「アラブ人」はどうやって作られたのか

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1世界@名無史さん
北アフリカやメソポタミアは、イスラム支配下において
アラブ化したとありますが、急速に拡大したイスラム帝国に
おいて、アラブ人は本来少数派だったはず。
実際のところ、これらの地域はどのようなプロセスで
アラブ化したのでしょうか?
2世界@名無史さん:02/05/25 18:08
まじめな質問だね! 2ゲット
3世界@名無史さん:02/05/25 18:23
アラブ人は「アラビア語を話す人々」という定義になってるのかな?
4世界@名無史さん:02/05/25 19:20
実際世界史習ってても突然アラブ人とか出てくるからよくわかんないよね
5世界@名無史さん:02/05/25 19:36
>アラブ人は「アラビア語を話す人々」という定義になってるのかな?

一応そうだよ。
少し細かく言うと、アラブ語を母語とし、アラブ語を母語とする民俗社会に帰属する人々だね。

一応、と言うのは、当のアラブ人の間でも「純粋なアラブ」みたいな考え方はあるから。
6世界@名無史さん:02/05/25 19:36
>>3
クリスチャンとムスリムについてはそれでいいと思う。
ただアラビア語を母語とするユダヤ教徒もいるらしく
彼等をどう呼ぶべきかはよく分からん。
7世界@名無史さん:02/05/25 19:56
ユダヤ人の定義は「ユダヤ教を信仰する人」であって人種にも母語にも出身地にも国籍にも無関係だから
日本語を母語とする日本生まれの日本国民であるユダヤ人が居てもいいはず

ましてアラビア語を母語とするユダヤ人は非常に多くて珍しくもなんともない
彼らはユダヤ教を信仰することでユダヤ人に分類される
「アラビア語が母語なのでアラブ人である」ことよりも「ユダヤ教を信仰するのでユダヤ人である」ことの方が優先されるんだろう

8世界@名無史さん:02/05/25 21:20
アラブ社会では、ヨーロッパと違って農民が差別されていたというのは
本当ですか?
アラビア半島では遊牧民や商人のほうが多数派だったのかな?
9世界@名無史さん:02/05/25 21:30
アラブのほとんどは乾燥地域だから農業は振るわないだろうな
農業国なのはエジプトだけでしょう
10世界@名無史さん:02/05/25 21:42
サウジアラビアなどの、アラビア半島内陸部に住む人々は、
「自分たちは純粋のアラブだ」というプライドを持っているらしいです。
一方、メッカやメディナなどの、紅海沿岸の人々は、こちらのほうが
昔から文明が進んでいたという意識をもっているとか。
11世界@名無史さん:02/05/25 21:52
>>8 山本七平によると、昔から遊牧民と農耕民は互いに差別してたらしい。
旧約時代のエジプトでは「ユダヤ人」を差別していたというより
遊牧民全般を差別していたというし、ユダヤ、イスラム教で
豚がタブーなのは、農耕民の家畜だからとのこと。
12世界@名無史さん:02/05/25 22:55
アラビア語を母語とするユダヤ教徒達は、自分達をアラブ人として規定していることが多いと言うね。
リチャード・ポープ、編『アラブ1500年の闘い』、TBSブリタニカ、1982.他
13世界@名無史さん:02/05/25 23:00
アラブ人の信仰する宗教はイスラムとキリスト教とユダヤ教だけ?
ジャーヒリーヤ時代の土俗的な信仰なんかはもう全滅してるの?
14世界@名無史さん:02/05/25 23:44
>>13
カーバ神殿の黒い石は、ジャーヒリーヤの時代からあそこにあったらしいけど。
そのほかの信仰も、ひょっとしたら形を変えて(イスラーム的に)残ってる
かもしれない。
15世界@名無史さん:02/05/25 23:48
>>13
『クルアーン』には、「ジン」という妖怪、あるいは精霊のような
存在について記されていますが、これはイスラーム以前の神々が
形を変えて生き残ったものではないかと推測している研究者も
います。
16世界@名無史さん:02/05/26 00:39
>14
実際、メッカ巡礼における儀式の大半はジャーヒリーヤ時代の慣習です。
『メッカ』(後藤明・中央公論社・中公新書)を参照あれ。
17世界@名無史さん:02/05/26 00:49
そもそもアラビア語を話す人間たちを
最初にアラブ"民族"として意識したのは
シリアやレバノンに住むキリスト教徒らしい。
18世界@名無史さん:02/05/26 02:08
イエメン人は、我らこそ元祖アラブ人!というプライドが高いよ!

イエメン人の友達とモスクに行ったことあるけど、エジプトやサウジの
アラブ人から、一定の尊敬を受けているようだった。

もっとも、エジプト人にも、イエメン人に対して「過去の栄光しかない」とか、
サウジ人にも「あいつらは貧乏だ」とか、そういうことを言っている連中も
いたが。

アラブ人の間にも、本家、分家みたいな意識があるみたいで興味深かった
19世界@名無史さん:02/05/26 02:11
>>9
>アラブのほとんどは乾燥地域だから農業は振るわないだろうな
>農業国なのはエジプトだけでしょう

イエメンは、緑の国だよ。
農場も多い
20世界@名無史さん:02/05/26 02:13
>「アラブ」の名が最初に記録に現れるのは、アッシリア王シャルマネセル3世の戦勝記念碑である。
>このオロンテス河畔のカルカル戦争(前853年)は、シャルマネセル3世と、アラム、イスラエル、エジプト、フェニキアなど、
>いずれもハマテのイルフレニ王配下の南シリア連合軍とのあいだで戦われたのだが、この際、「アルブのギンディブ(いなご)」が連合軍側に1000頭のらくだを献じたことが記されている。

>この「アルブ」が何を指すかその碑文自体に記述はないが、その文明は、隣接する諸部族よりもそう問う劣っていた。
>この隣接部族のうち、ミナ族、カタバン族、ハドラマウト族、ヒムヤル族のことは、イスラーム以前の南アラビアで支配的だったサバ族と同様に、古代の歴史家によって記録されている。

リチャード・ポープ、編『アラブ1500年の闘い』、TBSブリタニカ、1982.他

21世界@名無史さん:02/05/26 02:15
へロドトスの「歴史」くらいの時代になると、アラブ人はよく出てくるね。

駱駝に乗って、弓矢で戦うアラブ人戦士。
乳香をどこからか運んでくるアラブ人商人。
22世界@名無史さん:02/05/26 02:28
>>19
それは知らなかった
アラビア半島にそんなところがあるなんて意外だ
アラビア半島なんて砂漠しかイメージなかったよ
23世界@名無史さん:02/05/26 02:58
アラブ人の作り方
24世界@名無史さん:02/05/26 03:07
>23
アラブ人の♂とアラブ人の♀を用意しましょう(以下略
25世界@名無史さん:02/05/26 07:56
>>22
>アラビア半島にそんなところがあるなんて意外だ
>アラビア半島なんて砂漠しかイメージなかったよ

正確には、砂漠と緑と砂浜の国らしい。
国の北と南で風土が全然違うらしいよ
26世界@名無史さん:02/05/26 10:27
>>22
ローマ人はアラビア・フェリックス(幸福なアラビア)と呼んでいた。
27世界@名無しさん:02/05/26 10:34
「イランはアラブじゃないんだぞ〜」と得意気に話す教師
「そうだったのかー」っとちょっとびっくりしてた厨房時代の漏れ
ベルベル人って何ものだと思ってもいた厨房時代の漏れ
28世界@名無史さん:02/05/27 00:38
>>1
>急速に拡大したイスラム帝国において、アラブ人は本来少数派だったはず。
>実際のところ、これらの地域はどのようなプロセスでアラブ化したのでしょうか?

この話題、まずは、イスラム拡大前と拡大後を分けてみたらよいと思うな。
イスラム拡大後も分けていくべきなんだろうけど、その辺はおいおいに。

中世イスラムの歴史家によれば、かつてアラブにはカフターンを始祖とする南アラブと
アドナーンを始祖とする北アラブがの二大系統があったと言う。
中世イスラムの観念では、南アラブが「真のアラブ」であり北アラブは「アラブ化されたアラブ」だったと言う。

これは伝承の類を元にした中世の歴史理解とみなすべきで
そのままイスラム以前の時代の民族観念とみなすことには慎重であるべき、なんだろうな。

が、カフターンを祖とする南アラブ、というのは>>10で紹介された「アラビア半島内陸部に住む人々」にあたるような気はする。
29アラブといえばユダヤ:02/05/27 01:03
ユダヤ人というのは逆に宗教集団だとすると、あれか
宗教戦争だから和解の余地はないわな。
宗教が文字通り存在理由なわけだから。
白から黒まで人種関係ないし。
30世界@名無史さん:02/05/27 01:06
よく言われるけど、オスマン朝のころは、版図内のユダヤ人はアラブ人たちと
普通に軋轢なく暮らしてたんでしょ?
31もうひとつ疑問:02/05/27 01:06
レバノンあるよね。少数のキリスト教徒いるけど(マロン派)
あれは宗教的にはともかくアラブ人なの?

エジプトあるよね。コプト教徒というのはアラブ人?それとも
ヌビア人?それともぜんぜん違うの?人口の1割いるけど。

イエメンとかオマーンあるよね。 あれはローマー帝国時代にシバの女王が
軍人皇帝らと戦ったそうだけど、あれは(ローマー時代から)アラブ国家?
32世界@名無史さん:02/05/27 01:08
>>31
>あれはローマー帝国時代にシバの女王が

それは違う。
33世界@名無史さん:02/05/27 01:09
コプト人はアラブ人じゃないよ。

今でも、自分たちはコプト人って言ってる。
アラブ人という意識ないよ。
34世界@名無史さん:02/05/27 01:11
イエメンあたりは、帝政ローマどころか、最低でもペルシア戦争の頃から、
アラブ人と言われる連中が住んでたよ。

ペルシア戦争の時は、アラブ人の弓兵がギリシアまでやってきていたから
35世界@名無史さん:02/05/27 01:24
レバノンとかパレスチナとかは民族=宗教と考えて差し支えないかと。
言語はアラブ語かユダヤ語しかないけど。

コプト人も言語的にはアラブ語だよね。
昔コプト語というのもあったけど、アラブ語に駆逐されてしまったとのこと。
36世界@名無史さん:02/05/27 01:26
>>29
>ユダヤ人というのは逆に宗教集団だとすると、あれか
>宗教戦争だから和解の余地はないわな。

イスラエル周辺諸国は、中東戦争で占領された土地が返還されればイスラエルを認めるとは言ってるがね。
事の善し悪しは置いとおいて、イスラエルにしてみればゴラン高原とかおっかなくて返却したくないってのはあるだろ。今の状況はそれ以前の問題での紛争だが。

まぁ、宗教戦争って側面は拭えないんだが、中近東に住んでるサマリア人はずっとPLO支持してるよ。

※サマリア人=現在主に、テルアビブ近郊に居住するサマリア人は、
古代イスラエルがアッシリアにバビロン補囚を食らったときに、アッシリアに強制移住された異民族とパレスティナ地域に残存していた古代ユダヤ人との混血と信じられている。
古代からモーセ5書のみを教典とする変則的なユダヤ教(?)を信仰し、正統的ユダヤ人には差別的に扱われていた。
ローマ帝国による民族離散を経なかった彼らは一貫して中近東に居住し、イスラムからも啓典の民扱いを受けてきた。

サマリア人によれば、イスラム教とやパレスティナ人は自分たちの伝統(信仰)を尊重してくれるからOKなんだそうだ。

端からみてて、宗教戦争だから和解の余地はない、と言いたくなるような状況ではあるんだが。
なんとか和解の余地を見出してもらいたいもんだ。
37世界@名無史さん:02/05/27 01:29
サマリア人こそ、真のヘブライ人って気がするんだよなあ・・・
ずっとあの地にいるわけだし。
38世界@名無史さん:02/05/27 01:32
サマリア人が使っている文字って、ヘブライ文字?
39世界@名無史さん:02/05/27 01:40
モロッコからイラクにかけての「アラブ人」たちって、みんなアラビア語
しゃべるんだよね。訛は違うらしいけど。

日本でも、アラビア語で喋っているアラブ系の奴に国籍聞くと、
「俺はサウジで、こいつはエジプトだ」
とか答える。

あんなに広い地域の人間が母国語で意思疎通できるって羨ましい
40世界@名無史さん:02/05/27 01:42
>>39 でも話者人口は1億5千万人くらい。実は日本語と大差ない。
41世界@名無史さん:02/05/27 01:57
>>38
>サマリア人が使っている文字って、ヘブライ文字?

ヘブライ文字は聖典言語として使っているのであって、日常言語はアラビア語なのだと思った。
これ重要ポイントでさ。

>>35>昔コプト語というのもあったけど、アラブ語に駆逐されてしまったとのこと。
も同じ、コプト語も今でも聖典言語としては残ってるが、コプト人の母語はアラビア語。

つまり、お経は漢文だけど、「生まれて最初に身につける言葉(=母語)」は日本語だったり韓国語だったりするような関係。

細かい事言うと、上記の意味の「母語」と「母国語」は別概念。

学校教育で習得する言語を「母国語」とか「国語」と呼ぶのは多分、日本人だけが持つ概念でさ。
世界各国大多数の人々は日本人が「母国語」とか「国語」とか呼ぶものを「公式言語」「公用語」みたいな概念で理解してる。
ポイントは「日常語≒母語」≠「母国語≒公用語」ってとこ。
42世界@名無史さん:02/05/27 02:12
>>36
サマリア人というのはユダヤ社会やイスラエル内での序列は現在どうなっているの?
政権参加している人いるの?
まちがいがあれば訂正してほしいが、
西欧系>東欧系>ロシア系>アラブ系>黒色系
ユダヤ人という序列や権力あるいは富裕度?
サマリア人ははいるとしたらどのあたり?
キブツなどの体制には組み入れられているの?
43世界@名無史さん:02/05/27 02:14
アフリカでのアラブ人の南限はどこまでなの?
スーダンあたりは北部と南部で内戦中だからわかるけど、
マクレブ諸国とか、セネガルやモーリタリアあたりはわかりにくい。
44世界@名無史さん:02/05/27 02:16
>>41
>学校教育で習得する言語を「母国語」とか「国語」と呼ぶのは多分、日本人だけが持つ概念でさ。

アメリカ、中国、ロシア、英仏独‥
どこも大半の国民にとって日常語≒公用語だと思うが。
別にマイナー考え方ではないと思うが。
45世界@名無史さん:02/05/27 02:18
>>42 サマリア人は数百人程度しか残っていないらしい。
46世界@名無史さん:02/05/27 02:40
>>44
>>41は母語≠母国語と言う概念の違いを説明するのが趣旨だったんだが。

少し捕捉しておこうか、
日本人の一般的な理解がマイナーなのは「母語≒日常語≒(母国語≒公用語)」という理解の仕方。
これは極特殊な日本の文化状況。

母語はMother-tongueの直訳だが、母国語、国語にあたる英単語はない。
Ethnic-languageを民族言語と訳すことはできるが、これは公用語とはあきらかに別概念。

アメリカには、イタリア系とかヒスパニックとかアジア系とかいるだろ。
ロシアにも中国にも少数民族は多種類いる
英仏独にもアラブ系ユダヤ系などのコミュニティーは存在する。

こうしたコミュニティーの存在を前提としている社会では、
「大半」の国民にとっても「自分たちの日常語≠学校教育で習得される公用語」と言う意識は認められるよ。
47世界@名無史さん:02/05/27 02:51
>>46
>こうしたコミュニティー

アメリカでは伝統的に「いずれ同化されゆく存在」とされているよね。
最近はそれに反対する動きもあるけど。

>「大半」の国民にとっても「自分たちの日常語≠学校教育で習得される公用語」
>と言う意識は認められるよ。

リベラルな層はそう考えるが、それは日本でも一緒じゃないかな。
48=46:02/05/27 03:01
>>47
いやいや、リベラルとかコンサバティブに関係なく、
例えばアメリカなら南部訛りやテキサス訛りetcといった日常語は
学校教育で習得される公用語とは違うという意識と、
母語≒日常語に対する誇りの意識は広く認められるでしょ。

>「大半」の国民にとっても「自分たちの日常語≠学校教育で習得される公用語」
>と言う意識は認められるよ。
49=36:02/05/27 03:11
>>42
>サマリア人というのはユダヤ社会やイスラエル内での序列は現在どうなっているの?
>政権参加している人いるの?

サマリア人は、現在600人というのが資料でよく目にする数字。
「世界で最も人数の少ない少数民族」という評もよく目にする。
イスラエル国政にはずっと参加していなかった。
パレスティナ自治区が成立して以降、自治区の運営には参加し現在に至る。

キブツに参加しているとはとても思えない。
50世界@名無史さん:02/05/27 09:21
サマリア人はPLOを支持し、パレスチナ自治区の運営に参加し、キブツに
参加していないという事はイスラエルやシオニズムに反発しているんだろうか。
しかし、600人とは・・・・。
51世界@名無史さん:02/05/27 10:10
黄色(ローマ人)+こげ茶(アフリカ人)+おうど色(アジア人)=茶色(アラブ人)
52【^▽^】酔鯨ジョーカー土佐守:02/05/27 11:01
サマリア人も地域によるよ。イスラエル領に住むイスラエル市民の
サマリア人はPLOなんか支持していません。
53棄教者 ◆witdLTi2 :02/05/27 12:05
>>29
旧約聖書の Nigra sum sed formosa という言葉を逆手にとって
自分たちはユダヤ人だと声高に主張する黒人がいるのはご存じですか?
54世界@名無史さん:02/05/27 12:06
>>52
600人しかいないサマリア人のうち何%?
55世界@名無史さん:02/05/27 12:08
>>41 >>46
中華民国では標準的とされる言語(中華人民共和国の普通話とほぼ同じ言語)を「國語」と呼びます

ベトナムでも日本で言う「国語」と似た概念である「クォック・グ」(國語)という言葉があります。

日本人の「国語」という概念も決して特殊ではない
56世界@名無史さん:02/05/27 12:09
>>53
聞いた事があるような気がするけど、エチオピア辺りですか?
メンギフツ政権の時の混乱の中でEthiopiaから救出作戦で助けられた
人たち?
それとも全然別のグループなり民族集団が存在するの?
57世界@名無史さん:02/05/27 12:13
ユダヤもアラブも同じセム・ハム語族に分類されるらしいけど、
だとすると差異はユダヤを信じるかイスラムを信じるか
はたまたレバノンの一部に割拠するキリスト教マロン派や
ドルーズ派を信じるかそういう違いでないの?
もっとも、イスラム以前のアラブ人は多神教徒だったから、一概にいえない
かもしれないが、宗教で文化したんじゃないの?
58世界@名無史さん:02/05/27 12:16
>>53
以前TVのドキュメンタリーでダビデのマークを象った儀式か何かを
イスラエル以外の所で祭祀していた映像を見たことあるんだけど、
その人達か?
どういう番組でどういう仔細で放映されたか忘れているんだけど、
あーユダヤの民って人種関係なく、もともとは宗教集団なんだなと
思いましたが。
59世界@名無史さん:02/05/27 12:16
アメリカにBlack Jewってのがいるよね。それのことかな。
ユダヤ人=黒人種説を唱えるグループ。
60世界@名無史さん:02/05/27 12:24
http://www.geocities.com/athens/parthenon/1237/mjsamari.html
不思議な「サマリア人」の現状
6160から抜き出し:02/05/27 12:25
現在、サマリア人のコミュニテイはゲリジム山近傍に集中しており、
昔ながらの宗教文化を継承しています。もっとも6日戦争の結果
サマリア人のコミュニテイがイスラエルとレバノン側とに二つに
分離されてしばらく一緒に宗教行事を営むことが出来なくなって
しまっていましたが、最近になって再び一緒になってそういう行事・
祭事を行なうことが許されるようになりました。サマリア人は
そういう理由でイスラエル共和国側にもレバノンやパレスチナアラブの
側に対しても中立を守っておりどちらの敵にも味方にもならないことを
絶対信条としています。参考までに

62世界@名無史さん:02/05/27 12:45
>>55
>中華民国では標準的とされる言語(中華人民共和国の普通話とほぼ同じ言語)を「國語」と呼びます
>ベトナムでも日本で言う「国語」と似た概念である「クォック・グ」(國語)という言葉があります。

それって近代日本が近代化に際して整理・発明した概念が文化輸入されただけではないですか。
日本人の「国語」という概念は、現状ではやはり特殊なものです。
63世界@名無史さん:02/05/27 12:48
日本が作った概念だろうが、普及していれば特殊じゃないだろ?
なんで日本発=特殊って考え方をするのかなぁ。
64=62:02/05/27 13:03
>>63
別に、日本発だから特殊なんてことは言っていませんが。

普遍性がないから特殊と言っています。

この場合、公用語が、歴史的文化的事情で、たまたま母語と近似している環境では国語に類した特殊概念も通用する
と整理した方が説明概念(概念群)として有効性が広くなるのは自明ですから。

普及の広さなんて無関係です。
65ジーモン三等兵@バルムべック:02/05/27 13:10
ブラック・へブルーの一部はアメリカからイスラエルに移住しています。
66世界@名無史さん:02/05/27 13:14
結局、日本みたいに国民がほぼ単一の言語を喋っている国は
「日常語=国語=公用語」でいいんだろうけど、
そうでない国では「日常語と公用語の間には壁がある」と。
インドがそうであるように、その場合の公用語は外国からの輸入でも
構わないし、インドネシアのように半ば人工的に作り出すこともある。
またスイスのように、地域によって公用語が違う国もある。
多分アメリカも、そうなりつつあるはず・・・

・・・ってことでこれ以上は(やる気があれば)別スレで。
67世界@名無史さん:02/05/27 13:17
アラブ語をしゃべてるのがアラブ人でしょ?
人種的にはいろいろなのがある。
68世界@名無史さん:02/05/27 13:19
>>64
だったら最初からそういえばいいのに。
要は、君がその方がいいと思う、ってことだろ。
なんで「日本だけ」「輸入概念」とかいう
言い方をする必要があるのかなぁ。
69世界@名無史さん:02/05/27 14:55
http://www.israelembassy-tokyo.com/about/society/02.html
サマリア人に関してはこれがイスラエル政府の公式見解でないかと思われ。
イスラエル大使館のHPだからこれが公式の見解では?

カライ派は8世紀に始まったユダヤ教の一派で、トーラー(モーセ五書)だけを律法の唯一の源とする厳格な主張を持つ。
ユダヤ教の一分派で別宗教ではないと見做されているが、
独自の宗教裁判所を有し、結婚も同派内で行なう傾向がある。
 今日イスラエルには1万5千人が、主にラムラ、アシュドッド、
ベエルシェバに住んでいる。
サマリア人は、トーラーとその続編であるヨシュア記のみを信じ、
自分たちこそ真のユダヤ人であると考えている。
サマリア地方にあるゲリジム山を聖地とし、
アブラハムがその子イサクを捧げようとし、
ソロモン王が最初の神殿を建てた場所はそこであるとしている。
失われたイスラエルの10部族の子孫を自認する
この古代サマリア人の生き残りの人たちは、
今日約600人が2ヶ所に住んでいる。
約半数がゲリジム山頂に近いキリャット・ルザの村に、
残りの半数が−こちらはイスラエル国民であるが−
テルアビブ近郊のホロンに小さなコミュニティをつくって住んでいる。
彼らの日常語はアラビア語であるが、
礼拝には古代ヘブライ語を用いている。
判明している限りにおいては、
サマリア人がいるのは世界でここだけである。
70世界@名無史さん:02/05/27 14:57
とあるので、PLOを支持しているのは、約半数がゲリジム山頂に近いキリャット・ルザの村に、
残りのテルアビブ近郊のホロンに小さなコミュニティをつくって住んでいる。
のが、ジーモン氏の主張する、イスラエルを支持するサマリア人で無いか?



