【さようなら】大江健三郎☆第二部【私の本よ!

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952吾輩は名無しである:05/03/06 16:21:32
>>950
いけにえ男とか入ってるのあれでしたっけ?
かなり読んでて堪能した気がする。
953吾輩は名無しである:05/03/07 00:38:51
>>951
康次郎は近江商人の息子だぞ。
年齢的にも朝鮮人が日本に流入してくる年代と合わないし
30そこそこで衆議院議員になってるから日本人じゃないってことはありえん。
954吾輩は名無しである:05/03/08 00:39:49
大江源三郎ってラブひなみたいな名作が無いね
955吾輩は名無しである:05/03/08 08:58:06
大江健三郎
「広島、長崎のあの大きい犠牲は、償わなければならないと思います。
償うのは私たち(日本人)です。」
1994年10月17日京都で開催された講演会「世界文学は
日本文学たりうるか?」より
956「雨の木」読書中:05/03/08 18:15:53
>>952
まだ半分くらいしか読んでないんだけど
首吊り男とかいうのなら出てきましたよ。
メキシコでマンゴーを食い続けて部屋に閉じ篭った話は本当かな?
957吾輩は名無しである:05/03/08 20:55:52
『「雨の木」を聴く女たち』は連作短篇集としても不思議な構成だなあ。
つかみどころがない感じがした。
958「雨の木」読書中:05/03/08 23:36:41
「雨の木」は「万延」や「洪水」に比べると迫力不足は否めない感じ。
連作短篇集としてもつかみどころがないというか、まとまりにかけるような。
高安カッチャンとマルカム・ラウリーの二層プロットがあるけれども。
959吾輩は名無しである:05/03/08 23:43:00
「泳ぐ男」はおもちろかったでち
960吾輩は名無しである:05/03/09 09:43:21
http://www.kakuda-syunnji.com/dairy.cgi?input=200512

かくだ俊司どっと公務(日々百葉箱)
16-12-27 大江健三郎の正体
のむさんと言われる方の文献を 参考にして詳細に説明します。

レジオン・ドヌール勲章はフランスの、民間人に与えられる最高の勲章だそうです。「文化勲章」は 
日本国民が最高の栄誉としているものですが、大江氏がそれを拒絶した理由は、
「僕は戦後民主主義者、国家の勲章は受けない」ということであると伝えられました。

根底に、氏の長年の発言から「日本の戦争責任・反皇室」があると想定できます。
「悪いもの」からの勲章は貰えないということでしょう。
反「国旗」、反「国歌」、反「核」の人です。
そのこと自体を非難する積りはありません。
私が嫌うのは、この方面の人たちのダブル・スタンダードにあります。

昔、原水禁がアメリカの核実験には反対し、ソ連・中国のそれは「きれいな核」として許容した類のもので、
この人たちの際立つ特徴の一つです。

サンケイ新聞によれば、シラク大統領は、パリ郊外で行われたサッカー・フランスカップ決勝戦を観戦しました。 
試合開始前の国歌ラマルセイエーズ演奏の際に 一部サポーターが口笛を吹いたのに対し、
「フランスへの侮辱」と激怒、退席したそうです。

シモネ・フランスサッカー連盟会長がマイクで、「非常に悲しいこと。申し訳なかった」と
陳謝したことでやっと20分後に席に戻ったそうです。

大江さんに勲章を授けた人物は、こういう人ですよ。
「君が代はキライだけど、ラマルセイエーズ(革命の血の滴るような国歌)は好きですか?」
961吾輩は名無しである:05/03/09 09:44:36
フランスは「核兵器」保有国です。 それも最高レベルの原子力発電実施国です。
かつて多くの植民地を持ち、アルジェリアにおいてもヴェトナムにおいても、苛烈な政治を行いました。

