1 :
無名草子さん:
>>3の一番上は確か回収になってしまったんでしたね。失念していました。すみません。
諸々補完よろしくお願い致します。>all
5 :
無名草子さん:2005/09/04(日) 14:17:59
スレ立ててくださってありがとう。
専ブラ持ってないので、久々に来て見たらスレが見つからなくて
慌てていた所でした。
1さん乙です。
これだけではなんなので。
発行が遅れていた鴎外の遺産の2巻がでていることに、
8月の末に気づいて速攻注文したのに、まだ来ない_| ̄|○
売り切れ? 売り切れなの?(滂沱)
9 :
無名草子さん:2005/09/10(土) 00:55:07
お茉莉なら球体間接人形にはどんな意見言うんだろう・・・・・
10 :
無名草子さん:2005/09/12(月) 02:00:54
そういえば、彼女の思い出話に、子供の頃遊んだお人形とか
フランス人形とかの話って出てきませんよね?
読み落としてたらすみません。
自分が鴎外のお人形だったから、他のお人形には興味なかった?
与謝野晶子からもらった千代紙で作った姉様人形ってなかった?
>>10 「私の美の世界」に与謝野晶子から貰ったフランス人形の話が
あったような。
大事にしていたのに、下宿していた学生さんが火事を出したときに
火事場泥棒に持っていかれちゃったんだって。
14 :
7:2005/09/16(金) 22:25:10
鴎外の遺産の2巻、品切れですって・゚・(つД`)・゚・
今日メールが来ましたよ。
昨日サイトを確認したら、8月末には「1〜15日くらいで届くよ(・∀・)」だったのが
「1〜4日で届くよ(・∀・)」になってて、期待して待ってたのに・・・黄金鷲め・・・
とりあえず、さすらいの旅に逝ってきます(´・ω・`)
15 :
無名草子さん:2005/09/22(木) 12:36:02
父の特注帽子age
16 :
無名草子さん:2005/09/25(日) 09:15:08
ダイヤ氷age
17 :
無名草子さん:2005/09/30(金) 03:37:13
耽美系アイテムといえば球体関節人形があるけど
茉莉はどんな見方してたんだろ。
>>17 渋澤龍彦経由で四谷シモンとかと交流あってもよさげだと思って
一時期、人形に付いて語った文章を探したけど、お茉莉が人形について
書いたのって、結局見つけられなかったよ。
フェチって言っても、ガラスや菫など物質に関するもの限定で、
生々しい性的なものは避けていた人だから、黙殺するような気もする。
19 :
無名草子さん:2005/10/08(土) 20:39:23
ないのかー。モイラの描写から察するに
少女人形的なものはチャンネル合いそうに見えたのだけど。
少女とか毒がどうの魔がどうだとか言ってるし。意外ですな。
>>18 自分が身につける着物や洋服の描写は事細かで
すごい記憶力だな、と感心していた。
自己愛が激しい人だから人形とはいえ他者を着飾らせるより
自分がお洒落をしようという意識のほうが強そう。
四谷シモンの人形は好みの問題だがなまなましいな〜と思う。
少女とか毒とか魔とかいっても、生々しい性的なハァハァの世界じゃなく、
観念的な感じなんだよね、お茉莉のは。
人形といっても、方や
・清らかなオママゴト的世界か眺めて楽しむもの
方や
・理想の形をした現実少女の代わりとして手にとって撫でさすって愛でるもの
大きな違いがあると思う。
世田谷文学館はさっさと森茉莉展やればかたれが
再来年が没後30年になるのでそのときでいいのでおながいします
あ、20年かorz
24 :
無名草子さん:2005/10/12(水) 22:35:18
何年か前、世田谷文学館にメールで問い合わせしたら、
資料はあることにはあるが、まだ整理があまり進んでいないと言われた。
見たいものがあるときは、事前に問い合わせて下さい、だそうです。
世田谷に住んでた作家は森茉莉だけじゃないからね。
でも文学館としては企画展もいいのやってるし、ここにあれば
ひとまず安心といったところだとは思いますが。
そうなんですか
なかなか整理が進まないほど飼料が豊富と思いたいです
すいませんぼんやりさんでした
飼料→資料
お茉莉の資料整理、大変だろうな。
傍目には色あせた古物にしか見えないものが、作品中では絢爛豪華な
色をまとわせて出てきているだろうから。
展示資料を取捨選択するだけでも大変そう。
そのモノをただ出したのでは、知らない人には「何これ?」だろうし、
かといって、描写が(意外と)まとまってはでてこないから、引用も簡単じゃない。
28 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 22:54:27
菊人形age
講談社文芸文庫の茉莉の本、三冊ゲット。すべて百円でした。
贅沢貧乏は新潮版のを持ってるんですが、古びて写植が読みにくいので、
講談社版は大きくてきれいなので、あのあっちこっちに飛びまくる文章もすらすら読めそうです。
それにしても講談社文芸文庫は装丁はきれいだけど高いねー。一冊千円近くする文庫ってすごいな。
中古書店で買ったの?
羨ましい…。
私は三冊とも定価で買った…。
31 :
29:2005/10/27(木) 21:42:05
>>30 地元の老夫婦の経営する小さな古本屋です。
正直「うわラッキー」て思いました w
定価のほぼ十分の一なんてね。
図書館で矢川澄子の「父の娘たち」を借りて読みました。
茉莉に関するところだけはとても興味深く面白く読んだんですけど、
アナイス・ニンに関してははっきり言ってドン引きしました。
矢川さんの近親相姦礼賛みたいな文章にも引いた……。
32 :
30:2005/10/27(木) 22:01:53
>29
その古本屋いいなあ〜。
ホント掘り出し物見つけたって感じですね。
話は変わるのですが、
ちょっと前に出版された
田中美代子の『小説の悪魔−鴎外と茉莉』
読んだ人います?
買おうか買うまいか、
立ち読みしようかどうか迷っています…。
いずれ買うとは思うのですが…。
>>27 そうそう。
遺品整理するだけでも、「えーと、このくっちゃくちゃのタオルは捨てても
いいよね、穴開いてるし・・・っっってこれが、七色に見えるように
かけてるってやつだったのぉ!?」みたいなことの連続っぽい気がする。
(さすがにそこまで日用品レベルだと保管してないとは思うけど)
茉莉のフィルターがかかった描写と現実の相容れなさは、マジックだからな。
>>33 > 茉莉のフィルターがかかった描写と現実の相容れなさは、マジックだからな。
だが、そこがいい。
祝・茉莉のブログサイトさん復活、保守。
37 :
無名草子さん:2005/11/14(月) 23:06:51
貧乏サヴァランの早川さんてブログいくつ持ってるのだろう。
>>32 買った。圧倒的に鴎外メイン。
私は鴎外に詳しくないので、へえ〜と思いながら読んだが
立ち読みか図書館で様子をみたほうがいいかも。
39 :
無名草子さん:2005/11/17(木) 14:18:33
>>35 実際に優美なものを優美に描くのは簡単だけど
その逆は文才とセンスが必要ではある。
奥さんにビンタかますなんてパッパもやるねぇ。
どこが?
単なるDV男@ナチュラルマチズモ
なだけじゃん。
しかもパッパの場合、周りの妻子を愛してはいても、同等に見てないから。
42 :
無名草子さん:2005/12/03(土) 21:07:57
萩原葉子さん宅に一切合財持ち込んで撮影したときのかな?
「甘い蜜」の続きに取り掛かりたい一身で、うっかり身一つで帰ってしまって、
アパートに帰っても何もできなくて困ったんじゃなかったっけ。
ジャックが茉莉の財産狙ったってのはマジネタなのかねえ。
なんかほんとなら茉莉が可愛そうで、とても群ようこみたいに
潔いなんて思えないんだ。
45 :
無名草子さん:2005/12/08(木) 21:53:35
ジャックじゃなくて、ジャックの奥さんの母親じゃなかったっけ。
森茉莉好きだけど、もし姑だったらとか親戚だったらとか
思うと、かなりびっくりすると思う。
>>44 茉莉が持ってた、本来なら売るなり貸すなりして生活のアテになるはずだった土地に
ジャックが家を建ててしまったらしい。
「一緒に暮らそう」みたいなことをにおわせ、家を建てることを了承させたんだけど
その後手のひら返した・・・ように記憶してる。
ひどい話ではある。だけど。でも。
もともとは本気で一緒に暮らすつもりだったとしても、茉莉の実態を知ってしまって
二の足踏みたくなった気持ちも、すごくわかるw
47 :
無名草子さん:2006/01/03(火) 22:54:17
今年は「卵の黄身と白身をそれぞれ裏ごしして器に入れてパカッと皿にひっくり返す」を
やりたかった。のに、風邪引いて挫折。
ついでにage
森茉莉さんの作品を読みたいと思い始めた者です。最初はどの作品を読めばいいですか?粗筋も簡単に添えて頂けると嬉しいです。
人に聞かずにテメーで考えろ。
お前は三歳児か。
>>47 何をきっかけに森茉莉を読もうと思ったか、でお勧めは変わってきますが?
>>47さんのお好みとか。
一般教養的な意味で読もうと思ったのなら、随筆の「贅沢貧乏」をお勧めします。
彼女の日常生活を、独特の感性で観察し、独特の文体と言葉で表した、
他に類を見ない作品です。
>>50 ありがとうございます。
>>49の厳しい意見もあるので取り敢えず図書館でいろいろ見てみます。
>>48 森茉莉でぐぐればファンサイト出てくるし、
そこで作品や作者のひととなりについていろいろ書いてあるから、
そっから参考にしてみたら?
自分おすすめは、
>>50さんがすでに出してるので、
それ以外だと「父の帽子」
53 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 19:18:54
>>48 森鴎外という人物に多少興味あるなら 『父の帽子』
食べ物エッセイ読むのが好き 『貧乏サヴァラン』
明治大正&巴里のお嬢様生活 『記憶の絵』
やおい好きor耽美なホモ小説に興味ある 『恋人たちの森』
いずれかを読んで違和感なく読めて森茉莉って面白いと思ったら
『贅沢貧乏』か『甘い蜜の部屋』ってのはどうだろう。
森茉莉の作品って粗筋って聞いても意味ない希ガス。
>>52&
>>53 ご丁寧にありがとうございます。「記憶の絵」を読んでみようと思います。図書館で借りてみますね。
初めて読むのに、「記憶の絵」は淡々としてる上に暗すぎるのでないかなー。
環との結婚生活などの基礎知識を下地としてもってないと、つらい気がする。
私は「贅沢貧乏」を推すな。
随筆の処女作だけに、これだけ読んでも意味が通じやすい。
あとのは、大なり小なり、他のをある程度読んで基礎知識を仕入れてからじゃないと
説明なしに思わせぶりな記述があったりして、読みにくいと思う。
>>55 デビュー作の「父の帽子」が小説じゃなくて随筆だから
贅沢貧乏が随筆処女作ってことはないと思われ。
森茉莉自身は『贅沢貧乏』は「底抜け小説」と言ってて
随筆とはもっと頭がいい人の高尚なものであるってどっかで
書いてたなかったっけ。
「記憶の絵」を押したのは、どれも文庫2ページ程度で終わって楽に読めるから。
森茉莉という人物を知らなくても、本読んで古き時代のお嬢様生活ぶりを
味わったりレトロ気分に浸るのにはいいと思うので、条件つきで薦めました。
もちつけ。
58 :
無名草子さん:2006/01/20(金) 00:48:31
パッパage
森茉莉全集のカバーカワユス(女子好みだ)
さすがオサレお茉莉
60 :
無名草子さん:2006/01/21(土) 14:04:30
お茉莉生きてたらブログやったかな。
そして毎日炎上。
でも結構頻繁に更新。
お茉莉は上等。お茉莉は上等。
61 :
無名草子さん:2006/01/21(土) 19:12:59
書いたもの読んだ限りでは、妹さん(アンヌ子)とも晩年あまり交流がなかった感じが
するんだけど何かでモメてたのか?
62 :
無名草子さん:2006/01/21(土) 21:03:15
森茉莉は類とも仲よかったからかな?
類が晩年の茉莉の部屋を訪ねたときのことを随筆に書いてる。
アンヌタンは類チンと義絶したままだったから、鉢合わせしたくなかったとか。
でもアンヌは梅が丘に住んでたから近所だし、エッセイには書かない
けど多少は交流あったんじゃないだろうか。
>60
パソコン使えるかなあ……機械オンチだよね、森茉莉。
>>62 たしかに。パソコンは難しそう。眼もあまりよくないよね(老眼)。
口述筆記を頼もうにも、自分の興がのったら相手が書ききれようが
書ききれまいが、滔々と語りそうだし。
テレビですら最初はあんな不恰好な物は部屋に置きたくないと渋ってたから
パソコンへのハードルはとても高そうだw
昨日、内藤ルネの自伝読んでた。茉莉も執筆した薔薇の小部屋。
読みたいなーなんてな。
福岡翼も書いてたとはのー。
黒柳徹子の友達のすがユウスケさんがエイズ死してたとはのー
しらなんだ。
下世話でごめんね。
66 :
495:2006/01/27(金) 20:27:58
可愛い〜読みたい!
68 :
無名草子さん:2006/01/28(土) 00:28:28
最近『貧乏サヴァラン』の装丁に魅かれて購入し、
森茉莉の文章にはまりました。
次に何を読もうかと他の本も見てみたのですが、
半端に収録作がかぶってるの結構ありますね。
『貧乏サヴァラン』の一部と『私の美の世界』とか
『薔薇くい姫/枯葉の寝床』と『恋人たちの森』とか。
何となくすっきりしないのですが、
みなさんはかぶっている部分に関してはあまり気にしませんか?
>68
出版社が違うのでしょうがないというか、私はあまり気にしない。
森茉莉と同じ頃に活躍していた作家で今は著作ほぼ絶版、
名前も忘れられているなんて人はごろごろいるから
新刊書店で普通に手に入るだけでもありがたいと思っているので。
どうしても気になるなら全集買ったらどうでしょうか。
70 :
無名草子さん:2006/01/28(土) 11:45:47
68ではないですが、全集欲しいですね。
>>68 『貧乏サヴァラン』は選集だから仕方が無い。
新潮・ちくま・講談社・・・文庫だけでもずいぶんあるよね。
72 :
68:2006/01/29(日) 02:33:17
>>69,71
レスありがとうございます。
確かにほとんどの作品が文庫で普通に買えるのはありがたいですよね。
あんまり気にしないことにします。
エッセイより、恋人たちの森みたいな作品をもっとたくさん読みたい。
ずっといつも読んであの世界にいたい。
茉莉は同じ物語を何回も書いてもいいんだって言ってたけど
生きてたらもっとああいうの書いてくれてたかな。
やおい愛好者は巣に帰れ
>>74 これこれ。なにをいきり立っているの?
茉莉はあの作品群を綺麗な世界を描いただけとして、
「ソドミィ」と呼ばれることを嫌悪していたのだよ。
現実ではありえない、フィクションの美しさに耽ったって害はないじゃないか。
私は男ですが、
現在のいわゆる「やおい」と
森茉莉の作品は違うと思うンですよね、
ま、擁護に過ぎないンだけど。
物語の世界はどうかわかりませんが、
言葉(の用い方)は非常に綺麗ですよね。
他の作品と同様に。
茉莉の感性ってもてないゲイに似てるような気がする。
あの人がこっち見てこう思ってるだろうとか、自分は
一個も動かないで相手の気持ちを忖度してるとことか。
部屋の飾り付けの傾向としてはロココ趣味なのかな。
なんて自分も思いつきのまま書いてます。反論よろしくー。
78 :
無名草子さん:2006/01/31(火) 18:43:04
「やおい」と森茉莉は違うって擁護しようとするのは、なんか違うと思います。
「やおい」を低きに置くのが当然のような言い方だし。
「やおい」というよりBLだと思いますが、BLの元祖だと思います。
吉屋信子が百合の元祖であるような元祖です。
もっと昔から同性愛文献はあるとかいうつっこみはよしてください。
79 :
76:2006/01/31(火) 22:44:59
そうですね。
どういうものが「やおい」とされるのか厳密には知らないのですが、
低くみていることは確かです。
それでもあえて言わせてもらうと、
森茉莉の作品が「やおい」だと仮定しても、
「やおい」も書けた森茉莉と
「やおい」しか書けない作家とでは大きく違うと考えてしまうのです。
(実際にそのような作家がいるか、
そんな作家ばかりかどうかは、これまた知らないのですが)
まあ、いずれにしても三島由紀夫が評していたように、
「森茉莉商店でしか売ってゐない言葉」で書かれた作品が
素晴らしいことには違いないと思っています。
やおい・百合は低いでしょ。異性とまともに付き合えない人間のオナニーでしかない。
元祖と違って、既に受け入れられることがわかっているジャンルで書き散らしてるだけっしょ
同性愛を否定してるわけじゃないよ。同性愛の形を取ることで、他愛も無い話に
あやをつけられる、自分自身の性を棚に上げて欲望を満たす、みたいなのが志が低い
茉莉だって結婚は破綻してるし異性とまともにつきあえてないじゃんw
異性と関われないことがダメなのではない。
安易な逃避がダメなのさ。
やおいとか詳しくないんだけど、笙野の森娘で
中島梓の小説の文章引用されてて、キタネェなぁとか
なんでこんなにエッチ場面が詳細なのかなぁって思っちゃった。
やおい小説ってのは、おかずにする小説なんですかね。
男がかくポルノの目的と同じってことで良いのでしょうか。
>>78 「違う」=片方を低く見る、というあなたの言い方こそ、「なんか違う」と思う。
「犬は猫ではない」ということは、猫を低く見てるわけではないでしょ?
単なる事実。
正直、同性愛と少年愛とやおいとBLの定義も良く分かりませんが。
とりあえず、「綺麗な恋愛」として本人は書いたものだし、私もそう読むし、
それでいいと思う。
なんで茉莉の志向が同性愛小説に向くのか、ちょっと疑問に感じる部分もなきにしあらず。
自分が当事者にならなくてすむってやおい小説のなんかに
該当するのかな。
はっきり言って「やおい」小説との違いがシロウトの自分にはよく分からない。
キレイか汚いかってことなら、キレイな小説だと思うけど。
「当事者」に入るお茉莉大好きですっ子ですw
どちらかと言えば小説よりエッセイが好きなファンですが
茉莉の小説はBLや百合にありがちな生々しさとか
変な押し付けがましさが無くて
ゆったりとした音楽の中でひたすら綺麗な絵や
溜息の出るような映画を観ている感じがします。
読むというよりは鑑賞って言葉が似合うような。
綺麗な登場人物、綺麗なアイテム、綺麗な描写
綺麗づくめで、設定も現実感が薄い。
正しく夢を見ているような…うーん
一言で言うならずばり「耽美」なんでしょうね。
参考程度にしかやおいとか百合って読んだ事ないんですが
ああいうのはノンケ視点の身勝手な同性愛妄想に見えるんですよ。
(まぁ森茉莉も色々妄想多い人ですけどw)
禁断〜とか許されない恋愛してる自分達に酔ってる感じがしちゃうんです。
森茉莉の小説はそういうのがなくて、ひたすら「綺麗」な小説ですよね。
茉莉は男同士が良い!って言うんじゃなくて、綺麗な人同士が良い!んだと思うんです。
内容だけならBLややおいに同じものが結構あると思うけど
内容云々じゃなくて、あの文体だからこそ森茉莉なんだとも思いますし。
長々とごめんなさい。
>>84 あまりにもしょうもないレスなんで、どうでもいいんですけど、あなたやばいですw
>>76をよく読んで下さい。
>現在のいわゆる「やおい」と
>森茉莉の作品は違うと思うンですよね、
>ま、擁護に過ぎないンだけど。
森茉莉が「やおい」と違うとすることが、森茉莉の擁護につながるという認識を持ってる点で、
「やおい」を低く見てる印象を受けませんか?
「犬は猫ではない」という事実なんてなんの関係もないです。
ちょっと国語力が無さ過ぎて心配ですね。
>>87 「 森茉莉が「やおい」と違うとすることが、森茉莉の擁護につながるという認識を持ってる」のは、
>76であって>84じゃないと思う。
89 :
無名草子さん:2006/02/04(土) 22:19:14
>>83 温帯の場合はヤオイ書きの中でも色々と特殊ですから…。
やおいは差別されてもしょうがないジャンルだと思うよ。
芸術とはとても思えん。茉莉と一緒にされたくないもんだ。
一緒にされてやおいの元祖だとか簡単にまとめられて
語られることが皆無じゃないからね。
と言いつつ茉莉の男色小説は好きじゃない。彼女が陶酔する
ほどは、恋愛とか劇的にするがため(だよね?)な死とかに入り込めない。
あくまで文体、表現が芸術かなーと思うくらい。
92 :
無名草子さん:2006/02/06(月) 12:41:11
甘い蜜の部屋はどうよ?
93 :
無名草子さん:2006/02/18(土) 23:15:52
やおいって
やめて
お尻が
痛い
だよね
94 :
無名草子さん:2006/02/19(日) 21:53:22
今夜の夕食にロシア風サラダを作った。
せっかく婦人雑誌と関係あったんだから、どこかでレシピ特集
やってくれれば良かったのになあ。
で、実用書の分野にも進出してくれていたら、いくら出しても買うし、
お茉莉の生活だって安定したでしょうに。
でも、お茉莉自身、細かく分量を指示する料理番組を非難していた気がするから
難しいかったのかな。
目分量で上手に作ってる人って、一々を数量化して説明するって
作業に果てしないメンドクササと無意味さを感じるらしい。
茉莉の料理が下手だったとは思わないけど、例によって
実際以上に素晴らしく描写してしまう人だから、料理本とか作れるタイプ
じゃないわなあ。
自分の作った一品を撮影したポラやネガ見たら、「こんなはずない」って
なりそうだから。
(脳内では、めくるめくメニュウになってそうだ)
暮しの手帖の「素敵なあなたに」に伝聞でのレシピ紹介があるけど
確かいくつか森茉莉がレシピ書いてるよね。さつま揚げを
湯通ししてバタで焼くのとか。
当時の暮しの手帖は、文豪の娘の料理を紹介します的な路線じゃ
なかっただろうけど、花森親分も勿体ないことしたね。
暮しの手帖でもっと料理レシピ買いてほしかったと思うけど
あの雑誌に書いたエッセイは「街の故郷」とか出来はよかったから
デビューへの一歩前進という意味もあったろうし、料理エッセイスト
に終わらずよかったとも思えるな。
さつまあげの湯通しバターソテーは、正直まずそうだと思った
正直、彼女の食のエッセイでおいしそうと思ったことないんだよな。
なんでもかんでもバター使いたがるし、甘い物の食べ方もだらしないし、
この人かなりお子様舌なんかなーと思っただけだった。
それとも、自分が昨今のヘルシー志向に洗脳されてるだけで、
昔は、ああいうバターやら動物性脂肪たっぷりの洋食が称賛されてたのかね。
まあ今と昔では「美味しい」の基準が全然違うから。
たとえば、浅草のどじょう鍋はしょっぱいものが多いけど、
それは当時の労働者の口に合わせたから、そうなっているとかね。
(激しい肉体労働の後は塩分を欲するから、しょっぱい方が旨く感じる)
ご紹介がないと買えない村上開新堂だって、正直、全然美味しいとは思いません。
(あれをうまがってるひとは、ろくな洋菓子食べたことないか開新堂っていう
ブランドに目くらましされてるかのどっちかじゃないかと)
私は食のエッセイ好きだけど、実際の茉莉の料理は描写されてるほどの逸品では
なかったんじゃないかな、と思う。
貧乏サヴァランに出てる食事日記みたいなもの読んでも、そこまで凝った料理を
作ってるわけじゃないのは分かるし。
お茉莉の小説はまだ「甘い蜜の部屋」しか読んだことない。
濃いなーこの小説。
読んでるとそれこそ蜜にどっぷり浸っているような気分になれる。
最近の小説はこういうお金持ちの美しいお嬢さんをあんまり登場させてくれないから(ミステリーやライトノベル除く)、
贅沢な雰囲気に酔える。モイラの悪さもこの小説の中なら愛せる。
食べ物も相変わらずおいしそう・・・和食好きだから実際あのメニューばかりだと嫌になるだろうけど。
>>98 生活全般板の生活雑誌スレでも書いてた人かな?
もち茶漬けと鴎外トリビアの話から森茉莉の話になっていた。
実際食べたらどうか分からないけど、読んでておいしそーだなと
私は思ったけどね。ロシアサラダは家族にも好評だった。
バタをやたら使うのは昔ながらの料理法だからじゃないだろうか。
森茉莉が渡仏した頃のフランス料理なんか相当こってりしてそうだし。
しかし、自慢の料理も実はそれほどでもってことになると、
茉莉たんはもうどうしようもない人間てことに・・・
あ、小説とエッセィがあるからいいのか。
103 :
無名草子さん:2006/02/24(金) 12:45:28
茉莉はデブ。デブ。デブ。
>>102 今頃気づいたんですかw
現実社会で身近にいたら、たぶん毎日氏ねと呪いたくなるような人物だと思う。
>102
晩年の父以外のアンヌの随筆読むと、あまり面白くなくて
森茉莉ってうまいんだなあ、と思ったよ。
鴎外と森茉莉のネタ目当だから読んでられるんだなと。
『朽葉色のショオル』に少女小説を頼まれて書いたが
全然ダメだったという話が出てる。
>104
あの文章間に受けたまま本物に会ったらびっくりしちゃうよね。
本物のすごい天然も好きだけどさ。
>>103 やっぱりデブなの?
エッセイ読んで、運動量少ない割に
意地汚くものを食べ散らかしてるイメージだったんで、
なんとなくそうじゃないかな…と思ってたんだけど。
>>102 『怒りとぼやきのマリア』読むと、編集者としての情熱と
はっきり言って迷惑としか言いようがない茉莉の電波ぶりに翻弄される
小島千加子さんの姿が垣間見られる。
編集者ですら「あなた個人への好感ではなく、良い作品を書いてくれる
作家としての評価なんですよ」と懇々と説いてやらないといけないくらいなんだから
そりゃ親族だったら、黒魔術でもかけて呪いたくなるだろうな、と思うw
あらまあ、お亡くなりになったんだ>白川さん
サイトのデザイントンチンカンでイライラしたが、生前の森茉莉を知る数少ない人が
また鬼籍に入られたと思うと悲しいです。
ああ、亡くなったんだ。
ご冥福をお祈りします。
人の領収書とかメモまでとっといて公開するのもどうかと思ってて、あんまり感心してなかったけどね。
サイトのデザインも公開内容もうーんと思うところはあったけど
100周年に出た本とか世田谷文学館のコレクションはかなり
この人のおかげだと思う。
全集の月報のどれかにおいごさんが寄稿してるけど
ときどきつくってくれた料理が
すばらしく美味しかったって書いてたよ。
和食は美味しいかもしれないんだけど、茉莉の作ってるお菓子やら
サンドウィッチはどうしても美味しそうに思えん・・
今時の本屋に、フランス帰りのパティシエの著作本がずらっと並び、
シロートも趣味で本格的な洋菓子作ってるの見たらどう思うだろうね。
茉莉が手ずからつくったお菓子ってどんなのがありましたっけ?
グラニュー糖+抹茶の即席和菓子か
グラニュー糖+板チョコのすり下ろしは覚えてる。
あとは、人から貰うかお店で食べるか買うかしたものの
至福の時間の描写
(丸ボーロ、有平糖、シュウクリイム、アイスクリイム、
チョコレエト、上生、カルケットなど)
しか思い出せないや…
>115
そのすりおろしチョコの砂糖まぶしです>茉莉印お菓子
とても美味しそうに思えなくて。
あとお菓子の趣味はやっぱり合わないなあと思ってた。
昔の人だからかもしれないけれど、激甘が好きですよね。
茉莉さんの「そんな菜っぱ知るか!」みたいな理不尽な怒りっぽさって、
砂糖とカフェイン取りすぎの症状そのまんまって感じがするんだよな。
ああいうのって、血中濃度が低くなってくると一種の禁断症状?
みたいに気分が落ち込むから、また食べずにいられなくなるんだよ。
本当の甘い物好きってよりは、一種のジャンキー嗜好だとすれば、
その逝きつく先がグラニュー糖とチョコか抹茶の混合物っていう
洗練された嗜好と逆ベクトルなのもうなづける。
料理自慢の割には、魚の調理は面倒だから毎回刺身で買うとかいうのも?だった。
倉運荘は台所が共同であまり設備とか整ってなかったんじゃないか?
その後のマンションはキッチンあったろうけど作家活動が
忙しくてそれどこじゃなかったと思う。
料理自慢は実際どうこうよりも、ああいう文体にのっけて書くと
想像力の翼ですんばらしく見える、というものだと思うけどね。
室生犀星も森茉莉の料理は思想だみたいなことを言ってたような。
料理上手なだけの人だったら、森茉莉じゃなくて別の料理研究家が
いくらでもいるし。昔の人だったら江上トミとか辰巳浜子とか。
思想…なのか?
若い頃フランスにいたことがあるってことだけが売りの
単なるなんちゃってハイカラ料理かと思ってた。
>>117 ああ、なんか思いもよらぬ方向からの意見ですね。
そっか、シュガージャンキーによる怒りっぽさか。
あの周囲からすると理不尽としか思えなかったであろう感情のアップダウンは
それも影響してたのかな。
でも、元々、おしげさんの「あなた、それマジで変ですよ?」と思ってしまうような
激昂性質を受け継いでいる可能性もあるしな。
しかし、茉莉のそういう気質のおかげで、色々彼女の目くるめく妄想が
楽しめるって点もあるしな。
>120
なんちゃってハイカラ料理、って分かる。なんかどんぴしゃだな、個人的には。
ほーら、これでフランス風○○の出来上がり!みたいな感じ。
下手すると、きゅうりに蜂蜜かけるとメロンの味、みたいな悲哀漂うものになりかねないけど
そこが都市生活独身者の先駆者たる茉莉のせいか、あんまりみじめったらしくならず
むしろ読んでる限りでは楽しげ。
嵐山光三郎の「文人悪食」とか「…暴食」ちょうど読み終わったんだけど
男の文人もクセ強すぎアクの強いのばっかりなんだよねぇ。
(ま、そういうとこだけ殊更に取り出したような本なんだけど)
フルチンで庭歩くとか、風呂嫌いで臭いとか、酒乱でからむとか、女にだらしないとか、食い意地張りまくりとか。
でも、女でどうしようもないのは、やっぱ世間が許さない度合いが濃いね。
別に男女同権なんてこと言うつもりもないけど。
やっぱ珍しいかってのもあるかなぁ。
>>119 キャベツ刻むのもベッドの上で、何かを台にして・・・だった気がする。
それでも牛肉のスウプに玉ねぎを浮かせてパセリを浮かべたの、は
おいしそうだった。
今日の読売新聞に森茉莉の記事が!
