>>812 出版の折には是非サインを頂いておきたいところですなw
そういや第1機動部隊だけじゃなく第2機動部隊もAL作戦じゃあ1段索敵しとりませんなあ。
第2機動部隊の主力たる四航戦の航空参謀って、はてどこのどなたでしたっけ?
叢書にも日本軍は索敵法として1段索敵と2段索敵を採用していたとしていますが、
MI作戦以前でどれだけの部隊が2段索敵を実施していたのか、甚だ疑問というか
2段索敵をしている記録を見かけないというか…
それこそ「当時の標準だった」と言われているほど2段索敵が行われていたのなら、
その実例を割りと本気で知りたいのですが、長官ご存知ですか?
MI作戦以後に機動部隊が実施してる俗に「2段索敵」と言われてる索敵方法も、
日本軍がMI作戦以前に想定していたはずの2段索敵と微妙に別物ですし。
815 :
GF長官:2011/10/27(木) 21:33:42.36 ID:???
>>813 そっか。電探と言い、高速艦偵と言い、先見の明ですな。>柳本艦長
>>814 先着10名様限定。>是非サインを
>第2機動部隊の主力たる四航戦の航空参謀って、はてどこのどなたでしたっけ?
酒フイタw もう、画面が汚れちゃったじゃないですか! 謝罪と賠償を(ry
二段索敵厨にはウェーク島の多聞丸で十分かと思っていたが、また新たなネタを
仕入れてしまったな。次はどれを使おうか迷っちゃうよ。
>その実例を割りと本気で知りたいのですが、長官ご存知ですか?
本職は寡聞にして存じませぬが、「当時の標準」と断言するくらいだから、ミッドウェー
だけが特別だった理由を
>>798さんが答えてくれるのでしょう、きっと。
聨合艦隊戦策に、索敵のことがどう記載されているかを調べようとして、
”聨合艦隊戦策” and ”索敵”でググっても、ここの過去スレしか出てこないんだよね。
『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』にそう記載されていたことすら、
ネット上で検証することすら出来ないことは事実。
その一方で、二段索敵が標準だった、って主張する軍オタもいることは事実でね。
GF長官が目黒に出張って、生資料をこの目で見た、というのなら、
その主張に対して敬意を表するけれど。
817 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:33:03.72 ID:???
>>811の続き
ここで無線方位測定について、少しおさらいを。
日本海軍と聞くと、米海軍に暗号解読され、やられっぱなしの印象がありますが、
「この戦争の最も注目すべき特長の一つは、日本海軍が敵無線通信の分析と、
平文通信の傍受に基づいた無線諜報に優秀なる腕前を発揮したことであった。
これは日本海軍の通信施設が極めて劣ったものであった故に、一層驚嘆すべき
であった」 (『レイテ湾の日本艦隊』ジェームズ・フィールド/著・中野五郎/訳)
フィールド氏と言えば、同書において「日本海軍は高度の平凡さに欠けていた」
と分析したことで知られています。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1237378505/169
818 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:36:07.77 ID:???
>>817の続き
文中の「無線諜報」とは、通信諜報とも言われますが、
「通信諜報とは、敵信の傍受と方位測定を基礎資料にして、敵に関する情報を
判知する手段であり、その手段は暗号解読と通信解析の二つに分かれるが、
アメリカでは通信諜報といえば暗号解読を意味したのに反し、日本海軍では
通信解析を意味していた」 (『新高山登レ一二〇八』宮内寒彌/著)
要は、米海軍は日本の主要な暗号をほとんど解読できたが、日本海軍はそれが
できなかったからなのですが、それなら敵の通信電波を傍受して、色々な角度
から分析することによって敵情を偵知すれば良いじゃないか、という”苦肉の策”
みたいなものですね。
819 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:38:19.68 ID:???
>>818の続き
しかし、これが意外と侮れない。
最も基本的な通信解析が通信量分析で、平時から敵の通信量を統計的に整理
しておき、それが急に増大したならば、何らかの作戦行動の準備段階であると
推測できる。
それが、ある日を境に激減する。これは敵艦隊が出撃し無線封止に入ったことを
示すから、敵は作戦行動を開始したと分かる。
暗号を全く解読できなかったとしても、これだけのことが予測できるのです。
820 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:40:42.11 ID:???