71世界@名無史さん:02/05/27 15:00
http://www.israelembassy-tokyo.com/about/society/01.html
やはりイスラエルの公式ページなので、偏向があるかもしれないが、
アラブ人に対する認識がかかれています。
イスラム=アラブとは限らないようだ。

72世界@名無史さん:02/05/27 15:03
チェルケス人は約3千人おり、北部の2ヶ村に集中している。
スンニ派イスラム教徒であるが、アラブ系ではなく、
イスラム圏の文化的背景も持っていない。
独自の民族的アイデンティティを持つ彼らは、
ユダヤ社会にもイスラム社会にも同化することなく、
イスラエルの経済や国家事業の諸分野に参加している。

イスラエルといえばパレスチナとユダヤ人しか住んでないイメージだが、
いろいろな民族が古代から住んでいるんだね。
73世界@名無史さん:02/05/27 20:13
age
74世界@名無史さん:02/05/27 21:26
>ローマー帝国時代にシバの女王が
>軍人皇帝らと戦ったそうだけど、あれは(ローマー時代から)アラブ国家?(>>31

紀元前7000年頃からアッシリアの記録に、アラビア半島のサバ族というのが見られるようになる。
このサバ族は、半島南部の沿岸部一帯で石積みダムなどを築いた水利を実行し、農耕や林業も進めたことが考古学的にわかっている。
紀元前600年頃、ダムが崩壊。
ダムを再建する技術を失っていたのか、再建に必要な社会的統合力を失っていたのかは不明だが、ダムは再建されず、彼らの農業共同体は衰退した。

このサバ族の記録に「アラブ」の語が見られるのは起源前後の頃のことだそうです。

ちなみに>>10の>メッカやメディナなどの、紅海沿岸の人々は、こちらのほうが
>昔から文明が進んでいたという意識をもっているとか。

と言うのは、この古代サバ族の文明の記憶かなって気はします。

アッシリアの記録に見られるサバ族には複数の女王の名もみられ、
聖書伝承のシバの女王のシバをこのサバの系統とみる考古学者は多いようです。
ほぼ、現状の定説、なのかな(?)。
75世界@名無史さん:02/05/27 21:41
アラブ語をしゃべてるのがアラブ人でしょ?
人種的にはいろいろなのがある。
>
>>69のサマリア人に関する記述を通読すると、日常語にアラビア語を
用いているが、アラブ人ではない。
アラビア語は国際語の一種であって、かならずしも民族語では無いと思う。
76世界@名無史さん:02/05/27 22:16
基本的な話をするけど、

民族集団の定義は、言語、習俗など外形的に観測可能な要素だけでは確定されないんだよね。

外形的要素はいわば必要条件であり、充分条件としては、集団への帰属意識の有無や強度が問題にされる。

これは、外形的な条件に基づいて、当事者達が抱く帰属意識の在り方、というふうに関連付けて捉えるべき。

だから>アラブ語をしゃべてるのがアラブ人、とは割り切るべきでないのは当然。

で、サマリア人はアラブ人とは呼べないだろう、ってのは、ほとんどの人が感覚的に了解可能なんだと思う。

が、ここで仮に、サマリア人はアラブ語を母語にしているが、彼らの主観的意識が帰属するサマリア人社会は非アラブ社会だ
だから、
サマリア人はアラブ人ではない、
と言った論法を採るとしたら、まずい。

定義から循環論法が生じるので定義の体をなさないし。
アラブ/非アラブを先験的に弁別することにもなり兼ねないから、まずい。

もう少し、いろいろなアラブ集団や、アラブの諸概念を検討すべきだと思われ。
77世界@名無史さん:02/05/27 22:25
つーか、もっと単純に言えば先駆的にはともかく、大衆レベルでのアラブ民族意識
というのは第二次大戦後のナセルなどのアラブ民族主義の興隆によるもので、ア
ラブというくくり自体が、もともとかなり政治的なものなんじゃないかな。

アラブ共和国の構想は、エジプトとシリアとイラクとリビアをまたがるものだったと
記憶しているから、かなり広範な地域と部族、種族がその時点でアラブ民族という
自覚を持ったと言えるんだろう。

言語としてアラビア語を共有するという外形的な側面はあったとしても、アラビア語
自体がイスラムとリンクしているから、言語・文化の共有の側面と民族意識の高揚
から拡大された「アラブ人」「アラブ民族」が形成されたってのがホントのところじゃ
ないかな。
78=76:02/05/27 22:37
>>77
うーん、その見方が政治学的に有効なのはわかるけど。
歴史学的には限界もあるような気がするんだが。

例えば、中世ペルシアの文芸復興なんかには「非・アラブ」って型で
ペルシアの民族意識が実態としてあったという気はどうしてもする。

「先駆的」な形態かもしれないけど。歴史的には意味があると思う。

今のイランの大ペルシア主義とは、また別な意識が中世には共有されていたように思うんだが、どうかな?

一方、>言語・文化の共有の側面と民族意識の高揚から拡大された「アラブ人」「アラブ民族」が形成された
って切り口は、トルコ民族主義なんかの整理には凄く有効だと思う。
7977:02/05/27 22:53
>>78
漏れの読み間違いだとは思うが、その書き方だとペルシャ≒アラブと読めるよ。

中世ペルシャの文芸復興について無知なので、見当はずれになるかもしれない
けれど、この場合の非アラブというのはイスラム主流からの逸脱というか乖離を
意味しているんじゃないかな。

つまり、汎イスラム文化としての「アラブ」に対抗するペルシャの文芸復興という
ようなものなのでは。

だとすると、民族主義とリンクしたアラブ文化という意味合いとは違うのではない
かと思うんだが。

一方で、近代のアラブ民族主義というのはトルコ帝国の解体と西欧帝国主義へ
の対抗から出てきているように思える。
まぁ、世界史的なスパンで語った場合のアラブ人とアラブ文化、アラブ民族とい
うのは、今日的な意味でのそれとはかなり違うのでは。
80世界@名無史さん:02/05/27 23:17
ここで仮に、サマリア人はアラブ語を母語にしているが、彼らの主観的意識が帰属するサマリア人社会は非アラブ社会だ
だから、
サマリア人はアラブ人ではない、
と言った論法を採るとしたら、まずい

仮定で推論を進めているのは理解できるが、サマリア人達は、
自らを経典の民と自称し、アラブ人たちも追認しているだろ。
真のイスラエル人は俺たちだとも主張しているようだし、
どう考えても
(アイデンティティもアラブ人としての意識が無いようだし。)
81世界@名無史さん:02/05/27 23:21
>>80
>(アイデンティティもアラブ人としての意識が無いようだし。)

自覚がないなら、サマリア人はアラブ人だとしない方がよいと思う。
82世界@名無史さん:02/05/27 23:22
イスラムの西方地域ではアラブ語を受け入れ
東方地域ではアラブ語を受け入れなかった。
東方のトルコ、ペルシャ、パシュトン、ヒンズー、ソグド、ウイグル、マレー、インドネシアなど
スンニー派とシーア派、イラン系とトルコ系、ヒンズー系など言語、文化に多彩に分化していった。
83世界@名無史さん:02/05/27 23:23
アラブ共和国の構想は、エジプトとシリアとイラクとリビアをまたがるものだったと
記憶しているから、かなり広範な地域と部族、種族がその時点でアラブ民族という
自覚を持ったと言えるんだろう。

アラブ諸国ってもっと広大だろ。
湾岸諸国からマクレブ諸国やモーリタリアやスーダンあたりまでがアラブ諸国だろう。
イスラエルと直接隣接した国々で国民の統制や団結を図る意図もあって
アラブ民族主義が勃興したと主張するのも恣意的すぎるように思う。
その文脈では、アラブというものがイスラエルと敵対する一部の国々でしかないとしか
受け取られかねない。

84世界@名無史さん:02/05/27 23:26
自覚がないなら、サマリア人はアラブ人だとしない方がよいと思う。

なぜ?
イスラエルの民だと自称しているだろ。民族というものは血族主義じゃない。
自分たちをどう定義しているかじゃないか。
85世界@名無史さん:02/05/27 23:26
イエメンの友達の話。

一番西のアラブ人は、モロッコ人。
一番南のアラブ人は、ソマリア人。
一番東のアラブ人は、イラク人。
一番北のアラブ人は、レバノン人。

「え、ソマリア人って、人種的には黒人なのに、アラブ人なのか?」
「ソマリア人はアラブ人だ」
86世界@名無史さん:02/05/27 23:28
>>84
>なぜ?
>イスラエルの民だと自称しているだろ。

よく読んでくれ。
俺はあんたを支持するスタンスだよ。
8786:02/05/27 23:36
コプト人も言語はアラビア語を使っていても、「自分たちはコプト人だ」
って思っているんだから、アラブ人じゃないと思うよ。

当人たちの自称・自覚を無視して言語で民族を分けられたら、口語ではア
ラム語を喋っていたイエス時代のユダヤ人はアラム人になってしまう。

そりゃ、おかしい。
88世界@名無史さん:02/05/27 23:41
>>85
イエメンの人って、ソマリアの南のジプチや
シリアや西サハラやモーリタリアに対して何か含むものが
あるんだろうか。
sの地域だけすっぱりと抜け落ちているという印象があるが。
89世界@名無史さん:02/05/27 23:46
>sの地域だけすっぱりと抜け落ちているという印象があるが

彼のイメージでしゃべったんだと思う。

日本列島とは、九州、四国、本州、北海道、って言うようなもんじゃないかな
90世界@名無史さん:02/05/27 23:52
>>83
でもユダヤ人の移住に刺激されて
アラブナショナリズムが高揚したという面も確かにあると思う。
91世界@名無史さん:02/05/27 23:56
日産のゴア会長はブラジル生まれでパリの理工科学校を出ているけれど
祖先は確かレバノンのキリスト教徒。彼らは商業民族で、また自分たちは
フェニキア人の子孫だと言っているらしい。家の中では仏語を話しているとか。
ゴア氏にあなたは自分がアラブと思うかと質問した人はいるかなあ。
怒るかなあ?
92世界@名無史さん:02/05/27 23:56
だとすると、シリアは択捉、ジプチは小笠原、西サハラやモーリタリアは
石垣島や与那国島の感覚なんだろうか。

他意は無いが、イスラエルとの最前線に立っているシリア国民が聞いたら、
怒りそうだな・・・・。

シリアといえば、母が英語好きなので、所かまわず外国の人に
話かける癖があるんですけど、依然中近東の女の人に話しかけたときに
国際情勢にうといから、イスラエルの人ですか?ってシリアの女性に
話し掛けて、「イスラエルは私たちの敵です!」と凄い剣幕で怒られた
らしい。
よりによってシリアの人にイスラエルの人ですか?などと質問するのは
母ぐらいのものだろう・・・・。
横道スマソ

93世界@名無史さん:02/05/27 23:57
>また自分たちはフェニキア人の子孫だと言っているらしい

レバノンの人たちってそういう意識が高いって聞いたな。
94≠83:02/05/27 23:58
>>90
いや、現在につながるアラブ民族主義は、
より広汎に第一次大戦後の西欧主導の戦後処理、
特に国境策定へのカウンターとしてみるべき。

ユダヤ人の移住に刺激されたのは、第一にパレスティナナショナリズムであって
アラブ民族主義の諸潮流の一つとして包摂されていた、
くらいは、現代史の理解としても整理してった方がよいだろう。
95世界@名無史さん:02/05/28 00:00
>>90
20世紀初頭からのシオニズムへの対立機軸として汎アラブ主義が形成されたのだろうか?
18、19世紀頃からすでに反欧米の機運が高まりつつあり、
イスラムやアラブへの自己認識が高まりつつあったように思うが。
96世界@名無史さん:02/05/28 00:00
>>94
パレスティナナショナリズムこそ1次大戦後の戦後処理の産物では?

でもアラブナショナリズムって落ち目のような気がするけど
そこらへんはどうなんでしょうか?
97世界@名無史さん:02/05/28 00:02
良スレに育ちつつあるな。
98世界@名無史さん:02/05/28 00:02
>>91
レバノンのキリスト教徒ならマロン派だったりするんだろうか。
99世界@名無史さん:02/05/28 00:07
パレスチナ人とペリシテ人って関係あるの?

ペリシテ人が住む地域⇒地域の名前がパレスチナに
⇒後世パレスチナに住むアラブ人が、パレスチナ人と呼ばれた

ってだけ?
100=94:02/05/28 00:08
>>96
こちらでは、アラブナショナリズムの語は避けたいと思ってる。
(もちろんそちらが使用する事を牽制する意図はない)

一時の“アラブナショナリズム”ではアラブの大義を掲げての大同団結
が主張され模索されていたと思えるが、
これは現在後退局面に入っている、とみなしてもよいだろう。

なぜ後退したかの一因にアラブ諸国のナショナル・インタレストとの軋轢が
種種あった事は言うまでもないと思う。
この辺の経緯はアラブ民族主義の諸潮流という型で整理された方がよいと思うので
「アラブナショナリズム」の語は(混乱を避けるため)使用したくない。
101=94:02/05/28 00:12
>>99
そうだよ、>>99に整理されてる通り。

ちなみに、>ペリシテ人が住む地域⇒地域の名前がパレスチナに

とパレスティナの地域名が定着したのはローマ帝国時代。

古代史だと、地中海東岸一帯を、シリア・パレスティナ地域とか呼ぶ事が多い。
102ジーモン三等兵@バルムベック:02/05/28 00:21
アブラ虫ならぬアラブ虫
103世界@名無史さん:02/05/28 00:34
じゃあ、ユダヤ人がディスアポラした後にパレスチナ人が勝手に
入ったような論調が多いけど、あれ全部ユダヤ人のプロパガンダ
じゃない。
104ジーモン三等兵@バルムベック:02/05/28 01:04
勝手に入ってきた云々は確かに誤りだけど、今のパレスチナ人はペリシテ人の末裔じゃないよ。
105世界@名無史さん:02/05/28 02:02
でもちょっとくらいはペリシテ人の血が入ってる可能性もあるんじゃない。
場所は同じなんだから。
106世界@名無史さん:02/05/28 02:41
いや、だからそういう血統主義は民族集団の同定には副次的なんだってば。
特にこんなに時代がかけ離れてる場合は。

古代のペリシテ人自体、いわゆる海の民の後裔が紀元前13世紀〜12世紀頃
パレスティナ地域のカナン系先住民と混血して形成された民族集団と推定されてる。
カナン人てのは、セム・ハム系統の先住民な。

イスラムがシリア・パレスティナ地域を制圧したとき、この辺の先住民が一番最初に
アラブ化したと思われる。
シリア人はパレスティナ地域の住民に次いだ感じ。
シリアの後背部を生活圏にしてた砂漠の民とパレスティナ地域の住民とどっちがアラブへの同化が早かったか、ってくらいだったと思うぞ。

アラビア半島の砂漠地帯はパレスティナの後背になるから元々交流あったし。

半農半牧の生業形態も言語系統も近いし、親族制度などの習俗面でも類縁性高かったらしい。

そういうわけで、イスラムがシリアに殺到したとき、
パレスティナ地域の先住民(←ここではローマやギリシアからの移民ではないの意味)の帰属意識は早い時機に代わりアラブに同化されたと推定されている。
だから今のパレスチナ人に古代ペリシテ人の血がどれだけ入ってても、あまり関係ない。
107世界@名無史さん:02/05/29 10:30
ちょっと調べてきた。
石川栄吉、他編『文化人類学事典』、弘文堂、1994.
アラブ人Arab、の項(片倉もとこ)

>“アラブ”という言葉の語源については、いまだ定説はないが“西”を意味するセム語から派生する説と、遊牧民をさすヘブライ語から出たとする説が有力である。
>文献上には前854年のアッシリアの碑文に現れ、アッシリア人やバビロニア人が、アラビア半島北部からシリアの間に住む砂漠の遊牧民をアラブと呼んでいたことがわかる。
>アラブ人自身が、アラブと自称し始めたのは、前4世紀事の、北アラビア語で書かれたナマーラの墓誌の記録で、
>「イムル・アル・カイスはアラビア諸族の王である」とある。
>コーランにはアラブという言葉そのものはみられないが、「異人の言葉、アジャミー」(‘ajami)に対して「アラビア語のコーラン」(Qur’an‘Arabi)という表現が、数カ所にみられる。
>セム語に属するアラビア語という言葉を軸に1つの民族としてのアラブを表明した最初のものである。
>アラブ人自身の伝承によれば、アラブには3種類あり、
>1つはイスラム勃興以前に消え去ったアード族やサムード族などを指す“失われたアラブ”(‘Arabal-ba’ida)。
>第二は、“真のアラブ”(‘Arabal-’ariba)と呼ばれ、ノアの子セムを祖とするカフターンの子孫である南アラブを言う。
>第三は、“アラブ化したアラブ”(‘Arabal-muta’arriba)で、アドナーンを租とする北アラブを言う。
>南北アラブの区別は、単なる伝説にとどまらず、政治的・社会的に重要な意味を持ち、両者はイスラムの大征服以後も根深い対抗意識を持ち続けた。
>また、イスラムの大征服後、アラビア半島出身の、アラビア語を話す征服者を、被征服者と区別してアラブと呼ぶようになった。
>しかし、その後、征服者と被征服者の融合が進み、さらに中東全域をトルコ人が支配したため、このような区別はなくなり、アラブは再び遊牧民という意味で用いられるようになった。
>19世紀半ば以降、民族主義運動の影響で、遊牧と定住とを問わず、アラビア語を母語とし、イスラム勃興以降のアラブの歴史と、その文化遺産に帰属意識を持つ者をアラブとする考え方が普及した。
>現在ではこのような広い意味で自らをアラブと自覚する人々がアラブと呼ばれる。
>ただし口語では遊牧を行う者をアラブと呼び、区別することもある。
108世界@名無史さん:02/05/29 21:01
昔アラビアのロレンス見て、「何て馬に乗ってる姿が格好いいんだろう・・・」と思った>アラブ系
109世界@名無史さん:02/05/30 10:51
2chの板は、別に学会掲示板ではないので、面倒な検証を省いて、一応>>107を信頼することにすれば、

>>1>急速に拡大したイスラム帝国において、アラブ人は本来少数派だったはず。
実際のところ、これらの地域はどのようなプロセスでアラブ化したのでしょうか?

については、>>77
>先駆的にはともかく、大衆レベルでのアラブ民族意識というのは第二次大戦後のナセルなどのアラブ民族主義の興隆によるもので、
>アラブというくくり自体が、もともとかなり政治的なもの

って判断が妥当、ってことでしょうか。
>>1は、「先駆的なもの」の拡大を聞いてるような気もしますが。

>>79>世界史的なスパンで語った場合のアラブ人とアラブ文化、アラブ民族というのは、今日的な意味でのそれとはかなり違うのでは。
のような意味合いだとも思えますが。
110【^▽^】酔鯨ジョーカー土佐守:02/05/30 11:00
ヤマトさんが言うようにアラブ人は世界経済のゴミ、アラブ虫。
111 :02/05/30 11:01
おおもりよしはる=ロリペドオタ、アニオタ、モーツアルトオタ、ベートーベンオタ、ブルックナーオタ、セガ信者
ひまわりと幼女のすじまんこに異様な執着心を燃やしているロリペド絵描き
2浪して九州大学歯学科に進むがプロのイラストレーターになるために大学を中退、
同人活動とUOに専念する日々を送るが、その生活は苦しいらしい(藁
自らを画家と呼び、ともすれば不真面目なものと見られかねないアニメ絵
それも、無毛のすじまんこすらも「芸術」の域にまで高めようとしている(らしい)。
心の支えは自分の描いたひまわりの絵らしい(ぷ
マスコミ(西日本新聞)で写真付きで取り上げられたこともあるらしい。
最強のネットゲーUOではIzumoでKanae、SASAWOというキャラを使用。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1021463865/
http://www.p80.co.jp/p/k_sinki/yoshiharu/oomori.html

@さぽーる
http://www.sub-all.com/test/read.cgi/dojin/019473696/
@MEGABBS
http://203.138.109.168/cgi-bin/megabbs/readres.cgi?bo=Baby&vi=1020753024
関連スレ
【すじ】 ようじょのすじ  【すじ】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1017041827/
【抱き枕】すじ丸出し抱き枕ってどうよ?
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/otaku/1016198191/
112世界@名無史さん:02/05/30 23:38
>>100
アラブナショナリズム=汎アラブ主義ってことなら確かに
そうだよね。バース主義もバース主義国家以外では相手にされてない
ようだし。当のバース諸党だってアラブ統一国家なんてもう
本気で考えちゃいないだろう。
マグレブ統一の方が現実的。
113世界@名無史さん:02/06/01 09:11
>>107>その後、征服者と被征服者の融合が進み、さらに中東全域をトルコ人が支配したため、このような区別はなくなり、アラブは再び遊牧民という意味で用いられるようになった。

今でも、エジプトやイラクでは口語でアラブと言うとベドゥインを指すらしい。

>>1>急速に拡大したイスラム帝国において、アラブ人は本来少数派だったはず。
>実際のところ、これらの地域はどのようなプロセスでアラブ化したのでしょうか?

って、話は、遊牧民から先に文化的に同化されたって事はある?
ベルベル人とかヌビア人とか。

114世界@名無史さん:02/06/01 12:45
>また、イスラムの大征服後、アラビア半島出身の、アラビア語を話す征服者を、被征服者と
>区別してアラブと呼ぶようになった。

イスラム大征服というのは、マホメッドの後継者たちが中近東一帯をイスラム化していった過程
を指すんだろうけど、アラビアンナイトの世界というのは今のイラクあたりが中心だよな。
バクダットの商人たちが、船でインドあたりと交易するイメージだし。

もともとのアラビア半島からバクダット周辺を征服したのは、遊牧民などが中心のアラブという
ことなんだろうけど、イスラム文化とアラビア語を受容した大人口のアラビア=イラク周辺の連
中は、自分たちのことをアラビア人と考えていたのだろうか。
>>107の解説を読むと、征服者がアラブであって、征服された人々の意識については記述して
いない。
アラビア人、アラビアの民ととアラブは別の概念になるんだろうか。

その後のトルコによる支配下で、アラビア語を共有する人々に文化的な一体感が生じ、トルコ
帝国の解体と西欧の支配への対抗によって拡大されたアラブ民族主義が台頭したってことは
大筋で理解できるのだが。
115世界@名無史さん:02/06/01 13:46
>>106
>>107の解説を読むと、征服者がアラブであって、征服された人々の意識については記述して
いない。

>イスラムの大征服後、アラビア半島出身の、アラビア語を話す征服者を、被征服者と区別してアラブと呼ぶようになった。
>しかし、その後、征服者と被征服者の融合が進み、さらに中東全域をトルコ人が支配したため、このような区別はなくなり、アラブは再び遊牧民という意味で用いられるようになった。(>>107
を敷延するとこうなるんじゃないかな。

征服者と被征服者の融合が進み、さらに中東全域をトルコ人が支配すると
アラビア語を母語にする者もそうでない者もイスラム教徒は、ムスリムであることを帰属意識にした。
この段階では、アラブは再び遊牧民という意味で用いられるようになった。
つまり、トルコ人支配下の時代では、遊牧民共同態への帰属意識がアラブと自覚された。
116世界@名無史さん:02/06/01 14:07
>>1の問題意識に即して考えると、イスラムの大征服の主体となったのは、アラビア半島の遊牧民
を中心とする「アラブ」だった。

人口周密地帯であるメソポタミアや北アフリカは征服されて、アラビア語とイスラムを受容したが、
この段階では、アラブというのは少数派の征服者を指す概念であった。

トルコによる中東支配の結果、アラブという語は遊牧民という意味に戻った。アラビア語を使う人々
は多数を占めたが、アラブ人という意識は存在していない。つまり、アラブは少数派。

トルコ帝国が解体していく中で、アラビア語を使う人々がトルコの支配下から切り離され、西欧の植
民地化していく。

結局、メソポタミアや北アフリカの人々が自身をアラブ人として定義し、多数派となるのは最近のこ
とになる。

これを、第一次大戦あたりのことと捉えるか、第二次大戦後のアラブ民族主義の興隆とセットで考
えるかといったところでしょうかね。
117世界@名無史さん:02/06/02 05:18
>>116
そうですね。わかり易かったです。

えーと>>1の質問を少しアレンヂして、次のように考えてみると
どんなふうなことが言えるでしょうか?

