1 :
怒 ◆Angry79k/. :
潜るまで待とう!(^Д^)ゴルァ!!!
(´∀`)ラg
n,,,,,,n
ミミミヾミ゙::::・::::::・ヽ <糞スレずさーーーーw
ミミヾ/ゝ;;;;;;●;;) (´´
ミミヾ|::( ´Д`) (´⌒(´
⊂ミミミl|::(つ;;;;;;;;ミ つ ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
さて、オマエらに質問だぁ!
とりあえず完結するまで 毎日更新する予定だが、1日どれぐらいの量が読みやすいのだ?
10か20か30かぁ?
リクエストに応えるぞ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
10〜15ぐらいだと読みやすいけど
書いている本人が書きたい量だけ書けばいいと思うぽ
>>7 おおっ、心優しいレスで ハッピ−な私なのだが 私は人の為に書いている!
であるから、広く意見を応募したいのだが オマエのレスにも感動した!(TДT)ゴルァ!!!
よって予定を繰り上げる(TДT)ゴルァ!!!
7よ、アリガトウーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!
↑なんだか内容が 予告負けしてしまうような気がしてきたぞ!(TДT)ゴルァ!!!
それにしても反応が無いな〜
いいのかな? 始めちゃうぞ?
よって今夜からスタ−トする
希望要望があればタイムリミットはそれまでだ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
それでは 平日にも関わらず早い時間にウチにいるので・・・
行くぞーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
ラ( ゚∀゚)gの大冒険 番外編 4 「永遠の微笑」
序章
「さ〜て、今日は〜♪(^0^)
キラウエア火山までサイクリングして〜♪(^0^)
その後はバイナップル畑に行って、お腹イッパイ食べるんだぁ〜♪(^0^)」
風が気持ちイィ、南国特有の空気が私の頬を流れて行く
やはりハワイに来て良か・・・
んっ?!
バラバラバラ!
ヘリコプタ−・・・?
こっちに向かって来る・・・?
バラバラバラバラバラバラバラバラバラ!
そっ、そして、私の上空10mでホバリングした
なっ、何か起こるの〜?♪(T-T)
『おぉ、やっと見つけたぞ、み-たん!(^Д^)ゴルァ!!!』
怒たんだぁ〜?♪(◎0◎)
「どっ、どうしたの怒たん?
ラッキ−は倒したんでしょ?」
『ラッキ−はな!
それよりも今、銀河の中心で とても面白い・・・』
「みっ、み-たん、逃げるんだぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『・・・(゚-゚#)』
ドゴォッ!
「ぐぇっ!(@Д@)ゴルァ!!!」
いっ、今のはペコちゃんの悲鳴 ?
すっ、すると・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
『何か聞こえたかな〜? (^Д^)ゴルァ!!!
タダの空耳だよ〜』
わわわわわわわわわたしは、自転車のペダルに思い切り体重を掛け
ロケット・ダッシュをした〜♪(T0T)
『ありゃ?
困ったお嬢さんだな〜(^Д^)ゴルァ!!!
人工芝よ・・・・・・・行け・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
「うぅっ!(TДT)ゴルァ!!!
みっ、み-たんさん・・・ゆっ、許してください・・・(TДT)ゴルァ!!!」
突然、私の目の前に人工たんが現れた
その表情は悲みに満ちている
だが、私は構わず彼の横をすり抜け・・・
!
と、思ったら10人以上の人工たんがその前に立ち塞がった!
危険信号が急速に早鐘を打ち
私は本能的に人工芝軍団に向けサイコキネシスを放つ!
どっか-ん!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!(TДT)ゴルァ!!!」
うぅっ・・・
じっ、人工たん・・・許して・・・♪(T-T)
私は 彼らは弾き飛ばしたのだが・・・
はうっ?!♪(◎0◎)
さっ、さらに、100人以上の人工たんが〜♪(T-T)
私は観念して自転車を停止させた
そして・・・
人工軍団がモーゼの十戒のように割れた
その向こうから歩いてくるのは・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル
『み-たんよ・・・何を怖がっているのだ・・・?
な〜に、軽く宇宙に行くだけだって〜(`∀´)ゴルァ!!!』
「イヤ━━━━━━━━━━━━━━ッ!!!!!!(T0T#)ゴルァ!!!(T0T#)ゴルァ!!!(T0T#)ゴルァ!!!」
『どっか-んーーーーッ!!!!!』
私は問答無用で特大のサイコキネシスを怒たんに放った
「名古屋城」ぐらいはフッ飛ばせる威力のヤツをだ
案の定、轟音と煙が立ち込め
焦げ臭い香りと 上空から砂やら小石がバラバラと降ってくる
そして・・・
巨大なクレ−タ−が残った・・・
やったぁ!♪(^0^)
怒たんを やっつけたぁ〜♪ヽ(^0^≡^0^)ノ
私は上空でホバリングしているヘリに目をやった
全員、祝福の目で 私を・・・
!
なっ、何で・・・みんな・・・悲しそうな・・・顔を・・・して・・・る・・・の・・・?♪(^0^;)
ハッ・・・?!
背後に何かの気配が・・・?♪(T-T;)
まっ、まさか・・・?♪ ((((;T0T)))ガクガクブルブル
『危ないな〜
そんなコトしたら普通の人間は死んじゃうぞ〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「ヒィィィィィィィィィィィィィィ!♪(T0T)(T0T)(T0T)」
もっ、もう1回だよ〜♪(`0´#)
「え━━━━━━━━━━━━━━い!!!!!!(T0T#)ゴルァ!!!(T0」
カ-ン!
「うげっ!(@0@)ゴルァ!!!」
『うわはははははははははっーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
私は意識を失った・・・
花の都
高速道路を抜け、国道に出る
建物が必然的に多くなり、また人も次第に増えていく
そして停車した・・・
俺の目の前には「オペラ座」の威風堂々とした姿が健在であり
空港からのバスが終点に到着したのが それで確認できた
現地の人間や観光客、相変わらずの人ゴミだ、東京と変らんぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが背の高い建物は1つもなく
石造りの街並みが妙に懐かしい・・・
『フッ・・・やはり ここに帰って来ちまったな・・・(´〜`)』
こことはフランスだ
現在 俺、ピュトワは「花の都」と呼ばれる「パリ」にいる
なぜパリにいるかと言うと、若い頃は画家を目指していたのだ
当時は勉強の為、この地に3年ほど滞在していた
諸事情により、その道に進むのをやめるコトにしたのだが
あの時は引き止められて大変だったな〜
天才画家だの、「ミケランジェロ」の再来だと言われてたし
誰もが21世紀を代表する芸術家として 俺に期待していたのだから・・・
まあ、そんなコトはどうでもイィ・・・
そして現在、この地にいられる最大の理由は・・・
『なっ、なに〜?
へっ、平和条約が結ばれた〜? (TДT)ゴルァ!!!』
怒に拉致され
無理矢理 宇宙船のドックに監禁されていたのだが
出発間際の突然の通信が我々を救った
星間戦争が停戦になり、平和条約が結ばれたというのだ
『そっ、そんな・・・(ToT)コリァ!』
お姫様を救おうとして、気合が入りまくっていた怒にはタマらない
抜け殻と化し、呆けるヤツなのだが・・・
『 ・・・・・・・・・・。
ぐふ・・・
ぐふふふふ・・・
こっ、こうなったら・・・行くだけ行って・・・騒ぎを起こしてやる・・・(`∀´)ゴルァ!!!
オマエら出撃の準備だぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
ぐわはははははははははっーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
カ-ン!
『うげっ!(@Д@)ゴルァ!!!』
「みんな逃げろーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
という脱出劇があったのだが
今更 怒も追ってこまい・・・
そこで俺は休暇も兼ねて 懐かしいパリに舞い戻って来たのだ
その後、やはりバスを乗り継いである街に降り立った
華やかな「ルーブル美術館」の裏手だが、下町の印象が色濃く残っている
「変わってないな〜」
街の歴史としては80〜90年という所だろう
元々「ルーブル美術館」の観光の宿として栄えた街だ
しかし大手や外資系のホテルが隣接している現在では 影は薄い
殆どの宿は廃業し、別の職業に付いているのだろう
だが俺は微かな希望を元に、記憶のある道をたどった
そして・・・あった・・・
「ビストロ・ラフィット」が・・・
俺は逸る胸を押さえつつ 扉を開いた
その瞬間に鼻腔を抜けるイィ香りが広がり 食欲が増大する
閑静な街なのにココだけは違う
いつも お客に満ち溢れ、その活気はまるで戦場のようだ
外観、内装、装飾品、イスやテ−ブル
当時と一緒だ・・・何も変わっていない・・・
しかし1つだけ大きく変っていたモノがあった
そして それは俺に向かって大きな罵声を投げかける!
あまりの多忙に、少々気が立っているようだ
「1人?! だったらカウタ−に座ってくれる? (゚Д゚#)ゴルァ!!!
水はセルフ・・・」
フッ・・・相変わらずだな・・・(´〜`)
俺は向こうっ気の強そうなウェ−トレスに 無言で親指を1本立て
そして・・・ウインクした・・・
「えっ・・・?!(◎o◎)
まっ、まさか・・・ぴゅ、ピュトワさん・・・?
でっ、でも、何で・・・?」
『久しぶりだな、デュケム!(^Д^)ゴルァ!!!
それにしても大きくなっ・・・』
「ぴゅ、ピュトワさんーーーーッ!!!!!(T0T)」
彼女が俺の首に腕を回し抱きついてきた
確か今年で20歳のはずだ、7年ぶりになるかな?
それにしてもデカくなったモンだ
当時は中学生だったからな〜
そっ、そして、胸のボリュ−ム感がその歴史を物語っている
そっ、育った・・・(@Д@)ゴルァ!!!
「なっ、何だと、ピュトワがどうしたって?」
思わず厨房からシェフが飛び出して来た
ココのシェフ権オ−ナ−である、ラフィット氏が・・・
「むおっ? おっ、おのれピュトワか? (◎Д◎)!
どうだワインは飲めるようになったのかぁ? (゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『相変らずですよ、親父さん!(^Д^)ゴルァ!!!』
「フランスの楽しみを半分以上を捨てているのだぞ、分かってるのかぁ?!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが・・・
よく帰ってきたーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『しばらく厄介になる、俺の部屋って残ってるかい? (^Д^)ゴルァ!!!』
「当たり前だ、当時のまんまだぁ!(TДT)ゴルァ!!!」
俺は故郷に帰った気分だった・・・
華の都
『 ・・・・・・・・・・。
ぐふ・・・
ぐふふふふ・・・
こっ、こうなったら・・・行くだけ行って・・・騒ぎを起こしてやる・・・(`∀´)ゴルァ!!!
オマエら出撃の準備だぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
ぐわはははははははははっーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
カ-ン!
『うげっ!(@Д@)ゴルァ!!!』
「みんな逃げろーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『にっ、逃がすかぁぁぁ!(@Д@)ゴルァ!!!』
シュルシュルシュルシュル!
ビシッ!
「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!(TДT)ゴルァ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!(TДT)ゴルァ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ?!(TДT)ゴルァ!!!」
じっ、人工たん、ペコちゃん、風肴たん?!
3人が怒たんに捕まった、助けなけれ・・・
!
『なっ、何をしてるんだ、逃げるぞ みーたん!』
「ぴゅ、ピュトたん?!
だっ、だって! だって〜♪(T-T)」
『諦めろ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(T0T)」
ガバッ!
ハアハアハ・・・♪(T0T)
私はシ−トから跳ね起きた、またあの夢だ
今頃、あの3人はどうしているのかしら・・・
その後、脱出した何人かだったのだが、しばらくは身を隠した方が良いとの結論に達する
そして、みんなは世界各地に旅立って行った
まあ、今となっては怒たんも追ってこないだろうし
みんなも普通の生活にもどっているだろう
でも 私は休暇をとるコトにした
そしてイタリアは「フィレンッエ」に向かう途中だ
やがて列車は減速したと思うと 停車した、どうやら到着したらしい
「サンタ・マリア・ノヴェラ」駅に!
私は改札を抜け、駅の外に出る
そこには懐かしい光景が広がっ・・・
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!
その時、凍てつく風が私を吹きさらす
ひえ〜♪(T0T)
いくらイタリアが地中海に面しているとはいえ
ここ「フィレンッエ」の緯度は高い、オマケに今は2月・・・
本当は暖かい「南の島」が良かったんだけど
自分を見つめ直すのには、やはり少々寒い所の方がよいのだろう
「南の島」では・・・
遊んでしまう・・・♪(@0@)
ここ最近の私の身には色々なコトが起こった
前のシリ−ズでは 生死をさ迷い、複雑な精神状態に追い込まれたし
オマケに怒たんには追い掛け回され、今でも悪夢を見る
自分がよく解らなくなってしまったのが現状だ
こんな時には昔の自分・・・
夢中になって、何かに打ち込んでいた「自分の時間」を辿ってみようよかな・・・
そして・・・
私は戻って来たんだわ
「華の都」と呼ばれる「フィレンッエ」に!
私は逸る足で、真っ先に ある所に向かった
その目的地の途中には、14世紀からのイタリア建築が今でも健在だ
世界最美と言われる「ドゥオモ(寺院)」を抜け
当時、国王が威厳と権力を振るっていたのだろう
「ヴェッキオ宮殿」が威風堂々とその姿を現す
そしてイタリア美術の粋を集めた「ウフィッィ美術館」が・・・・・・・あっ、あれっ?
随分と人が多いな?
どうやら閉館してるみたいだぞ、改築かな・・・?
まあ、そんなのは後回しだ!
やがて道が終わって「アルノ川」に直面する!
私は迷わず川の上流、右手の方向を見た
その視界の中には、夕映えを遮るように そのシルエットだけなのだが・・・
中世の町並みに溶け込み、数百年前から変わらず建たづんでいるのだろう
「ヴェッキオ橋」が悠然とその姿を現した
昔のまんまだ・・・
私が1番好きで 気に入っている風景だ
本当はもう少し見ていたかったのだが、本来の目的地ではない
今度は「ヴェッキオ橋」とは反対に、川沿いの道を左方向に歩く
すると歩みを進めるに従って
ある音楽と、叱咤の声が増していくのが分かった
相変わらず、やってるな〜♪(^0^)
そして「アルノ川」に面した、石造りの建物の前に立ち・・・
扉を開いた!
!
強〜烈な、カンツォーネの音楽が私の全身を打った
さらに生徒であろう 若い子たちが汗を流し レッスンに励んでいる光景も飛び込んでくる
そして・・・
馬の叫びのような大声が私に浴びせ掛けられた!
「練習中よ、用事があるのなら後にして!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
それに今は 練習生の募集はやってないの
次のオ−ディションは半年後、その時・・・ま・・・で・・・・・・・!
みっ、み-たんなの・・・? (◎o◎)」
『お久しぶりです、ロマネ先生〜♪(^0^)』
「よっ、よく帰ってきましたね・・・
噂は聞いています、立派になって・・・(TДT)」
背後の生徒たちの動きも止まった、ざわめきと・・・
「み-たん」よ・・・
えっ、あの「赤い彗星」の?
の、声が口々に聞こえてくる、私は大注目されていた
確かに、ここの生徒たちはカンツォーネ!
いわゆるオペラの女優を目指しているのだろうが
私の名前ぐらいは知っているのだろう
そう・・・
私は現在、世界でも有数のフラメンコ・ダンサ−
「赤い彗星の みーたん」と呼ばれている
別にジオン軍の所属じゃないけど・・・♪(@0@)
昔、とは言っても 3年ほど前なんだけど
フラメンコにもカンツォーネが応用できないかと
ここイタリアはロマネ先生の元で修行していた経緯がある
『せっ、先生・・・♪(ToT)』
私は彼女との再会で感無量となった・・・♪(T-T)
フランス パリ
「う〜ん・・・(@Д@)ゴルァ!!!」
二日酔いで迎える朝は、日本でもフランスでも変わらない
んっ?!
時計を見たら1時過ぎだぞ・・・もっ、もはや朝ではない・・・(TДT)ゴルァ!!!
きょ、強烈な頭痛と吐き気がする〜(@Д@)ゴルァ!!!
昨晩はラフィットの親父が店を閉めてから
俺の帰省祝いと言って・・・帰省じゃないんだけど・・・
俺も顔なじみの近所の住人を招待して、祝いの宴を催してくれた
懐かしい面々もいて嬉しかったのだが・・・親父が・・・
「よしテストだ!
どれだけオマエがワインを飲めるようになったかを これから見る!(`∀´)ゴルァ!!!
さあ、飲め!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
俺の目の前にはグラスが幾つも並べられた
そして波々とワインが注がれる
ひょえ〜(TДT)ゴルァ!!!
まあ飲んで飲めないコトはないのだが、如何せん飲みつけない酒だ
特に「赤ワイン」は「ジン」と並んで悪良いするワースト1だ
前に怒とワインを飲んだのだが、俺はすぐにヘロヘロになる
怒はケロっとして次のボトルを頼んでいたのだが・・・
逆に俺が日本酒をバリバリ飲んでいたら、怒がヘロヘロになった
同じぐらいアルコ−ルには強いのだが、この辺が不思議なモノだ?
だが、ここに集まった人間は 全て俺の帰りを祝ってくれている人々なのだ
しかも、ワインの御当地フランス・・・
一抹の不安が胸を過ぎったのだが・・・
え〜い、逝っちゃえ〜(゚Д゚#)ゴルァ!!!
後は楽だった・・・
バカ騒ぎの、狂乱の宴・・・
歌を歌いだす者や、訳の分からんモノが宙を舞い
「次の酒持って来い!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」の声が鳴り響く
断片的な記憶の中ではデュケムがブリブリ怒っているのも見えるし・・・
の、結果がコレだ
だが、どうなってしまうのか判っているのにも関わらず 止められない
あぁ・・・
「酒飲み」の謎の解明は、22世紀に持ち越されるのだろうか・・・? (@Д@)ゴルァ!!!
コンコン!
と、バカなことを考えている所にノックがあった
『どうぞ・・・』
ガチャ!
「いつまで寝てるのピュトワさ・・・」
デュケムが額に(゚Д゚#)マークを引っさげ、怒鳴り散らす!!!
・・・・のかと思ったら違った
俺を一目見た瞬間にクルっと後ろを向いてしまったのだ
・・・・???
「ふっ、服ぐらい着なさいよ!
風邪 引くわよ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
そういえばトランクス一枚だった・・・
このコも男を意識する年頃になったか?
出合った時は中学生だったのにな〜
『ところで何か用か? そして親父さんは?』
「お父さんは 朝一で厨房に入っているわよ
誰かさんと違ってね!」
うげっ!(TДT)ゴルァ!!!
かっ、返す言葉がない・・・
「それから朝食・・・じゃない、昼食が出来てるから すぐに食べて!
いつまで経っても厨房が片付かないでしょ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
彼女は突如、地中海に現れた熱帯性低気圧の如く まくし立て
階段を下りて行った
ふう・・・相変わらず気が強い
でも・・・jまあまあ女になったかな・・・
いっ、イカン・・・
彼女は妹のように想っていたのだ
ヨコシマな考えはよそう!
と、シャッに腕を通しながら俺は階段を下りて行った
店内に客はいない
そう言えば 昼の営業は1時半までだから、全員帰ったのだろう
そしてカウンタ−には一人前の食事が並べられている
俺はそこのイスに無言で座り、カウンタ−越しの親父に一言・・・
『まっ、まず・・・水をくれ・・・(@Д@)ゴルァ!!!』
ハッキリ言って食欲 0 だ・・・
久しぶりのパリなのに、あぁ・・・情けない・・・(TДT)ゴルァ!!!
「相変わらず、オマエさんは ワインがダメだな〜
今夜はギネスでも仕入れといてやるから・・・」
『たっ、頼む・・・(@Д@)ゴルァ!!!』
「ところでパリには何しに来たんだ
仕事か?」
『いいや、観光を兼ねた休暇!』
「そうか、てっきりワシは
オマエが また美術の道に帰って来たと思っていたのだが?」
『そのつもりは無いよ・・・』
「う〜ん・・・惜しい・・・
オマエが帰った後も大変だったんだぞ
フランス政府の美術管理局からも、日っきり無しに連絡があり
大手の企業からもオマエの行方について随分と問い合わせがあったモンだ」
『ふん・・・』
「ところでピュトワさんは今、何の仕事をしているの?」
俺と親父の会話を興味深そうに聞いていたデュケムが口を挟んできた
話題に加わりたくて仕方がない、といった感じだ
『今は「ルア−」や「フライ」のデザインをしている
釣りの雑誌にコラムも書いているし、本も何冊か出しているかな〜』
「でっ、デザインはともかく、美術と全然関係がないじゃない? (◎o◎)」
『これでも業界では有名なんだぞ!
それに人の人生なんて予測不可能だしな・・・』
「勿体ない・・・
天才画家とか「ミケランジェロ」の再来と言われた人がね〜
!
そっ、それよりも見てくれる、ピュトワさん?
私の絵を!
ブランクがあるとはいえ、美術の感性は衰えていないでしょ?」
『へ〜、デュケムも絵を描くように・・・・・・・むっ?!』
昨晩は気が付かなかったのだが、右手の壁に1枚の油絵が掛けられていた
こっ、これは・・・?
「実はピュトワさんに感化されたのもあるんだけど
6年前から絵を書き始めたの
現在は この店の仕込みと昼を手伝って
夜には美大に通ってるんだけど、将来は画家志望よ
そして去年描いたんだけど
この絵がフランスで1番権威のあるコンク−ルで「特選」になっちゃった
もう10年も「特選」は出てなかったらしいんだけど」
俺は思わずイスから立ち上がり、その絵に向かった
単なる人物画で、技術的にも劣る所が何箇所か見受けられるのだが・・・
すっ、凄い・・・
技術を補って、さらに有り余るほどの感性と雰囲気が この絵からは感じられる
そして「特選」を取ったというのは彼女の将来性も兼ねての意味だろう
とんでもない大物になるぞ、彼女は・・・
さすがフランス美術会、見る目は確かだ!
『大したモンだ!』
俺は素直に感想を述べた
彼女の目が嬉しさで輝いている
「ほほほほほほ本当?!♪(◎o◎)」
『あぁ、世界中の どの美術館でもVIP扱いされると思うし
オ-クションに架けたら相当な高値が付くと思うぞ!』
「やったぁ〜♪(^0^)
ピュトワさんが言うんだったら間違い無い〜
お父さん、これからは楽な暮らしをさせてあげるよ!」
「ふん、ワシはどんなに金があろうとも
この店は閉めないし、死ぬまで今の仕事を続けるつもりだぁ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
親父の意見も もっともだな
元々フランスでも、5本の指に入る「3ッ星レストラン」のシェフだったらしいが
それを突然辞めて今の店を始めた
シェフと言うより根っからの職人なのだろう
一生厨房で怒鳴り散らしているに違いない・・・
「それから、ある企業が私の勉強にもなるだろうから
イタリアに来ないかと言うのね
なんでも来週に「ルネッサンス展」を開くらしいの
だから世界中の、当時の作品が集められるんだって
それの手伝いと修復という仕事なんだけど・・・」
『あぁ、行ってくるとイィだろう
多くの作品を観るのは感性も磨けるし、特にあの時代は得る物が多いと思うぞ!(^Д^)ゴルァ!!!』
「明後日からなんだ、楽しみ〜♪(^0^)」
フッ・・・
喜ぶ様は やはりまだ子供だ
とてもこの絵を描いた同一人物だとは思えない
「さて、ピュトワさん
これから行くんでしょう?」
『まあね・・・』
「私も付き合ってあげるよ〜♪(^0^)」
『イィよ、片付けもあるし、これから学校なんだろ?』
「学校は冬休み、片付けは・・・ お父さんお願いね〜♪(^0^)」
親父も・・・「仕方ない・・・(´〜`)」
という感じで苦笑いしている
まあイィか・・・
そして しばらくして俺と彼女は店を出た
それにしても・・・
目的地までは歩いて5分足らずなのだが
その間に俺は彼女の質問攻めに襲われる
今まで何をやっていたのか?
彼女は? 住まいは? 病気はしなかったのか? etc、etc・・
あぁ、騒さくて敵わない!(@Д@)ゴルァ!!!
それにしてもよく喋る
まあ、久しぶりに兄が帰って来たような気分になって
有頂天になっているのだろう・・・
と思ったら、意外な言葉が彼女の口から飛び出した
それは ある階段の1番高い場所で、この辺りの風景が見渡せる場所だった
当時は俺の好きな場所の1つでもあり
幼い彼女を連れてよく来ていた場所でもある
「ピュトワさん、この場所でのコト覚えてる?」
『何をだ・・・?』
「大きくなったら私を お嫁さんにしてくれるって言ったコトを・・・」
『ほえっ?!(゚ 〇 ゚;)ゴルァ!!!』
「おっ、覚えていないの?!」
『そっ、そんなコト言ったか〜? (@Д@)ゴルァ!!!』
「ひっ、ヒドイ・・・
私は1日だって忘れたことが・・・うぅっ!(T0T)」
『いっ、いや・・・そっ、その・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(`Д´#)ゴルァ!!!」
ドォゴォッ!!!
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!』
かっ、彼女の「ミルコ・クロコップ」ばりのハイ・キックが俺の右側頭部に炸裂した
思わず両膝を付き・・・そして・・・前のめりに・・・倒れた・・・(@Д@)ゴルァ!!!
そして彼女は大魔人の如く 怒りのオ−ラを発しながら、ズンズンと歩いて行く
こっ、これからは言葉を選ぼう・・・(@Д@)ゴルァ!!!
その後、何とか彼女の機嫌をなだめて我々は目的の場所に到着する
「ルーブル美術館」だ・・・
フランスが世界に誇る巨大美術館であり
その規模はイギリスの「大英博物館」に次ぐとも言われている
http://www.louvre.or.jp/ パリ滞在当時はよく通ったモノだ
何とか前世の天才達の技術、感性、を盗もうと 必死になっていた時期があった
その中でも1番多く通ったのが・・・
俺は7年ぶりになるのだろうか?
御馴染みの通路を抜け、階段を上がり、1つの部屋の扉を潜った
そして、その絵画の目の前に立つ
「ルネッサンス時代」の巨星、史上最大の芸術家でもあり
晩年は科学者としても活躍した「レオナルド・ダ・ビンチ」の手がけた作品・・・
「世界最高の美女」、「永遠の微笑」、「魔性の絵画」・・・
そして・・・「謎の微笑」・・・
誉め言葉、賛称、研究題材にされた数などはキリが無い
誰もが知ってる 世界で一番有名な絵画であり
「謎の微笑」を讃えた美女!
そう・・・
「モナ・リザ」が俺の前で微笑んでいた・・・
http://sunsite.sut.ac.jp/wm/paint/auth/vinci/joconde/joconde.jpg 「私も子供の頃から見てるけど、凄いよね・・・この絵は・・・
実際に目の当たりにすると解るんだけど、本物だけが持つ 存在感と言うか、迫力!
作者の意思みたいなモノが伝わってくる
そういう意味では、この「ルーブル美術館」の中でも最高じゃないかな?
絵に興味が無い人でも解るでしょう
まあ、こんなことピュトワさんに言っても 仏に説法か・・・?
でもイタリアから帰って来てからチョット精彩が無いのよね〜
修復か洗浄でもしたのかしら・・・?」
『イタリア?』
「今度、私も行くと行っていた
『ルネッサンス展』を開催する『ウヒィッィ美術館』に貸し出しされていたの
『ウヒィッィ』側としては
この『ル−ブル美術館』の全ての その時代の作品の貸し出しを要請したらしいんだけど
すると『ル−ブル』側としては困ってしまうわよね〜
その時代の作品が一時期とはいえ1つも無くなってしまうのだから
しかし『ウヒィッィ』側の要求は強固だったというのが噂になっている
なんでもイタリア政府からも、相当なテコ入れがあったらしいし
ある財団からも その為の莫大な寄付があったと聞いたわよ
こんな事は初めてんなんじゃないかな〜?
そして遂に『ル−ブル』が折れた、唯一つの条件をつけてね
『モナ・リザ』だけは出展させない!
その代わりに、『ルネッサンス展』の前振りとして
事前の貸し出しはする
『ウヒィッィ』は渋々その条件を飲んで、1週間の展示を行う
そして2週間前に帰って来た、というのが経緯ね!
んっ?!
どうしたのピュトワさん、怖い顔して・・・?」
『帰るぞ・・・』
「なっ、なに怒ってるのよ?
それに来たばかりじゃない!」
俺の中で何かが引っかかっていた
7年ぶりとはいえ1番多くの事を学んだ「モナ・リザ」だ
タッチや配色、配置やクラック(ヒビ割れ)、伝わってくる存在感、迫力!
全て解っている
この「モナ・リザ」は本物だ、間違い無い!
天下の「ル−ブル美術館」の鑑定士や、専属の修復画家の目を欺くのも不可能だろう
俺は「モナ・リザ」に背を向け歩き出す
やはりデュケムの怒る声が背後から聞こえるが、無視をした
今の俺では、まだ昨夜のアルコ−ルが残っている
抜けてから また出直しだ!
しかし・・・
あの「モナ・リサ」は本物であるが・・・
絶対に本物ではない!!!
イタリア フィレンッェ
その夜はロマネ先生の家に招かれた
その前に どこかホテルの予約をしようと思ったのだけど、彼女は必要ないと言う
「ダンナとは3年前に別れたのよ
だから部屋は余っている、好きなだけ滞在しなさい!」
との言葉に私は甘えた
そして今は食後でくつろいでいる
私たちの話は尽きなかった
「では、今はフラメンコの仕事は休んでいるというのね?」
『はい、何だかんだで忙しいし
冬場には どうしても調子が出ないんです」
「随分と贅沢な話ね、身体的には問題がないんでしょう?
今度はメンタルな部分を鍛えてあげましょうか? (`∀´)」
『いっ、いや・・・その・・・』
彼女は厳しくて有名だ、私は話題を変えた〜♪(T-T)
『それにしても先生は
まだ現役でも充分にやっていけると思うんですが?
復帰の予定は無いんですか?』
「ないわね〜」
元々彼女は、イタリアでも1,2位を争う ブロのオペラ女優だったのだが
30歳を過ぎてから突然、引退表明をした
業界は騒然となったんだけど、彼女は誰にも真相を明かさなかった
以後は、後進の指導に当っている
あぁ、勿体ない・・・
モノ凄い美人でスタイル抜群、色気の塊のような人で 現在まだ33歳だ
怒たんに会わせたら、一発でメロメロになるだろう
「私は今の後進の指導が気に入っているし
若い子がどんどん成長している姿を見るのが好きなの
そういう意味では、み-たん!
アナタが1番優秀な生徒だったかしら・・・」
『そっ、そんなコトはないでしょう〜』
「私はウソは言いません
それにね、今からでもオペラの道に進む気はない?」
『う〜ん・・・
チョット、それは・・・』
「惜しいわ〜、実に惜しい・・・
世界最高のオペラ女優になれる才能があるんだけど・・・」
『まあ、優秀な生徒さんがイッパイいるみたいだし
先生が世界最高のオペラ女優を育てるのを期待してます〜♪(^0^)』
「う〜ん・・・仕方がないわね〜」
『それよりも離婚したと聞きましたけど
再婚の予定は無いのですか?』
「なかなか、コレは?!
って、男が現れなくてね〜」
『そんなコトはないでしょう』
「前のダンナは、確かに誠実で真面目な男だったんけど
私の個人的な好みはとは違っていた
もっと、こう、「宇宙」や「魔法の国」とかで暴れまくるような
ワイルドな男がイィのよ!
そんな人 知らない?」
『しししししししししし知りません〜♪(T0T)』
しょ、紹介する訳にはいけない・・・
ワイルドにも程がある・・・(((( ;T0T)))ガクガクブルブル
「さて、もうイィ時間だから寝ましょうか
私は明日もレッスンがあるから昼間は付き合えないんだけど・・・」
『フィレンッエには1年以上滞在してたんですから 大丈夫ですよ
明日は久しぶりに市内観光でもしてます〜♪(^0^)』
「それもそうね!
でも『ウフィッイ−美術館』の辺りは注意しなさい
何でも来週から、世界でも最大規模の「ルネッサンス展」が開かれるの
現在は世界中から絵画や美術品が集まっている最中であり
準備や警備で殺気だってる
不信な動きや騒ぎを起こすと 一発で拘束されるわよ
そして、どういう理由や政治的な力が働いたかは不明なんだけど
今回は自国の至宝とも言われる美術品の数々が異例で出展される
だから怖いのが それを守る各国のSP・・・
いちいちイタリア警察や政府の処置などは絶対に待たない
問答無用でナイフや銃を向けられるたろうし
ヘタをすると、そのまま「アルノ川」に浮かぶことになる・・・
怖いわね〜(((( ;TДT)))ガクガクブルブル 」
『怖い・・・?』
えっ、ナイフや銃だけ・・・?
攻撃魔法やミサイルは・・・?
・・・。
いっ、いけない!
私の中の感覚が狂っている〜♪(@0@)
怒たんのバカーーーーッ!!!!!(T0T)(T0T)(T0T)
翌日・・・
今、私は「ドォオモ」の最上階にいる
世界で一番美しいと言われる寺院だ
その芸術性の高い外観、そして外装には色とりどりの大理石で埋め尽くされ
見る者を圧倒する
私も初めて見た時には 空いた口が塞がらなかった
でも、それよりも美しいのが
目の前に広がっている、一面のレンガ色の屋根とフィレンッエの街並だ
さすがに吹きさらしで風が強く寒いのだが、気分だけはイィ!
ここに登るのも久しぶりになる
練習がキツイ時や 悩んでいる時には、決まってこの場所で自分を見つめ直したモノだ
というより この風景が私の全てを相殺してくれる?
いや、同化・・・?
やがて地上に下りた時には
気分一新、スッキリした気分にさせてくれる場所・・・
今回、この「フィレンツェ」向かった最大の理由であり
私の中のモヤモヤした物を洗い流してくれると思ったのだ
来て良かった・・・
まだ全部がフッ切れた訳ではないけどね・・・
明日も来よう〜っと!♪(^0^)
グ〜〜〜ッ!
ハッ・・・!
いっ、今の誰にも聞かれなかったでしょうね? ヽ(T0T;≡T0T;)ノ
こっ、この最上階はお気に入りなんだけど・・・
お腹が減るの〜♪(T0T)
なっ、何で階段しかないのよ?!♪(`0´#)
確かに400年前に、エスカレタ-やエレベタ-があったら不気味だけど
こっ、これはキツい・・・♪(@0@)
あぁ・・・これから下りるのが憂鬱だ・・・
まあイィか!
後で「ペンネ」の大盛りを食べちゃお〜っと〜♪(^0^)
そして〜マ−ケットに行って〜
ベッキオ橋のお店で、金細工のアクセサリ-を買って〜
「フェラガモ」の本店に行くんだぁ〜♪(^0^)
私はルンルン気分で階段を下りた
途中の窓からは「ウフィッイ−美術館」が見え隠れする
イタリア美術の粋を集めた巨大美術館だ
http://www.vicus.it/Giapponese/Firenze/monumenti/Uffizzi.htm 本当は「ウフィッイ−」にも寄りたかったのだけど
現在は来週の「ルネッサンス展」の準備で閉館中となっている
「ドォオモ」に来る時に横を通過したのだが
もの凄い警備とセキュリティ-が見て取れた
何しろ異例の美術品が世界中から集まるというのだ
それを守る警備員や、一般人に紛れ込んでいるSPの数が半端ではない
そして関係者は殺気立っている
「あ〜あ、フレスコ画とか見たかったんだけどな〜♪(`0´)」
でも来週から「ルネッサンス展」の開催だから、その時に期待しよう
それよりも〜「ペンネ」が私を待っている〜♪(^0^)
と、その時 私の目の前に
窓から身を乗り出し 外に出ようとする人影が飛び込んで来た
なっ、なになに、何なのあの人は〜?♪(T-T)
まっ、まさか、「ルネッサンス展」を狙うテロリスト?
いっ、いや、自殺かも?
