932 :
無名草子さん:2005/06/24(金) 21:34:44
>927
初期の随筆風小説には自己ツッコミのようなものは
あったけど、思い込みの激しさはすごいと思います。
>931
本当に作家になれなかったらどうやって生きていたんだろう。
あんぬタンは戦後少女小説か何かを頼まれたけど全然ダメだったというようなことを
『朽葉色のショール』に書いてました。
茉莉はやっぱり向いてるのかなって思ったよ。世間では文才ないって思ってる人もいっぱいいるけどね。
>>932 931じゃないけど、作家になれなかったお茉莉って想像するだけで
恐ろしい。
経済的困窮がなかったとしても、その電波ぶりで(作家じゃなかったら
ただの電波でしょう)周囲に迷惑かけまくったんだろうなあ。
それも迷惑のスケールが常人の想像を超えていそう。
古い雑誌の記事で呼んだんだけど、深夜にお店(当然閉まってる)に電話して、
「パンが欲しいんだけど」って言った人だしね>お茉莉
お店の人が「いや、あの、もう夜中でお店は閉めたんですよ?」といっても
「でもね、おなかがすいちゃって・・・」とボソボソって・・・(ノД`)アチャー
でもお店の方、「でも憎めない方でした」と語ってた。
そんな感じでぶっ飛んで、憎まれる域を突き抜けてそうな気がするw
935 :
無名草子さん:2005/06/26(日) 14:44:58
晩年の白川さんとか、森茉莉本人とその作品に
共感してくれる人が多かったのも幸運だったよね。
936 :
無名草子さん:2005/06/26(日) 20:39:53
子供を手元で育てなかったのは正解と思う。
937 :
無名草子さん:2005/06/26(日) 22:19:40
ドッキリチャンネル。ホント面白い、いろんな意味でw
自分の事を物凄い魔性の女、みたいに書いているところもぶっ飛んだ。
でも好きだなあこの人の文章。
リアルの身内だったら迷惑だろうがw
合掌(-人-)
6月11日の旅行の際には、既に不調でいらしたのかな。
ご冥福をお祈りいたします。
え、亡くなられたんですか・・。
記事にアクセスできなかったんですが、ご病気だったんでしょうか。
942 :
900:2005/07/02(土) 12:19:56
>611
不参加のヨーコさんから電話が入って、
白川さんや森茉莉の姪と話をしていました。
そのときは足の怪我で不参加と聞いた気がするけど
もしかしたらご病気で出られる状況じゃなかったのかも
しれません。ニュースサイト見ると病名が出てますね。
萩原さん、何年か前のサライで「私の朝飯自慢」に出てた。
その時もダンスしてて楽しそうだった。
年配になってから楽しみを見つけられて良かったと
勝手ながら思う。
944 :
900:2005/07/03(日) 13:27:10
>>942の>611という数字は間違いでした>939でした。
どうやってこんな間違いやったんだか。すみません。
ノエミも亡くなってしまわれたか。寂しい。
いらくさの家、昔NHKのドラマでやってたなあ。
スレ違いスマソ
野原野枝実って名前、響き文字も好きだった。
(そりゃ、少女小説時代の桐野夏生も真似して名乗るわな。)
>947
鴎外の字体がかっこいい。
ええーーー。
全然ブサじゃん。普通すぎる……。
ほんと、安っぽいし頭悪そうだし、全然違うよ・・。
っていうか芸能人なら○○みたいな書き込みは、荒れる元だし
やめませうよ。
可愛いけど、モイラの持つ「魔」が足りない気がする。
吉川ひなのがデビューした時は、モイラってこんな感じかなー
などと思ってたっけ。
ひなののしゃべりを聞くまでは…。
953 :
無名草子さん:2005/07/05(火) 00:47:22
モイラはあの後どうなっちゃうんだろう。ひたすら与えられる愛だけを享受して自分からは
何もしない女性って。パッパがいなくなって美貌が衰えてもあのまま「愛情の肉食獣」だったら。
辛いだろうなあ。
>952
私もひなのはちょっと当てはまるかな・・と思ったけど
だみ声で馬鹿っていう救いのない路線だったね・・・。
ひなのみたいな細いイメージもってる人多いのかな
私のなかではこんな感じ
・むっちりして
・鼻が大きめ
・目は上が平たくて大きい
・口はぽってりおちょぼ
>955
それ、そのまま若い頃のお茉莉じゃん。
957 :
無名草子さん:2005/07/07(木) 23:08:10
次のスレタイはどうしましょうか。
別に3パッパのままで良い。
3山田とか3ジャックでもなんだかな。
幻戯書房の「鴎外の遺産1」を読みました。
冒頭で杏奴タソの長男の鴎一郎さんが序文を寄せていて
「遺品整理の原則は故人の『私』を人目に触れることなく消滅させることと
考え」ってことで、日記・書簡の類を全部中身を確かめずに焼却処分した
って書いておられた。
杏奴タソの長男だけあって潔癖な方なんだなあと思うと同時に、勿体ないっていうのも
感じた。
