひょいと耳にはいってきた
#情報は大事にしたいですな。
>>582
>何か一つの傾向でひとくくりにできるほど、人間は単純なものじゃないっしょ。
ひとつにくくってくれとは言ってないけど……。
京都行ったことないから、京都ってホントにそんな人がいるのかな、と思っただけです。
あー、でも、京都大学にはけっこう興味があるから、何となくでもくくってほしいと思う。
最近(でも、ないか)、東大が反省され、京大が見直されているから、
いつごろから京大は京都色をつけたんだろうとか……。

>>593
県民性とかが押し出されているものは、たとえ露骨でも、いや露骨だからこそ、おもしろいですね。
こないだたまたま山崎豊子の処女作で、大阪で商売してのしあがっていく話を途中まで読んで、
個性を練りこむように作っていましたが、かえっておもしろかったです。
オーバーでも言葉の応酬に「らしさ」があったら、読み手は納得するのかもしれないと思いました。
585:02/04/09 00:21
>584
ほほう、京大の京都色……
学歴板などで話題になっていたりするのですか?
おもしろそう、な話ですね。

歴史の人物、史上の人物には、一般的なイメージというものがあると思うんですよ。
郷土性、役職的な性分というもののほかにも、個人イメージというか……
先日発売された平岩弓枝の「魚の棲む城」では、田沼意次のそれを覆す意欲作で(宣伝のあおりが凄い、「二百年ぶりに名誉回復を果たす快作。」二百年……)
こうした試みは、新たに歴史物、時代物に切り込んでいくためには
魅力的な武器になるんじゃないかな、と。

ただ、先人作家と同じことをやっても……と避けるスタンスも、継承していくことに意義が……と自分のスタイルに取り込んでいく信念も、
反する両方のせめぎあい、ってのもあるのかな、とか目を泳がすこともあるんですよね。
これは、「書きたいテーマがある」ということの次にくる、迷いというかゆらぎというか模索というか……
たとえば、信長や龍馬、義経や政子、武蔵や総司、捕物帖、のようなメジャーに定番がついてしまうような
ジャンルを扱うときにジレンマがくる、と思うんですよね。
新鮮味や新解釈も、必要ですが、それがなければならないのか、と。
トリッキーで終わるつーこともあるんじゃねえの? っていうカンジっすね。
>>585
どちらかというとマイブームです。
京都に行くと天才になれるのかな、とか莫迦なことを考えつつ。笑

そういえば、ここは歴史を創作に転換する話をするスレでしたね。
忘れてました。
僕は歴史を文学にすることからしてよく分からないです。
探究心の一環として研究し、それなりに論が進めば満足で、
まずそこが出発点のような気がします。
それをあえて文学にしていく意味は、歴史を媒材にして書きたいものを書くということですかね。
またそこに大衆への教訓を与えようという意図も含まれるのだろうか。
そう考えると、どうなんでしょう。
自分の書きたいものを書けばいい……。うっ、愚論。汗。

資料と睨めっこして、自ずから流れ出すものを書けば……、口を閉じます。
はじめまして。
自分なりに「新しい」時代小説を書こうと模索してます。
よって最近はあえて時代ものの小説・映像から離れて、香港映画を観たり、
お笑いのビデオを観たりしてるんですが、果たして役に立つのかは疑問。
588:02/04/10 01:12
>586
資料と睨めっこして流れ出てきたものが、もしかしたら他人にも面白いのではないか……という
さ、錯覚が。リポートや論文でおさめられず、セリフとか風景描写が浮かんでくるのを捨てきれないがために
小説形態をとってる、ってことはありますね。
たとえば、江戸文化関連の資料を読んでいて、「金魚売りは冬になにをして稼いでいるのだろう?」とか
そういったことが気になると、その金魚売りの家族や一年一日をなんとなしに想像してしまうわけです。
それは淡々と書くよりは、小説的(または落語的)に書いた方が、表現しやすいかな、と。

>587
同じジャンルのものに振れ続けていると、刺激が弱くなるってことあると思います。
既存のもので満足してしまいがちというか……
ベタなコントみたいな話ですが、「爆笑問題が、大名と家老だったら……」とか
そういうことがきっかけになったりすることもあったりするのでは、と。
重複スレからのレス貼っておくね。

2 :名無し物書き@推敲中? :02/04/07 23:04
時代小説はほんとは一番書きたいんだよな・・・
昔も今も、一番夢中になって読むのは戦国物。
でも、生半端な知識じゃ書けないのがよく分かってるから
まだ手は出してない。実際他の人の本読んで思わず失笑しちゃうこと
多いし、自分はそうなりたくないからなあ。
>7さま
>>588
>資料と睨めっこして流れ出てきたものが、
もしかしたら他人にも面白いのではないか……という
>さ、錯覚が。

この感覚、すごくよくわかります。
プロの時代小説作家でも、明らかに、
そーいう「この史料の面白さを読者に伝えたい!」
てな感じの作品ってありますよね。
微笑ましくなってきて、元の史料を読みたくなります
(もっとも、史料の使い方が下手糞だと、
その小説ともども、全く興味が沸かないのですが)。
書くほうの立場としても、
資料からのインスピレーションって、ハマると楽しいです。
591587:02/04/10 18:58
ついでに、お笑いについて。
90年代以降のお笑いって、「変人と普通人」の
ディスコミュニケーションっぷりを描いたものが多いので、
時代小説における、剣豪や忍者など、
「異能の人」と一般の人との関係に置き換えられるかなー、
と考えたんですが……ビデオ見ても、
単純に笑っちまうばかりで、勉強になりやせん。
千原兄弟、初めて見たけどおもしれーわ。
592名無し物書き@推敲中?:02/04/10 19:15
>>588
京都大学ネタを書いたものです。
7さんは、7様でしたか。いや、これは、失礼^^。

資料の余白を埋めることに、喜びと、ロマンのようなものを感じるのですな。
文学小説というのものが「お話」で、脈絡の中に何物かを秘めるもので、
その脈絡から読書が何物かを得て、夕暮れの町を帰っていくなら、
「余白部分の共鳴」というもののほうが多くの人には重要かもしれないですね。
だからこど、文学小説というものが成立するわけで……。

個人的には資料のみで満足できるタチなのですが……、
それも歳月が経つと金魚売りの冬の生活を書きたくなるものかもしれませんね。
>>591
「歴史其儘」を楽しむことができるのって、
現代社会では一種の才能であると思いますぜ。
それを現代風に翻訳するのが歴史・時代小説作家の役目
(の一つ)だと思う。
594593:02/04/10 19:40
>>592さんへのレスでした。失礼。
>>593
そうでございますか?
原文を学者が翻訳、解釈し、それを大衆向きに書き直すのが作家の仕事ですが、
僕はどちらかというと学者になりたいなー。
それで「余白」に興味が湧いたら、都度文学小説に置き換えるという、
道楽人、遊び人のような境地になっていたいです。
いや、しかし、でもですな、頭が悪いし、古典の教養もないので、
(若いから、もともとあるわけがないのだが)
10年くらいかけて、少数のことを勉強して学問的な著書を作ってみたいです。

この夢じたいが、夢ですな〜。
今日もあったという間に夜ですし。
596名無し物書き@推敲中?:02/04/10 19:55
しもざわかん
好きな人いる?
597593:02/04/10 20:59
むーん。苦笑しそうになったけど、
若いと自分で言えるのはうらやましいね。
学問と小説ねー。
森銑三という偉大な先人もいることだし、
不可能ではないんでない?
それと、>>593みたいに書いたけど、
歴史・時代小説作家のほとんどは、現代を描くために
書いてます。
個人的には、歴史と、歴史・時代小説は別物だと思う。

>>596
大好きです。
しかしノンフィクションとフィクションの狭間にいる人だから、
イマイチ書いたものに信用がおけない……。
>>597
うらやましいでしょう。楽天的だからねー。
もう20代も半ばだけど。
でも、本居宣長とか30ちょいから学問を始めたのでしょう。
それに、大学院中退とか、出てから研究する人もいるわけだし、
気にしない、気にしない、マイペースで。
10年ってえーのは、長いですぜ。
300冊くらい熟読研究できる時間だと思われます。
先日、深川に行ってきました。新大橋を渡ってまっすぐ西に進み、
そのまま深川を時計回りに一周するつもりだったんですが……、
思いのほか広くて、途中で断念しました。
来週、門前仲町のあたりを散策する予定。
お堀と柳がやたらに多くて、そこだけは江戸の名残を感じました。
幽霊話が書きたいのですが、実際に行ってみてよかった。
600名無し物書き@推敲中?:02/04/13 01:50
さりげに600get。
あげてみる。
601名無し物書き@平安後期:02/04/14 15:25
何か話が収拾つかなくなってるんで、まぁいいや。

図書館でタイトルを見かけた時には「801なんだろうな」と見送ったけど
新聞の書評で取りあげられていて、なかなか面白そうだったので
「美少年日本史」っつーのを借りて読んでみたですよ。
しかしヲタな婦女子が好む801というよりは
「きっとこの筆者は新宿2丁目のオッサンなんだろう」という感じが
文面から匂い立ってきて、気持ち悪ィの何の。
でもまぁ衆道のあれこれについて、雑学として面白かったです。

ゆうべの国宝探訪は正宗でしたな。
甲冑にはそそられるんですが、刀剣にはあまり興味がないもので
正宗は江戸時代の刀工だと思ってたですよ。
鎌倉時代末期の作なのだと、昨日初めて知りました。
画面で見ただけでも迫力がありますねぇ、正宗。
ただ「神が宿る」というよりは、「魔が宿る」という感じの妖しい刀に見えましたです。
602manami ◆tA9nehDo :02/04/14 16:20
>>599

こんにちは。
深川、門仲のあたりはお寺もすごく密集しています。江戸資料館なども
ありますし、辰巳(昔の地名)あたりには船宿がいくつか残っています。
とても風情がありますから散策してみてください。
宮部みゆきさんや杉浦ひなこ(今正しい字がわからない)さんなども何度も
そうしたとか。。。

お邪魔しました。
603名無し物書き@推敲中?:02/04/14 16:23
>>602
日向子
604名無し物書き@推敲中?:02/04/14 16:33
>>603

どうもありがとう。
605manami ◆tA9nehDo :02/04/14 16:35
?
606名無し物書き@推敲中?:02/04/14 16:37
>>605
「ひなこ」を漢字にするとああ書くのよ。
ひゅうがこ?
608名無し物書き@推敲中?:02/04/14 16:42
ひなこって言ってるだろうが! ゴラァァァァァ!!
609599:02/04/14 18:39
>>601
話ズレますけど、刀の描写って難しいですよね。
そういう番組はチェックすべきだったと後悔。
けど俺、刀剣自体には一切興味ないんだよなあ。
チャンバラ書いてるのに、やばいかも。

>>602
ありがとうございます。
船宿かあ。考えてもなかった。
そのへん念頭に置きつつ行ってみます。

宮部みゆきさんは地元なのが強みですよね。
610:02/04/14 23:43
先日の夕刊に、源氏物語に多く登場する言葉、という記事がのっていました。
獣では、馬が64語、猫が19語、虫や草花は……とつづくのですが、
感情語の、あはれ855語。をかし648、あやし506、いとほし388を大きく
引き離していたのが、なんだかわかったようなわからないような……
角川からでる源氏物語CDロムからの検索のようで、これ面白そうです。

>590
楽しく書かれていることがわかる本は、その作者のエッセイも読みたくなりますよね。
どういう経緯で興味をもって、どのような取材をしたのか……

>599
新大橋を西にわたって……てぇことは日本橋から本所へ入ってぐるりと深川へ、というルートで
すか。地図の見た目より長旅になりますね、俺なら両国あたりでビールの誘惑に負けます。
幽霊ばなしを思っての散策、逢魔が時に春風にゆれる柳の影にちらりと見えた黒髪の……なんてのも風情ですな。
刀、何尺何寸の業物某、という描写はどう思いますか?
どうもあれがしっくりこない時があって……わかる人にはわかる排他さも感じつつ、
いやいや何口径の拳銃、何ミリの艦砲と同じで数値ではっきり書いたほうが迫力があるのかとも。

>602
隅田川を眺めるとき芭蕉を思ったり辰巳芸者の後ろ姿を思ったり。
611590=599:02/04/15 00:20
>>610
間違えた! 新大橋から東に渡って……でした。
都営新宿線の浜町で下りて、森下、菊川、住吉駅の上を直進。
そこからお堀に沿って木場のほうまでぐるりと。
幸いにして、旨そうな呑み屋はやってませんでした。
途中には、遠山金四郎の屋敷もあったはずなんですが、
なーんの痕跡もありませんでした。
612590=599:02/04/15 00:31
>>610
>刀、何尺何寸の業物某、という描写はどう思いますか?
悩むとこです。基本的にはあんまり好きじゃないんですが、
セリフで言わせれば、
「刀にこだわりを持ったキャラ」が表現できるので、
たまに使ってます。
地の文では、長いか短いか、ぐらいしか書きません。
そのうち挑戦してみようかな、とは思います。
613manami ◆tA9nehDo :02/04/15 08:22
>>611,612さん

森下には江戸時代から続いている「み○や」というさくらなべの
お店があります。
入ってすぐ右に下駄箱(木の札がついていて、ロッカー式になっている)
があって、靴を脱いで畳敷きのお部屋に入ります。
ほとんど昔のままなのでエアコンなどはないですけど、家のつくりは
面白いですよ。
614manami ◆tA9nehDo :02/04/15 08:25
>>611,612さん

作品、楽しみにしています。
がんばってくださいね♪
615名無し物書き@平安後期:02/04/15 20:21
源氏物語の語尾の最多は「あはれ」で、枕草子は「をかし」だと
前に何かで読んだことがあるですねー。
それが紫式部と清少納言の感性の違いでもあるという、、。

590=599氏と7氏は傾向が似ているかもしれんですね。
7氏も前に幽霊話を書いてたし。

何尺とか何間とか、そういった単位を出すと
いかにも「時代物」って雰囲気になりますよねー。
でも「それはどのくらいの長さなのか」と読者に伝えるためには
注釈するか説明するかしないといけないし、、。
面倒くせェから、地の文ではメートル法を使っちゃってます、わし。
616:02/04/15 23:55
数値で表すのが効果的である場合と、ではない時との読みも工夫の一つでしょうねえ。
何尺何寸の大業物や、何々間の川を挟んで睨む合いとか、いうのはちょっと講釈師的な語呂のようなところがある気がします。
それこそ、長さがどれぐらいであるのかを伝えるために
長目短めといった表現で充分なのでしょう、が、これがまた、ちょちょいと使ってみたくなるんですよね、
史料で数値を知っていると。

>611
もとは鬼平が住まっていて、後年遠山金四郎が移り住んだという屋敷跡ですね。
なにかモニュメントがあると聞いたことはあるのですが、未見です。道一本ずれると
たどりつけない……というとやや大げさですけど、他のことに興味がいっちまいがちですな。
それこそさくら鍋とか。




617名無し物書き@推敲中?:02/04/16 01:45
>>611>>616
急に食卓の情景が読みたくなりました。
読むと、何か作って食べたくなる…折りしも夜中か。
618失礼:02/04/16 01:48
619590:02/04/16 11:31
>>614
応援どーも。けど、幽霊話は書く前に
ボツになってしまいました。
急遽、バチバチなチャンバラ物に変更。
鬱だ……。

>>615
長さや重さの表記は、いつも迷います。
「○間(約×メートル)」みたいに書くことが多いんですが、
神の視点なら、単純にメートル法を使ってもいいような
気もするし。

>>616
そーなんですよ!
確か、鬼平の息子(孫だっけ)と遠山の金さんは、
西の丸で同僚だったこともあると思う。
その縁で、屋敷を譲ってもらったりしたのではないかと
妄想してみたり。
モニュメントは見つかりませんでした。
620:02/04/17 00:07
>619 519さん
鬼平の孫にあたる宣茂が御船手役から小普請組&閉門の処罰をうけて、
その流れから、遠山奉行が居をかまえることになったようです。
もともと「兼々心附方不宜不行届之儀」と記されるような人物、とのことですので
悪い所行に手を出していたようですね。
……ここで、悪所通いをしていた鬼平の孫、若い頃に放蕩していたとされる金四郎を
あわせると、あれこれストーリが浮かんでくる、ような気がしますな。
たとえば、両者がよからぬ場所で面識があったとして、
表向き、閉門の憂き目にあっていながら、実は奉行の手下になって暗躍する鬼平の孫、
なんてのは、ちょいと有名人の雷鳴を借りすぎの感ありですが、
既存には無いウリがある、かもと。
そこまでケレン味をださずとも、
ふと金四郎が、縁側で鬼平の孫のことを思う……なんてのはロマンかな、と。
もしくは、宣茂の嫡男はどのように生きていったか、幕末の頃の小普請組ですから鬼平のひ孫が家宝の打刀をたずさえて
京都にあがってもさほど不自然では……ととと、妄想はつきませんねえ。
621590:02/04/18 11:14
>7さん
>鬼平の孫にあたる宣茂が御船手役から小普請組&閉門の処罰をうけて、
>その流れから、遠山奉行が居をかまえることになったようです。