>>819の続き
次が敵通信規程の習熟。
作戦前に通信量が増えるのは上記の通りですが、その中である種のパターンが
繰り返し現れるのを傍受することができる。それが「変則処理」で、具体的には
「転送」「再送要求」「臨時呼出符号」「着信者追加指定」等。
作戦行動にともなって複雑な通信連絡が行われる場合、避けられない現象で、
系図上の重要艦所(艦隊旗艦)を中心に、このような変則処理が多発する意味を
解析していけば、その戦略意図に接近し得るというわけ。
821 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:42:19.41 ID:???
>>820の続き
続いて、作戦行動が開始されると艦船部隊は無線封止が原則。
そこで司令部が洋上の各部隊に命令や情報を伝達する場合、放送通信を使用する。
陸上基地からの”出しっぱなし”(一方的に送信するのみ)で、これを解析していけば
敵部隊の動きを知る手がかりとなる。
「通信解析担当の軍令部第三課では、米海軍の主要通信所から発信される電文を
緊急、優先、通常、後配の種別に分け、その量的変動をグラフに描いて研究した」
(『暗号戦争』デビッド・カーン/著・秦郁彦/訳)
実際に米海軍の通信規程では、
O電(作戦特別緊急信)、OP電(作戦緊急信)、P(緊急信)、D(緩送信)の四種類に
分かれていたそうですから、正確な解析ですね。
822 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:44:23.35 ID:???
823 :
GF長官:2011/10/27(木) 22:48:55.05 ID:???
>>816 なるほど、そういうことでしたか。
本職の主張はそういうことじゃなくてですね、
「聨合艦隊戦策に一段索敵が標準とあるから、ミッドウェーの索敵計画も標準」
と言っているのではないのですよ。
「ハワイからミッドウェーまで一段索敵しかしてないのに、(場合によっては索敵
しないこともあったのに→つウェーク、つアリューシャン)、突然ミッドウェーで
二段索敵が標準というのは不自然じゃないか」とお尋ねしているのですよ。
ご理解いただけましたでしょうか。
もちろん本職も、聨合艦隊戦策の生資料を目撃したわけではないので、念の為。
アリューシャンで索敵しなかった要因のひとつとして考えられるもの。
http://ameblo.jp/japanese-ful/entry-10997064109.html >六艦隊の通信参謀高橋勝一少佐は
>司令長官の小松輝久中将にとどけ、
>6月4日午前一時、緊急信をもって
>軍令部、連合艦隊、第一航空艦隊などに打電。
>この電報が東京通信隊放送にかかったことを確認。
生出寿著・航空作戦参謀源田実が出典なのかな?
6F情報が、東京通信隊の通信放送に乗った、ことが真実だった場合、
アリューシャン方面に空母はいない(ミ島方面にいる)と判断して、
索敵省略されたとしても、あまり不思議には感じない。
勿論、東京通信隊放送なんてウソだ、と信じるなら、話しは別だろうけど。
あの辺は霧がすごくて海図も不明確、天候の変化も激しくヘタをすると索敵機が帰ってこれなくなる場所だからな。
そういう場所で一番怖いのはやはり潜水艦か。
826 :
携帯参謀長:2011/10/28(金) 03:35:29.91 ID:???
確か5月の図演で北方部隊も濃霧の中、敵有力艦隊と不意に遭遇して全滅判定されてたような。
空母がいなくても、シオボルト少将の第8任務部隊他がいるし。
敵は我が企図を察知せず、敵機動部隊が付近海面に行動中と推定する資料なし、と判断していた南雲艦隊でさえ索敵してるんだから
例え放送通信があろうと、それは索敵しない理由にならないし、それが理由なら単に油断と怠慢で言い訳にならない。
南雲艦隊が同じ理由で索敵しなかったら叩かれまくるでしょ。
北方部隊は単純に荒天と悪天候が原因。
出港以来ずっと高浪と濃霧に苦しみつつ、一応ダッチハーバーへの攻撃隊は出せてるけど。
珊瑚海でも5/8は荒天で、水偵が使えず艦攻のみの索敵になったよね。
翌日のアダック島空襲はやはり悪天候で中止、再度ダッチハーバーを空襲する。
AL作戦には君川丸の水偵と東港空の大艇も参加してるけど、索敵用ではないみたいね。
まあ、飛行機は飛ばせば飛ぶもの では無いってことだからねえ。
弓矢の矢じゃあない。
828 :
GF長官:2011/10/28(金) 22:23:43.36 ID:???
