新聞雑誌でアニメ・オタク特集が載ったら集まるスレ5
朝日新聞 2007年3月9日(金)夕刊8面
(文化の暦)1984年3月11日 映画「風の谷のナウシカ」公開 エコ姫の物語
劇場用アニメ「風の谷のナウシカ」は、映画監督・宮崎駿の名を一躍高からしめた。
舞台は産業文明が滅んだ後の世界。人々は「腐海」と呼ばれる、毒と奇怪な虫に満ちた地域に脅かされながら、倦むことなく
戦争を続けていた。
とある大国が、前文明を滅ぼした究極の破壊兵器「巨神兵」をよみがえらせ、腐海を焼き払おうともくろむ。だが、毒の海はまた、
命をはぐくみ地上に清浄をもたらす循環の要でもあった。自然の精妙さに気づいたナウシカは、身を挺して腐海とその主
「王蟲(おうむ)」を守り抜き、伝説の救世主となる。巨神兵は、おのが姿を保てず自滅する。
かくて大団円、のはずだったが、映画公開後も連載が続いたコミック版で宮崎はエコロジカルな姫君の英雄物語を自ら否定する。
腐海は前文明がしかけた装置であり、人間もまた不浄なものへと作り替えられた、と。
ナウシカは愛と正義と理想の隘路で苦しんだ末、前文明の意図を集約した「墓所」を、映画では暴力の権化だった巨神兵の力で
破壊する。
清浄の地は現れぬ結末。絶対的価値なき時代の苦いファンタジーに変わっていた。 (鈴木繁)
【写真説明】世界の救世主として登場したナウシカ(中央)=「風の谷のナウシカ」<(C)1984二馬力・GH>から
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070309et04.htm 読売新聞 2007年3月9日(金)東京夕刊12面
[映画インタビュー]27分の短編制作に3年 A・ペトロフ監督「春のめざめ」
少年の恋愛への思いを描いたアニメーション映画「春のめざめ」が、17日から東京・渋谷のシネマ・アンジェリカで公開される。
2000年に「老人と海」で米アカデミー賞短編アニメ賞を受賞したロシアのアレクサンドル・ペトロフ監督=写真=の作品で、
来日した監督は「制作期間は3年。これまでの作品より時間をかけた」と語った。
19世紀末。16歳のアントンは文豪ツルゲーネフの小説「初恋」を読み、二人の女性に同時に恋をする。恋愛感情に揺れる少年の姿を
27分にまとめた短編で、印象派絵画のような画風が、アントンの心象風景を浮かび上がらせる。ペトロフ監督は「ガラス板に、
指で油絵の具を塗りつけていく手法は、第1作からずっと変わっていない。手仕事的な、このやり方が大変気にいっている」と話す。
ただし、描いた絵を撮影するのには、今回はフィルムでなく、デジタルカメラを使った。「すぐに修整できるので、より理想的な
画面ができた。ただ、もっと質を高めたい、という誘惑に勝つことができず、どんどん時間をかける結果になってしまった」と笑う。
この作品は、三鷹の森ジブリ美術館のアニメーション配給事業の第1弾として公開される。隠れた名作や宮崎駿、高畑勲両監督が
影響を受けた作品を紹介していくが、ペトロフ監督自身は、宮崎作品から刺激を受けた。
「『もののけ姫』を初めて見た時は、正直言って訳がわからなかった。だが、二度目に見た時、これは単なる商業的なアニメでなく、
本格的な芸術家の仕事だと思った。彼は詩人でもあるし、尊敬している」
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070309et0b.htm 読売新聞 2007年3月9日(金)東京夕刊14面
荒川静香が「サザエさん」に1900回記念でスケート指導役で 18日、フジ系
フジテレビ系の人気アニメ「サザエさん」(日曜後6・30)の18日の放送に、トリノ冬季五輪金メダリストでプロフィギュア
スケーターの荒川静香=写真=がゲスト出演する。
1969年の放送開始から1900回を突破するのを記念した企画。実在の人物が本人役で登場するのは「サザエさん」では初めてという。
サザエやワカメたちにスケートを教える役で、イナバウアーを披露する場面もある。
映像に合わせて声を吹き込むアフレコに初めて挑戦した荒川は、「やっているうちに楽しくなって、あっという間に終わってしまった。
誰もが知っているアニメに出られるのは光栄で一生の記念」と話していた。
北海道新聞 2007年3月9日(金)夕刊全道2面
ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い*あす公開*迫力 異次元の戦い
*大原 格好良いのび太も/水田 女性キャラに魅力
人気アニメーションの劇場版映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」(寺本幸代監督)が十日(土)、
公開される。それぞれドラえもん、のび太を演じた声優の水田わさび、大原めぐみは「迫力ある映像と音響で魔界を楽しんでもらえます」。
アニメーションだからこそ劇場に足を運んでほしいと話す。
ドラえもんのポケットの道具「もしもボックス」でのび太が魔法の世界をつくってしまい、巧みに魔法を操る少女美夜子と出会う。
この世界では地球侵略を狙って魔界星が接近しており、のび太とドラえもんは仲間とともに戦いを繰り広げる。
「普段、のび太は弱くてやさしいけれど、いざという時、強くてやさしくなれる。そこが魅力ですね」と大原。テレビシリーズでは
落ちこぼれた情けない印象が強いが、映画では格好良い場面があり、演じて気持ちよかった。「のび太が迷いながらもある決意をする。
その気持ちの変化を表現するのはなかなか難しかったです」
シリーズ初の女性監督で、女性のキャラクターもより魅力を増したと水田。「しずかと美夜子の二人が語らう場面を後から加えた
ぐらい。本当にかわいらしいですよ」。劇場用長編だからこそ、ジャイアン、スネ夫なども含めてキャラクターの魅力、深さが
見えてくるという。
のび太を助けるはずのドラえもんも実はかなりのおっちょこちょい。「おなかが痛くなる場面では(試写会の)子供たちが大喜びです」。
水田が約二年前から演じているドラえもんの声は周囲の反応も落ち着き、なじんできているという。
今作は大人からの反応も良い。「単純な起承転結ではなく、筋書きが多少入り組んでいる。そこにはまる方も多いようです」と
水田はみる。ポケットの道具では解決できない状況や困難に遭遇する。「最終的に仲間が力を合わせて解決の道をみつける。
劇場版ならではの展開です」。テレビシリーズでは見られない迫力のある映像、音響の冒険物語を子供から大人まで劇場で一緒に
わいわいと楽しんでほしいと話す。 (山本孝人)
【写真説明】「劇場で大勢で楽しんでほしい」と話すドラえもんを演じた声優の水田わさび(中央手前)とのび太を演じた大原めぐみ
(同奥)=7日、札幌市内のホテル
【写真説明】美夜子(中央)の案内でじゅうたんに乗って魔法の世界を進む(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2007
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北海道新聞 2007年3月9日(金)夕刊全道8面
<カルチャープラス MANGA 雑賀喜由の眼>「月刊ジャンプ」休刊の衝撃
「月刊少年ジャンプ」の休刊が発表されました。一九七○年の創刊以来、集英社の名門漫画誌として、ちばあきお「キャプテン」、
本宮ひろ志「硬派銀次郎」など数々の名作を誕生させてきた雑誌だけに、大きな反響を呼んでいます。
休刊は取締役会の決定。ピークの九一年に百五十万部あった部数が現在の三十九万部まで激減したことが休刊理由とされたようです。
六月六日発売の七月号で休刊とし、秋から後継誌となる新雑誌を創刊する方針も明らかにされています。
これもまた「少年ガンガン」躍進に刺激された“アニメ・ゲーム系コミック誌”創刊ブームの流れにある現象といえましょう。
新雑誌は時代に合ったメディアミックス中心の内容にするという話が聞こえてきています。
しかし、躍進したとはいえ「少年ガンガン」の部数は「月刊少年ジャンプ」と変わらない四十万部弱程度。「少年ガンガン」を狙って
創刊されたこの二、三年の新雑誌が軒並み惨敗していることを思うと、今回の集英社の判断が正しかったのかどうか疑問も残ります。
とにかく同じようなカラーの雑誌ばかりが創刊されていく昨今の漫画業界。編集者や漫画家の思いよりも、マーケティング的な
視点ばかりが優先される状況は、業界に確実に閉塞感をもたらしています。
「月刊少年ジャンプ」には三十七年間にわたって培ってきた“少年漫画らしい少年漫画”を生み出していく伝統があったはずです。
それを愛してきたファンを悲しませてまで、休刊に踏み切る意味があったのかどうか…。答えは、秋に登場する新雑誌に示されるはずです。
(漫画コラムニスト)
【写真説明】休刊が発表された「月刊少年ジャンプ」
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ttp://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=NN001Y010%2008032007 日経産業新聞 2007年3月9日(金)15面
プロダクIG、ブログ装飾、アニメキャラ提供、魚・虫など500種類。
ジャスダック上場でアニメ制作のプロダクション・アイジー(プロダクIG)は自社制作のアニメキャラクターを活用した
ブログ(日記風簡易ホームぺージ)のサービスを始める。利用者の好みに応じてキャラクターでブログを装飾できるのが特徴。
利用は無料だが、一年後をメドにキャラクターなどに広告を掲載して収益源に育てる。
新ブログの名称は「デコブログ」。二十二日からサービスを始める。同社が制作した数字や魚、虫など五百種類以上の
キャラクターやイラストでブログを装飾できる。装飾に使えるキャラクターは、ブログを更新するたびに増える。
記入内容を助言する機能も提供する。キャラクターが「今日は○○について書いてみる?」などと文字で問いかける。
学習機能を持ち、書き込み内容に応じて、問いかけが変化する。
利用は無料。一年後をメドにキャラクターなどに広告を掲載するほか、装飾できるキャラクターやイラストを増やす際に
課金する仕組みを導入、収益源に育てる。キャラクターの人気が出れば、関連グッズの販売も検討するという。
大手ポータル(玄関)サイトが参入するなど、ブログサービスは競争が激しくなっている。新機能で他との違いを打ち出し、
三年間で若い女性など五十万人の利用を見込む。運営は情報処理サービス大手のトランスコスモスと共同で立ち上げ、
ネットビジネスを展開する「amimo有限責任事業組合(LLP)」が当たる。
【図・写真】新ブログのキャラクター(c)劇団イヌカレー・プロダクション I.G/amimo LLP
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070309-167010.html ニッカンスポーツ 2007年3月9日(金)
AKB48が「しんちゃん」と共演
映画「クレヨンしんちゃん・歌うケツだけ爆弾!」(4月21日公開)に人気アイドルグループAKB48の選抜メンバーが歌と声で出演する。
選抜されたのは今井優(22)浦野一美(22)大島麻衣(20)折井あゆみ(22)野呂佳代(24)の5人で「クレヨンフレンズ from
AKB48」を期間限定で結成。
映画のオープニング曲「ユルユルで DE-O!」のほか、テレビ版にも登場して、しんちゃんと共演する。
同グループの秋元康プロデューサーは「アイドルは時代を映す鏡なので、しんちゃんとAKB48の共演は、まさに平成19年の作品に
なるでしょう」と話している。
ttp://chuspo.chunichi.co.jp/00/hou/20070309/spon____hou_____004.shtml 中日スポーツ 2007年3月9日(金) 放送・芸能
「AKB48」とクレヨンしんちゃんがコラボ 映画来月公開
秋元康(50)プロデュースのアイドルユニット「AKB48」から、期間限定の特別ユニット「クレヨンフレンズ from AKB48」が
結成された。シリーズ15周年を迎えたアニメ映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」(4月21日公開)の
オープニングソング「ユルユルで DE-O!」を担当し、声でも出演する。
「AKB48」は東京・秋葉原を拠点に活動中の注目ユニット。独特の個性に、“しんちゃん”製作サイドが注目、出演をラブコールした。
テレビ朝日系=メ〜テレのテレビ版「クレヨンしんちゃん」のオープニングでも、16日の放送から合成映像でしんちゃんと期間限定で
“共演”する。
秋元氏は「共演は、まさに“平成19年の作品”になることでしょう。しんちゃんのファンであるメンバーも大喜びしています」と
コメントした。 (金山容子)
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007030904.html ZAKZAK 2007年3月9日(金)
「AKB48」と“しんちゃん”コラボ=期間限定ユニット
秋元康プロデュースのアイドル集団「AKB48」から、期間限定ユニット「クレヨンフレンズfrom AKB48」が結成された=写真。
映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」(ムトウユージ監督、4月21日公開)にオープニング曲とゲスト声優に挑戦する。
「AKB48」は、いまやアイドル情報発信地ともなった東京・秋葉原電気街を拠点に活動。その“時代性”が注目されて、“しんちゃん”
とコラボしたユニットをプロデュースすることになり、オーディションで今井優(22)らが選ばれた。テレビのアニメ番組でも“共演”
が予定されている。
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/03/10/0000267073.shtml デイリースポーツ 2007年3月10日(土)
ロッカーしょこたんがエヴァと合体
アイドル・中川翔子(21)が、4月にスタートするテレビ東京・大阪系の新アニメ「天元突破グレンラガン」(毎週日曜前8・30)の
主題歌「空色デイズ」(6月発売予定)を歌うことが10日、分かった。同アニメは大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の
制作集団「GAINAX」の新作で、「エヴァ」ファンを公言してきた中川も“ロッカーしょこたん”に変身して“エヴァ軍団”との
夢コラボに臨んだ。
「GAINAX」といえば、SFアニメ「新世紀エヴァンゲリオン(エヴァ)」を生み出したことで有名。同作は95年10月に放送開始。
心理学や社会問題にも踏み込んだ内容がアニメファン以外からも支持され、社会現象となった。今年9月には4部作の劇場版も公開される。
「-グレンラガン」は彼らの11年ぶりの新作となるロボットアニメ。「エヴァ」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」が100万枚ヒットと
なっただけに、新アニメの主題歌をだれが歌うのかはファンの間でも注目されていたが、ブログなどでコスプレ姿を披露し、自他ともに
認める芸能界一の「エヴァ」ファンの中川に白羽の矢が立った。
しょこたんは「『GAINAX』が11年ぶりにアニメを作ると聞いだけでドキドキす。なのに、その主題歌を歌えるなんて信じられず
『いまだにドッキリでは…』と思うほど夢のようだお」と興奮を隠せない。
新アニメに合わせて“ニューしょこたん”も披露。これまで2枚のシングルが80年代のアイドル路線の甘〜いポップスだったが、
「空色デイズ」ではロックに初挑戦。ギンギンのギターサウンドの中で、中川のボーカルがハードにシャウトして作品を盛り上げる。
また、中川はアニメソングのカバーアルバム「しょこたん☆かばー」を5月2日に発売する。
【写真】「天元突破グレンラガン」の主題歌でロックを歌うことになった中川翔子
SLAM DUNK 台湾史上最高予算で実写映画化 08年冬公開
ttp://animeanime.jp/news/archives/2007/03/slam_dunk_0838.html >ハリウッドの有力情報誌ヴァラエティによると、
>井上雄彦氏の人気漫画『SLAM DUNK』の大型実写映画化企画が台湾と中国で進んでいる。
>製作は台湾の長虹チャンネルと中国の上海映画テレビグループが行なう。
>映画は既に撮影の段階に入り、台湾のほか上海のスタジオで進められる。
>映画の製作費は1000万ドル(11億5000万円)となり、これは台湾史上最も予算の多い映画製作となる。
↓
井上雄彦(スラムダンク作者)HP
ttp://www.itplanning.co.jp/news.html >ファンの方に教えていただいて、「SLAM DUNK」の実写映画の企画が
>台湾、中国で進んでいるという記事を見ました。
>この記事が本当かどうかは分かりませんが、本当だとすれば、
>僕のあずかり知らないところで勝手にこういう話が進行していることに対してとても困惑しています。
>何なんでしょう?
>もちろん許諾はしていません。
ttp://www.magazine.co.jp/regulars/magamix/contents.jsp?shiCd=DC&gosu=602 月刊『ダカーポ』No.602(2007年3月7日発売)
お金は? ファッションは? 恋愛は? 遊びは? 顔の見えない20-30代を徹底分析!
イマどきな人たち研究
【世代論】ロストで氷河期で貧乏クジで、待ち組▼「私が現場で目撃した」目からウロコの20〜30代論
▼情報収集は"個"が基本。仕事も"自分"が頼り 【年表&キーワード】移り変わりの激しい情勢と情報機器の高速進化を体験
【仕事&金】「正社員」でも心の"ワーキングプア"に 【恋愛&結婚】淡白な男子と、忙しい女子。需要と供給が合いにくい?
【ココロ&犯罪】「鈴香と歌織」から見るイマどきな人には、どんな人がいるのか? リーマンくん
▼ハケンさん▼バブル再び?な男子▼外資系女子▼ネオ高等遊民▼エビちゃん▼ネオヒッピーくん▼ナチュラルちゃん
p.30〜31 ▼ネオアキバくん▼コロコロちゃん ←
ttp://web-davinci.jp/contents/guide/index.php 月刊『ダ・ヴィンチ』2007年4月号(3月6日発売)
p.162〜168
・文学とアニメーションの境界を越えた映像作品 新海誠『秒速5センチメートル』は、あなたにこそ観てほしい
・バイオグラフィ&エピソード 新海誠はどこから来て、どこへ行くのか?
・文学VSアニメーション、気鋭の表現者たちの越境対談! 狗飼恭子×新海誠
・『One more time,One more chance』を作品に提供 山崎まさよしインタビュー
p.59
『CLAMPもこなのオキモノキモノ』 CLAMPもこな
ttp://www.sankei.co.jp/keizai/kseisaku/070312/ksk070312002.htm 産経新聞 2007年3月11日(日)東京朝刊3面
【知はうごく 文化の衝突】第2部「コンテンツ」13日スタート
■日本の力 脆弱なのか
知的財産をテーマとする連載企画「知はうごく〜文化の衝突」の第2部が13日にスタートする。今回のテーマはコンテンツ(情報の内容)。
日本が得意とするアニメーション、マンガ、ゲームなどの力量を探り、世界に売り込むために何が行われているかを検証する。
「コンテンツ立国」−。コンテンツ産業を振興し、国の基幹産業に育てようという政府方針を表す言葉だ。
裏を返せば、日本のコンテンツ力はまだまだ脆弱といえる。
経済産業省によると、2005年(平成17年)のコンテンツ市場の規模は、世界全体では146兆円。最大は北米の60兆円(41・7%)で、
日本は13・7兆円(9・4%)を占めた。
14兆円の巨大市場だが、市場規模をGDP(国内総生産)比でみると水準は低い。米国の5・1%は別格としても、日本の2・2%は
世界平均の3・2%にも及ばない。さらに、輸出比率に至っては、米国の17・8%に対し、日本はわずか1・9%。コンテンツ種類別では、
映画、音楽、出版は軒並み輸入超過というのが実情だ。
さらに深刻なのは、01年から05年にかけて世界市場が毎年4〜8%の高成長を続けたのに対し、日本市場はほぼ横ばいにとどまった点だ
=グラフ。少子高齢化が進めば、さらなる成長鈍化や市場縮小に陥る可能性が高い。
このため政府は、新たな市場を求めて、国を挙げた振興に乗り出したが、コンテンツ産業は経済分野だけでは対応できない文化的
側面を持つ。産業規模や輸出の拡大を目指す一方で、創作者が活躍できる環境づくりや人材育成、流通媒体(メディア)の整備、
各国との文化交流や相互理解−など課題も多い。また、官主導の産業振興策には反発もあり、コンテンツ振興の方向性は定まっていない。
◇
■紙面とネット連動
「知はうごく」では、紙媒体とインターネット媒体を連動させ、読者の声を記事に反映させる試みを行っています。
情報掲載は、朝刊ではコンパクトにお読みいただき、ネットではより詳細な記事、インタビューの一問一答などがご覧いただけます。
また、動画や写真を活用し情報量を増やします。
例えば、前回の「映画が盗まれている」では、新聞掲載分のほぼ2倍の分量の記事をネットに掲載。海賊版の実体を動画公開いたしました。
また、記事に対する読者のご意見やアイデアをお寄せ頂くために、ブログや掲示板などのネットのほか、ファクス、郵便など広く
「入り口」を設定しております。
第1章ではお寄せいただきましたご意見の一部を、新聞紙上でご紹介させていただきましたが、引き続きこうした試みを拡大して
ゆきたいと考えておりますので、ぜひご参加下さい。(知的財産取材班)
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ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070313/ent070313000.htm 産経新聞 2007年3月13日(火)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(1)MANGA 欧米を席巻
世界中で“活躍”する日本のアニメやゲームキャラクター。米国人女性の心をとらえた少女マンガ。しかし、それらはコンテンツと
してどのくらいの力があるのだろうか。著作権が直面するさまざまな問題を探った第1部に続き、今回は、日本が国策として育成を
目指すジャパニーズ・コンテンツの実力を探る。(知的財産取材班)
パリ市内に「コミック・ゾーン」と呼ばれる一帯がある。下町バスチーユ広場に近いケレル通りと学生街カルティエラタンの、
数十軒の日本漫画専門店が集まる地域だ。仏社会党の大統領候補セゴレーヌ・ロワイヤル女史が「性的暴力シーンもあり、いかがな
ものか」と非難するほど浸透した日本の漫画は、コミックではなく「MANGA」と呼ばれ、若年層を中心に多くの熱心なファンを持つ。
「フランスのコミックは限界があってつまらないが、漫画はリアル」。ケレル通りの漫画専門店「TOKYO EYE」に新刊本を探しに
やってきた15歳のカンタン君は日本の漫画の魅力を説明する。
10年前「TOKYO EYE」を開いたローラン・ベルグ氏は自身も漫画ファンで、年間15万冊を売る。同店から数軒先の「MANGARAKE」の
昨年の売上高は70万ユーロ(約1億円)だったという。
日本貿易振興機構などによると、北米、欧州ともにコミック単行本の市場規模は数百億円で、うち3分の1超が「漫画」だ。
しかし、この状況が一朝一夕にできあがったわけではない。漫画輸出の取り組みは、20年以上前から始まっている。小学館は1986年、
米国で漫画を販売するために版権管理会社ビズをサンフランシスコに設立した。社員4、5人の船出だったが、2003年には集英社の
出資も受け入れ、現在は約130人に成長。05年にはオランダにも拠点を開設した。
「ビズがこれほど拡大するとは思っていなかった」と打ち明ける小学館の新藤雅章ライツセンタープロデューサーは、「数年前までは
『ピカッ』というような擬音・擬態語の翻訳に苦労していたが、『雰囲気が出るので日本語のままで』といわれるまでになった」と
感慨深げ。「さらに国際化が進めば、世界中から優れた漫画家が出る。その才能を育てたい」と意欲的だ。
しかし、日本の漫画の水準は世界中でも群を抜いており、海外漫画家はなかなか誕生できないという。文化庁が平成9年に創設した
「メディア芸術祭」漫画部門への応募作品の1割は海外からだが、いまだ入選はない。文化庁は「審査員の講評では、海外作品は
日本のレベルに達していない」と説明する。
見かねた外務省が、漫画好きの麻生太郎外相の肝いりで来年度、海外作品を対象とした「日本マンガ大賞(仮称)」を創設。
漫画の聖地として求心力向上を狙う。
サブカルチャーとして相対的な地位が低かった漫画だが、その潜在力に気付いた日本政府が振興の対象とする存在となっている。
しかし、漫画原作者で評論家の大塚英志氏は「文化領域の産業が国策の庇護下に入るのは間違っている。制作側も望んでいない」と
政府の関与に難色を示す。さらに、「漫画はディズニー作品の模倣から始まっており、理念なき輸出拡大はハリウッドのさらなる
支配を利するだけ」と警鐘を鳴らす。
大塚氏は日本の漫画の最大のリスクは少子化による市場縮小だと指摘。「政府がどうしても口を出したいというのならば、
例えば、今後10年間はアニメや漫画の著作権使用料を免除して、文化として発展させ、アジア市場全体の底上げを図ってはどうか。
そのうえで日本がその一員として融合すれば、アジア市場はハリウッドに対抗できるかもしれない」と提案する。
カルティエラタンに昨年7月、マンガ・カフェが開店した。経営者はパリ大学4年生のベン・コルドヴァ氏。ネットで日本の
「漫画喫茶」を知り、開業に踏み切った。入店料は最初の2時間が4ユーロ(約620円)。店内には約8000冊の漫画が並び、
「NARUTO」や「デスノート」が人気だ。
携帯向けコンテンツ配信のフェイスは4月から、欧州最大のコミック出版社、仏ダルゴーと連携して漫画の携帯配信準備に着手する。
日本で120億円市場に育ったケータイ漫画を、欧州で再現することが狙いだ。漫画を軸とする新風は次々と吹いている。
米国でも「ビジュアライズノベル」と呼ばれ、ファン層を獲得した「漫画」はすでに、世界各地で増殖の自律サイクルを始めている。
※新聞上の記事は短縮されていて、HP上の方が詳細なものになっている
>>16 ※大塚英志の「漫画はディズニー作品の模倣から始まっており、理念なき輸出拡大はハリウッドのさらなる支配を利するだけ」
という主張は、『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(大塚英志著 角川書店 2005)あたりから言い始めているが、
この主張は下の記事のように各方面から批判を受けている。と言うか、そんな説に固執しているのは大塚英志くらい。
『週刊東洋経済』2006年4月8日号 p.124 [ブックレビュー]
注目の1冊 『日本型ヒーローが世界を救う!』増田悦佐著
自由で規制のない日本のマンガ文化が世界を圧倒 (評者 田中秀臣 上武大学助教授)
(中略)
本書の基本的なアイディアは、日本のマンガをディズニーアニメやコミックを代表とする「アメリカ文化へのキャッチアップ」と
してとらえる見解への批判にある。著者は「アメリカ文化へのキャッチアップ仮説」の典型としてオタク文化の代表的論客といえる
大塚英志氏の主張をとりあげて容赦のない批判を展開している。
大塚氏を代表とする「アメリカ文化へのキャッチアップ仮説」とは、日本のマンガを手塚治虫とその模倣の歴史と断定し、これらが
すべて意図するとしないとにかかわらずディズニーの焼き直しであるとする見解である。そして手塚の時代から今日までアメリカン
コミックやアニメが暗黙の目標であり、この目標へのキャッチアップとして日本のマンガやアニメの隆盛がとらえられている。
これに対して著者は、日本のマンガ文化の隆盛はむしろ自由競争の産物であり、アメリカのコミックやディズニーアニメは性表現の
抑圧や勧善懲悪を強いる規制の産物であり多様性に欠けていると批判する。さらにマンガ文化は「こども」を消費者として発達してきた
日本的市場であり、年齢という「規制」がない文化形態であること、『セーラームーン』や『ドラゴンボール』のような作品には
ずば抜けたヒーローを排除する集団主義的な観点があり、正義と悪という二元論的な見方が採用されていないこと、さらには女の子が
主人公になるマンガを大量生産してきたことなどを興味深く分析している。
著者の競争(効率性の追求)が文化の固有性や多様性と矛盾しない、という視点は評者には納得のいくものであった。
また最近の手塚治虫再評価にも著者は厳しい視線を投じ、『鉄腕アトム』よりも横山光輝の『鉄人28号』の方が放映時に子供たちの
人気が高かった、と指摘し、日本のマンガ文化をディズニーの模倣としての手塚治虫とその後継とする「通説」を否定している。
(後略)
profile ますだ・えつすけ
J.Pモルガン証券ヴァイス・プレジデント兼シニアアナリスト。建設・不動産担当。1973年一橋大学経済学部卒。
同大学院経済学研究科修士号取得。ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学部・歴史学部博士課程修了。
ニューヨーク州立大学バッファロー校経済学部助教授などを経て現職。
誌面画像
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デイリースポーツ 2007年3月12日(月)16面
秋川雅史 アキバに驚いた
テノール歌手・秋川雅史(39)が11日、東京・千代田区の「秋葉原UDX」でミニコンサートを開いた=写真。大学合格し愛媛県から
上京した際に“オタクの聖地”で家電を買いそろえたという秋川は「久しく来てなかったけど変わっていてビックリ」と目を丸くした。
この日はヒット曲「千の風になって」など5曲を熱唱。4月3日にプロ野球、巨人―中日戦(東京ドーム)で国歌斉唱することが決まって
いるが「日本で一番、力強い君が代が出せる気がする」と楽しみにしていた。
産経新聞 2007年3月13日(火)東京朝刊21面
【ランキング】東京地名
新生活スタートにともない、上京準備を始めている人も多いのではないだろうか。インフォシークの「東京地名ランキング」
(2月27日〜3月5日)によると、トップはこの手のランキングでは不動の眠らない街「新宿」だった。続いて「渋谷」(2位)、
「池袋」(3位)。どちらかといえば若者の街が上位に名を連ねた。対照的に大人の街「銀座」は4位に。さすがに4位までは、
いわゆる盛り場だったが、意外にも5位に食い込んだのが「八王子」。中央大、杏林大、拓殖大、帝京大…と、周辺に多くの
キャンパスを抱えており、新入生の下宿探しが多かったのだろうか。もちろん、新宿まで電車1本で行けるというアクセスのよさで、
人気の土地なのかもしれない。
ヒルズや近くオープンする東京ミッドタウンなどの影響で、夜の街から完全に脱皮した感のある「六本木」は6位に入った。
「秋葉原」は7位に。電車男をはじめ「オタク文化」の聖地として、もはや流行り廃りを超え、すっかり定着したのだろうか。 ←
参考サイト:infoseek キーワードランキング:東京地名ランキング
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『FujiSankei Business i.』 2007年3月13日(火)3面
【検証アイ】世界へ「東京発」の装い アジアから“クールジャパン”
東京をアジアのファッション拠点に−。4回目を迎えた「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW)で明確に打ち出された方針
の一つだ。事務局にあたるファッション戦略会議は1月に台湾、2月には韓国で現地メディアやバイヤーを対象に事前告知会見を実施。
台湾、韓国はアジアのなかでもとりわけ、百貨店などに日本ブランドがずらりと並ぶ重要マーケットだ。
JFWのメーンイベントとなるファッションショー、東京コレクションにも動きがある。今回、韓国で有名なデザイナー、ドホさんが
同コレクションに参加する。韓国のメディアはこれを機にドホさんを追ってJFWに押し寄せ、JFWをからめた特集を組むという。
「これまで呼ばれているかどうかわからず、戸惑っていたアジアのメディアに対し、はっきりと歓迎の姿勢を示せたと思う」と
ファッション戦略会議の山崎賢二事務局長は語る。
(中略)
日本政府はアニメーションやマンガ、映画、ゲームなどの「ソフトコンテンツ」産業をこれからの日本経済を牽引する新産業と
位置づけ、支援する動きに出ている。そこにファッションデザインも加わることが、JFW関係者の描くビジョンだ。
「これから、世界のファッション市場の半分はアジアが消費することになる。アジア市場で日本が存在感を示す意義は大きい」と
太田社長は改めてアジアの重要性を強調する。
今後のファッションビジネスのカギを握るアジアで、日本はどんな存在になれるのか。アニメのようにオリジナルな作品を出し
「クールジャパン(かっこいい日本)」として世界から認められるのか。JFWの成否が一つの決め手になりそうだ。 (滝川麻衣子)
ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200703130006o.nwc 『FujiSankei Business i.』2007年3月13日(火)26面
強烈な個性 業界に新風 小人数制作アニメ 劇場公開相次ぐ
数十人、数百人で制作するアニメーションを、小人数で作り上げた作品が3月、相次いで劇場に登場した。高いクオリティーを維持
しながら、小人数だからこそ可能なクリエーターの強い個性を隅々にまでいきわたらせた作品が、アニメの世界に新風を吹き込んでいる。
(谷口隆一)
◆PC高性能化一役
「好きに作り上げた作品が、大きな場所で見てもらえるのは幸せです」。東京都渋谷区の「シネマライズ」で3日に封切られた
アニメ映画「秒速5センチメートル」を観賞しようと集まった200人の観客を前に、新海誠監督は感謝の言葉を述べた。
同じ劇場で2006年11月、長編アニメ「雲のむこう、約束の場所」を公開して以来の新作。待ち望んでいたファンで埋め尽くされた
観客席の熱気に、確かな手応えを感じたようだった。
大勢で作るのが当たり前だったアニメ制作に、パソコン(PC)を使い、ほとんど1人で作り上げた25分の作品「ほしのこえ」を
02年に発表。プロが作るアニメと比べても見劣りしない映像と、多感な少年少女の物語が若い世代の間で共感を呼びヒットし、
新世代のアニメ監督として脚光を浴びた。
しかし、新海監督は大手スタジオで大人数を指揮して作品づくりを行う道を選ばなかった。パソコンを使い、小人数で制作する
道へと進み、1時間半の長編アニメ「雲のむこう、約束の場所」、そして今回の「秒速5センチメートル」を完成させる。
「1年半、作画スタッフに自宅に通ってもらい、こつこつとデスクトップで作り上げていきました」と新海監督。
「ほしのこえ」のようにすべてを1人で描いたわけではないが、「雲のむこう−」と比べ制作に携わる人数を大幅に減らした。
その結果、叙情的な田舎や町の風景、広々とした空と海の描写など、映像の隅々まで新海監督の目が行き届いた作品に仕上がった。
人数が少ないからこそできるクリエーターの個性を生かした作品作りは、緻密な絵を描き、彩色して編集も行えるパソコンの
高性能化が可能にした。新海監督のように才能があり、資金面などのバックアップが得られれば、こうした個人クリエーターが
アニメの世界に出てくる可能性をうかがわせる。
◆作品内に広告登場
クリエーターのFROGMAN氏率いる制作集団「蛙男商会」が手がける作品も、優れた才能とパソコン、インターネットの出合いから
生まれた。パソコン上で簡単な動画を再生できるアニメソフト「Flash」を用いてアニメを作り、04年ごろからネット上で作品を発信。
これが評判となり06年4月、「秘密結社鷹の爪」という作品がテレビ朝日系列で放映される快挙を成し遂げた。
17日から公開される「秘密結社鷹の爪 THE MOVIE〜総統は二度死ぬ〜」でついに劇場進出を果たす。4日に東京・六本木の劇場で
行われた完成披露の試写会に登場したFROGMAN氏。「映画は映像の頂点ですからうれしい」とあいさつ。テレビ版と同様に、
ほとんどの声を1人で担当し、ほとんどの絵を自分で描いた作品が、巨大なスクリーンに映し出されるさまに感激していたようだ。
劇場版だけに制作費用はかかるが、そこは作品内に広告を登場させる「プロダクト・プレイスメント」を導入してまかなった。
笑いが身上の作品だけあって、企業や商品のロゴ、商品そのものがあからさまに現れ観客の笑いを誘う。劇場版の試みとして、
スクリーン横に製作予算の減り方を示す「バジェットゲージ」を備える。豪華なCG(コンピューターグラフィックス)や派手な
音響を使うシーンが登場すると、その費用に応じてゲージが減っていき、観客からの笑いを取る仕組みだ。
ネット発の才能では、「やわらか戦車」のラレコ氏もいる。ネット上で公開した作品が話題となり絵本、DVDなどへと広がった。
眠っている才能を見つけたい企業などが増える中で、個性的なアニメがこれから続々と生まれてきそうだ。
(後略)
『FujiSankei Business i.』2007年3月13日(火)26面
【ヒットメーカー】加賀電子社長・塚本勲さん アニメ自主制作に本格進出
アニメ作品の自主制作に本格進出する大手エレクトロニクス総合商社が現れた。加賀電子(東京都文京区)だ。
第1弾の展開として、野菜の妖精が登場する家族向けファンタジーアニメ「やさいのようせい」の共同制作組織を結成。
同作品は、NHK教育テレビで4月5日午前7時15分から放映される。(臼井慎太郎)
◆「製作委員会」方式
アニメ「やさいのようせい」の原作は、画家でキャラクターデザイナーの天野喜孝氏が2002年に刊行した画集。
制作手法としては、複数の企業が資金を持ち寄り作品の著作権を共同保有する「製作委員会」方式を採用した。
その幹事会社は、50%出資する加賀電子。このほか、同社の全額出資子会社デジタル・メディア・ラボ(DML)、
NHKエデュケーショナル、モンスターフィルムスが参画している。
4社が共同制作するアニメの舞台は、米ニューヨークのとあるキッチン。そこに満月の明かりが差し込む夜、
野菜の妖精たちが目覚める。「芽キャベツ」や「ガーリック」などの愛くるしい妖精たちが繰り広げる遊びや冒険の物語だ。
これを、26話(1話5分)構成で流す。
加賀電子の塚本勲社長は「野菜の妖精たちは、非常に親近感があり、親子で楽しめる。キャラクターの人気がでて、
ストーリーさえ考えれば、映画も作れる。さらに、30分のアニメ番組にしたりオリジナルキャラクタービジネスに参入するなど、
可能性は無限に広げられるような気がする」と夢を膨らませる。一般電子部品・半導体の販売や電子機器の受託製造サービスなどを
手がける同社だが、実は「デジタルシネマ用映像サーバー」を販売するなどコンテンツ(情報の内容)業界との取引実績は豊富。
「将来、コンテンツビジネスに参入したいという気持ちは持ち続けていた」(塚本社長)
◆傘下にDML
その意欲の表れの一つが、03年9月にDMLを加賀電子グループの傘下に入れた動き。
同社は、「CG(コンピューターグラフィックス)技術を駆使した映像表現」のノウハウと経験を生かし、NHK教育テレビで
昨年4月に始まった子供向け料理番組「味楽る!ミミカ」の制作などを請け負ってきた。06年度売上高は、前年度比約32%増の
約20億円の見込みだ。
この実績を土台に今回、受託制作から一歩踏み出し自主制作に進出することにした。
「世界に通用する普遍的で上質なアニメで、しかも従来にないものを作りたかった」(佐々木拾DML副会長)
こうした姿勢で、白い余白がある繊細な水彩画を「3D(3次元)アニメ」として再現するという難題にトライ。
天野氏の世界観を大事にしながら、子供の創造力を喚起させるアニメの実現を目指した。
当然、作品の2次利用や、テレビ放送権・映像商品化権などを海外に一括提供するオールライツビジネスに伴う収入も
視野に入れている。当面は、DVDや雑貨類・衣料などの関連グッズを展開する権利の獲得ニーズに対応していく。
DMLとのシナジー効果を追求し、世界中の子供に夢を与える挑戦が本格化した。
◇
【プロフィル】塚本勲
つかもと・いさお 1967年サンコー電機入社。68年2月に加賀電子(個人経営)を創業。同年9月に加賀電子を設立し社長に就任、
現在に至る。63歳。石川県出身。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/f-et-tp1-20070311-168225.html ニッカンスポーツ 2007年3月12日(月)
お笑いコンビ、ハリセンボンが「ケロロ軍曹2」の試写会でパフィー意識
女性お笑いコンビ、ハリセンボンが11日、都内でアニメ映画「ケロロ軍曹2」(17日公開)のプレミア試写会に出席した。
Tシャツにジーンズ姿で登場。エクステ(つけ毛)やメーキャップに1時間半かけたというこん身のいでたちは「パフィーさんを
だいぶ意識しました」(近藤春菜)。同時上映アニメ「ちびケロ」の主題歌「ともだちのうた」を担当し、観客の前で初披露。
歌も振り付けも完ぺきにこなし、近藤は「気持ちいいですね。新しい才能が開いた感じ」とうれしそうに話した。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007031205.html ZAKZAK 2007年3月12日(月)
だれも間違えない!?ハリセンボン、パフィーなりきり
春休みに合わせて公開される映画「超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!」(佐藤順一総監督、17日公開)
試写会が11日、東京・東池袋のサンシャイン劇場で行われ、同時上映の短編作品主題歌「ともだちのうた」で歌手デビューした
お笑いコンビ「ハリセンボン」=写真=が駆けつけた。
近藤春菜(24)と箕輪はるか(27)の2人は「テレビを見た人がパフィーと間違えないか心配」という“コスプレ”で登場。
聴衆がいる前では初披露となる“歌唱力”を発揮して、メガネがトレードマークの近藤は「紅白に出たい」と悪ノリ(?)。
つられて“地味”をウリにしている箕輪も「ベスト盤を」などと口にした。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/china/news/20070311ddm002010004000c.html 毎日新聞 2007年3月11日(日)朝刊2面
中国:大衆文化交流狙い、北京に日本映画「特区」 日本政府、首脳会談で合意目指す
北京にある独立行政法人国際交流基金「北京日本文化センター」で、日本の映画やドラマなどを自由に上映できるよう日本政府が
中国側に働きかけていることが10日、分かった。中国で外国作品を上映するには、その都度政府の許可を得なければならないが、
同センターを大衆文化の「特区」的な位置付けにしてもらい、文化交流を拡大させるのが狙い。4月の温家宝首相来日時に、
日中首脳会談で合意を目指す。
日本の外務省によると、中国は海外からの文化流入を量的に制限し、自由な映像上映や音楽の演奏、雑誌などの出版を認めていない。
一回ごとに政府機関が許可を出す仕組みで、映画祭など文化イベントは中国側との共催が条件だ。
文化センターで自由に日本文化を発信できる「特区」構想は、今年に入り日本側が打診した。日中関係は昨年10月の安倍晋三首相
訪中を機に好転しつつあり、中国も風紀を乱したり体制を批判する内容を持ち込まないとの前提で、応じる姿勢を示しているという。
日本にはマンガやアニメーションなど有力なコンテンツがあり、麻生太郎外相もこれらを海外での日本PRに利用する「文化外交」を
掲げている。日中両政府は今年を「日中文化・スポーツ交流年」と定めており、日本政府は中国国民に日本を知ってもらうためにも
「特区」を活用したい考えだ。
日本側は、4月の日中首脳会談で合意できれば、政府間で年内にも合意文書を交わしたい意向。外務省幹部は「センターには日本人、
中国人を問わず自由に出入りできる。日本の良質コンテンツを普及させられ、民間交流の促進にもなる」と話している。【中田卓二】
スポーツニッポン 2007年3月12日(月)20面
2匹目の「デス・ノート」を 日テレ、先行投“誌” 無料マンガに出資…狙うは…
◇狙うは“ドル箱”原作青田買い
日本初の無料マンガ週刊誌を発行するベンチャー企業に、日本テレビが資本参加、注目を集めている。出資先は昨年8月に創業した
「デジマ」で、マンガ週刊誌「コミック・ガンボ」を今年1月に創刊した。「R25」などの成功でフリーペーパーが注目を集める中、
計1億6000万円を出資した同局の思惑を探った。(小枝功一)
◇「コミック・ガンボ」発行、デジマに1億6000万円
◇“至上命令”の放送外収入、映画、DVD化のために
ガンボは首都圏主要駅で毎週火、水曜に約10万部を配布。無料ながら内容は充実しており、執筆陣は「東京大学物語」の江川達也氏、
「Y氏の隣人」の吉田ひろゆき氏ら豪華な顔ぶれ。新しい形のフリーペーパーが4000億円規模に成長したとされる市場に殴り込んだと
注目を集めている。
日テレが1億6000万円の出資を発表したのは2月26日。テレビ局が出版社へ出資するのも、ベンチャーに出資するのも異例であり、
驚きを持って受け止められた。
「R25」が全ページの約4割を広告に割く一方、ガンボは約1割。採算ベースのハードルはそれだけ高いと思えるが、日テレの狙いは
マンガ誌単体による収益ではなく、“その先”にある。
同局のプロデューサーで、デジマの非常勤役員に就任した中谷敏夫氏は、「アニメやドラマ、映画の原作マンガの確保が難しくなって
いる。それなら、原作を1番早い段階で押さえてみようと考えた」と説明する。
昨年、映画が大ヒットした「DEATH NOTE」の映像化権をめぐっては、テレビ局や映画会社など32社が名乗りを上げた。人気マンガの
争奪戦が激化する中、ガンボの中から単行本化されるなどヒットした作品が出た際には、日テレが“ドル箱”とも言えるアニメ化、
ドラマ化の権利を取得することが可能になる。原作の版権を持つ出版社に資本参加することで、原作確保を確実にするという発想だ。
「DEATH…」は、映画(前後編)の興業収入で80億円を挙げ、日本テレビが放送しているアニメの視聴率も深夜ながら最高4・4%
(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。DVDも、人気連ドラですら数千枚売れれば成功と言われる中、第1巻が約5万本売れた。
興収などは出資社で分配するが、ヒット作が生まれれば出資した1億6000万円は楽に回収できるという計算だ。
昨年9月の中間決算で放送収入が減収となるなど本業で苦戦の続く同局にとって、映画やDVDなど放送外収入を増やすのは至上命題だ。
中谷氏は「マンガと放送の融合による作品の開発も目指す」という。「例えば、アニメの脚本家がマンガ原作を考案したり、番組と
マンガ誌の連動で新企画を立ち上げても面白い」インターネットの普及とも相まって、マンガビジネスの世界はますます広がりそうだ。
◇もうからぬ有料
○…デジマの甲斐昭彦社長は、無料にした理由について「いまさら新しいマンガ誌を作っても、誰も買ってくれない。後発組には思い
切った手が必要だった」と説明。広くユーザーの手に行き渡ることを最優先した。背景には、マンガ誌を有料にしてももうからない現状
がある。関係者は「人気週刊マンガ誌でも、雑誌単体では採算が取れず、コミックで収益を出していることが多い」と指摘。
ガンボも、誌面上の広告収入で費用をカバー。連載のコミック化と、過去の作品をインターネットで公開する有料サービス
(月額500円)で収益源にする考えだ。
◇社会的認知度↑
○…昨年行われた日本生活情報紙協会の調査で、把握できたフリーペーパーの発行元は全国に約950社。約1200種類の新聞、マガジン類
が配布され、総発行部数は約2億9000万部に及ぶ。ただ、5年前の前回調査に比べると、部数は約7000万部増えた一方で、社数は約100社
減少。同協会では「フリーペーパーの社会的認知度が高まり、参入が相次いだことで競争が激しくなっている」と分析している。
◇吉本興業も参戦
○…吉本興業も今春、青年向け雑誌を創刊し、コミック市場に参入する。隔週発行で、発行部数は25万部が目標。
所属する桂三枝の創作落語をモチーフにした作品などを掲載する。同社は、映画製作に本格参入することも表明しており、
連載作品を映画化、ドラマ化などすることを視野に入れている。
◇デジマの株主構成
日テレ(出資比率16・13%)のほか、IT関連企業のトランスコスモス、ベンチャーキャピタルのエヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ
やオリックス・キャピタルなど
ttp://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/korea/0703/ko_703_07031302.htm 読売新聞 2007年3月12日(月)西部夕刊3面
[コリアだより] マジンガーZに似た灯台
◇釜山外国語大通翻訳大学院 尹昭英(ユンソヨン)26
釜山に隣接する機張(キジャン)の海辺の防波堤に、日本のアニメ「マジンガーZ」と似た灯台ができました=写真=。
元々は韓国の民俗信仰の「天下大将軍」と「地下女将軍」を形象化したものですが、黄色のチマチョゴリを着て、赤色の簪を
さしている「地下女将軍」を見た人が「マジンガーZ」に似ているといったことが口コミで広まりました。
二つの灯台は道しるべの役割だけではなく、いろいろな悪鬼や病気などから人々を守るお守りとして機能してきました。
場合によって個人の願いを祈願する対象として信仰の性格も持っているので、やたらに手を出せないものとして神聖化されています。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070314/ent070314000.htm 産経新聞 2007年3月14日(水)東京朝刊1面 (
>>16の続き)
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(2)アニメブーム 次探る官民
世界に広がった日本の漫画という土壌から、「ジャパニメーション」という樹木が生まれた。国内外の興行収入が190億円に達した
「ポケモン ミュウツーの逆襲」(1999年)、275億円の「ハウルの動く城」(2005年)などの世界的ヒットが登場。
国際映画祭でも取り上げられ、政府は有力な輸出産業になると位置づけた。
宮崎駿監督のスタジオジブリ、「新世紀エヴァンゲリオン」や「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を手がけたプロダクション・
アイジーのような世界的スタジオが頭角を現し、アニメの市場規模は邦画を超え、世界へ。「日本のアニメが米市場に認められたのは
95年の『攻殻機動隊』あたりからだが、最初はマニアのものだった」。アイジー社長の石川光久氏(48)は日本アニメの米市場に
おける興隆期を振り返る。それを大衆化させたのが、03年の米アカデミー賞に輝いたジブリの「千と千尋の神隠し」だったという。
しかし、米国でのブームは一服感が出ている。「作品の供給過多などが原因で、米のDVDアニメ販売はピーク時より約100億円も
減少し、約400億円規模となった」。経済産業省の研究会も「アニメの国際展開は短期的には冷え込んでいる」と認め、
“森林化”に向け、次の方策を模索する。
◇
アニメ業界は他のコンテンツ産業に比べ問題点が多い。最大の課題は人材育成、確保だ。テレビ局や広告代理店の下請けとして
制作を請け負ってきた業界の歴史によるもので、解決は容易ではない。
アニメーターの竹内志保氏(39)は「初給与は2万5000円だった。どうやって食いつないでいたのか」と苦笑する。
わずかな月額保証に、動画1枚いくらの出来高制。当時は1枚130〜150円。「がむしゃらに描いていた。月1000枚描く人もいた」。
労働条件の悪さなどから人手不足は常態化、技術力低下も懸念される。
東映アニメーションで45年間、作画現場を担当してきた専務取締役の吉岡修氏(69)も制作現場に危機感を抱く。「30年前は、
30分のテレビアニメは週8〜10本だったが、今では103本前後。しかし、アニメーターの数は3500〜4000人で増えていない」。
当然、着色などの作画作業の多くは中国や韓国、フィリピンに外注する。「かつては、動画を5〜7年経験してから原画を担当した。
ラフ画を清書するだけの動画と違い、原画は核の部分。映画でいえば俳優だ。いまのような分業体制を続けていれば、原画を描ける
人材が育たない」と吉岡氏は懸念する。
◇
日本動画協会は経産省の支援を受けて昨秋から、原画マン育成を目指した「アニメーター養成プロジェクト」を始めた。
150人近い申込者のうち、試験を突破した15人が昨年11月末から動画と原画の講座を受け、このうち11人が、制作会社7社で
インターン実習を行った。
1月末から手塚プロダクションでの実習に通う専門学校生の高倉香恵さん(23)は、振り向く、歩く、走るといった基本動作の動画
作りから始め、自分で動きを創作する演習に進んだ。大きな玉の上でバランスを崩し今にも落ちそうなピエロの原画と、地面に倒れて
いる2枚の原画が示され、「この間を自分で作ってごらん」と指導に当たる作画監督の瀬谷新二氏(47)から課題を与えられた。
「難しい課題だが、才能のある人は経験がなくても何とかする。ある程度の資質をもってくれないと、教えても無駄になることが多い。
特殊な才能を要求する仕事ですから」という瀬谷氏は、一心不乱にピエロを描く高倉さんの筆先を見つめる。
瀬谷氏は「アニメ業界は、専門学校から卒業生を受け入れるだけだった。今回は原画が描ける人ということで敷居が高かったが、
何人かは戦力として生き残れそうだ。業界が踏み込んだことはよかった」と手応えを感じている。
「クリエーター大国の実現」。政府がデジタルコンテンツ振興のために掲げた3つの基本目標のひとつだ。
官民で取り組み始めた土台作りは、実を結ぶだろうか。 (知的財産取材班)
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070313-OHT1T00078.htm スポーツ報知 2007年3月13日(火)24面
実写映画「デスノート」DVDが発売前からミリオン 計5時間16分の超豪華版
累計2530万部を売り上げた人気コミックの実写映画「デスノート」の前後編の2枚組DVDが、14日の発売を前に出荷枚数が100万枚
(50万セット)を突破したことが12日、分かった。
同作は藤原竜也(24)、松山ケンイチ(22)らで実写化され、昨年6月に前編、11月に後編が公開。合計興収で80億円の大ヒットを
記録した。06年に公開された邦画としては「LIMIT OF LOVE 海猿」「ゲド戦記」を上回るNO1の興行成績で、DVDも一番乗りで
“ミリオンセールス”を記録。発売前に100万枚を突破するのは異例のことだ。映画がヒットしたことはもちろん、50万セットを
突破したセット版は、前後編に加え、150分の特典映像や32ページのブックレットが付録に付いた豪華版となっていることが、
ミリオンへとつながったようだ。
また14日からは東京・渋谷駅周辺の街頭ビジョン9か所をジャックし、松山ケンイチ(21)のメッセージを放映。渋谷の各店舗では
衣装も展示されるなど、さらなるヒットが期待される。18日には、劇中で弥海砂(あまねミサ)を演じた戸田恵梨香(18)が、
タワーレコード渋谷店で発売記念イベントを開催する。
◆「L」が主人公の映画製作も決定
○…主演・藤原演じる夜神月(やがみ・らいと)と同様に存在感を放つ松山ケンイチ演じる捜査官・Lが主人公となった映画が
製作されることも決定している。今年中にクランクインされ、08年の公開を予定。アニメ(日テレ系、火曜・深夜0時56分)も
放送中で、当分、「デスノート」の勢いが消えることはなさそうだ。
【写真】発売を前にDVDが100万枚を突破した映画「デスノート」の一場面(藤原竜也(右)と松山ケンイチ)
【写真下】豪華な「デスノート」DVD
産経新聞 2007年3月14日(水)東京朝刊10面
知財保護を強化 ジェトロ中期計画 コンテンツ輸出促進
日本貿易振興機構(ジェトロ)は13日、中期計画の概要を公表した。今年4月から4年間の事業方針で、アニメーションなどの
コンテンツ(情報の内容)や農水産物の輸出促進に加え、知的財産保護を中心にした現地進出日系企業支援を強化する。
また、東アジア経済統合の推進へ向けた支援室を新設する。
現行の「経済分析部」と「市場開拓部」を改組して「輸出促進・農水産部」と「在外企業支援・知的財産部」を設置し、
海外で国産製品の高付加価値を支える知財保護を強化する。
また、国内農業の競争力強化につなげるため、高級果物など海外で需要が見込める国産農産物の展示会や、健康志向の
高まりなどで海外で注目が集まる日本料理を積極的に紹介する。
中期計画では、「ジャパン・ブランド」の強化をテーマに位置づけ、国産映画やファッションなどの海外市場での振興を打ち出す。
中小企業を含めた日本のコンテンツ産業の海外進出を応援するため、海外市場の規制調査なども実施し、情報提供を展開する。
また、今年1月の東アジアサミットで日本が提唱した東アジア経済統合に向け、「東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)」
の設立が決まったのを受け、理事長直轄の「ERIA支援室」を設置し、設立を本格化させる。
スポーツ報知 2007年3月13日(火)10面
[長寿のヒミツ]劇場版「クレヨンしんちゃん」観客のハートをつかんで15年
今年、15周年のメモリアルイヤーを迎えた劇場版「クレヨンしんちゃん」。だが、気がついたら15年―そんな表現がぴったりなようだ。
1993年の劇場版第1作「アクション仮面VSハイグレ魔王」から製作にかかわってきた茂木仁史チーフプロデューサーは
「予感? もちろん初めはそんなこと思わなかったですよ。(映画化の)話がきたときは、よかったねってくらいの話で、
これがシリーズになるなんて考えなかった」と振り返る。
1作目が予想以上の興収22億円をあげたことでシリーズ化はすんなり決まったが、回を重ねるごとに興行は右肩下がりに。
「てこ入れの意味で」初の2本立てで臨んだ99年の第7弾は、10億円を切る9.4億円に終わる。「7作目までは結構マニアックな
ネタをやってた。しんのすけがどんどん薄くなっていた感じもあった」と茂木氏。
翌年の8作目が転換点になった。「主人公はしんちゃん」という意識をより明確にするため、ポスターはしんちゃんをどーんと
メーンに据えた。興行スタイルもそれまでの4〜5週興行から3週間興行に圧縮。上映時間も気持ち短くして製作費を切り詰めた。
これがいい方向に出た。
昭和を懐かしむノスタルジーと子供たちの未来を描き「大人も泣ける」と評判になった01年の第9弾「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」、
しんちゃんがタイムスリップして戦国時代で冒険する翌年の「アッパレ! 戦国大合戦」など、しんちゃんという「役者」を使って
作家性が強く出た作品を連発。再び観客の気持ちをつかんだ。「でも感動路線でいくんじゃなくて、(いい意味で)裏切ってやれって
気持ちは持ってます」
現在続いている劇場アニメシリーズでは「ドラえもん」の27年目に次いで2番目の長寿作品(ちなみに「ポケモン」は8年目、
「名探偵コナン」は9年目、「ワンピース」は7年目)になった「しんちゃん」。5歳のまま迎えた15周年作品「歌うケツだけ爆弾」
は4月21日に公開になる。(高橋俊博)
15周年を迎えたアニメ映画「クレヨンしんちゃん」。記念作の題は「歌うケツだけ爆弾」
ttp://www.daily.co.jp/gossip/2007/03/12/0000268825.shtml デイリースポーツ 2007年3月13日(火)22面
蒼井優 初の着物入浴 「大変でした」 映画「蟲師」完成 披露試写会に出席
女優の蒼井優(21)が12日、都内で行われた映画「蟲師」(24日公開)の完成披露試写会に出席した。
「AKIRA」などで世界的人気のアニメクリエーター大友克洋(52)が15年ぶりに監督を務めた実写映画ということで、
27の国際映画祭から招待を受け、世界30カ国からオファーを受ける話題作。蒼井は「日本映画が好きだから、その存在を知って
もらえるのはうれしい」と笑顔で話した。
舞台は100年前の日本。蒼井にとっては初めて和装での演技。この日も花柄の着物で登場すると「着物でふろに入るシーンが
大変だった。お芝居はまだまだ。出来上がりを見ると反省ばかり」。「フラガール」の演技で今年の映画賞を総なめにしても、
謙虚なままだった。主演はオダギリジョー。
【写真説明】映画『蟲師(むしし)』の記者会見であでやかな着物姿を披露する蒼井優=東京・八芳園(撮影・開出 牧)
ttp://chuspo.chunichi.co.jp/00/hou/20070313/spon____hou_____005.shtml 中日スポーツ 2007年3月13日(火)放送・芸能
「蟲師」完成会見 30カ国から配給オファー
俳優オダギリジョー(31)が12日、東京・白金台の八芳園で、主演映画「蟲師(むしし)」(大友克洋監督、24日公開)の
完成会見に出席した。昨年のベネチア国際映画祭など27の国際映画祭に招待され、欧米やアジアなど約30カ国から配給オファーが
あるという作品に、オダギリは「世界に求められる作品にかかわれて光栄」とニッコリ。
蟲を引き寄せる特異体質のギンコ(オダギリ)の果てしない旅を幻想的な映像で描く。共演は蒼井優(21)。
会見に出席予定だった江角マキコ(40)は仕事の都合で欠席した。
スポーツ報知 2007年3月13日(火)24面
オダギリジョーが主演映画「蟲師」特別試写会で銀髪の失敗談
俳優のオダギリジョー(31)が主演する映画「蟲師(むしし)」(大友克洋監督、24日公開)の特別試写会が12日、東京・白金台の
八芳園で行われた。漆原友紀さんの人気漫画をアニメの巨匠、大友監督が実写映画化。普通の人には見えない蟲を見えるギンコを演じた
オダギリジョーは劇中では白髪。「ハタチの前半で銀色にしたことがあるが、髪の毛が溶けるので、ハゲになると思って一度でやめた。
お勧めできないですね。あっ、髪の毛を染めるCMに出ているので、なかったことにしてください」と苦笑。映画は昨年のベネチア国際
映画祭など27の映画祭から招待され、30カ国から配給のオファーがある。
【写真】(左から)大森南朋、蒼井優、オダギリジョー
デイリースポーツ 2007年3月13日(火)23面
原田知世 私も癒やされる
女優・原田知世(39)がNHKのミニアニメ新シリーズ「やさいのようせい」(4月5日スタート。木、金曜、前7・15)のナレーションを
務めることになり12日、同局で会見した。ファンタジーな作品で知られるアーティスト・天野喜孝氏(54)の原画「N.Y.SALAD」に
ストーリーをつけてアニメ化したもの。「もともと、ナレーションが好きで、いつか子ども向けのアニメができないかと思っていたので
うれしかった」と話した原田。「キャラクターの一つ一つが愛くるしくて、やりながら私も癒やされています」とアピール。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007031310.html ZAKZAK 2007年3月13日(火)
原田知世「やさいのようせい」ナレーション
女優、原田知世(39)=写真右=が4月5日スタートのNHK教育のミニアニメ「やさいのようせい」(木、金曜前7・15)のナレーションを
務めることになり、12日、東京都渋谷区の同局で会見した。画家、天野喜孝氏=同左=の絵本「N・Y・SALAD」のCGアニメ化で、
芽きゃべつなど野菜の妖精たちの不思議な物語。「お母さんが子どもに読んで聞かせるような感じで…」と抱負を語った。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070313-OHT1T00059.htm スポーツ報知 2007年3月13日(火)25面
アニメ「巨人の星」の新シリーズがCSで復活
野球アニメの名作「巨人の星」の新シリーズ「巨人の星 特別編 父一徹」(火曜・後11時など)が、CS日本で4月3日から
スタートすることになり、このほど一徹役をつとめる声優の加藤精三(80)が都内でアフレコを行った。数々の名場面を再構成し
オリジナルカットもプラスして星飛雄馬の父・一徹の人生を描くもの。テレビシリーズ開始の1968年から40年、アフレコを終えた
加藤は「懐かしかった、のひとこと」と満足げ。「一徹は父親の理想像。『父のあるべき姿とは、コレだ』と思われていると思う」
と人気の秘密を語った。
ttp://www.asahi.com/culture/movie/TKY200703130251.html 朝日新聞 2007年3月13日(火)夕刊6面
迫力アップ・より繊細に ドラえもん、映画「魔界大冒険」をリメークし公開中
ドラえもんの「もしもボックス」を使って、のび太が「魔法の世界」を作ったら――。映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険
〜7人の魔法使い〜」が公開されている。シリーズ初の女性監督寺本幸代が、名作の誉れ高い84年の長編第5作をリメーク。
迫力を増したアクションと、繊細な人物描写で安定した仕上がりを見せている。(小原篤)
脚本は、アニメ出身の作家真保裕一。科学の代わりに魔法が発達したもう一つの世界を舞台に、地球を魔界星から守るため、
のび太たちが立ち上がる。
真保も寺本も、84年版「魔界」はお気に入りの作品だった。寺本は「とても完成度が高いので、それにもう一度挑戦するのは、
やりがいはあるけど難しかった」と話す。
真保は、脇役の魔女メジューサのキャラクターを膨らませ、魔界星の謎を探るヒロイン美夜子との間に泣かせるドラマを盛った。
寺本も、ドラえもんが「ぷにゅっと柔らかい」というアイデアを出した。映画の序盤で、失敗続きののび太がドラえもんに泣いて
飛びつくと、ゴムのようにへこんだり伸びたりする場面がある。
「ロボットですから本来は石頭という設定。でも、抱きついたら気持ちよさそうな柔らかさにしてみたら面白いと思って」
しずかや美夜子ら、女性キャラクターたちの生き生きしたかわいらしさが印象的だ。かすれや強弱をつけた描線が効果を上げている。
寺本監督は76年生まれ。テレビ版「ドラえもん」などの演出に携わってきた。初監督作となる今回の映画で大事にしたのは、
「のび太の優しさ」と言う。
「のび太は、ひとの気持ちを自分の気持ちみたいに感じられるから、美夜子のさみしさを受け止めて、彼女を助けてあげなきゃと思う。
そんな心情をきちんと描こうと努めました」
【写真説明】「ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜」から 寺本幸代監督=東京都内で
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070314/ent070314011.htm 産経新聞 2007年3月15日(木)東京朝刊1面
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(3)日本ゲームの反転攻勢は…
「海外のゲームソフト市場は急成長しているのに、日本はそこに食い込めていない」。経済産業省メディア・コンテンツ課の
井上悟志課長補佐は、ゲームソフトの輸出拡大の必要性を強調する。
家庭用ゲームソフト市場は2001年からの5年間で、欧州では1798億円から約3倍に、北米でも3385億円から2倍に膨らんだ。
しかし、日本製ソフトの海外出荷高は01年の2532億円から一進一退の状態。シェアは6割から3割に半減した。
ゲーム業界は「海外を重視するようになったのは最近」(コンピュータエンターテインメント協会の和田洋一会長)と、
それほどの切迫感はないが、経産省は「存在感の低下」に危機感を強める。
◇
しかし、ゲームソフトの海外市場展開は簡単ではない。日本ファルコム(東京都)の山崎伸治社長は、「日本はファンタジーや
冒険ものだが、米国はスポーツやアクション系などと千差万別」と国による売れ筋の違いを指摘する。また、言語の翻訳や、
現地規制に沿った変更などの「ローカライズ(現地化)」は不可欠。その上、お国柄に合わないと人気が出ない。
コナミデジタルエンタテインメントは、1990年代に国内で爆発的にヒットした恋愛疑似体験ゲーム「ときめきメモリアル」の
米国販売を計画。コンピューターグラフィックス(CG)の“日本的美少女”はそのままに英語化したが、モニター評価は最悪だった。
しかし、国内で計230万本を売った商品を何とか生かしたい。石塚通弘ゲームソフトカンパニープレジデントは「日本的な
キャラや純情ストーリーは米国では受けない」と分析。米子会社と1年半をかけ、ゲームの枠組みを残しつつ舞台設定や登場人物を
ローカライズした。「元の作品とは似ても似つかない」(石塚氏)ほど変容したが、近く発売にまでこぎ着け「米市場に対する挑戦」
と意気込む。
◇
急速に市場を広げるオンラインゲームだが、日本企業は家庭用ゲーム機を活用して早くから取り組んでいた。ブロードバンド
(高速大容量)通信による常時接続が普及していなかった平成14年、スクウェア(現スクウェア・エニックス)は多人数同時参加型の
「ファイナルファンタジーXI」を投入した。2年半をかけて開発されたこのゲームは、全世界で50万人以上が参加するヒット作となり、
現在も開発が続く。
しかし、ネットゲームの主流はパソコンに移っており、日本は米、韓の後塵を拝している。国内最大の参加者を誇る「ラグナロク
オンライン」も韓国ゲームのローカライズ。運営元のガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長は「オンライン
ゲームはコミュニティー機能が必要だが、システムや運営面を韓国勢は熟知している」と謙虚にノウハウ吸収の姿勢を見せる。
◇
劣勢が目立つ日本の反転攻勢には何が必要だろうか。
最近の国内ゲーム業界は、大作から離れ、携帯ゲーム機や携帯電話向けの簡易なソフトに傾倒しているが、ゲーム専門誌を発行する
エンターブレインの浜村弘一社長は、「オンラインゲーム向けの複雑なソフトの開発にも力を入れなければ、開発能力が偏る」と
長期的視点に立った人材活用の必要性を訴える。
ゲーム制作者を養成するデジタルエンタテインメントアカデミー(東京都)の平野雅一郎学長は「これまではクリエーターの素質や
努力で良いゲームを作ってきたが、今後は人材育成に国レベルで取り組む必要がある」と提言する。CGや音楽の高度な表現に加え、
優れた物語性も求められるゲームソフトづくりは、ビジネスソフトよりはるかに難しいとも言われ、米国や韓国では国や大学で人材を
育成しているためだ。
日本の国際競争力強化のためには、クリエーターの能力強化はもちろんだが、多業種の業界慣習を理解し、ビジネスとしてのゲーム
運営ができるプロデューサー能力を持つ人材が不可欠となる。「ゲームが好きだから」というだけの“オタク”的視点で対応できる
時代は終わっている。 (知的財産権取材班)
ttp://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=NN001Y390%2014032007 日本経済新聞 2007年3月14日(水)朝刊12面
角川GH、版権管理の新会社、新キャラクターも開発。
角川グループホールディングスは、コンテンツの版権を管理する新会社を設立する。アニメや小説など角川グループ各社が持つ
著作物を集中的に管理・営業し、商品化や映像化などのライセンス事業につなげる。新しいキャラクターの開発や作家のマネジメント
など新規事業にも進出し、グループの権利ビジネスを強化する。
新会社は「角川プロダクション」(東京・千代田)で、四月二日に設立する。資本金は一億円で、角川グループホールディングスが
五〇%、残りを角川書店や角川映画などグループ五社が一〇%ずつ出資する。社長は角川書店の井上伸一郎社長が兼務する。
業務開始当初は「時をかける少女」など約五百タイトルの版権を管理する。第一弾として、角川書店の若者向け小説シリーズ
「涼宮ハルヒ」のゲーム化をゲーム会社にライセンスする。角川グループ各社が持つ媒体力を生かし、ライセンスした商品の販促に
つながる広告・宣伝プランも提案する。
将来的には子ども向けキャラクターの開発や、作家やアーティストのマネジメントなど新規事業にも進出する考え。
従来はグループ各社が個別に版権を管理していた。
日経産業新聞 2007年3月15日(木)2面
角川GH、版権管理のプロダクション。
角川グループホールディングス(GH)は十四日、コンテンツの版権を管理する新会社「角川プロダクション」(東京・千代田)を
四月二日に設立すると発表した。アニメや小説など角川グループ各社が持つ著作物を集中管理し、商品化や映像化などのライセンス
事業を効率化する。将来は子ども向けのキャラクター開発や作家・アーティストのマネジメントなども手がけ、グループの権利
ビジネスを強化する。新会社の資本金は一億円で角川GHが五〇%、残りを角川書店や角川映画などグループ五社が一〇%ずつ出資する。
社長は角川書店の井上伸一郎社長が兼務する。
当初に版権管理するのは「時をかける少女」など約五百タイトル。まず角川書店の若者向け小説シリーズ「涼宮ハルヒ」のゲーム化
をゲーム会社にライセンスする。ライセンスした商品の広告・宣伝プランも提案する。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070314-OHT1T00186.htm スポーツ報知 2007年3月14日(水)
角川グループが版権営業の子会社設立
角川グループホールディングスは14日、グループ各社のコンテンツ(情報の内容)の版権営業などを行う子会社
