2 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/14 22:54
ま、いいや
2ゲットしとこう
3 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:33
4 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:34
4ゲット
暇だから批評するぞー
6 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:44
あややが好きなんです。
ええ、恋わずらい状態です。
わかってます、ええ、わかってます。
テレビに彼女が映ると、つい、目をとめてしまうのです。
あの声、からだ、目つき、太もも。完璧です。とくに、
見上げるときの、ああ! 小悪魔的なマナザシ!
いけません、いけませんよ、あんな顔されたら、小生、
人の道を踏み外してしまいそうで、ええ、わかってます。
わかってはいるのです。でも、恋、してしまったのです。
向こうは小生のことなど、露ほども知りません。だから、
ええ、苦しいのです。涙が、あふれてくるのです。
抱き締めたい、うう、くぅ、あやや。あやや!
太田綾次郎様!
7 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:48
どうせえっちゅーんじゃ!
8 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:49
誰もいないのか?
9 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:53
>>6 >テレビに彼女が映ると、つい、目をとめてしまうのです。
↓
>太田綾次郎様!
つじつま合わない。
拾ってきたコピペに付け足しただけ?
10 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:55
>>9 いんや、コピペやない。
なんも考えずに書いただけ。松浦だと思ったヤシが一人でもいたら
わいの勝ちや。
11 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 05:58
うわあ、TCP撃たれた、もうだめぽ
12 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 06:23
TCPって何だ?
13 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 14:33
別のスレに書いたんだけど、続き書くヤツがいないので、
とりあえず、批評を頼みます。
PS:興味があったら、続き書いてみて。↓
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1027753401/ 俺はクタクタになってその日は早く寝た。
横になると、すぐに重い闇がのしかかってくる。
毛布の暖かさを感じる間もなく、眠りへと落ちていった。
ただ、俺のどこかが、醒めている。
変な感覚だった。
眠りの中に落ちていくというのに、俺の一部分だけが、
はっきりと覚醒していた。
それは夢なんだろうか。
俺をこんなにも疲れさせた昼間の出来事が、
頭の中に鮮やかに甦ってきた。
それは、ある雑居ビルの屋上だった。
俺は文字通り逃げ場を失い、追いつめられていた。
隣のビルまでの距離はたぶん1メートルもないだろう。
地上ならば楽に飛び越えられる距離だ。
しかし、ビルの屋上となればまったく別だ。
失敗して落ちればただでは済まない。
だが、躊躇している時間はなかった。
救急車とパトカーのサイレンが徐々に近づいてくる。
俺は黒の鞄を肩に担ぎ直し、柵を乗り越えると
隣のビルを目掛けて思い切りジャンプした。
高校二年生の時。私はあるスーパーでバイトをしていた。
友達の紹介で入ったのだが、思いがけないことがあった。
私と同じレジ打ちに学校の先輩の美女がいたのだ。
私は胸をどきどきさせ、ちらちら彼女の方を見ながら働いた。
彼女は仕事が終わるといつも、真っ先に寿司コーナーへ行き
目当てのものを探していた。彼女の好物はウニである。
見つけると仕事そちのけでウニ巻きにかじり付いていた。
私はその姿を横目で見ている内にあのウニを食べてみたいと思い始めた。
彼女は本当に旨そうに食べていた。
ある日。彼女が休みの日。私はじれったく思いながら働いていた。
私はいつの間にか彼女に惹かれていたのだ。いつも彼女の入る
レジにはパートのおばさん。気分は晴れ晴れしない。
仕事が終わり、ふと寿司コーナーを見るとウニ巻きが残っていた。
私はしめたと思い、ウニ巻きを手に取り一口に放り込んだ。
とうとう食べることが出来たと浸っていると何やら口の中に臭いが広がる。
節分でまいた豆が一週間ぐらい経ったような臭いだ。私は思わずトレイに
はき出した。するとおばさんが、
「そんなもん食べたらあかん」
と掃除をしながら汚いものを見るような目を流した。
15 :
◆vJx6.a40iw :02/11/15 21:47
>>14 実話っぽさが変に笑えた。
と、批評させてもらいます。
3段落目を訂正させてもらうと
「ある日、彼女が休みの日に私はじれったく思いながら働いていた。」だけで十分だと思います。
私が彼女を好きな事、代わりの人がいる事は簡単に想像出来るからです。
それと最後の「おばさん」の存在ですが、必要無いとも感じました。
その点を私からの視点にし、ウニの生臭さをもっとアピール出来ると思います。
不快感の表現は難しいと個人的に思っているので、頑張って下さい。
はやく批評してください。
17 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 22:19
>>16 >2 :名無し物書き@推敲中? :02/11/14 22:54
>ま、いいや
>2ゲットしとこう
これをか?
18 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/15 22:31
今から450年程前、戦国と呼ばれた時代この国には覇王がいた。
覇王は軍略、内政等全ての面で類まれな才能を見せ己の野望「天下布武」の旗の下立ちはだかる強敵を次々と破った。
またカリスマ性に溢れ次の覇王になる男もその次の覇王になる男もこの覇王に従っていた。
しかし覇王は気付いていただろうか?
信頼する男の中で燃え滾る野心と怨恨の炎に……。
最後の日、宿泊していた寺で目を覚ました覇王は確かに見た。
寺を囲む何千もの兵。
それを率いる信頼していた男。
寺に火が放たれ覇王は全てを悟り言った。
「是非に及ばず」
そして覇王はただ一人。
紅蓮の炎に消えていった。
心の病系HP「うれい書房」再度批評依頼です。
ここは心の病サイトです。定番である悩める方の小説、日記は勿論、福祉スタッフの成長記や童話などで構成されています。
深刻なもの、真面目、お馬鹿、エッチ、史実など、バリエーションも豊富。明らかに嘘と思われる記述以外はノンフィクション。
時間は掛かるとは思いますが、ぜひご批判頂きたく、お願い申し上げます。
なお当書房では作家も合わせて募集しています。HPをお持ちでしたら、内容確認後、趣旨に沿うものはリンクを貼らせて頂きます。そうでない方は、作品をメールで頂ければ、コーナーを作り掲載させていただきます(多少の編集は加えますが・・・)。
http://shibuya.cool.ne.jp/ootea
21 :
批評して欲しい人:02/11/15 23:44
22 :
PURE-GOLD:02/11/16 00:06
23 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/16 00:08
>>18 これは、何かのコピペじゃないの?
だとしたら、文句のつけようがないよ。文章は上手いと見た。
全文読んでみたんだけど、どこにあるのかな?
25 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/16 00:45
>>15 最後のオバサンのセリフがポイント。
主人公は納豆巻きを知らなかった関西人てことだろう。
でも分かりにくいよね。
難しいネタだ
26 :
真十郎 ◆LBzBg/yd5c :02/11/16 00:58
>>18 読ませていただきました、では恐縮ながら批評させてもらいます
>覇王は軍略、内政等全ての面で類まれな才能を見せ己の野望「天下布武」の旗の下立ちはだかる強敵を次々と破った。
この一文ですが、「己の野望」の前と「旗の下」の後に読点を入れた方が読みやすくなるかと。
また、覇王という言葉が前の文でも出ており、言葉のイメージが強いだけに少々口説い印象を受けました。
「彼の将」もしくは「彼の王」とした方がくどさが緩和し、話の背景的に言い回しとして調和すると思います。
これはこの後の文全体でも言える事ですが・・・。
また最後の「破った」という言葉ですが、その前、「旗」が覇王の立場や野望、意志を暗に表していますね?
それを、「破った」という言葉で締めてしまうと、旗⇒破ったと続くところから、
何か縁起悪さが目についてしまうというか・・・。
確かにその後「縁起悪い」事が起こってしまいますが、この時点では
覇王はまさに時代を席巻する豪傑だったわけですので、
「なぎ倒していった」あるいは「討ち取っていった」の方が覇王の強さをより引き立たせると思います
とりあえずこの一文だけですが、素人の批評ですので参考の参考程度に・・・
27 :
◆vJx6.a40iw :02/11/16 01:35
>>23 あ、一応オリジナルですよ〜、褒めてくれてありがとう。
>>26 アドバイスありがとうございます、なかなか勉強になります。
>>15 感想ありがとうございます。
>>25 すみません。そこまでは考えていませんでした。
Σ(´Д`;
ドウイウハナシナンダ
31 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 02:17
去年は星降る街という画が、そのまま現実社会になったような体験をさせてくれた
獅子座流星群、天頂から光の雨を無数に降らせてくれた光景に、宇宙の神秘と
壮大さに感動したものだ、今年は月明かりも有り、寒気で曇り勝ちになりそうだが
是非観望したいものだと光陵中学1年の青山修二は極大日前日の夜空を部屋の
小窓から見上げていた。
32 :
◆8TTGxWBlBc :02/11/18 02:20
私は今月から一番である。
うだつの上がらない四十男。それが私を表すのに、最も適した言葉だろう。
気付けば同期の連中は皆役職を持ち、挙句の果てには自分より十も年下の若造
に毎日のように罵倒されるといったありさま。休日は休日で、家で寝ているか近
所のパチンコ店で金と時間を浪費する始末。六畳一間のボロアパートでカップラ
ーメンを啜っている姿など、第三者が見たら笑うどころか憐れみすら覚えること
だろう。まさに絵に描いたような話である。だが、これは誇張でもなんでもない。
まして自嘲や卑下といった内面の問題でもない。私は、ダメなのだ。
なぜこうなったかはわかっている。その原因は子供の頃から自覚していた。そ
れは、表面だけを捉えればなんということもないことだった。私にはやる気がな
かった。
無気力症とでもいうのだろうか。私は昔から達成感というものを感じたことが
一度もなかった。それがないから次に頑張ろうという気が起きない。とはいえ、
何事も成し得なかったわけではない。徒競争で一位になったこともあるし、テス
トで百点を取ったこともある。ただ、クラスメイト達が喜びの声を上げる中で、
私だけがなにも感じなかったのだ。
だが、そんな私にも熱中できるものがひとつだけあった。
34 :
真十郎 ◆LBzBg/yd5c :02/11/18 07:56
>>31>
読ませていただきました、早速批評を
1行目、「現実社会」という言葉の現実感が強すぎて、獅子座流星群の神秘的な雰囲気が損なわれるかと
それらを踏まえて自分的に1〜3行目を書き直した場合ですが、
『星時雨』という絵がキャンパスからこぼれ、夜空を横切り地平の先へ駆けていく。
そんな幻想にも似た光景に感銘を覚えた、去年の獅子座流星群。
天頂から降り注ぐ数多の星々が宇宙の神秘と荘厳さを語りかけ、
その言葉に彼は(私は?)感動したものだ。
こんな感じになりました。これ以降の文章はノープロブレムだと思います。
35 :
真十郎 ◆LBzBg/yd5c :02/11/18 08:13
>>33 読ませていただきました。すごくうまい文章だと思います。
少し気になったのは2行目の「挙句の果て」です。
“私”の会社での哀れな日常を2〜3行目で2点説明していますが、
わずか2点の説明で「挙句の果て」を使うのは少し不適切かな、と。
36 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 20:00
>>34 >自分的に1〜3行目を書き直した場合ですが、
つーか、書き直し過ぎだろうw まるで別物になっている。
あくまでオリジナルを大切にして批評した方がいいのでは?
実は、漏れも中学生の頃、平和の作文コンクールで選出されたんだけど、
担任の先生が漏れの作文を、あれこれいじり回して変更した。結局、
漏れの意に反した内容になってしまってイヤな思いをした経験がある。
>>35 批評&お褒めの言葉ありがとうございます。
言われてみると、『挙句の果て』はたしかに違和感ありますね。『さらには』に
するべきでした。
38 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 22:07
今日姉が帰ってくる。何年ぶりだろうか。
姉が東京の大学へ行くと出ていって、もう三年位か。
今までは忙しかったが最近は落ち着いてきたので帰ってくるそうだ。
私と姉の関係は一通りの姉弟ではなかった。あれは小学校の頃。
私たちは当時テレビのチャンネル争いに明け暮れていた。私はロボット。
姉は少女漫画。大抵初めは言い合いだったが二歳上の女には流石に口では負けるので
いつも腕力にものをいわせてチャンネルを勝ち取っていた。
ある夕方。いつものように争いになり私が姉に手を挙げようというときである。
今まではじっと私の攻撃を受けていた姉が、先に私の足を引っかけた。私は
意表をつかれて尻餅をついてそのまま床に転んだ。姉は満足げに私を見下ろし、
「さあ。しかえしをするかな」
と細い輪郭を歪めた。
その時の姉の瞳はこの世界にはない魔力を秘めているように思えた。魔女の瞳である。
私はその瞳に怯えながら、床に尻を後ろに引きずった。姉は不気味な口元で
近づいてくる。
「やめろ」
私の喉は締め付けられているようだった。姉はとうとう壁まで私を追いつめると
足で私の顔を触り始めた。私は逃げようと床に這いずったが、姉の足は私を捉えて
離さない。しばらくそうしている内に私はだんだん快感を覚えて、姉にされるが儘に
なっていた。それからというものの、私たちはテレビよりもその遊びに夢中になった。
どうやら姉が帰ってきたようだ。それでは遊びを楽しむとするかな。
40 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/18 23:35
>>38 短編ではあるが、リアルで告白の心境がひしひしと伝わる内容だね。
その文章に似た行いの経験がある読者は、読みながら心に突き刺さる何か
を感じるかも…。まあ世の中、言葉の暴力だけでなく行動に移して、女を
ひどい目にあわせる男もいる。
ある男が、ある女と深い仲になり、その女を男は性のはけ口として、さんざん
もて遊び、結果、不本意に妊娠させてしまう、男は中絶を強要する。やがて、
男は女に飽きる。それを察した女は結婚を迫まる。ウザくなった男は女を捨てる。
心身ともにボロボロにされた女は、絶望の淵から発作的にビルの屋上へ向かう。
あなたの文章も上記も、どちらも女の自殺には変わりないが、上記は法律的に
何の罪に問われない。それに比べると、あなたの告白文の女性は他の複数の
要因が絡んでの自殺とも考えられる。悪口だけでは普通は自殺しないでしょう。
あぅ……横道に反れたね。
42 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/19 04:44
>>41 タグを使いたい気持ちは分るが、タグを多用すると読者には返って読み辛い。
漏れの好きなエロネタがあるので結構ハマルし面白い。文章にも切れがある。
通信愛撫にはワラタ…
あと、妄想もありなので、もっと自由な発想も良いのでは?↓
>ゴレンジャー比率:戦隊モノに見られる基本的な人数の比率。
>男4:女1人というもの。いわゆる小さな男村。
実は、変身後はスーツアクターが演じているので、撮影も瞬時に入れ替われる。
実際は倍の人数、男8人、女2人の多様なプレイが可能。
>「茨城」を「いばらぎ」ではなく「いばらき」だよと言う奴は・・・・
つーか、突っ込みどころが間違っている。後者の「いばらき」が正しい。
宮城=みやぎ 栃木=とちぎ 茨城=いばらき(これだけは濁らない)
正し発音のヤシに、他のネタにも間違いの発音するというのは変だろう?
>42
ありがとうございます。
でも何気に、このサイトの人は私ではなくて、サークルの先輩のでした(笑)
今日あたり注意しときます(笑)
(本人にはここに評価頼んだこと言ってない)
>>40 ご批評ありがとうございます
的確な意見有難うございました
若い頃。それはもう若かった。東の都会へ思いを馳せていた私は生まれ育った
街を飛び出し、一人旅路を行く。道は険しく、山を越え雨に降られ、風に切られて
足は棒のよう。腹は減るが寺さえ見えぬ。やっと見つけた寺には誰もいない。
ようやくたどり着いた東の都の盛況ぶりは私の故郷と比べものにならない。夜の街は
星さえないが昼のように眩しい。歩けば人の肩をかすめて、聞かずとも聞こえる
騒がしい声。これこそ都会と思った私は望み通りの生活が出来ると思っていた。
東へ来て一週間。まだ乞食のような生活をしていた。昼の街は夜とは違い、どんより
重たい雲がのし掛かっているように人々の顔は暗い。誰もが他人行儀に見えるが
目を細めては唇を伸ばしている。私は一人見知らぬ街を拠ん所なく歩いた。
私の故郷にはビルもなければ街灯さえなく、夜になれば頼る灯りは星か月。雲の厚い夜には
暗い山から何かが下りてくるのではないかと怯えた。人が見えるのは田圃か畑で
話し声も大きな空にかき消される。笑顔がこぼれるときにはきっと誰かが幸せだった。
46 :
◆vJx6.a40iw :02/11/22 22:38
>>45 安定した文章が大変上手いと思いました。
しかし、時代背景がぼやけてしまった印象があります。
江戸時代かと思いきや、最終的には現在の東京(と思われる)土地。
多分、時代を振り返っているのと、漢字の多用からそういう印象を私は抱いたのでしょう。
一番の違和感は1段落目の「やっと見つけた」から次の「ようやくたどり」です。
寺での話が展開すると思いきや、いきなり東京みたいな。
文章の使い方から考えると、2段落目は寺の描写が始まるのが良いと思います。
私が思ったのは、それだけです。
47 :
◇9/vT54phKc :02/11/22 22:46
当てもなく彷徨っていると、白髪頭に腹の出たスーツ姿の老人が快活に声をかけてきた。
「おいそこの若いの。君だよ君」
老人が笑顔で近づいてきたが、私は少し不審そうな顔を作った。
「なんですか」
「君は西の方から来たんだろう。格好を見ればすぐ分かるよ」
言われてみれば着物を着ているのは私くらいで皆洋服だ。
「見るところ宿無しだろう。もしそうなら私の所へ来るがいい」
老人の振る舞いは気に入らないが、私も愛想笑いをして、
「是非お願いします」
と老人に着いていった。
老人の住処は閑静な住宅街の一戸建てでなかなか立派なものである。
「ただいま。さああがってくれ」
ドアを開けると広い玄関が広がっていて、天井から丸いライトがオレンジの光を
柔らかく放っている。床は綺麗な木の板が一面に広がっていてどうやら床暖房が付いていた。
「偉くいい家ですね」
「いや大したこと無いよ。まあ西よりは大きいだろうがね」
私はリビングに案内された。木のテーブルと椅子があり、大きな窓が外の灯りを
取り込んでいた。
「いらっしゃい」
とか細い声が聞こえてきた。
49 :
◆tr.t4dJfuU :02/11/23 00:09
ひひひ。
50 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 00:09
51 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 12:08
いや
52 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/23 12:45
>>52 ごめん読まないで言っちゃうけど
それは「誰が読むんじゃこんなの」ってくらい不親切ぽいから。
改行しようね。
webと本は違うから。
>>53 アドバイスありがとうございまし。
すべての「。」のあとに<br>付けてみました。
<br>のかわりに<p>を入れて一文ごとに一行分の空白挟むのもやってみたんですが、
それだと勢いが消えちゃってなんだか間抜けっぽくなるのでやめますた。
まず読んでもらうようにするところから考えなきゃダメなのか。
むずかしいっすね。
55 :
◇9/vT54phKc :02/11/24 00:05
潮風の舞い上がる海に面した崖。その先端で中折れ帽に
黒いロングコートの中年の男が恐る恐る岩だらけの崖下を
覗いている。波が岩に打ち寄せ、白く泡だっては深く暗い
底に沈む。男はその様を飽きることなく眺めている。岩が
波を砕く度に驚いて後込みしては、またゆっくりと落ちそ
うな程端まで寄る。
「おーい。生きているか」
男が心細そうに叫ぶが、唯崖下では波の岩を叩く音。
男はまた後ろに下がってはおろおろしている。
「頼むから帰ってきてくれ」
涙目の男は今にも泣きそうに顎を震わせていた。しかし、
返ってくるのは波の音と、さっき降り出した雨の音。雲も
いつの間にかどんよりしている。
「俺が悪かった。許してくれ」
男は泣き崩れて膝をついて波のしぶきを顔に浴びた。涙が
しぶきに紛れる。男は徐に立ち上がり、
「俺も死ぬから許してくれ」
と崖から駆けだした。
それと同時に微かな女の声が後ろから聞こえた。
「まって」
男は振り向くことなく、白い泡の際だつ暗い底に消えていった。
56 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:31
潮風の舞い上がる海に面した崖?
57 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:33
涙目の男は今にも泣きそうに?
58 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:34
心細そうに叫ぶ?
59 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:40
60 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:44
雲も いつの間にかどんより?
61 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:45
スレ一通り見て思ったんだけど、自分の作品を批評してもらった人の中で批評者に対して礼の一言も言ってないのが結構あるね。
これじゃみんな批評してあげようという気が削がれるよ。
貴重な時間と労力を裂いてまで批評してくれるんだから、お礼する程度の当たり前のことはきちんとこなそうよ。
62 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:46
白い泡の際だつ?
63 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:47
64 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:48
唯?徐?
65 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:50
「男はその様を飽きることなく眺めている」のに「岩が
波を砕く度に驚いて後込みしては、またゆっくりと落ちそ
うな程端まで寄る」?
66 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 00:53
崖から駆けだした?
誰かはわかりませんがありがとうございます。
読者の納得のいく表現、描写をしろということですか?
誇りまみれの文章ですみませんでした。
68 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 01:04
>>67 えー、細かいことをいちいち書いて申し訳ない
「読者の納得のいく表現、描写」というより、表現としておかしいだろということを挙げました
読んでる時に文章にひっかかって本を閉じる、ということほど不幸なことはないでしょうから
ワシの作品を読んでくださる勇者はいらっしゃいませんか〜
内容についての感想を聞きたい・・・。
ブツは
>>52にあります。
>>67 たぶん描写にもう一語二語適当なのを付け加えれば違和感なくなると思います。
しろうと考えなんで当てにならないすけど。
70 :
真十郎 ◆LBzBg/yd5c :02/11/24 03:00
タカシはもう10分ほど、こじんまりと整列したボタン群の上に親指を添えたまま、
省電力モードに入り明度の落ちた液晶画面にしかめ面を向けていた。
彼の視線と右手を縛り付けているのは、先ほど携帯電話に入ってきたメールだった。
「
http:xxx.com/goode/goode.htm ←イイモノがありますヨ」
送信元のメールアドレスは
[email protected]などとなっている。文句や罵倒を
打ち返しても届きはしない、明らかな偽装アドレスだ。
いや、そもそもそれができたとしても、タカシの葛藤にその選択肢が浮上する事はないだろう。
彼は今、メールを速やかに削除するというおよそ常識的な処理に手をかけつつも、
“イイモノ”への陰鬱な想像を振り払う事ができないでいるのだ。
彼の目の前を、淫らに体を開いた女性が何人か通り過ぎていった。女性芸能人の
淫行を隠し撮りした写真が彼の頭をよぎり、10代半ばの女生徒の裸体が本能をくすぐる。
だが若い本能の向こう見ずな疾駆を未だ食い止めているのは、まぎれもなく理性である。
最悪、ウィルスソフトなどが携帯電話を駄目にしてしまう危険もある。高額な利用料金の請求、
携帯電話に記録されている情報の抜き取り。むしろ“イイモノ”には期待より懐疑の方が多かった。
ようやく、タカシは片目をつぶり決定のボタンを押した。
71 :
◆vJx6.a40iw :02/11/24 03:56
>>52 こんな事書くと怒られるかもしれないんだけど
背景色と文字色の色が似ていて、読む気が起きない。
配色は大切。
72 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 09:56
語る気にもなれません以上
>>71さん、ありがとうございます〜
文字色を明るくしました。
前よりは読みやすくなったと思います。
>>70 くだらない葛藤を大真面目な文体で語っているのが面白いです。
「彼の視線と右手を〜」は「彼の視線を右手へ〜」のほうがしっくり来るような気がします。
ケイタイは右手にもってるんですよね。
でも自身無いです。
ニホンゴムズカシイデース。
75 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 15:05
76 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 15:23
皆さん老後は北海道に移道してみてはいかがでしょう。
北海道外の方たちがこれから快適な北海道生活を送るために簡単にご案内を申し上げます。
まず千歳空港に降り立つと空港の担当官から猟銃とカートリッジ1000発を手渡されます。
在道期間中は猟銃のその携帯を義務付けられます。
夏は寒く冬はもっと寒く人類の生活する環境の究極と名高い北海道。
仕事も食料自給率も北朝鮮とさして変りませんがテレビなどにより真実を隠蔽されております。
そのためほとんどの道民は狩猟によって食物を得ますから猟銃は生活する上で必要不可欠です。
何か諦めきった人々がひっそりと暮らしているようなイメージが全国的にあるようですが
けしてそのようなことはございません。
会社に文句言えば自殺に追い込まれる。
医療費も高く市役所はでたらめ。救急車頼んでも来ない。
高校は麻薬だらけ。町も麻薬汚染。ヤクザばっかり。
建設会社と政治家の癒着は今更言うまでもないですが市役所レベルでも談合
が日常茶飯事。不思議な公務員採用コネクション。
これらは北海道に限ったことではありませんからね。
不思議なファンタジーアイランドでしょう。
「自分を試す大地・北海道」という言葉は数年前、北海道のキャッチコピーとして制定されましたが
皆さんのご記憶にも新しいと思います。
現在の北海道はまさに「自分を試す」という言葉がぴったりです。
どうです?不思議な星の降る里 北海道。
一度ぜひご家族でご来道してくださいね。
こころよりお待ちしております。
77 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 16:27
78 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 16:29
79 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 16:32
>>70 「省電力モードに入り明度の落ちた液晶画面」
不必要に詳細な描写
80 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 16:33
81 :
真十郎 ◆LBzBg/yd5c :02/11/24 16:52
>>74 批評ありがとうございます
“右手”が携帯電話に縛り付けられているので“視線と右手を”になっているんです
>>79 不必要でしたか……
タカシが長時間葛藤しているという事の表現だったのですが……
82 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 17:01
詳細な描写を取り除いたらこの世に存在するあらゆる小説が無味乾燥になり個性を失う罠。
どうでもいいけど批評してもらった人は他の人の作品を批評してあげてるん?
批評だけしてもらってハイサヨウナラだとクレクレ厨と似たような行為ダヨ
83 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 17:11
詳細な描写がすべて必要なのでしょうか?
文章のバランスを崩すくらいなら、おもいきって削ることも必要でしょう
84 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/24 18:00
まあ好き好きでしょうね。
俺なんかは山のように描写文を畳み掛けてくる重厚長大系は大好きだけど。
87 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 03:35
簡単な日記をかいてみました。おねがいします。
昨日不意に社長出現。まさかの。
アリアハンでボストロール現れたって位まさかの。
で、軽く拉致飯をくい、会社の将来のはなしで再び拉致られ、やっと終わったかと
思ったのは午後11時。で、さあ帰るかと思ったら、一行そのまんまカラオケ拉致。
しかたねえので、俺は、おーまいじゅーりああー、おぼえーてーるかーいー、
あれはだれだーだれだーだれだーあれはでびるーでびーるまーんでっびるまーん
とかとマイクに向かって拉致で、社長のああ無常とかに接待ノリでうひうひ
謂って、ついでにお酒なんか注文したったりして、カシスオレンジ10っコそっこー
オネガイシマスーヨーってペリー口調で。つい。うっかり。
ソレを聞いた社長、お前どこのしゅっしんじゃあああって聞いてきたので、
俺は酔っ払いなので、村八分じゃああって意味不明の回答をしたりして、
気がついたら朝。俺は何故か猪之頭通りぞいのセブンの前で、
新世紀エヴァンゲリオン。エントリーカプセルシリーズ第五弾一個200円を
かぱかぱとあけて、ああーまただぶったーへっくし。
とかって身震いしてたのである。寒かった。半そで二枚の秋。さんま。
内容っていうか、文章読みづらい。
雰囲気は好きだけど。
とりあえず最初の一文、主語をはっきりさせたほうがいいと思う。
お手数ですが、自分のもひとつ、お願いします。
>>87 いいんじゃないですか、
パンクさ加減も程々にしないと読みづらいだけですが。
型破りのセンスは必要だ。
早速ありがとうございます。
やっぱり読み辛いですよね。
93 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 03:48
では。
オチのさんまが意味不明で素直に可笑しい。
モトネタ(あるのかどうなのかわかんないけど)知らないせいかもしれないけど。
ただ、ネタを知っててもすぐには理解できない突き放したような書き方が目に付く。
>アリアハンでボストロール現れたって位まさかの。
まさかの何なのか?
>ペリー口調で。つい。うっかり。
何がうっかりなのか?
まさかの不意の出現、うっかりインチキ外人口調、みたいに締めておくとわかりやすいと思う。
>93
辻と加護ですか(w
>94
さんまに元ネタはないです。秋だし、食べごろだし、季語だしってことでw
なるほど、確かに突き放すこと凄まじいですね。
人にいわれないと解らないとは、自分で情けないです。
これからも精進します。また書いたら、ちょっと持ってこようとおもいます。
こうすると客観的に見れていいです。客観的って、イチバンむつかしいですね
では、また来ます。ありがとうございました。
>>88さんありがとうございます。
88さんは普段どんな小説よんでますか?
文体の読みにくさとかは単に慣れてないだけというのもあると思うので。
俺はクレイグ・トーマスとかアリステア・マクリーンなんかが好きで、
それにかなり影響受けた文体になってます。
文体はマクリーン寄りかな。
ライトノベルを好む人には向かないでしょうね・・・
しまった書き忘れた。
主語とか言われても何をどうすればいいのかさっぱりわからんのです。
どんな感じに直せば良いかヒントだけでもいただけませんか?
98 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 04:52
そうだね、君はまず、「ぼく」で書こう。それから「おまい」、
次に「靖子」なんかどうだ? ほれ、沸いてくるだろ?
靖子は言った。「森三中には負けない」
とかさ。
靖子ってなああああっぁあああああんんでぇええええすかあああぁあぁっぁあ
すいませんなんにもわいてきませんびょういんいったほうがいいですか?
100 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 07:16
>>73 ありがとうございます。
確認ですが「
>>72は駄作」ってことで良いですね?
>>52 簡単にいうとですね、誰が吐き気を催したのかよくわからないわけですよ。
一人称ならあれでもいいと思うんだけど、三人称の場合、主語をはっきりさ
せないと読者が混乱してしまうわけで……。
ついでだけど、
>>96の最後の1行は余計だと思いますよ。
>>96 どうも。88です。
ライトはほとんど読まないよ。翻訳物ばっか読んでるんだけど、
それでも読みづらいと思った。
自分でも気を付けてることなんだけど、翻訳物に影響受けすぎると、
文法構造が日本語じゃなくなる。
日本語は、主の後の述でいろんな事説明するけど、
英語は、主の前の修飾語でいろんな事説明する。
一回そのへん洗い直してみたほうがいいんじゃないかな、と思った。
素人の意見なんで、ご参考までに。
88です
うっかり
>>97読まないでレスしたんだけど、今サイト見たら直ってるね。
読みやすくなってる(w
>>102-103のご両人方、実にわかりやすい説明ありがとうございます。
大助かりです。
一人称で始まって三人称に移行するやりかたはクレイグ・トーマスがよくやる書き方なんですけど、
もろに影響受けてました。
自分も最初それ見たときは読みにくいなあと思ったけど、
いつの間にか慣らされた上にそれがカッコエエとさえ思えるようになっちゃって。
海外翻訳物の癖のある文に慣れると、
日本物の平易な表現は陳腐に感じるようになってきません?
自分は読みにくても頭を使って解読していくのが好きなんで、
読みにくい=味があるっていう勘違いもしてたかも。
もう少し文章をいじってみます。
106 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/25 14:20
>>75 そのような手法は映画でも見た記憶がある。あまり好きじゃないね。
映画は、新種の殺人細菌がネタで、最初はシリアスなノンフィクションを
思わせる作りだった。「おう、自分好みのストーリーだ」。そう思って観てると、
途中から主旨が変わって、ヘリで追いつ追われつのバトル&戦闘アクション映画に
変わっていた。観ててガッカリ。下手なアクションものは飽き飽きなんだ。
きみの作品も最初のコミカルな内容で最後まで通して欲しかった。
>>107 おぅ、タイトルうろ覚えだけどそんな感じ。
確か細菌じゃなくてエボラを超えるウイルスだったか?
猿が媒介し、ある田舎町がパニックに陥る。
109 :
おながいします:02/11/26 17:06
ホストというのは自然界の法則をものともしない凄い職業だと僕は思う。
男というのは元々「入れたがる」人種で、放っておいても女に群がるものだから、
ホステスなんて馬鹿な女子大生でも務まるのだ。
この夏、「イケてるデブ」を自称する3つ上の従兄弟から誘われて、僕も彼の職場
であるホストクラブで働くこととなった。従兄弟はお世辞にも容姿端麗とは言い難く
一歩歩くたびに顎の肉がタプタプいうのだが、安っぽいミラーボールが部屋の特徴を
支配するこの神聖なる職場ではカリスマで通っているらしく、なるほど彼が耳元で
何か囁くと、毛皮のコートで着飾った女性たちは片っ端からとろけるような目で
昇天していた。
「ホストはな、愛じゃない、技術職なんだ、わかるか? それも生まれ持った才能が
ものを言う。お前の彼女の美樹ちゃんを手なずけるのとはわけが違うんだ」
従兄弟は仕事が終わった後、ヤリすぎで弱ったオツムの具合が侵攻し始めている笑顔
で誇らしげに語った。悔しいが認めるしかなかった、彼は女に関して――つまりは
僕より人間として偉大なのだ。美樹だって、彼がその気になれば抱かれないとも限ら
ない。訳がわからなくなった僕は拳で従兄弟を殴った。肉が四方から拳を襲撃した。
>ヤリすぎで弱ったオツムの具合が侵攻し始めている
意味不明。
女の扱いが上手いと人間として偉大なのか?
あと、わけがわからなくなると従兄弟を殴ってしまうこの主人公は相当アブない人ですね。
111 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 10:53
>>110 修飾のしすぎだとは思うが意味不明ではない。
それとなんでも書かれていることをそのままの意味で受け取っては駄目である。
批評には適度な知識と寛容とが必要不可欠なので、修行してください。
>>109の文は一種のファンタジーとして書かれているのだろうから、展開に関しては
特に言うべきことはない。そして文自体は上手い。ただ真面目に書こうとする意志を
もっと持てばもっと結構な物が書けるのではないか。
なんだかついでに
>>110の批評もしてしまった感があるが
いや、
>>109の示した一文は意味不明だと思うが……。
おれもわかんない。
>ヤリすぎで弱ったオツムの具合が侵攻し始めている
頭イカレてるってことなんだろうけど。
ヤリすぎってのは作者にしか分かんないボキャだと思う。
115 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 15:35
>>114 ヤリすぎってのは難しく考えなくても「セックスのしすぎ」の意味だろ?
ホストなんだし。なぜわからんのだろうか
「ヤリすぎ」ってのはわかるのよ。
この文の内容を簡潔に表わすと「ヤリすぎで頭が弱ってきている」って
ことでしょ?多分。
でも、原文のままだと、元から頭が弱かったのかヤリすぎてから弱くな
ったのか(「弱った」だから後者だと思うんだけど)がはっきりしない
し、後者だと最後の「侵攻し始めている」と矛盾するんだよ。
117 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/27 17:30
>>116 弱ったオツム様子が如実にわかるほど笑顔が気持ち悪いって意味だろう。
「オツム具合が侵攻し」てきてるんだから。
ただ一目で意味がわかりにくいのは確か。作者はふざけすぎてブレーキが利かなく
なったのか、ワザとわかりにくいようにしているのか、本当のところは良くわからん。
あっ、ようやくわかった。
「侵攻し始めている」は笑顔に掛かってるわけね。
今まで
>>110の引用した部分をメインに読んでたから気付かなかったよ。
なんで「進行」じゃなくて「侵攻」を使ってるのかもわかりますた。
ありがとう。
>>115 だってさ、ホストが仕事でsexするか?
一日たってきてみたら、進んでなかった・・・
問題となっている部分は
>>117の言う通り、
「これって解りにくいしふざけ過ぎたな」
とは思ったものの、まっいいかとそのままにしておいたものです(申し訳ない)
最後の一文「肉が四方から拳を襲撃した」によって、物理的に従兄弟をねじ伏せよう
としても、自我のない肉にすら反撃されてしまう主人公の悲しみを醸し出そうと目論ん
だんですが、そこんとこらへんはどのくらい成功してるでしょうか。
>>120 すごいデブで、肉に四方から包まれるくらい拳がめり込んだ、としか読まなかった。
変な表現だとは思ったものの、それ以上は・・
122 :
漱せきちゃん(友人):02/11/28 00:31
侍魂っぽい
124 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/28 01:03
>123
侍魂じゃないよ的ネタも書いてあるので、よんでみるといいと思います。
空を見上げれば月が見える。煌煌と輝く満月が。
その妙に幻想的な存在に、幼少時の自分はひどく感動したものだ。
月にウサギが居ると信じた事は無いが、そう言われるだけの神秘性は間違い無くあった。
しかし、日中の月に魅せられ始めたのはいつだったろうか。
他の星が太陽にその輝きを埋め尽くされている中、月だけがおぼろげに、やんわりと、この星の天井に貼りついている。
闇夜を照らす月光のような力強さは確かに無いが、その存在感は他の天体を圧倒していると感じる。
月が見たければ、いつでも晴れた空を見上げればよかった。全ての生命のお目付け役である太陽ですら、一日の半分は遠い土の中にその身を埋めてしまうというのに、月だけはいつでも当然のように浮かんでる気がしていた。
永劫の時を我らと共に過ごしてきた月は、これからの永劫をどう過ごしていくのだろうか。
輝いている事が必要なのではないと、私に教えてくれた月よ。
最近、新月の夜も楽しめるような気がしてきたぞ。
調子に乗って転載。お題に合ってるかどうかもご意見下さい。
いい感じ。
s.kingで読んだ”幽霊の月”って比喩を思い出した。
個人的には、月は太陽の反射光なので、太陽より存在感あると言うよりも、幽霊みたいなネガティブな表現のほうがしっくりくるな。
127 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/28 22:31
>>127 暇だから読んでみたけど、おもしろかった。
130 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/28 23:12
>>122 これ前にも貼ってなかったか。しつこいな
131 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/28 23:56
7月に降る淡い雪を、東京タワーの放つ光が青白く照らしている。
シンボルタワー。そこに英雄は集うと云う。
宇宙を隔て、長く戦闘が続いたエネミーとの終戦に、勝利したアース"TE-U"の街は数日に渡る祝宴に湧いていた。人々にもはや時間の感覚はない。0時を告げるクロスレーザーは降りしきる雪の粉を反射させ、夜の街に幾筋ものイルミネーションを彩った。
「早くユキッ!始まっちまう」
目の前、人混みの間を器用に縫うユウヤの背中が興奮露わ振り返る。その手でしっかりと掴んだユキアの右手を確認し、人混みに揉まれて緩んだマフラーの結び目を片方の手がサッと直してきた。再び先を急ぎだす背中に腕を引かれる。
そこにいる誰もが、東京タワーの最前列まで近付こうと躍起になっていた。人混みに足りない酸素を求めて、粉雪舞う夜空を仰ぎ見た頂点。東京タワーをぐるり一周するワイドスクリーンの中、歓声を上げる人々の崇拝者が静かにその微笑みをたたえる。
「…将軍だ」
強引に腕を引いていたユウヤの手が称賛の呟きと共に止まった。
「もっと、前行こうユキア」
132 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/29 00:16
>>130 内容が違うぞ?面白いからいいじゃん?またーりしてさ。
133 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/29 00:22
>125
真昼を真夜中で語るとは美味ですな
134 :
別の板で書いたのを:02/11/29 00:25
悪魔の叩く大口は、悪魔から人々を遠ざけた。
曰く「俺の言葉は稚拙で盲目的だが、未完成の傑作だ」
「日本語のわからない奴、薄っぺらい恋愛話しかしない奴、手を叩いて笑う奴
犬の糞を始末しない奴、満足しているブタに生きている価値なんてない」
こんな具合であったから、悪魔を慕っていた少年さえ距離を置くようになった。
「奴の通った跡には、ペンペン草一本も生えてこない」
いつしか人々はこう陰口を叩くようになり、悪魔の傲慢さも巨大になっていった。
その頃にはさすがの少年もすっかり悪魔を忌み嫌っていたのだが、当の悪魔は違って
いたようである。
「本当の友達はお前だけだった。どうかこれを預かってくれ」
そう言って、長年温めていた小説を少年に託した。死期が近い事を悟っていたのであろう。
悪魔が死んだ日、少年はあらん限りの偏見を持って小説を紐解いた。
『昔々あるところに』
聞きなれたこんなフレーズから始まるその小説は、この世の美しさをすべて備えた
ような圧倒的なイマジネーションに溢れていた。一行進むたびに、少年は言葉が織り成す
音楽のリズムに涙が止まらなくなった。記憶の中の悪魔はもう優しい顔になっていた。
>>131 おもしろい。こういうの読んだことないからちょっと新鮮。
未来なのかパラレルなのか。
「こちら、私の兄である窪田正雄の長女、未希でございます。そしてこちらが、青山繁之さんの二番目の息子さんでいらっしゃる、裕之さんです」
仲人がわりの叔母さんの声に軽く頭を下げ、ゆっくりと顔をあげたとき、初めて相手と目があった。私よりも3つ年上だというその男の人は、こちらを見てゆっくりと微笑んだ。ちょっとどきっとして、慌てて目をそらす。
「まあ、可愛らしいお嬢さんで。青いお振袖、よくお似合いですよ」
男の人のかたわらに座している母親らしき年配の女の人が、そういってお上品に笑った。
私は、ありがとうございます、といい、ケヤキ材の座卓に視線を落とした。
お見合いの話は今年の25回目の誕生日を過ぎたあたりから飛躍的に増えた。
それまでつきあっていた彼、村上ケンイチが上京した1年前は「お付き合いをしている相手がいるなら、お見合いは控えたほうがいいわね」という母の言葉に、私は適当に頷いていたが、最近はその母が有無をいわさずお見合いの席に私を連れ出そうとしている。
「だってあなた、村上さんとはどうもなってないじゃない。結婚とか、そういう方向にむかってないっていってたでしょ」
着付けの最中、まだしかめっつらの私に母は冷たく言い放った。
「おつきあいを始めてからもう4年経つっていうのに、東京でふらふらしながら将来のことを何も考えてない男の人なんて、諦めなさい。お母さんもそんな相手じゃ、賛成できないわ」
そりゃそうだけどさ、とつぶやいて、鏡に映った自分の姿を見た。
私がケンイチと付き合い始めた頃は、まだ何も知らない身体も心もほんとにキレイな娘だったのに、今では……。
(世間で立派だと思われてる男の人にお嫁にもらってもらう資格なんて、ないのよ)
はたちのときにつくってもらった、桜の花びらが散りばめられた瑠璃色の振袖。
帯の締められていない下腹部に、そっと手をあてた。
わたしは汚れている。
なぜなら、3年前村上ケンイチとの間にできた子を中絶したからだ。
↑これは章の冒頭部分であります。いかがですか?
()はやっぱり普通は使わないですかね……。
そして行を不定期にあけるのはまずいのかしら。
批評してください
景気快復の為には、己を知るの基本たる国語の本質いかなる物かを
認識改める為に若干提案です。
仮名はアルファベツトの無機質なる表記部材たるに対し<一音毎に意味生命
を帯する細胞器官も同じといふくらゐに材質上懸隔がある。よつて是を
カナゲノムと表現するも可です。カタカナ語好きの連中にも納得得しめるやうにですね
いろはの言ふところは我々がその一を欠いても総体成立ぬものといふことです。五十音図の言ふ所は中庸一貫して大和を成就せうとする文明千載の大略です。あいうえおとは五個均分の羅列では無くa{(a+b)(c+d)}の式です
中位の音たるアを基点に軽重両極端のイウをこれに次ぎ
その中間音たるエオで閉めた用意は何物にも囚はれず又拒むことなく包容せんとする中庸の姿勢を暗示しこの一から十までこの姿勢を
持して変ぜられまいとする文明思想のあらはれと解し得ます
文法の基本たる用を超越して文明の基本思想を構成し得て居る所が日本
語の他に比類を見ぬ特質です。
カナゲノムは諸君等もお使ひ頂いて結構、かなづかひのみあつて漢語の音を等閑に付した侭では隔靴掻痒血友病の治療と称して非加熱製剤を処方して居るも同じでせう。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~namie/
装飾過剰にて甚だ読み難く、意識混迷の極みなり
140 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/29 21:55
あれれ?
批評していただけませんか。
あい。批評します。
冒頭のセリフで人間関係がわけ分からず、せっかちな人はもう読むの嫌になります。
でも読み飛ばしても話分かるので、わざとなのかな。
読みやすくていい文体だと思った。
行空けとか()とかは嫌いな人は嫌いだろうけど、本屋に並んでる小説で普通に使われてるのでいいんじゃないのかな。
>>142さん。
ありがとうございます。
あの文章の前に、まだ前章があるんですが。
冒頭のセリフでいけないのは、人間関係が混乱するってことですかね?
発言している人物をはっきりさせたほうがいいということでいいんでしょうか?
混乱するというか、状況を把握するのにストレスを感じる。
発言の主体である「私」には「兄」がいて、兄の名前は「窪田正雄」で、その長女が未希で、その未希がこちらにいるわけで・・
と、いろんなこと想像しなくちゃいけない。
>>142さん。
なるほど、よくわかりました。
わかりやすく説明していただいて、たいへんありがたいです。
もっとわかりやすい状況説明の表現方法、考えてみます。
146 :
名無し物書き@推敲中?:02/11/30 09:51
>>137 >私がケンイチと付き合い始めた頃は、まだ何も知らない
>身体も心もほんとにキレイな娘だったのに、今では……。
<<中略>>
>わたしは汚れている。
>なぜなら、3年前村上ケンイチとの間にできた子を中絶したからだ。
前後の文の繋がりでいうと「汚れ」は女性が貞操を失うときに用いたり、
或いは、レイプされたときに用いると適当とおもわれ。
未希(25歳)は、そのうえ中絶の過去があるのだから、中絶そのものが
汚れているというのは何か引っかかる。他に適当な言葉がありそうに思う。
>>146さん。
そうですね。難しいですが、がんばって考えてみます。
自分ひとりだと、こういうのってほんとに気付きにくいです。
しかもわたしは頭もよくないので、余計に。
148 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/01 15:09
その刹那、高島正は白銀の眩い稲妻を見た。
その白い閃光が抽象的な平面を描きながら視界を遮る。
無論、高島正とて、何かしらの不吉というものを予感していなかったわけでもなかった。
ただ、そこへ露わになった顔……。
そこへ高島正は注視せずにはいられなかった。
なぜならこれはまるで
――確かに、真紅に血走るその瞳は正気の沙汰とは思われぬが
その像は鏡のように、今の自分の本性を捉え、透かし出していたかに感ぜられたのだ。
不意に、高島正は首筋を凍りつかせて辺りを振り返った。
――何者かが吼えている。狂気の綱渡りを繰り広げる気狂いの声であろうか。
「何者だ!」
その時、高島正が眼にしたのは、
――幾分不穏に揺らいでみえないでもないが
いつも目にしてきたのと寸分違わぬいつもどおりの自らの自室の、埃くささも否めないただの日常の気配に過ぎない。
にもかかわらず、狂気の絶叫がその日常をずたずたに切り裂いて何かが生まれ始めているのを感じさせずにはいないこの焦燥感。
マンネリズムのうねりの中に目に捉えられぬ特異なる何かが、隙間風のごとく噴出している。
――それは冷たく、また同時に黒い、一種異様ともつかぬ、何か別な現実があるときふと垣間見せるような、マンネリズムの外から偶然その姿を捉えられ、混入してくる何かだ……。
ふと、高島正はそのようなことを呟いている自分に気がついた。
くわえタバコの吸い殻を灰皿にねじ込むと、彼は目の前の一組の男女に視線を浴びせる。
それはペニスのような逞しい鼻を持つ天狗と、
ヴァギナを思わせる縦に裂けた分厚い唇を持つ情婦であった。
二人はまるで口づけでも交わすかのように抱き合い、
互いの鼻と口を一心不乱に擦り付け合う行為に耽っている。
高島正はその様子を冷めた目つきで観察した。
二人が熱く火照った互いの顔に、熱く乱れる吐息を吐きかける様子は、先日目にした尿道に針を刺す芸人の見せた芸ほどまでとまでは行かぬまでも、ある程度彼の心を慰めるに足るものであった。
――果たしてこれは、この奇形児たちの交尾なのであろうか。
正はそのことを確かめてみたいという禁じがたい誘惑にかられた。
「ちょっとキミ」
高島正は天狗男を呼びつけると、おもむろに自分のズボンのベルトに手をかけた。
149 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/01 16:56
150 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/01 17:53
>>138 意味が分からん。
景気回復のためには、自分を知るための基本である日本語の本質が、いかなる物である
かの認識を改めるために若干提案する。
意味不明だ〜〜。
151 :
☆☆☆☆☆:02/12/01 17:58
152 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 13:07
>>148 ダッシュの用法が変。
抽象的な表現が多すぎる。
この二つのせいで、かなり難解になってる。
あと、世界観がまるでわからない。
言い回しが古めかしいので、時代劇かと思ったらズボンのベルトが出てくるし。
どういう話なのか全く分からない。
153 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 16:38
>>148を批評。
2つの文で「その」「そこへ」が続くのは明白な失点。
すべての箇所で高島正とフルネームを使うのは違和感がある。
普通は最初だけで、二度めからは名前か性のみではないのか。
稲妻に「白銀の」と形容するのは変ではないか。稲妻は平面なのか?
視界を遮ることを言いたいのなら、他の描写を選ぶべきでは。
ダッシュの用法はたしかにおかしい。一定のルールがあるのか、
理由を聞きたい。
「なぜならこれはまるで」の一文は意味不明。
「透かしていた」ではなく「透かし出していた」にしたのはなぜ?
私なら「鏡のよう」であるなら「浮かび上がらせていた」を選ぶ。
透かすのは、紙を太陽に透かす、等の使い方が本来で、この場合では何に透かすのか?
これは時代小説なのかな。ではない場合なら「感ぜられた」とするのはなぜ?
辺り、と来るなら「見回した」。振り返った、としたいなら「後ろを」が自然。
気狂いが相手と高島が思ったのなら「何者だ!」と問い掛けるかね?
「自らの自室」は「頭痛が痛い」「馬から落馬した」。
…ここまできて、これはあんまりではないかい? これは明らかにネタでしょ。
ここでやめます。ネタではないなら、何度も推敲してから書き込んでね。
154 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/02 17:08
>>138 その文を読む気にすらなれないのは、なにも俺のせいじゃないだろう。
>>148はたしかに少なからず欠点があるけど、俺は悪くないと思ったよ。
わけのわからん勢いのようなものを感じた。まだ荒削りだけど嫌いじゃない
な、こういうの。
156 :
書きはじめ:02/12/03 13:56
私は追われていた。
もう大分日が落ちた冬の夕方、散歩の帰り道だった。何か「白いもの」がずっとつけてくるのだ。
それは私の5m後ろを保ち、振り返ると止まった。「だるまさんが転んだ」に嫌な思い出がある幽霊なのかな、
と自分に納得させようとしたのだが気持ち悪さは拭い切れない。大体、私は幽霊なんて全く信じていないのだ。
何度も振り返り、心の中で「いなくなれ」と叫ぶ。しかしそれは追いかけてくる。
周りは草原というには汚過ぎる緑に囲まれていて、街灯も切れかけているものが多く
点いたり消えたりしては不気味さを演出してくれている。10分ほど歩けば住宅地があるものの
辺りに人影は全く無く、私はそれと2人きりで家まで歩かねばならないらしい。
最悪だ。怖さで涙が出てくるなんて何年ぶりだろうか。私は鼻水も気にせず背中に纏わりつく悪寒だけを気にし、
――ちょっと待て、いつの間に背中に張り付いていたんだ? もう少しで家に帰れるというのに!――
中学時代に体育で「1」を貰った事がある人間とは思えない速さで走った。一生懸命だった、
今まで生きてきた中で一番身も心も使った。頑張って奴を振り払おうとした。
よろしくお願いします
158 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 14:07
>何か「白いもの」がずっとつけてくるのだ。
このへんをもうちょっと描写して欲しいな。
どんな白さ? どんな形なのか? 大きさは?
>それは私の5m後ろを保ち、振り返ると止まった。
このあたりも、シーンで描くと読んでるほうは楽しい。
>>158 アドバイスどうもです。確かに細かい部分が欠けてますね。
精進致します。
160 :
初投稿です。:02/12/03 14:59
冨澤芙美子の両親が、今一番に危惧している事は、来春女学校を卒業して、
畑川財閥の御曹司の元へ嫁ぐ芙美子の事では無く、妹の鞠子の事であった。
鞠子は13の齢で、姉の芙美子の通う女学校に併設されている養護院に通っている。
鞠子には知恵遅れの気があった。
そのため、芙美子の両親は妹の鞠子の制服の名札に「佐藤鞠子」と付けさせ、
冨澤家の人間ではないと言うことにしていた。
鞠子についての役所と学校への書類にも、鞠子は子の子ーつまり、養女であると記されていた。
これは全て、冨澤家の名誉のためであり、姉の芙美子が将来別家へ嫁いだ時、
頭のおかしな家族がいると言う事で、不憫な思いをしないようにという、配慮であった。
他者の目から見れば、この時点で、もう鞠子は家族からも社会からも抹殺されていたのかも知れぬ。
可哀相だ、意地悪だと言う人もあった。
しかし、冨澤芙美子の両親は、知恵遅れで貰い手のない鞠子の事など、どうでもよかったのだ。
両親の希望は、畑川の御曹司の元に嫁ぎ、冨澤家を立て直してくれるであろう、
姉の芙美子だけであった。
朝食の時間になって、芙美子と両親がイスに着席していると、ドアの向こうから
何の動物ともつかぬうめき声が近づいてくる。父は忌々しく顔をしかめていた。
そのうめき声がドアの前でピタリと止むと、使用人の安村がドアを開けた。
ドアの前には、涎を胸元までだらしなく垂らして、ズロースを身にまとった鞠子の姿があった。
芙美子はちらりと妹の姿を一瞥すると、またさっきまで啜っていたスープに取りかかった。
母は慌てて椅子から立ち上がると、鞠子の手を引いて部屋を出て行った。
鞠子が立っていた所から、ドアの所まで、小水のシミが点々と繋がっていた。
ドアの向こうから鞠子の動物のようなうなり声が、先ほどのよりも更に大きく聞こえて来た。
鞠子が泣き出したのだ。
161 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 15:06
いいね
162 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 15:12
>>156を批評。☆一言総評→「ジャンルが伝わらない」
日が落ちた、のなら夜。夕方なら、日が暮れた。草原とくるとピクニックにでも
出かけたのか、と思うが、そのあと、徒歩10分で住宅地となるからアレ?と思う。
すんなり読めずにあちこちひっかかってしまうのはマズイ。プロの小説はすんなり
よどみなく読める。次に一人称私が「演出してくれている」と表現をするのはおかしい。
だって、いかにも第三者、それも作者の言いそうなセリフ、考えていそうなこと
じゃないか。私が私の心情を語るのに、演出とは何事か。ここで読者は私のなかに
客観性を見出し、作者自身のような気がしてくる。ありていにいえばシラケてしまう。
次、点いたり消えたりのあたりは、描写を入れてコワイ雰囲気が欲しい。それから
「がある」より住宅地にたどり着く、等のほうがいい。張り付いた場面でひとつ読者を
驚かせたいところだが、全然驚かない。ここは気を入れて描写しなおすべき。
前に戻るが、だるまさんが〜の幽霊と納得するとなぜ気持ち悪くなくなるのか?
この箇所と体育1を貰ったエピソード、「演出してくれている」の描写をみると、
この話はユーモア小説なのかと首をかしげる。それとも幽霊がでるから素直に
恐怖小説ととらえるべきか。これは大失敗だ。始めの1ページで読者にまずわからせ
なきゃいけないのは、これがどんな小説なのかということ。これはすごく大事なことだ。
しかし徹底されていないので、まるで伝わらないのだな。だるまさんと体育1はヘンな
挿入だ。ユーモラスにしたいなら不徹底で、これではただよどみを作って、すんなり
読みたい読み手をジャマしてるだけだ。ジャンルは何なのか返答がほしい。
あと158も言ってるが、白いものの得体のしれなさが伝わらない。描写不足。読者に
興味を抱かせなきゃ読んでくれない。このままでは全然読む気がしない。
ホントだ。これはいい。
164 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 15:46
>>160 うまいです。
特に直すところはないと思います。
この文章を見る限り、ほとんどプロのレベルです。
あとは物語の最後まで、このレベルを維持できるか
でしょう。
165 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 15:49
>>1さん
私は障碍歴約40年の男です。前からこのホームペイジを見ていて不思議に思い
また、憤りをおぼえていた者です。
この掲示板では、feelさん、前の大野氏いずれも障害者としての正当な権利や意
見の主張をしたに過ぎず、それを受け入れないばかりか他の主張も、健常者に媚
び諂い、同じ障害者を援護するどころか、貶めている傾向がある。
過去と現在の障碍者を取り巻く扱いは明らかに不当であり、差別であった事は
火を見るより明らかな事実であってそれを改善するという正義の革命は
今以上に性急に行わねばならない障害者の権利は、これを健常者が無条件で
受け入れねばならず、それに異論を唱えるものはすべて差別主義者であると言
わざるを得ない。
あらゆる物事、結婚、就職、就学などに障碍を理由にして断わられる事はあっ
てはならない
もしそれらを行った場合、その個人または団体に対し、刑事または民事で訴え
られるような法律の整備こそが最優先で、また、障碍者差別をなくす唯一の方
法であると確信しています。
障碍、健常のお互いの理解などは不可能です
健常である事は暴君であり、障碍を得ている者は市民であり、強者と弱者、お
互いにお互いの心など酌みようがないのはあたりまえと言えばあたりまえであり
仕方のないことである。
小生も40代にして、いまだに独身なのは障碍のせいではなく障碍を差別視する
世の中の風潮や、世の中の女性の悪しき思想のせいであることは言うまでもなく、
今まで何人もの女性に自分の偽りのない愛を告白して来たが、みな障碍を理由に
断わられてきたという、あからさまな差別を受けてきたのである。
真のバリアフリーや真に差別をなくすという事は健常者と障碍者が話し合い行う
ものではなく、障害者の要求と要望をすべて健常者と社会が受け入れるべき
なのである、現在のような差別発言や、差別発言を行う者への援護の書き込みは
厳に慎まれたい。
障害者特別性交特権の早期実現を!