確かに地上まで15mはある!
どちらにしても止めなければ!!!♪(`0´)
私は早足で階段を駆け下りた
だが不信な人物は窓の外に消える?
やっ、やっぱり自殺〜?♪(T0T)
その行為に 気が動転した私は、窓の直前で足を絡ませてしまったのだ
バリン!
そして勢い余ってガラスを突き破り
窓の外に放りだされる! (み-たんなら本当にやりそうで怖い・・・(TДT)ゴルァ!!!)
ひょえ〜、死ぬ死ぬ死ぬ〜♪(@0@)
ドン!
と、思ったら中二階の屋根だった
あぁ・・・良かっ・・・・・・くない!
屋根には傾斜が付いている、勢いが付いた私はそのまま転がって行く
このままでは地上に激突だ
めっ、目が回るよ〜♪(@0@)
回転しながらも私の目には、先ほどの不信人物が映った
「!!!(◎Д◎)」
呆然としながら私の転がる様を見いてる
そりゃ そうだろう・・・
突然、窓を突き破って屋根を転がって行く人間を見たら
ビックリ仰天するに決まっている
あぁ・・・恥ずかしい・・・♪(T0T)
そっ、そんなコトより自分の身の安全を〜♪(T0T)
今回は、平和で普通の休暇にしたかったから、使いたくなかったんだけど
仕方がない・・・サイコキネシスで!
と、その時 あの不信人物が動いた
転がる私に駆け寄り ダイブして飛びつく、止めてくれるの?!
その突然の行為に私の気が行ってしまったのだ
精神の集中が一瞬遅れてしまう
そして、私たちは 絡まり合いながら宙に放り出された
え〜い!♪(`0´)
ドン!
なっ、何とか地上寸前でサイコキネシスを発動させたのだけど
全ての落下エネルギ−の緩和はできなかった
かなりのダメ−ジが・・・
あれ?
痛くないよ・・・?
「痛てててて・・・」
不信人物が私の下にいた
そうか・・・かばってくれたんだ・・・・
「だっ、大丈夫か君・・・? (@Д@)」
『はっ、はい・・・♪(T-T)』
「それにしても君は何をしたかったんだ?」
『いっ、いや、アナタが「ルネッサンス展」を狙うテロリストか
自殺志願者かと思って・・・』
「それで私を止めようと?」
『 ・・・。』
彼は懐から1枚のカ−ドらしきモノを取り出した
そして私の顔の前に突き出す
「ウフィッイ−美術館 統括美術鑑定士 ピノ・グリ−ジョ」
とあった・・・
ひょえ〜美術館の人だったのね〜♪(@0@)
「今回の『ルネッサンス展』でだいぶ外部の電力を使うんだ
あの場所からはその電力システムが良く見える、それの確認だよ
万が一にも美術品に影響が無いかをね!」
『そっ、そういう理由が・・・♪(T-T)』
「痛てててて・・・
腕とアバラをやったか・・・?」
『だっ、大丈夫ですか?♪(T-T;)』
「それよりも、よくあの高さから落ちて この程度で済んだモノだ
今、美術館に集まっている フレスコ画の神様の御加護かな・・・?」
『あっ、ありがとうございます、お陰で助かりました
そっ、それよりも病院に・・・』
「いや、時間が無いんだ
夕方までに、アメリカからの荷物の搬入と鑑定をしなければ!」
『でっ、でも・・・♪(T-T)』
「よいしょっと!
それでは私は行きます
『ルネッサンス展』、楽しみにしていてください(^Д^)」
彼はヨロメキながら去って行った
そして・・・
男らしい〜♪(☆0☆)
その後、しばらくしてロマネ先生の自宅に戻った
本当は食事の用意をしなければならなかったんだけど・・・
「どうしたの み-たん、ボ−ッとして?」
『えっ、ボ−ッっとしてました?』
「日光浴してるアザラシみたいに!(`∀´)」
『ひっ、ひっど〜い♪(`0´#)』
たっ、確かにボ−ッっとしていたかもしれない
と言うより考え事だ
昼間のあの出来事が頭から離れない
「ピノ・グリ−ジョ」さんと言ったっけ?
何だか美味しそうな名前だけど・・・
今思うと、イタリア人特有の 彫りの深いイィ男だったし
あの行動力、仕事に対する真摯さ
そして何より男らしい・・・
思い出すたびに心臓が高鳴る
それにしても最近の私は気が多いな〜
こんな軽かったっけ・・・? (これはフィクションだ、怒るな みーたん!(^Д^)ゴルァ!!!)
『あっ、あの先生・・・』
「何ですか?」
『ウフィッイ−美術館の鑑定士で
ピノ・グリ−ジョさんという方を御存知で・・・』
ピンポ-ン!
その時、チャイムが鳴った
どうやらお客さんが来たらしい
私は彼女の代わりに玄関に向かい、そして扉を空けた
!
!
『えっ?!(◎o◎)』
「えっ?!(◎o◎)」
わわわわわわ私の目の前にピノさんがいるよ〜♪(◎o◎;)
『なっ、何で?』
「きっ、君の方こそ?」
こっ、これって運命〜?♪(@o@)
後で聞いた話なのだが、先生と ピノさんは古くからの友人なのだそうだ
そして今夜訪れた理由なのだが・・・
昼間は気も張っていたせいで それほどでもなかったんだけど
後になって傷んできたらしい
医者に行ったら、利き腕の手首とアバラにヒビが入っていると診断された
ピノさんは現場を離れる訳にはいかないのだけど
動きに制約ができてしまう
まず鑑定に当って、カルテを書くコトができない
雑用も多いと聞いた
そこで秘書兼、アシスタントが必要になってくる
しかし、タダでさえ「ルネッサンス展」を直前にしている美術館では人が足りない
緊急に 秘書兼、アシスタントができる人間がいないというのだ
だから生徒さんが大勢いる先生に
明日から それを頼める人間はいないか?
との依頼だった
その話を聞いた瞬間に・・・
『私がやります!♪(`0´)』
「ええっ?
でも君は観光でこの地に来たんじゃないのかい?」
『イィんです!
元々ビノさんに怪我させたのは私なんですから!♪(`0´#)』
「しかしな〜」
『誰がなんと言おうがやりますーーーーッ!!!!!♪(`Д´#)ゴルァ!!!』
「すっ、凄い気合の入りようだな・・・(◎o◎;)
う〜ん・・・
それじゃ、お願いします!」
『やったぁ〜♪(^0^)』
くっくっく・・・
明日から楽しみだわ・・・♪(`∀´)
フランス パリ
2日前にデュケムはイタリアに発って行った
例の「ルネッサンス展」の仕事の為にだ
その顔は意気揚揚で希望と夢に満ち溢れている!
う〜ん・・・
俺には もうそんな顔ができないな〜(´〜`)
そして捨てゼリフが・・・
「浮気したら許さないないからね〜!♪(`0´#)」
なっ、何で浮気になるの・・・?
だが、騒さいのがいなくなると思って、ワクワクしていたのだが・・・
見透かされてる・・・(TДT)ゴルァ!!!
も〜、ここに着いてからデュケムは俺にベッタリだ
どこに行くにも着いて来る!(TДT)ゴルァ!!!
それよりも・・・
毎日のように俺の足は「ル−ブル美術館」に向く
当然 目的は「モナ・リザ」だ
7年ぶりに見た瞬間の、あの感覚は何だったのだ?
そして今も俺の目の前で微笑んでいる美女がいる
やはり本物としか思えない
7年のブランクで鈍ったかな〜?
だが、どうしても拭い切れない疑問が・・・
と、その時・・・
「もしや・・・
ムッシュ・ピュトワでは・・・?」
『んっ? アンタは?』
「やっ、やはり、ムッシュ・ピュトワだ!(◎o◎)
私はルーブルの統括美術鑑定士です、いや お会いできて光栄ですな!(^Д^)」
まだ俺は有名なのか?
そして この鑑定士は喋りまくる・・・
昔俺が描いた絵のコトや
今度の「ルネッサンス展」では大変苦労させられただの・・・
ああイィ加減にしてくれ
俺はコイツの口を止める為にある質問を投げかけた
『最近この「モナ・リザ」がイタリアに渡ったと聞いたが?』
「ええ、ロシア・日本への展示以来、30年ぶりの海外出展になります
そして私も同行したんですけど、24時間体制の監視状態を敷きましたよ
何しろ世界の至宝ですからね〜」
『では監視の目が離れた時間はなかったのかい?』
「ある訳ないですよ!
・・・。
しっ、しかし、ムッシュ・ピュトワだから話します
今回の『ルネッサンス展』を主催する
『ピエモンテ財団』の『シャブリ氏』が、2〜3時間で良いから私邸に貸し出してくれ!
と言うのです」
『ピエモンテ財団のシャブリ・・・?
知らんな〜
で、ソイツは何で貸してくれと言うんだ、美術館に足を運べばイィだけじゃないか?』
「何でも、世界最高の美女を前に 食事がしたいんですと・・・
気持ちは分かりますけどね〜」
『それで貸したんかぃ?』
「『シャブリ氏』はこの『ル−ブル美術館』にも多大な寄付をしてくれましたし
絵画のコレクタ−としての信用もあります
館長からも 多少の無理は聞いても良い、と言われてましたので・・・』
『ふ〜ん・・・』
「しかし約束通リに、3時間後には『モナ・リザ』は無事に帰って来ましたよ
『シャブリ氏』もだいぶ喜ばれたそうです
まあ問題はないでしょう・・・
それにしても贅沢ですね〜
私もこんな美女を前に食事がしてみたいですよ!(^Д^)」
『もう1つ、最近この「モナ・リザ」に変わった事は?
洗浄や修復など?』
「過去20年、行われてません
私も毎日のように見てますが、彼女は永遠の微笑みを称えている・・・」
その後 用事があるといって 彼は去っていった
確かに『ル−ブル』の統括美術鑑定士なのだから
1流の鑑定眼を持ち合わせているのだろう、毎日見ているともいうし・・・
だが「モナ・リザ」の異変に気付いていないのか?
本物であり本物ではないのだぞ?
しかしデュケムは何かに気が付いた、恐るべき才能だと思う
しかし絶対的な経験が足りない
この「モナ・リザ」の疑問に答えられる人物と言ったら・・・
超が付く 1流の鑑定士!
それにしたって世界に2〜3人いるかどうか・・・?
う〜む・・・
!
そういやイタリアに1人いたな〜
ヤツは今頃何をやっているんだろう・・・?
その後、日も暮れて適当に飲んで帰る俺がいた
もはや「モナ・リザ」のコトなど どうでもイィ!
世界は1つ、天下泰平、本物だろうがニセモノだろうが 朝日は登るんだぁ!!!(@Д@)ゴルァ!!!
さて「ビストロ・ラフィット」も見えてきたし〜
後は爆睡だぞ〜(@Д@)ゴルァ!!!
「はっ、離しなさいよ!(TДT)ゴルァ!!!」
むっ?!
前方に女性の声と複数の人間の気配を感じた、おそらく5〜6人
女性は抵抗をしている
そして その声には聞き覚えがある、デュケムだ!(◎o◎)
俺は走った!!!
ボォコォ!!!
「うっ・・・(@Д@)」
彼女が殴り飛ばされる光景が飛び込んでくる!
きっ、貴様ら、よくも!!!(TДT#)ゴルァ!!!
『うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
怒の表情を浮かべ、雄たけびを上げる俺に ヤツらの目が向いた
だが・・・
まっ、真っ直ぐ走るれんぞ、飲みすぎだぁ?!(@Д@)ゴルァ!!!
そして転倒した・・・
ヤツらの目が点になってる
「こっ、コイツは何の為に出てきたのだろう? (◎o◎)!」・・・という目で俺を見ていた
ほっ、本当はカッコよく登場したかったんぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
ううっ!(TДT)ゴルァ!!!
そっ、そんな目で俺を見るなぁぁぁぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!
しかし、ヤツら全員が懐から銃を抜くのを見て 一気に酔いがフッ飛んだ!
思わず立ち上がり、横に飛ぶ!
プシュ! プシュ! プシュ!
むっ?!
溜息にも似た音が静かに響きわたる
どうやら銃にはサイレンサ-を装着しているようだ
コイツらタダの窃盗じゃないぞ?
ついでに その統制が取れた動きからは、かなり訓練された連中であるのも判る
何者だ?!
しかし・・・
キノやペコに比べれは、その動きは大人と子供以上の差だ
俺は鼻歌混じりで銃弾を交わしつつ ヤツラに迫った
そして今回は、平和で普通の休暇にしたかったから 使いたくなかったのだが・・・
俺はヤツら全員に特殊繊維を放った
まず銃を切り裂き、その身体を拘束する
突然の出来事に うろたえる光景が見えるが、俺は構わず電撃を放つ
雷鳴がするとマズイので特殊繊維を通してだ
全員がダウンした
な〜に、せいぜい3000ボルトだよ、死にゃ〜しないって・・・
!
そっ、そんなコトよりデュケムだ!
俺は彼女に駆け寄り、上半身を起こし 胸に抱いた
『おっ、おいデュケム、何があったんだ?!
イタリアに行っているんじゃなかったのか?!』
朦朧としているのだろう意識の中で 彼女が答えた
「ぴっ、ピエモンテ財団・・・6つのルビ−・・・
もっ、モナ・リザが・・・たっ、たくさん・・・
きっ、機械が・・・精密機械の・・・工場・・・
るっ、ルネッサンス展が・・・あぶ・・・ない・・・」
それだけ言って彼女は失神した・・・
そして、これだけ組織だった連中である
当然、彼女の身元は割れているだろから「ビストロ・ラフィット」に戻るのは危険だ
俺は彼女を抱いて別の場所に・・・
なっ、何だ、これは彼女の荷物か?
肩からストラップを通し、大事そうにしているバックが背中にある
え〜い、こんなバカデカい荷物は 余計に重くなるだろう!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが外している時間は無い
後方からはヤツらの仲間と思われる複数の靴音が早足に迫って来る!
俺は 彼女+バカデカ荷物を背負って夜の闇に消えた・・・
某・ホテル
俺はパリでも1、2位を争う超高級ホテルのスイ-ト・ル-ムにいた
なんと一泊、120万円もするそうだ!
世の中、狂っとる!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが、対応は素晴らしい
デュケムの為に医者を手配したら2分でスッ飛んでくるし
サ−ビス、対応は比の打ち所もない
何で俺がこんなバカ高いホテルを選んだかの理由は幾つかある
かなり組織立った連中だった
当然、デュケムの実家には監視がつくだろう
確かにラフィットの親父には 公衆電話から連絡を入れたのだが・・・
「今夜は、飲み屋の女の子と どっかにシケこむ!」
と、連絡はしておいたがデュケムの事は黙っていた
豪胆な親父だが、娘を想う親の気持ちは世界共通だ
であるから、今夜の事件はオフレコにしとこう・・・
その時の会話も当然、盗聴されていたと思う
そして通常のホテルでは足が付きやすい
時間帯、人数、背恰好、様子などを絞り込んで人海戦術を使えば
たやすく我々の所在は発見されてしまう
だからこのホテルを選んだ
宿泊客にはアメリカ大統領や、最近何かと噂の多い 某「マイケル氏」なども使用する
当然、ホテル側としても絶対に秘密主義を貫く
政府などからの要請だって、突っぱねる強固さだ
であるから安全性を考えるとココが一番だろう!
そして彼女は今、デカいベットでスヤスヤと寝息を立てていた
医者に言わせると・・・
「疲労はあるようだが外傷も打撲程度で軽症だ
明日の朝には普通に目覚めるだろう」・・・との診断である
ああ良かった・・・(TДT)ゴルァ!!!
だけど朝起きて、この豪華なスイ−トで目覚めた彼女が
普通でいられるかは疑問なのだが・・・?
それよりも・・・
先ほど彼女が言い残したメッセ−ジが気になる・・・
(ぴっ、ピエモンテ財団・・・6つのルビ−・・・
もっ、モナ・リザが・・・たっ、たくさん・・・
きっ、機械が・・・精密機械の・・・工場・・・
るっ、ルネッサンス展が・・・あぶ・・・ない・・・)
ピエモンテ財団・・・知らん・・・
6つのルビ−・・・俺には関係ない・・・
モナ・リザ、イッパイ・・・なんじゃそりゃ・・・?
精密機械・・・脈絡がない???
ルネッサンス展が危ない・・・某「マイケル氏」でもやって来るんかぃ?
う〜む・・・?
脳が破裂寸前の所に、あるコトに気が付いた
彼女が大事そうにしていた荷物のコトだ
俺はそのバック、おそらくは絵が入っているだろう荷物に立ち寄り ジッパ−を引いた
何かの手がかりになるのでは?
という微かな観測的希望があったのだが、大きく違った!
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
なっ、中からは、とてもない代物か飛び出してきたぞ
なっ、なんと「モナ・リザ」だぁぁぁ!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!
俺の鑑定会眼が確かならば
「ル−ブル」にあるモノと寸分違わず同じモノ!
しっ、しかし、ホンの数時間前には
俺は厳重にガ−トされ陳列されていた「モナ・リザ」を見ているぞ
デュケムが持っているコトなど不可能なのだ
だが、さらに・・・
『んっ?! もう一枚あるようだが・・・?』
「モナ・リザ」の下に別の絵画もあるようだ
俺は迷わず引き抜く!
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?????!(@Д@)ゴルァ!!!(@Д@)ゴルァ!!!(@Д@)ゴルァ!!!』
まっ、またしても「モナ・リザ」だぁぁぁぁ?!(@Д@)ゴルァ!!!
やっ、やはりどうしても本物にしか見えない!!!(TДT)ゴルァ!!!
確かに絵画が芸術、資産、政治的運用として認識されるのは数百年の歴史が物語っている
当然、模倣や贋作(偽者)も星の数だけ作られた
だが技術の高いモノは、本物てしと扱われた事実もある
ニセを本物と称して、国立の美術館が展示を強行したコトもあるのだ
しかし俺の目の前にある2枚は、紛れも無く同じモノであり
タッチや配色、配置やクラック(ヒビ割れ)、伝わってくる存在感、迫力!
「ル−ブル」にあるモノと、まったく同じモノである
う〜む・・・
レントゲンや放射線炭素年代測定
超高感度カメラによる視認ができれば、その差が出るのかしれないが・・・?
だが、そんな装置が目の前にある訳がなく
かと言って、放ったらかしにする訳にも行かない
では科学の目より正確な検証をするしかないな・・・
俺は服を脱ぎ捨て上半身裸になった
神経を集中させるのと、周りの空気の動きを感じ取る為だ
そして2枚の「モナ・リザ」を並べる
俺は直径、1ミクロン、NASAにより開発された特殊繊維を手にした
空気とほぼ同じ重さであり 俺の指使いから自在に空気中を操れる
ある種の振動を与えれば、鋼鉄だって切り裂くことが可能だ
しかし今回の使い方は全く逆!
その細さと強靭さから超微量のスャナ−として活躍してもらう
そして・・・特殊繊維の先端は指先より離れた・・・
そう・・・
油絵とは、水彩画や水墨画と違って 塗りつぶす絵なのだ
顔料の上に顔料を塗ってく
当然、その厚みは 水彩画や水墨画との比にはならない
1枚の絵の中で数ミリの差ができるのだ
解りやすく言うと、立体の航空地図だ
いわゆる等高線と呼ばれるモノは地図にもよるが
10m単位で高さに差を付けている
であるから油絵を真横から見ると、部分々に厚さの差が出来ている!
俺の狙いはソコだ
優れた贋作画家であれば見た目には同じようなモノが描けるだろう
だが絵画の厚さやタッチ、つまり顔料の使用量と超至近距離での流れ
筆使いの癖、技量、その時の気温や湿度、気分だって関係あるのだ
特に利き腕、ダ・ビンチは書き残した文字などから左利きと言われている
そのタッチから真贋を判断する有効な手段だ
であるから同じモノを作れと言われても必ず差が出る
しっ、しかし・・・
2枚の絵の表面を特殊繊維を使って
寸分違わない箇所をスキャンしているのだが・・・
1ミリ・・・
いっ、いや、1ミクロンの狂いもない? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ご丁寧に顔料が乾いて入るクラック(ヒビ割れ)にも寸分の狂いも無い
これは尋常ではないぞ
クラックなどは500年の歴史が刻んだのだ
いくら模倣の技術があろうが、これは神のみが決める自然の摂理!
絶対に同じモノは作りだせん!!!
だっ、だが、俺の目の前にあるのは、1ミクロンも違わない「モナ・リサ」だぁ?
となると、他の分析をしたって同じ結果が出るのか?
こうなってくると、もはやこれは印刷・・・?
いや写真と同じモノだろう
しかし、この重厚感は否定できない
間違いなく筆を使い、顔料で描かれたモノだ
となると「ル−ブル」にある あの「モナ・リザ」もこれと同じモノ?
だが、クラックは別として・・・
あの史上最大の大天才!
「レオナルド・ダ・ビンチ」と同じ筆遣いができる人間がこの世に存在するのだろうか?!!!
「絵画の科学の神聖なる所以は
画家の頭脳が神の領域に似たモノに変る点にある」
という有名な言葉を残している彼なのだが
天文学、地質学、生物学、地学、医学、土木工学、軍事工学、機械工学
鳥の飛翔を元に航空工学をも研究していた
実現はしなかったのだが、有名なヘリコプタ−のデッサンは周知の事実である
http://www.ops.dti.ne.jp/~manva/da_vinci/as_scientist/as_scientist.htm 全ての道においてのエキスパ−トであり
哲学者であり 画家であった!
もう天才という言葉では覆い切れない
人間の形をした超人だ、いや神か?
そんな彼が描く作品だ!
「モナ・リザ」以外にも何点か存在するのだが
どれもが圧倒的な存在感、迫力が感じられる!
そして「贋作」というのは、古く「ルレッサンス」の時代からある
当然「モナ・リザ」も例外ではない
現在、確認されているだけでも 70点以上が存在するというから驚きだ?!(◎o◎)
そして、この俺も何点かその「贋作」を見たことがある
だが、鼻で笑ってしまったよ
おっ、イィ線いってるな〜
と思うモノもあったのだが、所詮は太陽の前の月!
まあ俺だから解る真贋なのだが、一流とよばれる鑑定士でも
科学鑑定がなければ判別不能の「贋作」ではあったが・・・
かくいう俺も「モナ・リザ」の模倣をした経験がある
しかし あまりの難解さに、途中で泣きベソをかいて放り投げてしまったよ!(TДT)ゴルァ!!!
であるから、まだ俺の感覚的に近いモノがあったので
同時代の「ミケランジェロ」の勉強から始めたのだ
とは言っても容易ではなかったが・・・
そして、そんなタッチで描いた絵が認められてしまい
しばらくそんな感じで描いていたのだが・・・
それが俺が「ミケランジェロ」の再来と言われる所以である
でも・・・
本当は「ダ・ビンチ」が描きたかったんだよ〜(TДT)ゴルァ!!!
しかし・・・
先ほども言ったのだが、決定的なのが「存在感」なのである
これは前のシリ−ズで耳にしたのだが
「モノを大事にしたり、想いを込めると魂が宿る」と聞いている
本当の所は解らないが
書き手の筆遣いが、見る者の視覚以外の何かに働くのは確かだろう
であるから「存在感」とは技術なのかもしれない
そして この2枚の絵からも確かに「存在感」が感じられる
「ルーブル」のも同じだ
まあ1ミリクロンの違いも無いんだし〜(@Д@)ゴルァ!!!
だが・・・
何かが欠けている・・・
7年前に見た「モナ・リザ」から感じたモノと似て非なるモノ
そう・・・
先ほどは「存在感とは技術なのかもしれない」・・・
と言ってしまったのだが・・・
俺の前に現れた3枚からは 魂みたいな物が抜けているのだ!
う〜む・・・?
「ひゅ、ピュトワさん! なっ、何やってんの?!(◎Д◎)」
デュケムが目を覚ましたようだ、それにしても何を驚いている?
この部屋のコトか?
「へっ、変態!(TДT)」
へっ、変態だと〜? (@Д@)
ハッ・・・?!
たっ、確かに上半身裸で
特殊繊維を操る為に 身体や腕をクネクネさせていたぞ
オマケに特殊繊維は肉眼での認識は難しい
端から見たら俺はタダの変態かも・・・(TДT)ゴルァ!!!
「そっ、それに いつの間にかパジャマに着替えてる?
まっ、まさか・・・ピュトワさん私を・・・? (TДT)」
『ちっ、違うぞ!、それは ここのメイドに頼ん・・・』
「まっ、まだ誰にも見せてないのに〜 (T0T)」
うげ・・・
コイツまだヴァ-ジンか? (TДT)ゴルァ!!!
「え〜ん (T0T)」
『だっ、だから違うっ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「せっ、責任取ってよね! (T0T#)
こっ、こうなったら、意地でもお嫁さんにしてもらいます!!!(TДT#)ゴルァ!!!」
ひょえ〜(TДT)ゴルァ!!!
「それにしてもこの部屋は・・・?
すっ、凄っご〜い!(◎o◎)」
『はっ、話は明日だ
医者にも今夜は安静にしてろと言われている
それに腹が減ったり、喉が渇いたら フロントにコ−ルしろ
2分でスッ飛んでくる!』
「ちょ、ちょっと 、ピュトワさん?!」
『俺は隣の部屋で寝る、もう疲れた・・・
朝まで起こすなよ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
俺は部屋に入り扉を閉めた、そして鍵を掛ける
すかさず扉をドンドン叩く音と・・・
「説明しろ〜!(`0´#)」 の声が鳴り響く!
無視しよう・・・(TДT)ゴルァ!!!
それにしても・・・
いったい何が起こっているんだ?!!!』
イタリア ウフィッィ−美術館
それからの3日間は大変だったわ・・・
慣れない仕事なのと、タダでさえ「ルネッサンス展」を目前として大忙しなんだモン!
でも久しぶりに充実した日々を送っている
フラメンコをしている時とは、また違った感覚だ
慣れない仕事がその理由なのかもしれないけど
何か新しい出来事や、物を知るコトができるのは私にとって喜びでもある
それに〜、ピノさん一緒だし〜♪(^0^)
後で聞いた話なのだが、彼は世界でも有数の鑑定士なのだそうだ
仕事はできるし、誠実だし、なんと言っても・・・
イィ男〜♪(☆0☆)
いっ、いけないわ・・・
もっ、妄想の世界に入り込んでしまう・・・
さて、今日も忙しいぞ〜♪(^0^)
私はピノさんを捜し オフィスに向かったのだが姿が見えない
話を聞くと館長室に行ったというのだ
またやってるのかな〜?
そして私は館長室の扉の前にいる
ノックをしようと思ったら・・・
『何で搬入の業者を代えたんですか?!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
怒っているピノさんの声が聞こえた
やっぱり・・・
私は一応ノックをしたのだが、返事がないので構わず部屋に入る
どうせ聞こえていないのだろう・・・
案の定、私に気がつかず 2人は言い合っていた
『あの業者では仕事にムラがあるんです
このままでは絵画にも影響が出ますよ!』
「何と言っても費用が安い、君だって経営状態は知っているハズだ
絵画に影響が出るといっても大したコトにはならんだろう」
『あれじゃ、引越し屋と変りません
ただちに今までの業者に変更してください!』
「そうは言っても、『シャブリ氏』の紹介でもあるんだよ!」
『あっ、あの人の紹介なんですか?!(◎o◎;)』
「その通リ、他の業者も同様に『シャブリ氏』の紹介に切り替えている」
『解せませんね?
私は あんなに美術に関して真摯で愛情を持っている人を見たコトが無い
そんな人が、あんなイィ加減な業者を紹介するとは・・・?』
「もう判ったろう
イィから君は仕事に戻りたまえ!」
『 ・・・・・・・・・・・・・。
失礼します・・・(゚-゚#)』
まだ不満が残っているのであろうピノさんが振り返る
その時、やっと私に気付いたようだ
私は扉を開き、彼と一緒に部屋を出た
「あの人では『ウフィッイ−』がダメになる
美術館の館長というより商売人だ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
怒りまくっているピノさんだ
館長とは始終ケンカをしている
『まあまあ、そんなに怒ると この後の仕事に影響が出ますよ!』
「それにしてもだな!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『ほら、天井のフレスコ画の天使達にも笑われちゃいますよ〜♪(^0^)』
「 ・・・。」
『キャパは決まっているのだし、前向きに考えましょう
それから時間が無いんじゃなかったんですか?!』
「ふ〜む・・・
み-たん、君は私が怒っているのを 制止するのが上手いな・・・
それに私の剣幕に対して 怖くないのかね?」
『私の知り合いで、年がら年中 怒ってる人がいますからね〜
その人に比べれば・・・』
「不思議な人だな、東洋人はみんなそうなのかい?」
『さあ どうなんでしょう?♪(^-^)』
「それによく働く、特に日本人は勤勉だと聞いたが
疲れないのかね?」
『まあ、当たり前になってますから!』
「イタリア人と逆だな・・・まあ私も例外ではないが・・・
どんなに忙しくても、6時以降は仕事をしない
昼にはシエスタと呼ばれる2時間以上の休憩も取るし・・・」
『国民性の違いでしょう
それに その違いからイタリアは独自の文化を築いているし
特に芸術に関しては、日本人では到底できない発想をする、感心しちゃいます!』
「そう言ってもらえると救われた気分になるが・・・」
『それよりも、さっき話題になっていた「シャブリ氏」って誰です?』
「『ピエモンテ財団』の会長であり
今回の『ルネッサンス展』の主催者だ
オマケに、この美術館にも多大な寄付を頂いているので
誰も頭が上がらんのだよ・・・」
『それにしても、その人の紹介された業者のコトで 館長とケンカしましたよね?
悪い人なんですか?』
「私も何度か会ったコトがあるのだが
『シャブリ氏』自体に悪意は感じない
それに先ほど君も聞いていたと思うが
あれほど美術に関して真摯で愛情を持っている人を見たコトが無い!
というのが感想だ
そして、その鑑定眼は私と同等かそれ以上!」
『ええっ?
だっ、だってピノさんは、世界でも有数な鑑定士なんでしょう?』
「確かに難しい知識や経験も必要だが
鑑定などは感性だからね
若い人間や、それに気付かず生活している人だって山ほどいる
現に私は君と同じ日本人で、そのような人間を知っているよ!」
『へ〜っ!(◎o◎)』
「それよりも『ピエモンテ財団』には良い評判を聞かない
詳しいコトは判らないが
イタリア・マフィアとの繋がりがあるという噂がある
表向きは普通の企業の集合体らしいが、ここ5〜6年で急成長!
そんな連中を使って、かなり強引に のし上がったとも聞く
さらに政治的コネクションの広がり方も凄い
イタリアの、かなりの数の政治家とも繋がりがあるそうだ
今回の『ルネッサンス展』で集められた絵画などは
その政治家連中が各国にテコ入れをしたのではないかと思う
そうでなけれで、これだけの絵画は集まらなかっただろう・・・」
『むっ、難しい・・・♪(@0@)』
「だが『ルネッサンス展』の開催には感謝している
こうして これだけの作品が一同に会するのは、もう二度とないかもしれないのだから・・・」
『複雑な気分ですね?』
「それよりも・・・仕事が詰まっているぞ
さあ片付けようか、み-たん!」
『6時までにでしょ?』
「むっ?!」
『それじゃ、その後はディナ−でもご馳走になっちゃおうかな〜♪(^0^)』
「そういえば、君とゆっくり食事をしたコトがなかったな・・・
今日は無理だが、明日ならOKだ!」
『やった〜!♪(^0^)』
と、その時!
正面から、燐然とした まるでオ−ラ−が溢れ出てきそうな感じのする紳士が現れたのだ
そして目があった瞬間にピノさんの緊張が感じ取れる
何者・・・?
『やあ、ピノ君!
館長はご滞在かね?』
「はい、館長室に・・・
そっ、それよりも、シャブリさん、業者の入れ替えとは どういう事ですか?」
こっ、この人が「シャブリ氏」・・・?
まだ若いぞ・・・
『何か、ご不満でも?』
「クオリティ−が低すぎます、それに・・・」
ピノさんは館長に言ったのと同じコトを まくし立てた
シャブリ氏は、黙って聞いている
そして、ある程度話が終わった時に、シャブリ氏が口を開いた・・・
「君の不満はもっともかもしれない
確かに急いで人間の手配をした、ある程度のリスクは承知している
だが将来的に見て
統括して1つの組織が『ウフィッイ−』を管理していくのが理想的ではないのかね?
特にイタリア人気質の、職人や業者がバラバラに出入りしている現状では
少なくとも絵画にとってはプラスではあるまい・・・」
(イタリアの人 ごめんなさい、けっして中傷誹謗ではありません!(TДT)ゴルァ!!!)
『そっ、それは・・・』
ダメだ・・・
筋は通ってるし、ピノさんは完全に呑まれている・・・
「ところで そちらのお嬢さんは?」
『ぴっ、ピノの秘書で みーたんと申します
今後も よろしくお願いいたします!』
「ほう・・・東洋の方とは珍しい・・・
よろしくな・・・」
『はっ、はい!』
そう言って彼は館長室に消えて行った
しっかし、同じ「財団」のトップでも、エライ違いだな〜
怒たんに見習って欲しいモンだわ・・・
歳は30後半で、怒たんと そう変らないのだろうが、持っている威厳と品性が違う
まあ、迫力と強引さでは怒たんに軍配が上がるけど・・・
そして私は 凹んでいるピノさんを、どう慰めようかと頭がフル回転した・・・
翌日・・・、彼は某国の絵画の搬入の為に空港に向かった
私は残って残務整理だ
そして やっと片付いたのが17時過ぎである
ふ〜う・・・終わった〜♪(@0@)
私は1度、ロマネ先生の自宅に戻るコトにした
さて・・・今夜は20時からビノさんとディナ−だぞ〜
うふふふふ〜♪(^0^)
と、ルンルンで気分で「ウフィッイ−」を出た時に気が付いた
建物の石段に座り、何か思いつめている感じのする人物が・・・
あのコは・・・?
私と同じく4日前から、この「ウフィッイ−」に来ているコだ
確か昨日、時間外にも関わらず
美術館内をウロウロしていて、 ピノさんに叱られていた
私は遠目で見ていただけだけど・・・
どうしたんだろう?
もう夕刻で気温もかなり低い・・・
でも私には、シャワ−と勝負下着の選定が・・・
・・・。
ダメだ、放っとけない・・・
私は彼女に歩み寄った
『こんばんは!♪(^0^)
寒くないの?』
「えっ・・・?」
『私はみ-たん、アナタは?』
「わっ、私はデュケム、地下管理倉庫で働いてます・・・」
『確か、凄く優秀で わざわざフランスからお呼びが掛かった人?』
「ゆっ、優秀なんて・・・」
『それよりも、どうしたの?
随分と思い詰めてたみたいだけど・・・?』
「 ・・・。」
『初対面だけど、何か力になれるかもしれないよ
何でも話して!♪(^0^)』
「こっ、怖いんです・・・」
『怖い・・・?』
「今、この『ウフィッイ−』では何かが起ころうとしてます
このままでは世界の美術界が大混乱になるかも・・・
でも・・・私には何の力もない・・・(T-T)」
『せっ、世界の美術界が大混乱・・・?
どっ、どういうコト?!(◎o◎)』
「話しても おそらく信じてもらえないでしょう
だから証拠がいる・・・
そして あの人なら何とかしてくれるかもしれない!」
『しょ、証拠?!
この「ウフィッイ−」の中で?』
「私、帰ります!(`0´)」
彼女は立ち上がり、荷物を持つ
そして これは何かを決意した顔だ!
『まっ、待って!
私は、この「ウフィッイ−」の偉い鑑定士さんを知ってるから
相談に乗ってあげるよ!♪(`0´)』
「鑑定士・・・?」
「今、この『ウフィッイ−』では何かが起ころうとしてます
このままでは世界の美術界が大混乱になるかも・・・
でも・・・私には何の力もない・・・(T-T)」
『せっ、世界の美術界が大混乱・・・?
