【民主的】 パクス・デモクラティア 【平和論】

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1名無し三等兵
世界史上、自由民主国家間でいちども戦争が行われたことがないという、
民主国家間の不戦構造仮説 「民主的平和論」 が、
さいきんちらほら世界史板で語られるのを見かける。

比較的新しい仮説なので認知度は低いかもしれないが、
アメリカの独裁国家攻撃の理論的支柱となっている重要な仮説である。
この仮説への考察なしに、アメリカの覇権主義を語ることは大きな視点を欠いているといわざるを得ない。

また、この仮説が正しければ、世界が民主化すれば、
世界史の永遠の夢だった世界の恒久平和が実現することにもなる。
世界史板としても、ぜひ検証すべき価値のある仮説だと思うが、どうだろうか。
        ↑
世界史板で以前、こんなデンパスレが立ってました。
こんなアメリカのプロパガンダを、本気で信じている人間もいるようなので、
本職の軍事板の人にぎたぎたに論破してもらいたいのですが?
2名無し三等兵:04/04/24 01:48 ID:/8p9BxKS
('A` ;)     ('A` ;) ハアハア
/(ヘ ω.)ヘ    丿ヽ.)L

('A` ;)    ハァハァ
/(ヘ ωヾ('∀` ;)>.)L

   メッ!!
( `A')
/(ヘ ωヾ(゚∀゚;;;)>.)L

( `A')      ('A`;) スミマセン
/(ヘ ω.)ヘ    ノ )
         ^ ^
ヒトノ キンタマ
カッテニ サワリヤガッテ!
( `A')      ('A`;) モウシマセン
/(ヘ ω.)ヘ    ノ )
         ^ ^
クラエ!! ティンコレーザー!!!
( `A') ┌        ('A`;)丿 ノワー!!!
/(ヘ .☆━━━━━━∴ノ )
3名無し三等兵:04/04/24 01:49 ID:5MqNTXvd
世界史板のスレ
【民主的】 パックス・デモクラティア 【平和論】
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1054174775/
【民主的】 パクス・デモクラティア 【平和論】2
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1063772712/
4名無し三等兵:04/04/24 01:50 ID:5MqNTXvd
(参考資料)
民主的平和論 democratic peace theory

民主主義国家間不戦構造に関する学説。
民主的な国家がそのほかの国より平和的であるとは限らないが、民主的な国家同士ではめったに戦わない、というのがその基本仮説で、
1795年にI.カント(Immanuel Kant)が『永久平和のために』の中で民主的な共和国が互いに作る平和的な連合について論じたことが思想的な起源であることから、カンティアン・ピースとも呼ばれる。
従来、戦争と政治体制との関連では、数多くの研究が民主主義という国内体制の特徴と戦争志向性の低下を実証しようとして結論を得られないでいたが、
エール大学のB.ラセット(Bruce Russett)らは、国家の属性ではなく二国間関係(ダイアッド)における共有属性としての民主主義に着目し、平和との相関を実証した。
すなわちダイアッドの双方が民主主義であれば、両国の間の戦争蓋然性は減少し、また発生した武力紛争も拡大しにくくなり、
この効果は経済力、成長率、同盟関係、軍事力の差など一般には戦争蓋然性と関係すると考えられてきた変数とは独立して存在することを検証した。
ある国が民主化を遂げたから平和な国になるわけではないが、民主主義国同士は戦わないため、システム内に民主的な国が増えれば民主国同士というダイアッドも増え、
戦争の蓋然性は減少することになり、この理論はアメリカの民主化支援策の理論的支柱となった。
他方で、民主化を遂げた諸国は他の民主主義諸国との間には不戦構造を築くかもしれないが、民主化の過程においてナショナリズムが高まり、
また経済運営が一時的に混乱して不満が高まったりするため、非民主主義国家に対する対外攻撃性がむしろ拡大する恐れも否定できない。

このようにダイアッドの平和がシステム全体における戦争増加につながらないようにするための長期に及ぶ民主化支援の検討も急務である。
自営業阻止!
6名無し三等兵:04/04/24 01:51 ID:5MqNTXvd
(参考資料2)
カント的国際主義 Kantian Internationalism

十八世紀の哲学者イマニュエル・カントによって提言された平和論を、国際安全保障学ではこう呼ぶ。
その概念は現在に至まで絶大な影響力を持っている。
この政治哲学は「戦争の欠如としての平和」として、平和を二次的産物として扱っていた古典的国際安全保障学に一石を投じたものである。
つまり、どのように平和が達成し得るかという、「目的としての平和」を追求するものである。
その概要は常備軍の全廃、国際連合創設など、かなり革新的なものであった。
軍隊が消え、超国家的組織が樹立されれば、平和は可能であるということだ。
そのなかでもっとも異色を放つのが、「全世界の民主化が達成されれば平和が訪れる」という理論だ。
つまり、市民が自分の生活を賭け政治に参加する民主的国家は、必然的に戦争を避けようとする為に、
戦争を起こす可能性があるのは一個人または団体が主権を握る専制国家のみとなる。
よって、それら専制国家が民主化されれば、戦争はなくなるわけである。
これこそ、なぜアメリカが専制的国家に民主化するよう圧力を加えるかの、表面的な理論的正統性である。
実際、国際関係学者マイケル・ドイルは過去二百年に起こったすべての戦争を研究した結果、民主主義同士は絶対に戦争を起こさないと結論している。
7名無し三等兵:04/04/24 02:03 ID:W8Gm8FMI
国家体制と戦争可能性の関連性だよね。
軍事板で民主平和論がどこまで評価されるのかは興味がある。
8名無し三等兵:04/04/24 02:08 ID:???
民主国家の主権が戦争を望む事態というのは想定されてないんですかね?
9名無し三等兵:04/04/24 02:37 ID:IFZlxwdD
民主的平和論なんて初めて聞いたぞ。
そんな説があるのか?
10名無し三等兵:04/04/24 02:42 ID:???
甘〜い誘惑であれなマルキストの平和論なんだろ
11名無し三等兵:04/04/24 03:11 ID:???
>>8
>民主国家の主権が戦争を望む事態というのは想定されてないんですかね?

民主国家の主権は、そもそも、民主国家への戦争を望まないというのが、この説の主旨。
12名無し三等兵:04/04/24 03:12 ID:???
ナポレオン戦争〜1980年間の戦争因子研究によれば、70年代前半までは
民主主義国家の方が戦争志向性が高いとの結果が出ているとの由。

一方でラセットの「民主主義国家間では戦争が生じない」との新しい民主平和論は
独立国・民主主義国の増加したWW2以降〜1986年の国際関係を分析対象にして、
「民主主義国家間では戦争が生じる可能性、エスカレーションの可能性は低い」
という結論を導き出したもの

>>8
まあそうです。民主主義がその国家に根ざしている場合、制度的・規範的に
戦争・エスカレーションの可能性は低いというのが最大の論拠ですので。

>>9
参考に貼られている文章のとおり、カントに由来して90年代のラセットに至る由緒ある理論。
特にラセットは独裁国家攻撃だけでなく、クリントン政権の「拡大と関与」の民主化・経済支援外交の
理論的根拠と言われていたり。

>>10
ラセット自身はリベラルに属するが、赤い人ではないよ。

本にまとまっているものだとこれ。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130301063/ref=sr_aps_b_/249-0147098-5182759

そんな感じで補足です。
個人的にはかなり楽観的な理論だとは思うが、「民主国家間の平和」について電波呼ばわりは言いすぎかと思いますが。
13名無し三等兵:04/04/24 07:30 ID:???
いや、完全に電波だろ?
なに言ってんだ、あんた。
14名無し三等兵:04/04/24 08:39 ID:???
民主国家であるはずのインド・パキスタンはどうなる?
15名無し三等兵:04/04/24 10:02 ID:???
夕飯を語るスレが、また一つ増えそうだな…
16名無し三等兵:04/04/24 10:26 ID:???
    /爪  ヽ `ヽ、`ヽ、   \
   / / !lヽヽ  \  \ \  }、
  / l l l ヽ ヽ、_弐_ --ヽ _ヽノノ! 恒久平和ですと!?   
  /! ll__l ヽ-‐' "┴─`  l/rヌ、ノ|   軍事板でそんなヨタ話が通用するとでも!?
  !l/fri刀          >'〉} ノ!      
     l ̄ 、 _      ,Lノノ |   
      ',  ヽ'´ヽ    / | 「||l!,|  
       ヽ、  ー'    / .| | | |!|  
       ``ー-ャァ' ´ _」、lLl l!|  
         __ノ /==三三ヽL
       / }ム/==ニ三-ァ-─‐ヽ
        」ll /O/ ニ, -'´ /    , -'´!
17名無し三等兵:04/04/24 10:29 ID:???
    /爪  ヽ `ヽ、`ヽ、   \
   / / !lヽヽ  \  \ \  }、   英米戦争は!?
  / l l l ヽ ヽ、_弐_ --ヽ _ヽノノ!    フォークランド紛争はどうなるのです!?
  /! ll__l ヽ-‐' "┴─`  l/rヌ、ノ|  
  !l/fri刀          >'〉} ノ!  
     l ̄ 、 _      ,Lノノ |   
      ',  ヽ'´ヽ    / | 「||l!,|  
       ヽ、  ー'    / .| | | |!|  
       ``ー-ャァ' ´ _」、lLl l!|  
         __ノ /==三三ヽL
       / }ム/==ニ三-ァ-─‐ヽ
        」ll /O/ ニ, -'´ /    , -'´!
18名無し三等兵:04/04/24 10:41 ID:???
第2次英米戦争では、大統領官邸が焼かれて
焼き痕を消すため白ペンキで塗ったのが、ホワイトハウスだったりする。
このときは大統領夫人が荷物抱えて遁走したほどだった。
19勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/04/24 10:44 ID:T8BGyqvv
>>1
この考え方があまり大っぴらに言い立てられないのは
国民の解放というテーマに比べ、余りに大国のエゴがむき出しの
思想だからでしょうね。
20名無し三等兵:04/04/24 14:15 ID:???
重要なのは民主主義ではなく自由主義だな。
21名無し三等兵:04/04/24 17:48 ID:???
ぷっ。アメリカが言いたいことは、平和のためだから、独裁国は武力で攻撃してもいいってことだろ。
それ自体自己矛盾した考えだね。
22名無し三等兵:04/04/24 18:30 ID:???
なんか「アイアンマウンテン報告」みたいな話だな。
23名無し三等兵:04/04/24 18:35 ID:???
まず直観的に分かるのは「民主国家」の定義をどうするか、という問題だろう。
「高度に発展した民主国家」の定義次第でいくらでも逃げ道が作れてしまう。
「この戦争はどうなんだ」と言った所で「いやあの国は民主国家ではない」と
言ってしまえばこの理論に傷が付く事はない。恣意性の排除が出来てないよ。
それから分析対象となる時代がWW2以降ということだそうだが、たかだか
40年間ではサンプルとしてあまりにも根拠が貧弱だ。

ラセットの論文は読んだことは無いが、ケーガンの論文「力と弱さ」では
米国はカント的国際主義よりもホッブズ的世界観に則って行動(介入)する、と言ってるよね。
そしてその故に米国は二重規範とならざるを得ない、と自認してる。

それでもクリントン政権→ブッシュJr.政権の間に大きな溝があるとは思えないんで、
ラセットとケーガンの間に理論的な連関ってあるのかどうかが気になります。
専門じゃないから詳しく知らないんだけど。詳しい方ご教授キボンヌ。
(でも米国の建国理念こそが「介入」の最大の根底にあるとは個人的には思うのだけれど)

俺自身は欧州の(ハバーマスとかジジェクあたりが言うような)カント的国際主義も
欧州中心主義の軛から脱しきれてないな、という印象を持ってるんだけどね。
24勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/04/24 21:09 ID:T8BGyqvv
>>23
なに、そうするとケーガンによれば
民主国家において、民主主義過程によって選好を変化されない合理的な個人は
国家としての不戦をいわば自生的に決定しうる、ってことですか?
2523:04/04/24 23:45 ID:???
>>24
ケーガンの論文中に民主的平和論への言及は特に無かったと思うので、
その点については確答できかねます。ただ肯定的な答えは出にくいかと思います。

というのも、ラセットに言わせれば民主的国家「単独」での属性が問題なのではなく、
二国間の「共有」属性としての民主性が成立した場合に、
はじめて戦争蓋然性の低下・非エスカレーションが成立するのだそうです。
ですから「民主国家はすべからく不戦の結論に至る」と言っているわけではない。

一言でいうなら、「民主国家”同士”はそうそう派手なドンパチはやらんだろう」ってだけの話かと。

で、「戦争をなくすため」に米国あたりにやらせると、
皆が民主国家になればいい→民主国家じゃない悪い子はいねがぁ!
と言う話になるわけで。
26名無し三等兵:04/04/25 07:10 ID:???
なんか、今回のイラク戦争を見ていると、石油のため(石油利権だけでは、軍事的出費が大きすぎ)というより、
アメリカは本気で民主的平和論に基づいて、イラクを攻撃したという印象を受けるよね。
アメリカの行動原理という点では、石油利権よりも、民主平和論のほうが、大きな影響力を持っているような気がする。
アメリカの国民も、石油のための戦争よりも、平和と正義のための戦争という建前のほうが好きそうだしね。
27名無し三等兵:04/04/25 07:33 ID:???
ところで社会主義国家同士が戦争した事実ってあったか?
28名無し三等兵:04/04/25 07:52 ID:EPGKQ+W/
>>26
独裁国家をもの凄く危険視してるからだろう。
中東なんて石油無くなったら独裁国家が暴走するのが目に見えてる。
石油以外に産業が無い国が独裁国家=北朝鮮みたいにファビョる
29名無し三等兵:04/04/25 09:19 ID:???
>>27
中ソ
30名無し三等兵:04/04/25 09:21 ID:???
>>27
中越
31名無し三等兵:04/04/25 09:29 ID:???
あ、そっか。
32名無し三等兵:04/04/25 10:21 ID:YE1aHlGw
たしかに、民主国家同士の戦争は少ないように見えるが、冷戦中は、西側として強大な敵がいるから一致団結する必要があったからだろ?
ただの軍事バランス論にもとづいたものだろ。
33名無し三等兵:04/04/25 10:25 ID:???
合従連衡ってやつだな。
民主平和論よりも、納得できる考えだとは思うが。
34名無し三等兵:04/04/26 02:39 ID:+YJy02zG
軍板の人間には信じられんだろうが、世界史板では民主平和論者の圧勝に終わった。
そこで論破された民主平和論批判者が、軍事板に助けを求めるつもりでスレ立てしたのだろう。
35名無し三等兵:04/04/26 03:00 ID:4ZxMj27J
ヘーロ
コス帝
T-72神
某研
旧支配者
等々、

数え切れない人智を超えた脅威が
存在するのに平和なんて来るはずがない
さしずめこの仮説は
偽りの安寧を解き
反T-72神を目論む
ヘーロとコス帝の陰謀である可能性が高い
つまりこの仮説の存在こそが
構造的矛盾の決定的証明なのだ

オブイェークト!
36名無し三等兵:04/04/26 03:29 ID:???
やはり軍事板だから評判悪いようだが、国際政治学やってりゃ必ず習うポピュラーな話だよ
どこまで信じられるかは別としてもな
37名無し三等兵:04/04/26 04:17 ID:uA67CXXS
だから、高度な民主国家の定義が不明確だってーの!
古代ギリシャのアテネとかも高度な民主国家なのか?
3823:04/04/26 04:23 ID:???
と言うか、この理論を否定するのは結構な難題だと思った。
「民主国家同士は交戦蓋然性がより高い」、あるいは
「双方が民主国家であるかどうかは交戦蓋然性に関係が無い」
事を立証しなければならんもの。

結論自体は結構言い古された、当たり前の事という気がするし。
まあ、それをきっちりとモデル化したという点がラセットの功績なんだろう。

問題とすべきははこの理論を根拠として「民主国家」が「独裁国家」の
民主化を「強制」する事の是非ではなかろうか?
39名無し三等兵:04/04/26 04:28 ID:DzpZgVdD
>>38
仮説を否定する必要はないよ。
「仮説を裏付ける具体的データが乏しい。」
批判には、これだけでよろしい。

仮説の主張者に挙証責任があるだけで、
批判者がわざわざ理論の成立しないことの証明をする必要がない。
40名無し三等兵:04/04/26 04:31 ID:???
>>37
ラセットが分析したのは1945年以降の国際関係だそうなので、
ケンカ売るならそれ以降の国家を取り上げるか、
「1945年以降」という区分そのものを批判した方が有効かと思われ。

世界史板の方、いらっしゃったらそちらでの議論の流れを
ざっと紹介していただけるとありがたいのですが・・・
(なんかログがDAT落ちしてるっぽいので)
41名無し三等兵:04/04/26 04:32 ID:???
>>36
軍事板だから評判が悪いって事はないと思うがね。
国際政治学の世界でも理論モデルとしての支持者は
ほとんどいないと思うが。

仮説の一つという意味でならまだしも、
まともな理論モデルが成立している学説ではないぞえ。
具体的な論拠が不明というのがこの学説に与えられている評価だ。
事実を重んじる軍事板の人間からしたら一顧だに値するまい。
42名無し三等兵:04/04/26 04:34 ID:???
>>40
そんな具体論による批判をする以前の話だよ。
43名無し三等兵:04/04/26 04:41 ID:???
>>40 確かに、用語の定義すらあいまいでは話ができませんな。

参考資料が上述のものだけではいかにも乏しいので、
これではまともな議論にならん罠。
4443:04/04/26 04:42 ID:???
失礼、>>42だった。
45名無し三等兵:04/04/26 06:10 ID:kib2Ty2u
今朝の讀賣新聞の朝刊でのキッシンジャーのコラムで、この仮説を取り上げてる。
キッシンジャー曰く
「民主主義諸国は基本的に調和するという仮説に基づく。
だが、その裏付けとなる証拠はあまりない。
立証に十分な数の民主主義国が存在したことが一度もないからである。」
46名無し三等兵:04/04/26 07:38 ID:???
これってカントだべ。
いかにも君主制が嫌いなアメリカ人が飛びつきそうな話だな。
47名無し三等兵:04/04/26 14:32 ID:xLj29C1G
>>40
>世界史板の方、いらっしゃったらそちらでの議論の流れを
>ざっと紹介していただけるとありがたいのですが・・・

世界史板の場合は、最初は「アメリカのプロパガンダ」「話にならない」「基準が恣意的」という批判が主だった。
ここらへんは、いまの軍事板と同じ。
そのあと、民主平和論者が盛り返して行くんだけど。

とりあえず、世界史板の民主平和論者が議論基準を明確にするためにかかげた「高度な民主国家」の定義は、

・「議会が国家の最高意志決定機関と明示され、複数政党制を維持し、
定期的で無記名で自由な男女普通選挙を行う政治体制の国家」

この定義に基づくと、英米戦争はまだ相互に男女普通選挙まで選挙権が拡大していないから、「高度な民主国家」同士の戦いとは言えないと言うことになる。
歴史的に、男女普通選挙制を達成した国家が出現したのは1919年のワイマール共和制からだから、
それ以前の戦争はすべて除外される。(パクス・デモクラティアではもっと恣意的に、細かく時代別に定義されているみたいなんだけども)
あと、ただ法的に民主制が整えられただけではダメで、民主主義が大衆に高度に根づくまでにあるていどの維持期間が必要となると言う観点から、
体制維持期間が基準として設けられている。維持期間は、ラセット(オリジナルはマイケル・ドイル)は3年。世界史板の民平論者は、10年みたほうがいいと言っていた。
維持期間については、民平論者にも諸説あるみたい。
48名無し三等兵:04/04/26 14:34 ID:RGdw20R3
ちなみに、戦争の定義は
「第5段階 (戦争)…戦闘による死者が、全部で少なくとも1000人以上であり、しかもそれぞれの参加国に少なくとも100人の死者が生じたか、あるいは、1000人以上の兵士が参加する国家間戦争」(これは、パクス・デモクラティアそのままの定義らしい)

それ以下の敵対行動レベル
      ↓
第1段階…軍事的対立が全くない
第2段階 (威嚇)…武力を使用するとの口頭による脅し
第3段階 (誇示)…動員、あるいは兵員や軍艦の移動などによる武力の誇示
第4段階 (武力の使用)…封鎖、敵国人の拘束、あるいは領土の占領、多少の負傷者を伴う衝突などを含む武力の限定的使用

世界史板では、どうしても

「議会が国家の最高意志決定機関と明示され、複数政党制を維持し、定期的で無記名で自由な男女普通選挙を行う政治体制を
現在進行形で10年以上維持できた国家同士の戦争( 戦闘による死者が、全部で少なくとも1000人以上であり、
しかもそれぞれの参加国に少なくとも100人の死者が生じたか、あるいは、1000人以上の兵士が参加する国家間戦争) 例」

を見つけることができなかったんだよね。
それで、戦争が専門分野である軍事板のみなさんに、この定義に引っかかる戦争例を知っているのなら、指摘してほしいんだけども。
49名無し三等兵:04/04/26 14:47 ID:dl7H0PDm
ちなみに、いま挙げられている戦争候補なんだけども、

イン・パ戦争は、第1次は、建国の混乱期。第2次、3次はパキスタンが独裁体制期。カシミール紛争(カルギル紛争)は、ゲリラと、インド軍の戦いだから、正規兵同士の戦争ではない。

英米戦争は、ともに、普通選挙制を達成していない。

フォークランド紛争は、アルゼンチンが軍事独裁期。

という、具合です。
50名無し三等兵:04/04/26 15:08 ID:???
何故に改行
51名無し三等兵:04/04/26 15:13 ID:???
世界史板の場合だと、民主平和論者が延々と折れルールを作り上げて行き
電波が乱入して、否定派が嫌になって試合放棄って所だが
いつの間にか勝利宣言してやんの。
52名無し三等兵:04/04/26 15:15 ID:???
勝利宣言ってのは相手方からの何らかの意思表示がないと
  ピエロだな
53名無し三等兵:04/04/26 15:19 ID:???
問題 1
>「第5段階 (戦争)…戦闘による死者が、全部で少なくとも1000人以上であり、しかもそれぞれの参加国に少なくとも100人の死者が生じたか、あるいは、1000人以上の兵士が参加する国家間戦争」(これは、パクス・デモクラティアそのままの定義らしい)

999人では戦争でなく、1000人なら戦争になる根拠は何か。
この部分が不明であり、恣意的。
母数を等閑にしている。 死者数/動員数  この動員数は無視なのだろうか。
54名無し三等兵:04/04/26 16:27 ID:???
>「議会が国家の最高意志決定機関と明示され、複数政党制を維持し、
>定期的で無記名で自由な男女普通選挙を行う政治体制を
>現在進行形で10年以上維持できた国家同士

によって

>戦争(戦闘による死者が、全部で少なくとも1000人以上であり、
>しかもそれぞれの参加国に少なくとも100人の死者が生じたか、
>あるいは、1000人以上の兵士が参加する国家間戦争)

に至る可能性の極めて高い国際紛争が
回避されてきたことを証明しないと無意味ぽ

「定義した現象」が
「史上に存在しない」事しか言っていない

55名無し三等兵:04/04/26 18:40 ID:???
上に書かれたところだけ見ると、少ないサンプル、恣意的な定義、
因果関係の説明不足という印象。牽強付会の感があるなあ。

まあこの理論が認められたとしても、これが即座に
「恒久世界平和」に繋がるわけではないでしょう。
テロ・ゲリラ・内戦も無くなると言っているわけではないもの。
「国家間の大規模な正規戦」のみが対象であるようだし。

とりあえず原書と邦訳を入手したので、ちょっと読んでみます。
56名無し三等兵:04/04/26 20:50 ID:???
要するに神学論争なんだよねこれ
神学論争の問題は、いくら結論が出ても現実が変わるわけではないってこと
激しく無意味だったりする。
57勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/04/26 22:51 ID:???
>>25
ありがとう、大体わかりました。
しかし個々の国家の属性として保有する「平和」ではなくて
二国間での関連が保有する「平和」なのね。
してみると米国等の民主国の戦争については説明がつくわけか。
>>55氏の言うように、内戦はどうするのかは興味があるけれど。

国連中心主義が失敗に終わったんで、二国間関係なんだろうけど
どこの業界でも考える事は似ているね。
58名無し三等兵:04/04/27 15:49 ID:???
一年前に、Power and Weaknessを読んだときは卒倒しそうなほどの衝撃を受けたんだけど
まだケーガン論文は有効なのかしら。
59名無し三等兵:04/04/27 16:08 ID:???
ハーバマスを筆頭に欧州知識人のケーガン論文に対する理想主義的な反論は弱すぎ。
まったく太刀打ちできてない。
60名無し三等兵:04/04/27 17:45 ID:s/7EInYx
>>51
>電波が乱入して、否定派が嫌になって試合放棄って所だが
>いつの間にか勝利宣言してやんの。

>>52
>勝利宣言ってのは相手方からの何らかの意思表示がないと
>ピエロだな

世界史板でも、普通に、民主平和論は認められてたよ。
民主国家同士での戦争例が、その数でみて、少ないという傾向は否定できないと。
批判者は、反証例を見つけてやるって、それぞれの地域を探してみようと、言っていたが、結局見つかられなかった。
新しく発見されるであろう反証例を、けっこう期待していたんだが。
批判者が、ちゃんと高度な民主国家間での大規模な戦争例が、いくつか指摘できていたら、議論の流れもちがっていたと思う。
世界史板の住人では、反証例が発見できなかったというのが事実で、いやになって試合放棄したのとはちがう。
61名無し三等兵:04/04/27 17:48 ID:s/7EInYx
>>56
>神学論争の問題は、いくら結論が出ても現実が変わるわけではないってこと
>激しく無意味だったりする。

いや、神学論争とはちがうと思います。
たとえば、英仏独は、有史以来慢性的な交戦状態にありましたが、最後にナチズムが崩壊してドイツが民主化して以降、大規模な交戦例はありません。
これは、連合軍側の民主平和論政策の勝利であるとも言えます。
民主平和論は、強力な現実的拘束力を持つのです。そうでなければ、アメリカも重要視しないでしょう。
62名無し三等兵:04/04/27 17:53 ID:???
>>60

>>54
>「定義した現象」が
>「史上に存在しない」事しか言っていない
63名無し三等兵:04/04/27 17:55 ID:???
>>56
「現実を変えるために自陣営に有利な結論を出す」ので無意味とは言えない。
まあ、そこらへんも含めてまさに神学論争だが。
>>61
民主平和論の提唱者の敵国が「非民主国家」呼ばわりされるのがオチですよ。
あれ、この論法どっかで見たな……
64名無し三等兵:04/04/27 17:59 ID:???
そりゃ「民主国家」自体の例が恐ろしく少ないんだから
戦争例も少なかろう
65名無し三等兵:04/04/27 18:00 ID:???
1 民主国家の定義が曖昧、どんな国でもイチャモンつければ非民主主義国家になってしまう
2 戦争の定義が曖昧、死者999人なら戦争で無く、1000人なら戦争ってどういうこと?
3 結局神学論争にすぎない。
66名無し三等兵:04/04/27 18:01 ID:???
「マクドナルドと戦争の不思議な関係」を
思い出しますた。
67科学的社会主義終末派:04/04/27 18:08 ID:???
>>61
異教徒の世迷いごとだ
T-72神の終末のために

ロシア人は
ひたすらウオッカとパイの準備をし
アメリカ人は
ひたすらジャンクフードをあまねく世界に進出させ
イギリス人は
ひたすら殺人許可証を発行し
イタリア人は
ひたすら女をくどき
ドイツ人は
ひたすら国防軍を再建して戦車を作り
日本人は
ひたすらエコノミックアニマる

ことで成立したのが、
あらゆる意味で人類至福の時であった
「戦後和解レジーム」である

オブイェークト
68名無し三等兵:04/04/27 18:13 ID:???
オブイェークト
69名無し三等兵:04/04/27 18:17 ID:???
「民主国家」=米の同盟国
なんだから、同盟国間で戦争やるわけがない。
いろいろこねくりまわしてみても実際はこの程度の理屈。
70名無し三等兵:04/04/27 18:22 ID:???
非民主主義国家と認定されると、十字軍ならぬアメリカと同盟国軍にタコ殴りされるわけだ

「日本国は民主主義国家ではない、なぜなら天皇などという選挙で選ばれた
訳でもない君主が存在するし、1票の格差は5倍以上に達する不公平がある
このような国は正しい民主主義国家と認定できない」
71名無し三等兵:04/04/27 18:27 ID:41wWKLmE
>>53
>999人では戦争でなく、1000人なら戦争になる根拠は何か。
>この部分が不明であり、恣意的。

フォークランド紛争は正規兵の死者950名ていどだったけど、パクス・デモクラティアでも戦争に分類されている。
999人なら、戦争に分類されると思う。ここらへんは、ファジー。

よく指摘されることではあるが、べつに基準が恣意的というのは当たらないと思う。
たとえば、死者1〜999人なら小規模、1000〜2350人なら大規模、2351〜5000人なら小規模、5001〜10000人なら大規模と言うように、まったく無秩序に、意味不明に基準を作っているわけではない。
もしそうなら、完全に恣意的という指摘は正しいが、しかしあくまでも、最低基準として1000人という基準を設けているのであり、
それ以上なのなら1001人でも、2000人でも、5万人でも、100万人でも戦争だと述べているので、ご都合主義という点で恣意的というわけではない。
最低基準は、あくまでも民主平和論の主旨が「高度な民主国家間で大規模な戦争はない」というものであるから必要。
最低基準を設けなければ、演習中のアクシデントも戦争に含まれてしまい、統計上、収拾がつかなくなる。
それは、かえって、正確な民主国家体制同士の戦争可能性の研究を妨げることになるだろう。
72名無し三等兵:04/04/27 18:33 ID:???
民主的平和論の主旨は
「高度な民主国家間では(それ以外の国家間では不回避の)
大規模な戦争が回避される」
ことを証明しないとダメなんじゃねえの?
73名無し三等兵:04/04/27 18:35 ID:???
なんか、民主国家同士では大規模な戦争が起きないのでは?という指摘と、
アメリカ帝国の覇権と安定を揺るがす存在は許さない、というのを好んでごっちゃにしているひとがいる感じ。

結局、民主主義の敷衍の時代は、同時にアメリカ帝国の成長期に当たって、結果としてパクス・デモクラティアって証明不能な気がする。
今までは、証明できなかったし、今後は帝国としてのアメリカが、辺境へも覇権を投射して、安定を図ろうとするんじゃないのかしら?
とか空気も読まずに書いてみた。
74名無し三等兵:04/04/27 18:35 ID:???
>>72
それが偶然なのか、単なる戦争コストの上昇によるものか見分けつかないしね
75名無し三等兵:04/04/27 18:50 ID:ib8yUGsT
神学論争という指摘は無意味だと思われます。
その論争は、べつに軍事板でなくてもできると思うからです。
もっとも戦争に通じている軍事板でありますから、世界史板よりも徹底して戦争史を検討する能力があるはずです。
その能力を発揮するべきではないでしょうか?
民平批判者は、あくまでも反証例の有無にこだわるべきでしょう。

ここで、「史上なかったことの証明でしかない」と述べているひとは、軍事板の住人として「高度な民主国家間で大規模な戦争はない」という事実そのものは認めておられるのでしょうか?

民主国家の定義があいまいという指摘がありますが、
議会の最高機関としての明示も、複数政党制の有無も、定期的な普通選挙も、その維持期間もじゅうぶん客観的にチェックできると思われます。
外見的な民主制を装っている国もありますので、「国内の大手メディアによる、活発な行政府批判が行われているか?」という項目をくわえてもいいと思います。
大手新聞を入手すれば、それも客観的にチェックできるからです。

民主平和論は、じゅうぶんに客観的検証が可能な理論なのです。
76名無し三等兵:04/04/27 18:55 ID:???
>>75
やっぱり神学論争だね
「高度な民主国家」ってのも主観だろ?
ファシズムやナチズムを生み出したのが民主主義であることはどう思う?
あれも民主主義の1形態だぞ。
77名無し三等兵:04/04/27 19:01 ID:???
極端な話
バーナードなりαケンタウリなりに存在する「高度な民主国家」
と地球上の「高度な民主国家」の間に「大規模な戦争が無い」

主因を「技術的困難」ではなく「高度な民主国家」に求めているようにすら見えるんだよ

>たとえば、英仏独は、有史以来慢性的な交戦状態にありましたが、
>最後にナチズムが崩壊してドイツが民主化して以降、大規模な交戦例はありません。
>これは、連合軍側の民主平和論政策の勝利であるとも言えます。
>民主平和論は、強力な現実的拘束力を持つのです。そうでなければ、アメリカも重要視しないでしょう。

コレとか特に
78名無し三等兵:04/04/27 19:17 ID:PVBEW7vU
>>70
>日本国は民主主義国家ではない

ちなみに日本は、議会(国会)の最高機関性の明示も、複数政党も、定期的な普通選挙も、活発な行政府批判を行う国内の大手メディアも存在しますので、立派な民主国家です。
79名無し三等兵:04/04/27 19:23 ID:NcGys7nY
>>76
>あれも民主主義の1形態だぞ。

ぜんぜんちがう。
ファシズムは大衆迎合主義であって、民主主義ではないよ。
なぜならば民主主義とは、議会制民主主義を指すから。
民主主義を多数決原理だけに注目して考えるから、そんな誤解が出てくる。
議会主義と自由主義が揃わないと民主主義じゃないよ。
一党独裁制と全権委任法が存在している時点で、ナチズムは議会制民主主義国家ではない。
80名無し三等兵:04/04/27 19:38 ID:???
>>78
>>79

まさに神学論争ですなw
81名無し三等兵:04/04/27 19:43 ID:???
ハイル!
ジークハイル!
ハイルヒトラー!
拍手と喝采
でつつがなく進むのもまた
議会制民主主義だ
82名無し三等兵:04/04/27 19:49 ID:???
>>79
議会制民主主義国家がナチスに全権委譲した
つまりナチズムは議会制民主主義国家の高度な形である。
民衆が望んで民主的に移行したんだから、仕方がない。
ハイル・ヒトラー

ラベルを付け替えても中身は一緒
ラベルにこだわるラベル職人にはわからないだろうが。
83名無し三等兵:04/04/27 19:53 ID:???
今アメリカを牛耳っているネオコンが好んで使う言葉に
新世界秩序(ニューワールドオーダー)というのがあるが
要するに超大国アメリカの軍事力、経済力を背景に
世界を民主化、市場化してしまおうということだな

これは一時期極左などが好んで使った「世界同時革命!」とかと
テイストはほとんど同じなんだが
彼らネオコンが元々は左派やトロツキニストの集まりだったことからも
合点がいく話だ


84名無し三等兵:04/04/27 20:47 ID:???
邦訳の「日本語版への序文」にはこの理論が冷戦時の対共産圏「封じ込め」政策に変わる
新しい政策であることを明確に述べている。この理論の問題はまさにそこにある。

ラセットの定義する「民主国家」同士の大規模正規戦がないことは認めよう。
だが、「民主国家」と言われる国家同士での戦争に至る蓋然性が低いという事と、
その原因が「民主主義にある」という事の因果関係は未だ自明ではない。
特に1945年以降の冷戦と言うファクターに対する説明が無いのは致命的だ。

たとえ経験則としてこれを認めたとしても、これが「民主化支援」の
名の下での介入を正当化する材料には全くならない。

この理論に基づいて国際政策を考えたとしても、
国連等によるマルチラテラルな民主化施策を選ぶか、
ユニラテラルな民主化施策を選ぶかは全く別問題のはずだ。

ラセットは「誰にその仕事をする資格があるか?」と言う問いを無視している。
その問いに答えない限り「アメリカのプロパガンダ」との謗りは免れないだろう。
85名無し三等兵:04/04/27 20:54 ID:???
いや、スルーされても言ってみるんだが、
パックス・デモクラティアと、アメリカと言う世界帝国の秩序認識をごっちゃにするのやめよう。
86名無し三等兵:04/04/27 21:02 ID:HFhSbtlS
>>82
>民衆が望んで民主的に移行したんだから、仕方がない。

だから、それがただの大衆迎合主義って言ってるんでしょ。
きみがナチズムを高度な民主主義の発展形と考えるのは勝手だが、
ファシズムと議会制自由民主主義国家は、政治学的にちゃんと識別されている。
全権委任法が通過した時点で、体制論的にドイツは議会制民主国家から、ファシズムになったって言ってるの。
民主的に移行したが、移行した時点で、もはや民主国家ではなくなってるの。

ちゃんとまえもって定義づけされた形で、ラセットを始め民平論者は議論してるんだから、ちゃんとフェアなんだよ。
あくまでも民平論を論破したければ、その定義に同調して、その論理内での自己矛盾や事実との齟齬を指摘するべき。
きみはただ、民平論者とは議論する気がないと言ってるのと同じだよ。
87大渦よりの来訪者:04/04/27 21:30 ID:???
すげぇな……何かの宗教の教典を読んでいるかのようだ。
大概の宗教の教典は、まだしもこれよりは判り易く書いてあるが。
88名無し三等兵:04/04/27 21:36 ID:???
>86
横から口を挟んでみる。
つまり、高度な民主国家、というから誤解を招きやすいわけで、
「ある条件を満たした」
ということでいいんだよね。

あと、ラセットの論て経済との絡みはどうなってますか。
89名無し三等兵:04/04/27 22:19 ID:???
>>87
すまんが嫌味を言わせてもらっていいか?
仮にも大学生だったらこれくらいの議論を理解しろとまでは言わんが、
せめて理解する努力はしてくれ。これを宗教呼ばわりするのはなぁ…。
90名無し三等兵:04/04/27 22:36 ID:???
>>89
いや、だって証明されていないじゃないか
お粗末すぎるよ
91名無し三等兵:04/04/27 22:38 ID:???
>>84-85
Democratic peace theory(むしろhypothesisか?)って、
確かに政策的なインプリケーションは多分に意識しているんだろうし、
クリントン政権期の「関与と拡大(engagement and enlargement)」政策は
これに影響を受けているんだろうけど、そもそもは学説の1つに過ぎない訳で。
「アメリカのプロパガンダ」だの「非民主国家認定されると戦争を吹っかけられる」だのは
民主化「政策」に対する批判になりえても、学説そのものの批判にはならんよなぁ。
そういう意味で>>84の後半部分は、ラセットにそれを問うのはお門違いなんじゃない?
#てか、そもそも今の米政権保守派はこんなリベラルな学説に依拠してるのか?

>>86 >>88
「高度な民主国家」のoperational defintion(作業定義)って奴だね。
客観的に指標化できる定義が実証研究の前提だから。
92名無し三等兵:04/04/27 22:58 ID:???
>>90
いや、そうじゃなくってさ、仮にも大学生なら
これくらいの議論の筋道くらいちゃんと追えるでしょってこと。
文系のゼミだったらこういう議論くらいよくあるだろうし、
理系だって思考の根本においては違いはないはず。
そういう思考プロセスをすっ飛ばして「宗教の経典みたい」って
一言で済ますのは知的怠慢じゃないかって言いたいのよ。
93勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/04/27 22:59 ID:???
"論"なんだから、別に数学的に厳密に証明される必要はないのでは。
帰納推論が無意味だとは誰も言わないのに
こういうところで保守的な人が多いな。
94名無し三等兵:04/04/27 23:02 ID:???
アメリカと同盟関係にない自由主義的な議会制民主主義国家(かつ経済的に豊かな国)ってある?
それがないと、単にアメリカと同盟してるからアメリカと戦争にならんって
当たり前のこと言ってるだけのような・・・
95名無し三等兵:04/04/27 23:02 ID:???
>>92
しかし、例が少ない話だし、結局、民主主義国家が独裁に相転移することは止められなくて、戦争に陥った例が2件あるわけで、
それは独裁国家による戦争だ、と切り捨てて良いのだろうか?とか思ったまま書いてみる。
96名無し三等兵:04/04/27 23:03 ID:???
>>94
それは、アメリカと言う世界帝国の、秩序認識がそうだってだけじゃない?
豊かな領域と通商するのが、通商帝国だし。
97名無し三等兵:04/04/27 23:04 ID:???
滅茶苦茶古いが英蘭戦争はどう?
あの戦争の理由はイギリスのオランダの経済発展に対する嫉妬だが。
98名無し三等兵:04/04/27 23:05 ID:???
「自由貿易体制が維持されてる」という条件も必要ですな。
99名無し三等兵:04/04/27 23:05 ID:???
元々無理がある論だからこそ、激しく論理武装に走るんだろうな
ソ連崩壊時、あれは本当の共産主義じゃないとか言ってた進歩的知識人みたいな…
100名無し三等兵:04/04/27 23:08 ID:???
>>96
だからこそ民主平和論っつー1面的な論では駄目なんじゃない?
デモクラシーだけで平和も戦争もあり得ない、その他の要素が重要ってことは
軍事板の住人ならよく理解していると思うが。
101訂正:04/04/27 23:09 ID:???
×デモクラシー
○イデオロギー
102名無し三等兵:04/04/27 23:09 ID:???
まあ、あと10年で資源が尽きるとかそういう状況にならん限り、
先進国間で戦争しようとは誰も思わないよね。
10396:04/04/27 23:10 ID:???
>>100
まさしくその通りで、だから漏れは民主平和論には懐疑的なんだけどね。
何度もスルーされている、秩序認識として民主平和論利用と、普遍的に適用できる仮説とを、分けた方がいいんじゃないか、と言っているのは漏れだったりするんだけど。
10496:04/04/27 23:12 ID:???
>>101
あれ?イデオロギー?
イデオロギーだけで平和も戦争もありえない…うん、まあ、そうなんだけど。
105名無し三等兵:04/04/27 23:12 ID:???
>>95
民主体制の崩壊は重要なテーマだと思うけど、体制の属性が
変わってしまった以上それは既に別の領域の問題にならない?
サンプルが少ない点には同意。
106名無し三等兵:04/04/27 23:15 ID:???
とりあえず漏まいら全員「最新版 安全保障学入門」の35〜37頁を読め。
議論の前提が共有されてないから入り口のところで堂々巡りしてるぞ。
107名無し三等兵:04/04/27 23:16 ID:???
軍事板の人間は、国家がどのような体制をとろうが戦争を起こすのは理解しているわけで
民主主義だろうが共産主義だろうが独裁だろうがやることは同じだと
幾多の戦史が証明している。
108名無し三等兵:04/04/27 23:19 ID:???
>>105
しかし時間軸としては民主主義の選択の後にあったわけだから、民主主義が戦争を長期にわたって抑止しうる、とも言えないような。
むしろ民主主義があえなく独裁へ相転移し、それを民主主義だった社会が支持してしまう例として、残しておくべきじゃないかな?
切り捨てて良い状況とは思えないけれど。

>>106
軽く引用キボン。
109名無し三等兵:04/04/27 23:22 ID:???
結局重要なのは民主主義より民度でしょ。
110名無し三等兵:04/04/28 18:36 ID:???
ふと思う。
ファシズム国家同士の戦争というのも歴史上例が無いはずなんだがどうよ。
111名無し三等兵:04/04/28 19:11 ID:0wjpQ/bw
世界史板のスレを見てた者だけど、世界史板のスレにくらべて、けっこう冷静に議論してるんだね。
世界史板では、スレの前半は、「アメリカのプロパガンダだ!」っていう感情的な意見がほとんどだったよ。
世界史板は2ちゃんにはめずらしく、けっこう左翼というか、反米主義者が多くてね。
軍事板であるがゆえに、反米親米関係なく、ほんとうの意味でクールに、戦争可能性論としての民主平和論を検討できるんだね。
ここらへんはさすがだと思ったよ。
112名無し三等兵:04/04/28 19:15 ID:???
>>110
>ふと思う。
>ファシズム国家同士の戦争というのも歴史上例が無いはずなんだがどうよ。

第2次世界大戦の枢軸国同士の戦争例がないというのはそうかもしれないけど、
ファシズムを広く独裁体制と解釈すれば、けっこうあるでしょ。
イラン・イラク戦争とかもそうなんじゃない。中ソ紛争とか。
113名無し三等兵:04/04/28 19:17 ID:???
>>112
独ソ戦も・・・
114名無し三等兵:04/04/28 19:25 ID:???
仮説であって確定しているとは言えないよな

二次大戦前も、先進国同士の戦争は一次みたく大規模な死傷者と経済損失が出るだけだから起こらない、
なんて仮説が信じられていたらしいしね
115名無し三等兵:04/04/28 21:04 ID:???
まぁこれまでの議論から言える事としてはサンプル数の少なさが
理論としては致命的であるということかな

この理論における民主主義国家の定義だと、これまでの歴史上で
有意なほど民主主義国家が存在していたとは言い難いことは誰もが認めるところだろうね。

このように十分な行為主体が存在しない社会においては、予定調和的・自生的・
理想主義的な秩序が一見して存在しているように錯覚してしまう事は良くある事で、
そのような批判について、民主的平和論はどう反論しているのかな?

例えば十分に自動車が普及していない社会においては、交通ルールがなくとも
別段不自由はないわけで。
しかしながらある一定数を超えて自動車が普及すると、例えば通行方向を決めたり
信号を設置したりするなどの強制的なルールが必要不可欠になってくるわけ。

それと同じように、「民主主義国家同士は戦争しない」のは国家体制が何らかの影響を及ぼしているんじゃなくて、
ただ単に「民主主義国家の数が少ない」事に理由を求められることも十分に考えられるわけで。
この理論によって他国の民主化を推し進めるのなら、それはむしろこの理論自体が
「民主主義国家同士の戦争」という状況を将来つくりだすのかもしれない。
116名無し三等兵:04/04/28 21:19 ID:???
も一つ言えば、民主的平和論はその説明変数として「二国間の属性」という
国内体制の要素を持ち出しているけど、それで十分なのかね?

通説的な国際政治学理論では国際政治を描写するにあたり、国内的要素であるユニットレベルと
国際社会的要素であるシステムレベルに分けて両者を混同しないように厳に戒めているけど、
民主的平和論では戦争をユニットレベルのみの説明で済ましているように見えてしまうが。

普通に考えて、1945年以降においては国連成立など、システムレベルにおいて
戦争発生を防ごうという発想が強くなったといえるだろう。
このようなシステムレベルでの変動が戦争発生可能性にどのような影響を与えたのか?
という事に対して、民主的平和論はどう整合性をとっているのか、民主的平和論者に説明して欲しいな。
117名無し三等兵:04/04/28 23:20 ID:???
単に自動車の数が少なければ交通事故も起こらないってことだな
118名無し三等兵:04/04/28 23:31 ID:???
ディーゼルエンジン車もガソリンエンジン車も交通事故を起こしまくってる
しかし電気自動車同士ではいまだ交通事故は起こっていない。
これにより電気自動車同士では交通事故が起こりにくいという理論が正しいことが判る。
119名無し三等兵:04/04/28 23:35 ID:???
>>118
その通り

世の中裁判官同士の犯罪はほとんど聞かない
したがって、世の中の人間を裁判官にすれば犯罪は少なくなるだろう。
120名無し三等兵:04/04/29 07:21 ID:???
>>112
ファシズムと独裁体制はまったくの別物だよ。
民主主義と議会制が別物であるのと同じ、あるいはそれ以上に。
121名無し三等兵:04/04/29 08:34 ID:M2O1BfHz
>>120
>ファシズムと独裁体制はまったくの別物だよ。

こういう指摘する人はけっこういるけど、これってちゃんと客観的にチェックできる基準かなにかあるの?
これこれの法律があるところはファシズムで、独裁ではないとかいう基準が。
民平論は、一応ちゃんと民主国家を定義できてるけど、ファシズムのはっきりした明確な定義って聞かないんだよなぁ。幅広く、都合よく使われる幽霊みたいな言葉。

せまい定義にこだわれば、イタリア・ファシズム以外は、みんなファシズムではないと言うことになるだろうし。
122名無し三等兵:04/04/29 09:22 ID:???
>>121
そこなんだよね
そりゃ学問の定義としては、ファシズムと民主主義は違うだろうけど
そこら辺の話をしても神学論争にしかならない。

具体的にどう違い、どのように抑止力となり得るかが提示されなければ。
123名無し三等兵:04/04/29 09:25 ID:???
test
124名無し三等兵:04/04/29 10:02 ID:dDSNO5we
@民主化させるために開戦!
A他所で非民主国家誕生
B悲しいかな@に戻る。
125名無し三等兵:04/04/29 10:06 ID:???
>>108
規制解除されたので亀レス。

---
3. 国家からみた戦争の生起

 国家の対外行動は、国際システムの構造や国家間の相互作用といった外部環境からの刺激に
反応した結果であると同時に、国家の内在的要因によっても影響を受けている。ここでは、国家の
政治体制や国内社会の属性などから戦争の発生を説明する諸理論を検討する。

(1) 民主国家の平和志向性

 カントは「永遠平和のために」において、国際平和を制度的に保証する鍵は、各国の政治体制が
民主的になることであると説いた。民主国家のほうが非民主国家よりも平和志向的であるという考
えは、従来、理想主義者に強く支持されてきた仮説であり、最近でも、安全保障政策の一環として
民主化の推進を唱える主張がなされている。しかし、戦争遂行の決定が国民の意思に委ねられる
ことで、国家ははたして戦争行動に慎重になるのであろうか。
 右記の仮説が成り立つためには、第一に、国内世論が政治指導者の政策決定をコントロールし
ており、第二に、世論が平和志向的であることが証明されねばならない。一般的に、民主国家の政
治指導者は選挙によって公職に就く以上、世論の動向に敏感である。しかし、国民が安全保障問
題に関して持つ情報量は限られており、その関心度も他の国内問題ほど高くはない。ここに、政治
指導者によって世論が操作される余地が存在する。また、人間の本性に立ち戻るまでもなく、世論
が政府を駆り立てて戦争行動を引き起こす場合があることは、過去の歴史が示すところである。
 過去二世紀に遡って国家単位の参戦頻度を調べた多くの実証研究は、民主的国家と非民主的
国家との間で際だった違いは存在しないという結論に達した。しかも、1970年代前半までは、むしろ
民主国家の方が戦争に参加する傾向が高いことが指摘されている。しかし、二国間単位でみた場
合には、民主国家同士の戦争はきわめて稀であることが実証されている。(25) つまり、民主国家が
平和志向的であるとはいえないが、民主国家同士が戦争することはほとんどないということになる。
126名無し三等兵:04/04/29 10:08 ID:???
 しかし、右記の実証結果に対する理論的説明は必ずしも十分なものではない。文化的制約説に
よれば、民主的な政治文化を共有する国家間では、双方の指導者が紛争の平和的解決を期待す
るため、戦争に発展する確率は低いと説明される。また、制度的制約説は、武力行使が制度的に
制限されている国家間では、双方が武力行使に伴う政治コストを考慮して、現状維持か交渉によ
る問題解決が選択される傾向が高いと論じている。(26) どちらの説明も、民主国家の平和志向性
を前提とした議論であることに違いはない。したがって、必ずしも平和志向的ではない民主国家が、
それらの国同士でなぜ戦争を回避するのかという説明にはなっていないのである。
 さらに、これまでの実証研究は、分析方法上も幾つかの問題を抱えている。第一に、少なくとも
1970年代前半まで、非民主国家の絶対数が民主国家のそれを圧倒的に上回っている以上、民主
国家間の戦争が少ないのはある意味で統計上当然の結果である。第二に、分析対象となるサンプ
ル数が少ないため、逸脱例の存在は仮説の信憑性を著しく損なうことになる。第三に、民主体制の
認定基準は研究者によって異なる。仮に複数政党制と普通選挙という形式的要件を満たす場合を
民主国家と呼ぶとしても、民主的規範やルールの定着度において、国家間にはかなりの格差が存
在するのである。よって民主国家は非民主国家と戦争をしても、民主国家同士は戦わないという仮
説を、国家レベルの分析から実証するのは困難である。
 民主的な政治体制かどうかではなく、体制移行期の制度的脆弱性にこそ戦争の原因があるとの
主張を展開したのがマンスフィールドとスナイダーである。そして、民主化過程にある国家が参戦
する確率は、その他の国家(安定した民主主義国、安定した権威主義国、非民主化過程にある国
家)と比べて平均60%以上も高いことを実証した。(27) 仮に民主国家同士の戦争は起こり難いとの
経験則を認めたとしても、民主的平和論が想定するように、民主化の促進が世界平和を実現する
保障はないのである。
127名無し三等兵:04/04/29 10:12 ID:???
(25) Steve Chan, "Mirror, Miror on the Wall: Are the Freer Countries More Pacific?," Journal of
Conflict Resolution, Vol. 28, No. 4 (December 1984), pp. 617-648; Erich Weede, "Democracy
and War Involvement," Journal of Conflict Resolution, Vol. 28, No. 4 (December 1984), pp.
649-664; Bruce Russett, _Grasping the Democratic Peace: Principles for a Post-Cold War
World_ (Princeton: Princeton University Press, 1993) (鴨武彦訳 「パクス・デモクラティア―
冷戦後世界への原理」 東京大学出版会、1996年)。
(26) 文化的制約説は、民主国家間の戦争が起こりにくいことだけを説明するのに対して、制度的
制約説は紛争当事国の一方に民主国家を含む戦争の頻度が低くなることも示唆している。
James Lee Ray, _Democracy and International Conflict: An Evaluation of the Democratic
Peace Proposition_ (University of South Carolina Press, 1995), pp. 1-46.
(27) Edward D. Mansfield and Jack Snyder, "Democratization and the Danger of War," Inter-
national Security, Vol. 20, No. 1, (Summer 1995), pp. 5-38.
---

出典:
武田康裕「戦争と平和の理論」(防衛大学校安全保障学研究会・編著「最新版 安全保障学入門」
 亜紀書房、2003年、第2章、35〜37、44頁 所収)
128名無し三等兵:04/04/29 10:23 ID:???
こうやって引用した一節を見るとこのスレで批判されている点はほぼ網羅されているな。

>>121
有名なところではJuan Linzの全体主義体制と権威主義体制の区分があるよ。
詳細は面倒なのでググって下さい(w
129名無し三等兵:04/04/29 12:56 ID:BNwycTjX
>>128
>有名なところではJuan Linzの全体主義体制と権威主義体制の区分があるよ。
>詳細は面倒なのでググって下さい(w

細かいことを言うようだけど、全体主義と権威主義が独裁強度によって区別されると言うのはよくわかるけど、それとファシズムの定義とはちがうんじゃないの?
あくまでも全体主義と権威主義のちがいであって、ファシズムと全体主義の区別ではないと思う。
民主主義とファシズム、全体主義と権威主義のちがいは明確だが、ファシズムと全体主義のちがいは明確ではない。
ファシズムはあまりに多義的に使われているために、ファシズムを広い意味で独裁体制ととらえるのはべつにまちがってないと思うが。
130名無し三等兵:04/04/29 13:12 ID:???
>>126
>民主化過程にある国家が参戦する確率は、その他の国家(安定した民主主義国、安定した権威主義国、非民主化過程にある国
>家)と比べて平均60%以上も高いことを実証した。(27) 仮に民主国家同士の戦争は起こり難いとの
>経験則を認めたとしても、民主的平和論が想定するように、民主化の促進が世界平和を実現する
>保障はないのである。

そりゃそうだよ。
だから民平論者は、民主主義が根づくまでに相当の維持期間の必要性を認めているんだよ。
急な民主化が、かえって混乱を招くのは当然。でも、それは民主化の欠陥ではなく、あくまで混乱期であるがゆえだ。
あくまでも民主平和論の主旨が、「高度な民主国家間」の戦争回避性であることに注目してほしい。
相当に維持期間を経た民主国家間には、まったく交戦例はない。あるのは維持期間10年以下の不慣れな民主国家間の交戦例のみ。
維持期間が増せば増すほど、非交戦性は強化される。
むしろ、これは民主主義の浸透性が、いかに戦争回避に大きな影響を与えるかの証左になるだろう。
131名無し三等兵:04/04/29 13:17 ID:???
>>128
網羅されている…のかな?
漏れの個人的認識としては、ニ国間戦争と、他国間戦争とをわざわざ分けること自体が、かなり恣意的だと思うんだけど。
つまり、戦争は、もはや一国だけで行えない。ヒトラーの瀬戸際政策がポーランドまで逝っちゃったのは、ポーランドごときでは、英仏が戦争には踏み切らない、という誤算があったから。
ヒトラーが、民主主義的指導者で無い、というのは明らかだとして、
英仏が民主主義であったと仮定すると、英仏は二国間以上の枠組の戦争を想定して、外交と軍備をしていたことにならないかね?

つか、戦争が二国間で済んでしまう時代は、それ以前に終わっているような…。

民主主義国が、他国を巻き込んで、多国間スキームでの軍事システムを構築し、これを能動的に運用した場合、戦争回避的といえるのかなあ?
やっぱり、普遍的な仮説と見るより、アメリカと言う世界帝国の秩序認識として見た方がいいんじゃない?>民主平和論
132名無し三等兵:04/04/29 13:31 ID:DwJzmgs3
>>116
>普通に考えて、1945年以降においては国連成立など、システムレベルにおいて
>戦争発生を防ごうという発想が強くなったといえるだろう。
>このようなシステムレベルでの変動が戦争発生可能性にどのような影響を与えたのか?

国連は成立したけど、べつに、民主国家同士以外の組み合わせだったら、国連加盟国間でも戦争あったでしょ?
国連は冷戦中、半死状態にあったからあんまり関係ないよ。完全にないとは言えないけど。
そもそもNATOやワルシャワ条約機構などのような軍事同盟は、自由民主国家同士・共産国同士という先だった前提がある。
あくまでもイデオロギー的な理由が本質で、その他の同盟関係は表象でしかないよ。
ではどうして米ソは冷戦期間中、有効で蜜月の同盟関係を結べなかったのか? という問題が出てくる。
また、フランスはNATOから脱退したが、民主国家と交戦したりしていない。
ぎゃくに、ソ連はワルシャワ条約機構のハンガリーやチェコに軍事進駐している。

民主国家間の非交戦性が本質であって、それがあったからこそ民主国家同士は有効な軍事同盟を維持できていた。
133名無し三等兵:04/04/29 13:42 ID:???
>>132
そうなの?