>急速に拡大したイスラム帝国において、アラブ人は本来少数派だったはず。
>実際のところ、これらの地域でアラブ語を母語にする人口は
>どのようなプロセスで増えたのでしょうか?
>この場合多少の方言偏差は含めます。

日本人が漢語を受容しなかったことは特殊条件があったとして。
西欧人はラテン語を継承したわけではないですよね。
ユダヤ人ですら、イスラエル建国後、現代ヘブライ語を再建するのにかなりの労力を払っています。

アラビア語が聖典言語としてのみ受容されるのではなく、
母語としても広まったプロセスとしてはどんなものが考えられるでしょうか?

通婚?
それともイスラム独自の教育機構??
それともセム・ハム系の言語的近縁性?(例えばアラブ語とコプト語のような)
118世界@名無史さん:02/06/02 05:33
商売上の都合、を忘れちゃいけないとオモタ
119世界@名無史さん:02/06/02 08:38
>>118
商売上の都合では、母語にしないだろ。
2ndランゲージがせいぜい。
120世界@名無史さん:02/06/02 09:03
今日の産経新聞有料版に、「先住民、アラブ系と溝深刻 アルジェリア」
と題して、こんなことが書いてあった。

「イスラム教到来以前から北アフリカに住まうベルベル人たちは現在、
アルジェリア人口の約二割を占めるが、多くが貧しいカビーリ地方で
暮らす。多数派のアラブ人から差別されているという意識を抱き、
タマジット語(ベルベル語)の公用語化や独自文化の尊重を求める声が
くすぶり続けてきた。
一九八〇年代初頭には、大学でタマジット語を教えようとするなどの
「カビーリの春」と呼ばれるベルベル人たちの文化復興運動が盛り上がったが、
政府による知識人の大量逮捕などで運動は下火になった。それが再び、
より過激な形で燃え上がったのが昨年春。一人の少年が逮捕され、警察署で
死亡した事件がきっかけだった。
その直後、カビーリ地方の各都市では、治安部隊と住民の大規模な衝突が
続き、当初、治安部隊がデモ鎮圧に実弾を使ったこともあり、これまでに
百人を超える死者がでている。
イスラム過激派テロ解決のため、一九九九年の就任以来、イスラム過激派に
対して投降と恩赦を呼びかける「国民和解」路線を続けてきたブーテフリカ
大統領だが、ベルベル人騒乱への対応が「後手に回った」(外交筋)ことは
否定できず、大統領は今年三月、「タマジット語を国民言語とする」と
演説してみせたものの、すでに燃え上がったベルベル人たちの不満と怒りの
エネルギーを鎮めることはできなかった。
ブーテフリカ政権に加わっていたベルベル系の「民主文化連合」
など二党は昨年春の騒乱への政府の対応に抗議して政権を離脱し、
総選挙ボイコットを呼びかけたが、実際にはベルベル人住民の既存政党離れが
進んでおり、「アルーシュ」(部族)と呼ばれ、より過激な要求を掲げる
実体不明の組織がベルベル人の抗議行動の主導権を握っているといわれる。
ベルベル人社会の動きに対し、アラブ人社会は「失業などの経済問題は
ベルベル人だけの問題ではない。いったい彼らは何を望んでいるのか」
(アルジェ在住のアラブ人)と冷ややかな目を注いでいる。」

121世界@名無史さん:02/06/02 14:06
アラブ人はどうやってつくられたのか?

せくースして中だしすると出来ます。
歴史は夜作られる。
122世界@名無史さん:02/06/02 19:32
>>121
いや、アラブ人♂とエジプト人♀女がセクースしたとして、
どんなプロセスでアラブ語母語の集団が広がったか?
て話だよ。
ネタにマジレスだが(w

>>122のベルベル人の話題をみるとやっぱり言語的類縁性で左右された、
が基本かな?

上エジプトがイスラム化されるには数世紀かかったように記憶してるが。
123ジーモン三等兵@バルムベック:02/06/02 19:56
アルジェリアはベルベル人弾圧政策を止めろ!
124世界@名無史さん:02/06/03 23:43
世界的に父系社会が文化圏関係なく形成されるから、
アラブ人♂とエジプト人♀女がセクースした結果、誕生した
子供は当然アラブ人♂の文化的背景を受け継いだ子が生まれる道理
だろう。
また、イスラム教は歴史的に考察するとムスリムの女性は異教徒と婚姻
できない事になっているので、ムスリムの♀が異教徒の文化を受容した
子育てを出来にくいシステムが形成されているのではないか。
125世界@名無史さん:02/06/04 06:00
>>124
言語は育つときにいっしょにいる母方の言語を使うというのが
主というのが最近の通説になっているガナー。
126世界@名無史さん:02/06/04 15:53
>>125
>言語は育つときにいっしょにいる母方の言語を使う

そだな
細かく言うと、言語能力の基礎になるヒアリングや発音リズム感は
幼少期の養育者が使用している言語のそれになる。これを母語と呼ぶ。

つまり、アラブ人の父とエジプト人の母が結婚しても生まれた子供の養育者が
アラブ人の乳母に養育されれば、子供の母語はアラブ語になる。

極論を言えば、
エジプト人の母がカタコトのアラブ語で養育すれば、子供の母語はカタコトのアラブ語になる。

でも
>>124>ムスリムの女性は異教徒と婚姻できない事になっている
これはポイントの1つだろうな。
127ジーモン三等兵@バルムべック:02/06/04 22:24
ベルベル人よ、ブーテフリカをギロチンにかけよ!
128ジーモン三等兵@バルムべック:02/06/04 22:27
アラブ虫をガス室にブチ込め!
129世界@名無史さん:02/06/04 22:29
ジーモンは歴史好きなのは分かるけど、
たまらなく厨房なんだな。
たしかこいつおっさんじゃなかったか?
この精神年齢がなんとも・・・・・・
130ジーモン三等兵@バルムべック:02/06/04 22:32
>129
おっさんという歳ではないぞ!
酔ってんだよ!
131世界@名無史さん:02/06/04 22:35
酔った程度でガス室発言ですか。
そんな人を「厨房」と呼びます。
で、アラブ人ネタでまともなネタはございますか?
132【^▽^】勤皇の志士ジョーカー:02/06/04 22:49
アラブ人はうるさい。
133世界@名無史さん:02/06/04 23:43
おいおい。
ジョーカーは何時の間に
夷スラム狂を棄教したんだ!?
134世界@名無史さん:02/06/04 23:50
アラブとイスラムはイコールではないと思われ。
135世界@名無史さん:02/06/05 00:13
アラブ人の99%は夷スラム狂徒だろ?
136世界@名無史さん:02/06/05 00:15
俺はアラブ人好きだよ。
誇り高き男が多い。
137世界@名無史さん:02/06/05 00:16
>>135
あんたこのスレ読んでないだろ。
138世界@名無史さん:02/06/05 00:23
糞レスが続いているようなので、仕切りなおそうか。
まずアラブ人が作られたのはいつかという基本に立ち返ると、
シオニズムの勃興によるパレスチナ地方へのユダヤ人進入以前に、
アラブ民族の概念が再度提起された時代はすでに近世、近代を通じて
存在していることから、いたずらにシオニズムへの造反概念としての
汎アラブ主義にその因果を求める事は性急すぎると思われ。
少なくとも、20世紀、そして我々が生きる21世紀初頭への現代史への
導入として、欧米帝国主義による質的量的圧倒によるキリスト教文化圏の
文化侵略に対する概念として19世紀にスーフィズム信望者がすでに各地で
産声を上げていた。
むろん、当時は衰退しつつあるとはいえ、傍流であるはずのトルコ人が
大帝国を3大陸の要衝である中東〜アナトリア〜アラビア〜アフリカ
〜バルカンを支配していたゆえにそれに対抗する意味で反トルコ的な
モノもみとめられるがー。

139世界@名無史さん:02/06/05 00:27
ふむ。
青年トルコ政権のトルコ民族主義への傾斜に対する
カウンターという側面ね。
140世界@名無史さん:02/06/05 00:29
アラブ主義=国民国家主義(西欧起源)
これに失敗した反省で、現在のイスラム回帰の動きがある。

当然、アラブ主義=/=イスラム復古主義
141世界@名無史さん:02/06/05 00:31
現在のアルジェリア地方で聖戦を標榜し、シリアで民族主義者を
育てたアミール・アブドゥルカーディル・ジャザーイリ氏は、
単なる民族主義者ではとどまらず、スーフィニズムに傾倒し、イブン・
アラビー流の哲学書などを多く著し、後世のイスラム世界の
文化潮流に大きな影響を与えた。
代表的な人物は神権政治を志したイマーム・ホメイニである。
(もっとも彼にイマームの資格は本来無く、世俗的な権性欲に
よって強行して就任したのだが)
彼はこの流れを汲む思想家でもあった事実は、アラブ、そしてイスラム、
ペルシャなどの関係と歴史的な相克と傍流であるトルコやペルシャが
アラブ人以上にイスラムにおいて世俗的な権力(オスマン帝国)や、
懐古主義(イランのイスラム革命)を思考し、(ケマル・アタチュルク)のような
政教分離をもたらした試みが傍流の民族集団や国家から誕生した事に
非常に面白い意義が感じられるがー。
まあそれはこのスレとは別途に論じられるべき命題であろう。
とかく、

142世界@名無史さん:02/06/05 00:40
19世紀という時代性を考えてみると、
○オスマン帝国の基盤が新大陸に活路を求めた西欧啓蒙主義、西欧植民地主義、
重工業の発達によって西欧諸国が国力を増した事によって古き良きイスラムの
アイディンティが揺らぎ始めた→ス近代ーフィニズムの隆盛につながる。

○同時に主流足るべきアラビアの民、もしくはアラブ人
(彼らにフランス革命前後に出現する国民国家の概念はまだ醸成されてないと
 みてよい)
らに独立の機運と(WW2後の植民地闘争とはまだ別の概念)
アラブ≠イスラムでありながら、メッカの守護者としての責務を果たしていない
トルコのスルタンへの不満の鬱積。
無論、世俗的なトルコ主義への反発もあるだろう。

そういった多方面から論じなければ見えてこないのではないだろうか?
諸兄の論を期待する。
143世界@名無史さん:02/06/05 00:48
>>140
それは第2次世界大戦後の欧米の国力の低下に乗じた国民国家の概念で
あって、本来は19世紀から隆盛をほこった
西欧やオスマントルコへの反発が近代イスラムの思想の潮流であり、
≠ながらもある部分はアラブ民族のアイデンティティとなりつつあった動きとは
別に論じられるものではないか。
もっともトルコ自身は、20世紀に入り、WWT後、スルタンを追放し、
アナトリア主体の国民国家、政教分離への道を選択したわけだが・・・。
おそらくトルコ人(この場合アナトリア地方のトルコ人ね。)と
アラブ人らは決別したわけですな。
(まあ社会主義政権なども誕生したから別途にアラブスレで論考してみる必要が
あるよな。)
144世界@名無史さん:02/06/05 01:03
まあシンプルかつ単純化すると、
19〜21世紀までの間に
○トルコ人への対抗としての汎アラブ主義の醸成
 傍流であるオスマントルコの支配への反発。
 その後継者たるトルコ共和国の政教分離への反発
○欧米の植民地支配への対抗としての汎アラブ主義の情勢
 オスマントルコが3大陸の覇者から衰微し、アナトリアの国民国家へと
 移行する段階の過程で、「新たなる支配者」として、
 英仏の進入があり、イスラムを尊重しない西欧スタイルへの反発も
 手伝い、民族主義、社会主義、神秘主義などあらゆる概念が
 欧米への対立機軸としてアラブ民族内に導入された。
 19世紀が萌芽状態なら20世紀はカオス状態であった。

○20世紀初頭からのパレスチナ地方へのシオニズムに突き動かされた
 ユダヤ人に対する対抗機軸としてアラブへの帰属意識が促進された。

○第1、2次世界大戦後、西欧もドイツとの戦いで国力が衰退し、植民地を
 次第に手放す必要があった。
 しかしながら利権を温存するために、クエート、サウジアラビアなどの君主
 諸国を独立させ利権の温存を図った。同時に石油の莫大な埋蔵が確認され
 欧米資本が介入し、それらの傀儡政権の求心力として、コントロールされた
 宗教への求心力(サウジのワッハーブ派など)
 
○一方で、欧米の植民地の分断は英仏の恣意的な勢力関係の賜物にすぎず、
緯度、経度などの無機質な国境線が定められ、国民としての帰属意識の
醸成に多大な困難が存在した。
たとえばヴェトウィンなどは諸部族に分かれ定住化がいまだ促進されていない
時代であり、彼らを統率するのにアラブという概念がまた必要だった。

などなど複数の要因が近代アラブ「像」を成立させる要因になったのではないか。
145【^▽^】勤皇の志士ジョーカー:02/06/05 10:35
ジーモン、うざい、消えろ!
146世界@名無史さん:02/06/05 17:10
まんこーによってつくられますた。
147【^▽^】勤皇の志士ジョーカー:02/06/05 17:14
ユダヤとアラブ、両方を撲滅せねば。
148世界@名無史さん:02/06/05 17:44
アブラハム─ハガル
      |
   イシュマイル
     │
   アラブ民族
149世界@名無史さん:02/06/05 18:54
>148
旧約聖書すね。でも聖書ってオイオイってつっこみたく鳴るところ満載じゃないですか?
神様って理不尽だわって。。
150世界@名無史さん:02/06/19 00:53
クルアーンがアラビア語で神から与えられ事から、
アラビア語はムスリムの間で神聖視された。
そしてクルアーンの多言語への翻訳が禁じられていた為、
イスラーム化した地域にアラビア語が根付いていったものと思われ。
151世界@名無史さん:02/06/19 09:00
クルアーンの翻訳は禁じられてませんよ
現に日本語訳もいくつもある

しかし、翻訳したものはクルアーンとは認められず、
クルアーンの解説書扱いになる
152世界@名無史さん:02/06/19 23:44
翻訳解禁は20世紀になってから。
アラビア語が広まっていった時代には禁止されていましたよ。
153世界@名無史さん:02/06/20 10:23
>>152
翻訳は無くとも解説書は多数あったという罠
154世界@名無史さん:02/06/20 18:38
しかしながら布教とアラビア語はワンセットだろ。
155世界@名無史さん:02/06/20 18:46
とにかくイスラームとアラビア語とは切り離せない関係なので
イスラーム社会では教養ある人は必ずアラビア語を知っている
156世界@名無史さん:02/06/21 01:04
>>155
んで、その敷居は中世の西欧でのラテン語よりも遥かに低いと。
157世界@名無史さん:02/06/23 16:05
クルアーンとは「唱詠されるもの」の意。だから金曜礼拝等では
庶民も聖句を読み上げる。
しかし、日常語としてアラビア語を使っていない人はもとより
1300年前とは大分変化している、現代アラビア語を使っている人にとっても
「言語」としての認識・理解は難しい。
むしろ日本に於ける仏教経文の漢文・サンスクリットに近いかモナー。
158米好き:02/06/23 16:13
東南アジアのムスリムは、知識階級以外アラビア語はそんなに分からない
って言ってたな。

もちろん、クルアーンの中の代表的な聖句くらいは誰でも覚えているらし
いが。

般若心経の「羯諦羯諦波羅羯提」みたいな扱いではないかと勝手に連想。
159雷奴:02/06/23 17:44
>>157
>1300年前とは大分変化している、現代アラビア語を使っている人にとっても
「言語」としての認識・理解は難しい。

アラビア語を知らずしてコーランのアラビア語を語る電波発見!
語彙がちょっと古臭いだけで文法等は現代アラビア語と全く同じ。

160世界@名無史さん:02/06/23 19:18
アラビア語って口語方言は土地によってバラバラだけど
文語はコーランの言葉を保存してるんでしょ?
だからあんなに広範囲に住むアラブが民族としての一体性を主張できるのは
コーランのおかげとも言える。
161米好き:02/06/23 19:32
>>160
>アラビア語って口語方言は土地によってバラバラだけど

でも、アラビア語で会話するのは可能。
そういうシーンはいっぱい見た。
162世界@名無史さん:02/06/29 23:39
そもそも「アラブ化」とは具体的にどのような変化をさすのでしょうか?
イスラーム以前、アラビア半島の北と南では、北アラブと南アラブに分かれていて、
どちらかが「よりアラブ化したアラブ」とされていたようですが、その違いは何?
163世界@名無史さん:02/06/30 08:04
>>161
コーランのアラビア語が共通語になってるんだからそれで話してたんじゃないの?
164世界@名無史さん:02/07/04 20:13
アラブ
165aru:02/07/16 16:15
アラブ・ナショナリズムが後退した最大の理由を教えてください。
166世界@名無史さん:02/07/16 20:08
>>165
アラブナショナリズムが当該地域に利益をもたらすものではなかったため。
実際問題アラブとひとくくりにしてみても、あまりにも多様性に富んだ国家の集合で
共通項がほとんど存在しないことに気がついたため、横の連携が取れなくなった。

結局産油国と非産油国、人口の多い国と少ない国、イスラエルに直接接する国とそうでない国。
バース党の流れを汲む政権と王制を基本とする国。
あまりにも立場が違いすぎる。
167世界@名無史さん:02/07/16 21:53
>1
あまり知られていない事のようですが、
イスラム勃興以前からメソポタミア地方からシリア方面まで
アラブ系の人々がかなり出入りしていたようです。

いわゆる中東世界は紀元前6,5世紀からイスラム時代まで
アラム語とアラム系文字が支配的に使われていましたが、
紀元後2,3世紀にハトラやパルミュラと言った都市遺跡のアラム語墓碑銘に
アラブ系の人名が出てきていたりします。
168167:02/07/17 20:57
「アラブ」についての記録は、
紀元前9世紀のアッシリア王シャルマネセル3世の年代記が刻まれた
「クルク単立碑 Khurkh Monolith」が最古だそうです。

元々「アラブ」とはシリア・アラビア砂漠の遊牧民が自称として使ったと考えられ、
紀元前1千年紀の南アラビア語碑文に、
南アラビア王国の定住民から見たときの遊牧民を指す言葉として現れるとか。

アッシリア側の資料によれば、
「アラブ」は時にシリア諸勢力の連合軍と共に大規模なラクダ部隊で参戦したり、
和平交渉を結んでは破棄したりと、
最盛期においてもアッシリアはこの「アラブ」のラクダ部隊と頻繁に戦闘を繰り返したそうです。

アッシリア側にすると「アラブ」とはメソポタミアからシリアの砂漠地帯にすむ、
遊牧民の諸部族やオアシス住民を漠然と指していたようです。
169世界@名無史さん:02/07/18 10:19
>>168
ギリシア人が東方の遊牧民族全体を指してスキタイといったような感じなのかな?
170世界@名無史さん:02/07/22 20:42
>169
古代史が専門では無いので断言は出来ませんが、まあ似たような物ではないかと(笑

ただ、彼らが南セム系の言葉を話し、
紀元後になってからアラブ系でも都市住民が
盛んに活動していたことが分かっています。
どうやら日常語は母語のアラビア語を話し、文章語はアラム語の使用していたようです。

アラム語は一応ヘブライ語やフェニキア語と同じ北西セム系に属しますが、
時々その範疇から?と思いたくなる表現があるとかで、
厳密にいえば北西セム系の分類のままでよいかは分からないのだそうです。
同じ北西セム系でもヘブライ語とフェニキア語の関係よりはちょっと遠い関係にある言語だそうです。

そのアラム語とアラビア語は共通語彙や似た表現とかがあったり、表現が簡単なこともあって、
アラブ人にとって理解しやすい言語だったようです。

例えば「善い」を表す単語はアラム語ではT'bですがアラビアでは同じT'bです。
ヘブライ語ではTwbになります。あまり参考になってませんね。(--;)
171世界@名無史さん:02/07/22 22:04
アラビア語にアラム語の語彙に似た語彙が多いのは、
アラム語からの借用語が多いからだと思います。

シンタックスで言えば、
アラビア語はまだヘブライ語に近いと思います。

良いを示すアラビア語は数多くあり、
ますが例の言葉の語根は「t, y, b」です。

アラム語といってもアラム語というのは、ロマンス語やゲルマン語に
類する範疇の語で、古典シリア語、マンダ語、聖書アラム語、等多様です。
その中の古典シリア語の「良い」なら、語根を「t,',b」としてもいいかもしれません。アラビア語ほど語根は明確ではない言語ですが。

アラム語系の言語は、他の北西セム語と異なった表現を示すのは、
おそらく故地がメソポタミアに近いと想定されるため、
アッカド語系の言語の表現の影響を受けているためと思われます。

中東の共通語を簡単に俯瞰すると、
アッカド語、アラム語、アラビア語となります。
それが大きかったんでしょう。
172世界@名無史さん:02/07/22 22:24
アラブ人の形成についてですが、
面白い話題ですね。

けどどうしても19世紀頃に始点を
定めるのは、どうしても遅すぎのような
感じがします。

 まず征服当初(庇護民問題以前)では、アラブ・ムスリムは、税制上でも
特権を有しており、入信はアラブにほぼ限定されていたので、
これはアラブ意識をかなり明確化させる一大契機となったはずです。
アッバース朝初期の「シュウービーヤ運動」も、
その方面での貢献が大きかったと思います。

 そして、

・征服 - 移住 - 混交のプロセス。
・征服地のセム系民族が、アラビア語を受容。

 この過程が普及して、純粋アラブならぬ「文化的アラブ」
が拡大し、現在「アラブ人」と言われている民族の基盤と
なったと思われます。
 雑婚によってセム系以外の民族もかなりとりこまれた
と思います。異民族女奴隷の活躍は大きかったでしょう?
 このプロセスも地域差は大きかったでしょうね。
マグリブはヒラール族の移住までは、本格化せんかったでしょーなー。

 これに帝国主義的勢力やトルコ人に対する敵対意識が加味されて、
現代のアラブ人意識の中核が形成されたんですかね。
173170:02/07/23 21:57
>171
うぐわっ! 適当に書いたモンにマジレスがっ!
うぅ、適当すぎていらぬ恥をかくような真似をしてしまった。
もう少しまっとうに勉強せねば。
鬱ぅ〜(__;;)
174世界@名無史さん:02/07/23 22:07
>>171
先生ッ!質問があります!!
脱線になるかもしれないし、うまくいけばスレ話題にかえってくるかもしれないので、
よければお教えください。

>中東の共通語を簡単に俯瞰すると、
>アッカド語、アラム語、アラビア語となります。
>それが大きかったんでしょう。

カナン語と言うのは、アッカド語、アラム語、アラビア語それぞれとの関係を整理するとしたら
どういう関係とイメージすればよいのでしょうか?
聖書学の本なんか読んでるとヘブライ語はカナン語の方言としてはじまった、と書いてありますし。

そうするとワンクッションかツークッション置いてアラビア語とも関係してくるのかな(?)、
とか言う気もするのですが。その辺どうなのでしょうか??
175世界@名無史さん:02/08/17 18:23
これも良スレなのに一番下に下がってしまってる。
ageさせてね。

旧約偽典にエチオピア語で書かれた物(エノク書)がありますが、
エチオピア語というのはセム系語とは全く違う言葉なんでしょうか。
176世界@名無史さん:02/08/25 01:14

  ;y=ー( ゚ x ゚)・∵.  ‐  ターン
  \/|   |)  ・∵.