杏奴タソからしたら、焼却された方が良いに決まってるんだけどね。
961 :
960:2005/07/10(日) 23:57:25
で、中身を読んで、杏奴タソこそ志げの激しい性格をそのまま
受け継いだんじゃないかなあって印象を抱いた。
前も「お茉莉にある魔がない潔癖なクリスチャン」って書いたけど
なんつーか、その潔癖の度合いが神経症じゃないか?ってくらいすごい。
正確に言うと潔癖というか思い込んだら絶対変えない頑なさって感じなんだけど。
峰のことを「このいやらしい祖母を父はお母さんお母さんと敬い慕い
親孝行の限りを尽くし絶対服従したのだから、ママなど七度生まれ変わっても
ペール(フランス語でパパのこと)の足許にも及ばない次第である。」って
息子宛の手紙で言い切ってるんだよね。
他にも「今日、杏奴さんや桃子さん(杏奴娘)や鴎一郎さんがいるのは
鴎外が死ぬほどの恋をあきらめて、あのいやな母に従った結果に他ならないのです。」
とか。
それはそういう面もあるだろうけど、そこまで言うかっていう。
しかも杏奴タソってば児玉せき(鴎外の妾)のことも「祖母の命令だったから」
って書いてるんだよね。いくらなんでも、それが全てじゃなかろうに。
で、鴎一郎さんも杏奴タソから話を聞くからだろうけれど
「鴎外の母親、峰子という人は、あらゆる傍証からみてあまり好感が
もてない人物ですね。事実そういう人だったと思います。」と言い切ってるんだよね・・
962 :
960:2005/07/11(月) 00:01:23
この人達は、鴎外の子供であるとは考えても、峰の血を受け継いでるとは
欠片も考えてないんだろうなー、なんかその痕跡すら脳内から
消し去ってそうだなーと思って、ちょっとガクブルしますた。
鴎外を神聖化することには疑問を感じていないのに、峰のことは
時代背景のことなんかを一切考慮せずに非難してるというか。
それは裏を返せば、複雑な環境にある為にいつも苦悶していた志げのことを
「悪妻」「ヒステリー」と切って捨てた人達と同じ行動だと思うんだけどね・・
長文書き込みスマソ。
鴎外の独特の清拭法とか
なんだっけ、脚気だかの病因を頑固に認めないとことか、
シゲもいっぺん嫌ったら死ぬまで嫌うみたいな感じだし。
子供はそうとう影響受けるよな。
964 :
無名草子さん:2005/07/13(水) 00:20:02
>961
鴎外が亡くなってから志げさんはアンヌタンを盲目的に愛してた
みたいだからね。3人の中では一番しっかりしてるし。
森茉莉は出戻りだし弟の類もぼやっとしてるし。
アンヌも母の支えになりたいと尽くしたんでしょう。
類との義絶見てると、すんごい潔癖だなと思うね。
アンヌとその息子の峰さんへの視点については眼からウロコだった。
志げさんは可哀想だったけど、嫁として上手く立ち回ろうともしなかった
わけだし、悪妻と言われた恨みなのかな。
森茉莉はそこまで批判せず、一見優しい祖母だが本心は違う、みたいな
書き方してたね。母親の擁護は死ぬまでやってましたが。
965 :
960:2005/07/13(水) 00:35:09
>964
顔立ちは愛しのパッパそっくりで性格は自分似、だとしたら志げが
杏奴を溺愛するのも無理はないのかなあ。
でも、ピューリタンの嫌なところを煮詰めてエッセンスにしたような
杏奴タソの激しさは、正直苦手。
「一か百か」みたいな視点しかないのね、グレーゾーンを存在させないのね
っていう。
あと他の書物には書いてあるのかもしれないけれど、杏奴が時々書く
「私が母の胎内にある時、両親と杏奴自身大きな侮辱を蒙った」
っていうのは、具体的には何のことなんでしょう。ひょっとして、
この「侮辱」も峰に関係してて、それで祖母のことをああまで嫌うのだろうか。
966 :
960:2005/07/13(水) 00:45:02
ただ杏奴タソ、志げのことも結構クールなんだよね。「母はいやに真面目な女である。
子供にとっての母は一向に魅力のないつまらない存在でしかなかった。
(中略)父と母が仲の好いように感じられた記憶は、私には殆ど見つからない。
愛情のような雰囲気、それは父が一人で作って、一人で(自分でも知らないで)
あたりの妻や子供や家、本、空気にまで振り撒いていただけだ。」とも
書いている。
この辺のクールさは茉莉とも通じるな。
で、パッパ大好きの度合いはやっぱり茉莉に勝るとも劣らない。
「私は父に恋をしていたと言っていいと思いますね。世の中の男の人の
中で最も信じられ、最も愛し、最も魅力的な人でした。あんな魅力的な人は
二人とないと思えるほどです。正直な話、父が亡くなってから、それだけの人に
出会ったことはないのです。」と答えているし。
あと、この本についている資料に「大正四年1月7日森家カルタ会
寄せ書き」っていうのがあって、参加者の名前に「日向ちえ」って子が
いるの。
このちえさんって、ひょっとして「大正美人伝」の林きむ子さんの
娘のちえさん?確か仏英和で同級だったよね?