初耳でした。文政武鑑では、西ノ丸小納戸役の欄に名を連ねていたご両家ですが、
天保以降で運命がわかれてしまったのですね。

>......ここで、悪所通いをしていた鬼平の孫、若い頃に放蕩していたとされる金四郎を
>あわせると、あれこれストーリが浮かんでくる、ような気がしますな。

いいっすねえ。ついでに、あの鳥居耀蔵も若いころは遊んでたらしいじゃないすか。
この際、そのあたりのメンツも、山田風太郎ばりに総登場させたいです。
やりすぎかなー。

>もしくは、宣茂の嫡男はどのように生きていったか、幕末の頃の小普請組ですから鬼平>のひ孫が家宝の打刀をたずさえて
>京都にあがってもさほど不自然では......ととと、妄想はつきませんねえ。

えーっと、明治7年に亡くなってる銕五郎クンですね。
手元の資料だと死んだ年しかわからないんですが、確かに気になる……。
化政の頃の小普請奉行・石川左近将監の子孫は、
お菰サンにまで成り下がったそうですからねー、
お話として作るんなら、そのくらい極端に走らせたいです。
鬼平には申し訳ないけど。

またまた話はズレますけど「有名人の子供」「有名人の子孫」って、
好きなテーマなんですよ。
ズバリ「有名人の息子はつらい」ってタイトルの本もあるくらいで(名著!)、
有名人の子供や子孫って、近代以前の昔から、アイデンティティ・クライシスに
悩まされるケースが多かったんじゃないかと思います。
幕末を舞台にして、そーいうテーマの小説を書いてみたいです
(習作としては、いくつか書いてみたんですけど)。
622:02/04/20 01:41
基本的に、というか敢然とした慣習として世襲制の時代ですから、
それで気楽だった部分と、重圧だったことはあるでしょうねえ。
集約された事例として、家康の子らのトラブルが幕初にあるのも、象徴的という気もします。
623名無し物書き@推敲中?:02/04/20 02:22
縄文時代が舞台の小説ってなかなか無いね。
江戸時代で話が盛り上がっているところに失礼します。
む、無念なのじゃぁ。
明日は鎌倉で流鏑馬なんですが、今月は散財してしまって給料日まで超貧乏、、。
まあGWには山梨の流鏑馬に初めて行く予定なので、今回の鎌倉は断念すべぇ、、。
うおーん。ヨモギ蕎麦は当分おあずけじゃあー。

>623
縄文時代は井上ひさししか思い浮かびませんねえ。
625:02/04/21 00:31
GWに流鏑馬を組み込まない潔さ、でしょうか……ちと残念。
矢音が響いた2週間後の鎌倉に行く予定です。
浮き世の憂さを晴らす喜びのための溜め辛抱といったところで年度末明けの残務と新規プランニングの
面倒残業……ちぇ! 連綿と、400年まえの先人だって似たような苦労してたことは知っていらぁ、と鼓舞しつつ愚痴なのでsage。
ここらへんが市井ものが平成の今でも読まれる理由の一端ですかのぅ。

>590さん
季節で変わる空を頭上に、脳裏に己の剣術のさらなる冴えを思い描いてさまよう
剣豪ものを書きたくなるのは、浮き世の鎖から外れてみたい欲求からかもしれません。
近い実力同士一対一の勝負、己の全てを刃にかけて、負ければ去る世……てな明確さにちゃんばらの魅力がありますかねえ。
誇りを一閃に注ぎ込むワイルドさに惹かれる理由を、書いてる自分に教えてくれるような登場人物を作りたいものです。

>623
縄文時代人として、諸処のトラブルに対応するゲームブックを知っていますが……
小説として考えたときに、登場人物の名前に悩みますねえ。
626名無し物書き@平安後期:02/04/21 17:56
この雨なので、きっと今日の流鏑馬は中止でしょうな。
鎌倉時代は年忌だけじゃなく月忌を営んでおりまして、13日が頼朝の月忌なんですな。
で、鎌倉祭りも毎年4月13日前後の1週間に開催されておるわけです。
#頼朝命日の1月13日じゃ、寒いから祭りにならんのでしょう、きっと。

GWの鎌倉は人がウヨウヨいて歩くのも大変ですが、楽しんできてくださいね。
人力車の客引きの兄チャンがうるさいんで、負けないでくだされ。

縄文時代の名前、、。う、うーむ。考えてみたこともなかった、、。
6277:02/04/23 20:50
人力車雲助というところですか……
それはそれで旅気分かも。
新しいスニーカーを買おう。

戦国→宮本武蔵ときて、新撰組という流れになったようですね、大河。
こうメジャーがつながると次のタイトルが気になります。
義経……ひねって八犬伝……
628名無し物書き@平安後期:02/04/23 22:14
大河はネタ切れっすねぇ、、。
若い視聴者が欲しいなら
いっそジャニーズ全開で白虎隊でもやったらどうよ?と思ったりする今日この頃.

元々地元で営んでいる人力車の方は客引きなどしないんすが
最近東京方面から進出してきた新興の会社の兄チャンたちがしつこいんすよ。
“雲助”っつーほどタチが悪いわけじゃないんですけど
とにかく勧誘がしつこくて交通のじゃまにもなるので、観光客や地元民から苦情が出て。
市か観光協会から注意が行ったそうですけど、でもやっぱ相変わらずだなぁ。

#あの雨の中で日曜は流鏑馬が行われたそうでございます。
#「雨だからといって戦が中止になるわけじゃない」てなことを
#来賓が挨拶したとかしないとか。はぁ、ごもっとも。
629名無し物書き@推敲中?:02/04/23 22:44
縄文人って言葉をしゃべってたんだろうか。。。
6307:02/04/25 21:28
大河の役割の一部であるノンフィクション性は、その時歴史が……で満たしてしまっている気もします。
とした場合、ドラマ性や目新しい演出が必要となってくるのでしょうが、
そこは、創作の部分ですから動向が気になるところです。

>629
旧石器時代、といえばねつ造事件ありましたね、あれは
心情は別にして恐ろしい事件だと思いました。
いつ常識とされている定義がひっくりかえるかわからないし、また
信じ込まされているケースもあるということなわけで……怖いですな。

秩父原人のチプーくん、という秩父のマスコットキャラクターをなんとなく覚えていますが
いまもまだ使われているのかどうか……。チプーくんTシャツとかね、あったんですけどね。

631名無し物書き@推敲中?:02/04/26 01:28
縄文時代の推理小説

ムボベの採ってきた貝を食べちゃったやつは誰だ!?

登場人物
ピャピャ(ムボベの妻) ニカショムミ(ムボベの妻その2)
クナボシュ(ムボベの弟) ムボベ フンバブ(ムボベの親友)
ナウマン像のみなさん
632名無し物書き@平安後期:02/04/26 22:39
このあいだの鳥羽伏見の「その時」は
学者さんがゲストでしたので安心して見ていられましたです。
物書き志望が言うのも何ですが
作家とかがゲストだと、どうも内容が眉唾っぽくてですね、、。
まあもちろん、作家だからこその視点というものもあるわけですが。

金田一春彦の「日本語」を読みはじめました。
江戸時代の言葉の使い分けが、最初の方にちょこっと書いてありまして。
うーん。日本語はおもしろい。

>631
その名前を見て、筒井康隆を思い出したでござんす。
6337:02/04/29 01:57
時代ものに触れていると、語源とかその時代ごとの変化とかが目に入りやすい気がしますね。
先日刊行された落語の単行本で、「あねさんかぶり」や「うわばみ」「間男」に注釈が
はいっていて、さもあらんと思いつつ、描写ということについて
考えてしまいました。
己を思い返し見れば、これまた落語の「へっつい幽霊」を初めて聞いたときに、へっついが
なんだかわからないまま笑っていたわけで、精確に描写しなくとも伝えたいことは
伝わる……にしても書き手側が知らなくていいわけではないとか、とか。とか。
金田一春彦、は辞書しか持っていませんが、むう、面白そう……
明治大正に生きた人に触れた戦中派の世代の人たちが記した本に、生で触れられる(チャンスがあれば質問できる)のはあと十数年ですものねえ。
嗚呼、なんだか焦ります。
焦ってもいいことはないんですけども。
>589の、他スレからのコピペにある不安といったものは、すぐにやってきちまいます。

>631
被害者の妻が主役とは、燃えますな。フンバブが犯人……とみせかけて
クナボシュと組んだニカショムミが犯人と推理。
最後は、ぱおぱおと鼻でムボベを慰めるナウマン象のみなさんのシーンを希望。
634名無し物書き@平安後期:02/04/29 22:37
言葉は悩みますよねぇ。同感です。
平安時代のいくさのシーンには「腹巻」って名詞がよく出てくるんですが。
最初は「腹巻って、、。ラクダの腹巻きじゃあるまいし??」でした。
脚注や辞書によると「下級兵士が着ける簡略の鎧」なんですけど。
自分が書く時には、そういった言葉をいちいち説明するかどうか迷います。
でも現代語と違う言葉は、一応それとなくでも説明しておかないと、独りよがりになっちゃうし。
#で、「へっつい」ってカマドのことなんですね。初めて聞く言葉です(汗

今日は河口湖の流鏑馬に行ってきました。すっかり流鏑馬フリークです。
途中で見た富士山が綺麗でしたよーん。
帰ってきたらタイムリーにNHKで「樹海」をやってて
これもまた面白かったです。富士山って神秘やのう。
635:02/05/01 01:18
いつ頃のなんの新人賞だったか失念してしまったし、選者も忘れてしまったのですが、
戦国小説で、箪笥という名詞を使うのはマイナスという評を読んだことがあります。
その頃は、行李でなければならない、ということなのでしょうが、
「キビシイのぅ」とのけぞった覚えが……
正確を期すのも大事ですし、自身自分が知っている範囲での「考証としてあやまってる」と
口をへの字にする時代小説もありますが、
ピンポイントで一部を指摘して、小説全体の「価値」を貶める批評は、
なんというか、難癖に近い気もします。
ここいらへんは、歴史時代ものに限らず、たとえば現代警察ものなどでも同じなのでしょうが……

流鏑馬観覧、良い趣味ですのぅ。
やっぱり、観客の中に見知った顔をみかけたり、ということはあるのでしょうか?
あの人もまた来ている、といったような……

先日、友人のセレモニーで四谷のホテルに行きました。
会場がとても高い階だったので、迎賓館を鳥俯瞰で見ることができたり、どころか
関東平野の地平線を眺めることができて、楽しかったです。この「高さ」ってのは
現代人の特権ですねえ。

636平安後期@高所恐怖症:02/05/01 22:32
箪笥、、。そう言われると、平安時代は衣類を何に保存してたんだろう、、。
そんな場面を書く機会もなければ、読んだ記憶もない、、。
うひゃー。他の時代と比較すると、盲点がいろいろ出てきますねぇ。

先日TVで吉屋信子記念館が映ってまして。館長さんが
「歴史物を書く時は、資料が大変だったらしいんですよ。
ちょっとでも間違ったことを書くと、すぐどこかから指摘を受けたそうです」と
鉛筆で傍線の引かれた書物の前で語ってました。ちょっと笑っちゃいました。

流鏑馬は何しろかなりの人出なもので、見知った顔はいないすねぇ。
射手の顔と馬の名前は、ちょっとだけ覚えました。
「センゴク」って名の馬は「戦国」かと思っていたら「仙石」なのだそうで。
金田一春彦の論じゃないですが、日本語は同音異義語が多いのじゃー。
#「日本語」は岩波新書の上下巻です。お薦めです。
>>632
金田一春彦の著書(上記の本とは違うと思われますが)で、
江戸時代では階級、職種によって用いる言葉が違うと書かれていました。
大名・下級武士・商人・農民・遊女などなど。
そういえば、とおもいました。
こんなのを調べるのは難しそうですね。
歴史・時代小説板が出来るかも・・・。

bookサーバーを建てよう!
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1020267450/

いろんなところで議論中。。。
>637
まさにその用例だっせ。きっと同じ本ですよ。

>638
歴史・時代小説板かぁ。古文板なみの過疎板になりそうな予感、、。
640:02/05/04 00:50
鶴岡八幡宮にしろ大仏にしろ、わさっと多い人出にあてられて、往時を忍ぶという余裕もなく
たとえば「人力車の兄さんたちが声をかけるのが女性ばかりてのは、体重が軽くて
楽だからか?」とか「大仏の背中の窓が開く様子も観音開きというのかね?」とか
どうでもいいようなことを考えつつ、路上の焼きたて煎餅を食べたり空を舞うトンビを眺めたりしていました。
とはいえ、
鶴岡八幡宮で、浮世絵の展示をやっていて、生の広重作品が見ることができたのも
ラッキーでしたし、印象に残ったのは江ノ島の様子で、
遙かに見える富士山も、階段を上り疲れて額の汗をふく人たちの様子も、江戸時代の
観光客にも重なる気がして大収穫でした。
鎌倉は人が少ないときに再度行ってみたいと思いつつ、江ノ島ばかりは行楽シーズンに
も一度足を向けたいですな。しんみりした様子が江ノ島の弁天様には似合わない気がします。
#八幡宮側のよもぎ蕎麦屋は、築13年の小さいお店でしたが、ちょいと嬉しい一品が付属して
好印象でしたよ。

>637
平安後期さんがタイトルをあげられた「日本語」を読んでみたのですが、
上巻の冒頭に、例としてあげられていますね>階級、職種の言葉の違い
難しい、といえばまったくややこしくて泣けてくることなのですが、
忠実さに倍して、「それらしく話させる」ことを心がけることが、粋ってもんじゃないかと
考えています。らしくないままだと、時代小説として野暮というか……
逆に、忠実だからといって、読み手に伝わらない難解さを残したままでは、流布と
継続はむずかしいかな、とも。落語の「たらちね」があつかっているテーマ、といいますか……

>636
そういうムーブメントがあるとは……
大賛成です。大応援です。
広い世界に雑談と質問で語り合うサロンのような歴史・時代小説板があるという喜び。
というか細分化していかないと活発な盛り上がりはないと思うんですよ、時代にしろ作者にしろ人物にしろ。
それは一般書籍や日本史世界史板では、乱立の迷惑もあって無理があるでしょうし。
源氏物語や民話なども含めて回転すれば、それぞれに内容の詰まったものになるのではないかと思います。
641名無しさん:02/05/04 01:37
資料集めについてなんだけど、
どうやるんだろう。
本屋さんや古本屋さん行って古文書集のようなものを買って、
古文読解するのだろうか。
それとも地方地方の図書館回って郷土史を調べるとか?
国会図書館で調べるってのもあるだろうけど、
地方在住で遠いから無理だなぁ。
んー。どうしましょ。
642名無し物書き@平安後期:02/05/04 12:40
#GWだっつーに風邪ひいて家にこもってま。

おっ。行ってこられましたね、鎌倉。八幡宮・大仏・江ノ島と、王道コースでんな。
日帰りでもちょっとした旅気分になれていいでしょー。
次に行った時には、拙者もぜひヨモギ蕎麦を食してきたいと思います。

忍者ものの漫画を読んで「畳返し」なる技を見て
「これは室町以降でないと使えない技だよなぁ」なんて
ふとその時代性を思ったりしました。
いやそもそも「忍者」だって、確か戦国時代以降の名詞でしょうけど。
平安時代にも「間諜」とか類義語はありますが、別にそれはスパイ専門職のことじゃないし。
そういう時代による変遷を把握しておかないと、あちこちからツッコミが入ることになるんでしょうな。
言葉の問題ももちろんですが。

>641
書きたい時代と書きたい内容によって、資料収集の方法は違うと思うんすけど。
何を書きたいんでしょーか?
643:02/05/04 13:59
#お大事に。風邪は体を休めるのが一番ですぜ。

むしろ返し……とか?
江戸の伊賀者は、いわゆる忍者ではなくなったのですが、
ストーリ中に登場させれば読み手は、裏の顔や技を持った人物、を連想すると思うんですね。
たぶん現代物でも、伊賀の血をひく転校生、なんていう設定だったら
もうなんていうか、それだけで説明不要な忍者的活躍を期待されると。

>641
主に古書を研究した本、を探しますね。とくにいまはネットがありますから
かなりの広範囲で調べることができます。
644名無し物書き@推敲中?:02/05/04 14:06
645641:02/05/04 23:24
ええと、僕が知りたいのは
鎌倉後期の山城から戦国末期平城までの
各時代における平均的な城(ってよくわかんないけど)で、
攻城戦、攻城兵器、何人で攻めて何人が傷付いたのかとか、
食料はどれくらい貯めこんでいたのかとか、
どれくらいの割合で戦闘専業者がいたんだろうとか、戦犯はどうなったとか、
鎧はどーなってたんだろうとか、まぁそういう細かい戦闘記録みたいなのが
しりたいのであります。
646:02/05/05 00:55
>645
鎌倉後期 戦国末期 城 参考文献 資料 リンク 
あたりで検索エンジンを使って、そこからピンポイントで検索用語を追加して探っていく……感じで
どうでしょう。
歴史群像グラフィック戦史シリーズの「戦略戦術兵器辞典 日本戦国編」を
連想しましたが、そこはそれ、「三国志・戦国板」の住人さんがどえらく詳しい資料を
知っていそうです。
つか、資料をあたったうえで解らないことも、あそこの住人さんはさらっと答えてくれる、のではないか
と。
俺も前に武蔵のことで教えてもらったことがありました。
いいっすね、2ちゃん。
647名無し物書き@平安後期:02/05/05 10:41
#見舞いのお言葉を多謝。朝飯ついでに接続してま。

ふーん。江戸時代にはもう「忍者」はいなかったってことですかのう。
忍者ってリアルに突き詰めていくと
部落だとかそのへんが絡んできそうで、あまり手を出したくないテーマだったりしますです。
でも何となくロマンやね。

>645
タイトルあやふやですが、「日本の城」に関する辞典がありまっせ。
かなり分厚いやつ。構造や築城の歴史はそれに詳しいかも。
鎌倉末期の戦闘については、太平記とそれに関する研究書を読めば
おおよその人数や戦法は書いてありますよ。兵の数はかなり水増しですけれども。
室町から戦国へ行っちゃうと、専門外なので拙者にはわかりまへん。
7氏の言にもあるように、日本史板及び戦国板の方が答が返ってくるかも、でんな。

調べたい内容がそういうふうに具体的なら
図書館へ行って司書の方に尋ねてみる手もありですよ。「こういう本はないですか」と。
史実を元にストーリーを練って、
登場人物も大方が実在したと思われる人物なんですけど、
それでも主人公はオリキャラ。
…というのは歴史小説に分類できるのでしょうか?
ちなみに奈良時代(古墳時代)が舞台……。
6497:02/05/06 21:49
吉宗が設立した「御庭番」や、武士を監査する目付が平時の密偵、アクションを絡めれば
忍者なことをしていたようです。
起源などデリケートな部分も多いですが、クールな忍者は一度は書いてみたいですね。
……いまプレイしているゲームにも忍者ロボが出て派手に活躍するのですが、ここまで異色でも
なんとなく納得できてしまうのは、これぞ忍法的なのか……も。

>648
オリジナルの登場人物かどうか、よりもストーリ展開やテーマの表現手段で
分類されるものだと思いますが線引きは難しいですね。
事件の規模で選ぶのも一つの手段かも……
ところで、古墳から奈良までの連続したストーリなのですか? 