177世界@名無史さん:02/09/13 23:45
あげ
178世界@名無史さん:02/09/14 13:00
>175
エチオピアの主要言語であるアムハラ語やティグレ語はセム系です。
古典語であるギーズ語も同じ。
ってかエノク書がエチオピア語で書かれてるって初耳だ。
179世界@名無史さん:02/09/14 14:11
ジダンはベルベル人なんだってね。
180世界@名無史さん:02/09/14 16:16
アラブ連合はすぐに破綻しちゃったな
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/middleeast/syrian.html
181世界@名無史さん:02/09/30 11:51
アラブ地域に研究用に保存されている天然痘菌をばらまいて人口調節してあげましょう。
182世界@名無史さん:02/10/22 14:29
なんでやねん
183世界@名無史さん:02/10/22 22:32
アラビアをアラビア語ではなんと言うの?
アラビスタンという言葉は無いの?
184世界@名無史さん:02/10/23 22:14
ナバテア王国は何時滅んだの?
誰が滅ぼしたの?
185世界@名無史さん:02/10/23 22:50
>>183
アル・アラビーヤ。

スタンはペルシア語だからアラブ人は使わないが
イラン人やトルコ人はアラビスタンという言葉を使ってる。
186世界@名無史さん:02/10/24 21:34
ジャジール・アル・アラブ
187世界@名無史さん:02/10/24 21:58
ジャジールは例の放送局の名前と同じだよね。
島って意味だっけか?
188世界@名無史さん:02/10/28 17:07
イラク北部からシリア東部に
ジュジーラ地方というところが・・・
189世界@名無史さん:02/10/28 17:58
ジャジール・アル・アラブ は「アラブの島」という意味で
アラビア半島を指すはず。
アル・ジャジーラは、島であるカタールのことでは?
アルジェもアル・ジャジーラと似た言葉で島という意味だと思う
190世界@名無史さん:02/10/28 18:19
>>189
アルジェのアラビア語名はジャザーイルだね。
191世界@名無史さん:02/10/28 18:34
>>183
ペルシア語風にしたら、アラベスターンorアラビスターンと思われ。
192世界@名無史さん:02/10/28 19:46
少し思慮の足りないアラブ人はイランのフーゼスターン州をアラベスターンと呼んでるらしいな。
193世界@名無史さん:02/10/28 20:28
>>192
フーゼスターンはイラーク・アジャムのはずだから
やはりそのアラブ人は思慮が足りないか(藁
194世界@名無史さん:02/10/29 02:33
>>189
Jaziraは本来は島という意味。
アルジェリアはAl-Jazair、島の複数形。

半島はもともとShibhu Al-Jaziraだけど、
アラビア半島はJazirat Al-Arabと呼ばれる。
カタルにある国際放送局はAl-Jazira、
これは定冠詞を付けて「アラビア半島」という意味。

メソポタミアのAl-Jaziraも同じ「島」という単語。
195世界@名無史さん:02/10/29 04:22
勘違いする香具師がでるといかんので補足

ジャジー「ル」(jazii[r])
とう単語は有名な辞書(ハンス・ヴェーア)にさえ記載されてません。

あるのは、

ジャジー「ラ」(jazii[ra])
です。

要するに、完全に水に囲まれているか、
その大半が水に囲まれている区域が
「ジャジーラ」とよばれていて、
後から「島」「半島」等を区別するようになった
んだべさ。
196世界@名無史さん:02/10/31 20:16
大帝国を築いて各地に征服に赴いたのに、どうして
アラビア半島は空き地にならなかったのだろう?
良い場所に移住できるのなら、あんな砂漠に
とどまる理由があったのか?
197世界@名無史さん:02/11/01 04:41
みんなが都会に行きたがるわけでもないと思いますが...。

初期の征服期後も志ある若者は、
学問のためバスラとかに行っていたわけですし、
理由があればその後も移住は可能だったと言えるんじゃないでしょうか。

なお、アラビア半島の町はどこもオアシスですから、
一定規模の人口であればそれなりに養えます。
198世界@名無史さん:02/11/01 06:54
メッカに世界各地からやってきて住み着くやつも居たはず
199世界@名無史さん:02/11/15 23:20
去るべーじ
200世界@名無史さん:02/11/16 01:28
激しくすれ違いなのですが、
今のサウジ王家は「アラビアのロレンス」に出てくる
ファイサル王子の直系の子孫にあたるのでしょうか?
教えてください。。。
201世界@名無史さん:02/11/16 01:42
んなわけねーだろ。
202世界@名無史さん:02/11/16 05:25
ファイサルが貰ったのはイラクだけ
203世界@名無史さん:02/11/16 06:26
>>200
そのファイサル王子の直系子孫は、
イラクの革命の時に皆殺されました。
反イラク政府組織で最近名前の出てくるシャリーフ何とかさんが
ファイサル王子(後のシリア王、その後イラク王)の孫と従兄弟の関係。
204世界@名無史さん:02/11/16 10:10
>>200
サウジのサウード王家はアラビア内陸部のネジュド地方の領主で、
サウジアラビア王国は初代アブド・アルアズィーズ国王(通称イブン・サウード)が
1925年にメッカにいたフサイン・アリー父子(ファイサルの父と兄弟)を追い払って
ヒジャーズ王国(アラビア半島西部紅海岸)を併合して建国した国です。
ちなみにヒジャーズ国王アリーの息子アブド・アルイラーフは
イラクでファイサルの孫ファイサル2世の摂政になり、彼と一緒に殺されました。
205世界@名無史さん:02/11/29 14:22
良スレage
206世界@名無史さん:02/12/09 14:46
メッカのハーシム家がカリフだったら原理主義は存在しなかったと思われ
207世界@名無史さん:02/12/09 17:42
>>206
ハーシム家は聖地メッカの太守だけど、逆にいえば、それだけにすぎない
存在。それがいきなりカリフを称するというのはちょっとなぁ。
オスマン朝のスルタンがカリフと僭称できたのは、その強大な力があってこそ
だし。
208世界@名無史さん:02/12/27 18:49
質問があります。
『地名で読むヨーロッパ』(梅田修,講談社現代新書1592)に次のような主旨の記述がありました。
a)アフリカの語源は、アラブ語で埃「〔ほこり〕」を意味する言葉を語源にした地名である。
b)ローマの対カルタゴ戦争(ポエニ戦役)の後、ローマに併合された旧カルタゴ領が、ローマ人にアフリカと呼ばれた。
――どちらの記述もP.69

質問はa)説の当否についてです。
ポエニ戦役の頃までに、「アラブ語を語源にした地名」が、現在のチュニジアあたりの地名につけられたという事は考えられるでしょうか?
例えば、フェニキア系カルタゴ人の入植以前のリビア先住民はアラブ系だった(?)なんてことでもあったのでしょうか??

『地名で読むヨーロッパ』の著者は、英語の語源学が専門で、特に人文地理の語源に関しては実績もある方のようです。
本は最近読みはじめたばかりですが、概説書としては良書であるような印象を持っています。
それだけに、細かい点も気になって質問させてもらっています。
209世界@名無史さん:02/12/27 21:09
>>208
ローマ帝国の時代にアルジェリアにあったヌミディア王国を建てたのは
ベルベル人の先祖だと言われているし、
北アフリカはイスラムといっしょにアラブ人が入ってくる前は
ベルベル人が住んでたはずだけど。
でも、アラビア語とベルベル語は
同じアフロアジア語族(セム=ハム語族)だから
そのへんのことを誤解した可能性もあるんじゃない?
210世界@名無史さん:02/12/27 22:15
>>208

いまざっと
Encyclopaedia of Islam
の「イフリーキヤ」の項目に眼を通してみたけど、
a ) の説は紹介されていなかった。

Africa の語源は、諸説紛々で、
定説はない、という立場だった。
211=208:02/12/28 12:03
>>209>>210
情報ありがとうございます。
なるほど、
アフリカの語源に関しては、諸説あり定説はない(>>210)、という前提のもと、

>>208でふれたa説に関しては、著者の論旨を読者が補完しつつ読み、
アフリカの語源は、後のアラビア語で埃〔ほこり〕を意味した言葉に近似の言葉からつけられた地名であった(とも言われる)、
程度に理解しとけばよい感じでしょうか(?)。

これが年内最後の書込みになります。
他にも、情報お持ちの方はご教示いただけますとありがたいです。
ではでは。
(よいお年を)
212世界@名無史さん:02/12/28 12:04
ヤコブの子孫がユダヤ人、イサクの子孫がアラブ人です。
213世界@名無史さん:02/12/28 12:18
>>1さん
私は障碍歴約40年の男です。前からこのホームペイジを見ていて不思議に思い
また、憤りをおぼえていた者です。
この掲示板では、feelさん、前の大野氏いずれも障害者としての正当な権利や意
見の主張をしたに過ぎず、それを受け入れないばかりか他の主張も、健常者に媚
び諂い、同じ障害者を援護するどころか、貶めている傾向がある。
過去と現在の障碍者を取り巻く扱いは明らかに不当であり、差別であった事は
火を見るより明らかな事実であってそれを改善するという正義の革命は
今以上に性急に行わねばならない障害者の権利は、これを健常者が無条件で
受け入れねばならず、それに異論を唱えるものはすべて差別主義者であると言
わざるを得ない。
あらゆる物事、結婚、就職、就学などに障碍を理由にして断わられる事はあっ
てはならない
もしそれらを行った場合、その個人または団体に対し、刑事または民事で訴え
られるような法律の整備こそが最優先で、また、障碍者差別をなくす唯一の方
法であると確信しています。
障碍、健常のお互いの理解などは不可能です
健常である事は暴君であり、障碍を得ている者は市民であり、強者と弱者、お
互いにお互いの心など酌みようがないのはあたりまえと言えばあたりまえであり
仕方のないことである。
小生も40代にして、いまだに独身なのは障碍のせいではなく障碍を差別視する
世の中の風潮や、世の中の女性の悪しき思想のせいであることは言うまでもなく、
今まで何人もの女性に自分の偽りのない愛を告白して来たが、みな障碍を理由に
断わられてきたという、あからさまな差別を受けてきたのである。
真のバリアフリーや真に差別をなくすという事は健常者と障碍者が話し合い行う
ものではなく、障害者の要求と要望をすべて健常者と社会が受け入れるべき
なのである、現在のような差別発言や、差別発言を行う者への援護の書き込みは
厳に慎まれたい。

障害者特別性交特権の早期実現を!
214世界@名無史さん:02/12/31 14:22
うきょきょきょ!!!冬厨の薫りがするなあっはっはっは
215山崎渉:03/01/11 13:17
(^^)
216世界@名無史さん:03/01/15 17:18
タリバンのオマル師こそカリフにふさわしい
217世界@名無史さん:03/01/15 17:20
218世界@名無史さん:03/01/15 17:33
おにぎりワッショイ!!
       \\  おにぎりワッショイ!! //
   +   + \\ おにぎりワッショイ!!/+
                              +
.      +   /■\  /■\  /■\  +
         ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´ー`)
    +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +
          ヽ  ( ノ ( ヽノ  ) ) )
          (_)し' し(_)  (_)_)
http://www.asahi-net.or.jp/~zi2s-nr/photo/b0055.jpg
219世界@名無史さん:03/02/12 22:20
ageとくか
220ななし:03/02/12 23:52
221世界@名無史さん:03/02/20 14:12
>207
強引なやり方ではあったが、
カリフを自称するに当たっては一応の手続きを踏んだように覚えているが。
222世界@名無史さん:03/03/12 06:30
アラブ人の定義 岩波イスラーム辞典より

>一般的には、自分もしくは先祖がアラビア半島出身であると意識してアラビア語を母語とし、
>先祖たちならびにイスラームが築いてきた文明的遺産を誇り、継承しようとしている人びと。
>ただし、これらの要素のいくつかを欠いていても、自らをアラブ人と意識している人も含む。

つまり、一般的には意識しさえすればアラブ人、ということになります。
223山崎渉:03/03/13 12:57
(^^)
224保全:03/03/15 01:17
kakikaki
225世界@名無史さん:03/03/18 16:10
>>222
サルトルによるユダヤ人の定義とそっくりだね。
226世界@名無史さん:03/03/18 16:17
つうか民族の定義一般がそうなのだが
227世界@名無史さん:03/03/30 16:52
>>206-207
ハーシム家は、第1次世界大戦後にヘジャズ、イラク、ヨルダンの3王国を立てたと思うのですが、現在残っているのがヨルダンだけなのは何故ですか?
228世界@名無史さん:03/03/30 19:18
>>227
へジャズ→1925年、イブン=サウードによって滅ぼされる。
イラク→1958年、軍事クーデタにより国王一族が殺害され、共和制に移行。
229世界@名無史さん:03/03/30 19:24
ヘジャーズは国際連盟に加入していたよ。
230世界@名無史さん:03/03/30 19:30
>>229
連盟加盟国が滅ぼされたのになぜ反対がおきなかったんだろう?
231世界@名無史さん:03/03/30 21:36
>>225
言葉だけに限って言えば
アラブ人はまぁ地域ごとのアンミーヤの上にフスハーがあるけど、
ユダヤ教徒は各地域ごとのバラバラな諸言語の上にヘブライ語があるって感じがして
両者の条件はちょっと違う気がするけどね
232世界@名無史さん:03/03/30 22:41
>>230
確かに気になる。
233世界@名無史さん:03/03/30 23:26
>>230
ハーシム家のヒジャーズ王国とサウード家のネジド王国の争いは戦争というより
内乱と見なされたのでは?
234世界@名無史さん:03/03/31 23:04
ヘジャズ王国の滅亡とサウジアラビアの成立について、どなたか詳しくご教授下さい。
お願いします。
235世界@名無史さん:03/03/31 23:25
ユダヤ人の代表的言語としてはイディッシュ語を忘れてはいけない
236世界@名無史さん:03/03/31 23:50
ラディノ語やカライム語もある
237世界@名無史さん:03/04/01 03:59
>>234

1924年 3月 ヒジャーズ王フセインのカリフ宣言
1924年 9月 イブン・サウド軍のターイフ占領
1924年10月 ジェッダ市議会のフセイン譲位決議
1924年10月 フセイン退位、長男アリの即位
1924年10月 イブン・サウド軍のマッカ無血入城
1924年12月 イブン・サウド軍のジェッダ包囲
1925年12月 アリ王ジェッダにて降伏
1925年12月 マディーナ陥落
1932年   サウジアラビア王国建国

>>230
関係ないけどファイサル王がシリアを追われたのは、
国際連盟に委任を受けたフランスによるものだったし、
そんなものに頼ろうと思わなかったんじゃないでしょうか(想像)。

それに欧州で紛争が起きていた時期だし、
アラビア半島の土豪の争いごときって感じもあったのでは?(想像)
238世界@名無史さん:03/04/01 06:29
プライドだけ高い無能な田舎もの
に権力を与えるとろくなことはないな、
ということを実感させられることが多い国ではある。

実際、アラブ諸国の政治の流れのなかでは、
邪魔に感じられることのほうが多いんだよね。

サウジってとこは。
239世界@名無史さん:03/04/01 07:40
サウジの存在はアラブの癌だ。
サウジのおかげで団結することもできなければ
イスラエルを抑えることもできない。
しかもそんなやつが聖地の守護者だってんだから。
240世界@名無史さん:03/04/01 08:59
ラマダン副大統領はモンゴロイドみたいに見えるな。
241世界@名無史さん:03/04/01 17:44
あぐぇ
242世界@名無史さん:03/04/01 18:23
在米イスラム教徒(=キチガイ)は急増中で、すでに在米ユダヤ人口を追い抜き、
21世紀前半にも全米人口の5%を軽く超える。
彼らの台頭で数十年後の米社会の構造が激変、弱体化するのを防ぐため、
米国はイラク戦争を機に中東全体とあえて敵対し、米国へのイスラム移民の流入を止める必要がある。
おフランスのようにイスラム人口が10パーセントにもなって
選挙で彼らの顔色を伺わねばならなくなったら国は衰退する。
イスラム教徒(=キチガイ)が多い国に近代国家はなし。
まあ日本はイスラム教徒(=キチガイ)が流入の恐れはないけどな。







243世界@名無史さん:03/04/01 19:18
>>237
じゃあサウド家はハーシム家のカリフ僭称が気にくわないから、メッカから追い出したってことなの?
244世界@名無史さん:03/04/01 19:22
・職にあぶれたイスラム教徒、日本に流入。

・日本で働くためにはきちんとしたビザが必要。

・そのために、日本人妻ゲット。

・日本人妻もイスラム教徒に。

このパターンで国内イスラム教徒、増加中。
245世界@名無史さん:03/04/02 02:29
>>237
なるほど。有り難う。
ついでですが、湾岸諸国とか北アフリカみたいな他のアラブ圏の王室の成立事情についても、良かったら教えて下さい。
246世界@名無史さん:03/04/02 04:47
>>243
ちょっと書き方が悪かったですね。
もともと人気のないハーシム家が
カリフ僭称によりイスラム世界で
更に不人気になったということだと思います。

ちなみに軍事的にはサウド家は
1918-20年に既にハーシム家を圧倒してます。
247世界@名無史さん:03/04/02 04:51
>245
喜んで、と言いたいのですが、
スレの趣旨からはずれてきているような....
248世界@名無史さん:03/04/02 05:34
「預言者の子孫」というだけではありがたがられない、のですか?
249世界@名無史さん:03/04/02 22:59
>248
ヨルダンの故フセイン国王で、
アリーとファーティマから41代目?でしょう。
複数回結婚した人も多いだろうし、多産だし、
子孫も人数が多くてあんまりありがたみがないんじゃないでしょうか。

ただ、田舎のイスラム教徒だと、
聖地のあるサウジ人だというだけで、
は〜っとなってしまう素朴な人もいるみたいですね。
250世界@名無史さん:03/04/03 00:01
>>247
では、このスレあたりが適当でしょうか?
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1046673892/l50
251世界@名無史さん:03/04/03 06:09
>>243
もっと自分で勉強しろよ。
100年来の宿敵なんだよ。
252世界@名無史さん:03/04/09 22:41
Hedzilla

↑これでよろしかったですかー?
 聖なる遷都 聖遷(ヘジラ)の綴りって・・・ Σ * )/
253世界@名無史さん:03/04/09 23:12
結局、アラブ人は存在しないってことでいいか?
254世界@名無史さん:03/04/09 23:18
俺の英和辞典ではHegira(またはhejira)になってるな。
歴史上のヘジラの他に旅行・移住・逃避行の意味でも使われる。
歴史上のヘジラに限定する場合はHijra(またはHijrah)みたい。
255世界@名無史さん:03/04/10 01:07
今、出先なので辞書で確認してないけどスペルは هجرة であってるかな?
ということはLC方式だとHijrah、
Encyclopedia of Islam方式ではHidjraじゃないかな。
標準アラビア語の短母音はa、i、uの3つだけということになってるので
「ヘジラ」という響きは標準アラビア語の転写方式には現れません。
256世界@名無史さん:03/04/10 10:55
いいかげんネタに気付よ。
257世界@名無史さん:03/04/11 10:16
フスハーではAIUの3母音だけ
アンミーヤではEOもある。
ということですね?
258世界@名無史さん:03/04/14 23:44

259山崎渉:03/04/17 09:24
(^^)
260山崎渉:03/04/20 05:01
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
261世界@名無史さん:03/05/03 09:27
サルベージ
262カナダの牛:03/05/03 10:24
カナダの新聞の社評でイギリス在住の記者が言っていました。
現在のアラブ人移民の人工増加とヨーロッパの出生率から見れば
今世紀なかばまでにはヨーロッパはアラブ人の大陸になるであろう。
実際、アラブ人の若者の間ではユーラビアといふ造語が使われはじめている。
私の母なども最近のイスラム社会の動きを彼らの世界人口総回教化計画のふしと
みています。
263& ◆taFMFE3fnI :03/05/03 10:52
イスラムの教えによればアラブ人はイシュマエルの子孫となるのでは
ないのでしょうか?
実際、一つの民族の構成を考える場合にはその民族が集団として
経験してきた歴史に重みを置くべきなのでは?
宗教的な結合論も、言語的な集合論も共感的な歴史アイデンティティーが
あって初めて成り立つものだと思います。
例えば私の知るかぎりユダヤ人は皆じぶんの祖先をアブラハム、イサク、
そしてヤコブであるとし、民族の祖であると考えます。
またモーセと出エジプトの記録もって自己の宗教的、および国家的な
集合体のはじまりと考えています。
いまでも伝統派ユダヤ教においては祭司アロンの子孫とされる血族が存在し、
レビ族の子孫とされる家系のものとしか婚姻しません。
ですから、ユダヤ人がたんなる宗教的な民族意識による集団であると
みなすのは間違いです。たとへ宗教的ではないユダヤ人でも母親がユダヤ人
であるかぎりユダヤ人と目され、宗教をすてたユダヤ人でも反ユダヤ的な
ヨーロッパの土豪においてはつねに自己がユダヤ人である事実から離反する
ことはできなかったようです。(ナチの時代を考察。)
しかしまた中東一帯のユダヤ人とヨーロッパ系のユダヤ人が異なるアイデンティティ
意識をもつのもたしかであり、現在のユダヤ人の基盤は二千年前のディアスポラから
とみなすのが正解のようです。
同じような意味でアラブ人の基盤はマハメッドによる布教活動とその後の
宗教国家体制を基盤にしているといえるのでは?
ただし、アラビア半島の部族がイシュマエルを共通の祖先と認識し
お互いを血族をみなしていたのなら彼らのルートはやはりユダヤ人と
同じく古代民族の伝統と血統といふことができるでしょう。
(ユダヤ人は多分に混血してますが、それはアラブ人も同じでしょう。
そして、布教による新参者が薄かったぶんユダヤ人のほうがアラブ人
よりもアブラハムの純血統に近いかもしれない。)
264世界@名無史さん:03/05/04 11:44
アラブと称したのは本来ベドウィンだけだったのでは?
265世界@名無史さん:03/05/04 14:34
過酸化水素水に二酸化マンガンを混ぜると出来ます
266世界@名無史さん:03/05/04 17:58
日本人の先祖が檀君である^^
267世界@名無史さん:03/05/04 17:59
アラビア半島人は、エジプト人とかをニセアラブだと
心の底では思ってるのかな。
268世界@名無史さん:03/05/04 18:14
>>267
個人的推測では、そこまでは思ってないと思うけどね。
思ってる人間がいたとしても非現実的で通用しないでしょ。
アラブ諸国首脳会議なんて社会的現実が確固としてある現在。

ただし、砂漠遊牧民の生活様式を残してるアラブは自分たちを「真のアラブ」とする誇りを伝えてるという記述を目にすることはある。
この辺はちょい微妙だね。
日本語的に言えば「本家アラブ」程度の意識はあるような気がする。

エジプト人の内でも、えーとなんて言ったかな、ド忘れしたが、
上エジプトの人たちは下エジプトの都会住民を「外国かぶれ」「進んだ生活している人」ってネガポジ両方の意味を兼ねあわせる言葉で呼ぶんだって話だよ。
この場合、上エジプトの人たちの主観では、自分たちの方が「“本来の”アラブ」って意識だろうしね。
※ベドゥインという言葉は今は拡大用法が成立してるから要注意だね。
269動画直リン:03/05/04 18:20
270m:03/05/04 18:23
271カナダの牛:03/05/04 18:40
古代日本がいかに日本人なったかを考えれば分かりやすいかも。
極端に人種*言語*文化が違うものでないかぎり他の伝統血統に吸収される
のは比較的にようい、特に古代社会においては。
例えばユダヤ人のばあい(ちょっとアラブより詳しいと自負)
必ずしもアブ*イサ*ヤッコの子孫といふよりその部族に属して
いた集団を源流としているといふこと。(父祖はあくまで長.)
日本ふうにいふと一つの藩が民族意識をもつようなもの?
大和王朝だって日本人はみんな天照大神の子孫といふ意識を
ひろめて日本列島諸部族をまとめていったのでは?
272世界@名無史さん:03/05/04 19:48
>>271
物語伝承としてしか確認されていないことと、歴史的に確認されていることを混同するのはいかがなものか?