>>125だと、
> 過去二世紀に遡って国家単位の参戦頻度を調べた多くの実証研究は、民主的国家と非民主的
>国家との間で際だった違いは存在しないという結論に達した。しかも、1970年代前半までは、むしろ
>民主国家の方が戦争に参加する傾向が高いことが指摘されている。しかし、二国間単位でみた場
>合には、民主国家同士の戦争はきわめて稀であることが実証されている。(25) つまり、民主国家が
>平和志向的であるとはいえないが、民主国家同士が戦争することはほとんどないということになる。

↑ってことなんだけど。
134名無し三等兵:04/04/29 13:49 ID:???
>>132

>民主国家間の非交戦性が本質
それを証明しなければならないわけだが、結果から無理矢理原因を抜き出して
いるような感じだな。
135名無し三等兵:04/04/29 14:03 ID:???
>>134
>>125だと、カントまで遡っているね。
デモクラツツ・ファイツ・イン・アングリーちゅう言葉もあるから、民主主義社会が常に平和志向とも言えまい。
136名無し三等兵:04/04/29 15:20 ID:???
民主的に、反米政策をなす行国があり、米国に対抗手段がなく、結果、米国
に打撃を与える国が存在するとしたならば、米国は、その行為を受け入れ
るのかどうか考えてみると。
137名無し三等兵:04/04/29 15:24 ID:???
>>136
アメリカと言う世界帝国は、戦争以前にさまざまな「対抗手段」をとることで外交手段としている。
まず「打撃を与える能力」の達成阻止のために、経済封鎖から、情報リークから、さまざまなことを行う。
北朝鮮情勢を見れば判るとおりだな。
んで、まだ戦争にはなっていない。戦争になるかどうかだけを論じるなら、平和的解決を優先している。金正日には不服だろうが。

んで、何度も言うようだが、アメリカと言う世界帝国の秩序感覚と、普遍的な現象として説明する仮説の立場は、分けようではないか。
138名無し三等兵:04/04/29 15:31 ID:???
>>137
米国が、圧倒的な国力を背景として、「民主的平和論」を唱えているとするな
れば、国家体制というのは、どうでもよいような気がするのですが。
139名無し三等兵:04/04/29 15:32 ID:???
>>138
その通り。
だから、政策批判は、それはそれ。
学説に対する批判といっしょにしたら、訳がわからんでしょう。
140名無し三等兵:04/04/29 15:34 ID:9KNmJwdj
>>134
>それを証明しなければならないわけだが、結果から無理矢理原因を抜き出して
>いるような感じだな。

いや、あくまでも国連や同盟関係よりも優位にあることは確か。
国連はほとんど戦争を止められなかったし、ワルシャワ条約機構はがたがた。
少なくとも、国連貢献論や同盟関係貢献論よりは、はるかに矛盾がない。
この時点で、国連貢献論や同盟関係貢献論を語るほうが、はるかにこじつけの批判をまぬがれない。
141名無し三等兵:04/04/29 15:44 ID:???
>>139
「現状維持」を肯定する為の学説のような気もしますが。
142名無し三等兵:04/04/29 15:47 ID:???
>>140
民主主義国家間の非交戦性といわれても、国力にあきらかなに格差が
あるのとないのとを比較してみないことには、なんともいいようが
ない気もしますが。
143名無し三等兵:04/04/29 15:49 ID:???
>>141
いや、現状維持は、政策。
政策が学説を取り入れているんじゃない?って指摘が前レスのどっかにあったので、参照ヨロ。


>>140
何が同盟関係より優位にあるのでしょう?
二国間での戦争が少ない事?

それって、単に国境紛争が戦争レベルにまで至らなくなったってこと?西欧で。
つか、西欧って二度の大戦と、冷戦で、国境改変が非常に困難になっているからでは?とか脊髄反射してみます。
144名無し三等兵:04/04/29 16:34 ID:???
>>143
今、参照できる環境にありませんので、これにて終了ということになってし
まいました。

民主主義国家間の非交戦性を主張する学説が、都合がよいので、政策として、
とりいれているということであれば、同意。

>>4 での、「国家の属性ではなく二国間関係(ダイアッド)における共有属性
としての民主主義に着目し、平和との相関を実証した」といわれても、世界
史に思いをはせると、たまたまそうなっただけではないかとしか。
145名無し三等兵:04/04/29 16:37 ID:???


84 :名無し三等兵 :04/04/27 20:47 ID:???
邦訳の「日本語版への序文」にはこの理論が冷戦時の対共産圏「封じ込め」政策に変わる
新しい政策であることを明確に述べている。この理論の問題はまさにそこにある。

ラセットの定義する「民主国家」同士の大規模正規戦がないことは認めよう。
だが、「民主国家」と言われる国家同士での戦争に至る蓋然性が低いという事と、
その原因が「民主主義にある」という事の因果関係は未だ自明ではない。
特に1945年以降の冷戦と言うファクターに対する説明が無いのは致命的だ。

たとえ経験則としてこれを認めたとしても、これが「民主化支援」の
名の下での介入を正当化する材料には全くならない。

この理論に基づいて国際政策を考えたとしても、
国連等によるマルチラテラルな民主化施策を選ぶか、
ユニラテラルな民主化施策を選ぶかは全く別問題のはずだ。

ラセットは「誰にその仕事をする資格があるか?」と言う問いを無視している。
その問いに答えない限り「アメリカのプロパガンダ」との謗りは免れないだろう。


85 :名無し三等兵 :04/04/27 20:54 ID:???
いや、スルーされても言ってみるんだが、
パックス・デモクラティアと、アメリカと言う世界帝国の秩序認識をごっちゃにするのやめよう。
146名無し三等兵:04/04/29 16:38 ID:???

91 :名無し三等兵 :04/04/27 22:38 ID:???
>>84-85
Democratic peace theory(むしろhypothesisか?)って、
確かに政策的なインプリケーションは多分に意識しているんだろうし、
クリントン政権期の「関与と拡大(engagement and enlargement)」政策は
これに影響を受けているんだろうけど、そもそもは学説の1つに過ぎない訳で。
「アメリカのプロパガンダ」だの「非民主国家認定されると戦争を吹っかけられる」だのは
民主化「政策」に対する批判になりえても、学説そのものの批判にはならんよなぁ。
そういう意味で>>84の後半部分は、ラセットにそれを問うのはお門違いなんじゃない?
#てか、そもそも今の米政権保守派はこんなリベラルな学説に依拠してるのか?

>>86 >>88
「高度な民主国家」のoperational defintion(作業定義)って奴だね。
客観的に指標化できる定義が実証研究の前提だから。

147名無し三等兵:04/04/29 16:52 ID:V8SnuyGh
>>143
>何が同盟関係より優位にあるのでしょう?

民主平和論が。
民平論>>>>国連貢献論・同盟関係貢献論と言っている。
148名無し三等兵:04/04/29 17:02 ID:???
>>147
民主平和論が論じているのは、二国間関係だと思っていた。
多国間システムについて語っていたか?軽く解説キボン
149144:04/04/29 17:30 ID:???
>>143
「前スレ」と「前レス」を読み違えておりました、面目ない。
150名無し三等兵:04/04/29 17:39 ID:???
いや、だからね、
歴史研究として「民主主義国家同士が戦争をした事は今だない」と言うならば、
それはおそらく事実だろうし、それに反論するなら反証を挙げなけりゃいけない。

でも、理論として「民主主義国家同士は戦争しない」と言うのならば、
そこに有意な因果関係がある事を証明しなくちゃいけないでしょ。
しかしながら未だ世界に十分な数の民主主義国家が存在しているとは言えない以上、
それは反証不可能、少なくとも反証が非常に困難だとは言えよう。

で、社会科学に限らずあらゆる科学はその基本として「反証可能性」のある
議論をしなくちゃいけない。それができなきゃそれは科学ではないわけ。
民主的平和論はその辺りの「事実」と「理論」をごっちゃにして、
反証可能性のない議論を「理論」だと言い張っているように見えてしまうんだが。
151名無し三等兵:04/05/01 02:46 ID:5f5Phxvs
>>148
>民主平和論が論じているのは、二国間関係だと思っていた。
>多国間システムについて語っていたか?軽く解説キボン

多国間システムも2国間関係も同じだよ。
どんな多国間で行われた戦争も、分解していけば2国間関係に分解できる。
第2次大戦は、複数入り乱れた戦争だが、
ドイツ−ソ連、ドイツ−イギリス、ドイツ−フランス、ドイツ−アメリカ、日本−アメリカ、日本−イギリス、日本−オランダというように。
ただ状況をわかりやすくするために、2国間関係に分解しているだけで、なんらかのご都合主義的な恣意性があるわけではない。

>>150
きみの言っていることの意味は分かるけど、軍事板で期待されていることはやはり具体的な反証例候補を列挙することなんじゃないのかな?
世界史板では発見できなかった反証例を、見つけてほしいという願いが1にはあったんだと思うが。
逆に、専門板である軍事板でも反証例が見つからなかったら、ほんとうに反証例はないとかなりの確度で言えるわけだ。

>「民主主義国家同士が戦争をした事は今だない」と言うならば、それはおそらく事実だろう

そう述べるのはまだ早いのではないかと言うこと。もう少し反証例候補の有無を議論してもいいのでは。
152ぅぅ:04/05/01 03:25 ID:???
何のために反証例を見つけなければならないんだ?

勝手に俺ルールを作ってさあどうだといわれても、
「ハアそうでしょうね。で、それがどうしたの」としか言えないわけで。
勝手に定めた「民主主義国家」の定義に納まる国家同士が戦争したことがない。
そんな事実があったとしても其処から何の理論も出てこないんだから。

柳田国男の「蝸牛考」の例でも挙げてみようか。
方言の要素(語・音など)が文化的中心地を中心に同心円状に分布する場合、
外側から内側へ向けて順次変化してきたとする方言分布の解釈の原則。
これを方言周圏論という。これはそれを証明しようとした論文なんだが、
それを証明するために、色々な単語で試したんだがうまく説明できず、
カタツムリを題材にしたら何とかうまく円周上に乗ってくれたため
それを蝸牛考としてまとめたわけだ。
で、この論文に価値があるかというとあるわけないんだよな。
うまく仮説を証明できるものだけ寄せ集めたって、だから何?と言われるだけ。
153名無し三等兵:04/05/01 03:39 ID:xwht3caI
>>150
いちおう、軍板では期待されていないと思ったからスルーしていたけど、
きみのような指摘は当然、世界史板でもあった。それにたいする世界史板の民平論者の回答なんだけど。

民平論者が、民主平和論の他の戦争抑止論(核抑止論、損得収支論、軍事バランス論など、主に万人狼論と軍事的威嚇性とリスク性にもとづいた現実主義的な抑止論)に対する優位を証明するために
持ちだしてきた概念は、「冷戦抑止性」という概念。
この「冷戦抑止性」と言う概念はパクス・デモクラティアにはない、おそらく世界史板住人のオリジナルだと思われるが、民主平和論の本領を説明するうえで、これ以上の概念はない。
損得収支論と軍事バランス論のピークである核抑止論では克服できなかった冷戦を、ソ連の民主化という形で民主平和論はあっけなく終わらせてしまった。
ソ連はドイツや日本とちがって、アメリカに占領されて武装解除されたわけではない。
現在進行形でいまだアメリカを焦土化できるだけの核を持っている。ソ連は独日はちがい、冷戦(軍事的緊張感)が継続できなくなって止めたわけではなく、継続する必要がなくなって止めたわけだ。

もし戦争抑止論の本質が、利害やリスクに基づいた損得収支論にあるのなら、米ソの核戦力が膨大化して相互確証破壊が成立した時点で、冷戦が終わってもよかったはず。もはやそれ以上、膨大な軍事費を支出してまで冷戦(軍事的緊張感)を維持する必要性はないのだから。
しかし、その後も冷戦(軍事的緊張感)は継続されつづけた。つまり、損得収支論・軍事バランス論のピークである核抑止論には熱戦抑止力はあっても、冷戦抑止力はなかったと言うこと。
これにたいして民平論は、核抑止論でも抑止できなかった冷戦までもあっけなく終わらせた。

つまり、民平論>>>>>核抑止論・損得収支論・軍事バランス論

というわけ。
154名無し三等兵:04/05/01 03:40 ID:xwht3caI
(続き)
ケーガンが嘆いたように、いまのほとんどすべての国が民主化したヨーロッパには、
戦争だけでなく軍事的緊張感すら消滅してしまい、軍事力への関心を失ってしまった。
万人狼論に基づいた現実主義的戦争抑止論(核抑止論、損得収支論、軍事バランス論)ではどうしても冷戦抑止性を説明できない。
また、熱戦抑止性だけでなく冷戦抑止性も持つがゆえに、民主平和論は他の戦争抑止論よりも、より根源的な戦争抑止論である。

民主平和論は、ただ反証熱戦例がないという消極的な根拠だけでなく、ソ連の民主化によって半世紀つづいた、核抑止論では終わらせることのできなかった米ソ冷戦を終わらせたという積極的な根拠がある。

これが、世界史板の、他の戦争抑止論に対する民主平和論の優位の証明。
民主平和論以外に、ソ連の民主化による冷戦終結という歴史的事実を、民主平和論批判者は説明できなかったために、それを確認した民平論者はついに勝利宣言をしてスレは終わった。
くわしくは、世界史板のスレを読んで欲しい。ちょっと長いけどね。
155名無し三等兵:04/05/01 03:41 ID:???
電気自動車同士が事故を起こしたことはない、
よって電気自動車同士では交通事故を起こさない。

こんな理論に反論するのに何で具体的な反証例挙げなきゃならんのだ。
156名無し三等兵:04/05/01 03:58 ID:???
>もし戦争抑止論の本質が、利害やリスクに基づいた損得収支論にあるのなら、
>米ソの核戦力が膨大化して相互確証破壊が成立した時点で、冷戦が終わってもよかったはず。
>もはやそれ以上、膨大な軍事費を支出してまで冷戦(軍事的緊張感)を維持する必要性はないのだから。

ハア?本気でこんなこと考えてるんですか。
現実世界にはね、クラウセヴィッツの言う「摩擦」と言うものがあるんですよ。
それに現に雪解けは起こったじゃないですか。また凍結はしましたが。

それにソ連の崩壊は陸運国家の海運国家に対する敗北とも理論付けられるし
結局、単なる経済の行き詰まりかもしれない。何で民主主義のせいなんだ?
反ソ連側には民主主義国家でない国も多くいたがそれらは無視か。
今冷戦がないのは過渡期であるからかもしれないし、理論としては弱すぎ。
それに今のロシアは大日本帝国以上に民主制なのか?
157少佐:04/05/01 04:21 ID:86migddC
古代ギリシャ文明に点在した都市国家ポリスは自由民主的運営がされてたが、常にポリス
間では戦争が勃発してる。
つまり民主平和論は何の根拠も無い妄想なのである。
民主国家同士でも戦争をやり、宗教的国家同士でも戦争をやってるのだから恒久平和など
有り得ないということだろう。


158名無し三等兵:04/05/01 05:47 ID:RF+qg3Dy
>>156
>それに現に雪解けは起こったじゃないですか。また凍結はしましたが。

凍結したら意味はない。ソ連が民主化するまで(敗北するまでではない)、冷戦が終わらなかったことにもっと驚きを感じてほしい。

>それにソ連の崩壊は陸運国家の海運国家に対する敗北とも理論付けられるし

敗北や勝利は語ってはいない。ただ冷戦終結のみを語っている。
ソ連をはじめ、水爆レベルに到達した核武装国は、純軍事的に敗北すると言うことはない。
ソ連民主化は、ソ連がアメリカにたいして敗北したのではなく、ただソ連国民がペレストロイカとともに国家体制を自主的に変革したから。対外的な勝利や敗北とは関係ない。
戦争に敗北し、軍事占領されて、武装解除されて、外的に国家体制を変革させられたドイツや日本とのちがいに留意。

>反ソ連側には民主主義国家でない国も多くいたがそれらは無視か。

関係ない。民主平和論は民主国家間のあいだのみの非戦性を保証しているだけ。
反ソ連側に非民主主義国家がいたからと言って、理論はなんの障害も受けない。

>今冷戦がないのは過渡期であるからかもしれないし、理論としては弱すぎ。

もちろん将来のことはだれにもわからない。しかし、理論として弱いとは言えない。
少なくとも現時点で、民主平和論>>>>核抑止論・損得収支論・軍事バランス論であるのは明らかだから。
現時点で、民主平和論を越えて、現状を無矛盾に説明できる戦争抑止論は提唱されていない。
159名無し三等兵:04/05/01 05:48 ID:RF+qg3Dy
>それに今のロシアは大日本帝国以上に民主制なのか?

先に挙げられている民主体制の定義に従えば、当然、ロシア>>>大日本帝国
まず、大日本帝国は男女普通選挙制を達成していない。
衆議院が最高機関性を獲得していない。国家意志最高決定者は、定期的信任性のない天皇。
全政党が解党され、複数政党制を維持していない。

程度以前に、大日本帝国は議会制民主主義の要件を満たしていない。
あくまでも外見的立憲制であって、体制的に言えば、立派に独裁体制。当時の公式見解「国体の本義」によれば、国体は「天皇の御親政」。
議会制民主国家たろうとする意志すらなかった。
160名無し三等兵:04/05/01 06:46 ID:???
なんだか宗教語ってるみたいだな。明らかであるなどと勝手に決め付けるな。
後せめてsageろ。板違いなんだし。
161名無し三等兵:04/05/01 06:56 ID:???
>>159
なるほど、大日本帝国は俺定義によると議会制民主主義国家じゃないんだね
で、それがどうしたの?
162名無し三等兵:04/05/01 07:04 ID:???
まあ予想通りの答えではあるんだが。色々書いたのはな、その理論がいかに狭い
俺ルールの中でのみ有効かという事を示したかっただけでな。蝸牛考なんだよ。
あんたの言いたい様に事実関係は完璧だろう、そのように組み立てた理論なんだから。
そのような事実があるとして、それが普遍性を持つということを
何が保障しているのかまったくもって明らかではないんだな。
電気自動車同士が事故を起こしたことはない、
よって電気自動車同士では交通事故を起こさない。
それになぜ民主主義でなくてはならないかと言う疑問には答えてくれないんだ。
163名無し三等兵:04/05/01 07:10 ID:???
UFOはオーバーテクノロジーで組み立てられている。
しかしUFOはよく墜落する。
なぜなら宇宙人は共産主義だからである。
164名無し三等兵:04/05/01 08:20 ID:f6mNLLPx
>>160
>なんだか宗教語ってるみたいだな。明らかであるなどと勝手に決め付けるな。

だったら、具体的に矛盾や事実誤認を指摘して、反論してほしい。
あと、板ちがいではない。なぜ民平論を語ることが、軍事板的に板違いなのか理解できない。

>>161
>で、それがどうしたの?

どうもこうもない。ただ質問に返答してるだけ。
165名無し三等兵:04/05/01 08:21 ID:f6mNLLPx
>>162
>そのような事実があるとして、それが普遍性を持つということを
>何が保障しているのかまったくもって明らかではないんだな。

科学とはすべて実験・観察から帰納法的に導き出された経験則である。
そんなことを言い出したら、すべての科学的法則が、なにも保障できず、無根拠になる。

>電気自動車同士が事故を起こしたことはない、
>よって電気自動車同士では交通事故を起こさない。

電気自動車が事故を起こしたことがないという例がよくわからない。
自動車に関してはわたしは無知だが、電気自動車が事故を起こした例はほんとうにないのか?
どのような車を電気自動車と呼ぶのか定義も不明確。
電気自動車というものが現存するのなら、おそらく、どこかの企業の研究所に行けば、事故例は発見できるだろう。
事故とは戦争とはちがいミクロ的な現象なんだから、いくらでも起こっているだろう。
民平論でも、民主国家間のミクロ的で小規模は正規兵同士の交戦なら認めている。アクシデントは常にあるからだ。
カオス系の世界において、ミクロ的なアクシデント現象まで否定することはできない。

民平論と、電気自動車の事故を比較していること事態、きみが民平論を誤解していると思う。
ちゃんと民平論を理解しているのなら、そんな例えは出さない。

>それになぜ民主主義でなくてはならないかと言う疑問には答えてくれないんだ。

いくつかの理由の候補例は、世界史板のスレですでに指摘されている。
しかし、法則とは常に原理的なものだから、遡行には限界がある。
ニュートンは万有引力の法則を発見したが、引力そのものの原因については「わからない」とはっきり答えている。
ただわれわれの指摘していることは、宗教原理主義国家同士や共産主義同士、他の独裁国同士の交戦例はあるが、民主国家同士の戦争はないと言うことだけ。
もし新たな、冷戦抑止性を含めた非戦性を持った国家間の組み合わせを発見したというのなら、ぜひ提出してほしい。
166名無し三等兵:04/05/01 08:35 ID:hqVTA6p7
ちなみに、世界史板で挙げられている民平論の理由候補例

1,博愛主義
2,リベラリズム(寛容性)
3,人権思想
4,議会主義
5,正統性の欠如(攻撃を仕掛ける大義名分が、独裁国攻撃にくらべて少ない)
6,優越願望(ニーチェ主義)に対する対等願望(キリスト教的博愛主義)の倫理上の勝利

正直、軍事板では、世界史板を越えるほどのイデオロギー・軍事・経済・地政学・時代的推移などを含めて考える多角的視野はないだろう。
理論性によって、世界史板を越えられるとはとても思えない。

現実的に、反証例候補列挙に議論の焦点を絞ったほうがいいだろう。
もし専門板である軍事板でも発見できないのなら、帰納法的な経験則としての民平論の正当性が完全に成立する。
167名無し三等兵:04/05/01 08:36 ID:???
>もし新たな、冷戦抑止性を含めた非戦性を持った国家間の組み合わせを発見したというのなら、ぜひ提出してほしい。

どうしようもないな
結局結果から法則性を引き出しているだけだ
>電気自動車同士が事故を起こしたことはない、
>よって電気自動車同士では交通事故を起こさない。
もったいぶってはいるがこの程度の論理にすぎない
168名無し三等兵:04/05/01 08:39 ID:???
>1,博愛主義
>2,リベラリズム(寛容性)
>3,人権思想
>4,議会主義
>5,正統性の欠如(攻撃を仕掛ける大義名分が、独裁国攻撃にくらべて少ない)
>6,優越願望(ニーチェ主義)に対する対等願望(キリスト教的博愛主義)の倫理上の勝利

その候補は、議会制民主主義国家がほかの体制の国家に戦争を仕掛ける
現実をどう説明できるの?
169名無し三等兵:04/05/01 09:07 ID:???
>科学とはすべて実験・観察から帰納法的に導き出された経験則である。

いい加減にしろ、都合のいいとこだけ取り出して反論した気になるな
その実験・観察は反証可能性があるものに限るんだよ。
他の研究者が再現実験できないものは認められないの。
170名無し三等兵:04/05/01 09:20 ID:R55Bjd8A
みんなバカだなあ。
民主的平和論は正しいよ。ほぼ絶対的に正しい。
なぜなら、この論が言っているのは
「現状に満足している国民が多数を占めている国家同士は戦争しない」
ってことだからな。戦争する必要がない。大義名分も作りようがない。

あと、「圧倒的多数の国民が不満足な」状態になったら、民主主義は崩壊するだろう。
一党独裁政権になったり、軍部が議会を動かしたり。そうなると急激に戦争への抵抗力がなくなる、
あるいは国民が戦争を望むようになる。これは近代史が示すとおり。

じつに簡単。
世界平和を実現するには、「世界中の人類が生活に満足できる社会」を作ればよい。
あたりまえのことなので、あたりまえの結論にしかなりませんな。
171名無し三等兵:04/05/01 09:35 ID:???
だからageるな。板違いだ
政略の問題は政治思想板にでもいってやれ
172名無し三等兵:04/05/01 09:41 ID:???
何でアメリカとイラクは戦争したんだ?
両方とも国民の大多数は現状に満足はしていたぞ。
大体満足不満足なんて恣意的に決められるじゃないか
そんなもん判断の基準になるもんか
173名無し三等兵:04/05/01 09:42 ID:???
政治思想板なんてキモチワルイところでこんな議論できません
174名無し三等兵:04/05/01 09:45 ID:???
>>172
フセインの独裁下にあったイラクのどこが民主主義でしたか?
175名無し三等兵:04/05/01 09:50 ID:???
>170
なるほど、経済学の数学モデルみたいなものか。
理論上は上手く行くが、リアルワールドでは変数が多過ぎて
なかなかモデル通りには行かないのと同じなんだな。
176名無し三等兵:04/05/01 09:52 ID:???
>>174
イラクが喧嘩売ったわけではなくて、満足しているはずのアメリカが売ったんだぞ

アメリカは議会制民主主義国家で複数政党制で自由なマスコミがあるのに
何故か好戦的ですね。
177名無し三等兵:04/05/01 09:57 ID:???
民平論に、
「独裁国家は他国の政治体制に関係なく好戦的である」
「民主主義国家は異なる政治体制に対して好戦的である」などの証明も加えれば
もっと説得力が出るんじゃないかなあ。高卒の漏れには無理だけど。
178名無し三等兵:04/05/01 10:08 ID:???
>「独裁国家は他国の政治体制に関係なく好戦的である」
スペインとかポルトガルのような例があるから無理じゃないかな。
フランコは結局義勇兵出すだけで、WW2を逃げ切ったし
179名無し三等兵:04/05/01 10:32 ID:???
民主主義が実質的に成立している国家が戦争を起こすには、
主権者である国民を説得しなければならないわけだけど、
そのためには安全保障上の脅威や経済上の利益が実際に存在していて(戦争の動機があって)
そのことを国民に周知させる必要がある。

WW2の場合、アメリカは嫌がる国民を説得するため、日本に汚れ役をさせることで
国民を好戦的ムードに誘導し、対日・対独参戦を実現した。
イラクの場合も、イラクに無理難題を押し付けながら、「平和の維持に非協力的な政権」「テロ支援国家」
「独裁政権下で行われた蛮行」やら「苦しまされる少数民族」やらの宣伝を行って国民の支持を取り付けてる。

もし、大日本帝国が健全な民主制を維持していて、翼賛体制でない活発なメディアが残っていたら、
日本の対米宣戦はなかったかもしれないし、米も大義名分を得られなかったはず。
だからこそ、米は日本を追い詰め、大政翼賛体制に追い込んだ・・・のかな。
対象国が独裁体制に入ったらあとは簡単で、あの手この手の政治宣伝や挑発行為によって
火種をつくり、「民主的に」戦争を始めることができる。

もしイラクが民主制で複数政党制で自由なマスコミを持っていたら、
イラクはアメリカ国民に対して「悲惨じゃない現実」「平和志向の政策」を
効果的に宣伝できただろうからアメリカはイラクに対して宣戦できなかった、と考えられるかな。
独裁体制のまま同じような宣伝をしても、うそつきよばわりされて終わりだけどね。

うーん
180名無し三等兵:04/05/01 11:11 ID:???
>166
本気で言ってるなら相当頭悪いな、あんた。

民平論が「存立しているように見える」理由ってのはこんなとこだろう。

・戦争は政治の延長である(政治の破産とも言うが)。
・現在の政治において、経済の影響力は極めて大である。
・現在のところ、地球上で「経済的に成功している国家」はほぼ民主制である。
・しかもそれらの国家群は、経済上の必要性から一種のカルテルを構成している。
・よって、かかる国家間での戦争は、多少の必要性があったとしても経済的リスクが大きすぎる。
・故に戦争というオプションを行使する事が極めて困難になる。

つまりあれだ、別に博愛主義だの人権思想だの、そんな166に書いてあるような題目のおかげで民主主義国家同士の戦争が無い(ように見える)訳じゃない。
倫理や思想じゃない、主に経済的な問題じゃないの?そのリターンよりリスクが大きいからやらないだけだ。

166に挙げてある理由を眺めてると、どうもこの人の民平論って「九条平和主義」の変形みたいに見えるんだがねぇ。
181名無し三等兵:04/05/01 11:18 ID:???
つーかこいつ、妙に「世界史板」「軍事板」や「民平論」「その他の抑止理論」の
優劣に拘ってるような気がするのだが。

優劣厨ってどこにでもいるのな。
182名無し三等兵:04/05/01 11:59 ID:???
上でも言われてるが、「民主主義国家」の定義が非常に狭い上、
存在し得るのが殆ど現代のみな訳で。
その定義に合致するような国が、まともな数(10?20?30?)夫々調べると面白いかも知れぬ)
存在している時期って、歴史上どれ位の期間なんだ?
男「女」普通選挙、「複数議会制」、「10年」以上…
十分なサンプルが得られるとは思えないが?
これ位条件きつくすれば、共産主義国家同士で・・・でも同じこと言えそう
183名無し三等兵:04/05/01 12:03 ID:???
>>182
制限をきつくしないと「米英戦争は?」とか「大日本帝国も議会制民主主義だぞ」とか
の突っ込みが入るから。

理論が先なのではなく、結果をフィルターにかけて都合の良い結論を出すために
いろいろ制限つけているんだろうな。
184名無し三等兵:04/05/01 12:20 ID:JL9E5ftQ
>>167
>電気自動車同士が事故を起こしたことはない、
>よって電気自動車同士では交通事故を起こさない。
>もったいぶってはいるがこの程度の論理にすぎない

いや、それはぜんぜん違うよ。
要するに、サンプル数が少なすぎると言いたいのだろうけど、
よく揶揄的に言われるファシズム枢軸国平和論よりも、はるかに観察年数もサンプル国家数も多い。
共産主義平和論のように、中ソ紛争や中国・ベトナム戦争のような、高校生でも知っている明らかな反証例もない。
もっとマイナーな反証例なら、軍事板の人間なら発見できるかも知れないが。

1919年のワイマール共和制から、観察年数は85年経っている。
サンプル国は、ざっと挙げただけで、

日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、ポーランド、台湾、
韓国、カナダ、スイス、ベルギー、オランダ、デンマーク、イタリア、
スウェーデン、ノルウェー、オーストリア、トルコ、フィンランド、
ポルトガル、スペイン、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、
コロンビア、コスタリカ、メキシコ、ベネズエラ、インド、スリランカ、
パプアユーギニア、アイスランド、マレーシア、ペルー、ウルグアイ、
アイルランド、エルサルバドル、ギリシャ、イスラエル、ラトビア、
リストニア、エストニア、アルゼンチン、ハンガリー、ブルガリア、
ルーマニア、チェコスロバキア、チリ、ブラジル、パラグアイ、
メキシコ、ニカラグア、ボリビア、ジャマイカ、ドミニカ、シンガポール、
タイ、フィリピン、モーリシャス、セネガル、ボツナワ、ナミビア

これだけの数がある。細かく小国も挙げてみれば、もっと挙げられるだろう。
主要国ほぼすべてだ。これでサンプル数が少ないと言えるだろうか?
これだけの数を持ってしてもサンプル数が少ないのなら、どんな戦争抑止論ならサンプル数が十分なんだい?

とうぜん核抑止論よりも多い。でも核抑止論は、平気で認められるのに民平論は認められないなんて、どういう了見?
185名無し三等兵:04/05/01 12:28 ID:???
>>184
トルコとギリシャってキプロスでドンパチしてるじゃん
NATOやEUがある程度抑止力になっているが、民主主義が抑止力になっている訳じゃ無い

語るに落ちたな
186名無し三等兵:04/05/01 12:49 ID:uVGIGISP
>>168
>その候補は、議会制民主主義国家がほかの体制の国家に戦争を仕掛ける
>現実をどう説明できるの?

これは、逆に独裁者の圧制から国民を解放するという大義名分が存在しやすいからだよ。
キリスト教的な博愛主義に基づいて、世界を民主化して自由化するという強力なモチベーションが存在するから。
支配のための戦争ではなくて、人道的な解放のための戦争ってヤツね。
ブッシュやブレアも、イラクに大量破壊兵器が見つからなかったら、この大義名分をぶちあげてた。
まぁ、なんだかんだ言ってもイラク国民も、フセイン圧制下よりは楽しそうだけでね。
経済制裁が解かれ、輸入も自由化して、電化製品がどんどん普及してるみたいだし、デモという形で言いたいことも言えるしね。

アメリカはあくまでも攻撃対象は、悪い独裁者で、その国の市民じゃないと言う観念があるから、けっこう正義の戦争とか、十字軍とか平気で言うんだよ。
でも、ちょっと日本人の感覚とは違うかもね。
頭のなかが、少年マンガ的な善悪2元論なんだよ。

>>180
>・よって、かかる国家間での戦争は、多少の必要性があったとしても経済的リスクが大きすぎる。
>故に戦争というオプションを行使する事が極めて困難になる。

いやだから、もうすでに、世界史板でもリスク性を重視する観点は損得収支論と言うことで指摘されてるんですけど。
でも、損得収支論では、核による相互確証破壊成立後でも、米ソが膨大な軍事費を抱えたまま冷戦をつづけた理由が説明できないの。
リスクという観点では、民主国家と戦争するのも、独裁国と戦争するのも同じでしょ?
でもアメリカはガスガス独裁国には攻撃を仕掛けますが、民主国家には攻撃しません。
なんせ、核武装してた国と冷戦してたんだからね。リスクなんざ、おそれませんよ。カウボーイ・アメリカは。
187名無し三等兵:04/05/01 12:51 ID:???
>>184
待て待て、それらの国夫々が「民主主義(この定義での)」を達成してから
何年たってるかが問題になっとるんだ(十年縛りもあるようだし)。
民主主義→他の政治体制→民主主義
の国とかも多かろ?日本ならこの条件に当てはまるようになるのは
1955年からだし、ロシア(ギリギリ…?)韓国・・・そーいやギリシアって
隣国と緊張関係じゃなかったっけか?
188名無し三等兵:04/05/01 12:51 ID:???
そもそも民主国家のモデルをアメリカ自身に求めすぎ
&条件が厳しすぎて理論の射程範囲が短すぎる。
アメリカはアメリカのような国と戦争はしない。
という仮説の適用結果と、民主的ヘイワ理論の基準の適用結果が
同じなのがひとつの傍証になるだろうよ。
189名無し三等兵:04/05/01 12:54 ID:uVGIGISP
>>185
>トルコとギリシャってキプロスでドンパチしてるじゃん

ギリシャが民政化したのは、1975年から。
そして10年の維持期間を見て、民平論反証例として適応されるのは85年から。
190名無し三等兵:04/05/01 12:57 ID:???
>>189
しかし未だにキプロスは緊張下にあり、いつ戦争が行われても不思議ではない
なぜ民主主義国家間なのに平和にならないのでしょう?
話が違うのでは?
191名無し三等兵:04/05/01 12:58 ID:???
>>186
軍拡ってのは紅の女王だから・・・万が一MDでも先に一方的に成立されたら
目も当てられん
まあ、「冷」戦であるところがポイントだ罠。
ホットな戦争にならなかった所に経済的(軍事的と言い換えるもヨシ)リスク論の
意味がある(予断だが、冷戦華やかなりし頃の小麦の世界的な貿易構造を調べると
面白い結果が)
大体当時のソビエトは、この定義で「民主主義国」では無いだろ?
192名無し三等兵:04/05/01 12:59 ID:???
だいたい、高度な民主国家に
男女普通選挙を行うこと、という条件があるが
それと戦争との因果関係が不明。
第一次大戦前の欧州を理論的にオミットしたい
がために、男女普選の国同士が戦争したことがないという事実?に
着目したのはわかるが、
「女が政治に参加したら戦争がおきない」
という証明が必要なんでないの?
で、フォークランド紛争の時の英国首相はサッチャー名わけだがW
193名無し三等兵:04/05/01 13:01 ID:???
>>189
そこよ。>>184でサンプルの多さを語るのに、
その中身が「20年」でしかない。ワイマールだってナチの休止期間挟めば・・・
194名無し三等兵:04/05/01 13:05 ID:???
御用学者のたわごと
195名無し三等兵:04/05/01 13:10 ID:???
>>193
民主化されてから10年ってのもよくわからないね
10年の維持期間の根拠はなにかな?
ギリシャとトルコの例などを回避するための制限では?
196名無し三等兵:04/05/01 13:13 ID:???
そーいや、ドイツの場合東西ドイツ統一で非民主国家から民主国家になった…
とすれば、サンプルたり得るのはここ数年か?
まあ統一前はオッケーだろうが、WW2後三十年強しかサンプルにならん訳か
厳しい、実に厳しい
197名無し三等兵:04/05/01 13:19 ID:8O1oHxeE
>>185
>トルコとギリシャってキプロスでドンパチしてるじゃん
>NATOやEUがある程度抑止力になっているが、民主主義が抑止力になっている訳じゃ無い

>語るに落ちたな

うふふ。
そうそう、軍事板としてそう言う具体的なつっこみを期待してたのよ。
理屈こね回すガラじゃないでしょ!
じゃんじゃんいこう!
198名無し三等兵:04/05/01 13:31 ID:???
キプロス戦争って1974年じゃん。
199名無し三等兵:04/05/01 13:37 ID:yhZq3NX+
>>187
>待て待て、それらの国夫々が「民主主義(この定義での)」を達成してから
>何年たってるかが問題になっとるんだ(十年縛りもあるようだし)。

>>184で挙げた例は、現在(04年)まで、十年以上現在進行形で民主制を維持できている国の例だよ。

>民主主義→他の政治体制→民主主義
>の国とかも多かろ?日本ならこの条件に当てはまるようになるのは

日本は、大正デモクラシー期とかあるけど、男女普通選挙制じゃないから、戦後からカウントしてます。
スタートは男女普通選挙から。
ドイツの場合も、いちおう維持期間だから、同じく戦後からカウントしています。
でもワイマール共和制も立派に普通選挙法を達成した民主国家だから、1919年の10年後の1929〜1933年(全権委任法成立)の5年間はとうぜん民主平和論反証例として適応されます。
まあ、せまい期間だけど。
200名無し三等兵:04/05/01 13:42 ID:???
>>198
未だに紛争地帯だよあそこは
201名無し三等兵:04/05/01 13:43 ID:???
>>199
いや、当然そうでしょうけど…>10年以上
そこから、「平均的(平均って何だw)に見て一度くらい戦争してもおかしくない位の時間」
が流れてるのか?って問題があるってこと。
民主主義化に伴う痛みで、戦争どころじゃなかった国もあるだろうし。
202名無し三等兵:04/05/01 15:06 ID:???
>>199
おいおい、スイスの婦人参政権は戦後だけど、それを以って戦前のスイスが
民主主義国ではないとは言わないでしょ。イギリスだって婦人参政権の導入
には根強い反対があったんだから、婦人参政権がないことが即非民主的とは
言えない。日本の大正デモクラシー期は間違いなく民主主義だ。
そもそも、制限選挙=悪という考え自体、単純なんだけどな。
203150:04/05/01 17:26 ID:???
とりあえず民平論者はコテハンつけてくれないかな?
誰が何を言っているか分かり難くてしょうがないが。

で、>>153
それは事実から牽強付会に理由を後付けてるだけだよ。
「理論」ってのはそこから、「なぜそうなったのか?」という部分について
有機的関連性を説明できなきゃ、それは単なる歴史事例研究の変形に過ぎない訳で。

しかもその「冷戦抑止性」ってのについても「冷戦のイデオロギー性」をまったく無視した議論だし。
冷戦が他の歴史上の勢力均衡とかと全く違うように分類される理由は
アメリカの「自由主義」とソ連の「社会主義」というイデオロギー性に求められてる。
で、今の米露関係はそのイデオロギー性がなくなって、単なる以前の勢力均衡論の世界に
戻っただけだとも解釈できる。
(これだけでは不足だろうけど、他の相互依存論とかと組み合わせればかなり有力な説明方法になるんじゃないかね)
19世紀の勢力均衡の世界を「冷戦」と呼ばないのと同じように、イデオロギー対立がなくなった
米露間も冷戦と呼ばなくても良いだろうね。
で、今現在米露間の軍事的対立が顕在化してなくとも、それは単にロシアの経済状況によると解釈して
問題はないんじゃないかな?
204名無し三等兵:04/05/01 17:28 ID:???
>186

意図的に読み違いしてない?
リスクってのは軍事的リスクではなく、経済的リスク。なにがしか得るものがあったとしても、それによって受ける経済的損失の方が大きいとなると戦争は避けるだろう?
特に冷戦崩壊後なんだろうが、民主国家同士が戦争をしないのは以下の理由によるんじゃないの?
・現在の地球上で、いわゆる「先進国」はほぼ例外なく民主国家。
・「先進国」は経済的に緊密に結びついており、ある程度安定した秩序を形成している。
・利害対立はあるだろうが、そうした安定した経済秩序を破壊するリスクと引き替えにできるものではない。
・だったら戦争なんかしない。

>でもアメリカはガスガス独裁国には攻撃を仕掛けますが、民主国家には攻撃しません。
理由にならん。民主国家だから攻撃しないのではなく、利害が対立しないし経済的リスクも大きいから攻撃しないだけ。
独裁体制を取る国とは利害が対立するし、経済的リスクも少ない。だから攻撃もできる。
なんかさ、イデオロギーってもんを過大評価しすぎてない?

>ワイマール共和国
・・・あれが民主国家としてまともに機能してたって言うなら、大正時代の日本の方がずっとましだ。
統制力のない政府、暴れ回る左派と右派、懐手で黙り込んでる軍。
それから、だったらルール危機はどうなるの?
民主国家たるフランスが民主国家たるワイマール共和国に難癖を付け、ルール地方を占領したあれ。
劣勢の極みだったドイツ軍が抵抗しなかったから戦争にはならなかったけど、普通なら間違いなく戦争だ。

205名無し三等兵:04/05/01 17:30 ID:???
みんなおちけつ。
これは実は釣りなんじゃないか?こうあからさまに世界史板>軍事板を連呼してるとこ見ると、怪しすぎる。
206名無し三等兵:04/05/01 18:00 ID:???
>>192
この場合、女性を元首に持つ、高度に民主化された国家は、戦争を起こす蓋然
性が低いので、高度に民主化された国家は、女性を元首にすべきであるとの
デルフィ神託のお告げに従うべきである。

これによって、21世紀は、「女の平和」体制が完成するに違いない。
207206:04/05/01 18:03 ID:???
……女性を元首に持つ高度に民主化した国家が、二国以上存在した時期とい
うのは、存在していただろうか。
208名無し三等兵:04/05/01 18:08 ID:???
女性元首平和論だな。

女性元首を戴いた民主主義政府はお互いに争うことはない
なにせ過去に争ったことがないからだ!
209名無し三等兵:04/05/01 19:02 ID:???
>>205
内容読んでる限り真性っぽいけどな。
210150:04/05/01 19:14 ID:???
そうかな?
国際政治学の世界ではこの民平論は結構有名な理論だよ。
大抵の教科書では言及されているし。

で、教科書で取り上げてる限りで言えば、
「そういう統計的データはありますよ。結構面白いでしょ。でも理論とするには問題が多いかな」
っていう扱いで、いわばネタ的な扱い。
日本の国際政治学者で真面目に民平論を論じている人って何人もいないんじゃないかな?
「そうなればいいよね」「まぁそういう傾向はあるかもしれないけど」的な感じで
軍板的に言えば大和最強論的に、定番で結論の出ないネタって感じ。

ここの民平論者も、中身に関しては結構真面目に知っているみたいだから、
その辺りの学界での扱いも当然知ってて釣ってるんじゃないかね
211名無し三等兵:04/05/01 19:20 ID:???
軍板住人は勢力均衡論者が多いと改めて確認。
212名無し三等兵:04/05/01 19:24 ID:???
>>210
この民主的平和論が、米国の政策に取り入れられると、どのような世界体制が
構築されるのか、何故、米国は、この学説を取り入れようとするのか、利益、
嗜好などについて考えてみるのはともかく、学説としては。
213名無し三等兵:04/05/01 20:23 ID:???
>何故、米国は、この学説を取り入れようとするのか、利益、
>嗜好などについて考えてみるのはともかく、
理論の実益がどこにあるかと問われれば、
「民主主義国家同士では戦争がおきない」
とすれば、
「戦争がおきるとすれば、民主主義国家と異なる体制を持つ国との間だけだ。」
となるから(対偶)、
ゆえに「独裁国家との間の戦争は必然」だ
という理論的な支柱として利用できるんじゃないかな。
アメリカの理想主義(民主主義を世界に広めたい)を
率直に述べただけでそれ以上の意味はないといえる。
214名無し三等兵:04/05/01 20:35 ID:ccqGWLt8
ワラタ
今度は軍事板に立てたのか。次は国際情勢板か?

世界史板のスレを読めばわかるけどほぼ完璧に論破されていた。
それでもめげない民主的平和論者にみんな呆れて放置でスレは落ちたんだよ。
215名無し三等兵:04/05/01 21:08 ID:ccqGWLt8
>>118>>152>>170>>180はわかってるね。

>>22
あれはネタだけど民主的平和論はマジだからなあ。。。

民主的平和論はノーマン・エンジェルを思い出す。
「世紀が変わって、速達や電信の発達により、欧州はかつてないほどに
 経済的な結びつきが強まった。戦争による利益よりも不利益の方が
 大きくなったため、もはや戦争は起こらない」『大いなる幻想』1910
そして1914第一次世界大戦勃発。戦後エンジェルは言った。
「私の言ったとおりになったじゃないか。欧州経済は戦争で破滅してしまった」
破滅しようがしまいが戦争が起こるときは起こるということにエンジェルは気づかなかった。
216名無し三等兵:04/05/01 21:09 ID:ccqGWLt8

あとラセットの「民主的平和論」から虚飾を剥ぎ取ったのが
トーマス・フリードマンの「黄金のM型アーチ理論」(『レクサスとオリーブの木』)
「マクドナルドを有する任意の二国は、それぞれにマクドナルドが開店して以来、
 戦争をしたことがない」
「ある国の経済が、マクドナルドのチェーン展開を支えられるくらいの
 大勢の中流階級が現れるレベルまで発展すると、そこはマクドナルドの国になる、と規定する。
 マクドナルドの国の国民は、もやは戦争をしたがらない。
 むしろ、ハンバーガーを求めて列に並ぶほうを選ぶ」
こんなことをマジで言ってる奴がいるのだ。
イデオロギーの問題ではなくエコノミーの問題であることを打ち出している点は
まだしも正直だけど馬鹿なのは同じ。

このスレの住人にお勧めなら
チャールズ・カプチャン『アメリカ時代の終わり(上下)』NHKブックス
アジアについてまったくモノを知らないのが欠点だが
ほかはアメリカ人とは思えないほどにバランスのとれた著者と著書。
217名無し三等兵:04/05/01 21:19 ID:ccqGWLt8
おお、よく見りゃケーガンの『ネオコンの論理』も話題に上がってますな。
カプチャンはこれへのアンサーとしても読める。
トッドの『帝国以後』もそうだね。
218クリントン大統領:04/05/02 08:33 ID:nas489oS
それじゃ、ちょっと民平論のひとりとして、捨てコテハンをつけさせてもらおうかな。

>>202
>日本の大正デモクラシー期は間違いなく民主主義だ。
>そもそも、制限選挙=悪という考え自体、単純なんだけどな。

きみの言っていることはよくわかるんだけど、民平論のむずかしいところで、
民主主義ってイデオロギー、共同幻想だから、目に見えない、手で触れないものなんだよね。
そういう客観的に測りがたいものを、何とか客観的に測定できる基準を見つけようと、
ドイルやラセットが努力して、出てきたのが選挙権拡大度合いや、維持期間。
おおまかに言って、選挙権が成人10パーセントよりも、
成人100パーセントのほうが人権思想や平等意識、市民参政意識が強いって言えるでしょ。
もちろんぴったり正比例するとはいえんけど。
ほかに測定基準があるというのなら拝聴するが、現実的に言ってイデオロギー浸透性を、
正確に測定することは不可能なんだよね。

あと戦前の日本はたしかに、憲政の常道期と言われた一時期はあるけど、
ごく短期間だし、実質は一般有権者の定期的信任性のない元老や重臣、
貴族院議員が政治を牛耳っていたわけだし、そう言った点から見ても民主国家とは言えないんじゃないかな。
国内の右派は民主国家だというひといるけど、外国じゃ普通に外見的立憲制として独裁体制視されてるしね。
客観的に言ったら、高度な民主国家だとは言えない。
そもそもアメリカと戦争していた時期は、自分たちの政体を「天皇の御親政」と強弁したいたわけだし。
また、軍事独裁化した昭和期よりも、大正デモクラシー期のほうが、アメリカと仲良かったというのも、
民平論のひとつの根拠になるんじゃないだろうか?
219クリントン大統領:04/05/02 08:36 ID:2h8Pzm3Q
>>214
>世界史板のスレを読めばわかるけどほぼ完璧に論破されていた。
>それでもめげない民主的平和論者にみんな呆れて放置でスレは落ちたんだよ。

おいおい、冗談きついぜセニョール。あれだけ偉そうなこと言ってたのに反証例出せなかったのは、どこの誰だい?( ´,_ゝ`)プッ
世界史板のスレがダット落ちしてるからって、勝手にミスリードしないでくれよ。
反米厨の多い世界史板の人間よりも、軍板の人間のほうが民平論にクールに対応してくれるから好感が持てるよ。
220125:04/05/02 10:55 ID:???
アク禁になってないかな?
大丈夫そうなら>>125-127に加えてもう1つ燃料を投下したいんだが。
221名無し三等兵:04/05/02 10:59 ID:???
そういやロシア共和国とチェチェン共和国の戦争はどうなんだろ?
チェチェンは民主主義じゃない?
222125:04/05/02 11:27 ID:???
燃料追加。

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(2) 「民主主義平和理論」と日本の安全保障

 国際政治学では、戦争の危険を客観的な指標でとらえようとする努力が続けられてきた。その1つ
の研究成果として、国際政治学のリベラリズムに属する「民主主義平和理論」がある。この理論は、
「自由民主主義国同士は戦争をしない」という統計的データを出発点としている(ここで、「自由民主
主義国は戦争をしない」といっているのではないことに注意してほしい。実際、アメリカやイギリス、
フランスといった自由民主主義国は、歴史上最も頻繁に戦争をした国である)。なぜ自由民主主義
国同士は戦争をしないのか、その理由をめぐって論争が繰り広げられてきた。
 1つの有力な説は、自由民主主義国では、利害対立や政治上の意見の相違があっても、それを
暴力的手段によって解決するのではなく、ルールと民主的手続きによって解決するのが当然であ
るという規範が内面化されている、というものである。自由民主主義国同士の関係では、この社会
化された規範のおかげで、互いに国際紛争を解決する手段として軍事力を行使するということに関
しては強い自制が働き、他国の民主的意思決定を尊重するので戦争が起こらない、という説明であ
る。政治的対立は非暴力的手段によって解決されなければならない、という規範を共有する自由主
義国家からなる共同体を「多元的安全保障共同体」(pluralistic security community)、あるいは「不
戦共同体」という。
 もう1つの説明として、民主主義の制度の役割を強調するものもある。それによると、自由民主主
義国では、法の支配、三権分立による権力のチェック・アンド・バランス、透明性のある民主的意思
決定といった制度が機能しているために、独裁的指導者が現れて独断的に戦争を始めることは困
難である。そして、少なくとも不人気な戦争を長期にわたって継続することは困難である。また自由
民主主義国同士の間では、他国の意思決定について信頼できる情報が得られ、その民主的手続き
に関する相互理解もあるので、戦争が起こらないとする説明である。
223125:04/05/02 11:28 ID:???
 「民主主義平和理論」に対しては、リアリズムの国際政治学者からは、さまざまな批判が寄せられ
ている。しかし、「自由民主主義国同士は戦争をしない」という経験則は、国際政治学において統計
的に実証できるほとんど唯一のものである。冷戦後、アメリカのクリントン政権は、「民主主義平和
理論」の含意を暗黙の大前提として、市場経済と多元的自由民主主義を世界に拡大・普及すること
で国際平和を達成する、という対外戦略を追求した。アメリカは歴史的にリベラリズムの伝統が強い
国であり、その思想はアメリカの対外戦略に投影されることが多い。
 第二次大戦以降、日本にとってもリベラリズムの伝統は、対外戦略を立てるうえで重要な指針を
提供している。日本は、自由、民主主義、法の支配、人権擁護、市場経済といった基本的価値や規
範を、アメリカや西欧諸国、オーストラリア、ニュージーランドといった諸国と共有している。おそらく、
国家間の利害対立は永遠になくならない。しかし、それを戦争で解決するということは、これらの諸
国の間ではおよそ非現実的である。これらの国と日本は「不戦共同体」を形成しているのである。
 第1節(1)で説明した脅威認識に関する(3)式で、「民主主義平和理論」や「不戦共同体」を再解釈す
るなら、多元的民主主義国家同士は戦争を行う蓋然性βが非常に低い、ということを意味する。この
ことは、実証研究によって経験則として裏づけられている。この経験則が受け入れられるならば、日
本はたとえアメリカが軍事超大国であっても、とくにアメリカを脅威と感じる必要はない、ということに
なる。一方、「民主主義平和理論」の含意として、日本の安全保障上注意を要する国家は、国内政
治で未だに暴力的支配や独裁体制が続き、人権が著しく蹂躙されている近隣諸国であるということ
になる。それらの国では、国内政治と同様、国際的にも対立や紛争を解決する手段として暴力に訴
えるおそれが強いからである。
224125:04/05/02 11:29 ID:???
 長期的・大局的な対外戦略として、日本はアメリカと力を合わせ、自由と民主主義の普及をはかる
ことで安全保障環境の安定化を目指すことができる。このような外交努力は、広義の安全保障政策
の一環である。日米同盟やNATOは、日本やアメリカ、NATO諸国が「不戦共同体」の一員であること
を象徴する制度であるという見方もできる。日米同盟もNATOも基本的にアメリカを盟主とする同盟で
あるが、次節で説明するように、近年、地域的な集団安全保障機構としての役割も模索し始めている。
第二次大戦以降の日本や西欧諸国は、基本的にアメリカ主導で樹立された自由主義的な国際秩序
とパックス・アメリカーナ(アメリカによる平和)を受け入れ、それを支えることを国益とみなしてきた。
日本の「国際社会への貢献」とは、往々にしてパックス・アメリカーナに対する支援と同義である。

---
出典:
赤根谷達雄「日本の安全保障に関する理論的考察」(赤根谷達雄・落合浩太郎・編「日本の安全保
 障」有斐閣、2004年、第2章、95〜98頁 所収)
225125:04/05/02 11:43 ID:???
ペーパー書きをサボって何やってるんだか、漏れは…(苦笑)

>>216
このスレの住人に他に推薦するとしたら、
・田中明彦「新しい中世」(日経ビジネス人文庫、2003年)
とかもいいかもね。

カプチャンなら来日した時のミニ講演を聴きに行ったことがあるよ。
アメリカにもこういう良心的な地政学者がいるんだなぁと感心しますた。
アジアについてはカプチャン自身も知りたがっていて、EU諸国で見られた
反米感情がどうして日本では下火なのか、韓国では盛り上がっているのに
日本で見られないのは非常に不思議だ、と言ってました。
「オーディエンスの日本人からヒントを伺えたら嬉しい」って言ってたけど、
結局出席者の質問はアメリカの覇権やEUについての解釈に集中しちゃって
カプチャンが望んでいたような回答はついぞ出ませんでした :-p

>>218
独裁か民主制かって見るより、「民主化途上体制」って解釈の方が
すっきりするんじゃないかなぁ。そして民主化が途中で挫折したと。
226名無し因果応報 ◆4dGOthLouM :04/05/02 13:40 ID:???
やっとスレに追いついた。

たぶん、この民平論、正しい傾向だと思う(正しい理論、ではないにしても)。
しかし、この前提で定められている維持期間なんだが……ちょいと短くするだけで、崩壊しそうだ。
逆に『20年』と長くしても、やっぱり根拠は薄いように思う。

この当たりの検証・反論は学説としてなされているのかな? スレを立てた方がまだいたら、伺い
たいところ。

まあ、要するに『10年』と定めた理由は、そうすることで反証例がなくなるからではないかと思うの
だけどね。似たようなこと書いている方はいたが。
227名無し三等兵:04/05/02 14:08 ID:???
素人の意見として聞いておくれ。
俺には、どうもこの「民主的平和論」ってのが後付の理屈、現状追認の理論にしか見えないのよ。
誰かが書いてた、「必要性がない、あるいはリスクがリターンより大きい」事が戦争を抑止している、という説の方がピンと来る。
昔は重商主義国家同士の戦争なんて腐るほどあったが、今とは国家に対する経済の影響力が比較にならないでしょ。
軍事的危険性よりも、そんな戦争に踏み切ったら経済的打撃が大きすぎる、というリスクが戦争を抑止してるんじゃないの?

だから、経済力による安全保障ってのも成り立つ訳で。もちろん限界はあるんだろうけどね。
228125:04/05/02 15:17 ID:???
>>226
原書を読んだことないから10年の根拠は分からないなぁ。
ラセットの本の書評が内外のジャーナルに載ってるだろうけど、
調べる気力がないでつ(;´∀`)

>>227
自分で引用した文章を読んでおもったのだけど、DP論って
結局は「現状では戦争に至りにくいんですよ」という経験則であって、
「こういう要因によって戦争が防止される訳です」という因果関係まで
含んだ理論ではないんだよね。そういう意味で「後付の理屈」と
呼ばれるのも仕方ないんだろうな。

とりあえず先進産業民主国家(advanced industrial democracies)の間では、
>>227のいうような経済を中心とした相互依存のメカニズムによって、
また価値と規範を共有している多元的安保共同体の成立によって
平和が保たれていると言えるんじゃないかなぁ。
田中明彦の言うところの所謂「新しい中世」圏って奴です。


ってか、いい加減ペーパー書かんと…。
229クリントン大統領:04/05/02 16:42 ID:nzogV4Ul
>>222
125さん、それってコピペなの?
もしわざわざ書いたのであれば、ご苦労さまです。
その本でも、

>「自由民主主義国同士は戦争をしない」という経験則は、国際政治学において統計
>的に実証できるほとんど唯一のものである。

と、評価してもらっているのは、民平論者として自信になるし、嬉しいね。

>>226
>まあ、要するに『10年』と定めた理由は、そうすることで反証例がなくなるからではないかと思うの
>だけどね。似たようなこと書いている方はいたが。

いや、ずばり、その通りだよ。
10年以下の民主国家と民主国家同士の戦争なら、ついこのあいだ、コソボ紛争でユーゴ連邦軍とNATO軍が交戦している。
(ミロシェビッチの強権は有名だから、ユーゴでちゃんと議会が正常に機能していたかは疑わしいが、いちおう普通選挙は実施されていた)
民平論はあくまで高度な民主国家同士の大規模な戦争は起きていないし、
今後も起きないだろうと言ってるだけだから、低度な民主国家との交戦例は否定していない。
10年というのは未熟な民主国家を排除するために設けた恣意的な基準だよ。

でもすでに述べられているように、それはあくまでご都合主義的な恣意性ではなくて、
純粋に民平論をよりはっきり傾向性として把握しようと言う配慮からなんだよね。
低度の民主国家、小規模な戦闘まで入れていったら、統計上収拾がつかなくなって、かえって正確な状況把握ができなくなる。
最高基準を設けたらそれは無意味だけど、最低基準は必要だよ。

逆に言えば、ユーゴはすでに現在(04年)は10年以上の維持期間を持っている。
今後どうユーゴが動くかは、民平論の大きな試金石になるだろう。いまは比較的安定してるみたいだけど。
230名無し三等兵:04/05/02 16:49 ID:???
>国際政治学において統計的に実証できるほとんど唯一のものである。

ようするに、『統計はね』と言っているだけで
大学教育出ていれば、統計なんて母集団のフィルタリングしだいで
どんな結果も出せることぐらい常識でしょ。
実際フィルタリングには多数のフィルター使って濾過した後だし

231名無し三等兵:04/05/02 17:13 ID:???
ならば、十年たてば民主主義は高度に成熟する
ってことの証明が必要ではないか?それが無いと
この理論の為の基準、って批判は免れ無いかと
232クリントン大統領:04/05/02 18:28 ID:mZ+yBo0W
>>204
>リスクってのは軍事的リスクではなく、経済的リスク。なにがしか得るものがあったとしても、それによって受ける経済的損失の方が大きいとなると戦争は避けるだろう?