第2次世界大戦後日本軍が撤退した後に、インドシナの再植民地を目指してインドシナ戦争を起こしたフランス。
北アフリカの植民地を弾圧によって維持しようとして起こったアルジェリア独立戦争。
第2次中東戦争(スエズ戦争)で英国と連合してエジプトに派兵してアラブ諸国と戦争したフランス。

世界中の反対を押し切って 南太平洋の植民地で水爆実験を続けたフランス。
その国の勲章は受けるけれど、わが日本の勲章は受けられないという。

皮肉な事に、大江さんが文化勲章を拒絶した理由のすべてが「レジオン・ドヌール勲章」には含まれています。
それを、片方は断り片方は受けるとすれば、論理の整合には一つの根拠しかありません。
日本(日本人)をバカにしているのです。

それが、大江健三郎であり「戦後民主主義者」の正体です。
日本人を蔑む「民主的」な人たちが、本当の民主主義の前に 障壁として立ち塞がっているのです。

あなた方が 大江氏を立派だと思われるのは勝手ですが、世界的な賞を取った人だから
 絶対に正しいと思うのは 少し違うのではないでしょうか?

もちろん、文学的なものの評価としては、私にはわかりません。
私は大江健三郎氏の書いたものを持ってはいますが、人間一生の読書の時間と言うのは貴重で
限られたものと思っておりますので、最初の5〜6ページで本を閉じました。

ではでは。
962吾輩は名無しである:05/03/09 12:16:42
>>959
『「雨の木」を聴く女たち』のなかで、
短篇「泳ぐ男」は独立性が強いよね。
それまでの流れと関連はありそうだけど切れている。
963「雨の木」読了:05/03/09 19:35:21
「雨の木」読み終わりましたが、
当方にはよく理解できない作品でした。
「万延」や「洪水」のような読みにくさもなかったけれど
「万延」や「洪水」のようなダイナミズムもなかったので。

次は「取り替え子」か「芽むしり仔撃ち」を読もうかと思ってます。
964吾輩は名無しである:05/03/09 21:07:11
それ以上大江のものを読むのは時間の無駄。
他の作家を読んだ方がいい。
965「雨の木」読了:05/03/09 22:10:09
>>964
それはご自分の経験からの言葉でしょうか?
もちろん大江だけでなく他の作家も平行して読んではいますが、
もう少し読んでみないと大江について自分で評価を下せないと思ったので。
966吾輩は名無しである:05/03/09 22:20:02
つか、964の挙げてる他の作家って誰よ?
967吾輩は名無しである:05/03/09 22:29:43
いわゆる「売れてる作家」でしょう
968吾輩は名無しである:05/03/09 22:40:59
いわゆる名著はそれこそ幾らでもあるから、大抵の作家について
「それ以上○○のものを読むのは時間の無駄。他の作家を読んだ方がいい。」
と言う事ができると思われる。
969吾輩は名無しである:05/03/09 22:42:38
>>964
それ以上大江スレに書き込むのは時間の無駄。
他の作家スレで書き込んだ方がいい。
970吾輩は名無しである:05/03/09 22:47:59
>>967-968
何を言いたいのやらさっぱりな電波レスだなあ。
「いわゆる」っていうのがお好みのようだけど(笑
971吾輩は名無しである:05/03/09 22:57:16
>>967-968を読んでも何が言いたいのか分からないとは。
いわゆる日本語の不自由な方でつね。
972吾輩は名無しである:05/03/09 23:04:19
>>964>>967-968>>971
そりゃあ書いた本人なら理解してるんだろうな。
「いわゆる売れてる作家」「いわゆる名著」ねえ・・・
で、「いわゆる」はいいから具体例を挙げてごらん。
973吾輩は名無しである:05/03/09 23:09:13
>>967->>968は、>>964への非難か皮肉だろ。