650名無し物書き@平安後期:02/05/07 22:43
御庭番。響きがカコイイ言葉ですのう。
江戸時代になると語彙がかなり増えますね。言葉をあやつるのも大変っすね。

疫、未だ完治せず。どーも虚弱体質でして。
現代だから生きていられるものの、江戸以前なら口減らしされたんだろうなー。
半紙を顔にベタッ、とか。うう、現代人で良かった、、。

>648
なぜ分類せねばならんのか?と想像するに、賞に応募するためなのでしょーか。
賞によりけりじゃないすかねぇ。それでOKな賞もあれば、NGな賞もあるかも。
651:02/05/08 00:06
いやなに、大大名の娘として世俗を離れた別邸で静寂のなかに静養したかもしれませんぜ。

先日の鎌倉で、さまざな武器の模造刀(斧、槍、斧槍)を販売しているお店をみつけたのですが、
壁にかかった一品に、小太刀二刀という長刀がありました。
どうも記憶にひっかかるものがあったのでたずねてみると、「るろうに剣心」という漫画に
登場した御庭番衆の頭目の愛刀で、長鞘に二本の小太刀を仕込んだもの、とのこと。
なるほど覚えがあるはずと読み返してみると、件の登場人物は、幕末に御庭番としての職務を果たせなかったと苦悩していました。
さもあらん。
幕末は、江戸時代という呼び名に外れて、舞台は京都。実際に臍をかんだ御庭番もいたかもしれません。
こうした刺激は、ストーリを呼ぶきっかけになりますね。
652名無し物書き@推敲中?:02/05/09 12:16
平安後期でおま。世俗を離れた別邸、、。別名:座敷牢だったりして(哂

鎌倉めぐりは結構早起きで行かれたんでしょうか。
普通は八幡宮周辺でウロウロしてるだけで、一日終わっちゃうんですけどね。

話題は横道っつーか、思い切り路地裏にそれますが
「ホゾを噛む」で思い出したんですが
「ヘソ噛んで死ね」って悪口が昔ありましたよねぇ。
悪口雑言も世につれ時代につれ、でんな。
653:02/05/09 19:57
「きょろきょろ首ばっか振ってやがって、この扇風機!」
なんて道具関連のそれも、風化していますな。
古典落語や小話も、いまとなってはサゲの意味がわからないものもあるようです。
江戸川柳でも、解説に不明とされているものに出会うことがあります。
日記や手紙の例えや、店看板の形の意味など、その時代近辺の人間にしか
わからない、ことってのは多いでしょうし、平成のいま常識としてることも
100年後には わけ わか らん なことになってることも多いかもしれません。

10時18時で、まあ、スタスタとウロウロしてました。
天気がよかったからでしょうか。足が軽かったですね。



654名無し物書き@平安後期:02/05/10 23:45
風化した言葉・死語となった言葉を思うと
千年も生き残っているような言葉がまた妙にいじらしくなったりもして。
個人的には先年「大蔵省」がなくなったのが残念でござる。
平安時代から残っていた省庁名だったのにー。

70年80年くらいの歌詞で目につくのが「(電話の)ダイヤルを回す」っすね。
あれは「回す」ところが情緒ってものなんだよなぁ、と思いますけど
今やダイヤル式の電話を知らない世代も多かろう、、。
機械の進歩を考えると、21世紀はSFが書きにくい時代だと思うですよ、、。
655:02/05/11 02:14
先日、筒井康隆自選短編集が店頭にならびましたが、
これが70年代前後のもので、
2013年やらが、「遠い未来」としてあつかわれているんですね。
小説としての面白さ(や小説テクニックの凄さ)以外に、そういう部分でもとても楽しい単行本でした。

21世紀を、なんというか、目当てにしてこれまでの風刺ものはあったろうと
思います。世紀の区切りを、神聖視というか不可侵にしていたというカンジはあったというか……
予想される技術や物理法則の延長線上にあったものが実現しかねない現代は、
SFが魔法や奇跡、空想のようで、想像力の共有がむずかしくなってるなあと思いますな。

変わらないのは、おそらく、人間の感情や性格や欲望といったものでしょうか。
江戸時代人を現代人に重ねてプロットをたてることが多いのですけれども。


大蔵省にそれほどの歴史があったとは……



656名無し物書き@平安後期:02/05/11 11:44
>変わらないのは、おそらく、人間の感情や性格や欲望といったものでしょうか。

ですねぇ。時代によって価値観の相違はあるでしょうが
人間の本質は基本的に変わってないと思うですよねぇ。
「出世したい」と騒ぐ者や、上司にゴマをする者。
カミさんが出産のたびに他の女に走る旦那、
ルックスの良い武官にキャアキャア言う女官たち、、。
ほんと、今も昔も日本人は相変わらずでんな。

#金田一センセーの日本語上巻最後の方に書いてあった、日本人が好む数字だのあれこれ。
#あれ結構、そういう日本人の本質を考える上で面白かったです。
657648:02/05/12 01:23
>7さま、>650さま
ご意見ありがとうございました。
欽明〜敏達朝(仏教伝来の頃)の話なので、奈良ではなく古墳時代ですね。
登場するオリキャラと史実の人物が恋愛的に絡むので、
どういう賞に応募していいのかよく判らないのです。
それに、歴史物だけを書く訳ではないので……。
蘇我VS物部の政争、任那(伽耶)復興に対する大王家の執着の謎、仏教と神道、
などがメインテーマです。
658名無し物書き@平安後期:02/05/12 21:45
>657
将来的に歴史物限定で書くわけじゃないなら
やっぱノンジャンルの賞に応募するのが無難かと。
短編だったら、冬に締切の小説現代とかオール讀物とかが大体80枚以内。
長編なら、6月締切の小説新潮長篇が400枚以内だったかな。
締切日等の詳細は新人賞関係のスレッドを参照してみてちょ。

飛鳥時代は黒岩重吾が書いているようですね。
天智〜天武の御代には少し興味があります。
659:02/05/12 23:14
生死感や、倫理感に差は生じても、日常生活のなかで
重なることや、共感できる部分は(やはり)とても多いと思います。日本人という枠を
はずして、社会生活を営む人間に重なる部分、というくくりもできるかもしれません。
今朝の「題名のない音楽会」に春風亭小朝がゲストにでて、ヨハン・シュトラウスの
生涯を解説していましたが、洋の東西を問わず、夫婦関係や親子関係、親の名声からくる
プレッシャーなど、うなずけるところが多かったです。

ゴールデンウィーク中に読もうとため込んでいた雑多な本を、ごろごろしながら
読んでいたのですが、そのなかに「源氏八領の鎧」というものをみかけ、
しばし、陶然と(おおげさな)していました。
言葉にならない理由で、なんとなしに惹かれますね、こうした武具には。

>657
想定する読者の年齢層にもよるかと思いますが、
俺も平安後期さんと同じ賞を思い浮かべました。
蘇我氏物部氏は、とても面白そうです。
任那(みまなで一発変換、すごいぜATOK)をあつかった
小説というのもも凄いっす。
660名無し物書き@平安後期:02/05/15 23:48
倫理観、、。
原著までは読む気がしないんで、少々こずるいんですが
源氏物語の解説本を読みはじめました。
光源氏ってただのバカじゃん、倫理観ゼロじゃん、とブツクサ言いながら読んでます。
武家の世界はそれなりに理解できるけど、公家の世界は苦手、、。

#その源氏八領は多分、愛知の薄金か山梨の楯無あたりの話だと思うですが
#平治物語を読む限り、累代の鎧は行方不明の筈なので、あれはかなり眉唾、、。

再来年の大河新撰組、三谷幸喜の脚本だそうで。
葵三代だの時宗だのの時に日本史板の大河スレで
「三谷の脚本で見てみたい」という意見を見かけたですが。
ただ彼の場合、1年の長丁場になるとどーなんすかねぇ、って気もします。
ま、去年や今年より面白くしていただきたいものです。
#ソリマチの信長がツマランので、今年の大河はもう見てないす、、。
661:02/05/16 23:02
「北ヨーロッパで性の乱れなどの混乱した状況にあるのは夫婦別姓を採用したからだ」
という自民党議員に対して、「源氏物語の頃から性は乱れているので、別姓とは無関係」とかえす
民主党議員……
てなやりとりが最近国会にあったようです。引き合いにだされては彼も、嘆息するしかないかもしれませんな。

源氏物語には、初っぱなの更衣の人間性の読みとり方にはじまって、
人物像のとらえ方でイメージがまるで変わってくる難物という印象があります(ことばは悪いですが)
ただ、光る君の本当の心根がわかるのは、わたしだけよ俺だけだ、といった解釈に
触れると、なんというか、キャラクター造形の魔術って凄いな、と思いますね。青年以後の心の推移はともかく、
いたしたことは、太平かつ退廃的なのは動かし難いことではないかな、と感じるので。
とはいえ一人の人物の(心の)波乱にみちた描写が、
1000年もの間、人心をとらえる要因なのかもしれません。

ずっと先にこの板で、20世紀最高の物語スレがたち、すぐにDAT落ちしましたが、
そのときの1があげていたのが、源氏物語でした。1000年間、他の作品全部それ以下か、と
奇妙な笑みが浮かんだことを覚えています。

今年の大河は、日曜の夜にみると、どうにも明日っから出世なさいませませと
つっつかれている気がして(苦笑)
もちろんこちらの心が未熟だからなのですが、本能寺までは
一太郎の前から離れるほどの魅力を感じていませんねえ。
662名無し物書き@平安後期:02/05/17 01:03
うーん。源氏物語以前も性は乱れていたと思うし
(↑何をもって「乱れて」と言うかは、また別の問題として)。
日本だって昔から同姓なわけではなく、夫婦別姓の時代の方がずっと長かったんだし。
「性が乱れる」っつーても、それは明治維新以後のキリスト教の概念なわけで。
「現代の規範」ってやつは、たかだかここ百年くらいの間の常識に過ぎないのにね、、と思ってみたりもするです。
#だから日本史は楽しい♪

今日BSで雷蔵の雄呂血を見ました。最後の15〜20分、ひたすらにひたすらに殺陣。
でも“勧善懲悪でスカッとする”ではなく、すごい不条理な筋立てなので
主人公が立ち回っている間はハラハラヒヤヒヤで、ちょっと息の詰まる映画でした。
『チャンバラ講座』を読んでからというもの、気になっていた時代劇なので
思いがけず見られて嬉しかったっす。
663:02/05/19 00:12
江戸時代にも、そうしたこと取り締まることを含めて法の施行がおこなわれたことがあって、
その発案者の為政者があと十何年続けていたら……といったことをシミュレートすることも
できるのですけれども、人心(というか人の本音)というイレギュラーな要素がからんできて、
言葉としては時期外れですけれども、カオスなものにしかならんだろうと思っています。
理念はわかるし、「性の乱れは社会生活の歪みの象徴」という主張もわかりますけれども、
まあ、そこはそれ、なかなか簡単なことではないでしょう。
なんにしろ別姓だから乱れを助長する、というのはどうにも短絡的ですな。トンデモというか。

江戸時代が好きだ、という話をすると、ときどきバレ話というか艶話というか、
吉原や夜鷹大奥などについてのものすごくピンポイントにディープな事を知っている人に
出会うことがあります。
どうもスポーツ新聞や週刊誌のコラムなどで「江戸時代の……」というのは
定番のもののように取り上げられているもののようです。
江戸期と現代を重ねることのできる事情の一つではあるのですが、あんまり赤裸々な話題だと
酒の席でもリアクションに困りますね。

先日、気に入っている江戸小説サイトが、ひさびさの更新をしていて、
触発されることしきりです。
そこだけでなくサイト上の時代小説を読むと技巧や構成もさることながら、一番うなってしまうのは、題材選びですねえ。
これはアマチュア作家さんに限ったことではないのですが……

664名無し物書き@平安後期:02/05/19 14:50
このスレの影響で、江戸時代にも少し興味がわいてきまして
そのたびに思うのが、平安時代と比べての変化というか進化というか。

時代劇や新撰組関連などで「武士道」てな言葉がよく出てきますが。
雄呂血でも、主人公が無実の罪を着せられて、でも最後の殺陣のシーンで
「おまえは人を後ろから斬るような人間じゃない。
だから俺はおまえが無実だと信じる」と言われるシーンがあって。
なるほど、それが江戸時代でいうところの武士道か、
だから集団に囲まれても常に前方を相手にしていればいいのかと、
うがったチャンバラ理解をして、ポンと手を打ったですが(嗤
#武士道なんて、平安時代にはない概念なんすよねぇ。

春先から長編を書き始めたんですが
途中で短いサイドストーリーが次々と浮かんで。
全部中途半端なままに、あっちを書いたりこっちを書いたり。何やってんだか。
665:02/05/19 19:46
おや、これは奇遇。俺も源氏物語を読み直してます(つまみ読みですが)。朧月夜のあたりは
記憶が薄れているせいか、えらく面白いですな。


武士道は、実践するのがむつかしい。
がゆえに、指標にされたと思っています。
著名なものから口伝に近いものなどさまざまなヴァリエーションがありますし、
拘束力が苛烈なものもあれば、武張っていない処世術といえるものもあり、
多様なので、いろいろと興味深い……というかここで「武士道とは」と一家言ぶちたいところ
なのですが、それがまとめられないから、
ストーリとして表現しようといるふしが俺にはあるようです。
武士道そのものの価値よりも武士道を学んだ人物が
さまざな状況に直面したときの心の推移や揺らぎといったものを
広げてみたい、というところでしょうか。

新撰組というと、局中法度が浮かぶんですが、「局中法度」というものは
なかったそうですね。というかその名で記録されていない。
法度や掟はあったし、いま流布しているものの原型もあったけれども、と。
いましがた士道不覚悟で検索をかけていて知ったのですが……
こういう情報を不意打ちでしると、驚けますな。
666名無し物書き@平安後期:02/05/21 00:32
武士道とは死ぬこととこそ見つけたり。でしたっけ、葉隠。

いやあ、7氏の「武士道とは」をぜひ聞きたいものですが。
平安時代には掟こそないものの、武士の手本と讃えられる人物はおりました。
曲がったことが大嫌いで、ひたすらまっすぐ突き進んで、最期は玉砕しまして。
あと3年すると没後800年なので、それまでには彼を主役に一作、と思うとります。
でも結構思い入れがあるだけに、冷静に筆を進めるのが難しそうです、、。

#総司忌などと聞くと「ミーハー♪」とか思うけど
来月が命日なのでその武将の墓参りに行くんすよね、自分も。
同好の士が多いとミーハーで
少ないと(つーか、いないと)ミーハーじゃないのかといえば
やっぱりこれは同じ穴のムジナなんだろなぁ。
667:02/05/21 23:54
……畠山重忠?(とマイクを向ける)

江戸時代の武士道は、戦国期幕末のそれとはおのずと違い、あえていえば
「耐え忍び、主君と家名、己を汚さす」といった様子で、
鮮やかな、明快さというか痛快さを欠くところもある……と思いこんでいるのですが、
そこに人間らしさを感じて愛してやまないものの、一歩間違えると、
保身や軟弱のそしりをうけかねず……
江戸ざむらいの名誉のためにも、もっと言葉を吟味してから、いずれ必ず。このスレで。