「角川プロダクション」(井上伸一郎社長)を来月2日に設立すると発表した。
現在、角川書店が行う版権業務を基盤とし、出版だけでなく、アニメーションなどの映像作品なども含めた
グループ各社のコンテンツを扱う。
角川グループホールディングスの角川歴彦会長は、人気を集めた映画「大魔神」シリーズなどの旧大映作品も含め、
角川映画が持つ版権も同プロダクションで扱っていきたいとの意向を示した。
37 :
メロン名無しさん:2007/03/15(木) 20:07:08 ID:7cMNb0AW0
読売新聞 2007年3月13日(火)東京朝刊40面
[放送塔](投書)
◆味わい深い「プリキュア5」
テレビ朝日系日曜のアニメ「Yes!プリキュア5」は、子ども向けのようで、実は大人が現実を生き抜くヒント
にあふれて、味わい深い。ただ時々、作画が雑になるのが残念。あの名作「おジャ魔女どれみ」のように、
より完成度の高い傑作が生まれることを期待したい。 (神奈川県・会社員・38)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up179478.jpg
毎日新聞 2007年3月14日(水)地方版26面
インフォメーション:日本アニメを振り返る−−21〜27日、横浜で /神奈川
1958年公開の日本初の本格的カラー長編アニメ「白蛇伝」から現代っ子に人気の「ふたりはプリキュア」まで、日本アニメの
半世紀を振り返る「アニメFILMS―東映アニメーションの50年―」が21〜27日、横浜市西区のランドマークホールで開かれる。
「白蛇伝」は、東映アニメーションの名声を世界に広めた劇場作品。同社はその後も「海底3万マイル」(70年)などを世に出し、
テレビでは「一休さん」(75年)など誰もが知っている名作を生んだ。
劇場作品とテレビアニメ計38本を上映し、展示とともにアニメ大国日本の歴史に迫る。
前売り1回券が一般500円、小中学生400円。上映時間など問い合わせはランドマークプラザ(045・222・5015)へ。
日経金融新聞 2007年3月14日(水)20面
(銘柄ボード)東映アニメーション(4816)、資本関係強化で昨年来高値
3800円 △310円 4日続伸。6日に東映などとバンナムHD株の自社株を買い取ると発表したことが引き続き材料視された。
バンナムHDは女児向けアニメ「プリキュアシリーズ」など東映アニメのキャラクター製品を製作しており、取引関係の強化を
期待した買いが膨らんだ。値動きの軽さに着目した短期筋の買いも活発で後場に昨年来高値を更新した。
足元の株価は2月下旬に上方修正した2007年3月期業績予想をもとに「バンダイVなどアニメ製作会社で平均的な予想PER(株価収益率)
15倍台の水準まで上昇した」(準大手証券アナリスト)。今期純利益は東映株売却益16億円を特別利益に計上した影響が大きい。
株価が業績に連動しているとすると08年3月期業績予想が次の材料になりそうだ。
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070314-169624.html ニッカンスポーツ 2007年3月14日(水)
「ゴルゴ13」など無断配信で賠償請求
インターネット上で作品を無断で配信され著作権を侵害されたとして、永井豪さんやちばてつやさんら漫画家11人が14日、配信
サイトを運営していた東京都内の会社役員ら2人とネット企画会社など2社に計2200万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
提訴したのは、ほかにさいとう・たかをさんや本宮ひろ志さんら。
訴状によると、会社役員らは2005年9月から昨年1月にかけて「464.jp」というタイトルのウェブサイトで、永井さんの「デビルマン」
やさいとうさんの「ゴルゴ13」など原告の計約40作品を無断で公開した。
福岡県警が昨年2月、被告の会社役員ら2人を著作権法違反容疑で逮捕。その後、2人は起訴され執行猶予付き有罪判決が確定した。
昨年1月の家宅捜索で配信を停止する直前には、サイトに1日約10万件のアクセスがあったという。
永井さんは「作品はわたしたちが産んだ子供。拉致しないでください」、ちばさんは「著作権がないがしろにされ、若い才能が
現れなくなってしまう。それがいちばんコワイです」との談話を出した。
ttp://www.47news.jp/CN/200703/CN2007031401000512.html 共同通信 2007年3月14日(水)
作品無断配信で賠償請求 永井豪さんら漫画家11人
ttp://www.business-i.jp/news/top-page/topic/200703140016o.nwc 『FujiSankei Business i.』2007年3月14日(水)
大人に照準!?中身は… 東京・大手町にカプセル玩具
オフィス街の東京・大手町の地下鉄駅構内に、カプセルおもちゃの自動販売機が登場。買うのは子供でなくビジネスマン。
13日までに東京サンケイビル地下2階入り口付近の通路に、ウルトラマンなど子供たちに人気のキャラクターグッズなどが
カプセルに入った22台の自販機が設置され、駅通路を利用するサラリーマンやOLが思わず足を止めていた。
この自販機は硬貨を入れレバーを「ガシャッ」と回すと、おもちゃの入ったカプセルがポンッと出てくるもので、
スーパーなどに多く設置されている。
東京メトロ関連事業部によると、2005年8月に後楽園駅に設置したところ大人にも好評で、「現在、大手町を入れて
9駅に設置している」という。
日本経済新聞 2007年3月15日(木)朝刊44面
(文化往来)ジブリ美術館の海外アニメ上映第1弾
東京・三鷹の三鷹の森ジブリ美術館が、日本では未公開の海外アニメーション作品を映画館で上映し、DVD化する事業
「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」を始める。劇場公開の第一弾としてロシアのアレクサンドル・ペトロフ監督の
短編「春のめざめ」(二十七分)が十七日から渋谷のシネマ・アンジェリカで上映される。
「春のめざめ」は、十九世紀末のロシアを舞台に、ツルゲーネフの「初恋」を愛読する少年の初めての恋と挫折を描く。
人妻と少女の間で揺れ動く少年の心だけでなく、妻と父親のただならない関係を知った男の報復なども表現した大人向けの内容。
ペトロフ監督はガラスに油絵の具で描いた絵を撮影し、少しずつふき取りながら加筆を重ねる技法で知られ、印象派の油彩画が
生き生きと動き出すような画面に目が奪われる。
同時上映はオランダ人監督の短編「岸辺のふたり」。ライブラリー作品ではないが、岸辺で父親と生き別れた少女の一生を
セリフなしに八分間で描ききった美しい作品だ。
同美術館は夏に第二弾を劇場公開。今後も一年に三本の予定で「ライブラリー」を継続する。テーマや技法も多様な世界の
アニメに触れられるのは、日本では美術館や映画祭などに限られるだけに貴重な試みだ。
日経流通新聞MJ 2007年3月14日(水)2面
(消費分析)団塊ジュニア、郊外志向強く――「第2次ニュータウン世代」台頭
買い物も地元主義 変わる商業地図
三十代の住宅一次取得者層の郊外志向が高まっている。理由は地価上昇だけではない。もともと戸建てを好み、利便性より
「広く、自分たちの趣味に合った住まい」を求める彼らは自ら進んで遠くに住む。昭和期にできたニュータウン周辺などに、
子供世代の「第二次ニュータウン世代」が回帰し地域を活性化。親世代と違い「繁華街に出ない」生活スタイルが、
都心と郊外を分けた商業地図を変えつつある。
(中略)
調査のライフスタイル項目では、三十代はアニメやゲーム、趣味のモノづくりへの関心が比較的高い。
郊外で暮らす新住民を狙って都市型百貨店の機能をそのまま持ち込んでも、需要をつかむのは難しそうだ。
ショッピングセンターの定番ブランドも早晩各地に行き渡る。古着や趣味性の強い手芸・工作用素材、雑貨、「おたく」向けの
サブカルチャー関連などの個店と、雑多な「路地裏文化」の導入が、新たな郊外商業のカギとなる可能性もありそうだ。
(産業地域研究所主任研究員 山岡拓)
▼調査の概要 一月に本社産業地域研究所が首都圏三十キロ圏の二十―六十代の男女六百人に郵送法で実施。回収率は六八・〇%。
【図・写真】30代で郊外に戸建てを買い、家族との暮らしを楽しむ
ポイント
(1)団塊ジュニア世代は通勤などの利便性より居住性を重視し、郊外に広い家を買う
(2)昭和期のニュータウンで育った世代が周辺に回帰し、居住者の年齢構成を変える
(3)彼らは繁華街に出ず自宅周辺で暮らす。都心と郊外の商業機能の住み分けを変える
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up179483.jpg
朝日新聞 2007年3月14日(水)夕刊6面 イベント
◆東京国際アニメフェア
24日[土]、25日[日]、[前]10時〜[後]6時(25日は5時半まで)、東京都江東区有明3丁目の東京ビッグサイト(国際展示場正門駅)。
アニメ制作や玩具・ソフト開発などにかかわる国内外の企業約230社が集まり、最新情報を発信する展示会。
特別企画展「ロボアニ エキスポ」では、ロボットアニメの歴史や、実際に動くロボットなどを展示。
若手クリエーター12組の作品上映や、アニメ作品関連のアーティスト・声優によるステージイベントなども。
入場料1000円、中高生500円。詳細はホームページ(
ttp://www.tokyoanime.jp)を。電話NTTハローダイヤル(03・5777・8600)。
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070314et03.htm 読売新聞 2007年3月14日(水)東京夕刊15面
人気子ども向け番組復活 「不思議コメディーシリーズ」「ウゴウゴルーガ」
日曜朝に放送され、人気を集めた子ども向けドラマ「不思議コメディーシリーズ」が4月からテレビ東京系で14年ぶりに復活するほか、
フジテレビ系で放送された子ども向けバラエティー「ウゴウゴルーガ」のDVDボックスが今年発売される。どちらも、子どもだけでなく、
大人もターゲットにしているのが特徴だ。(福田淳)
◆フジ系「不思議コメディーシリーズ」 14年ぶりテレ東系で
不思議コメディーシリーズは、1981年から93年までフジテレビ系で放送された特撮ドラマ。89年の「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」
から美少女路線となり、「愛ある限り戦いましょう」などの決めぜりふが話題を呼んだ「美少女仮面ポワトリン」(90年)などの
人気作を生み出した。
今回の復活作は「美少女戦麗舞(セレブ)パンシャーヌ」(火曜後5・30)で、4月3日からスタートする。主人公を演じるのは、
ドラマ初主演の矢吹春奈。高校時代に変身ヒロインだった由美子(矢吹)は、外資系企業に勤める夫と結婚し、幼稚園児の娘と
ごく普通の生活を送っていた。そこに神様(猫ひろし)が現れ、再び宇宙と町内の平和を守るため、変身することになる。
読売広告社の木村京太郎プロデューサーは「アニメの本数が増えすぎて一つの壁にぶつかる一方、ファミリー向けのコメディー
ドラマがしばらく途絶えていた。復活第1弾として、『奥様になったその後の美少女ヒロイン』がインパクトが強いと考え、
企画することにした」と説明する。
脚本は、往年のシリーズに携わった浦沢義雄が手がけ、独特のシュールな世界が再現される。演出は実写版「美少女戦士
セーラームーン」などを担当した高丸雅隆が務める。浦沢は「実写ものは久しぶりなので楽しみ」、高丸は「子どもだけでなく、
子どものころ見ていた大人にも楽しんでもらいたい」と語っている。
制作発表でパンシャーヌの衣装で登場した矢吹は、「小さいころ、変身ごっこ遊びをしていた。今回、仕事で変身できるのはうれしい」
と語っていた。
◆92〜94年放送「ウゴウゴルーガ」 DVDボックスで復刻
一方、「ウゴウゴルーガ」は92〜94年にフジ系で放送。当時小学生だったウゴウゴくん(田嶋秀任(ひでとう))とルーガちゃん
(小出由華)が、「テレビくんの部屋」で自由に遊んだり学んだりする設定で、「おきらくごくらく」という言葉や、「シュールくん」
「ミカンせいじん」などのキャラクターがブームを呼んだ。
9枚組みの「ウゴウゴルーガ おきらくごくらく15年! 不完全復刻DVDボックス」は5月31日までの予約限定で、第1回放送から
ちょうど15年となる10月5日に発売される。発表の記者会見では、22歳になった田嶋や小出も登場。「スタッフや出演者も家族みたいな
番組だった」と振り返っていた。
写真=「美少女戦麗舞パンシャーヌ」の主役・矢吹春奈。必殺技は「シロガネーゼ・アタック」
写真=「ウゴウゴルーガ」に出演していた小出由華と田嶋秀任。放送当時、小学生だった2人は、現在22歳になった
中国新聞 2007年3月14日(水)朝刊35面
目玉おやじの声 第5弾も田の中 来月から「鬼太郎」
フジテレビが四月一日からスタートさせるアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第五シリーズで、鬼太郎の父「目玉おやじ」の声を田の中勇が
一九六八年の第一シリーズから変わらず担当、日本のテレビアニメでは同一キャラクターを最も長く担当する記録となることが分かった。
フジでは六八年から六九年にかけて第一シリーズを放送。以後、七一年−七二年、八五年−八八年、九六年−九八年に計四シリーズを
放送してきた。この間、「鬼太郎」の声は、野沢雅子、戸田恵子、松岡洋子と代わり、新シリーズでは高山みなみが担当。「ねずみ男」
や「ねこ娘」も代わってきたが、「オイッ、鬼太郎」のフレーズでおなじみの「目玉おやじ」だけは田の中が一貫して続けてきた。
フジの「サザエさん」は「ゲゲゲの鬼太郎」開始翌年の六九年スタートで、ホームなどテレビ朝日系の「ドラえもん」は七九年から
大山のぶ代が務めたが二〇〇五年で卒業≠オている。
各局の放送開始予定日時は次の通り。
TSS 四月六日午後四時半▽テレビ西日本 同一日午前九時▽山陰中央 同十九日午後四時二十五分▽OHK 同八日午前九時半。
産経新聞 2007年3月13日(火)大阪夕刊10面
【ミナミ特派員より】from 日本橋 恒例 ストリートフェスタ
今回は毎年恒例になった「日本橋ストリートフェスタ2007」をご紹介しましょう。
3月21日の祝日に開催されるこのイベントは、堺筋を5時間歩行者天国にして、電気、ロボット、サブカルチャーをキーワードに、
さまざまなパレード、イベントが繰り広げられるでんでんタウン最大のお祭りです。
今回で3回目となり、地域、参加者ともにこのイベントが定着した感があります。毎年、10万人を超える人が訪れ、堺筋が人で
埋め尽くされる光景がみることができます。
がんばっている電気屋さんをアピールする「でんでんパレード」をはじめ、お約束のコスプレ、キャラクターパレードまで、
見どころ満載です。
今回から、ストリートフェスタの前後1週間を「日本橋フェスタ」としてさまざまな沿道イベントを同時開催します。
最新ハイエンドオーディオ体験会、日本橋コスプレ祭り、日本橋POP Live 2007など、家族連れでも楽しめること間違いなしです。
カメラ小僧にはフェスタの写真を撮って応募すると豪華商品が当たる、ストリートフェスタ・フォトコンテストもあります。
最後に特価品満載の「春のわくわく赤札市」も同時開催です。
ちょっとコスプレして、でんでんタウンに足を運んでみてはいかがでしょうか。 (藤原佳通)
◇
日本橋ストリートフェスタ公式サイト(
ttp://www.denden-town.or.jp/festa/)。
◇
【プロフィル】藤原佳通 ふじわら・よしのぶ フューチャーシステムズ取締役として、日本橋ストリートフェスタなどの企画に参加。
日経流通新聞MJ 2007年3月11日(日)10面
日本橋ストリートフェスタ運営委員長野村正則氏――電器街に客足呼び戻す(人話題)
大阪・日本橋でコスプレ集団パレード
西日本最大の電器街である大阪・日本橋。春分の日の二十一日、目抜き通りの堺筋を舞台に「日本橋ストリートフェスタ」が開かれる。
郊外型の家電量販店の出店攻勢に加え、二〇〇一年にはJR大阪駅前にヨドバシカメラが進出。一気に地盤沈下が進んだ日本橋に客足を
呼び戻そうと始まったイベントは今回で三回目を迎える。
イベントの目玉のパレードには特撮ヒーローや人気アニメのキャラクターにふんしたコスプレ集団が続々と登場。電器街の新しい
魅力となったサブカルチャーを前面に押し出す。一方では電子工作やCG(コンピューターグラフィックス)の無料体験教室など
電器街らしい企画も実施する。当日の見物客は初回が十三万人、二回目は十五万人。ストリートフェスタ運営委員会の野村正則委員長は
「今年も昨年以上に見物客は集まるはず」と期待する。
ただ、過去二回のイベントは「せっかく集めた見物客に買い物をしてもらおうという働き掛けが足りなかった」。
今回は日本橋の電器店で構成する「でんでんタウン協栄会」がイベント前後の週末に大売り出しを実施。堺筋沿いに店舗を構える
日本橋筋商店街振興組合も近隣の住民にイベント当日に利用できる金券を配布する。「それぞれの店舗でも見物客をリピーターに
する努力を」と呼び掛けている。
のむら・まさのり
1960年兵庫県生まれ。パソコン販売店勤務を経て、99年ゲームソフト販売店開業。プラス代表取締役。でんでんタウン協栄会、
日本橋筋商店街振興組合で理事を務める。
デイリースポーツ 2007年3月11日(日)26面
AKB48 最多観客にドキッ
アイドルユニット「AKB48」が10日、東京・新宿の東京厚生年金会館で4都市7公演に及ぶ初の全国ツアーの初日を迎えた。
秋葉原の常設会場で1年で約350回もライブを行う33人のメンバーも、グループ史上最高のファン2000人を目の前に
オープニングのあいさつでは「ドキドキしてます」。だが、ステージではメジャーデビュー曲「会いたかった」や、
4月18日発売の新曲「軽蔑していた愛情」など2時間半で29曲を熱唱。アンコールでは「楽しかったです!」と声をそろえた。
【写真説明】初めての全国ツアー初日を迎えたAKB48=東京厚生年金会館
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syunzyu/20070311/20070311_001.shtml 西日本新聞 2007年3月11日(日)朝刊1面
【春秋】部分文化、下位文化。
部分文化、下位文化。雑誌などで目にする「サブカルチャー」のことだ。大衆文化、趣味的文化、おたく文化とも訳される
▼伝統的文化に対する裏通り的文化、と説明した用語辞典もある。伝統文化の表通りから一歩入ると、漫画からファッションまで、
若い世代を夢中にさせる文化が看板を連ねている
▼外国人から見た日本の表通りは、伝統がいっぱいの、場所でいえば京都や鎌倉などで語られてきた。
最近は裏通りに入る人が増えている。サブカルチャーに魅せられて日本に来る若者をNHKテレビが東京で追っていた
▼北欧から来たという女性は日本の若い女性の奇抜なファッションがお気に入り。同じ服装をして楽しむ。服の型紙が付いた雑誌を買い、
帰国したら自分だけの服をつくるそうだ。どこの国かは忘れたが、地下足袋をはいて観光に出かける女性もいた
▼英国から来た青年は秋葉原に通う。そこが「聖地」だという。大きなゲームセンターで一日の大半を過ごす。
日本でしか楽しめないゲームがあるらしい。日本人の友達がすぐにできるので居心地もいい、と話していた
▼それぞれの国で働いて旅費をため、リュック姿でやってくる。バックパッカーだ。その多くは労働者の街山谷で寝泊まりする。
客の九割を外国人が占める宿もある。情報交換にも困らない。日本人があまり知らない裏通りで、日本の大人には見えにくい
日本が語られる時代になった。
北海道新聞 2007年3月13日(火)夕刊全道9面
<スクエア>人形アニメ作家・川本喜八郎さん*作品集め初の美術館*長野・飯田に25日開館
世界的に活躍する人形アニメーション作家、川本喜八郎さん(82)=東京都在住=の仕事を集大成した初の美術館が二十五日、
長野県飯田市に開館する。
名称は「飯田市 川本喜八郎人形美術館」。同市は人形浄瑠璃が盛んで、江戸時代には周辺に二十を超える人形浄瑠璃の座があった。
「人形劇のまちプロジェクト」が進行中で、「第一人者に触れられる美術館が町の拠点になれば」と同市の担当者は話す。
川本さんも「(人形は)人間の魂を預けることができる器。人形の歴史が引き継がれている場所で、種を育てていきたい」と期待を
寄せている。
同館は三階建てで、総面積約千三百平方メートル。テレビで人気を集めた川本さんの代表作「三国志」の人形など約二百点の作品や
絵コンテ、シナリオを収蔵。次世代の作り手を育てるワークショップも開く。
エントランスゾーンには諸葛孔明の像(高さ百十センチ)が、シンボルとして建つ予定だ。
川本さんの手掛けた人形アニメは、国内外の映画祭で数々の栄誉に輝いた。二○○五年に、折口信夫原作の「死者の書」を映画化。
次回は詩人の李白をテーマに製作を進めている。
【写真説明】川本喜八郎人形美術館の館内イメージ図(飯田市提供)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up179492.jpg ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007030819.html ZAKZAK 2007年3月8日(木)
“人形浄瑠璃の街”長野・飯田に川本さん人形アニメ集大成
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070315-OHT1T00212.htm スポーツ報知 2007年3月15日(木)
ウエンツ瑛士らが妖怪神社で「ゲゲゲの鬼太郎」ヒット祈願
4月28日に公開される映画「ゲゲゲの鬼太郎」の出演者らが15日、原作者の漫画家水木しげるさんの出身地、
鳥取県境港市にある妖怪神社を訪れ、映画のヒットを祈願した。
主演で鬼太郎役のウエンツ瑛士と本木克英監督は、原作誕生から約40年ぶりの映画完成を報告し、
大きな自然石の“ご神体”に両手を合わせた。
ウエンツは自然石に手をかけて「妖怪パワーをもらいました」とにっこり。
本木監督は「妖怪の『ヒット間違いない』との声が聞こえました」と喜んでいた。
【写真】妖怪神社で映画のヒットを祈願する鬼太郎役のウエンツ瑛士(左)と本木克英監督
ttp://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=346640179 山陰中央新報 2007年3月16日(金)
妖怪神社に映画ヒット祈願
4月28日から全国上映される松竹映画「ゲゲゲの鬼太郎」で主役のウエンツ瑛士さん(21)と本木克英監督(43)が15日、
境港市大正町の妖怪神社に参拝して映画のヒットを祈願した。
映画は、鬼太郎をウエンツさん、ねこ娘を田中麗奈さんが演じるなど人気タレントが多数出演する話題作。
2人は神社の前で、かしわ手を打ち、映画のヒットを祈願。さらに「妖怪パワーをもらいたい」と、ご神体の石を触った。
この日は同市竹内団地の夢みなとタワーで全国初の試写会もあり、抽選に当たった160人をはじめ招待客約220人が鑑賞。
舞台あいさつしたウエンツさんは「境港は妖怪が愛されていると感じられるまち」とエールを贈った。
【写真】映画「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットを妖怪神社に祈願するウエンツ瑛士さん(左)と本木克英監督=境港市大正町
ttp://www.hanmoto.com/bd/ISBN978-4-7791-1244-7.html 『少女マンガ ジェンダー表象論 〈男装の少女〉の造形とアイデンティティ』
押山美知子 発行:彩流社 A5判 301ページ 並製 定価:2,200円+税 ISBN978-4-7791-1244-7 C0095
奥付の初版発行年月:2007年02月 書店発売日:2007年02月28日
紹介
手塚治虫の『リボンの騎士』から池田理代子『ベルサイユばら』…さいとうちほの『少女革命ウテナ』まで。
少女マンガの〈男装のヒロイン〉をキー・コンセプトにした画期的なジェンダー論の試み。カラー口絵を含む多数の図版を収録。
著者プロフィール
押山 美知子(オシヤマ ミチコ)
1998年 東京女子大学文理学部日本文学科卒業 2001年 専修大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了
2006年 専修大学大学院文学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了 現在 専修大学人文科学研究所特別研究員として、
日本の少女マンガ及び現代文学に関する研究活動を継続中。論文等に『手塚治虫「リボンの騎士」論 ―<男装の少女>の誕生』
(『マンガ研究 vol.2』 (2002年 日本マンガ学会誌))『尾崎翠『第七官界彷徨』論一《名前》からのアプローチ』
(『尾崎翠の諸相』)等がある。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070316/ent070316000.htm 産経新聞 2007年3月16日(金)東京朝刊1面 (関連
>>15>>16>>27>>35)
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(4)
■嫌われる“日本色”TV番組
「空姐特訓班」。台湾の日本のテレビ番組専門チャンネル「ビデオランド」で放送されている「アテンションプリーズ」
(フジテレビ系)のことだ。台湾には日本専門チャンネルが3つあり、フジのドラマの人気は高い。
月−金曜日の午後9時から「富士哈日劇」という専用枠がある。
フジ国際局の田信揆部長は「日本ではドラマは週1回だが、アジアでは毎日放送するのが基本なのでソフトが大量に必要だ。
『新しいドラマなら全部くれ』と言ってくるところも多い」と話す。
ドラマ人気で、観光振興に結びついた韓国の成功例に力を得て、経済産業省では、映画、アニメ、マンガ、ゲーム、音楽と並んで
テレビ番組を世界に売り出すべきコンテンツとして挙げている。
慶応大学教授の中村伊知哉氏は「テレビ番組は日本の映像コンテンツの大半を占めており、その振興はコンテンツ政策の中心テーマだ」
と断言する。この一方で、番組内容をめぐる不祥事が続いたり、アイドルや人気タレントに頼る安易な番組づくりの横行を問題視。
海外市場を開拓する過程で、質の向上を目指すべきだと提言する。
◇
吉本興業の権利開発センター長の中井秀範氏は「番組のDVDが36万枚も売れる。そういうものを作っている自負がある」と
コンテンツ力に自信を示す。同社は、1950年代後半までのハリウッドのようにタレントマネジメント、番組制作、配給を一社で
抱える国内最強のコンテンツ制作集団のひとつだ。テレビだけではなく、劇場上演やネット配信、DVD化などの2次利用に力を入れる。
しかし、日本のテレビ番組の海外展開には、質の前に、言語や人種、文化などの問題が立ちふさがる。
国際メディア・コーポレーション海外販売部の今村研一担当部長は「日本人アナウンサーが出てきた時点で、もう、売れなくなって
しまう」と訴える。
ドラマの場合も同様で、NHK編成局ソフト開発センターの楢島文男統括担当部長は、「タイや台湾ではよく売れていたが、
中国ではなかなか放送してもらえないし、韓国も難しい。もちろん欧米は全然だめだ。日本人が出ているドラマを見ようとしない」
と嘆く。「ドラマのなかに戦争が描かれると、アジアではとたんに売れなくなる」という実情もあるという。
放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は「日本に興味ある人を除けば、欧米人は苦労して字幕を見たがらないし、
1時間も日本人キャストを見続けるのはつらい」と述べ、そもそも海外で放送するという考え方に無理があると指摘する。
◇
これを解決する販売手法が、番組のアイデアやノウハウを売るフォーマット販売だ。TBSはこの分野で欧米への番組販売に強みを
見せる。同社では88年に「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「おもしろビデオコーナー」フォーマットを米ABCに販売。
現在も続く人気長寿番組となっている。このほか、「しあわせ家族計画」や「未来日記」「わくわく動物ランド」などさまざまな
番組のフォーマットを約100カ国に販売しているという。
しかし、海外展開に対するテレビ業界の意欲は低い。「国内で十分、利益を上げられる。広告市場が50億ドル程度の韓国と違い、
海外に向かう必要性がさほどない」(業界関係者)ことが理由だ。
フジにしても海外番組販売額は全売上高の0・5%程度。「メディアの増加や広告費の頭打ちなどで、海外に出て行かざるを得ないのは
確かだが、現状でこの規模の事業に、全社を挙げて取り組むのは難しい」のが現状だ。
NHKも「テレビ番組は地域と文化を反映しており、興味の持ち方、番組の作り方が違う。知財の枠組みでまとめて『日本船団』として
見本市などに持っていって売ります、といわれても…」と戸惑いを隠さない。
テレビ局が抱えるコンテンツを“宝の山”とみて買収に乗り出したネット企業もあったが、世界市場でのコンテンツ力には疑問符が
ついている。しかも、業界は必要性を感じていない。他のコンテンツにも増して課題が多い。 (知的財産取材班)
※世界市場では、日本ドラマが他のコンテンツと比べて競争力が弱いことに言及したのは珍しい
ttp://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200703160031a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年3月16日(金)7面
セガトイズ、「爆丸」をTVアニメ化
セガトイズは15日、フィギュア(人形)とカードを組み合わせて遊ぶ子供向け玩具「爆丸(ばくがん)」がテレビアニメ化され、
4月から放送されると発表した。海外でも順次放送が開始され、これを機に国内外で玩具や関連商品の売り込みを図る。
国内ではアニメに登場するフィギュアを新しく投入するほか、関連グッズを順次発売する。親会社のセガからも、ゲームセンター用の
大型サイズの「爆丸」やクレーンでつかみ取る景品などを投入する。
「爆丸」はセガトイズが昨年夏から販売。丸い球を磁石が仕込まれているカードの上に転がし、カード上で球が開いて小型の各種の
人形に変形する。2人のプレーヤーが、人形ごとに異なるポイントなどをもとに対戦し、得点を競い合って遊ぶ。
アニメ「爆丸バトルブローラーズ」は、国内では4月5日からテレビ東京系で放映。5月にカナダ、秋にアジアや欧州でも放送される。
セガトイズは、昨年4月にカナダの玩具メーカー「スピン・マスター」、カナダのメディア企業「コーラス・エンタテインメント・
インク」と提携するなど、当初から「爆丸」の世界展開を予定していた。アニメの完成とともに世界規模で「爆丸」を人気コンテンツに
育てていく方針。
【写真】アニメ「爆丸」に出演する声優ら(15日、東京都目黒区の恵比寿ザ・ガーデンルーム)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年3月16日(金)26面
「ドラえもん」1位 春の映画「バッテリー」抑える
春休み定番のアニメ作品が人気を集めたようだ。初登場1位は、「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い」(東宝)。
土日2日間の成績は、観客動員50万1467人、興行収入5億5987万円を上げた。
前作「ドラえもん のび太の恐竜2006」(2006年3月4日公開、最終興収32億8000万円)との同時期興収対比は29・2%増。
興収40億円も期待できる大ヒットスタートといえる。
2位は「バッテリー」(東宝)でこちらも初登場。土日2日間の成績は、動員15万5027人、興収1億8537万円となった。
客層は、男女比43対57。年齢は16歳〜19歳が32%と最も多かった。次いで13歳〜15歳が25%、20代が16%。
30代〜50代も足を運んでおり、幅広い客層となっている。
また、高校生・中学生で観客の半数以上を占め、原作の主人公と同世代であるティーンに最も支持されているようだ。
特筆すべきは観賞後の満足度で、「非常に良い」81・2%と「良い」18・1%を合わせると99・3%となり、満足度の高い作品となっている。
そして99・6%の観客が(観賞を)人に勧めるとしており、春休みに向け更なる盛り上がりが期待できそうだ。
3位以下は、それぞれ先週の順位から2つずつ順位を下げる結果となった。
◇
《全国映画観客動員ランキングトップ10》
(1)ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い
(2)バッテリー
(3)蒼き狼 地果て海尽きるまで
(4)ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
(5)ドリームガールズ
(6)ゴーストライダー
(7)パフューム ある人殺しの物語
(8)どろろ
(9)さくらん
(10)幸せのちから
※興行通信社調べ(10〜11日集計)
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070317/ent070317000.htm 産経新聞 2007年3月17日(土)東京朝刊1面 (
>>53の続き)
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(5)独自性・売り込む力の欠如
3月11日、東京都内の貸しスタジオにアマチュアミュージシャンが集まった。演奏するのは、四半世紀前のロック・バンド
「スペクトラム」の曲ばかり。バンド名はスペクトラムを尊敬する意味で「リスペクト」と名付けられた。
25年も前のバンドにこだわり続ける理由はオリジナリティー(独自性)といい、バンドリーダーの吉沢賢一氏は「他に代わりがいない」
と心酔する。
昭和54年にデビューしたスペクトラムは、“伴奏”だった金管楽器を前面に出し、絢爛豪華な甲冑に身を包み、楽器を振り回して
踊るなど、あらゆる点で型破りだった。
リーダーだった新田一郎・代官山プロダクション社長は「音楽のコンテンツ力はオリジナリティーだ」と言い切り、
「洋楽と日本人の血が混じったときにどんな独自性を出せるか。もがき苦しんで追求した」と振り返る。
新田氏は「世界デビューは考えていなかった」と語るが、同時代には和を感じさせるイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が
米国で一定の評価を受けている。「やり続けていたら海外も視野に入ったかもしれない」(新田氏)というスペクトラムは、
わずか2年で解散。答えは出なかった。
◇
和のテイストと独自性があれば、存在感が希薄な欧米市場で通用するのか。
音楽評論家の富沢一誠氏は、「言いたいことや伝えたい思いを、ギターを手にメッセージとして発信した」1960年代のフォークソング
は独自性があったと指摘する。しかし、日本のメッセージフォークは広く世界に発信する類のジャンルではなかった。
その後、70年代に編曲や演奏技術を重視する「ニューミュージック」が台頭。80年代には、欧米の流行を取り入れた「ポップス」、
90年代は「R&B」「ヒップホップ」などのジャンルが浸透、西洋音楽への傾倒が一段と強まるが、模倣色が強く、欧米では通用しない。
「やはり、和のテイストが必要」と堂々巡りが続くなかで構築された現在の「Jポップ」の一部は、アジアを中心に市場を広げつつある。
独自の音楽世界を築いてファンの心を離さないアーティストも存在するが、海外市場でヒットを飛ばし続ける“本物”は、
そうそうは生まれない。
ドラマ「のだめカンタービレ」でにわかに人気が出たクラシック音楽界も、世界水準の人材不足が指摘される。
音楽評論家の東条碩夫(ひろお)氏は「小澤征爾氏の次が出ない」と嘆く。作曲家も、武満徹氏亡き後は細川俊夫氏が抜きんでた
存在だが、その後が続かないという。
◇
一方、「世界に羽ばたけない」原因として政府が指摘するのは「売り込む力」の欠如だ。
音楽プロデューサーの麻田浩氏(62)は10年ほど前から、独自ルートでCDを発売するインディーズ(独立)系アーティストを国際
音楽見本市に送り込んできた。麻田氏は「日本のアーティストは世界に通用する」と断言するが、「売れるかどうかは別」と付け加える。
米国では、演奏が評価されても、レコード会社との契約には年2回程度のコンサート・ツアーが条件になるが、数カ月の全米興行は
「極めてきつい」と個人の限界を語る。
ポピュラー音楽の海外進出を支援する欧州政府に倣い、日本貿易振興機構(ジェトロ)は、欧米の国際音楽見本市への参加支援に
取り組むようになった。言葉や生活習慣の壁は音楽の国際展開にも大きく立ちはだかる。政府の売り込み支援も、ミュージシャンの
独自性を生かすひとつの方法だろうか。 (知的財産取材班)
※この類の特集で、日本音楽界の世界的競争力の弱さを明言したのも珍しい
ttp://www.asahi.com/culture/music/TKY200703160235.html 朝日新聞 2007年3月16日(金)夕刊7面
クラシック演奏会でトラブル急増 キレる客対策、業界本腰 途中入場・チラシ制限も
クラシックの演奏会で最近、観客同士のトラブルが相次ぎ、主催者らを悩ませている。人気マンガ「のだめカンタービレ」
などの影響で、新規客が増えたのが一因のようだが、かつては問題にならなかったようなささいなことで、いらだちを
暴発させる客が目立つという。音楽業界も対策に乗り出した。(吉田純子)
「携帯電話のアクセサリーがうるさい」。昨年、都内の大ホールで、30代とおぼしき男性が若い女性の服をひっぱり、
ロビーに引きずり出した。仲裁に入った主催者がその携帯を見せてもらうと、ちいさな鈴がひとつついていただけ――。
演奏会の主催者によるとこうしたトラブルが目立ってきたのは半年ほど前から。きっかけになるのは演奏会のチラシの束や
パンフレットをめくる音、せきばらいや呼吸音、体臭などなど。休憩時間に「迷惑だから退場させろ」と主催者に詰め寄ったり、
終演後に口論を始めたりする人が増えたという。激高している客は、落ち着かせるためまず別室へ、との原則は、今や多くの
主催者にとって常識になった。
グループで訪れる若い観客を、主催者は「のだめ軍団」と呼んで警戒する。彼らが一方的に悪いわけではないが、
クレームをつけられ、トラブルに発展することがあまりにも多いからだ。高齢者が“標的”になる場合も多いという。(後略)
※クラシックファンの狭量さが図らずも明らかに
産経新聞 2007年3月17日(土)東京朝刊23面
ブログ「注目のことば」
世間の流行をブログから探るNHKの「つながるテレビ@ヒューマン」。ブロガーが注目したのは、「フリー・ハグ」。「路上で見知らぬ
人同士が抱き合う」キャンペーンで、オーストラリアが発祥らしいが、一歩間違えれば“犯罪”になりかねないのでご注意を。
芸能界は慌ただしく、歌手の宇多田ヒカルが映像作家の紀里谷和明と離婚。逆に、女優の寺島しのぶはフランス人アートディレクターと、
歌手のアンジェラ・アキも音楽ディレクターと結婚した。ちなみにアンジェラはブログで「結婚するのが初めてではありません」と
告白した。森進一の「おふくろさん」騒動も着地点がみえない。無断でセリフが足されていたことに、作詞家の川内康範が激怒し、
森は面会もできずじまい。「おふくろさん」が再び聴ける日はくるか。「オタクツアー」は、秋葉原に外国人旅行者を呼び込む試み。 ←
岩手県奥州市が新消防車導入で不要になった古い消防車2台を売り出しているというニュースも。サイレンと赤色灯は外すのが条件で、
入札参加資格も限られているが、さて…。
・フリー・ハグ
・ミツバチ失踪
・川内康範氏
・“オタク”ツアー
・強風
・宇多田ヒカルさん
・アンジェラ・アキさん
・消防車
・寺島しのぶさん
・ミッドランドスクエア
ttp://www.library.pref.hokkaido.jp/contents/kankoubutu.htm 『Do-Re(北海道立図書館レファレンス通信)』第31号 (2007年3月14日発行)
p.2 こんなのあります −いちおしレファレンス・ブック−【19】
日本の漫画文化を調べる 〜『現代漫画博物館 1945−2005』(小学館)ほか
【Column】 世界に広がる日本漫画
近年、日本の漫画やファッション、ポピュラー音楽などのポップカルチャーが世界中で人気となり、歌舞伎や能などの
伝統的文化をしのぐ勢いで各国に浸透し、国際的な文化交流の大きな力になっているというニュースをよく耳にします。
ユネスコのデータベース「Index Translationum」によると、2006年9月現在、世界で最も翻訳されている日本人作家は、
『ドラゴンボール』で有名な漫画家・鳥山明だそうです(2位は三島由紀夫)。また、「日本のマンガやアニメが人気の国では、
それをきっかけに日本に興味を持ち、日本語を勉強する外国人が増えている」そうです。
(集英社『イミダス 2007』の別冊付録『国際比較「日本力」』p.25「日本マンガの普及力」より)
この世界的な人気に日本の外務省と文化庁も注目して、漫画による文化発信を本格的に策定しはじめました。
昨年11月には、養老孟司・東大名誉教授を館長に迎えて、全国初の漫画総合博物館「京都国際マンガミュージアム」が
京都市にオープンしています。さらに今年1月、フランスのアングレーム国際漫画フェスティバルで、水木しげるの漫画
『のんのんばあとオレ』が最優秀コミック賞を受賞するという朗報も届きました。
戦後に発展した日本漫画が、今や国際的に評価される時代になったようです。 (T)
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up179778.jpg
>>64 ttp://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070318/bnk070318000.htm 産経新聞 2007年3月18日(日) 文化
『「処女同盟」第三号』吉川トリコ著
「腐女子」や「やおい」は、「クールジャパン」などと海外で評価される日本の「オタク文化」を形成する側面だ。
ちなみに腐女子とは「男性同士の恋愛を妄想して楽しむ腐った趣味のある女子のことを指す」と、本書の注にある。
本書は、そんな腐女子を描いた表題作など6編を収録。著者は近作『戦場のガールズライフ』でも、若い女性の生態を
生き生きと弾む文体と会話で切り取った。設定や人物造形は一見奇異に映るが、実は現代の世相をリアルに反映している。
「青い」と一蹴してしまいたいのに、懐かしさを覚えてしまうような味わいをたたえている。流行の枠でくくられがちだが、
揺れる感情の表現からは、正統派の成長小説家としての一面もうかがえる。(集英社・1365円)
>>62 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070318i303.htm?from=main3 読売新聞 2007年3月18日(日)
日本アニメ、アジアに発信…シンガポールに拠点設置へ
政府は、シンガポールにアニメや漫画、音楽など最新の日本文化を紹介する「ジャパン・クリエィティブ・センター(仮称)」
を設置することで同国政府と合意した。
19日に日本で予定されている安倍首相とリー・シェンロン首相との会談で正式決定する。
センターの設置は安倍政権が推進する「アジア・ゲートウエー構想」の一環。建物などはシンガポール政府が提供する。
政府は、センターを単なる展示施設ではなくアジアで人気の高いアニメや漫画など日本文化の魅力を発信する拠点
として整備する方針だ。アジアの人的交流や情報発信の拠点となっているシンガポールにセンターを設置することで、
アニメなどの国際競争力のさらなる強化につなげたい考えだ。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070319-171808.html ニッカンスポーツ 2007年3月19日(月)
しょこたん萌え萌えコスプレ写真集
タレント中川翔子(21)が蜷川幸雄(71)氏の長女で写真家の蜷川実花さん(34)撮影の写真集を発売する。
中川翔子が、初監督映画「さくらん」がヒット中の蜷川実花さんとタッグを組んだ。31日発売の「しょこれみかんぬ」(ワニブックス)
で“究極の萌え萌えコスプレ”に挑んでいる。「ピンク、猫耳、包帯などすべてがツボでした」というコスプレNO・1グラドル中川が、
実花さんの極彩色豊かな世界に溶け込んだ。
天使や悪魔に変身したかと思えば、銭湯の富士をバックに番傘手にして水着姿…。実花さんが「さくらん」で披露した花びらも
ふんだんに使われた。ほかにもナース姿で包帯にぐるぐる巻きのショッキングなカットもあるという。
「かわいさと、危険で病的なあやしさを併せ持つ2人のコラボ」をテーマに制作されたが、中川は「蜷川さんに撮ってもらえるなら、
もう死んでもいい」と興奮。実花さんは「やり切った」。単なるモデルと違い、ブログなどで感性を独自に発信する彼女を撮りたかった」
と仕上がりに納得している。サブカルチャーを追求するアイドルが、天才写真家の魔法にかかり、新たな扉を開いた。
ttp://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=886 『マンガを読んで小説家になろう!』
大内明日香 若桜木虔 共著 アスペクト
定価 1,365円 判型:四六/並製 ページ数:192 初版年月日:2007/03/30 ISBN:978-4-7572-1353-1
日本中の小説家志望者に告ぐ! 人気作家になりたかったら、人気マンガに学ぶべし!
前代未聞、まったく新しい小説家入門の誕生!
“字の本”なんか読まなくても、小説は書ける! ・・・ 日本中の小説家志望者に告ぐ!
「小説をたくさん読まないと小説家になれない」なんて大ウソ! 過去最多の小説入門書で言われるとおりに古典の名作小説ばかり
読んでいても、それは“小説を読める人”になれるだけで、いつまでたっても小説家にはなれません。
むしろ「すべての物語はパターンとバリエーションから成り立っている」と割り切ってしまえば、今、大人気のマンガやアニメ、
ゲームの方が得るものは多いのです! 小説とは売れる部数のケタがまるで違うマンガの方が、より「売れる作家になる」ための
秘訣が隠されているはずと思いませんか?
前代未聞、空前絶後の「マンガで始める小説入門」、すべての小説家、ライトノベル作家志望者に精魂込めて捧げます!
ttp://www.9-ten.co.jp/bookdata/1715.php 『萌える数学 萌える探偵”モエ探”萌子の数学事件簿!!』 九天社
[著]やまだ ともみ 著/宣教師ゴンドルフ/浅井華奈子 漫画・図表
[監]高橋幸久
[価格]1,260 円(税込)
[判型]A5判/176頁
[初版]2007/04/03 (2007/03/20 発売予定)
[ISBN]978-4-86167-171-5
数字にモエモエ〜? やさしく楽しく身につく数学秘技!! ゲーム感覚で体感する”?”を解くカイカン!!!!
■ 目次
萌子からのご挨拶! キャラクター紹介
第1章 謎の遺産 第2章 依頼人からの招待状 第3章 残り物には福があるのか? 第4章 西の女子高生探偵からの挑戦
第5章 西の探偵からの依頼
第1章・解決編 第2章・解決編 第3章・解決編 第4章・解決編 第5章・解決編
最後にもう一度、萌子から!
ttp://www.nnn.co.jp/news/070320/20070320009.html 日本海新聞 2007年3月20日(火)
あす妖怪列車出発 パレードの参加者を募集
JR境線を走る妖怪列車シリーズ四両を連結させて運転するとともに水木しげるロードでパレードを繰り広げるイベントが二十一日、
JR境線や鳥取県境港市で行われる。市観光協会などはパレードの参加を広く呼び掛けている。
連結した列車四両が午前十時にJR米子駅を出発。鬼太郎などの着ぐるみがアテンダーとして乗車し、車内で実写版映画
『ゲゲゲの鬼太郎』(四月二十八日公開)のPRのためチラシなどを配る。乗客には記念乗車券などが贈られる。
パレード出発は、午前十一時から。JR境港駅前から、着ぐるみたちが映画ののぼりを持って、水木しげる記念館(同市本町)までの
ロードを練り歩く。
パレード参加者を募集しており、当日参加可能。仮装での参加も歓迎している。参加者は午前十時五十分にJR境港駅前広場に集合。
当日のみ有効の同記念館やさかいポートサウナ、海とくらしの史料館の割引券がプレゼントされる。
詳しくは電話0859(47)3880、同観光協会へ。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070320-172546.html ニッカンスポーツ 2007年3月20日(火)
泉谷しげる「ゲゲゲの鬼太郎」PR
4月1日スタートのフジテレビ系アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(日曜午前9時)の試写会が20日、都内で行われ、原作の水木しげる氏(85)、
オープニング曲を歌う泉谷しげる(58)と、エンディング曲「ウラメシ夜」を歌う長井秀和(37)らが出席した。
泉谷は子供のころ、前名タイトルだった「墓場の鬼太郎」時代に「貸本屋で借りて読んでた」とか。「妖怪事典とか持ってんだよ。
でも、昔のは本当に目ん玉から落ちたりして、子供に見せらんねえ、って思ったけどな。いや、これ、朝っぱらからいいのかよ」と、
泉谷らしく毒づきながらPRした。一方の長井は「朝から気分そう快ならぬ、気分“妖怪”って感じで」とギャグを交えたものの、
こちらは失笑を買い、滑っていた。
またこの日は、15日に俳優の前川泰之(30)と結婚し、現在は妊娠4カ月の政井マヤアナウンサー(30)が進行役を務めた。
ttp://www.sankei.co.jp/keizai/it/070319/itt070319000.htm 産経新聞 2007年3月19日(月)東京朝刊3面 (
>>58の続き)
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(6)短編動画 評価はこれから
「バーチューブ、ナイト・ラーイブ!」
店内に拍手がわく。突然、指名され、司会者2人の間で恥ずかしそうだった女性客が、次第に冗舌になる。「これ、ユーチューブに
アップしますよ」と司会。「えっ、いつですか」と驚く女性。「仕事帰りにちょっと一杯」のつもりが、いつのまにかカメラの前に…。
そんな様子がありありと見える。
東京・渋谷センター街の雑居ビルにある「BarTube(バーチューブ)」。テーブル席だった空間がスタジオに早変わりする。
ビデオジャーナリストの神田敏晶氏(45)が、10年余りの経験から「映像ほどリアルな表現手段はない」と実感し、昨年11月に開店した。
ゲストは即興で動画制作への参加を求められる。編集なしですべてをさらけだし、全世界で視聴できる場に公開される。出演した
コンピューター会社勤務の永嶋愛さん(31)は「ネットで公開されると思うと、ドキドキする。普段はあがり症だけど気持ちいい。
いっぱいしゃべってみたくなる」と顔を上気させた。
司会を補佐した共同経営者の佐藤豊彦氏(48)は「普通のお姉さんが、突然、多くの視聴者を集めることもある」と語るが、
もちろん、内輪受けの可能性も高い。
◇
昨年、注目を集めたインターネットの動画共有サイト。集まる動画は、家庭作品から、プロやセミプロが制作したオリジナル作品、
問題となっているテレビ番組の違法投稿など玉石混交。作品ごとのコンテンツ力はピンキリだ。
しかし、集積した数千万本の動画は、巨大な映像データベースとなっており、数十年前のテレビ番組が見つかったりする。
サイトとしてのコンテンツ力はすさまじいものがある。昨年11月に16億5000万ドル(約1950億円)の巨費を投じて動画共有サイト
大手ユーチューブを傘下に収めた米グーグルのデイビット・ユン副社長は、「ほとんど視聴されない動画も多いが、そこそこの作品も
相当ある。それがあれだけ集まると、独自の魅力は強い」と将来に期待を示す。
◇
次世代の有力コンテンツとして期待される短編動画。力ある作品発掘を目指す映画祭は世界中で毎日のように開催されている。
2月23日から神奈川県小田原市で開かれた「小田原映画祭」もそのひとつだ。目玉は「ショートフィルム」と「携帯ミニミニムービー」
コンテスト。実行委員長で俳優の阿藤快氏は「映画・映像界の将来を担う才能を発掘し支援したい」と語る。
最近、映画祭では短編部門創設がブームだ。「ネットでの視聴にちょうどいい作品」として価値が注目されているからで、
プロ予備軍からアマチュアまで映像作家の卵たちが作品を競う。
携帯ミニミニムービー部門で金賞に輝いた「日本の夏」は、猛暑の中、冷やしたスイカを父娘でほおばる様子を描いた作品。短時間の
中に親子の交流、スイカのおいしさ、日本的風情を描いた。小野寺昭憲監督は16歳から映像制作を始め、今はプロとして活躍する26歳。
短編を得意とする気鋭の映像クリエーターだ。
映画プロデューサーで同映画祭実行委員の露木栄司氏は「短い動画は独立した分野として確立されたが、新しい分野でもある。
映像作りを始めたばかりの人に、技術にこだわらず面白い作品を作ってほしい」と期待する。
「では、その質は」という問に露木氏は、「日本の若手の水準は高い。短い作品で日本文化や情感、間を表現している」と評価。
「今後はビジネスにどう結びつけていくかが、映画祭運営者の課題」と考えている。
野村総合研究所主任コンサルタントの北林謙氏は短編動画について、「試行錯誤の段階」と評価を下さない。ビジネス性についても、
「可能性はあるが、市場規模が小さい。そもそも、経済的成功が主眼ではなく、自分の作品を広めたいという考えのクリエーターも多い」
と従来のコンテンツとは一線を引く。
Web2・0時代の主力と目される短編動画のコンテンツ力に対する評価は、まだ定まらない。 (知的財産取材班)
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070320/ent070320000.htm 産経新聞 2007年3月20日(火)東京朝刊3面 (
>>77の続き)
【知はうごく 文化の衝突】第2部 コンテンツ力(7)「日本」の攻勢へ国策必要
「こんな国際的なアカデミー賞は初めて」。司会のエレン・デジェネレスが漏らした第79回アカデミー賞は、菊地凛子が
助演女優賞に、「硫黄島からの手紙」が作品賞にノミネートされるなど、日本の存在感が増した。また、平成18年の
邦画興行収入は21年ぶりに洋画を上回り、映画に限れば、政府のコンテンツ立国に展望が開けたかに見える。
日本のコンテンツ市場の規模は約14兆円と巨大だが、GDP(国内総生産)比では2・2%とパワー不足だ。経済産業省は
「市場規模は平成27年に現在の約1・4倍の18・7兆円に拡大する」と試算しているが、経済成長率を横ばいとすれば、
GDP比3・6%となり世界平均3・2%を上回る。
しかし、短期間に多数の視聴者をつかむ「瞬発力」は強いが、10年も20年もの間、愛されるような「持久力」には欠ける傾向が、
最近の日本のコンテンツには強い。今後も邦画がコンテンツ力を維持できるかは定かではない。
◇
コンテンツの持続的発展に国を挙げて取り組み、成功した代表例が米の映画振興だ。映画研究家の濱口幸一氏によると
「第1次世界大戦によって、映画産業の競争相手だった仏、伊の生産力が落ちた隙間をぬって米国が進出した」という。
1918年には米映画の輸出促進を目指した法律が施行され、20年代に世界支配は揺るぎないものとなった。
45年に米国映画輸出協会(MPEA)が設立され、60年代には元大統領補佐官がMPEA会長に就任するなど、映画産業と政府の関係は
強固となり、現在でもそれが続くと濱口氏は指摘する。
この振興策はコンテンツ販売もさることながら、米国ファンを作り商品を売り込むことが狙い。
もくろみは当たり、世界中で戦争に介入しても、米製品はあこがれとして歓迎されるようになった。
◇
米国に先立つのがフランスの事例だ。高級文化戦略で19世紀を席巻した仏は、米の前にパワーを失っていったが、欧州映画が
地盤沈下するなかで「映画大国」として地位を保ち続けている。映画評論家の中川洋吉氏は、仏の映画助成制度を理由に挙げる。
制度を支えるのは46年に設立された仏国立映画センター(CNC)だ。この制度の最大の特徴はテレビ業界からの助成金。CNCは国営、
民間にかかわらず、テレビ局の総売り上げの5・5%を徴収し、年間700億円規模の予算を確保し、大半を映画やテレビ業界に還元している。
若手育成にも製作資金の前貸し制度があり、年間60本前後の作品に3000万〜4000万円が供与される。
この結果、仏国内の映画市場(05年)は、興行収入の46%を占める米映画に対し、仏映画も37%と健闘。米国の攻めの国策に対し、
仏の守りの国策が奏功している。
◇
日本も米仏に倣った戦略を採る。平成15年に、政府の知的財産戦略本部にコンテンツ専門調査会が設置され、日本ブランドの
振興という目標が掲げられた。アニメ、マンガ、食などで日本のブランドイメージを高めようという戦略だ。
同調査会委員の浜野保樹・東京大学大学院教授は、内外で攻めの国策を展開する必要性があるという認識だ。
「海外市場で人気のあるコンテンツで日本のイメージを高め、日本商品全体の広告媒体とする」という戦略は米仏と同じだが、
同時に、海外クリエーターを日本に呼び込み、コンテンツに広がりをもたせ、日本ブランドの伝道者になってもらうことを狙う。
刺激を与え続ける作戦だ。
文化庁メディア芸術祭もそのツールのひとつで、マンガ部門には世界中から応募作品が集まる。
「日本で認められれば世界に通用するという認識が広まっているため」で、浜野氏は日本がコミックの聖地となっていると歓迎する。
浜野氏は日本のマンガが世界最高水準となった理由を、「読者という最高の目利きがいるため」と分析する。
高品質の作品も、消化する読者がいなければ「瞬発力」にも「持続力」にもつながらない。
世界に通用しうるコンテンツを育てるのは、他ならぬ消費者の知的水準だ。 (知的財産取材班)=第2部おわり
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/03/19/20070319000041.html 朝鮮日報 2007年3月19日(月)
【ルポ】日本風マンガでシェークスピアを読む英国人
文豪・シェークスピアを生んだイギリスで、彼の作品が日本風のマンガに脚色され人気を呼んでいる。『ロミオとジュリエット』
『ハムレット』などシェークスピアの代表作が今月初めイギリスのマンガ専門出版社から196ページのマンガ書籍として出版された。
「マンガ・シェークスピア・シリーズ」は、登場人物名は原作と同じだが、時代背景や主人公のファッションはアレンジされている、
時代や国境を超えたスタイルのマンガだ。
例えば、マンガ『ロミオとジュリエット』は原作の時代背景(ルネサンス時代のイタリア)とは違い、現代の東京で対立する
モンターギュ一族とキャプレット一族という二つのヤクザ一家に生まれた男女のラブストーリーとなっている。
また、二人を結び付けようとするロレンス神父はマンガでは日本の僧侶だ。ロミオはポップグループのリードボーカルで、
ジュリエットは夢見る女子高生として登場する。ジュリエットはミニスカートにルーズソックスというスタイルが好きだが、
時には着物も着る。二人が死に至るのも「最先端の通信手段」が使えなくなることがきっかけだ。京都へ旅行のため向かったロミオが、
コンピューターのサーバーがダウンし電子メールを受け取れなくなり、ジュリエットの偽りの死について情報を得られなくなることから、
結局二人は悲劇の道をたどる。
『ハムレット』は今から100年後、2107年のサイバーワールドが舞台となっている。地球温暖化による気候の変化で自然災害に
見舞われるようになった地球が背景だ。コンピューターチップを体に埋め込んだ主人公たちは、映画『スタートレック』に出てくる
宇宙服のようなスタイルで登場する。
イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙は「簡潔ながらも原作の言葉を生かしている」と評価している。
ロンドン市内の大型書店で働くジョン・スコットさんは「独特の時代背景のせいか、かなり多くの人が“マンガ・シェークスピア”を
買っていく」と話す。書店に来たフレーザー・ブラウンさんは「イギリスのシェークスピアと日本のマンガを融合させたのは奇抜な
アイデア」と言いながらも「マンガ好きで想像力豊かなイギリス人に大変な人気となるだろう」と予想している。
>>69 ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007032001.html ZAKZAK 2007年3月20日(火)
宮崎駿監督、手描き新作で「息子には負けない!!」
4年ぶりメガホン「崖の上のポニョ」
アニメ界の巨匠、宮崎駿氏(66)=顔写真=が「ハウルの動く城」以来4年ぶりに監督を務める新作「崖の上のポニョ」(2008年、
夏公開予定)が19日、配給元の東宝で発表された。父親の反対を押し切ってジブリ映画「ゲド戦記」を製作した息子・吾朗氏(40)
を迎え撃つ構えだ。
「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」などの名作を世に送り、01年には「千と千尋の神隠し」で興行収入304億、
観客動員数2350万人と日本記録を打ち立てた宮崎監督。今作は、原点に立ち返り、CGなしの“手描き”で挑む。
その製作過程をプロデューサーの鈴木敏夫氏(58)がこう明かす。「これまではいかに動きを細かく表現し、背景を緻密に描くか
ということを重視してきた。しかし今回はアニメーションの本来の楽しさは単純な動きにあるはずと考え、アニメの原点に戻り、
子どもが描いたような新しいタイプの絵で、作品作りをしている」
その分、手間が掛かるのは覚悟の上だ。「絵コンテにあまりに時間をかけすぎているために、ストーリーがまだ半分しか出来上がって
いない。手描きでいかに海や波を表現するかが大きなテーマですね」(鈴木氏)
物語は、人間になりたいと願う金魚姫ポニョと5歳の男の子、宗介の触れあいを描く、いわば“ジブリ版人魚姫”。舞台となる
瀬戸内海のとある町は、監督が社員旅行でたまたま訪れた場所だが、その町の美しさに魅せられ、創作意欲をかきたてられたという。
そして、主人公、宗介のモデルは、何と息子の吾朗氏。宮崎監督は息子に対しこう挑発しているという。「オレの領域に土足で入って
きたのは嫌みだろうか、きっと吾朗が5歳のときに、自分が仕事にかまけていたのがいけなかったんだ。吾朗のような子を作らない
ためにこの作品を書こう」
アニメ界の雌雄を決する“父子対決”に注目だ。
【写真】宮崎駿監督が新たなタッチの絵で挑む((c)2008「崖の上のポニョ」製作委員会)
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070320-OHT1T00104.htm スポーツ報知 2007年3月20日(火)
宮崎駿監督ハウルの次は金魚姫 すべて手描きの最新作…来年7月公開「崖の上のポニョ」
アニメの巨匠、宮崎駿監督(66)の最新作アニメ「崖の上のポニョ」(08年7月公開)の製作が19日、発表された。
「ハウルの動く城」(04年11月)以来の新作は「千と千尋の神隠し」(01年7月)以来のオリジナル。
人間になりたい金魚姫ポニョと5歳の少年・宗介との交流を描く。鈴木敏夫プロデューサー(58)は「ハヤオ版人魚姫です。
CGを一切使わずに全部手で描く方針です」と話しており、“原点回帰”の作品になる。
「崖の上のポニョ」は人間になりたいとあこがれる金魚姫ポニョと5歳の男の子・宗介との交流を描いた物語。
「千と千尋の神隠し」以来のオリジナルだ。
きっかけは、04年11月にスタジオジブリの社員旅行で瀬戸内海に面する町を訪れたこと。
宮崎監督がその場所を気に入り、05年春に2か月間過ごし、美しい自然を見ながらストーリーを膨らませていった。
また、「ゲド戦記」で監督デビューした長男・宮崎吾朗監督(40)の存在もあった。
息子が監督をやることに一貫して反対した宮崎監督だが、吾朗監督の少年時代に、仕事に没頭してかまってあげなかったことを猛省。
5歳の吾朗少年をイメージして、主人公の宗介のキャラクターを作り上げた。
宮崎監督の映画の作り方は、完全なシナリオを基にして絵コンテを描いていくというオーソドックスな手法ではなく、
絵コンテを自ら描いてストーリーを展開させていく方。現在は全体の半分に当たる1時間ほどの絵コンテはできたが、
物語がどう展開していくか分からない段階。
鈴木敏夫プロデューサーは「緻密でない絵、子どもが描いたような絵で長編ができるか、新しい可能性を開拓してみたいようだ」
と話しており、最近の宮崎作品とはまた違った作品になるようだ。
「宮さんは“絵は知恵で描くものだ”が持論。コンピューターは一切使わずに、全部手で描くと言っている」と鈴木氏。
「もののけ姫」以来、CGを一部使用したが、今回は封印。宮崎監督は学生時代に使っていたクレヨンを持ち出し、作画に没頭しているという。
アニメでは「水」の表現は難しいといわれるが、「手で描くことで、波や海の新しい表現を発明したい」と意気込んでいるという。
CGを一切使わずに、原点に立ち戻る。
◆密着取材番組27日夜に放送
宮崎駿監督に密着したNHK総合のドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀 スペシャル」が27日午後10時から放送される。
「崖の上のポニョ」に取り掛かった昨年4月から3か月半密着して、宮崎駿監督の仕事風景などを撮影している。
息子の宮崎吾朗監督の「ゲド戦記」の試写に立ち会ったときや、海辺の町に出かける姿など、ファンにはたまらない貴重な映像が見られる。
ttp://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=AS2E19012%2019032007 日本経済新聞 2007年3月20日(火)朝刊
ネット連載の日本漫画、世界同時出版・幻冬舎コミックス
幻冬舎グループで漫画本出版を手掛ける幻冬舎コミックス(東京・渋谷、伊藤嘉彦社長)は、漫画作品の世界同時出版に乗り出す。
インターネットで連載して人気が出た作品を、海外出版社と連携して単行本として7カ国語で一斉発売する。
4月からは各国語版の漫画配信サイトも開設。ネットと出版を連動して日本漫画の普及を狙う。
第一弾として人気シリーズ「グラビテーションEX」の最新単行本の販売を始めた。
日本語、英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語のほか、台湾庶民が使う「台湾語」版を各地で出版。
北欧や東南アジア、南米などでも順次発売する。定価は日本語版が620円、英語版は9ドル99セント。
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032033.html ZAKZAK 2007年3月20日(火)
ビジネス街の地下鉄駅構内にガシャポン登場のナゼ
ビジネス街の地下鉄駅構内にガシャポン(小物入りカプセル)の販売機が突如出現し、サラリーマンの間で話題になっている。
販売機に100円硬貨を何枚か入れてハンドルを回すと、キャラクター人形や携帯ストラップなどが入ったカプセルが出てくるガシャポン。
チビっ子には人気だが、それがなんでビジネス街に現れたのか。早速、東京地下鉄(東京メトロ)に聞いてみた。
【なぜかバカ売れ】
今月12日、東京都千代田区の地下鉄大手町駅の構内に突如、ガシャポンの販売機22台が設置された。
ここは高層オフィスビルの地下入り口にもなっており、通行人の大半は会社員だ。
なんで、こんなところに? 素朴な質問を東京メトロ関連事業部の平山和宏課長補佐にぶつけてみたところ、こんな答えが返ってきた。
「東京メトロは2004年4月の民営化以降、鉄道事業以外の売店やコインロッカー、飲料自動販売機などの開発にも力を入れてきました。
その過程で、駅構内の小さな空きスペースを有効活用しようと、ガシャポンの設置が(バンダイ側からの働きかけもあり)出てきました」
小物入りカプセルにはいくつかの呼び方があるが、ガシャポンはバンダイの登録商標だ。
05年8月、後楽園駅に最初のガシャポン販売機が設置され、大手町駅で9駅目になるという。
それにしても、ビジネス街のど真ん中で売れるのだろうか。
先の平山氏によると、「携帯ストラップやウルトラマンの人形など、大人にもウケそうな商品が売れています」。
その売れ方がハンパじゃないようで、「子供と違ってほしい商品が出てくるまで買う人も多く、設置から間もないのに、
売り上げのケタが1ケタ間違っている(多い)のではと思うほど、よく売れている」(同)というホクホクぶりだ。
3月中に、半蔵門線の3駅(清澄白河、住吉、錦糸町)にも設置予定となっている。
【有効利用】
ガシャポンは、(1)電源を必要としない(2)場所をとらない−という特長があるため設置しやすい。
大手町駅構内の場合はわずか1.38平方メートルのところに22台の販売機が設置されている。
ただ、どこでも設置できるかというと、そうではないらしい。
「実は地下鉄駅構内の通路にも国道や都道、区道などの区別があり、国道と都道にはガシャポンは設置できません。国道と都道は、
乗客の利便性向上を目的としたものしか置けないため、嗜好性商品に分類されるガシャポンは道路の占用許可が下りないのです」
地下鉄駅構内の通路にも地上の道路のような区分があったとは驚きだ。ガシャポンが設置されているのは、そうした制限がない
区道などに限られてしまうため、人気があってもそう増やすことはできないのだ。
一方、東京メトロではDVDの自動レンタル機「アスタラビスタ」も駅構内に設置しているが、こちらは「乗客の利便性向上のための
サービスとして許可が下りやすい」という。昨年8月から設置を始め、現在、大手町駅など16カ所に設置。
4月ごろまでには30カ所に増えるという。
JR各社もそうだが、駅の空間の有効利用は鉄道各社の至上命題になっている。
【写真】スペースを活用して、ガシャポンが設置された地下鉄駅構内=大手町駅
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20070321k0000m040172000c.html 毎日新聞 2007年3月21日(水)朝刊
雑記帳:女子高生姿のリカちゃんストラップ発売 札幌東高
◇道立札幌東高の創立100周年を記念し、制服姿の「東高リカちゃんストラップ」が5月、同窓生や生徒ら関係者限定で発売になる。
◇着せ替え人形「リカちゃん」の商標権を持つ玩具メーカー「タカラトミー」との共同企画。
67年に誕生し、長く愛されている人気キャラクターに「あやかりたい」との発案だ。
◇スカート丈が服装検査に引っかかりそうだが、企画したPTA役員の内田由貴子さん(48)は「長いと古めかしくなるから」と
ここは大目に見る。寄付金込みで1個2500円。 【鈴木勝一】
【写真】札幌東高創立100周年を記念して作られるリカちゃんストラップの人形部分(創立100周年記念協賛会提供)
ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070321-172762.html ニッカンスポーツ 2007年3月21日(水)
証人ホリエモンが村上公判でワープ理論
ニッポン放送株インサイダー取引事件で、証券取引法違反罪に問われた「村上ファンド」前代表村上世彰被告(47)らの公判が
20日東京地裁で開かれ、実刑判決を受けたライブドア(LD)前社長堀江貴文被告(34)が弁護側証人として出廷し、村上被告側の
“援護射撃”証言をした。揚げ句の果てに「ワープ理論」まで披露した。
(中略)
また堀江被告は宇宙事業計画を聞かれた際「時空を曲げる」野望を披露。「(宇宙事業は)人類の夢を追う作業。
時空を曲げるということは、いわゆるワープです。(アニメの)『宇宙戦艦ヤマト』のような。理論的には曲がるんです」と力説。
村上弁護側が堀江被告のとっぴな発想を印象づけることで、同放送株取得も「思いつき」を強調するねらいがあったようだ。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070321-OHT1T00031.htm スポーツ報知 2007年3月21日(水)
堀江被告、Tシャツで宇宙論…村上被告公判で証人出廷
ライブドア(LD)の粉飾決算事件などで実刑判決を受けた堀江貴文被告(34)が20日、東京地裁に証人として戻ってきた。
ニッポン放送株のインサイダー取引事件で証券取引法違反罪に問われている村上ファンドの前代表・村上世彰被告(47)の
第21回公判に証人要請された堀江被告は、Tシャツ&ジーンズのラフな姿で現れ検察側の主張を次々と否定。
「宇宙論」まで披露し全盛期を思わせる「ホリエモン節」を展開した。
(中略)
さらに弁護側の尋問は堀江被告の次のライフワークである宇宙開発にまでおよんだ。「宇宙はビジネスというより人類の夢を追う作業。
時空を超えるのではなく、曲げるんです。いわゆるワープというやつです。宇宙戦艦ヤマトですよ」と熱弁をふるった。
村上被告サイドは、ホリエモンに宇宙を語らせることによって「ニッポン放送買収は夢物語と思った」という村上証言を際だたせる
効果を狙ったと見られる。
ttp://www.magazine.co.jp/regulars/magamix/contents.jsp?shiCd=DC&gosu=603 『ダカーポ』No.603(2007年3月20日発売) マガジンハウス 320円(税込)
クール・ジャパン! アニメビジネス最前線
世界が認める日本文化 宮崎駿からポケモン、プリキュアまで 日本アニメの評価と浸透度「世界地図」
▼ギネス級ブレーク。アニメ「大ヒット伝説」 ▼アニメの今が分かる「最新トピックス」 ▼これが「アニメビジネス」の仕組みだ!