写真だけ見てイメージ膨らませて京都のこと書いたって奴かなあ。<空想旅行
と、おフランスとドイツとえーと、類とアンヌ子絡みのと
小島編集者担当なら解説の方も楽しみだなぁ。
127 :
無名草子さん:2006/03/14(火) 08:33:40
大正期にパリにいて、
ブラッセリーの食事して
豊かな仕送りで贅沢したりもしたわけだから
段違いに舌が肥えてた事は間違いないよ。
西洋料理というものに対して。
レタスのロレーヌサラダやフランボワーズのアイスクリーム、
当時理解できた人って本当の少数派。
日本でもご大家の令嬢、奥様できたわけだし。
この人の食べ物の描写は美味そうだと思うけどね。
なんでもかんでもバタバタバタ!
類が友達に「きみんちの姉さんて毎日豚ばっかり食べてる人みたい」って
あたってたのでは。
でも散歩してる50代くらいの写真の茉莉は別にデブでない。不思議じゃ。
動作がトロそうだが、無駄な動きも多いのでその分エネルギーを消費していたのではw
怒りに変わってるのかもw
>>128 50代の時には貧乏だったからだと思う。
究極、ご飯のことしか頭にないのか。茉莉は。
茉莉さんの好きな「レモン石鹸」って、まさか、
小学校の水のみ場にミカンネットでくくりつけられてたようなやつ?
>132
いいえ、違います。「自分のことしか」頭にないのです。
>>128 ソオスキボンヌ。
それ、記憶に無い。
ムックの表紙でご尊顔とご容姿が拝めます。
草野心平(?)相手にヒソヒソ話をよい歳してやっちゃってる茉莉たん
は他人様からどう思われるか考えもしない
ほんまにもうどっしよーもない世間知らずの一生嬢ちゃん気分の
付き合いきれないババアです。でもファンなんだなぁ。
136は今更ムックの存在を知ったことが嬉しくてたまらない人?
天使のなんちゃらと文藝別冊以外にどっか
決定版を出してほしいのう。なんか両方とも命短したすきに長しって
感じでさ。
>命短したすきに長し
こんな言葉、初めて聞いたよ
「帯に短したすきに長し」 と「命短し恋せよ乙女」
の合体版?
>138
決定版って無理なんじゃないかな。
森茉莉ファンってそれぞれ思いいれあるしさ。
両方なんとなく物足りない部分があるってのはそう思うけど。
森茉莉の著作権継承者は写真の扱いにはうるさいみたいだから
写真多用する本を作るのはかなり大変だと思う。もう白川さんも
亡くなってしまったし。
私は決定版よりも、ドッキリチャンネルを全部文庫化したのがほすぃ。
141 :
138:2006/03/27(月) 12:07:46
ごめんなさい。勢いで書いてしまった。「命短し〜」は故星新一先生の名句です。
筒井康隆の「天狗の落とし文」って本にも所収されてるらしい。
老婆は一日にして成らず/墓は死ななきゃ入れない
ドッキリの完全版の文庫化いいですねぇ。茉莉たんの
思い違いなんかは、実はこうだとか注釈いっぱいで是非是非。
私はそれよりも、周囲の人物の茉莉評ばっかりのが欲しい。ふふふ。
つ『森茉莉全集(筑摩)月報』、『文藝別冊 森茉莉』
あとは文庫の解説で森茉莉に関わる主要人物はだいたい
カバーしていると思うけどそれ以外で誰かいる?
既に単行本文庫本に出ているものをわざわざ再録、ってのは
出版社も著作権の確認取ったりとか面倒だから手を出さないんジャマイカ。
まとまってると便利かもしれないとは思うけど、
初出資料がなければ自分は買わないかも。
円地文子が書いてる例の小説じゃなくて、茉莉が料亭にまねかれてご馳走になって
おきながら、うなぎを汚く食い散らかして、一体どういう躾受けてんだ
って暗に嫌味言ってるエッセーがあるらしいと・・・
145 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 15:46:25
トオルちゃんの茉莉評もっとないかなぁ。てか茉莉ひどいよ。
長男は好きだけど次男はって言うなよーもー。長男ボンクラじゃんよ。
>144
そういう円地文子も若い頃は、世話になった人に
菓子折りの一つも持って行かなかったらしいから
人のこと言えんと思うけどな
円地さんは令嬢だから、「世話になる」って意識自体ないものと思われ
ちくま文庫「マリアの空想旅行」5月刊行に伸びたようだ。
今回も早川マリ選の本かな?
「貧乏サヴァラン」は買ったけど「うぬぼれ鏡のマリア」
(だっけ)は興味なくて買ってない。
レモン石鹸て多分、「ブロンリーのレモン石鹸」かと。
フランス好きの茉莉なのに、なぜかこれだけ英国製。
BRONNLEY 英国王室御用達。
レモン石鹸は本当にレモンの大きさ、色、皮の凹凸まであって
香りもレモンの香り、白っぽい木箱に入って
焼印押してある。伊勢丹とかで今でも買える。
でも高い。たしか木箱にひとつ入って3000円くらい。
『マリアのうぬぼれ鏡』だったと思う。
あれ、台詞っつか言葉を何行か書きまとめただけなんだもん。
相田みつをカレンダーじゃないんだから。
152 :
無名草子さん:2006/04/13(木) 22:05:42
153 :
無名草子さん:2006/04/14(金) 00:23:14
そうそう、それです。ブロンリーのレモン石鹸。
本物のレモンと同じ大きさのと、
それよりも小ぶりのがあります。
(小さい方はそれこそ小学校のレモン石鹸サイズ)
ヒモがついてるレモン石鹸の画像は初めて見ました。
確か、「一つ250円でマリアの経済でも買える」みたいに書いていたと思う。
ちょっと世話になった人にもあげたりしていたらしいし、現代で\3,000なら納得。
本当に贅沢貧乏なんだなぁ。
157 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 23:31:34
あげておく。
五月のちくま文庫発売まで閑古鳥かなあ。
実際には土地持ちだったと何かで読んだ
159 :
無名草子さん:2006/05/04(木) 14:00:54
土地持ってても、生かす術は茉莉さんには無いだろう
160 :
無名草子さん:2006/05/04(木) 20:08:19
悪い人に騙し取られたりするんじゃなくて、身内の人が利用してたんだから、まだマシな状況だったのかも…その土地。
161 :
無名草子さん:2006/05/05(金) 09:01:39
>158
出典は群ようこの贅沢貧乏のマリアかな
贅沢貧乏をそのまんま信じてる人はそういう話は
聞きたくなかったかもねえ。
悪い人に騙し取られるのと、信じてた息子に騙し取られるの、
どっちがマシなんだろうなぁ・・・。
土地はあっても収入に結びつかない状態にされてしまっていたんだから、
贅沢貧乏に変わりはないと思う。
しかし土地があっても茉莉自信の才覚がなかったことを考えれば
どっちにしろ収入には結びつかなかったような気がする
164 :
無名草子さん:2006/05/06(土) 21:44:07
金があってもなくても、やっぱり茉莉さんはお嬢さん根性だよな
165 :
無名草子さん:2006/05/06(土) 22:07:16
お金がなかったといっても、実際は「贅沢貧乏」で自己申告するよりは
あったわけだし(「ぼやきと怒りのマリア」の手紙でそういう話があった)、
作家になってからは貧乏でない程度には稼いでいたと思う。
まあその金持ちじゃないけど、手伝いに来た若き白川さんが
就職するときにスーツ買ってやったりする程度には。
が、代表作「贅沢貧乏」のおかげで死ぬまで赤貧と思われてるよね。
>165
本人が赤貧ぶってるきらいもある。
167 :
無名草子さん:2006/05/07(日) 00:01:16
この人は場合、金があるないは関係ないと思われる。
そ、自分の周りに自分の身の世話をしてくれる人はいないと
金の使い方=使用人の使い方もわからないダメな人なんだと。
そして、その人たちだって生活がかかっている訳だし・・。
当然使用人も離れます。
その辺の金のあるなしは、主婦の友じゃねーや、なんだっけ
花森安治の雑誌に雇われないとあかん位には無かったのかなぁ、と。
だってあの茉莉が勤めに出るなんて、よっぽどって感じで。
かなりスレ違いだけど、吉行理恵が亡くなってしまって悲しい。
茉莉のエッセイに「料理全然しなくて・・・」とちょっと出てきたけど
猫好きの人間恐怖症の理恵さん、さようなら。
>>168 「暮しの手帳」
印税期限が切れたから、働かなくっちゃという気になったのかも。
170 :
無名草子さん:2006/05/08(月) 21:23:40
>167
身の回りを手伝っていた人がいても、そこまでダメな人じゃないと思うが。
買うものはちょっと変わってるけど浪費癖とか借金癖はないし
嫌々雇われた使用人じゃなくて、白川さんも最後のお手伝いさんも
一応自発的に来てくれた人だよね。
山田珠樹と離婚する前の奥さん時代は、女中使うの下手だったろーなあ
とは物凄く思いますが。
感謝の言葉が少ないんでないかな。やってもらって当然みたいな感じが
何じゃこいつは?みたいな反感を呼ぶタイプ。
駄目とかじゃなくて、マイルールにのみ従うから
世間一般の人と話通じなさそう。
173 :
無名草子さん:2006/05/11(木) 23:06:19
昔から女中がいて当たり前だからそれなりに使えたんじゃないかな?
もっとも、おなじお嬢さん育ち作家の岡本かの子は出入りの商人に
結構騙され、女中にもバカにされてたらしいから、茉莉さんでは微妙だな
ちくまの文庫キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
早速注文しました@楽天
>>173 君は茉莉の随筆読んだことないだろ。
読んでて言ってるんだとしたら、どこに目がついてるのかと。
茉莉とかの子かぁ。どっちも生活破綻者だけど
かの子は旦那もアブノーマルだったから助かったつーか、
ノビノビ生きられたよね。
177 :
無名草子さん:2006/05/12(金) 21:22:22
>>175 女中を使うのも何に使うか、が問題だよ。
掃除洗濯だけなのか家政にも関わらせるのか、で違ってくるからね。
茉莉は母親が病気の時、女中に命じて看病に必要な物を用意させたり
医者にもちゃんと応対して周りを吃驚させる話があったよね。
そういう風に女中を使うことは出来たんだろう。
生まれたときから女中がいる事が日常だった訳だから、自然と身について
いた部分もあると思うよ。
ただ、家政に関わらせてお金なんか預けた日には、かなり抜き取られて
いたかも知れんが。
普段の生活では全く使えてなかったよ、女中。
女中にすら馬鹿にされていたお茉莉。
母親の時は自分の庇護者がなくなるっていう本能的な危機感から
ガンガッタだけだと思う。
179 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 20:51:15
がんばってやろうと思えば出来た
しかし、いじわるばあさんの善行と一緒で
「ただ続かないの」って事だね。
180 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 21:01:55
一週間ならなんとか続くけど、三ヶ月はムリという
あきっぽい人のダイエットみたいなもんか。
女中頭の質の問題だな
茉莉じゃなくても抜けたお嬢から奥様になったというのはいたわけだし
実家から信頼出来る乳母を連れて行けるくらいのレベルのお嬢ではなかったということだ
182 :
無名草子さん:2006/05/14(日) 09:56:30
実家からばあやが一人ついていってるよね。
「奥様のおためを思って」みたいな人が。
『記憶の絵』にちょっとだけ出てくるよ。
献身的だけどあまり頼りにならないような感じ。
『銀のボンボニエール』の秩父宮勢津子妃はおたかさんという
お付の女性がいて、ニューヨークでも英語は喋らず、街の真ん中で
風呂敷広げて買ったもの全部包んで担いで……という話が好きだ。
183 :
無名草子さん:2006/05/14(日) 10:44:24
『銀のボンボニエール』読みたいけど
本屋で見たことない。
>>182 あれ、ついてったばあやだったっけ?
違うような気がする。(あいまいだが)
息子が「キントー」に勤めてて、「夕すずの内に買い物に行ってまいります」って
人だおね
185 :
182:2006/05/14(日) 12:40:37
>183
もう品切れになってるみたい。
ブックオフの100円コーナーに文庫もハードカバーもよく転がってる。
探すの面倒だったら、Amazonのマーケットプレイス。
>184
今『記憶の絵』見たら「お里からついてきた婆やさん」だった。
夕じゃなくて「朝すずの内」だね。
こういう場面以外では面白みがないからあまり書かなかったのだろうか。
>185
そうそう、「朝すず」だった。
お里からついてきたばあや、でも駄目だったってのは
じゃあやっぱり年齢的なものも大きかったのかな。
珠樹と結婚してたのってかなり若い頃だし。
母の看病するのは離婚して、世間の中傷とか味わった後だし。
「鴎外の子どもたち」の二巻読むと、かなり茉莉の葛藤が窺える。
あんなマイワールドな人でも、あそこに到達するまでかなり苦しんだんだな。
書いてることと実態はすこーし乖離してるってことだよね。
作家だものね。
猫大好き
すこーしの乖離どころではないとオモw
だから面白いわけで。
190 :
無名草子さん:2006/05/16(火) 08:48:11
今朝、半身浴しながらようやく「甘い蜜の部屋」読了
約一週間がかり(半身浴一時間のうち45分ほどずつ読んでた)
他の作品に比べて圧倒するようなボリュゥムもさることながら
これでもかこれでもかと繰り出される濃密お茉莉節にコテンパンにやられ
汗だらだら流しながらボーっとしてしまった
気孔のほとんど無いかのような肌と百合の茎を折ったときの香気を持った
悪魔のように魅力的な娘か…現実の日本には(ヨォロッパにも?)いませんがな
191 :
無名草子さん:2006/05/16(火) 21:01:39
>190
「甘い蜜の部屋」
私は今読んでいる最中…主に習い事に通うバスの中で(50分ほど揺られているので)。
大体5分の4あたりに来てます。
今の小説の感覚だったらもっと平明に書くであろう世界を、もうこれでもかこれでもかと。
ですが、その度胸が少し羨ましかったりもします(モイラみたいな人間、そうそう居るとは思えませんが)。
192 :
無名草子さん:2006/05/16(火) 21:09:06
>189
「分かるわ! 美しいものが好きで食いしん坊で……私みたい」
という自称不思議ちゃんを呼び寄せる作家ではあるな。
書いたまま信じてる人も多いよね。
幸田文みたいに露伴仕込みの家事はやりたくないけど
森茉莉なら貧乏でも心が贅沢なら私にも出来そうと思うのかもな。
んで、そういう茉莉ファソだと、茉莉のディープな現実を書くと
怒りだしたりする。
いいじゃないの、汚部屋だって、お茉莉だもの。
エッセイを読めば汚部屋だと想像がつくよ
195 :
無名草子さん:2006/05/17(水) 21:04:24
椅子の足が土と化してたんだっけ?
それは伝説。
実際は「あると言っていた椅子がなかった」だけだった。
脳内椅子だったんだと思うw
そう。椅子の下の新聞紙が腐って土になってたくらいだ。
で、その土に椅子の足が埋まってたんだよね。
で、掘り出してみたら意外に立派でまさに「掘り出し物」だったと。
驚かないで下さい。そこにはひっそりとサルマタケが生えてたんです。
おとこおいどんw
おいどんなお茉莉なんていやすぎるw
初めての森茉莉、「枯葉の寝床」読み終えた…
はぁー、疲れた…
激しかった…
203 :
無名草子さん:2006/05/21(日) 08:59:27
枯葉の寝床は「恋人たちの森」「日曜日に僕は行かない」
に比べてかなり濃い感じがいたします。
甘い蜜の部屋は主人公が少女だけど、この感じがちくま文庫
のあの厚さぶん延々と続く。
随筆は小説とまた違った感じで面白いですよ。
204 :
無名草子さん:2006/05/21(日) 10:36:43
「恋人たちの森」は重いし濃いので再読するときに勇気がいる
ギランとギドウ、どっちの作品だったかいつもごっちゃになる。
銃で撃つ方が、いや撃たれる方か?ってカンジで。
206 :
無名草子さん:2006/05/21(日) 12:03:24
やはりそのサルマタケも
トマトピュウレと牛酪などで味をととのえ…
失礼しました。
私は小説読んだことないんだなぁ。
多分読まないと思う。
随筆は好きなんだけど。
茉莉のうなぎの食べ散らかしのソースは長谷川時雨のお弟子さんの
エッセイです。
随筆を読み終え小説にかかった処で、ちょっとこの調子は、辛いなぁ と
思いつつも読み進めていたら、劇的な展開への伏線に、食い入る様に読んだ。
読み終えた後は息が切れた。夢にまで出てきた。
随筆は心地よくさくさく読めた。
小説はある種の何かに飢えている時にいただくのが良さそう。
逆に短い随筆を途中で挫折したのに小説、しかも甘い蜜の部屋はすらすら読破、
すると不思議に随筆も読めるようになった、のは自分だけか
自分だけかってレスってよく分からない。
「私も私も〜」と言ってもらって安心したいのだろうか。
茉莉とは対極にあるなあ。
私は別な感じがして、「主張する程でもないけど」っていう
控えめなニュアンスを持たて述べたのかなぁって思った。
知人は随筆でさえ読むのを投げ出した
214 :
無名草子さん:2006/05/24(水) 20:56:22
>211
小説より随筆が読みやすいってこのスレでもよく言われてたから
別に奇をてらうわけでなく、素朴にそう思ったのでは?
深読みしすぎイクナイ。
小説は最初独特の文体にうわっと思ってちょっとずつ
しか読めないけど、次第に引き込まれてきたのを思い出すな。
一応まだ処分せずに持ってるけど、再読したことない。
読み始めた年齢にもよると思う。
16歳の私は食い入るように甘い蜜〜贅沢貧乏〜と読み耽ったけど、今の年で初見なら投げ出してるだろう。
ところで「少女座」というミニコミを見て読み始めたけど、このミニコミがきっかけの人いますか?
>>211 茉莉に限らずそう思いたい人はいるみたいよ
「私の感性は特別ちゃん」
ほっておいておあげなさい
>>216 うーん。
中島梓以上の「私の感性特別ちゃん」はそうそういないよ。
このスレにもあそこまでのはいない。
泥棒してもお茉莉は上等よ。
梓はクソして寝てろ
そんな深読みしなくても…
220 :
無名草子さん:2006/05/26(金) 21:56:29
>215
少女座の森茉莉特集が以前ヤフオクに出てたけど
けっこう高値に跳ね上がってたよ。
私は最近になって世田谷文学館で閲覧しました。
221 :
無名草子さん:2006/05/26(金) 22:11:26
泥棒話、群ようこが結構ツッコミ入れてたね
蒸れよう子は人の腰巻で相撲取りすぎ
>>222 女性だから「褌」じゃなく「腰巻き」にしたの?チョトオモスレーw
224 :
215:2006/05/27(土) 23:07:57
>>220 レア物ってやつになってるんですか。びっくり。
「マリアの空想旅行」買って、今読んでる。
山田家に漂う暗い影、みたいなことを何度か匂わせていたけど、
その内容をズバリ書いていたりして、なかなか興味深い。
なぜ今まで出版されなかったのかも、読んでいくとすごくよく分る。
あの内容で「京都」「旅行」と銘打つわけにはいくまい・・・。
人選した人は、茉莉のあの絢爛豪華な文体で「古都・京都」について
語って欲しかったんだろうに・・・お気の毒w
ふうむ。そうなのか…ぜひ買ってみよう。
しかし全集は古本サイトに出てこないですなあ。
ここしばらく出てるのは全巻もしくは4巻5巻ばかり。
全集コンプリ、ヤフオクに時々でてるよー
何年か前、筑摩書房から限定復刊されたときに全集セット購入。
本棚の上に置いてあるので、地震の際は飛んできて頭を直撃する予感。
>>229 そりゃ危ない。
私が預かってあげようじゃないか。
図書館でたまに借りるけどあれは重杉
232 :
無名草子さん:2006/06/01(木) 21:19:39
ドッキリチャンネルの巻だけ文庫で出せ〜と
思っているが、一般書籍板の筑摩書房スレ読むと無理ぽ。
もしちくま文庫で数巻に分かれて出たとしたら、1冊2000円
位でも読みやすさの為に買っちゃうと思うな。
全集、ドッキリチャンネルの2冊だけ、ブックオフにあって
各3000円くらいで買った。
円楽さんといい、歌丸さんといい、長生きしてくだせえ。
235 :
無名草子さん:2006/06/02(金) 20:51:18
>>233 すごいいいいいいーーーーーッッッ
うらやましいぞっ!
236 :
無名草子さん:2006/06/09(金) 23:13:06
デパチカの惣菜屋で「森林鶏」という鶏を使った
惣菜があったんだけど、「え?森鴎外!?」と
思わず見直してしまいました・・。
237 :
無名草子さん:2006/06/10(土) 22:03:00
図書館の棚に「森義利」という人の画集があって
毎回「あれっ?これ……なーんだ」といつも間違える。
字面がなんとなく似てるので。
238 :
無名草子さん:2006/06/11(日) 19:00:53
鴎外がある夏の夕方に、すごい形相で子犬を(二匹!)地面に叩きつけたという話、覚えている方いますか。
体が地面に当たるときの硬い音、子犬の泣いた一声などのこと・・。残酷すぎ・・。ショックを隠せませんでした。
あの子犬たちってどうなったんでしょう。そのときまさか、死んじゃった、、なんてことなかったんでしょうね。
鴎外って一体、、。
239 :
無名草子さん:2006/06/11(日) 20:47:36
不思議な人だよね?
家庭でまったく躾をされなかったみたいだけど
この時代の人には珍しいんじゃない?
母親もちゃんとした家の人なのに・・・。
普通娘の躾はこの時代は母親の責任なんだよな。
バツイチの母親だったいたいだけど。美人なのに初めの婚家に離縁されたのは
そのあたりの非常識さが嫌われたんじゃないかな?
240 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 00:30:12
子犬を叩きつけたのは「鴎外」の方でしょう
>>239さんがいきなりお茉莉の話をし出したので、もしかすると勘違い?と思い
老婆心ながらレス
志けは出来の悪い実の息子(類)に向かって
「死なないかなぁ、苦しまずに死なないかなぁ」っていう人だからね
躾どころじゃないんでは?
特にお茉莉は長女だしパッパが甘やかすだけ甘やかしてたからね
>>238 あの時代は、ペットじゃなくて「犬畜生」感覚だったんだと思う。
(狆のような、有閑夫人のステイタス的小型犬はまた別)
茉莉も「いつのまにかいなくなっちったお」みたいなこと書いてるくらいだし
執着薄そう。
シゲさんは、ちょっと変な人だから。前も書いたけど、アスペっぽい。
お茉莉は「他人の気持ちを気にせず、素直に思ったことを貫く子どものように素直な母」ってかばってるけど
オトさんに対する言動とか、明らかにおかしいし。
で、鴎外は「自分は悪者になりたくない」クンだし。そら子どもがまともに育つはずないべ。
243 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 13:30:38
238です。鴎外個人が小動物を良心の呵責もなく痛めつけるような
冷酷な人だったってわけじゃなく、そういう「時代」のせいかも、とう
242さんの教えに、ホッとしてしまいました。そうですよね、何十年か後には
「犬を鎖でつないでいた?なんと言う残虐行為!」なんて時代が来るかもしれないし。
後、鴎外は「自分が悪者になりたくない」君ってところにも、同感です。
茉莉さんが妹に部屋掃除を手伝わせた後、何かあげるという約束を破ったことを
鴎外はシゲさんから聞いて、それはお茉莉が悪いと珍しく非難しながら、シゲ
さんに注意させていますよね。なんだかズルイなあ・・
それにしても、茉莉さんと鴎外の精神的恋愛・・みたいなもの
いま一つ、しっかり理解できない。薄ーくはわかるんだけど、、。
>>239 ポンコ(雑種)が生んだ茶ぁチビのことかな?
仔犬に当り散らす場面はアンヌの『晩年の父』に出てたエピソードだったと思う。
母と妻の間に立ってイライラしてたのかもしれませんねー。
(独身の若い女性にはまだ分らないだろうけど、結婚するとね、色々むかつくことが多くなるのよ)。
しげ女が機関銃の如く姑の悪口を言えば、母は「おしげが…」と泣き言を言う。
間に立つ身としてはたまらないです。
茉莉のエッセイは?外マンセーだけど、アンヌは結構辛辣だったりする。
男盛り仕事も順調の時代に育った茉莉と、老いて病気になっていく弱い父の姿を見て育つアンヌとでは、
やはり男性観も全く違う風になるんだなと感じた。
それは後のアンヌの亭主が絵を全く売らない主義=アタシが作家で稼いで食わせるの姿勢に通じていくしね。
244です。
鴎外って、正式な字のほう(区じゃない方ね)、此処では?になるんだねー。
勉強になりましたw。
246 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 19:54:46
茉莉さんの血縁者の書いた物を全部読んでみたいです。
どなたか題名を教えてくださいませんか。
図書館で、森アンヌで検索したのですが不明で・・。
苗字が違うのかな?
ジャックさんって今どうしているのかしら・・。
247 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 20:22:11
小堀杏奴で検索しましょう。出てくるはずです。
248 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 20:45:30
教えてちゃんイクナイ。
目の前にパソコンがあるんだから自分で検索してみな。
「森茉莉」で検索すればファンサイトもWikiもあるし
関連書籍のリストを丁寧に作っているところもある。
森鴎外の子供、孫の名前一覧をのっけたサイトもある。
名前が分かったら、その名前でAmazonか「日本の古本屋」
のサイトでどんな著書があるか探せ。全部読むのは大変だと思うよwww
ちなみに森茉莉の妹、アンヌは片仮名じゃないし結婚して森ではなく
なってるから、それじゃ検索しても出てこない。
ネットで検索の仕方がわからないなら、講談社文芸文庫を買えば
巻末に年譜が出てるから、それを熟読しましょう。
それからジャックさんはもう亡くなってます。
249 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 23:06:05
こないだ岐阜にオープンした話題の大型ショッピングモール「モレラ岐阜」を
間違って「モイラ」と呼んでしまった。
250 :
無名草子さん:2006/06/12(月) 23:11:16
>茉莉さんの血縁者の書いた物を全部読んでみたいです
おと兄ちゃんの医学書も全部読むんだろうか。
ジャックのフランス語辞書も読むんだろうか。
鴎外の本だけでも相当あるのでわ。
250、芸のないつまんない突っ込みするな。
放置を覚えられない猿か?お前は。
250、芸のないつまんない突っ込みするな。
放置を覚えられない猿か?お前は。
253 :
無名草子さん:2006/06/13(火) 08:35:55
スミマセン、246です。教えてくださった247,248、250さん有り難うございます。とても参考になりました!
全部読みたい、なんて安易な書き方した自分が恥ずかしいです。医学書や辞書まであるのですね。エッセーが読みたかっただけで・・。
無知ゆえの大胆な発言、お許しを・・。252さんアリガト。
>>249 自分はモイラモイラモイラ繰り返すと
萌えろになってしまったw
256 :
無名草子さん:2006/06/14(水) 11:37:56
ジャックさんが亡くなっていた、ということが実はショックです。
(248さんに教えていただいて二日たった今日もまだ
ちょっとした喪失感?というか寂しさがあります。)
茉莉さんが大人になったジャックさんと出会って、楽しい持間を過ごした話を
少し前に読んだばかりなので。
近所のおばさんが亡くなったとしても(近所のおばさん方ごめんなさい)
これほどショックを受けはしなかったような気がする・・。
読んでいる物の中の人物(実在した)の、存在感の大きさに驚きました。
低血糖おこしそう…
ドッキリチャンネルのどこまでが妄想で
どこまでが本当なのかが問題なんだな
ふーん、ジャック、亡くなられたのか。
おいくつだったんですか?
ネットをツルツルと山田爵で検索してみたらが、
蓮見重彦の
(「自筆年譜@」に「コンパの席で、
山田先生が「てめえら、フローベールの感情教育を知らねえだろう。
感情教育ってのは終らねえんだ」と威勢よくタンカを切られ、
その一言が将来を決定する。」とある。)
を発見。
内容はよお分からんけども、あのジャックさんが
タンカをべらんめえで切ったというのがちょっと意外でした。
そうか?
昔のボンボン・嬢チャマって、いわゆるざます言葉使わないよ。
特に目下には。
261 :
無名草子さん:2006/06/17(土) 08:01:56
茉莉さんが再び爵さんに会った時「四十八の母親は・・息子に一人の恋人をみた」といい、三十二歳の
息子も同時に・・そこに一人の恋人を見た」とあるけれど、
(茉莉さんが自分のそういう気持ちを、自分でわかるのは当然だけれども)
爵さんも、そう感じている、と彼から聞いたのでしょうか。それとも、
息子もそう思っていて欲しいという願望だったのでしょうか。
「爵が手に負えないと思っていましたが、それを上回るのが出てきました。」
と爵さんの奥さんの母親が、類さんに茉莉さんのことを言った、とありますが、
普通の女性が、そんな上手な、物凄く嫌な言い方できるでしょうか。
物を書く才能のある、底意地の悪いものをもった森家の者独特の言い方のような気がし、
類さんの捏造の言葉ではないか、と思うのですが・・。
あと、「息子の細君とその母親の怒りを買い、息子とは会えぬようになった」
ということですが、爵さんの意思はそこに入れられなかったのか、
一人前の大人の男性が、細君や義母の意向のみに自分の意思も曲げて
忠実に従うなんて、あり得るでしょうか。
爵さんはどう思って、母親から遠ざかったのか・・
どなたかの考え、お聞きしたいです。そこのところ何かに書かれているのでしょうか。
>>261 あなたも結婚すればわかると思うが妻、または妻の実家の意志で
夫の行動範囲が限定されるという事は現在でもままあること。
263 :
無名草子さん:2006/06/17(土) 08:51:29
森茉莉の愛読者でなければ、ただの変なばあさんだと思う。
掃除は下手だし、わけの分からないことで怒りそうだし。
森茉莉の最晩年にはまたジャックは会いに来てたみたいだけど。
読者としてはそのあたり気になるけど、詮索ばかりするのもと思って
そういう方面は考えずに作品だけ楽しむようにしてるよ。
264 :
無名草子さん:2006/06/17(土) 09:47:08
262さん、(ひょっとして244さんですか?)