どっ、どういうコト?!(◎o◎)』
「話しても おそらく信じてもらえないでしょう
だから証拠がいる・・・
そして あの人なら何とかしてくれるかもしれない!」
『しょ、証拠?!
この「ウフィッイ−」の中で?』
「私、帰ります!(`0´)」
彼女は立ち上がり、荷物を持つ
そして これは何かを決意した顔だ!
『まっ、待って!
私は、この「ウフィッイ−」の偉い鑑定士さんを知ってるから
相談に乗ってあげるよ!♪(`0´)』
「鑑定士・・・?」
↑間違えた・・・(TДT)ゴルァ!!!
『統括美術鑑定士のピノ・グリ−ジョさん!♪(^0^)』
「えっ、ピノ鑑定士の?!(◎o◎)」
『うん、秘書をやってるんだ〜♪(^0^)』
その言葉を聞いた瞬間に 彼女が凍りついた
そして膝を震わせながら口を開く・・・
「はははははは早く、『ウフィッイ−』から・・・・にっ、逃げて・・・
こここここここのままだと、あっ、アナタは・・・殺される・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
『こっ、殺される?!!!
だっ、だって私は4日前に来たばかりだし、誰かに恨みを買うようなコトは・・・
そっ、それに、誰が私を・・・?』
「ぴっ、ピエモンテ財団の・・・シャブリ氏・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
『しゃ、シャブリ氏?!(◎o◎)
まっ、まさか・・・?』
その後、精神的に かなり追い詰められているのだろう彼女を送った
「ウフィッイ−」から歩いて5分の所にアパ-ト・メントを借りているそうだ
何だ、ロマネ先生の自宅の近所じゃない
そして彼女からは、もう少し詳しく話しを聞きたかったんだけど・・・
この状態じゃ、無理か?
それに昨日は、寝ていないらしく 疲労根倍みたい・・
私は彼女を寝かしつけてからアパ-ト・メントを後にする
明日もう1度会おう
ハッ・・・!
いっ、今・・・何時・・・?!(◎o◎)
ひょえ〜、19時を回ってる〜
でぃ、ディナ−まで時間が無いよ〜♪(T0T)
私は額に「#」を引っ下げ・・・
走った!!!♪(`Д´#)グオルァァァァ!!!!!!
某イタリア・レストラン
何とかディナ−には間に合った
今、海老のオ-ドブルを食べている
それにしても、シャワ−や着替えができなかったじゃないのよ!
どうしてくれんの?!♪(`0´#)
「どうしたんだ、み-たん?
何か怒ってるのかい?」
『いっ、いや、何でもないです〜♪(^0^;)』
まあ、それもあるんだけど
それより気になるのが・・・・
シャブリ氏が私の命を狙っている・・・?
彼と私には何の繋がりもない
実際に昨日の昼に会ったのが初対面だ
でも彼女の思い詰め方は普通ではなかったし
嘘を言っているようには思えない
そして何かを知っている・・・
証拠を必要とするモノ・・・
今、「ウフィッイ−」では何が・・・?
その後、私たちは お店を出たのだが・・・
『ほらピノさん、しっかりしてくださいよ!♪(`0´#)』
「う〜ん・・・(@Д@)」
今、私はピノさんに肩を貸している
飲みすぎだ・・・
今夜はヤケ酒みたいに飲んでいたわね〜
それにしても、だらしない
怒たんやピュトたんはアナタの3倍は飲むわよ!
この後のラブ・シ−ンをどうしてくれんの?!!!♪(`Д´#)ゴルァ!!!
・・・。
まあ、疲労は溜まっているし
館長やシャブリ氏への不満もあるのだろう
勘弁してあげるか・・・
私はタクシ−を捕まえ、そのまま彼を放り込んだ
次に期待しよう・・・♪(T-T)
!
うわっ、0時を回っている?
明日も忙しいんだ、早く帰らなきゃ!
チョット、暗くて怖いんだけど近道するか・・・確か「ウフィッイ−」の裏手だったよね?
タクシ−を捕まえる距離じゃないからな〜
そして私は歩きながら「シャブリ氏」のコトを考えていた
「シャブリ氏」は「ルネッサンス展」の主催者で
その運営や実行は誰も口が挟めない立場にいる
そんな人がなぜ私を・・・?
確かに最高責任者であるピノさんの秘書をやってはいるが
私を消すコトで何かのメリットがあるのだろうか?
それに・・・
!
誰かが着けてくる!
それも複数、3〜4人というところか?
いっ、いや、それだけじゃない
前にも道を塞ぐ形で人影が・・・
そして全員の手にはナイフが握られていた
左右は壁だ、逃げ場はないみたいね・・・
男達は私に にじり寄る
んっ、オカシイぞ?
イタリアはスリや窃盗が多いから、その類かと思ったんだけど
お金などの要求をして来ない・・・?
とすると別に目的がある?
ハッ・・・?!
まっ、まさか、さっき彼女が言っていた 私を狙う「シャブリ氏」の刺客 ?
と、思った その瞬間に男達が私に迫った
ナイフは正確に急所を狙っている、絶対に素人ではない
しかし・・・
私は〜ブエルタでナイフを交し〜♪(^0^)
サバティア-トでヤツラの足の甲の急所を踏み潰す〜♪(^0^)
フィニッシュは〜♪(^0^)
『みーたん・赤い彗星・フラメンコ・キィィィィィィーーーーックッ!!!!(`0´#)ゴルァ!!!(`0´#)ゴルァ!!!(`0´#)ゴルァ!!!』
「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」
「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!」X8
私も随分と舐められたモンね!♪(`0´#)
こんな連中だったら100人いても同じだわ・・・
と、その時!
「ブシュ!」 「ブシュ!」 「ブシュ!」
どうやらダメ−ジが少ないヤツが1人、いたようだ
その手にはサイレンサ-付きの銃が握られ、銃口からは煙が立ち昇っていた
だが、その男の目は信じられないという顔をしている
そりゃそうだろう・・・
今、発射した弾丸は
私の胸の手前、30cmの宙で止まっているのだから・・・
『さて・・・今 銃を撃ったアナタ・・・
チョット聞きたいコトがあるんだけど・・・?!♪(`∀´)』
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
男は奇声を上げながら走り去ろうとしている
ふっふっふ・・・
逃げられるとでも思ってるの・・・?♪(`∀´#)
私はサイコキネシスを発動させ、近くにあったゴミ箱を時速100kmでブチ当てた
男は吹き飛ぶ!
ありゃ、失神しちゃったかな〜?
まあイィか・・・あと7人も転がって・・・・
むっ?!
今、「ウフィッイ−」に向かって走っていったのは・・・?
でゅ、デュケムちゃんだ〜!(◎o◎)
どっ、どうしたんだろう、こんな時間に・・・
ハッ・・・!
たっ、確か証拠が必要だと言っていた・・・
まさか「ウフィッイ−」に忍び込むのでは?
だとしたら彼女が危ない!
銃やナイフで本格的に私を狙って来たのだ
ノコノコ侵入などしたら・・・
本当は転がってる連中から 情報を聞きたかったのだけど
そうは言っていられないぞ!
彼女を追わなければ!!!
私は走った!
今は深夜で 作業をしているのは誰もいない
私は統括鑑定士の秘書で
フリ−パスのID・カードがあるから怪しまれるコトはないが
それにしても目立った行動は禁物だ
時たま警備員とすれ違うが、全てやり過ごした
そして警備が通常のモノと同じと判ってホッとする
そりゃそうか・・・こんなに絵画がゴロゴロしている所で
刃物を振り回したり 銃を撃つなんてしないよね・・・
さて・・・
彼女はドコにいったんだろう?
そういえば地下管理倉庫で仕事をしていると言ってたな〜
やっぱりソッチ?
と思い、地下に向かおうとした時に何かの気配を感じた
彼女だ!
背中にはデカい荷物を背負っている
あれが証拠・・・?
そしてキョロキョロしながら様子を覗っているぞ
それにしても素人丸出しだな〜
あんな目立つ服やスニ−カじゃダメだよ!
せめて迷彩服に近い色や、靴はラバ-ソ-ルの・・・
って、わっ、私はどういう人なの〜?♪(T0T)
と、その時!
「何をしているんだ?!」
彼女が警備員に発見された、その姿はライトで浮かび上がっている
まっ、マズい・・・
私は腕を掴まれ抵抗している彼女に 音も無く駆け寄った
そして警備員の首筋に手刀の一撃を食らわす
彼は無言で失神した、おそらく朝までは起きてこないだろう
「あっ、アナタは、み-♀∞☆さん?!」
みっ、み-たん・・・なんだけど・・・♪(T-T)
『シッ・・・!
それよりも脱出が先、警備員が戻らないと必ず怪しまれるわ!』
「はっ、はい!」
その後、何とか発見されずに我々は脱出に成功した
今は、彼女のアパ-ト・メントだ
『ハアハア・・・
なっ、何とかなったわね・・・』
「そっ、それよりも、ありがとうございます
お陰で証拠も持ち出すコトができました・・・
でも何で私を逃がしてくれたんです?
もしかしたら絵画を狙ったドロボウかもしれないのに・・・」
『さっきアナタが言っていた、私の命が狙われている・・・
本当だった・・・』
「ええっ?!(◎Д◎)
かっ、身体は大丈夫なんですか?」
『あんな連中じゃ、100年懸かっても
私にカスリ傷1つ付けるのも無理だわ!♪(`∀´)』
「かっ、格闘家の人なんですか?」
『ちっ、違うんですけど・・・♪(T-T)
それよりも・・・
「ウフィッイ−」と「シャブリ氏」を中心として何かが動いている
そしてアナタはその末端を掴んだ・・・
証拠とはなに?
良かったら私にも見せてくれない?』
彼女は小さく頷いて
絵画が入っているのだろうバックを開ける
そして1枚の絵が出て来た
素人の私でも知っている「モナ・リザ」だ
模倣品・・・?
そうだよね、本物は「ル−ブル美術館」にあるんだし〜♪(^0^)
だが、彼女の口からは意外な言葉が飛び出してきたのだ
「本物だと思います・・・」
『えっ・・・?』
「まだ勉強不足ですが、私の鑑定眼は確かだと思うし
それに、この絵は子供の頃からイヤというほど見てる・・・」
『なっ、何かの手違いとか
緊急で「ル−ブル」が貸し出してくれたとかじゃなくて?』
「違います、それに『ル−ブル』には
普通に『モナ・リザ』が展示されているはず・・・」
「そっ、それじゃあ、どちらかが偽者・・・?」
そして、彼女がバックからもう一枚の絵を取り出した!
はうっ!♪(◎Д◎)
すっ、寸分違わない「モナ・リザ」が私の目の前に・・・
こっ、これは・・・?
「これも本物だと思います・・・」
『だっ、だって、「ル−ブル」のも入れると本物が3枚になるよ・・・』
「3枚だけじゃありません
『ウフィッイ−』の地下には 少なくとも10枚以上の『モナ・リザ』が存在している!」
『まっ、まさか・・・? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 』
「私は事実を確かめたい!
初めはピノ鑑定士ほどの人ならば真贋を確かめられると思ったのですが
彼も『シャブリ氏』にマークされている
ヘタをすると『ルネッサンス展』が終了した時点で殺される
でもその前に、この『モナ・リザ』の事実を知ったら
正義感の強い彼は当然、「シャブリ氏」にねじ込むでしょう
その時点で消されると思います
だから黙っていたほうが良いと・・・」
『ぴっ、ピノさんが殺される〜?
でっ、でも彼以外で、その真贋が判る人って・・・?』
「今、パリに1人だけいるんです!
だから私は、その人の所に この2枚の『モナ・リザ』を持って行かなければならない!」
『わっ、分かったわ、私も協力する!』
その後、彼女をガ−ドして「サンタ・マリア・ノヴェラ駅」へ送る
始発の発車までは、もうドキドキものだった
そして目的地はパリだ
早ければ夕方には到着するだろう
『まだ「ウフィッイ−」側にはバレてないと思うけど
充分、気を付けるのよ!♪(T0T)』
「はっ、はい、必ず戻って来ます!♪(T0T)」
そして・・・発車のベルが鳴り響いた・・・
ううっ、遂に みーたんが1000を取ったわ・・・(TДT)ゴルァ!!!
うっ、嬉しい・・・(TДT)ゴルァ!!!
って、これはナンの話なの・・・? (?0?)ゴルァ!!!
「くっ、くやしーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『わっ、私もだぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!』
じっ、人工たん・・・怒たん・・・
でも2人の嘆きを横に私の心の中は清清しい気分だった!
おほほほほっ、私の勝利のようね!♪(`∀´)
私は今日という日を忘れない〜♪(^0^)
上の2つは本筋と関係がないので悪しからず
そして昼間に来たついでに 少し更新しとこう!(゚Д゚)ゴルァ!!!
フランス 某ホテル・スイ-トル-ム
俺は朝食後、ひと通りデュケムから今回の件について聞いた
現在彼女はシャワ−の最中だ
今回彼女がイタリアに渡った理由は「ルネッサンス展」の美術アシスタントだ
世界中の至宝が集められ、間近に実物が見れるのもあるのだが
運が良ければ実際に絵画を手にし、修復、洗浄などの仕事が回ってくる
美術関係者ならばギャラなどいらない
むしろ自ら支払ってでも参加したいぐらいだ、俺だってやりたい!
それにしたって、高い技術や鑑定眼を要求されるのだから
「ウフィッイ−美術館」側も人間を選ぶ
まあデュケムはフランス絵画会の新星だ、その資格は充分だろう
まず彼女に与えられた仕事が
絵画の管理部の1員に加わったという
何でも「ウフィッイ−」の地下には巨大な管理倉庫が広がり
世界中から集まった絵画が展覧会まで保管される
その中で温度や湿度、はてまた空気の密度にまで気を配る
これは重要な仕事だぞ、よく新人のデュケムに回って来たな〜?
と、思ったら、これには理由があった
何でも この「ルネッサンス展」を主催した
「ピエモンテ財団」の「シャブリ氏」が彼女の絵を随分と気に入ったらしいのだ
そのシャブリ何がしも絵画が解ってるじゃないか・・・
これは俺の感想だ、本筋とは関係がない
今回、デュケムがこの仕事に就けるのも
彼がフランスで彼女の絵を見たのがキッカケらしい
そして勉強になるからと言って
「美術館」全てを行き来できる「ID・カード」のオマケ付き!
よっぽど期待されてるんだな
何でも館長、統括鑑定士、他数人しか許されていない特権だぞ
まあ歳も若く、徹底的に身元調査がされ
犯罪者や窃盗団との関係がないとの結果だろうけど・・・
そして彼女はルンルン気分で、仕事時間以外にも「美術館」を歩き回った
そりゃそうだろう、酒の海で泳ぐ・・・
いっ、いや・・・お菓子の家の中で遊び回ってるみたいなモンだ
その横行は作業員が帰った後の深夜にまで及んだ
各国のSPや警備員にも、水戸黄門の印籠のような「ID・カード」には太刀打ちできない
そんな中、その蛮行が統括鑑定士に発見されて
こっぴどく叱られたという、まあ仕方ないな
でも止められない・・・(`∀´)
やはり懲りもせずに翌晩から同じ行動を繰り返していたのだが・・・
その晩は深夜2時まで「美術館」をウロついていたらしい
明日もあるし、そろそろ荷物を持って帰ろうかと
地下管理倉庫に戻った時に気がついた
明かりが光々と灯され
何人かの作業員がしきりに何かを運んでいる
おそらく機械類の一部
どこかで組み上げるのではないかと思ったそうだ
そして、どこに運んでいるかというと・・・
いくら「ID・カード」を持っているとはいえ、通過できないし
年中、鍵が掛かっている場所もある
地下管理倉庫にもそんな扉が存在していた
他の職員に聞いても、誰も何に使われているのか知らないという
そんな扉が開かれて、何か作業を行っている光景が見えた
当然、好奇心の塊のような彼女は何事かと確認したい欲望に駆られてしまう
運が良いコトに同じ作業着を着ている
彼女は帽子を深々と被り、その中に溶け込んでいった
そして気が付いたのが、この「美術館」で働いている連中ならば
話をしないまでも、顔を見たことぐらいはある
だか、そんな人間が1人もいない
夜間だけのチームなのかと思ったそうだ
やがて彼女が辿り着いたのが
1つの部屋を見下ろせるガラス張りの廊下だった
誰もいないので、明かりの漏れる窓に近寄り覗き込んだのだが・・・
!
何人もの人間が何かの作業をしていた
おそらく先ほどの機械類の一部を組み上げているのだろう
オマケに周りにはPCや、訳の判らない測定器のようなモノが軒を列ね
まるで精密科学工場のような光景が広がっていた
呆然と、その眺めを目詰めていた彼女なのだが・・・
その時!!!
何人かの靴音が聞こえた
そして会話をしながら接近してきたらしい
彼女は辺りを見回し 1つの部屋を発見
素早くその中に飛び込み扉を閉める!
そして靴音が止まった・・・
『順調ですか?』
「はい、ご覧の通リ、御屋敷の施設の10倍の規模を予定してます
そして明日には完成するでしょう」
『絵画は?』
「各国博物館保有の品は完了です
明後日からは企業保有のモノが集まってくるでしょう」
その声には聞き覚えがある
何と、この美術館の「館長」と「シャブリ氏」だという
『作業は手短に済ませたいですな』
「はあ・・・」
『どうしました、気のない返事で?』
「ここの統括美術館鑑定士に困ってまして・・・」
『ふむ・・・あの男か・・・』
「何より鑑定士としては優秀です
ヤツがいませんと現場は動きませんし、人望も厚い
私も口が出せないというのが現状です・・・」
『そうか、私も彼の才能は惜しいと思っていたのだよ
引き込むコトは出来ないのかね?
予算ならば幾らでも出すが・・・』
「金で動く男ではありません、無理でしょう
そして僅かですが 感付かれたかもしれません!」
『なっ、何だと?』
「例の『ラファエロ』の第1号なのですが
絵を前にして、しきりに首をかしげてました!」
『おっ、恐ろしい男だ、差なんて無いのだぞ!
さすがに世界でも有数の鑑定眼を持つ男・・・』
「おそらく近いうちに全作品を見ると言い出しますよ、あの男は・・・」
『消えてもらうのが1番か・・・
よし、代わりの人間は私が用意しよう、この件は任せてもらえるかね?』
「かっ、代わりの人間・・・?
まっ、まさか・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
『な〜に、窃盗やスリの多いイタリアだ!
たまたま そんな連中に抵抗して
刺される者や撃たれる者は山ほどいる!(`∀´)ゴルァ!!!』
「しっ、しかし、あの男がいないと『ルネッサンス展』が開催できませんよ!」
『展示会が終われば問題は無いのだろう?
まあ揺さぶりぐらいは懸けておくか・・・
そういえば昼間 、彼に会ったが秘書が付いたようだな・・・』
「なっ、なにを ?」
『秘書が「アルノ川」に浮かべば、彼も考えを改めるかもしれないという事だ
優秀な男なのだろう?
できれば組織に加えたい・・・嫌なら・・・
それよりも・・・
もう一人の「ジョコンダ」は見つかったかね?』
「げっ、現在、調査中です!
そっ、そうだ、その為に新開発された装置をココに見にきたんですよ
どうぞ、階段の下です」
『くっくっく・・・
6つのルビ−が現れる日は近いな・・・(`∀´)』
2人はおそらく下の階の工場らしき場所に下りたのだろう
安堵する彼女に少しだけ余裕が生まれる
そして今更ながら 現在いる部屋を確認しようと後ろを振り返ったら・・・
はうっ?!(◎Д◎)
なっ、なんと10数枚の「モナ・リザ」が彼女の目の前に広がっていたのだ
しかもどれもが本物に見える!
彼女の鑑定眼は確かだろう
自らの感性に加え、子供の頃から見続けているのだ
そして あの2人は、鑑定士と秘書を危機に遭わすような会話をしていた
それに10数枚の「モナ・リザ」・・・
危険を感じた彼女は、ここ「ウフィッイ−美術館」の脱出を決意する
しかし証拠が必要だ
という理由で、現在2枚の「モナ・リザ」が俺の目の前にある
だが途中で彼女の行動が発覚してしまった
自宅で待ち伏せしていたヤツらがそうである
後の経緯は知っての通リだ・・・
それにしても・・・
「ピエモンテ財団のシャブリ」が黒幕というのが分った
「ル−ブル美術館」に圧力をかけ、「モナ・リザ」と食事をしたヤツだ
そして美術館の館長は放っとこう
名前は出て来ないみたいだし、あからさまに脇役だな・・・(TДT)ゴルァ!!!
「ウフィッイ−美術館」で何かが起こっているのは確かだ
世界中から「ルネッサンス展」の為に
絵画が集まっているのと関係があるのだろう
ピエモンテ財団のシャブリ
6つのルビ−が現れる
まるで精密科学工場
世界でも有数の鑑定士が危機に面している
そしてその秘書も
「ラファエロ」の第1号
10数枚の「モナ・リサ」
もう1人の「ジョコンダ」
今の所、疑問と問題はこんなモンだろう
さあ、どうしたもんか・・・?
と、そこにデュケムが鼻歌交じりでシャワ−から上がってきた
「こんな豪華な部屋やシャワ−は初めてだわ
朝食も物凄く美味しかったし〜♪(^0^)」
当たり前だ、一泊 120万円だぞ・・・(@Д@)ゴルァ!!!
『体調はどうだ?』
「昨日は凄く疲れてたけど全然平気だよ
それよりアイツら何者なの?」
『おそらく「ピエモンテ財団」と絡みがあるイタリア・マフィアだな・・・』
「まっ、マフィア!(◎Д◎)」
『あぁ、統制は取れていたが
警察や軍人ではない、個々の動きや銃がバラバラだった』
「なっ、何でそんなコト分るのピュトワさん?」
『なっ、何でだろ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「それよりも随分と考え事をしてたみたいだけど
何か分った?」
『う〜ん・・・
「絵画」ならば ある程度の推論は出来るのだが
「財団」や「科学工場」は専門外だからな〜(TДT)ゴルァ!!!
それに「鑑定士」や「秘書」はイタリアにいるし・・・
!
そっ、そうだ!
鑑定士はともかく、秘書の方が危ない!!!(◎Д◎)』
「ハッ!
実は私、脱出の時に その秘書さんに助けてもらってるんだ
そして昨夜は無事だったらしいけど、彼女は既に狙われている
凄く優しくて感じのイィ人だったよ
東洋系、たぶんピュトワさんと同じ日本人だと思う!
おっ、お願い、ピュトワさん、彼女を助けて・・・(T-T)」
『日本人・・・?』
「み-♀∞☆さんって、言ってたかな?」
『なっ、なじゃそりゃ?!(@Д@)ゴルァ!!!』
「とっ、とにかく東洋の発音は難しいのよ!(`0´#)ゴルァ!!!」
『まあ我々東洋人にとって、イタリア語の発音は難しいからな〜』
「そうだ、警察に連絡するのはどう?
保護してもらうとか?!」
『ルネッサンス展の警備や、開催間近で 日に日に観光客が増て行くんだ
それを裁くので手一杯だろう
オマケに、こんな不明確な情報で警察は動かんよ・・・
それに警察だって怪しいモンだ!』
「なっ、ならば、美術館に連絡をして
彼女に脱出するように説得する!」
『ダメだ・・・館長もグルなのだろう?
逆探知されるだろうし 交換にも手が回ってるはず・・・』
「そっ、そんな・・・(T-T)」
『いいかデュケム・・・
諜報や画策があった時には ソコまで考えなければならないんだ
特に1個人ではなく
財団が動いているという事実があり、実際にマフィアが絡んでる
一部 刑事や警官も買収されてる可能性だってあるんだぞ
まあ この程度だったらカワイィもんだけど・・・アイツに比べれば・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「ぴゅ、ピュトワさん・・・るっ、ルア−のデザイナ-じゃなかったの?
すっ、スパイみたい・・・? (@0@)」
『えっ?!(^Д^;)
いっ、いや・・・そっ、その業界も・・・中々厳しいのだよ・・・
それよりも 秘書だって危機感は感じるはずだ
本当にヤバくなったら身を隠すと思うのだが・・・?』
「ううん、全然そんな感じじゃなかったよ
自信タップリで・・・
『あんな連中じゃ、100年懸かっても
私にカスリ傷1つ付けるのも無理だわ!♪(`∀´)』
って、言ってた!」
『?????? ハア?! (@Д@)ゴルァ!!!
そっ、その秘書は格闘家で、「神取 忍」さんというんじゃないか?』
「違うよ、み-♀∞☆さん!♪(`0´)」
『う〜む・・・
これは事実を確かめる必要があるな〜』
「だったら・・・?」
『行くしかないだろう〜(´〜`)』
「うん、賛成!(`0´)」
『なにを言ってる?
オマエはここで留守番だ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「えぇっ?!(◎o◎)
そんなの嫌だぁぁぁぁ!!!(T0T)(T0T)(T0T)」
『ダメと言ったら絶対に・・・ ダ! メ! だ! (゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「え〜ん、夫を守るのが妻の役目〜(T0T)」
『だっ、誰が夫だ?!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「私のヴァ-ジン奪った〜(T0T)」
『違うっていっとるだろうがぁぁぁーーーーッ!!!!!(@Д@#)ゴルァ!!!』
「わっ、私をモテ遊んだのねーーーーッ!!!!!(T0T#)」
『だっ、だから・・・うぅっ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「こっ、こうなったら・・・
ピュトワさんを殺して・・・私も死ぬ・・・(TДT#)」
『おっ、おい・・・めっ、目が座ってるぞ・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル』
「この・・・
ケダモノーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!」
『ヒィィィィィィィィィィ!
わっ、分かった、連れてくよ〜(TДT)ゴルァ!!!』
「やったぁ〜♪ヽ(*^0^*)ノ」 (←リヴではないよ)
『まあ「ウフィッイ−」のコトは細部まで知っているんだろう
少しは役に立てよ・・・』
「は〜い♪(^0^)」
『しかし・・・
最終的には 夜中に地下へ侵入しての調査になるのだろうが
それだけじゃ足らんだろうな〜』
「どういうコト?」
『全体像が見えてこないというコトだ』
「全体像・・・?」
『そう、裏だけ見ても真実は掴めない
さっきオマエから聞いた話だけでも、今回の事件は相〜当、複雑だぞ
であるから表からのアプロ−チも必要になる!』
「おっ、表からのアプロ−チと言っても、私はもう『ウフィッイ−』には戻れないよ
たぶん捕まっちゃう!(T0T)」
『同感だ・・・
ついでに今は開催目前で 厳重な警備やセキュリティ-が敷かれているはず
俺なんか何の肩書きもないから ノコノコ行っても門前払いは確実だろうな〜
「ウフィッイ−」の入り口だって通過できんぞ
何か手は・・・?
う〜む・・・
ハッ・・・?!
そっ、そういえば・・・
企業の絵画の搬入は これからだと言っていたな、デュケム?』
「確か今日からだよ!」
『それだぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「うわっ?!(◎o◎)
とっ、突然、怒らないでよ、焦るでしょ!♪(`Д´#)」
『え〜と、フロント、フロント・・・・ ピッ、ピッ、ピッ!
あっ、スイ-トだが、美容師とスタイリスト、服を扱う店の手配を頼む!
んっ、メ−カ−の指定 ?
任す、とにかく急いでくれ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
30分後・・・
部屋の中は人間で溢れ帰っていた
『サイズはこんなモンでイィ、あと色違を2本!
それから彼女のメイクが終わったら、着る物を選んでやってくれ
ヒラヒラした物はダメだぞ、全部ス−ツだ!』
俺はたった今仕立ててもらった「アルマ−ニ」のス−ツに腕を通す
そして、受話器を持ち上げ 、ある所にコ−ルする
さて・・・最大の難関だぞ〜(((( ;TДT)))ガクガクブルブル
やがて数回の呼び出し音の後に・・・
相手が出た・・・(TДT)ゴルァ!!!
「はい私だが・・・」
『ピュトワだ・・・』
「おっ、オマエ・・・
どこに逃げたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
キィ---------ン。
みっ、耳が・・・痛い・・・(TДT)ゴルァ!!!
『まあ怒るなって!(^Д^)ゴルァ!!!
どうせ宇宙行きは諦めたんだろう?』
「うっ・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『それよりも聞きたいコトがある!
現在「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」に「ピエモンテ財団」からの
「ルネッサンス展」への絵画の貸し出し依頼が来てるはずだ
その予定って判るか?』
「随分と畑違いな質問だな?
私は芸術には疎いので
その辺の管理は別の部署に受け持たせているのだよ
だが確かに最近、その手の書類に適当にハンコを押した記憶があるぞ」
『だろうな、ヨ−ロッパのデカい企業では
1つの企業ビルの規模に対して
5〜10%の美術品を置くという慣例があるからな・・・』 (だったと思う・・・)
「チョット待て、そのデ−タをコッチに回す・・・ カタカタカタ!
OK、来たぞ!
・・・。
らぁふぁえろ、ぺるじ-の、まんた-にゃ・・・
なんじゃこりゃ? 宇宙人の名前かぁ?!(@Д@)ゴルァ!!!」
『ちっ、違うんですけど・・・(@Д@)ゴルァ!!!
そっ、それはともかく「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」にも 貸し出しする絵画があるんだな?!』
「フン、我が財団を舐めるなよ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
それにしても、当初は他の企業は出し渋っていたようだな〜
まあ確かにそうだろう・・・
この景気の悪いご時世だ、企業の財産となる1枚数億円〜数十億のモノを貸し出しするのだ
当然、企業側としてもガ−ドや多額の保険を掛けるだろうし
その費用は安くはないだろうからな・・・
だが 私は「ファンタシア」から帰ったばかりなのと
宇宙行きへのフロンティア・スピリッツでイッパイだったから
内容も見ずに、1発目の無料貸し出しにOKを出したが・・・」
『他の企業は違った・・・』
「そう・・・貸し渋りの顔を見せた・・・
しかし・・・
次回の要請で全ての企業がOKしたらしい
なんと全費用を「ピエモンテ財団」が持つというのだ!」
『ヒュ〜、それは凄いな・・・
でっ、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」は?』
「今更・・・
『乗り換えてもイィですか〜? (^Д^)ゴルァ!!!』・・・・・なんて言えるかぃ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だから全ての費用はウチ持ちだ・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『うっ、浮き沈みの激しいヤツだ・・・(@Д@)
「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の行く末が心配になってきたぞ・・・(TДT)ゴルァ!!!
ところで、その絵画なのだがな・・・
搬送は どこの国の支局からになる?』
「カタカタカタ! これか・・・
イギリス、ドイツ、フランス、ってところだな!
さすがにその時代の絵画となると数は少ないということか・・・?」
『ふっ、フランスは、どの都市からで いつ発送だ?!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「なっ、何を焦っているのだピュトワよ?!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『だから どの都市だぁぁぁーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!」
「やっ、やはり その国での拠点となるパリ支局だ
そして本日付けの発送となっておる!」
ビィ〜ンゴ! ヽ(^Д^≡^Д^)ノ
『怒、頼む!
俺をその絵画貸し出しの責任者にしてくれ!!!』
「とっ、突然なにを言い出す?!」
『とにかく時間がない!
おそらく「シャルル・ド・ゴール空港」には、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」専用のジェット機があるんだろう?
そいつをすぐにスタンバイさせてくれ!
パリ支局で絵画を受け取った俺は、そのままフィレンツェの「ペレトラ空港」に飛ぶ!
ついでに現地での車も必要だぁ!』
「どっ、ド・ゴール空港って、オマエ今 パリにいるのか?!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『そして フィレンツェぐらいの大都市ならば、怒の別家ぐらいあるはずだ
しばらく使わせてもらう、管理人に連絡を頼む!』
「たっ、タダでさえ痛い出費の所に
そんな事したら 予算が幾らかかると思ってるんだぁ?!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
ダメだ、認めん!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!」
『大冒険の・・・・・・ネタになるぞ・・・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
ピク・・・
「ほっ、本当か・・・? (◎o◎;)ゴクッ!!!」
『あぁ、間違い無い・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ!!!
キタ━━━━━━━━━━━━━ (゚Д゚#)ゴルァ!!!━━━━━━━━━━━━━━!!!!!!!!
よし分かったぁぁぁ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
好きなように使ってくれぃ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『やりぃ〜!(^〜^)』
「いつだ? いつだ? いつだ? いつだ?
いつだぁぁぁぁーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
私は今 日本にいるが、すぐ現地に向かう!
場所を教えろぉぉぉぉぉーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
そして敵の武装はどの程度だ?
何だったら『大陸横断ミサイル』で先制攻撃を仕掛けるぞ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!」
『いっ、いや・・・まだ調査中だから・・・(TДT)ゴルァ!!!
だが、その時になったら、必ず連絡するので待機していてくれ!』
「え゛〜っ?!(TДT)ゴルァ!!!」
『怒がヘタに突付くと
廃墟しか残らんだろうがぁぁぁ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「はっ、はい・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『それじゃ手配の方、よろしく頼んだぞ!』
「ああ、任せ・・・・・・・
ところでピュトワよ、聞きたいコトがあるのだが・・・」
『んっ、なんだ?』
「私のカ−ドを知らんか?」
『カード・・・?
なんじゃそりゃ?』
「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団・特別プラチナカ-ドなのだがな・・・
宇宙船のドックの時から見当たらんのよ?」
『特別プラチナカ-ドって、キャッシング、買い物も無制限のアレか?
世界でも5〜6枚しか発行してないと聞くが・・・』
「無いんだよな〜
特殊なカ−ドだから手続きが大変で、再発行はしたくない
現金を持ち歩くのは面倒だし・・・弱ったな〜(T〜T)ゴルァ!!!」
『知らんな〜?』
(ピュトワ様、カ−ドでの支払いのサイン お願い・・・)
((ばっ、バカ、黙ってろ!))
「んっ? 電話の向こうで・・・
カ−ドがナントカと言ってたみたいだが?」
『いっ、いや・・・
たっ、タダのポスト・カ−ドの事だって・・・!(^0^;)ゴルァ!!!』
「そうか・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『それでは連絡するまで 待機していてくれ!』
「頼んだぞ〜
なるべく早めに連絡してくれ〜(TДT)ゴルァ!!!」
『任せとけって!
それじゃあ、サラバ!!!(^Д^)ノ~ ゴルァ!!!』
俺は受話器を置いたが
怒に連絡する気などサラサラない
アイツが来るとムチャクチャになる・・・(TДT)ゴルァ!!!
さて、忙しくなって・・・
「ピュトワさん!♪」
『支度は済んだのか? デュ・・・ケ・・・・・・はぅ!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
ヒールにタイト・スカ-ト
シルクのシャツで、胸元には同じくシルクのスカ−フが結ばれている
その上をスカ-トと違う色だが、センスの良いジャケットがコーディネイトされていた
オマケに髪はアップされ、完璧な化粧が施されている
そして品の良い香水の香が辺りを漂っていた・・・
「似合うかな〜?♪(^0^)」
『まっ、まあまあ・・・かな・・・(@Д@)ゴルァ!!!』
まだ、あどけなさを残していた彼女だが
いくらプロの美容師やコ-ディネ-タ-に仕上げてもらったとはいえ・・・
うわ〜
コイツ、こんなイィ女だったか〜? (@Д@)ゴルァ!!!
まるで別人だぞ〜 ヽ(@Д@;≡@Д@;)ノ マジマジマジ〜?
だが俺の狙いは的中だ
一流の秘書と言っても、疑われるコトはないだろう
これならば絶対に正体はバレない!
『さて・・・駒は揃った訳だ・・・
行くぞ、デュケム!!!(`∀´)ゴルァ!!!』
「ウイ・ムッシュ!♪(`0´)」
その時 俺はどんな顔をしていたのだろうか・・・?
イタリア ウフィッイ−美術館
現在17時、今日も仕事に追われ続けなの・・・
そして昨夜は一睡もしていなかったので ヘロヘロだよ〜♪(@0@)
それよりも・・・
彼女は無事にパリに到着したのかな〜?
当然、2枚の「モナ・リザ」が消えているのはバレバレでしょうし
もしかしたら既に追っ手が・・・?