>>824 えっと・・・いいのかな?
>>798のブログでは、このようにありますが、
>はじめから米軍がまだ来ないという先入見を持っていたため、索敵をすることが、
>嫌々ながらという感じのものになっていたのである
南雲長官は「嫌々ながら」でも、一段索敵を実施しましたよ。
「二段索敵は億劫がられた」と批判しながら(
>>810)、当の奥宮センセは一段索敵
すら億劫がってしなかったということですか?
四航戦は億劫屋揃いですな。
829 :
GF長官:2011/10/28(金) 22:25:01.56 ID:???
>>828の続き
ちなみに南雲長官はハワイ作戦において、事前に「真珠湾に米空母は居ない」と
知っていたが、それでも索敵機を出して慎重に行動しています。
どちらが適切な作戦指導か、言うまでもないですよね。
だいたい6F情報は「ミッドウェー近海に米空母が居るかも」であって、
そこから「アリューシャン方面に米空母は居ない」となるのですか?
もし本気でそう判断したのなら、本職から「空母戦術にはズブの素人で大賞」
を贈呈するつもりですが・・・冗談ですよね。
830 :
GF長官:2011/10/28(金) 22:25:51.96 ID:???
>>825 索敵機を出さなかった理由は、そう考えるのが自然ですね。
ま、四航戦単独では二段索敵するだけの機数を揃えられなかったと思いますが。
>>826 詳しい解説感謝します。本職の言わんとするところはそんな感じかな。
>それが理由なら単に油断と怠慢で言い訳にならない。
>南雲艦隊が同じ理由で索敵しなかったら叩かれまくるでしょ。
まさに索敵軽視そのものですが、なんで南雲長官の方が叩かれてるんだろw
>>827 そうそう、指揮官なら放送通信のように出しっぱなしじゃなくて、収容のことも
考えておかねばならないでしょう→
>>10
敵空母がいないとわかってるなら、200浬300浬の索敵の必然性ってどうなんだろね?
水上レーダーで敵艦隊を探知できたとして、それはせいぜい20浬程度のこと。
戦艦の主砲で撃ち合いするにしたって、20000m切ってからの話だろう。
そりゃ、敵艦隊の位置を早く掴めるに越したことはないけど。
6F情報は「ミッドウェー近海に米空母が居るかも」をクチに出すのなら、
それをシカトした1AFの方が大問題なんじゃないの、長官さん(笑)
832 :
GF長官:2011/10/28(金) 23:09:21.25 ID:???
>>822の続き
さて、本題の無線方位測定ですが、
「北はキスカから南はラバウルまで、東西ではウェークからマニラにわたる
広大な地域に広がっていた一ダース以上の方位測定網は、コールサイン
(呼出符号)の識別と合わせ、発信源をつきとめた」 (『暗号戦争』)
太平洋戦争中、日本海軍がどれだけの方位測定艦所を設置していたかと言うと、
通信隊33+分遣隊46の計79ヶ所にも及んだ。
代表的な施設は、
横須賀、大和田、父島、大湊、占守、大阪、舞鶴、呉、佐世保
羅津、鎮海(朝鮮)、高雄(台湾)
第一(ウェーク)、第四(トラック)、第六(クエゼリン)、第八(ラバウル)、第十(シンガポール)
第十二(ラングーン)、第二十一(スラバヤ)、第二十四(アンボン)、第三十一(マニラ)、第三十二(ダバオ)
(註)昭和19年12月1日現在、『海軍無線史』より)
833 :
GF長官:2011/10/28(金) 23:11:05.14 ID:???
