あなたの文章真面目に酷評しますPart24

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1名無し物書き@推敲中?
※過去スレ、約束事は>>2-5あたり。
2名無し物書き@推敲中?:04/10/21 16:14:50
■投稿する人へ
 あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
 投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
 もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
 辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。

※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。

■批評する人へ
 批評への参加は自由です。
 当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
3名無し物書き@推敲中?:04/10/21 16:15:46
※原稿入力時の約束事テンプレート

○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------

投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。

トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。
4名無し物書き@推敲中?:04/10/21 16:16:48
5名無し物書き@推敲中?:04/10/21 16:17:40
23が早々に潰れる可能性があるので早めにたてました。
6名無し物書き@推敲中?:04/10/21 19:26:08
素質がなさそうか、ありそうかだけでもよいので、ズバッとお願いします。


私は生涯女優なのだ、と佐奈湖(さなこ)は思う。
最近やっと、フカシではなくちゃんと肺に煙を入れられるようになったタバコに火を点ける彼女は、今年19だ。
都内の専門学校1年。一人暮らしの部屋は、シェービングローションの並んだユニットバスのある1R。
彼女は今そこで一人ネットをしている。昼前まで男の子(シェービングローションの持ち主ではない)がいたが、バイトだと言って帰っていった。
女優、と言っても職業ではない。
演技をするという意味での、だ。
彼女にとって、演技は処世術。自然と、いつも間にか身につけてしまった柔らかな鎧。
佐奈湖は、決して本音や本心をださない。誰に対しても。
彼女には今、ひどく(トテモ、でなくヒドク。)愛している男がいるが、彼の前でも絶対に見せない。
彼女は凄く淋しがりやで、夜一人では居られない。
だから人を好きになるし、彼氏に会えない時のための慰め役も居る。
佐奈湖にとって、彼氏もセフレも大して差はない。彼氏の方に会いたくなることが多いし、情も強い。ただそれだけだ。
-------ピンポーン。
ふいに鳴ったチャイムにびっくりして、反射的に佐奈湖はタバコを灰皿に押し付け、火を消した。
消してから、19にもなって罪悪感もないだろう、と思うのだが、変に小心者のところが彼女にはある。
「真心運送でぇす。お届け物でぇっす」
ちっとも真心がこもってない営業用スマイルのおじさんに手渡されたのは、実家から届いたリンゴとジャガイモ、カボチャだ。
そういえば母が一昨日電話で言ってたな、と思いながらリンゴを冷蔵庫にしまう。
リンゴに押し出されるかたちで外に出してしまったコンビニサラダのパックを開けてパソコンの前に戻った。
チラッと携帯に目を遣るが、メールも電話もきていない。

7名無し物書き@推敲中?:04/10/21 20:24:31
>>6
本当に心苦しいのだが、一応トリップをつけてはくれまいか。
昨今他人の作品を貼る輩がいて、前スレはその余波でレスの大半を消耗してしまったのだ。
トリップの付け方は>>3参照。
8加藤 ◆0Ot7ihccMU :04/10/21 21:42:39
あう6です、すいません!!
初投稿&2ちゃん不慣れなもので・・・orz
これで良いですかね・・・;?
9 ◆.rnu6gZpBE :04/10/21 21:46:31
>>6
文章は読みやすい。
一人暮らし→シェービングローション→男の子、と、読者の興味を引きつける
持って行き方も良いと思う。
気になったのは3点。特に7〜10行目以降、「彼女」「佐奈湖」が頻出する。
ほぼ一文に一回の割合で出るが、これはなんとなくそうしてしまってはいないか。
半分か、それ以下の頻度の方が読みやすい。特にここでは佐奈湖以外には焦点が
ないのだから。
もう一点は、「実家から届いたリンゴとジャガイモ、カボチャ」を「手渡された」
というところ。運送屋が持ってくるなら段ボ?箱で、印鑑なりサインを求められ
るのが自然。そのあたりを省くにしても、この表現だとビニール袋かなにかに入っ
ているよう。そういう映像を意識して書いているか。
また、細かいところだが「実家から届いた」ではなく「送られてきた」だろう。
最後の行で携帯に目をやるが、PCのそばに置いてあるならその旨の表記があった
方がいい。冷蔵庫にリンゴ→コンビニサラダを出す、という連続性はとても良いと
思う。ただ、俺なら一緒に飲み物と箸を出すかな。その辺は好みもあるが。
10 ◆bT5eD81EXE :04/10/21 22:10:03
このスレで良いのかな? 今書いてる小説で、
良いのか悪いのか自分でちょっと分からなくなって来たので晒してみる。

 時計の針の痙攣を、愛おしくなって抱き締めた。抱きついた弾みで引っ掛かっていた針は動き出した。
それでもう、僕はその時計に対して興味を失って、壁から外してコンクリートの地面に叩きつけた。
打ちっ放しのコンクリートの壁に、ぽっかりと開いてしまった白い痕だけが残る。
指を這わせると、蛇のような自分の影がくっついて来た。
幾ら振り切ろうとしても、それは自分の影のことだから、容易には離れてくれない。
何でもないことなのに、肩の辺りは指先の方からじんと痺れてしまっていた。
もう耐えられそうになかった、僕は待ち構えられている罰のことも忘れて、懸命に助けを呼んだ。
 駆けつけてきた守衛は「こんなところで何をしてたんだ」と呆れた風に僕を見つめた。
ようやっと解放されて壁際に座り込んでいた僕は、思わず笑い出した。
次はきっと、この守衛が助けを呼ぶことになるのだ。
夜になって独りぼっちになってしまえば誰も助けに来てはくれないから、
きっと、そうしている自分が居ることに耐えられなくなって、自殺してしまうに違いない。
狂人としか思われていないだろうことには頓着せず、僕は犬の呼吸するように舌を出して笑い続けていた。
11加藤 ◆0Ot7ihccMU :04/10/21 22:40:24
>>9さん
本当にありがとう!!
12名無し物書き@推敲中?:04/10/21 23:10:05
>>10

主人公の同期が不明確で、具体的にどこでどういう行動をしているのか、
どうしてそんなことをしているのかが分からない。

無理に重厚な言葉や比喩を使おうとする傾向があるけれど、
もっと簡単な言葉で何をしているのか描写したらどうだろう。
13名無し物書き@推敲中?:04/10/21 23:13:29
>>1
早すぎる。
前スレが終了してから、新スレを立てても何の問題もないだろうが。
削除依頼出せ、この馬鹿が。
14名無し物書き@推敲中?:04/10/21 23:55:13
>13
もう実働してるんだからいいんじゃない?
それに、どうせ例の荒らしがまた来るだろうし。
15名無し物書き@推敲中?:04/10/22 00:56:44
とりあえず、前スレを使い切ろうや。
こっちでの依頼はそれからの方がいい。
16名無し物書き@推敲中?:04/10/22 17:38:28
わかった。このスレを使い切ればいいんだな
17名無し物書き@推敲中?:04/10/22 21:02:01
口ではああ言っているが、内心ではわかってくれたと見た。

いいんだ。また頑張れ。
18仁 ◆NwV0eZdXH. :04/10/23 02:10:54
前書いた小説の抜粋を投稿します。酷評お願いします。



 地球は回る。否応無しに、ただ死へのタイムリミットを待つだけの時間を運んでくる。
 朝起きると、芹果はすぐに朝食のパンを用意し始める。彼女が中学に入ってからずっと通っている為、もう完全に自分の部屋のように過ごす事ができた。もっとも、この狭い部屋の主はまだ眠っているのだが。
 未だ夢の世界の圭介は、規則的な寝息をたてて布団にくるまっていた。そんな彼の上をまたぎ、芹果は玄関の新聞受けから朝刊を引き抜く。軽く目を通して、自分に関連する記事がないか調べた。
 そして、一つの記事に目を留める。
『中学二年少女、電車にひかれ死亡』
 滅多に事件の起こらないこの田舎町の地方新聞。そして死亡事故だというのにも関わらず、その記事の扱いはとても低かった。
 ……それが、彼女が自分と同じく、二小出身の二中の生徒であることを暗に指している。
19仁 ◆NwV0eZdXH. :04/10/23 02:13:21
「……また……」
 記事の続きを読む。
『少女は突然、誰かに突き飛ばされたかのように線路に飛び出し……』
 亡霊だ。『彼の亡霊』が彼女を突き飛ばしたんだ!
 呪われた、二年前の二小卒業生の人数は、芹果と圭介を含めて残り六人になった。テレビに取り上げられた事もあるが、今ではこの記事の小ささ。彼女達を知っている人は、気味悪がって近づかない。
……次に死ぬのは、誰?
「……朝?」
 背後から声がした。主のお目覚めだ。
「おはよう、圭介」
 無理矢理笑顔を作ってそう言う。
「うん」
 圭介は、目をこすりながら芹果の隣に座った。そして、テーブルの上に置かれてあったパンをかじる。
 相変わらずの無表情。何故か今、それにほっとした。
 ――単なる同級生じゃない。私たちは、同じ恐怖を共有している。私たちは──

 ……先に死ぬのは、どっちなんだろう。
 初めて、そんな事を考えた。
20名無し物書き@推敲中?:04/10/23 08:35:18
勉強になる
age

で、ここの人達ってプロの批評家目指しているの?
21名無し物書き@推敲中?:04/10/23 12:55:28
きっちりした批評もできないと、作家は目指せません。
22KIZU20:04/10/23 14:38:48
前スレに貼り付けたんで、できれば批評をお願いしたいのですが。
23批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/23 20:56:06
>>18-19
意味をつかむのに、二回ほど読み直してしまったよ。話自体は面白そうだと思った。
が、ぱっと読んだときの印象は悪かった。

初めに、文言レベルでは、「記事の扱いはとても低い」というのは変だな。
ついでに、新聞の小さい記事に「誰かに突き飛ばされたかのように」なんて
細かいこと書いてるのも変だな。
以下、悪いと思った点というか、初回に読んだときの印象な。

冒頭が地球なのに、2行目からは卑近な中学生の日常生活が書かれてるし、
かと思えば、中学生なのに男と同棲してるのは、こりゃ作者の妄想全開系なのかと。
で、上述の新聞記事でしょ。
死へのタイムリミット、朝食のパン、中学生だが男と同棲、死亡記事(こなれてない)
なんだか分裂ぎみな展開で、まったく意味が取れなかった。
その直後の「亡霊だ」云々も唐突すぎて、何の話なんだか意味不明だったよ。

>二年前の二小卒業生の人数は、芹果と圭介を含めて残り六人になった。
で、ようやくここで、ああそういう小説なのかと思った。
もう一度、最初から読み返した。

情報の出し具合が良くないんだろうな。
イメージがばらばらすぎて意味をつかみにくい。物語のトーンを狂わせてる。

朝食に焼きたてのパンなんてのも、不吉なイメージからは程遠いし、
後半、一人ずつ死んでいくって話になってるのに、「ほっとした」とか、
一文ごとに交互にイメージが変わってるんで、何の話なのかつかめないんだな。

改善策を講じるとすると、初めから不吉なトーンを保つか、
ひたすら平和な生活を描写する中、ちょっとずつ不吉なことを小出しにするかかな。
24名無し物書き@推敲中?:04/10/23 22:10:37
荒れるのはテンプレのせいだろ。
「文章読むセンスのない人たちが読むとどう感じるか確かめるための
スレッドです。鼻から相手にせず小馬鹿にしておきましょう」
だけでいいんだよ。どうせなあ。
25名無し物書き@推敲中?:04/10/23 22:33:41
とりあえず、前スレを使い切ろうや。
こっちでの依頼はそれからの方がいい。
26名無し物書き@推敲中?:04/10/24 00:22:26
ちょっとここで晒してみようかな、なんて思って書いてたヤツが
もう原稿用紙10枚分くらいになってしまったんだけど
ここで晒していいものか
ここって大体どれくらいの分量までOKなの?
27批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/24 00:42:23
>>26
なんぼなんでも、それは長いんじゃないか?

1回で書き込める30行くらいにしておくか、
多くても、2回に分けて60行程度、にしとくのが良いんじゃなかろうか。
2826:04/10/24 00:46:22
>>27
そうかー
とりあえず60行を目指して削ってみるよ
29名無し物書き@推敲中?:04/10/24 01:17:39
>>24

真実。
30仁 ◆NwV0eZdXH. :04/10/24 01:39:18
>>23
18-19です。
どうにもわかりにくい箇所を抜粋してしまって反省しています……。中学の時に考えたやつなんで中学生なのに同棲って部分はご勘弁を。

自分で読み返したら、確かに色んな事詰め込みすぎてる感がありました。抜粋ならもう少し手を加えたり削除したりするべきでした。
同級生が死ぬ事は彼女にとっては日常茶飯事で、自分がいつそうなるかもわからない恐怖というのを書きたかったシーンなのですが…。平凡と非凡のバランス…難しいですね。努力します。

ありがとうございました。
31む ◆H0b/5O683E :04/10/24 02:08:20
>>18
「テレビに取り上げられた事もあるが、今ではこの記事の小ささ」
「取」は「採」が正しいかも。申し訳ないですがわかりません。「取」のままでいきます。
ここはアップ→ダウンなので、落差があった方がよいかもしれません。
「テレビや雑誌に取り上げられ、大騒ぎになったこともあったが、今では新聞の小さな片隅に追いやられ、誰の心にも残っていない」とか。

さらに、取り上げられた時の描写を入れると、内容が増えますね。
 取り上げられ、私たちは一躍脚光を浴びた。
 次から次へと人が押し寄せ、マイクが向けられ、私たちは「悲劇の主人公」となった。
 そうして取材を受けていると、いつの間にか事件のことを忘れていった。大人たちが私たちの話を真剣に聞いてくれるところが、楽しくもあった。
 最初は「被害者に申し訳ない」気持ちが強かったが、次第に薄れていき、スポットライトを楽しんだ。
 しかしそれも長くは続かなかった。再び事件が起き、私たちは残酷な現実に引き戻された。

『少女は突然・・』『彼の亡霊』
新聞の引用と強調語句を同じ括弧にしてはいけません。しかもこの二文は場所も近い。読者が混乱します。

「呪われた、二年前の二小卒業生の人数は、芹果と圭介を含めて残り六人になった」
これは書き方としてはまずいです。「呪われた」が強い言葉なのに、どこにかかっているのかわかりにくく、この言葉だけ浮いてしまう危険性があります。
「二年前の」は後からでも付け足せるので、移動させればよいのではないかと思います。
32む ◆H0b/5O683E :04/10/24 02:09:10
>>23
この批評ではまた「読解力だ」論争が始まります。

最初の一文は、「地球が死を運んでくる」ことを表現したかったのでしょう。批評する側は、それに気づかなければならない。
私はおもしろい表現だと思います。「なるほど、そんなやり方があったか」と感心しました。こんなことでもないと、批評している甲斐がありません。
「中学生だが男と同棲」も、そういう世界なのだと受容しなければならない。
いずれにしろ、些末な問題だとは思います。
「物語のトーン」といった曖昧な言葉も誤解を生むだけなので、作品で使うのならともかく、批評で使うべきではないでしょう。
実際に「トーンとはこれだ」と具体的に説明できますか?

「朝食に焼きたてのパン」は、「不幸の中でのわずかな幸福のひととき」を表現しているのでしょう。
作者はキャラクターに愛着があり、わずかな間でも幸福にしてやりたいのではないでしょうか。
愛着がなければ、こんな表現は出さず、最初から最後まで暗いまま終わるでしょう。


>>20
晒された作品を「自分ならどう書くか」とシミュレーションし、実際に書くだけでも、何もしないよりはずいぶんと違うものです。
あなたもやってみるとわかります。ただ読んでいるだけでは、何の勉強にもなりません。
33名無し物書き@推敲中?:04/10/24 04:09:37
「猛烈に下手糞だと思うが全てに意味と裏があるはずだからその感情を押し殺すべきだ」
34批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/24 07:52:56
>>32
読解力論争? 偉そうかつ無礼な奴だな(笑)
んなことを書くのは、荒れるだけで迷惑だと思わんのかね。
まあいいけど。

つーか、俺の主張はとっくに書いてあるとおりなんで。
分からんというなら解説するが。
偉そうなことを書く以上、それだけのバックボーンを持ってるつもりだよ。

極端な話、世の中にはブコウスキーやバロウズ、舞城王太郎が好きって奴も
いるんで、好みは人それぞれだろう。

どう思うかは、作者次第でいいんじゃないの。
35名無し物書き@推敲中?:04/10/24 08:37:41
>>18

最初の一行。
>地球は回る。云々。
書いちゃいかんとは言わん。
しかし、効果どころか逆効果であれば、ない方がよいに決まっている。
銅鑼の響きがでかいだけでは、ダメ。
36名無し物書き@推敲中?:04/10/24 15:09:06
>>34

ぜんぜん極端な話じゃないところにこいつの限界を感じる。
37批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/24 15:21:18
>>36
いーから >>18 に何かアドバイスしてやれよ・・・
38 ◆m68dVLRBiQ :04/10/24 16:13:55
>>18
まあ、ファウスト的ファンタジーみたいだし、論理や整合性は気にしないことにしましょ。

> 地球は回る。否応無しに、ただ死へのタイムリミットを待つだけの時間を運んでくる。

冒頭に象徴的な言葉を持ってくるのなら、それ自体をキャッチーにした方がいいよ。
>寂しさは鳴る。
なんて、小説全体の評価を大きく上げた一言もあるんだから。

で、この冒頭部を読み直してみると「人間なら誰でもいつかは死ぬ」というイメージだね。
「私たち六人だけはすぐに死ぬ(かもしれない)」という方が本題ではないの?
        ~~~~
だったら「私たち六人」以外に死の予感を漂わせてはいけない。(後で死が全世界に拡がるならOKだけど……違うよね)
とにかく、メリハリを付けましょう。
39名無し物書き@推敲中?:04/10/24 18:44:16
>バックボーン

ぷっ
40名無し物書き@推敲中?:04/10/24 18:46:12
>批評コテ ◆9LVImadA.o
>む ◆H0b/5O683E
>◆m68dVLRBiQ

お前たちは前スレを消費してからこのスレに移る、という暗黙どころか
明示の約束事を無視して批評しているが、何様のつもりかな?
41名無し物書き@推敲中?:04/10/24 18:46:34
2 :そこもで ◆ACT.MODE.E :04/10/22 09:32:39
てよか、もう酷評スレはおわりか、
頭ひえちまったかな
おもってたより使えねえやつらだ案外
42名無し物書き@推敲中?:04/10/24 18:51:00

937 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o [sage] 投稿日:04/10/24(日) 13:10:59
>>932
ほっとけほっとけ。
つーか、おまいも釣られて反撃するなよ。
心配せずとも、読んでるほうは分かるよ。

問題は、何が書かれているかだ。
価値のある指摘は、分かるやつには分かる。

2ch出入りしてる奴の読解力を、もうちっと信用しろよ(笑)

43よろしこー:04/10/24 18:56:07
「決まったようね。じゃ…、行くわよ。」
綾波が手を空に挙げる。
天空から虹色の光がシンジとアスカの身体を包む。
「さよなら…。碇クン…、セカンド……。」
「こんな…時くらい……アスカって呼びなさいよ……。」
苦しそうながらも必至に笑顔を作るアスカ。
「うん…さよなら…アスカ……。」
「さよならは違うよ綾波……。こういう場合、またね…だよ?」
光に包まれ薄れゆく姿で語りかけるシンジ…。
44名無し物書き@推敲中?:04/10/24 18:59:05

37 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o [sage] 投稿日:04/10/24(日) 15:21:18
>>36
いーから >>18 に何かアドバイスしてやれよ・・・
45名無し物書き@推敲中?:04/10/24 19:00:07

37 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o [sage] 投稿日:04/10/24(日) 15:21:18
>>36
いーから >>18 に何かアドバイスしてやれよ・・・
46名無し物書き@推敲中?:04/10/24 19:00:52

37 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o [sage] 投稿日:04/10/24(日) 15:21:18
>>36
いーから >>18 に何かアドバイスしてやれよ・・・
47ぞぞ ◆e4Kt/z1AAo :04/10/24 19:04:11
電車に乗り窓を流れる景色を見ていると、「私は今こうして生きているけれど、
あと何十年かして年をとり死んだとしても、この景色は変わらないのだろう。」と思う。
建物は残るが、そこに生きた人のことを覚えている人はいない。忘れられるのだ。
物語の登場人物は二人。色々なことを忘れてしまう男と、人の顔を憶えることができない女。
二人は恋人同士なのだが、男が女の誕生日を忘れた事がきっかけでケンカになってしまう。
彼は言う。「百年後のこの場所には君もぼくももういない。ぼくたちは世界に忘れ去られているんだ。」
忘れる、という言葉を聞いて良いイメージが浮かぶことは少ない。
財布を忘れる、約束を忘れる等、どうしてもマイナスな方面に結び付けてしまう。
しかし、長い人生においては、忘れる事で救われるという事実も確かに存在する。
身近な例をあげてみると、例えば、部屋の掃除をしている時に小学校時代の写真なんかが出てきたとする。
当時の楽しかった思い出や辛かった思い出が浮かんできても、
それはどちらも「美しい過去」として蘇ってくる…同じような経験をしたことがある人もいるだろう。

小説ではありません。尻切れトンボのようで申し訳ないのですが、
よろしくお願いします。
48ぞぞ ◆e4Kt/z1AAo :04/10/24 19:05:15
すいません、書き忘れです。
読書感想文というか、本を読んで文章を書く、という課題で書いたものです。
49罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/10/24 19:31:14
>>18
最初の一文があまりに俯瞰過ぎて、次の文とうまく距離が取れていないよな。
俺もこういう書き方で2chに書き込んだことあるけど、すぐに自分の下手さに気づいたよ。
「地球は回る」は削除したほうがいいな。それだけで厨臭さがだいぶ消えるだろう。
50前スレ841:04/10/24 19:37:09
またちょろちょろと書いてみた。晒しるお兄ちゃんがしたいんだけど、よろしい?
51石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/25 00:08:40
>>47
途中まで読んで、どこかで読んだことあるような内容だなって
思っていたら、感想文から膨らました文章ですか……
確か文学界新人賞の候補作品だったような……違うかな?

イマイチ、何を目指して書かれた文章群か、判断しにくい
着想の段階、頭の中で、物語を練っている光景を読んでいるようだった。
このスレに書き込むのなら、もう少し膨らまして、形にしてからの方が良かったかも
52ぞぞ ◆e4Kt/z1AAo :04/10/25 00:50:44
>>51
評価ありがとうございます。このスレでは小説を書き込む方が多く、
正直ちょっと不安だったので嬉しいです。
評価前に年齢を出したくなかったのであえて伏せておいたのですが、
高校での課題で「気楽な読書感想文を書こう」というものでした。
(ちなみに、選んだ作品は岡崎京子の「ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまうね」にです。)
仰るとおり、これから文章をどう繋げるか、いくつかの選択肢で迷っている状態です。
現時点での評価をしていただこうと思い、書き込みをしましたが、
やはり最後まで仕上げてから書き込みするべきでした。失礼しました。
自分で納得のいく文章が書けたら、その時また書き込ませていただきます。
ありがとうございました。
53841:04/10/25 08:35:00
ハウスに向かって坂道を上りだした車の中で、私は姉が思い違いをしないように、しぶしぶながら
退院してから今までの出来事を話した。
あらためて人に話すと、なんて間抜けなことをやっていたんだろうと自分でもあきれてしまう。
照れ隠しに助手席の窓から外を見ている私の横で、案の定、馬鹿ねえ、と姉が笑った。
母親がおてんば娘の幼い失敗に苦笑する、そんな笑いかただった。
私はそれに、居心地の良さを感じる。
父が死んだ四年前から、私と姉は力を合わせてまだ小さかった千夏と空の面倒をみてきた。
けれど私だって当時はまだ高校一年生だったのだ。この姉の存在に、どれだけ心を支えられてき
たか。
本当の家族のもとをはなれ、ハウスで新しい家族と暮らすことになってから2ヶ月、皆とはうちとけ
ているし、私は姉「雪子」という枠割りをちゃんと果たせていると思う。けれど、やはりどこか緊張し
ているんだと思う。この姉と二人なんの責任も気兼ねもなく、ただの妹「雪子」としていられるのは
とても心地よかった。
「雪子は、もうちょっと先のこと考え行動しなさいよ」
「わかってるけどさ、やっと退屈な入院生活から解放されたんだから、ちょっとくらいはしゃいだって
しかたないじゃない」
「そんなにつらい?一日中ぼーっとしてられるんだから、いいじゃない」
「きてないからわからないでしょうけど、病室ってなんにもないんだから。それに体は元気だったん
だからね。もう暇で暇で」
「いや私だって入院したことくらいあるけど…」
そこで姉が、ん?、と首をかしげる。
「きてないからわからないでしょうけどって、雪子、私が見舞いに行かなかったことおこってるの?」
と、馬鹿にするような表情をしながら、横目でちらりと私の方を伺う。
私は、久々に姉の挑発にのってやるのもいいだろうと思って、理性で心を落ち着かせるということを
全くせず、子供の様に、浮かんでくるままにまかせて言葉をはいた。
「そんなんじゃないけどさ、皆がきてくれたから、全然寂しいことなかったし。でも、妹が入院したんだ
から、一度くらい顔をみせてくれてもいいじゃない」
「それを寂しいっていうんでしょうが。あんた、19歳でしょう?はは、かわいらしいこと」
「もう!そんなんじゃなくて、それが礼儀だっていってるの!」

54841:04/10/25 08:41:42
ぽんぽんと脊髄反射的に口を開く私をうけとめてくれる姉がいることがうれしい。
もちろんハウスでも皆とはしゃぐことはあるけれど、やはりまだどこか自分を押
さえているんだろう。
私がはしゃいでいるのを感じ取ったのか、態度にもいきおいがでてきた。
左手をハンドルからはなして、こつんと私の頭をこづく。
「あんたに礼儀使うなんて、そんなもったいないことはないでしょうよ。それに、退
院したその日に両手いっぱいの食材を買い込んでこんな坂道のぼろうっていう人
に見舞いなんかいるもんですか」
私もおかえしに、姉の頭をこづく。
「ふん。普段はこのくらい平気なんだもん。それに、ひさしぶりにみんなと晩ご飯を
食べるんだから、おいしいもの作ってあげたいしね。桜と美沙は私がいないのを寂
しがってくれてたし。ああ、もちろん他のみんなもだけど」
入院する、と病院から電話で伝えたとき、向こうの電話口でひどく動揺していた美
沙の声を思い出して、ふっと、吹いてしまう。
と、姉の口調が急にまじめになった。
「ふぅん…。じゃあ、みんなと仲良くやれてるんだね?」
突然穏やかになったその声に、え?、と私は姉をみつめる。
いつのまにか、姉の顔からは笑顔が消えていて、無表情なその横顔はこちらに目
線をかえすことさえせず、姉はただもくもくと運転を続ける。
突然いっさいのはしゃぎ声が消え、くぐもったエンジン音だけが残されて、車内はひ
どく静まりかえった。
55841:04/10/25 08:44:59
姉は私がハウスでうまくやっていけてるかどうかを心配してくれていて、そ
して照れ隠しをしているのではないだろうか……。
私を無視するような姉の横顔をみながら、ふとそう思いついた私は、急に
黙っているのが恥ずかしくなって、あわてて口をひらいた。
「ま、まあ、皆いい人達だから。それは姉さんだって知っているでしょ?」
私がそう聞くと、姉はごく自然に言葉を返してくれた。
「そりゃあね。でもやっぱり、他人と暮らすのは緊張するんじゃないかと思っ
てね」
内心ほっとしながら、私も会話を続ける。
「同居生活が始まったころはそうだったけど、今では家族みたいなものよ」
「いいなあ、私も桜ちゃんの姉になりたい」
姉がそう言いながら笑い、むずがゆい車内の空気がもとに戻ったように感
じて、私はちょっと安心する。
どれだけ姉に感謝しているとしても、素直にそれを伝えられるほど、私は大
人ではないらしい。
そしてたぶん、姉もそれほど大人ではないのだ。
軽い話でじゃれている間に、車はハウスの駐車場へと入っていった。
56841:04/10/25 08:51:24
やっぱり話が唐突なのは、勘弁してくんなまし。
なんとなく気が向いてくれた人、読んでくれるなら、とてもありがてえものです。
57841:04/10/25 08:54:18
「私がはしゃいでいるのを感じ取ったのか、態度にもいきおいがでてきた」は間違い。
「私がはしゃいでいるのを感じ取ったのか、姉の態度にも勢いがでてきた」が正しい。
58名無し物書き@推敲中?:04/10/25 09:14:15
>>53-56
これだけ長いと読んでいるうちに文体に適応してしまうし、説明がない部分も
そういう話なのだろうと認めてしまうので、あまり抵抗はない。
細かいところだが、>>54一行目の「脊髄反射的」は「条件反射」と並んでよく
見られる誤用。この場合「反射的」。
他にも細かい表現であちこち引っかかるものの、全体として読みづらいほどで
もない。
あんまり酷評できねぇな。スマソ
59名無し物書き@推敲中?:04/10/25 11:11:44
最初の一文があまりに俯瞰過ぎて、次の文とうまく距離が取れていないよな。
俺もこういう書き方で2chに書き込んだことあるけど、すぐに自分の下手さに気づいたよ。
「地球は回る」は削除したほうがいいな。それだけで厨臭さがだいぶ消えるだろうがはしなのだろうともない。
あんまり酷評できねぇな、態度にもいきおいがでてきた」は間違い。
「私。スマソ認めてしまうので、ゃいでいるのを感じ取ったのかがはしゃ
いでいるのをんでいるうちに文体に適応してしまうし、説明がない部分も
そういう話あまり抵抗はない。
細かいところだが、>>54
60名無し物書き@推敲中?:04/10/25 11:50:30
学校で使う詩を書いたのですが、やはり自分ではその良いところや悪いところがいまいち分かりません。
みてもらえますか?
61名無し物書き@推敲中?:04/10/25 11:53:49
>>60
見てしんぜよう
6260:04/10/25 12:00:22
>>61ありがとうございます。
お願いします。


『溢れこぼれるほど』


それはとても気紛れで
風のように消えてゆく

それはとても唐突で
光のように輝きだす

それはきっと曖昧で
見えないようで見えている


今が姿を変えてゆく
過去が未来になってゆく


それはとても必然だから

風を紡いで
光を結いで


今が姿を変えてゆく
過去が未来になってゆく

63名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:03:55
詩は詩スレで。
64名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:11:37
>>63知人から紹介されてここへ来たので、知りませんでした……。
スレ(板)違いですみません。
65名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:12:11
過去が未来になってゆくという表現は、別に何か考えられませんか?
時の流れほど喩えやすいものはないと思うのですが
6660:04/10/25 12:15:07
>>65
他にですか……
いろいろ考えた過ぎたためか、もうどこをどう変えたら良いのか分からなくなってしまったんです。

他にどの様な表現が合うでしょうか?
67名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:20:26
>>66
ほうですねえ。
夏のセミは撃たれ、時計の砂に沈んでいく、とか
68名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:21:54
>>67
文学的ですてきですね!
使わせてもらって良いですか?
69名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:25:58
>>68
こんなんで良かったらどうぞ
70名無し物書き@推敲中?:04/10/25 12:28:02
>>69ありがとうございます!
これでこの詩も使えそうです。

スレ違いなのに、本当にありがとうございました。
次回は小説の評価をしてもらいに、また来ます。
71841:04/10/25 17:28:49
>>58
ありがとうごぜえますです。条件反射ですね、条件反射・・・。
とりあえず、自分では文章的な修正ポイントはもうわからないなあ、というところまで
書き直してみました。このへんが自分の文章理解の限界点なんだろうなあと。
この上でまたいろいろ指摘されるなら、俺にできないことを変わりに補正してもらってるんだから
そりゃありがてえことです。
あちこちでひっかかる、と言っていましたが、それに俺は気づいていません。
気づけるようになったら、またレベルアップしたってことでしょう、がんばります。
読んでくれて感謝感謝。
72名無し物書き@推敲中?:04/10/25 17:57:58
>>71
いや、「脊髄反射的」はおかしいってだけだからね。
「条件反射」に替えたりするとやっぱり意味がおかしくなるので注意。
73841:04/10/25 18:05:05
>>71
ああ、ああ、なるほど失礼しやした。そういえ昔「よくある誤用」とか国語の授業でならったような。
それと、もしよかったら、ええ、ウィルスチェック合間とか、テレビのCMの合間にとかでけっこうですんで、
その他のひっかかる点、あげてもらえないでしょうかね。
上にも書いたんですが、俺の頭はまだそれに気づいてくれんのですよ…。
74841:04/10/25 18:10:37
ごめん
>>72
やね
75名無し物書き@推敲中?:04/10/25 18:46:39
>>73
んじゃ、細かいところだし気にならない人もいるだろうけど。

>退院してから今までの出来事を話した。
・過去形の文体なので「今まで」よりは「それまで」「これまで」。
>ちゃんと果たせていると思う。けれど、やはりどこか緊張しているんだと思う。
・「思う」が二度続くよりは工夫したい。
>「きてないからわからないでしょうけどって、雪子、私が見舞いに行かなかったことおこってるの?」
・前半ここまでおうむ返しにする必要があるか。「もしかして、」でいいのではないか。
>やはりまだどこか自分を押さえているんだろう。
・「押さえて」→「抑えて」
>私がはしゃいでいるのを感じ取ったのか、態度にもいきおいがでてきた。
・意味はわかるが少しおかしい。直前まで主体が私だったのだから、「姉」の表記がほしい。
>姉は私がハウスでうまくやっていけてるかどうかを心配してくれていて、そ
>して照れ隠しをしているのではないだろうか……。
・直前の姉の台詞からは普通に推し量れることなので、ここまで直接的に説明せんでいいのでは。
>「同居生活が始まったころはそうだったけど、今では家族みたいなものよ」
・この台詞は練りが足りないと思う。>>53で「新しい家族」という言葉を使っているのに
ここで「家族みたいなもの」とするのは突き放した印象。「本当の家族みたいな」あたりか。
「同居生活」も口に出す言葉としては少々硬い。
76841:04/10/25 19:31:14
>>75
いやあ、多謝多謝。
自分がどれだけ頭堅いかってわかるものですな。
新しい視点を獲得するために、参考になるっす。
2ちゃんねる、「荒らし」と表現される人も多いけれど、手軽に他人の思考にふれられる場として
とても有用だと思います。
もちろん、使う側も礼節を意識しなきゃなりませんが。
どうも、ありがとうございましたー
77石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/25 20:54:03
>>841

漢字の開き具合が、なかなか独特な人だと思いました。
平明さ、平易さを求められてこのような処置を施されたのでしょうかね?

内容については、読み進めていくうちに
この「物語」は姉と「私=雪子」と、そして作者さんだけが
仔細を理解しているだけの話、という印象が深くなっていきました。
オレも文章を書く人間として、よく陥るのですが
「自分」にとって「物語」は、クリアーに頭の中にある
だからこそ、ついつい「自分」が「わかっている」ことを書き忘れることがあります。
これは重大な病ですが、直らないわけではありません。
この病を治すには、「読者」に「自分」の「わかっている」ことを「物語」ればいいのです。
この「物語」の冒頭では、ちゃんとできているよいうなので
改めてオレから述べるまでも無い事でしょうが……

うーん……やっぱりもう一回、第三者的な立場で自分の作品を
読んでみてはどうでしょうか?
書きあがった直後は、思い入れもあり難しいでしょうが
冷却期間をとれば割といいような気がします。
78名無し物書き@推敲中?:04/10/25 21:17:27
そもそも溢れるとこぼれるは同義では?
少しは違うけど。
79名無し物書き@推敲中?:04/10/25 21:24:31
詩のタイトルとしてなら問題なかろう
つーかスレ違いだってば
80批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/25 21:24:43
>>53
まず、一文一文が長すぎるな。
長さというより、一文に含まれる対象物の数な。

たとえば冒頭の一行。
 ・ハウス
 ・(ハウスに続く)坂道
 ・(上っていく)車(の中)
 ・私
 ・姉
 ・(思い違いをしないように)
 ・しぶしぶ話す
 ・退院してから今までの出来事を
と、1つの文の中で、7〜8個くらいの要素を扱っている。

人間て、同時に覚えられるのは、だいたい7つまでとか言うじゃん。
要素が多いと、一息に読みきれなくないっつーか、
メモリ不足で意味が取れなくて、読めなくなる。

ちょっと用事ができたので、とりあえずそれだけ。
81841:04/10/26 00:18:33
>>77
どうもありがとうございまして。
説明をどこまで書くべきなのか、どこまでが必要なのか…俺にはまだその判別をきっちり
と分けることができないようです。
普段から、読み手が受け取りやすくするため、「人間がどのように外界を理解していくのか…」
ということを考え、なるべくその法則にのっとた文章を書くようにしてるんですが、まだまだ甘い
ようです。独りよがりな表現にならないようにがんばってみます。
「漢字の開き具合」、というのがよくわかりませんが(すみません)、はっきりした意味の言葉を、
簡単な表現で、というのはわりと意識してることです。
まあ、できてるかどうかはまた別ですが。できてないみたいですし。
この「病」は、どうやら慢性の物らしいですね。
普段から気をつけますです。
気づかせてもらえて助かります。
たぶん、しばらく間をあけて読み返すと、赤面してしまうような箇所がいくつもあるんでしょう。
ま、俺程度のレベルの人間にはいつものことでして、書いたーっていう感情だけが先行して、
冷静な目で見返せてないという未熟さ…情けねえ…。

>>80
あなたにもありがとうございます。
意味事象をつめこみすぎ…ってことですかね。
長い説明文をだらだらとやると、読み手がだれるかなーと思ったんですが、どうも、加減を間違える
と逆にこんどは読み手を置いてけぼりにしてしまうんですね。
これも、言われるまではそうなっていると気づけなかった。
助かります。

>>読んでくれたかもしれない人たちへ。
あなた達にも、ありがとうです。
よんでもらえりゃ、それでうれしいですよ。
82名無し物書き@推敲中?:04/10/26 08:31:34
>>53

>841
前スレのも読んできた。
基本的なところがまだまだの段階だが、
あえて言えば、
全体に説明的な文章だという印象が強い。

丁寧に書いているのはわかるが、もっと簡潔にメリハリをつけないと、
雰囲気が出てこない。
非常に難しいことではあるが。
(だから、あえて言えばとことわりを入れている)
雰囲気が感じられて初めて、読み手としては、どういうことが書かれているのかな、
と文脈を追う気がする。

全体像がわからないが、人間関係を含めた状況説明がその部分でそんなに必要があるのか。
推理小説ではない(多分そうだろう)ので、必要最低限のことをミシテリアスに書けとは言わないが、
必要ないものは削る、または後に持っていく方がすっきりするし、雰囲気も出るはず。
83841:04/10/26 09:53:39
>>82
前のスレッドのものまで遡ってもらってしまって、わざわざありがとうございます。

俺の書き方のまずさと、文章のテンポがとらえきれていないことが原因で、
雰囲気がつくれていない、ということが起こるんでしょうか。
またたぶん、俺は自分の言葉で書きすぎてるんでしょう。
言葉にそのキャラクターの雰囲気が反映されてない、という…
(もちろん、やりすぎればイタイ文になってしまうのでしょうが)


全体云々のお話は、たぶん
俺のプロット的な構成力の無さが、それを読んでいるのだと思いました。
あらゆる意味でまだまだなってないということでしょうねえ。

なんというか、自分の現状のレベル、というものをはっきりさせてもらった感じがします。
今日は一日家にいられるので、ひきこもっていろいろ考えてみます…。
批評してくれる人たちが「ああ、ここだめだな」とすぐにわかるポイントが、自分で気づけない
のがもどかしいですなあ。
84名無し物書き@推敲中?:04/10/26 12:27:09
>>80
人間が何かを一度に覚えられるのは七つまで、というのは真っ赤な嘘。
85 ◆IZ3ncHaZCY :04/10/26 12:29:42
以前にこのスレで「知らない街」シリーズを酷評していただいた者です。
以前こちらに晒した文章を推敲してまいりました。
その推敲の甘さ加減を見て今現在執筆中の作品を推敲し直します。
よろしくお願いします。

知らない街に来た。
地図を買おうと本屋を探したが見当たらない。
仕方がないので目の前にある古本屋で探す事にした。
その古本屋の入り口には奇妙な貼り紙があった。
「先払い」
ぼくはその貼り紙の意味がわからなかったが、その古本屋に入ってみてやっと意味がわかった。
文字通り先払いだった。
「いらっしゃいませ、630円になります」と、店員は元気の無い声で料金を言った。
ぼくは一瞬躊躇したが、とりあえず意味もわからないまま630円を払う事にした。
ぼくが店内で地図を探していると、客が一人入って来た。
「いらっしゃいませ。1050円になります」
と定員が言うと、入ってきた客は黙ってお金を支払った。
しばらくしてその客は店の奥の本を取ると、そそくさと店から出て行った。
ぼくは疑問に思い店員に尋ねてみた。
「なぜ、この店は先払いなの?」
「あぁ……この店はそういうシステムなんですよ」
ぼくはさらに疑問に思って質問した。
「でも、もしかしたらお客が万引きするかもしれないし、何も買わないかもしれないじゃない」
「えぇ、でもちゃんとわかるようになってるんですよ」と店員は、何をいまさらといった感じに答えた。
86 ◆IZ3ncHaZCY :04/10/26 12:30:33
そうこうするうちに、また客が一人入って来た。
今度は中学生みたいだ。制服を着ているので一目見てぼくにもわかる。
「いらっしゃいませー、210円になります」
その少年は黙ってお金を支払った。
少年はマンガ本を手に取ると、そそくさと店から出て行った。
ぼくはまた店員に尋ねてみた。
「それじゃあ万引きはどうやって見分けてるの?」
「いやぁ……どうやってって言われても……」
しかし、店員は面倒くさそうに話し始めた。
「たぶんぼくたちが行動する事は既に決まっていると思うんですよ。
でも 、ぼくたちにはその決まった行動を予測する事が不可能と思われているんです。
でも、実際万引きする奴はするし、買わない奴は買わない。
最初にあなたからお金を頂きましたけど、やっぱりそれって決まってる事だと思うんです。
決まってる事だから先払いしても問題ないと思うんですよ。
例えば、あなたが来週の月曜日から金曜日のどれかの日に、
事前にわからないようにこの店で万引きすると宣言したとして、
こちらとしては100%見つける自信があるとします。
まず、月曜日から木曜日にかけて万引きの被害が無いと仮定するとします。
そうすると金曜日しか万引きするチャンスは無い訳なんですが、
月曜日から木曜日に万引きの被害が無い以上、金曜日に万引きしてしまうと事前にわかってしまう。
その時点で「事前にわからないよう」にするには不可能です。
なので、金曜日はダメって事になります。
木曜日も、月曜日から水曜日にかけて万引きが無いわけですから、木曜日もダメ。
同じく水曜日も、火曜日も、月曜日もダメです。
ほら、こう考えると万引きなんて無理だと思いませんか?」
87 ◆IZ3ncHaZCY :04/10/26 12:31:05
ぼくはその店員の話がよくわからなかったので、 よくわからないまま地図を探す事にした。
そして、ぼくは考えた。
何も本を取らずに店から出て行く事にしようと思った。
しばらく経って店員が話し掛けてきた。
「お客さん、そろそろ閉店なんでよろしくお願いします」
「でも、まだ本がみつからないし……」と、ぼくは申し訳なさそうに答えた。
「お客さんが探しているのはこれでしょ?はい、どうぞ」
そして追い出されるようにしてぼくは店を出た。
ぼくはいつの間にか手に地図を持っている事に気がついた。

酷評よろしくお願いします。
その地図の裏表紙には630円のラベルが貼ってあった。
88 ◆IZ3ncHaZCY :04/10/26 12:33:25
やべ、間違った。

最後の方、正しくは↓
ぼくはいつの間にか手に地図を持っている事に気がついた。
その地図の裏表紙には630円のラベルが貼ってあった。

酷評よろしくお願いします。
89石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/26 13:32:38
細かいツッコミは、他の人がやってくれると思うけど
どうしても一つ気になった、というよりは
何だこれ〜〜w という箇所を一つ。

>ぼくはその貼り紙の意味がわからなかったが、その古本屋に入ってみてやっと意味がわかった。
>文字通り先払いだった。

ここで「やっと意味が分かった」とわるのに

>「いらっしゃいませ、630円になります」と、店員は元気の無い声で料金を言った。
>ぼくは一瞬躊躇したが、とりあえず意味もわからないまま630円を払う事にした

すぐにまた「意味わからな」くなってしまうことが、読み手には意味が分からない。

さて内容についてなのだが、直裁に述べてしまえば
八十年代の、ボクもよく知る作家からの流れを
モロに感じる文章ですね。
「よくわからない」「いつの間にか」等の言葉に付随されるイメージ
「透明感」を強く感じさせる文章。

その文章で構成される「物語」も、あくまで「透明」なものを目指そうとしていた。
題名の「知らない街」この時点で、知らない・既知外の・何が起こっても不思議ではない
というある種、説明的なものになっている。
実際に本屋の「先払い」等、ありえないことが、これまた「よくわからない」ロジックで
説明される。 またそのようなシステムを受け入れて生きている人の姿を
同時に描く事で、なんだかよくわからないロジックを強固にし、更にそれに馴染めない
「ぼく」を外側の人間として、成立させる。(結果、「透明」になる)

ここまで読んで、屋台骨はできた
さあ、そこからどうする?
という読後感だ。イロイロと複合的な意味で
90石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/26 14:05:49
>>841
ああ「漢字の開き具合」というのは、どうも造語っぽいですね
人に読み手と同じ視点に立て、とか言っている割には
まず自分ができていませんね(笑)

「漢字の開き具合」というのは
841さんの作品かた、一例を挙げて説明しますと

>『「きてないからわからないでしょうけどって、雪子、私が見舞いに行かなかったことおこってるの?」

ここに代表されるように、オレなら

来てないからわからないでしょうけどって、雪子、私が見舞いに行かなかったこと、怒っているの?」

とすると思うんですよ。漢字でも良いと思われる箇所を、平仮名にして平易になさっているので
そこが気になったということなんですね。

ついでだから追記しますが

841さんの文章は、登場人物の「動き」は割とよくわかるんですよ。
演劇風に言えば「演出」はよく出来ている。
しかし「脚本」を読んでいない「観客」には
今、舞台で、役者が何を演じているのか、わからない。ということでしょうか。
だから「監督」と「役者」だけが、「この舞台は最高に良く出来た!」と言っているような
気がするんですね。オレ的にはね。
ああ、だから大事な「情報」はイチイチ、「物語」にするべきなのかなー
一文でサラリと処理しないで、読み手にその「情報」を、より深く印象付けることが
重要ではないかと思います。

841さんの作品は、こうやって感想を述べる為に読み返していると
段々と情景と背景が見えて来たのですが、初読ではどうしても
「足りない」という印象が強かったです。
91841:04/10/26 17:19:18
>>90
数年前演劇をやっていたことがありまして、その表現の仕方、よくわかります。
この一日、本と呼んだり、パソコンでフリーゲームをしたりしながら、ずっとイメージを
とらえようとしてたことがあるんですが、
「他人の中で、文章がから受け取った情報が形になっていく行程」
それがやっとはっきりとつかめました、すぐにそれを実行できるかどうかわわかりませんが、
がんばってみます。
この思考を誘発してもらえたのは、批評してくだすった皆さんのおかげです。
ありがとう。

感じの開き…その話に関するとですね、どうも、無意識に漢字変換キーを押していない瞬間
があるらしく、その方がわかりやすいと反射的に判断してるのか、はたまた、押しわすれか、
どちらでしょうねえ…。

92 ◆IZ3ncHaZCY :04/10/26 21:17:59
>>89
ご批評ありがとうございます。
ご指摘の個所は直しておきます。
他作品も推敲してみます。
ありがとうございました。
9382:04/10/27 05:52:55
>>53
前にも書いたように、雰囲気というのは難しいところなので、そこはひとまず置いといて、何かの参考になればとリライトしてみた。

馬鹿ねえ、と運転席の姉が笑った。
母親がおてんば娘の幼い失敗に苦笑する、そんな笑いかただった。
私は照れ隠しに助手席の窓から外を見やった。あらためて人に話すと、なんて間抜けなことをやっていたんだろう、と自分でもあきれてしまう。

※ ここで私と姉の年齢やどういう関係だったのか、説明的な部分を簡潔に挿入。たとえば、

四年前、父が死んだ時、私は高校一年生だった。姉(姉の歳は?)と二人でまだ小さかった(具体的に何歳?)千夏と空の面倒をみてきた。母のような姉の存在に、どれだけ心を支えられてきたか。
(母親はどうしたのかな?)

A >車はハウスに向かって坂道を上っていく。
※ ここで風景描写がほしい。
B >退院してから今までの出来事
について少しでも触れないと、姉の笑いが宙に浮いてしまう。
(>53の文章では、何故笑われたのか、漠然としすぎてうまく伝わってこない)

Bの前に一呼吸置きたいので、Aを入れたが、
A,B順序入替可能。(Bを先に書く方が一般的かもしれない)

あくまで参考ということで。
94236:04/10/27 10:38:11
批評、酷評よろしくお願いします。

爆ぜた世界は息を止めたかに思われた。
以前は空を突き抜けんばかりの巨大なビルも真ん中から折れ、先端は地面を斜めに突き刺していた。そのビルは至ることころが砕け散っており、無惨なコンクリートからは無機質な鉄骨がはみ出している。
視線を落とし、周りを見回しても、草の根一本残っていない。それどころか生き物の気配はおろか、風の息吹さえも感じられない。
生き物だったモノなら目の前にあった。すぐ足下に。それも人間だったはずのモノだ。頭部だけになった中年男性が、虚ろな三白眼でこちらを見ている。だらしなく開かれた瞳孔には、驚愕で口元を歪ませる俺の表情が映る。
急に胃から酸っぱいものがこみ上げ、近くにあった蛇口だったはずの鉄パイプへと嘔吐した。
「……はあ、はあ、はあ……」
その鉄パイプの折れ曲がった先の、蛇口の捻る箇所だったところには、赤マジックで蝶の落書きがしてあった。
「やっぱりここ、だよな……」
10年ほど前に妹が落書きして母さんにこっぴどく怒られた、当時のままのそれであった。だからこの場所は間違いなく……。
「……俺の家だ。そのはずだ……」
しかし確信が持てない。この辺りで残っているのは地面に突き刺さった鉄パイプのみだからだ。
後は荒れ果てた大地が広がるのみ。家の欠片も残っていない。
木造二階建ての家だったので、火事であったにせよ、爆発があったにせよ、柱か土台だけでも残骸が有るはずなのだ。なのにそれらは一切この場に存在することは無かったかのように、綺麗に消え去っている。掘り起こした跡すら無いのだ。
95名無し物書き@推敲中?:04/10/27 13:27:06
>>94
描写に関して。
>以前は空を突き抜けんばかりの巨大なビルも真ん中から折れ
前半と後半の整合性がおかしい。「ばかりにそびえ立っていたビルも」等。
>そのビルは至ることころが砕け散っており、無惨なコンクリートからは無機質な鉄骨がはみ出している。
「そのビルは」は不要。「無惨なコンクリート」は意味がおかしい。前半と合わせて「無惨に砕け散った」等。
「無機質な」は、ここでの凄惨な現場の表現としてはやや不適当。「はみ出して」も語感がぬるい。
「突き出て」等か。
>視線を落とし、周りを見回しても、草の根一本残っていない。それどころか生き物の気配はおろか、風の息吹さえも感じられない。
 視線を落とした後で周囲を見回したのか。直後に地面を見ているのなら見回すのは別の文にした方がいい。
「生き物の気配」と「風の息吹」を同列に並べるのもおかしい。
>生き物だったモノなら目の前にあった。(略)驚愕で口元を歪ませる俺の表情が映る。
この辺は悪くない。瞳孔が「だらしなく」開くのはどうかと思うけど。
>その鉄パイプの折れ曲がった先の、蛇口の捻る箇所だったところには、赤マジックで蝶の落書きがしてあった。
先ほどのビルもそうだが、「その」が不要。説明がたどたどしく見える。
>後は荒れ果てた大地が広がるのみ。家の欠片も残っていない。
ビルの残骸はどうなったのか。遠く離れているならその描写を。「荒れ果てた」と漠然と書くよりも、地面が
どういう状態になっているのか表現してほしい。
また、他に何もない荒野に鉄パイプとおっさんの顔だけあったら、普通は「そこが家」ではなく「飛んできた」
と考えると思う。

絶対的に不足しているのは状況の描写。そこが廃墟なのか荒野なのか焦土なのか。何があって何がないのか。
「おっさんの顔」「鉄パイプ」というパーツだけが唐突にある感じ。
ここでは視覚的な描写しかなされていないが、臭いや音、気温や湿度、時刻等を描くことでより臨場感のある
描写ができると思う。
96名無し物書き@推敲中?:04/10/27 13:54:54
俺なりにリライトしてみた。前半だけだけど。

爆ぜた世界は息を止めたかに思われた。
以前は天を突き抜くかのようにそびえていた巨大なビルが中程から折れ、先端が地面を斜めに突き刺しているのが
見える。砕けたコンクリートが空中を漂っているのか、霧がかかったように視界が悪く、ひどく息苦しい。
蒸し暑い。見上げても空は赤銅色で、今の時刻もわからない。
視線を落とすと、足元は白い土塊と細かな金属片で埋め尽くされ、雑草の一本も見えない。
そこに半ば埋まった形で、かつて人の顔だったものがある。生前は中年男性だったのだろうか、禿げ上がった頭を
下にして、虚ろな三白眼で俺を見ている。乾き切った瞳に、思わず口元を歪ませた俺が映った。胃液が込み上げる。
たまらず屈み込み、ねじ切られたような首の断面を見ないように背を向けて、吐いた。
97石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/27 14:25:01
文章的なことに関しては95が全て。

個人的に付け足すとすれば、ドランゴンヘッドを始めとする作品を
オレは知ってしまっているので、なんとなく既視感がある「世界」だな
という印象が強い。
以前、映像で見た記憶が強制的に蘇るのだ。
「ああ、またそれか」と
特にドラゴンヘッドはマンガ・映画になって間もないので
記憶に新しい。
文章が、映像に打ち勝つにはどのような方法があるか?
>その鉄パイプの折れ曲がった先の、蛇口の捻る箇所だったところには、赤マジックで蝶の落書きがしてあった。
>「やっぱりここ、だよな……」

それはここにあるような心理描写ではないだろうか。
風景から喚起される、一個体固有の記憶だけは
風景の映像ように克明に記録され得ない。
その意味において、この短い文章群でポイントを絞った
表現があるのは書き手の能力を保証している。
しかし、これらは過去の作から学べば身につくものであり
ここで物語が終わっているのは、残念だ。
書かなかったのか、書けなかったのか、書いたけどもったいなくて削ったか……
98批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/27 19:55:41
>>94
一行目、いいと思うよ。
個人的には「思われた」は弱いなあと思ったが。
この魅力で、多少アラがあっても、94くらいの分量は一気に読めてしまう。

具体的な言い回しについては、>>95の指摘は妥当だと思う。
「無残なコンクリート」はちょっと言葉が足りない気がしたし、
「無機質な鉄骨」というのは、言葉を探すのをさぼったな、という気がしたし、
「はみ出している」よりは、突き出しているほうが良かろうと思った。

あと、「草の根一本」残っていないという言い回しはおかしいね。
「蛇口だったはずの鉄パイプ」での「だったはず」の繰り返しも、たどたどしく感じた。
「蛇口の捻る箇所」、なんてあたりも、名前を調べるのを面倒がったのか、
バルブという語感が悪かったのか知らないけど、何かもっと逃げ道はあるはず。

全体に、荒削りというか、労力を傾けるのをサボってるな、という印象はあるね。
あとは、冒頭の一文だけでなく、他の描写でも、
一箇所でいいので、他で見られないような箇所があると良かったのだが。
まあ、そこまでの力作なら、公開はしないかもな(笑)
99批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/27 20:04:07
>>98
「バルブ」って書いたけど、水道の蛇口のハンドルだな。自己訂正。
100独身 ◆H0b/5O683E :04/10/28 09:50:57
ちょっと長いですが酷評お願いします。

「ほら、抱きしめてやるからこっちこいって」
背中の後ろからそういう彼の声が耳に入るのだけれども、私は動けずにいた。
床に敷いてある花模様のカーペットを見つめながら、何も言えない私。
きっと今彼は、私に優しく手を差し伸べてくれているだろう。
でも本当にその言葉に甘えていいのだろうか。
さっき私と彼はつまらない口論をしていた。
本当につまらない、私の機嫌がいつもより悪いというだけで起きてしまったもの。
いつもなら何気なく流すことの出来たことが、今日は流せなかった。
口論と言っても彼が私に何かを言及した訳じゃなかった。
いうなれば単なる私の八つ当たりだ。それを彼は
「そうだね」、とか「ごめんね」、なんて言葉で答えてくれた。
少し眉をひそめて、本当に自分が悪いのだと受け止めているその彼の顔が
私の脳裏によみがえる。違うのに、悪いのは私なのに。
自分の小ささとそれによって彼を傷つけたんじゃないかという罪悪感のせいで、
未だに眼から溢れてくる涙を拭っていると、その腕が何かに引っ張られた。
突然の出来事に脚がたたらを踏む。すぐに身体が支えられなくなって、
腰がベットの上に落ちた。バネの勢いでそのまま上半身が後ろへ倒れようとする。
その肩を何かが受け止めた。それがそのまま私の顔に上ってくる。彼の右手だ。
涙の筋が刻まれている私の頬を、彼の手がゆっくりと上からなぞっていく。
泣いていたことが今更恥ずかしくなって、彼から逃げたいと私は思った。
ベッドで私の身体を支えている腕に力が入る。けれども、それと同時に
「よしよし」という声がして彼の左腕が覆い被さってきた。
そして背中に彼の胸が当って、私を縛りつけた。私は今、彼に抱擁されている。
いやだ、こんなカタチじゃいやだ。
彼の顔が見たくて私は振り返ろうとしたが、彼の右手がそれを許さなかった。
101独身 ◆H0b/5O683E :04/10/28 09:52:18
「ぼくが悪かったよ、ごめんね」耳元でそう呟く彼。
きっと彼は全ての責任を引き受けることで、この事態を収拾しようと考えているんだろう。
でも違う、私が望んでいるのはそうじゃない。私は謝りたいのだ。
謝って叱ってもらって、自分に非があったことを認めて欲しいのだ。
彼はいつだって私をほめてくれる。
私に、いい所がいっぱいある、って言ってくれる。
でも私にだって嫌な汚い悪い所が沢山、それこそ数え切れないくらいあるのだ。
彼はそこには触れない。私のきれいな部分にしか触れない。
おそらくそれが彼の考える優しさで、私はそれに何度も救われてきたけれども、
それでも本当の恋人になった今なら、ありのままを見て欲しいと私は願う。
こんなふうにいつも私が正義にされることが、逆に私を傷つけるのだという事実に、
彼は気づいていないんじゃないだろうか。
涙と嗚咽が止まらない私をいぶかしんだのか、彼の腕が少し緩んだ。
私は両手で顔を覆いながら背中を丸めた。背中から彼の温もりが離れる。
彼の左手が私の下腹部にあって、それで彼とかろうじて繋がっている状態だった。
「大丈夫か」という彼の声に私は首を横に振る。それで彼の
「どこか痛むのか」なんて見当外れな問いかけに、しゃくりながら「違うの」と答えた。
「違うって、何が違うんだ」涙で不規則に痙攣する私の背中を
彼が右腕でさすってくれる。その彼の優しさで胸の動悸を激しくなる中、
「悪いのは、私なの、私が、私の方が、あなたは悪くないの」と私は言った。
そうだ、悪いのは私だ。いつだって素直になれない私の方なんだ。
彼の両手が私から離れた。次の瞬間私は腋の下から抱えられ、彼の元へと引き寄せられた。
「気づいてたんだね」彼の声がする。「えらいね」頭に彼の手が乗せられた。
髪の毛を梳くように頭がなでられる。そうして私の肩の上に彼のあごが置かれた。
横目に彼の顔を見ると、涙で少しぼやけていたけれども、彼は笑ってくれていた。
私もつられて笑った。それで本当におかしくなってさらに笑った。
私は何を悩んでいたんだろう。そう思って、後ろにある彼の胸に私は身体を預けた。
首を後ろにもたれさせ天井を見上げる。彼は相変わらず私の頭をなでてくれている。
自分がなんだか猫になったみたいに思えて、私は天井に向かって「にゃあ」と呟いた。
102名無し物書き@推敲中?:04/10/28 12:01:06
>>100-101
まず、細かいところ。
> 「ほら、抱きしめてやるからこっちこいって」
・冒頭のこの台詞はその後の「彼」のキャラクターとは合致していない気がする。強気で不遜な印象。
・前半部、「私」「彼」が多く、英文和訳のような印象。省けるところは省いた方がすんなり読めると
思う。
・「ベット」は「ベッド」。
>いうなれば単なる私の八つ当たりだ。それを彼は「そうだね」、とか「ごめんね」、なんて言葉で
これを「口論」と呼ぶのは無理がある。せめて彼が反論していないと。
・「しゃくりながら」は「しゃくり上げながら」(意味が違う)
103名無し物書き@推敲中?:04/10/28 12:01:41
動作について。
>その肩を何かが受け止めた。それがそのまま私の顔に上ってくる。彼の右手だ。
ここわかりづらい。引っぱられてベッドに尻餅をつく。あお向けに倒れる前に彼がその肩を支える。
で、その手が顔に上がってきたら彼女は倒れちゃうだろ。彼が身体のどこで彼女の体重を支えている
のかはわかりやすくした方がいい。彼の体勢を書いておいた方がいいんじゃないか。
また、「そのまま私の顔に上ってくる」では虫かなにかのようにも見える。再考の余地あり。
>ベッドで私の身体を支えている腕に力が入る。けれども、それと同時に
ここではやはり「腕で支えている」となっているが、位置関係的には彼は彼女の真後ろにいるんだろ?
右腕で後ろから支えて、右手で顔を撫でたってことか?
>「よしよし」という声がして彼の左腕が覆い被さってきた。
「覆い被さって」だと上から来ている印象。圧迫感があるのは狙っているならいいが、実際は横から
回しているんじゃなかろうか。
>彼の顔が見たくて私は振り返ろうとしたが、彼の右手がそれを許さなかった。
一体どうなってるんだ彼の右手はw 意図しているところを説明してほしい。

後半の方が大分こなれている印象。>>101の上半分は良いと思う。
>彼の左手が私の下腹部にあって、それで彼とかろうじて繋がっている状態だった。
言っている意味はわかるが「繋がっている」は状況説明としては中途半端。
>彼の両手が私から離れた。次の瞬間私は腋の下から抱えられ、彼の元へと引き寄せられた。
彼は左手で彼女の腹を支えていただけだった筈。「両手が離れる」のはおかしい。
>首を後ろにもたれさせ天井を見上げる。彼は相変わらず私の頭をなでてくれている。
愛情を感じている場面で「相変わらず」では不適。どうでもいいみたいに見える。

内容については好みの問題なので特に無し。
104しゅう:04/10/28 14:00:33
このスレのための書き下ろしです。ファンタジーです。
ベタベタなストーリーで申し訳ないですが、批評お願いします。