私、実はしっかりオバサン(既婚)なんです。
「結婚前の若い娘」をきめ込もうかなあ・・
なんて誘惑に駆られたのも事実ですが・・。
(いやはや、やはり根っからの正直者?でした。)
>261
つか普通に考えれば、爵自身の意思で遠ざかったとしか思えんのだが。
爵もお茉莉のこと、ちょっとウザと思ってたんだろうなあ、と。
お互い自分勝手だから、自分の機嫌のいい時に付き合うのにはちょうどいい相手だけど
色んなトラブル起こされると、「ウヘ、やっぱ基本放置にしといた方がイイカモ」くらいに思ったのでは>爵
なんで類をそんな悪者にしたいのかが謎だ。
あの人こそ、全然包み隠さない(故に空気読まず失敗)タイプの正直もんじゃん。
>264
自分既婚ですよって書けばいいところで、
わざわざ()で注釈つけてまでする
自分語りイラネ
亡くなった年、年末に出たアサヒグラフで
その年に亡くなった作家の特集があった。
この年はなぜか変人天才的作家がまとまって亡くなった年でもあった。
(渋澤龍彦、深沢七郎、野溝七生子、森茉莉、etc.)
そのアサヒグラフに出ていた茉莉のモノクロ写真とコメントが“どっかの古事記バァさん”で、哀れをさそった。
アパートの隣にいたら絶対困ってしまうタイプだわな。
汚部屋、出火騒ぎ、水浸し、注意すればソソソと逃げただろうし…。
現実に息子たち(ジャクとトオル)との関係は、トオルのほうがこまめに見てたような気がする。
筑摩の全集の月報に亨の手記があるんですが、あれを読むと兄の存在が全く無い。
あれだけジャック、ジャックと騒いでいるのに、ジャックが母について書いた文献もないし、
コメント一つも無いというのが本当に不思議だわ。
というわけで大人になってからは、素直に作品のみを愛するようになりました。
↑存在、ではなく存在感ね。母親が誰か、を亨にカミングアウトしたのはジャクだけど
それ以外は出てこないし…。
兄貴と二人で茉莉のことを面倒見てたとか、そういう雰囲気じゃなかったみたいな感触。
ルイルイに関しては、典型的なお坊ちゃま。
この人も男性としてのプロトタイプ=父親がすっぽり喪失していて気の毒。
茉莉と杏奴が激怒した、っていう例の文章って
読めば読むほど「何でこんなことで怒るのだ」って思う。
どんなことが書いてあるのか?って初版の新書本を古本屋で見つけて読んだら、たいしたことなくて唖然とした。
>268
ほんとだよね。
茉莉が類の文章に、一人怒るのは分かるんだよ、まあ茉莉だからねえ(苦笑
みたいな。世間の常識とか関係ない人だしさあ。
なんでアンヌタソはああまで激怒したのかが謎。類タソの生き方にそもそも不満があって
それが爆発したってことなのかなあ。
鼻の脂のこと書いたくらいで、一生義絶って。類以上の困ったチャンじゃないか。>アンヌタソ
270 :
無名草子さん:2006/06/18(日) 09:17:56
類さんが書いたものについて茉莉さんがひどく怒った、
茉莉さんだけでなくアンヌさんまでも激怒した、というので
やっぱりひどいこと書いたんだろうなあ、と信じ込んで
類さんを悪者にして感じていました。
一方的な情報で判断したこと反省。
ジャックさんが茉莉さんについて、何にも書いていないこと、
ジャックさんに会えて薔薇色の霞の中にいた茉莉さんから、遠ざかっていったこと、
かつて自分を置いて出て行った母親に対して
こんなふうな形で復讐したのかもしれない。
残された子どもの悲しみの時間を考えたら、茉莉さんも苦しんで当然だったし、、。
271 :
無名草子さん:2006/06/18(日) 12:24:12
自分の腹を痛めて生んだ息子のことが出来が悪いからって「死んでくれないかなあ」と
言っちゃうシケさん。明治期の嫁としたらこんなスゴイ嫁はいないだろうな。
シケさんの生んだ3人(元は4人)のうち、もっともまともっぽく感じるのは杏奴さんかな。
きちんとした家庭を営んでいたようだし、おだやかそうな印象。
でも、そんな杏奴さんも晩年の姉の面倒は見てなかったっぽいね。
2人きりの姉妹なのにどうなってたんだろ?
最近このスレに自分の頭で考える、という事を放棄した人がいついちゃってるね
自分の日記帳にしてる人もね
人のことはいいからさっさと話のネタ投下しろや
275 :
無名草子さん:2006/06/18(日) 18:37:05
>270
ジャックが森茉莉に復讐ってことはないんジャマイカ?
森茉莉が離婚したとき10歳だから、離婚した経緯も感じているだろう。
復讐したいんだったらそもそも会わないし、仲良く食事もしないよね。
>271
類が部屋によく来てたみたいだからね。
アンヌは義絶してるから、会いたくなかったんじゃない?
鴎外もそうだけど、つくづく血の熱い一族だと思う。
>275
同意。
爵も茉莉もお互い適当な(故に相手の都合を考えない)ドリームを抱きあっていて
茉莉の場合は、妄想文章にそれが昇華されたってだけだと思う。
つかず離れずの親子関係だったんじゃないかと。
アンヌは一見まともっぽいんだけど、あの余裕のなさ、ヒステリックさは
明らかにシゲの血を感じる。
『鴎外の子どもたち』に入っている手紙に書いてある、祖母への悪口とかマジ怖いもん。
わしも茉莉の方が一方的にドリーム感じてただけだと思うなあ。ジャックのことは。
思い込み最強の人でしょ?著作読んでても、他人の茉莉評を読んでも、
茉莉も、長男は擬似恋愛するほど良いけど次男はそんなに、、、なんて言っちゃう人だから
十分自分勝手の言いたい放題し放題。亨さんかわいそ。
ヌコちんも十分変人だよね。
タマキンの「じゃんか!」つー語尾は横浜弁ですね?
なんか勢いあるねタマキン。
オレもタマキンの「〜じゃんかっ」発言に違和感を感じる
あの写真のイメージが…
映画「眺めのいい部屋」のダニエル・デイ・ルイスみたいなのに
>279
「眺めのいい部屋」のデイ・ルイスって、分かるかも。
ああいう線の細〜い感じだもんね>タマキ
でも、タマキの方がヒステリックで疳の虫強そうだけどw
281 :
無名草子さん:2006/06/20(火) 20:17:58
タマキってあんまり付き合いたくないな、陰険だし、キザだし
え〜!?
それはお茉莉から見たタマキンの感想だからじゃんかっっ?
自分はタマキンもろストライク
不仲になる前の時代の描写だと、手マメだし
面倒見よさそうだよね。シャキシャキしてそう。
パリ遊学の際にも、荷造り等はすべてやってたみたいだし
日本に帰ってからも、自分で背広にブラシかけたり。
284 :
無名草子さん:2006/06/21(水) 20:41:31
鴎外が亡くなったときも、ベルリンに森茉莉を連れて行ったり
するあたり優しいよね。アンヌにも優しかったみたいだし。
「〜じゃんかっ」って珠樹の台詞ってどこにあります?
私も神奈川県だから「じゃん」ってよく使うなあ。
ルイ「鴎外の子供達」文庫P110~111
家事しない出迎えもしない、出歩いてばっかで、
自分が興味あることしかしない奥さんなんて
普通はちゃぶ台ひっくり返しもんだに。タマキンだけが
悪くないだにね。茉莉の外出禁止やむなし。したらば
こんどはカウチポテト族と化して豚になったに。もう茉莉さんてばー。
やっぱ類チンのヌコちんからの義絶もまたやむなしかもしんない。
ほっとくと一家の恥をガンガン暴露されると危惧したんかも。
>287
アンヌの義絶は理解不能。
自分が峰の悪口書くのはOKなのに、なんで鼻の脂の話は駄目なんだよ。
>283
昔のインテリ気取りぼっちゃんにありがちな
「自分のものだけは(妻や女中の美意識を信用していないので)自分で手入れ」臭を感じる>タマキ
あと「じゃん」は私も普通に使うが「じゃんか」は珍しいように思う。
うーん。悪口言うのも、人が言うのは嫌であたくしだけが芸術的に表現できる
みたいな自負があったのかなぁ。
類たんは読んでる方としては面白いけども、悪く言えば、まあ暴露本とも言えるし。
じゃんかって余り言わないの?
んー、アンガールズのオチを思い出した。
「鴎外の三男坊・森類の生涯」っていう本に
筆禍事件と、その後アンヌが極度に弟を避けていることを
知らない主催者が、鴎外関連のシンポジウムに二人を呼んで
当日までそのことを知らされなかったアンヌが開会後開口一番
「なんでこの人(ルイ)がここにいるのかわかりませんが……」
と、公衆の面前で発言。
あとは完全に弟無視で進行。
司会も観客もルイもいたたまれない時間が流れたそうな。
どっちもお爺さんお婆さんになってからの話。
アンヌさんやっぱりしげの子ね……ガクブル
291 :
無名草子さん:2006/06/24(土) 19:02:12
>自分が峰の悪口書くのはOKなのに、なんで鼻の脂の話は駄目なんだよ。
言われてみればそうだね。
シンポジウムでの発言も、嫌いとはいえ主催者に失礼すぎる。
おしげさんは傷ついていたのよ! ってそれしか見えなさそうな感じ。
晩年はおしげさんはアンヌばかり可愛がってたっていうしね。
類の子供とアンヌの子供もやっぱり絶縁状態なのかな。
五百さんの話は出てくるけど、鴎一郎&桃子の話って森茉莉の本に
出てこないよね。
そうだね。鴎一郎&桃子、出てこないねぇ。
まあ「清貧カトリック」至上主義の親に育てられて、
鴎外の後を継いで医者になったことが親子して誇らしいであろう鴎一郎さんや
平凡専業主婦ライフエンジョイな桃子さんが、茉莉のセンスに心底共感するかつったら
その可能性は低そうなので、出てこなくても不思議はないかも。
茉莉の部屋に遊びに来て、
部屋の中に池があると思わずにズボンをぬらした
のは、鴎一郎さんでは?
たしか、杏奴さんの子だったはずだから。
杏奴さんのカリカリは、シゲさん由来というより結婚後の境遇によるのかも。
一家の大黒柱として収入を得るために気を張ってがんばるだけではなくて、
(昔の人だから当然っちゃ当然だけど)家事・子育は全てやってるんだもの。
夫の人柄がよく仲もよく不幸ではないとはいえ、人間なんだから疲れるし辛いよ。
それにしても、もし妻に文才が無かったとしたら、画家が絵を売らずに
どうやって生活していくつもりだったんだろ。教師としての収入?
>293
妻にことさら文才があったとも思えない。
「鴎外の娘」って看板背負ってたから、あの程度の印象に残らない文章でも
仕事が来たんだろうな、と。
まあ昔は「良妻賢母な文章」には、ある程度の需要があったからねえ。
(婦人雑誌などで)
パパの頭ははげ頭
つるつるつるつるはげ頭
蠅よ蠅よ
すべらないように用心しろ
幼少時のアンヌたんの名作小唄
297 :
無名草子さん:2006/06/25(日) 10:05:09
>>294 『晩年の父』は名作だが、一発屋というか文才はないよね。
森鴎外一家のことを書いたもの以外は本当に面白くない。
よく作家生活送れたなあと思うよ。娘息子の話なんてチラシの裏以下。
>>295の言う通り、奥様向け雑誌だったら森鴎外の娘という
知名度はあるし、書く文章もいい子ちゃん的だし、
編集者とアンヌたんの利害がうまく一致してたからだろうね。
てゆーかアンヌ夫、絵売れよ。崇高な理念ってよりヒモなのでは……
298 :
無名草子さん:2006/06/25(日) 10:15:43
294さんに同意。
茉莉の文章は本当に引き込まれる。はじめの文字から、
句読点まで、結構長いけど、スルリと入ってくる。
言ってることにオリジナリティあるし。
茉莉の文才凄いけど、杏ヌはごく平凡であまり面白くなかった。
296さん紹介の歌はかわいい。
>297
アンヌタソは親族からの「嫁きおくれ&パッパの死後は落ちこぼれ」っていう視線に
滅茶苦茶敏感だった感じがするから、「この人なら、清らかな夫婦愛が築ける&
私もようやく結婚できる」と思ったんじゃないかなあ。
んで、夫の浮世離れしきった態度を見たときに、それを受け入れるために
ますます頑ななクリスチャニズムに嵌っていったのでは、という気もする。
アンヌタソの、そういう偏狭な所が正直嫌いだ。
子供時代の小唄は可愛いんだけどねえ。
パッパが死んで、世の中の豹変ぶり見たことが、よっぽど人格形成に影響与えられちゃったんだろうなあと思う。
>>299 いやなところを見ずにすんだのが茉莉で、見るはめになったのがアンヌ
どっちも極端に行くわな
ほんで、類ちんの文章ってどうよ。
>301
あのネチネチウジウジとつづられる無力感が結構好きです。
生まれつきそれなりの贅沢が身についてて根も善良
しかし生活力にも運にも恵まれない中年男が
現実を前にモヤモヤジタバタするというパターンが
多いと思うのですが
金策に都心に出てきたのに
喫茶店で高いコーヒーとケーキつい頼んで
またそれをつい心から楽しんでしまう自分トホホ…みたいなくだりがどこかにあって
ああ茉莉さんの兄弟なんだな〜とにんまりした
贅沢撤廃、虚飾憎悪、清貧のアンヌ
たとえお金無くても自分だけの贅沢しちゃうマリとルイ
304 :
無名草子さん:2006/06/28(水) 21:29:06
森類のちくま文庫読み返したらアンヌたん恐ろしすぎ!
父を一番愛し父に一番愛されたのは自分。
母を一番愛し母に一番愛されたのは自分。
そう主張して瀕死の母を自分の家に移そうとするアンヌ。
アンヌは既婚だし、類と茉莉は独り者だから面倒見られるんですが……
更に類が結婚するときも、招待状をオト兄ちゃんの名前で出すなんて
自分の顔をつぶしてるとか何とか、オト兄ちゃんにしたらいい迷惑だ。
それも母親がオト嫌っていたからとかどうでもいい理由もつけてる。
その根拠ない自信はどこから来るのか。まあ類もすんごく頼りなくて
何やってもダメな辺とか、すごい脱力感にとらわれるけどさ。
305 :
sage:2006/06/29(木) 00:47:38
>301
私は類の文章って好きだな〜。
茉莉に共通するユーモアがあると思う。
例のシンポジウムの時も、アンヌの辛辣発言に
固まった会場の空気を読んで、笑いの出る返答してるし。
私も類は憎めないんだなぁ。
あのとぼけた感じが昔の日本映画に出てくる典型的駄目男って感じで。
>304
オトタソに対する憎悪もあったね>アンヌタソ
まあ彼に対しては、シゲタソも類ちゃんも結構嫌ってるみたいで
逆に同情してしまうんだけど。>オト
オトの父親としての森鴎外を読むじゃん。排斥されたままっ子としては
公平・分析的な書き方で好感持てるな。シゲの実子たちは
良くも悪くも感情的、感覚的なのに比べるとな。
308 :
無名草子さん:2006/06/29(木) 12:35:45
オトがもしシゲに冷たかったとしても、それ以前のオトへの扱いからしたら
しょうがないことだと思うんだよね。
一家でオトも含めて食卓を囲む時もあったんだなーとホッとしたらば。
腐りかけかもしんないから毒見しろだべ?
シゲさんって本当におかしい。
文章として残されてない他の事象もあるのかもしれないけどね。
しかしアンヌはなぁ。やっぱ狭量すぎる。
鴎外一家のエピソードって、なにげに昼ドラにしやすい要素がたくさんあると思う。
きっとウケるよ。見てみたいな。
ただし、キャスティングにはコッテリとこだわってほしい。
310 :
無名草子さん:2006/06/29(木) 21:51:18
どこかのブックオフであまカラのエッセイ選集が置いてあって
買わなかったけど、立ち読みしてたら、オト兄ちゃんの文章に
卵が好きだと書いてあった。
鴎外も好きだし森茉莉も好きだしオトも好きなのね。
おしげさんがオトの奥さんに「医者の嫁なら一服お盛り」ってさー
そりゃ近くにも暮らしたくないわなー。
そういやぁ、おしげさんって精神系の病気じゃなかったかなぁ?
てんかんかなにかの発作の話を読んだことがあるんだけど。
病気でおかしな人だったのなら、まあ多少は納得いくところもあるかな
(とはいえ、おかしなことをする人は、どちらかというと「人格障害」だけどね)
しげのヒステリーは有名だったけど…
あれってもしかしたら結婚生活における性的不満が絡んでいるのでは?
(独身女性の方、不快に思わないで。人間という動物を考える時に性の不一致は大切な問題なのです)。
鴎外とは父娘ほど離れていたというのもあるし、言動に目を光らせる家族は多いわで夜はご無沙汰続き。
当然イライラが募る。
しげの気性からしてみて、鴎外の「フン、フン」(←聞いてるふり)、の性質とそぐわない部分がありそうだし。
元来しげの家は佐賀だというから、九州の熱い血がフンフンで収まるわけがないと感じてた。
子どもっていうのは、産んでみるとわかるのだが父母の性質が2つ、きちんとその人格に収まっているので、
鴎外の子どもたちが性的に淡白だったりするのは、パッパの性質なのかな?とか思ってしまう。
エリスとの関係も『舞姫』は美化されたけど、実際は割り切った付合いで終わってるし。
>>312 まさに下種の勘繰りだね。
4人も子をなしてるのに、なんの不満があるのやら。
イライラは、むしろ日々の生活が元じゃないかな。
キッチリしたい自分と整然としてるのが好きな夫。それだけなら
無問題だけど、自分が子供をキチンとさせようとすると、夫が後ろから
「上等上等」とニコニコ許してしまう。
自分だって子供のために一生懸命がんばってるのに、子供がなつくのは夫。
他人にもそう。
誰だって自分のペースで暮らしたい。不意の来客や頼みごとは困る。
それは夫婦ともに同じなのに、断り係は自分。理由は、それが夫の望みだから。
断りたいのは夫婦の総意だけど、悪者になるのは自分だけ。
夫はニコニコご機嫌。
こりゃ辛かろう。
まあそうだね。下衆の勘ぐりって言葉が適切かどうかわからないけど。
本人にしかわからない閉塞感は大きかっただろうね、おしげさん。
せめて、自分の内面を何かしら書き残すということを思いついていてくれたなら
おしげさんのイメージもかなり変わったものになっていたかも。
形としてきちんと残っているのは鴎外と子どもたちが書いたものばかりだから
おしげさんの言い分も読めたなら興味深かったと思う。
オトちゃんにお毒味願いしたときの状況や心理状態も含めて。
>>307 同意。
「父親としての森鴎外」読むと、オトタソの抑えた筆遣いの中に
ひしひしと家庭に恵まれなかった人の不幸を感じてしまって、同情する。
オトのことを書いた茉莉たちのものを読むと、確かに陰気で権威主義な人ではあるようだけど
そうなったのも、あの家庭が原因だろうなぁとつくづく思う。
シゲのことも悪く書いてないだけに、余計に切ない。
>>311-312 私はシゲってアスペっぽいって書いてる者だけど、性的不満ってのもあるかもしれないね。
無意識化のヒステリーってやつですね。
>313
性的不満がイライラにつながるって、医学的には別に珍しいことじゃないですよ。
子供の数と性的一致は何の関係もない。
しかし、どうひいき目で読んでも
>>312自身の貧困な性生活にシゲを照らし合わせ
訳知り顔でカキコしているように感じ読んでて不快
317 :
無名草子さん:2006/07/01(土) 11:15:31
スミマセン。性的不満云々って書いておられる方たちは
男性ですよね?女性の方が自分の経験上から書かれてるとは
思えないし。だって私も女性だけど、あんまし関係ないと思うから、、。
精神的に満たされているかどうかでしょ。
318 :
315:2006/07/01(土) 12:27:17
私は女性ですが?
そして私は312ではない。
というか過剰反応している人の方が、
なんでそこまで「性的不満」という言葉に拘るの?と不思議だよ。
なにやら「性的不満」という言葉が出ると、スレの雰囲気が下等になるとでも思って
一人でキリキリしているなあという印象。
むしろもっと真面目な話として出てきた原因推測でしょ。
家庭に不協和音があったのが原因なのは周知の事実だけど、
シゲさんのヒステリーの裏にはそれもあったんじゃないか、という
あくまで一因として名前が出ただけじゃん。
精神的に満たされていても肉体的に相性がいいとは限らないのが、
夫婦というものの不思議だし。
ついでに、自分が気に入らない意見が出ると、相手を男性でしょ(or女性でしょ)と
決め付けるその短絡思考の方こそ危険だよ。
319 :
無名草子さん:2006/07/01(土) 12:28:41
このスレにもアンヌ菌に冒された腐女子がいるようだ
321 :
315:2006/07/01(土) 13:23:42
>320
あなたと違って茶化して話を終わらせるつもりはないのでね。
322 :
無名草子さん:2006/07/01(土) 19:32:57
性的な不満があっても精神的なフォローがあれば、心理的には
まだマシだろうと思う。ただ、しげが性というものをどう認識
していたのか判らないので、性の欲求不満に全ての原因がある
とも言えまい。
それに、鴎外はしげが悪者になってくれている事に対して、何らかの
行動を取っているとも思えない。
また、嫁姑の仲も悪かったらしいから、しげがストレスの塊に
なっても無理はないと思う。
しげは初婚の時、結構数日で実家に帰されたんだよね。
セクースのことを認識する余裕もないままだったかも。(処女妻ではなかったろうけど)
で、20も年上の、自分を『いささか骨董品めいた妻』(←だったっけ?)と友人に自慢するような
多分しげ自身を「同等な精神的コミュニケーションの相手」とは思ってないであろう鴎外と再婚。
鴎外の「家庭の争いから逃げていたいがゆえの化け物じみた優しさ」も
彼女の苛立ちをより一層助長したろうな、と。
しげの容貌が衰えるから、子供は4人までに決めて後は避妊、とかも
全て鴎外が勝手に決めたことで、しげ自身の意志は考慮されてなさそう。
蛇足でスマヌが美術品めいた…ね。骨董品じゃ仙女のお婆ちゃん。
>324
訂正ありがとう。
関係ないかもしれんけど高村光太郎も愛の至上を試すから
子供つくんねー、籍もいれねーとか、ま、他にも色々あって智恵子が発狂。
明治の男が優しいつーのは信用できん、結局自我の押し付けしかしてない
印象で、胡散臭いと思う。
327 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 19:51:47
話はちょっと戻るがアンヌたんのエッセイ読むと
2年だか浪人して医学部に入ってるんだよね。
鴎外の孫って自覚とか本人の希望もあったのかも
しれないけど、「オト一家に負けるなドンドン」的に
アンヌたんと夫が幼い頃から刷り込んでたのかなあ、
と一瞬思ってしまった。
>326
あまりよく知らないけど、矢川澄子に対する澁澤龍彦も
鬼畜だったみたいね。
328 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 20:29:14
>>326 優しいロマンチストではなく、自分のロマンに忠実な
エゴイストなのかな?明治の男って。
佐藤紅緑さん(佐藤愛子、サトウハチローの父親)もシナさんの
為に色々犠牲にしてる割にはシナさんに恨まれてるし。
>>326 高村光太郎は智恵子と「芸術至上主義の家庭」を作るつもりで結婚したのはいいが
その家庭運営にまつわる色々(家事だのそういう日常生活の瑣末なことね)を
誰が回していくかってことには、全然感知しない。
ぼっちゃんだし、所詮は明治の男なので、自分がやるとか多分脳裏をよぎったことすらないでしょ。
結果、生活の切り盛りに疲れた智恵子は自分の限界を感じて発狂。
で、そんな発狂すらもネタにしてしまう、ある意味芸術家の恐ろしいまでのエゴを昇華させたのが
「智恵子抄」なんだろうなぁ、と。
明治の男だけではないんだけど(例えば19世紀〜20世紀のヨーロッパインテリも同様)
「ピュアな女性と結婚して、自分が(自分と等しいレベルにまで)教育する」つう
ピグマリオン願望は、アッパーミドル以上の男性にはありがちな心理だったりするよね。
映画や小説では、実に多い描写。
>327
夫が刷り込んでたかは?だが、アンヌタソは間違いなく刷り込んでただろうな。
何せ「父は私を医師にするつもりでこの名前をつけた」って散々語ってるし。
330 :
327:2006/07/03(月) 22:58:47
>329
類が学校途中でやめちゃうし、茉莉は離婚して帰ってくるし
しげさんが肩身狭かったのを息子の代でリベンジするわよ!
ってことだろうなあ。
娘の桃子は広津和郎の息子と結婚したんだっけ。
息子は医者に、娘は作家の息子に嫁がせ、ってオト兄さん
一家への対抗心をすごく感じる。
鴎の入ってる名前をつけたのは夫か。
こっちがアンヌたきつけたかもね。
331 :
329:2006/07/03(月) 23:32:41
>330
娘は横光利一の息子と結婚して、横光桃子になってるはず。
夫はそんなにたきつけ系だったの?
絵を一枚も売らないとかその辺からして、そういうことにはこれまた感知しない系
(ボクちゃん、自分の好きなことだけやってたい系)かと思ってた。
>>331 「鴎外の遺産」の序文(だったかな?)に載ってる桃子さんの苗字は
「横光」だったよ。
横光利一の息子さんと結婚したのかぁ。
珍しい苗字だから、なにか関係あるのかも?っては思ってたけど。
息子さんも、文筆業なの?
>332
その辺は自分でググってもらえると。
鴎外が諸悪の根源なんかなぁ。悪者になりたくない
世間的には、え?あのご主人が?まさかー、あんたが悪いんでしょ
みたいな奴っているよなー。
男なんて多かれ少なかれそういうところがあるものじゃないかな。
自分が悪者になりたくない男ってゴロゴロいるもの。
文士や文化人とてそういう部分は、情けない普通の男だということかと。
336 :
330:2006/07/04(火) 19:23:52
広津和郎→横光利一
間違えますた。失礼しました。
夫はたきつけたりはしないかもしれないが
絵を売らないのが本当の芸術だ! みたいな考え方が
妙な選民意識があるような希ガス。
死後に評価されればよいと思ってたらしいが、実際のところ
アンヌ夫の絵の評価ってどんなもんなのかね。
芸術にお金が絡むと濁る、ケガレルみたいな思想は
いまもあるけど、昔ほどより強かった気がします。
本当は、作品をお金に換えるなり絵の先生なりしていかないと
米も買えなければ次の絵の絵の具も買えないわけだが
そこは他に犠牲を払わせて平気というね。
広津桃子が地下で苦笑
しかし、桃子とはまた和風な名前でんなぁ。洋風なもじり名前みたいなんは
やっぱ親族間では評判悪かったんですかね。
なんかあれだよね、ドキュン家族の命名みたいだよね。世炉死九!
オーガイが煮た桃好きだったからかしら…
>>339 今は適当に字をあててジュリアだのティアラだのつけてるが
オットー、フリッツあたりは漢籍が由来。
オトは虎、フリッツは筆の意味ね。
アンヌの本によると桃の季節に生まれたからじゃなかったっけ。
パッパが生ものにもの凄く神経質だったのはわかるけど
なぜ林檎だけは煮なくてもいいと思ったんだろうね?
林檎だけが特に衛生的だとも思えないんだけどねー。
パッパの医学知識は偏ってるからにゃぁ。ほんま知れば知るほどダメなお方。
あーいかんわ。けなしてしもた。対外的にも家庭的にも慕われててた
ってんだから、ダメだこりゃ。
あー、またけなしてしもた。本国や欧米ではダメダメ評価に落ちた「即興詩人」
も鴎外訳あればこそ、日本では生きながらえてるそうだから、まあええんちゃうか。
パッパは自分が学んだ時代の(つまり当時の最新ですらない)独逸医学に固執して
色々やらかしたからなぁ。
我がドイツの医学薬学は世界一ィィィィ
鴎外が学んだのは、医学ってより衛生学だって人もいるね。
まあ、あえてそちらを学んだのは、当時実践より理論が重んじられていた
からかもしれない。
自分の家族も、自分で診断しないでかかりつけの医者をお願いしていたし。
夏場はお茉莉式アイスティに限る。
氷で淹れた煎茶も試してみたけど、生茶のような感じで、渋みが少なくて
私には物足りなかったから、もっぱら「冷紅茶」のお世話になってます。
349 :
無名草子さん:2006/07/09(日) 12:27:49
「冷紅茶」いいですよね。私も大好きです。
何となくですが、冷紅茶にはミルクは似合わない。ミントの方が
あうという気がするのですが、皆さんはどうですか?
>345
パッパは結構自分の間違い認められない人だよね。
脚気事件を知った時は、ほんとガクッと来た。
学術論争の敵を、ウラから手を回したりして陰湿なやり方で
執拗に追い詰めた話とか聞くと、なんか現代だったら
2ちゃんあたりで粘着してジサクジエンしまくってるタイプだと思った。
ちなみに、論敵の方が学術的には正しかったんだっけ?