>>632の続き
これらの総元締めが、大和田通信隊。
現在の埼玉県新座市(東京都との県境)に所在し、今も在日米軍の通信所がある。
別名”帝国海軍機密室”とも呼ばれ、海軍諜報組織の中心地だった。
ちなみに、読み方は「おおわだ」です。
昭和4年に軍令部第二班第四課別室として発足し、7年には第十課(暗号課)に昇格。
昭和12年7月7日には北京駐在の米国海軍武官の緊急暗号電報を傍受し、陸軍側に
通知したが採用されず。盧溝橋事件の9時間前のことだったとか。
834 :
GF長官:2011/10/28(金) 23:12:04.93 ID:???
>>833の続き
昭和14年には、ハワイ沖で米海軍の大演習が実施された。
「まず、大和田で米側のあらゆる電波を捜索し、米海軍の通信系を捉える。
大和田、横須賀、佐世保、高雄、父島、大湊、根室、サイパン、ヤルート、トラックの
各所で方位測定し発信位置を探知する。
傍受員をヤルートに進出させて、内地では聞こえない艦隊用中波通信を傍受させる。
またロサンゼルスへ重油を買いに行く、特務艦神威で演習海域を横切らせ、無線電波
を聞かせるように計画し、かなりの成功を収めた」 (『新高山登レ一二〇八』)
835 :
GF長官:2011/10/28(金) 23:13:56.00 ID:???
>>834の続き
開戦前から色々やってたんですなぁ。
またラハイナ(マウイ島にある泊地で、演習時に使用される)からの電波を傍受する
ことにより、真珠湾在泊・不在泊艦艇の資料とした。
そこから、演習時の米艦隊は金曜日に真珠湾に帰港し休養するという行動を発見し、
真珠湾攻撃が12月8日(現地7日の日曜日)に選ばれた一因になったと言われる。
昭和16年5月15日に東京通信隊より独立し、大和田通信隊となった。
第一聨合通信隊を編成し、通信諜報の主任務につくことになります。
836 :
GF長官:2011/10/28(金) 23:23:19.55 ID:???
>>831 はい、先任参謀さん、
つ「空母戦術にはズブの素人で大賞」(返品不可)
本職は角田司令官や奥宮参謀が素人だとは思っていませんので念の為。
悪天候を理由に索敵機を出さなかったのは、索敵軽視でもなく、適切な情勢判断かと。
>>831 敵艦隊の有無その他諸々などの情報は喉から手が出るほど欲しいわな
別に何浬でもいいわけで、長距離索敵が可能なら尚いい
何処の国も、年代を追うごとに航続距離が伸びているのは、攻撃半径の増大も去る事ならがら索敵距離の増大したいから
この話に敵に空母がいるかいないかなんて関係無いだろうよ
例えば、ジャットランド海戦で敵艦隊の位置や構成、速度に進路などが少しでも早く判明するならば
これは相当嬉しい話じゃないかな
そもそもいつから6F情報が確定的な事実になったんですかな?
大和で傍受した、と言う方がよほど信憑性はありますが。
>>831 え?え? この人は何を言ってるのかな。
>敵空母がいないとわかってるなら、200浬300浬の索敵の必然性ってどうなんだろね?
何を根拠にアリューシャン近海に敵空母がいないと断言できるんだろう
敵空母がいないと判定するには索敵機を出すしか無いと思うんだが、
2KdBには優秀な対水上レーダーでも装備していたのか?
>>389 もし6F情報が事実だとしてもミ島の北方に敵空母らしき電波を傍受した、
だけであってアリューシャン近海に敵空母がいない、にはならないねえ。
日本軍の甘い敵情判断ですら、健在な敵空母が2隻はいるとしてるわけで、
そのうちの1隻の出した電波を傍受したかもしれない、とまではいえるかもしれないけど。
これだけじゃあ、アリューシャン近海に敵空母がいる可能性は低くなったかもしれないとも言えるし、
逆に敵空母が北方に向かってきている途中なのかもしれないとも言えちゃうね。
こんな架空戦記を考えてみた
ミ島空襲前日、赤城は大和からの転電を受信
「6F情報によると、ダッチハーバーの南170カイリに敵空母らしき呼出符号を傍受」
これを受けて南雲はミッドウェー近海に米空母は居ないと判断、索敵機の発進中止を命令した
せいぜい出てきても巡洋艦程度だから対潜哨戒機だけで十分だろうとの認識だ
0130友永隊と対潜哨戒機が発進した・・・
南雲は間違ってないよねw
索敵機が発進しづらい濃霧にも関わらず、無線封止を破ることなく、艦隊を所定位置に持って行けた、
AL部隊の力量はスゴいものだねぇ。
とりあえず、何度聞いても対潜哨戒機に違和感を覚えるな
対艦攻撃機や対空攻撃機の発進はいつですか?