やはり私も同行した方がよかったのだろうか?
いや・・・私は私のできるコトをやろう・・・
今回の事件の調査を開始しなければ!♪(`-´)
でっ、でも・・・眠い・・・
こっ、今夜は無理だわ・・・
明日起きてからにしよう・・・
おやすみ-たん!♪(@0@)
翌朝、出勤して驚いた、ピノさんが交通事故に合い
病院で手当てを受けているというのだ
事故自体は軽い打撲程度、午前中には戻ってくるというが・・・
そして昨日の帰り道、私も事故に合いそうになる
これは偶然じゃないだろうな・・・
まあ私の場合は、猛スピ-ドで迫る車に
激突する寸前で、サイコキネシスを発動させ「アルノ川」に放り込んだ
果たしてドライバ−は無事なのかしら・・・?
それよりも過激に攻めてきたな〜
調査を急がないと・・・
まず地下にあるのだろう工房に潜入して
事実を確かめなければならない
これは夜になってからじゃないとダメだ!
そして芸術関係は私の専門外である
事実を伝えないにしても、ピノさんがいないと手も足も出ない
やはり1番のネックは「ピエモンテ財団」と「シャブリ氏」だよね・・・
ピノさんが言っていたが「ピエモンテ財団」はあまり良い評判ではなく
イタリア・マフィアと繋がっているという噂だ
そして「シャブリ氏」・・・
芸術に感心を寄せ、一方ではかなりの人数の政治家とも交流がある
さらに今回の「ルネッサンス展」の主催者・・・
私が攻めるのならば、この辺りなんだけど
それにしても・・・
コネも知識も無い・・・♪(T0T)
・・・。
きっ、気は進まないけど・・・しっ、仕方ないわ・・・♪(((( ;T0T)))ガクガクブルブル
私は意を決意して、ある所にコ−ルする
やがて数回の呼び出し音の後に・・・
ドキドキドキ!
相手が出た・・・♪(ToT)
「はい私だが・・・」
『みーたんです!』
「おっ、オマエ・・・
どこに逃げたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
キィ---------ン。
みっ、耳が・・・痛い・・・♪(T0T)
『そんなに怒んないでよ〜♪(^0^)
どうせ宇宙行きは諦めたんでしょ?』
「うっ・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『それよりも調べて欲しいコトがあるの!
イタリアの「ピエモンテ財団」と「シャブリ氏」って知ってる?』
「『ピエモンテ財団』の『シャブリ』だと〜?」
『そう、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」なら お付き合いがあるんじゃないかな〜?
と、思って!』
「ほう 面白いモノだな・・・
ついさっき似たような問い合わせがあったぞ
『ルネッサンス展』を開催するところだろ?」
『よっ、よく知ってるね?!(◎o◎)』
「ふっふっふ・・・私は何でも知っているのだ!(`∀´)ゴルァ!!!
それで・・・?
何を調べろというのだ?」
『洗いざらい・・・』
「あっ、洗いざらいだと ?!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『他に言葉はないわ・・・
資産、交流、脱税、犯罪、歴史・・・全てよ!(`0´)』
「ほう・・・随分と入れ込んでるじゃないか? (`∀´)ゴルァ!!!
分かった任せとけ!
そしてキノを呼ぶから少々時間をもらうぞ!!!」
『えっ、キノたんいるの?!♪(◎o◎)』
「宇宙行きが無くなったからな〜
我が財団の運営を手伝ってもらっている」
『やったぁ〜♪(^0^)
天才ハッカ-がいれば敵なし〜!♪ ヽ(^0^≡^0^)ノ』
「おそらくデ−タは膨大な量になるぞ、メ−ルに添付して送る
約2時間という所か・・・?」
『頼りになる〜♪(^0^)』
そう言って私は受話器を置いた
それにしてもヘンだな〜
やけに怒たんが素直に動いてくれる、それに似たような問い合わせ・・・?
そして2時間キッカリでメ−ルが届く
もっ、物凄い量だ・・・読むのはツラいわ・・・♪(@0@)
やっぱり怒たんに解説してもらおうっと〜♪(^0^)
私は再度、怒たんに連絡を入れた
「おう、届いたか? (^Д^)ゴルァ!!!」
『うん、アリガトね!♪(^0^)
でっ、でも、み-たんあまり時間が無くて〜
要約して説明して〜♪(^0^;)』
「よかろう!
ちょうど、喋りたくて喋りたくて、ウズウズしとった所だ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『嬉しぃ〜♪(^0^)』
「さて・・・
短い調査だったが、かなり興味深いコトが判ったのだよ・・・
「ピエモンテ財団」自体の歴史は浅い
元々、弱小の企業が協定を結んで 細々と運営を始めたのが10年前!
それが ここ5〜6年の急成長
だがイタリアの財団ではまだまだ2流の存在だ
特にイタリアのような歴史の古い国では新参者は嫌われる
イギリスほどではないが
歴史や血筋はかなり重要視されるのだ
そして、この財団の規模だったら
「出る杭は打たれる」の言葉通り、普通だったら吸収されるか潰されてしまう
しかし、それがない
これはどう考えてもおかしいのだよ!
となると別の力が働いたのが考えられる
そのうち1つが・・・」
『イタリア・マフィア!♪(`0´)』
「ほう、よく解ったな? (◎o◎)ゴルァ!!!
そう・・・マフィアとベッタリだ!
それにしたってマフィアにも同じコトが言える
よっぽど古くからの付き合いや、かつて支従関係でなければ
付き合いはできないだろう、この辺は謎だ
そして財団は、この連中を使ってかなりエゲツないコトをしている
敵対企業のスキャンダルのデッチ上げ
地上げに恐喝、事故と見せかけての殺人!
何でもありだ・・・」
『そっ、そんなコトまでしてたの?♪ (◎o◎)
でっ、でも、それだけハデならば 警察や政府が黙ってないんじゃない?』
「警察や政府も 丸め込まれているとしたら・・・?」
『そっ、そんな?!』
「そこでネックとなるのが、会長のシャブリだ
まだキノが調査中なのだが、コイツがなかなかシッポを出さん
10年前に会長に就任しているのだが
それ以前の記録が残っていない!
何モンだぁ?!(?Д?)ゴルァ!!!
だが、それ以降のコトならば多少だが調べはつく
そして その中でも特筆されるのは・・・
イタリアの主だった政治家と、かなり深い交流があるのだ!
今回の『ルネッサンス展』の絵画には、各国の至宝と呼ばれる物も展示されるんだが
通常だったら まず国外へ貸し出ししないような絵画も含まれる!
これが何を意味するかというと・・・」
『政治的圧力が働いたとか・・・?』
「その通リ・・・
だが、それだけの力を持った大物政治家達と、『ピエモンテ財団』は吊り合わんのだよ
先ほども言ったが、『財団』の規模としては2流
通常ならば鼻にも引っ掛けられんぞ
それは いくら高額なワイロなどを進呈しようとも
企業とマフィアと同じく、新参者は見向きもされない!
にも関わらず、仲良しこよしだ
警察などにも圧力が掛けられるほどにな!」
『う〜ん・・・
でも、怒たんだったら、ある程度の見当がつくんじゃない?』
「ある程度ならな・・・
そして考えられるのは・・・
『ピエモンテ財団』・・・いや・・・
『シャブリ』自身に何か歴史的な背景があるのではないか?
もしくは、金銭と比較できない貴重な物を提供している?」
「歴史的な背景? 貴重な物を提供? ♪(?0?)」
「例えば日本で言えは皇族だ
チョット前にもそういう事件があったろ
皇族の血筋の名を騙り、講演会で荒稼ぎ、寄付金にスポンサ−まで付いた
どうも世間一般では、その手のブランドに弱いとみれる
イタリアなどでも同様だろう
これまた例えるが、ロ−マ法王の血筋で、その身元がハッキリと証明されれば
これ以上の肩書きはない
政界だろうが財界だろうが 一発でコネクションの仲間入りだ!」
『それにしたって、タダの血筋じゃ見向きもされないんじゃない?
相手は大物政治家や大資産家なんでしょ
そんな血筋がイタリアに残っていたの?』
「と、思って調べてみた!
やはり、それほどの影響力を持つのは王族の血筋だろう
現在も活躍していたり、完全に血筋が途絶えたモノをピックアップした結果・・・」
『結果・・・?』
「0だ!(^Д^)ゴルァ!!!」
『ぜっ、0〜♪(@0@)』
「時間がないので大分絞り込んでのだが・・・
とにかく現在のイタリアで
近年まで表舞台に立たなかった、影響力のある王族の血筋は無いというコトだ!」
『そっ、それじゃあ
金銭と比較できない貴重な物って?』
「現在の我々の状況下で考えられる
金銭と比較できない貴重な物とは何だ? み-たん・・・?」
『ハッ・・・絵画だぁ!♪(◎o◎)
まっ、まさか絵画を政治家や資産家にバラまいている・・・?』
「そう・・・特にイタリアの人間は美術への関心度は高い
貴重な物ならば 資産を投げ打っても手に入れようとするだろう
そして それを土産にすれば
コネクションに食い込むコトは可能だと思うぞ!」
『でっ、でも貴重な絵画って、物凄く高いんでしょ?
数十億円もするのもあるって聞いたよ〜』
「それどころが値段が付かないモノだってある
例えば『モナ・リザ』などは世界の至宝と呼ばれているからな〜
買おうと思っても買えん!
まあフランスごと買えるのなら話は別だが・・・
それよりも「ピエモンテ財団」に現在、絵画を買いあさる経済力はない
ここ数年の設備投資に金を掛け過ぎている
特に科学や精密機械関連なのだが
これがど〜も解せん、元々「ピエモンテ財団」にとっては不得意な分野だ
通常、そんなモノは切り捨てて 外注に出すぞ
ソッチの方が利益率が良いから・・・
って、スマン、話が脱線してしまった
今のは絵画とは関係のない話だ・・・(TДT)ゴルァ!!!
とにかく「ピエモンテ財団」は設備投資で資金不足なのだよ
それにも関わらず、美術に感心の高い「シャブリ」は学校や美術館への寄付
展覧会の開催も多く行っている
特に今回の「ルネッサンス展」などは、莫大な予算が掛かっているぞ
この景気の悪いご時世だ
企業の財産となる1枚、数億円〜数十億のモノを貸し出しするのだ
当然、企業側としてもガ−ドや多額の保険を掛けるだろうし
その費用は安くはないだろうからな・・・
しかし全ての費用を「ピエモンテ財団」が持つという大盤振る舞い!
こら〜やり過ぎだ!
それ以前に、財団の運営に対し 目的意識が感じられない
このままで行くと「ピエモンテ財団」は間違いなく
1年以内に吸収されるか潰れてしまう・・・」
『でっ、でも「シャブリ氏」って、1度会っただけだけど
凄い切れる感じで、自信家、品性も抜群
そんなイィ加減な財団の運営をする人には見えなかったよ
財団の資金で「D・ランド」の弁償や
「宇宙船」なんか造らないだろうし〜♪(`∀´)』
「うっ?!(TДT)ゴルァ!!!」
『ならば別の所に狙いがあるんじゃないかしら?』
「そうだな・・・
現状を打破し逆転する為には・・・?
・・・。
大幅な資金の調達、世界的なコネクションの拡大って所だ!」
『ならば「ルネッサンス展」の絵画が大量に狙われている?
これでさっきの話と繋がるじゃないの 怒たん!
貴重な物ならば 資産を投げ打っても手に入れたいだろうし
それによってコネクションもできる、一石二鳥だわ!
み-たん、頭イィ〜♪(^0^)』
「狙う? 強奪するというコトか?
それはないだろうな〜
仮に単独犯の犯行というコトになっても
主催する「ピエモンテ財団」やイタリア政府はその責任を逃れるコトはできまい
世界中からの信用はなくすし、ヘタをしたら経済封鎖や恐慌が起こる
ついでに一部外国人からテロを受けてしまうだろう・・・
オマケに一生、地獄の底まで追われるぞ〜
いくら美に魅せられようが、財団の建て直しを考えようが
生活基盤が根底から狂ってしまうのだ
そんなヤバい橋は渡らんよ!」
『うぐぅ〜♪(`〜´)』
「だが、現在の状況下に置いて
金銭と比較できない貴重な物とは、絵画の線が濃厚だ
話を繋ぎ合わすとそうなるし、私もそう思った
しかし・・・
『ピエモンテ財団』は
現在までのコネクションを広げたのに 絵画は使ってないぞ!」
『そっ、そうなの?!♪(◎o◎)』
「そして世界中の有名絵画の行方も追ってみた
この際、あまり価値の無いモノは無視をする
貰う方だって有り難味がないからな〜
過去10年に限定するが
「ウフィッイ−美術館」に出入りした名画の数は莫大だ
しかし ちゃんと持ち主の所に戻っており
当然、貸し出した場所の 鑑定士のお墨付きもあるので本物だろう
さらに企業や資産家などでの売買の記録があるが
この御時世において殆どのやり取りはない
あったとしても「ササビ−ズ」などの信用の置けるモノばかりで
行方も確認されている
この手の情報だったら
『(゚Д゚)ゴルァ!!!財団』のス-パ-・コンピュ-タ-に、どんな些細なモノでも引っかるハズだ
オマケに、キノのハッキングの前ではガラスの更衣室!
要するに、有名絵画は身元が全て確認されている
従って『ピエモンテ財団』はコネクションを広げるのに絵画は使っていない!」
『ハアハア・・・♪(@0@)
あっ、あのね、怒たん・・・
だっ、だんだん文字が多くなって・・・目が疲れてきたよ〜♪(T-T)』
「何をだらしの無いコト言ってる?
まだ話は続くぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
そして今回の調査で、もう1つ引っかかるモノがあった
『ルネッサンス展』には絵画が集まり過ぎているのだ
先ほど送ったデ−タ−にも記載されているずだが
価値の低い物や練習画などもある
ついでに貸り出し先も解せない
教会や学校、一般家庭からのもあるのだよ
要するに、その時代の絵画ならば 何でも良いという考えで成り立っている
『シャブリ』自身が美術の狂信家だとしても
規模がデカすぎるし金も時間も掛け過ぎだ!
何を考えているのだかサッパリ解らん!」
『いっ、怒たん・・・
あっ、頭が破裂しそうだから・・・今までのコトをまとめて・・・♪(T0T)』
「もっ、もう少し喋らせてよ・・・
タダでさえ出番が少ないんだから・・・(TДT)ゴルァ!!!
えっ?!
トイレが我慢できない・・・?
こっ、困ったヤツだ・・・(TДT)ゴルァ!!!
『シャブリ氏』自身に何か歴史的な背景があるのではないか?
もしくは、金銭と比較できない貴重な物を提供している?
『ピエモンテ財団』に現在、絵画を買いあさる経済力はない
現状を打破し逆転する為には
大幅な資金の調達、世界的なコネクションが必要
『ルネッサンス展』にはムダな絵画が集まり過ぎている
と、こんなところか?」
『怒たん、偉い!
ついでに謎解きもやって〜♪(^0^)』
「オマエな〜
少しは自分で考えんかぃ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『怒たんの「悪魔脳」を使えはイッパツで解るでしょ〜?♪(^0^)
凄っごい、美人でグラマ−なダンスの先生紹介するからさ〜♪(^0^)』
ピク・・・
『ほっ、本当か・・・? (◎o◎;)ゴクッ!!!』
「95・58・90〜♪(^0^)」
『しっ、仕方ないな・・・
他でもない みーたんの頼みだ・・・(@Д@)ゴルァ!!!』
「やったぁ〜♪(^0^)」
ふっふっふ・・・(`∀´)ゴルァ!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
歴史と芸術が混沌とする「華の都」フィレンツェ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
今、その地は策略と諜報が暗躍し、その謎を解き明かす者を待っている・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
さあ我が「悪魔脳」よ、目覚める時が来たのだぁぁぁ!
全人類を導くべく、その姿を現せぃ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
うおりぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
(◎Д◎) クワッ!
プチ!
ツ---------------------。
○☆&♀△□+≡????????・・・(@Д@)ゴルァ!!!
『いっ、怒たん・・・?
どっ、どうしたの、なにかあったの? 怒た〜ん〜?♪(T0T)』
「うっ、う〜ん・・・(@Д@)ゴルァ!!!」
『よっ、良かった、意識はある
なっ、何が起こったの、そして謎は解けた?!』
「なっ、な〜んも解らなかった・・・
ハッキリ言ってネタが少な過ぎる・・・(@Д@)ゴルァ!!!
それに私にとって美術は専門外だ・・・サッパリ解らん・・・(TДT)ゴルァ!!!」
『な〜んだ!♪(`0´)』
「なんだとは何だ?!
『悪魔脳』は異常にエネルギ−を使うのだぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
それに物的証拠が少ないのは事実だ
私はキノと もう少し調べてみるが 何かの情報があればすぐに報せろ!」
『うん、ありがとう!
連絡入れるね〜♪(`0´)』
「とっ、ところで みーたん・・・
私は まだ現地に向かわなくてイィのかな〜? (^Д^)ゴルァ!!!」
『えっ、現地・・・?』
「だってフィレンツェで一緒に調査をしているんだろ? (^Д^)ゴルァ!!!」
『ちょ、調査はしてるけど・・・・・一緒って、誰と ?』
「またまた とぼけちゃって〜(^Д^)ゴルァ!!!
ピュ・・・・・・」
ガチャ!
(みーたん、無事か?!)
((ぴっ、ピノさん?))
『あっ、ごめん怒たん
用事ができちゃった、また連絡する!』
「まっ、待て、私の立場はーーーーッ??????!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!! (TДT)ゴルァ!!!」
プチ!
ツ---------------------。
『じっ、事故に合ったと聞きましたけど
だっ、大丈夫なんですか、ピノさん?!♪(◎o◎)』
「軽い打撲で済んだ!
そっ、それよりも君に何かがあったのではないかと思って?!」
『なっ、何かって?!』
「実は病院で薬を待っている時間に・・・」
「早くしてくれないかな〜
こんな傷は放っといても治る、薬なんかいらな・・・
!
しゃ、シャブリさん?!(◎o◎)
なっ、なぜこんな所に・・・?」
『君に話があってね・・・』
「話なら『ウフィッイ−』でもできますが?」
『君は絵画の鑑定、管理においての最高責任者だ
その業務には館長さえ口出しはできない
事実、世界でも有数の鑑定眼を持つしな・・・』
「アナタだって 私と変らない鑑定眼を持っているじゃないですか
自宅には相当数のコレクションもあると聞いてますよ」
『まあ私のコトは置いておいて・・・
君は優秀だ、であるから是非 私に協力して欲しいのだ!』
「『ウフィッイ−』の運営のコトですか?」
『それもあるのだがね・・・』
「先日の業者の入れ替えぐらいなら目を瞑りますけど
それ以上のコトになりますと お断りします
絵画は非常にデリケ−ト、アナタだって判っているはずだ!」
『ふむ・・・』
「それに業者の入れ替えが影響しているのかもしれませんが
絵画の何枚かが傷んだかもしれません!」
『傷んだ・・・?』
「ええ・・・忙しくて よく見る時間が無いですが
どうも精彩を欠いた印象です
アナタだって見れば判ると思いますよ!」
『ああ、昨日全部見た、中心となっているのは
「ダ・ビンチ」、「ラファェロ」、「ミケランジェロ」ではないのかね?』
「そっ、その通リです!(◎o◎)
さすがシャブリさん、やはり判りますか?」
『だが特に問題は無いと思うが・・・?
世界中の1流と呼ばれる鑑定士でさえ 気が付かないだろうレベルだぞ
それに人を説得させる為には根拠が必要だ
どういう理由で精彩を欠いたと言うのかな?』
「そっ、それは・・・」
『魂が抜けてしまった?』
「はっ、はい・・・
なんだか本物であり 本物では無くなってしまった印象が残るのです
しかしアナタも同じように感じたのではないのですか?」
『だが、そんな理由が通るとでも思うのかね?
私や館長は納得しない・・・』
「そっ、それは・・・
しっ、しかし、最近 同じような印象の絵画を アチコチの美術館で見かけています
それも全てアナタが関係のあるイベントの後・・・
同じように業者を入れ替えたのではないですか?」
『恐ろしい男だな・・・君は・・・
ますます協力してほしくなってきたよ・・・』
「なっ、何かご存知では?」
『明日の晩に私の屋敷に来てくれないか?
話したいコトがある・・・』
「わっ、分かりました・・・」
『それと、あの美しい お嬢さんも同行させてくれ
まあ来れればの話だが・・・』
「どっ、どういう意味ですか?!」
『今日の君の事故・・・軽くて良かったな・・・
白い車は目立つから視認しやすかったのだろう・・・」
「ちょ、チョット待ってください、シャブリさん!
彼女に何か起こるんですか?
そっ、それに、事故の車が何で白と知って・・・・・・・・ハッ!
まっ、まさか・・・? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
「と・・・
これが先ほどの病院での出来事だ!
おそらく、あの事故は『シャブリ氏』の指示であり、脅しだろう
そして彼は何かを知っている、もしくは画策がある
であるから 明日の私の返答次第で
我々はどうなってしまうのか分からない
その前に、み-たん、君の方が心配だ!
事故とか脅迫は無かったのかね?!」
『いっ、いや、今のところ・・・♪(^0^;)』
「私はともかく、無関係の君に迷惑を掛ける訳にはいかない
秘書はたった今、解任にする
早く自宅に帰って、この地を離れるんだ!」
『そっ、そんなの嫌ですよ〜♪(T0T)』
「ダメだと言ったら、ダメだ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
心配してくれるのはありがたいんだけど
その後、ピノさんはガンとして私の言うコトを聞いてくれない
まあ、今の所は引き下がったほうが良さそうだわ・・・
という訳で私は「ウフィッイ−」を後にした
今は「アルノ川」沿いのオープンテラスのお店で「カルボナ-ラ」を食べている
寒いけど、やっぱり外の方が気持ちイィもんね〜♪(^0^)
そしてこの「カルボナ-ラ」を食べるまでに・・・
上空から鉄骨は落ちてくるし、車には2度も撥ねられそうになる
オマケに10人以上の男達に路地に引き込まれ
公園を歩いていると、3匹のド-ベルマンも襲い掛かってきた
次はこの店でも爆発するのかな〜?
と、思っていたら突然「アルノ川」から、ボンベを背負った人間が水中から姿を現し
その堤防の上に立った
手にはボウガンが握られている!
やっぱり来たのね・・・!♪(T0T)
そして問答無用で私に矢が発射された
唸りを上げて私の顔面に矢が迫る!
でも〜♪(^0^)
ピシッ!
ボウガンを撃った男が呆然となって私を見詰めていた
なぜならば・・・
私の顔面の直前、人差し指と中指の間で矢が止まっているのだから・・・
食事ぐらいゆっくりさせてよ〜♪(`0´)
それに これ返すね!
こんなデカいモンじゃ、パスタは食べられないの!♪(`0´#)
ヒュン!
私は手を返し、指の力だけで矢を放つ
矢は正確に男の背負うボンベに突き立った
そして、その勢いで男は再び堤防向こうの「アルノ川」に落ちて行く
さて・・・凄い気圧で圧縮されているボンベに穴が空いたのだ
小さい穴は次第に広がって・・・風船に針を刺したみたいに・・・
『どっか-ん!!!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!(TДT)ゴルァ!!!」
うわっ、水しぶきが雨のように?!(◎o◎)
わっ、私とした事が・・・ごっ、誤算だったわ・・・♪(T-T)
ううっ、パスタがビショ濡れだよ〜♪(T0T)
しかし・・・
ああ・・・落ち着かない・・・♪(T0T#)
まるで「ビンクパンサ-3」の「クルゾ−警部」だわ・・・♪(@0@)
それにしても、昼夜問わずの人目も気にしない行動になって来たな〜
これではロマネ先生の所にも帰れないぞ
ヘタをすると深夜に襲ってくるか、爆弾でも放り込まれるわ・・・
彼女を巻き込む訳にはいかないし〜
どこかのホテルでも泊まるか・・・
それよりも・・・
今夜は「ウフィッイ−」の地下管理倉庫に潜入ね!♪(`∀´)
私は装備の調達の為に 黄昏の街を急いだ!
その時 私はどんな顔をしていたのだろう・・・?
ウフィッイ−美術館 正面扉前
『ここに来るのも久しぶりだな〜』
懐かしい光景が俺の目の前にある
昔、絵画の勉強の為に1ケ月ほど滞在していたのだ
まあ勉強といっても
ひたすら通い続けて絵を見ていただけだけど・・・
そしてココにくるまではドタバタしたな〜
もっとも2時間前まではパリにいたのだから当然か?
怒と電話の15分後、さあパリ支局に向かおうと思った所に
突然、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の人間が迎えに来た
その手には「ルネッサンス展」へ出展させる絵画も持参で
ホテルの屋上ではヘリも待機しているという
なっ、何で?!(◎o◎)ゴルァ!!!
・・・。
そうか・・・逆探知されたのか・・・
まるで国際救助隊「サンダ-バ-ド」のような情報収集網だ
今後、アイツとのやり取りは伝書バトでも使おう・・・(TДT)ゴルァ!!!
そして、アッという間に空港へ到着!
ジェット機はマッハ2.5の最高スピ−ドで飛び続ける
それにしても怒は気合が入りまくってるな〜
我々はVIP待遇だぞ?
さらにフレンツェの空港では、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の使い者が出迎えてくれた
ついでに車も用意されている
「アルピ-ヌ A-110」・・・
何でも怒の専用車らしい
フン・・・イィ趣味してるじゃないか・・・(`∀´)ゴルァ!!!
そして使い者の・・・「ボディ・ガ−ドは必要か?」・・・
の言葉を断り、車に乗り込む
人数が多いと何かと面倒だ・・・
という訳で俺とデュケムは、現在「ウフィッイ−美術館」の前に立っている
「はっ、早かった〜、2時間で着いちゃったよ!
ピュトワさん、凄い人と知り合いなんだね〜♪(◎o◎)」
『物語のネタの為なら
手段を選ばんヤツだからな〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「?????? ハア?! (@Д@)ゴルァ!!!」
『それよりもデュケム、シッポを出すなよ!
今のオマエは「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の 一流の秘書というコトになってるんだ
上品にしているんだぞ、そしてなるべく喋るな!』
「ひっど〜い!♪(`0´#)」
さて・・・我々は閉館中だが
「ルネッサンス展」の準備で殺気立っている「ウフィッイ−」に乗り込んだ
何しろ世界中の名画が集まっているのだから
通常だったら近づくコトもできないだろう
だが、今は「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の肩書き付きだ
オマケに絵画を貸し出すという優位にも立っている
俺はまず館長室に向かった、そして軽い挨拶をする
コイツも今回の事件に絡んでるんだよな〜
しかし今だに名前も出て来ない所を見ると、やはり脇役だろう
コイツを突付いてもムダか・・・
そして館長は、詳しいコトは「統括美術鑑定士」に指示を受けてくれと言う
そこで我々はソイツの部屋に向かう
デュケムの話だと、世界でも有数の「鑑定士」と聞いた
世界有数の「鑑定士」ね〜?
やがて我々は部屋に到着する
そして扉にノックをした
「どうぞ!」
の、言葉の後に俺は扉を開く
すると、中では1人の男が机を前に書類の山を片付けていた
どうやら猛烈に忙しいらしいのが見て取れる
訪問者を前に顔を上げようとしない
しかし、口だけは開く余裕はあるようだ・・・
「どちら様ですか?
生憎と私は忙しいんです、要件は手短にお願いします!」
その声には謝罪が感じられる
嫌なヤツではないのだろう・・・
『「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の者だ
依頼された絵画を届けにきたんだよ!』
そいつは一瞬 ピクリとし、笑みを持って顔を上げる
そして俺と視線が合った
「おぉっ、お待ちしてましたよ!(^Д^)
これで全ての作品が揃った訳だ、私の仕事も楽に・・・むっ?!
あっ、アナタは・・・?」
『久しぶりだな・・・ピノ! (^Д^)ノ 』
「ぴゅ、ピュトワなのか?!(◎Д◎)」
思わずヤツはイスから立ち上がり、俺の元に歩み寄る
そして俺たちは固い握手を交わした
『イタリア人で世界有数の「鑑定士」ってオマエぐらいしか思いつかないからな〜
まさかと思ったが・・・(^Д^)』
「いや〜、ビックリしたぞ
顔を上げたらピュトワが立っているのだからな〜(^Д^)」
「ふっ、2人は知り合いだったの?!(◎o◎)」
思わず彼女が声を出す
まあ、ビックリするだろうな〜
『オマエは会ったコトがないかもしれないが
7年前はパリで、俺と絵画の腕を競ったモノだ、よく飲みにも行ったし・・・』
「いや、私はピュトワの足元にも及ばなかったよ・・・
こうして画家の道は断念して鑑定士の仕事を選んだのだからな」
『何を言ってる、一流の絵を描いていたじゃないか?
それに当時は俺より賞を沢山貰っていたぞ』
「だが超一流ではなかった
ピュトワの絵を見て画家の道を断念したようなモノだよ・・・
それにオマエは気まぐれだ
展示会の締め切りが迫っても、毎晩飲みまくっている
間に合わないのは当然だろう・・・」
『うげっ、そんなコトは思い出さなくてイィ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「それが突然の引退で、行方も判らなくなった
もう絵は描かないのか?」
『まあ・・・』
「なんと勿体ない・・・(TДT)
あのまま画家を続けていれば、第2の『ダ・ビンチ』になれたかもしれないのに・・・」
『買いかぶり過ぎだよ
俺にはそんな才能はない』
「それにしても、絵画を持ってきたからには
ピュトワは現在、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の仕事をしているのか?」
『まあ、似たようなモノだと思ってくれ
それに、あそこの会長とは妙な付き合いがあってね・・・(TДT)ゴルァ!!!
そしてオマエと話がしたい
今夜にでも時間が取れないか?』
「それは構わないが・・・
今ではダメなのか?」
俺は顔を上げて部屋を2〜3度 見回した
『ダメだ!
後で車をよこすので、その後にしよう』
盗聴器にCCDカメラ・・・
やはりマ−クされてるんだな、ピノは・・・
となると 館内の状況も見ておいた方が良さそうだ
『それよりも、久しぶりに「ウフィッイ−」を見学したい
案内してくれないか?』
「よかろう、ピュトワが絵画を持って来てくれたので
仕事は終わったようなモノだ、任せておけ!」
『それにしても随分と忙しそうだな〜』
「いや、秘書がいないので 雑用が増えてしまってね・・・」
『秘書は、どうしたんだ?』
「諸事情により解任した
おそらく今頃は外国にでも向かっていると思う」
デュケムの顔に安堵の色が走る
なるほど、秘書を逃がしたのだな
賢明な選択だろう
その後、我々は彼の案内で「ウフィッイ−」の見学に出たのだが・・・
おおっ?!(◎o◎)
館内は壮観な眺めであった
何しろ世界中の「ルネッサンス」時代の絵画が 所狭しと展示されているのだ
俺は思わず溜息やら歓声を上げてしまう
隣のデュケムも全作品を見るのは初めてなのだろう、俺と同様に心を奪われていた
!
んっ?! これは・・・?
「どうだピュトワよ、大したモノだろう!(^Д^)」
『ああ、これだけの絵画が集まるのは2度とないんじゃないか?!(◎o◎)』
「同感だ、主催者のシャブリ氏には感謝しなけ・・・・・・・・・はぁ・・・(TДT)」
『どうした?
突然 落ち込んだ様子だが・・・?』
「いや、すまない
シャブリ氏に対しては コレクタ-として、優れた鑑定眼を持つ人として尊敬している」
『ほう、鑑定眼とはどの程度のものだ?』
「私とピュトワと同等、もしくはそれ以上だ」
『そっ、それは凄いな!(◎o◎)ゴルァ!!!』
「それはともかく、あまり良い評判を聞かないのだよ
後で話すが、実は私や秘書は脅されているみたいなんだ・・・」
『ふむ・・・それは穏やかじゃないな
まあ詳しい話は・・・』
!
むっ!・・・まただ・・・?!
「気が付いたか?」
『ああ・・・展示されている絵画なのだが
どうも様子がおかしい・・・』
ちょうど俺達は「ラファエロ」の「大公の聖母」の前で立ち止まった
俺は昔からこの絵が好きで、穴が空くのでは? と思うまで見たモンだ!
http://homepage1.nifty.com/hosizora/art/raffaello/raffaello01h.html それが・・・
「どう思う、ピュトワよ?」
『間違いなく本物だと思うのだが・・・』
「私もそう思う」
『しかし・・・』
そうなのだ、先ほどから別の絵画でも
疑問を受けるモノが何点かあるのだ
この感覚は・・・
そう・・・
俺の目の前に現れた3枚の「モナ・リザ」と同じだ!
そしてデュケムが地下工房で聞いた「ラファエロ」の1号とは、これに間違い無い
さらに1号があるというコトは・・・
2号、3号があってもおかしくないぞ!
現に地下工房では「モナ・リザ」は10枚以上存在しているのだ
では地下工房とは贋作製造工房なのか?
それにしても精巧すぎるぞ
「ダ・ビンチ」同様、「ラファエロ」の筆遣いができる人間など この世に存在はしないのだ
「私は もしや贋作ではないかとの疑問を感じたのだが、決定的な確証がない
そこで この1枚だけは科学鑑定に掛けた!」
『けっ、結果は?!
特に年代測定はどうだった?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「レントゲン、10年前のデ−タ−と重ね合わせての照合
超高感度カメラによる観察、顔料のスペクトル分析
そして・・・放射性炭素年代測定からは
間違いなく 西暦1500年前後のモノと結果が出たのだよ!」
『ぐわっ?!(@Д@)ゴルァ!!!』
おっ、俺が、唯一 頼りにしていた
科学的年代測定が ガラガラと音を立てて崩れ去った・・・(TДT)ゴルァ!!!
「全てにおいて完璧だ!
そして私は自分の鑑定眼にも自身はある
であるからこの「大公の聖母」は本物に間違いない!
のだが・・・」
『本物とは思えない!!!』
「そうなのだよ、ピュトワ・・・
私は自分の頭がオカシクなってしまったのではないか?
やはりこの「大公の聖母」は本物ではないのか?
と、思っていたのだが、違ったようだ
オマエも同じコトを感じたのだからな」
『俺だって今の年代測定の結果を聞いて 自信がなくなってきたよ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
だが、これに疑問を感じる人間は少ないと思うぞ
世界中を探しても数人いるかどうか?』
「シャブリ氏はその1人だろう
そしてニュ-ヨク、「メトロポリタン美術館」の「ジンファンデル氏」ぐらいなモノか?」
「私も解るよ!♪(`0´)」
『ばっ、バカ、黙ってろ!(TДT)ゴルァ!!!』
「もう我慢できない
ここならば盗聴や監視はないでしょう?」
「盗聴や監視だと?
それに君はいったい・・・?」
『う〜む・・・(´〜`)』
「私、こんな格好してますけど、地下管理倉庫のデュケムです!
今、この『ウフィッイ−』では大変なコトが!♪(T-T)」
「むっ?!
2日前から無断欠勤しているデュケム君か?!(◎o◎)」
『本当はオマエの安全の為を思ったのだが、こうなっては仕方ない
今すぐ早退しろ、そして全てを伝える!』
「わっ、分かった
表で待っていてくれ、10分で行く!」
その後、我々は近くのホテルの1室を借りた
そこでピノとの情報交換をする
俺はデュケムが見た、地下工房
ピノは管轄が違うのでそのような場所は知らないというコトだ
10数枚の「モナ・リザ」や、彼と秘書が「シャブリ」に狙われているコト
執拗なマフィアからの攻撃等を話した
彼からは、「シャブリ」に明日の晩に招かれており
重要な相談があるそうだ
そしてそれは返答次第では命に関わるコトらしい
彼や秘書が狙われた事実が物語っている
ついでに「シャブリ」が主催した展覧会の後では
「モナ・リザ」や先ほどの「大公の聖母」のような絵画が続出している!