>351
確か、相手(の方が正しかったんだけどね)を罵倒しまくり&馬鹿にしまくり、
頑ななまでに認めなかったんだよね>ビタミンの効用
エリート主義者なだけに自分が敗北することが耐えられなかったのだろうと思うけれど
あまりにひどい態度なだけにねぇ。
鴎外の主張が通った陸軍では数万人が脚気で死亡したそうで。
のちにビタミンB(だっけ?)を発明した鈴木梅太郎まで罵倒したっつうから
ちょっと尋常じゃないよ>論争勝者となることへの拘り。
検索かけたら、ウィキのは結構良い感じにまとまってますた。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%B4%8E%E5%A4%96 お茉莉やアンヌタンは、このことどう思ってたんだろうね。
鴎外の子らは、ヤな事、受け入れられないことには目つぶっちゃうタイプだと思うなあ。
あんだっけかなー、渋江ちゅうさいだったか、
歴史的におかしい言ってた評論に対して、
一部の理があるようなことを茉莉が書いてたような。
題名忘れちゃった。
茉莉は、ビタミン論争のことは一切知らなかったんじゃないかな。
果物を煮て食べる云々関連で、「パッパ、ビタミンなんて知らなかったみたい」なんて
軽く言ってたみたいだし。
そこまでの大問題になっていたとしたら、庇いはしないだろうけど(学術的知識もないし)
話題から避ける気がする。
意外と、話題は選んでるしね。
>353
>ヤな事、受け入れられないことには目つぶっちゃうタイプ
ああ、かもねぇ。
で、茉莉は現実美化方向に、アンヌは他者攻撃方向に行くことによって
防衛本能キープ、みたいな。
>354
知らないと言っても、戦後になったら知ってたんじゃないかなぁと思うんだよね。
そういえば、誰かの評論?に「健康オタクの茉莉」って表現があったじゃん。
茉莉本人が、健康のために柿の葉が欲しいとか、
あと、1日に7種類(だっけ?)の栄養だか食物とる為に
夜中に炊事してとか書いてたよね。
なるほど気使ってるんだなーと思ってよく読むと、
バタと砂糖と紅茶を多量に摂取してるー。
卵の白身は取らんで黄身のみ食べるって書いてるー
これは心臓に悪くないのか?と思ったり。
茉莉式健康法は、効果ありだったのか無しだったのかわかんないー。
長生きしたけどさ。
>誰かの評論?に「健康オタクの茉莉」って表現
貧乏サヴァランの編者の人かな。
自分はそういう部分読み飛ばしてたので意外だった。
柿の葉もその他もろもろも、何を摂取したかよりも
「自分はこの健康法やってるから大丈夫」っていうのが
効くんでないかい。
森茉莉の長生きはストレスがなくて我が道をゆくのが
よかったのかなあ。
確か、ほうれんそう一把一気食いなんですよね
グルウメ、かつ健啖家。
食べるのホントに好きで関心大ですよね。
でなければあの名作食べ物エッセイの数々は成し得ないでしょうし・・
お茉莉の実際食べていたものには、キャビアだのフォアグラだのが
てんこ盛りに出てくるわけじゃなく、むしろ質素で普通のものばかりなのに
(良質かどうかにはこだわりがあったようだけど)
登場する食べ物がことごとく美しく、とても美味しそうなんだよね。
この人は食べることが芯から好きだったんだなあ、と微笑ましくなるほど
自分が気に入って食べるもの、思い出に残っている食べ物への愛情が
伝わってきて、いい。
>>356 その柿の葉の話であれって思ったのは、「くたくたになるまで煮込む」みたいに
かかれてたこと。
ビタミンCは熱に弱いっちゅーねん。意味ないっちゅーねん。
パッパのせいで脚気で2万人死んだなんて読むと、薬害エイズよりヒデー!
と思ってしまうなあ。
んでも茉莉もアンヌもパッパ、パッパなわけで何が柿の葉でい!
でも、そこが茉莉たんなんだなー。
しかしだね、食いしんぼすぎて、吉行さんちで素麺一気食いして
つっかえてリバースつーのはいただけねーな。茉莉たん、
食べ物はよく噛んで食べよう。
野原ノエミに自分のゲロと下痢の後始末してもらってんのに
ギー!って怒っちゃう茉莉たん。
わしなら頭はたいちゃう。「メッ!」つって。
いや、「メッ」とかじゃなくて、
「ヲラ、すっこんでろや、ひきこもりは」とか言っちゃうな>自分
>>361-2 ねえ、そのエピソード、なんてエッセイに所収されてます?
一所懸命手持ちを漁ってみたけどそれらしきものが見つからない…
そのくだり(人間森茉莉をちょっと俯瞰した形で)読んでみたいので
お手数おかけしますけど教えて下され。
365 :
361:2006/07/18(火) 12:47:24
そう聞かれると、
きまぐれ書きだったか、ドッキリだったか、ぜーたくビンボだったか
父帽子だったか、吉外マリアだったかなー。ごめんなさいだけど、
探してみてください。
茉莉たんが、自分の失敗書いちゃうのは受け狙いなんだろうか。
全部書いてるわけではなくて、ちゃんとネタの取捨選択はしてるっぽいよね。
他の子たちは茉莉ほどぶっちゃけない。類も書いてるようで
あそこまでは書かない。サービス精神なのかなーと。
>>364 そんなに食いつきいいなら2ちゃんよりファンサイトの方があんた向きじゃね?
ファンサイトの人だってどこに何が書いてあるか
全部知ってるわけじゃないしねえ。
森茉莉ドット文学館は閉鎖だし、他のも掲示板は
それほど動いてなさそうだし。
森茉莉は同じ話をあっちこっちでループしてるし
改行の少ない文章だし、えーとどこだっけってなるよね。
私はそのゲロ話全然記憶にないや。
私も、素麺は読んだ記憶あるけど、ゲロと下痢は記憶にない。
もし、そういうことがあったとしても、茉莉は書きそうにない材料な
気がするんだけどな。
もしかして茉莉でなく、吉行やノエミが書いたのか?
361です。うぐぅ〜、ここの人らに知らないって言われるともうダメだー。
い、一応、記憶のままに書くね。ちょっと長くなるけど。
文章中は、ゲロと下痢って直截な表現じゃなくて「吐く」と「下す」
って表現だった。
茉莉たん脳貧血起こすことがあって、そゆ時は吐くと下すが同時に起こる。
外食中に1回。ヨーコと自室で食事中に1回。自室の時は、ヨーコが後始末してくれた。
で、茉莉たんは座ってお茶飲んでると。で、飲んでるお茶が減ると
ヨーコがすぐ新しいお茶と取り替えちゃう。楽しんでゆっくり飲んでるのに!
で、茉莉たんが(お茶を)ここに置いておくのー!!!!と
「油ゼミを100匹鳴かしたような」「ギーッ!」て声で怒っちゃった。
(ゲロ下痢の)世話までしてもらってるのに、なんて奴!と思う人には一度
ヨーコに世話してもらうと分かる、と。
「落ち着き払って」ぶきっちょ、だとか、気が利かないとか。
わしは夢を見てたのかもしれません。違ってたら茉莉たんにも
ここの人たちにも申し訳ない。謝ります。
371 :
370:2006/07/20(木) 12:25:06
あやや、362です。動揺してるぅ。
362さん、夢じゃないです。
「お茶はここに置くの〜!!」
↑このセリフ、確かに読みました。
そんな世話になっておいて・・と思った(笑)。
横ですが、萩原葉子の「葦草の家(三部作)」を
初めて読んで、けっこうな衝撃を受けました。
茉莉のエッセイでは「どんくさい」イメージだけど、
大変な人だったんだな〜。
373 :
372:2006/07/21(金) 21:38:10
>「(お茶は)ここに置いておくのーッ」
茉莉エッセイの萩原葉子が出てくるものを
読みかえしていたら、発見!
ちくま文庫「マリアの気紛れ書き」P387
ちなみに「ジイジイ蝉を1000匹袋に入れて
泣かした声」とありました〜。
362さん、あとは見事な記憶力です!
ここのスレの人って、書いてある内容とか場所とかよく
覚えてるなあ……と感心する。
375 :
無名草子さん:2006/07/23(日) 21:31:14
萩原葉子のダンスものエッセイなんかに、ときどきお茉莉が登場します。
ノエミが大胆なステップに挑戦すると、心配して引きとめる役割です。
斉藤美奈子がヨーコの堕胎描写を妊娠小説で評してたな。
ほんま?みたいな筆致で。悲惨すぎるからな。
遅れに遅れていた『鴎外の遺産』第3巻、いつのまにか出てたのねorz
商品券あるからamazonで買いたかったけど、もう無いよ。
仕方ね、楽天で買うか・・・
ところで、山田さんの御次男はまだご存命でしたか?
>375
>376
まだヨーコベエの作品ちゃんと読んだことないよ。
邪宗門に行ってあのご主人と喋ったときにヨーコさんの
作品の話を当然のようにふってくるので冷や汗だったw
葉子の小説は朔太郎の娘というブランドを外したらそれほど
読み継がれるものではないような気がするんです。
朝子のも。なんか婦人公論の主婦の手記みたいな、
なんつーか客観性とか娯楽性とか不足してるような印象なんだな。
ちょっと自分の言ってることに自信ないけど。
お昼ご飯は「モイラの炒り卵ご飯」でした。
卵に塩と少しの砂糖で味を付けて、ちゃんと刻み海苔もチョキチョキ切りました。
これだけだと薄味すぎるのでモイラの嫌いな漬け物を取り合わせてしまったところが
一般人の献立を脱しきれないところですw
茉莉のヌタがんまそう。他人のうまさの保証があったのはあれだし。
>>382 全集のどれかの月報で甥の方が
茉莉に振る舞われた家庭料理「どれも美味しかった。特別な味があった」とまで書いてますよね。
「おばはほかのことはアレだったけども」という意味もちゃんと書いてるから
身びいきでなくホントに上手かったんだろうと思います。
類さんの本にも美味しいと書かれてなかったっけ
自分も本当に上手かったんだろうと思ってる。砂糖まぶしのチョコレート
とか非常識なものもあるけど、うちらがジャンクフードや駄菓子や100均
の袋菓子を食べて美味しいとか言ってるのとあまり大差ないだろうし。
あとバターとか使いすぎという批判もあるが、良質なものは案外あっさり
してる。明治とか大正のバターは添加物とか使わなかっただろうし、品質
は良かったのではないだろうか。
ヨーコベエは入院で体力落ちてるのにヌタでご飯おかわりしたらしいね。
とにかく羨ましいのは過去の美味についての昨日のように鮮烈な記憶力と描写力
独房のなかでもイマジネーションだけで充実した食事を楽しめそう。
確かに美味かったんだろうなって思うんだよね。レシピ具体的だし。
でも、小島編集者の「作家の風景」で茉莉手製のサンドイッチを
ご馳走になってさ、茉莉の料理は茉莉の思想とかナントカ、ってはぐらかして
たんで、あれ?サンドイッチはハズレ?って思ったな。
ヌタは良かったみたいだって小島編集者が書いてて
単に小島さんの口に合わなかっただけかなー?茉莉の料理って
砂糖まぶしチョコや饅頭茶漬けみたいな人を選ぶような料理だったのかーとか、
ちょっと不安になったのさ。
コジマさんは好き嫌いが多いタイプ、と見た。勘だけどw
今日は8/2。
「甘い蜜の部屋」で、8月最初の一週間の休暇を取る林作が
モイラを連れて石沼の別荘に行った日。モイラがピィタァと運命の出会いを
する日でもあります。
また、明日8/3は「恋人たちの森」で、ギドウとパウロが奥白に出発する日。
茉莉さんファンになってから、どちらもこの日付にここの部分を
読み返してるんだけど、今年は舞台のモデル上総一ノ宮も鎌倉も
真夏らしくないおかしな陽気で、なんだかちょっと残念。
明治屋のアルモンドチョコレェトと、「冬ののように甘い」林檎を
うだるような夏の暑さの中で食べたいなあ。
>389
よく覚えてますね。すごい
鎌倉ハムって何度も洗わないと使えないけど、ちゃんと処理すると
最高にうまいよってたいめいけんの故茂出木心護シェフが言ってたが、
確か茉莉も鎌倉ハムを使ってたなぁ。洗わなくていいのと
だめなのとあるんですか?
393 :
無名草子さん:2006/08/03(木) 12:39:54
小島さんに食べさせたサンドイッチの種類が知りたい。
しかしそれは永遠の謎かもしれない。
>>374 茉莉が過去の記憶オタだからね
ファソも似るんじゃないの
子どもの頃に初めて買ってもらった着物の柄までは憶えていないから
すごいな〜と思いながら読んでいる
気まぐれ書きに出てきた、好みの服着てた女子アナって誰のことなんだろ。
電話して服のこと聞いたら、どれのことでしょう?って返ってきて
女たるもの服のこと忘れるなんてありえないって
その人が出てきたら葉書きかなんかでTVを半分隠すほど嫌いになった人。
みんな茉莉さんみたいに記憶力良い人ばっかりじゃないよ無茶だよ茉莉さん
と思ったな。
田丸美鈴かな?と、目立ちどころを適当に言ってみる
ううむ。頼近美人かもしんない?
>395
ドッキリチャンネル、面白い箇所もあるけど
それは単にアナタの勘違いでは……てな無茶な話も多いんだよね。
連載当時は人名やら番組名やら間違いだらけでしょっちゅう訂正
入ってたらしいけど、ドッキリチャンネル読むと「モーロクしてんなー」
ってのが正直な感想。私は初期のほうが好きかな。
貧乏サヴァランの編者がblogやってるよ。
ttp://blog.livedoor.jp/mon_peche_mignon_/
>395
頼近だよ
そっか頼近かー。なるほどね。
茉莉さんご贔屓の露木さんと、よく一緒にニュースの仕事してたっけ。
モイラはゴジラ。性根を据えて関わらんと被爆すんだ。
そういえばガッツ屋が最近株を上げたわね
今ご存命だったら、長嶋息子についても高評価を下すような気がします。
一見してスキがある(ように見える)人物が好きだよね、茉莉たんて。
茉莉は自分を持ち上げてくれる人じゃないとダメだからね。
いや、私もですけど。好き好んでトゲトゲしい扱いする人のそばには
寄りたくないわけで。
普通の社会人だったら、涙を呑んで我慢するんだろうけど、お嬢様にそれを
要求するのは無理。
矢川澄子氏が書いてたけど、晩年は離れる人は離れ・・・て
お嬢様気質についてけないド庶民はやっぱもてあましたんだろなって。
だけどさ、佐藤愛子の血族とか、山田風太郎の神曲崩壊だの
人間臨終図鑑をたまたま読んでんだけど、男文士なんてのも
たいがい生活破綻者ばっかなのに、女は損だねえ。
406 :
無名草子さん:2006/08/19(土) 10:43:37
佐藤愛子さんのは血脈だよ…
男は生活破綻してもなんとかなる、と思うタイプが多いのかな?
407 :
無名草子さん:2006/08/19(土) 20:08:28
佐藤愛子も超お嬢様育ちの上、父親からは可愛がられて
(「光りのような子だ」と言われてたらしい)育ったのに
大人になってからは全然違うね。
まあ、2回離婚してるのは一緒だけど。
お茉莉も借金まみれの男と一緒になってたら、しっかりした
おばさんになったのだろうか?
娘がいるかいないか、の違いもあると思うなぁ。
息子相手では甘やかしてもらって姫様になれても、
娘は遠慮なく突っ込んで現実に引き戻すから。
自分の周りを見てても、男のなかに女一人の環境の人って、
世話することで相手を支配するかーちゃんタイプか、夢見がちで依存する姫様タイプの
極端に分かれる気がする。
茉莉は前者には絶対になれないタイプだから、必然的に後者w
そうかもしんない。娘がいたらまた違うかも。
茉莉は息子だけで幸せだった・・・でも息子は嫁さんもらうからにゃ。
笙野頼子「幽界森娘異聞」入手したので読み始めたけど
…期待を裏切られた。森茉莉節をなぞってるつもりなんだろうけど
読みにくいし自分語りが大半で内容もそれほどじゃなかったし。
文章が五月蠅いというか、鬱陶しくて、頭に入ってこない。
Amazonに注文してから届くまで楽しみにしてたのにな…
この本読んだ人いますか?
読んだノシ
どんな期待してたかは知らないけど、
>読みにくいし自分語りが大半で
は笙野さんのお家芸みたいなもんだからね……森茉莉節をなぞってるとは思わないな。
森茉莉が好きなら必読!な本ではないよ。私は笙野さんの本も好きだから読んだけど。
>>411 >>410です。レスありがとう。
笙野さんの作品はまだ読んだことがなかったので(森茉莉フリークなのは知ってた)
書評などを参考にすればよかったんだけど、静謐な筆致で森茉莉について
他では知り得なかったことを詳しく書いてある作品を勝手に期待していたので
勝手な当てがはずれてしまったっていうのが正直なところかな。
泉鏡花文学賞受賞作という肩書きにもちょっと期待しすぎた感じ。
きっと私が苦手なだけで、好きな人にはたまらなく好きな種類の文章なんだと
思う。まあ、こういうこともあるさという風に考えることにしましたw
それにしても森茉莉は「その人以外の誰でもなく、似た人もいない」という
強烈な個性(一種麻薬的)の持ち主なんだなあと改めて思いました。
これもまた「好きな人にとってはたまらないものだし、苦手な人はとことん
受けつけることができない」独特さだな、と。
森茉莉が強烈な個性の持ち主だからそれを材料に文学作品を
ってことになったら、通り一遍の紹介やら単なる礼賛じゃ書き手が
森茉莉に負けちゃってそれは文学作品じゃなくなると思うので
ああいう書き方になるんじゃないかと思う。群ようこの森茉莉評伝的
エッセイはもう出てたから、同じ形には絶対したくなかったろうし。
笙野さんの作品はほかに読んだことないし、ああいう小説が好きな
わけじゃないけど読んでてうまいなって思ったよ。
茉莉フリークのあまり幸田文をくさすのが、ちょっと?だった。
まあ、わしも死に掛けてる犬にタマネギエキス入りの餌を
やるのは、文さん駄目だぁそれやっちゃーと思ったけどもだね。
保守しときます
文才なかったら人間失格。よかったなあ茉莉さん。
今日のこの薄曇りのどんより具合は…
お茉莉のエッセイにどっぷり浸ること大推奨の秋の曇り空だわ。
洗濯物を干すときに
茉莉を思い出して笑ってしまうことがある。
大変そうだったよね
>418
書き込み見て想像してあんたのこと好きになった。
お茉莉、料理上手だろうけど、実際にはそこまで凝ったものを
作りまくっていたわけではないのでは、とオモタ。
「貧乏サヴァラン」の巻末に、毎日の食事日記みたいのついてるけど
??って感じのメニューも多いし。
友人や親族相手に食べさせる時は、腕を振るった、というのが真相に近い気がする。
421 :
無名草子さん:2006/09/17(日) 21:28:15
自分で玉子豆腐作るのなんかは手間かかってると
思うけどね。あとこれって倉運荘の共同台所で作ってるんだよね。
それを考えるとすごいと思う。
手間かかるもの作らないと言っているわけではなくて
いつも手の込んだものを作っていたわけではないだろうなぁ、ということ。
枝豆入りハムご飯やらあさりスープやらの作りかた見てると
正直、大しておいしそうじゃないし。時代の限界を感じる。
そして私はいくら料理の腕が良くても、茉莉の汚部屋で作られた
料理を食べるっつうのにも中々勇気がいるなぁと思っていた。
一度食べてしまえばなんとも思わないだろうけど、最初の一歩が・・
汚部屋に住む視線が定まらない老女の晩餐。
なんてな。
あっさりと、手をかけないで美味しいものがつくれるって
本当の料理上手なんだと思うなぁ。
濃い味付けでいろいろ誤魔化すんじゃなく、
少ない調味料と手順でビシッと決めるのって、難しい。
調味料なんかいい物を揃えてたみたいだしね。
あれならかなり美味しい物が作れたと思うよ。
そこら辺の「ご家庭料理」よりはよほど美味しそうだ。
426 :
420:2006/09/18(月) 06:34:57
あっさり=料理上手
濃い味付け=ごまかし
っていうのは・・・。どちらの味でもうまい人はうまい。下手な人は下手ってだけじゃん。
私が言いたいのは、料理上手か否かということではなくて、
手の込んだものを作るのは、振舞う相手がいる時なんかのことであって、
毎回茉莉が『美味いもの』を作っているわけではないのでは?
つうだけのことなんだけどね。
なぜ料理上手かどうかの方向に話がずれていっているのか・・
贅沢サヴァランの食事日記を見て、いつものパターンの「現実と文脈との落差」を感じなかった?
手の込んだものだけが『美味いもの』って感覚が変
だからじゃね?
428 :
420:2006/09/18(月) 09:05:18
>427
えっと・・・手の込んだものだけが美味しいとは一言も書いてないんだが・・
しかし、美味しいものには多かれ少なかれ手はかかっているとは思うけれどね。
それは茉莉の書く随筆に書いてある料理手順を読めば分かること。(茉莉の随筆じゃなくても分かるか)
何度も同じこと書くので疲れてきたけど、日々のメニュー見ていると
「あっさりと美味しそうなものを毎日作っている」ようには見えない日も多い。
料理上手かもしれないけど、ってだけなんだけどね。
で、ソースとして贅沢貧乏のメニュー挙げてるんだけど、
そのことに対してはレスはないのね。
お茉莉マンセーじゃないと認められない人が出てきたかい?
重箱の隅レスだけど、「貧乏サヴァラン」だ>428
確かに毎日鮮やかに美味しいもの作ってます!!って感じはしない。
割と質素だし、今その通りに作ったら美味しくないだろうな的な一品もあるよね。
個人的には「ザクスカ」なるものはウヘェ、食いたくねぇ・・と思った。
本人はシャレた洋風好みで、せんべいとかの田舎風な食べ物を嫌ってた風があるけど、
文章読む限り、結構クドい田舎味が好きなんかなーと感じた(父親ゆずり?)
>429
あれは食べたくないアイデア料理だとオモタ。
>430
和食に関しては江戸好みが強い感じだけど、
西洋菓子のほうは結構砂糖大好き系っぽいんじゃないだろうか。
昔の人と言ってしまえばそれまでだけど。
にしても、なんでせんべい嫌いなんだろうね。そんな田舎臭いとも思えない。
どっちかというと羊羹のが、田舎臭さ強烈にあるような気がするけどなぁ。
>428
そもそも人生全般イメージで生きてるような茉莉の料理に対して
実際の味とかどうのこうの言うのが変に感じられるだけだよ
433 :
無名草子さん:2006/09/18(月) 12:43:33
羊羹を田舎臭い味にするか、洗練された味にするかは
メーカーの手腕だな。
このスレ凄い。盗作で賞金500万円泥棒だと!佐藤亜紀って奴
盗作本「バルタザールの遍歴」
ここ
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
本人後輪!! 盗作犯人同士がバトル?!
>433
そんなこたぁ、せんべいだって同様だわな。
で、イメージで言ったら羊羹の方が「甘けりゃ上等」みたいなノリあるとオモタ。
「夜の梅」とかも理解できない甘さ。
甘党の人にはまた、違うのだろうか。
お茉莉だったらサダハル・アオキのケーキも美味しいと思うかな。
茉莉には「激甘=田舎臭い」って感覚はなかったのかな。
パッパが「饅頭茶漬け大好き」の人だったしね。
パッパ大好きな茉莉は、饅頭や羊羹=パッパの好きなもの=無条件肯定って気がする。
その代わり、合成添加物とか合成甘味料が入ったものはダメ、毒だと思ってるから
受けつけないはず。
なんでも「純粋、天然」にこだわる人だからね。
>>435さんが現在のお菓子屋さんの名前を挙げているので便乗すると
もし今茉莉が生きていたら、不二家とかイタトマのケーキは「ごてごてして下品」と
言ったかも(私の個人的な意見ではないので念のため)。
銀座ウエストとか、ローザ洋菓子店のチョコレートやロシアケーキは好きだと言ったかもしれないと思う。
438 :
435:2006/09/19(火) 01:36:42
>>437 >なんでも「純粋、天然」にこだわる人だからね。
しかしそうは言っても、裏に書いてある成分表とか絶対見ないw
合成添加物やら何やらが入っていても、
「この独逸のソウセイジはパッパが伯林の下宿で食べた味である」
なんて普通にマンセーするのも茉莉だと思う。
ちなみにサダハル・アオキの名前を挙げたのは、個人的には味が分からないほど甘かったもので。
あれを美味しいという人は砂糖の塊が好きじゃないと無理だろうと思ったよ。
で、チョコレエトの砂糖まぶし食べてる茉莉ならどうだろ、と。
村上開新堂も現代人の感覚からすると割と謎な味だけど、
そう言えば茉莉の随筆には出てこないね。
さすがにあれは、本来はマジブルジョアな方々のものだったから、
茉莉も食べたことなかったのかな。
食べてたら、すかさず自慢してるよね、絶対w
父親が貴族趣味の人間だったので、お茉莉は開新堂のお菓子で育った、とかさ。
言われてみれば、開新堂ネタないね>食べ物随筆
青木堂のボウロやビスケット、風月堂のシュークリームの話はよく出てくるけど。
>>437 添加物がだめでラーメンだめだった人だもんね(それだけじゃないけど)。
「あれは卵の黄色でも、くちなしからとったというきみしぐれの色でもない、
オーラミンの色である(うろ覚え)」だっけ?
アンパンも、おいしいアンパンとそのへんの駄菓子屋で適当に作られた
添加物もりもり入ったアンパンとは明確に区別してた。
イタトマ、茉莉の嫌いな「ゴテゴテ大箱入りの二流菓子」に通じるものがあるよね。
あれはあれで、個人的には嫌いじゃないんだけどw
「ごく上等のものを少しだけ詰めさせる」の対極にあるというか。
でも和菓子の着色料は気にしてないから、そんな厳密なもんじゃないと思う>天然こだわり
結局ノリでしょ、ノリ。
>439
あと伊勢屋のビスケットも。
やっぱり開新堂はご紹介制で今よりもっと気取っていたから
森家には手が届かなかったのかな。
ノリっていうのも分かる。もし茉莉が80年代にもっと元気だったら
ソニプラとか狂喜してそうだし。
「二人静」って名前の、小粒の半球型の紅白和三盆の落雁が
二つひと組になって和紙に飴ちゃん包みされている干菓子がある。
あれを食べるたびに、茉莉に食べさせてあげたら喜ぶだろうなと思う。
〜させてあげる ×
〜してやる ○
>>442 しげさんのパパ(確か大審院判事)なら買えそうだけどね>開新堂
「ごく上等のものを少しだけ詰めさせる」を参考に手土産を選ぶようにしたら、
渡した相手から「センスがいい」と褒められることが多くなった気がする。
森茉莉に感謝。
446 :
無名草子さん:2006/09/19(火) 20:55:27
私も贈り物のときはその言葉を思い出してるよ。
自分ではなかなか買いそうにないのを選ぶことに
なって喜ばれるね。
○ージーコーナーを見ると、つい森茉莉言うところの
大箱入りのデコデコ(?)を思い出す。
自分の家用にプリンとかシュークリームはよく買うけど。
>>430 森茉莉が嫌いなのは塩せんべい。同様の理由でバタートーストも
嫌い。
塩味以外のせんべいに関しては、顔ぐらいの大きさのせんべいを囓ってる
のが似合うと評されたことを喜んでたぐらいだから嫌いではないと思う。
>>445 でも、あの限りなく広がっていくパッパおよびパッパに愛された自慢が十八番のお茉莉が
書かないわけないと思うんだよね>実際に開新堂食べてたら。
「父親は貧乏な医者の息子だったが、貴族趣味の持ち主だったので、
その父に溺愛されたお茉莉は開新堂のプティフウルで育った。(京都ではなく麹町の方の)」
とか書きそうだから。
かりんとうも嫌いだよね>お茉莉
味はむしろ好きそうだと思うけど、見た目の問題かな。
>>447 田舎風のものを一概に嫌っていたわけじゃないよね。
疎開先で振舞われたイクラ入りの具沢山雑煮や山葡萄で作った葡萄酒は気に入ってたもの。
凍った漬物も。類の嫁さんが大車輪で働く中、醍醐天皇してる茉莉。
小林秀雄が愛人んとこに持ってった最中が開新堂のなんだってね。
嫌味な店。滅びちゃえ、と素性の悪い作家はのきなみ書いてるのが
笑えるというか、わかるなー。
茉莉が恋しちゃった年下の彼氏って誰?
年下の彼氏なんていない。
勝手に一人で妄想してただけ、だよ。
告白はしなかったんだよね。
茉莉の死後に、茉莉が男性への思いを綴ったノートを茉莉の息子さんが
見て、こんなん母じゃないというようなことを言ったらしい
「マリアの空想旅行」を読了。
ミステリ好きの自分には、ホオムズやマァプルについての文章が面白かった。
ポァロは駄目だったらしいが、その理由が見た目が嫌いだからってのもお茉莉らしい。
でも、たまにNHKでやってるデヴィット・スーシェ主演の「名探偵ポワロ」を見てれば
きっと「あのポァロはいかす」って意見になってたと思うんだけどな…
日本放送前に死んじゃったのが悔やまれます。
マリアの空想旅行は、なんというか全体的に散漫すぎてイマイチだったぁよ。
デヴィット・スーシェのポアロはお茉莉、絶対気に入っただろうね。
455=457
デヴィッ「ト」って・・・名前くらい正しく表記しろや。
自作自演までして間違えてるし。
459 :
455:2006/09/23(土) 17:01:33
>>458 デヴィッド・スーシェ氏でしたね、間違えてごめんなさい。
でもID出ないスレだからって、すぐに自作自演認定するのはやめてください。
せっかく同意してくれた457さんに申し訳ないので。
この後457が出てくると見た。
俳優の名前間違えたくらいでそんなに目くじら立てんでもw
話豚切るけど
先日古本屋で「マドモアゼル ルウルウ」を入手!
旧かなづかいが慣れなくてちょっと読みづらいけど
薔薇十字社版の表紙がきれいで満足
462 :
無名草子さん:2006/09/23(土) 21:59:33
>461
イイナー(・∀・)
子供のころ新聞の広を見たきりで
(タイトルがすごく印象的で覚えてた)
現物にお目にかかったことがないよ…。
463 :
462:2006/09/23(土) 22:01:45
「新聞の広告」でした。
脱字すいません。
464 :
無名草子さん:2006/09/24(日) 00:42:00
「メイドが急に休んだNYの独身男の夕飯」は惹かれる物があった。
インスタントのアイスコーヒーと桃の缶詰とパンだっけ?
急激に冷やしたなんたらってもったいぶってるところもいい。
桃の缶詰・・おいしくなさそう。
>>464 あー、あれは良かったね。
何でもないものが、何でああも魅力的な表現になるのかと。
うっとりとして、ふと他の人(小島さんとか)が同じものを散文的に表現したのをみて、
現実とのギャップに愕然とするのもまた興味深くて面白いw
>>461 うらやまー
>>434 見た。えらく面白いスレ。盗作で500万円詐欺した佐藤亜紀てのが
「赤裸々告白」してる。 盗作本「バルタザールの遍歴
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
本人後輪中。盗作犯人同士がバトル?!
茉莉のファッションセンスてのはイケてるんですかね。
いまいち本人の記述だけでは・・・
でも着物を自分で着られたってのはえらいと思います。
469 :
無名草子さん:2006/09/26(火) 20:25:55
着物着るときはラオコオンじゃなかったのかな?
昔は着物着られるの当たり前で縫うのも洗い張りも当然
出来なきゃいけなかったからね。
服は……佐野洋子とか目撃者の書いたものを読むと
本人が書いたものとは違ってけっこう微妙かも……
470 :
無名草子さん:2006/09/26(火) 22:38:10
ラオコォンは下着を絞るときだろ?
でも帯はつけ帯だったみたいよ。
ファッションセンスはあっても、自分のイメージに沿ったワードローブを展開するだけの
生活力や気力がなかったんじゃない?