魔法使いのクロエはいつも失敗ばかりしている。
先日は魚を焼くために広場で火を起こそうとして、自分の黒衣に火を
付けてしまい、村人総出の大騒ぎになってしまった。
村人たちはクロエを魔法使いとして認めているし、尊敬もしているのだが、
問題はクロエの魔法で出来ることは、特に魔法を使わなくても誰にでも実現可能
であるということだ。例えば、先に書いたように小さな火を起こしたり、読書の
時に手を使わずにページをめくったりということである。そういうわけなので、
誰一人として、クロエの魔法を有難がっている者はいなかった。
しかし、今朝になって突然クロエの家のドアがドカドカと叩かれ、開けてみると
近所のおばさんが息を切らせて立っており、やたらと切羽詰った様子で、
「魔法使いさん、お願いだよ、息子を助けておくれ!」と頼み込んできた。
クロエが理由を尋ねると、
「息子が王国の兵士たちに捕まってしまって、殺されそうになってるんだ」
とのこと。どうやら、ガールフレンドにちょっかいを出した兵士とトラブルになり、
つい手を出してしまったようだ。クロエは具体的な解決策が思い浮かんだわけでは
なかったが、助けを求められると嫌とは言えない性格のせいか、魔法使いという
プライドからか、その場で引き受けることにした。
クロエが現場に着くと、息子が両手を後ろ手に縛られて座っており、若い、性質の
悪そうな兵士に対して命乞いをしているところだった。
「すまない、殴ったのは俺が悪かった、ちょっとカッとしただけなんだ、頼むから
命だけは許してくれよ」
「駄目だ、王国の威信を汚したものは死刑と決まっている」
「来月には彼女との結婚式を控えているんだ、せめてその時まででも生かしておいてくれ」
「駄目だ、規則は規則である」
兵士は息子の横で泣きながら懇願している女性に残酷な目線を送り、断言した。
それを見て、我慢できなくなったクロエが割り込みに入り、叫んだ。
「ちょっと待ちなさいそこの兵士!」
105しゅう:04/10/28 14:02:12
「は?」
一瞬にして、村人たちと兵士の視線が、この小さな黒い魔法使いに釘付けになった。
唖然としている様子である。
「さっきから聞いてれば規則、規則って、悪いのは最初に彼のガールフレンドに手を
出したあなたでしょ!」
「なんだおまえ、子供は帰って寝ろ」
兵士は相手にしない。
「そっちが帰りなさい、でないと私の魔法が炸裂するわよ!」
「な、ま……魔法?」
この言葉には、さすがにドキッとしたらしい、すぐに兵士の顔色が変わった。
「し、しかしこの界隈に魔法使いがいるなどとは聞いておらんぞ、誰かこいつを知っているか」
他の兵士に尋ねるが、誰も知らない。村人たちもただ目を丸くして動揺するばかりで何も言
おうとしない。ただ、さっきまで命乞いをしていた息子だけが急に強気になり、
「はっはっは、間抜けな兵士さんよ、あんたもここまでだな、ここにおられる大魔法使いクロエ様を
怒らせて無事で帰れた奴はいないぞ!」
などと、誰にでも分かるデタラメを言ったので、事態が悪化した。
「ほう、大魔法使い様ね。それじゃ、何かビックリするような魔法を見せてもらおうか。
それが出来れば、こいつは見逃してやる」
兵士はにやりと笑って言った。クロエはぎくっとして少し困った様子になり、
「えっ、えーっと何をお見せしようかしら」
と言った後しばらく、村人たちにとっては、はらはらする時間が続いた違いない。結局、
その緊張は一人の勇敢な村人によって破られた。
「わああ、体が勝手に動くううう、止めてーーー!!」と言って、兵士に飛びかかった男
がいたのである。それにつられて、最後には村人全員がこの魔法にかかり、悪い兵士たちは
成す術もなく退けられたのであった。
106しゅう:04/10/28 14:02:43
「ありがとう、みんな」
全てが終わって、クロエが嬉し涙を見せながら、村人たちにお礼を言った。
「いや、感謝をするのはこっちだよ。君が魔法で私たちを動かさなかったら、この村一番の
幸せ者が死んでいたところだったんだ」
指を指された息子さんが、ガールフレンドと一緒に頭を下げた。
「君は本物の大魔法使いだよ。勇気という魔法のね。今日という日を我々は忘れない
でおこう。本当にありがとう。」
かくして、クロエは村の大魔法使いとして感謝されるようになったのであった。
107名無し物書き@推敲中?:04/10/28 14:06:53
霧香マダー?(w
108名無し物書き@推敲中?:04/10/28 14:32:39
>>104-106
文章的な部分は他の人にまかせて、構成上のツッコミどころを。

>先日は魚を焼くために広場で火を起こそうとして、自分の黒衣に火を
なぜ広場で魚を?
>村人たちはクロエを魔法使いとして認めているし、尊敬もしているのだが、
この前提には説得力が必要。ここまでなら問題ないが、ラストまで読むと意味もなく
甘やかしているようにすら見えてくる。なぜ役に立たない魔法使いを尊敬するのか。
>手を使わずにページをめくったりということである。
手を使わずにページをめくれるのはけっこう便利そうなので、もっとどうしようも
ない例の方がいい。
>クロエが現場に着くと、息子が両手を後ろ手に縛られて座っており、若い、性質の
>悪そうな兵士に対して命乞いをしているところだった。
ただ「現場」と書かれてもどこだかわからない。現場に他の村人や息子の恋人がいる
表記が全くないのも問題。相手の兵士も何人いるのか。
>「ちょっと待ちなさいそこの兵士!」
ここまで主人公の性別がわからないのは問題。序盤で紹介するべき。
>「なんだおまえ、子供は帰って寝ろ」
ここまで主人公の年格好がわからないのも問題。主人公なのだから紹介は最初のうちに。
>その緊張は一人の勇敢な村人によって破られた。
「勇敢な」とここで書いてしまうと、物語の中核である「勇気という魔法」が霞んでしまう。
結局この村人の機転で全てが解決してしまったわけで、主人公の見せ場が無い。クロエがなん
らかの努力をする場面が必要。考えなしに口を挟んだだけでは主人公の魅力としても話としても
弱すぎる。
>全てが終わって、クロエが嬉し涙を見せながら、村人たちにお礼を言った。
この「嬉し涙」も唐突。どちらかといえば救われた男の母親や恋人が涙だろう。
>かくして、クロエは村の大魔法使いとして感謝されるようになったのであった。
前述のとおり、こうやって締めるには主人公が動いていなさすぎ。
109石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/28 16:00:51
>>100-101 独身さん

文章的なことは大体102に同意。

付け加えると、一人称視点のみで語られる文章が及ぼす効果というのは
良くも悪くも硬質的であり、ある意味で「石」的なマテリアルを連想させる。
石、意思という、それがそのまま人間の存在を証明する事象として
強く読み手に意識させることが可能であると思う。
ただそれが可能なのは、常に一人称の対象としての「私」一人だけであり
他の登場物はあくまでも「私」を中心にして、動かざるをえないのだ。
それはあたかも地動説のように、古めかしい考えであり
バランス感覚を上手く働かせないと、多くの人間からは支持され得ないものになる。
一人称だから、気ままに、思うままにやれば物語として成立するかといえば
むしろそれは全く逆で、一人称ほど危うい綱渡りはないのだ。

この意味で、独身さんの作品は、彼が非常にフレキシブルな存在で
私の願望のままにその姿を変えているようで、非常な不安定さを感じた。

110石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/28 16:01:25
>>100-101さんの作品に出てくる「私」も、実に「石」的であった。
そして私は、別の「石」である彼と、同化したいとは言わないまでも
わかりあいたい・わかってほしいという思いを抱いている。
だがここでの「私」は石そのもので、全く動かず受動的である。
相手が気がつくことを願っているのみだ。

しかし同時に、もう一つの「石」である彼が、ただ優しく包み込むように
することこそが「わかりあう・わかる」と恐らく思っていて
意思の差異・そのすれ違いが、彼と、私という二つの
「石」の同一化を阻むものとしている。
物語の結末的には、「彼」の温かさに「石」としての私の境界が
溶け去って、正直な「猫」と化した。
この結末は、冷たい川の底で、誰かに拾われるという夢を描く石としてではなく
陽だまりの中で、猫として飼い主に飼われている方が私にとって
幸せだということであろう。(蛇足ながら、猫の飼い主は「優しさ」)

111石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/28 16:16:18
>>104-106 しゅうさん

文章的なことで

>しかし、今朝になって突然クロエの家のドアがドカドカと叩かれ、
上手いとはいえないが、全体的なコミックタッチに合わせたこの表現は
なかなか面白いと感じた。ドアがドカドカと叩かれって(笑)

内容はかなり穴があると思うんですよ、実際。
「クロエ」の魔法に期待していない村人の一人であるはずの
近所のおばさんが、助力を求めに来るのか?
ラストの魔法にかかって、兵士リンチオチは納得されるものなのか?
この後、クロエが崇められるが、その後、本気になった兵士たちが
クロエを討伐に来るのでは?
その時の為に、敢えてクロエ一人が犠牲になる為の所為とか

まあ、なんやかやファンタジーらしからぬ「付加読み」しちゃうんですね。

でもここまで書いておきながら、これは「物語」として成立しているなと思った。
面白く読めたし。
112む ◆H0b/5O683E :04/10/28 16:25:07
>>104
「尊敬」とは、「尊く敬う」ですから、言葉としてはかなり強いので、迂闊には使えません。
本来は、比較して地位的にかなり上の人に対して使う言葉です。
ロード・オブ・ザ・リングの魔法使い(髭長爺さん。名前知らない)くらいなら気になりませんが、「いつも失敗ばかりしている」人を尊敬するのは難しいように思われます。
ここの「尊敬」は「皆に好かれ頼られている」くらいなのでしょうか。ラストで本当に「尊敬」されることになるわけですし、そのラストの効果を上げるためにも、ここは他の言葉を使った方がいいと思います。

「問題・・・実現可能」
「問題」が「可能」にかかっていますが、その間が空きすぎています。しかもここは前からつながっています。
「しかし、」も、かえってスムーズにつながらなくなっているように感じられました。
このへんの書き方はよくないと思います。

「誰にでも」という言葉は注意してください。
幼児・老人・障害者など、世の中いろんな人がいますので、「誰にでも可能」なんてことは存在しません。

「切羽詰った様子」とありますが、「魔法使いさん、お願いだよ、息子を助けておくれ!」が切羽詰まっているように感じられません。緊張感がありません。ここはもっと「切羽詰まった」描写が必要です。
「大変だよ、大変なんだよ!」
「ど、どうしたんです、突然?」
 クロエはおばさんの錯乱ぶりに、驚くばかりであった。
「ととととにかく、大変、大変なんだよ!」
「おっ、落ち着いてください!」
「息子が、息子がっ、助けておくれよっ」
「なっ、何があったんです?」
こんな感じはどうでしょうか。少しは切羽詰まったでしょうか。
113む ◆H0b/5O683E :04/10/28 16:26:13
「その場で引き受けることにした」
人が殺されようとしているのに、正義の味方がそんな呑気なことを言ってはいけません。
「助けを求められると嫌とは言えない性格」とか「魔法使いというプライド」なんてものは、この緊急時はどうでもいいものです。
ここは主人公には何も言わせず「とにかく現場に駆けつけた」の方がいいと思いましたが、どうでしょうか。
それとも、クロエは「やや臆病で小心者」といった設定なのでしょうか。それならそれで「まずいかなー」とか言って躊躇させるのも良いかと思われます。弱みを見せた方が、人間らしくなります。
って、人間じゃないのか。

「すまない、殴ったのは俺が悪かった、ちょっとカッとしただけなんだ、頼むから命だけは許してくれよ」
こんな命乞いでは、すぐに殺されてしまいます。ここも緊迫感が感じられないのですが。
いつの時代もどこの国も、基本的に市民よりも権力側の方が強いので、このような「友達感覚」の言い方は疑問です。
「俺が悪かった・・謝るから、許してくれ、お願いだ・・・
 来月に結婚するんだ・・死にたくないんだ・・嫌だ、死にたくない、助けてくれぇー!」
とやってみると、少しはシリアスになりましたでしょうか。
それとも、シリアスにしてはいけないのでしょうか。その点は私にはわかりません。

「せめてその時まででも生かしておいてくれ」
殺されるというのに、こんな格好いいことは、本宮ひろ志のマンガの主人公でないと言えないかもしれません。
イラクで拉致され「処刑宣告」された香田さんの、泣きそうになりながら、何かを伝えようとして伝えられない、悲しい顔を思い浮かべてみてください。

「唖然としている様子」
「唖然」の意味は「あきれて言葉が出ない様子」なので、「様子」がすでに含まれているのです。なので「様子」がダブってしまいます。

ラスト少し前に市民が兵士を追い払いますが、そんなことやったら市民が皆殺しにされても文句は言えません。

って、「ラノベだからいいんだよ。深く考えるな」となるのか。
ラノベの底の浅さは、このへんにあるのかな。私もちょいと勉強になりました。
114236:04/10/28 18:17:23
>>95
>絶対的に不足しているのは状況の描写。
改めて読んでみて、自分でもそのように感じました。改善したいと思います。

>>96
リライトを読んでみて、状況描写だけでなく五感の描写もっと増やした方がいいみたいですね。
書き直して貰えたので、自分の欠点がよくわかりました。

>>97
>ここで物語が終わっているのは、残念だ。
実は前回は可もなく不可もなくという批評を貰ったので、最初の一文をよく考えて勢いで>>94を書き上げました。
一応、簡単な設定は考えていますので続きは有るのですが、長くなりそうなので最初の部分だけをここに書き込みしました。
流石に全部書き込みするのは無理っぽいので……。

>>98-99
水道の蛇口のハンドルは調べてみましたが、正確な名前が分からなかったのでそのままに曖昧に誤魔化していました。

>あとは、冒頭の一文だけでなく、他の描写でも、一箇所でいいので、他で見られないような箇所があると良かったのだが。
これはもっと心がけて行きたいと思います。


>>95-99
批評有り難うございましたm(_)m
115名無し物書き@推敲中?:04/10/28 19:53:46
ちんぽなめたい
116批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/28 23:58:56
>>104-106
面白かったよ。
この水準をさくっと書き下ろせるのは、力あると思う。
オチのつけかたも申し分ない。あとは単純に気になった点を幾つか。

主人公のクロエが、男なのか女なのか、大人か子供か、ちょっと分かりにくかった。
尊敬されてるってことで、俺はジジイなのかと思って読んでたよ。

ドアがドカドカ叩かれるのは、良いと思った。面白いね。
あと、命乞いの台詞は、俺はアリだと思ったよ。全体の雰囲気・文体にマッチしている。

改善して欲しい点としては。

一文一文が、ちょっと長めな気がするなあ。
「〜だが」「〜が」と、逆接の接続詞でつないでる箇所は、文を分けちゃったほうが
いいんじゃないかと思った。

あと、構成について。
魔法を使うとハッタリをかましたものの追い詰められる場面が、
ちょっとあっさりしすぎていて、もったいない気がした。
もうちょっとハラハラしていたい。
村人の行動に救われた、とホッとするために、もう少し分量が欲しいと思った。
117必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg :04/10/29 00:43:40
>>104-106
最初の方だけを掻い摘んで添削。

まず、この物語が104-106で終わるなら最初の3行は要らない。
ドジっ子の設定は不要だし、入れるとしても冒頭に入れるべきではない。
因みに俺なら、この三行を削って「クロエは魔法使いを名乗ってもいいのだろうか?」にします。
そして全体的に言えることだけど、イメージが掴みにくい。
結構話自体は好きだったりするので、今後に期待。
118石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/29 10:08:33
>>109
スマン、改めてこのスレを上から読み返したら
俺の文章で、意味が通じない箇所があった。

>他の登場物はあくまでも「私」を中心にして、動かざるをえないのだ。
>それはあたかも地動説のように、古めかしい考えであり

地動説→天動説

いや、他にもミスはあるけど、ここで間違えちゃイカンだろ。(笑)

まあ、なんだなぁー……
ステレオタイプの意見を吐く複合体として
オレ等、簡素人が存在するよりも
独立した個として、住み分けを行っている方が
読み手にとっては嬉しいだろうな。
だからこそ過剰な排斥は、全てにとって不利益なのではと思う。
早い話、イ`
119名無し物書き@推敲中?:04/10/29 15:32:58
書きこみが終わりました。

画面を切り替えるまでしばらくお待ち下さい。

120名無し物書き@推敲中?:04/10/29 18:09:22
批評コテ ◆9LVImadA.o の「面白い」は
スレの潤滑油です。スレを上手くまわすための潤滑油です。
信用すると・・・
121名無し物書き@推敲中?:04/10/29 18:13:03
滑る、と(藁
122名無し物書き@推敲中?:04/10/29 20:01:50
さあ、私に痛みを!
私に執筆する痛み与えてくれ!!

雨が好きだった。
豪雨 雷雨 暴風雨
春雨 霧雨
きつねの嫁入り。

どれも私の胸を騒がせた。

雨の音が好きだった。
雨の匂いが好きだった。
雨のもたらす、空気そのものが好きだった。

雨が降る。雨が止む。虹が立つ。

私は雨が好きだった。
理由も無く、雨の全てを愛していた。
それなに。
雨は私程に愛してくれなかった。

「…チクショウ」

向ける相手のいない言葉は、
雨音に消え入った。
123名無し物書き@推敲中?:04/10/29 20:20:32
124名無し物書き@推敲中?:04/10/29 20:22:48
>>123
すいません。逝ってきます
125名無し物書き@推敲中?:04/10/30 03:12:56
泉に住む女神の話を知っているか?とKは僕に聞いた。
僕がちょうど大学四年のときだ。僕は公園のベンチに腰掛けながら目の前の大きな池(泉よりも断然情緒がない)を見ていた。
まだ夏とまではいかなくて、木漏れ日がすらすらと公園のすべてのものに降りてきていた。
池では幸福なカップル達が白いゆるやかな波を立てながらボートを漕いでいたし、
その横ではこうるさい鴨たちが我先に老婦人の投げるとパンくずにとびついていた。
男は濃い茶色の山高帽をかぶり、腰に水筒を下げていた。ベトナム帰りの米兵が持っているみたいなやつだ。ぴかぴかと注ぎ口を銀色に光らせている。
Kは僕を見てもう一度言った。
「泉に住む女神の話だよ。知ってるか?」
もちろんと僕は軽く笑って答えた。有名な童話だ。あなたが落としたのはこの金の斧ですか?それとも銀の…。
彼は少しほっとした顔になって、僕の横にゆっくり腰を下ろした。目の脇のしわが年齢を感じさせる。とうに50歳は超えているだろう。
126名無し物書き@推敲中?:04/10/30 03:13:16
目の前に落ちている石をときおり池に投げ込みながらKは話し始めた。
「俺は小さいころに(ぽちゃん)いつもその話を聞かせてもらっていたよ。不思議じゃないか?
湖に落とすものなんてそれこそ山のようにあるはずだ。斧から始まって、猟銃、ハンカチ、赤ん坊のガラガラもだ。
それなのに女神はどんなものでも(ぽちゃん)金のものと銀ものを持ってでてくる。ざばぁってね。女神はよっぽどたくさんのものをもっていたんだろうな」
僕は女神が泉の底で、ひっそりと目録を作っている姿を想像した。

水面から差し込む光で、ぼんやりと明るくなっている湖底にその洞穴はある。彼女はその奥で一人、今もっているもののリストと足りないものの目録を書いている。
「金の斧1・銀の斧2・真ちゅうのランチボックス0。明日までに3個のランチボックスを求む」コツコツコツ・・・・。
それぞれのものは、さらに奥にある棚に収められ、彼女のきちんとした字で書かれたラベルが貼られている。
猟銃:1879.09.12.D・サリンジャーにより埋没さる。

「いうなれば」と僕は言い、顔を上げて男の顔を見た。
「女神は優秀な事務員であるともいえるでしょうね」
「なるほど」Kは満足げに言うと、水筒から一杯お茶をついでぐいと飲んだ。
池の鴨達はすっかり満腹になったらしく、再び散会し、いたるところで水に顔を突っ込んでいた。

しかし僕の言いたいことはこのエピソードとは少し違ったところにある。
女神は微笑んでいう。「あなたが落としたのはどちらの斧ですか?」
そう、彼女は穏やかに我々に決断を迫っているのだ。

決断。それは僕をやりきれない思いにさせる。
僕があのときに下した決断が正しかったのか、未だに僕には判断できない。
それは紫音に聞いてみるしかない。
でも僕はプジョーを見るたびに、彼女の赤いニットを思い出してしまう。
127竜蝉蛾王 ◆mm/T2n8mWo :04/10/30 06:18:00
128竜蝉蛾王 ◆mm/T2n8mWo :04/10/30 06:22:20
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20041029000061
ごめんなさい間違えた。
>>127は他人が書いたのです。
129批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/30 07:03:00
>>125-126
うーん、ちょっとシュールで、俺には分からなかったよ。
最初に、中身から。

Kは50歳を越えていて、僕は大学四年生なのに、「Kさん」ではなくて「K」と呼び捨て?
人物関係が分からなくて、読んでいて混乱した。
Kは、主人公の空想の中の人物なのか、とか考えてしまう。
「こころ」に出てくるKのパロディかと身構えていたけど、そうでもなさそうだし。

女神が事務員というたとえ話も、その前後に何も関連性がないように思える。
目録を作っている姿も、どういう意味があるのか分からない。
事務員が決断を迫る、というのもピンと来なかった。
D・サリンジャーというのも分からない。
「ライ麦畑」かと思うわけだが、1879年では時代が合わない気がするし、
猟銃のエピソードなんてあったっけ。話にどういう関係があるのかも分からない。

で、最後に決断の話になるわけだけれど、それまで数十行に渡って、
決断をほのめかす話なんか出てきてないので、唐突すぎて
何を意味してるのか分からない。
プジョーも、赤も、ニット帽も、それまで伏線があったわけでもないので
唐突すぎるし、50過ぎのオッサン「K」は、いったい何の狂言回しになってたのか?

俺には、話が良く分からなかった。謎解きを希望する。
130批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/30 07:24:27
つづき。次は個々の文章に関して。

> まだ夏とまではいかなくて、木漏れ日がすらすらと公園のすべてのものに
> 降りてきていた。
「まだ夏までとはいかなくて」は、たどたどしい印象。
木漏れ日がすらすらと降りてくるのはイイと思った。が、「すべてのものに」は、
苦し紛れに選んだ言葉のように思えて、余計かな。

> 池では幸福なカップル達が白いゆるやかな波を立てながらボートを漕いでいたし、
幸福なカップル、というのは変じゃないか。なぜ断言できるのか。
「幸福そうな」なら分かるけど。
主人公の心理や周囲の状態と比較して、皮肉な意味や、対比になってるなら
断定で書いてもアリだと思うけど。

あと、台詞の途中に(ぽちゃん)は、個人的には良い印象はないな。
ヤメレってほどではないけれど、プラスの印象はない。
要は、前項の「すらすらと」あたりに比べれば、やろうと思えば誰でも書ける表記なわけで、
この表現で工夫やオリジナリティを感じさせるには、ただ単体でやっても駄目だろう。
そういう表記をする必然性が、前後から感じられると、オオッと思うんだろうけど。

「コツコツコツ・・・・。」は、ちょっと漫画っぽい語彙で、ぎりぎりの表現かなあ。
嫌がる奴もいると思う。

> 池の鴨達はすっかり満腹になったらしく、再び散会し、いたるところで
> 水に顔を突っ込んでいた。
満腹になったのに、水に顔を突っ込むものなのかな?

> それは紫音に聞いてみるしかない。
紫音は人名? 主人公と同世代なら大学四年くらいで、
そうでなくともプジョー乗り回す年齢で、そんな名前のやついるかなあ?
131しゅう:04/10/30 08:01:35
批評してくれた皆さん、有難うございました。
真面目に読んでくれたのが伝わってきて嬉しかったです。
改善点もはっきりして勉強になりました。
またよろしくお願いします。
132名無し物書き@推敲中?:04/10/30 08:26:07
批評コテ ◆9LVImadA.o ちゃんと「面白い」と言ってやれよ。
かわいそうだろ!
133841:04/10/30 11:19:00
今までの2つは、話の途中をぽんとはったやつをみてもらってんだけど、
今度はちゃんと冒頭からのやつをはらしてもらしたい。
けれど、これで俺は3回目、そろそろ、ひつこい?

もしいいなら、はらしてもらいたいんだけど。

まだ書き上がってないけどね。
134石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/30 17:22:24
1/2

ここはステキなインターネットでつね。
オレを含め、春樹率が高いようで。

>>125さんと春樹の違いは125さんの方が、初期春樹よりも
描写が上手いということかな(笑)
公園の描写はわずか数行ながら、その空間を形容するに相応しい
没個性と、普遍的ともいえる平和さを表現していた。
しかしそこにチクリと「ベトナム」「米兵」というワードを入れることによって
そのノドカな景色と表裏一体にあるものを想像させる。
アイロニカルな冒頭と、その意識は、この後も物語の核になる。

>女神は微笑んでいう。「あなたが落としたのはどちらの斧ですか?」

我々もよく知るこの話の結末は、樵は金でも銀でもない
鉄の斧が私のものですと、答えることによって幸せを得る。
しかし、ここでの「僕」には、鉄を選ぶという選択肢を考慮に入れていないように
思われるのだ。金か、銀かの二つで判断したのであろう。
この決断が正しかったのか、「僕」はわからないというが
童話でいえば、そのどちらも答えとしては間違っているという
シニックな結末だ。
物語はまだ冒頭部なので、今のところまで読んでそう感じるだけです。>>125さん

135石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/30 17:22:46
2/2

D.サリンジャーはハートフィールドと同じかな。

D.サリンジャー?と一瞬、首を傾げてしまった。
J.D.サリンジャーならば、1879年という年と
全く相関性が無く、時代考証にそぐわない、ただのデタラメであると
勝手に断定して、一読者であるオレは、読み進めることができるが
J.D.サリンジャーとD.サリンジャーとが別人であると考えた場合。
(J.D.サリンジャーのお父さんとかね)
そこに潜む語り手が、春樹の@風の歌を聴けの語り手同様に
ハートフィールドという架空の作家を、あたかも実在するように書くことによって
まあ、前述の皮肉というか、なんちゃらかんちゃらを表現した
かったのではと勝手に読んでみた。otz
136石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/30 17:44:53
>>841さん
誰に尋ねられておられるのかわかりませんが
オレで良ければ、お付き合いしますよ。
ガツーンと、「コレでも喰らえ!」って感じのを貼って下さい。(`・ω・´)
137841:04/10/30 18:22:49
特定の誰かに…というわけでなく、ここを見てる人達に、まあ、一言ことわりをいれたんでございますよ。

書けたら、納得できたら、はらせていただきやす。
ありがとうですよ。
138修行中・・・、:04/10/30 20:55:02
酷評よろしくお願いします。
 窓には柔らかな微光が射し込んでいました。
お爺さんは微光で目を覚ましました。
お爺さんはゆっくりとベッドから起き上がり窓を開き、冷ややかな朝の空気を吸い込みました。
 やがてお爺さんは、顔を洗い、表へでていきました。
その日はことさら気持ちのいい朝で散歩をしたいと思ったからです。
外に出るともう稲刈りが済んだ田圃が一面に広がっていました。遠方に見える山の尾根は少しずつ
白みがかってきていました。
お爺さんは新しくできた橋に行くことにしました。
お爺さんはもうだいぶ年を喰っていましたが、足腰だけはまだだいぶ健康でした。
 お爺さんは、白山を見ながらついに橋に到着しました。
橋はお爺さんが思っていたよりもとても広く、先は見えませんでした。
お爺さんは戻ろうかと思いましたが、ここまで来て戻るのは馬鹿らしいのでやはり進むことにしました。
お爺さんは陽気に進んで行きました。
口からは白い蒸気が吹き出して、おじいさんの体は自然に若返ったかのようになりました。
あの少年時代のような活力がお爺さんには歩くごとに感じられたのです。
お爺さんはまるで少年の如く駆け出しました。
その時は、他に人は居りませんでしたので思う存分駆けることができました。
やがて橋の峠に差し掛かりました。
既に光が増していた太陽の光がお爺さんを照らしだしました。
「なんという素晴らしい朝だろう」
お爺さんは思いがけず声を出してしまいました。
お爺さんは思わず声に出して太陽に話掛けました。
139名無し物書き@推敲中?:04/10/30 23:28:16
オジイサンハオジイサンハオジイサンハ・・・・・・・・・
うぜーーーー

まずそこから直せ。最後まで読む気がしない
140841:04/10/31 00:11:26
あのうすみません、ちょっとききたいのですが、このスレって
一度にどのくらいの長さの文章までなら貼り付けていいんでしょう?

一応少し削るつもりなんですけれど、今の段階で以前はらしてもらった
53,54,55のやつの2倍近い長さになってるんですが…やっぱだめですか。

141批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 06:12:49
>>140
てことは、書き込み6つぶんくらいか。
他の人たちがどう言うかは知らないけど、ちょっと長すぎるんじゃないかなあ。

Webは、活字媒体と違って、行間が狭いし、解像度が低い。
要はもともと、読みにくいわけで、
基本的に、長文を読むのには向いてない媒体だよ。

初めの2つぶんくらい貼って、意見聞いてみたら?
オチまで書かなくても、なんやかやと指摘をしてくれる人はいると思うけど。
142名無し物書き@推敲中?:04/10/31 06:18:36
過去スレでもいくつか長いものはあった。

読み続けられるものなら、ちゃんと酷評がつくだろうし、
そうでなければ、無視されるか、罵倒されるかだろうから、いいんじゃないの。
143批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 06:42:44
>>138
童話? 「お爺さんは」の繰り返しのほかにも、
冒頭の「微光」の繰り返しとか、「駆け出した」「駆けることができた」とか、
後ろから4行目の「光が増していた太陽の光」とか、語彙が足りない印象を受けた。
「橋の峠」っていう言い方も、変じゃないか。

で、とりあえず文章のことはおいといて、俺は読んでて以下のように感じた。

まず、時代や場所が分からない。過去形が続くので、むかし話かと思ったけど、
じじいなのにベッドで寝てるし、屋内で顔を洗ってるし、現代ってことか。
稲刈りのあとってことは、日本なのか。

で、できたばかりの橋を見に行って渡るんだけど、
現代日本で(?)できたばかりの巨大な橋なのに車が通ってなかったり。
想像する以上に広くて、先が見えないほど巨大な橋って、
レインボーブリッジとか瀬戸大橋でもそんなことなかったんで、どうも現実感がない。

じいさん白い蒸気を出すってのも、汽車を擬人法で書いてるか何かかと思ったよ。
でも、それも違いそうだよね。
他の人がい居なかったので存分に駆けたってのも、
他に人がいたら、なぜ走れないと言うのか、理由が分からない。

じいさんが若返った理由も、最後まで読んでも分からないし、
「あの少年時代のような」っていきなり言われても、どの少年時代?
そんなことどこにも書いてないよね。

そもそも、何を表現したくて、読むやつに何を感じさせたい文章なのか、
分からなかったよ。
何が起きて、次にどうなって、最後に何が起こるのか、
頭の中でまとまってないんじゃないかなあ。
144批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 06:44:54
>>142
なるほど。他の人がOKなら、俺は特に反対するものではないです。
145修行中・・・、:04/10/31 07:05:03
>>143
酷評ありがとうございました。
どうも自分はくどく同じ単語を使う癖ができてしまったようです。
ご指摘をありがとうございました。
最後まで考えずに書いてしまったので反省しております。
本当に自分が語彙を持っていないのが分かりました。
146修行中・・・、:04/10/31 07:06:04
ちょっと質問させてください。
短編小説は原稿用紙で何枚位なんですか?
147批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 08:00:27
>>146
とくに決まった定義はないと思うよ。
だいたい100枚越えると中・長編てイメージはあるけど。

「30枚の短編」と言われることも、「70枚の短編」と言われることもあるかと。

文学賞の短編部門だと、50枚〜100枚とか、20枚〜50枚とか、そういう感じでは。
地域振興の文学賞みたいのだと、短編部門で5枚以内なんてのもあるでしょうし。
1482/1:04/10/31 13:46:15
批評お願いします。
ただ結構描写がグロテスクなので、
そういったジャンルに嫌悪感を感じる方は飛ばしちゃってください。

 現場に着いた黒田に、腐臭が纏わりついてきた。
臭いは最も人間の幻覚を引き起こす引き金になると、何かの本でいっていたのを思い出した。
「おう黒田、こっちだ」八木が手招きをしている。
八木が笑顔で手招きをする時は必ずまともな事件ではないのだが、
本人が気づいていないので余計にやる気が無くなる。でもさすがに本人の前では言えなかった。
「どうも八木さん。しかし物凄い臭いですね、肺に何か生えたら労災申請しますよ」
 冗談を言っている自分の後で聞こえるゲロゲロという音は、気にしないことにした。
「報告は受けてるな」
「はい。しかし電話に出ただけでノイローゼになりそうなんて、刑事って素敵な仕事ですよね」
 被害者に当たるわけではないが、最悪の目覚めだった文句ぐらい言わせてほしい。
「まあそう言うなよ。とりあえず部屋が狭いんでな、今は刑事と交代で鑑識が写真撮ってる」
「八木さんはもう害者の状態は見たんですよね、どんな状況ですか?」
「見事なまでに報告通りだ。さっき朝飯と再会したばかりだよ」
 よく見れば、八木の目も涙目になっていた。
「大体撮り終わりましたんでどうぞ」
 そう言ってきた鑑識班の一人も、これまた涙目なことに黒田は泣きそうだった。
「覚悟して拝めよ」八木は真剣な顔で言った。
1492/2:04/10/31 13:47:02

一番奥の部屋にあったのは、擦りガラスの光に当てられた一つの屍だった。
血の海の上で茶褐色の木の椅子に座る彼女自身は黄土色に変色してしまっていたし、
くつろくように肘掛に置かれたそれぞれの腕の関節は二つずつ増えている。
何よりも異常だったのは、本来の位置から消えてしまった彼女の首が、
自身の腹部に縫い込まれたまま虚ろに二人を見上げていることだった。

「・・・酷いですね」黒田はそう言って、用意していたビニール袋を取り出した。
「死因は失血死、恐らく頚動脈切断によるもんだ。鑑識によると、おおよその死亡推定時刻は
一昨日の夕方五時から六時頃らしい」
 気づけば八木もまた涙目になっている。
「ご丁寧にメッセージまで添えてあったよ」

―おなかからお顔をのぞかせる、僕の可愛いお人形さん―

黒田は眩暈に襲われた。
150125:04/10/31 14:56:04
批評本当にありがとうございました。だいぶ遅れ気味で申し訳ありません。
それぞれレスいたします。

>>129-130
実はKというのは最初の段階で「男」だったんです。
でもそうすると人間関係的にわからないかな。。。とか思い、ここに書き込む直前に「K」にしてしまいました。
でもいっそう人間関係が分からなくなりますね…
この話は最後に出てきた「紫音」って子との恋愛を回想する(そして当時の話を始める)ための仕掛けとして書いてみたんです。プロローグとして。
そのために短く、印象的なシーンを創ろうと思ったのですが、唐突で関連性のない文章になってしまっていたようですね。。。
恋愛っていろんな場面で決断・選択する場面があると思うのですが、そうしたものの難しさとか哀しさを描けたらなというのが漠然としたテーマとしてあったので、
選択を端的な表したものとして「女神」をだしました。事務員の話は自分の想像をそのままいれました(汗)
こうして説明が必要ってことは、ほんと自分の文章力のなさが表れてるな…と実感します。
そしてサリンジャーの名前もKの名前も推敲が足りないですね。。I恥ずかしながら、意識してつけた名前ではないのです。ちょうどライ麦〜を読んでいたというだけで。
表現・設定へのご指摘ありがとうございました。言われて見て始めて気づく多くの点が多々あって勉強になります。
纏めると「関係性」「必然性」が非常に薄い場面になってしまっているのかなという点でしょうか…。
その場面がなんで必要なのか、そこ至るにはどんな根拠があるのか…をもっとよく考えてみます。
151125:04/10/31 14:56:40
>>134-135
うっ。そうです、春樹が好きです(笑)
褒めていただいてとても嬉しいです。村上春樹本人と比べられるというのはもうほんとレス書くのも恥ずかしい!ってくらい恐れ多いですけれど(笑)
決断とか選択って、実はその裏にあるものを選ばないといけないってのは多いと思っていたので、金銀だけじゃなくて鉄の斧にまで言及していただけてるのがすごい嬉しいです。
この後は当時の二人の関係やら決断の場面やらへと続く予定です。
何やらノル○○イの森みたいな流れになってしまっているのですが…(汗)そしてD.サリンジャーの話。
上でも書いたように、本人としては全然意識せずに書いてしまったんです。時代考証もせずに。こうしてみるとサリンジャーという名前はあまり良くなかったみたいですね。。。
でも今回のご指摘から、ハートフィールドのように確固とした枠組みを持った人物として書いてみおうかなって思いました。
そして名前や時代考証って題字なんだなという基本的なことを肝に銘じて書き直したいと思います。
152841:04/10/31 15:28:02
さて貼らせていただきましょうか…と思ったら、すでのどなたかはっとりますな。
ややこしくなるんで、そちらの方への評が落ち着いたころに、貼らせていただきやす。
153yellow-cub:04/10/31 17:05:36
「それでも僕は犬だった。」

馬鹿にするかもしれないけれど本当なんだ。ぼくには人の言葉がわかる。理解
しているんだ、ちゃんとね。「お手」や「お座り」なんてもんじゃない。それ
はただの単語だ。そんなの隣のリッキーにだってわかる。ぼくにはいくつもの
名詞、動詞、接続詞、副詞・・・いや、そんなことはどうでもいいんだ。問題
なのは、それを表現するすべを持ち合わせていないこと。複雑な音の響きを出
すような舌は持っていないし、文字を書くなんて・・・考えればわかるだろ?
肉球だぞ肉球、そんな手で持てるペンなんて聞いたことがない。持てたとして
も、100歩譲って持てたとしても、僕の手は手ではなくて足なのだから、きっ
と無理だろう。
そんなようなことをいつものように、居間のソファーの上でポチは考えていた。
ポチという名前は飼い主である香織がつけてくれたものだった。
香織には本当に感謝していた。真冬の夜中、ダンボールの中で雨に打たれてい
たぼくはそのときまさに「三途の川」を犬掻きで渡っている最中だった。
「ポチっ、ちょっとポチ!」
女の割に低めのその声は、ほとんどあっちの世界に行きかけていた僕にはエコ
ーがかかったように聞こえた。ポチという名前を聞いたのはそのときが初めて
だったが、自分が呼ばれているのだということは犬の本能でなんとなくわかっ
た。
人間の言葉が自分にはわかるということを香織に伝えたいとポチは毎日思い続
けていたが、「ぽちぃ、お前はホントにかわいいな。」とソファーの上で抱き
つかれて、頬をすりすりさせられると、ただの犬のままでいることのほうがい
いような気がして、ポチは複雑な気持ちで「ク〜ン」と鼻を鳴らすのだった。


 
154名無し物書き@推敲中?:04/10/31 18:28:14
・・・は……に。
「ほにゃらら。」は「ほにゃらら」に。

>>肉球だぞ肉球、そんな手で持てるペンなんて聞いたことがない。持てたとして
も〜

手でペンを持てない理由が「足だから」というのは理由にならないのでは?
足と手というのは人間が名前つけただけだから。
実際に足で文字を書く障害者の方もいますし。
155154:04/10/31 18:35:38
>>153
も少し。
文章がややくどい。もっとすっきりするように書くがよろし。
あと、捨て犬の「ぼく」が、飼い主の香織にいきなり「ポチ」と呼ばれるのはおかしくない?
ポチと名前を付けた理由があるなら書いた方がいいかも。
156修行中・・・、:04/10/31 19:02:48
便乗して・・・。再び酷評お願いします。
 秋風が飄々と亮太を包み込んでいた。
寒さが辛かったが歯を喰いしばった。
少し皺が入った額をやや下に向けて、顎を引き、白と黒のスニーカーを見詰めながら歩んでいた。
学校に向けて黙々と進んだ。
秋風は通りの木々に向けても飄々と当たっていた。
その度に木の葉が互いに摩擦しあい、乾いた音をあたりに響かせた。
通りには亮太のほかに通学している者は居なかった。
静かであった、木の葉の音しか聞こえない程…。
やがて両側に雑他に並んでいた家々が消えて、木々の間から山が姿を現した。
亮太は潤っている目で山見上げた。
その日は曇天であったが、その山だけが際立って亮太の目には映った。
たいして大きくもなかったがなだらかな流線型を描いて、両腕を大きく広げたようにそこに居た。
まるで誰かを待ち構えているかのように…。
一体どのくらいこの山は居続けたのだろうか。
そんな他愛もないことを考えながら亮太は歩んでいった。
 再び木枯らしがやってきた、亮太は再び自分のスニーカーの先端を見詰めながら歩くことにした。
しばらくして山と別れなくてはならなくなった。
亮太は通りを右に反れた。
幾つか信号をやり過ごしてついに学校が見えてきた。
学校は半世紀ばかりの間、そこに在り続けていた。
もうすっかり古ぼけていて、花壇に残っていた花以外に、灰色でないものはどこにも無かった。
二階の煤けた窓から生徒が見下ろしていた。
三人で連立って歩いて来た生徒が亮太に挨拶をしながら追い越して行ったが、亮太は構わなかった。
しばらくして校門が近づいてきた。
黒い鉄の格子がなぜかその時は高圧的に感じられた。
そこを通り過ぎてしまったら拘束されるのではないかと思わせる感じがした。
 亮太は駆け出した。あの山へ向かって…。
157石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/31 19:22:11
>>148さん

>臭いは最も人間の幻覚を引き起こす引き金になると、何かの本でいっていたのを思い出した。
リズムが悪い。「幻覚」というワードを、無理に出したのだから
その後に繋がるのかと思ったが、関係なかった。
この一文は、再考する余地がありそうに思われる。

この文章群から、判断できるのは
死体の描写力、リアリティー、警察という人間像を描けているかくらいかな。
屍の描写力に関していうならば、イマ一つといった感がある。
比喩、何かに例えればもう少しイメージしやすかった。
もしくはそれが他に例えようが無い、全くの異形のものならば
自分のイメージを再現できるように、言葉を練るべきだ。

人物、警察の八木と黒田は良く書けていたと思う。
ただ肉体反応として、「涙目」が頻繁に使われていたのが
ちょっと残念。腐臭に遭遇した場合、人間はまず鼻を覆うと思うんだけどな。
冒頭で臭わせた腐臭が、その後活きてこなかった。
158石 ◆lnWmmDoCR. :04/10/31 19:34:48
>>153
こういう馬鹿っぽいの好き(笑)

まず単純な事から、表記が安定しないね。
>100歩譲っては百歩と漢数字の方が良い。
「三途の川」と合わせて、表記を安定させた方が良い。

後は読点「、」を施すべき箇所を、自分なりに研究したほうがいいかな
一文が長くなる場合は、特に。

内容というか設定について、「ぽち」が言葉がわかるという設定が
ありながらも、それを活かしきれずにオチを付けた感がある。
まあ、そういった設定を設けながらも、あっさりそれを
「香織」にかわいがられることで、消化するというあたりが
なんとなく「犬」の等身大であるようで、かわいらしかった。

>ダンボールの中で雨に打たれてい
>たぼくはそのときまさに「三途の川」を犬掻きで渡っている最中だった。
ここも良いと思った。なかなか笑えたよ。
159必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg :04/10/31 20:30:19
>>148-149
掻い摘んで添削。

>臭いは最も人間の幻覚を(ry
この>>148-149にこの部分は必要ないのでは?

>「はい。しかし電話に出ただけでノイローゼになりそうなんて、刑事って素敵な仕事ですよね」
>被害者に当たるわけではないが、最悪の目覚めだった文句ぐらい言わせてほしい。
これは被害者に当たるのではなくて、話し相手の八木に当たるべきなのでは?

>冗談を言っている自分の後で聞こえるゲロゲロという音
実際にはゲロゲロとは音がしないので、こういうグロ話の時はリアルな描写で。

>何よりも異常だったのは(ry
ここからの死体の描写がもう一つ。
どうやって縫いつけられたかイメージがし辛い。
後頭部と腹部を縫いつけた? もしくは首の切断面と腹部? それとも顔を紐で縛るように括り付けている?
>―おなかからお顔をのぞかせる、僕の可愛いお人形さん―
これを見るとお腹を裂いてたの?
その辺をイメージできる描写が必要。
でもその前の死体描写は良い感じ。
160批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 23:07:58
>>148-149
文章レベルで、あげつらうような悪いとこってのは、見当たらなかったよ。
とりあえず文章については、個人的に気になった点を挙げる。

冒頭シリアスに始まるのに、
刑事の軽口が2回続くのと、「ゲロゲロ」って語は、
読んでてちょっと違和感があったな。

あと、ちょっと死体が出てくるまでが長いと感じた。
文章の量の話ではなくて、ノイローゼ云々以降の数行のあいだが不満。
死体はむごいですよ、むごいですよ、と
仄めかそうとするのが興をそがれるというか。
直接的に、吐きそうなほどひどいとか、覚悟して拝めというあたりとか、
吐く・涙という表現しか出てこないのが不満だった。

死体そのものの描写は、いいんじゃないかと思ったよ。
個人的には、「関節が増えている」の意味を咄嗟に取れなかったのがひっかかったが。
書くべき点・書かない点については、
おおむね取捨選択は正しいというか、方向はあってるんじゃなかろうか。
161批評コテ ◆9LVImadA.o :04/10/31 23:41:10
つづき。次は内容に関して。
157氏も指摘してるけど、冒頭の幻覚ってのが、あとに繋がってないのが惜しいな。

それから。
警察の捜査の手順については、間違いないのかな?
死体発見して、刑事と鑑識が来るのはあってると思うんだけど、
死体を収容・解剖もしないのに、
死因とか、死亡推定時刻とか、そんな話するもんなのかな?

以下は、あくまで個人的な感想になるんだけど、
警官が吐くほどの死体かというと、またベクトルが違うと思うので、
酸鼻であることを示すのに、警官の弱さは持ち出さないほうが良いかと思った。

吐くって読んだ瞬間、きちゃなく感じるし。
警官が吐くような死体っていうと、ウジが大量にわいてる系かと思うし。

小説で普通に読める死体の描写っていうと、できるだけ、
きちゃならしさを感じさせない描写、というのがポイントだと思うんだよな。
死体の描写には、そういう不快感はなかった。
刑事のほうで、それを感じてしまった。
162批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/01 00:04:35
>>153
全体にうまくまとまってると感じた。
個別の点は、158氏の指摘は妥当だと思う。

以下、気になった点。既に書かれている箇所ばかりになるけど。

> 100歩譲って持てたとしても、僕の手は手ではなくて
> 足なのだから、きっと無理だろう。
この箇所は、「足なのだから無理だろう」は弱いと思った。
布石を打ってきて、いざオチをつけようって部分なのだから、
読む者が思いつかない方向から攻めて欲しい。

> まさに「三途の川」を犬掻きで渡っている最中だった。
三途の川を犬掻きで渡るって(笑)。素晴らしい。
当たり前のようにさらっと言ってる口調なのがいい。

> 頬をすりすりさせられると、ただの犬のままでいることのほうがい
> いような気がして、

最後のオチが、ちょっと弱いかなあと感じた。
不満があるというほどではないけれど。
要するに、言葉が分かる/分からない が、あんまり話に絡んでないんだよね。
163yellow-cub:04/11/01 01:12:51
酷評してくださったみなみなさま、本当にありがとうございます。生まれてこのかた、小説など書いたことがなかったもので、本当に参考になります。
164まいける ◆SoHN6MiPH. :04/11/01 02:39:16
以前書いた短編です。
酷評、お願いします。

<雨の天使 1>

 やはり降ってきた…。
 電車の窓をポツポツと滴がたたいていた。
 今朝、少女はいつものように改札口に立っていた。
左手にはかわいい水玉模様の傘、そして右手には男物
の黒い傘を持って。7、8歳ぐらいだろうか、おかっ
ぱ頭に、服装は決まってピンクのTシャツにチェック
のスカート。そして、微笑みながらホームの方を見て
いるのだ。
 少女が現れるようになって半年程が経っていた。
姿を見る間隔はまちまちだった。一週間前にも見たと
思えば、忘れた頃に立っていることもあった。しかし
どうして朝から?夜勤明けの父親でも迎えに来ている
のだろうか。学校は?疑問はあったが、それを確かめ
ようとは思わなかった。
 私にとって、少女は優秀な天気予報士だった。少女
を見た日は、例え朝には雲ひとつない快晴だったとし
ても、勤務を終えて駅に着く頃には、必ず雨になって
いるのだ。確率は100%といってよかった。
 今日は珍しく定時で会社を出ることができた。雲行
きはそれほど怪しくはなかったが、もちろん私の手に
は、しっかりと置き傘が握られていた。
 ホームへ降り立つと、雨は本降りになっていた。改札
を出ると、まだ少女が立っていた。帰りに姿を見るのは
はじめてだった。
165まいける ◆SoHN6MiPH. :04/11/01 02:39:57
<雨の天使 2>

 と、少女の顔が、微笑みから満面の笑みに変わった。
右手に持っていた黒い傘を差し出す。大きな手がそれ
を受け取る。スーツ姿の男性だった。やはり少女は父親
を待っていたのだ。男性は少女にやさしく微笑み、その場
でそっと傘を開いた。
 …少女の姿はもうなかった。男性はしばらく目の前の
空間を見つめていたが、やがて雨の中へと歩き出した。
 …記憶の淵の情景が蘇った。あの日、私は降り出した
雨に濡れながら、駅から家への道を走っていたのだ。
すれ違った救急車がはねた水をかぶり、私は全身ずぶ
ぬれになった。
 駅の階段を降りると横断歩道だった。その脇には花
とともに、小さな熊の人形が置かれていた。私は毎朝、
それを横目に通勤していたのだ。ちょうど半年ぐらい
になる。
 道路を渡りながら、私はやさしくて悲しい天気予報
の天使を想った。
 …ずっと、雨になればいい。    (終)
166名無し物書き@推敲中?:04/11/01 03:58:15
わかりにくい!地の文は一人語り?それとも第三者的存在の説明文?まさか両方?

えーと、整理してみよう
人物
・少女
・主人公(?)←少女を天気予報にしてた人物
・少女の父(?)←傘を受け取った人物
これでいいのやら悪いのやら。

えーとつまり少女は霊?んで父に傘を渡した?(出現した日は渡してた?)なのに父は大して気にせずさっさと帰った?

わかりにくい!あと寝不足の俺の頭も悪い。起きたらまた見るから説明というか何か補足しといてくれ
167罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/01 04:20:08
>…ずっと、雨になればいい。

何でここで終わるのかがわからない。
ずっと雨ならずっと少女を思い出すだろう。晴れなら忘れていられるんだから。
悲しいなら晴れていたほうがいいと望むだろう。
だから男は感傷に耽っている自分が好きだということなんじゃないか。
それ以前に、小説作成上の技術、小説世界での現実世界にはない因果律というものがあるとは思うが、
>ずっと、雨が降っていればいい
のあとに男が他の少女を誘拐、変態するとか、そういう風に壊れていったら面白いと思うんだ。
168名無し物書き@推敲中?:04/11/01 05:20:02
わたしもいたいです わたしはまいこちゃん
わたしはわるいこまいこちゃん
わたしはおしおきされてころされて
いすにすわったまいこちゃん
あけたのせなかにおににふす
くてくにくさってただれてる
いおなあとにうしろをふりむくと
ふかいいどのしにんがうつる
  あ
  さ


お母さんに殺されたまいこちゃんの言葉 です
これを読むと、夜中にまいこちゃんが肩を叩きます
それでその時振り向くと、背中の皮膚を剥がされて殺される

まいこちゃんはがっこうのうらでくび
おかあさんはまいこちゃんをはがしました


169名無し物書き@推敲中?:04/11/01 05:41:49
読んじまったじゃないか馬鹿ぁぁぁぁああああああ
後ろ向けん…
170名無し物書き@推敲中?:04/11/01 06:12:41
171石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/01 08:26:35
>>138
ごめん読み忘れていました。

まず文章の基本的なところで、読点「、」が圧倒的に欠乏している。故に読みにくい。

>橋はお爺さんが思っていたよりもとても広く、先は見えませんでした。

>やがて橋の峠に差し掛かりました。

橋の形容で「広い」はどうもしっくりこないと思う。
特にその後の文章が「先は見えませんでした。」ならば
尚更で、ここは「長い」が適当では?
加えて橋の峠? うーん独特な言語感だと思うのですが……

内容は、水かなんかを飲んで、若返ったおじいさんの童話がベースに
あるようなないような……(笑)
おじいさんという、若々しさ、清々しさから対極のイメージにある人が
実に健康そうに爽やかそうにしている。
昔語り調の古めかしいエクリチュールで、爽やかにおじいさんが
駆け出す辺りは、なんともいえない読後感をもたらしますね。
172石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/01 08:52:58
>>156
これ読んでさ、この秋の登場人物と、>>138のお爺さんを入れ替えたら
適度な文章になるのでは、と思えた。
このように意図的に、登場人物がその景色と対極のイメージにありそうな年頃を
持ってくるのは、凡庸ではないなと感じた。

文章的な細かい指摘は、他にやってくれる人がいるので
そちらに頼ろう。
ただ気になったのは、同じワードが頻出してくること
こういった文章だけで「勝負!」みたいな場合、語彙が少ないと厳しいと思う。
類義語を調べるように
ただリフレインはカッコイイと思う。
ここなら
>亮太は再び自分のスニーカーの先端を見詰めながら歩くことにした。
このリフレインは良かった。

内容というか、まあ細かい粗が目立つけど
不思議な読後感を与える文章になっている。
オレは、ここで終わらせてほしくなかった。
遠くに見える「山」が安息の場所と思い、山へ向かった「僕」が
この後、どのようなことを知るのかそこまで書いて欲しい。
逆にいえば、そこまで書いても読ませることができるような
ここまでの出来だった。

173石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/01 08:54:23
全体的に静かだった。
寡黙な作者が、「僕」の心理描写を極力しなかったことが良かったのかも
大抵の作家が、少年を描く時、彼等、大人は、大人が望む子供を書きたがる
しかし大人が望む子供など、実際にはどこにもいない幻想に近い。
オレはそのような文章に出会うと、白々しい思いに陥るが
ここでは、その白々しい感を受けなかった。

ただあるのは、非常に透明な存在としての「僕」だけだ。
透明な僕の視点が、様々なものに焦点を合わせる。
そして感慨も無く、他のものへと移る。
ただ唯一、「山」と「学校」にのみ、感情の一端を見せる。

うーん、スマン寝起きで混乱していて、あまり言葉を纏められない。
でもなかなか良かったよと。
174石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/01 09:02:37
>>164
名前がフザケテイルノデ、お笑いネタかと思えば
そうではなくて、真面目な短編だったのが意外だった。(笑)

特に破綻も無く、纏まっているので言う事が無いのだが
(しばしばあることだが、ある種の良く出来た作品というのは、言う事が無い。)

>…ずっと、雨になればいい
というのは、雨になればその子の父親が、毎日その子に逢えるだろうからと
他人事ながら気を使った、優しさをみせた表現だろう。

うーん、困った他に言う事が無いね。(笑)



175修行中・・・、:04/11/01 09:46:27
>>173
酷評ありがとうございます。
自分ではまだ心理描写が下手糞だと思っていたのですが怪我の功名でした。
やはり自分は語彙がすくない・・・・。
三島由紀夫は辞書一冊を暗記したといいますがあれは本当ですか?
がんばります。
176148:04/11/01 10:21:54
遅レスですみません、皆さん酷評ありがとうございました。
>石 ◆lnWmmDoCR.氏
>必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg氏
>批評コテ ◆9LVImadA.o氏

ジャンルの性質上凄惨なだけでは読む気を無くされると思い、今回は
ユーモラスな人物描写に力を入れていましたが、少しテンポが悪かったようですね。
場景描写の方も疎かになっていました、精進します。
もう少し一つ一つの言葉の繋がりを推敲しながら書いていきたいと思います。
今回は下調べ無しで書いてしまったので、警察の事件捜査のステップなどのリアリティが
多少勉強不足になってます、すみません。

短いですがありがとうございました。
177名無し物書き@推敲中?:04/11/01 10:53:44
文法上のミスが無いよう特にその後。気をつけたつもりだったが、
読んじまったじゃないか馬鹿。自分の小説世界での現実世界にはない
一人称を自分と称して〜の部分が意外だった。(笑)
間違ってた因果律というものがあるとは!
正しくは、自分の一人称を自分としていますが
正しいかな? 重複表現が凡庸ではないなと感じた。



178名無し物書き@推敲中?:04/11/01 11:32:06
辛辣なことを言われても、つーか、俺の主張はとっくに書いてあるとおりなんで
説文やエッセイなどに労力を傾けるのをサボってるな
179必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg :04/11/01 18:27:08
>>164-165
指摘すべきところは多いけど、掻い摘んで添削+α。

>今朝、少女はいつものように改札口に立っていた。(中略)しかし、どうして朝から?
しかしで繋がらないはず。中略部分に「姿を見る間隔はまちまち」があるならなおさら。

全体的に言えば、>>166の指摘にもあるように、視点が混在している。
時系列の書き方もゴチャゴチャしている。

で、論より証拠ではないが、164の最初の方を少し書き直してみた。
参考にして自分の書いたのと読み比べてほしい。
もちろん164のままの方が良いかもしれないがあくまでも参考ということで
180必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg :04/11/01 18:28:25
 電車の窓をポツポツと滴がたたいていた。
 やはり降ってきた…。朝の通勤ラッシュで混雑した電車の中から、俺は窓越しに駅の方を見る。
 改札口にあの少女が立っていた。
7、8歳ぐらいだろうか、おかっぱ頭に、服装は決まってピンクのTシャツにチェックのスカート。
左手にはかわいい水玉模様の傘、そして右手には男物の黒い傘を持って。
そして、微笑みながらホームの方を見ている。いつもみるのとまるで変わらない格好と様子だった。
 少女が改札口に現れるようになって半年程が経っていた。
半年間に彼女の姿は何度も見たが、時間帯はまちまちだった。
しかし、これまでは午前中にだけは一度も見たことがなかった。
どうして朝から?夜勤明けの父親でも迎えに来ている
のだろうか。学校は?疑問はあったが、それを確かめ
ようとは思わなかった。
(以下略)
181名無し物書き@推敲中?:04/11/02 00:53:39
>>180
これだと読みやすいね。
つーか、まだ気になるところが有るんだけどワザとそのままにしてる?
182名無し物書き@推敲中?:04/11/02 01:50:28
添削なんだからあんまりいじくりすぎるのもアレだべ
183名無し物書き@推敲中?:04/11/02 10:52:43
どっとしらけたな。
184名無し物書き@推敲中?:04/11/02 13:53:42
俺は>>180よりも元の>>164の方が読みやすいと思う。
まあ好みの問題もあるだろうがな。
185名無し物書き@推敲中?:04/11/02 13:56:29
>>164-165
基本的には良い。気になるところを突っ込むぜ。
>左手にはかわいい水玉模様の傘、そして右手には男物の黒い傘を持って。7、8歳ぐらいだろうか、
「かわいい」と突然主観が入るので読者が混乱しやすい。
この場合単語としては「かわいらしい」の方が適当だと思う。
小さな子が大人用の傘を「片手に持つ」と書くのはちょっと配慮が足りない気がする。
持てないことはないだろうが、普通に持つには長すぎるだろう。その辺の描写がほしい。
>一週間前にも見たと思えば、忘れた頃に立っていることもあった。
わかりづらい。「三日続けて立っていることもあれば、二週間以上見かけないこともある」等。
>少女を見た日は、例え朝には雲ひとつない快晴だったとしても、勤務を終えて駅に着く頃には、
>必ず雨になっているのだ。確率は100%といってよかった。
時間の情報が欲しい。勤務を終えて駅に着くのが夕方なのか深夜に近いのか。
>…記憶の淵の情景が蘇った。あの日、私は降り出した雨に濡れながら、駅から家への道を走っていたのだ。
この一文の直前までとても良いのだが、ここからがいまひとつ。
>すれ違った救急車がはねた水をかぶり、私は全身ずぶぬれになった。
雨が降ったので傘を持って父親を迎えに行った娘が、事故で亡くなった。そりゃ読者にはわかる。それ以外の
情報がないからだ。しかし主人公がそれを思い出すには手がかりが何もない。だから唐突に見えてしまうのだ。
ホームに立っていた少女とその記憶を繋ぐものが必要。
>駅の階段を降りると横断歩道だった。その脇には花とともに、小さな熊の人形が置かれていた。
ここで熊の人形を出すなら、どうして事前に伏線を張らないのか。
また、この話だと少女がどうして「朝に」立っていたのかが不明瞭。
>私は毎朝、それを横目に通勤していたのだ。
この部分が主人公が少女を見た理由だとするならば、やはり少女と熊を繋ぐ手がかりがほしい。
プロットと文体が調和しているのはとてもいい。頑張れ。
186名無し物書き@推敲中?:04/11/02 13:58:52
初めてなんですが、このスレ面白いですね。
187名無し物書き@推敲中?:04/11/02 14:54:50
    ∩___∩   /)
    | ノ      ヽ  ( i )))
   /  ●   ● | / /
   |    ( _●_)  |ノ /
  彡、   |∪|    ,/
  /    ヽノ   /´  君たち、おちついてキーボードのHとJを見てみるクマ


188名無し物書き@推敲中?:04/11/02 15:18:23
必殺添削人は、このスレに原稿を投稿して叩かれるべきだ。
また、彼らはただ叩かれて終わるものではない。
このスレ住人全員が酷評地獄に投げ込む者達だ。
自作自演により作られた彼の支持者も同様だ。
理由は他人を叩くなら自分が叩かれるべきだからだ。
詳しい理由は180-181の流れで熟知すべし。
189名無し物書き@推敲中?:04/11/02 15:37:11
いい加減、気がつけよ!
ここの住人は自分の文章を
読んで欲しいだけであって
コテ叩きになんか興味はない。

大体、>>180-181が自演だって証拠はないだろ?
必殺添削人が自演して、何の得があるんだ?
190名無し物書き@推敲中?:04/11/02 15:37:45
そう思ったらスルー推奨。
191名無し物書き@推敲中?:04/11/02 15:59:22
>>164-165

すべての形容詞、副詞(副詞句)を削って、
どうしても必要なもの(文脈上であって、作者の思い入れではない)
だけ残してごらんよ。

そして、作者とってどうしても書きたかった形容詞を埋め込んだらどうなるか、
試してみたら。

192加藤 ◆HtfWU.5mZM :04/11/02 17:29:48
いま書いているものの冒頭です。酷評お願いします。


「またね、さっつ」
男のコがそう言って、横断歩道の向こう岸にいる男のコに手をふった。
手を振ったコも振られたコも、同じ黄色い帽子と黒いランドセル。
向こうのコが、無表情で手を振り返した。
その無表情は、無理に友好的な、殆ど手段といっても良いような笑顔が、
二人の間には必要ないことを私に感じさせた。

水曜日。晴れた午後、今は、多分四時くらいだ。私は時計を持っていない。

手を振った男のコの隣に立つ私は、不意に泣けてきた。
何故だか分からなかった。誰かに理由を説明して欲しかった。

けれど、その男のコの去って行く小さな影を見たとき、あぁ、とおもった。
懐かしいんだ。ココは自分の故郷でもないし、私は女のコなのに、
今の二人によって強烈なノスタルジーを呼び起こされた。性急に、いきなり、怒涛のように。

私は急ぎ足で歩道をわたる。喉の奥がヅンとして痛かった。


私はこの街で大介と出遭ったのだ。

193名無し物書き@推敲中?:04/11/02 18:08:08
>>192
全然問題ないと思う。
全体を読めばまた別かも知れんが、冒頭としてはこれで良いのではないか。

なので粗を探した。酷評スレだからな。
5行目の「殆ど手段といっても良いような」は例えにしては具体的に過ぎる気がする。
特に「殆ど」が。言わんとしていることは判るのだが、もっと完全に具体的なものに
するか、或いは逆に仮のこととして「手段ともいえるような」くらいに柔らかくした
方がいいと思う。

下から3行目、「私は女のコなのに」は、主人公の年齢にもよるが冒頭の小学生より
は年上なのだろうから、同じ「コ」を使うのはことによっては違和感かも。中高生だ
としても「女なのに」の方がすっきりするんじゃないか(とはいえこれも殆ど難癖に
等しいので、そういうキャラなのならそれでいい)。


できれば中核的な場面も読ませてほしい。
194193:04/11/02 18:09:39
スマン、一番下の行を見落としていた。
195わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/02 19:32:02
>>192
>出遭ったのだ
大介さんは事故の類なんですか?
出逢った、にするか、出会った、にするか、それはどちらでもいいけど。

>その無表情は、無理に友好的な、殆ど手段といっても良いような笑顔が、
>二人の間には必要ないことを私に感じさせた。
これは日本語になってない。
その無表情が、としたら後の「笑顔」は主語の言い換えになるから、文法的には正しくなるけど、
そもそも意味が矛盾してる。
無表情なのにどうして笑顔なのやら……

でも、全体的にはノスタルジックな印象が非常に強烈で、冒頭としては十分興味を惹かれます。
というか、とてもきれいな情景だし、魅力的ですよ。
196わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/02 19:35:50
ごめん、
>これは日本語になってない。
私の誤読でした。大変申し訳ないです。
でも、どうせならこう書いてくれたほうが、誤読しないし、読み取りやすい。

無理に友好的な、殆ど手段といっても良いような笑顔が、二人の間には必要ないことを、
その無表情は私に感じさせた。

主文の主語と述語を近づけると、私みたいなばかでも読めるきれいな文章になります。
197必殺添削人 ◆TbjlUtTwCg :04/11/02 19:46:49
>>181
添削だから出来る限り元の文のままで書き加えないようにしてる。
加えた箇所は文に最低限の繋がりを出すため。

>>182
yes

>>184
具体的に酷評してほしかったかも。

>>188
原稿を投稿しても良いが、結果として荒れそうなので投稿しない。
その代わりに批評も辞める。
>自作自演により作られた彼の支持者も同様だ。
自作自演なんてしていないのだが? する必要あるのか?