844 :
携帯参謀長:2011/10/29(土) 18:07:34.93 ID:???
何か本隊スレで雑談が始まってるな。
集中砲火を浴びてる人がいるけど、今度は源田スレで演説を始めたみたいよ。
それはさておき、諜報の基本は地道な情報収集だ。
敵国や中立国の新聞・雑誌の切り抜き整理や、ラジオ等のメディアを利用したり。
駐在武官が情報収集して逆にハニートラップで偽情報掴まされたり、現地人を雇って聞取りしたり。
中立国や同盟国からの情報や、捕虜の尋問・持ち物検査、スパイ活動や敵の機密書類を盗んだり、電話を盗聴したり。
通信解析や暗号解読も、結局それら地道な活動の一部で万能ではない。
派手で目立つ活動は注目されやすいけどね。
845 :
携帯参謀長:2011/10/29(土) 18:19:36.45 ID:???
古くはワシントン軍縮会議での外交暗号の解読もあったし、関東大震災で長門の全速がバレたり。
1927の日本艦隊の演習で、ザカライアスが乗る軽巡マーブルヘッドがちょうど長崎や神戸に来ていて、演習の無線をしっかり傍受されてたり。
もちろん日本も同じ事をしていて、1932年にヤーネル提督がレキシントンとサラトガでハワイを空襲する、疑似真珠湾攻撃の演習の時も
西海岸に石油を購入しに行く特務艦襟裳に、軍令部5課の小川貫璽少佐と通信諜報の専門家深町譲少佐を乗せて、演習の無線を傍受してる。
他にも米艦隊の演習から米戦艦の散布界は800mで、当時日本戦艦の散布界は250〜300mだから、日本海軍は米海軍より命中率3倍だぜ!みたいな情報を得たりとかね。
846 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:47:31.95 ID:???
>>837 全く。敵に空母は居ないんだから2万メートルあれば大丈夫って、
ジュリコー提督が聞いたら「溜息」をつかれそうですねぇ。
なんのためにあれだけの前路警戒部隊を揃えたんだろ。
>そりゃ、敵艦隊の位置を早く掴めるに越したことはないけど。
と認めながら索敵機を出さないなんて、怠慢以外の何ものでも無い。
>>838 きっとネット上では”事実”とされているのでしょう→
>>810 >>839 有難うございます。本職もまずそれが思い浮かびました。
索敵機を出してでさえ「敵空母は居ない」と判断するのは、見込みでしかないのに。
>>840 同意。6F情報をどこを縦読みすればそうなるのだろう。
>>841 分かりやすい喩えですね。これで本職も遠慮なく「南雲は航空戦のド素人」
と叩けるというものだw
847 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:48:58.26 ID:???
>>842 言われてみれば・・・自艦の位置は天測によるものらしいですから。
やっぱり空母戦術に詳しい「だけ」では、機動部隊指揮官としては心もとない。
「第二航空戦隊は(昭和18年)6月1日、角田中将に代わった酒巻宗孝少将指揮のもと、
トラックに進出することになった。
酒巻少将は生粋の航空出身で、空母の艦長や基地航空艦隊の参謀長として、歴戦の
将官だった。首席参謀・安延多計中佐も操縦出身だったので、私(奥宮)はようやく肩の
重荷が下りたような気がした。
今までは角田司令官も他の参謀たちも、飛行機以外の専門家だったからだ。
848 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:50:00.62 ID:???