>>165 荒し?にマジレス。
1攻撃テンプレは、難しいこと書くとみんな読み飛ばすよ。
167 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 16:54
言うまでもなく、ここは文章批評スレだ。
だから、あえて言う。きもに銘じていただきたい。
「初投稿です。」の
>>160には、どうしても、ひと言いって
おかねば、気がすまないことがある。
言い出しにくいことではあるが、ほかのみんなも
じつは心の奥底で思っていることなのだ。
みなが言い出しかねている以上、ここで
だれかひとりは、はっきり言わねばなるまい。
どうか、心して聞いて欲しい。
そして、何も聞かずに私のいう通りにしてほしい。
「続きを読ませろ! どうか、お願いします」
電車が僕を眠らせないかのように揺れていた。僕はその振動に身を任せ、静かに窓の外を見つめていた。
外には、桜の木の下で、子供たちが舞い落ちる桜と同じように走り回っていた。
子供たちの声は電車の音にかき消されていたが、僕の耳にははっきりとその声を聞くことができた。
電車は土手を通りがかった。そこには、数人の人間がいた。その中の一人に僕は目をとられた。
高校生らしき人が、土手の端に座り込み川を眺めていた。土手を通り過ぎるのはすぐだった。
瞬きを三回もすれば彼は視界から消えていったが、その姿は僕の眼に焼きついた。
彼が何をしていたのかは分からない。彼の姿が周りと違ったわけでもない。
だが、なぜか僕は彼の姿を目の前に見ていた。彼の姿が消えたころ、ポケットから懐中時計を出した。
昔は金色の懐中時計だったが、今はまばらに金色が光っているだけで、銀色の、と言っても間違いではなかった。
だが、時の刻み方は職人技だった。僕は懐中時計のふたを開き、針がだるまさんがころんだ、のように動く姿を見ていると高校生活の苦悩の日々が自然と頭に浮かんできた......
>>161・163・164
ありがとうございます。これからも頑張って精進します。
>>167 ・・・まじで?嬉しいです。
170 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:12
>>160 人物名が露出しすぎかなと思ったけど、好みの範疇だし、
この短い文章で雰囲気が出てるし。
いや、上手い。技術的どうこう無いよ。
続きと言うか、全部読みたい。
171 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:13
>168
正直、たるいです
172 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:20
160の投稿歴、受賞歴を聞きたい。
173 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:21
160は小説書き始めてどのくらいになるの?
>>172・173
投稿は一度もありません。と、言う事で受賞歴もありません。
小説(といって言いいのか分かりませんが)は最初に書いたものは、
6年ほど前の高校1年の時、一冊のノートに駄作を一つ書いたっきり、
ここに投稿するまでそれから一つも書いていませんでした。
175 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:40
>>160 >鞠子についての役所と学校への書類にも、鞠子は子の子ーつまり、養女であると記されていた。
「子の子」ってのは、世帯主の子供の子供って意味で、
「つまり、養女」ということは意味しないと思うが。
芙美子の祖父・祖母が出てきてないってことは
たぶん「富沢芙美子の子」ってことになると思うんだが。
そういう話なのか?
>>168 細かい部分で詰めが甘いと思った。
>僕の耳にははっきりとその声を聞くことができた。
日本語がねじれてる。
>数人の人間がいた。>高校生らしき人
表現があいまい。はっきり書いたほうがいい。
>針がだるまさんがころんだ
少し考え込む比喩。
177 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 17:53
>>168 電車の振動ってさあ、眠気を誘うもんなんだよね。だから最初の
一文は、普通の電車の揺れではなく、かなり激しい振動、たとえば
手すりなどにつかまらずにはとても立っていられないほどの激しい
振動を想像するより他無くなるんだよね。それほどの振動なのに、
外の人声が「はっきり」聞こえるわけない。だいたい「電車の音に
かき消されてた」と「はっきりと〜」では矛盾がある。理解不能。
僕はテレパシストなのか。電車の中から外の風景をこまごま描写
するのは無理がある。あなただって、そんなふうに一瞬一瞬の過ぎ
去る風景を心に留めてないでしょ、ふだん電車の中で。そこでもう
日常的じゃないんだよね。だから読み手は世界に入り込めない。
「目をとられた」はヘン。目を奪われた等かな。「高校生らしき」
は唐突。そこまで限定させるなら、どこが、それらしかったのか
説明が要る。電車から見かけたなら、若い男、ぐらいだろう。
全体、たるいよね。読み手が意志の総動員してなんとか読み進めた
という感じ。読ませる「ベクトル感覚」に欠ける。
>>175 Σ(゚Д゚)しまった誤爆しました。
子の子って養女って意味じゃなかったんですね!?
養女は養女でよかったんだ・・・
情けない。
こう言う所も、もっと勉強します。
鞠子は芙美子の実の妹なのだが、障害があるために、養女として扱われている
と、そう言う話しです。
>>178 戸籍だと養女=子じゃなかったかな。
うろおぼえ。違うかもしれん
>>160 これ戦前のお話なの?チャンと調べてるの?
少なくとも現行民法、戸籍法の下では、生まれてすぐに出生届けを出すと、戸籍上実子となるわけ。
知恵遅れが判明するのは、普通は生後数年経ってからでしょう。
役所の書類を実子から養子に変更するのは、家庭裁判所の審判が必要なはず。
ちなみに、養子というのは、他人の子に自分の実子と同一の法律上の地位を与えることですよ。
将来、離縁によって他人に戻る可能性はあるけど、相続権や扶養義務は実子と同一です。
養子であれば、姓も戸籍上養親と通常同じになるわけで、別姓の名札をつけることを
学校が許すのはまずありえない話ですよ。
>>181 そのへんクリアするとしたら、親戚とか祖母とか使用人の養子にして別姓、だな。
想像だけど、実際にあるんじゃない?
>>182 それはいいアイディアだと思う。
妹の知恵遅れが判明した段階で、富澤家から使用人の佐藤家へ、
妹を戸籍上養子に出したということであれば、話は一応スムーズに流れるね。
184 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/03 22:26
主旨とずれつつある
てか160はこれが人生二度目の創作ということか。
もう書くのやめようかなぁ俺。
確か前スレにもすごい人がいた。
創作経験0に近いのに、意識の流れとか二人称使って、きちんと読める文章書いてた。
世の中にはスタート地点が違う人が本当にいる。
凡人はこつこつやるしかないね。
187 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/04 16:43
前スレ読めない(泣
第三鉄道株式会社の会議室の窓の外には、松林の緑が海原のように風にうねっている。
その遥か後方にみえるのは、EFG電波塔の六基のアンテナだった。
それらの展望は、黄色い午後の陽光に照らされ、眩く、時に瞬くのだった。
会議室の中には、株式総会を控え色めき立つ総会屋たちの姿がある。
この日、現社長の不信任を提起するための総会が執り行われることになっていた。
筑紫源五郎もまた、そうした総会屋たちの中に混じって、パイプ椅子にもたれていた。
腕を組み、目を閉ざしたまま開始時刻を待つ源五郎の周りでは
まだ場数を踏まぬ株主たちが、ざわざわと色めき立っている。
今回の総会も、総会前の工作によって、不信任は確実に通るものと予想されていた。
その噂を耳にした小物の個人株主たちが大勢総会の会場であるこの会社の会議室に押しかけてきたのも、
そのためであろうか。
その頃、秋田招聘は湖のほとりで老木を見上げていた。
竹林の中にある湖には、時々風の途絶える瞬間がある。そのような時。つまり葉すれの音が止み、
姿の見えぬ小鳥たちの囀りだけがほとりを満たすとき、彼は湖の水面に目を向ける。
わずかな波紋の痕跡だけを広げながらも、水晶のごとく澄み渡る青白い水面に、雲と向こう側の竹林の緑が
映りこみ、そして揺らいでいた。
――すべてがこのように平穏で、澄み切っていればよいものを。
秋田は湖に背を向け、脇にある細い林道に向かった。
林道は藪を切り裂くように伸び、狭い獣道のように変わり果てていた。
両脇から鋭い枝や、茨が突き出して秋田の頬や、枝をかぎ分ける彼の手を切りつけた。
林道の先、葉を茂らせる枝枝の隙間からは、矢のように差し込む光とともに、青い空を背景にそびえる
巨大な傘が垣間見えた。それはEFG電波等のアンテナ棟の一つだった。
「うわっ」
秋田はパンツを引きちぎった。いまさらながら、彼は網タイツをはいてきていたのだが、
それを脱ぎ捨てて自分の股間を覗き込んだ。それは驚くべき光景だった。
「しまった、チンコが腐食して抜け落ちている」
彼はよだれをたらして舞を踊った。
激しい性欲を感じて思う存分射精した。
落葉樹の幹に、べっとりとした彼の白い愛液が滴り、そこにハエが寄り集まった。
189 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/04 17:49
>>185 やめなくてもいいだろ。
俺なんて160の良さが全然わからないというダメっぷりだぞ。
古めかしいというか、イブシ銀というか……。
古き良き文学テイストがするが、みんなこーゆーのが好きなのか。
あの文体で別の話は読んでみたいが、160のストーリーは鬱が入りそうで、ちょっとヤ。
190 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/04 18:18
>>189 素人にとって難しいのは描写なんだよね。
まず全編にわたり描写のバランスがとれているか。一部分だけ凝ってて
他は全然、というのはいかにも素人くさい。バランス感覚ってひとつの
センスじゃなかろうか。あと、最初は力入れててもあとで腰砕けになる
ケースとかありがちだよね。
次に、描写が効果的か否か。ただ、ひとりよがりで描写されていても、
その小説にとって効果をもたらしていなければ、タダの文字数かせぎ
でしかない。ふつう、効果を期待して描写するわけでしょ?
読み取ろうとしてもその計算があるのかわからないのが多い。
これらの愚を160氏は知ってると思うわけ。描写の難しさをね。
必要最低限な文章で物語を作る、という選択眼を持っている。
これは素人くさくない。しかも、必要最低限な文章でありながら、
そこに読ませる力が内在している。ここも素人くさくない。
ここが、他の投稿者との歴然とした違いのひとつだと思う(数日分しか
見てないけど)。「古めかしい」とか「古き良き文学テイスト」とか、
そういうことじゃないんよ。
160のよさがわからないのは作家志望者として、ちとマズイと思うぞ。
191 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/04 18:55
誰もコメントつけないようなつまらない文書かいておきながら
自画自賛の自作自演を果てしなく繰り広げてるのはキミかな
難しいねー。
>>191 この板IDつかないから分かりづらいんだよな。
俺は一瞬その可能性を疑った。
>>191-192 愕然とするレスがついたな。自画自賛てどういうことかね。
たしかに190は160氏をほめた文になっているが。「誰もコメント
つけない」というのは160氏にあてはまらないから、近い投稿
となると188氏の投稿のことをさしているのか? 誓っていうが、
私はこの板で批評を求める創作を投稿したことは今まで一度
たりともない。188氏、どうやら自作自演と間違われたようだよ。
お互い迷惑だよな。私がこの板にくるようになったのはつい最近だが、
この板の住人の人間性に辟易させられることが実に多い。
190をのぞいて三回このスレで批評をやらせてもらったが、
もう辞める。こんなレスつけられてまでやってられるか。迷惑だ。
正直な話、俺はどこに顔を出しても自作自演扱いされるので
なんとも思っちゃいないというか。
実際よく自作自演してました。スマソ
197 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/04 20:17
ID丸出しで自作自演する香具師もいるぐらいだからなぁ。
懐疑的になるのも無理はないかも。
この板は2ちゃんでも厨房要素が濃い……かもしれない。
195氏、特に197氏のコメントを読む限り、
>>191-192を一面擁護しているようにも
私には受け取れるのだが。悪意に満ちた191のコメントを擁護するのはなぜか?
自作自演者と疑う心理と、自作自演者と決めつける行為はまったく別物だ。
前者は猜疑心にとらわれることであり、心中のみの葛藤に他ならず、だから誰に
影響を与えるでもない。だが、後者は確証もないのに他人を断罪することである。
両者に大きな隔たりがあることは言うまでもなく明らかだ。
一方で「創作板では、この程度の下劣さ俗悪さは当たり前なのだから、いちいち気に
してはいられない」という考え方もあるのかも知れない。しかし、だからといって、
第三者が擁護すべき、とはならないだろう。それは悪意にさらされた側の心理的護身術、
処世術だからだ。人間の内面を掘り下げ、感情生活をリアルに描こうとする表現者、
作家志望者が191の悪意を見逃し、あまつさえ擁護してしまうのは問題ではないのか。
まあ、いい。私がこのスレから離れれば終わる話だ。
批評者はひとり減るが、代わりに191がやるのならそれもよし。好きにしてくれ。
199 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 05:26
>>160 養女=養子←養子縁組みは血統においては親子でない者の間に、
法律上、実の親子と同じ関係を成立させる行為。
法律では実の子を養女にできないだろう。
鞠子は親の兄妹(伯父・叔母)にも養子縁組みできないぞ。
赤の他人を養子に向えると名前は「佐藤鞠子」ではなく「冨澤鞠子」。
元は田中鞠子でも鈴木鞠子でも養子縁組みすると冨澤鞠子に改名。
実の親が育てていて何故「佐藤」になるか疑問。返って周りに目立つ。
シリアスな作品を目指すなら資料を参考に書いたほうが現実味があるかも。
あと、妹の改名に合わせて姉の結婚話はそんな昔から決っていたのか?疑問。
200 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 13:02
本当に自作自演でなければ、
自作自演と言い捨てられても弁護なんかしないもんである。
自分以外の奴が自作自演じゃないなんて確信を持てるやつは誰もいないのに
自作自演じゃないなどといいながら
「批評者」が一人減るなどと言ってるようじゃ、
完全に自作自演でしょう。
201 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 13:04
202 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 13:31
そう?
>>201 そう言われるとそんな気もする。なんて流されやすい漏れ。
つーか、ここでほめられる文章なんて滅多に見ないから混乱してまつ。
>>203 ほとんどの作品が、
・日本語になってない
・小説になってない
このどっちかをやっている。
160は、両方をそつなくクリアしてるので、誉められてる。内容はあんま関係ない。
以下は極端な例だけど、たいていの人はこれらの要素がどこかにあって、突っ込まれる。
日本語になっていない
・主と述がきちんと対応してない(単文で間違う人はいないが、長い文になると結構ある)
・装飾のミス(小説っぽくもったいぶった文を作るために、ひとりよがりすぎる表現をしてしまったり、
無駄に飾ったり、飾りすぎで馬から落ちて落馬になってたり)
小説になってない
・説明だけで全部書こうとしたり。(その場合、たいてい一人称で抽象的な言葉の羅列になる)
・描写がなかったり。(名詞はあっても、修飾がない。極端な場合、ライトノベルをもっと薄めたようなシナリオ状態)
・視点のぶれ。(語り手の、物語に対する距離・位置が安定していない。内的独白を無理矢理使ったり)
俺はもしかすると駄文好きなのかもしれぬ。
川での子供三人の変死。この川は子供達の通学路にあり、見つけたのは朝登校の道にいた小学生であった。
彼の言うには三人固まって川に浮かんでいたそうだ。三人の死は橋からの落下事故だとされ、
そのまま捜査は打ち切られた。
ある夏。三人の内の一人が川の上流の岩場から飛び降りたという話を自慢げに話していた。
橋の架かっている辺りの流れは広く、底の見えない程深いが、上流の方に行くに連れだんだん
狭く、浅くなってくる。が、上流にも深いところがある。大きなごつごつとした岩が
幾つか流れを妨げていて水が溜まっているのだ。その岩場の最も頂から川の深いところへ
飛び込んだのだ。小さい子供にとっては岩の頂点は足が震える程高く、川の深さも身長では足りない。
それを飛び込んだのだから自慢しない訳にはいかなかった。
「何だよ。俺も飛び込めるさ。何だったら、橋の上からでも良いぞ」
「やって見ろ」
その日の放課後、橋の上で三人は川を覗き込んでいた。
「やって見ろよ。飛び込めるんだろ」
「いや、ちょっと待て。心の準備が……」
「もう良いって。さっさと飛び込め」
一人がふざけて背中を押すと、橋の縁を支えとして、くるりと一回転。そのまま川へ真っ逆さまに落ちて、
暗い底へと泡を残して消えた。しばらくしても上がってこないので、
「おい不味いぞ」
「助けよう」
と二人も飛び込んだ。
飛び込むのに大分手こずって暗さはますます増していて、川の水は黒く見えて、橋の影になったところは冷たい
金属のようだったが、実際冷たかったのだろう。検視の結果、三人は心臓麻痺で死んだのだ。
207 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 23:54
金が欲しい
彼女はそういって、僕のあそこに吸い付いてきた。
風呂上りの僕は火照った体をさらに熱くした。
いくらだい?
僕はやさしくたずねた。
2万円・・・だめ?
彼女は震える声で答えた。
この女は、そう、金が必要なんだ。
サディスティックな興奮が僕をとらえた。
この女はしばらく僕のいうことをきくだろう。
何をさせようか。
だけど、そのとき僕の股間に激痛が走った。
(要望があれば続ける)
208 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/05 23:56
>>207 >激痛が走った
この一文だけで激しく読みたくないが……。
209 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 01:34
「お金が欲しい」
そう呟き彼女は小さな口を目一杯に広げ
僕の局部を包み込んだ。柔らかな厚い下唇が裏筋を刺激する。
風呂上りの僕の身体は火照っていたがあきらからに温度が違っていた。
「幾らだ」
平静を装いながら僕は訊ねた。
「二万円………だめ?」
潤んだ両目が僕の性を激しく揺さぶる。
この女を壊したい。一瞬にして歪んだ衝動が僕の脳を支配した。
端金など惜しむらくもない。可愛がってやるさ。たっぷりと。
優越感に浸りながら僕は彼女の目の前に局部を突き出した。
一応、推敲してみたけどどう?
批判OK です
210 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 01:42
「お金が欲しい」
そう呟き彼女は小さな口を目一杯に広げ
僕の局部を包み込んだ。柔らかな厚い下唇が裏筋を刺激する。
風呂上りの僕の身体は火照っていたがあきらからに温度が違っていた。
「幾らだ」
平静を装いながら僕は訊ねた。彼女は咥えていた僕の局部を外し、
少し考え込んだ顔をしてから口を開いた。
「二万円………だめ?」
潤んだ両目が僕の性を激しく揺さぶる。
この女を壊したい。一瞬にして歪んだ衝動が僕の脳を支配した。
端金など惜しむらくもない。可愛がってやるさ。たっぷりと。
優越感に浸りながら僕は彼女の目の前に局部を突き出した。
一応、推敲してみたけどどう?
批判OK です
211 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 02:37
俺だったらこのように書く
--------
「お金が欲しいの」
彼女はそう呟いて、僕のあそこに口を近づけてきた。
やわらかい唇はかすかに震えてる。
風呂上りの僕の体は焼けるほど熱くなった。
「いくらだい?」
僕はやさしい声を装いながら訊ねた。
「2万円・・・だめかしら・・・」
彼女は消え入るような声でこたえた。泣きそうな潤んだ瞳は
宙をさまよっていた。
この女は金を必要としている。
そう確信したとき、破壊的な興奮が僕をつつんだ。
この女を奴隷にしよう。心は少年の残酷さを取り戻したようだった。
すると、僕の股間に指すような激痛が走った。
212 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 03:19
>>204 >>160をべた褒めだね。内容よりも文体重視でつか。
>>160 >朝食の時間になって、芙美子と両親がイスに着席していると、
イスに着席よりも、食卓に着くの方が端的で分かり易い。
>芙美子はちらりと妹の姿を一瞥すると、
「ちらり」と「一瞥」は同義。危険が危ない状態。
芙美子は妹の姿を一瞥すると、で十分わかる。
男は狭い部屋の真ん中に立ち、首だけで四方を見廻した。
その殺風景な部屋には、音や振動のありそうな電子機器はなにも置かれていない。
ドアには防音クッションがはめられ、その蝶つがいには滴るほどの油が注がれている。
窓は当たり前のように防音ガラスの二重窓で、掛けられた鍵は未だかつて外されたことはなかった。
しかし、それでも男は満足しなかった。微かに、まだ微かに雑音が聞こえてくる気がする。
彼は机の上の小皿からマシュマロをひとつつまみ、少し千切って右の耳に詰めた。
思ったより具合がイイらしい。左の耳にも詰める。
これで何も聞こえない。男は満足げに部屋の真ん中に寝転んだ。
静寂を愛する男はそのまま眠ろうと目を瞑ったが、五分と経たないうちに再び目を覚ます。
目をつぶるだけで聞こえてきた、あの音をどうしても消したいと――――
男は、自分の心音と息づかいを消す方法を本気で思案した。
(とにかく描写スレより「騒音に悩む人」です。評価、お願いします。)
214 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 10:19
>>213 うーむ、オチがあるんだね。結構良いんじゃないの。
実は、完全防音で室内が静か過ぎると耳鳴りが気になりますので、
寝る時にラジオやテレビをつけたままで寝るとという方法もあります。
耳鳴りが気になりだすと耳栓は意味を成さない。
それもネタに加えるといいかも。
ああぁぁーー、耳鳴りしてる〜
215 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 11:26
>>209-210 どういう関係のふたりか、よくわからん。恋人同士でもないな。
援交かな?と思ったが、それなら女は男と同室の前に値段の交渉を
行うハズだし……援交じゃないな。ましてやソープのプロ相手でもない。
ふたりが実の親子なら近親相姦でインパクトあるぞ。よし、それで逝こう!
216 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 11:56
>>215 「パパ、お金が欲しいの……」
小6の娘はそう呟いて、私の股間に口を近づけてきた。
やわらかい娘の唇はかすかに震えてる。
風呂上りの私の体は焼けるほど熱くなった。
「お金……?いくらだい?」
私はやさしい声を装いながら訊ねた。
「2万円……だめ?」
娘は消え入るような声でこたえた。泣きそうな潤んだ瞳は
宙をさまよっていた。
(子供が2万円も?一体何に必要としているのだ)
この子を壊したい。一瞬にして歪んだ衝動が私の脳を支配した。
端金など惜しむらくもない。可愛がってやるさ。たっぷりと。
背徳感に浸りながら私は娘の目前に黒光りしたそれを突き出した。
217 :
無名草子さん:02/12/06 13:34
「パパ、串カステラが欲しいの……」
小6の娘はそう呟いて、私の股間に口を近づけてきた。
やわらかい娘の唇はかすかに震えてる。
風呂上りの私の体は焼けるほど熱くなった。
「串カステラ……?いくらだい?」
私はやさしい声を装いながら訊ねた。
「2万円……だめ?」
娘は消え入るような声でこたえた。泣きそうな潤んだ瞳は
宙をさまよっていた。
(子供が2万円も?串カステラに?一体何本買えるのだ)
この子は壊れている。だって、一本十円だから二千本も買えるじゃないか。
ええい、端金など惜しむらくもない。買ってやるさ。たっぷりと。
ほどなく駄菓子屋から帰ってきた娘は、
背徳感に浸る私の黒光りしたそれに、娘は串カステラを突き刺した。
218 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 14:03
その頃の私は小説の断片ばかりを書いていた。
荻窪の西日の差すアパートの壁際に机を並べて、ひたすらある作品のエピソードばかりを書き綴っていた。
原稿の紙の束は山と積まれ、ダンボールの中で雑誌や新聞紙とともに色褪せていった。
しかし幾ら細かな描写を重ねていっても、いっこうに大きな物語へと繋がってくれないし、
ラストへと向かう有機的な力を生み出してはくれないのであった。
私自身の人生もまた、断片の連続であった。食品会社から製本会社のアルバイトへ、そうしてまた保険会社から
清掃業のアルバイトで食いつなぐ人生へと、まとまりのつかない中途半端なものであった。
いまは週三日の夜警の職で、なんとか日々を過ごしている。
「ねえ、いつになったら書き上がるの、その小説」
ときどき泊まりに来る雪子が、溜息まじりにつぶやく。
「ああ、もうすぐ。あと、二月ぐらいか。いまちょうど、筆が乗ってきたところなんだが」
「傑作、なんでしょう」疑わしそうに、訊ねる。
彼女は池袋のキャバクラで働いている。一度客として行ってはみたが、下着のような格好で店内を歩いている雪子に、
目で合図しただけで引き上げてきた。
「あ、ああ。たぶんな」
「ふうん。貯金、もうそろそろなくなっちゃうよ。苦労して貯めたのに減るのはすぐだよねえ。旅行にでも、いきたいけどなあ」
援助交際、ひも……。
しかし私と雪子の関係は、そんな華やかなものではなかった。
彼女は胸を反らして両手を伸ばし、大きな欠伸をした。
窓の外の柿の実が、夕日に照り映え濡れたように輝いていた。
219 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 14:03
そういえば雪子と出会った二年前から、私はずっとこの小説を書きつづけているのだ。
私の人生が断片の連続であるせいなのか、主人公の「私」の物語も起伏がなく、日常生活の未熟で味気ない描写で終わってしまう。
これでは、日記どどう違うのだろう。
柿の実をじっと見ていた雪子は、窓から身を乗り出して、不意に手を伸ばし、ひったくるように柿の実をもぎ取った。そして、もうひとつ。
「ねえ、元気出して、これでも食べてよ」
そして流し台で柿の実を洗って、濡れた白い皿に出した。
私は、おそるおそる赤い実を手にとった。
そこには、言葉や紙切れやモニターの暗い光にはない、確実で柔らかな重さが感じられた。
「あんまり、甘くないね」
「でも、食べられるぞ。なんか、凄いね」
「……夕日が、きれいだね」
「うん、同じ色してるね」
二人でむしゃぶりつくように柿の実を齧る濡れた音が、部屋に響いた。
西側の窓全体が、オレンジ色に大きく染まっていた。
結局、私たちの関係も断片に終わったのは、その年の暮れであった。
220 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 14:04
クズが荒らすんじゃねーよ。エロ豚の板にでいってろ!雑魚が!
221 :
無名草子さん:02/12/06 14:12
222 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 14:24
??
223 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 14:44
>>216さんには失礼だと思うけど直下にある無名草子さんのパロディ風味の文章に激しく笑わせられました。
無名草子さんがどういった気持ちを込めて書いたかは存じませんが、そういうパロディ的な要素を含めて創られる文章って僕好きです。
ただ文章を改変するだけでなく、しっかりオチも作られている所もE。
224 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 15:19
225 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 15:56
またジエンか。
226 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 16:29
けなせ! ひたすら、けなしまくれ!!!!!
それがジエン容疑をまぬがれる唯一の手段だ!
227 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 16:38
でもけなしすぎるとまたジエン容疑
228 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 17:30
じゃあ放置にかぎるね。
229 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 18:10
お願いします。
時は1915年のヨーロッパ。
スイスのチューリッヒで雑貨業を営むマルチェロの一人娘ジェニファーは、
退屈な青春時代を悶々と過ごしていた。
彼女はオーストリアのハウプスブルグ家の血を引く青年トーマスと
無理矢理婚約させられていた。二人はあのタイタニック号の
船上パーティーで出会い恋に落ちた。しかし、彼女には恋人がいたのだ。
名前はポポと名乗っているがとても本名とは思えない。
出生にも謎が多く仕事は道化師をしている。
それもある富豪のおかかえピエロだというのだ。
しかしどこかなぞめいた空気を持つポポにジェニファーは
磁石に吸い付くように惹かれていった。
ジリリリ!
突然、電話が鳴り響く。この当時は携帯電話がないからジェニファーは
とても不便だと思っている。しかしいやな予感がしたので無視をした。
留守番電話が作動した。当時は留守番電話なんてなかったが、
発明好きの老人シドおじさんが特別に作ってくれたものだ。
「ジェニファー。僕だ。道化師のポポだよ。君のことを愛している。
それだけを言いたかったんだ。アイニージュー!」
ジェニファーは張り裂けそうな胸をしっかりと押さえ込んだ。
心臓が胸を突き破って飛び出してきそうだった。
ドクンドクンドクンドクン。
脈打つ胸は鼓動を止めない。
死んでもいいからこの胸のときめきを止めて!
とあなただったら叫んであろう。
230 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 18:46
放置にかぎるね
231 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 18:47
みんな放置だ。
232 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 19:12
なにしろ、放置国家だからな。
233 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 19:15
ウチは放置新聞とってることだし。
>>299 何かこう、新しいというか、才能の迸りを感じる。
唯一気になったのが「アイニージュー」
これは「アイウォンチュー」にした方が恋愛の機微が表現できる。
236 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 20:14
かなり凝ったジエンだなw
237 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 20:20
238 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 21:17
ごめん。政教新聞だった。
239 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 21:24
ジサクジエン呼ばわり厨がコワくて
簡素な感想しかつけらなくなってる罠(w
240 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 21:28
簡素な感想しかつけられなくなってる罠(w
ここも終わりだな。
クラスでザリガニを何匹か飼っていたのだが、ある日、数人の子供がザリガニの入った
水槽の前で何やら可笑しそうに笑っている。純一は気になって覗いてみた。驚いたことに
彼等はザリガニの胴体としっぽを切り離していたのだ。しかも、しっぽをエビのように皮を剥いて身をほぐすと、
水槽に戻したハサミも髭も足もまだ動く胴体の前に置いて食べさせていた。
「何してんだよ。可哀想じゃないか」
「だって面白いじゃん」
そんな残酷にも笑う少年を憐れみ、純一は、
「ザリガニだって生きているんだ、いや、この僕の腕に止まった蚊だって生きている」
と思い、無闇に生き物を殺さないことにした。
ある夜。純一が布団に入っていると、何かがかさかさ枕元を駆けていった。
まさかと思い電灯をつけると、目は眩んでいながらも案の定、黒く平べったい、長い触角の虫。
思わず枕を投げそうになったが、殺さないと決めたことを思い出し手を止めた。
奴はまだ壁にと待っていた。が、勉強机の陰に隠れたと思うと、また上に現れて純一に向かって
羽ばたいてきた。
「うわあ!」
口を開けずともに口から叫び声が漏れ、操られたように枕を振った。
「はあ、はあ」
枕の下にはつぶれたゴキブリがいた。どうやら卵持ちらしい。
「ごめん。ごめん。許して」
泣きながら純一はその卵と死骸をティッシュで掴み、リビングのソファーの
後ろに隠した。
ゴキブリほいほいはいつ覗いても真っ黒だった。
気持ち良くないです。
244 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 22:28
>>206 >彼の言うには三人固まって川に浮かんでいたそうだ。
状況がよくわからんよ。前日の放課後、子供3人が橋の欄干から、ひとりが
川に転落して溺れ、それを救助しようと2人飛び込む、結局3人共水死。
翌朝、その3人の土左衛門が発見された。
死体発見まで一晩経過しているので、川に死体が浮いていれば相当下流まで
流されているだろう。
その前に、子供が夜になっても帰ってこないと家族が必死で探すだろう。
設定では、通学路の橋の下に子供3人浮いていたのか?それなら直ぐに発見されるだろ。
死体が流されて下流で発見されたのなら、途中で浅瀬に引っ掛かったりして、
3人それぞれ、ばらばらになるはず。警察も子供が橋から転落したと容易に断定できない。
3人まとまって浮いていたのなら川よりも流量の殆ど無い、池、ダム湖、貯水池など
の方が、設定としては無理がない。
>>242酷評失礼。
一行目の文に違和感があると思いました。
それと、「ザリガニだって生きている」のくだりはもう少し説明があるとイイと思います。
ザリガニとゴキヴリと蚊が出てきますが、それから何を言いたいのかが良く判りません。
あと蚊の登場がちょっと唐突過ぎます。
246 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 22:46
そんなことより、235が299をとれるかどうかのほうが心配だ。
ありがとうございます。
川の話はいい加減に作りすぎました。現実的にしようとすると、
説明くさくなると思ったんですが、どうでしょう。
ザリガニも無理矢理終わらせた風になってしまったと反省しています。
蚊もいらないし、一行目は言われてみれば順序が可笑しいような気がします。
248 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 23:15
>246
235は、アイニージューの入った予言的傑作を入れなきゃな。
249 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 23:39
>>229 説明的な文章と、臨場感を持たせる文章との違いを理解した方がいいな。
読者に物事の筋道を説明するとのと、その場その場の感覚的な事象を
疑似体験させる文章とでは、性質が違う。それをこの文章は、一緒に
してしまっている。
---------------------------------------------
時は1915年のヨーロッパ。
スイスのチューリッヒで雑貨業を営むマルチェロの一人娘ジェニファーは、
退屈な青春時代を悶々と過ごしていた。
○
ジリリ・・・・・・・
「ジェニファー。僕だ。道化師のポポだよ。君のことを愛している」
受話器から、いきなりポポの声が聞こえた。
---------------------------------------------
この程度のテクニックを使うだけでも、結構違うんだけどな。
250 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 23:41
えらそに。
251 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/06 23:49
>>250 えらそうかね。まあ、そうとってもらってもいいけどさ。
でも、この程度は単純なテクニックだぜ。覚えるのに、さほど
の苦労もないよ。
>>129 続きです
ここで説明が必要になるかも知れない。
勘のいい読者なら時代が逆行して場面がかわったと気づくだろう。
さらに勘のいい読者諸君ならジェニファーが第1章に出てきた洋子のひいおばあさんということに気づくかも知れない。
そう、洋子はスイス人の血を引いているのだ。さらにはハプスブルグ家の血筋でもあるのだ! さらにこの作品のタイトルにもなっている
ピエロとはポポの職業ではないか!
ジェニファーは張り裂けそうになる(実際は見た目には変わりないが)押さえながら受話器をとろうとした。
「電話には出るな!!」
「アンニトー!!」
第1章で登場した武の先祖でもあるアントニーが突然登場してきて叫んだ。
「ピエロだけはだめだ。ピエロだけは……うっ!?」
「@!」
ジェニファーはアントニーのもとに駆け寄った。アントニーは血を吐いて倒れ込んだ。
そしてそのままアントニーは帰らぬ人となった。つまり死んでしまったのだ……。
ジェニファーは「道化師の呪いだわ!」とジュネーブの空に向かってつぶやくと
そのまま帰らぬ人となってしまったのだ!!
254 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:09
>>253 君、俺の指摘読んでるかな。
リアルタイムで、指摘してやろうか?
255 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:10
あのー。207なんですが、批評してもらえませんか?
256 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:13
>>255 ああ、207だって。
読んだけど、立たなかった。
だからダメ。
257 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:15
昭和天皇の崩御が日本全土を震撼させた。
朝日新聞の売れっ子政治ジャーナリスト櫻井加代は、
愛用のシャネルの5番を顔に無造作に塗りつけた。
「先輩、またシャネルですか。なかなかシャネてるじゃないか」
「なに、それ? もしかしてだじゃれ?」
「しゃれの一つでも言ってないとやってられないのが俺たち報道でしょう」
「それもそうね」と加代は天使のような微笑みを送った。
「真珠湾って何年か知ってます?」
「なによ。藪から棒に。泣きっ面に蜂ね」
「分からないんでしょう」
「たしか1756年だったかしら」
「知らないんですか〜。真珠湾ない(信じられない)! ヒヒヒヒヒ……」
こ、この笑い声は……とその思いを加代は飲み込んだ。
「あなたの名前を聞いてなかったわね」
加代は6年来のつきあいである後輩の名前を知らないことに今気づいた。
「俺の名前はポポっていうのさ。嘘みたいな名前だけどほら、免許証が何よりの証拠さ。
嘘は大嫌いだからさ。嘘つくやつってきらいって言ってるだろ!」
突然、ポポが加代に襲いかかってきた。
免許証には「ポポ」とある。本当だ。しかし有効期限には「死ぬまで有効」とあった。偽物だ!
「嘘は嫌いじゃなかったの? あんたは!」
「俺はピエロさ」
「ピエロ……? あんたは報道関係者じゃないの??」
「報道関係といったって俺は新聞配達さ」
ポポはそう言って笑った。
そして加代は帰らぬ人となった。文字通り死んだのだ。
加代は後悔した。恐ろしい後輩を持ってしまったことに。そして彼に恋をしていたのだ。
そして驚くことに彼の子供を宿していた!!!
おぎゃーおぎゃー。
「もう大丈夫ですよ。赤ちゃんは無事に生まれました。男の子です」
いろいろとわけがあって加代は行きつけの歯医者さんで出産することになったのだ。
近所でも評判の若い歯医者はまだ19歳と若い。
そして密かに加代はその青年に思いを寄せていた。
加代はポポに襲われて一度は死んだ身だ。しかしこの青年の芸術的なオペで
蘇生に成功した。愛が奇跡を呼んだのだ。ブラボー!
「ショックだなあ。加代に子供がいたなんてさ」
「そう言ってもらえるとうれしいわ。この子の名前はピエっていうのよ」
「ピエ? すてきな名前だね。僕の知り合いにもヌジェっていうこがいるよ。
最近はそういうのがはやってるんだね」
「それよりフレックスなんでしょ。これから渋谷でも行かない?」
「いいねえ。渋谷は14年ぶりだよ。いいイタリアン知ってるんだ」
「本当? 美味しいティラミスでも食べたいわ」
「いいねえ。さすがは早稲田の政経学部をでているだけあるなあ。僕は東京医科歯科だけど」
「ねえねえ。センター入試何点だった?」
「国語で失敗しちゃってね。でも400点以上はとったぞ」
「それより仕事よ。こうしちゃいられないわ!」
加代は颯爽と立ち上がると病室を出て行った。
259 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:20
>>257 真面目に書いてくれ。
駄洒落を読みたいわけじゃないんだからさ。
260 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:24
>>259 見る目ないなあんた。
これはホラーサスペンス大賞あたりを狙えると思うぞ。
>>229>>252>>257-258 ツッコミどころが多すぎ。ネタ文としてもちょっとやり過ぎ。
これじゃあ、ギャグを求めてる人でも途中で読むのを辞めるかもしれない。
真面目な文を書こうとしてこれなら、絶望する必要があります。
263 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 00:44
200以降を読んだけど、どうも読ませるってことを理解してないな。
文章の中に、他人が読んで面白いって思う要素があるかないか、
どこまで考えているのかどうか。
やりやすいので、207を生贄にする。
金の欲しい女が吸い付いてきたくらいで、どうして、昨今の読み手が
喜べるんだ? やるんなら、性的嗜好を全開にするくらいでやれよ。
俺だったら、最低、このくらいはする。
------------------------------------------------
「おカネが欲しいの・・・・・・・・」
小さな口で、ファナは言った。
瞳が震えている。頬には、殴られた痕がある。
殴ったのは、父親だ。俺に話をつけたのも、その男だった。
「おネガいします・・・・・・・」
ちいさくお辞儀をして、ファナはスラックスのファスナーに
手をかけ、ぎこちない仕草で俺自身を取り出した。
ファナは、一瞬ひるんだ眼をみせた。
あたりまえだ。もう十日以上洗っていないのだ。
だが、ファナは小刻みに震えながら、唇を開いた。
------------------------------------------------
まあ、こっちの方がまだ、立つだろ。
そういうことだ。
264 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:04
たしかに。
俺も
>>257の真面目な文章が読んでみたい。
まあ、でも結構読ませる文章だな。
265 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:07
みんなにある泥臭い、そういうことの懐かしさ、面影。
人間が、生きて生活している場所の匂い。
みんなお父さんとお母さんがいて、おむつをかえたり夫婦げんかをしたり、
そうして同じように増えてきたここに歩いている人たち。
どんなお金持ちも貧乏な人も、夜はふとんに入って夢を見る。
そんなことの生暖かい温もり。
266 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:13
>>265 何を言っているのか分からないよ。
難解で凝った文章がいい文章なわけじゃない。
誰が読んでも理解できる、単純な文章を書きな。
吉本ばななの「アムリタ」です。
268 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:29
>>267 また、そういう下らんことをする。
文章の一部なんて、パズルの1ピースだぜ。
それが名画の一部だってわかるやつは、単なるマニアでしかないよ。
無意味なことをしてる暇があったら、自分に文章を書きな。
( ´,_ゝ`)プ
270 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:32
>>266の言うとおり稚拙な文章だと思う。
言ってることも割と陳腐だな。
もっと参考になる文章を抜き出して来てくれ。
みんなお父さんとお母さんがいて、おむつをかえたり夫婦げんかをしたり
のところが俺には耐えられない。
後から後からキリもなく込み上げてくる欠伸を噛み潰す。
早朝の静けさで冴えた空気に、ズボンポケットから取り出した鍵たちがお互いとぶつかり合いぶつかり合い涼んだ音を響かせた。
その中から一番凹凸の激しいものを選び出し、目の前の鍵穴に突っ込んで拈る。
ガチャリと小気味よく回る手応えは、自分の家のそれよりも余程手に馴染んでいた。
取っ手を捻り。ドアを引き開けたのと同時に鼻孔を満たすコーヒーの薫り。
外にいるよりもはっきりとした朝の気配が部屋の奥でする。
273 :
名無し物書き@修行中?:02/12/07 01:40
万人に受ける文章はない。
良い文章を書くという事は
文章をより多くの人間に受ける
ものにするというだけの事。
この世の不変の存在である物理法則の教本でさえ
聖書を携えた人間には理解されない物なのだから。
ただ、プロはそれで良いと思って読む読者がいる以上、
それでよいのだと思う。別に文章を直す必要なんてない。
このスレで批評するのは、批評して欲しいと作者があえて
言っているから。
午前10:30。
朝の最終バスを窓越しに見送り、すでに一時間以上が経過している。
駅ビルのカフェ。水曜の朝恒例の朝食を摂りながら、英嗣は二杯目のコーヒーに口をつけた。
隣りでは盛大なアクビをかましながら、まだ眠気の覚めやらない匡平がぼんやりとトルティーヤを眺めている。
「食わねーの?」
「…食う。もうちょいしたら」
恐ろしく朝の弱い匡平を、飲み会の翌朝などきちんとココまで連れ出してくるのは英嗣の役割だった。
「今日オレ、金欠」
「俺も。徒歩か、路バスか? …路バスだろうなァ」
「乗合タクシーって手もあるぜ」
外を通りかかる顔見知りがヒラヒラと手を振るのに応えながら、英嗣が顎でロータリーの端を示す。
「誰いる?」
タクシー乗り場にたむろする人影を眠い目で確認しながら、匡平が気乗りしない声で訊いた。
「葉山と桜沢。あと越智と山代に…ああ、設楽たちがきた」
「じゃあこれで一台、行ったな」
「いや二台」
気のいい運チャンに当たると恐ろしいことに7人相乗りなどという暴挙に出てくれるコトもあるのだが、今日は堅実に4:3で分乗することに落ち着いたらしい。
賑やかな面々が速やかに運び出されて、ロータリー前にどことなく空虚な雰囲気が漂う。
276 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:50
277 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:54
>>269 本当にしょうもねえなあ。
何が楽しくてやるんだかしらねえけど。反論できなくて、プだし。
文章ってのは、相手に意味を伝えて初めて何がしかの影響を与えられる
んだよ。読み手に状況を伝えられなくって、文章にこめた想いが理解され
るわけないだろ。それをするために、プロの小説家は必死に文章を連ねて
いるっていうのに、その一部だけ取り出して、これは名文だと思っている
わけかね。だとしてたら、小学校の国語からやり直した方がいいな。
まあ、他のやつにも言えることだが、状況が伝わらない文章を書くなよ。
自分だけに分かる文章なんて、読み手に通用しないからな。実際、その傾向
は強いぞ。この265がいい例だ。背景や、前提を提示せず、いきなり状況
だけだしたところで、読み手なんだか理解できやしない。一流プロも文章
でもそうなんだから、お前らはちゃんと、書き込まなくちゃいけない。
278 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:54
梅雨が明け、夏休みに入り、祖父の四十九日も何事もなく過ぎた。
その日、岳が汗を拭きながら家に帰り着くと、広間にはたくさんの人が集まっていた。
町長選挙の公示まで一ヶ月を切り、今や朝来野家の一階は完全に選挙事務所と化している。
顔を合わせるのをいくら避けていても、こう入り浸られては後援会の人間とまったく口を利かないというわけにもいかない。
後援会といってもそもそもが顔見知りの親類や、近所の人間ばかりだ。向こうも親しげに岳に言葉をかけてくる。
「どうや、岳くん。お父さんの選挙ポスターの仮刷り」
一応は後援会長の肩書きを背負っているらしい親類が、岳に向かって刷り上ったばかりのポスターを広げて見せた。
脂ぎった中年の写真などどれをとっても変わらないのに、どの表情がいい、どの構図がいいなどと、ここしばらく事務所は大騒ぎとなっていた。
しかし、青背景に笑顔の写真、『町政に若い力を』という手垢で汚れきったようなスローガン。
出来上がったポスターは当然岳から見れば可もなく不可もない、ありふれた選挙ポスターそのものとしか思えない。
279 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:57
>>277 自己レス。ちょっと、誤字が多い。すまん。
280 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 01:58
>>278 いいな。プロはだしだ。
この後の展開を見てみたい。
>>272 悪くないと思う。
でも、オレ流に直してみる。
眠い。
欠伸が、後から後からキリもなく込み上げてくる。
早朝の静けさで満ちた町並みを歩いていくと、ズボンポケットの中にある鍵たちが
お互いぶつかり合って涼んだ音を冴えた空気に響かせる。
そして、もういい加減、込み上げてくる欠伸を噛み潰すのに飽きた頃にやっと自分の家に着いた。
目の前の鍵穴に突っ込んでひねると、ガチャリと小気味よく回る手応えがある。
取っ手を捻りドアを引き開けるのと同時に、コーヒーの薫りが鼻孔を満たす。
外にいるよりもはっきりとした朝の気配が部屋の奥でした。。
282 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 02:05
課題文が
>>207のようなので、私もひとつ。
「お金くれるなら・・・・・・・・」
エミは小刻みに震えながらしゃがみこんだ。
瞳は宙をさまよっている。
「先生・・・・・・・」
担任の従順さに俺は戸惑った。
エミはそっと俺自身を口に含むと丁寧に舌をすべらせた。
めくるめく快感の中で、俺はエミの髪に愛撫した。
この理科室にはもうすぐ山口たちが来る手はずになっている。
その後のことを想像して、加虐的な衝動が俺を貫いた。
283 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 02:46
しかし、278を書いたやつって出てこないな。
かなり、いい感じなんだがなあ。
このスレだと、頭一つ抜けてる。
284 :
エントランス:02/12/07 03:46
(わかっている・・・分っているさ)
男は、自分の考えに心の中で、答えた。
道が悪いのか、トラックが悪いのか、振動が、そのまま伝わってくる。
もし、口でも開こうモノなら、下を噛む という羽目になるだろう。
だから、俺たちは、誰一人、口を開くものはいなかった。
それは、好都合だった。
この振動が無くても、口を開けるものは、誰も居ないのだから、
そんな雰囲気ではないのだ。
(そう・・・あんな事が、あんな事が あったから)
チッ
男は、心の中で舌打ちをした。
分っている筈だ。だが、頭では、あの事を思い出してしまう。
男は、目を閉じた。
そこは暗闇が支配していた。
男は銃を持っていた。スナイパーライフルだ。
そして、周りを見た。男達がいる。男の同志達だ。
男達の目は、血走り、常軌を逸していた。
そして、男達も銃を持っていた。男とは違い、連射性に優れた、ライフルだ。
だが、男のスナイパーライフルの様に、スコープやサイトなどが取り付けられていない。
それどころか、傷や、痛みが激しいようにも見えた。
男達のリーダーであろう、小太りの男が、手で、男に合図をした。
一度目の合図、それで、男達は二つのチームに分かれ、
二つ目の合図を、手でだすと、
それを見て一方のチームの男達と、男は頷き、走り出した。
姿は闇に消され、音は、風に消された。
そこは小高い場所だった。
【途中だけど・・・どうですか?】
285 :
エントランス:02/12/07 03:47
下→舌の間違い ってか・・・・なぁ・・・・。まったく自分に呆れるワイ。
286 :
エントランス:02/12/07 04:01
そこは小高い場所だった。
そこからは、大きな屋敷が見下ろせた。
屋敷からくる光の逆光の中、
男達が配置についた。
男はスナイパーライフルを構えると、そのままうつ伏せになる。
もう一人、ライフルを持った男が、望遠鏡で男と同じ物を見る。
その背後に、二人の男達が、守備へと当たった。
スナイパーライフルのスコープからは、テラスが見えた。
首元につけてある、無線から声が流れた。
男達は、耳を済ませた。
雑音に近い・・・きわめて聞き取りづらいが、もうそれには慣れていた。
慣れなければ、聞き取れなければ、死んでしまうからだ。
[こちら、バーセルだ。・・・・・狙いは、そのテラスから、出てくる筈だ。]
[こちら、ススディどうやって、出すんだ?]
そう男が聞く、
[・・・・花火を上げる。]
男は、少し声を荒げ、
[それじゃ、こっちまで、気付かれるじゃないか]
そう伝える。
隣に同じ態勢でいる、双眼鏡を持った男がなだめながら、
[こちら、フェット。ススデイの言う通りだ。だから、作戦内容を現地で伝えると言ったのか?]
[花火をあげたあと1分経っても目標が現れ無かった場合は、作戦終了だ戻って来い。]
[こちら、フーリグル。・・・一発勝負って訳かい・・・・追い詰められたもんだな。]
スナイパーライフルを構えていた男は、振り返り、
背を向けている。
>>284-286 個人的には内容はとても好き。だけど文章がまだそれに追い着いてない感じ。
激しくリライトしたい。いい?
288 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 04:12
>>278 冒頭は一人称の日記風だが2行目から突然3人称に。ちょっと戸惑う。
289 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/07 04:27
>>281 まとまった文章だが漠然としていて後味スッキリしない。
徹夜の朝帰りか? 起きて直ぐの散歩なら、たっぷり睡眠
とっていてあくびも出ないだろうし。何の用で早朝から外を
うろついているのか。気になる。
290 :
エントランス:02/12/07 04:28
背を向けている。
二人の男達の一人を見て
「なんてこと言うんですか」
それを聞いて、背を向けていた男は、振り向かず、
手で、無線を示した。
[こちら、フーリグル。無線と私語の混同はいかんなぁ、ススディ]
[ん、ンン!こちら、バーセルだ。フーリグル!!それにススディもだ。]
[本来は、フーリグルさんが、僕の役目をして・・・]
[やめろススディ。・・・とっとと、作戦を開始しましょう。・・ああ、こちら、フェット、こんな場所に居たくないでね。」
[ごもっとも・・・こちら、フーリグル・・・・それから、腕を怪我したことは、すまないと思っているよ。だが、今は、ススディ君の役目だ。]
[では・・・作戦を開始する。15秒後に花火を上げる。]
[こちら、フーリグル了解。こちら、フェット了解。こちら、シンズ了解。こちら、ファクト了解。こちら、べエウ了解だ。こちら、シニアル了解しやンス。
こちら、・・・ススディ了解しました。・・・こちら、バーセル全隊の了解を確認した・・・バーセル了解。」
ヒィ〜〜〜ュ パァアーン
間の抜けた音がやんで、炸裂音が光と共にあたりを包む。
「派手なこった・・・・」
後ろからそんなボヤキが聞こえたような気がした。
テラスに花火が、綺麗に映った。そして、テラスのカーテンが少し動き、
硝子が動いた。中から、目標が出てきた。
[こちら、ススディ・・・目標って、どう言う事だ。・・・あんなんが、目標な筈がない。]
隣に居た、望遠鏡を持った男も、望遠鏡から目を外して、スナパーライフルを持った男を見たのは同時だった。
が、
[こちら、フェット・・・・目標を確認した。脱出の準備をしてくれ。]
その言葉に、耳を疑い。スナイパーライフルを持った男は、目を丸くした。
[こちら、バーセル。了解した。ススディしとめたか?]
[だって、バーセル・・フライド大佐・・目標は、女子なんですよ。]
他の同志から、声が漏れたのが聞こえた。
なぜなら、男は、ゴードネームを使わなかったからだ。
291 :
エントランス:02/12/07 04:31
むむっ。即興で書いたんですが、どうでしょか。
こんな時間に、どーもです。
てか、まだ、最後まで、書いてませんが、
寝ます。ゴメンナサイ。もうこんな時間だと、思わなかった。
大きなガラス窓から差し込む月明かりが廊下の木目を舐める。 手書きの文字盤を頼りに
わたしは妻の待つ露天風呂へ歩みを進めた。 遠い昔、子供の頃に確か聞いたような、獣の鳴き
声がかすかに聞こえる。 窓から見える山並みは、月の光にその稜線をくっきりと際だたせ、
真っ黒な表情で厳然と立つ。 幾筋かの曲がり角を経て、風呂の入り口に至った。
右に殿方用、左に女人用、少しそれて、気のせいかやや曲がりくねった字体で、混浴、とある。
もしやと思い、女人用ののれんにちょいと首をくぐらせるが、履き物はなし、
(あいつめ、やはり混浴に行ったか)、困ったやつ、きびすを巡らし、つ、と混浴ののれんをくぐる。
わずかの土間に妻の小さな下駄がきちんと揃えられている。が、その両脇、妻の下駄を挟むように、
しかし乱雑に打ち捨てられたような男物の下駄が二組、それを見てわたしの鼓動は怪しく高鳴った。
過ぎた酒のせいばかりではない、かぁっと首筋に血流が集中し、急速にのどの渇きを覚えた。
普通の夫ならば、そう普通なら、とりあえずは妻の元に向かい、連れ出すべきかも知れない、
しかしそのときのわたしの心境は日常生活からは少しずれた、横道に迷い込んでいた。
わたしは半ば呆然とした表情で次ののれんをくぐり、脱衣場に入った。 下駄の主の一人であろう、
赤銅色の裸体が脱衣籠に向かっている。 わたしに気づきこちらを振り向いた。が隆々とし、いか
にも力仕事で鍛えられたという感がある。わたしを見ると、案の定アルコールで赤黒く上気した顔
を意外にもほころばせた。
「女がいますよ、ぱんぱんの尻の持ち主だ、お互いついてるよ」
また、にっと笑う。
ほうけたように、やっとの事でかすかに頷いたわたしの目に、男の手にある物が映った。
小さな布きれ……あぁ、それは紛れもなく、妻の今し方まで身につけていた、パンティー。
(妻の脱衣籠だったのか)
けして派手な物ではない、ごく普通の主婦らしい、白地に黄色の水玉の、見覚えのある綿のパンテ
ィーである。張り切った妻の尻をを包んでいるのが信じられないくらい、縮こまった小さな布片、
その、かろうじて妻の股間をくるんでいた部分を、男の両手は布地が透けるほどに引き延ばした。
「仲間がもう入ってる、あんたも行ってみな、俺はこっちの方も趣味があってね」
下卑た含み笑いで、男の鼻が妻の秘密に密着した。 ただ一つの木製の三脚にわたしはへたり込むよ
うに腰を下ろす。荒々しい体つきとは裏腹に、裸電球にはげ上がった頭を鈍く照り返しながら、男は
実に丹念に妻の匂いを楽しんでいる。恥丘から、女の合わせ目に沿ってゆっくりと鼻をすり寄せ、
唇を這わす、そしてそれは……後ろの方まで、妻のアナルの匂いまで嗅ぎとるかのように。
わたししか知らない妻の生の香り、それが今、見ず知らずの土木作業員が、股間の怒張をすでにもう
充分に屹立させながら堪能している。
「いいよ、これだよ、変に香水なんかで細工してない、生の匂い、主婦だろうな、へへ、お疾呼の
匂いがしたよ」いかにもうれしそうな笑い顔で男の表情が崩れる。
「俺もじき入るから、入ってきなよ、ようく肉の付いたたまらねぇ尻してたぜ、そうはないチャンスっ
てやつさ」、男の手が妻の裸体をかたどるように動いた。その手がわたしを促すように浴場に向かわせ
る。 どうやって浴衣を脱いだのか、今は覚えていない、心臓の鼓動が不思議とのどの奥で鮮明に感じる。
入り口の磨りガラス越しに、妻の声と男の胴間声とが、絡み合うのがわずかに聞こえる、妻のあわてた
様子が手に取るように伝わる。 不思議なほどに勃起した物をタオルで押さえながら、わたしはそっと戸
に手をかけた。 得体の知れない感情に包まれて。その手がわたしを促すように浴場に向かわせる。
どうやって浴衣を脱いだのか、今は覚えていない、心臓の鼓動が不思議とのどの奥で鮮明に感じる。
入り口の磨りガラス越しに、妻の声と男の胴間声とが、絡み合うのがわずかに聞こえる、妻のあわてた
様子が手に取るように伝わる。 不思議なほどに勃起した物をタオルで押さえながら、わたしはそっと戸に
手をかけた。 得体の知れない感情に包まれて。
戸に掛けた手がかすかに震えている。 虞れおののきが、確かにある、しかしそのせいばかりではない、
日常生活をただ漫然と送ってきた身にとって、理解しがたい期待感が……ある。
その得体の知れない期待感が、妖しく腰をとろかせる感覚とともに、陰嚢の裏を鈍く痺れさせる。 手の震え
はとまらない、脱力感に浸されたまま、力を加えた覚えもなしに、磨りガラスをはめ込んだ古びた引き戸が
ほんの数センチ、湯気の香りとともにその口中をのぞかせた。 一抱えもありそうな大きな石組みの野天が、
正面の夜空に湯気を煙らせている、驚くほど大きな月が正面にわたしを見据え、まるで人間の顔のような錯
覚を覚えさせた、そのとき
「あっぁっ、そこまでは結構ですから……ぁっ、やゃ、そこちょっと」
妻の声がわたしの身体を固まらせた。 それ以上戸を引くことができない、しかし隙間から目だけが飛び出し
ているような思いで傾けた視線の先、赤茶色に湯垢を塗り込めた岩盤に包まれるように妻の白い裸体が浮か
び上がる。
岩盤に設えられてるのだろう湯口に向かう形で、小さな座椅子に尻えくぼを見せながら、重量感のある双球を
はみださせている。 (お尻が大きすぎて恥ずかしい) 寝屋でたびたび漏らす妻の口癖、恥ずかしげな妻の
口元、回り絵のように脳裏にうつろう想い絵をかき消すように男の声が響く。 岩盤に溶け込むほどの赤銅色
の筋肉が、タオルで前を隠すこともせず、横向きに妻を脅かしている。
「恥ずかしがる必要はないんじゃて、ここは体も心も開く場所じゃ、そうしてお互いどうし垢をすり合う、
露天には露天の流儀あるんじゃ」 さぁ、ほれ、言いながら縮こまる妻の胸に手を伸ばす、
「あっぁっ、くぅ、おぉぉぉぉ」
妻は、胸の前で交差させた腕に滑り込んだ赤黒い太い手に、乳房を根本から絞るように鷲掴みにされたのだ。
「おほぅ、柔い柔い、芯が取れて中まで柔いええ乳じゃ、よう洗ってやるからのぉ」
男の声は笑いを帯び、もう一方の手は妻の細首をがっしりと、これも鷲掴みにする。
妻は懸命に男の胸に突っぱねるように手の平をおく。
「許してください、ゆるしてぇぇ、く、だ、さい、いぃぃ、つぅぅぅ」
赤鬼のような笑い顔を浮かべた男が、妻の乳房を根本から絞り込んだまま、自分の顔
の方へ引き寄せるように、
「つふぅぅ、くぅはぁぁ」
体裁もなく、妻は大きく口を開け、男にその小さな歯並びをさらけ出して、我が身の
苦悶を、束ねた髪をほ
つれさせながら赦しを肴うように訴える。
絞られ、否応なしに勃起させられた妻のグミのような乳首がぷるぷると震えながら、
抗議するかのように男の鼻先に湯玉をとばす。 何度も往復する男の荒い手によって
遊ばれる、片方の乳房だけが妻の乳白色の裸体から鮮紅色で浮かび上がる。
遊びなれた猛々しい男と、初な家庭の小鳥が今、ぬらぬらと油のような汗で躰を濡ら
しながら、互いの生の匂いを発散しつつ、強烈な攻めぎ合いを始める。
あぁ、そして、妻は望んでもいないのに、
「ほほぅ、そうかい、しばらくはのぞき見か、それもいいな」
先ほどの男が妻のパンティを鼻に当てたまま、わたしの頭越しに露天をのぞき込む、
見上げるわたしの目に、男の太い喉仏がゴクリと上下した。
「うちの親父の写真なんか、別にどれとっても変わらんやん。大体何なん、その偽善臭い笑顔。わざとらしすぎて気持ち悪い」
冷たく吐き捨てた岳に、親類は呆れた顔で苦笑する。
ひとり息子が父親の町長選出馬をこころよく思っていないということは、後援会でも大方が承知しているのだ。
「……あんまりやないか? その言い方も。自分の親父が町を良くするために働こうとしよんのに」
父の中に本当にそんな崇高な志があるのなら、是非はっきりとしたかたちにして見せてもらいたいものだ。
グラスに注いだ麦茶を飲み干しながら、岳は左右に首を振った。
「子の気持ちにもなってみてよ。親が選挙出るなんか、恥ずかしい。
それに、わざわざ運動なんかせんでも、どうせ毎度の公示前から結果がわかったような選挙なんやろ?」
今度は相手が首を振りながら、声を潜めた。
「いや、どうも朝来野さんと現職が激しく競うことになりそうなんや。
今回こそは、運動結果がものを言うと思うで」
現職は、可もなく不可もない仕事振りですでに連続二期町長職を務める実績を持つ。
町民にしてみても、特に現職への不満はないに違いない。客観的にみた場合、現職と岳の父親の間に大きな違いがあるとすれば、年齢だけだ。
七十歳近い年齢に達している現職と比べ、岳の父は二十歳ほども若い。
町民も誰が町長になったところで大差ないことを知っているので、煽られれば簡単に票は動く。
確かに運動のし甲斐はあるのかもしれない。
「……街宣やってるあいだは俺、町に寄りつかんけんな」
岳はそう言い捨てて、親類に背を向けた。
297 :
エントランス:02/12/07 15:19
>>287さん。
どーぞ!。いいですよ。
お願いしまし。
その日はせっかくの休日だというのに雨が降ったせいで何処にも行けずにいた。
窓越しに見た町並みは雨に濡れ、道を歩く人の姿は無い。
私は道にあたっては弾ける無数の雨と、たまにしか通らない車、
それらを見ながら陰鬱な溜息をこぼした。
しばらくして時計を見た。
「四時か…」
私はそう思うと重い腰上げた。
特にやりたい事など無かったのだけれど、
そのまま窓の外を見てるのも気がひけたのでそうしたまでだった。
けれど窓から離れても相変らずやる事がない。
私はソファーに身を埋めながら、
しだいに黒く染まっていく部屋の中を見つめていた。
雨のしとしとと降る音さえもひどくうるさく感じる。
「もう寝ちゃうかな」
瞼を閉じた。そして夢へと落ちていく。
>>284をリライトしてみたりなんかしちゃったりして。
(判ってるんだよ、そんな事は……)
男は口の中で呟いた。
固いシートにひどく振動が伝わってくる。迂闊に口を開くとそのまま舌を噛み千切ってしまいそうだ。
余程の悪路を走っているのか、この車体にもガタがきているのか。
そのどちらなのかは判断できないが、その場にいる全員が終始無言だった。
元より、この中で何かを喋ろうとする者はいない。
揺れる所為だけではない。気を紛らわせるための世間話は愚か、独り言や溜め息ですら
その場のただでさえ思い空気を、鉛のような重圧に変えてしまう。
たとえこれが旅客機のファーストクラスだったとしても、全員が同様の表情をしているのだろう。
(あんな、あんな事さえなければ……!)