軍事的リスクも経済的リスクも、ひっくるめて世界史板では損得収支論として議論されてたんだけど、
損得収支論の最大の欠点は、核抑止論の相互確証破壊まで行かなきゃ、リスクが客観的に計測できないことなんだ。
世界史板では損得収支論は、「ノストラダムス予言なみの結果論」として批判されていた。
「捕らぬタヌキの皮算用」って言うでしょ?
戦争を行って収支が合うかどうかは、結局やってみないとわからないんだよね。
大日本帝国だって、損をするつもりでアメリカに奇襲を仕掛けた訳じゃない。
捕らぬタヌキの皮算用の極限だが、初戦の勝利で有利な条件で講和しようと考えた。
しかし、結果、日本は焦土化した。

ノストラダムスの予言といっしょで、結果が起こったあとだったら、いくらでもこじつけることができる。
平和だったら、いまはリスクが合わないから戦争をしない。
戦争が起これば、損得があったから、と判断できる。
どうとでも言える。
民平論は客観的な基準が設けられているから客観的にチェックして検証できるが、
損得収支論は客観的にチェックしようがないんだよね。
戦争によるリスクは、やってみないとわからないんだから。
リスクが合うかどうかは、あくまでも戦争指導者の主観的な判断でしかない。
「捕らぬタヌキの皮算用」という言葉がある以上、客観的な拘束力がないんだ。

そもそも、日本の真珠湾奇襲とか、ヒトラーのアメリカへの宣戦布告とか、常識的に考えたら損得収支論とは最もかけ離れた現象なんだよね。
この日本とヒトラーの行動が、損得収支論に基づいていると強弁する人間は、まったくバランス感覚の欠けた人間だろう。
233クリントン大統領:04/05/02 18:29 ID:mZ+yBo0W
>なんかさ、イデオロギーってもんを過大評価しすぎてない?

過大評価じゃないよ。
むしろ、民平論はレーニン的な帝国主義論を、唯物論的な経済的戦争原因論を、根底からくつがえす学説であることで注目されているんだ。
ソ連の民主化により、ぴったりと米ソ冷戦が終わってしまった。
これは、むしろ戦争が経済的利害から生まれるものではなく、イデオロギー対立から生まれるものだという大きな根拠になるんだよね。
戦争とは、国家によって組織化された軍隊による、命がけの戦闘行為だ。
命を賭けるには、経済的利害を超えるなんらかのロマン、フィクションが必要だ。
また、イデオロギーなくしては、軍隊の統一的な組織性を維持できない。

戦争とは、日常的な生産的・経済的活動ではなく、非日常的な祝祭にあたる活動なんだよ。
ハレとケが次元を異にするように、経済的活動も、戦争も別次元に属するものなんだ。

>>215で指摘されているように、「破滅しようがしまいが戦争が起こるときは起こる」んだ。
経済性とは別次元に存在するんだから。
234名無し三等兵:04/05/02 18:31 ID:???
>>232
戦争って、思想ではなく、社会システムでもなく国益を巡って起こるんだぞ?
でなければサウジアラビアと米国がなんで緊密な関係なのか理解できない。
国益の下位に経済があるのであってその逆ではない。
235クリントン大統領:04/05/02 18:35 ID:cts2vwxW
ちなみに、以下が世界史板の損得収支論の論破スレ
        ↓
409 名前:お肉 ◆eBBz0uc37g 投稿日:03/11/12 01:18
どれ、もう賢明な人間には民主平和論>>>>相互依存・損得収支論は理解されたことと思うが、
とどめと言ってはなんだか、相互依存・損得収支論にたいする民主平和論の社会科学的法則としての優越性を完全に証明しよう。

戦争抑止論としての損得収支論(相互依存論もパクス・アメリカーナ論も、割が合わないと言う点では、損得収支論の一部)の詭弁性は、それが結果論に過ぎないということだ。
損得収支が合うかどうかは、結局戦争が終わってみなければわからない。
だから、いくらでもご都合主義的な、希望的観測に満ちた損得計算式を捏造することが可能だ。
太平洋戦争の例で言えば、
ドイツがヨーロッパで英ソに勝利してくれれば、
アメリカが初戦の奇襲でびびって講和に応じてくれれば、
東南アジアから潤沢な石油資源か確保できれば、
そしてその輸送船が潜水艦によって撃沈されなければ、
アメリカが原爆製造に失敗してくれれば、
アジアの国民が大東亜共栄圏の理想を理解してくれれば、
「れば」で満ちた計画だが、ご都合主義で立てられれば不可能な計算ではない。
つまり、状況がどうあれ、作戦立案部が楽観的であれば、どのような戦争も、開戦前なら損得が合うように空想されるのである。
だから、
>>401
>その時点では未だ収支損得による戦争回避の認識は成立していなかったのは明白です。
などというな主張が後を絶たない。
自殺志願者でない限り、敗北、損を覚悟で戦争に突入する者は存在しない。それぞれみんなが、最小限の被害での大戦果を期待するのである。
しかし、それはすべて司令官の主観によって判断されるのであり、まったく客観的な判断材料としては信頼性が薄い。外部の人間からすれば、ほとんど靴を投げて裏か表になるかという占いと、同レベルの判断材料なのである。
戦争抑止論として、心もとないことこの上ない。
236クリントン大統領:04/05/02 18:36 ID:cts2vwxW
410 名前:お肉 ◆eBBz0uc37g 投稿日:03/11/12 01:18
それにくらべて、民主平和論は、相手国がクーデターか革命、改憲によって、議会制自由主義的民主主義国家体制を放棄しないかぎり、外部の人間でも戦争は起きないと客観的に断言できる。
歴史を見ても、反証例皆無という信頼性100パーセントの実績なのだ。
だから明日とつぜん、アメリカがカナダに、フランスがイギリスに、韓国が日本に、オーストラリアがマレーシア、イタリアがギリシャ、スペインがポルトガルに奇襲を仕掛けることはない。
民主平和論という社会科学的法則によって、100パーセントそう断定できるのである。

社会科学的な法則的拘束力として、現実的判断材料として、客観的基準として、民主平和論は損得収支論の遙か上位に存在するのである。
237125:04/05/02 18:36 ID:???
またまた覗きにきてしまった(w

>>229
コピペじゃないっすよ。
>>125-127>>222-224も自分の手で入力しますた。
それぞれ30分くらいずつ掛かったわ(w

>低度な民主国家との交戦例
これっていわゆる「自由民主主義国家」の要件には当てはまらないんじゃないかなぁ。
ミロシェビッチ体制の旧ユーゴって、選挙を通じた政治参加はある程度可能だったものの、
政府に対する異議申し立てや人権保障って面からすると酷く不自由な状況にあった訳で。
つまり「民主化」こそ多少進展してたものの「自由化」についてはボロボロだった。そんな国を、
DP論が想定するような「liberal democracy」とはとても認定できないんじゃないかなぁ。
そもそも選挙だって不正が多くて民主的とは言いがたかったし。

#ちなみに同様のことは最近のイランにも言える気がする。

>>230
仰る通り。
ただ自然科学や経済学なんかと違って、政治学ではサンプル数の問題から
どうしてもバイアスは避けにくいって話なんだよね。
そんな中でも如何に有意な計量分析が出来るかが政治学者の腕の見せ所ではないでしょうか、
と生意気なことを言ってみる :-p
238名無し三等兵:04/05/02 18:43 ID:???
お肉 ◆eBBz0uc37gって、電波
世界史板ROMってて、対話とかできない人格障害者てのが感想だった
主観に基づくレッテル貼りだけどね・・
239125:04/05/02 18:48 ID:???
>>232
もう行かなきゃいけないので手短に。

合理的抑止論については国際政治学でも色々と議論のあるところで、
日本の真珠湾奇襲もよく引き合いに出される例だけど、
これに対しては心理学的抑止論やらプロスペクト理論やらからの説明が可能らしい。
漏れも勉強中の身ゆえ詳しくは知らないので、気になったらググって下さい。
240150:04/05/02 19:08 ID:???
>>233
だから、「イデオロギー対立がある国家間では戦争可能性が高くなる」ってのと
「同じイデオロギーの国家同士では戦争しない」ってのをごっちゃにされたら困る訳で。
中ソや中越など、同じイデオロギーでも戦争した例はある訳だしさ。

で、そのイデオロギーが「民主主義」の場合のみ戦争可能性がゼロになる、
あるいは他のイデオロギーの場合と比べて有意に戦争可能性が少なくなる、
ってのをちゃんと証明しなきゃいけないんじゃないかね?

あ、ちなみにその証明ってのは単に「今まで戦争した事がない」ってダケじゃなくて、
「これこれこういうメカニズムで戦争しないんだ」ってのをちゃんと説明できなきゃいけないよ。
241名無し三等兵:04/05/02 23:12 ID:???
>>まあ、要するに『10年』と定めた理由は、そうすることで反証例がなくなるからではないかと思うの
>>だけどね。似たようなこと書いている方はいたが。

>いや、ずばり、その通りだよ。

語るに落ちたとはまさにこのことだね。
「理屈のための理屈」って自白したようなもんでしょ、これ。

>233
うわ・・・軍事板でこういうこと言うか・・・w
242名無し三等兵:04/05/03 00:23 ID:kEYMoa5C
■民主的平和論Democratic Peace Theory3■@世界史板
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1083510653/l50
243名無し三等兵:04/05/03 00:42 ID:???
これも関連スレだな。

フランシス・フクヤマ@国際情勢板
http://society.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1005840771/l50
244名無し三等兵:04/05/03 00:47 ID:???
>>242
早速荒らされてますな
245名無し三等兵:04/05/03 01:06 ID:???
所論を読むと
第一次大戦前の欧州が「もう戦争はない」という楽観ムードに包まれていた
っちゅーのをどっかで読んだのを思い出すな。
246名無し三等兵:04/05/03 01:28 ID:???
関ヶ原以降、高度な幕藩体制下においては、戦は生じないという理論を展開
してみる。

もちろん、設定は、戦が生じていない期間中。
247名無し三等兵:04/05/03 01:56 ID:???
佐藤大輔のパシフィックストームという小説があるんだけれども、それは民主主義国家同士の戦争を描いていた。
もちろん事実は小説より奇なり、よって民主主義国家同士の戦いは起きるなんてことは言わないけれど、
結構納得の行くお話しの展開で、条件さえそろえば民主主義国家同士でも戦争は起こりうるんじゃないかとは思うな。

まあ、いまの民主主義国家同士が正面きって戦争をするなんて思わないけれども。
だって、いまの民主主義国家は大抵は先進国でそれなりに技術力と経済力があって、
強力な兵器がもたらす破壊も、戦争にかかる費用も、シャレにならないだろうってバカでも想像がつくもの。
248名無し三等兵:04/05/03 03:50 ID:???
>損得収支が合うかどうかは、結局戦争が終わってみなければわからない。
>だから、いくらでもご都合主義的な、希望的観測に満ちた損得計算式を捏造することが可能だ
成功の可能性と、その時に得られる利益を掛けた期待利得と、失敗の際の
期待利得の和が、その選択をしない時の利得を上回るなら、損得勘定的に言ってその選択肢が
とられる訳だ
よって
>だから、いくらでもご都合主義的な、希望的観測に満ちた損得計算式を捏造することが可能だ。
以下の「れば」が達成される可能性に、戦勝の際の利得を乗じた物と、達成されない可能性×利得
この両者の和を、現状を続ける場合の利得と比較した時、前者が勝るならそこに戦争開始の可能性が
出てくる。で、民主主義国家ってのは「先進国」の場合が多く、現状より儲かる選択肢が無いが故に
戦争は起こり難い(序に民主主義国家ってのはリスク回避的であるとも聞いたことがあるな)
249名無し三等兵:04/05/03 04:12 ID:???
設定を十年にした合理的理由を…それが無きゃ、「客観的」な基準とはとても言えん。
結果論に過ぎないのはこっちのほうじゃあ…あと、米ソの冷戦はそれが本当に実力行使と
ならず(何度も危機はあったにも拘らず、イデオロギーは逆であったにも拘らず)、米ソ首脳が
一線で思い留まった所がポイントになる。
レーガン政権下、米国小麦の主要な輸出先に、ソ連が名を連ねていること、
これが、冷戦を冷戦で止めた大きな理由ではなかろうか
250クリントン大統領:04/05/03 08:45 ID:4k3R+NU9
>>240
>だから、「イデオロギー対立がある国家間では戦争可能性が高くなる」ってのと
>「同じイデオロギーの国家同士では戦争しない」ってのをごっちゃにされたら困る訳で。
>中ソや中越など、同じイデオロギーでも戦争した例はある訳だしさ。

イデオロギー対立という言葉が誤解を招いたのかも知れないけど、民平論から導き出されるイデオロギー戦争原因論は、
「同じイデオロギーの国家同士は戦争をしない」と必ずしも言っているわけではないんだよね。
共産主義って言うのは、実質は、ポスト全体主義体制でしょ? あくまでもスターリン独裁体制であって、毛沢東独裁体制。
独裁体制同士が交戦する例は、史上多くあったから、べつに奇異なことではない。
同一政体が戦争をしないんではなくて、あくまでも民主国家同士が、
その性質(リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性)にもとづいて戦争を回避すると言うだけ。
経済的利害の対立だったら、民主国家間でも貿易摩擦とかあったでしょ?
でも、戦争は起きなかった。ガットや世界貿易機関などで、健全に協議が機能したからなんだよね。
議会主義の発達していない、独裁体制同士では回避できない難問も、回避できたんだと思うよ。

>あ、ちなみにその証明ってのは単に「今まで戦争した事がない」ってダケじゃなくて、
>「これこれこういうメカニズムで戦争しないんだ」ってのをちゃんと説明できなきゃいけないよ。

それについてはすでにうえでコピペされている。
あと、ソ連民主化によって冷戦が終わったという、積極的な民平効果も観察できている。
民平論の根拠は、「いままで戦争をしたことがない」っていうだけではないよ。

ラセットのパクス・デモクラティアのサブタイトルは「冷戦後世界への原理」だ。
ソ連民主化による冷戦終結という事実が、いちやく民平論をスターダムにした。
冷戦期中もドイルが提唱していたが、たいして相手にされてなかったときとは大違いだ。
民平論は、冷戦終結に大きなインパクトを受けているというのは理解してほしい。
251クリントン大統領:04/05/03 09:07 ID:BPeEnmvV
>>241
>うわ・・・軍事板でこういうこと言うか・・・w

軍板もなにも、戦争原因は下部構造性にあるか上部構造性にあるかは、えんえん繰り広げられた学問上の論争なんだよ。
反論があるのなら、具体的に反論してほしい。
軍板だから、マルクス主義的な唯物論に同調しなくてはならないと言う根拠はなにもない。
というか、きみは観念論と唯物論の論争史を知らないだけだろう?
あきらかにきみのリアクションは無知からくるものだよ。

第一次大戦も第2次大戦も、徹底的に相互を破壊するまで終わらなかった。
戦争によって得するどころか、相互とも、戦前の水準以下になり、ヨーロッパの没落を決定づけたと言うこと真摯に受けとめてほしい。
チャーチルは第2次大戦の戦争名を尋ねられて、そくざに「無意味な戦争」と答えている。

>>249
>設定を十年にした合理的理由を…それが無きゃ、「客観的」な基準とはとても言えん。

いや、これはあくまでも部外者にもチェックが可能と言う意味で「客観的」と言っている。
学問上の基準や定義なんて、すべて恣意的なものだよ。
ではきみは、どうして成人年齢が20歳なのか説明できるかい? 19歳11ヶ月ではダメで、20歳1ヶ月ではダメな根拠を指摘できるのかい?
どうして、一グラムの重さを、水の1立方センチメートルにしたのか、その根拠を説明できるのかい?
どうして数学の直線の定義が、2点間の最短距離なのか説明できるのかい?

社会科学も、自然科学も、数学も、人間が作り出したものである以上、すべての基準・定義は恣意的だよ。
しかし、恣意的でもそう基準化、定義化することによって、客観的な議論を可能にする効力を持つんだ。
これは学問の基本だよ。
民平論を論破したいのなら、あくまでもその定義内で、自己矛盾や事実誤認を見つけて批判してほしい。
252クリントン大統領:04/05/03 09:10 ID:BPeEnmvV
>>247
>強力な兵器がもたらす破壊も、戦争にかかる費用も、シャレにならないだろうってバカでも想像がつくもの。

それは意味がない。
相互確証破壊が成立した段階でも、米ソは冷戦を止めることはできなかったんだよ。
でも、ソ連民主化でぴったり冷戦は終わった。
この根拠をちゃんと説明してくれなきゃ。
253クリントン大統領:04/05/03 09:14 ID:BPeEnmvV
>>246
>関ヶ原以降、高度な幕藩体制下においては、戦は生じないという理論を展開
>してみる。

幕藩同士の交戦は、幕末期には平気で起きているが。
禁門の変の薩摩・会津と長州の交戦や、幕府による長州征伐など。
とりあえず、学説として民平論と同レベルで語りたいのなら、高度な幕藩体制の定義と基準を示してほしい。
254名無し三等兵:04/05/03 09:24 ID:???
>253
そこで説明付ける俺様ルールを導入ですよ。
高度な幕藩体制下では、「他国からの強い干渉を受けない限り」
戦争はおきない。
255125:04/05/03 12:02 ID:???
>>246
あーちょっと前にポスト9・11の国際秩序を幕藩体制になぞらえて解釈している小論を読んだなぁ。
詳細は忘れてしまったけど。中央公論だったかな?

>>247
うん、パシストって反実仮想の試みとして捉えると非常に面白いんだよね。
パシスト世界の国際体制が示唆しているのは、現実世界における「パクス・デモクラティア」は
戦後国際体制に固有の展開--すなわちアメリカ主導の自由主義的な国際経済体制の確立と
ソ連の脅威を梃子にした西側民主国家の安保共同体化--があってこそ成立したということだと思う。
「民主主義の平和」は民主主義それ自体によってもたらされたのではなく、その大前提として
開放的な国際経済秩序と自由世界の結束の制度化が存在したから可能になった、と。
パシスト世界では日英vs米独という形でブロック経済・植民地体制が存続しているのだろうし、
「民主主義の敵」となるような存在はない。そういう意味で「(現実世界の)戦後国際秩序」が
成立しなかったし、「民主主義の平和」が可能になるような基盤が欠けていると解釈できると思う。

てか、パシスト4巻まだ〜?チンチン(AA略
256クリントン大統領:04/05/03 12:04 ID:Q+1w1ZkR
>>234
>戦争って、思想ではなく、社会システムでもなく国益を巡って起こるんだぞ?
>でなければサウジアラビアと米国がなんで緊密な関係なのか理解できない。
>国益の下位に経済があるのであってその逆ではない。

それは世界史板でも語り尽くされたあまりにも陳腐な批判だよ。
それはとうぜん、「敵の敵は味方」理論があるからだよ。
でも、アメリカは独裁国を利用しても、信用はしない。
アメリカは対ドイツの戦略上、ソ連に接近し、援助した。しかし、その後、冷戦に突入した。
対ソ連の戦略上、アフガンのラディンを援助したが、その後敵対した。
対イランの戦略上、フセイン政権に接近したが、後にぎたぎたに叩きつぶした。

アメリカの行動は、独裁体制転覆活動で一貫している。
アメリカは民主主義の普及を天命だと思っているから、独裁体制の存在をぜったいに許さない。
最初の優先すべき第一敵国が崩壊したら、つぎは手のひらを返したように第2敵国が攻撃されるだけ。

おなじくサウジも例外ではない。
サウジに残された道は2つしかない。
ソ連や東欧のように自力で民主化するか、日独イラクのようにアメリカに軍事攻撃されて、民主化させられるかだ。
他の独裁国もそうだったのに、サウジだけ独裁制を維持しながら、アメリカとの蜜月関係を維持できるという主張には根拠がない。
257クリントン大統領:04/05/03 12:30 ID:RK2aZE1p
>>254
>そこで説明付ける俺様ルールを導入ですよ。

いや、だから、ルールを作るのは勝手だが、ルールなんだからちゃんと明確に、明文化された形で定義や基準を示してくれなきゃ。
「強い干渉」の定義は? どのていどまで、強くて、どのていどだったら弱いの? 基準が不明確だよ。

そもそも、民平論と幕藩体制平和論とは根本的に質が違う。
幕藩体制平和論は、すでに幕藩体制が崩壊して歴史上の話である以上、これから未来予測を行ううえでまったく意味がない。
あくまでも科学法則というのは、未来予測に貢献できてこそ、意味を持つんだよ。
ニュートン物理学がどうして有効なのかは、ただ過去の現象を説明するだけでなく、
天体の運行や、砲弾の落下点などを事前に予測できるようになったからだ。

民平論は過去を解釈するだけでなく、未来に渡って有効な科学法則なんだよ。
すくなくとも、クーデターや改憲によって体制が変更されないかぎり、韓国が日本に、カナダがアメリカに奇襲攻撃を仕掛けることはないと未来を予測できるのだから。

幕藩体制平和論と違い、実用性があるという点で、民平論は科学なんだよ。
258名無し三等兵:04/05/03 13:01 ID:???
>>257
未来を予想できるから有効なんじゃなくて、
有効な理論だからそれによって予想できるんだろ?

それから定義なんて幾らでも明白に出来る、
蒸気船を含む四隻以上の軍艦を用いた軍事力を背景に、
国策の変更を求める程度の干渉を受けない限り戦争は起きない。
で問題ないだろ?
民平論が後から歴史を眺めて例外を排除するために、
普通選挙制、10年以上維持、死者正規兵で1000人以上、
という俺ルールを導入したのと全く同じだ。
259名無し三等兵:04/05/03 13:25 ID:0vDr8yZi
民主的平和ルールの定義はいらないんじゃないか。
やるなら歴史全部を視野に入れないと説得力ないだろ。
1000人以上が戦争って、机上の空論と言われても仕方ないぞ。
260名無し三等兵:04/05/03 13:29 ID:???
ネオコンの陰謀―アメリカ右翼のメディア操作
デイヴィッド ブロック

スキャンダルはこうしてつくられた!クリントン夫妻やリベラル派の追い落としを策し、
潤沢な資金援助で行われた「汚れた」秘密作戦の中心となったジャーナリストが、
ワシントンの暗部を赤裸々に暴露する。
261名無し三等兵:04/05/03 13:32 ID:???
>257

そうかな。崩壊まで含めて検証できる材料として提示された「歴史」だからこそ、未来予測の手段としても意味があるんじゃないか?
キミの言う「民平論」などは、現在進行形の事象の中から自説に都合のいい事実のみを摘み食いしてこさえた物に過ぎないと思うが。
肝心な部分はまだ見えてないからね。人間の予測や推論能力で全てを見抜く事はできないよ。「戦場の霧」は国際関係の上にもある。
 
>民平論が後から歴史を眺めて例外を排除するために、
>普通選挙制、10年以上維持、死者正規兵で1000人以上、
>という俺ルールを導入したのと全く同じだ。

そうだね、その通り。
「18才以下の少女は全て処女である・・・18年以上修道院で暮らしていれば」みたいなもんだ。
それにこの場合、「民主主義とは何か」という議論が欠落してる。
アメリカとイギリスと日本の民主主義が違う事くらい誰でも知ってるし、北朝鮮がわざわざ国名に「民主主義」と入れてる割に民主国家じゃない事も皆知ってる。
日本の政体が立憲君主制なのか共和制なのかさえ、はっきりしない。
ましてや、バブル以前の日本を「史上最も成功した共産主義国家、全体主義国家」と評した者もいる。
何故「十年以上」とか「男女普通選挙」とかいう制限要素が成立し得るのか、それこそ合理的かつ科学的に説明できないと、 所詮ご都合主義の「俺ルール」でしかないよ。
物理学なんかの論文読んでみるといい。条件制限を加える際は何故そういうことをしたのか、その理由をこれでもかと言うほど延々と書いてあるぞ。
262名無し三等兵:04/05/03 13:34 ID:???
>>184
期間をワイマール共和国以来85年と言っているが、
下に上げられた国々が民主主義化したのは実際にはそのほとんどが二次大戦後、
十年経過期間を見なければならないなら多くの国について参考に出来る期間は、
50年以下個別みればさらに対象期間が少なくなる国も多いだろう。
これはどう見てもサンプルが少ないとしか言えない。

さらに致命的な問題はなぜ民主主義国同士は戦争をしないのか、
という理由の説明がないこと、
核抑止なら全面核戦争になれば互いに破滅的な被害を被ることが予想できるから、
という簡潔な理由があるが、民主的平和論にはそれがない、
それが核抑止は認められても民主的平和論は認められない理由だよ。
263名無し三等兵:04/05/03 13:41 ID:???
>251
>第一次大戦も第2次大戦も、徹底的に相互を破壊するまで終わらなかった。
戦争目的を達成したから終わっただけじゃん。
どっちも「敵国の徹底破壊、殲滅、民族的絶滅」なんて目的にしてない。

>反論があるのなら、具体的に反論してほしい。
じゃあ、上部構造性とやらで生起した戦争の例とその具体的根拠を挙げてみてよ。
下部構造性、メリットクラシーの視点で全ての戦争の発起原因は説明が付くんだが。

それから、やっぱお前釣りだろ?
わざわざ喧嘩売ってるもんな。そうでなきゃ幼児性が表に出すぎてるから、科学的を売りにするならちょっとは慎んだほうがいいぞ。
264名無し三等兵:04/05/03 13:42 ID:???
>>251
>ではきみは、どうして成人年齢が20歳なのか説明できるかい? 19歳11ヶ月ではダメで、20歳1ヶ月ではダメな根拠を指摘できるのかい?
>どうして、一グラムの重さを、水の1立方センチメートルにしたのか、その根拠を説明できるのかい?
>どうして数学の直線の定義が、2点間の最短距離なのか説明できるのかい?
詭弁一覧貼り付けようか…?
成人の定義なんざ、国ごとの「取り決めごと」に過ぎない(国によって違う罠
し、数学の定義は共通言語として使用する為のそれだろ?
これらを決めたことによって、何か主張がなせる訳ではない
今回の定義は、現状で反例が出せない為の物であって、
先に理屈があって、それに主張できるような定義を作ったに過ぎんだろ?
265名無し三等兵:04/05/03 13:45 ID:???
■民主的平和論Democratic Peace Theory■@国際情勢板
http://society.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1083559378/l50
266名無し三等兵:04/05/03 13:47 ID:???
>263
釣ってるつもりで無意識下ではマジで信じていると思う。気の毒すぎる。
267名無し三等兵:04/05/03 13:50 ID:???
そういやパキスタンとインドって戦争してるよな。両方とも民主共和制なんだが。
・・・とか言うと、「パキは10年ルールに抵触するからアウト」って言われるんだろう。よくできたルールだな。
だが、実はムシャラフの無血クーデタ以前も民主共和制なんだよな。案外キャリアは長いんだが。

うーん、都合がいいw
268名無し三等兵:04/05/03 13:56 ID:???
第一、論拠の一つとしてあげてる「冷戦」が、
1000人以上の死者を出すような…という前提に当てはまらないだろ・・・
米ソは、互いにイデオロギー対立の場面にあっても、
この場合の定義で言うような「戦争」はしていない。
にも拘らず、冷戦の終結をこの理論の実例の一つとして扱うのはどーかとおもうが?
269名無し三等兵:04/05/03 14:14 ID:???
ちなみに、
世界史板の民主的平和論者は本当にどうしようもなかった、
何しろ恒久平和が実現するなんてことを臆面もなく公言していたからね。
まるで話にならない。

なお、世界史板で民主的平和論が認められたとか言う発言もあったが、
共産主義国同士よりは戦争をしない傾向くらいはあるか、
程度のもの、無論経済的理由等も考慮に入れなければならないが、
という条件付だった。
270150:04/05/03 15:46 ID:???
>>250
だ・か・ら、
問題は「なぜ民主主義によるイデオロギー統一の場合のみ、戦争可能性がゼロになるのか?」
っていう部分について、君は全然答えていないでしょ?
そこに挙げられた「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」ってのは
「民主主義国家が一般に持つ属性」であって、それが「民主主義国家との外交交渉の場合のみに発揮される属性」
じゃないでしょ?
それじゃ「なぜ民主主義国家の場合だけそれが働くのか?」って言う部分について全然答えていないじゃない。

それと、他の理論例えば核抑止論だとか勢力均衡論、相互依存論なんかは
実証的な外交研究の場で、ちゃんと政策決定レベルで働いている事が証明されているんだけど?
だけど僕は民平論がそういう政策決定レベルで実証されたって話は寡聞にして聞いた事はないんだけど。
271150:04/05/03 15:56 ID:???
あと冷戦終結を有力な論拠としているみたいだけど、
これは原因と過程と結果をごっちゃにしているし。
まずソ連崩壊は軍事的支出その他に国家体制を支え切れなかったが故の自己崩壊だし、
で、その体制崩壊の結果、イデオロギー対立がなくなったから冷戦が終っただけの話で。
ロシア国内・東欧の民主化はそれとは別個に国内で進行した現象なだけで。
つまり「体制崩壊>冷戦終結」は言えるだろうし、「体制崩壊>民主化」も言えるだろう。
でもだからといって、「民主化>冷戦終結」ってどうして言えるのかね?

逆に言えば、「民主化しても冷戦に近い形での勢力均衡の世界」も
「民主化せずに体制崩壊したが故の冷戦終結」も十分に想像できる訳で。
つまり冷戦はイデオロギー対立が生み出したものかもしれないが、
それが終結するに当たっては別に民主化じゃなくても良いわけで。
例えばアメリカの共産化でも冷戦は終結すると考えられる。
もちろん全世界共産化で戦争可能性がゼロになる訳じゃないけど、
少なくともその世界では「冷戦」はないだろうね。それは単なる勢力均衡の世界であって。

272名無し三等兵:04/05/03 16:50 ID:???
ソ連崩壊後、十年後ではなくすぐに冷戦が終わったのなら、もしそれを理論の柱にする場合
民主主義の定義に十年が含まれるのはおかしくないか?
273名無し三等兵:04/05/03 16:55 ID:???
そも>>268で言われているように、冷戦は民平論者の定義するところの「戦争」では無いはずなんだが。
もし将来において「高度な民主主義政体を有する国家」同士が米ソの様な冷戦状態になったとしても、
民平論者は「これは我々の定義する戦争状態ではない」として一蹴するのだろう。
どちらに転んでも自己にとって都合の良い結論しかでない訳だ。
274125:04/05/03 18:01 ID:???
>>261
うーん、「民主主義とは何か」については、比較政治学の中では
それなりにコンセンサスの得られる要件/クライテリアが出来ていると思うよ。
立憲君主制か共和制かというのは民主制の枠内の体制論の1つだろうし、
「日本=成功した社会主義」論については政治経済学上の比喩として捉えられるだろうし。
恐らくラセットの民主主義国の定義にはその辺りの政治学上の蓄積が基盤にあるんじゃないかなぁ。

>>267
ん、民主共和制?

>>all
どうもクリントン(=お肉?)氏の「民平論」は彼自身の解釈が相当程度入っているようなので、
(ラセットらが提唱した)国際政治学の「democratic peace theory」とは分けて考えた方が良いかと。
275名無し三等兵:04/05/03 18:05 ID:???
>274
同意。ラセットの著作は読んだことがないので何とも言えないが、こうまで粗雑な理論ではないと思う。
クリントン氏は恐らく理解し切れてない上に拡大解釈してるんじゃないかな。
democratic peace theoryは一つの仮説、いやそれ以前の観測された事象そのままのような気がする。
276名無し三等兵:04/05/03 19:37 ID:???
>>268
>>273
同意、冷戦が戦争でありその終結が民主的平和論によるというなら、
今なお冷たい対立関係が続いている印パ、ギリシア・トルコも、
民主主義国同士でありながら戦争中ということになるわな。
277名無し三等兵:04/05/04 00:38 ID:???
>>260
モニカミサイルもネオコンの陰謀だったのか。
ネオコンこえ〜w
278名無し三等兵:04/05/04 00:48 ID:???
ソ連が民主化したから冷戦が終結したってよりソ連の体制が
軍の重みに耐え切れなくなったから冷戦が終結してソ連が崩壊
したの違うの?
279名無し三等兵:04/05/04 10:55 ID:???
>278
そうだと思うよ。
軍事費の負担と国内の制度的問題で経済が立ち行かなくなり、そのせいで軍備も陳腐化していき、このままではどうにもならんってことでゴルビーが出てきた。
冷戦を続けることができなくなって民主化したわけだ。
民主化したから冷戦が終わったわけじゃない。
280名無し三等兵:04/05/04 11:54 ID:???
屁にもならんイデオロギーよりご飯の方が重要、でFA?
281名無し三等兵:04/05/04 20:03 ID:O1Qh1Zz7
冷戦に関してはこれが一番わかりやすかった。

73 名前: ◆HfQsWUgTpE :03/07/31 20:55 ID:4plDGSZu
ゴルバチョフ繋がりで冷戦当時のことを思い出していたら腹が立ってきたので
スレ違いですがちょっと書かせてください。

番外:東西冷戦について

冷戦とは何だったのか。
一言で言えば「FDRの甘い国家戦略のツケを延々半世紀かけて世界中が支払わされ続けた時代」です。

冷戦は何故終ったのか。一言で言えば「軍拡競争でソ連の国庫が払底したから」です。

簡単に言えば国家そのものが消滅するまでに軍備を揃え、そして破産したのです。
元々フランスと同程度の生産力しか持たないソ連が米国に対抗できるだけの軍備を揃えること自体が
無謀だったのです(これは後から言えることであって当時のUSSRはまさに恐怖の対象でした)。

核の時代における軍拡競争とはポーカーのようなものであって、
お互いがレイズ、レイズとチップを積み上げていき、手札を晒せない、
つまりICBMを使えない以上は必ず資金の足りない方からゲームを降りなければならないのです。

80年代、そろそろ頃合よし、と見たレーガン政権は人類史上でも稀に見る大軍拡を始めます。
それがどれほどの規模かというと、
当時世界一の金満国家であった米国が世界一の借金国に転落するほどの規模でした。
では米国に金を貸したのはどこの国なのか?

勿論、日本です。
282名無し三等兵:04/05/04 20:04 ID:O1Qh1Zz7
74 名前: ◆HfQsWUgTpE :03/07/31 20:56 ID:4plDGSZu

日本銀行は米国の国債を買い続けました。事実上の命令によって。
当時の日本の朝野を思い出すと、防衛費がGNPの1%を越えただの越えてないだので騒いでいました。
もうね。アホかと。バカかと。そんな金額、比較にもならない程の大金が米国へ流れ、
それで向こうはICBMをどんどん揃えているんだっつーの。

なお、日本の所持する米国債は、売ることは出来ますが、
それは米国の経済崩壊を意味しています。そしてそれは同時に日本の経済崩壊をも意味しています。
つまり、日本は絶対に返してくれとは言えない借金を押し付けられたのです。
もうジャイアンそこのけです。

冷戦当時の米国債、その殆どは一ドル360円から240円の時代に購入したものです。
借金国の金の価値は下がるのが当然なので、レーガン政権において急激なドル安時代が訪れます。
おい、ちょっと待て。お前らわかっててやっただろ。あっというまに元本は半分に目減りしました。
うまいですねアメリカ。こりゃ父さんやられたよ。

冷戦終結後も毎年日本は米国債を買い増し続け、それは現在に至るも継続されています。
総額、そうですね。日本円に直して低く見積もっても約200兆円といったところでしょうか。
税金を通して、日本国民はみんなこの米国債を買っているのです。これからもそうでしょう。
あっはっは。ナポレオンでもヒトラーでもいいから誰か助けて。お願い。

まあそんなこんなで冷戦は終わりました。
ソ連に金を貸してくれる親切な国は地球上のどこにも存在しなかったからです。
こうしてソビエト社会主義共和国連邦は滅亡しました。どっとはらい


最後に、私は当時のフランス王国及びソ連と同じ立場、
すなわち崩壊過程の糸口にあるのがまさに今の日本だと思っています。
そして彼らの行動の見直しによって学べることは多く、
それを現実に反映させることは不可能ではない、と考えます。
283名無し三等兵:04/05/04 20:09 ID:???
>総額、そうですね。日本円に直して低く見積もっても約200兆円といったところでしょうか。

しかし特別会計が約200兆円、一般会計が80兆円の日本国にとっては
冷戦下の米国を支えたと言えるほどの金とはおもえないんだが?
経済規模が日本の3倍の米国にとっても同じ
赤字が600兆超える日本にとってどれだけのものだろうかね
284名無し三等兵:04/05/04 20:22 ID:???
日本だけからカツアゲしていたというわけでもなかろう
285名無し三等兵:04/05/04 23:11 ID:???
為替が変動レートになってからは、米国債をある程度支えないと、
円高が進んで輸出産業が打撃を受けるっつうのもあるな。
ある意味景気対策。
286名無し三等兵:04/05/05 00:34 ID:???
素人考えだが国債を買うことで経済のお互いの結びつきが強くなるという面もあると思うのだが。
聞くところによるとその日本が持っている米国債、いきなり売っちゃったりしたら大変らしいし。
これも含めて民主的平和って奴ですか?
287名無し三等兵:04/05/05 01:01 ID:???
>>286
経済関係は一定の抑止力たりうるが
最終的な、決定的な抑止力にはならない、というふうによくいわれますな。
というか国債の売買と政治体制はあまり関係ないんでわ
288名無し三等兵:04/05/05 09:17 ID:???
>>286
経済的結びつきは一切考慮しないらしい、
それもこの論のおかしなところ。
289名無し三等兵:04/05/05 18:29 ID:???
二百兆円はかなり控えめな数字だと思う。
六百兆円は軽く行っているのではないか。
290クリントン大統領:04/05/05 19:39 ID:W/puVgZ0
あーあ、所詮軍事なんて歴史事象の一部を囓っただけの連中相手にしたのが間違いだった。
世界史板とはレベルが違いすぎるね。民平論を理解するだけのレベルに達してない。

どうせ勝利宣言とか言うんだろうけど、どっちの勝ちかなんて一目瞭然だ。
科学のなんたるかを理解できずに民平論を論破しようなんて、どだい無理なんだよ。
291名無し三等兵:04/05/05 19:48 ID:???
>>290
自分は正しい、自分の理論が理解できないのは自分以外が全部バカだからだ、
と自分の論の不完全さを棚に上げて強弁する。
トンデモさんが良く陥る精神状態ですな。
292名無し三等兵:04/05/05 19:51 ID:???
>>290
お大事に。
293名無し三等兵:04/05/05 19:53 ID:???
>>290
なんか、ソビエトが崩壊したときの知識人みたいでつな
294名無し三等兵:04/05/05 20:11 ID:???
いまさら蒸し返すみたいで何なんですが

>>252
>相互確証破壊が成立した段階でも、米ソは冷戦を止めることはできなかったんだよ。
>でも、ソ連民主化でぴったり冷戦は終わった。

というのの解説をどなたかにキボンヌ。

冷戦てMADの維持合戦じゃないんですか?
で、それが成り立たなくなったから冷戦体制が終わったんじゃ?
だってヤルタ会談時ってまだソ連は民主化されていたとはいえないような……?
295名無し三等兵:04/05/05 20:18 ID:???
>>294
民主化はあくまでも結果であってソ連崩壊の原因ではないつーこと
296名無し三等兵:04/05/05 20:19 ID:???
>>290
なんなら、世界史板へ行って、
一度たりともまともに論じられたことがない、
論理的根拠つまり「民主主義国同士は戦争をしない理由」
について改めて論じてきてはどうだい?
より正確に言うと、論じられていないというより、
それらしき物を論じたがことごとく論破され、指摘された矛盾に回答できず、
敵前逃亡するということが6・7回続いたという状態だったがね。
確か一番最後のは「重力と同じでなんだか分からないがそういう効果がある」
とかいう理論と言うにはあまりにも凄まじいものでしたな、
あれじゃあ相手にされなくなっても無理ないぞ。
297名無し三等兵:04/05/05 20:24 ID:???
初めのほうしか読んでないんだけど、
「定義した事象が歴史上に存在しない」
ならば

「前提が偽である命題は全て真」なだけなんじゃないの、、、?
この場合前提「理想的な民主国家AとBが存在するとき」が偽である事を
示すには過去の歴史を片っ端からあたって定義に合致する理想的な
民主国家AとBが存在したことの無いことを示せばいいような気が。
記録の残っている歴史に限るならばこれを確かめるのは不可能ではない
だろうけど。
298297:04/05/05 20:43 ID:???
すまん、よく読み返してみたら「存在が確認できていない事象」つーのは
「理想的民主国家同士が定義どおりの戦争した事例」だった。

だとするとやっぱり「理想的民主国家」と「戦争」の定義がどれだけ正当性が
あるものかどうかってことが問題だな。
299クリントン大統領:04/05/05 22:10 ID:+6qLoAo7
>>258
>民平論が後から歴史を眺めて例外を排除するために、
>普通選挙制、10年以上維持、死者正規兵で1000人以上、
>という俺ルールを導入したのと全く同じだ。

ぜんぜんちがうよ。
そもそも、幕藩体制というのは、日本国内で、しかも一時代でしか通用しない概念でしょ?
世界的な普遍性がないよ。
民主国家の条件は、十分に普遍的だ。
どの国にも適用できる。世界のどの国も、この要件さえ整えば、民主国家だと検証できる。
現実に、どんどん現在進行形で、民主国家数は増えているんだ。

どうつくろおうが、幕藩体制という定義がきわめて普遍性のない特殊なものだ。
そもそも、すでに崩壊して歴史上の存在である以上、普遍化しようもない。
そもそも特殊現象だから、再現性がないでしょ?
民主国家は一度崩壊しても、一族が滅んでも、再度再現することができるんだ。

幕藩体制なんて、いわゆるただのパクス・トクガワーナでしょ。
あくまでも軍事力の一極集中によって達成された、強圧的な秩序維持現象だ。
核が拡散した現代とは、くらべることはできないよ。

あと、>>290はぼくじゃないよ。
300名無し三等兵:04/05/05 22:11 ID:???
300
301名無し三等兵:04/05/05 22:14 ID:???
>>299
騙られるほどこれまでの内容が(以下略
というわけで議論続けるつもりならトリプ付けるべきかと。

10年だの普通選挙制だの細々と条件が増えてるから
なんじゃそりゃって話になるんでしょ。
もちょっとレスをお読みなさいな。
302名無し三等兵:04/05/05 22:16 ID:???
>>299
条件無しでガチの戦い挑めば、板の人間の支援を受けた他だろうに
303名無し三等兵:04/05/05 22:20 ID:???
>>299
全く同じっていうのは、
勝手な基準を作ることで都合の悪い例を排除して、
都合のいいデータを作り上げる構造上の欺瞞が同じだということ。
相手の文章はよく理解してから書き込むように。
304名無し三等兵:04/05/05 22:24 ID:???
外出かもしれんが、
「共産/社会主義国同士は戦争しない」でもできそうだ。
305名無し三等兵:04/05/05 22:24 ID:???
>>299
>幕藩体制なんて、いわゆるただのパクス・トクガワーナでしょ。
>あくまでも軍事力の一極集中によって達成された、強圧的な秩序維持現象だ。

現状がパクス・アメリカーナ出ないと言いきれるかどうか、とか、どうよ。
パクス・クリスチャニア(←って変か、キリスト教と言いたいんだけどね)でもいい。
306クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/05 22:34 ID:7gJgEF/A
>>262
>核抑止なら全面核戦争になれば互いに破滅的な被害を被ることが予想できるから、
>という簡潔な理由があるが、民主的平和論にはそれがない、
>それが核抑止は認められても民主的平和論は認められない理由だよ。

これは、すでに指摘されているように、「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」でじゅうぶんだと思うが。

逆に核抑止論では、ソ連民主化による冷戦終結が説明できない。
非核武装国でも、民主国家同士なら、平和を維持できた理由を説明できない。
307クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/05 22:34 ID:7gJgEF/A

>>263
>戦争目的を達成したから終わっただけじゃん。
>どっちも「敵国の徹底破壊、殲滅、民族的絶滅」なんて目的にしてない。

これは、ただ明らかに相互依存論に反する形で戦争が拡大した点を指摘してるんだよ。
第一次・2次大戦が、ヨーロッパで何の生産的、経済的な貢献がなかったことは明らか。
世界大戦で、完全にヨーロッパは、世界の中心から脱落した。客観的に見たら、完全に自殺行為だった。

>じゃあ、上部構造性とやらで生起した戦争の例とその具体的根拠を挙げてみてよ。

米ソ冷戦。ファシズムvs民主国家の第2次大戦。
あと、世界史上に存在したすべての戦争は、各種君主主義同士の戦争という点で、すべてイデオロギー戦争だよ。

>下部構造性、メリットクラシーの視点で全ての戦争の発起原因は説明が付くんだが。

それはこじつけだよ。
ノストラダムス詩集を、好きにこじつければ予言書に見えるのと同じだ。
下部構造性で考えれば、もともと戦争そのものは、非生産的活動だ。どんな状況であれ、回避されればそれに越したことはない。
アダム・スミスは、社会を繁栄させるのは「平和、低い税金、そして寛大で公正な行政のみ」と指摘している。
しかし、史上戦争は数多くあった。
これは、人間がつねにアングロサクソン的な経済性のみで動かないことの証明だろう。
ようやく、議会主義的な対話尊重性によって、民主国家同士では戦争が回避されるようになったと言うことだよ。
どんなにリスクがあろうと、経済性とは無関係に人間は戦争を行う。
第1,2大戦、相互確証破壊が成立したい後の冷戦継続はそれをみごとに証明した例だろう。
308名無し三等兵:04/05/05 22:46 ID:???
>>306
レスは全部読んでから書き込んでくれ。
309名無し三等兵:04/05/05 22:47 ID:???
コーラが多く売れた夏は小児ポリオ(だっけ?)が多い、てネタを思い出したよ
310クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/05 22:48 ID:MVrprQhA
>>270
>それじゃ「なぜ民主主義国家の場合だけそれが働くのか?」って言う部分について全然答えていないじゃない。

これは単純だよ。
戦争は相互の責任において行われるからだよ。
その証拠に第2次大戦前夜、英仏はナチスにたいして、宥和政策を採ったでしょ。
しかし、ヒトラーはその拡大性を止めなかった。
ナチスがチェコに進駐したときの、チェンバレンの「痛恨の極みであります」と言うラジオ演説の言葉はとても印象的だ。

どれだけ民主国家が譲歩しても、相手が増長していけば意味はない。
相互に民主国家だったときのみ、議会主義的な対話尊重性は、健全に作用するんだよ。
311世界史板で待機中:04/05/05 22:56 ID:???
>310
……。『話せばわかる』というあなた自身の信仰告白に過ぎません。
312246:04/05/05 23:01 ID:K2SPi9FX
>>255
中央公論の小論は未読ですが、同じようなことを考える人はいるものですね。



全世界が、高度な幕藩体制の下にあるのなら、宇宙から四機のUFOの訪問がな
い以上、戦は生じない。

というのは、どのようなものでしょうか。
313クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/05 23:01 ID:4Th4rTZj
>>278
>冷戦を続けることができなくなって民主化したわけだ。
>民主化したから冷戦が終わったわけじゃない。

これは意味がないよ。
どうして民主化したら冷戦が終わるのさ?
その理由に答えていないよ。
ソ連は崩壊したが、占領された日独伊のように武装解除したわけではない。
たしかに米ソ冷戦は米ソ両方に負担にこそなれ、経済的利益にはならなかったが、だったら相互確証破壊が成立した時点で冷戦が終わってもよかった。
なぜ米ソは、ソ連が民主化するまで冷戦をつづけなくてはならなかったのか?
それについてなにも説明していない。
314名無し三等兵:04/05/05 23:04 ID:???
人の話を聞けよ。だから厨扱いされるんだ。

>307
>「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」でじゅうぶんだと思うが。
それがいかに戦争を抑止しているのか説明してよ。合理的証明無しにそんなこと言うのは九条平和論と何も変わらない、ファンタジィだ。
そして、問題だと思うのは、そうしたリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊性が何故「お互いが民主国家でないと機能しないのか」という証明もないことじゃないかな。
そうした作用が本当に働くのなら、相手が独裁国家であれ戦争は抑止される筈だよ。独裁国家からの一方的先制攻撃はのぞいて、だが。
それが裁国家であればそうした作用は働かないというのであれば、それは民平論なんて次元の話じゃない。「同一価値観と利害によるカルテル」がもたらす平和、それだけのことだ。

>第一次・2次大戦が、ヨーロッパで何の生産的、経済的な貢献がなかったことは明らか。
明らかと断言できるか?
あのまま第二帝国やファシズム陣営を放置して置いた場合、ヨーロッパはさらなる混沌と没落に見舞われ、民衆はさらに苦しんだ、そういう見方だって十分成り立つ。
あんたの言ってることこそ単なる結果論だよ。

>あと、世界史上に存在したすべての戦争は、各種君主主義同士の戦争という点で、すべてイデオロギー戦争だよ。
ここまでくると滅茶苦茶だな。
同一の価値観を持っていた国家同士の戦争事例などいくらでもある。そのほとんどが、経済的要因か政治的安定を確保する為か、どちらかだ。
まぁ、ワサ正統主義とかブルボン正統主義とか、それもイデオロギーだって言うなら全部そうだと強弁できなくもないがねw

>どんなにリスクがあろうと、経済性とは無関係に人間は戦争を行う。
そんな馬鹿な。あんまりだよ、それは。そこまで突っ走ってどうする。
じゃあ米ソがあれだけ対立していたのにも関わらず直接戦火を交えなかったのは何故だ?
イデオロギーでは対極にある米中が戦わないのは何故だ?

そして、
>逆に核抑止論では、ソ連民主化による冷戦終結が説明できない。
これは皆が言ってるが、順序が逆だ。
民主化により冷戦が終わったのではなく、冷戦を継続できなくなったから民主化したんだ。

315名無し三等兵:04/05/05 23:11 ID:???
>なぜ米ソは、ソ連が民主化するまで冷戦をつづけなくてはならなかったのか?
>それについてなにも説明していない。

くどいな。ソ連は冷戦を続けられなくなったんだ。先に経済的にガタが来たから。
冷戦が続いたのは、それこそMADが成立したからだ。こうなると、どちらかが明確にゲームから降りない限りゲームは続くんだ。
しかしソ連はその負担に耐えかね、ゲームを降りた。そういうことだよ。

それから、じゃあ民平論ではどう説明するんだよ。
「民主化しないから冷戦が続き、民主化したから冷戦が終わった」っていうのは反則だからね。
キミの大事な民平論の根拠が「冷戦終結の説明がつく」なんだからさ。それを言っちゃったら循環論法だよ。
316名無し三等兵:04/05/05 23:11 ID:???
>>313
>たしかに米ソ冷戦は米ソ両方に負担にこそなれ、経済的利益にはならなかったが、
>だったら相互確証破壊が成立した時点で冷戦が終わってもよかった。
>なぜ米ソは、ソ連が民主化するまで冷戦をつづけなくてはならなかったのか?

惰性、だろ・・・たぶん
良くある事だ

なぜ、ドイツはスターリングラードやクルスク後に講和しなかったのか?
なぜ、日本はミッドウェー戦後に降伏しなかったのか?
という問いの答えと同じでね

先が見えているのに破綻するまでやるなんて、第三者には不可解で不条理だろうがね
317名無し三等兵:04/05/05 23:15 ID:uBYd2nU5
「戦争は、当事国の国民全体にとって得か損か」という観点で考えると、特に国家間の相互依存の
強まった現代に於いては、損なケースの方が多いような気がする。

ただし、この損得は主に経済的な面であって、往々にして経済的損得より思想とか宗教とか、あいつ
気に入らねーとか、そういう部分で人々は戦争を支持するんだよな。
318名無し三等兵:04/05/05 23:25 ID:???
アレだよな。
「隣の家のガキの鳴き声が気に食わない」からつって、
散々嫌がらせするような人間がいるのと同じでさ。

自由に意見交換を図って「より良い総意」を得るのが民主主義な訳だけど、
そんな完璧にはほど遠い生き物の集合の総意が、「必ず正しい方向に向く」
とは限らないのは歴史が証明してるじゃん。
その結果独裁制に移行したらサンプル対象外?

ご都合主義もイイ所だな。
319クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/05 23:25 ID:JYbS0MhW
>>305
>現状がパクス・アメリカーナ出ないと言いきれるかどうか、とか、どうよ。

すでに書いているが、究極兵器である核が拡散した現代で、軍事的一極化による平和と言う意味での「パクス・○○」論は無意味。
水爆レベルの核を持てばそれで史上最強の軍事大国。
金正日が核武装を急いでいるように、史上、核武装した国が他国からの軍事侵攻で滅んだ例はない。
アメリカも、核武装した国を軍事攻撃する度胸はない。
それが、イラク攻撃を急いだ理由。
320名無し三等兵:04/05/05 23:25 ID:???
>>313
大体、散々指摘されているように、
冷戦はあんたの定義によると戦争じゃないんだろ?
正規兵が1000人以上死んでないんだから、
つまり、あなたの定義に従えば、
冷戦期は鋭いイデオロギー対立がありながら互いに戦争をしなかった時期であり、
むしろあんたの論の反証だぞ。
で、冷戦を戦争と定義するなら、
印パの対立は立派な戦争だ、いずれにしろあなたの理論は破綻している。
321名無し三等兵:04/05/05 23:26 ID:???
パクス・デモクラティアが成り立つと言う前提において、
じゃあ何を持って民主主義国家と呼ぶかと言う定義が欠かせず、
都合の良い国は真、都合の悪い国は偽としたいだけなんじゃないの。
特にアメリカ人は。
322名無し三等兵:04/05/05 23:27 ID:???
>>319
大統領、もうちょっと、もうちょっとでいいから
頭を使って書いてくれ…
323名無し三等兵:04/05/05 23:32 ID:uBYd2nU5
>>321
「真の意味での民主主義」が成立して世界が平和になるというのは素晴らしい理想だけど、
民主主義国家の定義がない以上単なる抽象論議に過ぎないんだよね。

【詭弁】世界が人口3ケタで直接民主主義が成り立ってる小国家ばっかりだったら、戦争は
    起きないだろうか?
324名無し三等兵:04/05/05 23:33 ID:???
>>319
あのね、
現代でもアメリカの影響下にある国は沢山あるだろ?
そういう国々が互いに戦争をしない状況はパクス・アメリカーナと言えるだろう?
つまりだな、
パクス・アメリカーナが全世界に浸透することは無理でも、
民平論の根拠になる程度の不戦構造はパクス・アメリカーナで充分説明可能なの。
分かる?
325名無し三等兵:04/05/05 23:40 ID:???
>322
しょうがないよ。クリントンだしw
326テレ朝:04/05/05 23:43 ID:???
以上、公開オナニーの現場から中継でした。
327名無し三等兵:04/05/05 23:48 ID:???
>320
へのレスは?
あと、
水爆レベルの核を持てばそれで史上最強の軍事大国
…此処は「軍板」ですよ…運搬手段とその精度と・・・以下略
>軍事侵攻で滅んだ例
核出現後、「他国に滅ぼされた国」って…データとして少な過ぎやしませんか?
元々「他国の攻撃を受けた」って書こうとして、反例見つけて止めただけちゃうんかと…
328名無し三等兵:04/05/05 23:49 ID:???
>325
てことは、奴が引退したら次はもっと…?
329ブッシュ大統領:04/05/06 00:11 ID:???
アメリカ正しい。これ当たり前。
330クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 00:43 ID:5tR1vb/x
>>315
>くどいな。

くどいもなにもないよ。
ソ連民主化による冷戦終結。これこそが、民平論の中核なんだ。これを真剣に思索しないで、民平論なんて語れないよ。
君らは、明らかに冷戦終結を真剣に考えていない。

>しかしソ連はその負担に耐えかね、ゲームを降りた。そういうことだよ。

意味ない。
どうして負担になるようなゲームを米ソをしなくてはならなかったのか?
その説明がないよ。
ゲームが始まった理由を説明しなよ。

冷戦が負担になっているのは当然だよ。当然だったら50年もつづけなくてよかっただろうに。
苦しいけど、お互いに止めたくても止められない理由があったんだよ。
負担なものにもかかわらず始めたのに、負担になったから終わったって?
意味がない指摘だ。

>それから、じゃあ民平論ではどう説明するんだよ。

何度も指摘するように、民主主義的な、リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性を、ソ連が認めたからもはや戦争をする必要がなくなったんだよ。
こんごも、米ソ間でもさまざまな利害の相違が生まれるだろう。
しかし、民主国家同士なら、すべて対話で解決がつくという共通理解が生まれたからだ。

「ソ連が民主主義的なリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性を認めなかったから冷戦が続き、民主主義的なリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性を認めたから冷戦が終わった」
これが答え。
331クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 00:50 ID:5tR1vb/x
>>327
>…此処は「軍板」ですよ…運搬手段とその精度と・・・以下略

関係ない。
命中精度が低ければ、その分大量の核戦力をため込めばいい。
命中率が10パーセントだったら、10発打ち込めばいい。
放射能の脅威も考慮に入れれば、核攻撃の効果を完全に防止することは不可能。
歴史的に見ても、核武装した国に、攻め込む度胸はアメリカにもなかった。
だから、核武装後も何十年も冷戦は続いた。
332名無し三等兵:04/05/06 01:11 ID:???
だからさ、なんで「自分の思索だけが真剣で正しい」「他人のそれは真剣でないし間違ってる」と断言するかね。
人の思案を捕まえて「真剣でない」と言うなら、その根拠を示せよ。

>どうして負担になるようなゲームを米ソをしなくてはならなかったのか?
>その説明がないよ。
>ゲームが始まった理由を説明しなよ。
こうやって相手に次々と説明を求める割に自分からは何も提示しない。典型的な厨の手口だ。
まあいいや、説明しよか。簡単だから。
異なる意志を持ち、それぞれに相容れない二陣営がお互いを破滅させ得る武力を持った、これが原因だ。
冷戦に限って言えば、イデオロギー対立もさることながら「お互いがお互いを消滅させる力を持った」こと自体が対立を深刻化させた。
おたがいが竦んでゲームを降りられなくなったんだ。可能な限り対抗手段を用意してそれを誇示しなければ負ける。現実に攻撃されるかも知れないし、攻撃されないにしても負けを認めることは陣営の覇権国家としての地位を失うことを意味する。
どっちかが「やぁめた」と言い出さない限り終わらない。そして「やぁめた」と言った方が負け。
ならば、可能な限り続けるしかない。

>負担なものにもかかわらず始めたのに、負担になったから終わったって?
都合良く書き換えるなよ。
ただ負担になったから終わったとは一言も言ってない。負担に耐えかねた、と書いたろ?
負担が限界を超えたんだ。国家経済が軍を支えきれなくなった。
このことにアメリカが気づき始めたのは80年代。で、レーガン軍拡がトドメになった。
ソ連はもう、ついていけなくなった。張れるチップがなくなったんだ。

>「ソ連が民主主義的なリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性を認めなかったから冷戦が続き、民主主義的なリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性を認めたから冷戦が終わった」

全然違う。正しく書き直すとすれば、こうだ。
「ソ連とアメリカがそれぞれおのおのが正しいと主張し、お互いを殲滅し得る武力を持っていたから冷戦が続き、ソ連の経済が崩壊して戦力的均衡が維持できなくなったから冷戦継続が不可能となり、破綻した経済を立て直す為ソ連は民主化せざるを得なくなった」だ。

333クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 01:12 ID:1NNkK6kx
>>320
過去スレを見ればわかるが、冷戦抑止性と熱戦抑止性を分けて考えている。
核抑止論では抑止できなかった冷戦を、あっけなくソ連民主化によって達成した民平論の効果を説明するために、冷戦抑止性という概念が出てきた。
核抑止論(リスク回避論の極限)は熱戦抑止力のみ。
民平論は熱戦抑止力だけではなく、冷戦抑止力も持つ。

民平論>>>>核抑止論(損得収支論・リスク回避論の極限)

インドもともかくパキスタンは、民主体制継続期間が少なすぎる。
民平論によれば、このまま長期間維持できれば、自然と軍事的緊張感は緩和されることになる。
いずれにせよ、それはこれから観測される現象であり、民平論の試金石となる問題だ。
少なくとも否定材料ではない。
334名無し三等兵:04/05/06 01:17 ID:???
>>333
すまんが質問。冷戦抑止性における「冷戦」の定義は?
また、パキスタンはどの時点から民主体制としてカウントし、どの時点までに
冷戦が終結すれば民平論が正しいとされる結果となるのか?
先にそれを挙げるべきだろ。
335テレ朝:04/05/06 01:19 ID:???
>命中精度が低ければ、その分大量の核戦力をため込めばいい。
>命中率が10パーセントだったら、10発打ち込めばいい。

その結果ソ連は破綻した訳だが。


>どうして負担になるようなゲームを米ソをしなくてはならなかったのか?