>ユダヤ人のばあい(ちょっとアラブより詳しいと自負)必ずしもアブ*イサ*ヤッコの子孫といふよりその部族に属していた集団を源流としている

これは「アブ*イサ*ヤッコの子孫といふよりその部族に属していた集団を源流としている」との伝承を信じている集団が母体となってはじまった、と言うべき。
すくなくとも歴史的には。
アラブ人も同じ。

日本人については>日本人はみんな天照大神の子孫といふ意識をひろめて日本列島諸部族をまとめていった
、とすらも言えないね。国譲り神話が広く知られているでしょ。
273世界@名無史さん:03/05/04 21:29
イランもアラブ人に支配されてイスラム化したと思うんですが、
イランから東のイスラム圏はアラビア語を母語としていないのは
何故でしょう。
274カナダの牛:03/05/04 22:05
>>272
なるほど、勉強になります。
275カナダの牛:03/05/04 22:15
>>273
彼らはペルシャ帝国末裔の自称ペルシャ人でイスラム文化が
華開くはるか古代より独自の歴史と文明を所有する地域に
定住してるためでは?
イラン公用語(?)のパーシィーってペルシャ語ってことでしょう。
276273:03/05/04 22:31
>>275
しかしメソポタミアやシリアやエジプトにはそういう独自の文明がなかった
かといえば、アラブ人より古くから発達した文明があったわけでしょう。
但しヘレニズム化して以後は、古くからの伝統より新来のギリシア由来の
文化に馴染んでいたのかもしれませんが。
ビザンツ帝国時代の単性論派地域が雪崩を打ってイスラムに服従した
のと、のちのアラビア語化と関係があるのかも。・・・
277≠275:03/05/05 01:17
>>276
>ビザンツ帝国時代の単性論派地域が雪崩を打ってイスラムに服従した

のは、普通は、コロコロ変わるビザンツの宗教政策に単性派が嫌気がさしていたから、的に理解されてるね。
エジプトやシリアではずっと後までキリスト教徒でも王朝の宰相レベルまでの人材を出してたわけで。

特にエジプトは奥が深い(空間的に)からアラブ化が上エジプトに到達するまでに数世代かかったわけでしょ。
今でも上エジプトはコプト教徒人口多いしね。

イラン人がイスラム化したけどアラブ化しなかったのは、多分、ゾロアスター教地域でもあったことと関係してるんじゃないかな?
278カナダの牛:03/05/05 01:58
誰か歴史に詳しい方、この議題に何らかの見識がありましたら宜しく。
>>1:55
279& ◆taFMFE3fnI :03/05/05 01:59
280世界@名無史さん:03/05/05 02:00
>>[1:55]
281カナダの牛:03/05/05 02:19
please see if you can share your knowledge in regard to 55th entry
of "the history of palestine" thread.
282動画直リン:03/05/05 02:21
283世界@名無史さん:03/05/05 05:59
>>275
パースィー? イランの公用語の現地語名ならばファールスィー。
意味するところは「ペルシア語」ですが。

>>277
イランもイスラム化に時間がかかったんじゃなかったっけ。
284世界@名無史さん:03/05/06 02:27
被支配地の住民の基層言語が、
アラビア語に近いかどうか(セム・ハム系)。

アラビア半島からの移住者の量
285山崎渉:03/05/21 22:42
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
286山崎渉:03/05/28 15:38
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
287世界@名無史さん:03/07/15 02:12
アラブ人の言語がほぼ均質なのはコーランに寄るところが大きいね
288山崎 渉:03/07/15 12:28

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
290世界@名無史さん:03/07/27 00:18
あげとくか
291世界@名無史さん:03/10/04 19:39
   欧州ではアラブと黒人の人口圧力が強そう
292世界@名無史さん:03/10/05 19:02
アラビア語でも、レバノン人、シリア人はフェニキア人の子孫
 パレスチナ人もキリスト教徒を含む
293世界@名無史さん:03/10/21 16:40
アラブ人[al-‘Arab]
 一般的には自分もしくは先祖がアラビア半島出身であるとして意識してアラビア
語を母語とし、先祖たちならびにイスラームが築いてきた文明的遺産を誇り、継承
使用としている人びと。ただし、これらの要素のいくつかを欠いていても、自らを
アラブ人と意識している人も含む。(略)

ソース 岩波イスラーム辞典
294世界@名無史さん:03/10/27 13:11
一夫多妻は、民族を「乗っ取る」ことができるシステム。
アラブ人の大半は、男系では本当にアラビア出身。
295世界@名無史さん:03/11/11 18:32
サヘルなどでは現在もアラブ化が南へと進行中ですよね。
現在はベルベル系との軋轢は聞かないが・・・ひとまず住み分けているのだろうか。
むしろスーダンなどで黒人系の非イスラム教徒への迫害はヒドイ・・・
296世界@名無史さん:03/11/11 18:56
>>293
シバの女王は、その定義ではアラビア人か?
297世界@名無史さん:03/11/16 01:11
イスラム以前でも?

イエメンはかつては南アラビア語(現在絶滅)、今は
その名残を止めるアラビア語南アラビア方言ですな。

コーランに用いられたのは北アラビア語の系統で、祖先を同じくするも
横のつながりはだいぶ離れていたようで。
298世界@名無史さん:03/12/21 05:42
アラビア語化される以前のエジプトは何語?
299世界@名無史さん:03/12/21 05:55
>>268
イスラム教自体が、商売先で見たユダヤ教にかぶれて、ユダヤ教の改革なんてものを
企てたアラブ人のボンボンの戯言から始まったものだよ。
マホメット自体が、自分自身、ユダヤ教に改宗していた。

布教による新参者が少ないもなにも、民族の歴史にエジプトの奴隷とバビロニアの
強制移住なんてものを記していて自ら新参者であった上に、モーセのパレスチナ奪取
でも地元民の未婚女性を収奪の対象としたしている。
ユダヤ人の母親から生まれた子という定義では、父系を辿って必ずしもアブラハムには
到るとは限らないし、母系は、それこそ、モーセやダビデ王に到る段で雑多だ。
血の上では定義は、記してきた教義との矛盾無しには、できないぞ。
300世界@名無史さん:03/12/21 06:10
>>298
よくは判っていないが、プトレマイオス王朝期の言語はコプト語に連なる同系。
ロゼッタ石のギリシャ語との対比と現在のコプト語の比較で確定的。
それ以前も人名などからコプト語との同系を否定する材料は出ていない。
301世界@名無史さん:03/12/21 13:59
>>283
遅レスすまそだけど、
アブー・ムスリムとかの征服以降、サーマーン朝がペルシア文化復興を果たすまで、
ペルシア・中央アジアのイラン系の連中はもっぱらアラビア語で著作とかしてるね。
「沈黙の2世紀」なんて呼ばれてるけど、
初期イスラームの文化基盤・諸制度はこのイラン系の連中のお陰で成り立ったようなものだそうだからね。

アッバース朝自体がサーサーン朝の支配原理を導入してしかもサーサーン朝の首都圏だった
メソポタミアに首都をおいてペルシア中央アジア地域と密な関係にあったことが、
この地域の独立性を保たせた背景らしいね。

サーマーン朝以後はトルコ・モンゴル系の遊牧勢力がこの地域を支配したけど
ペルシア語文化は歴代ずっと奨励され続けたから、エジプトやシリアとか違って、
アラブ化はしなかったんだそうな。

ソ連が中央アジアを併合しなかったら今でもアフガン並みにペルシア語が通じてたろうね。
302世界@名無史さん:03/12/21 19:19
>>301
アブー・ムスリムは時代が違うやん。
303世界@名無史さん:03/12/21 21:22
>>302
ぐわぁ!!クタイバ・「イブン」・ムスリムだ!(汗
アブーにしたらウマイヤ朝軍と戦ったりマンスールに討滅されるほうだ・・・
ああ!もうこんなのナチュラルに間違ってるようじゃもうダメポ・゚・(ノД`)・゚・
304世界@名無史さん:03/12/21 22:44
>>301
>アッバース朝自体がサーサーン朝の支配原理を導入してしかもサーサーン朝の首都圏だった
>メソポタミアに首都をおいてペルシア中央アジア地域と密な関係にあったことが、
>この地域の独立性を保たせた背景らしいね。

地域の独立性を保たせたのはアッバース朝の中核地域からの位置の遠さなんじゃないの?
従来のイラン文化圏では辺境にあたるマー・ワラー・アンナフルやホラーサーンを支配した
サーマーン朝のもとでイラン的伝統が復興された一方で、イラン的伝統を強調する傾向があった
サーマーン朝と同時期のブワイフ朝(ブーヤ朝)は本来のイラン的伝統の中心だったイラン高原
西部からメソポタミア平原を支配していたにもかかわらず、すでにその地域はアラブ色が強く
なっていたせいか、サーマーン朝における近世ペルシア語による文芸活動のような本格的な
イラン文化の復興は見られないし。






305世界@名無史さん:03/12/22 21:26
アラビア語由来の語彙をペルシア固有語彙に
言い換える運動は、かなりの程度実生活に根付いたようですね。
以前はウリナラも漢語・日本語排斥で燃え盛りましたが今はどこへやらw
306世界@名無史さん:04/01/10 18:05
>>1
精子と卵子が合体して出来た
307世界@名無史さん:04/01/31 23:35
>306
マヂレスすると形質的なアイデンティティではないぜよとレス
レバノンにはマロン派のクリスチャンもいるっけね。
308世界@名無史さん:04/02/04 19:06
今後もアラブ人に吸収同化されていく地域ってどこだろう?
サハラ・サヘルの黒人やベルベル系なんかそうなるかもな。
309世界@名無史さん:04/02/08 01:06
というか、イスラムとか布教系は最悪だよな。
メッカの一部まで引きこもってほしい。
ほかは伝統宗教に回帰するということで。
日本も尊皇攘夷して。ヨーロッパもキリスト教捨てるの
310世界@名無史さん:04/02/10 18:54
棄教者には死の制裁を、じゃカルトだなこりゃ
311世界@名無史さん:04/02/10 19:07
>>310
はいはい、君の頭が悪いことはよくわかったから巣に返えろうね。
312世界@名無史さん:04/02/11 16:36
>返えろうね
ボクちゃんはお利口さんだね
313世界@名無史さん:04/03/10 01:21
パレスチナ人が捏造くさいと指摘する人は結構少ないよな。
イスラエル建国当時の数倍の難民がいる不思議。
314世界@名無史さん:04/03/10 01:23
どこから来たの?
315世界@名無史さん:04/03/10 01:24
周辺のアラブ諸国から来た。
実際に増えているし。
316世界@名無史さん:04/03/10 01:27
>>314
まあ簡単にいうとパレスチナ人が増えているカラクリはこういう事だ
http://www.makuya.or.jp/chuto4.htm
317世界@名無史さん:04/03/10 01:27
何のためにわざわざテント暮らしをしに来てるの?
あまり楽しそうでも仕事がもらえるようにも思えんのだが。
318世界@名無史さん:04/03/10 01:30
>>317
>>316を最後まで読もう。
319世界@名無史さん:04/03/10 01:31
>>316
キリストの幕屋か。天皇制万歳キリスト教原理主義組織で有名な。
320世界@名無史さん:04/03/10 01:31
>>317
遊牧してるからじゃ?
遊牧民以外はテントじゃないでしょ。
321世界@名無史さん:04/03/10 01:35
>>319
書いていることはほぼリンク先に書いている通りだよ。
イスラエルスレでも参照したまえ。
322世界@名無史さん:04/03/10 01:36
コヴァとサヨが幕屋!幕屋!と言ってるのはコレですか。
漏れも認定されたことあったな。
323世界@名無史さん:04/03/10 01:41
意味不明な文になったので訂正。
事実関係はほぼリンク先に書いている通りだよと訂正。
ちなみに日本でよくみるパレスチナ擁護関連のサイトの大半が
なんらかの左派系につらなる人物が運営するサイトあるいは
無知から書く表面的な事象からしか捉えていない人が書いた
サイトが多い。

彼らはアラファトが過激派組織を飼っていること。
エジプトやレバノンから武器弾薬を密輸している事。
パレスチナ人を「悲惨だと」イメージ付けるために難民にテント暮らしを
強制し、イスラエルが用意した住居に入居する事を禁じ、
世界中から送られてくる善意の援助の大半を自治政府が独占して
しようし難民にひとつも伝わらない事。
和平に同調するパレスチナ人もまた暗殺されつづけている事には触れようと
していない。
なぜ触れないかそういう事をちょっと考えてみよう。

324世界@名無史さん:04/03/10 01:48
>>322
幕屋というのはメシヤ・ジュウと呼ばれる一派が日本に作った宗教団体。
ただ彼らはユダヤ人ではない。ユダヤ系ではあるが。

アメリカやイスラエルに居住していて
いわゆるユダヤ教を信じる連中とはまた違う。
どちらかといえばイスラエル内でもカハ(非合法の極右)や統一トーラー(右翼というより
ユダヤ教正統派ダークストーカーとも呼ばれる連中)やメレツ(世俗派)のいずれからも
疎まれている一派だな。
彼らはキリスト教信者だが、イスラエルでも差別されていて出国があいついでいる
※基本的にユダヤ人認定はラビの仕事という事も関係する。

そもそも団結しないのがユダヤ系あるいはユダヤ人の特徴だし。
325世界@名無史さん:04/03/10 01:56
>>320
イスラエルやサウディアラビア、ヨルダンなど遊牧民として暮らしているのはベトウィンだ。
パレスチナ人ではない。
326世界@名無史さん:04/03/10 02:02
>>325
そうだよ?
327世界@名無史さん:04/03/10 02:08
>>317の質問だからな。
前後のレスから「パレスチナ人が」なんの為にテント暮らしをしているのか?と
聞いた返答レスが
遊牧生活をしているでは?
と返答していたからベトウィンとパレスチナ人を混同しているのかと。

もっとも、定住化が進みつつあるそうだが。
内燃機関の発達と共に消え行き、変化していくのも時の流れか。
328世界@名無史さん:04/03/10 02:09
パレスチナ難民キャンプというとテントの印象が強いけど、そうでもないんだねぇ。
http://www.palestine.jp/travel/history27.htm
329世界@名無史さん:04/03/10 02:13
イスラエル内でテント暮らしし続けているのはアラファトの意向。
「かわいそう」なパレスチナ人が世界に向けてこんなひどい状態に
置くイスラエルってなんて酷いんだ!というプロパガンダを流す為の
舞台装置。

実際はテロの温床だし、射殺されたテロリストらの死体も放置されている。
埋葬をイスラエル軍が申し出るとこれを拒否して放置した死体を報道機関が
報道して「なんと残虐なイスラエル軍!許すな〜〜」とやらかす。

アラファトとシャロンは心の底から死んでほしいと思うねぇ。
中東和平の癌だ。
330世界@名無史さん:04/03/10 02:21
ああ、難民キャンプ→テント生活のイメージでのレスでしたか。
331世界@名無史さん:04/03/10 02:47
>>329
同じことを何度も言うなよ、幕屋。
332世界@名無史さん:04/03/23 11:19
一度イスラム化された地域で脱イスラム化された例ってある?
333世界@名無史さん:04/03/23 11:36
イベリア半島
334世界@名無史さん:04/03/23 11:56
それ以外では?
335世界@名無史さん:04/03/23 12:39
>>334
バルカン半島の大部分
336世界@名無史さん:04/03/23 12:39
ソ連が崩壊するまでは中央アジア〜カフカスは弾圧されていたね。
後100〜200年も弾圧されていれば脱イスラム化に成功していただろうか
70余年では短すぎたか
337世界@名無史さん:04/03/23 12:40
シチリア島
338世界@名無史さん:04/03/23 12:48
バルカン半島やシチリア島は住民の大部分がムスリムになったわけでもあるまいに
それで「イスラーム化」と言えるんかいな。
339世界@名無史さん:04/03/23 12:51
じゃあ、逆にトルコは
何故、脱イスラム化されなかったんだろうか?
トルコって以前はみごとなキリスト教一色の地域だったと記憶してるんだが。

340世界@名無史さん:04/03/23 13:03
トルコは征服された被支配者がイスラム化したんじゃなく
西遷してきたオスマン族がイスラム化したからなぁ
コンスタンチノーブル陥落以前にバルカンやアナトリアの大半はオスマン族の
下風に立たされていたわけだし。
341世界@名無史さん:04/03/23 13:06
後、脱イスラムをどういう意味合いで使っているか不明だが、
世俗化したか否かという文脈でならイラクやトルコやリビアはとうの昔に
世俗化している。
まあ住民がイスラムを進行しているかどうかということだろうけど。
まあイランのように西欧化がイラン革命で頓挫して時代に逆行する例もあるが・・・
342世界@名無史さん:04/03/23 13:13
>>341
中国の回族も完全にそうだし、ウイグルなんかもその傾向があるね。
あと、イランは選挙の実効性のある立派な民主主義国家だし、その側面で見れば
イラン革命前よりも立派に西欧化している。
343世界@名無史さん:04/03/23 13:37
http://www.foreignaffairsj.co.jp/source/ME/METodays.htm
Middle East Today's Q&A 「イスラムの教えと民主主義は両立するのか?」
344世界@名無史さん:04/03/23 18:10
日産自動車は23日、4月1日からカルロス・ゴーン社長が日本事業担当から外れ、
北米事業などに専念する、と発表した。
社長として全般を総括しつつも自身、12の事業を担当してきたが、それを6つに減らす。
新経営陣で取り組む次期中期経営計画を4月26日に発表する。

日産は現在の中期経営計画「日産180」で、04年10月から05年9月までの世界販売台数を、
01年度の販売台数(260万台)に比べ100万台増やす計画がある。
そのためには規模が大きく、世界の自動車メーカーの主戦場である北米事業強化が必要と判断した。

ゴーン社長は日本事業を01月4年から担当。
販売台数は安定してきたが、再強化を目指し、
世界的な販売戦略を担当してきた松村矩雄副社長に任せる。

ゴーン社長は05年に資本提携先である仏ルノーの最高経営責任者(CEO)と
日産の社長を兼務すると同時に、日本人の最高執行責任者(COO)を置く方針。
担務数の減少もそれに合わせた動きとみられる。

記事の引用元:http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040323-0016.html


さようならゴーン!