茉莉好みの服って彼女が存命の頃の日本ではなかなか売ってなかっただろうし、
かといって自分で作る技術も人に仕立てさせるだけのお金もなかったはず。
実際は間に合わせの服を想像力で理想の一着に仕立て上げて着てたんだろうけど
フィルター無しの他人の目から見ると「微妙」だったんじゃないかなー。
戦前、お金があった時はかなりお洒落だったと思うよ。
>>471もあるけど、茉莉の晩年は生活習慣の性で太り気味だったそうだ。
太ると服の選択肢がかなり少なくなる。現在のように、体の大きい人
用のお洒落な服を扱ってる店自体がない昔だから尚更のこと。
>469
でも洗い張りなんて別にできなくても、使用人にやらせてるうちも
多かったんじゃないかと思うけど。
あとは悉皆屋みたいなとこに手入れ任せたりとか。
絶対に絶対に茉莉は「着古して色がよく分からなくなってるカーディガンと
型が微妙に崩れてるスカート」はいてたと思う。
本人の中では脳内装飾された色と型のまんまで。
取材に行くために自動車に乗ってる茉莉を横から
撮った写真が、えーとどこだったかな、ムックだったかな
あったでしょ。
洋装でさ、スタイルよくてびっくりしたよ。
でも、髪がなんというかおどろおどろしい程に
ボサボサ、ホツレ髪というのを通り越してて
誰か何か言ってあげればいいのに、と思った。
475 :
474:2006/09/28(木) 12:21:32
あ、でも余計なことをつって怒られちゃうかな・・・
476 :
無名草子さん:2006/09/28(木) 18:04:27
>>474 そういえば、「日本人には珍しく胸の厚い、ローブデコルテの似合いそうな体型」
と評した文章もあったっけ…。
メリハリのある西洋的な体型だったのかもしれない。
メリハリというか、厚みのある体型だったんじゃないかな。
柳腰、華奢なタイプではなさそうだね。
日本人は平らな感じの人が多いらしいけど。
478 :
無名草子さん:2006/09/28(木) 21:44:34
十代半ばを過ぎて体が縦横に成長して、
「大層大きな花嫁になった」んだったっけ?
マリアは銭湯の脱衣所で、ラオコオンの踊りを踊らなくてはならぬはめになるのだ
480 :
無名草子さん:2006/09/29(金) 12:39:38
纏足したシナの女のように小さな茉莉の足て、どれだけ小さかったんだろ。
転びかけるのも分かるつーか、ほんまに歩きにくそうじゃな。
>>479 11号なのに見栄張って9号を着てたとか?んなこたないよな。
厚みのある体型に小さい足…
ディズニー映画の某双子の兄弟(?)を思い出した
今なら毛玉カットとるとるをプレゼントできるのにぃ。
毛玉とりをまめにやるキャラではなさそうな気がするけど。
後生大事にチマチマ繕ったり毛玉をとってまで着るくらいなら、
懐と相談してワンランク落としたお値段のを2枚買うと思う。
「夏は麻の半襟を掛け流し」流でいくならね。
毛玉取る人なら、川に投げ捨てたりしないよね。
虫食って穴空いちゃうとはほんまに上物ですな!
茉莉たんの髪型は結い上げるスタイルに固執つーか
刈り上げなんて思いもよらないつーか?
昔の人だからね…
488 :
無名草子さん:2006/10/09(月) 11:26:56
汚部屋住人なので、贅沢貧乏の中の「ハンガーにカーディガンが何重にも
かかってずり落ちそう」みたいなくだりにすごく共感した。
毛玉は老化で目が悪くなってきて見えなかったのかなあ。
>486
いや、ウールなら普通に虫食うよ?
上ものか否かは関係ない。
>488
それもあるかもしれないけれど、現実は見ない人だから
「目に入らない」んだと思う>毛玉とか部屋の汚れとか
490 :
無名草子さん:2006/10/09(月) 17:48:28
>489
このスレ、茉莉を必要以上にアイコン視したい人がいるから
本当に些細なことでも祀り上げる要素にすることに、なんか違和感あるお。
好きだけど・・
このスレ、過去ログを読み、その他文献にあたって祀り上げられなくなりました。
ま、しょうがないかな、と思ってます。
いろんな欠点もたくさんあったかもしれないし
もちろん完璧な人じゃなかったとも思うけど
森茉莉の文学的な才能、あの文章のセンスを越える人には
なかなか出会えないのではないかという気持ちは今も同じ。
心地よい、甘美な息苦しさを感じさせてくれる文章を書ける人って
私はこの人以外に知らない。
凄い作品を書く小説家って、大体人間的にどっか破綻してる奴の方が多
いしな。
494 :
無名草子さん:2006/10/20(金) 08:28:05
人間的に平凡で作品も平凡・・・・そんな奴にこそ死を!!
死なんでもいいけど精進してほしいですね。ま、そんなへーぼんな人の
本は金輪際買わないけどね。
>ま、そんなへーぼんな人の本は金輪際買わないけどね。
イタイなぁ・・こういう人が森茉莉を必要以上に偶像視してるんだろうなぁ。
芸術>平凡 みたいな図式は中学生で卒業しとこうよ。
そしてなぜ「へーぼんな人」とか上から目線なんだろう。
497 :
無名草子さん:2006/10/21(土) 09:21:17 BE:595833375-2BP(0)
著作権収入で左うちわ生活をしていた文豪の娘が、
期限切れによって孤独死に至るという、その人生がいかにも非凡。
むしろ、お嬢さん育ちなのにすごく根性と才覚があって、
やたら生活力があるほうが非凡。
甘やかされて育ち、自分に甲斐性もないのに着物つくったり芝居見たりして
いい年してお嬢さん気分で暮らしてた人が、
晩年落ちぶれて悲惨な生活に…ってのはありがちな話。
499 :
無名草子さん:2006/10/21(土) 12:47:42 BE:595833375-2BP(0)
ちがうちがう、単なるお嬢さんじゃなくて、
文豪の娘→著作権期限切れっていう流れが非凡だっていいたいの。
よくわからんな。著作権なんていつかは切れるのがわかってるのに。
自分1代で築いた財を株の暴落で一夜で失ったみたいな波乱万丈とは無縁だよな。
モイラの頃には本もそこそこ売れて、雑誌の依頼原稿もかなりあったし、
貧乏からは脱出してたみたいだけどね。
というか茉莉ちゃんは土地持ってるし…息子との間にトラブルが
あったにせよ
売れるようになるまでが大変だったらしいが
>>488は一般大衆から見た場合の「非凡」
>>489は茉莉をその他大勢のお嬢様と比較しての「ありがち」
比較対象が違うだけでどっちもうなずける話ですな
504 :
503:2006/10/22(日) 00:17:53
レス番号つけ間違ってますけど?
そして二行目あたりの意味が分からない。
503は497さんでしか?
マリアが自分で作った年表に「この年、鴎外の著作権期限が切れる」というのがあった。
そーりゃ大事件だわ!
507 :
無名草子さん:2006/10/22(日) 10:27:10
自分で作った年表ってあったっけ?
子供の頃のエピソードはかなり細かいところまで覚えてそうだけど
○○年にどーこうして何を書いて……てのは苦手そうだと思ってた。
自作年表、あるなら見てみたいので掲載本教えてくれ >506
508 :
503:2006/10/22(日) 11:58:11
>>505 ん?私は497ではありませんが、どうしてそう思われたのでしょうか。
専ブラでないと見えないのかな?
あと503で訂正したものが、私が元々レスしたかったとこなので間違ってはいませんよ
(意見がおかしいというならともかく)
それから二行目について。
>>498で
>甘やかされて育ち、自分に甲斐性もないのに着物つくったり芝居見たりして
>いい年してお嬢さん気分で暮らしてた人が、晩年落ちぶれて悲惨な生活に…ってのはありがちな話。
とありましたから、
確かに茉莉も同じような境遇のお嬢様達と同じように、498さんふうに言えば「ありがち」な末路だったかも…
と思って、
>>502のように書いたんです。
上手く説明できなくてごめんなさい。
さらにレス番号をつけ間違えてるしw
おもろいスレ見た。本人後輪中!
盗作で賞泥棒中年女・佐藤亜紀てのが(盗作本バルタザールの遍歴)
田口ランディに叩きのめされ狂いまわって「うんこ」と自称してるw
,ここ ↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原一 盗作同士激バトル?!w
>盗作3バカ
NGワードに指定しました
ぎゃーまた間違えたorz
皆さん気にせずに…むしろ気にしないで
日本語がヘタクソなのが気になります。
3回も間違える奴を見たのは2ch歴5年だが初めてだ…
書き込む前に見直しぐらいしなさいよ…
506ですが、年表は森茉莉全集のどこかにありました。
いま手元にないので、ここ!とはっきりお教えできなくて残念です。
暗記するほど読んだんだお・・
平凡ではなく「凡庸」ぼんよーと言ってくだっし。
ぼんよーな作家のぼんよーな作品を誰が金払って読むのかつー話でして、
ぼんよーというのは、一にも二にも文章力と思うのですが、三は
設定かなあ?
茉莉の部屋のボッティチェリがどうしたタオルとか、イスパニアの貴族の末裔の執事がどうしたとか
いかに表現するかと言うことではなかろうか。
たとえ、本人がサルマタケ栽培家だとしても。
あ、そうだ。
作品と本人のギャップで楽しむ、というのも一つの手ですにゃ。
へーぼんとかぼんよーとか書く言語感覚、
未だに80年代引きずってる人みたいで
キモイ。
>>516 三は「設定」というよりも「発想」と言った方が良いのでは…
もう少し常識的な言葉で書き込んでくれ…森茉莉スレだし
そのうちに「○○なのでR」とか書きそうだな。
そうだねえ。やっぱり2000年代だし、キモイとかクサイとか使いこなせないと
いけないんだろうな。
>>521 そういう意味ではなくて…
時代の流れに簡単に乗せられてしまった、崩れた言葉って
決して美しくないでしょう?
そういう言葉を安易に使う人のことを「上品で優雅」とも思えないし。
せめて「森茉莉の言葉、文章を愛でる人のためのスレ」であるからには
崩れた醜い日本語や、時代の流れに軽く乗っかりましたという言葉を
安易に使う、発するというのはどうよ?って感じなんじゃないかな。
「森茉莉」これほど世間の流行とかけ離れた作家の言葉、人生を
語るスレでは、茉莉を語るに相応しい気品も持ち合わせていると
いいのではないか、と思う人は、おそらく私だけではないと思います。
茉莉を偶像化、また盲目的な信奉者になるつもりは全くないけれどね。
>>522は皮肉でしょ
気持ちはわかりますけど、ここはあなたの掲示板じゃないですから。
それに「崩れた醜い日本語」って何?崩れてないかどうかは誰が決めるの?あなたの主観で決めるんですか?
荒しや罵倒でもなく、森茉莉のことが好きで書き込んでいる限りはどんな文章で書いたってその人の自由でしょ。
上品で優雅な文学サロンがほしいのならご自分で掲示板を立ち上げたらいかがですか?
>>522 茉莉のこんなところが好き・良いといった書き込みがあるたびに
偶像化のアイコン化のと決め付けてガミガミ騒ぎ立てる人こそ
正直自分のブログだけでやってほしいと思う。
なんかとげとげしいなあw
今ニュース見てるんだけど、日ハムのダルビッシュって
森茉莉の小説に出てきそうな顔だなあと思う。
権高な芸者の顔って感じがする。
ついでに言うと、注意されてカッとなると
「ここはオメエの掲示板じゃねぇ」って返すのも
「ぼんよー」だと思いますた。
好きな作家について話したいって気持ち
できれば「美しい言葉、世界観にこだわった茉莉」に相応しい
ファン同士の会話をしたかったってことだけなのに
いきなりキレられてもひたすら困惑するしかないです
別にルール作って押しつけているわけじゃないのに
(そもそも自分のサイトのBBSでないことはわかりきっているわけで)
こんなに怒られなくてはいけない理由がわからないです
ゆったり、好きな作家について楽しく話せればそれでいいだけなのに
カリカリキーッとなられるとどうしたらいいかわかりません
書き込みがいちいち「上から」っぽいですよ
>>530にしてもそう
まるでファンサイトの管理人様のようなんですもの
カオス状態の匿名掲示板にそんなこだわりを持ち込むのもいかがなものかと
>>530 >ゆったり、好きな作家について楽しく話せればそれでいいだけなのに
その通りですね。賛成。
でもあなたはここに書き込みする人間に「上品で優雅」「茉莉を語るに相応しい気品」を押し付けていると思うのですが。
そんなことない!と思われるかもしれませんが、
>>522を読んだ印象は「押し付けがましい」でした。
それと書き込みの内容よりその押し付けがましさに批判が持ち上がっているだけなのに、
>カリカリキーッとなられるとどうしたらいいかわかりません
ときた。あなた本当に他人のレスを読んでます?
カリカリキーッとしてレス読めてないのはあなたのほうでは?
ここはあなたの掲示板ではないし、もちろん私の掲示板ではありません。
ですから、あなたが綺麗な日本語で書き込みたければ書き込めばいい。
でもそれを他の人に押し付けないでください。「楽しい」の基準は人によって違うんですよ。
切れてるのは特定の人だと思うよ。
なぜ切れてるのかは私にもわからないけどw
へーぼん女です。上のレスが平凡な作家には死を!だったんで、それはちょっとと
思って、余計なことを書きました。
ただ、茉莉スレは皆さんと話すのが楽しくて過去にもたびたび
書き込んでたんですが、書き方が悪くて偶像視してると言われたのはショックでした。
文体(ていうほどのもんでもないですね)がキモイ、上から目線と
言われると、ほんとに書き方が悪すぎたなあと反省してます。
もめないでください。ごめんなさい。
>>533 私もそう思う。
>525も、>522にアンカーついてるけどその人について語ってると思う。
妙に突っかかる、「〜」を多用する不快な文体の人が
前スレから居ついちゃってて、哀しい。
まあとりあえず森茉莉話しようや。
「私は違うけど、一人切れてる人がいてウザイですぅ」みたいなノリは
とても見苦しいしな。
今度早川氏の編集で、また森茉莉本出るんだよね。
「貧乏サヴァラン」は結構好きなので、楽しみ。
書き込むなら、文体はごく上品に、気品あふれる
格調高いものでなければ不可でございます。あなたたち下品ですよ。
539 :
無名草子さん:2006/10/30(月) 13:34:57
さよか
よかよか
541 :
無名草子さん:2006/10/30(月) 13:54:59
下品な奴には死を!
542 :
無名草子さん:2006/10/30(月) 17:47:43
森茉莉ファンは頭悪い人多いの?お気の毒
543 :
無名草子さん:2006/10/30(月) 20:33:07
根本から上品な御方様は、そもそも2ちゃんになぞ来ないと思うのだが…
544 :
無名草子さん:2006/10/30(月) 21:12:40
やっぱり頭悪いのね。上品なんて一言も言っていないよ
>>544 たぶん何かにぶち切れた人が、わざと
上品だの下品だのやってるんだと思う。
これは単なる荒らしだよ。
っていうか538から「言葉遣いに気をつけろ」って言われた人が
連続投稿してるようにしかw
>>546 私も、これはかなり粘着な「一人」の仕業だと思う
あと、上から目線がどうのこうのって言ってたのもこの人かね?と
思ってる
ブチギレぶりがそっく(ry
アブラゼミを100匹?袋に入れて、ギーッと言わせている方が
よほど可愛らしいw
>547
>>496でしたら私ですが?
つか、こんなくだらない連投しないよ、いくらなんでもw
誰だか知らんが、最近このスレに来た人じゃないの?
今まで一行荒らしってなかったから。
最近の連続投稿はともかく、キレてるのが特定の人だけってことはないでしょ。
文章の書き方も内容もそれぞれ他人っぽい。
いちいち半角カタカナで揚げ足取りしてる人は同一人物かなーと邪推してしまったけど。
昨日、永井荷風の葬式に参会したメンバー写真見たんですけど、そこに
ヌコちんとオトさんの姿が。
席は、案の定なのか、偶然なのか隣じゃなくて離れてましたねえ。
オトはなんの落ち度もないと思うんだけど、なんで嫌われるのかなって
ずっと不思議なんですよね。彼は全く悪くはないでしょう?
と、茉莉さんの姿はなかったです。独居老人、
尊敬する作家の死。ショックは受けても
お葬式には…呼ばれなかったのか、行かなかったのか。
葬式に呼ぶって表現おかしくない?
確かに、招待するものじゃないから正しくはないかも知れないけど、
呼ばれる、は慣用表現としてアリだと思うよ。
555 :
無名草子さん:2006/11/02(木) 22:53:20
永井荷風は鴎外を尊敬していたからアンヌと戦時中だか
に交流があった、とアンヌの随筆で読んだ。
アンヌは律儀に葬式とか出そうだよね。
>>554 表現としてはアリでも常識としては無い。
葬式はあくまでも自主的に参列するもので、呼ぶことも呼ばれることも無い。
最近では葬儀を単なる儀式と見てパスする場合もあるが
伝統的かつ「一般的儀礼」としては、
「何はさておいても今生の別れだから」自主的に参列して別れをするのが普通。
茉莉たんは葬儀案内はがきをなくしたんですよ。きっと。
しかし黒柳徹子さんと電話で話してたそうだが、
電話持ってたとはなんか意外です。
558 :
無名草子さん:2006/11/06(月) 12:45:26
部屋で孤独死したとき電話に手を伸ばした
格好だったんじゃなかったっけ。
贅沢貧乏を地で行ってたデビュー当時は持って
なかったと思うけど。
晩年は耳が遠かったというから、担当者大変だったろうな。
ところでミクシィの森茉莉コミュニティって入ってる人います?
自分は面倒だからミクシィやってないけど、そこでしか読めない
貴重なネタがあるならちょっと気になる。
俗っぽい話で申し訳ないんだけど
今ドラマ放映してる「嫌われ松子の一生」で、ヒロイン松子が
晩年ボロアパートに引き籠もって、汚部屋を心休まる我が城として
暮らし、孤独死する(当然茉莉とは違って、死因はもっと悲惨な
「ホームレスと間違われて若者の集団に暴行され、部屋にたどり着いて死亡」
というものだけど)くだりを思うと
独り暮らしの孤独死の老女本人の寂しさや心細さは、想像を絶するものだろうなと
いやでも思わずにいられない…
若いときにはそれなりに楽しいことや華やかなことも経験していただろうに
息を引き取るときに誰にも看取ってもらえない寂しさったらないだろうな…と
ホント俗っぽくてごめんね
>>559 今年病院で1ヵ月苦しんでから亡くなった祖母を思うと
自宅でひっそり息を引き取りたいと思うよ。
でも、電話に手伸ばして亡くなってたんでしょ。きついなあ。
達観して死んだんじゃないから。
562 :
無名草子さん:2006/11/09(木) 20:34:50
心筋梗塞だから電話をしょうとしたら発作がきて亡くなったということも考えられる。
それ以前に何回か発作で入院してるし。
文学やってるんだから、野垂れ死には覚悟と、
編集者の小島さんに言っていたということです。
それにどんな人でも死ぬ時は一人だと思う。
しかし茉莉の場合は通いのお手伝いいたから、
通常のアパート孤独死と比べるたら、恵まれた環境だわな。
564 :
無名草子さん:2006/11/12(日) 11:39:46
独り暮らし女性のバイブルというか、年とっても
こういう暮らしっていいよね的な扱いだけど
高齢になって体弱ってくると大変だよね。
最晩年は弟の類に一緒に暮らしたいって言った
っていうし、独り暮らしは好きだけど寂しいって
ときもあったんじゃないだろうか。
565 :
無名草子さん:2006/11/12(日) 20:28:26
>>564 同意。高齢者の独り暮らしはたいへんだよ。茉莉は編集者へのてがみに
「淋しさ」を綴っていたらしい。
>独り暮らし女性のバイブルというか、年とっても
>こういう暮らしっていいよね的な扱いだけど
・・・されてるか?
独り暮らし女性のバイブルとしての茉莉像なんて見たことない気がするんだけど。
まあ寂しくたって自業自得だからしょうがないよ。
変人の生活だよね
568 :
無名草子さん:2006/11/13(月) 12:33:22
弟の類の文章に「茉莉姉さんの晩年と死」というのがあります。
最後の入院の時、人生の最晩年にはまた一緒に住もうと言ってあげたらすごく嬉しそうだった。
そして、まだ60代の、創運荘に住んでいたとき、たずねてきた類との別れ際、
「とうとう一人だった」と言ったということです。それまで話していたことと
関連がなかったので、どういう意味だったのかわからなかったとのことです。
茉莉姉さんは一人でいられたからこそ、好きなように書くことが出来たのだ。
それは本人が一番よく知っているは筈だった。
きょうだいの情愛がしみじみと感じられるいい文章です。
そして姉弟でも立ち入ることの出来ない確固としたなにか。
孤独も致し方なし。
そして天国で?外パッパに、お茉莉は上等、よくやったと言われているかな。
年取って体が思わしくなかったら相当に心細いと思うよ。
だから、茉莉のマイペースにとことん付き合ってくれる
顔洗うお湯的な「女中」人物が存在したら一人暮らしなんか
茉莉だってしない。
ま、そんな天使はこの世に存在しないわけだから
必然的に一人暮らしなわけで、私は文士は野たれ死にしても〜
てのは茉莉的ななんというかプライドの表現、あるいは
かっこつけだと思う。
570 :
無名草子さん:2006/11/13(月) 17:19:02
572 :
564:2006/11/13(月) 21:27:10
>565
中野翠が独り暮らしするときに何度も読んだみたいなこと書いてなかったけ。
本持ってるわけじゃないからうろ覚えだけど。
あと貧乏サヴァラン編者の人はミニコミで「素敵なおばあさん」特集とか
やってその中に森茉莉がいたような気がする。
うろ覚えな上、この2例だけじゃだめか。
573 :
無名草子さん:2006/11/13(月) 22:08:22
このひとの名前は森なんというんですか?
漢字読めなくて
音楽評論・プロデューサーの立川直樹の好きな女性作家らしい森さん
立川のオフィシャルサイトに今書いてある
自由と孤独はコインの裏表だから、どっちかだけってのは困難だよね。
ただ、茉莉の場合は>563さんに同意。
通いのお手伝いさん(しかも茉莉の心酔者)あり、
次男さんは奥さんともども通ってくれる、
近所には呼べば来てくれる気心知れた電気屋さん、
寂しくなったらやっぱり近所の喫茶店に行けば、顔見知りが誰かはいる。
・・・ずいぶん恵まれた環境だったと思う。
>573
もり・まり と読みます。
575 :
無名草子さん:2006/11/14(火) 11:11:49
文章書く才能も親からの授かり物なんですかね?
鴎外の娘に太宰の娘
俺の母親が太宰の娘と同級生だったらしいが学生時代から文才がとてつもなかったらしい
多分仲良くなかったみたいだけど
芥川の孫だかも学校にいたとか
娘といっても二系ありますが、どちらさまの方でしょうか。
あんぬは茉莉の家を訪ねたりしてたのかと、ふと気になった。
茉莉からは、子供の頃の思い出は出てくるけど大人になってからの
そういう交流のエピソードが、でも桃子さんや五百さんみたいに
めいやおいとはあったらしいし。
あんぬと茉莉は相性があまり良くないのかと思ったが
類の例の小説では姉の恥をって怒ってるし、よく分からない。
578 :
無名草子さん:2006/11/14(火) 19:37:50
>575
作家の娘で一応本は出てもいまいちぱっとしない人もいるし、
思い出話だけの人も多いよ。授かりものというより幼い頃から
そういう環境にいた、ということなんじゃないか。
キタモリオの娘あたりにくると文才というよりも七光りだと思うが。
>577
弟の類の出版でもめて茉莉とアンヌは類と義絶したけど
茉莉は類との付き合いを復活させたので、姉の家には来なくなった
のではないかと勝手に想像しているけどよくわからんな。
キーワードの茉莉たんに何かワロタw
「森茉莉」って綺麗な名前だな。
「茉莉」だけでも綺麗だけど苗字の「森」がつくとさらにいいよね。森茉莉。
音の響きも好きだな。
ん。ほんと。茉莉ていう字面もいいなあ。
類と義絶したのに当事者の茉莉が勝手に仲直りして許せんて感じなんですかね、杏ヌさん。
怖いなあもう。
「天使の贅沢貧乏」に収録されてる、吉行淳之介との対談が好きだ。
いつもの浮世離れした茉莉たん節連発してるんだけど、
吉行淳之介の淡々としたマイペースな雰囲気もあいまって、
何かほんと可愛い人だなーと思ってしまうw
583 :
無名草子さん:2006/11/19(日) 21:30:50
今テレビでやってる法律相談の番組に銀座文明堂の娘が2人出てるけど
片方の名前が「杏莉(あんり)」だった。ドキュソっぽい気もするが
アンヌ+マリみたいだ。
584 :
565:2006/11/19(日) 22:33:54
>>572 中野翠は元々森茉莉の「文才」と「奇才」ぶりに憧れていたわけで
あのアパート暮らしをモデルにしてたっていうのとはちょっと違うと思うけど。
そして貧乏サヴァラン編集者の人も、元々森茉莉ファソじゃん。
ファソの全面肯定を「森茉莉のアーヴァンライフ術」みたいな賞賛と判断するのは
ちとイージーすぎやしないか?
574で言われてるように「自由と孤独は表裏一体」ってことだと思う。
禍福はあざなえる縄の如しってんですかね。
でも、茉莉本人は「面倒なことは誰かが助けてくれる」って思ってたと思うな。
何だかんだ言っても、その辺の社会的能力はゼロに近い人だし。
そういう自分が甘えてるとかも全然意識してなさそうだ。
で、不思議と助けてもらえるから、一得です。ほっとけないオーラとか
あったのか、文豪の娘だからという周囲の先入主だったのか
息子は自分の母親だからだろうけど。ジャックは本当に茉莉のこと
好きだったのかな。
ジャックはまんま男版茉莉って感じだからなー。
気が合ってたのは間違いないと思うけど、自分以外の他人に
対する執着が、基本的に薄そうだ。
次男の亨は本当に母親思いの息子って感じがする。
それより私は茉莉が子供産んだって事実が信じられない。
子作りとか子育てがどうのってことじゃなくて、出産してる
茉莉が想像出来ない。
歯医者に、「治療が二秒続きましたら一寸お止め下さいまし」
とか頼んでもらうような人なのに。
>>586 本人が「全然痛くなくてウンコみたいだった」って書いてるくらいだから、
超安産体質だったんじゃない?
588 :
無名草子さん:2006/11/24(金) 20:56:10
ちゃかしてそんな風に書いてるけど、ジャックかとおるかは忘れたが
産後しばらくは体調が思わしくなく寝込んだみたいな話が
アンヌのどっかの随筆集に書いてあったので意外だった。
茉莉に出産って確かに信じられないけど、それでも一生独身だったら
ああいう作家にはなってなかったんじゃないかなあという気はする。
589 :
無名草子さん:2006/11/24(金) 21:31:11
しゅるれありずむよ
590 :
無名草子さん:2006/11/24(金) 23:20:57
生物的に出産はしたけど、母親にはなってないんだよね。
私もそれは不思議です。
591 :
無名草子さん:2006/11/27(月) 10:56:59
エッセイには自分自身の母性的な面を書かなかっただけでしょう
海外に行った時も、ジャックは元気にしていますかとか、子供の夢を見
たとか、子供をよろしくお願いしますという内容のハガキを度々日本へ
送ってたそうだし。
エッセイでは子供のことは忘れたという感じになってるけどね
592 :
無名草子さん:2006/11/27(月) 19:37:38
ついに中村うさぎがチンポ金で買ってるwwww
チンポ大きい
くーーーー気持ちよすぎる
だってwwwwwww
こいつアフォやろwwwww
子供のことを可愛いとは思ってたんだろうけど、
母性的って言われると、また違う気がする。
基本的に、他人に無関心というか自分のこと以外はどうでもよさそうなスタンス>お茉莉
茉莉も無頼派の文士を気取っていたのかな。
文学に身を捧げた私って奴はぁ、みたいな自嘲気味の
しかしプライドの表明でもある、文学者としての"つくり"。
ちょっと違うかな。言い過ぎました。
ただ単に自分じゃ何もできないというか
するつもりのないお嬢様だっただけの気がする。
個人的にはADHD説を支持する。検証はできないけど。
>>597 なんだそれ、ADHDっていうの。
自分のことかと思った。
類もADHDだったんじゃないかな。
ADHDの具体的症状は、注意障害、他動性、衝動性の3点が代表的だって。
鵜呑みにすると、茉莉に対して他動性てのはどうかなあ。
そわそわ落ち着かなくて頻繁に外出するからとか?
アスペルガーだと、卓越した記憶力を持つ人もいるっていうけど。
茉莉って書いてることや、
周りの人の評価がそれっぽいけど、
人の思惑を測る習慣を持たないで育ったのがそれっぽく見られるってことはないかなあ。
茉莉の友達の徹子さんは、確か、本人はLDだと言ってるけど
長嶋茂雄さんと同じく。
長嶋さんはパーティに出席した時に大好きなメロンを他人の分まで
美味しい美味しいって全部食べちゃったエピソードが、いかにもその証左だと
うちの先生が言ってた。
>>600 ADHDには多動がないタイプもあるよ。
つまり人それぞれ、
「ADHD」の言葉で人をくくるなってことだろ。
その人をちゃんと人としてみろよ、あんたら。
ファンならなおさらだろ。
今んとこ、可能性をあれこれ出してるだけじゃない?
「茉莉のすべてがADHDの症状で説明できる!」なんて流れにならなければいいよ。
誰かの特徴的な行動を脳の機能障害で説明したからといって、
その人を「ちゃんと人として見ていない」ことにはならないが。
「あの人は○○の可能性がある」「脳の機能障害がある」と話すことが
無責任なんだよ。尊敬していないというかさ。
森茉莉が生きていてもそんな会話すんのか?
607 :
無名草子さん:2006/11/30(木) 22:14:25
えーとその論法でいくとプルーストの同性愛とか山下清の発達障害とか、
それらについて書かれた文章や論文はすべて無責任になるのか?