▼定番の「ファミリーアニメ」は苦難の時代 ▼「プリスクール」ヒットの鍵は親の支持 ▼ヒットが計算できない「女児モノ」の世界
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【アニメ】DVD「涼宮ハルヒの憂鬱」 角川エンタテインメント2006年度売上の26%を占める大健闘
昨年販売を開始したアニメーション「涼宮ハルヒの憂鬱」(発売:角川書店)のDVDシリーズが
驚異的な売上を見せた角川エンタテインメント(角川E)。 06年度の売上(セル/レンタル)
上位5作品がまとまった。角川Eは、今期売上131億円を見込んでいるが、そのうち26%を
「ハルヒ」シリーズが占める模様。セルDVD市場がピークを過ぎた中で、「ハルヒ」
シリーズが大健闘、角川Eの大きな柱に成長した。
☆セル (1)涼宮ハルヒの憂鬱1〜5 (2)森のリトル・ギャング (3)時効警察
(4)トランスポーター2 (5)ミュンヘン
☆レンタル (1)トランスポーター2 (2)博士の愛した数式 (3)ミュンヘン
(4)大停電の夜に (5)着信アリ Final
07年も人気アニメ「のだめカンタービレ」シリーズ、大ヒット映画「木更津キャッツアイ
ワールドシリーズ」(レンタル)、そして6月30日公開のアスミック・エース/角川E配給
「シュレック3」など期待のタイトルが控えている。
角川E常務取締役/セールス・マーケティング本部長の石橋隆文氏は、「『シュレック3』の
公開に合わせ、シリーズ『1』『2』パックを6月15日(金)に 2999円(税込)で発売する。
これからは単に売るのではなく、よりユーザーのことを考えた市場作りが大切。
『3』の公開前に『1』『2』が改めて見られる環境を提供していくなど、
“案内人”としての役割にも我々は取り組んでいかなければならない」とする。
「シュレック3」は続々とタイアップが決まってきており、今回日本マクドナルドと
組むのも大きなポイントの一つで、「1」「2」を超える興収を目指し、角川グループを
あげて取り組んでいく。
文化通信.com
http://www.bunkatsushin.com/modules/bulletin/article.php?storyid=8933 http://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1174478585/
ttp://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000276474.shtml 神戸新聞 2007年3月21日(水)
「日本の文化」教員用の教材完成 アニメ、邦画も掲載
兵庫県教委が二〇〇七年度から全国に先駆けて全県立高校で導入する独自科目「日本の文化」の教員用教材が、このほど完成した。
県立高校の半数以上が修学旅行などで海外に行く中、国際交流の一助にと伝統文化に加え、アニメや邦画など「海外から見た日本」
も意識した内容となっている。(霍見真一郎)
教材は、大学教授や高校教諭らでつくる開発委員会が作成した。衣食住などの「生活文化」▽芸術・芸能などの「伝統文化」
▽地域の伝統工芸などの「地域文化」▽現代日本を国内外の多角的な視点で学ぶ「Japan Now」-の四章で構成。
テーマごとに授業の狙いと展開の仕方、発展学習のための参考文献を掲載している。外国人に紹介する練習を兼ねた復習英作文も付けた。
年間指導計画例、評価基準も添えた。
「日本のマンガ・アニメ」の項目では、漫画が生まれ、世界に広がった経緯を追う授業例を紹介。
「ポケットモンスター」や「ヒカルの碁」など比較的新しい作品も例示しながら国内外の文化の違いも考えさせる。
「世界の中の日本人」では、外国人から見た日本のイメージを考えさせたり、「ガイジン」という言葉の問題性について
話し合ったりする授業例も提示した。
県教委高校教育課は「日本史や総合学習の時間だけでなく、海外への修学旅行前にも活用してほしい」と話している。
【写真】「日本の文化」の教員向け教材
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070321-172962.html ニッカンスポーツ 2007年3月21日(水)
鈴木亜美がスカルマン実写版のヒロイン
仮面ライダーの原点にもなった石ノ森章太郎氏原作の「スカルマン」が、フジテレビでアニメ化(ローカル放送、土曜深夜)
されることになり、21日、都内で発表された。アニメはフジテレビで4月28日からスタートするが、これに先立ち、実写版で
「スカルマン〜闇の序章」(ローカル放送、4月21日深夜1時25分)も放送。実写版では、スカルマンをライダー出身の俳優
細川茂樹(35)が、ヒロイン役を鈴木亜美(25)が演じる。
実写版はCG合成による制作で、収録は左右グリーンの背景だけの場所で行われた。鈴木は「頭の中で(風景を)作り上げて、
芝居をしていくので、オーバーになったりしましたが、しっかり演技をしないといけない。お芝居の勉強になりました」。
シリアスなヒーローものだが、収録現場は和やかだったようで、細川は「息抜きに2人でお菓子ばっかり食べてました」と笑っていた。
ttp://www.nttpub.co.jp/vbook/list/detail/4144.html 『戦争はいかに「マンガ」を変えるか アメリカンコミックスの変貌』
小田切博 NTT出版 (定価)2,625円 (発売日)2007.03.13 (サイズ)A5判 (ISBNコード)978-4-7571-4144-5
マンガがマンガとしてあるためにテロと戦争によって自らの表現と対峙した作家たちは、いかにして再び「マンガ」を取り戻したのか?
本物の暴力の前ではコミックはあまりに無力だ、とマンガのなかでスーパーヒーローが嘆いている。
9-11と戦争という悲惨な現実によって変化を余儀なくされたアメリカンコミックスの変化と再生を追った迫真のドキュメント。
ttp://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%B3%A5%F3%A5%C6%A5%F3%A5%C4%A4%CE%BB%D7%C1%DB 『コンテンツの思想 マンガ・アニメ・ライトノベル』
青土社 東浩紀 編著 200703刊/4-6判/202頁 定価1260 円(本体1200 円) ISBN978-4-7917-6325-2
キャラはいかにして生成するか
コンテンツ産業の国を挙げての振興が喧しく言われる現在、マンガ・アニメ・ライトノベルetc.の現場はどうなっているのか。
東浩紀がポスト 『エヴァ』 世代のクリエーターたちと熱く激しく切り結ぶ。
まったく新しいサブカルチャー批評の胎動を伝える画期的対論集!
【目次】
はじめに / 東浩紀
1 セカイから、もっと遠くへ / 新海誠×西島大介×東浩紀
2 アニメは「この世界」へと繋がっている / 神山健治×東浩紀
3 「キャラ/キャラクター」概念の可能性 / 伊藤剛×夏目房之介×東浩紀
4 フィクションはどこへいくのか / 桜坂洋×新城カズマ×東浩紀
ttp://tkj.jp/book/book_20141101.html 別冊宝島1411『このアニメがすごい!2007』 宝島社
■定価1000円(本体952円)
■雑誌:66082-73
■ISBN:978-4-7966-5744-0
■2007年3月20日発売
大賞はどれだ!? 『ハルヒ、時かけ、ブララグ、おとボク』
涼宮ハルヒの憂鬱 コードギアス 反逆のルルーシュ 桜蘭高校ホスト部 時をかける少女 ひぐらしのなく頃に
武装錬金 乙女はお姉さまに恋してる 攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society BLACK LAGOON ……etc.
あの人に聞く!
あさりよしとお・木尾士目・中川翔子・堀江由衣・ゆうきまさみ
注目の新人声優にinterview!
小林ゆう・鹿野優以
2006年アニメランキングベスト20
知らなきゃ損する最先端アニメを堂々発表!
あなたの2006年ベストアニメは?
メイド、コスプレイヤー、海外オタク、アニメ関係者…etc
産経新聞 2007年3月21日(水)大阪朝刊12面
【iZa paper! この話題に一言】
《【知はうごく】アニメブーム、次探る官民 コンテンツ力(2)》(3月14日、産経新聞の連載から)
>>27 世界に広がった日本の漫画という土壌から、「ジャパニメーション」という樹木が生まれた。
政府は有力な輸出産業になると位置づけた。しかし、米国でのブームは一服感が出ている。
「作品の供給過多などが原因で、米のDVDアニメ販売はピーク時より約100億円も減少し、約400億円規模となった」。
経済産業省の研究会も「アニメの国際展開は短期的には冷え込んでいる」と認め、“森林化”に向け、次の方策を模索する。
◆まず最低賃金を/製作空洞化/中抜き多すぎる
□ユーザーブログから
■まずは最低賃金法から(think7さん)
身内にベテランがいますが、やはり初任給は新聞配達のアルバイト以下でした。
それから20年余、50歳を前にしてやっと20代後半正社員なみの年収になったと自嘲気味に話す姿をみると、
コンテンツなどという呼び方が薄っぺらく思えます。今回の養成講座にしても定員は15名。
画家の公費留学なみの規模では、焼け石に水のように感じています。
産業として育てるなら、食えるようにする…何よりそれが先決です。
一部の作品にスポットライトをあててもてはやすだけでは縁の下の仕組みはかわりません。
最低賃金法すら守れないプアな世界なのですから。
■80年代のアニメは(thankyouさん)
80年代のアニメで育った私にとってあの頃のアニメは今でも忘れられない。
あの頃のアニメって絵は雑だった。でもすごい力強いものがあってあれだけのものを作ったと思う。
今のアニメは絵がとてもきれいですごい感心する。しかしどうも海外の力を借りなければならないほど製作には空洞化があるようだ。
日本のアニメは海外のオタクたちの間ではとても愛されている。
人材が常に育ってほしい。政府がもっと補助金なり力を注げばいいのに。
■寄生虫(sakurasakuraさん)
別にアニメ製作全体で金がないわけじゃない、中抜きが多すぎて実際の作る側にお金が行ってないだけ。
そういう意味では出来上がったコンテンツで利益を得ようとしている政府も同じ穴のむじな。
ほんとうに産業育成しようとするなら構造的な問題をどうにかしろ。というかTV局の取り分と電通をはずせ。
【写真説明】 世界を席巻した「MANGA」。フランスでも若者に大人気だが…=パリのバスチーユ広場付近の日本漫画専門店
(撮影・山口昌子)
ttp://bizplus.nikkei.co.jp/genre/soumu/index.cfm?i=2007032107657b3 日本経済新聞 2007年3月22日(木)朝刊3面
映画もゲームもアニメも漫画も、権利取引一括で―政府・業界団体、今秋に商談会。
政府と映画産業団体連合会など映画やゲームの業界団体は今秋、東京国際映画祭などに合わせ、アニメなどを含めたコンテンツの
利用権などを取引する国際的な商談会を開く。政府はコンテンツビジネスを高成長分野と位置付けており、官民共同で関連産業の
海外進出を後押しする。
商談会は「ジャパン国際コンテンツフェスティバル」。映画やゲーム、アニメ、音楽、漫画など複数のコンテンツを集めて
取引できるようにする。
具体的には九月下旬から一カ月程度、東京国際映画祭と既存の「東京ゲームショウ」に加え、アニメ関連のイベントを新たに開き、
それぞれの会場に商談の場を設ける。音楽や漫画のイベントも開催し、漫画や映画のゲーム化といった相乗効果を見込む。
こうした試みは世界でも珍しいという。二〇〇八年度以降も継続する方針だ。
東京国際映画祭は〇四年度から各国のバイヤーを招いて上映権などを取引している。ただ、フランスのカンヌ映画祭などに比べて
知名度で劣るため、複数のコンテンツを商談できるようにして、魅力を高める狙いもある。
政府はコンテンツビジネスを成長産業とみている。〇五年の市場規模は十三兆七千億円で、このうち海外での売り上げは一・九%を
占める。少子化で国内市場の急拡大が見込めない一方、海外市場を開拓する余地は大きいとみて、輸出を後押しする。
「日本ブランド」を海外に発信し、日本への理解を深めることも目的の一つだ。
【図・写真】漫画のゲーム化も見込む(昨年の東京ゲームショウ)
ttp://www.business-i.jp/news/etc-page/present/200703210013o.nwc 『FujiSankei Business i.』2007年3月21日(水)10面
【新商品 プレゼント】アニメフェアのクオカードと「ゲゲゲの鬼太郎」の下敷き
■「東京国際アニメフェア」のクオカードとアニメ&映画「ゲゲゲの鬼太郎」の下敷きをセットで5人に
東京ビッグサイト(東京都江東区)で22日から「東京国際アニメフェア」が開催される。一般公開は24、25の2日間。
4月1日からフジテレビ系で毎週日曜日午前9時から放送するアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の最新映像や、1960年からの映像の歴史が
楽しめる「鬼太郎」ブースを同フェア会場に設置している。プレゼントは、アニメと4月28日から全国公開される映画
「ゲゲゲの鬼太郎」(配給・松竹)を両面に刷った下敷き(非売品)と、東京国際アニメフェアのクオカード(1000円分)のセット。
〒100-8125 東京都千代田区大手町1-7-2 フジサンケイ ビジネスアイ「クオカードとゲゲゲの鬼太郎の下敷きセットプレゼント」係。
28日消印有効。(アニメフェアに関する問い合わせはTEL03・5777・8600)
◇
応募は、官製はがきに郵便番号・住所・氏名・年齢・職業・電話番号を記入し、下記まで。
プレゼントは抽選で、発表は商品発送をもってかえます。
個人情報は、はがきの宛先会社が管理しますが、賞品提供会社の場合は案内が行くことがあります。
毎日新聞 2007年3月20日(火)地方版26面
都庁各局オススメ情報:ビッグサイトで「アニメフェア」 /東京
アニメ産業の見本市「東京国際アニメフェア2007」が22〜25日、「東京ビッグサイト」(江東区有明3)で開かれる。アニメ制作会社
からおもちゃ・ゲームメーカーまで、今年は国内外の270社・団体が参加、最先端のアニメーション技術や情報を一堂に展示する。
会場では、アニメを利用した言語教育ソフトやインターネットを利用した「ネット・アニメ」の紹介、子供のファッションショーもある。
また、アニメから生まれたロボットをテーマにした展覧会とロボットの手作り教室も開かれる。
見本市は、22〜23日を「ビジネスデー」として関係者に入場を限定するが、24〜25日は「パブリックデー」として一般公開する。
入場料は大人1000円、中高生500円。小学生以下と65歳以上、障害者は無料。問い合わせは(電話03・5777・8600)。
京都新聞 2007年3月20日(火)夕刊7面
よみがえった「ドラえもん」 新作「のび太の新魔界大冒険−七人の魔法使い」を脚本 真保裕一 「夢かない興奮している」
日本を代表するアニメ映画の新作「ドラえもん のび太の新魔界大冒険−七人の魔法使い」が上映中だ。
今回の脚本は、小説「ホワイトアウト」などで知られるミステリー作家の真保裕一。
原作者の藤子・F・不二雄が二十三年前に手がけた長編映画の傑作に磨きをかけ、現代によみがえらせた。
本作への参加を「夢がかない、興奮している」と話す真保に、ドラえもんの魅力と作品の見どころを聞いた。(立川真悟)
四次元ポケットの中身明かす 物語性より強く
「世界観の懐深さと間口の広さ。四次元ポケットの道具を使って、過去にも未来にも宇宙にも行ける。
だからこそ学習雑誌で一話完結の連載マンガなのに、長編映画にもなる。それがすごい」。
「ドラえもん」にあこがれ、アニメ製作会社に勤めたこともある真保は、世界観の魅力を語る。
「魔界大冒険」は一九八三年に連載され、八四年に映画化された。四次元ポケットから取り出した「もしもボックス」で、
この世を魔法の世界に変えたのび太とドラえもんが、予期しなかった魔王の脅威から地球を守る冒険物語。
壮大な展開はSF(サイエンス・フィクション)を「少し不思議な世界」と称した藤子の真骨頂といえる。
公開中のリメーク版は前作に比べ、物語性をより強く打ち出した。
特に、原作では影の薄かった魔王の手下にも光を当て、家族のきずなを描く感動的なサイドストーリーに仕立てたのは真保マジック。
詳細な設定を基に複雑な物語を編み込み、終幕のカタルシスを生む。ミステリー作家ならではの流儀がここでも見られる。
「敵役が引き立つと主人公が輝く。サブキャラクターに光を当てその反射で主人公の新たな一面が見えてくる」
前作のホラー的な演出から活劇中心に。「四次元ポケットの中身を見てみたい」というファンの積年の願いも脚本に生かし、
作画スタッフが見事に映像化した。寺本幸代監督のていねいな仕事ぶりもあり、大人も楽しめる作品になっている。
「物語は藤子先生の手を離れ、子どものものになっている。今、この作品を見て、私のようにアニメや、物を書くことに興味を
持ってもらえればうれしい」
小学生向けの長編アニメ 「のび太の恐竜」で成功
本紙朝刊文化面「マンガ50話」の執筆者で漫画研究家の秋田孝宏さん=写真=に、アニメの長編映画とドラえもんについて語ってもらった。
◇
アニメの長編映画は戦後、東映動画「白蛇伝」のヒットなどで盛り上がったが、七〇年代前半に一時衰退。「宇宙戦艦ヤマト」が
火付け役となり復活した。「銀河鉄道999」(七九年)「機動戦士ガンダム」(八一年)など中高生向けのアニメ映画が多く作られ、
ヒットした。
そうした中で、小学生向けの先駆けが「ドラえもん のび太の恐竜」(八〇年)だった。
アニメ映画はそれまで「まんが祭り」形式で、数本の短い作品を組み合わせる形式だった。
「子供は長編映画には耐えられない」という判断だろうが、「のび太の恐竜」は物語の優秀さもあり大ヒットした。
対象年齢を下げても興行の成功が見込めるとして、この後多くの小学生向けアニメ映画が製作されることになったといえる。
主人公をいじめるガキ大将と子分がいて、あこがれの女の子もいる。
「ドラえもん」は、「オバケのQ太郎」で設定したパターンを練り込み、完成度を高めたのが成功の理由と考える。
「ドラえもん」がマンガにしては突っ込んだ研究がなされているのは、日本人の典型的な思考や生活が現れているからでしょう。
【写真説明】映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険−七人の魔法使い」から
【写真説明】「子どもに日常と違うワクワクドキドキ感を感じてほしい。それが映画の王道。
オリジナルとは違う『おもてなし』をしたい」と話す真保裕一(東京都西東京市・シンエイ動画)
【写真説明】秋田孝宏さん
サンケイスポーツ 2007年3月20日(火)
10年ぶり!鳥山明アニメ「BLUE−」を慶太&優が歌う!
人気漫画家、鳥山明氏(51)の10年ぶりの新作アニメとなるテレビ東京系「BLUE DRAGON」(4月7日スタート、前9・0)を、
w-inds.の橘慶太(21)と女優の山田優(22)が歌でサポートすることになった。
慶太がオープニング曲「FRIEND」(5月2日発売)、優がエンディング曲「Fly So High」(今春発売)を担当。前者はミディアム
テンポのバラード、後者はポップでリズミカルなナンバーで、壮大なスケールで繰り広げられる冒険活劇を熱く盛り上げる。
同アニメは、「ドラゴンボール」シリーズの放送終了から10年ぶりに鳥山氏がキャラクター原案をデザインした話題作。
ゲームソフトで人気を集め今回アニメ化するにあたり、ソロ活動を始めた慶太と、女優業の傍ら歌手活動を再開させた優の
フレッシュコンビに白羽の矢が立てられた。
慶太は「鳥山作品を観て育った僕が担当させていただけるなんて、本当にうれしい」と大感激。アニメソングに初挑戦する優も
「夢を追いかけて努力する仲間への応援歌なので、1人でも多くの人にメッセージが届けば」と話している。
日経産業新聞 2007年3月22日(木)2面
宝島ワンダーネットが有料サイト、携帯で独自コミック、小説・新人登用で集客。
宝島社(東京・千代田)が約六%出資するインターネット関連コンテンツ制作の宝島ワンダーネット(東京・千代田)は、携帯電話で
オリジナル漫画を有料配信するサイトを四月に開設する。小説を漫画化したり、新人賞を新設し作家を発掘することで独自性を高め、
アニメやゲーム化など二次利用での収入も見込む。サイトを新人の登竜門とし、権利ビジネスの基盤として育成したい考えだ。
漫画配信サイト「ワンダーコミック」を四月二日に開設する。第一弾として配信する作品は、宝島社が主催する小説大賞
「このミステリーがすごい!」で注目されて書籍化した小説「そのケータイはXX(エクスクロス)で」が原作。
人気キャラクター作家を中心にアニメ制作会社が電子漫画化した。富士見書房のSF小説で、すでにアニメ化されている
「ロケットガール」も同様に電子漫画化して配信する。
一人の漫画家ではなく、アニメ会社に制作を委託するのは、コマ割りや演出を分業体制にすることで漫画化のスピードを上げる狙いがある。
閲覧料金は月額三百十五円からで、携帯電話三社に対応する。サイト更新の目安は週一回。オリジナル作品のほか、すでにネットで
流通している電子漫画も百作品ほどそろえる。
サイトには宝島社が持つ編集ノウハウも盛り込む。「このマンガがすごい!」などのランキング編集に携わるライターを起用し、
各作品についてのコメントや、電子漫画のオリジナルランキング「このコミックがすごい!」を掲載する。
サイト開設に合わせて、携帯向け電子漫画の新人作家を発掘する賞金総額五百万円の「モバイル・コミック大賞」も設立する。
漫画、シナリオ、アニメ部門などに分けて、このほど募集を開始した。大賞の決定は十月。直後に受賞作品をプロの漫画家や、
アニメ会社が電子漫画化し、ワンダーコミックで配信する予定だ。
受賞作品は漫画化に続き、DVD付きの雑誌発行などを想定している。新人作家を自社で開拓することで著作権の一部を確保し、
アニメや書籍化した際のライセンス収入を得る狙いだ。
【図・写真】小説「そのケータイはXXで」をアニメ制作会社と協力して漫画化する((C)twn)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年3月21日(水)1面
【検証アイ】「東京国際アニメフェア」あす開幕 “大国”の実力アピール
世界で大人気の日本製アニメーション。その全容を一度に見られる「東京国際アニメフェア2007」が22日、東京・有明の
「東京ビッグサイト」で開幕する。内外から集まるアニメ関係者に“アニメ大国”の実力を改めてアピールする。
一般向けにはキャラクターショーなどが用意されており、ファンや親子連れも楽しめる春のイベントだ。
◆06年は来場9万人超
今回で6回目を迎えるフェアは、東京都の地場産業ともいえるアニメの振興を目的に2002年から始まった。
提唱したのは石原慎太郎・東京都知事で、現在は実行委員長を務める。
フェアは回を追うごとに参加企業や来場者が増加。世界中から集まるバイヤーに、日本のアニメを売り込むビジネスと、
ファンらに最新キャラクターや作品を見てもらうショーとしての両面を持つ、世界でも屈指のアニメ専門イベントへと成長した。
06年の来場者数は総計で9万7714人となり、05年実績を1万4000人上回った。このうち、海外からの参加者は795人で05年と比べ1割増。
海外招待や公式サイトによる海外バイヤーの参加受け付けなどが奏功し、1回目の231人から3・4倍も拡大した。
◆課題も浮き彫りに
フェアが順調に育つ一方で、海外マーケットへの取り組み拡大や、人材育成など業界の抱える課題も浮き彫りになってきた。
少子高齢化が進み人口減少が懸念される日本では、世界に通用するコンテンツを生み出し、ソフト産業による経済発展が望まれる。
アニメはその先兵だ。
ただ、海外では03年にアカデミー賞を受賞した宮崎駿監督の作品や、70年代、80年代に日本で放映された名作アニメが人気を
博しているのが現状。今後は、最新作品で世界に認められる必要がある。真の国際化を目指した日本アニメの挑戦が始まった。
◇
■少子化で厳しいテレビ放映枠 世界市場へ商品売り込み
毎週、100本に届こうかという数の新作アニメがテレビで放映されている。本数の増加にともない、厳しくなっているのが
放映枠の確保だ。かつては“アニメ天国”だった夕方から夜にかけた時間帯からアニメが消え、深夜枠も奪い合う状態が続いてる。
◆グッズ収益低調
また、作品数の急増でファンの獲得競争が激しくなり、DVDや関連グッズを作っても以前ほど売れず、収益の確保も難しくなって
きている。そうした中、世界へと目を向け、グローバル市場で収益をあげようという動きもでてきた。
かつて午後6時台、7時台といえばアニメ番組がテレビの定番だった。新番組や再放送の番組が連日のように放映され、
子供たちを熱狂させた。その子供たちが成長してクリエーターとなり新作を作り、かくして日本は世界に冠たるアニメ大国となった。
しかし現在、テレビ東京系をのぞけば夕方にアニメを放映するテレビ局は少ない。CS(通信衛星)チャンネル「アニマックス」を
運営するアニマックスブロードキャスト・ジャパンの滝山雅夫社長は、「少子化やライフスタイルの多様化により、夜7時台の
アニメーションが以前ほど視聴率をとれなくなった」と説明する。
視聴率が低ければスポンサーは付かずテレビ局も放映を渋る。結果、アニメの多くが深夜帯へと移行して、小中学生から上の層を
狙った内容でDVDの映像ビジネスや、キャラクタービジネスを視野に入れたものが多くなる。
このため、親子で楽しめる物語性の高い作品が少なくなってしまった。
(
>>100の続き)
◆CSで「名作劇場」
アニマックスは今年4月から10年ぶりに「世界名作劇場」を復活させ「レ・ミゼラブル 少女コゼット」を放映する。
「世界名作劇場」は日本アニメーションの制作で、1975年の「フランダースの犬」から97年3月の「家なき子レミ」まで計23作が放映された。
この中には「千と千尋の神隠し」の宮崎駿監督や「火垂るの墓」の高畑勲監督らが携わった「赤毛のアン」も含まれている。
「機動戦士ガンダム」のようなロボット物語とは別に、叙情性とファンタジー性を持ったアニメが日本に育ち、世界を席巻するように
なった原点は「世界名作劇場」にあったともいわれている。
CSは、地上波ほど放送の費用はかからず、時間帯も子供に見てもらえる夕刻を選べる。さらに「アニマックスは世界にネットワークを
持っていて、世界中に番組を供給できる」メリットも大きい。国内だけで放映し、DVD化して終わっていたアニメビジネスに、
世界というマーケットを加えられるからだ。
玩具メーカーのセガトイズが制作にかかわり、4月から日本で放映が始まる「爆丸バトルブローラーズ」は、当初から世界展開を
狙って作られた作品だ。セガトイズでは06年4月にカナダの玩具メーカー「スピン・マスター」、カナダのメディア企業
「コーラス・エンタテインメント・インク」とグローバル展開で提携。誰にも受け入れられやすいアニメを前面に打ち出し、
玩具や関連商品を世界市場で売ろうとしている。
日本での放送に続き、5月にはカナダ、秋にはアジアや欧州でもアニメの放映をスタートさせ、合わせて玩具や関連商品を販売
していく。少子化などにより日本だけでは厳しくなるアニメ関連市場も、世界規模で見ればまままだ大きい。(谷口隆一)
◇
■クリエーター登竜門
いくら技術が進んでも、絵を描いたり作品を生み出すクリエーターがいなければアニメは世に出ない。
新しい才能を見つけ、世界にアピールする場としても東京国際アニメフェアは、重要な役割を持っている。
会場内の一角に設けられる「クリエーターズワールド」は、新進クリエーターたちが自分で制作したCG(コンピューターグラフィックス)
映像やキャラクターデザインなどを披露する、いわば“人材の見本市”。今回が5回目で、毎回、優れたクリエーターを輩出して
業界へ送り込んできた。
今回は昨秋開催の「東京コンテンツマーケット」で「TCMアワード動画部門賞」を受賞したTAKORASU氏や、「東京アニメアワード
企業賞」など数々の入賞歴を持つ深瀬沙哉(さや)氏ら12組のクリエーターが参加。個人で手がけたをは思えない、ハイクオリティーの
作品を展示・上映してアピールする。
新人クリエーターを支援する組織「動画革命東京」も、東京国際アニメフェアの会場でブースを出展して現在の支援状況を発表する。
動画革命東京はコンテンツ投資などを行うシンク(東京都港区)の子会社、イノベーション東京が窓口となり設立され、
06年からプロジェクトを立ち上げた。アイデアや技術があっても、資金面から作品を制作できないクリエーターを支援する。
具体的には、公募した作品の中から08年春までに20組のクリエーターを選び出し、まずパイロット版を作ってもらう。
これを基にスポンサーやパートナーを募り、大きな作品へと育て上げていく企画だ。
一方、新人クリエーターらにとって、内外からアニメ関連企業が集まる東京国際アニメフェアは、才能を見せる絶好のチャンス。
22日にはステージを使ったプレゼンテーションも行い、世界に向けてその才能を発信する。
ttp://josei7.com/topics.html 『女性セブン』2007年4月12日号(3月22日発売)
p.149〜
華麗なるオタージョライフ−あなたのオタク度チェック付き
(オタク女子、藤山哲人「萌える聖地アキバ」、「となりの801ちゃん」担当・中江陽奈 、
ぺんたぶ「腐女子彼女。」、中川翔子 、栗山千秋他)
『女性セブン』2007年3月29日号(3月15日)
p.177〜
<超>地元丼グルメ図鑑−噂のふるさと丼紀行
(柳生九兵衛 、 北海道「きゃべつ天丼」、福島「ラーメン丼」、埼玉「鰉魚丼」、東京「オタク丼」、
千葉「やきはま丼」、沖縄「元祖海ぶどう丼」他)
※「オタージョ」などと言う「スタメン」のインチキ造語を使用するとは...
もともと同じ広告屋が絡んでるんじゃね
>102-103
スタ☆メンの定義では「一見普通に見えるが実はオタクのOL」だけど、
女性セブンではOL・学生両方扱っている。
それにスタ☆メンのオタージョ特集ではBLや801は扱ってないよ。
日本人腐女子は昔で言うオールドミスやひきこもりばかりの
「BL系乙女」、中国人腐女子はコスプレ大会に出る女子高生
「オタクーニャン」として扱っている。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007032220.html ZAKZAK 2007年3月22日(木)
萌え〜今度はマスクっ娘…メード全員着用カフェも
花粉症のこの季節、必須アイテムと言えばマスク。白くてダサいイメージを一新、ブームが起きるかもしれない。
来月6日、出演アイドル全員がマスクを着用した日本初のマスクDVDと写真集が同時発売されるのだ。
その名も「マスク☆ムスメ」(アルバトロス)。いったいどんな中身なのか。
オタク事情に詳しいライターが明かす。「すでに秋葉原にはメード全員がマスク着用のカフェが出現していて、
メガネっ娘に続くブームとしてマスク娘がキテますよ」
インターネットTV「Gyao」やスカパーエンタ!371でも関連番組が放送されているほどだという。
この「マスク☆ムスメ」のDVD撮影には中学生から30代まで幅広い年齢層の女性が参加し、水着や制服、メード服など
さまざまなシチュエーションの“マスクっ娘”たちが登場する。白だけでなく、レースやプリント柄、手作りマスクまでさまざま。
「決して、マスクフェチ向けのDVDではありません」と熱く語るのは企画・監督にあたった石川順さん。なぜ、撮ろうと思い立ったのか。
「電車の中でマスクをしている女性を見て、『あ、いいな』とふと思い、社内のプレゼンにかけたら、すっと通りました。
うれしかったのは出演した女の子たちがみんな喜んでやってくれたこと」(石川さん)
写真集を発売する太田出版の取締役、落合美砂さんは、「男性スタッフのウケが良かったので決めました。
『守ってあげたくなる』という意見もありましたね」と語る。
こうした中、深夜番組にマスク着用で出演中のアイドル、中川杏奈(20)が日本初のマスクアイドルとしてネット上で
ひそかな話題になっているなど、いよいよブレークの兆しだ。
【写真】日本初のマスクアイドル、中川杏奈
【写真】DVD「マスク☆ムスメ」
ttp://www.tp-ep.co.jp/ep-hp/special2.html 『萌え萌え武器事典II』
著者/訳者名 武器事典制作委員会 出版社名 イーグルパブリシング (ISBN:978-4-86146-125-5)
発行年月 2007年03月 価格 1,470円(税込)
大好評の「萌え萌え武器事典」(06’6月刊 現6刷)の続刊が満を持して登場です!
前作、萌え萌え武器事典では紹介出来なかった武器をさらにパワーアップした内容とイラストで徹底解説しています。
スポーツニッポン 2007年3月22日(木)22面
世界のメイサ、アニメで声優デビュー−−映画「ベクシル―2077 日本鎖国」
◇欧米など数十カ国で公開
女優の黒木メイサ(18)がCGアニメ映画「ベクシル―2077 日本鎖国―」で初めて声優に挑戦することになった。
同作は、大ヒット映画「タイタニック」のCGを手掛けた曽利文彦監督(42)が描くSFアクションで、世界各国での公開を予定している。
共演はそれぞれ声優初挑戦となる松雪泰子(34)谷原章介(34)の豪華布陣。今夏公開。
◇世界の曽利監督絶賛「キャラを凌駕」−−松雪・谷原、共演陣も豪華キャスト
◇「重圧感じた」
女優として成長著しい黒木が、アニメ映画のヒロインで世界に打って出る。
「ベクシル…」は、近未来の日本が舞台。国際連合を脱退し、鎖国を開始した謎の国家というオリジナルな設定だ。
黒木が演じるのは、日本への潜入作戦を実行する米国特殊部隊の女性兵士ベクシル。
ロボットの中からにらみを利かせるシャープな目つき、クールな印象は黒木にうりふたつだ。
3月上旬にアフレコ収録を行い、黒木は「最高のスタッフが作り上げたアニメーションに、命を吹き込むという作業。
プレッシャーも感じましたが、精いっぱいやりました」とたくましく語った。
曽利監督は、ルックスやスタンスが登場人物と重なるキャスティングにこだわり「クールな外見に反した熱い情熱がベクシルそのもの。
アニメーションのキャラクターを凌駕できる数少ない女優さん」と説明する。
共演陣にも豪華キャストがそろった。物語のカギを握る日本人・マリア役に「フラガール」での熱演が記憶に新しい松雪。
今月14日に結婚し、公私ともに充実している谷原がベクシルの恋人・レオンを演じる。それぞれ声優初挑戦だが、演技力は折り紙付き。
松雪は「初めてのフィールドだったので、試行錯誤しながら頑張りました」。
曽利監督は、米映画「タイタニック」(97年)にCGアニメーターとして参加。02年には窪塚洋介(27)主演の映画「ピンポン」で、
初メガホンを取った世界が注目する逸材。4月の完成を前に、各国から配給のオファーがあり、欧米など数十カ国での公開を見込んでいる。
現在世界で放送されているアニメの6割が日本製。だがディズニーアニメのような3次元CGでは後れをとっており、
同監督は「ハリウッドに育ててもらった恩返しと挑戦状」と話している。
■メモ
▽「ベクシル―2077 日本鎖国―」
2067年、日本はハイテク技術を駆使した完全なる鎖国をスタートする。その後日本の情勢は秘密のベールに包まれたまま10年が経過。
2077年、米国特殊部隊「SWORD」所属の女性兵士ベクシルは、日本への潜入作戦を実行。そこでベクシルが目にしたのは、
延々と続く荒廃した地だった。
◇舞台で男装スパイ「大暴れ」−−「何日君再来」
○…黒木は、舞台では男装の麗人に挑む。5月4日に東京・日生劇場で開幕する「何日君再来(イツノヒカキミカエル)」で中国の
女スパイを演じるもの。身長1メートル65、股下90センチ近いプロポーションでの男装はまるで少女漫画から飛び出したよう。
「初めは男装したスパイ役と聞いて驚くとともに、複雑な気持ちでした。でも本を読んだ今は、男装の理由もアクションが
たくさんある理由も分かったので、大暴れしてやるぞ!と楽しみです」と張り切っている。
◆黒木メイサ(くろき・めいさ)
1988年(昭63)5月28日、沖縄県生まれの18歳。04年、つかこうへい劇団の舞台「熱海殺人事件・平壌から来た女刑事」で女優デビュー。
ファッション誌「JJ」のモデルを務める傍ら、05年の舞台「あずみ」では明治座史上最年少座長(16歳)。
映画、ドラマに多数出演し、4月7日に映画「大帝の剣」が公開予定。1メートル65、血液型A。
◇「ピンポン」
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された松本大洋氏の人気漫画が原作。
卓球に情熱をささげる高校生たちの青春を描いたスポ根もの。脚本は宮藤官九郎
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070323/ent070323002.htm 産経新聞 2007年3月23日(金)東京朝刊19面
「狼少年ケン」「冒険ガボテン島」… 懐かしの漫画が続々と復刻
昭和30〜40年代に人気を集めながら、絶版になった少年少女漫画が続々と復刻されている。当時の雑誌などから採録して完全版にした
ものがある一方、出版元のデジタル情報を利用した受注製本も。古本は10年ほど前のレア漫画バブルで“高根の花”になっただけに、
復刻版は手軽な価格が人気。「少年時代の思い出を買い戻すことができた」という40〜50代男性を中心に、熱烈な支持を集めている。
(八並朋昌)
「狼少年ケン」「光速エスパー」「冒険ガボテン島」…。東京・西新宿の出版社、パンローリングが「マンガショップ」シリーズ
として、平成16年から復刻したのは79タイトル158点に上る。
「当時の単行本はエピソードの抜けが多く、復刻の際は連載誌や付録から補完するなどして、完全版にしている」と、編集者の
日下宏介さん(29)。復刻版が初の単行本となった作品もある。「巻末には連載の扉絵集やアニメの歌詞などを収録している」という。
一律1890円だが、400ページ近いものもある。購買層は40〜50代男性が大半で、作品により同年代女性も。ネット通販もしているが
「店頭販売が96%を占める」のが特徴。初版2000〜5000部で、「マイティジャック」「電人Xマン」など3点はすでに増刷し、
間もなく増刷するものも多い。作詞家の川内康範さん原作の「太陽仮面」は、14日の発売前から増刷が決まったほどの人気だ。
ラーメンが50〜60円だった昭和30年代、漫画月刊誌は100円以上した。「毎号買える子は一部で、友達で回し読みするなど、
じっくり読めない人が多かったようだ」と日下さん。古本を読もうにも「レア本バブル」を経て1冊数千円など、手軽には買えない。
こんな中で復刻版を手にした読者からは「経済的に余裕が出た今、ようやく読むことができた」「少年時代の思い出を買い戻すことが
できた」と喜びの声が寄せられているという。「こだわりの装丁はオリジナルに近く、コレクション需要にも十分応えられる」のも
人気の理由だ。
◇
こうした熱い思いを受け、「冒険ガボテン島」「少年忍者 風のフジ丸」などに続き来月には「スーパージェッター」3巻が復刻
される漫画家の久松文雄さん(63)は、新たな描き下ろし70ページを盛り込む。
「作品が復刻されるのはうれしい。それが発展して今度は40年ぶりに新たに描き下ろした。当時の描写の再現には苦労したが、
私自身も若返った感じだ」と話している。
一方、コンテンツワークス(東京都文京区)は「コミック・オンデマンド」シリーズ(945円から)を手がける。講談社、小学館、
青林堂ビジュアル、秋田書店、少年画報社、リイド社、双葉社の大手出版元が参加し、「絶版本などを電子書籍化した各社の保存情報を
借り、注文ごとに特殊プリンターなどで製本する」と、担当者の池川佳宏さん(31)。
こちらは単行本の内容をそのまま復刻し、装丁は簡略化。現在1500タイトル、5000点を扱い、少女漫画も豊富。毎月200〜300点ずつ
増えているという。
ネット直売のみだが、電子配信ではなく製本した漫画が売れる理由を「やはり手に持って、ページをめくりながら読みたい人が
多いから」と池川さんは話している。
◇
■手塚作品、受注製本も
パンローリング((電)03・5386・7391)のマンガショップシリーズは毎月6点ずつ、新たに復刻しており、来月は「スーパージェッター」
のほか、「拳銃王子」「ばんざい探偵長」「復讐記+影丸穣也短編集」を発売する。
コンテンツワークスのコミックパーク(
ttp://www.comicpark.net/)は400冊の手塚治虫漫画全集から、好きな部分を220ページ分
盛り込める「手塚治虫オンデマンドマガジン」を来月16日に始める。B5判、1365円で、注文者のメッセージ記載や、奥付の編集者が
注文者の氏名になる特典付きだ。
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200703230038a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年3月23日(金)31面
東京国際フェア開幕 日本のアニメパワー体感
日本のアニメーションを世界に発信する展示会「東京国際アニメフェア2007」が22日、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で開幕した。
初日はビジネスデーで、新しいキャラクターを探す業界関係者や海外のバイヤーが多く来場し、ブースやステージでの発表会を通じ、
日本のアニメのパワーを体感していた。今回が6回目で、開催は25日まで。
会場内には新作の映像や関連資料をそろえたブースが軒を並べ、キャラクターにふんしたコンパニオンが作品をアピールしていた。
フジテレビジョンは5度目のテレビアニメ化となる水木しげる氏原作の「ゲゲゲの鬼太郎」を大々的にPR。「目玉おやじ」を乗せた
「一反もめん」のバルーンを浮かべ、「ぬりかべ」や「子泣き爺」が来場者を“墓場”へ誘っていた。
ゲゲゲの鬼太郎は1968年の1期目放送以来、90年代までに4度、テレビシリーズ化された。実写ドラマ化もされ、ゴールデンウイークに
実写の劇場版の公開を控える。DVDボックス化された60年代から80年代までの3シリーズの売り上げは10億円に達し、90年代のシリーズも
今秋、発売される。11年ぶりの新シリーズも、国民的な認知度をバックに視聴者を集める。放送は4月1日朝9時から。
産経新聞 2007年3月23日(金)東京朝刊29面
アニメフェア開幕 過去最多270社参加
世界最大級のアニメイベント「東京国際アニメフェア2007」が22日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。
6年目を迎え、制作会社、放送局、ゲームメーカーなど過去最多の約270社が参加。新作アニメや映画、関連グッズなどのコンテンツを
紹介し、10万人の来場者を見込んでいる。
アニメーションとロボットに焦点をあてた企画展のほか、アニメ制作ソフト「フラッシュ」を使った個人制作アニメの作品も多数紹介。
シンポジウムやファッションショー、声優を招いてのイベントなども実施される。
フジテレビブースでは、4月1日からシリーズ第5弾の放送が始まる「ゲゲゲの鬼太郎」を展示。人気キャラクターにふんしたスタッフが
参加型の野球ゲームを催していた。一般公開日は24、25日。入場料は大人1000円、中高生500円。
サンケイスポーツ 2007年3月23日(金)
ゲゲゲ!墓場からねずみ男まで再現−東京国際アニメフェア07
東京都が主催する「東京国際アニメフェア2007」が22日、東京・有明のビッグサイトで開催された。
フジテレビ展示ブースでは、4月1日からスタートする人気妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(日曜前9・0、地域により放送日時が異なる)
のプロモーションをメーンに、同作の新ポスターや新映像を公開。
おなじみの鬼太郎、ねずみ男らの着ぐるみも登場し、墓場のセットでは鬼太郎Tシャツなどが当たる妖怪版の野球盤ゲームが楽しめる。
一般公開は24、25日。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_03/g2007032305.html ZAKZAK 2007年3月23日(金)
鬼太郎がお出迎え「墓場の運動会」も…アニメフェア
ttp://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070323AT1D2206F22032007.html 日本経済新聞 2007年3月23日(金)朝刊12面
「東京国際アニメフェア」開幕、ファンド支援の個人作品増える。
日本最大のアニメーション見本市「東京国際アニメフェア2007」(東京都主催)が二十二日、東京ビッグサイト
(東京・江東)で開幕した。出展社はアニメ会社や玩具メーカーなど二百七十社で過去最大。監督や脚本、制作などを
一人でこなすアニメ作家を支援する企業やファンドが増えたのが目立った。
宇木敦哉氏の「センコロール」など個人制作の七作品を出展したアニメイノベーション東京(東京・港)は、
東京都や政策投資銀行などが出資する。
アニメフェアは二十四―二十五日が一般公開日で、入場料は大人千円。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070323-173630.html ニッカンスポーツ 2007年3月23日(金)
槙原「証拠出せ」松本零士氏訴える
シンガー・ソングライター槙原敬之(37)が「『銀河鉄道999』のセリフを無断で使用された」と槙原を非難した漫画家
松本零士氏(69)に対し、盗作の証拠提出を求める訴えを東京地裁に起こしていることが22日、分かった。
証拠がない場合、2200万円の損害賠償も求めており、第1回口頭弁論が今月末に予定されている。
槙原と松本氏の盗作問題が、法廷闘争に持ち込まれた。槙原はこのほど、松本氏に盗作した証拠の提出を求める「著作権侵害不存在
確認等請求」の訴えを東京地裁に提出した。証拠が示されなかった場合、仕事上のダメージを受けたとして、2200万円の損害賠償を求める
としている。来週、第1回口頭弁論が予定されている。槙原の所属事務所は「代理人に任せているのでコメントできない」と話している。
盗作騒動が起こったのは昨年秋。松本氏が、槙原作詞・作曲の曲「約束の場所」(歌はケミストリー)の歌詞の一部が「『銀河鉄道999』
のセリフの無断使用」として、槙原に謝罪を求めたことから始まった。問題の歌詞は「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」。
松本氏は「銀河鉄道−」の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」のセリフを盗作したとマスコミに対して主張した。
「ここ10年、私の講演テーマとして何度も若者に語りかけた言葉」として、槙原がセリフを知らないはずがないとした。
これに対し、槙原は盗作を完全否定した。自分の公式ホームページで「『銀河鉄道−』を個人的な好みから1度も読んだことがない。
盗作の汚名を着せられた」と訴えた。騒動でCM放送休止のダメージも受け、逆に松本氏に「謝ってほしい」とした。
当初、双方とも法廷闘争に持ち込む意思は示さず、収束したとみられていた。しかし、槙原側はシンガーソングライターにとって
最も屈辱的な「盗作者」とされたまま、活動を続けるのに納得できなかったようだ。昨秋から平行線だった両者の言い分は、
司法の判断に委ねられた。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070324-OHT1T00059.htm スポーツ報知 2007年3月24日(土)
押井守監督NHKで1分アニメ…「鉄コン―」アリアス監督ら15組
「イノセンス」「うる星やつら」などで知られるアニメ界の巨匠、押井守監督、アニメ映画「鉄コン筋クリート」のマイケル・
アリアス監督ら15組のアニメクリエーターが、それぞれ1分アニメを制作し、NHKが5月7日から放送することが23日、分かった。
同局はこの企画を「アニ*クリ15」とし、5人ずつ3組に分け、各組4か月ずつ計1年間放送する。
アニメの内容は自由。NHKだけに、スポンサーの意向に縛られることもない。押井監督は「情報の海で生まれた人魚姫の一瞬の
生命の物語」と作品の構想を披露。
アリアス監督も「初めての監督の仕事としていきなり長編(「鉄コン―」)を作った僕にとっては、短い作品にかかわることは
かえって新鮮」と意気込んでいる。1分という特性を生かし、同局は時間を決めず、番組と番組の間にゲリラ的に放送する。
NHKでは、昨年から放送中の謎の1分ドラマ「エル・ポポラッチがゆく!!」が若者を中心に反響を呼び、ホームページにも多くの
アクセスがある。「アニクリ」はその第2弾。傑作が生まれれば、国際的なアニメコンクールにも出品する方針だ。
ttp://www.asahi.com/culture/update/0324/014.html 朝日新聞 2007年3月24日(土)
JAPANコンテンツ結集 映画もアニメも…秋にフェス (関連
>>94)
日本の映画、アニメ、ゲームを一堂に集めて紹介する「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(コンフェス)が、9月から
東京中心に開催されることがこのほど決まった。コンテンツ産業は、アニメが映画やゲームになるなど「マルチコンテンツ化」が進む。
ばらばらだったイベントを束ねることで、世界的に評価の高いアニメやゲームを見に来た客に映画を見てもらうなど相乗効果を高め、
海外向けの商談の機会を増やす狙いだ。
日本動画協会など関連団体の代表者らで構成する実行委員会が同日、発表した。コンフェスは開会式典のある9月19日から10月28日まで。
秋に単独開催だった東京ゲームショウ、東京国際映画祭はコンフェスの一環になる。アニメも、例年春に開く東京国際アニメフェアと
別に、新イベントを10月中旬か下旬に開く。
10月には、海外から専門家らを招いたビジネス向け会議・情報交換会を開き、海外輸出への商談会の場にもする。
大阪でも催しを開く予定だ。
イベントの名称は当初、コンテンツカーニバルとの案もあったが、宗教色を薄めるためフェスティバルに落ち着いた。
和製コンテンツは、アニメやゲームが高い評価を得ているものの、全体としては海外の映画祭のような世界発信が不十分とされてきた。
コンフェスを後押しする経済産業省によると、映像、音楽など日本のコンテンツ産業の規模は05年で13.7兆円だが、うち海外での
売り上げは3千億円にとどまるとみられる。
22日記者会見した大谷信義・実行委員長(松竹会長)は、「世界に発信できる産業として育てる使命がある」と意義を強調したが、
取り組みは「緒についたばかり」(和田洋一コンピュータエンターテインメント協会会長)でもある。
今回の開催期間は、決定済みのゲームショウと映画祭の日程に合わせたため40日間と長く、来訪客がすべてを見るのは難しい。
将来は期間を2週間に短縮するという。共通ロゴやキャッチフレーズも催しに冠する計画だが、独自の歴史をもつ各イベントだけに、
統合には工夫も要りそうだ。
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070322i514.htm?from=main5 読売新聞 2007年3月22日(木)
日本のコンテンツを世界発信、東京で秋に国際フェス
日本の映画やアニメ、音楽、ゲームなどを世界にアピールする「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(Con Fes=コンフェス)」
が今秋、開かれることになり、実行委員会(委員長=大谷信義・松竹会長)が22日、東京・有明の東京ビッグサイトで概要を発表した。
9月19日に千葉・幕張で開催される「東京ゲームショウ」からスタート。10月の「東京国際映画祭」までの40日間、コンテンツ
(エンターテインメント・ソフト)関連イベントを集中的に開催する。人気デザイナーの佐藤可士和(かしわ)氏が、ポスターなど
アート面の演出を行う。
大谷委員長は「日本のコンテンツここにありと国内外にアピールし、産業として一層の飛躍を図りたい」とあいさつ。
実行本部エグゼクティブプロデューサーの重延浩テレビマンユニオン会長は「いろんなジャンルが連動して、新しい発想の
コンテンツを産み出すということが起きている。日本のエネルギーを結集する」と語った。
ttp://books.yahoo.co.jp/book_detail/31854207 『リビドー・ガールズ 女子とエロ』
神谷巻尾/編 パルコエンタテインメント事業局 発行年月2007年3月
価格(税込) 1,470円 ページ数/版型 214P 19cm ISBN : 4-89194-747-0
ボーイズラブ、ティーンズラブ、レゲエダンス…女子エロ解放の時が来た!
気鋭の女性ライターたちが、リビドーを追求し、遊び、妄想する、画期的な"女子的エロス"文化論。
目次
1 肉編(座談会 文化系女子のヰタ・セクスアリス
「私のようなイタい女たち」に贈るAVガイド
女の子のためのロマンポルノ鑑賞ガイド
少女たちは欲情する―エッチ系少女マンガの現在
エロ小説 脳で感じるエクスタシー ほか)
2 きのこ編(座談会 ガールズ・リビドー、道程と行方と
この世に残された最後の楽園はボーイズラブだぜ、ベイベー
やおいとスラッシュが出会った時代にツカまって
バカエロ ヌけない悦び
「一度お願いしたいと思う有名人」アンケート)
ttp://www.asahi.com/life/update/0324/004.html 朝日新聞 2007年3月24日(土)夕刊14面
来月、もやし国際会議
世界約20カ国のもやし生産者らが集まり、もやしの機能性についての研究成果や調理法などを報告する国際会議が
4月16〜19日、東京などで開かれる。日本ではラーメンや中華料理の材料としてのイメージが強いもやしだが、欧米では
健康野菜として注目されているという。漢字で書くと「萌(も)やし」。日本の生産者は「世は健康ブームに『萌え』ブーム。 ←
健康野菜としての認知度を高め、一層の消費拡大につながれば」と期待を寄せる。
生産者団体「全日本豆萌工業組合連合会」によると、日本のもやし生産量は年間約50万トン。1人あたり毎日約10グラムずつ
食べている計算で世界有数のもやし消費国という。
もやしは、化学肥料や農薬を使わない上、ミネラル類やビタミンなどが豊富。欧米では、もやしを含む植物の新芽が健康食材として
注目され、サラダやスープの具として好まれているという。
会議は90年から欧米各地で開かれ、17回目の今回はアジアで初開催。国際もやし生産者協会(本部・アメリカ)と全萌連の共催。
産経新聞 2007年3月24日(土)東京朝刊28面
【私の一票】広い視点で文化支援を
■板橋区、大学院生 阿部卓也さん(28)
大学院でデザインやアートを専攻している。コンテンツ産業の現場で働いた経験もあるが、
文化や芸術に対する行政の施策に、現場とのずれを感じる。
日本のアニメは世界的に評価されているが、行政の政策的支援は「産業的成功」など
極めて限られた文脈でしか考えていないと思う。行政による文化の支援は、「お金を生むから」
という観点ではなく、その文化の助成を通じて市民社会が活性化するかどうかが大切だと思う。
例えば、優れた批評をする読み手を育てるのも重要な文化支援。東京は政治や経済の中心で
あるだけでなく、多くのクリエーターが集まる文化の中心でもある。
それだけに、より広い視点に立って文化支援をしてくれる都知事候補を望んでいる。
サンケイスポーツ 2007年3月25日(日)
芸能集音マイク
★小倉優子
東京・秋葉原のヨドバシアキバで行われたオリジナル動画満載サイト「ドーガ堂」のオープン記念イベントに出席。
同サイトのグラビアコンテンツ中の料理場面を再現、「料理はあまりやらないけど好き。得意料理はゆで卵」。
★北原照久氏
玩具コレクター(49)。東京・台場で行われた漫画「鉄人28号」と「ジャイアントロボ」のイベントに参加。
アニメ「GR GIANTROBO」の声優、沢井美優(19)と“ロボット憲章”の調印式を行い、「ロボットと共存し平和を守る」
などという憲章を読み上げた。31日にアニメ映画「鉄人28号 白昼の残月」が公開になる。
★成海璃子
現役中学生女優(14)。小説「14歳の恋花」(主婦の友社、1050円)の発売を記念して、東京・紀伊國屋書店新宿南店で
握手会を行った。同書は雑誌「ハナチュー」の中学生読者が、ケータイ投稿で綴ったリアルな恋愛小説22話を1冊にまとめたもので、
成海が写真で演じている。
日経プラスワン 2007年3月24日(土)20面
カワイイ!(妙なお話)
ローカル線の列車に乗っていて、女子高生たちの「カ・ワ・イ・イ!」という言葉が妙に耳にこびりついた。
列車内で化粧しながら乱発するその言葉のイントネーションは、東京・渋谷の繁華街で少女たちが発する
「カワイイ!」と全く同じ。上に「超(チョー)」や「ヤバイ、メチャメチャ」などを付けるのも全国共通のようだ。
彼女らは世の中のあらゆるものをカワイイものと、そうでないものとに分けてしまう。好ましいものすべてに、
この形容詞を用いているように見受けられる。
私が愛犬や近所の赤ちゃんのしぐさを見て「かわいい」と言うのとは、用途がかなり異なるのである。
彼女たちの「カワイイ文化」は、少女アニメのキャラクターなどと一緒に海外に輸出されている。
ローマ字の「kawaii」は英語圏やフランス語圏でも使われる。
言葉は時代とともに変わるものなのだけれど、「かわいい」ほど変化の激しい言葉はない。なぜなのだろう。
民俗学者の柳田国男も一九四一年に「涕泣(ていきゅう)史談」と題した講演で触れている。
「カハイイは古い語ではない」と述べ「顔はゆい」が元の言葉と指摘。「中世の用法ではフビンナまたは見るに忍びぬを
意味し、それが一転しては子供とか女とか、自分より弱い者への愛情だけに限られることになっている」と論じた。
高度経済成長期を経て九割が中流家庭の時代に突入。そこで育った少女たちが「かわいい」から「カワイイ!」を生み出し、
「kawaii」を海外に送り出す。
世間が弱い立場にいた少女らに向けて使っていた愛情表現が「かわいい」とするなら、「カワイイ!」は立場を変えた
少女たちが仲間だけに通じる意味に改造してしまった形容詞。少女たちが世間に向けた逆襲の表現なのかもしれないね。
(特別編集委員 足立則夫)
※「カワイイ」なんて80年代前半から使われてたようだから今更感があるんだけど
読売新聞 2007年3月24日(土)東京夕刊13面
[ひと]作風、初期に戻った感じ 萩尾望都さん
「久しぶりに描いたSFマンガが選ばれてびっくりしています」
『バルバラ異界』(小学館、全4巻)で第27回日本SF大賞を受賞した萩尾望都さん(57)=写真=は感慨深げ。
同賞は小説のほか映画やアニメも対象になるが、マンガ作品は1983年の大友克洋『童夢』以来。
「結局私、超能力とか不老不死というテーマが好きなんですね」
『バルバラ異界』は、眠り続ける少女が夢見る異世界と、近未来の現実の日本が迷路のように交錯する本格SF。
従来の萩尾作品と比べて特筆すべきは、夢にダイブする能力を持つ主人公・渡会と、息子キリヤとの「父子関係」に
重点が置かれていることだ。「年を取ったらちゃんと大人になれると思ったのに、40になっても50になっても意識は
20歳のころと変わらない。昔は反発していた親の気持ちが、だんだんわかってくるようになりました」
息子とのコミュニケーションに悩む渡会の最初のイメージは、俳優の金城武だったそうだ。
「でも、途中から性格がどんどんコミカルになってしまい、作品のタッチまで自分の初期のころに戻った感じで、楽しかったです」
参考:読売新聞 2007年3月19日(月)
アニメ化される漫画「地球(テラ)へ…」の原作者 竹宮惠子(たけみやけいこ)
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070319et06.htm
毎日新聞 2007年3月24日(土)大阪夕刊12面
喜々快々:人めぼれ わしは大阪弁の宇宙人−−金木義男さん
◇「宇宙人のツッコミ」を自費出版、金木義男さん(70)=大阪市西成区
◇1人でも2人でも受け入れてくれる人おったら最高や
コミックやフィギュアショップ、ガチャポンが並び、オタクが集う大阪・日本橋の通称「オタロード」。
この通りの約400メートルを毎日4〜5時間、行ったり来たりしてる。それも、ホームセンターで2万9800円で買ったリヤカーに、
「宇宙人の本買うて」と書いた黄色ののぼりを立てて……。
リヤカーには、自費出版した「宇宙人のツッコミ」(1000円)なる本を積んでいる。なんでまた、ここで?