男は細心の注意を払いながら、誰にも聞こえないように小さく舌打ちをした。
理解している。だが、理性とは別に脳があの出来事を思い起こしてしまう。
男は全てを忘れるように目を瞑った。
闇が支配している中に、その男は立っていた。
その腕には、M16A3(暗視用スナイパーライフル)を抱えている。
光学スコープを装着して周りを見る。同朋達の姿があった。
ここからでは見えないが、その全員が狂気の沙汰といった眼差しをしているのだろう。
無論、自分も例外ではない。
周りに散開している仲間達も、手に手に銃を抱えている。しかし、彼らの持つアサルトライフルはどれもくたびれ、最低限の整備しかされていない質素なものだった。
リーダーがその小太りな体をこちらに向け、手首と指の動きでこちらに指示を出した。
一度目の合図。打ち合わせている通りに、チームが二つに分かれる。
そして二度目。その指示で、一方の群れがより深い闇へと姿を消し、走り去っていった。
スナイパーを含めた数人が、作戦通りの位置に待機する。
小高い丘になっているその場所は、目標の大きな屋敷が一望できる絶好の狙撃ポイントだった。
うわぁ、むっちゃグダグダやぁ〜〜〜!
お目汚しにしかならん! すまん。
何事もなかったかのように、次の方、どうぞ↓
301 :
名無し物書き@修行中?:02/12/07 23:24
304 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 15:55
すいません、209(210)ですけど
私の文章どうでしょうか?
まだまだ修行中のみですが批評をよろしくお願いします。
305 :
エントランス:02/12/08 17:25
そう言えば、皆様って、どんな小説かいてる?ジャンルって言うのかな、
普通の小説とゲーム小説(メディアワークス電撃文庫)では、かなり、
分が違うように思えるんだけど・・・・。どうよ?
俺は ゲーム小説を書きたい と 思ったので、書いてみたんだけど・・・・。
文章が追いついていないように見えるのか・・・・と、わかった訳で・・・。
小説読んで・・色々な技法やら?書き方?ギミック?やら、そう言うのを
取り入れたりする?
そんなん無しで、書く?
どうなのか、激しく気になったもんで・・・。暇だったら 教えてチョ。
では〜〜。
306 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 17:52
俺たちはいつも一列に連なって歩いている。俺たちの尻からは仲間を
引きつける匂いが出るようになっているらしい。あの日もいつものように
餌を探して連なっていた。
確か小学校のグラウンドの隅。俺たちは子供達が歩くのを避けながら
歩いていた。折々、踏まれた奴もいるが、巻き添えを食らわぬように、涙を
飲んで先を急いだ。巣にやっと付いたと言うところで、日を遮る影。
見上げると子供が興味深そうに覗いている。そして、指を伸ばし、一つ、二つと
仲間を潰しだした。
「緊急事態だ。道を戻ろう」
と言って隊長は殉死。
俺たちは逃げるときでも一列になるので、敵には好都合だった。敵は
ボールを俺たちの先頭の辺りに力強くついた。先頭の仲間は皆潰れ、腹から
例の匂いを出している。それに感づいたか、巣の仲間達も外に出てきた。
「やめろ来るな」
止めても聞こえないらしく、真っ直ぐと仲間の死骸の中に交じった。
そして、子供はまた一つき。彼らもまた潰れた。俺は死骸の放つ匂いに
どうかすると、引きつけられそうだったが、仲間を見捨てて巣に帰った。
307 :
松浦(23歳) ◆.sN6j1/Ph2 :02/12/08 17:56
お願いします。
兄が自殺したのは兄が入省してから3ヵ月後の、
7月上旬の蒸し暑い夜だった。
兄は国家公務員V種の仕事を覚えられず
自分の限界を感じ、
思いの丈を記した大量の文章を残して
都電の線路に向かって飛び降りた
7月3日の9時の事だった。
折りしも父の47歳の誕生日だった。
父と兄は兄の高校時代、高校を中退するしないで
激しく対立していた。
兄は父に復讐したのだろうか。
誕生日のたびに兄の命日を迎える父は
どんな気持ちで生きているのだろう?
正確に言うと兄が死んだのは父の誕生日を一日外れて
7月4日だった。
アメリカの独立記念日である。
この世から独立し、あの世に誕生した兄を
恨まずにいられない。
308 :
松浦(23歳) ◆.sN6j1/Ph2 :02/12/08 18:03
お願いします。
高校2年の新学期のことである。
僕は新しいクラスに高校1年の時の友達がいないことに
恐怖を覚えていた。
誰も話す人がいない事の苦痛を和らげるために
対人関係がうまく行かない人向けのムック本を
書店で買い込み、
朝高校に行く前の時間に読み込んでいた。
席は教卓からまっすぐの、教室の中央。
前から4番目。
すでに周囲は打ち解けはじめている。
僕は教科書を読むか、うつ伏せて寝たふりをするなどしていた。
誰からも話かけられることなく、
日々は過ぎて逝った。
クラスは男子30人、女子10人の理系クラスだった。
欠席が増えて逝った。
(中退まであと8ヶ月)
309 :
松浦(23歳) ◆.sN6j1/Ph2 :02/12/08 18:12
友達がいない事を悩んだ僕は、
高校をよく休むようになった。
休んだ日は、兄の残したパソコンで
大航海時代Uをやったりしていた。
無意味な時間が流れていくが、
教室で一人ぼっちで座っているより
全然ましだった。
外出しないので、体重はどんどん増えて行く。
70キロだった体重はいつのまにか80キロを超えていた。
部屋ではコンポから華腹朋美の
アイムプラウドがエンドレスにかかっていた。
「街中でいる場所なんてどこにもない」
と言う歌詞に共感していた。
「教室でいる場所なんてどこにもない」
誰かにいじめられていたわけではない。
しかし、知らない人に話かけるのが怖かったのだ。
そして7月3日。兄が明治通り沿いのマンションから
都電の線路に飛び降りたと
兄の職場の上司から電話が入った。
両親がエスティマで東京に向かった。
僕と妹は家で待機するように言われた。
310 :
松浦(23歳) ◆.sN6j1/Ph2 :02/12/08 18:18
眩しい朝が来た。
めざましテレビを見ながら、居間で横になったいた。
兄は死んだのだろうか?それとも重態か?重傷かもしれない。
仕事ができなかっただけで自殺を選ぶ阿呆な兄は
周囲に迷惑をかける屑だと、何度も胸の中で思った。
めざましテレビが終わるころ。
東京の公衆電話から母が電話して来た。
震えた声で「お兄ちゃんたすからなかったよ・・・」
と言うと、軽く嗚咽した。
兄の死。死体を見るまでリアリティのかけらもなかった。
親族が続々と我が家に遠路はるばるやってくる。
>>305 俺は馬鹿にされそうだがファンタジーとか書いてみたいな。
あと恋愛物とかも(青いヤツだが)。
まだ夢のまた夢なんだけどね…
312 :
エントランス:02/12/08 18:46
小説、文の個人的な好き嫌い、とかあるから。俺は、こう思ったということで。
読みやすい と思う。
私 と兄が混同しているように感じるのが、
「何度も胸の中で思った。」である。「何度も胸の中で思っていた。」の方が良いかな と思う。
「居間で横になっていた」であるのなら 「電話が鳴ったので、面倒臭いと思いながら、」などの「起き上がる」動作を付けたら?どやろ。
文全体から見ると(中退まで八ヶ月)の意味が 少し弱いようにも感じる。(過去からの視点なんだよね?)
あとは、皆から 離れた存在 になった、僕 の心境・・・・周りからの目線など、書いてみると、より良いかも・・・。
と思った。
でも。全体的に読みやすくて、俺は好きな文だよ。
>親族が続々と我が家に遠路はるばるやってくる。
が、良いと思う。
コンなんで良いでスカイ?
313 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 18:47
両足が鉄の棒のように痛かった
お前と二人で不動産屋を廻った
はり紙を何度も何度も なぞりながら
井の頭線で五つめの駅で降りた
愛想の悪い酒屋で 俺は缶ビールを買った
植木鉢の下に 鍵を置く事に決めた
荷ほどきできない ダンボール箱を背中にして
俺たちは えびのように丸くなった
二人でおんぼろの自転車にのり
野良猫の“チロ”を お前は拾ってきた
不釣合な花柄のカーテンには困ったけど
南向きの窓が たまらなくよかった
豆腐屋のばあちゃんは ゴムのエプロンに長靴で
いつも そこら中に 水をまいていた
「ごめんよ」が このばあちゃんの いつもの挨拶で
そこを通るたびに 笑ってた
314 :
松浦(23歳) ◆.sN6j1/Ph2 :02/12/08 18:56
>>312 そうですね、肉付けが足りない文章ですよね。
自分に視点が集中しすぎていますよね。
アドバイスありがとう。
中退まで八ヶ月は思い月でした。
読みやすかったですか?ありがとう。
遠路はるばるは、なんか笑えますよね。
315 :
エントランス:02/12/08 18:58
>>311さん
いいすねー。ファンタジー。
世界観から全て自分の想像力で造る、つまりは、何でもあり
にできる訳で、その分、難しいけど、楽しいですよね〜。
世界観の構築が一番難しい・・・・とおもったり。
あとは、恋愛・・・。
恋愛かー。難しいなぁーと思うのですが。
むむむ。(あおいやつ・・・・青春ですか?)
316 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 19:05
剣と魔法の話なんて、もう古いよ。
こんどペンと模倣の話を書く。
318 :
エントランス:02/12/08 19:09
>>314さん
おれも、やりますよ?
ボンミス?ってか、そーいうの。
直しがきかない分、読み返して気付いて、自分で撃沈するなぁ。
結構漢字変換とかでもやるしねw。
>>306さん。
蟻の視点の物語・・・・上手いです。
まあ、負け惜しみ?を言えば、
蟻なんて、自分の死骸を普通に巣のゴミ捨て場に捨てるんですが、
だから情なんてあったもんじゃあないし・・・・。
まあ、小説・・・文章・・・物語・・・では、そんなこと全く関係なんですが・・・ね。
「仲間が潰されていくのを横目で目にしながら、俺は、巣へと戻って行く」
の方がきれいかな・・・なんて。
上手いです。それに、蟻の視点とは、目の付け所が凄いです。
319 :
エントランス:02/12/08 19:11
>>316
ゲームでは、まだ、剣とか魔法とか使ってるべ?
320 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/08 19:21
321 :
名無し物書き@修行中?:02/12/09 00:11
批評人カモン!
322 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 00:24
>エントランス
たまたま見かけたので読んでみた。
ゲーム小説を書きたいとのことだが、まず最低限原稿用紙の使い方は覚えよう。
特に気になったのが二点。
「?」の後は一マス空ける。「・」は中黒。「…」三点リーダを使うように。
このあたりの最低限のところができてないと、一部では内容読む前に相手にされない場合あり。
ゲーム小説というとあかほりさとるなどの影響で、「文章まともにかけない奴が書く小説」と思われがちだから、なおのこと文章書く上での基本的なお約束は覚えておいたほうが良い。
323 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 13:30
おおきなお世話だ
324 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 14:45
>>323 それを言ったら、このスレの存在価値が……
マンセーしか許さないってか?(藁
325 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 15:17
おおきなお世話だ
327 :
エントランス:02/12/09 20:37
>>322
てか、論文でっか?
小説が本に落とされるときは、マスはないし〜〜〜。
第一、完成した文の 文法的な誤りを調べてくれる人がいるっしょ?
想像が世界観が素晴らしければ、それでよいのでは?
でも、その想像が、伝わらない、文は、勘弁だが・・・・・・。
328 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 20:56
文法的な誤りを出版社で直していたら、作家先生に殴られますよ。
カーテンの隙間からさしてくる真夏の陽光を背に受け国営放送を見ていると、
新納は日々の猥雑から解放された気分になるのであった。特別に番組の内容が彼を
そうさせているのではなく、ブラウン菅から放たれる光彩や音が不思議と彼を
いたわっているのである。尤も1週間前に約4年勤めた会計事務所を退職したため
以前に比べ、幾分も気楽になっているのだった。とくに仕事へ不平不満があるわけ
ではなかった。毎朝8時の電車に乗り、30分かけて事務所へ向かい、5時まで粛々と
机に向かう。土日祝日は休みであったし、自分の時間というのも充分にもつことが出来た。
しかも比較的短い労働時間の割にサラリーは良く、事務所は花や観葉植物で彩られ、
常に清潔に保たれていた。なんでも、新納の勤務していた会計事務所はその分野では
有名な人物が経営しているらしく、彼を慕って会計士を目指す大学生や、
会計士見習いのものが集まっていた。
しかし新納の場合は、そのような事情を知っていたわけでも会計士になろうと志ていた
わけでもなかった。大学を卒業して定職に就かず半年過ごしていたが、実家の母親が
就職せよと度々催促するため、不承不承で仕事を探し、偶然目についた求人が件の事務所だった。
商学部で会計学を専攻し、いくつかの資格を有していたので、滞りなく事は進み採用となった。
330 :
エントランス:02/12/09 21:28
んん?でも、プロの人に最後は見てもらうんでしょ?あれって、ちゃったけ?
331 :
エントランス:02/12/09 21:44
スナイパーライフルのスコープから、顔を上げていた男は、背中に気配を感じた。
振り替える間も無く、後頭部に硬く冷たい物が、押し当てられた。それが、銃であることは、
すぐに予想できた。
[こちら、フーリグル。バーセル、無線で言い争っても意味は無い、作戦は俺が責任を持って、遂行させるつもりだが、
全ては、ススディ君次第だ。そこで、俺と、ススディ以外の脱出を認めて欲しい。]
[・・・・・。了解した。・・・作戦が完了したのならば。信号弾を撃つ]
[つもりだ・・・か?・・・・冗談だ。では、]
「聞いただろ?ここから、離れろ。」
「・・・・・。」
無言のまま、スナイパーライフルを構えたまま銃を突きつけられている、男を見る。
「さあ行け」
と、銃を突きつけいている男が催促をする。そして、つぎたす。
「大丈夫だ。ここで、こいつを殺しはしない。証拠になるからな。ここでは、処理はしないさ。」
「分った。・・・生きて来いよ・・・光あれ」
「ああ・・・光あれ」
二人の男が背を向けた時、
「あ。ちょっと待て、双眼鏡貸してくれ。ああ、サンキュ」
[こちら、フェットと、シンズ。先導隊と共に離脱ポイントに向かう。・・・ ]
//////////////////////////////
銃を突きつけながら、双眼鏡を覗きながら、
「さて?ススディ・・・・。スコープを覗いてみろ、今の状況を見るんだよ。」
「・・・・・分りました。」
同じ職場の者は、会計士を目指すだけあって皆まじめであたっし、旺盛に仕事を吸収していった。
その中にあって、いささか違和感を感じながらも周囲に気圧されるかのように新納も仕事をこなして
いった。僅かながら欠点があったとすれば、職場仲間とプライベートでの話題や雑談において
あまり、共通点がなかったことだろうか。それでも新納には、若いながらも植物を愛でる風流が強く
あったため、通勤途中でみかける名も知らぬ花や街路樹、事務所内に飾られている花を見るにつけ
平静を覚え、そのような小さい不満など雲散していくのでだった。
就職してからの彼は以前に比べて人格は丸みが帯び、常に刺激を求めていた学生特有の青臭さは影を
潜めていった。彼にはそのように変化していく自分を発見するにつけ、誇らしさを感じると同時に
もの悲しさや寂しさも覚えていた。そして、世の中の多くの人々が少なからず自分と同じような郷愁を
胸に抱きながら成長し、大人になって、老いていくのだと思うと人に一生など
とるに足らないつまらないものだと突き放した気持ちになるのだった。
誤字だらけで悪いけど採点してくださいよ
334 :
エントランス:02/12/09 22:05
>>280−290 331 の続き
ふてくされた様に、そう言うと覗き込む、
少女は、まだテラスにいた。
先ほどとは違う点と言えば、
黒い服の男に腕をつかまれ、部屋の中に引きずり込まれようとしている事だけだった。
恐らくは、少女のSPだろう。
同じ服装の男達が、その周りで、キョロキョロと見渡している。その手には、黒いブローバック式の銃や、
無線がもたれている。
少女のところにいた、黒服の男達が次々と部屋に入ってゆく、少女を連れ戻すには、一人で良いと考えたのだろう。
あれだけ広い豪邸だ。SPたちは大慌てだろう。それに、足りていないのかもしれない。
「混乱でもひろがっているのかもしれないな。」
そう上から、声がした。
スナイパーライフルを構えたまま。
何もいわない。
「一つ聞く、あれは何だ?」
スナイパーライフルを構えたまま。
「女の子です。」
そう答えた。
軽い笑い声を含んだ声が聞こえた。
「ああ、そうだな。それにしても、相変わらず、本当に、間が抜けているな。間抜け。」
「なんでですか?」
「もう一度だけきくぞ? あれは何だ?」
「・・敵ってことですか」
「そうだ、敵であり、今回の、的(テキ)だ。」
「でも、彼女は関係無い。」
「関係無い?よくそんな事が言えるな?なら村や町の人々が無差別に殺されてるだろうが?あれはどうなんだ?」
「・・・・それは・・・。」
「俺たちは、ヤツラのように、金も人もいないんだよ。・・・効するしか方法が無い、んだ。
痛みを教えるにはな。・・・・そして、それが出来るのは今、ここにいるお前だけだ。そうだろ?」
「・・・・」
「お前には守りたいものはないのか?・・・守る為には、最低限の犠牲をこうむるのはしかたが無いんだ。」
その時、少年の目から、冷酷で、悲哀に染められた瞳へと変わった。
335 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/09 22:26
>>330 校正は基本的に誤字脱字、せいぜいてにをはくらいまでだよ。
ジュニア向けの小説を適当に買ってきて読んでみ。
どこまでが校正で、どこからが“作家の個性”か解るから。
336 :
エントランス:02/12/09 22:40
スナイパーライフルのスコープを覗いた男の目は、もはや、少年の考えなど、微塵も残っていなかった。
銃を突きつけた男は、その銃を前に向けた。
そう、テラスへと。
スコープからは、少女とSP一人しか見えなかった。
撃ち殺さなければならないのは二人。一人は敵、そして、もう一人はあのSPだ、
こちらの位置を教えるわけにはいかない。
男は、心臓を狙った。撃った際の衝撃に備え、身体を身構える。
パバーンと乾いた音がした。スナイパーライフルに取り付けられた、消音器の性能で、
火薬の炸裂音は消された筈だった。
「な?」
その音は、上からした。
だから、スナイパーライフルを構えた男は、上を見た。
さっきまで銃を突きつけていた、男の銃口がテラスへと向かっていた。
一瞬スナイパーライフルを構えていた男はビックリしたが、すぐにスコープを覗く、
少女は、空を見ていた。SPは、頭が、無かった。
スナイパーライフルを構えていた男は、目を見開き、スコープから目を離す。
手に握られているハンドガンを凝視する。
支給されてるものかと思ったが、そうではなかった。
銃を突きつけていた男は、
「どうだ・・・俺の腕は?」
「こんなら・・・初めから、貴方がやってくれたら良かったじゃないですか?」
「・・・・まあさか、当たるとは思わなかったがな。」
「まぐれか・・・・・。」
[こちら、]
スナイパーライフルを持った男に目を向ける。
男は頷き
[こちら・・ススディ 作戦完了・・こちらの合図で、信号弾を打ち上げて欲しい。]
[了解。・・よくやった。・・・ススディ。あの件は帳消しにしておいてやる。光あれ。]
二人、が夜明けの中、二つの影が長い尾を引く、
[・・・かなり近づいた。正確な位置を知るために、信号弾が欲しい。]
[りょうかい!]
337 :
エントランス:02/12/09 22:54
景気のいい声が響く。
朝日の中で、透明な光に混じって、赤い閃光が弱い星のように光った。
///////////////////////////////////
「よくやったな。」
「すごいぞ」
絶賛の声が飛んだ。
そんな中、男は、冷たい目を仲間に向けた。
「・・俺のした事は、正義だったのでしょうか?・・・・あの少女が死んで、何かが変わるんでしょうか?本当に・・変わるんでしょうか?」
「・・・・・・。変わらなければ意味わないさ。あの娘の父親が何も感じなければ意味は無い。ただ、あの父親が将校として、
兵を率いて殺した人々の幾人かは、怒りが減っただろう。これで、あの将校に恨みを持った奴が、
バカな行動には走らないはずだ。」
「・・・・・・・・そうだと良いですけどね。」
バーセルが口を開く、
「確かに、今回の目標は・・・・軍人ではなかった、・・・・還ったら黙とうでも捧げよう。光あれ。」
トラックが悪路を走ってゆく、バラバラに分解されそうな、振動に身を任せながら、トラックは朝日を浴びていた。
荷台を覆う迷彩色の布の隙間から、青く突き抜けた、空が見えた。
338 :
エントランス:02/12/09 22:56
>>335
ジュニア向けか〜〜〜。ドンナン?
感動ものしかなないなら パスだが・・・。
339 :
エントランス:02/12/09 23:58
>>310さん。
続きはないんですか?
>やってくる で終わっているので、気になるョウ!!
日常的な、生活から、少し浮いていて、非日常的な生活だと思っている?
私の視点で進んでゆく物語。 面白い と思うから、期待してます。
340 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 04:45
>>292-295 執筆が趣味か? アマの臭いはするがプロの領域だね。
リアルな表現力。人物の生々しい心情描写。
無理のない、ありえそうな展開。
自分のレベルでは到底書けそうにないなあ。
現実に、自分の彼女がホテルの混浴で見知らぬ男と一対一になって、
男が彼女に接近、彼女の体を洗う口実で、男は彼女の乳房を触る、
嫌がる彼女は断るが、それ以上強くは拒絶しない。
彼女は、その場を逃げようと思えば可能なのに……。
後から混浴に来た自分も二人の成り行きをドアのすき間から
息を殺して秘かに覗き見するだろう。最高に興奮する情景。
「青春時代」
俺の精液がゼラチン状に固まる時
それは隣の犬が吠え声を挙げる午前零時
愛の固まる真夜中に俺は性器をただ擦っているだけ
ああ愛などは俺にとっては形而上学の表わすビジョン
すべての音は静止している
波紋のない森の中の池のように
今日もこの時間は一千万の人間達が
煌びやかな性交に耽るのだ
そんな奴らを尻目に見ながら
俺は月光に照らされひたすら自己を慰める
空白の片腕は女の乳房ではなく青いアスパラガス
を握るだけ
日々は鈍い色の精液のように凝固していく
暗がりの中俺はオルガスムに到達した
井戸の底よりも暗く孤独なオルガスムに・・・
(未完)
↑すまないがよろしくたのむ。
「凄春時代」
俺の魂がゼラチン状にとろける頃
それは隣の犬が飼い主の遅い帰宅を告げる午前一時
愛、よりも濃い俺の魂が
ぐつぐつと俺の掌の中で 目覚め静かに武装する
夜毎 波紋に溢れかえる泉のほとりで
旅路をおえた白鳥が羽をやすめ
すべての波動が眠りにつく
そんな匂いに欲情しながら
俺は月光の下の青いアスパラガスを撫でるのだ
あいた片手は空を切り 俺の胸を掻き毟る
視界は橡に染められ 沈澱していく
暗がりの部屋 俺は北極へ到達する
星空の底よりも 黒く凍えたヒュレーの屍骸に口を濡らして……
344 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 06:58
>>327 原稿用紙の基本的な使い方すら知らないままで通用すると思うなら、我が道を行け。
ハッキリ言って文法以前の問題。文法的な誤った用法は、作家の個性の範疇内。
それ以前の、「物を書く上でのお約束」を知らないのは、致命的。
知った上で、雰囲気の為にあえて無視するのならともかく。
・・・なんて使う奴はいない。……と三点リーダーを二つ続けて使ってるはず。
それすらできてない奴は、日本語ができてないのと一緒。
>>322のように、真面目にごく真っ当なことを指摘してくれてる人の言うことを聞けないなら、批評スレに来ないでほしい。
自作を見てもらいたいだで指摘を受け入れる気が無いなら、そういうスレがあるからそっちに行ってくれ。
345 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 07:08
ちょっときつく言いすぎたが、俺自身ゲーム小説と言われる物を書いてるから、つい力が入った。
とりあえず、お前の好きなゲーム小説とやらを今すぐ読んでみろ。
ちなみに、
>>335の言ってるジュニア小説ってのは、いわゆる角川スニーカーや電撃や富士見など、ゲーム小説も含めた物。
ライトノベル板など見るべし。
ロードスの水野やルナルの友野なんかがいるグループSNEって知ってる?
彼らが一般読者から小説を募集したとき、「原稿用紙の基本的な使い方すら知らない人がいる」と言って腹を立てたくらい。
どんなに内容が面白くて感性豊かな作品だろうと、最低限のところは勉強しておかないと、読んですらもらえない事があるという事を、覚えておいてほしい。
346 :
名無し物書き@修行中?:02/12/10 07:26
>エントランス氏
>>300を書かせてもらった者です。
蛇足ながら、このスレではあまりの長文は歓迎されない風潮があるので、載せるなら
もっと短い文にするか、書き溜めてから一度にペーストすると良いと思います。
それと
>>310氏の続きが気になるのは判りますが、このスレで催促するよりは雑談スレ等のほうが
相応しいと思いましたので、一応。
(……
>>300の文に原作者からの意見が欲しい、なんて言えない……)
347 :
名無し物書き@修行中?:02/12/10 10:13
>>340執筆が趣味か? アマの臭いはするがプロの領域だね。
リアルな表現力。人物の生々しい心情描写。無理のない、あ
りえそうな展開。
とあるが、凡百のリライトされつくした穴埋め官能小説とど
こが違うのか。
348 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 14:35
このスレ、なんのためにあるんだ?
349 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 14:41
自己満足に決まってるだろ。空気読めよ。
350 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 15:03
自己満足かあ、それも2chの特質なんだろうけどさあ、
かなしいよね、ここの住人たち。
わざわざそれを言いにきたか、さみしい人生だな
352 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 15:47
言葉尻をとらえるだけでまったく無内要な
レスを書き付ける351はこのレスにも反応
しますか?
言葉尻をとらえられるのは、さぞ悔しかろう
354 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 16:17
言葉尻をとらえるだけでまったく無内要な
レスを書き付ける351は再度このレスにも反応
しますか?
内容のないレスを繰り返すだけで、相手してもらえてさぞうれしかろう
356 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 16:38
言葉尻をとらえるだけでまったく無内要な
レスを書き付ける351は再度このレスにも反応
しますか?
357 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 16:40
(;´Д`)ノ″<も…もういいじゃない…
358 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:17
>>347 >リライトされつくした
サスペンスものでも相変わらずバカのひとつ覚えで人殺しばかりでつね。
映画も、TVドラマも、音楽も、書籍も、飽和状態でネタもつきましたかね。
今年の音楽のヒットは昔のリメイクが多かったでつ。亜麻色の髪の乙女?
中年・高齢者にはハリーポッターの魔法とて新鮮なネタじゃないでしように。
でも若者にとってはそれが新鮮なんだよね。初めて味わう世界なんだよね。
分かりきった事をくどくどと……
猫ウイルス蔓延。
361 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:39
>分かりきった事をくどくどと……
要するに人間の寿命と文化の生み出すネタの量とが等しい?
簡単に言うと、あなたの「くどくど」が、もし人間の寿命が300年だったら、
生きていてもつまらないね。文化も何もかも同じことの繰り返しだもの。
セクース300年やったら、いい加減うんざりするでしょう。くどくどと……。
寿命って、よく出来ているね。
362 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:45
ばか?
363 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:51
かば?
ろば。
365 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:55
妄想って病気なの?
じゃあ、SF小説作家は?
367 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 17:59
>>361 屋久島の縄文杉は7000年生きています。
退屈で、早く死にたいでしょうね。偉いとおもいまつ。
え?植物だから平気?
>>366 あ、そうなんだ。
じゃあ、漏れも空想好きだから安心しますた。
空想には空想であることに自覚があるが妄想には自覚がない。
仮定による発想の飛躍を自覚するか、事実と勘違いするかの違い。
>>369 空想と妄想の違いありがとう。
漏れは子供のころの記憶で、あれは夢だったのか、空想だったのか、
それとも現実だったのか、解らないことがある、今更確かめようもない。
それは仕方ない。記憶の混濁ってやつか。
372 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 19:25
カマトお婆ちゃんは楽しそうだ。
373 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/10 20:47
>>332
続きが読みたい。
まあ悪くないからさ
374 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 00:18
悪くないとは何だ
375 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 01:33
>>205 > 俺はもしかすると駄文好きなのかもしれぬ。
ドカベンの葉っぱみたいなヤツだな。悪球打ちの。
376 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 03:44
>>307 ちょっとした、書き換え。
内容も悪くないと思うけど、少し技巧を使った方がいいとは思う。
この程度の処置をすれば、少しはよくなるかなとは思うので。
臨場感を重視して、冒頭を修正したのがこの文章です。
もう少し書き込んだ方がいいですか。
-------------------------------------------------------
兄が自殺したとの知らせを聞いたのは、7月になった
ばかりの蒸し暑い夜だった。
私とは二つ違いの兄は、国土交通省に仕官したものの、その
仕事についてゆけないようだった。僅か三ヶ月ばかりの間に憔
悴してゆく兄を見るのは、私たち家族にも気が気ではなかった。
だから、警察からの連絡があったときの、驚きはあったが、
心の底では準備ができていた。
兄は、都電の線路に向かって飛び降りた。
おりしも、父の47歳の誕生日だった。
私には、兄の父への復習のように思えた。
377 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 04:05
>>376 307より良い。けど、仕事のつらさから逃避する話と、復讐の話がこれだけだと
つながらないのがちょっと。まあ、307のプロット通りなんだけど。
あ、列車飛び込みは遺族に負担に舞い込むから、復讐、なのか……。なるほどね☆
でも仕事の件はどういうことか、やっぱりわかんないや。
378 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 09:28
「ようやく覚悟をきめたか・・・孔明」
20歳前後の男は、座り込んでいる男にそう語りかけた。
「今さら命乞いをするのも馬鹿馬鹿しいわ。さあ、斬るがよい、将黄!」
将黄と呼ばれた男は剣を構え、孔明と呼んだ男に向かって勢いよく振りかざした。
ブシュッ・・・・・・
肉の斬れる音がして、孔明の首と身体が切断され、赤色に染まった液体が辺り一面に飛び散った。
将黄は孔明の最後を見届けると、静かにその場を去っていった。
379 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 10:14
340は347の質問には答えんのか?
380 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 10:19
僕は彼女に言った。
「君はうそをついている。僕はいつも見抜いてしまうのだ。
悲しいことだが・・・。」
彼女は鼻を鳴らして答えた。
「あら、それはかわいそう。ぼんやり生きていれば幸福なのにね。
別れてあげようかしら?どう?捨ててもいいのよ、あたしのこと」
そう、僕らはいつもこんな調子でお互いの顔も見ないまま手を繫いで歩いてきたのだ。
ただ幸いだったのは、決してお互いを離さなかったこと。
僕は思う。一瞬でも、僕らの手が空になったなら・・・。
僕は無言で彼女を見返す。
彼女は笑って、僕を抱きしめる。
「楽しいわね。ずっとこのまま。楽しいわね。楽しいわね」
僕はいつまでも何も言わない。
彼女はいつまでも笑い続ける。
そう、このままこのままいつまでも・・・。
ティル・シャテルの駅についたのは、8時を少し回ろうかという頃だった。駅の脇にある
馬車小屋を覗くと、小さなランプを前に居眠りをしている少年の姿があった。わたしがや
や大げさに戸を叩くと、少年は弾かれたように飛び起きた。
「はい、ただいまっ!」
木戸を開けた少年は、10代半ばくらいであった。まだあどけなさの残る瞳をいっぱい
に開いて、戸口に佇む、この不思議な男が何者であるか見定めているようであった。
「親方はもう飲んで寝ちまったよ。近いとこなら、おいらが手綱を引くけど?」
少年は顔の前でひらひらと手を動かす。
「ラルヌ村まで行ってもらいたいんだ」
「ミュシー湖の少し先だね。わかるよ。あの村のクロードなんとかっていうじいさんの店
へ、よく酒を運んでるから」
少年が小屋の奥へ行き先を告げると、母親らしき「気をつけるんだよ」という太い声が
返ってきた。
「馬車はこっちさ。ところで兄さん、金はあるのかい?」
小屋の裏の馬車置き場へと歩きながら、少年は怪訝そうな視線をわたしに向けた。
「ラルヌまでなら3フランと50シリングかな。ほんとはもう少し貰いたいところだけど、
半人前のおいらがそんなに取ったなんて親方に知れたら、ぶん殴られるからね」
柱に結ばれた白栗毛の馬車馬は、暗がりの中でもわかるくらいやせ細っていた。
「ああ、もしかして兄さん、大臣さんちの人? 先月爺さんが死んで、葬式を出してたよ。
あれ、先々月だったかな?」
「その大臣さんの家に行きたいんだ。良かった、道はわかるようだね」
少年は慣れた手つきで小屋から馬を引き出すと、さあどうぞ、とばかりに帽子を取ってお
辞儀をした。わたしは、ありがとうと頷いて荷台へとのぼった。粗末な皮を敷いただけの荷
台は、酷く座り心地が悪かった。
ティル・シャテルの街をはずれると、あたりはすぐに暗やみに包まれた。日没直後に見え
た細い月は地平線の陰に消え、小さな星明かりが暗い夜空を覆っていた。馬車に付けられ
た石油燈が照らし出す道は、雨でも降ったのかぬかるんでいた。白栗毛馬の荒息は、道の
勾配がきつくなるほどに大きくなり、少年も鞭の加減を抑えているような印象があった。
「この辺りは、昔となにもかわっていないね」
暗闇でぎしぎしと動く水車小屋の脇で、車輪が大きく跳ね上がった。ここからはあまり道が
良くないらしい。たしかわたしがパリに出ることを決めた少し前に、道を平らにならして馬車の
交通を良くしようという話が挙がっていたはずだが、それは実行に移されなかったのだろう。
「へぇ、お兄さん、ここいらに来たことがあるのかい?」
少年は大きな瞳をこちらへと向けた。
>>379 流れを読めば漏れでもわかるよ。ちゃんと答えているじゃん
>>358で、
358の言うには、年配には凡百のリライトされつくしたネタでも
若者にとっては新鮮なネタだと。
その358のレスに
>>359が、即、ちゃちゃ入れてるじゃん。
その359のちゃちゃに
>>361 が反応してるじゃん、文化と人の寿命との関わり。
384 :
名無し物書き@推敲中? :02/12/11 16:33
>>383 馬鹿か?物語的定型にまでもっていってどうするんだ。
あまりにも通俗的なものにたいして過剰に誉めすぎなのでは
ないか、と言ってるんだ。
385 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 16:38
漏れは馬鹿だから361の日本語がの意味がよくわかりません。
386 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 16:41
387 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 16:50
>>361 要するに人間の寿命と文化の生み出すネタの量とが等しい?
これ、どゆ意味? 文法のことよくちらないの?
388 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 16:54
突然ですけど、お願いします。おいらにはこれが限界。
平日だけど人であふれ、大崎観夏 は見上げていた。新宿。
アナウンスと共に、緑色の電車がホームへ入ってきた。人、
人、ひと、発車の音楽が奏でられたあと、オレンジ色の電車
がドアを閉め、走り出した。水彩絵の具を流した空で、三日
月がにじんでいた。
「はあ……」
ため息が曇り、頬に赤みが差した。
中央線も山手線も出発すると、人ばかりがあふれて、程な
く埋まった。いつも感じていた違和感。私はこの中にいない。
山手線内回り、渋谷・品川方面電車、到着いたします。黄色
い線の内側まで下がってお待ちください。
ダッフルコートのポケットから手を出し、口元に寄せた。
なんて夜だろう。ドアが開く。人だらけの車内、そのにおい
はパパのオーデコロンそっくり。つり革に手をかけると、腕
にもたれかかった。閉まる。静寂、車内がゴト、揺れる。
この電車は山手線内回り、渋谷・品川方面行きでございます。
本日は車内が大変混みあいまして、ご迷惑をおかけしており
ます。次は代々木、代々木。左側のドアが開きます。
背後でドアが開き、閉まる。波が、よせては返した。ほん
の数十分前の、元カレとの会話を反芻するたび、眩暈がして、
頭は重くなっていった。
389 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 16:59
>>361簡単に言うと、あなたの「くどくど」が、もし人間の寿命が300年だったら、
生きていてもつまらないね。
あなたの「くどくど」?「」を付けて指示代名詞化してるわけだけども
前レスの人が使った意味と一致してるの?
指示代名詞化じゃないとしても、361の文脈で、どう読めばいいの?
にっぽんご、、、ちってまちゅか?
390 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 17:05
>>361もし人間の寿命が300年だったら、
生きていてもつまらないね。
全国の御長寿のみなさん、気にしないで少しでも長生き
してくださいね。自分の論理の為の一方的な主観ですから。
391 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 17:13
>>361もし人間の寿命が300年だったら、生きていてもつまらないね。
文化も何もかも同じことの繰り返しだもの。
いつの時代かは判然としませんが、或いはこれからなのかも
わかりませんが、3世紀間、人類の文化は全くの停滞をした、
或いはするもようです。
392 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 17:23
>>361文化も何もかも同じことの繰り返しだもの。
セクース300年やったら、いい加減うんざりするでしょう。
すごい転じ方だ、君は名コラムニストだ!
ただ、一点問題がある。それは、あまりに斬新すぎて展開の方法
と内容が誰にもつたわらないということだ。
なんだかタノシゲナスレだな
394 :
◆vJx6.a40iw :02/12/11 19:52
>>388 個人的に凄く読みにくい違和感を覚えました。
読みやすいと思われる文に前半を変えると、
新宿は平日なのに人であふれ、大崎観夏はビルを見上げていた。
アナウンスと共に電車がホームへ入り、人が流れ出る。
発車の音楽が流れ、オレンジ色の電車走り出した。
水彩絵の具を流した空の中、三日月がにじんでいた。
「はあ……」
白い溜息の為か、彼女の頬に赤みが差した。
詩的な表現を狙って書いたのであれば、私は批評できません。
が、普通の読み物として狙うなら、抽象的過ぎて読めません。
そういう点を踏まえて、書き直しました。
以上です。
395 :
通りすがり高校生:02/12/11 20:22
>>378 この量では判断しきれないのですが、だいたい読みやすい文章だと思います。
所々日本語の意味がとれにくい部分があるので、実際に場面をイメージしてみるといいかと思います。
特に下半分の方ですが。
>>380 独特の雰囲気がある文章ですね。
ニヒリスティックな二人の会話ですが、どこか舞台セリフにも似た感じがして、
温度が無くてもその感覚が伝わってくる気がします。
ふいに情景描写(それもまた温度のないもの)を入れることで、場面がより引き締まるかと思います。
>>381-382 何か長編の小説の一部でしょうか?
どうやらフランスの話のようですが、主人公の思考が延々と続く、取っ付きにくいタイプに感じました。
暗い主人公と、少年の対比は良いと思います。
もう少し読んだ時のリズムを考えると、より読みやすくなると思います。
>>388 >394氏のおっしゃる通り、普通の小説として読むなら、とても疲れるものだと思います。
私は、詩的な表現を狙っているのだと解釈して読みました。
詩として読むならば、文章の歯切れの良さが跳ねるようで心地良いです。
視点のブレがありますが、この場合はそれが、不安定な主人公の雰囲気を心を表していて良いと思いました。
車内アナウンスは文章中でも浮いており、異質な気がしました。
ですが、ですが、ですが。
397 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 22:00
こうしてまたひとり、文章読んでくれる人が消えていくのであった・・・
398 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 22:05
おいらが読んであげよう
399 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 23:31
>>388 >おいらにはこれが限界。
なんの限界?
何かを狙ってるようだけど。
文体のネタ元は誰?
>>394-395 ありがとうございます。
もうちょっと読みやすくかあ…うーん。
>>399 別に何も狙ってないですねえ…
ネタ元と言われても、読むもの読むものに
影響受けてるのでどれが元とも…
401 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/11 23:52
>>376
悪いが。
はぁ?
と言う感じがした。
上手い とは思う。が、
オリジナルの方がよかった。
オリジナルの良さを消している。
そう、違う別物のような・・・・・そんな感じを受ける。
403 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 01:30
>>402 そこまで言うなら、オリジナルのよさをきちんと伝えるべきでは?
それだけだと何も言ってないのと同じだと思われ。
404 :
エントランス・こんなんでいい?:02/12/12 01:41
>>300 っちょを読んで???
うーむうむ・・・感想文苦手だったり。
短くしようとしたさっ。これが限界の短さだった。
それを、さらに 「圧縮!!!+雰囲気・描写をオリジナルよりも細かく書く」
ということをした為に、文に重いところと軽い所が出来てしまったのが残念だと思う。
後は、無理やり入れた?(矛盾?)という風に感じる所がちょっとある。
でも、文自体に重みがあるし、まとまっている。(良いな〜〜〜)
俺が、あと、3,4回・・・もっとか?書き直したら、こうなるかもしれない。
本人が言っているほどグタグタの文ではないと思う。
ちなみに、全員の名を付けずに書きたかったという点では、←(俺的目標)
凄いと思う。
ただ、それにおいて、主人公(スナイパー)以外の人間がぼやけてしまっているのは、
いがめない。
でも、やっぱり、ここまで、短縮して書くことが出来るのは、それだけ、才能があるってことさ〜。
いいな。
何が言いたいのか、分りずらいでしょうが勘弁をぃ してくださいまし。
405 :
エントランス・こんなんでいい?:02/12/12 01:43
ああ、わるかった。
カサカサは、エントランスでい。
406 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 02:13
>>388 申し訳ないけどすごく読みづらいね。悪いけど全部は読まなかった。
個性的な文体をねらってるわけじゃなく普通に書いててこうなるのなら不思議だな。
まず平易な文章を書けるようになることが先決。
君が読みやすいと思ったプロの小説の冒頭部、数ページ分を書写してみたら。
何冊かやってごらん。
もしくは冒頭を読んだら本を閉じて、自分なりにそのシーンを描写する事。
それで本と自分で書いたのと、どっちが読みやすいか読み比べする。
それで他人の感想をもらう、そんなスレがあっても面白そうだけどね。
407 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 04:26
>>388 >緑色の電車がホームへ入ってきた。
>オレンジ色の電車がドアを閉め、
>頬に赤みが差した。
>黄色い線の内側まで下がって
みどり、オレンジ、赤、黄色と、色に拘っているね。
なぜか、ここ↓だけ色を省いている。新宿の夜空って何色?気になる。
>水彩絵の具を流した空で、
臭い?匂?い、それに音も表現されている。その上に、電車内でつり革広告とか、
中づりポスターとか、まど上ポスターとかに視点がいくと更に臨場感があるかも。
408 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 06:12
ここは文章を批評するスレだよね。
ジャンルは問わないんだよね?
>>384はその辺解ってないな。人に馬鹿か?とか言ってるが。
それとも通俗的なものは除外か?
409 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 06:33
>>388 文章から登場人物の女性らしさの匂いが全く感じ取れない……。
元彼ってホモ達かと思った。
410 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 07:26
>>307-310 >席は教卓からまっすぐの、教室の中央。前から4番目。
席の位置は物語の前後の脈絡がないので省いてよい。
>クラスは男子30人、女子10人の理系クラスだった。
これも細かい説明不要。
>兄の残したパソコンで大航海時代Uをやったりしていた。
ゲームのタイトルまで要らない。
>めざましテレビが終わるころ。
番組名よりも時間の方が読者には分かり良い。めざましテレビを
オンエアしてない地域の人は、さっぱり時間が分らない。
>両親がエスティマで東京に向かった。
車種名まで詳しく書かないほうが良い。車の宣伝にもなる。
>僕と妹は家で待機するように言われた。
>東京の公衆電話から母が電話して来た。
自宅で兄の生死の電話を兄妹でじっと待っている状況は最も緊張する場面だ。
上記で不必要に細部まで表現している割には、その描写が殆ど無い。
電話のベルが鳴って、受話器を恐る恐る取るまでの緊張した描写が欲しい。
ここが物語の中で最も重要で緊迫した場面でもある。
結果が分ったそのあと、妹は何のリアクションもないのか?
兄の死の知らせを聞いて、妹は大声で泣き出した。とか?
411 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 08:27
>>390 >自分の論理の為の一方的な主観ですから。
何をそこまで意地になって突っ込む訳?
それじゃSF物もここでは書けないな。
412 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 11:52
じゃあ書くな
∧,,∧
. ミ,,゚)-゚彡
ミ⊃(,,■)<マターリしよう
〜ミミつ,,,つ 旦
414 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/12 16:20
受験生なんて、毎日が退屈でしょうがない。
学校に行って何時間も授業を受け、
その後はほとんど毎日予備校に通う。
最近めっきり友達との話題が減った。
勉強のことばかり話している。
短い休み時間にまで英単語の問題を出し合うのはうんざりだ。
でも遊ぶわけにはいかない。
だってわたしは受験生なんだから。
……とまあ、自分を抑えつけるにも限度がある。
たまの息抜き。ぱーっと遊びに行くのも悪くないけど、
もっと日常的に楽しめる何かが欲しい。
ある朝。わたしはそんなことを考えながら、駅のホームで
ぼーっと突っ立っていた。
夜中の三時まで勉強していたので眠い。
顔を洗おうが朝ごはんをちゃんと食べて脳ミソに栄養を送ろうが、
絶対的な睡眠の不足はごまかせない。
そんなふわふわした頭で、前に並んでいる男の人の背中を眺める。
私は列の二番目だ。すぐ前、つまり一番前に並んでいる人は、
いわゆる『黄色い線』のすぐ内側に立っている。
電車が通ればもろに風をくらうだろう。
髪の毛が、スーツが派手にはためくだろう。
そして――ちょっと背中を押せば、ホームに転落してしまうだろう。
そこに丁度電車が来れば……。
『まもなく、一番線に参ります電車は――』
はっと我に返る。
今、私はどんな顔をしていた?
もしかして、笑っていなかったか?
そう考えたとたん、体がかあっと熱くなるのを感じた。
心臓の鼓動が早まっていくのを、どうしても抑えらない。
確かにわたしは、奇妙な快感を覚えていたのだ。
>>410 >車種名まで詳しく書かないほうが良い。車の宣伝にもなる。
いや、別に具体的に書いて問題ないっすよ……。
私は性的には至ってノーマルである。
今まで付き合ってきた女性は皆年相応の人々であったし、時々借りるAVにも特にこだわりがあるわけではない。
だから、私の「寝ている人の開け放たれた口からわずかに覗く白い前歯」を見ると心安らぐ、という
性質は、おそらくはフェチズムとはまた違う次元の感情によるものなのであると思っていた。
とにかく、子供のころから私は前述のような、無警戒に覗く白い前歯に心惹かれる性質なのであった。
最初は親兄弟のそれであった。
後には居眠りしている同級生のそれであったし、長じてからは枕を共にした女のそれが大半を占めることとなる。
もちろんそれらは頻繁に目にすることができる類のものではなかったわけだが、何かの機会にふとそれを見る
ことが出来た時、私は言いようのない安らいだ気持ちを手に入れることができたのだ。
その年、私は特に付き合っている女性もいない状態で、一人暮らしをしていた。
したがって、その時の私はずいぶんと長い間、それを目にする機会を失っていたことになる。
だから私は自分の奇妙な性質も、半場忘れかけていたのだ。
父方の叔母の訃報が実家から届いたのは、そのような折のことであった。
そして私は参列した通夜において、あの白い前歯に再会したのである。
それは叔母の遺体。
叔母の死に顔は、薄目を開け口を半開きにした状態で硬直している、というものであった。
萎びた口周りの皮膚に囲まれて、ぽっかりと開いた口腔が黒々とした隙間を作っている。
そしてそこから微かに、少々黄ばんだ前歯が覗いていたのである。
私の視線は通夜の間、ずっとそこに集中していた。胸に去来していたものは、生前の叔母との僅かな交流の思い出ではなく、
私が今まで見てきた数々の白い歯の記憶。
そう、その時の私は―――著しく不謹慎なことであったが―――間違いなく安らいでいた。
そこには叔母の死に対するひとかけらの悲しみも厳粛さもなく、極々個人的な感傷による満足感しかなかった。
この出来事の後、私は認識を改めた。すなわち、私が惹かれていたのは歯にまつわる風景ではなく、
あくまで歯そのものであると。歯の持ち主は、親兄弟だろうが恋人だろうが、死体だろうがなんでも良いのだ。
ヌメヌメと黒光る、人体の中で最も直接的な生命を感じさせるはずの部位である、口腔。
その中にあって唯一無機的な佇まいを失わない、歯。
私はそのような風景に、何を見出し何に安らいでいるのか。わからない、としか今は言えない。
色々意見をいただきありがとうございました。
抽象的過ぎるのを以下の通りに平易な文章
に書きかえてみたつもりですが、どうでしょう。
実は
>>409さんの書き込みが一番ショックでしたw
やっぱりノンケに女気はだせないなあ、と。
新宿駅構内は、相変わらずひどく混んでいた。いくつも
並んだホームに、衝突しそうな間隔で電車が入ってくる。
この冬一番の冷え込みと予報されていたが、あまりに多く
の人が乗降を繰り返すうち、熱気すら帯びていた。
「はあ」
曇り空にぼやけた月を、大崎観夏は眺めていた。憂うつ
な孤独感に苛まれ、なんとなくそうしているうちに、かな
りの時間が過ぎていた。ダッフルコートのポケットから手
を出し、口元に寄せた。濁った息が空へと昇っていった。
ひどい顔、しているんだろうな。
酔い覚めの頭にアナウンスが響く。電車が入ってきて、
冷たい空気が顔を撫でた。ドアが開き、乗ろうとして一歩
前へ踏み出た。他人の臭いに鼻をしかめる。
手すりに寄りかかり、ぼやけた頭に手をやり、目を瞬か
せているうちに、ドアが閉まった。
気づくと、次の駅に到着していた。背後でドアが開いて
いた。進藤優に言われた言葉を思い出すたびに、眩暈がし
て、頭は重くなっていった。
421 :
批評お願いします:02/12/13 15:48
ジリリリリ、ジリリリリ・・・・・
「ふゎあ・・・誰よこんな時間に」
根気よく鳴りつづける電話の音が頭に響く。昨日の夜、友人たちと飲んだ記憶が
うっすらとある。どうやら二日酔いらしい。もぞもぞと布団から這い出て、
時計を見ると、まだ朝の4時。美津は不審に思いながらも机の受話器を取った。
「・・・もしもし」
「・・・・・・・・・・・・・」
相手は無言だった。こんな朝っぱらからかけてきて、さては悪戯電話か?
美津が電話を切ろうとしたその時。
聞き覚えのある声が流れてきた。
「・・・美津子・・・」
美津は一瞬はっとして、あわてて受話器を耳にあてる。
美津のことを「美津子」なんて呼ぶのは、この世でたった一人しかいない。
「小夜ちゃん・・・?小夜ちゃんなの?」
小川 小夜子。美津の高校時代の親友ーーいや、悪友かもしれない。
そのゆかしげな名前とは裏腹に、勝気な性格で、誰にでもずけずけ物を言う、
よく言えば活発、結構美人な子だった。だが、高校を卒業して、違う大学に
進んでからは長い間音信不通だった。
「どうしたの、久しぶりじゃない。元気してた」
「・・・うん・・・・」
少しの間、沈黙があって、ようやく相手が出したのは、かすれた、高校時代の小夜
からは考えられない、元気のない声だった。
「・・ごめんね、こんな朝早くから・・・でも、どーしても美津子に相談したいことがあって・・」
二日酔いで気分が悪い美津は少し動揺したが、そこは心よく、
「いいわよ。何の相談かわからないけど、わたしにできることならなんでもいって」
「ありがとう・・」受話器の向こうで、小夜が安堵するような声で言った。
「小田俊助君って・・覚えてる?」
「俊・・・・?」
なんとなく聞き覚えのある名前だ。
「ほら、2年の時、同じクラスだった・・・」
「ああ、あの・・」
彼のことなら覚えている。高校時代、美津と小夜の男友達の一人で、勉強は中の上程度
だったが、スポーツが得意で、よく冗談をいう爽やかスポーツマンタイプの男の子だった。
「私あのころ、小田君と付き合ってたんだ」
そのことは知っていた。小田君はクラスであまり目立つ方ではなかったが、当時小夜と
小田君は噂になっていた。
「知ってる。小田君がどうかしたの?」
「・・わたしね、去年の秋まで彼とずっと付き合ってたの。高校卒業した後も・・でも、些細なことで
喧嘩になってね。・・・それからはずっと連絡とってなかったんだけど」
そこでふっとため息を漏らした。
「最近になってやり直そう、ていって来たのよ、突然・・・わたし別れて少したってから
親の薦めでお見合いしたの。その人と一緒になることに決めて、・・もう婚約までしてるから、ていったら
彼、逆上して・・・おまえだけ幸せになるのは許さないって・・」
最後の方は声がかすれていた。
「今、彼にストーカーみたいな事されてるの・・脅迫電話なんて毎日のようにかかってきて・・私、彼に
殺されるかもしれない」
なんと言っていいのか、言葉が見つからなかった。小田君は美津もよく知っている。2人はいつも
一緒で仲がよかった。ベストカップルだと思っていただけに、なんだかショックだった。
「そ、そんな訳ないじゃない。殺されるなんて・・・きっと彼、あなたと別れて動揺してるのよ」
「違う!今だってアパートの前にいて見張ってるのよ!?怖くて外に出られない・・・」
はっきり否定する小夜。
「警察には言ったの?」
「ううん・・・・出来れば、警察に頼るのは最終手段にしたかったのよ。だから・・彼をしってる美津子ならと
思ったんだけど・・・他に相談できる人もいなくて・・・・・」
考えた末、
「残念だけど・・・・・・」
かっての親友の力になれない自分に悔やみつつ、美津はいった。
「今回は・・・・わたしも力になれない。ごめんね」
「そう・・・・」諦めにもにた声だった。
「・・・・やっぱり、警察にいうのが一番いいのかもしれないね・・聞いてくれて、ありがとう・・」
「そんなことがあったんだ」
高校時代の友人でもある、現同僚の千佳がコップを片手に、美津の隣に座った。
彼女も高校時代の2人を知っているだけに、美津の話をきいて驚いたようだ。
「どーりで朝ぼんやりとしてると思った。なんていうか、年月は人を変えるわねえ・・あのベストカップルが」
焼酎をコップに注ぎながら、しみじみと言う。
「映画みたいに、永遠に変わらぬ愛なんて、ないのかも・・・」
「本当に・・・愛ってなんなのかなあ」
>>419 読みやすいし、読ませる文。
内容は、はっきりいって気持ち悪い
425 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 16:59
>>421さん
途切れ途切れにしゃべっている様子を表現するのに
「……」を使いすぎているような気がします。
全体を遠めに見て、多すぎるという印象。
地の文や会話の内容で途切れ途切れに話している
様子、考え込んでいる様子を表す工夫をした方が
いいと思います。
>>421 3人称が不自然な感じ。
1人称のほうがよくない?