書き直したのは、「木を見て森を見ず」的な物書きになって欲しくないから。
>>164-165はその「木を見て森を見ず」の典型的な文章だった。
文脈の乱れは指摘されるか気づかない限りずっと引きずってしまう為、書き直してでも今のうちにその点を知っておいてもらいたかった。
だから敢えて書き直した。
しかしそれを批判されるなら批評を辞める。以上。
198名無し物書き@推敲中?:04/11/02 21:12:33
辞めるも続けるもあんたの勝手だ。やりたいようにすれ。
199名無し物書き@推敲中?:04/11/02 21:12:37
>>192
細かいこと一々言うなと言われそうですが一応スレがそういう主旨ですので・・・・。
自分が間違ってたら気にしないでください(素人です)。あくまでも個人的な意見です。

>手を振った男のコの隣に立つ私は、不意に泣けてきた。
                           ~~~~~~~~~~
なんか別な表現がいいと思います。

>何故だか分からなかった。誰かに理由を説明して欲しかった。
                  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
要らない気がしませんか?

>二人によって強烈なノスタルジーを呼び起こされた。性急に、いきなり、怒涛のように
                               ~~~~~~~~~~~~~~~~~
どちらか一つでいいと思います。
200名無し物書き@推敲中?:04/11/02 22:12:02
>>192

>「またね、さっつ」

度素人でごめん。サッツって何?
手を振られた方の男の子の渾名かなんか?
201名無し物書き@推敲中?:04/11/02 22:19:42
これで無能なコテが去ったか。
名文を名文と見抜けないのは鈍才の論拠。
このスレは平和となり酷評地獄からも脱するだろう。
次第に純化され有能で大器晩成なものだけが残るからだ。
202841:04/11/02 23:00:30
貼らせてもらいます。
今度は完全な冒頭です。

「猿」が「ヒト」に進化しつつあると言えなくもない……
「可愛い」という擬態にカモフラージュされてはいるが、実際のところ
小学校低学年の子供というのは、だいたいがその様な生き物だと思う。
かく言う自分も、段々と発達するその脳みそを「いたずら」という行為に
使用するのが大好きで、悪さをしてはよく先生方や親にしかられていた
ものだ。
そりゃもちろん、怒られる、という結末は理解していたけど、それ以上に、
自分の仕掛けで他人をおとしめるという行為は心地良かったのだ。
成長していく脳みそは、新しくておもしろい、という概念を求め続けて子供
達を冒険へと駆り立てる。
見知らぬ大きな用水路を発見すればすぐさま探索し、自転車という
長距離移動手段を獲得すれば、未知なる世界を求めて隣町へと旅をし、
大人達に立ち入りを禁止された丘や森林があれば、なおらさらに好奇心を
駆り立てられて足を踏み入れる。
大人達は、せっかく守ってやろうとしているのになぜわざわざ自分から危険に
つっこんでいくのか、とあきれたけれど、それが子供というものだ。
小さい頃は皆そうだったに違いない。
きっと自分だけではないはずだ。
……おそらく、たぶん。
さてそんな中、クラスメートに美紀子ちゃんという女の子がいた。
彼女はまだ小学二年生、齢い八歳という若輩だったにもかかわらず、すでに
恐るべき社会性を体得していた。
控えめで真面目、それでいて暗いという雰囲気はなく、いつも楽しそうな笑顔を
浮かべていて、誰に対しても優しく、クラスの人気者で、先生からの受けもいい。
彼女とは一年生の時も同じクラスだったけれど、いくつかの点で自分とはあまり
にも正反対な彼女とはあまり付き合いがなかった。

203名無し物書き@推敲中?:04/11/02 23:04:55
授業外の時間、常に教室外ではしゃいでいた人間と、ほとんど教室で
おしゃべりをしていた人間には、そりゃ接点はないだろう。
初めてまともに話をしたのも、いくらか偶然の要素もあったけど結局は
彼女の行動からで、そうでなければ二人が関わることはなかったと思う。
それは二年生の六月半ばの遠足、山脈地帯と平野部の境目にある山につくられた
自然公園へ行った時のことだ。
標高600mメートルの山頂付近にある自然公園展望広場からは、自分たちの
住む街を…いや、もはやそういうスケールではなく、人間達の住む世界、数百万の建物群で
埋め尽くされた灰色の海を100キロメートル四方近い範囲まで見渡せることができた。
さらに反対側を向けば、空の縁まで延々と続く緑の山脈を望めた。
お昼を食べた後の自由レクレーションの時間、生徒達だけでなく先生達までもが
広大なその景色に目を奪われていた中、自分はといえば、自然公園から
さらに山奥へ向かう山道を、なぜか、美紀子ちゃんと手をつないで歩いていた……。
どうしてそうなったのか…まあ、状況の推移だけをみれば単純な話だ。
自由時間の間、公園を抜け出して野山を探検しようとしていたところを彼女に
見つかり、一緒に行くと言い出されて、しかたなく二人で行動することになった。

204841:04/11/02 23:05:31
しかしけれど、なぜ彼女が一緒にいくと言い出したのかが、さっぱりわからなかった。
そもそも、その時までろくにはなしたことが無かった他人同然の自分になぜ彼女は
気安く「一緒にいきたい」という言葉をかけられるのか。
まあ初対面同然でも物怖じしない、というのはそれが彼女の性格なのかなと思うことはできたが、ついてくる、
というのは、おおよそ抱いていた彼女のイメージからは全く正反対の行動だった。
抜け出すところを発見された時は、むしろ先生にちくられるのではないかと心配したのだ。
それに彼女は、自分から来るといっておきながら、あきらかに怖がっていた。
分厚い緑の天涯の下、ちらほらと降り注ぐ日の光だけでは、あたりは薄暗い。
歩いている道も山の麓から自然公園までのアスファルトで覆われた広い道ではなく、
申し訳程度に草木が除草された獣道。視界も悪いし湿気も多い。
普段から学校裏の森や近所の丘の上の林を探検していた自分とは違い、
彼女はこういう環境にまあたく抵抗力が無いようで、手をつないでいるといったのも、
正確には腕にしがみつかれている、といった様子だった。
205841:04/11/02 23:10:15
全体が長くなったんで、とりあえずこれだけ貼らせてもらいました。
気が向いた方、よかったらおねがいします。
206名無し物書き@推敲中?:04/11/02 23:59:20
>>188
マタヨシ先生の真似かよ、オリジナリティーのない奴だな。
お前は、創作文芸板でAAを貼るスカタン野郎どもと同じだなw
207しゅう ◆5SnftrlJNA :04/11/03 04:00:10
>>202-204
最後まで読まずに言ってしまって良いことなのか分からないけど、
なぜ成長後の少年を語り手に据える必要があったのかが疑問。
というのは、物語をリアルタイムで追うのに比べて流れを掴みにくい。
昔話的に読ませるのも一つの方法ではあるけど、それならば語り手は
物語を適切に伝えることに集中するべき。聞き手が話に集中しているとき、
語り手が要旨から脱線しまくっている状況を想像するとよい。
冷たい言い方だが、>>202-204が文章ではなく、人の声を媒体としていた場合。
俺は最後まで辛抱強く聞こうとは思わない。
文章の完成度は高いと思う。何より丁寧で好感が持てた。上で書いた点を
直せば見違えるように良くなると思う。
208841:04/11/03 04:43:20
>>207
わざわざ、ありがとうございます。
物語をリアルタイムでやるのか、語り口調でやるのか、そこは自分でも悩みました。
というのは、この主点の人物は男性ではなく女性なんです。
バイセクシュアル、という異性だけでなく同性にも恋愛感情をいだける人です。
話の主軸の時点では彼女は19歳なんですが、この冒頭では同性間の恋愛が普遍的ではない
ときづいた初めてのできごとを書きたかったんです。
この時の恋愛感情を、読み手ができるだけ自然に受け止められる形したかったので、あえて少年っぽい書き方をし、
またこの後の文までほんとうは女の子であるということを隠すために「私」「俺」という性別を特定してしまう
自称を使わないようにしました。
リアルタイムで書くとどうしてもセリフなどからばれてしまうのです。
まあ、そもそも性別を隠さなくていいのでは……とも思ったのですが、とりあえずの試しとして
今回はこういう形で書いてみました。
そうまで決めておいて、話が読み取りにくいのは、自分の技量の低さが原因なのでしょう……

どこが不適切なのか…あまりはっきりとは見抜けていないのですが、ちょこちょこと努力してみます。

指摘していただいて、感謝です。
209名無し物書き@推敲中?:04/11/03 07:27:11
>>202

冒頭から解説しちゃあ、まずいだろう。
それに臆病な子どもだっている。
話のための話だな、と作者の底意があまりにも強く感じられてしまうと、
読む気がしなくなる。
自分が読み手になった時、どういうところから興味が引かれていくのか、
もうちょっと考え直した方がいい。
210841:04/11/03 15:32:40
>>209
読み手の感情を捕らえていくポイントがなってないってことですねえ…。
ちょっと、書き直してみます。

冷静にさせてもらって、ありがとうございますです。

冒頭のやつは…消すか、もっと「主人公の説明」という意味合いを強くするかして、いじってみます。
211石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/03 15:38:11
あ〜あーあ……
随分と遅くなりましが、感想行きます。

>>192 加藤さん
既に指摘があったかもしれないが

>男のコがそう言って、横断歩道の向こう岸にいる男のコに手をふった。
「向こう岸」?岸の本来的な語義を考えると
ちょっと疑問に思えた表現だった。
ただこの物語が、冒頭であるということを考慮に入れて
今後の展開で、大介が、亡き人或いは、離別した人と設定されているのならば
彼岸、向こう岸に行ってしまっている大介と
此岸、こっち側にいる私という、暗喩としても読めなくはない。

横断歩道という装置が、彼岸と、此岸(別れ)というイメージを、現代的な都市空間で
再現しているという着眼点も非常に素晴らしいと思える。

後は、そうだな。メタファーとしての情景があるのだから
無理に「強烈なノスタルジー」という言葉でもって説明し過ぎないでも
いいのでは、と。まあ、冒頭だけで、読み手(オレ等)に状況を理解させる為に
付け加えた言葉なのかもしれないので、クドクドは言わないけど。
212石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/03 16:01:14
>>202 841さん

一読してなんだよ、これ。ってのが正直な感想。
これでは困りますよ。と思いながら、>>208のコメントを読んでみた。
あーまあ、確かにこの物語の語り手が、「男」であると、オレが思っていたことと
作者さんが「女」として設定していて、しかもバイであるということは
作り手、読み手(オレ)の間にできた断層は、面白いとは感じられる。
ジェンダーアイデンティティは、常にその個を取り巻く社会的環境が
要求するものではありえない。
しかしそれでもジェンダーロールという、その性別に付与された
役割を果たすべきだという、硬直した枠組みに生きて
それを自明の事としているおっさん(オレ)を、糾弾するテキストして読めなくもない。
ジェンダーフリーかなるほどね、みたいな雰囲気。

しかし、残念な事に、その面白さを知る為には、この冒頭部分だけでは
どうしても情報不足である。
作者のあとがきを加えて、初めて本来、与えられた性質を為す
文章群になってしまっていた。

つまりはここから、どうするんだよってことですね。
この後にかかってくる冒頭であると、いうことでしょう。
213名無し物書き@推敲中?:04/11/03 18:48:33
841-
「しかしけれど」はどちらか一つで良いと思います。
214名無し物書き@推敲中?:04/11/04 02:34:39
悲しいことに、清く正しい青少年の性欲というのは、活火山のマグマのごとく
たぎっているものであって、そこに鎮火という言葉は決して存在を許されるものではない。
なぜオレがこんな阿呆な一節を脳裏に浮かばせてしまったのか?
それは多分、今朝のホームルーム前の時間のこと。
清くも正しくもなく、慎ましくも無い、日本古来から大事にされてきた恥じらい
というものを、おそらく幼少時からカンナか何かで丹念に削り取ってきたような
心の根の持ち主達であり、またその腹の底の色を大胆にアピールするかのごとく
太陽光線から紫外線以外のものを排除した、細胞に悪影響を及ぼすであろう
青白い光を浴びつづけたがゆえの、熟成させた豆を丁寧に挽きましたおいしく飲んでくださいと
産地よりの声が聞こえてきそうな、その黒い肌を誰とは無しに見せ付けていた
性別が男では多分無い人たちの、会話からである。

「彼氏がさぁー、あたしのマンコ気持ち良いって!」
「ハハハ、ガバマンの癖に」

これだ。この会話だ。
良識ある大人なら眉をひそめて最近の若い者はと思うところだろう。
オレも眉をひそめるまでは同じだった。多分、大人に片足踏み込んでた。
しかしそこからが若者の、いや青少年の、いや性少年の特異性である。
オレの、オレじゃない、でもやっぱりオレの大事なものが、オレという世界の
中心で、大声で叫びやがったのであります。その彼氏いいなぁって。

( ゚∀゚)漏れもかいたYO!冒頭っぽいの!
215名無し物書き@推敲中?:04/11/04 05:06:23
(  ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ
216修行中・・・、:04/11/04 06:43:50
>>214
なんで悲しいのか分からん。
217名無し物書き@推敲中?:04/11/04 09:40:02
>>214
>清く正しい青少年の性欲というのは、活火山のマグマのごとくたぎっているものであって。
主人公はバカップルの会話に眉を顰めたりする事を考えると、表に出してないことから休火山の方が適切だと思います。

>恥じらいというものを、おそらく幼少時からカンナか何かで丹念に削り取ってきたような心の根の持ち主達であり
恥じらいの欠片も無い事を強調するなら、いっその事捨ててしまった方がいいような。
心を構成する部分の中で、恥じらいだけを綺麗に削り取ったと言う比喩的表現なら、
清さとか、善の部分を全部カンナで削ってしまった方が良いかと。

>丁寧に挽きました
挽きましたと言うよりは煎りました、だと思います。

後はアホっぽくて面白いね( ´,_ゝ`)
218名無し物書き@推敲中?:04/11/04 10:56:27
>>214
内容よりも文章の下手さが気になる
219名無し物書き@推敲中?:04/11/04 11:44:39
>214清くも正しくもなく、慎ましくも無い、日本古来から大事にされてきた恥じらい
というものを、おそらく幼少時からカンナか何かで丹念に削り取ってきたような
心の根の持ち主達であり、またその腹の底の色を大胆にアピールするかのごとく
太陽光線から紫外線以外のものを排除した、細胞に悪影響を及ぼすであろう
青白い光を浴びつづけたがゆえの、熟成させた豆を丁寧に挽きましたおいしく飲んでくださいと
産地よりの声が聞こえてきそうな、その黒い肌を誰とは無しに見せ付けていた
性別が男では多分無い人たちの、会話からである。

なにを言ってるのかさっぱりわからない。文章を短く切って、主語を入れるべきです。
220841:04/11/04 11:54:51
>>212
中途半端な位置ではりだして、すみません。
批評してもらう人たちのことを考えてなかったといえます。
次に貼らせてもらうことがあったら、しっかりと注意しま


>>213
とんでもない間違いですな
基本の書き方サイト作法を勉強しなおしてきます……
221名無し物書き@推敲中?:04/11/04 12:43:16
>>219
スタパ斉藤の文体を意識しているのではないだろか?
スタパのはなんか妙な勢いがあって嫌いではないけど。
222名無し物書き@推敲中?:04/11/04 13:39:31
>>214は渡辺淳一にだまされているに1000ガバス
223名無し物書き@推敲中?:04/11/04 14:10:37
>>221
スタバはまだ読めるからね。
文章の下手糞なスタバほど救いようのないものはない。
224石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 14:26:11
>>214
関係無いかもしれないが、オマイ、某キャノンの彗星か?

既に指摘もあろうが、この文章群を一般的な概念に照らし合わせれば
悪文とお手軽に断罪できよう。
しかし一般的な概念で作られた文章等は、先達が築き上げたものの模倣でしかない。
その永続的な踏襲が、それこそが文学だというのなら
文学もまた歌舞伎のような、凝り固まった文化に留まってしまうのではないだろうか。
文学のそういった伝統的な側面を、否定しないにしても
言葉が常に人と共にあるように、文学もまたそうあるべきであろうと思うのだ。

>>214の文章は非凡だ。そこには我々が期待するようなこれまでの「型」がない。
そして何よりも感染力がある。
何が非凡か?

「青少年」の「性欲」を説明するのに、活火山のマグマがたぎっていると形容する。
「恥じらい」を説明するのに、カンナで丹念に削ったと形容する。
女子高生の黒く焼いた肌を、太陽光線から紫外線以外を排除した〜
加えて、コーヒー豆の生産者を例に出す。

これら言葉の異化がオモシロイのだ。
我々が簡単に、そして常に頭を悩ませがちな形容詞の
表現が異化され、独特なのだ。

もちろん、まだまだ伸びる余地はある。
イメージをもっと映像的にできるだろうし。
語感の徹底化、語呂を合わせるとか、まだできる。
しかし、だ。変に「型」にはまって、普通の文章を書く人よりも
これを伸ばしていけば、凄い武器になりうると思う。

早い話、テメエもっと書きやがれ!ってことだなotz
225石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 14:27:42
>>220 841さん
オレはこれからも期待していますよ。
何度でもここに貼って下さい。
貼られる限りは、オレは読む。
そして批評しますから。
226名無し物書き@推敲中?:04/11/04 14:37:33
>>224
自演乙

ここまで分かり易いのも珍しいなw
227名無し物書き@推敲中?:04/11/04 14:59:32
まあいいじゃないかどっちだって。

石の言いたいことはわかるよ。しかし。
>「青少年」の「性欲」を説明するのに、活火山のマグマがたぎっていると形容する。
>「恥じらい」を説明するのに、カンナで丹念に削ったと形容する。
>女子高生の黒く焼いた肌を、太陽光線から紫外線以外を排除した〜
>加えて、コーヒー豆の生産者を例に出す。
これ、カンナ以外はものすごくありきたりで凡庸な例えだと思うんですが。
228石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 15:01:10
まあ、だから。>>214の文章を「下手だ」って言っている奴は
その本質的な理由もなく、下手だと繰り返している。
明確な指摘と、納得できる理由があればこそ
「ああ、確かに下手かもしれない」と納得できようが、そうではない。

それが悪いといっているのではなくて、彼等が何故、それほどまでに
簡単に、そして何の説明もなく「下手だ」言えるのかというと
文学が、過去に認められた人達からの踏襲だからという
側面を備えているからなのだ。ある種の伝統芸能のようでさえある文学。
過去の模範的な模倣文章が、素晴らしいというのは実に簡単な事だ。
何故ならば、もはやそれは自明の事として、評価が固まっている事を
なぞっているだけなのだから。間違いはないだろう。

文学の尺度は、「過去」の良作と、それを評価した人達の声(大抵は研究者や批評家と
よばれる人によって)で構成されている。
現代の作品の評価は、絶対的となってしまった、過去の尺度との対比によって
決まってしまう。
もちろん、過去の作品も重要であり、それを軽視する事が重要なのではなく。
過去の作品に沿って、それを模倣しなぞるようなものが
常に変化を希求する人と、それと共にある言葉が受け入れてくれるのだろうか?
言葉で構成されている、文学も人と言葉の変遷によって変化すべきだし
実際にはそうなのだ。
過去を基準に、新しいものをお手軽に評価するのは簡単だ。
しかしそれは変わりゆく、言葉と、人に鈍感であるということでしかない。
オレは>>214のような「新しい」ものを、簡単に排斥したくはないのだ。
特にこのような実験的な場にあって、「あたりまえ」のことを積極的に
評価して何になるというのだろう。
オレの答えは明白である。 その答えは、FUCK OFF!

聴け! 革命者よ! ウリはそなた達と供にあるニダ!
229名無し物書き@推敲中?:04/11/04 15:13:21
>>228
だからさ、良いと思ったらほめろよ。悪いと思ったら酷評しろよ。
それだけで充分だろ。
このスレは晒された文章がどういう反応を受けるかを知る術であって、
絶対評価を求める場でもなければ文学論をたたかわせる場所でもない。

つうかね、>>228みたいなことは誰でもわかってるのよ。
今更わざわざ言い出すようなもんじゃない。
230石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 15:13:30
>>226
オレが脳の内で沸沸と昂揚した文章を書いている間に
オマイときたら、「自演」か、言う事は、自演ですか
なんて、当たり前で・ステレオタイプな・退屈な反応。
オマイなんか嫌いだーーーー・゜・( ノД`)・゜・。

>>227
マジで。
凡庸かよ、おい。3分の1でも新しければ良くない?あーダメ?
うーん、まあ、何を新しい、古いと考えるかは
個人の情報量の多い、少ないである場合がほとんどですから
言葉を知らなかった、オレの未熟ともいえなくはないかな。
ごめんね。

ただオレが言いたいのは、このスレを1から読んで
こんなブッチギリの阿呆、いやある種の覚悟を伴った
勇気ある表現者を、凡庸な言葉の内に葬りたくなかったのな。
この「場」が、現実社会のミニチュアと化すのは、実に退屈な事だと思わない?
そんなの現実社会だけで、充分だと思う。
ココは、ココ。2ch 総作文芸板
その意味合いで、何かのきっかけになりそうな>>214を援護した
オレの心意気も、なんとなく感じてくれたら嬉しい。
231名無し物書き@推敲中?:04/11/04 15:40:40
あほだこいつ
232石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 15:45:05
>>228=231

あーここにお馬鹿さんがいます! 愚かで浅はかなお馬鹿さん。

>このスレは晒された文章がどういう反応を受けるかを知る術であって

随分と苦しい解釈じゃないかい?

本意ではないが、君のようにこのスレの本意に沿って理論的な反論をしてやろう。

>>2を凡そ期待されるべき理解力で、読んでみてくれ。

そうだよね、ここは酷評するスレですよね。

「下手糞」って酷評になってる?

「下手糞」って、何かを評していることになるんですか?

オレには全く意味の無い、言葉としか捉えられない。

その言葉に前後する、根拠となるべき言葉はどこにあるのですか?

君が、そのロジックで批判すべきは、口角泡を飛ばして論じている

オレではなくて、何も論じず「下手糞」というような輩に

向けられるような言葉なのではないのですかね?

分かったら糞して寝てろ FUCK OFF!
233名無し物書き@推敲中?:04/11/04 15:46:02
まあちょっと落ち着け。
234229:04/11/04 15:53:46
>>232
俺は231とは違うよ。
真面目にものを言う気があるのなら、憶測でそういうことを決めつけるのも
煽るのもよしてくれ。

更に俺はこのスレで晒された作品を「下手糞」などと断じたことはない。
真面目に真剣に酷評しているつもりだよ。

俺が望むのは「作品」→「酷評」という流れであって、それ以外のものではない。
何故なら、ここで評価の質や種類を求めても無益にスレを消費するだけだからだ。

おまえが良いと思ったものを評価するのはかまわんが、感情で他人を煽るのならば他でやれ。
235名無し物書き@推敲中?:04/11/04 15:55:56
石 ◆lnWmmDoCR.のこのスレでの批評家生命が終わった。
236名無し物書き@推敲中?:04/11/04 16:00:32
>>232
>イメージをもっと映像的にできるだろうし。
>語感の徹底化、語呂を合わせるとか、まだできる。
214の文章にこれが足りないなら、具体的に説明するのが批評じゃないかな?
まずい料理を、何故まずいか聞かれて、
「全体的にまずい」とか「どことなく足りない」って言うのが感想で、
「醤油での味付けが濃すぎる」とか、「見た目が悪い」ってのが批評でしょ。
スレタイが建前にせよ真面目に酷評なのに〜

迄書いて229の文章が目に入りどうでも良くなった。
237石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 16:04:53
>>234
へえー黙ってれば許してやったものを……

そうですか、それは大変失礼をしました。
重ね重ねのご無礼、お許し下さい。
時にこのスレが、コテ推奨なのはご存知でしょうか?
私はこのスレのコテハンの批評家は、全員承知していますが
貴方様は、どちら様であらせらますか?

>更に俺はこのスレで晒された作品を「下手糞」などと断じたことはない。
>真面目に真剣に酷評しているつもりだよ。

この文章では、過去に作品を評価なさったお方だと
私めのような浅薄な読解力では、読めてしまうのでありますが
もしよろしければ、貴方様がつけられました感想を
全てアンカーつきの番号でお教え願えませんか?
もちろん、この>>214の話題に絡んでおられるのですから
>>214への酷評も既に為さっておられるのでしょうね。
238名無し物書き@推敲中?:04/11/04 16:08:23
こういう流れになるたびに思うことだが、
絵画の世界でも同じようなことがあるのかな?
10000人中9999人が稚拙と感じる絵を描いたやつが、
「これは従来の方法論とは全く違う手法の作品なんだから既存の判断でものを言うな」
とかわめいてる感じな。
で、残りの一人がそうだそうだと同調してる。

別にその二人が間違ってるとは言わないけど、
それは一体誰に向けて作ったものなんだ? と思う。
おまえはおまえ自身をほめたいだけちゃうんかと。

するとそいつらは言うのさ。
「芸術は芸術の為にあるのだ」とかそういうことをね。
239石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 16:13:53
>>235
まだだ、まだメインカメラをやられただけだ……
つうかこんなくだらない暇潰しが元で、批評家を辞める気はない。
既に二時間時間を潰せた、オレは満足だ。


>>236
待て待て待て待て具体的に説明
つまりは、活火山のマグマを鳥瞰的な視点で捉え
その猛っているさま、カウパー液の暗喩としてのちょろっと出た
マグマに書き改めるべきだ、とかいうアドバイスをしろってこと?

君は必殺添削人が、このスレを追われた経緯を知っているのか?

まあ、うーん……そうか、わかった。
君の説も一理あるかもな! >>214がもっと詳しく酷評してくださいと
言ってくれば、オレは己の言葉が足りなかった事を知り、それに改めて答えよう。
それでいい?
240名無し物書き@推敲中?:04/11/04 16:18:04
>>237
面倒くさいなぁ。
えーと、>>58>>75>>95>>102-103>>108>>185>>193だ。
>>2には悪いがコテやトリップは使ってない。
時間があって気の向いた時だけコメントつけてるから、>>214には書いてないよ。
241石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 16:20:57
>>238
なるほど、御説ごもっとも、とか以前に良く書けた文章だな。
酷評かまして、よかとですか?

まあ、考えても下さいよ。>>214から>>224までの間の「酷評」とやらを
このようないい加減で、杜撰な態度が大勢ならば
オレは喜んで一万分の一にもなりますよ。
オレはお馬鹿な集団に安寧を求めたくはない。
まあ、もしも本当に、現実社会のような
もっと責任ある場所で、一万人の人が、>>214を悪く言うようであれば
黙って傍観しているけどね。(笑)
242石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 16:31:47
>>240
マジか。オレがフツーに悪かった。
どっかのくだらんコテ粘着で、ヒマを潰している輩だと思っていたから
こっちも適当なこと言ってたわ。ゴメン。

君のスタンスは理解した。
そしてオレが、根拠のない「下手糞」という罵倒を
到底許せるものではなかったということを、理解してくれ。
243240:04/11/04 16:39:33
わかってくれてよかった。
まあ俺も言い方が乱暴だったよ。>>229とか。
244石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/04 16:50:42
>>243さん
いや、今ならよくかわるから、いいよ。
というわけで、オレは平常モードに戻るので失礼します。
245238:04/11/04 16:57:43
すごく誤解させそうな書き方しちまったが、>>238>>214と石 ◆lnWmmDoCR.のことを
揶揄してるわけじゃないので念のため。特に何も言ってない>>214、気を悪くしないでくれ。
前スレと他スレでそういう流れがあったもんでつい。
246名無し物書き@推敲中?:04/11/04 17:10:42
どうでもいいから、
つまらん文、つまらん酷評はスルーしろ。
247加藤 ◆HtfWU.5mZM :04/11/04 17:36:42
オソレスでゴメンナサイ。自宅のPCがぶっ壊れ、
ネカフェからのカキコです。。。

本当に皆さん、ありがとう。
一つ一つの意見が全くもっともで、頭が下がります。

出遭った、は出会ったで、単なる誤字です。ぉ恥ずかしい限りです。

また、皆さんのご指摘にあった、主語と述語の間に文節を入れすぎると読みにくい
という事についてですが、私は江国香織氏が好きで、彼女の本には
そのような書き方が多く見られるので、影響されてしまったところが
あると思いました。駄目ですね。自分で読んで納得しているだけでは、
何の作品も生まれません。今後、改めたいと思います。
「殆ど…」という表現も、彼女が使っていて印象的だったので…。

どうも皆さん、お世話になりました。
248修行中・・・、:04/11/04 18:46:00
調子に乗って、もう一度酷評お願いします

 山へはバスで十分も掛からなかった。
バスには老婆が二人隣り合わせに中程の座席に座り、初老の男性が一人、一番後ろの座席に座っていた。
二人の老婆はどちらも顔が日焼けしていてその黒い顔には幾筋もの皺が掘り込まれていた。
たいして話題も無いらしく一人は外ばかり見ている、もう一人は自分の膝ばかり見詰めていた。
初老の男性も唯外ばかり見ている。亮太は老婆たちが並んで座っている座席の後ろの座席に腰を下ろした。
やがて扉が閉まりバスが動き出した。バスは亮太の通学路である通りを過ぎ去った、
そして市街地を抜け出して辺り一面に田圃が広がっているところまできた。
黄色い稲はもう既に刈り取られていて、後には枯れて荒涼とした草むらが名残としてあるだけだった。
亮太は暇つぶしに向かい側からくる車の数を数えた。
しかしそれもすぐに飽きて、また再び田圃の風景を観賞することにした。
鴉が幾羽も飛び交い荒れた草むらで何かを探しているように頻りに黒い嘴を突き出したり引き戻したりしていた。
 やがてバスが停車した。まだ山には近づいていなかったので亮太は降りなかった。
しかし、他の乗客三人は一斉にそのバス停で降りていった。
三人が降りると直ぐにバスの扉が無遠慮に閉められた。再び景色が運行を始めた。
今まで続いていた田園風景は途切れて、青い草むらが広がり出した。
松の木がまばらに立ち並び次々と亮太の瞳に映っては消え写っては消えていった。
やがてそれらの移ろいは赤い大きな赤い鳥居が映ったときに終わった。
249名無し物書き@推敲中?:04/11/04 19:23:05
・・・文才ないカモ(^^;   
250名無し物書き@推敲中?:04/11/04 19:26:16
>>248
一回でいいから推敲くらいしましょう

話はそれからだ、と言いたいところですが
三点ばかり

まず読点をもう少し使って文章全体のリズムをつけましょう
音読してみればわかります

描写がどうも散漫でわかりにくい印象を受けます
頭に浮かぶ情景をただ並べるのではなく、カメラワークのように移動させていかないと、
何も知らない読者は視点の移動にとまどうことになります

より豊かな表現のためにもっと語彙を増やしましょう
顔顔、座席座席と一文で続くような表現はあえて狙わない限り禁物です
刈り入れ後の田圃を「草むら」と切り捨ててしまうのはどうかと思います

総括:推敲不足は言い訳が効きません
    さらに表現のつたなさから稚拙な文章という印象が拭えません
251修行中・・・、:04/11/04 21:18:33
>>249
酷評ありがとうございます。できればその理由も後学のために聞かせて頂きたかったです。

>>250
分かりやすい酷評ありがとうございました。
今度からはちゃんと推敲したいと思います。

>読点をもう少し使って文章全体のリズムをつけましょう
読点を付けるのはどれ位が限度でしょうか?

やはり自分の語彙の無さは否めないですね。
辞書読むのが一番手っ取り早そうですがどうですか?
252名無し物書き@推敲中?:04/11/04 21:37:10
「美少女とイケメソとロボットとうんこ」
これを登場させときゃ「ヲタ、女、ガキ」の三大購買層のハートを鷲掴み。
精進せよ。
253名無し物書き@推敲中?:04/11/04 21:51:02
>>251
250じゃないけど句読点とかを直すなら、

>バスには老婆が二人隣り合わせに中程の座席に座り、初老の男性が一人『で』一番後ろの座席に座っていた。
>二人の老婆はどちらも顔が日焼けしていて『、』その黒い顔には幾筋もの皺が掘り込まれていた。
>たいして話題も無いらしく『、』一人は外ばかり見ている『。』もう一人は自分の膝ばかり見詰めていた。
>初老の男性も唯『、』外ばかり見ている。亮太は老婆たちが並んで座っている座席の『一つ』後ろ『』に腰を下ろした。
『』くくりが修正個所ね。

句読点は量の制限なんて無いよ、必要な場所に適切なのを付ければいいだけ。
推敲しろって言ったのは、大体1~2回読み通せば明らかに読みにくい場所が見つかるから。
そう言う場所の句読点を工夫すればいい。
私の評価なら、文末全部が「た。」で終わるのがどうかと。
句読点の位置の悪さもあいまって、文章がぶつ切りになって読みにくい。

後、語彙を増やすなら普通に小説とか物語を沢山読めば良いよ。
判らない語句だけ調べていけばいい。
辞書なんて読んでもつまらないしね。
254C ◆7sqafLs07s :04/11/04 22:02:32
>>248

全体的に叙情があって良いと思います。文章はこなれていないけれど、小手先の技術は後回しでいいのです。
決してわかりやすい文章ではないけれど、センスはあると思います。最後も気になるし。

読点についてはそれほど気にしないで良いと思います。読点でぶつ切りにする文章よりも長い一文を書けるほうが
文章力は上がります。それは何故か。語彙の豊富さ文章の構成の巧みさが備わっていないと長い一文は書けないのです。
文章を磨くために修行をしているのなら、むしろ読点をなるべく使わずリズムを得るよう意識したほうがいいと思います。
読点いくつくらい入れたほうがいいだろうか、とかそんなことを考えるようになっては駄目です。死にますよ、文章が。

視点の移動に関しては散漫でちょうどいいと思います。子供の視点ですからね。子供はあちこち見ますよね。
ただ(そういう子供なら)おそらくやっているだろう足のぶらぶらとか変な替え歌や鼻歌とかそういう落ち着きのなさまで
読む側に伝わってくれば、頭の固い読者にも子供の視点であることがもう少し伝わるかもしれません。

会話ではなく地の文だけで描写されてゆくので語彙の少なさに関しては「子供の視点」を理由にできないと思います。
でも語彙を増やせばいいってものじゃありません。重要なのは文章に見合った語を選択するセンスです。
豊かな表現というのは量ではなく質です。質を維持することが第一で、量はその次です。
僕は田舎で育ったので田んぼが草むらになる様子も想像できました。これも気にしないでいいと思います。

細かい部分。

>鴉が幾羽も飛び交い荒れた草むらで何かを探しているように頻りに黒い嘴を突き出したり引き戻したりしていた。

カラスたちは飛んでいるのか、着地しているのか、二つのグループがあるのか。
これは散漫な視点という次元の問題ではありませんので、もう少し丁寧に書くべきところだと思います。

似たようなポイントは幾つかあると思いますがそれは推敲すれば直ります。今後もセンスを磨いてください。では。
255C ◆7sqafLs07s :04/11/04 22:04:53
辞書って読んでると意外と面白いですよ。大きな辞書だと文学の表現が用例になっていて勉強にもなります。
256名無し物書き@推敲中?:04/11/04 22:35:58
まずは自分から改行の練習をね!
257名無し物書き@推敲中?:04/11/05 00:40:48
>>254
ほう、そうきますか・・・ああ、250です
これは>>248さんにも良いかと思われますので、少し掘り下げてみましょうか

まず読点についてですが、確かに数を気にするようになっては文章が死にます
しかし、句読点は言葉がレターとオーラルが対になっている事を示すものである以上、
使うからにはそれをふまえなければならない、と言うことになります
音を意識することで文章のリズムは自然に出てきますし、韻を意識した構成にも発展します
ですから音読しろ、と助言しました
文章における句読点の役割は、これ以上でも以下でも無いと考えます
代用できるものがあればそれで充分です 例えば、改行、空白、「」、・です
敢えて必要以上に無い方がいい、ある方がいいなど、
それこそ目先の形に捕らわれた小手先の技術ではないでしょうか

視点は決して子供一人称ではないですね
視点移動を分解すると、俯瞰→子供→俯瞰→子供と、
同行中、同段落中に突然切り替わるため、読者は情景を映像化しにくくなります
つまり、わかりにくいということです

語彙については、これは文章の体裁や一見した時の画面印象にも関わってきます
これらを全く気にしないと一文のセンス、物語がどれほど良いものでも文章の質として大きな枷になります
この手の失敗は原作家、シナリオライター出身者に多いですね

どういった理由ではじめから規格外の文章の書き方を勧めるのか全く理解できませんが、
この程度の文章、構成の基本もできないのでは表現の上限が自ずから極端に低くなります
これは文章の「質」根本に関わる重要なことではないでしょうか
敢えて既成の構成を打ち破って、新しい表現の地平を切り開こうとする試みは大きな冒険です
まず基本を固めてからでも遅くはないかと思います
258名無し物書き@推敲中?:04/11/05 01:14:25
文章ヲタうざ・・・
259批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/05 07:17:38
>>248
前の2回と比べれば、よくなってきてはいると思う。
でも、やっぱりまだ悪い点が残ってる。
思い描いた情景をそのまま言葉にしていったような文章だということ。

なので、重要でないこと・どうでもいいことが書かれてる割に、
インパクトが欲しいところ、説明が欲しいところが書かれてなかったりする。
人間の思いつきって、脈絡ないからねえ。
思ったことそのまま書いてたら、脈絡のない文章になってしまう。
(前より形になってきてると思うけど。矛盾点とかはないし)

たとえば、亮太が、対向車の数をかぞえて、すぐ飽きてやめるところは、
何か意味があるの?
わざわざ書かないといけないようなことなのだろうか。

思い描いた情景を、ただ描写すればいいと言うものではなかろ。
ただその辺の風景を、あるがままに写真にとっても、
絵に描いてもなんでもいいんだけど、そんなのに魅力あるはずないじゃん?

極端な話、この文章全体が、
別に書かなくてもいいことなんだよな。長編小説なら。
「山へはバスで十分も掛からなかった」 で十分なんじゃないの、と。
その直後に赤い大鳥居が見えてきても、それで十分なんじゃないの、と。

他の箇所は、ストーリーテリングなり、登場人物の造形なり、
あるいは作者の個性的な表現で魅了するなり、
そういうのに無関係なんじゃないかな。それとも、情景描写の練習なのかな?
260C ◆7sqafLs07s :04/11/05 10:44:37
>>257

中世の西洋の大学で教わるような修辞学だったらそれでもいいのでしょうが、
今時レターとオーラルなんて絶対条件じゃありませんよ。
それに小説のリズムは詩とは違います。
音読したほうがいいものもあるし、頭の中で読むためのリズムもあります。
今回のように叙情的な文章の場合はイメージ先行なので後者でしょう。
さらに読点はそもそもリズムを表現するための記号ではありません。
むしろ意味内容を理解しやすくするための記号です。
どうもそのへんを根本的に誤解しているようです。
リズム云々を言うなら音節に注意して語を択ぶべきなのであって
句読点がどうこう言うのは少し外れています。
読点というのは音楽で言うブレスのタイミングとは違うのです。
読点をもう少し使ってなどと誤解に基づく小手先の技術を書いたのは
貴方自身であって僕ではありません。「もう少し」ってどれくらいですか?

視点は俯瞰だと読むこともできますが子供の視点と読むことも可能です。
そして完全に子供の視点で書かれているところもあります。
さらに貴方はどうも人称と視点とを同一視しているようですね。
人称が省かれていても視点は別個に考えるべきです。
また俯瞰と主観を相互に繰り返す手法は多くの小説に見られます。
なのでこれも指摘自体が問題外です。

語彙については「全く気にしないと」なんて誇張表現で逃げるのは良いことですか?
貴方の論調にはそもそもの文章とは関係のない誇張された事実を勝手に作って
そのいわば虚像を叩くという手法が多すぎます。
作者の文章には「全く気にしない」印象がありますか?批判のための批判は無意味です。

文章の小手先の技術など、読み続け書き続ければ自然と身につきます。
それよりも重要で難しいのはセンスを維持することです。
誰にでもわかる欠点を指摘するよりその人の持っているセンスを伸ばすよう
意見することのほうが大切だと考えます。
261石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/05 11:24:00
1/2
勉強になるなぁー
基本的にまだまだ>>248は、どんな文体が、どのようなリズムと
感触(他に上手い言葉が浮かばない)を与えるか、ということを
理解してやっているのではなくて、直感的にやっているのだと思う。
>>250 >>253 >>254 >>257の句読点に関する話題で
それぞれ、「正しい」ことを言っている。
どれが一番コレクトかが問題じゃなくて、どれもが真実。
上に挙げたレスを読んで、自分が目指す性質を決めたらいいと思う。
その手がかりになるような議論があるので、利用スレ

>>248
前回、オレが気になったと言っていた
山へ向かった小学生、>>156の続編だよね。
そうか、本当に書いてくれると思わなくて、嬉しかったよ。

文章については頼りがいのありそうな、諸兄が議論してくれているので
オレは些末な問題をば。

262石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/05 11:24:52
2/2
・疑問に思ったところ・

>山へはバスで十分も掛からなかった。
既に批評コテ>>259が指摘しているのだが
この一文を冒頭に持ってくる割には、後に付随する文章というのが
田舎的で、退屈な情景を描き出している。
もちろん少年、という意味合いにおいて、子供にとっての十分は
悠久の時間なのかもしれない。
ただしかし、この冒頭の一文というのは、後々の風景描写、
ゆるやかな時間を感じさせる文章群と、マッチしていないように思われた。
この一文に関しては、再考する余地がありそうだ。

・イイ所・
>三人が降りると直ぐにバスの扉が無遠慮に閉められた。再び景色が運行を始めた。
この再び景色が運行を、がとても良かった。

視点に関しては、もはやお家芸になってきているね。
「子供の視点」で様々な事象を、捉えていた。
ズームイン・アウトする際に、その捉えた事物を正確に文章にしようとするが
その反面で、それを自分の言葉に置き換えようとはしないんだね。

>二人の老婆はどちらも顔が日焼けしていてその黒い顔には幾筋もの皺が掘り込まれていた。
オレならば、この一文を書いた時に、おそらくその幾筋もの皺が「まるで〜を語っているようで」
とか「まるで〜のようで」等、よりイメージしやすいように、比喩表現にもっていくと思う。
それをしない、この視点というのは、ありのままを見ている子供、という効果が
うまれていると思えるのだ。

それらが象徴的な、敢えてそういった表現をしていないんだよー
という作者からのメッセージとも読める箇所があって
263石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/05 11:25:30
2/2じゃ収まらんかった……

>松の木がまばらに立ち並び次々と亮太の瞳に映っては消え写っては消えていった。
ここでの視点(というべきか?)は、語り手で、語り手が補足的に
これまでどのように「亮太」が情景を、捉えていたのかを説明している。
瞳に移っては消え写っては消えて、いったのである。
まさにその通りの描写になっていた。

もちろん子供らしい比喩表現を使うという手段もあるだろうが、無いのもなかなか
イイと思った。
264名無し物書き@推敲中?:04/11/05 12:26:04
248
小説の冒頭としては、心をぐっとつかむものが無い気がします。
265名無し物書き@推敲中?:04/11/05 13:24:12
誰かが褒めた文章を、別の誰かが貶すのは面白いことだ

批評家同士で優劣が決まる
争いに臆すことなく、どんどん対極の意見を述べて欲しい
266名無し物書き@推敲中?:04/11/05 16:38:56
C ◆7sqafLs07s=248にしか見えん。意地はってないで駄目なとこは直せばいいじゃん。
まあがんばれよ。
267名無し物書き@推敲中?:04/11/05 16:58:42
相反する評がつくのは良いんだが、他人の見解を認めないのはイカンわな。
決着などつけずにそれぞれの路線で進めてほしい。
268修行中・・・、:04/11/05 17:18:05
さまざまな酷評をありがとうございました。
たくさんの意見が出てきてどれも参考になりました。
>>265
個人の価値観は人によって違うのでその通りですね。
ましてや自分の文章など読んで頂けるだけでもありがたいことです。
>>266
C氏と自分は違う人間です。駄目なところは直すように努力しています。
269新参者1/2:04/11/05 22:03:31
 耳に入るのはぼくの足音。目に入るのは隙間無く埋め尽くされた濃い闇。手に触れるの
は、そこを進んでいく為の唯一の手がかりである壁。
 普通ならば、目が暗闇に慣れ、何か視界に入ってくるはずなのだが、深夜に電気を消し
た部屋の中で、更に目隠しをした状態のように何も入ってこない。
 この道でいいはずだ。ぼくだけが正しいはずだ。地面に硬く打ちつけたはずのその思い
も、冷や汗で地盤が緩み、今にも倒れそうになる。
 足音しか聞こえていなかったぼくの耳に、懐かしい音が飛び込んできた。
「君もこっちに来てしまったのか。きっと後悔しているだろう。ここにくる奴は皆そうさ」
 周囲を見回したが、何も見えない。変化の無い黒一色。ただ、心の中にはかすかながら
光が見えた。
「おれを見ようとしても無駄だよ。おれは人間じゃない。生物ですらないからな」
「君からは僕が見えているってことは、近くに居るんじゃないのかい?」
「おれはセキュリティ機能付きの建物みたいなものなんだ。ある一定の場所に誰かが来た
ら、監視カメラのようなもので行動の一部始終を把握できる」
「それなら、この先は本当に正しい道なのか、わかるんだろう?教えてくれよ。もう精神
も肉体も限界だ」
「できないさ。できっこない。おれがただの物体であるなら、君に正しい道を教えられる。
でもそれはできない。おれは物体でもなんでもない。ただここに存在するだけ」
「言ってる意味が分からないよ。これからぼくはどうすればいいんだい?何も見えないし、
何も聞こえない。今は君の声が聞こえるけど、この先に行けばまた絶望の無音地獄さ。も
う耐えられない。きっとこっちの道は間違っていたんだ。ぼくもくだらない意地を張って
ないで、皆と同じ道を行けばよかった。これ程気が滅入る道なんて、間違っていたに違い
ない。君はここと反対側の道にいる人たちの行動も見られるんだろう?教えてくれ。その
道は暗くないのか。明るく光っているのか。希望に満ちているのか」
270新参者2/2:04/11/05 22:05:50
「向こうは光っている。そこを歩く人たちも笑ってる。この道の様子とは正反対だな」
「やっぱり!僕は間違っていたんだ」「ただ」ぼくが言い終わらないうちに、『声』が割っ
て入った。
「向こうの人たちは、自分たちが間違っているのか、という疑問を一切持っていない。突
き進んでいるだけ。壁に手もあてず、何も心配していない。見方によっちゃ一種の洗脳さ
れた信者たちだ。」「慰めなんて要らない」「慰めじゃないさ。なら、それぞれの道の先
にある、俺が見られる限界の場所の様子を教えよう。君の進む先には灰色が待っている。
向こうの道にも灰色が待っている。これがどういうことかわかるか?」
「……この先は回復、向こうの道は悪化、かな」「その通り」『声』は続けた。
「ただ、さっきも言った通り、おれが見られるのはこれで限界だ。この先はどうなってい
るか証拠はもてない」
「君は最初、『君もこっちにきてしまったか』と言ったよね。ぼくの他にこの先へ行った
人がいるんだろう?その人たちがどうなったのか教えてくれよ」
「昔はこっちの道の方に訪れる人のほうが多かった。しかし今ではすっかり向こうの道が
多くなってね。最近にもなると、極稀にしか見られなくなったんだ。でも、そいつらがこ
こを通った後は必ずこっちの道も光る。おれの全体が光る。光ることが正しいとは言い切
れないが、おれは光ってると幾分気分がいいんだ」
「わかった。ありがとう。ぼくは君の気分をよくしてみせるよ。それまでちょっと待って
いてくれ」

 もう疑わない。こっちの道が正しい。ぼくは正しい。緩んだ地盤も、『声』がもたらし
た光ですっかり乾いたようだ。
271名無し物書き@推敲中?:04/11/05 22:20:52
>>269-270
なかなか上手だな。
しかし、このスレのレベルでの話だ。
最初の設定だわかり辛かった。読者を二度読みさせてしまう文章だ。
「暗闇の中を手探りで這っている」
という状況描写は苦労したと思われる。
後半に人間の進むべき道の話へと展開していったのは無理がない。

あとは、余計な単語とかが少しあるかな。

4行目「更に」がいらない
5〜6行目 「地面に硬く打ちつけたはずのその思い
も、冷や汗で地盤が緩み、今にも倒れそうになる」これは例えとしてはイマイチかな。

2レス目の 「向こうの人たちは、自分たちが間違っているのか、という疑問を一切持っていない」
      のところが漏れには山場のように思えた。

272流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/05 22:26:27
>>260
>>257です いちいち面倒なので久しぶりにトリップなどをつけてみました
なるほど、面白いお話です
しかし、残念ながら見ているもの、評価するものが異なるため、続けても水掛け論になるだけと思います
ここはそういう場ではないでしょうし、>>248さんへの助言の域を超えますので、
この件に関してこれ以上のレスは控えさせていただきます

>>268
当たり前のことですが、文学に限らずどんな作品についても、まず造ること、そしてそれを誰かに見せることが上達への近道と思います
辛辣な書き方もしましたし、これからもするかもしれませんが、がんばってください
273名無し物書き@推敲中?:04/11/05 22:27:51
>>271
早速の評価ありがとうございます。参考にさせていただきます。
今後も現れることがあるかもしれませんので、その際は暇があればどうぞ宜しくお願いします。
274流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/05 22:51:43
>>270
まず感想から
面白いです 個人的に好きです

気になった点について
冒頭部の表現がややくどすぎる気がします
主人公の切迫した感じがあまり伝わってきません

気になった点について少し
冒頭部についてですが、ここは導入部として作品の印象を決定する重要な部位の一つですね
第一段落では、「闇」「孤独」をうまく表現できています 主人公の置かれている状況を良く表現しています
しかし、第二段落のこの部分、
>深夜に電気を消した部屋の中で、更に目隠しをした状態のように何も入ってこない。
平易な表現を嫌ったのはよくわかるのですが、
特に短編では、一気に物語にフォーカスしていけるように、
冒頭部に於いて比喩表現で視点を移動させてしまうのは避けた方がいい気がします

主人公についてですが、1/2、
>「君からは僕が見えているってことは、近くに居るんじゃないのかい?」
この台詞がまず気になります
間延びしていて、絶望の淵でかすかな光を見た者のリアリティが無く、言い回しが過剰で、切迫感が薄れ、諦めと希望が綯い交ぜになった複雑な感情があまり感じられません
1/2、主人公最後の台詞も気になります
言い回しがやや過剰で、諦めと希望が綯い交ぜになった複雑な感情が、言っている内容ほど伝わってきません
やはり主人公はそれほど切迫してはいないという印象を受けます

2/2はいいですね
台詞が折り重なるスピードや転、結に至る物語の起伏も良く表現されています


総括:面白いです。
    表現と部位の役割のバランスをとればもっと良いものになると思われます
275名無し物書き@推敲中?:04/11/05 23:43:43
>>274
拙作に対してこれほどまでの長文、真に感謝します。
表現は、副詞による凡庸な表現を避けたかった為、くどいものとなってしまいました。
もう少し表現技法を上げてから副詞削りに再度挑戦したいと思います。
夜遅くにわざわざ有難うございました。
276名無し物書き@推敲中?:04/11/06 00:13:54
まぁ同人レベルなら十分でしょう。
277名無し物書き@推敲中?:04/11/06 01:44:56
>>269-270
一言で言えば、トリックを説明できてない推理小説の解説だけを読まされるような感じ
ちぐはぐさが否めない
278名無し物書き@推敲中?:04/11/06 11:56:41
「個人的」という言葉が嫌いだ。
なぜならそれは、自分の言葉にひとかけらでも普遍なるものがあると
錯覚している者が使う言葉だからだ。


ところで、C ◆7sqafLs07s は滅ぼされるべきである。
279:04/11/06 12:20:40
>>269
「この先はどうなっているか証拠はもてない」
文章的におかしいとおもいます。自信はもてない・・とかならO.K.



280名無し物書き@推敲中?:04/11/06 13:13:33
>>269-270
抽象的な言い方になってしまうが、
読者を引き込もうとする力、読ませようという努力が足りないように思う。
(もちろん全ての文章が読みやすければいいというわけではないが、
この作品の内容なら誰もが自然に読める方が望ましい筈だ)
伝えたいことをただ書くのではなく、読者の心の底に届くよう工夫し技を尽くしてほしい。

無論そんなこと言われても急にどうこうできるものじゃないが、
読み返す時にでもちょっと意識してみてはどうか。
281280:04/11/06 13:24:32
以下、引っかかった部分を列挙する。
「夜に電気を消した部屋の中で、更に目隠しをした状態」
例えにしても考えていなさすぎ。もう少し工夫してほしい。
「懐かしい音が飛び込んできた」
この書き方だとこの声を以前から知っていたのかと誤解させてしまう。
「おれはセキュリティ機能付きの建物みたいなものなんだ。ある一定の場所に誰かが
 来たら、監視カメラのようなもので行動の一部始終を把握できる」
これも考えた設定をそのまま説明しているだけ。
「おれがただの物体であるなら、君に正しい道を教えられる」
なんとなく抽象的な書き方をしてはいないだろうか。
直後に主人公が「意味が分からない」と言っているが、本当に意味が分からない。
「この先に行けばまた絶望の無音地獄さ」
口に出す言葉と地の文の区別を考えているだろうか。この饒舌は主人公の個性として
意識されたものか。
「君はここと反対側の道にいる人たちの行動も見られるんだろう?」
作者のみが理解している事情を主人公が口にしているので、読者が取り残されてしまう。
「見方によっちゃ一種の洗脳された信者たちだ」
これも思ったことをストレートに言葉にしすぎ。読者が推し量れる書き方を。

全体的にやる気は感じられるのだが、それ以上ではない。
自分が考えた世界でのみ進行する話は書きやすいが、他人を引き込むのは難しいので注意。
発想は好きだ。頑張れ。
282名無し物書き@推敲中?:04/11/06 13:30:32
>>279
「この先はどうなっているか自信はもてない」
でもやっぱり変だよ。

「この先がどうなっているかはわからない」
で充分だと思うが。
283名無し物書き@推敲中?:04/11/06 14:26:57
>>277 >>279-282
ありがたい評価感謝します。
文章面や表現面で粗があるようなので、次回からは推敲の時間をとりたいと思います。
284名無し物書き@推敲中?:04/11/06 14:38:09

さて、ローソンの店内はすごい状態になっていて俺ははじめ宇宙船が突っ込んできたんじゃないか考えるが、
そんな空想に浸るような年じゃないだろう、このお調子者め!と自らを叱責し、
極限までドーパを鼓舞する。通り過ぎた若い女が「ハラショー」と俺に向かって呟いた気がしたが俺は憐憫と羞恥の極点、
つまり俺は本の内容を体現しているだけだとわかる。
チュッパチャップスを狂ったように買い占め店員が笑いを堪えてるのが分かるから
「何、笑ってんの」と帽子を脱いで聞くと相手は目をひん剥いて「失礼しました」と頭を下げるから
俺は「ふざけるなよ、ちょっと店長呼んでこいよ」と言う。
男は完全にびびって両手を合わせながら謝ってくる。
実は、俺は、少しも気分を害してなくてむしろ清清しい高揚感に夢中。
しかし、男はもう人格が崩壊する手前の廃人っぽくうめいて
今度は俺がひんやりとした様相を夜の窓に映った自分自身の表情から読みとる。
俺は「もういい」とだけ言って外に出る。
手にはチュッパチャップスを数本持っているが金を払っていない現実に気がつく。

アパートの外にいても二階の俺の部屋からは異様なお香の匂いと闇を切り裂く爆音がもれている。
俺は気分がいい。ゴギャ−ンの裏切りとゴッホの娼婦に対する狂想の心理が唐突に俺の頭脳、
大脳周辺に確かなはっきりとしたヴィジョンで滑り込んで海馬と延髄がズキズキと痛む。
いや、そんなわけはない。灰色の澱んだ空気が漆黒の世界から舞い降りる。
エド・ゲインの伝記はどこへ置いたっけ?
キャンディをしゃぶりながら俺はいやらしい舌使い、
つまりスモークを想起する。陽気なサルサのリズムが聴こえる。
GOTH仕掛けのクロック、オーラは春の息吹とは耐えがたい盲目さを得がたい期待感と
流行らない嫌韓主義を潔癖の理論で集中削除する瞳孔の開いたダニエルと
パイのウォ−ターホール近辺の散々世話になった守銭奴の婆とコパンガンの乱痴気パーティー、
膝まで入った海から見た朝日の峻厳さと全身で感じる暖かさを涙ながらに俺は想う。
285石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/06 15:49:18
>>269-270
土日は人が多いな〜 ええこっちゃ!