と、漏れは思ったんだが。漏れは>>971ね。
974吾輩は名無しである:05/03/09 23:21:54
つまりは>>964のようなレスを相手にしてしまったのが悪かったようだ・・・
まあ次スレへの消化活動ってことで。
975吾輩は名無しである:05/03/10 07:51:10
3月8日の読売新聞にフランスの評論家、作家のフィリップ・フォレスト氏の記事があって
フランス前衛文学の評論をやっていたが大江作品の影響で小説を書き始めたって話が載ってた。
娘を癌で亡くされたそうで、自分の子供の事について取り組む大江や津島佑子の姿勢に感銘を受けた、
自分が研究していた分野では人間の感情や自伝的要素が遠ざけられる傾向があったが、日本の小説は違う、って。
大江本人の力というより寧ろ日本の私小説の伝統に触れたって言うのが大きいみたいだけど。
976吾輩は名無しである:05/03/10 08:56:48
大江健三郎は今から44年前、防衛大生を「恥辱だ」と言い、ワシントンで「自衛隊全廃論」をぶった。「中国や朝鮮半島の人民たちと協力して、自衛隊の全廃を目指さなければならない」と主張した。
まったくもって意味不明である。自衛隊を廃止するのに必要なことは、防衛庁設置法と自衛隊法の改正である。中国人や韓国人の助けなど要る筈がない。

戦前の日本のことを「破壊への狂信が、国内と周辺諸国の人間の正気を踏みにじった」と表現している。アブノーマルな日本人がアジア諸国を侵略したという非難である。
だが言うまでもなく、イギリスはインドを、オランダはインドネシアを植民地にし、搾取の限りを尽くした。
一方、台湾では、日本の手によって学校が作られ、近代的な社会制度が整えられた。西欧と日本の大きな違いは、日本の植民地経営だけが赤字であったことである。
大江は、西欧がやったことに目をつむり、自国のことにだけ非難を浴びせている。

何よりあきれることは、広島、長崎への原爆投下は日本人に責任があったという主張である。ちなみに、このアメリカの犯罪を正当化させるためにデッチ上げられたのが南京大虐殺である。
大江は、すべては日本が悪かった、以後這いつくばって生きてまいります、と世界にメッセージを発している。
977吾輩は名無しである:05/03/10 08:57:58
大江は、祖国である日本の国家を、そして同朋である日本国民を貶め、蔑み、罵った。
大江は、反国家、反天皇、反日本、反国民、の言説を弄している。日本国民を見下して軽蔑して、1人自分だけを別格とし、己だけを高しとしている。
大江は反日的日本人である。

しかし、なぜ「天皇制」を打倒しなければならないのか、国内に対しては露骨な言い方を避ける。堂々と自分の考えることを日本国民に訴えつづけていたのではない。
当て擦り、嫌がらせ、ほのめかし、からかい、唇をゆがめたような皮肉に終始している。
後で言い逃れできるようにはっきりと責任ある議論をしなかった。それでも、たとえ間違った考えであったとしても、自分の考えることを堂々と声を大にして国民に訴え続けたのであれば、毅然とした確信犯とみなすことができるのだが。
だが、海外では決定的な表現を使う。
口を極めて、露骨に日本や日本の歴史や日本国民を論難し、罵倒し、弾劾した。
外国人に対して日本人がいかに駄目であるかを縷々と述べる。この態度は卑屈という一言に尽きる。自分を国際的に売り込むために自分の祖国を叩き売る。
外国から拍手喝采されるために、祖国にいわれなき非難、攻撃を加えた。そこには、国民としての誇りのひとかけらもない。皇室や自衛隊など批判するものに向かってこないものに対しては限りなく冷酷に非難、攻撃の刃を向ける。
他方、まかり間違えば痛烈な批判の矢が飛んでくる恐れのある対象には絶対に悪口を言わない。
大江健三郎は卑怯である。大江健三郎は卑屈である。大江健三郎は醜悪である。
オオエがノーベル賞を受賞した理由について、スウェーデン王立アカデミーの発表。「大江氏の作家活動は、日本における悪魔払いの行為」。
祖国を悪魔扱いして、外国に誉められてはしゃぐ。ただのハレンチである。
978吾輩は名無しである:05/03/10 09:51:10
埋立埋立。
大江さんって講演とかにも原稿作る人で、
対談とかあまりしない人だと思ってたんだけど、
若かりし頃は安部とか花田清輝ととがりまくったやりとりしてたんだな。
びっくりした。
979吾輩は名無しである:05/03/10 11:27:09
坊やだからさ
980吾輩は名無しである:05/03/10 20:05:21
次スレはどなたかお願いしますよ。