戦後ヨーロッパと世界経済の統治権を争ったからに決まってるだろうがヴォケ。

太平洋戦争だって「国民の総意に基づいて」太平洋と中国大陸に進出した日本と
これまた「国民の総意に基づいて」太平洋と中国大陸に乗り出したアメリカの
日露直後から続いてる利害衝突が原因だろうが。

はい?男女平等普通選挙制度?
アメリカの黒人には事実上70年代まで市民権無かったようなもんだが、それは無視?


336名無し三等兵:04/05/06 01:19 ID:???
ついでに「何を以て冷戦の終結と為すか」という質問も追加しておこう。
この手の定義は、先に確認しておかないと跡付けでどうとでもいじれる
要素の筆頭だからな。
337名無し三等兵:04/05/06 01:23 ID:???
つぅか冷戦今でもやってるやん。
今度は米中だけど。
経済の結びつきが強いからそうは見えんけどな。

最近また、ロシアも頑張り出したしな。
あ、でもあれはプーチンが意地張ってるだけだから
参考にはならんか…
338名無し三等兵:04/05/06 01:25 ID:???
>>333
どの様な政体であれ。永遠に軍事的緊張感は継続するものでもなく、いつか
は終わるのではないかと思うのですが、暴発しなかったからといって、そ
れが、民主的平和論の正当性を証明するものなのでしょうか。

世界に二国しかないのであればともかく、それ以外に国があるのであれば、
二国間で戦争を行った場合、それ以外の国の影響というのも変化してく
るわけですから、戦争抑止というのであれば、民主的平和論よりも、
影響が大きいような気がするのですが。
339名無し三等兵:04/05/06 01:31 ID:???
定義によっては日本と韓国、日本と中国、日本と台湾、日本とロシアでも
冷戦中と言えなくもないよなぁ。
この内、台湾とロシアは民主国家だし。
特に後者は民平論の根幹をなす要素だから、民主主義国家という点は否定
できないし。
340マルクス三世:04/05/06 01:31 ID:???
世界中の国が高度な民主国家になれば、大不況によって大戦争が起きると予言してみる。

座して死を待つか?
決起せよ!

と、煽ってみる。
341名無し三等兵:04/05/06 01:31 ID:???
>>337
おまい、冷戦をなめてますね。
中国とアメリカじゃMADが成り立ちませんよ?夏型なんて飾りじゃないですか。
ただの大国間の張り合いと、冷戦は別物。

オブイェークト
342名無し三等兵:04/05/06 01:34 ID:???
>>341
しーっ、厨にヒントを与えてどうしますか。
343名無し三等兵:04/05/06 01:35 ID:???
>341
あーそっか、冷戦の概念にMADは不可欠なのね。不勉強スマソ。
344名無し三等兵:04/05/06 01:39 ID:???
世界が米国とソビエトの二カ国だけであれば、
世界は何度も滅んでいた気がするのですが。
345名無し三等兵:04/05/06 01:50 ID:4powilQp
男女平等に参政権が与えられていたからと言って、
国籍を持つ国内マイノリティへの社会的差別を
なんら撤廃せず、市民権をはく奪して板に等しい
60年代までのアメリカは果たして民主国家だったのだろうか。
346名無し三等兵:04/05/06 01:50 ID:???
>命中率が10パーセントだったら、10発打ち込めばいい。
百発百中の砲一門は…(苦笑 とりあえず数学を…
じゃあ何でSLBMが必要だったのか?小型核は?
347名無し三等兵:04/05/06 01:56 ID:???
>>345
公民権運動前のアメリカも、今のアメリカも、何ら違いはない高度な民主主義国家なのです。

何時の時代であれ、アメリカに逆らう国は高度な民主主義国家ではなく、すべからく滅ぼされるべし、なのです。
348名無し三等兵:04/05/06 02:20 ID:???
反米やらなんやらの思想に凝り固まったミリオタが電波を書き連ねるスレか
349名無し三等兵:04/05/06 02:25 ID:???
>347
まあ、パクス・アメリカーナじゃ恥ずかしいんで、もっともらしい言い訳が欲しいんだろ。

>348
死ぬれ。
350名無し三等兵:04/05/06 02:43 ID:???
そういうこったな。
「民主平和論実際」を突き詰めてけば
最大の軍事経済力を持つ民主主義国家であるアメリカの存在を無視して
考えるわけにはいかず(まあ民主平和論に限らずアメリカを無視した国際政治論など無理だが)、
結局アメリカの平和に到達するわけだ。
351名無し三等兵:04/05/06 03:08 ID:???
>>348
軍板はバランス・オブ・パワー論者のすくつだが、それは反米どうだこうだとは関係ないと思われ。
352エリツィン:04/05/06 04:54 ID:???
民主主義的国家の間では、
「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」を程度の差はあれ、
共有しているので、大規模な戦争が発生しないと、このスレでの民主的平和論
の論拠はこうなっているようだ。

私は民平論は理論的にも実証的にもかなりの程度正しいと思っているけれども、
その論拠に、
「独裁者は国民の生命を軍事目的に比較的軽く運用できる場合が
多いが、民主的な国家、すなわち国民の世論がかなり正確に政策に反映される
場合には、国民一人ひとりが「自分や自分の家族が死んでも、それでも価値のある
戦争なのだろうか」と考えて判断し、その結果いかに重大な対立が国家間に
存在していたとしても、個人レベルでの損得勘定により、開戦が多数派にはならない」
という理由を付け加えたほうがいいのではないか。

これは開発経済学で言われる、「民主主義よりも独裁制の方が、飢饉が起こりやすい」
ことの、戦争への適用。独裁者(政策決定者)の意思決定と、国民の意思決定との
ズレが存在し、独裁制の場合そのズレが大きくても、戦争のようなリスクの大きい
政策をとりやすい、国民からの不満はシャットアウトされているので、戦争被害も
飢饉も無視しやすい。これが独裁制と民主主義との一番大きな違いでは。
民平論は、これも一つの根拠にしているよね? 私は詳しく知らないので。

民主主義国同士が大規模な戦争をする、はっきりした反例があればおもしろいのだが。
民主主義的国家同士で戦争する場合を仮想すると、どういう動機や目的、イデオロギー
などが考えられますかね >民平論批判者の方へ

民平論がいまいちカバーしきれていないと感じる点
民主主義の中から独裁が発生すること。
日本による中国大陸への侵攻や、対米開戦の決定は、軍部の独走を許す政治体制と、
議会の機能不全、自由な言論の禁止など、民主主義的要素の欠如がたしかに
あったけれども、そうでなくても大陸侵攻、対米開戦を民主主義的に決定しそうな
気がする、当時の日本は。
353名無し三等兵:04/05/06 05:57 ID:???
「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」
民主国家である日本国の国民が多数を占める2chねらは恨み嫌ってやまないようだがな。

この掲示板内で本来保守的であるはずの意見に
「平和、人権、話し合い」などの単語を粉飾多用して
どれほど好意的に見られるか試してみるといい。
354名無し三等兵:04/05/06 08:59 ID:???
>「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」

昔から住み着いている軍板2chらーだが、極めて尊重しているよ
ただ、これを隠れ蓑に自己の思想を押しつけようとする馬鹿が嫌いなだけ。

奇麗事を大声でまくし立てる奴の腹はたいてい黒い。
355名無し三等兵:04/05/06 09:00 ID:???
>352
それならまだ理解できる。さすが、ウォトカで酔っぱらってるだけじゃないって事か。
よっ、大統領w

>その結果いかに重大な対立が国家間に
>存在していたとしても、個人レベルでの損得勘定により、開戦が多数派にはならない」
>という理由を付け加えたほうがいいのではないか。
いいね。こういう話ならよく分かる。


356名無し三等兵:04/05/06 12:38 ID:???
チェチェンゲリラが劇場に立て篭もったら神経ガス流し込んじゃうプーチンは内心では
「民主主義的なリベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」
とか鼻で笑ってそうな印象があるな。
357名無し三等兵:04/05/06 13:02 ID:???
>>352
全く同意。俺も漠然と同じようなことを考えていたけど、ここまで綺麗に
まとめることはできなかったな。感服。

特に最後の段は全くそのとおりだと思う。あの大戦については「国民は
仕方なく軍部に従ってた」などと言う人もいるけど、やっぱりあれは
日本国民が望んだ戦争だったと思うな。

国民が意思決定するうえで、イデオロギーや感情よりも冷静な損得勘定
が優先されるような民主国家ばかりだったら民平論はきちんと成立すると
思うのだが、残念ながらそんな国は今のところ存在してないよね、多分。
358125:04/05/06 14:41 ID:???
もうこのスレの議論も実質的に終焉かな?
論点は出尽くしたし、あとはループを繰り返すだけのような。
(某氏の燃料投下で外面的には活況を呈するかもしれないが。)

とりあえず軍事板では古典的勢力均衡論が根強いんだなぁってことを実感。
359名無し三等兵:04/05/06 14:45 ID:???
>>358
当然
360エリツィン:04/05/06 15:36 ID:???
>>358

私の書いた内容は、
>>125 以下の引用にだいたい含まれているようですね。

しかし、
「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」の共有を強調するだけ
でなく、カント以来指摘されている一国内の政策決定過程のあり方の違いも、
いちおう強力な論拠の一つではあるのでは。
民主主義的な意思決定をおこなう国同士では、戦争は起こりにくいという。
雑多な利害を持つ国民を、戦争というリスクやコストの大きい行為にかりたてるだけの
十分な戦争目的は、なかなか成立しない。
それだけでは説明しきれない部分を、「民主的価値観の共有」で説明する
という位置付けをするのが、説明しやすい気がする。
355, 357氏や私は、そこらへんでひっかかるものがあったんだろう。

アメリカが好戦的な民主国家だったとしても、その敵国が民主国家だった場合には、
アメリカとの交戦を避けるために国連決議を遵守したり、好戦的な政府を交代させると。
アメリカ政府や国民と、敵国の国民が、価値観をとくに共有していなくても、そうなる。
こういう説明は、勢力均衡論とかになるのか?

ソ連は、官僚組織の利害が、他の国民の利害とかけ離れていて、官僚の利益を
守るために(そういう体制を西側に崩されないために)、冷戦を続けた。しかし
民主化後のロシアは、西側諸国(の軍事的攻勢)によって崩されるような利益を
国民は持っていないから、多大な経済的負担を強いる冷戦を続ける必要がなく、
冷戦をやめたと。

私は生粋の軍事趣味者ではないからあれだが、民主主義国同士の大規模な戦争と
いう民平論にたいする有効な反例は、軍事板では指摘されなかった、他の論点はともかく、
というところではないか。
361名無し三等兵:04/05/06 17:10 ID:???
>360
民主主義国そのものが短い歴史しか持たないからね、サンプルが少ないのは仕方がない。

ところで、古代ギリシアの民主的都市国家群は参考にならないだろうか。
十分民主主義的な意志決定を行っていた割に、頻繁に戦争をしていたんだけど。
まぁ、某氏の俺ルールを適用すれば「民主主義国家とはいえない」となるんだけど。
362名無し三等兵:04/05/06 18:13 ID:???
>>361
さすがに俺ルールじゃなくても比較するには問題があるような。
都市国家と国家じゃ構造がずいぶん違うし……。
363エリツィン:04/05/06 18:18 ID:???
でまあ素人考えを続けると、
好戦的な(しかも合理的な判断力に欠ける)独裁者や独裁体制でなくても、
本来的には雑多な利害を持つ国民が、一つにまとまるような戦争目的がある場合、
民主的な決定によって戦争が始まる。

強烈なナショナリズム(植民地の独立戦争など。旧ユーゴも?)や、宗教にもとづく場合。
国民に共通する利益が、他国によって侵されると感じられる場合。
 経済的困窮(大日本帝国?)
 自国の自由と民主主義にたいする脅威(民主主義国が、好戦的な非民主主義国や
 テロリストと戦争を始める場合)

とすると、双方が民主主義国のときにも、強烈な宗教対立や経済的敵対関係が存在して、
国民一人ひとりにたいする戦争の損害よりも、戦争により獲得される利益の方が大きい
と、多数の人に感じられるばあいには、戦争は発生する。
しかし、経済的には、ふつう対立関係にあるよりも、摩擦はあっても経済関係を維持する
方が互いに利益は大きい。民主的価値観が普及していれば、宗教対立やイデオロギー対立
は、戦争を起こすほどのものにはならない。
この説明では、開戦決定/抑止の原因は、個人の損得勘定が大部分で、民主的価値観の
占める重要性はあまり多くない。
364エリツィン:04/05/06 18:19 ID:???
反例としては、民主的に樹立されたパレスチナ政府と、イスラエルが戦争を続けたり、
インドとパキスタンの間で宗教対立にもとづく戦争が今後起きたりすれば、
民主国家同士も宗教的対立を主因として戦争することが示される。

特定の思想に基づくグループは、そのグループ内で民主的な運営がされていても、
他の信条を持つ同様に民主的なグループと交戦状態に入ることは、よくある(?)。
しかし、国家の場合は、構成員(国民)が一つの考えで強力にまとまっていることが少ない。
これが戦争防止のキモ。例外が、宗教的要因や経済危機、か。んん、自分でも、なんか
突っ込みどころ満載な気がするな。

いやしかし、「リベラル性、人権思想尊重性、議会主義的対話尊重性」という民主的価値観
の中に、戦争を予防するような価値観がすでに含まれているという、論点先取り的論理が
民主的平和論のキモなのかもしれない。つまり、
「戦争を好まない国同士の間では、戦争は起こりにくい」。
365名無し三等兵:04/05/06 18:41 ID:???
ただあれだな。
エリツィン氏の論は納得できるが、クリントン氏が持ち出した冷戦抑止性まわりの
論拠にはまったくなっていないという事は指摘できるな。
ま、エリツィン氏はそっちの弁護は何もしちゃいないし、この場合はクリントンが
アフォという一言で済んでしまうのだが。
366名無し三等兵:04/05/06 18:44 ID:???
リベラル性を売りにする民主党政権が実は最も多く
アメリカの戦争をやっている。

共和党大統領の場合、大小ブッシュくらいか
367名無し三等兵:04/05/06 19:38 ID:D8daH0WC

読めるようにしてもらってきたよ。参考にしてくれ。

【民主的】 パックス・デモクラティア 【平和論】
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0405/06/1054174775.html
【民主的】 パクス・デモクラティア 【平和論】2
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0405/06/1063772712.html

個人的には最初のスレの703あたりに納得した。
368名無し三等兵:04/05/06 19:56 ID:???
>>367
上のスレの民平論者って、此処の某大統領と同一人物?
369クリスチャン連合:04/05/06 19:57 ID:???
中絶反対!
クリーン・アップ・アメリカ!
(宗教は、リベラリズムなどに拘束されない)
370名無し三等兵:04/05/06 20:55 ID:???
>>363
>国民一人ひとりにたいする戦争の損害よりも、戦争により獲得される利益の方が大きい
>と、多数の人に感じられるばあいには、戦争は発生する。

古代ギリシアの都市国家が戦争を繰り返した理由を強引に説明しようとすると、この要因が
でかいかもしれない。戦争に勝てば、参加者一人一人が分かりやすい戦利品(主に奴隷)を
手に入れられるからね。意思決定者である市民がイコール戦士であり、戦うことが市民の
誇りを支えていたという側面も大きいだろうけど。ハインラインが理想とした社会だな(w
371名無し三等兵:04/05/06 20:59 ID:???
>>364
>「戦争を好まない国同士の間では、戦争は起こりにくい」。

ごもっとも!!
この限りで言う分には、民平論はまったく間違ってないと思う。ただ、アメリカがやってるような、
戦争を好む国(独裁国家)を戦争でぶっつぶして戦争を好まない国にするという手法には無理が
あるなあ。歪な形とはいえ、それにある程度成功してる例はあるけどね。我が日本国。
372名無し三等兵:04/05/06 21:08 ID:???
世界史板での前スレ読了。

結論としては、「本当の意味での民平論」はなかなか厳密かつ緻密な思索が為されている部分もあり、無価値というわけではなさそう。
しかしこの両スレの民平論者(このスレのビルと同一人物だろう)は、大本の理論をほとんど理解していないと思われる。
批判者がわざわざ種本借りてきて、誤読の山を暴露していくくだりなど、なかなか笑えたよ。
373名無し三等兵:04/05/06 21:26 ID:???
・民平論は理想としては評価できるが、実現までの道のりは遠く険しい。

・民平論には、民主主義を標榜する大国が自国の戦争を正当化するのに悪用される
危険性がある。


こんな理解でいいのかな?
374クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 22:19 ID:Sejx0p7y
>>316
>先が見えているのに破綻するまでやるなんて、第三者には不可解で不条理だろうがね

そう、あなたの言うとおり不可解で不条理。
絵本代わりに戦記を、アニメ代わりに戦争映画を観ていたこの軍事板の住人はいちばんよく知っているはずだ。
戦争の本質とは、狂気であるということを。
戦争には、損得収支論ではとうてい説明できないほどの過剰分がある。
ひととひとが命を奪い合うとはそう言うことだ。
ある種の狂気性がないと、人は人を殺せない。
これが戦争原因論を、上部構造性で語ることの本質性を保障する。

しかし、なぜ軍事板の住人は、そのことを知っていながら戦争可能性を語るときは、損得収支論や勢力均衡論に固執するのか?
なぜ真正面から狂気性を見つめようとはしないのか。
それが不思議でならない。

>>324
>民平論の根拠になる程度の不戦構造はパクス・アメリカーナで充分説明可能なの。

民主化した核保有国は、アメリカ以外にも、イギリス・フランス・ロシア・インドがある。
民平論は、当然アメリカを純軍事的におそれる必要がないほどの戦闘力を持った国々も対象内だ。
どこがパクス・アメリカーナで説明できるのか理解できない。

>>332
>冷戦に限って言えば、イデオロギー対立もさることながら「お互いがお互いを消滅させる力を持った」こと自体が対立を深刻化させた。

主張に根拠はない。
核兵器と原潜なら、フランスもイギリスもインドも保有している。
しかし、アメリカは英仏印とは冷戦を行わなかった。あくまで、共産主義国ソ連と冷戦を戦いつづけた。
この差異をイデオロギー対立以外に説明できていない。
375名無し三等兵:04/05/06 22:26 ID:???
>核兵器と原潜なら、フランスもイギリスもインドも保有している。

馬鹿か?「さることながら」「お互いを消滅させる」はスルーか?
だから厨呼ばわりされるんだよ、肉野郎。
376クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 22:38 ID:xUzxXc2b
>>372
>結論としては、「本当の意味での民平論」はなかなか厳密かつ緻密な思索が為されている部分もあり、無価値というわけではなさそう。

夢を壊すようで申し訳ないが、ラセットのパクス・デモクラティアはデータも根拠も理論もかなりいいかげん。
実際、読んでみればわかるよ。
「なんだ、こりゃ」って感じだから。
批判者だって、ラセットのかなにも引き出せなかっただろ?
ラセットがもっとまともなら、民平論者はこんなに苦労したりしないよ。
民平論を理解するうえでは、ラセットよりもフクヤマのほうがはるかに上。
ラセットを誤読してるんじゃない。ろくに使いものにならないラセット理論をよりマシなものにしようと、苦闘してるんだよ。
でなきゃ、軍事板で反証例候補を探したりなんてしないよ。
フクヤマは偉大だが、ラセットはクソだよ。
377クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/06 22:48 ID:Dygi+TUc
>>375
>馬鹿か?「さることながら」「お互いを消滅させる」はスルーか?

だから、主張の意味がわからんよ。
お互いを消滅させるだけの力を持っているのなら、それこそさっさと冷戦をやめるべきだろ?
相互確証破壊が成立してる時点で、戦争の有効性は無化してるんだよ。
なのに、どうして膨大な負担を負ってまで、相互確証破壊が成立したあともソ連が民主化するまで冷戦をつづけなければならなかった理由はなにかって訊いているんだよ?
民平論以外のリスク回避論や損得収支論で、ソ連の民主化による冷戦終結を説明できるのかい?
378名無し三等兵:04/05/06 22:55 ID:???
>>377
それを証明するのは民平論者だ

>相互確証破壊が成立したあともソ連が民主化するまで冷戦をつづけなければならなかった理由はなにか
終わったことを蒸し返す詭弁術か?
379名無し三等兵:04/05/06 23:00 ID:???
つーか民平論でソ連の民主化による冷戦終結が説明されていないのに

>民平論以外のリスク回避論や損得収支論で、ソ連の民主化による冷戦終結を説明できるのかい?
こりゃなんだ?
いつの間に説明されたのか?
民主化で冷戦が消滅するのなら、印パの冷戦はどうなる。
380名無し三等兵:04/05/06 23:05 ID:???
>>374
冷戦がイデオロギー対立であることと、
民主主義国同士が戦争をしないという理論となんの関係もないだろ?
そもそも、アメリカと同盟を結んだ西側陣営の英仏が、
アメリカと対立しないなんて当たり前だろうが、
アメリカとその同盟国間の平和、パクス・アメリカーナ以外の何者でもない。
だいたい散々既出だがサウジとアメリカの良好な関係があんたの民平論では説明出来ない。

結局のところ互いに民主主義国であるということが、
国家間の関係に影響を与えるにしても、それは多くの要素の一つに過ぎず、
それだけで国家間関係が決定することはない、
民主主義国同士が対立することも、
民主主義国と非民主主義国が友好関係を維持することも当然にありえる。

ところで、世界史板の時には民主主義が安定するまでの様子を見る期間は、
三年という基準が主に使われていたが、
なぜそれが十年に延びたんだ?
はっきり言ってコソボ空爆を除外するために意図的にしたとしか思えないが。
381名無し三等兵:04/05/06 23:07 ID:???
どうやらやっと自分の妄想と、
ラセットの理論が違うものだということは理解できたようだな。
382名無し三等兵:04/05/06 23:10 ID:???
>ところで、世界史板の時には民主主義が安定するまでの様子を見る期間は、
>三年という基準が主に使われていたが、
>なぜそれが十年に延びたんだ?

最初から最後まで俺ルールだったわけだ
……駄目だこりゃ、論者としての誠実さが初めからゼロだ
10年の根拠を答えられないわけだよ、長文で上げまくっている癖に
自分の都合の悪い部分は無視か。
383名無し三等兵:04/05/06 23:18 ID:???
漏れも10年や1000人の根拠が知りたいw
384勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/07 00:32 ID:???
>>352
>独裁者は国民の生命を軍事目的に比較的軽く運用できる場合が
>多いが、民主的な国家、すなわち国民の世論がかなり正確に政策に反映される
>場合には、国民一人ひとりが「自分や自分の家族が死んでも、それでも価値のある
>戦争なのだろうか」と考えて判断し、その結果いかに重大な対立が国家間に
>存在していたとしても、個人レベルでの損得勘定により、開戦が多数派にはならない」

これはカントが「永遠平和のために」で共和的体制の意義として述べている事だ。
385名無し三等兵:04/05/07 00:55 ID:???
>383
禿堂
386クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/07 01:10 ID:L2zQxux6
べつにぼくは軍事板にケンカしに来たわけではない。
いちども煽ったり、挑発したりしたことはない。
ラセットの理論はろくに役に立たないし、軍板では世界史板でできない議論ができると思ったから、ここで議論しているんだ。
あくまで軍事の専門家にアドバイスを求めているわけであって、論争しに来たわけではない。
軍板としても、戦争可能性と国家体制論の関連性を語ることは意義があるだろう。

論点はつねにこのふたつだ。

1,高度な民主国家間で、大規模な戦争は統計上、ほんとうになかったのか?(世界史板では見落としていた戦争例を、軍板の住人は知っているのではないか? それによって、また基準は変化していくだろう)

2,民主国家間では戦争はなかったが、それは民主主義の効果ではなくリスク回避論や損得収支論で説明したほうが納得がいくという意見があるが、
ならば、相互確証破壊が成立したあとも、米ソが膨大は軍事支出を負担しながらも冷戦をつづけた理由をリスク回避論や損得収支論でどうやって説明するのか?
また、第1、2次大戦も、損得収支論では説明できないぐらい戦線が拡大したことをどうやって説明するのか? 戦争は損得とは別次元で存在するのではないのか?

これらにたいして、軍事板の見解を知りたいんだ。
その議論によって、役に立たないラセットの理論を越えて、民平論の可能性や限界も規定できるはずだ。
もし民平論が認められれば、核抑止論とは明らかに質のちがう、武器なき、軍事的威嚇性なき平和が達成されるはずだ。(それは、いまヨーロッパによって萌芽の形で生まれつつある)
民平論は、現在の安全保障論を語る上で避けて通れない学説なんだよ。
どうして、この学説をもっと軍事板で真剣に議論しようとはしないんだい?
ヨーロッパの現状を見ても、統計値上のこじつけで片づけられるものじゃないだろう?
387クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/07 01:14 ID:AmS4BS9T
>>378
>それを証明するのは民平論者だ

だから、ソ連が民主化すれば自ずと民平論が発動する。民平論とは民主主義そのものに、戦争回避性を見出す理論なのだから。
だから何の矛盾なくソ連の民主化による冷戦終結を説明することができる。
しかしそれによく対比される損得収支論では、相互確証破壊は成立したあとも、ずっと冷戦をつづけた理由を説明できないじゃないか?

>>380
>冷戦がイデオロギー対立であることと、
>民主主義国同士が戦争をしないという理論となんの関係もないだろ?

まさに核心だよ。
民平論は真に安定した平和を獲得するためには、相互の民主化が不可欠だという理論だ。
イデオロギーの対立(経済的な対立ではなく)があったからこそ、米ソは膨大な負担を、全面核戦争の危機を抱えたまま冷戦を終わらせることができなかった。
戦争原因がイデオロギー対立にある、大きな根拠になる。

>そもそも、アメリカと同盟を結んだ西側陣営の英仏が、アメリカと対立しないなんて当たり前だろうが、

意味のない指摘だ。ではどうして、ソ連とは同盟を結べなかったのか? 当然あいいれないイデオロギー対立があったからだ。
逆に、ソ連が共産主義の旗を降ろしたら、冷戦が終わった。

>だいたい散々既出だがサウジとアメリカの良好な関係があんたの民平論では説明出来ない。

アメリカは常に独裁国を仮想敵国としてきた。
しかし、高度な民主国家を仮想敵国としたことはない。
この点をどう説明する?
サウジがこのまま独裁性を維持したまま、アメリカと蜜月関係を維持できるというほうが根拠がないよ。
ソ連も、アフガンも、イラクも、アメリカは利用するだけ利用してのちに対立したじゃないか。
サウジだけ、このまま呑気に独裁制を維持できるわけがない。現在のイラクや北朝鮮が片づけば、アメリカはあの手この手で民主化圧力をかけるよ。
前例は腐るほどあるんだから。
388名無し三等兵:04/05/07 01:18 ID:???
>>386
真剣に討議する以前に、オレ理論に合致するように基準を後付けするような
噴飯モノの議論をやりたがるだれかさんに飽きれているんだよ。
最低限、議論に対して誠実になれ。
まずは質問されている事項に答えることから始めたらどうだ?
389名無し三等兵:04/05/07 01:22 ID:???
そうそう、質問に質問で答えるような腐ったマネはするなよ。
はっきり言ってそっちは全然挙証責任を果たしてないからな。
390名無し三等兵:04/05/07 01:28 ID:???
高度な民主国家間で成立する世界では、核兵器は全廃され、通常兵器も大幅に
削減され、争い事がない美しい世界が誕生するというわけではないのであれ
ば、「現状維持」を正当化しようとするものにすぎないような。

利権や、自由貿易という美名の基にある収奪、恣意的なルールの運用などが、
新しい世界では、消えてなくなるというわけではないのならば、戦争可能
性が低いというだけで、現在の世界で利益を一番得ているものが、満足
する世界が存続し続けるということなのでは。
391名無し三等兵:04/05/07 01:35 ID:???
三スレ浪費しても何も理解しようとしないし、何も学習しない。
軍板に来たのだって、世史板でタコ殴りにあったもんで反撃する材料ほしさだったんだろ。
前スレ通読すれば、こいつ(お肉=クリントン)がどういう奴かよく分かる。

しかし軍板を甘く見ていたな。
軍事囓るような奴は学者先生よりよほどリアリスティックだから。
耳障りが良い割に中身がない空理空論はとにかく嫌われる。
392名無し三等兵:04/05/07 01:39 ID:???
そもそも米ソ冷戦の何たるかが判っとらんよな。

ありゃあ実弾がみっちりつまったピストルを
互いのこめかみに押し付けあいながら口げんかしたり、
手下を使って殴り合ってたようなもんだろ。

で、「このままだと共倒れ」っつーのがある時点で判ったとして、
先に降りても後ろから打たれるかも知れんし、
相手が真っ青なツラで「やめないか」つってても
「じゃあやめた」つった瞬間に打たれるかも知れん。
そういう状況のにらみ合いと、今の米中やら米欧の
ひなたぼっこみてーな意地の張り合いを同列に語れると思ってるのが
マジウザイ。
393えりつぃん=エリツィン:04/05/07 01:53 ID:???
>>384
その通り。
私がそれを自覚したことについては、>>360 のはじめの方でいちおう書いておいた。


>>387 のクリントン氏へ
「民平論とは民主主義そのものに、戦争回避性を見出す理論」
「民平論は真に安定した平和を獲得するためには、相互の民主化が不可欠だという理論だ」
「アメリカは常に独裁国を仮想敵国としてきた。しかし、高度な民主国家を仮想敵国としたことはない」

やや悪意を込めてこれらの文言を解釈すると、民平論は、
「高度な民主国家に対しては戦争しないことを決めた高度な民主国家同士の間では、
戦争は起きにくい(正確に言えば、絶対起きない)」
と、まとめることができますね。

同義反復なので矛盾はないが、意外性もなく、現実説明力にも疑問の多い、言葉遊びになってしまう。

「真の」とか、「高度の」という限定をつけた説明は、はじめの頃の、議会制その他の定義に比較しても、
恣意的解釈がいくらでも可能なものになる危険が高い。論争に「勝つ」ことが目的なら、そういう都合の
よい恣意的解釈可能な概念を使うことは一定程度有効だが、あまり大人が使うべき手ではない。

世界史スレを読解中
394名無し三等兵:04/05/07 02:00 ID:???

要するに「クリントン氏は違うところで思う存分ディベートしてくれば?」と言うことでFAかと。


何をどう読んでも「論争に勝つための論争」「批判のための批判「質問を質問で返す」を
延々と繰り返しているようにしか見えないのですが
395えりつぃん:04/05/07 02:10 ID:???
>>386
「相互確証破壊が成立したあとも、米ソが膨大は軍事支出を負担しながらも冷戦をつづけた理由を
リスク回避論や損得収支論でどうやって説明するのか?」

相互確証破壊が成立しても、現状の相互確証破壊を維持しようとする意識と同時に、
互いに相手を出し抜いて優位に立とうという誘因も存在しうるし、後者の、どうにかして出し抜いて
優位に立とうという動機の方がふつう強く働くのでは? 基本的に、相手を信頼していないわけだから。
損得収支論で、軍拡のエスカレーションは十分説明できると思うが。


「第1、2次大戦も、損得収支論では説明できないぐらい戦線が拡大したことをどうやって説明するのか?
戦争は損得とは別次元で存在するのではないのか?」

当事者以外には、損得とは別次元としか思えないような、わけのわからぬ人種理論や、宗教対立に
基づく破壊的戦争は、たしかにあるでしょ。しかし、すべての戦争を損得収支論で説明できないことが、
民平論を承認しなければならないことにつながるとか、民平論が他の説明より優位に立つことになると、
あなたが考えている(ようにみえる)ことが、よく理解できない。
396名無し三等兵:04/05/07 02:12 ID:???
民主的平和論というのは、学説としてはともかく、現実の政治に影響を与える
類のものと考えるには、筋が悪いような。
397名無し三等兵:04/05/07 08:49 ID:???
10年の根拠はスルーするつもりだよこの親父
398名無し三等兵:04/05/07 10:58 ID:???
世界史板と軍板で全く異なる答えが出てくるかねぇ。
どこ行っても結局は同じ結末だよ。中学生しかいないような
掲示板なら別だろうけれど。
399125:04/05/07 11:52 ID:???
とりあえず「国際政治学におけるDP論」について語るのではなくなった時点で
俺はこのスレから降りることとした(w
400名無し三等兵:04/05/07 14:33 ID:???
男女普選がなんで不戦に結びつくのかも根拠をあげて
教えてほしいもんだな。
401名無し三等兵:04/05/07 14:36 ID:???
女性の方が戦争が嫌いとか持ち出すかもな
しかし湾岸戦争時のブッシュ支持は90%以上だったように
男女差がそれほどあるとはおもえん
402名無し三等兵:04/05/07 14:45 ID:???
もう言語の問題になってきてるんで、
ひとまず、民主主義の一般的意味を定義しよう。
みんしゅ-しゅぎ 4 【民主主義】
〔democracy〕人民が権力を所有し行使するという政治原理。
権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。
ギリシャ都市国家に発し、近代市民革命により一般化した。
現代では、人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
三省堂提供「大辞林 第二版」
でこの定義を適用すると
「民主主義国家同士で戦争が行われる」例:共和制フランス
というのが正しい言語の使い方となるわけだ。
「(男女普選で10年以上民主主義が行われる)民主主義国家同士は戦争しない」
って
現実には「民主主義国家同士で戦争をしてない国がある」程度の意味しかない。
基準も恣意的であくまで「統計上そうだった」以外なんの根拠も示されてないし、
その定義にあてはまる不戦構造は、抑止力による均衡論で十分に説明可能。
だからもう現実を説明する理論として機能してないんだよな。
「民主主義」という言葉を使うのをやめたほうがいい。
一般的日本語とすでに乖離してしまってるから、
「ミンシュテキヘイワロン」とでも名乗りなさいw
403名無し三等兵:04/05/07 16:11 ID:???

http://ruku.qp.tc/dat2ch/0310/16/1054174775.html

703に爆笑。以下引用。

お互いに戦争をしていないのが第二次大戦後の先進国+αであるという現実を鑑みれば、
その国家群から共通の要素を抽出し、それに対してそれなりの理論を振り掛ければ、
民主平和論と同様の理論構成の説などいくらでも作れるのですよ。
試しにいくつかここで作ってみましょう。
「国産戦車平和論」〜自力で主力戦車を開発できる国同士は決して戦争を行わない。もちろん逃げも隠れもしない。
「制空戦闘機平和論」〜推力重量比が1.0を越す戦闘機を開発できる国同士は決して戦争を行わない。逃げない。
「平均年齢平和論」〜男性の平均寿命が70歳を越す国同士は決して戦争を行わない。隠れない。
「新生児死亡率平和論」〜新生児死亡率が1000人あたり6人を下回る国同士は決して戦争を行わない。紅。
「ケンタッキー平和論」「オリンピック平和論」「識字率平和論」「ツール・ド・フランス平和論」などなど・・・
404名無し三等兵:04/05/07 16:23 ID:???
>403
サミット平和論とかどうよ。
サミット参加国同士は戦争しない、とか。
405名無し三等兵:04/05/07 16:41 ID:???
>>703
アニヲタがたくさんいる国同士は戦争をしない。アニメには人間の攻撃衝動を
抑制する顕著な効果がある。
406名無し三等兵:04/05/07 18:14 ID:???
>>403
>民主平和論と同様の理論構成の説などいくらでも作れるのですよ。
>試しにいくつかここで作ってみましょう。
これちょっと力みすぎ?

挙げられている例は「高度資本主義/民主主義国家」で包摂できるから、揶揄としてはイマイチ。
407名無し三等兵:04/05/07 18:15 ID:???
>「高度資本主義/民主主義国家」で包摂できるから

「国産戦車平和論」
「制空戦闘機平和論」が包摂できるって?
をいをい、ちゃんと文章読めよ
408406:04/05/07 20:37 ID:???
>>407
あー確かに冷戦とかかんがえんといかんね。現状に気を取られすぎた。

で、もとスレ読んで来たよ。
むしろキモは
>そうじゃないってことです。繰り返しますが先進国を先進国たらしめている要素の一部を
>取り出して"厳密で客観的な基準"と主張しているのに過ぎません。

ここじゃね?
俺は民平論は経済的側面を軽視する印象があるので、「民主主義」というのも要素の一つだと
思っているわけだが、そういう意味では「国産戦車」なり「制空戦闘機」というのもいっしょっしょ?
んで、挙げられてた例見るとその「要素の一部」は基本的に経済基盤の問題に収斂しちゃうじゃん。

いっそ「小人口平和論」とか「人口密度平和論」(成り立つかわかんないけど)のほうが、
極論としてはよくできてるんじゃないかなあ。
409名無し三等兵:04/05/07 21:06 ID:???

アメリカによる原爆投下国憲法戦争放棄条項押付け平和論
略して原爆憲法平和論、さらに略して原平論

→アメリカに原爆を落とされて戦争に負けたあと交戦権と戦力の保持を禁じられた憲法を
持たされた国は戦力がないので戦争はできないからしたがって少なくとも60年くらいは
1000人以上死亡する正規軍による戦争はなく平和である。

こういうのを完璧な理論というのだ、そこの民平論者!

くやしかったら反証例を挙げてみろ!
410名無し三等兵:04/05/07 21:09 ID:???
>>409
ツマンネ
411名無し三等兵:04/05/07 21:21 ID:???
反証可能性が民主平和論にも増して低い理論は「完璧な理論」とは言えないだろ。。なんてマジレス
412名無し三等兵:04/05/07 21:27 ID:???
反証可能性あるじゃん。

アメリカに原爆落とされてうんぬんの条件にあてはまり、かつ正規軍同士の交戦で
1000人以上の死者を出した国をあげればいいだけ
413名無し三等兵:04/05/07 21:38 ID:???
>409
餌としては腐りきっとるな。
詰まらん。お前の書き込みはつまらん。
414名無し三等兵:04/05/07 21:51 ID:???
つまらんという批判は困る。面白がれ! と強要するのは難しい。
反論可能性を奪うような批判は科学的な理論とはいえないのだが。

それはそれとして、2国間で一定の期間、正規軍の衝突によって1000人以上の
死者が出なかった組み合わせをいくつか選び、その共通項をくくりだせば、

「なぜなのか論理的な内的説明はつかないが、ともかくその要素が存在する
2国の間では、1000人以上の死者の出る正規軍の戦争は起こらない。
したがって、その要素には1000人以上の死者の出る戦争を防ぐ効果が
あることは確実であり、その要素を世界各国に広めれば、世界平和が達成される」

というなんとか要素平和論の一丁あがり。

これには反論できないだろう?
415名無し三等兵:04/05/07 21:54 ID:???
>>386
なんであなたが勝手に根拠もなく、
と言うよりも意図的に例外を排除する目的ででっち上げた基準に従って、
戦争を吟味しなければならないんだ?

あなたの身勝手な基準を考慮しなければ、
印パ紛争もコソボ空爆もりっぱな民主主義国同士の戦争だ、
無論、英米戦争ボーア戦争も該当する、
つまり民主主義国同士は現に戦争をしているわけだ。
民主的平和論についてまともに考えたいなら、
この歴然たる事実をまず認めるところから始めたほうがよいぞ。

それからあなたの考えでは、
ソ連が民主化するとすぐにアメリカとの関係が友好的になったということだが、
印パはどちらも民主国家なのにいっこうに関係が改善されず、
あまつさえともに民主主義であった時代に関係がより悪化し、
軍事衝突が起こっている(あなたは頑なにこれを戦争と認めないが)
この二つの事例の差異を真摯に考えれば民主主義国かどうか以外の要素が、
国家間関係に大きく影響していることが理解できると思うぞ。
416名無し三等兵:04/05/07 21:55 ID:???
しかし、反証例をあらかじめ取り除いておく必要がある。
反証例がないか、あっても定義的に巧妙に排除できるようにしておく。
417名無し三等兵:04/05/07 21:58 ID:???
>>414
まあ要するにそういうことだわな。
418勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/07 22:56 ID:???
>>414
ラセットの仮説は民主主義という要素ではなく
二国間の二つの体制のセットに平和の原因を求めている。
まず自国が平和的であることが前提として存在するカントの理論に対し
ラセットはある国家は二国間関連を共有属性としてもっており集合として書けば
(民主国家,民主国家)という属性を多く持っていれば、それが平和であって
強いて言えばその国家は平和的である、といえるという事であろう。

この仮説にのっとれば、まず始めに重要なのは自国が平和的であることではなく
自国と他国の関係が民主国家-民主国家であることであって、他国にも依存する属性である。
これは他国の政体に干渉する事のモチベーションになりうるかもしれない。

と、本スレのみを読んでレス。
419名無し三等兵:04/05/08 18:25 ID:???
>>418
脱線かもしれんが、双方が自国を民主国家と思い込んでおり、なおかつ相手を非民主国家と
思い込んでる場合は簡単に戦争が起こりそうだな。
420名無し三等兵:04/05/08 20:18 ID:???
>419
確かラセットは、「相手を民主国家と認識していること」という条件をつけてた。
ここの民平太郎はどうか知らないがw
421名無し三等兵:04/05/08 23:05 ID:???
米国は冷戦終結後のロシアを民主国家と認めているのだろうか?
422帝国論者:04/05/08 23:57 ID:???
>>421
解体すると危険な領域ですな>ロシア。
だから、民主主義かどうかにかかわらず、ソフトランディングしてほしいのでは?とか、空気も読まずに書いてみたりして。
423クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 10:01 ID:K/uk0hCs
>>388
>真剣に討議する以前に、オレ理論に合致するように基準を後付けするような
>噴飯モノの議論をやりたがるだれかさんに飽きれているんだよ。

なにか根本的に勘違いをしている。
基準は議論に勝つために、都合よく反証例を排除するために作られたものではない。
科学的に、民平論の限界と可能性の境界を見出すためにつくられたものだ。
そう。みんなの言うとおり、民主国家間同士でも1000人以下の交戦例はあった。
つまり民平論では1000人以下の戦争は根絶することはできない。
これは民平論の限界だ。しかし、1000人以上の交戦例は存在しない。これは民平論の可能性だ。

たしかに、普通選挙成立以降も10年以下だったら交戦例はあった。
10年以下の民主国家間の安全は保障できない。これは民平論の限界だ。
しかし、10年以上の交戦例はない。
10年以上の民主国家間の安全は保障できる。これは民平論の可能性だ。

あくまで、可能性と限界の境界を見つける上での基準であり、議論に勝利するために反証例を排除するご都合主義的な基準ではない。
何度も言うように、低次の民主国家の交戦なら、民平論者はみんな認めている。
民平論ではどのレベルまでの安全を保障できるのか?
それを考えるために、見つけようと模索した基準なのだ。

何度も言うが、軍板の人間にディベートをふっかけようとしているのではない。
目的はディベートの勝利のようなくだらないものではなく、軍板の意見を参考にする民平論の補完だ。
あくまでも安全保障論としての問題なのだ。
424名無し三等兵:04/05/09 10:06 ID:???
>>423

いい加減いやになってくるな
あんたは民平論の宣教師か? 信仰告白するのと議論は別だぞ
425クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 10:12 ID:p/KbbZkK
>>392
>そもそも米ソ冷戦の何たるかが判っとらんよな。

>相手が真っ青なツラで「やめないか」つってても
>「じゃあやめた」つった瞬間に打たれるかも知れん。

きみの意見は反論になってないよ。
きみこそ冷戦とその終結が意味することが、なんなのかよくわかっていない。
それほど緊迫して止めたくても止められなかった冷戦が、ソ連の民主化のよってあっけなく達成された。
どうしてソ連が民主化されたら、米ソはもう撃ってこないと判断して冷戦を止めることができたのか?
その答えになにも答えていない。
米ソはともに、いま現在でもだがいを焦土化できる核を保有しているのだ。
ただ軍事バランスで考えれば、イラクや北朝鮮よりも何倍も危険な、最重要視すべき相手なんだよ。

しかし、アメリカは保有戦力よりも、民主国家か非民主国家かを、危険性の指標にしている。
これを民平論以外で説明できるのか?
426名無し三等兵:04/05/09 10:17 ID:???
>>425
>アメリカは保有戦力よりも、民主国家か非民主国家かを、危険性の指標にしている。

アメリカはロシア共和国よりブータン王国を危険と考えてるの?
427クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 10:33 ID:11+g+EUR
>>403
そこに挙げられた基準はそれこそ、議論に勝つための基準ではないのか?

ぼくが民平論を支持するのは、議論に勝利できるからではない。
民平論が損得収支論(相互依存論・核抑止論・パクス・アメリカーナ論など)よりも、はるかに合理的に戦争史を説明できるからだ。
>>403の説によって、

1,高度な相互依存性を達成していたのにもかかわらず、第1,2大戦が起こった理由を、

2,ソ連が民主化するまで、米ソがすでに相互確証破壊が成立しているのにもかかわらず、膨大な財政赤字を抱えても冷戦という軍拡競争を止められなかった理由を、

3,ファシズム、東欧の共産主義が倒れたとたん、有史以来慢性的な抗争をつづけていたヨーロッパ諸国で、ケーガンが嘆くほど軍事的緊張が失われ、
ついこのあいだまで夢物語だったヨーロッパの国境を消滅させる拡大EUという一国化構想が、過去例を見ないほど順調に進んでいる理由を、

4,アメリカが独裁国のみを仮想敵国として設定している理由を、

5,同盟の歴史は同盟破棄の歴史だったのにもかかわらず、民主国家諸国の同盟だけが大きな桎梏もなく健全に機能している理由を、

説明できるのかい?
民主主義そのものに、軍事的威嚇性を必要としない戦争回避性があると考えれば、これらはすべて単純に説明が付く。
損得収支論は巨大な矛盾性、反証性が存在するのにもかかわらず(世界大戦の時点で、損得収支論はすでに崩壊している)、民平論はこれらをすべて明快に説明できるのではないのか?
428名無し三等兵:04/05/09 10:37 ID:???
>425
だから言ってるだろ。冷戦の終焉の方がソ連の民主化より先だったって。

>しかし、アメリカは保有戦力よりも、民主国家か非民主国家かを、危険性の指標にしている。
>これを民平論以外で説明できるのか?
できるよ。
民主国家はアメリカに敵対しにくいからな。
民主国家群は通商と安全保障で強固なカルテルを形成していて、それを破壊してまでアメリカと敵対しなければならない理由がない。
民主国家であるということは、事実上パクス・アメリカーナ倶楽部の一員であるということだ。
429名無し三等兵:04/05/09 10:41 ID:???
サウジとアメリカの関係も、民平論では説明できないが>専制王権と民主国家
パックスアメリカーナならば説明できる。
430名無し三等兵:04/05/09 10:53 ID:???
真っ向から叩かれまくってるのになおも補完とはこれいかに
431名無し三等兵:04/05/09 11:03 ID:???
>>427
>ヨーロッパの国境を消滅させる拡大EUという一国化構想

このこと自体がアメリカという超大国に経済的・軍事的に対抗する必要性に駆られての
ことではあるまいか?
432名無し三等兵:04/05/09 11:10 ID:???
>>431
利点 
関税によるロスが無くなる
経済レベルからリンクした集団安全保障による軍事費の削減

20世紀的な、大国に対抗するための集団化って部分もあるだろうが
それだけではない。
433名無し三等兵:04/05/09 11:20 ID:???
>>427
成る程。
民平論を支持する理由はそう言う主旨か。
そう言う面で考えれば、民平論はたしかに面白い学説かもしれんな。
損得収支論で考えれば、不合理な面が戦史には多すぎる。
434名無し三等兵:04/05/09 11:29 ID:???
>425
国家の連続性ってのは民兵論では無視ですか?
冷戦終結は、ピストルの突き付けあいにソ連が耐えられなくなったから。
アメリカがロシアを重視しないのは、ソ連時代の借金のせいでロシアが
再度の軍拡と核戦力の拡大に耐えられないから。

ロシア軍は核戦力はなんとか維持できているが、それにしたって削減するより
維持する方が安上がりだから。つまり、数は揃っているがそのうち多数が
相当旧式化している。実質、核戦力は半減しているようなものだ。

それよりもロシアは、軍政レベルで半分崩壊したままの兵站(福利厚生言うた方が早いか)と、
80年代以降危機的な状況の続く機甲戦力と水上戦力を整備したがっている。
アメリカには向こう10年は勝てないとはいえ、中国には勝てないと仕方ないから。
435名無し三等兵:04/05/09 11:31 ID:???
>>433
過去に起こった戦争の原因を見ると宗教的な対立などによる、非合理なものが多い。
経済的な損得以上にイデオロギーの違いによる憎悪というものが人間を突き動かす
のではなかろうか。
アメリカの戦争も、「民主主義」という一種の宗教を世界に広めるための宗教戦争と
しての側面があると考えれば辻褄が合いやすい。
436名無し三等兵:04/05/09 11:52 ID:???
>>427
>1
未だ植民地主義の時代であった当時とは事情が違う。

>2
冷戦終結は単純にソ連がアメリカとの競争に敗れたから終わったのであって、
民主化はその結果に過ぎない。

>3
なんでワイマール共和国が成立した時にそうならなかったんだ?
印パでパキスタンが民主化しても対立がなくならなかった理由は?

>4
コソボ空爆

>5
経済的利益の共有が根底にあるから

加えて全て完全にパクス・アメリカーナで説明がつく、
サウジとの友好関係や民主化しても改善しない印パ関係等民平では説明できない点もね。
そもそも、10年以上普通選挙という条件を満たす国が少なすぎる以上、
何かの論を成立させるための前提となりえない。
437名無し三等兵:04/05/09 12:25 ID:???
>>433とか>>435とかって、なんに納得したの?
パワーポリテックスには納得逝かないが、ビルの民平には納得できるって、すげえ人だなあ(w
438名無し三等兵:04/05/09 12:28 ID:???
>>437
少なくとも>>435は民平論とはある意味真っ向から対立する意見だと思うが。
439437:04/05/09 12:35 ID:???
>>438
う〜ん、そう読めるか。
だとしたら、正直、済まんかった。

んだが、アメリカの昨今の行動を、民主主義宗教敷衍と理解しているところがまた、それなりにすごいとも思えてしまう性質なもんでなあ。
帝国的行動としては納得ゆかん?つまり、突き詰めれば力に因る平衡から、卓越した帝国による勘定戦略への移行ってことで。
440名無し三等兵:04/05/09 12:42 ID:???
>>439
国民の同意を得るためには、損得という合理的な面で訴えるよりも、正義(=イデオロギー)という
情緒的な一面に訴える方が有利。というか、民主国家の政府は国民の意を体して動いてるため、
余計に損得オンリーで動くのが難しくなってると思う。
441437:04/05/09 12:48 ID:???
>>440
たしかに、デモクラッツ・ファイツ・イン・アングリーって言葉はある。
しかし例えば、プロ市民団体以外の政治的圧力団体が、感情に基づいた行動を行うか?
最終的には世論に左右される事を見とめた上でなお、提示されるのはあくまで損得ずくめじゃないか?
だからこそ、イギリスは、スペインは、イタリアは、それぞれの損得ずくで参加し、あるいは撤退したんじゃないの?
スペインの撤退を見れば、確かに感情と理解しうるかもしれないけれど、
それ以前に感情を排して出兵したことからの繋がりなわけだもし。

しかも、そう逝った不安定な情緒政治システムを、宗教として敷衍させる?
別人が書き込んでいるんだと思うが、変だなーと思ったと書き添えてみる。
442名無し三等兵:04/05/09 12:57 ID:lw1+lujq
もう先進国間での戦争は起きないのか?
http://mimizun.com:81/2chlog/whis/mentai.2ch.net/whis/kako/996/996487816.html
443440=435:04/05/09 13:07 ID:???
>>441
損得勘定「だけ」では説明できない部分をある程度補完できるかなと思って。
まあ「宗教戦争」というのは誤解を招く極端な言葉だったと思うけどね。

アメリカが損得で始めたように見える戦争を大抵の場合やり過ぎてしまい、
しなくてもよさそうな損をしてるのは、単に指導者が無能だったからだけでは
ないという気がする。
444437:04/05/09 13:18 ID:???
>>443
言いたい事、気持ちは判るけどね。

でも、漏れは帝国が勘定戦略に移ったと解釈しているから、中東のような重要な地域が、危険な政権によって不安定化されていることが、許容できなかった、と考えている。
逆に例えば、ゴアが大統領やってて、911以後、アフガンにもイラクにも対処していない状況って、考えられるか?
ラディソはいまだアフガンでやいやい言いつつ、金をばら撒き、フセイソはアメリカ弱腰と勘違いしたかもしれん。金正日はどう見る←まあ、いずれも妄想だがね(w

指導者が無能、ってことの細部に話を移せば、もともとトルコからも攻撃する戦略を立てて居たんだが、土壇場でトルコのクルド・パラノイアが噴出してってことじゃなかったかね?
それでも戦争が成功してしまったから、兵力不足のまま進駐せざるをえなかったのも事実だが…しかし、あれだけ電撃的に政権が崩壊することを、誰が予測し得たのやら。

戦後に協力表明したのは、やっぱり損得だろうし、テロが増えたときに撤退を検討したのもやっぱり損得だろうし、日本が派遣(派兵でも言いが)しているのもやっぱり、日米同盟という大枠を損得で選択肢、その大枠からの損得勘定で派遣(派兵)したわけだし。

と、損得と勢力平衡(帝国覇権)で、大枠は説明できると、まあ漏れは考えているのだが。
445名無し三等兵:04/05/09 13:19 ID:???
まあ、確かに
アメリカ合衆国がアメリカ国民が民主主義国だと思っている国相手に、
戦争ふっかけるのは難しそうではあるな。
その程度の効果はあるのかも知れない、
ただ、それはアメリカが民主主義の普及を建前にして戦争しているからであって、
民族的・宗教的な対立から戦争をするような場合には、
民主化しようがどうしようが全く関係ないわな。
446帝国論者:04/05/09 17:34 ID:???
>>445
何度も言うんだけど、学説と、政策は分離して考えようよ。
447名無し三等兵:04/05/09 17:49 ID:???
>>446
何で?
448名無し三等兵:04/05/09 17:52 ID:???
>>447
学説=検証可能でないといかんやろ。
政策→失敗したら、それを踏まえて別のこと汁。失政は政治の本質。
449名無し三等兵:04/05/09 18:41 ID:???
>>448
それだと、
>>445は民平論は多少の効果があるようにも見えるが、
それは現状のアメリカの政策によるものであって、
それが関係ないような事例においては全く効果がないと思われる。
という検証というか、まあ意見になると思うわけだが。
450帝国論者:04/05/09 18:50 ID:???
>>449
ちょっと、判りづらいので、もう一度キボン(スマソ

んで、まず>>445についてだけど、アメリカは史上最強の帝国。
帝国とは、卓越した実力を持った国家が、他の国家を従属させるような感じやね。
んで、帝国自体も、経済的に国際関係統治を行う必要があって、これはおおよそ外交が先になる。アフガンも、イラクもそう。サダムのようにいきなり隣国を攻撃しない(w
んだから、いきなり戦争をふっかける、というのはちょっとアレだな。

で、>>449が、>>445のことを「政策に対する意見」であって、「学説に対する意見で無い」と言っているのなら、同感。

政策に対する批判は、大いにやって結構なんだが、学説批判の場に持ち込まれると、議論が混乱するので止めてホスイなあ、というのが漏れの意見
451445:04/05/09 19:20 ID:???
>>450
学説に対する意見のつもりですよ。
民平論という学説の根拠は、
民主主義国同士ではあまり戦争が起こらないというデータだけ。
ところがそのデータは現状のアメリカの政策
(戦争を起こす時には民主主義の普及という建前を使うこと)
によって影響されているので、
民主主義というものが普遍的に有する特徴によってのみ導き出されているとは思えない、
よってデータが信頼できないので民平論という学説が成立するとは思えないって意見。

で、そう思っているので、民族・宗教等の対立を原因とする戦争には、
民主化したかどうか、はあまり意味がないと思うという意見だな。

まあ、ぶっちゃけ445はあまり良く考えずに書いてしまったんだけど、
今まとめればこんなもんです。
452クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 19:21 ID:meW+rtpi
>>431
>このこと自体がアメリカという超大国に経済的・軍事的に対抗する必要性に駆られての
>ことではあるまいか?