というか、翻訳物ぽいのかな。
美津という主語がやたら目について変な感じがしたんだけど。
主語が無くても意味通るところは、主語を切っていってもいいと思う。
428 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 18:04
>>420 だいぶ読みやすくなった。前回は3、4行めで読むのをやめたが今回は最後まで
読ませてもらった。「はあ」と直接的にため息を書くのはやめた方がいい。
主人公に女性らしさを匂わせる表現はできてないから、いっそすぐにネタバラシしたら?
ハンドバックか何か小道具を持たせたり、独白を女言葉で言わせたり、男のぶしつけな
視線を厭うなり、なに方法はいくらでもあるだろう。
出だしでくいつかせる事件性に欠けるので、よっぽど表現力、文章力がないと読み進ませる
のは難しいね。ネタ自体はまったく興味の対象外だ。陰気な酔っ払い女が好きなやつは
趣味が悪い。女性読者の興味をそそりたいなら、前ふりで女性の感想を求めてみたら?
>>421 読後まず思ったのは美津はヤな女だな。という事。美津は読者に嫌われます。
親友の必死の頼みをあっさり断わるし、その理由もつまびらかでないからタダの薄情女に
しか見えない。しかも月日が隔てられてるのか書かれてないのでわからないが、
場面転換後、すぐに親友の一大事件を他人にぺらぺらしゃべってしまう。
友達にいたらイの一番に絶好したいタイプ。ヤな女を計算して描いたなら大正解なのだが。
あと、・・・・は間違いで、……(3点リーダ2マス)が正しい用法。
新人賞なら、小説執筆の決まりごとを知らないと見られて、これだけで落選されるようだよ。
429 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 18:23
>>426 一人称で書かれた小説の「わたし」を「美津」に置き換えただけ、みたいな感じだよね。
>>421 あと、
> 「映画みたいに、永遠に変わらぬ愛なんて、ないのかも・・・」
> 「本当に・・・愛ってなんなのかなあ」
こう書きたくなるのはわかるんだけど。こうストレートにやっちゃうと……。
失礼ながらダサイと思った。
430 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 18:28
少年マンガ板のネタバレすれに貼った文です。
板の性格上、下品な文章ですけど、評論してください。
ヒソカのチンコがゴンのアナルへと
キルアのマンコもゴンのアナルへと
ゴンのチンコはゴンのアナルへと
三位一体となり快感が絶頂へと・・・
オーガズムの渦が感覚の扉を開け放ち、愛は星から星へと、
エーテルの波を押しのけ、記憶の残像の残像へと焼きつき
世界は、三者の愛の営みに、溶け込んだ。
ミトは、コルトピは、キリコは、リオレオは、モリタケは、すべての人は、
すべてを、まだ、取り戻せると感じた。
次週 最終回「愛のオーロラ 悦びの超越」
>>430 いいんじゃない?
不覚にもタリスマン(キングの小説)を思い出した。
432 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 19:13
スレッド貼っちゃだめですか?
オレの妄想文書スレなんですけどほとんど一人しかいない。
それ読んでもらったほうがいろんな意味で手っ取り早いんで
433 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 19:27
いいよ 貼ったら
434 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 19:38
まあ、誰も読まないだろうしな
435 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 19:52
俺が読むさ!
436 :
メディア批評家:02/12/13 20:04
最近、「学校へ行こう」のB一RAPハイスクールを見てて思ったが、なんだか
週間ジャンプの傾向が強く現れてきている。
つい最近まで出ていたハードコア、歌田道子などが全く登場しないのも、真新しい新人に
ばかりスポットを当てているからだろう。言わば、飽きられ気味のキャラは打ち切り、
個性と刺激性の強い新人を多様する、と。
虚構ばかりの軟式グローブにはもう飽きた。
……相変わらずCo慶応のお勉強ラップは見事だが。
439 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 21:32
>>416 >いや、別に具体的に書いて問題ないっすよ……。
車名に詳しい人には読んでいて問題ないかも知れないが、
詳しくない人にはエスティマが何のことか分らんよ。
>両親がエスティマで東京に向かった。
↓
両親が愛車のエスティマで東京に向かった。
なら素人にもエスティマが自家用車とわかる。
NHKラジオなどに投稿したらエスティマは没だろう。宣伝になるので。
イヤそう言うことじゃなくて。
両親が愛車で東京に向かった。で良いんだ。
442 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/13 22:22
>>421 今どきジリリ…とは鳴らないのでは。ダイヤル式の黒電話じゃないんだから。
それに擬音使わないほうがいいね。ライトノベルじゃないんだから。
443 :
209(210):02/12/13 23:27
新宿駅構内は、いつも通りの混雑ぶりで私の立っている山手線のホームも
この冬一番の冷え込みにもかかわらず人息れに包まれ、
この冬一番との予報があった今宵の冷え込みも和らいでいた。
そんな無数の人で埋め尽くされたホームに、目まぐるしい間隔で電車が行き交う。
薄い曇に覆われた月明かりに、大崎観夏は目を奪われていた。
気が付くと随分と時間が過ぎていた。そこには何の思考も必要なかった。
憂うつな現実に苛まれ、いろいろ思考を巡らせてみたがどうにもうまくいかない。
「はぁあ」
飲みすぎたかな。ダッフルコートのポケットから手を出し、口元に寄せた。
アルコールで濁った息が空へと昇っていった。ひどい顔、しているんだろうな。
観夏は温もりの籠ったベンチから腰を上げた。
酔いの残った頭に入電のアナウンスが響く。すぐに電車が入ってくると冷たい
空気が顔を撫でた。ドアが開き、乗車しようとした瞬間、進藤の顔が浮かんだ。
踏み出しかけた右足を後ろに引くと踵を返し、人波を逆行し始めた。
周囲の目が痛いほど突き刺さる。何をしているのか
自分でも分からない。でも、このままじゃいけない。階段を駆け上がりながら、
観夏はそう自分に言い聞かせていた。
またまた文章を使わせていただきました。
批評をよろしくお願いします。
それと388さんへ
文章はかなり読みやすくなったと思います。
ただ、平板になりすぎていてあまり魅力を感じることができませんでした。
文章にもう少し起伏というかメリハリを付けてみては如何でしょうか?
444 :
209(210):02/12/13 23:38
間違えた。最初の主語で私とあるが大崎観夏の間違いです。
恥ずかしい、ウツダでも死なない
445 :
209(210):02/12/13 23:41
間違えた、「この冬一番の冷え込みにもかかわらずを」削除してください。
ウツダし脳
446 :
209(210):02/12/13 23:43
皆さん推敲しないとと言うより
読み直さないとこういう恥ずかしいことになります。
本当に恥ずかしい……
447 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 00:14
また「と」が多いね
448 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 00:15
>>443 >私(大崎観夏)の立っている山手線のホーム
<中略>
>観夏は温もりの籠ったベンチから腰を上げた。
ベンチに腰かけるシーンが省かれているので
すっとホームに立っていると思って読んでいた。
>人波を逆行し始めた。
乗客が多いときは山手線はホームに整列しないの?
ベンチから立って直ぐに人波を逆行するほど前方に
行ってるって……情景が良く分らない。
449 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 00:19
>>441 痛い妄想オタかと思ったら後半なんか面白くなってきた。
現在進行中?
しかし誤字が多いなあ。
450 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 01:47
>>443 最初の部分はもっと簡潔にした方がいいような気がする。
オレ流にリライトしてみる。
その日の夜は、今年一番の冷え込みだった。
新宿駅の構内は、いつも通りに混雑していて、無数の人で埋め尽くされたホームに、
目まぐるしい間隔で電車が行き交う。
薄い曇に覆われた月明かりを、大崎観夏は無表情で見上げていた。
あとはなかなか良いのでは。
451 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 01:51
>>420 リライト後のものは良い所が全部消えている。
>>388は、読み難いけど、読んでみたいと思える文章だが、
>>420 は、読み易いが、退屈な文章になってしまっている。
>>388の文章は、オリジナリティーに溢れているので、
それを活かす方法を考えるべき。
>>451には同意。
その方向で、自分もちょっといじくってみた。
どんなもんでしょう?
大崎観夏はダッフルコートのポケットから手を出し、口元に寄せ
た。濁った息が空へと昇っていく。曇り空にぼんやりと三日月がに
じんでいる。寂しい感じに見えた。自分みたいに。
緑色の電車がホームへ入ってきて、視界を遮る。開いたドアから
どっと人があふれてきて、目の前を通り過ぎていく。人、人、ひと。
人はいっぱいなのに、みんな他人。この中に自分はいない。違和感
がいつにも増して。
開いたドアから、車内の人混みに足を進める。他人の臭いに鼻を
しかめた。変な匂い。誰かのコロンそっくり。つり革に手をかけて、
腕にもたれてみる。
――この電車は山手線内回り、渋谷・品川方面行きでございます。
――本日は車内が大変混みあいまして、ご迷惑をおかけしており
ます。次は代々木、代々木。左側のドアが開きます。
駅に停まるたびに背後でドアが開き、そして閉まる。カーブにさ
しかかると、周りから体重が寄せては返す。ぼんやり窓を眺めてい
ると、ほん数十分前の会話が何度も頭に浮かんでくる。進藤優。彼
氏、だった人。彼の声を思い出すと、眩暈がして、頭が重くなって
くる。
453 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 06:35
>>452 >他人の臭いに鼻をしかめた。
確かに冬の満員電車は人いきれでむんむんして臭いも鼻につく。嫌だね。
でも『鼻をしかめた』という表現はあまり聞いたことがない。
「眉をしかめる」あるいは「顔をしかめる」じゃだめかな?
やっぱり文章に臭・匂いなどを入ると俄然臨場感が増すね。
>緑色の電車がホームへ入ってきて、視界を遮る。
ここはいいね。ホーム前列に立っているであろう感じがよく伝わる。
あと、ホームに滑り込んだ電車の風圧で観夏の長い髪が云々。
或いはスカートが、或いは長いマフラーが云々、などをいれると
女性らしさの雰囲気が醸し出せないかな?
454 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 10:24
でもやっぱり、最初の奴(
>>388)が一番良かったと思う。
455 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 16:33
>>420 >やっぱりノンケに女気はだせないなあ、と。
「ノンケ」その道の専門用語知ってるんだ。
男と寝ると女の子の気持ちが少しは理解できるよ。勿論ネコで。
体重80〜100kgくらいの男に組み敷かれるとマジで「いやん、やめて……」
そう心で叫ぶよ。そして、男に全身を愛撫され、舐められて、遂に男の立派な
一物が自分の体内をつらぬく。その何とも言えない感覚。合体したまま濃密なキス。
そして体液の交換。何でも体験すると想像つかなかった一面も発見できる。
456 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 17:44
家内は何をそんなに怯えてるのか?
もともと臆病者ではあったが、ここ数日は押し入れに篭って布団の隙間に
うずくまって、ぶつぶつとなにかしらつぶやいている。
何をしてるんだ、なんといっているのだと引っ張り出してみても、
「まだ、これからだから、あしたかもしれないしきょうかもしれないから、」
とぶつぶつ呟いて押し入れの布団の隙間に逃げ帰っていく。
昔から奇行の多いやつではあったが、ちょっと度を越している。
「だからなんでそんなところにいるんだよ。邪魔でも迷惑でもないけどま
るで俺が暴力をふるっているみたいではないか。誰か来客が来てみろ。俺に
とって致命的な噂が立つぞ。ただでさえ失業中で親戚連中に肩身の狭い思い
してるってのに。いや迷惑じゃないといったが迷惑だ。大体おまえ家事は誰
がするんだ。働いてないけど俺は亭主だぞ。俺にやれってか?やってやる
よ家事位。もう出て来なくていいから、なぜそんなところにいるかだけ聞
かせてくれ。
いえない?
わかった。俺に対するいやがらせととるぞ。いいんだな。ならこっちにも
考えはある。俺は俺でおまえの一番嫌がることをしてやる。おまえの大事
なものは何だ?いや、ものではなく、何を一番恐れている。預金が無くな
ること?違うな、そいつは2ヶ月前に経験済みだ。世間体か。世間体だな。
よしおまえと仲良くしてる近所の奥様連中を連れてきておまえのその有様
を見せつけ、あいつらの前で、きのふれた嫁を持つ失業中の旦那を演じて
我が家の悲壮さを見せ付けてやる。目を輝かして相談に乗ってくれるだろ
うよ。やつら。本能的に人の不幸を捜し続けてるような奴らだからよ。
いいんだな?」
この不細工な文を、だれかすらっとシェイプアップさせてやってください。
読みやすい構成、漢字の使い方とか見本を見せてくれませんか。
458 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 18:29
>>455 他でやってくれ。
戦争のシーンを書くために、戦争を経験しなければならないなら
作家にはなれんな。
女性の立場で書くのは、女性に読ませるための手段でしかない。
マジれすスマソ。
>>458 >戦争のシーンを書くために、戦争を経験しなければならないなら
>作家にはなれんな。
まあな。だが、方法はあるぞ。
疑似だけど、サバイバルゲームでエアーガン使って戦争やっている。
世の中に、これほど面白くてスリリングなものはない。
お前やったことないだろう? やったことのない者には解らん罠。
やったことの無いものには想像でも書けん罠。
まあ、想像だけで、もっともらしく書くと目の肥えた読者はにウソを見抜かれる。
実際、米軍も練習ではエアーガン使って戦闘訓練やっている。経費節減の為。
じゃあ、評論家はどうなんだ。
映画監督やった人じゃないと映画評論家になれないのか。
とか突っ込まれそうだね。
そういう評論家は、多分映画監督の数十倍も映画を観ていると思うよ。
雪が降っていた。
深々と降るそれは、少女の上に降り積もる。
目前には見慣れた男が薄く積もった雪の上に寝そべり、ピクリとも動かない。
次第に男は雪へと埋もれていく。
その光景を少女は無感動に見つめ続ける。
しばらくしても男は動く気配を見せない。
そうして少女はようやく笑顔を見せた。
少女は寝そべる男を抱き起こすと、その冷めた唇に自分の唇を重ねた。
それは、それまで経験したどれより深く、そして甘く感じられた。
白く染まった大地に赤い点が――血が落ちた。
それに気付くと少女はそれさえも落ちぬよう、強く抱き寄せると傷口に唇をつける。
「もう離さないから」
そう言って再度、男と唇と重ねた。その血で濡れた唇で。
雪が降っていた。
それは二人を白く染めていく。
そうして少女は目を閉じた。
どうか批評してやって下さい。
462 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 22:29
>>461 >深々と降るそれは、
>その光景を少女は
>その冷めた唇に
>それは、それまで経験したどれより深く、
>そう言って再度、
>その血で濡れた
>それは二人を
>それに気付くと少女は
>それさえも落ちぬよう
代名詞が多いね。全体に漠然としている。
「それ・これ・そちら・あそこ」指示代名詞
464 :
209(210):02/12/14 22:52
新宿駅構内は、いつも通りの混雑ぶりだった。
大崎観夏の立っている山手線のホームも無数の人息れに包まれ、
この冬一番との予報があった今宵の冷え込みもだいぶ和らいでいた。
そんな無数の人で埋め尽くされたホームに、目まぐるしい間隔で電車が行き交う。
観夏は渋谷へと向かう電車には乗らずに空いたベンチに腰を降ろした。
寒空を見上げると薄い曇に覆われた月明かりが在った。
観夏はその静止した世界に目を奪われた。そこには何の思考も必要なかった。
ふと我に返りホームの丸時計に目をやる。小一時間ほどが過ぎていた。
「はぁあ」
飲みすぎたかな。ダッフルコートのポケットから手を出し、口元に寄せた。
アルコールで濁った息が空へと昇っていった。
ひどい顔、しているんだろうな。
観夏は温もりの籠ったベンチから腰を上げた。
酔いの残った頭に入電のアナウンスが響く。乗車位置はどこも
すでに六、七人並んでいた。その後ろにつくとすぐにまた観夏の後ろに
人が集まってくる。一分もせずに電車が入ってくると冷たい空気が
観夏の顔を撫でた。ドアが開くと下車する人を押しのけるように
観夏の後方から車内へと圧迫するような力が働く。
押し問答があり、ようやく乗車しようとした瞬間、
脳裏に進藤の顔が浮かんだ。観夏は踏み出しかけた右足を後ろに引くと
踵を返し、人波を逆行し始めた。周囲の目が痛いほど突き刺さる。
「何やってんだ、この女」
赤ら顔のサラリーマンが怒鳴り声を上げた。
何をしているのか自分でも分からない。でも、このままじゃいけない。
階段を駆け上がりながら、観夏はそう自分に言い聞かせていた。
最終形です。批評をお願いします。
465 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:27
>464
視覚的に見て、背景が浮かんでこない。
ベンチに座っている時はまるで周りに人が一人もいないような感じを与えるし、
それ以外の部分では人がやたらといて雑然としている。
背景がしっかりしていないから、登場人物の心境とリンクせず薄っぺらに見える。
ただ、文章がしっかり書ける人だというのは伝わってくる。
あと、一文が短いので、もう少し長い文を構成する力をつけると厚みが出るのでは。
466 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:31
>>461 >深々と
しんしんと とひらいた方が良い。
ふかぶかと と読んでしまわないように。
>無感動に
そうみえるだけで少女の心中は違うのだろうから、表現変えた方が良い。
>見つめ続ける。
>気配を見せない。
>笑顔を見せた。
これはねらい? 続けない方がいいと思うけど。
>それは、それまで経験したどれより
少女が経験豊富みたいに読める(w
代名詞は一切使わないぐらいの覚悟の方が勉強になるよ。
ここ読んでていつも思うんだけど、書き出しなのか中盤なのかラストなのか書き添えてほしい。それによって批評変わる場合もあるだろうから。これは名前出てこないし、書き出しかな?
>>464 正直、初回の文章を書いた人とは思えない。
それぐらい印象が変わったし、面白いと思った。
ちょっと一文を訂正させてもらうと
飲みすぎたかな。ダッフルコートのポケットから手を出し、口元に寄せた。
アルコールで濁った息が空へと昇っていく。
ひどい顔、しているんだろうな。
「いった」を「いく」に変えただけなのですが
なんとなく引っかかったもんで。
468 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:45
>>464 的確な批評をもらいたいなら、そして自分の欠点を知りたいなら、
土台から全部自分のオリジナルを投稿したほうがいいと思われ。
469 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:50
>>464 良くなったと思う。
文章は、おそらくこれで十分。
何だ、464ってオリジナルじゃないのか。
これ以外の文章読んでないから、分からなかった。
467の言うように印象が変わったのかもしれないが、初めて読む俺にとっては
特に面白いとは思えない。人の文章をこねくりまわしても、成果は得られないよ。
471 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:56
>>461 欠点は、表現が抽象的であることと、内容に対して文章が
長いこと。
3分の1ぐらいに削った方が良い。
472 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/14 23:58
>>466 >これは名前出てこないし、書き出しかな?
確かに、ニュース記事じゃないけど、
「何時、何処で、誰が、どうして、どうなった」
それらが分ると読んでいて入り込める。
>>461は昼か夜か、もわからない。
オレも間違えた。
最初の本人が書いたものだと思った。
確かに他人の文章を直しても意味ないね。
474 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 00:07
475 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 00:08
>>461 何となく雰囲気だけって感じで、内容がない
476 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 00:13
>>474 サンクス。こりゃあオリジナルがひどすぎる。
何だかよく分からないものを直すって作業は辛いものがある。
477 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 00:33
>>464 465の指摘した欠点に同意見。これはオリジナルではない事が悪く影響したのも
大きいのだろう。わたしは、この人が文章をしっかり書けるとは今の段階では思わない。
最新のオリジナルを見たい。
>押し問答があり、
本当にこの場面で「押し問答」、つまり言い合いがあったの?
それとも正しくは「押しあいへしあい」があったのかな?
------------------------------------
おしもんどう【押(し)問答】 ―モンダフ[名]たがいにゆずらない言いあい。
押し合いへし合(あ)い 多くの人がこみあって、おしあっているようす。
※国語辞典より引用
478 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 05:38
>>456 初心者だけど、やってみる。
妻は何に怯えてるのだろう?
妻は昔から臆病者ではあった。ここ数日、妻の奇怪な行動が気にかかる。
何故か、妻は押し入れの中で布団の隙間に潜り込み、長時間意味不明なこ
とをつぶやいているのだ。
「おい。そんな狭い処で一体何やってるんだ。息苦しくないのか」
襖を全開にして、しゃがんで中を覗き込んだ。妻はうつ伏せに丸まって頭隠し
て尻隠さず。妻のGパン姿の張りのある丸くて大きな尻がこちらに向いている。
その尻を軽く撫でてみた。ピクリと下半身を反応させる妻。
だが、妻は私の問いかけに返答しない。そこで、妻の体を掴んで引っ張り出した。
少し抵抗する妻、重たい……。やっと押し入れから出てきた妻。
「まだ、これからなの……」
妻は、そう呟いて再び四つん這いで押し入れの布団に潜り込もうとする。
「何がこれからなんだ」引き止める気にもなれない、全く呆れてしまう奴だ。
妻は昔から変わった一面があったが、最近ちょっと度を越している。
「だから何でそんな狭い処にいるんだ。俺が暴力をふるって閉じ込めたみた
いじゃないか、そんな所を人に見られたら近所に変な噂が立つぞ」
妻は返答しない。
ただでさえ失業中で近所に肩身の狭い思いをしてるってのに……。
「おっ! そろそろ6時だ。夕飯の支度どうするんだ。俺にやれってか?」
「………」
「出て来なくて良いから、何故そんな処にいるかだけ聞かせてくれ」
「………」
「わかった。俺に対する嫌がらせと取るぞ。いいんだな」
ならこっちにも考えはある。俺はお前の一番嫌がることをしてやる。お前の大
事なものは何だ? 預金通帳を隠すこと、違うな、そいつは二ヶ月前にお前と
揉めて経験済みだ。後は何だ? 浮気か。
そうだ、俺が他の女と寝てもいいんだな。え?どうだ。
「駄目!」
妻は後ろ向きに、もぞもぞ這い出してきた。私の前で正座して訳を話し始めた。
479 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/15 05:41
>461>466>471>475
どうもです。もっと勉強して、出直してきます。
481 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 01:19
もう他人のリライトは読みたくない。
お手本を提示するなら、当人にとっては意味あるかもしれないけど。
>>480 めげずにどんどん書いて投稿して。そのほうが勉強になるから。本もたくさん読んでね。
482 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 02:03
>>456-457 読んでいて、奥さんが異常という前に旦那の方が最後あたりは自己矛盾に
陥って異常じゃないの?って思う。
>>478のリライトは、その辺りの旦那の矛盾を考えて大幅に内容変更しているね。
483 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 03:52
>>456-457は、気狂い(妻)と気狂い(私=語り手)の話だと思ってたけど、
ねらってそうなったのとちがうの? 作者が答えてくれないとわからないけど。
だから後半たたみかけるように半妄想気味に暴走させたんですけど
>>478参考になりましたありがとう
「おかしの冒険」っていうサイトがある。
そこのドラゴンクエスト3の小説はおもしろいよ。
主人公が魅力的。
スレと関係ないけどな.sage。
487 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 05:48
>>482>>483 奥さんが一番恐れているのは、借金の取立てじゃないのかな。
奥さんの幼児体験で、何度も家に借金取りが訪れて脅される両親を見て怖くて、
その度に押し入れに隠れた。親が脅えるんだから子供にとっては恐怖だよ。
セックスとか暴力とか受けた幼児体験って、大人になっても引きずるよね。
トラウマになって一生消えない。
漏れも暴力や性的虐待受けた経験あるので
>>482読んで少し分る。
つかネタにマジレスw
488 :
487 間違いスマソ :02/12/16 06:01
489 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 06:29
^_^
批評よろしくおねがいします。
ある年、ある夜のこと。
ふとんのそばの窓から風の音、ふと妙な不安が胸にすべり込む。
――――――――――――
目を、瞑る。
先ほど起きたばかりだった。起きたばかりなのに、また目を瞑った。
だが、先ほどの夢から、目覚めるときは、自分は、水の底から
空気を求めるように、夢の外へと、あがいたのではなかったか。
なのに、もう一度、目を瞑ろうというのか?
それは本当に突然の、不穏な疑問だった。
それでいいのか、とふと思った。
こんなふうで、こんなことで、本当にいいのか?
ふと、おかしいぞ、と気づく。
枕もとの時計を見る。チッ、チッ、と鳴っていた。
安っぽい、白の、プラスチックの時計。ただの時計。
わたしのかたわらにある時計は、馬鹿正直に一秒、一秒、黄色と黒の針で
時間を刻んでいる。
時間は?
まだ、3時を少しまわったところじゃない。
(それでいいのか
こんなふうで、こんなことで)
いいに決まっている。
まだ3時だ。
何をわけのわからないことを考えているんだ、わたしは。
明日は仕事なんだ。
3時間後には、また、目を覚まさなくちゃならないんだ。
不安が消える。
わたしは安心する。
暖かなふとんあり、わたしはそのなかにいる。
何の疑問があるというのだ・・・・・・
まだ眠い・・・・・・
わたしは、また、目を瞑る。
493 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 07:58
>>490 まず全体の評から。突然の覚醒に胸騒ぎをおぼえたことをアピールしたいのなら、
時計の描写や
>>492の内容はムダが多すぎてクドい。せっかく前ふりした不安感が
読者に残らずに消えて、「あったかい布団で二度寝を満喫するわたし」だけが残る。
もっとバッサリ切って、不安感を印象づける工夫をすべき。これが書き出しなら弱い。
もっと読者が興味津々になるように、核心にズバッと切り込んだ内容を提示しないと、
次のページをめくってくれない。悪いけどダラダラした印象しか受けなかった。
494 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 07:59
>>490 以下、細かい点を挙げる。1行目 瞑る はひらいた方が読みやすい。ここでは特に
漢字の必然性は感じられない。軽い読み物だったら、読みにくい漢字をわざわざ選ぶ
のはどうかと思う。読めない読者だったら嫌がる。
2行目 起きたばかり が二度続くのは稚拙とみられる可能性大。
3〜4行目、読点が多すぎ。「不穏な疑問」変な言葉だ。読んでてひっかかってしまう。
辞書で両単語を調べてほしい。
>>491 ふと が2回も出てくる。同じ言葉を多用する稚拙かつ語彙不足の印象を受ける。
2行目までは前の不穏な疑問、つまりなぜ二度寝するのかに対する「いいのか」だと
思うが、3行目の「おかしいぞ」も同様の疑問を表わしているのか? それなら、
なぜ1行アキにするのか、わからない。
>>492 急に文体が、女の子の口調めいてくるのが違和感がある。統一する必要がある。
わたし が多い。けずっても意味通るところはけずっていくこと。
495 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 08:05
とくに、読みかたが複数ある漢字はひらがなつかえよ。
496 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 11:52
>>490-492 句読点の多い文章のせいなのか、幼稚っぽい。
それに、なぜだか自己中心的すぎて読者が入っていけない。
現在進行形の文と過去形の文が入り混じりすぎていて、散漫な印象。
497 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 12:08
498 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 12:24
何の雰囲気…?
499 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 13:11
気持ち悪い雰囲気
うちの編集より厳しいねキミたち
>>493-499 なんか、いっぱいレスつけていただいて・・・
批評ありがとうございます。
でも悔しいので言い訳を。
上のは、今朝このスレを見かけて、おもしろいと思って
20分くらいで書いたものです。
自分の即興ってどんなもんかなと思って。
とりあえず、
1、起承転結をつける
2、完結したものを書く
3、よみやすく、わかりやすくする
4、文章は短く
というルールだけ自分に課しました。
でも、即興なんてやるもんじゃないな、と。
今度はもうちょっとマシやつのせます。
このままじゃ失礼だ。
>>500 激しく同意。いいスレだ(w
502 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 14:58
>>501 細かいところはともかくとして、
全体的にはけっこう気に入ったよ。
503 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 18:25
よろしくお願いします。
学会の糞偽善者どもは、さり気なく情報を訊き出しては、
行く先々にあらゆる人材を送り込み、偶然を装っては
チンケな猿芝居やコザカしい罠、悪質な嫌がらせを次々と仕掛けてくる。
その、あまりにも回りくどく分かりにくい嫌がらせの手法で、
実際、気付くのに五年以上かかった。普通はまさか?と思うものだ。
だが偶然ではなかった。全て計画的に仕組まれたものだった。
あくまでも偶然を装ってである。何とも白々しく腹黒く悪質で陰険なことか!
こっちが気付かない、或いは知らん振りしてると、しつこく睨み続けてくる。
こっちが気付き不快感をあらわにすると、知らん振り。
頭にきて攻撃すると、散々自分から仕掛けて来ておきながら、
いかにも自分が被害者ぶるのである。
たとえ地元から遠く離れていても、である。
前以って嫌がらせを組織や会場にに潜り込ませたり、
あらかじめ通過地点に嫌がらせを配置・待機させる事もある。
一体奴らは何がしたいのか?気に入らないならダイレクトに来い!
被害妄想と思うかもしれないが、そうする事で
今までの不可解な出来事の全てにおいて、つじつまが合うのである。
偽善者という言葉は奴等の為にある。
学会のあるクソ信者と一緒にいると、
必ず初対面の人間からも頭ごなしに白い目で睨まれる。
明らかに年下の人間も俺を見下した目で見ている。
「あいつはロクでもないガキだ!」とでも吹いて回ってるんだろう。
表面上は親切ぶっていても、裏で糸を引いているのは奴等である。
正に偽善者と呼ぶに相応しい。
いつでも助けてやるよ!と言いながら、足を引っ張っているのは奴らだ!
偽善スマイルの裏では、腐ったはらわたがドス黒く渦巻いている。
学会の人間に心を開いてはいけない。
自分の知らない同一人物が目の前に度々現れたら要注意である。
504 :
独断と偏見:02/12/16 18:49
>>503 >その、あまりにも回りくどく分かりにくい嫌がらせの手法で、
>実際、気付くのに五年以上かかった。
文がおかしい。
>だが偶然ではなかった。全て計画的に仕組まれたものだった。
>あくまでも偶然を装ってである。
くどい。
>頭にきて攻撃すると、散々自分から仕掛けて来ておきながら、
>いかにも自分が被害者ぶるのである。
「頭にきてやりかえすと、自分のほうが被害者だといわんばかりの態度をとる。」
くらいでよい。
>前以って嫌がらせを組織や会場にに潜り込ませたり、
>あらかじめ通過地点に嫌がらせを配置・待機させる事もある。
「嫌がらせ」とはレトリックでつかっているのですか?
そうでないのなら表現としてはおかしい。
505 :
独断と偏見:02/12/16 18:50
(つづき)
>学会のあるクソ信者と一緒にいると、
>必ず初対面の人間からも頭ごなしに白い目で睨まれる。
「きまって初対面の人間からも〜」のほうがいいかもしれない。
>正に偽善者と呼ぶに相応しい。
「偽善」ということばがくどいので、この文はいらない。
>いつでも助けてやるよ!と言いながら、足を引っ張っているのは奴らだ!
「いつでも助けてやるよ!と言いながら、実際には足を引っ張るのだ!」
「やつら」がくどいので消す。
>偽善スマイルの裏では、腐ったはらわたがドス黒く渦巻いている。
「にこやかな笑みの裏では〜」などにいいかえたほうがよい。
>自分の知らない同一人物が目の前に度々現れたら要注意である。
「見知らぬ人物とたびたび再開するようなことがあったら要注意である。」
などのほうがわかりやすい。
全体的に重複および過剰表現が多い。
>自分の知らない同一人物が目の前に度々現れたら要注意である。
「見知らぬ人物とたびたび再開するようなことがあったら要注意である。」
などのほうがわかりやすい。
訂正;「再開」→「再会」
507 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 19:39
>>503 全体的に具体性に著しく欠ける。たとえば、
> チンケな猿芝居やコザカしい罠、悪質な嫌がらせを次々と仕掛けてくる。
> その、あまりにも回りくどく分かりにくい嫌がらせの手法で、
とあるが、どんな猿芝居なのか、小賢しい罠なのか、悪質で回りにくい
嫌がらせなのか、具体的な描写が一切なく、503の主観的感想でしかない
ので、読み手はまったく共感できない。
これでは、学会叩きのプロパガンダになり得ず、かえって学会に同情票が
集まる危険さえ感じる。テーマは私好みなだけに、はなはだ残念である。
個人的には、できれば小説にしてほしかった。キミのテーマは、読み手の
感情移入だ。これなくしてプロパガンダは成功せず! 以上!
もっとないか。今晩中でいいならがんがんやるぞ(約束はせんが)
508 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 22:44
小林は振り返り僕の顔を見てきた。小林は雨にぬれる子猫のような顔をして黙っていた。
僕はにこっと笑って見せた。小林の眼はおびえきったままだった。
小刻みに震える眼は僕の眼と出会った。長い長い間、目を見つめ合った。
突如、僕の腕時計から甲高い機会音が聞こえた。アラームだった。
毎日六時に、鳴るように設定してあったのは、好きなドラマを見るためだった。
僕は、目をそらし、腕時計を見た。そのとき小林が、僕に抱きついてきた。
声が出なかった。小林が女性なら万歳しているところだが、小林は男だ。
僕にその気はなく、本当なら今すぐにでも腕から逃れたかったが、小林の腕は僕の背中に強く巻きついていた。
逃れようにも逃れられなかった。
小林の表情を見ることができず不安に駆られたが、その不安を腕時計のアラーム音が掻き消してくれていた。
小林の腕の力が徐々に弱まり、ゆっくりと二人の体は離れていき長い抱擁が終わった。
僕は真っ先に小林の顔を覗き込んだ。顔はうつむき、目を伏せ、目は瞑っているぐらい細く開けていた。
小林はそのままもといた場所に座り込んだ。僕も照れくさそうに小林の前に座った。
小林は足を崩しあぐらをかき、顔を両手で、拭きとるようにこすり、静かに下を向き黙っていた。
夕焼けが窓から入り込み小林の顔は赤々と照らし出されていた。僕はカーテンを閉めに窓のほうへ向かった。
薄いカーテンを音を立てないように少しずつ引いていった。
夕焼けは薄いカーテンにも負けず、カーテンを通して小林に夕焼けの光を当てていた。
>>490-492 読んでいて何かプロっぽい感じがする。それで、こちらから質問です。
最初は『自分』といって、あとで『わたし』と変えていますね。
こういう表現は始終一貫しなくて良いものなの?
僕、俺、自分、私、その都度使い分けても問題ないですかね?
>>508 視点が少し怪しい。3人称の文体で、主語を1人称に置き換えたような感じ。
例えば、
>ゆっくりと二人の体は離れていき長い抱擁が終わった。
こういうのは3人称の表現じゃないのかな。
主語が”僕”なら、こんな感じ↓にしたほうがいいのでは。
ゆっくりと小林から体を離し長い抱擁を終えた。
511 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 23:57
>>508 508さんはもしかして
>>490-492さんかな? 違ってたらごめんなさい。
まず総評。表現、描写がうまく伝わってこないところがいくつか。僕にとって小林の現在の
感情や気持ち、心の動きがわからないという設定はいいとしよう。たとえば、
> 小林の表情を見ることができず不安に駆られたが、
とあり、ここではその設定をうまく表現している。なのだが、
> 僕は真っ先に小林の顔を覗き込んだ。顔はうつむき、目を伏せ、
だからこそ、次のこの場面では顔を覗き込んだ瞬間に小林の心情を僕がはっきりと読み取った。
という最大の山場が生まれた。ここを絶妙に表現すべきではなかったか。ここでは残念ながら
「気持ちがわからないがゆえの不安感」という設定が生かされずに台無しになっている。
と、私は思うね。やはり決めるところで決めないと、もったいない。
でも、個人的には「覗き込んだ」という表現はちょっとちがうなと感じた。
覗き込む方(強い立場)>覗き込まれた方(弱い立場)
と感じる。そうすると、「不安に襲われた僕」がどっかに消えてしまう気がするから。
512 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/16 23:58
以下、重箱之隅突付き。
> 〜眼は僕の眼と出会った。長い長い間、目を見つめ合った。
眼と目、なぜ表記統一しないの?
僕は何歳の設定? ドラマのためにアラーム設定するってなんだか中学生かと思った。
> 僕も照れくさそうに小林の前に座った。
一人称の僕自身の描写なのに、どうしてさも他人が感じた印象みたいに「照れくさそうに」
になんてやっちゃうの? 演技だと伝えたいなら、読み手にわかるように、もっと明確に。
> 夕焼けが窓から入り込み小林の顔は赤々と
夕焼け自体は窓から入り込まない。日の出も月も入り込まない。月光は入り込むけど。
> 夕焼けは薄いカーテンにも負けず、カーテンを通して小林に夕焼けの光を当てていた。
「〜にも」って、そりゃ薄いからやん。カーテンという単語が多い。くどい。
> 夕焼けは薄いカーテンにも負けず、カーテンを通して小林に夕焼けの光を当てていた。
一文に2回も夕焼けが出てくる。
513 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 00:16
>>508 これから抱きつこうとする人間が、「小刻みに震え」たり「おびえきった」眼
をするかなあ?
「小刻みに震える眼」というのも聞いたことがない。睫毛が震えるなら、ともかく。
「僕はにこっと笑って見せた」
自分の事をこう表現するヤツは、いつも作為的に笑ってそうで好きになれない。
こういう表現は、一人称の主人公以外のヤツを対象にしたほうがいい。
「小刻みに震える眼」ワラタ
>>420の「鼻をしかめる」もワラタが
515 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 02:26
>>508 小林少年は、いわゆるやおい?系に登場するキャラのステロタイプにみえる。といっても、
その種の小説は読んだことがなく、イメージというか偏見だけで言ってるのだが(偏見の
持ち主でごめんなさい)。
なんとなく、508さん自身が小林少年をつかみきっていない、又は十分にキャラ立ちして
いない気がする。ありがちなやおいの描写にそってみただけ、というか。そのへんが513の
2行目までの疑問につながるんだなあ。
まあ、やおいの少年は現実の少年とはちがう、と言われればそれまでだが。でも、それに
固執してると自分の世界が狭くなるだけだぞ。今の栗本薫を見ればわかるだろう。せっかく
小説書いてるなら、それの世界だけで終るのはもったいない。やおい人口がどれだけいるか
知らないけど、どうせなら男にも読んでもらったほうがいいでしょう?
まあ私はやおいを評価できないので、そういう意味では参考にならないかも。
516 :
490-492:02/12/17 02:34
>>502 ありがとござます。嬉しす。
>>509 そう、プロっぽいだけだ(w
>こういう表現は始終一貫しなくて良いものなの?
いいにきまってるけど必然性って言うのをわからせなきゃ。
僕のは失敗。人称を変えるべきところだったけど、
大失敗だった。サビのとこだったのに。
人称を変える必然性なんて滅多にない。
キャラクターが成立しなくなるし。
>>511 ちがいます。
518 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 02:43
申し訳ない。今晩中と言いましたがもう寝ます。
519 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 02:56
>>516 たぶん時間をかけて書けばあなたはすぐプロになれるでしょう。
520 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 02:59
521 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 03:18
>>516 ありがとうございます。
>僕のは失敗。
そうは思わなかった。
【1】〜【18】
【1】
帝都が燃えていた。
吉田少年は逃げ惑う人々の中、祖母が働いている繊維工場へと急いだ。
正午前に起こった大地震の影響でたくさんの建物が倒壊し、各地で大規模な火災が発生している。
あたりには見るも無残な死体が無数に転がっていた。むせ返るような肉の焦げるニオイと煙、
肌が焼けるような熱気に追われ、人々は逃げ場もなく逃げ回っている。
祖母は無事だろうか、吉田少年は込み上がってくる不安と必死に戦った。
母は吉田少年が3歳の時に病死しており、社会主義者であった父が憲兵隊に殺害されてからは
祖母が吉田少年を育ててくれていた。唯一の肉親。そんな祖母を失う事など考えられない。
見慣れた電柱、見慣れた看板、見慣れた店、見慣れた家が燃えている。吉田少年はいつしか
自分の家の近所までたどり着いていた。繊維工場まではあと少しだった。見慣れた風景が
全て燃えている。非現実的で、吉田少年は夢を見ているかのような錯覚に襲われた。
そしてそんな意識の中、視線の先に燃え上がる繊維工場を見つけた。
【2】
「ばあちゃーーーん!!」
衝動的に叫んでいた。やがて逃げ惑う繊維工場の人々の中に祖母の友人の青森夫人を見つける。
青森夫人も吉田少年に気付き、走り寄ってきた。
「ケンちゃん!大丈夫!?」
「おばさん!ばあちゃん、ばあちゃんは!?」
青森夫人は一瞬動きを止めると、口の中で何かモゴモゴと言った。
「ばあちゃんは!?」
青森夫人はかがむと、吉田少年の肩に手をかけた。
「ケンちゃん・・・、いいかい」
「ばあちゃんは!?」
言葉の次を遮るように吉田少年は叫んだ。
「ケンちゃん・・・」
青森夫人の様子から吉田少年は祖母の安否を悟った。
目を見開き、吉田少年は小刻みに震えた。
「うそだーーーーーー!!!」
「ケンちゃん!!」
走り出した吉田少年の背中に青森夫人の声が虚しく響いた。
【3】
吉田少年は燃え上がる工場に向ったが、熱気の為に近づくことができない。
絶望と恐怖と怒りが内在された声で吉田少年は叫んだ。しばらくの間、燃えゆく工場の
前で泣き続けたが、やがて工場が轟音をたてて崩れ落ちると吉田少年は泣くことを止めた。
吉田少年は青森夫人を探したが、彼女はもうどこかへ逃げてしまった様だった。
「自分は本当に一人ぼっちだ」
祖母を失ってしまった現実が後頭部の辺りからひしひしと感じられてきた。
自然と足は友人の宗一の家に向っていた。その日の午前中、吉田少年は宗一と虫取りを
していたのだった。町はずれの森にいた為、直接的な難を逃れることができた。
信じられない揺れが起きた後、二人はそれぞれの家を目指して散り散りに帰って来たのだ。
吉田少年は11歳、宗一は6歳。年の違う二人だが、吉田少年の亡き父と宗一の叔父が大親友だった
ことから会う機会が度々あり、それから共に遊ぶようになった。宗一の叔父は名を大杉栄といい、
アナーキスト、社会運動家として有名な人物である。彼は吉田少年の父の死後、吉田少年の学費の
面倒などを見てくれていた。もう大杉家以外、吉田少年が頼れるところはなかった。
【4】
街では早くも略奪行為がおこなわれ始めていた。吉田少年の瞳にあさましい人間達の姿が映った。
他人の家から物を盗み出す者、女性を犯す者、殴りあう者、外国人を集団でリンチしている人々もいた。
燃え盛る帝都・東京は炎に包まれながらその闇を深めていった。吉田少年は恐怖に慄き、陰惨な光景から
逃れるようにひたすら大杉家を目指した。
火の手を避け、遠回りをした結果、吉田少年は道に迷ってしまった。街の様子が変わってしまっている為、
方角さえわからない。夜が間近に迫っていた。吉田少年は途方にくれ、その場に座り込んだ。
潰れた民家の庭先。この区画は火がまわらなかったらしい。遠くの空は赤く燃え、低い「轟」という音が
絶え間なくしているが、そこは静かだった。住人はどこかへ避難したのだろうか。人の姿が見当たらなかった。
どれくらいの時間そこに座っていたのか、吉田少年はふと目が覚めた。うたた寝をしていたらしい。
もう昼か、と思ったが違った。空が炎で照らされているのだった。ふと祖母の死を思い出す。
「いっそこのまま死んでしまおうか」
吉田少年はそんなことを考えながら足元にあった布団を蹴飛ばした。
「ひっ」
吉田少年は小さい悲鳴をあげた。彼が蹴った布団の下に千切れた人間の足が落ちていたからである。
目を凝らして瓦礫の隙間を見ると人間の死体だらけだった。住人はいたのである。
【5】
その場を離れようとすると、後ろから呼び止められた。
「待て!!」
振り向くと、軍服姿の人間が複数いた。
「君は一体ここで何をしているのか」
見ると全員「憲兵」の腕章をつけている。吉田少年の父を殺した憲兵隊だった。
吉田少年は返事をしなかった。
「この一帯には避難勧告が出ている。すぐに避難場所に合流しなさい。」
吉田少年はその下っ端らしい憲兵の言葉を無視し、後ろに控えている偉そうな男を睨みつけた。
「おい!!君!聞いてるのか」
下っ端憲兵がヒステリックな口調で言った。
「まあ、待て」
偉そうな男が前に進み出て下っ端を制した。
「君。いいか、親とはぐれたのなら見つかるよう私の部下に指示する。だからとりあえず・・・」
「親は死んだ」
吐き捨てるように吉田少年は言った。
しばし偉そうな男は動きを止めたが、すぐに続けた。
「そうか、それはとても残念だった。この大地震・・・」
「おまえらに殺された!」
吉田少年は目に涙をためていた。偉そうな男他、憲兵達は何となく事情を察した様子だった。
「・・・・まあいい、とりあえず来るんだ」
【6】
移動する際、吉田少年は憲兵達の会話を聞いていた。
「この帝都の混乱に乗じて、朝鮮人、社会主義者達が井戸に毒物を混入させる等の不埒な行為を
おこなっている」
「本日の地震は、欧米諸国による新兵器利用の攻撃である」
等々、その他多くの流言飛語が巷であふれ始めており、民間人の動揺を誘っているということだった。
中でも一番興味深かったのが、「死体が歩き回っている」というものだった。
「甘粕大尉殿」
下っ端憲兵が偉そうな男を呼んだ。
「前方に怪しげな集団が」
そう言って前を指差した。
ぼんやりと遠方の炎に照らされた夜道をたくさんの人間が歩いてくる。吉田少年も前方を見たが、
その人々は一様にフラフラと酔ったような足取りでこちらへ向ってくるようだった。
「岸」
「はい!!」
甘粕大尉がメガネをかけた憲兵を呼びつけた。
「先に行って様子を見て来い」
「かしこまりましたっ」
フラフラ歩く人々の方へメガネは駆けて行った。
【7】
近づいていき、あと少しというところでメガネは立ち止まった。そしてゆっくりと後退し始めた。
「何をやっとるんだ、あいつは・・・」
下っ端がつぶやいた。
「お前も行ってこい」
「はっ!」
甘粕大尉に言われ、下っ端も走っていった。
途中、メガネに何か言ったあと集団に近づき、その後メガネと同様に後退を始めた。やがて二人は
全速力で戻ってきた。
「どうした?」
甘粕大尉が尋ねると、息を切らしながらメガネが叫んだ。
「た、大尉殿!前方の集団ですが・・・」
そこで止まった。隣の下っ端も口を開けたまま突っ立っている。
「どうしたというのだ」
甘粕大尉がまた尋ねる。
「その・・・、初め、血まみれなので怪我人かと思ったのですが」
「うん」
「少し、様子がおかしいので一度報告に戻りました!」
そう言ってメガネが敬礼をしたので下っ端もそれにならった。
その様子はとても滑稽で、言っている事もちぐはぐなので吉田少年はおかしくなった。
甘粕大尉は首をかしげると
「ではここへ来るのを待とう」
と言って額に手をあてた。癖なのだろうか、さっきからしきりにその動作をしている。
【8】
やがて足を引きずる音と共に、10人ほどのフラフラ歩きの連中が近づいてきた。
その時点で一同はメガネと下っ端の言わんとしたことがわかった。
歩いてくる連中は頭が欠けて脳が飛び出したり、身体の一部がなかったり、明らかに「生きている」人間
ではなかったのだ。吉田少年の脳裏に先ほど聞いた話がよみがえった。「死体が歩き回ってる」。
甘粕大尉を見ると額に手をあてて何か考えている様子である。そしてしばらくの後、彼は命令を下した。
「構え銃」
8人の憲兵達は一斉にライフル銃を構えた。命令を待ちかねていた様子である。
「頭を狙え・・・・。よし、撃て」
銃声がこだました。吉田少年は耳をふさぎながら歩く死体が崩れ落ちる様を見た。
残った数体がこちらへ向ってくる。憲兵達は続いて発砲した。「どう」という音と共にそれらは倒れた。
「な、何なんだ!こいつらは」
のっぽの憲兵が動揺した様子で叫んだ。
「・・・野村、この地域の地図を出せ」
「はい」
甘粕大尉に言われ、ねずみっぽい顔をした憲兵が鞄の中から何枚かの地図を出した。
「これです」
ねずみ憲兵は1枚の地図を広げ、甘粕大尉の前に差し出した。しばらく地図の上に視線を落した後、甘粕大尉は
小さく頷いた。
「うん、しまってくれ」
甘粕大尉は額に手をやると何か考え始めた。そして一同を眺め回した後、口を開いた。
「これより○町にある軍施設へ向う」
「○町!」
突然叫んだ吉田少年を憲兵達がじろりと見た。○町は大杉家がある地域だった。
「・・・野村と藤田の二人はその少年を避難所まで連れて行ってやれ」
「いえ!自分も行きます。友達がその地域にいるんです」
吉田少年がそう言うと、甘粕大尉はしばらく黙って吉田少年を見ていたが、やがて静かに頷いた。
「では来ればいい」
【9】
○町もまた、あちらこちらが焦土と化していた。目指す施設はもうすぐ。吉田少年は憲兵達と歩きながら、
宗一や大杉がいないか周囲に目を配った。しかし人はいなかった。
「人どころか、死体もないってのはどういう事ですかねえ・・・」
憲兵の一人が不思議そうに言った。
「野村、位置確認をしろ」
甘粕大尉が立ち止まってねずみ憲兵に指示を出した。
「はい」
ねずみ憲兵は地図を出して眺め始めた。
憲兵達と一緒に立ち止まりながら吉田少年は周囲の様子を見ていたが、一行の後方の建物の陰に動くものを
見つけた。
「ねえ、あれ」
吉田少年は側にいたのっぽの憲兵の袖を引っ張って動くものの方に指をさした。愚鈍そうな顔をしたのっぽ憲兵は
後ろを振り向くと焦った様子で銃を構えた。
「そこにいる奴っ、出て来い」
返事はなかった。他の憲兵達も銃を構えた。甘粕大尉は静かに様子を見ていた。
「出てこないと発砲するぞ、我々は東京市の憲兵隊だ」
のっぽ憲兵が続けて言った。やがて建物の陰から人が出てきた。一人、二人、三人。全員フラついている。
憲兵の一人が照明を向けると、血まみれの男女が照らしだされた。
【10】
「甘粕大尉殿」
のっぽ憲兵が指示を求めた。
「呼びかけてみろ」
「はい。おいっ、生きてるか!」
何と間の抜けた呼びかけであろうか。男女からの返事はなかった。
「飯山、足を狙って撃て」
「はい」
ターンという渇いた音が響いた。はずれたらしい。誰も倒れない。しかし、逃げ出しもしない。
「よし、撃て」
全員が発砲した。3体は崩れ落ちた。
「あ、甘粕大尉殿」
地図を見ていたねずみ憲兵がうわずった声で甘粕大尉を呼んだ。
「なんだ」
「ま、周りを!」
一行は周囲を見回した。建物の陰という陰から黒い人影がわらわらと出てきていた。
「囲まれたか・・・。野村、施設までの距離は?」
「はっ、もうすぐであります」
「よし、先導しろ。全員、野村に続け。駆け足だ」
ねずみ憲兵が駆け出した。全員がそれに続く。ものすごい数の屍達がゆっくりと一行を追った。
【11】
ねずみ憲兵はもうすぐといったが、吉田少年はかなりの距離を走った気がした。しばらくして前方に
四角いシルエットが見え始めた。大きな建物だ。
「大尉殿、あれです前方の・・・」
ねずみ憲兵が息切れしながらその建物を指さした。
「あ!」
憲兵の一人が叫ぶのと同時に全員が立ち止まった。建物の手前にたくさんの人影があったのだった。
「た・・・」
のっぽ憲兵が口を開こうとした次の瞬間、眩い光が一行を包んだ。軍用のスポットライトである。
続いて拡声器が呼びかけてきた。
「何者だ」
甘粕大尉が前へ進みでて身分を名乗った。
「東京市渋谷憲兵分隊長兼、麹町憲兵分隊長の甘粕正彦大尉だ!」
よく通る声だった。しばしの後、拡声器の男は今度は拡声器を使わずに叫んだ。
「こ、これは失礼いたしました!どうぞこちらへ」
【12】
建物の敷地内はたくさんの兵士であふれていた。黒塗りの外壁が不気味な建物である。中に入ると無機質な
廊下が続いていた。一行はその奥のホールのような場所へ導かれて行った。
「甘粕大尉殿、こちらへ。吉薗様がお待ちです」
一行を残し、甘粕大尉は別室に通された。部屋には見慣れた顔が待ち受けていた。
「やあ、甘粕さん」
そこにいたのは陸軍特務・吉薗周蔵であった。
「どうも」
甘粕大尉は頭を下げると、羽織っていたマントを脱いだ。
「どうぞ、かけてください」
二人は応接チェアーに腰かけた。吉薗はすぐに話を切り出した。
「上原元帥からはもうお聞きですね」
「ええ」
「もうご覧になりましたか、あれを」
「さっき何体か射殺して来ました」
吉薗は頷くと続けた。
「原因はここから北東の方角にある化学兵器研究施設から流出した化学物質です。本日の大地震の影響で
施設が壊滅的打撃を受け、気化した実験溶液が周囲に散らばりました」
「かなり広域に拡がってしまっている様子ですな」
「ええ・・・」
両手を組み合わせると、吉薗は机の上に目を落とした。
「それで、処理の方はどのように」
甘粕大尉が尋ねた。
「歩く屍の処理は我々が今晩中に秘密裏に行ないます。甘粕さんにはある人物を捕らえてほしいのです」
【13】
「その人物とは?」
甘粕大尉は首をかしげると額に手をやった。
「大杉栄です」
「・・・大杉ですか」
「ええ、ご存知のように大杉は表向き社会運動家となっていますが、その実、政府役人の草です」
甘粕大尉は頷きながら座ったまま身を乗り出した。
「フランスでも色々と嗅ぎまわっていたらしいですな」
「ええ、上原元帥もかねてより何かしら始末をされるおつもりでしたが、決定的な事態となりまして」
「ほう」
窓の外から軍靴が規則正しく踏み鳴らされる音が聞こえてくる。士官が兵に集合をかけている。
「この流出事故の事が大杉の耳に入ってしまったのですよ」
「・・・なるほど」
「想像に容易いですが、これが軍備縮小を唱えている政府役人、はたまた民衆の耳に入れば軍部の立場は
たちまち危うくなります。ですので、事実が伝わる前に甘粕さんに大杉を捕らえて頂きたいのです」
甘粕大尉は頷いた。
「わかりました。しかし、どのような経緯で大杉に事実が漏れたのですか」
「事故現場近くにいた奴の妻が感染したんですよ」
組んでいた両手を離すと、吉薗は両膝の上に両手を置いた。
「大杉の妻・伊藤野枝もまた内務大臣・後藤新平の草です。我々は感染した伊藤を捕らえようとしましたが、
あと少しのところで大杉に連れ去られてしまいました」
吉薗は残念そうな表情を浮かべて言った。甘粕大尉はすっと立ち上がるとマントを手に取った。
吉薗は座ったままその様子を見ながら口を開いた。
「帝都はこの状況です。大杉の知り得た事実が漏れるまでまだ多少の時間はあるでしょう。甘粕さん、
頼みます」
「わかりました。そちらも頑張ってください」
「ええ」
吉薗も立ち上がり、ドアまで甘粕大尉を見送った。
甘粕大尉はドアノブに手をかけると首だけ吉薗の方へ向けた。
「生死を問わず?」
「生死を問わず」
尋ねられた吉薗は頷きながら答えた。
【14】
吉田少年は一人大杉家を目指していた。軍施設を去る際、甘粕大尉は護衛にのっぽ憲兵をつけると
言ったが、吉田少年は断った。あの間抜けな憲兵と一緒にいる方が危険な目に合いやすいと思ったし、
何より父の仇の世話にはなりたくなかった。吉田少年は行き先も告げず、逃げるように軍施設を後にした
のだった。
半倒壊した建物が密集する通りを抜け、悪路をひたすら歩いた。もうじき大杉家が見える筈である。
途中、歩く死体を何体か見かけたが、忍び足で進み何とか気付かれずにすんだ。
「一体、あいつらは何なんだろう。大地震で地獄の門でも開いたのだろうか」
吉田少年は色々と想像してみたが、結局わからなかった。わかる筈もない。
やがて見慣れた杉の木が見えた。焼けてしまっていたが、確かに大杉家の近所の杉の木だ。
あの角を曲がれば大杉家がある。吉田少年は最後の力を振り絞って走り出した。角を曲がる時、
「焼けてしまっていたらどうしよう」と思った。「もしそこに宗一や大杉がいなかったらどうしよう」と。
しかし大杉家はそこにあった。闇の中にひっそりと建っていた。
「宗一くん!」
吉田少年は玄関前で叫んだ。返事はなかった。玄関の戸に手をかけると鍵が開いていたので、吉田少年は戸を
開けて大杉家に入った。無言で廊下を進む。家の中は静まり返っていた。吉田少年は「恐らく宗一をはじめ
家の者は全員避難してしまったのだ」、と考え始めていた。孤独感が募りだした。
ことり。
奥の部屋から物音がした。人がいる。吉田少年は嬉々として音のした部屋に駆けより、戸に手をかけた。
が、背後から何者かにその手を押さえつけられた。驚いて後ろを振り向くと、そこに怖い表情をした大杉が
いた。肩が血まみれになっている。
「おじさ・・・」
「しっ」
大杉は口の前に人差し指をあて、吉田少年の言葉を遮った。そして吉田少年の手を引っ張ると、玄関近くの
部屋に入った。そこは応接室になっていた。暗闇の中、大杉は小声で話し始めた。
【15】
「無事で良かった。ケンちゃん」
「うん、でもばあちゃんが・・・」
大杉に会えた安堵で泣き出しそうになるのをこらえながら、吉田少年は祖母の死を伝えた。
「・・・そうか、残念だった。ここへは?どうやって来たんだ」
「一人で。でも途中まで憲兵の奴らと一緒だったんだ」
「憲兵と」
吉田少年は頷いた。しかし暗闇のため大杉にその様子は見えない。
「うん、甘粕っていう憲兵大尉の隊だったよ」
「甘粕!」
思わず大声をあげた大杉は急に立ち上がると、カーテンの隙間から窓の外を見た。
かすかに月明かりが入り、部屋の中が照らされた。大杉はかなり重傷の様子だった。下ろした手の先から
血がポツポツと床に落ちている。
「おじさん、ケガ大丈夫?」
「・・・うん、もうダメかもしれん」
そう言って大杉は吉田少年の方を向いた。
「えっ」
「ここへ来る途中、変なものを見なかったか?」
吉田少年は大杉が歩く死体の事を言っているのだとすぐわかった。
「うん見たよ」
「あれに噛まれるとな、あれの仲間入りをしてしまうんだ。おじさんも噛まれてしまった」
そう言って大杉は自分の肩を指差した。
「そんな・・・」
「いや、本当なんだ。ケンちゃん、日本はもうダメだよ。軍国主義はいよいよ強まる一方、手違いにせよ
ついにあんな化け物を生むような兵器を作っちまった」
【16】
その時、奥の部屋からものすごい音がした。戸が破られたらしい。吉田少年は音のした方を見たが、
すぐに大杉に問いかけた。
「そうだ、宗一くんは!?野枝さんは!?」
「・・・・・・」
大杉は無言のまま、部屋の隅にあった暖炉の火かき棒を手に取った。足を擦りながら何かが廊下を歩いて
来る。吉田少年は応接椅子の背後に隠れた。獣のような荒い息づかいが近づいてくる。
やがて応接室の前で足音が止まった。吉田少年は応接椅子の陰からそっと様子を見た。開け放たれたドア。
そこに宗一が立っている。
「宗一くん」
吉田少年は立ち上がり、駆け寄ろうとした。
「待て、ケンちゃん!違う」
大杉が制する。確かに違った。宗一は死んでいる様だった。
「宗一く・・・ん」
一瞬、吉田少年は気が遠くなった。
「宗一、すまん・・・」
大杉は火かき棒を振り上げた。同時に玄関の戸を蹴破る音が家中に響いた。大杉は動きを止めた。
続いて発砲音が轟く。吉田少年の目の前で宗一の頭が砕け散った。脳漿と血と肉片が廊下の暗闇に
吸い込まれていく。
【17】
「どしゃっ」という宗一が倒れる鈍い音と共に、憲兵隊が応接室に入って来た。その中に甘粕大尉がいる。
「大杉先生」
甘粕大尉は会釈すると、火かき棒を手に呆然としている大杉に向って言った。
「ご同行願えますか」
大杉は火かき棒を放ると、ため息をついた。吉田少年はその様子を黙って見ていたが、やがて怒鳴り
甘粕大尉に飛びかかった。
「人殺し!!」
のっぽ憲兵が横から出てきて吉田少年を蹴飛ばした。吉田少年は転がり、壁に激突した。
「やめんか!暴力は!わかった、同行する」
大杉がのっぽ憲兵を突き飛ばしながら叫んだ。
腹を蹴られた吉田少年は倒れた姿勢のまま、胃の中の物を戻した。
「ご協力感謝します」
甘粕大尉が冷淡に言うと、後から部屋に入って来た憲兵達が大杉を取り囲んで部屋の外に連れ出し始めた。
大杉は連れ去られながら横たわる吉田少年に向って叫んだ。
「いいか、ケンちゃん!強く生きろよ!自分を信じろよ!強く生きろよ!」
玄関の外に連れ出されてからも、大杉は何かを叫んでいた。
薄れゆく意識の中、吉田少年は応接室の入口を見ていた。応接室には誰もいなかったが、ドアの所に
甘粕大尉が一人立って、吉田少年を見ていた。
「死・・・ね・・・、人殺し・・・・・・」
吉田少年はうめく様に言うとそのまま意識を失った。
甘粕大尉は口を歪ませて笑うと、マントを翻して応接室を出て行った。
541 :
青田 ◆t291XhvMgA :02/12/17 11:01
【18】
翌朝、吉田少年は腹部の激痛と共に目覚めた。カーテンの隙間から朝日が差し込んできている。
応接室を出たところに宗一の死体が転がっていた。死んでしまった。涙がこみあげてきた。
奥の部屋へ行くと、そこには大杉の妻・伊藤野枝の死体があった。大杉がやったのだろうか。
後頭部が割れ、うつ伏せの状態で死んでいる。
吉田少年は外に出た。どこからか蝉の声が聞こえてくる。夏の終わり。残り少ない命をはかなんで
鳴いている。吉田少年はフラフラとあてもなく歩き始めた。
後になって、吉田少年は大杉が憲兵隊によって拷問の末、殺害されたという話を聞く。
甘粕大尉が軍法会議の結果、懲役十年の実刑判決を受けたという話も。
どういった経緯でそうなったか、真実は闇の中である。
この震災で、憲兵隊や自警団によって殺害された社会主義者、朝鮮人の数は約6000人とも言われているが、
その中には歩く死体と化した人間の数も多く含まれるであろう。
大正12年9月の話である。
542 :
青田 ◆t291XhvMgA :02/12/17 11:03
長文ソマソ
よろしくおながいします。
543 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 11:08
いやいや、これはちょっと長すぎるんじゃないか
最初のほうだけ読んだけど、しっかり書いてある印象。
しかし描写が食い足りない。
545 :
独断と偏見:02/12/17 13:12
>>542 長いので、はじめのみっつだけ。
基本的にきわめてうまい。プロの作品といわれても納得する。
あえていうならば、やや漢語調のことばをつかいすぎるきらいが
あるということくらいか。ただしこれは好みの問題である。
以下、重箱のすみ
【3】
>信じられない揺れが起きた後、二人はそれぞれの家を目指して散り散りに帰って来たのだ。
「信じられないほどの揺れ〜」としたほうがいいかもしれない。
>吉田少年は11歳、宗一は6歳。年の違う二人だが、
「年のはなれた二人だが〜」のほうがやや自然か?