>>978
最初に大江の文章を読んだのは、
埴谷、吉本、後藤とやったドストエフスキーをめぐる座談会の本だったよ。
981吾輩は名無しである:05/03/10 22:14:28
http://homepage3.nifty.com/bhind/krm1.htm

かって真実だったもの 

あれは何で読んだのだろうか、大江健三郎の、おそらく昭和30年代に書かれた文章だ。
「祖国」たる北朝鮮に「帰って」行く「在日」の人々を”賛美”した文章だった。
その当時、盛んに在日韓国朝鮮人の人々の、北朝鮮への「帰国」運動が行われていたのだった。

 大江の文章は、北への「帰国」を選んだ人々の爽やかな笑顔の印象を語り、
また、「帰国運動」に抗議してデモを行う韓国の学生たちを、
政府の指令に従って動いているだけの愚劣な者たち、として描き出していた。

 もう一つ。いまだ未見なのだが、吉永小百合が”青春スター”だった頃の、「キューポラのある街」なる映画がある。
その映画の一挿話に、やはり北への「帰国」を手に手を取って果たそうとする
「在日」の若いカップルの出発を友人たち皆が祝福する、などというシーンがあるそうだ。
一度見てみたいと思っているのだが。

 この「帰国運動」が、どのような結果になったのか、「帰って」行った人々がどのような運命をたどったのか、我々はすでに知っている。帰国体験者の証言や、公表された手記によって。
それが、いかなる悲劇への招待状であったかを。

 だが、大江が「北への帰国者」の清々しさを語り、映画のフィルムに「北」において実現されるであろう幸福な新婚生活を信じ夢見る若いカップルの姿が焼き付けられたあの時代、
そんな”事実”は、誰も知らずにいたのだ。
少なくとも”こちら側”においては。その頃、”こちら側”の人々は、別の真実を信じていたのだった。
982吾輩は名無しである:05/03/10 22:15:29
 そして、その”真実”が幻想だったと分かってしまった今日。幻想だった”真実”を賛美してしまった人々は、その件に関して口をつぐみ、まるで何もなかったように、そんな過去への責任を放棄したままである。

 そのような状況の中で、かってベトナム戦争に反対する市民運動を行って名を売った作家、小田実が、その遅い結婚の相手に北朝鮮国籍の在日の女性を選び、
それによって生じた”様々な障害”をテレビで語るのを見たとき、「ああ、彼はああして”永遠に変わらない、自分だけの北朝鮮”を手にしたのだな」と思ったものだ。

 ”ひいき”にした国家の本当の姿が、実はとんでもない代物で、その、偽りだった姿勢を見抜けずに支持してしまった”進歩的文化人”たる自らの不明を恥じねばならぬ羽目に陥り、いや、もしかしたらその発言の責さえ問われかねない、そんな恐れはもう無い。
彼には彼の妻という”リアルな物件”があり、彼女が「在日」「北の国籍」であるが故に引き受けねばならない矛盾を、彼は堂々と”自らのもの”として社会に問う事が可能になったから。

 でもなあ・・・それはやっぱり、ごまかしだと思うぞ。”進歩的文化人””オピニオン・リーダー”をどうしても気取りたいのだったら、やはり一個の人間として、社会の現実と向き合うべきではないのか。女房の背になど隠れずに。