345世界@名無史さん:04/03/23 18:23
スレ違いかと思ったが、レバノン系ブラジル出身だったんだなゴーン。
346世界@名無史さん:04/03/23 18:32
あ、別スレでレバノン人ゴーンの話をしていたが、張るところがちがった。
まあ、元々アラブ人だから別段問題ないか
347世界@名無史さん:04/03/23 18:40
ついでだから>>345
こういう事情がある
http://www.ufpress.jp/column/031208.htm

中南米に中東からの移民が居ないと思い込んでいる人がなぜか多いが
おそらく身近な話題でないから知らない人が多いのだろうな。
348世界@名無史さん:04/03/23 18:47
>>1
神によってつくられたんだよ。
349世界@名無史さん:04/03/24 13:54
>>299

将軍になる奴がみんな清和源氏の子孫なのと同じかwww
350世界@名無史さん:04/03/28 17:12
アラブ人同士で本流か亜流かで差別があったりするもなのでしょうか?
351世界@名無史さん:04/03/28 17:32
地域で方言差あります。
352世界@名無史さん:04/03/28 18:03
エジプト・アラブが本流らしいね。
353世界@名無史さん:04/03/28 18:28
>352
本流というより多数派では?
アラビア半島のサウジが本流であろう。
354世界@名無史さん:04/03/28 18:47
>>353
アラブの盟主ということでね。
文化・人口などでアラブじゃエジプトが圧倒してる。
355世界@名無史さん:04/03/28 19:39
カルロス・ゴーンってマロン派キリスト教徒?
それとも隠れイスラム教徒?
356世界@名無史さん:04/03/28 21:21
>354
エジプトは対イスラエル講和でアラブ連盟を除名されていたこともあった。
357アラブ人のつくりかた:04/03/28 21:27
かーちゃんがベールをぬいでとーちゃんがハァハァ
あとはアラーのおぼしめし
358世界@名無史さん:04/03/29 00:35
俺昔、ユダヤ人の定義は
ユダヤ人の女から生まれた人ってのをどっかで読んだ気がするんだけど、
なんだろう?記憶違いかな?
359世界@名無史さん:04/03/29 01:00
イスラエルが定めた「帰還法」の規定だな。
360世界@名無史さん:04/03/30 16:41
اليوم العالمي للتضامن
مع العراق عاشت المقاومة
المسلحة وليسقط الإستعمار الأمريكي!
نادي فلسطين العربي
361世界@名無史さん:04/03/30 20:42
>299
>イスラム教自体が、商売先で見たユダヤ教にかぶれて、ユダヤ教の改革なんてものを
>企てたアラブ人のボンボンの戯言から始まったものだよ。

>マホメット自体が、自分自身、ユダヤ教に改宗していた。
そのような逸話は知られていない。
ただし最初の妻ハディージャの従兄弟ワラカ・ブン・ナウファルはヘブライ語の読み書きが出来たキリスト教徒だったらしい。

取り敢えずムハンマドが登場する以前のアラビア半島の宗教というか政治状況のあらましをいうと、

既知の通りジャーヒリーヤ時代にはヤスリブだけでなく、ヒジャーズ地方全般にアラブ系のユダヤコミュニティーが広く分布していたらしいが、
当時東ローマ帝国はサーサーン朝とシリア境域での膠着状態を打破できず、
紅海経由のインド航路に活を見出そうと、エチオピアのアクスム王国や南アラビアのヒムヤル王国と共同関係を築こうとしていた。
362世界@名無史さん:04/03/30 20:43
ヒムヤル王国ではユダヤ教かキリスト教かで国論が二分するまでになっていたが、
ユダヤ教に改宗したズー=ヌワース王が523年にナジュラーンのキリスト教徒を虐殺したことで
東ローマ皇帝の討伐命令でアクスム王国がヒムヤル王国を攻め滅ぼす事件が起きている。

シャープール2世の二度にわたる遠征は一時期ヒジャーズまで征服したいわれているが、
5、6世紀にナジド地方で金・銀山が開発されると、メソポタミアからナバト系やイラン系の移住者が入植をはじめ、
ナジドやイエメンでの銀山が活況を呈するようになっていたらしい。

アラビア半島中央〜北部のキンダ朝は結局サーサーン朝側にも東ローマ側にも与せずにおわったが、
結果ヒジャーズを含むアラビア半島中部は東ローマ・サーサーン朝勢力の空白地域となった。

ユスティニアヌス帝以降、帝国のキリスト教復興・王権強化運動と非正教勢力の迫害で、
概して、東方教会諸派やユダヤ教徒は帝国領外に流出する傾向にあり、
アラビア半島のユダヤコミュニティーも、その形成はディアスポラ以後ローマの散発的な宗教弾圧やサーサーン朝との戦争の余波によるとの見方がある。

つまり当時のアラビア半島のユダヤ教勢力は、東ローマの政治的イニシアチヴには距離を置いていた人々が多いとも考えることが出来るかもしれない。

363世界@名無史さん:04/03/30 20:43
ではムハンマドが処女懐胎や三位一体説を否定したことをもって、
キリスト教勢力に敵対的だったかというと、そー単純でもない。

例えばコーランやハディースでは、東ローマ皇帝ヒラクル(ヘラクレイオス)がムハンマドの使節を厚遇した挿話や、
ヒジュラ以前にムハンマドによって紅海の対岸に避難させていたムスリムの一部をヒムヤル王国のキリスト教徒の王が庇護した逸話が知られている。

またムハンマドが最初に啓示を受けたとき、ムハンマドの神秘体験について妻ハディージャとともに相談に乗ったのは
先にふれたキリスト教徒のワラカ・ブン・ナウファルだったが、彼はそのときムハンマドが将来預言者になることと迫害を予言している。
ハディースによるとワラカはムハンマドに、迫害は預言者としての運命であり自分が生きている限り保護すると誓言している。
364世界@名無史さん:04/03/30 21:10
まあ結論として湯田公は逝って良しという事だ。
イスラムこそが正義!
365世界@名無史さん:04/03/31 07:40
イスラム厨がおるう空気の読めないイスラム厨がおるう
366世界@名無史さん:04/03/31 23:08
ここのところずっとイスラエルスレとかイスラム擁護スレとかと
スレ内容が被ってばかりだったから無理矢理軌道修正したかったんだが・・・
まあこんなものか(w
367世界@名無史さん:04/03/31 23:57
それはそれとして、
パルティアの重要な境域拠点であったハトラ遺跡から興味深い碑文が見付かっている。
セレウコス暦463年(西暦153/4年頃)の紀年をもつ、アラム語による窃盗の罰則規定(死刑)についての高札のようなものらしいのだが、
それによると法制定者の連名に

「神の助言により、神殿長シェメシュバルクとハトラ人、老いも若きも、アラブ人の全てとハトラに住む全ての者は、合意して、以下のことを決定した云々」

368世界@名無史さん:04/03/31 23:58
ここでいう「アラブ人」とはどのような人々か?
可能性としては@現在のジャズィーラ地方の人々、Aベドウィン遊牧民、Bハトラ市内で(南西セム語である)アラビア語を話す人々の三つが考えられるようだが、
今ひとつよく分かっていない。

Aの可能性の場合、ハトラのような自治的な都市の法制定に遊牧民が関わっていることになり、
かなり興味深い事例となる。
パルミュラやペトラといったアラブ人の運営する都市でも遊牧民とのどう関わっていたのかも
先イスラム時代のアラブの歴史を知る上でも重要であるが、資料の少なさのためまだよく分かっていない。
369世界@名無史さん:04/04/19 23:44
現代のアラビア語の方言分布は
アラブ化以前の民族分布をよく今に留めているそうな。
イエメンなど南アラビアも今なお独自の方言を残しているしね。
370世界@名無史さん:04/05/21 08:21
保守
371世界@名無史さん:04/05/31 23:13
アブー・アル=アッバース・アフマド・バラーズリーによると、
ヤスリブのユダヤ教徒アラブ人の起源は、ネブガドネザルによるエルサレム陥落で
タイマーやヤスリブなどヒジャーズに逃れてきたユダヤ人である、との伝承を伝えている。
最初ジュルフム族やアマリク人と交わって小麦やナツメヤシを栽培していたらしいが、
やがて人口が増加して先住のジュルフム族やアマリク人を追い出して、耕地と牧草地を手にしたらしい。

ムハンマドが生まれる千年は前の話だからどこまで本当だか知れないけども(w
372世界@名無史さん:04/06/07 23:48
 ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/  ( ´・ω・)(    ) うんこくさい
  ||   (    )|(  ● )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/  (n´・ω・)n   ) でもうんこついてない
  ||   (ソ  丿|ヽ ● )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/ r(    (n´・ω・`n) うんこついてないのにうんこくさい
  ||  ヽ  ● )|(     )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
373保守アゲだけど:04/08/05 13:52
ただアゲるのもアレだから(w
>>369
>現代のアラビア語の方言分布は
>アラブ化以前の民族分布をよく今に留めているそうな。

それは、アラビア半島の辺りでは、って含み?
ただの質問で、イチャモンつける気は毛頭ないが、
エジプトやイラクで「アラブ化以前の民族分布」と言われても、割りと違和感感じるので、聞いてみる。
374世界@名無史さん:04/08/05 14:14
ヌビア人は他のエジプト人と言葉違う の?
375世界@名無史さん:04/08/05 14:36
>>374
今の話?第一中間期の話?それ以前の話?

今の話なら、方言程度の違いしかないはず。
現代エジプト口語も、アラブ語エジプト方言と呼ばれることがあるくらいだから。
いわゆるヌビア人も、今のエジプト領内に居住するのは、エジプト国籍のヌビア系エジプト人が主流なわけだし。

古代ヌビア人の母語については、
いつ頃から古代エジプト語を行政用語に採用したかとか、古代エジプト語が母語になったのはいつ頃からかとか、よく知らないけど。
376世界@名無史さん:04/09/07 14:37
  ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/  ( ´・ω・)(    ) うんこくさい
  ||   (    )|(  ● )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/  (n´・ω・)n   ) でもうんこついてない
  ||   (ソ  丿|ヽ ● )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧
  ||/ r(    (n´・ω・`n) うんこついてないのにうんこくさい
  ||  ヽ  ● )|(     )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

377世界@名無史さん:04/09/07 15:35
エジプトは、もともとコプト語の国だった。シリアはシリア語。アラブ人は、よくも
まあ、これほど文化伝統のある国々をアラブ化したもんだなあ。
378世界@名無史さん:04/09/07 17:22
コプト語は古代エジプト語なのだが、ヘレニズム文化の影響でギリシャ文字を使う
ようになったものだそうだな。ヒエログリフが実用に適さなかったのは、うなずける。

最終的に完成したのは3〜4世紀ころで、7世紀にはアラビア語政策が始まったとの
ことなので、意外と歴史は短い。
379世界@名無史さん:04/09/07 17:22
「コプト文字の歴史」

コプト文字の母体となった民衆文字は、紀元前七世紀頃に案出されたヒエログリフの
早書き文字で、商用などに用いられていた。その後、紀元前332年、アレキサンダー
大王のエジプト征服により、新首都アレキサンドリアを中心に、急速にエジプトの
ヘレニズム化が始まり、エジプト民衆語とギリシャ語の混交がすすんだ。

早くも紀元前二世紀には、エジプト語をギリシャ文字で表記した、いわゆるコプト文字が
存在していたことが記録されている。(中略)コプト語が体系的に完成したのは、3世紀の
終わりから4世紀にかけてであると、一般に考えられている。

http://www.h2.dion.ne.jp/~coptic/introduction.htm
380世界@名無史さん:04/09/07 17:26
つまりエジプトの言語は、ヒエログリフで記述されていた古代の言語から始まり、
ヘレニズム時代にはギリシャ語と混交した混成言語となり、イスラム時代に入って
アラビア語化政策の前に衰退していったということだ。

現代で言えば中国共産党が普通話で言語統一を図っているようなもので、アラブ世界
の場合は、標準語の浸透に成功したと言っていいんだろうな。ただし何百年もかかった
けど。
381世界@名無史さん:04/09/07 17:30
衰退して、今ではコプト教徒でさえ使わなくなったコプト語だが、一方、
アラム語(シリア語もその一部)は、アッシリア人(の末裔たち)がまだ
使ってるらしい。

アラム語は古代中東の共通語で、かのイエス・キリストも使っていたという
のは周知の事実だ。コプト語よりも、さらに歴史のあった言語なのに、これも
アラビア語化政策でほぼ消滅した。

ただし、アラビア語の多くの部分は、アラム語に由来しているとか。

http://arabic.gooside.com/aramaic/(アラム語のページ)
382世界@名無史さん:04/09/07 18:22
伝統あるエジプト・シリア・イラクがアラブ化されたのに、なぜイランは?という
疑問の向きもあるようだが、イランは北方から移動してきたアーリア系で、南方系の
アラブとは人種が違う。言語もセム系ではなく印欧語族で、文化的な距離が遠かった。

平たく言えば、文系知識人はともかく、一般のイラン人民衆にとっては、系統が異なる
アラビア語の習得は難しいわけだ。だから浸透しない。日本でこれほど英語教育が
盛んなのに、大半の日本人は英語ができないのに似ている(それにしても、日本人と
英語の相性は悪すぎて問題外)。あまりにも英語が浸透しないので、「日本はアメリカの
51番目の州になる」という話も消えた。。。

中国語を勉強すると、「捲舌音(ソリ舌)の習得が日本人には難しいので、しっかりと
練習することが大切です」と学者がやかましいのだが、上海人も捲舌音ができない。
マジメな日本人とは違って、捲舌音を習得する気が最初から無さそうだ(もちろん、
きっちりと標準語を話す人も多いのだろうが、数人いる知り合いの中にはいない)。

たとえ将来的に、上海語や広東語のような地方語が衰退して、中国の単一言語化が
実現したとしても、上海なまりは確実に残ることが予想される。アラビア語における
エジプトやモロッコの方言も、そういうものでしょう。
383世界@名無史さん:04/09/07 23:06
フィリップス=アラブス帝age
384:04/09/18 12:13:22
そういや日本にもアラブ系の遺伝子をもってる人達がいるらしいね
385世界@名無史さん:04/09/18 13:25:56
先イスラム時代に(セム語系の)アラム語を話していたシリア地方・メソポタミア地方が
アラビア語化したのは、明治維新後に日本全土が薩摩弁を話すようになってしまったようなことか。
386世界@名無史さん:04/09/18 14:39:31
そうでごわすか?
387世界@名無史さん:04/09/19 02:45:22
ムハンマドにどれだけ近いか、ということを証明するに家系図が重要視され、
アラブ人でない者も家系図を偽造して、アラブ人を自称し、人頭税を免れようとした。

に、違いない。
 そうして税収が少なくなったカリフやスルタン達はイクター制を考案、
徴税権を得たマムルーク達は更なる利益を求めて東欧の少年を大量に拉致して奴隷とし、
売ったり用いたりした。
拉致された少年達はウンマの中でどうにか頭角を現して苦境から脱したい、と思い、
これまたイスラームに深く帰依した風を装い……、
こういう連鎖でアラブ人は増えた。 殆ど臨界状態
388世界@名無史さん:04/09/19 05:49:04
ムスリムとアラブ語が多数派になったのは、アッバース朝末期かアイユーブ朝の時代か?
この頃になると農民への苛斂誅求が酷くなったので
389世界@名無史さん:04/09/19 09:25:59
>>384 平井某とかか?
390世界@名無史さん:04/09/19 09:51:23
>>387
スラブ人の血は結構流れていそうだね。
でも、拉致といっても、中東と東欧は大分離れているよね?
誰が担当していたの?
キリスト教国の王侯が、改宗しないスラブ人を、ユダヤ商人に売った
とか聞くけど。
391世界@名無史さん:04/10/05 10:56:51
>>390
スラブ人(サカーリバ)は古い時代だとバイキング、
新しい時代だとタタールが略奪してきたのが入ってきてた。
もっとも西アジア方面への白人奴隷の主な供給源は
中央アジアとコーカサスだが。

北アフリカは古い時代にサカーリバがじゃんじゃん入ってるけど
あとの時代でもアルジェリア海賊に入るために
自発的にイスラムに改宗した南仏人やイタリア人がたくさんいた。
北アフリカのアラブにはヨーロッパの血が相当に混じってるだろうね。
392世界@名無史さん:04/10/12 23:21:02
奴隷を買うということは当該地域は死亡率が高く、労働力不足であったと言うことか?
393パレスチナ人という虚構はどうやって作られたのか?:04/10/14 13:25:30
367 名前:世界@名無史さん 投稿日:04/10/14 00:38:56
すいません!誰か馬鹿な私に教えてください!
イスラエル(ユダヤ人)とパレスチナ人って別民族ですよね?
なんでユダヤ人とパレスチナ人がもめることになってるのかって話になってんですけどよくわかんなくて・・。
元々パレスチナ人は今のイスラエルにすんでたんですか?教えて!!!

369 名前:イスラエル国防相 ◆3RWR.afkME 投稿日:04/10/14 01:24:51
>>367
揉めるようになった理由。概ね英国が原因。
http://mltr.e-city.tv/faq02.html#00060


でだ。
ユダヤ人は、ものすごーく昔にあのへんに住んでて、自分たちの国を持ってたんだけど、
幾たびかの滅亡を経て、世界中に離散してしまった。
で異教徒(=まあキリスト教徒だ)から徹底した弾圧を受けるんだけど、
それでも彼らは独自の宗教と風習を捨てずに現在まで生きてきた。
だからユダヤ人ってのは、民族ではなく宗教という観点から捉える方が正しい。

さてパレスチナ人についてだが、もともとそういう名前の固有の集団があったわけじゃねえのよ。
おおざっぱにいうと、イスラエル建国時にあのへんに住んでたアラブ人が、
時代の波に揉まれ流され、いつのまにかパレスチナ人にされてたってのが正解。
当時のパレスチナは戦争景気と入植地建設で、(ユダヤ人以上に)そこらじゅうの国からアラブ人が流入してたから、
やっぱり民族的にどうこうっつうのは言えんわな。
394世界@名無史さん:04/10/14 13:41:11
現在「パレスチナ人」てのを虚構とは呼べないでしょ。
暫定自治機構というのは、国際社会に承認されてるんだから、国籍に準じる準拠集団なわけ。

もし、パレスチナ人を虚構と呼ぶなら、あらゆる国籍も制度であり約束事にすぎないから虚構の関係性、と言わなければならなくなる。

どうやって作られたか?と言えば大筋は簡単。
オスマン帝国が滅亡した後、シリア・パレスチナ地域に順時アラブ系国家が成立。
並行してイスラエル国の成立。
パレスチナ地域に居住していたアラブ系の人たちも、その歴史的共同体験から国籍に準じる帰属意識を強く自覚せざるを得なくなった。
そこから、暫定自治機構の承認までには、アラブ諸国のナショナリズムが絡んだ紆余曲折があったわけだけど。

パレスチナ人の主流は、アラブ系パレスチナ人というのが現状の社会的事実。
世界史なんでも質問スレッド16
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/whis/1096188307/

>>394
このスレにそのレスを転載しておいとく
イスラエル国防相に返事もらえ
396=394:04/10/14 14:38:44
なんで、あっちのスレで返事もらわにゃいかんのよ?
パレスチナ人を虚構とみなしたのは君だ。イスラエル国防相ではない。

君の意見をこっちで書いてくれたまへよ。
397世界@名無史さん:04/10/14 16:48:04
>>394
パレスチナ人というのはパレスチナ地方に住むアラブ人というもので
民族的なものは中東戦争まで無い
大半は流入してきたアラブ人なんだから
民族意識の自覚というが、移入してきた連中が大半で近隣のアラブ人が
パレスチナ地方に入植したというのが正しい。

順次アラブ系国家が成立とあるがそれはイギリスの政策によるもの。
ハーシム家の三男アブドラに建国させたが事実上の傀儡政権。
そしてこの国がパレスチナ地方の統治をまかされたという形になった。

中東戦争の時にヨルダンが西岸を占領したがパレスチナ国は成立
しなかった。 ヨルダンとして併合された。
暫定自治機構がイスラエルと共に相互承認されたのは93年の事で
10年の歴史でしかない 
国土はガサと西岸に分割されさらに離散パレスチナ人がいるが
気候、風土、政治状況、環境に差があり乖離している現状もある

パレスチナ・アラブ人はある意味イスラエル建国と同時にできたアイデンティティで
あり、当初は便宜的にパレスチナ人と他称でよばれたもので自称ではなかった。
398世界@名無史さん:04/10/15 08:56:54
>>397
広い意味での「シリア」だな>パレスチナ
レバノンもヨルダンもそうだけど。
399世界@名無史さん:04/10/16 17:32:55
>>397
>パレスチナ人というのはパレスチナ地方に住むアラブ人というもので民族的なものは中東戦争まで無い
民族と国籍の概念上の取り扱いが、曖昧なようだが。(わざと曖昧に扱っているのか?)

現在、国籍に準じる準拠枠になっている(準拠和として国際的に認知されている)パレスチナ人は、民族系統の大別としてはアラブ系である。
これは中東戦争以前もそうであるし、中東戦争以降も同じである。

例えば弘文堂の『文化人類学事典』「パレスティナ人」の項では次のように概念が規定されている。
>1920〜48年の間イギリスの委任統治下にあったパレスチナに居住していたアラブとその子孫を現在パレスティナ人と呼ぶ。

さて、マーティン・ギルバードの『ユダヤ人の歴史地図』(明石書店)によれば、1922年〜1948年の英領信託統治下パレスティナの人口推計として以下の数値が挙げられている(同書P.126)
1922年 アラブ人590,000人/ユダヤ人84,000人
1931年 アラブ人760,000人/ユダヤ人174,000人
1939年 アラブ人900,000人/ユダヤ人450,000人
1948年 アラブ人980,000人/ユダヤ人650,000人

また、英国による信託統治以前の数値としては前掲書P.104に次の数値が挙げられている
1880年 アラブ人/ユダヤ人240,000人
1914年アラブ人500,000人/ユダヤ人90,000人
400=399:04/10/16 17:34:42
>>397
>>399に引用したデータの人口推移を見れば、
>〔パレスティナ人の〕大半は流入してきたアラブ人
とも、>移入してきた連中が大半
とも、言えない。

>〔パレスティナ人の大半は〕近隣のアラブ人がパレスチナ地方に入植した
などという認識はまったく正しくない。

もし仮に、パレスティナ人を入植者の子孫呼ばわりをするなら、同じスタンダードを適用し現在のイスラエル国民こそ
その過半は入植者及び、その子孫、呼ばわりをするのでなければ、
評価尺度の適用が恣意的になり、歴史評価がフェアではなくなる。

イスラエル国民が国際的に認知の確立しているイスラエル国の国籍保有者であるのと同様に、
パレチナ人は、国籍に準じる準拠枠として認知されている、というのが、歴史もふまえた現時点での公正な評価になる。

パレスティナ人にアラブ系が多い(というかほとんどがアラブ系なのだが)、は地理的歴史的背景事情にすぎない。
例えば、エジプト人(エジプト国籍保有者)やレバノン人(レバノン国籍保有者)が、国家成立以前に「民族的なものはない」とか、「他地域からの移入アラブ人にすぎない」とか言えば、そのナンセンス加減は明白。

出典:石川栄吉、他編,『文化人類学事典』,弘文堂,1994.
マーティン・ギルバード,『ユダヤ人の歴史地図』,明石書店,2000.
401=399:04/10/16 17:46:32
>>397
>順次アラブ系国家が成立とあるがそれはイギリスの政策によるもの。
>〜暫定自治機構がイスラエルと共に相互承認されたのは93年の事で
>10年の歴史でしかない

というが、その1993年までに至る経緯の要約的表現が
>>394の>オスマン帝国が滅亡した後、シリア・パレスチナ地域に順時アラブ系国家が成立。
である。

「シリア・パレスティナ地域」とは、(>>398でも指摘されているが)「歴史的シリア」とも「大シリア」とも呼ばれる広域を指すのが慣用。

仮に「10年の歴史しかない」という主張に沿ってみても、国際的認知と言う社会的事実性(国際社会での社会的事実)は、現在では揺らがない。
402=399:04/10/16 17:55:25
>>397
>パレスチナ・アラブ人はある意味イスラエル建国と同時にできたアイデンティティで
>あり、当初は便宜的にパレスチナ人と他称でよばれたもので自称ではなかった。

上の引用個所でもまた(>>399で示唆したのと同様)、本来多層的な民族概念を曖昧に使い混乱した記述がみられる。

パレスティナ人というカテゴリが、
「国籍に準じる準拠枠」として国際的に認知されたのは>>397でも指摘されているように1993年のことである。

この意味で「国籍に準じる準拠集団」のルーツは「ある意味イスラエル建国と同時にできた」ということはできる。
しかし、民族的まとまりを「イスラエル建国と同時にできた」とすることはできない。

>>399-400でデータを引用して示したように、
「イギリスの委任統治下にあったパレスチナに居住していたアラブとその子孫」の民族集団的まとまりは、1920年以前に溯るからだ。

イギリス委任統治領の領民を総称する用語が「他称」だったからと言って、それを便宜的な呼称と断定することはできない。
403世界@名無史さん:04/10/16 17:57:22
イスラエルの国是がユダヤ教だから、カナンのペリシテ人を虐殺して
ユダヤ人が住みつくのは国是に沿っている。
アラブ人というと良心が痛むが、パレスチナ人つまり、ペリシテ人と
みなすことによって、良心を痛めず虐殺ができる。
404世界@名無史さん:04/10/17 10:51:59
イスラム教国のトルコは、出生率も高い典型的な発展途上国だけど、
お隣のギリシャなんて少子高齢化が進んだ先進国になってしまっている。
この差はなんなんだ。
トルコなんて朝鮮戦争に派兵しときながら、韓国にも経済で遥かに追い抜かれてるしな。
おまけに西欧先進国に移民送って、問題起こしてるし。
EU加盟なんてまず無理だろう。
405世界@名無史さん:04/10/18 19:11:50
http://kahol.mideastreality.com/kahol45.html