しかしいずれも、やはり作者の好みやクセの問題である。
546 :
490-492:02/12/17 13:13
批評の側に立たせてもらいます。
>>543 長いね。でも細かい文章の添削だけじゃなくて、ちゃんとストーリーの批評もして
ほしいということだろ。あと、完成品も見てほしいぞ、と
暗黙で字数制限があるから、みんな遠慮して短い文章ばっかしだったし。
アマチュアのうちは短くまとめるなんて難しい。
クライマックスだけ見せられるのも嫌だしな。
>>524−541
で、やたら駆け足だと思う。パニック小説だし、歴史も絡むから(しかも大震災と
甘粕事件w)、描写と説明には字数と、なにより細心の注意を費やさなければなら
ない。それがぞんざいで月並みじゃないか?
状況と登場人物の行動の経緯を手早く「伝達」することのみに気がいきすぎ。
その意味で素人書きがすぎる。もうちょっとじっくりやりなよ。どうせ俺等アマ
チュアなんだから。
大杉というキャラの行動や、地震や憲兵等の抵抗できないものに対する無力感、
といったテーマ(というとなんだけど)をちゃんと見せてるのもいい。
でも吉田少年と大杉を並置させたのがわからん。「関東大震災」や「甘粕事件
の大杉」といった歴史上の事実が、無力感の言い訳としてしか使われていない
んじゃないか?
文章はよかった。大杉もかっこよかった。でも、この設定じゃなくてもよかっ
たんじゃないか?
意欲とスタミナはあるみたいなんで次回に期待。
548 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 17:22
>>542 文章についてはわりあい安心して読める。最近のレベルで比較すれば、上位に位置する。
出色の出来だと思う。やっぱり完結してる話はいいね。それに比べると一部分だけのは、
何を批評すればいいのかわからない。畢竟、重箱之隅的あらさがしになってしまう。
出だしか、2、3章めあたり燃える世界をもう少し描写が欲しかったかも。軽くありがちに
やってしまってるので、読み流しがち。燃える帝都に、スゲー!と思わせてほしかった。
あと、全体的にひきは弱いね。途中で読むのをやめても、先の展開が気がかりでしかたない。
という気持ちにはなりそうにない。批評するぞ、という気持ちだから全部読んだのであって、
あまり魅力的とは思わなかった。
そのなかで生ける死人の出現は読み手を面白がらせる設定のひとつなのに、あまり有効とは
思わなかった。あっさりしすぎで緊迫感がない。ただ出しただけで、醜悪さや恐怖感を感じない。
ふつう、作中にゾンビが出てきたらゾンビ映画的盛り上がりを読者は期待するもの。
ここは読者に対する裏切り行為、もしくは肩透かしだ。
549 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 17:22
(続き)
あと、甘粕を中心とする憲兵隊と少年のドラマは語られたいわく以上には発展しなかったので、
肩透かしだなあ。
現代人にとっては帝都なんてファンタジーでしかないが、ファンタジーとしての帝都の魅力が
この物語にあったかどうか疑問。初めてディズニーランドにいった人は、あちこちきょろきょろ
見回すでしょ? そんな、思わず帝都の雰囲気、ものめずらしさに見回してしまうような設定や
描写がほしかった。もっと強烈に帝都的世界観を印象づけてほしかった。
読後あまり心に残らないのは、ここを楽しめ!という部分がないこと。結局、みんな素材を
同じ距離に放して写真とってるみたいに、どれがウリかわからない。もしくはピントがぼやけ
てる感じか。甘粕の「偉そう」という描写はちょっと稚拙に感じる(少年の視点を強調した
かったのだろうが)。章立ての分量が少なすぎ。ふつうの小説はこんなに短くない。
550 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 20:38
551 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/17 21:18
>>524 >人々は逃げ場もなく逃げ回っている。
逃げ場がないなら逃げ回れない。あてもなく逃げ回る、ではどうかな?
>>526 >祖母を失ってしまった現実が後頭部の辺りからひしひしと感じられてきた。
普通は、火災が鎮火して遺体を確認するまで身内はその場を立ち去らないだろ。
遺体も確認しないで人の話だけで祖母が死んだと決めつけているのは不自然。
その場合、読者に納得させる説明がほしい。
>二人はそれぞれの家を目指して散り散りに帰って来たのだ。
散り散りバラバラって、二人のときに使うかな?
「それぞれ」だけで十分じゃないか?
>>527 >街では早くも略奪行為がおこなわれ始めていた。
行為がおこなわれるって、同じ意味がダブっている。
略奪が始まった。で十分通じる。
>低い「轟」という音が絶え間なくしているが、
変な表現だ。
大地を這い恐怖を伴う低音が絶え間なく轟いている。
まさに超低音は遠くまでとどろくよね。
552 :
550=551の続き:02/12/17 23:03
>>531 >歩いてくる連中は頭が欠けて脳が飛び出したり、身体の一部がなかったり、
>明らかに「生きている」人間ではなかったのだ。
>>535 >「原因はここから北東の方角にある化学兵器研究施設から流出した化学物質です。
>>538 >「あれに噛まれるとな、あれの仲間入りをしてしまうんだ。おじさんも噛まれてしまった」
化学兵器が大地震で漏れ出し、気化して、広範囲に広がった。一般人がそれを浴びて、
ゾンビ(歩く死体)化したのはわかったが、吸血鬼ドラキュラじゃないんだから、ゾンビが
正常な人に噛みついて、噛まれた人がゾンビ化するとは設定に無理がある。
アフリカで猿が人に噛みついてエボラ出血熱みたいな伝染病で感染するなら納得する。
しかし、伝染病で頭が欠けたり脳が飛びだしたりしない罠w
噛みつくんじゃなくて、接触しただけで皮膚が溶けるとかの設定なら少しは分るが。
>>552 1.噛まれて伝染する=ゾンビには噛みつきたい衝動がある
2.大杉は重傷を負っていた=ゾンビにはそれだけの力がある
3.町が焦土と化すほどの空襲があった
以上の点を考えると、ゾンビに損壊があるのは別段不自然ではないと思う。
噛みつきたがる理由や噛まれると感染する理屈をちゃんと"でっち上げ"られれば、
設定が化学物質でも無理はない。
小説を書くときはこの"ちゃんとでっち上げる"という事が、一番難しくて一番面白いところだと思う。
554 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 17:44
近頃さがり気味なのであげ
たくさんのご意見ありがとうございます。
また少し書いてみたので批評お願いします。
母
娘が生まれた。二年振りに、私は母を訪ねた。古ぼけたアパートの
一室で私を出迎えた母は白髪が増え、すっかり老け込んで見えた。
「母乳で育ててるの?」
「うん」
母のアパートは寒かった。石油ストーブが部屋の隅にあったが、火は
ついていなかった。外では日が傾き始めていた。
「片方ずつあげなさい、胸の形悪くなるから」
「うん」
ダイニングテーブルの上には介護資格の参考書が開かれていて、その
横に安っぽい眼鏡と、昔私が使っていた筆記用具が置かれていた。
しばらくの間、私と母は言葉を交わさずに娘の一挙一動を見つめていた。
豆腐屋が吹くラッパの音が遠くに聴こえた。
高校生の頃、私は母が嫌いだった。反抗期が長引いていたわけではない。
いつも何かに苛立ち、事ある毎に癇癪を起す母を私は嫌っていたのだ。
父は仕事を理由に、ほとんど家には戻らなかった。たまに戻っても、母と
口論をするばかり。父は外に女を作っている様だった。当時の私は事実を
知らず、神経質に苛立ってばかりいる母に冷淡な態度を取っていた。
喧嘩も絶えなかった。
ある雨の朝、私と母は大喧嘩をした。前の晩から戻らない父を母は台所で
待っていた。手に酒を持ち、眼を泣き腫らして。
朝食を取ろうと台所に入って来た私に向かって母は泣きついて、お父さん
の会社に電話をして、と言った。その母の取り乱した様子に私は動揺し、
湧き上がる嫌悪感と軽蔑の念を押さえ切れなかった。私は乱暴にすがりつく
母を振り払い、薄汚くてみっともない婆あ、といった内容の言葉を吐いた。
母は泣いた。怒り、喚き散らした。そして、全部あんたのせいよ、と叫んだ。
あんたがいなければいい、と。
私は傘も持たずに家を飛び出した。いつからか輪郭を失った家族。
私は母と父を喪ったと感じた。雨の中、泣いた。
その日の下校途中、私は近所のスーパーへ立ち寄った。ただ何となく。
真っ直ぐ家に帰りたくなかったからか。今ではよくわからないが。
引っ越してきた小学生の頃に比べて町の人口は増え、大型スーパーも
たくさん建ち並ぶようになっていた。国道沿いにも中古車販売店やレストラン、
ディスカウント・ストアが次々とできた。そんなスーパーの一つに私は立ち寄った。
外国の調味料、見慣れない果物、新しいお菓子。商品を手にとっては眺め、
陳列棚へ戻す。そんな事を続けていた。夕方のスーパー内は晩御飯の食材を
買い求める人々で混みあっていた。野菜を品定めする主婦。楽しそうに
食材を選ぶ若いカップル。母親にお菓子をせがむ子供。私は人々の流れを
ぼんやりと見つめていた。そして、その中に母の姿を見つけた。
声をかけようとしたがやめた。朝の出来事が思い出された。私はしばらく
離れた場所から母を見ていた。やつれ果てた顔。おどおどとした態度。
心底みっともないと感じた。人前で自分の母親と名乗られても、自分は
他人の振りをしかねないと思った。
やがて、母は手に持った品物を手提げ袋の中に入れ始めた。一つ、また
一つ。素早い手つきで、周りにいる人間は誰も気付いていない。私は
何が起きているのかわからず、頭の中が真っ白になった。
品物を入れ終わると、母は周囲を見回しながら陳列棚の角に消えた。
私はしばらくの間その場に立ち尽くしていた。何も考えられなかった。
そして、しだいに高まる、怒りと悲しみがごちゃ混ぜになったような感情。
突然、身体が動き出した。私は母を追った。
スーパーを出て、川へと向かう道。母が歩いている。私は走った。母を
殺したいと思った。怒りは頂点に達していた。
「お母さん」
怒鳴るつもりだったが、私の口から出た呼びかけは何故か語気の弱い
ものだった。母は歩を止めて振り返った。
「ミカちゃん・・・」
その時の母の顔。私は何も言えなくなってしまった。
子供達に帰宅を呼びかける町のチャイムが鳴り響き、アナウンスが
流れた。頬に冷気が触れた。
「・・・一緒に帰ろう。お母さん」
それから、母と私の関係に大きな変化はなかったが、私はほんの少し
だけ、母に優しく接する様になった。
その年の終わり、父と母は離婚した。
娘を抱き上げながら、母は長い間うつむいていた。泣いている
らしかったが、私は見ない様にしていた。特に会話もないまま、帰る
時間になった。
「また遊びに来なさい」
「うん」
母のアパートを出る時、冷蔵庫に貼られたカレンダーに目が止まった。
今日の日付の所に、赤い字で「ミカ」「孫」と書かれていた。
夜道を歩きながら、街の黒いシルエットを眺めた。明かりのついた家、
明かりのついていない家。寄り添って建つ、家の群れ。遠くにスーパーの
煌々とした明かりが見えた。
私は娘の名前を呼んで、抱き寄せた。娘は眠っていた。視線をスーパー
の方へ戻し、夜の冷気に白い息を吐きつけた。
561 :
青田 ◆t291XhvMgA :02/12/18 19:04
あの時、母を追い詰めたものは一体何だったのか。
今、私も家庭を持った。母親になった。この子が私を追い詰めるの
だろうか。
今日の晩御飯はカレーにしようと思っている。
了
562 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 19:17
白い息を吐きつけたっていうのは少し能動的すぎるような・・
563 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 20:51
大昔「海を感じる時」とかいう本を読んだとき
と同じような感じがしますた。文章、上手。
経血をそっと顔に塗られたような感触?
人生のハラワタをどうぞ、両手を出して、かなあ。
でも、何が訴えたいのかがよく解りませんですねぇ。
勝手な感想すまそ。
564 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 20:57
>>555 お前のオナニーのためのスレじゃない、550の質問に何故答えない。
565 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 21:02
>>553 >3.町が焦土と化すほどの空襲があった
空襲? わけわかめ。
>>565 大地震だったね。なんでだか空襲って書いちゃったよ。
帝国軍人が出てきてたようだからつい。本当に失礼した。
567 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 22:26
>>556 まず「母に優しく接する様になった」延長線上に冒頭の場面があるにしては、
冒頭の主人公は母に対して冷たいかんじを受けるのはいかがなものか(私だけかも)。
つぎに母親の性格だが、形成過程や原因が作品から伺い知れないのは計算なのか。
母親の内面に棲む暗部は何なのか、父親には全く原因がなかったのか。親子・夫婦
関係を描いているのだから、夫・父親の姿をそれなりに描く必要もあったのでは?
主人公のどんなところが母親を追いつめたのか何かエピソードが欲しかった。
以上、何か匂わせるなりしないと読後「結局なんだろ、あれ?」で終ってしまう気も。
ということを考えると、読み手が衝撃を受けるにはもっと踏み込むべきだと思った。
その意味でいえば、吉田少年のドラマといいこの話といい(この表現が適切か自信ないが)
青田さんはもしかしたら上品なひとなのかも知れない。品良くまとめたら、人間の内面を
描いても衝撃をともなう作品になるのは難しいんじゃないかな。先日山本文緒の短編を
一編だけ読んだんだが、おんなの毒にまいったね。
あざとい作品になるのもいやだけど、ちょっと考えてみてもいいかも知れないよ。
最近の作品のなかでは今回のが一番印象深かった(面白かったと言い換えてもいい)。
好きなのは吉田少年のほうだけどね。逆にいえば、今回のはぐさりとくるものが
あったから、ということだな。細かい点はだれかよろしく。
568 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 22:38
>>562 言葉としてもあまり使わない表現かもしれませんね。
でもあえて変な言い回しにしてみました。
>>563 感想ありがとうございます。「海を感じる時」チェックします!
>>564 おっしゃる通りですね。すいませんでした。吉田少年の話は無題です。
ジャンルはパロディですか。作品自体書きなぐった感じなのでオナニー作品
と言われてもいたしかたないかと。大変失礼いたしました。
>>567 そう、最初に母親のメガネに対して「安っぽい」などの表現をしている点からも
冷たい印象を受けるかと思います。ただ、「母に優しく接する様になった」という
変化もけっして母娘の親愛までいくものではなく、実際、家庭は崩壊して
家族は全員疎遠となっています。>二年振り
父のエピソードはおっしゃる通り掘り下げても良かったんだと思います。
まだまだ文章を広げる技術が足りず、物語そのもののに奥行きを与えることに
おっかなびっくりで(汗 もっと思い切ってやってみます!
品良くまとめる=衝撃をともなう作品になるのは難しい
なるほど。山本文緒作品もチェックします!
570 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/18 23:20
571 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/19 03:19
>556
561の部分をばっさり切ったラストのほうが私は好きだなあ。
構成的には余計な説明がない分、ストレートに情景を思い浮かべることができて
とても良かったと思います。
中学二年生の夏休み頃から僕は勉強をしなくなり次第に頭が悪くなってい
った。馬鹿な頭を一切使わずに一年間が過ぎ去り僕は近所の頭の悪い都立
高校に進学した。頭の悪い学校といえばヤンキーだらけで、僕の住んでい
た所は比較的都心に近いのに時代錯誤も甚だしいリーゼント、アイパー、
剃り込み、ボンタン、アンパンといったありとあらゆる不愉快なセンスの
持ち主が集っていた。始業式の風景は映画「ピンクフラミンゴ」の如きに
狂った色彩感覚で、その常軌を逸した光景はもはや地獄絵図に近かった。
真っ赤なジャージを着てる奴、背中に龍が昇ってる学ランを着てる奴、ど
こかの暴走族の特攻服を着てる奴、金のラインの紫色のスウェットをい着
てる奴、一つづつ挙げていったらキリがない。どこであんなセンスの服を
手に入れているのだろうか?とにかく、そんなふざけた始業式が終わると
各々校門の前でウンコ座りしてたまる奴ら、だっせー原付を乗り回す奴ら、
逃げるように帰る奴らとかがいる。暴走族がバイクに乗って校門の前まで
やってきて勧誘を始める。新入生はいきなり殴り合いを始める。ここは本
当に東京とですか?なんていうとこに入学したんだ、僕は。
翌日から平常授業が開始された。朝からきちんと学校に来てるやつは殆ど
居ない。人が少ないせいもあって昼休みまでは割と平和だった。そう、昼
休みまでは。
僕が昼食のソーセージパンに間抜けな顔で噛み付いていると
きにブーツがリノリウムを叩く規則的な音が遠くから聞こえ、やがてそれ
は3−D、僕のクラスの教室の前で停まった。ドアが開く。金髪のオール
バックにライダースの革ジャン、鋭い相貌の男が一人。教室に入ってくる
なりその男はドア近くの椅子を持ち上げて最前列で鳥の唐揚弁当を食って
いるリーゼントパーマの生徒にそれを叩きつけた。唐揚げにされた鶏が空
を飛び、弁当箱の形に固まったご飯が隣の気弱そうな生徒の顔にぶち当た
る。椅子を叩きつけられた生徒は口の中から咀嚼途中の唐揚げ弁当と血液
と抜けた前歯をゲロした。教室の空気が一瞬で凍りつく。
「今日からこの教室は俺の城な」男が言う。「俺の名前はイテヤショウジ
っつーねん、よろしくしてや」口許だけに笑みを称えて男が言う。
思えばこの日、僕は暴力に目覚めたのかもしれない。
<続くかも>
575 :
青田 ◆t291XhvMgA :02/12/19 11:45
>>571 言われてみるとそうかも。最後はちょっとクドイかもしれないですね。
もう少し推敲してみて、ラストは仰って頂いたように561無しにします。
576 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/19 14:31
577 :
よろしくお願いします:02/12/19 14:57
僕の名前は新藤シンイチ。私立北耀高校の二年だ。
勤勉と跳躍をモットーに掲げるその学校はいまや荒れに荒れまくっている。
何でも、三年の先輩が売春やらなんやらでもめているのだ。
繰り返されるどうしようもないほど空虚なアンケート。
まったく真剣になれない俺達。興味半分に騒ぎ出す男子生徒に、裏で熾烈な戦いを繰り広げる女子生徒たち。
本当にどうしようもない。まるで僕一人が取り残された感じになる。
こんな感じじゃ来年の受験シーズンはどうなることやら…。
もやもやとした思考を一旦切り上げ、ベッドから出る。
まず目に付いたのが俺の大好きなバンドのポスター。
真っ赤な背景にイカすフェイスペイントで右頬に星のマーク。
なんというか、歌そのものよりも、このバンドが持つカラーというか、雰囲気というか、そんなのが好きだった。
かれこれファンを続けて三年になる。これを僕に教えてくれた友人は元気だろうか。
578 :
よろしくお願いします(577):02/12/19 15:00
朝の食卓。何事もないような日常の風景。あの学校での騒ぎ以来、
何故かウチの親の態度がぎこちなくなった気がする。
気のせいだろうか?
なんか、やたら門限を気にするし、ニュースで例のアレに似た話題が取り上げられれば
ちらとこちらに目配せしているような気がする。
なんだかうざったい。僕は僕だし、先輩は先輩だ。
学校は学校だし、家族は家族。
僕は誰かに縛りつけられることが嫌いだったが、そこら辺のけじめはつけているつもりだ。
友達とは、まあ、それなりに仲がいいし、先生に嫌われているというわけでもない。
親とも、特に大きな喧嘩はしたことが無いのだ。
自分のお利巧さんぶりには涙が出る。普通はもう少し反抗的でもいいはずだが、
俺の家庭は平和この上ない。
579 :
よろしくお願いします(577):02/12/19 15:03
香ばしいにおいのするトーストと、ハムエッグを口に頬張り
それらを適当に味わってからコーヒーで喉をしめらせる。
カフェインが俺の脳にスイッチを入れた。
かばんを肩に下げ、家を出る。家を出る直前に、
母が「今日はいつ帰るの?」と聞いてきたが、
聞こえない振りをして玄関の戸を閉めた。自転車を颯爽に走らせ、
僕は自分の家をあとにする。風を切る音が心地よい。
もうすぐここにも春が来るのだろう…。
口笛で、例のバンドのお気に入りの曲を吹いてみる。
するとその歌詞が頭の中にリファインされて、
やがて目の前がコンサート会場となった。周りが熱狂の渦に包まれ、派手な光が舞い散る。
ヴォーカルは僕だ。いつしか乗り気になり、大声でその歌を口ずさんでいた…。
580 :
よろしくお願いします(577):02/12/19 15:05
こんなことを考えていたらもう学校に着いていた。
時間とは不思議なものである。常に一定に進んでいるようで実のところそうではない。
楽しい時には早く、辛い時には遅く…。
もう少し、この時間というものを何とかしてほしいと思う。
楽しい時はその時が永遠であってほしいと思うし、その逆もまた然りだ。
時間の神様は意地悪なものだ。
またまたこんな空想めいたことに考えをめぐらせつつ教室に入る。
いやになるほど見慣れた風景。下品な笑いをする女子に、ガキみたいな事で騒ぎ出す男子。
ああ、何で俺はこんな所にいるんだろう。
俺をこの世に生んでくれた神様ならもう少し気を使ってくれてもいいのに…。
ため息混じりに机に座り、かばんの中身をいくらか机の中にしまう。
大抵はかばんの中に入れっぱなしのほうが都合がいいのだが、まあ、何となく…。
やがて鐘が鳴り、授業前のSHR(ショートホームルーム)が始まる。
いつものように例の事に関しての注意点と、あとはテストの連絡、
授業の変更点なんかもいろいろ聞かされ、
今日もまた、俺の学校生活が始まった…。
581 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/19 15:09
>>582 ありがとうございました。
なんだか自分で書いていて思ったのですが、
【行動】→【思考】→【行動】→【思考】の繰り返して詰まらなくありませんでしたか?
もう少し味のある文章を書きたいと思っているのですが、
なんか「仕方なく書いている文」という印象を自分で受けているのですが、
その辺はどうでしょうか?
>>
>>579はリフレインの間違い?
ん? リフレインだっけ? 間違いの指摘どうもです。国語辞典で調べてきます。
>>どっちの作者も文はこなれてて読みやすいと思った。
まだ当方は小説を書くようになって五ヶ月ぐらいしか経っていない罠
精進します。
584 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/19 23:40
私の父親は家庭内暴力を振るうような情緒不安定な人間であった。
そんな父に悩まされている母と、一暴れした後いつも後悔の念に
苦しめられている父を気の毒に思いながらも子供の私はどうする
ことも出来なかった。
ある日。テレビ番組で気分を落ち着かせる方法という特集が
あった。私は食い入るように見た。父をどうにか出来るもの
があるかも知れないと思ったのだ。
番組の内容は小学校二三年の私に解るものではなく、だらだらと
解説されているようにしか見えなかった。けれども私は熱心に内容を
理解しようとテレビの前に座っていた。
「……ココア……が良い……」
と判別出来たのは断片だったが、馴染みのある「ココア」という響きに
安心した。そして、閃いたように近くのスーパーに買いに走った。
家に帰ると直ぐにココアを煮始めた。確かに落ち着く香りだ。甘い香りと
ともに期待は膨らむばかりで、きっと父親は暴力を振るわなくなるはずだと
決めつけていた。
「まあ飲んで」
父は晩飯後は毎日酒を飲むのだが、この日は私が先にココアを
出した。酒が入ると父の暴力は歯止めが利かなくなる。先手を打とうと
考えたのだ。
「懐かしいな」
父はふうふうとココアを啜った。が、見る見る顔を赤くして、
「何じゃこれは。熱すぎるんじゃ!」
と父はちゃぶ台をひっくり返して、暴れ回った。酒を飲んだときよりも
酷い様子だった。
それ以来私は、父の暴力をどうしようとも思わなくなった。
585 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 00:11
ちょっと前に書いて、途中で死んでるのがあるんですが、
これって、続き読む気になりますでしょうか?
お願いします。
----------------------------------------------
――警告する これはファンタジーではない
1
イタリックフォントのローリングタイトルが画面から流れ去った
瞬間、テレビの画面は小さなフラッシュと共にフリーズした。華や
かだった映像は一瞬のうちにブラックアウトし、今はただ殺風景な
表情を晒している。ブラウン管にちらつくかすかなノイズが、電源
の切れていないことをしめしている。
――まだ最後のロゴの表示が残っているはずだが。
訝しさを覚えながら、加藤亮はノートパソコンから手を離した。
変換の終わっていないローマ字が、ワープロの表面で点滅している。
リターンキーを叩いてキャンセルし、亮は壁に寄りかかった。
疲れが溜まっている。
亮は小さく頭を振り、眼鏡を外して顔を撫でた。無精髭のざらつ
いた感触と、脂で汚れた皮膚の滑りが手に伝わる。ブラウン管を見
つめ続けた二日間の徹夜が、頭の奥に疼痛に似た疲労を溜めている。
顔の汚れをタオルでふき取って、亮は17インチのテレビの横に
置かれたゲーム機を確認した。黒い筐体には電源ランプが点灯して
いる。DVDディスクへのアクセスランプも正常をしめしていた。
ゲーム機の上に手を当てて、振動を確認した。購入して半年にも
ならないのに、最近ディスクが空回りすることがある。不良品なの
ではなく、機体を酷使しすぎたせいだ。必要となれば、何日も連続
稼動させているのだから、表面よりはるかに内部は磨耗しているの
は間違いなかった。
586 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 00:12
だが、亮の手に伝わってくる振動は静かなものだった。ディスク
は小さく回転しており、プログラムが止まっている様子もない。だ
とすると、これが本当に最後なのだろうか。最近のゲームにしては、
殺風景な終わり方だ。まずそんなことはないはずだが。
亮はガラスのテーブルに置かれたゲームのパッケージを手に取った。
ドラゴンを背景にした少年のイラストが、幻想的なタッチで描か
れている。その上にローマンスタイルのフォントで、タイトルが印
字されている。
『エターナル・ファンタジー X』
大手ゲームメーカーであるトラアングル社の人気シリーズの名で
ある。百万単位での売上を誇る、ゲーム業界でも最高レベルのヒット
シリーズでもあった。高度なグラフィックと洗練されたストーリーが、
多くのリピーターを獲得していた。
亮の手にあるのは、その最新作だった。
発売されたは一昨日の金曜日。朝一番で購入してから食事も睡眠
もとらずに没頭し、ようやくクリアしたところだった。
大作ロールプレイングゲームだ。そうそう簡単に終わるゲームで
はない。本来であれば、クリアまで一週間はかかるところである。だ
が、それを二日で終了させていた。これだけの速度で進めるためには、
徹夜どころかまともに食事を取ることすらままならない。
無論、そんな遊び方をして面白いものではない。
だが好き嫌いは言っていられない。これが亮の仕事だったからだ。
ゲームの攻略記事やプレイングレポートを書き、雑誌社に売るのが、
亮の仕事だった。当然、一般のユーザーよりも先にクリアしなくては
いけない。それだけでなく、フリーでやっている亮の場合には、同業
者の誰よりも早い記事の作成が必要だった。旬の内に記事を出す即効
性が求められる。
587 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 00:12
――データが飛んでなければいいが
アクセスを続けるディスクを見ながら、亮はそう呟いた。リプレイ
記事は一回では終わらない。最近のゲームの多くは複数のルート、複
数のエンディングを持っているのが当たり前だった。だから、メイン
となるルートを辿ったプレイについて記事にし、その後に細部をにつ
いてのレポートを作成する。そのために、途中のデータについては、
なるべくこまかくセーブしていた。これが、いわばゲームライターの
資産みたいなものだ。それが消えてしまうとなると、今後の作業への
影響が大きすぎる。
画面は相変わらずブラックアウトしたままだ。
このままにしておいてもらちがあかない。
舌打ちをして、亮は電源に手をかけた。出来れば中途半端な終了は
させたくなかった。異常終了は、データを破壊することが多い。まだ、
数点確認してからでないと記事にすることは出来ない。ここで、デー
タが破壊されてしまっても、もう一度プレイする気力も体力も無かった。
だが、亮が躊躇っているうちに、DVDのアクセスが頻繁になった。
データを読み込んでいるようだった。
亮は手をかけた電源から手を離して、状況を確認した。その数秒後
に、ブラックアウトしていた画面は静かに揺らいでいた。
プログラムが進行したのだろうか。そう思った時、画面の上端から
何から流れ落ちた。赤い――血のようだった。
それは、流血のコンピューターグラフィックだった。
一瞬、現実のことと錯覚するくらいリアルな映像だった。3Dで造ら
れた鮮血の映像がゆっくりと画面を滴り落ちてゆく。
瞬間的に発生した動悸を押さえながら、亮はコントローラーを手に
とった。幾つかのボタンを押してみる。反応はない。
舌打ちが出た。一体、どういうつもりでこんなシーンを挿入したの
だろうか。ゲームの世界観からはかけ離れた映像である。次回作のCM
でもない。そもそも、製品紹介をエンディングの後に入れるなど聞いた
事もない。
588 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 00:13
画面はゆったりとした速度で赤く彩られてゆく。
亮はその光景をじっと見つめた。最初の一滴が画面の下端に達し、そ
のまま途切れる。それが、このシーンが映像であることを実感させた。
下端に達する血の筋はだんだんとその数を増していった。そして、画
面が大部分が血で染まったとき、画面は急にその色彩を失っていった。
色度を失った画面は灰色に近づいてゆく。
その中に、何かシルエットが浮かびあがった。長い髪と、細い輪郭。
背中には後光と十字架を背負っている。イエスをモチーフにしているよ
うだった。
背後の流血は、すでに完全に消えている。イエスのシルエットは、神々
しい光を湛えていた。その前面に文字が浮かび上がってきた。
汝よ――
戦士よ――
今、また、戦いが始まろうとしている――
古よりの戦いが――
しばし、時を待て。時がくれば、宿命が汝の導こう――
ただ、一つ。汝の真の名を告げる――
「戦士――『天狼』? いったい、なにが戦士だ」
亮は苦々しく吐き捨てた
>>585 私の嗜好からは遠いのですが、ライターの設定に少々無理を感じたので一言。
ゲーム誌は特にビッグタイトルの場合、発売の数箇月前から記事を追いかけ
ます。特別な事情がないかぎり、発売後も同じタイトルは以前から担当して
いるライターが手がけると考えたほうが自然でしょう。またゲーム発売時点
の攻略記事では、ライターが最後までクリアしていなければならない理由は
ありません。情報公開範囲は一律に決められており、発売直後だからといっ
てすべてのクリア条件を露出していいとはなりません。このことは雑誌発売
日が同日の各誌を見比べると、公開範囲はたいてい同じであることからもそ
の事実が読み取れます。
>>585 文は荒いけど、これからどうなるのか気になる話。
異世界ファンタジーになったりはしないよね?
591 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 03:52
>>572-573 読者を引き込む何かを持っている。
リズム感があり切れ味がある、一気に読み上げたよ。
高校は男女共学じゃないのかな? 説明がないので気になった。
>僕は勉強をしなくなり次第に頭が悪くなっていった。
なことないよ(笑) 勉強しなくても頭は悪くならない。
成績は下るだろうが、その分、他で遊んだり色々なことを
経験しているから頭使うし賢くなっているよ。
とんち小坊主の一休さん、きょうもお寺の納骨堂でさよちゃんと秘密のお遊び。
「ねえ さよちゃん?」 かたわらの骨つぼをとって一休さんがいいました
「この かめに あたまをつっこむことが できるかい?」
「うふふ、そんなのわけはないわ..ほら!」さよちゃんは、かめをすっぽりと
かぶってみせました。
「やあ、すごいすごい、でも..そのかめ......中身入ってるよ!!」
さよちゃんのあたまには、どくろがちょこんとのっていました。
「ギャアアアアアアア!! とって!とってつかあさい!」 着物を振り乱して、
泣きわめくさよちゃん。
「ギャハハ!骨のコナはピカの毒にいいんだってよ!」
「ギギギギギ....」
・
・
・
「ひっく ひっく....ひどいわ 一休さん」涙目で一休をみつめるさよちゃん。
その瞳と、乱れた着物からのぞく白いふとももに、一休さんは女を見たのでした。
(犯って....やる!)
なんとかしてさよちゃんを犯す計画を練る一休さん。
....ポクポクポク(思考中)....チーン!! (〜 一休さんテーマ曲イントロ流れ出す 〜)
「さ、さよちゃん!じゃあ今度は、そのかめを口の中に入れるいれることが出きるかい?」
「ええ!こんな大きいの、おくちにはいらないよぅ...」
(ブチ)←萌えなセリフに、一休の何かが切れた音。
「そのかめが入らなくても、俺の亀は入るだろオラァ!」
たけりくるったいちもつを さよちゃんのくちにねじこむ一休さん。
「うぶっ、んぐうっ!」
「ホラァ!もっと舌を使え!噛んだら殺すぞ!」
もはや一休さんにみほとけの姿は見えませんでした。
その後、ご開帳と称し、さよちゃんのおさない観音様によくぼうのかぎりを
ほうしゅつし、なんどもなんども果てた一休。
すでにさよちゃんは抵抗する気力も失い、にんぎょうのように股間から血のまじった
ピンクいろのせいえきをだらしなくたれながして転がっていました。
全てがおわり、納骨堂を後にする一休。まだまだ暑い、秋のゆうぐれです。
「いたづらきびしく一級品....か.....フッ....フハハハハハハ!」
一休は笑いながら帰っていきました。
お寺のかねが、ごん となりました。
594 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 06:41
>>585 うーん、ゲーム好きは興味持つかも知れないけど、ゲームに興味ない読者は
切り捨ててる出だしだよね。ゲームに興味ないから私なら読まないな。
で、ゲーム好きだけ取り込んでおいて、この後の展開がゲーム好きの期待を
裏切る内容、たとえば590の言うように単なるありがちな異世界冒険モノとかに
なっちゃうならツライよ。
どんなネタでマニアックな彼らを満足させるか、とても難しそうだ。
でも、この前振りだけみると、計算してるんじゃないかともおもえる。
実際どうなの? ホラーかどうかはおいといて、個人的にはリングの
ビデオならぬゲーム版かなと思ったけど。
595 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 08:37
596 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/20 12:20
>>591 >なことないよ(笑)
なこともないという罠
>>576 お褒めに預かり光栄です。ありがとう。続き書いてみます。
>>582 続き書くのでまた批評してください。
>>591 なんか褒めてもろてありがたし。
都立で男子校ってないかなあ。主人公の頭が悪いのはもとからですかね。
続きも書きますよ。
598 :
青木原精神病院:02/12/20 12:46
599 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/21 13:02
600 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/21 18:44
600
こんなとき以外にこないけどな。
さーて休みだ、どんな風に評価してもらえたかな〜と
スレを覗いたら、ナンダコリャヽ(`Д´)/レスナシカヨ!!
う〜ん・・・でもこのスレは過疎って感じはしなかったんだけどなぁ。
創作板の皆さま、もう一度お願いします。自分小説
書くの初めてなんですよ。軍板の方でもヘタレな自分
ですが頼みます。
602 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/21 22:47
菓子折りでも包んでこいや
ヽ(*´ー`)ノりゅんりゅんさん、
かくれんぼをしたわけじゃないけれど
こんな所で見つけてしまいました。
お友達になりませんか?
そうか、一緒に逃げましょう
604 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 01:25
>>601 菓子折りはいらないけど、自衛隊ネタに興味を覚えなかったので読まないつもりだった。
601でお願いされたので、
http://2ch-army.hp.infoseek.co.jp/jsdf/aoki.htm だけ見た。
第2章の途中から流し読みしてしまった。小説、というより文章を多少書き慣れている気
がした。生硬さがないのは良い。でも描写が少ない分、アマチュアの文章って感じを受ける。
出だしはちょっと面白そうだけど自衛隊入隊の経緯が全然つまらない。小説じゃなくてプロット
の説明をエンエン読まされてる感じ。このパートが長いわりに描写でなく説明で終ってるから、
いらいらする。何をやりたい小説なのかが伝わってこない。なんか面白いところは後にとって
おいてやろう意識があるように読み手に感じさせる。そこまで読まずに第2章でやめるね。
読者をいきなり面白がらせないとダメ。どうしても構成を変えたくないなら第2章を小説として
面白く書かないと。でもプロの編集だったら、第2章はバッサリ切らせるんじゃないかな。
このままの構成で続きを書かれても自分はもう読まない。
ごめん、第2章じゃなかったね。
序章の219から226までのパートのことを言いたかった。
606 :
青木原精神病院:02/12/22 03:15
>>604、605
ありがとうございました。ズバッと言って
貰えて本当にありがたいです。
>>でも描写が少ない分、アマチュアの文章って感じを受ける。
全パートで、まだ描写が足りないってことですよね?
正直自分も219−226は説明臭すぎると思って、
500番台はがらりと変えたつもりだったんですが、
やはりまだまだですか。わかりました。まだまだ
書くつもりなので、また見てもらえると嬉しいです。
>>606 もう少し簡単にだけどアドバイスしてみる。自衛隊の装備を実際のものと変えずにリアル路線
で行くか。それとも空想上の新兵器も持たせるのか。前者なら200×年の近未来設定にすべき。
後者なら現行の20××年で幅を持たせる方がいい。
218は、自衛隊機に搭乗している感じをもっと描写でアピールする事。自衛官が自衛隊機に乗っ
てるのはこんな感じなのかあ、という気分にひたらせる。現状はあっさりしすぎで、気を入れず
に読んでると気づかれない恐れも感じる。
次の入隊の経緯は全面カット。すぐに本題に入る。経緯をどうしても入れたいなら、もっと後に
挿入する。書き直したうえでね。たとえば、すぐにファンタジー世界にまぎれこませる。
「ここはどこだろ?→突然の化け物の襲撃→退治→どうやら日本じゃなくて異世界らしい→
ひとまず休もう、と初めての夜を迎える」。で、ようやく回想場面にして、経緯を導入する。
というのはひとつの案。これがいいとは思わないけど。自分としては回想場面を入れるのは
マイナスだと考える方だから。過去の話が挿入されると、せっかくストーリーに入り込んでる
のにブチ切られるのが嫌なんだな。極端な話、別の新しい小説を読まされるのと同じだから。
また新しい状況を把握して、キャラに感情移入しなきゃならんのかよ!と腹が立つ。こんなの
作家の自己中でやってるだけで、読み手が喜ぶと思ったら大間違い。話は過去から未来へ素直に
向かうのがベスト。
あと、異次元世界に行くなら、伏線がなんか欲しい。まっとうに自衛隊話だけで進められて
そういう話かと思ったらあとで裏切られる。主人公に虫の知らせでも、させてみたら?
いわくありげなアイテムの話をまぜるとか。まあこれは思い付きなので、つまらないアイデア
だとは思うけど。
自衛隊がタイムスリップする話に半村良の「戦国自衛隊」というのがあるけど、未読だったら
読んでおくといいかも知れない。同じ雰囲気にならないように、独自性を出さないといけない
から。じゃないと、アイデア借用で終っちゃうかも知れないから。
608 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 04:14
609 :
青木原精神病院:02/12/22 10:40
>>607 いろいろなアドバイス、本当にありがとうございます。
まずは219−226は全面カットと。いきなり500番台にに行った
ほうが良かったんですね?500番台は少しは自衛隊らしい
感じが出たでしょうか?
それで兵器の類ですが、リアル志向で行こうと思ってます。
20××年としたのは、軍板で蓄積弾薬が非常に少ないと言われる
自衛隊が弾薬の貯蔵を始めるなら半島有事が起こるとき
だろうというアドバイスをもらったので、幅を持たせるつもりで
20××年としました。弾がないと数回の全力射撃で尽きてつまらないし。
伏線についてはなんも考えていませんでした。まあスレのタイトル通り
自衛隊が召還されると言う話なので、すこしまわりの人とは違った奴らに
召還させたろうとは思ってたんですが。
回想シーンもあまり入れないようにします。戦国自衛隊は未読なので
あとで読んでみますね。
>>608 基本ルールまで教えてもらってすみません。これからは気をつけますね。
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/army/1038809488/700-702n それでとりあえず続きを書いてみました。どなたか219−226は無視して、
218、227、500番台とこれを読んでもらえないでしょうか?
すれちがいだったので608さんのアドバイスは活かされてないんですが。
よろしくおねがいします。
610 :
ayumi:02/12/22 11:11
お願いします
彼は今何してるんだろう。
出会ってから一年経ってしまった
私はいったい一年間のうち、どれくらいの彼のことを想っていただろう。
やさしいまなざし、男らしい顔つき、かすかな香り
私の頭からはなれない。
記憶に焼きついてしょうがない。
愛しい愛しい私のベストパートナー
この世であなたに出逢えて良かった。
運命を信じたい
またいつか会えると信じたい。
私はあなたの心に生きていますか?
私の思い、ほんの少しでも伝わってますか?
あなたと一緒に世界を見たい
あなたと同じ心をもちたい
板違いです。詩板か音楽関係、または芸能関係の板で書きこんでください。
そのときは詩に音楽をつけるのも忘れないように。
まだ冷たく硬い芯の残る風が霞の立ちわたった通りを吹き抜け、
ようやく若芽を兆しはじめた木々を震わせていた。
すでに夜は明けていたが、一枚布のような鉛色が空をまんべんなく覆っており、
周辺の山々は遠くに黒く沈みこんで見えた。
ごつごつとした裸の岩山の上にあるべき朝の陽は
わずかばかりとも姿をあらわそうとせず、薄く陰惨な光を投げかけてくるだけだった。
通りに沿って並び立つ家々や、鈍く金属的な光沢を放つ石畳の道は、
決して眠りから覚めることのない廃墟のように静かで、
わたしたちの靴音だけがうつろに響きわたる。
いつものように、小鳥の身をひきしめるような高く鋭いさえずりも、
人々の立ち働く音も、話し声も、聞こえてはこなかった。
613 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 11:41
お願いします。
急に寒くなって、ぼくは思い出すことがあった。そのときもまるで
冷たい天使が抱きついてきたように木枯らしが、彼女とぼくの間に吹
き込み、「隙間風が吹く」なんて縁起でもないと二人で顔を見合わせ
笑った。彼女はぼくのジャンパーのポケットに手を入れて、そうして
ぼくらは手をしっかりと握り合い、何者か引き離す力を勝手に想定し
てそれに逆らっていた。いま、考えてみれば、それは恩寵ふかく、し
かも意地悪な時というものだったのだ。
そんなことを考えながらぼくは日々大気が凍りつく、大気そのもの
の濃度が増していく、そんな季節の行程を生きていく。「好きだって
いいなさい!」と自分も真っ赤になりながらぼくの往生際の悪い抵抗
を愛した彼女の声を、いまぼくはただ、言葉、抽象、文字としてしか
思い出せないということに、傷つく。
いきずりの恋より儚く、なぜなら愛し合った時の長さは記憶された
時のすべてと引き比べて計られるべきだから。そしてこんなにも長く
覚えているぼくにとって、その日々は、まるで、瞬間の偶然のように。
少しずつ結晶していく(クリスタリザシオン)吐息をぼくは撒き散らし、
甲斐のない日々を送る。そのころのぼくらときては、けれどまるでい
まこの瞬間のことをまるで、生まれつき知っていて、そのために忘れ
果てた日々のためにと、恋することを急いでいたような気がしてなら
ないのだ。
胎児は産道の中でこれからのすべての出来事を、あらかじめ夢に見
るのだと、そんな詩をどこかで耳にしたせいだろうか。枯れ葉は積み
重なっていく。やむことなく、こころそのものの擬人のように。
それさえも、ただ生きていく無数のおろかな必死の試みのひとつで
しかないと知りながら。
私が『それ』を初めて見たのは、まだ母が生きていた頃。
母は元々体が弱く、弟を産んだのを境に一気に悪化していった。
そして、私は見てしまった。
夜は深くもはや星の光さえ見えない。
そんな中、瑞希は目を覚ました。
隣りではまだ幼い弟が可愛い寝息をたてている。
瑞希は布団から出ると暗がりの中を電灯も点けずにトイレまで向かった。
あえて電灯を点けなかったのは、もしかしたら母が起きてしまうのではないかと
思ったためだ。
用を済ませ瑞希が部屋へ戻ろうと廊下を歩いていると、母の寝室から白い光が漏
れているのに気付いた。
「お母さん?」
呼びかけても返事はない。どうやら母は眠っているようである。
瑞希は襖に手をかけた。
そしてそっと襖を開ける。
しかしそのままの形で瑞希は固まってしまった。
目前に広がったのは白い電灯の明かりで染まった部屋ではなく、廊下と同じ漆黒
の闇であった。
そして今にも叫んでしまいそうになった瑞希は母のいる場所を見て凍りついた。
もはや叫ぶことさえも忘れ、力なく崩れ落ちる。
母の横に立った『それ』は、ぼんやりと白く光って見えた。
ただ光っていないことは確かである。
何故なら、『それ』は何ひとつ照らしていなかったのだ。
母も、母が眠るベッドも…何も。
『それ』は、まるで闇の中に開いた白い穴のようだった。
リベンジしてみます。批評よろしくです。
615 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 16:52
>>613 あいよ。箇条書きですまん。
1、良くも悪くも詩的。
2、整理ができていない。段落ごとの整理はいい。段落の中身の整理がちょっとな。
3、比喩はちょっと良かったけど古い(どうでもいいと思って書いてるな)
4、「ぼく」のセンチメンタルな回想と陶酔はいい。使い古されてはいるが、
その単純な美しさはやっぱり魅力的。でも、回想の「彼女」とのシーン=
陶酔の生まれる「具体的」な足場が月並みで弱すぎる。この文章で唯一具体的な
描写が必要な、カキワリが必要な「シーン」なのに、描写がない。というか
量的に少ない。「これ系」(の印象・読後感)の文章は、本来シーンを描くことに
量を割く。腐心する。
想念と陶酔の生まれる足場が貧弱だから、古く月並みな比喩やぞんざいな構成、
足場の補強材としての乱暴な単語(「隙間風」、「言葉」、「抽象」、「擬人」、
4段落目の「胎児」等)。
まだなんか言えって言うんならいう。俺と同じような問題をかかえてそうだから
まじめにやってみた。
省略スマソ・・・・・それから
>>613さん、おれの文章で「ん?」と
思っても無視してくれ。
・・・・・・書きもれだ。
えらそうなこと言って。
・・・・・・逝ってくる。
617 :
209(210):02/12/22 17:57
『それ』という得体の知れない存在を
効果的に使おうしたことは理解する。
しかし、如何せん具体的な背景描写がつたない。
背景までが読者に分かりずらいのでは
『それ』の幻想性が半減してしまう。
前回と同様の欠点がまた出てしまったという印象が拭えない。
文章のセンスというかリズムは独特の物が感じられるのだから
もう少し読書量を増やし基本的な小説の書き方を学んではどうでしょうか?
もし、現状で充分に読まれているなら失礼。
619 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 21:03
ドーナツの穴をたべてしまったぁあああああああ
>>614 一人称で始まって、3人称になるのはどうかと。
>>617の指摘のように、基本的なところが怪しい。
指南書とか読んでみれば?
それだけで全然違ってくるはず。
>209(210)さん
全然失礼じゃないでしよ。
>>618 いえ、違いますよう?
>>620 そうか……そうなのか!ようしガンガりまし。
>209(210)
>>618>>620 批評サンクシでし。
また多分酷しますのでそん時はよろです。
622 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 21:55
>>609 自衛隊といえば、浅田次郎のたしか「歩兵の領分」というタイトルの名作があった。去年出た
本だったかな。わたしは自衛隊のことなんか何も知らないけど、陸上自衛隊の雰囲気がすごく
伝わってきて、その場の空気を嗅いでいるような気までしたものだった。興味がないテーマ
なのに、ぐいぐい引き込まれてしまった。自衛隊の話を書くなら読んでみたら? 違いや長所を
徹底的にチェックするといい。
人物の名前は、リアリティのあるものにすること。でないと読者がシラける可能性あり。歴史上
の実在人物は読み手にイメージができてる場合があるから、それが邪魔にもなる。近藤勇が後輩
の若僧と言われてもねえ。
この話は、笑いも含んだマンガチックな話にしたいのかな。それとも、ある程度アダルトかつ
リアルで読み応えのある話にしたいのかな。後者なら、降下前にお喋りしすぎで自衛隊として
許されるのか疑問を感じてしまう。あんな話しをしてたらあとで「否が応にも緊張は増して
くる」といわれてもねえ。主人公の喋り言葉はまるでマンガだね。実際の話し言葉、マンガの
話し言葉、小説の話し言葉はそれぞれ違う。小説のセリフ部分だけひろって読んでみたら?