「最初は御堂筋や四つ橋筋や新世界や、いろんな所で売ってたんですが、『日本橋がよろしいで。怪しいのがいっぱいおる』
と言われて」。あんたが一番怪しい。
だいたい、出版社がタイトルを聞いて、「アブナイことない?」と心配したと言うんだから。中身は「人間は未熟や」ってことを
書いてある。「戦争や紛争をようなくさんからみじゅくや」「核兵器を持ってるからみじゅくや」「政治家にも役人にも好き勝手に
されていて何もようせんからみじゅくや」――。けだし、ごもっとも。
なんでまた、こんなこと考えましてん?と尋ねたら、かれこれ50年前、宇宙や地球をテーマにした新聞の連載記事を読んで、
ひらめいたのだとか。「ええとか悪いとか、人間の持ってる価値観は、ホンマはないんちゃうか」と。
20代のそのころ、現代美術を志し、絵の上にベニヤ板を打ち付けて「見せへん」と書いたのが論議を呼んで新聞記事にもなった。
「これでメシ食えたらええな。仕事せんでもええし」と思っていたが、それどころやない。ガス会社に勤めながら、ひらめきを
証明するために、自然科学やら人体やら心理学やら哲学やらの本を読んで考え続けた。だから「会社では落ちこぼれ。評価最低や」。
そら、しゃあない。
構想50年。人間の目線で「人間はアホや」と書いたら、説得力がない。そこで宇宙人。全編大阪弁で書いた。ツッコミは大阪弁に限る。
約50万円かけて500冊刷った。
「人に通じるとは思われへん」かったが、年始めからリヤカーで売るうち、「みな笑いますやん。反応ムチャクチャ良かったですよ」。
チャリンコの小学生が「宇宙人やて。カッコええなあ」。清掃車の兄ちゃんが買った翌日、わざわざ徐行して寄ってきて、
「あれ、最高やったよ」と手を振って行く。最近は1日に最低1人は買ってくれ、手応えを感じている。これまでに114冊売れた。
ほとんどが若者だ。
目標は? 「道楽やないから、元取ること」。人間社会を変えることとちゃいまんのか。天下の快作か、それとも……。
私には判断がつきかねますが、宇宙人の本に興味ある方は雨の日以外の午後、オタロードへ行ってみては? <編集委員・松井宏員>
おもろいことしてる喜々快々な人いませんか。自薦、他薦OK。毎日新聞社会部へファクス(06・6346・8187)か
メール(
[email protected])。
■写真説明 リヤカーで毎日4〜5時間売り歩く=大阪市浪速区で、森園道子撮影
北海道新聞 2007年3月23日(金)朝刊全道19面
<香山リカの働く女の胸のうち>193 “オタキング・ダイエット”に感心
自らを「家庭からリストラされた夫」とするユニークな別居婚論「フロン」などの著作でも知られる評論家の岡田斗司夫氏に、
久しぶりに仕事でお目にかかった。ところが、すぐに岡田さん本人だということがわからなかった。
なんと最近、三十キロもの減量をしたそうだ。
オタクの王様“オタキング”の異名も持つ岡田さんはけっこう、というより非常に太めだったのだが、それにしても三十キロはすごい。
どうしてダイエットを?、ときくと「面白そうだったから」という答えだった。それも、運動はせずに一日千五百キロカロリーを
厳守しただけ、なのだそうだ。
「今はカロリー計算も簡単なんですよ。コンビニ弁当にもファミレスのメニューにも、必ずカロリー表示があるでしょう」と
語っていたところを見ると、ほとんど食生活がコンビニやファミレスでまかなわれているらしい。コンビニ弁当で体重を落とす、
というのは健康的なのかそうでないのか、よくわからない。
それにしても、女性の場合なら急激にダイエットをすると、「太るのが怖い」と拒食症に陥りそうな気がする。
「やせた自分」が自信の最大のよりどころになるので、それを手放したくない、という心理状態に陥ってしまうのだ。
岡田さんに「もっともっと体重を減らしたい、という気持ちにはならないのですか?」ときくと、「そんなことはない」と言った。
あくまで決められたカロリーを守るのが楽しいらしい。おそらく岡田さんの場合、自信の源は「やせた自分」にではなくて、
アニメやコミックにくわしい自分のほうにあるのだろう。
ダイエットや体重減少そのものを自分の価値と考えずに、あくまでゲームとして面白がりながら続ける。
この“オタキング・ダイエット”。これからはやるだろうか。 (精神科医)
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北海道新聞 2007年3月23日(金)夕刊全道2面
<映画の言霊>真救世主伝説 北斗の拳/ラオウ殉愛の章*「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
これから!の新社会人諸君に水を差すようで悪いが、私は転職奨励派である。必ず役に立てる、という適材適所に
就職できるのはひと握り。多くは入って初めて向き不向きが分かり、明暗が分かれる。明と分かればそれを究めるが天分、
暗と分かれば違う職場・職種へ転じるのがお互いのためというものだ。
どうしても合わない環境はある。頑張ってもできないことはある。自分の経験値なりの精いっぱいに取り組んで、
それでも無理なら、もっと自分を生かせる場所に移動しよう。ただし、覚悟は要る。何度も転々としてしまえば、
与えられる格付けは「何をやっても長続きしないダメ人間」だ。
そうじゃない、そうじゃないんだ。きっといつか、たどり着いてみせるんだ。そんな思いを鼓舞し続けたいと願う人には、
いいおまじないを紹介しよう。
「退(ひ)かぬ! 媚(こ)びぬ! 省みぬ!」
ケンシロウとの対決シーンでサウザーが言い放つ。聖帝たる者こうであると称する言葉であり、文字通りかなりゴーマンである。
これを、だ。退かぬ「あきらめない」、媚びぬ「甘んじない」、省みぬ「くよくよしない」と解釈したらどうだろう。
何があっても前向きに、現状に甘え流されることなく、反省はしても後悔はしない。そう生きるべしというスローガンとして、
自分に唱え続けるのだ。退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!
むろんこれは「明」仕事に就く人にもオススメ。向くと言っても、個々のケースにゃ難問もあり、逆に気のゆるみもある。
よっしゃ!というときに、ぜひ一声。
かく言う私も、職業履歴は暗・明交互の点滅人生。いろんな言霊をカンフル剤にしながら乗り切ってきた。
いつの日か、ラオウが別作品で発するこのセリフを言うのが夢だ。「わが生涯に一片の悔いなし!」 (重田サキネ=ライター)
【写真説明】
「真救世主伝説 北斗の拳/ラオウ殉愛の章」(今村隆寛監督、2006年・日) この世の覇を争う拳王ラオウと聖帝サウザー。
しかしサウザーは北斗神拳継承者ケンシロウとの戦いに敗れ、死す。ラオウは戦わずして世界を手に入れたかに見えたが…。
(DVD「ディレクターズカット版 通常版」はアミューズソフトエンタテインメントから発売中、3990円)
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北海道新聞 2007年3月23日(金)夕刊全道8面
<カルチャープラス MANGA 雑賀喜由の眼> B級に徹し「金、食べ物、女」
「格差社会を生き抜く知恵と情報が満載!!」というキャッチコピーを前面に打ち出した月刊漫画誌「COMICジャンク」が、
あおば出版から創刊されました。作品のコンセプトは人間の欲望に直結したストレートなものばかりで、三大テーマは
「金」「食べ物」「女」。変に気取らずB級に徹した姿勢が、さわやかです。
表紙と巻頭カラーは青木雄二プロダクションによる「新ナニワ金融道」。作者は二○○三年に逝去していますが、
プロダクション名で発表された今回の作品は、青木雄二自らが手掛けたとしか思えない出来上がりで驚かされます。
題材としても雑誌のコンセプトをこれ以上ないくらい体現しており、大きな柱となっています。
他の主な作品を見ていくと、佐藤由男「開業道」は怪しい商売開業物、石川たくみ「恋愛小説彼女」は恋愛テクニック物、
秋月めぐる「行列店のおいしい法則」は飲食店物…と雑誌のコンセプトに沿った題材が並びます。しかし「新ナニワ金融道」
以外は「とりあえずコンセプト通りやっています」というだけの印象で「格差社会うんぬん」というキャッチコピーにひかれて
雑誌を購入した読者の期待に応えるだけの迫力は感じさせてくれません。コンセプトを体現する作品をどれだけ生み出せるかが、
今後の課題でしょう。
それにしてもアニメ化で商売しようという野心ばかりが目立つ昨今の創刊誌の中で、はっきりと独自のコンセプトを打ち出した
姿勢は評価できます。誇りを持ちB級に徹し、似たような雑誌が乱立する漫画業界に新しい風を吹かせてほしいと期待しています。
(漫画コラムニスト)
【写真説明】「格差社会を生き抜く…」を掲げた新雑誌COMICジャンク
紙面画像
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ttp://www.zakzak.co.jp/spo/2007_03/s2007032309.html ZAKZAK 2007年3月23日(金)
井川コミックで親睦…ナインに将棋漫画おススメ
【タンパ=本間普喜】将棋の次はコミックでコミュニケーション!? ヤンキースのルーキー、井川慶投手が急速にチームに
溶け込みつつある。4度目の登板となった20日のフィリーズ戦では、5回を2安打無失点と好投。首脳陣からの信頼を集めつつある
井川だが、ナインとのコミュニケーションも順調そのものだ。
22日、レッズ戦を欠場した松井とともに、タンパに居残って軽めの練習を行った井川。当初は将棋を使ってチームメートとの
親睦をはかっていたが、将棋はルールを説明するのが難しく、対局に時間がかかるのが難点。そこで登場したのが、
将棋をテーマにしたコミック。日本の漫画だ。
コミック好きで知られる井川が、現在ハマっているのが、週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載されている『ハチワンダイバー』
(柴田ヨクサル著)=写真左。将棋漫画でありながら、アキバのおそうじメードさんが「受け師」として登場するなど、異色の作品だ。
ちなみに、タイトルにあるハチワン(81)とは、9×9の将棋のマス目を意味する。
渡辺通訳も「井川に借りて読みましたよ。面白いですねぇ」とすっかりファンになった様子。
「こっちじゃ、みんなテレビゲームばっかり。それってよくないですよね。決してゲームが悪いわけじゃないけれども、
中にはゲームをまねた殺人だって起きている。その点、将棋は健全です。相手の駒を殺すことがないんです。
取った駒は捕虜になって、再び使うことができる。これがチェスとの大きな違いでしょう」と井川。
だが、その井川が最近、妙にソワソワしている。実は、日本では19日に『ハチワンダイバー』の第2巻が発売されたのだが、
井川はまだ手に入れていないのだ。
「早く続きが読みたいんですけどねぇ。何とかして手に入れる方法はないですかね?」
もちろん、日本から送ってもらうという手はあるが、それなりに時間もかかる。リアルタイムで日本のコミックを読みたい
井川にしてみれば、これが、米国生活での最大の不満点といってもいいだろう。
井川の次回登板は26日のフィリーズ戦。それまでに第2巻を手に入れて、スッキリした気分でマウンドに上がれるか。
【写真】今度は将棋コミックでコミュニケーション。井川は趣味を生かし、あの手この手でナインと親交中!(撮影・リョウ藪下)
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/03/26/01.html スポーツニッポン 2007年3月26日(月) (関連
>>111)
松本零士氏「きょうの屈辱に耐える」
人気アニメ「銀河鉄道999」のフレーズなどをめぐり、歌手の槇原敬之(37)から盗作の証拠提出を求める訴えを東京地裁に
起こされた漫画家の松本零士氏(69)が25日、横浜市内で行われたトークショーに出演した。
槇原の訴えに受けて立つ姿勢で、「きょうの屈辱に耐えて、あしたを生きなければならない」などと語った。
トークショー後の会見で、松本氏は訴訟について「(北九州市出身の)九州男児だから、何も気にしていない。成り行き任せ」
と代理人に一任する考え。自身は「弁論に立つことは考えていない」と出廷しないことを話した上で、槇原に対しては
「言いたいことは何もない」と司法の判断を待つ構えだ。
槇原が作詞、作曲したケミストリーの「約束の場所」の歌詞の一部が「銀河鉄道…」のセリフを無断使用したとして、松本氏が
槇原に謝罪を要求したことが騒動の発端。松本氏は「今回の騒動は不本意。しかし自分がやったことではない。後悔の念はない。
きょうの屈辱に耐えて、あしたを生きなければならない。逃げも隠れもしない」と語った。
トークショーは「東映アニメーション」の50年を振り返る企画。松本氏は「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲に乗って、勇ましく登場。
アニメとの出合いなどを熱く語った。
さらに問題となっているフレーズを引用して「時間は夢を裏切らない。夢も時間を裏切ってはならない。この夢は自分の目的を
指している。めげることなく、思いを貫いてほしい」と会場のファン220人に呼び掛けた。また、「男たるもの、必ず負けると
分かっていても、死ぬと分かっていても、戦わなければならない戦がある。ひるむな」と話し、28日の第1回口頭弁論を前に、
自身を鼓舞するような発言もあった。
【写真】トークショー終了後、報道陣の取材を受ける松本零士氏
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070325-175075.html ニッカンスポーツ 2007年3月25日(日)
松本氏、槙原との裁判に「私は九州男児」
漫画家松本零士氏(69)が25日、シンガーソングライター槙原敬之(37)から著作権侵害不存在確認等請求で訴えられた件について、
コメントした。横浜市のランドマークホールで行われたアニメのイベントでトークショー。アニメの歴史について語った。その後の
囲み会見でマイクを向けられると、槙原との裁判の件についても答えた。「私は気にしていない。静かな気持ちです」と話しだした。
芸能リポーターから「戦いますか?」と聞かれると「私は九州男児ですから」と返答した。昨秋に「『銀河鉄道999』のセリフを
無断で使用された」と槙原を非難したことについて、逆に盗作の証拠提出を求める訴えを、東京地裁に起こされている。
今週には、第1回の口頭弁論が行われる予定。
産経新聞 2007年3月27日(火)東京朝刊20面
【社告】文化面が4月から更に充実
文化面が4月から、週末を中心に大幅にグレードアップします。
(中略)
またアニメ、漫画、ゲームのコラム「サブカルさーふぃん」もスタート。アニメは鈴木伸一(杉並アニメーションミュージアム館長)、
漫画は切通理作(評論家)、ゲームは飯野賢治(ゲームクリエーター)と三遊亭白鳥(落語家)の各氏が担当します。(後略)
朝日新聞 2007年3月25日(日)朝刊14面
(コミックガイド)みーたん 友美イチロウ著 南信長
双葉社、第1巻刊行、800円
ひどい(笑)。いろんな意味で非道なマンガだ。まずカバー絵からして落書き風味。帯のように見える部分
(実は帯ではなく、こういうデザイン)には〈いろいろ気にするタイプの方はあらかじめ購入をお控えください〉との断り書きが。
ページを開けば、雑誌掲載時のアオリ文句や告知などがそのままで、なんとページ表示までもが雑誌掲載時のまま。
しかも、ニートなオタク青年の部屋に床下から飛び出してきた全裸の少女が住み着くという、妄想全開な設定だ。
が、そんな手抜き&デタラメとも思える部分に憤慨せず、騙されたと思って読んでみると、これが意外とクセになる。
基本的にはニート&オタクの自虐ネタ満載のギャグだが、自称地底人の少女〈みーたん〉の傍若無人な振る舞いと寸鉄人を刺す
毒舌が何とも痛快なのである。なかでも圧巻は、みーたんが描いたマンガをそのまま載せた(という設定)の回。
オタクへの容赦ない直言が炸裂し、「いいのかコレ」と読んでるほうが心配になってくる。
もちろんこうした無法ぶりは確信犯。〈二次元ポケット〉なんてヤバめのパロディネタや〈アキバ系路上アイドル〉が
作中で歌う歌を実際にネットで聴けるといった仕掛けもあり。投げやりに見えて、実はギャグの密度は高くサービス精神満点の
ような気がしなくもない。ただし、やはり帯(に見える部分)の警告通り、読み手を選ぶマンガではあるが。
株式新聞 2007年3月26日(月)
コラム・晴雨曇
アナハイム・エレクトロニクス(AE)は家電からモビルスーツ(人型有人機動兵器)まで幅広く手掛ける複合産業企業体。
コロニー(宇宙居住空間)の開発にも携わっていたもようで、傘下には金融子会社やエンターテインメント子会社も有する。
想像を絶するような規模だ。時価総額はトヨタ自動車(7203)の何倍ぐらいあったのだろうか。
AEとは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する架空の企業。無敵を誇ったガンダムを開発した会社であり、
その技術力から利益率も相当だったはずだ。株価はガンダムが活躍するたびに急騰したのだろうか。
「モビルスーツの試作が失敗したときの急落は拾い場だった」なんてこともあったのだろうか。
わが国の新興市場は、出口の見えない低迷が続いている。担当記者としては、ネガティブな開示情報を見るたび、
こんなくだらない妄想で現実逃避したくなる。
ハードの次はソフト。優秀なコンテンツ(情報の内容)と、多くのファン(マニア? オタク?)を抱えるバンナムHD(7832)。(流)
愛媛新聞 2007年3月26日(月)18面
◎07年は“ナナの年”さらなる活躍誓う 水樹奈々(新居浜出身) 声優に歌手に引っ張りだこ 毎日充実 「ファン喜ばせたい」
新居浜市出身の声優・歌手、水樹奈々(27)が勢いづいている。アニメーション作品やテレビゲームキャラクターの“声の出演”に
引っ張りだこなのはもちろん、シンガーとしても次々とヒットを記録。二月に初のベストアルバムをリリースし、声優では初めて横浜
アリーナでワンマンライブを行い一万二千人を集める大成功。今月には第一回声優アワードの歌唱賞に輝くなど、大車輪の活躍ぶりだ。
忍者を題材にしたアニメ「NARUTO-ナルト-」はじめ、数々の人気アニメキャラクターの声を担当している水樹。
声だけでなく、キュートなルックスで、第一線で活躍する声優だ。コンサート開催ともなれば、チケットは発売一週間で完売するという。
そんな人気が、声優アワードの受賞につながった。「確かに毎日忙しい。でも、とても充実しています」と水樹。前向きさが身上だ。
「子どものころから歌うことが大好きだった」という。瀬戸内地域を中心に、各地ののど自慢大会に出場。
中学三年のとき、全国大会でグランプリを受賞したことがきっかけでスカウトされ、中学卒業を機に上京した。
当初は「演歌歌手を目指していた」が、ゲームキャラクターのオーディションでアフレコを射止めたことで声優デビューした。
歌手活動は二〇〇〇年末から。〇四年四月以降のシングルタイトル曲はすべて水樹自身が作詞を手掛け、多才ぶりも発揮。
「アニメ好き中心の人気をJポップファンにも広げた」といわれるほどだ。ライブの企画にも積極的に参加して、自らアイデアを出す。
「ステージからみんなの笑顔を見ると思うと、喜ばせたい、驚かせたいという気持ちになるんです。一番大切な人にプレゼントを
用意するのに似た感覚かな」
二〇〇七年は「七(奈々)の年」と位置づけ「さまざまなイベントを開きたい」と意気込む。「声の表現者として頑張る姿を多くの
人に見せたい。大好きな愛媛にも生の声を届けたい」。四月にはニューシングル「SECRET AMBITION」を発売。さらなる飛躍を目指す。
読売新聞 2007年3月26日(月)東京朝刊18面
[TRYアングル]マンガ原作映画 実写の魅力
◇潮流
このところ、マンガを原作にした日本映画の話題作が実に多い。2004年ごろから顕著になってきた傾向だが、特に今年は10作前後も
公開される大ラッシュだ。2次元の絵であるマンガを、3次元の実写で再現する意味や面白さはどこにあるのか? キネマ旬報映画
総合研究所の掛尾良夫所長、『三丁目の夕日』を映画化した山崎貴監督、漫画評論家の藤本由香里さんの3氏に論じてもらった。
◆CG進歩で有望ビジネス/掛尾良夫
本来はオリジナルであるべきだが、これまでも既に読者に受け入れられて安定性の高い小説が映画化されてきた。
そんな中、日本のマンガは水準が高く、部数は活字の比でないことからマンガの映画化が増えている。昨年は『博士の愛した数式』
『明日の記憶』などの活字原作もヒットしたが、興行収入は20億円台が限界。一方、マンガ原作は『ALWAYS 三丁目の夕日』32億円、
『NANA』40億円、『LIMIT OF LOVE 海猿』71億円と、大きなビジネスとなっている。
実写作品が多いのは、『三丁目――』『どろろ』『蟲師(むしし)』などで顕著なように、CG技術の進歩が大きい。
アニメは開発費がかかる上、宮崎駿作品のような作品以外は商業的な成功を望めないのだ。
若い人にとって『ハチミツとクローバー』『さくらん』などのマンガは文芸作品と変わらない。
製作にこだわり、中規模公開とすれば、都会の若者がおしゃれな気分に浸れることになり、成功につながっている。
ただ、難しいのは、原作イメージにどこまで近づけるか。監督は原作を超えた作品を作りたいだろうが、今はプロデューサーの
発言力が増しており、原作に忠実に作る傾向にある。とりわけ実写化は、完全型のマンガを生身の人間が演じるためハードルが高い。
熱心なファンが多い『NANA』の場合、映画化への不安の声もあったが、ファンとしては、見て確認せざるを得ない。このため1作目は
ヒットしたが、2作目は「もういい」となったのだろう。しばらくはこの傾向が続くだろうが、似たような作品が増えれば飽きられる。
(
>>131続き)
◆絵にない「顔」浮き彫りに/藤本由香里
妙な感想かもしれないが、立て続けにマンガの実写映画をみて初めに感じたのは“贅沢な同人誌を観る歓び”というものだった。
大友克洋監督による『蟲師』などはその典型だが、作り手が原作のどこに反応し、何にフォーカスしようとしているのかがよくわかるのである。
それは大友のように「表現」である場合もあるし、『どろろ』のように、手塚の原作が持っていたテーマである場合もある。
いずれにせよマンガは作者の「絵」を離れて実写化されることで別の「顔」を浮かび上がらせる。
たとえば『ハチミツとクローバー』の登場人物・森田の、人物としてのリアル。あるいは原作の矢沢あいの絵を離れることで否応なしに
浮かび上がってきた『NANA』=ヤンキーの物語という骨格。あるいは『ALWAYS 三丁目の夕日』で描かれた、「若かった」戦後日本の
エネルギーと素朴さへの郷愁。
そしてときに映画は、監督・スタッフ・役者の全員が原作の核心を共有しパワーを増幅していったとしか思えない“祭り”の様相を
呈することがある。最近では『デスノート』と『さくらん』がそれで、『デスノート』の後編もみごとだが、原作にはないラストを持つ
『さくらん』は原作以上に原作的で、この女性パワーに興奮し、圧倒された。世界中に観てもらいたい映画だと思う。
これらがアニメではなく実写であることで、マンガは原作ファンを超えた観客にアピールしていく。単に「原作の魅力に忠実」である
ことから読み替え可能な「開かれたコンテンツ」へ。いまマンガ原作映画にはそういう変化が起こっているのだ。
◆存在しない異世界描ける/山崎貴
ピーター・ジャクソン監督がファンタジー小説『指輪物語』を、『ロード・オブ・ザ・リング』として映画化した時、「原作をなぞる
から失敗してしまう。読んだ時の印象を映画にすればいい」と語っていた。僕が『三丁目の夕日』を撮る際に考えたのも、同じような
ことだった。
マンガの読者が、『三丁目の夕日』をどう受け止めているか。疲れた時の“心のオアシス”であり、気持ちが弱くなった時に心に
しみてくるマンガ。その印象を、自分なりに咀嚼しなおしてみた。
マンガを忠実に映像化するなら、アニメーションでいいはずだ。同じ顔を描けるのだから。あえて実写化するのであれば、原作から
ジャンプできる幅が必要ではないか。『三丁目の夕日』は、写実的というよりは、かわいらしくデフォルメされたマンガだった。
現実にいる人をマンガで描いたらこうなるのだろうと想像し、現実の姿を逆算して描いてみた。絵のモデルを想像するようなものだ。
CGで作り上げた、東京の風景もそう。こんな風景があったのではと、現在は存在しない“異世界”を作ってみた。
その作業は、実際の風景が撮れる昭和30年代か、CGが発達した今でしかできない。
米国の『スパイダーマン』は、世界観の咀嚼とCG、両面で成功した。ヒーローが負わなければならない責任といった、マンガの精神性と、
ビルの間を飛び回るといった、CGでしか描けない映像がミックスされた。もちろん、多額の製作費と特殊技術によって可能な映像である。
◆2007年公開(予定含む)のマンガ原作日本映画
・「どろろ」原作・手塚治虫、塩田明彦監督(1月公開)
・「フリージア」原作・松本次郎、熊切和嘉監督(2月公開)
・「さくらん」原作・安野モヨコ、蜷川実花監督(同)
・「蟲師」原作・漆原友紀、大友克洋監督(3月公開)
・「神童」原作・さそうあきら、萩生田宏治監督(4月公開予定)
・「ゲゲゲの鬼太郎」原作・水木しげる、本木克英監督(同)
・「吉祥天女」原作・吉田秋生、及川中監督(初夏公開予定)
・「天然コケッコー」原作・くらもちふさこ、山下敦弘監督(夏公開予定)
・「自虐の詩」原作・業田良家、堤幸彦監督(秋公開予定)
・「ALWAYS 続・三丁目の夕日」原作・西岸良平、山崎貴監督(11月公開予定)
写真=上から「蟲師」「さくらん」「ALWAYS 三丁目の夕日」の一場面
写真=掛尾良夫氏 写真=藤本由香里氏 写真=山崎貴氏
ttp://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200703270518.html 朝日新聞 2007年3月28日(水)
漫画「神の雫」きっかけ 焼酎天国・韓国、ワインに沸く
真露をはじめとする焼酎天国の韓国で、空前のワインブームが起きている。国民所得の増加やウォン高による購買力の向上など
経済的な背景もさることながら、何より「仕掛け人」と目されるのが、韓国でベストセラーとなっている日本のワイン漫画
「神の雫(しずく)」の人気だ。
韓国に06年、輸入されたワインは8860万7000ドル(約103億円)。前年比3割も増えた。
日本の週刊漫画誌に連載中の「神の雫」単行本が韓国で翻訳刊行されたのは05年11月。現在、9巻までが書店に並び70万部が売れた。
出版元の鶴山文化社によると、韓国ではほとんどの大人が漫画を読まないが、「神の雫」の読者層には60代もいる。
同社は「活字が小さすぎる」という読者の声に応え、活字を大きくし高級感あふれる装丁にした「ワイド版」を作製したほど。
6巻セットの「贈呈用」も人気だ。
中央省庁や大企業の幹部の間では手軽な「ワインの教科書」として重宝されており、「洗練された社会人のたしなみ」と新入社員に
配る会社も現れた。また漫画の中で新しいワインが登場するたびに、そのワインが売り切れになったり、漫画で頻繁に登場する
仏ブルゴーニュのワインに人気が集まったりなど「宣伝効果」も抜群だという。
韓国といえば、洋酒や焼酎をビールで割ってイッキ飲みする「爆弾酒」が有名だが、「経済が成熟し『死ぬまで飲むぞ』という
飲み方も変わってきた。『神の雫』はそうした変化の触媒役を果たしている」(ワイン専門流通会社の担当者)。
【写真】漫画「神の雫」単行本を並べ、「販売促進」をするワイン専門店=ソウルで
【表】韓国のワイン輸入額の推移
ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/44903/ iza 2007年3月26日(月)
日本の漫画「神の雫」影響 韓国でワインブーム
日本で大ヒットのワイン漫画「神の雫」の韓国語版が韓国でもベストセラーで、韓国の酒文化にちょっとした異変を巻き起こしている。
旧正月、韓国の財政経済省の金錫東次官が財政経済省出入りの記者たちに自費で「神の雫」6巻セットをプレゼントして話題になった。
サムスン・グループの李健煕会長はじめ韓国経済界のCEO(最高経営責任者)にはワイン通が増えているため、
「君たちもワインを勉強しなさい」というわけ。金次官も退職後には「ソムリエになる」のが夢というワイン通だ。
ライバル対決のストーリーにからめて世界の名品から大衆ワインにまつわる知識が満載されている「神の雫」は、
韓国では2005年末に第1巻が出版され、現在は9巻が発売中。10万部がベストセラーの韓国で55万部というヒットとなった。
オーガニックやスポーツ志向の健康ブームの韓国で「神の雫」はワイン流行のシンボル。
ソウルには最近、ワインバーが急増中で、インターネット上にはワイン同好会も続々と登場している。
韓国の酒文化といえば焼酎だ。伝統的な儒教文化の影響もあって先輩後輩で指しつ指されつ、まず焼酎。
次いでビールにウイスキー杯を入れ一気飲みする「爆弾酒」が主流で、「酒が強いことこそ男っぷり」だった。
だが、軍隊式の飲酒を若者は嫌い、「飲みつぶれるより楽しむ」に変わりつつある。
また、何かにつけて談義や講釈好きの韓国人気質にワインがピッタリという分析もある。
ところで、韓国は関税が高くフランス・ワインでも一律15%だ。全般的に日本に比べ割高なワインだが、ワイン専門店では
『「神の雫」に登場した○○ワイン』などとレッテルをはって“プレミアム”を付けている便乗商法も見受けられる。
(ソウル 久保田るり子、写真も)
参考:「神の雫」シリーズ人気でワイン市場に変化
ttp://japanese.joins.com/article/article.php?aid=85250&servcode=300§code=300
北海道新聞 2007年3月27日(火)夕刊地方7面
<やまがら日誌> 函館ストーリー
転勤で今月初めから函館に移り住んだ。
函館とはこれまで縁がなく知識もない私は、家を探す時、不動産屋さんの強い勧めもあり西部地区に住むことに決めた。
石畳の道、坂の上から見える青い海、教会の鐘の音。初めて街を散策した時、幼いころ大好きで何度も見た宮崎駿監督の
アニメ映画「魔女の宅急便」で魔女・キキが修行のため親元を離れ、降り立った港町みたい!と思った。
映画の舞台はスウェーデンやアイルランドがモデルだそうだが、欧州に行ったことがない私には物語の主人公になった気分だった。
街に住み始めて一カ月、華やかな観光地の夜は人通りも少なく意外と寂しい。しかし一歩店に入るとこの地区を愛し、
人生を楽しむ魅力的な人たちとの出会いがあった。
映画の中でキキはさまざまな人に巡り会い、喜びと失敗を経験し成長していった。さて私はこの街でどんな自分なりの
ストーリーを描けるだろう。 (石川崇子)
読売新聞 2007年3月27日(火)東京朝刊33面
「東映アニメ」50年展 横浜・西区でセル画など展示=神奈川
昨年50周年を迎えた東映アニメの歴史を振り返る企画展「アニメフィルムズ 東映アニメーションの50年」
が横浜市西区のランドマークプラザ5階で開かれている。
会場には、「サイボーグ009」のポスターや「ゲゲゲの鬼太郎」といった根強い人気を持つ
アニメのセル画など約150点を展示。東映アニメの歴史が一覧で分かる年表もある。
25日には、「銀河鉄道999」などで知られる漫画家・松本零士さんのトークショーも行われ、
「自分には漫画しかない。死ぬまで頑張る」と、漫画への情熱を語った。
港北区の会社員松林幸子さん(41)は、年表を見ながら「魔法使いサリーが夢があって一番好きだったな」
と懐かしそうに話していた。27日まで。
写真=年表を見ながら自分の青春アニメを探す夫婦
朝日新聞 2007年3月27日(火)朝刊40面
(試写室)プロフェッショナル「宮崎駿・創作の秘密」 すべてをかけた厳しさ
★NHK 夜10・00
一流のプロの仕事を掘り下げるドキュメンタリーのスペシャル。アニメ界の巨匠宮崎駿監督=写真=に小型カメラを携えた
ディレクターが昨春から3カ月半密着し、新作映画の創作過程を追った。
絵から構想する監督は、想像力のままに筆を走らせ、映画の核になるイメージを探る。机にかがみ込んでウンウンうなり、
「違う」と嘆息して紙を引き裂く。巨大クラゲに乗った魚の女の子、津波となって押し寄せる魚群……。
筆の先から新たな宮崎アニメが生まれる瞬間を、カメラはとらえる。
長男吾朗氏が監督した「ゲド戦記」の試写を中座し、苦しげに吐き出した言葉も強烈だ。
すべてをかけて映画に打ち込んできた厳しさが、そこにうかがえる。
番組は十分面白い。だが見終わった後は、来夏公開の新作のことで頭がいっぱいになる。早く見たくて、たまらない。(小原篤)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up181778.jpg
日経産業新聞 2007年3月28日(水)1面
ニフティ、動画無料、アニメなどネット配信。
ニフティは二十八日、同社のポータル(玄関)サイトで無料動画配信を始める。人気アニメなど魅力あるコンテンツ
(情報の内容)を配信することで、ポータルサイトの集客力向上を狙う。動画の前と中間に挿入する広告で収益を確保する。
口コミ情報の投稿機能も追加し、現在数百万件の月間閲覧数を二〇〇七年末までに五千万件に引き上げる考えだ。
従来は有償配信のみを手がけていたが方針転換する。
コンテンツの無償提供を始めるサイトは「@nifty動画」。映画やバラエティー、スポーツ、アニメなど八ジャンルで
約五百コンテンツを配信する。今後、月間百五十―二百本のペースでコンテンツを追加する方針だ。
人気アニメの「DARKER THAN BLACK」や「アイドルマスター」をテレビ放映から一週間無料配信する。
ほかにも人気のお笑いタレント、桜塚やっくんのトーク番組「桜塚ヤンキース」などを配信する。
ヨガや料理、ダイエットなどの独自コンテンツも用意し、女性層の取り込みも狙う。
参考:ニフティ、動画ポータルサイト「@nifty動画」で無料動画コンテンツを配信
ttp://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=156497&lindID=1
138 :
無なさん:2007/03/29(木) 19:09:39 ID:???0
「ガンダムねぶた」発進へ - 社会ニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070328-176502.html 「ガンダムねぶた」発進へ
8月に青森県五所川原市で開催される夏祭り「五所川原立佞武多(たちねぷた)」に、
アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターが高さ11メートルの人形灯籠(とうろう)として参加することが、28日までに決まった。
ロボット兵器「モビルスーツ」が空母から発進していく様子を再現。「ファーストガンダム」と呼ばれ、特に人気の高い初期のシリーズのキャラクターを人形にした。
4月から製作を始め、7月には色鮮やかな和紙を張った「ガンダムねぶた」が完成する予定だ。
立佞武多は8月4〜8日、高さ20メートルを超すねぶたなどが五所川原市内を練り歩く祭り。
立佞武多直後の同月18〜19日に千葉市の幕張メッセで開かれるキャラクター商品の展示会「キャラホビ2007」の実行委員会が、
「立佞武多は日本最大のフィギュアだ」と祭りへの参加、製作を決めた。ガンダムねぶたは展示会でも披露される。
[2007年3月28日21時53分]
139 :
無なさん:2007/03/29(木) 19:18:13 ID:???0
毎日新聞 2007年3月29日(木)朝刊
雑記帳
◇秋田大の「ロケットガール養成講座」に参加した女子高校生らが28日、秋田県能代市で自作ロケットの打ち上げ実験に臨んだ=写真。
◇午後5時前、打ち上げられたロケットは予定の3分の1ほどの上空約100bで失速し、落下傘で降下するはずだったポテトチップスの
筒製観測機「缶サット」の分離にも失敗した。
◇それでも秋田北高2年の柿崎友華子さんは「また機体を作り、成功させたい。ロケットの仕事がしたくなりました」。
厳しい試練が理系少女を育てる? 【百武信幸】
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up182002.jpg 参考:秋田 「ロケットガール」の“夢”が大空へ<3/28 23:42>
物作りや宇宙への興味を持ってもらおうと、秋田県内の女子高生がロケットの製作に挑戦した。
「ロケットガール養成講座」と名付けられ、28日にそのロケットが打ち上げられた。
当初、打ち上げは28日午後3時に予定されていたが、直前になってパラシュートを開くシステムに
不具合が見つかり、28日午後5時近くに打ち上げられた。
パラシュートは開かなかったものの、高校生たちが作ったロケットは、大空高く舞い上がった。
涙を流しながらも「ロケットガール」たちは、互いの頑張りをたたえ合っていた。
ttp://www.news24.jp/80493.html
産経新聞 2007年3月29日(木)東京朝刊19面
デジタルラジオ 各局、独自色さぐる
高音質と画像も配信できるデジタルラジオ放送が4月から本格化する。2、3月に受信機搭載の携帯電話が相次いで発売され、
認知度が一気にあがったことに後押しされ、各ラジオ局が一斉に新たな取り組みを始めるからだ。
これまで“試作機”が全国に数十台しかなく、「誰も聞けない放送」と言われてきたデジタルラジオ。KDDIが昨年暮れに
デジタルラジオ対応の携帯電話「W44S」を発売し、さらに2月と3月に計3機種が追加されて若者を中心に好調な売れ行きを
みせたことから、「聞く人がいる以上、変な放送はできない」と本腰を入れ始めたラジオ局が少なくない。
今年6月には、総務省の情報通信審議会が平成23年以降のVHF帯域の割り当てを発表する予定で、デジタルラジオの帯域が
確定すれば、本放送への動きは一気に加速するという予測もある。
各局が4月からスタートさせる放送もバラエティーに富んでいる。
ニッポン放送は、ラブソング専門局「スォーノ・ドルチェ」を立ち上げる。簡易動画も配信し、ビジネスの中心地で最近は
ブランド店も立ち並ぶ「丸の内」のイメージを意識した編成を行う方針だ。同局は「多チャンネル時代に向け、アナログ放送とは
まったく違う放送に挑戦した。ラブソングは幅も広くバラエティーを出せる」と説明する。
一方、クラシックを売り物にするのが、TBSラジオ&コミュニケーションズのクラシック専門局「オッターヴァ」。
全曲聴かせるのではなく、3分半程度に聴きやすいパートだけカットして流すもので、気軽に楽しめる編成を目指す。
また、文化放送とエフエム・ナックファイブは「UNIQue the radio(ユニーク・ザ・レディオ)」を共同運営。
アジアのポップスから映画、ドラマまでを紹介するほか、アニメ、ゲームなど“アキバ系カルチャー”なども幅広く取り上げていく。←
昨年12月から音楽とニュースなど3チャンネルの本格放送を運営するなど積極的に取り組んできたエフエム東京は
“ライバル”出現に歓迎の姿勢。藤勝之・デジタルラジオ事業本部長は「みんなで競い合わねばデジタルラジオは発展しない。
多くの局に参加してもらい、いろいろなビジネスモデルを試したい」と話している。 (岡本耕治)
◇
【用語解説】デジタルラジオ
高音質で、動画などが配信可能な放送。平成23年に地上波テレビ放送がデジタル方式に移行した際の“空白”となる
VHF帯を利用して放送される予定。15年から東京と大阪で実用化試験放送が行われている。現在、放送局などで構成する
社団法人「デジタルラジオ推進協会」(DRP)が代表して放送免許を持ち、エフエム東京などに割り当てている。
朝日新聞 2007年3月28日(水)朝刊2面
(ひと)青木保さん 文化庁長官に決まった文化人類学者
民間から4人目の長官になるが、意外感は少ない。なにしろ専門に「文化」の字がついてまわる。大学では「文化政策」のコースも
教えた。文化審議会では、文化政策部会長をつとめた。
昨年秋、伊吹文部科学相から直接、依頼があったという。「国際交流を中心に、文化政策を強く押し出したいと。研究の中で国の
役割の重さは分かっていたので、やってみようかと」。ただ、あまりに急。春からなら、と返事をしたのが今回の辞令となった。
「役所や文化団体にしがらみがないのが取りえかな」
対外的な文化イメージが今や、国力の基盤の一つだというのが持論。「世界で広く受け入れられている日本のアニメやファッション、←
村上春樹の小説が、どれほど海外の日本理解に役だっているか。その発信の土台を作りたい」
クラシック、ジャズ、文学、映画、ホテル論まで関心の幅は広い。座学ではない。広く知られたのがタイの仏教寺院での修行経験を
まとめた著作だったように、自分の目や足で確かめてきた。
大阪大から現在の早稲田大まで、ずっと教壇に立ち続けた。その間も毎年のように、アジアを中心に海外で調査している。
これからの任期2年は、そう出歩けそうにもないが、「内部から文化政策の現場を知るには、得難い機会」と、根っからの
フィールドワーカーは笑った。
(文・四ノ原恒憲 写真・細川卓)
*
あおきたもつ(68歳)
参考:文化庁長官に文化人類学者の青木保氏 2007年03月27日10時06分
ttp://www.asahi.com/politics/update/0327/003.html
ttp://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200703290003a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年3月29日(木)1面
英で漫画版シェークスピア
文豪シェークスピア(1564〜1616年)の母国である英国でこのほど、現代風にアレンジしたシェークスピア作品の漫画版が出版された。
時代背景や舞台設定は異なるものの、原作のストーリーを絵で再現した形で、古典文学と漫画を融合させた新たなスタイルの書籍
として注目を集めそうだ。
「マンガ・シェークスピア」の作品は「ロミオとジュリエット」と「ハムレット」の2つ。英国人イラストレーターが登場人物を
キャラクター化し、原作の言葉を抜粋してそのまませりふに加えた。「ロミオ」は現代の東京を舞台に、ヤクザの抗争に巻き込まれた
男女の悲哀物語となっている。出版元の英メトロ・メディア社によると、13〜16歳が対象で、ほかの3作品もいずれ漫画化する。
同社のエマ・ヘイリーさんは「シェークスピアは(英国で)学校教材として使われているが、子供には難しく、退屈になりがち。
漫画として再現すれば、視覚的に内容が伝わる」と出版の動機を話している。
英国では日本の漫画やアニメが爆発的な人気で、一部の書店には日本から輸入された漫画本専用の棚が設置されているほど。
マンガ・シェークスピアの試みは、この流れの中で生まれた。 (ロンドン 時事)
参考:2007/03/28-06:10 漫画版シェークスピア刊行=視覚でストーリー再現−英
【ロンドン27日時事】文豪シェークスピア(1564〜1616年)の母国である英国でこのほど、現代風にアレンジしたシェークスピア作品の
漫画版が出版された。時代背景や舞台設定は異なるものの、原作のストーリーを絵で再現した形で、古典文学と漫画を融合させた新たな
スタイルの書籍として注目を集めそうだ。
「マンガ・シェークスピア」の作品は「ロミオとジュリエット」と「ハムレット」の2つ。英国人イラストレーターが登場人物を
キャラクター化し、原作の言葉を抜粋してそのまませりふに加えた。「ロミオ」は現代の東京を舞台に、ヤクザの抗争に巻き込まれた
男女の悲哀物語となっている。
出版元の英メトロ・メディア社によると、主に13〜16歳が対象で、ほかの3作品もいずれ漫画化する予定。
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007032800054
ttp://today.reuters.co.jp/news/articlenews.aspx?type=entertainmentNews&storyID=2007-03-28T105630Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-252899-1.xml ロイター 2007年3月28日(水)11:07 JST
英国の「マンガ」人気、シェイクスピアや聖書にも波及
[ロンドン 27日 ロイター] 英国では日本発の「マンガ」の人気が高まっており、シェイクスピアの戯曲や聖書を漫画化する
出版社も登場している。また英語訳された「フルーツバスケット」や「鉄腕アトム」といった漫画の人気も非常に高い。
専門家らは、すでに米国やドイツ・フランスでは人気の漫画に興味を持つことで、より多くの人が日本を知ろうとする意欲を持つと指摘。
そのことが、最終的には日本経済を後押しするとの見方を示している。
3月に入って英国とアイルランドで開催された漫画コンテストで新人賞を受賞したジョン・アッグス氏は「英国では漫画を取り巻く
状況は相当に熱くなっている」と述べた。
また同コンテストを主催した漫画出版社TOKYOPOPの英国事業責任者、デニス・マクガーク氏は「われわれは英国でゼロから出発し、
今ではビジネスが毎年2倍に成長している」とコメント。
日本の漫画の英訳版などを出版している同社の昨年の英国での売上高は200万ポンド(約4億6000万円)。
今年は400万ポンドを目指しているという。
同国での漫画の影響力は新たな分野にも拡大しており、キリスト教関連書籍の出版社が同国初となる「漫画版聖書」の発行を決めたほか、
3月1日にはシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」と「ハムレット」の漫画版も発売されている。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年3月30日(金)28面
【小林毅の視点】日本のコンテンツ産業 ハリウッドにはかなわないのか
日本映画が元気だという。昨年は21年ぶりに邦画の国内興行収入が洋画を上回った。アカデミー賞では、受賞は逃したとはいえ、
全編日本語、日本人スターが大挙出演した「硫黄島からの手紙」が作品賞、「バベル」に出演した菊地凛子さんが助演女優賞に
それぞれノミネートされた。
日本で公開されるハリウッド映画がシリーズ物や、かつてのヒット作のリメークが目立つこともあり、「ハリウッドなんて目じゃない」
といった鼻息の荒さもうかがえる。
もっとも、邦画もハリウッドの続編・リメークラッシュをとやかくいえたものではない。漫画原作もの、テレビドラマの映画版は
多いし、続編、リメークも多いからだ。
「『ジャパニメーション』はなぜ敗れるか」の著者で神戸芸術工科大教授の大塚英志氏が興味深いエピソードを話してくれた。
大塚氏が原作を書いた漫画の映画化がハリウッドで進行している。契約時に、脚本化までプロセスに参加することを条件に付けた。
すると、衛星回線を使い、何時間もの討論を何回もやる。最初は氏の作品のテーマが何なのか、というところから議論する。
「驚いたのは、僕の著作物を研究し、把握していること。初期の戯曲まで自分たちで翻訳して読んでいる。ある作品では
『あなたの考え方からすれば、このキャラクターの比重がもっと大きくないとおかしい』と尋ねられた。僕は忘れていたんだが、
それは編集者との話し合いの中で出番を少なくした登場人物だった。そこまで彼らは読み込んだ上で討論するんです」
ディベロップメント・ステージと呼ばれるこの作業には、映画はもちろん、大塚氏が舌を巻くほどアニメが好きで、演劇論や
映像論などを本格的に研究し、ストーリーやシナリオを構造論で語れる人物が集結した。そして、原作者とスタッフ双方が共通の
理解に達するまで、延々と、かつ徹底的に論を戦わせるのである。
ディベロップメント・ステージを経てプロット、脚本と進むのだが、ほとんどの企画が、このステージで「制作断念」となる。
大塚氏の作品は2年がかりでプロットに進み、今は脚本づくりの段階だという。
ハリウッドでは、こうした手法がシステムとして確立しているのである。その上で、監督や脚本家、撮影監督などの才能やセンスを
殺さず、作品を成立させている。ファストフードチェーンの調理法・接客法から政策決定まで、ノウハウのシステム化が得意な
米国らしいといえば、米国らしいが。
しかし、システムを支える優れた人材が常に、しかも、豊富に確保されていることには、一目も二目も置くべきであろう。
ハリウッド・システムを体感した大塚氏は、「ひとりの作り手に戻ると、パートナーとしてめちゃくちゃ面白い」と語る。(後略)
読売新聞 2007年3月29日(木)東京朝刊第2部7面
[CDinTV]おみむらまゆこ「味楽る!ミミカナンバーワン」
◇「味楽(みらく)る!ミミカナンバーワン」
◎NHK教育「味楽る!ミミカ」主題歌
◆軽快、愉快、心ポカポカ
子どもたちに食や料理の大切さや奥深さを伝えるアニメ。世界中の様々な料理の作り方も楽しく覚えられる。
主題歌は、踊り出したくなるような軽快な曲。オリエンタルな雰囲気も楽しい。ビビンバ、ボンゴレ、ピロシキ、ニョッキ――。
登場する各国の料理は、どれもリズミカル。歌に乗せると、何とも愉快な響きになる。エンディングテーマの
「みんな、君だけを待ってる」も、マリンバの音色が印象的な心温まる一曲だ。
◇発売元 ロックチッパー
参考:[悠々日記]2007-03-30(金) ZAKZAKに続き読売新聞でも「味楽る!ミミカ」主題歌が紹介される
ttp://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20070330
ttp://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200703300038a.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年3月30日(金)5面
白金「ガンダム」登場! バンダイと田中貴金属共同製作
白金のモビルスーツ、スイス・バーゼルに立つ!
バンダイは29日、田中貴金属ジュエリー(GINZA TANAKA、東京都中央区)と共同で、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」に
登場するロボット(モビルスーツ)の「ガンダム」を純プラチナ(白金)で製作したと発表した。
4月12日からスイス・バーゼルで開かれる世界最大の時計・宝飾品見本市「バーゼルワールド2007」に展示する。
この「ガンダム」は、高さ12・5センチで重さは1・4キログラム。田中貴金属ジュエリーが目指すプラチナの新しい価値創出と、
バンダイが狙う、初放映から30年近くがたち国民的な知名度を確立した「ガンダム」の新展開への意欲が合致して誕生した。
販売は予定されていないが、材料費や加工費などから推定した価格は25万ドル(約3000万円)相当という。
純プラチナ製「ガンダム」は89個のパーツを組み合わせて作られており、頭部には0・15カラットのダイヤモンドが埋め込まれている。
デザイン監修はメカニックデザイナーのカトキハジメ氏が担当した。
バーゼルでの展示後は国内でお披露目する予定。
ttp://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1498835 『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン(2)』 講談社現代新書
著者: 東浩紀 発行年月日:2007/03/20 サイズ:新書判 ページ数:340 ISBN:978-4-06-149883-9 定価(税込):840円
前著より5年半! 物語の行方がここにある!!
話題を呼んだ前作『動物化するポストモダン』より5年半の待望の続編です。本書では、前作の問題意識(オタクの消費行動を
分析することで現代社会を読み解く)を引き継ぎつつ、さらに「涼宮ハルヒ」シリーズなどのライトノベル、
「ひぐらしのなく頃に」などのゲーム、舞城王太郎の小説などを読解することを通じて、日本の物語(文学)の行方について
解いていきます。明治以降の「自然主義的リアリズム」、大塚英志の「まんが・アニメ的リアリズム」に対して
「ゲーム的リアリズム」とは何か? まさに文芸批評の枠を超えた快著です。
ttp://www.asahi.com/international/update/0331/006.html 朝日新聞 2007年3月31日(土)夕刊
「はだしのゲン」のタイ語訳完成 タイ女性、10年かけ
広島で被爆した少年がたくましく生きる姿を描いた漫画「はだしのゲン」のタイ語訳が完成した。
タイ人女性が刊行を決意してから10年。
全10巻が31日までに書店に並んだ。副読本に使いたいという学校関係者からの問い合わせも相次いでいるという。
出版にこぎつけたのは、チャタナコン・オンカシンさん(49)。長崎県諫早市の長崎ウエスレヤン短大で
タイ語などを教えていた97年、広島に旅した折に「ゲン」を見つけ、読んでみた。勇敢で思慮深い主人公や
被爆の実相に強く揺さぶられ、翻訳を思い立った。作者の中沢啓治さん(68)に会って了解をもらった。
帰国後、堅い本の出版で定評のあるマティチョン社と交渉し、去年6月から刊行が始まった。
4巻まではチャタナコンさんが英語版から訳し、残りはタマサート大3年生のウォラジャラス・マンチュナコンさん(20)
らが日本語版から訳した。
チャタナコンさんは「この漫画は戦争の悲惨さを伝えるだけではない。アジアでは戦時中の日本と言えば、
侵略の面ばかりが語られるが、多くの日本人が戦争に反対し、国内では被害者だったことも分かってもらえる」と話している。
中沢さんは「多くの国で読んでもらえることは作者冥利に尽きる。アジアでは、日本の戦争を違った角度から
見る機会になって欲しい」と話す。
【写真】「はだしのゲン」のタイ語訳を出したチャタナコンさん
ttp://www.sankei.co.jp/books/column/070401/clm070401000.htm 産経新聞 2007年4月1日(日)
【私の本棚】作家・関川夏央 『下流志向』
3月△日
ひさしぶりに来日したアメリカ人の友、フレッド・ショットと会った。日本マンガ研究家で手塚治虫文化賞も受賞している
ショットは、「オドロいたよ。電車の中で誰もマンガを読んでないんだ」といった。「みんな、ケイタイの画面を眺めているね−」
1980年代、質・量ともにピークを迎えた日本マンガは、90年代以来世界の「オタク」たちの注目の的だが、国内市場は急速に縮小した。
ついでにマンガを読解する「リテラシー」も失われた。高度な抽象表現は、もはや青年たちに理解されない−。
そういったらショットは、豆腐を口に運ぶ手を止めて、「日本のミンドも落ちたねえ」と嘆息した。
帰宅して、伊藤理佐『おんなの窓』(文芸春秋)を読み、おもしろいので彼女の旧作『ハチの子リサちゃん』(双葉社)も読んだ。
私は理佐マンガに対してなら、まだリテラシーがある。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070331AT1G2901H31032007.html 日本経済新聞 2007年3月31日(土)
米国で日韓アニメを共同で売り込み・両国の政府系機関
独立行政法人の国際交流基金と韓国政府系機関の韓国文化センターは31日、米ロサンゼルスで日本と韓国のアニメ映画の
共同上映会を開く。両国の政府系機関が協力して米国にアニメ映画を売り込むのは初めて。
上映するのは、日本アニメが日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞した「時をかける少女」(細田守監督)、
韓国アニメがSFコメディー「アッチ・アンド・シパック」(チョー・パムジン監督)。
上映後に、両監督らが日韓アニメの魅力について語るパネル討論も開く。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/3102238/ デイリースポーツ 2007年3月31日(土)
リア・ディゾン実はゲームオタク?
アメリカ出身モデルのリア・ディゾン(20)が30日、都内で行われたゲームソフトメーカー「テクモ」の
「TECMO PRESS CONFERENCE 2007 Spring」に出席した。深緑色のノースリーブワンピース姿で登場したディゾンは、
壇上で新商品「NINJA GAIDEN」を実体験。時折、歓声を上げ「楽しいですね」と夢中でプレーした。
今回同シリーズのイメージキャラクターにも就任したが「私はゲームが大好きなので喜んで(オファーを)OKしました」と笑みを見せた。
【写真】ゲームソフトのイメージキャラクターに選ばれ笑顔を見せるリア・ディゾン=都内
ttp://www.sbcr.jp/books/products/detail.asp?sku=3700200654 MOOK『痛車ロード』 ソフトバンククリエイティブ
サイズ種別 A4変 カラー+1色 ページ数 112 ISBN 978-4-7973-4087-7 価格 1200円(税込) 出版日 2007/04/03
萌え上がる愛が暴走!? 痛車130台を掲載!あふれ出るキャラへの想いがマイカーを包むとき、車は痛車へと進化する。
車は自分の分身、ヲタなら痛車で当たり前なんだよ!! ベンツ? ダセぇダセぇ、俺たちにとっちゃただのキャンバス。
ガソリン? くせぇくせぇ、痛車は愛で走るんだぜ!
【特集】
全国諸兄の痛車130台以上をどどーんと掲載!
痛車(いたしゃ)・・・110台
痛単車(いたんしゃ)・・・30台
痛自転車(いたちゃり)・・・6台
痛さ・・・言葉にできない!
【小特集】
痛車作りを神と崇められる男が徹底解説「初めての痛車作り」
密着取材!週末は大忙し?「痛車乗りの生態図鑑」
4輪だけが痛車じゃないぜ「痛単車&痛チャリ30選」
痛車がサーキットを駆け巡る「サーキットの羊」
本音トーク満載「痛車乗りの座談会」
【付録】
Key新作 「リトルバスターズ!」オリジナルステッカー付き!
ttp://www.sanspo.com/shakai/top/sha200703/sha2007033101.html サンケイスポーツ 2007年3月31日(土)
悲喜こもごも都知事選“ポスター戦争”!やっとできた金造氏
東京都知事選に向け、悲喜こもごもの“ポスター戦争”が展開されている。19日に出馬を表明したタレントの桜金造氏(50)の
選挙ポスターが30日、ようやく完成。告示から9日目にして、ようやくポスターはりに奔走した。建築家の黒川紀章氏(72)は
深夜、自ら掲示しているとか。一方、現職知事の石原慎太郎氏(74)、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)の両陣営は、
すでに都内全1万3979カ所での掲示を余裕で完了している。
(中略)
★黒川氏、メイド喫茶を“社会見学”
黒川氏が30日夜、“社会見学”を兼ね、メイド喫茶を訪れた=写真右。秋葉原で唯一の和風メイド喫茶に入った黒川氏は
「だんな様、お帰りなさいませ」の出迎えに満面の笑み。さらに接客した女の子をじっとみつめ「かわいいねぇ」などと連呼した。
約15分間、会話を満喫した黒川氏は「初めて来たが、“萌え”は日本の誇るべき文化だと痛感した」と満足げだった。(後略)
ttp://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/04/02/11.html 山梨日日新聞 2007年04月2日(月)
ハイジの村でコスプレ大会 開園1周年の記念イベント
北杜市明野町の県フラワーセンター・ハイジの村で一日、「コスプレ大会」が開かれた。
開園一周年の記念イベント。人気アニメ「ドラゴンボール」「千と千尋の神隠し」などのキャラクターに扮した六百人以上が集合、
コスプレバンドによるライブもあった。
イベントを知らずに来園した家族連れも多く、しぐさまで表現する徹底した「なりきりぶり」に驚きの声を上げる大人に対し、
子どもたちは「ハイジだけでなく、色々なキャラクターがいて楽しい」と大喜び。
【写真】コスプレバンドのライブに入園者は大喜び=北杜市明野
ttp://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070402/sng070402002.htm 産経新聞 2007年4月2日(月)
アニメ作品、世界へ発信 アニマックス社長 滝山雅夫さん
アニメ専門の有料チャンネル「アニマックス」の運営がコア事業で、CS放送とケーブルテレビで番組を放映しています。
すでに600万世帯(昨年8月現在)を超す視聴者が、アニマックスを通じてアニメ鑑賞を楽しんでいます。
「アニメを好きなだけ見たい」「昔懐かしいあの作品をもう一度」という視聴者に支持され、アニメファンにそれなりに知られる
存在になりました。
例えば「機動戦士ガンダム」「フランダースの犬」のような名作アニメから、「ワンピース」「名探偵コナン」など最近の人気作品まで、
幅広くカバーしているのが特徴です。また、最近はテレビ局や制作会社から番組の供給を受けるだけでなく、自社でアニメ作品の
プロデュースを行うなど、新しいコンテンツ(情報の中身)の開発にも力を入れています。
《新聞記者にあこがれるなどマスコミ志望だったが、就職時期が石油ショックと重なり、アルバイト先のテレビ局が採用を停止。
映画雑誌の原稿書きの仕事などを経て、フジテレビジョンの子会社の制作プロダクションに入社。アニメと本格的に向き合う仕事に入る》
もともとアニメは好きでした。昭和26年生まれで、子供のころから漫画に親しんで育った世代だからかもしれません。
小学生のころ母に買ってもらって読んだ「少年サンデー」の面白さは、今でも忘れられません。
プロダクションには20年以上いましたが、とにかく楽しかった。海外の放送局がどんな日本のアニメを求めているのかリサーチする
のですが、文化の違いなどを肌で感じることができました。
アニメ以外に浮気もしました(笑)。一時、一世を風靡したトレンディードラマを香港でもはやらせたり、ハリウッドで映画を作ったり。
でも、そんな経験が今の仕事にも生きています。今のアニメは漫画やビデオ、小説、映画など、いろんなコンテンツに広がりを
見せているからです。
《日本のアニメを世界に送り出した立役者として社内外で知られる存在になったが、現場の仕事にこだわりたいと40代で独立を決意。
アニメ・放送界の人脈を生かし、初のアニメ専門チャンネルを立ち上げた》
テレビ・映画会社「ソニー・ピクチャーズエンタテインメント」(本社・米国)のテレビ部門日本代表という肩書も持っていますが、
日本の優れたアニメ作品を海外にもっと発信したい。繊細な作画だけでなく、よく練られたプロット(構想)は海外でも高く評価
されています。同時になじみの薄い海外作品も日本人に紹介し、文化の橋渡しができればうれしい。
アニメ産業の底上げも課題です。最前線にいるクリエーターも制作会社も十分な制作費がなく、DVD販売やキャラクター商売で採算を
合わせている。優秀な人材がアニメ業界に残らず、ゲーム業界などに転出しています。文化としてもビジネスとしても、アニメを
活性化させたいですね。(柿内公輔)
■アニマックスブロードキャスト・ジャパン 放送事業▽平成10年5月設立▽資本金4億9800万円▽本社・東京都港区▽売上高非公表
▽従業員数約50人▽
ttp://www.animax.co.jp/ 【写真】アニマックス社長 滝山雅夫さん
ttp://www.people.ne.jp/2007/03/30/jp20070330_69382.html 人民網日本語版 2007年3月30日(金)
「アニメ・漫画・ゲーム博覧会」、上海で6月開催
中国のアニメ漫画・ゲーム産業の全面的な発展を促進するため、「オリジナルを奨励し、産業を発展させる。中国のアニメ・漫画・
ゲーム文化を発展させるため、専門の国際交流の場を作る」ことをテーマとした「第3回中国国際アニメ・漫画・ゲーム博覧会」が
6月28日〜7月2日、上海展覧センターで開催される。文化部が29日、発表した。
同博覧会は出展数や規模が前の2回を上回るほか、専門性、国際性、総合性などがさらに際立っている。博覧会開催中に「アニメ・
漫画・ゲームのビジネス産業国際フォーラム」も開かれ、政府部門、世界のベンチャーキャピタル企業、アニメ専門家らが国内の
ゲーム機市場の管理と発展、アニメ・漫画・ゲーム産業と投資などをテーマに討論する。(編集AY)
ttp://www.business-i.jp/news/world-page/news/200704010011a.nwc 『FujiSankei Business i.』 2007年4月1日(日)3面 (関連
>>144)
英国で漫画版聖書 7月に登場、米国販売も計画
空前の漫画ブームにわく英国で、シェークスピア作品に続いて、漫画版の聖書「THE MANGA BIBLE(ザ・マンガ・バイブル)」
が7月に登場する。
ロイター通信によると、キリスト教関連書籍の出版社であるホッダー・アンド・ストートンが発行する漫画版聖書は、
ロンドン在中のイラストレーターの作品。登場人物は、日本の漫画風の大きな目、ワイルドな髪形が特徴だ。
「英国で漫画を取り巻く状況は相当に熱くなっている」と、3月上旬に英国とアイルランドで開催された漫画コンテストで
新人賞を受賞したジョン・アッグス氏はいう。
英国では日本の漫画やアニメが爆発的な人気で、一部の書店には日本から輸入された漫画本専用の棚が設置されているほど。
書籍オンラインショップ「アマゾンUK」のコミック売れ筋ランキングにも、日本発の「DEATH NOTE(デス・ノート)」や
「NARUTO(ナルト)」がランクインしている。
こうした流れの中で、ホッダー・アンド・ストートンの編集者であるデビット・モロニー氏は、
「マンガは今、物語を伝えるのに一番ポピュラーな形式。聖書を広めるのに使わない手はない」と強調する。
3月1日に発売されたシェークスピアの戯曲作品の漫画版「ロミオとジュリエット」「ハムレット」は、時代背景や舞台設定は
異なるものの、原作のストーリーを絵で再現。出版元のメトロ・メディアは、ほかの3作品もいずれ漫画化する予定。
また、ザ・マンガ・バイブルは、来年の米国販売も計画されており、今後も名作の漫画化が相次ぎそうだ。
産経新聞 2007年4月1日(日)東京朝刊21面
【サブカルさ〜ふぃん】アニメ ドラえもん ポケットから何が出るかな?