 1948年の独立戦争が勃発する前、最初に国を出たのは、金持ちアラブ人だった。
ラジオでアラブ諸国君主による演説を聞いた上流階級の彼らは、戦争が始まる前にヨーロッパや
近隣国に出ていった。アラブ軍の完勝は見えているから、戦争が終わったらまた帰ればいい、
という気軽な気持ちだったらしい。
 5月、イスラエルの独立宣言が発表されて数時間後、アラブ6ヶ国の正規軍は一斉に攻撃を始めた。
「ユダヤ人の男や老人は皆殺しにして、若くて美しいユダヤ女を自分の国に連れて帰って奴隷にしよう」と
息巻いたアラブ人が、怒涛のようになだれ込んできた。
 この時、イスラエルの地に住んでいたアラブ人は、「アラブ正規軍に殺されたのではたまらない。
巻き添えはゴメンだ」と荷物をまとめていつでも逃げられる体制を取っており、アラブ軍の勧めもあって、
現に60余村では住民の疎開が始まっていた。戦いは一週間あれば終わるはずだった−−。
406世界@名無史さん:04/10/18 19:12:52
ところが、世界の予想を裏切ってイスラエルは勝利し、アラブ正規軍は敗北した。
 こうなると事態は混乱。留まっていたアラブ人は、「ユダヤ人に殺される」と一斉に逃亡を始めた。
アラブ諸国の君主も「イスラエルに残るものは、ユダヤ人に同調するものと見なし、地中海に突き落とす」と
負け惜しみのガナリ声を立てたため、アラブ人は皆、恐れをなして国境を目指した。エジプト領となったガザ、
ヨルダン領となった西岸地域、北のシリアやレバノンに、アラブ人が溢れた。
(この後、アラブ諸国に逃げたアラブ人がどうなったかは、またの機会に)。

 この時、イスラエルは、「イスラエルに留まったアラブ人には、新国家においての
権利を保障する」と
アラビア語のビラを撒き、拡声器で説得して回った。そして、かねてよりユダヤ人
と友好関係があった
アラブ人や、本当に先祖代々この地に住んでいたアラブ人は、ユダヤ人の言葉通りに
自分達の街や村に留まり、公約の通りに『イスラエル国の国民』となった。
 それ以降にも何度か、アラブ人の受入れがあるが、今回は歴史についての記述
ではないため割愛する。
407世界@名無史さん:04/10/18 19:14:15
こうして留まったのは、「自らの意志によって」この地を選んだ者たちである。
 大きな規模では、エルサレム、ヤッフォ、ナザレ、ハイファなどが挙がるが、
それ以外にも大小さまざまな町や村があり、独自のコミュニティを形成している。
 基本的に、アラブ系イスラエル人はイスラエル国防軍での兵役義務を負わないが、
それ以外の国民の権利と義務は持ち備えている。教育・医療だけではなく、社会保険や
一般の保険に関しても、同等に加入することが出来る。選挙においては、投票と立候補の
権利があり、イスラエルの国会議員にもアラブ政党の議員がいる。また、省庁の出張所や
各地の役所などで公務員として働くアラブ系イスラエル人も、当然ながらいる。
 生活レベルに関しては、実はアラブの町や村での物価は、ユダヤ系の都市に比べたら安く、
同じ物でも2割は安く買える。それこそ同じファラフェルでも、テルアビブでは10シェケル以上
するのに(特にここ最近、値上げする店が増えている)、アラブの町では6〜8シェケルで食べられる。
408世界@名無史さん:04/10/18 19:15:39
イスラエルのアラブ人は、建築や土木などの肉体労働の仕事にしか就けない」という批判めいた記述をよく目にする。
おそらく大半の日本人が、アラブ寄りのイスラエル批判を聞いて鵜呑みにしているのだろうから、彼ら側の事情というものを説明したい。

 どのアラブ諸国にも言えるが、アラブ社会にはピラミッド型の階級が存在し、貧富の差が激しく、「金持ちは勉強する。そうでないものは働く」と
いう考えが根強い。
 アラブ系イスラエル人の場合、アラビア語を第一言語として教育するアラブ専用の学校で教育を受ける。9年間の義務教育終了後、高校教育を
希望するものは無償で教育を受けられるのだが、実際、アラブ系においての高校進学率は、ユダヤ系に比べるとかなり低い。彼らの中では、
「中学を出たら働く」という考えが強いのだ。
 また金銭的事情に関らず、「女が勉強する必要はない」という親もまだまだ多い。
アラブ社会においては女性の結婚適齢期が早く、
勉強よりもさっさと結婚して家庭を作ることこそが大事なのだ。

 それでは、中学までの教育レベルでもすんなり就職できる仕事は何か、といえば、
親のやっている農業を手伝うとか、建築・土木の見習いになることくらいだ。
もちろんその中で、自分の才能を発揮して腕の良い熟練工になったり、独立する者もいるだろう。
 進学しない理由はともかくとしても、これならば、日本や他の国でも同じではないか。
 要は、「アラブ系だから肉体労働の仕事にしか就けない」のではなく、「本人がそういう道を歩んでいる」のである。「大学を出たのに仕事がなくて肉体労働しかない」というならば同情の余地があるかもしれないが、現状はこういうことなのだ。
 なお、蛇足ながら、イスラエルに住むアラブ系は、たとえ中卒で留まったとしても、近隣のイスラム諸国よりも教育レベルが高いということを記しておく。

409世界@名無史さん:04/10/18 19:17:34
http://kahol.mideastreality.com/kahol49.html

1948年、エジプト領ガザ−−−。
 イスラエル南部に住んでいたアラブ人は、「ユダヤ人に殺される」とガザに逃げ込んだ。
ガザ回廊と呼ばれる細長い海岸沿いの地域に当時住んでいたのは9万人。そこに20万人が
押し寄せたのだから、手の付けられない状態になってしまった。
 イスラエルは、この悲惨な状況を目の当たりにし、1949年7月にガザ併合を申し出たが、
エジプトが却下した。翌月、せめて10万人を受け入れようと申し出たが、アラブ連盟は却下した。さらにイスラエルは、
アラブ難民が放棄した土地の買い上げを国連に持ち込んだが、やはり却下された。

 国連が介入し、難民キャンプというテント群を作り、なんとか事態は収拾した。いや、したように見えた。
 けれども、元々ガザ地域に住んでいたアラブ人やエジプト人にしたら、この難民は飛んでもない存在に化していた。
 とにかく奴らには金があるのだ。いくらでも国連が金や食糧を持ってくる。難民テントは、コンクリート製の住宅地になり、
生活に必要な物資も整った。学校もある。病院もある。難民キャンプという名でフェンスで囲われたその場所にないのは、「国籍」だけである。
 この無国籍アラブ人は、一般のエジプト人に比べたら明らかに「金持ち」なのだ。ここで貧富のバランスがガタっと崩れる。
貧乏であるはずの難民が、「難民成金」になってしまった。エジプト政府にしても、難民がいるのはプロパガンダにはもってこいだが、
一般エジプト人の羨望と嫉妬の声は高まるばかり。
「働かずして金のある生活、なんてうらやましいんだろう。俺たちの方がよほど貧しいのに・・・!」
 もちろん、難民にはそれなりの苦しさはある。いくら生活に困らないと言っても、いつまでそれが保障されるか分からない。将来の不安だってある。為政者が代わったらどうなるか分からない・・・。戦争が起きるたびに、彼らの不安は増大した。
410世界@名無史さん:04/10/18 19:26:23
とある。「どこ」にパレスチナ人がいるのかね?

なお、ヨルダンやエジプトはイスラエルが独立しアラブ連合軍が
攻勢をかけ西岸やガサを占領し行った事は自領化であった
ヨルダンはトランス=ヨルダンであったのにガサを併合しヨルダンと
国名を変えたエジプトは無国籍アラブ人たちに市民権をあたえず
ガサに封じ込めエジプト軍を進駐させた中東戦争にかかわったアラブ
諸国は無国籍アラブ人の国を建設した事は無い。
彼らがイスラエルを攻撃した意図は当初から明らかである
ユダヤ国家を滅ぼし分割占領する事にあった。
民兵あがりにすぎなかったイスラエル兵はこれら大国の侵略に抵抗し
滅亡を免れたがヨルダンエジプトらに領土を奪われた。
ヨルダンはパレスチナなるモノが存在すると認めなかったし
エジプトもまた然りである。
中東戦争の度に態度が変節しパレスチナなるプロパガンダを使用するように
なったのだ。
411世界@名無史さん:04/10/18 21:30:07
モーセがカナン攻略をしたときも、若い女だけ残してみんな殺してしまえと
号令かけたよな。
412世界@名無史さん:04/10/19 13:43:34
>>405
>5月、イスラエルの独立宣言が発表されて数時間後、アラブ6ヶ国の正規軍は一斉に攻撃を始めた。
「ユダヤ人の男や老人は皆殺しにして、若くて美しいユダヤ女を自分の国に連れて帰って奴隷にしよう」と
息巻いたアラブ人が、怒涛のようになだれ込んできた。

こういうのを政治的プロパダンダという(w)
413世界@名無史さん:04/10/19 13:59:13
>>406
>イスラエルは、「イスラエルに留まったアラブ人には、新国家においての
権利を保障する」とアラビア語のビラを撒き、拡声器で説得して回った。
>そして、かねてよりユダヤ人と友好関係があったアラブ人や、本当に先祖代々この地に住んでいたアラブ人は、ユダヤ人の言葉通りに
自分達の街や村に留まり、公約の通りに『イスラエル国の国民』となった。

極めて疑わしいレトリックだ。
1948年、パレスティナ委任統治領でのアラブ系人口が980,000人とされるのに対し、
1984年、イスラエル国内の非ユダヤ系人口は50万人程度と見積もられる。

これからみると人口のほぼ半分が「ユダヤ人と友好関係に」なかったということになる。
イスラエルによる占拠の不当性はあきらかだろう。

ちなみに、この「人口の半分」を「先祖代々この地に住んでいた」わけではないとみなす説は受け入れられない。
イスラエル人だって「先祖代代この地に住んでいた」わけではないのだから。
414世界@名無史さん:04/10/19 14:41:56
とりあえず、アラブ人≒アラビア語を話し、かつイスラームを信奉する民族
で、大体合っているよね?
民族意識の違いから、更に細かく分かれると。

ちなみにセム諸語の方言レベルまでの分類

ttp://www.linguasphere.net/secure/up/pdf/zones/12.pdf (Liguasphere)
ttp://www.ethnologue.com/show_family.asp?subid=3 (Ethnologue)

残念ながら、どっちのサイトも古代に絶滅した言語(アッカド語系列とか
カナーン語系列とかアラム語系列の大部分)までは分類していないけどね。
415世界@名無史さん:04/10/19 15:01:20
>>414
大体あってるっちゃ、あってるけど。

アラブ人=アラビア語を第一言語として身につけた人々、
までの方がいいと思うけどな。
アラブ人のキリスト教徒もいれば、ユダヤ教徒もいるんだから。

アラブ人=アラビア語を第一言語として身につけた人々。大多数はイスラム教を信奉。
くらいの言い方でどうよ??
416世界@名無史さん:04/10/19 15:42:40
>>415
キリスト教徒のアラブ人は兎も角として、
ユダヤ教徒のアラブ人なんているのか?
ユダヤ教を信仰している時点で、アラビア語をしゃべるユダヤ教徒
とみなされると思うぞ?

下のサイトはJoshua Projectという民族を分類しているサイト
(>>414のリンクと違って言語ではなく、あくまでも民族がメイン)だが、
アラビア系言語を第一言語として話すユダヤ教徒は合計100万人ほどいるが、
基本的にすべてユダヤかユダヤ系民族に分類され、アラブ系民族には分類されていない。
ttp://www.joshuaproject.net/religions.php?ror3=10&sf=primarylanguagename&so=desc
イスラム教かつユダヤ人としては、以下の二つの民族が引っかかる。
●フランス在住のJudeo-Moroccan Jew (約10万人、言葉はJudeo Morocc Arabic)
●フランス・イタリア在住のTunisian Jew (計約60万人、言葉はJudeo-Tunisi Arabic)

ちなみに上のサイトで、キリスト教かつアラブ人、
キリスト教かつアラビア語、ユダヤ教かつアラビア語、
イスラム教かつヘブライ語、イスラム教かつユダヤ人
でひっかかる集団はいないが、実際にはアッシリア教会のキリスト教徒のかなりの部分は、
日常レベルでアラビア語を使っていると思われる。

少なくともアラブ人の定義には宗教は必須だよ。

参考までに日本の民族
ttp://www.joshuaproject.net/countries.php?rog3=JA
Burakumin 2,571,600は、さすがに細かく分類し過ぎだと思うが...
417世界@名無史さん:04/10/19 15:49:23
追記

>>417
●フランス在住のJudeo-Moroccan Jew (約10万人、言葉はJudeo Morocc Arabic)
●フランス・イタリア在住のTunisian Jew (計約60万人、言葉はJudeo-Tunisi Arabic)

は、戦後のイスラエルの公式見解(ユダヤ人=ユダヤ教徒)からすれば、
ユダヤ人じゃないな。
418世界@名無史さん:04/10/19 16:05:05
>>416
>ユダヤ教徒のアラブ人なんているのか?

中東戦争以前は確実にいたそうですよ。
その後どうなってるかは、私にはわかりかねますが。
「アラビア語をしゃべるユダヤ教徒」つっても、実態は一緒です。

アラブ人を「アラビア語を第一言語として身につけた人々」と定義するなら、アラブ人の一部に含めるのが理屈。
419世界@名無史さん:04/10/19 16:10:45
>実際にはアッシリア教会のキリスト教徒のかなりの部分は、日常レベルでアラビア語を使っていると思われる。
そうですね。

だったら、民族系統としてのアラブ人の定義には宗教をいれるべきでないと思いますが。
入れると、議論に偏向がかかることが当然予想されますので。

実態の傾向として「大多数は◎◎教を信奉」とするのは、特徴の描写なので「定義」ではない。

>少なくともアラブ人の定義には宗教は必須だよ。
アラブ人の定義ではなく、イスラム教徒の定義をすればいいのでは??

>>417>戦後のイスラエルの公式見解(ユダヤ人=ユダヤ教徒)からすれば、ユダヤ人じゃない
ま、イスラエル政府が、世界各地のユダヤ系の人々(非イスラエル国民)の総意を代表できるわけでもしてるわけでもないですから。
いくつかある意見の一つってことですね。
420世界@名無史さん:04/10/19 16:12:27
>>418
現時点では彼らはアラブ人とは見なされないだろ?
だからこそ、アラブ人はアラビア語を話しかつイスラム教徒と再定義するべきだよ。

まあ民族意識なんて定義できるものではないが、
少なくとも彼らが自分たちをユダヤ人と思っているのなら、
たとえそれがイスラエル政府によってコンとロールされているにせよ
ユダヤ人とみなすべきだよ。
421世界@名無史さん:04/10/19 16:26:35
>>419
民族というのはまず「民族意識」が重要だから、
系統論自体曖昧になる。

今日のアッシリア正教会の信者は、徐々にアラビア語化が
進行していても、彼らは自分たちのことをアラブ人とは思わず、
古代アッシリア人の子孫と思い、アッシリア人と称している
(言語系統は実際はアラム語系だが)。

古代のアラブ人はともかくとして、現代のアラブ人はイスラム教と
離れられない関係になっているよ。

まあ自分に言葉足らずの点があったとすれば、
第2次大戦後の今日のアラブ人の定義ということで。
民族意識は国家意識やら人種・宗教・言語が複雑にからみあい、
それこそ人によっては民族なんてものは帝国主義時代以前には
存在しなかったという人もいるし。
422=419:04/10/19 16:59:21
>>421
>民族というのはまず「民族意識」が重要だから、
>系統論自体曖昧になる。

そんなことを言っていては、民族史が不可能になります。
民族集団とは、本来多層的な概念であるとみなし、
「民族意識」を重視すべき具体的エスニック・グループを論じる文脈と
民族系統を重視すべき文脈を分別していくことこそ重要。
分別した上で、民族集団と民族系統の関係を整理することがもっと重要。

ちなみに、「民族意識」が重要、とこだわるなら、「アラブ人」という集団の自明性も疑わしくなります。
具体的エスニック・グループとは、氏族集団だったり、部族集団だったりしますからね。

「アラブ人」も多層的な民族集団の内の一階層で社会的事実性を言えるカテゴリだ、ということにすぎません。
423=419:04/10/19 17:01:47
>>421
>人によっては民族なんてものは帝国主義時代以前には存在しなかったという人もいるし。

そういうことを言う人は、「同時代の実態としての社会的事実」と「歴史整理に必要な分析概念」を混同してるだけですね。
424=419:04/10/19 17:05:12
>>419
>古代のアラブ人はともかくとして、現代のアラブ人はイスラム教と
>離れられない関係になっているよ。

えーとですね、「定義としてはまずい」と言っている(>>419)のは、
「離れられない関係」という前提を建てることが分析概念として不都合な予断になる、という指摘をしているだけです。

現在のアラブ人(アラブ系の諸民族集団)が、イスラム教と強い関係を持つ、という事実性を否認しているわけではありません。
425414:04/10/19 17:43:36
多分お互い考えている内容に根本的な差は無いと思いますが、

>えーとですね、「定義としてはまずい」と言っている
私はアラブ人という民族集団を考えた場合、現状ではアラビア語
という言語を重視してしまうと、今日ユダヤ人やアッシリア人と
されている人々を含んでしまうから、そこにイスラム教という縛りを掛け、
曖昧に>>414のように表現しただけです。

そこでアラブの民族史というものを考えた場合、当然ながら
アラブ人だけの民族史を記述しても正確さに欠けるので、
周辺民族の歴史も取り込んで記述するでしょう。イスラーム
発祥以前のアラブ人ともなれば、当然宗教は関係ありません。
しかしながら古代アラビア語の情報も残っていない以上、言語
によりかかった定義もおかしくなり、より系統論的な立場での
観察が重要になるでしょう。聖書に登場するミデアン人とか
イシマエルとかについてアラブ人という集団の過去の痕跡を
見ることは可能です。言語学者によれば、紀元前11世紀ごろは、
ヘブライ語もモアブ語も碑文に残るカナーン地方の言語も、
基本的には方言程度の違いしかなく、むしろヘブライ民族内での
方言の違いを浮き彫りにしています。おそらくアラビア語の言語
変遷から想定されるアラビア語の祖語も、当時はヘブライ語との
違いが明白ではなかったとしています。古代の民族・部族も、
結局のところ他者との差別化の一番根本の拠り所は帰属意識です。

しかしながら、民族史として書かれたからといって、
今日ユダヤ人を称している人たちをアラブ人とみなすのは間違いです。
キリスト教徒のアッシリア人だって、自分はイラク人だとか
レバノン人だとかいう意識はあってもアラブ人とは思っていません。
系統論を重視するのなら、ますます彼らはアラブ人ではありません。

あと帝国主義以前の云々というのは私の考えではありません。
426=419 ◆F0GqO.PjOg :04/10/19 17:53:21
>>425
>多分お互い考えている内容に根本的な差は無いと思います
そうかもしれません。

>今日ユダヤ人を称している人たちをアラブ人とみなすのは間違いです。

そこは、「ユダヤ人を自称するアラブ系のユダヤ教徒」もいるとかいないとか記述するべきだと思います。
対象の主観的帰属意識は重要ですが、それと分析フレームを重ねあわせた整理がなければ、歴史叙述にならないと思います。

例えば「〔インドには〕ヒンドゥー民族を自称する、イラン系のヒンドゥー教徒もいる」とかと同じ、分析フレームで整理をできるところも分析概念としてはいいですし。

>レバノン人だとかいう意識はあってもアラブ人とは思っていません。
>系統論を重視するのなら、ますます彼らはアラブ人ではありません。

ここは意見が違うようです。
私は「民族集団とは本来、諸カテゴリが重層的なありかたをするもの」とみていますし、歴史をみても(集合論の交わりのような)マージナルな集団は、常に生じると思っていますので。
民族史や民族集団の遷囲を論じる場合は、「アラブ系のレバノン国民」とでも記述していくのがいいと思っています。
427414:04/10/19 18:53:47
>>426
そこまで厳密に議論するのであれば、アラビア語も定義として不適切です。
フランスなどにはアラビア語を日常生活で使わなくなったアラブ人がたくさんいます。
多分あなたの定義によるアラブ人はより包括的なもので、過去に一度でも
アラビア系言語(本来なら別系統の南アラブ諸語を含め)を使ったことのある集団と
その子孫たちをすべてアラブ人と定義するのですね。
私は重層的な民族の形成を否定しませんし、
アラブ民族史を論じる立場からすれば正しい態度かもしれませんが、
ニュースなどで一般的に使われる「アラブ人」とは異なるものです。

結局のところアラブ系ユダヤ人(この言い方を否定しません)などの扱いで、
彼らをもアラブ人とみなすかどうかということが相違点ですね。
428世界@名無史さん:04/10/20 10:47:58
アルジェリアのユダヤ教徒のデリダは、アラビア語もフランス語も知らなかったらしい。

植民地化の過程で、イスラム教徒とユダヤ教徒の間の文化的溝が生じてしまったらしい。
429世界@名無史さん:04/10/20 10:49:05
レバノンにもフランス語のほうが美味い現地人が居たらしい。
430世界@名無史さん:04/10/20 10:50:14
428訂正
アルジェリア生まれのユダヤ教徒のデリダはフランス語を話し、
アラビア語もヘブライ語も知らなかったらしい。

植民地化の過程で、イスラム教徒とユダヤ教徒の間の文化的溝が生じてしまったらしい。
431=419 ◆F0GqO.PjOg :04/10/20 16:00:57
>>427
>そこまで厳密に議論するのであれば、アラビア語も定義として不適切です。
うーん、実は、一部ヌルイ定義と思ってました。ですので「アラビア語でも不適当」というのはわかるつもりです。

>過去に一度でもアラビア系言語(本来なら別系統の南アラブ諸語を含め)を使ったことのある集団とその子孫たちをすべてアラブ人と定義

ちょっと細かく再定義してみます。
アラブ系言語を成長過程に家庭で第一言語(母語)として修得した人物をアラブ人と、
その人達の子孫だが、家庭で成長過程に修得した第一言語(母語)が、アラブ系のそれでない人を厳密な意味での「アラブ系」と定義する。

この定義なら、フランス国籍やイギリス国籍のアラブ人の人についても判断基準が明確になりますし。
アラブ人コミュニティーがアラブ系(厳密な意味での)に変質していく動きも追い易いだろうと思います。

>ニュースなどで一般的に使われる「アラブ人」とは異なる
それはそうだと思いますし。仕方ないと思います。
ニュースなどメディアで使われる用語は、基本的には共時的ですし、歴史背景を踏まえた場合でも射程は短いですし、また国際関係などに配慮せざるを得ないので、よくも悪くも「ポリティカル・コレクト」な表現になりがちです。

別にそうした用語法を否定する気はなく、国際政治の諸問題にあたる実践的な場では、そうした用語法の方が適しているはずだ、と思います。
でも、同じ用語法は歴史整理には適してないですね。
432世界@名無史さん:04/10/20 16:06:17
セム語族は、なんでだか知らないが、とにかく、言葉が
一斉に均一化することで知られている。
これは、もう4000年近い歴史でそういうふうになっている。
最初はアッカド語。それからアッシリア語。それから、アラム語。
その後、アラビア語という状況。
これが、特に宗教的なものというわけでもなさそうだし、また、
征服とかそういうのともあんまり関係ない(たとえばアラム語)。
だから、アラビア語が普及した原因も、そもそもセム語族の
特徴として、ってことだと思う。
#理由は不明。
433世界@名無史さん:04/10/20 16:26:24
>>412

【パレスチナ戦争(1948年5月15日〜49年2月14日)】1948年5月14日イギリスのパレスチナ委任統治が終了。
翌15日ユダヤ機関の議長ベン=グリオンのイスラエル国家独立宣言の直後,アラブ連盟5カ国
(エジプト・トランスヨルダン・シリア・レバノン・イラク)は,イスラエル国家抹殺を目的としてパレスチナに進攻した。
イスラエルは人口60万人・総兵力約3万人・小火器や迫撃砲が主な兵器であった。アラブ側は,兵力4万人・戦車と
航空機を有し,イスラエルは苦戦に陥った。6月11日〜7月9日の第1次休戦のあいだ,イスラエルは兵員確保・兵器調達・
軍の改編を行い,陸海空の国防軍を統一し,攻勢に転じた。7月18日〜10月15日の第2次休戦のあいだ,イスラエルは
60万人移民計画を推進し,兵備を整え,10月15日からシナイ半島と北部ガリリー地方に進出した。1949年2月24日エジプト・
イスラエルの停戦協定が成立し,以後個別に停戦協定が成立した。パレスチナ戦争は,アラブの敗北に終わり,
パレスチナ総面積26,328平方kmのうち,20,850平方kmとイスラエルが全土の80%を占領し,残り20%はトランスヨルダンが占領した。
聖都イェルサレムは,旧市街をヨルダンが,新市街をイスラエルが占領し,完全に二分された。アラブ難民は国連推定で725,000人に達し,
唯一のパレスチナ領としてガザ地区が残され,19万人にのぼるアラブ難民が殺到した。難民の数は史料によりまちまちで,本数字は
“Martin Gilbert『The Arab Israel Conflict』による。

434世界@名無史さん:04/10/20 16:31:13
>>413
アラブ系が現にイスラエルに存在しイスラエル国の国民になっている。
その後の文章に連続性が見出せない
突如人口比率を持ち出して友好関係に無かったと定義し
イスラエルによる占拠の不当性とやらを論述する理由にはならない
435世界@名無史さん:04/10/20 16:33:16
ちなみに、この「人口の半分」を「先祖代々この地に住んでいた」わけではないとみなす説は受け入れられない。
イスラエル人だって「先祖代代この地に住んでいた」わけではないのだから。

意味不明
周辺地域からのアラブ人の流入は事実である。
翻ってユダヤ人の村落はディスアポラ後も存続していた。
なぜ受け入れることが出来ないのですか?
436世界@名無史さん:04/10/20 16:45:51
>なぜ受け入れることが出来ないのですか?