今回も長文でスマソ。自分にとっての新発見が色々あって。
>960
森茉莉の出てこない1巻でもそれだけ色々発見があるってことは、
2巻はもっと色々わかることがあって楽しいだろうな。
最近『貧乏サヴァラン』の早川さんサイトが活発ですよー。
969 :
無名草子さん:2005/07/20(水) 20:25:43
さがりすぎなのであげとくよ。
970 :
無名草子さん:2005/07/21(木) 05:33:12
昔全集読んだ時気になったんですが、ジャックが学生の頃いつも抱えていた、茉莉によく似た母親が出てくる外国小説って何ですか?読みたいけど全集にはタイトルでてなかったはず。
971 :
無名草子さん:2005/07/21(木) 14:00:19
>970
私は全集は未読なんですが、『マリアの気紛れ書き』(ちくま文庫)のp.371に
‘アルフォンス・ドオデの「Jack」’に出てくる主人公の母親が茉莉に似ていて、息子の「ジャン」がこの本をいつも傍らにおいていた、との記述がありました。
この前、笙野頼子の書いた「妖怪森娘異聞」読んだのだけど、その中では茉莉と長男の(恋愛めいた?)関係について言及していて面白かったです。
しかし森茉莉の文章の中から―とくにあの、話がどんどん脱線していくエッセイの中から―適当な箇所を引用してくるって、すごいなあ。
973 :
無名草子さん:2005/08/05(金) 10:21:43
972さんありがとうございます! 気になってたんでうれしいです。探してみます。
「ぼやきと怒りのマリア」読了。いや〜超ワロタ。
周囲の人が褒め続けないと筆が進まなかったり、
萩原葉子が大きい賞を取ったら、ショックで「甘い蜜の部屋」の執筆が
数年も止まっちゃったり。
某温帯と一緒で、ホメホメされないと書けない人だったのね。
まさかこのスレで温帯の名を目にするとはw
お茉莉はプライドが高くても傲慢じゃなかったから、今でも読者に愛されるんだろうね。
作家なら誰でも多少ホメホメしてもらわないと書けなかったり
友人でもライバルが賞もらったらショックってことあるだろう。
でもそれでちゃんと読ませる物が出てくるかっていうとこが
ポイントじゃないのかな。
>お茉莉はプライドが高くても傲慢じゃなかった
実は彼女「文学者」としての意識が強かったらしいですしね。
「ぼやきと怒りのマリア」、担当編集者の方がまとめた書簡集ですよね。息子との関係とか晩年の片想い?とか、本人があんまりはっきりと書いていないようなこと、けっこう書いてあるらしい。
値段がけっこうするんで読んでないけれど。
>974-975
某温帯、茉莉タン意識しすぎwww。
一時期おさまっていたのが文藝別冊で熾火に燃料投入された模様ですね
「記憶の絵」が好きなのだが
パッパとの少女時代と婚家のエピソードが好きでそこばかり読んでた。
久し振りにパリ時代の部分を読んだら、
茉莉がバレエ・リュス(茉莉表記:バレ・リュッス)を見ていたことに気付きビックリ!(遅)
さすが森茉莉、ただものではない
980 :
無名草子さん:2005/08/21(日) 15:40:27
新スレ立てるの失敗。誰か頼む
no