ドラえもんの長編アニメ映画「のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い」(全国東宝系で公開中)は、23年前の原作を真保裕一の脚本、
寺本幸代監督でリニューアルし、一段と分かりやすい作品になった。のび太がドラえもんの「もしもボックス」で「魔法の世界」を
作ったことで起こる騒動…。このドラえもんの4次元ポケットから取り出すひみつ道具を基に展開する設定は、日本ではもちろんのこと、
海外でも知られている楽しい約束事である。
「ドラえもん」は昭和44年暮れ、藤子・F・不二雄によって雑誌連載が始まり、55年からシンエイ動画によって現在のテレビアニメの
制作が始まった。59年、映画の長編アニメがスタートして人気は不動になり、毎年春の公開が恒例になった。22世紀から送り込まれて
きたというドラえもんが、おなかのポケットから取り出すひみつ道具は、性能はすごいのに、コンニャクや、石、風呂敷、竹とんぼ、
懐中電灯といった、いかにも庶民的なものからのマンガ的発想が笑いを誘う。
当の藤子・F・不二雄は昭和8年生まれ。戦中、戦後に子供時代を過ごしてきた人だ。遊び場といえば、まだ土管などがある空き地。
そして竹馬や、めんこ、ビー玉、竹とんぼ、紙ヒコーキといった素朴なものが遊び道具だった。その育った「昭和」という時代が、
ドラえもんマンガには強く反映しているのだ。
さて、現代の子供たちは、遊び場も少なく、カードやテレビゲームに夢中…。その子供たちが漫画家になって、もしドラえもんを
描くとしたらどんなひみつ道具を出してくるのだろう。ポケットの中に夢のある道具があるのだろうか…。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)
河北新報 2007年3月31日(土)朝刊
異色の書籍シリーズ「講談社BOX」/サブカルチャー世代に人気
装丁も斬新、若手作家中心に執筆
銀色の箱にアニメ風の表紙。斬新なデザインで異彩を放つ書籍シリーズ「講談社BOX」が、注目を集めている。
サブカルチャーに親しんで育った世代の人気作家が続々登場、小説を連載のかたちで毎月刊行する「大河ノベル」を始めるなど、
若者を狙い打ちにした企画が受けている。
「BOX」は昨年11月創刊。西尾維新や舞城王太郎ら、人気の若手作家を集め、毎月初めに数冊ずつ刊行している。
今年1月からは、「世界出版界初!!」をうたう12カ月連続刊行企画「大河ノベル」が2作同時スタート。西尾の「刀語(かたながたり
」
と清涼院流水の「パーフェクト・ワールド」で、「予断を許さぬ無謀な冒険」(西尾)という意欲的な試みだ。
新作小説だけではない。1990年代の復刻漫画のほか、4月から気鋭の評論家東浩紀の評論集も刊行。
多ジャンルにわたるラインアップには「日本のポップカルチャーの目次をつくりたい」(太田克史編集長)という狙いがある。
目立つ装丁も若者を意識した戦略。銀色のデザインはDVDやゲームソフトのパッケージと並んでも違和感がなく、箱入りという
スタイルも単行本や文庫本とは異なる新鮮さを狙ったものだ。
10代後半を中心に反響は大きく、奈須きのこ「DDD1(ディーディーディーワン)」は25万部を突破。
「活字離れと言われるが(メールなどで)今ほどテキスト文化が隆盛な時代はない。大人が名作と思う本が読まれなくなっただけで、
若者は『自分のための物語』を読みたがっている」と太田編集長。 日本のサブカルチャーが受けている米国やアジアでの展開もにらむ。
「純文学とも大衆文学とも違う、大人には理解できないエッジ(端)な文学かもしれない。でも、エッジにあるものだけが世の中を
変えてきた。端っこから、世界最強の出版レーベルを目指したい」
【写真】若者に人気の「講談社BOX」シリーズ
建設通信新聞 2007年4月2日(月)
論評・新しい大衆社会の登場
大衆社会が新しい意味と状況を発信し始めている。
大衆社会といえば、20世紀初頭のスペインの哲学者、オルテガ・イ・ガセットの名著『大衆の反逆』によると、民主主義社会と
科学技術(実験)と工業社会の出現によって、自由平等と均一化、画一化が大衆社会=経済的中間層を生み出したとしている。
現代社会は、経済力的色分けを前提としながらも、サブカルチャーも同時にすべての階層に浸透させて、新たなる大衆性を社会全体が
持ち始めたことに注目が集まっている。
世界の目は日本のサブカルチャー的社会現象の新しい形に目を向けつつある。このことは既に、本稿でも取り上げて、
世界が注目する「かっこいい日本の文化」について論じたことがあるが、ますますその潮流は世界に浸透し始めている。
そして、外国から見た新しい世界像が共有され始めている。周知のようにゲームやアニメ、そしてポピュラー音楽は日本の感性が
世界を席巻しているし、寿司に代表される日本食は、現在では世界の主要都市にないところはないほどに、ブームを作っている。
そして多くの日本のデザインについて、日本の感性を現代という時代性が正面から飲み込み始めている。
その受信地と震源地はフランスとも言われているが、世界がそれを受け入れているからである。もはや大衆文化という20世紀初頭の
アメリカ文化に代表されるそれではなく、いまや日本が創り出している感性による新しい「大衆文化」の日本による世界像の出現である。
この大衆性は世界のどこにもない日本独自なものである。
大衆性とは、現代社会の特徴である「軽やかさ」に共通している。しかもそれらは、時代を担う文化のスパイン(背骨)を予感
させながら、都市や建築にも深くかかわっている。現代建築の軽やかな空間の獲得や家具の選択やインテリアの嗜好などにも現れている
からである。日本の現在の建築状況を見れば明らかなように、すべての階層性を超えて、新しい大衆性の中に建築が組み込まれている。
それは、きわめてフラットな社会と連動しているからであろう。日本がいま示し始めた大衆性をフランスなどではクール・ジャパン
(かっこいい・日本)としてもてはやし始めている。その現象が、再び日本に新たなる大衆性を目覚めさせているのである。
いまや世界を席巻しつつあるこの大衆文化は、21世紀の特徴になり始めているのか。大衆文化とは何を意味しているのか。
文化の本質を担うものなのか。そして現代社会のクール(かっこいい)現象は文化の本質なのか。
この現象こそ、現代社会がその本質とし始めていた「軽やかな思考」に連動することではないのだろうか。現代社会と軽やかな
思考については、既に本稿でも論じているので、再論考することはないが、この軽やかな思考と連動しているとすれば、
クール・ジャパン現象も明らかに現代社会の本質に迫ることになろう。日本が現代社会の新しい大衆性をとらえ、世界の文化の
新しい側面を担う役割を果たしつつある様子が垣間見れる。それが「クール・ジャパン」の中身なのであろうか。 (遍)
読売新聞 2007年3月31日(土)東京朝刊2面
[顔]文化庁長官に就任する文化人類学者 青木保さん (関連
>>142)
◇あおき・たもつ 68歳
◆「日常の視点で文化を身近に」
何の変哲もない日常にも「文化」はあると言う。例えばコンビニの棚。
「おにぎり、ファクス用紙……。並べられた商品によって私たちの生活はパターン化され、それが今日の文化を形作っている」
歴代4人目となる民間出身長官は、フィールドワークを重んじる文化人類学者らしく、ライフスタイルから映画、音楽までトータルな
社会現象としての文化を常に追ってきた。「高尚な芸術だけが文化ではない。日常の視点から文化を身近なものにしたい」が持論だ。
幅広い関心とバランスの取れた視点が持ち味。近年は早稲田大客員教授の傍ら文化審議会の部会長として「文化芸術の振興に関する
基本方針」の見直しを取りまとめた。その実績から伊吹文部科学相に長官就任を打診された。
「役所の慣習には関心がない。白紙の状態から出来ることを始めたい」
中国、韓国など東アジア諸国での調査研究が長く、タイの仏教寺院で修行したこともある。自ら国際交流を実践するうち、
日本の「文化外交」の必要性を痛感するようになった。「今後はアニメなどの人気ジャンルだけでなく、等身大の日本像を
海外に紹介することが求められる」と力説する。
政策を提言する側から、あす1日、実行する側に回ることになる。だが笑顔を絶やさずてきぱきと言葉を継いでゆく
長身の新長官に気負いはない。「霞が関を実地調査するつもりで頑張ります」(文化部 松本良一)
写真=青木保さん(撮影・田村充)
ttp://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070402/ssk070402002.htm 産経新聞 2007年4月3日(火)東京朝刊5面
「美しい国」企画会議に有識者12人
塩崎恭久官房長官は2日の記者会見で、「美しい国づくり」の企画会議の有識者メンバー12人を発表した。
座長は日本画家の平山郁夫氏。同氏を除くメンバーは次の通り(五十音順、敬称略)。
石井幹子(照明デザイナー)▽井上八千代(京舞井上流5世家元)▽岡田裕介(東映社長)▽荻野アンナ(作家)
▽川勝平太(静岡文化芸術大学長)▽庄山悦彦(日立製作所会長)▽田中直毅(国際公共政策研究センター理事長)
▽中西輝政(京大大学院教授)▽弘兼憲史(漫画家)▽松永真理(バンダイ取締役)▽山内昌之(東大大学院教授)。
『FujiSankei Business i.』 2007年4月3日(火)2面
美しい国会議、きょう初会合 「日本らしさ」の具体像検討
塩崎恭久官房長官は2日午後の記者会見で、安倍晋三首相が掲げる「美しい国」の具体像などを検討する「『美しい国づくり』企画会議」
(座長・平山郁夫前東京芸大学長)の有識者メンバー12人を発表した。3日夕に首相官邸で初会合を開催し、
早ければ月内にも「美しい国」の国家像を内外に発信するための方策を打ち出す。
首相は昨年の自民党総裁選以降、「美しい国」の実現を提唱してきたが、「具体像が分かりにくい」と指摘されている。
このため同会議では、アイデア募集やコンテストの実施などを通じて国民が共感できる「日本らしさ」や「日本の良さ」の再発見を目指す。
同会議を担当する世耕弘成首相補佐官は「安倍内閣として、『美しい国』とはこうだと決め付けるつもりはない」としながらも、
検討結果を日本の魅力を見直す国民的運動につなげたいとの考えを示した。
企画会議の有識者メンバーは次の通り。(敬称略)
前東京芸大学長 平山郁夫(座長)▽照明デザイナー 石井幹子▽京舞井上流五世家元 井上八千代▽東映社長 岡田裕介
▽慶大教授 荻野アンナ▽静岡文化芸術大学長 川勝平太▽日立製作所会長 庄山悦彦▽国際公共政策研究センター理事長 田中直毅
▽京大大学院教授 中西輝政▽漫画家 弘兼憲史▽バンダイ取締役 松永真里▽東大教授 山内昌之
産経新聞 2007年4月2日(月)東京朝刊2面
「普段着の日本」に注目 たこ揚げ、映画、食事 米ワシントンで催し
【ワシントン=渡辺浩生】伝統行事からポップカルチャーまで、日本文化の発信イベントが米ワシントンで花盛りだ。
経済大国として、自動車や電気機器メーカーなどのイメージが先行してきた日本。アニメブームなどを経てようやく、
生活に密着した「普段着の文化」が本格的に人気を集め始めた。
桜が満開のワシントンで3月31日、「カイト・フェスティバル」が行われた。恒例の行事を主催するのは、
首都の博物館や美術館を運営するスミソニアン協会。同協会は今年はこのフェスティバルに加え、「Japan Wow!」と題した
拡大イベントを初めて6月初旬まで行う。能や折り紙、ロボット、邦画、日本食など大幅に規模が大きくなっているという。
総合文化施設ジョン・F・ケネディ・センターでも今秋、日本文化をテーマにしたイベントが行われる。
最近米国では、日本文化の“大衆化”が目に見えて進んでいる。アニメ技術の高い評価は、すでに定着し、ビジネス街のすし屋では
OLが枝豆に日本酒を飲む光景も珍しくない。通勤電車では日本生まれのパズル「SUDOKU」に夢中になるサラリーマンの姿も。
チェコの首都プラハで行われた「SUDOKU」世界選手権の個人戦では、東大生を抑えてハーバード大生が優勝。
スーパーには日本の「弁当」も並ぶほどだ。
今年は日米友好のシンボルとして米国にソメイヨシノが贈られて95周年。たこ揚げ大会に立ち寄った大学3年生の
ジェニファー・ルーエーさんは「すしが大ブームだが、他にもさまざまな文化を知る貴重な機会です」と語った。
読売新聞 2007年4月2日(月)大阪朝刊34面
黒沢映画や歌手も登場 県立高新科目「日本の文化」教材完成=兵庫
今年度から県立高校で導入される新科目「日本の文化」で使う教材が作成され、県教委が発表した。歌舞伎や茶道といった
伝統文化を紹介する一方、「黒沢映画」や人気歌手の宇多田ヒカルさんなどを取り上げて現代文化にも言及。
県教委は「生徒が自国の文化への理解を深めるきっかけになれば」としている。
▽生活文化▽伝統文化▽地域文化▽Japan Now――の4章28分野で構成。「生活文化」では着物や住居を題材に日本の
衣食住文化の変遷、「地域文化」では姫路城の建築構造や淡路人形浄瑠璃の歴史を学べるようにしている。
現代文化を取り上げたのは、「Japan Now」の章。映画・音楽や日本語など6分野を設定し、高校生にもなじみ深い、
アニメやロボットなども取り上げた。
映画・音楽の分野では、黒沢明監督の「七人の侍」などの場面を写真で示し、外国の作品に影響を与えた点や理由をまとめ、
海外でも有名な女性デュオ「PUFFY(パフィー)」の代表曲やヒットした国なども紹介している。
県教委は伝統芸能の舞台を鑑賞したり、音楽を授業で聴いたりする授業も薦めており、「国際交流に生かせるように、
生徒が英語で文化の紹介や意見を発表する時間も取り入れてほしい」と要望している。
写真=県立高校で実施される「日本の文化」の教材(県教委で) 〈代表県版採録〉
日経産業新聞 2007年4月2日(月)2面
トムス・エンタ、セガトイズなどとアニメ共同制作、日本・海外で放送。
アニメ制作のトムス・エンタテインメントは、玩具販売のセガトイズやカナダの玩具メーカーなど五社と共同で制作したアニメ番組を
日本と海外で放送する。四月から日本、今秋からカナダなど北米でも放映を開始するほか、番組関連のキャラクター玩具販売も拡大する。
トムスが組むのは、セガトイズのほかに、ゲーム大手のセガ(東京・大田)、アニメ制作のジャパンヴィステック(東京・中野)、
玩具メーカーのスピン・マスター・リミテッド(カナダ・オンタリオ州)、CATV(ケーブルテレビ)のコーラス・エンタテインメント(同)の五社。
六社は昨年七月、玩具キャラクターとカードが組み合わされた対戦型ゲーム「爆丸」を制作し、日本で発売した。
今回、日本と海外で放送を始めるのはカードゲームのキャラクターなどをアニメ化した「爆丸 バトルブローラーズ」。
トムスはジャパンヴィステックとアニメ制作に当たるほか、国内における映像販売やDVD化などの版権管理を請け負う。
二〇一〇年三月期までに放映地域や玩具販売を北米のほかアジア、欧州にも拡大し、「爆丸」関連事業の売上高五百億円を目指す。
愛媛新聞 2007年3月31日(土)17面
◎どんなサークルなん?
愛媛県内にはさまざまな大学があり、さらにそこには数々のサークルが存在する。公認・非公認合わせると、その数は四百とも
五百ともいわれ、それだけあると、中には「一体、どんな活動してるんだろう?」と首をかしげてしまうようなサークルもあるようで…。
気になる四つの文化系サークルをのぞいてみた。(中略)
【萌学研究会 愛媛大 開かれたオタク目標】
「萌え」。アニメやコミックの美少女キャラクターなどに対する「かわいい」「好き」という愛情を含んだ趣味、嗜好を指す言葉である。
その「萌え」について研究し、「キャンパスの中に現れた秋葉原」を掲げるのが、愛媛大(松山市文京町)の総合オタク系サークル
「萌学(ほうがく)研究会」だ。
発足は二〇〇五年秋。その中心人物である自称「紅茶オタク」の嶋津拓真総裁(23)=法文学部三年=はこう強調する。
「単なるオタクの集団ではなく、明るく、開かれたオタク活動を目指しています」
主な活動は週一回の部会と半年に一度の同人誌の発行。学外の“オタク講師”を招いた講演会や自分たちが講師になって授業を行う
イベントもおこなっている。なんと、県外の大学にも同研究会の支部があるという。
現在の部員は男性のみ約三十人。女性はもちろん、上回生たちも積極的に受け入れる方針を示している。
日本経済新聞 2007年4月3日(火)大阪朝刊 (社会面)16面
海賊版DVD、ネット販売容疑、東大阪の会社員ら逮捕。
山形県警米沢署などは二日、人気アニメの海賊版DVDを販売したとして、著作権法違反の疑いで、大阪府東大阪市俊徳町五、会社員、
康幸博容疑者(31)ら男女二人を逮捕した。
調べによると、二人は今年一月下旬ごろ、東映アニメーションが著作権を持つアニメ映画「ドラゴンボール」を許可なくDVDに複製。
インターネットを利用して山形県の男性ら計三人に八枚一組約三千円で販売し、著作権を侵害した疑い。
ttp://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070402-178944.html ニッカンスポーツ 2007年4月2日(月)
人気アニメ海賊版DVD販売で逮捕
ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200704030006o.nwc 『FujiSankei Business i.』 2007年4月3日(火)22面
世界に発信「東京国際アニメフェア」盛況 映像化の道、裾野拡大
アニメーション大国・日本のパワーを世界に見せる「東京国際アニメフェア2007」が3月22日から25日まで、東京・有明の
「東京ビッグサイト」で開かれた。人気マンガや小説をアニメ化するプロジェクトの発表もあれば、ウェブから生まれた作品を
アニメや絵本へと展開する計画も披露された。アニメという映像文化の一段のすそ野の広がりを感じさせる展示会だった。(谷口隆一)
今回、期間中の来場者は10万7713人となり、初めて10万人を突破した。前年に比べ1万人増の来場だ。海外からの来場者が目立ったのも
特徴で、06年は795人だったのが、今年は942人となり、100人以上増えた。取材に訪れた海外メディアも多く、ブースを撮影したり、
来場者に感想を聞いて回る姿が、会場のあちらこちらで見られ、海外での関心の高さをうかがわせた。
アニメファンにいち早く新作を見てもらい、事前に人気を盛り上げるのが「アニメフェア」の大きな役割。会場内のステージでは
途切れることなく新作の発表会が行われた。
≪マンガ・小説から≫
映像・音楽ソフトのアニプレックス(東京都千代田区)は、4月12日から放映される「おおきく振りかぶって」と、夏スタートの
「バッカーノ!」の2本を発表。出演声優や監督、原作者が出席して作品の魅力を語った。
「おおきく振りかぶって」は講談社のマンガ誌「月刊アフタヌーン」に連載されている野球マンガ。新設されたばかりの硬式野球部に
入った部員たちが、女性監督のもと甲子園を目指すストーリーが繰り広げられる。相手の作戦を読む知略の深さや、トップ選手が持つ
技術の高さを盛り込みながら野球を描く。単行本7巻の販売は、250万部に達するヒット作となっている。
「ドラマ展開としての面白さと、野球のシーンがみどころ。今までのスポーツアニメと違い、野球の面白さをスタッフが逃げずに
作っている」と、アニプレックス100%出資の制作会社として05年に発足したエーワンピクチャーズの勝俣英夫代表取締役は“違い”を
強調する。
もう1作はティーン向けの文庫「電撃文庫」で人気の「バッカーノ!」。禁酒法時代のアメリカを舞台に、不死になれる酒をめぐり
起こる騒動を描いた物語だ。20人近いメーンキャラクターがいて、話もさまざまなキャラクターの視点から描かれており、映像化には
難しさがあった。
しかし「見たことのないアニメを作りたい」とアニプレックスの植田益朗・執行役員常務が話すように、かかわるスタッフが一致団結。
ニューヨークの風景をリアルに描こうと、監督自身が調査に飛ぶこだわりようで、原作の成田良悟氏も「原作より面白くしようという
気持ちが満々」と期待を寄せる。こちらも文庫本9冊が50万部近くに達する人気作だけに、放映が始まれば話題を集めそうだ。
≪ウェブから誕生≫
06年のアニメ界では、個人が作ってネットを通じて広まった作品が話題を集めた。東京国際アニメフェア2007でもこの流れを受けて、
個人の活動を支援する動きが活発化した。ライブドアでは、ネットから生まれた人気アニメ「やわらか戦車」の関連プロジェクトを
ステージとブースで発表。DVDや出版物を展示・披露して新たなビジネスへの展開を探っていた。
ウェブからテレビへ、そして今春には劇場へと進出した制作集団「蛙男商会」も、劇場版の第2弾制作を「アニメフェア」の場で
発表した。映画の本編中に広告を入れる手法をさらに進め、映画自体にネーミングライツ(命名権)を導入、その意外なアイデアで
会場を沸かせた。
コンテンツの版権管理やクリエーターのマネジメントを手がけるノース・スターズ・ピクチャーズが「北斗の拳」の作者、原哲夫氏と
組んで制作し、コンビニでの無料配布やウェブ上で発信してきた絵本「森の戦士ボノロン」も、今秋のテレビアニメ化が決定した。
「ボノロン」についてはセブン銀行などが入った「ボノロンといっしょ」プロジェクトも発足。幼稚園などを回り絵本の読み聞かせ
イベントを行ったり、CD化や商品開発を行い「ボノロン」の世界を広げていく。
(
>>172続き)
『FujiSankei Business i.』 2007年4月3日(火)22面
「東京アニメアワード」 最高賞に「時をかける少女」
■“老舗”の実力で賞総なめ
優れたアニメを表彰する「東京アニメアワード」は、数ある東京国際アニメフェアのイベントのなかでも注目度が高い。
今年の最高賞「アニメーション オブ ザ イヤー」は、SF作家の筒井康隆氏が40年以上前に発表した小説を原作に、
細田守氏が監督した「時をかける少女」が獲得した。
「時かけ」はこのほかに監督賞、原作賞、キャラクターデザイン賞、美術賞、脚本賞も受賞して6冠を達成。「日本アカデミー賞」
での最優秀アニメーション賞獲得など、06年度アニメに関連した賞を総なめにした実力をここでも発揮した格好だ。
劇場映画部門の優秀作品賞には、同じ筒井氏原作の「パプリカ」が入賞。「時かけ」「パプリカ」はともにアニメ制作会社の
マッドハウスが手がけた作品で、35年の歴史を持つ同社の力を改めて見せつけた。
テレビ部門の優秀作品賞は、今年最大の話題作といわれる「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「涼宮ハルヒの憂鬱」、
「デスノート」が受賞した。
ttp://www.chosunonline.com/app/ArticleView.do?id=20070402000035 朝鮮日報 2007年4月2日(月)
【コラム】秋葉原の「萌え文化」(上)
2年前、「萌え」と呼ばれる日本のサブカルチャー(下位文化)の新しい動きを紹介しようとしたが取りやめたことがあった。
取材をするうちに、「不景気が10年も続くとこんなものまで出てくるのか」といった思いを禁じ得なかった。
家政婦のような衣装を着た女性従業員が「ご主人様」などと言いながら接客するカフェや、これでもかと言うほど胸を強調した人形など、
見たところ「変態趣味」としか映らなかったのだ。「萌え」という言葉からして、理解しがたいものだった。
舞台は東京・秋葉原。「ウォークマン」が流行した頃から、韓国の観光客にも馴染み深い存在だった、巨大な電気街だ。
この地が「萌え文化」の中心地となったのは、「オタク」と言われる人々の影響だ。「オタク」とは、ある日本の国語事典によると
「特定の趣味にひたすら没頭する閉鎖的な人」を指すと言う。どちらかというと、あまり良い意味の言葉ではない。
彼らが没頭する「特定の分野」としては、一般的にマンガやコンピューターなどが挙げられる。パソコン関連の店舗が立ち並ぶ
秋葉原にはオタクが多いことから、彼らが好む他の分野の店も一緒に増加していった。不景気で撤退した電気店をオタク分野の専門店が
取って代わる状況に、「日本の後退を象徴している」との声まで聞かれたものだ。
オタク文化が確立して秋葉原が変質し、萌え文化が登場するまでには、15年ほどの歳月がかかった。当初気持ち悪がられていた
オタクの人口も、今や300万人と言われる。日本の国語事典によるオタクの定義を見てもわかるように、「オタク−秋葉原−萌え」を
結ぶ文化については、5、6年前までも否定的な見方が大半を占めていた。
そうした見方を一変させたのが、現代美術家の村上隆だ。ニューヨークのオークションで6800万円の値がついた村上の
『Miss Ko2(KoKo)』は、まさに萌え文化を象徴するメイド姿の少女をかたどった人形だった。村上本人も、かつてマンガにのめり
込んだ時期があったという。そのため大学受験で2度の落第を経験した。
http://www.chosunonline.com/app/ArticleView.do?id=20070402000036 【コラム】秋葉原の「萌え文化」(下)
村上が最も影響を受けたとしている人物が、アニメーターの金田伊功だ。名前は聞いたことがなくても、彼が原画を手がけた
アニメーションを見たことのない人はいないだろう。『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』、『となりのトトロ』、『もののけ姫』、
『メトロポリス』など、韓国人がよく知る作品も数多い。
オタク的なモチーフから出発した村上も、今や世界的な美術家だ。そして萌え文化に対する評価も様変わりした。
もともと「萌え」という言葉の原意は、「芽が出る」というものだ。そこから転じて、マンガに登場するキャラクター(ほとんどが少女)
に対して感じる「かわいい」、「愛らしい」という感覚を指すようになったという。ところでこうした一見幼稚な感覚が世界的な
美術作品に変身する上で、日本政府は何の寄与もしていない。
これらの産業はもともと、オタクたちがアルバイトをして貯めた金によって成り立ってきたものだ。
そしてその金が、秋葉原という巨大マーケットと、萌え文化という恐るべき「日流の芽」を育て上げたのだ。
世界中に浸透している日本の文化は、なにも小説やドラマ、マンガだけではない。世界のファッション界に「コムデギャルソン」、
三宅一生、山本耀司を知らない人はいない。また、建築の世界でも安藤忠雄、坂茂、SANAA(サナー)を知らない人はいない。
彼らの存在感はそれぞれが、かつて世界を席巻したソニーの1980年代当時のそれにひけを取らない。
もちろん彼らがそこまでの位置に到達するまでには、上位文化に属する「オタクたち」による多くの支持があった。
1990年代から始まった日本の不景気は、「失われた10年」と呼ばれた。そうした表現に影響されて、ほとんどの韓国人がその時期を
本当に日本の空白期であったかのように思っている。実際には日本に空白期があったわけではなく、韓国人が日本への関心を失って
いただけだ。秋葉原の萌え文化が、そうした事実を教えてくれる。 東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
ttp://www.asahi.com/komimi/TKY200704030170.html 朝日新聞 2007年4月3日(火)
長野にメードカフェ初登場 「お帰りなさいませ〜」
「お帰りなさいませ〜、ご主人様」。長野市のバーでこのほど、スタッフがメード服姿で接客するカフェイベントが開かれた。
「オタク」の聖地、東京・秋葉原で有名になったメードカフェだが、県内には「初上陸」だという。
企画したのは市内に住む沢原美穂さん。「普通のメードカフェではつまらない」と店内は、お城に住む上流階級の家庭のイメージ、
客は「お城の住人」という設定だ。
店内に入ると、6人のメード服姿の女性らがズラリと並んでお出迎え。メード役のアイさん(24)は「かわいい服を着ることが
できてうれしい」。別のスタッフは、「ディズニーランドにいるような非日常感を楽しんで欲しい」。
今後、月1回のペースで開催する予定。
【写真】長野県に「初上陸」メードカフェ
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070403-OHT1T00052.htm スポーツ報知 2007年4月3日(火)
松山ケンイチ“オタク宣言”
俳優の松山ケンイチ(22)が初主演する日テレ系連続ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」(10日スタート、火曜・後10時)の
制作発表が2日、東京・汐留の同局で行われた。
ロボットオタクの青年・ロボと7色の声を操る女子中学生・ニコがスパイとなって難事件に挑む異色冒険活劇。
ニコは大後寿々花(13)が演じる。
松山は「撮影に入る前はプレッシャーがあったけど、入ったらなくなった。服にもお芝居にもオタク的要素を取り入れたい」。
第1話のゲストには映画「男たちの大和」などで共演した中村獅童(34)が登場するが「獅童さんが硬い感じの空気を壊してくれた」
と感謝した。
久々のドラマ出演となる浅丘ルリ子(66)は「松山くんはおかしな芝居をする人。寿々花ちゃんは目に力がある」と2人を絶賛していた。
【写真】劇中の衣装で制作発表に臨んだ松山ケンイチと大後寿々花
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007040303.html ZAKZAK 2007年4月3日(火)
松山ケンイチ連ドラ初主演は“オタク”に徹して…
松山ケンイチ(22)と大後寿々花(13)がW主演する日本テレビ系ドラマ「セクシーボイス アンド ロボ」(火曜後10・0)の
制作発表が2日、東京・東新橋の同局で行われた=写真。ともに連ドラ初主演で、ロボットオタクの青年(松山)と14歳の少女(大後)
が謎の婦人(浅丘ルリ子)からの依頼を受け、さまざまな事件を解決していく冒険活劇。「服や芝居にオタク要素を」と松山。
初回のゲストには、映画で共演した中村獅童(34)が出演。
ttp://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/news/20070326-104134.html 週刊『エコノミスト』2007年4月3日特大号(第85巻16号 通巻3886号)
〔特集〕景気と株価 ・日本経済10の疑問 p.46
(10)日本力 期待の星はクール・ジャパン−景気と株価
日本経済の牽引役となるのは? 期待の星はクール・ジャパン 増田貴司(東レ経営研究所チーフエコノミスト)
経済学が教えるところによると、一国の経済成長は、(1)労働力、(2)資本、(3)生産性などその他の要素――
の3要因で決まる。日本は労働力人口が減少傾向にあり、高齢化で貯蓄が減少するため資本の伸びもあまり期待できない。
したがって、日本が持続的な経済成長を実現するには、イノベーション(技術革新)による生産性の向上が不可欠だ。
そう考えたときに日本が頼りにすべきは、世界中の人々を引きつけるソフトパワーである。
ソフトパワーとは、知や文化的な魅力によって他国の人々を引き付ける力のことだ。
近年、日本のもつソフトパワーの大きさを日本人に再認識させたのは、海外における「クール・ジャパン」ブームである。
カラオケ、アニメ、コンピュータゲーム、フィギュア(精巧な人形)などは、もともと日本人が自分たちで楽しむために
つくったものだが、外国の人々がその文化をクール(かっこいい)だといって憧れてくれるために、いつの間にか国際的な
高付加価値商品になった。日本人にとってあまりに身近なために気付いていなかった日本固有の文化の素晴らしさや強みが、
海外から評価されることで、改めて理解されるようになったものの総称がクール・ジャパンといってよい。
これを特定分野における一過性のブームと考える人が多いが、実はそうではなく、多くの産業が日本の強みとして活用すべき
文化的蓄積なのである。
近年、日本の家電製品や自動車が、機能や品質の高さだけでなく、デザインや設計思想のクールさで世界に評価される
ケースが増えている。日本の工業デザインには、欧米のデザイナーによる製品では見られない、アニメで慣れ親しんだ形状や
日本人特有のこだわりや理念・思想が潜んでおり、この点が世界で注目されている。つまり、メード・イン・ジャパンには、
工業製品というハードと、コンテンツや文化といったソフトが一体化している強さがあるのだ。(後略)
誌面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up183199.jpg
ttp://www.asahi.com/strategy/0329a.html 朝日新聞 2007年3月29日(木)朝刊15面
(新戦略を求めて 第6章 21世紀の安全保障:9)「ソフトパワー」を磨け
国力には、ハードパワー(軍事力、経済力)とソフトパワー(魅力によって望む結果を得る力)がある。
米ハーバード大のジョセフ・ナイ教授が言いだした、そんな考え方が改めて注目されている。最強の軍事力を誇る米国は、
イラク戦争で泥沼にはまり、経済大国の日本は、国連の常任理事国入りで中国や韓国などの支持を得られなかった。
ソフトパワーをどう生かし、国際社会に仲間を増やすか。戦略の練り直しが迫られている。(論説委員・隈元信一)
◆インドネシア好転 「ドラえもん」も橋渡し、深まる対日理解
日本はソフトパワーにつながるものをたくさん持っている。ナイ教授は著書「ソフト・パワー」で、そう指摘する。
何といっても欧米以外で初めて近代化をなしとげつつ、独自の文化を維持できることを示したことだ。「失われた10年」の
90年代にも、文化の影響力は高まり、アニメやファッションは「クール(かっこいい)」と人気を集めるようになった。
しかし、「限界もある」と教授。日本は海外を侵略した歴史を清算できていない、と。
この二面性は、英BBCの世論調査にもみられる=図参照。日本は世界に「良い影響」を与えていると評価する国がほとんどなのに、
中国と韓国だけ「悪い影響」が突出している。
歴史問題を早く解決し、東アジアに協調関係を築くべきなのは言うまでもない。中国や韓国で反日デモが起き、
それが日本の反中・反韓感情を高める。そんな反感の連鎖を断つためにもソフトパワー戦略が必要だ。
儒教や仏教など、中・韓と共有する「価値観」を生かし、信義を基にした「外交政策」で和解の道を切り開く。
そうすれば世界での日本のソフトパワーは決定的に高まるに違いない。
先のBBC世論調査で、最も親日的なのはインドネシアだ。意外に思う人が多いだろう。
インドネシアは戦時中、日本に占領された。戦後も74年に田中首相が訪問したジャカルタで学生らの反日暴動が起こった。
対日観はどう変わったのか。朝日新聞と共同研究をしている慶応大の山本信人教授らが現地の新聞報道などからさぐった。
その結果、85年ごろに転機があることがみえてきた。プラザ合意で円高が進み、日本の企業や観光客が増えた。
企業は雇用を生み、現地にとけ込んだ。豊かな都市中間層が登場し、高価な日本製品も身近になった。
ドラマ「おしん」やアニメ「ドラえもん」が人気を呼んだ。
90年に「ドラえもん」の放送を始めたテレビ局、RCTIのアハマッド編成部長は「今も一番人気。放送をやめたら暴動になるかも」
と笑う。日本人の普通の暮らしや優しさがわかり、夢を与えてくれる。それが息の長い人気の秘密だという。
顔の見える関係や共感が「魅力」を生む。無国籍性がうける日本アニメが多い中で、日本文化を映し出すことによって
「ドラえもん」はソフトパワーの源泉になったと言っていい。(後略)
【写真説明】(上)インドネシアでも絶大な人気をほこるドラえもん=ジャカルタで
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_eventnews_20070404a.htm 読売新聞 2007年3月28日(水)東京夕刊13面 ◇Pop Style vol.49
[News Review]今週のZOOM UP「崖の上のポニョ」
◆魂の自由人 宮崎監督にプレッシャー!?
新作の発表が必ず社会面で報じられるアニメーション監督なんて、ざらにはいません。
宮崎駿監督の新作映画「崖の上のポニョ」が、来年夏に公開されることが決まりました。瀬戸内を思わせる海辺の町を舞台に、
「人間になりたい」と願う金魚姫のポニョと、5歳の男の子・宗介との交流を描いた作品だということです。
「ハウルの動く城」以来4年ぶり。水彩画やパステル画風のタッチで表現されるそうで、今から楽しみです。
1970年代の「未来少年コナン」や「ルパン三世 カリオストロの城」、80年代の「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」、
90年代の「紅の豚」「もののけ姫」、2000年代の「千と千尋の神隠し」そして「ハウル」……。
世代によって、思い入れのある宮崎作品は様々でしょう。小学2年生の時に劇場で封切られた「カリオストロ」を見て以来、
世間の人が「駿」をシュンなどと呼んでいたころからファンだった自分としては、監督が「千と千尋」でアカデミー賞
長編アニメ映画賞を受賞し、“世界のミヤザキ”になったことに深い感慨を禁じ得ません。
ただ、監督が現在置かれている状況は、あまり居心地良さそうに見えないようにも感じます。
「当てねばならない」という宿命、国際的な期待、巨額プロジェクト化した制作体制など、魂の自由人・宮崎駿に、
何だか私たちはどんどん余計なプレッシャーをかけているような気がしてしまいます。
宮崎さんも、かつてはアニメ雑誌でおちゃめな姿を見せていた時代もありました。
今こそ、真の意味で好きなように作品を作ってほしい、と勝手な願望を抱いたりもするのです。 (福田淳)
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年3月29日(木)30面
女優・声優、大山のぶ代さん 音響芸術専門学校校長に
■きっちりした人を育てたい
26年間にわたり「ドラえもん」の声を務めた女優で声優の大山のぶ代さんが、4月から音響芸術専門学校(東京都港区)の校長に
就任する。同校で俳優や声優を育成する「声優・アナウンス専門課程」が開設されるため、教壇にも立つ。「演技だけでなく基本的な
礼儀や最低常識も教えていきたい」と大山さんは意欲を示す。
≪日本語をしっかり≫
−−4月から校長先生ですね
「ドラえもんの声を終えた年(2005年)の6月のこと。三田高校の同級生から“会いたい”と連絡がありました。会って話を聞くと、
34年の歴史ある音響芸術専門学校に芸術学部を新設したいので校長を、とお願いされました。しかし、向いてないと思い、
すぐお断りしたのです。でも、また連絡があり。1年ぐらい考えた末に引き受けることにしました。芸能界という世界に52年間もいて、
そういう仕事をしてもいいかな、と思ったの」
−−声優という職業にあこがれる人も多いのでは
「中高生の職業ベスト3に“声優になりたい”が入っているそうです。また、大学にアニメ科や声優科を設置しているところも。
講演会などの時にこうした学科をのぞくと、TVアニメを見て育った学生が多いの。声優の仕事は、大学受験の難しさに比べると
楽に考えているようで。『免許を取って、すぐ運転できますというものではない。勉強して努力次第よ』と言っていますよ」
−−学校で教えたいことは
「一般常識はゼロ、でも試験は通る。そういう人間にだけは絶対にしたくない。どんなことにでも対応できる広くて浅い一般常識と、
大切な日本語をしっかり覚えなさいと。敬語が使えないのでは困るから。どこの世界へ行っても通じる人間を育てたいの。
2年間この学校で勉強して、たとえ役者や声優の世界に入れなくても、サラリーマンになっても、家業を手伝うにしても、
ちゃんとした人間だって認めてもらえるような、その場所で通じる人を育てたいのが理想ね。中間試験は通常の試験でなく、
自分の今後の将来や、人間としてどこまで変化したかなどのリポート提出を考えています」
−−礼儀を持った常識人を育てたいと
「そうです。きっちりした人間を育てたいんです。他の学校とは違います。俳優座での3年間、コンプレックスや挫折感を味わった
からこそ、負けたくないから頑張ってきた。できないなりに、その時があったから、ここまでこれた。この経験を伝えたいわね。
教育委員会や関係者から『あの人は熱い人ですね』といわれてたみたいだけど、意気込みはそうです。それに皆、動いてくれたの。
お金じゃないんです、と言ってくれた人が賛同してくれました」
−−講師はどのような方が
「民芸の大先輩の佐野浅夫さんがいらっしゃいます。朗読などの基礎的なことをお願いしています。桂小金治さんには人に話を
伝える技術を。落語の間などは、アナウンサーに必要です。そして、鉄腕アトムの声を担当していた清水マリさんら。
今の若い人は、あまりにも字が読めない、書けない。講師の方々にいろいろと教えていただければ」
≪週2回は授業≫
−−大山さんも授業をなさるのですね
「もちろんします。週2回、昼、夜と授業を持ちます。持っているもの(知識、経験)は、次に伝えたいから。学校は、それができる
一つの場所だと思ったので、(校長を)引き受けた以上は伝えたいの。昼間の2クラス、夜間の1クラスで多人数ではないですけど。
今は、6割近く学校のことで追われてますよ。後は講演会やドラマの仕事をしています。今回、生徒さんは18歳から上は50代の方まで。
50代の男性は定年を機に、高校時代からあこがれていた声優にチャレンジしたいと入学した。家族の協力のもと自分の夢に向かって
頑張りたいと。4月5日が入学式。9日から授業開始です」(企画・ライター 岩崎郁子)
◇
【プロフィル】大山のぶ代
おおやま・のぶよ 東京都立三田高校在学中に劇団俳優座養成所卒業。1956年「この瞳」(NHK)で女優デビュー。
「名犬ラッシー」「ブーフーウー」「ハリスの旋風」「江戸を斬る」などに女優、声優として出演。79〜2005年テレビアニメや映画で
「ドラえもん」の声を担当。また、脚本家として、テレビドラマ「太陽にほえろ」も手掛けた。水の研究者、料理本など著書も多く
マルチで活躍している。04年「放送ウーマン賞」受賞。06年「平成18年度文化庁長官賞」受賞。07年4月から音響芸術専門学校の
校長に就任。1936年生まれ。東京都出身。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200703/gt2007033101.html サンケイスポーツ 2007年3月31日(土)
ドラえもん後継者育てるぞ!大山のぶ代が専門学校校長に就任 (関連
>>180)
テレビ朝日系アニメ「ドラえもん」(金曜後7・0)でドラえもんの声優を26年間務めた女優、大山のぶ代(70)=写真=が、
4月から音響芸術専門学校(現音響技術専門学校、東京・西新橋)の校長に就任する。同校では声優・アナウンス専門課程を新設、
自ら講師も務める。大山は「『本当のプロ』を育てたい」と“第2のドラえもん”育成に気合十分だ。
昭和54年4月から平成17年3月までドラえもんの声を26年間務めた“ドラえもん先生”が、今度は教壇に立つ。
今年4月に創立35周年を迎える同校。大山は当初は校長就任の依頼を断っていたが、「言葉の“遺産”を伝えるパイプ役になりたい」
と後継者育成に乗り出すことになった。
同校では声優や俳優、アナウンサーを育成する「声優・アナウンス専門課程」(声優・ボーカリスト科など4科)を新設。
大山自身も週2回、昼と夜の授業を担当する。授業中にドラえもんの声を披露することもありそうで、アニメ好きの学生にとっては
垂涎の授業となりそうだ。
大山は「声優、アナウンスは話し方、声の出し方などテクニックも大切ですが、すべての根本は人間性。
元がしっかりした人間になるための教養、動き、心遣いを伝えたいです」。技術よりも人間性の教育を重視する方針だ。
講師陣には落語家で俳優の桂小金治(80)、元ニッポン放送アナウンサーの深澤弘(71)、アニメ「鉄腕アトム」のアトム役などで
有名な声優で女優、清水マリ(69)らが名を連ねる。
昨秋から入試問題作成、入学希望者との面接を行ってきた大山は「正しい姿勢できちんと立って正しい言葉で話ができない、
漢字が読めない、敬語が間違っている…など驚くことも多かったのですが、しっかりしている子も多い」と学生の印象を語る。
入学式は4月5日で、9日から授業開始。新たな挑戦を前に「(声優やアナウンサーなどに)何人できるかではなく、
この学校を出た子なら安心して仕事を任せられると思えるような生徒を育てたい」と夢を語っている。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070328bk06.htm 読売新聞 2007年3月28日(水)東京夕刊6面 本よみうり堂 コミック館
幅広い題材を同時に 漫画家・古屋兎丸さん 外界の刺激受け変化
◆挑戦する心で次作も
いま、古屋兎丸(うさまる)さん(39)の仕事から目が離せない。「ガロ」の前衛的4コマでデビュー、今風の美少女を描かせたら
右に出る者がない技巧派だが、最近は社会派的な幅広い題材にも挑戦、自らの殻を大胆に破り続けている。(石田汗太)
◎リミッター解除
「無意識に自分にかけていた漫画表現の『リミッター』が外れた感じ」と、最近の仕事について、古屋さんは語る。
例えば人気作家、乙一(おついち)さんとのコラボレーションで話題の『少年少女漂流記』(集英社、共同ペンネームは
古屋×乙一×兎丸)では、こわれやすい思春期の鬱屈と幻想がファンタスティックに描かれる。1980年代のアングラ演劇をマンガで
“再演”した『ライチ☆光クラブ』(太田出版)は、美少年たちの愛と裏切りが血みどろの残酷絵巻となる。そして、週刊コミックバンチ
連載中の『彼女を守る51の方法』(既刊3巻、新潮社)は、直下型大地震に襲われた東京を若者たちが生き抜く、骨太の災害パニック劇だ。
この3作、まったく手触りが異なるばかりか、作品によってペンタッチや紙質まで変えている。本紙夕刊「PopStyle」の風刺一コマを
含め、これだけ方向性の違う作品を同時に描ける人は、そういない。
◎「趣味」を脱して
94年、「ガロ」誌の4コマ連作『Palepoli(パレポリ)』(青林堂)でデビュー。本格的な絵画技法による緻密な描き込みと、
脱力系ギャグが絶妙にマッチした実験作として高く評価される。が、古屋さんは「当時は漫画の描き方が分からず、脱構築とか
ポストモダンとかの美術用語を、ただ漫画に当てはめただけ」。多摩美術大を卒業し、私立高校の美術教師になったばかりだった。
漫画家との二足のわらじを10年あまり続ける。
転機になったのは、34歳の時にビッグコミックスピリッツで連載を始めた『π(パイ)』(全9巻、小学館)だ。
「それまでは、どこか『プロだけど趣味』という逃げがあった」。初の週刊連載のため、教師を辞めフリーとなる。
◎他者との出会い
多くの漫画家は、最初は絵がヘタで、表現や技巧を磨くにつれ実験的になっていくものだが、最初から超絶テクニックを持つ古屋さんは、
逆コースを歩んでいる印象がある。「美術界は、世間の想像以上に閉鎖的な場所。その中で美術的表現に凝り固まっていた僕が、
外界に出ていろいろな刺激を受け、自分の表現を解放していった。それが、僕の漫画の歩みという気がします」
冒頭に挙げた3作が、古屋さんにとって意義が深いのは、いずれも「他者」との出会いで生まれた作品だからだ。
『少年少女――』は乙一さんと2人で、プロットから見せ方に至るまで練り上げた。『ライチ――』は劇団「東京グランギニョル」
関係者の協力なしでは成り立たなかった。『彼女を守る――』は、地震の専門家に取材し、阪神大震災の被災者にも話を聞いている。
現実の揺れを体に覚えさせるため、地震シミュレーションの機械に何度も乗ったという。
「マニア向けの作家」「オタク的」というかつての評価は、もはや当たらないだろう。
「挑戦する心がある限り、次の作品も意外な題材になると思います」
写真=「少年少女漂流記」より (c)古屋×乙一×兎丸/集英社
写真=「ライチ☆光クラブ」より (c)古屋兎丸/太田出版
写真=「兎丸のペンネームは兎を飼っていたので…」と古屋兎丸さん
読売新聞 2007年3月28日(水)東京夕刊6面 本よみうり堂 コミック館
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/comic/magazine/20070329bk08.htm [マガジン]「MANDALA」のゴージャスさに驚き
海外作家の紹介に熱心な「モーニング」だが、同誌25周年記念として刊行された「MANDALA」(講談社)のゴージャスさには驚いた。
女性ファッション誌のような大判で、王欣太、永井豪を含む、日本、アジア、伊、仏の描き手15人が競演。
大半がカラーの圧倒的な画力に、まさにマンダラを見ているような酩酊感を覚える。
10カ国で募集する国際漫画賞の告知もあって、マンガを地球的アートとして広めようという意気込みがビシビシ伝わってきた。
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20070329bk01.htm 「ペンギン娘」(1)高橋てつや著
とある中学校に転校してきた南極さくらは、コスプレやアニメが大好きなAガール(秋葉原系おたく少女)だった――。
同級生を巻き込みつつ、いきなり生徒会長になったり、少年ジャンプ漫画ばりのバトル大会を繰り広げたりと様々な騒動を引き起こす。
密度の濃い描き込みは粗削りながらパワーと勢いを感じさせ、何より登場する女の子たちのかわいらしさが魅力的。
ある意味“萌え”の最先端と言えるのかも。(秋田書店、390円)
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20070329bk02.htm 「私家版魚類図譜」諸星大二郎著
幻想マンガの名手による、奇妙な博物誌のモチーフは魚。前作『私家版鳥類図譜』同様、ホラー、SF、歴史ものと多彩な作品が、
虚無と孤独、笑いの“海溝”に読者を突き落とす。海洋探査の最前線と童話を結びつけた「深海人魚姫」を始め、巨大なイカや
クジラたちの生態が、予想もつかない物語に化す面白さは一級品。陸上と異なるもう一つの世界の魅力に、魚となって母なる海に
帰りたいと思ってしまった。(講談社、1048円)
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20070329bk03.htm 「珈琲どりーむ」(1)(2)画・ひらまつおさむ、作・花形怜
老舗日本茶店の跡取り息子なのに大のコーヒー通の主人公が、芳醇な風味で人々の心を癒やす美味しんぼ的ヒューマンドラマ。
コーヒー嫌いで頑固者の父親や、犬猿の仲の親の目を盗み愛し合う喫茶店の娘といった配役で読ませる。豆や焙煎の知識、世界各国の
飲み方の違いなど文化と歴史のうんちくも豊富。食後の一杯がいっそうおいしくなること請け合いだ。(芳文社、各552円)
ttp://www.yomiuri.co.jp/komachi/interview/suteki/20070405ok02.htm 読売新聞 2007年4月5日(木)
すてき私流 着物世界のお嬢さん もこな さん 漫画家
漫画家集団「CLAMP(クランプ)」の一員として1989年デビュー。「カードキャプターさくら」「xxxHOLiC」などのヒット作品がある。
個人では2月に「CLAMPもこなのオキモノキモノ」(河出書房新社)を出した。
オレンジや緑など大胆に色をあしらった南国の風景のような柄の着物に、赤いチューリップが描かれた黄色の帯。
手にとって見せてくれたのは、コイン形のモダンな帯留めだ。「この帯留めは、めのう製。着物も含めすべてアンティークです。
色遣いやデザイン、どれも個性がありますよね」
毎日を着物で過ごすようになって4年。夏の暑い日でも、素材を選んで身にまとう。作品の締め切り前、インクやペンを持って
徹夜を続けるような日々も、かっぽう着をつけて着続ける。
着物との出会いは10年ほど前。漫画家としての活動が軌道に乗ったころに奮発して購入した1枚だ。だが、数回着ただけで
タンスの肥やしに。「良いものだけに着ていく場所も難しくて。おはしょりの調節など覚えることも多く、大変でした」。
身構えるばかりで、着物から遠のいていった。
距離が近づいたのは、30歳代に入ってから。これから女性としてどんなふうに年齢を重ねていくか、そんなことを考えながら
手持ちの服を整理した。あのときの着物も出てきた。「(CLAMPの)メンバーが『日常に着物を取り入れてみたら』と、
アドバイスしてくれたんです」。特別な服として着るのではなく、自分の生活になじむ着物に。新しい考え方だった。
手始めにのぞいたのは、リサイクル着物の専門店。思った以上に状態の良いものが多く、価格も手ごろだった。古典柄から現代
アートのような色遣いのものまで豊かな個性に驚いた。洋服を選ぶように、好きな色や模様を探し歩いては買い求めるようになった。
そのころ誕生日プレゼントとして贈られたのが、めのうの帯留めだった。シンプルなだけに、合わせ方は自由。インスピレーションも
広がった。着こなしを考えるのが楽しくなり、装飾品を含め、着物や帯、手持ちの品はいつの間にか100点を超えるまでになった。
「普段着だった時代があるのだから、現代の私は洋服のように着こなせばいい。気後れする必要はないんですよね」。
最低限の着付けやマナーは学んだ。洋風の小物を合わせたり、色遣いを冒険したり。「失敗もしますが、必ずだれかが正してくれます。
着こなしや季節感など、先輩たちから学ぶことばかり。奥の深い世界です」
豊かで歴史のある着物の世界。肩の力を抜いたら、少しずつ自分のものになってきた。創作活動にもいい影響を与えてくれた気がする。
「着物の世界ではまだまだひよっこの『お嬢さん』でいられるんですよ。それも楽しくって」(上原三和)
【写真】「着物の生活を始めてから、季節の移ろいに気を配って過ごすようになりました」(東京都内で)=平博之撮影
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070405et07.htm 読売新聞 2007年4月5日(木)
アニメ新番組 40本以上も
オリジナルや名作リメーク 注目作が目白押し 関東地区
今春、関東地区で見ることができるアニメの新番組は、衛星放送やUHF局を含めると40本以上にもなる。
その中から、力の入ったオリジナル作品や名作のリメークなど、キー局で放送される番組を中心に注目作を紹介する。(福田淳)
「新世紀エヴァンゲリオン」で知られるアニメ制作会社・ガイナックスが、満を持して放つオリジナルロボットアニメが
「天元(てんげん)突破グレンラガン」(東京=日曜前8・30)だ。人類が地下で暮らす未来、穴掘りが得意な少年シモンは、
地中で見つけたメカに乗り込み、兄貴分のカミナ、地上から来た少女ヨーコとともに外の世界へと旅立つ。
「ロボットものの原点に立ち返り、わくわくできる面白さをめざした」と赤井孝美プロデューサー。
劇団☆新感線の中島かずきが、シリーズ構成を務めているのも話題になっている。
「精霊の守(も)り人」(7日から、NHK衛星第2=土曜前8・06)は、「イノセンス」などのプロダクションI.Gが手がける。
上橋菜穂子の小説が原作で、異世界を舞台に女用心棒バルサや皇子チャグムらが活躍する。トムス・エンタテインメント制作の
「風の少女エミリー」(7日から、教育=土曜前7・25)は「赤毛のアン」のモンゴメリが原作。「ロミオ×ジュリエット」
(13日から、TBS=金曜深夜2・25、初回は2・40)は、シェークスピアの原作をアニメ制作会社・ゴンゾが大胆にアレンジする。
ゲームの世界をアニメ化したのは「ブルードラゴン」(7日から、東京=土曜前9・00)。少年シュウが仲間たちとの冒険を通じて
成長していく。キャラクター原案は鳥山明で、鳥山は制作発表会に「このような形でアニメにかかわれるのは、たぶんこれが最後」
とコメントを寄せた。
「ラブ★コン」(7日から、TBS=土曜後5・30)は、中原アヤの少女漫画が原作。大阪の高校生である背の高いリサと低い敦士の
凸凹コンビをめぐるラブコメディーで、関西弁のせりふがユニークだ。東映アニメーションが制作する。
また、同社が通算5度目のアニメ化に取り組んだのが、水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」(フジ=日曜前9・00)。
今回は、妖怪たちの怖さとおちゃめさをバランス良く表現し、かつてのファンにも楽しめるよう工夫したという。
漫画原作ものでは、半人半妖の女戦士たちが妖魔と戦う八木教広原作「クレイモア」(日本=火曜深夜1・26)、
高校野球チームの奮闘を描くひぐちアサ原作「おおきく振りかぶって」(12日から、TBS=木曜深夜1・25、初回は1・40)、
男の子が女性だけの島に漂着する藤代健原作「ながされて藍蘭島(あいらんとう)」(東京=水曜深夜1・20)などもある。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007040518.html ZAKZAK 2007年4月5日(木)
北欧からアキバに…怪物ヘヴィメタ“怪”進撃のワケ
怪物ヘヴィーメタルが北欧から降臨?! フィンランドで国民的人気を誇るロックバンド「LORDI(ローディ)」が、
なぜか日本では東京・秋葉原からブレークの兆しを見せている。見た目は、KISSや聖飢魔IIも真っ青のグロテスクさなのだ。
LORDIは、KISSファンクラブのフィンランド支部会長を務めていたMr.ローディを中心に1996年結成。
悪魔メークに似合わぬメロディアスなロックは、幅広い年齢層を魅了。ついに2006年には“歌の欧州選手権”ともいえる
「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」にフィンランドを代表するバンドとして出場を果たし、史上最高得点で優勝した。
「首都ヘルシンキの野外広場に10万人の観衆を集めた凱旋ライブでは、大統領も駆けつけた。悪魔がヒーローになった瞬間だった」
と音楽関係者。
そんな北欧のモンスターが、今年1月にはアルバム「ハード・ロック黙示録」を引っ提げ、日本デビュー。
日本では無名バンドなのに、2月5日付のオリコン洋楽ランキングで、いきなり13位にランクインする快挙を成し遂げた。
3月18日には、秋葉原の電器店の大型ビジョン3つを終日ジャック。発売元のBMG JAPANによると、「日本のローディの売り上げのうち、
10分の1が秋葉原で売れている」と“怪”進撃を続ける。
人気のワケを音楽ジャーナリストの伊藤政則氏は、こう分析する。
「まず、見た目のインパクトと、わかりやすい音楽のギャップだよね。今ヨーロッパでは、70-80年代ロックが盛り返していて、
KISSの面影を見ているのかも。秋葉原でウケるのは、クサイくらいに大仰な“クサメロ”が、日本のアニメ音楽にも相通じるからかな」
かつて、ヘヴィーメタルは、他の音楽ファンから「ダサイ」とレッテルを貼られたものだが、ネット配信全盛で、J-POPも、
アニメソングもヘヴィメタも同列に聴く若者も多く、これも後押ししているようだ。
ブームを受けて、ローディはついに来日を果たす。9日、11日が東京・Shibuya O-EAST、12日が大阪・松下IMPホールなど。
問い合わせは、ウドー音楽事務所(TEL03・3402・5999)。
【写真】アキバをジャック(左下)した怪物バンド「ローディ」
【写真】伊藤政則氏
ttp://www.yomiuri.co.jp/atcars/nichiyou/aisya/20070405ai_01.htm?from=os1 読売新聞 2007年4月5日(木)
(愛車物語)松本 梨香さん(タレント) BMW 318Ci 1995cc
横浜紹介する「応接室」
生まれ育った横浜を愛してやまない。このクルマは、その横浜で知人をもてなすための「応接室」なのだという。
クルマに乗れば、山下公園から知る人ぞ知る絶景の夜景ポイントまで、横浜の良さをくまなく紹介できる。
「横浜をほめられると自分のことのように、うれしくなるんです」。そしてまた、愛車に乗っての横浜巡りが楽しくなる。
もちろん、クルマも大のお気に入りだ。「おしゃれな外観で、横浜の街並みに通じるセンスの良さを感じる。
会うべくして会ったクルマかな」。木目調に変えたりして、内装は自分流にアレンジしている。
アニメ「ポケットモンスター」で声優として活躍。歌手、ラジオパーソナリティーなど活動は多彩だ。
忙しい日々の中、「休日にクルマで横浜を走ることが、仕事へのエネルギー源になっている」という。(瀬川大介)
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070405-OHT1T00167.htm スポーツ報知 2007年4月5日(木)
大山のぶ代校長、153人の新入生にあいさつ
人気アニメ「ドラえもん」の声優としておなじみの女優・大山のぶ代(70)が5日、今年度から校長を務める
音響芸術専門学校(東京・西新橋)の入学式に出席した。
大山は153人の新入生を前に「みなさんと同じで私も新入生。一生懸命頑張って勉強していきましょう」とあいさつ。
「自分が教わったことを体をパイプにして教えたい。技術じゃなく、心ですよね」と意欲をみせた。
同校は本年度から声優・アナウンス専門課程を創設しており、大山は今後、仕事を継続しながら教壇にも立つ予定。
「演習―演技の基礎、応用―」で滑舌や発声などを指導していく。
【写真】芸術専門学校の入学式で意気込みを語った大山のぶ代校長
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070405-180260.html ニッカンスポーツ 2007年4月5日(木)
大山のぶ代校長が入学式であいさつ
初代ドラえもんの声で知られる女優大山のぶ代(70)が学校長に就任した「音響芸術専門学校」(東京・西新橋)の
入学式が5日、都内で行われ、大山は153人の新入生を前に「一緒に成長し、頑張っていきましょう」とあいさつした。
今年度から「声優・アナウンス専門課程」が新設され、大山は週2回の授業を担当。
講師陣に桂小金治らが名を連ね、大山は名誉教授に就任した森繁久弥のメッセージを代読した。
※大山のぶ代は「初代ドラえもん」の声では無いのだが...