それはちがう。
たしかに、拡大EUがアメリカ離れを狙っているのはたしかだが、軍事的な対抗にはほとんど関心はない。
ケーガンが「力と弱さ」で問題視しているのは、ヨーロッパの軍事的関心の薄さだ。
世界の警察という役割はほとんどアメリカのみに押しつけて、ヨーロッパ内でのカント的な国際主義に基づいた平和に引きこもっている。
現在のアメリカの軍事的一極化は、なにもアメリカが好きこのんで引き受けているのではない。
アメリカは他の民主国家にも軍事的負担を引き受けてほしいと望んでいる。
しかし、アメリカ以外はみな軍事をもはや経済的な負担としかとらえていない。
これは、米ソの冷戦時の軍拡競争とは、まったく異なった状況だ。

カント的な国際主義が健全に作用しているからこそ、アメリカ離れを狙っている他の民主国家は軍縮へ動いている。
(ヨーロッパはどれだけ軍事的に無防備でも、民平論がある以上、アメリカが威嚇・攻撃してくるとは思っていない。だから平気でアメリカの軍事的一極化を許容していられるのだ)
日本のような従米一辺倒の国は、アメリカから憲法を改正して、もっと軍備を増強しろとケツを叩かれる始末だ。
内心、小泉首相だって、財政赤字に苦しんで不況にあえいでいるのに軍備増強なんてしている場合ではない。
アメリカからの圧力がなければ、憲法改正・自衛隊イラク派遣などと言う、世論を無意味に刺激するような行動は避けたかっただろう。

現在の拡大EUを、ソ連台頭と同じに考えてはいけない。
まったく軍事的に意味合いのちがう現象だ。
453帝国論者:04/05/09 19:30 ID:???
>>451
ちょっと良く判らないんだが…。
民主主義の敷衍を題目に、アメリカは戦争をする、とするなら先進民主主義国と思われる国々とアメリカは戦争しない(と、民平論では推定される)。

>>445で主張しているのは、「不充分でもそれなりに民主化している発展途上国」相手に、アメリカが「民主主義の敷衍を題目に戦争をふっかける」ってこと(と漏れは読んだ
それって、結局、「十年縛りルール」とか、「民主主義の定義俺俺ルール」に基づかざるを得なくなって、結局、検証不能じゃないの?
むしろ帝国の辺境安定認識から導き出す方が、漏れには判りやすいんだが。
454クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 19:59 ID:Ce+sVgYZ
>>436
>未だ植民地主義の時代であった当時とは事情が違う。

どうちがうのか、具体的に説明してほしい。
そもそも世界大戦は植民地ではなく、本国のヨーロッパで起こったのだが。

>冷戦終結は単純にソ連がアメリカとの競争に敗れたから終わったのであって、
>民主化はその結果に過ぎない。

ではなぜ、民主化するまで軍拡競争をつづけなくてはならなかったのか?
例のごとく、それにはなにも答えてはくれない。
そもそも北朝鮮を見てみるといい。
ソ連末期よりもはるかに劣る国力で、いまだにアメリカと冷戦状態だ。
つまり、当時のソ連も純国力的にはじゅうぶんアメリカと戦えた。なによりも核を持っているのだ。いくらでもいまの北朝鮮のようにチキンレースはつづけられる。
ソ連は純軍事的に戦えなくなったのではない。民主化したことにより、もはや戦う理由をなくしたのだ。

>なんでワイマール共和国が成立した時にそうならなかったんだ?

それはあくまでも、1次大戦により押しつけられたものだ。当時のドイツ国民にどれだけ民主主義の理念は浸透していただろうか?
結局ナチス体制にもどってしまったのは、民主主義理念が十分浸透していなかった大きな証拠だ。
ソ連は、長年の共産党一党支配に市民は大きな不満を持っており、民主化前から、大きな民主主義への羨望を持っていた。
そこに大きな差がある。
それがゴルバチョフのペレストロイカを大きく後押しし、保守派のクーデターを断念させた。
455クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 19:59 ID:Ce+sVgYZ
>印パでパキスタンが民主化しても対立がなくならなかった理由は?

たしかに、すでに市民レベルでの民主主義への大きな羨望、モチベーションが存在したソ連の民主化ほど、てきめんの効果は出ていない。
しかし、印パ紛争はすべて、パキスタン独裁期に行われたものであり、民主体制だったときに大規模な交戦は行われていない。
冷戦抑止は、今後現れるべき効果と考える。
印パ関係は、否定材料ではなくこれからの試金石だ。パキスタンが民政復帰したのはついこのあいだなのだから。

>コソボ空爆

たしかに、コソボ空爆は存在するが、あくまでも民主化期間が少ない低次なものだ。
ミロシェビッチ体制時に、どれだけ議会が機能していたか疑問もある。
他の戦争例を見回しても、アメリカの攻撃性が独裁体制のみに向けられていると言って過言ではない。
低次であれば民主国家もいくつか合ったが、独裁国の数はそれを圧倒的の越える。

>経済的利益の共有が根底にあるから

ではなぜ他の同盟関係には、経済的利益の共有に限界があったのか?
あくまでも民主国家同士の蜜月関係があったからこそ、経済交流が健全に作用したのではないのか?
そもそも経済的利益論はただの損得収支論ではないか。
損得収支論では説明できない、第1,2大戦,冷戦をどう説明するのか?
議論はそこへもどる。

>加えて全て完全にパクス・アメリカーナで説明がつく、

この核拡散した現代で、どうやってパクスアメリカーナ論を主張する?
相手も核武装している以上、アメリカの軍事力も万能ではない。
456クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/09 20:00 ID:Ce+sVgYZ
>サウジとの友好関係

サウジの話だが、世界史板でも述べられていたが、民主国家同士ほど友好的とは言えない。
以下コピペ↓

2002年7月には、アメリカのタカ派系シンクタンク「ランド研究所」の研究員が「サウド家をアラビアから追い出せ」(Taking Saudi Out of Arabia)と題する報告書を作成した。
報告書は「イスラム原理主義のテロ組織に資金援助しているサウジアラビアこそ、テロ組織の中枢であり、アメリカにとって最も危険な敵である。
米政府は、サウジにテロ支援を止めるよう最後通牒を突きつけ、サウジが従わない場合、資金源を絶つために、サウジの油田や在米資産を没収してしまうべきだ」と主張していた。

アメリカがサウジの「油田を没収する」ということは、米軍がサウジに軍事侵攻して油田地帯を占領するということを意味している。
箇条書きになっている報告書の末尾には、中東における戦略提案として「(アメリカにとって)イラクは戦術的な要所、サウジは戦略的な要所。
そしてエジプトは戦利品である」(Iraq is the tactical pivot. Saudi Arabia the strategic pivot. Egypt the prize)という文言が書かれており、
アメリカがイラクのフセイン政権を転覆できたら、次はサウジの「油田没収」に取りかかるべきだ、といった論調になっている。

この報告書は、ランド研究所のロラン・ムラウィエ(Laurent Murawiec)という人が書き、国防総省の「国防政策委員会」に対して提出された。
この委員会は、政権内のタカ派(ネオコン)の思想的な中核を担っているリチャード・パールが委員長を務めている。

2002年11月に入ると、サウジアラビア王室が911のハイジャック実行犯の関係者に対して資金援助していたのではないか、
とする疑惑が持ち上がるなど、その後もアメリカとサウジの関係を悪化させる方向で事態は進んでいる。
457名無し三等兵:04/05/09 20:07 ID:???
だめだこりゃ
458名無し三等兵:04/05/09 20:09 ID:???
>>455
民主国家同士は戦争しない

アメリカの敵=非民主国家

の例
459名無し三等兵:04/05/09 20:12 ID:???
民平クリントンのよくからないところは、
民平論以外の平和と軍事を説明する理論を、ことごとく退けること。

別に他を全部否定する必要はない。部分的にパックスアメリカーナや損得勘定等を
認めれば、抵抗は少なくなるのに(矛盾せず両立する理論はある)、そうしない。

荒らしや煽りとしてはいい線をいっているが、この先太郎化していくのかどうか


たとえば、独裁国同士でも軍事的緊張感がない場合があるが、北朝鮮とリビアとか、
この緊張感のなさはどう説明するのか、民平論で
460名無し三等兵:04/05/09 20:14 ID:???
念仏じゃん。ひたすら同じ事の繰り返し。信仰告白と言われてもしょうがないな。

お前に「太郎」の称号をやろう。軍板では非常に由緒あるものだ。今日より民平論太郎と名乗るがいい。
修練如何では「民平さん」にレベルアップできるかもだぞ。この域に達した者は今のところ「大陸打通太郎→打通さん」しかいない。
先は長いが、がんがれ。
461名無し三等兵:04/05/09 20:17 ID:???
えーと、これまでの太郎は
打通さんと水雷と…他に誰かいたっけ?
もしかして3人目の太郎なのか
462名無し三等兵:04/05/09 20:21 ID:???
>>455
>損得収支論では説明できない、第1,2大戦,冷戦をどう説明するのか?

民平論は、「戦争が起こらない、または軍事的緊張感が発生しない」ことの理由を
2国間に共通する民主主義に求めるが、それ自身は戦争の発生理由を説明しない。
「両国に民主主義が根付いていないから」という消極的理由があるだけで、
「なぜ戦争が起こるのか」という理由を積極的に述べていない。
だから、他の理論に対して、「なぜ戦争が起こるのか、説明できていない」という
民平論からの批判は、ある種の詭弁になっている。
自分が説明できない理由を、他の理論にたいしては求めるからだ。


ちなみに、第1,2大戦,冷戦の発生理由は、当事者たちが戦争する価値があると思ったから。
高度な民主主義国同士でも、民主的価値観の共有による緊張感の消失を上回る
イデオロギー的、宗教的その他の理由があれば、民主主義にかかわらず、大規模な
戦争が起こる可能性はある。いまは可能性にとどまる。
463名無し三等兵:04/05/09 20:39 ID:???
>>461
揚陸太郎がいただろ。
464勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/09 20:50 ID:???
>>452
欧州主要国は"世界"平和については殆ど希望を失っているのだろう。
EUというのは、結局のところ国家統合の試みなどではなく
単なる内と外の線引きにすぎないのだろう。
465名無し三等兵:04/05/09 20:58 ID:???
大欧州共栄圏、か
466445:04/05/09 21:00 ID:???
>>453
とりあえず、
>>445はそういう意味の書き込みじゃないです。
467名無し三等兵:04/05/09 21:01 ID:???
おい!喪前ら!
NHKで大欧州やってますよ。新たな道を模索し、アメリカに安全保障を一任しない…
468名無し三等兵:04/05/09 21:09 ID:???
>>455
>この核拡散した現代で、どうやってパクスアメリカーナ論を主張する?
>相手も核武装している以上、アメリカの軍事力も万能ではない。
当たり前じゃん、
パクス・アメリカーナでも全ての戦争を止めることなんか出来ない、
だから戦争はなくならないんだよ。
あくまでアメリカの影響下にある、あるいは利害を共有する国家間の平和だ。
しかし、民平論の根拠となる(とあなたが信じている)データはすべてこれで説明可能。
現にあなたが民平論でないと説明できないといったものは全て説明できるでしょ?

それから、植民地時代との違いくらい理解してくれ頼むから。
469名無し三等兵:04/05/09 21:13 ID:???
>>468
まあ、パクス・シニカでも日本の内戦(w)は止まらないってことだね(アッタリメーダナw
おっと、当時の日本は、民主主義じゃなかったからねえ。ビルの脳には届かないかもしれない(w
470名無し三等兵:04/05/09 21:14 ID:???
>>457
これでもだいぶましになったものだよ、
やっと民主主義国同士でも戦争は起こるってことを認めたからね。
後は国家間関係や戦争に至る原因には多くの要素がある、
ということを理解させれば少しは話が出来るようになるんだが。
471名無し三等兵:04/05/09 21:19 ID:???
>>456
ネオコンはまあそうだろうよ。
それをアメリカの対外政策のよう言われたらいかなブッシュでも困ると思うぞ?
472名無し三等兵:04/05/09 21:30 ID:???
ふと、思ったんだが、民主主義とは、人類に何をもたらしたのだろうか?
平和、と言いきれるのだろうか?
473名無し三等兵:04/05/09 21:31 ID:???
>>472
民主主義がもたらしたのは、大衆参加の戦争
474472:04/05/09 21:32 ID:???
>>473
具体的には?
大衆が戦争参加したのは、国民軍の成立に伴ってじゃないか?
国民軍の成立は、民主主義の成立以前だろう、とオモタ。
475名無し三等兵:04/05/09 21:36 ID:???
>>474
フランス革命は、国家主権を国王から民衆に移行し
ナポレオン戦争は、それまでの王権と傭兵による軍隊を壊滅させ
急速に民族主義と大衆の戦争を加速していった。

大衆が権力を握り、それと同時に国民軍が成立する。
民主主義は革命からしか生まれないのだよ。
476472:04/05/09 21:38 ID:???
では明治政府は?ロシア帝国は?国民軍じゃないかな?プロイセンは?

フランス革命の歴史的意義を軽視するわけじゃないが、何となくすっきりしない。スマソ>>475
477名無し三等兵:04/05/09 21:43 ID:???
>>476
ナポレオン戦争で、プロイセンはそれまでの傭兵中心の軍隊から
民族意識を高揚させた国民軍に脱皮した。
ロシアは、その後進性から大衆軍を作り得なかったが、民族意識は高揚し
後に至っている。

民主主義が世界中に、はびこったのはその軍事的有効性
国民を総動員できる能力、国民を戦争に総動員できる能力にあるのだよ。
共産主義ですら、民族主義は否定できなかったし
内容はともあれ共産主義は民主的な体制だと自称しているほどだ。
478名無し三等兵:04/05/09 21:45 ID:???
>>477
民主主義≠民族主義と思われるのだが、どうだろう?
プロイセン、ロシアを民主主義と定義づけて構わないだろうか?
479名無し三等兵:04/05/09 21:49 ID:???
>>478
民族主義がベースとなって、民主主義が成立するんじゃないかな
WW1では、民主主義国家で無い国も大衆の意志を無視できなかった。

ロシア皇帝ですら、個人的には戦争に反対であったのにかかわらず
仲の良かった従兄弟のウィリー(ドイツ皇帝)のドイツと戦争する羽目になった。
480名無し三等兵:04/05/09 21:52 ID:???
つまり、絶対王権→革命→民主主義→戦争は起き得る→「何かの理由」→民主主義と理解して良いかな?

この民主主義は何を人類にもたらしたんだろう?
481勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/09 22:14 ID:???
>>472
人は神のみに従い、人間からは自由でなければならない。
という要請を制度的に補強した。

また、独裁国家と異なり民主国家においては構成員一人一人が
国家の形成に影響と責任を持つ。
482名無し三等兵:04/05/09 22:18 ID:???
>>481
そうなのですか?
神の前で平等であり、生まれながらの身分差を否定し、ゆえにその権力の源を拡散した。
責任も拡散した、ということでは?
483名無し三等兵:04/05/09 22:39 ID:???
>>472
中産階級には、それなりの自由と権利を
支配層には、挙国一致の民と軍を
貧困層は・・・おこぼれを

産業革命で経済力を蓄えた中間層は、自己の実力と、
国への負担に見合うだけの自由と権利を欲するようになる。
さらに中間層は教育レベルもそこそこ高いので、政治に一過言持つようになる。

民主主義は中間層によって牽引される
産業と教育レベルが高くなった国は、民主化せざるを得ない

(中間層が増加する中国は、いずれ民主化せざるを得ないだろうし、
アフガニスタンが民主化するとは思いがたい)
484名無し三等兵:04/05/09 22:40 ID:???
>>461
「フランカーを自衛隊に導入しろ!」とか喚いてたフランカー太郎とか
「ヘリ200機の空中機動旅団を作れ!」と主張したヘリ200機太郎とか。
485名無し三等兵:04/05/09 22:46 ID:???
>>483
確かにフィリピンは民主化して久しいはずなんだが、どうもダメダメな感じ
あの国は地主と膨大な貧民に二極化してる。
おかげで民主国家といった感じがしない。

やっぱり国富には中産階級が必要なんだよな
ローマの没落と同じで。
486名無し三等兵:04/05/09 22:47 ID:???
>>483
まあ、世界システム論のフランス革命評価って、そんな感じだったような。
調整が巧くゆくと、イギリスのごとく名誉革命出来る、みたいじゃなかったっけか?

戦争によって損害を受ける層がある程度有意に増えない限り、積極的に戦争を回避する、とは言えないんじゃないか、とまあ言ってみようか。
487名無し三等兵:04/05/10 12:26 ID:Xioorpvl
ウォーラーステイン・世界システム論スレ@社会学板
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/sociology/995304998/l50
488 :04/05/10 13:12 ID:???
b
489名無し三等兵:04/05/10 13:14 ID:pnY+9yXD
軍事板の人間はもっと時代の変化に敏感だと思ってたけど、意外と保守的な勢力均衡論者が多いんだね。
民主的平和論なんてもう国際社会じゃ常識だよ。
ちょっとわかりにくいのは、適用限界があるからだと思うよ。

脱歴史世界(民主国家間)と歴史世界(独裁国家間、あるいは民主・独裁間)では適応する法則がちがうんだよ。
マクロの世界を量子力学で、ミクロの世界を相対性理論で説明できないのと同じ。
だからといって、量子力学や相対性理論がまちがっているわけではない。

現代世界はダブル・スタンダードが存在するんだよ。
民主国家間(現在の拡大EUのような)では民主平和論が適応されるし、
独裁・独裁間、民主・独裁間ではキッシンジャー的なパワーポリティックスが適応される。
そこをごっちゃにしているのが混乱のもと。
キッシンジャー的なパワーポリティックスは間違ってないが、それを民主国家間にまで適用したら間違いだよ。
490名無し三等兵:04/05/10 13:21 ID:???
>>489
パワーポリテクス=キシンジャーなのか。_| ̄|○
脱歴史と、歴史国家で適応法則が違うのか。_| ̄|○
量子力学と、相対性理論で互いに説明不能なのか。_| ̄|○
ダブルスタンダードって、何と何なのか漏れには判らない_| ̄|○
なあみんな、こんなことにつきあわせてしまって悪いと思ってる_| ̄|○
気にスンナ。落して困っているんだろ。一緒に探してやるよコンタクト_| ̄|○
491名無し三等兵:04/05/10 14:02 ID:0xlB8XPK
>>490
まぁ>>489は電波ちっくな書き方ではあるが、
一応それなりに根拠のある内容だと思われ。
先進国間の政治に働く原理と、近代化途上国間の政治に働く原理とでは
異なっているんではないかという指摘は数々の国際政治学者によってなされてるし、
キッシンジャー=古典的勢力均衡論という図式も(ネオリアリズムとの対比や、
いわゆるネオコンの国際政治観との対比で言えば)そう的外れではないでしょ。

えーと、物理学云々については……生温かく放置してあげましょ(w
492名無し三等兵:04/05/10 14:11 ID:???
_| ̄|○…それなりの根拠って、書いてから言ってホスイ。

その規準自体が、不明確かつ俺俺じゃねーかって、何度書かれたら気が済むんだ?
高度な民主主義の定義テンプレくらい出せよ。出さないからこそ、厨房って言われちゃうんじゃないか?
むしろ議論を進める上で、テンプレ晒し、これへの批判と改訂が必要だろ。
なんで十年なんだとか、なんで1000人なんだ、とか。犠牲者の数で量って良いのか?資源動員の累積で見るほうが正しいんじゃないか、とか、ぱっと上げるだけでいろいろ出るだろ。

それから、キシンジャー、ネオリアリズム、ネオコン先鋭、それぞれについての認識を、さらっと触れておくのが、議論としては普通だろ。
口頭の議論でなく、読むメディアを使っているわけだし。

ビルの論理で一番弱いのは、民主主義がなぜ積極的に平和を志向するのか、そのメカニズム自体をビル自身が説明できてないことだ。
民主主義の特性である多様性と、権力の交代特性を考えれば、より利益指向=コンフリクトの発生も指摘出来そうなものだが。
493名無し三等兵:04/05/10 14:49 ID:???
そもそもビルの創作とラセットの元々の議論は分けて考えた方がよくない?
10年・1000人の基準については出典はどっちなん?
後者なら原書に当たるのが一番早いんだが。
494名無し三等兵:04/05/10 15:02 ID:???
1000人は、ラセットらしい。が、ラセットは経験的検証したんだそうな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130301063/ref%3Dsr%5Faps%5Fb%5F/250-3595931-2963457

んで十年はビルが言っただけらすい。過去レス参照。
>>48
>世界史板の民平論者は、10年みたほうがいいと言っていた。
>維持期間については、民平論者にも諸説あるみたい

>>49>>54>>182>>195 に反論。反論の中には「恣意的なフィルター」というのもある。
ビル自身は、答えていない。

つか原典読んだ人いないのかね?(w
495名無し三等兵:04/05/10 16:17 ID:AbUUnOAX
マイケル・ドイルが3年。ラセットはこれを後追いしてるだけ。
クリントンが10年に拡大したのは、自分で言ってるとおり、コソボ空爆があるからだろう。
民平論では十年以下の安全は保障できないと考えたんじゃないかな。

ちなみにラセットはコソボについてはスルーしてます。
というか、パクス・デモクラティアが書かれたあとの交戦例だから。
でもラセットは、内部事情論で、ミロシェビッチ体制を民主主義とは認めないと思う。
せいぜい中間と位置づけるんじゃないかな。
496名無し三等兵:04/05/10 16:42 ID:GEvQHWAD
>>492
>なんで十年なんだとか、なんで1000人なんだ、とか。犠牲者の数で量って良いのか?資源動員の累積で見るほうが正しいんじゃないか、とか、ぱっと上げるだけでいろいろ出るだろ。

ドイルもラセットも、これらの基準はそんなに重視していないよ。けっこういい加減に恣意的に決めてるし。
あくまでも、可変的な基準でしかないし、ふたりとも低次なレベルでの民主国家の戦争は認めているから、無理やり反証例を切り捨てるためにつくったわけではない。
ただ安全保障レベルを示したかっただけなんだと思うよ。

ドイルはともかく、ラセットは、あくまでも冷戦後世界の原理を求めるためにつくった。
フクヤマが有名な「歴史の終わり」のなかで、「もはや万能でなくなった現実主義」と言う項目で、武力外交批判のために持ち出してきたのも、軍事バランスの変化とは無関係な冷戦の終結。
ビルも言っているように重要なのは、武力外交では説明できない「ソ連民主化による冷戦の終結」をどうやって説明するのか、そのために生まれたのが民平論。
だから、冷戦後に民平論は急速に語られるようになった。
一応ドイルは冷戦中から唱えていたが、あんまり注目されてなかった。
497名無し三等兵:04/05/10 16:47 ID:???
だから、それへの批判として、冷戦終結の経済的理由指摘が過去レスに何度も俎上にのっている。
具体的には、冷戦の軍備←軍事が理由で軍備が行われたわけだが、が重すぎてソ連の政治態勢は崩壊した、と。
民主化→崩壊でなく、崩壊→代替する政治態勢としての民主化でないか、と。

まあ、例によって回答があったわけじゃないが。
498名無し三等兵:04/05/10 16:59 ID:???
つまりリアリズムで冷戦終結が説明できなかったから民主的平和論が登場したけど、
結局は経済的要因が一番説得的である、ってとこかな?
499名無し三等兵:04/05/10 17:02 ID:F/kj3uRX
>>490
非決定論のミクロの世界は、決定論的な相対性論では説明できないよ。
アインシュタインが、不確定性原理を批判してたの知らないの?
500名無し三等兵:04/05/10 17:10 ID:F/kj3uRX
>>498
>つまりリアリズムで冷戦終結が説明できなかったから民主的平和論が登場したけど、
>結局は経済的要因が一番説得的である、ってとこかな?

ビルをかばう訳じゃないが、そんな答えで納得されたら、世の中の民平論者がかわいそう。
それだったら、MAD成立したときに終わってもよかった。
どうしてソ連が崩壊したかではなくて、どうして民主化したら、アメリカはソ連を仮想敵国と見なさなくなったか? だよ。
ロシアはいま現在でも、アメリカに次ぐ、世界第2位の核保有国なんだから。
共産主義ソ連は危険だが、民主主義ロシアは安全と、アメリカが考えて理由を経済論では説明できない。
現実主義で考えれば、世界大戦の独ソのように、ソビエト軍が完全に武装解除されないとアメリカは安心できないはず。
501名無し三等兵:04/05/10 18:51 ID:???
>>500
だからそれは冷戦のイデオロギー性を全く無視した議論だって何度も言ってるんじゃない。
それに現実主義的に考えれば、「完全に武装解除しない限り安心できない」って事はないし。
むしろ古典的な勢力均衡論だと、そういう「力の空白」をつくりだすような
相手の完全な屈服は求めないし。
例えばナポレオン後のヨーロッパ情勢を決定したウィーン会議だって、
王政フランスが復活し列強の一角に位置することを認めたんだし。

むしろそういう「相手の完全な屈服」を求めるのは、世論が外交政策に相当程度影響を与え出して、
なおかつ国民が敵国への復讐を求めた第一次大戦後の話だし。
502名無し三等兵:04/05/10 19:08 ID:b/2MGi8d
>>501
無条件降伏を要求するのは、アメリカが参戦して以降の話だね
WW2でも要求したおかげで、1945まで長引いた
503名無し三等兵:04/05/10 20:32 ID:Rl+6djzC
いや、だから核武装してるんだって、核。
ボタンひとつでアメリカを焦土化できる勢力が、外部に存在するんだって。
MADが成立した冷戦と、大戦以前の話を比較しても。
504名無し三等兵:04/05/10 20:55 ID:???
>>503
だから、MAD成立って部分でもう現実主義的には武装解除のコストが
でか過ぎるってことだろ

現実主義ってのをなんか勘違いしてないか?
現実主義ってのは、極端な話をいえば「得になることはする」「得にならないことはしない」
ってことなんだよ。
で、武力で屈服させた訳でもない相手に対し、そういう復仇的な武装解除をさせるのは
現実主義的に見て得になるんかいな?

冷戦ってのは戦後の東欧での勢力圏争いとイデオロギー対立を原因としたチキンゲームで、
冷戦終結ってのは、ソ連がそのゲームから降りたってこと。
で、ソ連がゲームでの掛け金に耐えられなくて破産した後、民主化したって話で。
505名無し三等兵:04/05/10 22:27 ID:???
>>499
どうでもいいことだが。

 ボーアの反論「アインシュタイン博士の重大な誤りを、私は見つけることができました。
 バネばかりは重力の中にあります。軽くなって箱が動けば、相対性理論によって時間は遅れます。
 結局、時間は正確に測れないのです。」
 アインシュタインは、自らの相対性理論によって、ボーアに破れた。(アインシュタイン・ロマン NHKエンタープライズ 1991年より)

 まあ、別にどうでも良いんだけどな。
506名無し三等兵:04/05/10 22:38 ID:???
>>500
民主化したのが重要なのではなく、
共産主義ではなくなったのが重要なんでしょう、
一応共産主義は建前上は全世界を共産化するのが目標、というか歴史の必然と称して、
その拡大を図ってきたわけで、
これは資本主義の総本山たるアメリカとしては断じて許容できないわけだ、
だからロシアが共産主義の旗さえ下ろせば別に敵視する必要はない。
故に民主主義というよりエレツィンの独裁と言えるような状況でも、
アメリカはこれを支援したわけだ、至極単純なことでしょう。
507帝国論者:04/05/10 23:01 ID:???
ちょっと、議論が混乱してない?
ここらでステコテを推奨したいところだが。

まず、ビルがいるよね。
ビルとは違う?DP肯定派がいる?(居てオケーよ。議論だし
彼と>>501は別人かな?
>>506は上の誰かと被っている?

漏れ、頭悪いから、誰が何を言っているのか、判らなくなってきた。
ステコテでいいからキボン。
508勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/10 23:30 ID:???
規範的な考え方としては、私は希望を持っている。
民主化は抑圧された人間の解放であり
それ自体正義にかなったものだ。
平和が共有属性という考え方も、ありがちだが面白い。
ただし規範的な考え方がもたらす結果予想も
現時点では規範的なものにすぎないが。
これを事実にするのは、結局のところ
この考えに同意する、国民の意思の力によるのであろう。
509名無し三等兵:04/05/10 23:33 ID:???
>>508
ヘーワが規範化された日本ならではの発言と取ってしまいますた。
この日本の規範が、真の試練に晒された事は無いと思われ。
どうでしょう?
510勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/10 23:52 ID:???
>>509
失礼。私は規範的な、つまりde jure(そうあるべきの)が
de facto(結果として事実の)になる可能性を書いているのです。
511名無し三等兵:04/05/10 23:57 ID:???
>>510
たしかに、試練に晒されないまま、平和が敷衍して行くさまは理想ですね。
しかし、ヘーワのカタチが、日本と非日本はおろか、世界のさまざまな場所でそうとう違っておりますな。
それゆえのコンフリクトが、発火せずに収まれば、と切に願うところではあります。
512名無し三等兵:04/05/11 19:53 ID:UGppI5sG
>>496
>ビルも言っているように重要なのは、武力外交では説明できない
>「ソ連民主化による冷戦の終結」をどうやって説明するのか、
>そのために生まれたのが民平論。

「民主化による冷戦の終結」という前提からして違うのでは。
俺は>>281-282で説明はできていると思うが。
513名無し三等兵:04/05/11 20:19 ID:???
>80年代、そろそろ頃合よし、と見たレーガン政権は人類史上でも稀に見る大軍拡を始めます。

その頃合というか今ならよしと米国に決心させたファクターとは一体なんだったのだろうか
514名無し三等兵:04/05/11 20:56 ID:udR/0vhl
>513
純粋に経済の問題でしょう。
産業構造が変化して、計画経済では自由主義経済に追いつくことが出来なくなったのです。
コンピュータ、通信機器などの産業用電子機器、半導体などの電子部品といった産業は、
計画経済ではどうも上手く行かないのですな
(おきゅきゅきゅきゅ〜氏なら上手く説明できると思うのですが、私はちょっと無理です)。
連中の言葉を借りると、下部構造の変化に上部構造がついていけなかった、ってことです。
で、昭和50年代はその産業の転換期に当たります。
ソ連が時代に取り残され始めたことをレーガンは正しく察知し、一気に潰しにかかったのではないでしょうか?
515名無し三等兵:04/05/11 22:53 ID:R9UmOVZp
そもそも、民主主義は「人類普遍の原理」なんだろうか?
民族対立や宗教対立が民主的な手続きで解決された例があるんだろうか。
逆に選挙や議会によって、特定民族や特定宗教への迫害にお墨付きを与える事例が多々あるんだが。

むしろ、国民が一定以上の民度の成熟や経済的安定を保持していない国に、無理矢理民主的な制度を押し付けると、
その国の政治・経済に無秩序な混乱状態を与えるだけだと思う。

民主的平和論の有効性はある程度認められるんだが、個人的に嫌悪感を持ってしまうのは、
この仮説に先進民主主義国の「驕り」のようなものを感じてしまうからなんだが。
516名無し三等兵:04/05/11 23:12 ID:PKj9lR5M
>>513
普通に考えたら経済力で差がつくのを待っていた、ということになるのかな。
具体的な数値となるとちょっと手に余るというかもはや経済板の領分だが。

個人的にはケナンが封じ込め戦略を考えた際に
一般には発表されていなかった部分で
すでにそこまでは練られていたと思うぞ。
517名無し三等兵:04/05/11 23:44 ID:PKj9lR5M
あと、これは私見だが。
ホワイトハウスが待っていたのは経済格差の広がりだけではなかったと思う。
もっと具体的な保険、もはや彼らは核を使わないだろうという判断。
つまりブレジネフ書記長の死を待っていたのではないだろうか。

1964年から1982年までの約18年間にわたってソ連を支配し続けた。
ソ連の指導者で死ぬまで権力を維持できたのはレーニン、スターリン、
そしてブレジネフの三人だけ。
あまりの冷酷無比ぶりについたあだ名が「人間コンピューター」
「冷血動物」を飛び越えてもはや「機械」というわけだ。
現在世間一般に流布している冷戦ソ連のイメージほぼすべてが
ブレジネフ時代に築き上げられたものだ。
ソ連が悪の帝国ならブレジネフは悪の皇帝そのものだったと言っていい。
ブレジネフ相手に軍拡競走を挑むことは米国にとっても危険な選択だった。
なにしろ本当にボタンを押さねばならない結果になりかねないからだ。
実際にどうかはわからない、確かなのはブレジネフは実際に
プラハに戦車を送りこみ実際にアフガンにハインドを送り込んだということだ。
518名無し三等兵:04/05/11 23:46 ID:PKj9lR5M
そして81年、レーガン政権発足。82年、いよいよブレジネフが
よいよいになった頃、レーガンは予算を議会に請求。
それは国家予算の30%を軍事費が占めるというものだった。
興味があるなら当時のミリタリーバランス年鑑を読むといい。
アメリカ合衆国がその巨大な経済力の三割を使って、どれだけの
原子力空母と爆撃機と原潜と弾道弾を揃えたかが書いてある。
もう(ソ連の)目の前が真っ暗になりそうな勢いだ。
そしてブレジネフは82年の暮れには死んだ。
アンドロポフもチェルネンコもうろたえるだけだった。
ゴルバチョフは最初からしんがりとしての役目を背負わされていた。

上ではブレジネフを高く評価するレスをつけたが
彼の統治、ブレジネフ憲法発布後の最後の五年間は
停滞の五年とも言われている。前例主義の極みだったとか。。。

それらはさておき、米国が大軍拡に走った要因のひとつとしての
ブレジネフの死というのはありうると思うのだがいかがだろうか。
519名無し三等兵:04/05/11 23:54 ID:PKj9lR5M
追加。
こういうのもヒューマンファクターと言えるだろうか。
520名無し三等兵:04/05/12 00:07 ID:ET95yGAA
パラメータの一つとはいえるかも
521名無し三等兵:04/05/12 12:47 ID:???
レーガンの登場は、カーターの失政と密接にリンクした、国内事情で説明すべきじゃないか?
522名無し三等兵:04/05/12 21:17 ID:???
>>521
同意。
あと、軍拡を可能にしたレーガンの初期の経済政策のうち、少なくとも一部は
カーターの功績と見なすべきだという議論もある。
板違いだけど、これもパラメーターっちゃパラメーターだな。
523クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/13 14:59 ID:fi/Um+kD
>>459
>民平論以外の平和と軍事を説明する理論を、ことごとく退けること。

退けてはいない。それは心外だ。
アメリカのネオコンの言っているとおり、対独裁国の場合は、軍事バランス論による軍事的威嚇はきわめて有効だ。
しかし、民主国家間を、軍事バランス論や損得収支論では説明できないと言っている。

>たとえば、独裁国同士でも軍事的緊張感がない場合があるが、北朝鮮とリビアとか、
>この緊張感のなさはどう説明するのか、民平論で

民平論は、民主国家間の非戦性を述べているだけで、異なったイデオロギー同士の国がすぐ交戦すると述べているわけではない。
ただ、民主国家同士ほどの安定した、軍事的威嚇性のない平和は実現できないだろうと言っている。
そもそもイラク戦争以来、金正日はいつアメリカの先制攻撃があるかどうかおびえているのだ。
軍事的緊張感はきわめて強い。なにを根拠に、北朝鮮に緊張感がないと言うのか?
524クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/13 15:00 ID:fi/Um+kD
>>468
>しかし、民平論の根拠となる(とあなたが信じている)データはすべてこれで説明可能。

説明可能と言うが、なにも説明できていないではないか?
>>427の5つを同時に、矛盾なく説明できるのは、民平論のみだ。
ひとつひとつは、それ以外の戦争回避論で説明できるが、同時に5つは民平論だけだ。
説明できるというのなら、ぜひ説明してほしい。

>それから、植民地時代との違いくらい理解してくれ頼むから。

もともと世界史板で議論されていたこと。植民地時代に関しては、十分に理解はしているつもりだ。
だからこそ、きみの説明が聞きたい。
どうやって、第1,2次大戦を損得収支論で説明できるのか?

>>504
>だから、MAD成立って部分でもう現実主義的には武装解除のコストが
>でか過ぎるってことだろ

それはまだ冷戦の異常性をじゅうぶん認識していない指摘だ。
冷戦で問題なのは、相互確証破壊成立後も、負担増でソ連が破産するほど軍拡競争が続いたことだ。これがまず異常だ。
得にならないことを、長い間していたと言うことだ。これは現実主義にまず反する。
525名無し三等兵:04/05/13 15:02 ID:???
で、3年の根拠は?
526名無し三等兵:04/05/13 15:28 ID:???
太郎→さんの称号の変化はわかったんですが
猊下の称号をいただくにはどうすればいいんでしょうか。
527名無し三等兵:04/05/13 18:48 ID:???
>>524
だからパクス・アメリカーナ、
なんの問題もないだろ?

それから、収支損得でも大戦は説明できるぞ、
あなた自身も言っていたとおり、収支損得では判断の誤りや希望的観測による判断で
開戦に及んでしまう場合がある。
二つの世界大戦はその例だ、何しろ一次大戦の時は初めての総力戦で、
そのような事態を想定する判断材料が全くなかったし、
二次のときも一次の例しかなかったのだから判断ミスをしても無理はない。
つまり、戦争に勝利することで自国の利益を確保できると信じた為に開戦となった、
これが収支損得で考えた場合の両大戦の開戦理由だ。
無論世界大戦の原因は多くの要素があるだろうからこれだけが全てとは言わないがね。
それで、ちなみに民平論ではどう説明するんだい?
528名無し三等兵:04/05/13 18:52 ID:???
>>527
民平論での説明
「議会制民主主義国家と独裁国家間では、戦争抑止力がはたらかないから」

この程度
529名無し三等兵:04/05/13 19:01 ID:???
>>527
たぶん、民主主義じゃないからの一辺倒と思われ。
と、だけ書くと単なる混ぜ返しだな。

独裁あるいはそれに近い強い権力構造だと、国家機構に要求できる動員量が増える。
だからといって、必ずしも戦争を指向するわけでもあるまい。
アヒャ!何が何やら書いている漏れ自身にもヨクワカンネーヤ

個人的な感想だが、瀬戸際戦略を取る国家に対して、対抗する勢力が軍事力による対抗措置を積み重ねていったとき、それは戦争という形で発火するのでは?とか書いてみる。
冷戦では、米ソ双方ともが、比較的、瀬戸際戦略を突き詰めなかったような気が…とも書いてみる。
530名無し三等兵:04/05/13 19:01 ID:???
>>523-524
で、結局あなたは何が言いたいんだ?
あなた自身が既に認めたとおり、単純に民主主義国同士の交戦例というなら、
それは既に幾つも起こっている。
それを、正規兵が1000人以上死ななければ戦争ではないとか、
普通選挙制を実施していなければ民主主義国ではないとか、
成立後3年は参考にしない、更には途中でその期間を10年に延ばす、
などというあまりにも無茶苦茶な条件をつけることで無理やり交戦例はない、
ということにしたとしてそれがどうかしたのか?
はっきり言ってそこまで勝手な条件をつけては、
最早偶然の一致とすらいえない、まさかそんなデータが何かの理論の根拠になるとでも思ってる?
531名無し三等兵:04/05/13 19:06 ID:???
>>529
瀬戸際戦略って、弱者や持たざるものの戦略であって
ソ連は劣勢だったが、弱者ではなかった。
532名無し三等兵:04/05/13 20:35 ID:???
>526
難しいね。まぁ、支配者には武力でなれても信仰対象にはなれないってことじゃないかな。
俺が知ってる限り、猊下と言われるのは某研くらいのものなんだが。

>クリントン
お前痛すぎ。GWは終わったぞw
533名無し三等兵:04/05/13 22:20 ID:???
>>524
>冷戦で問題なのは、相互確証破壊成立後も、負担増でソ連が破産するほど軍拡競争が続いたことだ。
>これがまず異常だ。 得にならないことを、長い間していたと言うことだ。これは現実主義にまず反する。

囚人のジレンマとかいうゲーム理論の基礎で、ふつう説明しませんか、これ。
第三者から見ればアホなことでも、不信感を互いに持つ両者は、深みにはまっていく。

>>523
>そもそもイラク戦争以来、金正日はいつアメリカの先制攻撃があるかどうかおびえているのだ。
>軍事的緊張感はきわめて強い。なにを根拠に、北朝鮮に緊張感がないと言うのか?

リビアと北朝鮮の間に緊張感がないと言ってるんだよ。
意図的に話をずらしているんだろうけど、なんかセンスない、野暮だな。
北朝鮮とアメリカとの緊張感は、パックスアメリカーナとそれに抵抗する勢力の間での緊張感
ということで、民主主義とは関係なく説明できるじゃん。

>民平論は、民主国家間の非戦性を述べているだけで、異なったイデオロギー同士の国がすぐ交戦
>すると述べているわけではない。

つまり、成熟した民主国家同士では戦争は起こりにくい、という以外のことは、民平論は積極的に
言えない、言っていないということだ。そのわりには、おまえらに説明不可能なことをなんでも説明して
やるぜと、威勢だけはいいようだな。
534529:04/05/13 22:30 ID:???
>>531
おお、そうだ。_| ̄|○
たしかに劣勢だが、弱者じゃない。
だから冷戦だな。_| ̄|(:)チラ
535名無し三等兵:04/05/13 22:39 ID:???
このような囚人のジレンマは、国際関係の中で軍縮交渉の難しさなどを説明するためによく使われる。
A国とB国が軍縮条約に調印したとしても、現実にそれぞれの国が軍縮をするという保障はない。もし、
自国は条約に協力して軍備を縮小したが、相手国は裏切って軍備を隠し持っていた場合、自国の安全
は大きく脅かされることになる。したがって、この場合も、与えられた状況の中で最も合理的な選択肢は
「裏切り・裏切り」であり、客観的にみて最も合理的な「協力・協力」の選択肢はなかなか達成されないこ
とになる。この囚人のジレンマをいかにして克服していくかが、国際協調の1つのカギとなっている。
http://www.mirai-city.org/data/ir.html
536名無し三等兵:04/05/13 22:54 ID:???
冷戦期において抑止は、コモン・セキュリティーの概念を伴うものではなかった。「核のジレンマ」は
核兵器保有国が、コモン・セキュリティーの思想を軽視する際に起こるのである。「核のジレンマ」は
本質的には、ゲーム理論における「囚人のジレンマ」に極めて近いもの、あるいは相似形であるといえ
る。ゲーム理論の研究者によれば「囚人のジレンマ」は、人々が(国際政治における諸国家の指導者も
含めて)いかに自滅的行動に陥り易いかを示している。二極対立の場合、米ソ両国は、互いに相手を信
用できぬものと確信し、双方とも互いに一人相撲をし、相手を騙すことが合理的手段であるとの選択を
した。
米・ソが1980年代終盤頃からしきりに脱却を図っていたのは、まさにこの「核のジレンマ」あるいは
「囚人のジレンマ」と呼ばれるものからであった。このようにして冷戦は、二超大国間で終わりを告げ
た。「核のジレンマ」から脱却しようと望めば、核管理も核軍縮も伴わない核抑止という考え方の放棄
を検討せざるをえなかったのは当然である。私はMADの概念でさえ、二超大国または諸国家全体のための
国際的安全保障の最終的保証としては不充分であったと信ずる。ブレント・スコークロフト氏がかつて
指摘したように、「それが充分であるか否かが本当に試されるのは、唯一それが失敗したときだ」から
である。
http://www.glocom.ac.jp/users/yama/96acnp/2bu-1-3.html
537愛☆戦士:04/05/14 15:36 ID:wN256qpa
いまここまで読み終わったよ。
軍板で、民主的平和論のスレが立ってると聞いたんで来てみたんだけどね。
ぼくも世界史板では、自由主義派の一人として議論に参加していたんだが、正直、残念だね。
軍板なら面白い意見が聞けると思ったが、しょせんは現実主義止まりか。
世界史板とは、学問板と趣味板の差を見せつけられたような気がするな。
このていどの意見しか聞けないようなら、1もわざわざ軍板に立てることはなかったと後悔してるんじゃないのかな?
クリントン氏が挙げた5つを、民主平和論以上に面白く合理的に解釈してくれるのかと期待したんだが。
まぁ、軍板はこういった高度に抽象的な議論は慣れてないのかな。
きわめて戦争哲学として未熟さを感じるね。
悪いことは言わないから、この板はすぐに、軍事板から兵器板に名前を変えたほうがいいよ。
戦艦大和(;´Д`)ハァハァとか、パンターD型(;´Д`)ハァハァとか、言ってマスターベーションしているのがお似合いだね。
軍事を語れるほど、学問板に比べて君らは成熟したレベルにいないよ。

考えてもごらん、この民主平和論は、君たちの100倍頭のいいアメリカ政策立案部が、行動の指針にしているんだよ。
世界を民主化することが、世界平和を唯一約束するんだ。軍事バランス論では冷戦を終わらすことはできない。
だからアメリカはイラクを攻撃した。イラクが終わったら、北朝鮮。そのつぎはイラン、ヨルダン、リビア、サウジだ。
唯一の超大国、アメリカの支持する政策をよくも、電波だとか釣りだとか罵れるものだ。
まぁ、趣味板の兵器オタが21世紀の最新の安全保障論を語れるわけがないか。期待過剰だったね。
538名無し三等兵:04/05/14 15:44 ID:???
>>537
俺より10000倍頭がいいマクナマラがベトナムで大失敗しでかしてますが。
539名無し三等兵:04/05/14 15:51 ID:???
>>538
電波にマジレス(・А・)イクナイ!

まぁ、一応真面目に答えておくと、アメリカの政策エリートたちも
保守からリベラルまで百家争鳴状態でしょ。同じ民主平和論に与する人でも
ネオコンとリベラルとではアプローチが正反対だしね。
540名無し三等兵:04/05/14 16:15 ID:???
ところで、アメリカ政策立案部って、どこの部活ですか?
541名無し三等兵:04/05/14 16:33 ID:???
>>537
その民平論を唱えている頭のよろしいはずの皆様が、3年のとか10年とかの
根拠ひとつ答えていないのは何故でしょうかねぇ?
この一事をだけでも、民平論が恣意的なオレ理論に過ぎないと疑うに充分な
根拠になるでしょうに。
542名無し三等兵:04/05/14 17:00 ID:???
そもそもアメリカは本当に民平論が言うような民主国家かも疑わしいんだが。
現在のアメリカ大統領選挙の投票率は、どう考えても低い水準だ。
民主国家の正当性は国民の支持によって担保されるわけだが、
低い投票率は民主国家の正当性を揺るがせる大きな問題だ。
さらに言えば、ハンチントンによれば、低い投票率は暴動を起こす主体となる下層階級が政治に興味がないことを示しており、
それが政治の安定につながっている、という。
仮にこれが正しいなら、現在のアメリカ大衆民主主義と、過去のブルジョア民主主義は、
意思決定において本質的にはそれほど違いがないんじゃないのか?
結局少数が政策決定に大きく関係するって構造なんだから。
543名無し三等兵:04/05/14 17:07 ID:???
>537
駄目だ、その程度の電波では太郎にもなれんぞ。
544名無し三等兵:04/05/14 17:25 ID:???
>>542
いわゆる「民主主義の質」の問題は民主体制か否かとは別問題だと考えた方がいいよ。

あとハンティントンの議論は、参加民主主義論全体のコンテクストで考えるべきかと。
545名無し三等兵:04/05/14 17:32 ID:???
>>537

学問的云々を言うのなら>>125-127>>222-224の文章はどうなるのかと問いたい。
546150:04/05/14 19:27 ID:???
というか、軍板って結構その手の専門家が多いんじゃない?
どう見ても本職の人が書き込んでるとしか思えないカキコがママあるんだけど。

それにビルは明らかにネタでやってるし。
民平論を知ってて、ゲーム理論だとか政策決定のアリソン・モデルとか制度論とかを
知らないのはどう考えてもおかしいもん。

ちなみに上に挙げた理論はどれも冷戦起源論だとか一見合理性にかけるような
対外政策決定過程を説明するモデル。
民平論よりもずっと客観的なこれらのモデルを全部無視して
実証レベルでは明らかに劣っている民平論だけを持ち上げてるのは
知っててワザとやってるとしか思えないんだけどね。
547名無し三等兵:04/05/14 20:45 ID:???
愛戦士まで来たか、
世界史板でも完全スルー、それどころかあまりにひどい書き込みに、
民平論に対するネガティブキャンペーンなんじゃないかとまで言われていたが、
まあ、そういう芸風だから仕方ないんだろう。
548名無し三等兵:04/05/14 20:52 ID:???
>>537
しかし、すごいな、
唯一の超大国が採用しているから正しいんだ、って
全ての理論・学術的考察を無視した現実主義、
現実への迎合以外の何者でもないわけだが。
そのくせ現実主義止まりなどと他人を批判するとは・・・

一つのレスで必ず自爆するのはそれがあなたのポリシーなの?
それとも純粋にアホなの?
549名無し三等兵:04/05/14 21:36 ID:VmLSc8bK
ビルが信仰しているのは自分でも告白しているけど
ラセットではなくフランシス・フクヤマだな。
550名無し三等兵:04/05/14 22:13 ID:???
正直、>537のヘタレ文章(世界唯一の超大国云々)より
「民平論はこんなにも不完全(10年縛り等)だよ」と言うことを
前提に話を進めるビルの方が、まだ賢そうっつーか、平等であるというか。

どっちも肝心な所スルーしてるんだけどね。
「ソ連民主化=冷戦終結」について、とかね。
551名無し三等兵:04/05/14 22:55 ID:???
つまり、議論にならないところばっかりが、論点なのか(スルーされている論点…_| ̄|○ナンジャソレ

だからさ、政策と、理論とを分けて考えようよ、と混乱の中に皆が飽きた一石をさらに投じてみる。
552名無し三等兵:04/05/14 23:09 ID:???
民平と揚陸、リアルタイムで二人もの太郎を鑑賞できるだなんて
漏れらは幸せものだな
553名無し三等兵:04/05/14 23:22 ID:???
>>552
揚陸太郎?ドコドコ?(゚Д゚;≡;゚д゚)
554名無し三等兵:04/05/14 23:46 ID:???
>553
「*」と言うコテハンで次世代艦隊スレッドを荒らしています。

あと、小者ですがAL-1Aスレッドには成層圏太郎が居ます。こちらはコテを名乗っていませんが、
主張が特徴的なのですぐに識別できるでしょう。
555名無し三等兵:04/05/14 23:55 ID:???
>>554
dクス。
早速いってくるよ~(ウフ
556クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/16 10:55 ID:JRTKUm15
>>527
>二つの世界大戦はその例だ、何しろ一次大戦の時は初めての総力戦で、
>そのような事態を想定する判断材料が全くなかったし、
>二次のときも一次の例しかなかったのだから判断ミスをしても無理はない。

そんな、馬鹿な。
まだ第一次大戦なら許容できるが、第2次大戦も損得勘定から始まったと述べるのは、軍事板の意見とは思えない。
どうして民主国家イギリスは、あれほどヒトラーに妥協して戦争を回避しようとしたのか?
戦争そのものがもはや得にはならないと、しっかり自覚していたからだ。
逆にヒトラーのいうスラブ民族の奴隷化も、まったく現実的な損得勘定から乖離した空論でしかない。
真に利口な商人なら、自国がハイパーインフレから復活し、工業生産力もこれからどんどん上昇していくのに、戦争を望むだろうか?
そのままケインズ的な経済政策の乗っ取って、自国のインフラ整備に労働力をつぎ込めばよかったんだ。現に戦後西ドイツは、そうやって復興したのだから。
そもそも、バトルオブブリテンが失敗して、まだ戦争継続中なのに、バルバロッサ作戦を発動し、しかもアメリカに宣戦布告するなんてヒトラーは狂ってる。
真珠湾を奇襲攻撃した日本も同じだ。
これが、損得勘定に基づいたものだと判断したのなら、その個人は完全に戦略的発想を喪失して、狂っている。

そもそも、冷戦では相互確証破壊が成立しているんだ。
もはやどれだけ楽観的な捕らぬタヌキの皮算用をしても、戦争は利益を生み出さないと証明されたようなものだ。
しかし、米ソは財政赤字を抱えて軍拡競争を存続した。しかし、民主化したら、ぱったりと止まった。
557クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/16 10:56 ID:JRTKUm15
>それで、ちなみに民平論ではどう説明するんだい?

すでに、述べているように、民平論は戦争回避性だけを述べたもので、戦争勃発性についてはなにも言及しない。
とくに個人独裁同士の戦争は、なにぶん戦争指導者が、個人の主観的な判断にかかっているので、外部から判断することは不可能。事実上、完全にランダム。
だから、いつ勃発しても防げるように、異イデオロギー間では、つねに軍事バランス論に基づいて軍事的威嚇性を保持していなくてはならない。その国境間で、軍事的緊張感が薄れることはない。
イデオロギー戦争原因論の民平論の概念で、大戦を説明するとしたら、民主国家に対するファシズム国家の挑戦になる。だから、まったく経済的損得論では考えない。

>>530
>最早偶然の一致とすらいえない、まさかそんなデータが何かの理論の根拠になるとでも思ってる?

いままでさんざん指摘しているとおり、あくまで統計値は参考でしかない。
何度も言っているように、どうして相互確証破壊では抑止できなかった冷戦を、ソ連民主化によって終わらすことができたかだ。

>>533
>囚人のジレンマとかいうゲーム理論の基礎で、ふつう説明しませんか、これ。
>第三者から見ればアホなことでも、不信感を互いに持つ両者は、深みにはまっていく。

ではなぜ、ソ連が民主化したら、その囚人のジレンマから解放されたのか?
これこそが最難問なのだ。

>>537
ここは議論をする場でケンカをする場所ではない。
不毛な煽りはご遠慮願おう。
558クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/16 11:01 ID:JRTKUm15
民平論の論理的根拠は、世界史板の2の以下のレスがいちばん説得力があるのではないかと思う。

502 名前:世界@名無史さん 投稿日:03/12/07 20:03
今は売り言葉に買い言葉で論争しているだけだろうけど、
他の政治体制同士の組み合わせにくらべて、民主国家同士の戦争が極端に少ないというのはもう共通認識と言っていいだろう。
歴史の不可逆性とグローバル化の進展を考えれば、21世紀内ではまだ多少の反動はあるかも知れないが、22,23世紀には世界中が民主化し戦争がなくなり恒久平和が実現するというのも、冷戦期に比べてそれほど夢物語には聞こえない。
22,23世紀には世界政府も構築され、戦争どころか、近代的な国家という概念そのものが過去の遺物になっているだろう。

民主平和論の根拠を考えれば、国家論の議論に行き着くのではないかと思う。
過去レスにも指摘されていたが、ヘーゲルの国家論のおもしろいところは、市民社会と国家を違うものだととらえていたところだ。
近代民主主義的な国家というものは、支配者と言うよりも、市民社会の私企業同士の争いを仲介する審判というイメージがある。
それにたいして独裁国は、本質的には戦国大名の北条氏や武田氏がそのまま巨大化したのと変わりはない。
あくまでも一族一党の支配の確立を目的として構築された国家体制だ。国家の重要ポストや後継者は一族一党が独占し、逆らう奴は皆殺しにする。
つまり、それは自己中心的な欲望のままに争いあう、ヘーゲル的な意味合いでの市民社会の一私企業と次元は変わらない。だから争いが耐えなかったというのも当然だろう。
逆に、独裁国政府がゲームのプレイヤーなら、民主国政府はゲームの審判といえる。
自己利益の拡大よりも、市民がルールに忠実に公正にゲームを遂行しているかを監視し、審判する役割を担っている。プレイヤーとは次元が違うのだ。
プレイヤー同士、あるいはプレイヤーと審判が争うと言うことはあっても、審判同士が争うというのはまったくナンセンスだ。

独裁国は市民社会の次元にあるが、民主国はヘーゲル的な意味合いで国家の次元にある。
その国家の性質と次元の違いが、民主国家間の特異な不戦性を保障しているのではないだろうか。
559名無し三等兵:04/05/16 11:20 ID:???
いつのまに統計値になったんだか
560名無し三等兵:04/05/16 13:07 ID:???
>なぜ、ソ連が民主化したら、その囚人のジレンマから解放されたのか?
お前わざとスルーしてるだろ。順序が逆だって。
囚人のジレンマが破綻したから民主化したんだ。

都合のいいとこだけ摘み食いすんじゃねえ、厨が。
561名無し三等兵:04/05/16 13:17 ID:???
>>556
>どうして民主国家イギリスは、あれほどヒトラーに妥協して戦争を回避しようとしたのか?
>戦争そのものがもはや得にはならないと、しっかり自覚していたからだ。
それって完璧に収支損得による戦争回避ってことでしょ?
そして日独は狂っていた、つまり損得に対して正しい判断が出来なかった。
まとめると英仏は損得勘定に基づいて戦争を避けようとしたが、
日独は誤った判断をしたため開戦に及んだ。全く収支損得に従った解釈だけど?
そして、現在ではアメリカに戦争を仕掛けて利益になるなどと判断する、
狂った国家はあまりいないのでそれらの国家間は比較的平和である。
何も民平論なぞ持ち出すまでもない常識的な状況でしょう。

>>557
>相互確証破壊では抑止できなかった冷戦を、ソ連民主化によって終わらすことができたかだ。
だから、共産主義の旗を降ろしたからでしょ?
こっちも別にイデオロギー対立が全くないと言ってるわけじゃあないし。
562名無し三等兵:04/05/16 14:08 ID:???
>>558
政府の国民に対する立場と、
国家間の関係とは別の話だろう。
563名無し三等兵:04/05/17 18:27 ID:RMMci4bt
みんな難しく考えすぎなんだよ。
冷戦だのヘーゲルだの損得収支論だの。

近代民主主義って言うのは、もともと近代資本主義が発達してきて、戦争嫌いの商人が効率よく国内のテロや内乱を回避するために作ったシステムでしょ。
民主主義って言うのは、話し合いによる相互理解と、多数決によって非暴力的に解決しようとする主義なり主張でしょ。
だから民主国家間で戦争が回避されるのは当たり前なの。
民平論は、スピード出しすぎたら事故る、石を投げたら落ちてくると言うぐらい当たり前のこと言ってるだけなんだよ。
民主主義というのは、もともと戦闘回避のために作られたシステムなんだから。

何で、そんな目の色変えて批判してるの?
俺なんて民平論なんて当たり前、同語反復だとしか思わなかったけどね。
564名無し三等兵:04/05/17 18:51 ID:???
>>563
同時に契約を守らない団体なり国家なりに軍事的、非軍事的に関わらず相手に
契約を履行させるべく制度でもあるはな。商人が戦争嫌いかどうかは別にして
不誠実な相手には戦争も辞さず。と言うのが西洋の近代国家なわけでしょ?
565名無し三等兵:04/05/17 20:03 ID:2L+CDsVH
ダニガン先生は、「戦争回避のテクノロジー」で共産主義も、民主主義も
立憲君主主義も共和主義も全て信仰だと喝破なさっている。

つまり民主的平和論も宗教であり信仰なのである
だからこの論争は宗教論争であり全く意味がない。
566名無し三等兵:04/05/17 21:10 ID:???
>>563
はい?
初期の民主主義国って無茶苦茶好戦的でしたけど?
特に戦争が利益になると判断した時は恐ろしく貪欲に戦争を嗜好した。
アヘン戦争は議会に承認されて起こった戦争だし、
植民地獲得戦争の多くは民主主義国によって行われていた、
民主主義国が戦争をしなくなったのはあくまで、
戦争が儲からなくなってからのことだよ。
まあ、至極単純な話であることは違いないがね。
つまり儲からなくなったから戦争をしなくなった、というだけのこと。
簡単に言えばこれが収支損得論だわな。
567名無し三等兵:04/05/17 21:23 ID:???
>>563
悪いことは言わん、中学から勉強しなおせ。
568名無し三等兵:04/05/17 23:53 ID:???
>>563
面白い。
でも、民主国家内では、
・民主的手続きのルール(法律)への同意
・国家による暴力装置の独占
があって、
それにしたがって平和裏な権力ゲームが行われている。
民主国家内で全く暴力がなくなったわけではなく、
犯罪者に対する警察活動はまあ置いといても・・・
平和を愛する商人同士でも、利害、ルール解釈の対立から、
裁判所による(暴力に担保された)強制執行が必要だったりする。
これは、商人同士が民主的?かつ平和的な株主総会と取締役会に
率いられていても充分起こりうる。

国際社会の民主国家間では、
・ルールへの同意があいまい(国際法は強国による慣習法にすぎない)
・警察的装置により暴力が独占されていない(国連軍・・・は役立たずだから、NATOが近い?)
というところだから、
民主国家同士の利害対立が武力衝突に発展しないとは限らないのでは?