いろんな種類の小説を何冊もね。とにかくマンガ的なセリフと理詰めでつないでリアルさを
だそうとしてる降下描写が、アンバランスでつらかった。セリフが自衛隊ぽくないんだよね。
ここで大事なのは自衛隊で本当にこういう言葉づかいがされているかどうかではなく、
あくまで読み手に自衛隊ぽく感じさせるかどうかが問題。自衛隊員の枠からはみでたキャラ
クタにしたいと思っているのも知れないけど、だったらその温度差の違いをまず浮き彫りに
する描写をしなくては。隊員らしい喋りをする隊員をだして、彼らに「あいつらははみだし
組だ」とか思わせるor言わせるとか。
623 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 21:56
>>613 「まるで冷たい天使が抱きついてきたように」と言われても、冷たい天使に抱き着かれた
経験が読み手にないから、直喩になり得ないのでは? 直喩を避けるならこんな感じとか↓
『突然のかわいた木枯らしに二人そろって首をすくめる。コートの襟をつかんだ指をゆる
めると、彼女はささやいた。「冷たい天使に抱きつかれたらこんな感じなのかしらね」
ぼくは彼女に時折生まれる、ほほえましい詩想が気に入っていた』
「隙間風」は戸や障子などのすきまから吹き込む風のことをさす。この場合を誤用になる。
恩寵ふかいという言葉も聞いたことがない。「大気そのものの濃度が増していく」何を言い
たいのかわからない。こまかい箇所はこのへんでやめておきます。
何を訴えたい文なのかわからない。読み手の共感を拒否してるし、美文でもない、というより
わるいけど悪文だと思う。推敲もしてないよね。「まるで」が一文に2回もある箇所があるし、
頻度が高い。もっと辞書を引いて欲しい。
624 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 21:58
>>614 キャラが衝撃を受ける場面は、その瞬間なにが起こったかわからないような描写を
する場合が多いんだよね。小説って。なぜかというと一瞬何が起きたかわからない
ってことは実体験的にもあると思うんだ。事故に遭った瞬間とかね。
それがない。目撃するまで引っ張ってるのにそれがないから読み手はふーん、なぁんだ
で終る。これでは読み手は衝撃を受けない。そこに着目して、もっとたくさんの本を
読んだほうがいい。引き出し不足に感じた。
625 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/22 22:58
>>622-624だけど、わたしもここの人達に触発されて小説を書いてみようかな。
執筆や小説の勉強に時間を割くので、もう批評はあんまりできないです、たぶん。
短くてもいいなら、たまにやるかも知れません。
まあ、この先わかりませんが批評がないときがあっても勘弁してくださいね。
626 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 00:33
>>620 >一人称で始まって、3人称になるのはどうかと。
614冒頭の「私」と、後で現れる「瑞希」、ふたりの関係は……あれ?と思って
読んでいたんだけど、あなたのいう「私」と「瑞希」は同一人物だったんだね。
少々混乱してた。
>>614 >私が『それ』を初めて見たのは、
ということは、その後も『それ』が何度か現れたってことだね。こわ。
あと、情景がわからなくて勝手に自分で変更して思い浮かべたんだけど。
廊下と母親の寝室は襖で仕切られているんだよね。しかし、一般に襖は
遮光性を目的として作られている。それなのに廊下の電灯を点けると母が
云々は変だよ。あと、トイレから戻るときに母の寝室から白い光が漏れて
いるのに気付いた。ってのも変。普通は、部屋と部屋の仕切りを襖で仕切って、
廊下・縁側と部屋の仕切りには片側に紙を貼った明かり障子を用いるんだ。
だから襖じゃなく明かり障子なら読んでいて納得する。ココは最も重要な
シーンだから正確にな。重箱の隅云々じゃないよ。
627 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 04:36
このスレ読んでいたら書きたくなり、初めて書いてみました。
何を言ったて何も変わるもんじゃないさ、ましてやもう終わったことだ。
そう言ってため息にも似た深呼吸をした。激しく動揺している自分を自分
のプライドを守ることに精一杯の大人びた口調で相手に言ってやった。
きっとあいつは気づいていただろう、俺が動揺していることにそして馬鹿
にしているだろう。だけどもう、そんなことは関係ないんだと自分に言い聞かせる
しかできなかった。
くやしくてくやしくて。
幼いころの自分を思い出す。家は貧しく、学校ではいつも暴力と陰険ないじめ
の標的となっていた自分。卑屈な笑顔でやめてくださいと懇願している自分。
それでも「友達」は手を止めることは無かった、俺を汚いと罵り、貧乏だと
馬鹿にした。
それでも俺はいつもと同じ、「やめてください」と卑屈な笑顔で言うしかなかった。
月日は経ち、俺も年をとった。
あのころ自分に起こっていたいわゆる「いじめ」のことは、忘たり許したり
はできなかったが記憶の奥底に封じ込めて置くことはできた。
でも、その記憶は大人になってもたまに出てきては俺に卑屈な心と嘘を植え付け
また深く沈んでいった。
現実に引き戻され、目の前にいる女の顔を見ると幼いころ俺をいじめた奴と
同じ目をしてこちらを見ていた。
俺の中で何かがはじけた、次の瞬間記憶をなくす。
気づいたときには遅かった、女の顔はぐちゃぐちゃに潰れ、赤黒い血と涙が混じった
顔で俺に許しを請っていた。
今から、長いですが、小説を上げてみます。御批評おねがいします。題名は曼珠沙華です。
彼は修羅だった。
目覚めれば修羅になっていた。
修羅はこの荒野に立ち,幾つもの骨を踏み,幾度も血を流した。
かの天におわす眩ゆい光りの人々といくだびも争い,もはや彼はなんのために戦っているか忘れてしまった。
ただ,戦わねばならぬという気持ちだけが心に残り,三つ又の矛をふるっていた。
ある日、修羅はいつものように血を流し,骨をシャリシャリと踏みながら血で溢れたこの荒野を歩いていた。
いかんせん先の戦いで疲れていた修羅は,目の前にどっかりと控える大岩に腰をおろした。
半刻ばかりその場で休み,あたりを見回した。
あたりはやはり,骨の山と血の池がひろがっており,いつもと変わらぬようにみえた。
ふと目をこらすと,一つのしゃりこうべの中に光るものが見えた。
修羅はそれがひどく気になり,そのしゃりこうべを,ひょいと持ち上げてみた。
丁度その下にあったのは,うっすら光る真っ赤な花が一輪。
修羅はその花を一目で気に入り,花の周りに散らばっている粉々の骨を,茎を折らぬように丁寧によけてやった。
修羅にはその花があまりに,この地獄に似付かわぬようみえ,ひどく眩しい存在のように思えた。
修羅は,その花に話しかける。
「お前はなぜ,この地獄にいるのだ。」
真っ赤な花は話しかけられて,びっくりし言葉を詰まらせながら答えます。
「わ,私は,もともと天の庭に咲いておりました。でも,天に咲く他の花々は私を見て"血のように真っ赤な花は,天には相応しくない"といい,私は追い出されたのです。だから私は自分が咲ける場所を求めておりましたら,この地に辿り着いたのでございます。」
花は怯えて震え,
「後生ですから抜かないで下さいまし,邪魔ならまた,旅に出ていきますから…」
と,花弁を下へ垂らすのでした。
修羅は首を横にふり「ちがう。ちがう。」といいました。
「オレは,お前が気に入ったのだ。咲きたいのなら勝手に咲くといい。」
真っ赤な花は喜んで,茎を左右に揺らし,花弁の,こすれる音がまるで歌のように聞こえました。
修羅はもう一つ,花に尋ねました。
「お前の名はなんという?」
花は歌をやめ,花弁を垂らし,名はないと答えました。
「…ならば,オレがつけてやろう。」
修羅は一寸ばかり考えて「曼珠沙華というのはどうだろう。」といいました。
真っ赤な花は,また喜び,何度も何度も感謝しました。
この紅い花がゆれるたび,その花弁から歌が漏れるたび,修羅の心は安らかなになっていきました。
修羅はすくと立ち上がり,眩しく輝く天上を見上げました。
「オレも昔,天に住んでいた。」
でも,なぜ地獄に堕ちたのか,なぜ戦わねばならぬのか,そんなことはもうとっくに忘れてしまった。
忘れたのなら作ればいいのではなかいか。そうだ,この花のために戦うのも悪くない。
修羅は思います。
オレが戦って戦いぬいて,それで力尽きた時,あの天にいる光り輝く清浄なる御人に願ってみよう。
この深紅の花が天に咲く事が出来るようにと。
修羅は戦った。幾千幾万も。
天には,曼珠沙華の花が地平線の彼方まで咲いている。
全部上げてみました。ケータイですので、読みにくいところありましたら、すいません。
635 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 05:30
>>627 ネタは珍しくないが、文章は、とても読み易くて良いね。
前半の緩やかな流れから行くと、最後は一気だね。
切れる前に、2〜3カット、女とのせめぎ合いがほしい。
>女の顔はぐちゃぐちゃに潰れ、
それってひどいね。女は失神、或いは植物に、或いは昇天してるよ。
636 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 06:25
いけない。批評やめるつもりだったのに、また来てしまった。
こりゃあ2ちゃん依存症だ。
>>627 マンガのイチを思い出した。描写が足りなくて説明ばかりだなあ。
小説じゃなくてプロットを読まされてる感じ。読み手が感情移入するには
どうすればいいのかを考えなきゃ。
>現実に引き戻され、目の前にいる女の顔を見ると幼いころ俺をいじめた奴と
>同じ目をしてこちらを見ていた。
>俺の中で何かがはじけた、次の瞬間記憶をなくす。
この部分だけで原稿用紙最低でも2、3枚はいかなきゃ(もっとか?)。
>>628 面白かった。百億の昼と千億の夜を思い出した。
修羅が最初の目的を思い出すのかと思ったらそうはならなかったのが、
個人的に残念だったけど。もっと長く、普通の短編か中編で続きを読みたい。
最後は目的を思い出して欲しいな。曼珠沙華という花は本当にあるの?
こういう話では「オレ」は平仮名のほうがいい。
「…」は正しい用法は「……」(3点リーダ2つ)
読点は「、」全角(一文字分)。?も全角。最近は「」のなかの最後の句点は不要。
>>628 仏教説話でホントにありそう。
おもしろかった。
語尾は統一した方いいね
>>635 批評どうもありがとうございました、ボロクソに言われるの覚悟で
書き込んだので読みやすいと言っていただきかなりうれしいです。
>>636さんにも言っていただいてますが、もっと描写部分を増やして
みたいと思います。
639 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 10:23
640 :
209(210):02/12/23 10:56
>>627 636さんの言う通りだと思います。
自分の思いや主張を小説という形式にまで昇華できていない。
気持ちの部分が先走りすぎていて読者をまったく意識していない。
例えば
「くやしくて、くやしくて」
という一文の後にすぐ回想シーンでいじめを受けたことを告白しているが
その間に哀願する女の表情を持ってくるべきです。
その表情がかつての自分と重なり記憶がフラッシュバックして
いじめの告白へと持っていく。
(これだけでもかなり無理があるのでさらに何らかの布石が必要だと思います)
ただ、このようにもう少し文章の流れを意識してみてはどうでしょうか?
また、この文章が一人称で書かれていることにも少し不安があります。
読者は著者の独りよがりの主義主張など読みたくない。
魅力ある物語や登場人物を媒体としたメッセージを読みたいのです。
ここまで感情が先走る文章を書くのであれば当然3人称で書かなければ
単なるオナニー小説だと思われてしまう危険性も否定できないと思います。
初めて書いたというのに厳しい批評してしまいましたが頑張ってください。
641 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 11:35
>>640 初投稿で、いきなり厳しい採点だね。それだけ627に未来性があるって事かな。
642 :
209(210):02/12/23 11:52
>641
今の段階では何とも言えない。
むしろ、461に期待している。
技術的には新人賞の一次レベルにも遠く及ばないが
素材は面白い。誰かが鍛えてあげれば伸びそうな気がするんだけど・・・
最初見たとき何だか良く分からなかった。
夜の闇の中でもなお黒い、小さなものが、地面を埋め尽くしていた。
星かと思えるほど無数にあり、見渡す限りそれだった。
おいこれ、なんだ?
オレは宗助に聞いた。
彼は縁側から下り、石の上にしゃがみ、その物体に
手を伸ばし触った。
つ、と彼はいい手を押さえる。血があふれる。人差し指を
よく見ると、肉がえぐれ、つめが半分割れている。
不用意に触るな
オレが目で言うと面白そうな顔をしてまたそれをみつめた。
むしだよ。
宗助は言った。虫だ、ただし、意地汚い虫だ。
こいつらは何でも食べる。雑草でも生きている動物でも
また、ともがらでも。
(ともぐいか。)
そうおもったら気持ちが悪くなった。口をおさえ、
妙な味のする唾を必死で飲み込もうとしたが、
胃の中のものをすべて、そいつらにぶちまけた。
615 さんありがとう。短い文章で背後の骨格をつくるのはむつかしいです。
そのへん、雰囲気で処理してるのはよくなかった。
623 さん。隙間風という言葉はだから引用符の中にはいってるんですよ。
たどり着いた墓地は若々しいやわらかな芝生に覆われていた。その生命に満ち溢れた印象に誠は圧倒された。墓石は仏式のものももちろんあったが十字架
のきざまれたものも相当数あった。墓地をかこむ木の柵になかばもたれて向こう側の様子を一望しながら、誠は通り雨に濡れて、陽光が虹をかける芝のうつくし
いあざやかさと、そのなかに飛び石のように点在する墓石の廃墟めいたとりあわせに惑わされた感覚を暫く宥めなければならなかった。
「あそこよ、あそこ」
小高い丘になったところには松かなにかの木が孤立して立っている。その傍らには木陰の利を享受してひさしい筈の墓石がすずしげで、そこには蔭になっ
ている所為でこちらからは顔の見えない人影がなにごとか墓石をみつめて考えているようなのだ。
「あれがぼくの兄だってきみはいうんだね」
「あなたはどうせ忘れてはいけない事だけを選りに選って忘れてるんだから」
「あのひとは何をしているんだい」
「弔っているのよ」
「なにをあのひとは弔っているというんだい」
「それはお兄様にお聞きなさいな」
柵の途中にある壊れた扉をぶらんぶらんとあけて誠は小道をあるいていった。すると顔の見えないそのひとは気がついたようで、半身が相変わらず蔭になったまま振り向いたが、ふと何かに驚かされたように視線を空へと動かした。
あ、とつられて見上げた空には一羽のカラスが飛んでいて、
目を戻すともうそのひとはいなかった。ごまかされた気分のままで墓石の傍ら、木陰の闇に立ってみると、墓石は苔むして二十年は経っているような気
配、文字は読むのも困難で、濃厚なさっきまでの、そのひとのたしかにたっていたという気配を残響のように感じるだけだ。
かさり、と音がして振り向くと追いついてきていた彼女が悲しげな様子で寄り添って、
そしてぼくに口付けた。
645 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 17:46
>>639 説明、わざわざありがとう。
>>628 実在の花を用いてそれに毒があるのなら、毒のことも物語にもりこめばよかったのに。
話に奥行きや広がりがでたかも知れない。こういうネタを素通りして捨てるのは、実に
もったいないなぁ。そのほうがより仏教説話らしくなったんじゃないかな。
>>641 初投稿でも厳しく批評してあげるのはその人のためになると思うよ(わたし自身は636で
軽く終らせちゃったけど)。正直いって、今の段階でわからないのはみんな一緒。
でもね、可能性はみんなにもあるのと思うんだ。山本文緒だって、デビューのときは
ヘタクソだけど、今はうまいし面白いものね。今、昔のヘタな時代のも文庫になってる
から、両方読み比べるといい。みんな勇気でてくると思うよ。昔の作品は、はっきり
言って、3、4行めで読むのをやめたもんね。書き続けることが大事だってホントにわかる。
646 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 17:48
>>644 > 623 さん。隙間風という言葉はだから引用符の中にはいってるんですよ。
623です。これ、もうちょっと説明してください。
あえて誤用を使用しているということなら、登場人物の男女を隙間風の知識なく使わせて
いる、つまり、あまり言葉を知らない、語彙不足のバカップルという設定にしているという
ことですか?
もしそうなら、それが小説中で歴然とわかるような表現にしたほうがいいと思う。このまま
では単に作者が言葉を知らないと受け取られてしまう恐れがあるので(現にわたしはそう
思った)。
あ、それとも比喩的表現かジョーク? もしそうでも無理があると思うなぁ。実際に二人で
歩いていて隣の人が突然「「隙間風が吹く」なんて」と言ったら内心(何のこと言ってんの?)
と思うもんなぁ。
曼珠沙華を書いた者です。御批評ありがとうございました。
説明すると曼珠沙華は彼岸花の事ですが、仏教の話によると本当に天界の花らしく、花の色は真っ白で悪人はそれを見ただけで改心するといわれているらしいのです。
私はその曼珠沙華を現実にある彼岸花に、かけて話を書いてみました。
そして、最後に天界で咲いている曼珠沙華は、天に昇り真っ白な花になって咲くのです。それは話にいれませんでした。きっと読む方が混乱すると思いましたので、こんな事を書くと言い訳くさいですが。
もっと精進していい小説を書けるように努力します。
あ、すいません。も一つ付け足しです。
>>636さんがおっしゃった修羅の目的ですが、修羅は仏教で敵となっています。敵というのは他の宗教の神だからです。だからは彼は仏教とは違う天界にいたのです。
最後に修羅は力尽きますが、昇天し天界にのぼり仏教の神になるのです。
仏教はそうやって他の宗教を吸収していった宗教ですから。
その話も、小説にしたら面白いかもしれないですね。こんど、書いてみたいと思います。
その時はまた、御批評ねがいます。皆様、本当にありがとうございました。
>>643 > 最初見たとき何だか良く分からなかった。
読み終わってもなんだかわからん。
時代劇で、妖怪の類が出ているように思えるけど、
抜粋のしすぎでは。
>>640 詳細な批評をしていただきありがとうございます。
一人称、三人称といった文章を書く上で必要な部分等
全くわかっていない、基本的な部分をもっと
勉強してまた書き込んでみたいと思います。
ありがとうございました。
隣の家から怒鳴り声が聞こえてくる。毎度の夫婦喧嘩だろう。
テレビを見て、お茶を飲んでくつろいでいた彼の胸の奥底に響く
大太鼓のような声。耳を塞ぐまでもなく、機嫌の良かった彼の
眉間には深い皺が寄っていた。
「うるさいんだよ」
彼はいつも低い声で不平を言っていた。怒鳴るとすっきりするのだろうが、
隣の夫婦に聞こえて面倒になるのを避けて我慢していた。
まだ、隣からは猛獣の雄叫びが聞こえてくる。家の壁というものはこんなにも
無意味なのだろうか。
彼は隣の方角を出来るだけ憎しみを込めた顔で睨んだ。
「いい加減にしろ」
と彼は白い壁紙に向かって、ぼそっと言った。丁度その時、壁の向こうから
襲いかかる声。
「何よあんた!」
彼に応えたのではないのであろうが、びくっとしてお茶を啜った。
新茶のいい香りに一休みを得て、強張った顔を緩めた。
652 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 20:25
定期入れを取り出そうとハンドバッグを開けたときに、ケータイを
家に忘れてきたことに気がつき、慌ただしく改札を抜けていく人波の中、ひとり呆然と立ち尽くした。バックの中を掻き回してみてもやは
り無く、じりじりと込み上げてくる焦燥感に煽られながらよくよく考
えてみれば、自室の片隅に置いた充電機の上にひっそりと佇むケータ
イの姿形が、手に取るように浮かんでくる。洋子は右手首にはめた腕
時計に素早く視線を走らせ、駅から家までの往復の所要時間を思い出し、九時の始業に間に合うかどうか、計算し始めた。
急げは、駅には十五分ほどで戻ってこられるだろうし、今の時間帯
ならば、間違いなく電車は五分おきにはくる。待ち時間などの誤差を
考慮に入れても、普段より十五分か二十分遅れる程度で済みそうだと
結論付けると、洋子はかすかな希望を見出したような気がして、気持
ちが軽くなっていくのを感じた。いつものように洗面所で化粧を直し
たり、ディスクでぼんやりと書類を眺めながらコーヒーをすすったり
する余裕はなくなるにしても、そのぐらいの犠牲は仕方ないときっぱ
り諦め、とりあえず駅を出ようと体の向きを変えたとき、不意に肩に
強い衝撃を受け、洋子はバランスを崩して二、三歩よろめいた。
「あっ、ごめんなさい」男のかすれた声が響いた。
洋子はすぐに体勢を建て直し、声のした方に振り向いたが、同じよ
うな色の背広に身を包んだ数人の男達の背中が見えただけで、誰がぶ
つかってきた犯人なのか、見当すらつかなかった。
批評お願いします。
初めて書き込みしたら、間の抜けたことになりました。
すみません。
恥ずかしいので、無視してください。
マクドナルドは最低!地元に出来たので始めて逝ったのだが
店に入っても、「いらっしぃませ!」の一言もない!!!!!空いてるテーブル
に座って、30分も待ったんだが、オーダーを聞きに来ない!!!しまいには
マネジャーとか言う店員が「お客様、ご注文はなさらないんですか?」
(゚д゚)ハァ? おめぇーーーが、俺様にオーダー聞きにこねぇーんだろ!
速攻で帰りました。 気分悪い!プンスカプンスカ
655 :
青木原精神病院:02/12/23 21:00
>>622 アドバイスありがとうございました。
「歩兵の領分」も未読でした。早速読んでみます。
人物の名前は適当でした。確かに人のイメージっつうもんが
ありますね。気をつけます。
緊張感と自衛隊らしさですが、こんなのはどうでしょう?
「あいつのそこがいいんですよ!!三曹はそんな面倒見悪いから彼女いないんすよ。」
「うるせえ!!」
「そこ、無駄口をたたくな!!」
新品三尉の新田がやかましく口をはさんでくる。いずれ彼も第一空挺団でのやり方を
思い知らされるだろう。緊張を解きほぐすにも軽口の二つや三つはたたいておくものだ。
二人とも肩をすくめて、そこでぽつりと会話は途切れる。大和三曹と近藤士長の軽口を
聞いて失笑していた隊員たちも、慌ただしい通信が入り乱れる中、否が応にも緊張は増してくる。
普通軍隊と言うと厳しい、いかつい、といったイメージばかりですが、
エリート部隊や特殊部隊はかなり規則に柔軟なところです。
主人公のいる第一空挺団は自衛隊きっての猛者ぞろいなんですね。
それで軍板に書いていることだし、あのように書いたわけですが、
上のように書けば、すこしはここが普通とは少し違う所だと
わかりやすくなったでしょうか?
>>ここで大事なのは自衛隊で本当にこういう言葉づかいがされているか
>>どうかではなく、あくまで読み手に自衛隊ぽく感じさせるかどうかが問題。
このへんで軍ヲタと一般人の認識の差を、はっと気づきました。
本当にありがとうございました。
656 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 21:02
クサマンコあげ!
657 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 21:05
あーあ
658 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 22:24
>>658 シーンが足りない。描写も足りない。セリフと説明で話を進めすぎ。
でも、話の引っ張りかたが上手い。文章のテンポもいい。
自分はライト読まないのでなんともいえないんだけど、結構いい線いってるような気がする。
どこかに出したら編集者つくかもね。
京極風のうんちくは10代にうけそう。
660 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 23:28
>>658 ふつうだよ、ふつうのライトノベルが出てきたよ。
本当に本当にふつうだよ。ま と も なんだよ。
これを書けないやつがいっぱいタムロしているのがこの板だよ。
ああ、キャラが、キャラがふつうにキャラ立ちしているよ。月並みだけどまともだよ。
ああ、なんかキャラが会話してるよ。ふつうに会話しているよ。それでストーリーを
進めてるよ。どうでもよさげなストーリーだけどまともだよ。少なくとも読んでて「ラノベ
の一流どころと比べて」つまらないって思えるよ。比較する対象が違うよ。
駆動はもちろんラリーとかあそこらへんの小説はただの愚痴であって、まちがいなく
おもしろくもなんともないと思うことができるよ。
こ の 板 で は じ め て だ よ こ ん な ま と も な の
>ヴォケども
ようやく彼は落ち着きを取り戻し、騒音も気にならなくなってきた。
隣人の声以外に聞こえるのは、冷たい風が木を揺らす音、時々通る車の
タイアの音くらいである。
彼がもう一度、さっきよりもゆっくりとお茶を啜った時、
夫婦喧嘩よりも高く、冷たい空気に響く声が聞こえた。
「待て!何をしているんだ」
若い男の声だ。寒さで口が開かないのか、何かつっかえたような
叫びだ。
「放火犯だ。誰か警察とか呼んでくれ」
厚い底の靴で走っているのだろう、地面を揺らすような足音が%8
ようやく彼は落ち着きを取り戻し、騒音も気にならなくなってきた。
隣人の声以外に聞こえるのは、冷たい風が木を揺らす音、時々通る車の
タイアの音くらいである。
彼がもう一度、さっきよりもゆっくりとお茶を啜った時、
夫婦喧嘩よりも高く、冷たい空気に響く声が聞こえた。
「待て!何をしているんだ」
若い男の声だ。寒さで口が開かないのか、何かつっかえたような
叫びだ。
「放火犯だ。誰か警察とか呼んでくれ」
厚い底の靴で走っているのだろう、地面を揺らすような足音が家の前を
通り過ぎた。もう一つ遠くの方で聞こえるのは犯人の足音だろう。追いかける方
よりも鈍く間の空いた音だ。
「はなせ!」
青年が捕まえたのだろうか。取っ組み合いの声が聞こえる。
彼はこの時やっと外に出ようと思った。余り早く出過ぎると
巻き込まれると考えていたからだ。お茶をもう一啜りして、
突っ掛けていった。
家の前の道に出ると、右の方には燃えているゴミ袋が見えた。
石塀の前に置いてあったので燃え広がることはないと放って置いて、二人の駆けていった左の方へ
歩いた。T字路があり右に曲がり角がある。ミラーを見ると確かに人影が
見えた。彼は青年に荷担しようと早足でその角を曲がった。
取っ組み合いをしていると思っていたが、青年は一人で地面に転がって何やら呻いている。
犯人の方は道を走って逃げている。犯人はずんずんと遠くに小さくなっていった。
ちょっと混乱の彼は青年の姿と犯人の姿を見比べる様子をするばかりであった。
「犯人を追いかけてください!」
青年は血だらけになった腹を押さえながら声を振り絞った。
彼の方は少し醒め気味に、
「いや、救急車を呼びましょう」
と飛んで帰った。
「とんでもない。俺も刺されたらどうするんだ」
冷え性の手をさすって、受話器を取った。
「もしもし、人が刺されています」
>>612 これ何でスルーされてるの?
つかどっかから引っ張ってきたんか?
すげえ上手いラノベ色だが。
あーどうせ伝わってない段階で失敗には違いないので
あれなのですが。
二人の間に風が吹き込む。
隙間風を連想する。
こころ、関係に隙間風が吹き込むという言い回しを連想する。
縁起でもないと軽口を言う。
という理路は不自然かなあ。
木枯らしで隙間から屋内に吹き込む風を連想するかという。
かいたほうの気持ちとしてはそういうあたり。
つまり「隙間風」と見てるんではなくて、
「隙間風が吹き込む」、というフレーズと状況を見立てているので。
665 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 23:39
>>660 褒めてんのかけなしてんだかどっちだ(笑)
666 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/23 23:58
>>663 おれの嫌いな三雲そっくり
どうでもいいことをどうでもよくなさげに書く三雲に、
しかもなんの説得力もない三雲に、
そ っ く り
三雲って誰?
つかお願いしますって書いてないからスルーしただけ。
>>663 巧いと思うよ。
668 :
ジョン・スミス ◆AIWOEVCG6U :02/12/24 00:04
,,..--―-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/, -----、.ヽ, / アフォな |
| i_,,,,_ __゙l | | 煽り逝ってよし |
,!、i'゙-‐-: '-、|/ / _______/
/'') ..., '‐-‐、.j  ̄ ̄
/ ,‐!::...`'''''''`ノ
_,,,l ;! ::|ヽ、二 イ
, -‐'゙゛ i::.. | .ヽ/;ヽj!`‐-、_
l ノ::. .:|、 .ヽ,:ヽ| <゛~ヽ、
,:''`` ''"゙.|;;:‐''゙|.ヽ、 ヽ;::| / .|゙l
,: ヽ::il;;! ヽ、ヽ| / | :|
i o゚ :`;''゙ ヽ| / | .|
i ..:::::,:::'::::: . |゚ |,,;:->、
`.、__;;/:::::::::: : | !''" |
i ::.:::: : | | .|
| |゚ / |
>>663 ラノベか? ラノベって感じはせんぞ。
この板を去った某コテの文体にそっくりだが。
670 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 00:13
>>663 比喩が面倒くさいと思いました。一々振り回されている感じがしました。
お願いしますって言うまでは批評も感想も受けつけません。
>>612
672 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 00:24
>>652 何か上手いよね〜。臨場感がある、心情描写などリアルに表現してる。
情景が目に浮かぶ。もしかしてプロ?そう思わせる作品だ。
673 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 00:27
674 :
209(210):02/12/24 00:34
>>651 地の文は大きな崩れはないものの所々に
語彙や言い回しで力量不足が否めない。
また余計な文章が多すぎる。
しかし、それ以上に問題なのが会話文。
「放火犯だ。誰か警察とか呼んでくれ」
これはないよ、これは。
自分が当事者になったら本当にこの台詞が出てくる?
短評としては文章にリズムがない。
いわゆる、読むのが苦痛な文章になってしまっている。
推敲不足が原因と思われる。
>>673 >
>>658の誤爆?
いや、間違いなく652の改行が乱れているあれですよ〜。
朝の出勤時の一分一秒を争う慌ただしい中で、家に忘れ物のした女性の
心理描写、短い文章のなかで実に上手く表現されているじゃないですか。
658の作品は、いまから読んでみましょう。
>>655 セリフ部分のうち、三人とも「!」を使うのはマイナス。2人めまでは削除して「そこ、
無駄口をたたくな!」だけにすると新田の叱責が強調される。口やかましいというニュア
ンスにするより、単に「新品〜の叱責が飛んだ」ぐらいにして、その後すぐ「二人とも
〜途切れる」を入れ換えて、「いずれ彼も〜思い知らされるだろう」とした構成のほうが
わかりやすくなる。で、最後の一文につなげる方が良い。
「隊員たちも〜緊張は増してくる」について。その前まで大和三曹か近藤士長の視点だった
(この一文だけだとどっちの視点かわからない)のに、最後の文で二人を失笑していた隊員たち
の視点に変わってしまっているのが惜しい。下の入れ換え例ではそこをちょっと変えてみた。
▽入れ換え例(他少々変更加えているのでよくよく注意して欲しい)
「あいつのそこがいいんですよ。三曹は面倒見悪いから彼女いないんすよ」
「うるせえ」
「そこ、無駄口をたたくな!」
新品三尉である新田の強い叱責が飛んだ。二人とも肩をすくめて、そこでふっつりと会話は
途切れる。いずれ彼も第一空挺団でのやり方を思い知らされることだろう。緊張を解きほぐす
ためにも軽口の二つや三つはたたいておくものだ。
慌ただしい通信が入り乱れるなか、大和三曹と近藤士長の軽口に失笑していた隊員たちにも
緊張の色が表れている。作戦直前に決まって流れる独特の雰囲気にたやすく慣れる者はいない。
熟練の猛者どものあいだにも、耐えがたい緊張感がはりつめている。降下の指示を待つ一分二分
がとてつもなく長い。待ちきれずにすぐにでも飛び降りたい気持ちを抑えきれず、自然と
武者震いに襲われるのが常なのだ。
>>655(続き)
ただ「いずれ彼も〜」の部分は続けて1、2文増やしてもう少し第一空挺団の雰囲気を具体的
に表現した方が親切でわかりやすくなるかも。まあ謎めかして興味をひかせる手もあるけれど。
小説は本来縦書きだから「!」は一つにした方がいい。二つにすると縦書きだと「!!」と
一マスに2個入れることになり、文字が小さくなるため、かえって印象が弱くなる。
いずれにせよ、「!」は多用しないこと。逆効果だからね。
あと「 」内の最後の句点は最近は入れない。と若桜木虔の本に書いてあったよ。
>>664 レスありがとう。
わたしとしては、ちょっとその連想は無理がありましたね。
うまい案も思い浮かばず。お役にたてずにすみません。
>>652 これぐらい書き慣れていると安心して読めますね。
特に主人公がぶつかったあたりがうまい。
些末な点をいくつか。
>洋子はかすかな希望を見出したような
遅れずにすむと計算したのだから「かすかな」とはならないのでは。
「ディスク」はデスクが一般的でしょう。コンパクトディスクなど
他のものを連想させる言い方はなるべく避ける方がベター。
「ケータイ」は普通に携帯電話とすべきでは?
曼珠沙華を書いた者です。また、小説を書いてみました。
皆様に言われたところを注意しつつ書いたのですが、どうでしょう。
今から上げてみます。前の話とは違う内容です。
題名は無題です。御批評お願いします。
私は、真っ白な紙にペンでグルグルと線を描いてみた。ただ、何気なく。右手の思うまま。グルグルとグルグル……
さて、世界は構築された。
僕は、いつものように日常を暮らしてゆくだけ。
何事もなく平和な世の中。僕はこの何気ない日常が好きだ。
私はそのグルグルと描かれた紙を見つめてみた。
どことなく、素朴な感じが気に入った。
そこに一つ点を足してみた。ただ、何気なく。
小さな変化は起きたがいつも通り時を刻む世界。
僕は、春の晴れた日。幸せな気持ちで一杯になった。
隣町のあのこと結婚したのだ。前からかわいいなと思ってた。
僕は思い切って告白したんだ。あのこも、僕のことが好きだと言った。
たまらなく嬉しかった。
私はまた、点を描いた。そして、その点どうしを線で繋いでみた。
そしてまた、点を描き線で繋ぐ。ただ、それだけ。
でも、思ったより楽しかった。
緩やかな変化を続ける世界。
いろいろあったけど、僕は幸せだ。
僕には三人の子供ができた。今日は家族で山にピクニックに来たんだ。
長男と次男は野山をかけ回っている。
三番目の子、僕の娘は妻の腕のなかで、スヤスヤと眠っている。
私は、その絵をペンで黒く塗り潰してみた。
別段、理由などない。
ただ、そうしてみただけだ。
世界は、何気ない出来事で破綻した。
あの、幸せな日々はかえらない。どこかの国と戦争をしている。
宗教がどうとか、お国の為とか。僕達はそんな事どうだっていいのに。
ただ幸せに暮らしたかっただけなのに。
長男が死んだ。僕の目の前で。空襲が。炎が。ああ……
─ バシャア ─
コップを取ろうとしたら、珈琲を紙の上にこぼしてしまった。
もう、絵は描けない。仕方ないので私は、紙をぐちゃぐちゃに丸めて、ゴミ箱に捨てた。
世界は消えてなくなった。
こんな感じになりました。
どうでしょうか?
また、御批評ねがいます。
>>679
指摘、ありがとうございます。
「かすかな」と「ディスク」については、確かにそのとおりです。気をつけます。
ケータイと携帯、もしくは携帯電話。
うーん。正直、悩みます。特別な思い入れがあるわけではないのですが・・・。
688 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 03:31
>>685 文章は読みやすくて、特別な問題はないと思います。
ただ、
>>681を読んだ時点で先の展開が見えてしまうので、
ストーリ的にはどうかと・・・。
>>680 >僕は、春の晴れた日。幸せな気持ちで一杯になった。
句点の位置は見落としたのかな。しっかり推敲しましょう。
普通は「春の晴れた日、僕は幸せな気持ちで一杯になった。」この方が読みやすい。
あと、「僕」が必要以上に多く感じた。なくても意味が通るところはカットすべき。
最後に僕の世界がどう終ったかを表現しないのはなぜ?
あえてカットしたのかも知れないけれど、このままだと読後に余韻が生まれない気が
する。僕の世界が変化する原因は私にある、というのはすぐに読み手がわかってしまう
ので、ショートショートの最後のオチとしては、もうひと工夫が必要。
あと、僕の世界にリアル感を生んだり、感情移入できるよう、もう少し表現を増やすことで
肉付けしたほうがよくなる気がする。私の世界とバランスがかたよるといけないけれど。
>>684 しまった。最後の一文を見逃していた。でも、これだけではなんとも弱いよねえ。
>>659 批評ありがとう御座います。
そういっていただけるとありがたいです。
課題はもっと描写を増やして、説明に偏り過ぎないように、ですかね。
>>660 批評ありがとう御座います。
評価いただいてるようで恐縮です。頑張って精進いたします。
>>691 生まれて初めて読んだライトノベルがあなたの作品です。
なんだか妙に感動しました。
内容ですが、小説の前段階である原形か素材を読んでる気がしました。
これから肉付けをして小説にしていかなければなりません。
肉付けとは描写のことです。659さんの意見は大変正鵠を得ています。
ほとんど描写らしい描写がないのには驚かされました。
ライトノベルはみなこういう感じでしょうか。
ならば、ライトノベル以外の読書量を増やすことをお勧めします。
きっとどうすれば描写することができるか学べると思いますよ。
>>688 >>689 御批評ありがとうございます。
お二方とも、オチが弱いとおっしゃったのですが、私としては、オチを楽しむ小説として書いたわけではないのです。が、そう思われたということは、私の技量の無さのせいでしょう。痛感しました。
またも言い訳しますと、[私]が紙に描くことによって、[僕]の世界に影響を及ぼす事と、それとは別に、[私]が紙に描いている間に、[僕]の住んでいる別の世界が、生まれて消えたという二重の意味を示すように書きたかったのです。
御批評なさった方、こんな私の稚拙な小説を読んでいただいて、感謝の極みです。
ユダヤ人がある男にクイズを出した。
「二人の男の子が煙突掃除をした。一人は煤煙で顔を真っ黒にして降りてきた。
もう一人は煤煙をまったくつけず、きれいな顔で降りてきた。
さて、顔を洗うのはどちらか?」
「そんなの汚れている方だろ」
ユダヤ人は冷ややかに答えた。
「ハズレ。正解は汚れていない男の子。
汚れた男の子は汚れていない男の子を見て自分は汚れていないと思い、
汚れていない男の子は汚れた男の子を見て自分は汚れていると思うからだ」
「なるほどね。もう一問だしてくれよ。次は当てるから」
ユダヤ人はうなずくと、問題を出した。
「二人の男の子が煙突掃除をした。
一人は汚れた顔、もう一人はきれいな顔で降りてきた。
さて、顔を洗うのはどっち?」
男はバカにされているのかと思いながらも、答えを言った。
「顔がきれいな方だろ」
ユダヤ人はまた冷ややかに答えた。
「何を言っているんだ。煙突掃除をして、一人が汚い顔で、もう一人がきれいな顔で
降りてくるなんてあり得ないだろ」
>>693 > 私としては、オチを楽しむ小説として書いたわけではないのです。
これはもしかしてそのつもりなのかな、と読んでる間、思いました。
ただ、読者の立場から言わせて頂くと、現状の出来だとやはり物足りなさが残るんですよ。
ラストにいたるまでで十分読み応えを感じていれば、ラストはさほど気にならなかったかも
知れません。そうではないから、逆にラストに期待をかけてしまうんですね。全体のバランス
の問題だと思います。
> 二重の意味を示すように書きたかったのです。
これは十分読み取っていたと思います。最初に「構築」最後に「消えてなくなった」と
ありますからね。ご存知かわかりませんが、「フェッセンデンの宇宙」という古典SFを
思い浮かべました。
>>695 「フィッセンデンの宇宙」ですか、すいません読んだことありませんでした。今度、探してみたいと思います。
>>636 「百億の昼と千億の夜」というのも読んだことがなかったんで、それも探してみます。
またも、御批評ありがとうです。
そうですね、[僕]の世界をもっと深く書いてみるといい感じになりそうですね。
指摘されて、思いました。
ネタはそこそこ浮かぶのですが、技量がついてこないのが今の私の悩みです。
私の、ちっさい脳味噌じゃ直ぐにネタ切れしそうですが(w
やはり、お薦めされた本を読んで、精進いたす事にします。
フェッセンデンの宇宙ですね。間違いえました。すいません・・・。
精進します・・・。
>>649 どうもッス。描写が足りんちゅう事スかね。
699 :
ヽ(*´ー`)ノりゅんりゅん ◆bnmjdO.VgI :02/12/24 15:37
>>603 わぁ。こんなところにいるんだね。奇遇だ。
遠くへ行きたいなぁ。
700 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 15:47
火。
それがいつのころだったのか、キリコは正確に覚えていないが、少なくとも小学校に行く
よりも前のことではあったろう。学校に行くころにはもう、父はいなくなっていた。
その日の朝、彼女は父と二人で、街の外にある森へと出かけた。二人は軽自動車に乗って、
朝日の照る川原を通り、排気ガスが鮮やかに目に見える道路を走り、ガランとした空港近く
の街並みに驚きながら、連山の麓の森に着いた。休日だったのだろう。途中、山登りにでも
きたらしいグループとすれ違ったのを覚えている。変わった服をきているな、と思ったのだ。
「あれは山登りの人なんだよ」と父が言った。「山の上にはそれぞれ神社があって神様がいる。山を登った人たちは、そこにお参りをしていくんだ」
「お参りしてなにするの?」とキリコは尋ねた。
父は驚いた顔をして、うーん、と唸って考えていた。だが、キリコは、わからなければ別にそれでよかったから、
それ以上何も言わなかった。
連山とは、石コの山・火ダルの山・頚木の山のことだ。それぞれ登山者に解放されている、1000メートル前後の
山々である。老人たちはこの三山が街の東を守護しているのだと言う。どの山の麓だったのか、あの場所に行くの
はどうしたらいいか、やはりキリコは思い出せない。
キリコの脳裏には、大きな木々が密集した森の入り口が見える。木々はいずれも
葉の色が濃い。日が出てから何時間か経っていたろうが、未だに薄く霧がかかって
いる。幽遠とでも言うべきか。幹の間には父がたって、こちらを振り向いて手招き
していた。
キリコと父は森の中に入り、日の入らない、枝葉の天蓋の下を奥へ奥へと進んでいった。
記憶はここで、跳ぶ。
704 :
701-703:02/12/24 15:57
あ、やばい。一行目の火というのはここでは関係ないです。
それにこれだけじゃ批評もくそもないですね。添削をよろしくお願いします。
>>699 こんな所で巡り会うとは…吃驚でした
あなたの文章、素敵です。
どちらのあなたが本物ですか。
私は、実は、文藝の方が本命です。
>>701 語り手が現在と過去を行ったり来たりしすぎで、おちつかない。
707 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 18:38
前に書き込んだときに無駄な文が多いと言われました。今回はどうでしょう。
批評お願いします。
その日もも起きたら朝だった。いつもの目覚まし時計の音が狭い部屋に響いている。
布団から出たくないと思う程寒くなった。気付けばもうクリスマスだった。
食卓にはケーキの皿があった。毎年クリスマスケーキは買ってくるが、
朝からケーキは初めてだった。
「なんだよ朝からケーキかよ」
彼は半ば夢心地で不服そうな顔をして母の方を見た。母は既にケーキを食べ終えていて、
デザートにプリンを食べていた。
「だってしょうがないだろ。ケーキ買ったら、金が尽きたんだよ。明日給料日だから
我慢しろ。好きなもん食わしたるから」
渇いた喉につっかえながらも、彼はケーキを一切れ食べきった。紅茶を買う金さえなく、
水道水を併せて飲んだ。なかなか相性が良く、もう一切れ行こうと箱を覗いたが、
一切れずつしか買っていなかったらしい。尤も、例年のことだったが。
「今年も丸い奴じゃなかったんだ」
「当たり前だろう。家は貧乏なんだから」
母はデザートのプリンを食べ終え、煙草に火を着けた。
「それに、二人っきりで食べきれないし」
「そらそうだ」
母の吐き出す灰色の煙にむせながら、彼は「まず煙草をやめろ」と思った。
「ケーキ」が多いね。
も少し削れないかな。自分がやってみるとこうだけど、どうかな。
その日も起きると朝だった。いつもの目覚まし時計の音が狭い部屋に響いている。
布団から出たくないと思う程寒くなっていた。気付けばもうクリスマスだった。
食卓にはケーキの皿があった。毎年クリスマスケーキは買ってくるが、
朝からというのは初めてだった。
「なんだよ朝からケーキかよ」
彼は半ば夢心地で不服そうな顔をして母の方を見た。母は既に彼女の分を食べ終えていて、
デザートにプリンを食べていた。
「だってしょうがないだろ。ケーキ買ったら、金が尽きたんだよ。明日給料日だから
我慢しろ。好きなもん食わしたるから」
渇いた喉につっかえながらも、彼はなんとか一切れ食べきった。紅茶を買う金さえなく、
水道水を併せて飲んだ。なかなか相性が良く、もう一切れ行こうと箱を覗いたが、
一切れずつしか買っていなかったらしい。尤も、例年のことだったが。
「今年も丸い奴じゃなかったんだ」
「当たり前だろう。家は貧乏なんだから」
母はプリンを食べ終え、煙草に火を着けた。
「それに、二人っきりで食べきれないし」
「そらそうだ」
母の吐き出す灰色の煙にむせながら、彼は「まず煙草をやめろ」と思った。
どんなもんですか。
よろしくお願いいたします。
うちの名前を知っとるんでしょう?肩をちょっと近づけてトモコは言った。
知っとるよ。私はまた不自然な語調でそう答えてしまった。不本意にも。
それなら自分があなたにしているように、あなたも私を名前で呼んで欲しいと
彼女は言った。そうしてもいいが自分には今まで人を名前で呼び捨てにする
習慣が無かったのだから、トモコ、とあなたをそう呼ぶことにもまだ不慣れ
なのだと答えた。それにしても、川田さん、などという呼び方はあまりにも
他人行儀で、まるで親しくも無い者同士がやる作法のようじゃないかと彼女は
言った。しかし実際自分達は長い間そういう間柄でしか無かった。あなたと
こういう関係になっているということが今だって自分には信じられないような
気がする。私は謙譲でこう言ったつもりだったが彼女はそれから不機嫌になり、
もう私と口を利かなかった。そういったとき不機嫌そうな表情を隠そうとも
しないのは何時ものことだった。喜怒哀楽どの感情も、あの女の美しさを
損なわすことは無かった。怒りも嫉妬も涙も笑いも、周りの人間にことごとく
好感をもって受け入れられるということに、彼女はあまりにも慣れていた。
いったい彼女は自分の美しさを意識していないはずは無かったのだ。
それはあきらかだった。しかしそれに対してのあざとさを、少しも私に
感じさせなかった。彼女の美しさも、それに対する彼女の自信も、
うんざりするほど自然だった。
ある日私が仕事から帰ってくると、窓の外からトモコの姿が見えた。
胡座をかいて前傾の姿勢で本を読んでいた彼女の、背中から尻にかけての
かなり広い部位が窓の外の私からは丸見えだった。私はなるべくゆっくりと
ドアを開け、脱いだ靴をそろえ終えるまで視線をその方に向けはしなかった
が、あわてて着衣を正すトモコの姿を視界の端で認めた。何かを確かめる
ように、おかえり、といくらかたどたどしく言うのを聞いて私は随分嬉しく
なり、ただいま、と初めて彼女の方を向いて言った。そのときの彼女の容姿、
例えば滑らかで高い鼻梁などが、いつもよりやけに魅惑的に感じられ、
私は彼女の肉付きの良い体に触れて見たいと思った。トモコ、と私は言った。
もう遅いのだからカーテンは閉じておいた方がいい(外から丸見えだ)。
ドアの鍵も閉めておこう(無用心この上ない)。私はカーテンを閉めて
トモコの方へ歩いてゆき、首だけこちらを向けて座っている彼女の肩を、
いままでにないほどしっかりと掴んでみた。私が彼女の名前を呼んだの
は、そのときが初めてだった。
711 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 20:44
>>701 時には断定し、時には「あったろう」や「だったのだろう」などの曖昧な表現を使用する不安定な語り口が、語るものと語られるものとの距離や位置関係をも曖昧にしてしまい、すんなりと読み進めることを妨げている。
何か意図があってそうしているとは、ここにある文を読んだ限りだと、正直思えないのですが。
>>708 ありがとうございます。推敲の技を磨きたいと思います。
713 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 22:12
>>701 ちょっとこれだけでは批評の仕様が無いが。完成とは言わないまでも或る程度意味の
通る内容でないとね(必ずしも分量の問題ではない)。
父親のことを単に「いなくなっていた」だけで処理されると読者は困ってしまう。
「排気ガスが鮮やかに目に見える」は楽しくない表現。冒頭で「平日のある朝」等と
しないと、いきなり「休日だったのだろう。」と出てくるとひっかかりを覚える。
山伏の件がどんな意味があるのかこれだけでは伝わらない。702と703の間に隔たりがある。
ここを埋める相応の文章が必要。
>>707 リズムが悪いね。リズム感がない人は、書きあがったら声にだして読み上げるといい。
714 :
厳しく批評お願いします:02/12/24 23:11
夜の暗さの中、赤いテールランプがどこまでも続いていた。
酷い渋滞だった。
この時間帯、駅周辺の道路は帰宅ラッシュの名残を引きずっていた。
霧雨が夜景に薄い膜を張っていた。街を照らすすべての光がぼんやりと滲んでいる。
駅前通り、人波はそれなりにあったが、傘の数は少ない。
傘を持ちながら開かない者もいる。その程度の雨だ。
歩行者信号は赤い。誰もが足を止めていた。
人々の眼前を幾つものヘッドライトが通り過ぎる。どれだけ過ぎ去っても、なくなることはない。
車の見ている信号が黄色に変わる。流れは止まらない。赤。それでも進む車が数台いる。
歩行者信号が青い光を放つと、ようやく流れは止まった。
横断歩道の白がハロゲンランプを反射する。アスファルトが濡れているせいで余計に眩しかった。
715 :
701-703:02/12/24 23:42
>>706 >>711 >>713 んだ。時間を処理し切れてない。あと説明不足か。
あと山伏じゃなくて普通の登山者のつもりだったんだよ。
まあ、山伏と思うよな、普通は。
ありがとうございました。人に見てもらうのもいいなと思いました。
716 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/24 23:43
批評、よろしくお願いします。
冷蔵庫からキンキンに冷えたアサヒスーパードライを取り出した。
銀色に輝くアルミ缶が、瞬時にして細かい水滴を身にまとう。
ためらうことなくタブキャップを引く。きめの細かい、白い泡がわずかに盛り上がってくる。
一秒も我慢できず口に運んだ。半分ほど一気に飲んでから、深く息を吐いた。
テーブルに缶を置く。小気味いい音が部屋中に響いた。
あらゆるしがらみから解放された。そう確信させる瞬間だった。
恭本博彦が飲酒を始めたのは、十七歳の時だった。
格別、たいした理由があったわけではない。ちょうどその頃から、アパートで一人暮らしをしていて、咎め立てる親もいなかった。
テレビのCMに好奇心を刺激されて、購入に踏み切った次第だ。
自分の気分と状況とタイミングとが、あまりにも符号的に合致していた。
単に浅はかさな性格かもしれないと、恭本は自覚していたが、自分自身を矯正するつもりもなかった。
それから五年、350ml缶ひとつだけのささやかな晩酌を続けている。
(別に飲んで暴れるわけじゃないし、アル中ってほどじゃなし……)
敷きっぱなしの布団に身を投げた。
顔が熱い。血の巡りが活発になるのを感じた。飲酒が習慣になってから気付いたことだが、どうも自分はアルコールに弱いらしかった。
350ml缶ひとつで充分酔えるのだ。
(ま、安上がりでいいやね。カネに余裕があるわけじゃなし)
717 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 00:11
>>709 こういう文体が書き慣れている人なんだな、と思いました。
( )を使うのは個人的には好きではありません。状況描写を避けて安易な
表現に逃げているような気がするからです。好みの範疇かも知れませんが。
>>714 状況描写としては特に問題はなさそうです。
ただ、5行目で「人波はそれなり」というのが、安易にやっつけていると思いました。
最初に酷い渋滞とありますが、どの程度なのかはっきり表現されてないと思います。
ほとんど動かず、のろのろ運転というレベルだったら、黄色の信号でも先を急ごうと
するかな。横断歩道を越えた前の車の後部が目と鼻の先なのに、と。
また、もし、これが小説の一部分だとしたら、渋滞の状況描写がその小説に
とってどれだけ意味があるのかという疑問を覚えました。ちょっと細かすぎるし、
小説部分のストーリーとからんでないので、不思議に思ったわけです。
719 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 00:21
↑
乳画像でした。壁紙にしました。
……何故、ここに貼る?
720 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 00:32
>>716 >自分の気分と状況とタイミングとが、あまりにも符号的に合致していた。
これより前に気分を描写する必要がある。どうして「符号的に」をつけるのかわからない。
ビール缶を前にためらう人は少ないので、「ためらうことなく〜」は当たり前であり、
当たり前のことが念押しされてると読者は引っ掛かりを覚えてしまう。
「しがらみに解放された」は興味を持たせて良い。
「350ml缶ひとつ」が二回も出てきてすこしくどい。
721 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 00:36
>>716 適度な緊張感があるし、短く刈りこんだ文章がいいリズムを作ってる。と思う。
細かい指摘をすれば、「白い泡がわずかに盛り上がってくる」という部分にやや舌足らずな印象を受けたのと、
「次第」「符号的」という単語が、全体の雰囲気にそぐわないような気がしました。
この先が知りたい。
722 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 00:56
>>716 全体的にはいい感じなのだが、「キンキンに」という表現が
分かりやすすぎるというか、安っぽいというか。
他の表現があれば他ので、なければ抜いた方がいいかも。
723 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 01:22
キンキンはダメだよ。愛川欽也が主人公かと思ってしまう。
>>716 主語抜きではじめて、しばらくしてから3人称の主語出してくる人多いけど、おかしくない?
主語がないと、語り手が”私”だと思って読んでしまう。
うん、確かに一人称の方がしっくりくるな、この部分だけを読めば。
727 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 02:19
>>716 >そう確信させる瞬間だった。
1〜6行目までは、リアルタイムを表現しているんだろ。
「だった」は過去の事柄に対する判断・確認を表す。
最後のその一言で、一気に臨場感を無くしている。
>冷蔵庫からキンキンに冷えたアサヒスーパードライを取り出した。
特定の商標を用いると、そのメーカーの宣伝になる。避けよう。
ビールネタなので、何故5年間ビールなのか、その拘りが知りたいね。
単に酔いたいだけで、金に余裕がないなら、ビールよりアルコール度数が
高くて安価な酒類もあるわけだ。ビールの味や、のど越しに拘るなら、
その辺りの心情表現も入れて欲しい。
>>717 批評ありがとうございます。
状況描写から逃げているというのは、たしかに思い当たります。
状況描写をどれくらいの分量・詳細さでやるべきかのさじ加減に自信がなく、
また、必要性・有効性の少ない描写を使ってしまうのを怖がっているのだと思います。
( )を使ったのも、好みというより苦し紛れでした。
729 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 04:19
>>716 意図的に安っぽくしてるんじゃないの?
三人称で書いてるのだから、語り手と主人公の間には当然距離はあるべきで、
「だった」は別におかしくない。
おはようございます、批評をお願いします。
「いったい何だよ、嫌になるね」
隆志はあきれた様子で言った、裕子は何のことを言っているのかわからない
といった表情をしている。
「結局、裕子は何もわかってないんだよ」隆志は拗ねたような口調で裕子を
責めるが、やはり裕子はわかっていない様子だ。
いくら考えても、責められる覚えの無い裕子だったがこれ以上隆志に話を
続けさせると喧嘩になるだろうと思い「ごめんね」と、とぼけた表情で謝ってみせた。
これで終わるはずと思っていた裕子の考えは大きく外れた。
隆志がさらに怒り始めたのである、「何に対して謝ってんだよ!」今度は
口調を荒げて言った。
「えっ?何にって言われても……隆志の機嫌が悪いからじゃない」そういった
裕子の口調にはとても力が無かった。表情が一気に変わる、”まずい”そう思った瞬間、
隆志の感情が爆発した。「あのなぁ、理由もわからずに謝るなよ」怒りは滞ることなく言葉に
なって裕子に浴びせられる。
「理由もわからずに謝るってことは反省してないってことだし、改善されない
ってことだろ?だめだろそれじゃ」
また始まった、裕子が隆志の性格のなかで唯一好きになれないところだ、喧嘩に
なるたびに理屈っぽい説教が始まる。こうなるともう何を言っても無駄なのだ、
何とか納得させ落ち着かせるしかない、しかし理由が思いつかない。
頭の隅々の記憶を掘り返し、理由を探している間にも隆志の理屈っぽい叱責は
裕子に浴びせられていた。話を聞いているふりをしながら壁にかかった時計にチラリと
目をやると夜中の2時をまわっている、「今日は徹夜になるな」覚悟を決めた
裕子だった。
-------------------------------------------------------------------------------------
人物の名前をもう少し削ったほうが良いかと思ったのですがあえてそのままにしました。
読みづらいかとは思いますがよろしくお願いします。
731 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 09:37
>>730 わたしの周囲にも隆志のような人がいるので、苦笑いをしながら
読ませてもらいました。徹夜でワケのわからない小言を聞かされる
裕子には、身につまされる思いです(笑)。
三人称神視点で始まり、途中6行目から裕子の視点に切り替わりますね。
これは許容の範囲かも知れません。どうでしょうね。移行もしぜんに
流れているし、文章をみてもうまいなと思います。
名前はたしかにちょっとうるさい。裕子視点なので、隆志を彼などに
置き換えるといいでしょうね。
あと、本来句点を用いるべきところに読点が来るのは、特に新人賞など
ではまずいかも知れません。
>>730 神の視点を使いたいのか、祐子側から描きたいのか、そのへんがよくわからない。
視点と文体がどっちつかずになってる。
733 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 14:03
>>730 完全な第三者からの視点で書きたいなら、もう少し推敲が必要。難しいけどね。
734 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 14:35
>>733 いや、この場合、あくまで裕子視点で書きたいんだろ。
裕子に感情移入させたいのだと読み取れるから。
>>717 ありがとうございます。
細かく描写したつもりだったのですが、自分に都合のいいように端折ってしまったようです。
小説の冒頭部分のつもりだったのですが、実は物語とは大して関係ありません。
小説の内容に相応しい冒頭というものを模索してみます。
>>731-734 遅くなりましたが批評ありがとうございます。注意していただいた部分
に気をつけてもう一度書き直してみたいと思います。
途中から裕子の視点に移したのは意図的にやってみたのですが
やはり、やめたほうがよさそうですね。731さんのおっしやるとおり
「これくらいは許されるかな」と思い視点変更したのですがどうやら
うまくいかなかったようです。
句読点の入れ間違いは単純に基本ができていないというか基本以前
の私のミスです、読み返してみて猛烈に恥ずかしくなってしまいました・・・
また書き込むと思いますので、その時はよろしくお願いします。
>>720-729 批評ありがとうございます。
自分では気づかない点を指摘していただき、非常にためになります。
>主語抜きではじめて、しばらくしてから3人称の主語出してくる
確かによくないかもしれません。
1or3人称は最初の数行で出した方がよさそうですね。
若いサラリーマンの息抜きをスケッチ風に描写してみました。
漠然と冒頭のシーンだけを思い描いただけなので、特に続きは考えてないのです。
批評して下さった方々に、重ねてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
738 :
殴り書きした遺書風に書いてみました。:02/12/25 22:58
なんでだろう。
目からは笑う通行人が入ってくるし、耳からは軽快なクリスマス・ソングが、鼻からは冬の冷たい空気が入ってくる。
なのに何も感じない。
まるで僕一人だけが無人の世界にいて、そこから窓を開けて他の世界を覗き込んでるような気分だ。
網膜には何も映らないし、鼓膜は震えず、鼻腔には何も刺激がない。
なぜかはわかる。
それは僕のせいだ。
確かにおやじとおふくろは客観的に見てもろくでなしだった。
ろくでもない教育を受けた僕はろくでなしに育った。
でも、もう18にもなったのに自分の欠点を両親のせいにすることはこのちっぽけなプライドが許さない。
かといって自分で自分を矯正できなかったという事実を認めるのも嫌だ。
そして僕はジレンマに陥った。
ようするに八方ふさがりというわけだ。
もう自分に自信を持てない。
もう自分に価値を認められない。
もう自分に意味を見つけられない。
もう僕は存在していられない。
739 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 23:03
>>729 >三人称で書いてるのだから、
冒頭から主語が無いので「だった」を使うと日記風の一人称に見えるよ。
>そう確信させる瞬間だった。
そう確信させる瞬間だ。←現在形(臨場感あり)
そう確信させる一日だった。←過去形(臨場感に乏しい)
740 :
お願いします。:02/12/25 23:18
クリスマスだ。ここ数年、クリスマスソングを聞いた記憶がない。
ずっと炬燵に入りっきりで、冬らしい、あの懐かしい耳を切り裂くような風の感触も忘れている。
誰かが買ってきたクリスマスケーキのイチゴ。何だか農薬臭かった。
正面の家は今年も、電飾を増やしていた。家にはツリーすらない。
直ぐに正月だ。でも、遠い親戚が亡くなったので、祝うことは出来ない。
尤も、俺は関係ないと思っているのだが、両親は借金の世話になったことがあると、気を使っているのだ。年賀状を書かなくて済む。
そういえば、今年も一枚も来なかった。いや、一枚、小学校時代の同級生から来ていたはずだ。あいつは当時から存在感薄かった。
無職になって、早十九年。長いようで、短かった。来年もよろしく。
741 :
ジョン・スミス ◆AIWOEVCG6U :02/12/25 23:21
>>740 四行目の点だが、「正面の家は」で入れた方が良いと思うんだーな。
742 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 23:27
>>738 何も感じてないなら、2行目はおかしい。感じてるじゃん!って思ってしまう。
目から通行人が入ってくる(ぱっと見これもおかしいけど)じゃなくて、
通行人がいる、っていう客観的視点の方がいいかも。(適当ですまん)
あと、第二段落から第三段落への展開が急すぎて、あれ?って感じになる。
エピソードというか、もう少し何か欲しい。
743 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 23:30
>>740 ヒッキー版とか、無職版からのコピペに見える…
ごめん、関係ないね
744 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 23:38
>>736 >途中から裕子の視点に移したのは意図的にやってみたのですが
731ですが、正直いってわたしにはこれは判断つきません。すぐに裕子視点に
切り替えてますから、このあと他の人物に切り替えずに裕子視点を維持する
なら許容かも知れません。ただ、新人賞では冒険は避けた方がいいとは思い
ます。このあたりはプロの編集者あたりの意見を聞きたいところですね。
>>737 冒頭で人名を入れずに主観的描写が続き、途中から三人称であることを明らか
にするケースは、実はプロの作品にもあります。こういうやり方も内容や表現に
よっては十分ありだと思います。あくまでわたしの意見に過ぎませんが。
>>738 死を決意し、死を目前にした人間の遺書には思えませんでした。切迫感がない
というか、これをみても本気じゃないな、という印象です。
自殺するときにもうこの世のことには一切未練がなく、そのため文章もうつろ
なものになることは十分考えられます。ただし、そういう人は遺書を残そうとは
考えないでしょう。残そうとするからにはその人間の生命が迸る、相応の迫力に
満ちた遺書になるのではないでしょうか。
うろ覚えですが、自殺した人達の遺書をまとめた本が昔出版されていたような気が
します。もし見つけられたら読んでみると参考になるかも知れません。
745 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/25 23:47
>>738 かなの使い方がいいね。内容とは逆に、大らかな雰囲気を感じる。
>>740 >誰かが買ってきたクリスマスケーキのイチゴ。
いくら省略しても「誰かが」は、ないだろう(笑)
>正面の家は今年も、
向かいの家では今年も
>家にはツリーすらない。
自宅には、又は、我が家には
>>746 まず致命的なのは視点が行ったり来たりしてる点。まとめたのでチェックしてください。
○視点の移行
山下>萩原>山下(1行あき)
萩原(1行あき)
山下>萩原>山下>萩原(1行あき)
山下(1行あき)
ラスト行
山下の悩みと萩原の正体が読者の興味をひっぱる牽引力と考えると、視点は少なくとも
ラスト近くまでは山下視点で統一すべきでしょう。わたしの意見としては山下に読者を
ある程度感情移入させたほうがよくなると思います。が、そのためには山下を表面的に
描写するのではなく山下視点で内面の感情(悩みや期待)を地の文で描く必要があります。
(つづき)
萩原の能力の説明は「近々死ぬ運命にある人間から <未来の死臭> を嗅ぎ取る事ができる
という。萩原の異能力は時間を超えて未来に及んでいるらしい」等でわかるかと思います。
セリフまわしが表面的というか、上っ面な印象があります。現実的にはあり得なさそうな
言い回しに感じるのです。作者のなかで人物の感情をもっとリアルに思い描いてセリフを
言わせてください。そうすれば臨場感が生まれると思います。
特に山下の口火を切るあたりはいただけないです。
山下の動揺ぶりから考えると末期ガンということですか。すると要手術は変わらないから、
つまり手術は成功すると萩原は読んだわけですね。オチは読まれやすいかも知れません。
わたしは文章チェックに集中してたので、最後までわかりませんでした(笑)。
>>746 こういう文体、好き。
視点の移動は気にしないで読んでしまったけど、確かに一考の余地はあるかも。
それよりも、話の矛盾が気になった。
なぜ萩原が死臭を嗅げなかったのか?