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070404-OHT1T00088.htm スポーツ報知 2007年4月4日(水)2面
アニメ映画「ゲド戦記」DVD発売へ 文庫本「ゲドを読む」100万冊無料配布
昨年公開され観客動員610万人、興収76億5000万円を記録したスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)の
DVD発売(7月4日)に向け1億円プロジェクトを立ち上げたことが3日、分かった。
糸井重里さん(58)がプロデュースし、文庫本「ゲドを読む」を100万部作成。6月6日から全国のDVD販売店、書店、テレビ局などで
無料配布。付録や予約時特典などのグッズはあるが、今回は購入しなくても入手できる、太っ腹で極めて異例のイベントとなる。
糸井さんは「『ゲド戦記』らしい、広々としたキャンペーンをやるべきだと思いました。そこで物語の豊かさを、味わって
もらえるためのフリーペーパーを考えた」と説明。アニメにもかかわらず、一切、絵がなく活字のみ。人類学者の中沢新一さん、
翻訳者・清水真砂子さんやエッセイスト・中村うさぎさんらの原稿で硬軟合わせて、「ゲド戦記」の魅力を伝えている。
ジブリ出版部に務める宮崎吾朗監督夫人が編集を担当。美しき夫婦愛で夫の作品をサポート。三鷹の森ジブリ美術館では10万部を
吾朗監督自らが配布する予定。
鈴木敏夫プロデューサー(58)は「若者の活字離れと言われる中、あえて文庫本にするのが面白い。読んでもらえれば、より作品を
理解してもらえる」と話す。すべての作品が原作「ゲド戦記」から影響を受けたと語る宮崎駿監督(66)のコメントも収録されている。
色は5色。配布場所は公式HP(
ttp://www.gedowoyomu.jp)で5月23日に判明。希少価値もあいまって争奪戦になること必至だ。
5色の「ゲドを読む」を手にする鈴木敏夫プロデューサー【下】映画「ゲド戦記」の場面写真((c)2006二馬力・GNDHDDT)
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/news/20070404bk06.htm 読売新聞 2007年4月4日(水)東京朝刊31面
アニメの街・練馬へ行こう 「るるぶ」改訂版発売 練馬大根も紹介=東京
練馬区内の情報を特集した観光ガイドブック「るるぶ練馬区」(JTBパブリッシング発行)の第2弾が発売された。
2003年の第1弾から内容を大幅に刷新、今回はアニメや農業の特集にページを割いた。区観光協会事務局では
「ぜひ手にとって、散策に役立ててほしい」と話している。
「るるぶ練馬区」は、同区や地元の商工団体、観光業者などでつくる「練馬区観光協議会」が、03年に大手旅行会社JTBに
働きかけて第1弾の発行が実現。市区町村を単独で取り上げた民間の観光ガイドとして話題を呼び、約6万部が売れた。
その後、港区や江東区、八王子市などを単独で取り上げた「るるぶ」も相次いで発行された。
第2弾は、練馬区が今年8月に板橋区からの分離・独立60周年を迎えることと、前回の発行から3年が経過したため、
内容を刷新し、先月発売された。
今回は「大人もこどもも楽しめる おでかけ完全ガイド」がキャッチフレーズ。アニメ特集では、練馬区内のアニメ会社が
制作した「鉄腕アトム」や「銀河鉄道999」などの作品と、アニメを楽しめる施設やイベントを紹介している。
練馬野菜の特集では、特産の練馬大根や野菜作りが体験できる農園を取り上げた。
このほか、家族で遊びに行ける公園なども特集。最近オープンした新しい飲食店や商店、観光施設の情報も盛り込んだ。
新しい「るるぶ練馬区」は128ページで、税込み900円。初版は4万4000部で、首都圏の書店などで販売している。
区観光協会事務局の担当者は「新たな魅力をたくさん詰め込んだ。区民だけでなく、区外の人にも楽しんでもらえると思う」
とPRしている。
写真=練馬で生まれたアニメや公園などを特集した、新しい「るるぶ練馬区」
朝日新聞 2007年4月4日(水)朝刊23面
はがき通信
○新作に期待する
27日の「プロフェッショナル」(NHK)は、アニメ界の巨匠と呼ばれる宮崎駿監督による新作映画の創作過程を3カ月半密着。
長男の吾朗氏が監督した「ゲド戦記」の試写を中座したときの苦渋の表情が印象的だった。
孤高の監督の苦悩が息が詰まるほどに伝わってきた。他のアニメ監督がチーム一丸となって製作しているのとはまさに対照的。
宮崎監督の新作に期待している。(東京都・自営業・34歳)
日経流通新聞MJ 2007年4月4日(水)14面
バンダイ岸山博文氏――「宇宙戦艦ヤマト」プラモ復活。
バンダイ ホビー事業部企画開発チームリーダー 岸山博文氏
「もともと3次元に存在しないものを実体化する作業は大変だった」
「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビ放送を開始したアニメで、続編も相次ぎ制作された。350分の1のスケールで復活させた
プラモデルは、78年に劇場公開された映画版「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」までに登場したヤマトの映像が原型。
このころがヤマト人気のピークだと判断したのだ。
モデル化は困難を極めた。参考になるはずの映像は迫力を強調する演出のせいか、シーンや角度によって微妙に変化がつけられ、
2次元でシーンをつなぎ合わせても立体としては成立しない恐れがあった。前方からの迫力を強調しつつ全体としての整合性を
確保するため、船底部分にくびれを付けるなど独自の工夫を凝らした。何度も図面を引き直して試作を重ねた。
キャラクターもののプラモデルは通常、登場後半年以内で市場に投入する例が多いが、結局2年近くかかった。
「加工技術の高さを証明するチャンスだと思った」
細部の仕上げには気を配った。原作には明示されていなかった主砲塔に登るはしごを設け、手すりも忠実に再現してみせた。
登場人物も同じスケールでフィギュアにした。米粒ほどの大きさの人形をプラスチックで再現するには、元になる金型で
ミクロン単位で加工。虫眼鏡でみればどの登場人物かはっきり識別できるまで作り込んだ。
手間暇をかけたのに売れなかったら、という一抹の不安をぬぐい去れず、発売初日に模型店街に足を運んだ。
巨大なプラモデルの箱が雨にぬれないよう大切そうに持ち帰る姿を目の当たりにして、ホッとすると同時に感動したという。
きしやま・ひろふみ 68年生まれ。静岡県立清水工業高校卒、87年バンダイに入社。製造部生産課を振り出しに、一貫して
ホビー部門の開発を担当。海外ものでは「スタートレック」の究極彩色プラモデルなど、マニア受けする作品を多く手掛けた。
「エポックメーキングな商品を狙う傾向強し」との社内評も。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070406AT1G0603P06042007.html 日本経済新聞 2007年4月6日(金)
TBS、街頭インタビューに「常連」・出演依頼も
TBSのバラエティー番組「サンデージャポン」の街頭インタビューに同じ男性が昨年12月から今月1日までの間、
4回登場していたことが6日、分かった。同社は「バラエティー番組の演出の範囲内で、やらせではない」としている。
街頭インタビューは東京・秋葉原で行われ、1回目の昨年12月10日放送分では、この男性にメイド喫茶の女性が
襲われる事件について尋ねていた。今年2月4日の2回目は、番組スタッフが偶然、同じ男性に声をかけたという。
2月11日の3回目と4月1日の4回目は、ディレクターが出演を依頼していた。
同社は「内容を誘導したり、金品の授受は一切ない。番組にはほかにも常連の登場者がいる」としている。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007040690111330.html 東京新聞 2007年4月6日(金) 【社会】
千代田区、路上禁煙条例 効果あり 秋葉原 ポイ捨て995本→10本未満
全国で初めて罰則付きの路上禁煙条例を設けた東京都千代田区は、条例施行後、違反者から徴収した過料が4年間で3万3841件、
計約6768万円に上ったと発表した。区は2009年度中にも皇居を除く区内全域を、条例に基づく路上禁煙地区にしたい考えだ。
区内では現在、地下鉄大手町駅周辺など10カ所を路上禁煙地区にしており、皇居を除く区内面積の6割以上を占める。
区の定点観測によると、秋葉原地区4カ所の街路樹の下に捨てられていたたばこの吸い殻は、条例施行直前には計995本あったが、
最近では10本未満になったといい、条例の浸透ぶりがうかがえる。今年2月からは、指定地区の住民ら約160人による
「喫煙マナー啓発員」が注意喚起に努めている。
区の「生活環境条例」は02年10月に施行。路上禁煙地区内で喫煙したり吸い殻をポイ捨てしたりした違反者に対する過料は、
条例では2万円以下だが、当面は2千円としている。徴収した過料は一般会計に雑収入として計上している。
担当者は「住民や事業者と話し合って理解を求めながら、禁煙地区を増やしていきたい」としている。
ttp://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070406i311.htm?from=main3 読売新聞 2007年4月6日(金)
漫画好き麻生さん、「名探偵コナン」で外務省PR
麻生外相は6日、外交の役割や在外公館の仕事を紹介する漫画冊子「名探偵コナン 外務省を探る」(B5版、16ページ)を
5000部作成したと発表した。
同省の見学などに訪れた小中学生らに配布する。
冊子は、青山剛昌氏原作の人気アニメ「名探偵コナン」の主人公らが同省を訪問。職員が外交官の仕事を説明すると、
コナンと友人が「探偵と同じくらい面白そうな仕事かな」「世界中のうめーモンが食えるなら悪くないな」と関心を抱く
――という設定で、「身近な広報の新たな試みとして、有名な漫画家の協力を得た」(外相)としている。
ttp://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200704060280.html 朝日新聞 2007年4月6日(金)
名探偵コナン、外務省PR冊子に登場
「どうじゃな。外交官という仕事は?」と聞かれた名探偵コナン。
ウインクの得意のポーズで「まあ、探偵と同じくらい面白そうな仕事かな!」――。外務省が作ったPR冊子の一コマだ。
「アニメが日本のイメージを向上させる」が持論の麻生外相のもと、子どもたちに外務省の仕事を理解してもらう作戦だ。
中年探偵・毛利小五郎が海外の空港で荷物を盗まれた事件をきっかけに、コナンたちが外務省の仕事を知るストーリー。
在外公館の役割や、首脳会談の通訳など外交交渉、政府の途上国援助(ODA)などが次々と話題になる。
B5判16ページ。5000部を作製した。外務省のホームページからダウンロードできる。作製費用は500万円。
【写真】外務省が作製したマンガのパンフレット「名探偵コナン 外務省を探る!」
ttp://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070406/ssk070406005.htm 産経新聞 2007年4月6日(金)
外務省「名探偵コナン」冊子 麻生外相も満足の出来栄え
外務省が小中学生に同省の仕事や仕組みを知ってもらおうと、人気漫画「名探偵コナン」を使った冊子を作製した。
大の漫画ファンで知られる麻生太郎外相も上々の出来栄えに満足の様子で「漫画を通じ外務省を身近に感じてもらえたら」とPRしている。
冊子は主人公の探偵・江戸川コナンが偶然知り合った外務省職員、友人らと同省を訪問。大使館など在外公館の役割や政府開発援助
(ODA)の仕組みなどについて説明を受けるという設定になっている。
16ページの冊子は5000部作製され、費用は約500万円。外務省は全国の公立図書館に送り、同省主催のイベントでも配布する。
【写真】麻生外相も満足の出来栄え。人気漫画「名探偵コナン」を使った外務省の冊子
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070407AT3S0602V07042007.html 日本経済新聞 2007年4月7日(土)
日本文化の普及、功労者に首相表彰
政府が日本文化をアジアにアピールする目的で策定する「日本文化産業戦略」の概要が、7日明らかになった。
日本の魅力を海外に伝えた功労者を首相が表彰する制度の新設や、麻生太郎外相の発案でアニメ産業を後押しする「国際漫画賞」
などの創設が柱。
ファッションショーなどを開催する情報発信拠点の第1号をシンガポールに置く方針も打ち出す。
安倍晋三首相が根本匠首相補佐官に同戦略の策定を指示した。政府は5月までに全体像を固め、6月にまとめる「骨太方針2007」
に盛り込む考え。
根本氏は12日に太田伸之イッセイミヤケ社長や建築家の隈研吾氏、デザイナーの喜多俊之氏らから改めて意見を聞き、戦略に生かす。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070407i205.htm 読売新聞 2007年4月7日(土)
アニメ・音楽の国際競争力強化、有識者懇談会設置へ
政府は、アニメや音楽など文化産業の国際競争力を強化するため、根本匠首相補佐官(経済財政担当)のもとに有識者懇談会を
設置する。
12日に首相官邸で初会合を開く。政府がアジア・ゲートウエー構想の一環として5月末までにまとめる予定の「日本文化産業戦略」
に検討結果を反映させる方針だ。
懇談会のメンバーは、サントリー美術館(東京)を設計した建築家の隈研吾氏、シャープの液晶テレビ「アクオス」シリーズを
デザインした喜多俊之氏ら国内外で活躍するクリエイターや東京芸術大の宮田亮平学長らが内定している。
今後、最新の日本文化を紹介するため、政府がシンガポールに建設する「ジャパン・クリエィティブ・センター(仮称)」の
運営方法や、日本文化の魅力の発信策などについて検討を進める考えだ。
建築やデザインを含む日本文化は近年、海外で高い評価を受けており、観光客や研究者を日本に呼び込むきっかけにもなっている。
「クール・ジャパン(かっこいい日本)」という言葉も広まり、日本のイメージ向上にも貢献している。政府は、日本の経済力や
外交力の向上につなげるためにも、文化産業を「戦略産業」と位置づけるとしている。
【イベント】講談社週刊マンガ誌「モーニング」 国際新人漫画賞を世界10ヶ国語で開催
講談社の発刊する人気週刊マンガ誌「モーニング」は、今年で創刊25周年を迎えるのを記念した国際新人
漫画賞を開催する。国際新人漫画賞は新たな才能の発掘を目指して、全世界に向けて募集を行なう。
現在、既に公式サイトが開設されているが、サイトは英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、
スウェーデン語、台湾語、韓国語、タイ語、中国語の10ヶ国語+日本語で対応している。
国内では様々な分野で国際と名のつく賞を募集しているが、多くは日英の2ヶ国語対応である。11ヶ国語
対応は空前のスケールと言える。これらの言語は、東アジア全域と南北アメリカとヨーロッパの主要地域を
カバーすることになる。
作品の募集内容は、商業誌や単行本として未発表の12ページ以上、50ページ以下の作品である。作品の
テキストも日英のほか母国語で可能として、応募者のハードルを大きく引き下げている。
応募作品は選考のうえ本年9月末に、モーニングウェブサイト上で発表される。大賞には5000USドル、
副賞には2000USドルの賞金が授与される。しかし、賞金より大きな魅力は受賞作品が発行部数が50万部の
商業誌「モーニング」に掲載されることだろう。さらに「モーニング」での作家デビューの可能性もあるとしている。
海外には日本のマンガでデビューを夢見るマンガファンは少なくない。しかし、実際にそうした機会は極めて
限られており、今回の賞は全世界のマンガ作家志望者の注目を集めるに違いない。
また実利的な面をあげれば、「モーニング」編集部には世界の有力なクリエイターを確保する大きなチャンスも
発生する。欧米のコミックではクリエイターの権利は出版社により一括買取りがほとんどである。
原作者に権利が残ることで、ヒットをすれば億万長者も夢でない日本の出版社でのマンガデビューは、海外の
クリエイターにとっては大きなインセンティブが働くだろう。
現在は記念イベントとして一歩を踏みだしたばかりの海外クリエイターの募集に過ぎない。しかし、こうした
試みをうまく育てれば日本のマンガのグローバル化としてあらたな飛躍になる可能性もある。
モーニング
http://www.e-1day.jp/ 国際新人漫画賞公式サイト
http://e-morning.jp/imc/ http://animeanime.jp/news/archives/2007/04/1047.html http://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1175955220/
ttp://www.bk1.co.jp/product/2764658 『おた☆スケ手帳(おたくのスケジュール手帳)』
ぽよよんろっく イラスト 税込価格:\2,100 (本体:\2,000)出版:ソフトバンククリエイティブ
サイズ:/ 128 ISBN:4-7973-4089-4 発行年月:2007.4
非オタの人には役に立たない手帳アキバ系人気サイト「にゅーあきば.こむ」から生まれた新サービス「おた☆スケ」。
サイトと連携し、自分が登録したスケジュールをパーソナルカレンダーとして、システム手帳でいつでもどこでも管理できる。
ttp://www.jcninc.co.jp/special/ 『魔獣大百科』
四六判・1,500円(税込) 編者/魔獣大百科制作委員会 発行/メディア・テック出版 ISBN/ISBN978-4-89627-345-8
おとぎ話や神話でおなじみの怪物や妖怪が総登場。古今東西の魔獣を地域別に厳選し、それぞれのエピソードを紹介。
多数のイラストレーターが、魔獣を美少女として表現。魔獣の出展についての詳しい解説も掲載。
日本経済新聞 2007年4月7日(土)夕刊3面
男子禁制メイド喫茶、さぶかるウオッチング、アキバに集う「乙女」の園、デザイン部
オタク男子でにぎわう東京・秋葉原のメイド喫茶。最近、男子禁制の店が登場した。
ここでは客の来店時のあいさつは「お帰りなさいませ、ご主人様」ではなく「ごきげんよう、お姉様」。
店は昭和初期の女学校をイメージした。テーブルやいす、アーチ形の窓枠にはレトロ感が漂う。
店員の服装も正確に言えばメイド服ではなく、昔の少女漫画に登場してきそうなドレス。
店員は客から「ぴよちゃん」と呼ばれ、その姿は女子校の先輩が後輩に優しく接するかのようだ。
客の多くはどっぷり乙女チックな気分に浸ろうと、アキバの他のメイド喫茶からも流れ込む。
かわいく着飾った女性を愛でたいというのは男性だけの欲求ではない。一般的なメイド喫茶では女性客は
男性の視線が痛いが、ここは女性だけの空間。昨今批判される女性専用車両のようなマナーの悪さは見当たらないとか。
実はこの店の常連客にはメイド喫茶で働く女性も多い。アキバ男子には酷だが、メイド喫茶で働く女性は
「ご主人様」に奉仕するより、かわいいものに接したいというのが本音かも。 (伸)
産経新聞 2007年4月8日(日)東京朝刊25面
【私の一票】都心をもっと住みやすく
■千代田区、エンジニア(24)
JR秋葉原駅近くに先祖代々住んでいます。秋葉原駅前の再開発が進んで路上禁煙も実施されましたが、
古くからの住民には住みにくくなったような気がします。オタク向けの店が増えて経済効果もあがっていると
思いますが、日用雑貨を売る店がどんどんなくなっているのも事実です。
千代田区は人口が減少していますし、子供のころに買い物に行った上野の商店街もさびれ、寂しい限りです。
都心部の人口減少を少しでも止めてもらいたい。
都内に就職して住民税の高さに驚いた友人もいます。都心部も含め東京をもっと住みやすい町にしてほしい。
政党の意向ではなく、自分の意思で考えて動く候補者に投票したいと思ってます。
読売新聞 2007年4月6日(金)東京夕刊17面
[深夜番組たんけん隊]「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」
◇「DARKER THAN BLACK ―黒の契約者―」
◇TBS=金曜深夜1・55−2・25(6日は2・25−2・55)
◆東京に突如、異空間…
春は新番組の季節。アニメファンはこの時期、楽しくも頭の痛い日々を送ることになる。
数十本にも上る新作をすべて見続けるのは到底無理だから、何を見て何を見ないかを判断しなければならない。
各作品の第1話はできるだけチェックするようにしているが、一体誰のためにこれだけの数が作られているのか、不思議にすら思う。
今夜始まるこのアニメは、一見変哲のない東京が舞台。だが、突如出現した異空間「ヘルズ・ゲート」をめぐり、
特殊能力を持つ各国情報機関の「契約者」たちが争いを繰り広げていた。
中国人留学生として暮らす契約者の黒(ヘイ)=写真手前=は、他の契約者や警察に追われた女性を助けるが……。
物語や設定にまつわる謎の多さは、特にオリジナル作品の場合、見続ける動機にも見限る動機にもなり得る。
岡村天斎監督をはじめ、スタッフに実力派がそろっているだけに、今後の展開に期待したい。 (福)
日本経済新聞 2007年4月8日(日)朝刊27面
アニメ番組なぜ増える?―アジアの大人市場を開拓(エコノ探偵団)
「最近、テレビのアニメ番組が増えてますね」。近所の大学生の話に探偵、深津明日香が興味を示した。
「少子化で子どもの数は減っているのになぜかしら。調べてみるわ」
まずアニメの放映数が多いテレビ東京に向かった。今年一月時点で毎週四十本と五年前に比べて十三本増えている。
「二〇〇二年に始まった学校の完全週休二日制に対応し、土曜日の午前中のアニメ放映枠を増やしました」と編成部の走尾奈美絵さん(34)。
今は朝七時から十一時まで三十分番組を八本流している。
続いて日本テレビ放送網を訪ねた。編成部プロデューサーの中谷敏夫さん(38)は「最近は二十代や三十代も楽しめる深夜アニメに
力を入れています。人気漫画が原作の『デスノート』は深夜の平均を上回る四%前後の視聴率をとっています」と話してくれた。
調べると、テレビ東京やTBSなども深夜帯でアニメを拡充していることが分かった。「視聴者層が大人にも広がっているのね」と明日香。
アニメ専門誌『アニメージュ』によると、〇六年に全国でテレビ放映されたアニメの新作は三百二十九作品で、二〇〇〇年の二・二倍に増えた。
編集長の松下俊也さん(39)が解説してくれた。「深夜アニメが制作本数の増加に拍車をかけました。以前は一年間放映するアニメが
多かったのですが、深夜帯は三カ月から半年の放映が大半です。放映期間が短くなれば、作品数も増えます」
DVDの販売見込む
「そもそも深夜アニメの多くはDVDを売るために放映しているのです」と松下さん。「サザエさん」など夕方までに放映される子ども・
ファミリー向け番組はテレビ局がアニメ制作会社に制作を依頼する。一般企業がスポンサー(広告主)になりCM収入が期待できるからだ。
一方、深夜アニメはDVD制作会社が自ら放送枠を買い取るケースも多い。
「DVD制作会社の話も聞かなくちゃ」。明日香が大手のバンダイビジュアルを訪ねると、取締役の森本浩二さん(44)が説明してくれた。
「深夜はスポンサー料が安いうえ、視聴者の年齢層が高くDVDの販売が見込めます。テレビ放映はDVDの宣伝と位置付けています」。
同社がスポンサーになって放映されたあるロボットアニメはDVD販売が約二十二万本のヒット商品となった。
同じくDVD制作のGDHは、独立UHF局や衛星放送の深夜帯にも番組を提供している。「民放キー局よりスポンサー料が安いのが魅力です。
熱心なアニメファンも多く、DVDの販売につながります」と社長の石川真一郎さん(40)。
「DVD販売をあてこんだ制作会社が放送枠を買い取ってアニメを流しています」。報告を聞いた所長は首をひねった。
「制作数が増えればDVDの販売も鈍るだろう。DVDだけで制作費を回収できるのか」
実際、日本映像ソフト協会の調べによると、〇六年の日本製アニメソフト(DVDとビデオ)出荷額は前年比二%減の九百五十億円と
伸び悩んでいる。途方に暮れた明日香に、何でもコンサルタントの垣根払太が助け舟を出した。「国内だけでなく、海外にも目を向けてごらんよ」
ヒントを得た明日香はもう一度、GDHの石川さんに聞いた。「海外にも作品を販売しているのですね」。
「そうです。売り上げの約二割を占める海外販売を抜きにアニメは制作できません。中でも成長著しいアジア市場が有望です」と石川さん。
(
>>203の続き)
専門チャンネルも
市場拡大を受け、GDHは昨年六月、シンガポールのアニメ専門ケーブルテレビ(CATV)局に作品を提供する契約を結んだ。
同局のCATVは、台湾、韓国、東南アジアなどアジア各地で視聴されている。
アジアでは「ドラえもん」など日本のアニメを見て育った層が成長し、最近は大人向けアニメの有力な視聴者になりつつある。
一部作品に見られる性や暴力の過剰な描写を規制する国も多いが、こうした規制をクリアできれば、需要は大きい。
アジアのアニメ事情に詳しいアニマックスブロードキャスト・ジャパン(東京・港)社長、滝山雅夫さん(56)によると、
台湾と韓国には現地資本のアニメ専門チャンネルもあり、日本製を中心に放映している。「アニメだけを放映し続けるわけですから、
子ども向けから大人向けまで数多くの作品が必要になります」
次に総合商社の双日を訪ねた。制作費の一部を負担し、海外販売権を獲得していると聞いたからだ。「海外のテレビ局が買うだけでなく、
DVD用の需要も高まっています」とコンテンツ・環境事業課の水嶋恒三さん(41)。〇六年度のアジア向け販売額は前年度に比べて三割伸びた。
「アジアでは違法コピーの海賊版が多いと聞きます。値段の高い本物が売れるんですか」。明日香の質問に水嶋さんは
「海賊版対策のためにも一刻も早く本物を販売する必要があるのです。最近は日本との同時発売も増えています」と答えてくれた。
「アジアが日本のアニメ産業を支え始めているのね」
同時に制作現場でのアジア依存も進んでいる。東映アニメーションは背景作画や彩色を中心に制作作業の半分以上をフィリピンの現地法人や
中国の協力企業に任せている。専務の吉岡修さん(68)は「日本の制作会社はアジアの人の手を借りないとアニメを作れません」と明かす。
同社は二〇〇〇年にフィリピンと日本を結ぶ専用通信回線を確保した。デジタル画像のやり取りができるようになり、
海外での制作比率が一気に上昇した。ただ、国内での作画作業の技術継承が難しくなり、若手の養成が遅れているのが悩みだ。
アニメ業界に詳しい東京工科大学教授の金子満さん(68)は「手作業が人件費の安い国に移るのは時代の流れです。
企画やシナリオ作成など付加価値の高い分野に軸足を移す必要があります」と指摘している。
「大人向けの深夜アニメでアジア市場を開拓していました」。報告を聞いた大学生も大きくうなずいた。
「さて調査も終わったし、帰ってアニメでも見るか」。明日香のつぶやきに所長がチクリ。
「さては深夜までテレビを見ているから遅刻が多いんだな」(伊東浩一)
【図・写真】制作本数が増え、現場は多忙に(東京・練馬の東映アニメーション)
紙面画像
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産経新聞 2007年4月5日(木)大阪夕刊8面
【コンテンツ.JP】鉄腕アトムの全米デビュー 日本アニメの海外輸出の先駆け
5年ほど前に広告代理店、ビデオプロモーション会長の藤田潔氏にインタビューをしたことがある。
藤田氏は、日本のTVアニメーションが海外に出るきっかけを作った人物である。
1963年1月1日にフジテレビ系列で放送された『鉄腕アトム』シリーズは、わが国初のTVアニメーション・シリーズであり、
TVアニメーションの輸出も『鉄腕アトム』が先陣を切っている。その経緯は手塚治虫の自伝『ぼくはマンガ家』に書かれてあるが、
直接アメリカ側と交渉したのは、手塚の自伝で「Vというエージェンシーの社長」と書かれている藤田氏である。
藤田氏によると、その経緯はこうだ。
当時、藤田氏の会社がマネージングをやっていた歌手アイ・ジョージが、ニューヨークのカーネギー・ホールでコンサートを
開くことになり、準備で渡米する藤田氏は、せっかく渡米するなら他のビジネスもやろうということで、日本のアニメーションを
アメリカに売り込もうと考える。というのも、当時ビデオプロモーションは、「3人のアニメーションの会」の久里洋二、真鍋博、
柳原良平のマネージングもしていたからだ。
彼らのショート・アニメーションだけでなく、テレビ・アニメーションも一緒に売り込もうと思い、TBSの常務に『鉄人28号』を
貸してくれるように頼んだが、日本のものはアメリカでは売れないと断られる。しかし虫プロから『鉄腕アトム』の16ミリ・フィルムを
1本だけ借りることができた。
1963年初め、アイ・ジョージとともに渡米した藤田氏は、3大ネットワークにアニメーションを見せてまわる。
作品には字幕はついていなかったが、NBCだけが『鉄腕アトム』に興味を示す。
アメリカとの会社との契約の方法がわからなかったため、東宝や大映などのニューヨーク支社に、契約方法を聞きに行く。
NBCとの仕事の話が伝わると、アメリカの銀行は滞在しているホテルまで押しかけてきた。一方、日本の銀行にもアメリカの放送局と
アニメーションの取引の話をしたが、理解してもらうことはできなかった。しかしビデオプロモーションが代理店となって、
NBCとの『鉄腕アトム』の契約に成功する。
その年の9月3日には『鉄腕アトム』のアメリカ版『アストロ・ボーイ』が放送される。そして、こういう事件も起こる。
当時、NBCと関係が深かったフジテレビは、NBCが『アストロ・ボーイ』という新しいアニメーション・シリーズを放映したと聞き、
買い付けに行ったら、フジテレビで放映している『鉄腕アトム』であった。藤田氏はフジテレビに呼び出され、抗議されるが、
フジは日本国内の権利を保有していただけだった。
『鉄腕アトム』の輸出は大きな事件であり、当時の『TVガイド』誌は、こう報じている。
「(昭和)38年2月1日、米国にそのフィルムが年間3億円の契約で売られると報道されるや、一夜にして町全体の名物にまでなった。
『二つ返事でまとまりました。フジで使う52本を全部買い取るというものです。1本1万ドルで、手取りは日本円で1億円ちょっとと
いうところです』。それに加えて買い取った局とスポンサーとのマーチャンダイスによってオモチャや出版の案もあり、
その特許料を含めると3・4倍になるとのこと」
NBCから、人種、刃物を見せるような殺人シーン、政治、宗教については注意するように言い渡され、ビデオプロモーションでは、
自主的に判断してNBCに送らなかった作品もあった。その後、ビデオプロモーションはNBCへの『ジャングル大帝』シリーズの
売り込みにも成功する。
アメリカで『アストロ・ボーイ』が放映されて3年目くらいたったとき、急成長していた虫プロから藤田氏にアメリカの権利を
もどしてほしいと言ってくる。手塚自身が、権利をもどしてくれないと社内がおさまらないというので、ビデオプロモーションは
権利を戻す。1973年11月1日、虫プロダクションは倒産する。 (浜野保樹)
◇
【プロフィル】浜野保樹
はまの・やすき 昭和26年、兵庫県生まれ。東京大学大学院教授。メディア論。黒澤明文化振興財団理事、日本映像国際振興協会監査役。
映画、アニメなど内外のコンテンツ産業に詳しく、著書に「表現のビジネス」「模倣される日本」など。
日経流通新聞MJ 2007年4月6日(金)18面
(身につく読書)ヒット商品を最初に買う人たち、森行生著――イノベーターの実像分析
マーケティングの基本理論の一つに、消費者をイノベーター、アーリーアダプター、フォロワーに3分類する手法がある。
自分の感覚を基準に動くイノベーター(革新的採用者)がまず新商品に飛び付く。
それを見たアーリーアダプター(初期採用者)がまねをして購入する。
周りに商品が普及し、「買ってもバカにされない」状況になって初めて購入する慎重な多数派がフォロワー(多数採用者)。
日本ではそれぞれ人口の「10−12%」「15−35%」「60−70%」を占めるという。このうちイノベーターに焦点を当て分析したのが本書だ。
面白いのは「女子高生」「マニア」「オタク」に期待するなと提言しているくだり。女子高生が影響力を持つ分野は限られる。
ニンテンドーDSやiPodは当初ゲームや音楽のマニアから見下されていた。デジカメを普及させたのも画質にこだわりを持たない
普通の人々だった。そんな具体例が次々に登場する。へルシア緑茶のイノベーターは中高年男性だったが、実際の主力購入者は
女性との実例も示唆に富む。
イノベーターが離れた商品は衰退すると著者は言い、具体的な商品や企業名を本書内でいくつか指摘している。
これらの商品や企業が予言通りの道をたどるかも今後、要注目だ。(ソフトバンク新書、735円)
日本証券新聞 2007年4月6日(金)3面
創通 底離れ鮮明−「ガンダム無双」好調
アニメ番組企画・制作の創通(3711・JQ)が大幅続伸。底離れの構えだ。
4日に2月中間期の経常利益を9億2600万円(従来予想8億7000万円)に増額修正したことで見直し買いに弾みがついた。
修正要因は保有株式の売却益などだが、本業のアニメ企画・制作や「ガンダム」などの版権事業も好調だ。
3月発売の「PS3」ソフト「ガンダム無双」は月間24万9000本を販売し、ゲームソフト別月間売り上げで上位4位をキープ
(エンターブレイン調べ)。同ソフトが「PS3」普及の原動力となる「キラーソフト」の様相を強めており、
創通の版権収入増大が予想される。予想PERは13倍台にすぎない。
日本証券新聞 2007年4月6日(金)4面
−トムス−テレビアニメ「爆丸 バトルブラザーズ」を制作−
アニメとゲームセンター運営(アミューズメント)を手掛けるトムス・エンタテインメント(3585・名証2部)は、
セガトイズなど全6社が制作委員会方式で参加したテレビアニメ「爆丸 バトルブラザーズ」を制作。
5日からテレビ東京系列で毎週木曜日午後5時30分から放送を開始した。
このアニメは、セガトイズとスピンマスター社(カナダ)が開発したアクションカードゲーム「爆丸」をベースに
制作したもので、玩具と関連して物語が展開する。なお、トムスはアニメ制作と日本、アジアでの映像販売・版権管理を行う。
産経新聞 2007年4月7日(土)大阪夕刊10面
【ブロガー白書】ACCESS No.001 ブログ名 おまけ的
□管理人 はてなさん ■
ttp://biog.goo.ne.jp/omaketeki ◆日本橋ウオッチャー
大阪・日本橋が「電気のまち」といわれたのは一昔前のこと。今はメイド喫茶やアニメグッズショップなど、
「サブカルチャー」と呼ばれるオタク系の店舗が進出し、そのメーンストリートも「オタロード」と呼ばれるほど。
そんなまちの変化をブログで紹介しているのが、はてなさんだ。
「(電器店の)〇〇が閉店しました。次はどんな店が登場するんでしょう」「(メイド喫茶の)〇〇にお帰り(入店)
してきました。店内はお洒落です」…。ブログには頻繁に新しい情報が書き込まれ、着実にファンを増やしている。
「私もオタクのひとり。面白い店が次々とできて楽しいし、そうしたものを受け入れている街の雰囲気も好き。
移り変わりが激しく、ニュースがいっぱいあってネタにも困りません」
大学に入ってパソコンに凝り、パーツを買うため「日本橋通い」を始めた。もともとアニメや特撮映画が好きで、
当時、この種のショップが進出し始めており、日本橋の魅力にとりつかれた。
ブログ名は「グリコのおまけのように、おまけが主役になったらいいなと思って」命名した。
当初は単なる日記と考えていたが、ある日、コンビニエンスストアの開業時に女性店員がメイドに扮していたことを紹介すると、
従来は1日20〜30だったアクセスが、一気に2000を超えた。
「これに味をしめ、多くの人に見てもらおうと、面白い話題を追っていこうと決めたんです」
題材は日本橋のまちすべて。店の開・閉店情報、イベント情報など、新しいもの、面白いものを見つけたらすぐに紹介する。
「単に『店ができた』ではなく、飲食店なら実際に入って飲食したり、おもちゃなら買ってみたりして、
必ず実体験を入れるようにしています」
「分からない」と書けば答えが返信され、店の紹介を書くと「行ってきたよ」と返ってくる。
そんなやりとりを繰り返すたびに反響を実感する。
会社員時代は休日になると日本橋に通い情報収集していたが、今年2月、日本橋に転居し、日本橋の案内所に勤務。
ブログの更新頻度も月に15回程度にアップした。
「書こうという気持ちで街を歩くと、新しい発見があってまた面白い。好きに書くというスタンスなので、
更新が苦になったこともありません」
家電品店がどんどん姿を消し、サブカルチャー系のショップも出店、閉店を繰り返すなど、激動する日本橋。
「新旧文化のそれぞれに魅力があり、うまく共存しながらかつてのにぎわいを取り戻したい」。
愛するまちのために、一刻も早く新鮮な情報を収集し、ブログを通じて発信し続ける。
◇
【プロフィル】本名 志茂信彰(しも・のぶあき)さん
兵庫県伊丹市出身。28歳の独身。大阪電気通信大学を卒業後、放送設備メーカーで設計の業務をしていたが、
今年初めに退社し、現在は日本橋の電器店などでつくる「日本橋総合案内所」にアルバイトとして勤務する。
ブログでは「ポンバシ専属(?)フリーのなんでも屋」を自称する。
□ブログ開設日 2004年12月10日 □アクセス数 1日平均200〜300件
〔はてなさんのいちおしブログ〕
◆日本橋をみんなでお掃除するブログ 日本橋の清掃活動などを企画し、活動成果をリポート。
「いい活動だと思い、私も毎回参加している。もっと多くの人に参加してもらえたら」と呼びかける。
文:山口淳也 イラスト:森口友也 土曜、随時掲載
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070408ddm010030162000c.html 毎日新聞 2007年4月8日(日)朝刊19面
日中国交正常化35年:対談(その2止) 御手洗・日本経団連会長、王・駐日中国大使
■新たな日中関係へ 積極的な交流始動
◆御手洗冨士夫・日本経団連会長/王毅・駐日中国大使
◇国民ベースの交流から−−御手洗会長
(中略)
――御手洗会長がおっしゃった文化・スポーツ交流年に寄せる期待を、王大使にお聞きします。
王大使 ええ、文化というのはまさに国民の心を結んでいく、大事なきずなですよね。特に日本と中国の間の文化交流においては、
いろいろ便利な点がある。お互いに漢字を使っているという親近感もそうです。例えば三国志といえば諸葛孔明を言う。
西遊記といえば孫悟空が浮かんでくる。奈良といえば、中国の西安を連想する。まさにこうしたことは他の国との間ではないことです。
一方、日本からも茶道、華道とか、あるいは近代になってカラオケ、さらにアニメですね。 ←
これらはいずれも中国国民が受け入れやすい外の文化です。ですから私は文化交流は大いにやれると思っています。
現に、毎年日本において中国の芸術的な公演は1000回以上あり、展示会は5000回以上もあるという統計もあります。
ぜひこういう勢いを保っていきたい。(後略)
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/seibu/tenbura/news/20070407ddp018070017000c.html 毎日新聞 2007年4月7日(土)西部朝刊25面
天ぶら通信・見っつけた:「フカヤ福岡天神店」 ウワーッ懐かしい、ガンダムプラモ
30代男性なら一度は作ったことがあるアニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル、通称「ガンプラ」。
テレビで再放送を見て懐かしくなり、福岡市中央区天神1の模型店「フカヤ福岡天神店」(092・712・5116)を訪ねた。
フカヤが扱うガンプラは1000種類を超える。ケースが昔と同じ商品もあり、「これ、買ったなあ」と懐かしさがふとこみ上げる。
昔は組み立てた後に色を塗る必要があったが、最近は着色済みのものがほとんど。子供のころに途中で挫折した人も気軽に
再チャレンジできそうだ。
価格は300円から。同店は「いまだに毎月新商品が出るほどの人気。30〜40代ぐらいの人が昔を懐かしんで買ったりします」。(け)
■写真説明 懐かしい箱の絵も魅力
毎日新聞 2007年4月6日(金)地方版21面
映画:河童アニメに遠野沸く 全校で観賞、観光客歓迎 /岩手
カッパ伝説の残る遠野市も主要な舞台に、カッパと少年の友情や思いやり、家族愛などを描いた長編アニメ映画
「河童のクゥと夏休み」(原恵一監督・脚本)=写真=が7月、全国公開される。「永遠の日本のふるさと」を目指す
同市は映画に共鳴、全校児童・生徒の観賞を検討しているほか、訪れる観光客の歓迎準備を進めている。【鬼山親芳】
◇友情テーマ、7月封切り
木暮正夫さんの童話「かっぱ大さわぎ」などが原作。東京の小学4年生の少年が拾った石からカッパのクゥが突然出現。
暮らしを共にするようになった少年は一緒に仲間探しに遠野へ旅し、ついには妖怪キジムナーのいる沖縄へ。
映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの2作を手がけた原監督が声優になぎら健壱さん、ゴリさんなどを使って約2時間17分の
愛と感動のファミリー映画に仕上げる。
JR遠野駅や周辺、カッパ淵、田園など遠野の観光地や自然、風景が20分ほど登場する。原監督らスタッフは数回遠野に足を運び、
イメージを広げたという。
観光客の歓迎準備は市観光協会など12団体で構成の「河童のクゥと夏休み推進実行委員会」が実施。
クゥの歩いたコースの案内や鹿踊りによる郷土芸能での出迎え、178点に増えたカッパのグッズ販売などを行う。
市ふるさと交流課の菊池武彦副主幹は「映画には遠野が掲げるキーワードがいっぱい詰まっている。
7月からは北東北3件によるデスティネーション(行く先)キャンペーンも始まるので弾みになる」と期待。
7月28日から松竹系で公開。遠野での先行公開も検討されている。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/news/20070406dde012200013000c.html 毎日新聞 2007年4月6日(金)夕刊7面
NHKBS2:衛星アニメ劇場「精霊の守り人」−−あすから
NHKBS2は7日から毎週土曜日の午前8時6分、衛星アニメ劇場「精霊の守り人」
=写真(C)上橋菜穂子/偕成社/「精霊の守り人」製作委員会=を放送する。全26話。
100年に1度しか生まれない「水の精霊」の卵を宿し、「精霊の守り人」としての運命を背負った新ヨゴ皇国の第2皇子、チャグム。
女用心棒のバルサは、父帝から疎まれるチャグムを守るよう母妃から頼まれる。一方、目に見えない世界「ナユグ」の者も、
チャグムを狙っていた。
子供向けにとどまらず、20〜30代でも十分味わえる番組。原作の上橋菜穂子は「大人は大人であるからこそ格好いいという思いを、
バルサに託した」と話している。【広瀬登】
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/mitai/news/20070406ddf018200034000c.html 毎日新聞 2007年4月6日(金)大阪夕刊8面
視聴室:地球(テラ)へ…
◆地球(テラ)へ…(毎日=7日18・00)
◇環境、管理社会問いかけ
7日スタートの新番組。1977年から4年にわたって月刊「マンガ少年」に連載された竹宮恵子原作のSFマンガを、
30年を経てテレビアニメーション化。
今よりもはるか遠い未来。自然破壊や環境汚染が進み、人類は滅びゆく地球を再生させるため、植民惑星へ移住し、
地球を汚さないよう選び抜かれた健康で優秀なエリートによる、感情までコンピューターに支配された社会を確立する。
14歳を迎えた主人公のジョミー・マーキス・シン(声・斎賀みつき)も、両親のもとを離れ成人検査を受け、
大人への一歩を踏み出そうとする。
一方、そんな社会の中から「ミュウ」という超能力を持つ人種が生まれ、人間社会に反旗を翻す。
人間とミュウの戦いのなか、ジョミーの運命もほんろうされていく。
原作の連載スタートは30年前にもかかわらず、環境破壊や管理社会は、今や切実な問題。正義とは何か、希望とは何かを問いかける。
【濱田元子】
■写真説明 (c)竹宮恵子/毎日放送・スカパーウェルシンク・アニプレックス・電通
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/tv/news/20070405dde012200036000c.html 毎日新聞 2007年4月5日(木)夕刊5面
笑いがいちばん:新司会は「しょこたん&正蔵」−−NHKで8日から毎週日曜
NHKの日曜午後の演芸バラエティー「笑いがいちばん」(午後1時5分)で、今月から林家正蔵(44)=写真右=と「しょこたん」
の愛称で若い世代に親しまれているタレント、中川翔子(21)=同左=が司会を担当する。
第一線で活躍する芸人の舞台を紹介。司会と芸人によるトークコーナーを新設し、若者からお年寄りまで楽しめる番組を目指す。
中川は今年1月、NHKの東西寄席中継で新宿・末広亭からリポートを担当。「初めての寄席に感動して、カルチャーショックを受けた」
そうで、「緊張する大役。アニメだけでなく、笑いも勉強します」と抱負を述べた。一方、「我が家はみんな、しょこたんファン」
という正蔵は「笑いがいちばん、という番組名は私にぴったり。私もこの番組で一席やらせてもらいたい」と語った。【油井雅和】
北海道新聞 2007年4月6日(金)夕刊全道9面
ロシアで作家「アクーニン(悪人)」現象*沼野恭子*上質の推理小説で日本紹介
ロシアで数年前から「日本ブーム」が続いていることをご存知だろうか。
都市部では寿司を中心とする日本料理が流行しているし、若い世代は日本のアニメや映画、村上春樹の小説に夢中だ。
それに加えて、ボリス・アクーニンという推理作家が圧倒的な人気を誇っている。
これらは、それぞれ別の理由から起こった現象だが、互いにあいまって日本ブームを強力に推し進めてきた。(後略)
秋田魁新報 2007年4月6日(金)朝刊1版12面
<列島・ひと模様>小原乃梨子(おはら・のりこ)さん 教科書の朗読公演に取り組む声優 物語に恩返ししたい
誰でも一度は聞いたことのある声。アニメ「ドラえもん」の初代のび太や、「アルプスの少女ハイジ」のペーター役で知られる。
約二十年にわたり全国各地の図書館などで子ども向けの読み聞かせを続けてきた。その成果を、東京の朗読公演で披露する。
「教科書は名作の宝箱。でも、学校では堅苦しくて退屈な本とみられがちでしょ。活字の中に閉じこめられた物語世界を子どもたちが
自ら解き放つ、そのお手伝いをしたいですね」
主宰する朗読研究会で声優を育てる一方、三年前から東京都内の小学校で、教科書を朗読する特別授業を行っている。
音読を指導するうち、児童たちの国語観が変わっていくのを実感した。「『国語は苦手』とこぼしていた子たちが『大好きになりました』
とうれしい手紙をくれるんです」
朗読、読み聞かせで大事にしているのは呼吸だという。物語の主人公と呼吸を合わせて読み、聞くことで「主人公と一緒にワクワク、
ドキドキしながら冒険している気持ちになれる」。想像力を誘発し育てるような音読を心掛けている。
公演には、アニメで活躍中の声優ら、小原さんの教え子約五十人が出演し、平和の尊さをうたった「ちいちゃんのかげおくり」などを
朗読。発声法の基礎を教える自作の歌「お口のかたち あいうえお」も交える。
幼いころは病弱で、本は大切な友だちだったと振り返る。「だから本に、物語に、恩返しをしたいんです」。七十一歳。東京都出身。
【共同通信 秋田魁新報】
ttp://www.sankei.co.jp/seikatsu/trend/070410/trd070410000.htm 産経新聞 2007年4月10日(火)東京朝刊19面
大人のカプセル玩具 ノスタルジーに引かれて…
「ガチャガチャ」などの通称で長く親しまれているカプセル玩具。ノスタルジーに浸りたいのか、再びつまみをガチャリと回し始める
大人が増えているという。フィギュアブームなどで火がつき、懐かしのヒーローのほか、人気豆腐店の食品のミニチュアなども売れているという。
最近では地下鉄の構内に自動販売機が登場。各社は大人をターゲットとした攻勢に力を入れている。(山口暢彦)
≪駅構内≫
会社員や学生が行き交う東京メトロ大手町駅(東京都千代田区)の地下通路。ここに、“場違い”ともいえるカプセル玩具の自販機が
置かれている。
合計22台。玩具の値段は1個100〜300円だ。アンパンマンなど子供に人気のキャラクターのほか、仮面ライダーや機動戦士ガンダムなど、
30〜40代の大人の“郷愁”を誘うアイテムもそろう。
試しに、仮面ライダーのガチャガチャに200円を投入。出てきたのは「死神博士」の組み立て式フィギュアだった。
その精巧さや彩色の豊かさ、重量感は、20〜30年前のそれとは比較にならないほどだ。
≪市民権≫
大手町駅に自販機を置いたのは、カプセル玩具市場のシェア6割を占める最大手のバンダイ(東京)。
昨年春から駅構内に置き始め、東京地下鉄12駅、西武鉄道25駅に設置した。
バンダイ広報チームの禰宜田(ねぎた)玲子さんによると、「大人向け玩具市場を広げる動きの一環」という。
ここ数年、カプセル玩具は大人の間で“市民権”を得るようになっているそうだ。
きっかけは、平成12年ごろ、アニメなどの精巧なフィギュアが大人のマニアの間ではやり始めたことだという。
その流れのなかで「カプセル玩具でも(フィギュアが)売られるようになり、次第に大人の目が向くようになった」。
同社の推計によると、200億円前後で推移していた市場は12年度ごろから急激に成長。14年度には260億円になり、
17年度には330億円にまで膨らんだという。
≪美術家≫
大人が目を向けるようになったことで、各社はマニア向け以外のカプセル玩具を出すようになった。
最近では、バンダイが昨年5月、20〜30代に人気の豆腐メーカー「男前豆腐店」の人気商品のミニチュアを発売(100円)。
業界2位のユージン(東京)は今年2月、美術家の横尾忠則さんデザインの「大仏猫」「魔除猫(まよけねこ)」(各300円)を出した。
大仏のポーズなどをとった猫に、金や赤など派手な彩色をほどこした商品で、「団塊の世代前後向け」という。
このように玩具開発は続くものの、18年度の市場規模は305億円とみられ、前年度比25億円減と、ここ数年で初めてマイナスに転じる
見込みだという。
理由の一つがカードゲーム機の台頭だ。カプセル玩具の購買の中心は依然として子供。デパートのおもちゃ売り場などが主な置き場だが、
「(同じ売り場にある)カードゲーム機へ流れる子供が増えている」という。
このような事情でカプセル玩具は「今後、子供以外を取り込む工夫をする必要がある」と禰宜田さん。
とすると、大人が楽しめるラインアップは今後、ますます充実するかもしれない。(後略)
ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200704100012o.nwc 『FujiSankei Business i.』2007年4月10日(火)20面
“A-POP”が存在感 武道館埋め尽くすアニメファン
アニメーションの楽しみは本編だけに限らない。オープニングやエンディングに流れるテーマソングや声優たちが歌うイメージソングなど、
“アニソン”と呼ばれる歌もファンにとっては魅力だ。アニソンのイベントが開かれれば、日本武道館(東京都千代田区)のような
会場でさえもファンで埋め尽くされてしまう。(谷口隆一)
≪音楽シーン変える≫
「“A-POP”(アニメポップス)というジャンルを広げたい」
東京・浜松町の文化放送メディアホールで3月29日に「アニメロサマーライブ2007」の概要が発表された。開催日は7月7日で、
会場は昨年に続き日本武道館。同イベントのプロデューサーを務める瀬田蔵人さんは、アニソンが日本の音楽シーンを変えるほどの
ポテンシャルを持つジャンルであることを訴え、自ら名付けたネーミングA-POPを披露した。
携帯サイト「アニメロミックス」「超!アニメロ」を運営し、サマーライブも主催するドワンゴに所属する瀬田さん。
同社はサマーライブをアニメやアニソン関連事業をアピールする場であるとともに、ファンに楽しんでもらえる場と位置づけ力を入れている。
アニメ関連のイベントは一年中開かれているが、サマーライブはその中でも最大級のイベントといわれる。ビートルズが来日公演を行い、
世界のミュージシャンが一度は踏みたいと願う日本武道館のスージに、日本を代表する“A-POP”アーティストが集結するからだ。
2005年に代々木第一体育館(東京都渋谷区)で行われた第1回から3回連続出演となる「ドラゴンボールZ」の主題歌で有名な
影山ヒロノブさんは「ガッツのあるステージングを見せたい」とアピール。20年のキャリアを持つベテランのパワーで1万人近い参加者を
完全燃焼させるつもりだ。
アニメロサマーライブ2007のチケットの一般販売は5月27日から。出演者は影山さんとともに「JAM Project」を組む奥井雅美さんや、
単独でも武道館公演を成し遂げる人気と実力を持つ水樹奈々さんら多数。
「レコード会社の壁を越えたアーティストが一堂に集まるイベントだけに、ファンの期待も高い」と、ドワンゴとともにイベントを
主催する文化放送の片寄好之・編成部部長は語る。
「アニメが国の力を示すソフトパワーであるように、アニソンも世界に対して力を持っている」と片寄部長。アニメとゲームの
頭文字をとった「A&G」を事業として立ち上げ、アニメ関連番組を集中的に放送するゾーンを10年以上続けてきた文化放送にとっても、
“A-POP”は世界に存在感を示す重要なコンテンツ(情報の内容)の一つだ。
≪声優が主役≫
東京・神宮外苑にある「日本青年館」で5月20日に開かれる「ルーンエンジェル隊サードコンサート」も、アニメファンが待ち望んだ
イベントだ。東京・秋葉原などでキャラクターショップ「ブロッコリー」を運営するほか、アニメやカードゲームの企画・製作を
手がけているブロッコリーが主催する。
ブロッコリーが、ゲーム化とアニメ化を行った「ギャラクシーエンジェるーん」に出演していた声優5人が勢ぞろいして歌やトークを
繰り広げる。
「ギャラクシーエンジェル(GA)」は、ブロッコリーのメディアミックス企画として立ち上がり、ゲームやアニメ、漫画などが発売された。
アニメは同じキャラクターで4度アニメ化され、続いてキャラクターを変えた「ルーンエンジェル隊」を主役にしたアニメが06年末に登場。
5月のコンサートは、この作品に出演していた声優たちが“主役”となる。
GAシリーズの主題歌を歌っている歌手の佐藤ひろ美さんがステージをプロデュース。4月3日に東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテル
で開かれた会見では、過去の「ルーンエンジェル隊コンサート」に参加した経験をふまえ、「ファンのみなさんが楽しめて、(スタッフが)
次もやってみたいと思えるコンサートにしたい」と意気込みを語った。
「GA」を企画したブロッコリーの木谷高明会長も「すごく期待している」と発言。カードゲームが好調で、07年2月期決算が5年ぶりの
黒字となる見通しとなったブロッコリーだけに、「GA」プロジェクトを成功に導き、浮上への足固めにしたいところだ。(後略)
ttp://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200704090170.html 朝日新聞 2007年4月9日(月)夕刊10面
アニメの原作、アジアで公募
CSなどのアニメ専門チャンネルを運営するアニマックスブロードキャスト・ジャパンが、アジアの10の国・地域からオリジナルの
アニメ原作を募集する。02年から「アニマックス大賞」を設け、日本国内を対象にシナリオを公募しアニメ化してきたが、
第6回の今年から各国のアニマックスチャンネルと協力し、アジア圏に範囲を拡大する。受賞作は世界各国で放映される予定。
30〜40分のアニメの原作となる作品で、5月31日必着。シナリオのみだった応募形態も、小説やマンガに広げる。
韓国、香港、台湾、フィリピン、インド、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポールから6作、日本から6作を選び、
特別審査委員の夢枕獏さんらによる最終審査で、8月末に大賞を決定する。日本でアニメ化し、来年放映する。賞金200万円。
問い合わせはアニマックス(03・5402・1730)。
【写真説明】月野あかり作の第5回大賞「ゆめだまや奇談」のイメージ画。11月にアニメ放映予定
朝日新聞 2007年4月8日(日)朝刊14面
(コミックガイド)ハチワンダイバー 柴田ヨクサル著 南信長
集英社、第2巻まで刊行、各530円
妙なタイトルだが、題材は将棋である。主人公は、プロになりそこね、賭け将棋で糊口を凌ぐ〈真剣師〉の青年。
といっても、映画『王手』で赤井英和が演じた豪放磊落(ごうほうらいらく)な真剣師とはまるで違う。
〈将棋以外能がない〉と自認する将棋オタクで、女のコと付き合ったこともなければ、手を握ったこともない。
そんな彼の前に現れたのが〈アキバの受け師〉と呼ばれる女真剣師。彼女との出会いによって、
男はさらにディープな真剣師の世界に足を踏み入れることになり……。
将棋、囲碁、麻雀など盤上の勝負を描いたマンガは少なくないが、主人公には大抵それなりにヒーロー的要素がある。
ところが本作の主人公は、ルックスはサエないし、言動もマヌケで、無頼というよりニート風のダメ男。
が、こと将棋に関しては滑稽なほどの執着を見せ、いざ勝負となると抜群の集中力で81マスの将棋盤の奥深く意識を潜らせる。
この“将棋盤に潜る”という表現が、素人にも棋士の脳内感覚を疑似体験させる。
持ち時間1分の早指し勝負など、独特のコマ運びで見せる将棋シーンは迫力満点。
それでいて、伝説の老棋士と“あるモノ”を賭けて熱く戦うバカバカしくも童貞魂あふれる展開も。
そう、この童貞魂が本作のもうひとつの肝。真剣師としての主人公の成長とともに、
なぜか出張メイドの仕事もするアキバの受け師に惚れてしまった彼の“初恋”の行方も見逃せない。
スポーツニッポン 2007年4月8日(日)28面
[テレビ王国]春の新連続ドラマ視聴率争い スポニチ座談会で大予想
◇「ロボ」松山、「時効警察」オダジョーと“イケメン・オタク”レース「特急田中」スピード1番
入学、就職…と新生活がスタートした人も多い4月、各局の新ドラマが出そろいました。
1月クールは「華麗なる一族」が最終回視聴率30%超えとブッちぎりでしたが、春ドラマにそれに続く作品が出てくるのか注目。
新しい季節をさらにウキウキさせてくれるドラマはどれなのか、恒例のスポニチ座談会で予想します。
◇丸刈りがいい!?
◇鉄道ブームに乗るか
◇ヨン様人気まだある?
記者A 年長者の本命は見事に「特急田中3号」でそろったね。僕が見るに、今年は鉄道ブームが来る。
鉄道オタクのこと“テツ”って言うんだって。
OL・X 詳しいですね。もしやAさんも…?
記者C 突っ込まないであげて!私も予想テーマは“オタク男子”です。鉄道オタクに「セクシーボイスアンドロボ」の松山ケンイチ
のロボットオタク、「時効警察」のオダギリジョーも時効事件オタクでしょ。みんなピリッとスパイスが効いた作品になりそう。
X 確かにオタクもの多いですね。ちょっと前に“眼鏡男子”がはやったけど、時代は“オタク男子”なのかしら。
まあ、百歩譲っていちずな男性は素敵かなあ?「時効警察」は前作面白かったし。
女子大生Y オダジョーをオタクと一緒にしないで!現実にあんなカッコいいオタクはいないですよ〜。
結局みんなイケメンでそこが、ちょっと違和感。
記者B 女子大生に言われると現実味があるねえ。でも「特急…」の田中聖はいいよ。昨冬に討ち死にした「たったひとつの恋」で
脇役なのに存在感あった。KAT-TUNの中で1人だけ丸刈りでオジサンにも見分けられるところもいい。
記者D 「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」などの磯山晶プロデューサー(TBS)のチームが制作だから、
ドラマファンは注目ですね。(後略)
読売新聞 2007年4月9日(月)東京夕刊11面
[収録現場]“復活”したロボットアニメ「鋼鉄神ジーグ」の原作者 永井豪さん
◇ながい・ごう
◆困難乗り越える熱さを
ダンダダダダン、ダダンダンダダン〜で始まる主題歌が印象的な「鋼鉄ジーグ」。1975〜76年に放送され、磁力で合体するロボットの
玩具が爆発的な人気を呼んだ。
「玩具会社から、関節に磁石を使った人形の企画を持ち込まれて。これなら今までのロボットものとは違う新しい演出ができる、
と考え出したんです」と振り返る。敵が「ハニワ幻人」、女王が「ヒミカ」など、古代日本をモチーフにしたのも、従来の作品とは
変化をつけたかったためだ。
5日からWOWOWでスタートした「鋼鉄神ジーグ」(木曜後11・30)は、前作の50年後が舞台。封印されていた敵がよみがえり、
人類の存亡をかけた新たな戦いが始まる。「主人公は変わりますが、ヒロインが前作のヒロインの孫だったり、かつてのファンにも
喜んでもらえるような展開を考えています」と語る。
◎
ロボットものには並々ならない思い入れを抱く。「手塚治虫先生の『鉄腕アトム』、横山光輝先生の『鉄人28号』を読んで育ち、
ロボットものは漫画の王道という気持ちがある。先人のまねじゃない、全く異なるロボットものとして生み出したのが、人間が乗り込む
形の『マジンガーZ』」。今回、タイトルに「神」が入り、敵も「ハニワ幻神」となったのも、「ロボットは使い方によって神にも
悪魔にもなる。そこを前面に打ち出したい」という考えからだ。
また、リアル志向のアニメで、ロボットが単なる兵器のように扱われるのにも違和感を覚えるという。「あくまでも人間が能力を
拡大させるというイメージ。痛みが感じられないと感情移入もできないのでは」。前作は、サイボーグの主人公がロボットの頭部に
変身したが、新作では主人公が乗り込んだバイクがそのまま頭部に変形する。
「ジーグ」以外にも、「獣装機攻ダンクーガノヴァ」や「ライディーン」など、70〜80年代のロボットアニメのリメークが相次いでいる。
「敵が徹底的に悪く、思う存分たたけるというシンプルさが受けているのだと思う。厳しい戦いで困難を乗り越えるという“熱さ”を、
今の子どもたちにも持ってほしい」
◎
今年でデビュー40周年を迎え、現在61歳。「老眼にもなってないし、全然実感がない。楽しい漫画の世界に生きて、現実のいやなことは
すぐ忘れちゃうからかな」と笑う。
自身のダイナミックプロに所属する漫画家・石川賢が、昨年11月、58歳で急死した。「弟子というより仲間。前日まで仕事場にいたのに、
いまだに信じられない」と早世を惜しむ。手塚も、師匠の石ノ森章太郎も60歳で亡くなっている。ピーク時は不眠不休で月産最大700枚を
描いたというが、さすがに健康には気を使うようになった。
「でも、時々眠れない夜があるんですよ。その時は、しめたと思いますね。一晩中漫画が描けるから」。夏から週刊連載を予定している
巨匠は、少年のような笑顔を見せた。(福田淳)
写真=永井豪さん(撮影・伊藤紘二)
写真=高校生の草薙剣児(手前中央)が「鋼鉄神ジーグ」となり、復活した「邪魔大王国」の敵と戦う
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200704/gt2007040800.html サンケイスポーツ 2007年4月8日(日)
【ヒューマン】永井豪が帰ってきた!32年ぶり「鋼鉄神ジーグ」
毎日新聞 2007年4月9日(月)地方版16面
青山剛昌ふるさと館:入場者1万人突破 開館22日目、光川君に記念品 /鳥取
北栄町由良宿に先月オープンした「青山剛昌ふるさと館」の入場者が8日、予定より5日早い開館から22日目で1万人を突破した。
この日は、作品に登場する「黄色いフォルクスワーゲン」も寄贈され、同館は「評判もよく、年間目標の13万人に向けていいスタートが
切れた」としている。
同館は、アニメ「名探偵コナン」の作者で同町出身の青山剛昌さんの原画などを展示する施設として3月18日に開館。
春休み期間中の平日入場者の数が多く、予定より早く1万人を突破した。
1万人目となったのは、松江市から両親と3人で来館した光川英寿君(6)で、松本昭夫町長から記念品の写真立てや花束などが
手渡されうれしそうだった。
1万人突破の式典に先立ち、青山さんの父で自動車整備・販売会社社長の泰陸さん(74)が、作品に登場する「黄色いフォルクス
ワーゲン」を館のシンボルとして寄贈した。車は「蝶ネクタイ型変声機」などの発明でコナンたちを助ける「阿笠博士」の愛車がイメージ。
青山社長が探し出した30年以上前のドイツ製で、博士の名前が入ったプレートを取り付けて黄色く塗装して完成させた。
車は館の前庭に設置され、家族で訪れた島根県出雲市の足立ひよりちゃん(6)は「博士の車の中に入れて楽しい」と笑顔をみせていた。
【田辺佑介】
■写真説明 1万人目の入館者となり、松本町長から記念品を受け取る光川英寿君(右)
■写真説明 青山さんの父が寄贈した車。作品に登場し、来館者が楽しそうに車に乗り込んだ
ttp://www.nnn.co.jp/news/070409/20070409005.html 日本海新聞 2007年4月9日(月)
青山剛昌ふるさと館 入館者早くも1万人
ttp://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=357835005 山陰中央新報 2007年4月9日(月)
コナンの館が1万人達成
ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/premium/20070405/122258//?ST=pcam2 『日経ビジネス』2007年4月9日号 p.1
有訓無訓−人−才能は勝手に伸びるもの 「悪い組織」の障害除去を 島村達雄[日本アニメーション協会理事(白組社長)]
昭和33(1958)年の東京を舞台にした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で、昭和を懐かしく思い出す人が増えましたね。
私にとってもこの年は、大学を卒業して東映動画スタジオに入社した、思い出の年です。
映画で描かれた、温かな人と人とのつながりとともに、光と影が今よりもくっきりした時代だったと思います。
アニメーション制作の黎明期からこの世界に身を置いて、今年で半世紀、50年が経ちました。質・量ともに大変な成長を成し遂げた
一方で、当時からの「影」の部分、長時間労働や低賃金は残念ながらいまだに尾を引いています。中でも、制作側が版権を持てない
ことは、下請け体質から脱出できない大きな理由になっています。
我々が版権を得るには資金力と、作品を作り上げる才能の両方が必要です。「三丁目の夕日」は、当社(白組)が自社資本を入れた
3本目の映画。社員の山崎貴が監督・脚本・VFX(視覚効果)をやらせていただき、ようやく一歩踏み出せました。
「白組さんは、能力のある方がいて運がいいですね」と言われたりしますが、実は10年以上かかって、オリジナルのシナリオを作り、
パイロット版を作り、小規模な作品で力を蓄え、七転八倒してようやくここまで来たんです。ぽっと出のようですけれど、山崎はもう
白組に入って20年ですよ。その間、表現の現場で経験を重ねているから、デビューしてからは強い。今、彼に続く人材が七転八倒
しているところです。
ここまでの経緯を振り返ってつくづく思うのは、人の能力や才能は、無理に引っ張り上げるわけにはいかないし、最初から見抜く
こともできない、ということです。驚くべき才能の持ち主だと思って採用しても、その後はさっぱりということはよくあります。
どうしてかというと、その時、才能のピークを迎えている人を採ってしまうからでしょうね。甲子園の優勝チームのピッチャーで、
プロで大成する人が意外に少ないのと同じでしょう。
才能は恐らく、勝手に伸びていくものなんです。自分の力で伸びるしかない。だとしたら、できるのは邪魔をしないこと。
時間をかけて見守ること。そして、障害を除いてあげること。伸び伸びやれる環境を用意すれば、勝手にすごいものを作ってくれます。
じゃあ障害は何かというと、悪い意味での「組織」でしょうか。目的達成のための仕組みのはずが、とかく責任を分散するために
働いてしまう。すると、リスクを取らない人のハンコの数、つまり障害が増えていく。
これは、自分が実際にそういう目に遭って学んだことです。そして「先端の映像表現をやるには自分でリスクを取るしかない」と
40歳の時に独立して作ったのがこの「白組」です。だから、現場と経営に境がほとんどない。私のやりたいことと、現場のやりたい
こととがぶつかり合う場所なんです。
私の世代は、アニメの制作に限らず、戦後の「第1期生」でした。それはすごく恵まれたことで、上から抑えられることがなく、
何でも自分たちで考え試すことができた。それなのに、後に続く人を抑えつけるのはおかしいでしょう。まして自分自身が熱狂的に
好きな映像の世界ですから、引きずってきた影の部分を少しでもなくし、「いいものを作りたい」気持ちを支えていきたいですね。(談)
誌面画像
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ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/06/01.html スポーツニッポン 2007年4月6日(金)23面
故ラオウ、18日に本格葬儀!! 力石超えた!!「北斗の拳」人気キャラクター
◇真言宗の寺院で開催、遺族代表に原作者ら
◇声担当の宇梶が弔辞、新たに遺影も作製
◇28日映画公開
漫画「北斗の拳」の人気キャラクター、ラオウの葬式が営まれる。漫画の中でも最大の見せ場となる、主人公ケンシロウとの戦いの
末に命を落とす場面をアニメ映画化した「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」の公開(28日)を前に、配給会社などが
東京・高輪の高野山東京別院で18日に「昇魂式」を開催。遺族代表、葬儀委員長なども立てた本格的なセレモニーだ。
◇ケンシロウの兄
「おまえはもう死んでいる」などの名ゼリフを生み出し、大ブームを巻き起こした「北斗の拳」。絶大な人気を誇るケンシロウの
長兄ラオウを追悼するために、前代未聞の葬式が営まれる。
「昇魂式」と題し、18日に高野山東京別院で開催。真言宗の開祖である空海の弟子が、ケンシロウらが伝承する暗殺拳「北斗神拳」
を日本に伝えたという物語の設定のため、真言宗の寺院が選ばれた。
◇“本物”で初めて
漫画のキャラクターの葬式としては、70年に漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈との試合の直後に死亡した力石徹の告別式が
講談社内の講堂で行われ、約800人のファンが参列。02年には同所で三十三回忌が営まれた。80年にはテレビアニメ
「科学忍者隊ガッチャマンF」の南部孝三郎長官の追悼イベントが千代田会館で開かれたが、本物の寺院で行うのは今回が初めてだ。
式には、遺族代表として原作者の武論尊(ぶろんそん)氏(59)、作画の原哲夫氏(45)らが参列。映画でラオウの声を担当した
宇梶剛士(44)が弔辞を読み、漫画の大ファンで、原氏らと親交のある歌手・谷村新司(58)が葬儀委員長を務める。
また、長男に「賢士朗」、ヒロインのユリアから長女に「友里亜」と名付けるほど「北斗の拳」の大ファンで、映画に声優として
参加したK-1レフェリーの角田信朗(45)も出席。ラオウにささげる演武を披露する。
◇新聞で訃報告知
原氏は先月、遺影として使用するラオウの肖像画を作製し「今までに書いたことのないラオウの表情を書き下ろした」と感慨たっぷり。関係者らに案内状を送り、新聞にも訃(ふ)報のような形式の告知を出す予定で、実際の葬儀と同じように、ラオウを天に送り出す。
■メモ
◇北斗の拳
83年から88年まで雑誌「少年ジャンプ」で連載。84年にはテレビアニメが放送された。核戦争で荒涼とし、残り少ない物資をめぐって
争いが繰り返される199X年が舞台。「北斗神拳」の伝承者ケンシロウは、救世主として弱者のために戦う。2人の兄、ラオウとトキとは
過去に離ればなれになったが「拳王」と名乗り、暴力と恐怖で民衆を支配する長兄ラオウと再会。北斗神拳伝承者の誇りをかけて対決する。
◇「あしたのジョー」
68年から5年半、雑誌「少年マガジン」に連載。けんかに明け暮れる矢吹丈が、元ボクサーの丹下段平と出会ってボクシングを始め、
世界を目指す。テレビアニメも放送
北海道新聞 2007年4月11日(水)夕刊11面 (関連
>>203-204)
子供が見なくなっちゃった TVアニメ 人気いずこ 視聴率低迷 番組撤退も 大人向け 深夜帯に続々
子供のテレビアニメ離れが加速している。視聴率は年々下降し、かつて多くの人気番組が登場したゴールデンタイム(午後7-10時)
からは「まんが日本昔ばなし」などアニメ番組の撤退が続く。一方、深夜時間帯では大人向けに多様なジャンルのアニメが競合し、
複雑に変化している。
「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではないんですよ」。民放キー局でもアニメに力を入れてきたテレビ東京の大木努
広報・IR部長はため息まじりに語る。
調査会社ビデオリサーチによると、2001年に6.2%だったアニメ番組の年間平均視聴率(関東地区)は昨年3.6%に。
常に10%以上が期待できるのは「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」など数えるほどだ。
少子化に加え、塾や習い事でアニメの放送時間帯に自宅にいない子供も多く、家庭用ゲーム機の普及が拍車を掛けた―と大木部長は分析する。
象徴的なのが昨年秋のフジテレビの番組改編。海を舞台にした冒険ファンタジー「ONE PIECE」が日曜朝(関東地区)に移るなど
ゴールデンタイムからアニメが消えた。「ドラゴンボール」といった人気番組を生んだ同局だけにアニメ凋落を印象づけた。
「Dr.スランプ アラレちゃん」など視聴率30%を超すヒット作が続いた1970年代後半から80年代までの隆盛は、もはや過去のものだ。
一方で盛り上がっているのが深夜帯アニメ。美少女もの、ロボットものなど内容は多彩。民放キー局は現在、関東地区で週に
15本以上を放送している。
視聴率が期待できない深夜帯でなぜアニメが増えるのか? アニメ専門誌「アニメージュ」の松下俊也編集長は「テレビ局の狙いが
視聴率から、番組をDVD化するなどした関連商品の売り上げに移っているため」と説明する。DVDが一万枚売れれば採算が取れ、関連商品や
海外販売の展開も可能というわけだ。キー局幹部も「関連商品で確実にもうけられるから、低視聴率でも気にならない」と明かす。
テレビアニメは、もはや大人のものなのか。大木部長は「テレビアニメは愛や正義の大切さを子供に伝えてきた。
子供がコアなファンとなる作品を作り続けることは、テレビメディアの責任だ」と話している。
【写真】子どものアニメ離れの一方で、大人を中心にDVDなど関連商品は売れ行き校長=東京・秋葉原のヤマギワソフト館
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up184550.jpg 参考:ZAKZAK 2007年4月11日(水) ゴールデン撤退続くアニメ番組、深夜で増殖“大人向け”
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041108.html
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041112.html ZAKZAK 2007年4月11日(水)
視聴率低下の一方で…進むアニメのネット配信
視聴率の低下傾向が続く子供向けのテレビアニメ。しかし、一方でめざましい進展を見せるのが、
インターネットを利用したアニメの配信だ。
毎日放送は2002年の「機動戦士ガンダムSEED」を手始めに、毎週土曜日夕方放送のアニメについて
ネットを利用した映像の配信サービスをしている。放送直後からいつでも無料で視聴できる。
同社の竹田青滋チーフ・プロデューサーによると、サービス利用者は、ほとんどが首都圏在住者。
しかし「東京の視聴行動はいずれ全国に広がる。10年後にはネット経由の視聴が多数を占める可能性がある」と言う。
ネットによる無料の番組配信サービス「GyaO(ギャオ)も過去の人気アニメを配信中だ。
竹田プロデューサーは「コストパフォーマンスを考えると、ネット配信の方が断然有利。
テレビ局が将来、アニメ放送をやめることは十分あり得る」と指摘する。
アニメに子供たちを呼び戻すのは、テレビではなく、インターネットなのかもしれない。
京都新聞 2007年4月10日(火)朝刊24面
録−講演・シンポから おたく文化とまちなみ 趣味や性格、景観変える
アニメやマンガ、ゲームなどを愛好する、いわゆる「おたく」の文化が集まる東京の秋葉原。「萌え系」「メード喫茶」といった
独自の流行が生まれることで注目を集めている。三月二十五日、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)の講座
「マンガが街を変える−おたく趣味と秋葉原の現在」で、桑沢デザイン研究所(東京都)の特別任用教授森川嘉一郎さん(建築意匠論)
は「おたくとされる人の趣味や性格が、まちの景観まで変えている」と持論を展開した。(六川征志)
建築学者 森川嘉一郎さん
萌え系、メード喫茶流行 秋葉原に注目
今でこそおたくのまちというイメージの秋葉原だが、以前は電気街の印象が強く、子連れの若い夫婦が家電製品を買いに来るまちだった。
小さな専門店が集まる駅前のショッピングビルは、秋葉原の縮図だ。家電やオーディオ製品が並んでいたが、一九九〇年代に
アニメの少女やロボットをモチーフにした高級模型専門店やマンガ書店が入り、以後、電気製品店は次々とおたく向けの店に変わった。
まちでは電気街のど真ん中にアニメグッズ店が現れ、老舗の電気店もアニメなどのプラモデルやフィギュアの販売を始めた。
家電需要が郊外に拡散し、電気製品店に変わっておたく向けの店が増え、おたく関係の需要はアニメ同人誌の委託販売会社が自社ビルを
商業中心地に構えられるほどに高まっている。
アニメ同人誌は、ゲームやアニメなどのファンが集まり、登場するキャラクターやその世界観を題材に描くパロディー作品。
その展示即売会がコミックマーケット(コミケ)で、割り当てられた一定のスペースで作者らが作品を売る。
商業見本市は通常、会場中央に業界大手が大きなスペースを持ち、周囲に中小、零細企業が広がり、資本主義の仕組みが現れる。
だが、コミケの売り場は作品のモチーフやジャンル別に分けられ、売れないサークルから一日一千万円も売り上げるサークルまで並列する。
各ジャンル内では、むしろ行列ができる人気サークルほど混雑を避けるために周辺に配置される。
そんなコミケが、今や国内最大級の展示場で一日の人出が最も多いイベントとなるまでに成長した。秋葉原でも同人誌の委託販売店に
人が集まり、同人誌から新たに生まれたキャラクターが逆にゲームやアニメ化されたり、広告などとしてまちにあふれ、おたくな人の
いわば聖地となった。
秋葉原では、おたくの人が集まり、その趣味に沿う専門店が進出、以前からの店舗もおたく系の商品を扱うプロセスが生まれた。
土地所有の形態が複雑で一つの企業が大規模開発できなかったことも、マイナーな趣味をまちの中央通りに露出させた要素となった。
だが、通りに面した店舗ビルを見ると、洋服店内が(ガラス越しに)丸見えの渋谷と比べ、秋葉原は垂れ幕広告が窓を覆うなど
不透明さが目立つ。ファッショナブルに買い物する姿を見せたい渋谷の若者に対し、おたくな人は見られたいとはあまり思わない。
こうしたまちに来る人の趣味や性格が建物の意匠に反映され、都市景観にまで影響を与えている、と言える。
秋葉原では、味気ない近代建築の意匠が訪れる人によって個性付けられて独特のまちなみをつくっており、海外から人を呼ぶために
活用できる、という声もある。京都でも古くからのまちなみが観光資源になっている点では共通している。
全く異なる姿だが、今後、秋葉原に注目しても良いだろう。
適齢期過ぎても アニメなど没頭
「おたく」という言葉は、一九八〇年代から主に結婚適齢期を過ぎてもアニメやゲームなどに没頭する人に使われた。
近年は、おたく向けとされた商品の一般化、市場拡大がみられる。
秋葉原は、JRや地下鉄などの秋葉原駅を中心に千代田区から台東区にまたがる一帯を指し、「アキバ」とも略称される。
アマチュア無線やパソコン愛好家のまちでも知られる。
関西地域では、電気街で知られる大阪市の日本橋をはじめ、京都市下京区の寺町通界わいで秋葉原と同様の傾向が見られる。
おたく向けの店舗は男性対象が中心となっているが、池袋には「乙女ロード」と呼ばれる女性向けの店舗が並ぶ場所があるほか、
コミケでも女性の姿が多く見られる。
【写真説明】おたく文化がまちなみに与えた影響を説明する森川さん(京都市中京区・京都国際マンガミュージアム)
毎日新聞 2007年4月10日(火)地方版21面
千客万来:日高・胆振 「かたつむり」 /北海道
◇子供も大人も首ったけ
01年の開店以来、地域の子どもだけでなく、おもちゃと駄菓子を愛する大人のリピーターまでも増やし続けている。
代表の山口泰央さん(43)は「入手しづらい商品をいかに見つけて確保するかが大切。注文したのに手に入らないと、
お客さんは一度で他へ行ってしまう」。山口さんの豊富な商品知識と人脈が何よりの強みだ。
店内を見回すと、人気アニメ「仮面ライダークウガ」の変身ベルト、「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」のフィギュアなど
20〜30歳代以上を対象にした「ハイターゲット商品」が目につく。山口さんは「おもちゃの値段は昔からほとんど変わっていないのに、
クオリティーはどんどん高まっている」と、大人までも魅了する日本のおもちゃの高い技術力を強調する。
人気アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデルも、79〜80年に放映された「機動戦士ガンダム」(通称「ファーストガンダム」)の
商品から用意している。だが、こちらは最近DVDで知ったという小学生の人気も急上昇中だ。「ガンダム」の他、「遊戯王」
「デュエルマスターズ」などのカードゲームも取り扱っており、不定期で大会も開催している。これらすべての商品の価格が、
基本的に定価から1割以上割安になっている。山口さんは「インターネットでも商品が安く手に入る時代だが、送料や振り込み手数料を
考えれば割引率は変わらない。そして何より商品を手にとってみることができる」と利点を強調する。
妻の顕子さん(41)が担当する駄菓子も500点以上の品ぞろえと充実している。「遠足の前は、子どもたちが入りきらず外に行列を
作る」風景は、昔の駄菓子屋と同じだ。山口さんは「お子さんと一緒に、大人も一緒に懐かしんでもらえれば」と家族で楽しめる
店作りをこれからも進めていく。【大谷津統一】
★室蘭市高砂町1の42の5
★午前11時〜午後8時(土日祝は午前10時から)。不定休
■写真説明 「人気商品もたくさんありますよ」と懐かしの駄菓子とおもちゃを前に話す山口さん夫妻
毎日新聞 2007年4月10日(火)大阪朝刊29面
リトル大阪:中国・上海に建設、商業施設の中に道頓堀など再現 出店を募集中
◇落語家らプロデュース
中国に、なにわの街が出現――。落語家で街づくりコンサルタントも務める桂きん太郎さん(41)らは9日、大阪市内で、
経済発展する中国・上海に建設される商業施設内に、食い倒れの街・道頓堀や日本橋のメイドカフェなどを再現した「リトル大阪」
を作る計画を発表した。日本から30〜50店の出店を募集しており、きん太郎さんは「大阪ならではの楽しさと、こまやかなサービスを
提供したい」とアピールした。
計画では、9月にオープン予定の上海・浦東地区の複合商業施設地下1階に開業。敷地面積は約8000平方メートルで、
日中の企業が約10億円を出資する。
フロアには、縮小した道頓堀や通天閣を建設。メイドカフェなどのある「日本橋オタクゾーン」▽日本産カニ料理屋などがある
「食い倒れゾーン」▽お笑いや、音楽などを実演する「エンタメゾーン」――を整備。高級感と面白さを持たせたいという。
問い合わせはW&Hインターナショナル(06・6281・5818)。【犬飼直幸】
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200704/gt2007041102.html サンケイスポーツ 2007年4月11日(水)
ヤッター!“金髪ドロンジョ”で「ヤッターマン」が実写化へ
タツノコプロの2大ヒットアニメ「ヤッターマン」と「科学忍者隊ガッチャマン」の実写映画化が決定し、10日、都内で開かれた
日活のラインアップ発表会で明かされた。同社の製作・配給で、先に「ヤッターマン」が始動する。三池崇史監督(46)の演出で、
平成21年春に公開予定。同監督は「オジサンの面白いものは面白いと伝えたい」と大張り切りだ。
オジサン世代のヒーローが帰ってくる。昭和52年から54年に放送(フジテレビ系)された大人気アニメが、鬼才・三池監督の手で
セクシー&バイオレンスの味付けをされスクリーンに復活する。
同作は、地球上に散らばった大金塊のありかを示す石を探す泥棒の神様ドクロベーの手下、3人組のドロンジョ一味と2人組の
正義のヒーロー、ヤッターマンの戦いを描く。関係者によると来年1、2月に撮影予定。
「妖怪大戦争」などで組んだ同社の佐藤直樹社長(44)の指名で白羽の矢が立った三池監督は、同アニメの魅力を「あの時代の情、
涙のあるウエットな作品と違い、それを武器にしないで楽しくやっちゃうアナーキーさ」と“ヲタクチック”に力説した。
メーンキャラのキャスティングでは、スタイル抜群、色気ムンムンの女ボス・ドロンジョ役を米女優アンジェリーナ・ジョリー(31)
へオファーし、断られたとか。それでも三池監督は「普遍的なSMの女王みたいなもの。俺が抱かれてみたいナと思って。
やんわり断られたけど可能性はある」と、金髪ドロンジョをあきらめていない。
一方、ヤッターマン役には「設定だと(玩具店の長男)ガンちゃんは13歳、(電気屋の娘)アイちゃんは12歳だけど、当然もう少し
大人になる」。ガンちゃんをめぐるアイちゃん、ドロンジョの恋の三角関係は「新キャラを投入し、四角関係でもいい」と構想を膨らませる。
さらにドロンボーVsヤッターマンのロボット戦、ドロンボー一味のキャラ、おだてブタは「CGとアナログ表現の融合で描く」とした。
佐藤社長は「興収目標は30億円。逆算して製作費は13億円ですが金は惜しまない。ワールドワイドな展開を考えている」と宣言。
アニメは世界約20カ国で親しまれているだけに、新生ヤッターマンが世界を席巻するかもしれない。
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20070411-182899.html ニッカンスポーツ 2007年4月11日(水)
「ヤッターマン」日活が実写映画化
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070411-OHT1T00070.htm スポーツ報知 2007年4月11日(水)
「ヤッターマン」実写映画化!