話し合いが決着しなかった場合に、
武力によらずに利害対立を強制解決する方法が整備されていないから。
(まあ、お行儀のいい民主国家間では、
そういった利害対立は現状維持・棚上げする慣習だと思うけど)
569名無し三等兵:04/05/17 23:59 ID:???
>>568
法治国家と、民主主義国家を混同してるような気がしますけど。
民主主義国家でなくても、司法システムが存在して、法律が有効に働いていれば、前半部分は成立しないか。

それに、国家による暴力の独占は、民主主義国家の成立以前にあります。例えば、絶対王政。

それから、後ろ半分が、ちょっと良く判らない。
武力が独占されていないから、パワーバランスが崩れない限り、戦闘が発生しないのでは?
570568:04/05/18 00:24 ID:???
>>>568
>法治国家と、民主主義国家を混同してるような気がしますけど。
>民主主義国家でなくても、司法システムが存在して、法律が有効に働いていれば、前半部分は成立しないか。

いわゆる法治主義の法治国家では、法律は押し付けであっても良いわけですが、
民主国家の法律は、民主的国民によって作られた民主的な法律ですから、
民主的な国民による真摯な同意がある・・・らしいです。

でも、確かに、国民によるルールへの同意は、
平和裏の政権交代を容易にする補充的な条件であって、
必要条件では無いかもしれません。

>それに、国家による暴力の独占は、民主主義国家の成立以前にあります。例えば、絶対王政。
合法的な武力が独占されているという点ではそのとおりかなあ。
実際、高度に組織された警察国家は反乱を不可能にできるわけで、
民主国家だけが武力を集中させているわけではありませんね。
一応、警察国家では平和裏のクーデターで政権交代がなされている・・・のかな?

>それから、後ろ半分が、ちょっと良く判らない。
>武力が独占されていないから、パワーバランスが崩れない限り、戦闘が発生しないのでは?
私が言いたいのは、ちょっと次元が違っています。
上位権力によって武力が独占されていない、ということです。

パワーバランスの崩れは、戦争を誘発する原因のひとつだったのでしょうけど、
国際司法裁判所の司法権が確立され、国連軍による警察的武力独占があり、
現実のパワーバランス変動を国連での発言権に対応させるような仕組みがあれば、
いかなるパワーバランスの変動によっても戦争を抑止できます。
もちろん、国連軍による警察的武力制裁はあって、それを戦争と呼ぶ人は居るかもしれませんが。
571569:04/05/18 00:29 ID:???
>>570
最後の部分。
それはしかし、民主主義云々とは違う、国際的な戦争抑止手段の議論でしょう。
問題は、国連官僚を、各国国民が選挙で選べないことでは?非民主手段による強制力が、民主国家の紛争抑止、調整手段となるのは、逆に民平論なぞどうでもいいと言ってるようなモンで…

それだったら、アメリカ帝国でも無問題ってことになりかねませんよ。
今、一番強いのはアメリカだし、発言力をアメリカ有利にしますか?
だとしたら、発言力を失う小諸国は国連を見限るかもしれません。イスラム各国なんて、数の多さを利用して非難決議を出しまくってますし。
572568:04/05/19 02:34 ID:???
>>571
まず議論が拡散してしまってるのでまとめなおすと、
・民主主義は国内の平和だけでなく、民主国家間の平和ももたらす
という主張に対し、
・民主国家の国内平和は民主国家の法治主義的要素によって担保されている。
傍証:民主国家内でも強制執行はしばしばある。
・国家間の利害を調整する法治主義的な権力が無ければ
民主国家間でも平和は保たれない。
と反論しています。(ということでいいよね?)

>それはしかし、民主主義云々とは違う、国際的な戦争抑止手段の議論でしょう。
>問題は、国連官僚を、各国国民が選挙で選べないことでは?
>非民主手段による強制力が、民主国家の紛争抑止、調整手段となるのは、
>逆に民平論なぞどうでもいいと言ってるようなモンで…

まさにそのとおりで、民平論なぞどうでもいい、と言っているつもりです。

それから、国家間の民主主義は(このままでは)成り立たないと思います。
一国一票なり、GDP・人口の比例配分票方式なりにしても、
多数決が少数を圧殺するにたる正当性を得られないからです。
仮に、国連投票で毎回イスラム圏が少数派になったとしたら、イスラム圏はその表決に従えるでしょうか?

>それだったら、アメリカ帝国でも無問題ってことになりかねませんよ。
>今、一番強いのはアメリカだし、発言力をアメリカ有利にしますか?
>だとしたら、発言力を失う小諸国は国連を見限るかもしれません。
>イスラム各国なんて、数の多さを利用して非難決議を出しまくってますし。

大国間の戦争をなくすことだけが目的であれば、アメリカ帝国でも目的を果たしうるでしょう。
国連の問題は、むしろアメリカ(中国、日本、インド、ロシアも)の票が少なすぎることのように思えます。
アフリカやイスラムの小国の票に安保理決議が左右されるのはナンセンスです。
パワーバランスを票数に反映しても、前述した多数決の正当性の問題は依然として残りますが、
投票結果があからさまに無視されることは防げるでしょう。
573569:04/05/19 13:43 ID:???
つうと、つまり
1 民平論はとりあえずおいとく
2 紛争の調停手段に実力が必要。国連では力不足。帝国では意見の吸い上げに難
3 調停機関があったとしても、国家間戦争抑止になるかもしれないが、テロは抑止できないかもしれない。

_| ̄|○何だろうな、漏れも。現状追認しただけですわ。
574名無し三等兵:04/05/19 20:26 ID:3Y9oLsr+
>>560>
>囚人のジレンマが破綻したから民主化したんだ。

だからその指摘にはぜんぜん意味がないよ。
たしかにソ連はもうどうしようもないぐらいの財政赤字を抱えていた。
しかし、どうして、民主化するしか道がなくなったのか?
民主化したからと言って、財政赤字が回復するなんて保障はない。
北朝鮮を見ればわかるように、財政が悪化したとしても、共産党一党独裁体制を維持することは可能。
民主化するしか、冷戦を終わらせられないなにかがあったからだろう?

>>561
>そして日独は狂っていた、つまり損得に対して正しい判断が出来なかった。

いや、そんなこと言い出したら、捕らぬタヌキの皮算用でいくらでもこじつけができる。
損得収支論が、いくらでもこじつけできるノストラダムスの大予言と同レベルだという主張をそのまま容認するしかない。
戦争可能性論として意味がないよ。相手が狂っていたら、いついかなるときでも交戦が起こる可能性がある。
第1,2次大戦が損得収支論の強大な反証例であることはまちがない。
損得が合わなくても、相手が狂っていたら、あるいは損得勘定を間違えたら、いくらでも戦争が起こる可能性がある。
損得収支論では、なにも非戦性を保障できない。だた過去の戦争を好きにこじつけられるだけだ。
あと、どうしてヒトラーが首都が廃墟化するまで戦争を止めなかったかも、損得論では説明できない。
ヒトラーはなにか、損得を越えた次元で戦争をしていた最も明確な証拠だ。
575名無し三等兵:04/05/19 20:27 ID:3Y9oLsr+
>>563
なるほど、たしかにその表現のほうがはるかに、かんたんに民平論が説明できます。
みな統計上、民主国家同士の戦争例が少ないことは認めていた。
問題は、どうして回避できるか理解できなかった点にある。
民主主義を「話し合いによる相互理解と、多数決によって非暴力的に解決しようとする主義」に考えれば、なにも不思議ではない。

>>565
>ダニガン先生は、「戦争回避のテクノロジー」で共産主義も、民主主義も
>立憲君主主義も共和主義も全て信仰だと喝破なさっている。

それは、ダニガンがただの現実主義者だからでしょ。かれは、フクヤマのようにイデオロギーを考えるだけの素養がなかっただけだよ。
たしかに主義はすべて、宗教と断言できるかも知れない。
しかし、宗教が現実に影響を与えている以上、無意味ではない。
宗教の影響力は、社会科学上、きわめて重要な要素だ。どうして、それを無意味だと切り捨てられるだろうか?
576クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/19 20:29 ID:3Y9oLsr+
おっと、コテハンがついていなかったね。
>>574-575は、僕だ。
577名無し三等兵:04/05/19 20:54 ID:wweW94Nr
>それは、ダニガンがただの現実主義者だからでしょ。かれは、フクヤマのようにイデオロギーを考えるだけの素養がなかっただけだよ。
>たしかに主義はすべて、宗教と断言できるかも知れない。
>しかし、宗教が現実に影響を与えている以上、無意味ではない。

他人を主義でレッテルを貼り否定するのは、まともな議論を拒否するのと同じ。

「クリントン大統領 ◆rgd0U75T1」は電波だから
無視無視!!
578クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/19 21:08 ID:8S/776OP
>>566
>初期の民主主義国って無茶苦茶好戦的でしたけど?

チンギスカンのモンゴル帝国に比べれば、ぜんぜんマシだと思うが。
民主主義の戦闘回避機能も、時代的な限界は常にある。
普通選挙制を達成していない段階での民主主義国家が好戦的だというのなら、もっと好戦的な独裁国家を挙げることは簡単だ。
579名無し三等兵:04/05/19 21:10 ID:???
>>578
好戦的って絶対基準に対して
相対基準で反論してどうする
規則違反で怒られて「○○君の方がもっと悪いことしているよ〜」と言い訳する小学生か
580名無し三等兵:04/05/19 21:13 ID:???
ここのビルも揚陸も、根気だけは感心する。
いったい何がこいつらを突き動かし続けてるんだろうな。
581クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/19 21:20 ID:zYM2Pk8h
>>577
だから具体的に反論してほしい。
宗教が現実に対する影響力をどうして無視していいのか?
主義を人間が本気で信じている以上、それを無視できるはずがない。
宗教だからと言って無視していい根拠を教えてくれ。
それに反論があれば、自分の指摘は根拠のないレッテル張りだったと謝罪するが?
582名無し三等兵:04/05/19 21:23 ID:???
>>574
>損得が合わなくても、相手が狂っていたら、あるいは損得勘定を間違えたら、いくらでも戦争が起こる可能性がある。
>損得収支論では、なにも非戦性を保障できない。
そうだよだから戦争はなくならないんだよ、実際どこにも戦争がなくなるといえるようなデータはないでしょ?
あなた根本的に間違っているが、収支損得はそれで戦争をなくせるというような理論ではない、
単純に戦争で損をすると思っている時には戦争を起こそうとはしないというだけのこと、
だから、今後も判断ミスや狂気によって戦争が起こる可能性は当然ある。
しかし、現行で認められる国家間の不戦構造程度はこの考えで充分説明可能なんだよ、
分かる?

>>575
>>568氏の書き込みとか読み直しなさい。
それから、宗教は信仰だから論理・理論としては無意味なんだよ、
こんなことまでわざわざ説明させないでくれ。
583名無し三等兵:04/05/19 21:31 ID:???
>>581
1 宗教に影響力はあるが論理ではない
2 宗教はそれを信じない人間にとっては意味はない
3 宗教が現実に対する意味があるとしたら、信仰する人々の直接行動のみ

全世界が民主平和論者にならなければ、民主平和論は実効性を持たない。
実効性を持ったとして、戦争の原因が異端狩りになるだけで平和は到来しないだろう。


影響力として、宗教そのものの影響力と信者の影響力をすり替えているから
説得力が無いわけだが。
584名無し三等兵:04/05/19 21:34 ID:???
>>581
神のために戦えば天国に行けるという信仰が、
そのことに科学的根拠全くなくともそれによって歴史に大きな影響を与えたのは間違いない。
同様に民平論という信仰も歴史に影響を与えるかもしれない、
くらいのことは確かに言えるぞ。
だがそのことに理論として何か意味があると思うか?
まあ、国際政治学とか社会心理学とかの観点からはあるかもしれないが、
それは理論としてではなく、観察される現象としてだな。
585名無し三等兵:04/05/19 23:01 ID:V4/yU8yC
ちょっと疑問があるんだけど、たしかに損得に合わないから民主国家同士は戦争をしない。
でも、民主国家は独裁国家とは大規模な戦争をしている。
損得収支論者は、これをどう説明するの?
たまたま民主国家同士なら損得が合わなかったけど、たまたま対独裁国戦の場合は損得が合ったから戦争をしたと言いたいの?
586名無し三等兵:04/05/19 23:32 ID:???
>>585
まあ、端的に言えばその通り、
例えば独裁国でもソ連・中国のような本気でやったらえらい事になる相手とは戦争しない。
北朝鮮のように核武装している危険な国ともね。
総合的に判断して組し易い相手と戦争しているに過ぎない、
無論その総合的な判断の中には「民主化」というお題目を唱え易いという点も含まれる、
この点については民主主義国に対しての方が戦争を仕掛けにくい、
という面はある、逆に言えば民平論とはその程度の効果しかないってこと、
実際アメリカはコソボ空爆とかもしてるしね。
587名無し三等兵:04/05/19 23:35 ID:???
力の真空地帯は、紛争を吸い寄せる〜
588名無し三等兵:04/05/20 05:44 ID:NWDMqI6y
でも、民主国家同士は大規模な戦争はないんだよね。
これは、民平批判者も統計上認めていることだよね。
損得論者が言うように、MADとかが熱戦を抑止していたという効果もあるだろうから、米ソ間での大規模な交戦はついになかったけ。
これは、民主国家もあまりにも割が合わないと、心理的に判断したら攻撃を仕掛けないと言うことが言える。これは、心理的に意味での、損得収支論の正しさを意味してるとは思うよ。

でも、これと民主国家同士が戦争をしないとはちがうんじゃない?
もし損得論なら、もっとランダムに、民主国家間同士でも戦争例があってもいいと思うんだよね。
たしかに敵に回したら得にならないと判断したら、民主国家も独裁国には戦争を仕掛けない。
でも、民主国家は独裁国と交戦した例は多々ある。
同じくたしかに、敵に回したら得にならないと判断したら、民主国家は民主国家には戦争を仕掛けない。
でもそれなら、民主国家vs独裁国家と同じ数の、同じ規模の民主国家vs民主国家の戦争例が合ってもいいんじゃないのかな?

たまたま民主国家同士なら損得が合わなかったけど、たまたま対独裁国戦の場合は損得が合ったから戦争をした。
これを、「たまたま」と強弁することができるのかな?
それはちょっとご都合主義じゃないのかな?
589名無し三等兵:04/05/20 09:08 ID:???
違うロジックを持ち込むと混乱しそうだけど・・・

海洋国家同士は戦争になりにくい気がする。
海洋覇権は自国の通商の自由を求めるものだが、
通商の自由は複数海洋国家で共有可能。

陸上覇権は、領土、安全保障、政治的支配を求めるから、
どこか1国しか覇権のうまみを共有できない。

で、海洋国家は民主主義になりやすい、と言えれば民平論につながるかも。
590名無し三等兵:04/05/20 13:06 ID:QpmSK5NJ
>>586
>実際アメリカはコソボ空爆とかもしてるしね。

俺はクリントンがどうして、コソボ空爆を反証例として認めているのかよくわからないんだよね。
普通の民平論者なら、当時のユーゴを民主国家だなんて見なしてないよ。
だから、反証例とも考えていないはずだと思うけど。

以下、コピペ。
www2.mnx.jp/~jyb2774/vol5.txt
旧ユーゴを構成した六つの共和国の四つまでが独立し、最後に残ったセルビ
アとモンテネグロが「新ユーゴ連邦」を発足させた。ボスニア内戦での武力介
入を理由に国連が制裁を課すと、これを逆手に取るように民族主義が高まっ
た。その中心にいたのがミロシェビッチである。
 コソボ自治州でセルビア民族主義をあおり立てて頭角を現した彼は、十三年
にわたって絶対の権力を握った。コソボでの「民族浄化」を理由に北大西洋条
約機構(NATO)が空爆すると、孤立した民族感情を政権強化につなげた。
しかし、その中で政権の基盤は急速に腐って行った。
 今回の民衆のほう起は、当初、統制のとれていない一部の市民の「暴発」で
開始したが、いったん火がついた独裁打倒の動きは、わずか数時間のうちに全
国民に広がった。そのカギは軍が中立を選択したことだ。首都で二十万人集会
が開かれた九月二十七日、参謀総長が軍は市民に銃を向けないことを言明した
時点で、方向は決まったと言える。
 しかし、長い独裁下にいた市民は、すぐには信じられなかった。五日、連邦
議会に突入した市民はいったん引いた。しかし、軍や警察が本当に動かないと
見るや、「群衆」は「民衆」となった。暴動は革命に変わった。
 東独のホーネッカーからルーマニアのチャウシェスクまで続いた東欧の独裁
者の最後の「ミニ・ヒトラー」は、為す術がなかった。独裁者は「裸の王様」
だったのだ。
 歴史の中で「欧州の火薬庫」と呼ばれ、近年は憎しみのルツボでもあったバ
ルカンの行方は、なお定かではない。しかし、ミロシェビッチ独裁体制のあっ
けない崩壊は、自由・人権・民主主義を歌った東欧革命の精神が欧州の辺境に
まで到達したことを示している。
591名無し三等兵:04/05/20 13:10 ID:QpmSK5NJ
www.ifvoc.gr.jp/1999/newpage418.htm
英国のブレア首相は同紛争に関し「これは単なる軍事紛争ではない。善と悪、文明と蛮行、民主主義と独裁制との戦いだ」と述べた。
ミロシェビッチの「民族浄化」という狂気は身の毛もよだつものであり、直接自国の安全を脅かさずとも、人権と民主主義という普遍的価値への不敵な挑戦であった。

www011.upp.so-net.ne.jp/mitsukekata/ serbiaandmontenegro.htm
2000年9月に行われた大統領選で”市民による革命”が首都ベオグラードで発生。
コシュトニッツァ新大統領が誕生し,これまで13年間の独裁政権と恐怖政治を守り続けた
スロボダン・ミロシェビッチ大統領は権力の座から引きずり降ろされました。

jpn.cec.eu.int/japanese/europe-mag/ 1999_080910/buttonsp33.htm
協定では、この地域のすべての国々を対象とした支援をうたっている。
ただし、スロボダン・ミロシェビッチ大統領率いる非民主的な軍事政権の支配下にある限り、セルビア共和国は支援対象外だ。

www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/3211/b92.html
ユーゴスラヴィア連邦内では報道管制が敷かれ、大多数の人々はコソボの悲劇を知らされていない。
また、野党・反体制派の活動は妨害や弾圧を受け、ミロシェビッチはユーゴ連邦軍の支持を背景に独裁体制を維持している。 


以上のように、ミロシェビッチ体制下のユーゴは一般に民主体制とは見なされていないよ。
だから反証例として挙げるのは不適当。
592568:04/05/20 13:14 ID:???
>>578
>普通選挙制を達成していない段階での民主主義国家が好戦的だというのなら、
>もっと好戦的な独裁国家を挙げることは簡単だ。

普通選挙制を平和的民主制の理想的状態としているようだけど、
(まあそれは当然だけど)
普通選挙は戦争によって生み出されたことを忘れてはいけない。

アテネ民主制は無産市民の水兵徴用によるものだし、
近代男子普通選挙はフランス革命以降の国民軍・徴兵制の要請により、
当然要求されてきたもの。

婦人参政権も、第一次大戦で男子が根こそぎ動員された後、
軍需工場に婦人が大量動員されたことにより、正当化された。
(といって悪ければ、頑迷な女性差別派さえも、
婦人参政権の正当性に反対できなくなった)

歴史的には、投票権は血によって購わなれてきたわけで、
普通選挙は決して平和を目的とした制度ではないよ。
593名無し三等兵:04/05/20 19:02 ID:???
>>590-591
簡単なことだ、
そういった内容まで踏み込んで民主主義かどうかを検討していったら、
真っ当に民主主義といえる国は本当に数えるほどしかなくなってしまう。
ほとんど先進国のみ、それでは参考に出来るものが少なくなりすぎてしまい、
データが著しく貧弱なものになってしまう。

つまり反証例をなくそうとして基準をきつくすればサンプル数が少なくなりすぎ当てにならない、
基準を低くすれば簡単に反証されてしまう。
という構造的な問題があるのよ、
まあ、至極当然のことだけどね。
594名無し三等兵:04/05/20 22:34 ID:???
なんかあと半万年は待たないと、まともな統計すら出ない希ガス。
595名無し三等兵:04/05/20 22:41 ID:???
>>592
んだな、小銃が近代民主主義を生み出したとしても誤りではない。
歩兵の質と量が戦力になりうる近代では、歩兵として徴兵・志願された国民が
権力を求めるのは当然の成り行き。
596クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/20 23:08 ID:2jwSoyTD
>>585
成る程。
きみの指摘のほうが、冷戦うんぬんで語るよりもわかりやすいな。

>たまたま民主国家同士なら損得が合わなかったけど、たまたま対独裁国戦の場合は損得が合ったから戦争をしたと言いたいの?

これを「たまたま」というのはたしかに強弁だ。ご都合主義だ。
とりあえず民平論批判者は、これに対して誠実に答えるべきだ。

>>589
たしかに面白い指摘だと思う。
近代資本主義・民主主義が海洋国であるイギリスで生まれたのはけして偶然ではないのかも知れない。
それに対して、内陸国は統制経済・中央集権というイメージがあるな。あくまでイメージの段階でしかないけれども。

>>590
それはたしかにあなたの指摘の通りだ。
僕は、ユーゴについてちょっと勉強不足だった。
コソボ空爆を考えて、維持期間を10年に伸ばしたのはかえって、批判者につけ込まれる隙を与えてしまったかも知れない。
ユーゴでは報道管制がしかれ、コソボの悲劇も市民に知らされていなかったぐらいだから、報道の自由はなく、民主国家の資格が欠ける。
ちゃんと調べれば、ミロシェビッチは、ミニ・ヒトラーという表現がぴったりくる。
これは無知を謝罪して、訂正しよう。
ラセットの言う通り、維持期間は3年で十分だった。

>>592
成る程、その指摘も軍板らしい、鋭くえぐった指摘だ。しかしちょっと斜に構えた指摘のようにも思える。
僕は、普通選挙制は素直に、人権思想が発達して貧困層や女性を差別しない、平等主義の発達として見たいのだが。
人権思想や平等主義の発達は、人道主義という点から、戦争を抑止できるのではないだろうか。
597名無し三等兵:04/05/20 23:10 ID:???
10年に延長したのはやっぱりコソボ外すためだったのかよ(;´Д`)
半スレ以上かけてやっぱり何も理解してないんだな
598名無し三等兵:04/05/20 23:59 ID:???
>596
おいおい、勝手な願望を歴史的事実に押し付けるなよ。
まともな政治史学者なら誰でも知っていることだぞ。
だいたい人権思想と制度の発達は必ずしも結びつかないんだよ。
人権を保護するための罪刑法定主義だって、元をたどれば中世宗教裁判に由来するんだぜ?
599名無し三等兵:04/05/21 00:16 ID:hDwnUvax
>>588
>>民主国家vs独裁国家と同じ数の、同じ規模の民主国家vs民主国家の戦争例が
>>合ってもいいんじゃないのかな?

典型的な詭弁だな。民平論のオレ論理により民主国家と認められる国の数と、そうで
ない国の数が完全に同じだとでもいうのかね?
600名無し三等兵:04/05/21 00:45 ID:???
民平論はごく限られた数の豊かな先進国間の関係にのみ適用できる(反証されない)特殊な理論。

つまり、その程度の理論。イラネ( ゚д゚)、ペッ
601名無し三等兵:04/05/21 01:47 ID:???
>>600
まぁ民主平和論ほどじゃないけど、国際政治学の理論って
社会科学の中じゃ一番あやふやな気がする。
602名無し三等兵:04/05/21 02:06 ID:???
>601
変数が多すぎてサンプルが少なすぎて結果が出るのに時間がかかりすぎですから
さらに言えば現実の利害関係とかが色々と絡んでくるから絶対バイアスかかるし…
603名無し三等兵:04/05/21 02:19 ID:???
ついでに言えば完全に物事全てを把握できるわけじゃなし、
追試して確かめることもできないから本当にその理論があっているのか証明できない。
604名無し三等兵:04/05/21 02:25 ID:???
>>603
立った一度の事象を、追試不能な状況で科学的に研究するのは難しい。
地球物理学も同じだが、その困難さに挑戦しつづけている。

国際関係学についても、それを期待しようじゃないか(オポチェニストになろうぜ
605名無し三等兵:04/05/21 02:29 ID:???
いやね、社会科学なら社会科学なりの「科学的手法」ってのがある訳ですよ。
でもそれにしたって社会学や比較政治学と比べると
国際政治学っていい加減だよなーって感が拭えん訳です。
606名無し三等兵:04/05/21 02:37 ID:???
コーヒーを飲むと糖尿病になりやすいという仮説があって、
統計を取ってみると確かにそんな傾向が見られます。
しかしコーヒーには砂糖が付いてます、結局その統計の意味するところは
コーヒーと糖尿病の関係ではなく砂糖と糖尿病の関係であったと。
ついでに、このことは科学的に分析すれば裏づけられます。
ただの相関関係がある事と因果関係がある事をごっちゃにしてはいけません。

もう一つ例を挙げます。
ダイエット食品を食べている人の統計を取ると明らかに肥満の傾向があります。
だからといってダイエット食品は肥満になる、などといった結論は出ません。
単に太っている人がダイエット食品を食べていることが多いということに過ぎません。
因果関係を逆転して考えてしまうのはよくある間違いです。

統計的にあっていても本当にその仮説が正しいかどうかの判断は難しいもの、
そのようなことを無視して、ただでさえ少ないサンプル数から裏づけも無しに
一足飛びに結論を作り上げるのは恣意的な願望が入り込んでいるとしか思えません。
普通のまともな理論家はそんなことしませんよ。
607名無し三等兵:04/05/21 03:35 ID:???
うん、だから相関関係は認められるけど因果関係の説明は
文化的制約説と制度的制約説という実証的裏づけの乏しいものしかない、
ってことは>>126他で既に述べられていると思うよ。
608名無し三等兵:04/05/21 06:20 ID:???
いい加減というか原始的か妙な数理化しすぎというか
冷戦の終結も予測できなかったしポスト冷戦の予測も外しっぱなしではある
やっぱりどん詰まりに近いかもね

     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <でも学問自体生まれて100年と経ってないので応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      国際政治学者一同
609名無し三等兵:04/05/21 10:29 ID:EUWpjB07
>>599
>典型的な詭弁だな。民平論のオレ論理により民主国家と認められる国の数と、そうで
>ない国の数が完全に同じだとでもいうのかね?

たしかに、ダイアッドの数は、民・民よりも、民・独あるいは独・独のほうが多いだろう。
しかし、それにしても、民・民の戦争数の少なさは異常だ。
そして規模はどうだろうか?
20世紀には大戦争がいくらでもあったのに、民・民でぱっと思いつくような大規模な戦争例はない。
世界史板だけでなく、軍事板でも発見できないほどだ。
数は、総体数が少ないからと主張できるが、規模の小ささはどうやって説明する?
民・民のトラブルは、すべて戦争と呼ばれる規模に達する前に縮小している。
610名無し三等兵:04/05/21 10:50 ID:???
>>609
>20世紀には大戦争がいくらでもあったのに

20世紀の大戦争って第二次大戦までの50年足らずの間に集中してると思う。
611名無し三等兵:04/05/21 10:59 ID:???
>>609
戦争が起きてない理由や起きてもすぐに収束した理由が民主主義かそうでないかという以外に皆無
だったらいいけど、そうでもないんじゃない?たとえば日本は領土問題で対立するソ連−ロシア相手に
50年間一度も戦争してないけど、相手が民主主義国家だったから?この例は極端すぎるか(w
612名無し三等兵:04/05/21 11:00 ID:???
>>609
それは、わざわざそうなるような条件のオレ基準によるものだろ?
しかも誰とは言わないが、気に食わない事例があると基準を変えるという
アフォ野郎もいることだし。
基準を何も考えずに民・民とするなら、フォークランドという反証が出て
くるのを忘れちゃ行けない。印パもコソボもそうだと強弁はできる。
もっと基準をゆるめれば、第二次大戦の中でも民・民のケースに当てはま
らなくもない場合もあることはあるんだ。日米、日英とかね。

あと、オレ基準におけるところの「民」の国は、国全体の数の中では結局
どれくらいの割合になるのかね? 1割かそこらか?
仮に1割と仮定して、他のパラメーターを無視して民・民の組み合わせに
なるケースは、1:1の場合では全体の1%に過ぎない。この場合数次に
渡る同一国家間の紛争は1つとしか数えないという問題があるから単純化
は出来ないが、そもそも民平論における大規模紛争は戦後だけで100件
もあるとは思えない。
これなら充分「たまたま」で済むレベルだと思うぞ。
613名無し三等兵:04/05/21 11:17 ID:a5lAwQsK
>>600
>民平論はごく限られた数の豊かな先進国間の関係にのみ適用できる(反証されない)特殊な理論。
>つまり、その程度の理論。イラネ( ゚д゚)、ペッ

その批判はもう不毛だよ。
民平論の対象は、主要国だけでも50を越える。具体的な国名もすでに挙げられている。
特殊だというのなら、これ以上普遍性のある、対象国数の多い戦争抑止論を挙げてみてくれよ。
>>403で引用された戦争抑止論よりもはるかに、対象国は多いし、具体的だし、反証例も少ないよ。

損得収支論はしょせん、結果を見てからもてどうとでも言えるし、事前に戦争可能性を判断することはできない。
そもそも、世界大戦という強力な反証例がある。
あやふやと言われる国際政治学のなかで、唯一民平論が、法則といえるだけの確度を持っていると思うけどな。
614名無し三等兵:04/05/21 11:27 ID:???
>>613
>>あやふやと言われる国際政治学のなかで、唯一民平論が、法則といえるだけの確度を持っていると思うけどな。

思うのは勝手だが、軍オタを納得させられない程度の理論が法則だって?
国際政治学ってのはその程度のアホ学問です、って言ってるのと同じ事だと
気づいて言ってるのか?
615名無し三等兵:04/05/21 11:30 ID:l0M3pbk1
>>606
>ただの相関関係がある事と因果関係がある事をごっちゃにしてはいけません。

君の言うことはよくわかるよ。
でも、民平論は「民主主義は話し合いによる相互理解と、多数決によって非暴力的に解決しようとする主義」だから。
といえば、きわめて簡単に、わかりやすく、因果関係を説明できると思うんだけど。
コーヒーとかダイエット食品の例はちがうと思うよ。
逆に質問すれば、この様な性質を持ったイデオロギーが戦争可能性とどうして無関係だと言えるの?
民平批判者の、この民主主義の性質の切り捨ては乱暴だよ。
616名無し三等兵:04/05/21 11:49 ID:???
>>615
極論すれば、民主主義も主権者の利益を最大にするためのイデオロギー(のうちの
1つ)にすぎないからだよ。たまたまその主権者が国民であり、兵士になる国民が
「戦争は不利益になると信じている間は」平和を志向しているだけ。
これは民平論なんてものを待ち出すまでもなく、損得論で充分説明できる。

あと、
>>話し合いによる相互理解と、多数決によって非暴力的に解決しようとする主義
なんてのも幻想。後付けのイデオロギーだよ。
民主主義なんてものは、元々は市民軍を成立させるための効率的なバックアップ
システムから生まれてきたものだ。福祉も選挙も国民主権もそう。このへんも損得
論からのアプローチの方が民平論なんかよりよほど論理的だ。
このスレで出てたカントの説明だって、帰すべきところは結局は損特論だし。
617名無し三等兵:04/05/21 12:31 ID:???
>「民主主義は話し合いによる相互理解と、多数決によって非暴力的に解決しようとする主義」
結局、ここが民平論の「理論」としての限界なのよね。
傾向としては誰しも否定しないけれど、理論の鍵とするにはあまりに曖昧すぎる。
さらに上っ面だけ基準を揃えて強引に成り立たせようとするから、余計に疑われるわけで。
618愛☆戦士:04/05/21 14:11 ID:kGYhD6PD
そうそう、民平批判者は、ちゃんと
>たまたま民主国家同士なら損得が合わなかったけど、たまたま対独裁国戦の場合は損得が合ったから戦争をしたと言いたいの?
に答えるべきだよ。
まぁ、どうせ答えられないだろうけど。

>>614
>思うのは勝手だが、軍オタを納得させられない程度の理論が法則だって?

( ´,_ゝ`)プッ 納得させられないじゃなくて、軍オタが理解したくないだけだろ?
僕には君たちの心がとにとるようにわかるよ。
君たちはおびえているんだ。
「武器なき平和などあり得ない!」という現実主義を信じていた軍オタにとって、「高度に民主主義が発達したら、非武装でも安全保障は本質的に可能」と主張する民平論は、アイデンティティを脅かされる存在なんだ。
でも人類は進歩してるんだよ!
さくらちゃんのOPでも歌っていたように、「信じる、それだけで越えられないものはない」んだよ。
戦争をなくそうという人類の願いが、ようやく実現してきたんだ。
民平論を信じられないのは、人間の善意と理性を信じられない、弱い人間だということだよ。
きみたちはただの唯物論者だ。共産主義者と同レベルの存在だ。
軍板の専門用語で言うと、「アカの手先のおフェラ豚」なんだよ!( ´,_ゝ`)プッ
軍板は下品な言葉が好きだよね。どうせ独身30代のたまり場だから仕方ないか。

歴史は進歩して、もう戦争は過去の遺物になったんだ。火縄銃や、そろばんや、白黒テレビや、セガサターンのようにね!
あくまでも民平論を受け入れられない君たちは、冷戦以後の、最先端の安全保障論についてこれない、保守的で、古い人間だと言うことだ。
君たちはオールドタイプなんだよ!
せいぜい懐古主義に浸って、戦艦大和に勃起しているといい。
民平論者がプレイステーション2なら、軍オタはドリームキャストってところだ。
君たちは、時代の波に飲み込まれ消えていくんだよ。( ´,_ゝ`)プッ

さて、僕はこれから彼女と食事に行ってくるか!
619名無し三等兵:04/05/21 14:25 ID:???
釣り師キターーー!!
620名無し三等兵:04/05/21 14:28 ID:???
>>618
はいはい、見え見えの挑発はもう結構。自分自身のの底の浅さをさらしてどうする。
なんで民平論者は議論に誠実になれないかね。
この程度のアフォしか支持者がいないなら、百年たっても民平論なんてトンデモ説の
範疇をでないぞ。

ついでにいうと、
>>たまたま民主国家同士なら損得が合わなかったけど、たまたま対独裁国戦の場合は
>>損得が合ったから戦争をしたと言いたいの?
は、順番が逆。たまたま戦争が起こった国の片方を、オレ理論の勝手基準によって
独裁政権ということにしているというのが正しい。
元々独裁政権の数の方が多いから、その二乗の割合で独裁政権が関わった紛争の
方が多く、小細工する数が少なくて済むのは事実ではあるが。
621名無し三等兵:04/05/21 14:32 ID:???
ま、アメリカだって日本だって独裁政権扱いにする理論は作れるわけだが。
622名無し三等兵:04/05/21 14:48 ID:GU8LrOJn
いかに、民主国家と独裁国を識別するかは、民平論のみならず、政治学がいちばん心を砕いている点なんだけど、
これはすでに出てるように、

1,複数政党制
2,定期的で無記名で自由な普通選挙
3,議会、あるいは選挙で選ばれた大統領が、国家意志最高決定機関であることの憲法なり、宣言なりの明文化
4,国内大手メディアによる多様で、活発な行政府批判の有無

で、十分なんじゃないのかな。
これは全部、外部の人間も客観的にチェックできることだし。
これで見れば、アメリカも日本も民主主義だよ。
ただユーゴは、外見的な制度は民主主義っぽかったけど、国内メディアをミロシェビッチが掌握していたことが問題なんでしょ。
623名無し三等兵:04/05/21 15:03 ID:???
>>622
てか、Robert Dahlのpolyarchy概念で十分じゃないの?
包括的な政治参加があって公的異議申し立てが完全に認められている、という。
この基準で言えば(>>612の言う)旧ユーゴなんかは反対意見の抑圧が酷かったから
自由民主主義とは言えないし、軍政下にあったフォークランド時のアルゼンチンも論外。
印パ戦争については分からないけど、パキスタンは軍政の時期が長いからね。
外見的民主制と実質の伴う自由民主主義体制ってある程度区別できると思う。
624名無し三等兵:04/05/21 15:04 ID:???
>>622
その基準の場合、民平論のオレ基準によって片方が独裁政権扱いされていた
印パとフォークランドの両紛争が民・民扱いになるね。
何度も言われてるけど、このあたりの恣意性も民平論の弱点ではある。
625名無し三等兵:04/05/21 15:09 ID:???
>>613
>あやふやと言われる国際政治学のなかで、唯一民平論が、法則といえるだけの確度を持っていると思うけどな。

はぁ。
因果メカニズムが確定してなくて頼れるのは経験的実証(相関関係)のみじゃ、
とてもじゃないが法則とは言えんぞ?あやふやな国際政治学といえども
因果関係の説明がそれなりに確立されている理論はたくさんある。
とてもじゃないが民主平和論が>>613のような地位を占めてるとは言えない。
626606:04/05/21 15:20 ID:???
>615
例えばコーヒーを民主主義、砂糖を資本主義陣営、肥満を平和に読み替えれば
そのままでしょ。

また平気で無関係であることの証明をさせようとしてくるし…
きっと空飛ぶ円盤とかも信じていて、そんなもんあるわけないといっても
ないという証拠出せとか言ってくるんだろうな。
627名無し三等兵:04/05/21 16:34 ID:???
>>623の包括的な政治参加と、公的な異議申し立てシステムってのが、民主主義を一番良く示しているんじゃないか、と脊髄が申しております。
フルタイムの政治家や、政治運動家が実質的に寡頭政治化していても、包括的な政治参加と公的異議申し立てが機能していれば、民意は反映されるわけで。

つか、たとえば民主主義が戦争を回避する要件ってなんだろう?
やっぱり、利益期待(あるいは予想損失)より、戦争がローリスクに見えたときかな?
逆に、利益期待(あるいは予想損失)に対して、戦争のリスクが大きいと有権者の多くが認識していると、戦争は選択されないんでは?
…べつに民主主義でなくても、成立するな。
独裁主義が好戦的であると仮定しづらくもなってしまった。

ただ、独裁政治の成立過程が、独裁成立以後に瀬戸際政策を取ってくる可能性までは否定しない。
この瀬戸際政策を目前にしたとき、民主主義社会もやはり損得で態度判断するんじゃないか、と脊髄が言い始めました。
628名無し三等兵:04/05/21 16:59 ID:???
>>627
基本的にはその線でいいんじゃないかなぁ。
民主主義が多少なりとも平和的な紛争解決を志向する理由としては>>222が考えられる気がする。
ただ、それが実証されてるとは言いがたいからあくまでも仮説に過ぎないけどね。
629名無し三等兵:04/05/21 17:59 ID:???
>>622
だったらロシアはアウトだね、
よって民主主義じゃないのに冷戦は終わったことななる大きな反証例だ。
630150:04/05/21 18:02 ID:???
というか、ビルは見事に漏れの>>546をスルーしてるね(w

ビルが挙げている事例ってのは通説的な見解では
大抵他の理論で説明されるモンなんだけど。
少なくとも理論レベルでいえば、ビルが論点としている冷戦とかWW1とかの事例は
囚人のジレンマだとかアリソン・だとかの説明の方が、明らかに優れているんだけど。
ビルもそれを知っててワザとやってるんだろ?な?

他にも漏れの「政策決定の実証レベルにおいて民平論が影響を与えた事例はありますか?」
っていう質問も無視してるし。
ここには明らかに本職かそれに類する人も来てるみたいだしさー。
もうチョット誠実な態度とってもイインじゃないかな?
631568:04/05/21 20:14 ID:???
民平論じたいの正当性じゃないのでスルーしてくれ。

仮に民平論が正しかったとしても、民主主義はそう簡単に根付くものではない。
したがって、現先進国間で戦争が起きないという以上の意味は無いと思う。
民平論が世界恒久平和をもたらすと言うのは楽観的過ぎる。

先進国以外の大多数の国では、
民主化→多数派の支配→多数派の腐敗→軍部の反乱→
軍事独裁→軍部の腐敗→反対派クーデター→軍事独裁に戻る
てのがお決まりのパターンでしょ。
軍事独裁→米国圧力による民主化→国内不満噴出→内戦→分裂
ちゅうパターンもあるね。

民主主義の指導原理の一つが多数決だけど、
多数決はそれ自体が正しいと言える訳ではない。
少なくとも、先進国以外の大多数の国民はそれほど多数決を信頼していない。

日本に民主主義が根付いたのは、
たまたま、独裁者を好まず合議で物事を進める民族性があり、、
かつ、単一民族でアイデンティティの統一が容易だったからだよ。

また、上のほうで民主主義が安定するのに3年とか10年とか言っているけど、
上記のように軍事独裁に転がり落ちない強靭な民主主義を確立するには、
経験的に言えば40-60年が妥当でしょ。
「バランス・オブ・パワー」デザイナーズノートの受け売りだけど。
ロシア東欧、韓国台湾東南アジアに民主主義が根付くかは、
あと30年経たないとわからないよ。
632名無し三等兵:04/05/21 20:34 ID:???
民平批判者=唯物論者=アカの手先のおフェラ豚( ´,_ゝ`)プッ
633名無し三等兵:04/05/21 20:53 ID:???
民主化のプロセス自体は比較政治学のテキストでも読めば、と言いたくも無い
634名無し三等兵:04/05/21 21:27 ID:???
>>629
現在のロシア程度を民主主義国家と呼べるなら、民主主義国家同士の
戦争例はもっと増えそうだしな。
635勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/05/22 00:55 ID:???
>>627
独裁国家自身の好戦性はカントによれば明らかである。
彼の理屈は幾つかのステップを踏んでいる。
1.戦争は概して不利益をもたらすものである。
2.その不利益は国家の構成員が被るものである。
3.独裁者は国家の構成員ではなく、国家の保有者である。

よって独裁国家は民主国家にくらべ好戦的であるといえる。
ただし民主国家であっても、結局は少数の指導者によって
政策決定がなされる事実は考慮されていない。
その必要があるかどうかはわからないが。
636名無し三等兵:04/05/22 02:06 ID:???
>>633に同意。でもまぁ、>>631に対して何点か。

>多数決はそれ自体が正しいと言える訳ではない。
>少なくとも、先進国以外の大多数の国民はそれほど多数決を信頼していない。

これについては、「多数決型民主主義」に代わる「多極共存型民主主義」という概念があって、
複数の社会集団が拮抗していて単純多数決だと政治的安定が維持できない国で
民主主義を持続可能にするための工夫が存在してきた。(オランダ・ベルギー・スイス他)
具体的には社会集団の代表の間で協調的に意思決定したり権力を分有したりする等。
発展途上国でも(厳密には民主制とは言いがたいが)マレーシアがこれをやって上手くやってるし、
1975年まではレバノンでも機能していたらしい。

民主主義の定着(consolidation)も比較政治学の重要なテーマの1つだけど、
これは国によって条件が異なるから一概にX年が長い/短いとは言えないと思う。
東欧の中でもいわゆる中欧諸国や、韓国台湾に関しては非民主主義体制への退行は
もはや考えられないと気がする。(政治エリートや社会集団が民主主義を唯一の「ルール・オブ・
ザ・ゲーム」として民主主義を受け入れている点や市民社会が発達している点などから。)
一方、南東欧やロシア、東南アジアについてはまた民主化途上と言えるだろうね。
637名無し三等兵:04/05/22 02:09 ID:???
すまん、>>636は推敲しないまま送信してしまった。

○もはや考えられない気がする。(政治エリートや社会集団が民主主義を唯一の
「ルール・オブ・ザ・ゲーム」として受け入れている点や市民社会が発達している点などから。)

×もはや考えられないと気がする。(政治エリートや社会集団が民主主義を唯一の「ルール・オブ・
 ザ・ゲーム」として民主主義を受け入れている点や市民社会が発達している点などから。)
638クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 13:34 ID:bxwT5pT1
>>598
>人権を保護するための罪刑法定主義だって、元をたどれば中世宗教裁判に由来するんだぜ?

ここであまり普通選挙の源流に立ち入った議論をするつもりはないが、制度の源流なんてたどろうと思えばどこにだってたどれるだろう。
僕が普通選挙達成に、人権思想・平等思想の発達を見るのは、あくまでも民平論を説明するための一解釈だと思ってほしい。
こう解釈すれば、普通選挙と民主国家間の非戦性は、必ずしも無関係とは言えないということだ。
639クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 13:35 ID:bxwT5pT1
>>616
イエス。あなたの指摘はもっともだ。
他の民平論者が同調してくれるかはわからないが、けして民平論と損得収支論は矛盾するものではないんだ。
近代民主主義を近代資本家階級がつくったと考えれば、きわめて損得論として合理的につくられた政治体制でもあると言うことなんだ。
いわば、民主主義とは経済的合理主義の極限でもある。
民主国家同士が戦争をしないと言うことは、損得収支論にのっとってのことだ。
何度も例として出ているように、チェンバレンがヒトラーに宥和政策をとりつづけたのは、第2次大戦が起こるぐらいだったら、ヒトラーに譲歩したほうがマシという損得勘定があったからだ。
チェンバレンは、ブルジョワ民主主義の為政者として、きわめて商人的で、交渉人的で、無益な戦争を嫌った。

しかし問題なことは、独裁者であるヒトラーの目には、このチェンバレンのビジネス的な交渉術が、ただの弱腰としか映らなかったことだ。
つまり真の損得収支論が成立するのは、トラブルを話し合いで解決する交渉能力の発達した民主国家同士の間だけなんだ。
独・独、民・独の間では、どうも損得収支論が健全に作用してくれない。
戦争が経済的な利益にならない。
それは、すでにアダム・スミスの時代から、分かり切っていたことだ。
問題は、どうしてそれにもかかわらず、独・独、あるいは民・独の間で損得論が健全に作用せず、20世紀、大規模な戦争が頻発したかだ。

つまり、民主国家間の平和は損得収支論で十分説明できる。
しかし、独・独、民・独の大規模な戦争は、損得論では説明できない。
それは本質的に、戦争が損得論で起きるのではなく、イデオロギーの正当性も巡って繰り広げられるからだ。
士は己を知るために死ぬ。けして経済的利益のために死ぬんじゃない。
自分に名誉を与えてくれる、イデオロギーのために死ぬ。ここのところは、フクヤマが気概、認知、優越願望という言葉を使って説明しているところだ。
640クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 13:37 ID:bxwT5pT1
>>618
君の煽り口調は気になるが、なかなか鋭いことを言っているように思う。

>「武器なき平和などあり得ない!」という現実主義を信じていた軍オタにとって、「高度に民主主義が発達したら、非武装でも安全保障は本質的に可能」と主張する民平論は、アイデンティティを脅かされる存在なんだ。

と言うところは、正直僕も実感として感じる。
理論の明快さ、反証例の少なさ、冷戦抑止性、結果論ではなくちゃんと未来予測として戦争可能性を語れる実用性。
あらゆる面で、民平論は他の戦争抑止論に優れているのに、どうしても軍板の人間はそれを納得しようとはしない。
まるで、進化論をキリスト教原理主義者に説明しているような拒絶感を感じる。
世界史板では反米主義的なモチベーションからの反論が強く感じたが、軍板では「武器なき恒久平和」という言葉に、まるで存在意義を傷つけられているかのような印象を受ける。
疑問に思うが、君たちは、どうして「武器なき恒久平和」と言う言葉に、そんなに拒否反応を示すのか?
現在の拡大EUを見れば、カント的国際主義が健全に作用しているのは十分に観察できる。
もはや、人類は国境という概念すら、近代的な国家という概念すら揚棄しようとしている。
ならば、国家間の戦争は廃絶することは十分可能だ。

こう言えば失礼に当たるかも知れないが、君たちは平和を実は嫌っているのではないのか?
平和が退屈という感想を持っているのではないのか?
常に、どこかで戦争が起こっていてほしいと言う願望、戦争こそ最大の娯楽という、危険な好戦性を持っているのではないだろうか?
冷戦期の相互確証破壊による狂気の平和に、チキンレースのようなスリルを感じていたのではないのか?
軍事板を見たところ、君たちはとてもヒトラーが好きなようだ。忌むべき犯罪的独裁者を、まるでアニメやマンガの人気キャラのようにもてはやしている。
心の底で、ヒトラーのようなトリックスターがどこかで生まれるのを望んでいるのではないのか?

僕は空恐ろしい。もしそうだとしたら、それはとても危険なことだ。君たちはみな一様に理知的だが、だがどうしても、心の底で、原始的な好戦性を感じてしまう。
子供がカンフー映画を観て無邪気に興奮するような危険性だ。
それならば、とうてい科学的な議論など不可能だ。
641情報操作官:04/05/22 13:48 ID:???
どのような政体であれ、王権神授説の類であっても、民衆の不満が、政権に向かわないのであれ
ば、問題はないわけであり、人権思想・平等思想を標榜する国の国富が、どのような形で分配
されているかが、実情を表しており、最下層の国民が、革命を起こさない程度に「納得」し
ているのであれば「成功」している。

国家関においても、変わるものではない。
642150:04/05/22 14:57 ID:???
>>640
なー、民平論が実証レベルにおいてゲーム理論やアリソン・モデルよりも
優れている部分を早く説明して欲しいナー。

あと、実証的な事例研究において、民平論的な考えが政策決定レベルで
働いたという例もナー。
643名無し三等兵:04/05/22 15:34 ID:???
まあ、だいぶましにはなってきているがね、
まず、民主国同士でも戦争が起こることも認めていたし、
ここにきて不戦構造の根本が基本的に損得勘定によるってことも理解できたようだ。
後は民主国自体が少なくて民・民なら特に不戦構造が成立しやすいといえるような充分なデータはないこと、
人々を戦争に駆り立てる対立は民族や宗教対立という、
民主化しても根本的に解消できない者もあること等を理解出来ればまあ人並みってとこだな。

ただ、
>理論の明快さ、反証例の少なさ、冷戦抑止性、結果論ではなくちゃんと未来予測として戦争可能性を語れる実用性。
>あらゆる面で、民平論は他の戦争抑止論に優れているのに、どうしても軍板の人間はそれを納得しようとはしない。
これはいただけない、
あなたの反例のあるなしで自在に前提条件を変えるなどというのは、
明快さとは全く正反対だし、それによってあなたが上げたそり以降の、
項目は全く反対になっている。
とくに冷戦抑止性はセルビアは独裁だがロシアは民主国だという欺瞞に基づき、
いっこうに解消されない印パの対立を無視しての主張だと言うことを忘れてもらっては困る。
これらは明らかに民平論の劣ったところで、このような点がある民平論が受け入れられないのは、
至極当然のことだ。
こんな当然のことで相手を戦争狂呼ばわりはまあ妄想と言うしかない。
644名無し三等兵:04/05/22 15:39 ID:???
イスラエルは民主国家で、パレスチナも民主制を標榜してるが、クリントンさんはこれについては
どう思いますか?
645125:04/05/22 17:10 ID:???
>>642
ビルは本当に分かっててネタでやってるのかなー?
国際政治学は本格的に学んだことないけどDP論だけはネットで知りました、とかじゃない?

ちなみに漏れは不真面目学生なので150さんみたいに
実際にジャーナルに載った研究を読んで云々とまでは行けまへん(´・ω・`)
646クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 22:35 ID:P20EjkLO
>>630
>囚人のジレンマだとかアリソン・だとかの説明の方が、明らかに優れているんだけど。
>ビルもそれを知っててワザとやってるんだろ?な?

いや、僕はわざとやっているわけではないよ。
思うのだが、君は少し囚人のジレンマや、アリソン・モデルを過大評価してるんじゃないんだろうか?
もともと囚人のジレンマに何の未来予測性もないよ。正着打がないからこそ、ジレンマなんだ。
健全な意志疎通が図られなければ、相互不信がつのり、どんな非合理な状態に突入するかも知れない。
だからこそ議会主義的な対話性は、きわめて戦争回避に重要な役割を持っているんだ。その証明でしかない。
囚人のジレンマやアリソン・モデルは、何度も言うように、過去の出来事を説明するのは優れているが、戦争可能性を語れるものではないよ。
結果を見たあとならば、どうとでも語れるもののたぐいだ。

そもそも軍事バランス論の重要視する現実主義は、本質的に戦争可能性論を語るものではない。
あくまでも、その理念は戦争拡大の強制的な封じ込めであり、あくまでも戦争拡大抑止論だ。
現実主義者は、基本的に国家間の友好性など信じない。国家に真の友人はいない。あくまでも、万人闘争のホッブズ的な自然状態観に立っている。
本質的に、戦争はランダムで起こると考える。
だからこそ、周辺国の戦争「意志」ではなく、戦争「能力」を最重視する。だからこそ軍事バランス論にこだわるのだ。
いつ、どこから敵が攻めてきても、緊急事態に備えられる万全の防衛シフトを敷くこと。そのシフトは、相手国の軍事力を考慮して決定されること。侵攻意志ではなく、侵攻能力があることを問題視する。
だからこそ、戦争抑止論・戦争可能性論としては

民平論>>>>>軍事バランス論に基づいた現実主義(あくまで、戦争拡大抑止論でしかない。戦争可能性論としては完全にランダム)

と、考えている。
647クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 22:36 ID:P20EjkLO
>他にも漏れの「政策決定の実証レベルにおいて民平論が影響を与えた事例はありますか?」

民平論については、僕じゃなくリアル・クリントン大統領も、ブッシュ大統領、当時のベーカー国務長官も演説のなかで言及している。
パレスチナ問題を解決するために、アラファト独裁を排除しようと圧力をかけているのも、民平論に基づいているし、今回のイラク攻撃の目的は、イラクの民主化だ。
これが民平論の政策決定に与えた影響でなくて一体なんだろうか?
648プラトン:04/05/22 22:39 ID:???
民主主義国家のイデアであれば、民主的平和論は、なりたつこともあるのかもしれない。
649名無し三等兵:04/05/22 23:02 ID:???
クリントン大統領は現在のロシア共和国がインドやパキスタンと比べてより民主的な
国家だと思ってる?
650名無し三等兵:04/05/22 23:12 ID:???
>>647
純粋な興味として、どこでの演説で民平論に言及しているか知りたいので
演説の本文キボン

あるいは自分で調べてもいいので、いつ、どこの演説だったかとかで構わないので。
「拡大と関与」に影響を与えたという文はよく見るが具体的なソースは未だに見たことがないっぽい
(自分の当たっているのがヘンな文ばっかの恐れはあるが)
651名無し三等兵:04/05/22 23:20 ID:???
将来予測どころか過去の結果についても何も説明していないよ民平論は、
あれだけ無茶苦茶に基準をいじって、対象国を勝手に振り分けた上で、
都合のいいデータを作って悦にいっているだけだからね。
妄想というか、唯のオナニーというか。
652クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/22 23:27 ID:uZl0vNBm
>>644
>イスラエルは民主国家で、パレスチナも民主制を標榜してるが、クリントンさんはこれについては
>どう思いますか?

まず第一の問題として、パレスチナはまだ暫定自治政府であって、正式な国家ではない。
パレスチナについてはここのサイトがくわしい。

パレスチナ自治政府と中東和平
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/tyousa/chutou-11.pdf

>選挙が恒常的に行われない現状がまさにパレスチナにとっていちばんの不幸であり、その結果、指導者の交代が行われないまま、アラファト専横の下で政治腐敗がどんどん拡大する方向に動いてしまっている

>アラファトの独裁的手法は、アラブ世界ではどこでも見られる政治指導者の資質として共通している

>最も大きな問題は、今日まで一貫して指摘されてきているように、アラファトが治安組織を独占的に手中に収めていることである。

など、パレスチナは民主的な国家とは言えない。
アメリカはパレスチナ国家樹立の条件として、「新しい指導者達の選出」を挙げている。
アラファトが権限を握っている現在では、正式な国家と承認されるのは難しそうだ。
653名無し三等兵:04/05/22 23:34 ID:???
>>652
俺定義なんてどうでもいいんだがね

654名無し三等兵:04/05/22 23:43 ID:???
>>652

なるほど。では>>649の問いについてはどうですか?
655568:04/05/22 23:59 ID:???
>>633,636
「多極共存型民主主義」の御紹介どうも。
漏れも書きながら、ベルギーとカナダが
どうやって民主主義を維持しているのか疑問に持ちつつではあったよ。

>>640
漏れについて言えば当たらずとも遠からずの指摘といっておこう。
2次大戦は人類史上最大の悲劇と同時に祭りであったと思うし。
しかし、根っこに非合理な感情があろうと、勝負を論理で行うのであれば問題ないのでは?