 思えばこの人物、なににつけても、この調子で生きて来たのだった。”朝まで生テレビ”などの討論番組で窮地に陥れば、すぐに「私は関西淡路大震災の被災者としてだねえ」を持ち出して逃げを打ち、
いや、そもそもかって名を売った”ベトナムに平和を・市民連合”にしてからが、”ベトナムの現実”を看板に掲げる事で、「目の前にある日本の、今ある現実」に、効果的にコミット出来ない自分を隠しつつ、
”急進派文化人”のポジションを自らのものにするための方策だったのではないか?
983吾輩は名無しである:05/03/10 22:17:18
 他者の救済を口にする者のほとんどは、実は自分がそれを利用する事によって「救われたい」だけの人物である事を、我々はすでにオウム真理教事件の一連の報道のうちに学んでいる。

 ・・・などと人の悪口を言っているばかりもなんなので、私も恥ずべき過去を告白しよう。私はこの小田実という人物を高校時代、つまり彼が”ベ平連”をやっている、まさにその時期に、ひとかどの人物と信じ込んでいた。
その理由と言っても何のことは無い、SFファン仲間であり、友人の中で一番頭のよかった渡辺と言う男が、ベ平連の活動を行っていたからなのだが。「あいつが褒めているんだから、たいしたものなんだろうな」などと。安易な話ではある。

 その際、小田の発言として教えられた「人間、皆チョボチョボ」なる言葉に、なかなか含蓄があると感心してまったせいもあるが。

 この言葉、まあ、「人間、特別優れたものもいないし劣ったものもいない。
偉いも偉くないもない、皆、同じような出来具合の代物じゃないか。つまらん競い合いに目の色を変えるのはやめようぜ」との意と、勝手に解釈した。
実を言えば、この言葉だけは良い言葉だな、といまだに思っている。「センセイ、お言葉を」などと色紙の一枚も差し出され、「座右の銘」などしたためねばならなくなったら、私はこの言葉を書くつもりでいる。
まあ、そんなものを恭しく差し出される可能性は皆無であるのだが。

2002年10月 6日(日)
984テンプレ案01:05/03/11 18:37:37
【さようなら】大江健三郎☆最終部【私の本よ】
彼は偉大なる最後の小説家なのか?
それとも忘れられてしまう作家なのか?
文章は上手いのか下手なのか?
政治をわかってるのかわかってないのか?
いや、そんなことはどうだっていい。
大江は死ぬまで書き続けるだろう。
さあ、老人の愚行を見届けようではないか!