>>847の続き
こうなると、別の不安が無いでもない。私は司令部の人々に、
”飛行機屋ばかり揃ったから航空戦は良いとして、今度は艦の方が心配ですな。
山船頭と言われないように願いますぜ”
と、冗談まじりの挨拶を残しておいた」 (『機動部隊』)
奥宮センセのありがた〜い、ご忠告ですよ!
実際に、飛鷹は三宅島東方海面で米潜の魚雷攻撃を受けて横須賀に引き返した。
「予言が不幸にも的中した。”山船頭”ぶりを発揮してしまった」のです。
849 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:51:04.39 ID:???
>>848の続き
この時の様子について、
「またS大佐は昭和18年夏、空母〇鷹(伏字)の艦長をしていた。
某月某日、トラックに向けて伊豆半島を航海中、敵潜にねらわれた。
”魚雷!”の声で海面を見ると、右45度1200メートルから6本の魚雷が向かって
くるではないか。
S艦長はとっさに”取舵一杯”を号令した。1本目、2本目はかわせたが、とうとう
4本目がドカンと命中。艦は停止してしまった。
850 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:52:21.80 ID:???
>>849の続き
はたで見ていた確かな眼によると、この場合は面舵転舵が正解だったという。
S大佐は横井サン(横井俊之少将 兵46期)より古い航空術学生出身、しかも
陸上機乗りだったので、大尉から大佐になるまでトンと艦船乗組に縁がなかった。
どうやら〇鷹被雷は、Sサンの操艦ミスに大きな原因があったようだ」
(『海軍航空の基礎知識』雨倉孝之/著)
〇鷹ってどの空母だろう・・・う〜ん、分からんなぁw
ま、とにかく空母といっても敵空母機だけを相手にするわけではないですから。
特に司令長官ともなれば、「艦隊運用の手腕」が必須と言えるかと。
851 :
GF長官:2011/10/29(土) 19:53:14.71 ID:???
>>843 巡洋艦相手だから二座水偵でも十分ということかな?
>>844 毎度お世話になります。
今回はミッドウェーで必ず出て来る、方位測定について注目してみました。
通信諜報がいつも正しいとは限らない良い例かと思いまして。
>通信解析や暗号解読も、結局それら地道な活動の一部で万能ではない。
確かこれは、山口少将の駐米武官時代の話かと。
>他にも米艦隊の演習から米戦艦の散布界は800mで、当時日本戦艦の散布界は250〜300mだから、日本海軍は米海軍より命中率3倍だぜ!みたいな情報を得たりとかね。
逆に、多聞丸が夕食会に招かれて外出中、武官事務所に停電があり、
アメリカの諜報員が電気工を装って侵入し、まんまと暗号室の機械を撮影
されたという話も残っています。
852 :
GF長官:2011/10/29(土) 20:25:25.62 ID:???
853 :
GF長官:2011/10/29(土) 20:52:36.63 ID:???
854 :
GF長官:2011/10/29(土) 20:53:45.43 ID:???
855 :
GF長官:2011/10/29(土) 20:57:56.63 ID:???
[無線方位測定の例]
呉(90度) 発信位置
■────────────────────────×
┌───┘
┌───┘ ┌┘ ■ミッドウェー島
┌───┘ ┌┘
┌───┘ ┌┘
┌───┘ ┌┘
┌───┘ ┌┘
■マニラ(70度) ┌┘
┌┘
┌┘
┌┘
■ラバウル(40度)
856 :
GF長官:2011/10/29(土) 21:14:06.70 ID:???
>>855の続き
以上により、
「ミッドウェー島の北北東170浬に敵空母らしき呼出符号傍受」
となるわけです。
他には、
(A)電波の種類によって飛行機か、艦船か、潜水艦か判定できる
>>853の共符は4235KC(キロサイクル)と決まっていた
(B)暗号文の宛先でも判定できる
(C)オシログラフ画面上の電波の揺れ具合で大型艦か小型艦か判定できる
(D)感度の強さも判定材料となる
(E)戦果報告のパターンから内容を推測できる
例えば、飛行機からの報告が母艦(機動部隊指揮官)からハワイ(太平洋艦隊司令長官)や
ワシントン(米海軍作戦部長)へ転電されると、大戦果などの重要案件だと分かる。
857 :
GF長官:2011/10/29(土) 21:15:47.82 ID:???