やがて我々は1つの仮説を立てる
どんな方法を使っているのかは解らないが
地下工房では大量の贋作、いや・・・本物が生産され
それがアチコチで すり替わっている
そして「ウフィッイ−」の現場の最高責任者であり
世界的にも有数の鑑定士であるピノの協力も欲しい
例え絵画に疑問を持った人間がいたとしても
ピノが「間違い無い」と言えば、本物になるのだからな
と、大まかに こんな結論が出た
『明日の「シャブリ」の屋敷には俺も行くぞ!
文句ないな?!』
かなり不安や心配なのだろうが
俺は無理矢理、ビノを納得させた
まあ、ボディ−ガ−ドも兼ねるんだけど・・・
そして我々は、ピノと別れ ホテルを出た
今は車でデュケムと怒の別邸に向かっている途中だ
そんな中、俺はハンドルを握りながら 考え事をしいてる
う〜む・・・
それにしても地下工房では大量の贋作、いや本物が生産されているのだろうか?
確かに「モナ・リザ」は俺の前に3枚が現れたので納得するが
「ラファエロ」や「ミケランジェロ」
その他巨匠と呼ばれる人間の筆遣いができる人間っている? (@Д@)ゴルァ!!!
それに、先ほどの「大公の聖母」などは
年代測定により西暦1500年前後との結果が出たのだ
やはり本物なのかな〜?
当時の贋作や模倣の可能性だってある
もしくは本人がもう一枚 同じ絵を書いたとか・・・?
やはり実際に、現物なり地下工房を この目で見るまでは信じるコトができない
そして明日の晩の前に、証拠なり事実なりを掴んでおかなければ・・・
今夜 潜入するぞ!!!
さらに、消えたのであろう 本物の行方はドコに行ったのだろうか?
「シャブリ」は絵画の熱狂的なコレクタ−と聞いた
しかし単に自分のコレクションにするだけでは、危ない橋を渡りすぎているのではないか?
すり替った絵画は各国の至宝と呼ばれるモノもあり、大量だ
バレたら一生、地獄の底まで追い掛け回されるぞ〜
でも本物だからバレないのか・・・
よく考えてるな〜(TДT)ゴルァ!!!
もしくは売りさばいて「財団」の資金にしているとか・・・?
そして・・・
【もう1人のジョコンダ!】
この話題になった時、俺はピノと顔を見合わせた
「まさかね〜? (^Д^)」
『そうだよな〜 (^Д^)』
といって軽く流す・・・
それにしても謎だらけだ
怒はどう収集をつけるのだろうか?
ちゃんとこの先のスト−リを考えているのかな〜
途中で逃げたりして・・・?
オマケに今回のシリ−ズは文字が異常に多いぞ!(@Д@)ゴルァ!!!
読者も・・・「縦書きにしろ〜(゚Д゚#)ゴルァ!!!」!
と怒り出すのではないか?
って、これは何の話なのだ?!(@Д@)ゴルァ!!!
そんな中で、退屈しているのだろう デュケムが話し掛けてきた
「何を考えてるの、ピュトワさん?」
『まあ色々だな〜
というより考えるコトが多過ぎて、だんだん混乱してきたよ!(@Д@)ゴルァ!!!』
「うん、私たちは絵画についてはエキスパ-トだけど
財団や精密機械なんて専門外だもんね!」
『それについては聞けるヤツがいるからイィんだが・・・
まず、物的証拠が必要に・・・むっ?!』
「うわぁ〜、大きなトラック、2台もいるよ!」
バック・ミラ-越しに、2台の巨大なトラックが迫ってきた
確かに3車線の広い道だが、場違いなほどデカい
トラックのスピ−ドから想像して、相当急いでいるのだろう
俺は慣れない車と道の為に 道を譲るコトにする
1番左の車線に移動した
そして1台が追い抜いて行ったとおもうと・・・
突然、我々の車の前に 急激な車線変更を仕掛けてきたのだ!!!
『危ぶねえな〜(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
単なる嫌がらせか?
こうなったら後方に追いやってしまおう
なんでも怒の趣味で600馬力に改造してあるらしい
では、真ん中の車線に変更して・・・
エンジン全開!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
『どっか-ん!!!』
『うぉぉぉぉぉぉぉ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「きゃーーーーッ!!!!!♪(T0T)」
言っておくがエンジンの音ではない
トラックを追い抜こうとした瞬間に、後方のヤツが右隣に並び激突してきたのだ
さらに左のヤツも同じく激突してくる!
我々の車は2台のトラックにサンドイッチ状態になっていた
当然、ハンドルは切れないし
ブレキ−やアクセルも言うコトを聞かない!
こっ、コイツらは・・・?
ハッ?!(◎o◎)
「なになに、何が起こったのーーーーッ?!!!!!♪(T0T)」
『ピノの秘書がいなくなった今、彼の精神状態を追い詰める為に
次に狙われるのは誰だ?!』
「そっ、そりゃあ、ピノさんの家族とか友人とか・・・・ハッ?!(◎o◎)」
『そう俺だ!
やぱりピノの部屋での会話を聞かれていたか」
「そっ、それよりも動けないの?
オマケにスピ−ドが速くなってきたよ〜♪(T0T)」
『ダメだ、身動きは取れないし ドアも開かん!』
「ねっ、ねえ、ピュトワさん・・・
あの先に見えるモノって・・・? (((( ;T0T)))ガクガクブルブル 」
『ぬおっ?! 分岐路かぁ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
このまま、その壁に激突させるつもりだな!』
「ヒィィィィィィィィィ、死んじゃうよ〜♪(T0T)」
こっ、これは大ピンチだぞ!(TДT)ゴルァ!!!
トラックを吹っ飛ばすぐらいの電撃ではデュケムが危ない
そして特殊繊維を操るのには相手がデカすぎる
オマケに時速160kmは出ているのだ
このスピ−ドで放り出されたら無事では済まんぞ!
ひょえ〜、あっ、あと200mを切ったよ〜(TДT)ゴルァ!!!
と、その時 俺はある異変に気が付いた
インパネの手前のボタンが赤く点滅をしているのだ
よく見ると「スクランブル」という表示だぞ?
え〜い、この際、何でも押しちゃえ〜(゚Д゚#)ゴルァ!!!
プチ!
すっ、するとフロントガラスが一変したのだ
光る文字やら数字が現れる、液晶でできてるのか?
さらに・・・
「これは音声入力システムです
指示を待ちます!」
との電子音が車内に鳴り響く
なっ、なんじゃこりゃ?!
だが「溺れる者はワラをも掴む」、の ことわざの如く・・・
『なっ、なんでもイィから武器は無いのか?
早くしろーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!』
「攻撃目標の設定はどうしますか?」
『両隣のトラックと分岐路の壁だぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「了解、前方ミサイル、サイロ開きます
続いてバルカン砲、発射準備完了!」
その時、両脇のトラックが それそれ左右の道へ進む為に離れ始めたのだ
しっ、しかし、このスピ−ドと距離では俺達の車は直進するしかない
前方の壁を回避するのは不可能だ!
「はっ、早くして、あと50mを切ったよーーーーッ!!!!!♪(T0T)」
『ミサイル発射ーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「プシァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「どっか-んーーーーッ!!!!!」
まずミサイルが壁を吹き飛ばし、いきなり視界が開ける
そして運良く 前方は草原地帯になってた
俺はハンドルを取られつつも 何とか車を停止させるコトに成功〜
ふ〜う・・・(@Д@)ゴルァ!!!
だが・・・
2台のトラックは停車したと思うと、突然 向きを変えたのだ
そしてこの車めがけ急発進する
どうやら壁へ激突させるのが失敗したので
今度は体当たりを敢行するつもりだぞ?
唸りを上げて迫る 2台の巨大トラック!!!
しかし・・・
アイツら今のミサイル攻撃を見ていなかったのか?
と言うより 理解できなかったのかもね・・・
まあイィや・・・
『おい、ヘンな車・・・・・・・・・・・・・やれ・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
「了解!」
『ズドドドドドドドドドドドド!!!』
迫りくるトラックに、バルカン砲の弾丸が雨アラレと降り注ぐ
みるみるうちに パ−ツやタイヤが吹き飛ばされ 蜂の巣状態となっていく
とどめはミサイルを1発づつ・・・
『どっか-んーーーーッ!!!!!』 『どっか-んーーーーッ!!!!!』
おっ、恐ろしい車に乗ってるな・・・怒は・・・(@Д@)ゴルァ!!!
お陰で助かったけど・・・「ボンド・カ−」みたいだ・・・(TДT)ゴルァ!!!
それにしても「シャブリ」のヤツ・・・
覚えてろよ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
ウフィッイ−美術館
(こっちだよ)
((ああ!))
現在 午前2時、俺とデュケムは「ウフィッイ−」の館内にいる
当然、目的地は地下管理倉庫だ
あの後・・・
トラックに襲われてからなのだが、我々は怒の別邸に向った
初めて訪れたのだが、デカい敷地に屋敷だな〜
「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」は よっぽど財政が豊からしい
スイスの研究施設や宇宙船の建造、レースカ−の開発等
怒のオモチャのようなモノでさえも守備範囲だ
「ロック・フェラ−」や「GM」などと並んでの複合企業体と聞いたが
いったい何の産業がメインなのだろうか? (@Д@)ゴルァ!!!
それはともかく、屋敷の人間が我々を出迎えてくれた
そして執事らしき男が世話をしてくれる
それにしても・・・
スクラップ寸前になった車や
服がボロボロになっている俺達を見ても 眉一つ動かさないぞ
普通、心配や質問ぐらいは するのではないか?
そこで俺は1つの質問を投げかけた
『あまり驚いていないようだが?』
「御主人で慣れました・・・」
なるほど・・・俺も納得した・・・(@Д@)ゴルァ!!!
そして執事は俺の指示に従え、という命を受けているらしく
忠実に動いてくれた
「ウフィッイ−」に潜入すると言えば
どこから情報を仕入れたのか不明だが、基本的な建物の図面のデ−タ−収集
さらに、現在出入りしている業者を調べ
それと同型の作業着などを調達してくれる
実に優秀な執事だ、動きにソツはないし頭の回転も速い
ハッキリ言って怒には勿体ないぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
さらに俺は ある部屋に案内させてもらう、武器庫だ
そこには物凄い量の武器や装備関係の品が溢れかえっていた
まあ俺は・・・
やっぱり・・・(@Д@)ゴルァ!!!
と、思ったモンだが
デュケムはビックリ仰天だぁ!(◎o◎)ゴルァ!!!
本当はこんなモンは彼女には見せたくなかったのと
電撃と特殊繊維がある俺にとっては必要の無いモノではあるが・・・
「連れてかないと死ぬ!♪(T0T#)」
と、泣き喚くので仕方ない・・・(TДT)ゴルァ!!!
だが、彼女がいた方が館内では有利なのも事実だ
何せ地下工房の現場を知っているのだから
であるから「防弾チョッキ」や「赤外線暗視カメラ」、「無線」に「スタンガン」などの装備を与えた
銃は危険なので取上げる
ついでに俺も似たような装備を選んだ
そして時間を待ち、新たなる車で屋敷を出発する
という訳で、深夜の「ウフィッイ−」にいる我々なのだが・・・
しっかし、こんな警備状態でイィのかね〜?
確かに深夜にも関わらず、警備の人間は多いと思うのだが
もっと監視カメラやセキュリティ-に気を使った方がイィんじゃないか?
まあ聞いた話によると
元々400年前からの王宮の一部で、かなり老朽化が進んでいるらしい
よって、大掛かりな工事や
新しい装置の設置の許可が国から下りない
美観を損ねる、というのも理由だそうだ
そして要所々には厳重な扉が控えているが
俺には、ピノから預かった、フリ−パスのID・カードがある
であるから警備の人間に気を使えば、楽々と奥に進んでいけるという訳だ
それにしても・・・
ペタペタペタ・・・
((おい・・・デュケム・・・
もうちょっと静かに歩けないのか?! (゚Д゚#)ゴルァ!!!))
(そんなの無理だよ、私 ちゃんとした訓練なんて受けてないんだから!(`-´) )
((やっぱり連れて来なければ良かった・・・))
(そんなのヒドいよ〜
だいたい何でピュトワさんは、こんな特殊部隊みたいなコトできるの?
ルア−のデザイナ−じゃなかったの?! (`0´#) )
((そっ、それは・・・(TДT;) ))
(それに怒って人は何者?
あの武器や装備は どう考えても普通じゃない、秘密結社の首領か何か?)
((う〜ん・・・せっ、説明でき・・・ハッ?!))
「そこで何をやっている?!」
しっ、しまった!
警備員に発見されたぞ、しかも3人だ!!!
俺は音も無くダッシュする
まあ ここの警備員ならば通常の体術で何とかなるだろう
しかし!
むっ?!
3人が同時に銃を構えた、それにこの迷彩服は?
さらに動きが速い、その散開する姿は軍人のモノだぞ?
コイツらタダの警備員じゃない?!
予定変更だ!
銃声などしたら他の連中がスッ飛んで来るし
ヘタをしたら、地下で行われているだろう作業も中止になる
本当は デュケムの手前、やりたくはなかったのだが
俺は特殊繊維を天井のパイプに放ち 宙に舞った
一瞬ヤツラからの視界からは消えたのだろう
動揺する姿が見て取れる
俺はその隙を見逃さない
3本の特殊繊維を同時に放ち拘束だぁ!
そして身動きがとれなくなった所で 首の頚動脈を締め上げた
血流が脳に行かなくなったヤツらは、そのまま失神だ
まあ2〜3時間で目が覚めるだろうけど・・・
「すっ、凄〜い!♪(◎o◎)
でっ、でも、今なにをしたの、ピュトワさん?」
ヤツラと出会ってから 俺が倒すまでの、約3秒のやり取りに
彼女の目が見開かれている
何が起こったのか理解できないのだろう
確かに1ミクロンの特殊繊維は視覚で捕らえるのは難しい
オマケに一瞬の出来事だ
まあ説明するのが面倒だったので・・・
『東洋の神秘だ!』
と答えておいた・・・
彼女は妙に納得していたようだが
欧米の人間に対しては便利な言葉だな〜(^Д^)
それにしても・・・
問答無用で銃を撃とうとしたコイツらは何者だ?
周りには絵画が山のようにある
万が一でも当ろうモノなら、一大事だぞ
ということは、通常の警備員ではないのだろう
まあ装備と、その動きを見れば一目瞭然なんだけど・・・・
しかし、迷彩服はイィとして、装備しているのはロシアの自動小銃、「AK-47」?
普通、こんなバカでかいモンを室内で使うか?
それに この特殊なナイフには見覚えが・・・?
ハッ・・・・?!
こっ、これは「スペツナズ・ナイフ」か?
っと、いうコトは・・・
コイツら「スペツナズ」だぁぁぁぁ!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!
その時、一気に緊張感が高まった俺に気が付いたのだろう
デュケムが心配そうに話し掛けてきた
「どっ、どうしたの、ピュトワさん、顔色悪いわよ?」
『 ・・・。』
顔色だって悪くなる・・・
「スペツナズ」・・・
アメリカの「シ-ルズ」や「デルタ・フォ-ス」、キノやペコが所属していた部隊
それと並んで恐れられいてる、ロシアの特殊部隊だ
確かに、近日中に「ルネッサンス展」の開催を控えている
世界から至宝である絵画もほぼ集まった
そして3日前にはデュケムによって
「モナ・リザ」が盗まれた警備体制の薄弱さも確認される
まあ運が良かっただけだと思うけど・・・
ついでに、昨日のトラックの事件や
パリでの争いで マフィアの連中が使えないと解ったのだろう
まあ連中にとっては相手が悪過ぎたのだろうが・・・
これらの理由から警備の強化は考えられる
それにしても「スペツナズ」を雇うとは、「シャブリ」のヤツ やり過ぎだぞ
戦争でも始める気か?
もしくは、俺の他に「スペツナズ」を必要とするほどの
敵対勢力が存在する?
う〜ん・・・
歩きながら、そんなコトを考えていたのだが
地下に下りる階段の回廊の手前に差し掛かった時に、俺は何かの気配を感じ取った
!
誰かいる!
しかし、その気配は一瞬で消え去ってしまった
どうやら隠行の技術にも長けているらしい
唯者ではないぞ!!!
俺も同じく気配を消す
さらにデュケムには、「絶対にその場から動くな!」と命じた
彼女にも只事ではない何かが起こっているのかを理解したのだろう
小さく頷く
そして俺はその気配を追った・・・
回廊 1
しっかし、こんな警備状態でイィのかしらね〜?
「(゚Д゚)ゴルァ!!!・ヒルズ」や「シンドラ−城」に比べれば
ザルみたいなモンだわ・・・
半ば「ウフィッイ−美術館」の警備状態に飽きれている私がいる
確かに警備員の数は多いのだが
私から見れば素人同然・・・
オマケに私には、統括鑑定士の秘書としてID・カードを持っている
実はまだ返してない
であるから、全ての扉のロックは外せるよ〜♪(^0^)
!
またか・・・
おそらく前方から警備員が巡回してくるのだろう
面倒は起こしたくないので・・・
ヒュン!
私は天井に張り付き、気配を断つ
サイコキネシスを発動させているので落ちることはない
そして廊下を3人の警備員が通過・・・んっ?!
今のは普通の警備員?
迷彩服に銃を持ってるぞ
それにあの歩き方や身のこなし・・・何者・・・?
これは厄介だぞ、どうやら簡単には倒せそうもない
シャブリ氏も相当警戒しているようね〜
そして3人の通過を待った
やがて廊下の角を曲がって行ったのを見て、私は廊下に着地する
と、その時だった
今3人が曲がった先で何かの争う気配がしたのだ
しかし、それはホンの一瞬で終了する
何が起こったの?!
やがて新たなる気配がその角を曲がって来た、数は2つ
それを確認した瞬間に私は自らの気配を断っていた
すると驚いたコトに、2つの気配のうち1つが消えてしまったのだ
どうやら隠行の技術にも長けているらしい
強敵だわ!!!
私の身体の中を アドレナリンが駆け巡るのを感じた!
回廊 2
俺は何本かの特殊繊維を空中に放った
そして空気の動きを探る
相手の気配は断たれたままだ、現在の位置がまったく解らない
それはお互い様なのだろうが 俺には特殊繊維がある!
いくら気配を断とうが、呼吸をしない訳にはいくまい・・・
やがて・・・
いた!
そう思った瞬間に、俺は天井の突起に特殊繊維を巻きつけ
そして上空に舞い上がった
そんな中で 薄暗い回廊で黒い服とマスクの人間を上空から発見する
まだ俺の存在は知られていないだろう
狙いは相手の真上、命まで取るつもりは無いが
面倒になるといけないので一瞬でカタを付けるぞ
俺は降下しながら構えを取る
喰らえ、「故アンディ−・フグ」ばりの「踵落し」!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
もらったーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
ガシ!
ばっ、バカな?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
今、確実に脳天にヒットしたにも関わらず、弾き返された????
え〜い、今更 何を驚くコトがある?
もう シリ−ズは第11弾だぞ、構わず波状攻撃だぁぁぁ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
しっ、しかし、全ての俺の攻撃が交され ブロックされている
やはり只者じゃない!
そっ、そして、疲れてきたよ〜(@Д@)ゴルァ!!!
と、思った瞬間に背中がゾクリとしたのだ!
無造作に俺に向けられた 相手の右手を見た瞬間に動いていた
ぬぉぉぉぉぉぉっ!
何とか身をひねって交したのだが、この衝撃は?!
まっ、まともに喰らったら肋骨はバラバラになるぞ〜(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
俺はタマらず上空に逃げる、長期戦は不利だ
そして手加減ができない相手だと思った俺は、渾身の力を込め特殊繊維を放った
悪いがバラバラになってもらう!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
しっ、しかし!!!
かっ、交されたぁぁぁぁ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
なっ、なぜだ、肉眼では見えないはずだぞ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
続いてヤツは天井を睨み付けたかと思うと、右手を差し出した、何をする?
次の瞬間に俺の体重が消失した
しまった、特殊繊維を固定している場所を攻撃されたのだ
いったい あの右手の力とは?!
そして強い!!!
むっ?!
ヤツが走り出したぞ、狙いは?!
いっ、イカン着地した瞬間だぁぁぁ!(TДT)ゴルァ!!!
だが間に合わない、そしてヤツと もつれ合う
やがて50cmとない距離で我々は向き合い、立ち上がっていた
その動きは停止し、お互いに無言である
なぜならば・・・
俺の胸、心臓の真上には・・・
ヤツの右手が当てられていたのだから・・・
回廊 2
!
予期せぬ瞬間だったわ!
薄暗い回廊の上空から、何かが落下した来たのだ
そして物凄い勢いで 靴の裏が吹っ飛んでくるのが見える、これはテコンド-の「踵落し」?
まともに喰らったら頭蓋骨が陥没する
しかし回避できる距離とスピ−ドではない、と思った瞬間に私は頭部にサイコ・バリア-を張った!
相手の足は弾き返される!
ど〜よ〜♪(`∀´)
と、自慢する間もなく次の攻撃の波状攻撃 ?!
ひ〜っ、普通は動揺して攻撃は止まるよ〜?♪(T0T)
それにサイコ・バリア-は攻撃に対して張るモノで
こう動きが速いと集中ができないし、対応もできない
私は何とか自らの身体を駆使し 全てを交し防御した
相手は私と同じ黒い服にマスクをしている、只者じゃないぞ
だが、一瞬であるが男の隙を見逃さない
私は右手に集中する
スピ-ディ-な戦いの時には、身体の一部を媒体とした方が タイムラグが少ないのだ
そして右手からサイコキネシスの塊を・・・
発射ぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!♪(`Д´#)
しっ、しかし!!!
かっ、交されたぁぁぁぁ?!(◎Д◎)
でっ、でも、何でサイコキネシスの攻撃が解ったの?
目には見えないはずだよ!
え〜い、それよりも技の威力は判ったはず
次のサイコキネシスを発射!!!(`0´#)
と、今度は100%がヒットしたと思った瞬間!
男は上空に舞上がったったのだ
まるで見えない糸に引き上げられるように
そして その腕が不思議な動きをした時に、心臓がドキリとした
私の中の危険信号が早鐘を打つ!
交わさなければ!
なぜそう思ったかのは定かではない
だが、身を屈めた私の上空を何かが抜けていったのだと思う
案の定、背後にあった鋼鉄のパイプが・・・
真っ二つにされた!
なっ、何者?!
そして強い!!!
これは離れていてはダメだ、接近戦でないと切り裂かれる
なおも上空で停止をして次の攻撃を放とうしている男
おそらくワイヤ−か何かを使用しているのだろう
私はそれを固定しているだろう天井の位置にサイコキネシスを放った
男は一瞬動揺し 落下する
手加減したら殺られてしまう!
悪いけど至近距離からの 心臓か脳への直接攻撃で終わらせてもらうわ
私は走った、そして男ともつれ合う
やがて50cmとない距離で我々は向き合い、立ち上がっていた
その動きは停止し、お互いに無言である
なぜならば・・・
私の首には、鋭利な何かが巻きつけられていたのだから・・・
回廊 3
『 ・・・。』 (うっ、動けん・・・)
「 ・・・。」 (うっ、動けないわ・・・)
『 ・・・。』 (しかしこのままでは・・・)
「 ・・・。」 (しかしこのままでは・・・)
『 ・・・。』 (仕方ない降参だ・・・)
「 ・・・。」 (仕方ない降参ね・・・)
『あっ、アンタ強いな・・・』
「あっ、アナタもね・・・」
『 ・・・。』 (んっ・・・?!)
「 ・・・。」 (んっ・・・?!)
『俺は、アンタみたいな戦い方をする人間を知っているのだが・・・』 (聞いたコトがある声だな〜? (?Д?) )
「偶然ね、私もよ・・・」 (聞いたコトがある声ね〜? (?0?) )
『アンタのその力はサイコキネシスか?!』 (まっ、まさか〜? (^Д^;) )
「アナタのその力は特殊繊維?!」 (まっ、まさか〜? (^0^;) )
『 ・・・。』 (?????!!!)
「 ・・・。」 (?????!!!)
『ごっ、「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の会長って・・・しっ、知ってる?!』 ( (@Д@)ゴルァ!!! )
「うっ、うんざりするほど・・・」 ( ♪(@0@) )
『 ・・・。』 (あうあうあう! ヽ(@Д@≡@Д@)ノ )
「 ・・・。」 (あうあうあう! ヽ(@0@≡@0@)ノ )
『おっ、お互いに、マスクを取ってみない・・・?!(TДT)』
「さっ、賛成・・・♪(T0T)」
『それじゃあ・・・せ〜の〜』
「それっ!」
ガバッ!
『はうっ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「はうっ?!(◎0◎)ゴルァ!!!」
『みみみみみみみみみみみみみ-たん?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「ピピピピピピピピピピピピピピュトたん?!(◎0◎)ゴルァ!!!」
『こっ、こんな所で何やってんだぁぁぁ?!(◎Д◎;)ゴルァ!!!』
「ピュ、ピュトたんこそ?!(◎0◎;)ゴルァ!!!」
地下工房
その後、デュケムもビックリ仰天していたが
俺達は手短に状況を説明して現在に至っている
み-たんの狙いも、この地下にあるというのだ
そして何人かの警備員とすれ違うが、全てをやり過ごすか始末をした
さすがに俺と み-たんの前では警備員も子供同然だ
まあ、運良く「スペツナズ」の連中とは出くわさなかったのだが・・・
そしてなぜ「シャブリ」が「スペツナズ」を雇ったのかが判明する
み-たんがマフィアを返り討ちにした数、約40人!
そりゃ〜、特殊部隊でも雇いたくなるだろう・・・(TДT)ゴルァ!!!
やがて俺達は地下管理倉庫に到着する
警備員の数は減り、代わって作業員の人数が多くなっているのが見た取れた
そこで俺達は事前に用意していた作業着を着用する
2着しかないので、デュケムは留守番だ
「えっ、そんなのズルい!
私も連れてってよ!(`-´#)」
『後の道順は聞いている
そして戦闘能力の差は歴然としているんだ、大人しく待ってろ!』
「ヤダ、ヤダ、ヤダ〜♪(T-T)」
『オマエは子供か〜? (@Д@)ゴルァ!!!』
「そっ、それに、み-たんさんと随分と仲がイィみたいじゃないの?
もっ、もしかして、彼女なの〜♪(T-T#)」
『ばっ、バカなコト言ってるんじゃない!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
もう放っておこう・・・
俺と、み−たんは構わず進んだ
「随分とモテるのね・・・ピュトたん・・・♪(`∀´)」
『かっ、からかうな!(TДT#)ゴルァ!!!』
うぅっ、み-たんまで・・・(TДT)ゴルァ!!!
珍しく怒がシリアスに話を進めているのに
デュケムが出てくるとラブ・コメになってしまう
それよりも・・・妙だ・・・?
作業着のお陰で怪しまれずに進んでいるが、地下工房までは もう近いはずだ
それにしては警備が手薄になっている・・・?
『どう思う、み-たん?』
「作業自体はかなり急がされているようね
余計な警備員がウロウロしていると邪魔になるからじゃない?」
『それならばイィんだが・・・?』
「まあ、いざとなったら
私とピュトたんで制圧しちゃおうよ!♪(^0^)」
『いつもと一緒か・・・(TДT)ゴルァ!!!
だが、シャブリの存在が不気味だ』
「シャブリ氏か・・・
私も1度会ったけど タダ者じゃないわね、秘密も多すぎる!」
『秘密・・・?』
「後で話そうかと思ったけど、実は怒たんに調べてもらってるんだ」
『なに、み-たんもか?!(◎o◎)ゴルァ!!!』
「って、コトはピュトたんも?!♪(◎o◎)」
『あちゃ〜
後々、余計な所で絡んでくるんじゃないか、怒は・・・?
あぁ、俺の「ミステリ−」路線はどうなってしまう・・・? (TДT)ゴルァ!!!』
「ええっ・・・そっ、そんな・・・
私の『*冬ロマンス*』路線は〜?♪(ToT)」
『とっ、とにかくアイツが来ると、「ハイパ−・ノンストップ・アクション」になる・・・(TДT)ゴルァ!!!
急ごう、み-たん!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「うん!♪(`0´#)」
我々は自らの思惑の為に奮起した
そして例の工房への入り口に到着する
やがて通路を抜け・・・あった・・・
デュケムの言う通リだ、ガラス越しに下の部屋の様子が見て覗える
その中では何人もの作業員がせわしなく動いており
周りには何かの測定器やPCが所狭しと並んでいた
確かにこれでは精密機械工場だ、というより俺には分析室か実験室に見える
いったい・・・?
「すっ、凄い・・・」
『どっ、同感だ・・・』
400年の歴史を誇る「ウフィッイ−美術館」の地下に
誰がこんな大規模なモノが存在していると信じる?
そしてこれが贋作工房なのか?
それにしては絵画が見当たらない
『どう思う、み-たん?』
「まだ設備がフル稼働していないみたいね
それにしても私には専門外だわ、なにが何だかサッパリ解らない」
それは俺だって同じだ
そこで俺は携帯しているある装置のスイッチを入れる
それよりも・・・
もう1つの部屋、「モナ・リザ」が陳列されている部屋は・・・?
あれか!?
俺は、み-たんと共に扉を開ける
!
こっ、これは!? (◎Д◎)ゴルァ!!!
やっ、やはりあった!
俺の目の前の壁には、本物としか思えない「モナ・リザ」が10枚以上 架けられている
その圧倒的な完成度に俺やみ-たんは必然と緊張していた
「ピュトたんの狙いはこれ?」
『みーたんもそうだろう?』
具体的には、この「ウフィッイ−」の地下で、何が起こっているのかの調査なのだが
これで間違いなく、贋作の製作の事実が確認された
あとは もっと多くの絵画の証拠が欲しい
俺達は別の部屋に移動しようとした、その時!
!
突然、部屋の明かりが灯された
その後に迷彩服と銃を装備した連中がドカドカと入り込んでくる
20人はいるだろうか?
全ての銃は当然、俺とみ-たんに向けられる
しまった、罠だ!
そして・・・
その男は現れた・・・
「ピュトワ君と・・・み-たん君だったかね?
ようこそ、『ウフィッイ−』に・・・」
『ほう、み-たんはともかく俺も御存知とは?』
「ピノ君の部屋でのやり取りを モニタ−させてもらったのもあるのだが
実は私は君のファンでね、ご高名は聞いているよ」
『そいつは光栄だ・・・』
「ついでに昔 君が描いた絵も何枚か私が所有している
それに君の引退には嘆いたモノだよ・・・
どうだね、まだ腕は衰えていまい?
私がスポンサ−になるから また描いてみては?」
『フン・・・
生憎と人に何かを言われて行動はしないタチなんでね
お断りだ!』
「実に勿体ない!
『ダ・ビンチ』を超えられるかもしれない逸材が 埋もれるのは美術会にとっても大いなる損失だ
無理矢理にでも引き戻したいよ」
『買いかぶりだって
俺には「ダ・ビンチ」を超えるコトなど無理だ』
「まあ君を口説くのは、これからとして・・・
君達はいったい何者だね?
そして何を調べている?
特に、そちらの みーたん君には驚かされた
世界有数のフラメンコ・ダンサ−、「赤い彗星の みーたん」!
実は私は君の大ファンなのだよ
だが、私の刺客を返り討ちにする体術、手際の良さ、度胸!
なにせマフィアの連中3ダ−スが病院送りだ
どこかの国の諜報関係の人間かな?」
「タダの一般市民ですよ〜♪(^0^)」
『あっ、俺も同じ〜♪(^Д^)』
「今更、そんな言い訳が通用するとでも思っているのかね? (゚-゚#)」
『それよりも質問だ
この精密機械工場は贋作製造の為のモノか?
そして背後に控える「モナ・リザ」10数枚のこれからの行方は?』
「君達に答える必要はない!」
『だったら俺達も答える必要は無いわな〜』
「後で後悔するコトになるが?」
『アンタなら、ここの所在を消し去るのは簡単だろう
だが、俺の手元にある2枚の「モナ・リザ」・・・
世間に知れたら、とっても困るんじゃないか? (`∀´)ゴルァ!!!』
「むっ?!
そうか、あの2枚は君が持っていたのか・・・
では腕づくで 取り返すことにしよう!」
『くっくっく・・・腕づくね・・・(`∀´)ゴルァ!!!
まあ単独だったらイィ線行くかもしれなかったが
俺と み-たん2人のコンビネ-ションを相手に出来ると思ってるのか?
いくら特殊部隊を揃えようとも、ムダだぞ・・・』
「くっくっく・・・これでもかね・・・? (`∀´)」
その時だった
扉の奥から嫌がる悲鳴と、抵抗する人間の姿が見える
あっ、あれは・・・?
「はっ、離しなさいよ!(T0T#)」
げげっ、デュケムだぁぁぁ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
しっ、しまったーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!
それを見た瞬間に俺とみーたんは動いて・・・
ハッ・・・?!
俺達の動きは止まった
なぜならば、デュケムを拘束している2人の男から
恐ろしいほどの殺気が叩きつけられたからだ!
なっ、何者?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
「紹介しよう、『スペツナズ』の精鋭で『ドン』君と『ペリ』君だ
相当 腕が立つと思うよ・・・」
たっ、確かに他の隊員とは比較にならない 只ならぬ雰囲気と
数々の修羅場を潜り抜けているのが解る
「では、今夜の所は君達を無事に返そうではないか
そしてちょうど、明日の晩にピノ鑑定士を我が家に招いている
であるから君達もその晩餐に御招待しよう
『モナ・リザ』を忘れないようにな・・・」
『きっ、汚いぞシャブリ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「もはや君達と話すコトはない
私は失礼するよ・・・」
シャブリと拘束されたデュケムが扉の向こうに消えていく
『まっ、待て、デュケムを返せ・・(TДT)ゴルァ!!!』
「ダメ、ピュトたん・・・
今夜は私達の負けだよ・・・♪(T-T)」
続いて特殊部隊の連中も消えていく
だが「ドン」と「ペリ」は最後まで我々を見据えていが・・・
そして俺達2人だけが 部屋の中に取り残された・・・
怒・別邸
「ウフィッイ−」から戻って、もう数時間が経っていた
シャブリ氏の晩餐まで あと6時間を切っている
私達に凹んでいる時間はない!
そしてピュトたんと情報交換をする
多くは同じ疑問になり、またお互いに初めて手にする情報も多かった
『ではシャブリ自身に 何か歴史的な背景があり
もしくは、金銭と比較できない貴重な物を提供しているというのだな?』
「うん、イタリア政財界に食い込む為には それしか方法が無いらしいの!」
『金銭と比較できない貴重な物は「絵画」だろうな〜
贋作の工房もあるのが確認されたんだ、間違いないだろう・・・』
「でも怒たんの調査では
有名絵画の所在は全て確認されているって言ってたよ」
『あの完成度の高さでは、本物と入れ替わっていた所で
世界中のどの鑑定士だって本物だと思ってしまうよ
そして本物を手にした政治家や資産家は、絶対にその事実は伝えない
自分やおろか、イタリア政府にまで被害が及ぶからな』
「でも そんな技術ってあるの?
ピノさんやピュトたんだって疑問に思うぐらいなんでしょ?」
『それが解せないんだよ
「モナ・リザ」で例を挙げるが、1ミクロンの違いも無いんだ
しかし印刷や写真ならばともかく
間違いなく、筆と顔料を使用して描かれている
オマケに、ピノの科学鑑定だってパスしたんだぞ
特に放射性炭素年代測定からは、間違いなく西暦1500年前後のモノと結果が出たというし・・・
う〜ん・・・
!
そっ、そうだ、アレがあったぁ!(◎o◎)ゴルァ!!!』
「あっ、アレって何よ?」
『実は昨夜の潜入には、小型のCCD・カメラを持ち込んでいたんだ
あの工房の撮影もしている』
「でも私達は専門外で何も判らないんじゃないの?」
『だから専門家に聞くのさ!』
俺はある所にコ−ルした
言っておくが怒の所ではない
「はい、マサチュ-セッツ工科大学 精密機械技術学部です!」
『ピュトワという者だが、工学博士を頼む!』
「かしこまりました」
やがて懐かしい声が受話器から聞こえてきた
∧∧
「はい、じぇしぃだっちゃ!p*゚ー゚) 」
『久しぶりだな じぇしぃ、ピュトワだ!(^Д^)ゴルァ!!!』
「あら珍しい・・・んっ?!