毎日新聞 2007年4月11日(水)地方版24面
交換留学生:日本文化、体験したい 高校留学生4人、県教育長に抱負 /滋賀
高校生の異文化交流、国際的な相互理解を目的に活動する国際団体「エイ・エフ・エス」の交換留学制度で今年度末まで県内に
滞在する留学生4人が5日、大津市の県庁に斎藤俊信・県教育長を表敬訪問した。
アンドリュー・デービスさん(17)=米国▽ブーン・リン・チャイさん(17)=オーストラリア▽フェリペ・マトスさん(17)=チリ
▽フイ・エン・ゴーさん(17)=マレーシア=で、3月24日に来県し、県内の4高校に受け入れられる。
留学生は冒頭、それぞれ日本語で自己紹介。斎藤教育長が日本に興味を持ったきっかけを尋ねると、「アニメや桜、日本の四季」
「漢字が好き」などと口々に答え、デービスさんは「歴史、特に徳川将軍に興味がある」と答えて周囲を驚かせた。
マトスさんは「剣道や書道に挑戦したい。日本人は親切で、日本にいるだけでうれしい」、フイさんは「アニメで見てかっこよかった
弓道をやってみたい」と話し、1年間の留学生活に期待していた。【高橋隆輔】
■写真説明 斎藤教育長(中央)と記念撮影する留学生たち=大津市の県庁で
ttp://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200704120009.html 朝日新聞 2007年4月12日(木)
藤岡弘に4億5000万円支払い命令
俳優藤岡弘(61)が金銭トラブルでピンチに陥っていることが11日、分かった。12日発売の「週刊文春」によると、藤岡は知人の
O氏との間で2億円を「貸した」「借りていない」で裁判ざたになり、3月29日に東京高裁の控訴審判決で藤岡が敗訴したという。
同誌によると、O氏が持ち掛けた融資話に藤岡が乗り、都内の自宅に2億円の抵当をつけることを条件に、99年にO氏が藤岡に
2億円を現金で手渡したという。直後に所得税法違反で懲役6年の実刑判決を受け収監されたO氏が出所後に返済を求めたところ、
藤岡は「借りていない」と主張。04年にO氏が強制執行の手続きに入ろうとしたところ、その停止を求めて藤岡側が裁判を起こした。
05年の1審判決は藤岡が勝訴したが、控訴審判決は2億円を借りたと認定。元金2億円に金利と遅延損害金を加え、計約4億5000万円の
支払いを命じたという。藤岡は今月4日に最高裁に上告を申し立てた。
藤岡は弁護士を通じて、O氏の実名を暴露した上で「巧みに接近を謀ってきた人物にだまされ、詐欺の被害に遭ってしまいました。
私は1円のお金も受け取っておりません。百数十人もの善良な人々をだました人物を信頼してしまったことが残念でなりません。
真実は1つですので、良識のある判断がなされることを信じております」。また、藤岡の顧問弁護士は「本件はいまだ訴訟継続中であり、
現時点ではコメントは控えさせていただきます」としている。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070412-OHT1T00061.htm スポーツ報知 2007年4月12日(木)
藤岡弘に4億5000万円支払い命令
俳優・藤岡弘、(61)が99年に知人から融資を受けた2億円を返済していないとして、東京高裁が藤岡に3月末に約4億5000万円の
支払いを命じていたことが11日、分かった。12日発売の「週刊文春」が報じている。
同誌によると、藤岡は東京都内の自宅を抵当にして、知人から映画製作費として2億円を借り受けた。
知人は返済を迫り、自宅差し押さえなどの強制執行の手続きに入ろうとしたため、藤岡はその停止を求めて裁判を起こした。
05年11月の1審判決では「お金は借りていない」と主張する藤岡が勝訴したが、3月29日の控訴審では、藤岡と知人が公証人立ち会いの
下で書類を作成していることもあり、金利と遅延損害金を加えた約4億5000万円の支払いを命じた。
藤岡はこの日、「1円のお金も受け取っておりません。過去、百数十人もの善良な人々をだました人物を信頼してしまったことが
非常に残念でなりません」とコメント。既に最高裁への上告を申し立てており、「役者バカというか、自分の不徳のいたすところで、
反省しております。真実はひとつでありますから、必ずや良識ある判断がなされることを信じております」としている。
サンケイスポーツ 2007年4月12日(木)
藤岡弘、に4億5000万円支払い命令…東京高裁で逆転敗訴
俳優、藤岡弘、(61)が、東京高裁から約4億5000万円の支払い命令を受けていることが11日、分かった。
判決文などによると、藤岡は平成11年に知人男性から東京都世田谷区の自宅を抵当に現金2億円の融資を受けたとして、
同男性から返済を迫られていたが、藤岡が「そんなお金は借りていない」と主張しトラブルとなっていた。
16年に同男性が藤岡の自宅差し押さえなど強制執行の手続きに入ろうとし、藤岡側が執行停止を求めて提訴。
17年11月の一審判決では「元金2億円の借受金債務は存在しない」として藤岡側が勝訴したが、今年3月29日に出た控訴審判決で
藤岡側が逆転敗訴した。支払い命令を受けた金額は元金2億円に金利と遅延損害金を加えた計約4億5000万円に上る。
藤岡はこの日「巧みに接近を図ってきた人物にだまされ詐欺の被害にあってしまいました。私は1円のお金も受け取っておりません」
とのコメントを発表。「役者バカというか、自分の不徳の致すところで反省しております」とした。
担当弁護士によると最高裁に上告受理申し立てを行ったという。
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070411et04.htm 読売新聞 2007年4月11日(水)東京夕刊13面
伝説的漫画、石ノ森「スカルマン」初の映像化 連続アニメと実写版 フジで
◆伝説的漫画の悪漢ヒーロー
石ノ森章太郎の伝説的な漫画「スカルマン」のアニメ版(全13話)が、28日から毎週土曜深夜にフジテレビで始まる。
21日深夜には鈴木亜美が主演する単発の実写版が放送され、アニメと実写それぞれの魅力が楽しめそうだ。(市原尚士)
原作は、1970年に「週刊少年マガジン」に掲載された100ページの読み切り中編。翌71年に登場した「仮面ライダー」の
原点として知られ、正義と悪のはざまで葛藤する仮面ヒーローというモチーフが高く評価された。
1998年に亡くなった石ノ森氏自身にとっても思い入れの深い作品で、400字詰め原稿用紙4枚に続編のストーリーが残されている。
石森エンタテインメントの吉田雅尋・コンテンツ事業部長は「石ノ森氏が、晩年まで映像化に執念を燃やし続けていた作品」と指摘する。
仮面ライダーが正義のヒーローならば、スカルマンはピカレスク(悪漢)のヒーローだ。企画にあたったジェネオンエンタテインメント
の森遊机(ゆうき)プロデューサーも「70年の段階では、早すぎたダークヒーローだった。今回、初めて映像化されるのも、
ようやく時代が『スカルマン』に追いついたということでしょう」と映像化に感無量の表情だ。
実写版が制作された経緯も興味深い。アニメ版の宣伝用として昨年夏、スカルマンのボディースーツを作ったところ、出来栄えが
非常に良かったため、制作陣から「このスーツを使って実写版も撮れるのでは」という声が出たことがきっかけだったという。
「少年ジェット」や「ミラーマン」など、数々の特撮番組で定評のあるフジテレビが最後に特撮ものを手がけたのは、74年から79年に
かけて放送された「炎の超人メガロマン」。「特撮ものを再び制作したいと思っていただけに、28年ぶりに復活できて本当にうれしい。
今後も、機会があれば特撮番組を作っていきたい」と、同局の伊藤幸弘プロデューサーが強調する。
実写版のヒロイン・倫子(みちこ)役に鈴木亜美、倫子の婚約者・弘志役には細川茂樹を起用。CG合成による制作で、収録はすべて
緑色の背景のもとで行われた。二人とも「想像力を働かせて芝居するのは、本当に難しかった」と口をそろえる。
アニメの制作は「鋼の錬金術師」「交響詩篇エウレカセブン」など数々のヒット作を生み出し、質の高さに定評あるアニメーション
制作会社・ボンズが担当する。
アニメに先駆けて実写版を見ることで、「スカルマン」への期待が一層、膨らみそうだ。
写真=原作コミックの怪奇ムードを踏襲しつつも、人物や舞台設定は大幅に変えたアニメ版「スカルマン」
写真=実写版「スカルマン」には、細川茂樹(左)と鈴木亜美が出演。アニメ版同様、陰影のある人物像を熱演している
読売新聞 2007年4月11日(水)東京夕刊7面 ◇Pop Style vol.51
[三遊亭白鳥のスワンのバカ]被災者に赤坂の議員宿舎を (え 古屋兎丸)
A 「被災地には昭恵の像を建て皆さんになごんでいただきましょう」
B 「いやいや人手不足解消のため産む機械をですね・・・」
C 「被災地には絶対に漫画やフィギュアが必要じゃない」 ←
D 「皆さん古い古い(チッチッ)被災地には今話題の“あの水”でしょ」
紙面画像
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ttp://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei070411_2.htm 読売新聞 2007年4月11日(水)中部朝刊7面
GNI構想 名古屋駅は「経済」 栄は「文化」最前線に 中部経産局提言=中部
東海地方の官民一体で海外企業を誘致する「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(大名古屋経済圏、GNI)」構想を
進める中部経済産業局は10日、東海地方の経済、文化の「最前線(バンガード)」としての名古屋市の街づくりを提言する
「グレーター・ナゴヤ バンガード構想」を発表した。
構想は、片木篤・名大大学院教授を座長に、東和不動産、ブラザー工業など地元企業の役員らでつくる委員会が、
昨年12月から会合を開いてまとめた。
構想の概念は、名古屋駅前を東海経済の最前線、栄地区を文化の最前線に位置づけ、周辺の愛知県三河地方や岐阜、
三重県の発展を先導する役割を目指す。
具体的には、名駅地区での各種ビジネスセミナーの開催やビジネス専門図書館の開設、名古屋を世界にPRするための
映像編集スタジオの設置を提言している。栄地区では、久屋大通公園の美化活動や、漫画やアニメといった若者文化の ←
発展に取り組むことなどを求めている。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041302.html ZAKZAK 2007年4月13日(金)
オタク系ブログ女王中川翔子、ストレス発散は…
総アクセス数が5億を超え、最も多い日には1日86回更新したこともある“新・ブログの女王・しょこたん”こと
タレントの中川翔子(21、写真)。
グラビアアイドルでありながら、アニメ、漫画、コスプレ、パソコンなどオタク系の知識に精通した彼女の素顔に迫った。
「まだまだ知識が浅いんで、オタクなんていうのは、差し出がましいですよぉ」
のっけからこう謙遜するが、5歳から手当たりしだいに読んできたという漫画のウンチクは相当なもの。
一番好きな漫画家が、「楳図かずおさん」というのも、いかにも玄人っぽい。
「楳図さんは神ですね。『赤んぼ少女』を父(31歳で早逝したイケメン歌手、中川勝彦さん)にすすめられて読んだのがきっかけです。
『漂流教室』を自分で買い、精密な絵と常人には思いつかないストーリーが好きです」と魅力を語る。
そんな、しょこたんの元気の源は、何と言ってもコスプレだ。
「仕事が続いて疲れたり、ストレスがたまったりすると、コスプレしたくなります。変身するとリフレッシュできるんです。
今は、セーラームーンが好きですね」
コスプレ姿は、自身のブログにもネタとして頻繁に登場。楽しみにしているファンも多く、ブログの総アクセス数は、5億超と驚異的。
更新頻度もハンパじゃない。
今年2月14日のバレンタイン・デーには、なんと1日86回更新という記録を樹立している。
「実は、末広がりの88回を目指していたんですけど、間に合わなかったんです。いつか1日で800回くらい更新したいです。
ブログをたくさん書こうと思うと、楽しいことを見つけようと周囲のことに敏感になれるんですよね」
仕事とブログに多忙を極め、恋愛するヒマなんてない?
「結婚願望はあるんですけど、そこにいたるまでの出会いをどうしたらいいんでしょうか…。
出会いを探しに行かなければいけないんだろうけど、ひとりっ子の性(さが)なのか、つい家で、ひとりになりたくなるんですよ」
好みのタイプは、「仮面ライダー響鬼の細川茂樹さんです! 『課長島耕作』の島耕作を今こそ細川さんに演じてもらって、
私はその部下のOL役をしたい」
そんなオタッキーな夢が、かなう日は来るのか−。
■なかがわ・しょうこ 1985年5月5日、東京都出身。2001年女性誌「ポポロ」のオーディションでグランプリを獲得し、
グラビアデビュー。写真家の蜷川実花による最新写真集『しょこれみかんぬ』(ワニブックス)ではコスプレ満載。
現在、動画サイトGyaOの情報番組「溜池NOW」に出演中。同番組の第1弾DVDが5月30日リリースされる。
サイト(
ttp://www.gyao-shop.jp/)による予約販売は、同14日締め切り。
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/13/04.html スポーツニッポン 2007年4月13日(金)22面
YOSHIKI橋渡し、「ビジュアル系」9バンド米公演−−ブーム再燃、集まったぜ
日本のビジュアル系ロックアーティスト9組が米ロサンゼルスで5月25、26日(現地時間)にジョイントライブを開催する。
米国では日本のビジュアル系バンドがリバイバルブームとなっており、熱烈なオファーを受けたYOSHIKI(年齢非公表)が橋渡しした。
公演当日には、YOSHIKIがGackt(年齢非公表)らと組む新バンドの「4人目のメンバー」も発表されるという。
◇自らのバンド新メンバー発表も
参加するのは、オリコンチャート上位の常連となった5人組「アリス九號(ナイン).」や、結成10周年の「ムック」など。
ビジュアル系ロック界ではトップ級の人気を誇るアーティストたちだ。
競演ライブのオファーは、米大手興行会社「ライブネーション」から、ロサンゼルス在住のYOSHIKIに入った。YOSHIKIはブログで
「米国で日本のロックバンドのイベントをオーガナイズ(構成)できないかな?って聞かれて、“OK”って言って…まぁ、そんな感じ」と説明。
米国側と日本の各バンドとの懸け橋になった。ロス市内のウィルターンシアター(収容3000人)で2日間開催される。
自身については「当日、自分は演奏しないけど、会場に行ってすべてがロックするように見届けるつもりです」とつづった。
日本アニメの人気が上昇一途の欧米では、ビジュアル系ロックもアニメ文化の一部とみられ、カルト的な人気を集めている。 ←
筋骨隆々の男たちがたけだけしく演奏する米国スタイルのロックとは異なり、派手な化粧、頭髪、衣装のバンドは日本独特の
スタイルとして認知。CD店やラジオ局などで「J-ROCK」というジャンルも定着。日本でも人気の「Dir en grey(ディル・アン・グレイ)」
や「陰陽座」など、欧米進出を果たすバンドが後を絶たないほど市場が拡大しつつある。
一方で、日本のビジュアル系を意識した米バンドも登場。「マイ・ケミカル・ロマンス」は現時点で今年最も売れた洋楽作品と
なっている。日本でも、今月からテレビ東京でビジュアル系バンドを特集する新番組「VISUAL SHOCK」(月曜深夜1・30)も始まるなど、
90年代のブームが再燃しつつある。
◇4人目は誰に…
○…YOSHIKIは公演で、Gacktや、元「LUNA Sea」のSUGIZO(年齢非公表)と結成する“スーパーバンド”の4人目のメンバーを
発表したい意向だ。最終的には5人組を目指しており、いずれも人気や実力を兼ね備えたアーティストを人選中。
Gacktは現在、NHK大河ドラマ「風林火山」の撮影中で、新バンドの本格的な活動は今秋以降になりそうだ。
◇90年代のビジュアル系ブーム
X JAPANが「X」時代からシーンをリード。97年の解散後もLUNA Sea、SHAZNA、PIEROTなどが人気に
東洋経済企業ウォッチ 2007年4月12日(木)
[4325 バンダイビジュアル]08年2月期は映像製作費の増大見込み営業微減益
前2007年2月期はガンダムDVDボックスのヒットが大きく寄与したほか、昨年5月に買収した音楽コンテンツ会社が販売する
TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」(アニメ製作は角川グループ)の主題歌CDがヒットしたことなどから、連結営業利益は48億円と、
前期比10%近い営業増益(06年2月期は単体決算)。記念配、特配含め5500円配に増配した。
今08年2月期は、前期に映像パッケージ売り上げの42%にまで拡大したガンダムシリーズは反動減もあり、20%程度に落ちるとみている。
一方、ビデオ化権を持つ人気TVアニメ「コードギアス反逆のルルーシュ」のDVDが本格寄与するほか、新作TVアニメソフト等の投入で
補う方針だ。ただ、前期ヒットした音楽CDの寄与が減るほか、次世代DVD規格のパッケージ作品(今期30タイトル程度)の開発なども
含め、原価(映像製作費)が増大するうえ、宣伝広告費の増加が見込まれる。そのため、会社計画は営業利益以下、微減益と予想している。
新作アニメや映画等で大きなヒットが出れば、収益上乗せの可能性は大きいが、現時点では不確定要素が大きいため、「四季報速報」
も会社計画に沿った予想数字とする。配当も業績連動方針のため、業績動向によっては会社の発表の3000円に上乗せの可能性がある。
【勝木奈美子記者】
株式新聞 2007年4月12日(木)
ときめき きらめき はなまる銘柄=アニメ作品は日本文化の粋
社団法人・日本映画製作者連盟によると、06年の邦画興行収入ランキングではスタジオジブリの長編アニメ「ゲド戦記」
(76.5億円)が1位に輝いた。ベストテンにはこのほかに「ポケモン」や「ドラえもん」「名探偵コナン」など3本のアニメ作品が
ランクインした。一方、オリコンによると3月第5週(3/26〜4/1)のテレビアニメ視聴率ランキングでは国民的アニメである
「サザエさん」が断トツの1位で、以下「ちびまる子ちゃん」「ゲゲゲの鬼太郎」(新シリーズ)、「ワンピース」「ポケモン」と続く。
ただ、視聴率10%以上は上位2作品のみで、アニメといえども90年代以前のような高視聴率は期待できなくなった。
「アニメは日本の文化」と言われて久しいが、アニメビジネスを取り巻く環境は年々変わりつつある。
多メディア展開やキャラクタービジネスなどコンテンツのマルチユースは当たり前となり、海外への放映権販売、
IT(情報技術)化の進展によるネット配信の拡大、深夜放送枠でのマニア層の取り込みなどすそ野は広がったが、
その分、多額の制作コストを賄い、どこで収益に結び付けるかが難しくなってきている。
作品の高い品質が求められる一方、マニアには商業的と揶揄されるが、いかにしてヒットに結び付けるかが成否を握っている。
足元のアニメ関連各社の動向を見ると、バンダイビジュアル(4325)は「ガンダム」シリーズのほか、
「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズのDVD販売が好調だ。
東映アニメーション(4816・ジャスダック)は4月から放映の人気少女コミック「ラブ★コン」が注目される。
「アンパンマン」や「コナン」が好調なトムス・エンタテインメント(3585・名(2))は今期の「北斗の拳」の展開が期待される。
マニア向けで高い評価を受けているGDH(3755・マザーズ)は4月から新作4作品の放映を開始している。
株式新聞 2007年4月13日(金)
ウィズがストップ安――大幅な下方修正を嫌気
一般玩具の企画・開発を手掛けるウィズ(7835・JQ)がストップ安で19万7000円を付け、年初来安値を更新した。
11日に今5月期業績予想の大幅な下方修正を発表し、嫌気された。
連結経常利益を従来の12億円から2億7000万円に引き下げた。今期から連結決算で、前期の非連結経常利益は18億2900万円だった。
主力の「たまごっち」シリーズ関連や、テレビアニメ「デジモンセイバーズ」「ふたりはプリキュアSplashStar」の製品売上が
予想を下回る見通しになったため。
娯楽製品の業界では家庭用ゲームの市況は好転しつつあるが、一般玩具の市況は依然低迷中。同社では業績回復のためオリジナル
商品の企画・開発も強化しているが、足元ではスケジュールの遅延も起こっており、まだ本格的な収益寄与につながっていない。
株価は予想PER31倍と割安感もなく、当面弱含む展開が予想される。
朝日新聞 2007年4月12日(木)朝刊29面
はがき通信
○会えてうれしい
1日にアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(日曜、フジ)が始まってうれしかった。保育園の頃に見て好きになり、主題歌を口ずさんでいた。
鬼太郎、目玉おやじ、猫娘、ねずみ男などのキャラクターや、不思議な事件を解決するという物語がおもしろい。
みんな妖怪なので恐ろしいところもあるけれど、鬼太郎たちにまた会えると思うとうれしくなった。
これから毎週日曜日の朝は必ず見るつもりだ。
(横浜市・中学生・14歳)
スポーツニッポン 2007年4月13日(金)23面
ドラえもん新主題歌、新人maoが歌う
人気アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日、金曜後7・00)のオープニング曲が5月11日から新たに「夢をかなえてドラえもん」に
リニューアルされる。歌うのは、この曲がメジャーデビューとなる新人のmao=写真。これまでCM曲やゲーム主題歌のほか、
玉置成実(18)久住小春(14)中川翔子(21)らのCDにコーラスで参加。ほのぼのとした優しい声を持ち
「小さい頃から大好きなアニメなので、信じられない」と大喜びしている。
ニッカンスポーツ 2007年4月13日(金)
アニメ「ドラえもん」がおしゃれに衣替え
テレビ朝日系人気アニメ「ドラえもん」(金曜午後7時)のオープニング主題歌が5月11日から新人女性歌手maoが歌う
「夢をかなえてドラえもん」になり、それに伴いのび太らキャラクターも衣替えすることが12日、発表された。
「夢−」は楽曲コンペで選ばれた黒須克彦氏の作詞作曲で、これまで玉置成実らのコーラスを務めてきたmaoが同曲で
メジャーデビューする。また、新主題歌に合わせて、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫のファッションも大変身。
のび太はカラフルなTシャツ、しずかちゃんもより女の子らしい服装に変わる。
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041307.html ZAKZAK 2007年4月13日(金)
「ドラえもん」一足早く5月に“衣替え”…新主題歌も
テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」(金曜後7・0)の主題歌が、5月11日から新人歌手、mao(年齢非公表)の
「夢をかなえてドラえもん」(6月20日発売)にかわることになった=写真。また、同日からのび太らの服装が“今風”に衣替えする。
ttp://www.tsukuru.co.jp/gekkan/saisin.html 月刊『創』2007年5月号(4月7日発売) p.26〜71
【特集】マンガはどこへ行く
◆〈総論〉マンガが迎えた新しい時代とは何か 篠田博之
◆「蟲師」と世界の大友≠フ異色組合せ 廣田恵介
◆マンガのメディアミックスと製作委員会 松谷創一郎
◆TVアニメで「妖怪」が火花を散らす 丸山昇
◆携帯で進化遂げる電子コミック市場 長岡義幸
◆安定期迎えたマンガ海外進出の行方 久保隆志
ttp://www.sanspo.com/shakai/top/sha200704/sha2007041403.html サンケイスポーツ 2007年4月14日(土)
『萌える街』にしたい!オタク評論家・宅八郎氏、渋谷区長選に出馬
「オタク評論家」として知られる宅八郎氏(44)=本名・矢野守啓=が、東京・渋谷区長選(15日告示、22日投開票)に
無所属で“電撃出馬”することが13日、分かった。宅氏は「渋谷を『萌える街』にしたい」と抱負を語った。
市民団体「オンブズマン渋谷行革110番」が今週に入り宅氏に出馬を打診していた。宅氏は「コスプレのウグイス嬢を使う」と
“宅流”の選挙戦を展開する一方で、「巨大ハコモノ建設の中止などを地道に訴える」としている。
宅氏は浜松市出身。法政大学卒業後、CM制作会社勤務を経て雑誌ライターなどとして活躍。
長髪に眼鏡のスタイルでテレビにも出演した。
同市民団体では一時、落語家の快楽亭ブラック氏(54)を擁立したが、調整がつかず出馬を取りやめていた。
参考:livedoorニュース 2007年4月13日(土) 利権をブッ壊す!おたく評論家宅八郎氏渋谷区長選出馬
ttp://news.livedoor.com/article/detail/3118414/
読売新聞 2007年4月13日(金)東京朝刊33面
区長選控え討論会 練馬→中小企業振興訴え 渋谷→高齢者支援に持論=東京
練馬区長選(15日告示、22日投開票)の立候補予定者による公開討論会が12日、同区役所で開かれた。
現職の志村豊志郎氏(74)と、いずれも新人で前衆院議員の鮫島宗明氏(63)、共産党都役員の望月康子氏(50)が出席した。
中小企業振興策について、志村氏は「地元の三つの大学と連携し、アニメや観光で振興したい」と述べ、 ←
鮫島氏は「区内でガーデニングフェスティバルを開きたい」と持論を披露。
望月氏は「無担保、無保証となるよう融資制度を改善したい」と主張した。
区の予算をどこに重点配分し、どこを削るかという問いには、志村氏が「災害や安全安心の街づくりに予算を増やしたい」
と述べ、鮫島氏は「区の幹部ポストを増やすのをやめ、人件費の無駄遣いを防ぐべきだ」と指摘した。
望月氏は「暮らしや福祉に重点配分し、区長や議長交際費は削減する」と訴えた。(後略)
ttp://www.asahi.com/food/news/TKY200704130039.html 朝日新聞 2007年4月13日(金)朝刊35面
(青鉛筆)目玉おやじゼリーが人気 サンシャイン60展望台
▽「ゲゲゲの鬼太郎」の父、目玉おやじは子どもの大好物? 東京・池袋のサンシャイン60に、アニメ化を記念して
「鬼太郎カフェ」が来月13日まで開設中だ。
▽人気メニューが「目玉おやじゼリー」=写真。一見、湯飲みで入浴中の目玉おやじだが、実は、青りんごゼリーと
ブルーベリー味のキャンデーの組み合わせ。
▽なめると、次第に白目部分が消えて充血したようになる。週末は40食売れるなど好評で、「妖怪に親しんで」と担当者。
だが、リアルさに泣き出す子も。
【写真】「鬼太郎カフェ」で目玉おやじゼリーを食べる子ども=東京都豊島区のサンシャイン60展望台で
ttp://www.asahi.com/culture/movie/TKY200704130228.html 朝日新聞 2007年4月13日(金)夕刊9面
「ヤッターマン」実写で映画化
三池崇史監督=写真=が手がける。09年春に公開予定だ。
70年代後半に人気を集めたテレビアニメで、竜の子プロの「タイムボカン」シリーズの1本。悪党ボヤッキーが美女ドロンジョを、
ドロンジョが正義のガンちゃんを愛する「三つどもえの、ドロドロの愛憎劇にしたい」とか。「昔、テレビで見てドキドキした
ドロンジョの役はアンジェリーナ・ジョリーのイメージだけど、本人の出演は無理かな。きっと楽しく撮れるはず」。
10日、日活の新作発表パーティーで語った。日活は「ガッチャマン」の実写版も構想しているという。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/review/news/20070413ddg041070003000c.html 毎日新聞 2007年4月13日(金)西部夕刊6面
シネマの週末:秒速5センチメートル 実写を超えたアニメ
「歌は歌詞から腐りはじめる」と、人気のあるシンガーソングライターが話すのを聞いたことがある。映画もそうかもしれない。
例えば小津安二郎監督作品の数々で笠智衆が話すのは「そうだよ」とか「いいんだよ」とか、相づちのようなセリフばかりだ。
小津映画が名作であり続ける秘密は多分そこにある。言葉はドラマを展開するのに便利だけれど、陳腐となりやすい。
詩や小説と違い、聴覚、視覚に直接訴える音楽や映像の作家は言葉を超える表現を目指すものだ。
おそらく07年を代表する秀作であろう本作も、セリフではなく風景描写に登場人物の心情を託し、優れた効果をあげている。
動画というより、本来は絵であるアニメーションの美を追求し感情表現にまで突き抜けた仕上がりは画期的だ。
物語は実にシンプル。小学生で出会った男女の初恋と、その後を追うだけ。しかし、文豪ドストエフスキーが大著
「カラマーゾフの兄弟」で「子供時代の思い出ほど、その後の一生にとって尊い、力強いものはなく、一生涯救われる」と書くように、
多感な子供時代にこそ人生のすべては潜んでいるのかもしれない。
このアニメ映画は主人公たちを取り巻く東京、栃木、種子島の風景を美しく、微細に描くことで、すべての観客の胸の奥にある
宝石箱のふたを開けてくれる。
昨年の「時をかける少女」、今年の本作と、アニメは実写映画を超えつつある。シネテリエ天神で公開中。【矢部明洋】
■写真説明 (C)Makoto Shinkai/CoMixWave
北海道新聞 2007年4月13日(金)夕刊全道8面
<カルチャープラス MANGA ヌマシンの今日も売り場で…> 美少女のパパはおたく
家に見知らぬ美少女が突然やってくる。このシチュエーションはラブコメ系の王道である。しかし、やってきたのが実の娘だったら…。
今回紹介するのは、そんな漫画「おたくの娘さん」(作者・すたひろ、角川書店「ドラゴンエイジ」連載、1巻発売中)である。
下宿型のアパートに独り暮らししているおたくの青年守崎耕太(26歳)のもとに、耕太を「パパ」と呼ぶ少女・幸村叶(かなう、9歳)
が訪れるところから物語が始まる。突如現れた「自分の娘」に耕太はパニックになるが、私は夢でこれと似た状況を見たことがある。
その時は飛び起きてしばらく心臓が落ち着かず、すごく汗をかいた記憶があり、耕太の気持ちが痛いほどよくわかる。
叶の母・幸村望は高校のときの1年先輩で、当時あこがれていた存在。2年生の春に望の方から迫る形で関係を持った2人だが、
そのことがきっかけで疎遠になり、ある日、望が耕太の前から姿を消したことで2人の仲は終わった。
耕太がおたくになったのはこの時。当時の先輩で同じアパートに住む新田千尋が、失恋に落ち込む耕太をおたくに染め上げたのだった。
ちなみに千尋は望の幼なじみで、望に耕太を紹介したのもこの男だった。
望は男まさりの性格なのだが、それがたたってか借金のせいでアパートにトラックが突っ込んで来るような状況になり、
叶を耕太の元に送り出したのだった。
突然始まった父娘生活。耕太は「父親」になれるのか? 初めて接する「おたくの大人」たちに戸惑う叶の未来は?
現実にこんな状況になったら起こるであろう問題点が次々と展開していく。
叶の学校の作文「わたしのお父さん」で耕太の仕事が漫画のアシスタントであることが判明する。
その前にエロ漫画家疑惑が出た時の叶の苦悩する姿がかわいそうだが笑ってしまった。
1巻に収録されている10話分は実は雑誌掲載ではなくホームページで公表していたもので、次巻から雑誌掲載分の収録となる。
著者のすたひろは以前にも「ぱなぱな」という4コマを大都社から同じ形で出している。
漫画家がウェブ連載からデビューするのも定着しつつあるようだ。 (大沼真=リーブルなにわ店員)
ttp://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFS120070414008/ サンケイスポーツ 2007年4月14日(土)
前田愛“チャイドル”から脱皮−映画の声優を務め大きく成長
女優の前田愛(23)が主人公キノ役の声優を務めたアニメ映画「劇場版 キノの旅 病気の国−For You−」(中村隆太郎監督)が
21日から公開される。
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅を描いた、時雨沢恵一さんの同名小説の映画化第2弾。平成15年4月にWOWOWで放送された、
同作のテレビアニメで声優デビューを飾った前田にとっては思い入れの深い作品で「これだけ長い間一つの作品に関われるのは
うれしいですね。私のライフワークになりつつある」と笑顔を見せた。
最初は「手探りだった」というアフレコも、今では「間の取り方などがだんだんと分かるようになってきた」と大きく成長。
しっかりとした受け答えが“チャイドル”から脱皮し、すっかり大人の女性になったことを感じさせた。
劇場では、同作とともにアニメ「灼眼のシャナ」「いぬかみっ!」も同時上映される。
ttp://www.raijin.com/news/a/13/news03.htm 上毛新聞 2007年4月13日(金)9面
前橋にコミック専門店 アニメ関連グッズ充実 差別化へ多店舗展開も 文真堂書店
書店チェーンの文真堂書店(高崎市井野町、星野洋一社長)は、片貝店(前橋市西片貝町)二階にアニメ・コミック専門店
「アニたま」を開店した。秋葉原で調査し、コアなファン向けの商品を充実。県内書店業界の競争が激化する中、
ここ数年注目を集める「おたく市場」に焦点を当てて独自色を打ち出す戦略。売り上げ状況などを見て多店舗展開も検討する。
周辺に学校が多く、コミックの売り上げが高い片貝店の二階(売り場面積二百三十平方メートル)を改装。
コミックや「ライトノベル」と呼ばれる挿絵の多い小説を通常店の倍以上の約三万冊そろえ、アニメや声優のCD、DVDなどは
通常店の三倍用意。
コスプレ用衣装やTシャツ、フィギュアなど関連グッズや漫画用の画材も充実した。
美少女が登場する「萌え系」や剣や魔法で戦いを繰り広げる「ファンタジー系」、女性ファンの人気が高い美少年漫画など
「他店に一、二冊しかないコアなもの」を大量入荷。一般的な人気作品はあえて数を抑えるなど特徴付けを徹底した。
秋葉原で多い手法を取り入れ、店内をアニメのポスターで埋め尽くし、九台の液晶テレビでアニメの映像を流すなど
店づくりも工夫した。
同業態の郊外型書店が増え、超大型SC「けやきウォーク前橋」に紀伊国屋書店が出店するなど競争が激化する中、差別化を
図るための実験店という位置付け。漫画好きで知られる“スペシャリスト”社員五人を核に特別チームを結成して準備を進めてきた。
コアなファンはお気に入りの商品を一度に買い込む傾向があることから、客単価は通常店の一・五倍に設定。
初年度の売り上げ約一億円を目指している。
同社は「漫画・アニメファンは子供から大人まで幅広い。遠くの専門店や注文でなければ入手できなかった商品が
身近に買える強みは大きい」と強調している。
【写真】コアなファン向けのコミックや関連グッズがずらり並ぶ「アニたま」
ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070414it12.htm?from=top 読売新聞 2007年4月14日(土) 国際
「好きな日本人」1位は川端康成…日中共同大学生調査
中国の大学生の「好きな日本人」1位はノーベル賞作家の川端康成氏(11%)、日本人大学生の「好きな中国人」は国際派女優
チャン・ツィイーさん(8%)――。
読売新聞社と中国の国営新華社通信が発行する有力時事週刊誌「瞭望東方週刊」が日中の大学生を対象に行った共同意識調査で、
こんな結果が出た。
中国の大学生があげた「好きな日本人」(自由回答で3人まで)の2位は、数学者でフィールズ賞を受賞した小平邦彦氏(8%)。
以下、高倉健(7%)、村上春樹(6%)、黒沢明(5%)、松下幸之助(同)の各氏と豊臣秀吉(同)が続いた。
中国学生の日本への関心が幅広いことがうかがえる。
日本側の「好きな中国人」(同)の2位はジャッキー・チェンさん(6%)で、有名俳優が1、2位を占めた。次いで、孔子、諸葛孔明
(各4%)、劉備(3%)などとなった。三国志の登場人物が上位に挙がったのは、三国志関係のゲームの影響とみられる。
相手国の「思いつく歴史上の人物」(3人を自由回答)は、中国では<1>東条英機(17%)<2>小泉純一郎前首相(12%)
<3>明治天皇(10%)、日本では<1>毛沢東(22%)<2>始皇帝(11%)<3>孔子(10%)などだった。
「日本に関するもので、興味を持っているもの」(中国側のみ、複数回答)のトップはアニメ(51%)で、 ←
2位は家電用品(48%)、3位は自動車(24%)となった。
「現在学んでいる、または、今後学びたい外国語」(複数回答)では、日中とも1位は英語(日91%、中82%)。
日本では中国語(30%)が2位。中国では<2>韓国語(29%)<3>フランス語(24%)<4>日本語(22%)の順だった。
調査は3月下旬に実施。日本ではインターネットによるアンケート方式で行い、1020人が回答。
中国では配布自記式で行い、987人が回答した。
ttp://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syunzyu/20070415/20070415_001.shtml 西日本新聞朝刊 2007年4月15日(日) 春秋
じゃんけんで勝ち負けを決める人が日本以外でも増えているそうだ。漫画やアニメと一緒に日本的なゲームも輸出されつつあるらしい。←
▼原型は中国から入ってきた、と百科事典にはある。いまの形で広まり始めたのは19世紀後半とも聞く。
単純明快で心理戦も伴うグー、チョキ、パーの3強にして3弱の3すくみ風はどこか哲学的。
▼日米欧の経済界で話題になったのは2年前。日本のメーカーが印象派絵画コレクションを売却した、と報じられたときのことだ。
英クリスティーズ、米サザビーズの2大競売会社に相談し、どちらに任せるか最後はじゃんけんで決めさせた。
▼米紙ウォールストリート・ジャーナルの記事を「日経ビジネス」誌が紹介していた。話題の主、マスプロ電工(本社・愛知県日進市)
の創業者で会長の端山孝さんが亡くなった、と先日の本紙経済面に出ていたのを見て、そんなことを思い出した。
▼ちなみに、巨額の手数料がかかったじゃんけんは紙に書いて出させる方式で行われ、クリスティーズがチョキで勝った。
研究して臨んだらしい。東京理科大の芳沢光雄教授の「じゃんけんの確率論」も調べたのでは、と想像する。
▼確率論はじゃんけんを1万1000回させた統計に基づく。グーを出す回数が一番多く、勝つ確率はパーがやや高くなるという。
ライバル社も知ればパーでくると読んだうえでのチョキだったかもしれない。けだし心理戦である。
ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/47745/ iza 2007年4月15日(日)
【ランキング】日本といえば、何を連想するか?
博報堂が、世界主要都市の生活者を対象とした意識調査「グローバルHABIT2006」の結果をまとめた。
「日本といえば、何を連想するか?」という質問に対する回答は、ほとんどの都市でデジタル家電やAV(音響・映像)機器など、
「メード・イン・ジャパン」を象徴する分野が上位を占めた。タイのバンコクでは車がトップという結果になっている。
また、香港と台北では、全項目に対する回答の割合が25%以上となり、日本製品の浸透がうかがえる。
上海とロンドンでは、アニメ・漫画が上位3位以内にランクインするなど、各都市で連想される日本のイメージの違いも明らかになった。
《調査方法》世界主要32都市の15〜54歳男女に対し、訪問面接、会場での個人面接、郵送などの方法で実施。
回答者総数は約2万5000人。このうち、「日本から連想するモノ…」の質問に対する8都市の回答を抽出した(複数回答)。
毎日新聞 2007年4月16日(月)夕刊1面
エピソード「5.5」
もうすぐ端午の節句。東京の人形問屋街・浅草橋の老舗に米映画「スタ・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、
ダース・ベイダーの五月人形が登場し、注文が相次いでいる。今年は映画公開30周年。ファンの間でも注目を集めそうだ。
発売しているのは「吉徳」。ダース・ベイダーは悪役として登場するシーンが多く、素材に適さないようにも見えるが、
鎧・兜をモデルにしたとの説もある。造形作家の竹谷隆之さんが、デザインを担当した。鎧は34万6500円、兜は18万9000円で、
3月16日の受け付け開始以来各40件前後の注文が入った。8割以上は男性で20代後半〜30代の若い父親が目立つという。
問い合わせは同社(03・3851・0161)。
スター・ウォーズは77年以降、エピソード1〜6の6作が製作された。 【三木陽介】
【写真】兜とダース・ベイダー(右上=映画ポスターから)(c)2007 Lucasfilm Ltd & TM. All rights reserved.=16日、竹内幹撮影
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up185557.jpg 参考:朝日新聞 2007年4月9日(月) ダース・ベイダーの鎧・兜飾り 映画公開30年で吉徳
ttp://www.asahi.com/culture/movie/TKY200704090137.html
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007041604.html ZAKZAK 2007年4月16日(月)
ブログから書籍化「ぼく、オタリーマン。」大ヒット 職場の実話で印税1000万!?
ちょっとオタクなサラリーマンがブログで公開していたマンガが書籍化され、1日1万部という脅威のセールスを記録している。
その名も「ぼく、オタリーマン。」(中経出版、1000円)。“オタリーマン”の日々を自虐的につづった日記は「共感できる」と
同世代のサラリーマンのみならず、OLにもバカ売れしている。著者にヒットの秘訣を聞くと「ボクにもさっぱりわからない」そうで…。
同僚OLに「持ち芸って顔芸ですよね」と言われたり、新品クリップの「パキッ」という音を楽しんでいて上司に怒られたり…と、
自身が主人公となり、デフォルメして描いたマンガを約150編収録した「オタリーマン」。
先月16日に発売されるや話題が話題を呼び、今月9日には30万部を突破。担当編集者の伊東裕子さん(34)は
「20−30代のサラリーマンや4月に入社したばかりのフレッシュマンに売れている。絵がカワイイのでOLにも手に取ってもらえる。
『自分もこういうこと、よくある』と共感できる点がウケたのでしょう」と分析する。
著者は都内のIT企業に勤務する、よしたにさん(29)。都内の私大理工学部を卒業し、現在は企業向けのシステム開発を行う。
本人も確かにオタリーマンの風貌だ。
「物心つくころから絵を描くのが好きでした。2001年に会社へ入った直後から趣味としてネットで発表していた。
同人誌は広く不特定多数にみてもらうことが難しい。ブログは置いておけば見てもらえる」と公開を始めたという。
当時、エッセー風のマンガを公開したサイトが少なかったこともあり、口コミでアクセスが増加。
1日の閲覧数は最高で3万件、総計1600万件の人気サイトとなった。
「実物(本人)とマンガの両方を知る友人は『マンガはあんまりオタクっぽくない』といわれた」そうだが、
「書籍化で『オタリーマン』というのは不本意だったんですけど…」とボヤく。
「たくさんあったマンガをオタクに特化して加筆、修正した。『オタリーマン』というタイトルは私が考えた」と、
オタク戦略は伊東さんによるものだという。
「すべて会社であった実話です」とよしたにさん。会社の同僚もマンガを描いていることを知っていて黙っていたが、
本が売れ出して、ついに会社にバレて一時窮地に陥ったことも。だが、「がんばっているので不問にとなった。
上役からは『とりあえず、本にサインして』と頼まれた」という。
ヒットで推定1000万円以上の巨額の印税が入るワケだが、使い道は「うーん、貯金とかでしょうか。車とか金のかかる趣味もない。
オタクといってもフィギュアとか収集癖はないですからね。会社の近くに引っ越して、空いた時間をマンガに充てたい」と、
マイペースだった。
【写真】自虐的な日常生活ネタが大ヒットの「ぼく、オタリーマン」(中経出版)。よしたにさん(写真)も、それっぽい?
ttp://www.gifu-np.co.jp/hot/20070414/200704141002_541.shtml 岐阜新聞 2007年4月14日(土)
ゴジラやウルトラマン…マニアの逸品展示
ゴジラの模型、ウルトラマンのマスク…。特撮シリーズにちなんだものや昔のアニメ映画のポスターが並ぶユニークな
企画展「アニメ映画ポスター展」が14日、羽島市竹鼻町の市歴史民俗資料館・映画資料館で開幕する。6月30日まで。
会場には、岐阜市鷺山の原詠人さん(51)が制作したゴジラのプラモデルが展示されている。大阪の模型制作販売会社から
依頼を受けて原さんが制作したこのプラモデルが、1984(昭和59)年公開の映画で登場したゴジラの原型となった。
原さんはその後、この会社でウルトラマンの怪獣の市販用プラモデルを制作してきた。
会場には、原さんが収集したゴジラの等身大模型(頭部のみ)やウルトラマンのマスクなどが並ぶ。
このほか原さんの友人も特撮ファンを引き付けるウルトラセブンの隊員のユニフォームやフィギュアなどを出品。
アニメ映画ポスターでは、1958(昭和33)年の月光仮面が最も古く、Dr・スランプや銀河鉄道999など懐かしいものが並ぶ。
同展担当の奥田千登勢さんは「マニアなら、のどから手が出るほどほしい逸品では」と来場客の反応を楽しみにしている。
【写真】ゴジラの模型などを出品した原詠人さん=羽島市竹鼻町、市歴史民俗資料館・映画資料館
ttp://www.sanspo.com/shakai/top/sha200704/sha2007041601.html サンケイスポーツ 2007年4月16日(月)
★荒木しげる氏、ライダー議員にヘ〜ンシン!
華麗なる“変身”−。7代目仮面ライダーのストロンガーで知られる俳優、荒木しげる氏(58)は東京・目黒区議選に無所属で立候補。
第一声には30年来の親友で俳優、誠直也(58)が応援演説に駆け付けた。
刑事ドラマ「特捜最前線」や時代劇でも活躍。約10年前の大病を機に政治を志した。特に目黒区議会では昨年、政務調査費を
私的流用していた区議が続出し大問題に。政治の最前線に飛び込む決意をした荒木氏は「政調費問題のような政治のなれ合いを
なくしたい!」とアピールした。
同区議選は定数36に48人が立候補。「特捜−」で共演した誠は「彼は政治の扉を真っ直ぐ開いてくれる」。
選挙運動で仮面ライダー色は排しているが、ストロンガーのように悪を倒す「正義の戦士」となるか注目だ。
【写真】「特捜」仲間が応援! 目黒区議選に出馬した荒木しげる氏(左)と応援演説する俳優の誠直也=15日午後、東京都目黒区
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041615.html ZAKZAK 2007年4月16日(月)
知名度は?「仮面ライダーのストロンガー」荒木氏出馬
統一地方選の後半戦が15日に告示され、96市長選、310市議選、東京都の13特別区長選、21区議選が選挙戦に突入した。
政治評論家の有馬晴海氏が著名人候補の情勢を分析した。
7代目仮面ライダーのストロンガーを演じた俳優の荒木しげる氏(58)は、目黒区議選(定数36人、立候補48)に無所属で立候補。
政治の世界でもヒーローを目指す。
また、同区議では元芸能リポーターの現職、須藤甚一郎氏(68)も再選を目指す。
「荒木さんは若者に対する知名度が微妙。当落はギリギリの線ではないか」と有馬氏。
【写真】ヒーローから政治家への“変身”を目指す荒木氏
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070416-OHT1T00098.htm スポーツ報知 2007年4月16日(月)
元仮面ライダーストロンガーにアカレンジャーが手助け…目黒区議選
第16回統一地方選挙後半戦(22日投票)の幕開けとなる96市長選、310市議選、東京の13特別区長選、21区議選が15日、告示された。
目黒区議選に出馬する、元仮面ライダーストロンガーの俳優・荒木しげる氏(58)の演説には、元アカレンジャーの誠直也さん(58)
が駆けつけた。
荒木氏は午後、目黒区碑文谷の交差点に登場。刑事ドラマ「特捜最前線」で共演し、「秘密戦隊ゴレンジャー」でアカレンジャーを
演じた誠さんの応援を受けた。
道の反対側では、芸能リポーターで現職の区議・須藤甚一郎氏(68)が、堂に入った演説。荒木氏はのぼりのポールに不備があるなど、
随所に準備不足をうかがわせたものの、負けずに声を上げた。誠さんも「本当に新人ですが、荒木しげるをよろしく」とサポートした。
「顔を見た人がそうと分かってくれればいい」と、荒木氏はライダーの過去を強調しない構え。しかしその直後に「私は俳優。
どういった作品に出ていたかと申しますと、仮面ライダー」とマイクアピール。妻の憲子さん(53)は「緊張してるみたい。
それだけ本気なんです」と解説していた。
日本時事評論 2007年4月6日(金) 第1629号 2面
巷露 父子で盛り上がる
映画『どろろ』の興行が好評のようだ。戦乱の時代を背景に魔物に体の48ヵ所を奪われて生を受け
成長した青年「百鬼丸」と孤児「どろろ」が旅をしながら魔物を倒し、失った体を取り戻していく物語だ。
原作は、手塚治虫。昭和42年にコミック誌に連載され、その後アニメ化された。
主人公の体が不自由であることからアニメの台詞にいわゆる差別用語が多いとされ、
一般テレビでの再放送が困難となり手塚作品の「隠れた最高傑作」ともいわれていた。
実にコミック誌掲載から40年を経て実写制作されたこの映画は、原作を知る世代には不評が多く、
映画化で「手塚作品を汚した」などと厳しい批判まである。
一方、原作を知らない世代は、特撮やCGに対する注文はあっても、総じて好評である。
面白いことに、原作を知る世代とそうでない世代は親子ほどの年齢差があるので、映画を見て感動した
息子から、原作のコミックを持つ父に「本を送って欲しい」と連絡があったとか、親子で作品談義に花を
咲かせるという現象も起きている。世代を超えて生きる作品が、父子の交流を促すとすれば喜ばしい。
【写真】 DVD Complete Box どろろ
産経新聞 2007年4月18日(水)東京朝刊16面
【iza】特集「知はうごく 文化の衝突」第2部 “コンテンツ力”に寄せる声
産経新聞では3月13日から20日まで、知的財産をめぐる連載企画「知はうごく」の第2部「コンテンツ力」を掲載しました。
テーマは、日本のコンテンツ産業の海外進出。紙面と連動して、インターネットメディア「Sankei Web」と「イザ!」に
特集ページを展開し、多くの閲覧をいただきました。第3部の連載開始(5月上旬)を前に、今回のイザ・ペーパーでは第2部を振り返り、
読者の皆さんがイザ!ブログなどに書かれたご意見を紹介します。
◇
■欧米を席巻するMANGA
第1話で最初に取り上げたのは、世界の若者に浸透している「MANGA」。欧米の市場規模は600億円と推定される一方、
オタク的なサブカルチャーに過ぎず、市場の成長は限定的という見方もある。
「日本の漫画が英語に訳されてアメリカの本屋に並ぶのは、なんか見ていて変な感じ。それを必死に読んでる中学生も、
どこか日本の漫画好き中学生と同じ雰囲気があって、普通のその辺にいるアメリカ人の風貌じゃないのが印象的。(中略)
そういう自分もかつてはそうだった…いや今もそうかもしれない…ん? そうであるが正しいか」(thankyouさん)
「海外のオタクって、数が少ない分圧倒的に濃いんですよ。もう、日本のオタクじゃかないません、みたいな。(中略)
日本でもそうですが海外においても、やっぱりオタク文化というのは『メインストリーム』ではないようですよ?
だからあんまり採算性がないから、どかどかDVDは出せないとか…」(hiro-dotさん)
■アニメーターの待遇改善を
アニメを取り上げた第2話。30歳代の男性アニメーターの初めての給料が2万5千円だった−というショッキングな実態に、
憤慨する意見が多かった。
「別にアニメ製作全体で金がないわけじゃない、中抜きが多すぎて実際の作る側にお金が行ってないだけ。
そういう意味では出来上がったコンテンツで利益を得ようとしている政府も同じ穴のむじな。
ほんとうに産業育成しようとするなら構造的な問題をどうにかしろ。というかTV局の取り分と電通をはずせ」(sakurasakuraさん)
「食えるようにする…何よりそれが先決です。一部の作品にスポットライトをあてて持てはやすだけでは、
縁の下の仕組みはかわりません。最低賃金法すら守れないプアな世界なのですから」(think7さん)
■日本のゲームソフトの実力
第3話では日本のゲームソフト産業の伸び悩みを指摘。ゲームユーザーも同じ問題意識を持っていた。
「今やゲーム業界は世界の波にのまれる可能性のある業界候補です。(中略)国内の飽きっぽい連中を掘り起こすよりも今後は
世界中のゲーマーを相手にしなければ…」(combineさん)
萌え系恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」を北米向けにローカライズした映像には…
「まぁ、日本のユーザーから見ると『ありえない』代物なんですが…(中略)なんというのか。ところ変わればこんなに
変わっちゃうのか」(hiro-dotさん)
>>263の続き
■TV番組は世界に通用するか
テレビ番組の海外市場開拓を探った第4話には、賛否両論が出た。
「日本の放送局なんだから、日本人に楽しまれる作品を作れば十分なんじゃあないかい?
日本市場だって他国から見たら相当な宝の山」(商人LV・6さん)
「オーストラリアなんか未だに『料理の鉄人』をやっていて大人気だし、オフィシャルブックなんてもんも売っている。(中略)
面白ければ別に手を加えなくても日本の番組は売れるんじゃないかなぁ」(medicalbioさん)
■邦楽のコンテンツ力は
第5話のテーマは邦楽の独自性。伝説のロックバンド「スペクトラム」の元リーダー新田一郎氏は、現在の音楽界を
「相変わらずアメリカの後追い」と手厳しい(インタビューはSankei Web)。
「本当に何を伝えたいんだろう?どこの誰に聞いてほしいんだろう?どういうふうに驚嘆させたいんだろう?