>>642
自分は民平論懐疑派ではあるが・・・

囚人のジレンマの原因が、情報不足による相互不信ならば、
民主国家同士が囚人のジレンマに陥り難いのは当然の道理じゃないの?
双方のマスコミと議会で、主張すべき利益や妥協限界についての議論が尽くされるのだから。

ロシアが平和愛好だとは思えないけど、
ロシアの政治情勢が見える分、ソ連のときよりは安心できる。

でもまあ、
民主国家でも、外交上の有利を得るためには妥協限界は秘密にされるだろうし、
(そんなの事前公開したらそこからスタートになってしまう。まあCIAはご存知だろうけど)
民主国家でも、議会や国民に諮る前に指導部が軍事行動を起こすことはたびたびあるわけだし。
(イスラエルとかアメリカとか。軍事技術の進歩が議論の時間を奪っている面もある)
また、例えばWWIでは、シュリーフェンプランがある限り、
独墺露が民主主義国で情報共有がなされていても、
墺露の動員が連鎖的に世界大戦を引き起こすのは止めようが無かったろう。

やっぱり民主主義の効果は限定的だというのが漏れの印象ではある。
656愛☆戦士:04/05/23 00:15 ID:Gh/rzDaI
>>640
おいおい、今さらそんなこと言ってるのかい、ビルさん?
ここの奴らはみんな戦争大好きなんだよ。
イラク戦争のライブを勃起しながら見てたんだよ。
こいつらはみんな戦争キチガイだ。
ヒトラーの尻尾だよ。
しょせん趣味板の住人だぜ。
657名無し三等兵:04/05/23 00:15 ID:???
ヘボ釣り師キターーーー!
658シーア派民兵:04/05/23 00:18 ID:???
イラクで、シーア派政権が誕生して、反米政策を選択した場合、米国が許容
できるかといえば怪しく、民主平和論での戦争とは別の形態の「戦争」を
遂行するであろうし、それは、戦争より、道義的に良いのか悪いのか。
659名無し三等兵:04/05/23 00:21 ID:???
>>658
中東の抱える矛盾だな

中東の民衆は、反米・親イスラム原理主義であり
アメリカの大好きな民主主義政府が成立すると、平和が生まれるだろうか?
むしろ軍事独裁政権のほうが安定し、戦争を抑止するのではないだろうか。
660名無し三等兵:04/05/23 00:22 ID:???
シーア派俄将軍ですか
661シーア派俄将軍:04/05/23 00:55 ID:???
>>660
ある時は名無し三等兵、そしてまたある時はクリスチャン連合、しかしてそ
の実態は……。
662名無し三等兵:04/05/23 00:57 ID:???
>661
「ただの変人だたーり」……なんてオチは認めないぞ。
663名無し三等兵:04/05/23 01:02 ID:???
サドルの中の人、とかもナー
664俄将軍:04/05/23 01:07 ID:???
>>662
「ただの変身だったーり」……という落ちでひとつよろしく。
665バース党俄幹部:04/05/23 01:11 ID:???
>>663
そこまで芸域を広げちゃいませんよ?
666150:04/05/23 15:13 ID:???
>>646-647
なあ、社会科学理論って未来予測できなきゃいけないものなの?
未来予測するのが第一の目的なの?
漏れが受けた国際政治学とは随分と違うなー。

社会科学に限らず科学理論ってのは「反証可能性の有る説明」
ってのが第一の目的なんだと漏れは思ってたんだけどね。
で、その結果ある程度確度の高い予測を立てることもあるかもしれないけど
それは余技というものにしか過ぎないわけで。
そんな「予測可能性」のみを重視して「論理的説明」をないがしろにしてるのは
単なる占いにしか見えないんだけど。

それに元々は、ビルが挙げた事例は民平論による説明よりもゲーム理論や
アリソン・モデルとかの説明した方が説得力がある、って話だったんだけど?
で、ビルはこれらの過去の事例に関して、本当に民平論の方が優れた説明だって
思っててやってるの?
667150:04/05/23 15:20 ID:???
あと>>647に関して言っておけば、
外交政策に関する研究において、レトリックと実際の政策決定者の認識とは
違いがある、っていう初歩的なことを無視しているし。

それに漏れが指摘したのは、そういう「政策としてのベース」じゃなくて、
「政策決定の際における当事者の認識ベース」の話なんだけど。

民平論では「民主主義国家同士では戦争しない」って言うんだろ?
それなら実際の政策決定レベルにおいてもそういう認識があったのかどうか、
つまり「本当なら戦争するぐらいの理由があるんだけど、民主主義国家同士だから
戦争は止めておこうか」っていう決定をした事例が本当にあるのか?
って言うことを聞いているんだがナー?
668150:04/05/23 15:31 ID:???
>>655
いや、失礼。
つい言葉使いが乱暴になってしまったけど、それはもっともな指摘だし
実際レジーム論とかではそういう話はしますよね。

でもここで僕が問題にしているのは
「過去の事例をどう論理的に説明できるか?」ということです。
そこの点については、民平論は明らかに既存の他の理論に劣っている訳ですし。
民平論にあるのは
「過去民主主義国家同士で戦争をした事は無い」という事実と、
カント以来連綿と続く民主主義を理想化して「他の政治形態平和的である」という
反証可能性の乏しい議論だけじゃないかな、と僕は思っている訳です。

確かに相互の情報がオープンだと戦争可能性は少なくなるでしょうが、
それは戦争可能性をなくす必要条件であっても十分条件ではない、ということ。
民平論もこれぐらいに考えればまぁ納得出来る議論ではあるんですけど。
669150:04/05/23 16:26 ID:???
>>688
>カント以来連綿と続く民主主義を理想化して「他の政治形態平和的である」という  ×

>カント以来連綿と続く民主主義を理想化して「他の政治形態よりは平和的である」という  ○
670クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/23 19:50 ID:1XUyBc/6
>>643
>まず、民主国同士でも戦争が起こることも認めていたし、

これは典型的な誤解だよ。
何度も言うが、民平論は、あくまでも高度な民主国家同士の大規模な戦争が起きないと主張しているわけであって、低度の民主主義の小規模な交戦例はみな認めているし、その可能性は否定しない。

>ここにきて不戦構造の根本が基本的に損得勘定によるってことも理解できたようだ。

この指摘も誤解を持たれているようだが、あくまで民平論は損得収支論と矛盾しないと言っているだけだ。
民平論者はマルクス主義者とはちがい、あくまでも上部構造としてのリベラリズムや議会主義、人権思想の発達を重視しているのであり、、ブルジョワ(商人)民主主義が戦争を嫌うというのは当たり前のことであって、それにたいして反論したりはしない。
しかし、平和状態を損得論でも説明することはできるが、大規模な戦争勃発例を、あまつさえ完全に包囲されて補給も絶たれた状態で首都が陥落するまで戦った徹底抗戦例を説明することはできないと言っている。
また民主国家は、相手の軍が機能不全に陥り、抵抗できなくなって、容易に占領できるから、得になるからと言って民主国家を攻めたりもしない。
あくまでも、民主国家が民主国家を攻めないのは、攻める正当性がないからというのが主であり、得にならないからというのは従であるに過ぎない。

>人々を戦争に駆り立てる対立は民族や宗教対立という、
>民主化しても根本的に解消できない者もあること等を理解出来ればまあ人並みってとこだな。

それは全くの誤解。
アメリカがなぜ世界史的に重要なのか?
それは、民主体制によって国内の多民族や多宗教集団を、南北戦争以来大きな内乱もなく、安定的に統治をつづけていることにある。
つまり、民主主義は、民族対立や宗教対立を、健全に緩和することが可能なのだ。アメリカという移民の人口国家はそれを完全に証明した。
民主主義の理念のなかに、明確に政教分離が存在することを忘れないでほしい。
政教分離できれば、国家間が宗教問題で戦争に突入することはない。
もし戦争に突入したら、それはまだ政教分離が不十分で、民主国家として未熟だと言うことだ。

また、かつてのユーゴも、ミロシェビッチ追放以後は、民族紛争が沈静化している点も評価してほしい。
671クリントン大統領 ◆rgd0U75T1. :04/05/23 19:51 ID:1XUyBc/6
>>650
>純粋な興味として、どこでの演説で民平論に言及しているか知りたいので

クリントンは1992年8月13日のロサンゼルス世界問題評議会での演説。
ブッシュは1992年の4・11、ベーカーの発言は1992の2・5のもの。
具体的な内容は、パクス・デモクラティアの6章にも引用されている。
再引用するのは手間なので、立ち読みで書店で確認してみてほしい。
ブッシュの場合は、ソ連の民主化の過程に伴って、だんだん現実主義から民平論に寄ってきているのが面白い。

>>666
>で、ビルはこれらの過去の事例に関して、本当に民平論の方が優れた説明だって
>思っててやってるの?

いや、基本的に、ぼくも現実主義者の言う通り、民・独、独・独の交戦はランダムだと思う。
なぜなら、独裁国は完全に独裁者の個人的趣向が政策を決定するのであり、個人の主観である以上、外部にとって行動を予測することはできないからだ。
民主国家のように、宣戦布告には議会の承認が必要と言った条件があれば、まだ交戦可能性は確定的に語れるのだが、相手が独裁者の場合、完全に囚人のジレンマに陥る。
アメリカがイラク攻撃に踏み切ったように、秘密主義である独裁国家がいくら、大量破壊兵器がないと言っても、どうしても相互不信が高まって先制攻撃に踏み切ってしまう。
相手が秘密主義のソ連だから、状況が確認できなくて、キューバ危機は核戦争の一歩手前まで言った。
金正日だって、いつ自暴自棄になって、38度線を南下してくるかも知れない。
相手が独裁者だからこそ、その国境は常に軍事的緊張感が続いており、最低限の戦力駐留が必要になり、いっこうに冷戦が緩和されなくなる。
ぼくも、民・独、独・独間でのパワー・ポリティックスの有効性を否定はしない。
フクヤマの言う通り、歴史世界と脱歴史世界は適応法則が違うと考えているからだ。
672名無し三等兵:04/05/23 19:52 ID:???
>>670
>アメリカがなぜ世界史的に重要なのか?
>それは、民主体制によって国内の多民族や多宗教集団を、南北戦争以来大きな内乱もなく、
>安定的に統治をつづけていることにある。
>つまり、民主主義は、民族対立や宗教対立を、健全に緩和することが可能なのだ。アメリカと
>いう移民の人口国家はそれを完全に証明した。

クリントン氏がアメリカのことを何も知らないということが曝露されますた。
673名無し三等兵:04/05/23 19:56 ID:???
パワーポリテックスでアメリカの重要性を語ると…

アメリカが史上最強の帝国に成長したから、か。
674名無し三等兵:04/05/24 18:30 ID:???
>>670-671
全てにおいてデータ不足、
終了。

実際民・民という組み合わせが少なすぎる、
そもそも民主主義の基準が曖昧すぎる、お話にならない。
675名無し三等兵:04/05/27 05:41 ID:7OaPg5of
>>646
>だからこそ、戦争抑止論・戦争可能性論としては
>民平論>>>>>軍事バランス論に基づいた現実主義(あくまで、戦争拡大抑止論でしかない。戦争可能性論としては完全にランダム)
>と、考えている。

でも、この指摘はもっともかもね。
民平論は戦争抑止論・可能性論だけど、パワーポリティックスは、戦争拡大抑止論。
どっちが正しい間違ってるじゃなくて、基本的に、カテゴリーが違うのかも。
676愛☆戦士:04/05/28 10:10 ID:iTWGkaZG
>>674
>>>670-671
>全てにおいてデータ不足、
>終了。
>実際民・民という組み合わせが少なすぎる、
>そもそも民主主義の基準が曖昧すぎる、お話にならない。

( ´,_ゝ`)プッ
データ数が少ないというのは現実主義者が、民平論を批判するのによく使う手だね。
キッシンジャーもそう言ってたみたいだし。
それについてはもう、>>184で反論されているよ。
もし、民平論がデータが少ない、基準があいまいというのなら、これ以上データの多い、客観的基準となる戦争抑止論を挙げてくれないかい?
軍板の住民が、それを挙げることができたら議論はもっと盛り上がるんだけどな。軍板ができることは民平論の批判ではなく、ただの質問だけだし。スレの流れは、その質問に民平論が返答しているだけ。
まぁ、しょせんアカの手先のおフェラ豚には無理なことか。( ´,_ゝ`)プッ
677名無し三等兵:04/05/28 11:20 ID:???
>>676
もう民平論者の底の浅さにはうんざりしているのだが、あえて釣られてあげよう。
まず>>184の定義「だけ」でいうと、独ソ戦とか独ポ戦とかバルト3国の動乱とかが
民・民の組み合わせとなり、民平論なんて成り立たなくなりますが何か?
他のレスで使われている定義だと民主主義になっている期間を考える必要が出てきて
話にならない程度の期間しかデータとして使えませんが何か?
そもそも結果を出すために前提を好き勝手に変えるような議論は、学問的には邪道
そのものですが何か?
ちなみに民平論よりデータが多い戦争抑止論は、民平論より古い論はほぼ全てが
そうなんじゃないかと思うわけですが何か?
そもそも民平論のデータに関する挙証責任は基本的に民平論者にあるわけで、それを
議論相手に求めることは「自分はアホでこの論はデタラメですが貴方を詐欺にかけて
タダ働きさせるためにこう主張します」と言っているに等しいわけですが何か?
678名無し三等兵:04/05/28 11:40 ID:???
質問。
>>184ではギリシャとトルコの名前が挙がっているが、1974年に始まって
今も一応両国の間で続いていることになっているキプロス紛争については
どう判断している?
統計の取り方によっては、犠牲者は1000人を超えていたような。
それともこれは代理戦争扱いで無視かね?
679678:04/05/28 11:44 ID:???
ああ、>>678は民平論者に対する質問ね。
680愛☆戦士:04/05/28 13:02 ID:Oe3odYP/
>>677
( ´,_ゝ`)プッ
趣味板の人間が、学問板の住人さまにたいして、底が浅いとはねぇ。
自己を客観視できないから、趣味板住人なのか。
学問板の人間が、趣味板の人間を啓蒙して差し上げてるんだから、少しは感謝してもらいたいねぇ。
期間を限定しても、核抑止論よりも枢軸国平和論よりも、共産主義平和論よりもはるかにサンプル数は多いですが?
軍板の批判よりも、ジジイのファックのほうがまだ気合いが入ってるよ。( ´,_ゝ`)プッ
681名無し三等兵:04/05/28 13:21 ID:???
高度な民主主義の成立には高度な経済が必要なんだから
高度な経済を持ってる国が相互に戦争なんてリスクのでかいことするかあ?

開発程度が低いほど戦争に対する抵抗力が高いのはWW2とベトナム戦争の比較で分かりきってることじゃん。
682名無し三等兵:04/05/28 13:27 ID:???
>>680
で、>>677に対する反論は?
罵倒を除くと何も言ってないに等しいんですが。
それから>>678に対する反論とか、今までスルーされてきた幾多の質問に対する
回答はどうなりました?
683名無し三等兵:04/05/28 13:29 ID:???
>>680
啓蒙以前に論破されてるようにしか見えませんな(笑)
684愛☆戦士:04/05/28 14:06 ID:MVz7LaFp
>>682
だから民平論以上のサンプルを持った戦争抑止論を挙げてくださいよ。
民平論よりもサンプル数が多くて、客観的な基準を持っていて、反証例も少ない戦争抑止論を出していただけなくては反論のしようもありませんね。
スルーしてるのは批判者のほうでしょ。( ´,_ゝ`)プッ
685名無し三等兵:04/05/28 14:17 ID:???
>>684
挙証責任ひとつ果たさないアフォが何言ってんだか。
とりあえず民平論が核抑止論よりも枢軸国平和論よりも共産主義平和論より
もサンプル数が多くて、客観的な基準を持っていて、反証例も少ないという
「証明」をお願いしますね。
こちらの挙証責任は民平論者にありますし、>>184はスカもいいところで何の
証明にもなっとりゃしませんので。

あと、>>678に対する反論は?
686名無し三等兵:04/05/28 14:23 ID:???
>>684
少なくとも核抑止論は、客観的な基準を核の「実戦配備」と位置付けるならば
基準も反証例も民平論よりは上だよ。
サンプルの「数」は民平論のオレ基準によっては負けるケースもあるが、その
期間を考えに入れ「期間」とするなら民平論を上回るかと。
687名無し三等兵:04/05/28 14:34 ID:???
一番いいのは
いますぐアメリカソ連中国の核ぶっぱなしちゃって
人がいなくなれば恒久平和
688150:04/05/28 15:29 ID:???
なんかビルもコイツも勘違いしてるみたいだけど、
「理論」ってのはそういう未来予測とかの「目的論」が先立つものなんかね?
オーソドックスな国際政治学とはずいぶんスタンスが違うなー。

国際政治学の「学問」たる所以は、そういう「目的論」からいったん離れて
「実態は何か?」に対する考察を進めるところから始まったと思うんだけどね。
で、民平論は果たして過去の事例に対して合理的な説明ができてるの?
それができてないなら、その未来予測も甚だ怪しいものになるんだけど。

このスレの民平論者はそういう「理論」を勘違いして、
単なる「持論」を主張しているに過ぎないんじゃないの?
「理論」ならその判定は「正しい/間違い」なんだけど、
単なる「持論」ならそういう判定はできないからね。
でもそういうのは結局「信仰」に過ぎないんだけど。
689愛☆戦士:04/05/28 18:08 ID:F8E8HfrH
>期間を考えに入れ「期間」とするなら民平論を上回るかと。

( ´,_ゝ`)プッ
初めて核実験に成功したのは、1945年だよ。
ワイマール共和制1919のほうがはるかに古いですけど、簡単な引き算もできないんですか?
軍板とは思えない無知ですねぇ。( ´,_ゝ`)プッ
690名無し三等兵:04/05/28 18:30 ID:???
>>689
単純に最古の事例だけで言うからアフォだっての。
核抑止論の成立は1950年代。それが政策に反映事例は多数あり、
その期間も長い。これを全部足した数字と、
民平論の前提たる「高度な民主国家」が複数存在し、その間で紛争に
至る可能性のあった時代の数字を全部足して比べるんだ。
高度な民主国家のほうは、もちろん成熟期間として1例につき10年
を差し引く(笑)

多分、核抑止論の方がトータルでの期間は長いと思うよ(笑)
691名無し三等兵:04/05/28 18:35 ID:???
>>689
あと>>678とか、今までにスルーした数々の質問に対する答えをどうぞ。
それと>>686の基準と反証についてのツッコミもね。

その他に>>685の求める証明もよろしく。
やらなきゃ貴方はただの思い込みで議論しているクズですので。
692名無し三等兵:04/05/28 18:36 ID:???
キプロスの事例についての解答はまだないの〜〜?
693名無し三等兵:04/05/28 18:44 ID:???
>>689
そもそもワイマール共和制を高度な民主国家と言ってしまっていいのか? という話もあるのだが。
成熟期間が終わって割とすぐにヒトラー体制に移行しているのだが。
694名無し三等兵:04/05/28 18:55 ID:???
>>689
鼻で笑う前に>>685に関する証明をどうぞ。
挙証責任は民平論者にありますので。
議論はそれからです。
695名無し三等兵:04/05/28 19:15 ID:???
>>691
>>694
ムリムリ、ヘボ釣り師の愛☆戦士が証明なんて出来るわけないじゃん。
>>674に対し>>184の引用で済ませたようなアホだよ?
スルーするに決まってるって。
696名無し三等兵:04/05/29 13:56 ID:???
>>184
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国、カナダ、ベルギー、
オランダ、デンマーク、イタリア、 ノルウェー、トルコ、ポルトガル、
アイスランド、 ギリシャ、イスラエル、フィリピン
まずここらへんはアメリカとその同盟国だな。

ロシア、ポーランド、 ラトビア、 リストニア、エストニア、ハンガリー、
ブルガリア、 ルーマニア、チェコスロバキア
これらは旧共産圏で当然民主化したのは冷戦終結前後、
民主国家としての期間は15年程度、経過期間を3年として12年、
10年とすればせいぜい5年間しか参考に出来ない。

それ以外もかなり最近民主化したばかりな国が多い、
ざっと見ても、
台湾、チリ、ベネズエラ、ブラジル、ウルグアイ、エルサルバドル、パラグアイ、
ニカラグア、ボリビア
あたりは民主化後20年もたっていない。
さらに詳しく言えば、スペインは1977年、アルゼンチン1983年に民主化
パプアニューギニアは1975年独立、ナミビアの独立は1990年
加えて、コロンビア、メキシコ、ペルー
あたりも実際に民主化したのはいつかかなり疑問だ。
すると残りは、
スイス、 スウェーデン、オーストリア、フィンランド、アイルランド、
ニュージーランド、 コスタリカ、インド、スリランカ、
マレーシア、 ジャマイカ、ドミニカ、シンガポール、 タイ、モーリシャス、
セネガル、ボツナワ
697名無し三等兵:04/05/29 13:57 ID:???
ざっと見ただけなので間違いや見落とし等もあると思うがせいぜいこの程度、
さらにこのこの中で地理的に交戦の可能性が考慮できる組み合わせは、
スイス:オーストリア
スウェーデン:フィンランド
オーストラリア:ニュージーランド
インド:スリランカ
マレーシア:シンガポール
ジャマイカ:ドミニカ
くらいしかない、
要するにアメリカとその同盟国は戦争をしないという考えを排除すれば、
参考に出来る期間が30年以上の組み合わせはこれだけということ、
何かの理論の根拠とするには、いうまでもなく完全にデータ不足。

加えていえば得にならないから先進国同士は戦争をしたがらない、
という損得収支論を考慮すれば、上の三つの組み合わせも除外される。
698名無し三等兵:04/05/29 15:28 ID:???
>>693
ヒトラーは民衆の感情と利害に訴えかけ、民主主義というものを最大限に利用する形で政権を
取った。政権とった後は絵に描いたような独裁国家を作ったけど。
現代の民主主義国家とワイマール共和制でのドイツにはそれほど大きな違いはないと思うよ。
少なくとも、例えば現代日本のジャーナリズムと当時のドイツのジャーナリズムにはそれほど
大きな質の違いは無い。
699名無し三等兵:04/05/29 15:33 ID:???
>>698
じゃ現代の日本で独裁体制が成立するかっていうと、それは考えられないでしょう。
ヴァイマル共和制=現代の民主体制というのは乱暴すぎないか?
700名無し三等兵:04/05/29 15:39 ID:???
>>699
>それは考えられないでしょう。

なんで?
701名無し三等兵:04/05/29 15:51 ID:???
>>700
国民が現状の自由や政治参加やそれに付随する(と考えられている)繁栄を捨ててまで
独裁制を支持するようになる(現実味のある)シナリオが考えられないから。
702名無し三等兵:04/05/29 16:15 ID:???
>>701
日本がナチス政権が成立した時のワイマールと同じような状況になったら分からんよ、
既に「付随する(と考えられている)繁栄」は失われてしまっているわけだから、
その状況でヒトラーのような指導者が抜本的な改革を唱えて現れ、
しかもヒトラーの時のようにその政策が(少なくとも短期的には)成功してしまえば、
その人物による独裁を妨げるものは何もあるまい。
703名無し三等兵:04/05/29 16:38 ID:???
>>702
仮に経済が恐慌状態に陥ったとしても現行憲法の規定を無視して強権を握れると思えないんだが。
全権委任法?あるいは武力による政権奪取?両方とも現代の日本で有り得るのか?
704覇権秩序厨:04/05/29 16:45 ID:N8TBntxu
話が逸れているぞ。
議論が面白いのは理解するが、この場合日本がどうこうより、ワイマール体制が民主主義に区分されながら、ナチ体制へ相転移した事、その自体を評価すればいいだろう。民平論スレだし。
705名無し三等兵:04/05/29 17:10 ID:???
>>703
多分ワイマール共和国の文化人も政権取られるまではそう思っていたと思うよ。

>>704
まあ、そうだね、
つまり民主国家になってもその後独裁制になってしまうことは幾らでもありえるので、
仮に民平論が正しくても将来の予想なぞまるでたたない、ということだ。
706名無し三等兵:04/05/29 17:39 ID:???
>>705
具体的なシナリオを描けないからってそうやって質問を煙に巻くの?まぁ、いいが。
とりあえずヴァイマル体制と現代の民主制では歴史的諸条件が相当異なっているのに、
それを強引に同一視しようとする理屈が俺には分からない。

>つまり民主国家になってもその後独裁制になってしまうことは幾らでもありえるので
これについては散々既出。
それと民主化途上で退行していまった国と先進民主国家を同列に扱うのも「?」

>仮に民平論が正しくても将来の予想なぞまるでたたない
150氏のレス参照。社会科学の理論は別に将来予想のためにあるのではない。
707名無し三等兵:04/05/29 17:57 ID:???
>>706
先進民主主義国家は独裁になり得ないと断言するのか?
それはすごい自信だな。
708名無し三等兵:04/05/29 18:01 ID:???
>>707
民主主義を総体的な民意反映と、公的なチェック機構で区分したらどうか、という案が上のほうのレスにあった。
これに当たる事案だろ。
ワイマール体制は結局、公的チェック機能を喪失することを選んでしまった→民意反映であるが、高度な民主主義とは言えないのではないか?とか言って見る。
709名無し三等兵:04/05/29 18:12 ID:???
>>708
日本だって、1票の格差が数倍なわけだが
これは民主主義の破壊じゃないのかね?
三権の一つ裁判所だって、憲法判断を回避しているし、オウム裁判など見ればわかるが
すでに破綻寸前だ。何年裁判やるつもりだか?

いったいなにをチェック機能と定義するか
機能の喪失の境界はどこなのか不明だね。
710名無し三等兵:04/05/29 18:15 ID:???
>>709
そう考えるなら、日本は民主主義じゃない、と判定していいよ。
オウム関連裁判などを理由に、憲法判断回避を理由に、民主主義じゃないと判定してもいいよ。
何をチェック機能と定義するかは、このばあい君次第だろ。そして君の定義が仮に上のとおりだとしたら、機能チェック機能を喪失したでもいいよ。
で?
711名無し三等兵:04/05/29 18:28 ID:???
>>707
100%有り得ないとは思わないよ。
ただ、発達した民主体制を持つ先進国が権威主義体制に移行するシナリオが俺には思い浮かばんのよ。
具体的で説得的なシナリオを提示してくれたらもちろん真剣に考えるよ。

あと、>>709は民主主義の「質」の問題でしょ?「制度」の問題とはまた別でしょ。
712名無し三等兵:04/05/29 18:30 ID:???
>>710
チェック機能の定義をはっきりさせないと
>ワイマール体制は結局、公的チェック機能を喪失することを選んでしまった→民意反映であるが、高度な民主主義とは言えないのではないか?とか言って見る。

これの意味が不明になる
公的チェック機能ってのは、たとえば国会が圧倒的多数で総統を選んでも
阻止できるようなもんなのか?
713名無し三等兵:04/05/29 18:35 ID:???
>>712
今のところ、総統を選出し、これに全権を委任するに足る法律根拠が無い。
つまり、この法律を制定しなければ、総統を選出できない(する意味が無いし)。
有効な総統を選出しうる、全権委任法が各条項について提案されなければ、法律の基盤たる憲法との整合性を…とかいうのはずるいね(我ながら)。

しかし、そういうことだと思われ。
もちろん、一票格差が大きく、裁判が憲法判断を避ける、先進民主主義とは言い難い日本には、常に憲法棄却なり解釈改憲に基づく全権委任法の成立があり得る、と判断するならそれも良しですが。
714名無し三等兵:04/05/29 18:40 ID:???
>>713
民主主義にしろ法律にしろ、生き物だから使う人間次第なんだと思うよ
ワイマール共和国が崩壊した理由も、現実と制度が乖離していたからだと思われ

この法律があれば戦争が無くなる! とか
この機能があればファシズムを防げる! なんてことはあり得ない。
法律や制度を使う人間や社会の側の問題であり、文化・思想であって
逆では無いってこと。
715名無し三等兵:04/05/29 18:42 ID:???
まぁ一票の格差が酷いのは日本だけじゃないけどね。
アメリカだって上院なんかカリフォルニアとワイオミングとで定数同じでしょ。
大統領選挙人の数でも確か3〜4倍の一票の格差があったし。
この辺りは「アメリカ憲法は民主的か」を読むと面白い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000220195/250-9860392-8613036
716名無し三等兵:04/05/29 18:44 ID:???
>>714
ああ、兼ポーマンセーに読めてしまったか。それはスマソ。議論の室を低くしてしまったね。
漏れが言いたかったのは、法律を(憲法を)改正するばあい、ある程度の動員なり、支持なりが安定して必要ではないか、と言う事。
んで、後段の文章が来るわけ。

転載すると、
しかし、そういうことだと思われ。
もちろん、一票格差が大きく、裁判が憲法判断を避ける、先進民主主義とは言い難い日本には、常に憲法棄却なり解釈改憲に基づく全権委任法の成立があり得る、と判断するならそれも良しですが。
717名無し三等兵:04/05/29 18:45 ID:???
>>714
でも現実問題として現代社会は法に基づいて動いている訳でしょ。
そりゃ私学助成の問題みたいに憲法が完全に現実と乖離している例もあるが、
全体主義体制のような重大な問題が法的根拠もなく成立するとは想像しづらい。

それに使う側の問題を突き詰めてしまうと法や制度の存在する意味などなくなってしまうよ。
718名無し三等兵:04/05/29 18:52 ID:???
>>717
まあ、だからこそ公的チェックと、包括参加という担保をとっているのだと思われ。
これの有用性は、個々の事象と対応に依らざるを得ないわけで、その事象と対応を検分したけっか、民主主義とは言い難いと判定されたら、それはそれでは?
そもそも民主主義社会の成員が、民主主義社会を維持するには、民主主義社会を維持するという目的なり価値判断なりが必要なわけで。
民平論に立てば民主主義は高い価値を持っているんでしょうが、社会成員全員が民主主義マンセーでもあるまいし。

もちろん、漏れは発言の自由が好きだから、それを許してこそ成り立つ民主主義をマンセーしますが。
719名無し三等兵:04/05/29 18:53 ID:???
>>717
法が根拠であるならば、法が独裁を認めたらどうする? ってのが論点の一つなんだが…
流れ読め。
720名無し三等兵:04/05/29 19:01 ID:???
>>720
その独裁を認める法をどうやって成立させるのか?も論点の1つなんだが。
そちらこそ流れを読んでほしい。
721名無し三等兵:04/05/29 19:02 ID:???
>>720
国会で審議し採決し施行する。

法律論なら簡単だな、問題はそれを社会が許すかだが。
722名無し三等兵:04/05/29 19:06 ID:???
>>721
その「社会が許すか」って点で延々と議論になってた訳で。
国会で審議し、といっても憲法を否定する法律だから国民投票は避けられんだろうし、
そもそも現行の憲法秩序を否定する立法って今の法律論で扱われているのかなぁ。
723名無し三等兵:04/05/29 19:10 ID:???
>>722
社会ってのも、大きなスパンで見るとかなり変動しているんだよね
けして不変の存在では無い。

硬性憲法だと、社会の変動に合わせられず結局なし崩しに無力化したり
法の成り立つ根拠が揺れて、独裁者の登場する土台になるかも。
724名無し三等兵:04/05/29 19:13 ID:???
>>723
つまり、民主主義社会が状況変化に伴って変質し、民主主義をかなぐり捨てる可能性は、否定できない。
これでFA?
725名無し三等兵:04/05/29 19:17 ID:???
>>723
>硬性憲法だと、社会の変動に合わせられず結局なし崩しに無力化したり法の成り立つ根拠が揺れて

ここまではいいとしよう。
(実際にはアメリカ合衆国憲法なんて日本国憲法以上に硬性だけど200年以上も社会と歩みを共にしてる。)

>独裁者の登場する土台になるかも

いきなりここまで論理が飛躍する理由が分からない。
そこに至るまでの論理的説明を何段階もすっ飛ばしてる。
726名無し三等兵:04/05/29 19:19 ID:???
>>725
そこ突っ込むなら、定量的な議論をキボン。興味あるが、データ出せないわ、漏れ。
727名無し三等兵:04/05/29 19:21 ID:???
>>725
アメリカ合衆国憲法ってガンガン修正してなかったっけ?
728名無し三等兵:04/05/29 19:29 ID:???
>>726
定量的じゃなくてもいいよ。
ただ、なぜ「憲法と現実の乖離」が「独裁の土台」になるのか?
その間にある因果関係を説明して欲しいだけ。

>>727
修正条文だけで27ヵ条、ただし回数で言うと十数回くらいか。
でも憲法の硬性というのは改正手続きの難しさを指す概念だから、硬性だけど改正が多い憲法は存在し得る。
現に合衆国憲法は上下両院の2/3以上の賛成と3/4以上の州(議会ないし制憲会議)の賛成という
(日本国憲法以上の)高いハードルながらもこれだけ憲法修正がある訳だし。
729名無し三等兵:04/05/29 19:35 ID:???
>>728
まあ、いいか。定性的に言って見る(突っ込みと補完ヨロ
1 とりあえず、憲法が独裁を禁じる措置を含んでいる。
2 で、その憲法本体を改正せずに下位である法律で事実上改変する手続きを可能としたとする。これをとりあえず「憲法と現実の乖離」と名づけてみる(補完ヨロ
3 これによって、憲法ならびに他の法律の持つ法理論体系を、「事実上改変する」法が部分的に無視する事になる。
4 この方法を持って、憲法の独裁を禁じる措置を無効化する。これを「独裁の土台」と読んでみることにする。

で、どう?
730名無し三等兵:04/05/29 19:44 ID:???
>>729
具体的な文脈に即してじゃないとイメージできないんで・・・

1 日本の憲法9条のことと仮定する
2 安全保障基本法みたいもので日本が集団的自衛権を行使できるようになる
3 9条が実質的に修正される
4 うーん・・・

個別領域には言えたとしても、他の領域に適用できるかなぁ?
731名無し三等兵:04/05/29 19:51 ID:???
>>730
集団自衛権を憲法が禁止している、というのは内閣法制局の判断かと思っていた。

とりあえず、独裁を実行するために有効な法制度を検討しないとダメじゃないか?(もはや軍板のネタではないが)
つか、そういう干渉や、想定事項の多さと、法制定までの手続きの多さ、政治性が、ある種の阻止能力と思えてきた。

んで、民平論に還元すると、どんな結論が得られるだろう?
732名無し三等兵:04/05/29 20:21 ID:???
>>728
法と現実が乖離した状態があまりにも続くと、「法は守らなくて当たり前」という
社会通念が定着する可能性はあるわな。極論だが。
733名無し三等兵:04/05/29 20:22 ID:???
>>732
それは治安方面の懸念であって、国家システムの独裁化からはちとずれるような希ガス
734名無し三等兵:04/05/29 21:00 ID:???
>>731
あ、うん、法制局の解釈だよ。
>>730は単なる解釈であるにしろ憲法が下位法によって事実上改変されるという例示です。

まぁ9条みたいにグレーゾーンが大きい個別領域ならともかく、憲法体制そのものを
改変するのはやっぱ想像しにくい。表現の自由・身体の自由・国民の政治参加といった
憲法に明示されている基本原則を下位法による解釈改憲で骨抜きにするのって難しいだろうし。

民平論に還元すると、退行が想定できないほど民主主義が定着した国が増えれば
国際政治の中で不戦共同体がそれだけ拡大することになる。
(民平論の命題を受け入れた上でのインプリケーションだけどね。)
民平論への批判の1つが民主化途上の国をどう扱うかだけど、それに対する
政策論的解党の1つが国際社会による民主化の定着支援ってのが考えられるね。
てきとーな考えだが。
735名無し三等兵:04/05/29 21:16 ID:???
>>734
それは周辺国が、当事国に安定した政権を構築して地域安定をはかる…ように思える。
民意反映による政権構築以外、当事者すべてを納得させられないから、とか言って見る。
736愛☆戦士:04/05/29 21:53 ID:wbA0/HDa
>>690
>多分、核抑止論の方がトータルでの期間は長いと思うよ(笑)

( ´,_ゝ`)プッ
おいおい、笑わせてくれるよ。
核武装国なんて、アメリカ、ロシア(ソ連)、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタンぐらししかないんだぜ。
たった数国のデータで民平論と比べるつもりかい?
だいたい中ソ紛争はどう説明するのよ?
核抑止論に冷戦抑制効果がないのは、米ソ冷戦で証明済みだよ。
民平論とは格がちがうよ、格が。
737名無し三等兵:04/05/29 22:03 ID:???
>>736
>>691に対するレス1つ返せない低脳が何を言ってもムダですな。
悔しかったら証明と反論をどうぞ。スルーせずにね。
再反論についてはその後の話。
738修正資本主義者:04/05/29 22:03 ID:???
資本主義であっても、日本式、欧州式、米国式などという違いがあるような気がしないこともないわけで
ありますが、高度な民主主義国家による民主主義国家群による平和論というのは、このような違いは、
どのような「調整」で解決されるのでありましょうか。

739名無し三等兵:04/05/29 22:12 ID:???
>>736
その7カ国は基本的に互いに戦争しうる能力を持っているから、順列
組み合わせで事例が作れますな。21例。
一方、民平論のテストケースは>>697の指摘によると6例。
はい、サンプル数では核抑止論の勝ち。

中ソ紛争? 核抑止論の条件は「核の実戦配備」ですね。
その時点では中国は核を実戦配備していると認めなければ充分でしょう。
第一、サンプル数が3倍以上もあって、1例の綻びを問題にするなら
コソボとかフォークランドという怪しい事例を抱える民平論のほうが
不利ですな。
740名無し三等兵:04/05/29 22:18 ID:???
>>736
>>696-697はスルーでつか?
さすがヘボ釣り師。
741スティーブンソン:04/05/29 22:26 ID:???
米国には、「反知性主義」の伝統があるのではないかと、リチャード・ホーフスタッターは
指摘しているわけでありますが、そのような国家に、高度な民主主義国家という名称は、
いささか過大評価ではなかろうかと、大統領選の敗北の憂さをはらしてみる。
742愛☆戦士:04/05/29 22:47 ID:LTgc/JmR
>>696
>まずここらへんはアメリカとその同盟国だな。

( ´,_ゝ`)プッ
なかなか強引な理論展開、楽しませてくれるね。
アメリカと同盟国であることと民平論はなにも矛盾しませんが?
むしろ民主国家同士だったから、健全に同盟関係が維持されていると考えるべきでしょうね。
もちろん反共という方向性が一致すれば、独裁国とも同盟したが、その独裁国もほとんど民主化していますね。
冷戦が終わったいま、アメリカは独裁小国つぶしに出てますから。
ますます、アメリカの同盟国=民主国家と言う図式は無矛盾で、的確になっていくでしょうねぇ。

>これらは旧共産圏で当然民主化したのは冷戦終結前後、

民主化したら、冷戦が終わった、戦う理由がなくなったと言うことをスルーしないで、もっとちゃんと考えてほしいですね。

>何かの理論の根拠とするには、いうまでもなく完全にデータ不足。

考慮すべき重要なデータを勝手に切り捨てているだけでしょう。
海に接している国だったら、物理的に、すべての海に接した国との交戦が可能ですよ。
そもそも、湾岸戦争では、イラクと国境を接していない多数の国が多国籍軍として戦争に参加しましたが、なにか?

>加えていえば得にならないから先進国同士は戦争をしたがらない

あのー、アメリカと戦争した日本は国連の常任理事国になるほどの先進国だったんですけど?
あのー、第1次大戦のドイツは、英仏に次ぐ植民地を持ち、しかも鉄鋼業の生産力では英仏を越えていたんですが?
あのー、ソ連はアメリカに唯一対抗しうるだけの技術力と経済力を持っていたんですが、全体主義国家で、冷戦や代理戦争をつづけたいたんですが?
小学生ですか?
キモイですね〜。(;´Д`)
結果論に過ぎないと何度も指摘されている損得論をいまだに語るなんて。
損得が客観的に、正確に事前に計れるのなら、アメリカはベトナム戦争もイラク戦争もしていないと思いますが?
743名無し三等兵:04/05/29 22:55 ID:???
>>742
貴方がまず反論するべきなのは>>691のハズですが、反論の順番を
間違っていませんか?
まずは挙証責任を果たして下さい。
しかも>>742の内容の大半は論破されたことの繰り返しと、民平論と
関係無い事例に関する強引な揚げ足撮りだし。
744名無し三等兵:04/05/29 23:09 ID:???
>>741
1952年の大統領選挙ですか、アドレイさん?
確かにその頃はマッカーシズムでインテリ狩りが酷かったですなぁ。
まぁ、あれは共和党の思惑もあったそうなので民主主義における政治的競争の
副産物とも言えなくもない、とでも試しに言ってみましょうか(弱気)
745名無し三等兵:04/05/29 23:12 ID:???
>>742
前提条件たる定義を捏造した民平論より、結果論の損得論がまだマシでは?
746名無し三等兵:04/05/30 00:30 ID:???
>損得が客観的に、正確に事前に計れるのなら、アメリカはベトナム戦争もイラク戦争もしていないと思いますが?
とりあえず、「リスク」って物についてシッカリ勉強した方が良いかと。
「損得勘定」する場合にはリスクを確率で表した上で、行動主体がリスク回避的か
どうかによって、取られる行動が変わる訳だ。
まあ、こういう秤にかけられる時点で
戦争抑止には失敗してるわな。抑止には「攻撃」って選択肢を「信用するに足りない脅し」
にしておくことが重要な訳だ。
747名無し三等兵:04/05/30 13:14 ID:???
>>742
>アメリカと同盟国であることと民平論はなにも矛盾しませんが?
>むしろ民主国家同士だったから、健全に同盟関係が維持されていると考えるべきでしょうね。
>もちろん反共という方向性が一致すれば、独裁国とも同盟したが、その独裁国もほとんど民主化していますね。
>冷戦が終わったいま、アメリカは独裁小国つぶしに出てますから。
>ますます、アメリカの同盟国=民主国家と言う図式は無矛盾で、的確になっていくでしょうねぇ。
それをパクス・アメリカーナと言うんだよ。

それからいい加減植民地主義の時代と現在をごっちゃに扱うのは止めとけ。
あと核抑止の場合はいわゆる核の傘の下にあった各々の同盟国も含むから、
サンプル数及びその期間は圧倒的に核抑止の方が多いな。
748名無し三等兵:04/06/02 19:33 ID:cfwr0YOz
さあ、なんでレスがつかなくなったのか理由を挙げてみよう。
749名無し三等兵:04/06/02 19:34 ID:???
太郎が来なくなったから
750名無し三等兵:04/06/02 20:46 ID:???
太郎がいるなら民平の父や民平の母もいるのですか?
751名無し三等兵:04/06/02 22:54 ID:???
>>748
へぼ釣師の身に何か異変があった。
752名無し三等兵:04/06/02 23:22 ID:???
中間テスト
753愛☆戦士:04/06/02 23:45 ID:lHVmAc5L
>>745
>前提条件たる定義を捏造した民平論より、結果論の損得論がまだマシでは?

あらあらあら。
定義なんか捏造していませんが? なんのことですかね?
安全保障論を語っているのに、結果論のほうがましだなんて、ムチャもいいとこですね〜。( ´,_ゝ`)プッ

>>746
>とりあえず、「リスク」って物についてシッカリ勉強した方が良いかと。

( ´,_ゝ`)プッ
十分理解しているつもりですが。趣味板の君らよりもねぇ。
リスクなんて、「捕らぬタヌキの皮算用」、「羮に懲りてなますを吹く」と言う言葉がある以上、何の客観的基準になんてなり得ないということをよくねぇ。

>>747
>それからいい加減植民地主義の時代と現在をごっちゃに扱うのは止めとけ。

( ´,_ゝ`)プッ。
植民地時代なんて言葉を趣味板の人間がよく学問板の人間に偉そうに使えるものですねぇ。
植民地時代の定義を述べていただけますかねぇ〜〜。そうでなければ、都合の悪い先進国の大規模な戦争例を、植民地時代という言葉で除外して逃げてるようにしか見えませんけどね。
そもそも冷戦や代理戦争は、一般的な植民地時代のあとの出来事ですがねぇ。

>あと核抑止の場合はいわゆる核の傘の下にあった各々の同盟国も含むから、
>サンプル数及びその期間は圧倒的に核抑止の方が多いな。

( ´,_ゝ`)プッ。
笑わせる。そんなこと言い出したら、いくらでもサンプル数は拡大できますよ。
米ソの核の射程が全世界をおおっても、戦争は頻発していましたが?
米ソの核などおそれずに、米ソに挑んだ小国は大勢います。
そもそも、核抑止論に冷戦抑止論がないという点で、民平論の足元にも及びませんねぇ。
ケネディはキューバ危機について、核戦争の可能性は2分の1から3分の1と言ったそうですが、冷戦構造が存在する以上、いつ全面核戦争が始まってもおかしくなかった、その程度の非常に危うい安全保障論なのですよ。
冷戦を終結させたが故に、人類は全面核戦争の可能性を本質的に回避することができたのです。
754名無し三等兵:04/06/03 02:01 ID:???
>>753
ご健在だったか、
とりあえず核の傘をその射程圏内と思っているところが凄いな、
中学校からやり直せ。

あと、仮にも学問板の住人と称すものが植民地時代も分からないとは・・・
755愛☆戦士:04/06/05 10:32 ID:hkh+RErH
>>754
( ´,_ゝ`)プッ
うるさいですよ、軍オタ、いや、兵器オタさん。
他の指摘はスルーですか?

植民地時代については兵器オタさんよりも知ってるって言ってるでしょう。
学問板の住人を侮らないでください。
先進国同士の戦闘例を、植民地時代だからと言う意見で逃げないで欲しいと言ってるんですがね。
古代だろうが、中世だろうが、植民地時代だろうが、現代だろうが、経済的損得論である以上、しょせん結果論に過ぎないのですよ。( ´,_ゝ`)プッ
756名無し三等兵:04/06/05 10:36 ID:???
ビルがまともに見えてくるから不思議だw
757名無し三等兵:04/06/05 19:22 ID:???
>>755
ROMも出来ない自称学問板住人が吼えとりますな。
先に今までのこちら側の指摘に答えてからにしてください。
758愛☆戦士:04/06/05 22:11 ID:7/gXpZuF
( ´,_ゝ`)プッ
結局、「経済的損得収支論=ノストラダムス大予言なみの結果論」説をくつがえすことはできないか。
まぁ、しょせん兵器オタにそこまで期待してないけどね。

クリントン氏ももう兵器オタなんかに興味なくなったみたいだし、これ以上議論してても、民平圧勝の体勢に影響はないね。
それじゃ、僕もそろそろ兵器オタの相手は飽きたから勝利宣言でもさせてもらうか。
世界史板と軍事板、民平論者の余裕の2連勝だね。

   愛 は 勝 つ !!
759名無し三等兵:04/06/05 22:12 ID:???
よし次は極東板だ。がんばれ。
760名無し三等兵:04/06/05 22:53 ID:???
>>758
負け犬の遠吠えという奴ですな(w
761名無し三等兵:04/06/05 22:58 ID:???
いま、初めてNGワードを解除して愛☆戦士のレスを読んだんだが、結局香具師が言いたいのは、
学問板住人>>(越えられない壁)>>趣味板住人
という決めつけだけ?
762746:04/06/06 00:13 ID:???
>753
その通り、人間にはリスク選好的な人間と回避的な人間がいるから
リスク自体は「確実な基準」には成り得ない。
大きなリスクをとっても、大きなリターンを目指す人間は居るからね。
…じゃあ、「ハイリスク・ローリターン」「ローリスク・ハイリターン」は
選択されますか?損得勘定の肝は此処(746で書いたが)。
リスクを取るかどうかは人次第なんだけど、それは、見合ったリターンが有る場合
のみなんだな
763西国大名:04/06/06 13:42 ID:???
現実に、民主的平和論に基づいた世界が実現するとするなれば、日本はどのよ
うな扱いを受けるのか考えてみると、薩摩藩の木曽川治水工事のような無理
難題が、押しつけられるのは明白ではなかろうか。

食糧自給、軍事などの制限があることを考えると、薩摩藩より、状況は悪い
ような。

日本の生活水準は、他国との比較で考えてみると、実質は、それほどでもない
のではなかろうか。
764名無し三等兵:04/06/06 17:04 ID:???
こうして世界史板にも勝利宣言したわけですか(呆

こいつといい、ビルといい、行き詰まると人格批判(この場合軍事板住人全てに対し)
を行ってくる時点で議論を誠実にこなそうという意思が無いのが明白。

N極で泥試合でも行ってくるがいい。
765746:04/06/06 23:54 ID:???
ミスった。
ローリスク・ハイリターンはあかん罠(w
766名無し三等兵:04/06/09 02:34 ID:???
なんか経済発展段階を無視してないか、民平論は。
初めに民主主義ありきではなく、そも政体とはより
効率的な経済運営を支援するものであってだな、
民主主義者が戦争嫌うのも、ファビョッて戦争に
突き進むのも経済と民意双方を考慮すればごく自然の
現象だわな。
767名無し三等兵:04/06/10 08:38 ID:2fFa+dWN
>>766については、世界史板の2のスレですでに反論されているよ。

707 名前:世界@名無史さん 投稿日:04/02/28 21:47
>個人的な印象としては、民主主義の浸透度と経済力は比例していると思う。

過去スレでも示されているように、ソ連はアメリカに対抗できる唯一の工業力と技術力を持っていましたが全体主義国家でした。
ソ連末期、ソビエト市民が「自由をよこせ!」と絶叫したときは、ソ連の経済的な凋落はみな誰もが知っていました。
つまり、こういうことです。
ソ連市民は、経済が発展しているときは全体主義的でしたが、経済が停滞したら民主主義的になった、と。
ぎゃくに、英米は先端資本主義国家でしたが、ケインズ政策を導入しても、全体主義化したことはありません。
これは背理ではないでしょうか?
自由主義国家は経済発達していても自由主義国家だし、全体主義国家も同じく、経済が発展していても全体主義国家なのです。
民主主義浸透度と経済力は比例していません。
もし比例しているのであれば、ナチもソ連も小国のままで終わり、アメリカもイギリスも打倒するのにあれほど手を焼かなかったでしょう。

たしかに民主主義が成立するにはあるていどの経済力は必要です。(べつに、どんな政治体制でも、それが成立するためにはかならずあるていどの経済力が必要なのですが…)
しかし、上部構造性は、やはり下部構造性にたいして、相対的に独立しているものなのです。
768扇動家:04/06/10 12:10 ID:???
資本主義に、恐慌をともなうものであれば、政権への批判は、常にともなうものであり、
政体によって、政権交代など、国民の選択肢が存在しない場合、どのような形で不満を
解消するかというと。

自由主義であれ、全体主義であれ、相対的に、どちらがよく見えるかということは、大
事なことではなかろうか。

米国の場合、貧困層も、自由主義だから、貧困であってもやむを得ないと考えているの
は、「宗教」の域に達しているような。
769名無し三等兵:04/06/10 13:33 ID:BKcRcsAU
>>761
>学問板住人>>(越えられない壁)>>趣味板住人
>という決めつけだけ?

決めつけじゃないだろ。
厳然とした事実だよ。論争になったら、学問板が強いのは当たり前。
たかが趣味板の人間が調子にのってんじゃねーよ。
770名無し三等兵:04/06/10 13:42 ID:???
学問の専門家と趣味人が競ったらそりゃ前者が強いけど
学問板と趣味板で比べてもねぇw
771名無し三等兵:04/06/10 14:19 ID:???
学問板学問板ってうるさいくらいなんだから、当然相応の学位を持ってるんだよな?w
772名無し三等兵:04/06/10 14:29 ID:???
>>769
話題について、結局何一つ証明できていない。
論争といっても、定量的なデータ提示できていない。
何が論争なのやら。仮説の棄却を試みているのが趣味板側で、厳然とした事実とやらを証明できないのが「学問板の住人」と必死になる香具師とは、お笑いなんだが。

つか、お笑いなのか。
被害担当艦だったんだな、やっぱり。
773名無し三等兵:04/06/10 22:23 ID:???
>767
実態経済は無視ですかそうですか。
事実上の資本主義国家となったヴェトナムや中国は無視ですかそうですか。
ところでヴェトナムにおいては一党独裁とはいいつつも、それなりに
民主的にやっているようですがそれについては如何ですか?
774名無し三等兵:04/06/10 22:26 ID:???
てか民平論者は議論しにきたのか
議論に勝ちにきたのか
荒らしにきたのか
どうなんだ。
775名無し三等兵:04/06/10 22:29 ID:???
脳内勝利を収めに来たんだろうさ。
「学問に多の住人」なら趣味板の住人に無条件で勝てると信じている…いたんじゃない?
776名無し三等兵:04/06/10 22:30 ID:???
×学問に多
○学問板
_| ̄|○ 吊ってきます。
777769:04/06/11 13:00 ID:fkecBo5P
>>771
東大の大学院博士課程卒で、オックスフォードにも留学経験がありますがなにか、高卒の趣味板住人さん?
778名無し三等兵:04/06/11 13:01 ID:???
>>777
証明キボン。
名前を消して、卒業証書うpしてみれ。
779名無し三等兵:04/06/11 13:13 ID:???
>>777
匿名掲示板で学歴を誇ることがどんなに無意味かわからないんですか?

すばらしいデスね、本当に学歴が正しいなら「勉強のできる馬鹿」
詐称しているなら「ただの馬鹿」
どっちにしても馬鹿だけど。
780名無し三等兵:04/06/11 13:13 ID:???
まさかとは思いますが、東大では哲学科、オクスフォードでは神学部という落ちではないでしょうね。
781771:04/06/11 14:07 ID:???
>>777
あら、どうやら私の先輩に当たるようですな。
ちなみに所属はどちらで?SB研究科?HS研究科?指導教官は誰でした?
ついでに後学のためにも博論のタイトルと提出年もご教示頂けると幸いです。
782名無し三等兵:04/06/11 17:32 ID:???
金日成総合大学出身ですが何か?
783名無し三等兵:04/06/13 06:25 ID:???
このスレを読み返してみたんだが、何と言う竜頭蛇尾。
最終的に学歴詐称で勝利宣言とは…。
ま、そんなもんだったんだろうが。

漏れとしては、民主主義の脳内再定義やら、民主主義体制の可塑性やらを脳内できて楽しかったが。
784名無し三等兵:04/06/13 12:23 ID:Hkg6yOAV
民平論者の民主主義体制の定義はまともだよ。

*ロバート・ダール(Robert A. Dahl)の「ポリアーキー」の二つの基準
(ぽりあーきー polyarchy)
政治学者ロバート・ダールが、二十世紀以降の普通選挙を伴った代表制民主主義を、選挙権あるいは参政権が一部の成人(男性、自由市民など) に限定されていたそれ以前の民主主義と区別して指し示すために用いた語。
polyarchyは、ギリシア語の「多数」と「支配」をくっつけて作った語である。

ある政府がポリアーキーと呼ばれるためには、以下の六つの条件を満たしていなければならない。

1,選挙によって選出された公務員
2,自由で公正な選挙の頻繁な実施
3,表現の自由
4,多様な情報源
5,集団の自治、自立 (政党や利益集団などを自由に形成できること)
6、全市民の包括的参画

*Powell文献の定義:
(1)政府・統治の正統性が市民の欲求を代表していることに置かれている。
(2)指導者は定期的に複数の勝ちうる候補者から選挙される。
(3)ほとんどの成人が投票者としても候補者としても選挙の過程に参加できる。
(4)秘密・非強制投票。
(5)市民と指導者が言論・出版・集会・組織の基本的な自由を享受している。

ダールやパウエルの定義に基づいたごく一般的なもの。
これを脳内定義と言われたら、一般的な政治制度についての議論はできない。
785名無し三等兵:04/06/13 13:00 ID:???
>784
設定が良くても演出がアレじゃあダメだ。
786名無し三等兵:04/06/13 13:01 ID:???
ゴバクスマソ
787名無し三等兵:04/06/13 13:07 ID:???
>>784
内容については同意だけど、「民平論者の民主主義体制の定義はまともだよ」って書き方だと
このスレに出没する荒らしさんの主張がまともだと誤解されかねない気がする。
正確には「デモクラティック・ピース論を提示した研究者の定義」と書いた方が良いと思われ。
788名無し三等兵:04/06/13 13:21 ID:sNinlTol
まぁ、軍板の人間はアカデミックな素養がないから、一般と特殊の区別もつかないんだろうな。
こんな手合いが民平論を批判してるんだから、恐れ入るよ。
789名無し三等兵:04/06/13 13:29 ID:???
質問。民主主義と資本主義は両立するものですか?
790名無し三等兵:04/06/13 15:40 ID:???
>>787
と、いうか議論のうえで、民主主義の定義について、自然に納まるところへ納まっていって、誰も暴れない軍板って、やっぱいいわ。
喪まいら、大介だー!
791ゲリマンダー:04/06/13 16:05 ID:???
>>784
一票の格差やら、メディアコントロールなど、自由で公正な選挙という定義
は、現実では、どこからが、不自由で不公正な選挙になるのかと、野暮な
ことを呟いてみる。
792名無し三等兵:04/06/13 16:07 ID:???
そこで、公的な異議申し立てですよ。もちろん、これが充分に作用しないと、理想に対して低水準な民主主義にしかなりませんが。
793部族長:04/06/13 16:17 ID:???
資本主義も、国によって、差異があるわけですが、民主主義も、同様ではないかと思われ
ますし、地政学や、歴史の過程など無視して、戦争が起きにくいとの結論は如何なものか。
794テミス:04/06/13 16:25 ID:???
>>792
ドリームチームや、飼殺しなど、公的な異議申立てが、十分に作用している
のでありましょうや。

教育や、情報操作によって、大衆が、不満を感じないのであれば、それで
よいという管理システムの基にあるのであれば、低水準な民主主義とい
うことになるのでしょうが、高水準な民主主義の法体系というのは、
何処の国の話でありましょう。
795名無し三等兵:04/06/13 16:26 ID:???
>>784
それが民主主義国の条件か?
その定義だと現在のロシアははずれるな。

なんでロシアは民主主義国になっていないのに冷戦は終わったんだ?
明白に民平論への反証になると思うが。
796名無し三等兵:04/06/13 16:33 ID:???
>>755
植民地時代は戦争に勝てば利益を得ることが出来た、
場合によっては大国同士でも、
だから戦争に訴える場合が多かった。

何の問題もないだろう?
797名無し三等兵:04/06/14 07:45 ID:???
>>794
理想に対して低水準、と書いたのですけど重視してもらえなかったようですね。

民主主義とは、所詮、要求者と支持者とが責任を共有する政治制度にすぎないわけです。
何らかの理由で、要求者と支持者が、低水準の民主主義で構わない、と判断していれば、民主主義社会内にて無矛盾です。
また、どのような民主主義制度が、実際に有効でリーズナブルなのか、それが理想とされるものとどれだけ一致していて、乖離しているのか、はっきりしないと評価のしようもありません。
で、あなたは何を以って高水準と評価してくださいます?
798名無し三等兵:04/06/14 08:41 ID:???
「一人当たりGDPがアメリカ合衆国の1/3以上である国同士は戦争しない。」

という法則を言ってみると、反例なかったりする?
具体的な数字だとインフレで変わるんでこういう言い方になった。
1/2にすれば確実だろうけど、さすがに対象国が絞られ過ぎるので。
799名無し三等兵:04/06/14 22:44 ID:???
それ、一人あたりGDPが●●ドル以上の国同士は戦争しない、とか(w
経済平和論。
800名無し三等兵:04/06/14 23:04 ID:???
戦争大好きアメ公に対してどう説明つけるんだ?
801名無し三等兵:04/06/14 23:29 ID:???
アメ公がロスケと全面対決したか?貧国相手ばっかじゃねーか。

ただ、経済平和論だとフォークランドがちと厳しくなりそうな気が。
802名無し三等兵:04/06/14 23:29 ID:???
修正。

全面対決 → 全面戦争
803コミテ・インフォルマーツィ:04/06/15 00:36 ID:???
>>797
高度な民主主義社会など、イデアではなかろうかということです。

民主主義制度といっても、それぞれの文化によって異なりましょう。
804名無し三等兵:04/06/15 00:54 ID:???
>>803
では、民平論に貢献しうる(と仮定する)ていど民主主義…
_| ̄|○。o0(民平論が自身をうまく証明していないのに、それに貢献するなんて…漏れは厨だ。厨な香具師だ!
805ハウスホーファー:04/06/15 01:12 ID:???
>>804
WW2以降国際関係を分析対象にするとしても、他に考慮すべきところは、いく
らでもありそうなものを「民主主義国家間では戦争が生じない」との結論
を導き出し、その民主主義国家が、戦争を抑止しうると考えるのは、個
人の資質ではなかろうかということで。

全ての情報を公開し、国民の反応が、直接政策に反映すればどうなるか仮定
すると、独裁者等よりも、戦争を抑止するのでありましょうか。
806名無し三等兵:04/06/15 03:01 ID:???
>>805
定量的な議論ではないが、リスク<利得と判断されるとき、戦争を選択しうるのでは、という提示が上のレスでありましたが。
民主主義社会の場合、リスク<利得と判断する投票者の数、と言えるのでは。
このとき問題になるのは、社会が取得している情報の精度や、片寄り、更新度合いといった、面では?とサッカーの終わりを待って書いてみる。
あるいは評価の片寄り、社会の期待などもあるわけで、結局、民主主義ならば戦争という選択を拒否するとも言えないのでは?
807名無し三等兵:04/06/17 02:22 ID:???
結局、民主主義だからといって、外交システムが劇的に変化する事はあり得ない、とか決めつけて良い?
808後援会会長:04/06/18 21:59 ID:???
>>806
間接民主制で、リスク<利得という判断された場合、投票行為による影響、国
民の意志の反映などに。思いをはせてみると。

「民主主義国家間では戦争は生じない」という結論は、如何なものかと。

>>807
外交システムなどへの介入ということでは、戦争に至る前段階で、相手を屈
服させるのが容易であるという判断が、前提にあるような。

日米構造協議などで、経済戦争という言葉がありましたが、「戦争」の定義
をかえるだけで、相手の意図が。
809名無し三等兵:04/06/18 23:04 ID:???
>>808
民主主義で戦争が生じない、ということについて、軍板住民の賛同者は少ないようですな。

軍事行動は政治の延長線上にあり、また別の方法を使う政略である。と言う言葉に信頼性があるとすると、
政治は本来闘争的であり、烈度の閾値をどうあつかうか、にすぎないかもしれません。
もちろん、一般的な政治と、戦争と層が違うものである事は認めますが。
810名無し三等兵:04/06/18 23:37 ID:???
>>807
ケナンのアメリカ外交批判ではないけど、「世論」をどう捉えるかだよね。

>>808
文末を省略する文体は読みにくい上に論理関係が不明確になるから多用はやめれ。

>>809
私は積極的に賛同するものでもないけど、
このスレの多数のように無碍に否定するつもりもないよ。
てか、非暴力的競争と暴力的闘争を連続線上で捉えていいのかな?
811809:04/06/19 00:39 ID:???
>>810
×層が違う
○相が違う
つうことで、相転移しているとしてください。
戦争へと相転移してしまったら、闘争原理を支配するのは戦争の原理となりますな。
その状況では、民主主義的特性(包括的民意反映と、公的異議申し立て)をいちいち発揮できるとも思えません。
少なくとも、戦争になったら、民主主義が戦争を阻止できなさそうな気がします。

平時に民主主義が必ずしも戦争を阻止しない、ということについては、民主主義社会でも戦争のリスク<戦争の利得と判断すれば、戦争を支持しうるわけで。
そうでない、と言う希望があるなら、お聞かせ願いたいところですが。

まあ、ここに民平論を持ち込んだ「学問板の住民」とやらは、提示される疑問にまともに答えませんでしたからね。
そういうわけで叩かれる傾向があったわけで。
812名無し三等兵:04/06/19 01:32 ID:???
>>811
とりあえず“本家”の民主的平和論が言及している範囲は「平時の民主国家間」なので、
前段も中段も元となる議論の範囲外では?