>>856の続き
「戦後、日本海軍の通信解析能力に最も驚嘆したのは米国であったが、
特に対ソ冷戦状態になってからは、旧海軍が行っていたソ連関係の通信
解析に深い関心を示した」 (『新高山登レ一二〇八』)
なぜ作戦行動中は、無線封止をやかましく言われるのか。
これでよ〜く分かりましたよね。
第一次大戦においても、英本土は南北に長いので、各艦所からの方位測定
により、比較的正確にドイツ艦の位置を把握していたものと思われます。
858 :
携帯参謀長:2011/10/29(土) 23:06:51.80 ID:???
戦時中海軍情報部次長になったザカライアスも、山本や山口の評価は低かったな。
駐在武官は諜報網の親玉みたいなもんだが、山口は駐米中に諜報網展開に失敗し、偽情報を掴まされ、おまけにパーティーで酔っ払ってる時に逆に情報を盗まれた奴だと。
それはさておき、例の空母らしき呼出し符号という件だが、対象が空母かどうかまでわかるのかね?
搭載機と交信してるから空母じゃないかと予想したみたいだが。
というか米艦隊が不用意に電波を出すとも思えないんだが。
ファイナルカウントダウンの一コマ
副長「なんだその通信」
通信士官「ソ連トロール船」
副長「なんて言っている?」
通信士「大漁大漁!」
冷戦時でも、米海軍が太平洋で演習を行うと、ソ連のトロール船がつかず離れず漁労に従事しているという
ほほえましい光景が確認されております。
>>857 大韓航空機事件のとき、自衛隊はそのソ連空軍の通信を一言一句傍受しリアルタイムで記録していた。
で、その後。。。
中曽根さんが「その通信記録を出しなさい(にっこり」
自衛隊「いや、それちょっ!日本の諜報がバレますし、
ソ連が自分たちの無線や符号や周波数暗号を読まれているとか分かったら
一瞬で変えられて(以下軍事諜報戦の用語
中曽根さん「いいからおねがい」(予算編成の書類を振りながら)
自衛隊「わかりましたぁ…だからぐりぐりしないでぇ〜」
そして米国にその無線のデーターを渡したのだが、それをソ連諜報部は見逃さなかった。
その次の日から、極東ソ連軍の陸海空軍の無線周波数は不明になり、更に暗号も更新され
符号も一新されたらしく、さっぱり読めなくなったそうな。 自衛隊の諜報の方々は悔し涙でマクラをぬらしたそうな
中曽根さんは旧日本海軍の予備仕官出身者だったが、政治的な思惑があったにせよ
自国軍の諜報の重要さを分からなかったのだろうか。
中曽根さんは、防衛白書を最初に作らせた首相だったのだが。。。
旧海軍の諜報軽視がまさか戦後まで糸を引いていたとは信じたくは無い
>>822 >またガ島撤退時に偽電作戦を実施して
それのオマージュで
>>682の返答ネタを考えてました。
仮に米空母部隊が存在するならば、連動して増強が予想されるミ島基地航空隊を同時に相手どるの少々厳しい。
そこで敵の混乱を誘い時間稼ぎ程度の期待ながら、第一機動部隊司令部で以下の策が急遽練られた。
索敵機(例えばA機)が敵空母部隊を発見した際には、その位置より所定の他線索敵機(例えばE機)が以下の「偽電」を発するよう予め策定。
「敵機動部隊発見、CV2、CA2、DD3、ミ島より方位○○距離○○、我敵機と交戦中」
つまり、ミ島哨戒機になりすまし平文にて緊急信を米軍風に打電、
存在しない味方機動部隊を作為するというもの。
これがクリティカル!(判定で日本側が6ゾロ、米側がピンゾロだったんでしょう)
ヨークタウン攻撃隊が架空の日本機動部隊に指向され空振りに。
直掩隊はからくもマクラスキー隊を撃退、第一機動部隊の反撃が始まった!
架空の味方機動部隊構成は、第二機動部隊より。
英文モールスを滑らかに打てる電信員を数名単位で確保できのかよ?
とかツッコミ歓迎(ゲショゲショ)