それとは別に、武士道を語る書に、葉隠というタイトルをつけるセンスは、
しびれますねえ。
俺としては葉隠は苛烈すぎて、深い理解がないまま実践するとガサツと思われてしまいかねない、難度の高い思想だという
印象を持っています。

#生きた、ということの一つの証が、死後にどれだけの人に思われるか、だと思っています。
墓参りに赴くのも、命日のために用意した酒の栓を家で抜くのも同じだろうかな、と。
ただ、総司忌リポートなどで、良からぬふるまいと言われることをしている人たちを
知ると、(;´Д`) という気分になりますな。
668名無し物書き@平安後期:02/05/22 22:22
おっ、さすが。図星でんがな。

故人を偲びつつ一献、、、なんて粋でんな。
重忠が討ち死にした場所は、高校の先輩の最寄り駅なので
自分にとっては馴染みのある場所なんですな。
だもんで、昔を懐かしみつつ線香を手向けに行くです。
#ヒソーリとした命日で、あたりを見回しても歴史ヲタなど誰ひとり居りはせぬ(嗤

「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ」のって
とっても日本人チックですよね。江戸の侍チックでもあり、、。
平安時代は耐えない武士が多いかなぁ。でもそのブチ切れようがまた好きなんす。
669:02/05/23 21:13
縁というのは不思議なものですねえ。
馴染みの場所がゆかりの場所だというのは、因縁といってもいいかもしれません。
俺もなにかないかな、とさぐってみますが、なかなか……
なにかにハマってあれこれ調べてみたら、つながりが見えてきて驚く、てなのが本当(?)でしょうけども……

そういう歴史上の人物との関連の一つに、家系図とか血統というのがありますな。
遠藤周作の(というか狐狸庵もの)エッセイに、
「自分の先祖は平家だった、世が世なら今頃、などと酔いの席で自慢するサラリーマンは情けない」
てなのがあって、これなどは他力本願の最たるものですね。
とはいうものの、
そういう繋がりが嬉しい気持ちはわかります。
歴史が、ずっと身近になるというか。
670名無し物書き@平安後期:02/05/25 23:17
>自分の先祖は平家だった、世が世なら今頃、
世が世なら今頃、コンクリート詰めにされて壇ノ浦の底かも、、。

いやぁ、、、実はうちのオヤジもでして。
「うちの先祖は平家の落ち武者だった」
「うちの家紋は下り藤だから、由緒正しい藤原氏の末裔だ」
おいおい。先祖は平氏なのか藤原氏なのか、いったいどっちなんだよ。

ただ平家の落ち武者ってのは殆どが虚偽、ってのが民俗学の見解ですしねぇ。
貧しい村ほど、そういう幻想を抱かないと誇りが持てなかったとかで。
要するに、もちろんウチの父ちゃんもコンプレックスの塊で
きっと先祖はただの水呑百姓です(嗤

#明日は神奈川の先端で笠懸見物〜。(←流鏑馬の一種)
671名無し物書き@推敲中?:02/05/26 00:12
冗談じゃなく、みなさん文章上手いね。書き方盗ませてね。
私、初めてこの板覗いたものですが、これからチョクチョク来ます。
672:02/05/26 22:32
家紋は、デザインの組み合わせや工夫など、何度見直しても飽きないものですが、
以前に「江戸時代に庶民が使いはじめてからいたずらに複雑化したっ」と家紋にはまり始めた友人から
ぷりぷりと怒られたことがあります。俺にいわれても……
家紋も文中に盛り込むと時代ものであることを強調できる良い小道具だと思うのですが、
どうも地文に盛り込むと浮いてしまう気がするんです。
これは、漢字をひらく傾向があるためで、家紋に使われる漢字の密度ゆえに
そこだけ黒く浮き上がってしまって、いかにもとってつけたようになってしまうからなんですね。
文意からも主題からも離れた視覚的なことなのですが、これもどうも課題です。

>671
創作文芸板、いいですよね。
全部が好きってわけではないですが、「わかるなあ」とうなずける吐露を読むと
悩んでんのは一人じゃねえやと(あたりまえですけどね)、はった肩がほどける気がします。

673名無し物書き@平安後期:02/05/26 23:23
暑かったぞー、疲れたぞー、と帰ってまいりました。
今日のはいつもの流鏑馬とはちょっと違うんですが
戦闘シーンの参考になりそうなことがいっぱいあって良かったです。
以前よりもリアルな描写が書けそうで嬉しくなりました。ふっふっふ…。

家紋は極めたら楽しそうですよねぇ。
でも平安後期は家紋は無いに等しかったりして。
そのうち鎌倉中期の作品を書く時には
「ここでミツウロコの旗を出しちゃる」とか思うんでしょうけど。
その前に書きたいネタがまだゾロゾロと…。ああ、遅筆が恨めしい。

>671
ようこそおこしやす。ま、とりあえずお茶でもどうぞ。 ( ^‐^)_且~~
↑これってバカの一つ覚えか、deja vuか、、、。
× 描写が書けそう
○ 描写ができそう      うう、恥、、。
6757:02/05/28 01:19
流鏑馬好きには外せないイベントだったのですね>笠懸
創作に直結するライブな趣味、いいですねえ。

ゴールデンウィークからこっち、ちょこちょこやり始めたのが、これまで
書いた短編のつづき……というか登場人物の10年後を想像して箇条書きにするという酔狂で、
ちょいとした気散じのつもりだったのですが、なんだかはまっています。
これまで、推敲をするときにラストシーンから見て、補完したり差し替えたりして、
ふくらますことが主だったのですが、こう、書いていた頃の自分と現在の自分とで時間が開いてくると、
当時書きたかったこだわりが、よくわからなくなってしまってですね、
推理しながら書き直すよりも、当時は思いつかなかった後日談をつけくわえるほうが、
たのしい……と考えているようです。
まあ、反省すべきは、現在の自分にも伝わってこない「当時書きたかったこだわり」なんでしょうが、
こればっかりは、悔しいけどもしょうがないっす。やっぱりどうしても今もたいしたことないけれども、
なんだかんだいって過去の自作はアレですからのぅ。
676名無し物書き@平安後期:02/05/29 22:40
>当時書きたかったこだわりが、よくわからなくなってしまってですね、

ありますよねぇ。読み返して「この話で何が書きたかったんだぁ」って思うことが。
「昔の自分はどうしてこんなつまんねー話を嬉々として書いていたんだ」と思ったりもするし。
レポート用紙3冊書いて、まだ完結してない話なんてのもあるですよ。
でも今さら続きを書こうにも、もうその当時の情熱がない、、。

ま、あの和歌で有名な藤原定家でも、若い頃に皆から絶賛された歌集を評して
「過去の自作はアレだから」と言っとりますし。
今も昔も創作者の気持ちは変わらないってことなんでしょうな。
677:02/05/29 23:53
ふ、藤原定家がでてくると恐縮の至りの汗顔の至りを一千倍しなければならんですが、あえて
いわせてもらえれば……藤原定家でもそうだったのですかぁ、と胸をなで下ろしたり。
俺の場合、「テーマ選び、人物設定で背伸びしているから、こなれていないのだ」というのがあります。
人生観といった根幹なことだけではなく、ディティール部分の人間の描き方、セリフや表情の表し方が
どーにも弱い、隙だらけに見えるのですね。文章がマズイという以前に、
「こんなテーマでも書けるのだ」といった当時の自惚れが見えて、恥ずかしいわけです。
あまり、言うのも、あたりまえすぎて、どうかと思いますが、そこらへんはやっぱり、精進精進ですねえ。
精進しないで済むようになった創作者はおらない、でしょうけれども、必要な精進がまーだまだ。

でも、それが決定的に苦にならないのは不思議なものです、どう考えても先の長い大変なことなんですけれども。


678名無し物書き@平安後期:02/06/01 16:35
>苦にならない
何つーか、いろいろと困難はありますけど
とにかく書いているだけで楽しいんですよねぇ。

でも何度か繰り返した話題ではありますが
2ちゃんでレスつけてるとそれだけで「書く」ということに満足してしまって
「創作する」まで行き着かないところが何ともはや。

今日こそ2ちゃん断ちして続きを書くぞ、と思えども
残業して帰ってきてメールチェック、、なんてやってると
ついそのままスレを巡回してしまうオノレの意志薄弱、、。

週末のまとまった時間がとれる今日こそは一太郎に向かわねば。
6797:02/06/01 22:33
小説を書く動機やエネルギーに、感情の発露があるんじゃないか、と思うことがあります。
日々をすごすなかでたまってくる、怒りや、苛立ち、せつなさややるせなさ、慈しむ気持ちや愛でたい気持ち、嬉しい気分といった
さまざまな感情からくる衝動が、文章のひらめきを生んで、小説を前に進ませられる
気がどうもします。
頭蓋の裏側でくるくる回転する感情の放出場所として、小説を選ぶこともときどきは
あるのですが、
2ちゃんでのレスは、ほかの場所での書き込みよりも、さまざまな感情が昇華されやすくて(レスが短ければ
短いほど昇華が早い……)こざっぱりとした気分でパソをおとして寝てしまうことが
増えましたね。
こざっぱりとした気分のままで、プロットを書くと、どうも登場人物たちが妙にものわかりがよくなってしまって、
話としての面白みが薄くなる傾向があってですね、まずいなあと頭をかくものの、
そこはそれ、こちとらの気分がこざっぱりしているから「ま、いいか」と納得する悪い循環が……

登場人物が怒ったり寂しがったり喜んだりしているときに、自分を重ねて一緒の気持ちになって書く致し方を
意図して矯正していかないといけないかな、と思っています。
自分の感情のなかから、主役や脇役が生まれてくる傾向があるのですが、それから外れる手段を
なんとか考えつきたいのですが、これがなかなか……

680名無し物書き@平安後期:02/06/02 12:31
>小説を書く動機やエネルギーに、感情の発露があるんじゃないか、と思うことがあります。

ありますあります。
自分では言えないセリフを登場人物に言わせたり。
何かに対する怒りのある時は、勧善懲悪ものが書きたかったり。
物書きの動機なんて、大方オノレの感情の発散なんでしょうのぅ。
#2ちゃんでお手軽に発散しないようにせんといかんな、やっぱり。

昔は登場人物の中に自分を投影してることが多かったですが
歴史物を書き始めてからは自分を混入させる余地がなく。
でも最近は新しい人と出会うことが多くてですね、
「おお、この人のキャラは彼にぴったり!」と、コソーリとモデルにさせてもらってます。
威張り腐った経営者とか、お局様とか、口先だけ野郎とか
周囲にヒンシュクを買っている人ほど、モデルとしては面白い(嗤
#でも現実では、こーゆーのと付き合ってるとストレスがたまるです。
681:02/06/03 23:30
ほんとに、どういうわけだか、あんたは昔のドラマのキャラかよ……といったリアクションというか
内容というかを口にだす人は多い気がしますねぇ。俺、ナマ手揉み見たことありますもの。
社会人になって、給料もらう以外によかったことに、組織の中の人間像を肌で感じられる
ようになったことがあがりますね。
ああ大山鳴動して鼠一匹とはこういうことか、とか、後から来たのに追い越された人の
嫉妬の表し方にもこれほどの違いがあるのか、とか、なんにでもとにかく派閥をつくって複雑化しようとするタイプはいるんだな、とか、
商いはアピールか効率かでもめるものなのだな、とか
まあ、なんというか、社会運営というのは時代を越えて共通なんだろうなーと知れた気分がお得ということですかね。
経済とか出世へ価値をおく比重、自尊心や妬みの強さは、個人の差であって、
全人類的に重なることが多いんだろうなーとか。

モデルはやりますね、とくにイヤなやつで。ちょっとしたアナグラムをくぐってから文中に登場させて大川にたたき込んだり(ケケケ
江戸ものを書くようになってから、自己投影は増えました。
とくにプロットの段階で顕著です。
で、
そのなかで、文中の人物との出会いや、トラブルを
こなした人物として、自分から切り離してから、構成をまとめることが多いですね。

682名無し物書き@平安後期:02/06/06 19:54
「社会運営というのは時代を越えて共通」だからこそ
オヤジ経済誌で戦国武将のノウハウ特集が組まれたりするんでしょうね。
お偉いさんになればなるほど歴史のウンチクが好きなのも
単に加齢だけの問題じゃないんだろうなぁ。
#でも司馬や大河を鵜呑みにして歴史を語らんでくれ〜。

大川に叩き込むのも、爽快でいいですねぇ。
あっしは謀反人のモデルにして、流れ矢で殺しました(ケケケ
「草燃える」の総集編を借りて、土日をつぶして見てました。
(永井路子原作:初期鎌倉時代を描いた大河ね)
原作そのまんまのセリフもあって「うひゃ♪」って感じでしたが
架空の人物が出てきたあたりでちょいとシラケました。
やっぱ架空の人物を出すなら、思いきり主役に据えるくらいでないとなあ。
中途半端な要人だと、ご都合主義の権化となってしまいますな。
他山の石にしよう。
684:02/06/10 22:23
おお〜、いいレンタル屋さんをご存じですねえ、うらやましい。
大河は定期的に再放送してもいいと思うんですけどね、BSなりなんなりでも……。

先日、金曜時代劇で再放送していたのが「命捧げ候」。
藤沢周平の原作なのですが、これが読んだことのない短編2作を合わせたもの。
とても好きな作家なのですが、逆に全てを読むのがもったいない気がして、
意図的にストックしてある数編のなかの2作品だったので、
いや、まいりました。
イントロからとても面白い造りで、引き込まれつつ、かといって筋立てを知ってしまうと
原作を読む楽しみが半減してしまうのではないか……と、まあ、プチ葛藤をしつつ、
最後まで見てしまいました。ところが見終えてみると、なんと次回へ続くとなる。
ドラマに後編がある以上、今度は原作を読んでしまうと、ドラマの先がわかってしまって、これまた
面白さを味わえきれないのでは……と頭をかかえてみ……
……こうして書くと、じつにしょうもないを有念有想しながら日々を過ごしていますな、俺ぁ。
#とくに先週はTAの調子がわるくて書き込みが不自由だったから余計にでしょうか。

ただ、原作者が好きで、かつその原作を読んでいない(しかも2作品の融合)ドラマを
見るという体験は希有なことで、「このいいまわしは、原作とは違うだろうな」とか「この登場人物は
創作じゃないか?」とかあれこれ考えながらテレビの前に座っているのは奇妙な楽しみでありました。
答え合わせ(?)は次回以降に持ち越しです。ある意味、日本代表の勝敗よりも気になるところですねぇ。

>架空の人物を出すなら、思いきり主役に据えるくらいで
これいいですよね。
露骨に歴史に介入して、「この架空の人物がいなければ回天はなかった」ほど
前にでてくると興ざめでしょうが、
読者や視聴者に近い視点で適度に歴史に立ち会う、というのは親しみがわきやすい
のではないかな、と思います。
書きやすかったり読みやすかったりする好みの文体が、主人公視点だからかもしれませんが。
685名無し物書き@平安後期:02/06/12 19:22
うんにゃ。レンタル屋じゃなくて図書館でんがな。
でもゴクミ演じる北畠顕家も見たいのに、太平記は返却されないままのようで。
公共のものを借りたら、ちゃんと返してほしいでござんす。
書籍の切り抜きや、傍線などの書き込みももってのほかじゃあー。

読んでから見るか、見てから読むか、、ってコピーが昔ありましたのう。
原作を読んでからドラマを見ると、どうしても「原作と違〜う」が先に立つから
読書は後の方がいいのか??? でもそれって本末転倒な気も、、。
まぁどちらにしても、贅沢な葛藤かもしれませんですね。

しかし原作とドラマ、特にミステリーはその関係が難しい、、。
『リング』なんて映画を見てから原作を読んだら
「なーんだ、こういうオチかい」半分、「原作の方が怖ェぞ」半分。
それはそれで、ドラマの視覚的恐怖と小説の想像的恐怖、両方味わえて面白かったですが。
686:02/06/13 22:11
今日買った江戸関連の古本に、いきなり三色を使い分けた傍線が入っていました。
最近店頭でみかける日本語再発見系の三色ボールペンを使って学ぶ本の影響かどうかは、わかりませんが、
しかし、こういう古本はおもしろいですね。
前の持ち主が、どういうことに興味をもっていたのかを想像するのは、刺激的です。

これが図書館所蔵のものにはいった傍線の場合は、苦笑を通り越して非道徳っぷりに眉をひそめちゃったりするのですが、
さらにくやしいのが、長期の未返却や、無断持ち出しで、
その一人よがりっぷりには「あほんだらー、七代たたったるぞ」という気分が胸中に盛り上がりますな。
早いところ、本のデータ化というかバックアップ化がすすんでほしいと願ってやみませんな。
下敷きみたいに薄いスキャナーができれば……

ところで、どうやらようやく梅雨入りの様子。
出勤の朝雨はうんざりしますが、こうして自室で聞く夜の雨音は、歴史への思いに
没入させてくれて好きです。

ミステリーといえば松本清張賞が発表されましたね。
主題は井原西鶴。……これまた刺激的です。
687名無し物書き@平安後期:02/06/14 21:02
去年も7氏と、雨と江戸情緒について語った記憶があるですが。
あれは秋雨の時でしたかね。日本は本当に雨の多い国ですのう。