森茉莉が生きていたら?そりゃこんな話しないかもしれない。
けど森茉莉はとっくに故人。それでもって多数の人間に名前を知られている存在。
そこんとこをもう一度考えてみるといいよ。
文章や論文にできない人間の発言だな。
つまり責任がないから言っているんだろ。
>>608 森茉莉が大好きでたまらないということはわかったよ
というか606はADHDに偏見があるんだろうね。
だから、「そんなひどいこと言うなよ!」みたいに独り先走ってるわけで。
自分の偏見を他人の意見に投影して、勝手に逆切れするのは迷惑だと思う。
発達障害の人は、シーンとした中で音高く口笛を吹き出したり、
突然激こうしてキックかましてきたり、傍から見ると気ままな感じするな。
本人は周囲から理解されなくて辛いって。
片付けられない部屋とか、いかにもって感じするが、
上の長嶋さんじゃないけど、夜中に素振りするのに同僚の足
踏んづけても気がつかないとか、息子を球場に置いて帰宅したり、
に対し、刺身を遠慮しいしい食べたり
他人の気持ちを推し量る度がすぎるあたりは、またちょっと
違うような気もするし。推し量っても問題解決のために行動に移せない
ところは腰が重すぎて変人度120%というかお嬢様200%というか。
また、わからない書き込みしてしまいました。
613 :
無名草子さん:2006/12/01(金) 12:43:58
物集高量の部屋もものすごく汚かった。
お嬢さん育ちのせいで後天的にああなったというよりも、
あれは先天的な性質だが、それが許されてのびのび成長できる環境にいた、
と考えたほうがしっくりくるようなフシがある。
森家の人たちはみんなうっすらと変だよね。
そして饅頭茶漬けはうまいのだろうか。煮た桃も。
>>615 煮た桃はおいしいかも。桃のコンポートという料理もあるし桃ジャムも旨い。
しかし、饅頭茶漬けは(ry
饅頭茶漬けは無理だろうなあ
米と餡子でできてるおはぎや団子は食べられるんだし、食べれないこともないんだろうけど
どうしても「うげー」と思ってしまう
>あれは先天的な性質だが、それが許されてのびのび成長できる環境にいた、
実際に発達障害があったかどうかは限りなくグレーゾーンだと思うけど
この意見には同意。
「茉莉さんだから」「お嬢様だから」で済まされる環境だったものね。
茉莉は片付けられない、というかその気もないと見たが、
杏ヌさんは、差別されて育った次女としては
必然的にしっかりせざるを得なかったということで、
その辺は家事全般ぬかりなくやって、いたのかどうか。
実はアンヌさんが書いたモノは読んでおりません。
着物も茉莉優先で顔のまずい妹は母親には粗末に扱われていたと
茉莉が書いていて、アンヌさん自身も姉は母親の秘蔵っ子だったので
私は父親にと書いてあったらしいですが。らしいなんて書き方しか出来なくて
恥ずかしいですが。
鴎外の子供たちってみんな「自分が一番父にかわいがられてた」って意味のこと
書いてるよね。
子供たちみんなにそう思わせたのってすごいと思う。
すごいっていうかどれだけ卑怯かってことかと思う。
嫌なこと、自分が嫌われそうなことは、全て奥様に任せていたらしいね。
子供たちもそれはわかってるのに、でもやっぱり「パッパが一番」
なんだよね。それは其れで凄いかと。
しかし、アンヌコに贈られた反物まで茉莉用の着物に仕立てちゃうって、
ちょっとヒドス。なんでそんなことに?
娘が二人いて、二反の反物が贈られたら、普通は独りに一反づつって思うと
思うんだが。
>>622 「記憶の絵」によると、しげさんは娘2人の容貌に不満を持っていたものの、
総領娘である茉莉は化粧栄えするという理由で一生懸命お洒落させてたらしい。
でもアンヌコに関しては、何しても無駄って感じで全く構わなかった。
前述の反物事件があった頃は、ちょうど茉莉の婚約が決まった後だったため、
しげさんは茉莉の衣裳を揃えるのに夢中であり、なおさらアンヌコのお洒落は
どうでもいいやと思ってたのではないかと。アンヌコカワイソス。
そこで何のフォローもなかったら、アンヌコもさすがにダメパッパ
認定するかもしれない、と思うのだが、
アンヌが可愛そうだと、連れ立って三越だかの名店に行って、素敵な反物をあつらえてしまう
パッパはうまいというか、やはり子供に慕われるだけはあるな、と。
でもやっぱり茉莉はちょっと躾したほうが良かったんじゃないかなあ。
でも茉莉は厳しくするともっとダメな人間になったかも、と思うです。
考えすぎと思いつつですね、トットちゃんの校長先生みたいに
君は「本当は」いい子なんだよ、のつもりで
お茉莉は上等よって言ってた、とか。
トマトとたまねぎを炒めただけのものは本当に
他のおかずがいらないほどに美味しいのだろうか。
バターは使ってるんだろうけど、調味料は塩のみ?
調味料は書いてないね。
私ならニンニクは欠かせないなぁ。
コンソメも加えるかな。
簡単トマトソオス。
ご飯にかけて、チーズ乗っけて焼いたらきっとウマー
いやいや、トマトとたまねぎを合わせるとケチャップの味になるから
嫌だって書いてた。
ケチャップうまいよう。
簡単トマトソースはうまそうですね。やってみたい。
私は、ピンクのかったトマトより、茉莉の嫌う腰巻色の赤いトマトが
好きだ。桃太郎とか。ジュルル・・・
630 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 04:27:19
>>629 私も
完熟!って感じの真っ赤なのが好き。甘味があるから
地元では箱でたっぷり詰まっていて398円とかの美味しいトマトがある
味はプチトマト、大きさは普通のトマトって感じ
ああいうのが一番美味しい(柔らかすぎないもの)
茉莉さんは青臭いような若いすっぱ味がお好きだったのかもしれない
春野菜のアクのほろ苦さ、渋みが好きって言う人だしね
631 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 18:45:18
中野は森茉莉超えたって自惚れてるよ
632 :
無名草子さん:2006/12/20(水) 19:09:46
ほっとけ。格が違う。
汚部屋に住んでベッドで調理よ。一日寝そべってテレビ鑑賞。
そこまで俗世に関係なく生きれてお茉莉は上等よ、まで到達しなければ。
正月関係なく屠蘇散、と書いてて、
とそさん(で、読みはあってますか?)て何ですか?家の母に
聞いても知りませんでした。物知らずすみません。
>>633 お酒や味醂に一日二日浸しておいてお屠蘇を作る、薬局などで売っている
漢方薬?が袋に入ってるものです
味醂だけでお屠蘇を作ると甘すぎて頭が痛くなりますw
この時期薬局に行くと売っているところ多いと思います
<626
素材が良ければ無水調理鍋で少しの油分でとろ火で過熱したら
甘味がでておいしそう
とろけたところにバターと甘塩
>622
家族自慢の力のある父だから欠点は見のがして神話化しないと
その後の一家の発展と経済にかかわるからでは
子供によって才能地位などに良き父である美点が備わった
死後の評判は印税があれば美化するのは常識って感じる
>でもやっぱり茉莉はちょっと躾したほうが良かったんじゃないかなあ。
別に離婚しなければなにも困らない人だったと思う
茉莉のおくるであろう結婚生活に必要なことはできたんでしょう
女中当たり前の時代だから
遺産で食べられるほどはなかったってことなのかな
この時代で語学力があって収入をえられる人はあまりいないでしょう
今も仕事を持っていて汚部屋でお惣菜買う人居ると思うけど
別に誰も問題にされてない
ベッドでキャベツ刻むのは、安定性の面でちょっと難しいな。
キッチンはなかったのかなあ。
637 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 20:05:02
クリスマス料理の一環(?)でウフ・ジュレもどきを作ってみた。
ゆで卵作って適当に切る。
鍋にコンソメの素を溶かして沸かしゼラチン投入。
ついでにゼリー液にパセリの刻んだのも入れてみる。
器に切ったゆで卵適当に並べてゼリー液流し込んで
冷蔵庫で冷やす。以上。
器に入ったままスプーンですくって食べた。本当は器から外して
盛り付けたときに卵がきれいに見えるように作ったほうが
いいんだろうけど。ゼリー液入れるときにゆで卵の白身と黄身が
離れてしまい見てくれは悪かったが、もうちょっと頑張れば
お客様用料理としてもいける気がした。自己満足だけどさ。
クリスマスらしい
お花巻寿司の容量で
型を使って上手にすると卵のお花にパセリの茎ができそうだけど
コンソメゼラチンはゆるいほうがおいしそう
>>637 ポーチドエッグや温泉卵で作ってもおいしいですよ<ウフ・ジュレ
私はプチトマトとセロリも角切りにして一緒に入れます。
セロリはいい
ゼリー液だけ冷やしておいて
砕いて細かくしてお皿に飾ってもいいね
小説新潮1月号に黒柳徹子が森茉莉のことを書いている。
小さいとき簡単な材料の冷たいお料理をつくるのは
罪深いことだと思っていた
カキのカクテル。
フライパンがこげるのを厭わず、ジュウジュウ焼く料理は
白石和子等に大絶賛だったと書いてたのは覚えてるのが、
いったい何を焼いたのだったか。ジャガイモとベーコンでしたか?
メイク中にクソとはこれまた。
645 :
無名草子さん:2006/12/25(月) 16:56:46
フライパンや鍋、皿やら釜はさすがに使用後は毎回洗ってたんだよね。
食べ物にかかわる鍋釜類の不潔はちょっとつきあいにくいね
ウフ・ジュレって半熟卵を丸のままコンソメのゼリーの中に
固めるんだと思ってましたが。少なくともフランス料理屋なんかで
出るのはそうですよね。
>>637さんのも綺麗でおいしそうだし、簡単そうだから試してみよう。
フランス料理屋だとコンソメが全然違ってぜったい作れないから
簡単なのでいい
>>647 私の持ってる料理本でも、半熟卵は丸のままです。
(コンソメはキューブ利用w)
でも、丸のままだとこれだけでけっこうお腹いっぱいになっちゃいそうだから
半分に切ったほうが量的にはちょうどいいかも。
コンソメプリン型に半分固めて温泉卵をいれて残りのゼラチン液いれて
お皿にぽんと一人分つくったらどうだろう
白身も黄身もとろん
651 :
無名草子さん:2007/01/01(月) 16:28:51
あけおめ。
森茉莉は屠蘇散が好きで大量に買っておくんだっけ?
あとは浅草時代ににしき玉子を自作するとか。
652 :
無名草子さん:2007/01/02(火) 04:43:58
あけおめ
今年のうちのきんとんと黒豆には、水あめを砂糖と併用してみたよ
茉莉さんが書いていたように、黒々つややかな黒豆になって、甘味もとても上品だった
きんとんも悪甘くなるくどさが全くなくて、上生菓子のようなさらりとした
品のある仕上がりになった。色つやも綺麗にできたし
茉莉さんの著作って、なにげにタメになることがちりばめられている
鮭の白ソォス卵の黄身の入ったクリィム色も、ドイツ式サラダも
うちではもう定番茉莉さん料理として定着してるよ
茉莉さんのエッセイを読んだことのない、フツーの家族が喜んでいるくらいだから
やっぱり茉莉さん、料理は上手だったんだろうなと思い、また、同時に
素敵な料理についてあれこれ書き残してくれたことに感謝したいな
653 :
633:2007/01/02(火) 15:03:14
大変遅くなりましたが、屠蘇散について応えていただき
ありがとうございました。
トマトベースのカキのカクテル?で酔っ払いたいものです。
レしピ板みたいになっとるな
>茉莉さんの著作って、なにげにタメになることがちりばめられている
なんかこういうのって違うよな
656 :
無名草子さん:2007/01/03(水) 13:42:32
>>655 そう? 森茉莉ってトンデモだと思うし身近にいたら絶対
嫌いになるだろうけど、「著作読んでる限りでは」料理おいしそうだし
ほんと〜に時々だけどためになることはあると自分は思っていた。
手土産は安いゴテゴテのをたっぷりじゃなくて、良いものを
少し詰めさせたもののほうが良い、とかその程度のことだけど。
でも全般的にはためにならない方面の話が多いと思う。
部屋汚いのとか空焚きとかだらしないのとか。
>こういうのって違うよな
と思うのは自由だけど、同じ本を読んでも感想は読んだ人の数だけいる
千差万別、どういう読み方をしたら正解なんてものはないよ
読み手が著者に対して求めているものなんて、読者の数だけあって
ものの考え方とらえ方なんて自由なんだからさ
頭の堅い人は、文学論議にはあまりむかないかもとは思う
そもそも文学って、数学に比べたら曖昧でファジイ ←死語 な分野だし
そこがいいんだし
マリさんでためになったのはどんなにたんびー世界にはしっても
失わない自嘲精神かなぁ・・・。自嘲というか冷静?自分ネタ精神?うまい言葉が出てこない
あとドコンジョーの恥ずかしさとか
ためになったことは、腰が重いのと、夜更かし大好きだと普通は同居してもらえないし、年取った親に
死ぬまで心配かけちゃうってこと。
>ためになったこと
自分は、ふわふわと地に足のつかない妄想生活から足を洗おうと思ったことかな。
文豪の娘はおもろいばーさんなんだなと
思うだけでためになったことはないな。
表面的なことだけでなく、自分や周囲の人間性について
考えさせられるエッセイ、述懐は、よく読むと現在自分が抱えている
問題にも共通した部分があるのでいろんな意味で考えさせられるよ
私もそんな部分と、料理に関する記述に関しては
ためになったと思える部分がたくさんある
料理かぁ…。茉莉さんの料理や美意識全般って、
ナンチャッテ洋風とか、どこかの貴族のつもり風ナントカみたいな、
フェイクっぽさが味だからなー。正直あんまり自分で真似したくならなかった。
でも、他人の食生活を覗く楽しさっていうのはあるよな。癖の強い人のほど。
ためになる本が読みたいのなら、、辰巳芳子や白洲正子みたいな、
もっと地に足のついた本物志向の人達の方がいいのでは。
>辰巳芳子や白洲正子みたいな、もっと地に足のついた本物志向の人達
釣りですかw
これが噂の山の手族か。にゃははは。
世田谷奥さんかもしれない
>>664 いや、釣りじゃなく。
彼らのエッセイは全然背伸びしてないし、
自分の生まれ育った環境からの妙な上昇志向がない。
自分は、古いものを大事にしている田舎の育ちだから、読んでて懐かしいものを感じる。
スノッブな都会人きどりの人の方が、見た目のハイソっぽさにダマされるんじゃないの?
668 :
無名草子さん:2007/01/10(水) 21:42:00
>自分の生まれ育った環境からの妙な上昇志向がない。
白洲正子は元々上流階級で上昇しようがないから
鶴川の農家改造して住んでみたり、青山二郎とか作家とつるんだり
っていう「下降志向」は、ある意味すごい背伸びだと私は思う。
>古いものを大事にしている田舎の育ちだから、読んでて懐かしいものを感じる。
作家って「わかる、あたしにはこの世界が分かるのよ!」
って思わせるように書くのが仕事だからね。森茉莉もそんなような
ことをどこかで書いていたと思う。
辰巳芳子って地に足がついてるかなあ。今の人はけしからんちゅーよーな
老人性ヒステリーというか意固地がパワーうpしてないか。料理板の料理
研究家スレな話題ですが。
本物志向ねえ、言ってるそばからうそ臭い言葉だ。
私は空き瓶を美しがってる森茉莉のほうがいいなあ。
貴族だとお公家さまに関わる事があるから
身分の差は一般人よりずっと感じやすくへりくだる場面も多いから
自分たちは自由もあるこんなところでいいから好きにしようって感じなんではないのかしら
670 :
無名草子さん:2007/01/10(水) 22:06:28
668に禿げ同
上昇志向なんて上流にあるはずがない。
身分の差が当然あると思っているあんた等がめでたいな。
>>667 >自分は、古いものを大事にしている田舎の育ちだから、読んでて懐かしいものを感じる。
これが言いたかったのですねw
白州は「本物志向」というのとは別次元だし、芳子スープ婆は頑固ババアが
商売になるからやってるんでしょ。
スープ婆の昔の本と最近の教祖様としてのみことばの本を見るとそう思う。
>>667さんは、おハイソ的認識で「地に足がついた」ものよりも
むしろ「暮らしの手帖」「栄養と料理昭和初期からのバックナンバーサイト」
などを嗜まれた方がよろしいかと
世田谷奥さん的趣味の真髄を見たw
>>673 「暮しの手帳」も最近はほっこり生活系雑誌になってるから、667さんの
好みには合わないでしょう。
675 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 14:34:00
受賞かなにかに
下地大島でいったのは時代を考えるとおもしろいなと思う
676 :
668:2007/01/11(木) 20:12:58
さっきあんなこと書いたわりに白洲正子は嫌いじゃなかったりしますw
金持ちのばーさんのレトロ&ハイソ生活覗き見ものとして読んでるが
何年か前に高島屋で見た白洲正子展の展示品はうーんいいなあと思ったよ。
古典文学ものは全然面白くなくて、自伝とかエッセイのほうね。
青木るえかだっけ笙野頼子だっけ、白洲正子嫌われてるよね。夫のほうか。
地に足がついてる……というイメージだと幸田文とか?
677 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 21:12:52
西洋化したがる階層じゃないの
階層とか地位とか意識したことって、正直一度もないな
茉莉さんも「上等」にはこだわるけど、ハイソ意識ってのは
皆無だったと思う
産まれたときからごく普通に身近にある風習やものについて
おかしな特別視をせず、ああそこにあるのね、そういうものよねって感覚で
それらを当たり前に捉えてきたから
まあ、どうせならその中には、残酷な現実よりも楽しい夢があった方が
いいんじゃないかな、くらいは思うけど
679 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 12:17:32
>>678 私もだいたい同意かも
ハイソっていうのがもう違って独自の趣味や趣向が興味ぶかい
お料理だって時代が違うと思わないと読めない
今なら西洋料理とわざわざ言わないものだったり
どうしても有名人の家族や貴族だと
暮らしぶりの上下を考慮にいれる読み方や感想でてくるもの
生活がのぞくような作家さんについての話だと
結構自分のことと引き比べて考える人がいるんだなと思います
白州さんはほんとに貴族家庭だから
政治的に西洋文化を拒否はできなかったんじゃないかと思う
パッパ鴎外は店の店員が、「なんとかかんとかペラペラ」でございますねって
生意気だと怒り心頭だったそうだが、どういう心理なのかな。
店員風情がとか思ってないかな。
母シゲも、店員さんがバナナ食べるの?と驚きを隠さない。
敬語で話すなんて考えられないと、茉莉も言って、、、なかったかな?あれ?
私も買い物するのにへりくだるのも、なんか変かなあと思うときもありますが。
682 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 12:57:54
>>680 昔だから店員風情あつかいはいっぱい居ると思う
雇い主もそうでしょ
今でもあまりひどいと怒る人はいるよね
大鴎外がってことだと思ったけど
>>681 店員には敬語は使わないでしょう
馬鹿にするんじゃなくて風習みたいなもので
店員さんがよそのお店で買う時やっぱり敬語は使わないのでは
今はお客の方がなにかあったら面倒だから店員にもあたりさわりなくしているのでは
シゲがバナナを食べるなんて生意気、ずうずうしいと言ったとしたら
ちょっと怖いなと思うけど
683 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 13:36:10
でも昔の女中や店員の話をすると
高価な食品を盗み食いされたことを結構聞く
衣食住を見て給金は少ないとか雇用形態ちがうから
住み込みでお客用の物をたべられちゃったとか
不満持ってるというのはあるかも
だから女中のくせに○○をたべたという話もある
茉莉いわく高級娼婦だったか、水商売風の女性2人に花屋で話しかけたら、、、
内容は、「母もその花は大好きだったんですよ」だったかな。
ジロジロ不審気に見られて返事もされなかったって怒りのマリア化してたが、その反応もやむなし
かとも思えなくもなかったりしたりなんかして。
感じの良い応対されて当然みたいな無防備さがお嬢様気質って奴なのかな。違うかな。
「顔洗うお湯の人」だから、意識してなくても階層意識は身についてると思う。
浅草でノビノビできたとしても、フランスでも。
686 :
無名草子さん:2007/01/15(月) 15:17:00
今で言うおハイソ意識みたいのはないけど、階級意識は普通にあるよね。
自分でも「お茉莉だから許される」って思ってる面ばーりばり。
652=657さんはすごく真面目なんだと思った
>>686 そういう意識は変に「私はないのよー」とされるよりも
バリバリに見えていたほうが気持ちいい。
隠されると反発したくなるw
689 :
686:2007/01/16(火) 00:34:45
気持ちいいとか悪いとか評価とか否定の次元ではなくて。
ただ「あるよね」って話。
そこんところ、も少しニュートラルに受け止めてくれ。
>>688 そうかも!
普通の人は表にださないでうまく生活しているからこそ
好き放題を言っている人の話が面白く読めるのかも
今の若い子の自分大好きみたいな感じはある
女性=献身的でないものを女性は結構好んでいるのかな
現実にはまわりに気配りばかり求められるんだけれど
>>687 なぜ同一人物のレスだと確信したのか
非常に気になるわけで
アゲてるからではないだろうか。
しかしですね、手作りマドレーヌを、あなたにあげる、あなたにはあげないと
パーティでやってる茉莉さんは、ほんまになんともはやお嬢様。
あげないと言われた方は多分、なんじゃいな位は思ったはず。
お嬢様は〜もう〜わがままなんだから〜。
>>692 家庭ではどこも女の子ってそんな感じじゃない
ママとパパと○○ちゃんがどうしたこうした、
お家じゃ私が一番で当然なんだから!
に慣れていないと女ばかりの付き合いできない
迷わず同様のことを言い返す
そういう人っていっぱいいると思う
でも外ではあまりしないよね
普通はあくまで内輪の話
もう少し大人にならなければ、と書いちゃうおばあちゃんは可愛い
し、アホ?みたいな感慨を持ったりして。身近にいたら困ったちゃんだが、
やはり見ごたえがありますね。
類の「鴎外の子供たち」を読んだんだけど、アンヌが激怒して死ぬまで許さなかったってわかる気がするよ。
類ちんが?類ちんは長野方言でいうところの「ずくなし」だからな。
坊ちゃま。最初の奥さんが甲斐性があったのが、逆にいけないのかも。
て、ちょっと私がカンチガイしてますか?
697 :
695:2007/01/19(金) 18:30:06
>>696 私が、こりゃアンヌが怒るのも無理ないわと思ったのは、
母方の伯父(しげさんの兄)が、「アンヌに気をつけなさい、男を知ってる歩き方をしてる」と言ったというくだり。
あと、類が自慰行為をやめられなくてしげに相談しにいったら、
「女が欲しいんだね」とずばり言って、商売女のところに行かせて、
類の帰りをしげとアンヌが待っていた、というところ。
アンヌって結婚後にカトリックになったくらいの人だし、潔癖感の強そうな人でしょう。
こういう性的な事柄をぬけぬけと書かれるのはそりゃあ嫌だったと思う。
茉莉の二度目の結婚の破局は、茉莉に非はあるにせよ、
半分騙し討ちのようなやり方で実家に帰された茉莉に同情がいったなあ。
このときばかりは落ち込む茉莉と、しげさんの落胆ぶりが哀れだった。
698 :
無名草子さん:2007/01/20(土) 00:55:22
2度目の離婚の事は、茉莉自身全く書いていないですよね。
タマキンとは恋人的な心の交流が、それなりにあったからこそ、
けなすことも含めて、自分と相手の心の移り変わりが書けるけど
2度目の相手とはそういう事も全くない結婚生活だったのなと。
珠樹とは、子どもを二人もうけ、十年の夫婦生活をしただけあって、それなりに人間らしいぶつかりあいがあったからねえ。
二度目の結婚は、なんの説明もないままいきなり実家に帰されちゃったから、
あのお茉莉も、さすがに相当傷ついたんだと思う。
まともに人として相手にすらされなかった、みたいな。
だからもう口にするのも辛かったんじゃないかな……と自分は想像する。
701 :
無名草子さん:2007/01/20(土) 22:52:58
>>698 ルゥルゥ本、薔薇十字社倒産済だけど、もし復刊したらどこが出すんだろ?
もう1社別のとこも出したけど確か揉めてたような覚えがある。
>>699 アンヌとの文通本「鴎外の遺産」の2巻を読むと、二番目の夫は
穏やかそうな人で、夫の連れ子含めけっこう仲良くやってる
ようで、それまで「形だけの再婚」と思ってたから意外だった。
お姑さんが一方的に森茉莉を送り返しちゃったんだよね。
結婚期間は短かったし、相手を嫌いになって離婚したわけじゃないし
逆に良く思ってたから書かなかったのかも? と私は思った。
山田珠樹と違って文学畑の人ではないし、戦争中に亡くなった山田珠樹
と違ってまだ生きてたかもわからんし。
>>701 2度目のご主人の佐藤教授が亡くなったのは昭和40年というから、
「贅沢貧乏」の後ですね。
教授のことだけなら書こうと思えば書けなくはなかった気もしますが、
教授を書くなら、生さぬ仲の2人の娘にも触れなければならなくなるし、
身内ならともかく、半年ちょいだけの縁でアレコレ書くのは遠慮したのかも
しれませんね。
文豪の娘として、書いたものはずっと残って赤の他人に取りざたされるもの
ということは身に沁みて分かっていたでしょうから、文学に携わっていない
カタギの、しかもお嬢さんに迷惑かかることは避けたのかも。と思ってます。
>701
特に悪く思ってないっていうよりも、特に思い入れがないってのが
本音じゃないかなと思った>二度目離婚
「鴎外の子供たち」2巻読んでると、確かに相手の子供との交流はあるんだけど
相手との交流があんまり感じられなかった印象ある。
>>703 >>691ですが
>>662、
>>678は私ですけど、他は別の方です
同一人物書き込みを当てることは、当てたい側のご本人的にはちょっとした
遊び心かもしれませんけど
あまり意味のあること(その行為を楽しいか不愉快に感じるかわからない
相手を巻き込んでまですること)ではないんじゃないかと思いますよ
咎め立てするつもりはないけれどね
気易く別人同士のレスを、自己判断のみで=と決めてかかっているというのは
いささか礼を欠いたお振る舞いかとも存じます
誰が何を書いていたっていいじゃないですか、そんな探偵みたいなこと意味ないですよ
お楽しみはあくまでもご自分お一人の中でお納めになって頂きたいなと思います
茉莉独特の、なんとか思考の、なんとかの部分をど忘れしたようです。
アリの巣思考でしたっけか。茉莉の文章のようにどこに繋がるか
分からないが、茉莉の脳内では辻褄が合ってるような。えーと
なんとか一派が私を陥れるために策謀をめぐらしてるとか、小島さん
の茉莉書簡のアレに載ってたはず。
ところで、存命だったから2度目の夫のことを書くのは遠慮したにしては、
辰野なんかは、存命中でもフランス文学者なのに
粋でないとか書いてたような、夫の友人たちは私を
誹謗するとか書いてたような。
それとも彼らの死後に書いてたのでしたっけか。
曖昧なことばっかり書いてごめんなさい。
あげて書く人、ぴたっといなくなったのね、なんて。
変なこと気にする人がいるのね。なんで?
>>708 ルウムクウラアやマイカーを所有し
銀座にふらりと出掛けるときに、自分の手持ちの中で一番の着物や
宝石でごてごてに飾り立てている、人生の愉しみかたを知らない
人なんじゃないかしら>人のことを妙に気にする人種さん
ふむふむ。
他人は変で、自分はまともっていうのも改行に特徴ある人の特徴か
女臭さが強烈なスレになりましたね。
おすすめ2ちゃんねる怖いよ
湯水の如く金掛けたのに売れなかった歌手 三人目 [音楽サロン]
【育ちの】マナーの身に着け方【悪さ】 [生活サロン]
【鬼畜】心の闇【悪魔】その40【外道】 [生活全般]
ほんとだ。怖い。育ちの悪さ鬼畜外道悪魔。うはあ。
>他人は変で、自分はまともっていうのも
誰でもそう思っているんじゃない
その時の最大公約数にのっかるのが楽かどちらか
お茉莉が素敵に思えてくる
茉莉は自分の「変さ」を自覚は一応してたと思う。だから、常識に合わないからおかしい
という他者への批判は、あの人はしていない。
貴方のイノサン、貴方の悪魔。
本郷図書館で、“わたしのパッパ”展やる!
面白いかわからんが逝ってみよ。
わたしの、てことは茉莉かあんぬ中心の展示なのかな。
小説を読んでて、つい脳内でキャスティングをしてしまう。
いまのところ、モイラは全盛期の吉川ひなの。
パウロは(ちょっと性格良すぎるけど)小池徹平。
「金色の蛇」のジェニが成宮。
↑こういう寒いレスは勘弁して
本当。腐女子臭がして軽く気持ち悪い。
レス評論家もな。
あら721さんが切れてらっしゃるわ、と。
このスレ、もう消えてもいいな。
自分の中の森茉莉像や、茉莉さんの著作の読み方と
少しでも違うことを感じている人を見つけると
獲物が来たぞとばかりにものすごい攻撃的な態度で
上から目線でものを書く人がウザイよ
いろんな人が読んでいて、その人なりの茉莉さんがあるんだから
自分と同じ感性やイメージでなくて当たり前なのに
頭固いって言うか、おかしな感情移入しすぎというか
おすすめ2ちゃんねるのリストを見るとさもありなんという感じではあるけど
意地悪押しつけ婆が来るとこのスレはおかしくなる
補足
もちろんこのスレに来る人全てが意地悪婆ではない
まともな人もたくさんいる
ごく一部の揚げ足取り大好きな性悪婆がこのスレの空気を悪くしているってだけ
同じ意地悪書くにしても、ここは森茉莉スレなんだから
思わず「やられた!」と思うような気の利いた嫌味や煽りを書くくらいの
気遣いが欲しいよw
森茉莉こそが元祖腐女子だと思うけどね。
本人はその意図はないって後日書いてるけどね。
結果的にホモになってしまったけど美しいものを書きたかった
だけだと。
脳内キャスティングについては、漫画スレや小説スレでは
よく出る話題だし、森茉莉ドット文学館の100質にもあるし
腐の傾向のある人だけが言い出すもんじゃないから
なんでそこまで目くじら立てるのかわからん。
記憶の繪で矢田部達郎に言われた
「茉莉子さん、お乳飲まれるといい気持ち?」
はセクハラ発言ですか?
いい男に言われるエッチネタは甘く危険な囁き
バカオトコに言われるのは単なるセクハラ
茉莉的に、矢田部達郎は「日本人離れした遊び心を持つ上等ないい男」なので
ドキドキする甘い囁きだったと思われ
そんじょそこらのエロオヤジなら単なるセクハラだろうね
出たー、改行に特徴ある人。
>>773 ふーん。だから何?
あなたみたいな意味もない冷やかしだけが異様に好きな人が
何をしたいのか、何をこのスレに求めているのか
本気でわからない。
鼻の穴膨らませて突っ込んだつもりだろうけど、突っ込み自体が
くだらないレベルの低さだし、全然気も利いていないしね。
あなた本当に森茉莉作品読んでいる人なの?