もちろん民主国家間でも戦争の利得>戦争のリスクと判断される可能性は
否定できないだろうけど、理論的にはともかく現実にそういうケースってあるのかな?
具体的な2国間の例を挙げてもらえるともう少し考えやすいんだけど。

「学問板の住人」とやらは、ねぇ?(ワラ
結局>>777はいつどこで東大の学位を取ったんだろ。
813名無し三等兵:04/06/19 01:46 ID:???
>>812
具体的に、と言っても、つい十年ほど前まで、準戦時モードの冷戦をやってましたからね。
民意が戦争を求める、阻止するような情勢そのものが提示できるほど無いような気がします。
パナマ、グレナダ、ベトナム、朝鮮、ある程度の規模ある戦争は、ほとんどが情勢から始まっていますし。
多くの国の場合、民主主義の歴史より、国益の歴史の方が長いわけで…

あえて言うなら、ワイマール体制ドイツが、ヒトラーによって独裁に相転移する過程が、戦争の利得>戦争の利益と期待した例では?

それにしてもどこの東大だったのか(w
814名無し三等兵:04/06/19 03:24 ID:???
>>813
んー、冷戦も含めその何れのケースも相手は非民主国な訳で。
非民主国相手だとアメリカは非常に好戦的な国になっちゃうしね。
国益1つ取っても、民主国家相手の国益はどうなるのか?色々と興味深い議論が出来そう。

ワイマールを相転移かー、んーむ。
1933年までの時点でドイツ国民は明示的に戦争を望んでいたのかな?
政治学的にはワイマールって民主主義定着の代表的失敗例みたいな扱いだし。
815スーパー301条:04/06/19 07:57 ID:???
戦争による戦死者と、外交による自殺者は、何が異なるのか、覇権国と、そ
うでない国とでは、明らかに異なるような。

非暴力的競争と暴力的闘争の違いはありましょうが、実質上、どのような競争
がおこなわれているか、何故、それが容認されているのかというのは、民主
的国家ゆえということになるのかどうか。

EU諸国の場合、米国、ロシアなどに対抗した同盟関係ではないか、など考
えるわけですが。
816名無し三等兵:04/06/19 08:29 ID:???
>>814
わたしの認識では要するに、学説としての民平論が広範に議論できるほど、データは集まらないだろうってことで。

ワイマール体制からの脱却、ヒトラーの生存圏のぶちあげが、どのへんから前面に押し出されたのか、細かく指摘できませんが、
言いたいのは、(成功か失敗かはともかく)民主主義体制が全体主義へ相転移し、その国家が戦争へ突き進んだ程度のことで。

>>815
自殺を戦死者と見なすかどうか、
外交による損失を、戦争損失と比べるべきかどうか、
わたしには判りません。

民主主義が何を許容するかも、ここでは言いようもありません。
枠組喪失のリスク<現状維持のリスクで、それぞれに判断されるのでしょう。
独裁国家でも民主国家でも、このメカニズム自体は、変わらないように思えますが。

EUが米、あるいは露に対抗して同盟を組んでいるとしたら、
それは、民主主義平和論でなく、パワーポリテクスが作用している証拠と見る事もできませんか?
817リスト:04/06/19 09:30 ID:???
>>816
比較優位を根拠に、完全な自由貿易を行った場合、如何なる事になるのかを
考えてみると、民主主義平和論というのは、覇権国でないのであれば、容
易に受入れるのは、如何なものかと。

民主主義が許容するというより、許容せざるをえない、許容が当然であると、
疑問をいだかないのであれば、覇権国側には、当然、問題はなく。

独裁国家と、民主国家では、どちらのコントロールが容易と考えるかによ
って、異なることもあるのでしょうが。

民主主義国家間の平和状態も、国々の組合わせによって、理由が異なってい
るのではないか、安易に「民主的国家ゆえに、戦争が生じない」との結論
を導きだすというのは。
818俄将軍:04/06/19 10:44 ID:???
>>664
「ただの変名だったーり」と書込んだつもりだったのに……。
819名無し三等兵:04/06/20 02:23 ID:???
>>816
自分の立場としては結果論としては受け入れないでもないけど、
因果論としては確固とした検証はできないんじゃない?ってとこ。

一度「相転移」(民主化の退行)が起こってしまったら、
それはもうその時点で民主的平和論の説明枠組みから外れちゃうでしょ。

>>815>>817>>818
芸風なのかもしれないけど正直その口調は言わんとしているところが把握しづらい・・・。

EUを対米・対露バランシングで見るのは、んーちょっと無理がないかな?
長期的にはそういう意図が全くない訳ではないだろうけど、
やはり国民国家の限界云々の方が月並みだけど説明しやすい。

>比較優位を根拠に、完全な自由貿易を行った場合〜〜如何なものかと。

ここの段の意味が分からない。えーと、どういう結び付きで言ってるの?
最後段に絡めて自分の考えを言うと、純粋に「民主国家同士だったから」という
理由だけで戦後の先進国間の平和が成り立ってきたとは自分も思わない。
民主的平和論の暗黙の前提にはやはり戦後の国際政治経済秩序ってのがあると思うし、
それは即ち仰るような覇権国が提供する秩序=パックス・アメリカーナってことになる。
では先進国以外の国も民主化すれば不戦共同体の一員になるのかと聞かれたら、
それは正直分からない。ただ、既存の国際政治経済秩序に上手く加われた場合は
それなりに期待できそうじゃないの?ってとこかな。
820俄商人:04/06/20 06:48 ID:???
>>819
芸風ということで、読みにくいところは、平に御容赦。

第一次、第二次世界大戦後から、欧州統合を考えると、共産主義の脅威に晒さ
れいるわけですが、何故、これほどまでの相対的な地位の低下を引き起す事
態を招いたのか、如何にして、復興せねばならないかなどの点で、現在の
EUまでの流れは、「外の脅威」に対する同盟関係ではなかろうかと。

民主的平和論の定義での戦争が起きなくとも、別の形での「戦争」の被害や、
覇権国以外の国民が、そのような「戦争」や「戦死者」の認識もなく、現
在の米国経済から考えると、日本の場合、現状維持どころか、状況悪化
の可能性も高いのではなかろうか、というところでしょうか。

現存の国際政治経済秩序に上手く加われた場合といっても、仏独、英、日本
などでも、環境によって、とらえ方も違うわけですが、現在の経済システ
ムからすれば、ババを引かされるにも、ある程度の経済規模が必要では
なかろうかなど考えてみると。
821中南米の中の人:04/06/20 07:04 ID:???
日本国内でも、国内からの資本の避難を煽る本などが、書店の棚にならんでいるわけで
すが、日本政府の無為無策も問題ではありますが、外国への資本流失というものが、
どのような意味を持つのかというと、恐ろしい事態のはずなのですが。

といって、戦時国債と見間違うような、日本国債など考えると、一般国民の
資金での「調整」のつもりが、日本国内の資金が、紙くずにならないとの
保証もないわけですが。
822名無し三等兵:04/06/20 15:18 ID:???
>>819
いや、だから漏れは民平論を説明したり、証明する立場じゃないから。
漏れは、古典的なパワーポリテックスでほとんどの事が説明できると考えている(余談だが、だから陰謀論を廃しているわけで)。
今のところ、「学問としての民平論」が言える事は「こう言う前提で史実を調べたところ、こういう傾向があります」程度だと認識しているし、
「政策としての民平論」ならば、むしろ帝国覇権の治安認識としてみる方がイイ→パワーポリテックスと並立、あるいはPPの下位のDPでしかない、と。

閣下、HNのあたまに俄をつけておいてください。
誰か判らないと嫌ん。
>EU
 でしょうね。と、いうより歴史を巡礼圏と認識する流行りをいまさら取り入れると、
「欧州史としての自国、自民族のアイデンティティを共有できる単位」としてにEUだったりとか、言ってみましょう。
南はイスラム化禿しく、東は伝統的にややちがう、と。

 この間えらく影響を受けた世界システムによれば、中枢、半辺境、辺境と分類されているようです。
辺境は搾取される一方、半辺境は搾取もされる領域、と。ババをひかされる=半辺境、と飛躍してはダメ?

>>821
流出した資金は、投資として固定するか、つうとそれだけでもないようですなあ。
現実の生産とどれだけ一致しているのかは、わたしには判りませんが。
誤った価値への投入=土地神話と崩壊でかなりの金を失ってますし(誤った価値は、土地神話だけじゃありませんけどね)
一方でもっとも、研究開発にしたって、何が正しくて間違っているのかを投資の時点で探るのは困難でしょうし。
まあ、成長産業と判ってから投資するのと、成長産業を見極めるのは違う、と。
何を書いているのやらアヒャ(゚∀゚)
823俄将軍:04/06/21 20:50 ID:???
>>822
他に何名参加されているか不明ですが、固定ハンドルがあれば、私も把握
しやすいので、よろしければ。

どこかのスレッドで、世界システムの話題で、盛上がっていたところがあっ
たと思いますが、何処でしたでしょうか。

搾取される可能性があり、対抗できないのであれば、半辺境と考えても、いた
しかたないような。

欧州の文化、宗教などの分布は、必ずしも、国境線と同じというわけでもあり
ませんが、英国の場合、大陸とは別と考えているようでもありますし、トル
コの場合は、世俗化したとはいえ、キリスト教圏ではないのが、ネックで
しょうし、ある程度の規模がなければ、対抗はできないわけですが。
824覇権秩序厨:04/06/21 22:27 ID:???
>>823
どこでしたでしょうね…。
Mk-46氏の教導宜しきを得て、ソースキボン無知野郎の罵られコテで、楽しませてもらいましたが…
残念ながら私用で維持できないうちに、DAT落ちしたと思います。
他にも、アフリカ再建スレで、勉強したばかりの世界システムとアフリカ史を楽しんだ記憶があります。
う〜む…

>>823
英国の場合、海で繋がった、広大な辺境ネットワーク(つか泊地ネットワーク)と、それによる海上輸送力で覇権を確立した、と世界システム論では述べていたようです。
一方、一部にはハートランドと持ち上げられるロシアは、辺境、あるいは半辺境として、徹底的な搾取=農奴の存在や、絶対的な帝政でもっていたようです。
つまり、ロシア程度でもまだ覇権には不足気味という考え方も成立しないでは無く…。
トルコの場合、黒海は貿易圏とするほど生産力がありませんし、地中海では西欧が強く…
やはり、半辺境では。
825俄将軍:04/06/21 23:06 ID:???
>>824
DAT落ちしていたとは、残念です。

EUといっても、単一通貨で、東欧まで取込んでいこうというのは、規模の
拡大も考えているのでしょうが、結果、必ずしも、仏独だけの思惑で、E
Uが運営できるわけでもなく、反仏独の動きが出てくることも予想され
るわけですが、それでも、ある程度の規模がなければ、米国への対抗という
か、欧州の地位の向上は望めないとの判断でありましょうか。

ロシアは、取込むには、大きすぎ、トルコは、取込むには、異質すぎると考え
ているのか、よく分りませんが、東欧諸国の場合は、ユーロ圏の競争力強化
には、必要な地域であると、考えているのではなかろうかと。

米国、欧州と、経済ブロックの強化を図っているようで、戦前の経済ブロッ
クとは、微妙に異なりますが、軍事的脅威に対抗し、介入を許さない程度
の経済規模が、覇権には必須であるとするなれば、日本には、両方不足
しており、韓国、北朝鮮、中国、ロシアと、環境も、絶望的なような。
826覇権秩序厨:04/06/21 23:42 ID:???
>>825
と、いうかポーランドとバルト三国はオランダの金づるだったような気が…少なくともバルト三国はドル箱だったと思います。
そういうわけで、今回のイラク情勢でもイギリス、オランダの海洋国家と、ポーランドという組み合わせを、(・∀・)ニヤニヤ 見ていました。わたしは。

と、いうか某研猊下も同様に、英・東欧と、独仏との対立を気になされているようです。さすがに猊下です。
そもそも、欧州のみでは中枢でありつづける力を持っていないからこそ、辺境を全世界に拡大したわけで、
その枠組を維持してきたのはあくまで海洋国家であり、独仏はその覇権に寄り添ったり、対立して敗北したり
(ナポレオンから、ヒトラーまで!)していた形を見ると、やはりEUの本道は海洋国家であり、独仏はローカルな問題となりかねないのでは…

日本の場合、敗戦以降、大陸権益も、食糧自給も諦めたところが、結局「良い」方向に逝ったのでは?
アメリカと共に悪と化してでも枢軸路線を突っ走る以外、生存の道はありませんから。
もちろん、本格的な宇宙時代が訪れれば別ですが。
その最初の波に乗って、有力な少数民族として生き延びる事に、わたしは意味を感じます。

と、いうわけで、わたしは悪の枢軸をリスペクトし、邪魔な中国は解体して沿岸と結びつくべし、と。
揚陸太郎氏をご存知でしょうか?
彼のような受身の軍事論など、海洋国家の軍事力公氏から考えれば、アホらしいと思います。
決戦で、海上優勢を制海権力に昇華し、沿岸から内陸まで影響力を行使する。
歴史に学べば、これしかありません。
幸い、これへ向かって動く時間的余裕を、歴史の神は授けてくれそうですし。
827俄将軍:04/06/22 20:39 ID:???
>>826
大英帝国は、大陸へ介入することによって、海洋国家としての覇権を確立した
わけで、大陸が協調するような事態は、覇権の喪失を意味したのでは。

米国の場合、その広大な国土が、英国と異なるわけですが。

日本の場合、共産主義の防波堤として、幸運にも繁栄する機会を得たわけで
すが、米国に追随する以外、どうしようもないという現実はあるわけです
が、悪より、阿呆ではなかろうかと思われるような米国の政策のつけが
まわってくるようでは。

海洋国家でやっていくのであれば、イスラエル・パレスチナ問題を解決する
必要があると思われますが、米国の国内事情で、それもままならず。
828俄将軍:04/06/22 20:49 ID:???
>>827
戦争が、時代の制約を受けるとすれば、中東を重視するのであれば、イスラ
エル・パレスチナ問題が、米国のアキレス腱になりかねないような。

日本が、海洋国家として振舞うことはともかく、予算が少なすぎるのが、問題
ではないかろうかというのが、個人的な見解でありまして。
829覇権秩序厨:04/06/22 21:05 ID:???
>>827
覇権を喪失したのは、第1次世界大戦でしょう。
勝ちはしたけれど、リソースの消耗は甚大で…と。その後、世界大恐慌もありましたし。
それでも、イギリスの海運力は充分に巨大で、と。
動力化が進めば、帆船時代ほど泊地に拘束されずに済みそうですし。

アメリカの場合、当時自身が成長過程であり(まあ、だからこそバブルも生んだのでしょうが)、人工がバッファにもなったのでは?

実際のところ、覇権にとって、調達先は重要でなく、調達されたものの価格と質だけが重要なのであって、
つまり、調達される側として生き残るためには、過酷な搾取が必要で、それが辺境における強権なり軍事国家なりの
搾取の結果なのだと思います。

つまり、覇権側は、結果だけを求めているわけで、当地の治安は、当地のもの、と。
かつてのロシアの過酷な統治にくらべれば、アラブの強権政治など甘っちょろいもので(良いとは思いませんが)

あれは偶然(あるいは神の思し召しで)他に変え難い石油があった、というだけで。
他から入手困難な時代ならともかく、今ではいろいろな場所からいろいろな燃料が調達されますから、
結局
「アラブの問題は、ローカルで解決せい」
「覇権国にトラブルを持ち込んだら、許さんで」
というのを如実に見せ付けているわけで。

いま、この時点では燃料電池も水素燃料も実用的とは言い難いのですが、
これが十年経ったとき、まだアラブ中東が、世界システムに掛け替え無い位置を示しているかというと…
それは難しいのでは、と(もちろん、中国やロシアが、すぐに新システムに代替できるとは思いませんが)

海洋国家の礎は、実は海軍でなく、輸送力=海運力と思うのですが…
まあ、これも安価へ徹底的に追い込まれていますが…
しかも船腹余りも激しいらしいですけど。
830名無し三等兵:04/06/22 21:07 ID:???
×過酷な搾取が必要で、それが辺境における強権なり軍事国家なりの 搾取の結果なのだと思います
○過酷な搾取が必要で、それが辺境における強権国家なり軍事国家なりの成立ということになっているわけで。
831俄将軍:04/06/23 20:27 ID:???
>>829
総力戦の影響もありますが、植民地を有していた英国と、欧州各国(旧大陸)間での
国際関係が、台頭してきた米国(新大陸)によって、相対的に低下したのではなか
ろうかと。

米国の場合、ドーバー海峡で隔てられただけの英国と、大西洋との差もあるのでしょ
うが、大陸国家から、モンロー主義下で国力を滋養し、海軍拡張により、海洋国家
としての影響力も行使するようになったのではなかろうか、など思うわけですが。

英国が栄光ある孤立の前提条件は、強大な海軍力であったはずですが、極東において
は、ロシアに劣るため、日本との日英同盟が成立したわけで、欧州諸国の海軍力に、
英国単独で、対抗するのは不可能であり、故に、大陸に介入せざるをえなかった
のではと。
832俄将軍:04/06/23 20:43 ID:???
>>329
資源へのアクセスですが、日本と中東の石油で考えると、日本の国策としては、親
アラブであり、親イスラエルというのは、ありえなかったわけですが、米国の対
応は、米国の国内事情であり。

国の政策立案過程への影響などへの介入を考えると、私の場合、パワーポリティク
スも重視していますが、同時に、俄陰謀論者だったりもするわけですが、逆効果
の場合もありますし。

イスラエルも、経済、入植地を必要とする国内事情、水資源など問題を放置できな
いことと、米国内でのアラブ・イスラム勢力の拡大の影響など考慮すれば、タイ
ムリミットは、あったはずでありましょうし。
833819他:04/06/23 20:48 ID:???
お二方こんばんは。
ここのところは地政学と世界システム論で話題が進んでるようですな。
今までの議論を見ていると「未開発地域の国際経済体制への組み込み=中央からの搾取」という
前提で話が進んでるように見えるけど、この認識って果たして現在も当てはまるのかな?

>>822
古典的パワーポリティックスはかなり説明力が高いし、今でも大国間政治の多くは
この視点で説明できると思うけど、ここ30年ほどは説明範囲が少しずつ狭まってきていると思う。
経済や国債制度の問題はパワーポリティックスでは説明し切れないでしょ。
場面に応じて説明枠組みを選ぶことが必要だと思う。
ちなみに「学問としての民平論」については自分も同様の認識です。
834覇権秩序厨:04/06/23 22:32 ID:???
>>831
アメリカズカップで見られるように、人知れず帆船関連技術を、アメリカも高めていました。
南北戦争の封鎖と封鎖突破は大西洋全域で行われていたようですし。

たしか世界システムでも、アメリカの独立についてかなりページを割いていたのですが、当時の脳内トピックから微妙に外れていたので、斜め読みして飛ばしてしまいました。_| ̄|○

海軍力についてですが、欧州正面では二国標準を保っていたような気がします。
ただ、欧州で戦争になったとき、極東へのパワー投射が小さくなるゆえ。。だったかと。
実際、ドイツ勢力下のチンタオを奪取したりして、充分に効果ありましたし。
835覇権秩序厨:04/06/23 22:39 ID:???
>>832
とはいえ、ユダヤは欧米文化内でしぶとく生存してきたわけで、その拡大展開としてのアメリカ社会である程度の地位を占めるのもやむなしな訳で。
アラブの危機は、やはりアラブの内的状況を無視できないと思うのです。

たとえば、エジプトは欧米からの観光と、米からの財政支援という経済的理由から、反イスラエルの旗を下ろした、とわたしは考えています。
つまり、地政学的価値と意味を、アメリカ帝国に買わせている、と。
アメリカも全て、反アラブで塗り固めているわけで無く、サウジや旧イランなど援助と対話も行っていたと思います。
もちろん、アメリカの利益のためですが。
しかし、ドライな言い方をすると、自民族の文化を守るのは自分自身であるわけです。
イスラム過激派とは違う道も、価値規準もあり得ると思うのですが。

と、いうか、あの地域が勘定されずに済んでいたのは、エネルギー地帯であり、かつロシアに近く、イギリスとも係争が続いていた未分割地域であった事では?などと夢も希望もないことを言ってみたりして。
836覇権秩序厨:04/06/23 22:45 ID:???
>>833
どうも。実は>>822を書いたのも私だったりして(゚∀゚)アヒャ!

で、辺境の組み込みですが、すでにかなりのところ組み込み済みと思うのですが。
組み込み過程は、大戦や冷戦で組替え方や、進行度が一様でないようですが。
また、かつては資源と製品の敷居が小さかったようですが、いまは大量に生産されるくせに、ある程度高度になっている。
やはり、中枢であった地域は、その実力を失っていない、というか辺境であった地域の、追従さえ撥ね付けかねない実力を持っているのでは、と。
半辺境であったロシアは、高度な技術を構築したものの、結局は決定的な領域での能力不足を抱えていた。
それを補うための巨大な量で、破綻したわけで。
837覇権秩序厨:04/06/23 22:49 ID:???
>>833
>PPで説明できる範囲がこの30年で狭まっている

アヒャ!(゚∀゚) わたしはPPで納得していたので、ちょっと思い至りません。
アメリカ国債を日本が支えた例で言えば、振り落とされたら滅びる、と言うすがり付き同盟のなせる技、と思っていました。
(その国債の行き先は、レーガン軍拡で、つまりPPで説明できてしまう、と思ったのです)。

また、覇権は、内部での自由な競争を通してのみ、搾取を進行させ得て、これによって覇権の中枢が移動しうる…のだそうです。
オランダの派遣から、イギリスへ移ったように。

まあ、説明としてはかなり不充分なので、突っ込みよろしく。
838俄将軍:04/06/24 20:51 ID:???
>>833
「未開発地域の国際経済体制への組み込み=中央からの施与」ということも、ない
でしょうし。

>>834
南北戦争後、米国海軍の推移から、米国内のフロンティアが、消滅するまでは、国
内優先ということになるのでしょうか。

指摘された、米国の技術も、南北戦争後、農業国であった米国が、工業国として
も勃興してきたと。

欧州各国の場合、国境を接するため、海軍だけでなく、陸軍も重視せねばならない
わけで、欧州各国が、大同盟を結成して、英国海軍に挑戦する状況というのは、
悪夢以外の何物でもなかったのではなかろうかと。
839俄将軍:04/06/24 21:01 ID:???
>>835
イスラエル建国の際、米国内の工作を考えると、今ほどの、巨大なユダヤロビーで
あったとも思えず、第二次大戦後、ユダヤ人迫害との啓蒙活動の成果ではなかろ
うかなど、考えるわけですが。

米国の国益と、イスラエルの国益の何れを優先するのか。

エジプトの場合、国連も、米国も、イスラエル側との判断からの「現実主義」では
なかろうかと。

自民族の文化を守るのは自分自身という意見に、満腔の同意。
840覇権秩序厨:04/06/24 21:35 ID:???
>>838
フロンティアの喪失後、ミシシッピの海運の発展や、鉄道開通なども考える必要があると思います。
インフラ整備がおよそ終わるまで、アメリカは調達して内部で消費する系もかなり持っていたのではないでしょうか?とか思ったまま書いてますが、ノーソースです(w

大英帝国は伝統的な欧州正面のほか、インドの側面を持っていました。
インドの側面で、中央アジアを挟んで対峙していたのはロシアでして、ドイツ問題はそれより新しい問題だったようです。

西欧だけでなく、ロシアとも対立を抱えていたのは事実でしょう。
しかし、(中央アジアが未打通であった事から)欧州への輸送は、結局、船に頼っており、
イギリスが二国標準を保ち、かつバルト海を閉塞する位置にある事は、イギリスにとって非常に有利だったと思います。

さらに海軍力の増強で、決戦においても優位性を保っていましたし。
突出した海軍力を持つ事で、(維持の困難な連合を結成すると言う)大陸側の政策を封じたのでは?とか妄想を広げたりして。
841名無し三等兵:04/06/24 21:48 ID:???
>>839
ロビー活動は、かなり古くからあるようです(ノーソースですが)
巨大であったかどうかは、不明です。

エジプトの選択は、強制されたというより、選択した、と言った方が良いと思います。
あの地域は、スエズを抱えており、スエズが使えなかった事による打撃はかなり大きかったかと思います。
エジプトが、反イギリス、フランス、西欧、アメリカのスタンスから国営化をはかったとき、
支援したのは結局ソ連でした。
ソ連が関われば、世界分割から考えて、アメリカもコミットしますし。
それを上手に利用したのがユダヤでは、とか思うのです。

アメリカほど力のなかったソ連を、機会主義で頼った事が、アラブの政治的判断の間違いだったのでは、
そして腐敗した長期政権だった事で、この政策を更新できなかったのでは、とかあくまでアラブの問題をあげつらってしまいます。
842俄将軍:04/06/25 20:28 ID:???
>>840
英国の海軍力整備も、国力には、限界があるわけですから、大陸諸国同盟が
成立して、建艦競争という状況になった時点で、終了ということになるの
でしょうか。

欧州各国、ロシアを含め、相対的に、突出した海軍力を有し、大陸に介入し、
大陸側の政策を封じるとしても、英独間の主力艦建造競争くらいが、限界
ということに。

>>841
英国も、アラブに配慮したように、イスラエル建国というのは、米国の国益と
一致するとも思えず、結局、アラブ人が投票するわけではないということだ
ったのではなかろうかと。

冷戦下の米国・ソビエトの中東政策ですが、イスラエル建国から考えると、イ
ランは別として、そもそも、ソビエトが介入できる状況が、生じるはずはな
かったのではなかろうかと。
843俄将軍:04/06/25 20:37 ID:???
>>842
ユダヤ人が、全てシオニストというわけでもないでしょうが、ユダヤ人迫害を
旗印に、イスラエル建国にいたったのではなかろうかと。

米国内でのイスラエルロビーというのは、宗教団体を基にしているからか、年
を経るごとに、アレな感じになっているような。

日本国内にも、似たような形が見受けられる気がしないこともなく。
844派遣秩序厨:04/06/25 21:56 ID:???
>>842
と、いうかイギリスの二国標準艦隊は、
捨て身の軍拡で、これに他のヨーロッパ勢が追従できなかったと思います。

中東情勢にソ連が直接軍事力を送る事は、結局ありませんでしたが、
装備を供与し、教官や人材も送っています。
イスラエル・エジプト間で航空戦が行われていた頃、ソ連の人間がSAMオペレータとして操作していました。
845俄将軍:04/06/26 00:37 ID:???
>>844
国境を接しているのであれば、防衛力整備の優先順位が、自ずと異なるであり
ましょうし、>>840 にて指摘された、維持の困難な連合を成立させないとい
うのが、英国の国策であったのではなかろうかと。

二国標準艦隊が、捨て身の軍拡と指摘されたように、国力の限界でもあり。

米国が、イスラエル建国に関与しなければ、アラブ民族主義に、ソビエトの
介入を許すことはなかったのではなかろうか、ということで。

米国の国益を考えると、イスラエル国家の承認が、考えられないのは、アラブ
の反発が予想され、そこに石油があるからであり。

国連のイスラエル非難決議も、米国の拒否権で葬られているわけですから。
846覇権秩序厨:04/06/28 22:14 ID:???
>>845
まあ、イギリスの富は、搾取と輸送から成り立っていましたから。
高価で購入するヨーロッパへ持ち込むシステムを代替できなければ、
イギリス海軍だけを打ち破ったとしても、富は入手できませんし。

むしろ、富の集中するヨーロッパで争いあう方が、手早く利得を上げられるかもしれません。


アメリカは、イスラエル建国に直接関わっていなかったかと思います。

むしろ、建国まではテロとゲリラ、建国してからは防御戦争に勝利したユダヤ人のしぶとさを誉めるべきで。
と、いうか、建国まで放置気味で、建国されてあせって攻め込むアラブのやり方は、余りスマートとはいえないと思います。
まあ、それがアラブ流なのでしょうが。

アメリカの拒否権について言えば、少なくとも関与政策と言うことでしょう。
と、いうか、国連で、高価の無い決議を乱発する事は、国連の権威を中東で貶めて行くだけのような…

アラブに何ができる時期は、はるか過去になってしまったような…
847俄将軍:04/06/29 17:35 ID:???
>>846
英仏など、植民地争奪戦を繰広げていたわけですが、仏の植民地が、全て喪失
することはなく、欧州諸国によるアフリカ分割など、英国が、突出して大陸
諸国に敵視される事態を避けつつも、最大の植民地を有していたわけで。

富の集中するヨーロッパで争うか、植民地の再分割を求めるのかは、判断の
しどころでしょうが、欧州に、巨大な国家、同盟が生れただけで、英国の
海洋国家としての生存に関わるというのは、米国と、英国の差でもあり。

独逸の新航路政策と海軍大拡張だけでも、英国は、三国協商と、三国同盟と
いう形で、封じ込めせざるをえなかったのではなかろうかと。

海洋国家と大陸国家の対立というより、米国のような大陸国家であり海洋国
家でもある超大国と、独仏が、少なくとも、EUで大陸国家として対抗し
ようとしているのではなかろうか、中国、ロシアなども、それぞれ思惑
はあるでありましょうし。

第二次大戦後と異なり、現在の米国の経済システムでは、アメリカ要塞への
撤退も、容易なことではないでしょうが、現在の日、英、イスラエルなど
にとっては、それ以上の影響も考えられるわけで。
848俄将軍:04/06/29 17:39 ID:???
国連によるイスラエルの建国承認に、米国が関わっていたのではなかろうか
ということと、南米各国への働きかけもなかったわけではないでしょうし。

テロとゲリラで、無理矢理、イスラエル建国を目指していたともいえるわけ
で、どちらかといえば、無法な行為が、国連で容認されると考えていなか
っただけではないかと。

国連によって、法的根拠を与えられたはずのイスラエルが、イスラエルに対
する国連の非難決議は、米国の拒否権で葬られている状況というのは、国
連の権威が、中東で貶められるというより、米国とイスラエルに対する
不信、憎悪を拡大するだけではなかろうかと。

現在のアラブの影響力が低下しているからといって、イスラエル建国の際、米
国の政策は、国益とは反していたのではなかろうか、少なくとも、中東・イ
スラム圏での反米感情というのは、米国の親イスラエル政策にあるのでは
なかろうかということで。

ラビン首相暗殺というのは、信じがたく、ユダヤ人、イスラエル人だから、一
枚岩であるとも、思えないわけですが。
849俄将軍:04/06/29 17:50 ID:???
EUで、米国への対抗を考えていると思われる独仏と、そのような認識がない
諸国、米国との協調を重視しているであろう英国等、様々な思惑はあるでし
ょうが、反米感情というのは、世界的にみても、無視できなくなっている
のではなかろうか、反米でしか纏れないというのも、皮肉でありますが。

EU、ロシア、中国も、米国の国力の低下は、相対的に自陣営、自国の国力
が、上昇するわけで。

イスラエル・パレスチナ問題など、宗教なども絡むと、米国の状況というのは、
楽観できないのではなかろうかと思うのですが。
850覇権秩序厨:04/06/29 19:31 ID:???
>>847
結局、フランスはWWUまで崩壊しませんでしたから。
植民地支配秩序も、崩壊しなかったようです。
まあ、そもそもそれほど遠隔地に軍団を投入することが、かなり困難だったわけでしょう。
逆に言うと、ジブラルタル、地中海、エジプトを経由してインドまで交通路を維持していたイギリスというのは、すごい国家だったのだな、と。
しかも、アフガンにも軍団を送り込んだり、中央アジアを舞台にロシアと覇権を争ったりしてます。

そういった、伝統的な大枠に挑戦してきた新勢力がドイツだったわけで、フランスにとっても挑戦者だったと思います。
だからこそ、「困難な連合」と評してみたわけで。
結局、三国協商は英仏と、仏露すなわち欧州の伝統的勢力の連合でしたし。
つまり、伝統的な枠組で利益を得ている集団が、それを守ろうしているとも思えます。

それが、アメリカの台頭にともなって、海洋国家の重心がアメリカ側へ移りつつあったとき、折り良く(悪く?)WWUが引き起こされた、と考えているのですが。
WWUによって、西欧勢力の実力が劣化し、これで植民地の独立動向が強まり、と。

そういった実力劣化の中で気張ろうとしたのが、フランスのNATO脱退であり、多極化指向だったはずですが、結局、実力に欠けていましたし。
また国連での発言力をテコにしようとしても、やはり超大国には勝てませんし。
いま、EUとして西欧の枠組を「統一」したいところなのでしょうが、加盟国が望んでいるのは「統合」のようですし。

フランスの伝統的指向に動員されることを、良しとするとも思えません。
851名無し三等兵:04/06/29 19:48 ID:???
>>848
失礼。独立の承認は即日でしたね。
わたしの独立云々の印象は、パレスチナでの非正規独立闘争あたりから始まっていたもので。

イギリスの二枚舌外交を利用して、最大利得を目指し、これを既得権益化するため、対立を煽り、テロを厭いませんでしたね。
イギリスも、統治リスクが高まると、退いて行く政策をとっていますし。

当時のパレスチナ情勢は、今のように自由独立という文脈から理解されていたかどうか、興味あります。単に、地方の騒擾にすぎないと理解されていたら、国連への委任ということになったのでしょうか?

当時のアメリカが、今ほど辺境の動向に気を配っていたとは思えません。
気を配っていたら、朝鮮戦争など起きなかったでしょうし。

そういうことから、国内のユダヤ人のロビーに応じていったのかな?とかノーソースで妄想してますが。

アラブの反アメリカ志向ですが、同時にアメリカのスーパーパワーへの憧れがあるというデータもあるようです(示せず失礼)。
852覇権秩序厨:04/06/29 19:49 ID:???

池内恵というアラブ研究者の本を読んで思うのですが、
「宗教的に裏打ちされた社会で、宗教的に正しい生活を送っているから、現世でも相応報われて良いのでは?」という考えが、イスラム圏にあるような気がします。
それは日本人もアメリカ人も、世界中普遍的にある実感ですから、構わないのですが、
だからといって、その感覚を国家間関係にも投射するのはどうか、と。

ここで、わたしは常の思いを抱くわけです。
「文化と自由を守りたければ、実力をつけて、生き延びて行くしかない」と。
アラブの為政者は、自分の勢力の利益だけを考えて、上のあたりのことを真剣に扱っていなかったのでは?くらいに批判的になります。

憎悪で盛りあがり、動員される少年たちを見ると、痛々しさにいたたまれなくなります。
反米感情が、反米勢力としてテロを引き起こしても、国家戦略としてどうしてゆくのか、
アラブとしてどう文化を守りながら、人間開発を進めて行くのか、アラブからの回答はありません。

このあいだのNHKクローズアップ現代をみて愕然としたのですが
いまだ「民主主義=自分勝手な混乱」と定義され、「イスラム的な統制の優位性」を称揚しています。
イスラム外の人間として、イスラムの現状の行き詰まりを見ていると、非常に歯がゆいのです。
853覇権秩序厨:04/06/29 19:54 ID:???
>>849
反米、というより、覇権から投射される干渉というか、「世界システム」のもたらすものへの不満というようですね。

ペルシャの昔から、帝国の周辺領域は、反発を抱えていたようです。
これは、人類社会間には必ずあることかもしれません。
アメリカの状況というのは、帝国として「普通」なのかもしれません。

この反発が実際に形になるのは、帝国の実力劣化のあたりくらいで…
そうなると、地域大国が周辺の小国家や小部族を併呑して…という戦乱の時代も訪れてしまいますし。

そう思うと、帝国の時代は逆に平和の時代ではないか、と。
問題は、不満が鬱積している事かもしれませんが。
しかしその不満とは(人間に欠くべからざるものだとしても)簒奪闘争的なものでは、とか思って鬱になってゆくのですが(w
854俄将軍:04/06/30 19:44 ID:???
>>850
英国と、仏、露も、対立していたわけですから、独逸の台頭に、英仏露で現状
維持と、仏独露で英国の権益分割という選択肢もあったのではなかろうかと
思うのですが、ビスマルク外交からの流れもありますし、それぞれの国が、
「現状維持」をどう考えるかというところでしょうか。

英国の交通路の維持といっても、栄光ある孤立下における英国の海軍力は、二
国標準、三国標準では、本国正面に集中し、シーレーン防衛という点では、
問題もあったのではなかろうかと。

フランスのNATO脱退と、多極化ですが、欧州での米ソの代理戦争を警戒
したのではなかろうかと。

EU加盟国ですが、米国の政策が、反米感情を煽るようなものであれば、結
果として、仏独への警戒感を有しながらも、仏の伝統的指向に与する可能
性もあるのではなかろうかと。
855俄将軍:04/06/30 19:57 ID:???
>>851
二枚舌、三枚舌に関わらず、インド独立など、植民地体制終焉の時代であり、
英国のアラブ・ユダヤ分割案による独立は、アラブ側から考えると、不公
正であったわけで、英国も、アラブ側との対立を恐れ、逃出したのでは
なかろうかと。

シオニストも、必ずしも強行派一枚岩で纏っていたわけではないでしょうが、
結果、国連によるイスラエル国家の承認になってしまい、それまで共存し
ていた、他のアラブ諸国在住のユダヤ人への迫害という事態に。

辺境といっても、中東は、石油産出地帯で、スエズ運河もあり、朝鮮半島と
は、重要度が異なっていたのでは。

反米感情というのは、米国の政策への反発であり、容認できなければ、基本
的には、このままではなかろうかと。

イラクの場合、フセイン裁判での打開を考えているかもしれませんが。

>>853
中東の反米感情には、覇権への不満、「世界システム」への不満というより、
宗教的対立を、強く感じてしまうわけですが。

米国のシオニスト支持なプロテスタントや、ユダヤ教のシオニストが、パレ
スチナ難民をどう捉えているかは、イスラム教徒や、ローマン・カソリッ
ク、欧州のプロテスタント、一般的な日本人などとの乖離が、甚だしい
のではなかろうかと。
856名無し三等兵:04/06/30 20:17 ID:???
スレタイから随分脱線してない?
857名無し三等兵:04/06/30 21:36 ID:???
結論は既に出てるからね、
どっちの勝ちとかいうと荒れるから、
答えは過去レス読んで自身で確認、及び判断してもらえばいいと思いますが。
858覇権秩序厨:04/06/30 22:03 ID:???
>>854
英国の交通路維持がどんなものだったのか、興味はあります。
ただ、現代のような動力船でなかった時代でもありますし、レーダもありません。
そういうわけで、海戦は泊池周辺だったかと思います。

そういえば、地中海はイギリスとフランス双方が交通路として使ってましたね。
確か、フランスは長くガレー船を地中海艦隊として使っていたようないないような…(ノーソーススマソ)

欧州は、装備密度が高かったこともあって、代理戦争は困難だったと思います。
と、いうか通常戦力ではNATOのほうが劣勢で、核に依存しつつあったような…ちょっと記憶があれなんですが。
その核の楯は、エスカレーションに接続していて、全体としてMADの中にあったような…(とは言え、その辺の事はかなり記憶の彼方で…ハラヒレホロハレ
そこであえて脱退という選択肢を踏むフランスの、その国家戦略はすごいと思います。

反米感情というと、最近では例えば、ポーランドの「どうしてビザや在留の手続きを優遇してくれないんだ」あたりを思い出します。
感情的な反発はありましょうが、それ以上にアメリカの経済力は、欧州、特に東欧にも恩恵を与えているようです。
もし、フランスの傾向に参画するならば、フランスがアメリカ並、あるいはそれ以上の恩恵を示さねばならないわけで。
フランスにそれほどの力があれば、そもそも仏独連合などという構想は不要です。それ以前にEUである必要性さえない。
つまり、フランスは弱者である事を認識し、それでもEUの力を自国の戦略のために利用しようとしていると思うのです。
利用される事に利得を感じなければ、フランスの動向に参画する国は少ない、と思うのです。
859覇権秩序厨:04/06/30 22:27 ID:???
>>855
そうですね。インドを失えば、エジプト、パレスチナの(英国での)地位は低下しますね。
中東の全体史を把握していないので、いつあたりから産油地帯としての地位が高まったのか言えませんが(苦笑

キプロスあたりも、独立派のテロとゲリラに嫌気を差して放り出した記憶があります。
そういうわけで、辺境としての地位がどうなっていたのか、もう少しお待ちください(スマソ
朝鮮半島を上げたのは、アメリカの辺境秩序認識が低かった事を示したかっただけです。

独立以前に、すでに双方で住民を対象にしたテロの応酬があったはずです>パレスチナ
キブツの武装化や、武装組織なんかで応酬が繰り返されていましたが、
最終的にパレスチナ難民を生み出す事になったのは、第1次中東戦争だったと思います。
もし、イスラエルが敗北していれば、大量のユダヤ人難民を生み出したわけで、彼等の行く末がどうなったかを夢想すると、少々うそ寒い気持ちになりますが。

反米感情と、宗教との結びつきですが、わたしはそれほど宗教に重心がかかっているとは思っていません。
>>852あたりに書いたような、生活感覚があって、一方でそれが報われないところの不満が中東全体の閉塞感ではないか、と考えています。
問題は、その閉塞感をアラブ・イスラムの在来枠組では解消できない事、
そして、その責任を政権でなく、外部へ安直に投射してヨシな雰囲気だと思うのです。
860覇権秩序厨:04/06/30 22:29 ID:???
アメリカの宗教勢力が、積極的にイスラエル情勢をコントロールしていたとは思っていません。
ならばべつに、80年代にベイルートに駐留する必要も無かったですし(結局、テロの圧力に抗しきれず、撤退しましたが)
だからと言って、イスラエルに積極的な援助をするかというとそうでなく。
本気でイスラエルに力をつけさせるなら、ファントムをばんばん供与し、またM1あたりを供与しても構わなかったはずです。しかしそうはしなかった。海軍力にしてもそうです。
イスラエルの存在を支援はしているが、イスラエルの地域大国化までは許容していない。
エジプトやシリアだけでなく、ヨルダンさえその存在を許しているように思います。

むしろ、アラブ側のユダヤ国家非容認、武力打倒のスタンスある限り、イスラエル存在許容のアメリカ政策と対立しつづけるのではないでしょうか?
このアラブスタンスを、宗教的と言うのは少々、イスラム教を侮っているような気がします。
むしろ現在の腐敗した政権の、代替政策の無さを思ってしまいます。
861名無し三等兵:04/06/30 22:46 ID:???
>>857
このスレの始めからいるけど、結論出てるって言い切っちゃっていいの?
確かに電波や厨のレスは論破されているけどさ、だからと言って
スレジャックまがいの行為を正当化されるのはどうかと思ってしまう。
862覇権秩序厨:04/06/30 23:02 ID:???
>>861
あ、スレジャックまでするつもりじゃなかったんだが、燃料も来ない現状で、ずるずる来てしまったわけだ。
つうことで、済まんね。

あと、民平燃料あったらキボン。
863名無し三等兵:04/06/30 23:04 ID:???
>>861
学問としてはどうかと思うけど、
このスレ的には議論は終わっているのは間違いないよ。
だから誰もスレタイにそった話題を出さない、
どうせ出たとしてもループになるだけだし、
このスレの存在意義はもうないと思うから好きに使えばいいんじゃない?
真面目に学問としての民平論に興味があるなら2ちゃんなんかにいないで、
他で調べたり勉強してみるべきだと思うしね。

まあ、燃料投下すればまだまだ燃えると思うけど、
例えばここでどちらかの勝利宣言とかね。
864名無し三等兵:04/07/01 00:26 ID:???
確かにスレとしての議論は終わってるか・・・。
学問的な議論をするにも共通の基盤がないと話が噛み合わんし、
そもそも2chでそういう議論をするのは難しいか。
すまんかった。
865俄将軍:04/07/01 19:00 ID:???
>>856
確かに。
では、そろそろ脱線も終了ということで。

>>858
海外貿易の依存度が高い方が、通商破壊戦の影響も大きく、英国のような海
洋国家が、欧州に、自国より強大な国家、同盟(大陸国家兼海洋国家にな
りうる)が成立するような事態は、望まないのではなかろうかと。

海軍整備には、莫大な資金も必要でありますし。

米ソ間で、MADが成立している中で、エスカレーションというのは、米ソに
は、何段階かある安全装置でもあり、欧州で戦術核が使用後、米ソ間で、政
治的解決の場合など、集団安全保障も、米仏間で、差もあるでしょうし。

仏独連合ですら、米国に対抗するのは、難しいわけで、EU加盟国の場合、
米国よりも、独仏への警戒感がある国もあるでしょうから、どちらを警
戒するかということにつきるのではないかと。
866俄将軍:04/07/01 19:04 ID:???
>>859
当時、米国が最大の産油国だったはずですが、石油は、戦略物資との認識もあ
ったわけで、1928年に、レッドライン協定が締結され、1943年には、
サウジアラビアに、武器貸与法で援助もおこなっていたはずでもあり。

インドも、宗教が原因で、パキスタン・インドと分裂するほど、独立が絡むと
、デリケートな問題でもあり、パレスチナへのユダヤ人の大量移民という事
態が、何を意味していたかといえば。

中東の閉塞感に、米国の政策が、イスラエルよりでありつづけたと、判断し
ているのではれば、容易に宗教とも結びつくのではないかと。

>>860
クリスチャン・シオニストが、共和党政権へ、影響力を及すというのは、第二
次大戦直後には、ほとんどなかったのではなかろうかということと、教会統
一運動など考えてみると、シオニズムの解釈というのは、興味深いのでは
なかろうかと。

ヨルダンの王制も、英国の影響があるのではなかろうか、ヨルダン国民のイス
ラエルへの感情とは、乖離しているのではなかろうか、エジプト、シリアの
場合も、お国の事情はあるのでしょうが、イスラエルへの感情と、米国へ
の感情が、リンケージするようでは。

アラブ側のユダヤ国家非容認には、当然、それまでの経緯があるわけですか
ら、強行派シオニストの長期的戦略に、過ちがあった可能性はなかったの
か、などとも考えるわけですが。

腐敗した政権への憤りですが、同時に、その政権の対イスラエル政策、対米
政策とも、関連してくる恐れもあるのではなかろうかと。
867俄将軍:04/07/01 19:09 ID:???
燃料になるかどうか、不安を抱きながら。

民主論へのネタふりですが、独裁者より、民主主義国が、好戦的になるであ
ろう開戦理由には、どのようなものが、ありうるだろうか、というのは。
868名無し三等兵:04/07/01 20:38 ID:???
互いに民族的・宗教的な憎悪を持っている相手がいる場合等はどうだろう、
無論独裁者も自身で戦争を望んでいる時にはそういった憎悪を利用して戦争に及ぶだろうが、
あえて戦争という波風を立てて政権を危うくしたくない時などでは、
むしろそのような感情を抑えようとする場合もありえる。
しかし、国民感情がより直接的に政策決定に影響すると思われる民主主義国では、
そういった国民感情に従って開戦に及ぶ可能性が高くなると思うが。
869覇権秩序厨:04/07/02 22:34 ID:???
>>866
閉塞間の責任は、容易にイスラエル=ユダヤとそれを支援するアメリカの責任になっているようです。
2ちゃんねらーもびっくりの陰謀論がカフェに飛び交っているとか(例の911テロのときWTCビルでユダヤ人の一斉欠勤が、という噂も中東発のようです)。
また、民主主義の矮小化=自分勝手と混乱を巻き起こすとの見解が多いようですし。
問題は、人々のよって立つべき宗教が、この場合の解決策をもたらさない事だと思うのです。

ヨルダンは、パレスチナ難民が多くて、その意見は、国家としてのヨルダンを利するものではない、とかいうのを中東の分析本で読んだ記憶が…

強硬派シオニストに長期戦略があったとは思いません。
失うものがない状態から、得られるものは全て、貪欲に得ていっただけだと思うのです。
長期戦略を考え得たのは、キャンプデービット合意あたりじゃないか、くらい思うのですが。


>>868
その国民感情を励起するために、盛んに「動員」が行われるようです。
過去の自民族の優位性、栄光を喧伝し、それを阻んできた他者を設定し、
自民族を被害者のごとく扱う事で、敵であるべき他者へ、容赦無い対応を取るよう、サジェスチョンする、と。

民主主義だからと言って、政策への検証が不充分だと、戦争を拒否しないと思うのです。
870名無し三等兵:04/07/06 15:18 ID:???
民主国家の国民間でどれだけ「常識」を共有できるかということが、国家間の「摩擦」に影響するということなのか
871名無し三等兵:04/07/07 02:30 ID:31Xp8q31
民主主義国が、いたずらに戦争を仕掛けたりしないなら、
イラク戦争とは何だったの?

外交マジックという言葉は民主制ならではでしょ
872名無し三等兵:04/07/07 07:18 ID:???
過去レス読め。
民主主義国なら一概に平和的だって言ってるのではなく、
民主主義国同士が戦争した事例が存在しなって話なの。
873名無し三等兵:04/07/07 20:52 ID:???
>>872
そして、
データが少なすぎて信用できないという話でもあるわけだけどね。
874名無し三等兵:04/07/08 05:37 ID:NmXIanTx
>>872
過去レスのどのあたり?
一概に平和的でないなら、どういう理由で戦争がおきないと考察されてるの?

それと、
>民主主義国同士が戦争した事例が存在しなって話
それだから、パクス・デモクラティア、民主主義が平和をもたらすという結論はへんだ
原因と結果がごちゃじゃないか。

民主主義国って、たいていお金持ちだよね? 
ならことわざの、「金持ち喧嘩せず」といったほうがいいんじゃないか
875名無し三等兵:04/07/08 05:41 ID:NmXIanTx
と、書いてみて思い出した
「黄金のM型アーチ理論」
マクドナルドを世界各国に進出させれば、平和になるのか?
876ホタルイカ <二:彡 @光学迷彩 ◆Optic4oz5g :04/07/08 05:56 ID:I4dPIv/9
たとえば、冷戦もいよいよ終わるころから米国の歴代政権のやったことといえば

・1990年6月28日ホワイトハウスは在日米軍撤退をちらつかせ
 日本政府を恫喝し平成の不平等条約である日米構造協議で
 1991年から2000年の公共事業430兆円を飲ませる(その後630兆円に拡大)

1990年9月12日、米国議会下院が日本へ不満を示し次の決議案を提出する。
「在日米軍の駐留費を全額、日本が負担しない場合、
 米軍は日本からは段階的に撤退することを要求する。」

現在の日本は借金の利子さえ払えない多重債務者になってしまった。
このまま続くとあと五年ぐらいで自衛隊の練習機や練習艦の燃料代にも事欠く状態になる。
太平洋戦争の日本はABCD包囲網の海上封鎖で石油を断たれたが、
今回は財政(借金)で締め上げられ、
現状維持ならあと5年ぐらいで軍事車両を動かす燃料がなくなる。
877名無し三等兵:04/07/08 11:44 ID:???
ざっと呼んだけど皆釣られすぎ。
都合のいい条件を並べれば都合のいい結果が出ます。ってだけじゃない。

それに仮説を提唱する側が反証を要求するのも変な話。
なんでそれにのってやってんの?
え?暇つぶしですか?
そうですか、失礼致しました。
878名無し三等兵:04/07/08 20:25 ID:NmXIanTx
>暇つぶしですか?

そんなこというな
全世界が釣られているんだぞ
879名無し三等兵:04/07/08 20:28 ID:???
>>878
プッ
880名無し三等兵:04/07/08 23:43 ID:???
>>877
ざっと「呼」んだだけだから、散々外出だって気付かんかったんか?
881名無し三等兵:04/07/09 00:11 ID:Oo3Nmb/Z
ほんと、パクス・デモクラティア
完璧に論破されてるわ
882俄将軍:04/07/09 00:29 ID:???
相手にされないかもしれませんが、世界史板などから、募集してみるという
のは、どのようなものでしょうか。

民主化した中東各国が、反イスラエルで行動する可能性を考えると、イスラエ
ルは、「民主化」を、どう判断しているのか、関心がないこともないのです
が、スレ違いでもあり。
883勿忘草 ◆MisuzuBPIA :04/07/10 22:33 ID:L7QFeto/
>>871
平和の理由を一つの国家の体制、そして個人に還元するのは
カント的な平和論の特徴です。
すでに平和的な国家の連合によって、世界平和が築き上げられるというわけです。
「まず自分達が武器を積極的に放棄しよう」とするタイプの平和主義者は
基本的にこの考えに則っての事でしょう。

一方本スレで話題となっている民主平和論は
平和を個々の国家の体制まで還元せず
国家間の関係の中に還元しているのでしょう。
イラクやアフガニスタンにおける、米国主導の一連の解放戦争は
その意味では矛盾はしていないのです。
884名無し三等兵:04/07/10 22:41 ID:???
>>882
閣下、とりあえずイラクあたりが民主化して行く過程を、適当に想定していってみてはどうでしょう?
イスラエルの未来を民主主義との関連であぶりだせるかもしれません。
885俄将軍
スレッドジャッカーのようで、心苦しく、>>689 にも返信していないわけで
すが、とりあえずということで。

>>884
湾岸戦争前のイラクと、現在のイラクの軍事力では、比較にならないわけで、
仮に、イラクの民主化が進展したとしても、新生イラクは、イスラエルの
脅威になりうるほど、軍事力を整備できるかといえば、怪しく。

イスラエル経済も、苦しく、国際司法裁判所から、分離フェンスを国際法違反
とする勧告がでましたが、米国により、イスラエルの脅威を排除した後で、
イスラエルにとって、望ましい「平和的解決」がなされるのか。

予想以上の反米、反イスラエル感情によって、全てが裏目にでてしまい、イス
ラエルの国内事情によって、経済、水問題など、状況が悪化する可能性が、
高い気もしますが、時間は、イスラエルに、不利に働きそうですし。