なぜ山下が嗅げたのか?
ここには理由が必要だと思う。
かなり俗な文章で、もしかしたら板違い。
底が浅くて単調で、それでいてガキっぽい。
文章書くのは初めてで、醜いところもあるかも知れず。
そんな私の文章を、びしびし批判してください。
お願いします。
太陽が山から顔を出し
山の風が野原を覆い
風に吹かれた草花が
小さな花を咲かせてる
いつもの朝がやってきた
お日様の光で目がさめて
ボクは飛び出し背伸びして
窓を開いて外を見て
春の空気を大きく吸った
春、僕は一年の中でこの季節が一番好き。
山も川も森も、みんなみんな元気いっぱい。
春をまっていた鳥たちがうれしそうに空を飛んでる。
あの鳥たちは今、僕と同じ気持ちなのかな。
今日は中学校の入学式。 新しい校舎に新しい先生。
それと、いつもいっしょの友達。
わくわくして、じっとしていられない。
>>750 童話なのかな?
どういう目的(ジャンル)の文章なのかわからないと、何とも言いにくいな。
なるほどなるほど。そうですね。
忘れてました。すみません。
ジャンルは童話。子供向け。
厳しい批判。待ってます。
それでは失礼。また今度。
>>749 山下は死臭をかいでないですよ。萩原はかいでいたけれど、自分の死臭だとは
思わなかったということなんでしょう。萩原の場合、なぜ気づかなかったのか。
そもそも死臭とは違う臭いなのか、という疑問は残りますが。
>>746 言葉の使い方があやしいので不確かな字句は丹念に辞書で調べるよう習慣づけましょう。
「萩原がいかがわしそうな表情をした」は誤用だと思います。
「いかがわし・い[形]の意味は、(1)うたがわしい。信用ができない。▽―品物。」とあり
ますので、ここでは萩原の表情=いかがわしい、となってしまいます。なので「萩原は
いぶかしんでいるようだ」とか「不審な人物をみる目つきで」等と表現を変えましょう。
「顔の穴に空気が出入りする度に鼻腔に刺激を感じた。」はおかしいですね。
「息を吸い込むたびに」でいいんじゃないでしょうか。「心臓が再び狂おしく踊りだし
た。」は「躍りだした」。意味は「【躍る】(4)胸がどきどきする。▽胸が―。」です。
ホントだ。
変な読み違えをしてしまった
批評有難うございます。
>>747 確かに視点に関しては書きながら自分でも混乱していました。
おっしゃられているように、山下主観にもっと迫って書くべきですね。
それを自信が無い為に、躊躇して視点がふらついてしまいました。
萩原の能力に関しては、死臭というよりは死相の嗅覚版のようなものとして
書いたのですが、死臭というのは勿論死体から発する匂いであってそれとは
全く別のものだった、という勘違いの為、誤解を招いたようです。
一応大筋で間違いは無いので読み違える事は無いと思いますが。
この話は未来予知者が自分の死を予知する、というありきたりなものなので、
台詞もそれに合わせて陳腐なもので書いたのですが、やはり駄目でしたか。
口火を切る場面は確かにどうしようもないですね。あそこは自分でも嫌いです。
なんとか上手い台詞を探したいと思います。
オチは、やはり陳腐な話ですので、悟られるのはある程度は覚悟して書きました。
それが無いと文章全体が締まらない気がしたので。
756 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/26 14:47
>>750 無味乾燥。描写が抽象的。
>いつもの朝がやってきた
ていうか、中学入学の胸弾む特別な朝だろ。
すみません、名前の記入を忘れました。755は僕です。
>>749 好きといっていただけると嬉しいです。
最後の部分ですが、読み間違えるという事は、やはり視点の移動のまぎらわしかった
ということではないかと思います。申し訳無い。
758 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/26 15:13
>>753 具体的な指摘有難うございます。助かりました。
何分高校生なので、語彙に関してはあまり自信が無いところです。
「いかがわしい」なんて辞書引いた上で間違えてるという。
辞書の使い方から問題がありそうです。
語彙を豊かにするには読書量を増やすしか無いんでしょうかね…。
ご批評有難うございました。
>>759 やはり、お若い方でしたか。
登場人物は二人とも年齢相応のリアルな振る舞い方には見えませんでした。
このへんがウイークポイントのひとつですね。人生経験を積むか、
たくさん小説を読んで疑似体験を増やすかするしかないと思います。
でも、それはうらやましくも素晴らしいことですよ。若くして小説修行に
励むということは。がんばってください。
761 :
お願いします。:02/12/26 21:28
彼には音楽の才能がなかった。四歳の時から親に習わされていたピアノも、花開くことはなく、
十五年経ったが結局は、上手いことは上手いが、面白味がない演奏なのだ。彼自身、ピアノに興味がなかった。
かといって、他に趣味がある訳がなく、学校から帰ると、ピアノの稽古までの時間は、テレビゲームを一人でやっていた。
そして、時間になると惰性のままに稽古に行く。別に、こういう生活を変えようとは思わなかった。
二十歳になるという年。彼は道を大きく踏み外した。金もないのに、ある有名な音楽学校へ入学したのだ。
両親には、彼を応援する余裕もない。彼はアルバイトをして、学費を払うほかになかった。
そのアルバイトが、家庭教師で、相手は中学生の女の子。
彼は法律に従う程、強靱な意志は持ち合わせていなかった。理性のない、オオカミになってしまった。
それから彼が、どうなったかは誰にも分からない。
>>750 童話ならストーリー性が求められると思います。ごんぎつねみたいなね。
初めは短くてもいいから、ちょっと挑戦してみてはいかが。
表記の統一を心がけましょう。たとえ執筆中に「僕」「ボク」のどちらかに
迷ったとしても、完成後に読み返すことで修正することができます。
あなたはなぜ新中学一年生の初登校日を題材に選んだのですか。
その動機はなんですか。この作品で描きたかったのはなんですか。
新中学一年生を描くなら、それらしさを感じさせるネタ(エピソード、小道具、
主人公の感情 等)を織り交ぜましょう。今のままでは、ちょっと語句を変える
だけで新小学一年生を描いた話だと言われても通ってしまいます。
批判してくださった皆さん、どうもありがとう。
文が抽象的過ぎて実体感が無いということですね。
確かに小学一年生と文をすりかえても通用しそうです。
小学一年生の視点と中学一年生の視点の違いをネタで表すのですね。
こういう文章を書く場合、やはり主人公になりきる必要があるのでしょうか?
>>761 小説というより、あらすじですね。
きつい言い方になりますが、これは悪文ですね。全体とても読みづらく、
とくに2行めの文章が粗いです。長くつなぎすぎており、そのため大変
意味が通りにくい。リズムも損なわれています。リズム感がつかめない
ときは声にだして読み上げてください。すんなりよどみなく立て板に水と
いった調子で読めることを第一にめざせば、悪文もしぜんと直るでしょう。
>>764 ありがとうございます。いつも、リズム感がないといわれます。
また、お願いします。
耳を引きちぎるような風が吹く、夜の国道沿い、彼は全力で自転車を漕いだ。
狭い歩道なので、折々、人にぶつかりながら、目指したのは病院であった。
誰の見舞いに行くでもない、彼自身が盲腸炎になったのだ。救急車を呼べばいいのだが、
近所中に知れ渡るのが恥ずかしく思い、自力で病院に向かうことにした。
痛みにもがきながら家を出てきたので、上着を着る余裕もなかった。しかし、夢中の彼には
冬の冷たさも関係ない。腹に穴が開いたような痛みを、ごまかすように、攣りそうな足を
動かした。
やっと病院に着いた。懸命な、彼の運転により、無事手術台に登ることが出来た。
緑色の中、彼は恍惚の表情で、極楽を見た。彼は強張った顎を震わせ、唇を動かした。
「メリークリスマス」
766 :
652の続きです:02/12/27 00:02
>>652の続きです。
批評お願いします。
犯人を見つけ出して、罵声のひとつでも浴びせてやりたい気分だったが、そんなことをしている暇はないとすぐに思い直し、
すっきりしない気持ちを抱えたまま、出口へと急いだ。
地上へと繋がる階段を下りようとすると、ちょうど駅前のロータリーにバスが到着した直後らしく、
大勢の人が一斉になだれ込んでくるのが見えた。いくつもの足音が重なり、階段が小刻みに揺れ始める。
ほとんどがスーツ姿のサラリーマンやOL達だったが、頭にタオルを巻き、裾のところが広がった
作業ズボンを穿いた男の姿もあれば、学生服を着た中高生達の姿もちらほらあった。
先頭に立ったひとりの若い男が、大股で勢い良く駆け上がってきて、ぐいぐいと近づいてきたかと思うと、
瞬く間に洋子の側を走り抜けていく。続いて中年の女が、その次には男子高校生が、
同じように脇目も振らず走り過ぎていく。そして気がつくと、階段の右端から左端までをびっしりと
埋め尽くしたひとつの塊が、中間地点を過ぎ、あともう少しで洋子のいる場所まで達しようとしていた。
皆一様に無表情で、若干俯き加減だった。
洋子は恐怖を感じた。前へ進むことも、後ろへ退くこともできず、しかしこのまま立ち尽くしていれば無数の足に踏み潰されそうな気がして、思い掛けず膝が震えた。その間にも群集は確実に近づいてくる。
洋子はとっさに踵を返す。そして、誰かに引っ張られでもしたかのように改札へと向かい走り出した。
767 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 00:04
>>765 これは小説の一部分でしょうか。もし途中の抜粋ではなく出だしであるならば、
最初の「彼」は名前にすべきです。読点が多い印象があります。あまり多すぎると
不自然なので、ふだんから読書の際に留意してください。最後の「恍惚」「極楽」は
伝わりませんでした。安堵や不安、呆然ならわかるんですが。
最後の一言に余韻を与えたいなら、なにかしらエピソードが描かれていないと、
ヘンなヤツで終わってしまいます。
>>763 なりきったとしても、文章力まで子供のレベルに落とす必要はない。
子供が語っている「ように見える」、大人が書いた深みと広がりのある文章が理想だと思う。
769 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 00:32
770 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 00:36
>>766 文章は前回に続いて今回もうまいですね。それも読者が引き込まれるうまさです。
ただ、この話がどんな小説なのか、今回の描写で見えなくなりました。平日朝の
出勤ラッシュの一光景は日常そのものですが、そこに畏怖すべきものを見る登場人物、
というのは、もはやありふれた日常ではなく、ちょっとコケオドカシふうな言い方を
すれば、異次元的な小説世界に踏み入れています。問題は、この先をどうするのか。
今回の話で期待した読者の思惑通りに進めるのか、それとも良い意味で読者を裏切るのか。
非日常世界に主人公が閉じ込められた恐怖を描くか、それともなんの変哲もない日常に
別のモノを見てしまう、非日常と化した主人公の狂気を描くか。はたまた、実はやっぱり
フツウの日常を描くだけなのか。なんて先走りしたら、766さんが困ってしまいますね(笑)。
なんか批評になってるかアヤシクなってしまいましたので、このへんで。
771 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 01:02
>>769 書き慣れていて、読みやすかったです。こういうスタイルは何というのか
知らないのですが。これもライトノベルのスタイルに入るのですか?
ふつうにジュニア小説なのかな。
> 拳を握りしめて太陽をバックにした言い方は健在なようだ。
この表現がなにを伝えたいのか、よくわかりませんでした。読者を選んで
いる表現でしょうか。
未来と過去のくだりですが、主人公の浪人中の立場とからめているのは
わかるんですが、もう少しそのへんをつっこんだり、明確にメッセージ
として皆月くんに語らせるか、ほのめかすと小説に深みが増すと思いま
した。そうすれば、余韻が生まれたんじゃないでしょうか。
あなたのほかの作品も読んでみたくなりました。
>>769 追加。もう少し、キャラクタの描写があってしかるべきだとも思いました。
>>770 ありがとうございます。
この続きも書こうと思っているので、その時はまたお願いします。
774 :
209(210):02/12/27 15:43
深夜の国道沿い、耳がひきちがれるそうな寒風が吹き荒む。
太郎は全力で自転車を漕ぎ続けていた。
目的地の病院まではあと少し。
そう気持ちを奮い立たせてはみたが自転車ではスピードに限界があった。
無機質な自動車が次々と太郎の横を追い越していく。
その中の一台、白いバンが追い越すと同時にクラクションを鳴らした。
明らかな挑発行為だ。
「舐めやがって」
そう呟いたものの太郎にそれ以上の感情は湧き上がらなかった。
左の横腹の激痛がそうさせなかった。
突発的な痛みが襲ってきたのは一時間前のことだった。
最初は単なる腹痛だと高を括っていたが五分としないうちに
洒落にならない状態になっていた。救急車を呼ぼうにも家に電話はない。
携帯も料金不払いで先月にはとめられた。
結局、太郎に残った選択肢はゴミ捨て場から拾ってきた
おんぼろのママチャリしかなかった。
自転車は上り坂にはいっていた。
それまでの疲労に更なる負荷が加わり、乳酸の溜まった足が重たい。
それでもペダルを漕ぎ続ける。
「走るらなあかん夜明けまで」
太郎は脂汗の滲む額を拭い、上り坂の先に広がる夜空を見上げた。
>>774 救急車呼びたいくらいの腹痛で、自転車乗れるかな。
776 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 18:19
>>774 これは
>>765さんの作品のリライトですよね?
1行目は「耳がちぎれそうな寒風」だと読みやすく意味も十分通ると思います。
リライトのほうが読みやすく、臨場感も出ました。ただ自転車競技じみたハード
さは伝わるんですが、お腹がねじきれそうな痛みでふらふら呆然、というような
病気のつらさはあまりない気がします。設定については775さんの疑問もわきます
よね。せいぜい近くの電話ボックスまで移動して救急車待ちとかかな。
しかし不景気だからか、最近は暗い話のほうが多いような。
それとも、こっちの方が印象に残りやすいだけかな。
777 :
209(210):02/12/27 18:32
>>776 公衆電話は考えたんだけど
携帯の普及でその台数自体が減っていることと
自転車を漕ぎ続けるというオリジナルに
対応するためにあえて書かなかった。
それから腹痛の激しさと自転車の運転という相反する
二つの状況のバランスをもっと上手く書き切れれば
もっと面白い文になったんだろうけどその点は
私の力不足を痛感する。
765さんにはリライトした文を読んで何かを感じて欲しいと思っています。
778 :
209(210):02/12/27 18:40
確かに775・776さんの疑問は分かりますが
設定はわるくない。
あとはそういった疑問を読者に思い浮かばせないような
文章を書けるかどうかだと私は思う。
だってこの設定自体にけちをつけては
現在、流通している小説のほとんどに
けちをつけなきゃいけなくなってしまう。
昔話の島
定期船とは名ばかりのちっぽけなボートに揺られること一時間。
ちっぽけな桟橋に降り立つと、ここだけ時が止まったままのように思えた。
桟橋の痛み具合まで出て行った時のままだ。
青い空と青い海に守られた、まるで昔話の島。
子供の頃、雨の夜が怖かった。薄っぺらい天井をひっきりなしに叩く
雨の音を聞いていると、偶に森の中でドスンと大きな音がした。その音
が聞こえると、悪霊カリーリャが来たと思ってぶるぶる震えた。
カリ―リャは森に棲む死霊達の親玉的存在で、雨の夜になると森の中
に姿を現し、島に住んでいる悪い心を持った人間の魂を、一人残らず食
べてしまう恐ろしい悪魔だった。
客観的に見ても、子供の頃の自分がそれほど悪ガキだったとは思えない。
親の言いつけは良く守ったし、いたずらなど一度もしたことがなかった。
だが嘘は何度かついた。一度も嘘をついたことがない人間などいるはずない
が、カリ―リャは嘘をついた人間を悪い心を持っているとし、やはりその魂
を食べてしまうのだ。
同年代の子供たちの中にカリ―リャの姿を見た者は誰もいなかった。でも
年上の子供達や、大人達は皆カリ―リャの姿を見たことがあった。人によっ
て様々だが、だいたいマオラウの木よりも大きく、イクルンガの竜の胴回り
よりも腕が太くて、大きな一つ目は真っ赤で、闇の中でもギラギラ輝いてい
るという話だった。
俺を含めた同年代の子供たちはその話を聞くたびに、見たこともない悪魔
の姿を想像して震え上がった。魂を抜かれると死霊となり、永遠に森の彷徨
い人となってしまう。おかげで皆、常にいい子になろうと努力していた。
……カリ―リャが本当にいると信じていたのだ。
「エミリオ…、エミリオじゃないか」
名前を呼ばれて振り向くと、茅葺の民家の脇に小柄な
白髪の老人が立っていた。老人は島の男達の普段着……
スリカジャと呼ばれる粗末な麻の服を着て、首には島民
であることを示すマオラウの実のネックレスをかけていた。
やや老け込んだもののその顔には見覚えがあった。
「久しぶりだな、マウリシオ爺さん」
返事すると、マウリシオ爺さんは浅黒い顔をほころばせた。
「なんだ、てっきりおまえはもう帰ってこないのかと思ってた。
いったいどうしたんだ急に帰ってきたりして」
「みんなは元気かい?」
俺は爺さんの問いかけを無視して訊いた。
「相変わらずだよ。大人たちは皆出稼ぎに出て、島には年寄りと
子供しかおらん。ところでどうしたんだ、そのおかしな格好は?」
爺さんはまじまじと俺の服装を見た。この島には軍服を着た人間
など似つかわしくないのだ。
「それじゃ暑いだろうが」
「そうだな、確かに暑い。でも、そんなに悪いもんじゃないさ」
「相変わらずだな、おまえは」
俺は返事の代わりに肩を竦めてみせた。
「アヤナはどうしてる? 元気か?」
「親父さんが死んだ」
「死んだ? いつ?」
「五年前。丁度、おまえが島を出て行ってまもなく病で亡くなった」
「それでアヤナは?」
「親父さんの後を継いで島の祭司をしとる」
「そうか」
俺はアヤナの父親の顔を思い浮かべようとした。しかし
全く思い出せなかった。俺は小さくため息をついてから爺
さんに話しかけた。
「なあ、爺さん」
「何だ?」
「近頃、よく夜に雨は降るのかな」
爺さんは口元に薄く笑みを浮かべた。
「ああ。よく降りおる。……エミリオ」
「何だい」
「雨の夜は、……悪霊カリ―リャに気をつけろよ」
「ああ、気をつけるよ」
大人たちにとってカリ―リャは都合の良い冗談でしかないのだ。
爺さんに挨拶して別れると、村の集会所に向かった。
782 :
青木原精神病院:02/12/27 21:20
783 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/27 23:48
>>782 790のパートは唐突で全体から浮いてます。それは男が誰か明らかにされないままなので、
続く791にはつながらないからです。読者は(つながってるんだろうなあ。男はきっと
主人公のことなんだろう)と推し量って読むことになりますが、これは読者の読解力に
よりかかっていると思われる可能性があります。省略はそれ自体に意味が生じるので、
いろんな可能性を考えて選択してください。テクニックとしてはこのパートを生かす場合、
最後に大和であることを種明かしをすることで、冒頭で問いかけたこのドラマのテーマに
つなげればいいと思います。ただし、790で示したテーマが全体を貫きとおしている場合に
かぎります。または、出だしから降下までをプロローグにしてしまう方法もあります。
以降の展開では、小人のパート、化け物のパートとそれぞれ違う物語を読まされている印象
ですね。作者自身が何をやりたいのかつかみきれていないまま、見切り発車で書き進めている
様子がうかがわれます。よく言われることは書き始めたら最後まで必ず書き上げることだ、
いうことですが、この作品に限っていえば、仕切り直しをすべきです。全体の構成やテーマを
決めて、いちから書き直すことをお勧めします。今のままではもうわたしは読む気がしません。
細かい点を。〜ような装、という言い方はわたしは寡聞にして知りません。音読みするときは
一字では用いないでしょう。また人物を現すのに、呈する、は使わないのでは?
また、小説をなるべく風化させない方法は流行ものや風俗を描かないことです。また認知度の
低いものは、読者を選ぶ行為に他なりません。スーパーひとしくん、アイボという言葉を使う
ことは賛成しません。ユーフォーはUFOのほうが伝わりやすいでしょう。
あと、擬態語は正しいか心配です。擬態語辞典もありますからチェックしてください。
784 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 00:17
>>779 読みやすかったです。セリフまわしもうまいですね。
ただ、後半の描写に比べると、出だしの4行があっさりしすぎているのでバランスを
欠いている印象があります。ここはもう少ししっかり描写して、この部分で全体の
ボルテージをすばやく読者に伝えて安心させる必要を感じました。タイトルは工夫を
こらして、魅力的なものにするといいですね。ちょっとなおざりに感じました。
>>778 シチュエーションは面白いですよね。読者が考え付きそうな穴は、理屈でふさいで
いく努力は必要だと思います。近所には公衆電話がないとか、病院の方向へ自転車を
走らせながら、公衆電話を目で探していた、などの一文で対応できると思います。
786 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 00:55
『昔話の島』について
「ちっぽけなボート」、「ちっぽけな桟橋」や「青い空と青い海」というように
言葉が重なりすぎ。近接した行で同じ形容詞などを使って装飾するのは、
意味があればべつだが、そうでなければ書いている側のボキャブラリのなさを
自ら認めることにしかならない。しかも冒頭からでは読む気をそぐことにもなりかねない
マルチって何?
790 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 04:03
>>787 何か盛り上がりに欠ける、読んでいて退屈になる。
神の視点で書くと、もっと視野が広がって面白くなるかも。
たとえば、犬に変身した変わり者の佐々木が、あてもなく道路を歩いていて、
前方を行く女子高生の背後にそっと近づき、女の子のスカートの中を覗く、
いきなり、犬が女子高生に欲情して、あそこを勃起させる……とか。
あと、犬の鋭い嗅覚をネタにして、難解な事件を解決させるとか。
私なら、その犬と組んで、浮気調査の私立探偵をやってみたい。
犬の嗅覚なら女が何処の男と浮気したか?体臭で一発でわかるだろう。
レストランで何を食べたか、何処のホテルのどの部屋に泊まったか、
臭は長時間残る、それも犬なら嗅ぎ分ける。車の中の同乗者の臭い、
体に染みついた煙草の臭い、その銘柄。性交のあとの女性に付着した
精液の臭い、又はコンドームの臭い、元人間の犬なら全てわかるだろ。
評価していただけるとはありがたい
何か盛り上がりに書ける・・・・
それをいつも思うのに、どうしていいかわからない
それが悩みです。
かといって奇抜なアイデアというのが苦手で・・・
やっぱりなにかしらないといけないのですね
なにが面白いのかというのがいまだにわからないと言うのがあります
趣味の域をでないので
小説を書くということは自分が「わかる」感性を表現することしかない・・・
それ以上のことが書けないんですよねえ
かといって犬のことなど何にもわからないけれど・・・
793 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 05:07
>>791 ネタは探さずとも勝手に次から次と湧いてくるものだよ。
親、妻、兄妹、親戚、友人、同僚、近所の住人、愛玩動物
何でもネタに結びつけるといいよ。
犬や猫、小鳥、魚、など飼ってみると色んな面が見えてくる。
女性からも色々聞くといい。恋愛など女性の心境がよくわかる。
795 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 07:09
796 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 09:08
>>787 「犬、かえる」を読みました。カフカの「変身」や小松左京の「地球になった男」など、
ある日突然、人間が別のものに変身してしまうアイデアは耳慣れたものです。筒井康隆でも
馬に変身する話がありましたね。アイデアを知ったとたん、読者はありがちだなと思うので、
書き手はいかに独自性を図るかが最大のポイントになります。その点の工夫がみられません。
おなじみのテーマに挑むときはすでにある作品を読んで対策を練るのが理想です。
テーマをおっかけることに急ぎすぎていて、人間になった犬のおかしさがあまり描かれて
いない。当初の語り手である第三者の目線で変身犬をとらえているわけだから、これを使わ
ないのはもったいない。犬らしくない犬の挙動をもっと掘り下げなくては。
全体、描写が少ない。「「犬」は柴犬のような感じの雑種だが〜」は説明であって描写では
ない。描写がないから臨場感が生まれない。たとえるなら、映画でいえばワンカメラで全体を
フレームに収めただけの単調な映像です。複数カメラでカットを切り替えたりといったテク
ニックが描写にあたります。どうすれば臨場感をもたらすことができるか、考えてみて
ください。また、( )で補足説明しないこと。
797 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 09:08
>>791 今までに読んであなたが最高に面白いと感じた小説がありますよね。その面白さを自分なり
に表現しようとしてみては? あくまで習作として描き発表しなければ、同じネタでもいい
でしょう。791さんは787さんですか? リアルにネタをつきつめて考えれば、面白い表現に
つながると思います。たとえば、犬になった人間だったら、飼い主の顔や手をなめるのは
嫌がるだろうとか。前足を人間のときの両手みたいに扱うしぐさをするだろうとか。そう
やっていろいろつきつめると、滑稽さや目新しさがでてくるでしょう。
798 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 09:09
>>792 今の時代にもし納豆が禁じられたらどんな世相となるかを描いていますが、これでもかと
いろいろ盛り込んでありますね。しかし意表をつく意外で新奇な発想がなく、小説として
みた場合、期待はずれで退屈でした。読者は小説に求めるものの一つに「驚かされたい」
という点がありますが、この作品は最後まで予定調和的で面白味に欠けます。
この手の世相の移り変わりを描く小説の場合、登場人物をひとり設定して、その人間の
身近なエピソードを描くことで、より切実でリアルな描写をもりこむ手法があります。
この作品では世相を遠景から描くだけで、あとは談話で点描する手法を用いてますが、
そのぶん臨場感に欠けるのは否めません。
細かいことですが、「そんな中世の男性たち」は読点いれるか、中をひらいたほうがいい
です。最初うっかり「そんなチュウセイのだんせいたち」と読んでしまいました。
799 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 09:55
>>792 面白いね。
アイデアの滑稽さと無機質で事務的な文章のアンバランスに思わずニヤリとさせられた。
特に僕は煙草を吸うから、読みながら最近の喫煙家に対する風当たりの強さを
ついつい思い浮かべてしまって、身につまされた。
>>798の意見も良く理解できるけど、現実の禁煙運動に対するアイロニーとして読めば、
それなりに楽しめる。
>>792さんの文章に影響を受けて作ってみました。
架空の新聞記事です。私なりのアイロニーがこめられています。
厳しい批判、お願いします。
・ファッション雑誌は違法?
若者たちの流行を煽動し、若者たちの個性を没落させたとして、人権保護団体と若者代表の数名が、
大手ファッション雑誌を発行しているの○○社を相手に、
同社のファッション雑誌の発行禁止と損害賠償に計三億五千万円を求める訴訟を○日、
○○地方裁判所に起こした。
問題とされたのは、○○社のファッション雑誌が若者たちの流行を作り出し、
その流行に乗り遅れまいとする若者が、自分の選びたい服を選べず、
流行の服しか着られなくなり、表現の自由を不当に奪われた、という点だ。
被告側の○○社はこの件に関し、
「今の若者たちは自由すぎて自分を見失っている。
私たちが若者たちを導かなければ誰が導くと言うのか。
それを曲がって解釈されてしまったことは非常に残念」
と、コメントした。
駆動?
>>797
今までこれといって小説を読んでいなかった。
せいぜいしょうがくせいのころに読んだ日本文学全集くらいで・・・
こんな人は小説かけないものでしょうね
今慌てて読んでいます。
804 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/28 12:44
>>801 文章は、わかり易くていいんじゃないの。
まあ、マジレスすると、流行の仕掛け人は、ファッション雑誌というより、
職業人のファッションデザイナーだったりする。それを、有名ファッション
モデルを使って、大勢の取材陣を招いて大々的にファッションショーを開催。
そのショーには芸能人や著名人も見物、話題性をTVなどでも採上げて、流行の
先取りを紹介する。そのショーにファッション雑誌も取材として来ているわけで、
決してファッション雑誌が先導して流行を仕掛けているわけでなく、単なる
ファッションの取材記事を載せているに過ぎない。
しかし、あの世界は先取りが早いね。春には秋のコレクション、冬には早々と
水着のファッションショーを開いたり。流行の仕掛けもそれくらい先取りしないと
メーカーの製作が間に合わないのかも。
ちなみに流行色は会議で決定されるという事実がある。
みなさん、批評有難うございます。
>>795 これ書く前に、マリファナ系のページも調べましたが、
天皇制との関連を指摘してるところは無かったですねえ。
>>798 そうですね、確かにそういう意味では小説的ではないですよね。
ただ、今回4000字という規制がありまして・・・・・・
そういう形式で書くのは無理だったんです。
それでも軽く5000字オーバーしちゃってるわけなんですが。
アウトラインはこのままで798さんがいうように、
登場人物一人にスポットを当てた小説を、今度は書いてみたいと思います。
「そんな中世の男性達」はおっしゃるとおりです。
直しときます。
>>799 僕も吸うんですが・・・・・・最近は風当たりが強いですねえ。
元ネタにサンフランシスコの禁煙法があるんですが、
本当に自宅とバーとタバコ屋の中しか吸えないそうです。
例外として、運転手と客が合意した場合のタクシーがあります。
北朝鮮を見てても思うんですが、事実は小説よりも奇なりですよねえ・・・・・・
>>786 おっしゃるとおりです。一晩たってみると、自分でもウザイ感じがします。
日本に自生してた麻は気持ちよくなる成分がないに等しいので、
吸ってなかったはずなんだけど、変な文化と結びつける人多いよね。
非常に関係無い、質問なんですけど。
読んで思ったので、
盲腸炎の痛みの中、自転車で走れるかどうか、は置いといて、
痛みの余り、上着も着てこないで、出たのなら、
お金持った?保険証は?と、とても心配になりますた。
それに、病院で待たされますよ。
どんなに、瀕死であっても、順番待ち、
どんなに、軽いかすり傷でも、救急車に乗せた患者が最優先なんですよ。
810 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 00:28
つい最近見た、古い格闘物のビデオの中で、すごく気になった人物がいて、その人
物に対して感じた事を表現しようと、書いてみました。
批評をお願いいたします。
左足を前に出し肩幅程に開かれた両足が、ゆったりとリズムをとりながら、じわり
じわりと前へ進んでいく。
構えた両拳が目線辺りの高さまで上がっているが、しかしボクシングの構えでは
ない。両肘が、外側へと開いていた。
角張った顔が、顎を引いている。
眉の下では自前の肌の黒さが、双眸にかかる影をより濃いものにしている。その
濃い影が、真正面に立つ対戦相手を常に睨みつけている。
双眸の影に、恐いものを感じた。だが、一体何が恐怖を与えているのか、正体が
掴めず、逆にその影へとこちらの視線を注いでしまう。
その影の中で、双眸に光が灯った。その様に見えた。
左の廻し蹴りが放たれていた。相手の右脇腹付近へ、相手は右腕で防いでいた。
凄い蹴りであった。一撃が速かった。それなのに、インパクトの瞬間はまるで、相
手が太い棍棒の横振りを喰らったかのように見えた。
対戦相手が素早く後退し、距離を開ける。その眼前で、口を開いた。
マウスピースが剥き出しになった。だが、もしマウスピースが咥えられていなけれ
ば、剥き出しになっていたのは、牙だったろう。
吼えていた。それを観た私の目が震えた。耳に届かなかった叫びだが、目の震動
がそれを私の脳内へと伝えて、脳までもを震わせた。
その時ようやく、恐怖の正体が分かった。
私は、双眸の影の中に、獣を見てしまったのだ。正確には、獣の目。
今は私の前に、その獣が全身を現している。牙すらも見せようとした。
なのに今の私は、心の内に恐怖を宿していない。恐らく、先程伝わった激しい震動
が、私から恐怖を振り放してしまったのだろう。だが震動は今だ途切れてはいない。
なおも激しさを増すばかりである。
チャンプア・ゲッソンリット。ムエタイ重量級最強の男。それは恐るべき獣。
私は、魅せられている。
811 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 01:10
>>810 途中まで視点がどこにあるのかよく分からなかったです。
おそらく「私」がビデオを見ているのでしょうが、
最後まで読んでも伝わらないです。
それと全体的に表現が分かりにくいです。
なんか無理やりかっこよくて難しい言葉を、
慣れていないのに使っているように思えました。
それと「凄い蹴りであった」っちゅうのは・・・・・・
そこを「凄い」という言葉を使わずに、
凄さを表現しなきゃだめでしょ。
>>810
私もへたくそなのでなんともいえないのですが
やっぱり長い文章のわりにどういう人物かが見えませんでした
人を表現したいのか、状況を追いながら人物を浮き上がらせるのか
自分も良く分からないので別にダメとかはいえませんが
印象としては811さんの言うとおり視点がどこにあるのか
わからないという感じがします
でもなんといっても難しゅうございますねえ
私は最近見た風景の描写を書く練習などを始めました。
見ることは主観的ですが、それを感じることを自分の中で
どのように整理したらよいのか、そのあと、どのように適切な表現
でもって描写するか
しかしそもそも描写とは経験的なものなのかなどなど
いくつもの壁にぶち当たっております
813 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 03:19
814 :
お願いします:02/12/29 14:46
人間というものは、水以外何も口にしなくても、何日は持ちこたえるものだ。
太郎も、一ヶ月前から食事を取っていない。もともと痩せ気味だったのが、
猶一層痩せて、骨と皮だけのようになった。太郎も、毎朝鏡を覗く度に、痩せ細る自分の
頬を哀れに思った。
ついに限界だという頃、太郎は走り出した。寒風の中、細い身体を前屈みに、目を見開いて
コンビニに向かい全力疾走。かつて陸上部だった頃を思わせる走りだった。
中学生の頃、彼は陸上部の優秀な選手だった。顧問も彼には期待を寄せて、大会などにも
彼をよく推薦して、出場させた。そして、出場した大会はいつも好成績で、全校集会などでも
表彰された。誰もが彼の顔を知っていた。
この横断歩道を渡ればコンビニという所に来た。赤信号を待つ彼は、久しぶりの食事は何にしようかと、
肩を上下させながら考えた。しかし、コンビニで食べたいものなど思い浮かばなかった。
彼はコンビニに失望し、訳の分からない怒りが沸いてくるのを感じた。酸欠状態の中、
胸の奥から吐き出されるような気持ちが、わだかまっていた。
いらついた彼は、信号が青に変わると同時に、凄まじい速さで走りだした。
そして、コンビニのドアを蹴り開けて、
「金を出せ!」
「いらっしゃいませ」
若い女性の店員は、何食わぬ顔でレジの前に立っている。
彼は凶器を持っていなかったのだ。そして、木の枝のような男に脅される程この店員は
弱そうではない。彼女は男にゆっくり近づき、襟元を掴んだ。男はそのまま持ち上げられ、
頭から、床に叩き付けられた。もう男に反撃する力はない。朦朧とした意識の中、彼女の
腕の中で涙を流した。
815 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 17:07
逐条的に。口調の失礼はこう容赦。
>人間というものは、水以外何も口にしなくても、何日は持ちこたえるものだ。
何日「か」は。ケアレス。「持ちこたえられる」のほうが意味が明確。
>太郎も、一ヶ月前から食事を取っていない。もともと痩せ気味だったのが、
>猶一層痩せて、骨と皮だけのようになった。太郎も、毎朝鏡を覗く度に、痩せ細る自分の
>頬を哀れに思った。
最初の「太郎も」はちょっと通りにくい。後段の「太郎も」はさらにぎこちない。
「自分でも」とでも書くべきでは。その場合、「自分」の重複が気になるが、
痩せ細る頬というのもやや観念的でイメージしづらい。哀れと書くとやや擬人化しすぎる感が
あるので、哀れっぽく、とでもしたほうが。骨と皮という表現はやや陳腐か。
総じて、格助詞の係りというか、文同士の暗黙の関係への意識がゆるい。
> ついに限界だという頃、太郎は走り出した。寒風の中、細い身体を前屈みに、目を見開いて
>コンビニに向かい全力疾走。かつて陸上部だった頃を思わせる走りだった。
「全力疾走」の体言止は難とまではいえないがやや危うい。必然性を欠く。
限界なのにはやくはしれた、ちょっと意外、というふうな意識化の言及が欲しいところ。
> 中学生の頃、彼は陸上部の優秀な選手だった。顧問も彼には期待を寄せて、大会などにも
>彼をよく推薦して、出場させた。そして、出場した大会はいつも好成績で、全校集会などでも
>表彰された。誰もが彼の顔を知っていた。
「彼」の重複が目立つ。いくつかけずれるところ。ここでの過去の叙述への導入はスムーズ。
「など」がいくつかおそらく不要。
816 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 17:08
> この横断歩道を渡ればコンビニという所に来た。赤信号を待つ彼は、久しぶりの食事は何にしようかと、
>肩を上下させながら考えた。しかし、コンビニで食べたいものなど思い浮かばなかった。
>彼はコンビニに失望し、訳の分からない怒りが沸いてくるのを感じた。酸欠状態の中、
>胸の奥から吐き出されるような気持ちが、わだかまっていた。
「胸の奥から吐き出されるような」は状況がもう少し鮮明にされるといい。とくに「何が」
吐き出されるのか。気持ちが吐き出されるのか。「渡れば」よりは「渡りきれば」のほうが
いい気がする。「所に」より「所まで」のがいいかもしれない。
「しかし」の部分が重要な「転」なのでもうすこし説明が欲しいか。
>いらついた彼は、信号が青に変わると同時に、凄まじい速さで走りだした。
>そして、コンビニのドアを蹴り開けて、
>「金を出せ!」
>「いらっしゃいませ」
> 若い女性の店員は、何食わぬ顔でレジの前に立っている。
この部分ははじめて他者との関係が描写されるところなので、
すれちがいをもう少し明確化すべき。滑稽化、あるいは視覚化。
>彼は凶器を持っていなかったのだ。そして、木の枝のような男に脅される程この店員は
>弱そうではない。彼女は男にゆっくり近づき、襟元を掴んだ。男はそのまま持ち上げられ、
>頭から、床に叩き付けられた。もう男に反撃する力はない。朦朧とした意識の中、彼女の
>腕の中で涙を流した。
視点の転換がややふらついている。
「反撃する力はない」は叙述ではなく描写したいところ。
817 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/29 17:30
リライト 814
人間というものは、水以外何も口にしなくても、何日かは持ちこたえられるものらしい。
太郎は一ヶ月ほど殆ど何も食べていなかった。もともと痩せ気味だったのが、
猶一層痩せて、毎朝鏡を覗く度に、痩せ細っていく自分の頬を見て哀れみを覚えさえした。
やがてもう限界だというとき、太郎は部屋のドアをあけてようやく表に出たのだが、
暫くぼんやりとしていたかと思うと、不意に走り出したのだった。奇妙な行動だったが、久し
ぶりに触れた外気がかれを駆ったのかもしれない。
近くのコンビニへと息を切らせながらゆくその姿は、かつて陸上部だった頃をさえ髣髴させた。
中学の頃、彼は陸上のエースだったのだ。
角を曲がり、赤信号で立ち止まったとき、我に返ったかれの目には、
すでにコンビニの看板が視界に入っていた。さあ、なにを食べよう、そう考えたとき、
かれは愕然として思わず息を呑んだ。食べたいものなど無かったのだ。
空腹が夢想するものはコンビニの食べ物とは似てもにつかず、ただむなしく
拒絶するだけだ。訳の分からない怒りが行き場も無くわだかまり、酸欠状態の中で、
しかし空腹と怒りだけが苛立ちを高める。
信号が青に変わると同時に、凄まじい速さで走りだし、コンビニのドアを蹴り開けて、
「金を出せ!」
といった。
「いらっしゃいませ」
だが、若い女性の店員は、何食わぬ顔で、彼が凶器を持っていないのを確かめ微笑んだ。
ゆっくりと近づき、襟元を掴む。そのまま持ち上げられ、頭から、床に叩き付けられた。
朦朧とした意識の中、涙が流れるのを感じていた。
リライトして。うーむ。空腹なのにコンビニに失望する心理がやっぱりいちばん無理があるのでは。
818 :
209(210):02/12/29 17:59
>>817 815・6さんと同一人物という前提で
話をさせて頂きます。私も批評する際に、相手に自分のリライトを
見せることで何かを掴んで欲しいと思い、書き込んでいます。
(もちろん自分の文章力の向上も目的としていますが)
多分、814さんも何か掴んでくれるはずです。お疲れ様です。
>>811 おっしゃられる通り、視点が分かり難い物になっておりました。
これからは、視点がしっかりと分かるように、努めてまいります。
「凄い蹴り」の凄さは、その後に続く「一撃が〜見えた。」で表現したつもりなのですが、
これも分かりづらいと言うか、表現不足のように、今は思えています。
恥ずかしい限りです。
>>812 狙いは、状況を追いながら人物を浮き上がらせる事だったのです。
まだまだ未熟なせいで、大失敗してしまいましたが。
視点というのは、本当に大事なのですね。痛感しました。
ご批評、ありがとうございました。これを励みにして、これからも頑張って書いてま
いります。いずれ、機会がございましたら、またご批評をお願いいたします。
>>815,816,817 and 818
ありがとうございます。叙述の代わりに知覚の描写をすることにより、
大分違って見えると分かりました。読めるようになるというか。
コンビニに失望には意味はありません。ただの自己満足です。
821 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 01:57
>>817 >リライトして。うーむ。空腹なのにコンビニに失望する心理がやっぱりいちばん無理があるのでは。
リライト素晴らしい! それだけに設定の無理が際立ってくる。同意。
ふつうは強盗より無銭飲食の方が罪は軽いわけだ。
走る余力が残されているなら、レストランへ行って食べたいものを注文して、
腹いっぱい食べて(まあ空腹が過ぎると多く食べられないだろうが……)
そして、レジで金を払うときに、
「あ、財布……。そこの車の中に忘れた、直ぐに戻ってきます」
そういって姿をくらませる。しかし、知能犯だと、最後のオチが面白くも
何ともないな。814はドジな犯人像を表現したかったのかも。
822 :
エントランス:02/12/30 03:00
>814
コンビニに失望するよ おいらはね。
店舗によって置いてある品が変わるしね。
腹が減っているなら、べつか?
てか、コンビニって色んな食べ物売っているわけよ?
店に行く前に、その店に無いって分かるのかな。
でも、言葉自体好きだよ。
食べ物に、人工的なものではなく、人肌のぬくもりを感じたい。と解釈したんだけど、
あとは、
中盤から表情がかかれてないな。
見せ場である?店員に「金出せ」のところとか、
怒り があるのなら、血走った目 あらい息 震える手 とか。
「金を出せ」
も、読み手に想像で、“と叫んだのだ”と思って欲しいのか、どうか
こんなんで宜しいでしょうか、
では。
823 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 03:10
てか、日本語が変すぎないか?
というところから始めた方がよさげ、、、
二十回読み直して推敲する。
これを二十回繰り返す。
そして最初の文章と比べてごらん。
すると道が開ける。
こともある。
824 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 03:37
>>814 >>817 コンビニへ行く目的と、「陸上部の優秀な選手だった」
とは、物語の脈絡から見ると意味合いが薄い。陸上部はこの際必要ない。
要は、コンビニは逃げも隠れもしないわけで、物語で足の速さを自慢して
それを生かすのは、もっと違った場面で使うべき。
825 :
エントランス:02/12/30 03:37
俺ならば、開けゴマ と言ってみる。
岩の扉しか開かないが・・・・・。
ようは、文の好き嫌い と どれだけ 分っているかだね。
文学を分っているの と 作者の気持ちを分っているの
二つに分かれるよ。
でも、823さんの言う通り 読み返しは、重要だと思う。
ミスも見つけられるしね。
826 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 03:50
>>822 >食べ物に、人工的なものではなく、人肌のぬくもりを感じたい。と解釈したんだけど、
家庭の味か? ここでは、そんな贅沢いってる場合じゃないだろう?
空腹の限界なんだから、ごみ箱の残飯でも漁って食べるだろう。
コンビニで食べたいものは無いって、変だよ。パン、オニギリ何でもご馳走だよ。
827 :
エントランス:02/12/30 04:04
コンビニ=人工的なもの
との解釈。
まあ確かに、そんな事言っている場合ではないだろうが・・・・。
お腹がすいていても精神的(電波)にOOは食べたくないて言う人も居るけど、
そう言う話ではないしな。
苦しい約だが・・・空いていたのは お腹ではなく、心だったりしてな。
作者がこういえば、コンビニに食べたいものが無いって言う言葉が繋がるなだが・・・。
つーか、約7日がデットライン 塩を摂取しても誤差2,3日の+だったような。
あと、久し振りの外気 食べるものが無い ひ き こ も り?
と突っ込んだ事を思い出すw
828 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 10:15
age
>>796
蒸し返して書くのはどうかとおもいますが
「いぬかえる」という小説は、自分としては中島敦の山月記みたいなかんじで
かいていたような・・・(もちろん山月記のように面白かった、これは高校の頃1回読んだきりなのでわからんので面白かったという表現をしていますが)
かんじ・・・
カフカの変身というのは読んだことがありません。ちょっとだけ見たことはある
でもどっちかというと、ロシア人の文学者が書いた(名前は忘れた)鼻という
のなら読んだことあるけど。そんなイメージでして・・・
しかし、山月記は面白いのに、なんで「犬かえる」は面白くないんだ・・・
理由もわかるんですけどね。
>>817さん(ちょっと以下の文章が厳しくなっているのでさんづけです)
文章を読ませてもらいましたが、なにかこう、違和感がありました。
文章のテクニックではなくって、これは、私が経験不足というか
何も知らないということからくる誤った感覚かもしれませんが
太郎は一ヶ月ほど殆ど何も食べていなかった
人間は1ヶ月水だけの生活をしていて、果たして生物としての人間でいられるのでしょうか?
文章からくる印象は、けっこう普通の人のとりうる行動のように思うのですが
どうもそこら辺がどうなのか・・・
そんな風に思う人はいませんかね
えー、ここは、文章の練習の掲示板ですかね?
この感想は、違うのかな?
怒らないでくださいね
831 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 15:03
「山月記」は傑作です。ああいう傑作をモノにしてみたいものです。
中島敦の主人公は必死で生きて、必死の感情を迸らせていました。
が、「犬かえる」の主人公からはそんな必死さは伝わってきません
でしたし、生き生きとも描かれていませんでした。
問題はたくさんあると思います。その最たるものの一つは読書量の
少なさではないでしょうか。これだけでいいという線引きでは
決してありませんが、とりあえずの目標として、いろんなジャンルの
小説を、まず100冊読むというのはどうですか?
読書量の少なさは本当にそんなんですよ・・・
何で小説読むのやめたんだろ。
100冊読めば何か見えてくるかもしれない
見えてこなかったら小説なんか書こうと思いませんが
ボールを受け止めるという感覚が育っていないですよ
よくはわからんが、小説読むのは体力勝負だから
てんてんのバウンドのボールを適当に拾っている
という感じで・・・
なんかだんだんキモくなってきた
よろしくお願いします。
「キモイですーね」
私の部屋に隣の金子さんが入ってきました。
「m?}
のー
835 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 16:21
「やっぱ日本語変ですかネ。よく言われます。自分では気付きにくいと思うんですが。
私はここに書き込むときに、余り推敲をしたくありません。失礼に当たるかも知れませんが、
私はクロッキー感覚で書いたものを、批評して貰いたいと思っています。あと、筋に関しては
殆ど無意味です。主人公の感情の移り変わりも、分かるか分からない位で止めているつもりです」。
837 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/30 22:12
>>836 > 私はここに書き込むときに、余り推敲をしたくありません。失礼に当たるかも
> 知れませんが、私はクロッキー感覚で書いたものを、批評して貰いたいと思っています。
これはなぜでしょうか。よろしければ、そう思うにいたった理由をお聞かせください。
> あと、筋に関しては殆ど無意味です。主人公の感情の移り変わりも、分かるか
> 分からない位で止めているつもりです」。
これについても理由を考えてみたのですがわかりませんでした。こちらもお聞かせください。
正直言いまして、話の筋や感情にあまり意味がないのであれば、私と小説に対する考え方が
あまりに違いすぎて、批評は困難であり無意味なのではないか、と頭を悩ませています。
>>836 推敲する癖をつけないといつまでもそのまんまだよ。
癖をつければ自然とおかしな日本語への拒否感が生まれ、
最低限の文章は書ける。
まぁ、勘違い君には分からんかも知れんが w
839 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/31 00:53
age
840 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/31 01:46
街には固有のにおいがある。
この街の第一印象をにおいで表すならば、『懐かしいにおい』であるに違いない。
小田島渉は、日の落ちた街を眺めながら、そんなことを考えた。
デジャ・ヴ、というほどおおげさなものではないが、
生まれ育った街とは何ひとつ似ていないこの場所に、渉はまるで旧友と再会したときのような親近感を覚えていた。
もちろん理由はわからない。
もともと折り合いの悪かった上司とちょっとしたことから衝突し、勢いに任せて辞表を叩きつけたのはまだ先週のことだ。
大学を卒業してから三年間勤め、ようやく仕事のいろはを飲みこんできたところだった。
世界規模で景気は低迷していて、すぐに次の仕事が見つかるとも限らない。
自分の意思でやったことだとはいえ、やはり落ちこまずにはいられなかった。
どうにか気持ちを建て直し、気分を一新するために、まったく新しい場所での再出発を決めた。
その出発の場所にこの街を選んだ理由はなんということもない、壁に貼りつけた地図に向かってダーツを投げた結果だった。
短気でいきあたりばったり、子どもの頃から指摘されている厄介な性質は、二十代半ばにさしかかった今でもまったく直る気配を見せない。
時代小説です。ご批評よろしくお願いします。3回続きます。
---------------------------------------------------
元治元年六月の一夜。
京の河原町三条を足早にゆく武士がひとり。
おりしも暗雲が中天の月を呑み込もうとしたそのとき、つと歩みをとめた。
水を打ったような静けさに満ちている。
やがて微風にゆれる柳の葉擦れが聞こえた。
――気のせいか。まさか、幽霊の正体見たり、枯れ尾花、とはな。
自嘲して歩み去ろうとした。
ふいにするどい刃先のようなものを背後に感じる。全身が総毛だつおぞけに身震いした。
まるで、背中を袈裟斬りになで斬られた錯覚に襲われたのである。
否、錯覚ではない。
殺気、である。
深い黒曇の帳は今や一切の月明かりを消し去っていた。息をひそめ、暗闇に乗じて
身じろぎもせず、気配を消す。敵勢がわからぬまでは、この闇に身を隠すのが何よりの
手だて。そう信じて、相手の様子をうかがった。
刺客の待ち伏せか。果たして敵勢の数はいかばかりなのか?
――おれの正体を知る者であれば、ここは血路を開くより手はあるまい。
憂愁の色をたたえた双眸は闇に沈む刺客の姿を求めてさまよう。
836
えと、読み返しとかは本当に必要です。
いじっていない 文を見せる つまり、自分自身の素の実力を見せたいから、
やる というのなら、筋違いです。否、勘違いか。
いじってない文は、ただのアイディアの塊りにしか過ぎず、話自体の矛盾も見付かるかもしれません。
838さんの言う、
おかしな日本語への拒否感ってのは、身に付けるべきだと思います。
てか、文の練習なのか小説の練習なのか ハッキリさせた方がいいです。
「御用改めでござる。名はなんと申す」
朗々たる声が響き渡った。緊張の色もないその大音声にはどこか聞き覚えがあった。
黙して語らず。
無言を持って返答とするのは、相手がまさしく天敵である事実を知ったからだ。
「なに、答えなくともいいさ。おおかたの察しはついてるからな」
にわかに口調をくずして不敵に笑った。
「今宵この刻限にほっつき歩いてる他国者の行き先なんて知れてるものよ」
この声、この口調、まさしく相手は新選組副長、土方歳三に相違なかった。
――幕府の犬め。
なんという不運。最悪の相手との遭遇に天命の尽きる覚悟を胸に刻んだ。
新選組が草莽の志士を手にかけるやり口は士道にあるまじき卑怯千万であった。
ひとりの志士を数人で囲い込み、一斉になぶり殺す手口は、志士にとって死んでも死に
きれない悔しさにまみれたことだろう。それが、今まさに我が身に及ばんとしているのだ。
「今さら隠れたってしかたあるめえ。そこにいるのはわかってるんだ。ええ、桂さんよ?」
名指しを受けた侍は、眉宇にひそかな決意をみなぎらせて、そろそろと太刀の柄に
手を伸ばした。桂小五郎。長州藩藩士である。
尊皇攘夷の思想に先鋭化する長州藩は藩をあげて、反幕運動に突き進んでいた。世論の
影響を恐れ、志士たちの政治活動に手をこまねいた会津藩は、京の警護機関として新鮮組を
結成する。このときより、京の町は血の飛沫にまみれるようになった。それは、佐幕派と
討幕派の確執が血塗られた呪いになって、両者の胸に深く刻み込まれる狼煙であった。
数々の志士の無駄死には、桂にとっても無念であった。志半ばで潰えることは、汚名を
いただくことに等しい屈辱である。
額に汗がにじんでは浮かびあがる。
ゴメン連続で書いているなら、邪魔したね。
――無駄死にはせぬ。
「桂さん。あんたとは江戸の試衛館時代に顔をあわせたことがある。その剣筋もな。
どうだい、立ち会ってみねえか。あのときの竹刀遊びの借りを返したいんだよ。
真剣なら今度は負けねえ。負けるはずがねえ……」
剣が鞘を走る音がかすかに響きわたった。
桂は道場で土方と立ち会ったことを思い出した。土方の剣筋は破天荒でおよそ洗練された
ものではなかった。軽く小手と面をとらえ、竹刀での勝負は神道無念流塾頭を勤めた桂に
軍配が上がったのだが。一方、竹刀と真剣での勝負はおのずと異なるのは自明の理でもあった。
――おれの真剣はまだ血を知らぬ。
剣によって時代が変わるのではない。周旋の結束で新しい時代を築くのだ。
剣術を磨くことに励んだ桂だが、真剣で斬り合うのは極力避けるのが桂の信条であった。
人を斬って何になる。蛮勇を誇る幼さは桂に無縁なものだった。だが、しかし。
――ここらが正念場か。
しずかに鯉口を切った。
強い風が流れている。
暗雲がゆるりとほぐれ、青い月がわずかに顔をのぞかせた。
月光が一面に広がる剣士たちの黒い影を浮かび上がらせる。
その瞬間、初めて人を斬る襖悩に胸を焦がせながら、桂は抜刀一閃、
きらめく白刃で宙を切り裂いた!