前々スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1081368341/l50
前スレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1102472656/l50
関連スレ「大江健三郎の初期小説」
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1038499980/l50
985テンプレ案02:05/03/11 18:41:03
主な小説は↓
死者の奢り 飼育(芥川賞) 芽むしり仔撃ち
性的人間 セヴンティーン 政治少年死す(セヴンティーン第二部改題)
遅れてきた青年 我らの時代 空の怪物アグイー 見るまえに跳べ
われらの狂気を生き延びる道を教えよ 個人的な体験
万延元年のフットボール 洪水は我が魂に及び
ピンチランナー調書 同時代ゲーム
「雨の木」を聴く女たち 新しい人よ目覚めよ
河馬に噛まれる いかに木を殺すか
懐かしい年への手紙 M/Tと森のフシギの物語
治療塔 治療塔惑星
燃え上がる緑の木 みずから我が涙をぬぐいたまう日
人生の親戚 取り替え子(チェンジリング)
宙返り 憂い顔の童子 二百年の子供
※『さようなら、私の本よ!』第一部群像を2005年1月号に掲載
986テンプレ案03:05/03/11 18:47:46
主な文学論は↓
小説の方法
新しい文学のために
小説のたくらみ、知の楽しみ
新しい作家はどこにいるか
987吾輩は名無しである:05/03/11 22:34:59
扶桑社教科書を東京都の養護学校が採用したことについて、ノーベル文学賞作家の大江健三郎が朝日新聞のイン タビューで、次のように述べている。
「「つくる会」の教科書は、市販されベストセラーになりました。もちろん中学生が早く読みたいと思ったからではない。
「日本は優れている」「誇りと自信がいる」と思い詰める大人に空元気をつける癒(いや)し系の本だからでしょう。
子どものためによく考えられた本ではありません。でも、教科書の実物をこれほど多くの大人が読んで、考えたことは ない。その結果、
公立で採択したと公表した教育委員会はこれまで一つもなかった。父親や母親の反省が、日本人の世論として、力を 持ったのです。
東京都教委の結論は、これに真っ向から対立しています。」
この文章を読んで「誤植ではなかろうか?」と思ったかた、あなたの感覚は正しい。つまり大江は、
扶桑社教科書の市販本がベストセラーになったという事実と、公立校のほとんどがこの教科書を採択しなかった(でき なかった)という事実と を結び付けて、
「市販本を読んだマジョリティが扶桑社教科書に反対する世論となり、採択を阻止した」と結論付けているのだ。
これ以上の欺瞞はなかろう。
988吾輩は名無しである:05/03/11 22:35:54
市販本の読者の大多数は、この教科書を好意的に受けとめている。版元が公開している「読者の反響」を読んでみ ろ。
お手盛りの「大本営発表」だと言うなら、各紙各誌の書評を読め。日教組の幹部ですら、うかつにも(笑)「おもしろい」 とほめてしまい、
組織内からの突き上げを食らったではないか。
扶桑社教科書に反対しているのは、ごく一部の反日左翼勢力だ。声の みはかしましいが、
日本国民の中では圧倒的少数派である。彼らは、扶桑社教科書を読む前から反対し、読みもせずに反対し、批判本を 鵜呑みにして反対し、
反対せんがために反対してきた(笑) 扶桑社教科書の市販本が話題になり、好評をはくし、ベストセラーになって、左 翼勢力の危機感は頂点に達した。
そして、単なる「批判」の域をこえ、なりふりかまわぬ力ずくの反対運動に走ったのだ。
扶桑社教科書を採択しようとした教育委員会に対しては、左翼お得意の組織動員で妨害活動を行った。
委員の自宅にまで手紙、電話・ファックス攻撃をかけ、デモ、アジテーションなどを展開した。粛然たるべき教科書採択 現場に混乱を持ち込み、
委員に扶桑社教科書を忌避させ、
採択できない状況へと追い込んでいったのではないか。
大江はそうした現状を知らないのだろうか? ノーベル文学賞をゲットするほどの「知性」において、まさかそんなことは あるまい。
現状を知った上で、意図的に歪め、捻じ曲げて、
正反対の結論を導き出しているのだ。これは、もはや評論ではない。卑劣なデマゴギーである。
大江自身の息子が知的障害者で養護学校出身であるという事実も、このデマに説得力を付加しよう。
だからこそ、朝日は大江にインタビューしたのだろうし、大江もそのことは計算済みだろう。
そのことを考えると、大江の心の闇を覗き見たようで、慄然たる思いにかられる。
かつてヤスパースは、誠実さを欠いた知性はナチス的であると喝破した。大江のごとき、白を黒と言って平然たる卑劣 な「知性」こそ、
ヒトラーを、あるいはスターリンを、 ポルポトを支持した「知性」と同様ではないか?
989吾輩は名無しである:05/03/11 22:47:58
>>984->>986
GJ!
>>987>>988
埋立は任せた。
990吾輩は名無しである:05/03/12 01:00:08
991吾輩は名無しである:05/03/12 03:20:20
大江健三郎の作品は、飼育、万延元年のフットボール、
私という小説家の作り方、の3冊しか読んだことがない
のですが・・・

 ストーリーはワンパターン
 :閉鎖社会に外部の人間が迷い込む→一騒動起きる

 登場人物に血肉が感じられない
 :登場人物はいかにも作家の意図通りに動いている
  との印象大。血肉が感じられず、記号的。実社会
  に出ず、大学文学部→作家という道を歩んだ人の
  作品というのが、正直な感想です。
  (夏目漱石風に言うのなら、’活字の中だけで年
   を取ってきた人間’、というところか?
   もっとも、大江自身もこの辺りのことを自覚し
   ているようで、自分のことを ’机上の狩人’
   と称していたが・・。)