>前の持ち主が、どういうことに興味をもっていたのかを想像するのは、刺激的です。

それは確かに。図書館蔵書の傍線や括弧を見て
「論文書くのにこの箇所をパクったんだな(藁」とか思うです。

図書館で借りて「これは手許に置きたい」と思った岩波新書を
買おうとしたら既に絶版、、、。
でも今日、割と新書が充実してる近所の古本屋に行ったら、あったー!!
もうこういう時の気分は格別ですな。
こいつを基に短編を一作。頑張るぞ。
688:02/06/15 19:34
なにかが応援してくれてる気になりますね、欲しい本を思いがけず手に入れたときは。

手に入らず、裏がとれなければその題材をいったん横にどかせばいいのに、
書きたい心というのは、融通が利かないもので、
長々と足踏みしてしまうこともありますね。とくに数字は、比喩表現で、多いとか少なくない数とか
表記のしようもあるのに、分からないままだとなんとなしに落ち着かない。
たとえば「天保時代○○藩の○○文書の○○仕訳帳によると……」てな
スタイルの小説を書くわけではないのですが、
なんでしょうね、読んだ人に突っ込まれるのを妙に意識しちゃうことがあります。

雨のはなし……
とりあえず季節や天気の話題からはいるのは、どうもクセで、これね、小説書くときでも
そうなんですよ。そうですか去年もしていましたかー。話題の引き出しをもっと多くしたいっすねぇ。
689名無し物書き@平安後期:02/06/16 14:33
>書きたい心というのは、融通が利かないもので、

ホンにそうですね。だからこそタイムリーに資料が見つかったりすると
「さあ書け!」と言われているような気になりますね。(←誰にだ?)
ふひゃひゃ。実際に今、憑依状態で、筆が進むこと進むこと。
いつもなら綿密にプロットを組み立ててからでないと始まらないのに
今回はもうぶっつけ本番。タイピングの勢いに任せて突っ走ってます。

「日本人ほど天気を気にする民族はない」と書いてたのは、金田一センセーだったですかね。
「今日はいい天気ですね」が挨拶になるのは、日本人だけだとか。
最近のCMで「小さい頃は雨の日が好きだった」というセリフを聞いて
そういえば水たまりを踏んで歩くのって楽しかったよなー、なんて思い出しました。
アスファルトは情緒がないっすねぇ、、。
6907:02/06/16 18:06
む……
蓄えられたエネルギーに火がつきましたね、 巡ってきたチャンスは逃がしたらもたーいないと思います。
応援していますぜ。

いわれてみれば、もう十何年も長靴をはいていないし、そもそも家に置いていないですね。
ぬかるみに難渋したり、水たまりを走破してニヤリとすることはなくなりました。
東京で長靴を干す、というのは昭和後期以前の風景ということになるのでしょうか。

雑談スレにあったのですが、いざ資料をあたってみると書こうとしていたものと大きく異なることが
判明して肩を落とす、ってのはよくわかります。
最近では、江戸時代には玉を重ねた雪だるまはなく、
達磨大使をかたどったリアルなもので子供がつくるものではなかった、というもの。
まあ、こういうことなら本筋にはかかわらない、小道具として使えないだけの(捕物帖で雪だるまに死体を隠して、というものはありましたが)
ですが、同時代の有名人の年齢差などで、イメージが違って残念、ということはありそうですね。
691名無し物書き@推敲中?:02/06/17 00:54
江戸幕府を開いたばかりの頃に
江戸に流れてくる多くの賊を
取り締まるために設けた特別警察とは具体的に
どういう組織だったのでしょうか
692:02/06/17 20:50
>691
いかにも小説に向きそうな、活劇シーンも多く盛り込める題材ですね。
しかし寡聞にして、その組織や制度はわかりません。
江戸を開拓することになって、上方から商人がやってくる、金がやってくる、銀がやってくる、
男がやってくる女がやってくる、酒がくだってくる、坊主がやってくる、
家族を呼び寄せたらついでに犬までついて来ちゃうような流入ぶりだったわけですから、
乱雑としていたでしょうね。
ただ早い段階で、築城の職人などを組織化していたようですから、
全体に相互監視(相互救済)といった気質が生じて、賭博などは別にして組織化された荒事は
怪しげな者たちがやってきたわりには少なかったのではないかな、とも思います。
奉行所が設置されたのが家康が江戸にはいってから14年後という(諸説ありですが)ことを
考えると、やはり幕初の強い武家がにらみをきかせているし、商家の蔵もまだ大きくないような振興の街で
仕事をするよりは京で荒稼ぎをしたほうが有利と賊が考えたのかもしれません。
ただ、間者や暗殺者が人の波にまぎれて入っていたでしょうから、それこそ直参たちが本来の役目を
はたして徳川家の要人を守り、また(多少伝記じみていきますが)服部や柳生の暗躍によって
未然に防がれた事件があっても不思議ではないんじゃないか、とは思います。
関ヶ原に前後して、武家や牢人による刃傷沙汰、不法無頼の徒は多かったようですから、
賊よりも、武家やそれに類する者たちのほうが人々を困らせていたような気がします。取り締まる側も締まられる側も
血気盛んですから、さぞかし荒っぽかったでしょうねえ……

幕初の治安を背景に、奉行所の成り立ちをおっていく、というのも小説として面白そうですね。
693:02/06/19 21:13
>>691
いま気が付いたんですが……(おせーよ)
もしやかして……火付盗賊改方のことでしたか……
そ、そうか、そうですよね、おおもとになった「関東強盗追捕」は1665年に設立ですもんね……
これも勘違いだったら、ますますもってごめんなさい。


694名無し物書き@平安後期:02/06/19 22:30
応援ありがとうでーす。
ダダダダダーッと書き上げてみたら70枚。
書いてる途中で「秋の80枚にちょうどいいかな」という感覚だったのですが
そういえば今月締切の100枚ってのもあったような。
推敲しながら、20枚くらい膨らまそうかどうしようか、、。
もうちっとあれこれ悩んでみるです。
#歴史上にちょっとしか出てこない、けれども黒幕であろうと目される人物は
#資料が少ない代わりに、史料の隙間をぬって自由に動かせて面白いっす。

へー。雪だるまってそんなに近年のものなんですかあ。
雪だるまを作りたい!って気持ちは、本能に近い気がするですけどねえ。
695:02/06/19 23:08
あやかりたいですねえ。
「霜月の80枚」意識しているのですが、どうもうまく炊きあがらんですわ。
それ用に、雪達磨やら初雪やらを、寒さを思い出し出し表現を考えたりしているわけですが、今日のように
すっきりした青空を窓枠の向こうに見上げると、初夏のフレーズばかりが浮かんで
メモがそればかりになってしまうのも、面白いもんですね。

雪の玉を転がして大きくしてゆく遊びはあって、こっちは「雪丸げ(ゆきまろげ)」と
いってたようです。たぶん本能のおもむくまま、おりゃーっと丸めてでっかくしていたんでしょうねえ。
ワンクッション置こうとして、別の作品の手直しを始めたら
そっちにもハマってしまいまして。
こっちは今月締切の長編に出せないか?なんて無謀な考えを起こし、、。
二兎を追うものは一兎をも得ず(ええい、一発返還せんかいATOK)になるのは
絶対わかりきっているんですが、とりあえずあと1週間ジタバタジタバタやってみるです。
しかし両方とも梗概を書かないといけないんだ、、。梗概苦手。

だもので、今日は重忠の命日なんですが。ゴメン、時間が、って感じで。
とりあえずこれを書きあげるのが供養の気持ちー、とPCに向かいつつ
線香を一日中くゆらせておりました。
だけど締めきった部屋の中では煙が目に痛いっすね。墓参りは旧暦の日に行くかな。

今日は寒いから、7氏もアイデアスケッチ頑張ってくだんせー。
697名無し物書き@推敲中?:02/06/22 23:12
すいません、質問です。
皆さんは刀の名前についても勉強してますか?
眠狂四郎の夢想正宗、机龍之介の武蔵太郎などなどありますが
適当に自分で名前作っちゃだめですかね?
698文献や:02/06/23 00:45
>>697
そりゃ作品のトーンによるんじゃない?
刀剣の資料ったらいっぱいあるよ。概して高いけど。
699:02/06/23 01:33
そわそわした気分でお参りをしても、双方にとって落ち着かないものかもしれませんね。
なにかをやり遂げたことを報告するのが一番の供養かも、とか。

梗概は書き終えて数日してから仕上げる場合と、書いている最中に作ってしまうとの2パターンですね。
「こんな展開じゃ淡泊すぎるかな」という気分がふくらんでくるので、俺も苦手ですねえ。
文庫背表紙の売り文句的なものなら、すらすら書けちゃったりするんですが、まあこれは、自画自賛気分で
ハイになっているからやっちゃうことで、梗概としては成り立たねえ。
というか、担当さんに売り文句を考えてもらう、というのはちょっとした夢ですな。

おお、応援ありがとうございます。しかし、なるほどスケッチ……むむむ、絵筆を使うように
写生をするイメージが浮かんで、なんだかえらく気に入りました。


>>697
南総里見八犬伝の村雨丸も架空の刀ですし、だめってことはないと思います。
眠狂四郎の無想正宗も、秀頼の愛刀だったものが時世流れて彼の腰間におさまったというあたり、
眉に唾する(しかし迫力のある)描写がされていますから、
全てを実在の刀、刀工の作としなくても良いんじゃないかな、と。
ただ、刀好きはとても多く、かつ詳細に深く研究している読み手が多いことを考えると、
俺はどうも腰がひけてしまっていますね。調べれば面白いし、興味深いエピソードも多いのですが、
なにより自分の作風の場合、ことさら銘を明かさなくてもいいかな、という気もしているので。
どちらかといえば、刀の置き場所やたてかけ方、流派による長短の違いなど、
ついついドラマなどでも画面の端のそれらに目がいきます。

700:02/06/23 01:36
>>698
しかも1冊でぜんぶすむってもんでもないってところが、厳しいですよね。
701某天才小説家(本当です!) ◆M9c.KES2 :02/06/23 01:49
終わったジャンルだよ
702697:02/06/23 04:49
>>698>>699
そうですかー。勉強になりました。
703名無し物書き@平安後期:02/06/24 21:36
確かに、ヘタな由緒ならいっそ無銘の方が、ですよね。
フィクションはフィクションなりに
もっともらしい嘘を作りあげるのが大変ですやな。
ノンフィクションは、つじつま合わせに苦労するですが。
#200枚を300枚に膨らませ中。うう、時間との闘いでパニックじゃ〜。

>終わったジャンルだよ
じゃあ再開ってことで。
704文献や:02/06/24 22:24
>>700
そだね。刀のことなんてよく知らんが、今でも出てるような刀剣の本なら
そこそこの値段で買えるので、これは2〜3冊持っとけばいいんでない?
問題は豪華本時代に出た諸々の刀剣研究本とまともに付き合うかどうか
だろうな。もっとも本格派志向ならこのへんの本もせっせと蒐集せにゃ
ならんのじゃない?
研究者じゃなくても刀剣マニアは慨して金持ちだから、平気でぼんぼん
買っちゃうしね。それに日本刀も買ったり交換会したりと余念がないみたい。
それとハッパかける意味で言うと、外国の学者が日本刀の本買い集めに
通訳と二人してやって来るのを何度か見たことがある。
そういうわけで、日本人でしかも小説書いてそこに刀剣を出そうってんなら、
ガイジンなんかに負けないでおくれ。なんちて。
705:02/06/25 01:39
いろいろと諸説ありますが、今回の小説はこうです、とアピールできるかどうかは
重要ですよね。
明確に描写することと同時に、なんというか、文間に匂わせる手法というか……
ここらへんは先人、それも自分の気に入った作家に学ぶのが最適、ですかねえ……


>704
できればその通訳さんとお知り合いになりたいですな。海外の研究者は見方が違うでしょうし、
よくもわるくも、あれこれと惑わされない視点でひとりごとを呟いているんじゃないかな、と想像するので。
寝所をゆるがすほど傾倒する、というのはなにかを成せば語りぐさになるのですが、こればかりはわからないですねぇ。

>終わったジャンルだよ
じゃあ再開ってことで。
706 :02/06/25 02:27
江戸時代の旅籠というものは、例えばおかみさんとかが
部屋にお茶を運んでくるとかそういうサービスみたいなものがあったんでしょうか?
707:02/06/26 00:48
>706
どういう経緯でその点に興味をもったのか、興味がわく質問ですね。
ですが、やはり、日本史板での話題だと思います。
「おかみさん」が誰にでも運んでくるのか、飯盛り女や、実態は飯盛り女だけども下女として
申請されている立場の女性がくるのか、はたまたそうした裏の顔のない奉公人がいるのか……
旅籠でお盆に茶碗らしいものをのせて運んでいる女性を描いたものもありますから、配膳はおこなっていた、と
思いますが、さて……


708 :02/06/27 08:49
>>707
レスありがとうございます。日本史版で聞いたら、

もちろんありました。その時にお客の懐具合をよむのがプロの仕事です。
小金を持ってる客には夜に頼んでもいない女が来たりします。
それも十人も寝てる部屋に(w

らしいです。


709名無し物書き@平安後期:02/06/30 17:29
ふひょー。終わったですじゃー。精も根も尽き果てたでごじゃるー。
読み直してるうちに「あー、ここをもう少し描き込んだ方が」と思いつつも
タイムリミットということで万歳しました。もういいんだ、バンザイアタックだー。

いつものことなんですが、漢字を開く作業で悩むです。
漢字の羅列がつづく箇所で動詞だの形容詞だのひらがなにしてバランスをはかると
別の箇所ではその動詞や形容詞が密集してひらがなばかりになったりして。
そうなると違う言葉で置き換えたくなってしまい
書き直してるうちに最初の言葉のリズムが乱れ、、、。

最後には一太郎の「表記ゆれ」機能を使って確認するんですが、あれも善し悪しで。
ひらがなか漢字かで揺れてる確率50%の場合「じゃ、ひらがな」と置換したら
あとでその前後数行まで見渡すと漢字の方が良かったり。

ワープロは便利なのですが、手書き時代にはない苦労も増えた気がします。
7107:02/06/30 19:18
やあ、やりとげられましたね。最後の最後、脳の左右をぎゅっと絞るようにして
最後をしあげるのは、蓄積されたパワーがあればこそだと思ってます、お疲れ様!

開きは、「ひらきが過ぎて間延びしている」と指摘されたことがあって、気を付けているのですが、
どうも妙なクセがついてしまっていて、自作のチェックポイントの一つですね。
ビュアーを使って読んでみるのが有効なのですが、
漢字とひらがなのバランスは、なかなか身に付きにくいなと俺も思っています。
自分の気に入った作品を模写して、同じビュアーでみると、
「なるほどねえ」と納得することしきりです。

社会思想社が倒産、というカタチで……ショックというか寂しいですな。
ねぎらいの言葉をありがとうでござんす。7氏も秋に向けて頑張ってくだされ。

この1週間ばかりは2ちゃん断ちしてたので
久しぶりにあちこちの板を放浪してきました。
いやー、それにつけても、終わったぞHighで
開放感に満ちあふれフワフワ〜といい気持ちでやんす。

久々に公募ガイドのたぐいを買うと、協力出版系の広告が露骨でんな。
秋山某の新撰組ものの広告がハズカッタ、、、。
ちょっと文芸社スレでも見に行ってみっかな。
7127:02/07/02 21:28
はい、部屋の模様替えをしてパソの周囲に資料を並べ、自分追い込んでいます(おおげさおおげさ)

下読み、編集者、選評者の目をくぐってからのほうが自分の満足度が高いだろうと
思っているので協力出版にはそそられませんが、
出口のみえない孤独な執筆をしている心情を自分から切り離して、想像の他人にあてはめてみると
この板などで伝え聞く金額なら払ってしまうのではないかとも想像します。でもねー。

最近、1巻書下ろしのものを連続して読んだので、この分量を書いてみたいという
気がしています。題材があやふやな状態なのですが、話のふくらませのテクニックを
つらつら考えていると、試してみたくなってきたというか……
まずは目の前の短編を作り上げるのが先ですけれども、書きつつも、やりたいことを残している
自分が……
……
……
ちょっと好き。
うひゃひゃ。7氏がラブリー。

単に本を出したいだけなら協力出版でも自費出版でもアリでしょうけどねー。
完全に生業にできないまでも、副業くらいにはしたいぞ。夢としては。

今回の修羅場をつきぬけて、やっと自分の遅筆の原因解明。
確固たるキャラクターイメージを作らぬままに書き始めると
その人物があっちへふらふら・こっちへふらふらと揺らいじゃうんですな。

「こいつはこういう人間だ」とハッキリとしたイメージを持つと
勝手に喋りだしてくれるものだと、やっと悟りました。
そんなことに今頃気づくな、、なんですが
歴史物ってどうしても事実関係に引っぱられる部分が大きいもので。
今は「キャラクターが動けば事実の方でついてくらァ」って感じっすかね。
714:02/07/07 01:19
小説家のエッセイや、小説ノウハウ本、この板や同人誌関連の板などで目にしても
いざ自分の身におこってはじめて「ああ、これが前に読んだアレか」と思うことは、
ほんと、よくあります。
たぶん創作する人にとって起こることは同じなのだけども、その順番が違う……というか……
俺の場合、登場人物が喋りだす、というのは早い段階でやってきたのですが、放任するとまとまらないので
とりあえず聞いて(書き残して)おきながら、「そういうことを言うかもしれないけど、今は言わなかったことにして耐えてくれ」と
いったふうにやっています。
でも「そんなこと言うよな、でも用意したプロットから
外れちゃうんだ……」というお互いの欲求との、まあ、ジレンマが悩むところです。
プロットに従ってくれる登場人物ばかりを創造するのも、書いていてつまらないな、と思う反面、だからとて気ままに動かれてもな、というもどかしさもあり……ですねえ
715名無し物書き@平安後期:02/07/07 15:57
>プロットに従ってくれる登場人物ばかりを創造するのも、書いていてつまらないな