チョット待ってね・・・
(こら、「うにうに141号」!、大人しくするっちゃーーーーッ!!!!!
ボン! ∧∧
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇっp*T0T) )
ツ-------------------。」
『おっ、おい、じぇしぃ?!
今の爆発音は何だ? 大丈夫かぁぁぁぁ?!(TДT)ゴルァ!!!』
「ハアハア・・・ ∧∧
ごっ、ごめんちゃ・・・また失敗だわ うにうに・・・p*T0T)」
『なっ、何をやっているんだ・・・?
そっ、それよりも見てもらいたいモノがある
画像のデ−タ−を送ったんだが、アドレスは変わってないよな?」
「え〜と・・・・・・・・・? OK 来てるっちゃよ〜
んっ、何かのプラント?」
『その部屋にある機械や機材を教えて欲しいんだ
俺が見ても解らん!』
「また変なコトに首を突っ込ん・・・
ハッ・・・?!
まっ、まさか怒たん絡みじゃないでしょうね? ∧∧
だったらお断りするっちゃーーーーッ!!!!!p*゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『だっ、大丈夫だよ・・・多分・・・(TДT)ゴルァ!!!
そして時間が無いんだぁ〜、頼む〜(TДT)ゴルァ!!!』
「仕方ないわね・・・
え〜と・・・
X線透過装置、CT・スキャン、超音波分析器・・・
何だか病院みたいね?
でも・・・
3次元立体スキャナ-、スペクトル解析器・・・?
今度はハリウッドの特撮技術でよく使われるもの・・・?
さっ、さらに・・・
超電子微量観照計、放射性同位元素測定器・・・???
おっ、オマケに シンクロトロン粒子加速器?! ∧∧
こっ、こんな小型のモノは初めてみたわ、すっ、凄い!p*◎0◎)』
『なっ、何を言ってるのかサッパリ解らん?!(@Д@)ゴルァ!!!
説明してくれ〜(TДT)ゴルァ!!!』
「うっ、ウチだって、これらを使って何をするのかサッパリ解らんっちゃよ?
全然 脈絡のない装置ばっかりだわ・・・
ピョトワたん何に首を突っ込んでるの?」
『だから聞いてるんじゃないか〜(TДT)ゴルァ!!!』
「じゃあ一応説明するけど・・・
内部を測定するモノ、表面や色を分析するモノ
同位元素の放出による年代測定するモノ
粒子加速を利用してモノの基本的構造を代えてしまうモノ
と、こんなトコかしら・・・」
『むっ?!
それでは、これらを使ってできるコトといったら・・・?
例えば絵画を分析するとしたら どの程度まで解るんだ?』
「絵画・・・?
ウチの守備範囲じゃないけど・・・
X線透過装置、CT・スキャン、超音波分析器からは
絵画を傷付けずに使用されている顔料の成分分析が分子の単位できるし
塗りつぶされて見えない部分の色や顔料も解る
3次元立体スキャナ-、スペクトル解析器を使うコトで
表面の凹凸やキズなどの分析、マクロの単位まで解るわね〜
放射性同位元素測定器などは年代を測定するモノだけど
超電子微量観照計を使用すると、その精度はますます上がる
もともと恐竜化石などの年代測定用のモノだから
数百年程度ならばピンポイントで年代が解るんじゃないかしら?
技術の進歩は恐ろしいっちゃよ〜
分析された絵画は原子の単位まで丸裸にされる・・・」
『そっ、そんなに凄いのか?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「それよりも解せないのが、シンクロトロン粒子加速器?!
粒子加速を利用してモノの基本的構造を代えてしまうモノ、と言ったけど
絵画とは結び付かないわね〜」
『それはいったい何をする装置なんだ?』
「例えば、フラーレンやナノチューブだけでなく、先端的な材料の研究
新薬の開発につながるタンパク質の3次元構造の解析
環境汚染に関係する微量元素の分析、微小血管造影法による腫瘍血管の観察
そして地球奥深くの物質の構造と状態
極限環境下における物質の特性、隕石・宇宙塵の構造など
視野を広げると限りがないっちゃ!」
『?????? ハア?! (@Д@)ゴルァ!!!』
「でも近い所で、放射性同位元素測定器が登場したから
含有炭素の調節でもしてるんじゃないかしら?」
『含有炭素の調節?』
『聞いた話だけど
絵画に使用されている顔料などの主成分は炭素系が多いんでしょ?
要するに含有炭素が多いほど年代が新しいモノ、つまり新品ということね
言い換えれば、古いモノでも含有炭素を増やしてやれば
失われた原子間の隙間は埋まり新品に近い状態となる!」
『たっ、確かに古い絵画は千数百年前のモノもあり
修復も効かないような悲惨なモノもあるが・・・』
「そしてウチの推論なんだけど、絵画にこだわるのだったら
このプラントは古く痛んだ絵画を 新品に近い状態に補修する為のモノじゃないかしら?
歴史的遺産を守る為に・・・」
ちっ、違う!!!
俺の中で別の声があがった!
『なっ、なあ・・・じぇしぃ・・・
ぎゃ、逆ってできるか・・・?』
「逆って・・・?」
『新しいモノの含有炭素を減らすというコトだ・・・』
「そっちの方が簡単だっちゃ!
何も考えず ランダムに粒子を追い出すだけだもん
ただ、新しいモノを、わざわざ古くしてしまうのに意味があるのかしらね〜?」
『!!!』
「それにしても、こんな小さな『シンクロトロン粒子加速器』は初めて見っちゃ!
イタリアの企業が開発に成功したと聞いているけど?」
『いっ、イタリアだと?』
「特許で完全に押さえられてるから市場には姿を見せないけど
確か・・・『ピエモンテ工業』だったと思うわ!」
『はうっ?!(◎Д◎)』
その後、じぇしぃとは2〜3の質問を交わしたが
特に得られる情報は無かった・・・
しかし・・・
まっ、間違いない・・・
シャブリのヤツは、絵画の科学的な年代操作をやっている・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
さ〜て、そろそろ 逝くかぁ〜(`∀´)ゴルァ!!!
次回予告
『う〜ん・・・これも迷宮入りか・・・?
「6つのルビ−」と関係があるのかな〜?』
「ちょ、チョット、ピュトたん!
今、なんて言ったの?!!!♪(◎o◎)」
「仮にそれが存在しているとして
捜査の為に、莫大な費用と 危ない橋を渡る価値があるモノなの?」
『あっ、ある・・・・( ;゚Д゚)』
次々に、謎と疑問が 2人に襲い掛かる!
やがて真実に 近づくにすれ・・・
「ぴゅ、ピュトたん・・・私・・・怖い・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル」
『おっ、俺もだ・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル』
歴史の重圧と秘密が我々を押しつぶす!
更新を待て!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
久々登場 チョット休憩 in the (゚Д゚)ゴルァ!!!Bar 〜♪
「え〜と・・・? あった、ココか!
わたくしは初めてだ
そして誰かいるのかな〜?
では・・・
こんばんは〜(^Д^)ゴルァ!!!」
ガチャ!
『うわはははははははっ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!』
「むおっ?!
こっ、この高笑いは・・・?」
『おう、人工芝! 珍しいではないか?
まあ隣に座ってくれ』
「あっ、怒さんだ〜
失礼します〜(^Д^)ゴルァ!!!」
『ありゃ、オマエはココに来るのは初めてだったよな?』
「そうですよ、なかなか お声がかからなくて
悲しかった〜(TДT)ゴルァ!!!」
『いや〜スマン、だいたい
このコ−ナ−の存在さえ忘れとったからな〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「でも随分と余裕ですね〜?
物語の続きを書かなくてイィんですか?」
『ふっふっふ・・・
実はとっくの昔に終わっておる!」
「ええっ、本当ですか?!」
『と言うより、このスレを立ち上げた時点で ほぼ完成していたのだよ!(`∀´)ゴルァ!!!』
「へ〜!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『まあ飲もうか・・・
それでは物語の舞台にもなっているし、イタリア・ワインで・・・
おいK君、「ピノ・グリ−ジョ」を頼む!』
「えっ、『ピノ・グリ−ジョ』って、鑑定士の名前で登場してましたよ?!」
『なにを言っておる
架空の登場人物の名前は 全てワインの名前だぞ!』
「これまたビックリ!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『まあ名前選びには苦労はしなかったよ(^Д^)ゴルァ!!!』
「根っからお酒が好きなんですね〜
呆れたモンだ・・・(@Д@)ゴルァ!!!」
『放っといてくれ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「それよりも、話は後半部分に差し掛かったと思いますが
今後の展開は ど-なっちゃうんですか?」
『それだけは いくらオマエにも教えるコトはできん
しかし・・・』
「しかし・・・?」
『この後は ハイテンションの謎解きが続くぞ〜
そして 予測も付かない 意外な結末に驚愕してくれぃ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「おぉっ!、たっ、楽しみだぁ〜(◎Д◎)ゴルァ!!!」
『くっくっく・・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
「あっ、あの怒さん・・・」
『んっ、なんだ・・・?』
「わたくしの登場は まだなんですかね〜? (^Д^)ゴルァ!!!
確かに冒頭の方では出てましたが、あれっきりじゃないでしょ?」
『えっ?!、その・・・ なんだ・・・
もっ、モチロン・・・登場するに・・・きっ、決まってる・・・じゃないか・・・ (;^Д^)ゴルァ!!!』
「やった〜 ヽ(^Д^≡^Д^)ノ ワーイ ワ-イ!
するとアレですか?
ピンチに陥った2人を救う為に、カッコ良く現れるとか?!」
『まっ、まあ・・・楽しみにしていてくれ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「んっ、どうしました?
何で涙目になってるんです・・・?」
『いっ、いや、何でもないぞ!ヽ(TДT;≡TДT;)ノ アワワワワ!』
「あっ、怪しい・・・
実は物凄くヘンな役だとか・・・?
もしくは登場しないのでは・・・?」
『ちゃ、ちゃんと登場しているぞ、間違い無い!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「ほっ、本当ですか〜?
そっ、それじゃあどのぐらい出てるんです?!(`-´#)」
『そっ、それは・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「やっ、やっぱり登場しないんだぁぁぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『1行だけ・・・』
「えっ・・・?!(^Д^;)ゴルァ!!!」
『しかも名前が出るだけだ、セリフはない・・・ (((( ;TДT)))ガクガクブルブル 』
「 ・・・(〇o〇)」
『まあ気を落すな、人工芝よ・・・
今回は、ピュトワと み-たんの話なのだ
今度オマエが主役で何か書いてやるか・・・』
「そんなのヤダぁぁぁ!(TДT)ゴルァ!!!
わたくしを出せーーーーーーーーーッ!!!!!!!!(TДT#)ゴルァ!!!(TДT#)ゴルァ!!!(TДT#)ゴルァ!!!」
『そうは言っても、既に「あとがき」まで書いてしまっている
今更 変更は無理だぁぁぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!
「 (〇-〇#) ・・・。」
『どっ、どうした・・・の・・・だ・・・じっ、人工芝・・・?
そっ、そんな目で私を見るなぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!』
「天誅ーーーーーーーーーッ!!!!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーッ!!!!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!』
つづく
「ぴゅ、ピュトたん
怒たんが言っていたんだけど、ここ数年の「ピエモンテ財団」は不得意な分野である
化学や精密機械関連に力を入れてるんだって!」
み-たんの言葉が、それを裏付けするのだが・・・
まだ疑問は残る!
たとえ絵画の分析をしようが年代操作をしようが
顔料と筆を使って描いたモノには間違いないのだ!
いったい誰が描くのだろうか?
そんな人間はこの世に存在しないぞ、オバケかぁ?
『わっ、解らん!(@Д@)ゴルァ!!!
うぅっ、デュケム・・・(TДT)ゴルァ!!!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」
ピュトたんが、回りのモノに当り散らしている
まあ妹みたいな彼女が人質に獲られているんだ、冷静ではいられないのだろう
かくいう私も他人事ながら、落ち着かない気持ちで胸が熱くなる・・・
でも・・・
「ほら、ピュトたん、落ち着いて!♪(`0´#)
それより 「シャブリ氏」との交渉では
少しでも多くの情報があった方が有利なんじゃない?
泣き言を言ってる場合じゃないわよ!♪(`Д´#)」
『はっ、はい・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「絵画の秘密は この際放っときましょう
それよりも・・・
ピュトたんの方では歴史的背景に関する何かを掴んでる?」
『特に無いな〜
「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」のス-パ-・コンピュ-タ-と
キノのハッキングにも引っかからなかったんだろう?
CIAやM I-6に匹敵するような情報収集能力でダメなんだ
個人レベルでは話にならん
ついでに俺は世界史はいつも赤点で補習ばかりだった・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「でも時間が無いのと膨大な量だから、かなり絞り込んで調査してると思うのね
実際にイタリアの主だった王族を中心に調べたと言っていたけど・・・」
『では 王族でない「組織」、「一族」・・・?
もっと膨大な量になるか・・・(TДT)ゴルァ!!!
それにしたって、現代の大物政治家や資産家
マフィアにまで影響力を持つ そんなモンなんてあったか〜?』
「私だって1年は暮らしていたけど
ダンスの練習ばかりで イタリアの歴史は・・・」
『う〜ん・・・これも迷宮入りか・・・?
「6つのルビ−」と関係があるのかな〜?』
「ちょ、チョット、ピュトたん!
今、なんて言ったの?!!!」
『いっ、いや、あまり歴史とは関係無いと思って 話さなかったが
シャブリのヤツが言っていたらしいんだ
「6つのルビ−が現れる」と・・・
「ルビ−」が描かれた絵画でも捜してるんだろ?
もしくは現実の宝石が隠されてる?
しかし、いくら粒がデカかったり、貴重な物でも、たった「ルビ−」6個じゃね〜
財団の資金としては少なすぎる
おそらく個人的な趣味で捜しているんじゃ・・・
!
おっ、おい・・・み-たん・・・どうしたんだ?!(◎o◎)』
「 ・・・(`-´#)」
『はっ、腹でも減ったのか?』
「違うわよ!(`Д´#)ゴルァ!!!
6つのルビ−・・・
どこかで見たコトがあるの、それも宝石や絵画ではない!」
『ほっ、本当か?!(◎o◎)』
「何だったかな〜? う〜ん・・・????? ♪(`-´#)」
『頑張れ みーたん!
後でパスタを食べさせてやるぞ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「だから、お腹は減ってないんだってば!(`Д´#)ゴルァ!!!
・・・。
ダメだ・・・思い出せない・・・♪(T-T)
しかたない・・・怒たんに頼むか・・・
でも変に連絡なんかしたら・・・
『私の出番はまだかーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
とか言われそうだしな〜
ヘタをすると、こっちに来ちゃうよ〜♪(T0T)」
『そっ、それだけは避けたいな〜(TДT)ゴルァ!!!
でも これだけシリアス・スト−リ−になってるから あまり無茶はしないと思うぞ、さすがに・・・』
「そうだよね〜」
私は意を決意して怒たんにコ−ルした
お願いだから機嫌がイィ時であって〜♪(T0T)
そして何回かのコ−ルの後に相手が出た
『はい、会長室ですが!』
「あれ、その声はキノたん?」
『ああ、み-たんさんですか、お久しぶり!(^Д^)』
「ご苦労様です〜♪(^0^)」
『ところでどうしました、何か新しい情報でも掴んだんですか?
それ以前にイタリアで何が起こってるんです?、ピュトワさんも動いているようですが?』
「まあ色々と・・・
それよりも怒たんは?」
『私の出番が無い・・・(TДT)ゴルァ!!!
と、言って お酒飲んで寝ちゃいました・・・』
「ホッ・・・、良かった〜♪(^0^)」
『でも・・・お陰で起きてる時は えらい剣幕ですよ
僕の身が耐たない・・・(TДT)』
「ごっ、ごめんね〜
変なコト頼んじゃったから迷惑が掛かって・・・♪(T-T)」
『でも久しぶりに 手ごたえのある調査なんで燃えてますよ〜(`∀´)ゴルァ!!!
そして現在はイタリア以外の王族関係を調べていますが 難航してますね〜
シャブリ氏の正体がまったく解らない!
偽名を使っているのかもしれないし、意図的に情報を消し去った?
もしくは僕は、まったく見当違いの場所を調べているとか・・・』
「イタリアの王族関係ではヒットしなかったと聞いてるけど、それ以外は?
例えば「組織」や「一族」とか?」
『数があまりにも膨大になるので調査はしていません
それに現代の大物政治家や資産家、マフィアにまで影響力を持つのは
やはり王族関係と見切ってしまったという経緯もありますが・・・』
「それじゃあ、話をイタリアに戻してくれる?
そしてキ−ワ−ドは『6つのルビ−』!♪(`0´)」
『6つのルビ−・・・?』
「いくら数が膨大でも、組織や一族の中で何かがヒットすると思うの
お願い!」
『わっ、解りました
キーワ−ドがあるならば それほど時間は掛からないでしょう
結果が出次第、すぐに連絡を入れます!』
「さっすがキノたん、頼りになるぅ〜♪(^0^)
それともう1つ・・・
元特殊部隊のキノたんに聞きたいんだけど
『スペツナズ』の『ドン』と『ペリ』って名前知ってる?」
『なっ、なんだってーーーーッ?!!!!!(◎Д◎)
どっ、ドコでその名前を?!』
「えっ? えっ? えっ? !♪(T-T)」
『会ったんですか?
そして身体は無事ですか?!(◎Д◎;)』
「そっ、そんなに凄い連中なの?♪(◎o◎;)」
『特殊部隊の戦闘能力としては
僕やペコさんと同等、もしくはそれ以上です!!!』
その後、2〜3の会話を交して電話を切ったのだが・・・
「僕は、み-たんさんやピュトワさんの実力も知ってますが
一筋縄ではいかないと思います!
できれば戦闘は避けてください!!!」
の言葉が頭から離れなかった
シャブリ氏め、また厄介な連中を・・・
「ピュトたんも聞いてたでしょ、困ったコトになったね・・・♪(T-T)」
『ああ・・・まさか、キノ、ペコ クラスだったとは・・・
気分が悪くなって来たよ・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「怒たんに応援を頼む?」
『それにしたって晩餐会まで あと5時間を切っているんだ
アメリカのじぇしぃや、日本からでは到底間に合わないだろう・・・』
「では残り時間で 出来るだけコトをしましょうよ
他の謎といったら・・・
そう、『ルネッサンス展』には莫大な費用がかけられムダな絵画が集められている!
これはピュトたんの専門分野じゃない?」
『さっき怒からの資料を見たが、確かに妙だ
借り出ししているのが教会や学校、一般家庭、etc、etc・・・
シャブリのヤツは余程この時代のモノが好きとみえる
練習画や未完成の作品、デッサン等
その時代の絵画ならば何でもアリだな〜
これが何を意味しているかというと・・・?』
「何かを捜してるんじゃないかしら?」
『捜してる?』
「そう、数撃ちゃあ当る!、の言葉の如く
掘り出し物があるかも知れないと思ってるとか?」
『例え その中から何かがあったとしても
ダ・ビンチやラファェロに並ぶモノが出てくるとは思えない
仮に良作品が出てきたとしても費用を掛け過ぎだ
採算は取れないだろう
やはり「6つのルビ−」と関係があるんじゃないか?
歴史的背景ではなく別の秘密が隠さ・・・』
隠す・・・? そして捜す・・・?
・・・。
ハッ・・・!? (◎o◎)
ピノとの会話では、うやむやにしてしまったが!!!
「どっ、どうしたのピュトたん?
何か解ったの?」
『いっ、いや、確かシャブリのヤツが・・・
「もう一人の「ジョコンダ」は見つかったかね?」
と、言っていたらしいんだよ!』
「それじゃあ『ジョコンダ』がどういう意味かは知らないんだけど
シャブリ氏はムダに集められた絵画の中から それを捜している?」
『いっ、いや・・・それにしたって
「もう一人のジョコンダ」など存在する訳がない!(^Д^;)』
「頭は柔らかく使わなきゃ〜♪(^0^)
仮にそれが存在しているとして
捜査の為に、莫大な費用と 危ない橋を渡る価値があるモノなの?」
『あっ、ある・・・・( ;゚Д゚)』
「そっ、そんな凄いの?♪(◎o◎)
だったらシャブリ氏が捜しているのは『ジョコンダ』で間違い無いんじゃない?」
『 ・・・・・・・・・・・・・・・。』
み-たんが言うのにも一理ある
しっ、しかし・・・
せっ、世界の美術界がひっくり返るぞ!
ほっ、本当に実在しているのか?!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「ぴゅ、ピュトたん?
放心状態になってるよ、しっかりして!♪(`0´#)」
呆然とする俺にみ-たんが声を掛ける
そっ、そうだしっかりしなくては!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
「ところで『ジョコンダ』とは何者なの?
もう一人、というからには人物か絵画に描かれている人?」
『はっ、話すと長くな・・・』
ピ-ッ、ピ-ッ、ピ-ッ!
「んっ? チョット待って、電話だ!
キノたんからかな?
はい、み-たんです」
『みみみみみみみみみ-たんさんですか?!(◎o◎)』
「やっぱり、キノたんだぁ〜♪(^0^)
でも随分と慌ててるね?
いつも冷静なキノたんが珍しいよ?」
『ぼっ、僕は王族関係ばかり調査してましたから ヒットしませんでしたが
あの「6つのルビ−」のキ−ワ−ドから
とんでもない事実が浮かび上がってきました!』
「なっ、何が解ったの?」
『もっ、紋章だったんです!』
「紋章?」
『シャブリ氏の歴史的背景の秘密!
それは・・・
「○☆◇△」です!!!(◎Д◎;)』
「なっ、なんですってーーーーッ?!!!!!♪(◎0◎)」
「なっ、なにーーーーッ?!!!!!(◎Д◎)」
背後のピュトたんが一気にイスから立ち上がり
戦慄しているのが感じられた
わっ、私だって名前ぐらいは知っている!
そして自分の顔から血の気が失せて行くのが分かった
でっ、でも17世紀に滅亡したんじゃないの?
しっ、しかし、その血脈は続いていた・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
その後、キノたんの、「メールで資料を送る」!
との言葉で電話を切ったんだけど・・・
「ぴゅ、ピュトたん・・・私・・・怖い・・・(((( ;T0T)))ガクガクブルブル」
『おっ、俺もだ・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル』
思わず私はピュトたんの胸に飛び込んでいた
そして2人で震える
歴史の重圧と秘密が我々を押しつぶした・・・
次回予告
「私は そんな無粋な真似はせんよ!」
『俺も そんな無粋じゃないんでね!』
2人の駆け引きと 腹の探り合いが始る
そして・・・
おっ、俺は、それを見た瞬間に 心臓をワシ掴みにされた感覚に陥った!
ばっ、バカな・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
遂に贋作製造の秘密が明らかになる!
それは 悪夢のような光景であり
その事実は その場にいた全員を驚愕させ 凍りつかせた!!!
くっくっくっ・・・(`∀´)ゴルァ!!!
更新を待て!!!(@Д@)ゴルァ!!!
シャブリ邸
怒の別邸もそれなりの規模だったが、それ以上にデカい屋敷だ
門から車で5分以上も走り続け まだ目的地に到着しない
ムダに広いぞ、自分の家の庭で遭難するのではないか?
と、いらない心配をしているウチに車が停止する、やっと建物に到着だ
うおっ、城だぞ?!(◎o◎)
おそらく実際、数百年前には
この周辺を納めていた国王だの資産家が居住していたのだろう
その歴史的風格がそれを物語っていた
半ば呆れ果てる 俺とみ-たんなのだが
その前に執事らしき男が現れる、そして我々を屋敷に招き入れた
まあ、やはりというか中身も外観に劣らず
数百年の歳月を経て荘厳な雰囲気や威厳を纏っている・・・凄い!
そんな中、やがて主人であるシャブリが現れたのだ
「ようこそ我が家へ、歓迎するよ!」
『フン、別にアンタに会いたくて来た訳じゃない
デュケムは無事か?』
「安心したまえ」
ヤツが執事のに何かの合図をした
すると別の扉が開き、中からは・・・
「ぴゅ、ピュトワさん!(T0T)」
『おおっ、デュケム!(TДT)』
そして彼女は俺に駆け寄り 抱きついてきた
良かった、無事だった・・・
さらに執事の男も俺に近づく、例の2枚の「モナ・リザ」を要求しているらしい
俺は無言で手渡す
『ところで意外だな シャブリよ!
てっきりデュケムは拘束されているか
銃でも突きつけられて登場するんじゃないかと思っていたが?』
「私はそんな無粋な真似はせんよ
それよりも意外だね ピュトワ君!
2人して正装で来るとは?」
『俺もそんな無粋じゃないんでね
晩餐会に迷彩服で出席するほどヤボじゃない!』
「良い心がけだな・・・」
さあ、腹の探り合いが始まったぞ〜
さて、ドコから攻める・・・?
『ところでピノはどうした?
アイツも招待したと聞いたぞ?』
「その予定だったが 彼はいない方が良いと判断した
よって今夜の晩餐会は我ら4人だけだ」
『ヤツには まだ使い道があると判断したんだろ?』
「さあ、どうだかな?」
ウフィッイ−美術館の統括美術鑑定士での名声、鑑定眼、修復の実力
何より贋作でもピノが頷けば、世間では本物となってしまうほどの影響力!
そりゃ〜味方に付けたほうがイィよな〜
それにしても、いくら脅迫などをして協力させたとしても
秘密や情報は最小限にとどめておくのが良いのだろう
いざ寝返られた時でも秘密の漏洩は少ないだろうし
いくらでもシラを切れる
そしてピノを招かないコトにより もう1つ解った・・・
俺達は全てではないにしても秘密を知り過ぎた
生かして帰すつもりはないのだろう
「では食事の前に君達に見せたいモノがある
着いてきなさい」
俺達は言葉に従う
ヤツの後に続き、別の扉を抜け階段を降りて行く
そんな中でヤツが俺に声を掛けてきた
「ピュトワ君、君は贋作の秘密をドコまで掴んでいるんだい?」
『ある程度だな・・・』
「ある程度かね?」
『それでは俺の推論も入るがお話しよう・・・
まず「ウフィッイ−」の地下工房では絵画の分析が行われている
X線透過装置、CT・スキャン、超音波分析器、3次元立体スキャナ-、スペクトル解析器
超電子微量観照計、放射性同位元素測定器
これらを使って原子の単位まで調査だ
なんせ塗り潰されて見えない部分まで解ってしまうんだ
絵画は丸裸だな!』
「おっ、驚いた男だな、君は!(◎o◎)
そこまで解っているのか?」
『まだあるぞ・・・
シンクロトロン粒子加速器を使うコトにより絵画の年代調整
それにより新品の絵画は数百年前のモノと同じ含有炭素量となる
ピノの科学調査による年代測定にもパスする訳だ!』
「あっ、あれが、シンクロトロン粒子加速器というのが解ったのかね?!(◎o◎)
一般の人間の目には まず触れないはずなのに?」
『優秀な科学アドバイザ−がいるんでね!(`∀´)
それよりも あの地下工房は分析の為のモノだ
絵画を制作する場所ではないし、それらしき道具も顔料も見当たらない
まあシンクロトロン粒子加速器は
贋作をウフィッイ−に展示する前に最後の仕上げで使ってるんだろう
絵画は移動による振動や温度変化を嫌うからな
ギリギリまで含有炭素の調節はしたくない、というところか?
それでは贋作製造工房はドコにある?』
「みっ、見事だ・・・その通リだよ・・・」
『さらに疑問があるんだがね・・・
いくら絵画の分析により、使用されている顔料などが解ったとしても
いったい誰が描くというのか?
「ダ・ビンチ」や「ラファエロ」などのタッチを真似できる人間など この世に存在しない!
しかし、あの2枚の「モナ・リザ」や「ウフィッイ−」で見た贋作は 見事な出来栄えだ
本物と呼んでもイィほどの完成度だよ
特に2枚の「モナ・リザ」は1ミクロンの違いもない
あれはでは もはや、印刷や写真だ
だが間違いなく筆と顔料で描かれている!
その謎とは・・・?』
「きっ、君は何者だね?
腕が立つのは絵画や体術だけではないようだ
そして、その疑問に答えようではないか!
到着したよ・・・ここがそうだ・・・」
我々は1つの扉の前に立ち止まった
この向こうに絵画の秘密が?
その時 解ったのだ
なぜ俺はこれほど真剣になって行動をしているのか?
シャブリの行っている 企みに対して真相を究明?
デュケムの救出?
確かにそれも重要な要素なのだが・・・
俺は個人的な興味で動いている!
謎、危機、人間関係、推理、愛情
それらを全てひっくるめて・・・
面白い!
そうなのだ、心が躍ってしかたがない!
その冒険心が俺を支えている!!!
やがて・・・
扉が開かれた・・・
広大な部屋だった
その中では「ウフィッイ−」の地下工房と同じく タイプは違うようだが機械類が並んでいる
そして1つ違うのが顔料や油の臭いがツンと鼻を付く
ここが贋作の製作工房だ、間違いない!
しかしなぜ機械の類がこれほど多いのだ?
てっきり俺は、「ファン・メ−ヘレン」クラスの天才贋作画家が (そういう人がいたんですと!)
科学的解析結果と 精密機械のサポ−トを得て
絵画を仕上げていると思ったのだが?
「では、今ちょうど動いているラインが1つある
案内しよう・・・」
ライン? どういうコトだ?
それに作業している人間が少な過ぎるぞ、いたとしてもPCなどを操作しているだけだ
どうやって絵画を描くんだ?
そして・・・
その事実が俺の目の前に現れた・・・
!!!
おっ、俺は、それを見た瞬間に 心臓をワシ掴みにされた感覚に陥った!
ばっ、バカな・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
あっ、悪夢のような光景だ
み-たんやデュケムも俺と同じように硬直し
作業が行われている光景を凝視している
無理もない・・・
なぜならば・・・
1つのキャンパスで、まだ作業途中の絵画が固定されていた
その前では可動式のカメラが幾つもあり
さらに無数のロボット・ア-ムが動いている
そのア-ムの先には筆が装着され 顔料をキャンパスに塗りつけていた
きっ、機械に描かせていたのか?!(◎Д◎)
そっ、そしてその隣の絵画では、冷気や熱風が吹き付けられている
おそらく顔料が乾くスピ−ドを調整しているのだろう
極め付けは、ほぼ完成しているだろう別の絵画だ
1つの装置がその前で動いているのだが
動くたびに絵画の表面から若干の煙が立つ
あっ、あれはレ−ザ−を照射しているのか?
俺は近づいてその様子を覗った
!
げけっ?!
くっ、クラックを付けてるぞ〜? (◎Д◎)
クラックなどは数百年の歴史が刻むモノだが
いとも簡単に再現されて行く、すっ、凄い!!!(@Д@)
「どうだね、気に入ってもらえたかな?!」
『あっ、悪趣味だぞ・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 』
「完璧主義者と言ってくれたまえ!(^Д^)」
『そっ、それにしたって基本的には筆で描かせているのだろう?
顔料の量や厚さに誤差がでるはずだ、納得いかんぞ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「ああ誤差ね・・・
それでは作業工程をもう1度見ていなさい」
俺は言われるまま視線をキャンパスに戻す
そしてロボット・ア-ムが筆を入れる光景を凝視した
まず筆が入り、表面に顔料を塗って行く作業が行われる
やがて引っ込んだ・・・
次に、可動式のカメラ数台がその部分を舐めるように上下する
その後にセンサ−と思われる赤い光ラインが縦に走り、続いて横に走った
仕上がりを分析しているのだろう
それが終わったと思うと別のア−ムが伸びていた
そして針のようなモノが絵画の表面に伸び、何かの作業をしているみたいだ
しかし、その針先は表面には触れていない
何してるんだぁ・・・?
あとは同じ行為の繰り返しだ
特に顔料を調節している作業はなかったぞ・・・?
「解ったかね?」
『解る訳ないだろ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが・・・最後の方に何かをしていたよな?』
「ほう、気付いたか・・・
あれは磁気や電磁波を発生させているんだよ」
『磁気や電磁波だあ〜?
そんなモノ顔料に当ててどうするんだ、顔料が移動するとでもいうのか?」
「そうだ!」
『ばっ、バカなそんなコトできる訳が無い!』
「ふっふっふ・・・
我が『ピエモンテ科学』が新開発した顔料には
『フラ−レン』が使用されているのだよ・・・」
『フラ−レンだと・・・?』
「ふっ、『フラ−レン』ですって?!!!♪(◎Д◎)」
その時、み-たんが驚愕の声を発する
何か知っているのか?
「わっ、私 知っている・・・
『フラ−レン』って『ナノ・テクノロジ−』で使われているヤツよ!」
『なっ、なんだそれは?』
「グラファイト、ダイヤモンドに次ぐ第3の炭素同素体であり
がん治療やエイズ治療薬、燃料電池、化粧品など
多彩な分野で注目を集める 21世紀の夢の素材といわれるモノらしいの
当然、絵画の顔料にだって応用可能だし
磁気や電磁波にも反応して 移動や増減もできるって聞いたコトがあるわ!」
『なっ、ナノ・テクノロジ−????? (@Д@)』
「では説明しよう・・・
磁気や電磁波を使って『フラ−レン』を使った顔料の調整をしているのだよ
まあ『フラ−レン』、1層や2層の誤差は出るかもしれないが・・・」
『フン、完璧主義者の割りには 負けを認めているじゃないか?』
「誤差の大きさにもよるよ」
『では、その1層の厚さとは?』
「約0.71nm(ナノ・メートル)という所だな・・・」
『ナノ・メートル・・・?
知らん、どいういう単位なんだ?!』
「1ミクロンが1/1000000mとすると、1ナノメートルは・・・
・・・・・・・・・・1/1000000000mだ・・・」
『げげっ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
もっ、もはや小さすぎて 何がナンだかよく解らんぞ〜? (@Д@)ゴルァ!!!
よっ、要するに1/1000ミクロン以下というコトなのだな?????
なっ、ならば俺が特殊繊維を使って行った 1ミクロン程度の調査などは
上空1000mから地上の新聞を見るようなモンか? (@Д@)ゴルァ!!!
ひょえ〜 (((( ;TДT)))ガクガクブルブル
「それにしても4〜5年前までは技術が追い着かなくて
機械自体が物凄く巨大なモノだったのだよ
おまけに生産量も少なく、月に1〜2枚程度で苦労していた
だが、やっと 先週あたりから
この場所や、ウフィッイ−の地下工房に新製品が導入ができたという訳だ」
『なっ、なるほど・・・
それに合わせて「ルネッサンス展」を開催した訳だ
そして「ピエモンテ財団」が
科学や精密機械関連に力を入れていた理由も判ったよ・・・』
「ほう、そんなコトも掴んでいたのかね?
そう、贋作製造の為の機械類を外注で造らせたら
どこで秘密が漏洩するか分からないからね〜
であるから自社で開発するしかなかった」
『フン、ご苦労なことだ!
それよりも 真ん中の絵画は「ミケランジェロ」の「アダムの創造」だと思うのだが
俺の知っているモノとは背景や人物の表情が違うぞ?』
「君も画家だったから分かるだろう
油絵は塗り潰す絵なのだ
したがって画家は、失敗したり気に食わなかった箇所は
消さずに 更に上から顔料で描く」
『ということは、完成品の下のモノまで描いているということか?』
「その通り・・・
絵画の分析により、見えない箇所の色や顔料の種類も解っている
それの再現もしているのだよ」
『普通、そこまでするか〜? (@Д@)』
「勘違いをしてはいけない ピュトワ君
この『アダムの創造』は これから本物と呼ばれるのだ、そこまで気を使うモノだよ・・・
それに事前に所有者の所でX線写真が撮影されている可能性もある
であるから返却後に 比較の為の撮影が行われたとしても
これならば疑われるコトはない!」
『おみそれしました・・・(TДT)
だが面白いモノだな、工程を見ていれば新しい構図が現れる
まあ最終的には完成形になっちまうが・・・
アンタも相当見たのでは?』
「私は完成形にしか興味はないよ
それにどんなに早くても 完成までには5日間はかかる
よって製造工程は1度も見たコトはない!」
『勿体ないな〜』
「それよりも 食事にしよう
楽しい晩餐会になりそうだよ・・・」
何が楽しい晩餐会だ
この地下工房を見せた以上は、俺達を生かして帰さない気だろ?!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
だが・・・
それを楽しんでいる自分がいる・・・(`∀´)ゴルァ!!!
次は何が登場するんだ?
どんなモノでも切り抜けてやるぞ!
俺の心臓は高鳴った!!!
次回予告
『この紋章は「○☆◇△」のモノですね?!♪(`0´)』
「しっ、知っていたのか?!」
み-たんの口から「シャブリ」の歴史的背景が語られる
そして・・・
『もう一人のジョコンダだろ?!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「なっ、なぜ解ったんだぁぁぁーーーーッ???!!!!!(◎Д◎)」
この物語 最大の謎である
「もう一人のジョコンダ」の名前が浮かび上がった!
更新を・・・
待てぃぃぃーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
シャブリ氏に案内された 晩餐会の部屋の扉を開けた瞬間に
にそれは飛び込んできた
「こっ、これはーーーーッ?!!!!!(◎Д◎)」
ピュトたんが、驚愕の表情で前方の壁を見詰めている
わっ、私だって驚くわよ!
なぜならば、我々の目の前には「ダ・ビンチ」の「最後の晩餐」が描かれていたのだ
http://www.ops.dti.ne.jp/~manva/da_vinci/as_artist/supper.htm 「いや、さすがに壁画を持って来る訳にはいかないのでレプリカだ
それにしたって分析は済んでいるよ、本物と寸分違いがない
しかし『サンタマリア・デレ・グラッイエ教会』に分析器を導入する時には苦労した・・・」
どうでもイィけど、ブラック・ユ-モアも行き過ぎじゃない?
文字通り、私達の最後の晩餐にするつもりなんでしょ?!♪(`0´#)
そして別のモノが私の目を釘付けとする
そう・・・
6つのルビ−を冠した紋章が、いたるところに刻印されているのだ
やはりそうだったのか・・・
そんな私の視線の先を、シャブリ氏も目で追ったのだろう
ふと顔を戻すと 彼が私を興味ありげに見詰めていた
「さて晩餐会を始めようか!」
その言葉に私達は席に着く、やがて食前酒と前菜が運ばれてきた
しかし妙ね・・・
ノンビリと食事するつもりなのかしら?
我々を始末するのなら最初からやっているだろうし
地下の工房にだって案内はしない
何か狙いでもあるの?
「さて・・・
君達に尋ねたいコトがある
そして もう気付いていると思うが
返答次第では 君たちにとって本当の「最後の晩餐」の予定だ」
『その前に、シャブリさんに質問があります』
「何だね、みーたん君?」
『この紋章は「メディチ家」のモノですね?』
「しっ、知っていたのか?!(◎Д◎)」
メディチ家・・・
14〜16世紀、イタリアはまだ統一された国ではなかった
その都市国家の1つが「フィレンツェ」である
「フィレンツェ」は、今でこそ中規模な都市であるが
「ルネッサンス」の時代には人工17万人の世界でも有数な大都市であった
その爆発的な経済発展は十字軍遠征後の東方貿易によるもので
当時の「フィレンツェ」の経済力は当時のヨーロッパに並ぶ都市はなく
総生産量はイギリスのそれを上回るほどだった、というから驚きだ
その都市国家を支配していたのが「メディチ家」である
王族関係を調べていたキノたんの調査に引っかかる訳がない
なぜならば・・・
「メディチ家」は一介の銀行家だったからだ!
しかし、その取引先は ほぼ全ヨーロッパに及び
ローマ教皇、フランス国王、ドイツ・スペイン・ポルトガルの王侯にまで金を貸し付けていた
ある代で「コジモ・デ・メディチ」という当主がいたのだが・・・
「余の帳簿の貸付の欄に、父なる神の名が無いのを残念に思う」・・・
何を思い上がっているの、このバカは?
と、腹立たしい言葉を残すほどだ
要するに超金持ちの「一族」ね
そしてお金があると、次に考えるのが・・・
政治には首を突っ込んでくる、国としての行事や記念日を勝手に決める
その一族だけの軍備でも超強力!
決定的なのが
王族や政権も「メディチ家」から多額の借金をし 頭が上がらない
もはやドッチが国を治めているのか判らない状態だ
おそらく歴史上、「国家」はでなく「一族」が
ここまで力を持った例はないのではないか?
そして「メディチ家」は芸術、美術に非常に執着していた
それらの品を収集するには当たり前なのだが
やがて、それでは飽き足らなくなってくる
多くの美術館や学校を造り
優秀な芸術家を、有り余るお金でバックアップした
これが「ルネッサンス」を推進する陰の力となる
まあ元々、経済力が高い裕福な国家あり
教育水準も高く、新興も熱心にできる、自由で治安も安定していた
新しい文化が誕生するのは、間違いの無い所なのだが
「メディチ家」なくして「ルネッサンス」の1大文化は生まれなかったろう
『私はイタリアにおいて
アナタがどうやってコネクションを伸ばしたのかが疑問だったの
金銭と比較できない貴重な物を提供している!
これは絵画だというのが解ったけど、それだけじゃない
歴史的な背景もあるのではないか?
そして調査の結果「メディチ家」というのが判明したのね
確かに歴史上では17世紀に衰退し滅亡したと確認されているけど
シャブリさん・・・
アナタは「メディチ家」の末裔です!』
「うぅっ?!」
『過去のコトとはいえイタリアにおいて
それだけ経済や政権、文化に影響を残した「メディチ家」は
現在でも1種のブランドになっているでしょ?
「メディチ家」の残した建物などは、今だに利用されているし観光名所も多い
さらに「ルネッサンス」の発祥に大きく貢献した功労者として 尊敬もされている
政治家、資産家、マフィアなどにも同様なコトが言えるでしょうね
「メディチ家」の末裔ならば1発でそのコネクションの仲間入りができるんじゃない?』
「ぴゅ、ピュトワ君に引き続いて、これまた見事だ
何者だね君達は・・・?」
『それだけじゃない
アナタの狙いはもっと別の所にある!』
「ほう、お聞かせ願えるかね?」
『メディチ家の完全復活!』
「はうっ?!(◎Д◎)」
『それどころかヨーロッパだけでなく世界規模で考えている
あの絵画を使ってね・・・
世界中には「至宝」と呼ばれる絵画を欲しがる人間はいくらでもいるでしょう
莫大な利益にはなるし、コネクションも拡大ができる
そしてアナタはデ−タ−さえ取ってしまえば
そんな絵画を幾らでも生産が可能!』
「うっ、う〜む・・・
こっ、今夜は驚かされるコトばかりだ
しかし、そこまで知られているのなら話は簡単だ
では話を私に戻してよいかね?」
『どうぞ・・・』
「まず、デュケム君なのだが
私は君の才能が惜しい、行く行くは大画家になるだろう
ピュトワ君にも同様なコトが言える、君は天才だ
『ミケランジェロ』どころか『ダ・ビンチ』だって超えられると思うのだが?
そして、私は み-たん君のファンなのだ
『ピエモンテ財団』専属のフラメンコ・ダンサ−になって欲しいのだよ」
『ふん、ミエミエだぜ、シャブリさんよ!』
「何がだね ピュトワ君?」
『俺やデュケムに絵を描かして、それも大量生産かい?
そして、み-たんは愛人にでもするのだろう
会長と呼ばれる輩はそんなヤツが多いからな!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「やはり見破られたか・・・
だが・・・
悪いかね? (`∀´)」
『悪い!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「しかし君達には断れない!」
その時だった、俺の背中がゾクリとする
み-たんも同様の殺気も感じたようだ
俺は瞬時に背後を振り返る!
はうっ?!(◎Д◎)
なっ、何と あの特殊部隊の2人が立っているではないか?!
ばっ、バカな?
気配もなく俺達のバックを獲るとは?!
「それだけではない・・・
君達2人ならば この場を切り抜けられるのだろうが、君達には守るべきモノがあるというコトだ
デュケム君、ラフィット氏、ピノ君、ロマネ女史・・・」
『きっ、汚いぞ
あの怒だって人質は捕らなかった!(TДT)ゴルァ!!!』
「怒・・・誰だねそれは?
それよりも君達の選択肢はイエスかノ−かのどちらかだ!」
『ううっ?!(TДT)ゴルァ!!!』
「そしてピュトワ君にとって
私に協力するのは 少なからず有益なコトだと思うよ」
『有益だと?』
「着いてきたまえ!」
シャブリのヤツが席を立った、俺達も後に続く
ついでに特殊部隊の2人も同行だ、しかもデュケムにナイフを突きつけている
ヘタに動いたらブスリだぞ・・・
という目をしていた、くそっ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
それにしても俺にとって有益とは何だ?
飲み放題にでもしてくれるのか?
それともバニ−ちゃんイッパイか?
だっ、だったら、考えちゃうぞ!(@Д@)ゴルァ!!!
ハッ・・・?!
いっ、イカン!
こてまで築き上げてきた俺のイメ−ジが崩れ去る!(TДT)ゴルァ!!!
今回はハ-ド・ボイルドで行くんだぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
その時、ある扉の前でヤツの足が止まった
そして中に入れと言う
この扉の先に俺にとって有益なモノがあるのか?
俺は迷わずノブを回す、そして部屋に入った
100畳はあるかという中規模の部屋なのだが
キチット空調の管理がさなれ、少々寒いかな? と、思うぐらいだ
これでは まるで絵画の展示室の温度だぞ?
そしてその理由が解った・・・
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?????!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
なっ、何と壁一面に絵画が架けられている
しかも超の付く有名どころばかりだ?
こっ、これは・・・?
その中で「ウフィッイ−」においてピノと疑問に思った
「ラファエロ」の「大公の聖母」を発見した
俺は思わず駆け寄る
そしてマジマジと見詰めた・・・
う〜む・・・
「ウフィッイ−」の「大公の聖母」も完璧と思われたのだが
目の前のモノとは比較にならない
まあ、もっとも俺だから感じるモノなのだが
1流と呼ばれる鑑定士だって差は解らないだろう
恐ろしいまでの威厳、存在感が俺を叩きつけていた
間違い無い、本物だ!
だとすると、この部屋にある絵画は全て本物?
そっ、そうだ、あのシャブリが贋作など手元におく訳がない!
「気に入ってもらえたかな?」
『ああ・・・腰が抜けそうだぜ・・・(@Д@)』
「少しは気が変わっただろ?」
『それはともかく
本物の行方はどうなったかと思っていたが 全てアンタのコレクションかい?』
「真の美が解る人間の手元にあるのが1番良いと思うのだよ
そういう意味では ピュトワ君、ピノ君は合格だ
一緒に美を共有しようではないか!」
『なるほど、もはや鑑定眼というより感性だな
絵画自体には1ミクロンの差もないが、本物から伝わる何か?
そう、機械なんぞでは絶対に出せない何かが本物にはある!
並べてしまうと一目瞭然だ
そして それが解る人間は アンタや俺を含めて、世界でも一握りだろう!』
「解ってもらえただろ?
であるから その他大勢には、贋作で充分だ
そして・・・私に協力する気になったかな?」
『俺にとって充〜分、有益で魅力的な話だな
しかし・・・
ふざけるなーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
確かに俺は天才画家だの「ミケランジェロ」の再来とよばれていたが
アチコチの美術館を回って、本物から様々なコトを学んだんだ
それなくして今の俺は無い!
いくら精巧でも、オマエの作った贋作からでは何も得られないんだよ
そしてそんな本物を オマエは一握りの人間だけで独占しようとしている
それは今後現れるだろう 天才達の芽を摘み取るのと一緒だ
そんなコトは絶対に許さん!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「安心したまえ、我が『メディチ家』が完全復活したら
さらに美術学校や施設を増やすつもりだよ
その中から選ばれた人間を選抜して絵画の文化を守るつもりだ」
『そんなのエリ−ト意識が生んだ傲慢な帝王学だ
胸糞が悪くなるぜ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「なかなか強情だが・・・
ではあの一角に来てもらえるかな?」
何を考えている?
今更 何を出してきても俺の決意は変わらんぞ!
そしてそれはあった・・・
本物の「モナ・リザ」だ!
う〜ん・・・
やはり凄い、今回の事件で 俺は10数枚の「モナ・リザ」を見たが 比較にならん!
圧倒的な威厳、存在感が伝わってくる
さらに凄いのがその一角を飾る、同じく「ダ・ビンチ」作の絵画群だ
通常はそれぞれ別の美術館にあり、お互いに顔を合わせるのはまず無いのだが・・・
「どうだね凄いだろう?
史上最大の天才、「レオナルド・ダ・ビンチ」の作が全てではないなしろ
一同に会している
私などはこのコ−ナ−に長時間いると震えが来るぐらいだ
君も感じると思うが?」
言われなくても 既に俺の身体は震えている・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
http://www.ops.dti.ne.jp/~manva/da_vinci/as_artist/size.htm オマケに何かが俺の頭の中を掻き回す
おそらく「ダ・ビンチ」の作品に俺の感性が感応してしまったのだろう
彼の思想や精神が、強引に入り込んでくるのだ!
いっ、イカン!
このままだと精神が崩壊してしまうぞ!(@Д@)
俺は500年前の偉大な画家の畏怖の念を抱いた
『たっ、大したモノだな
頭がおかしくなっちまいそうだよ・・・(@Д@)』
「ふっふっふ・・・
そして君をパ−トナ−にする為に、もう1つ魅力的なモノがあるのだよ
おそらく ある者ならば
全ての資産を投げ打っても見たいだろうし
ある者は命を賭けるかもしれない
君も同じように感じると思うぞ・・・
それは・・・」
『もう一人のジョコンダだろ?!』
「なっ、なぜ解ったんだぁぁぁーーーーッ???!!!!!(◎Д◎)」
次回予告
ついに「もう一人のジョコンダ」の正体が明かされる!
しかし!!!
「『もう一人のジョコンダ』の中に・・・
『モナ・リザ』の『謎の微笑』の秘密が隠されているのだ・・・」
『なっ、なにーーーーッ??????!!!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
新たなる謎が胎動を始めた!!!
そして・・・
やっ、ヤツの言う通リりだった
俺は悪魔に魂を売り払っても「もう一人のジョコンダ」を見たい!(TДT)ゴルァ!!!
ゆっ、許せ・・・デュケム・・・
おっ、俺は・・・(TДT)ゴルァ!!!
ピュトワの心が揺らめく!
「謎の微笑」が持つ 魔性の成せる業なのか?!!!
更新を・・・
待っててね〜 ヽ(^Д^≡^Д^)ノ ワーイ ワーイ!
「ラ・ジョコンダ」・・・
ところで気になる「モナ・リザ」の本名なのだが・・・
「エリザベッタ・ディ・アントン・マリ-ア・ディ・ノルド・ケルラディ-ニ」!
もうイィ加減にしろよ、イタリア人!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
と憤慨したくなるほど長い名前だ
だが、お喋りで知られるイタリア人だって通常 フルネ−ムでは呼ばない
彼女は「エリザベッタ」の一部を取り、「リザ」と呼ばれていたらしい
そして「モナ」は、古いイタリア語で「婦人」の敬称である
ようするに「モナ・リザ」 = 「リザ婦人」となる
だが、欧米では「ラ・ジョコンダ」と呼ばれるコトが多い
1495年、16歳の時に彼女が嫁いだ先なのだが
当時裕福な商人であった・・・
「フランシスコ・ディ・バルトロメオ・ディ・ツァノビ・デル・ジョコンダ氏」!
これまた腹が立つほど長い名前なのだが
「ジョコンダ氏婦人」 = 「ラ・ジョコンダ」と呼ばれている
特に彼女が生まれた地、イタリアでは
「モナ・リザ」より「ラ・ジョコンダ」の方が通リが良い
『ルネッサンス展に集められた絵画の数は莫大だ
借り出ししているのが教会や学校、一般家庭、etc、etc・・・
練習画や未完成の作品、デッサン等まである
その時代の絵画ならば何でもアリという思想で集められている
と、いうのが解せない?
これが何を意味しているかというと・・・?』
「 ・・・。」
『何かを捜してる!』
「うっ?!」
『それもタダの探し物じゃない
仮に良作品が出てきたとしても費用を掛け過ぎだ
採算は取れないだろう
だとすると、金銭に代えられない貴重なモノ
ヘタをすると世界の美術界が ひっくり返るような作品なのではないか?』
「うううっ?!」
『それにアンタほどの男が探しているモノとなると 選択肢が大分絞られるからな
おそらく「レオナルド・ダ・ビンチ」の作だろう
そして「モナ・リザ」には「謎の微笑」の他にもう1つの伝説もある
「ダ・ビンチ」は気に入った作品は2枚描くというのだ
実際に「受胎告知」、「岩窟の聖母」などは
2枚づつありフランス、イタリア、イギリスに現存している
そして「ダ・ビンチ」は知られているだけで20数点の絵を書いた
しかし生涯手元に残したのが・・・
「モナ・リザ」、「洗礼者ヨハネ」、「聖アンナ聖母子」の3点だ
当然、死に際まで手元に置いた絵は 大のお気に入りだったのだろう
未完成だったという説もあるけど
ならば・・・
「モナ・リザ」も2枚存在してもおかしくないというコトだ』
「うううううううっ?!」
『確かに記録としては残っていない
我々画家や関係者の一部に伝えられている伝説だ
だがアンタは確かめられずにはいられない
俺だって存在するのならば お目にかかりたいよ
そして何かの手がかりをアンタは掴んだ
「ダ・ビンチ」ないし彼の弟子の作品の下に
もう一枚の「モナ・リザ」が塗り込められているのを!!!』
「すっ、素晴らしい推理だぁ、凄い!!!(◎Д◎)
まっ、ますます君という男が欲しくなってきたよ!
これはぜひともパ−トナ−になってもらわなければ!!!
そして・・・
君だって見たいのだろう?
もう一人のジョコンダを・・・?」
『うっ?!(TДT)ゴルァ!!!』
「そう、我が家の古い文献から その手掛かりを掴んだのだ
そしてそれには、こうも書いてあった・・・
『もう一人のジョコンダ』の中に・・・
『モナ・リザ』の『謎の微笑』の秘密が隠されていると!」
『なっ、なにーーーーッ?!!!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
「ここで1つの断りをしておこう、『モナ・リザ』と『ジョコンダ』は同一人物だが
区別をつけたいから、以後 別々に呼ばせてもらう
まあ実際に違う 別の絵画だから問題はないだろうし・・・
そして『モナ・リザ』の讃える『永遠の微笑』とも、『謎の微笑』とも言われる微笑は
現在まで多くの研究者により 様々な説が議論されてきた
しかし、結論は出ていない、当然 私だって解らない
だが、『もう一人のジョコンダ』にその謎が隠されているのだ
そして、もうすぐ『ウフィッイ−』の全作品の調査が終わる
『もう一人のジョコンダ』の発見は間近だぞ
いいかねピュトワ君、美術史上最大の謎が解き明かそうとされているんだよ
君だって興味があるはずだ
『謎の微笑』の秘密を知りたくないかね?」
『しししししししししししし知りたい!!!(@Д@;)ゴルァ!!!(@Д@;)ゴルァ!!!(@Д@;)ゴルァ!!!』
「これで決まりだな・・・
君は私の企みや 今後の画家達の懸念よりも
自分の好奇心を満たしたいはずだ
そして私に協力するのならば それが得られるのだぞ!」
『うがぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!』
やっ、ヤツの言う通リりだった
俺は悪魔に魂を売り払っても「もう一人のジョコンダ」を見たい!(TДT)ゴルァ!!!
俺の迷いを感じ取ったのだろう
デュケムが心配そうに俺を見詰めている
ゆっ、許せ・・・デュケム・・・
おっ、俺は・・・(TДT)ゴルァ!!!
!
その時だった、彼女が微かだが俺に笑いかけたのだ
「自分の好きなコトをしてもイィよ!♪(^-^)」
と、でも言いたげに・・・
俺は頭をガッンとやられた気分になった
そして「謎の微笑」を振り返る
ハッ・・・?!
おっ、同じだぁ?!(◎Д◎)
その時だった、不安定な俺の精神状態の間隙を縫って
あの「ダ・ビンチ」感覚がまたしても襲ったのだ
やはり頭の中を掻き回され
彼の思想や考えが 実際に言葉として聞こえる気もする
やっ、ヤバい!
本当に精神が崩壊するぞ?!
だが・・・
なぜそう思ったのかは判らない
俺は自分の身体を「ダ・ビンチ」に委ねていた
ぐわっ?! あっ、頭がパンクする〜(@Д@)ゴルァ!!!
しかし俺は絵画達から絶対に視線は外さなかった
まっ、負けるか〜(@Д@)ゴルァ!!!
そして・・・
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ?!!!!!(@Д@)ゴルァ!!!(@Д@)ゴルァ!!!(@Д@)ゴルァ!!!』
俺は倒れた・・・
「ひゅ、ピュトたん、大丈夫?!♪(T0T)」
み-たんとデュケムが心配そうに俺に駆け寄る
シャブリのヤツも何事が起こったのかと 興味深々だ
『ハアハア・・・大丈夫だ・・・
ちょ、チョット頭はガンガンするけどな・・・(@Д@)ゴルァ!!!』
「何が起こったのだ ピュトワ君?
私もたまにあの感覚に襲われるが 今の君ほど強烈なコトは無かったぞ?」
『アンタは無意識の内に、精神でブレ−キをかけているんだよ
通常だったら俺も同じコトをしちまうだろうが・・・』
「ほう・・・」
『そして1つ 良いコトを教えてやろう
現在調査中の「ウフィッイ−」の絵画の中に「もう一人のジョコンダ」はいないぞ!』
「なっ、なぜ、そんなコトが解るのだね?!」
そう・・・何でも解る・・・
なぜならば・・・
今の俺は偉大な芸術家、「レオナルド・ダ・ビンチ」なのだから!!!
とは言っても比喩だ
「ダ・ビンチ」本人になったという意味ではない
俺の頭の中に溢れた彼の作品から
彼の思想、心情が解ったような気がしたのだ
そして彼の愛情も・・・
であるから「ダ・ビンチ」が「もう一人のジョコンダ」を隠すとしたら・・・
絶対にあの場所だ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
次回予告
ピュトワの推理が冴え渡った!
『みーたんは この「モナ・リザ」がいったい何歳に見える?』
「結構オバサン顔よね〜、40歳前後じゃないかしら?」
『しかし実際に「ダ・ビンチ」が「モナ・リザ」を描き始めたのは 彼女が24歳の時と記録がある
基本的な下絵に1年掛かったとしても、とても25歳には見えない!
これが何を意味するかというと・・・?』
そして遂に・・・
『そう・・・
「もう1人のジョコンダ」は・・・
○☆◇▽△□%#だぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
更新を・・・
待てーーーーッ!!!!!(◎Д◎) クワッ!!!
突然なのだが 来週の私は忙しい
よって・・・
今夜 完結、「永遠の微笑」編!!!
その驚愕の事実に 果たしてオマエらは耐えられるのだろうか?!
そして意外な結末が?!!!
更新を・・・
待てーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
では・・・
堪能してくれぃ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
その時だった、例の執事が部屋に入ってきた
そしてシャブリに耳打ちをする
「なっ、なんだと?!(◎Д◎)」
んっ?!
明らかにヤツが落胆しているのが見て取れる
どうしたんだ?
「君の言う通リだったよ
『ウフィッイ−』の絵画の中に『もう一人のジョコンダ』はいなかった!(TДT)
あれは本当に伝説だったのか?」
『やはりね・・・』
「やはりとは?
君は何かを掴んでいるのかね?」
『形成逆転だな
その秘密を知りたかったら俺達を解放しろ!(`∀´)ゴルァ!!!』
「フン、命令できる立場にいると思っているのか?」
ヤツが特殊部隊の2人に目配せをする
デュケムの腕が捻り上げられ、彼女に苦痛の表情を浮かべる
くっ!(TДT)ゴルァ!!!
『分かったよ、降参だ
おい そこの執事、頼みがあるのだが
先ほど俺が持ってきた2枚の贋作をココに持って来てくれ
ついでに絵画の道具一式もだ!
構わんよな、シャブリ?」
ヤツは無言で頷く
そして数分後に贋作と道具一式が揃えられた
俺はイ−ゼルに「モナ・リザ」の贋作を固定し全員に見える位置に設置する
そして み-たんに質問を投げかけた
絵画に対する知識が少ない彼女から、先入観だけの答えが欲しかったからだ
『みーたんは この「モナ・リザ」がいったい何歳に見える?』
「結構オバサン顔よね〜、40歳前後じゃないかしら?」
『そう、多くの専門家も そのぐらいの年齢だとの説を有力視している
俺も同感だ!
そして「モナ・リザ」は未完成との説もあるのだが・・・
しかし実際に「ダ・ビンチ」が「モナ・リザ」を描き始めたのは 彼女が24歳の時と記録がある
基本的な下絵に1年掛かったとしても、とても25歳には見えない!
これが何を意味するかというと・・・?』
「彼女が40歳の時に描かれたものだとか?」
『その通リ!
「ダ・ビンチ」にとって「ジョコンダ家」はスポンサ−の1つで
相当長い期間出入りをしていたらしい
では空白の15年間に何があった?』
「当然、15年間も時間を掛けて1枚を仕上げる訳は・・・ハッ?!
別に絵があるんだ!♪(◎o◎)」
『だが記録には残っていない
しかし、そういう経緯があるからこそ「もう1人のジョコンダ」の伝説が残っているんだ!』
「へ〜っ!♪(◎o◎)」
『その伝説の末端をシャブリが掴んだ
おい、その情報は確かなモノなのか?』
「由緒ある『メディチ家』の文献なのだ
国家の重要書類と一緒だ、間違いはない!」
『だが「ウフィッイ−」に集められた
世界中の その時代の絵画からは何も出てこなかった
ではドコにある?』
「もしくは戦乱の中で 消失してしまったという可能性もあるが?」
『いいや、「ダ・ビンチ」が生涯 手放さなかった「モナ・リザ」だぜ
信用のある所か安全な所にしか渡したりはしないよ
実際に「モナ・リザ」や多くの有名絵画だって 戦乱を切り抜けているんだ
世界大戦の時だって、いくら敵の国だろうが
美術館や歴史的建造物には 絶対に爆撃や攻撃はしない!
と、いうのが国家間の暗黙のル−ルなっている
だから貴重なモノは守られていくんだ、これからもな・・・』
「なっ、ならばその時代の有名作品の中に
『もう1人のジョコンダ』が隠されているというのかね?」
『そうだ!』
「だがその時代の全ての有名絵画は調べたぞ
君にも先ほど話したはずだ」
『アンタは1つだけ見落としをしている・・・』
「見落とし・・・?」
『話を少し変えようか・・・
俺はさっきの騒ぎで「ダ・ビンチ」の思想や考えが解ったつもりだ
そして彼が「モナ・リザ」を愛していたコトも・・・
それは生涯 絵画を手放さなコトや
長い間「ジョコンダ家」に出入りしていたことからも感じ取れる
そんな愛する彼女を全身全霊を賭けて描いたのだ
作品は絶対に安全な場所で保管されなければならない!
もう1つある、愛する女性は生涯ただ1人だったのだろう
それは絵画でも同じだ、2枚はいらない!』
「話が矛盾しているぞ
君は『もう1人のジョコンダ』は存在していると言ったではないか?」
『まあ話は最後まで聞けって!
それでは「ダ・ビンチ」が望んだ
「もう1人のジョコンダ」を守る為の 世界で一番安全な絵画とはなんだ?
万人から守られ、当時 そこまで考えたかは不明だが、絶対に爆撃や攻撃はされないという
国家間の暗黙のル−ルになるだろうのを考慮してだ!』
「そっ、それは世界で1番有名な・・・・・・ハッ?!(◎o◎)」
『そして愛する女性は生涯ただ1人
それは絵画でも同じで 2枚はいらないとなると・・・?』
「まっ、まさか・・・? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル}
『そう・・・
「もう1人のジョコンダ」は・・・
「モナ・リザ」の下だぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「なっ、なにーーーーッ???????!!!!!(◎Д◎)」
『それからアンタに・・・
「1つだけ見落としをしている!」
と、言ったよな〜
「モナ・リザ」の下というのも盲点だが
贋作を作る為の分析で 内部のコトも隅々と調べたのだろう
しかし「もう1人のジョコンダ」が引っかからなかったのには訳がある
アンタは・・・完成品しか興味がない!
と、いって製作工程は一切見ていない
仮に作業員の目に止まったとしても
機械の専門家なのでチンプンカンプンだろう
そして分析専門の人間ならば、X線透過装置を使用したのだろうが
人間の輪郭なんて
よっぽど太ったりしない限り変るモンじゃない
各パ−ツも同様だろう
シワなどが増えたとしても X線なんかでは判別は不可能だ!』
「なっ、ならば、存在するのだな?」
『間違いない!
「モナ・リザ」を洗浄して顔料を落せは「もう1人のジョコンダ」は姿を現す!!!
だが・・・
今の「モナ・リザ」はこの世から消滅する!
アンタにそれが出来るかい?』
「むっ、無理だ、できる訳がない! (((( ;TДT)))ガクガクブルブル 」
『俺だって無理だ
いくら「もう1人のジョコンダ」が見れるからといっても
「ダ・ビンチ」の作品を剥離するコトなどできないよ!(TДT)』
「そうか・・・『謎の微笑』の秘密は永遠のモノとなった訳だ・・・!(TДT)」
『ところがそうでもない
そこで登場するのが この贋作の「モナ・リザ」だ!』
「ハッ?! その手があったぁ!(◎Д◎)」
『さっきの地下工房での話だが
ご丁寧にも、塗り潰されて見えない部分も精密に再現されているという
科学の勝利というコトだな!(^Д^)
ならばこの贋作の「モナ・リザ」の下にも
「もう1人のジョコンダ」が存在するはずだ!』
「ぴゅ、ピュトワ君!(◎Д◎)
剥離してくれたまえ、その為に絵画の道具一式も揃えさせたのだろう?」
『言っておくがアンタの為にじゃない
俺の為にやるんだ!』
俺の心臓は早鐘のように打ちまくっていた
この下に「謎の微笑」の秘密が?
そして・・・
剥離の作業を開始した・・・
レオナルド・ダ・ビンチ
もう どれぐらいの時間が経過したのだろう?
物理的なモノでは まだ10分程度なのだろうが
俺にとっては10時間も過ぎ去った気分だった
薄皮一枚を剥がす作業だ、通常ならば5分もあれば足りる
しかし・・・
いくら贋作とはいえ、偉大な芸術家の筆の後をどのように消し去ったら良いのだろう?
もしやこの箇所を消し去ってしまったら
「もう1人のジョコンダ」は別モノになってしまうのではないか?
との葛藤が蔓延する
だが・・・俺は見切った!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
そして・・・
目の前には新たなる「モナ・リザ」が出現していたのだ・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ?!♪(◎o◎)」
「こっ、これが?!(◎o◎)」
「もう1人のジョコンダか?!(◎Д◎)」
そう・・・
俺たちの目の前には 10歳は若いと思われる「モナ・リザ」が現れたのだ
若い息吹の中で やはり「微笑」を讃えて・・・
「すっ、凄いよ、ピュトたん!
世紀の大発見だわ!!!♪(◎o◎)」
み-たんやデュケムが手放しで俺を褒め称えてくれた
俺も完璧な仕事に満足している!
のだが・・・
『どうしたシャブリ、不満そうだか?』
ヤツの精彩がない
もっとも俺もそうなのだが・・・
「いや・・・完璧に再現されているのだと思う・・・
しかし・・・」
『本物ではない・・・』
そうなのだ、いくら精巧に作られた贋作でも所詮は機械が描いたモノ
本物を剥離して 出てきたモノとは別物だ
俺とシャブリの感性は、その差を見抜いていていた・・・
「私には、この新たな『モナ・リザ』からは『謎の微笑』の謎解きをするコトは出来ない
おそらくピュトワ君だってそうだろう
それは本物の『モナ・リザ』を剥離しない限り、その謎は解けない
そしてその剥離もできない
やはり『謎の微笑』は永遠のモノとなった・・・(TДT)』
『 ・・・。』
ヤツの言い分も もっともだ
俺達・・・いや、この先どんな天才が現れようとも「謎の微笑」の解明は無理だろう
だが・・・
このまま引っ込んでられるかぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
俺の闘魂が燃え上がった!!!
『おい、シャブリよ!
アンタなら気付いていると思うが贋作と本物の差は何だ?』
「というコトは君も気付いているのだね?」
『当然だぁ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「やはりな・・・
ルネッサンスの時代に描かれた絵画の殆どが 人物画だというコトだ!」
『そして人物画の中で 全てを決定づける最重要項目なのが?!』
「目だ!!!」
そう、目なのだ!
どんなに偉大な画家でも 異常なまでに気を使う「目」だ!
人物画の評価の ほぼ全てと言っても過言ではないだろう
「ダ・ビンチ」作の目には知性が宿っている
「ラファエロ」作の目には慈愛が宿っている
と言われるほど個性が出てしまう!
いくら色やタッチ、構成を寸分違わず再現したとしても
所詮 機械 如きでは・・・
作家の情念とも言える 「目」から伝わるモノの再現は不可能だろう!
なぜならば・・・
作家の魂が宿っているからだ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
「おっ、おい、ピュトワ君?
筆など持って何をするつもりだ?」
『史上最大の大芸術家に挑戦させてもらう!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「なっ、なんだって?!(◎Д◎)
まっ、まさか新たなる目を描き入れようというのかね?!!!」
俺は剥離の作業の時より緊張していた
そして顔料の中から選定して色を選び出す
先ほど目の前の 10数枚の「ダ・ビンチ」の作品から
彼の思想や愛情が理解できたつもりだ
彼ならば・・・?
彼ならば・・・
俺の集中力は極限まで研ぎ澄まされて行く
もはや周りの雑音などは1つも聞こえない
んっ、鼻の中を伝わる温かいモノは・・・?
鼻血だ・・・
確かに全身の毛穴という毛穴から血が吹き出そうな感じがする
俺の気も同様だ
だが全てを身体の中に押さえ込まなければならない
そして指先にその全てを注ぎ込む!
彼ならば・・・?
レオナルド・ダ・ビンチならば・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
こう想ったはずだぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
その時俺は、「もう1人のジョコンダ」に使われている顔料、油
500年前の気温・湿度条件、筆が入れられたタッチの時間さえも見えた気がしたのだ
それどころか 目の前の彼女がミクロン単位でダジタル化され
そして「ダ・ビンチ」の全てが理解できる
異常なまでの集中力が生んだ 奇跡の瞬間だった!
『うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
俺の筆を支えた右腕が彼女の目に伸びる
だが、異常にスロ−モ−だぞ?
いいや、ゆっくり動かしいてるのではない
俺の視覚と認識能力が 人間の範囲を超えてしまっているのだ
そして筆が入る!
俺は超人になっていた・・・
ラ・ジョコンダ
実際に筆を入れた時間は、5〜6秒だろう
しかし全精力を使い果たした俺は 片膝を付く
そして全身に震えが襲う
極度の集中力に対する代償だ・・・ (((( ;@Д@)))ガクガクブルブル
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?????!!! (((( ;◎Д◎)))ガクガクブルブル 」
シャブリのヤツが絶叫していた
俺だって元気だったら同じ行動を取るだろう
なぜならば・・・
「もう1人のジョコンダ」が500年の歳月を経て・・・
蘇ったのだから!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
『どっ、どうだい?
まっ、まあまあ・・・イィ仕事が・・・出来たと・・・思うぞ・・・? (@Д@)ゴルァ!!!』
「すっ、素晴らしい、完璧だ!!!(TДT)」
だが、デュケムは まだ「もう1人のジョコンダ」を食い入るように見ているし
み-たんなどは、「何が変わったの?」・・・
と、いう顔をしている
まあ仕方が無いだろう・・・
なぜならば、見た目には何も変わっていないのだから
おそらく分析器にかけたって差は出ない
だが・・・
今の「もう1人のジョコンダ」からは本物から伝わる
圧倒的な威厳、存在感がオ−ラとなって溢れかえっていた
「ぴゅ、ピュトワ君・・・
いっ、今、この贋作は本物に生まれ変わった
そして本物から伝わるモノから
『永遠の微笑』の謎が解けたような気がするよ・・・」
『さすがアンタだな・・・・・・・俺もだよ・・・』
み-たんとデュケムが、我々の会話を食い入るように聞いている
そりゃそうだよな、「永遠の微笑」の謎が解き明かされるんだ・・・
『そう・・・
「もう1人のジョコンダ」の表情は 確かに「微笑」を讃えているのだが
40歳の「彼女」の表情と見比べると、もっと燐として硬いような気がする
まあ、肖像画のモデルになるときは プロだって表情を作るんだ
要するに、お澄まし顔だな・・・
だが40歳の「彼女」の「微笑」からはそれを感じない
何か疑問めいたモノ、不思議なモノ、を見て微笑しているようにも感じるよ
確かにそうだ!
なぜならば、1度完成した肖像画の上に 年をおいて更に違う表情を描いているんだ
普通は別のキャンパスに新たな絵を起こす!
「この人はいったい何を考えてるんだろう?」
ぐらいは思ったはずだ
だが、愛する女性は生涯ただ1人
絵画でも同じ、2枚はいらない!
の「ダ・ビンチ」の心がそれを許さなかったのだろう!!!
そして、一方は豪商の婦人!
もう一方はいくら偉大な芸術家とはいえ パトロンから保護されている身!
絶対に許されない愛だ
しかし、「彼女」は15年間のうちに
「ダ・ビンチ」の愛を受け入れていたのかも知れない
それは彼の思想、行動、言動、愛情、の全てを共有したいという願望にもなるだろう
だが、史上最大の天才の考えを理解するのは難解だ
現に 目の前では 1度完成した肖像画の上に
更に違う表情を描いている、訳判らん行動だよな〜
したがって!
「モナ・リザ」の「謎の微笑」は・・・
半分 溜息をつきながら
「自分の思うように・・・好きなコトをやりなさい!♪(^-^)」
という「微笑」だぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
デュケムよ・・・オマエのお陰だ
オマエがキッカケを作ってくれたのだ・・・
俺が迷っていた時に贈ってくれた、あの「微笑」がなかったら この謎は解けなかったろう
それは愛する者の考えは全て受け入れ、寛容する
その精神・・・
いや愛情が作り出す 誰にでも出来る「微笑」だったのだから!
「うっ・・・うわははははははははははっ!!!(゚Д゚#)
すっ、素晴らしいぞ、ピュトワ君!
いくら『ダ・ビンチ』が実際に筆を入れてない贋作だとしても これは本物だ
『もう1人のジョコンダ』は私のモノになったのだ、感謝する!」
高笑いをするシャブリがいる
まあ、俺だって同じような気分なのだが・・・
だが俺は右手にペ−パ−・ナイフを握り締めた
そして、「もう1人のジョコンダ」の前に立つ!
「おっ、おい、ピュトワ君、何をす・・・」
ヤツが最期の言葉を言う前に・・・
俺は「もう1人のジョコンダ」を切り裂いていた!!!
「なっ、何を?!
気でも狂ったのか?!!!(◎Д◎)」
『フン、こんなのは人の心の中を暴く越権行為だ
「ダ・ビンチ」や「ジョコンダ」だって望んでいなかっただろう!
だから「もう1人のジョコンダ」は・・・
この世に存在しない方がイィんだぁ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「ふっ、ふざけるなーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
例え歪められ 人の目に触れないつもりで描いた作品だとしても
それは後世への遺産として残るのだ
現に君だって感銘は受けているはずだぞ?
それを消滅させられるのか?!」
この時、俺はドチラの意見も正しいと思った
しかし・・・
『なあシャブリよ・・・
謎は謎のままにしておくのが良いコトだってある・・・』
「なっ、何を訳の分からないコトを?!
たった今 謎は解けたではないか?
だが贋作は何枚でも製造が出来るのだ
そうだ、もう一枚の贋作の『モナ・リザ』が手元にあるだろう?
今すぐに剥離をして 新たなる『目』を描き入れるんだ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『断る!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「ほう・・・嫌だと言うのかね?
『ドン』、『ペリ』!!!」
うっ?!
特殊部隊の2人がデュケム拘束し、喉元にナイフを当てた!
「それだけではないぞ
先ほども説明したが、君や み-たん君にとって大事な人間も危ないというコトだ
私の命令1つで、今すぐにマフィアの連中が動き出す
それでもイィのかね?」
『ううっ?!(TДT)ゴルァ!!!』
そっ、そうなのだ
例え この場は凌げたとしても、「ラフィット」の親父や「ピノ」、み-たんの知人が危ない!
もっ、もはや打つ手が無いのか?
万事休すだ・・・(TДT)ゴルァ!!!
!
その時だった!!!
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!
『むっ?!』
「なっ、何だこの音は?!(◎o◎)」
何かが高速で接近する音が聞こえてくる、上空からだぞ?
そしてその音はだんだんデカくなる?!
ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!
やがて・・・
どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!
一瞬地震かと思われる程の振動が屋敷を震わせた
いっ、いったい何が?!
その場にいた全員が音の着地した方向の窓ガラスに向かう
そして中庭に見えたモノは・・・
「あっ、あれは?!」
「みっ、み-たん見たコトがあるよ!♪(◎o◎)」
おっ、俺も見たコトがある?!
中庭に突き刺さっているモノ・・・それは・・・
『巡航ミサイル、「トマホ−ク」だぁぁぁぁ!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!』
まっ、まさかドコかの原潜の誤射か?
だっ、だが爆発はしないぞ?
我々の目が釘付けとなる「トマホ−ク」なのだが
やがて1つの変化が起こった
扉と思われる箇所が開き、1人の人間が飛び出してきたのだ
さらに、その人間は真っ直ぐに この屋敷へと歩いてくる
そそそそそそそそそそそして???????
そっ、その人間には・・・みっ、見覚えが・・・あっ、あるぞ・・・ (((( ;TДT)))ガクガクブルブル
おっ、俺はみ-たんと視線を合わせた
彼女は涙目となってイヤイヤをしている・・・(TДT)ゴルァ!!!
やがてシャブリのヤツが・・・
「なっ、何だこのBGMは、ドコから聞こえてくるのだ?」
おっ、俺とみ-たんは身構えた・・・
『くっ、来るぞ・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル 』
「みっ、みたいね・・・(((( ;T0T)))ガクガクブルブル 」
そして・・・
http://www25.tok2.com/home2/Ikari/D.htm 『どっかぁーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!』
キタ━━━━━━━━━ ヽ(TДT;≡TДT;)ノ ━━━━━━━━━!!!!!!!(TДT)ゴルァ!!!
こっ、この部屋の巨大な扉が吹き飛ばされた?!(◎Д◎)
その向こうには「スペヅナズ」の隊員を10人以上、身体に纏わせた人間が現れる
隊員は必死に制止をしているのだが
その男は蚊でも払うかのように腕を一払いした
全員が数mも吹っ飛ぶ!!!
『ぐふ・・・
ぐふふふふ・・・
ぐわはははははははははははははっ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
やっと出番だぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
この「シリアス・ストリ−」において良いのだか悪いのだかは別として
救世主が・・・いっ、いや、悪魔の存在となるのかもしれないのだが
場を一辺させてくれる存在が現れたのだ!
『よう、ピュトワ、み-たん!
だいぶ苦戦してるみたいだな?!(`∀´)ゴルァ!!!』
「べっ、別に怒が来なくても何とかなったさ!
それよりも5時間前までは日本にいたのだろう、何で間に合ったのだ?」
『くっくっく・・・
「トマホ−ク」のトップ・スピ−ドはマッハ15!
イタリアなんぞは1時間で到着する』
「あっ、相変らずムチャクチャなヤツだ!(@Д@)ゴルァ!!!」
『それはともかく、私は何をしたら良いのだ?
ん〜っ?
この場を見回して、まずしなければいけないのは
あのナイフを突きつけられている少女を救い出すコトか?』
「そうだ、出来るか?!」
『オマエ、誰にモノを言っていると思ってるんだ?!(^Д^)ゴルァ!!!』
「あの2人は特殊部隊の精鋭だ、簡単に・・・」
そっ、その返答が終わる前に怒が消えた?!!!
俺は反射的にデュケムの方向に顔を向け・・・
げげっ?!(◎Д◎)ゴルァ!!!
ばっこ-んーーーーッ!!!!!
ばっこ-んーーーーッ!!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
「ドン」と「ペリ」が吹き飛んでいた
そして彼女は怒に保護されている
ホッ、良かった・・・
「きっ、貴様、何者だ!?」
『怒というモノだがね・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
その時、復活した「ドン」と「ペリ」を含めて
「スペヅナズ」の連中が怒に向けて銃口を向けていた
「オマエ達、止めるんだ
この絵画で埋め尽くされている部屋において発砲は絶対に許さん!」
『ほう、私にはよく分からんが、これらが世界の至宝というヤツか?
そして万が一キズでも付いたのなら 世論からの一斉攻撃があるのだろう?
それは前回の「D・ランド」の破壊で骨身にしみておる・・・(TДT)ゴルァ!!!
ならば・・・
おい、戦闘部隊!
相手をしてやるから表に出ろ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「くっくっく・・・身の程を知らんヤツだ
世界最高峰とも言われる『スペヅナズ』を相手に生きて帰れるとでも思っているのか? (`∀´)」
『くっくっく・・・(`∀´)ゴルァ!!!
調査の結果、「メディチ家」の末裔だと聞いて、ピュトワやみ-たんの加勢に来たのだが
これだけオマエが「井の中の蛙」だとは思わなかったよ!』
「なっ、なに?!
彼らの身内は私の手の中にあるのだぞ、それは貴様がヘタに動いても同様だ!
私の指令1つでマフィアの連中が・・・」
ピ-ッ、ピ-ッ、ピ-ッ!
『おっと、失礼! はい、私だが?
おおっ、人工芝か? でっ、どうなった?
・・・・・・・。
ほう、随分と速いな?
なんだ、近隣諸国にペコや風肴子、ぱんだがいたのか?
なるほどね・・・
ああ、ご苦労様だ、後は連絡を待っていてくれ!』
「余裕だな、こんな場面で仕事の連絡かね?」
『仕事ではないのだがな・・・
ところでオマエと繋がりのあるマフィアは「ガルガネガ・ファミリ−」だったよな?』
「どっ、どうやって調べたのかは不明だが、その通リ!
イタリア最大、最強の「ファミリ−」だ
どこに逃げ隠れしようがムダだよ・・・」
『たった今・・・壊滅したぞ・・・(`∀´)ゴルァ!!!』
「なっ、なに〜?!(◎Д◎)」
『まあ、いくら数が多くても普通の人間だモンな〜(^Д^)ゴルァ!!!
という訳だ、何か質問は?』
「まっ、まさか、信じられん!? (TДT)」
『素直になるのも人間を大きくする要素だと思うぞ〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「なっ、ならば私の政治的コネクションから
貴様達を犯罪者に仕立てやる、一生警察から追われる身だ!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『もう無理しないほうがイィと思うんだけどな〜(^〜^)ゴルァ!!!』
ピ-ッ、ピ-ッ、ピ-ッ!
『ありゃ、またか?! はい、私だが?
おおっ、キノか? ご苦労様だ!
それで?
ああ、私が話す、回線を廻してくれ
・・・・・・・。
やあ、お久しぶりです、ええ・・・
では私の送ったリストの処置は完了したんですね?
はい、後の処理は私の方でやりますので
いや〜助かりましたよ、このお礼はいずれ・・・
それでは失礼します!』
プチ!
「こっ、今度は何かね?」
『イタリアの主だった議員
つまりオマエとコネがある連中は全て失脚した!』
「ばっ、バカな?!!!
イタリア首相にだって、そんな力はないぞ?
いっ、今の会話の相手とは誰だ?」
『アメリカ合衆国大統領!(^Д^)ゴルァ!!!』
「なっ、なんだとーーーーッ?????????!!!!(@Д@)」
『コネに頼る者はコネに溺れる・・・
ミイラ獲りがミイラになったようだな!(`∀´)ゴルァ!!!』
「ききききききき貴様、何者だ!? (TДT)」
『だから怒と言ってるだろうがぁぁぁ!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「怒・・・?
ハッ・・・?!
まっ、まさか、『ロック・フェラ−』や『GM』を凌ぐ
あっ、あの『(゚Д゚)ゴルァ!!!財団』の・・・(((( ;TДT)))ガクガクブルブル 」
『まあイィや・・・
後はピュトワよ、オマエに任す!
さあ、特殊部隊の諸君!
雇い主からの命令もあったのだ、外で私と遊ぼうではないか!!!(^Д^)ゴルァ!!!
着いてきなさい!!!ヽ(^Д^≡^Д^)ノ ワーイ ワ-イ!』
ぞっ、ゾロゾロと特殊部隊の連中が怒の後に続く
そして途中で銃声や爆発音が何発も聞こえるのは
背後から撃ちまくっているのだろう
だが・・・
『うわはははははははははっーーーーッ!!!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!』
怒の高笑いは最期まで途絶えなかった
気の毒に、特殊部隊・・・(TДT)ゴルァ!!!
そして呆然としているシャブリなのだが
不屈の闘志でヤツの精気が蘇る
「わっ、私は負けんぞーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『諦めの悪いヤツだな、アンタの負けだよ!
それに怒が動き出したんだ、相手が悪過ぎる!』
「ええい、うるさい!
ドン、ペリ、この男を黙らせるんだぁぁぁ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
シャブリの言葉に2人の特殊部隊は 身構えようとしたのだが・・・
ジタバタしている・・・身動きが取れないのだろう・・・
「何をやっているんだ、早くしないか!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!」
『ふっふっふ・・・ムダだよ・・・(`∀´)ゴルァ!!!
ヤツらは張力10tの特殊繊維で拘束されてるんだからな!』
「なっ、なに〜?!」
『俺は特殊繊維を自在に操れる
それに いくらコイツらが歴戦の軍人だとしても その感知は不可能だろうよ
そして、今の俺達に 人質などの心配が無くなった訳だ・・・
したがって、暴れまくっても何の問題もない!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「なっ、なんだと?!」
『みーたん、頼むわ・・・』
「OK〜!♪(`∀´)
ふっふっふ・・・
例え特殊部隊の戦闘能力が、キノたんや ペコちゃんと一緒でも
こういう戦いには慣れていないんじゃない? 2人とも・・・!♪(`∀´)
では・・・
みーたん・赤い彗星・フラメンコ・キィィィィィィーーーーックッ!!!!(`0´#)ゴルァ!!!(`0´#)ゴルァ!!!(`0´#)ゴルァ!!!
「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
『さて・・・
みーたん・・・、デュケム・・・
今まで散々コイツに世話になったよな〜(`∀´)ゴルァ!!!』
「私は殴られた上に、監禁されてたんだよ!(`0´#)」
「あっ、アナタのせいで、ピノさんとのルンルン・ディナ−がぁぁぁ!♪(T0T#)」
「なっ、なにを考えているんだ?
やっ、やめてくれーーーーッ?!!!!!(TДT)」
『やっちまえーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!』
「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」 「ドゴォ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
ル−ブル美術館
今、「ル−ブル美術館」にいる
それも閉館間際の時間で、人もまばらだ・・・
そして、その静けさと 窓から溢れる夕暮れの採光が独特の雰囲気を造りだし
歴史ある絵画達がそれを際立たせている
そんな中、俺と み-たんは「モナ・リザ」を前にして 静かに立ちすくんでてた・・・
ところで気になる その後の状況なのだが・・・
「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の力により、全ての贋作の回収が行われた
そして、「シャブリ」の屋敷にあった本物は元の場所に戻す
当然、目の前の「モナ・リザ」も例外ではない
すでに本物と入れ替わっていた
だが、その行動が極秘裏だったのは
世間を騒がせるのには充分過ぎるモノと考えてだろう
怒にしちゃ、良い判断だな・・・
さらに全ての贋作が焼却処分となり
贋作製造の「地下工房」は解体、もはやカラッポだ
そして「ピエモンテ財団」は解散と思われたのだが
「財団」自体には何の罪もない
良い条件の元で「(゚Д゚)ゴルァ!!!財団」の傘下に加わるのが決定した
だが「シャブリ」だけは許されない立場である
国際警察に引き渡そうという意見が多かったのだが・・・
俺はヤツの芸術的感受性は惜しいと思ったのだ
よって怒に頼み込んで、ヤツの洗脳が行われた
ついでに一部記憶も消し去る
今後は優秀な美術アドバイザ−として活躍してくれるだろう
まあ メデタシ、メデタシだな・・・(^Д^)ゴルァ!!!
・・・・・・。
それにしても・・・?
『なあ み-たん・・・
今回の事件では やけに怒のヤツが素直だったよな〜
オカシイと思わないか・・・?』
「うふふふふっ〜♪(^-^)」
『えっ、何か知ってるのか?』
「実はね〜♪(^0^)」
彼女が一枚の写真を取り出した
そっ、そこには凄いグラマ−で 色気タップリの美女が映っている
『すっ、凄い美人だな、誰だこの女性は? (◎o◎)』
「私のイタリアでのダンスの先生!
彼女を紹介する条件として、怒たんは今回の後処理を引き受けてくれたんだぁ〜♪(^0^)」
『ぶっ、怒らしい・・・
でっ、紹介したんかい?』
「する訳ないでしょ!
彼女がブッ壊されちゃうモン!♪(`0´)」
『どっ、同感だ・・・
でもアイツは怒ってるんじゃないのか?
ハッ・・・?!
だから今フランスに避難してるんだ、なるほど!(^Д^)ゴルァ!!!』
「まあ それだけじゃないんだけど・・・ううっ・・・♪(T-T)」
『どっ、どうした み-たん、何を悲しむ?!』
「だっ、だってピノさん既婚だったんだよ!
オマケに子供が2人もいるし!♪(T0T)
私のラブ・ロマンスを返して〜♪(T0T#)」
『はっはっは、そういやヤツは早婚だったからな〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「何がオカシイのよ?!♪(`0´#)ゴルァ!!!
そういうピュトたんだって、デュケムちゃんにフラれたじゃないの!♪(`Д´#)」
『いっ、いや、俺は彼女に
特別そういう感情が無かったからイィんだが・・・
あの事件の後で、すっかり怒のファンになってしまったのは困りモンだ!
まあ怒自体はデュケムぐらいの年齢には
まったく興味が無いらしいのでまだ安心なのだが・・・
お互い悩みのタネが減りませんな・・・(TДT)ゴルァ!!!』
「まったく・・・♪(T-T)」
『しかし、ピノに預けてきたんだ
これからは絵の勉強がキツくて、それどころじゃ無くなるだろう
アイツは厳しいからな〜』
「でも彼女・・・イィ顔してたよ・・・」
『ああ・・・』
「羨ましいな・・・」
『 ・・・。』
そう・・・デュケムの顔は・・・
意気揚揚で夢と希望に満ち溢れていた!
俺達には もうそんな顔ができないのかもしれない・・・
そんな自分の中から失われたモノに対して
少々物悲しくなる 俺とみ-たんだった・・・
「でっ、でも・・・
今回の事件でピュトたんを見直しちゃったよ!♪(^0^)
何てったって〜
『謎の微笑』の秘密を解いちゃったんだモンね〜♪(^0^)」
『ああ・・・あれね・・・』
「んっ・・・?
あまり嬉しそうじゃないよ、どうして?」
『実は「謎の微笑」の秘密は解けていない・・・(´〜`)』
「ええっ?!♪(◎o◎)
だっ、だって『もう1人のジョコンダ』は発見したし
『ダ・ビンチ』の思想だって解ったんでしょ?!♪(?o?)」
『みーたんだから話すけど・・・
剥離の作業の時に 気が付いたんだが
顔の部分の顔料が妙に厚いんだよ・・・』
「どっ、どういうコト?」
『つまり・・・
「もう1人のジョコンダ」の下に さらに別の顔がある!』
「そっ、それって・・・????!♪ (◎o◎)」
『そう・・・
3人目のジョコンダだ!!!(゚Д゚;)』
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?????!!!♪(◎Д◎)」
『だから あの時の推理は全部チャラだ
3人目を見ない限り 結論は出せないよ・・・(´〜`)>』
「でっ、でも あの時には、3人目がいるコトに気付いていたんでしょ?
なっ、なんで剥離の作業をしなかったの?」
『人の心の中を暴く行為だし、謎は謎のままでイィと思った
なぜならば・・・
「謎の微笑」は謎だから魅力的なんだ・・・』
「ピュトたん・・・」
『んっ、何だ?』
「カッコイィよ!♪(^-^)」
『よっ、よせよ、そんなモンじゃない!(*゚Д゚*)ゴルァ!!!』
「あっ、照れてる、カワイィ〜♪(^0^)」
『かっ、からかうな!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
さて、最後に「モナ・リザ」を見れて安心できたし
そろそろ行くかぁ!(^Д^)ゴルァ!!!
俺はカナダに向かうが、み-たんは?』
「私は南の島ね、う〜んとリゾ−トするんだぁ〜♪(^0^)」
『俺は釣り三昧だな!(^Д^)ゴルァ!!!』
「 ・・・。」 (南の島でリゾ−トか・・・)
『 ・・・。』 (カナダで釣りか・・・)
「んっ、あんまり嬉しそうじゃないよ、ピュトたん・・・?」
『みっ、み-たんだって・・・』
「 ・・・。」
『 ・・・。』
そうなのだ、デュケムの顔が目の前でチラつく
み-たんも同様なのだろう
釣りやリゾ−トなどでは、あんな顔はできないよな
意気揚揚で夢と希望に満ち溢れる顔なんて・・・
!
その時だった!
ゴゴゴゴゴゴ!!!!
『なっ、なんだこの地鳴りは?!』
「じっ、地震?!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
『いっ、いや違う、こっ、このパタ−ンは?!(TДT)ゴルァ!!!』
「だっ、だん近づいて来るよ〜♪(T-T)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
『はっ、発見されたのか〜???? (((( ;TДT)))ガクガクブルブル』
「ひょえ〜 (((( ;T0T)))ガクガクブルブル」
オマエら 許さんぞーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!
『キタ━━━━━━━━━━━━ ヽ(TДT;≡TДT;)ノ ━━━━━━━━━━━━!!!!!!!(TДT)ゴルァ!!!』
『ピュトワよ・・・
オマエは私の「プラチナ・カ-ド」を持っているだろう・・・(゚-゚#)』
「あうあうあう! ヽ(TДT;≡TДT;)ノ」
『みーたん・・・
オマエは私に嘘のアドレスを教えたな・・・(゚-゚#)』
「あうあうあう! ヽ(T0T;≡T0T;)ノ」
『カードの請求額、3億円って何なんだぁぁぁぁぁーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)グオルァァァァ!!!!!!
そして、アドレスに電話を入れたら「ロ−マ法王」が出たぞ!
どういうコトだぁぁぁぁーーーーッ?!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!(TДT)ゴルァ!!!」
「ごっ、ごめんなさいーーーーッ!!!!!♪(T0T)(T0T)(T0T)」
『ぐふぅ・・・(゚Д゚#)ゴルァ!!!
まあイィだろう・・・それより朗報だぁ!
我が財団の「探検隊支援チ−ム」のスタッフが発見したのだが
2人とも この画像を見てみろ』
俺とみ-たんは手渡された画像に目を通す
こっ、これは・・・?
「南極の衛星写真か?
しかも この場所が赤くなっている・・・?」
「赤外線写真じゃない?
とすると この部分の温度が高くなってるの?」
『その通リ・・・
ほぼ円形で直径は130km、3日前からこの現象が起こっている』
「オゾン層に穴が開いて
その部分の氷の表面温度が上がってるんじゃないか?」
『いいや違うな、高温は氷の最下層から発生している分析結果が出た!』
「ならば火山活動じゃない?」
『強力な電磁波と、一定のパルスが発生していたとしてもか?』
「なっ、なんだそれは?
だいたい南極の氷って、大陸の上に6000m以上も厚さがあるんだろう
その下に文明なんてある訳ないぞ!」
「そうだよ、そんな不便な所にわざわざ都市や街なんか造らないし
だいいち造れないでしょう?」
『氷が大陸を埋め尽くす前ならば・・・?』
「なっ、なんだと?!(◎o◎)ゴルァ!!!」
『オマエらは地軸の移動現象というのを知っているか?』
「しっ、知らないよ〜?♪(◎o◎)」
『確かに今でこそ 北極と南極を結ぶラインが地軸と言われているが
地球の歴史から見て何度も移動している
だが、それは別に珍しい現象ではないらしいのだ!』
「だったら現在の南極も もっと別の位置にあったというコトか?」
『そうだ・・・
温暖で気候の良い場所だったとの学説もある
そしてもっとも近い、地軸の移動現象が起こったのが約1万2千年前と言われているのだ』
「でっ、でもそんな時代に
電磁波やパルス発生させられてるような文明なんてあったの?」
「そっ、そうだ、縄文時代だって1万年も先の話だぞ
信じられん?!」
『イヤだな〜オマエら らしくないぞ!
あるじゃないか、メジャ−なヤツが〜(^Д^)ゴルァ!!!』
「まっ、まさか・・・? (((( ;TДT)))ガクガクブルブル 」
「そっ、それって・・・? (((( ;TДT)))ガクガクブルブル 」
『そう・・・
アトランティス帝国だぁぁぁーーーーッ!!!!!ヽ(^Д^≡^Д^)ノ ワーイ!ワーイ!』
「そっ、そうか・・・よっ、良かったな・・・(^Д^;)」
「がっ、頑張ってね・・・いっ、怒たん・・・(^0^;)」
『なにを寝ボケたコト言っとる?
オマエらは既に隊員として登録されているのだ!
さあ・・・
探検だぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!』
「まっ、またか〜? (@Д@)ゴルァ!!!」
「寒いとこイヤ〜♪(T0T)」
『ほう・・・嫌なのか・・・?
それにしても、今回はオマエらに大分 貸しを作ったよな〜
それでも断わるというのかね・・・? (`∀´)ゴルァ!!!』
「 ・・・(〇o〇)」 「 ・・・(〇o〇)」
『そうか行ってくれるかぁ!(^Д^)ゴルァ!!!
わっ、私は今、モ−レツに感動している!!!(TДT)ゴルァ!!!』
「まあ、しゃ-ないか・・・(´〜`)」
「それもそうね・・・!♪(´-`)」
『ありゃ、意外と素直だな?
もっと激しい抵抗があると思ったが? (?Д?)ゴルァ!!!』
「フン、それよりも面白そうじゃないか
当然 敵対勢力も現れるんだろう?!(`∀´)ゴルァ!!!」
「今回は手ごたえが無かったモンね
普通の人間ばかりだったし〜♪(`∀´)」
『おおっ、どうしたのだ、珍しくヤル気満々ではないか? (◎o◎)ゴルァ!!!
頼もしいな〜!(^Д^)ゴルァ!!!
それにオマエら・・・イィ顔してるぞ!!!(`∀´)ゴルァ!!!』
「えっ?!」
「イィ顔・・・?」
『意気揚揚で 夢と希望に満ち溢れておる!(^Д^)ゴルァ!!!』
「!」
「!」
怒の言葉を聞いた瞬間に 俺とみ-たんは顔を合わせていた
そして・・・
「あっはっはっはっ!(*^Д^)ゴルァ!!!」
「あはははははははっ!♪(*^0^)」
そうか・・・
俺達にも まだできるんだ!
そして、いつまでも笑い続ける俺達に対し
不思議なモノでも見るかのように
「モナ・リザ」が・・・
「永遠の微笑」を浮かべていた・・・
ラ( ゚∀゚)gの大冒険 番外編 4 「永遠の微笑」
完
あとがき
こんな話を書いといてナンだが、私は絵画にまったく興味が無い!
そして実際に「ル−ブル美術館」と「ウフィッイ−美術館」に行ったコトがあるのだが
建物はデカいと思っただけで、世界遺産級の絵画の前は素通リだ
終いにゃ飽きた・・・
そんな私なのだが、中には・・・
「こっ、コレは?!(◎o◎)」
と、思う作品もあったのだ
超メジャ−なモノならば有難がって見ていた気もするが
当時、私の中では知識としての作品や作者が殆どない
であるから、それは凄いと思ったぞ
素人の私なのだが絵画から何かが伝わってくるのが解るのだ
そして今回の物語の為に随分と資料を参照した
「ル−ブル」と「ウフィッイ−」の作品集というヤツには絵画の写真が掲載されていたのだが
当然、私が何かを感じた絵画も掲載されている
「おっ、懐かしい〜、あの絵だぁ!(^Д^)ゴルァ!!!」
そしたら作者は「ラファエロ」だぁ?!(@Д@)ゴルァ!!!
やっぱり凄い人なのね・・・(TДT)ゴルァ!!!
でも面白いモノで、例えば「ラファエロ」の他の作品からは何も感じないモノもある
「タ゜・ビンチ」、「ミケランジェロ」でも同様だ
これは不思議だと思ったよ、謎だぁ?
そして今考えれば、もっと勉強してから行けば良かったな〜
ああ勿体ない・・・(TДT)ゴルァ!!!
でも私程度が勉強したって同じか〜? (^Д^)ゴルァ!!!
そして「モナ・リザ」である
第一印象は・・・
「意外と小さい絵なんだな〜」・・・
だが接近して見たら、ビックリだぁ!(◎o◎)ゴルァ!!!
なっ、何という緻密さ! そして立体的に見える!
オマケに妙なオ−ラが出ている感じがした!
さっ、さすが世界の至宝、凄い!!!(◎Д◎)ゴルァ!!!
と、感じたモノだ!
さて・・・今回の物語はその「モナ・リザ」を巡っての
2つの「巨大美術館」から騒ぎが起こる
それにしても苦労させられたのが
実際の絵画や画家の名前を出したコトだ
いくらヘンテコリンな話だとしても
あまりイィ加減なコトは書けないよな〜(TДT)ゴルァ!!!
したがって資料集めは念入りにしたし
先ほど挙げた、作品集や「ダ・ビンチ」、「モナ・リザ」の解説本も何冊か読んだ
であるから後半部分の「3人目のジョコンダ」や「ダ・ビンチ」の心情は別として
他の部分は、ほぼ正確な歴史背景や絵画の解説を入れている
「もう1人のジョコンダ」だって存在しているという説があるんだぞ、確認はされていないけど・・・
でも、あるんだったら見てみたいよな〜
だが、難航したのが「モナ・リザ」関係の解釈だ
何しろ読む資料によって まったく違うコトが書いてある???(@Д@)ゴルァ!!!
確かに「永遠の微笑」は昔から様々な説が飛び交っているらしい
したがって・・・
調べれば調べるほど謎が深まって行くという 訳のワカラン現象が起る!
エェ加減にせえよ!!!(TДT#)グオルァァァァ!!!!!!
よって「3人目のジョコンダ」を登場させるコトより
締めくくらせてもらった!(^Д^)ゴルァ!!!
素晴らしい逃げ方だったぞ、よくやった私!(TДT)ゴルァ!!!
それにしても・・・
私にとって、なぜこんな畑違いの話を書こうと思ったのが・・・
やはりピュトワが油絵を描く、という事実が判明したからだろう!
私の彼のイメ−ジからは想像すら衝かなかったぞ
もはや意外というか感動さえ覚えた
あの粗野でイィ加減・・・いっ、いや・・・
豪快で人間味溢れるピュトワから
私はインスピレ−ションを分け与えてもらったのだ、感謝する
だが面白いモノだな〜
今回の話だって、ピュトワが油絵を描く の一行からスタ−トしたのだ
「バルネア」の時はペコのノゾキの一行だったし
「Dremer」にしては「眠い!」の一行だった
であるから話のネタはいくらでも転がっている!
まあどれにインスピレ−ションを感じるかは別であるが・・・
そして、みーたんの期待していた「冬ロマンス」は
ただ季節が2月というだけで、なんだが途中で空中分解してしまったな〜
いや、ちゃんと書くつもりだったのだよ!
最終的にはピュトワと結ばれる、という結末にしようかと思っていたのだが
予定は大幅に狂った
話が長くなる分には問題がなかったのだが・・・
う〜む・・・
そういうエピソ−ドを入れる余地がないな〜
無理矢理入れると話がチグハグになってしまう・・・(TДT)ゴルァ!!!
結果、「冬ロマンス」は「春」・・・
いっ、いや、「夏ロマンス」ぐらいになっちゃうかな〜?
に持ち越された訳だ、その時に期待しよう!(^Д^)ノ
さらに私の力量不足を痛感したのが
2人のエピソ−ドは 同時進行で進めるつもりでいたのだよ
しかし後半では、み-たんがピュトワに食われてしまう
主役を2名にしたのが失敗だったか?
ああ・・・今後にも残る課題だ、修行せねば・・・(TДT)ゴルァ!!!
それにしても今回は楽だったぞ
なんせ、物語が完結した時点で 新スレを立てるコトが出来たのだ
今までだと、ネタが決まってない時や
完結していないのにも関わらず投稿を続けるという
まるで小枝を咥えて海を渡る「渡り鳥」のような書き方をしていた
これが結構なプレッシャ−となるんだぞ〜(TДT)ゴルァ!!!
物事を途中で投げ出すのは大嫌いな性格もあるのだろうが・・・
何でこんなに一生懸命になっているのだ・・・私は・・・? (?Д?)ゴルァ!!!
と、思うコトも多々あった
であるから計画通リに書いたのは 初めてではないかな?
よし、今後もそうしよう!(^Д^)ゴルァ!!!
それでは いつの日かまた「永遠の微笑」に再会できるコトへの希望と
「レオナルド・ダ・ビンチ」の残した偉大な足跡に敬意を表して
まだ見ぬ「もう1人のジョコンダ」の・・・
微笑を 思い浮かべたいと思う・・・ 敬具
怒
ほっ・・・
今、肩の荷が降りたのと 達成感に包まれておる!(TДT)ゴルァ!!!
オマエら アリガトーーーーッ!!!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!
怒たん・・・すごいね!(TДT)ゴルァ!!!
怒たんこそ!アリガトーーーーーーーッ!!!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!
今回はチョット難しい内容だったけど・・・読みごたえがあってよかったよ!!!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!(^Д^)ゴルァ!!!
おぉ、み-たん、読んでいてくれたのだな!(^Д^)ゴルァ!!!
そう言ってもらえると嬉しいぞ〜(TДT)ゴルァ!!!
年度末の急がしさの為に書くヒマがない!
よって・・・
ラ( ゚∀゚)gの大冒険 5
で、会おう!(TДT)ゴルァ!!!
サラバ!!!(゚Д゚#)ノゴルァ!!!(゚Д゚#)ノゴルァ!!!(゚Д゚#)ノゴルァ!!!
昨晩やっと読み上げました!
つ、疲れた...(゚Д゚)ゴルァ!!!
そして、寝不足です!!(゚Д゚)ゴルァ!!!
でも、ここまで書き上げた怒さんはもっと疲れているに違いない!!(゚Д゚)ゴルァ!!!
凄すぎるぞ!怒さん!!(゚Д゚)ゴルァ!!!
次回も楽しみにしています♪(^Д^)ゴルァ!!!
>>人工芝
今回は締め切りを気にしないで書けたから 全然疲れなかったぞ
むしろ楽しかったよ!(^Д^)ゴルァ!!!
次回作はいつになるかは不明だが
より強力なモノになると期待していてくれぃ!!!(゚Д゚#)ゴルァ!!!