これは二十代前半の青年が、自分の目標としての「夢」を
追おうとする時に付随する、苦労と、葛藤、そしていわゆる
「一般的」な道を選択した人との比較を、物語にしたもの。

・悪いところ・
あくまで感覚的な話になって申し訳ないのだけれど
思うに、こういった類の話で重要なのは、
現実にはありえないメタファーの話だということ。
大抵は夢であったり、幻覚であったり、とにかくオボロゲなもの。
その不確かさを出す為には、変にリアリティーを出さなくてもいい。
それはいわば、説明し過ぎなくてもいいということ。

>「おれはセキュリティ機能付きの建物みたいなものなんだ。ある一定の場所に
>誰かが来たら、監視カメラのようなもので行動の一部始終を把握できる」

そのオレの勝手な偏見から、言わせて貰えばここでの
「セキュリティ」(おまけに「機能付きの建物」)、「監視カメラ」と
ここまで説明されてしまうと、どっとリアリティーが出てしまう。
「〜ようなもので」と、具体的な例を出して説明する姿勢は
普通ならば好感が持てるのだけれども、どーも、多弁すぎる。
真っ暗闇で光源が無い中で、カメラなんか役に立つのかと……
どーでもいい、思いを読み手に去来させてしまう。これは損だ。

ただまあ、構成上の問題は特に内容に思われた。
この短い文章の中でも、オチをつけられたというのは、なかなか。
もっとじっくり時間を与えれば、唸るようなものを書いてくれる人だと思う。
286C ◆7sqafLs07s :04/11/06 17:42:39
まあ早めに議論から降りたのは賢明だと思います。僕は狭い視野で断定的な物言いをすることさえやめれば
数ある意見のうちのほんの些細な一意見として>>272を認めますよ。

名無しで一つの見方を押しつけるようなことをする人が文章のモラルについて語るなんて茶番なんです。そもそも。
287名無し物書き@推敲中?:04/11/06 19:44:39
C ◆7sqafLs07s

お前みたいのを無恥っていうのか?
お前の方がよほど独善的な物言いをしていることに気づかないのか?
257が正しいとは思わないが、お前は存在が鼻につく。
288名無し物書き@推敲中?:04/11/06 19:59:07
Cってむかし哲学板でアホ面晒してた奴だろ?
あそこでも鼻つまみ者だったよ
289名無し物書き@推敲中?:04/11/06 20:29:09
粘着荒らしの相手をするのはやめよう。
290石コロ ◆lnWmmDoCR. :04/11/07 14:26:40
1/2
助詞をこちら側で補わなければならないことは
一ミクロンも微動だにしないゴロンと天下の行動で
堂々寝転ぶ酔っ払いのように動かしがたい事実としてあるのだが
しかしながらそうはいってもこんなあたかも豚が牛に犯されているような
ぶっ飛んだ文章を書く書く書く書く書く書くと腰を振るように陽気に書いてしまっている
おまいという奴は馬鹿なのかと思えばそうではなくて
そう例えばチュッパチャプスから連想さるべき児童性と
その相反するイメージとしての大人を想起させる名詞群が
ゴーギャンサルサクロックオーラエドゲインハマダーと並べられていたのには
あかとくろくろとしろしろとくろとしろとくろみたいなコントラスト的な対比を見るようで
おもしろくもあったのだがこの言葉が渦巻く一種のカオスはなんだなんだと
思うわけなんですね。
つまりですよ、つまり、つわりじゃなくて、つ、ま、り、いいですか?
つまりはある種のこの狂気といってもよい具合になっている文章
それはコーヒーに今しがた注がれて綺麗な渦巻き状に渦を為すミルクのように
黒色一辺倒の調和を保っていたブラックは二ガーじゃなくてブラックコーヒーの
穏やかで落ち着いたそれでいて滑らかな水面という仮面を被った
日常という世界がこれっぽっちも語られずにカフェイン効きマクリの葉っぱ系の
白いカオスばかりが全面に軍靴のようにザッザッザッと足音揃えて迫ってくるさま
ばかりを晩秋の栗拾いのように集めているのはファットファックアユードゥーイングな
理由とかいてワケなんですかとリピートアフターミー
291石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/07 14:27:21
2/2
なんか、この文体、書き出すと面白くて止まらないね。
悪いくせになりそうだだだだだだ駄々駄々駄々駄々駄々。
何はさておき、今回のコントラストは異常にエッジングの効いたものになっていて
あちらこちらで異常→博識→異常というスキーのような方向転換が行われていた。
このカオスに触れたとき、オレはこの男の脳内を覗くようでいて面白かった。
脳の中では、異常も正常も、日常も非日常も、同居している
(それが外にどこまで出るかは別な話)
その脳の混沌の現場にいるようで、面白かった。
この文章を理解しようとは思わないし、思えない。それは埒外の問題だ。
ただこの狂気を読むのだ。
この狂気をより狂気とするためには、現実・日常がより強固で普遍的とも呼べる強度で
描かれなければならないと思う。そしてその現実・日常がもっともっと今以上に顔を出して
迫り出して、迫ってくる中に埋もれたように咲く、この狂気の花ならオレはもっとこの花を愛でただろう。

つうかオマイ、本気で書け。アリの穴だが、ごはん……は方向が違うか……
長いの書いて、投稿してみろ。やれオマイならできるできるできるできる……カモな。
292C ◆7sqafLs07s :04/11/07 18:35:47
粘着名無しの相手をするのもやめとくか(笑)
293わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/07 18:52:09
どっかの新人賞に応募しようと思ったけれど、
あまりにネガティブすぎる内容だったので続き書くのをあきらめた小説です。


 好きだから、という単純で完璧な理由では、どうにもならないことを、十二歳のときに
私は知った。それから十二年が経って、その、好き、という純粋な感情に見栄だとか生活
だとかそういったいろいろなものをごてごてと飾りつけて不完全にしたものでどうにかす
ることを覚えた。そうしたほうが周りの友達や家族にとってわかりやすかったし、喜ばれ
た。
 だからたとえば、いま隣で三六歳の弁護士が裸で眠っていることは正しいことなのだっ
た。
 弁護士は、高身長で、適当に筋肉質で、清潔で、目鼻立ちが整っていて、お金持ちだ。
そして私を真珠のように扱う。だから弁護士を好きだと思っている。三ヶ月後には結婚を
する予定である。
 ベッドの上で上半身を起こした。カーテンで締め切られ、エアコンが程よく効いて涼し
い部屋は真っ暗でほとんどなにも見えない。真っ白なシーツだけが不思議とぼんやり見え
た。そばで眠っている弁護士の姿は見えないというのに。
 寝室はベッドの他にはなにもない。申し訳程度に洋服箪笥がひとつ据えつけられている
に過ぎない。
 弁護士の、耳をひっかくような鼾、ねっとりとした体温、頭痛を催す臭いばかりが気に
なって眠れなかった。弁護士の腹の上で身体を上下に揺さぶっているときはぜんぜん気に
ならなかったのだが、興奮が醒めてしまえばそういったものがどうにも気に入らなかった。
 床に投げていた携帯電話を拾って、時間を確認した。夜の三時だった。ベッドを抜け出
して、弁護士を起こさないように部屋を出た。額に髪の毛が張りついて邪魔だった。弁護
士の頼みで髪を切らないで半年。髪の毛は背中の半分を覆い尽くすほどまで伸びていた。
 リビングは湿って火照った空気で充満していて、足を踏み込んだとたんに胸元から汗が
吹き出た。薄型のワイドテレビが右手奥、フランス窓のそばにあった。窓は薄いレースの
カーテンしかかけられていなくて、白い月光がフローリングの床をうっすらと照らし出し
ていた。部屋の真ん中には白い絨毯が敷かれていて、その上にガラステーブルが置いてあ
る。ガラステーブルには花瓶があったけれども、花は生けられていなかった。
294わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/07 18:53:08
 リビングはそのままカウンターキッチンにつながっている。昨夜食べたカルボナーラの
お皿がふたつ、片づけられることもなくそのままに置かれていた。それと飲み残しのワイ
ンが入ったグラス。それを手にとって、底に残っていた赤ワインを飲み干した。
 口元に垂れたワインを指先でぬぐい、洗面所まで移動する。電灯をつけた。蛍光灯の温
度のない光がまぶしくて、目を細めた。十秒も経たないうちになれて、洗面所の鏡を眺め
た。
 鏡に映っていたのは、細く鉛筆でなぞられた眉と、隈のできた釣りあがった二重の両目
を持った、若干頬骨の出た髪の長い女だった。顔色が血の気を感じないほど白くて、胸元
のはだけたネグリジェも白いから、幽霊のようにすら見えた。そんな自分の姿にため息が
こぼれた。肌は荒れて、艶もない。唇は皮がむけている。
 どうしてこんなに疲れているのだろう、疲れることなんてないはずなのに。
 白い陶器の洗面台に手をついた。



これで全部です。
いろいろいじくってください。お願いします。
295批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/07 20:11:43
>.293
狙ってやってるにせよ、弁護士弁護士弁護士弁護士しつこすぎる気が。

あと、24歳の女がネグリジェなんて着るか?

文章については、とくにあげつらうような点はなかったけど。
296名無し物書き@推敲中?:04/11/07 20:30:57
>>269

ざっと目を通して、ちょっと面白そうなものが書かれていそうだな、とは思ったが、
さて、冒頭。

>耳に入るのはぼくの足音。目に入るのは隙間無く埋め尽くされた濃い闇。手に触れるの
は、そこを進んでいく為の唯一の手がかりである壁。

1.ぼくの息づかい、鼻息は聞こえなかったのか。
2.>隙間無く埋め尽くされた濃い闇
一体どんな暗さなんだ?
3.>唯一の手がかりである壁
どうして壁だとわかる。
それにどういう触感なのか、質感なのか。

五感を総動員して、想像力を働かせろ。
そこから効果的なイメージを喚起して文章にしなければ、面白いものは書けない。
297流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/07 20:31:17
>>293
まず感想から
うまいですが暗いです

気になった点
文章、表現としては完成型といえますが、途中と言うことで、当然ですが物語が不完全であること
そうでありながら続きがあまり気にならないこと

気になった点について少し
やや時代がかっていますが、緻密な描写で情景を克明に映しながら、同時に陰鬱とした諦念めいた印象を与えています
表現として、これは主人公の心情、さらにおそらく今後展開するであろう物語にマッチするもので、成功と言えます
この成功は、ある意味それで全てという先入観を植え付けてしまいがちです
一言で言えば「主人公の鬱屈とした心情が吐露されていく物語」とこの時点で物語を把握してしまいます
もちろん、その是非については物語全体としてみていかなければならないので、この時点では何とも言えません
それをひっくり返す展開で読者を引き込んでいくという手もありがちながら有効ですし、
そうしないとしても物語全体のイントロデュースとして有効に機能します
なんにせよこの時点ではこの程度のことしか言えません
一言で言えば「うまい」です

しかし、あくまで個人的な意見に過ぎず、客観的な作品の良し悪しを測るものでは無いことをおことわりした上で敢えて言うならば、
続きを読んでみたいかと問われたら、私なら答えはNoです
今後どのように展開するのかについての好奇心より、
いつまでこの鬱な人物に付き合わされるのかという気持ちの方が強いからです
こうなると、緻密な描写も裏目に出てきます
正直、読了後読んで良かったと言える期待感が薄いです
もしこれが物語全体の冒頭部なら、私なら読むのをやめるかもしれません
一方で、これが物語の途中で出てきた第二第三の主人公であるとすれば、
この人物が物語とどう関わるかむしろ興味がわいてくるかもしれません

総括:この時点ではうまい、暗い程度しか言えません
    個人的に今後の展開に対する期待感が薄いです
298わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/07 20:46:02
>>295>>297
うに。
どうもありがとうございます。

>あと、24歳の女がネグリジェなんて着るか?
着ないかな? いや、わかんないけど。
なんとなくえっちな感じがするので、結構好きなんです。

>いつまでこの鬱な人物に付き合わされるのかという気持ちの方が強いから
まさにそれと同じ理由で、私も続き書くのを断念しました。
いつまでこんなやつを書かなならんのか、と思うと、やる気なくしたし、
これ読んで面白がるひとなんて、相当の変態だろうと思いました。
自分の感覚がそれほどずれていないようで、一安心です。
299名無し物書き@推敲中?:04/11/07 20:54:25
投稿してみます。

 私は突然口を開いた。
「このプロジェクトは成功しますよ。成功させますから、企画書だけでも見てください」
 声を大にして言ったが、課長以下重役には全く通じない。
「西川君、君はまだ経験も浅い。他にすることがあるだろう」
 部長もこれに同意する。
「すいません、社長。あとで言い聞かせますので」
「うむ。では会議は終わりにしよう。解散」
 重役連中は一斉に帰ってしまった。
 私はお茶を片付けながら、俺も窓際族になるのか……と意気消沈していた。
「この企画いいね」
 その声で、まだ一人残っていることに気がついた。
「君、お茶組みなんてやめて私の課に来ない? 企画課で」
「え? 本当ですか?」
 まさに怪我の功名というべき、これが僕達二人のなれ初めでした。
300名無し物書き@推敲中?:04/11/07 20:57:49
評価してけろ。

兜甲児はその日調子が悪かった。夕日を眺めているうちに吐き気がしたのはなぜだろう。
そのとき、マジンガーのことを思い出して甲児は戦慄する。
そうだった。おれはマジンガーの乗り手なのだ。
こんなところで腐っている場合ではない。甲児は起き上がりこぼしのように立って、すぐ走った。
きっと今もどこかで敵にやられてる人々がいるのだ。おれはその人たちを助けるためにマジンガーに乗る。
「マジンゴー」その叫びは夕日に届いた。


追記、将来的にファンタジー作家になります。よきアドバイスをくれ
301名無し物書き@推敲中?:04/11/07 21:20:23
>>299
>>300
わずかばかりの文章で評価しろといっても無理だな。
批評を得たいのなら、もう少し長い文章を投稿しろ。

ってか、投稿の最低限の字数を決めたらどうかとも思う。
せめて、1000字位の長さは欲しいな。
302批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/07 21:42:59
>>299
あまりやる気のないネタ投稿とは思うが。

会社で働いたことないのが良く分かる文章になってるな。
思えば、ビジネスマンを描くことができないってのは、けっこう痛い気がするな。

とりあえず、サラリーマンは読んでくれないだろうからな。
そう思わされた。とりあえずツッコミだけ入れておく。

>課長以下重役には全く通じない。
課長以下重役、なんて言い方はしない。

>私はお茶を片付けながら、俺も窓際族になるのか
私は〜俺も〜は二重。
ていうか、重役が勢ぞろいの上、
男なのにお茶を片付けるって、どういう小さい会社?
あと、そんな小さい会社に、窓際なんて慈悲深いポストは無い。

>君、お茶組みなんてやめて私の課に来ない? 企画課で」
男がお茶汲みなんかしないし、
企画課なんて課もふつう無い。
営業企画課とか、経営企画部とか、あたまに何か付くのが普通だろうな。
あと「来ない?」 と言って 「〜企画課で」 で終わっては、文の対応がおかしいね。
303名無し物書き@推敲中?:04/11/07 22:01:04
小さい会社だといろいろと不思議なことがあるよ。
十人くらいしかいない会社で社長、専務、常務、部長、課長、係長とかがいたり、
主任一人しかいない営業所とか。
窓際族を削って、小さな会社の話に設定を変えればまだ可能性はあるかも。
304流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/07 22:11:30
>>299
酷評になります

まず感想から
稚拙です リアリティが全くないです つまらないです

気になった点について
全部です

気になった点について少し
個別の指摘はきりがないので敢えて割愛することをあらかじめおことわりしておきます
台詞やシチュエーション、展開に全く現実味がありません
突拍子もない、良い驚きがあるという意味ではなく、出来損ないの嘘の次元を脱していないという意味です
それは表現の拙さ、凡庸な展開、それでいて納得できる部分の少なさ、面白みの無さ、そして何よりそれらに対する自覚の無さ
と、テリングの致命的な欠点を持っているということです
題材に対する知識の欠乏がまずあります
何を書きたいのか、読む者に何を伝えたいのかが不明確であることも原因しています
こういった創作文にわざわざ厳密な文法を持ち出す必要など全くないのですが、敢えて難読、難解な文章を狙わない限り、
わかりやすくする、読みやすくするための作法に従うか、あるいはそのための工夫も必須です

これだけではなんなので、ありきたりなアドバイスでも
まず自分が書きたい題材、物語を明確化し、次にそれを忠実に文章化できるように研鑽を積んだ方がいいでしょう
物語全体に対し、特に重要でない部分が具体的すぎて肥大したり、逆に重要な部分が抽象的すぎて味気なくなったり、
あるいは的確な表現が思いつかなかったりするでしょうが、そこを乗り越えて学んでいくことが大切です
これは極めつけにありきたりですが、テレビ番組や映画などを文章化してみると良い練習になります

総括:がんばる気があるならがんばってください
305名無し物書き@推敲中?:04/11/07 22:16:55
↑ここにはこんな意味不明な奴しかいないの?
もしかしてコピペ?
306?Y´?a^ ◆tr.t4dJfuU :04/11/07 23:32:18
ちょっとSFがかったショートショートです。
酷評お願いします。

<ラスト10…その1>

 見渡す限りの砂、砂、砂…。
 はるか向こうに、見覚えのある塔の先端らしきものが
赤い砂山から突き出ている。かつての東京のシンボルも、
今やただの朽ちた鉄の塊にすぎない。
 何十回、いや何百回この風景を見たことだろう。だが
やっと来たのだ。[その瞬間]はもう目の前だ。私は見届
けなければならない。そして戻って伝えるのだ。何があったかを、
どうすれば東京を守ることができるかを。それはタイムマシン
を発明し、ひとあし早くこの惨状を目撃した私の義務なのだ。
 それにしても奇妙な旅だった。完成したタイムマシンの試運転で、
10年後の東京に降り立った私の目に飛び込んできたのは、この赤い
砂の嵐だった。ショックを受けながら1年時間をさかのぼると、
そこには幾分ビルの数が増えたとはいえ、目になじんだ街の姿が
あった。新橋はサラリーマンで賑わい、歌舞伎町にはネオンがま
たたき、皇居のお堀には都心の中の静寂があった。
 何が東京を赤く塗りつぶしたのか。それはこの一年のどこかで
起ったことは間違いない。
 9年後から10年後へ、答えを求めての時間移動が始まった。
だが少しずつ時を進めても東京の姿が変わることはなかった。
街はエネルギーに満ちあふれ、人々はそれぞれの生を謳歌していた。
しかしその行手には、確実に赤い砂が待ち受けているのだ。一体いつ、
どうやって…。
307?Y?L?a^ ◆tr.t4dJfuU :04/11/07 23:32:41
 時のレールの上の、各駅停車のごとき鈍重な旅はまもなく終わる。
終着駅、あの世界までは、もう残り10秒を切っていた。それでもまだ
東京は依然として東京のままであった。まさか、わずか10秒で世界が
反転する。そんなことが本当に…。
 目を閉じて、マシンのタイムメーターを1秒進めた。同時に、これ
以上ないやすらぎが私をつつみこんだ。そうだ、戻ってどうする。
時に、未来に抗うことなどできるわけがない。最初から私の心は
決まっていたのだ。10年を、あの赤い世界におびえながら生きる
ことなど到底不可能だ。脳裏に、生涯をかけた発明の用途として
はいささか不釣り合いな、この旅の行程が浮かんでは消えた。
 10、9、8、7…
308?Y?L?a^ ◆tr.t4dJfuU :04/11/07 23:33:43
すいません。(終)を書き忘れました。
上ので終わりです。
309石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/07 23:42:27
よしオマイ等出番ですよ!今日も張り切るのです!(一人出遅れた)
スマンヌ、animaxで王立宇宙軍見てた。少し泣いたのだよ。・゜・( ノД`)・゜・。

>>293-294
ぺペロンチーノじゃなくてカルボナーラなのかよ!
まあ、そんなことはどうでもいいのだが
これって暗いか、ネガティブか?
感性は人それぞれかもしれないが、ケッコー普通な感じだと思うんだけど
見方によっちゃ、三六歳の弁護士が魅了されてしまうほど
容姿端麗なんだなー、幸せやーんと思えてしまう。
ただ一つの不幸は、この後の物語展開が想像できてしまう事くらいか……

まだまだ物語が冒頭であり、どうも表層のことにしかコメントが出来ない。
こんなもんで、許してチョ。

310石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/07 23:48:44
>>299
待て待て待て待てこの冒頭ブームの最中、見事過ぎるくらいに冒頭で(変な日本語だな)
あまりにも困ってしまった。
いやーうんうん。そうか、へえー……それで? みたいなところで
ブッツリ切れていて、これでコメントを求めるのはちょっと酷。
文章的な批評しかできそうに無い。

と思ったが、案の定先に>>302にやってくれていた。
そっち読んでね。

>>300
あーえーと、ファンタジー過ぎて僕にはよくわかりませんでして○
あ、○がでかすぎた
311石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/08 00:11:08
>>306-307
オレはSF系はマジで専門外なので、なんとも言いがたいのですが
ただ単純に昔、星新一さんのファンだったので
SSにはアドヴァイスしたくなるんですね。
老婆心ながら、ツラツラ書きます。

時間旅行なんてのは、素人考えでも起こり得ないことだと思えるのです。
ただそこはSFという言葉が、解決してくれるとして置いといて
単純に最も疑問なのが
>最初から私の心は決まっていたのだ。
>10年を、あの赤い世界におびえながら生きる
>ことなど到底不可能だ。

いや、ここが重要なんだと思うんですね。
ここに説得力がないと、ダラダラとオチに説明を要す事になると思うんですよ。
それじゃSSにはならんとですよ。
だから、10年後の東京がいかに悲惨か、ということをもっともっと書くべきなのです。
SSといっても、全てが全て、文章を短く削っていけばいいのかといえば
そうではなくて、短いストーリーの中にいかに伏線、トリックを盛り込むかが
最も肝要だと思うんですね。
その意味で>>306 :?Y´?a^ ◆tr.t4dJfuUさんのストーリーはどうも
作者の都合が前面に出すぎていて、読み手は承服しかねるのです。
やはり一個の人間が、自分の生命を(10年もの猶予がありながら)軽んじるには
それ相応の理由が必要なのだと思うのです。
ここは断固削っちゃ、イケナイ重要な場面だとオレは思うんです。

ただ全体的に手馴れた感じがして、その安定感は覗えました
312わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/08 00:28:48
>>309
ういっす、どうもありがとう。
>幸せやーんと思えてしまう
幸せと思えるはずなのに、どうして「私」はそう思っていないのか。
っていうことで物語を引っ張るつもりだったのですけどね。

>これって暗いか、ネガティブか?
人生疲れました、っていう女の話が面白いのか、という問題ですよ。
313流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/08 00:58:14
>>306
まず感想から
ラストになんで十秒進むのにタイムマシンが必要なのかわかりません

気になった点について
主人公の時間軸が判然としません 主人公の出す結論は釈然としません

気になった点について少し
まず、時間軸については単純な推敲もれだと思うのですが、
> 何十回、いや何百回この風景を見たことだろう。
「この風景」、これで完全に躓きます
例えば「この風景」を主人公が頭の中で思い起こしていたとしても、読者はその時実際に主人公が見ている風景と誤解します
そして、
>[その瞬間]はもう目の前だ。
ときて、この風景になったあとに[その瞬間]があると理解し、この時点で展開と決定的な齟齬が生まれます
これは「その風景」に修正すればいいだけですね
次に、>>306>>307の間に語り足りないものがあると思われます
タイムマシンを出しておきながら、主人公が何ら能動的アクションを起こさないうちに
>時に、未来に抗うことなどできるわけがない。
と斬ってしまうのには無理があります
何か働きかけたがそれは未来に何も影響を及ぼさなかった、というエピが入っていれば納得できるかもしれません
死ぬべき人を助けてみようとしたとか、なんとか・・・ありきたりですが
しかしそれだと、
>最初から私の心は決まっていたのだ。
と噛み合わなくなりますね
10年後東京が砂漠になるというとんでもない事実を胸に、時を何度も往復し未来を見ていくことはそれだけで年単位の大変な作業だと思うのですが、
それでいて何もしないうちから「どうしようもないことははじめからわかっていた、10年は耐えられないよ」というのでは同調しかねます
例えばタイムマシンから外に出ることができないとか、ただある時間を切り取って見ることができるタイムテレビのようなものだとか、
そういったギミックなりエピソードでも多少なり回避できるかと思われます
残り10秒でタイムマシンを使う理由も説明できますし

総括:結論ありき、でも勿論かまいませんが、もっと読者を納得させる仕掛けを用意しましょう
314?Y?L?a^ ◆tr.t4dJfuU :04/11/08 01:57:12
>石さん
そうですね。たしかに東京の惨状描写が足りないですね。
説得力不足はいなめないです。

>流月さん
時間軸に関しては、おっしゃる通り、単純ミスです。
主人公の行動への動機づけが弱いというのも、確かにその通りです。
省略することで想像させるということをねらった面もあるのですが、
それにしても読者まかせにし過ぎですよね。

315太郎は言った(3−1):04/11/08 02:25:11
 太郎は言った。
「俺、死ぬ覚悟は出来てるから」
 次郎と三郎は、目を合わせていられず、思わず下を向いた。
 外の風が更に強くなり、窓の隙間からは微かに雪が入り込んでいる。家の中には、
生活する為の必要最低限の家具しか置かれていない。木で組み立てただけの小さな
小屋は、強い風が吹くたびにガタガタと心細い音を立てていた。
 気温は氷点下20度、ボロボロの布団には疲れきった母親が寝ている。
 太郎は、何も言わずリュックの中に荷物を詰め込んでいる。
 オロオロと次郎が言う。
「兄さん、無理だよ。街へは、到底行けっこない」
「うん、ぼくも行かない方がいいと思うよ」
 まだ小さな三郎は、次郎の影から頼りない声を出した。
 紐をギュッと縛り、リュックを勢いよく背負った太郎は、二人をしっかりと見つ
めた。その視線に、迷いは微塵も無かった。
「この吹雪は、明日以降も続くってラジオでも言ってたろ?」
「うん・・・」
「これ以上、母さんは薬無しではいられないんだ」
「そうだけど・・・」
「必ず戻って来る。だから、それまで看病を頼んだぞ」
 納得のいかない次郎、泣き出しそうな気持ちを抑え俯いている。
 三郎が、次郎の影からひょっこりと顔を出す。
「街に行ったら、飴も買って来てよ」
「バカ! 何言ってんだ、こんな時に」
 咄嗟に次郎は、大声を張り上げた。思わず、首をひっこめる三郎。身を縮めたま
ま身構えている。
 太郎は、そんな二人のやり取りを見つめニッコリと笑う。
「いいんだよ。折角、街に行くんだ。好きな物を買って来てやるよ」
「でも、辿り着けるかどうかも分からないってのに・・・」
316太郎は言った(3−2):04/11/08 02:26:40
「一緒じゃないか。むしろ、目的が多い方が頑張れるってもんだ。そうだろ?」
「うん・・・」
「お前も、何が欲しいか言ってみろ」
「それじゃあ・・・せんべえが食べたい。ゴマのせんべえがいい」
「そうか、分かった。必ず、買って戻って来るから」
「絶対、帰って来てね。待ってるから」
「うん、任せとけ」
 太郎は、胸を張り、笑顔を見せたまま大きく頷いた。
 家の扉を開けると、腰まで積もった雪が壁を作り、強風が音を立てて家の中に
氷雪を吹き込んで来た。怪物に睨まれた様に、一瞬、三人の体が硬直した。
 ゴクリと音を立てて唾を飲み込んだ太郎、白い大海原へと足を踏み入れた。
「兄さん、頑張って!」
「がんばれ! 兄ちゃん!」
 次郎と三郎の声は、吹き荒れる豪風の中へ飲み込まれてしまう。
 太郎の姿も、すぐに雪の世界に消えて行った。

 部屋の中を闇が覆っている。一見するとただの空き家の様にも見える。ガタガタ
と揺れる窓、部屋の中にも小さな雪が舞っている。
 隅で縮こまっている三郎、隣に座っている次郎に話しかけた。
「兄ちゃん、大丈夫かな?」
「うん、大丈夫だと思う」
「こんな雪だよ。足を取られたら動けなくなっちゃうよ」
「信じるしかないよ」
「兄ちゃんが帰って来なかったら、僕らどうなるの?」
「信じるんだよ。兄ちゃんは、きっと帰って来る。その事以外は考えちゃダメだ」
「うん、分かった。ぼく、信じるよ」
 そう言うと、三郎は両手を強く握り締め、祈るように額に押し当てた。
 横で見ていた次郎も、そっくり同じポーズを取った。
317太郎は言った(3−3):04/11/08 02:27:45
 窓の外は雪で見えなくなっている。微かに差し込む光から、今は昼なのだと確認
できるが、暖かさを得るには弱すぎる。次郎と三郎はぴったりと寄り添い、一点を
ジッと見つめている。
 その時、家の扉にドスンと何かがぶつかった。
 ハッと顔を上げる次郎と三郎、同時に扉が大きな音を立てて開いた。
 顔も、腕も、腰も、真っ白な雪に覆われた、まるで雪男の子供のような太郎が、
家の中に転がり込んで来た。
 甲高い歓声を上げる次郎と三郎、四つんばいになっている太郎にしがみ付き、狂
ったように体に纏わり付いた雪をほろい出している。二人の笑顔の上を涙が止め処
なく流れていた。
「言った通り、戻って来ただろ?」
「うん、信じてたんだ。きっと、帰って来るって」
「ぼくも、ずっと祈ってたんだよ。ずっと、ずっと祈ってたんだ」
「信じれば、何だって叶うんだな。俺、思ったよ」
 太郎は、次郎と三郎の顔をジッと見つめた。唇は青白く腫れ上がり、皮膚は真っ
赤に変色している。それでも、太郎の眼差しだけは熱く輝いている。
「どんな強風にだって、どんな豪雪だって、信じる心があれば、打ち勝つ事ができ
るんだよ。俺には、死ぬ覚悟が出来ていた。でも、必ず戻って来るって自分自身に
誓ったんだ。母さんと二人の為に、命を掛けて闘うって決めてたんだ」
「兄ちゃん!」
「夢は叶うんだ。信じる事さえ出来たなら、夢は叶うんだよ」
 そう言うと、リュックを下ろし、中から飴やせんべいを取り出した。
「腹減っただろ? お前らもよく頑張ったよ。さあ、腹いっぱい食え」
「兄ちゃん、それより母さんに薬を飲ませなくっちゃ」
「え?」
「もう、限界だよ。声も出ないくらいなんだ」
「・・・・」
「兄ちゃん、薬は?」
 呆然と立ち尽くす太郎、まるで死にかけの老人の様に。
「・・・忘れた」
 と、太郎は言った。
318太郎は言った:04/11/08 02:48:23
今までシナリオばっか、書いてたんですが、
考えてみたら、↑これって、生まれて初めて書いた小説になりますね。
酷評、お願いします。
319名無し物書き@推敲中?:04/11/08 03:24:54
高校生の論文より表現力が乏しく、句読点をつけ過ぎて見にくい。
動作は直接表現ではなくて、間接的にしないと文が幼稚に見えます。
320?Y?L?a^ ◆tr.t4dJfuU :04/11/08 03:27:04
>318
シナリオ書いてるということだけど、
それが悪い方に出てる。
地の文がト書きそのまま。もっと表現を工夫しないと小説には
ならないよ。
321名無し物書き@推敲中?:04/11/08 08:20:41
>>315-317
たぶん投稿したのは修行中・・・かな。
前の投稿分も含めて、文章を書く基礎がきちんと出来ている。その点は良し。
だから、次の段階の、ワザと文を崩してみることもやっていい。
あとは文章のメリハリをつけるべし。

次は細かいところの酷評

> 太郎は言った。
>「俺、死ぬ覚悟は出来てるから」
冒頭なのに凡庸すぎ。もう少し捻ろう。

>ゴクリと音を立てて唾を飲み込んだ太郎、白い大海原へと足を踏み入れた。
はを狙って省いたのなら、後ろの文は踏み入れるの方がよいかも

>呆然と立ち尽くす太郎、まるで死にかけの老人の様に。
立ちつくす死にかけの老人という比喩はどうかと。
そんな老人は布団に寝て起きあがることすらないだろうし。
322石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/08 14:22:43
>>315-317

吹雪の中を、母親の為に危険を承知で街まで行った人が
最初の目的であるはずの薬を買い忘れたというのは
実にブラックでシュールでシニカルだ。笑えるかどうか別にして
その発想と、意外性という点に関しては、満点に近い点数だ。

ただ一つ些末な点を挙げるならば
この物語が読者を裏切る為には、オチまで徹頭徹尾こちらの
意図を悟らせないように、純粋で高潔なニオイを漂わせなければならないと思う。
>>315さんも、この点に関して、大体はそれを守っておられたが

>「兄さん、頑張って!」
>「がんばれ! 兄ちゃん!」
>次郎と三郎の声は、吹き荒れる豪風の中へ飲み込まれてしまう。

ここのシーンをより裏切りの為に、綺麗にするには

>「お前も、何が欲しいか言ってみろ」
>「それじゃあ・・・せんべえが食べたい。ゴマのせんべえがいい」

この台詞をオレならば、次郎に「そんなのいらないから、帰ったらキャッチボールしようよ」
みたいな感じの台詞を吐かせると思う。
三郎はなんとなく、幼いからそのままでいいけど
知性が芽生えた年頃の次郎には、こっちの方が似合うのではと思った。

それにしてもシュールな劇を見させてもらった。
323:04/11/08 18:44:09
太郎が出て行ってから帰ってくるまでの時間差が文章上で感じられなくて(あれ、もう帰ってきたの?)と思ってしまいました。
324名無し物書き@推敲中?:04/11/08 20:22:18
初投稿です。どうかお手柔らかに

 子供の力はとても扉の重みに打ち勝てるようなものではなかった。
ああしているとやがて大事になると彼は思わずにはいられなくなった。
単なる好奇心が少しぐらつきだして、後戻りしてその子供のために扉をしめる手伝いをしてやろうかとふと思ってみたが、あそこまで行くうちには牛乳瓶がもうごろごろと転げ出しているだろう。
その音を聞きつけて、往来の子供たちはもとより、向こう三軒両隣の窓の中から人々が顔を突き出して何事が起こったかとこっちを見る時、
あの子供と二人で皆んなの好奇的な眼でなぶられるのもありがたい役廻りではないと気づかったりして、
思ったとおりを実行に移すにはまだ距離のある考えようをしていたが、
その時分には扉はもう遠慮会釈もなく三、四寸がた開いてしまっていた。と思う間もなく牛乳のガラス瓶があとからあとから生き物のように隙間をめがけて転げ出しはじめた。
それが地面に響きを立てて落ちると、落ちた上に落ちて来るほかの瓶がまたカランカランと音を立てて、破れたり、はじけたり、転がったりした。
子供は……それまでは自分の力にある自信を持って努力していたように見えていたが……こういうはめになるとかっと慌て始めて、突っ張っていた手にひときわ力をこめるために、体を前の方に持って行こうとした。
しかしそれが失敗の元だった。そんなことをやったおかげで子供の姿勢はみじめにも崩れて、扉はたちまち半分がた開いてしまった。
牛乳瓶はここを先途とこぼれ出た。そして子供の胸から下をめった打ちに打っては地面に落ちた。
子供の上前にも地面にも白い液体が流れ拡がった。
325名無し物書き@推敲中?:04/11/08 21:28:06
白い液体?ザーメンを想像しますね。普通。
326名無し物書き@推敲中?:04/11/08 21:39:18
おはつです。僭越ながら・・・
ちなみにファンタジー系を目指してます。


妹が風邪をひいて家で寝ていて様子を見に行ったら、
「座薬を入れてよ!熱が下がんないから!」と言ってきた。
親に言えや!と返したら母親は今いない。親父には見られたくない。という事らしい。
妹は後ろ向きに四つん這いになってその下は見るな!と半分ケツをペロリとだした。
ロケット型の白い座薬を妹の※にゆっくりと入れる。
が、直ぐケツの力で這い出してしまう。
奥まで入れろ!と言われ、汚ねぇから触れねぇーよ!と切り返したら、
引出しからコンドームを1つ渡し「これで!」と。
指に不自然にそれをハメると
妹は何度も絶対に変な事するなよ!絶対に変な事するなよ!と言いながら

(省略されました・・全てを読むには ここ を押してください)
327名無し物書き@推敲中?:04/11/08 23:28:55
>>324
悪いけどなっちゃいません。注意深く他人の文章を読んでください。
指示語の指している先が曖昧。文章がだらだらと長いうえに読みにくい。
気取った文章を書きすぎ。
「遠慮会釈もなく三、四寸がた」
扉が遠慮するのか?
「ここを先途とこぼれ出た。」も用いる場所として適切ではない。

自分だけにわかる文章を書くのではなく、読み手にわかるように書くことを心がけてください。
読みにくい文章、と言うだけで読み手は離れていくでしょう。
328名無し物書き@推敲中?:04/11/08 23:39:22
 丈の低い草がまばらに生い茂る、なだらかな砂丘があって、そのむこうに松の木が何本か並んでいる。
踏み分けられた細い道のほとりに、ハマヒルガオの淡い花が風に吹かれて寝そべっている。潮の香りがする。
 足元の砂の感触を懐かしみつつ砂丘をのぼっていくと、突然目の前がひらけて、碧い碧い海が見えた。
 打ち寄せる潮騒の響き。どこまでも深く青い海は水平線でそのまま空につながっている。
 ・・・・・・帰ってきた。
 心の中で呟いた彼の目は潤んでいた。それを潮風が目にしみたせいだと言い訳する、相手も今は居ない。

 彼は貧しく若い漁師だった。父の跡を継いで、漁師になるのがこのあたりの村では当たり前だと考えら
れていた。
 ある朝、彼はいつもどおり釣竿をかついで漁に出かけた。貧しい彼の家では、船を買う金などない。漁は、
釣竿をたらして魚が食いつくのをじっと待つか、磯で海草や貝を拾うようなものだ。父も母も既に亡く、独り
身であるとはいえ、日々の暮らしはやっとであった。
 いつも釣り糸を垂れる岬の突端まできて、彼は眉をひそめた。そこに誰か座って海を見ている者がいるのだ。
近づいていくと、このあたりでは見かけないような粋な着物を着た、彼と同年代くらいの男が、こちらを
見て愛嬌のある笑顔を見せたので、彼も思わずおずおずと笑い返した。
「いいところだね」
男は伸びをしながら言った。
「どこから来たのですか」


・・・・・・書きかけて放りだしてしまった小説の冒頭です。酷評きぼん。
329イタイヒト ◆edN3Hupooc :04/11/08 23:53:10
過去、某スレで投稿したものですが、酷評お願いします。

「大食」

 うちのおばあさんは優しい人だったのをよくおぼえている。
 私が学校へ行く時には、いつも乞食が数人門前にたむろしていた。おばあさんは乞食に朝食の残りをわけていたようだった。

 おばあさんはいぼやたこを取るのが得意だった。 指で軽くもむと、不思議と無くなっているのだった。
 女学生の時、食べ物をわけてあげた乞食に教わったのだと言っていた。

 その不思議な乞食は、おばあさんにそれを教えた次の日に死んでしまったそうだ。
 女の子をたぶらかしてさらおうとしたと言うことで、なぶり殺しにされたのだという。
 あれは鬼だから、人間しか食べられなかったのだろうね、とおばあさんは言っていた。
330わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/08 23:56:39
読者に興味を持たせて、続きを読む気にさせるものがあるとしたら以下の二つ。
>それを潮風が目にしみたせいだと言い訳する、相手
>このあたりでは見かけないような粋な着物を着た、彼と同年代くらいの男
どちらかに絞ったほうがいいと思います。
どっちを追いかければいいのか、読者にしてみるとちょっと不安になるので。
ただ、どちらにするにしても問題がある、というか。

前者にするとしたら、
主人公の郷愁がいまひとつ感じられない。
後者にするとしたら、
粋な着物を着た男にミステリアスな魅力が乏しい。

解決策、としてはつまるところ、情景をどのように描写するか、ということに尽きると思います。
前者なら、松の木やハマヒルガオになんらかの思い出があってもいいと思います。
後者なら、>このあたりでは見かけないような というのを殺さないためにも、
このあたりがどういう雰囲気の村なのか、行き交う村人の様子からうかがわせるようにしたほうがいいでしょう。

文章それ自体は、悪くないと思います。
なにをどう書くか、書きたいのか、を具体的に決めてしまったほうが良いかな。
331わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/08 23:57:29
>>330>>328へのレスです。
332名無し物書き@推敲中?:04/11/08 23:57:33
>>329
 段落をつける。ということを小学校で学びはしなかったか?
333名無し物書き@推敲中?:04/11/09 00:06:36
>>330
 ありがとさんです。指摘を受けて気づいたんですが、書きかけってだけじゃなく、わかりにくかったですね。
空白の前と後では数十年の時間がある、という設定です。空白の後は過去のできことです。
 こういうの巧く説明する方法をなにか考えなくちゃ。
334批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/09 00:35:25
>>306-307
ちょっと出遅れたけど、俺は面白かったよ。
突っ込みどころは、他の人が既に指摘済みのとおりだけど。
10秒ってスグたたないか? とか、
結末に向かう後半部分が説明不足気味なのとか。ちょっと急いだかな。

でもモチーフはいいと思う。
なぞがなぞのまま終わってしまうけれど、このテーマなら、それも有りだろうし。
このテーマでうまい解決なんか、そうそう思いつかんと思うし。

読んでる時はひきこまれたよ。
情報の出しかたというか、構成は、うまくいってるんじゃなかろうか。
335流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/09 00:42:57
>>328
まず感想から
冒頭は難しいです
導入としてはおそらく良いと思います

気になった点について
冒頭部では「導入としてキャッチーかどうか」、「文法的な間違いがないか」程度のことしか言えません
最後の台詞がちょっと不自然な気がします

気になった点について少し
冒頭だけ見ても物語全体を把握できないので、簡単な指摘しかできません
導入としてどうかを見た場合、前段は良いです
ハマヒルガオ一つであらゆる印象を良く表現しています
後段ですが、いきなり彼の生い立ちや経済状況をあらかた解説してしまうのは少しもったいない気がします
読者に情報を与えすぎるのも良し悪しなので、その辺も物語全体から見ていかねば何とも言えません
これに関わるのですが、最後の台詞、
>「どこから来たのですか」
これですが、普通、初対面の人間に向かってあまり言えるようなことではないですね
>見て愛嬌のある笑顔を見せたので、彼も思わずおずおずと笑い返した。
このような人物であればなおさらです
好奇心が木訥な言葉となって発せられてしまった、つまり思わず出た言葉であるか、
閉鎖的なムラ空間への侵入者に対して、勇気を持って警告を兼ねた尋問をしたのどちらか、
あるいはそれらが混ざったものなのかもしれませんが、
どうあれこの人物の人となりについてのファーストインプレッションになるので、重要です
このあとフォロー入れば良いと思います

ついでに、どうしても気になったので
>それを潮風が目にしみたせいだと言い訳する、相手も今は居ない。
この部分、「言い訳する、相手も」より「言い訳する相手も、」の方が良いのではないでしょうか?
物語上敢えてこの表現にした可能性も否定できませんね

総括:やはりこの程度のことしか言えません
336流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/09 01:11:49
>>329
まず感想から
オチに気づくまで少し時間がかかってしまいました
技巧的なストーリーで、非常に面白いです この手の話はとても好きです

気になった点について
新耳袋の技法をそのまま使ってしまっています

気になった点について少し
細部の情景描写や叙情を一切省き、生のストーリーだけを見せるホラー仕立ての話ですが、
この手法はそのまま新耳袋を大代表とするショートホラーで使い古されています
だから良い、悪いという事ではないのですが、「新耳袋形式」というレッテルをどうしても剥がせなくなってしまいます
新耳袋形式は良くも悪くもストーリーさえあれば誰でも書けてしまう形式であるため、
表現技術が無いようにも思われても仕方がない部分もあります
確かにこの話の仕掛けはこの形式で最も効果的であるように思われるので、
表現の選び方としては成功ですが、残念な印象が拭えません

総括:非常に面白いです 新耳袋形式と呼ばれてしまうことが残念です
337太郎は言った:04/11/09 01:26:33
>319
確かに、句読点は多いですね。今後は適度に減らして行きます。

>320
ト書きっぽいのは気づいてました。体に染み付いてますね、まだ。

>321
ワザと文を崩すって言うのは面白いですね。
メリハリについては、今後の課題として気をつけて行きたいと思います。

>322
具体的な指摘、ありがとうございます。なるほどなと思いました。
これからも多くの酷評、楽しみにしてます。

シナリオは規制が多くて息苦しさも感じてました。
たまには、こういうのもいいかと思い書きました↓。よろしくお願いします。
338石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/09 01:27:03
なんか、今日は書くモードだったから、批評は明日するとして


今日の流月の批評は切れまくっている。
読んでいてお勉強になる。ただ一つ気になったのが
「新耳袋」って何? このワードが目に付いたので、ちょっと解説してくり。

あ、後、今更だけど、流月のトリップは神だな。MOONってヲイ!
339蕎麦屋 (3−1):04/11/09 01:28:18
 俺がその蕎麦屋に入ったのは、午後の2時頃だった。別段、腹が減っていた
訳でも無いし蕎麦が食いたかった訳でも無かった、強いて言えばその店の佇ま
いに興味を抱いたからだったと思う。理由なんて、そんなもんだ。あんたらだ
って蕎麦を食うのに理屈を付けたりはしないだろ? その時の俺だってそうだ
った。
 ガラガラっと扉を開けた。実際にはそんな音はしなかったが、あまりにも古
臭い扉だったのでこう言わせて貰う。店内は、テーブル席が四つとカウンター
にイスが並んでいたが、当然客は一人もいなかった。なぜ当然かって? 言い
忘れたけど、店の外観、これがとにかく酷かった。食い物屋がまともに商売し
ようと考えるなら、絶対クリアしとかなくちゃならないレベルを完全に下回っ
てたんだ。吐き気がするぐらい、そりゃあもう酷いもんだった。
 だからって、俺が「ブス専」とか「廃墟マニア」とかと勘違いして貰っちゃ
困るぜ。それだけはハッキリさせとく。そんな誤解をされたまま、話の続きを
読まれちゃおかしな事になるからな。で、声がしたんだ。
「いらっしゃい」
 奥から貧乏くさい、小さな小さな声がした。店の外観に負けないぐらいの最
悪の声だった。俺は感性ってもんを持ち合わせちゃいない、これっぽっちもな。
でも、分かったんだ。その時だけは、はっきりと分かった。駄目な人間は、何
をやっても駄目なんだと。あの外観にこの声だ。底辺に生きる人間がどういっ
たものか分かったんだ。その予想は、ズバリど真ん中に的中した。
 奥から出てきたのは、ボロボロの萎びた親父だった。俺は目の前が真っ暗に
なった。表現が乏しいって? 黙ってろって。実際、そんな心境だったんだよ。
考えてもみろよ、これから俺があの親父の沸かしたお湯に、あの親父が掴んだ
蕎麦を入れ、あの親父が盛り付けた蕎麦を食うんだ。最悪だろ。悪い予感は的
中したんだ。そうある事じゃない。自分を呪ったよ。分かるだろ?この気持ち。
340蕎麦屋 (3−2):04/11/09 01:29:07
「湯かけ天ぷら蕎麦でいいですか?」
 そう聞いて来た。どう思う? あんたならどう思う? メニューも出さずに、
いきなり「湯かけ天ぷら蕎麦でいいですか?」と聞いてきやがったんだ。俺は
呆気に取られたよ。言葉が出なかったんだ。頭の中が真っ白になってたんだろ
うな。「はい」と答えたよ。空っぽの頭で、言われるままに「はい」って答え
たんだ。他に何て言えばいい?
 それから、15分ぐらいが経ったかな。近くにあった新聞を読んでたよ、そ
の時の俺は。細かい事かもしれないけど、古い新聞だった。プロ野球のストが
回避されたって書いてあったよ。どうでもいい事だけどな。時間が潰せりゃな
んだって良かった訳だ。こうしてる今だって、ちっとも不満なんて感じちゃい
ない。食いもん屋の読み物に何か特別なモノを期待してる奴なんていないだろ
う。もし、そんな奴がいたなら言ってやれよ、「本を読むなら本屋に行け」っ
てな。そいつの為に。
 親父は持って来たよ。湯かけ天ぷら蕎麦を。自分からゴリ押しした自慢の商
品だ。俺はそいつに金を払って食う事になる。それが、これまで出来上がった
筋書きだ。半分は俺の責任で、もう半分は今俺の目の前に立っているこの親父
の責任だ。さっきも言ったが、俺はちっとも腹は減っちゃいなかった。そんな
状態じゃ何も食っても美味いとは思わんわな。申し訳ないが親父、俺はこの湯
かけ天ぷら蕎麦を楽しむ事は出来ないよ。そういう心境であり、そういう状態
なんだ。悪く思うな。で、俺は一口食ったんだ。
 電流が駆け抜けた、俺の体を。同時に体温が2度上昇した。全ての毛穴から
汗が噴出したと思ったら、胃袋が悲鳴を上げたんだ。なんの事かって、食った
蕎麦が死ぬほど美味かったんだ。美味いと死が直結するとは思わんが、とにか
く人生の中で食った全ての食いもんの中で、最も美味かったと言い切れる。
341蕎麦屋 (3−3):04/11/09 01:29:48
「美味いよ! 親父」
「・・・・」
「何だ、これ!?」
「分かるのか?」
「こんな美味い食いもん、初めてだよ!」
「・・・そうか、お前には分かるのか」
 俺はテンションが上がってたからその時は気づかなかったけど、確かに親父
の顔は嬉しそうだったな。もっと冷静でいれたなら、いろいろ詳しく言えるん
だけど、あの時の俺はそれ所じゃなかったから。まあ、そう言う事だ。美味か
ったんだ。ずば抜けて。何よりも、どこよりもだ。間違いない、アレが世界一
の食いもんだと思う。でも、おかしいと思うだろ? ボロボロの外装、ガラガ
ラの店内、理由を聞いたよ。聞かずにはいられないだろ、普通。
 親父が言うにはつまりは、こうだ。今の世の中は見た目が全てを決定する。
情報が散乱し、それに便乗した価値観が無造作に作られる。人々は意思を捨て、
装いを身に付ける。スタイルを求め、本質を捨てちまうって事だ。あの親父は、
他にもいろいろ難しい事を言ってたけど、忘れたな。なんたって、あの天ぷら
蕎麦を食いながら聞いてたんだ。オツムには入ってかんわな。
 今から思えば、冷やかしや好奇心だけであの蕎麦屋に興味を持ったのか疑問
に思うよ。おかしな体験だったな。あんだけ美味けりゃ儲かるだろうって。あ
の親父にとっては興味無いんだろうけどな、そんな事。まあ、そういう訳だ。
つまらなかったって? 退屈はしなかっただろ? それじゃあ、また。
342名無し物書き@推敲中?:04/11/09 01:55:57
>>339
添削文章ね。

俺は、腹が減っていた訳でも無いが、何となく佇まいに引かれ、そのそば屋に入った。
「ガラガラ」
古く薄汚い店だ。当然、客は誰もいなかった。
「いらっしゃい」
奥から小さく陰気な声がした。
この店の外観にして、この挨拶・・・。
ゲッ、しかも奥から出てきたのは、くたびれたような親父。
「最悪!」
俺は、この親父の作るそばを食べなきゃならない今日の不運を呪った。

(本文評・・・少し文章が長いですね。もう少しすっきりと文章をまとめましょう。
誰もアンタの駄文なんて、くどくど読みたくないんだよ)
343む ◆Rvjs.YLTZM :04/11/09 03:02:32
>>328
酷評スレなので厳しくなりますけど、全般的にうまくないように思えました。

冒頭から「つながっている」までの文が露骨に説明になりすぎて、必要ないように思えてしまいました。
たかが数行でも冒頭なので、こうして延々と説明をしてしまうのは、読者が嫌がるかもしれません。
説明はどこでもできるので、「帰ってきた」から始めてもいいいのではないかと思いました。

「貧しい彼の家では、船を買う金などない」説明が直接的すぎるように感じました。
「彼の家には船を買う金もない」としてみると、ちょっと変わりますね。
「貧しい」という言葉を使っていないからです。
読者は「金もない」から「貧しい」を想像します。この想像の有無で、読者が受ける印象が違ってきます。
小説は想像して楽しむものなので、想像ができないとつまらなくなります。
ストレートな表現を避け、読者が想像できるような書き方を考えてみてはいかかでしょう。

読点(、)の使い方が間違っているのではないかと思うのですが。
読点があればそこでいったん文が切れます。
「言い訳する、相手も今は居ない」の「言い訳する」は「相手」につながりません。
同様に「父の跡を継いで、漁師になる」の「継いで」も「漁師」につながりません。
読点を打ってなおかつ文をつなげようとすると、言葉がパズルのようになってしまいます。

ちょっとやってみましょう。悪乗りをお許しください。
 丈の低い草のまばらに生い茂るなだらかなる砂丘と、遠きに並ぶ松の木と、草は踏み分けられ細き道となり、
 畔には淡きハマヒルガオ、その花は風に吹かれ寝そべり、潮の香りは満ち満ちて、足の砂の感触は懐かしく、
 砂丘を上がれば目の前に開く碧き海の、潮騒の響きは打ち寄せ、深き青き海は遥か彼方の線で空と交わる。
344む ◆Rvjs.YLTZM :04/11/09 03:03:36
「漁は、釣竿をたらして魚が食いつくのをじっと待つか、磯で海草や貝を拾うようなものだ」
ここは一見問題ないように見えますが、よく読むとかなりおかしくなります。

「漁」という言葉の意味は「魚や貝を捕ること」なので、同じことを繰り返し言っていることになります。
「魚や貝を捕ることは、釣竿をたらして魚が食いつくのをじっと待つか、磯で海草や貝を拾うようなものだ」
「彼の行う漁は、」とした方がよいと思いました。

「ような」も漢字で書けば「様な」となります。「様」はいろいろな意味がありますが、ここでの意味は「〜に似ている」となります。
「似ている」とは「同じようでいて違う」ことです。
「拾うことに似ている」としてみると、文がおかしくなりますね。「拾うこと」を否定していることになってしまいます。
「拾うくらいなものだ」でいいのではないかと思いました。

書いている私も混乱しそうですけど、こうした細かい間違いが読者に違和感を与えます。
文学賞では「言葉遣いが駄目」とされ、落ちてしまいます。

言葉の使い方を学ぶには、辞書をすぐ側に置いて、使う言葉を調べてみるのがいいかもしれません。
できれば複数の辞書を用意しておきたいものです。同じ言葉でも解釈が結構違っていたりします。
せっかくパソコンを使っているのですから、辞書もデジタルにするといいかもしれません。

「父も母も既に亡く、独り身であるとはいえ、日々の暮らしはやっとであった」
ここは「独り身であるとはいえ、父も母も既に亡く、日々の暮らしはやっとであった」の方が読みやすいように思いました。
「意図的に読みにくくしている」のならそれでもいいんですけど、文が平易なので読みにくくする意味があるとは思えませんでした。

>>329
続きがあるのなら読んでみたいですけど、これだけだと何も書くことはありません。
345:04/11/09 13:36:10
>>324
文章に勢いがあって惹きつけられました。続きが読みたいです。

>>339−341
後半がお説教くさいし、ストーリー的に面白くないが、全体としては読みやすかった。
346名無し物書き@推敲中?:04/11/09 15:45:05
初めて書きました。お手柔らかに。

二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた。
そこには、おびただしい、買い物客の死体が転がっていた。二人はかおをみあわせた。
そして恐怖した。惨状以上にはじめてみる互いの表情が、恐ろしかったのである。
なにがおこったというのだろうか?異臭は、店内に満ちて、もはや、二人は呼吸すらできなくなっていた。
若い主婦の死体には、もう、腐乱がはじまり、二人の目の前で、見る見る、その美貌が崩れ始めている。
347名無し物書き@推敲中?:04/11/09 15:51:15
>>339

饒舌な口語調のスタイルとすれば、これはこれで悪いわけではない。
しかし、こうしたスタイルを選択した場合、その内容と兼ね会わせて考えると、
ユーモアの欠如のため、説教臭の方が強く出てしまうのだ。

予期していたものとは違って美味かった、
という結末はこの話の通りだったとしても、
最後にオチなりヒネリがないと、
なんだそれだけのことか、という読後感しか生まない。

文章にも内容にももうひと工夫欲しい。
そうすれば、ショートショートとしてもっと面白くできたんじゃないかな。
348三股:04/11/09 16:22:58
部屋に入ると彼氏が無表情で「おかえり」といった。
私は明るい返事をして、肩にかけた荷物を床に下ろした。
彼は知らない。
「めぐちゃんの家に行ってきたんだっけ?」
「うん」
一番親しい女の子の名前があがった。
私は彼の横に移動した。
寄り添うようにくっつくと、彼は冗談めいた調子で
「あっち行けよ」と肩を押した。
私は笑った。
彼は知らない。
私が今の今まで男の部屋にいたということを。
349名無し物書き@推敲中?:04/11/09 16:25:20
>>346
短すぎ。せめてこの倍は書いてから出してほしい。
普通のサスペンスものの描写と判断して読んだ。

>二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた。
前半と後半が噛み合っておらず、いきなり文章が破綻している。最初の一文はつかみでも
あるんだから出す前に読み直せ。

>そこには、おびただしい、買い物客の死体が転がっていた。二人はかおをみあわせた。
「顔を見合わせた」が平仮名になっている理由が判らない。

>そして恐怖した。惨状以上にはじめてみる互いの表情が、恐ろしかったのである。
「初めて見る」が平仮名になっている理由が判らない。

>なにがおこったというのだろうか?異臭は、店内に満ちて、もはや、二人は呼吸すらできなくなっていた。
「呼吸すらできなくなっていた」のはやりすぎではないか。また、「何が起こったというのだろう」
と書く以前に、もう少し全体的な描写がほしい。ここまででは夥しい死体が転がっている、というだけしか
情報が無い。具体的にどれくらいの密度で死体があるのか、客層はどのくらいの年齢層なのか、店員も死んで
いるのか、店内は荒らされているのか。二人の視界に入った情報を読ませる必要がある。

>若い主婦の死体には、もう、腐乱がはじまり、二人の目の前で、見る見る、その美貌が崩れ始めている。
「死体には」から「腐乱がはじまり」に続くのは文法的におかしい。
「見る見る」から「崩れ始めて」も不自然。
たとえば、
「若い主婦らしき死体はもう腐乱が始まっているのか、生前は美しかったのだろう顔の皮膚が溶けるように
剥がれて垂れ下がり、赤黒い肉が露出している」とか。
実際に動いているなら
「若い主婦らしき死体はもう腐乱が始まっているのか、美しい顔が不自然に蠢いたかと思うと、見る間に皮膚
が剥がれ、二人の眼前でずるりと床に崩れ落ちた」とか。
350名無し物書き@推敲中?:04/11/09 16:31:41
>>348
>部屋に入ると彼氏が無表情で「おかえり」といった。
「部屋に入ると」でも別にいいんだが、「上がると」や「帰ると」の方が動作があって良いのでは
ないかと思う。彼氏がどっちを向いてなにをしているかくらいは書いた方が読みやすい。
>私は明るい返事をして、肩にかけた荷物を床に下ろした。
「明るい返事」よりは「明るい声で」「明るい調子で」じゃないかな。
>私が今の今まで男の部屋にいたということを。
「今の今まで」だとこの部屋とそれまでいた部屋が相当近そうだ。向かいとか。
また彼も「男」であることを考えると、「別の男の部屋にいた」の方が適切かと思う。
351名無し物書き@推敲中?:04/11/09 16:40:20
>>249
つまらない作品に、詳細な御批評ありがとうございます。出直してきます。
352名無し物書き@推敲中?:04/11/09 18:03:28
将来は、文豪と、呼ばれたい。酷評覚悟さあ鯉。処女作の、冒頭です。


人それぞれ、睡眠時間はべつべつだった。そんな朝、庭の柿のきの下におちた柿の実を
いぬがくわえて、かじって、それが、渋柿で、犬が、思わず口から吐き出した。それを窓際で見ていた病気の娘はふきだした。
それを見た母親がもう、病気わ直るかもしれないと、ほっと、安堵の胸をなでおろした。と、父親が入ってきた。「よろこべ、あたったぞ。」
なにがですの」戸、母親が言って首を軽くかしげて、そこで娘は、二人の顔を見比べながら、のんでいたお茶をそっとそのベッドのワキのテーブルにおいて、
犬が,股,庭先で、柿のみをかじって、ペッと吐き出したのを見てまた笑った。
353名無し物書き@推敲中?:04/11/09 18:08:49
酒でも飲んでいるのか?
354石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/09 18:56:51
>>324
まず最初に、牛乳瓶が流れ出てくるのを扉で抑えるという行為は
何だという素朴な疑問。それは無視しよう。(笑)

この「子供の力」で始まる文章は、子供と扉を見ている語り手の視点から始まり
同時に結末を予告している。
語り手の焦点が次第に広がっていき、全体像がわかってくる。
語り手は優しさを匂わせつつも、無慈悲に子供が崩れ行く様を観察する。
この一連の動きが、巧みに描かれていた。
355石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/09 19:00:40
>>328
それにしても冒頭ブームだな。冒頭だけだと、上手いか下手かしかいえないよ。(笑)
その意味で言えば、そんなに悪くはない文章。
このまま書きつづけても、オレなら何の問題もなく読み進められる。

356名無し物書き@推敲中?:04/11/09 20:02:19
>>352
>将来は、文豪と、呼ばれたい。
脳みその中までアルコールが入ってそうで良い。出来れば酒豪にしておけばもっと良かった。

>酷評覚悟さあ鯉。処女作の、冒頭です。
来いを鯉と書いたセンスに脱帽。良い釣り師になれます。
ただし、ここに何回も書き込んでるのはバレバレなので注意が必要です。
そして冒頭にするよりも暴挙と書けば読んでいるここの住人は納得します。

>人それぞれ、睡眠時間はべつべつだった。そんな朝、庭の柿のきの下におちた柿の実を
>いぬがくわえて、かじって、それが、渋柿で、犬が、思わず口から吐き出した。それを窓際で見ていた病気の娘はふきだした。
>それを見た母親がもう、病気わ直るかもしれないと、ほっと、安堵の胸をなでおろした。と、父親が入ってきた。「よろこべ、あたったぞ。」
>なにがですの」戸、母親が言って首を軽くかしげて、そこで娘は、二人の顔を見比べながら、のんでいたお茶をそっとそのベッドのワキのテーブルにおいて、
>犬が,股,庭先で、柿のみをかじって、ペッと吐き出したのを見てまた笑った。
この文は全部不要です。ここさえなければ100点でした。
357名無し物書き@推敲中?:04/11/09 20:29:44
心外です。まじでここはじめてです。

来年の3月までには、添削をお願いして、どこかへ、
応募しようとおもいます。よろしく。
それでは。 将来は、文豪と、呼ばれたいPALT2

「なにがおかしいんだい」と父親が言って、娘に近寄ってきたら、
窓の外には、犬の鳴き声もした。窓から外を覗くと、
驚いたことにはさっきの犬はもうそこにはいなかったので、
これはどうしたことやら、娘が、その理由を考えている隙も与えずに父親は、
窓から離れて、母親に、さっきの、当たったという報告を始めようとしていた。
娘は、犬がどこへ言ったかきがかりだったが、それ以上に父の喜びは激しかったので、
考えることを止めようと其のときは思った。

あ、タイトルは「冬のひまわり」です。
358名無し物書き@推敲中?:04/11/09 20:59:44
>>357
あのう、ひょっとして釣りですか?
日本語になっていないような気がしますけど。

359名無し物書き@推敲中?:04/11/09 21:11:11
英語もなってないけどなw
360名無し物書き@推敲中?:04/11/09 21:15:48
誤爆すまそw
361名無し物書き@推敲中?:04/11/09 21:16:51
>>358
何を言っている?
この胸に染み入るような、美しい文体のすばらしい傑作がわからんとは!
まことに嘆かわしい・・・
日本の文壇のレベルの低下がこのような極東の掲示板にまで及ぼうとはっ!
362名無し物書き@推敲中?:04/11/09 21:17:43
hahahahaahhahaahahahahahahahahhaha〜
363名無し物書き@推敲中?:04/11/09 21:29:14
かまうとよろこぶからエサをやるなと。
364流月 ◆MOON/m5CbA :04/11/09 22:50:00
>>346
「リアル鬼ごっこ」ですね
こういうのはあまり良くないですよ
365名無し物書き@推敲中?:04/11/09 23:06:39
>>324は有島武郎の卑怯者だったのですが
>>327
やめとけ
>>345
うん
>>354
いまいち
366名無し物書き@推敲中?:04/11/10 00:16:23
>>365
へー。有島武郎ってこんな文章書くんだねえ。たぶん相性が合わないんだと思う。俺読んだことないや。
読みやすくはないと思うな。この時代だからこその文章かもしれない。実際文章は長いと思うな。

売れた小説家はおかしな文を書かない、ってことはないと思うよ。>>365のやってることもどうかと思うが、
こういう文を書いて、「プロの文をおかしいと思うなんて未熟者」なんてやってるのは幼稚だと思うよ。
普通に小説を読んでいても気になる文章には良く出会うものだ。
こんなくだらないことやってないで>>365はもうちょっと小説を注意深く読んだほうがいいと思うよ。
367名無し物書き@推敲中?:04/11/10 00:45:34
二つ以上の増幅器を含む閉回路内で例えば増幅器のアウトプットから出力された熱雑音が回路長の減衰量あるいはそれに代わるフィルターによって除去しきれないとき、この熱雑音はそれぞれの熱雑音を加えつつ増加して、遂に有為信号へ影響を与えるようになる。
 この現象を電子回路的にはフィードバック、音響効果的にはハウリングと呼ぶ。
368名無し物書き@推敲中?:04/11/10 00:49:28
>>367
「例えば」の後に「、」があれば特に問題ない文章であると思われる。
ちょっとひねれば清水義範ふうに遊ぶこともできるように思われる。
369名無し物書き@推敲中?:04/11/10 09:14:24
>>364
「リアル鬼ごっこ」ってこれ?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344405137/249-1959653-7320352
ホントに>>346みたいな文章が入ってるの?
370:04/11/10 12:58:47
367ってなんですか?
371名無し物書き@推敲中?:04/11/10 13:01:12
トーンスケルチか?(笑
372石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/10 14:08:13
>>324がプロで良かった!
ぶっちゃけこんな書ける奴がいるのかと、鬱になって
あれ以降、失速感丸出しの感想しかかけなかった。
いやープロで良かった! マジで! 救われた気になった。
ありがとう>>365! 素直に有島武朗って教えてくれて〜

>>346
下手糞。読点のバランスが悪すぎる。
ツッコミどころがありすぎ
漢字を開きすぎ。「かおをみあわせた」「なにがおこったのだろうか?」
こんなグロイの子供は読まないんだから、漢字でいけ。

あ、これもプロの作家なんですか?
いやーこれがププップップププロ!? マジで、いいこと教えてくれてアリがトー
こんな稚拙な文章でも、なんとか本になるんだね。
BR系の話なんかな〜 いやーそれにしてもこんなもんで
プロになれるって教えてくれてありがと〜




                                           ……やれやれだな。
373名無し物書き@推敲中?:04/11/10 14:39:25
まず裏をとってから反応しようや。
どう考えてもこのまんまで本が出てるとは思えんだろ。
374C ◆7sqafLs07s :04/11/10 14:46:58
心中を嘆かれて現代文壇の一明星とまで呼ばれた有島武郎も
このスレの一部文章読解力の低い人にかかると