ですねえ。
作者のご都合主義ばかりを優先させると、魅力のない人物像になっちゃいますもんね。
従ってくれる人物と破天荒な人物とのバランスが大事っつーか。

大河ドラマが今日は本能寺のようで。今日くらいは見るかなあ。
三上博史の安倍晴明はスペクタクルではあるけれど
稲垣五郎の晴明の方がワビサビチックで良かったなー、でした。
ふしぎ草紙がまた始まったようですね。
信長の性格で最後はあんな風に泣くかなあ、、。
泣かせるならもっと悔し涙だろ>演出 って感じでした。
ショーケンの演技は相変わらず狂気ですよのお。
光秀の言った「新羅三郎義光が云々」のセリフや
信長の舞う「敦盛」に反応しちゃう拙者は、やっぱりただの平安ヲタだ(嗤
717:02/07/08 17:53
本能寺、見ました。
一番気になったのは、一話の再後半にもってきたことですね。
いかにも短い。短いうえに、これまでと代わり映えがしない……というかすっと記憶の網から
抜けて落ちてしまう、なんだかインパクトがないなあという印象を受けましたね。
せっかくあれだけの登場人物を配しているのですから、刀に呼びかける相手がとってつけたような
利家で無いほうがずっと盛り上がるし、またその相手とのエピソードを前半にふりまいておけば、
そして信長が成したかったことが語られていれば、
「ああ、ここで信長は死んでしまうんだな」という感傷に浸れるんじゃないかと思うんですね。
炎の中で焼けていく様子を思い描いた未来人の想像力としては、ちっと物足りない気がしましたね。

前田の若いいくさ人が、碁石を投げた……あれはかっこよかったですね。印象としては
たぶんこちらのほうが残る予感がします。
書くときのひらめきの種がうわったカンジ……なんていうと格好つけすぎですね。でもかっこよかったです。



718名無し物書き@平安後期:02/07/09 20:44
いやまあ信長がメインじゃないから、ってのはあると思うんすけどね〜。
なんてったって「戦国ホームドラマ」なんでしょ、今回の大河(嗤
にしても信長があんなに爽やかに死んじゃうのは、、ツマラン。
志半ばで裏切りにあって、あんなにあっさり逝っていいものだろうか。

……ん。今思い描く信長の憎悪は重忠滅亡に流用できるな、っと。
ふっふっふ。収穫収穫。(←転んでも絶対100円拾って起きあがるヤツ)
BSで五条霊戦記を見たですじゃ。
バカバカしく派手で、結構おもしろかったっす。
雷に打たれて遮那と弁慶が焼けちゃうっつーラストはちょっと、、でしたが。
おいおい遮那王は二刀流かい、、でしたが。
地上波ではやってくれないような映画も見られるようになって
あれこれ勉強したい身には嬉しいことですな。

この頃は以前読んだ資料をまた読み返したりしております。
前はAという人物のことが知りたくて読んだけど
今度は人物Bを主眼点にしてみると、また新鮮に読めたりして。
1冊が何通りにも読めてオトクかも(嗤
7207:02/07/12 00:03
>転んでも絶対100円拾って
これはもうこころがけたい人生の極意ですねえ(笑)

「五条霊戦記」「赤影」「陰陽師」と連鎖的に、伝記アクション系の特撮映画が増えていってるのは
娯楽が増えていい傾向だなあ、とか思っていたり。作品ごとに積み重ねられていく技術が、
とつぜん大輪の花を開いて、すんごい映像体験をさせてくれるかも、と期待してます。

いまなにが嬉しいといって、「腕におぼえあり」の再放送と「ふしぎ草紙」の新作という
贅沢が味わえることですねぇ。この二作品のように丁寧に作られている番組を楽しむと同時に、
効果音や群衆とか、目にとびこんでくる情報がとても
参考になるし、書いているときにフラッシュバックして描写がふくらむことが多いのが
とってもありがたいなあ、と。
小説だけだと、書き手の文章表現にひっぱられて、自分のことばが行き詰まることが
俺の場合はあるので、気に入った映像作品は何度でも見ます(数が多くないので、もっと
いろいろ観て増やして行きたいんですけどもねえ、どうも受け身でいけません)

資料の読み返しの新鮮さ、わかります。
江戸関連は、江戸期全般を扱っている本が多いので、たとえば御家騒動の参考ために購入した本の
別の章にも書かれた商店の盛衰がアイディアの源泉になったりといった体験はなんべんとなく
あります。
それにまた何度も読むとそれだけ単価が下がっていくのでお得(いやいや、そういう生々しいことではなくて。
7217:02/07/12 00:05
効果音は目にとびこんでこないって(恥
722名無し物書き@平安後期:02/07/12 20:06
視覚的にイメージが思い浮かぶシーンと、そうでないとでは
筆の進み方も違いますよねー。
参考になりそうな映像を見ることや、現地視察は大事だと思うです。うんうん。

週末はちょっくら別件で尾張へ行ってくるですが
平安好きには特に見どころがない土地なんですよねえ、名古屋。
シャチホコ見ても仕方ないし。熱田神宮は前に行ったし。
あ。知多半島まで足をのばせば、頼朝の父ちゃんの墓があるか、、。
あー、京都行きてェ。
723:02/07/14 02:52
尾張 徳川でグーグルに潜ってみたのですが、尾張徳川家の墓碑が散逸しているうえに
放棄されてもいる……といったサイトを知ってショックをうけています。
歴史を保全することにまつわる様々な労力はわかりますが、やりようはあるだろうに、と。
記録をデジタル化したうえで状態の縮小をする、といった方法もあるのになあ。

現地視察といえば、山本一力が小説の舞台の近くに住んでいてそれが作品に勢いを与えたといった
エッセイ(インタビュー)があって本当にうらやましく思っています。自分にも実現不可というわけではないだけに、臍を噛めますねえ。
一方北海道にいても、端正な江戸ものを書いている作家さんもいるだけに、「住まねばならぬ」というわけでないことも
知りつつ……やっぱり憧れます。

あー 深川に住みてェ。
724名無し物書き@平安後期:02/07/15 20:00
#んー。鎌倉や京都には住みたくない(嗤

観光の目玉としての場合もあるのでしょうが
史跡保全をきちんとおこなっている自治体は文化度も高い気がしますね。
あと、地名の保存。
地名は歴史を知る遺産なんだから、安直な「××ヶ丘」やめれ。
西東京市の改名にも目が点でした。東の京の西って、、。不条理だ。

名古屋で3時間ばかり暇をもてあましたので
図書館へ行って愛知県史を読んでみたです。
特に目を引く記述もなく「うーん、やっぱり不毛だ」と思いつつ
結局どこの図書館でも読めそうな書籍で暇つぶし。
でもさすが家康のお膝元だけあって、江戸時代初期の書籍は充実してましたね。
725:02/07/16 21:17
西東京市と埼玉の間の市街はなんなのだろうかな、と。

普段行かない図書館、いいですねえ。地元の研究家のコーナーとか、ピンポイントで
深く調べてあって、「あれを題材にした研究本がある」と覚えておくだけで、
いつの日にか、思いもがけないところで役に立ちそうです。

ところで時代劇板ができましたねえ。
日本史板の「江戸時代に2ちゃん……」に続いて、笑えるところが増えて嬉しいっす。観ていない
タイトルがほとんどなのですか、なんとなくムードが楽しいというか……



726名無し物書き@平安後期:02/07/17 00:02
図書館も土地によって個性がありますね。
千葉ではロビーで里見八犬伝特集をやってましたっけ、昨年。

「時代劇板? へえー」と思ってのぞきに行ってみました。
結構にぎわってますねー。名無しが何に決まるか興味津々(嗤

そういえば、国営放送の正月時代劇が小栗上野介に決まったそうで。
大河ドラマに陳情してた横須賀市としては、嬉しいんだろうか残念なんだろうか。
自分的には「小栗」といえば、ノンフィクションの「上野介」よりも
フィクションの小栗判官・てるて姫伝説の方が楽しいなー。
727:02/07/17 21:13
てるて姫……ザルで井戸水くんでこーい、ですね(そこだけ思い出してどうする

地獄を見た男のほうでない小栗 上野介が映像化ですか……こちらも楽しめるといいですねえ。
しかし嗚呼もうそういう話題がでる時期なのですな。


くちはばったいというか増長漫然としているなあ……と自戒しています、と前置きをしておいて、
今日読んだ、江戸時代短編集、がですね。その読後にですね、
「あ、俺の小説を読んだ人は、いまの俺があじわっているような読後感を抱いているのではないか」と
思ったんですね。
全体の雰囲気、登場人物の役割、心理描写の言葉選び、
セリフと地文のバランス(セリフをフォローする内容の地文が続く、設定を地文に編み込みすぎていて紛れてしまい
読み飛ばされると展開の伝播が悪くなる)
あたりが、まるでこの、いままで触れたことがなかった作者に、
自分が傾倒し参考にしている……と思われるのではないか? というほど
ムードが近しい気がしたんですね。
もちろん、時代考察の切り口だけでなく、さまざまな面で俺のほうの完成度が劣っているのですけれども、
こういう感覚は初めてだったので、どうも奇妙な戸惑いが胸から離れないでいます。
増長のついでに書いてしまいますが、もし数年早くこの作家の本に出会っていたら、
同じ江戸を舞台にしたとしても今とはまったく違う傾向の小説を書いていたかも知れない……(でまた、
その違う傾向が上手く想像できないもどかしさ)

小説を書いていると、こういう読書体験もあるものですねえ。
728名無し物書き@平安後期:02/07/17 23:51
率直に言うと「ヤラレタ!」って気分でござんすかのう。
幸か不幸か、平安小説ではその心境になったとこはないですが。

「自分が傾倒し参考にしている……と思われるのではないか?」という点では
日本史板のネタスレをパクっていると疑われるかも?と思うことは多々(嗤
いやあ、自分が温めているネタに近いスレッドが立つとギクッとするですよ。
似たようなことを考えるお方は結構いらっしゃるもので、、、。
そこのところを1行レスで終わらせるか、自分の文体で1本の小説にするかが
分岐点なんだと思うですけどね。

直木賞受賞作が今度もまた時代小説だそうで。いい感じじゃないすか。
21世紀を我らの時代にするのじゃ(嗤嗤
ちょいと質問。
18Cの西洋歴史小説を書くとき、言葉遣いはどうするべきかな?
唐突なんでsage
>729
横文字で喋らせるのが吉(ナンチテ

別に現代口語で良いのではないかと。
「ござる」ってわけにもいかんでしょー、西洋じゃ。
もしくは、その時代に書かれた小説の翻訳本でイメージつかんでみたらいかがざんしょ?
ゲーテだとか、スウィフトとか。
7317:02/07/19 18:33

またねえ、乙川優三郎のコメントがですねえ、江戸ものを書いている人間にとって
凄く励みになる内容なんじゃないかと思うですよ。
遅いデビューのうえに、江戸時代ものを書く習練を積んできたわけではなかった作家だけに
虚飾がなくストレートに真実をついてくるというかですね……
なんかこう……
現実でもうっとうしいのに、
小説のプロットでもなんで人生の推移や人間性なんて考えるんだー 辛いぞー 暗鬱な気持ちになるぞー 鬱鬱
てなときに、
「少しでもいいものを書こうと思ってやってきたのが、今日の結果だと思う。
技術的精神的に向上したら、暗いものを明るく書けるでしょう」
受賞コメントを読むと、いま自分がなっている鬱々はムダじゃないんだな、と信じられるんですね(単純だからですが

>そこのところを1行レスで終わらせるか、自分の文体で1本の小説にするかが
わかります。戦国関係のスレで「そ、それは読みたいぞ!」というのをみかけたとき、
ふら〜りと戦国ものを書く誘惑にかられてみたりすることも……

>729
ハーレクイン・ヒストリカル のように、やや芝居がかった言い回しや、
アーサー王伝説等、騎士ものの翻訳に代表されるような古武士風な会話、
どちらにしろ、翻訳物風に、ちょっともってまわった長台詞が多く、地文もセリフも
漢字を開かない……といったイメージを持っています。>西洋歴史小説
日本人作家でぱっと連想したのが、ファンタジー小説のグインサーガ(のパロ編ケイロニア編)
というのは主旨から外れてしまうかもしれませんが、身分や育ち、文化の相違といったことから
くるセリフの使い分けが巧みな小説だと思っています。
732名無し物書き@平安後期:02/07/19 21:06
18Cの西洋というと、アメリカ独立戦争やフランス革命でござろうかのう、、。
青池保子の漫画で読んだ14Cのスペインは
領土拡大をめざす猪突猛進の王様がいい感じでござった。

前回の山本一力といい、人生経験があってこそ深みを増すジャンルと言うか。
特に江戸ものは人生の機微を描くには良い時代背景なのでしょうね。

今日は本屋で杉浦日向子の「一日江戸人」ってのが目にとまったので
最初の方をパラパラと読んでみたんですが。
なんかね、単なる名前の字面のイメージだけで
平岩弓枝とかああいう生真面目な傾向なのかと思ってたですよ。
江戸の風俗をビジュアル込みで読ませてくれて、なかなか面白かったです。
#将来、自作に挿し絵を描いてもらうなら西原理恵子がいいなっ♪(嗤
7337:02/07/20 11:39
「ジェヴォーダンの獣」という映画も革命直前のフランスが舞台でしたねえ。
ああいった都市部以外での小道具や建物を、本場で映像化してくれるのは、嬉しいですね。

一日江戸人……そういえばイラストしか見てなかったや(あかんて
杉浦日向子ものは江戸の活力を伝えよう、身近に引き寄せて考えたらこんなに楽しい、という
アピールが貫かれていて良いですな。初期の怪談漫画は怖いですが。
ところで……りえぞうで平安ものは、チャ、チャレンジャー。
734名無し物書き@平安後期:02/07/20 17:03
いや、ほら、こんな時代に
平安もの書いてるだけで既にチャレンジャーですから(嗤

杉浦日向子のように自分で文章と画を書くなら
最初からひとつのイメージで貫けるでしょうけれども。
自分の文章を画家がどう料理してくれるか
挿し絵との真剣勝負ってのも面白そうじゃないすか。

時代小説というと、まじめくさった線を何本も重ねた緻密な絵が多いですが。
サイバラのあの迷いのない太い大胆な線が好きですじゃ。
でもよほどブッとんだ文章でないと、絵に食われちゃうでしょうけどねー。
なんか想像するだけで疲れそう(嗤
7357:02/07/21 23:19
内容と装丁や挿絵がマッチした本は、本そのものが価値というか、お気に入りに
なりますものねえ。

いままでのほとんどの場合、書いては前を読み直し、読み直しては書き続け……
という、もう冒頭を何度読んだかわかんねい、というやりかたで書いてきたのですが、
いま取り組んでいるのは、いっさいそれをしないで、とにかく脳裏に思いつくままに
書き進めています。プロットの簡単な流れと、名前や町名やらのメモをパソの横に貼り付けてるだけで。
いや、そういうやりかたは性分じゃあないと思っていたのですが、
出来上がったときの整合性がどうなっているのか、昨日の自分がどういう表現を
つかったのかを忘れて書きすすめるというこの手口、自分でえらい楽しみですわ。
736名無し物書き@平安後期:02/07/22 23:05
>いままでのほとんどの場合、書いては前を読み直し、読み直しては書き続け……

それをやると「読み直しては書き直し……」になって、前進しないのが小生、、。
今もコツコツと書いている長編の100ページあたりまで行ったところで
前に戻って25ページあたりをあれやこれやと書き直し。
まだ先は400ページくらいあるんだから、とりあえず先に進めよお前、と思いつつ。
短編の天啓が降りてくるまでの余暇っつーか、ライフワークみたいなものなので
まあぼつぼつと書いてますが。

今回はまたどういったわけで、今までの手法を変えてみようと思われたのでしょうねー。
作品と手法がうまくマッチするといいですねー。
7377:02/07/23 00:24
手法を変えようと、思い立った理由は……
えーとうーんと……
正確な江戸小説を書く、時代考察をしながら書くという書き方に、そのぅ、ちょっと飽きたというか、
がちがちにこだわらないでも本としてでてんじゃん。
とぶんむくれてすまったからです。
だからといって、作品につごうよく、いま現在に考証されていることをひるがえすことを
のみこむと決めたというわけではなくて、自分の
脳内におさめられた。江戸と小説知識だけで書いたらどうなるんだろうという
……チャレンジです。

738名無し物書き@平安後期:02/07/23 22:04
今までに蓄えたものがうまく結実するといいですねー。

CXの安倍晴明で、準主役の保坂が死んじゃって「ありゃー」と思ってたら
もう来週が最終回なのだとか。この潔さはGoodかも。
来週はCG・特撮駆使のスペクタクル満載のようで、ちょっと楽しみ♪
でも烏帽子をかぶらない左少将には萎え、、。
7397:02/07/24 23:31
来週が最終回とは……商品展開の出来ない特撮ものは予算その他でも厳しいのでしょうかねえ。
でもそれが逆に、オンタイムで観ていたが後々にネタになるかも……

「ぼっけえ、きょうてえ」が文庫になっていて、その表紙を目にしただけで
読んだときの、ぞ〜っとした記憶が背中にやってきました。忘れがたいタイトルということも
あるのでしょうが、たぶん生涯忘れることができない本です。
明治後期が舞台の小説で、60枚という枚数も含めて、
時代小説を書いている者としては驚きの作品でした……

#自分でも完成が楽しみですわ(脳天気なはなしですが


740名無し物書き@平安後期:02/07/27 13:56
暑いですのう。
暑いから、怪談でキモを冷やそうとしたんでしょうかね、江戸人たちは。

累ヶ淵とか鍋島猫騒動とかも、昔は夏の定番映画でしたが。
エアコンの普及で部屋が密閉化するとともに、すたれましたね。
すだれの向こうが闇だとか、裏庭から急に冷たい風がとか、
そういう環境がないと昔ながらの怪談もピンときませんし。
でもそれはそれで、この環境なりの新しい怪談も生まれてくるのでしょうが、、。

さしずめ「貞子」なんかは現代のお岩さんなのかも。
7417:02/07/27 20:58
窓の向うの夜の中から、太鼓の音と笛の調べが。
地元の夏祭りの模様。
でも暑いからエアコンの効いた部屋で2ちゃん。

寄席で、怪談を演じるとき、火の玉や音響の効果を混ぜるようになったら
当時の風流人は眉をひそめたようですね。鬼面で人を驚かすようなのは
怪談の話術から伝わってくる恐ろしさとは違うということでしょうかねえ。
742名無し物書き@平安後期:02/07/28 22:53
暑いから構想練るのもイヤになり ついつい逃げる2chなりけり、、、。

思い描くテーマと史実とキャラクターの組み合わせがうまく一致しなくて
頭の中が茹だってますです。
オチだけ思いついて、途中が真っ白とか。
この史実にこのキャラってのはあっても、結末がさっぱり浮かばん、、とか。
なぁんか中途半端で妙に焦ってますな〜、ここ数日。

締切がないんだから焦る必要はないんですが
締切がないと書けないってのも困ったもんで。
コンスタントに書けないでどうするお前、、でござんす。
7437:02/07/30 00:03
2ちゃんは、こちらから攻め込む時と、ひたすら眺め観る時の2種類があると
思っています。
どちらにしろ、手前の心理状況に合った遊び方が出来て、そこが魅力なんだろうかなと。
こういう遊びはこの時代ならではのものなのでしょうねえ……年齢の推移とともに遊び方が
どう変わってくるのか知りたいので、長く続いてくれるといいですな。

作家のエッセイを読むと……といっても今思い浮かんだのは藤沢周平と遠藤周作の二人だけなのですが、
小説を書く段には、作家も焦ってるいるようです。
もちろん、焦っていることがさまになるのは職業作家になっているからなのでしょうが、
焦って落ち着かない気分になるのは、人として同じなんじゃないかなあと、最近思います。
自分を鼓舞するためにも、わかったようなことを書き込みますが。
その、
焦っている者同士もなにかの縁。お互いがんがりましょう! とか言ってみたり。
744名無し物書き@平安後期:02/07/30 21:11
ふはーい。お互いに頑張りませう。

陰陽師が最終回でしたあ。
陣内孝則が「命がけでした」と言ってた割には、大したことのないクライマックスで。
でもあれはカメラアングルも悪いんだと思うな、うんうん。
早良親王の怨念が出てきたあたりでちょっと噴飯。
「帝都物語の将門かよっ」とひとりツッコミ。

来週は四谷怪談でっせ。怪談ものは夢に出てくるから見たくない、、、。
7457:02/07/31 00:48
夢のなかで自分が怪談の当事者になってたりすると……怖いですな。……想像すれば
するほど怖いですねえ。
四谷怪談に雪女、姥捨て山といったラインナップも楽しみですが、それこそ鍋島猫騒動
もやって欲しいところです。

今号のオール読み物に、直木賞作家の受賞コメントが集成されていて
これがまたじつに味わい深いものでした。
行間からにじむ喜びと、自信や誇らしさが伝わってきて、それは
こちらにもパワーを与えてくれそう、というか。
746名無し物書き@平安後期:02/08/01 00:21
旧暦では今日が6/22ってことで、重忠の墓参りに行ってきたでやんす。
蚊や蟻に刺されてかゆいの何の。そしてなによりも暑かったー!!!
こんな真夏の真っ昼間に合戦するなんて、タフだぜ鎌倉武士。

墓所以外にも何ヶ所かが史跡になっているんですが
しかし兜塚の隣がこぎれいなアパートになってたり
首を洗ったという川が埋め立てられてビルが建ってたり。
行くたびに何かちょっとづつ変わっていくのが寂しいですな。

直木賞のコメント、パラパラとめくってはみたんですが
どんどんと「誰?これ」になっていくのが何やら悲しゅうて、、。
747:02/08/01 01:43
>こんな真夏の真っ昼間に合戦するなんて
た、確かに。ついつい合戦の規模やその背景にある政治に目がいきがちですが
ホームで電車を待っているだけで小汗をかく熱気のなかで、乱戦……熱帯夜の休息に
まで踏み込むと別の一面が、体感できる気がしますねえ。
ところで、蟻に噛まれるというのはなんというか今ではレアなことですのぅ。

直木賞受賞者の世間的な知名度、その反比例っぷりは加速しっぱなしですが
(なんたって出勤前に観てる民放のニュース報道枠でも触れませんからねえ)
そもそも直木賞の由来になった作家の知名度がどうなのかな、という状況からして
小説や読書という行為そのものがコアなファンのものになっているのかな、と思います。
はたして五十年後にもあるものかどうかを危ぶんでみたりもするのですが、
「直木賞を目指す」という志から生まれる名作もあると思うので、
永々と続いて欲しいですな。とにかくも、ある作家と同じ肩書きをもつ喜びや自負は
でっかいんじゃないかなーとか。
748名無し物書き@平安後期:02/08/02 17:17
確かに直木三十五の作品名も知らんです(藁
そこへいくと、芥川の方が作品の知名度はありますですよね。

姪が作文の授業で直木賞(w をもらって帰ってきたので褒めたら
「でも芥川賞じゃなかった」とおかんむり。
いやいや、姪よ。芥川賞と直木賞の関係は、1位2位というものではないのだよ、、。
学校のセンセーさま、子供には正しい知識を教えてたもれ。

四十七士の墓とかは石造りでしたっけか。
重忠墓所は土盛りがしてあるだけの「塚」なので、地面全開。赤蟻ウロウロ。
鬱蒼と繁る木の上ではセミもジージーと鳴いてましたです。
ラストシーンに「あとはただセミの声が響くばかりだった」なんて使いたいところですが
昔は木なんてない野っ原だったので、この効果音は残念ながら使えねー、、。
私は昭和初期(と言うか戦争直前)に魅せられて以来その時代ばかり調べてます、、。
何と言うか、刀のように深すぎるものがない代わりに中途半端すぎて庶民の生活資料が少ないような気が。
もう長いこと停滞してます、、。未熟者です。

それにしてもここ、良いスレですね。
参考になるかどうかは微妙だけど勉強になります。じっくり読もう。
750:02/08/03 00:25
平成の今その塚は…… なんていうと司馬遼太郎風でそれまでの文体のリズムや作品の雰囲気を
崩しかねないかもしれませんねえ。
しかし諸行無常ですな…… 歴史の人物を扱うときに、この言葉は永遠の響きを持っていますのぅ。
それこそ直木三十五その人にも……

そういえば新五千円札が樋口一葉とのこと。……お金とは縁遠いイメージが
あるだけに首をかしげ(というより意外性に驚いてしまったのですが)つつ、
これから様々にメディアにでるだろう感想が興味深いですな。

>749
正直、俺が江戸に入り込み続けることができるのも豊富な資料、多彩な書籍による
刺激があるからだ、と思っています。
昭和初期は、大正文化の延長(継続)といったイメージがあるだけに、昭和初期ならではの
生活スタイルを資料などから浮き彫りにするのは困難ではないかなと想像します。
ですが、これからの
未来に、必ず重要になってくる時代だろうとも思いますし、個人的にもそのときの
日本の歴史のうねりといったものには興味があります。読みたいですねえ。
時代もの、というか市井ものというと江戸時代が主になっている現状だと思いますが、
いわゆる戦前を舞台にした市井ものももっともっと出てきてもおかしくないのになあ。
刀にかわって、科学が深いものとしてやってきていると思いますが、学問は市井ものには
ちと、絡み難いですかねえ。
751名無し物書き@平安後期:02/08/03 14:08
ああ、なるほど。
ラストで一気に現代まできちゃう手法もありますね。
華やかなりし都が今はただの礎石だけ、、なんて時はその手法もいーなー。
あ、奥州平泉がまさにそれかも。おっ、いい感じかも。

>749
昭和初期でっか?
うちの場合、明治〜大正生まれの先祖は逝去しましたが、
昭和初期に生まれたその子孫ども、要するに親戚連中は存命ですので、
庶民生活の生き字引はあちこちにおりますですよ。
その時代を描きたいという意欲はないのでただの好奇心なんですが
たまに話し相手になってみると、リアルな幼少時ネタがいろいろ聞けて面白いっすよ。
はだしに下駄で学校に通ってたから、冬はシモヤケがひどかったとか。
子守でつれてきてた末弟が、学校のくみ取り便所に落ちた話とか(藁

749氏はお幾つですかのう。夏休みを利用して親戚巡りしてみたらいかがかの。
752749:02/08/07 03:26
樋口一葉も、野口英世も「貧しかった」というイメージがありますねー。

>750,751
レスありがとう御座います。やはり、一番の壁は資料の少なさだと思います。
その時代が書かれた小説などもほとんどが戦争関係ですし。
科学的なものはやはり絡みづらいでしょうか、、。
古い時代と新しい科学的なものの混ざり加減に魅かれる身としてはなんともかんとも。

因みに大正生まれの祖母が今も息災ですが、「昔は大変だった」など抽象的な話しか聞けず、、。
恐らく戦争の記憶が強烈で、それ以前のことはあまり覚えていないのだと思います(苦笑)。
残念ながら、連絡のとれる親戚が祖母以外に居ないのです。
ついでに私は今年で十八です、、。
あと二年位までには頭の中の物を形にしてやろうと意気込んでいますが。
753名無し物書き@平安後期:02/08/07 19:18
そうかあ。身近な親戚がいないのは残念ですね。
昭和初期の科学って具体的に思いつかんけど、何があるんでげしょ。
まだ電化製品の時代じゃないしなあ。
ゆっくりしっかり話をふくらませて、二十歳を目途に頑張れ〜。>749氏

兄弟ものが書きたくなって曽我物語をベースに書き始めたんですが
ラストは決まっているものの、プロットは行き当たりばったり。
もっとしっかり練り上げてから書けばいいのでしょうが
そのあいだに飽きてしまう気がして、とにかく書き出してしまえ、と。
こう暑いと、根気が日射病になりますのじゃ。
754:02/08/09 00:41
先日から書き始めていた、読み返しをしないでひたすら書き進める手法をとった
短編が終わりました。
間をおかずに書いていたためか、雰囲気も文体も主人公の心情も、文頭と文末でこれといった変化もなく、
ちょっと期待外れでしたが、自分のクセといったものを再確認できたという収穫はありました。
場面展開をしすぎ、というか80枚で主人公を移動させすぎで、その結果場面描写が多すぎという
クセは、どうも自分の貧乏性というか、思いついたシーンを使わずにはおれない性分があるようです。
せわしないといいますか……これは、そのぅ、来年の課題といったところです。

プロットは思い入れが強いと、作り上げた途端に根気(的確だぁ)がしぼんでしまうことが
俺もありますねえ。
たぶん、プロットをなぞるのが楽しくてしかたがないような主人公の性格を思いつければ、
書くことそのものが楽しい、ということになるのかなあ、とか……うーん

>752
ある分野に限定すると、詳細な研究書に出会えるかもしれませんね。
科学ならば開発発見の過程が年表になっている本を見つければ、そこから
蔓をひっぱって芋を引き出すようなことができていくかも……同じ年におこった事件や
売り出された商品などから、こう、うんしょっという感じで。
意気込みが、その、口はわるいですが、敢然として融通のきかない歴史ものと
見つめ合ってストーリを作り上げる最大のパワーだと俺は思っています。
ここでお会いしたのもなにかの縁。一緒にがんがりましょう。
755名無し物書き@平安後期:02/08/09 21:54
おー、書き上がったですか。お疲れさまですー。

場面描写や心理描写は、自分で書く時はあれこれと凝りたくなるんですが。
読者の立場になると、くだくだしい描写は飛ばして読んでることに気づき。
なので、その手の過度の描写は意識的に避けてますねー、この頃は。
そのかわり会話文が多くなりました。
でも、だから、そのぉ、無口な人物が出てくると、、。だはははは。行き詰まりー。

「キャラ萌え〜」は、あまりしたくないんですが
感情移入のできない主人公じゃ書いていて楽しくないですもんねえ。
ううむ、難しいところじゃ。
図書館へ寄ったついでに昭和初期を調べてみたですが
東京六大学が既に始まってたんですね。
小田急線開通が昭和2年かあ。ふうう〜ん。
そういや中原中也ってこの時代じゃなかったっけと
詩集を久々に開いてみたら没年が昭和12年どした。
昭和かあ〜、、、、。





あ、いかんいかん。建久年間に戻るべえ。
757:02/08/13 22:23
主人公や登場人物への、書き手の感情移入と、読み手の感情移入が合致するか? というのは
なんというかプロフェッショナルなるテクニック論になりそうですねえ。
ちと考えてみたのですが、まったくまとまらなかったです。
ただ、書き手の興味の深さから生じるノンフィクション性(小説での再現性)は、
歴史時代小説の魅力や価値だとも思うので、まずは書き手の好みを優先ということに
なりますかねえ……

ふぅむ、昭和12年といえば後楽園スタジアムが完成した年ですか……
さかのぼって昭和2は金融恐慌は、それこそ人々に直撃の大事件ですね。
ドラマがたくさん埋まっていそう……(つか平成もあぶなかったりして
758名無し物書き@平安後期:02/08/15 16:52
時々、嫌いな人物を主役にした歴史小説があるですけど
商業作家としてはそういう依頼も受けねばならんのでしょうが
「嫌いだ」って気持ちが伝わってきて、どうにもこうにも読むのがツライ、、。
また逆に愛情が深すぎて、ヒイキの引き倒しになっている場合もありますが。
それもそれで「こんなに偉人じゃねーだろ」と思うし。

キャラクターとの付き合い方は難しいですのう。
昨日は静岡は三嶋大社まで、またまた流鏑馬に行ってきたですじゃ。
で、静岡県史に載ってないだろうかと、以前から気になってることがあったので
流鏑馬の前後に図書館に走り、、。ふっふっふ。収穫収穫 (^^)v
でも他にも読みたい資料があれこれあって
閉館までの3時間くらいじゃ読みきれんかったです。わおーん。

#それにしても、神社の玉砂利にガムを捨てるなんて不届きなヤツもいるもので。
#靴底がえらいこっちゃ。祟ってやるぅ〜。
760:02/08/20 21:33
お盆休みは、雪のない富士山を見に行ったりしながらも、せっかくの連休だというのに、
いまひとつ江戸へと
入れず、一本書き上げた後にはありがちながらまるで異なったものに
うつつを抜かして過ごしました。
この連休には、あれを読もう、これをまとめようというプランからは大きく離れていたわけですけれども、
なんというか、矢を放ったあとに、再び弓を引き絞っている……といった感じ、であれば
いいな、と。

ところで、今放映の百物語、今日の
「雪女」は驚きつつも先がわからず面白かったです。
舞台を真夏の江戸としたところが、まず意外。怪事件をからめるところも予想外。
恐ろしいかといえば、どうかなと思いますが、テレビ的に動の作用を持ち込みつつ、
静かな場面ではちゃんとシーン全体が冷たいところが新鮮でした。
……
と、ここまで書いて思ったのですが、今回の「雪女」、怪事件(真夏にこごえ死ぬ)から
始まってその正体は……という展開で、蝋燭だけが点った暗い部屋の中で、誰かの口から話されていると考えると
ちと怖い気がします。
761名無し物書き@平安後期:02/08/21 22:32
あれ、去年の夏もそっち方面へ行かれたんじゃなかったでしたっけ。

むかーし、修学旅行で百物語ならぬ十物語程度でしたけど
すっげー怖い語り手がいて。
豆電球だけの薄暗がりの中、クライマックスではあまりの恐怖に
全員「きゃあー!」と離散した思い出が。

涼しくなってきて、ようやくまた創作意欲がフツフツと。
行き詰まっている短編は置いといて、スパッと新作へ行くぞ〜。
762:02/08/23 00:00
怪談といえば、タレントの伊集院光が創作した怪談が、
後日、友人が体験した実話としてオカルト雑誌に紹介されていた、という
ことがあったそうです。
怖い話を知ると人に話したくなって、それが拡がってゆくのですかねえ。

同じ内容でも、語り手によって怖さが何倍にもなるのは、わかる気がします。ちょっとした
言葉選びや話の間、舞台設定などで、より身近に感じられるようになる……
へんな例えですが、ポップな歌詞でも、暗い声でつぶやくとなんとも空恐ろしいものに
聞こえたりとするのと同じでしょうかねえ。

俺も新作を試みますぜ〜 今回の俺課題は、漢字のひらきの割合を増やす、でやってみようかなと考えています。
登場人物からして、左衛門、○之丞ではなく、ひらがな名前で徹底しようかな、と。

763名無し物書き@平安後期:02/08/23 20:23
怪談といえば牛の首。言い出しっぺは小松左京だったですかねえ。
この話を聞いた人は、あまりの恐怖に昇天してしまうという、、。
だから誰もこの話を知っている人がいないという怖ろしい怪談(嗤

新作、お互いに頑張りましょうぜ。
えーと、でも、男の名もひらがな、、? 江戸時代はそういうのアリなんですか。
こちとらは、ずーっと将来に書こうと思っていた長編がムラムラと書きたくなりまして。
とりあえず今は、骨格にホンの少し肉付けした程度のものをダーッと書いていって
ふくらます作業を将来コツコツとやろうかと思うとります。
「書きたい心」は逃しちゃアカンですもんね。
#しっかし何作が書きかけのままペンディングなんだろー(だはは
764:02/08/25 20:21
牛の首は同じく小松左京の、くだんのははと重なって都市伝説化していったようで……
真相を知ったのはオカ板でしたー(いや、真相というのも野暮かしらん)

>男の名前
山本周五郎のさぶや、落語のらくだ、のような雰囲気でやってみようかな、と。

今号の「歴史読本」は、まあ定番の鬼平(と江戸町奉行)特集でした。
鬼平犯科帳の熱心な読者ではないので、実在の鬼平の情報のほうが俺の中では強く大きくなってしまって
いる奇妙な状態です(藤原鎌足にまで遡って因縁づけてるのはどうか、と思いますが……)
対談が宮部みゆきで、つい先日まで模倣犯の原作者として、コンビニの中閉じ雑誌やらで
みかけていた彼女が「歴史読本」のようなマイナーな雑誌に載っているのは
奇妙なカンジがしますな……ということを書こうと思ったら、隔月連載をしていました。えらい(なにがだ
765名無し物書き@平安後期:02/08/26 20:50
「さぶ」ねー。おお、なるほど。
宮部氏は往来社の歴史文学賞・佳作受賞でしたっけ。
やっぱ江戸ものが彼女の本領なんだなあと、書籍板のスレを見て思ったです。

その他の板でいえば。時代劇板、最初はROMるのも面白かったんですが
ドラマの懐古や、やっぱ江戸に偏重されると、話がチンプンカンプンで。
税金板も最近は受験生しかいないし、つまらーん。
しかしその反面、2ちゃんに時間をとられず創作に専念できてラッキーなのかも。

いやー、周囲に5冊くらい資料を広げてあっちこっちを整合させつつですが
筆が進むこと進むこと。2ヶ月ぶりに、書くことが楽しい♪
やっぱ濃いキャラは書いてて面白いですな。
飽きないうちにとにかく先へ進もうっと。
766:02/08/28 20:48
自分が覗き込んでいるところは、いわゆる夏厨が大暴れするところが多いので、
そろそろ静かになるかナー、また2ちゃん三昧をしようかなーと思いつつ、
残暑ですっかり夏ばて気味。
パソの前でも、一太郎の前でも、脳の表面を言葉が滑ってゆくばかりでどうも
いけませんねぇ。
風の中にほのかに秋の気配があったり、空がちょっとずつ高くなっていったりと
心地よいこともあるのですけれども、粘り強い暑さは体には厳しいや。

お、のってきましたね。
手の届く範囲に、資料を置いておくと集中しますよねぇ、わかります。
だんだんその小説のときに頻繁に参照する本が決まってきていくのも
楽しいですな。
最近はネット検索併用で、メインの資料本の数も減ってきていますが……(これはこれで
便利ですが、なにか落とし穴がありそうで警戒もしているのですが、うーむ)
 歴史小説の場合、セリフとかどうしてます? やっぱテレビ時代劇調
の方が解りやすいのかな? 「かっちけねぇ!」とか使うのは解り難い?
768名無し物書き@平安後期:02/08/29 21:10
暑いあいだは思考回路も夏休みなのじゃ〜。と開き直り。
中盤の戦闘シーンを嬉々として書いてたんですが
その先祖の陰謀をイントロに加えようとしたらまた筆が滞ってますです。

ネットでの資料検索は確かに便利ですよね。
日本史板で話題に上った書籍を読んでみるのも勉強になりますし。
#でも最近は日本史板・古文板にもすっかりご無沙汰だなあ。

>767
セリフの話は過去に何度も出てますけれども
拙者は現代語で書いてますです。
元ネタが平安の古典なので、それを現代語訳する感覚かな。
「かっちけねぇ」は「かたじけない」の江戸下町版ですかの。
江戸の若者がべらんめぇ調で喋ってるなら、よろしいんじゃないでしょうか。
そのへんは先人の江戸もの小説(周五郎とか池波とか)を
手本にされてみてはいかがでござんしょうか。
しかしまあセリフも含め、文体というのは作者の個性ですから、、、。
769:02/09/01 11:38
わかります。
戦闘シーン(というか剣斗シーン)をクライマックスにもってくるクセが
ついているらしく、冒頭に作中唯一の剣斗シーンをもってきてしまい、
先が書きにくくて困ったことがあります。
どうもですね、剣斗の場には特別な魅力があるらしく、鞘からきらりと打刀を抜かせる
のは、ちょっとした自分へのご褒美になっているようです。そこに至るまでが
大事なのは充分に承知、なれども、過程が長くなるといらいらすることもありますわ。
(剣斗シーン、を愁嘆場とも置き換えられますが)

>767
テレビは、小説や落語以上に、より解りやすく平易に表現しているので、
そのまま小説に持ってくると、冗長になってしまうかな、と。
小説の場合、読み手もエネルギーを使っているぶん、生のままの江戸弁をもってきて
(註)が多いと、どうしても読みがたくて先を読んでもらい憎いになってしまいますし、
素の江戸語を読みたいというのは、やっぱりマニアックな趣味になるでしょうねえ。
歴史系のサイトや創作小説(漫画)のサイトを見ていると、ときどき「吉原のことばが分かる本を
知りたい」という質問をみかけます。
地方から連れてこられた娘たちの方言を上書きするために覚えさせられる廓言葉は、
単語を眼で拾って脳内で音声化するだけでなんとなしに色っぽくももの哀しいカンジがして
魅力的だと思いますが、全編があの調子だと読む方にも相当の覚悟がいるんじゃないかなあ、と
いつも思いますね。
770名無し物書き@推敲中?:02/09/02 17:39
誰か、史書の翻訳をされてる方いません?
出版の経験とかあればお話聞きたいです。
771名無し物書き@平安後期:02/09/02 20:11
ブクオフに出るだろうと思いつつ、待っててもなかなか出ないので
しょうがなく新刊で先週購入したハードカバーを
今日ブクオフの棚で発見してしまったでありんす〜。く、く、くやしい。

一対一にしろ団体戦にしろ、闘いの描写は楽しいですよね♪
かといって戦国時代が自分にとって楽しいかというと、決してそういうことはなく。
新作はまあ、毎晩コンスタントに数枚書けているので、自分としては順調です。

>770
以前に登場された中国の史書を翻訳されている方でっか?
だとしたら、その後いかがでしたか。
772名無し物書き@推敲中?:02/09/02 22:14
>>771
サバ変更以来、この板には来てなかったんですが・・・
多分俺の事でしょう。
一応、VECTORでオンラインソフトとして出して
いますが、月に2〜3本の売り上げと言ったところでしょうか。

実際に出版してくれそうな所があれば持ち込んでみたり
したいのですが・・・
773:02/09/03 00:58
家康が前に出てくるから、というわけではないのですが、本能寺以降を扱った
いまの大河が面白いです。国盗りの合戦がメインだと、どうも俺にはエネルギッシュすぎて
過程をただ見ているだけといった感じになってしまうのですが、ある程度勢力が固まって、
駆引きになってくると、なんとなしに心情が理解できて興味が沸くようです。
外交の最終手段としての合戦、の合戦の部分が抜刀に置き換わるあたりが、江戸の武家に
通じるからかもしれません。

ブクオフのそれはありますねえ。歴史小説の場合、待っていても時間が流れるばかりと
いうことが多い気がします。手放す購入者が少ないのか、古本屋に持ってゆくことを特別視する世代が主なのか……
ブクオフ価格で買えたら、もう一冊他の本が買えたのにと歯がみすること、俺もありますあります。

>772
おお、凄い。需要があることが目に見えて分かるのは嬉しいでしょうねえ。
参考資料を出している出版社にアプローチされてみるというのはどうでしょう?
社会思想社が傾く時勢ですから、その出版社そのものがもう無い、ということもありそうですが……
774名無し物書き@推敲中?:02/09/03 18:05
>>773
ありがとうございます。
どうも、学習教育の分野に入れられているのでいまいち人目に
つかないようです・・・
オンラインで歴史小説などを出版している所があれば、
そういった所にも持ち込んでみたいと思っています。
775d:02/09/03 18:07
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話の流れを思いきりへしおってしまって、すんませーん。
他板のスレで見かけた以下の警告。
>サイズが496KBを超えています。512KBを超えると表示できなくなるよ。

ここも900レスにはまだですが
500KB近いのでそろそろ新スレにした方が良さそうですのぅ。
次スレはどーします?
単純に「歴史小説・時代小説 その弐」で良いです?
カコイイアイデアがあったら下しゃんせ♪
777:02/09/04 01:09
おお〜 思うままに長文を書いていたせでしょうか……AAもないのにのぅ。
二の巻、ではケレン味がありすぎますかねえ。
その弐、がスタンダードかつストイックでいいですね。

さて、
ここに書き込みをさせてもらっていて
一つの目標(願望)が果たせるものか、ちょいとした願掛けが
うまくかなうものかどうか……
7である自分が、777を取れるものか……
さぁて……
内容:
うひゃひゃひゃひゃ。777取り、お見事〜。
じゃあもう少しいって、警告が出たらスレ立てませう。
巻をつけるなら、軍記物風に「巻二」の方がいいかなっ♪

770氏には残念ですけど、ここはやっぱり創作の板だから
翻訳方面の方にはあまりお役に立てないのではないかと思うです。
他スレには自称・編集側の方もちらほらいらっしゃいますが
翻訳となるとまた分野が違うでしょうし、、。
でも「こんな面白い昔の話をもっと皆に読んでもらいたい」と思う気持ちは
きっとこのスレと共通するものがあると思うので
何もできませんが応援だけはしちゃいます。頑張ってくだされ。
あ、なんか冒頭の1行が余分、、。
#図書館で小説現代を読んでたら「野間翻訳賞」なるものがあると知り。
#770氏に教えたろと思ったら、和文学の外語訳が対象なんですね。残念。

    (賞)         (枚数)   (締切) (主催)
小説すばる新人賞  200〜500枚 3/31 集英社
ソノラマ文庫大賞 300〜350枚 3/31 朝日ソノラマ
日本ファンタジーノベル大賞 300〜500枚 4/30 新潮社
小説新潮長篇新人賞 250〜400枚 6/30 新潮社
歴史文学賞       50〜100枚 6/30 新人物往来社
オール讀物推理小説新人賞 50〜100枚 6/30 文藝春秋
オール讀物新人賞   30〜80枚 11/15 文藝春秋
小説現代新人賞    40〜80枚 12/20 講談社

次スレの最初の方に賞一覧を貼ってみようかと思うんですが
このジャンルでの応募許容範囲はこんなものでしょか。
ファンタジー系はいまいち分かりませんです。
↓ってまだあるんかな、、。
歴史群像大賞 200枚以上  ?締切 学研
781:02/09/08 15:47
松本清張賞 250〜400枚 11月末日 文芸春秋
が入りますね。ファンタジーやSF系は境界線が難しいですねえ。ジュブナイル系耽美系などにも
歴史ものや伝記ものがありますし。
ん〜……
でも、対象年齢や性別など創作手法が異なる部分が多い気がするので(気のせいかもしれませんが)、このスレでの
範囲としては外しておくほうがシンプルでいいんじゃないでしょうか。

第八回の歴史群像大賞は6月に授賞式が行われていますが、第九回の募集がひっかからないですねえ。
応募する人は買っている、ということでネット上で公開する必要がないということでしょうかのぅ。

あ、スレたて、その時がきたらよろしくお願いします。
巻二も捨てがたいですが、
その弐が全時代対応(?)で決まりでしょうねえ。
へい。じゃあ「その弐」で任されました。
あと幾つのレスで警告が出るかな。わくわく。

そうそう。このジャンルの境界線は微妙なんですよね。
芥川だって今昔をモチーフにしてるんだから
テーマによっては純文系に応募してもいいのかもしれないし。

でも人間の内面を掘り下げてあーだこーだするよりは
バッタバッタと敵をなぎ倒すエンターテインメントの方が単純に好きですが。
783:02/09/11 20:42
市井ものが好きなので、人間の内面や行動の動機に好奇心が動くタイプですが、
ただやはり、そうした事ばかりを読んだり考えたり書いてみたりしていると
もの悲しいばかりで、やや陰気になってしまう傾向もあってですね、
剣閃ひらめく剣客ものも、すぐに取り出せるところに納めてあります。

本能寺以降の、大河に引き込まれることが多いです。
状況や立場の変化からくる心理の動きに納得したり、自分には分からなくても「こうした風に考えたり
するものかもなあ」とうなずいてみたり……と、ここらへんを見て楽しむのは
好きです。
が……
前回のラストのように、あまりにも、突飛で他にも表現手段はあったろうに、といった
シーンを見てしまうと、
嘆息しつつ、近くの爪切りを引き寄せて背中を丸めてぶつぶつと残念がることもあるので
まあ、群像ドラマを分かりやすく表現するのは難しいものだなあ、と今更ながら思ってみたり。
784名無し物書き@平安後期:02/09/12 19:54
ふう〜ん、どんなラストだったんすか。
大河ドラマは合戦シーンがないとガタッと視聴率が落ちるそうですね。
この視聴率至上主義は何とかならないものかと、、。

>もの悲しいばかりで、やや陰気になってしまう傾向もあってですね、
そうなんですよねー。
犯罪心理学とかスポーツ心理学とか
その行動の前提としての心の動きには小生も興味を持つところなんですが。
でもこんな辛気くさい世の中でチマチマとした辛気くさい話を書いても、と
そっち方面の追求は今のところちょっと棚上げにしてありますです。

頭の中まで筋肉の主人公でも良いから
何かこう、活きのいい元気な話が書きたいでござんす。

#cookie強制になってからsage癖がついちまったい。たまには上げ。
785:02/09/12 22:41
まつが、敵となってしまった友人を思うあまり、単独で城を出て、豪雪の中に倒れるのです。
〜したい、ほど胸を痛めるとか、夢で見るでもいいのになあ、と思ったんです。
……とこれを書かなきゃいけませんでしたね。説明不足くせを自戒。

活きのいい話、ということで連想したのが隆慶一郎の「鬼麿斬人剣」でした。
こう、主人公がすることを眺めているだけで、「ほう」とか「すげえ」とか「こ、こうくるかあ」と
手に汗握ることができた、という点で印象深いようです。
主人公は、師である刀工が不本意でうってしまった刀を見つけ出し、全てを折るために旅を続ける……
といった展開なのですが、目的がはっきりしているのも読みやすさの要因かもしれませんね。

アクションといえば、
「40代以上を対象読者とするのなら、アクションの描写は詳細にしたほうがいい。
年齢とともに想像力は減退するので、あっさりと流すと脳裏に絵を浮かべさせることが
できないと考えたほうが良い」
とアドバイスを受けたことがあります。
ジュブナイル・ノベルで、オノマトペの多用や頻繁な改行で、スピード感を出したり描写を濃くしない文体をとっているのは
対象読者が想像力や連想力がまだ豊かな世代だから、詳細な描写はかえって煩わしく取られて
しまうからだ……と。
豪雪の中に倒れたら翌朝には凍死体、、ですよの。

確かに「活きのいい話」=「単純でわかりやすい話」だったりして。
とにかく既存の歴史物は、登場人物が多くて話が前後して
もうそれだけで脳細胞が疲れるんですよね。
歴史物を読むには覚悟が必要、というイメージを何とかしたいです。
その隆氏の例のように、テーマはシンプルでいきたいっすね。

うんうん。読者の対象年齢を考えることは大事だと思うです。
なるほど、これでもかというくらいの詳細な描写がある場合は
作者が高年齢層を対象にしているのかもしれないですね。
拙者が読んでほしいのは20代後半〜40代くらいかなあ。
って、この世代がいちばん読書から遠いかもしれませんが。

#おっ、警告が出た。まだあと10レスくらいは書けそうですが
んじゃ新スレへ行きます〜。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1031918813/l50
新スレでござんす。
この過疎板に2ゲッターがいるとは思わなんだ(嗤