世界の何をどういうふうに変えたいんだろう? …何も聞こえてきません。(中略)2分も聞いたら飽きます」(m2piさん)
■国策でコンテンツ育成
国策としてコンテンツ産業を振興するべきだと訴えた第7話には、コンテンツ制作の背景を問題視する批判が寄せられた。
「お利口なマーケッターが先頭に立ってモノを作るから、こういう薄手のものが腐るほどできてしまう。
で、すぐに飽きられてしまう。(中略)『こんなものがはやっている』ではなく、『これしか作れない』『これが良い!』が
どんどん世に出ない限り、日本のコンテンツブームは一過性に終わる」(kihiroottさん)
◇
「知はうごく」取材班では当初、「第2部は特許、商標権、意匠権など、法律が規定する財産権を取り上げよう」と考えていました。
しかし、第1部・著作権攻防の反響が大きく、さまざまな意見や感想が寄せられたため、テーマを再検討し、著作権問題の発展形として
日本のコンテンツ力を追究することにしました。
取材では、パリ支局の山口昌子記者がフランスから「MANGA」の盛り上がりをリポートしたほか、アニメーター養成講座、
伝説のロックバンドを慕うファンの集い、短編動画にスポットを当てる映画祭−など、コンテンツの制作、流通、消費の
現場を訪ね歩きました。普段、新聞があまり取り上げないサブカルチャー分野は、記者にとっても刺激的な取材でした。
第3部は「デザイン」と「ブランド」をテーマに、海外事情も含めて精力的に取材を進めています。(知的財産取材班)
参考:「知はうごく 〜文化の衝突〜」ブログ
ttp://chizai.iza.ne.jp/blog/
ttp://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/2007/0421/index.html 『週刊東洋経済』2007年4月21日特大号(4月16日発売) p.112〜113
娯楽・文化−ソフトパワーの危機−えっ! 日本アニメが不振? 米国で起きた異変の真相
今や海外でもすっかりおなじみとなった日本アニメ。日本のソフトパワーを代表するものとして期待されている。
ところがそのアニメが米国で伸び悩んでいるという。その背景には違法ダウンロードの跋扈があった。
外国への発信能力を高めようと国が力を入れ始めた「ジャパンブランド」。そのリーディング産業として位置づけられているのが
コンテンツで、中でも世界のアニメ放映の6割を占めるとされている日本アニメは、その中心的な役割を担うものとして期待されている。
1998年に米国でテレビ放映されヒットした「ポケモン」は、翌年映画化され、8500万ドル以上の興行収入を上げた。
80年代の10年間に米国でテレビ放映された日本アニメはわずか23だったが、この数年は毎年数十タイトルが放映されている。
今や日本アニメは米国に定着したともいえる。
ところが、数字からみるとそうでもない。JETRO(日本貿易振興機構)によると、アメリカでの日本アニメの市場は、
ピーク時の03年に50億ドルまで拡大したが、06年には31・1億ドルにまで急減してしまった(左ページグラフ)。
まさにバブル発生とその崩壊を見るようだが、今でもテレビや新聞、雑誌では、日本アニメの外国での人気ぶりがよく取り上げられる。
それは日本アニメがまだまだ人気だと思い込んでいるメディア側の間違った認識なのか。
はたまた一時期の韓流ブームがそうだったように、日本アニメの人気は退潮期に入ってしまったのか。
実は海外での日本アニメは、コマーシャルベースでは、大きな異変が起きているのだ。
「インターネットを使った違法ダウンロードによって、主力事業であるDVD販売が大打撃を受けた」と嘆くのは、
米国でのDVDやテレビ放映など、アニメ配給の最大手ADVフィルムズのジョン・レッドフォード代表取締役だ。
日本アニメに独自の魅力と将来性を感じていたレッドフォード氏は、90年代前半から、ビデオ小売店にアニメ専門の棚を設けるように
働きかけるなど、地道な販売活動を展開。現在は、米国でアニメDVD販売シェアで3割を持つまでに成長した。
そのADVの業績も、ピーク時の04年に1億5000万ドルを売り上げた後、06年には半分以下の6000万ドルにまで落ち込んでしまった。
06年1月には取引先でもある日本アニメのDVDで最大手の小売店だったミュージックランドが倒産。
販売先が絞られたことで、いわゆる話題作しか流通しない悪循環に陥っているという。
さらに米国のアニメ業界に追い打ちをかけたのがライセンス料の高騰だ。
ポケモンブームを目の当たりにした日本の制作会社はライセンス料を引き上げ、90年代後半に比べ3〜4倍になった。
>>265の続き
萌えブームの日本でもアニメ市場は縮小
しかし、この状況は米国に限ったことではない。03年ころから美少女系アニメ人気、いわゆる“萌え”ブームが起きた日本でも、
ビジネス自体は苦戦している。
東証マザーズに上場するアニメ制作・企画会社のGDHは、違法ダウンロードでDVD販売が落ち込み、前期には営業利益が
4億円あったのが、07年3月期には16億円の営業赤字に転落する見込みだ。
GDHの石川真一郎社長は「ネット経由のダウンロードを止めることはできない。違法コピーの差し止め訴訟をするより、
プロテクションや課金など、利益を生み出すビジネスモデルを早急に考えねばならない」と話す。もっとも具体的に何が
できるかはまだ手探り。「何らかの技術革新が起きて、違法ダウンロードを防ぐ仕組みができれば」(同)という段階だ。
しばらく環境が変わらないのであれば、制作面でさらなる見直しをかける必要がある。
画像としての質感、巧みな心理描写やストーリー性など、日本アニメの水準の高さが、世界でもトップレベルなのは誰もが
認めるところ。ただし、そのことを過信して、海外向けのローカライズでは、日本版をそのまま英語の吹き替えに直すだけなど、
不十分な点があった。
そこでGDHはアメリカ人ウケを狙って、アフロヘアのサムライが活躍する「アフロサムライ」を制作。
ハリウッドスターのサミュエル・L・ジャクソンを声優に起用し、今年1月から米国でテレビ放映を開始した。
日本では逆輸入という形で、5月からWOWOWで放映の予定となっている。
米ADVも「新世紀エヴァンゲリオン」の実写映画化に向け動き出した。上映スケジュールは未定だが、制作費も
『スパイダーマン』並みの100億円以上かける予定。アニメ復活の起爆剤とするべく、監督や俳優を絞り込んでいる最中だ。
一昨年のデータだがJETROの調べでは、05年に米国で大規模なアニメイベントが113件開催され、その参加者は累計で24万人と、
過去3年間で2倍以上に増えたという。
不正ダウンロードによっておカネのやり取りがないだけで、日本アニメの人気が下がっているわけではない。
とはいえ産業として成立しなければソフトパワーも絵に描いた餅になる。違法コピー問題を克服する仕組みづくりが急務だ。
本誌:藤尾明彦
[写真]米国から逆輸入するアニメ「アフロサムライ」。日本では5月から放映
[写真]「新世紀エヴァンゲリオン」の実写映画化に向けたイメージ
[写真]エヴァの主人公の一人。俳優を選定中
[表]03年をピークに落ち込む米国での日本アニメの市場規模
ttp://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200704180241.html 朝日新聞 2007年4月18日(水)
アニメ産業の発展支援に、文化部などが専門家委員会
アニメの制作、配信、研究、教育機関、および文化産業、経済学などの専門家や研究者54人が17日、
「アニメ産業発展支援部門間合同会議専門家委員会」の委員に任命された。中国アニメ産業の発展の研究における
重大問題に専門的意見を提供するほか、アニメ産業関連事業の審議にも参加する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
文化部文化市場司の担当者は「近年の中国アニメ産業の発展は喜ばしいが、短期的効果を求める現象も見られる。
中国アニメ産業の良好で迅速な発展に理論面の指導と知的なサポートを提供するため、アニメ産業の発展に関する
基礎的・長期的課題を真剣に研究することが差し迫った必要となっている」と指摘。今年初めに文化部、教育部、科学技術部など
10部門で構成される「アニメ産業発展支援部門間合同会議」の活動計画を策定した際、アニメ産業に対する調査研究を強化し、
科学的な決定を促進するため、専門家委員会の設置も組み込まれたことを紹介した。
専門家委員会の今年の4大任務は次の通り。
(1)アニメ産業発展支援特別予算の配分、アニメ企業認定基準やアニメ産業界基準など、部門間合同会議における
重大な決定への諮問・提案活動
(2)「中国アニメ産業発展白書」の作成への参加、アニメ産業・企業へのサービス提供
(3)「アニメ産業発展高級研修班」に対する授業の実施
(4)政策の実施における新たな問題や状況の研究――量と質、スピードと効率、オリジナル作品と輸入作品の関係、
アニメ関連の知的財産権保護の新モデルの探求、アニメの海外市場進出の促進など。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070418AT3S1701J17042007.html 日本経済新聞 2007年4月18日(水)
ドラマやアニメ、海外放送局に売り込み――総務省などDB作成
総務省はNHKや大手民間放送局と共同で2008年度中に、過去に放送したテレビドラマやアニメなどの番組情報のデータベースづくりに
乗り出す。日本のテレビ番組の購入に興味を持つ海外の放送局などが情報を得やすいようにする。海外でも注目を集めている日本の
アニメやドラマの輸出を支援する。
データベースは民放とNHKが中核となって運営法人を設立し、総務省が補助金を出す。データベースには、各放送局が海外に販売可能な
番組の情報や商談のための窓口を登録する。
番組情報はデータベースに登録した会員にインターネットを通じて公開する。著作権などの権利処理が終わっていない場合は関係者の
連絡先も明記し、購入に向けた商談を進めやすいようにする。
国内の放送局は民放キー局とNHKの地上波だけで年間約8万本の番組を放送しているが、DVD販売や再放送などで「再利用」しているのは
全体の数%にとどまる。総務省は再利用が進まない背景に、海外放送局が日本の番組を購入しようとしても、交渉窓口や購入可能な
番組の情報が不足していることがあると判断している。
日本のテレビ番組の海外への販売は年々増えているものの、2006年(民放分)で50億円強で、韓国(約177億円)の3分の1にも満たない。
毎日新聞 2007年4月18日(水)朝刊29面
社告:アニメ部門を新設、メディア・コンテンツ大賞
宝塚造形芸術大学(兵庫県宝塚市)は07年度メディア・コンテンツ大賞の応募者を募集しています。これまでのZOOOKAマンガ大賞
にアニメーション部門を新設し、若い才能の発掘を目指します。審査委員長は漫画家で同大学教授の松本零士さんです。
《募集ジャンル》マンガ(コミックス、カートゥーン、キャラクター、ショート・ストーリー、絵本)▽アニメーション
《応募部門》大学・専門学校の部▽高校生の部▽中学生以下の部《締め切り》9月末日
《注意》オリジナルで、商業誌への未発表・未投稿作に限る
《発表》11月末、毎日新聞と同大学のホームページ《賞》応募部門ごとの最優秀賞に副賞20万〜3万円ほか
《応募先・問い合わせ先》〒160-0023 東京都新宿区西新宿7の11の1 宝塚造形芸術大学 メディア・コンテンツ大賞係
(03・3367・3411)
主催 宝塚造形芸術大学
後援 毎日新聞社
ttp://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200704180018o.nwc 『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月17日(火)22面
バンダイビジュアル アニメDVDビジネス転換期 価格と仕様、世界同一
アニメーション人気が続く。テレビでは毎週100本近くが放映され、今年の「東京国際アニメフェア」も来場者が初めて10万人を超えた。
しかし増加する制作本数にファンも眼は厳しさを増し、ネット配信の台頭もありDVDソフトで稼ぐビジネスモデルに、行き詰まり感も
みえている。ソフト大手のバンダイビジュアル(東京都港区)は、作品の質向上に加え、世界戦略の見直しと次世代DVD機への対応で
足場固めを急ぐ。(谷口隆一)
「『ユーチューブ』のようなネット配信が国境を越えて行われる。次世代DVDになり地域コード(世界を6つの地域に分け、
それぞれにコードを付け、そのコード内の地域のDVDしか再生できない)もなくなると、地域ごとの海外展開に意味がなくなる」
バンダイビジュアルの川城和実社長は、4月10日に東京都中央区の東証ホールで行った2007年2月期の決算説明会でこう切り出した。
同社は3月に東京・有明の東京ビッグサイトで行われた東京国際アニメフェア2007で 海外現地企業と契約してDVD化を任せる
古くからのスタイルを止め、国内でパッケージ化して現地法人を通じ販売するスタイルに切り替えることを表明。
業界の先行きをうかがわせる内容として、ビジネス関係者の注目を集めた。
川城社長は決算説明会で改めて海外戦略を見直す理由に触れ、アナリストらを前に「世界同時に同一価格、同一仕様で販売する
ビジネスモデルへと再構築する必要がある」と訴えた。
日本でDVDソフトを一元管理することで品質を維持し、海外での販売価格差を無くすために必要な措置と業界での認識は一致している。
「HD DVD」や「ブルーレイディスク」(BD)といった次世代DVD機器の登場というタイミングも、戦略の再構築を後押しした。
6月26日にバンダイビジュアル初の次世代DVDソフトとして、「カップヌードル」のCMと連動したアニメ作品「FREEDOM」の第1巻を、
HD DVDとDVDの両機種に対応したフォーマットで収録し、米国で発売する。日本ではバンダイビジュアルの子会社が運営する
総合アニメサイト「ドットアニメ」を通じて同時に販売を開始する。
≪未来見据え高品質≫
次世代DVDソフトに関しては、世界戦略を見据え、国内外ともレーベル名を「オネアミス」に統一した。バンダイが映像事業に
進出するきっかけとなったアニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」から取った。原点に立ち返り次世代DVDソフトで世界市場に
改めて打って出る気構えが込められている。
ソフトの市場投入は積極的に進めていく。7月27日には大友克洋監督の「AKIRA」をBD向け、「王立宇宙軍」「機動警察パトレイバー
劇場版」をBDおよびHD DVD向けに国内で発売する。いずれも2枚組。08年2月末までに30アイテムが次世代DVD機器対応で登場する予定で、
BDソフトが再生可能な次世代ゲーム機「PS(プレイステーション)3」をはじめ、次世代DVDプレーヤーの購入者や、これから購入を
考えている人にアピールしていく。
新作ソフトの制作にあたっては、次世代DVDを意識した高品質な映像にこだわっていく。既に「高品位テレビのクオリティーに
あわせて背景などを緻密に作っている。もはや1話1000万円以下では作れない。1600万円から2000万円へと上昇している」と
川城社長は明かす。
原価の上昇は利益に影響するが「ここをあきらめると未来がない。将来にわたって戦える商品を残すため、原価率が上がっても
踏ん張ってよいものを作り続ける」と、未来を見据えた事業を構築し展開していく必要性を強調した。ネット通販の利用を含めた
販売網の構築、価格設定や世界同時発売といった課題に取り組みながら市場開拓を進めていく方針だ。
>>270の続き
□バンダイビジュアル「コードギアス」
■深夜枠から22万本突破
3巻までで22万本。バンダイビジュアルが一押しする「コードギアス 反逆のルルーシュ」のDVDソフトは、午前2時近くという深夜から
放映されたアニメとしては、異例ともいえる販売本数に達し、今も伸びている。
アニメのDVDでは、初放映から30年近くがたつ「機動戦士ガンダム」の最新シリーズが、1巻あたり10万本近くを売り上げチャンピオンだ。
知名度の高さに加え、土曜夕方という放映時間の良かった「ガンダム」に、視聴率では大きく劣る深夜アニメが迫り、ブームの兆しを
見せている。
「コードギアス」人気の理由は、ストーリーの強烈さと登場するキャラクターたちの格好良さにある。現実とは違う歴史で発展した
世界が舞台。その世界の大半を支配するブリタニア帝国の皇帝である父に見捨てられ、日本に人質に出された皇子が、偶然得た特殊な
能力を駆使し、策略を巡らせて復讐に立ち上がる。
日本がブリタニア帝国に占領され、権利を奪われている状況の衝撃性に、人気創作集団CLAMPによるキャラクターデザインの美麗さも
重なって、昨年10月の放映直後から、アニメファンの間で話題騒然となった。
3月末までに23話が放映されたが、総集編を挟んだ関係で最終2話が夏の放映に繰り延べされた。第2期の制作も決定済みで、DVDの
リリースも含めた向こう何年かの人気継続は確実だ。今月発売のアニメ雑誌『オトナアニメ』、『コンティニュー』で特集が組まれている。
熱烈なファンだけでなく一般へも浸透し、1995年に放映されて一大ブームを巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」の人気を超えるか。
ttp://www.sankei.co.jp/keizai/it/070416/itt070416001.htm 産経新聞 2007年4月16日(月)東京朝刊8面
小学館とヴィジョネア DVD視聴とネットを連動 収録作品ごとに課金
小学館と、DVDの技術開発などを手がけるヴィジョネア(東京都渋谷区、内古閑宏社長)は、DVD視聴とインターネットを連動させる
ヴィジョネアの独自技術を活用し、収録作品の一部に個別に課金するペイパービュー(PPV)方式のDVD「名探偵コナン MAGIC FILE」
を発売した。
この方式のDVDには、映像の一部に暗号のロックがかけられている。ユーザーはパソコンか携帯電話のネットサイトにアクセスして
パスワードを購入し、リモコンで入力してロックを解除する。
今回発売されるDVDは、人気アニメシリーズの劇場版最新作「名探偵コナン 紺碧の棺」(21日公開)に合わせて企画された。
2枚組で1枚目は人気が高かった過去のテレビ作品や劇場版の予告映像など、2枚目にはPPVで見られるテレビ作品(3話完結が2作品、
計6話)が収録されている。
作品の間にはクイズ形式の「謎解きゲーム」も仕掛けられており、ネット経由で正解すれば特典映像を視聴できる。
双方向性ゲームにより付加価値を高める仕組みで、同社は「視聴者がDVDを通じて遊びに参加できる、エンターテインメント性の
高い商品」とアピールしている。
全国のセブン−イレブンで2万枚を限定発売する。DVDは2680円、PPV課金は1作品480円。
ttp://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070418/bnk070418005.htm 産経新聞 2007年4月18日(水) (関連
>>223)
北斗の拳「ラオウ昇魂式」に3000人 東京・高輪
人気漫画「北斗の拳」で主人公と闘って死んだ登場人物「ラオウ」を弔おうと、“葬儀”に当たる「ラオウ昇魂式」が
18日夜、東京・高輪の高野山東京別院で行われ、冷たい雨の中、芸能人やファンら約3000人が参加した。
根強い人気があるラオウの最期を描くアニメ映画が28日から公開されるのを機に計画された異例のイベントで、
ファンの歌手谷村新司さんが葬儀委員長を務めた。
ラオウの大きな絵が飾られた本堂では、僧侶による読経の後、ファンらが次々と焼香。
映画でラオウの声を担当した俳優宇梶剛士さんが「あなたの生き方に心ひかれ、勇気をもらいました」と弔辞を述べた。
「北斗の拳」は1983−88年「週刊少年ジャンプ」で連載、コミック総売り上げは約1億冊に達する。
ラオウは、主人公ケンシロウと同じく「北斗神拳」の達人で、宿命のライバル。
死闘の末「わが生涯に一片の悔いなし」の名ぜりふを残して昇天し、ファンの熱い支持を集めた。
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070419ddm002070027000c.html 毎日新聞 2007年4月19日(木)朝刊2面
発信箱:Jクールの日常化=町田幸彦
古都ウィーンの名所・ステファン寺院近くの老舗書店の一角にはMANGA(漫画)コーナーがある。
日本のコミックや劇画のドイツ語翻訳本の数々を立ち読みする若者たち。その光景には今や何らの違和感もない。
ウィーン大学東洋学研究所のローランド・ドメニグ講師(日本学)は、オーストリアを含む欧州各国で「第二の日本ブームの波」
とみている。第一の波は1980年代。世界2位の経済大国にのし上がった日本への漠然たる関心が背景にあった。
それに対して、最近のブームはもっと身近に日本を感じる人々によって支えられている。
「“日本”という存在はヨーロッパで日常化している」。ドメニグ氏が指摘するように、日本の漫画、アニメ、ゲームに始まり、
村上春樹やよしもとばななの小説、それに和食の普及に至るまで、欧米での人気は異国趣味の域を超えて、生活の中に溶け込み始めている。
ウィーンのスーパーでわさびを買う人の姿は「日常の一コマ」なのだ。
最近、日本のいわゆる「オタク文化」やファッション、音楽も合わせて「Jクール」と呼ぶ言葉すら生まれた。
「カッコイイ日本」と意訳できようか。日本学を専攻するウィーン大学生・院生が約700人に上るのも、そうした風潮が影響しているのだろう。
ウィーン大は「もっと多くの学生が日本に留学できる機会を増やしてほしい」と要望している。他の分野も同じはずだ。
例えば、食文化。「日本食優良店の推奨」というお堅い官製基準を考えるより、和食調理人対象の日本留学制度を設けた方が
未来志向の交流につながっていい。(外信部)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up185935.jpg
ttp://www.sankei.co.jp/books/news/070419/nws070419000.htm 産経新聞 2007年4月19日(木)東京朝刊23面
【断】ゲーム的リアリズムの時代
東浩紀が『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社現代新書)を書いた。ライトノベルを中心にして、新しい物語のありかたを論じた本である。
一般読者のために補足しておくと、ライトノベルとは中高生を主な読者とする娯楽小説のジャンルで、マンガ・アニメ的なイラストが
ついて、文庫本やノベルス形式で発売されている。
驚くのはその売れ行きで、最近人気の「涼宮ハルヒ」シリーズなど8巻で340万部も売れているし、他にもベストセラーがいくらもあるのだ。
東浩紀は、大人のよく知らないこうした小説の特徴を分析して、ライトノベルや一部のコンピューターゲームに見られる手法は、すでに、
マンガやアニメさえ超えて、新たな「ゲーム的リアリズム」の時代に入っているという。
その特徴は、物語のなかで起こったできごとを「じつは非現実だった」と変えてしまうこと、そして、最も重要なのは、登場人物の
死を簡単にリセットできることである。
東の分析を読むと、確かにライトノベルやゲームとともに物語は新たな段階に入っていることが頭では理解できる。
だが、東がライトノベルとともに挙げている美少女ゲーム(プレーヤーがギャルとエロな恋愛遊戯を行うので「ギャルゲー」とか
「エロゲー」とも呼ばれる)の例を見ると、東のいうとおり、ここでは、自分の欲望を肯定する成人男性(オヤジ)になれない若い男が、
陵辱される美少女に感情移入して自分の繊細さに満足し、しかし同時に、ゲームの展開のなかでは、オヤジ以上にオヤジ的な欲望を
全開にする喜びを味わっている。
そこに物語の未来は本当にあるのか? というのが、単純素朴な私の疑問なのである。(学習院大学教授・中条省平)
ttp://www.sankei.co.jp/books/selection/070416/slt070416001.htm 産経新聞 2007年4月16日(月)東京朝刊10面
【話題の本】『図書館危機』有川浩(ひろ)著
■読書の自由めぐる闘い
読書の自由を奪われた時代。検閲にあたる国のメディア良化委員会「良化特務機関」と図書館を守る「図書隊」との攻防を軸に、
図書隊の上官と部下の恋愛が描かれる。第1弾は『図書館戦争』『図書館内乱』と続き、最新刊は『図書館危機』。
あとがきで「あと一巻お付き合いくださいませ」と記しているとおり、次作でシリーズは完結。
『−戦争』は、今月5日に発表された2007年本屋大賞でも5位にランクインした。
メディアワークスの担当編集者、徳田直巳さんによると、これまでの3冊は15万部、10万部、10万部と好調に売れている。
著者は、若い男性読者をターゲットにイラストなども使ったライトノベル『塩の街』で電撃小説大賞を受賞してデビューした。
「図書館シリーズも当初は8対2で男性中心でしたが、女性読者が増えています」(徳田さん)。
桜庭一樹や乙一ら、このところ元気のいい、いわゆるライトノベル出身の作家、とくくられがちな著者だが、それだけでとらえるのは
早計だろう。確かに荒唐無稽な枠組みはライトノベルゆずりで、「あり得ない設定」の中で起こる「あり得る事象」のギャップに
妙味がある。そして、主人公の図書隊員、笠原郁が上官に抱く不器用な恋愛感情のブレなど、読みたいツボを巧みに突いてくる。
「本人は『いまでもライトノベル書き』と言っています。しかし、従来の魔法やSFのイメージではありません。
大人が買うのに恥ずかしいような作品ではなく、一般文芸書と見劣りのないものになっているのではないでしょうか」と徳田さん。
こうした作家が活躍の場を広げ、市場を引っ張る一大勢力になりつつあることは間違いなさそうだ。(メディアワークス・1680円)酒井潤
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』 2007年4月3日(火)17面
【ギョウカイ覆面コラム】アレだけ売れているケータイ小説
■書店員から愛されていない現状
大手取次会社の日販が2007年2月度に発表した総合ランキングベスト10のうち「ケータイ小説」がなんと4タイトルを占めた。
『恋空』(スターツ出版)、『赤い糸』(ゴマブックス)は、上下巻とはいえそれぞれ100万部を突破。他の作品でも数万〜数十万部が
軒並み売れている。「ケータイ文学大賞」なるものも次々と創設され、文芸書の世界では「ライトノベル」の次に来た新ジャンルとして、
注目されている。
とはいえ、現場の書店員からは、批判的な声をあちこちで耳にするのも事実だ。「最初からとんでもない数の配本が来て辟易する」
だの「内容もテーマもワンパターン」だの「数行読んで放り出した。売れるから置いてるけどホンネでは置きたくない」だの…。
「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」である「本屋大賞」のノミネート作にも、ケータイ小説はまったく入っていない。
その愛されなさっぷりには、どこか異常さを感じるほどだ。
ケータイ小説を支えているのは中高生だといわれている。彼らは幼少時からケータイを手にしており、「パソコンのキーボードよりも
テンキーで文字入力したほうが速い」コも多いとか。いきおい娯楽の中心がケータイとなってきており、ケータイ小説ブームの中心地
である「魔法のiらんど」は月間10億単位のページビューを稼いでいる。
いまは若者の間で「たまたま」小説がブームになっているだけだ、という言い方もできるだろう。いつの世も、若者が個性を追求する
なんてのは幻想に過ぎない。彼らは書店に行くと、お目当ての「みんなが読んでる」本だけを探し、さっと買って帰っていく。
ほかの本には目をくれることもしないで。
書店はケータイ小説を愛さず、その読者はほかの本を見ようとしない。非常に悲しい関係だといえないだろうか。
書店は、出版社は、ケータイ小説の質を嘆いている場合ではない。少しでも多くの読者を引き込んでおくために、うまく「その次」を
提案せねばならないのだ。そうでないと、読書という行為自体が、単なるブームで終わってしまう。(おざわまき)
毎日新聞 2007年4月18日(水)夕刊6面
人模様:ものづくり愛する学生を−−泰日工業大学初代学長・ウィサワティーラノンさん
タイには自動車メーカーなど多数の日系企業が進出しているが、製造業を担う地元技術者が不足している。
そんな声を背景に、タイの産業振興団体「泰日経済技術振興協会」は6月、バンコクに泰日工業大学を開校する。
初代学長のクリサダー・ウィサワティーラノンさん(57)=写真=が来日し、東北大、芝浦工業大や九州大など
各地の大学と研究交流実現を交渉して回った。
泰日工業大は工、情報、経営管理の3学部と大学院から成り、全学生に日本語学習を義務付けることが特徴だ。
学生服はウェブ投票で日本風の黒い詰め襟となった。「若者は日本の漫画やアニメを好きだからでは」という。 ←
日タイ修好120周年にちなみ、120人に奨学金を支給する予定だ。
クリサダー学長は70年代前半に京都大に留学。当時は企業進出に対し反日運動もあったが、
「留学して日本は経済だけの国ではないと感じた」と振り返る。帰国後はチュラロンコン大で電気工学を教えた。
「最近の学生は、工学部を卒業しても銀行や証券会社に就職したがる。
体を動かし、手を汚して、ものづくりを愛する技術者を育てたい」 【吉富裕倫】
紙面画像
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ttp://web-davinci.jp/contents/guide/index.php 『ダ・ヴィンチ』2007年5月号 No.157(4月6日発売)
p.223 天才・古屋兎丸 「鈍器降臨」
「メイドカフェデビュー」(東京都 もん)
おそまきながら、先日、メイドカフェデビューを果たした。同僚と3人で、仕事帰りに行った。
場所は、聖地、愁栗原にあるテレビにも取り上げられたことのある人気店。
週末ということもあり、30分待ってからの入店。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
すげぇーホントに言うんだ。
ためらいがちな私を尻目に、「ただいま!」と大きな声を上げ、嬉しそうに店の中へ進む先輩。慣れたものである。
ちなみに彼は33歳。一児の父親である。
オーダーをとりに来るメイド。
「このオムライスはご主人様の前で、メッセージ描いてあげるよ」
私たちをご主人様と呼ぶ割に、完璧ため口。すでに気持ちをわしづかみされている先輩はすかさず、
「ねぇねぇ、ハンバーグには描いてくれないの?」。それに答えるメイド、「くれないの、ニャン」。
その後も、ビールをオーダーして30分待たされるし(ふつうありえないでしょ)、コーヒーかき混ぜるときには
まじない唱えられるし、振り付きのジャンケンさせられるし(意外と勝ち残って、危うくステージに上げられそうになるし)、
ある意味貴重≠ネ体験の数々。
「行ってらっしやいませ、ご主人様」と見送られ、店を後にしたときは、体が緊張から解放されるのを感じた。
自分は、こっち方面にまるで免疫がないことを思い知らされた。
一方、先輩はというと、「ここなら疲れた〜って思ったまま言えるなあ〜」とご満悦。
メイドカフェは産業としてはやっぱりアリ≠ネんだと思った一晩でした。
誌面画像
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産経新聞 2007年4月19日(木)東京朝刊27面
【ニッポン放送人気アナ日誌】吉田尚記「ミュ〜コミ」
ニッポン放送AM1242で月曜から木曜まで、深夜12時から放送中の「ミュ〜コミ」。この4月からちょっとづつリニューアルしています。
なかでも、木曜は大きく変わりました。
人気アニメ「ガンダムSEED」のラクス・クライン役などでおなじみの声優さん、田中理恵さんがレギュラーとしていっしょに
生放送を担当してくれるようになりました。今晩も、今週ずーっとやっているまるごとジャニーズリクエストに頂いたメールを
美しい声で読んでくれます。今日は「濡れるジャニーズリクエスト」。今からでもリクエストは間に合います。
あなたのエピソードを、田中さんが読んでくれますよ!
参考:ミュ〜コミ −ニッポン放送−
ttp://www.allnightnippon.com/mu-com/
読売新聞 2007年4月18日(水)東京朝刊29面
渋谷区長選 立候補者のプロフィル=東京
(届け出順。年齢は投票日現在。〈1〉〜〈3〉は主な公約)
◇坂井正市(さかい・しょういち)氏 59 無新
◇矢部一(やべ・はじめ)氏 56 無新
◇宅八郎(たく・はちろー)氏 44 諸新
◆若者集う「もえる街」に
告示約1週間前、オンブズマン渋谷行革110番から出馬要請のメールが届いた。熱意が伝わってきたので立候補を快諾した。
子供のころからアニメや怪獣、アイドルが好きだった。多くのアニメスタジオを見学したい一心で都内の大学へ進学した。
卒業後は、オタク評論家などとして活躍している。
大学時代は渋谷のクラブによく通い、「僕を大人にしてくれた街」と語る。
「渋谷系」という言葉が流行した1990年代には、その中に身を置こうと思い、5年間ほど区内に住んだ。
政治にも関心があり、北朝鮮がどういう国なのか知りたくて、平壌を2回訪れた。
その際、語学が必要だと感じ、今では朝鮮語は日常会話程度は出来るようになったという。
「昔はもっと魅力があったが、若者が減っている感じがする。渋谷をもえる街にしたい」と抱負を語る。
〈1〉巨大なハコモノ建設中止
〈2〉区長の退職金廃止
〈3〉区の財政に対する全面的な見直し
◇桑原敏武(くわはら・としたけ)氏 71 無現(推薦=自・公)
ttp://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007041903.html ZAKZAK 2007年4月19日(木) (関連
>>274)
ラオウ“葬儀”に3千人参列…谷村新司しんみり弔辞
今月28日に公開される映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」の公開記念イベントとして
人気キャラクター、ラオウの“葬儀”となる「昇魂式」が18日夜、東京・高輪の高野山東京別院で営まれた。
激しく雨が降りしきる中、熱烈なファン約3000人が長蛇の列を作り、ラオウの“遺影”を前に焼香した。
読経、弔電拝受、焼香、葬儀委員長あいさつなど、式は葬儀と同様にしめやかに行われた。
ラオウの声を担当した俳優の宇梶剛士(44)は「あなたに勇気をもらいました。一期一会を大切にして、
その時のベストを尽くしていきたい。あなたを演じるとき、そう思っていた」と、しんみり弔辞を読み上げた。
原作者、原哲夫さんと親交のある“葬儀委員長”の歌手、谷村新司(58)は「私の場合は息子の持っていた本を
読んだのがきっかけだった。全世界のラオウを愛する沢山の人のひとりとして、あなたと過ごしたときをわれわれは誇りに思う」
と、弔問の人たちを前にあいさつした。
1970年には「あしたのジョー」の力石徹の告別式が営まれたほか、80年には「科学忍者隊ガッチャマンF」の
南部孝三郎長官の追悼式が行われたこともある。
【写真】「ラオウ」の“遺影”を背にあいさつする谷村新司
ttp://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070419/ent070419002.htm 産経新聞 2007年4月19日(木)東京朝刊22面
実写版→アニメ 21日からスカルマン登場 フジ土曜深夜
実写版の「0(ゼロ)話」からアニメに続く異色の作品がフジテレビに登場する。21日深夜に実写の特撮番組「スカルマン 闇の序章」
が放送されたあと、28日から同名のアニメシリーズ「スカルマン」(土曜深夜、スカルマン製作委員会)が始まる。
昭和45年に「少年マガジン」に連載された石ノ森章太郎氏の漫画が原作。氏が晩年まで映像化に執念を燃やしたといわれる作品だ。
グロテスクな髑髏(どくろ)の仮面に紅い眼球が光り、乾いた声が闇に響く…都市伝説上の怪人スカルマン。
実写版は、製薬会社の研究員(細川茂樹)との結婚を控える倫子(鈴木亜美)が、怪人が襲ってくる悪夢に悩まされるところから始まる。
鈴木はフジのドラマに初出演で初主演。「0話が実写、1−13話がアニメというコラボレーションがどのようにつながり、
展開していくのか私自身も楽しみ」と話す。
同局では30−40年前に特撮ブームを巻き起こした。今回は「炎の超人メガロマン」以来28年ぶりの特撮番組。
広報部では「実写制作はいわゆるスピンオフ(派生企画)です。スカルマンの正体を解き明かしていくベースは同じですが、
オリジナル性は高い」と話している。(松本明子)
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/04/19/02.html スポーツニッポン 2007年4月19日(木)
名作マンガ「キャプテン」実写映画化
漫画家ちばあきおさんの代表作の1つで、1970年代に「月刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された人気コミック「キャプテン」が
初めて実写映画化される。中学の野球部員の成長を描き、シアトル・マリナーズのイチロー選手(33)らプロ野球選手の中にも
ファンが多い作品。実写化にあたり、野球少年たちはオーディションで選ばれ、CGを使わないリアルなシーンが見どころだ。
「キャプテン」は72年から79年まで連載され、単行本の売り上げは累計1300万部。80年代にはテレビアニメ化、アニメ映画も公開された。
イチローは小学生の時、夢中になり、これまでに何十回も読み返すほどハマったことを公言している名作だ。
連載開始から30年以上を経ての実写映画化について、製作サイドは「日本人選手のメジャーリーグへの進出など、
野球人気が再燃しており、ずっと望まれてきた実写化を決めた」と説明。00年から「キャプテン」や、続編「プレイボール」の
DVDが発売され、異例のヒットを収めたことも後押しになったという。
野球の名門である青葉学院から墨谷二中に転校してきた谷口タカオが主人公。名選手と期待されて弱小野球部のキャプテンに
指名されるが、実は前の学校では補欠部員だった。チームメートの信頼を取り戻すため、父親と特訓を始める。
墨谷二中ナインを演じる少年たちは、野球ができることを条件に公募。原作者側と製作側の意向で、野球の場面はCGを使用せず、
実際のプレーを収めることで作品にリアリティーを与えた。
オーディションでは、ピッチングやバッティングの審査もあった。谷口役は、約3000人の中から選ばれた新人の布施紀行(ふせ・としゆき、15)。
小学生時代から野球部に所属し、区立中学2年の時にはセカンドで全国大会3位に貢献。高校1年の現在も、甲子園を目指す球児だ。
撮影は昨年3月から約1カ月間行われた。布施は「墨谷のメンバーは本当の野球部みたいで楽しかった」と大満足の様子。
谷口の父役で筧利夫(44)、顧問役で小林麻央(24)らが出演する。室賀厚監督。8月公開。
ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070420-186988.html ニッカンスポーツ 2007年4月20日(金)
日本メイド協会設立 検定で1級などランク設定 正統づくりへ秋にもセミナー
メイド喫茶などメイド関連業者の情報交換や、そこで働く女性の情操教育、地位向上などを目的として「日本メイド協会」が設立
されたことが19日、分かった。初の業界団体という。乱立気味のメイド業種だが、協会では業者や個人に入会を呼び掛けるとともに、
今後「メイド検定」や「メイドセミナー」など実施し、「正しいメイドさん」の指針を確立。日本ならではの「メイド文化」を育て、
普及していきたいという。
日本メイド協会は、コスプレ情報雑誌「COSMODE(コスモード)」大門太郎編集長と、メイド服販売店「キャンディフルーツ」など
メイド関連店を経営する小野哲也氏が中心となって都内に設立した。
最近、メイド喫茶など、メイド服を着た女性が店員の飲食店や販売店が多数できたが、これまで業界を取りまとめる団体はなかった。
同協会は、国内初の業界団体といい、事業者間の情報交換や、メイドの普及、情操教育などを目的として誕生。
業者などの法人や個人の入会を呼び掛ける。
協会によると、今後は9月ごろから「メイドセミナー」を実施し、メイド情報などが掲載されたフリーペーパーを発行。
12月ごろには第1回の「メイド検定」を実施する予定だ。
協会では、あるべきメイドの姿として(1)心の底から客らに尽くす「奉仕の精神」がある(2)メイド服などきちんとした身なり、
不快を与えない髪形をしている(3)しっかりした尊敬語、丁寧語を話せ、注文の取り方などのマナーも身につけている、などを基準としている。
セミナーではこれらをメイドや志望者らに講義し、検定では年2回、これらの基準を満たしているかをチェックし「1級」「2級」などの
ランクを認定。履歴書に書けるような価値を持たせていきたいという。
メイド喫茶などの「メイド店」は最近増え、一時秋葉原を中心に都内だけで100店前後あったといわれるほど乱立気味。
各店が独自のレベルで「メイド教育」をしていることが多い。
会長の大門氏は「今や『メイド服を着ていればメイド』という状況で、本来のイメージから離れた人まで、
メイド服を着て働くようになっている。そうした中、メイドさん自身がきちんとした情操教育を受ける必要があると感じた。
メイドさんが、飛行機の女性客室乗務員やホテル従業員のような存在になり、検定でキャリアを上げ、認知向上してもらえれば」と話した。
協会は今後、関係官庁などとの業界窓口業務をしたり、加盟店の紹介活動、イベント開催などもしていく。
小野氏は「私たちのスローガンは『ブームから文化へ』です」と話している。
◆「メイド店」
90年代後半以降、女性店員が、ゲームに登場する飲食店店員の制服を着た「コスプレ飲食店」が秋葉原などに臨時開店し、
人気となったのが発端。02年ごろ、女性店員がミニスカートにエプロン、頭にカチューシャなどの「メイド服」を着た店が秋葉原に
誕生し「メイド喫茶」などと呼ばれた。店員が「いらっしゃいませご主人さま」と丁寧な言葉で客に接する様子が報じられ、人気化。
その後、全国の大都市にも次々開店。最近では喫茶店だけでなく、「メイドリフレ」とよばれるマッサージ、バー、居酒屋、美容室など
店員がメイド姿をした業態が広がっている。
【写真】「日本メイド協会」ではメイド検定やメイドセミナー開催を予定している(日本メイド協会ホームページより)
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up186057.jpg 参考サイト:日本メイド協会HP
ttp://www.n-m-a.jp/
ttp://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/04/20/2007042011214417024.html 山陽新聞 2007年4月20日(金)
おもちゃ王国「ケロロ軍曹キャラフェスタ」開催中
玉野にケロロ軍曹がやって来た!? レジャー施設おもちゃ王国(玉野市滝)で開催中の「キャラフェスタ☆2007春」
(おもちゃ王国、テレビせとうち、山陽新聞社主催)には、人気アニメ「ケロロ軍曹」ワールドが広がる。
軍曹の部屋をのぞき見して、迷路やゲームに挑戦できる。この機会に軍曹と友達になろう。
ケロロ軍曹はタママ二等兵、ギロロ伍長、クルル曹長、ドロロ兵長と地球侵略に来たが、はぐれてしまう。
そのため地球生活を楽しんでいるように見せつつ、仲間をさがして侵略を目指す。原作者は吉崎観音(みね)さん。
テレビせとうちなど、テレビ東京系で毎週土曜午前10時から放映中だ。
ケロロ軍曹は身長55・5センチで、趣味はネットサーフィンとガンプラ(ガンダムのプラモデル)作り。
おもちゃ王国の会場には、軍曹が地球で居候する日向家の部屋を再現しているから、一緒に記念写真はいかが。
原画複製パネル(B4判)も15点ある。真剣だったり、おどけた顔は百面相だ。
迷路や、ステッカーがもらえるゲームコーナーは子どもに人気。岡山県和気町の小学3年白瀬絢子さん(8つ)、
妹の可奈子ちゃん(4つ)も「ケロロ軍曹は大好き。頑張るところがかわいい」とボール転がしに熱中していた。
おもちゃ王国広報担当の高杉奈央子さん(24)は「玉野に“滞在中”の軍曹にぜひ会いに来て」とPRする。
会期は5月27日まで。2歳以上300円(別途入園料)。4月29日午後1時と3時、ケロロ軍曹のキャラクターショーがある。
問い合わせはおもちゃ王国(0863714488)。
【写真】日向家に居候するケロロ軍曹の部屋をのぞいてみよう。ネットサーフィンが趣味だからパソコンも置いてある
ttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007041901000493.html 東京新聞 2007年4月19日(木)【国際】
南京で日本語学習ブーム 日系企業が周辺に進出
中国江蘇省南京市で日本語学習がブームだ。中国では若者を中心に日本のアニメやテレビドラマの人気が高い上、 ←
南京周辺の都市に日系企業が多く進出しているためで、市内では日本語学科を設置する大学が10校以上あるという。
南京大の日本語学科には約110人が在籍。4年生の女子学生は「日本の恋愛ドラマをテレビで見て関心を抱き、
日本語の専攻を決めた」と語る。卒業後は会計事務所に就職し、日系企業のコンサルタント業務を手掛ける予定だ。
同大日本語学科の何慈毅教授は「ここ数年日本語を学ぶ学生は急増している。日本人は南京大虐殺の影響を懸念するが、若い学生は
ほとんど気にしていない」と話す。第2外国語などで学ぶ生徒を含めると、市内では数千人の大学生が日本語を学んでいるという。
中国では大学生の就職難が深刻だが、江蘇省は蘇州市や無錫市に日系企業が多く進出し、日本語ができる学生は求人が多い。
このため省都の南京市で日本語を学ぶ学生が増えているようだ。(南京、共同)
【写真】南京大日本語学科の日本語授業(共同)
神戸新聞 2007年4月19日(木)地方版26面
コスプレでビエンナーレPR 来月12日、神戸まつり パレード参加募集
この秋、神戸で開かれる総合芸術祭「神戸ビエンナーレ2007」の組織委員会は、五月十二日の神戸まつりのパレードで、
コスプレや仮装などでビエンナーレをPRする参加者を募集している。奇抜な衣装や、アニメのキャラクターへの変装も
表現方法の一つととらえた取り組みで「ふだんと違う自分を表現する機会にしてみては」と呼びかけている。
ビエンナーレは、二年に一度開く芸術の祭典。初開催の今回は十月六日―十一月二十五日にメリケンパーク(中央区)を
主会場に開かれる。
基本方針に「多彩なジャンルの展示やパフォーマンス」を掲げており、今回のパレードも細かい資格を設けず
「コスプレか仮装」を条件とした。一人でも参加できる。
作品を並べるビエンナーレコンテナを積んだトラックを先頭に、簡単な振り付けを交えて歩く。
参加無料。先着二百人で、要予約。申し込みは住所、名前、年齢を書いたEメールで、ビエンナーレ組織委事務局「神戸まつり」係まで。
五月十日締め切り。アドレスは
[email protected] 問い合わせは市文化交流課TEL322・6598
(三木良太)
参考サイト:神戸ビエンナーレ2007HP
ttp://www.kobe-biennale.jp/
ttp://www.asahi.com/life/update/0418/TKY200704180341.html 朝日新聞 2007年4月19日(木)朝刊39面 (関連
>>147)
(青鉛筆)「プラチナ」ガンダムが国際見本市に
▽スイスで開催中の時計・宝飾品の国際見本市に、プラチナでつくった「ガンダム」が出展された
=写真、(C)創通・サンライズ。全長12・5センチ、重さ1・4キロ。
▽玩具会社のバンダイが型を制作、田中貴金属ジュエリーが鋳造と磨き上げを担当。
89のパーツを職人15人で仕上げた。販売予定はないが、参考価格で約3千万円。
▽欧州でアニメ人気が高まる中、「世界にガンダムを売り込みたい」「プラチナの魅力をPRしたい」と両社の思惑が一致。
白銀に輝く「機動戦士」の評価やいかに。
毎日新聞 2007年4月19日(木)大阪夕刊10面
大阪・帝塚山学院:マンガ教育、高校から 「専攻」開設へ
◇「世界に活躍する人材を」
大阪市住吉区の私立帝塚山学院高校(山本三郎校長)が来年度、美術コースに「イラスト・マンガ・アニメ専攻」を開設する。
高校で漫画やアニメの専攻を備えるのは珍しい。大阪芸術大が全面協力し、大学レベルの授業を受けられるよう計画。
実技重視のカリキュラムを組むことで「生徒の個性を伸ばし、世界で通用する漫画家やイラストレーターを輩出したい」と意気込んでいる。
美術コースの生徒は現在、1学年約35人。全国高校総合文化祭に大阪代表校として11年連続で出場している。
授業に大学講師を招いたり、イタリアへの研修のほか、コンピューターグラフィックスやCMの制作などに取り組んでいる。
近年、漫画やアニメの要素を取り入れた作品が多くなり、「アニメーションを学びたい」との要望も増え、開設を決めた。
計画では、同専攻は定員約30人。入試に漫画やイラストを描く実技試験を導入。1年生で理論や技術など全般的な基礎力をつけ、
2年生で鉛筆やペンなどによるデッサンのほか、漫画の模写などを学ぶ。専門的な知識や技術も習得し、3年生からは卒業制作として、
アニメーションや漫画本の制作に取り組む。
漫画やアニメ関連では、京都精華大(京都市)が「マンガ学科」(現在はマンガ学部)を00年度に発足。その後、芸術系の大学が
同様の学科やコースを設置している。高校では、大阪福島女子高校(大阪市)が今年度、「マンガ・アニメーションコース」を設けた。
帝塚山学院高で指導を担当する兵頭慎教諭は「漫画やアニメは日本が世界に誇る文化。コンクールなどにも積極的に応募し、
世界で活躍する人材を育てたい」と話している。【渋江千春】
読売新聞 2007年4月19日(木)東京朝刊8面
米投資ファンドのリバティ、東映アニメ株を5.10%保有
米投資ファンドのリバティ・スクェア・アセット・マネジメントが、東映アニメーション株(ジャスダック)を
5・10%保有していることが18日、明らかになった。保有目的は「純投資」としている。
一方、スティールは保有していた高田機工株(東証1部)の全株をリバティに売却、リバティの保有比率が
3・02%から17・90%に高まったことも分かった。
朝日新聞 2007年4月19日(木)朝刊11面
(情報フラッシュ) 米系が東映アニメ株取得
米系投資ファンドのリバティ・スクェア・アセット・マネジメントが、「ドラゴンボール」などで知られる東映アニメーション株の
5.1%を取得したことが、関東財務局に18日提出された大量保有報告書で明らかになった。保有目的は「純投資」としている。
リバティは、ビール大手サッポロホールディングス株を、米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンと共同保有する。
東映アニメは「リバティからの接触はない」としている。東映アニメ株の32%は東映が、14%はテレビ朝日が保有する。
日本証券新聞 2007年4月20日(金)1面
風林火山
昨年度における東証1部の委託売買代金合計額(売却、買い付け代金の合計)に占める外国人投資家の比率は推定60%となり、
1988年度の9・8%から大幅な上昇になったという。相場に対する外国人投資家の影響力が大きくなっている状況証拠といえるだろう。
新たな日本の有力輸出産業とみられているアニメーションだが、その有力企業である東映アニメーションにスティール・パートナーズ
の大量保有報告書が提出されたのも時代の流れ。原油や金など国際商品相場に力を入れていたとされるヘッジファンドだが、
現在は日本株を積極的に組み入れようとする動きがあるようだ。意外なことだが、ヘッジファンドに日本株はあまり組み入れられて
こなかったという。また、ヘッジファンドは「水」に関連する銘柄への関心を高めているようで、これが物色人気にも影響してきそうだ。
来年の北京オリンピック前後のアジア経済動向を見据えて、外国人投資家の動きは再び日本市場で高まるような気がする。ササクラ(銀)
日本証券新聞 2007年4月20日(金)3面
東映アニメ 「スティール系」触手
東映アニメ(4816・JQ)がしっかり。
18日受け付けの大量保有報告書で、リバティ・スクェア・アセット・マネジメント・エル・ピーが東映アニメ株式71万4300株
(保有割合5・10%)を新規取得したことが判明。平均単価は3175円で、18日終値ベースでは16%の含み益状態となっている。
リバティはスティールパートナーズの別働隊≠ニされ(ともにウォレン・リヒテンシュタイン氏とトム・ニーダマイヤー氏が設立)、
実際に日清食品(2897・JQ)の株式取得では共同保有報告を提出。ちなみに、リバティとしては近年、朝日放送(9405・大2)、
宝印刷(7921)の保有報告書を提出していた。
東映アニメは「キャッシュリッチ」「無借金」でスティールの嗜好にマッチした格好だが、18日の午後2時54分に情報ベンダーが
大量保有を伝え、引けにかけて急上昇、この日は18日終値近辺で推移。
『FujiSankei Business i.(フジサンケイビジネスアイ)』2007年4月19日(木)
スティール、東映アニメ株5%保有 ノーリツも買い増し
ttp://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200704190030a.nwc
毎日新聞 2007年4月19日(木)地方版21面
憲法集会:高畑勲さんが講演 来月3日、三木記念ホールで /岡山
憲法施行60周年を記念する「輝け日本国憲法!集会」(「憲法のつどい」岡山実行委主催)が5月3日、岡山市古京町の三木記念ホール
で開かれる。アニメ映画「火垂るの墓」などで知られる県立岡山朝日高出身の映画監督、高畑勲さんが「平和憲法で育った私たち」と
題して講演する。
「火垂るの墓」は、野坂昭如さんの同名小説が原作。太平洋戦争末期の神戸市周辺を舞台に、両親を亡くした幼い兄妹が栄養失調で
衰弱死していくさまを通じ、終戦前後の厳しい状況を描いた。
集会は3日午後1時25分開演。高畑さんのほか、タレントの松元ヒロさんのコントライブ、昔話研究で知られる立石憲利さんの詩の
朗読などがある。チケットは前売り1000円、当日1200円。学生、障害者は500円。問い合わせは、同委事務局の県高教組(086・272・2245)。
【傳田賢史】
(関連
>>154)
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070417-OHT1T00109.htm スポーツ報知 2007年4月17日(火)
黒川氏「テリー幹事長」熱望…「参院選出馬」初めて表明
世界的建築家の黒川紀章氏(73)が16日、ニッポン放送のラジオ番組「テリー伊藤 のってけラジオ」に生出演し、
「参院選に比例代表から出馬する」と語った。(中略)
9日にもラジオに出演し、すっかり意気投合したテリー氏を、1000万円かけた自慢の選挙カーに招き入れた。
車内に入ったテリー氏は、「ものすごく、おしゃれ。ラブホテルみたい。お見事です」と絶賛。
黒川氏は、エスプレッソと秘書手作りの特製ショコラでもてなした。その後は、メイド姿の女性リポーターと、
この日2曲目となる石原裕次郎さん&浅丘ルリ子さんの名曲「夕陽の丘」をデュエットした。
収録後、黒川氏は「(選挙カーでラジオ)中継しながら全国遊説をやりたい。自分のラジオ局をつくってやれば、新しい選挙になる」
と、新たに“移動中継カー”構想を披露。また、現在行われている統一地方選後半戦で、文京区長選に出馬している鳩山邦夫元文相の
長男・太郎氏(32)や、渋谷区長選に出馬している「オタク評論家」の宅八郎氏(44)への応援を検討していることも明らかにした。
宅氏の陣営は「(本人が)オファーしたかは分かりませんが、来てくれるといいですね」。
鳩山氏の事務所も「(応援のオファーは)出していない」としているが、黒川氏は「なるべく早く行ってあげたい」と、
自慢の選挙カーで駆けつける構えだ。
【写真】黒川氏(右)の選挙カーに招かれたテリー氏(左)は「最高です。あまりにもリッチでびっくりした」
ttp://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070417-185674.html ニッカンスポーツ 2007年4月17日(火)
落ちて上昇!!キショー価値 都知事選惨敗も・・・TVなど出演依頼殺到
都知事選で大惨敗した建築家の黒川紀章氏(73)に選挙後わずか1週間でテレビ、ラジオ、雑誌など100件以上の出演依頼や
取材要請が殺到していることが16日、分かった。(中略)
都知事選のために1000万円で作成した選挙カーを「@(アットマーク)ムーブカフェ・萌(も)え〜」と命名し車内からも生中継を敢行。
番組内では「日本が世界に誇れるのはアニメ、現代建築、そして萌え文化」とおたく文化に強い興味を持つことをアピールした。
番組終了後には文京区長選の元都議鳩山太郎氏(32)と渋谷区長選の宅八郎氏(44)の2候補の「応援に行きますよ」との意思を表明した。
宅氏への応援依頼は宅氏を公認する市民団体側から届いたという。宅氏は「知事選で黒川さんが話していたことは確かなこと。
応援していただけるのであれば、ぜひ頭を下げてお願いしたい」と述べた。
【写真】黒川氏は選挙カー内でテリー伊藤氏(左)とラジオの生中継を行った
紙面画像
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up186071.jpg
ttp://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20070420-187219.html ニッカンスポーツ 2007年4月20日(金)
おじゃる丸が10周年記念番組
NHK教育アニメ「おじゃる丸」の10周年スペシャル「満月ロード危機一髪」(5月3日午後6時放送)のPR会見が20日、同局で行われた。
大地丙太郎監督は「つらくてイライラしてしまうこともある世の中だが、このアニメを見ている時はおじゃる丸の合言葉のように
心が『まったり』できる」。テーマ曲を歌う北島三郎も「子供たちがいつも元気な笑顔であってほしい」とコメントを寄せた。
【写真】満月ロード危機一髪」をPRするおじゃる丸(撮影・梅田恵子)
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070420-OHT1T00143.htm スポーツ報知 2007年4月20日(金)
「おじゃる丸」放送開始10年 “まったり”受け入れられた
NHKアニメ「おじゃる丸」が放送開始10年を迎え、記念スペシャル「満月ロード危機一髪〜タマにはマロも大冒険」
(5月3日・後6時)の会見が20日、東京・渋谷の同局で行われた。
50分のスペシャル版。おじゃる丸が、兄弟のように仲良く暮らしてきた「カズマ」との別れの危機に直面し、
10個のタマを探す大冒険に出る。
「おじゃる丸」出席のもと、放送開始時から演出を担当している大地丙太郎監督は「『まったり』という合言葉が
みなさんに受け入れられた」と、しみじみ振り返った。テーマ曲は北島三郎の新曲「夢人(ゆめびと)」。
【写真】「おじゃる丸」と会見に出席した大地丙太郎監督(左)
ttp://www.asahi.com/politics/update/0420/TKY200704200375.html 朝日新聞 2007年4月20日(金)
「ロワイヤルさん、日本マンガ読んで」麻生外相がチクリ
麻生外相は20日の閣議後会見で、仏大統領選の有力候補のロワイヤル元環境相がかつて「女性を虐げている」と
日本の漫画を批判したことについて、「最近の少女漫画など日本の漫画、コミックというのは幅広くなっている。
もう少し読む量を増やされた方がいい」とチクリ。同大統領選の第1回投票は22日に行われるが、
ロワイヤル氏が当選すると日仏関係が冷え込むとの懸念があり、「マンガ外交」を持論とする麻生氏が牽制した格好だ。
もう一方の有力候補のサルコジ前内相も「相撲は知的なスポーツとは思えない。東京は息苦しく、京都はつまらない」
などと日本を批判したと仏週刊誌が報じたことがある。
サルコジ氏は後日、発言を否定したが、麻生氏はこれについても「フランスからそう言われたからって、どうして気になるの。
ついこの間まで(フランス人は)『生の魚を食うのはおかしい』と言っていたじゃないですか」と皮肉った。
親日派のシラク大統領が引退する影響が早くも出始めているようだ。
ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070421-OHT1T00143.htm スポーツ報知 2007年4月21日(土)
京本政樹、初めての声優に感激!
俳優の京本政樹(48)が21日、東京・有楽町の日劇2で、映画「クレヨンしんちゃん 歌うケツだけ爆弾!」の
初日舞台あいさつに出席した。
しんちゃん映画シリーズ15作目を記念し、スペシャルゲストとして出演。「宇宙監視センターUNTI(ウンツィ)長官」を演じ
「アニメで声優をやらせてもらうのは初めて。とても新鮮でいい仕事をさせてもらった」と感激していた。
しんちゃんが、お尻に爆弾がついてしまった愛犬シロを守るため、命がけの逃亡劇に巻き込まれるストーリー。
歌と声で出演した「クレヨンフレンズ from AKB48」の折井あゆみ、大島麻衣、今井優、浦野一美、野呂佳代も出席した。
【写真】「しんのすけ」と舞台あいさつに出席した京本政樹(左)
ttp://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=AS2C2002G%2021042007 日本経済新聞 2007年4月21日(土)夕刊
経産省、ネットに作品公開市場――アニメなどの制作者発掘
経済産業省はアニメ、ゲームなどの個人制作者(クリエーター)を支援し、優秀な作品の商品化を促す事業を始める。
7月にもインターネット上に作品を発表する仮想市場を設ける。アニメや映画、放送などの業界にも参加を呼びかけ、商品化してもらう。
アニメなどコンテンツ市場の拡大が続くなか、官民で埋もれた才能を発掘する。
作品を発表したいクリエーターは、仮想市場にアニメ、ゲーム、動画、イラストなどの作品を公表する。登録無料の会員制で、
初年度は2000人、5年後に国内外から3万人の登録を目指す。海外のクリエーターが参加しやすいように英語で投稿できる環境も整える。
作品はネットを通じてだれでも見ることができる。内容についての意見を投稿できるほか、あらかじめ与えられた持ち点で採点する。
ttp://opendoors.asahi.com/data/detail/8072.shtml 『週刊朝日』2007年4月27日号(4月17日発売) p.136〜137
TBS「サンジャポ」街頭インタビューの嘘 渦中の“通行人”が語ったヤラセの真相
TBSの情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」が「街頭インタビュー」と称して同じ人物を何度も登場させた問題で、
渦中の「オタク」ふたりが揃って本誌の取材に応じた。「街頭」という演出のみならず、スタッフから様々な指示を受けたとの証言に、
TBSはまだ「やらせ」を否定するのか−−。
4月14日午前10時半、千葉県のJR船橋駅前。
「サンジャポ」出演経験3度の芸人、ウェルダン穂積こと穂積義史クン(28)と、出演経験4度の小太りくんこと専門学校生の
市原寛之クン(23)は、初めて会うなり「お互い大変でしたね」と言って肩を抱き合った。
TBSの「やらせ疑惑」が浮上して以来、ふたりの顔はインターネットや週刊誌で紹介され、すっかり有名になっているのだ。
だが、アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物・シャアに扮した穂積クンが、
「ガンダム好きですよね」
と同意を求めると、市原クンはグフグフ笑いながら、
「いえ、まったく。赤いロボット(=シャア専用ザク)のキーホルダーくらいは持ってますが、ぜんぜんアニメには興味がなくて……」
と返すなど、オタクの志向はだいぶ異なるようだ。
スピーカーやヘッドホンにこだわる「オーディオオタク」で、スイングジャズの巨匠グレン・ミラーを好んで聴くという市原クンは
昨年12月、東京・秋葉原の街頭でTBSのスタッフに声をかけられた。メイド喫茶の女の子が襲われた事件でコメントを求められ、
「ギルティー(有罪)!」
と上ずった声で言い放った。独特のキャラがウケたようで、収録後にディレクターから電話番号を聞かれて以来、
秋葉原での街頭インタビューに呼び出されるようになった。
2度目は新OS「ウィンドウズ・ビスタ」の発売時。パソコンにも詳しい市原クンは下調べした知識も交えながら、
「街角のオタク」役を無難にこなしたが、3度目の出演からは次第に齟齬が出てきたという。
「女性に興味がない」と言い切る市原クンが語った。
「柳沢(伯夫)大臣の『女性は産む機械』発言などで、ディレクターから事前の電話で『女性にモテないのを前面に出して』
『女性は女神みたいな存在だと言って』と指示され、注文がウルサいなと思った。なんか違う気もしたけど、見た目のせいか、
インタビュー直前には『不健全な人間の代表として言って』とも頼まれた。僕の『女性はハンバーガー製造マシーンじゃない!』
というコメントにはNGを出されましたが……」
テレビを見ない市原クンはアイドルへの関心もゼロ。それでも元「モー娘。」の加護亜依が男と旅館に泊まり、
喫煙したとの報道についてもコメントを求められた。
「喫煙報道のことは知らず、ディレクターに『アイドルは詳しくない』と言っても『それでもいいから』と言うので、
わざわざネットで調べて『加護ちゃん』という呼び名や相手の男のことを知った。収録前に『若い人が吸うのは良くないと強調して』
と頼まれ、さらに収録中にディレクターから『ファンの間では“あいぼん”と呼ばれてるから、加護ちゃんじゃなく“あいぼん”と言って』
と言われた。僕も親切のつもりで合わせました」
番組での紹介時の「アイドルに詳しいこの人」というテロップは、間違っていたのだろうか……。
市原クンは亜細亜大学卒業後、芸人を目指そうと専門学校の芸能学部の門をたたくも「お笑いコース」がつぶれ、
鞍替えした「声優コース」はアニメ嫌いにさいなまれて長続きせず、4月からライターなどの養成コースに通い始めたという。
>>300の続き
「家族や同級生にはまだバレてないけど、一般に顔が知れて『TBSの回し者』と思われるのは悔しい。4月2日にディレクターから
電話で『ネットで(ヤラセだと)騒がれてる。申し訳ない』と言われ、4月12日にはTBSコンプライアンス室のオジサン2人と会い、
今回の件で謝られました。(ディレクターからの)指示や誘導があったのは事実で、僕自身は『ヤラセ』だったと思っています」
一方、スポーツジムでバイトしながらお笑い芸人として活動する穂積クンの場合、テレビ出演は自分を売り出す絶好の機会だった。
こう興奮気味に振り返る。
「任天堂(ゲーム機)Wiiの発売前日に秋葉原で列に並んだ時から、何とかテレビに映ろうとアピールしました。
レジまで来ちゃって『ダメか』と諦めてたら、外でサンジャポのスタッフに呼び止められた。超ウレシかったッスよ。
インタビュー後にスタッフに連絡先を聞かれ、所属事務所の名前も教えたら『所属してるんだ』と残念がられました」
その後、穂積クンが番組のスタッフに対し、自分の夢を熱く語っていたのは、想像に難くない。
「2度目の出演を頼まれた時の電話でボクの苦労話を聞いてもらい、有名になりたいって伝えたら、ディレクターは
『いっしょにやろう。協力しますよ』と言ってくれた。『いずれはレギュラーに』とも言ってくれて、夢みたいな話でした」
●パンツに隠したシャアのネタ帳
アニメ全般に傾倒し、なかでもガンダムシリーズに特別の思い入れを持つ穂積クンは、「サンジャポ」の初出演後に計4回の
出演依頼を受けた。事前に教えられるインタビューのテーマについてネットで調べ、プール監視員の仕事をしながらネタを考え、
TBSの収録に備えたという。
「プリントした(ニュースサイトの)ページを水着の中に入れ、アイデアが思いつくと書き込む。『華麗なる一族』の万俵鉄平と
大介をシャアとアムロに置き換えたり、セイラ(シャアの妹)のマネで『(柳沢大臣発言に対して)与党も野党もやめて!』と言ったり、
いくつかネタを用意してディレクターにあらかじめ見せる。すると、これは良くないとか、この言葉はマニアック過ぎるとか収録前に
言ってくれる。何が面白いかをよく分かってて、芸人の僕も勉強になりました」
だが、穂積クンのコメントが番組で使われなかったこともあり、市原クンに対しては強い「ライバル意識」を持っていたのだとか。
「ウィンドウズ・ビスタの放送時に(市原クンを見て)『うわ、負けた!』って思いましたよ。絵に描いたようなオタクですもんね。
実際に会ってみて、ぜんぜん汚れてなくて、ホント面白い方ですね。無垢な人で、萎縮せずにこのままイッてもらいたいです」
TBS広報部はこれまでの本誌の取材に対し、「街行く人」という表現が不適切だったことは認めたものの、「やらせ」や「仕込み」に
当たる行動はなかったなどと主張してきた。
一方、コメントの内容を指示・誘導されたという市原クンの証言に対しては、
「担当ディレクターは『発言を指定したことはない』と言っている」(広報部)
と答えている。また、芸人として売り出したい穂積クンの証言に対しても、
「芸能事務所に所属していることを承知で出演させたということはありません」(同)
と言い切った。
バラエティーを自任する「サンジャポ」にとって、2人の出演者の証言を「ウソ」扱いしてまで守りたいものがあるのか−−。
(本誌・杉村健、藤田知也)
■「街頭インタビュー」出演歴
放送内容 放送日 市原クン 穂積クン
Wii発売 12/ 3 − 28秒
メイド狩り 12/10 7秒 37秒
ウィンドウズ・ビスタ発売 2/ 4 25秒 収録のみ
柳沢大臣の発言 2/11 16秒 収録のみ
加護ちゃん解雇 4/ 1 7秒 5秒
【写真説明】「これも自分を売り込むチャンス」と語る穂積クン(右)と、「また誘われればテレビには出たい」と言う市原クン。
2人の共通項は「女性経験がないこと」だという
誌面画像
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