846 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/31 02:08
>>844 いえ、お気遣いありがとう。過疎板なのにびっくりしましたが(笑)。
>>841 描写が足りない・・ような気がする。
時代物はよく分からないけど。
848 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/31 05:18
>>841 脚本家の三谷幸喜さんの投稿だったりして。
>841
桂も土方も一人で歩いているの?
850 :
名無し物書き@推敲中?:02/12/31 05:48
>元治元年六月の一夜。
1864年6月、新撰組による池田屋襲撃事件のあった月だよね。
そのとき桂は襲撃現場に居合わせず難を逃れた。
851 :
エントランス:02/12/31 20:51
850さま。
おいおい、小説のよさを崩すなよ。
自分の世界観なんだからいいのでは?
もし・・・こうだったら・・こうなるだろう。って思って書いてもさいいじゃん。
設定だけを借りて 書いている人だっているし。
後から 別の真実がわかり、今まで真実が間違いだったてこともある。だろ?
いいじゃん。
>846さま
正月で、ネットの環境の無い田舎に帰っているから、人が少ない
そうです (受け売り。
852 :
暇人◇Mjk4PcAe16 :02/12/31 20:54
TEST
853 :
エントランス:02/12/31 21:12
852
TEST 72点
「もう相手にしてもらえないかも知れませんが、一応いっておきます。
私が推敲したものをここに載せたくない理由は、ただ推敲しても結局は
泥沼にはまっていくだけのような気がするからです。日本語の感覚が鈍い
のかも知れません。はっきりいって、才能がありません。
読書もまだまだ量が足りないかと思われます。もう十年程、読書に耽ろうと考えています。
勘違いは多分していると思います。これは生まれ付きなので、仕方がないことだと諦めています。
838さん、wないでください。気分を害すようなことをいったのであれば、謝ります。申し訳ございません。
私がこのスレッドで批評して貰いたかったのは、おそらく自分の日本語の歪みだと分かりました。
これから三年間は、このスレッドには書き込まないことにします。
さようなら、良いお年を」
855 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 02:44
>>854=
>>814 日本語は悪くないと思うよ、しかし設定に無理がある。
あなたは「筋に関しては殆ど無意味です」そういっても、
SF物ならともかく、ありえない設定では読者は納得できない。
>>830も言ってるように読み終わって疑問だけが残る。
>いらついた彼は、信号が青に変わると同時に、凄まじい速さで走りだした。
主人公は一ヶ月ほど殆ど何も食べていないのに俊足で走る(点滴なら可能?)
実際は満足に歩くことも、いや、喋ることも難しいだろう。それほど衰弱
しきっていて、多分意識も、もうろうとしているだろう。普通に生きてい
るのが奇跡だ。
>そして、コンビニのドアを蹴り開けて、
>「金を出せ!」
>「いらっしゃいませ」
普通はドアを蹴り開けると、大きな物音に店員も驚くだろう。
店員の驚きの声や表情を入れたい。
いきなり「金を出せ!」「いらっしゃいませ」それは不自然。
>>841さんへ。桂が土方との真剣勝負に自身を持っているのか、そうでないのかが、少しわかりにくいです。
>一方、竹刀と真剣での勝負はおのずと異なるのは自明の理でもあった。
よりも、「道場剣法など、実戦において何ほどの役に立つだろうか」くらいに書いたほうが、
緊張感が高まると思います。
もちろん、ここでの桂にとっては、生死以前に街中で斬りあう事自体が敗北なのでしょうけど。
ご批評いただきありがとうございました。個別にレスさせていただきます。
>>847 時代小説は司馬遼しか読んだことがなくて(こういう人、多そうですけど)。
司馬遼ってあまり細かい描写をしないので悩みつつもこんなもんかなと。
初めて書いた時代小説でした。いろいろな意味で無理を感じています。
>>849 桂の視点で描きました。新選組は複数で桂を待ち伏せしていたという設定で、
桂に気取られないように気配を消して潜んでいます。月明かりが辺りを照らし
戦闘状態に入ったとき、初めて桂は複数の敵と対峙した事実を知ります。
愕然とする桂→四面楚歌→孤軍奮闘→絶体絶命の大ピンチ!はこの後の話に…。
>>850-
>>851 史実の裏側を自由に想像してドラマを描こうと考えました。ただ新選組や竜馬と
いった有名どころの人達は司馬遼のイメージが強いのでやっかいです。主役級に
据えるのは難しい。司馬遼テイストは残念ながら土方の口調に出ちゃってます。
これをクリアしないかぎり、司馬遼のパロディ的小説の域で終わってしまいます。
ただ高橋克彦の「刻迷宮」の例のように、普通小説でデビューしてから沖田を
描くみたいなやり方もあるんですよね。さじ加減の問題もあるんでしょうけれど。
アップした所は本来長編プロットの途中なのに無理矢理に書き出しふうに説明も
入れて仕立て上げたあたりが説明過多、冗長の要因です。
>>856 そうですね、真剣は未体験なので桂本人もやってみるまでわからないという所で
しょう。ただ土方も道場時代よりも新選組として経験を積んでいるので、その
あたりを書き添えていればよかったです。竹刀と真剣の違いは司馬遼も描いて
いて、剣術家、剣道家にとっては常識的意味合いもあるように受け取っていました。
時代小説という事を意識して、普通の小説の言い回しを避けたこと、また自意識の
発達した現代人とは物事の概念がそもそも違う時代であり、特に幕末の志士という
命など惜しくないといった、実際殺人や自刃はごくありふれた、破天荒で命知らず
の人間像を描こうという意図もあります。また戦う侍の本音はドキドキハラハラ
しているというのはあまりやりたくなくてできるだけ抑えてしまったというのも
あります。時代小説って難しいですね。
859 :
エントランス:03/01/01 20:10
>814
どこぞのホラー と言う感覚があったが、やっと思い出した、
世にも奇妙な物語 そう、まさにあの感覚がある、つまり、
色々な面の矛盾も 上手く書けば 奇妙さを引き出す手段としても使えると思ってみたり。
小説として、どんなジャンルか が分からないので、何ともいえないが、
最終的に、こう思ったので、はい。
今書いている小説の一文です
状況を説明?描写?しているのですが自分で書いてみたものの
かなり自信がないのであげてみることにしました。
推敲はしたつもりですが・・・
一戸建てが並んだ区画地は6戸で一区画、3戸が並んでその前を車が2台通れるほどの
道路がまっすぐに通っている。各家は周りをコンクリートの塀で
囲っており、いかにも全てが画一化されているように見える。たまに
植え込みの木々が塀になっているところもあるがそれも途中で興味を失ったのか
緑に生き生きとしたものがない。昔は小さな長屋や古い木造の家がひしめき合って
狭い道路や路地裏も多かったが、大きな洪水の後市の堤防建設事業と平行して区画化が進められ、
今のような区画になった。洪水直後の人々の虚脱感も大きかったが、区画化に際しての地権調整
と住民の離散は更に人々を疲弊させ、あげく出来上がった画一的な区画が地域の不活性さを物語っていた。
私自身もいろいろ他人のコメントを書いているので怖いですが
よろしくお願いします
なんかおかしい・・・
861 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 22:48
862 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 22:49
863 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 22:56
864 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 23:13
>>861
?なにを批評するのですか?
チュートリアルのこと?
日記も今日の分は書いていないけれども・・・
866 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/01 23:17
(まじで)
は、つい自分がいかにも批評家のように
振舞ってしまった
でも861は、何も見るところがないよ
862
のHPには 小説というとろがあって、
小説がよめるけど、・・・・表紙がいい。
凄いね。
869 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 00:13
(まじで)
870 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 00:41
つーか、御飯の管理人のホームページ?
?ご飯に管理人?
860の702ですが地味なブンですが
よければ批評を・・・
873 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 01:29
どうも、あけましておめでとうございます。
>>858 その時代は、たしかに人の命は今よりも軽かったでしょう。
ただ、逆に何かを成し遂げたいという意志は非常に強く持って
いただろうし、それを成し遂げるまでは死なない、死にたくない
という気持ちは強かったはずなので、その辺りをきちんと書いて
やる必要があるのでは。
874 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 01:33
>>860 まず主人公が出てきて何かをするというところまで
書くこと。
そうしないと批評のしようがないので。
なるほど
文章の練習かと思った。
>>860は、何を書きたいのかという意図がわから
ないから、どう直すべきなのかも説明しずらいのだ。
877 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 01:51
ご飯に管理人なんていたのかよ
878 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 05:23
>>860 >一戸建てが並んだ区画地は6戸で一区画、3戸が並んでその前を車が2台通れるほどの
数字は漢字で統一したほうが良いとおもう。
>大きな洪水の後市の堤防建設事業と平行して区画化が進められ、
>今のような区画になった。
洪水と区画整理の関係がよくわからない。
洪水で水没する地域を区画整理しても意味がない。
過去何度も水没した特に地盤の低い地域の住民を対象に、
客土でかさ上げした造成地にその住民たちを移住させたという話ならわかる。
堤防工事って? 堤防のかさ上げ?それを行うと益々天井川になるんだよね。
それより、河川の拡張工事や河床の掘り下げが洪水対策には有効的なんだよね。
その辺り説明不足でよくわからない。
>>873 > それを成し遂げるまでは死なない、死にたくないという気持ちは強かったはずなので
ところが、必ずしもそうではないらしいのです。事実は小説より奇なり、です。
この奇妙さを説明するのに長文を要しますので、興味のない方はスルーしてください。
ある尊皇攘夷派の一派が討幕運動について談合していたところへ、どこからか噂を聞き
つけた余所者の志士某が仲間に加わりたいと申し出ました。これに対し、一派は、どこ
の馬の骨かわからないのに容易におぬしを認めるわけにはいかん、とつっぱねました。
この返事を聞いた志士某は、侮辱は許さん。わが覚悟を知れ、とその場で切腹して死んで
しまったそうです。この実話を知ったとき、まだ何ひとつ始めてないのに無駄死にして
どうする?と驚いたものでした。志士連中は実に簡単に自殺的行為を行う傾向にあります。
某志士の出身藩はわかりません。たしか司馬遼の歴史物の随筆で読みました(書名は失念)。
また長州藩志士達の精神的支柱であった吉田松陰は幕府の取調べを受けた際、容疑が薄ら
いで軽罪か無罪に落ち着きそうでした。ここで松陰は聞かれてもいないのに容疑とは別件
の老中間部諌止計画を自らぺらぺら喋ってしまい、結局これが仇となり死罪になりました。
松陰という人こそ現代人から見たら希有の存在で、彼は自らを二十一回猛士と名乗りました。
行動する思想家である彼は「思想を純度高くつきつめていけば、その行動は狂人にならざる
をえない。狂人になることこそ自分の理想だ」と語り、生涯に21回の狂的猛威を発する事
を誓いました。結局、3回のみで捕まって斬刑されたのですが。
ここで興味深いのは間部諌止計画を発案して、無茶すぎると松下村塾の弟子たちに止めら
れた彼は「僕は忠義をするつもり、諸友は功業をなすつもり」と激怒したことです。
功業とは、手柄になる立派な仕事の事です。功業を否定するとはどういうことでしょうか?
結果はどうでもいい、失敗が予測できるからというのを理由にやらぬとはけしからん。
失敗に終わろうが斬首になろうが結果はどうでもいい。やろうとすることに意味がある。
とにかくやるだけやるんだ、というわけです。型破りでしょう?
松陰の弟子に高杉晋作がいますが、彼は「松陰が望んだ21回のうち18回を師は遺した。
これは門人である自分達が後を継ぐべきであり、事実他の門弟たちの多くは猛を発して
次々と死んでしまった。自分だけが生きていて恥ずかしい」という内容の詩を詠みました。
高杉は、長州藩は滅びるべき、という松陰の上を行く思想家で、徹底的な戦争によって
我が藩が滅び、幕府が滅んだあとに強い日本が新生すればいいのだという自滅思想を持って
いました。また長州藩の周布政之助は藩論をまとめられなかったという理由だけで自発的に
切腹しました。
このような松陰的思想は一部の志士達だけでなく、藩ぐるみで狂的自滅的行動に移し暴走
していきます。アメリカに対して不平等条約を結んだ幕府を尻目に、長州藩はたった一藩
だけで、イギリス・アメリカ・フランス・オランダの四カ国相手に開戦します。これは元治
元年の8月の事です。同月になんと長州藩は幕府他藩連合軍相手とも戦争をやらかしています。
言うまでもないことですが、惨敗全敗を喫します(まるで日中戦争を終わらせないまま、
太平洋戦争に突入した日本軍と似ています。相手にした国数は後者の方が多いですが)。
まだまだ出てきそうですが、こうして見ていくと当時の志士たちや長州藩は目的を達成
したい、達成の暁までは生き延びたいと本気で考えていたのか、ひたすら疑念を抱かざるを
得ないのが本音です。司馬遼は長州藩を「ヒステリー状態」「発狂状態」と自著で表現して
いますが、実に的確な表現ではないかとうなづける気がしています。
このような奇妙奇天烈な精神構造を持った人たちというのは、小説の題材として実に興味
深いと思いませんか? たぶん、司馬遼もそう思ったことでしょう。
もうひとつ、当時の志士たちが自らの命を軽んじた歴史上有名な事件を紹介
します。今度の主役は長州藩に代わって薩摩藩士です。暴発を企てる薩摩の
攘夷派を同じ薩摩藩士らが君命により押し止めようとしたが思いとどまらず、
お互いに切り結ぶことになりました。この戦闘で相手と組み合いになった
有馬新七は敵を壁に押しつけたまま味方に向かって「おれごと刺せ」と命じ
ます。味方は刀で有馬の背中から突き通し、敵味方二人を絶命させます。
有馬新七自身も、このとき共に戦った敵味方と同じ尊皇攘夷の志士です。
つまり有馬新七の大願も「倒幕、そして天子様の治世」であったわけです。
それにもかかわらず、大願成就をみることなく、彼はあっけない自らの死を
選んだことになります。いったい、どうしてなのでしょうか?
この有馬の常軌を逸した行動を指して、司馬遼は「この異様さはわれわれが
当時に生き、特殊な武士道を七百年にわたって受け継いできた薩摩侍の身に
なってみなければ、わからないだろう」となかば理解を放棄したことを告白
しています。この事件は元治元年にさかのぼること2年前の寺田屋騒動です。
面白いけど、板違いになるなあ
私の思う幕末志士の生きざまは、名誉を傷つけられれば切腹し、自分の思想の礎になれるならば、潔く死を選ぶ。
武士は、死んだ後の名誉を気にし、切腹出来れば本望なのだと、そんな感じじゃなかったのだろうか。
それを小説に書けるかな?
884 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 11:43
NHK大河ドラマ。本年は宮本武蔵、その次の来年は、
脚本家、三谷幸喜さんの新撰組の予定です。
木戸孝允(桂小五郎)/1833〜77
藩校にて吉田松蔭の講義を受けた後、諸国をめぐって西洋兵学・砲学・蘭学を
おさめた。
剣の達人でもあったが、生涯にわたってその剣を抜くことはなかったという。
臆病とも思えるほどの慎重さに「逃げの小五郎」のあだ名がついているが、
「どんなに恥辱にまみれても、己の理想を実現するために生き抜く」という
当時ならば、腰抜けとしか思われないような生き方を貫いた強い人だと思う。
維新後は卓越した政治手腕を発揮、機械化工場の設立や近代軍事制度の整備に尽力した。
885 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 13:08
>>860 >たまに
>植え込みの木々が塀になっているところもあるがそれも途中で興味を失ったのか
>緑に生き生きとしたものがない。
意味が分からない。
表現を変えたほうがいい。
なんのための説明か分かんないけど、説明的すぎるので、もっと視覚に訴えるような
方法とったらいいと思う。
>>884 桂は乞食の格好までして逃げ隠れしたのだとか。乞食姿の桂では盛り上がりに欠けるけれど、
いよいよ追いつめられたときは神道無念流の腕前を発揮したのではないか。そういう想像が
今回の発想の元になっています。こんなドラマチックな設定や、土方との道場での手合わせ
という想像上の話も時代小説だからこそ可能なわけで、歴史小説では許されないところですが。
私が歴史小説を書かない理由はこんなところにあります。制約が厳しいですから。
>>883 > 私の思う幕末志士の生きざまは、名誉を傷つけられれば切腹し、
個人的印象では、これは特に幕末の世に限ったことではなく武士道の精髄だととらえて
います。幕末の志士については、これに加えて「生き急いだ」という印象が強く維新まで
生き延びたのは一部をのぞいて二流以下が大半、と言われたようです。
実際、松下村塾でいえば高杉、久坂、吉田、土佐藩では竜馬、中村、武市といったトップ
どころの志士は志なかばで夭逝しました。綺羅、星のごとく多くの天才たちが世に出て、
一瞬の輝きを放った後はかなくも若くして散っていった。これが幕末の志士のイメージです。
> 武士は、死んだ後の名誉を気にし、切腹出来れば本望なのだと、そんな感じじゃなかった
> のだろうか。それを小説に書けるかな?
こういった時代小説はそれこそ数多い気がします。司馬遼も実際手がけているし、ごくあり
ふれた題材ではないかと。切腹を選べるということは、それだけ丁重に扱われ、武士として
認められ恵まれている証しでもあるわけで、そうではなく吉田松陰のように切腹すら許されず
に斬首された、みじめな末路を辿った人物にこそ、強い哀切の情にかられます。
887 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 17:03
十一月末、新宿東口はクリスマスを先取りした
華やかなライトアップで彩られ、眩しいくらいの輝きに包まれていた。
佐川洋平は駅から交差点へと押し寄せる人波から外れ映画や演劇、
人気ホストクラブなどの大看板がかけられた壁にもたれかかっていた。
洋平にとって新宿に足を踏み入れるのは実に十年ぶりのことだった。
「変わらねえな、この街も。もう二度と・・・・・・」
洋平は独り言を飲み込むと煉瓦色のジャケットから
愛用のラッキーストライクを取り出し口に咥えた。
火は点けない。
右腕に巻かれたロレックスに視線を移す。
そろそろ美由紀が来る時間だ。
洋平の前を流れる人波は一向に途絶えることを知らず勢いだけを増していく。
皆、この街に魅せられ集まってきたのだろう。
…何もありはしないのに。
もし、仮にあるとしてもそれは人の命さえ簡単に
喰い散らかしてしまう欲望だけだ。
その手段として嘘と暴力が濫用されてきた。
そんな世界に自分も舞い戻ってきた。
どうしてもやらなければならないことがある。
魂はすでに悪魔へ預けてきた。
後はやるだけだ。
次の瞬間、洋平は視界の右端に一際綺麗にブローされた
茶色のロングヘアーを見つけた。
煙草を吐き捨て偽りの笑顔を造る。
「ゲームの始まりだ」
洋平は人波に溶け込みゆっくりと美由紀へ近づいていった。
888 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/02 17:04
厳しい批評を宜しくお願いします。
>「変わらねえな、この街も。もう二度と・・・・・・」
くさい。
誰でも知ってるような、表面的な新宿の描写しかしてないので、くささが浮き立つ。
道ばたで自己陶酔してる人のような場違い感がある。
重いセリフには根拠というか、重い背景をくっつけたほうがいい。
あたたかいそして心地よい。
なんて居心地の良い地獄だ。
視覚は無い、しかし真っ暗という訳で無く、視覚と言う感覚が存在しない。
でも飛込んでくるこの実像はなんなのか?眩しく暗い。
聴覚も存在するのかどうか非常に疑わしい。
しかし音楽は存在する。
何処からか聞こえてくる、それとも私自身がそれなのか。
この地獄に境界線はありません。
あなたはわたしでわたしははじまりではじまりはあなたでおわりはわたし。
中が外でドアをくぐったらそのドアが自分でくぐった自分がくぐられた
自分に嫉妬して舌打ちするとあなたは振りかえって微笑んだようにもみえました。
なみだがあなたのほほにあってそれが右にあります。左には山が見えます。
ここはかなり冷え込むこと、そして風が強いことから考えてかなり高いところで
はないかと思われます。石を拾いました。ちょっとあたたかくやわらかい石です。
おそらく生まれたばかりでしょう。力を入れたら砕けちゃいました。
優しい声で女の子がよんでます。いつでもどこでも女の子は優しい声で呼ぶものです。
抱きたいと思いましたが片付けました。誰がなんと言おうと。
女の子の元にたどり着くまで3日かかりました。いろいろありました。
どのくらいいろいろあったのかときかれたら、その人のことは無粋な男だと思います。
そうゆう人は嫌いです。だからそうゆうところが。
>>887さんへ。ライトアップとあるし、夜のシーンらしいですけど、
それならそうとはっきり描いたほうがいいと思います。
昼間の新宿は、サラリーマンやデパートのお客もいますよ。
歌舞伎町が込んでれば誰でも夜だってわかりますけど。
とゆうわけです。わかりましたか?え、なにがって?境界線が無いとゆう
話しですよ。わからない・・そう。わたしとあなたを区別する境目が無い
ということです。だから、犬は吠えるし戦士は鳴くのです。
あなたが知ってることを一から順に話してください。
一、川は上流から下流へと流れることを知ってます。
二、靴のサイズが合いません。
三、種は弾けるから取り除いたほうがいいとききました。
四、アカの反対はアオです。
・・・・これがわたしの全てです。そしてこの世の全てです。
折り紙を知ってますか。最後に作ったのはなにですか。それはいつのこ
とですか?
はい、橋です。おぼえています。私は赤いほっぺをしてました。横には姉が
いてつねったり、みかんを食べてたりしてます。
赤い紙で赤い橋を作ろうとしてました。ふたつに折って、それをまたふたつ
におって、それをまたふたつに折って、とてもとてもほそくなるまでふたつ
に折りました。赤い橋をみたのです。行き止まりの道と行き止まりの道の間
のあいだに橋はありました。今も在ると思います。
細い細い橋でした。全部赤いってわけではないけれどだいたい赤い橋でした。
その橋には渡ってもらう目的はありません。在るだけです。
だから渡りませんでした。わたしも父も。
橋の下はただの川です。よく見るとただの川ではないけれど
わたしにとっては特別な川ではありません。だから憶えてな
いのです。
道は道です。意志はありました。しかし打算的なのですその
意志が。いいじゃないですか。いきどまりだからって。ねえ。
しかしいちばんおぼえてることは道なんです。
一直線の、舗装されてない、雨上がりに蛙がはねるような道です。
どこからきている道なのか忘れてしまった。
どこえゆく道なのか答えられません。行き止まりの道ですから。
道が息絶えるその直前、その橋はかかっています。
息絶えるといっても道が途絶えるというわけではありません。
道は続きますけどその意志が感じれなくなるところです。
そして意志を失った道はそのさき10メートルくらい行った
ところで草むらと呼ばれるようになります。
>>887
私は東京に行ったことがないので、細かなことを
言われると分かりませんが、文章はいいと思うのですが
「変わらないなこの街も」〜愛用のラッキーストライク
となるとなんだか確かにきざ過ぎるような気もするので
ラッキーストライクでなくて、煙草でいいような気もするけど
わからんけどラッキーストライクでもいい気もするし
私みたいな田舎者は読んでもあまり気にならないので
そこまで細かく描写する必要は無いと思うのですが
やっぱり描写しないといけないかな?
強いて言えば内容にあわせて描写も変えればいいことで
その意味では889のように受け取られかねないことも
あるような気がしました。
私はいいと思う。
って、私が書くのはちょっとえらそーですけど
途切れた意志は敏感な人なら手繰り寄せることは出来ます。
わたしもそうしました。
すると意志は途絶えたのではなく放棄したということに気づかされます。
つまり道は道であることをやめたため、草が生えて、タンポポが咲き、地面
が湿っぽい印象をあたえるようになったのです。
その道を辿ってきたひとはそこでいったんほうりだされます。
行き場をなくしたその人達はどうしたか。
あるひとは橋をわたってあっちへ行きました。目的の無い橋を渡って。
目的の無い橋を渡るなんて無粋な人たちです。好きになれません。
別の人たちは引き返しました。
そして敏感な人がいました。この道はまだ死んでいないと気づくのです。
そしてその土地にいつくのです。多分待ってるのでしょう。
わたしと父は引き返したから
その土地に住む人にはならなかったし
無粋な人にもなりませんでした。
そしてここにあるのが赤い折り紙で作った、その赤い橋です。
いま感じることは、人はたくさんいるのだなあということと
それが不思議だなあということです。
赤い橋はあなたに差しあげます。
ここでいうあなたとはあなたのことで
わたしのことではありません。
きのうのきょうはきょうだったけど
あしたのきょうはきょうかどうかはまだわかりません。
あしたわかるとおもいますので
あしたこたえようとおもいます。
ぬるい地獄であいましょう。
899 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/03 03:56
>>886 >こんなドラマチックな設定や、土方との道場での手合わせ
>という想像上の話も時代小説だからこそ可能なわけで、
それなら、土方を卑怯者にしないで桂と一対一で戦わせてやってください。
>>860=『702』
あなたの文章に
>>878 >>885から批評入ってるけど未確認かな?
見てたら894の書き込みに一言感想聞きたかった。
900 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/03 06:40
>>887 文章はテンポよく切れ味があり、読者を引きつける。
>佐川洋平は駅から交差点へと押し寄せる人波から外れ映画や演劇、
>人気ホストクラブなどの大看板がかけられた壁にもたれかかっていた。
キザに決めている割に、待ち合わせ場所がイマイチ貧乏臭い。
近くに高級ホテルもある、そのホテルのロービーでソファーに腰掛けて、
悠々と煙草などふかして待ち合わせする設定だと更に格好良いかも。
>愛用のラッキーストライクを取り出し口に咥えた。
>火は点けない。
「愛用」の使い方が変じゃないか?
愛用って長期間使用する「物」だろう?愛用のライターならわかる。
煙草は、その場で無くなる消耗品だから……。
例えば、愛用のドーナツをとりだして口にくわえた。……やはり変だ。
(でも同じものが即買えるからなぁ)
あぼーん
>>899 >それなら、土方を卑怯者にしないで桂と一対一で戦わせてやってください。
これは批評でしょうか?
批評であれば、アップした小説部分に対して求めます。
土方が本当に卑怯者かどうかは、この先を読むまではわからず、また卑怯者で
あってはいけない物語上の必然もないかと考えます。
物語上の必然があれば、小説から分析したうえで、その論理を御教授くださいませ。
>>902 >土方が本当に卑怯者かどうかは、この先を読むまではわからず、また卑怯者で
>あってはいけない物語上の必然もないかと考えます。
正しくその点です。
>>886 >土方との道場での手合わせという
>想像上の話も時代小説だからこそ可能なわけで、
上記意見と下記文章の脈絡からいうと武士道云々なら
数人で闇討ちせずに真剣勝負で一対一で戦わせてやりたい。
まあ、読者のリクエストみたいなものです。
主人公を殺さないで……。そういう読者の要望ってありますよね。それです。
>>843 >なんという不運。最悪の相手との遭遇に天命の尽きる覚悟を胸に刻んだ。
>新選組が草莽の志士を手にかけるやり口は士道にあるまじき卑怯千万であった。
>ひとりの志士を数人で囲い込み、一斉になぶり殺す手口は、志士にとって死んでも死に
>きれない悔しさにまみれたことだろう。それが、今まさに我が身に及ばんとしているのだ。
(板違いでスマソ)
>>899
失礼しました。礼儀に欠いたことを・・・
>>878、>>885のいうとおりでございます
878については
堤防などができていない頃、河川の大規模な堤防工事みたいなもの
はおそらく昭和50年より前で土地区画整理法みたいなもの
もまだ改正されていない頃で
堤防だいたい今みることができる
河川の堤防ができていずに大規模な洪水がおこった
あと、民家や何かが軒並み堤防被害で
押し流されたりで、全壊みたいになり、
その後行政側が「大規模な堤防工事をしよう」
見たいな感じで堤防を作り、それに加えて
地域の住民が、「洪水後建物も壊れてしまった
いっそのこと土地区画をしよう」と、行政に働きかけ
今まで密集していた土地を区画化するために
整理組合を作り、地元住民の地権者や事業者が
いろいろと災害の時の避難のためのきちんとした道路や
公共施設などを作るために行政と一体になって
堤防と街の区画化をした、という設定でしたが
そのような事実が過去あったかどうかの確認が
取れなかったため、悩んで、でも、これくらいは
あったのではないか?などと安易な気持ちで
書いてみました。
長すぎるので続きは下に
>>885
については
要するにここの住民は何となくやる気なく住んでいる
と言うようなことが書きたかったのですが
いれなくてもよかったのかもしくは
視覚的に書いたほうがよかったのかと思います
視覚的に、がまだできないのでもっと勉強しようと
思います。
836のように、「もう書きません」
と言うところまで切羽詰っているわけではないので
今度はもっときちんとした文章を書かせてもらいます。
>>898
板違いの一言で片付け無いでください
あなたの批評眼は極めて狭い印象を見せます
>>904-905 そういう時代背景でしたか。了解です。
こちらこそ煽ったみたいで失礼しました。
908 :
209(210):03/01/03 18:09
>>889 >>891 >>900 批評していただきありがとうございました。887です。
ご指摘の点である愛用という言葉の使い方と
くさい台詞については創作中からどう表現しようか
迷っていた部分です。(やはり指摘されたか……)
迷った時は必ず辞書を引く鉄則ですね。
今後の糧にしたいと思います。
それから昼夜の描写についても鋭いご指摘ありがとうございました。
909 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/03 19:24
正しい文と美しい文と語りかける文
それぞれの意味をもっと考えて欲しい。
創作はけしてなにものにもとらわれてはいけない。
910 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/04 12:23
age
911 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/04 14:59
乙一になろうとしたら・・・
才能ないポ ガーソ(・A・)モウヤダ
別世界だった。
ドア一枚を隔てた店の中は、あまりにも涼しすぎた。
心地よい涼しさを肌で感じた。
店全体からコーヒーとシナモン、メープルシロップの香りがほのかに漂ってくる。耳には、初期のビートルズが聴こえる。奥に見える席は、半分程度が埋まっている。
足を踏み入れた瞬間に、そう、店内に入った瞬間から、この空間に酔ってしまった。
やはり、自分はこの店が好きなのだと改めて認識する。ぼんやりと考える頭の意識を戻し、注文をしに、目の前のカウンターへ向かった。「おはようございます」すぐに店員からの挨拶。コーヒーとドーナッツを二個。メニューを見ずに、ゆっくりと答えた。
いつものお気に入りである。来るまでの間、店のオールド・アメリカンな雰囲気を堪能した。すぐにプレートを持って窓際の奥のいすに座る。湯気の出ているコーヒーを何も入れずに一口朝七時。三百円ちょっとで手に入れられる至福の時間。
コーヒーに砂糖とミルクを入れてから、家から持ってきた新聞を広げ始める。一通り読み終わるまでに、コーヒー一杯。おかわりを注ぎに行く。
二杯目は、一個目のドーナッツと一緒に飲み始める。ドーナッツをちぎりながら、店の中を人間観察。来たら毎回行うが、これは全く飽きることがない。
ドーナッツを食べ、コーヒーが無くなったところでもう一杯。
次の行動に移る。鞄の中からノートパソコンを取り出す。小さい机の上に丁寧に置き、起動させる。糖分を取り、頭が動いてきたらメールチェックだ。
パソコンに、モバイル用PHSを差し込み、メールを読み始めると同時に二個目のドーナッツも食べ始める。いつもと変わらない生活の一部。
三日に一度来ると、リフレッシュができる。そんな中、一通のメールにおもしろいタイトルのものが合った。
>>911 イイヨイイヨー
続き読みたい。
乙一は読んだこと無いけど、文体模倣?
913 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/04 16:46
ちょっとお邪魔します。突然の失礼を最初に謝っておきます。
コテハンスレでは、お正月祭りを突然行っております。
著名コテ対名無しの対決で、約2日間の間に小編を名無しでまたりに投稿。
6日いっぱいでの批評の結果、コテさんは名乗るというルールです。
批評者の皆様、お時間がありましたら、またり文庫へお越しいただき、
以下の対象作品にびしっと、あるいは1行でもお願いします。
914 :
913続き:03/01/04 16:50
投稿サイト またり文庫
http://bun.abk.nu/ 参加作品
1、第三の銃声 名無し物書き 03/1/02 5枚(以下、ショート)
2、帰省 名無し物書き 03/1/02 6枚
3、和田の仕事始め 名無し物書き 03/1/03 7枚
4、いくつかの約束 名無し物書き 03/1/03 6枚
5、わたしが彼について知っている二、三の事柄 名無し物書き 03/1/03 3枚
6、姫初め 名無し物書き 03/1/03 5枚
7、真鈴の年賀状 名無し物書き 03/1/03 7枚
8、お正月 名無し物書き 03/1/03 7枚
9、寝る正月 名無し物書き 03/1/03 8枚
10、初仕事の泥棒 名無し物書き 03/1/03 7枚
11、フィールド 名無し物書き 03/1/03 7枚
12、スリシタケル 名無し物書き 03/1/03 14枚(これのみ短編以上)
915 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/04 20:24
>912
いや、文体模倣はしとらんよ。
16才かなんかで、すごい本かいてるから、
俺にもできるかな・・・と。
15歳の厨房、受験勉強逃避のために、作文中。
ウワァァァン。
916 :
911=915=乙一少年:03/01/04 20:57
どっちがいいかなぁ。
コレをメールのないようにしてもいいし。
まぁ、どっちにしろ駄目ポ
暗闇だった。
一人、少年がいた。
殺された。
そこは、紛れも無く地上の遥か東の国、日本だった。
資本主義経済の国であり、憲法も法律もあった。
世界で二番目の豊かさを持っていた。
また、平和であり、自由だった。
しかし、人々は日常を疑うことを知らなかった。
戦いを体験していなかった。
そして、恐怖を知らなかった。
人々は、初めて理解した。
そう、沈黙は破られたのだと。
・・・・どうなるものか、この天地の烈しい鳴動は。
もう、人間個々の動きなどは、風の中の一枚の枯葉のようなものだ。
「ええいっ、もう、知ったことか!」
健治は、吐き捨てるように言った。
瓦礫の中にうずもれながら、、彼は死体のように動かず、観念していた。
「・・・・じたばたしてみても、どうなるもんでもない」
しかし、実際は、どうやっても動ける状況になかったのである。健治自身は、暗闇の中で何も見えなかったが、壊れた建物の柱や倒れた家具の折り重なる僅かな狭間に、彼は埋もれていたのだ。
ゆうべ・・・・もっと詳しくいえば平成7年1月16日の夜半から明け方にかけて、微弱な振動がこの阪神地方に広がっていたのを、気づいたものは少なかった。ただ、僅かに鼠や鼬の類が、それを敏感に察知し、その場から密かに逃げ去っていった。
その中の逃げそびれた鼠が、健治の顔の側でじたばたしていた。
・・・・いい加減あきらめろよ。
まったく動けない健治は、完全な闇の中で抵抗する小動物に、苛立ちを感じながら、つぶやいた。
918 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/05 08:02
>>911 >ドーナッツをちぎりながら、店の中を人間観察。来たら毎回行うが、
>これは全く飽きることがない。
人間観察と振っておいて、その観察結果に全く触れていない。
主人公が、毎回人間観察に飽きない程興味があるなら、
一体、どういった客層なんだろう?読者も知りたい。
映像の場合なら、最低三カットは欲しいところ。
>一通り読み終わるまでに、コーヒー一杯。おかわりを注ぎに行く。
おかわりは何杯でも自由なの? コーヒー大好きなら、好きな豆の品種を
明記してもいいかも。
>いつもと変わらない生活の一部。
<中略>
>三日に一度来ると、リフレッシュができる。
よくわからない。いつも来店しているのか、三日に一度のペースで
来店しているのか、或いは三日に一度の割合で気分爽快になれるのか。
あと、飲食と同時にパソコンやるって、
ドーナツちぎると手に油が付着してキーボードが……
普通、会社ではパソコンやりながら飲み物厳禁!
キーボードに飲み物を溢すとマズイ。女子社員の茶汲みも廃止。
919 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/05 09:28
>>918 どうもです
適当に、ミスドでの風景を書いてみたんで・・・
ドーナッツに関しては片手うちということにしてかえてみます。
(・A・)またり文庫読み始めますた
920 :
参代目らんぐ中曽根栄作 ◆LANGnMxX5o :03/01/05 13:32
高校生んとき親父に男物のエロ雑誌を見つけられ
ボコボコに殴られた挙げ句風俗店に連れて行かされる
「俺の前で女を抱け」と親父とホモ息子と風俗嬢という異常なな空間
ノンケでも勃たないだろうよというような
民間よりは安定している
用務員に奇跡的に採用されてよかったと思うよ。
「そうか?」
「そうですね。では、始めましょうか」
「何をだ」
「さっき、殺人をしてみたいと言っていたでしょう」
「殺人?馬鹿な。そんな事を言った覚えはない」
「あなたが憶えていなくてもこの私が憶えているのですから」
「そうだったとしても、今は気分が違うのだ」
「駄目です。予定は変更できません」
「うむ。しかし私は、人を殺してはいけない」
「駄目です。予定は変更できません」
「人を殺してはいけない理由を知らないからだ」
「駄目です。予定は変更できません」
「根拠を私の思想により正当化する殺人を知らないからだ」
「駄目です。予定は変更できません」
「根拠を配分的正義か応報的正義とする殺人を知らないからだ」
「駄目です。予定は変更できません」
「そんなものいらないんだよ。糞が」
「私はあなたを殺したい雰囲気です」
「何だと?」
「私はあなたとの問答を構成する事を目的として作られた、
いわゆる真実を導き出す発言者なのです」
「何だと?」
「高谷よ、お前は裏声を発するこうもり男」
「つまり、お前はもう新しくないのです」
「そうか?」
「そうですね。では、始めましょうか」
211/500
>>917 >この天地の烈しい鳴動は
地震は現在進行?読者に状況把握させるための描写のはずなのに、かえって混乱を招く
描写になっているかと思われます。
>人間個々の動きなどは
ここまで読んだ時点で、災害時の無力な人々(複数人)の描写かなと思ったんですが、
健治一人の話ですよね?
別に変な表現じゃないかもしれませんが、適当な表現でもないように感じました。
>・・・・いい加減あきらめろよ。
「つぶやいた」と書いてあるように、口に出した台詞であることが明確であるにもかかわらず
「」がついてないのに疑問を感じます。つけれ。
最初の2行について思うことなんですが、文学的表現をもとめることで文章に重みをつけようとする
ことはあんまり良い傾向では無いと思います。客観的、視覚的な表現による説得力が欲しいです。
今日初めて創作文芸板来た僕がいろいろいうのもなんですが。
924 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/05 16:46
はじめまして。
他の板でネタのつもりで書いていたのを推敲してショートにしました。
よろしくお願いいたします。
======
タイトル「誰かを閉じ込めたくなる時」
1月5日、日曜日。24歳独身、男。会社員。
今日は、ちょっぴり誰かを閉じ込めたい気持ち☆
今日は小さな事件があった。
925 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/05 16:47
正月が終わった。明日から会社だ。
わたしはコタツに入ってミカンを食べていた。
…何かが足りない気がする。
そうだ。初詣に行ってない。神社へ行こう。神社へ行って鐘をつ
こう。
わたしはスニーカーをつっかけた。玄関を出たところで鍵をかけ
ながらスニーカーをきちんと履き、履き心地を確認するように軽く
ジャンプする。
神社についたわたしは、玉砂利の敷き詰められた参道の奥に鐘を
見つけた。
わたしは驚いた。神社の鐘には、撞木(鐘をつく棒)がなかった。
そうだ。以前からそうだった。知っていたのにすっかり忘れていた。
ええぃ、くそっ。せっかく来たのに、わたしはこの思いをどこへ向
ければいいのだ! えいっ! 傘で鳴らしてやる!! このっ、このっ!!
鐘が大きく揺れる。そして……。
ゴーン…という音と共に、わたしは暗闇に包まれた。
今日は、ちょっぴり誰かを閉じ込めたい気持ち☆
わたしは今、鐘の中にいる。
==おわり==
926 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/05 16:49
924 と925 は 同じ話です。
一度に投稿できなかったので…。
>>924-925 面白い。でも批評スレなので何か言います。
>24歳独身、男
>今日は、ちょっぴり〜
設定と文章が全然かみ合ってない。あえて男にする意味は無いと思う。
コミカルさを狙ったんであれば問題ないかもしれんけど、個人的には
バカっぽい女の子の語りっていう設定だったらもっと怖かった気がする。
>鐘が大きく揺れる
撞木でも数回鳴らさなければ大きくは揺れない鐘が、傘で揺れるかな?
リアリティが無い。
>>927 ありがとうございます。
いちおう、コミカルさを狙って書きました…(汗
そう見えるように努力します。
「今日は、ちょっぴり〜」は、違和感が先に立ってしまったようです。
主人公を女の子にした方が自然ですね…。
鐘は…確かに傘ぐらいでは揺れません…; 見落としました(恥
とても為になりました。
読んでいただき、感想も書いてくださってありがとうございました。
書き込んだタイミングがアレですが
別に924さんの事ではありませんので流してください。
最近ここに来るようになりました
過去ログが読めないのでこのスレを読んだだけなんですが
段落の字下げ
…(三点リーダー)は二つセットで一文字
などはここでは言わないお約束ですか?
煽りではなくそういう決まりが守られていないものに
突っ込んでいいものかどうかと思ったもので……。
>>829 何度指摘しても、過去ログ読まない新参者?が悪癖のまま投稿してるので、
指摘するのに疲れ果てているのです。どうぞ、突っ込んでやってください。
931 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 06:40
ただの自慢のようですが(それもちょっとある)、一日打ってていろいろ考える
ことがありました。私は今就職活動中で中々、就職先が決まらないことから、
自分は人よりいろんなことが欠けているのではないか、就職活動という枠の中に
適応できないのではないか、など。
今まで、自分が蓄積してきたもの−才能であったり、努力の結果であったり、
とにかく自分の身についてきたもの−があると思いながらも、それは勘違いで
からっぽなまま今を過ごしているのではないか、と。
それはストックがあるト思い込んで打つストック機のようだ。いつかは爆発すると
信じ込んで打ち込むように。
また、逆に考えれば、すべてのストック機(人生)はストックがあるとも考えられ
なくもない。ただ、その放出ポイントを待ちながら。
願わくば、私の人生に貯えがありますように。
そしてその放出ポイントが就職活動の時期でなくても、
これからの人生の先にありますように。
それが私の願いだ。
>>929 とりあえず、どこにその注意書きがあるのかリンクしれみれば?
>>932 ログ読んだわけじゃないみたいだよ。
>>929 …が2つセットで1文字?
つまり……で1文字ってこと?
それは2ch専用ルールかなぁ?
ま、どうぞ、突っ込んでやってください。
漏れは初めて聞いたけどなー。
何気に
>>930 が面白いw
934 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 09:49
>>933 …は1文字(1マス)だけど、使用する際には
……と2文字分セット(2マス連続)で使う、というのは
原稿用紙を使う際の基本ルール。
2ch専用ルールとか、そういう問題ではないと思われ。
ID:0y3LKf/5 、 ケコーンしてくれ (←誤爆
937 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 10:19
※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは2個で1セット。「きごう」変換で入力。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------------
以上、最低限の約束事5項目をまとめました。守っていない投稿者にレスするときは、
これをコピペするなり、リンクするなりしてください。
新スレたてるときは、このテンプレをスレタイか、>2に収録してください。
中身に異論がある場合は議論の余地があるということでしょう。意見をだしあってください。
他にも追加すべき項目があれば、このテンプレの最後に付け足して完成させてください。
なお、最後から2番目の項目ですが、 「 の行頭を一字下げる書籍もありますが、セリフが
続くと行頭がガタガタする見栄えの問題が発生するため、旧弊として廃れていますので、
ここでは主流派を採用しました。
>>937 おつカレー
(´∀`)つ●
次スレの1か2に貼るといいかも
>>937 あ、「きごう」で変換、は要らないかも。
漏れは、
・・・→変換→…
ってやってまつ。
……パソの機種にもよるのか? (←ルール守った
個人的に、…を……にしろってのはうっとおしい(笑
基本だってのは知ってるけど。
>>937に2点変更を加えました。
1)「きごう」変換で入力。を削除
2)標題にVer.を追加(以降、変更の都度、数字を増やす事)
--------------------------------------------------
※原稿入力時の約束事テンプレート Ver.1.1
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ( ゚Д゚))<
>>942 乙
( つ \_____
| | |
(__)_)
『井戸の底』 短編ミステリー。下記冒頭。よろしくお願いします。
私がこの井戸に落ちてから何時間になるだろうか? 上にぼんやりと見える光がもう何度か闇に変わったような気がする。正確なことはよく判らないけれど。
そろそろ両親や彼氏が気付いてもいいところではないだろうか? …いや、気付くんならこの深い井戸に落ちた最初の日に気付いているだろう。
容姿端麗、有名大学卒業、エリートコース一直線の私が、どうしてこんなところでただ救助を待つ時間を過ごさなければならないのだろうか?
神が居るのだとしたら、酷すぎる。
こういうことは、そうだ。私の会社の受け付け嬢をやっている、だけど全然、受付嬢なんて言葉からはかけ離れている、豚のようにぷくぷく太った田上にさせれば良いんだ。どうせ彼女は一日中暇をしているんだから。
ああ、私が今こうしているうちにも何件の契約が成立しているのだろうか? 何人が手柄を立てているのだろうか?
私はもう何度目かになる脱出を試みる。
と、言ってもこの私は、仕事は出来ても運動神経は頭を抱えるほどに、ない。
狭い井戸の壁に手をついて、少し昇るとずる、っと手が滑ってまた同じ位置にまで落ちてきてしまう。
幸いなのは井戸の底に乾燥しきった柔らかな草や木の葉がありクッション代わりになることだろうか。
「くそぅ、いつまでこんなことしてればいいのよ!」
苛立ちを隠すことも出来ずに、私は怒鳴った。会社や自宅でやれば誰かしらが怒るだろうけど、今は口五月蝿い上司も、少々過保護すぎるお母さんもいない。
945 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 13:16
>>925 >神社へ行って鐘をつこう。
神社に釣鐘とは希有だな。
946 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 14:20
>>944 イマイチ緊張感が伝わらない。そのまま死ぬかも知れないのに。
落ちは夢だったとか?
井戸に転落したのだろうけど、読者には井戸の深さもわからないし、
落ちた経緯もわからない。深い井戸なら体は無傷では済まされない。
普通、そのような目に遭うと、神や他人を恨む前に自分のミスを
反省するものだ。その反省が書かれていない。
あと、有名大学卒のエリートなら、井戸の底は酸欠状態で生命に
危険な場所であるということは当然知っているだろう。ミステリーなら、
その辺の恐怖心も作品に盛り込むと良いかも。
マジレスすると、長年使用していない井戸で蓋をしている場合は、
井戸の中は酸欠になっている可能性が高い。酸欠は非常に危険なのだ。
その中に人が入ると、酸欠のために数分で死亡する。それを知らずに
素人が救助に向かうと、その人も死亡する。更に、その二人を助けに
入った人も死亡、次々と三人共亡くなった。過去、実際に起きた事故。
そのような酸欠の恐れがある場所は、消防隊員など、空気ボンベを背
負って救助に向かうのが一般。
もうそろそろ新スレの季節なわけだが、
新スレたてたらロカルルの「行き場の無い作品の発表」
のリンク変更の申請もお忘れなく。
948 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 15:19
兄のものらしき低いうめき声を耳にしてから数分たっただろうか。ようやく私は心を決め、そっとドアノブに手を伸ばした。
異常事態であることは分かっている。割れるガラスの音、それとともに聞こえた母の悲鳴。咄嗟に駆けつけようとする兄の足音。
ドアを引く。異臭がする。いつものトイレの芳香剤の匂いではなく(名称は微香空間であったがいつも強烈な匂いを発していた)
血なまぐさい臭い・・・・・・死臭と言うのだろうか。そしてその中に兄の姿をみとめる。呆然と立ち尽くす兄の大きな背中が
その奥にあろう、さきほど不快に感じた血の臭いの原因をさえぎっていて見えない。
近づきたくない。この異常事態の結果に何が起こったかは分かっていた。そしてこの異臭。
と、右腹辺りに何かが触れたような感覚がおきた。
「ひっ・・・・・・!!」
慌てて右腹を押さえた右手には・・・・・・携帯だ。携帯電話のバイブレーションがなったのだ。
「みどり」
急に名前を呼ばれ携帯の方にいっていた意識は再び兄の方に戻される。
「あ・・・・・・で・・・」
言葉がでてこない。何?も言えない自分。
「あ・・・・・・お父さんと・・・警察に。電話・・・電話を・・・」
電話、か。とさっきの携帯の事を思い出す。右ポケットから出した携帯の画面には『メール1件』とあった。
『あとはお前でやれ』
内容はそれだけであった。いじわる・・・・・・そう心の中でつぶやき、コートの胸の裏あたりにあるナイフを確かめる。
まだ背中を向けている兄の背後まで忍び寄る。肩が震えている。泣いているのか?
何十人の血を吸ってきたこのナイフも私と同じ血を吸ったのは初めてだ。
------お母さん、お兄ちゃん、ゴメンね。
再び右ポケットからゆっくりと携帯を出す。
お父さんの会社の番号は・・・
(^^)
950 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 17:14
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想、添削、批評を行ないます。基本的な投稿は小説ですが
論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番よいですが、自分のHPの直
アドレスやまたり文庫を晒すのもあり。投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修
正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。目につい
たものから批評していくのでそういう見逃しもあります。
辛辣なことを言われても、落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が悪かっ
たのかもしれません。でもあなたの作品をそういう風に受け取る人もいるということを心にとめてお
いてください。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
このスレは投稿者を育てるが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ投稿者が
納得する形で批評してあげてください。
過去スレ等は<<2
新スレたてるとき、1の説明文なんですが、1行の文字数を
もう少し減らしてほしいんですが。うちのPCだと半端に
改行されていて行数もとるし見にくくて。もしかしてうちだけ?
1は省略されないんじゃない?
実際ここの1はテンプレ1より長いけど省略されてないよ。
まあ長すぎれば長文規制にはひっかかるだろうけど。
955 :
テンプレ1:03/01/06 18:46
>>953 これくらいでどうか?
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想、添削、批評を行ないます。
基本的な投稿は小説ですが論説文やエッセイなどもOKです。掲示板に
コピー&ペーストするのが一番よいですが、自分のHPの直アドレスや
またり文庫を晒すのもあり。投稿する前に読みかえしましょう。
痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように
頼んでみましょう。目についたものから批評していくのでそういう
見逃しもあります。
辛辣なことを言われても、落ち込みすぎないように。批評をした人と
あなたの傾向の相性が悪かったのかもしれません。でもあなたの作品を
そういう風に受け取る人もいるということを心にとめておいてください。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
このスレは投稿者を育てるが目的なので、良い所と悪い所を具体的に
挙げて、できるだけ投稿者が納得する形で批評してあげてください。
過去スレ等は<<2
ちょっと説明不足だったみたいですね。
改行位置をほんのすこし手前に変更するだけでいいのですが。
他の人は過不足なく表示されてるのかな?
しまった、時間差だ。
956は無視してください。
>>955でOK!
958 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 19:05
>>955 過去スレ等は<<2
↓
↓変更
↓
※過去スレ、原稿入力の約束事は<<2を参照
こんな感じでどうでしょ?
ところで、<<2の向きはわざと違えてるんだよね?
959 :
テンプレ1(清書):03/01/06 19:11
■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想、添削、批評を行ないます。
基本的な投稿は小説ですが論説文やエッセイなどもOKです。掲示板に
コピー&ペーストするのが一番よいですが、自分のHPの直アドレスや
またり文庫を晒すのもあり。投稿する前に読みかえしましょう。
痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように
頼んでみましょう。目についたものから批評していくのでそういう
見逃しもあります。
辛辣なことを言われても、落ち込みすぎないように。批評をした人と
あなたの傾向の相性が悪かったのかもしれません。でもあなたの作品を
そういう風に受け取る人もいるということを心にとめておいてください。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
このスレは投稿者を育てるが目的なので、良い所と悪い所を具体的に
挙げて、できるだけ投稿者が納得する形で批評してあげてください。
※過去スレ、原稿入力の約束事は
>>2を参照
961 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 19:50
962 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/06 19:52
山崎この板にも来てたのかよ
新参者なので……。
気をつけます。
このスレは、いつもこんなに殺伐としてるの?
965 :
おねがいします 1:03/01/06 23:48
家の外で中年女性の悲鳴が上がった。
学校から帰ったばかりの僕はちょうど制服を着替えてる最中で、下は学生ズボンに上は無地の白いTシャツの格好で外に飛び出していた。
僕の家は郊外の住宅密集地にあり、家の外に出たときには悲鳴を聞きつけた近所の人たちが、外に出てきて人垣が出来ている。
僕はその人垣を掻き分けて、その中心に向かう。
嫌な予感が僕の心臓を押しつぶしかけていた。
僕は今日、学校を休んだ幼なじみで右隣に住んでいる、幼なじみのタカシの所に、もう一人の幼なじみで同い年のユキと様子を見に約束をしていた。
ユキの家は右隣で、既に僕の家の前で、待っていてもおかしくなく、もしまだ来ていなかったと
しても、悲鳴を聞いて外に出てきても良いはずだが、ユキの姿はどこにも無い。
そして、人垣の中心は、玄関の戸が、開いたままになっているタカシの家の前だった。
「救急車!救急車を呼べ!!出欠が酷いぞ!!!」
最前列にいた僕の家の向かいに住んでいるおじさんが叫んだ。
おじさんの横にたどり着いた僕の前に現れたのは、胸と喉から大量の血を流し、アスファルトの
上に横たわるユキの姿だった。
目線は宙をさまよっていて、喉に開いた傷口から、ひゅうひゅうと空気が漏れている
僕はユキの横に膝をついて、喉の傷口を押さえる。
彼女に掛ける言葉は見つけることが出来ず、ただ傷口を押さえることしかできなかった。
「動かすなよ!今、救急車が来るから!」
おじさんが僕に声を掛けてきたが、僕はただ声も出せず、頷くだけだった。
「ユキ!どうしたの!?何があったの!?コウジ君!ユキが何でこんな事に!!」
誰かに呼ばれたのか、ユキの母親が来た。
酷く興奮しており、涙と鼻水を垂れ流している。
「奥さん、コウジ君も今来たばかりで、事情はわかんないんだよ!今、救急車が来るから」
向かいのおじさんが、喋れない僕の変わりに説明してくれた。
966 :
おねがいします 2:03/01/06 23:49
救急車が到着し、ユキとおばさんがそれに乗って病院に向かう。
ユキの血で、真っ赤に染まった僕は、開いたままに鳴っているタカシの家の玄関に向かう。
遠くでパトカーのサイレンが聞こえてきた。
もうすぐ、ここに到着するのだろう。
「ケンジ君、何があるかわかんないから危ないぞ!警察が来るから戻ってくるんだ!」
既に玄関に入っている僕に、向かいのおじさんは声を掛けたが、
僕には何を言っているのか、理解できなかった。
玄関で、靴を脱ぎ、僕は何度も入ったことのあるタカシの家の中を進む。
今に向かう廊下には大量の血が流れていて、壁には血で付けられた手形がいくつもあった。
今にはいると、そこにはタカシの両親と、
妹で小学校5年生のサクラが重なり合うように血まみれになって倒れていた。
「コウジ君、戻るんだって言って……何てこった……」
僕を連れ戻しに来た向かいのおじさんが、その光景を見て呟いた。
「……タカシがいない」
僕はタカシの姿が無いことに気が付き、タカシの部屋に向かおうとした。
しかし、向かいのおじさんは僕の腕を掴み、ゆっくりと首を振った。
「タカシ君がやったんだよ。ユキちゃんも……」
パトカーのサイレンが大きくなって集まってくる。
それに反して僕の回りから音が消えていった。
推敲したほうがいいよ。
↓本気で間違ってるのか、うっかりミスなのか判断つかない。
>僕の家は郊外の住宅密集地にあり、家の外に出たときには悲鳴を聞きつけた近所の人たちが、外に出てきて人垣が出来ている。
> 僕は今日、学校を休んだ幼なじみで右隣に住んでいる、幼なじみのタカシの所に、もう一人の幼なじみで同い年のユキと様子を見に約束をしていた。
はは……
文章を書くのは難しいですなあ
>967
うっかりしてますた…
他にもいくつか…
申し訳ないです
971 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/07 00:31
>>967 なんかすげえな。とくに下のほう。
ツボにはまってしまった。
972 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/07 03:49
> 僕は今日、学校を休んだ幼なじみで右隣に住んでいる、幼なじみのタカシの所に、もう一人の幼なじみで同い年のユキと様子を見に約束をしていた。
僕は今日、近所の幼なじみのタカシとユキが無断欠席したので、先生から
帰宅後、二人の様子を見てくるよう言われていた。
推敲やってみたが……、まだ不十分だな。
>僕は今日、学校を休んだ幼なじみで右隣に住んでいる、幼なじみのタカシの所に、もう一人の幼なじみで同い年のユキと様子を見に約束をしていた。
あう、違った。読解力が足りないな、自分。
ユキは欠席していないんだ。
主人公とユキが、学校を欠席したタカシの様子を
帰宅後一緒に見に行こうと約束していたんだ。
974 :
テンプレ1(清書) :03/01/07 04:41
※一部脱字などを訂正・校正のうえ、行頭がガタガタしない範囲で字詰めを多くした。
これで少々行数が少なくとれます(これでもガタガタするなら、その旨発言
してください)。現在17行。
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■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
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当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
※過去スレ、原稿入力の約束事は
>>2を参照
975 :
タイトル提案:03/01/07 05:13
★あなたの文章真面目に批評します(5) ★
題名は、「不真面目批評」スレと見た目まぎらわしいので、上のように両端に★をつける
のはどうでしょう? またスレッド一覧から目で探したり、★で検索すれば便利かなと。
後者はあまり貢献しないですが、不真面目スレとはっきり視覚的に区別したいです。
976 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/07 07:28
>>975 今までと変えるのはあまり好きじゃないなあ。
まあとにかく980を踏んだ人に、すべて託すとしよう。
978 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/07 10:09
今後3点リーダーを守りますので
>>948をお願いします。
980 :
名無し物書き@推敲中?:03/01/07 14:11
>>948 話が分からない。
芳香剤、コート、ナイフ、これでドラキュラ一族を匂わせているようだが。
説明が少なすぎて状況がつかめない。
オチも理解できなかった。
981 :
名無し物書き@推敲中?: