いつもいつも盗まれてばっかだから
取り敢えず、ルパンとかゾロ(もしくはゾロリ)に
頼んで盗んでもらう・・・みたいな
つまりアレか?
モビルスーツを支給するスレみたいにコテが泥棒で名無しが連邦軍兵士になってリクエストするのか?
>>2 う〜ん・・・多分、そんな感じ
毎回、盗まれてばっかだから
可哀想かな〜〜って思った訳なんでつ
(本当は某スレのなんちゃって話のネタだったんだけど
ヲチがプラモ屋さんで万引きしちゃった☆てへっ♪
しか思いつかなかったので、反射的に
建ててしまったのでつ・・・スマソ)
>1
そう?
連邦が盗まれたMSはGP02AとG-MkIIぐらいじゃない?
逆にジオンの方が連邦に盗まれまくりだし
ザク→ガンダムへ
○更に使われたMS一覧
強行偵察型ザク
ザクキャノン
ザクタンク
グフフライトタイプ
アクトザク
ザクマリンタイプ
ザクF2
ゲルググM
○他
アプサラスIIIの残骸
MSって誰でもハッチ開けて動力起動できるの?
フランクリンがアストナージ脅してたから鍵は必要なんでしょ。
鍵の代わりに機動ビスケット
フェデリコ・ツァリアーノ中佐の部隊はザクUJを6機も盗んだ訳で・・・
とっつぁんAAはまだ貼られてないのか
>>8 そんなスレもあったんですね・・・
へえ。。。過去ログ読んでみます
>>9 戦勝国の旨みってやつですよね
ジオン可哀想(´・ω;)ホロリ
>>10 コソ泥や万引き犯では難しいと思います
>>11 多分そうでしょうね
もう少し根性見せて欲しいものです
>>12 僕はクッキーの方が好きですね
>>13 ひどいなぁ。。。
>>14 ネタを捻るのが意外と難しいのです
すみません
(なんか生協の白石さんぽくなってきた
その昔、シンマツナガさんでなんちゃって
白石さんやったけど・・・2週間で落ちたw)
16 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 08:12:34 ID:f5gCDrP/
盗品目録
RX-78GP-02A
RX-79-BD2
RX-178
MSA-099
輸送機
アウドムラ
MSA-003
RGM-89
F-90-2
少なくともガンダム二機作りゃ一機は盗まれるみたいだ。
17 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 08:45:12 ID:hs7qiymh
とりあえず何かを盗むとこから話が始まるガンダム
0080(第一話冒頭、未遂)
0083
Z
ZZ
X(ティファとGコン)
種
種死
MSじゃないけどマッドアングラーは連邦→ジオンだよな?
>>13 もしかして、イグルーのヒルドルブ編?
あれは酷いよね。ジオンはジムそっくりの機体を作って涙ぐましい努力をしてるというのに。
開戦当初から連邦に捕獲され続けたザクと。ソロモン戦が初の大規模戦になったGMとでは事情が違うけどな
>>16 A.O.Ζのガルバルディβを忘れているよ。
第一回『日経小説賞』の結果が紙面に載った朝
相変わらず、電波の受信状態が良くないオンボロ車のTVは
上司の『パワハラ』が原因で自殺したと思われる男の
ニュースを流していた。
何度も吸ったシケモクにまた火をつける。
「いい歳ぶっこいて何やってんだか・・・」
思わずこぼれた独り言は自分に言っているのか
自殺した男に言ったのかは良く解からない。
多分、両方だろう。立場が違えばこの俺だって
どうなっているか解からない。いや、よく考えたら
気楽な稼業?の俺たちの方がずっとヤバイだろう。
その証拠に約束の時間はとっくに過ぎて、朝になっているではないか!!
(まぁ、アイツの事だから予想はしていたが・・・)
今日も今日とて待ちぼうけの俺は
何度も読み返してしわくちゃになってしまった新聞に
再び目を落とす。相変わらず腐った世の中だ。
まぁ・・・気楽な稼業のこの俺が偉そうな事を
言えたもんでは無いが。
24 :
じげ×2:2006/10/18(水) 08:09:39 ID:???
有り余る時間は俺に試練を科したと言えた。
普段なら絶対読まないような経済欄までも隅から隅まで読み
株価なんかもチエックしたりした。
(うわ・・・SO@Y・・・安ッ!!)
暫く自分にとってあまり意味を成さない数字の羅列を追った。
そして軽い知恵熱を感じながらもちょっぴり賢くなった気がした。
「てへっ☆」
軽くポーズを決め、ルームミラーで確認する。
うう、正直・・・かなり引く光景だ。
こんなお茶目な事が出来るのはこの車内に俺一人だからだ。
他の奴らがいる前ではたとえ死んでも出来ないだろう。
とは言え、急に心配になったきた。硬派な俺のイメージが崩れてしまう。
まさか、誰か見てないだろうな!?俺は山の中だというのを忘れて
ミラーマン教授も顔負けの挙動不審者の如く、辺りを見回した。
25 :
じげ×3:2006/10/18(水) 08:25:42 ID:???
・・・!!
(何かいるッ!!)
誰もいない鬱蒼とした山の中で気配を感じた。
それもただならぬ気質だ。残念ながら俺を待たせ続けている
アイツでは無い事は確かだ。
しまった!!よく考えたらここは有名な『樹海』だった!!
この気配は熊なんかじゃない。いやこの場合
『クマー!!』の方が有難いか?
嫌な汗を背に感じながら
俺は車のドアを静かに、慎重に開け
まだ朝靄が立ち込める『樹海』にその身を曝け出した。
26 :
じげ×4:2006/10/18(水) 08:44:27 ID:???
トレードマークの目深に被った帽子をちょっぴり跳ね上げ
視界を確保する。所謂、幽霊や妖怪を相手にリボルバーが
どれだけ有効かどうかは解からないけれでも、いつでも
不測の事態に備えて抜ける自信はあるつもりだ。
っていうか、どうか抜かせないでクダサイ・・・
出てこないでクダサイ・・・ガクブル
俺は・・・神様や仏様を含め、宗教ってやつを心から
信じるタイプの人間ではないけれどもこの時ばかりは
ちょっぴりわが身の安全をお願いした。いや、正確には
最大限お願いした。情けない奴?ああ、そうさ笑えばいいぜ?
人間誰しも、訳のわからないものは恐ろしいと感じるものなのだ。
今は亡き、犬@りんさんがエッセイで書いておられる様に
『怖いもの知らずは早死にする。』
悪いが俺はまだァ死にたかぁ無い。
27 :
じげ×5:2006/10/18(水) 08:54:23 ID:???
乳白色のフィルターに目が慣れた頃、数十メートル先に
何か動くものがあった。よくよく目を凝らして見てみると
どうやらそれは人の形をしていた。
(・・・人間なのか?)
それにしては随分背が低い。子供なのかもしれない。
まさか、指輪を捨てにきた『ホビット』なーんてのじゃないだろうな?
俺は、ただならぬ気配の正体が思ったよりも小ぶりだったので
ひとまず胸をなでおろした。
28 :
じげ×6:2006/10/18(水) 09:14:07 ID:???
前言撤回ッ!!
俺は今、『必死』で目の前の『男』を止めていた。
ただならぬ気配の持ち主である『男』は
指輪を捨てにきた『ホビット』なんかではなく
己の命を捨てにきた『ホビット』みたいな『男』だった。
「もうお仕舞いなんだッ!!ほっといてくれッ!!」
『男』は泣き叫ぶ。
「おいおい!勝手に(ここで)死なれたらマズイんだよッ!!」
俺は今度の計画の邪魔になりうる障害はなんとしても
取り除きたかった。自ずと心にも無い優しい言葉が出る。
「家族が悲しむぞ!?」
我ながらありきたりな説得に苦笑しながらも、未だに首を括ろうとしている
『男』を抱きかかえる。うえっ・・・スーツが台無しだ。
俺についた泥や枯葉がタッパの足りない『男』の努力?
低い枝を探し続けた苦労が偲ばれた。(笑)
29 :
じげ×7:2006/10/18(水) 09:36:34 ID:???
泣きじゃくる子供のような『男』の顔・・・
何故だか解からないが見覚えがある。俺に抱きかかえられ
まるで漫画のように空中で足をじたばたし続ける『男』の
愛くるしい醜態?に笑いを堪えながらも記憶を辿る。
そして・・・程なくして俺ははっきりと思い出していた。
ああ、アレだ。あの記事だ。
この『男』は今年一杯で閉鎖が決定した
『戦争博物館』改め『ろぼっと大化学館』の
『館長』じゃないか!!
俺は今この瞬間にも、とんでもない大赤字を出し続けている
テーマパークの『館長』である『男』の自殺を止めようとしていた。
(つづく)
(流石に今度は『シンクロ』しないと思うけど・・・)
糞スレage
>>30 あうう・・
金の鯱(しゃちほこ)の鰭(ひれ)が
盗まれてしまいましたねぇ。。。
RCサクセションの歌ではないが
俺の愛車がこの酸性雨の所為でついに壊れてしまった。
アイキャッチにある様なひどい乗り方をした事も
確かにあったけど、まさか今日に限って壊れるなんて!!
これじゃあ・・・アイツとの約束の時間に間に合わない
まーた愚痴×2言われそうだ・・・トホホ。
まぁ。壊れてしまったもんは仕方がない
早くあきらめた方が、健康に良い。山道の真ん中で立ち往生した俺は
欝になりそうな自分を奮い立たせ、トランクに積んであった
折りたたみ自転車で取り敢えず最寄の駅ないしはバス停まで行く事にした。
もちろん、縦じまのトランクスを脱いでレーパンをじかに着用してである。
(今更だけど趣味悠々を見といて良かったなァ・・・)
34 :
レーパン×2:2006/11/01(水) 06:04:19 ID:???
陽の光が山の稜線に消えようとしている。
夕闇がひたひたと迫り、ただでさえ寂しいこの山道を
モノクロトーンで包み込もうとしていた。
自転車を組終えて、いざ出陣!とペダルを踏もうとした時
ライトを取り付ける事を忘れていた事に気がついた。
うっかりしていた。もしこのまま走ったりしたら
アヲバちゃんに『大ッ嫌いだッ!!』なーんて言われてしまうっぺ
幸い、携帯用のペンライトを持ち合わせていたので
この場はこれで凌ぐ事にした。
36 :
ぱん×3:2006/11/01(水) 06:31:03 ID:???
>>34 訂正
×ライトを取り付ける事を忘れていた事に気がついた。
○ライトを取り付けるのを忘れていた事に気がついた。
ギアが軋む音が響き続ける。もうかれこれ30分ぐらいは
ペダルを踏んでいるだろうか?レーパンを履いているとは言うものの
完全装備には程遠い格好で山道を這うように進む。
きっと、この苦行?はものすごーく健康に良いに違いない。
否、良いに決まっている。滴る汗が体に残っていた酒を
全部、搾り出している事からも証明出来る。
しかし・・・しかしである。既に、本当にいい歳ぶっこいてるのに
なんか黄色っぽいチャリンコでしかも黄色っぽい服を着て
お洒落なヨーロッパのとある国ならまだしも、ほぼ自動車産業で
成り立っているとも言えるこの島国で
車しか通らないだろうと思われる険しいR(ルート)を走らなければ
ならない事に、気恥ずかしさを覚えていた。
だが、仕方がない。これが『僕の走る道』なんだ。
(草なぎ君・・・あんたやっぱすげーよ・・・)
38 :
ぱん×4:2006/11/01(水) 07:25:18 ID:???
前言撤回ッ!!
これが『僕の走る道』なーんて格好つけたけど
こんな道、走りたくないです・・・orz
車道しか無く、狭く見通しの悪い山道を
自転車で走るなんて事は自殺行為だというのを
改めて思い知らされた。
へっぴり腰で坂道を登る俺のすぐ脇を10トントラックの行列が
地鳴りとも思う程の轟音を響かせ、大量の排気ガスとともに
土埃を巻き上げて抜き去ってゆく。もちろん、大音量のクラクションも
おまけに洩れなくプレゼントで。
産業廃棄物の処理場か何かがこの山の近くにあるのだろうか?
そう言えば、汚染された土地の埋め戻し材が問題になっているのを
耳にした事がある。まさかコイツ等、それを積んでるんじゃないだろうな?
一抹の不安が胸を過ぎる。悪いがまだ俺は死にたくないし病気にもなりたくない。
そんな俺のささやかな願いも知らずに、無神経なトラックの行列はまだ終わらない。
しかも改造マフラー付のバイクや自動車までもがその列に混じっているではないか!
車好きを自負する俺も流石に嫌になってきた。
貴重な自然が残り、空気がきれいな山道のはずなのに
もう・・・うんざりだ。
俺は何処か獣道でもなんでもいいから、取り敢えず
気楽に走れるルートがないか地図で調べてみる事にした。
39 :
ぱん×5:2006/11/03(金) 04:25:18 ID:???
ガードレールの切れ目?から山林に分け入る。
騒音と汚れた空気からちょっぴり解放され
やれやれと一息つく。
身の安全が取り敢えず確保されたので
自分の周りの景色?を改めて見る事ができた。
「これは・・・酷いな・・・」
思わず呟く。
トラックなんかが爆走し、排気ガスに晒され続けられる
道路側の木々は見事に立ち枯れていた。なんだかなぁ・・・
木が枯れるぐらいなんだから、やっぱり目には見えなくとも
体に良くないんだろうなぁ・・・ああ、恐ろしい。
今は亡き、ねこ@るさんがその作品中で表現している様に
『山の神さまは、工場や工場で働いてる人間が嫌い』
って事がなんだか良く判った気がした。
ふう・・・なんか、疲れたなぁ・・・・
40 :
じげ×8:2006/11/03(金) 04:56:41 ID:???
>>29の続き
取り敢えず、死に急ぐ男を落ち着かせる為にも
閉鎖が決まってしまった『ろぼっと大化学館』について
本当は・・・全く興味がないけれど、館長である男に
聞いてみる事にした。
こういう時は何かをやらせてやった方が良いと聞く。
無論、相手のプライドを傷つけないように細心の注意は必要だが・・・
まぁ、ぶっちゃけ退屈な話には違いないだろうが
曲りなりにも館長を務める男である。
噴飯ものと酷評される展示物についても、何かそのあらましや
由縁とかについて詳しく知っているに違いない。
『で、結局・・・このロボットって何なの?なんで羽根みたいのが
ごちゃごちゃついてるの?なんで大げさな名前がついてるの?』
俺は、死にに来た筈の男が何故か持っていたパンフレットを
捲りながら・・・思わず、素で質問してしまった。
(プロフエッショナルとしては失格だ。・・・反省。)
洗面所で化粧を直す。認めたくないが、小皺がまた増えた。
白髪も3本も見つけてしまった。まったく年月というのは残酷だ。
男よりも女の方が華である時間が遥かに短いと感じるのは
私だけだろうか?いかに若作りしようとも体のラインは
緩やかな坂を下るように崩れてゆき、いつの間にか
去年まで、着こなせていた筈の服が入らなくなっていた。
(はぁ・・・疲れた・・・)
あの頃は徹夜なんて全然平気だったのに・・・
疲れが全然取れていない。それは必然的に以下の事を呼び招く。
つまり・・・化粧の乗りが悪くなり、しかも崩れやすくなる。
それも短い時間の間に。
42 :
じふ×2:2006/11/05(日) 02:24:24 ID:???
本当は、あまりはっきりと映らないで欲しい
鏡を何度も見つめ、化粧を直すその度に、思わず愚痴る回数と
苛つきの副産物である溜息の回数も増えていた。
今日は・・・これでもう3回目だ。
最早、コンパクトとは言いがたい量のコンパクトをパチンと閉め
表に出る。あまり待たせては『彼』の機嫌が悪くなる。
イケイケだった全盛期?の私なら、あんな下衆(げす)な男なんて
例えスッピンでも、本当に体調の悪い時でさえも
手玉に取る事なんて簡単だったのに・・・悲しいかな
もはや容姿だけでゴリゴリ勝てる自信が無くなっていた。
私の『中の人』は、もう・・・本当に大変なのだ。
油断すると、地声までも『ババァ』になっている時がある。
気のせいではない。本当の事なのだ。
43 :
じふ×3:2006/11/05(日) 03:15:39 ID:???
私は最新の注意を払いながら『彼』に呼びかける。
「お・ま・た・せ・☆」
私の猫なで声に憎たらしい程、敏感に反応した
『彼』のプニプニした両腕は私を捕らえる。
その脂ぎった顔が絶対領域を侵し、容赦なく近づいてきた・・・
(うう・・・き、きんもー☆)
『彼』は下衆とは言え、お金だけは本当に持っていた。
それも・・・桁外れに。
あの事件以来、彼が経営していた企業の信用は地に落ちた。
『彼』の息がかかったグループ企業の株価は下がり続け
ついに上場廃止に追い込まれた企業さえ出てくる始末だ。
それに被害を被った人々との裁判も、まだまだ続いている。
44 :
じふ×4:2006/11/05(日) 03:17:10 ID:???
だがしかし、『彼』は余裕綽々だった。
その不遜な態度は飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃と全く変わらない。
何処から、そんな自信と余裕がでてくるのか?
仮に、ここで芸能リポーターかブン屋か何かに
一体、何故?とマイクを向けられ、問い詰められたとしても
『彼』の星の数ほどいると思われる愛人の中で
認めたくはないが女の華やかさを当に過ぎた私が・・・
しかも、行きずりの愛人の一人でしかない私にとって
あれだけ世間を騒がせた『彼』の心中など推し量る事なんて
出来る筈もなった。
どんな事が起ころうとも
何があっても本当に強気な『彼』は容姿が衰えてしまって
あの卒塔婆小町(そとばこまち)のように
見栄の反動で、本音は弱気になってしまった私とは
思考パターンが違うのだ。
45 :
じふ×5:2006/11/05(日) 03:39:02 ID:???
ごちゃごちゃと私が頭の中で考えている事など、知ってか知らずか
ハイウエィは何もかも風に変えて、飛ばしてしまう。
流れる景色の洪水に軽い眩暈(めまい)を覚えながらも質問をする。
会話が途切れる事で生じる時間は現在の私にとって
堪えられないものに成りつつあった。それは
『捨てられるかもしれない』という不安が絶えず
私を苛(さいな)ませ続けるのだ。
「見せたいものって何?そんなに面白いものなの?」
自分でも吐きたくなるような猫なで声を投げかけた。
それに対する『彼』の返事は
『想定内の中の想定外のもの』
・・・という何の事かさっぱりなものであった。
私は、額の皺がまた増えた気がした。
信じられない事だが、一見、乞食と見紛うような
みすぼらしい風体の男が先程まで誰しも杖だと思っていた
『剣』を一閃させると、そこにそれまで山のように
野積みされていた廃車や鉄屑が、まるで膾を斬るが如く両断され
しかも、ご丁寧にパーツ事に、分別されていた。
その神業ともいえる芸当を目の当たりにした男・・・
つい先程まで、そのみすぼらしい風体の男を
雇う事に踏み切れないでいた
いわゆる解体屋というものを経営していた男は後に
驚きのあまり、顎が外れたかと思ったと語ったと云う・・・
「サムライだッ!」
「お侍様だッ!!」
「本当にいたんだ・・・す、すげえ!!」
胡散臭そうに、みすぼらしい風体の男を見ていた
男たちは皆、一様に驚嘆の声をあげる。
そんな喧騒の中、眉ひとつ動かさず剣を2、3塵払い?をし
パチンと鞘に収め終えた男はこう呟いた。
『また・・・つまらぬものを斬ってしまった・・・』
47 :
誤衣紋×2:2006/11/13(月) 03:17:02 ID:???
鈍(なまく)ら刀を鍛え直しても、鋭くならない例でも判るように
半端な焼き直し物は、その原典を超える事は出来ないと聞く。
拙者(せっしゃ)の刀の切れ味を『いんすぱいあ』したと思える
某番組が結局、消化不良のままに、数多くの視聴者の期待を
裏切る形で終了した。(米が喰いてええ!!は酷いと思ったっぺ)
そんな視聴者の一人でもあった拙者は
この時、日頃の鬱憤も併せて『すとれす』を発散させてしまった。
・・・まだまだ修行が足りぬ。(てへっ☆)
だが、幸いな事にこの発散は雇い主に・・・否、わが主(あるじ)に
拙者の腕を認めさせる事が出来た。
つまり、拙者は主の
『護衛者』
ご・え・も・ん になったのだ。(流石に・・・苦しいのぉ)
テスト
>>17 種は連邦じゃねえ
まあ、種世界のセキュリティー意識の低さは異常だが
>>49 種の事は正直言って
よくわからんですたい
ネオコンやスターウォーズを
ネタにしていたのは
一視聴者としては面白かったけど・・・
(落ちたと思っていたスレが残っているのは
正直、嬉しい様な悲しい様な・・・
保守?書き込み乙でありまする)
避難。。。。
料理番組
捌くカット
グロすぎて
(甲殻類とか)
『いじめ』かな?
経験値稼ぎの
殺戮劇
(仮想空間では『私』凄い事になってますw)
ミスUSA
『キグルミ』着せたい
名前だな
(セカンドチャンスは是非それで!!)
世の男たち!
脱いだ時点で
『玄人』なのさ
(わかっているけどそそられる)
ポロニウム
入っていそうな
ケーキだなぁ。。。
(女子の嫉妬は怖い)
包装紙
破く姿に
お里知れ
(いや・・・確かにプレゼントしたけど
もう少しこう・・・あ、いいです
なんでもないです)
開き直る
国も負債を
抱えてる
(しかも絶対に返済できない額を)
ライオンズクラブ
『ライアンを探せ』並に
探し出す
(・・・やっぱだめ?)
連帯保証
連邦軍の事だと
思ってみる
(・・・だめだ・・・やっぱ無理っぽい)
京介の
額の広さに
寒さを覚え
(冷蔵庫?・・・あ、俺もか・・・)
騙し絵に
騙された感じ
わが生涯
(ゼウクシス パラウシス 雪舟 後、いろいろ)
『トレたま』で
とりあげられた会社の
不祥事 たまげる
(これって・・・あれじゃない?)
>>47の続き
「イシカワさん?それ・・・もう良いから
これを事務所へ持っていって下さいよ。」
拙者より十歳も若い上役が、気だるそうに
大福帳を投げて寄こす。『全く、最近の若者は・・・』と
愚痴りたくなる心持をぐっと堪え、せめて口元だけでも
微笑んでみせる。
『引き受けた・・・あ、いや
りょ、了解しました。主任どの』
一枚の紙切れを胸に押し頂き、持ち場を離れる。
一緒に苦役・・・ではなく、仕事をしていた
同僚から忍び笑いが聞こえてくる。
そんな気配に・・・空気に追い討ちする様に
上役・・・上司の言葉が背中にかけられた。
「あ・・・それとイシカワさん?そんなに急いで
ここに戻ってこなくてもいいからね。」
埃っぽい現場に『ドッと』笑いがおきた。
しかし、哀しいかなその笑いには
多分に嘲(あざけ)りの薬味が入っていた。
「全く、使えねーよなあのオッサン」
「なんでも昔、武術のえっと・・・ケンドー?の先生だったらしいけど」
「なんで、このくそ忙しい時に社長あんなの雇ったのかね?」
「昔の付き合いで断りきれなかったらしいぜ?」
これでも、同輩達は聞こえぬ様に話しているつもりだろうか?
それとも『たそがれ何某(なにがし)』の様に
拙者を蔑み、『武士のいちぶん』を小ばかにしているのだろうか?
我が愛刀を『かじの☆ろわいやる』で巻き上げられた未熟の身とは言えど
貴殿達・・・余りに過ぎると『隠し剣、オニのつめ』を
披露する事と相成るぞ??
嗚呼、丸腰のへっぽこ侍と成り果てた今ならば判る。
それも・・・身に凍み過ぎる程に
所詮、禄を食む事しか出来ぬ『北の@年』のサムライの気持ちが。
単純肉体労働を勤め上げるという事が、拙者にも無理だという事を。
こみ上げる感情が拙者を苛ませた。
こんな時に世の若者?達は、今は亡きオザキ@タカ氏の
唄った詩を歌うのだろうか?
拙者も『盗んだバイクで』走り出したくなっていた。
「よーし、今のうちに此処を片付けるぞー!!」
「そこのお地蔵さんを退かしておけ」
「早くしないと間に合わないぞ」
「ショベルカーまだか?」
季節外れの豪雨でぬかるむ堤(ダム)建設現場から
走り出す気持ちを抑え、拙者は事務所に向かって歩き出す。
手に何一つ書かれてはいない一枚の紙切れを携えて。
>>39の続き
余り当てにならない地図を片手に、抜け道を探しながら走っていた俺は
やはり・・・迷ってしまった様だ。このST(シングルトラック)は
単に獣道なのかもしれない。早く引き返せば良いのに
多分、なんとかなんるだろうと鷹を括って漕ぐ。って言うか最早
どの道を通って来たのかも判らなくなっていた。ヤラセとは言え、
まるで『ぶれあういっち』の状態の俺は、心細さと言い知れぬ不安から
泣きたくなる気持ちを押さえ、必死で漕ぎ続けた。
どれぐらい時間がたっただろうか?既に日はとっぷりと暮れ
プチ遭難・・・止む無しと覚悟を決めた頃、とある峠の朽ち果てた
標識の前に俺は辿り着いた。
※※⇒これより『鬼が岩』※※
時代を嫌でも感じさせる標識に、また時代劇めいた
地名がそこに記されていた。その隣には良く、観光地にある
『云われ』が説明されている記念碑的な看板のようなものが
建っていた。余り興味が無かったが、これから進むことになろう
不吉な?部類に入る地名についての云われを知ることは
少なからず、安全についての対策になる筈である。
『やれやれ・・・』
溜息をつきながらバイクから降り、小休憩も兼ねて
俺はその看板に記されてある伝承を読む事にした。
それによると・・・
その昔この地にて、恐ろしい奇病が蔓延したという。
所々、看板が朽ちていて詳しくは読み取れぬが、大体の所は判ったつもりだ。
その奇病とは・・・ヒトの『血管』の中を
植物の蔦(つた)の様なものがはい進み、やがて心の臓に達して
死を齎(もたら)すという恐ろしいものであった。
医学がまだ未発達だった頃に猛威を振るったその病は
鬼をも殺すと土地の人々を恐れさせたと記されていた。
そして、良くある民話や昔話のように
都から来た何某というエライお坊様が
法力によって病魔を静め、調伏し
さらに、この地から良質の『金』を算出する
いくつかの鉱山を発見したという。
古の支配者が威を示し、大多数の人々を上手く支配するために
捏造された話にしてはかなり稚拙な部類に入るだろうか?
『血管の中を這い進む蔦状のもの・・・』
そんな寄生虫か何かの病気があるものならば
是非、この眼で確かめたいものだ。
>>45の続き
「これが・・・監視カメラの映像です。
テロ対策に必要だというのは強ち嘘ではなかったようですな
こんな山奥に本当に必要なのかと思っていましたが・・・
尤も、近頃では送電線を盗みだす輩もいるもので、困ったもんです。
おっと、これは・・・ご婦人には刺激が強すぎましたかな?」
『彼』との長時間のドライブの後、携帯の電波も届かぬような
辺鄙(へんぴ)な土地につれて来られた私は
先ほどまで地下カジノで大勝ちした気分をすっかり萎えさせていた。
『彼』と懇意にしているゼネコンの社長はモニターに映る
惨劇を楽しそうに解説する。
「どうです?すごいものでしょ?こんなのを見せられたら
我々が地下コロシアムでやっているロボット同士の
格闘戦なんて目じゃありませんな?
あ・・・決してあなた様の色を自由に変えれる『カメレオン・ザク』や
『ジムタンク』が厨房臭いって訳じゃないですよ?」
モニターに飛び散る鮮血をものともせず、ゼネコン社長は手にした
グラスのワインを飲み干した。
ごつい指に嵌められた悪趣味な金の指輪が光る。
このゼネコン社長の前だと、『彼』が幾分、ハンサムに見えるのは
決して私が老眼になりかかっている所為ではない。
test
>>66 保守テスト有難うございます・・・
X−MEN VS ryスレを建てて
懲りたはずなのに、また新スレを建てたくなった
駄目な自分です(規制に引っかかったけど)
【風林火山】勘助をあの隻眼キャラで!【山本モナ】
名前: 通常の名無しさんの3倍
E-mail: sage
内容:
全裸の紅白よりも
視聴率が取れそうな
気がするのだけど・・・どんなんでしょ?
関連スレとか
>>2-8辺り
・・・ふう。。。
(やられメカスレみたく長寿になればいいなぁ。。。)
>>65の続き
「誰だって、生まれた時からあんな肉体労働をしたいとは
思ってはいないでしょうがねぇ・・・まぁ『格差社会』の
申し子?みたいなもんでしょうなぁ・・・彼らは。
最初、私はこの画像を見た時『クスリ』の禁断症状かと
思いましたよ。何せ、5年間で8日間しか働いていない
役所の人間も出入りしていましたからね。このヤマは。
あっ・・・ほらほら・・・やたらと掻き毟っているでしょ?」
多分、幾人も死人が出てるであろう画面を前にして
人事の様にゼネコン社長は、紫煙とともに吐き出した。
それと同時に歯槽膿漏気味の臭い息も私の鼻の辺りに漂ってくる。
それは正に、皺が増えるのを気にする・・・なんて生易しさが
吹っ飛ぶ程の悪臭であった。私はグロ画像に目を背ける振りをして
新鮮な空気の方に鼻腔を広げた。無論、淑女の嗜(たしな)みとして
上目遣いに抜け目なく・・・辺りを伺うのも忘れずにである。
すると、予想通りと言うべきか
隣にいる『彼』は至って平気な顔をしていた。同類の臭いは気にならないと
いうのだろうか??それとも・・・??
私は・・・この時ばかりは『彼』の鈍さ?が心底、羨ましかった。
『生存者は?』
ぽっりと『彼』が呟いた。この私も一応、含めて
一般の人達にとって、法廷画と共に流れるナレーションとは違う
久しぶりに聞く『彼』の生(肉)声である。
このゼネコン社長も何か・・・感じるものがあるのだろうか?
一呼吸おいてから社長は語りだした。
「生きていればサンプルが入手出来たかもしれませんが
残念ながら・・・おりませんなぁ。
あ、でも報告によると、この『事故』が起きる
ほんの少し前に現場を離れた作業員が一人いるそうです。
ほら・・・一連の『官制談合事件』で内部告発者を出した
会社の、用心棒みたいな仕事をしていた男ですよ。」
『イシカワか・・・』
「そうそう!イシカワです!あの男・・・雇われた解体屋の
社長の身代わりになってガジノの借りを返すつもりで
働いていたようですが、すっかり忘れていましたな。
騙されたとも知らずに・・・馬鹿な奴です。」
『身包み剥がしてやったけな・・・今時、奇特な奴だ。なぁ不二子?』
振り向き様に『彼』は笑いかける。この笑みに何人の株主が騙された事だろうか?
底光りする両眼から発した視線が私を刺す。
「そ、そうね・・・」
思いがけず上ずった声が出てしまい、私は焦ってしまった。
だが、私の『想定内』は甘かったと云うべきだろう。
何故なら、先ほどまでワイングラスを持て遊んでいた
ゼネコン社長が、見覚えのありすぎる『居合い抜き』用に
拵(こしら)えた一振りの刀をいつの間にか手にしていたからである。
>>71 訂正
×底光りする両眼から発した視線が私を刺す。
○底光りする瞳が私を見据える。
漸く、新年の無駄に長すぎて疲れる特番が影を潜めて
TVの番組欄が通常通りになった。
ワシの好きな『桃太郎侍』(再々?放送)も去年と変わらずに
同じ時間帯に放送される事となった。万歳!
「ひとつ・・・ひとの世の生き血を啜り・・・
ふたつ・・・不埒な悪行三昧・・・・」
画面の秀樹は相変わらず渋い。決め台詞も
この歳になっても・・・痺れる、憧れる。
数え歌といえば、ほんの数年前まで雲霞の如く
湧いていたデイトレーダーや個人投資家達の間では
この台詞に
『むっつ・・・ヒルズの蛭どもを』
なーんてのを付け加えるのが流行っているそうだが
所謂、『団塊の世代』のワシには関係のない事のようだ。
(近未@通信に投資してしまった同僚には真に気の毒な事ではあるが)
アッガイ「深度752着底!圧壊します」
>>75 気になるけど既に見れなくなっています。。。残念
>>76 設定では本当の所??どれぐらいの深度まで
潜れるんだろ。。。
スレを建てるまでもない質問なのだろうか???
まだまだ規制中。。。
建てられないと無性に建てたくなる
談合してでも建設したくなってくる。。。
(石川播@工業のダム談合事件のニュースを聞いたとき
微妙にネタがまたシンクロしたかと思ったっぺ)
風林火山】勘助をあの隻眼キャラで【山本モナ】
名前: 通常の名無しさんの3倍
E-mail: sage
内容:
スレタイの通り山本勘助役を
いろんな隻眼キャラが演じてみると
どうなるか?などという妄想スレです。
(取り敢えず、来週迄持つといいなぁ。。。)
関連眼帯
>>2-6枚?
>>71 訂正
×ほら・・・一連の『官制談合事件』で内部告発者を出した
○ほら・・・一連の『官製談合事件』で内部告発者を出した
一休み・・・
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ
『手塚治虫』『ブラックジャック』『植物?が原因の病気』
『奇病』『即身仏』『死蝋化』『消費税アゲアゲ↑↑エブリナイト』
『マッスル仕事』『映画スピードとイラク政策』『バツ1のオス皇帝ペンギン』
『たかじんのそこまで言って委員会』『ファンタジー北芝』
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その2
『コウガイビル』『風土病&狂犬病』『ツツガムシ』
『ポイント・オブ・ノーリターン』『京都議定書』『不正請求』
『山中湖村の公共事業』『斬られ役』『日興コーディアル』
『年金運用』『水増し』『監査』。。。。
>>74の続き
しかし、公務員?であるワシの個人的な所感を述べると
『何某のそこまで言って委員会』という番組のまんま受け売りで
恐縮ではあるが、真夜中に極秘情報を持つ限られた者だけで
コソコソと密談して、いつの間にか実態のないやり取りで
巨額の資金を動かし、世間を散々に騒がせ、悪戯に善良な市民の
射幸心?を煽り立て、あの『エンロン』みたく自分達、首脳部だけが
株を高値で売り抜けるというカラクリに腹を立てていた。
そして更にワシの血圧がアゲアゲ↑↑エブリナイトな事実は
この国の銀行の現役総裁もが、実は『虚業』に手を貸し
その上『濡れ手に粟』状態だったという事に
超、超、超ーーーーー低金利に苦しむ一(いち)庶民として憤りを感じていた。
実は・・・以下の事は職務上、不味いのだが・・・
ええぃ!!この際、ぶちまけてしまおう。
あまり大きな声では言えないのだが・・・
数日前にワシの仇敵?の『奴等(やつら)』から
『予告状』が送りつけられた。
所謂、ヒルズの連中のカネが預けられていると噂される
金庫を襲撃するというものらしい。
・・・・正直、ワシは小躍りした。
今回は見逃してやってもいいかな?って思えてしまったのを
告白せねばなるまい。
こう言っては何だが、あまり・・・士気が上がらないヤマではある。
だが、ワシは腐っても警官である。いたしかない。
あからさまにやる気がない風の部下達の尻を蹴飛ばし
『奴等』犯行グループが襲撃すると予告した金庫のある銀行を
厳重に幾重にも警備した。文字通り蟻の這い出る隙間もない程に。
だが、しかし・・・幸い?な事に、奴等が予告状で
襲撃するという日時から既に三週間が過ぎようというのに
何事も起きる気配がなかった。既に年が明け、世間では成人式が
執り行われていた。これは・・・奴等の作戦なのか??
それとも本当に肩透かしを食らったのか??
まるで『怪盗アンデス』状態の奴等にワシは
可笑しな事ではあるが
奴等の身の心配をし始めていた。
>>71の続き
『パチン』と指を鳴らす合図と共に現れた、屈強なボディガード達によって
私は紐でグルグルに縛り上げられ、身動きが取れない状態になってしまった。
ヒロインの宿命である。(歳をいささか取ってはいるけど)
『予定が少々狂ってしまったが、これも想定の内だ。
不二子・・・そんな眼で睨むな・・・皺が増えるぞ?』
聞き捨てのならない台詞を『彼』はぶっきら棒に言う。
ゼネコン社長は可笑しくてたまらないといった顔をしている。
「一体、どうしてこんな事をするの!?ねえ・・・ホゥッ!?」
状況をなんとか変える為に『彼』の名前を口にしようとした時
後頭部に衝撃が走った。(激痛!!)こっ・・・これも
ヒロインの宿命である。(認知症になったらどうしてくれるのよッ!)
朦朧とする意識の中、全くありがちではあるが
『彼』とゼネコン社長の会話が途切れ途切れに聞こえていた。
それは大まかに言ってしまえばこんな内容だったと思う。
私自身と件の『日本刀』そして『マグナム』を餌に
『あいつ』をおびき寄せ、自分達が新たに
出資する事を条件に、予(かね)てから仕込んでおいた
『ろぼっと化学館』の展示ロボットをわざと盗ませ
密かにかけておいた保険金を手にすると同時に
地下コロシアムで自分達の厨房臭く改造したロボットと
バトルさせ、八百長試合だけど賭博で儲けちゃおう!!
・・・なーんて内容でした。
(なんかはっきりネタばれしてる?本当に意識不明なの?)
>>40>>60>>64の続き
漸(ようや)く、霙(みぞれ)交じりの冷たい雨が上がり
いい歳ぶっこいたおっさん3人が大喧嘩し合った夜が明けた。
幸いにも見つけ、雨風を凌ぐ事が出来た狭い洞穴から這い出る。
・・・朝日が俺達の酷い有様を照らす。
3人とも仲良く、顔と体の到る所に痣が出来ていたし
口の中も当然切れていた。つい先ほど俺に良いパンチをくれた
男が差し出したシケモクがやたらと沁みる。
こんなにも紫煙が心と体に沁みるのは一体、何時以来だろうか?
俺は休憩中にバイク(自転車)を盗まれた。盗んだのは『斬られ役』が
嵌っている風体に成り下がった?『あいつ』だ。
まったく仲間から盗むなんて酷い奴だ。だが、『あいつ』は『あいつ』で
自分の分身といえる『日本刀』を巻き上げられていた。
何でも、武士の一文?(いちぶん)とかいう証文?を書かされたそうだ。
ほんの腰掛のつもりでも一度、主君に仕えたら一命を賭してでも
筋を通すのが『あいつ』の生き方らしい。やれやれ・・・
もう一人いる・・・そりゃ遅れた俺が悪かったけど
自殺を止めるためってのはさっきも聞いたが
なんで『お前が』・・・銃、盗られているの?
担保??仕事の??でもさ・・・やっぱり・・・その館長の話って怪しくないか?
>>86 111が並ぶ書き込み保守・・・サンクス♪
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その3
『ファイトクラブ』『ロボコン』『ディアゴスティーニ』
『ロボザック』『プラレス』『サイボーグ』『攻殻』
『小松左京』『スティーブンキング』『荒木飛呂彦』
『日本沈没』『滅びの笛』『オカルト』『霊感商法』
『温暖化』『愛・地球博』『アイスメン』『ナウマンゾウ』
『ペルー・ミイラの少女』『DNA解析』『ミトコンドリア』
『ギャラリー・フェイク』『新薬』『臨床試験』
『悪魔の実』『サイダネ』『テロメライシン』
『人のココロに種をまく・公共広告機構』
>>81 訂正
×この国の銀行の現役総裁もが
○この国の銀行の現役総裁までもが
>>85 訂正
×幸いにも見つけ、雨風を凌ぐ事が出来た狭い洞穴から這い出る。
○喧嘩の途中、偶然にも見つけて、なんとか風雪を
凌ぐ事が出来た洞穴から這い出た。
また・・・とある大企業のとんでもない不祥事が起きた。
暫くチャートと睨めっこしていたが、幸いにも私が密かに所有している
企業の株価には、今のところ影響はないようだ。
『やれやれ・・・』
ほっと一息つくと、既に冷めて不味くなってしまった
コーヒーを飲み干す。そしてデスクの前にある日付と
実はちょっぴり気にしている六曜を確認する。
『・・・仏滅か』
部下から、彼ら『窃盗団?』からの予告状が届いたという
報告を初めて聞いたのも『仏滅』だった事を思い出す。
その日から・・・もう既に2ヶ月が経とうとしていた。
拘置所で過ごした日々というか、時間の流れという感覚?は
えらく遅いモノに感じられたが、俗に言う所の娑婆では
こんなも早く過ぎ去ってしまうものなのだろうか?
(そう言えばもうXX歳なんだよな・・・俺。)
つけっ放しのTVの大画面に、深々と頭を下げているのに
ちっとも反省しているようには見えない企業の
トップ達の姿が映る。
(俺も・・・あんな風だったのかな?)
一斉にカメラのフラッシュが瞬いて白くなった
画面をぼんやりと見ながら・・・一瞬、自分のしでかした事
やらかした事・・・何もかも全てまっさらに出来たら良いのにと
柄にもなく思ってしまった。
(嗚呼、リライトしてぇ・・・)
残念ながら・・・過ぎ去った時間と人生はやり直せない。
今度の選挙では必ず議席を減らすであろう政府が声高に
言う所の『再チャレンジ』・・・なんてのは
ゲームの世界のみに通じるものだろう。
尤も、一度クリアした『RPG』を再びやろうという
気など到底なれないが。
(ふう・・・)
ここで愚痴をこぼしても前には進まない。気を取り直して
部下に『奇病』の原因である『植物?』のようなものの
調査報告を早く持って来い!・・・と八つ当たりをした。
こんな形で拘置所で過ごした日々が早くも
役に立つとは・・・奇妙なめぐり合わせというものに
我ながら驚きを隠せなかった。部下の報告を耳にしながら
私は・・・あの時、差し入れられた大量の書物の山の中で
何気なく手にした本に記された伝承を思い出していた。
『奇病に苦しむ村人を救う為に即身仏となった
満開上人(まんかいしょうにん)』
部下の報告は・・・まさに私が眉唾ながらも読みふけった
伝承を裏付けるものであった。
>>89 訂正
×とんでもない不祥事が起きた。
○とんでもない不祥事が暴かれた。
ここで部下の報告と、私が読んだ伝承を掻い摘んで
紹介(箇条書き)すると・・・凡そこんな感じになる。
その1、その昔『フジヤマ』が噴火した
その2、『フジヤマ』噴火した翌々年(書物によっては数十年後など諸説あり)
山に住む動物が血を吸われて?死ぬ
その3、薪を取りに入った村人たちが『奇病』にかかる
その4、『奇病』の勢いは凄まじく、とある村ではたった3日で
全滅とういうのもあるらしい。
その5、『奇病』の正体は件の植物が媒介する未知のウィルス?
その6、『フジヤマ』が噴火した時、万年雪に封じ込められていた
太古の植物の種、もしくは胞子??が発芽した??
その7、その植物の種を件の坊主は全て飲み干す事で『奇病』を
封じ込め、そしてそのまま即身仏となったらしい
その8、件の坊主が入滅したお堂?祠(ほこら)は万年雪で
埋もれていたが、温暖化の影響で雪が溶けていた
さらに死傷者を出した・・・あのダム工事現場に程近かった。
その9、件の坊主は種を飲んだ影響かどうかは判らないが
全く信じられない事ではあるが
断食してから少なくとも3年間は生きていたようだ。
・・・現在の所、判っているのはこんな感じのようだ。
正直、人が死んでしまう病気の事などどうででも良いと思っていた。
あのVTRを見た時も内心はそう思っていた。
この世界には治療法が無く、そして惨たらしく死ぬ疫病など
ゴマンとあるからだ。(エボラ出血熱とか・・・)
だが、私がこの『奇病』に纏わる報告の中で心、ときめいたのは
『種を飲んだ影響で?断食してから少なくとも3年間は生きていた』
という現象だ。これはひょっとすると、とんでもない額の
ビックビジネスの予感がするのは私だけだろうか?
否、この瞬間にこの世界では3人程度いる筈。
これは・・・他の企業や経営者、投資家達に嗅ぎつけられる前に
なんとかしなければなるまい。でも、どうやって?
現在のところ残念ながら私自身ではあまり派手な動きはとれない。
全く不本意ではあるが暫くの間、あのゼネコン社長と
協調路線でゆくしかないだろう。
監禁状態の不二子の事もあるし、何よりも彼ら『窃盗団』の事もある。
尤も当分の間、彼らは『ろぼっと化学館』の仕事?の方で手一杯だろうが。
閉鎖前に・・・独り言・・・
イスラムの人達がしている赤いチェックのターバンは
なんていうのだろう??
オスマン軍楽隊の行進曲?イエニチェリ♪は
なんて歌ってるんだろ・・・
その知らせが届いたのは、雪祭りを間近にひかえた
1月のある日の朝であった。
『な、なんだってーーー!!!!』
私は秘書が入れてくれた熱いコーヒーを
驚きのあまり、ぶちまけてしまった。
みるみるうちに机の書類が
セピア色に染まってゆく・・・
まるで図書館の隅で埃をかぶり
誰も読まなくなった本のようだ
漸く、新たな展示物を本部の博物館から
高い金を(借金してまで!)支払い、財政破綻した
この市の観光の目玉として起死回生のプロジェクトを
立ち上げたのに!!
『なんてこった・・・』
私は、形容しがたい絶望感が津波のように
押し寄せるのを震えながら感じていた。
その日の朝礼は重苦しい空気に支配されていた。
私が、市長からの書類を読み上げ終わった時
ここで働く全職員の息を呑む音が聞こえた気がした。
暫くの間、誰一人言葉を発する事が出来なかった。
まさに『言葉にできない』とういう現象である。
私は、人の人生を左右する決定としてはあまりにも
簡潔すぎる文章を記した紙を仕舞いながらも
どうしても心の中で口ずさまずにはいられなかった。
私の脳裏を、某番組でもとりあげられた事のある
『あの歌』が駆け巡っていたからである。
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その4
『プラネットアース』『冬虫夏草』『墨攻』
『タリウム』『ポロニウム』『プリンス』
『ナイトミュージアム』『レアメタル』『暴騰』
103 :
ゼロ少佐 ◆bl6ZE9uvAk :2007/01/17(水) 19:16:00 ID:QrVWhUvF
保守させてもらう!
>>103 嘘でもネタでも、めちゃめちゃ嬉しいです。
『ひとり』スレで鍛えられ、孤独には
慣れていたつもりですが・・・流石に
心細くなっていましたw
なんとかオチをつけたいと思ってます。
本当に少佐・・・ありがとうございます!(敬礼)
>>98 訂正
×押し寄せるのを震えながら感じていた。
○迫りくるのを震えながら感じていた。
>>100の続き
心の中で歌い終えた次の瞬間、館内は揺れた。
冗談ではなくて本当に私は・・・身の危険を感じた。
『一体、どうして!?』
『私たちになんの罪や責任があるんです!』
『まだローンが!!』
『館長!何やってんの!!』
などと、卑しくとも館長である私にさえ
掴み掛る勢いで詰め寄り、数十分もの間
罵詈雑言を浴びせ続けた。
そんな下克上の機運到来の職員達から、私は命からがら?
なんとか自室に逃げ果せると、厳重に鍵を下ろした。
ん年ぶりに走った私は、なかなか整わぬ呼吸に焦った。
このまま死んでしまうんじゃないか?と思える程に。
だが、死ねなった。って言うか
このまま死んでたまるかと歯を食いしばった。
その理由は・・・息が整ってくるのに従って
この私に『死ぬ思い』をさせた部下である職員達の態度に
ふつふつと怒りが沸いてきたからである。
一日の始まりを『ビシッ!』と決める
館長の有難い一言なのに、お前らときたら
陰、日なた処構わず
『館長の話は長いから嫌だ』
『古臭い上に、内容が無い』
『社説のパクリとか受け売りばっか』
『噛みそうな難しい言葉を無理して言ってるのがバレバレ』
などと言いたい放題なくせに・・・
しかも、とんでもない事に
うそ臭い貧血の芝居をしてしゃがみ込む
女子職員とかがいる事だ。
・・・ゆ、許せんッ!!
>>106 訂正
×このまま死んでしまうんじゃないか?と思える程に。
○(ひょっとすると、このまま死んでしまうんじゃないか?)
・・・などと思ってしまった。
>>107 訂正
×一日の始まりを『ビシッ!』と決める
○いつもならば、一日の業務の始まりを『ビシッ!』と決める
気を引き締める大切な
仁王立ちのまま、肩を震わせていると
つい一週間ほど前に私の秘書となった『彼女』が
暖かく、優しい労いの言葉とともにお茶を差し出してきた。
一気に飲み干す。
・・・・冷たい麦茶であった。
まだ喉が渇いていたので、もう一杯お茶を入れてくれと頼む。
程なくして少し温くなったお茶が出てきた。
(・・・こ、これは!?)
私は『彼女』の細やかな心遣いに、甚く感心をした。
3杯目を試すまでも無く、秘書として有能な事は
間違いなかった。尤も、既に私たちは世間一般で言うところの
公序良俗というものに間違いを犯しつつあったのだが。
「フジコ君・・・済まないがもう一杯、頼めるかな?」
『はいコバヤシ館長。少々お待ち下さい。』
凛とした品格から醸し出る、落ち着いた声が
綺麗に掃除された部屋に響く。
報せを受けたとき、私が動揺のあまりあれほど散らかした
部屋であった筈なのだが・・・あの短い時間に?素晴らしい!
私は心から『彼女』が派遣のままの身分に甘んじてるのが
惜しいと思えてきた。そして『彼女』の為にも
(無論、この甘く危険な関係を続ける為にも)
この博物館?の存続が必要不可欠である事が明確になっていた。
これまでに飲んだことがないような美味しいお茶を
飲み干すと早速、私は『工作』に取り掛かった。
先ずは、『その道に明るい』古い友人に連絡を取る事にした。
『奴』は聞くところによると振り込め詐欺まがいの行為にも
手を染めていたらしいが・・・この際、綺麗ごとなど言ってられない。
過去に年端も行かぬ少女に淫らな行為を行った癖に
そのまんま『知事』になってしまう事がまかり通る、この御時世なのだ。
生き馬の眼をくり抜いて喰らう程の気概を持たねば
良いように利用されてしまうだけである。
例えば・・・落ち目歌手などの売名行為のように。
111 :
ゼロ少佐 ◆bl6ZE9uvAk :2007/01/23(火) 20:03:57 ID:Uupho6uj
流れをぶった切ってすまない。だが時間がない、反省はしない。
私は、このスレタイを見たとき、疑問を感じた。しかし、実際は
>>1のアイデアと、職人のSSが素晴らしく、ROMをしていた。
>>104、紛れもない、私だ!私はここにいる!
時間がないからオチは見れるか分からない、だが、こちらスネークと
同盟を結んでくれた君のスレに、お礼カキコをしにきた!
さあ、時間はないけど、最高の幕切れにしよう!
>>111 いやぁ・・・そんなぁ・・・
なんだか照れるでつ・・・てへへ☆
今後とも宜しくでつ・・・
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その5
『トリビア』『8世』『愛の流刑地』『どきめきメモリアル』
『鈴木みそ』『シーモ』『ギター侍』『三橋節子』
>>110の続き
電話口に出た『その道に明るい』古い友人は、開口一番
『珍しいな・・・』と言い放ち、こう続ける。
『館長様から直々に電話を頂けるなんてな。』
「やぁカイ。デイトレの方は順調かい?」
お互いに他愛の無い社交辞令を簡単に済ませる。
そんな近況報告も兼ねた2,3の会話の中で
改めて気がついたのだが、『その道に明るい奴』は
会話を録音されたり、盗聴される危険を気にしてか
言葉を選びながら慎重に話している様子であった。
(『奴』並に慎重になれば、某大臣の失言も無かったのに
選挙を控え、揚げ足をとる事に躍起になっている事を
思えば尚更なのになぁ・・・)
尤も、以前『奴』に唆(そそのか)され何度も
大損をした事を完全に忘れてしまえる程、私は
お人好しではない。その事を『奴』も十分過ぎるほど
判っているので、自ずと紡(つむ)ぎ出す?言葉も
当たり障りの無いものになり、如何にでも解釈出来る
ものになっていた。
(この話術に何回泣かされた事か・・・)
お互いの腹を探り合う会話を繰り返す事
10分余り・・・漸く、私が『奴』に貸していた
カネの督促についてではない事を理解すると
途端に『奴』は饒舌になった。
その豹変ぶりに苦笑しながらも、こちらの意向を
伝え終えると、再び『奴』は押し黙ってしまった。
その沈黙は『奴』が電話線の向こうからこちら側の
様子を必死に窺っている様にも思えた。
「カイ?何か良いアイデアはないか?」
長すぎる沈黙に私は堪らず声をかけた。
すると『奴』は暫く唸った後、私の予想外の
とんでもないアイデアを語り始めた。
それは・・・他でもない『かの人』に
資金を援助して欲しいと泣き付く事であった。
あまりの事に暫し、呆気にとられていたが
『奴』の話を聞いていくうちにいが、案外この話は
巧くゆくかもしれないと思え始めてきた。
それは『奴』が最後に語った某銀行総裁が
今ではその営業を停止しているファンドで儲けた
カネを全て奨学金として使ってもらえるように
寄付したという美談?が裏付けていた。
「流石は凄腕のデイトレーダーだ。
本当にありがとう。感謝するよカイ・・・」
『ははは・・・俺だって、俺だって
やる時はやるんだよ。』
受話器を下ろした時、私は博物館の存続について
なんとかなるかもしれないと、希望を抱いた。
それは・・・まだ私が学生だった頃の昔
ワゴンセールで買った某RPGでキャラの動かし方を
理解出来た時と同じ位の眩しい希望の光であった。
>>117の続き
旧友の助言に従い、『かの人』にアポイントを試みる。
私についている(派遣だけれども)秘書は有能である事は
間違い無い事だが・・・現在、高級ホテルを転々とする
暮らしの『かの人』の所在を掴む事は
なかなかと骨の折れる作業であったようで
優秀な『彼女』の力をもってしても容易ではなかった。
珍しく電話と悪戦苦闘し、眼鏡越しではあるが
時折、困った表情を見せる『彼女』をこっそり
茶を飲みながら盗み見をする。
(困った顔も案外、イケルな・・・)
私は心から旧友に感謝した。それは思う存分、気になる
女性社員にワザと意地悪をする上司の気分をたっぷり味わう事が
出来たからだ。
(左舷!何やってんの!)
女房には口が裂けても言えないが、いつの日か
あの『流刑地』みたく、秘書である『彼女』と爛(ただ)れた
肉体関係を持ちたいと密かに思い描いている私が
妄想から現実に呼び戻されたのは他でもない
『彼女』の甘い囁き声であった。
連絡のつかない電話ばかりかけていたので
疲労からか、少々『彼女』の息が上がっている。
(も、萌え〜〜〜〜っ)
『館長?』
「あ、ああ・・・スマン。」
一瞬、怪訝(けげん)な表情を私に見せたかに思えたが
すぐに事務的な顔つきになって『彼女』は私に報告し始めた。
『ゼネコン社長の@@さまが今夜、『@@さま』とお会いになるそうです。
少々、マナー違反だとは思いましたが、同席をお願いした所・・・』
ハキハキと小さなメモを片手に報告をする。先の大戦で何故
『あいつ』が年上の女の人に惹かれたのが少し判った気がした。
全く・・・『彼女』の美貌を持ってすれば
件の銀行総裁が寄付をしたという美談?なんてものが無くとも
何かと女性関係に甘い『かの人』を落とせると
私は一人、合点した。
>>84の続き
こんな事になるんだったら、つまらない日々を
送るだろうけど、あの背の低い男と付き合っていれば
良かったかもしれない。私は唇を噛み締めた。
現在、私は『彼』のマニアックな趣味に付き合わされている。
それは・・・目隠しをした状態であまり詳しく
お伝えする事が出来ないが・・・
その昔、アニメで人を殺せるノートを持った『少女』が
劇中で監禁された事があったようにこの私も
拘束着を着せられ、目隠しをされている。
尤も、私の場合はとてもとても・・・『少女』なんてもん
じゃあないけれども・・・orz
これも散々、貢がせておいてあっさり捨てた
あの『館長』の呪いのせいだろうか?
(馬鹿な・・・そんな訳ないじゃないッ!!)
私は咄嗟にその考えを捨てた。もし、監視カメラがなければ
床に唾を吐き捨てていた所だ。
あの『館長』という男は一見、真面目な振りをして
実はとんでもない奴だった。例をあげると
血が繋がってはいないとは云え、3人も子供がいる癖に
政府からの『子育て支援』の金をピンハネして
奥さんに手渡すなんて事は日常茶飯事であったし
ホワイトカラーエグゼンプションなどと
訳の判らない横文字を並べたて、部下の残業代をも
自分の懐に入れていた。
しかも・・・最も許せないのは派遣の私に何度となく
立場を利用してセクハラ紛いの行為を強要し続けた。
こんな奴は女の敵以外の何者ではない。
あまりのセクハラ行為に溜まりかね、以前、『彼』に
アポイントを取る事を最初に思いついた
『ジャーナリスト志望のデイトレーダー』にそれとなく相談した事もあった。
暫くして『館長』宛てにかかって来た電話に出ることとなった
『館長』の慌て様といったら・・・私はネットで一時、騒がれていた
所謂『@@@@@@@ふじこ』を
口で言う人を初めて見た気がした。
>>117 訂正
×聞いていくうちにいが、案外この話は
○聞いているうちに、案外この話は
>>119 訂正
×私についている(派遣だけれども)秘書は有能である事は
○今の私の秘書は(派遣だけれども)優秀であるのは
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その7
『チリ人妻』『アニータ』『柳沢』
『発掘あるある』『篠原』『のどあめ』
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その8
『傾国』『不倫は文化』『ぽそぽそカフエ』
『納豆』『任命責任』『そらみみかき』
元ネタキーワード&気になる検索ワード☆メモ その9
『シンクロニティ』『偶然と必然』『予知夢』
『ファイナルデッドコースター』『アントワネット』
>>122の続き
(司馬遼太郎 コロニーを逝くスレの
SS神様、ネタを拝借します・・・)
聞くところによると『館長』の奥様は、その昔『館長』が
勝手に?ライバル視をした『かの英雄』の元カノだったそうだ。
しかも、血の繋がらない3人の養子は『かの英雄』とも
何故か親しかったらしく、事あるごとに『育ての父親』でありながら
哀しきかな、あくまでも凡庸な男でしか無い『館長』と密かに
比較して惻隠(そくいん)の情を抱いたという。
言い換えるならば、血の繋がりの無い難しい年頃の子供を
3人も抱え、只でさえ『父親の権威』というものが
蔑(ないがし)ろにされる時世で、『かの英雄』の元カノが
母親であるという複雑怪奇な家庭環境は、紙面を相変わらず
賑わせている『家庭内殺人』が『館長』の家庭でも
起きても不思議では無いと言えた。
そんな家庭環境で『生む機会』が無かったのか
それとも敢えて試みなかった所為か婚約をして
もう何年にもなるのに、未だ『かの英雄』の元カノの
奥様との間に実の子が無かった。
>>130 訂正
×起きても不思議では無いと言えた。
○何時、起こっても不思議では無いと言えた。
幾ら、栄えある勝利の立役者の一名として
戦中戦後を問わずプロパガンダに散々、利用されて
(島に旗を掲げる写真も撮らされたらしい)
時流に乗る事が至上命令のマスコミによってさらに
誇張された武功が、結局は邪魔をした所為で
戦争博物館の『館長』などという実年齢には
似合いそうにも無い、閑職に甘んじて就いているのは
そんな息詰まる『家庭環境』が影響しているかもしれない。
一見、真面目な人ほど『不倫願望』が強いと俗に言うが
『館長』もその中のひとりなんだろう。
認めたくはないが、『館長』の奥さんよりも遥かに
年上であるにも関わらず、セクハラ行為に及ぶに至る
凡庸な男の欲望につて、私はこんな状況故に
可愛いものに思えてきた。
前にとんでもない奴と言ってしまったが、ピンハネや横領?などの
所業は『館長』の少ない『おこずかい』と併せて遣り繰りし
私のささやかな我侭を適える為の必死の行為だとすれば
尚更である。
>>132 訂正
× 幾ら、栄えある勝利の立役者の一名として
○ かつて栄えある勝利の立役者の一名として
>>132 訂正
× 閑職に甘んじて就いているのは
○ 閑職に甘んじて就いている彼の本当の
心情というのは
訂正
×『館長』もその中のひとりなんだろう。
○『館長』もその中のひとりなのだろう。
訂正
×年上であるにも関わらず、セクハラ行為に及ぶに至る
○年上であるにも関わらず、私にセクハラ行為を及ぶに至る
返す返すも、悔やまれるのは目先の利益に飛びついて
『館長』から『かの人=彼』に鞍替えを早々に、軽率に
してしまった事だ。しかも、罰の悪い事に凡庸な癖に
粘着質でもある『館長』との関係について
後腐れの無いように色んな所に『不都合な真実』を
『不揃いな林檎たち』宜しく、それとなく暴露してしまった事だ。
それによって『館長』と以前のような関係は最早、望めないだろう。
(奥様ご自身が職員達の制止を振り切って
館長室に怒鳴り込んで来たっけ・・・w)
・・・ひょっとしたら小心者の『館長』の事である
所謂、樹海なんかに旅立っているかもしれない・・・(;´д`)
目隠しをされ監禁状態の私は、今が夜なのかそれとも
昼なのかも判らぬ中、正常な精神状態を保つ為に
あれこれと回想をし続けていた。だが、それももう限界に
近いのかもしれない。何せ『館長』を愛しい人と思い始めたから・・・
思考回路が心もとなくなって来た頃・・・
突然、私が監禁されている部屋の扉が
開く音がした。
「やぁ・・・待たせてすまなかったね
食事の時間だよ」
今や憎き『彼』の声である。
溜まりに溜まった激情をぶつけようと
大きく口を開いたところ、何やらねばねばしたものを
強引に放りこまれてしまった。
「美味いかい?これは我がグループが『発掘』して
培養にやっと成功した『新種の植物の種子』で
造った『納豆』だよ・・・」
抵抗も虚しく、何かとんでもないものが『あるある』様な
食べ物?を飲み込んだ後、私は何故かこの出来事の
オチがなんとなく見えてきた気がした。
(夫が保険監査人である妻みたく、手や足なんかが
ゴムのように伸びたり、麦わら帽子を被った海賊王?に
憧れる少年の姿が何故か何度も私の脳裏をリフレインしていた)
(つづくかなぁ・・・・)
>>85の続き
死にたくなるほど人を愛した事があるか?
と、問われれば・・・答えはイエスだ。
俺も危うくヨーロッパのとある国の
王位後継者を『泥棒』に転職?してしまう所だった。
今となっては正直、惜しいことをしたかなと思っている。
いつもなら冷静な・・・担保に銃を捕られた?あいつの場合は
件の館長から好事家垂涎の的になっている『銃』を
この仕事の暁には譲り受ける事になったいるそうな。
あいつにとって命に換えてでも手に入れたいものらしい。
これだからガンマニアは・・・と思わず
お前は(本当にいい歳ぶっこいて)通販に嵌った
何某委員会の三宅先生か!と突っ込みを入れてやりたがったが
遅刻してきた手前、流石に我慢した。
狭い車内にむさ苦しい男3人+1人の会話は
ともすれば殺伐としがちであった。それが仕事の話とならば
なお更である。
話題を少しでも明るい方に持っていこうと
俺はその館長がベタ惚れした年増だが美人である
秘書について詳しく聞きたくなってきた。
(意外と・・・落ちないもんだなぁ・・・)
>>83の続き
一向に実行?されぬ犯行に警備にあたる誰もが
緊張感を萎えさせた頃、昼日中の都心に一発の銃声が鳴り響いた。
『山内組(やまうちぐみ)』の犯行である。
気になるキーワード
宮城谷昌光 マイケルムーア
>>143 援護射撃乙であります(敬礼)
>>139の続き
&気になるキーワード
きっこ 金塊 盗難保険 警備員
大胆にも白昼に、如何にだらけていたとは言え
厳重に警備されたこの摩天楼に撃ち込まれた銃弾は
幸いにも誰一人傷つける事はなかった。
(無論、警察と我々のプライドはズタズタではあったが・・・)
世間を騒がせた彼と彼の側近達の件の判決が
そのホニャララ団にとって不利益なのかどうかは
正直、良く判らない。だが、ひとつ言える事は
より凶悪で邪悪な大陸系の犯罪組織は無論の事
マイケルムーアの映画に描かれるような海外の企業や
ハゲタカファンドが挙(こぞ)ってこの島国の
『任侠』の世界をも駆逐しつつあるという事であった。
(その一例が件の『予告状』でもあるのだが・・・)
だからと言って国家権力?に挑戦する犯行を
この島国の警察組織にとっても
見過ごす訳にもゆかず(当たり前だが)組織のプライドにかけて
事件にあたった。その効果は世間が注目する事件と云う事もあって
容疑者をあっという間に拘束する事が出来た。
(死人に梔子事件とはえらい違いであるが・・・・)
その快挙?は国際警察機構の一員である私にとっても収穫があった。
発砲騒ぎをやらかしたホニャララ団の準構成員でもある容疑者が
件の窃盗グループについての情報を齎(もたら)してくれたからだ。
>>120&
>>137の続き
所謂『@@@@@@@ふじこ』を口でいうと
あんな感じになるのかとこの窃盗団グループの
リーダ?と思しき男の狂態に思わず失笑してしまった。
失笑すると同時に私は弱体化しつつあるとは言え
件のホニャララ団の情報の正確さに改めて驚かされた。
(この広い樹海で窃盗団の密会があるという事を知り得て
しかも、正確な時間、場所さえも特定してしまっただけでも
凄いと思ったが・・・)
そして、そのホニャララ団をも含めて色んな裏社会に
『顔がきく』かの時代の寵児やゼネコン社長の底知れなさに
寒気を覚えずにはいられなかった。
実は・・・ほんの先程迄、保険金の為とは言え
百戦錬磨?の窃盗団相手に小学校の学芸会並みの
芝居を打つ事に不安を感じていたのだが
狭い車内で初めて私の秘書の名前を告げた時から続く
男達の侃々諤々の口論に辟易しながらも
筋書きを書いた彼らの思惑通りに事態が進む事に
私は苦笑いを隠せずにいた。
>>145の続き
予告された日はとっくに過ぎているというものの
未だに現場を離れる事が出来ない私は
はなただ眉唾ではあるが、件の奴の愛車に
こっそりと細工をし予定道理に
故障させるという犯行?を自供した
容疑者の情報を信じた。
本来ならば私が出張るべきなのだが
止む無く、代わりに数名の部下を派遣した。
数日後・・・・お土産の『白い恋人』と共に送られてきた
写真を見るなり、(これは違う)と思った。
何故なら、写真にはすっかり煤けて瓦礫の山と化した
『博物館』しか写っていなかったからだ。
報告によると、どうやら貴重な?展示物を盗まれた後
『爆破』されたようだ。荒っぽい手口である。
残念ながら『死傷者』も多数出ているという。
これはもう・・・長年、私が追ってきた窃盗グループの
犯行だとはとても思えない。
それに別の報告によると、放漫な市の運営によって
破綻し結局、閉鎖され全員リストラされる事が決まった
『博物館』の職員達の中に、あろう事か
『火事場泥棒』を働いた容疑があるという。
もっと言えば・・・悪魔でもこれはオフレコではあるが
職員達の中にこの犯行を助ける『内通者』がいた・・・らしい。
このデリケートな情報は『自称ジャーナリスト(志望)』という
怪しげな男からの情報からであるのだが・・・
私にはそれが信じられなかった。
長年、追ってきたから判る。間違いない。
自分と同様に老いた身ではあるのだが、それ故に
人一倍プライドを持っている
かの窃盗グループが『他人の手助け』を
ましてや『堅気の手』を借りるだろうか?
・・・あり得ない。
>>96の続き
元ネタキーワード
20世紀少年 老荘思想 タニゲトス?山 スパルタ人の一生
合理化 コスト 閻魔帳 天の声 薬害 ロシュ社 コバイ屋
爆窃団 なんとか還元水 九相図 京極夏彦
==============================
部下が発掘した例の『種子』についての趣旨を聞いた瞬間
私はコーヒーを吹いた。そして
『な、なんだってーーーーーー!!!!』
と絶叫した。
こんなに驚いたのは、我が社が強制捜査された時
以来である。
一応、大学には行ったのだが何やら小難しく
聞いたそばから忘れてしまいそうな化学物質名や
数式の連続にうんざりしていたのだが、部下が最後の最後に
『望みを叶える』というキーワードと共に言い放った
『実験データ』が私の机をほろ苦く味付けた。
元ネタキーワード
フィリピン 腎臓・臓器移植
========================
経済力にモノを言わせ、急ごしらえではあったものの
密かに違法にならない国での臨床実験?で判明した事であるが
かの『種子』には件の伝説にあるように『延命』の効果が
あるようだ。
>>148 訂正
×数日後・・・・お土産の『白い恋人』と共に送られてきた
○数日後・・・騒がしいニュースと、お土産の『白い恋人』と供に
送られてきた写真を見るなり私はry
>>149 訂正
×私にはそれが信じられなかった。
○私には全く持って信じられなかった。
>>151 追加
わが耳を疑うような部下の報告を
そっくりそのまま信用しても良いか
かなり迷ったが、取り敢えず手始めに
私を強請ろうとした?『彼女』で
その薬効?を試してみる事にした。
元ネタキーワード
虐待 アメリカ 歌 黒人歌手 10代の失踪
深夜、みんなが寝静まった頃・・・
今日も・・・私の部屋のドアを叩く音がする。
『!!』
私は身震いし、シーツを手繰り寄せる。
『・・・カ・・・キッ・・・カ、お父さんだよ・・・
ここを開けておくれ・・・』
ドアの向こうから荒い息づかいと供に
お酒の臭いが漂って来る。
『(お願い・・・こないで!!)』
昨日も私が寝たふりをしても『養父(おとうさん)』は
その『行為』を辞めなかった。寧ろ、寝たふりをしていたのが
気に触ったのか、何時もよりも乱暴でしつこかった。
今日、部屋に鍵を付けたのはその為だ。
昼間・・・私がやっと打ち明けたその話を
養母(おかぁさん)さんは最初は信じてくれなかった。
だけど、私が泣きながら見せた身体の『痣』に
今度は養母さんが青ざめた。
そして・・・養父が、『仕事』から帰ってきたのだ。
『・・・カ・・・キッ・・・カ・・・』
養父の怒気を含んだ囁き声が続く。ドアのノブは
カラカラと乾いた音を立てて部屋中に木霊した。
私の心臓はサイレンのように悲鳴をあげる。咽喉はカラカラだ。
戦争が終わったのに・・・こんな思いをするなんて・・・
私は枕を被って小さくなった。
『・・・あなた!!何やってんの!!』
養母の金切り声が響いた。
言葉にならない声を発して
うろたえる養父の震える声が聞こえてくる
『・・・じゅ、ジュードーの・・・練習だよ』
ドアの向こうで何かを叩き壊す音がした。
その音を合図に真夜中であるにも関わらず
大喧嘩がはじまった。
そして、直ぐに『某女子プロレスラー』の妻を持った
医師の出すような情けない悲鳴が聞こえて来た。
それは・・・紛れも無く『クロオビ?マスター』の養父が
片手でロボットの指を捻り上げた?という
『武勇伝』を密かに隠し持っている養母によって
締め上げられている時の声であった。
養父の悲鳴は、向う隣3軒には確実に届いた。間違いなく・・・。
この恥ずかしい我が家の大問題は翌朝には(あとほんの数時間であるが)
口がさのない、噂話好きなオバサン達によって町中に広められることだろう。
しかも、光通信など足元にも及ばぬ速さで・・・
戦後の混乱と長すぎた不況は、養父を含めて
働く大人達の心身を蝕んだ。
だが・・・現実はいつでも無常であった。
PTSDを患い、職場復帰も儘ならぬ人も多いというのに
成果第一主義という企業間の苛烈な競争原理は
そんな事情など全く無視して、酌量の余地を与えなかった。
それはそのまま、上手くいかない『仕事』のストレスを
家で帰りを待つ家族や子供たちに『はけ口』を見出す
親達を増やしていた。
・・・崩壊がどの家でも最早、当たり前となってしまったのだ。
養父の悲鳴はまだ続いている。
私は涙で枕を濡らしながら、考えていた。
(こんな家族なんていらない。燃やしてしまおう・・・
あ・・・でも兄さん達が・・・)
決して優しい兄?とは言えなかったが、流石に
一緒に燃やしてしまう事には気が引けた。
そして・・・養父の悲鳴がやっと聞こえなくなった頃
私はひとつの結論に至った。
養父が勤めている博物館を『爆破』してしまおう・・・と。
昨夜の大喧嘩で散らかった部屋をやっとの思いで
片付けた終えた頃、妹が声を潜めつつ真剣な眼差しで
僕と兄貴に話があると切り出した。
・・・妹がこんな風に話を切り出す時は決まって
良くない結果が待ち受けている事は明らかであったけど
養父の真夜中の稽古?の事があっただけに
無碍に聞くことを断る事も出来ず、仕方なく兄貴と
話を聞くことにした。
数分後・・・とんでもない計画を妹の口から聞かされて
耳を貸すんじゃなかったと僕も兄貴も後悔していた。
妹が言ったように確かに僕達は、昔、さらに子供だった頃
密かに工場のあちこちに仕掛けられた『爆弾』を引っ剥がし
ジープで運び出したという
大河ドラマの『武者震いがするのぉおおおおっ!!』並の
冒険?をやってのけたが・・・
僕に言わせれば、あれはまだ怖いもの知らずの子供だったから
たまたま出来ただけで、今となっては
とてもとても・・・そんな物騒な事は出来るはずが無い。
『匹夫の勇』だ。
僕は・・・弱気ともとれる常識的な解答を
気炎を吐きまくる妹に漏らしたところ、空かさず
『似ているのは髪形と髪の色だけね・・・意気地なし!!』
と、気にしている事を指摘されてしまった。
>>136の続き
社内では私の事を『ペコちゃん』と呼んでいるらしい。
同じ秘書課で勤務している@@さんにその渾名の理由を
尋ねると、『いつもペコペコしているから・・・』だ、そうだ。
そうかなぁ・・・私に言わせればこれが当たり前なんだけど?
@@さんの方こそ『高飛車』すぎるんじゃないかしら?
あ、嗚呼・・・私たら『ゴメンナサイ、ゴメンンサイ・・・』
=============================
誰もいない女子トイレの鏡の前でオールドミスの女が
おじきを只管(ひたすら)繰り返している。
おじぎのしすぎでほんのりと赤くなった項(うなじ)と
清楚な印象を与える薄化粧をした顔貌の持ち主は
『ペコちゃん』などという実年齢にはそぐわぬ
(少々、軽蔑の意も篭められているだろう)渾名が
実に似合っていた。
きっと・・・彼女は若い頃、さぞかし浮名を世に広めた事であろう。
往年のアイドル歌手のように・・・。
元ネタキーワード
NHK特集 松田 ケロロ
>>151&
>>161の続き
信じられない事ではあるが、かの実験データが
正確だったという事が証明された。奇しくも、嘘つき教授が
また性懲りもなく嘘を付き、論文を捏造したというニュースが
世間を騒がせていた時だけに、実際のところ・・・なかなか信用
できなかったのであるが・・・
監禁したうえでの投薬?という非人道的、非倫理的な実験ではあったが
『ペコちゃん?』という現在の彼女の渾名が現しているように
彼女のパーソナリティが劇的に変貌を遂げた事からも、あの『植物』の
薬効は某、インフルエンザの『くすり?』よりも、年齢にも関わらず
脳やその精神に影響を及ぼす事が明らかになったのである。
(しかも、都合の良い事に服用以前の記憶もあやふやになるようだ。
まるで・・・魔法のように!!ポッター君!!)
秘書として新たに雇った彼女の仕事振りを尻目に
私は・・・密かにこの薬を服用して、今度の裁判に備えようと思った。
これなら勝てるかも・・・しれない。
>>60の続き
『兵は詭道(きどう)なり!!』
成る程、今回の戦(シゴト)は孫子の理に適っていると言えたが・・・
武士の魂を借金の方に取り上げられ、『ぎたー何某』みたいに
情けない有様を晒す拙者であるものの、手引きをする者が
その店(たな)の大番頭・・・いやさ旦那そのものである事に
何か・・・きな臭い物を感じずにはいられなかった。
旦那が兼ねてより準備した店の『使用人』の衣装に着替えると
正面玄関からその店に堂々と入ってゆく・・・
何でも予算の割り当てを大幅に削られてしまい
『せこむ』もままならぬそうだ。
なんとも張り合いのない戦になりそうと鷹をくくっていたのだが・・・
やはりそれは過ちであった。
ご先祖様もその間際に嗅いだであろう
『きな臭さ』がその店に充満していたからである。
>>154-160の続き
@月@日
『ろぼっと化学館』が全焼!!
深夜なのにサイレンの大音量で目が覚めた人も多いんじゃないかなぁ?
お家の近くだったから、ちょービックリ!!
噂によると、館内の古いエアコンが火事の原因らしいけど・・・
本当かなぁ?
まさか・・・『放火』じゃないよね?www
そう言えば最近、いろんなメーカーさんの
お詫び広告を目にする事が多いけど
やっぱ、危ないのかなぁ?ぶるぶる。
実は・・・あたしも火事を見に行った
野次馬のひとりなんだけどさぁw
そこで、たまたま見かけたんだけど
『博物館』の職員の人達ってなんだか頼りなさそう。
『ろぼっと』を展示している癖に大声で
『からくり人形の動かし方など、拙者は知らん!!』
なーんて、身も蓋もないこと言っちゃってるしw
まあ・・・ぜーんぶ燃えちゃったおかげで
余計な管理費とかが浮いて、実は偉い人とかは喜んでいるんじゃないの?
損害保険?とかも入るんでしょ?よく知らないけどね。
168 :
カ@の葛藤:2007/04/16(月) 04:19:07 ID:???
あれから数日後、妹が書いたと思われるブログを見つける。
建物が全焼し、怪我をした人も沢山いるというのに
『事件』について面白おかしく、書かれていた。
確かに泥酔し、酩酊状態にあったものの
養父が妹にしでかした事は決して許されないものだ。
だが・・・だからと言って『博物館』に火を放つ事が
本当に良い選択だっただろうか?・・・きっと違う。
聞くところによると『放火罪』は今も昔も
とてつもなく重いものらしい。
僕は・・・不安になった。
コバヤシ家の長男として現在は(金銭的にも)さほど
不自由な暮らしを送ってはいないけれども
もし、この事がバレたらどうなるんだろうか?
全く・・・想像も出来ない。ブルブル。
しかも、悪いことに妹のブログには
あの時、あの現場に居合わせた者しか知り得ない
情報も事細かに書き記されている。
その事に気が付いた時、僕は手の平にじっとりと
嫌な汗をかいていた。
そして・・・受話器をとるべきか否か、心の中で葛藤した。
訂正
>>168 ×そして・・・受話器をとるべきか否か、心の中で葛藤した。
○そして、受話器を取るべきか否か、胸の奥底で逡巡(しゅんじゅん)していた
ちと休憩・・・
一服ついでに・・・
IDに数字が出たら系スレでこんなん考えてみた
『ゴップのひまわり』&『キシ@アのへそくり』
IDの数字でそれぞれの陣営に献金するという内容
ほら・・・最近、高校野球でもプロ野球でも
『裏金』とか流行ってるしw
出来れば企業別に献金する形にしたら面白いかも?
資金の総額に応じて兵器とかゲームみたく開発して
陣営ごとに闘ってみる・・・みたいな
難点は公認会計士の仕事が大変っぽそう。。。
一応、スレが建てそうならたててみようかなぁ。。。
それにしてもあの金塊
何処にいったのかしらん。。。
規制にひっかかった。。。残念。。。。
とりあえず、内容。。。。
【企業】IDの数字でお好きな陣営に♪【献金】
名前: ほら、今、選挙中だし・・・
E-mail: sage
内容:
まぁ・・・越後屋が
悪代官に黄金色のお菓子を
こっそりと渡す・・・みたいな
そんなノリでお気に入りの
陣営や人物に資金を援助するスレなんですよ
通貨単位やレートはおまかせします
(不勉強なもんで・・・)
では・・・ドーゾ。。。。
この月末、銃が絡んだ血生臭い事件が連続した。
GW前の週間各誌は挙って特集を組み、ともすれば見向きもされぬ
紙面を埋める事に成功した。聊か、不謹慎ではあるが
特需といっても良いかもしれない。ヨン様ならぬガン様である。
特需と言えば、我々が援助した知事が目出度く来期も続投する事となり
国家戦略規模の建設事業も引き続き執り行われる事が決定した。
((まぁ・・・実際には誘致など夢のまた夢であるが))
これに関して言えば本当に目出度いと言う事にしておくのが無難である。
しかしながら、かの知事に対して全く恨みが無いという訳ではない。
年も押し迫った日に行われた『あの騒動の所為』でかく言う私も
大損をした一人であるのだから。
私は受話器を取ると、当選が決まった知事に
祝電を入れると同時に特捜部の暴走を止められなかった件について
前年?の事ではあったが所謂、『恨み節』を付け加える事を私は
忘れなかった。無理難題を言うようだが、私は『出資者』なのだ。
口も出せば、場合によっては『 手 』も出す。
『 手 』も出すとは言ったものの
最近のホニャララ団?の若い連中のしでかす事は信じられぬ。
ヒルズを銃撃した構成員は、まさしく私の息がかかった
組織の一員であった筈・・・である。
だが・・・この有様だ。
この件から私達の目論見が露見してしまわないかと心配し
各方面に手を打ったが、銃が絡んだ事件が続発した故に
その工作も不徹底になった感は否めない。
なにか・・・嫌な予感がする。
そう感じてニュースを見てみると
かの博物館が紅蓮の炎に包まれていた。
奴とのビジネスで決めた筋書きとは違うその光景に
暫し・・・あっけに取られた。
(ここまで派手にやる必要が?)
目を瞬かせながら、オレンジ色すぎる画面に
慣れようとした。そして嫌な予感がまたしても的中してしまった事に
我ながら驚きを隠せなかった。
博物館が跡形も無く燃えてしまった日から
数日がたったある日、憔悴しきった態の『元・館長』が
私にやっと連絡を寄こして来た。
その報告によると、あの燃え盛る炎の中
『窃盗団』と共に死ぬ思いで駆けずり回ったのにも関わらず
結局、持ち出せたのは数丁のアンティーク銃だけで
噴飯物の展示物とは言え、特需による金属価格の暴騰によって
多大な利益?があるはずの
白金(プラチナ)族などに代表されるレアメタル類は無論の事
大量の銅や鉄で出来ている『ロボット達』が灰燼に帰したのは
とんでもない誤算であった。裁判をまだ多く抱えている
奴もこの事を知れば残念に思うに違いない。
(何でも『ギャング』とかいうロボットを博物館に展示してあった
ロボットで寄せ集めて創り、賭け試合で儲ける事も考えていたのだから。)
つまり、この保険金+アルファのビジネスは失敗に終わったのである。
私は・・・この凡庸で無能な男を一頻り怒鳴りつけた後、受話器を叩き付け
溜ったストレスを全て吐き出し終えると、奴に連絡を改めて取る事にした。
下書き?
『ヒゲダンス』
デロデロデンデンデ♪デンデンデデンデー♪
軽快でアップテンポなBGM?が鄙びたスナックに流れ出す。
自暴自棄の饗宴で乱雑過ぎるほど散らかった店内で
俺は腰をくねらせ踊り出した。
現在、この場所で、その昔TVショーで見た大道芸の真似事を
相方と競演するのだ。
不幸?にも自棄酒で目が据わり、泥酔した今日の俺の相棒は
この店のバーテンであり、オーナー見習いの『クランプ』であった。
気苦労で?青黒くクマで縁取られた奴の眼差しが
『もう、勘弁してくださいよ隊長・・・』と、訴えかけてくるが
構わず無視をする。
軍隊では上官の命令は『絶対』なのだ。
忘れたとは言わせない。
かの将軍の下した命に首を振った俺は、今日も今日とて酒に酔っていた。
鬼畜で惨過ぎる命に、一武人として否と言い、そして・・・飛ばされた。
政権争いに敗れた派閥の軍人であったから、もとより
立身出世など考えてはいなかったが、此処まで冷や飯を喰わされると
流石にめげて来る・・・orz
そんな、やりきれぬ思いを誰彼構わず当り散らす。
謹慎処分と云う事らしいが、ぶっちゃけて言えば
『失業』したのだ。間違いない。
有り余る時間を持余し、自堕落な生活を続けた為
メタボリック体型になってしまった俺に『愛人』は少し
愛想をつかしたようだ。その証拠に太った俺にあてつけるように
本当は・・・もう、いい歳なのに無理をして某、流れ者よろしく
レオタードを身につけ、これ見よがしに軽やか?なステップを踏んだ。
そして、涼しい?顔をして
『あなたも少し、運動したら?』と
背中に汗で張り付いていて物凄く窮屈そうなのに
イナバウァーを決めていた。
女の癖にふんぞり返って、意見するとは・・・生意気なッ!
俺は痛く?プライドを傷つけられた。
観客?の拍手が店内を震わす。
喜色満面の俺とは裏腹に
あと・・・もう数センチずれていたら命がなかった
相棒が本当に泣きそうな顔をしていた。
傷つけられたプライド?を取り戻す為に選んだ運動
即ち・・・コレである。
俺は子供の頃に見たTVショーの『大道芸』を真似たのだ。
アンコールの声がかかる
俺は・・・相棒の方をチラリと見てニヤリと笑った。
=============================
某・特務機関宛に報告が届く
その内容を掻い摘んでみるとすると、斯様ななものであった。
『かの人物、未だ叛乱の兆し無し
尤も、只監視の目を恐れて
空馬鹿を演じている疑いがあるものの
危険度は低いかと・・・(略)』
(おわり)
>>180 訂正
×空馬鹿を演じている
○佯狂(ようきょう)の疑いがあり(中略)
元ネタキーワード
雨宮処凛、9条、ジョニーは戦場に行った
傷病手当、保険
『ジョニーは戦場から帰った』
待ちかねた報せが届く
母の仕事の手伝いを放り出して
私は岬へと駆け出した。
『大丈夫さ・・・この戦いはすぐに終わるさ』
彼が泣きじゃくる私に優しく声をかけた
あの日から、もう半年が過ぎていた。
難しい話は良く判らない。
大人たちが勝手に決めたルールに
何時だって私たちは従わされてきた。
数年前に執り行われた国民投票の結果、この国も国際貢献に
恥じない実力を行使出来る、頼れる『軍態(ぐんたい)』を
持つことが出来たらしい。
生まれた時の家柄?と、親の職業によってその子供の
歩むべき人生のレールがほぼ、決定づけられている
『現代社会』において、『軍態の一員』になる事は
私たちのような『社会の底辺』で生きてゆかねばならない
人間にとって、お金を得る為に必要な事だった。
ジョニーもそうだった。
今、私の目の前にジョニーがいる。
『 ハ ン サ ム 』だったジョニーがいる。
いる筈なのだ・・・
でも・・・彼の瞳は私を映さない
彼の耳は私の声をとらえない
あの日、泣きじゃくる私に優しく声をかけてくれた
彼の愛しい唇には大きなマスクが被さっていた。
もう・・・ずっと意識がないらしい。
国は名誉の負傷者として
沢山の『ジョニーたち』に勲章を授けるという。
僅かばかりのお金と名誉?の為に、私たちのような
貧乏人が支払わなければならない代償の大きさなんて
全く考えていないようだ。
私は『ハンサム』だったジョニーを愛していた。
でも・・・今はもう違う。
愛しく思っていた人を哀しく思うようになっていた。
これは・・・煩瑣(はんさ)な夢(ゆめ)なのかもしれないけども
このまま、彼の意識が戻らない方が良いとさえ思えてきた。
彼が、彼自身の姿の有様を知る前に・・・
そんな、私のささやかな願いも虚しく
大宇宙にその生活の場を移す事が可能となった
現代において、最先端の医療技術、バイオ技術は目覚しいものがあった。
まるで車の部品を取り替えるように、痛んだ?体の部分を取り替えていった。
お医者先生の話では意識が無い分、作業が楽だったそうだ。
一週間もすると、生まれ変わった『ジョニー』は
新しい機械の瞳と、機械の耳を持っていた。
私を優しく抱きとめてくれた彼の腕は林檎を握り潰す事が出来る
機械の腕になっていた。
渚で一緒に追いかけっこをした彼の足はめっきり『塩水』に弱い
脚になってしまった。
『ジョニーは戦場に戻る』
・・・お金を返す為に
その体を、半ば機械にしてまでも。
暖かい血の通った身体ではなくなってしまった
彼に再び抱きしめられた時、私は
((は〜〜ん♪さむぅう・・・☆))
・・・と思わずにはいられなかった。
(おわり)
>>184 訂正
×あの日から、もう半年が過ぎていた。
○あの日から・・・もう半年が過ぎていた。
×生まれた時の家柄?と、親の職業によってその子供の
○生まれた時、その親の職業と収入よって子供の
しらなかったっぺ。。。勉強になったよ
107さん指摘ありがとん
>>186 訂正○
私を優しく抱きとめてくれた彼の腕は、林檎を
握り潰す事が出来る 機械の腕になっていた。
渚で一緒に追いかけっこをした彼の足は、めっきり
『塩水』に弱い 脚になってしまった。
元ネタキーワード&気になるキーワード
『事件簿』金融 追徴課税
盗聴 監視社会 近未来
バイオテロ 陪審員制度 国民投票
ミーガン法
『事件簿』
少年はいつに無く。悩んでいた
政府から異例すぎる程の大抜擢を受けたのに
いつもの『余裕』が皆無であった。
『俗人には指導が必要だ・・・』
これは早熟すぎる彼の持論であるのだが
この時ばかりはその傲慢とも取れる、自信の迸(ほとばし)りは
寒々しく、空々しい響きでしかなかった。
少年は頭を抱え、座り込む
そして後悔しはじめていた。
少々、目立ちすぎたと・・・
なんとか遊園地についての件を
なんとかする為に、政府は苦肉の策として
『天才』の名を欲しい侭にする
その少年に特命を与えた。
そう、かの国がやらかしたとんでもない
著作権侵害についての問題の、折衝役に抜擢したのである。
政府としては漸く、融和ムードとなった隣国を
あまり刺激したくないという政治的な配慮と意思が読み取れる
措置以外の何物でもなかったが・・・
哀しいかな、ある意味『純粋すぎる』少年は
未だ、大人の世界の薄汚さは理解不能であった。
『やはり、俗人には指導が必要だ・・・天才であるこの私の!!』
少年の決意は何処までも固かった。
数年後・・・
少年のもとに政府から辞令が届く
それは他ならぬ『木星開発星団』への転属の報せであった。
つまり・・・『左遷』である。
少年の純粋すぎる『指導』は結局、失敗した。
苛烈ともとられた『指導』は、かの国ばかりでなく
この国にも破壊と混乱を齎(もたら)した。
少年は『愛国無罪』と口々に喚き散し、暴徒と化した
かの民の凶暴さに改めて怯え、そして震えた。
少年に対して何の手助けをしてこなかった政府はここに至って初めて
重い腰を上げ、事件の責任の所在を明らかにしたのである。
たった一枚の紙切れによって。
窓の外で、小さく霞んでゆく『青い星』を見るのを止めた
少年・・・否、『青年』は唇を再びかみ締め
新たな決意を胸に抱いていた。
青年へと成長した少年は新たな夢を描いていたのだ。
それは・・・
『自分専用のロボット』を創ると言う事であった。
少年がかの国で経験した事は無駄ではなかった。
寧ろ、今では逆に感謝したい気持ちで一杯であった。
何故ならば、かの国が密かに開発した『ロボット』の
詳細なデータを盗み出す事に成功したからだ。
『これも事件簿に入るのかな?』
元、少年は自分のしでかした犯罪行為?に苦笑いをした。
そして・・・こう考え直す事にした。
『私だけが行くのではない・・・
お前の精神も連れて行くのだ・・・』
青年の手には
『先行者』と名づけられた『ロボット』の
マニュアルブックが握りられていた。
(おわり)
>>176の続き
受話器を下ろした今でも私は奴の心境の変化が
信じられなかった。この失敗も奴にすれば
『想定内』なのだろうか?
いじめられっ子だった奴にとって
上手いが『強い』という意味にとって換わる
対戦格闘ゲームのように、あのギャンブルは
夢中になれるものだった筈なのに・・・
(やたらと格闘を仕掛けるのもその裏返しにほかならないと
私は睨んでいたのだが・・・尤も、かく言う私も
かの新撰組や武田騎馬軍団のように砲撃に晒されても
突っ込む事が大好きな猪武者に惹かれるが。)
肩透かしを食らった気分とはこの事であろう。
それは・・・あまりにも淡白であった。
『ヒーリング宿 柳&翼』
♪ダーメ、ダメ、ダメ、ダメry♪
鼓膜に上司や部下達に罵り続けられたフレーズが響く。
ほんの数週間前まで、斯様なネガティブワードを聞いた時
私の顔は紅潮し、鼓動が早鐘のように打ち付けたものだ。
だが・・・今ではダウンロードしたこの曲を今度、振り付きで
歌ってみようかしらん?とさえ思っている。
頑張り過ぎる程、頑張った私は、汽車に揺られていた。
そう、あの会社を逃げるようにして辞めてしまった
私は・・・今、旅に出ているのだ。独りで。
妻や子供たちには悪いと思っているが、会社を辞めた事を
まだ話していない。この逃避行も会社の出張で暫く家に
帰れないという事にしておいてある。
その事を思うと、正直、心が痛む。
まだまだローンだって残ってるし、何よりも
子供たちの『授業料』だって馬鹿にならない。
妻が本当のことを知ったら、私を更に軽蔑するようになるだろう。
反抗期の真っ最中?の娘や息子は・・・言うまでもない。
だが・・・私には休息が必要だった。
それも早急に。
上司がカウンセラーに呼び出され
青い顔で震える医師から手渡された
診断書が証明をしている。
そんな個人的な・・・あくまでも一個人の事情など
構いもせず、ほんの数時間前に私が線路に飛び込む事を
結局、辞めたお陰でダイヤ通りに、進行することが出来る
この汽車は、ゆるゆると渓谷を渡り汽笛を鳴らした。
車窓からは長閑な田園風景が、心ならずもリタイアしてしまった
私の心を慰め続けた。汽車に乗り込む前、駅で何気なく手に取った
パンフレットの風光明媚な絶景?には敵わないまでも。
温泉旅行を心待ちにする程、老いぼれて?はいないつもりだが
手にしているパンフに紹介されている『ヒーリング宿』に
興味を覚えた。・・・と、言うようりも、何の目的を持ち合わせずに
汽車へと乗り込んでしまった私は実のところ手持ち無沙汰であった。
(今や死語となった『電車男』並みの活躍など、この田舎路線には
望むべくもないのだが、ある意味、怖いもの知らずの
今の私なら、ファイトクラブの俳優以上にバトルしたかもしれない)
時間を、やや持て余し気味の私は眠気を催す列車の揺らぎに
対抗すべくパンフを隅から隅まで読んだ。そして
他の紹介されている宿とはあまりにも扱いの小さい宿に
会社・・・否、社会全体から全く、自分と同じ扱いを
受けているという憐憫?の情が胸のうちに広がった。
パンフの説明をよくよく読んでみると
それらの宿は一時期、流行り、あっという間に廃れてしまった
『スピリチュアル』番組などで名を馳せた、かの占い師?が
経営していた宿であった事が判った。
世の無常をこれほど端的に現したものはないだろう。
占い師や、かの『スピリチュアル先生』たちの常套句として
自身の事は邪念が入ってしまい占えない・・・などとのたまうが・・・
噴飯ものである。
自分も仕事や人生の選択に失敗した癖に、この時ばかりは
かの占い師先生を笑わずにはいられなかった。
冷やかしついでに温泉に浸かるのも悪くはないと
思い始めた私は、かの宿に逗留する事を心に決め
次の駅で汽車から降りる事にした。
荷物(・・・とはいっても小さな書類鞄だけなのだが)を
手に取り、小さく伸びをした次の瞬間、私はいつの間にか
この車両に乗り込んできた『黒服』の男たちに囲まれ、拳銃を
突きつけられていた。
『・・・博士、また逃げる気ですか?』
言い訳など決して、聞き入れてくれそうにない
冷たい声が車内に響く・・・
私は青くなった。
==========================
またしても某・諜報部宛てに報告が届く
そのあらましは、要約すると斯様であった。
『某日、かの亡命博士、またしても逃亡を図る
コンピューターや機械ばかりの職場環境に問題ありか?
宇宙移民である博士にとって、汚染されたとは言え
自然に触れ合うのが何よりの癒しと考えられ・・・(中略)』
その報告書には博士の齎した画期的とされている
OS技術に関しての疑問点や不審点が列挙され
その論文やデータそのものが捏造ではないか?とさえ
記されていた。そしてその結びに、こう追記されていた。
『かの実験機は蒼を基調とした物になる予定である。 以上。』
(未消化・・・)
>>198の続き
そして、更に信じられない事に奴は
あの『窃盗団』達に直接、会いたいとまで
言い放ったのだ。既にそのスジを通して
手配中であるという。
私は・・・この時ばかりは流石に
奴の酔狂に付き合うことを躊躇った。
しかし、例の薬の件の事もあるので
渋々付き合うことにした。
数日後、何かと世の人々を騒がせ続けた『窃盗団』の
メンバーが奴と私の待つ部屋に入ってきた。
彼らを一目みるなり、一企業人である私は色々と
彼らの身嗜みに注文を付けたい気分で一杯であった。
まず、目上の?人に対してというよりも、部屋では帽子を取れ。
むさ苦しい髭も剃っておけ。
そして、爺芋?とかいうミュージシャン?に似た男
少しは落ち着いたらどうなんだ?多動性の障害児か?
あと・・・そこのギター侍・・・
お前は・・・いや、もういい。
そんな私と窃盗団とのやりとりの一部始終を
Tシャツ姿を卒業した奴は苦笑しながら見ていた。
208 :
次元の次元:2007/05/24(木) 05:26:43 ID:???
いい歳ぶっこいて、夜な夜なコソコソと『ロボットプロレス』なんかに
興じて喜びあっている『高額納税者たち』に、ポリシーで貫いている
ファッションを貶されて、俺たちは仲良く?不機嫌になった。
全く・・・お前たちだって、中身は俺たちと大して変わらない癖に・・・
何とかの千枚張りとはこの事だ。全く持ってふてぶてし過ぎる。
余りにも腹が立ったので、本来ならば無視する所だが
((仕事が結局、上手くいかなかったという腹立たしさと、
予告状を出し本来ならば、被害者になるべき奴らに
あろう事か同情されてその上、施しを受けているという
屈辱感がプライドを傷つけていた。
しかも、その傷口に塩を塗りこまれた日には・・・))
グラスに注がれた酒を一気に呷ると、ぶっきらぼうに尋ねた。
『で・・・用件は?俺たちに折り入って頼みたいって
いう仕事は一体、なんなんだ?』
何やら物騒な事件が多発している今、実は『銃を隠し持っている』という
凄みをちらつかせながら、俺は奴らを・・・めねつける。
帽子で隠れているとは言え、この眼光で数え切れないほどの
チンピラ達を震え上がらせたのだ。
(本当にどうしようもない、つまらない次元の自慢ではあるが・・・)
すると・・・意外な事に、ついこの間まで遊びに行くような格好で
TVなんかに出て、その『傍若無人』な態度で世の『大人達』の不興を
買ってしまった小太りの『奴』は
少し・・・はにかんだ表情を見せた。
俺は・・・『別の意味』で震えてしまった。
まだ、丁寧な言葉遣いは慣れていないのだろうか?
奴は所々、言葉に詰まり、吃音ながらも必死に『仕事』について
長々と説明をしはじめた。ともすれば『慇懃』すぎると
捉えかねないその態度に、俺達の不快指数はさらに上昇し続ける。
そんな様子に堪り兼ね、隣で聞いていたゼネコン社長が
口を挟む。
『ええぃ!青い色のカメラの時は怒ってないロボットとか
八百長がうまいロボットとかの話はこの際、どうでもいいのだよ!
つまり、あんたらはこの『クスリ』を私達が指示する相手の
飲料水なんかに仕込んでもらいたいのだ!!』
その一言で、奴が婉曲過ぎるほど遠回しに説明していた
『仕事』という名の『犯罪行為』の内容が明らかになってしまった。
かのゼネコン社長は奴の策略?にひっかかったのだ。
きっと・・・かの会社でも奴はこんな感じで話していたのかもしれない。
ゼネコン社長の『しまった』という表情と、奴の『してやったり』という
表情からもそれが伺える。
そして、全ての説明を聞き終えた今、俺達はこの国の某・大臣が
何故、『なんとか還元水』とかいう怪しげなものに
『何百万』もの『カネ』を使っていたかという事が理解できた。
『断る・・・と言ったら?』
『爺芋』と揶揄された奴は、俺以上に不機嫌に答える。
すると、この返答を待っていたかのように小太りな奴は
不敵な笑みを浮かべた。その表情、態度はまさにあの頃の
奴そのものであった。指を鳴らし、控えている部下に合図を送る。
暫くすると・・・部屋に『メイド』の格好をさせられた
『ペコちゃん』が入ってきた。
所謂、『@@@@@@ふじこ』を口で言うと多分、こいつが
一番上手いんじゃないか?と思える程『爺芋』は取り乱し
且つ、早口で喋った。・・・あれでよく舌を噛まないものだ。
俺は妙な所で奴に感心した。
『これが・・・あの高飛車だった女か?
某・大河ドラマの眉毛姫もびっくりだな・・・』
実はあまり、あの女の事を好ましく思ってはいなかった俺は
この時初めて小太りの奴と件のゼネコン社長に感謝したい気持ちになった。
『契約成立ですね・・・。』
『・・・ああ。』
なみなみと酒が注がれたグラスが宙で交わる。
年齢とは不釣合いな『メイド』姿であったが
甲斐甲斐しく給餌に勤しむ『ペコちゃん』を見て
『爺芋』もまんざらではないようだ。
その証拠に鼻の下がいつも以上に伸びている。
『・・・ちゃんとカネは払うんだろうな?後、彼女の解毒剤も』
『勿論です。これであなた達もつまらないマックジョブと
おさらばですね。お侍さんも慣れない肉体労働から解放されますし。』
『拙者は・・・修行のつもりでやっていたのだ。
貧乏浪人の傘張りみたいに云わんで頂きたい・・・』
『こ、これは失礼致しました・・・では、お詫びと言っては
なんですが、手付金代わりにお預かりしていた『刀』を
お返し致します。・・・ご活躍を期待していますよ?』
『・・・かたじけない。』
『これでわが社も安泰だな。はっははは・・・』
『うひょひょひょ・・・』
酒のせいなのかそれとも密かに仕込まれている件の『クスリ』のせいなのか
どうかは判らないが、俺達は陽気に騒ぎあった。しかも、暫く冷や飯しか
食べていなかったので、贅をつくした料理に俺達は舌鼓を打った。
だが残念なことに、良い事には必ず邪魔が入るものだ。
例によっていつものパターンではあるが・・・・
4度目の乾杯をしようとした時、部屋のドアが勢いよく蹴破られ
セレブのパーティには凡そ似つかない草臥れたトレンチコートを着た
『オヤジ』が闖入してきた。そして何度となく聞かされ続けていた
台詞を言い放つ。
『・・・御用だ!!』
※※※※数日後・・・※※※※
今日もまた新しい一日が始まった。
つけっ放しのTVが、またまた・・・とんでもない事件を知らせている。
その中でも目立つのは『少年、少女の凶行』であった。
((嫌だわ・・・またなの?
全く、実の親を殺すなんて・・・そんな恐ろしい事
私達が子供の頃には信じられない事だわ・・・
これもみんな、ゆとり教育のせいなのかしら?))
眉を顰めながら朝の食事の片付けをする。・・・家族が多いと
簡単な朝食とは言え、片付けも楽じゃない。しかもそれが
育ち盛りの子供3人ともなれば・・・大変である。
お皿がガチャガチャ鳴っている。この騒音はいつもなら
単に耳障りなだけなのに、今日はかえってそれが有難かった。
何故ならば、不愉快なニュースを耳にすることがないからだ。
『♪フーンフーンフーーーン・・・♪』
私はいつの間にか鼻歌を歌いだしていた。
つけっ放しのTVを消し、家事に勤しむ。
今日は・・・よく晴れたので溜まっていた洗濯物も良く乾くことだろう。
なんだか嬉しくなっていた。
洗い物を全て洗い終えた時、不意にチャイムが鳴った。
回覧板である。共働きが多いこの地区では良く止まってしまう事も
あるのだが・・・今回は違うようである。
お隣ご近所の奥様たちと他愛のない会話をお茶と一緒に
小一時間程、楽しんだ後で回覧板に眼を通してみた。
=============================
〜@@@地区にお住まいの皆様にお知らせ〜
某月某日 午後@時から午後@時まで
水道管の取替え工事を致します。
その際に水道水が少々、赤く濁る事も
御座いますが、『薬剤』で『殺菌・消毒』済みですので
健康にはなんの心配も御座いません。
@@@保健所
@@@水道局
=============================
ふーん・・・まぁ・・・あんまり関係ない事だったわね。
その日のその時間帯、私は美容院に行ってるし・・・
それよりもボウフラ対策に薬を保健所で配ってくれないかしら?
なんだか怖い病気が流行ってるそうだし・・・なんとか脳炎だったけ?
高熱のせいで幻覚が見えたり、記憶障害がおきたり性格までもが
変わる病気という噂だけど本当かしら?
それにしても・・・どんな『薬剤』で『殺菌・消毒』を
するんだろ??
(未消化・・・)
『伝説の女』&『件の割愛部分の補足?みたいな』
かの少年の取調べはあっけなく終わってしまった。
所詮、点数稼ぎの為と言われてしまえば身も蓋もないのだが・・・
しかしながら私が担当している地域にある高級住宅街で
最近、所謂『カツあげ=恐喝・ゆすり』が多発していた。
それでなくても身内の職員達がやらかした『犯罪行為など』によって
威厳や威信というものは地に落ち、汚泥まみれになっていた。
そして本来、善良である筈の一般市民までもが、我々『警察組織』に寄せる
感情が不信に取って代わり、一般的な捜査に対しても非協力的になっていた。
その冠たるものは、非番の警官にたいしての傷害事件であろう。
幸いにも刺された警官は一命を取り留めた・・・との報道発表であったが
それについ先日の珍事?では、酔虎とはいうものの、二十歳そこそこの
女性に『太ももも』噛まれたかの警官は本当に『太もも』の
『部分』だけを噛まれたのだろうか?・・・怪しいものである。
随分と話が横道にそれてしまったので元に戻す事にする。
某日、さる筋から『あの一家』の『長男』が疑わしいとの情報により
『かの少年』を、ここ一週間あまりマークしていたのだが
結局、徒労に終わってしまった。『少年』はシロであった。
事件は再び振り出しに戻ってしまった。
ここで補足するまでもないと思うが、件の『一家』とういうのは
先の大戦で活躍した『英雄たちのメンバー』であった。
そう云う事もあって、我々の捜査に対して露骨すぎるといって良いほど
政治的な圧力が加えられていた。
以前、その一家の『娘』があの『博物館の焼失事件』に実は深く
関わっているとの観測もあったのだが、それさえも結局
揉み消されてしまった。
それどころか、寧ろ、盗みにきた?『テロリスト』に
『貴重な展示品』を渡さぬ為にかの一家の子供達が
機転をきかせ、『火を使い』またもや大活躍したと
大々的に宣伝される始末である。
全く、やりずらい・・・
そんな政府のやり方に愚かにも反抗した為に、世間を騒がせていた
『かの窃盗団』を確保したという大金星をあげたのに
件の『老刑事』は職を解かれてしまった。
政治とはかくも恐ろしいものなのか?
恐ろしいと言えば・・・
『少年の母親』である。
任意同行という優しい?ものであったのだが・・・
かの少年を迎えに来た『母親』は凄まじかった。
噂によると『素手でロボットの指を捻り上げた』という
逸話を持つ『伝説の女』であったそうだ。
なるほど・・・そうだったのか。
納得した。
まるでターミネーターに襲撃されたような感のある
我れらの職場がその伝説を証明していた。
頭にできたおおきなゴブを摩りながら
私は真剣に『ビリー・ブースト・キャンプ』の購入を考えていた。
(未完)
金スレの
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1177075699/l50 >>200氏に捧ぐ・・・
【真・伝説の女】カマリアのカマってカマって☆【起源編】
『なんて・・・情けない子だろう・・・』
もう一度、私は呟く・・・走り去ってゆくあの子後ろ姿に向かって。
虫も殺せない優しいあの子が、人様に『 銃 』((!!?))を向けて
しかも、なんの躊躇いもなく引鉄を引くなんて!!
どこかのイカレタ国のイノシシ少年じゃあるまいし・・・
久しぶりに会ったあの子は、あの時、まるで何かの
『もののけ』に憑かれたような雰囲気を醸し出していた。
やっぱり『男の手だけ』で育てられたのがいけなかったのかしら?
やっぱり『ママの愛情』が足りなかったからなの?
それとも・・・やっぱり『あの人の血を受け継いでいる』せいだから?
様々な、捨て去った筈の過去の出来事や感情が
ぐるぐると目まぐるしく回っている。
あまりの出来事に呆けたままの私を他所に
銃に撃たれた兵士を介抱する避難所の人たちの騒ぎは
大変なものであった。だが、そんな騒音をも掻き消すように
空に再び、あの子が乗って来た『飛行機』の轟音が木霊した。
『・・・カッコいいなぁ!!』
チョコレートを兵士から貰い損ねた
あの男の子が手を振りながら走り出して行く・・・
我が子ながら、昔から手先が器用だと言う事を
判っていたのだけれども、まさか『飛行機の操縦』までも出来るなんて!
これも『あの人の血を受け継いでいる』という証拠に他ならない。
『なんて・・・情けない人だろう・・・』
初夜を迎え終えた『 新 妻 』の私の感想はそれだった。
実は・・・夫は『 不 能 』であった。
環境ホルモンの影響や電磁波の影響とか
色々言われているのは知っていたけれども・・・
まさか、夫が・・・『 不 能 』だなんて!!
最近、特に理工系の男性には比較的多いと、同じ病棟で
勤務しているA子の話は本当だった。
長く付き合っていたのに『婚前交渉』を試みないのは
宗教上の理由や人口抑制政策の所為ではなくて
本当は『 機 能 』の問題だったのだ。
それを今まで・・・隠していたのだ。
隠して『 結 婚 』をしたのだ!
私は騙された。
『なんて・・・情けない嫁だろう・・・』
それからというもの、親たちの話題や口癖というものは
『その話』で一杯だった。丁度、世間では、かの『やんごとなき一族』の
『後継者問題』がニュースで持ちきりだっただけに
『石女(うまずめ)』とか『 女 腹 』とかに密かに週刊誌なんかに
こき下ろされていた『なんとか様』の心情が痛いほど判った。
そりゃあ・・・ちょっとは『おかしく』なりますわよ!お母様ッ!!
家事だって疎かになるし、料理は『チン(意味深)』で済ませようとするし
ご近所付き合いだって悪くなりますわよ・・・欲求不満だから。
公務をさぼりがちな『人格障害』のかの人に私は心から同情した。
((本当は・・・私が悪いんじゃないのに!!))
叫びたくても叫べない、言いたいことも言えない重苦しいこの生活に
私はうんざりしていた。
『なんて・・・情けない夫だろう・・・』
夫は仕事に逃げるようになっていた。
世に言う午前様というのは、まだ良いほうで
酷い時には一ヶ月近く家に帰って来ない時もあった。
全く、お前は、おそろいのキチ@イ色のTシャツを着た
『24時間TV』の『アシスタント』か!
そんなんで『地球が救えるのか?』と色々と突っ込みたかったが
如何せん、怒りをぶつける相手が家にいつも居なかった。
・・・愚痴を零す相手がいないのは寂しいものである。
私は寂しさを紛らわす為と年甲斐にも無く
ちょっとした好奇心?も手伝って、夫や親たちに内緒で
『@@@紹介サイト』に登録を済ませた。
『なんて・・・情けない事だろう・・・』
私はこの国がもう滅んでもいいのかもしれないと思った。
老害の某・不倫文学者よろしく流刑地の世界がそこにはあった。
本当はもう、それほど若くはないのに(まぁ、2〜3歳サバをよんだが)
私の職務が『看護婦』というだけで
『ワハハ』と笑いが止まらない程、『お相手』の申し出が来た。
『奔放』な人ならば、それに直ぐ飛びつくだろうが
堕ちたとは言え、ゆくゆくは技術高官に出世する夫の妻の私である。
『ムチャ美』はしない。『ヨロチクビー』などと軽々しく
おどける訳にはいかないのだ。
『なんて・・・情けない時代だろう・・・』
自称、『伯爵』は遠い眼差しで呟いた。
つい先程まで、私に、あんなにも嬌声をあげさせた『 男 』の台詞である。
全く・・・憎らしい。
私は、今、この自称『伯爵』と『婚外恋愛』をしている。
さる協会の首脳でもある『伯爵』は大金持ちの人物に在りがちな
少々、変わった性格の持ち主であった。その一例をあげてみると
先日のデートでも、『ふぉーすが足りない』とか言って
新米シェフ見習い兼、ホール見習いが苦労して運んできた料理に
じゃぶじゃぶとソースをかけてみたり、(味覚障害?@ァン?)
聖職者でもないのに『 瞑 想 』が好きみたいで良く
目を閉じて歩いて電柱なんかにぶっかったり、溝に落ちたりしていた。
そしてその時の言い訳もやっぱり『ふぉーすに乱れが生じた』とか
なんとか言っていた。
自称、伯爵が口にする『ふぉーす』というものが一体何なのか
良く理解できないけれども、取り敢えず、あっち方面の方は素晴らしかった。
(すごいぞ!伯爵!拍手してやるw)
そして、私は伯爵と付き合い始めてから程なく
『 妊 娠 』した事に気がついた。
・・・もう、お判りであろう。私の子供は夫の子供ではないのだ。
人工授精で『出来た』という事になっている息子に
私は、夫や私をイジメる姑に対する『当て付け』の意味を込めて
『ピノッキオの人形』を買い与えて遊ばせた。
だが・・・仕事馬鹿の夫やその親たちには私の真意が
理解できなかったようだ。
全く、カマってくれない。・・・つまらない。
伯爵は伯爵でやはり金持ちにありがちな薄情さで
あれからなんの便りも寄越さなかった。
再び私は不機嫌になってしまった。
だからと言って某・ニュースキャスターのように
所謂、『路チュー』を『金曜日』される訳にはいかない。
私は慎重なのだ。
そして月日が流れ・・・
私は再び『看護婦』になった。
===============================
結局、負傷した兵士の看護は、私が受け持つ事となった。
『 息 子 』の不始末は母である私がつけなければならない。
当然といえば当然である。
喘ぎ声をあげながら、銃創から来る熱に魘され続ける
その男を診ているうちに、私は
『せめてものお詫びに・・・何か』
などと、自分の歳を考えもせずに、分別も無く思い始めてしまっている
私自身に驚いていた。
(おわり)
228 :
ボール乗りby294@一言 ◆MdIV8u2rpQ :2007/05/31(木) 13:06:10 ID:wOona+jp
急速浮上
>>228氏に捧ぐ・・・
『曹長』
早朝に飛び込んだそのニュースはデスクの血圧を
再び上昇させるのに十分すぎるものだった。
その報せとは・・・自分が担当し、数ヶ月前から
多額の取材費という名の経費をかけて張り付いていた
『スキャンダル』であった。
それが・・・よりによって自分の休暇明けの日に
他誌に(しかもライバル誌に!)すっぱ抜かれてしまったのだ。
元祖、『働きマン』(女だけど)だったデスクは
絞め殺しかねない程の勢いで自分に掴み掛り、まくしたてた。
『この遅@野郎!!おまえが愚図愚図していた
所為でまたすっぱ抜かれてしまったじゃないか!!
このボケ!!カス!!氏ね!!』
好きでこの職業を選んだ筈なのに
女に此処まで罵られると流石に頭に来る。
だが・・・自分は健気にも従順を装う事にした。
昔流れていた某・語学習得学校のCM出演者みたく・・・
その夜、『バンマス』に変身した自分、否・・・俺は
いつもより声を張り上げて『この世の不条理』を歌い上げていた。
『メンバーたち』も心得たもので、こういう日は
((アイツ・・・何か嫌な事があったんだな?仕事で・・・))
と察してくれて、ストレスを発散するべく
何かと暴走しがちなこの俺をサポートしてくれた。
((有難い・・・))
サビの部分を歌い上げる。
お互いに、上手に立ち回れない『不器用な人間たち』ばかりだが
こういう時に慰め、立ち直らせてくれる仲間がいてくれる事に
本当に救われた気持ちになる。
しかしながら・・・哀しい事に、片手間でしかも
馴れ合いでやっていける程、こっちの世界も甘くはなかった。
練習を全て終えた頃、このバンドの真のリーダーである
『総長』が、その重苦しい想いと愁いを俺たちに告げた。
『もう・・・辞めよう。』
それはメンバーの誰もが、心の奥で密かに思っていた事だ。
ただ、今の今まで誰も言い出せなかったのは
自分たちの足掻きが、本当に無駄で終わってしまう事が怖かったからだ。
・・・認めたくない・・・諦めたくない。
だが、その一方で夢を語るのには少しばかり遅すぎる
『現実』がそれぞれの胸を締め付けていた。
どんなに美しいプロのアイドル歌手や大物女優たちも
『年齢』には勝てないというのに、自分たちだけは
『特別』と思ったままでいたかったのだ。
・・・ど素人のくせに。
スタジオを出ると既に日が昇ろうとしていた。
『・・・綺麗だな。』『嗚呼』
『新しいスタートに相応しいな。』
メンバーだった仲間たちは感慨に浸る。そして、やおら俺の方を
振り向くと口々に別れを告げた。
『じゃあな!元・バンマス!』
『総長がやっと言い出してくれて助かったぜ』
『もう帰ってくるなよ!ヘタクソ!』
『・・・カネはちゃんと返せよな?』
俺は・・・否、自分はここでもクビになってしまった。
(おわり)
独り言・・・
割愛部分・・・血管を這い進む植物のネタ&夢で観た映画のネタ
((『いばら』に絡め捕られ
『ラオコーン像』のように悶絶する自称・救世主))
ビジュアル化・・・HRギーガっぽくする為に修行・・・中?みたいな
はぁ・・・できたらいいなぁ・・・
『クサっ!!』
・・・私は思わず毒づいた。
『生と死の狭間で・・・戦場に咲く恋』
な〜〜んて『論文?』のお題に照れ臭さを隠しきれずに。
私は現在、就職活動の真っ最中である。
ちょっぴり恥ずかしい話だが、父の稼ぎでは
とてもカレッジには通えそうにもない。
夢を完全に諦めるつもりはないけれども、今日の社会では
夢を見るのにもお金がかかるのだ。現実は悪魔でもシビアである。
とはいうものの、将来は福祉関係の仕事に就きたいと思っているので
学歴や資格を取る為に時間を割くより、サブカルチャーのコミック
『ヘルプマソ』にも描かれている様に少しでも早く現場の空気を
体験して『スペシャリスト』に私はなりたかった。
そこで・・・私はまず手始めに、業界NO1のシェアを持つと
喧伝されている派遣会社にエントリーすることにした。
噂どおり手続きは本当に簡単だったのだがやはり罠?が仕掛けられていた。
本当に会長の趣味かどうか解らないけれども、先ほどの
臭過ぎるお題の論文を提出しなければならない羽目になってしまったのだ。
とほほ・・・
このお題に関して、会長が論ずる所によると、曰く
『究極のジレンマは尊い自己犠牲を生み、魂の昇華に繋がる』・・・だそうだ。
まだまだHPには長々と講釈が続いていたが、3行で読むのを止めた。
ぶっちゃけて言えばどれだけ赤の他人に尽くせるかという事なのだろう。
・・・それならば自信がある。うん、間違いない。
名前の事でやたらとトラブルを巻き起こす
『 彼 』と長年付き合っているのは、伊達じゃないのだから。
論文の構成を捻りながら私は『 彼 』を待つ。
今日もこの分だとデートをすっぽかれそうな予感がする。
・・・なんでも、すぐ近くの港に大きな船が来るそうだ。
なんとなく街全体が騒がしいのはその所為だろう。
ちょっぴり不安を感じながらも、私は
件の会長の毛髪と頭皮のことも心配していた。
(おわり?)
『蛇足』
私が名前や経歴を偽り、密かに携帯小説サイト『野ぶどう』に応募し始めて
既に、3年が過ぎようとしていた。今回の『お題』も私が以前から
暖めていた構想にちょっとした刺激が欲しくて、悪魔でも『参考』程度に
『作品』を覗いてみたいと思ったからだ。誓って『盗用』するつもりはない。
第一、ど素人如きに、この私を唸らせる作品など書ける筈もないのだ。
断言できる・・・。
そう言えば・・・ずっと以前に、エントリーしてきた男の
『カイトライダー』という作品を斜め読みしたのだが、そのオチが
凧に乗った蛸人間の話だったという・・・映画の『なんとか惑星』の
パクリだと気が付いて速攻でウィルスを送りつけてやった。
ちょっぴり大人気なかったと今では反省をしている。
さて・・・今回も沢山エントリーされている。
我ながら臭いお題とは思ったのだが、案外と言って見るものだ。
どれどれ・・・?ほう・・・現役女子高生からも来ているな♪
名前から察するにチャイニーズ系か?『ふぁ=ゆ@りぃー』か・・・
どれ・・・読んで見るとするか・・・つまらなかったら
3行で読むのを止めてやる。
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『べ、別に貴公の為にやっているんじゃないんだから!
わっ・・・和平の為にやっているんだからねっ!!』
かの公国の首魁の言葉は通訳を介しているとは云え、明らかに
俗に言う『ツンデーレ』していた。恥ずかしながら独逸語の素養が
全く無い私でもその雰囲気が理解できた。先の大戦で完膚なきまで
叩きのめされ、破れたうえに虜囚の身までになってしまった私を
侮った上での感情なのかどうかは判らないが、厳つい風貌の公王が
これほどまでに哀れみを感じ、まさに窮鳥を救わんとする為に
『なんらかの工作』をしてくれると云うのだ。
『だ・・・だんけ・・・有難うございます・・・』
これが『敵に塩を送る』という事なのだろうか?
いったい・・・どんな企みが隠されているのだろうか?
私は、少々困惑しながらも礼を言った。
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・・・なんなんだこの『腐女子』チックな流れは
確かに『お題』に沿ってはいるようだが・・・
マ・・・マニアックすぎるだろ!!
3行で読むのを止めるつもりだったが、オチがやっぱり気になったので
最後の部分だけを読んでみてみる事にした。
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『公王からの通信は・・・和平交渉について
是非、お話したいとのことです。』
部下の報告は、私に一年前の出来事がまるで昨日に
あったかのような錯覚を感じさせた。
この一年間、大切なものを・・・掛け替えの無いものを
お互いに余りにも多く亡くして来たので、敵同士、しかも
首魁同士という立場とは云え、この傷付いた心を老いた身で
独りで抱え込むのは辛過ぎた。少しでも分かち合う相手が欲しかったのだ。
『そうか・・・つらいのだな・・・』
私は誰に聞かせるのでもなく、自分の正直な気持ちを
呟いていた。今回は『のばぁあ』の講師抜きで話せるかもしれない。
(おわり)
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・・・ちっ・・・やっぱり『やおい』だったな。
『アーーーーッ!!』とか『何をする!?』という様な展開を期待して
いたのだが・・・・肩透かしもいいとこだ・・・
なんだかどっと疲労感が襲ってきた。事業を手放す羽目になってしまった
あの不祥事?や醜聞?よりも疲れたかもしれない。
やっぱり3行で読むのを止めれば良かった・・・orz
私は・・・彼女に『不採用』の通知を出すことに決めた。
(おわり)
『新型』
実は・・・私は機械とかパソコンとかはあまり詳しくない。
『操作』だけは人並み以上に出来ても、その構造とか
仕組みについての話となるともうお手上げである。
だから自分で『ロボットペット』を組み上げたという
『あの少年』に勝てないのかもしれない。
それ故、部下を手伝うつもりが『邪魔です!どいてください!』
などと言われてしまうのだろう。
・・・このままではいけない。
このままでは、なんとかの稲妻みたいに
色んな所でネタにされてしまう!
それは、流石にかっこ悪い。
私は手始めにチンプンカンプンながらも
『せかんどらいふ』というものに挑戦する事にした。
なになに・・・説明書によると『電脳めがね』というものが必要らしい。
なんだ・・・サングラスじゃ駄目なのか・・・
マスクも外さないといけないなぁ・・・やれやれ。
一時間後・・・
私は電脳空間で敵?に追われていた
何でも奴は郵政省の回し者らしい・・・よく判らんが。
はじめての『せかんどらいふ』にこんな目に合わなければならないとは
なんて運が悪いんだ・・・しかも、腹立たしい事に奴の真っ赤なボディは
私のお気に入りの色と被っている上に、小さな子分?ロボットを奴は
飛ばして四方八方から襲い掛かって来るのだ。
私は必死で抵抗し、逃げ回ったが電脳空間を知り尽くしている
奴から逃げ延びるのは多分、無理なのだろう。
『これが『新型』の威力なのか!?』
私は部下が、かつて死の間際に言い放ったと伝え聞く
その台詞を思わず口走っていた。そうこうするうちに
袋小路に追い詰められた私は、勝利を確信した『新型』の
『ウィルス駆除プログラム』の雄たけびを耳にする。
『ぼく、ささびーぃ!!』
(おわり)