まともには読んでいないのでは?としか思えないな。
手垢まみれで俗っぽくくだらないことしか言えない人には
このスレを汚したりバカみたいに茶化しに来ないで欲しいわ。
俗っぽくくだらないことには価値がないって、それ本気?
お茉莉といえば俗の権化。
俗と聖とは共通でしょ。
自分と意見の違う人を見ると、けなすことに必死になるばかりじゃ
スレの空気はうるおいませんて。
スレを汚すだなんだと言うほどのもんじゃないよ、2chなんて。
もっと軽さをお持ちなさい。
この間ブクオフにお茉莉の甘い蜜の部屋?が100円で売ってたよ。
小説は読まないのでスルーしたが、買った方が良かったかとちょっと後悔している。
>>735 価値がないとは思っていない。俗っぽいことやくだらないこと。
私の言ってるくだらないとは、すなわちつまらない揚げ足取りや
重箱の隅つつきといった、精神的な余裕やいい意味での鷹揚さが全くない
けちくさいマネが好きな人のこと。
台所の隅っこでけちくさいことをあれこれ算段する世田谷奥さんみたいな
そんなくだらない真似が本当に面白いのかと思っただけ。
ま、カリカリキーキーヒス起こすのは嫌いなんで
あくまでも言葉の持つ力と、嫌味が言いたくなったらシニカルな機転を
利用すれば、醜いだけの言い争いやドロドロのエゴからは解放されるかなと思う。
他人から見ると、あなたも充分けちくさく余裕がなく見えるんだって。
その「自分は違う」てな態度は充分エゴイスティックでっせ。
頭を冷やしなさいて。
正直に言うと、あなたのレスは結構特徴あるから、からかわれるんだと思うよ。
相手を肯定するわけじゃない。けれど、とかく子供っぽく
「相手は馬鹿で浅はかだが、自分は違う」みたいなやり方じゃ、そら揶揄は終わらんよ。
>>735 それは出物だったのに惜しいことをしたね。
甘い蜜は作者本人もとてもよく描けたと満足している作品だから
まだ売れてなかったら急いで買いに行くといいと思う。
これは
>>733が一言余計だったなあ。
まあこういう人はどこにでもいるけど。
あらあら、突然スレが賑わってw
もっと軽さをお持ちなさい。
頭を冷やしなさいて。
いきなり上から物言われるのって、お前は何様だ?と不愉快になるね。
こういうのが鬱陶しいんだ、女の集まるスレは。
性差別主義者まで出てきたかw
>>740>>742が火事見物の野次馬的冷やかし屋ね。
>>733もあなた?
もうちょっとひねって頭を使った面白いこと書いてくれたら
あなたの存在意義も少しはあろうものを。
ということは、740 742以外でたくさん書き込みしてるんだねw
色んな役を演じつつ、他人の存在価値まで判断してくれるなんて、すげーや!!
vipperが紛れ込んでいるようですね
煽りを放置できない上に、見ているスレの内容も・・・な人がいる限り
このスレの荒廃は続く・・・
自分の発言にうっとりしているようなベタな人はこっちの巣へお帰り
【育ちの】マナーの身に着け方【悪さ】 [生活サロン]
【鬼畜】心の闇【悪魔】その40【外道】 [生活全般]
他の人に来るなとか言うのも特徴か
結構このスレ来てるのに、自分が見てるスレが一個もない。
てことは、紹介されてる5個のスレ見てる人は、一日に何回もここに来てるって
ことなんだろうか。
>>741 最終行以外は同意。
「おすすめ2ちゃんねる」とやらが見えなくなるけど、
専用ブラウザ便利ですよ(Open Jane Doe使ってます)。
クリックひとつで不快な人(たぶんあなたと私で同じ人を指してると思う。
前スレの途中から居ついてしまった人)のレスがあぼ〜んされます。
残ったログは、ほ〜ら和やか。
この人、いつから居るんだろう。
本当に読んでるの、このスレからでてけ、一人だけ って
まさに自分だけはまともと信じて疑わないPTA族の代表格。 常に自分は代表者のつもりだから、放置すらできない困ったちゃん
>>752あなたもかなり悪目立ちしてるよ。
いい加減しつこい。
とりあえず
>>727=728=732=734=736か
そしてその人はfayray好きで、生活サロンと生活全般板住人か。
ふうむ。一人でまわしてんのか。そんなアホな。
ところで、今のタモリを見て、お茉莉はどんな感想を持つかなと、ふと考えた。昔は
ケチョンケチョン(死語)にけなしていたもんだが。
石坂浩二は、かえって今のスタンスの方が、お茉莉の感じた「いやらしさ」が分かるように
なった、、かな?昔はなんでそんなに嫌うのかなと不思議だったですが。
タモリについてはその後ほめていなかった?
>>757 着てるものを誉めてたと思う。
本人はイヤでたまらないが着てるものがすごくいいので悔しい、みたいな
ニュアンスで書いてた気がする。
しげさんてどの位美人だったのか、いつも疑問に思ってしまう。
美人であったことを疑ってるわけじゃないんだけど、写真が一枚しかないから・・
顔立ちよりも雰囲気が勝っていたのかな。
しげさんのお姿は、親族大集合みたいな写真と、打ち掛け来てる姿しか知らないが、なかなか男らしい容貌だと思った。
ちょっとあまみゆうきみたいな、眉毛。
タレント評でいえば、いしだあゆみは茉莉いわく、偽者インテリで、ショーケンはなんでいしだあゆみが良いのだと怒ってたことを
思い出した。
>759
美人とされる顔って時代によって違うからね。
以前新聞で美人顔の変遷やってたけど、
明治と昭和では全然違っていた。しげさんは
明治初期の生まれだから、今見ると微妙そう。
茉莉が書いてた、美人と呼ばれる明治の女性のうち(確かお二方)一人は、
顔が長くて、上から下まで顔を見るのに時間がかかった、(うろ覚えすみません)
方は、どなたでしたっけ。
柳原白蓮さん?
九条武子でしょ。
森茉莉浪漫館の管理人さんはもう森茉莉のこと書かないのかなあ。
10年前にネット初めてやったとき森茉莉で検索して
あれ見つけたときはすごく感動したんだよな。
河出書房新社から出てる「凶鳥の黒影―中井英夫に捧げるオマージュ」っていう
アンソロジーで、皆川博子が森茉莉のこと書いてるんだね。
全然知らなかったから、読んでていきなり茉莉(文中だとM.M)が出てきて驚いた。
>761
美人とされる基準が今と違うから、というよりも
昔のことで、写真も碌に残っていない分、記憶が美化されて
そして茉莉の文章によって更にパワーアップした面がないかなあと思って。
美人だったことは確かなんだろうけれど(オトもそう言ってるし)
年配になってからの写真を見ると、輪郭が意外にもっさりしていたので「ん?」と
思ってしまった。
茉莉の同級生のお母様でもあった林きむ子さんは、本当に美人だよね。
林きむ子は今でも十分通用する超絶美人だね。
柳原白蓮と九条武子は昔の美人という感じ。
志けさんは確かに昔の美人顔ではあるけど、無骨な感じ。
一般人の中では相当の美人だったとは思うけどね。
ジャイアントキムコ
プチ・スイス・チーズを食べてみたくて、
ネット通販で探してみてるけどない。
フランス在住の人のブログの描写読んで我慢してます。
フロマージュブランなら時々見るんだけどなぁ・・・。
>>769 今日本で発売されてるなかでは、プチダノンが一番お茉莉述記の
プチ・スイス・チィズに近いというのをどこかで見たよ。
本物はやはり仏蘭西に行かないと味わうのは無理かもね。
お茉莉はお菓子をどういうお道具で製造していたのか。砂糖まぶしチョコじゃなくて、
ケーキ(たしか、パーティに持ち込んでた)
レンジ、オーブンは持っていたのか。フライパンで作れるものなのか。ホットケーキは
作れるが。
お菓子は作らず好きな店のを買ってたんじゃないかな。
倉運荘は共同炊事場だからオーブンはなさそうだ。
小さい頃の回想エッセイでも、青木堂と伊勢屋で買ったとか
下北沢の一人暮らしでもネスレチョコを駅前市場で買うとか、
青柳のなんたらがいいとか、どこの店のなにが好きって
いう話ばかりで作るのはないね。
白石かずこのパーティーに手作りのマドレーヌを持ってったって
話がなかったっけ?
本当に手作りだったのか、それらしく見える既製品だったのかもしれない。
というか、マドレーヌ作りに必要な道具が思い出せない。
マドレーヌ作れるのに、茉莉の著作に本格お菓子作りは出てこないのは
おかしい、かも?あれだけ料理自慢なのだからして。作ったら必ず書くのではと
思いましたが、わたしが読み落としてるだけかもしれない。
775 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 16:02:39
>>766 輪郭もっさりの件は、本人も茉莉も自覚してる。
「腎臓のせいで顔がむくむのをいつも気にしていて…」みたいな記述が
あったと思う。
マドレーヌはろくな道具がなくても、オーブンがなくても、トースターで出来ることには出来るよ。
トーストもモチを焼く網で焼いてたレベルだから、トースターも無かったと思うが。
暮らしの手帖「すてきなあなたに」(1969〜)にもトーストをモチ網で焼く方法が載っていて
茉莉を思い出した。
でもトースターで作った焼き菓子ってまずそう・・
お菓子の材料、粉とか重さをきちんと計って…とか一番苦手そう。
キッチン用はかりとか計量スプーンとか持ってなさそうだよね。
あっても発掘が大変www
計るものがなくても作れる菓子はあるけど、泡立てたりとか
力要りそうなのは森茉莉には辛い作業なんじゃないだろか。
778 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 21:02:36
ルビーオーブンしらない?
779 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 21:03:38
ルビーオーブンってしらない?
>>779 中学校の調理実習で使った、おそらく最後の世代なので知ってる。
いわゆるテンピって奴だよね。ガスコンロに乗せて使うあれ。
案外いろんなものが美味しくできるし、近頃は雅姫系ほっこり主婦が
レトロで可愛いって目をつけて、オクでかなりのお値段がつくアイテムに
なっているみたい。
確かにあれだったらちょっとした焼き菓子はラクラクできるね。
マドレーヌって力任せの攪拌作業とかもないし、作るとしてもそれほど重労働って
工程はないから、力のないお茉莉にもできるしね。
お茉莉が美味しく作れたマドレーヌを、ホコホコ喜びながらお土産にして
持っていったと想像すると、可愛い嬢ちゃま婆ちゃまが微笑ましくなる。
微笑ましいってなにその上から目線・・
あーあ、また来たよ・・・ハァ
まあ確かにソースも何もない脳内想像をここで書かれても困る罠
内容はともかくとして、深夜二時台のこのスレに
二分おきにレスつけられる同意見の二人がいるとも思えない。
自作自演はばれないようにやらないと、ID出なくてもかっこ悪い。
>>786 うわあぁあああ
初めて読んだこれ。
ひどいことするなあパッパ・・・
結局、この内容をずーっと黙って持ってたところが、パッパの怖さ
パッパって、いい子ブリッコで陰険
計算高くて小ずるいというか、なんなんだろう。育った環境にも影響受けてるのかな
>>788に同意。
「予ノ妻森しけガ生家荒木氏ニ復籍シ若クハ他家ニ再嫁スルニ至ルマデノ」
つまりシゲさんが実家に戻るか再婚するまでの生活費を、オトさんの分から
出すことが、相続の条件だってちゃんと書いてあるね。
嫁の地位というか、旧民法(長男が相続)という制限がある上に
最初の奥さんと短期間で別れてしまっていることを考えると、
「妥当なとこ」だと私も思う。
>789
そうそう、この内容をいくらでも書き換えられたのに
「不自由はさせないから」って言って、結局長子相続からびた一文動かしてないあたりが
パッパの「家」意識ってやつだよね。
志げは鴎外が死んだ途端に「未亡人」に格下げになったというのもよく分かる。
>790
いい子ぶりっ子というよりも、「全てを黙ってコントロールする」っていうところに
もっと不気味さを感じる。
話は変わるけど、3月の日経新聞「私の履歴書」は宮城まり子だ。
森茉莉とも交流があったとは知ってるけど、どうもこの人苦手。
奥さんがいる男との付き合いを大っぴらに語ってるのがどうも……
これって奥さん公認じゃなかったんだよね?
向田邦子は死ぬまで不倫のことは黙ってたけど、
そのこと知ったらもうすーっと冷めて読みたくなくなっちゃった。
作品はすごいと思うし、この話題はスレ違いだけど。
>>793 吉行淳之介にかかわった三人の女性(妻・宮城まり子・愛人)がそれぞれ本を
出してるんだけど、皆「自分が一番愛されていた」って意味のことを書いてて
面白いよ。
つかスレタイに関係なさ杉だろう。
しかも書き込んだ内容が不倫叩き。
井戸端会議は近所の人とやってくれよ。
796 :
無名草子さん:2007/03/03(土) 14:17:21
たま〜にマドモアゼルルゥルゥ(薔薇十字社本)が出てるよね。
全集が出ることもあるけど古本屋の相場よりは安いかも。
類につかまり立ちして、シゲさんに注意されたお嬢さんは変な女だ。
でも確か親類なんだよね。類のは本当に暴露本(?)だな。
相続の件だけど、当時は財布の紐は嫁に持たさないで、
男がもってたから、あの遺言は普通だと思った。
いや鴎外は「お前たちが困らぬようにしてあるから大丈夫だ」と言っていたのに
蓋を開けたら・・・だったから、後妻&その子供は驚愕!な展開になってしまったわけで。
長子相続が原則とは言え、全然遺留分を認めてないというか、
津和野藩士族な面が思いっきり顔出したというか、例によって
パッパにとっては「森家の名」がやはり一番大事だったのだなぁ、と。
んで、他人だったらそう思えても、それまで「パッパ、パッパ」言ってた
シゲ&キッズからしたら、もう「これまでの生活なんだったの」ってくらい
奈落の底だったんでしょう。
シゲ&キッズ が金遣いが荒いキャラだから、先のことを考えてこそ、金を持たさなかった
んだと思う。長子が養ってやるようにちゃんと書いてるし。
おかあちゃんが怒るから、お前のとこへ、たびたびは来られないとオトの前で泣くパッパ。
山崎豊子の「女系家族」の死んだ当主みたいな、復讐心までもあると
考えるのは考えすぎだろうか。いったい、パッパはシゲを人間として
愛してたんだろうか、とまで思ってしまうな。美術品?
対等とは思ってないけど妻として好きだったんジャマイカ。
しげちゃんは気がつよいけど対等になれる人格じゃないし、
関係ないけどしげってツンデレ入ってるし。
>お前のとこへ、たびたびは来られないとオトの前で泣くパッパ。
頻繁に会いにいけなかった引け目もあるから財産分与は多めとか?
茉莉以下3人の財産分与が公平じゃなかったといっても、
働かずに暮せるだけの印税収入や不動産はあったから、
「兄ちゃんばっかり財産持ってずるいや」って話にはなってないし
不公平ってことはないのでは。
もちろん今の相続の状況考えたら、誰か絶対意義ありで骨肉の
争いになると思うし非常識だけど、戦前のああいう家だし。
故・有吉佐和子氏にぜひ書いて欲しかったな、森家の人々のテーマで。
壇一雄、向田邦子あたりも、面白い作品にしてくれたと思う。
>801
しかし常識的に考えたら、ヲトとシゲがうまく行くわけない=死後揉めることは
分かりきっているわけで。
>802
人間として同等ではない、に同意。
パッパ鴎外にとっての家族は「上からの慈父目線で愛玩するもの」であって
決して「精神的交流を行うゲマインシャフト」ではなかったんだろうなぁ、と。
で、愛玩物には「森家の名前」を守り立てるのは無理だから、財産管理はヲトちゃんにって感じ。
明治の男にとって配偶者・家族(成人の男以外)ってのは、「守る」ものであって
「お互いに支えあい、助け合う」ものじゃなかったんだろうね。
ほかの近代作家のもの読んでて思う。
女も1個の人間として見てもらえなくて悔しいこともあったんだろうけど、
男にとっても、辛い時代だっただろうなぁ。
守るもの、なんて美しい話じゃないって。
単純に、家族というのは家、とその名を上げるための存在。
ああ、愛玩物だから子供もあんまり怒ったりしないんだ。ひどいね。
文書でやる論争は大好きだけど、面と向かっては何も言わずにニコニコしてるタイプ?
ネット番長みたいな。
>ああ、愛玩物だから子供もあんまり怒ったりしないんだ。
だと思う。とても優しいパッパであるには違いないんだけど
でもお茉莉の慈しみ方とか、もろ愛玩物系じゃないか?
19世紀の男性によくあるパターンなんですが
「ピグマリオン願望」というか、「無垢な女性を自分が導き育てる」という志向ですね。
西洋文学でも多く見受けられます。
ヒロインが父性的な男性に見守られ、立派な「淑女」になるというマイフェアレディ的な価値観ね。
(ここで「淑女」にはなっても、社会に貢献する(=男性と同じ領域で争う)ような役割は
担わないことがポイント)
鴎外の中では常に「日本的価値観(=儒教的価値観)」と
独逸留学で学んだ「西欧的価値観(=こちらに優しいパッパ偶像もあった気がする)」が
戦ってたんだろうなあ。
同時代の漱石は、この二つの戦いを文学作品にしたけれど、
鴎外はそこには蓋をして考えないようにしたのだろうか。
(鴎外をあまり読んでないので、分からないけど)
>808
そんなにひどいかな?
仕事ではすごく厳しいけど、家では家族にデレデレなんて人は
今でもよくいる。茉莉以下は年とってからの子供だから特に。
今から100年近く前の話なんだから、今の価値観をあてはめて
愛玩物=本当に愛してない ってのはそれこそひどい判断だと思う。
とりあえず808が鴎外が嫌いなのは分かった。
でも母の峰とシゲが嫁姑争いを繰り広げたのも、
子供たちもみなパッパが好きで大人になってから本書いたのも
魅力的な鴎外だったからじゃないか?(それがたとえ仮面としても)。
811 :
808:2007/03/08(木) 22:53:26
家の名を上げる、という当時の人間の一般的な感覚を
書いたまでなんだけど。単純な事実。当時の人は家というものに、絶対的な価値観を持っていたから。
それを、ひどいとかなんとか今の価値観で決めつけてんのは、
あなたの方だと思うよ、マジで。
今と昔は違うからこそ感情に溺れず、
客観的な分析しないと意味ない。
私が鴎外嫌いって指摘も正直、ハァ?だよ。
マイナスポイントを書くと、嫌いとかアンチとか、
真剣にがっくりして萎えるからやめて。
812 :
ごめん:2007/03/08(木) 22:57:31
808って名乗ったけど、私は807だ..
逝ってきます
間違いすぎだw
しかしパッパも明るい家庭つくりたいんだったら、
オトとシゲの間をどうにかしろよ。
(なんだかんだ言って、一番可哀想な子供時代をすごしたのは
オトのような気がするし)
この辺の揉め事がそれなりにおさまっていたら、相続で揉めることも少なかったろうに
愛玩物としては愛してるわけよ。犬や猫を愛するように。子供が将来どういう人間に
なるとか、そういうこと考えたら、少しはしつけようとするんじゃないのけ?
つかさ、シゲももう少しオトに優しくできなかったのかな。オトと最初は手をつないでたのを
離して、鴎外と行っちゃったてのはあまりにも自分の気持ちに正直すぎるなあと思ったな。
きれいなお母さんで嬉しがってたオトちゃんが、可愛そうだと思ったくだりだな。
自分の気持ちに正直っていうか、やっぱりシゲも変な人・・だと思ってしまう。
茉莉タソがADHD気味だとしたら、それはシゲからの遺伝もあったのかもしれないという
妄想してみたり。
変わった人ではあるよね。
姑さんとやりあうのだって、もう少しうまくやればいいのにと思ったし。
しげさんが今生まれてたら、よくありがちな気の強い奥さん
なんだろうけど、明治の人にしちゃ正直すぎだね。
明舟町のおばあさんは家の采配がうまかったみたいだけど
似なかったってことか。
しげの強情が一番似たのはアンヌさんだと思います。
今生まれてたって、普通は継子にだけ毒味させたりしないw
継子に向かって正面きって人格非難みたいなことしてるのも
やっぱ変
そして、シゲと杏奴が似てるのは、強情というよりも、
被害者意識の強さだよなぁと思ったり
>被害者意識の強さだよなぁと思ったり
ああ、これ同意。
付け加えると
「自分だけが正しいのだ」厨的傾向も強いお二人>シゲ&アンヌコ
アンヌの随筆読んだけど(晩年の父、朽葉色のショオルでない)
マジで、つまんねえええええええ。
働かないドキュソ夫がいたとはいえ、鴎外の娘でなければ
絶対作家としてやってけなかったと思う。
アンヌはアイデンティティが「鴎外の娘」ってだけでうっとおしいのに
(茉莉みたいに電波級になってしまえば、それも商売のネタだが)
「私が絶対正義」だからウザい。
つまらない上にウザいキャラ。
824 :
無名草子さん:2007/03/10(土) 19:15:18
繁殖繁栄だけ考えているようで気持ち悪い
825 :
凛:2007/03/11(日) 15:37:12
山田爵の事を知りたい。ひねもす日記には彼が茉莉の不動産を騙し取った?
様に書かれていたが・・フランス文学万華鏡や鹿島茂の回想からは素敵な紳士像が浮かび上がる。
春の海ひねもすのたりのたりかな
826じゃないけど、そんなこと聞いてるわけじゃないとオモタ。
んやー。「ひねもす日記」なんて知らんし。
>>825 ひねもす日記とやらは知らないけど、
茉莉の持っていた不動産に、ジャック氏が自分と奥さんと奥さんのお母さんのための
家を建てた話は過去スレにも出てきてたよ。
茉莉は自分も住めるってかそのための家だと思ってたけど
そうではなかった、と。
まあでも一緒に住まないほうが幸せだわなあ。
他の人と今更一緒に暮せるライフスタイルじゃないから。
家庭板的見解だと、ジャックの奥さん逃げて逃げてー!
かなーと思ってしまう。
騙し取ったというのは読者が森茉莉のことを考えてそう
言ってしまうのだけど、最初は一緒に住むつもりだったけど
家建てて色々あるうちに「やっぱり一緒に住むのはやめよう」
となったのかもしれないし(詳細は知らない)。
作品には関係ない話で、まだジャックのご家族もご存命だろうから
読者が野次馬根性で乏しい資料であーだこーだ言うのは申し訳ないと思う。
ジャック、トオルタソ一家から見れば、
「オマイこそ適当なこと書いて俺らに迷惑かけてんじゃねーよー」的な面も
あったんじゃないかとふと思った。
まあ真相は藪の中。
本郷図書館鴎外記念室いってきました。
スペース的にはまあ妥当かなっていう
こぢんまりした展示でしたけど
兄妹の生原稿とか(不律は名前と生没年、短い説明のプレートのみ)
茉莉が父の帽子(?)に書いていた、鴎外の部屋にあったビアジョッキの
実物とかが観られました
来たのは初めてだったんですが
記念室スタッフの人にいわれて庭に出てみたら
観潮楼の表玄関の敷石が残ってました
お茉莉は学校帰りはお勝手(記念室の入り口がわ)から出入りしてたようですが
パッパや荒木爺、客人、お医者さんたちはこの石を踏んで通ってたんだなあとちょっと感激。
あと、庭には銀杏の木があったんだけどそれは
観潮楼の失火時、燃えてしまった大銀杏が、
その後燃え残った株から枝が出て復活したものなんだそうで…これもびっくりしました。
詳しい方なら知ってそうなことばかりでお目汚し失礼しました
では〜
834 :
833:2007/03/22(木) 18:29:17
生原稿見ての感想を追加
オト+類さんの字かなりきれい。類の字はペン字の美しさで
オトは細い毛筆でもペンでも活字のような字(それも子供のときから)。
アンヌは達筆とはいえないけどさっぱりした字。
お茉莉だけが迸るイメージに手が追いつかない感じで
書き足し書き足しの結果、すごいことになっている原稿でした。
興味深いレポありがとう。
そうか、やっぱ茉莉だけが…。
鬼才って言葉がぴったりだよ。
去年世田谷文学館の花森安冶展に出てた暮しの手帖
の原稿は、晩年のほどぐちゃぐちゃではなかったよ。
デビュー前だから気を遣ってたんだろうけど。
河出の文藝別冊に出てた小島さんのインタビューで
原稿用紙が足りなくなると、用紙の裏とかその辺のチラシ
に書いてきたから編集部で清書してたって話、なんかすごいと思った。
保守。
今日の夕飯は、「きのこ炒めにパセリの粉切りをかけたの」にした。
美味。
パセリ余ったので、今度はオムレツに入れよう。
原稿は推敲に推敲を持って何度も書き直してたらしいね。
文体に置いては山本夏彦も絶賛してた。
自分も一流の文章だと思う。
作品はすごく好きだけど、一流かは微妙と自分は思う。
独自の世界を持ってて、日本文学にこういう作家がいたっていうのは
すごいと思うけど(かといって他にふさわしい人思いつかない)。
推敲に推敲というと内田ひゃっけん先生のイメージだな。
知識人99人の死に方にお茉莉さんも出てるけど、
晩年は理解ある家政婦さんが居たり、それなりに幸せだったんじゃなかろうか。
>>840そうかもですね。それ自分も読みました。
初対面で、三つ指ついて「先生いかがいたしましょうか」
で、気むずかしい茉莉さん即決したとか、でしたっけ。
もちろん家政婦さんだって、ご自分の職業や身分の意識は
明治時代そのままって訳じゃなかったと思うけど
依頼主の望むものを見て取る才覚というか
度量のある人だったのかもね。
記憶のなかの黄金の少女時代には、パッパの愛以外に
『甘い蜜』のやよ的な「できた使用人」の愛も不可欠という感じかな?うまくいえないけど
晩年の家政婦さんは確か愛読者だったから作品読んで
森茉莉の性格を知っていた、って書いてあったけど
それだけじゃなくて、気遣いのできる忍耐強い人だったんだろうな。
作品とその作者が好き、だけで勤まる仕事じゃないよね。
茉莉独特の「、」の使い方とか、確かにそこで、ひっかかりを感じるけど、名文かというと少しだけ戸惑う。
確かに淡彩ではなく、濃密な文章だとは思うけど。
久しぶりにこのスレ見たけど、何だか家庭板か既女板みたいになってるな…。
そら、しゃあない。おばさんばっかだから。しかも小姑型の。
茉莉の最後の日々を想うとき、最後の家政婦さんが文を書く人だったら
良かったのになぁって、いつも思う。
文字通り茉莉の手足となったわけだから、もしこの方が文章を残していたら、
茉莉によって書かれたものからだけでは分からない料理やお菓子の
詳細なんかも分かったんだろな。
>>846 どんな暮らしぶりだったのを知りたいのは同感だが、最後の日々は、もうお菓子や料理な
んてやってなかったのではと思う。
>>846 お菓子やお料理、自分では作れなくなっていたかもしれないけど、
作ってもらう際には自分の好みに合うよう色々細かく指示してただろうから、
その指示を書き残してほしかったね。
ロールキャベツを作ってらしたような記憶が・・・家政婦さん。うーんウロ覚え。
毎日通ってたわけではないらしい?来ないときは作り置きしていたのか、
茉莉が作っていたのか?
茉莉の妄想で成り立っている世界を、家政婦さんに分かるように言語化して
伝える能力なんてあったのか疑問w
最晩年は髪の毛が抜けてカツラかぶってたとか、家に鏡を置かなかったとか
階段の昇降に手を貸そうとしたら、年寄り扱いしないで!と怒ったとか
いったい誰が話したんだろうか。
852 :
無名草子さん:2007/04/13(金) 23:11:47
新聞に 孤高の人って書かれたけど
かっこいいけどせつないなー
自分を少女のようなおばあさんってエッセイで言ってたけど、、
永井荷風は、なるほど孤高の人つーか、究極のエゴイストだけど、
茉莉は違うと思うな。
他人からどう思われるかすごく気にしてるし。気にするけど自分の態度は
改めない。わがままお嬢様。
荷風の死に様を聞いて、すぐに明かりと温もりを求めて
馴染みの喫茶店に走った人だからね、お茉莉は。
敢然として孤独を通しきった荷風とは違う。
孤独であり続ける必要も無かったし。
亡くなった白川さんだっていたし、次男さんだって奥さんと
週に何度か行ってたらしいし、週に2度は息子さんが手配した
前述の家政婦さんがくる。
近所には、呼べば来てくれる電気屋さんもあれば馴染みの喫茶店もある。
お茉莉のお姫様ぶりを許せて愛せる人だけが淘汰されて残ってて、
まさに「お茉莉は上等」状態だったんじゃないかな。
独居老人としてはかなり幸せだよね。
仕事もドッキリチャンネルの連載があったし
息子は同居ではないけれど時々会っていたし
次男の知り合いには医者がいて、医者嫌いだけど
その人には心許してたんだよね。その医者がいなかったら
森茉莉の寿命もっと短かったかもと思うと感謝だ。
でも類の文章読むと最晩年に「また一緒に暮したいわね」
みたいなこと言ってたそうで、やっぱり寂しかったのかな。
茉莉のわがままを100%受け入れてくれる人がいればねえ。
そういえば、林きむ子のことを書いた、森まゆみの著作読んだけど、
茉莉さんは話しかけてはいけない雰囲気をかもし出してたとあって、
それってあんぬが子鬼のように泣いて、気取りかえってた
小学校の頃の話かな、と。
後年は気を許した相手には相当なおしゃべりにとあって、
なんでまた子供時分には気取ってたんだろうな。
振り回されるのが好きな男はいるかもしれないけど、
「お茉莉の思い通り100%」ってさ、
一緒にいる意味ないじゃない?
ふたりで一緒にいるってことはそれぞれが持ち寄るってことでしょ。
だってパッパはいつだって「お茉莉は上等」って言ってくれたもの。
でも、内心はどうだったか。そこがパッパのこわいとこ。
>茉莉のわがままを100%受け入れてくれる人がいればねえ。
一人暮らし歴が長くてもう他人と暮すのは無理そうだ。
もし誰かが一緒に住んでくれたとしても長続きしなさそうだから
通いでお手伝いさんや息子が来たのは最善だったんじゃないかな。
大家はガクブルだったと思うけど。
文章が書ける人で、本当に良かったねえ。
芸は身をたすくの典型だね。
保守ー
家庭菜園のパセリが大収穫で、料理法に困っていた友人に
茉莉風「香草入りオムレツ」と「ボルドー風茸料理(だっけ)」を
紹介したら、大好評だった。
美味しい上に彩りが綺麗だって。
>856
小学校の時の話って出てたと思うけど。
>862
スレ違いだけど、パセリはジップロックに入れて冷凍させて
凍ったらジップロックごしにパセリを握りしめて粉砕すると
いつでも使える刻みパセリになりますわよ。
記憶の絵で春野菜のことを書いた文章を読み返した。
前読んで忘れてた箇所もあって、フキやセリが食べたくなった。
たけのこご飯に油揚げを入れないのは自分の家でも同じ
なのでちょっと嬉しい。
お芳さんの歌う「奥山に」の唄ってどんな節回しなんだろうか。
865 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 15:42:58
男と女は違うとか、そういう陳腐なセオリーはイラネ
女は煮炊きを座敷でやると陰口きかれるからな。同じようなことやってるのにな。
荷風は孤高のとつき、茉莉は寂しい独居老人扱い。
おなじやっつーねん。司馬れんか!