  
  
992吾輩は名無しである:05/03/12 03:21:02
大江健三郎の作品は、飼育、万延元年のフットボール、
私という小説家の作り方、の3冊しか読んだことがない
のですが・・・

 ストーリーはワンパターン
 :閉鎖社会に外部の人間が迷い込む→一騒動起きる

 登場人物に血肉が感じられない
 :登場人物はいかにも作家の意図通りに動いている
  との印象大。血肉が感じられず、記号的。実社会
  に出ず、大学文学部→作家という道を歩んだ人の
  作品というのが、正直な感想です。
  (夏目漱石風に言うのなら、’活字の中だけで年
   を取ってきた人間’、というところか?
   もっとも、大江自身もこの辺りのことを自覚し
   ているようで、自分のことを ’机上の狩人’
   と称していたが・・。)

  
  
993吾輩は名無しである:05/03/12 08:10:56
>>990
乙!
>>991
ストーリーがワンパターンという感想は新しいw
無理に読むことはないが、まぁ色んな小説がありますよとだけ言っておこう。
994吾輩は名無しである:05/03/12 08:15:12
NHK総合で「平和の世紀は築けるか」という真面目な番組をやっていました。
主な出演者はノーベル文学賞の大江健三郎氏。

大江氏の世界平和論は、ご自身のコピー人間が増えるのが理想とでもい
いたげな話しばかり。実際に平和を脅かしているイスラム、ユダヤ、キリスト教
などの原理主義者、中国の覇権主義や過激な民族主義者を批判したらどうで
すかね。それと帝国主義時代から続く、欧米による白人国家の国益優先、アジ
ア搾取、イスラム分裂外交についてはどうなんでしょう?ノーベル賞もらってる
と西欧人の悪口が言えないんでしょうか?

小説家という安全地帯からの発言であっても、理性や哲学に依存する人なら、
大江氏の主張に理想を見出すかもしれません。しかし、宗教上の対立と欧米
の搾取に痛めつけられ、生死を賭して戦っている人たちに、大江流の「自立し
た個」の思想が何の役に立つというのでしょう?大江氏は世界平和について、
もっと現実的な提言ができなければ、沈黙すべきではないかと思います。
995吾輩は名無しである:05/03/12 09:14:30
>>991
なるほど、そういう意見もあるのかな。
1)ストーリーはワンパターン
2)登場人物に血肉が感じられない
とのことだけど、2はそういう面もあるのかもね。
大江作品の場合、個人的には登場人物に感情移入はしないから。
ただ、良い悪いは別にして、作家の筆の動きの方に注意がいく感じ。
996吾輩は名無しである:05/03/12 16:17:03
実社会に出ると感情移入できるような文章を書けるか、というとそうでも
ない気がするんだよね。実際子供の文章とかにも共感できる文はあるわけで。

日本人(に限らないかもしれないが)は「実社会」ってものを過大評価
しすぎてると思う。
997吾輩は名無しである:05/03/12 17:19:00
大江は登場人物の行動・心理がかなり作り物くさい。
予定調和、予定破綻
998吾輩は名無しである:05/03/12 17:38:10
予定調和かつ予定破綻の小説はたぶん傑作なんでは。
なんだかんだで良スレになってたと思う。
色んな作家知ったし。
999吾輩は名無しである:05/03/12 18:15:23
大江をある程度読んでる人は他の作家も幅広く読んでる人が多い感じ。
だからたぶん大江マンセーな人はそれほど多くないような気がする。

わたしはまだ大江の本は7、8冊ほどの初級者ですが。
1000吾輩は名無しである:05/03/12 18:30:28
大江読者は大江と被害者意識を共有してるから殻に閉じこもって大江以外は読まない
10011001
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