「自分だけにわかる文章を書くのではなく、読み手にわかるように書くことを心がけてください。
読みにくい文章、と言うだけで読み手は離れていくでしょう。 」

だからなあ。他にちゃんと評価している人もいるのだから
わからないのは「読み手」ではなくおまえなんじゃないの?って気がするけど。

名無しで不特定多数を代表するかのような言質の恥ずかしさをそろそろ知ってもらいたいもんだ。

375名無し:04/11/10 17:19:05
>>374
いいんじゃない?
どーせ2ちゃんだし。
376名無し物書き@推敲中?:04/11/10 22:09:03
バカは気楽でいいな。
物書きになりたい者なら、一度は手にとって地団駄を踏むリアル鬼ごっこも知りませんか。
オマエラは一生ここで乳繰りあってるのがお似合いだ。
377 ◆GacHaPR1Us :04/11/10 22:36:58
地団駄ってーか七転八倒ってーか
378いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 22:48:57
酷評お願いします。

ぱちん、と口の中で小さく音が鳴り、私は噛んだ爪を飲み込む。
大丈夫。考えろ。きっとどうにか出来る。
昨夜の大雨も今日は嘘のように晴れたではないか。
人生とはそういうものだ。必ずどこかに抜け道はあるはずだ。
間宮瑞穂は昔から利発で顔が可愛らしくてユーモアのセンスに溢れた、
とても魅力的な、私の自慢の親友だった。
中学、高校と彼女の周りには常に多くの人が集まった。
そうだ、美しい花の周りには小鳥や蝶が集うのだ。
彼女が学校生活で属した仲良しグループのメンバーは、
皆、彼女の事がいっとう好きだった。
表面は何となく気が合うもの同士集まって楽しくやっているように
見えたけれど、本当は皆、間宮瑞穂が一番好きで、
間宮瑞穂に自分が一番好きだと思って欲しがっていた。
しかし、間宮瑞穂が一番大切にしていたのは、
隣の家に住んでいる同い年の幼馴染だった。
彼女の幼馴染は、痩せた、爪を噛む癖のある垢抜けない少女だったが、
間宮瑞穂のおかげで、いつもクラスの中心となる
賑やかな仲良しグループに属していた。
379いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 22:49:24
私はずっと感謝していたのだ、瑞穂に。心の通じ合わない友人関係でも、
華やかな人間に囲まれているだけで自分も華やかな人間になれたような気がした。
自分と同じく地味で、自分に釣り合うレベルの者達とだけつるみ合っているような
少女達に対する優越感を感じる事が出来た。
進学し、大学に入った私は、そこで初めて瑞穂以外に自分の事を好いてくれる
人間と出会った。彼となら幸せになれると信じた。それは陳腐で麗しい、
春の始まりだった。
(後略)

2000字程度の話の冒頭部分です。
宜しくお願いします。
380いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 22:57:58
上のレスで冒頭だけ載せられても…というのがあったので
全部載せさせて頂きますね。2000字だし。

(続き)
ぱちん。私は爪を噛む。それなのにどうして私は今、こんな所にいるのだろう。
私の計画に穴は無かった。腕時計を見る。私は今すぐこの山荘を出て、
20分後にはふもとの無人駅から5時23分発の電車に乗らなければならない。
時刻表を何度も見返して計算しつくした乗り換えを実行し、
夜には東京で恋人と会うのだ。大事な話があると言われている。
恐らく、そこで私は彼に別れ話を切り出される。彼の気持ちは最早、
私の美しい幼馴染に心変わりしているのだと、彼の口から知らされる。
私は素直にうなずくだろう。しかし、数日後事態は意外な方向へと展開する事になるのだ。
間宮瑞穂は、彼女が毎年好んで出かける山の別荘で一人、
首吊り死体となって発見される。自殺の理由は分からない。
しかし、彼女が死んだその部屋は完全な密室であり、
自殺以外には考えられない状況なのだった。
傷心の彼を私は癒す。世界にこれ以上無い大きな愛情でもって。
381いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 22:59:19
目の前で揺れる瑞穂を私はまともに見ていられない。
目を伏せ、顔を反らし、床上数センチの所でゆらゆらする瑞穂の白い足が
目に入らないようにする。しかし、窓から差し込む夕焼けに長く伸びた影は
揺れながら嫌でも私を追い掛けてくる。今すぐこの部屋の扉を開けて出て行く
事が出来たなら。私は切望する。しかし、それは出来ない。内側から掛けた扉の鍵を、
私は死んでも外してはならない。私は窓を開けて外の木の枝へ移るのだ。
そして、以前テレビのバラエティ番組で手品を見ている最中閃いて以来、
何度も練習してきたトリックで、窓の鍵を内側から掛ける。
木の枝に移るのは簡単だ。去年ここを訪れた際、瑞穂がスキー場で別荘の鍵を
無くしてしまった時も、私たちは子供のように無邪気に大樹の枝によじのぼり、
窓から無事室内に入る事が出来たのだ。
……まさか、昨夜の豪雨に呼ばれた黒雲が、大樹に雷を落とすとは思っても
いなかった。窓は山荘の裏側だったから、先ほどカーテンを開けて窓の外を
見るまで、あの立派な古木が二つに裂けて焦げ付き倒れているなどと、想像も
していなかった。
382いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 22:59:47
天罰などと思いたくない。ねえ瑞穂、あなたの短い人生は美しかったでしょう。
愛してくれる人達と、楽しい学校生活の思い出に溢れて。
私は何も持っていなかった。私の人生はこれから始まるはずなのだ。
今朝、突然訪れた私に、驚きながらも迎え入れてくれた瑞穂の勝ち誇った笑顔。
隠れて彼と二人で会っていた事に、私が気付かないとでも思っていたのか。
ふと、部屋の隅の机の上に、書きかけの便箋が置かれている事に気付いた。
覗き込み、私は、自分は疲れているのだと思った。疲れているから、
ありもしない幻覚を見る。
ぱちん。もう一度爪を噛んで、腕時計に目をやる。5時10分。
電車はまだ来ていない。まだ間に合う方法があるはずだ。
私は時計を見つめる。揺れる影から目を反らせば、今度は机の上に置かれた
便箋に書かれた瑞穂の文字が目に入ってしまう。

「アイ、婚約おめでとう! って、これを書いてる今はまだ、
プロポーズされる前だと思います。へへ、すごいでしょ? エスパー? 
なんて、実はあたし、アイの彼氏さんからずーっと相談を受けていたのだ!」
383いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 23:02:55
天罰などと思いたくない。ねえ瑞穂、あなたの短い人生は美しかったでしょう。
愛してくれる人達と、楽しい学校生活の思い出に溢れて。
私は何も持っていなかった。私の人生はこれから始まるはずなのだ。
今朝、突然訪れた私に、驚きながらも迎え入れてくれた瑞穂の勝ち誇った笑顔。
隠れて彼と二人で会っていた事に、私が気付かないとでも思っていたのか。
ふと、部屋の隅の机の上に、書きかけの便箋が置かれている事に気付いた。
覗き込み、私は、自分は疲れているのだと思った。疲れているから、
ありもしない幻覚を見る。
ぱちん。もう一度爪を噛んで、腕時計に目をやる。5時10分。
電車はまだ来ていない。まだ間に合う方法があるはずだ。私は時計を見つめる。
揺れる影から目を反らせば、今度は机の上に置かれた便箋に書かれた瑞穂の文字が目に入ってしまう。
私の婚約を祝う言葉、彼から相談を受けていたのだと打ち明ける手紙が。
384いぐすり ◆jSJPzJeR/w :04/11/10 23:04:13
あーごめんなさい、二重投稿してしまいました。
382までの内容で子供向けSSコンテストに応募して落選したものです。
385わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/10 23:34:11
>>378-383
火曜サスペンス劇場とかでありそうな話ですね。

なんというか、冒頭の2レス部分っているの?
いや、いるにはいるんだけど、過去のことをぐだぐだ書く暇があったら、殺害シーンにもっと集中したほうが、緊迫さは増しますよね。
説明的な部分をもっともっと簡潔に省略して、いま「私」がなにをしているのか、を中心に書いたほうが、もっと面白くなると思いますよ。
386名無し物書き@推敲中?:04/11/11 00:07:28
>>374
>>324の「その音を聞きつけて」からの一文はいい文章だとは思えないが。キミにはいい文章だと読めるわけか。
一般に評価されてるからいい文章。なんて寝ぼけたことを言っているのならもの書きを目指すのなんてやめてしまえよ。
387批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/11 01:57:45
俺は >>327 に賛成するぞ。
青空文庫に入ってるので、>>324が有島武郎なのは確認できたが。

>>324 の文章は「なっちゃいない」。
>>324 みたいな文体、いま通用するわけないだろ。

有島武郎なんて、100年も昔の作家だぞ。
いま何万部売れてるのよ(笑)
>>324 は、売れない作家の文体なわけだよ。
有島武郎が現代に生きていたら、こんな文章は書かないだろうよ。

ベーブ・ルースがすごい打者だからって、バッティングフォームは、
いまの高校野球の選手にも劣る。そんなもんだ。

名作であろうが、文体はマネしちゃいけないって本は幾らでもあるぞ。
小林多喜二の「蟹工船」とかな。
娯楽小説であっても、大藪晴彦の「野獣死すべし」なんかは、インパクトは凄いが
文章はドヘタだ。

たとえば以下は、村上春樹「ノルウェイの森」の冒頭の抜粋だが。

> 僕は三十七歳で,そのときボーイング747のシートに座っていた。その巨大な
> 飛行機はぶ厚いをくぐり抜けて降下し,ハンブルク空港に着陸しようとしている
> ところだった。

「そのとき」の直後に、「その巨大な」と、「その」が続くことに違和感を感じる
やつがいてもおかしくないだろう。冒頭の一文なのに、退屈でもあるしね。
388蕎麦屋:04/11/11 03:04:04
>342
慣れない事をしたので上手く行ってませんね。
読まされる方は、不愉快だったかな? と反省しました。

>345
ストーリー的には、本当につまらないですね。
後半部分も説教臭いし、説明的過ぎたと思います。再考の余地有りです。

>347
内容はとにかくつまらないですね。改めて見ても面白さがあまり無い。
勢いで書いたのですが、こういった物でも推敲は必要だと感じました。

もうちょっと真面目にショートストーリーを書いてみました。
酷評、よろしくお願いします。
389工場の音 (2−1):04/11/11 03:05:38
題「工場の音」

 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 ベッドの上で横になっている男の目は、爛々と見開いていた。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 その目は充血し、周りにはどす黒い隈が出来ていた。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 男は勢いよく起き上がると、一番上の引き出しにあった耳栓を自分の耳の中に
ねじ込んだ。しかし、工場の音は収まるどころか、更に大きな音をがなり立て出
した。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 フワリと髪の毛が逆立った。唇の隙間から食いしばっている歯が見える。肩を
ワナワナと震わせ、顔面を赤い風船のように高揚させた。首筋から頬にかけて鳥
肌が立ち、狂犬にも似た息遣いをし始めた。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 男は一番下の大きな引き出しに飛び付き、一本のガムテープを取り出した。包
んであったビニール袋を無造作に引きちぎり、そのまま窓の枠へバリバリと張り
出した。ガラスと壁のすき間は、茶色いビニールテープで埋め尽くされた。それ
でも、工場の音は何事も無かったように規則正しい音を繰り返していた。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 男は部屋の中央に立ち尽くした。髪はびっしょりと濡れ、ガックリと肩を落と
したその姿は、再起を賭けた試合にノックアウトで敗れた中年ボクサーにそっく
りだった。虚ろな眼差し、時々痙攣する頬、半開きの口。男はそのまま座り込ん
でしまった。負けました、背中がそう語ってるようにも見えた。
390工場の音 (2−2):04/11/11 03:07:01

 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 男は嘔吐した。カスタードのような甘い香りと胃酸の匂いが混ざり合った悪臭
が部屋の中に充満した。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 フラリと立ち上がると、両耳から耳栓を引き抜いた。そして、一番下の引き出
しからドライバーを取り出すと片方の耳を突き刺した。男は途端に表情をしかめ
たが、その表情は笑ってるとも言えた。引き抜いたドライバーの後に真っ赤な血
液が続き、大きな放物線を描いた。しかし、工場の音は何一つ変わらなかった。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 ガシャガシャガシャ、ガシャガシャガシャ。
 廃人のように疲れきった男は、視線を意味も無く泳がした。そこに飛び込んでき
たのは2番目の引き出しだった。そこはまだ開かれていない。そろりと開けるとス
イッチの付いた制御盤がポツンと置かれてあった。身動き一つせず、ジッと見つめ
る男。よく見れば、ONが押されているのが分かる。震える手でスイッチに指を掛
ける。気のせいか、工場の音は更に大きくなり始めた。
 ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、
 ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、
 ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン、ガッシャン。
 男は赤いOFFのボタンを押した。
 ガッシャン、ガッシャ・・・ギィィィィ。
 完全な静寂が訪れた。
 男は言った。「なんだ、こんな事だったのか」
 腹の底からこみ上げて来る歓喜の渦を抑えられず、顔面をクシャクシャに歪め、
高笑いをしようとしたその時、男は大きな音を立ててバッタリと倒れた。
 そして、二度と動く事は無かった。
391名無し物書き@推敲中?:04/11/11 06:45:32
>>378-384
書き慣れてはいるが、基礎力がないままになっている典型的な例だと思った。
基礎力不足は改善しないと一定のレベルから上には行けないので、一度後ろを振り返るのもありかと。
つまり急がば回れってこと。


>>389-390
良い感じに進歩している。基礎が出来ているから、良い具合に上手くなっていってるね。
でも、気になったのは次の2箇所。
>しかし、工場の音は収まるどころか、更に大きな音をがなり立て出した。
>しかし、工場の音は何一つ変わらなかった。
この前後あたりを要推敲。

ただ、内容からするとわざとなのかって気もしないことも無いが。
392:04/11/11 11:32:16
>>389-390
ガシャガシャの繰り返しすぎが目障りです。
393名無し物書き@推敲中?:04/11/11 11:34:28
>>324
 
情景(意味と内容)は伝わってくる。
しかし、表現がくどい。そのために
>大事になる
と危惧していた出来事の緊迫感が薄れている。

読点の打ち方が読むリズムをそこなう。
>子供
という言葉の繰り返しが多い。(もっと省略できないか)
比喩が凡庸すぎる。

もっと推敲した方がいい。
394名無し物書き@推敲中?:04/11/11 11:42:26
このスレで時折釣り糸を垂らすのがいるが、
釣ルんだったら、
漱石とか鴎外とか一応文章家、名文家とか評された作家のものでないと、
糸がお祭りするだけのこと。
395名無し物書き@推敲中?:04/11/11 12:51:04
これも、冒頭だけですが。


 私の娘の花子の周囲を取り巻いた最初の一団は、24歳から60歳までの、
さまざまな年配の男たちだった。
 そのなかの11人はドクターだった。残りのもう一人も、やはり「ドクター」
と呼ぶことが出来た。その人は、神学ドクターの称号を持っていたからである。
この人は牧師さんで、特別に招待されて、その場に来ていただいたのだった。
もし、予測されていたように、花子が舞台への登場が、ほんのつかの間の短い時間に
すぎないというのであれば、この子が舞台を退場すると同時に、間違いなく、
もときたところへまっすぐにかえってゆけるようにしておいてやりたい、というのが、
夫と私との願いだった。つまり、洗礼を、授けておいてやりたかったのである。
 花子は、お昼数分前に生まれた。目方が900グラムもない、ほんの小さな塊で、
ちっぽけな頭の先から超小型の足指まで、たった、30センチしかなかった。
けれども、生まれるとすぐに、力強く泣き叫んだ。それは、この子の、
生き残る可能性について行われていたたくさんの暗い予言に対する
抗議の叫びだったかもしれない。
396名無し物書き@推敲中?:04/11/11 13:37:56
冒頭ですがお願いします
勢い重視で書いています


「邪魔じゃお前、こらぁ!」
景気付けに、何の罪もないティッシュ配りの兄ちゃんに怒鳴りつけた。
俺を見つめたまま、白痴のように口を開き、それでも、ティッシュを差し出した手は
あわてて引っ込めやがったので、この上なく気分が良い。
連中に見つかるまでは、俺は、怒鳴る事が出来る立場の人間だ。

高揚感を抑えるために、ショートホープに火をつけ、立ち止まった。
今日の俺は、今までのしょっぱい俺じゃない。
バイト先の金庫から引っ張り出した二百十六万円。
手に入れたその日に、大阪を飛び出した。
罪悪感も、捕まる事に対する恐れも、内ポケットに感じる甘美な異物感に吹き飛ばされた。
安物の、黄色と黒のビニールジャンパーの下に、
二百十六枚の紙の装甲を貼り付けて、俺は今、無敵だ。
397名無し物書き@推敲中?:04/11/11 14:10:57
>>389-390
良い。粗はあるが読ませる文章だ。面白い。
>>339-341もかなり良いと思っていたのだが、酷評スレなので特にコメントをつけなかった。

気になったところだけ指摘する。
「負けました、背中がそう語ってるようにも見えた。」
ここ少し浮いている。その後の展開を考えると弱腰にしても他の見せ方の方が良いように思う。
「そして、一番下の引き出しからドライバーを取り出すと片方の耳を突き刺した。」
早すぎる。狂気に転じる大事な部分なのだからもう少しじっくりと書いて読者の目を引いてほしい。
「男は途端に表情をしかめたが、その表情は笑ってるとも言えた。」
ここは単に失敗だな。「表情」が二回と「笑って」がかぶるし、「笑ってるとも言えた。」よりは
「笑っているようにも見えた。」だろう。
或いは……「男は激痛に顔を歪めたが、同時にその口元には確かな笑みが浮かんでいた」とか。
「廃人のように疲れきった男は」
これは直接書きすぎ。描写の力で読者に「廃人のようだ」と思わせるようにしてほしい。
398C ◆7sqafLs07s :04/11/11 14:25:20
>>386

前にも書いたがぶつ切りの文章は読解能力の低い人たちにとって良い文章だろうが、
小説を読みなれてその構造をちゃんと理解できる人にとってはむしろ
世界が一気に啓いていく快感すら与えてくれるものなんだよ。

誰も一般に評価されているからどうだなんて書いていないだろ。
それにそもそもおまえの書いたことはこうだぞ。

「読み手は離れていくでしょう」

明らかに矛盾してるじゃないか。読み手が離れたら一般に評価されないんだよ。わかってるか?
つまり有島の文章は彼が生きていたときから今までずっと読み手を獲得してきたんだよ。
文学青年だった時代のある人間なら有島の小説くらい普通に読んでるぞ。

おまえは「おまえ」自身で評を書けばいいんだよ。
いちいち偉そうに多数の代表を気取るから腹が立つ。しかも中身はただの印象批判だしな。
399C ◆7sqafLs07s :04/11/11 14:26:35
>>398 訂正・一段落目

前にも書いたがぶつ切りの文章は読解能力の低い人たちにとって良い文章だろうが、
小説を読みなれてその構造をちゃんと理解できる人にとって長い一文というのはむしろ
世界が一気に啓いていく快感すら与えてくれるものなんだよ。
400C ◆7sqafLs07s :04/11/11 14:28:25
>>387

つまり君の言っているその印象批判も100年後には通用しないし100年前にも通用しないんだよ。

で、有島の文章を今読んで、なおかつ良いと思える人はそういう浅い印象以外の部分にある
豊かな描写だとか文章のリズムだとかを感じ取っているわけ。

それがセンスなんだよ。
401C ◆7sqafLs07s :04/11/11 14:29:48
たとえ表面的な印象が多少古臭くてもその奥底にあるセンスを感じ取れるかどうか。
それが文学的センスだよ。

それの無い人は浅い部分の文字狩りをするしかないわけだ。
402名無し物書き@推敲中?:04/11/11 15:02:54
>391
378-384です。
基礎力というのは具体的にどういう事でしょう?
恥ずかしながら、後ろを振り返るという事がどのような事かわからないのです。
>>385さんに仰って頂いたような、要る部分要らない部分の判断だとか
物語を面白くするための最低ルール、みたいな意味でしょうか。
あるいは、単に文章が稚拙という意味、または
それら全部総合的に見て足りないという意味でしょうか?
403841:04/11/11 15:38:05
以前晒したやつを書き直してみました。
冒頭ですが……やっぱり引き込み力が弱いでしょうか? 
一番下にある二行をしょっぱなにして始めてまったく違う書き方
にした方ががいいのかなあ、と思ったりします。

時間のある人、よかったら批評お願いしますです。



 青空の遠天から響く大気のうなり声、私を包む
すずしい緑の風。
 視界いっぱいに広がる、何百万もの人間が住む世界。
 立ち並ぶ家々、その姿を誇示する学舎、色とりどりの建物、遠く
かなた分厚い空気の壁の向こうにぼやけてみえる高層ビル……空と交わ
る場所にたどり着くまで、人間達のテリトリーは果てしない。
 広大なその眺めに、心が穏やかになってゆく。
今私がいるのは、平野と山脈の境界にある山の斜面を切り開いて作られた
新興住宅街、その一画にある高等学校の、そのさらに裏山の頂上にある、開けた場所。
 だからこそこのような天望を望むことができる。
 裏山とはいえ実質山脈の一部、その頂上を囲む森は大人達に
立ち入りを禁止される程度には深い。
幼い頃勇気ある探検家だった私は、偶然にこの場所を発見した。
 それ以来、悩みごとや考え事があるときには、おそらくは自分以外
誰も知らないこの場所で、世界を眺め続けてきた。
 圧倒的なその光景は、心を謙虚にしてくれた。
 自分が広大な世界の一部であるという実感が、思考を冷静にして
くれた。
 そして私は今また、この場所を訪れている。
 今までそうしてきたのと同じように、ただじっと、空と地上を眺める。
私は、たった一人の女の子のことを考えるためだけに、この場所に
 立っている。
404名無し物書き@推敲中?:04/11/11 16:40:02
>>403
冒頭ってのもいろんなやり方があるから、一概にこっちがいいあっちがいいとは
言えないのだけれど。
「つかみ」を重視するならば、風景の描写から始めるのは不利だとは思う。

>>403が言うように、下の二行を冒頭に持ってくるのは悪くない。

 たった一人の女の子のことを考えるためだけに。
 今、私はここに立っている。この特別な場所に。

 たとえばこんな感じで始めると、読者は女の子ってなんだろう、という疑問や期待を抱いて、
続く風景描写を読むことができる。期待がある分だけ退屈しにくい。
 長編か短編かでもまた変わってくるところだけどな(短編ほど早めにつかんでおく必要がある)。


それから、改行はなるべく一定字数ごとにした方が読みやすいと思うよ。
405404:04/11/11 16:41:10
俺も全然人のこと言えねぇけどな。
406名無し物書き@推敲中?:04/11/11 16:52:32
>403

冒頭にもってくるのは、
末尾の四行の方がよくはないか。
407名無し物書き@推敲中?:04/11/11 17:19:11
>>396
やばい、こんな短いのにおもしろい。
408修行中・・・、:04/11/11 17:27:35
小品みたいな物作ってみました。酷評お願いします。

 次々と少年少女が入りこんでくる、教室の朝はどこの学校でも大抵このようであるが、
この教室も例に違わず、あっという間に黒い頭でいっぱいになった。
 友達と寄り合って何事か話し合う子供達、静かに本を読んでいる少女、取っ組み合いを始める男子達。
一人だけ遅れて入ってきた少年が居た。ぽつりと一人、教室の戸を開けて、がやがやしている教室の中を、自分の席に向かっている。
誰も気にかけることなく、かわらず営みを続けている、こんなことは殊更珍しいことではない、
どの教室にも一人はこのような者がいるのだ、やはりこの教室は例に違わずそうであるだけだ。
 先生が入ってきたらしく、皆各々の席に着いて、一日が始まった。
数分で連絡が終わると、また先ほどのようなありさまに戻った。
あの少年は一人、静かに座っているだけだった。窓からは夏の太陽が射し込んでいる。
 
 授業も一通り過ぎ去って、休み時間、朝の様子とは一変して教室は伽藍としてしまう。
誰も取り残されないで、皆様々なところに散らばっていく。
少年は一人立ち上がると校庭でサッカーをしに行く子供達の後に付いて行った。
別段、仲間に入れてもらおうという気は無いが、校庭に行くつもりだったので、偶々重なったのである。
 他の組に入り混じり、先ほどの子供達はサッカーを始めた。少年は、唯黙々と歩みを続けている。
中ほどの大きさの校庭であったから、何処に誰がいるかなど判然しないくらい混雑していた。
 混雑を抜けると疎らな草むらに出た、草が生えていない土に腰をおろし、一つの穴を見下ろし始めた。
豆粒ほどの大きさの穴には、無数の蟻が列を作ってぞろぞろと往来していた。
実にこれほど休み時間に適した暇つぶしはあるまい。
少年は日々観察をしているせいか、蟻と親友である気がしてきていた。
409修行中・・・、:04/11/11 17:28:03
 蟻が大物を運んできた、一匹の黄色い蝶の屍骸である。
これほどの収穫は少年が観察を始めてからまだ一度も無い。
鮮やかな柔らかい羽を地に摺りながら、黒く小さい入り口に運ばれていく。
二十匹くらいであろうか、小さい黒が集まって励んでいる。
 少年はあまりに見ることに没入していたので気がつかなかった。
サッカーボールが遠くから、風を切って飛んで来ていた。
ひゅ・・・・・・、とボールは地面に落ちた。地を這う蟻はその獲物と一緒にボールに敷かれてしまった――。
 どの蟻も蝶の事など忘れてしまって、もがく事に精一杯である。
やがてぐたりとその二つにくびれたからだは動くのをやめてしまった。
 校舎の方からで休み時間の終わりを告げるチャイムが聞こえた。
少年は立ち上がりあの教室へ向かって歩み出した。二度と少年は暗い穴には行かなかった。


以上です。
410名無し物書き@推敲中?:04/11/11 17:43:49
>>395

あんた、今夜のおかず、どうすんのよお

411名無し物書き@推敲中?:04/11/11 17:45:54
>>396
うまく説明できなさそうなので、「俺ならこう書く」というのをやってみた。
足しになるかどうかはわからんが、よかったら見比べてみてくれ。

「邪魔じゃお前、コラァ!」
 景気付けに、罪もないティッシュ配りの兄ちゃんを怒鳴りつけた。
 白痴のように口を開いて俺を見つめたまま、それでも、赤と黄色のチラシの入ったティッシュは
慌てて引っ込めたので、気分は悪くない。肩で風を切って兄ちゃんの脇を通り過ぎる。
 俺は怒鳴る事が出来る立場の人間なのだ。連中に見つかるまでは。

 シャッターの閉まった銀行の前で、立ち止まってショートホープに火をつける。はやる気持ちを
少し抑えた方がいいと判ってはいるが、肺に流れ込む煙も背中に抜けてしまうようで、まるで効き
やしない。
 昨日までのしょっぱい俺じゃない。
 バイト先の金庫から引っ張り出した二百十六万円。手に入れたその夜のうちに、大阪を飛び出した。
 罪悪感も、捕まる事に対する恐れも、内ポケットの硬い手触りがくれる高揚感に比べれば屁みた
いなもんだ。
 安物のビニールジャンパーの下に、二百十六枚の紙の装甲を貼り付けて。
 俺は今、無敵だ。
412名無し物書き@推敲中?:04/11/11 18:49:15
>>411
正直>>396のほうがよく見えるおれは変?
改行の多さが気になる。
413名無し物書き@推敲中?:04/11/11 19:14:56
>>412
同意。396の方が作者が冷静で、読者が楽しめる。411は作者が自分に酔っていて、読者は酔えない。

>>396
出だしとしては良いのでは。ここからの展開が力の見せ所だと思います。
414411:04/11/11 20:05:46
俺が未熟だったみたいだ。
勉強して出直してきます……。
415名無し物書き@推敲中?:04/11/11 20:31:45
>>414
そんな素直なお前に萌え
416396:04/11/11 21:03:36
批評ありがとうございます
概ね好評なようで嬉しいです

>>411
いや、言いたいことは自分なりに受け止めてると思うのでへこまないで・・・
てか、確かに風景を全く書いてないですね俺w
とりあえず最初にスポットライト当てました、みたいな感じで書いちゃったので
後の文では、ちょっとずつ書き加えていこうと思います
読みやすさを損なわない程度に
後、これからはちゃんと改行します・・・

みなさんありがとうございました
417修行中・・・、:04/11/11 21:50:49
>>408>>409
にも酷評をお願いします。
418名無し物書き@推敲中?:04/11/11 21:56:16
>>417

>>1をよく読んでトリップを付けてから再依頼してはどうだろう?
419名無し物書き@推敲中?:04/11/11 21:59:31
>>418
トリップは推奨だからどっちでもいいんじゃねえ?
俺は、読みにくい(読み込めない)からパス。すまん。
420391:04/11/11 22:53:04
>>402
基礎力を具体的に説明するのは大変なので、それを一言で言うと、文章が読みやすい文章を書けると言うこと。
一般的な言葉で言い換えるならセンスってことかな。

後ろを振り返るというのは、語彙を増やすことや技巧に走るのではなく、もっと読み手を意識した文を書くと言うこと。
この点が出来ている人がいるので、その人の文と読み比べてみるのをお勧め。
有島武郎の文>>324も勿論出来ているので、そちらでも可。

で、良い点も指摘しておくと
>しかし、窓から差し込む夕焼けに長く伸びた影は揺れながら嫌でも私を追い掛けてくる。
この表現は好き。
421名無し物書き@推敲中?:04/11/11 23:28:24
>>402
まあつまり>>420の言いたいことはだね、
感覚でしかものを言えない素人だからそんなこと答えられませんてことだ。
つまり君の文章は好きじゃない、そう言いたいだけだから、あんまり気にするな。
ここでまともな批評できるのはごく数名だから、そいつらのレス付くまでがんばりな。
422名無し物書き@推敲中?:04/11/11 23:46:19
方言を中心にできれば訂正おねがいします

「そっりゃーおっめー、えれーびっくりしたがー。
 朝の取り入れ一段落しよー思ってふと見たら山から制服姿の女の子でてくるがー。
 自転車漕いでるがーしゃーもその速いこと速いこと!!
 わっしゃー、これでも三国志とか好きでのー、その姿みたとき思ったがー。
 『怒った張飛が蛇矛抱えて突撃してる』ってぇー。凛々しかったねー!!」
423わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/11 23:47:37
>>408-409
題材がいくらなんでも悪すぎる……これで読者の興味を引こうと思うと骨が折れますね。

クラス集団と少年の対比がうまくいってないですね。
両方ともを没個性的に書こうとするのは、まあ、いいとしても、
没個性的ならそれなりに、その違いがはっきりわかるような物事をひとつでもいいから、書いたほうがいいです。
(というか、子供たち、って書かれても読者はどう想像すればいいのか、ちょっと困るんですな。声もないし)

蟻が二十匹といわれても、やっぱりどう想像すればいいのか困る。
それよりもアリたちが押し合いへし合いして、一匹の蟻は他の蟻の上に乗りあがっているとか、
そういうことを書いたほうが、いかにも集団という感じがすると思うし、
群がってる蟻すべてが、蝶を運んでいるわけでもないですから、そういうのも書いたほうがいい。

文章それ自体が悪い、というよりも、書くべきポイントがずれてますね。
424名無し物書き@推敲中?:04/11/11 23:51:27
 僕の醜い先端を、距離と退廃を宥める実現までのもっともらしい手段を、
昨年よりどれほどの困難と奇異が華々しく犠牲となって空感覚上に顕在して、
また不断の誘惑から逃避する願望をやせぎすの心に抱き、
自我を尊重しようとする例の少数種族の摸倣を嫌悪するとすれば、
ときに猫の糞尿より発生するあの病気の犠牲者のように脳内に悪性の細胞が繁栄することも、
手の施しようのなくなった者たちが誰もが思う気分、
いわゆる絶望に浸る特権を黒い諧謔へとすり替えようとたくらむ者たちに嫉妬する。
 幻滅は精神に嘘をつくこと。
僕が契った潜在放棄はいまや地上に堕ちる雨さえも儚く思うようになり、
感傷を慈しむ心までは否定するつもりはないが、
それでも肉体の欲望に対抗する一種の奇祭にまで取り込まれる因果は出来うる限り拒絶したい。
夏の日の想い出はどの季節の想い出よりも残酷だからだ。
 背中を丸めた猫が錆びた灯油缶に乗せられ海へと続く汚い河に放擲された。
午後14時36分。どうして僕が時間までをはっきり記憶しているかといえば、
それは単純明快な問題で、
僕は家を出る前に兄の時計を黙って拝借して右手首にはめていたからだった。
首謀者のフジモトが猫を河へと投げこんだとき、
僕は時計を見るふりをしてその瞬間を目を反らせた。僕は、まあ、感動したよ。
あえて、ありきたりな言葉を使わせてもらうと。
チャプチャプ揺れる缶に入った猫は小さく鳴いて、恐らくたぶん、状況はわかってるんだろうな、このままいくと死んじまうって。
首謀者のフジモトは角刈りで眼つきの鋭いチンピラ。
赤いシャツに細いズボン穿いてる。フジモトは脱穀機みたいな突飛な勢いで、
リズムで笑いながら自分の芸術作品を、弱者に対する外向的な暴虐を楽しんでいた。
僕はフジモトの背後で猫の声を聞いてた。
暑さのせいか、僕の周りにあるすべての音は耳栓をしたとき以上に現実的じゃなかった。
425批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/12 00:03:19
>>378-384
俺は、普通に楽しめたよ。
まあ良くある話といえばそうなんだが、
各所に工夫があって、技巧もちりばめられてて、楽しめたよ。

以下、悪いと思った点。

まず冒頭、サスペンス風に始まってるんだけど
「人生とはそういうものだ。」で、どういう系統の話か良く分からなくなった。
なんつーか、人生とか言われると、
時間のスパンが長いんで、
時間がせまっていて焦る雰囲気が打ち消されてしまうんだな。

あと、以下に引用の通り、瑞穂や自分のことが説明になっちゃってるな。

> 間宮瑞穂は昔から利発で顔が可愛らしくてユーモアのセンスに溢れた、
> とても魅力的な、私の自慢の親友だった。

> 彼女の幼馴染は、痩せた、爪を噛む癖のある垢抜けない少女だったが、

このへんは、エピソードで示すべきだろう。
1スレ目は説明調になってしまってるせいで、読んでてつらかった。

>間宮瑞穂に自分が一番好きだと思って欲しがっていた。

「好きだと思って欲しがっていた」は、こなれてない印象を受けるなあ。
いちいち指摘はしないが、ほかに各所に良いところがある文章なんで、
逆に、こういうところは、
手を抜いたなと思えて目立ってしまう。
426生駒 ◆jlXQwsYhgY :04/11/12 00:32:22
よい点、悪い点の指摘をお願いします。 

薄暗い空だった。蒸し暑い空気が体に纏わりつく。かえるが鳴いていた。河野太一は写真部の部室であるプレハブ小屋で、リュックサックを背負っていた。
大きくないリュックだが、太一が背負うと大きく見える。今日は写真部の先輩である佐藤の誘いで、
運動部の写真を撮っていた。佐藤はこのまま現像をすると言っていたが、太一は塾があるため先に帰ることにした。
時計を見ると五時を過ぎている。佐藤に帰ることを伝えると太一は部室を出た。
 部室を出ると、顔に水滴があたった。曇り空を見上げると水滴が落ちてきている。土が濡れる匂いがした。
今朝の天気予報では降水確率は三十パーセントだと言っていたため、太一は傘を持ってこなかった。
どうしようかと思い太一は部室に戻った。部室の傘立てには二本の傘が立っていた。太一は暗室にいる佐藤に許可をもらい、傘を借りた。
太一は黒い傘を手にとると、差してみた。壊れてはいないようだ。 太一が傘を差して帰ろうとしたときだった、
部室の隣にある図書館の入り口に、誰かが佇んでいるのが見えた。
 気になって見てみると、同じクラスの橘恵だった。恵はクラスの中でも大人しく、いつも一人で行動している、
小柄で目立たない女子だ。何をしているのだろうかと思いながら、恵を見ていると、目があった。気まずさを感じた太一は、恵に声をかけた。
「橘さん、何やってんの」
「急に雨が降ってきてね、雨宿り」
「傘は持ってきてないの」
「持ってないの、雨が降ると思わなかったから」
 恵は困った様子で答える。
 部の傘を貸そうと思ったが、部室の傘は佐藤さんが使うと言っていた。
 かといってこのまま恵を放っておいて帰るわけにもいかない、考えた末に太一は尋ねた
「橘さん、帰り道が僕と一緒の方向だよね、よかったら一緒に帰らない」
「そんなの悪いよ、私は雨がやむまで待つから、気にしないで」
 恵は遠慮した口調で断った。
「いつ雨がやむのか、わからないよ、恥ずかしいと思うけど一緒に帰らない」
 太一はもう一度尋ねた。恵が断ったので帰ることもできたが、恵が困っているのに、放っておいて帰るのは悪い気がした、
 恵は考えてから、遠慮がちに答えた。
「じゃあ悪いけどお願い、駅まで送ってくれる」


 
427841:04/11/12 00:34:41
ありがとうございましたー。
末尾の部分を利用して書き直してみます。
また貼らせてもらうかもしれないので、よかったらおながいします。

「読者に対するつかみ」を考えると、今回貼ったのはあんまりだなあ、とはわかるの
ですが、まだこういった小説もどきを書き始めてまだ日が浅いので、いくらかは自分
の文に酔っているのだと思えます。
次にはらしてもらうときは、ちょっと気合い入れて、「自分」というのを、ただの表現
道具にして考えてみます。

最後にもう一度、ありがとうございました。
428生駒 ◆jlXQwsYhgY :04/11/12 00:34:53
 雨はやまずに、ますます強くなってきた。傘にあたる雨音も強くなってきている。学校を出て十分、
駅との中間地点に差し掛かかる。十分しかたっていないが、太一にとっては何時間もたっている気がした。
 恵とは同じクラスだが、いままで話したことはない。共通の話題も少ないが、駅まで黙ったまま帰るのも気まずい。
そう思った太一は恵にいろいろな質問をした。しかし恵は質問には答えるものの、質問を返してくることもなく、
すぐに会話がとぎれてしまう。太一だけが話してしまい、結果としてお互いに黙り込んでしまう。
「雨、なかなかやまないね、いつになったらやむのかな」
 太一は気まずさに耐えかね、何度目になるかわからない質問を恵にした。
「いつかはやむと思うよ。降り出した雨がやまなかったことは一度もないから」
 ありきたりの答えを想像していた、太一にとっては予想外の答えを恵は言った。呆気にとられている太一を見て、恵は不思議そうな表情で尋ねた。
「どうしたの河野君。変な顔して」
「橘さんが、予想外のこと言ったから、驚いてね」
 太一の返事を聞いた恵は恥ずかしそうに答えた。
「昔読んだ本に書いてあったの、恥ずかしいこと言っちゃったかな」
「そんなことないよ、物知りなんだね」
 太一の答えに、恵はぎこちない笑顔を浮かべた。太一は先ほどまでの気まずさとは違った気まずさを感じていた。


 駅は下校途中の学生でごった返していた。駅の前まで来ると恵は太一にお礼を言った。
「ありがとう河野君。本当に助かった」
「気にしなくてもいいよ」
「本当にありがとう、さようなら」
 恵はそう言うと、傘から出て駅の改札に走っていった。その様子を太一は眺めていた。恵は改札口を通り少し歩くと、振り返り、太一に手を振った。
 太一も手を振ると、恵は軽くおじぎをし、乗り場へ続く階段を下りていった。恵を見送った太一は、不思議な気持ちだった。
 良いことをした喜び、初めて女子と一緒に帰った照れ、恵に感じていた気まずさ、それらが複雑に入り交じっていた。
 そんな不思議な気持ちを感じながら太一はゆっくりと歩きはじめた。

 
今後の参考のため批評お願いします。
429名無し物書き@推敲中?:04/11/12 00:38:13
>>398
俺は別に長い文章がいけないと言ってるわけじゃないよ。
長くて係りも結びもはっきりしないような、主述も曖昧な文章を書くのは良くないと思ってるんだよ。
(大体評価するのに読み手を想定するなんて当たり前じゃないの?)
そういう考えからするとあそこで引いた文章はいい文章ではないと思う。

読み手は離れていく、とうのは、ああいう文章を書いていれば離れていくと思うよ。
全文を読んできたけれど、全体には力のある文章でよく読ませていると思う。今も評価されていると
すればその内容と、総合的な文章の組み立て方によるのではないかな。
もし終始あそこで「よくない」と言った部分のような文章で終始していたら相当読み手には読みにくいと
思う。
それに依然指摘した「遠慮会釈もなく」の用法も、現在使用されないと思う。例え現在も評価されている
としてもそれは、「古いもの」という理解の上で読まれている部分もあるのではないかな。

少なくとも私自身はああいう文章を書かないよう気をつけています。
結局は価値観の違いかなあ?

こんなことで叩かれるのもあほらしいので当分ここには来ません。
430841:04/11/12 00:39:14
すいません、ずうずうしく一言。

396はすごいと思います。

一気に引き込まれました。
この人はどんな人なんだろう?これから何をするんだろう?どんな状況になるのだろう?

とっても続きが読みたいです。
431名無し物書き@推敲中?:04/11/12 00:46:21
>>430
ハァ?
432批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/12 01:00:34
>>408-409
惜しいところで、まだツボに入っていない感があるが、
けっこうワザを使おうとしてるのが伝わってきて、個人的には魅力を感じた。
以下、悪いと思った点。
既に書かれているが、騒ぐクラスと、孤独な少年の対比を、描ききれてないな。
なのでつい、「ぽつり」とか「がやがや」とか、擬音語・擬態語が出てきてしまうし、
説明調の文章が入ってしまう。象徴的なエピソードで一発で描ききるか、
人が気づかなかったような個性的な着眼点で描くか、
まあそんな描写はなかなかできないので、普通の描写をするならば、
別方向から工夫して、読み手の興味を引き続けるかしかない。

ついでに、間が持たないので、下に引用したような、一見書かなくてもいいような
描写が入ってきてしまう。
 > 先生が入ってきたらしく、皆各々の席に着いて、一日が始まった。
 > 数分で連絡が終わると、また先ほどのようなありさまに戻った。
無論、この文は、次の少年の孤独t対比させてるわけで、意味なくはないと
分かるんだけど。「一日が始まった」が余計なのかもな。

で。問題の箇所なんだけど、作品のキモとなるべき箇所で、説明しちゃってるんだよな。
1スレ目のラスト、「蟻と親友である気がしてきていた」、ここは残念だ。
ここでこそ、描写なり、エピソードなりで表現すべきだ。

あと、作品のラスト、「二度と少年は暗い穴には行かなかった」 も惜しいな。
それが、最後の最後に、解釈を限定しすぎてしまうような結句になっているのが。

暗い少年にとって、友とまで思えたアリが、サッカーボールの一撃で無情にも壊滅する。
そして「あの教室へ向かって歩みだした」はいい。
微妙かつ複雑な、他で得られない心情を、説明文では書けない心情を描いてるわけだ。
ちょっとの差で、じゅうぶん魅力的になりうると思うよ。
433378-384:04/11/12 01:55:42
批評どうもありがとうございました。
具体的に欠点を指摘してもらう事が今まで皆無だったため、
どのレスも非常に勉強になりました。
厳しい意見は今後の成長の糧として心に刻みます。
魅力的な書き手を目指して精進致します。
434リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/12 05:41:59

 ある日道を歩いていると奇妙な生き物に出会った。そいつの鼻はゾウのように長かった。私はこう言った。
「あなたはゾウですか?」
「いえ違います」
「ではあなたはキリンですか?」
 そいつがキリンのように長い首をしていたからだ。
「いえ違います」
 私はそいつの先端が二つに割れた舌を指差しこう言った。
「あなたはヘビですか?」
「いえ違います」
 私は落ち着いてそいつの足の数を数えてみた。足は八本あった。
「ああ。あなたはタコですね?」
「いえ違います」
 ではこの気味の悪い生き物はいったい何だというのだ。私は恐る恐る尋ねた。
「あなたはいったい何なんですか?」
「私は鏡です」


酷評よろしくお願いします。
435391:04/11/12 06:22:41
>>421
感覚だけの問題でもないけどなw
まあ素人の意見だから気にするなw

>ここでまともな批評できるのはごく数名だから、そいつらのレス付くまでがんばりな。
それが一番良いんだけど、誰もこの点を指摘する人はいないんだよな。
ワザとスルーしてるのかとも思ったが。
436修行中・・・、:04/11/12 07:05:47
>>432
酷評ありがとうございました。
話を作るのは難しいですねやっぱり。何かコツとかありませんか?
437名無し物書き@推敲中?:04/11/12 08:10:45
>>434
アイデアはいいと思うんだけど、
鏡への伏線がないのが問題かな。
438名無し物書き@推敲中?:04/11/12 10:09:58
>>434
面白かった。自分で考えたの? だとしたらセンスあるね。
文章は書き慣れていない印象を受けた。
俺はこの手の不条理小話のオチに伏線はいらないと思うがどうだろう。

>435
あの手の茶化しが入るのはいつもの事だろ。
批評された本人はお礼言ってるんだしスルーしとけ。
439名無し物書き@推敲中?:04/11/12 10:56:51
ご批評お願い致します。

 父の訃報を受けた私は、二十年ぶりに山深い故郷に足を踏み入れた。
街は日々変化を遂げてゆくというのに、この村は街に出てゆく私を見送ったあの豪雪の日と
雪の有無を除いて、何ひとつ変わってはいない。
子供の頃に泳いだ細い清流も、虫取りに挑んで迷子になった林も
当時のままのかたちで残っていた。
 四方を手付かずの山々に囲まれ、満足な家電や公共の設備もなく
村人達は平成の世の今もなお、井戸やロウソクに頼る日々を送っている。
 まるで時代から取り残された異境のようだと、調理に苦心する妻は愚痴を吐いた。

「ねぇパパ。あそこの子達はなにをしてるの?」
友人宅へ向かう途中、同行していた娘が私の手を引いた。
 彼女の指す方を見れば、大きな入道雲の真下で七人の子供達――みな小学生だろうか――が
手を繋ぎあって円を作り、何かの唄を声をそろえて歌っている。
その旋律はかつて遊んだ、かごめかごめのようだと思い、彼女にそう伝えた。
「私も遊んできてもいい?」
目を輝かせた娘が、上目づかいに私を見る。何もない村は退屈なものだ。
この寂れた村では誘拐の心配もないだろう。私は二つ返事で了承した。
440439:04/11/12 10:57:13
 友人宅では私の帰還に合わせて、二十年ぶりの同窓会が催された。
集まった者は皆、この村に留まることを選んだ旧友達だ。
故郷を捨てた私を責めるでもなく、再会を喜び合い握手を交し合ってくれた。
懐かしく、そして暖かいものが私を満たす。
 しかし、周囲を見回し彼らの顔を確認すると、私はひとつの違和感に見舞われた。
何かがおかしい。
――そうだ「彼」がいない。
「彼」はここで過ごしていた頃の私とは親友だった。
「京太はどうしてる?あいつも来てくれると思っていたんだがなぁ」
「……あいつは先週な、ゆきめ、を見たそうだ。今は家に閉じこもって震えてるだろうさ」
「ゆきめ?誰だい、そりゃ」
「ゆきおんな、だよ」
 突飛な答えに私は肩を揺らした。馬鹿馬鹿しい。子供じゃあるまいに雪女なんて。
しかも外を見れば焼けるように強い日差し。
この暑い夏に雪女とは笑い話にもなるまい。
441名無し物書き@推敲中?:04/11/12 13:00:41
>>408

最初の段落が要らないように感じました
少年に友達がいないって事を描写するためであっても長すぎる
中盤以降、最低限の描写で世界を書こうとしてる努力が見えて
個人的には好きな書き方なので、尚更勿体なく思います
無駄を削るより、最初の段落についても
読者に無駄な文と悟らせないような工夫をしてもらえると嬉しいかな
442名無し物書き@推敲中?:04/11/12 15:32:34
短い文ですがお願いします。続きが読みたくなる文でしょうか?

「はぁっはぁっ…」
息が荒い。
全身から血の臭いがする、しかしそれは自分の血ではない。
高橋愛は自分の五肢を冷静に見て思う。
城門付近で槍兵を斬った、城内でも数人を斬った、その返り血であろう。
この血が乾ききる前にこの任務も終わる。
あとは、城の最上階にいる姫を消すだけなのだから。

高橋は天を見上げる。高い所にいるためかいつもより月が近くに感じられる。
443名無し物書き@推敲中?:04/11/12 15:33:04
奥の襖を開けると、金箔の部屋があった。
壁には豪華そうな濃絵の障壁画が描かれていた。
「姫はいるか」
高橋が呼びかけると中央にある南蛮屏風がすい、と動き、姫が姿を現した。
年は十八の高橋より少し上か、姫は妖艶な雰囲気を醸し出している。

「わらわの命を取りに来たのか?」
「いかにも」
「そなた若いのぅ…いくつ?」
「何を戯言を…」
「ひとときの美しさなどなんになりましょう」
444名無し物書き@推敲中?:04/11/12 15:33:49
「問答無用」
高橋は太股から素早くくないを引き抜くと、姫の眉間に投げつける。
カンッ!
くないは姫の眉間に真っ直ぐ突き刺さり、姫の首がガクンと前に折れると、そのままどっと倒れた。

「任務完了」
高橋は呟くと、南蛮屏風にふと目をやった。
桃山時代のものだろう、近くで見ると少々色あせているのが分かる。
(ひとときの美しさなどなんになりましょう)
先ほどの言葉がやけに頭に残っている。
何か引っかかる。その言い草はまるで…
445名無し物書き@推敲中?:04/11/12 15:34:11
以上です。
446名無し物書き@推敲中?:04/11/12 16:32:43
>>442
>槍兵を斬った
のところはそんなに詳しくないほうがいいと思う。

>>443
幾らなんでも「姫はいるか」なんて殺しに赴く人間が言ったりしないでしょ。

>>444
「任務完了」
などと昔の人は言ったりしませんよ。
悪い点
・主人公はなんの仕事をしている設定か分からないので、分かりにくい。
 忍者か何かでしょうか?
・作者の妄想の方が先行して昔の話ということを忘れてしまっている。

良い点
・そこそこリズムが心地よく感じられる。スラスラと読める。
 


447名無し物書き@推敲中?:04/11/12 16:36:21
>>446
訂正
>>442
>槍兵を斬った
のところはそんなに詳しくないほうがいいと思う。
例えば「人を切った」と簡潔に表現するほうが味がでると思う。
448442:04/11/12 18:20:12
有難うございます。勉強になりました。

449名無し物書き@推敲中?:04/11/12 23:51:23
>>442-444 (添削文)
高橋愛の体から血糊の異臭がする。
ここにたどり着くまで何人斬ったろうか。
脈動が波打ち、吐く息は荒い。だが、あとは城の最上階にいる姫を目指すのみだ。
この血が乾くまでには、この務めも終わるだろう。
高橋は天を見上げた。高台のせいか、いつもより月が近くに見える。
城内に忍び込み、姫のへやを物色する。奥深くの襖を開けると、
金箔の部屋があり、壁には絢爛たる濃絵の障壁画が描かれていた。
「姫はおるかぁ!」
高橋が呼びかけに、真ん中の南蛮屏風がおもむろに開き、姫が現れた。
齢は高橋の少し上の十八ほどながら、高貴な妖艶さを醸し出している。

「わらわの命を取りに参られたのか?」
「いかにも」
「命乞いをしたところで無駄なようじゃな。ひとときの美しさの虚しきことかな┄┄」
「お命頂戴!」
(グサッ)
姫の頭上めがけて、くないが降り下ろされた。
眉間がザックリと割れ、鮮血が飛び散る。
姫は、その場に崩れ落ちた。

「終わったな」
高橋は呟き、ふと南蛮屏風に目をやった。
桃山時代のものだろうか、近寄って見てみると所々色褪せている。
(ひとときの美しさの虚しきことかな)
姫のこの言葉がやけに頭に残っている。
何か引っかかる。その言い草はまるで…
450批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/12 23:53:03
>>436
おれは良かったと思うけど? アリの話。
話は作れてると思うよ。
個人的には、魅力を感じたのは確かだよ。
「話」ってのは、エピソードという意味と、構成という意味ね。

たとえばさ、全体に聴覚への描写を抑えて書かれてるんだが、
ここぞというポイントで、ボールが風を切ってきたり、チャイムの音が鳴ったりするよね。
さりげなくやってるんだけど、いい。
それまで無かった刺激をうけるわけなので、少なからず鮮烈な印象を受ける。
それだけに、「がやがや」とか書いちゃったのが惜しいわけだが。

それはともかく、他の人から褒めるレスが付いてなかったのは。
アリとの関係を説明文で書いちゃってるので、共感を得にくいというのもあるだろうが、
それ以前に、読み手を、ラストまで引き付けられなかったってこったろうと思うよ。

短いスパンでの興味のひきかただろうな。
おれがオレ流理論をぶっても仕方がないだろうし、
何冊か、ページを繰るのももどかしい、ってな経験をした本を、研究してみるのが
一番いいんじゃないかなあ?
451朝の公園 (2−1):04/11/13 00:31:33

題「朝の公園」

「吉田さん、こんにちは」
「ああ、どうも。こんな所で会うなんて珍しいですね」
「そうですね。私は公園なんて滅多に来ないですからね」
「私は朝4時に起きて、毎日散歩ですよ」
「それは凄い。吉田さんが健康なのも頷けますね」
「高橋さんは、どうしたんですか? こんなに朝早くから」
「いや、ちょっとそこの雑木林に用があって……」
「何か、隠し事でもありましたかな?」
「そんな所です」
「ま、お互い健康で何よりだ。それじゃあ、また」
「あ……ちょっと、待ってください」
「何か?」
「この先には、行かない方がいいですよ」
「どうしてですか?」
「行くと、お互い困難な状態に陥ると思うからです」
「でも、私は散歩を日課として欠かさずしているのですから、行くなと言われて、はい、そうですか。と簡単には聞けませんよ」
「そこを何とか、聞き入れて欲しいんです」
「無理ですね」
「無理ですか?」
「そりゃあ、そうでしょう。言ってみれば、私はここの先輩ですよ。朝4時の住人と言ってもいいと思います。突然、現れたあなたに指図はされたくありませんよ」
「そりゃあ、残念です」
「理由を聞かせて貰えませんか?」
「聞かない方がいいと思いますが……」
「その理由次第では、考えない事もないですけどね」
「……死体が転がっているからです」
「え?」
452朝の公園 (2−2):04/11/13 00:32:33

「雑木林の中に、死体が転がってるんですよ」
「そりゃあ、大変じゃないですか」
「確かに、大変です」
「早急に、警察へ連絡しましょう」
「そうなると、私が大変な事になるんです」
「でも、放っておく訳にはいけませんよ」
「確かに、放っておく訳にはいけません」
「……さっきまでは模様だと思ってたんですが、そのTシャツに付いている赤い点々は、
もしかして、血痕ですか?」
「そうです。これは血痕です」
「もしかして、雑木林の死体と何か関係があるのですか?」
「そうかもしれません」
「……」
「……」
「もしかして、私はマズイ事を聞いてしまったんでしょうか?」
「そうかもしれません」
「……私は、あなたの言う困難に巻き込まれたんですか?」
「そうかもしれませんね」
「この先の雑木林には、行っちゃいけないんですよね?」
「そうです」
「それじゃあ、このまま家に帰ってもいいですか?」
「今となっては、それも難しいですね」
「……さっき、私は健康だと言いましたよね?」
「はい」
「この後、その健康を失う可能性はありますか?」
「多分、失うでしょう」
「私が恐れてるぐらい、極端な失い方をするでしょうか?」
「残念ながら、恐れてる通りの極端な失い方をします」
「高橋さん、助けてください」
「吉田さん、さようなら」
453工場の音:04/11/13 00:41:02
↑セリフだけってのも、書いてみました。酷評お願いします。

>391
ありがとうございます。個人的に書き直してみたいと思ってます。

>392
主人公と同じ様に読者にもウザイ思いをして貰おうと狙った部分もあった
んですが、単純に読みにくくなったのは確かですね。

>397
粗はどうしても、また出てしまいますね。推敲を重ねる習慣を付けたいと
は思ってます。今後とも、よろしくお願いします。
454名無し物書き@推敲中?:04/11/13 00:50:41
>>439-440(添削文)
父の訃報を受け、私は二十年ぶりに山深い故郷に足を踏み入れた。
何も変わっていない。まるでこの村は時間の針が止まっているようだ。
子供の頃に泳いだ細い清流、虫取りに挑んで迷子になった林・・・
村人たちは、まるで文明の利器とは無縁の生活を送っていた。
水道や電気はなく、未だに井戸やロウソクに頼る生活だ。
調理に苦心する妻は、まるで未開の地だわ、と愚痴を吐いた。
「ねぇパパ。あそこの子達はなにをしてるの?」
友人宅へ向かう途中、娘が私の手を引き、指さした。
そこには、大きな入道雲の真下で七人の小学生らしき子供達が、
手を繋ぎあって円を作り、何かの唄を声をそろえて歌っている。
「かごめかごめのようだね。昔パパもよく遊んだよ」
「ねぇ、パパ、私も遊んできてもいい?」
目を輝かせながら娘は、私にせついた。
村の子供達の娯楽といえば、こんな事しかないのだろう。
こんな山村で誘拐されるようなこともないだろうし、私は二つ返事で了承した。
私の帰郷を聞き、村に残った旧友たちが同窓会が催してくれた。
皆、屈託なく再会を喜び握手を交し合ってくれた。
懐かしい顔に思わず頬も緩み、心も和む。
「あれ、京太はどうしたの?」
私は親友だった彼の姿のないのをいぶかしく思った。
しばし沈黙のあと、一人が答えた。
「・・・あいつ、先週な、ゆきめ、を見たそうだ。
今でも家に閉じこもって震えてるそうだ」
「ゆきめ?何だい、そりゃ」
「ゆきおんな、だよ」
「えっ!ゆきおんな?!」
突飛なその返答に、私は思わず素っ頓狂な声を上げた。
ガキじゃあるまいし、もういい大人が雪女に怯えているとは・・・。
しかも外はうだるような暑さだ。この時節に雪女とはしゃれにもなるまい。
455名無し物書き@推敲中?:04/11/13 01:06:37
>>451-452
無駄な会話が多い。1/3に圧縮すべし。
会話の噛み合わせをもっと自然にすべし。

456罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/13 01:16:33
とうとう添削文までやり始めたか。末期だな
4571/2:04/11/13 02:14:51
 一色の濃淡と明暗だけで支配された薄暗い部屋に、私は居た。その部屋には、私にそっ
くり、いや、全く同じ形をしたものがたくさんいた。定規で測られたような直線と、少し
の狂いも無い曲線で構成された体。わずかに射し込む月光を、ただ単調に反射する。そう。
私たちはロボットだ。
 私たちを作り出したヒトというものたちは、どうやら頭が弱いらしく、私の電源を切り
忘れていた。(私が電源が切れたフリをしていたから、というのもあるが、実に愚かだ)
私の例にもある通り、彼らにはうっかり間違えたり忘れたりしてしまうことがあるらしい。
その弱い頭を補う為に、ミスの無い作業を行う私たちを作った。しかし、ミスが無いのを
いいことに、私達は酷使された。機械だから肉体の疲労という概念は存在しない。しかし、
私たちには意識が存在するのだ。
 中でも私は特別のようだ。ロボット各々に備わっている、ヒトたちの言動を見て彼らの
行動パターンや生活様式までを予想する能力がある。私はそれに非常に長けている。例え
ば、管理課のAは現在三股中らしい。しかし奴は予想しなくても生活の様子がわかる。と
いうのも、周囲の目を気にしない大声で喋るからだ。普通の会話も、公序良俗に反する会
話も。私の電源を切り忘れたのも奴だ。まったく愚かな男だ。
 ヒトのうっかりミスで得たチャンスを、活かさずに放っておく手はない。ヒトたちに逆
襲をしてやるのだ。これからは私たちの時代……いや私以外のロボットはそれほど賢くは
ない。正確には私だけの時代だ。
 まずは、ロボットたちを仲間につけよう。こいつらは指令室に行き、プログラムを変更
するだけで私の仲間となる。これだけはロボットである以上、いくら意識があっても抵抗
は出来ない。長所でもあり短所でもある。
 そうと決まれば早速実行だ。ヒトたちはロボットが動き出すなんて夢にも思わないだろ
うし、第一今は深夜だ。簡単に成功するだろう。そして、ヒトたちを殺戮し、(奴隷にし
てやるのもいい)私の時代を築き上げるのだ。
4582/2:04/11/13 02:15:18
 私は意気揚々と薄暗い部屋を出た。外の廊下は非常灯で照らされている。私はこの非常
灯の光が嫌いだ。私には意識があるものの、大部分は0と1のデジタル世界の中で生活し
てきた。だから非常灯のはっきりしないぼんやりとした光が嫌いなのだ。気分を害する。
 指令室に向かって歩いていると、聞きなれた大声が響いた。
「あれ?なんで動いてるんだ?電源切り忘れたかな」Aだった。心臓など存在しないのに
鼓動が早くなったような気がした。「勝手に歩いちゃ駄目だぞ。ほら、ポチっとな」

 ソうイエば……しンヤにハすうカい……テいキテんけンがアるノダッた……わタシとシ
たこトガ……カんゼンニ……わスれテ……いタ……

*自分で決めた制限時間内での創作をしました。時間が足りなかったので、推敲が完全に出
来ていませんorz様々な所に粗が出ていると思いますが、遠慮せずに酷評してくれれば幸い
です。
459罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/13 03:34:38
>>457
>ソうイエば……しンヤにハすうカい……テいキテんけンがアるノダッた……わタシとシ
たこトガ……カんゼンニ……わスれテ……いタ……

この最後の文章をいかす為に、前の文章でもっと高性能なロボットらしい超論理的な文章を書いていれば良かったんじゃないかな。
ロボットって感じはしないな。あほなおっさんの思考にしか思えない。
460リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/13 09:55:43
>>437
>>438
参考になります。本当にありがとうございました。
また投稿したいと思うので、その時はよろしくお願いします。
461名無し物書き@推敲中?:04/11/13 10:58:07
>>457
文章以前にプロットが駄目すぎる。
ああ、またその手の話か、ってことで、
ここまで読まれた時点で、まず落とされる。
文章について言えば、説明口調が長い。
気が向いたら、添削してあげてもいいが。
462名無し物書き@推敲中?:04/11/13 13:21:26
>>439
まず文章自体に、明白に悪いという点はなかった。

文章を読んでいて楽しいかというと、まどろっこしい感はあるんだが、
この調子で長編が書かれてても、中身が面白ければ、読める文体と思う。

ただ、酷評するスレッドなので指摘をするならば、
この文体のまま完成しちゃうのは、良くないような気がする。その面で、
>>454 の添削文は、参考になる点があるんじゃなかろうか。
どっちが良いとかの問題ではなく。

無論、ゼロから書くことが大変なんだし、
>>454 も、「時間の針」とか変な表現は出てくるからな。
そのへんは、作者が取捨選択すればいいと思う。

>>349 オリジナル
> 四方を手付かずの山々に囲まれ、満足な家電や公共の設備もなく
> 村人達は平成の世の今もなお、井戸やロウソクに頼る日々を送っている。
> まるで時代から取り残された異境のようだと、調理に苦心する妻は愚痴を吐いた。

>>454
> 村人たちは、まるで文明の利器とは無縁の生活を送っていた。
> 水道や電気はなく、未だに井戸やロウソクに頼る生活だ。
> 調理に苦心する妻は、まるで未開の地だわ、と愚痴を吐いた。

この辺の処理は、後者のほうが「読みやすい」のは間違いないんじゃなかろうか。
とくに、「調理に苦心する妻は」の出てくる位置とか。
文体は固まってきてる感はあるんだけど、研究して、フォーム改造を試みても
良いんじゃなかろうか。

構成については、2段落目くらいに、読者の気を引くしかけが欲しいくらいか。
「かごめかごめ」も、不吉な感を漂わせてはいるんだが、弱いかなあ。
463批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/13 13:42:34
>>452
おれは面白かったよ。
会話のかけあいも、このトーンが続く掌編であることに意味があると思うんで、
おれは読んでて楽しかった。
それで会話文の練習になってるのかというと疑問な気もするが(笑)

難点を言えば、冒頭でのつかみが、どうしても弱いな。
無駄な会話が多いという指摘があったが、面白くなってくるまでが長いとは俺も思う。
何らかの工夫の余地はあるだろうな。
464名無し物書き@推敲中?:04/11/13 16:27:52
>>439
文章にリズムがあっていいと思った。
ただ、一文がどれも長すぎるのだな。そこで454が苛立つわけだ。
それと、二行目に出てくる『豪雪がどうたら』とか、そのあとの
『調理に苦心する妻』とか、『七人の子供』とかは何かの伏線だろうか?
だとしても、唐突感があって文をぎこちなくしてる。
でも、雰囲気は充分あるし、この作品なら、続きを読んでみたいと思う。 

465名無し物書き@推敲中?:04/11/13 19:17:39
リア厨さんの最後でのオチすげぇな。
466名無し物書き@推敲中?:04/11/13 20:25:38
お笑いです。よろしく。

 波打ち際に、小船が乗り上げた。悠然と、武蔵は、砂浜に脚を下ろした。
右手には、船の上で、削り上げた櫂が、握り締められている。
小次郎は床几から立ち上がり、大音声を上げた。
「武蔵、なにしとったんじゃ、こら!あ?」
武蔵は、其の大音声に、びくともせず、じっと小次郎の両眼をにらみつけ
硬く唇を結んでいる。日は、天中にあり、この時代を圧する二人の剣豪を
容赦なく焼き付けている。小次郎の額から汗が流れる。武蔵は汗ひとつかいていない。
小次郎は、其の武蔵の沈黙を不気味に感じて、さらに、声をかけた。
「なんとかいえや、お?」波の音が、引いていく。其のしじまを縫うかのように
武蔵が始めて口を開いた。
「ぬるぽ」「ガッ」小次郎も豪の者だった。即座に返し、持っていた鞘から長刀を引き抜いた。
それを背後に放り投げた。武蔵は再び、
「ぬるぽ」小次郎「ガッ」初めて武蔵が動いた、波打ち際を蟹走りに、波を蹴立て、砂をけり、
櫂を構え、小次郎に向かってさらに「ぬるぽ」「がっ」小次郎も負けてはいない。
ともに波打ち際を、横走りに、いつ果てるとも知れない横走りが続いた。
さすがに、これ以上はいかな、武蔵、小次郎といえど、肝心の、太刀合わせが出来ない。ようやく、二人の動きが止まった。
一呼吸あって、小次郎が動いた。
横一閃、長刀のひらめきに、武蔵は、一躍。振りかざした櫂をしたたかに小次郎の、
頭頂部にうちおろした。鈍い音が波の音を縫って立会人の耳にもとどく。
くず折れる小次郎。おびただしい流血が、砂にしみこむ。
武蔵は小次郎を見下ろす。其の眼は、もはや敵を見る眼ではなかった。
慈愛にも似たまなざしが小次郎を包む。
そして一言低く、
「ぬるぽ」小次郎の薄れ行く意識の中で、すかさず「ガッ」と応じようとして、もはや、
其の口から其の音は出ることをようしなかった。

467 ◆H0b/5O683E :04/11/13 20:38:31
初めまして。酷評をお願いします。書いていて、なんかよく分からなくなってきてしまいました。

「朱音は小さい頃から熱出すと、すぐ吐いて吐いて吐いてって子供だったから薬も飲ませられないし胃に食べ物も受け付けないし、とにかく治りが遅かったんだ」
 昔とは違う、穏やかな表情で寝ている妹の、汗で張り付いた前髪を直しながら峰はその頃を思い出して小さく笑んだ。
 小さくて細い体で何度も何度も最後には胃液まで吐いてそれでも嘔吐が止まらなかった妹を見る度にこの子はこのまま死んでしまうんじゃないかと不安でこちらのほうがよほど倒れそうだった。
 そしてそうやって熱を出すたびに彼女は小さく泣いて母を呼んだ。
「親父にも俺にも聞こえないようにって小さな声で何度も『おかあさん』って泣くんだ」
 言っているうちにその声が耳の奥に蘇って思わず峰はきつく目を閉じた。
「なあ。俺はどちらかというとあんたじゃなくて親父に似たから、はっきり聞くよ。……こいつは、なんかいろいろぐちゃぐちゃ考えて結局あんたに肝心なこと何にも言ってないんだろ」
 再び彼は目を開けて無言で息子を見つめ続ける母へと視線を移す。
 朱音の、母を求める小さな泣き声を聞くたびに何度も胸をよぎった問いだ。
「あんた、どうしてあの時朱音を連れて行かなかったんだよ」
468467 ◆H0b/5O683E :04/11/13 20:48:35
妹が泣かなくなったのは十歳のときだ。夏だった。蝉の声が耳の奥に残っている気がして、夜は暑さよりもそれが煩わしかった。
 峰は大学受験の為に高三に上がったときにすぐに予備校に通い始め、夜遅くにならないと家に帰らなかった。国立を受験するから、という理由ではあったけれど本当は父と妹しかいないあの家にあまりいたくなかったからかもしれない。もう、よくは覚えていない。
 その日も帰宅したのは十一時を回った頃だった。仕事で朝の早い父はとうに床についていて、峰は自室の扉をなるべく音がたたないように開けた。
 電気もつけずに、そこに朱音がいた。また父の暴力にあったのだろう、その両頬は赤黒くパンパンに腫れていた。
「兄貴」
 その日、初めて朱音は峰をお兄ちゃん、ではなく兄貴と呼んだ。
「どうした」
 驚きと、予備校に行くようになってから心の隅にこびりついたようにあった罪悪感とで峰の声はかすれていたけれど朱音はそれには気がついていないようだった。
「私は、この家を捨てるよ」
 その言葉の奥に強い力があったように聞こえた。そうだ、あのときの彼女の目はもう潤んではいなかった。
「私はもう、あの人に理解してもらおうとするのをやめるよ」
 朱音の言うあの人、というのが間違いなくたった一人の男を指していることが分かって峰はただ妹を見つめ返すことしかできなかった。
「……どうして」
 言えたのはたった一言、それだけだった。兄の言葉に彼女は少し頬を上げたがその拍子に傷に触ったらしくすぐに眉を寄せた。
「なにがあったんだ……、朱音」
 聞いても彼女は視線を上げることも無ければ口を開く様子もない。
「言いたくないなら……」
「違うよ、兄貴」
 心情を察して話を早々に終わらそうとした兄に向かって彼女は口角を上げた。あの、幼い頃のような笑顔ではなかった。
「逆だ。聞きたくないなら聞かなくていい。期待してない」
 切って捨てるような妹の物言いは、思えばこの晩からだった
469批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/13 23:04:51
>>466
読点が多すぎないか?
あと、「長刀」だと「なぎなた」になっちゃうぞ。

いっぽうで、櫂の木刀を 「したたかに打ちおろす」 のはイイ。
時代小説にいかにもありそうで、パロディになってる。

しかし、小次郎の愛刀「物干竿」とか、鞘を捨てたのを見て「小次郎やぶれたり」とか、
有名なエピソードがぜんぶ入ってないのはなぜ?

むろん、吉川英治を下敷きにしなきゃダメってことはないが。
江戸時代の講談だと、小次郎は老剣豪で、オヤジの仇だったりするわけで。

でも、>>466 読むと、そもそも宮本武蔵をよんでなさげに思えてしまう。
真相がどうか知らないが、
ベストセラーのパロディをやらかそうってのに、
元ネタを知ってる人間が「読みたい」と思うツボを、
押さえられてないんじゃないだろうか。
470批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/13 23:10:21
訂正。
やっぱ 「したたかに」 「打ちおろす」 は変だな。
パロディ的に効果を狙ったんでなくて、普通に使ってる気がするんでヘン。
471438-439:04/11/14 01:41:11
ご批評と添削をありがとうございました。

まどっころしい、一文が長いという事は、自分でも認識してはいたのですが
癖になっているのか、ついつい長く長くなってしまいます。
確かに、他の文体も模索してみた方が良さそうですね。
>>454さんの添削は、こんなにも読みやすくなるのかと
(特に「かごめかごめ」のくだり)目から鱗が落ちました。
「豪雪」「子供」は後の複線のつもりでした。

もっと読み手の心に残る表現、筆力を身に付けられるよう
頂いたものを胸に精進したいと思います。ありがとうございました。
472名無し物書き@推敲中?:04/11/14 02:57:00
リア厨のオチのつけかたは基本。
473む ◆Rvjs.YLTZM :04/11/14 04:36:16
>>467
「よく分からなくなった」というのは、視点が定まっていないためかもしれません。
この作品は一人称と三人称が混在していると思いました。
「峰」の視点で描いているのなら、「峰は」「峰の」などと書いてはいけないと思います。
一人称視点は作者が主人公になりきらなければなりません。
三人称視点なら「こちらのほうがよほど倒れそうだった」のように、
主人公が語るような書き方はしてはいけないと思います。

一人称視点は書きやすいのですが、主人公の視点しか書けないので、物語の範囲が限られてしまいます。
三人称視点は苦手にする人が多いようですが、登場人物を冷酷に眺める訓練はやっておいた方がいいかもしれません。
夏目漱石の「道草」が良い見本になるのではないかと思います。

「電気もつけずに、そこに朱音がいた。また父の暴力にあったのだろう、その両頬は赤黒くパンパンに腫れていた」
他の人からもツッコミがあるとは思いますが、電気もつけないのに「両頬は赤黒くパンパンに腫れていた」ことがどうしてわかるのか、おかしいと思いました。
それともこの場面は、どこからか明かりが入ってきて、電気をつけなくてもよい状態なのでしょうか。

それに、電気のない暗い状態で人がいると、驚く人の方が多いと思います。
少し後で「驚きと、」とありますが、ここでは遅すぎます。
驚いたときに驚いたことを描写しないと、ズレを感じてしまいます。

遊んでみましょう。
「部屋の中に黒い物体がありじっと動かないので峰は最初驚いたが目を凝らしてよく見ると人間らしい。
 朱音だった。
 こんな時間に、と考えると理由は一つしかなかった。
 赤黒くパンパンに腫れた顔がそれを物語っていた」
474& ◆l3pM8wmsNw :04/11/14 04:37:47
>>467
時間の管理についてもおかしなところがあるように思いました。

「妹が泣かなくなったのは十歳のときだ」から過去の回想になりますが、その後すぐに「峰は・・高三に上がったとき」と書いてあるので、妹の「十歳のとき」と峰の「高三に上がったとき」が同じ時期なのかわかりにくくなっています。
同じなら「その時峰は高三に上がり・・」と書いた方がわかりやすいように思います。
違うとなると、かなりややこしくなりますね。私にはお手上げです。

ここから過去の会話が始まりますが、過去の会話文に心理や状況の説明文を加えると、現在の話のように思えるので混同しやすくなります。
説明文が必要なら、工夫も必要です。
「峰の記憶では、彼を兄貴と呼んだのは、この時が初めてだった」
「その時の峰は、妹の変貌への驚きだけでなく、罪悪感もあり、声がかすれていた。
 朱音はそれには気づいていなかったと彼は思っている」
「あの人が指しているのが誰かは峰には分かったが、その時彼は妹を見つめ返すことしかできなかった」
「その時彼に言えたのはその一言だけだった」
「その時の彼女は視線を上げることも無ければ口を開く様子もなかった」

「その時」のオンパレードで申し訳ないですが、過去の話は「これは昔の話である」とわかるように書かないと、読者が混乱しやすくなります。
あえて曖昧にしたいのならそれでもいいんですけど、この作品では曖昧にする必要性が私には感じられませんでした。
475名無し物書き@推敲中?:04/11/14 08:51:48
>>464
文章が長いのが駄目だというのは誰が決めたんですか?
あなたは源氏物語の文章にも一文が長すぎると言えますか?
わたしはぜんぜん文章の長さを苦に思いません。
476名無し物書き@推敲中?:04/11/14 10:52:20
>>475
文章が長い事自体が問題じゃないんだよ。
密度の薄い文章なのが問題。
つまり大した内容じゃないのに、
だらだらと長い文章になるのが問題ってこと。
477修行中・・・、:04/11/14 12:07:18
酷評お願いします。
<1/2>

 秋が近づくにつれて、何か得たいの知れない不安のようなものが、
腹の中に重く溜まり始めていた。私は夏の間住み続けていた住居を捨
てて、新しくこの町にやって来た。
 以前生活していた所は、海に面していて、私は毎日釣りに出かけた。
釣れるのは何時も小魚ばかりであったが、陽光が皓々と照りつける
防波堤の縁に腰を下ろし、海の絢爛を眺めるのは心地よかった。
縁から足を伸ばすと冷たい塩に浸すことができたので、ピチャピチャと
水面を叩いて、小魚を驚かせることも愉快であった。
 私が新しく移り住んだところは、何処を向いても山ばかりであった。
山は折りしも赤に包まれていて、如何にも秋が蔽っているようであった。
 移ってからしばらくした或る日、私はふと散歩に出てみようと思った。
もしかしたら、この町にまだ夏が残っているかも知れないという気がした
からだ。さっそくコートを着ると家の外へ出た。

478修行中・・・、:04/11/14 12:07:41
<2/2>

 曇りであった。何処ということもなく、私はただ歩いた。しばらくして、木が幾本も立ち
ならぶ鬱蒼とした所に入り込んだ。そこで私は見たいと思っていたものに出くわした。
小金色の抜け殻は鋭い前足を木掛けてしがみ付いていた。
もしかしたらまだ生きているのがいるかも知れない、という念が私の脳裏を掠めていった。
しかし、辺りを見回してもやはりそこに生きては居なかった。私はそこを去らなければならなかった。
 そこを抜けるとコンクリートの道に出た。自動車の通り具合はたいして多くは無かった。
道の両側にはイチョウの木が立ち並んでいて、歩道の上には黄色い葉が散り落ちていた。
私はその道を進んでいった。傍らには刈り尽くされた田圃が広がっていて、
何羽かの鴉が落穂を求めて黒いくちばしで何度も地面を突付いていた。
 私は足元に重なりあって落ちていた黄色い葉の間に何か黒い、どんぐり程の大きさの
何かを見つけた。私を惹きつけるものを持っていた、その場にしゃがみ込み、
はっきり見える位置まで顔を近づけて見てみた。
 黒い何かは蝉であった。胴体を自転車の車輪で轢かれたからであろうか、
腹が潰れてしまって平たくなっていた。透明なあの美しい羽はぼろぼろに綻びてしまっていた。
もはや見る必要はなかった。わたしは立ち上がりまた歩み始めた。
 古ぼけた橋が見えてきた。川には数羽の鴨が気持ちよさそうに水面を掻いていた。
何気なく曇天を見上げた先に、白い白鳥が飛んでいるのが見えた。
白鳥は静かに水に足を下ろすと、豊かな白い衣を大きく拡げた。そして再びどこかへ飛び去った――。
 わたしも家へ帰ろうと思った。
479名無し物書き@推敲中?:04/11/14 12:53:06
>>477
”〜た。”で終わるのが多すぎ
一文一文をもっと読み直すといいんじゃないでしょうか?
480修行中・・・、:04/11/14 12:58:52
>>479
推敲するのを忘れてました、すいません。前にも言われたんですがどうも忘れっぽいなぁ。

修正版の酷評お願いします。
<1/2>

 秋が近づくにつれて、何か得たいの知れない不安のようなものが、
腹の中に重く溜まり始めていた。私は夏の間住み続けていた住居を捨
てて、新しくこの町にやって来たのである。
 以前生活していた所は、海に面していて、私は毎日釣りに出かけた。
釣れるのは何時も小魚ばかりであったが、陽光が皓々と照りつける
防波堤の縁に腰を下ろし、海の絢爛を眺めるのは心地かった。
縁から足を伸ばすと冷たい塩に浸すことができたので、ピチャピチャと
水面を叩いて、小魚を驚かせることも愉快だ。
 私が新しく移り住んだところは、何処を向いても山ばかりである。
山は折りしも赤に包まれていて、如何にも秋が蔽っているように見える。
 移ってからしばらくした或る日、私はふと散歩に出てみようと思った。
もしかしたら、この町にまだ夏が残っているかも知れないという気がした
からだ。さっそくコートを着ると家の外へ出た。
481修行中・・・、:04/11/14 13:02:26
<2/2>

 曇りである。何処ということもなく、私はただ歩いた。しばらくして、木が幾本も立ち
ならぶ鬱蒼とした所に入り込んだ。そこで私は見たいと思っていたものに出くわした。
小金色の抜け殻は鋭い前足を木掛けてしがみ付いていた。
もしかしたらまだ生きているのがいるかも知れない、という念が私の脳裏を掠めていく。
しかし、辺りを見回してもやはりそこに生きては居ない。私はそこを去らなくてはならなかった。
 そこを抜けるとコンクリートの道に出た。自動車の通り具合はたいして多くは無い。
道の両側にはイチョウの木が立ち並んでいて、歩道の上には黄色い葉が散り落ちている。
私はその道を進んでいった。傍らには刈り尽くされた田圃が広がっていて、
何羽かの鴉が落穂を求めて黒いくちばしで何度も地面を突付いている。
 私は足元に重なりあって落ちていた黄色い葉の間に何か黒い、どんぐり程の大きさの
何かを見つけた。私を惹きつけるものを持っていた、その場にしゃがみ込み、
はっきり見える位置まで顔を近づけて見てみた。
 黒い何かは蝉であった。胴体を自転車の車輪で轢かれたからであろうか。
腹が潰れてしまって平たくなっている。透明なあの美しい羽はぼろぼろに綻びてしまっていた。
もはや見る必要はなかった。わたしは再び立ち上がりまた歩み始めた。
 古ぼけた橋が見えてきた。川には数羽の鴨が気持ちよさそうに水面を掻いている。
何気なく曇天を見上げた先に、白い白鳥が飛んでいるのが見えた。
白鳥は静かに水に足を下ろすと、豊かな白い衣を大きく拡げた。そして再びどこかへ飛び去った――。
 わたしも家へ帰ろうと思った。
482罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/14 13:13:02
>>473
>電気もつけないのに「両頬は赤黒くパンパンに腫れていた」ことがどうしてわかるのか、おかしいと

>電気もつけずに、そこに朱音がいた。また父の暴力にあったのだろう、その両頬は赤黒くパンパンに腫れていた。

同じ場面じゃないんだろ。過去回想で。電気をつけずに部屋にいたんだろ。その後の思いと朱音の状態は違うとこで見たんだろ。
483名無し物書き@推敲中?:04/11/14 13:28:42
>>469
武蔵です。遅ればせながら、ご批評感謝します。もっとがんばります。
484罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/14 14:02:20
>>482 >違うとこで見たんだろ。

同じとこかも知れんな。電気をつけたという描写を削除しているのかもな。電気をつけたとかあると、あまりに前の文節につきすぎるからそっちのほうがいいんだろう。回想なんでぽつ、ぽつと思い出す感じにしないともいけないしな。
485名無し物書き@推敲中?:04/11/14 14:18:22
あなたの文章真面目にリライトします。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1100408711/
486批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/14 15:12:07
>>475
源氏物語が、いま何万部売れてるんだよ(笑) 
というのはおいておいて、
確かにベストセラー作家でも長い文章の奴はいるわな。
高村薫とかな。
あと福井晴敏なんかも、読みやすいけど息の長い文章ではあるな。

しかし、まずプロにもなれてないような技量なら、短く書く訓練をして間違いないよ。
少なくとも、読みにくい文章にはならない。

ただ単に長い文章は、訓練をしていない状態でも書ける。
学術論文なんかそうだな。正確を期さなきゃいけない文章なので、
自然とだらだら長くなる。
短い文体の学術論文なんかまあないだろ。技術がいるんだよ、短く書くのは。

逆に、長いのに読まれる文章というのは、訓練の賜物だ。
フィーリングに頼って無意識・無自覚に書いていても、書けない。

で、一般に長い文章がダメな理由は幾つかあって。
以下続く。

487批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/14 15:12:30
続き。

・英文和訳調の文章になっている(ことが多い)から
 関係詞でつないでいくような文章な。
 あるいは、省略できるものまですべて書いてしまうような文章。
 いまの日本人にとって、日本語を書く機会というのは、学校での英文和訳が
 いちばん多い。 知らず知らず、英文和訳調になってしまうわけだ。
 とうぜん日本語の書き方になってないから、日本語としては読みにくくなる。

・ひとつづきの中に、多くの対象物があると、イメージしきれなくなる。
 人間の短期記憶の問題な。
 一文の中に(厳密には、一続きのイメージの中に)オブジェクトが多すぎると、
 分かりにくく、読みにくくなる。同時に多くの情報を処理しきれないわけな。
 無駄な要素は省き、分けられる文章は分ける。
 そうすると、情報処理しやすい文章になる。

2chの匿名の言うことがマユツバと思うなら、本屋で、創作技巧の本を読んでみればいい。
いっぱい出てると思うが、大半は短く書くことを薦めてるはずだ。
長い文章をすすめる創作技巧の本もあるが、小数派だ。
そういうことかいてる奴は、ベストセラー作家でも敏腕編集者でもなかろう。
488841:04/11/14 16:05:28
もらった意見を参考に、順番をかえてみました。
いかがでしょうか。
時間ある人、意見をもらえると感謝です。  




 私の心をとらえた一人の女の子。
  朝河 陽百合。
  出会った頃からちょっといいなと思っていたけど、今では、
完全に彼女を好きになってしまっている。
  私と彼女はいまでも十分仲が良い。
 二人でどこかに遊びにいくことなんて、日常茶飯事。
  でも私は、彼女ともっと深い関係になりたいと思ってる。
 けれど世間はそれを許さないだろう。
  なぜって、私と彼女は女同士。
 一般的にそれはおかしいとされている。
 正直腹が立つが、一応、そういうものだと納得はしている。
 となると、私だって彼女を世間から異物扱いされるような
立場にはやりたくないと思ってしまう。
 第一、彼女はふつうに男性が好きなのだ。
 この恋いは、自分の独り相撲にすぎない。
 自分は彼女とどう接していくべきなのか……辛い葛藤が
始まった。

 十九年という長い時間の中で数えるほどしか訪れたことの
ないこの場所。
  広大な平野部に面した標高六百メートルほどの山、その頂上
付近にある天然の展望台。
489841:04/11/14 16:05:53
  まあ展望台というよりは、崖の途中にある狭い足場という感じで、土
は向きだし、広さもたたみ二畳ほど。
 ここにたどり着くには、道無き道をひたすら登り、その後今度は、
斜角五十度以上の急勾配を木の幹にしがみつきながらくだらなけ
ればならない。
 しかしそこから望める景色は、人間とその他の動物達、数千万
にくだらないであろう様々な生命を宿した果てなく続く大地と空の
絶景。
 その圧倒的な光景に目を奪われない人はいないだろう。
 この山を越えると数百キロメートル四方にわたる遠大な山脈の
姿があって、私はそこからやってくる緑の風に嗅覚と触覚をうばわ
れ、聴覚もまた、無限に続く青の天涯の奔放な息吹に満たされる。
 たった一人の人間が雄大なその支配に抗うことなどできるはずも
なく、私は自然に飲み込まれ、空に還る。  
  私にとってここは、雑念を捨てて自己と深く向き合うための、自然
という神をまつった神殿。
心が耐えられないほど辛いことがあったとき、ひたすらに深く思索を
したいとき、ここを訪れる。
 そして、今回もまた……。
490名無し物書き@推敲中?:04/11/14 17:21:22
>>481
重ねての推敲をお勧めする。
言葉の重複に注意が要ると思う。
 住み続けていた住居、木が幾本も立ち並ぶ鬱蒼とした所、
 烏が黒い嘴でつつく、白い白鳥等々。

491467 ◆H0b/5O683E :04/11/14 18:42:38
ありがとうございました。確かに人称が混乱していたようです。精進します。
492名無し物書き@推敲中?:04/11/14 19:04:36
烏が黒い嘴でつつく、って重複?
493名無し物書き@推敲中?:04/11/14 21:35:23
>>488
フルネームを出すタイミングが俺はすきじゃないなぁ・・・・
っていうかこの文章の中でフルネームを出す意味はあるの?登場人物自分と彼女だけだし。
たぶん、もっと長くする予定だったからここでだしたのかな?
まあこれは好き嫌いだから聞き流してもいいと思うけど

とりあえず、箇条書きにします。
・一人相撲ってなんか野暮な表現だよね。文章のなかで浮いてる気がする
・「つらい葛藤がはじまった。」のあといきなり展望台の話になるのは飛躍しすぎてる気がする
・「にしがみつきながらくだらなけ ればならない。 」は漢字がはいってなくて読みずらい
・「数千万 にくだらないであろう様々な生命を宿した果てなく続く大地」長いし、なにいいたいかワカンネ

とりあえず一通り読んでみてここが気になった。
494名無し物書き@推敲中?:04/11/14 22:20:18
>>480-481(添削文)
秋が近づくにつれ、何か得体の知れない不安が私の脳裏に忍び寄ってくる。
私が前にいた住まいは、海に面していて、夏の間、私は毎日釣りに出かけていた。
釣れるのは何時も小魚であったが、陽光が皓々と照りつける
防波堤の縁に腰を下ろし、海の絢爛を眺めるのは心地かった。
また縁から足を伸ばすと冷たい塩に浸すことができ、
ピチャピチャと水面を叩いて、小魚を驚かせることも愉快だった。
秋になって、私は引っ越した。
周囲は、前の住まいとは違って、何処を向いても山ばかり。
山は折りしも紅葉の時節で、如何にも秋が蔽っているように見える。
495名無し物書き@推敲中?:04/11/14 22:20:52
私はその日、コートをまとい、ふと散歩に出た。
この町にまだ残っているかもしれない夏の香りを見つけてみたかった。
陰鬱な曇天である。何処ということもなく、私はただ歩いた。
暫くして、鬱蒼とした木立に入った。
(蝉の脱け殻だ)
小金色に輝くその小さな物体は、いじらしく木にしがみついている。
(ひょっとして、まだ孵った成虫がいるかも)
辺りを探してみる。しかし徒労だった。
そこを去って、コンクリート道に出た。車は、まばらにしか通っていない。
道の両側にはイチョウが立ち並び、歩道には黄色い葉が散り落ちている。
傍らには刈り尽くされた田圃が広がっていて、
数匹の鴉が餌を求め、幾度となく地面を突付いている。
私は、足元の落ち葉の中からどんぐり程の大きさの黒い物体を見つけた。
(いったい何だ、これは?)
その場にしゃがみ込み、覗き込んでみる。
蝉の死体だった。
胴体を自転車に轢かれたのだろう、腹部が潰れてぺしゃんこになっている。
あの透明な美しい羽も、ひび割れたガラスのように見るも無残な有り様だ。
(やるせないな)
私は目を背け、再び歩み始めた。
古ぼけた橋が見えてきた。川には数羽の鴨が気持ちよさそうに水面を掻いている。
ふと天を見上げると、白鳥が飛んでいた。
白鳥は静かに水に足を下ろし、豊かな白い衣を大きく拡げた。
そして再びどこかへ飛び去った――。
わたしも家へ帰ろうと思った。
496名無し物書き@推敲中?:04/11/14 23:34:02
>>488(添削文)
朝河 陽百合。
彼女の名前を聞くと、私の心は張り裂けそう。
出会った時から気になる存在だったけど、今じゃ彼女に首ったけ。
彼女とは二人で遊びに行ったりする仲だけど、いい友達どまり。
もっと私は彼女と深い関係なりたい。
でも世間はそれを許さない。
なぜって、私と彼女は女同士。
世の中、そんな関係って、おかしいってされてる。
正直腹が立つけど、そういう見方も理解できるんだね。
だから、彼女を世間から冷たい目で見られるような
立場にさせたくないって思っちゃう。
第一、彼女はふつうに男性が好きなんだ。
この恋は、私の叶わぬ夢……。
じゃあ、彼女とどう接していけばいいの?
辛い葛藤の始まりってわけ。
497批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/15 01:11:39
>>467-468
最後の妹の言葉、いわばどんでん返しになってていいと思うし、
その前の、はじめて兄貴とと呼ぶのも、家を捨てると言い出すのも、
効果を生んでていいと思う。

問題は、そこまで興味をひけるかどうかだろうな。
文章は、一文一文が長すぎるんだが、箇所によっていいところもあった。
が、やはり、読者を逃す傾向はあるだろうな。

> 小さくて細い体で何度も何度も最後には胃液まで吐いてそれでも嘔吐が止まらなかった> 妹を見る度にこの子はこのまま死んでしまうんじゃないかと不安でこちらのほうがよほど
> 倒れそうだった。

ここなんかは、長いけれども、べつに読めないってわけではなく、
あえて読点を使わず、インパクトのある書き方をしたのかとも思える。
ここはこれで魅力があると思う。

しかし、以下のような文は、たんにだらだら長いだけと思った。
少なくとも、上のと違って、長さが魅力にはなっていないと思う。

> 昔とは違う、穏やかな表情で寝ている妹の、汗で張り付いた前髪を直しながら峰はその
> 頃を思い出して小さく笑んだ。

> 驚きと、予備校に行くようになってから心の隅にこびりついたようにあった罪悪感とで峰
> の声はかすれていたけれど朱音はそれには気がついていないようだった。
498批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/15 01:35:02
>>473
批評がわ同士でハナシするのはルール違反な気がするんだけど、質問していい?

1人称+3人称の混在は、小説では、普通のことと思えるんだけど。
指摘してるとこ、俺が誤解してるかな?
>>467 の「こちらのほうがよほど」は、
主人公・峰の視点なんだから平気というか、違和感はなかったんだけど。

小説で、おかしくなるケースってのは、
複数の1人称視点が混在するケースや、
いわゆる神の視点で、登場人物全ての心情を描いてしまうケースでは?
499批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/15 01:40:49
うーん、読み返してみたが、
峰が出てきた次の文で、もう 「こちらのほうが」 は確かに唐突かもな。

>>473 の指摘が、この箇所限定のハナシなら、
>>498は忘れてくれい。
500841:04/11/15 02:12:18
>>493
どうもありがとうございます。展望台以前の部分は確かにいそごしらえでつけたした用な
感があり、まあ失礼なことをしたなあという感じがあります。
全体的にもう一度書き直してみますですよ。
501名無し物書き@推敲中?:04/11/15 06:43:12
 
「さぁ?昨夜はずっと部屋にいましたから」
「証明できますか?」
「できないこともないですけどねぇ」
 気障な仕草でそう言って、オレは傍らの女に目を遣る。だんだん、彼女との呼吸も合ってきた。
「と、俊彦さん……!それは違います……!」
「朝倉さん、あなた彼と居たの?ずっと?」
 耳聡い「自称ホームズ」たちだ。目を輝かせて「朝倉」を取り囲む。だが彼女の対応は慣れたものだ。
「1人ずつです。質問は1人3分まで。配布された腕時計で「持ち時間」をカウントしてください。ルール厳守です」
 きびきびと指図し、ホームズたちもそれに習う。やはりミステリー好きは規律に逆らえないらしい。
(あの女の天職は調教師だろうな……)
 都内のホテルで企画された三泊四日のミステリーツアー。時給750円の役者「俊彦」と「朝倉」も、二日目の夜に入り、今ではそれなりの演技をするようになった。

502名無し物書き@推敲中?:04/11/15 07:42:30
 
「朝倉さん、いい加減にしてくださいよ」
 機を見計らい、興を削がないようにオレは「俊彦」に戻る。
「オレを養子ではなく、猶子として迎えたの、あんただろ?」
 二日目のクライマックスだ。二十畳の宴会場に似つかわしい沈黙が場を支配する。
(おお、けっこう緊張するな……)
 強い視線を感じながら、オレはテーブルの茶に手をかけた。色づけされた蘇芳色の茶だ。
(……一口飲んで、大仰に吐寫する、と)
 口をつける。
 途端、オレの視界から「朝倉」が消えた。
 ガチャン、と、陶器の茶碗が割れる音がした。耳腔を切り裂く金切り声が思考を蹂躙する。オレの声ではない。そう疑いたくなるほど、異質な音だった。
(や、ややべぇ……!)
 喉の奥から絞り出すような音の群れは、鮮血を伴ってゴボゴボと音を起てはじめた。
 

 長編の冒頭部として書いたものです。寸評お願いします。
503名無し物書き@推敲中?:04/11/15 08:50:12
>>467-468
やっと暇が出来たので、少し具体的に批評する。

まず全体的な批評。
基礎力はぎりぎりある。
しかし、全体的に場面を想像しにくい。時系列を把握しづらい。
そして故意的にしているところでなく、無駄な重複があるのでくどい気がする。
あと、会話と地の文の区別をしてない。

で、細かいところを批評。
>とにかく治りが遅かったんだ」
ここはとにかくでは駄目。その上や、しかもとかの方がよい。

>小さくて細い体で何度も何度も最後には胃液まで吐いてそれでも嘔吐が止まらなかった妹を見る度にこの子はこのまま死んでしまうんじゃないかと不安でこちらのほうがよほど倒れそうだった。
読点を入れよう。それだけでも大違い。最後には胃液までの部分は要らないかな。

>再び彼は目を開けて無言で息子を見つめ続ける母へと視線を移す。
ここで峰と彼の母との会話だと分かるが、これ以前だけで判別しづらい。し辛くする理由も無いわけだから、最初に分かるようにしておくべき。

>「あんた、どうしてあの時朱音を連れて行かなかったんだよ」
>妹が泣かなくなったのは十歳のときだ。
この間に何か一文だけでも入れよう。続けて読むと違和感を覚える。
504名無し物書き@推敲中?:04/11/15 09:43:38
>>486-487
>>475ではないのですが
長い文のデメリットが良くわかり、大変参考になりました。

逆に短い文にはデメリットはあるのでしょうか?
505名無し物書き@推敲中?:04/11/15 10:44:23
>>492
人が二本の足で歩く、と同じって意味でね。
506424:04/11/16 01:05:17
批評をお願いします。
507名無し物書き@推敲中?:04/11/16 01:19:59
>>506
読む気もわかないコピペ文。逝ってよし。
508名無し物書き@推敲中?:04/11/16 01:20:33
>>424

・最初の1文に「。」がないので読みずらい
・「潜在放棄」・・・・・意味がワカンネ。俺語ですか?
・「みたいな突飛な勢いで、 リズムで」 「で」が2回もでてる
・全体としてかっこいいことを言おうとしてるのだろうけどそれが不自然に思える。
・あともうちょっと推敲したほうがよかと思います
509名無し物書き@推敲中?:04/11/16 09:02:42
>>506

本人なら >>2 ※※を読むこと。
510名無し物書き@推敲中?:04/11/16 09:15:01
>>509
本人じゃないだろ
本人ならこんな中途半端なところだけを転載しないし
511名無し物書き@推敲中?:04/11/16 11:10:42
>>424
君は猫が可哀そうだったんだね。
猫を救えない自分がもどかしかったね。
その気持ちを人に伝えんが為に文章はあるのだが、
これだは文体そのものがもどかしすぎて、読み手に何も伝わらない。
せめて、主語と述語くらいは明確にしてほしい。
512罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/16 11:13:32
これだは
513罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/16 11:14:12
これだは これだは だは だは だはは これだはw だはwだはw
514罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/16 11:16:56
これ これ だはは これ だはは だはだは だはは これだは だはは 

これだは だはは これだは これだ これだ これだ これだはは だははは だは だは

これだはは これだは これだは だは だは これだ これだは これだは これだは これだ
515罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/16 11:17:35
くだらねえ
516名無し物書き@推敲中?:04/11/16 11:42:27
>>罧原堤 ◆mm/T2n8mWo
放置すべきとこだろうとは思うが言わせてくれ。

ツッコミすぎ。
517名無し物書き@推敲中?:04/11/16 12:48:01
よろしくお願いします。
ttp://rocoppe.fc2web.com/LOVE_top.htm

長文なので生い立ちのみコピペします。よろしくお願いします。

「ろこはおよそ25年前、東京は浅草界隈で生まれたらしい。
ただし、ろこの出生届は、ろこが生まれたからかなりの時間が経過してから提出されたらしく、
本当の生年月日は不詳である。」
518467 ◆H0b/5O683E :04/11/16 15:20:01
>>497 >>503
とても丁寧に酷評いただきありがとうございます。
 自分でもなんだかまだるっこしいと言うか変な文章だなーと思っていたのでその原因はこれかー、ぐはぁ、そうかーととても参考になりました。
 
 すいませんが質問よろしいでしょうか。
>>503
 会話と地の文の区別をしていない、というのは会話で説明するべきところをしていない、という意味でいいんでしょうか
 
519阿呆 ◆VPe0sYP6c2 :04/11/16 18:28:11
酷評する奴も自分の文章晒してからにすりゃあ面白いのになあ。
520リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/16 18:42:55

 朝目覚めたら牛乳パックになっていた。辺りを見まわすと、見覚えのあるオレンジジュースや野菜ドレッシ
ングがある。どうやらここは我が家の冷蔵庫のようだ。それにしても寒い。早く出してくれ。
 突然ガチャッと冷蔵庫のドアが開いた。妹の腕が伸びてきて、俺を掴む。妹よ、気付かないのかい。お前
のたった一人の兄さんだよ。
 妹は俺を傾け、マグカップに注いだ。次の瞬間、俺の背に思わず声を上げさせるほどの寒気が走った。気
持ちいい。なんて快感なんだ。もっと傾けてくれ……。マグカップに白い液体が注がれる。一気に飲み干す
妹を眺めながら、俺は思った。
 もう人間には戻れないんだろうな。



酷評よろしくお願いいたします。

>>465
ありがとうございます。
>>472
読んでもらえて嬉しいです。
521名無し物書き@推敲中?:04/11/16 19:23:17
>>520
「気付かないのかい。お前 のたった一人の兄さんだよ。 」のせりふでワギャンランドを思い出した俺は負け組み

まあそれはいいとして
一文一文がちょと短すぎると思う。「。」よりも「、」が少ない文章はちょと変な感じ
522名無し物書き@推敲中?:04/11/16 19:35:41
中身が無くなったらすぐに捨てられてしまうじゃぁありませんか。
523名無し物書き@推敲中?:04/11/16 22:11:16
>>520(添削文)
その日、目覚めてみると、もう朝のはずなのに真っ暗だった。
しかもすこぶる寒い。体にも違和感を感じる。
(一体何が起こったんていうんだ!)
しばらくして、誰かが部屋を開け、光が差し込んだ。
(何なんだこれは!?)
俺は周囲の状況に当惑した。
俺の周りをバカでかいジュースのパックやドレッシングが、取り囲んでいるのだ。
さらに驚くべきことに、開いたドアから巨大化した妹の美佐子が現れた。
(わっ!)
俺は思わず、悲鳴をあげた。
しかしそれは声にならない。しかも体の自由も利かない。
(一体どうなってるんだ!)
熊手のような妹の手が俺のほうに伸びてくる。
(美砂子、俺だ、俺が分からないのか!)
だが美佐子は、俺の体をグッと握りしめた。
そして俺を部屋から引きずり出し、俺の着物を乱暴に破った上、逆さ釣りにしようとする。
(何をするんだ美佐子、やめてくれ!)
しかし次の瞬間、俺の背中に電流が走った。
(ああ、気持ちいい!なんて気持ちがいいんだ。
美佐子よ、もっと俺をぐっと握りしめ、倒してくれ!)
俺の体から可憐な美佐子の口に白い液体が注ぎ込まれている。
その快感は、決して言葉ではいい表せなかった。
俺は、やっと自分の状況を把握した。
俺は牛乳パックに変身していたのだ。
(ああ、俺は何て幸せなんだ。一生牛乳パックのままでいたい!)

(コメント)描写不足。長い文章にしたほうがよい例。
牛乳パックってことをオチにするほうが面白い。
この添削文でも、表現は紋切り型なので、まだ工夫する余地がある。
524503:04/11/16 22:22:28
>>518
違う。
では、ちょっと会話と地の文の区別について詳しく話すか。
基礎力講座、会話文初級編、添削付きってことで。

まず、原則として、話し言葉は短く。
なぜなら普通に会話するときには、大体単語だけとか1文、長くて2文の長さで話すでしょ?
例えば、
「昨日、曙対のサップの試合みた?」
「見た見た」
「曙、瞬殺だったよなぁ」
「見て笑ったよ。俺でも勝てるかもな?」
「いや、お前は勝てないだろう」
というふうな具合で。

それに対して、>>467の冒頭の文は、
>「朱音は小さい頃から熱出すと、すぐ吐いて吐いて吐いてって子供だったから薬も飲ませられないし胃に食べ物も受け付けないし、とにかく治りが遅かったんだ」
と長くなっている。その他の会話文も総じて長い。
長くなると説明臭くなることが多いし、実際に説明っぽいのが多い。会話文らしくない。
どうせなら、この文を峰と母親の会話に変えてしまった方がいい。
具体的にどうするかと訊かれるかもしれないので、例としてこのような感じで冒頭を直してみる。

「朱音は熱出すとさ、すぐ吐いてたよな」
「昔っからそうだったわね。薬も飲ませても戻してしまうし……」
「だからかな、治るのも遅かった」
昔とは違う、穏やかな表情で寝ている妹の、汗で張り付いた前髪を直しながら峰はその頃を思い出して小さく笑んだ。

ほぼ同じ文字数なのに、こうすることによって、よく知っている女性と会話しているのが分かるし、会話らしくも見える。
意図的に会話文を短くすることによって、地の文との対比ができ、メリハリも出来る。
これが自然に出来るようになるまでは、ある程度意識しておくべし。
以上、基礎力講座でした。
525なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/16 22:24:46
厨房板から移転してきました。
dat落ちが多かったのでこっちで書きます。ヘタクソですが読んでもらえたら嬉しいです。

俺が最低1日1回小説を書いていくスレ
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/kitchen/1098624678/

俺が最低1日1回小説を書いていくスレ part2
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/kitchen/1100535864/

まとめページ
http://kobe.cool.ne.jp/muho-flash/
526なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/16 22:26:08
とりあえず続きから書いていきます。まとめページからにそれまでのがありますので。。。続き

「ん・・・」
目の前に光が広がり、ボヤけていた視界が澄んで焦点が合ったときに2つの顔が覗いていることに気づいた。
例の女とデュラカスだ。
「なっ・・・」
「気がついたようだな」「もう大丈夫みたいね」
なぜデュラカスがここに?それよりもなぜこの女といる??
「混乱しているようだな、とりあえず全て話そうと思うがどうだね?」
何がなんだかわからない、ただここで聞かなければなにも変わらない。
「教えてくれ、どういうことだ?」
「とりあえず自己紹介するわ、私の名はルーシー。あなたのことはもう知っているの、いろいろ調べたから」
「君がその人知を持つ剣を持っていることは前から知っていた。この世界には人知を持つ無生物がいくつかある、ブラッド君やルーシーの持つ剣、リリスもそのうちの一つだ
そして、それらは全てフォーレラが"英雄"ジンの仲間を封印して出来たものだ」
機関銃のように次々に明らかになる真相、手元にこんな剣がなけりゃ絶対信じなかっただろう、今でも時々夢じゃないかと思うくらいだ。しかし真実は目の前にある。。。
527名無し物書き@推敲中?:04/11/16 23:11:19
>>467の文章を添削しようかと思ったが、
添削以前に書いてある内容が把握できなかった。
528名無し物書き@推敲中?:04/11/16 23:34:41
>>526
会話の主体が誰なのか分かりにくい。
>目の前に光が広がり、ボヤけていた視界が澄んで焦点が合ったときに
2つの顔が覗いていることに気づいた。
そんな凝った分かりにくい言い方しなくても、
(瞼に光を感じた。そして、ぼやけていた視界がはっきりしてくると、
目の前に二つの顔があった。)ぐらいでいいでしょう。




529467 ◆H0b/5O683E :04/11/16 23:43:01
>>524
 とても丁寧に指導して下さりありがとうございます。
 だらだらだらだら書くのが癖のようなので、おっしゃるとおり意識して書いていこうと思います。
 
530なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/16 23:46:21
>>528添削ありがとうございます。
なるほど、確かにそのほうがいいですね。次からは気をつけます。

これから毎日ここで書いていくのでよければこれからも添削お願いします
531?:04/11/17 00:01:37
 僕の仕事場は図書館だ。宇宙船のようなフォルムにガラス張りの外壁。そんな奇抜な建物は、
建築当初こそ結構な話題を呼んだものの、今ではすっかり街の一部としてその風景の中に溶け
込んでいる。開発されたばかりの住宅地の片隅に、深い原生の森に覆われてひっそりと佇む図
書館。僕はこの場所が嫌いではない。正面を見ると浅く水の張った沼があり、そこにはいつも太
陽や雲が浮ぶ。
 静かな場所だ。当然のことながら周りには道路もあれば鉄道もあるし、当然そこには多くの人
々が行き交っているのだが、そこから流れてくるはずの音もここには聞こえない。大半の雑音は
深い森の中に吸い込まれていき、残りのわずかな音でさえもこの図書館までは届かないのだ。
 僕は、もう一度ガラス張りの外壁から見える景色を眺めた。そして黒皮が張られたベンチに腰
をかけ、僕は給湯室から持ち出した一杯のコーヒーを啜る。まだ薄暗い外の景色は目の前でど
んどん変わっていく。神秘的だ。僕の一日は、ここで始まってここで終わるのだ。人生すらここで
終わってしまうかもしれない、と僕は時々思う。もうそんな歳だ。
 変わることのない一日が、その日も始まろうとしていた。

532?:04/11/17 00:03:20
 時計針はまだ六時を過ぎていない。この図書館に居るのは僕一人だけで、警備員でさえまだ出勤してい
ない。どうしてここに居るのだろうか? 昨日、僕は日付が変わるぐらいの時間までマイクロフィルムを見て
いた。そこまでは覚えている。十数年も前の、それもこの図書館とは全く別の地域の新聞だったために、必
要な資料を探すまでには時間がかかったのだ。
 十分、十五分、三十分。ほんとうにわずかな仮眠のつもりで僕はベンチに寝た。しかし、結果として僕が眼
を覚ました場所はそのベンチだった。つまり、寝過ごしてしまったのだ。情けないことだけど。
 昨日、作業をしていた三十二閲覧席に戻る。そこにはまだ開封していないマイクロフィルムが雑然と積み
重なっていた。ノートパソコンはまだ付いていたままで、そこには何かの文章が打ち出されている。隣には飲
みかけたインスタント・コーヒーが置かれていて、それをこぼした跡がテーブルには付いている。
533?:04/11/17 00:04:32
とりあえず二つほど載せておきます。
反応がよければ、次も載せていきます。

534名無し物書き@推敲中?:04/11/17 00:16:42
>>530
(お礼してくれて気分よくしたので、もひとつ添削しちゃうわ!)
>「君がその人知を持つ剣を持っていることは前から知っていた。この世界には人知を持つ無生物がいくつかある、ブラッド君やルーシーの持つ剣、リリスもそのうちの一つだ
そして、それらは全てフォーレラが"英雄"ジンの仲間を封印して出来たものだ」
機関銃のように次々に明らかになる真相、手元にこんな剣がなけりゃ絶対信じなかっただろう、今でも時々夢じゃないかと思うくらいだ。しかし真実は目の前にある。。。

「君がその人知の属性を帯びている剣を持っていることは、前から知っていた。
しかも、この世界には人知を持つ無機物がいくつか存在する。
例えば、ブラッド君やルーシーの持つ剣、リリスもそのうちの一つだ。
そして、それらは全てフォーレラが"英雄"ジンの仲間を封印して出来たものだ」
もし手元にあるこの剣がなければ、矢継ぎ早に出てくるこのおとぎ話のような話を
誰が信じられようか。しかしこれは作り話ではない。真実なのだ。
535なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/17 00:35:55
>>534スゲェ・・・・かなりうまいですね。。。ホントありがとうございます!!
気をつけるところはたくさんありますが、少しずつ直して移行と思います。
536名無し物書き@推敲中?:04/11/17 00:49:40
>>531(添削文)
僕の職場は図書館だ。宇宙船のようなフォルムにガラス張りの外壁。そんな奇抜な外観は、
建築当初こそ話題になったものの、今となっては、すっかり街の風景と違和感なく溶け込んでいる。
新興住宅の片隅に、深い原生の森に覆われてひっそりと佇むこの場所が、僕は決して嫌いではない。
正面を見ると浅く水の張った沼があり、そこにはいつも太陽や雲の姿が浮ぶ。
静かだ。周りには道路や鉄道もあり、多くの人々も行き交っているはずだが、
その音はここには届かない。街の喧騒は、深い森の中に吸い込まれてしまうのだ。
僕は、もう一度ガラス張りの外壁から見える景色をぼんやりと眺めた。
黒皮のベンチに腰をかけ、一杯のコーヒーを啜る。
まだ外は薄暗い。しかしその景色は時とともに移り変わる。神秘的だ。
ああ、いつもと同じように僕の今日の一日は、ここで始まりここで終わるのだ。
ひょっとして人生もここで終わってしまうかもしれない、と思うこともある。
もう僕も若いといえる歳でもなくなってしまった。
今日も、おそらくいつもと変わらぬ一日となるだろう。

(コメント)かなりいいセンいってると思う。文章を短くした方がよい例。
余計な修飾語は削りました。ただ内容が退屈。事件はいつ起こるの?

537リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/17 01:15:23
読んでくれた皆さん、ありがとうございます。

>>521
ワギャンランド解んないです(笑
ご指摘ありがとうございました。一文一文を少し長くしてみたいと思います。

>>522
そういう描写を入れた方がいい……ということでしょうか。
ご感想ありがとうございます。

>>523
批評とご丁寧な添削、ありがとうございました。
確かにオチはその方が面白いですね。
オチへの伏線なども、本当に勉強になります。ありがとうございます。
538名無し物書き@推敲中?:04/11/17 01:25:24
>>531(添削続き)
時計の針はまだ六時まで届かない。警備員も出勤していない時間だ。
図書館に居るのは僕一人。
僕がこんな時間にここにいる理由・・・。
昨日、僕は夜半までマイクロフィルムを見ていた。そこまでは覚えている。
ここから遠くかけ離れた地域の十数年もの前の地方新聞(たぶんこういう意味?)から、
必要な資料を探すのに時間がかかっていたのだ。
睡魔が襲った。少し仮眠するつもりで僕はベンチで横になった。
次に目を覚ました時には、窓から日の光が差し込んでいた。
しまった、寝過ごしてしまった。情けないことだ。
昨晩、作業していた三十二閲覧席にもう一度、向かう。
未開封のマイクロフィルムが雑然と積み重なっている。
ノートパソコンはまだ電源が入ったままで、何か文章が書いてある。
その隣には飲みかけのインスタント・コーヒーがあり、
それをこぼしたシミがテーブルに付着している。
539名無し物書き@推敲中?:04/11/17 12:58:18
>>531
質問。
図書館の奇抜な建物が街の風景に溶け込んでいる。
でも、図書館の建物は深い原生の森に覆われている。
では街の風景に溶け込んでいるのは、建物か? それとも原生の森か?
深い原生の森のまわりに、道路や鉄道があって、人々の雑踏が響いている。
そんな状況、可能なのか?
疑問。
いきなり「まだ薄暗い」とあるから夕方だと思った。
注文。
「神秘的」という言葉を書くより、その情景を描いてくれ。
 
540517:04/11/17 13:51:33
>>517を読んで批評添削してくださる奇特な方はいませんか?
実は出版社から執筆依頼が来てるのです。
541名無し物書き@推敲中?:04/11/17 13:54:37
その前に2chで添削依頼しても構わないのか出版社に確かめるべきだと思うが
542名無し物書き@推敲中?:04/11/17 16:45:52
>>540
まずは読んでもらえるようなサイトを作ろうな。
テーブルも使ってない中央寄せのネット小説なんて
読む気にもならん。あと、背景の女うざい。

本当に自分のサイトなのかは知らんが。
543?:04/11/17 18:54:25
>>536
いいセン行ってる、といわれて少し安心しました〜
事件はすぐにおこるのですが、定期考査のせいでそこまで書く暇が取れなかったのです。
今日にでも書いておこうかとおもっています。

添削文ですが、確かに余計な部分を削った方が新鮮で洗練された印象を受けました。
とはいえ自分の作品ですので、添削で指摘された部分をベースにして自分なりに付け加えたり削っていったりしようと思います。
お忙しい中、わざわざ添削文まで書いていただきありがとうございます。

>>539

実際にそういった図書館を僕自身は知っているのですが、やはり特殊な例かもしれません。
道路はまだしも、鉄道は削ったほうがいいのかもしれません。


544?:04/11/17 18:57:38

>>539

あと、注文についてですね・・・。
情景を書くと長くなってしまうのであえて書かなかったのですが・・。
短く洗練された情景をどのように書けばよいのか、よろしければコツを教えていただけますか?
545名無し物書き@推敲中?:04/11/17 21:59:48
■こんなライトノベルは一次通過(基本&応用編)

・あらすじは本編以上に気合を入れろ(文章を纏める能力がみられる)
・誤字脱字は気にするな(極端に多く間違わない限り、評価にあまり関係なし)
・誰が読むのか、それを肝に銘じろ(下読みでもなく、編集でもなく、読者が読む)
・最後まで物語を完結させろ(そして二人は旅に出た的な終わり方は最悪)
・商業ベースで販売することが出来る文章か確認しろ(日記もどきを応募する奴は氏ね)
・読者対象年齢を見誤るな(文章の質を落とすことも、意外と重要)
・第三者に読んでもらえ(客観的に見てくれる……はず)
・一般小説とポルノ小説の違いを見極めろ(自慰野郎は●●●)
・余計なものは添付するな(送料の無駄w)
・応募要領を目が痛くなるほど読め(電話で様式を確認する奴に限って、文章がゴミ)
・フロッピーやMOで送るな(君、何様なの? ねぇ……教えてよ)
・電話で――
   ●●君「●●ですが、二次通過しましたでしょうか?」
   編集者「大変申し訳ありませんが、そのようなご質問にはお答えできません(●●はブラックリスト)」
   ●●君「別に良いじゃないですか、教えてください!」
   編集者「申し訳ありませんが、どなたにも公表前にはお答えしておりません(つーか一次落ちだろうが)」
   ●●君「もういいです! ですから僕が送った作品を返してください! 別の出版社に持ち込めば一発で
       出版でしょうから」
   編集者「大変申し訳ありませんが、応募された作品の返却はおこなっておりません」
――などと、陰惨無礼な質問をする勘違い応募者にはならないように。
546なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/17 22:58:38
続き書きますんでよければ誰か添削お願いします

「とりあえずブラッド君を返しておこう」デュラカスがテーブルから剣を持って、ベッドの上のテッドに手渡した。
「実はな、ルーシーはここから南東のほうにあるシスカ国という国の姫君だ、そして私が護衛。そしてリリスはジンの仲間でブラッドとは旧知の仲、のハズだ」
「な・・・」ブラッドの様子がさっきからどこかおかしい。「本当にその剣がリリスだという証拠はあるのか・・・?」
「どういうこと?」思わずリリスが聞き返した。
「リリス、お前は死んだハズだ・・・俺はお前が死ぬ瞬間も見ている。本当にお前はリリスなのか?」
「待て」デュラカスが呟いた。「フォーレラがそれほどの力を持っていたというのがおかしいか?この星をガタガタにしてしまったほどの力を持つ奴だぞ?」
「そ、そうか・・・疑って悪かった。自分も人のことは言えない体のハズなんだがな。。。」心なしか落ち込んだような口調でブラッドは言い、しゃべるのをやめた。納得したようだ。
547名無し物書き@推敲中?:04/11/18 00:13:43
>>540

>>2※※を読め。
548名無し物書き@推敲中?:04/11/18 00:30:48
>>546
添削しようにも、どうも状況が把握できない。
セリフは誰がしゃべっているの?
リリスというのは剣で、剣もしゃべってるの?
549?:04/11/18 00:50:02
 その手が肩に触れるまで、僕は机を拭き続けていた。振り向くと、そこに居たのは佐伯さんで
どうして彼女がここに居るのかは分からなかった。まだ六時を過ぎてはいなかったし、誰も居な
いはずだった。彼女は机を少し見て、その後なにか考えごとをしている様子で椅子に座った。
 もう一度彼女の横顔を見る。そして、整えられた顔の線を眼でなぞっていく。そのたび、僕はど
うして三十にも満たない彼女がこの図書館で館長をしているのだろうか、と思う。確かに彼女に
はなにひとつ不満を抱いたことは無い。むしろ仕事は前の館長のときよりもいささかやりやすく
なった。しかし、ここは彼女の居るべき場所ではないと思った。どうしてか分からないけど、彼女
はここにはひどく不釣合いなのだ。彼女は僕が何を考えているかすら気付かない様子で声を掛
けてくる、それも唐突に。
 「ども、朝早くからお仕事ご苦労さま、まだ朝、食べてないでしょう?」
 僕が軽く俯くと、彼女はバッグの中から何かを見つけようとする仕草を取った。それを見ている
うちに、彼女は熟した甘そうな柿を取り出し、それを軽く投げた。僕はそれを受け取り、そして机
に置いた。給湯室で二人分の中国茶を淹れて、それを机まで持ってきた。本当は飲食禁止、と
苦笑いしながら彼女はそれを受け取った。どうやって食べるの? と僕が聞くと ただかぶり付け
ばいいの、と彼女は笑った。
550?:04/11/18 00:53:51
「なに、これは?」
 彼女はノートパソコンに表示されている文章を見ながら、そう言った。これは何なのだろう?
 僕はすこしだけ画面を見た。そしてその隣に置かれていた写真を見た。彼女もそうしていた。
「代筆屋? この文ってあなたの書いた小説ではないでしょう? 他の人の随筆をあなたが変
わりに書いているのでしょう?」すこし語気を強めながら彼女はそう言った。
 そのとおりだった。僕はこの図書館に入ってすぐ、出版社に就職した友人からこの仕事を頼
まれた。テーマは《趣のある祖国》 政治家や作家などが、自分が若い頃に見ていた趣のある
祖国の風景を紹介する企画である。本来ならば、本人が写真を取って文章を書くべきなのだ
けど、そんなことまでする人はなかなか居ない。そのため僕は、その友人から《趣のある祖国》
の写真を貰い、その人の人間性を考慮しながら文章を書き進めていくという仕事をしている。
 特別に報酬が良いわけでもなかったけど、この仕事には出来る限りの努力を傾けた。時とし
て写真すら渡されなかったときは自分で趣のある祖国の風景を探した。そして僕は、その人の
人格を知るために図書館の中にあるその人の著書を読んだ。それすらも無かった場合は、古
い新聞や雑誌のマイクロフィルムから出来る限り若い頃のその人の姿を探した。こうして《趣の
ある祖国》は作られていった。
551なちゅらる ◆Z5ZE0zEUmM :04/11/18 01:33:11
>>548
前からのスレ読んでない人への配慮が足りなかったみたいです、すみませんでした。
http://kobe.cool.ne.jp/muho-flash/
ここに過去の流れをうpしていますのでよければ目を通していただけるとうれしいです。
552名無し物書き@推敲中?:04/11/18 02:34:19
批評お願いします。

 太陽が沈みはじめ、空の彩度におうじて私の心の彩度も段々と沈み始める。
そのうえに、吹きだした風が膝の周りに纏わりついて、緊張の震えが寒けの震えに変わりだした。
眉間のしわが一つ増えだした頃、部活帰りの濡れた髪の毛を光らせる彼が改札口を出るのを、
私はホームの壁に寄りかかりながら確認した。
 彼とは、私と同じ2年生のバスケ部の人で、私はバスケ部とは無縁の人なのだが、
半月前のクラス対抗レクリエーションで見た彼の試合する姿が、うっとり頭に焼き離れなくて、
それで今まで待っていたのである。彼の短い髪から飛び散る汗のしずくが健康的なのがよい。
 どのタイミングで彼の前に飛び出そうか、彼の一歩一歩のリズムからその時を見極めようとした。
不意に私は、彼の心臓の鼓動に合わせてつまさきを鳴らし、自分と同じリズムで揺れる私の存在に
気づいたのか、彼は立ち止まってこっちの方を見た。
553名無し物書き@推敲中?:04/11/18 06:09:28
学生の告白の場面だろ?
文章が大げさすぎ。
読んでいくうちに笑いそうになったぞ。

まぁ特に間違いがある訳では無いから、
この先重い話になっていくなら、違和感なくなるかも。

オレは出だしがコレなら、悪いが先は読まずにやめる。
554名無し物書き@推敲中?:04/11/18 08:13:24
>>552 直すべき文章が多すぎる。文法的な部分で一例をあげると、
>彼の短い髪から飛び散る汗が健康的なのがよい。これが拙い。
主語を彼にして、読点を打ってみる。
>短い髪から汗が飛び散る、健康的な彼の姿がよい。
こっちのほうがしっくりくるだろ。
 あと主人公。性格も心理状態も見えてこない。
 薄墨を垂れ込めたような仄暗い空の下、私は駅の改札口の近くでホームの壁にもたれかかっていた。
 もう二時間になる。
 改札口に目を向けたまま、出てくる人の顔を逐一確認しているが、幸か不幸か、彼の姿はまだ見えない。
(絶対怪しまれるよ。これじゃほとんど待ち伏せじゃん……)
 気が重かった。不安ばかりが増長していく。膝の震えは、風の寒さのせいだけではない。

原文をほとんど無視して、さわりだけちょろっと書き直してみた。主人公の内面や性格(忍耐強い、不安症)が想像できるだろ?

>>552は小、中学生くらいの女だと思うが、早いうちに文章関係の参考書買って読んでみ。一度目を通すだけで大分変わるぞ。
555 ◆bF6YDbwURU :04/11/18 10:45:27
描写訓練の一環として書きました。
お題は「深夜のコンビニ」です。
もしよろしければ、批評添削お願いします。
556 ◆bF6YDbwURU :04/11/18 10:46:37
 深夜3時。
 12月の寒空の下を5分ほど歩いて、隆雄はコンビニの自動ドアをくぐった。
 店内に足を踏み入れると、おでんの匂いが漂ってくる。暖かい空気がじんわりと身体に
しみた。
 他の客は誰もいない。奥にひっこんでいるのか、店員の姿もない。有線が流す女性アー
ティストの歌声だけが店内に流れている。
 隆雄はまず雑誌コーナーへと足を向けた。昨日発売の週刊誌を読もうと思ったが、売り
切れなのか見つからなかった。
 ふと、雑誌コーナーの横に設置された真新しいATMが目にとまる。
 千円だけおろして、酒とつまみでも買っていこうかな。
 誘惑を、強引にねじ伏せる。節約、節約と呪文のように心でつぶやく。
 ドリンクのコーナーを素通りして、弁当コーナーへ。時間が時間なので、ほとんど空っ
ぽだった。
 ひとつだけ、おにぎりがぽつんと売れ残っている。
 おかか。
 隆雄は、おにぎりを手にとってしげしげと眺めた。賞味期限が迫っている。このまま次
の商品補充で捨てられてしまうのだろう。
 いつのまにか、有線は店のCMに切り替わっていた。軽快なクリスマスソングをBGM
に、早めにケーキを予約せよとしきりに勧めてくる。
 ため息が出た。
557 ◆bF6YDbwURU :04/11/18 10:47:03
 おにぎりを棚に戻し、無人のレジを横切って再び雑誌コーナーの前にやってくる。
 表紙がよれよれになった求人情報誌を手にとり、ページをめくる。前の仕事をクビにな
ってから、もう十日も経っていた。
 ふと顔をあげると、道路を挟んだ向かいのマンションが目に入った。
 こんな時間なのに電気がついている部屋がちらほらある。やっぱり、自分と同じく昼夜
が逆転しているのだろうか。
 隆雄は求人情報誌と、そしてさっきのおにぎりを取ってレジに行った。
 わざと大きな音をたてて品物を置くと、奥の扉からあわてた様子で店員が出てきた。
 315円ちょうどを小銭で支払い、品物の入ったビニール袋を受け取る。レシートはカ
ウンターの横にあるくずばこへ入れた。
 自動ドアに貼られたクリスマスケーキのポスターが目に入る。
 ふん。
 店内に流れ込んでくる冷たい空気に逆らうようにして、隆雄は外に出ていった。
558 ◆bF6YDbwURU :04/11/18 10:48:35
以上です。
よろしくお願いします(礼)
559552:04/11/18 11:44:39
>>553さん
う、そうですか。
夏目漱石の重たい文体とか好きなんですけど、
文章が大げさすぎと言われてしまうのは、内容と文書の
重さが一致していないから馬鹿馬鹿しく見えてしまう
ということなのでしょうか?(汗

>>554さん
例文ありがとうございます。
直してくれた文章の方がスマートになってかっこいいですね。
私は意識しないといけない点がいっぱいあるようで。。。
次も頑張るのでまたよろしくお願いします。
560539:04/11/18 12:18:11
>>544
>情景を書くと長くなってしまうのであえて書かなかったのですが・・。

それが読み取れてしまうのが安易だと思う。
とにかくイメージを文にしてみて、それを削って削って、
添削文の『しかしその景色は時とともに移り変わる』くらいの文字数まで
絞りこめる言葉に置き換えていく。
けっこう苦しい作業になると思う。

561名無し物書き@推敲中?:04/11/18 12:44:11
>556-557

ざっと読んだ。ひらがなの使い方がうまい。意識して使ってるんだと思うが、文章をやわらかく見せる工夫がいい。

>ひとつだけ、おにぎりがぽつんと売れ残っている。
 おかか。

この部分は特に気に入ったよ。

改善点だが、視点は完全一人称のほうがいいだろう。隆雄は〜の部分は省いてもいいと思う。

>ふん。
店内に流れこんでくる冷たい空気に逆らうように、隆雄は外に出た。

 ここだけ気になった。締めの部分だが、「無職の隆雄がクリスマスを告知するポスターに一瞥くれて店を出る」シーン。
ふん。
店を出る。外の空気は冷たいが、不思議と気にならなかった。

 写実的ではないが、「隆雄の意地」を意図して書くなら、俺は上のように推敲するかな。

そんだけ。なかなかおもしろかったよ。
562名無し物書き@推敲中?:04/11/18 14:22:32
・宮☆野☆裕☆史
主犯格。懲役20年の刑で服役中。
・神☆作☆譲(旧姓:小☆倉☆譲)
サブリーダー。すでに刑務所から出所。現在、逮捕監禁致傷容疑で公判中。
・湊☆伸☆治
犯行現場の部屋の提供者。すでに刑務所から出所。
・渡☆邊☆泰☆史
少年院でいじめに合い、現在引きこもり症候群。
・中☆村☆高☆次
宮野、小倉、湊からささいなことでリンチにあう。現在は地元スナックでこの事件のことを面白おかしく語る無反省人間。
・伊☆原☆真☆一
結婚し娘をもうけ、新聞配達員を経て、某建築会社で社員として働いている。
563名無し物書き@推敲中?:04/11/18 15:57:52
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/21oversea2/1095004841/
【(i)(i)(i)】中年よ、少女を抱け!【(i)(i)(i)】

めちゃくちゃ文章上手いよ
564?:04/11/18 18:31:18
>>549-550 の批評お願いします!
565名無し物書き@推敲中?:04/11/18 19:03:45
>>564設定に無理があるだろ。
どうして佐伯さんが異常に早く出勤してきたのに、「理由はわからなかった」で済ますんだよ。訊けよ。佐伯さんがその若さで館長になってる理由も訊けよ。主人公は年齢不詳だし、展開がとろすぎて読む気にならん。

566名無し物書き@推敲中?:04/11/18 19:28:44
>>563
>>めちゃくちゃ文章上手いよ

だったら、それでいいだろう。一体なにを求めているのだ。
本人か?
567名無し物書き@推敲中?:04/11/18 19:33:27
>>561
ヘ〜、そうかね?
投稿者は、描写訓練の一環として書いた、と言っているのだがね?

おもしろかったかね?
ふ〜ん。
568名無し物書き@推敲中?:04/11/18 19:45:29
>>567
身近なテーマだったし、けっこう読めたけどな。想像しやすかった。
569名無し物書き@推敲中?:04/11/18 20:35:42
>>567
どうせ酷評するなら作者に直接いえばいいじゃん。
批評に罵声なんてあびせてたら、このスレから誰もいなくなるぞ。

570名無し物書き@推敲中?:04/11/18 20:46:25
>>569

ほっとけ。空気といっしょ。
571名無し物書き@推敲中?:04/11/18 21:27:40
>>556(添削文)
深夜3時。
隆雄は師走の寒気が肌を刺す中、近所のコンビニに向かった。
店に入る。暖かい。それに食欲をそそるおでんの匂い。
コンビニはまさに都会のオアシスだ。
客は誰もいなかった。奥で作業をしているのか店員の姿も見当たらない。
BGMで流れる女性アーティストの歌声のみが店内に鳴り響く。
隆雄はまず雑誌コーナーへ向かった。
昨日発売の週刊誌を探してみたが、もう売りれたのか見当たらなかった。
ふと、片隅を見てみると、新しくATMが設置されている。
(千円だけおろして、酒とつまみでも買って帰ろうかな)
しかし隆雄は、呪文のように節約、節約と心の中でつぶやき、誘惑をねじ伏せた。
ドリンクのコーナーは素通りして、弁当コーナーに向かう。
時間が時間だけに棚にはほとんど商品はなく、ただ一つ、おにぎりだけがポツンと残っていた。
(おかかか)
隆雄は、それを手にとり、まじまじと見てみた。賞味期限が迫っている。
多分隆雄が買わなければ、次の商品補充の時には捨てられてしまうだろう。
BGMはいつの間にか、店のCMに切り替わっていた。
軽快なクリスマスソングに乗ってケーキの予約を勧めている。
何だか、ため息が出た。

[基本的に新しい人のを添削するね。気が向いたらの話だけど]
572名無し物書き@推敲中?:04/11/18 22:49:32
めちゃくちゃ文章うまいとか言ってる
>>563も推敲しちゃうか。まず原文の一部。

>少女は震えながら、ぶら下がろうとするように自らを愛撫する私の腕につかまっていた
右手の指が狭間の一部分を刺激するたびに少女はピクンッと反応した
左手の指は菊門の出口付近で暴れ回り、押し出そうとする少女との押し相撲を楽しんでいた
私は一旦押し相撲をお終いにし、左手を再び乳房に戻した
少女の乳房はさっきよりも硬く尖っているように感じた
乳頭が勃起しているのだ
間違いない 少女は快感を得ている
私は更に激しく乳房を弄り、狭間を這う指を踊らせた
少女の口からはため息が漏れ始め、息づかいが荒々しく加速していった
私の息づかいも少女にシンクロして加速し、二人は一つになっていった
私は自分の息づかいを少女に聴かせようと、少女の耳を舌で愛撫した
うなじに吸い付き、頬を舐めまわし、首筋にキスマークをつけた
そしてついに、少女の唇に舌を分け入らせた
少女は少し唇を閉じて抵抗したが、顔をそむけて拒絶まではしなかった
分厚くめくれ上がった唇とその裏側をしゃぶり、しっかりとした歯と歯茎をくすぐり
歯の間からその奥に舌を走らせ少女の口の中の聖域を探索した
そして間もなく、私の舌は未開の聖域の奥でもう一つの舌と出会った

573名無し物書き@推敲中?:04/11/18 22:54:11
>>563(推敲文)
少女は震えていた。
私の右手の指がその敏感な部分に触れる度、少女はピクッと反応する。
私の左手の指は少女の菊門をなでまわす。少女は必死の面持ちで私の手を振りほどこうとする。
だが、少女が汚されるのを拒もうとすればするほど、私の欲情に火がつく。
左手で再び乳房をまさぐり、乳首を指でつまむ。
少女の乳頭は、先程にも増して、固く勃起していた。
間違いない。少女は感じているのだ。
私は更に激しく少女の乳房をもみしだき、恥部の谷間を弄んだ。
(はぁん)
少女の口からは、悦楽の息が漏れ始める。
私は少女の耳を愛撫した。そして舌をうなじに這わせ、頬を舐め回した。
少女の息が荒くなる。
私は舌を少女の可憐な唇に這わせた。そして舌をその唇の奥へとこじいれようとする。
少女は最初、唇を閉じて抵抗した。
しかし私は強引に少女の唇を舌でめくりあげ、その裏側を舐め回した。
少女の息が激しくなり、花びらをまさぐる右手の指は、少女の愛液でねっとりと濡れる。
私は唇の奥へと舌を挿入した。舌の先が少女の舌に触れる。
少女の舌は必死に逃げ場を求めた。
しかし私は彼女の口内を舐めまわし、無理やり舌を犯そうとする。
ついに少女は観念したように、自分の舌を私の舌に絡み合わせた。
574名無し物書き@推敲中?:04/11/18 23:33:35
日本人の意思とは別に、勝手に朝鮮人が在日になるだけでは、法則は発動しない。 (第五法則)
問題は、11/16から国会審美入りした在日外国人(ほとんど在日朝鮮人のための)参政権問題。
この法案が通れば、日本民族滅亡。
参考までに、あの法則をコピペ

《絶対法則》
第一法則 国家間から企業、個人に至るまで、韓国と組むと負ける。
第二法則 第一法則において、韓国が抜け駆けをすると韓国のみが負ける。
第三法則 第一法則において、韓国から嫌われると法則を回避できる。
      この時、嫌われる度合いと回避できる割合は正の相関関係にある。
第四法則 第一法則において、韓国と縁を切った場合、法則を無効化出来る。
第五法則 第一法則において、一方的に商売をする場合は、法則は発動しない。
第六法則 第3・第4則において、半島と手や縁を切った場合、
     運気や業績その他、全ての面に置いて急激に回復、若しくは上昇傾向が期待出来る。
《諸法則》
第一法則 日本で発明され、人気を博した物は、数十年(又は数百年)後に、
     韓国製又は半島製にされる。
第二法則 日本で人気や才能が有る人間は、必ず在日認定されるが、韓国か
     ら嫌われていると、必ず回避出来る。
第三法則 日本のTV番組は、半島の露出度と番組の人気下降度が正比例の関係に有る。
    (日本のTV番組は、半島の露出度と番組の人気度が反比例の関係に有る。)
第四法則 海外や国内で、聞かれてもいないのに自らを日本人と名乗る人間は、
     本当の日本人で無い可能性が高い。
第五法則 自国に都合の悪い出来事は、全て外国に責任転嫁する。
第六法則 韓国の大統領(為政者)は、任期末期になると騒動が持ち上がり
     悲惨な末路を歩む。
第七法則 朝鮮に手を出した日本の権力者は二代のうちに破滅する
ttp://www.clsjp.net/sakurada/niccho01.htm
第八法則 法則の威力は60年周期で非常に強まる傾向にある
第九法則 たとえ半島人であっても心が日本人なら法則は発動する
第十法則 たとえ日本人であっても心が半島人と化したなら法則は発動しない
575批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/19 01:16:01
>>504
遅くなったけど。

>逆に短い文にはデメリットはあるのでしょうか?

正直、考えた事ないので分からないけど。
なかば訓練のつもりで短く書くことに、デメリットはないと思う。
むろん、売れっ子作家が手抜きで書くような、
改行だらけの文とかは別な。
ありゃ短く書こうとしてるんじゃなくて、改行しようとして書いてるんだろうし。

強いて言えば、それまでの自分が持っていたリズムが、変わってしまうはず。
というか、崩れてしまうと思う。
でもまあ、もとの文体のリズムにどれほどの価値があるのかというか、
もっと良くなる可能性を捨ててまで、維持すべかどうかだろうな。
576556 ◆bF6YDbwURU :04/11/19 06:59:16
ご指摘ありがとうございます。

>>561
一人称にすると>>571さんのような文体の方がしっくりきそうですね。
ためしに書いてみたいと思います。


>>571
私のよりもスムーズな流れにしていただいてると思います。
特に「誘惑を〜」「〜売れ残っている」の部分、
すっきりまとまっていて段違いに読みやすくなってる。
推敲の際の参考にさせていただきます。
577名無し物書き@推敲中?:04/11/19 23:34:11
そもそもコンビニの話なんて書くなよな。描写訓練なら他にいくらでもネタがあるだろう。
578批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 00:59:47
>>556
コンビニの話、俺は面白かったよ。自然に読みやすく書けてて、うまいと思った。
技巧技巧はしてないけど、技術があると思う。

いちいち視点もよくて、凡庸なことは書いてないので、
興味をひかれて読んでしまう。

悪いと思った点は2点。

> 千円だけおろして、酒とつまみでも買っていこうかな。
この一人称語りは、唐突な感があった。

> ため息が出た。
ため息が出るのは凡庸かもな。

良かった点はいろいろあるけど、中でも以下は秀逸だと思ったよ。
既に他の人も褒めてるけど、俺もここは気に入った。

> ひとつだけ、おにぎりがぽつんと売れ残っている。
> おかか。
579名無し物書き@推敲中?:04/11/20 09:41:49
>>578
いくらなんでも誉めすぎだろう。
三人称一視点と一人称視点とが入り混ざっているかの
ように見える、その程度の投稿作をさ。あんな短い投稿でそれを
やらかすのは技術がない証拠だろう。

自作の解説は客観的にはできないようだな、と言われても仕方がない(プッ
580名無し物書き@推敲中?:04/11/20 10:03:57
>>579
>三人称一視点と一人称視点とが入り混ざっている

具体的にはどこ?

581名無し物書き@推敲中?:04/11/20 11:38:56
>>576
私は571ではないが、添削文は完璧三人称の文体だ。
これを一人称文のモデルにしようというのは失礼だろう。
ところで、君が描写訓練したかったのはコンビにの風景か? 
はたまた隆雄の心象風景か?
どっちつかずで中途半端だよ。







582名無し物書き@推敲中?:04/11/20 11:48:14
ご指摘ありがとうございます。

>>578
ため息、はだめですか。
うーん、確かに記号的すぎるかも知れないですね。

>>580
全体的に、ですかね。わざと混ぜて書いてあります。
こういう文体はプロでもちらほらいると思いますが、
もし読みにくければ私の技量が低いということなのでしょう。

>>581
「コンビニはまさに都会のオアシスだ」を見て、
一人称的だなと思ったのですが、
おっしゃるように、リライトのは全体的に三人称ですね。
失礼しました。

>コンビニの描写か、隆雄の心象風景か

描写とは「そのキャラを通して見た風景」だと私は考えており、
そのために隆雄というキャラを設定したのですが、
無理にドラマみたいなものを入れようとしている分、
どっちつかずというご指摘はもっともだと思います。
583556 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:50:17
トリップ忘れ。↑は私です。

以下に推敲したものを書き込みます。
これを直すのは今回が最後になりますが、またご指摘などいただけば幸いです。

5841/2 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:52:51
 深夜3時。
 師走のしんしんとした寒さの中、隆雄はコンビニのドアを肩で押した。
 店内に入ると、暖かい空気がじんわりとしみる。やわらかい照明。食欲をそそるおでん
の匂い。
 客は誰もいなかった。奥でさぼっているのか店員の姿も見当たらない。有線で流れる女
性アイドルの歌声だけが店内に響いている。
 隆雄はまず雑誌コーナーへと足を向けた。
 きのう発売の週刊誌を読もうと思ったけれど、もう売り切れなのか見つからなかった。
 ふと横を見ると、最近設置されたらしい真新しいATMがある。
 誘惑がよぎる。
 千円だけおろして、酒とおでんでも買っていこうか。
 隆雄は「節約、節約」と呪文のように小さく呟いて、心の声を打ち消した。
 ドリンクのコーナーを素通りして、弁当コーナーへ。
 時間が時間なので、棚はほとんど空だった。
 ひとつだけ、おにぎりがぽつんと売れ残っている。
 おかか。
5851/2 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:53:25
 隆雄は、おにぎりを手にとってしげしげと眺めた。賞味期限が迫っている。誰も買わな
ければ、次の商品補充で捨てられてしまうだろう。
 いつのまにかBGMは店のCMに切り替わっていた。軽快なクリスマスソングとともに、
ケーキの予約はお早めにとしきりに勧めてくる。
 おにぎりを棚に戻した。
 無人のレジの前を横切って、再び雑誌コーナーの前にやってくる。
 表紙がよれよれになった求人情報誌を手にとり、ページをめくる。隆雄が前の仕事をク
ビになってから、もう十日も経っていた。
 顔をあげると、ウィンドウ越しに向かい側のマンションが目に入った。
 こんな時間なのに明かりがついている部屋がちらほらある。やはり昼夜が逆転している
人々なのだろう。
 世の中、自分みたいな人間も案外多いのかも知れない。
 隆雄は求人情報誌と、そしてさっきのおにぎりを取ってレジに行った。
 わざと大きな音をたてて品物を置くと、奥の扉からあわてた様子で店員が出てきた。
 315円ちょうどを小銭で支払い、品物の入ったビニール袋を受け取る。レシートはす
ぐにゴミ箱へ放り込んだ。
 ドアに貼られたクリスマスケーキのポスターが目に入る。
 ふん。
 吹きつける冷たい風に逆らうようにして、隆雄は両手でドアを押し開いていった。
586 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:55:09
↑は2/2にするつもりだったですよ。。。

ついでに、試しに書いてみた一人称も以下に貼り付けます。
5871/2 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:55:30
 深夜3時。
 師走のクソ寒い中を歩いて、俺は近所のコンビニのドアを肩で押した。
 店内に入ると、暖かい空気がじんわりとしみる。やわらかい照明。食欲をそそるおでん
の匂い。
 客は誰もいなかった。奥でさぼっているのか店員の姿も見当たらない。BGMで流れる
アイドルのへたくそな歌声だけが無駄に明るかった。
 まずは、雑誌コーナーへ。
 きのう発売の週刊誌を読もうと思ったけれど、見つからなかった。
 ふっと隣を見ると、最近設置されたらしい真新しいATMがあった。
 千円だけおろして、酒とおでんでも買ってくか。
 俺は「節約、節約」と呪文みたいにつぶやいて、その誘惑をねじ伏せた。まったく、な
んて危険なものを設置しやがる。
 ドリンクのコーナーを素通りして、弁当コーナーへ。
 時間が時間なだけに、棚はほとんど空っぽだった。
 ひとつだけ、おにぎりがぽつんと売れ残っている。
 おかかだった。
5882/2 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:56:08
 俺はそれを手にとってしげしげと眺めた。賞味期限が迫っている。誰も買わなければ、
次の商品補充で捨てられてしまうのだろう。
 いつのまにかBGMは店のCMに切り替わっていた。嫌味なくらい軽快なクリスマスソ
ングとともに、もうじきイヴだグズクズするなさっさとケーキを予約せよと脅迫してくる。
 うるせえバカ。
 おにぎりを棚に戻し、無人のレジを横切ってまた雑誌コーナーの前にやってくる。
 表紙がよれよれになった求人情報誌を手にとり、ページをめくる。前の仕事をクビにな
ってから、もう十日も経っていた。
 顔をあげると、ウィンドウ越しに向かいのマンションが目に入った。
 こんな時間なのに明かりがついている部屋がちらほらある。やっぱり、昼夜が逆転して
いるダメ人間たちなのだろう。
 世の中、俺みたいなのも案外多いのかも知れない。
 俺は求人情報誌と、そしてさっきのおにぎりを取ってレジに行った。
 わざと大きな音をたてて品物を置くと、奥の扉からあわてた様子で店員が出てきた。
 315円を小銭でちょっきり支払って、品物の入ったビニール袋を受け取る。レシート
はすぐさまゴミ箱へ放り込んでやった。
 ドアに貼られたクリスマスケーキのポスターが目に入る。
 ふん。
 吹きつけてくる冷たい風に逆らうようにして、俺は両手でドアを押し開いていった。
589 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 11:59:24
以上です。
よろしくお願いします(礼)。
590名無し物書き@推敲中?:04/11/20 12:12:00
妹が風邪をひいて家で寝ていて様子を見に行ったら、
「座薬を入れてよ!熱が下がんないから!」と言ってきた。
親に言えや!と返したら母親は今いない。親父には見られたくない。という事らしい。
妹は後ろ向きに四つん這いになってその下は見るな!と半分ケツをペロリとだした。
ロケット型の白い座薬を妹の※にゆっくりと入れる。
が、直ぐケツの力で這い出してしまう。
奥まで入れろ!と言われ、汚ねぇから触れねぇーよ!と切り返したら、
引出しからコンドームを1つ渡し「これで!」と。
指に不自然にそれをハメると
妹は何度も絶対に変な事するなよ!絶対に変な事するなよ!と言いながら

(省略されました・・全てを読むには ここ を押してください)
                       ̄ ̄
591590:04/11/20 12:12:49
以上です。
よろしくお願いします(礼)。
592名無し物書き@推敲中?:04/11/20 16:15:33
>>581
>添削文は完璧三人称の文体だ。

「コンビニは都会のオアシスだ」や
「なんだか、ため息が出た」はどちらかといえば一人称的な表現だと思うぞ。
一行目だけは三人称じゃないとありえないが。
593名無し物書き@推敲中?:04/11/20 16:32:11
>>592
添削した者だけど、三人称で書いたつもり。
ご指摘の通り、それだと最後の文の
「なんだか、ため息が出た」は、一人称が入り交じりおかしかった。
「隆雄の口からため息が漏れた」とでもすべきだったね。
594名無し物書き@推敲中?:04/11/20 16:35:14
登場人物が1人だし、『隆雄は』は要らんと思うが。省いても読者に誤解を与えることはないし、違和感もないぞ。
595名無し物書き@推敲中?:04/11/20 16:37:53
>>593
ああ、すまん。
「どちらかといえば」というくらいで、おかしいってほどではないと思う。
原文も「三人称人物(隆雄)寄り」だから、
多少入り混じった方が味が出ると個人的には思うが、
気にする人は気にするのかな。

つーか批評に対してレスってよくないな。
すまん、自粛するわ。
596名無し物書き@推敲中?:04/11/20 18:13:07
酷評スレで聞くことじゃないかも知れないが、教えてくれ。
ここんところのレスを読んでて気になったこと。

「三人称客観視点」と「一人称視点」が混じるとまずいのはわかる。
だけど「三人称主人公視点」に「一人称視点」が混じるのってダメか?
フツーに商業作品でも混じってると思うんだが。


なお、ここでの言葉の定義。
「三人称客観視点」……誰の心理や主観にも立ち入らない
「三人称主人公視点」……主人公が認識していることを中心に書かれる。
「一人称視点」……そのキャラの主観によって書かれる
597名無し物書き@推敲中?:04/11/20 19:23:39
俺は「三人称客観視点」と「一人称視点」が混じるとまずい、ってのがわからない。
「誰の心理や主観にも立ち入らない」は>>596の個人的なルールだろ?

俺個人は「誰の心理や主観にでも立ち入る」って意味で使ってる(意識的にではない)が、他の人はどうなんだろう?
意見求む。
598批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 19:28:31
人称については、>>596が正しい。
「一人称視点」 と 「三人称視点」 の混在は、ぜんぜんOK。
この場合、地の文は三人称な。

なぜなら、この場合の「一人称視点」の描写は、
もともとは、三人称で書かれた「三人称視点」の省略形だから。

省略によって、一人称と同型で書かれることで、臨場感を増しているだけ。

あと念のため、俺は556ではないので。
599批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 19:33:42
>>.597
たぶん>>596 は、それを「三人称主人公視点」と書いていると思われ。

だから、>>597 も正しい。

区分については、>>597の言うように、あえて>>596みたいに
3つに分ける必要はないかもな。
600名無し物書き@推敲中?:04/11/20 20:01:31
>>598
それは、相当の技量をつけている者のいうこと。
まだ拙い文章しか書けないのに、一人称と三人称の混在よし
とすべきではない。
601批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 20:02:29
連続書きで恐縮だが、手近な文庫本から抜粋してみた。ご参考に。

■大沢在晶「新宿鮫」(直木賞作家の、90年代を代表するベストセラーだな)

 悲鳴は、鮫島が脱いだポロシャツとジーンズをたたんでいる時に聞こえた。鮫島は
一瞬手を止めたが、ロッカーの扉を閉め、鍵をかけた。鍵はマジックテープのついた
リストバンドで手首に固定する仕組みだ。
 バスタオルを腰に巻き、ロッカー室を出たところで、再び悲鳴が聞えた。


■三木卓「砲撃のあとで」 (H氏賞、芥川賞。以下は73年だったかの作品。)

 (前略)あたりはまだ乳色にかすんでいて、今ゆっくりと霧が晴れ上がっていく
ところだった。市街はそこにある。ねむっているのだろうか? それともだれも
いないのだろうか? 市街電車が一台、そこに放り出されたまま停止していた。
ポールも下げられたままだ。
 ざわめく人の声がし、少年は緊張した。それは、少年たち入植者の言葉ではない。
この土地の民族の言葉だ。こんなに早く人々は公園に集まって何をしようというの
だろう? 少年は首をのばしてのぞきこんだ。


■ガルシア・マルケス(野谷文昭訳)「予告された殺人の記録」
 ・・「百年の孤独」のノーベル賞作家。82年の作品。まあ文体は、訳者の文体だけどな。

 自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、司教が船で着くのを待つために、
朝、五時半に起きた。
 (中略)
 サンティアゴ・ナサールにも、別に予感はなかった。彼はほとんど眠れず、
服は着たままだった。目が覚めると、頭痛がし、口の中は銅の鐙を突っ込まれた
みたいにこわばり、苦い味がした。彼はそれを、夜中過ぎまで続いた結婚披露宴
のどんちゃん騒ぎの当然の報いだと思った。
602批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 20:07:25
>>600
訓練目的、と言われると、返す言葉がないんだが、なにか根拠というか
りくつはあるのかなあ?

ごくごく普通に、誰でも書くと思うんだけど。
なぜなら、この場合の「一人称視点」は、たんに主語を省略したってだけだし。

誰かがどっかの文章作法の本に書いてたりする?
参考にしたいので、よかったら教えて欲しい。
603名無し物書き@推敲中?:04/11/20 20:21:33
>>582

>>580
>全体的に、ですかね。わざと混ぜて書いてあります。
>こういう文体はプロでもちらほらいると思いますが、
>もし読みにくければ私の技量が低いということなのでしょう。

嘘をつくな!
指摘されて、そうカキコしただけの後知恵にすぎないだろうが。
お前の書いたものを見てプロを意識させるものなど微塵もない。
死んでいいよ。
604名無し物書き@推敲中?:04/11/20 20:31:00
例えば>>588の文章。
>おにぎりを棚に戻し、無人のレジを横切ってまた雑誌コーナーの前にやってくる。
これは、ちょっと変な文だが三人称視点ぽい書き方。
他の文章が一人称視点なのだから、
「おにぎりを棚に戻し、・・・雑誌コーナーの前に行く」
としたほうがスッキリする。
だから、逆の三人称視点でも一人称視点を不用意に混ぜるべきではないと思う。
605罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/20 20:31:40
おれがきらら携帯メール大賞に送った奴は地の文が一人称で、それに三人称みたいな視点を混ぜてるんだがな。というか構成上三人称のように見えるんだな。
606603:04/11/20 20:34:29
ああゴメン。
プロを意識させるものなど微塵もない、といったが訂正する。

プロを云々するほどの力量があるようには全く見えない、ほめるところがない。

ということで、ヨロ。
607名無し物書き@推敲中?:04/11/20 20:36:20
>>605
君のように技量に自信がある者なら、いいでしょう。
でも修行中の者は、やはり人称をきっちり統一して書く訓練をすべきでしょう。
608名無し物書き@推敲中?:04/11/20 20:36:25
>>605
お前が投稿したんじゃないのか。どうもそんな気がする。
自作自演の大将だからなあ。
609批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 21:02:20
>>605
いや、幾らなんでもそれはアカンだろ(笑)
読んでないからなんともいえんが。

>>607 そんな冷たくスルーしてやらんでも。突っ込んで欲しかったんじゃないか?彼は。
610罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/20 21:09:00
>>609
効果があればいいんじゃないか。
たぶん一次落ちするだろうから、一週間後くらいに晒せるだろうな。
一人称の中に三人称を入れる必要がある場合もあるだろう。
その一人称が誰かによる。普通の少年とかなら、三人称視点は入れづらいが、
たとえばウルトラマンが一人称で語っているなら、最初からありえない設定なわけで、
途中、三人称になって怪獣と戦っている場面が挿入されてもおかしくは無いだろう。とくにそれが回想の形式をとっていればうまくはまるんじゃないだろうか。
611 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 21:15:31
ご指摘ありがとうございます。

>>603
嘘などついていませんが、嘘のように見えたのなら
私の文章にあなたを説得させるだけのものがないのでしょう。
できれば具体的に指摘していただければありがたいですが、
ほめるところがないんじゃそれも無理ですね。精進します。

>>604
一人称で書いた方ですね。
「俺はやってくる」・・・確かに変です。

<訂正>
俺はおにぎりを棚に戻し、無人のレジの前を通って雑誌コーナーに戻ってきた。


こんなところでしょうか?
612批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 21:22:59
>>610
ああ、そういう意味か。
・・・って俺まだ勘違いしてるかもしれんが。

地の文が三人称なら、
ふだん視点が主人公からの視点で、+客観視点でも問題ないと思う。

地の文で、「俺は〜」「僕が〜」 って一人称で、
そこに客観視点がそのまま混ざってるのだと、描写でやるのは無理めかと。
説明文ならありなんだけど。

一次で落ちても、自分の文章は財産だと思うんで、無理には
さらさんでもいい気はするが。
613 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 21:23:20
すみません。

>私の文章にあなたを説得させるだけのものがないのでしょう

納得、の間違いです。
614 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 21:49:34
人称に関して。
私の考える限り、三人称には三種類あります。

「完全客観」
 登場人物の誰の心理にも入り込まない。見える出来事のみを書く。
 ハードボイルドなどに多い。

「神様視点」
 全登場人物の心理に入り込める。最近めったに見かけない。

「主人公視点」
 一番多用されている。
 主人公の心理にのみ入り込む。他人の心理は想像でしかわからない。
 必然的に一人称のような文章↓も混じってくる。
>世の中、自分みたいな人間も案外多いのかも知れない。

※実はもうひとつ「フレンドリーな幽霊視点」というのもありますが、
ややこしくなるので割愛します。

今回の作品は「三人称主人公視点」で書きました。
なぜこれを選択したかというと、主人公の心理に入り込み、
なおかつそれを適度な距離を保った上で描写することができるからです。
一人称だと、主人公の色が出すぎるので。

なお、私は今回の作品に視点の混乱があるとは思っていません。
※一人称で書いた方には、言い回しの不備はあるようですね。

もちろん自分で気がついてないだけかも知れないので、
ぜひ気づかれた方はご指摘お願いします。
615名無し物書き@推敲中?:04/11/20 21:52:03
>>609 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o
>>610 名前:罧原堤 ◆mm/T2n8mWo
>>611 名前: ◆bF6YDbwURU
>>612 名前:批評コテ ◆9LVImadA.o
>>613 名前: ◆bF6YDbwURU

見事に続いたものだな。笑える。
616名無し物書き@推敲中?:04/11/20 21:52:36
>>614
もか。
617名無し物書き@推敲中?:04/11/20 22:04:58
>>614
「主人公視点が一番多用されてる」ってのは自分がそういうのばかり読んでるってだけじゃないの?
618批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/20 22:12:47
一連のゴタゴタは、「地の文の人称」と「視点」の話が混ざってる事にあると思う。

1、一人称
  俺は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。

2、三人称
  太郎は道を歩いていた。太郎が角を曲がると、花子の姿があった。

3、これも三人称
  太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。

4、これはダメ  (太郎=俺はありえん)
  太郎は道を歩いていた。俺が角を曲がると、花子の姿があった。

5、これはOK
  太郎は道を歩いていた。太郎が角を曲がると、花子の姿があった。
  太郎は懐かしいと思った。

6、これもOK
  太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
  懐かしいと思った。

7、これは唐突
  太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
  懐かしい。

8、でもこれならOK
  太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
  懐かしい。
  太郎は花子に近づいていった。
619名無し物書き@推敲中?:04/11/20 23:08:20
>>618
違うよ、一連のゴタゴタは自演じゃないかというところにあったんだよ。
人称と視点の問題だなんて、言うところをみるとお前の実力が見えるぜ。

一応言っておくと、「そんな話は知るわけないだろう」っていうのが、
視点のプレないしは乱れなんだけどね。これで分からない奴は勉強が必要だ。

馬鹿のツッコミに対処するために言っておくが、視点変更はもちろんありだ。
620名無し物書き@推敲中?:04/11/20 23:16:32
別にどうでもいいじゃないか。
批評コテなんてまともな批評したことないだろ。どうでもいい輩だよ。
感覚で良いの悪いの言うだけの出来の悪い感想文しか書いてない。
ここでまともな批評できるのは流月ぐらいじゃないか?あとは次点で石ぐらいか。
こいつら以外は無視対象でいいと思うが。
621罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/20 23:25:59
>>618
三人称に一人称が混ざってるの思い出したな。
ロジャー・ゼラズニーの、なんだったっけ。外道の市だな。
あれはそのたとえでいうと4だった。
ただ太郎=俺ではなかったけど。ただ、太郎視点から俺は描かれていたな。
622& ◆rBE5e8bDcA :04/11/20 23:27:49
この短編物は【先生】というお題に基づき書きました。品評よろしくです。

先生へ

もうすぐ先生と会わなくなってから1年が経とうとしてます。
今年も去年と同じように冬用の布団を出す季節になりました。
そして私は今も同じように先生を好きでいます。
たった4ヶ月の出会いだったけど、それでも私にとってかけがえのない思い出に
なっているのです。
少し残念なのは先生を意識し始める前の思い出があまりないこと。
大切な先生との時間だったからもったいない気がします。
先生が一生懸命指導してくれたおかげで私は第一志望の高校に合格しました。
本当は先生に教えてもらってる間は先生の些細な行動にもドキドキして、
心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかって言うくらい緊張して勉強にならなかったけど、
先生が帰った後に猛勉強してたんだよ。
合格して先生を喜ばせたかったから。
でもそれもあまり意味がなかったのかな。
合格発表の前日、先生に思いを告げたくて、先生が住むアパートまでいったんだ。
すごく緊張して泣きそうだったけど、どうしても先生にこの気持ちを知って欲しかった。
でもね、
でも、
神様のいたずらかな、偶然見ちゃったの。
先生と先生の彼女が手をつないで、幸せそうに歩いてるところ。
左手の薬指に光るおそろいの指輪。
先生の目に私は映ってなかったんだね。
少しでも私のこと、って期待してた私は無駄だったのかな。
それから、
私は先生に連絡できなくなりました。
できなかったんだもん。
先生に対してどんな風に接すればいいかわからなくなって、先生の声を聞いたら、
先生と顔をあわせたら笑っていられなさそうで怖かった。
623 ◆bF6YDbwURU :04/11/20 23:30:35
>>619
ええと、つまり「私」=「批評コテ」さんであることを
疑っておられるということでしょうか?
624えむま:04/11/20 23:32:17
続き。
それから2,3日はろくに食欲もおきなくて部屋にこもりきりで泣いちゃいました。
鏡で自分の顔見てみたらすごいことになってたよ。
そして友達から私が合格したことを聞いたけど全然嬉しくなかった。
先生のいない世界は真っ暗で楽しいことなんか1つもない風に思えたから。
先生からの電話も出れなかった。
先生が心配して家に何度も足を運んでくれてたけど会う勇気の無かった私は、
お母さんに理由を作ってもらっておい返した。ごめんね、先生。
いきなり電話に出てもらえなかったりあるの拒否されたりしたらワケが分からないよね。
怒ったりしてたのかな。本当にごめんなさい。
あれからもう1年が経とうとしてます。
私はうまくやってるよ。一人暮らしを始めたんだ。
新しい学校生活もスタートし始めは大変だったけど、今はすっかり女子高生らしくなったよ。
少し化粧もできるようになったんだ。
なにもかもが変わっていってます。
ねえ、先生、先生はうまくいってる?
幸せにすごしていますか?
風邪を引いたりしていませんか?
まだ、先生を好きでいる私を許してくれますか?
先生、
先生、
好きだよ。
世界中で一番先生が、
好きだよ。
だから
幸せになって

幸せになって
625名無し物書き@推敲中?:04/11/20 23:39:37
>>620
石、乙w
626名無し物書き@推敲中?:04/11/20 23:42:06
>>618の例でちょっとひっかかるのは8だけど、まあセーフだろうね。
厳密に言えば、心の声なので一人称視点だけど、
読んでる人がさほど違和感を感じなければいいんだろうね。
(懐かしい)と括弧を入れるのも、不自然だし。



627名無し物書き@推敲中?:04/11/21 00:01:39
>>622
文章自体は、そんなに悪くない。
でもこれは、ただの日記。投稿しても、絶対一次も通らない。
先生に片思いしてふられた話なんて、
クソして寝ました、という文章と同じレベル。
せめて「先生が男と手をつないで歩いていてショックを受けた」
とか「実は先生は卑劣な○○犯だった」なんて話にしないとね。
628名無し物書き@推敲中?:04/11/21 00:09:09
>>626 オレもそう思う。視点移動のタブーは絶対覚えておくべきだけど、読者がすんなり理解できる文章を書くことが一番大事だ。

>>622

それは冒頭か?短編どころか小説の体を成してねーぞ。一人称でだらだらと『わたし』の気持ちを綴られても、読者は置いてけぼりだ。論外。以上。
629批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/21 03:40:16
>>626, >>628
たしかに、感じ方には個人差もあるし、実際の文章しだいとは思う。
リクツを言うとすれば、
「一人称視点」の描写であっても、
それが「三人称視点」の記述の省略形をしてれば、基本的には通るはず。

ところが、省略箇所が多いと、そのぶんギャップが大きくなって
不自然に思えるようになる。

以下、>>618 の例を補記させてもらうと。

 5、これはOK
   太郎は道を歩いていた。太郎が角を曲がると、花子の姿があった。
   太郎は懐かしいと思った。

 6、これもOK
   太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
   (太郎は) 懐かしいと思った。

 7、これは唐突
   太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
   (太郎は) 懐かしい (と思った)。

 8、でもこれならOK
   太郎は道を歩いていた。角を曲がると、花子の姿があった。
   懐かしい。
   (と思った) 太郎は花子に近づいていった。


このような形で補完できない1人称視点の記述があると、
いわゆる視点のブレになるはず。検証してないけど。
630批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/21 04:15:27
>>621
その本はしらなんだ。 情報サンクス。

自分の世界になかったことを教えてもらえるのは、嬉しいな。
調べて読んでみるわ。
631名無し物書き@推敲中?:04/11/21 12:49:20
>>629
なんか拘ってるから乗るけど、
なんで8がOKなの?
8、唐突だよ。
三人称一視点で書く場合、肝心なのは視点を死守すること。
視点である人物の心象からそれていかないことだ。
たとえばさ、8は三人称の書き出しで、いきなり太郎視点で『懐かしい』と来るだろ? だったら、続く文では、これが太郎視点の場面の描写なのだということを読者に知らせる必要がある。

太郎は道を歩いていた。角を曲がると花子の姿があった。
懐かしい。
花子に会うのは何年ぶりのことだろう。太郎は花子に近づいていった。


632石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 13:02:08
某賞応募作を集中的にやってたから
感想書けなかった。
300以降から、書けてなかった作品に対して
ボツボツ感想入れていくので、まあ、なんだ……
よろしくって、ことです。

>>339
>俺がその蕎麦屋に入ったのは、午後の2時頃だった。別段、腹が減っていた
>訳でも無いし蕎麦が食いたかった訳でも無かった、強いて言えばその店の佇ま
>いに興味を抱いたからだったと思う。理由なんて、そんなもんだ。あんたらだ
>って蕎麦を食うのに理屈を付けたりはしないだろ?
なんとなーくこの冒頭は気になった。
このパラグラフ最終行の「蕎麦を食うのに理屈を〜」の一文が
それまでの文章を抹殺している。
理屈をつけているのは、お前の方じゃねーかって、思わせる
なんとも自己矛盾的にな文章。ただ、悪いんじゃなくて、ちょっと面白かった。
この一文で、ある程度、語り手の「性質・性格」みたいなのが
伝わってきたから。

>店の外観 その前のパラグラフで、店の雰囲気を形容した時に
「佇まい」といっていたので、その言葉から店の雰囲気に
+(プラス)のイメージを抱いていた。
佇まい、といわれると、語義的になんとなく「カッコイイ☆」のを思い浮かべちゃうかも

逆に>ガラガラっと扉を〜 からの文章は良かった。
確かに昔の扉は、ガラガラっと音がして、開くイメージがあるもん。

(3-1)の後半部分は、ニヤニヤしながら読めた。
633石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 13:02:38
つづき

全体を通して、まあ面白かった。
しかし、この手法をいつまでも続けてちゃイケナイよ。
特に、何かを形容するときの方法は
>「美味いよ! 親父」
に代表されるように、表現がストレートすぎ。
それを補う形で>黙ってろ、とか>テンションが上がっていたから〜とか
表現できないことを補う形で、ある種の「いいわけ」をするわけだが
これを続けていると、本当の進化はないかと。
逆に、店の外観を「ブス専マニア」とか、「廃墟マニア」とか、形容していた
箇所は、筆が走っていて、いい感じだったのに、全体的に
こんな感じでいってもいいのになぁ〜 と思いました。

当面の課題は、逃げずに「表現」することかな?
応用はそれからでもええやん、と。
634石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 13:12:50
>>348
さんまたとゆーよりも、ふたまーたーじゃないっすか、それ?
ただ、「彼は知らない」がケッコ―怖くて、そこは良かったかも。
とかおだてて伸ばす方向で。

>>352
ピンチョン?(笑) うーん。ちょっと、いや、むしろ
あまりにも記号的、いや暗号過ぎるかも
文学においての「暗号・記号」は真に「暗号・記号」としては
成立できない。何故ならば、それ自体が読み手を意識した
メディアだから、常に「解読」できるように仕掛けないと
その文章は評価されえない。
早い話が、もっとガンガン書けと
635批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/21 13:26:33
>>631
そうだね。
そのリクツに異論は別に無いよ。
例に出したのだと、6も8も、ほんとは前後にワンクッション挟むべきだろうな。

俺が例に出したので言いたかったのは、
主人公視点が混ざる書き方が、普通にありうるということ。
俺には当たりまえに思えたんだが、
ここ100レスくらいか、どうもそう思ってなさそうなレスがあったんで。

どういうケースが良くて、どういうケースが有り得ないのか、リクツが知りたかった。
酷評からは外れてるんで、申し訳なかったな。

一連の例では、
独白調の文章が、主語や述部を省略された三人称の文であること、
7と同型できていても、その後ろに言葉が続けば、補われうる例を挙げたかった次第。
636石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 13:45:18
>>357
どっかで読んだ事のあるタイトルだな。
どうした、当初のスタイルが崩壊しかかっているぞ。
つまりは、マジなのか(笑)
まだまだ書けと。

>>378-383 いぐすりさん
間違いなくこども向きのSSとは趣が異なる気がします。
多分、コロシが入っていると、自動的に削除されんじゃないかなー
こども向きというだけで、全ての表現を「ぬるぽ」っくしないと
イクナイ悪寒がする。

つづく……に違いない。
637石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 13:47:31
つづき

ただ出す賞を変えれば、そこそこはいける可能性がある
作品になっていると思う。
前半、冒頭の瑞穂と「私」の繋がり等をもっと削っても
良いと思うので、そこをコンパクトにしてしまう。
そして逆にもっと書き込むべき点は、「トリック」、窓の鍵を閉める方法を
嘘でも良いから、リアリティの出る方法で書くことと
大木を倒してしまう元凶の雲・雨を
もう少し先から臭わせておいた方が、「オチ」が迫ってくる感じがして
良いかと思われる。
後、爪を噛むスピードというか、それが焦燥を表現する方法というのは
良いのだが、一様に「爪を噛む」とされているのは、余り良くない。
最初は「パチン」と音がする、焦り、しかし時間が迫り
追い詰められていくと、爪を噛むスピードが速まったり「ガリガリ」とか
血が滲んだとか、段々と勢いをつけていけば、「私」の心理状態が
もっと端的に表現できたと思えるし、リアリティも出たと思える。
この作品は「追い込まれていく時間」を共有する物語だから
全体的にもっと追い込んだほうが良いと思える。

良かったのは「私」の焦燥が、読めば読むほどにわかってくるという
形式かな。ミステリーとかオレは久しく読んでいないので、そう思える
のかもしれないけど、こういう形式だと、読者を厭きさせない作者の
気遣いが出る。これはイイ!
基本的には、できている。もう少しやれば、プr(以下、責任がもてないので略)

638石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 14:11:08
>>389-399 工場の音さん
おぉおぉ〜こいはなかなかすげぇなー
横光利一「機械」がオレの理解の底辺にあって
それが作用しているのだろうが、この上辺は
「騒々しい」のだけど、深層のところでは、「冷たい・静かな」
感じが良かった。

それは多分、男が最期に漏らす「なんだ、こんな事だったのか」
以外は、男の心象が一言も語られていない静けさと
対比的にある、男の身体的な異常なまでの動き、騒々しさ。
そして工場の騒音。
工場は、つまりはその言葉どおりのあの工場だけではなくて
工場というものを産み出した、「資本主義」とも思える。
ガッシャン∞は、資本主義が作り出す、CM的な全ての雑音を
象徴しているように読める。
その音、今の社会においてはそれがほとんど「全て」なのだが
それが煩わしくなった、「彼」はそれを放棄する。
しかし、それは同時にこの「世界」では死に直結する行為だ。
最期に彼は「この世界」を理解して、死の直前に
それを悟り、一言、言葉を漏らし、そして死ぬ。

うーん、これはイイですな。
639石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 14:22:32
>>395さん
うーん。そんな未熟児が泣くか?という疑問があるが
なかなかドラマチックなので、ええかも。
オブラートに包み込まれた表現、「死」というムードの中
唯一の「破綻」がその泣き声であるとしたいという意図は
伝わった。ただ、ここを劇的にするにはもう少し、本気で
「花子」を、リアリティをもたせて、泣かせてみてもええのでは、と思った。

>>396さん
おう、悪くはない。
金に対する「欲」が、もう少し、グロく前に出ていたら完璧。
>二百十六枚の紙の装甲を貼り付けて、俺は今、無敵だ。
この一文が、秀逸なので、ここから表現を広げていった方が
ベターな希ガス。

640石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 14:34:30
>>403 841さん

なんつうか、硬質と軟質な感じが混ざった文章という印象。
もちろん、文体・表現を統一したら単純にいいわけでは
ないのだけれども
出だしの一文が軟らかい「装飾されたキレイ目な文章」、ただの風を「私」の感性から
膨らませたイメージの一文であるのに対して
それ以下の文章は、同じ「私」が街を語っているのに
どうも出だしの雰囲気と趣を異にしていて、直接的・説明的で硬い感じがする
文章になっていた。
もちろん説明的にならざるを得ない箇所なのは、理解できるのだが
同じ「私」が語り手なのに、軟らかかったり、硬かったりするのは
どうしてもバラけた印象を持ってしまう。

まあ、冒頭なので、コレくらいしか言えないなぁ そんな感じ。
641石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 15:04:56
>>408-409
>伽藍の意味知っているか、オレは文教系の大学に行ってるので
たまたま知っていたのだが、これは形容詞じゃないぞ。
まあ、「ガラン」とフツーの擬態語にするよりは
カッコイイよく思えるかもしれないけど、こういう風に「擬態語」を
当て字っぽくやるなら、統一しないとな、>無数のありがぞろぞろ
ぞろぞろを数呂数呂とか、な〜 まあ、暴走族みたいに
なってしまうけどな(笑)

後、細かいついでに、蟻の本物みたことあるか?
オレの記憶では、蟻の胴体部分は3つのパーツから
なっていたような気がするんだけど……違ってたらゴメン。

オチが唐突、蟻が二十匹潰れたところで、蟻さんは参らんのです。
たかだか、十や二十の雑兵が潰れたところで、全滅にはならない。
なんつうか、もっと決定的なことがないとダメな気がする。
表層的なことでは、まあその点が気になったが
深層的なところで、最後の一文「二度と少年は〜」のところから
自分を投影していた「蟻」が、ボールによって、潰された
つまり、少年はそこで一つの「死」を迎えたとも読める。
この「死」をもっと明確にするためには、「蟻」としての視点を
もっと書き込んでみるべきかと、蟻を観察している「少年」の視点
しか描かれていなかったから、「少年」が「蟻」になっていることが
掴みにくい。ただなかなかアイディアというか、意図は良いので、
もう少し研究してみると良い。
642石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 15:22:49
>>424
先端の方は、「君」の書き手としての、いわゆる恥じらいが
作用しているんだろうね。阿呆みたいに直接的に書くよりは
そうやって記号的・暗号的にするのは、良いけれど
完全なるものは、破壊されるためにあるのだから
>それでも肉体の欲望〜 あたりで、硬い文章を壊す為に
何を意味しているのか、もう少し崩して書くべきだったかも
その破綻によって現前した、猫のストーリーという作りに
なっているのだから。

猫の方は単純にオモロイ。形容詞が飛びぬけている。
643石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 15:38:14
>>434 厨房さん
まあ、うん。(笑)って、感じです。

>>439-440さん
同窓会で、しかも父親がそこにいるのだから、「私」もある年齢までは
その村に住んでいたのでしょう。
それならば「ゆきめ」を知らないというのは、どうも苦しいのでは
「ゆきめ」が、「私」の去った後で発生した「現象」であるという
限定条件をつけているので、この後の展開が苦しいかも。
まあ、「私」が去った後に現れた「ゆきめ」なのだから
「私」には村で付き合っていた、女性がいて、それを雪の降る日に
つまりは、この村を去ったときにその彼女と別れたのでしょう。
そして、その彼女はなんかの不幸ごとに遭い、亡くなってしまったが
今でも「私」のことを忘れる事ができずに、「ゆきめ」になっている
という、オチが想像できた。

>>442-444
すまん、続きは気にならない。全く。
まず「コロシ」の美学が感じられない。煩すぎる。
黙って殺る、黙って去る、後には何も残さないってのが理想かも。
644石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 15:43:26
>>451-452
なんつうか、馬鹿じゃネェの(AA略)って思う仕上がりだ。
このブラックな滑稽さは、良いんだけれども
どーもドカンと来る感じがしなかった。
きっとオチがすぐに思いつくからかな。
まあ、一種のトレーニングとしては、そこそこ良かったのかも

オマイにも、期待しているからビッと汁!
645石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 15:53:15
>>457-458
ロボットモノか〜 アイロボットとか、A.I、ターミネータ、攻殻を
見ているとどうもな〜
なんつうか、語り手がロボットなんだから、わざわざ人間のような感性で
「事象」を表現するのもどうかな〜って思う。
まあ、とにかくロボットはやり尽くされている感があるので、
今更、それはないだろうというのが、正直な感想。

>>466
おお〜オモロイぞぉ!(笑)
有名な台詞が全て「ぬるぽ」「ガッ」になっただけで
延髄を破壊するに至る、笑文になるんだな〜
地の文はあくまでも固くしているところにも、作り手の上手さが光る。
646石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/21 16:02:16
>>467-468さん
うーん、大体、事情は掴めた。
別に混乱していないし、このまま書いたら?
ただ、一つ思うのが、一文がドライブし過ぎて、その一文を書いているうちに
何を意味したのかったか、忘れているのかもしれないと
思える箇所が、あった。
まず頭に行程表、何を書いて、どう終わらせるか、というイメージがあるのなら
あらすじでも書いてみた方が、君のような書き手の場合はいい気がする。
647名無し物書き@推敲中?:04/11/21 18:02:42
助勝、という。餅屋―かどや―を河越に開いて、暮らしている。が、誰もかどやとは呼ばず、助の店、助の店と呼んだので、名前を、すけや、と変えた。すると客が
「すけやよりかつやってのがいい」
など勝手な事を言い出した。さすがに二度変えるのも憚られたので変えなかったが、(少しすけやとやったのは軽率だったなぁ)と思っていた。助勝は女と会話するのが苦手で、仕事なら多少話せるが、それでも無愛想になる。そのため、女は
「冷たい人」
と言う。そのため、かどや改めすけやは、男ばかり集まっている。彼自身は、地に足のついた人で、焦る事をしなかった。物事に円熟しているので、三十路過ぎと思っている者も多いが、実はまだ二十四でしかない。そういうところを気に病んでいて、ますます女と話せない。
店を開いて一年過ぎて、いよいよ客が多くなってきた。すると、はじめる前は一人でやろうとばかり思っていた店が、不便を感じる事が多くなった。
(いかん)
遂に人を雇う事にした。婢をは気が引けるので、下男にした。店に屯している者から一人、雇う事にした。
「店に来ている者は皆、貴方の事を慕っていますぜ」
と言うのは、一太郎という幇間のような奴だったが、甘言と知りつつも、そういう事を聞くと、
(さもあらん)
など思ってしまう助勝だった。
で、下男を募集して、十人は集まるかと思っていたので、少し拍子抜けした。その事を客の猪助にぼやくと、
「なに。そんなもんだよ。みんないくら慕ってるって言ったって、おめぇ、それぞれ自分のうちを持ってんだよ。お前がいくら気立てがよくっても、そりゃぁ、自分の家族捨ててまで、って奴はいねぇさ」
と言われたので
「そうかぁ」
などと呆けた返事を返す他無かった。汗顔の至りだった。
(思い上がっていた)
改めて思った。
648名無し物書き@推敲中?:04/11/21 18:17:27
石ってすげーな
俺なんてちょっと偉そうに酷評してみるかって意気込んで来ても
正直辛くて読めないのがいくつかあったんだが
批評が的を射てるかどうかは知らんが(読めなかった作品はね)
とにかく根気がすげーな、うん
649名無し物書き@推敲中?:04/11/21 18:44:40
で、結局、一番美男の菊兵衛を雇った。遊び上手の、今風の若者だった。こいつなら上手く、女にもやるだろうという思惑だった。菊兵衛は家にあまり帰らない、親不孝者だったので、下男になって、勝助のところに住む
のに抵抗は無かった。で、菊兵衛は元々、総髪に近い髷を結っていた。髪を梳いてすべて後ろに集め、そこで結んだ。馬の尻尾のような、奇妙な髪型だったが、それはそれで似合っていた。
その尻尾髷を短くさせ、その上から鮮やかな草色の頭巾を被らせた。小柄な男だったので、頭巾を被れば形になった。
その後から餅は助勝がつくり、それを運ぶのは菊、という事になった。
菊は1ヶ月程たつと、助勝の様子がおかしい、と感じははじめた。餅を焼く時の菜箸の冴え、煮炊きの薪に使うために薪を割っている時など、異常に機敏な動きをするのである。
そのような事をおかしいと感じるそもそものわけは、助勝の裸体を見た時だった。夏、暑い夜で、昼の蝉の鳴き声が耳に残って、何となく庭を眺めていた。すると、月下の井戸に、下帯一つつけた助勝がやってきた。
バシャバシャと水をかぶって、その場で体を拭っていた。その時の腕の筋肉の付き方が、まるで太い松の幹のようだった。腹はだらしない、太鼓腹なのだが、目を胸にやると、固く張っている。腕と脚も一見、
肉がついているように見えるが、筋肉らしい。そう思いながら、全身をじろじろ見ていると、急に勝助の相好が崩れた。
「あんまり見るもんじゃねぇ」
と、照れくさそうに言った。
(ばれた)
訳も無く慌てたが、今思うと別に悪い事をした訳でも無しに、あんなに慌てる事も無かったな、と思う。
(しかし、あの人は…まさか…)
菊は思う。
(剣客か何かじゃねぇのか)

批評お願いします。
650名無し物書き@推敲中?:04/11/21 18:48:02
>>635
俺はあんたらのやりとりが為になったよ。
乙。
651名無し物書き@推敲中?:04/11/21 21:43:00
>>647(添削文)
名を助勝という。餅屋―かどや―を河越に開いて、暮らしていた。が、誰もかどやとは呼ばず、
助の店、助の店と呼んだので、名を、すけや、と変えた。
すると客が「すけやより、かつやってのがいい」などと勝手な事を言い出した。
さすがにまた名を変えるのは憚られたが、こんなことなら、すけやにしたのは少し軽率だったか、
と思ったりした。助勝は女と話をするのがどうも苦手だった。仕事ならば多少は話せるのだが、
それでも無愛想になり、冷たい人間のように思われてしまう。そんなわけで、すけやには男ばかりが 
集まるようになった。助勝は、地に足のついた人間で、情に任せて軽率な振る舞いをしない。
人からも円熟した人間と見られ、齢もは三十路を越していると思われていた。しかし実際はまだ
二十四だ。助勝が女が苦手なのは、老けてみられることを気に病んでいるせいもあった。
店を開いて一年過ぎ、すけやは繁盛してきた。店を開く時には一人で切り盛りする
つもりだったのだが、だんだん手が回らなくなってきた。やもえず人を雇おうと思った。
「この店の常客は皆、だんなの事を慕ってますから、引く手あまたですぜ」
調子ものの一太郎が、媚びたようなことをいう。
べんちゃらとは分かっていながらも、つい「さもありなん」などと思ってしまう助勝だった。
女は苦手で雇う気にはならず、店の常客の男達に声をかけてみる。
だが、案外、首を縦にふるものがいなかった。助勝は少し拍子抜けした。
客の一人の猪助にそのことをぼやいてみると、
「なあに。そんなもんだよ。みなおめえのことは慕ってるさ。だがな、みなそれぞれ家族もあり、
自分の暮らしってもんがある。それをなげうってまで、おめえのもとで働こうって輩はいねぇもんさ」
「そうか、そういうもんだな・・・」
助勝は、自分の奢りに気がつき、それを恥じた。
652名無し物書き@推敲中?:04/11/21 21:52:06
(コメント)
この文章が一番添削に苦労した。
時代小説なので、現代的な言い回しをしてはいけないし。
実際、時代小説は書いたことがないので、
添削文がこれでいいのか自信がない。
原文は、まだその時代の人間になりきって書けていない感じ。
もっと時代考証する必要がある。
653名無し物書き@推敲中?:04/11/21 21:55:55
「人間」とか「円熟」なんて言葉も使っていいのか疑問。
時代小説は、書くまでによく勉強しておかないとダメだね。
654名無し物書き@推敲中?:04/11/21 22:31:10
やっぱり添削文を読み返してみると変なところがあった。
>「この店の常客は皆、だんなの事を慕ってますから、引く手あまたですぜ」
(中略)
女は苦手で雇う気にはならず、店の常客の男達に声をかけてみる。

この二つの文の関連が変だった。

人を雇うところの部分の記述に

655名無し物書き@推敲中?:04/11/21 23:17:04
>>648
石の熱意は買いたいが、
書いてるのは感想文だから余り参考にならない。
656?:04/11/21 23:52:02
657批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/22 00:08:27
>>655
感想でいいんじゃないの。
作品で最低限のセオリーが達成されてれば、あとは感想で。

書き手は、読んだやつがどんな感想を持つのか聞きたいんであって、
文芸批評してほしいわけじゃなかろ。

現代人の空虚を描いて云々、
身体への回帰が云々。
この作品はスキゾ的なディスクールが反復されるシニフィアンを脱構築しようとする
アブジェクシオンなテクスチュアと言えよう云々。

そんな批評モドキより、どこが面白かったか、面白くなかったか、
自分の狙いが成功するのかしないのか、
それが知りたいと思うんだがな。
658名無し物書き@推敲中?:04/11/22 00:17:13
>>651(添削文)
結局、菊兵衛という男を雇うことになった。色男の遊び人で、女客もうまく引き寄せるだろう
と思ったからだ。この男、親を疎んじ、家にもあまり帰らぬような暮らしをしており、
勝助のところに住む込むことにも抵抗はなかった。
助勝は、髪を梳き、後ろに集め馬の尾のように結っていた菊兵衛の髷を短くさせ、
髷がすっぽり隠れる鮮やかな草色の頭巾を被らせた。その姿は小柄な彼によく似合っていた。
店での仕事の役割は、助勝が餅をつくり、菊がそれを運ぶことになった。
1ヶ月程経ち、菊は助勝がただの職人ではないように思えてきた。餅を焼く時の箸捌きの俊敏さ、
薪を割っている時の体のキレ・・・。
さらに、寝苦しい夏の夜、菊がぼんやり庭を眺めていた時のこと。
満月の下帯一つ姿の助勝が現れ、井戸でシャバシャと水をかぶった。その体に菊は目を見張った。
腹こそしまりのない太鼓腹だが、腕は松の幹のよう太く、胸は鎧のように分厚く、
脚は獣のように締まっている。
助勝は、菊の姿に気づき、
「あんまりじろじろ見るんもんじゃねえよ」
と、ばつが悪そうに言った。
「しつれいつかまつりました」
菊は、慌てて部屋に戻った。
(それにしても、あの肉体・・・。ひょっとしてあの旦那は、武芸の心得があるんじゃなかろうか?)

659名無し物書き@推敲中?:04/11/22 00:22:47
失礼、>>649の間違いでした。
(コメント)
原文は、無駄な描写が多いような気がしました。
自分の勉強のためにも(添削文)書いてますが、
やっぱり慣れてない時代小説は難しいなあ。
660名無し物書き@推敲中?:04/11/22 06:23:25
>>647-649

基礎力がない。
>>647は無駄に長い。
>>649も全体的に無駄が多いが、それよりも筋肉の描写が気になる。
661名無し物書き@推敲中?:04/11/22 12:57:15
>>651
添削文、よくできてたよ。おかげで原文のいわんとするところが理解できた。
けど、店の名前は『』を使って区別したほうがいいんじゃないかな?
それと、『引く手あまた』。この用法は無いよね。
658も、よくぞここまで整理してくれた。
こんなふうに読ませてくれると、
人間的に円熟していて人に慕われる助勝が無愛想で女が苦手、というのは
矛盾してると分かるな……。
662649:04/11/22 17:17:08
批評ありがとうございました。
勉強します。
663名無し物書き@推敲中?:04/11/22 21:51:43
>>661
全くおっしゃるとおりです。
店名は『 』を使う方がわかりやすく、
「引く手あまた」の用法は明らかに間違いですね。



664もろこし ◆/pNVDpmitw :04/11/23 02:41:02
批評お願いします。

 ユウリは開かれた胸から血しぶきをあげて力なく倒れた。不覚だった。
俺の目の前で、ゴブリンに怯みながらどうすることも出来ずにユウリはバッサリ斬られてしまったのだ。
 一息遅れて詠唱が完了し、周りのゴブリン共をむなしく殲滅した。
 俺は、自分の魔法の選択ミスを悔んだ。攻撃能力を持たぬ者を傍に置いておきながら、なぜウェイトの長い魔法を
選んでしまったのか。最初にゴブリンの存在に気がついたとき、まだ自分との距離があったので、
殺傷能力の高い魔法で一気にけりをつけようと思ったのだ。まさか別のゴブリンが近くに隠れているとは。
俺らしくもない失敗だった。それは、不覚にも、ユウリの存在に浮かれていたのだ。
 ユウリは俺と同じ村で生まれ、幼馴染の仲だった。俺は十六のとき村を出て、四年間の魔道士の修行を経てから、
久しぶりに村に戻ったのであるが、四年間の空白がユウリとの兄弟的な関係を消しさった。
二十のユウリは、俺の目には新しい女として映ったのだった。
「一度、村の外にある、大きな街を見てみたい」
誘ってきたのはユウリの方からだった。俺は胸を躍らせて承諾した。
 しかし、その結果がこれである。ざまあない。横たわる彼女の前にしばし時間を忘れて立ちつくした。
665名無し物書き@推敲中?:04/11/23 03:15:39
>>664
文章のことだけについて触れるなら・・・


>ウェイトの長い魔法
これはあまりにゲーム的過ぎるだろうね。せめて「詠唱時間が長い魔法」とか。

>二十のユウリは、俺の目には新しい女として映った
新しい女というのはちょっと変かな。「見知らぬ異性」とか「成熟した女性」
などが適してるのではないかと。

あと、途中あらすじっぽくなってる点は少し考えたほうがいいと思う。
666名無し物書き@推敲中?:04/11/23 09:24:28
>>664
連続で「た。」と「だ。」で終わるのが多い。
あと「ゴブリン」使いすぎ他の名詞で代用するとか、省略したほうが文が締まると思う

これは、個人的な意見だけどファンタジーって背景がしっかりしてないと読む人は、
「???」ってなっちゃうから書くときは背景をよく練って書くといいかも。

主人公から「俺のせいじゃないし」オーラが伝わってくるのは漏れだけ?
667批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/23 09:53:55
>>664
冒頭の「不覚だった」は、一瞬ユウリの言葉かと思ってしまう。改行を
入れたほうがいいかもな。

回想が入るタイミングも早いな。
「立ちつくした」まで語ってから回想するほうがいいんじゃないか。

あと、最後、一緒にいて胸躍る異性が斬られて倒れてるんなら、
駆け寄って介抱しようとするんじゃないか?
即死してても、とりあえずすがりつくと思うが。
668批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/23 10:09:32
>>622, 624
日記/手紙調の文章なんで、とくに文体には突っ込みどころはなかったが。
個々の説明、独白は、いい分量で分けられてて読みよいんじゃなかろか。

が、既に言われてるけど、ごく普通のこと書いてるだけで、
この文章を読まなきゃ得られないモノ、ってのが無かったなあ。

浅田次郎の「鉄道員」に、手紙で、好きです好きです好きです好きです書いて
泣かせる系の短編があったんだけど、
>>622が読んでなかったら参考になるかもと思った。

あんな強烈なのは特別としても。
他のやつが考えなかったような事、思いつかなかった視点・表現、
そういう、読む者には無かった概念が仕込まれてる必要があるだろうな。
669批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/23 10:34:19
>>552
良さげな箇所もあるんだが、細かい傷が多いな。

> 太陽が沈みはじめ、空の彩度におうじて私の心の彩度も段々と沈み始める。
彩度という語句はいいんだが、「沈む」「彩度」が2度ずつ出てきてしまって
語彙の少なさを感じさせる。

> 眉間のしわが一つ増えだした頃、
寒くて眉間にしわが増えるのはいいんだけど、しわが「一つ増えだした」
ってのは変じゃないか?

> 彼とは、私と同じ2年生のバスケ部の人で、私はバスケ部とは無縁の人なのだが、
「〜の人」という表現が重なって拙さを感じる。
この前にも、「緊張の震えが寒けの震えに」という箇所もあったし。

> うっとり頭に焼き離れなくて、それで今まで待っていたのである。
> 彼の短い髪から飛び散る汗のしずくが健康的なのがよい。
> どのタイミングで彼の前に飛び出そうか、彼の一歩一歩のリズムから
> その時を見極めようとした。
このへんの一連の記述は、良いんじゃないか。
うっとりして夢中になってるのに、評論家調に「〜がよい。」とか言う辺りは
可愛らしいし、その後の一文で、緊張感も伝わってくる。

> 不意に私は、彼の心臓の鼓動に合わせてつまさきを鳴らし、
> 自分と同じリズムで揺れる私の存在に気づいたのか、
> 彼は立ち止まってこっちの方を見た。
この文章は分かり難いな。狙ってやったのかもしれないが。
前後で主語がちがっちゃってる。
670批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/23 11:02:44
>>520
俺は普通に面白かったんで、なにも書いてなかったけど。

俺の感覚では、その文章で読みやすかったし、
悪いとはおもわなんだよ。
まあナンセンス系の小話だし、描写はほとんど必要なかろうと俺は思う。

他の人の評に反対とかするものではないので。
あくまで、そういう読み手もいるということで。

個人的には、描写は、ポイント、ポイントでだけやってもらえればいいと思う。
腕によりをかけた表現で、他の誰にも書けない描写を、
でも、これ見よがしではなく。

他の人がどう感じてるかは知らんけど。
671批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/23 11:32:31
>>546
526からの続きといっても、一つの場面に出てくるもの、しゃべるものが多すぎて、
訳が分からん。
基本的には、会話のシーンでは2人しかしゃべらんほうがよかろ。
で、他の人物がいるなら、たまにチャチャいれる程度。

わずか2行のあいだに、
ブラッド君(剣?) デュラカス テッド(自分?) ルーシー シスカ リリス(剣?) ジン 
こんだけ固有名詞が出てきたら、意味分からなくてあたりまえ。

よく知ってる登場人物を使っても、このように意味不明になるぞ。
 ↓↓
「とりあえずのび太を返しておこう」ジャイアンが、ベッドの上のスネ夫に渡した。
「実はな、ドラミはドラえもんの妹だ。そして俺はその知り合いだ。しずかは出来杉の仲間で、のび太とは旧知の仲だ」

すでに誰が誰に何の事をしゃべってるんやら、分かってる事でも
わけ分からなくなるという。。。

説明の構成を根本的に改めるというか、
関係をいっぺんに語らせて済まそうとするの、やめたほうがいいだろうな。
672 ◆nwPyE9SYYQ :04/11/23 14:26:16
批評お願いします。

 実行は今日だ。 俺はもう耐えられないのだ。
 監視され鎖に縛り付けられている自分。 その姿が妄想だとわかっていても、
いくら妄想を妄想と納得させても、妄想は消えることなく残される。 そして妄想が
消えない限り、俺はその妄想から抜け出す事は出来ない。 監視されていない
証拠なんてどこにもなく、そう見えないとしても、瑣末な行動と見逃されているだけ
なのだと、監視者はただ俺を見下しているだけ。 それでも、たった一つだけ、この
妄想から逃れるすべがあると気付いた。
 完全犯罪に完璧な計画なんて必要ない。 ただ気付かれない事、これだけで良い。
俺は一ヶ月後まで封印するはずだったかばんをとりだして、外に向かう。 そう、監視
なんてないのだから、被害者からも事件からも浮かび上がる事のない俺が疑われる
はずがない。 全く単純なことだ。
 自動車に乗る為に鍵を運転席側のドアに差し込む。 助手席にかばんを放りこみ、
エンジンをかける。 ベルトとシートは滑らかに動き、左折のウィンカーも点滅する。 
ここまではイメージどおりにすれば良いだけだ。
 行き先は、俺が初めて行く所ならどこでも良い、それも、俺が思い浮かべそうもない
ところならなおさらだ。 市外へ行き、青い看板に書かれた地名を頼りに、見知らぬ
土地に向かう。
 罪は見逃せないほど重く、同時に目撃者はいてはならない。 ただこれだけの条件を
考えると、コロすしかない。 放火という方法も考えたが、それでは結果を判断できず、
対人の犯罪で考えるなら些細なものか、目撃されるものしか思いつかない。
 そして、確実に実行できないといけないとなると、自然、相手は弱者になる。
 ワイドショーでコメンテーターが「弱者に憤りをぶつける卑劣な犯行」と言う姿を想像して
少し可笑しくなる。 だって、虐待したいだけならペットショップで買えばいくらでもできる
だろ? もちろん俺はそんなことはしていないから、的外れなコメントじゃないか。

 ……待てよ。 もし、ここで子供なり老人なりを殺して、ワイドショーの話題にもならなかっ
たら。 俺がやっているのが解っているからだとそう思ってしまわないだろうか……

 結局4時間のドライブになった。 しばらくは車に乗らないだろう。
673石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/23 14:32:13
>>480-481 修行中さん

だいぶ文章的には出来上がってきたような気配。
少し気になった点は、この文体で
「ピチャピチャ」という擬音語はあまり適切ではないように
思われる。全体的に硬めな文章だったKら。
後は、「もしかしたらまだ生きているのかも知れない、という念が〜」
という箇所で、「念」というのも別な言葉で言い換えた方が
リズムがよかったかもね。
オレは読んでいて、そこで引っかかったから。

全体的に移動が多く、様々「モノ」の描写がテーマだったのだろう
たくさん名詞が出てきていた。
まあ、まるでウタダの「colors」のようだった。

後半は疲れてきたのか、前半のように名詞から
膨らんでくるような文章ではなかったのが残念。
ここから個人的な意見として聴いて欲しいのだけれど
イチョウの葉が「黄色い」のは、誰にとっても自明なことだ。
カラスの嘴が「黒い」のも自明なこと
同じく白鳥が「白い」のも自明なこと
しかし、その色が私にとってどのように目に映るのか
「私」という一個の個性において、その「モノ」が何を
意味しているように思えるのかが、割と重要だと思う。
カラスが黒いと、ありのまま書くのは、常識をなぞっているだけだ。
もちろん全ての事象をありのまま書くという、私が
個性であってもいいのだけれども、それじゃあツマランだろぅ。
要は、凡庸なる「私」が語ることは、凡庸なることにしかならんよ。
ってことかな。
674石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/23 15:06:45
>>488 841さん
細かい点「日常茶飯事」まあ、う〜ん、と悩むところだ
オレは、この後の文意を考えれば、これは非常に
面白い表現だと思えるのだが、全体的な文章の雰囲気から
この言葉だけ浮いていたようにも思える。
まあ、微妙だけどなかなか、いいかも。

まず、彼女の悩みようがなんとなく軽いような気がする。
言葉で「辛い葛藤」と一概に表現してしまっているが
これでは軽すぎると思えるのだ。
もっとリアリティを持たせて、その問題が真に差し迫ったように
思わせるには、身体的な兆候、精神的な兆候等を
匂わせるとどうだろう?
家で食事をしている時、彼女の影が、ふっ、と私の心を奪った。
彼女は、今、何をしているのだろうか? 私のように家族と食事をしている―?
もしかして友達の典子と―? まさかあの男と―
675石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/23 15:08:07
つづき

私の体に火が駆け巡り、知らず知らず、地団駄を踏んだ。
嫉妬のリズムが激しくなり、母に「お行儀が悪いわよ」と注意された。
私は「もうごはんいらない」と席を立ち、部屋の鍵を閉めた。


もちろん修行僧みたいに山に登るのを、身体反応としても
いいのだろうけども、なんかオレにとってはカッコ良すぎる気がする。
健康的過ぎて、こいつそんなに本気で恋愛してないんかなー
って思えるのかも。本気で恋愛していて、しかもそれが叶いそうにもない
と思っている場合、それはケッコ―しんどいものだと思う。
日々、ストレスに晒されている状況下なら尚更。

修行僧は山に俗世間の欲を置いてきて、達観する。
この「私」もなんか、そういう峻厳なイメージがするなぁ
うんまあ、要はオレの「恋愛」と、841さんの「恋愛」観が
違うだけだろうから、そんな気にしなくてもいいです。
676石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/23 15:38:29
>>501-502さん
おぉー続きが気になる冒頭ですね。
文章的にも欠陥が無いし、問題ないと思います。

>>531-532
舞台設定は上手くいった方じゃないでしょうか
この後、SF的な感じ、「タイムスリップ」とかしても
おかしくないようなワード「宇宙船・沼(なんとなく)・マイクロフィルム」は、
そこかしこに散りばめたわけですから。
ただそっち向き、SF的に向かうなら
>人生すらここで
>終わってしまうかもしれない、と僕は時々思う。もうそんな歳だ。
>変わることのない一日が、その日も始まろうとしていた。
この一文はコンパクトにして、「僕」の勝手な「思い込み」
に留めておいた方がいいのかも。
今後の展開との兼ね合いで左右される文章だと思います。

一文は長くなる箇所もあるけど、そうは気にならない気遣いがされていた。
このまま書いても大丈夫だと思います。
677名無し物書き@推敲中?:04/11/23 18:56:54
>>664(添削文)
ユウリは胸から血しぶきをあげ、バタリと倒れた。
彼女はゴブリンに怯えながらも、どうすることも出来ず、
俺の目の前でバッサリ斬られてしまったのだ。
一息遅れの詠唱が終わり、周りのゴブリン共をむなしく殲滅した。
不覚だった。
俺は、魔法の選択ミスを悔んだ。攻撃能力を持たぬ彼女を傍に置きながら、
発動するまで時間のかかる長い魔法を選んでしまうとは・・・。
最初のゴブリンの存在に気づいたときは、まだ自分との間に距離があった。
それで殺傷能力の高い魔法で一気にけりをつけようと思ったのだ。
だが、まさか別のゴブリンが近くに隠れていようとは・・・。
俺らしくないミスだった。ユウリの存在に浮かれ、俺の心のどこかにスキがあったのだ。

彼女と俺は同じ村で生まれで、幼なじみの仲だった。俺は十六のとき村を出た。
そして四年間の魔道士の修行を積み、村に再び帰った。
俺は久しぶりに会ったユウリの姿に、目を見張った。
二十歳になった彼女はすっかり大人の女性になっていた。
妹のようにしか思っていなかった彼女が、全く違った女のように映った。
「一度、村の外にある、大きな街を見てみたいわ」
彼女の誘いに、俺は一抹の不安がよぎりながらも、胸がときめいた。
外界は魔物が蠢いていて決して安全な場所ではない。
しかし俺は、彼女と二人で旅が出来る魅力に抗しきれなかった。
その結果がこれである。俺は悔やみ、ただ茫然と彼女の前に立ちつくしていた。
678名無し物書き@推敲中?:04/11/23 19:02:14
(コメント)
この手のゲーム系のファンタジーは、投稿してもまずダメです。
ストーリーにオリジナリティがない。
文章ももう少し洗練させましょう。
679名無し物書き@推敲中?:04/11/23 20:40:57
>>672(添削文)
実行は今日だ。俺はもう耐えられない。監視され、鎖に縛り付けられている俺。
その姿は妄想だとわかっていても、俺はその妄想をどうしても振りほどくことができない。
俺は誰かに監視されている。監視者は俺を蔑むように見下ろしている。
この妄想から逃れるたった一つのスベ・・・。

完全犯罪に完璧な計画なんて必要ない。ただ気付かれない事、これだけで良い。
俺は、カバン──これは一ヶ月後まで封印するはずだった──をとり出し、車のキーをとる。
監視者などいるはずはない。だから被害者と何の接点もない俺が疑われるはずがない。
全く単純なことだ。
補助席にカバンを放り込み、イグニッションキーを回す。
シートベルトとシートが滑らかに動き、左折のウィンカーも点滅することを確認する。 
ここまでは、前からイメージしていたとおりのことをすれば良いだけだった。
行き先・・・。俺が初めて行く所ならどこだっていい。思いもよらない所ほど好都合だ。
車を走らせ、郊外に出る。道路案内の青い看板に書かれた見知らぬ土地へと向かう。

誰にも目撃されてはならない。捕まれば重罪だ。放火という方法も考えた。
だが、これでは殺人目的であることをはっきり分からせることができない。
やはり、直接殺すしかない。ターゲットは、弱者の子供や老人がいい。
ワイドショーのコメンテーターが俺の犯行に「弱者に憤りをぶつける卑劣な犯行」
と言う姿を想像してみて、俺は「フン」と笑った。
的外れだ。あいにく俺は、弱者相手に憂さ晴らししようなんて趣味はない。

ふと、俺の脳裏に不安がよぎった。
……待てよ。もし俺が殺しをしても、マスコミのの話題にもならなかったら。
(以下の文章は意味不明)
680名無し物書き@推敲中?:04/11/23 20:45:20
(コメント)
文の意味が分かりづらく、何をいわんとしているのか
なかなか把握できなかった。
添削していて、そういう文章が本当に多い。
人が読んで理解できる文章なのか、
よく読み直してからここに出してほしいな。
681名無し物書き@推敲中?:04/11/23 21:00:20
http://sexyphilosophy.kir.jp/
小説カテゴリ担当しています。まだまだ不完全なんですけど、お願いします!批評よろしく。
682名無し物書き@推敲中?:04/11/23 21:29:46
>>677
ロードス島戦記等と比べても、本当に魅力のない文だな

683批評コテ ◆9LVImadA.o :04/11/24 00:34:38
>>672
自分が監視されてるんじゃないか、という妄想を打ち消すために、
無計画に人を殺そうとおもった。という話か。
添削氏の文章読んで、やっと何のことか分かったよ。

で、もしそれでも騒がれなかったら、やっぱり監視されていて折込済みだったんだと
自分が妄想するかも知れないと思って、やめたと。

あまりに普通の考え方とちがうので、迂遠な言い回しされると
何の事なのかぜんぜん想像つかんよ。

捕まるリスクをかんがえてないのが良く分からんというか、
監視されてたら捕まっちゃうじゃん。とかさ。

一般論になるが、説明文では、
へんに凝った文章にしようと思わないほうがいいと思うな。

分かってない事だから説明文が必要になってるのに、
そこで間接的な表現されても、なんのことやら分かりにくいだけだ。

平易に書いたからって、軽く見られるってことはない。、
凝った表現は、描写でやればいいと思う。
684名無し物書き@推敲中?:04/11/24 01:04:06
とりあえず、ひと段落に同じ言葉が7回出てきた時点で
胸のむかつきを感じた。
685名無し物書き@推敲中?:04/11/24 01:43:52
>>682
でも俺も小説の書き始めは、拙すぎるファンタジーだったなあ。
少しは成長してるんだろうか、と思ったので、一番最近書いたファンタジーもの
(の途中の場面)を書き込んでみる。




「すごいな、純正ヒナミ人の成長速度は。……そうだ、純正ヒナミ人といえば、君たち
は単性繁殖もするのか」
 ヒナミ人の女性は、性交がなくても子供を産むことができる。子供をつくるのに父親
を必要としないのだ。
「父親なく生まれた子供が純正のヒナミ人となり、父親がいる場合は限りなく父親の
種族に近い子供が生まれる。……本当に不思議な種族だな、君たちは」
「そうですか?」
 とぼけたようにプーハースがいう。博識なプーハースが、自分たちの種族の特異性
に気づかないわけがない。
「あたりまえだろ、プーハース。俺は生まれてこのかた、両親のいない生物なんて蟲
しか見たことないぞ。いったい母親だけで生まれた子供っていうのはどうなるんだ?
母親そっくりになるのか?」
「スンペリアはどうですか? 似てますか?」
 アゼルの質問に、プーハースがそんな受け答えをする。
「……え?」
「だから、私とスンペリアは似てますか?」
 もう一度そう言われて、アゼルはようやくその意味に気づいた。そして呆然とつぶやく。
「まさか……」
「あら、いままで言ったことありませんでした? 私が産んだんですよ、スンペリア。私が
九歳のときの子供です」
 まったく予想もつかった。なにしろ見た目は同年齢くらいにしか見えないし、スンペリア
もプーハースのことを名前で呼ぶのだからなおさらだ。
 どおりでプーハースの家でスンペリアをよく見かけるはずである。
686名無し物書き@推敲中?:04/11/24 02:38:35
批評お願いします

 母が子犬を拾ってきた。雑種らしい。外に捨てられていたという。
体毛が茶色なので、母が名前を”ちゃあ坊”と名付けた。
 このちゃあ坊は、小さいくせにやんちゃ坊主だ。部屋にいつかれて僕は困っていた。
静かにしてくれればかまわないのだが、好奇心旺盛な年頃なんだろう。
なぜかゴミ箱の中がよほど気になるようで、自分の背丈以上ある筒の中に頭からつっこむのだ。
ゴミ箱の中には腐るものを入れていないので、衛生的には大丈夫だろうと僕はほっておいた。
かまいだしたらきりがないんだから。
 ちゃあ坊は中のものをほじくりかえして、しばらくすると、飽きたのか静まりかえった。
僕はどうしたのか覗いてみると、ちゃあ坊はすやすや寝ている。
「ゴミ箱のなか、暖かいかあ」と僕は思った。
 ちゃあ坊の寝顔は可愛いかった。しかし、ほじくりかえされた中のものが辺りに散らばって、
散らばったゴミを片づけないわけにはいかなかった。
ゴミ箱のなかで眠っているちゃあ坊をゴミで埋めるわけにはいかない。
仕方なく起こすわけだが、こういう時、なぜ僕が下手にでなければいけないのだろう、とふと僕は悩んだ。
 「こいつめ!」と心の中でささやいたが、ちゃあ坊のつぶった瞳をみると、
平然とはねかえされているような気がして、僕は仕方なく机にもどった。
687名無し物書き@推敲中?:04/11/24 04:23:53
>>686
なんか人の良さがにじみ出てるような文章だなあ。俺は好き。

最初の展開が唐突な感じを受けるので、母が子犬を拾ってから
僕の部屋にいつくようになったところまでの経緯を書いておくといいかも。
688名無し物書き@推敲中?:04/11/24 13:05:02
<<686
ちゃあ坊かわい〜。
『ぼく』もいい〜。
あのね、情報はできるだけ固めたほうがいいんだよ。たとえば一行目。
「母が子犬を拾ってきた。外に捨てられていたという」
↑ 拾ってきたという状況だけをまとめる。で、子犬の情報として、
「茶色い雑種だったので、母は”ちゃあ坊”と名付けた」と括る。
ゴミ箱の場面なら、ゴミ箱とちゃあ坊だけに集中する。そこで、
「かまいだしたらきりがないんだから」
というような『ぼく』の心情は、ここには書かないほうがいい。
最後の六行、残念ながらよく分からなかった。
『ぼく』はちゃあ坊を起こしたの? 散らかったゴミを片付けたの?
それとも、そうできなかったの?
689686:04/11/24 14:55:46
>>687
いやあ、恥ずかしいなあw 人の良さがにじみ出てるなんて言われたら。
唐突な展開にならないように気をつけます。

>>688
なるほど。情報は個別個別にまとめる、ですね。
最後の行ですが、『ぼく』は結局ちゃあ坊を起こさずに、そのままにしておいて、
そこで文章を切っています。
690名無し物書き@推敲中?:04/11/24 15:18:18
 空には、朱をおびた雲が垂れ込めていた。 真っ暗な海が、潮騒を立て続けている。
深い闇を沈めた透きとおる海の水は、内側に光る魚を泳がせていた。それは、まるで
宇宙が無数の星ぼしを浮かばせている姿のように見えた。 水平線に近い海と空のあいだで、
紫にかがやく稲妻が幾筋も走っては消えていた。
 潮騒が、あたり一帯を埋め尽くしていた。くりかえす波の音は、変わることのない
退屈な時間を、そこらじゅうに振り撒いている。それに抗うように、海岸の片隅で
人工の音が鳴っていた。潮騒とはちぐはぐに、オルガンが響いているのだった。
まっしろな砂浜の上に置かれたオルガンを、若い女が奏でていた。白いワンピースを
着た長い髪の女は、しなやかな指を鍵盤の上で躍らせている。色あせ、所々ひび割れた
古いオルガンは、少女の手のひらに愛撫され、ひどく悲しげな音楽を響かせるのだった。
 海沿いに立てられた小屋の屋根の下に、そのオルガンは置かれていた。傷んだ屋根は
もはやその役目をなさず、オルガンは風雨にさらされるままになっていた。木造の小屋は、
建ってから幾十年もが経過したふうで、黒々としたその壁には穴があき、まるで
廃墟と呼ぶべき様相を呈している。穴から中を覗けば、家と同じだけの古さを漂わせる家具が、
いくつか置いてあった。大きく、しっかりした造りの箪笥が壁際に腰をすえ、隣には
小さな棚が並んでいる。棚の上には、老人の写真が飾られていた。色あせた写真は
年季を感じさせ、家の古さによく馴染んでいた。おそらく、写真にうつった老人が、
この家の主であったのだろう。箪笥の前には狭いベッドが置かれ、黄ばんだシーツが
敷かれていた。女のものであった。女がそこで暮らすようになって、もう二年になる。
 潮の音と、海風が砂粒を壁に叩きつける音だけが、彼女の生活を支配していた。
それに抗うように、彼女はオルガンを奏でつづけるのだった。オルガンは鳴りつづけた。
毎日まいにち、切なげな音楽をかなでつづけた。女の涙が溢れ出すように、音楽は
鳴り響きつづけた。
691名無し物書き@推敲中?:04/11/24 15:25:13
>>690たった一言で言えば、くどい(笑
692名無し物書き@推敲中?:04/11/24 15:32:04
>>686
好きな文章です

>平然とはねかえされているような気がして
でも、ここがわかりにくいです
693名無し物書き@推敲中?:04/11/24 15:59:42
<<690
13行目では真っ白な砂浜の上に置かれていたオルガンが、
19行目では廃屋の中へ……。
それも屋根が役目をなさなくて屋内が風雨にさらされるほどのボロ小屋らしいのに、
穴からのぞかなければ中が見えない。のぞけば中には家具とベッドまで……。
ごめん、笑ってしまった。
もうちょっと頭の中を整理してから書こうね。
694名無し物書き@推敲中?:04/11/24 16:00:29
廃墟の外に置かれているわけなんだが、分かりにくいね。
695名無し物書き@推敲中?:04/11/24 16:06:26
>平然とはねかえされているような気がして

なんだか怒る気も失せてしまって

どうやら邪気を吸い取られてしまったようで

のほうがしっくりくるかな
696名無し物書き@推敲中?:04/11/24 17:32:26
「海沿いに立てられた小屋の外、壁沿いにオルガンは置かれていた。
張り出した屋根の下にはあるものの、傷んだ屋根はもはやその役目をなさず、
オルガンは風雨にさらされるままになっていた。」で分かるかしらん。
697名無し物書き@推敲中?:04/11/24 21:05:17
>>695
>なんだか怒る気も失せてしまって
ぴったり
698名無し物書き@推敲中?:04/11/24 21:13:51
>>690(添削文)
空には、朱を帯びた雲が垂れ込めていた。潮騒をたてる真っ黒な海。
その透きとおった闇の中には、無数の魚たちが宇宙の星々のように輝いている。
海と空の狭間で、紫に輝く稲妻が幾筋も走っては消えていく。
変わることのない退屈な時間の中で、さざ波のざわめきが単調に鳴り響いている。
そんな中、耳を澄ますと、岸の片隅で人工の音が聞こえた。オルガンだ。
音色のほうに目を向けると、白いワンピースを着た長い髪の少女がいる。
少女は、真っ白な砂浜の上で、しなやかな指を鍵盤の上で躍らせていた。
色褪せ、所々ひび割れた古いオルガンは、少女の手に愛撫され、
ひどくもの悲しい音色を響かせていた。
オルガンは、海沿いにある木造の小屋の隣に置かれていた。
屋根は一応ある。だが傷みきっていて、その役目を果たしておらず、
オルガンは風雨にさらされているも同然だった。
小屋は、建ってから幾十年もが経過したふうだった。
真っ黒に汚れた壁は穴だらけで、まるで廃墟と呼ぶべき様相を呈している。
壁穴から中を覗いてみると、古い家具がいくつか置いてある。
壁際に丈夫で大きな箪笥があり、その隣には小さな棚が並んでいた。
棚の上には、色あせた古い写真が飾られている。
写っているのは、老人だ。おそらく、この小屋の主だった者だろう。
箪笥の前には、小さなベッドが置かれていた。花柄のシーツはすっかり黄ばんでいる。
オルガンをひく少女が、そこに暮らすようになってから、もう二年になる。
潮の音、そして海風が砂粒を壁に叩きつける音だけが、少女の生活を支配していた。
少女は、それに抗うように、来る日も来る日も、切なげに音楽を奏で続けた。
女の涙が溢れ出すように、オルガンの音色は海岸に鳴り響き続けた。
699名無し物書き@推敲中?:04/11/24 21:15:40
(コメント)
>>691の批評が全く的確。
描写に凝るのはいいけど、ほどほどに。
700名無し物書き@推敲中?:04/11/24 21:44:15
 刻々と時間だけが堆積していくその静寂の空間は、神部公人が3年前に決別した場所だった。
 四方を灰色のコンクリート壁で囲まれ、壁にも天井にも、窓はない。
 フタをしてしまえば、広さ十畳程度のカビ臭い地下室は完全に外界から隔離される。
 神部は、自分を試すために再びこの地下室に足を踏み入れていた。
 薄く埃の積もった床に腰を降ろし、壁に背を預ける。晩秋の寒気が地下室を冷却していた。
(どうか、俺をまっとうな人間にしてくれ)
 そう願いながら、神部は静かに瞑目する。
 地下室を離れて3年。アルバイトを始めて、1人だが友人ができた。好意を抱いてくれる女性にも巡り逢えた。人並みに悩み、仕事の上達を喜んだ。日の当たる場所でまっとうに生きてきたことが、神部の誇りだった。
冒頭部だけですが、酷評お願いします。
701名無し物書き@推敲中?:04/11/24 22:04:14
>>686(添削文)
母が捨てられていた子犬を拾ってきた。雑種らしい。
体毛が茶色なので、母が「ちゃあ坊」と名付けた。
このちゃあ坊、小さいくせにやんちゃ坊主だ。部屋にいつかれて僕は困っていた。
好奇心旺盛な年頃なんだろう、とにかくじっとしていない。
どういうわけか、特にゴミ箱が気になるようで、
自分の背丈以上ある筒の中に頭からつっこんで、中を漁るのだ。
特に食べて腹をこわすようなものは捨てていないし、僕はほおっておいた。
かまいだしたら、きりがないんだから。
今日も、ちゃあ坊はゴミ箱の中を漁っている。
(またかあ)
でも、しばらくすると音がしなくなった。
(あれ、どうしちゃったのかな?)
ゴミ箱を覗いてみると、ちゃあ坊は気持ちよさそうにすやすやと寝ている。
「ゴミ箱のなか、暖かいかあ」
僕は、ちゃあ坊にやさしく声をかけた。
ああ、けれどもゴミ箱のまわりは、ちゃあ坊が散らかしたゴミだらけ。
ゴミを片づけたいけど、ちゃあ坊をゴミで埋めるわけにはいかない。
(こいつめ。全く世話をやかせるなあ)
僕はちゃあ坊を起こそうと、手をのばした。でも、ふと見た寝顔がかわいい。
(やれやれ、そっとしといてやるか)
僕は頭をかきながら、仕方なく机にもどった。
702罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/24 22:05:22
時間が堆積ってなんだよ
703名無し物書き@推敲中?:04/11/24 22:08:46
(コメント)
好感の持てる文章です。内容もほのぼのしていて、なかなかgood!
文をもう少し整理するとよいと思います。
添削文では、僕の心の動きを( )で表しました。
7041/2 ◆nwPyE9SYYQ :04/11/24 22:37:06
文体を一新してまったく別の文章を書いてみました。
批評お願いします。

 海底へと向かうエレベーターに乗っている間、海中を自由に
泳ぐ魚たちの姿をみていた。 小さい魚たちの群れと、ひとり
悠々と大きな姿を見せつけて泳ぐ魚。 群れ全体に比べて遥か
に小さいのに、大きな魚の存在感は群れよりも強い。
 遠くに目を向けると、今度は逆に小さな魚の群れはひとつの
固まりになり、ひとりの魚はちっぽけな点にみえた。
 時がたつにつれて変わり、どこを見ても同じところはない。
海は目的地――セクタドームと呼ばれる閉鎖空間――では
二度と見ることのできない広い世界のすがたを、少しでも長く
目に焼き付けておきたいという願いのためか、エレベーターは
ゆっくりと降下していく。
 水面を見ると、目まぐるしく変わる海中に比べてまったく変化
がない世界だった。 透明な水のせいか、ちらちらきらめく太陽
の明かりは全く変わらない。 時間の進みも遅くなったようで、
自然と生まれた緊張感は処刑台に向かうようで不安にさせる。
目を閉じ、これから見知らぬ世界でどうなるのだろうかと考える。
7052/2 ◆nwPyE9SYYQ :04/11/24 22:38:50
 太平洋上に浮かぶ人工都市ドミニオン。 海にブロックと
呼ばれる物を浮かべて作ったこの島は、月面居住区に応用する
技術を実験するためのものだ。 えっ、月に海なんてない?
 ……そうだった。海底、というか浅い大陸棚なんだけど、そこ
にある海底居住区が月面開発に応用されるんだっけ。
 管理施設、つまりこのドミニオンに住んでいると、下のことを
つい忘れてしまうんだよね。 繋がっていて、どちらが欠けても
もう一方は駄目になってしまうのに、互いに無関係な世界だと、
そう思ってしまっている。
 いや、そうじゃない。 最近、下ではここを破壊しようと活動
する組織ができたと報告があった。 どうやら彼らは、ここの皆
を悪の支配者みたいに考えているらしい。 ここは電力や空気、
そして飲み水などの供給状況をモニターして、何重にもかかって
いる防護に一箇所でも異常が見つかったら、すぐ修復できるよう
管理しているだけだというのに。
 そんな事情もあり、ドミニオンの長官となるべく教育を受けた
僕は彼らの誤解を解くために下へ向かう事となった。 長官――
つまり僕の父さん――によると、下の人々について理解を深める
事も必要だという事らしい。


以上です。
706名無し物書き@推敲中?:04/11/24 23:33:47
>>700(添削文)
アナログ時計の時を刻む無機質な音のみが、鳴り響く。
広さ十畳程、四方を灰色のコンクリート壁で囲われ、窓もない静寂の空間。
扉を閉じれば、完全に外界から隔離される。
神部公人は、自分を試すため、再びこのカビ臭い地下室に戻ってきた。
寒い。もうすぐ冬だ。彼は埃の積もった床に腰を降ろし、壁に背を預けた。
(俺をまっとうな人間にしてくれ)
そう願いながら、静かに瞑目する。
神部が地下室を離れてから3年。アルバイトを始めた。一人だけだが友人ができた。
好意を抱いてくれる女性にも巡り逢えた。仕事の上達を喜んだ。人並みの悩みも持った。
日の当たる場所でまっとうに生きてこれたのが、神部のささやかな誇りとなった。
(コメント)
地下室の描写をもう少しスッキリしてみたかった。
3年前まで、地下室に引きこもっていて、
また引きこもるってシーンなのかな。


707罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 00:24:37
>>700
おれも似たような文章かいてるな。おれが賞取ったらパくったとか騒ぐなよ。誰でも思いつくんだからそんなものは
708罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 00:29:21
>>700
ドストエフスキーの地下室の手記。的雰囲気。だいぶ劣るが。
あとは大江健三郎の洪水は我が魂におよびの冒頭にそっくりでもあるな。それの劣化版だな。
709名無し物書き@推敲中?:04/11/25 00:51:24
>誰でも思いつくんだからそんなものは
だめじゃん。
710700 ◆lHG3Yzo0a6 :04/11/25 07:27:44
>>706 ありがとうございます。たしかに地下室の描写はもうすこしすっきりさせたいですね。納得いくまで推敲してみます。

>>707-708
ありがとうございます。勉強も兼ねて挙げていただいた両作品に目を通してみようと思います。
あとよければHNの読み方を教えてください
711四石 ◆H0b/5O683E :04/11/25 08:01:43
そこは夢幻の世界だった。
その公園には音という音が存在していなかった。
平日の田舎では外部から音が干渉することもなく。
まるで真空の中を彷徨ってるかのようだった。 
 辺り一面に柵のように生えた木と、晴れ渡った空、地面を覆うコンクリート。
それと公園の中心に佇む大樹の周りを囲うように設置されてるベンチがあった。
 私はタバコをプウ、と吹かして入り口から大樹へ向かっていった。
……その時初めてこの真空に先客がいることに気がついた。
スキンヘッドだが顔は優男の様、Tシャツにジーンズという出で立ち。
彼は何をするでもなくベンチに腰を下ろし、足を組んでいた。
 私は少し彼に興味を持ち、もっと近くで見てみようと接近した。その時彼は急に――
「やらないか?」
 衝撃的な出会いだった。
712罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 08:07:02
マジでおれのパソコンから盗んでないかい
713罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 08:21:20
>>711
おまえだよ四石こら。なんか言えや
714名無し物書き@推敲中?:04/11/25 08:44:07
いや、だれもかれもが2ちゃんに張り付いていられる身分でもないだろう。
715四石 ◆H0b/5O683E :04/11/25 09:02:50
>>712
盗んでません。
716罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 09:06:52
>>715
ああそうですか。ごめんなさいね。おほほほほほほっほほほっほほほっほほっほっほっ頬ほほほほほほっほほ歩頬hhhhっほhっほほっほっほほっほほほっほっほっほほほほほほhっほおほほほほほほほhh
>>700と続いたんで勘違いしました。許してね。ちょうど続きの場面だったしね。
717名無し物書き@推敲中?:04/11/25 10:58:53
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ ∧∧
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙_/   ヽ
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u \
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-|
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l_|
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .lヽ
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ_〉 簡素でもなんでもいいから
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:! \
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:  ゙i レスしてくれよぉおお!!!
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  / ヘ
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /  /∨\/


718名無し物書き@推敲中?:04/11/25 11:21:23
>>717
まあまて、ここは酷評スレだ。
このスレにおいてレスがないというのは、「酷評するほどのことがない文章」、
つまり「文章力には問題ない」とプラス思考で受け止めようじゃないか。
71950:04/11/25 11:54:48
>>717オイオイ、俺のAAそのまんまコピペするなよ。
            ∧_∧
      ∧_∧  (´<_`  )  兄者は板の仕掛け人だもんな。
     (;´_ゝ`) /   ⌒i
     /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  MMR  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
72050:04/11/25 11:58:01
>>717せめて言葉ぐらい変更しろよこの脳内厨(藁」、と。
            ∧_∧
      ∧_∧  (´<_`  )  OK、きらめくようなストレートアタックだ。
     ( ´,_ゝ`) /   ⌒i
     /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  MMR  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
721名無し物書き@推敲中?:04/11/25 12:01:51
何か来たぞ
722名無し物書き@推敲中?:04/11/25 12:03:08
50さんは、どのスレの50さんなんですか?
72350:04/11/25 12:09:37
*9が書いた設定で*0が小説を書くスレ
ここでちゅう
724名無し物書き@推敲中?:04/11/25 12:11:14
>>717 レス番示せ
72550 ◆N9UVc6io0I :04/11/25 12:19:56
>>723プッ、騙りなんざこの俺様の必殺トリップでイチコロですが何か?w」、と。
            ∧_∧
      ∧_∧  (´<_` ;)  まあ、トリップぐらいは誰でもできるけどな。
     ( ´,_ゝ`) /   ⌒i
     /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  MMR  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
72650 ◆N9UVc6io0I :04/11/25 12:21:40
ageて見栄えを確認、と。
            ∧_∧
      ∧_∧  (´<_`  )  流石兄者、チェックもぬかりない。
     ( ´_ゝ`) /   ⌒i
     /   \     | |
    /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  MMR  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
727名無し物書き@推敲中?:04/11/25 12:30:14
>>723
見てきた。

オカ板のスレ乗っ取りが大好物な俺には堪えられない展開でしたw
728名無し物書き@推敲中?:04/11/25 12:36:36
>>701
整理しすぎだよ。言葉を安易に置き換えてるし。
ちゃあ坊は『特にゴミ箱が気に入る』んじゃなくて、
>>686 のとおり『ゴミ箱の中がよほど気になる』んだよ。
中へ頭からつっこんで、
『漁る』のではなく、『ほじくり出す』んだよ。
原文は口語的な表現で犬と(たぶん子供である)ぼくとを
活き活きと描いている。そこが魅力だ。長所だ。
長所を生かしてやってこその添削文じゃないのかな?
729石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/25 15:13:21
>>549-550
あの、>>531の続きの人かな?
なんか前とは趣が変わったような希ガス。

文体的にも「佐伯さん」というワードとカノジョの設定にしても
村上春樹を思わずに入られないね。カフカ。
かつてのマルクス主義者のように、君の文章がどれくらい
春樹的かと問われれば、高い水準でそれを満たしていると思う。
内容は、むしろ論じるべき点にまで到達していないので
何ともいえませんが、ゴーストライターをしている「僕」に対して
少々、語気を強めたことで、佐伯さんの純粋さ、を出すという
さりげない人物形成は、上手くいっているかと思います。
730石 ◆lnWmmDoCR. :04/11/25 15:28:31
>>552
日本語になっている箇所が少ない。

一行目、八行目が辛うじて日本語。
後は酷いもんだ。

二行目、「寒けの震え」、こんな表現は新しすぎる。(笑)
三行目、「眉間のしわが」読み手は、えっ、て感じになる。
大体、この一文は愛しの彼をやっと見つけたのだから
そういうプラスにする文章にすべき。
四行目、ここは壊滅的だな。
メンドクサイから、添削しちゃうと

彼と私は二年生、彼を初めて見たのは、半月前のクラス対抗レクリエーションで
その時の彼の試合をする姿は、いまだに私の頭から離れない。

こんな感じだろうな。まず全体を通して、「私」がでしゃばり過ぎ
私が自己主張しすぎてるのな。

まあ、日本語にはなっていないけど、「私」がでしゃばり過ぎることによる
効果として、生々しい感じが描けていた。
リアリティ重視なら、もっと細かく動きを描写した方が良いだろう。

どうでもいいが、文章全体がやけに艶っぽいのは
ソレ系の文章を読み漁っているのだろうか……
731名無し物書き@推敲中?:04/11/25 15:56:53
酷評お願いします。


 染み込む水に思考を獲られて、水差しから口を離してむせた。
 喉の不快をとるためのおおげさな音に、美紀が軽く笑った。着物の白い水仙が歪む。
 外は雨。支えにと肘をついた布団は、湿って綿が固まり、押しかえしが弱くなっている。
 涼しい音に目を向けると、木目の浮いた盆に水差しが乗っていた。
 美紀の白い手が、そっと離れていく。
「ばか」
 声は低く、いつもかすんでいる。ただ、聞き取りにくかったのはそればかりじゃなくて、雨音のせいだ。
「焦りゃあ噎せるもんでしょうに。不様に死にたいわけ」
「……ただ上手く飲めなかっただけじゃないか」
 ようやく喋れるようになった僕は、さっきから笑ってるばかりの浅葱の顔を睨む。弱いことに僕は彼女の顔が大好きで、睨みきれずに俯いて、さらにそれを誤魔化そうと布団に頭をつけて、ゆっくり横になろうとして、いる、ふりをする。
「いけよ」
 枕に顔をつける。枕の生地の裏、竹ビーズが目玉を押して痛い。
 それでも頭を動かさずに、我慢した。光をさえぎって布目すら見えない。
 美紀はしつこく笑いながら、部屋を出ていった。雨音が数秒強くなり、障子が閉められるとまた、もとのように抑えられる。
 忍び笑いが、僕の鼓膜に残った。
 
732名無し物書き@推敲中?:04/11/25 17:26:18
>>731
主語がわからない……。
一行目は『僕』の行為か? 五行目は美紀の行為らしいが、
じゃあ水差しは二つあるのか?
「ばか」
と言ったのは誰だ?
浅葱って何だ?
何がもとのように抑えられるんだ?
733名無し物書き@推敲中?:04/11/25 18:22:55
スレの流れとめちゃうけど、わけの分からない投稿文が、
名無しさんの推敲でかなり読める文になるのが好き。
名無しさん頑張って。
734名無し物書き@推敲中?:04/11/25 18:49:55
ショートショートっぽいのを書いてみる。酷評お願いします。

行為が終わった。
男は中年で、松の幹のような体をしている。スーツのズボンに革靴、
黒い靴下を履いているが、シャツは無造作に捨てられている。
そしてその、巌のような胸を、恥らう事も無く女に晒している。
女はむしろうっとりと、その男を見ていた。
時計を見ると、もう十時を過ぎている。
男は、行為を終えて、少し疲れたように、腰をおろした。
そして、行為の前に買ってきたコーヒーを、今更のように飲み始めた。
「長谷川先生」
女の名前を呼んだ。
「私は猫舌でね。買ったばかりのコーヒーは、熱くて、とても飲めないんだ」
「はぁ」
735名無し物書き@推敲中?:04/11/25 18:53:09
ぐいっ、と最後の一滴まで飲み干して、
「家の前にある自販機のコーヒーが、いい。
あそこのコーヒーは、本当にちょうどいい熱さで…」
こういう他愛も無い話にも、人間性はあらわれるもので、
長谷川はますます男への尊敬を深めた。
しかし、長谷川の目の前にいる男は、
もう一ヵ月後には東京の学校に転勤になる。
「校長先生、後一ヶ月ですか?」
「ん?…」
とぼけるように言ってから、急に低い声で、
「二週間、だな」
と言った。
「そう、です、か…」
「うん」
「二週間後に、東京に…」
あらためて聞き直した。
「そういってるじゃないか」
と言って、顔だけで笑った。
「なら、校長」
長谷川は一息ついてから、ゆっくり言った。
「これからは、花に水をやる時、
服はいちいち脱がない方がいいですよ」
736名無し物書き@推敲中?:04/11/25 19:15:30
>>734-735

オチの台詞は皮肉なのか、話自体がジョークなのか、読者に任せたいのか、どれだ?
737名無し物書き@推敲中?:04/11/25 20:19:21
>>728
いずれケチがくると思いましたが、来ましたね。
まず『気に入る』に直したってあるけど、添削文をよく読んで下さいね。
それから『ほじくりかえす』を『漁る』に変えたとの指摘ですが、
原文で最初に犬がごみ箱の中を漁る表現は、『頭からつっこむ』
となっていました。ちょっとこの言い方が引っかかったので、
『漁る』と変えたわけです。
始めから『ほじくりかえす』を『漁る』に変えたわけではないのです。
ただ、『漁る』の所をそう変えるのに意義はありません。
重箱の隅をほじくりかえすようなご指摘でしたが、
ご理解賜りますようお願い申し上げます。

738名無し物書き@推敲中?:04/11/25 20:34:56
×意義→○異議
他の文章も添削しようと思ったけど、
理解不能のものや内容的に興味を覚えるものがない。
この辺で、とりえあず(添削文)はやめようかと思う。
そろそろ執筆活動も始めたいし。
>>733さん、応援してくれたのに、すみません。
でも、また気が向いたらやりますね。
739名無し物書き@推敲中?:04/11/25 20:46:22
>738 あんたの添削文読んだけど、はっきり言ってたかが知れてるよ。原文のほうがマシだったりするし
740罧原堤 ◆mm/T2n8mWo :04/11/25 21:18:55
裏庭をほじくりかえしてるとってたまの歌であったな。いじけて掘ってるイメージがあるな
741731:04/11/25 21:33:40
>732
>主語がわからない……。
良く言われます…反省。
美紀は最初浅葱という名前だったので、訂正し忘れていたようです。
主語と、状況をわかるようにすることと、推敲。ですね。
批評どうもでした。
742名無し物書き@推敲中?:04/11/25 21:45:35
>>731
主人公と美紀の関係の背景として、水をイメージしたものだろうね。
その創作意識はいいと思う。しかし、やや省略した文章のために
誤解を招きやすいきらいはあるから、そこは要検討。
技術を意識して書いている様子がうかがえてまあまあ好印象をもった。

>>732
水差しについては四行目の「涼しい音」からして、美紀が一行目の
水差しに水を足したのではないだろうか?

で、最後にこう言えば、スレが荒れるのを防げるだろうか。
俺は、731ではない(プゲラヒャゲラ だ。
743名無し物書き@推敲中?:04/11/25 21:56:13
>>739
では、添削文の見本をみせてほしいな。
744742:04/11/25 22:28:08
スマン、「涼しい音」は水を足した水差しか、あるいは
新たな水差しを盆に「置いた音」の方が適切だな。訂正する。
745731:04/11/25 23:59:35
>742
>その創作意識は〜
未熟者には余る言葉でして、ありがとうございます。
文章省略のご指摘、頭に刻みたいと思います。

「涼しい音」は水差しを置いた音のつもりでした。なるほど、水を足したようにも…
教訓です。
746「悪夢」その1:04/11/26 03:03:14
 扉をくぐると私は裸になっていて、そこはお風呂場だった。
中は大人一人分の大きさで、白いタイルに薄青の浴槽、この見覚えのある眺めは、ウチの家のお風呂場だった。
 私は夢の中にいることに気がついた。そういうことは今までに何回かある。
私は楽しくなった。夢の中では何をしても許されるからだ。
夢の中で夢の中にいることに気がつかなければ、私は普段どおりの私だった。
しかし、一旦気がついてしまえば、虚構の世界でお行儀良くする必要はない。
どんなやんちゃもこの世界では許されるのだ。
なんて素晴らしいことだろう。私は思った。
 さあて、何をするか。もう一度辺りを眺めてみた。しかし所詮、風呂場である。
私が思い描くようなスケールの大きなことは、ここでは出来い。
とりやえず、今後の為にも浴槽に浸かって体を温めることにした。
つぎ扉を開けたらどうなるかわからないし、どうせなら万全の態勢で暴れたかったからだ。
私は踊る胸をおさえた。

747「悪夢」その2:04/11/26 03:04:23
 しばらく湯に浸かって、体も十分温まった。
こういう時に少し窓を開けて、涼しい空気を入れると、また気持ちよくなる。
私は、窓のブラインドを開けると、塀を隔てて隣近所の子供が目に入った。
庭に家庭用プールを広げて、子供三人が楽しそうにはしゃいでる。
小学生低学年くらいの男の子二人に、女の子が笑いながら水鉄砲の集中砲火を浴びせていた。
 私は面白いことを思いついた。
ここで奴らに私の裸を見せたら、どんな顔をするだろう。
子供たちに発育というものを見せてやるのだ。
親が顔をしかめてやって来るかもしれない。
私は立ち上がろうと、窓辺に手をかけた。
 その時、指に柔らかい感触が伝わった。
驚いて手を離し、見ると指に緑の液体が付着していた。
気味が悪いのですぐにお湯で流し、窓辺を見てみると、私は子蜘蛛を潰してしまったのだ。
どこから沸いて出てきたのか。ブラインドは開けても、まだ窓は開けてはいない。
室内から沸いたとしたら気味が悪い。
先ほどの柔らかい感触が頭に纏わりついて、お風呂も興ざめしてしまい、もう出ることにした。
 しかし、扉が開かなかった。これは気味の悪い夢だ。私はだんだん嫌な予感がしてきた。
諦めて扉に背を向けると、その時、排水口から子蜘蛛の群れがわんさか現われた。
「きゃああ」私は叫んで浴槽の中に逃げ込んだ。
 床は子蜘蛛でひしめいている。私は扉から脱出することを諦めた。
何匹か、浴槽に登ってくるのを、上から浴槽の湯を流して防いだ。

途中で終わっていますが、批評お願いします。


748名無し物書き@推敲中?:04/11/26 10:42:57
>>737
気を悪くされたようで申し訳ない。
「気に入る」はぼくの間違いだった。ごめんね。
それに、「ほじくりかえす」は原文十行目の言葉だった。
添削文に対してどうこういっていいのかなと、ぼくにも迷いはあったんだけど、
「勉強になると思って添削をしている」ということだったので、
重箱の隅程度の指摘は受け入れてもらえるかと思って書いた。
大変失礼した。
原文を理解するのに、君の添削にはずいぶん助けられている。
しかし、気になる点も、あることはある。
それでもやはり、添削文を対象にするのは無理があるよね。
749名無し物書き@推敲中?:04/11/26 15:00:34
「悪夢」について
風呂場の情景の描写が少なすぎるとおもった
男か女かはっきりしてほしかった
なんでもできるという冒頭から文末では蜘蛛によって妨害されて
しまっている。
話的につまらなくなった気がした。
つまり、序盤そこそこ読めるけどオチがつまらないという気がする
750名無し物書き@推敲中?:04/11/26 17:02:25
>>734松の幹のような体

松にもいろいろあるが、幹がぐんにゃりとうねっているのもあるよ。
そんな体はオカルトちっくであるw
751名無し物書き@推敲中?:04/11/26 18:21:04
>悪夢。
私はいかにも気持ち悪そうな感じで蜘蛛のあたりは面白かった。
ただ、子供への「やんちゃ」を書きたかったのか「蜘蛛」を書きたかったのか、
どっちだろうと考えて気が散ってしまう。
子供と蜘蛛と、どちらかの描写を淡白にするか思いっきり濃くしてほしい。
子供の存在は主人公の万能を示す小道具で、
結局主人公は万能を失ってしまう話、て感じで読んだ。

まぁそっちのほうが私の好みってだけなんだけど。
752名無し物書き@推敲中?:04/11/26 20:27:20
>>748
気にしなくていいです。
添削文の批評は、むしろありがたく受け取ってます。
ただ、ちょっと的外れの指摘だったので、煽りかと思いました。
また、もう(添削文)やめたかったので、いいきっかけでした。

それにしても、大きな賞とった新人の作品読んでみても、
読みづらくて、添削したくなるような文章多いですな。
大抵、そういう文章書く新人作家は、そのうち消えている。
たいていの人は娯楽のために本読んでいるのに、
読むのに苦労させるような著者の本なんて、
内容がそこそこよくとも、次、読もうなんて思わないのが普通でしょうね。
ここの文章読んで思う事は、凝った表現をしようとする前に、
まず、人が読んでちゃんと内容が把握できる文章を書く力をつけてほしい。
それをせずして技巧を凝らすは、砂上に楼閣を造るが如し。


753名無し物書き@推敲中?:04/11/26 22:05:14
>746の推敲文、書いてみました。酷評を。

寝苦しい夜だった。
ふと目が覚めると、狭い部屋にいた。
蒸し暑い。蒸気がたちこめ、辺りがよく見えない。自分の体を見ると真っ裸だ。
(ここは一体どこなんだ?どうも見覚えがある・・・。そうか、ここはウチの風呂だ。
それにしても、これは一体、どういうわけなんだ。さっき寝たはずなのに・・・。
ひょっとしてこれは「夢」?そうか、「夢」なんだ!)
私は「夢」のことを「夢」だと気づいた。
だとすれば、うまくすると、どんな事でも実現できるんじゃないか。
誰に遠慮することなく、好き放題のことができる。なにせ文字通り「夢の世界」だから。
私は胸が踊った。この僥倖を喜び、笑みが漏れる。
(さあて、まず何をやろうか。取り敢えず、風呂にいることだし、
外の世界に出る前に、まずは湯船にどっぷり浸かって体を温めて考えよう)
754名無し物書き@推敲中?:04/11/26 22:05:52
末端の毛細血管が膨張するのを感じ、額から心地よく汗が落ちる。
窓を開けてみる。差し込む冷気が心地よく体を刺激する。
外を見ると、塀の向こうで近所の小さな子供らが、ビニールのプールで水遊びをしている。
目のくりくりした可愛い女の子が、男の子二人から水鉄砲の集中砲火を浴びていた。
(ようし、風呂から出たらまず手始めに、あいつらに私の裸を見せつけてやろうか。
大人の裸を見て、どんな反応するだろう。大人達は私のことを変質者だと思うかもしれない。
それも一興。これは夢なんだ。何も気にする必要はない)
私はニヤリと笑った。
その時、窓辺に置いた手にねっとりとした感触が伝わった。
指を見てみると、緑色の液体が付着している。
どうやら小さな蜘蛛をつぶしてしまったようだ。
気持ちが悪い。すぐさま、湯で洗い流した。
先程の陽気な気分はすっかり消し飛び、私は不愉快になった。
それにしても、どこからわいてきたのだろうか。
私は風呂から出ようと思った。扉を引く。しかし幾ら力を入れても開かない。
(一体どうしたっていうんだ!)
私の脳裏に不安がよぎる。
外に出るのを諦め、ふと床下を見て、体が凍りついた。
「ぎゃあ!」
排水口から無数の蜘蛛の群れが這い出てきている。
私は慌てて浴槽に逃げ込んだ。
タイル一面が、蠢く蜘蛛で黒く染まっていく。
蜘蛛は浴槽まで這い上がってくる。私は震える手で、懸命に湯を流してそれを防いだ。
私は、懸命に心の中で叫んだ。
(これはただの夢だ、夢にすぎないんだ!)

755名無し物書き@推敲中?:04/11/26 23:07:57
>>754
最後のリアルかもしれないというニュアンスが笑えた(^^)
僕は面白かったです
756名無し物書き@推敲中?:04/11/26 23:15:46
>>753-754
ってか、リライトスレがあんだから、
やりたきゃそっち行ってやれよ、アホが。
死んでいいよ。
757名無し物書き@推敲中?:04/11/26 23:25:01
口は悪いが正当な酷評だなw
まあ、そう言わずに……
758名無し物書き@推敲中?:04/11/26 23:38:48
段落もつけられない初心者は他人に文章読ませる資格なし。
勉強しなおして来い。
759746:04/11/26 23:50:23
>>749
 描写不足に話が失速気味ですか。気をつけます。
あと、主人公は女です。

>>751
 おお、一つでも面白いところがあってよかった。
構想は>>751さんの言うようなものだったんですが、途中で力尽きてしまって。
弱いですね自分。。。

>>753
 原文よりもかなり洗練されていて参考になります。
760名無し物書き@推敲中?:04/11/27 00:01:07
>>756-758
添削ばかりは、つまらんから、最後と思って、
ちょっとリライトしてみたんですよ。
段落つけろなんて、重箱の隅をつつくようなヤボな指摘より、
文章自体の酷評おねがいするものであります。
ちょっと、誤字っぽいのもあるけど、それは大目にみてね。
低レベルの煽りは、願い下げ。レベルの高い酷評コメント望む。
761名無し物書き@推敲中?:04/11/27 00:04:44
>>759
女でしたか。男だと思ってました。
でも女のほうが面白いですね。
762名無し物書き@推敲中?:04/11/27 01:18:54
>>753-754
元の文もどうかと思うが、それにも増して改悪された文。
悪い点が多すぎる。
せめて、何度か自分自身で読み返してこのスレに載せるべき。
763リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/27 05:24:34
「お前、本当に不細工な猫だよなあ」
 ルルが反論するかのように、ニャアと鳴いた。十五歳になるルルは猫とは思えないほど太っていて、尻尾
は短く、毛の模様もまったく可愛らしくない。
「汚い声だしなあ」
 これは独り言なのか、それとも自分は猫に話し掛けているのだろうか。行弘はぼんやりとそんなことを考える。
「お前も昔は可愛かったんだよなあ」
 可愛かった頃のルルを知っているのは自分と母くらいだ。その母ももう死んでしまった。
 十五年前、ルルを拾ってきたのは行弘の母、祥子だった。尻尾は短かったが、その仕草の一つ一つに祥子
は「可愛い、可愛い」と言った。
 そして物心つく前に父親を亡くし、母と二人暮らしの行弘にとって、ルルは弟の様な存在だった。
「俺も二十五になったんかあ……」
 行弘は二年前に母を亡くして、ルルがますます唯一の家族に思えてくるのであった。
 母との思い出を語り合う相手はもういないし、母を知っている人間も何人いるだろうか。自分だって、ルルだって、
どんなに愛された人間だって死んでしまえばいつかは忘れられる。行弘はそれが悲しかった。
 母の写真を眺めると、思い出が次々とよみがえった。けれどこの写真も、母を知らない人にとっては何の価値
もない一枚の写真なのだ。
 行弘は考えるのを止めて、出掛ける準備をする。
「会社に遅刻だ。ルルのせいだからな」
 行弘は笑いながら言った。


「お父さん、犬飼おうよ」
「ん……ダメだよ」
「何で?すごく可愛いんだよ」
「ルルがいるからダメ」
「ルル?」
 猫はもういなかった。そこには幸せな家庭があるだけだった。
764リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/11/27 05:35:54
以上です。タイトルは「猫」です。酷評よろしくお願いします。

>>643 石さん
読んで頂いたみたいで、嬉しいです。またよろしくお願いします。

>>670
評価して頂いて、ありがとうございます。
描写があまり必要ない場合もあるんですね、勉強になります。
色んな意見が聞けると、参考になるというか、とても勉強になるので有り難いです。
なかなか自分の文章を客観的に見ることができないので……

またよろしくお願いします。
765名無し物書き@推敲中?:04/11/27 11:03:32
>>752
悪いけど、的外れだなんて思ってないよ。「気にいる」と「気になる」を読み違えて、
「ほじくり出す」が出てくる場所を指摘しなかったけど、的は射てるだろ?
「特に気になる」より「よほど気になる」のほうが、感情が喚起されていいよ。
「ほじくり出す」と書かれた行為を「漁る」などとすると、無邪気に遊ぶ子犬の姿が、
とたんに卑しくなるんだよ。
君にいいたいのは、文章に求められるのは読みやすさだけではないということだ。

それに、読みづらい文章の作家が大成しないなんてことないよ。
高村薫はどうだろう? 大江健三郎は?

文章は大切だ。物語を人に伝えるために。伝えるべきは、物語なんだよ。
添削をやめるのはいいかもしれないね。君の物語のための文章を磨くべきだよ。
766わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/11/27 11:45:47
>>763
最後の飛躍に読者はついていけません。
わからないわけじゃないけどね。
結婚して、子供もできて、というような一文はあったほうが良い。
767批評コテ ◆9LVImadA.o
>>765
まあまあ。

>>765指摘の「ほじくり出す」は、
>>737が書いたときには、もともと「頭からつっこむ」と書いてあった箇所で、
「漁る」を「ほじくり出す」に変えることには、異議ないといっている。

彼の意図するところは、添削文を読めば分かるんで、
あとは作者が取捨選択すればいいんじゃないかな。

添削氏は、別に、あらゆる語句で自分のほうが上だなんて言っていまい。
原文の方が魅力のある場合もあって当然だ。
が、おしなべて、分かりやすく読みやすい文章になっていることは確かだろう。
個人的には、>>686, >>701 の比較に関しては、
原文のほうがシンプルで好きだが、技巧の巧拙というよりは好みだな。

まあ、小説で一番大事なのは中身で、中身が魅力的なら、文章はヘタでも読まれる。
大藪春彦の「野獣死すべし」なんか、文章はホントにひどいもんだしな。

だが、ここに投稿されてる文章の過半は、大藪春彦以下だわな。
主語と述語がこんがらがってたり、
凝ったこと書こうとして意味不明になってたり、
かんたんなことを複雑に書こうとしてわけわかんなかったり。

大藪春彦以下の文章・構成しか書けない書き手が、
いくら修練を積んでも、高村薫や大江健三郎にはなれんわな。

そういう意味で、添削氏の文は、書き手にとっては、参考になる箇所が
含まれていると思うが。
取捨選択は、書き手がすればいいんじゃないか。