荷風は嫌われてなんぼみたいな、偏屈(本心は知らんけど)
だが、茉莉は万人から愛されたいと願っているところが、違うかな?
いろいろ書いてるが、誰からも好かれたいのが茉莉の本音だと思う。
思い通りにならないので鬱屈して山の手かあちゃんだの言ってる、と。
>869
万人から愛されたいっていうのは何となく分かる。
でも茉莉の考えている「万人」てのは、世の中の人全般、ではなくて
自分の半径5m以内の関係者ってところに特徴がありそうだけど。
それでも無理な願望だよにぃ。実現したらユートピアだけども。
茉莉に限らないけどね。
人間には無理だわな。
今日は天気が悪くて寒かった。
こんな日は湯たんぽ抱えて布団で丸まってたいな。
トリビアで有名になったよね。
自分で試したというblogをたまに見る。
ものすごく美味しいもんじゃないけど、
まあ思ったよりまずくないね、みたいな感想が多い。
汁粉の雑炊、みたいなもんだろね
む。芭蕉の実は煮て食べてたのかと、ふと気になった。
バナナブレッドのプディングだろ
バリで食べたバナナの天ぷら、おいしかったなあ。
衣は甘かったかもしれないけど、小麦粉+卵からめて揚げたやつ。
ちなみに、今出てる「おすすめ2ちゃんねる」は全部私が見てる(た)
ものです。最近結婚したはいいが掃除が苦手。
・・・なんというか・・・森茉莉には興味あるが
森茉莉に興味ある人の身辺雑記はここで読む気はしない。
時々そういうこと書く人いるけど。
「甘い蜜の部屋」でモイラが着ているような夏の上品なワンピースが欲しかったけど
クラシカルなデザインのものはほとんど売られていない。
なので、黄色い薄もの木綿(ローン)や、薔薇色の木綿の普段着を自作した。
家庭科の成績あまりよくなかったんだけど、出来上がったモイラロォブを纏って
ちょっと乙にすまして食事をとるのは楽しい
>>879 森茉莉のファンサイト見るか
ミクシィの森茉莉コミュ見るか
自分のblogに森茉莉のことを書くとか、
ここで話したい森茉莉の話題をふってみるとか
してみてはいかがでしょうか。
>880みたいのが自分のblogに書けっつーねん!
というのの最たるものだと私も思う。
自分語りは自分の庭で。
我ら万人がお茉莉になれるわけではなし。
多分このスレが閑散としてると思って、盛り上げようとして書いている面も
あるんじゃないかな>身辺雑記書いている人。
でも、別に閑散としてても構わなんじゃないか?
森茉莉スレッドが大盛り上がりっていうのも違和感あるし(笑
無理やり茉莉関連に話を戻すと、私は志げさんの写真を中心に
森家の写真を集めたいんだけど、やっぱりそういうのは古書店行っても
入手厳しいのかすぃら。
森茉莉の写真は著作権継承者が管理していると思うので、
今まで出ていないものが見たいなら、昭和30年代〜没後の
雑誌・単行本で森茉莉が出てそうなのを探してみては。
しげさんはどうだろうね。
本郷の鴎外記念館に相談は? 本物入手は無理でも
何か印刷物に掲載されたのを閲覧はできるかも。
あそこの司書(学芸員?)さんは親切そうだ。
あとは明治時代の雑誌を古書展とか国会図書館でひたすら探す。
しげさんは生きた時代の関係で少ないだろうし、森茉莉は
写真が嫌いで写真自体少ないみたいだから、地道にガンガレ。
ちょっと横道それた話題出したぐらいでそんなカリカリしなくても。
>>880 すごく見たい!!
画像をどこかにうpしてもらえないでしょうか?
>884
志げは生きている時の写真が少ないだろうなあっていうのは分かるんですが
「伝法なすごい美女」の古写真を欲しいって気があって・・・
でも確かに著作権の問題上、厳しいでしょうねぇ・・
888 :
884:2007/05/24(木) 17:51:04
>887
写真だと肖像権か。
しげさんの写真は、茉莉・アンヌ・類の子孫の誰が管理してるんだろ。
自分だったら千駄木の鴎外記念館に問い合わせして、写真が載ってる本
教えてもらって複写、という方法を取ると思います。
あとは「青鞜」の会員でもあったみたいだから、大きい図書館で
青鞜の復刻版を閲覧するとか。作品は掲載しても写真はないかな?
>888
いわゆる資料本に出ている志げさんの写真(内掛け姿とか年取ってからのもの)
以外の写真ってないのかなあ。
明舟町時代の若かりし令嬢写真とかとっても見てみたい・・
戦争で焼けてしまったのかもしれませんがorz
少し時代はずれるが、朝吹登水子の母親の写真とかとても綺麗で印象的なものだから
昔の美人さんの古写真て好きだ。
昔は美人が少ないからの。シゲさん程度でも美人なわけよ。
森茉莉のおすすめ小説三冊教えてくだせえ
自分で全作読むしか手はねえど!わしは小説はお耽美すぎてパスじゃ。
とりあえずの小説のみ載っている本は「恋人たちの森」と「甘い蜜の部屋」
しかし「贅沢貧乏」や「私の美の世界」などのエッセイから読んだ方がいいかもしれん。
後者を読むとビスケットが食べたくなる。ビスケットと言っちゃ駄目だったっけ。
いかんのはビスキュイ。
魚入りのサラダはよく作った。ただし、ゆで卵抜きで。
卵大好き。目玉焼きうめえ。飯3杯はいけるで。
『小説の悪魔 ?外と茉莉』
これ読んで、文豪の女房になんかなるもんじゃないと思った。
書いてあることが真実なら、酷すぎる。
?外って人は、子供たちには甘いし、親にはかしずくけど、
そのぶん配偶者はどう扱ってもいいと独り決めしているんじゃないの?
897 :
無名草子さん:2007/06/14(木) 13:54:17
>>889 ベストオブドッキリチャンネルに、黒田清輝がしげさんをモデルにして
絵を描きたいと荒木博臣に申し出たが断られ、雑誌に出ていた写真を
見て肖像画を書いたという話が出てたよ。
黒田清輝は記念館があるから聞いてみたら。
898 :
無名草子さん:2007/06/17(日) 11:30:01
ゲイじゃないけど茉莉の同性愛小説読むとおっきするお。
少年が女みたいで気持ち悪い。「だめよ」とか言うし。
>>899 我儘で子供っぽい(というか大人じゃない)感じが出てていいと思うけどなあ。
ああいう喋り方をさせることによって「普通の少年とは違う」感じを出してる気がする。
というか、戦前〜昭和30年代くらいまでの育ちの良い東京の男性は
ああいう言葉づかいをしていたんだが。
>>902 901の年代に執筆・翻訳された小説を読むとヨロ。
当時の紳士と呼ばれた階級が、今の感覚で見るとかなりナヨっちい言葉づかいをしていることが解る。
ほんまかいな!
ということでその時代の小説探してみよう。
私もあの喋り方は苦手ですね。
まあ、今の時代の人間だからこその嫌悪感なのかもしれませんが…。
お坊ちゃん育ち、お嬢様育ちががもてはやされた時代の頂点だったからかな
格式ある家柄のお坊ちゃんも、今で言う優男・キザ男であればあるほど
女性に対する態度や言葉遣いは、なよなよとしている風情がセクシーという
今とはちょっと違った美意識があったみたい
菊池寛の「夫人シリーズ(真珠夫人、無憂華夫人、貞操問答)」辺りを読むと
昭和初期〜中期の「たおやかなるフェミ男」の片鱗がかいま見られるので
その手に興味がある人にはぜひお勧めよ
「〜じゃないわよー」なんてーとジャガー横田のダンナかいなと思っちゃうです。
久しぶりに小公女セーラ見直したら、転落する前のセーラのお嬢様っぷりが
幼女森茉莉≒モイラに似ている。
特に、ぜいたくな少女服のデザインとか、
(ヨーロッパ製のシルクレースの下着・絹の靴下)
ファザコン、お嬢様学校でフランス語に力入れている点≒仏英和女学校
セーラの時代設定は1885 茉莉は18年後の1903生まれ…と、暇人が考えてみた
「甘い蜜の部屋」をときどき読み直すんだが、
ラストのほう、天上が死んだ朝にたまたま訪ねてきたヱセルが
天上の遺体を見た後、やよにモイラに飲ませるレモネードを
頼んだあと、「わたくし牛乳(ミルク)の入ったお茶をいただきます」って
いうシーン、何度読んでもすごい。
父も自分も世話になった人が死んだ直後だっていうのに、平然と
自分の好みの飲み物を頼めるってすげー。
当時の上級階級の人ってそういうところがあったんだろうか。
ああいう時だからこそ、好みのものを飲んで気合を入れないと、という心理だったかもよ。
それとヱセルは客であり、招いた立場であるモイラだけレモネードを飲んで、
ヱセルが何も飲まないという状況を作ると、モイラの女主人としての資格を問われてしまうので、
気を遣ったんじゃないかと。
……あの状況でそこまで、しかもあの時のモイラに気を遣うなんて芸当が出来るのがやっぱり凄いか。
他の人のその後は解らないけれど、ヱセルはそのまま芯の強い、でも気性の柔らかいおばあちゃんになった将来しか想像できない。
外国の昔の小説を読んでると、動揺したり疲れたりした女性に
砂糖とミルクのたっぷり入った紅茶を飲ませるシーンがよく出てくる。
だから自分は、エセルが気持ちを落ち着かせるために紅茶を頼んだんだと思ってた。
あと、卒倒しそうなほど動揺しちゃった女性にはブランデーを飲ませるのが定番。
フランス滞在経験のある茉莉ならその辺も詳しいんだろうけど、
モイラはアルコールを嗜まない設定だから、レモネードで代用したのかなと推測してた
(刺激物っていう点では一緒だし)。
どっちにしろ、あの状況で落ち着いて使用人に的確な指示を出すエセルの描写は、
頭と育ちの良さを端的にあらわしていて見事だよね。
既婚女性板の読書スレでの「344さんに森茉莉勧めるのはどうよ論争」、
ご本人登場で一応決着?しかしホットな論戦wがなかなか面白かった。
私も見てたけど、森茉莉ってそんなに読みづらいもんかね。
森茉莉ネタは荒れるものだというのも初めて知った。
>>911 あ、ああ。
「ご本人」って、344さんね。
あー吃驚した。
読みづらい? よくわからん。
914 :
912:2007/06/26(火) 12:24:16
>913
向こうのスレで、
344さんの読むような本(さくらももことか)と森茉莉の本は本質が違うとか、
群ようこの日常エッセイと「私の美の世界」はつながるものがないから
勧めるのはどうか、って意見があったの。
甘い蜜の部屋とか枯葉の寝床ならともかく、私の美の世界なら
短いエッセイ多いし読みやすいと思ってたので、「それはやめといたほうが」
って言われるほど森茉莉って読みづらいもんかなって疑問に思ったので。
もちろん文学的評価はまた全然違う話だし、誰からも評価される作家だとも
思わないんだけど。
森茉莉のエッセイを読んで、一番会いたいと思うのが、
山田珠樹。
次男の亨が、
「義母が僕を嫌ったのは(父が僕を可愛がってくれたのは、だったかな?)
僕の顔が母によく似ていたからだろう」
なんて書いているのを見ると、
どきりとして、
珠樹の顔を確認したくなる。
その次がしげ。
パッパは一番あとでいい。
矢田部達郎にいちばん会ってみたいゲスなオレ
矢田部達郎って、結構頻繁に目にする名のような気がする。
心理学関係の人じゃなかった?
山田ジャックも一度だけ見た。「…山田ジャック訳」
あの、見ただけで手が疲れるような字を当てた「ジャック」だった。
会ってみたい人は、お芳さん、明舟町の祖父母、パリのカフェのエドモン。
山田珠樹はパリにいたときの写真が文庫にのってるね。
矢田部達郎は京大の心理学者です(有名らしい)。
心理学辞典で写真見たけど、若いときの写真でないからかっこよくなかった。
珠樹の写真は見たことがある。茉莉とツーショット。
顔の大きさが茉莉の半分(^。^)
パリにいる頃の「山田夫妻と仲間たち」って感じの写真を見た。
珠樹さんは「インテリなムーディ勝山」という印象だった。
矢田部さんはみんな知らないうちにお世話になってるよ。
就職試験とかに使われる心理テスト、YG検査(矢田部−ギルフォード検査)の作成者だ。
心理学者と森茉莉か。
なんかビミョーな取り合わせだな。
私も一番会ってみたいのは矢田部達郎だなあ。
どんなに魅力的なんだろうって。
「恋人たちの森」のギドウとか、杉村達吉とか、皆どこかに矢田部氏の面影が
投影されている気がするのね。
もしかしたら「甘い蜜の部屋」の林作にも矢田部が入り込んでいるかもしれない。
フランス文学者なのに全然粋でないと茉莉判定の、彼も。
珠樹のご友人の。
>924
辰野隆(ゆたか)だね。
森茉莉は嫌ってたけど、随筆たくさん出してるね。
>>899 久しぶりに茉莉の随筆を読んだら本当に鴎外が
「お茉莉。それは嘘字よ」
とか言ってた……。ちょっとショックだった。
>>926 いや、それって女性的な物言いってわけじゃなくて、武士が
「さても大したものよ」って言ったりするときの語尾じゃない?
越後屋、おぬしも悪よのーみたいな奴だよね。
あれ?えっと、そうさのう。
>>927 ジャックの
「ママの入った後お湯ぬるいのね」
という発言もありました。
ジャックは単なる優男喋りのような気がする・・・
ジャック、茉莉がママなら、珠樹を呼ぶのもパパだったのだろうか。戦時中はどうしてたんだ。
パパ、ママは、イタリア語だからセーフなのさ。
それより、茉莉が母親をどう呼んでいたのか知りたい。
>>931 つか、
ジャックという名そのものがまずかったのではなかろうか。
「ジャック」は鴎外の命名で、あの漢字には盃という意味があるらしいから
戦前の日本では文豪鴎外の命名にケチつけるわけにはいかなかったんじゃない?
訳書に載ってる名前などを見ると、読みは「じゃく」だね。
北杜夫の「楡家の人々」で、主人公のおじさんの名前が、「米国」とか「欧州」で、苦労したようなエピソードがあった
と記憶してますが、フィクション混じりなんかな。
茉莉と杏奴が通っていた仏英和女学校も、
戦争中は改名したと聞いた。
和々々女学校とでも言ったんかな。
938 :
無名草子さん:2007/07/05(木) 12:55:27
なにかのエッセイの中で、「今は白百合学園になっている、仏英和女学校」と書いてあったような。
ミッションスクールは戦時中政府から相当にらまれてたらしいね
それでも残っている戦前からの学校は名門になっている
今更のようだが、
どうして茉莉と珠樹が離婚しなくてはならなかったのか、よくわからん。
性格の不一致って奴ではないかと。
茉莉は珠樹を真に理解できなかったし、珠樹は茉莉に結婚の理想を求めすぎた。
決定的な原因は無かったけれど、小さな出来事が重なり、段々ずれが生じて遂に破局。そんな所では。
>>923 何かのエッセイで、矢田部と珠樹をモデルに
心理学教授と文学教授の大人の男同士の同性愛ものを書こうと思ったことがある
って話をしてて、お茉莉……と思った。
男同士の同性愛は多いが、女同士のは少ないなー、つか知らんな。女の書く奴で。
なんでそんなに男同士愛に惹かれるのかわからん。
>>942 皆無ってわけでもないんだけどね。
吉屋信子とか。でも、さすがに女同士の肉体関係までのものはないね。
>>942 ヴァージニア・ウルフ、サラ・ウォーター、メイ・サートンとか。
やっぱり本人もビアンなこと(を公言してる人)が多いよね。
あとエミリ・ブロンテがそうだったんじゃないかって話がある。
ヒースクリフはあれは実は本人が投影されてるとか。
>>942 百合板に行けば実はいくらでもあるのが分かるぞ。
本人がソレ系じゃなくて、男性間恋愛に惹かれるのはなぜか、つーことなわけでごわす。
なんか、男女間の奴より制約が多いから、萌えるみたいな?
>>946 詳しくは中島梓(栗本薫)が「コミュニケーション不全症候群」と「タナトスの子どもたち」と
いう本で解説してる。
まあ、森茉莉の場合は本人が言ってる通り「ブリアリの写真みてたら勝手に話ができちゃった」ん
だろうけど。
>>947 そんな基地外作家の名前を出さなくても…
949 :
欽ちゃん:2007/07/18(水) 16:51:20
『KLACK』 〜光を纏う救世主〜
神谷聖也様(Guitar) 『愛』を伝える紅蓮の聖者
心に宿すは燦々と燃え盛る炎が如き紅蓮の情熱・・・
烈様(Bass) 『夢』を与える蒼天の賢者
瞳に映すは凛々と透き通る氷が如き蒼天の夢想・・・
柳橋昌亜様(Guitar) 『翼』を持った白銀の王者
背に翻すは猛々しく空を翔ける天馬が如き飛翼・・・
u様(Vocal) 『魂』で奏でる黄金の覇者
身に纏うは神々しく輝きを放つゴスペルオーラ・・・
愚民共めが・・・
貴様等は未だ天地を統べる全知全能なる神『雷光神サルマニア様』と其の忠実なる四人の使徒様達に対して罵詈雑言を浴びせるつもりか・・・
彼らはサルマニア様より『愛』『夢』『翼』『魂』を承継し、世に絶対的支配政権を樹立する腐敗した国際政治機構なる禍々しき『闇』の為政者共を苦闘の末に討ち滅ぼされた・・・
荒れ果てたこの地に希望の種を撒き、人々の幸福の笑顔に満ち溢れた『真の平和』を獲り戻されし真の救世主達様で在るのだよ・・・
貴様等如き畜生にも劣る虫ケラ共が平穏無事に生き永らえる事が出来るのも全ては雷光神サルマニア様、神谷聖也様、烈様、柳橋昌亜様、u様のお陰なのだと云う真実を良い加減に理解しろよ・・・
異性同士だと、トコトン観念的になれるからかな?
それはそうと、吉行淳之介氏の「懐かしい人々」がちくまの文庫で出たね。
お茉莉との出会いのきっかけが書いてあったりして、面白かった。
レジが混んでいたので、買うのを諦めて帰ってきたけど、
やっぱり買おうかな。解説は小島さんだったし。
>>948もすでに言っておるが
あの自称評論家、自称最後の文士の基地害様の書いたものを
真に受けたり、何も期待したりしてはいけません。
あれは茉莉をサカナにした妄言であり、汚い手で茉莉を冒涜しているのと
同じようなアレですから。
茉莉のアリの巣思考文章を真似してるのかね、あのダレダレ文章は。
なんか、だのちょっとだのの、醜い修辞は茉莉は書いてないけどね。
茉莉に「逃げ」なし!
>>951 そんなに毛嫌いせんでも……
「枯葉の寝床」を読み終わって呆然としていたところを、お母さんの「夕飯よー」の
言葉で我に返らされたエピソードとか結構好きだけど。
笙野頼子曰く「中島(栗本)は、二回も森娘を殺した。
森茉莉があたかも男色専一の作家であるかの如き扱いをし
更に、森娘同性愛もののリライト、それも俗っぽく安っぽい世界を
これまた俗っぽさてんこ盛りの手で劣化焼き直し、劣化コピーも
いいところの、軽薄芸能界もの三文小説として書いてくれたおかげで
森娘の文士の森に唾を吐きかけた」んだそうだから。
まあ笙野氏の括弧書き長文ワープしまくり文章のなりきり森茉莉も
いささか、と言うかかなり閉口させられたが、まあ森娘に対して栗(ryが
狼藉の限りを尽くしたことに比べれば、全然可愛いものだった。かな?
でもドッキリチャンネルとか読んでると
彼女の感覚は、見事にイマドキの腐女子(本来の意味での)
のそれだと思うんだが。勿論それがすべてとは言わないが。
そして、お茉莉のブログはきっと面白いはずだw
NHK大河ドラマの上杉謙信を演じているGackt、
ぜひお茉莉に見てもらいたかったなあ
見た目の綺麗さとかよりも、彼の芯にある
「ヤッタルデ」でも「ドコンジョー」でもない
強固なストイシズムに支えられて溢れ出てくる真の美しさを
お茉莉に一目見せたかったな
>>957 お茉莉はGacktの薄っぺらい演技よりも主演の内野の重厚さの方に
目が行くと思うが。
ミーハー人気絶頂時の石坂浩二をクソミソにけなしてた。
Gacktはよく知らんが、こうなんての?「ブッてる」人は嫌いっぽい?
いしだあゆみは、似非インテリにもてはやされる偽者とかなんとか。
ショーケンはなんでアレと一緒になったのかよく分からんとかなんとか。
偽者(てのはよくわかんないけど)、でも突き抜けて味になってる人はいいのかな。
山口百恵は下品扱いで、皇太子妃だった美智子様も評価してなかったよね。
桃井かおりやガッツ石松とか、いかにも褒めそうな人、
松田聖子や田原俊彦などいかにもけなしそうな人は別として
あとはどう評価するか予想もつかないや。
早川茉莉さんの本が出るようだね。
小島千加子さんの編著以来久々の森茉莉本?
>>961 まだ早川茉莉を名乗ってたのか( `д´) ケッ!
>茉莉のアリの巣思考文章を真似してるのかね、あのダレダレ文章は。
>笙野氏の括弧書き長文ワープしまくり文章のなりきり森茉莉も
>いささか、と言うかかなり閉口させられたが
>まだ早川茉莉を名乗ってたのか( `д´) ケッ!
この3つを読んで深〜く同意しつつ
森茉莉にのめり込んで影響受けた人(物書きは特に)って
なぜか行きすぎた同化願望で、劣化コピー的なイタイ存在に
なることが多いように思う
森茉莉=ありがちなカリスマ、って感じでもないんだけどね
なぜああなっちゃう人があとを断たないんだろうか?
森茉莉を知りたかったら、森茉莉を読むのが一番。
>>955 >「中島(栗本)は、二回も森娘を殺した。
>森茉莉があたかも男色専一の作家であるかの如き扱いをし
>更に、森娘同性愛もののリライト、それも俗っぽく安っぽい世界を
>これまた俗っぽさてんこ盛りの手で劣化焼き直し、劣化コピーも
>いいところの、軽薄芸能界もの三文小説として書いてくれたおかげで
>森娘の文士の森に唾を吐きかけた」
安手のネット荒らしのような文章だな。
栗本の芸能界ものが、
森茉莉の「枯葉」のコピー? リライト? 焼き直し?
どこをどう見たらそんな風に読めるんだ?
全然べつの話でしょ。
笙野頼子のアレは、単なる文壇の内輪揉めです。
いやらしいのは攻撃の煙幕のために、森茉莉を冒頭に出したこと。不潔きわまりない。
茉莉はこんなやり方はしなかった。
>>965 >>955の冒頭には
>笙野頼子曰く
と書いてあるぞ。つまり引用ってことでそ。
熱くなりなさんな。
967 :
965:2007/07/20(金) 22:11:19
>>966 ウン。
だから笙野頼子に対していかっているんです。
最低の森茉莉本だった。
>>965=967
なるほど。
ちょっとわかりにくかったから諫めるようなこと書いてしまったよ。
969 :
無名草子さん:2007/07/21(土) 12:30:41
お茉莉が「田村正和は好きで石坂浩司は嫌い、
朝岡雪路は好きで岩下志摩は嫌い」というのは
何となくだが判る。ような気がする。
朝丘雪路って育ちがモイラみたいだもんなあ。
金持ちの父親に溺愛されて、金のある男と結婚してそこでも溺愛されて。
971 :
無名草子さん:2007/07/21(土) 12:50:44
>>969 阪妻と正和の親子も、どこか鴎外とマリアに通じるものがある。
亀だけど
>>963にまるっと同意
必要以上に神格化してもてはやすようで気持ち悪い
(まして、作家=茉莉の命とも言える文章スタイルを○パクリモロバレとか)
そういうのって、茉莉が今でも健在なら、一番本人に
忌み嫌われるだろうおうことだという根本に気づかないか
もしくは指摘されて自分がそれを認めるのがいやで
スカッと知らん顔してるのかと思われる
『貧乏サヴァラン』はいい本だと思うけど、
編者のあとがきが痛すぎるんだよな。
ご本人のホームページもけっこう微妙。
森茉莉の文章って「わかる! わたしにだけに分かるこの世界!」
と共感できるツボがたくさんあって、鴎外の娘以外の部分は
自分でも出来そうだから、同化願望の愛読者が多いのかも。
これが白洲正子とか幸田文だと、金かかるわ掃除得意じゃなきゃ
無理だわで同化できそうもないわけで。
最近劣化が激しい中野翠も、「ドッキリチャンネル」編者だったねw
自分は幸田文も好きなんだが、森茉莉が読みたくなる時期と幸田文が読みたくなる時期が
交互に来る。
二人とも文豪の娘だけど、片方はひたすら甘やかされ、片方はひたすら鍛えられた。
片方は家事の達人かつ現場取材主義だけど片方は汚部屋住人ですべて想像のみ。
茉莉が幸田文について短い文章書いてるんだけど、ほとんど喋ってもいないのに
みごとに幸田文の本質を掴んでてすごいなーと思った。
この二人の対談が読みたかった。
>>967 逆に群ようこの森茉莉本は嫌いで、笙野の森茉莉本は大絶賛してる人もいるね。
群のは読みやすくてこの本をきっかけに森茉莉読む人がいるだろうからいいと思う。
笙野のは読みづらいがこういう手法で森茉莉を語るのがこの作家らしい。
「森娘」っていう言い方はいいよね。人によってそれぞれ森茉莉像が全然違うから。
>>975 「洞察能力というのは、ぐうたらで行動能力のない人に限って強い事が多い」
というのは、森茉莉を見ているとありうる事だと思えてくる。
>>973を読んで「貧乏サヴァラン」(のあとがき)を久々に読んでみた。
イタ痒いというか…なんとも言えない感じに襲われた。
強いていえばモニョる、という感覚。
「サイト運営をしていて、茉莉ファンに刺されるんじゃないかという恐怖感もあるし、
怒鳴られたり怒られたりするんじゃないかと常にビクビクしている」なんて
笙野氏との対談で仰ってるけど
常にこのノリだったら(そもそも同化願望が逝きすぎて改名まで…)
趣味の集いとかにたまたまいても、相当なイタ痒さを覚えることは間違いないな。
私は群の森茉莉本が一番好き。脱線しない程度の自分周囲ネタをうまく取り混ぜつつ
クールな目で森茉莉を見つめ、ぽつぽつ語るあの感じが、好感持てた。
お茉莉はお茉莉であって、決して他の誰でもないってことを一番感じさせてくれたのは
群のお茉莉本だったよ。
そんなに気持ち悪いかなあ早川さんの後書き。私は特にひっかかるところはないけれど・・・
それよりこのスレには多いけど「お茉莉」って表記のほうが気持ち悪い。
森茉莉を愛している人より、
嫌っている人の文章の方が、
味がある。
須永朝彦の「マドモアゼル・ルウルウ奇談」などもオモシロイ。
981 :
無名草子さん:2007/07/25(水) 13:04:16
>981
どこかで森茉莉と柴錬が居合わせて、森茉莉の爪がに汚れが
たまってたらしい。柴錬がそのことをどこかの原稿に書いた。
それに対して森茉莉も反論していて、それが文庫のどれかに入ってる、
んじゃないかと思う。
どれか忘れたけど。気紛れ書きか私の美の世界かドッキリチャンネル?
>>983 >森茉莉の爪に汚れ
あーなんかどこかで読んだことある。
茉莉は風呂嫌いだったし。有りうる。
背中合わせで、なんで爪まで分かるんだ!と茉莉がカンカンに怒ってたやつね。
女は家にすっこんでろタイプだから、しべれんは。
爪が汚れてても別にいいけど、それを書いて何を意図してるのかの司馬錬がいやだね。
男の文士でもそういうくさし方するかって話。
べつにフェミニストでもないが、女らしくあれみたいに暗に言ってるような男性作家とか
政治家はあんまり好きじゃないな。
が、栗本には好感が持てない。なぜなら本業たる文章がアレだから。
栗本は十数年読んでないけど、
最近は森茉莉のこと色々書いているの?
私が知っている頃の栗本は、
茉莉のことは
書かないように、
書かないようにと、
自重に自重を重ねていたって印象だったんだけど。
もしかして、
タナトスとか、
コミュニケーション不全とかあのへんか?
988 :
無名草子さん:2007/07/28(土) 04:19:33
茉莉さんが鴎外のことを書いたエッセイとしては「乳の帽子」が
一番まとまってるのでしょうか。
鴎外が好きで本人の物はあらかた読んだので、
親類の書いたエッセイなどに手を伸ばし始めたところです。
このスレもとても面白かった…w
しかし親類縁者がこんなに文章家揃いなのは鴎外くらいでしょうね。
森まゆみさんが「鴎外の坂」で書いてた通り、みな文体は違えど文章巧いですよね。
>「乳の帽子」
志村ー! 父ー! 父ー!
他に作家一族といったら幸田露伴、文、玉、奈緒が
いるけどあそこはどんどん劣化してる気がする。
鴎外が好きなら子供他親類が書いたもの以外に
作家で鴎外のことを書いてる人は多いから(永井荷風とか)
まだまだ楽しみがたくさんあっていいね。
今東光も上京したての頃、親類から頼まれて鴎外の小説の
資料を届けに千駄木行ったら本人出てきたって書いてたよ。
990 :
無名草子さん:2007/07/28(土) 13:39:38
石川淳と永井荷風の鴎外信者ぶりは凄いよね。
>>988 >「乳の帽子」
ブラジャーですか。
えっ、鴎外は乳が大きくて、サイズが合うのを探すのが大変だったって、森茉莉がそう?