英領信託委任領時代のパレスチナの人口比率として次の数値が知られているから
1914年アラブ人500,000人/ユダヤ人90,000人

周辺地域からのアラブ人の流入は事実であるが、
流入者のみでなく先祖代代パレスティナに居住していたアラブ人もいたことも事実である。

ユダヤ人の集落がディアスポラ以降もパレスティナに存続していたのも事実だが、
より多数のユダヤ人が、移住して来たのも事実である。

英領委任統治時代から、アラブ人にもユダヤ人にも居住者はおり、
どちらもその後の移入者もいる、点は同じ。

ゆえに、〔アラブ人のみ〕「人口の半分」を「先祖代々この地に住んでいた」わけではないとみなす説は、〔パレスチナ人という民族集団の社会的事実性を否認する、という主張の根拠としては〕受け入れられない。
437世界@名無史さん:04/10/20 17:41:10
>>416
>ちなみに上のサイトで、キリスト教かつアラブ人、
>キリスト教かつアラビア語、ユダヤ教かつアラビア語、
>イスラム教かつヘブライ語、イスラム教かつユダヤ人
>でひっかかる集団はいないが、
集団の話なんてしてないと思うが。
アラブ人に分類されてる中にクリスチャンが混じってるって話だろ。
パレスチナ人にもいるよな。
438世界@名無史さん:04/10/20 17:44:48
439414:04/10/22 10:32:16
>>437
キリスト教へ帰依したアラブ人などは統計に出てこないだけで、
幾らでもいることは知っているよ。
ただ、キリスト教のアラブ人よりもアラビア語を話す非イスラム教徒の
方が歴史的にも古く、独自の集団を作っており、アラビア語だけで
アラブ人を定義するのには無理があると言いたかったからこのサイトを
引っ張ってきただけ。

それこそアラブ人を究極的に定義しようと思ったら、
「自分たちがアラブ人と思っている、
あるいは外からアラブ人と思われている集団」
としか言えない。
440世界@名無史さん:04/10/22 13:34:13
>ただ、キリスト教のアラブ人よりもアラビア語を話す非イスラム教徒の
>方が歴史的にも古く、独自の集団を作っており、アラビア語だけで
>アラブ人を定義するのには無理があると言いたかったからこのサイトを
>引っ張ってきただけ。
もう少し噛み砕いて言ってくれるとうれしい。
441世界@名無史さん:04/10/23 03:02:09
>>432
便宜によって言語が入れ替わり、広大な地域の言語が均一化するのは、別に
セム語に限ったことではない。
例えばそれまで3ないし4の方言群があって都市・邑里ごとにバラバラだった
ヘレニズム時代にアテネの方言が伸張し飲み込まれてしまった。
チュルク諸語も、甘粛から地中海岸までの広大な地域のものが、16世紀頃
均一化した形跡がある。
この間、ギリシャ語圏にもチュルク諸語に統一的な政治組織も無いし、
ギリシャ語圏は宗教が同じ時期にも方言はバラバラであったし、チュルク語圏
の宗教はイスラム教で原点や祭事は全く系統の違うアラビア語。
現在進行形で、政治圏(国家)・宗教圏をまたいで、同系の言語が一つの言語に
塗り替えられているのは、東アフリカのバントゥ諸語がスワヒリ語に塗り替えられ
つつある。

そもそも、言語なんてものは、便宜があれば、もともとの系統とは違うものにも
簡単に取って代わられてしまうものだから、方言差が潰れてしまうことなんて
特別なことでもなんでもないよ。

442世界@名無史さん:04/10/23 04:34:35
>>439
>キリスト教へ帰依したアラブ人などは統計に出てこないだけで、
>幾らでもいることは知っているよ。
統計にも出てくることがあるし(>>438とか
別に最近帰依したわけじゃなくて、ずっと昔からいるんだが。
イスラームが広まる前からクリスチャンの連中じゃねーの?>アラブ人クリスチャン
昔はイスラムから他の宗教に改宗なんてできるアラブの国なんてなかったわけだし。
443世界@名無史さん:04/10/23 08:35:12
シャームのアラビア語を話すキリスト教徒の先祖は、もともとアラム語や
ギリシア語を話すキリスト教徒。イスラム教勢力による征服後に言語だけ
アラブ化した。
十字軍の占領時代にイスラムからカソリックに改宗した人もいないわけでは
なかったろうが、ごく少数なんじゃないかな。近代の改宗もほとんどいない
と思う。

イスラム教からキリスト教への大規模改宗なんて、16世紀のイベリア半島と
18〜19世紀の北カフカス・オセチアぐらいしか思い浮かばない。
444世界@名無史さん:04/10/31 01:55:35
ゴイテイの研究でゲニザ文書の11世紀ごろの書簡に、
ヘブライ文字で書かれたエルサレムのヘイ・ガオーン宛ての手紙があるらしいのだけれど、
それは文字はヘブライ文字だけど内容はアラビア語で書かれていたものだったらしい。

ほかにも文書群に書かれている往復書簡の言語状況からすると時代を下るごとに
シリア語→アラビア語(アラビア文字ないしヘブライ文字)の割合が強くなるのだそうな。

ゴイテインの研究を日本語で読めるようになりはしないものか(w
445世界@名無史さん:04/11/25 22:30:07
446世界@名無史さん:04/11/26 02:32:09
ところで
メソポタミアではセム系の侵略者はアモリ、アラムなどだけど
447世界@名無史さん:04/11/26 11:22:16
>>446

アッカド語は?アラビア語は?

てか侵略者の定義にもよるが、メソポタミアのセム系言語は
総て外部から入ってきた人たちがもたらしたものだぞ?

アラム、カルデア人やアムール人の王朝も、外から征服されたというよりも、
外から浸透して来ていつの間にか王朝を作っていたという感じ。
448世界@名無史さん:04/12/14 15:48:56
民族の定義は不可能では?と言ってみる。
視点によってころころ変わるし。
実際、イスラエルもそれが建国以来の頭痛の種だよね。
449世界@名無史さん:04/12/23 10:07:56
ageておきましょう。
450世界@名無史さん:05/01/02 16:33:45
>>448
可能
451世界@名無史さん:05/01/15 15:13:11
ですね
452世界@名無史さん:05/01/15 15:18:36
セム語族は、宗教とかで、言語統一が簡単にできてしまう
人々だね。彼らも文字でかかれたものを尊重するだろ。
中国人が、あれだけ方言があっても、一つの中国語といって
いるようなものだ。実際には、アラビア語とかいっても、
いまでは、カイロ方言が主力になりつつあるとはいえ、地域
ごとにまるっきり違う。
453世界@名無史さん:05/01/15 15:37:15
'Αραψ
454世界@名無史さん:05/02/04 01:28:36 0
455世界@名無史さん:05/02/04 08:54:24 0
フェニキア人とアラム人の違いが単に「海」と「陸」の違いだって本当?
456世界@名無史さん:05/02/07 11:35:50 0
>>455
どっちも言葉の記録が残っているし、
似通ってはいるものの別言語のはずだが。

てか誰の説?
モアブ語とかアモリ語とかヘブライ語とかを無視して
そんな議論はできないよ。
457世界@名無史さん:05/02/07 17:32:13 0
458世界@名無史さん:05/02/07 23:46:53 0
>>456
同意。フェニキア系のモアブ語とかウガリト語みたいなのはヘブライ語とかなり近い系統なのははっきりしてるけど、
アラム語はほかの北西セム系とは微妙に違っていて、むしろアラビア語と近いのではという説もある。
(たしかにそんな感じもしないでもないが判断が難しい)

エマルの言葉とアムル系、フェニキア系とはどういう関係だったか・・・
459世界@名無史さん:05/02/12 03:56:55 0
このスレ今日はじめて最初から読みました。いろいろ参考になりました。
幾つか思ったのですが、
1.ペルシャ語がイラン以東残った件ですが、やはり民族的伝統でしょうか。ギリシャ人の進出後も
約300年かかってイラン的復興をしています。サーマン朝やブワイフ朝の復興も似たような期間を経ていますね。
2.それでは何故メソポタミアの復興はなかったのかといえば、長いペルシャ支配の間に、完全に古代メソポタミアの
伝統は失われてしまったから。最後の楔形文字が1世紀に廃れ、その楔形文字も天文学専門の学術言語となっていた。
またイラン自体、アラブ征服期には、アケメネス朝時代さえ伝説になってしまっていて、当のペルシャ人にも詳細は忘れ
去られていた。だからイラクに住む人々は、ペルシャ支配以前の民族的記憶はなかった。とはいえこの地域はイラン人度合い
は低く、アラブ人やアラム語を話す住民が大半を占めていたと思われる。イラクは1200年ものペルシャ帝国支配化にありながら、
ついに原住民はイラン人化しなかった点は何故なのかわかりませんが。ペルシャが「帝国支配」を続けたため、民族的同一化は
図られなかったからでしょうか。
3.本スレ160台、360台でも指摘がありましたが、当時イラクとシリアの南にはガッサーン王国、ヒーラ王国などアラブ人王国があり、
パルミュラやハトラにアラブ系住民が居住していたこともあり、このあたりの砂漠地帯の交易に、アラブ人が大きく参加していた可能性があります。
また、アラビア半島西側ヒジャースやヒムヤルの人口的経済的発展は、ビザンツ・アビシニア・ササン朝の干渉を招くくらいであり、
7世紀のイスラム拡大以前に、アラブ人は既に大きくイラク・シリアに進出していた可能性があります。
4.ヘラクレイオスがイスラム勢力によってヤルムーク川の戦いに敗れたとき「シリアよさらば」と言ったといわれていますが、その20年程前に
ササン朝に侵攻された時はそのような発言はしていません。「シリアがアラブに侵攻されたら終わり」という認識は、そこかアラブの土地だとの意識が
あったからではないでしょうか(根拠が薄いですが)
5.これは質問ですが、>>362さんが指摘されている、シャープール2世の2度のヒジャース侵攻についての史料についてお教えいただけますと助かります。
460世界@名無史さん:05/02/12 04:21:08 0
支配民族と言語の浸透については、名前を忘れてしまいましたが、そういう研究をしている学者がいたように思います。
1.南アメリカのスペイン語の浸透
2.ローマン西欧へのロマンス語の浸透
という浸透例と
1.アラブ治下のスペイン語
2.様様な民族治下のアルメニア語
など。で、肝心の結論はというと、忘れてしまいました。。。
461世界@名無史さん:05/03/12 17:31:30 0
なんだよ。
462世界@名無史さん:2005/04/06(水) 23:58:27 0
ひでえな
463世界@名無史さん:2005/04/30(土) 00:22:44 0
そうやな
464世界@名無史さん:2005/04/30(土) 00:28:49 0
>>1
えっと、セム語族は、大昔から、汎セム語というか共通語をもつことに
なっています。えっと4000年前からそうです。
最初はアッカド語、それからアッシリア語(アッカド語とほとんど同じ)
ついで、アラム語、そして、アラビア語。そういうもんだから、そういう
ものです。それ以外の理由はないです。
465世界@名無史さん:2005/05/19(木) 00:42:33 0
なにがいいたい
466世界@名無史さん:2005/06/02(木) 21:41:16 0
で、このスレはまだ生きてまつか?
467世界@名無史さん:2005/06/10(金) 21:31:54 0
いきてまる
468世界@名無史さん:2005/06/23(木) 23:20:05 0
ふうん
469世界@名無史さん:2005/07/08(金) 02:12:12 0
砂漠の下の黒い死の液体とともに噴出してきたんですよ
470世界@名無史さん:2005/07/15(金) 01:04:33 0
マジ?
471世界@名無史さん:2005/08/06(土) 22:30:14 0
日産のゴーンはキリスト教徒のアラブ人なの?
472世界@名無史さん:2005/09/01(木) 21:28:50 0
マジ?
473世界@名無史さん:2005/09/14(水) 03:20:52 0
砂漠の下の黒い死の液体は憎悪が堆積してできたもんなんですよ
474世界@名無史さん:2005/09/14(水) 21:29:29 0
475ジーモン・ジョーカー:2005/09/14(水) 21:33:56 O
>471 彼自身はブラジル出身ですが、両親はレバノン人移民です。 マロン派キリスト教徒。 アラブと言えばアラブですが、マロン派キリスト教徒やドルーズ教徒のレバノン人はアラブ意識よりもフェニキア意識の強い人が多いと聞いたことがあります。
476世界@名無史さん:2005/09/15(木) 20:40:59 0
アラブ人の一派といえば、十字軍にヤられるじゃん。
自称ポエニ人の末裔のキリスト教徒なら、シシリーやマルタにも居てそれなりに
ヨーロッパ人の仲間になっているから、それに紛れれば攻撃されにくいし。
477世界@名無史さん:2005/10/19(水) 22:50:32 0
つくられたの?
478世界@名無史さん:2005/10/20(木) 19:55:13 0
>>477
「アラブ人」という概念は人間によって形成されたものであろう?
479世界@名無史さん:2005/10/21(金) 11:03:27 0
シリアの関与を認定=国連調査報告−レバノン元首相暗殺事件
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051021-00000021-jij-int
>【ニューヨーク20日時事】今年2月に起きたレバノンのハリリ元首相暗殺事件に
>関する国連の国際独立調査委員会は20日、「レバノンおよびシリア当局がこの
>テロ行為に関与した」ことを示す多くの証拠があるとする調査報告書を国連安保理に
>提出した。シリアが隣国レバノンでテロ行為に加担したと認定されたことから、米国
>などが対シリア強硬姿勢を強めるのは必至だ。
480世界@名無史さん:2005/10/21(金) 11:14:35 0
>「アラブ人」はどうやって作られたのか
父親と母親によって作られた。詳細は略。
481世界@名無史さん:2005/11/03(木) 20:48:05 0
マルタ人は広義のアラブ人には・・・入らないか。
実質、マルタ語ってアラビア語の方言だしね。
482世界@名無史さん:2005/12/04(日) 01:08:40 0
483世界@名無史さん:2005/12/25(日) 19:09:21 0
アラビア語の祖先の言語を喋っていたからといって
いわゆる「アラブ人」のアイデンティティがあったわけではないだろう
484世界@名無史さん:2006/01/02(月) 13:56:13 0
お聞きしたいのですが
ハ−ッジ・アミーン・アル=フセイニーの功績がPLOの党派的解釈によって
黙殺されてきた
ってどういうことですか?
485世界@名無史さん:2006/01/05(木) 01:05:49 0
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060104AT2M0401U04012006.html

上のニュースを見て気づいたのですが、欧州各国の系図はよくありますが
アラブ系の家系図はなかなか見かけないように思います。
詳しく解説しているサイトってありますか?
出来れば日本語で・・・なければ英語で。
486世界@名無史さん:2006/01/16(月) 03:06:42 0
世界史なんでも質問スレッド27
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/whis/1136737868/

324 名前:世界@名無史さん 投稿日:2006/01/16(月) 01:14:39 O
質問させて下さい!!
アラブ諸国連盟が パレスチナ分割案に 反対したのは 何故ですか?
どなたか 理由教えて下さい

326 名前:ひろっち ◆l5Ju6Ly8I2 投稿日:2006/01/16(月) 01:22:17 0 ?
は〜い☆僕にまかせてくださいな(*^O^*)>
それはもちろん内容があまりにも不平等だったからです!
というのもイスラエル=つまりお金持ちのユダヤ人
に投資をされまくっている西洋側にとってパレスチナ人=アラブ人なんてどうでもいいということで
大差をつけてアラブ人が多いのに、土地の半分以上をユダヤ人にあげちゃったんです
不平等すぎますね〜☆
疑問があったらどんどん聞いてくださいね☆


339 名前:世界@名無史さん 投稿日:2006/01/16(月) 02:29:40 0
>>338
アラブ系イスラエル人は主にどんな政治的態度をとっているのですか。
説明してください。

327 名前:世界@名無史さん 投稿日:2006/01/16(月) 01:24:33 0
>>326
さっそく疑問なので質問しますが、ソースは何でしょうか。
どちらの書籍を参考にされましたか?よろしければ今手元にある本の該当部分をご紹介下さい。


487世界@名無史さん:2006/01/16(月) 03:07:13 0
328 名前:ひろっち ◆l5Ju6Ly8I2 投稿日:2006/01/16(月) 01:33:24 0 ?
ソースはないよ
授業の記憶だけです


329 名前:世界@名無史さん 投稿日:2006/01/16(月) 01:37:19 0
>>326
ファタハが穏健派とされているのは何故ですか?
アルアクサ殉教団はアラファトの指揮下にあるのでしょうか。
これらの説明がされている信頼できる書籍などを紹介してください。

333 名前:ひろっち ◆l5Ju6Ly8I2 投稿日:2006/01/16(月) 01:46:50 0 ?
がっかりさせてほんと悪いんですけど
中東の関係の知識はあまり濃くないんです
でもそれ関係の本が欲しいなら
アマゾン(ネットショッピング)でそれらのことばを検索すれば
出てきますよ☆タイトルだけでなく中身にも該当してればヒット
しますから多くの書籍が調べられます、しかも評価とかコメントが載っているので
そちらを参考にした方がここで思いつきで僕に答えてもらうより確実ですよ☆


335 名前:イスラエル国防相 ◆3RWR.afkME 投稿日:2006/01/16(月) 01:48:45 0
>>324
アラブ側はアラブ3、ユダヤ1のピール分割案、
分割を諦めて連邦制を採った“白書”案、いずれも拒絶しています。

何を考えていたかは、第一次中東戦争後のアラブ占領地域がどうなったか見ればわかるのでは。

>>329
ハマス、イスラム聖戦に比べれば、少なくともイスラエルの存在自体は認めているからです。
いくらアラファトでもあの世からは指揮できません。
488世界@名無史さん:2006/01/16(月) 03:07:53 0
339 名前:世界@名無史さん 投稿日:2006/01/16(月) 02:29:40 0
>>338
アラブ系イスラエル人は主にどんな政治的態度をとっているのですか。
説明してください。

340 名前:イスラエル国防相 ◆3RWR.afkME 投稿日:2006/01/16(月) 02:40:08 0
>>336
1982年、レバノンのバシール・ジュマイエル大統領が爆殺されたことを受け、
これはPLOの仕業(実際はシリア軍情報部の犯行)であると主張したジュマイエル配下のキリスト教マロン派民兵が、
当時レバノンに駐留していたイスラエル軍の援護のもと、
ベイルートにおけるPLOの拠点であった、サブラ、シャティーラの両難民キャンプを包囲、
女子供を含む1000名弱を虐殺した事件です(主にゲリラと疑われた若い男性が狙われました)。
イスラエル軍は自分の手は下さなかったものの、
キャンプを厳重に包囲した上で、夜間はサーチライトや照明弾を使って民兵の行動を“援護”しました。
(武器を供与したという話もあります)
ことが明るみに出たことで(ちなみにこの事件を最初に報道したのはベイルートにいたただ一人のユダヤ人記者でした)、
イスラエル政府は内外から轟々たる非難を浴び、当時のシャロン国防相のクビが飛びましたとさ。

20年後、虐殺の指揮を採っていたとされるエリー・ホベイカ(まあ胡散臭い人です)が、
「真実を明かす」と発表した直後に車ごと爆弾で吹っ飛ばされたりしてるんですが、
それはまあ別の話ということで。

345 名前:イスラエル国防相 ◆3RWR.afkME 投稿日:2006/01/16(月) 02:49:02 0
>>339
じゃあこれだけ。

ドルーズみたいに積極的にイスラエル国民として生きているアラブ人は、
普通にリクードとか支持してたりします。議員もいます。
アラブ政党もあることはあるのですが、乱立気味で議席数は少なく、
キャスチングボードを握るところまでは行ってないのが現状です。
489世界@名無史さん:2006/01/16(月) 16:26:34 0
ひろっちの醜態をコピペする意味はあるのか
490世界@名無史さん:2006/01/31(火) 07:08:43 0
軍板でハマス勝利後の政局の開設をしているよ。
意見ある人、異論ある人はコチラニドゾー
中東の軍事情勢
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/army/1131166463/
491世界@名無史さん:2006/02/27(月) 23:09:27 0
アラビア半島のアラブ人達は、「イスラム世界のサラブレッド」を自称していて
シリアや北アフリカのムスリム達を見下してると聞いたのですが本当ですか?
また、イスラム世界でインドネシアやマレーシアのムスリムはどういう地位にいるんでしょうか?
492世界@名無史さん:2006/02/28(火) 08:51:23 0
「コーラン」はアラビア語で書かれた物のみが"本物"で
翻訳されたものにそれほどの価値は無いんだっけ?
493世界@名無史さん:2006/02/28(火) 19:58:12 0
翻訳されたクルアーンは、そもそもクルアーンとはみなされない。ただの参考書。
494世界@名無史さん:2006/03/17(金) 23:23:53 0
月例保守に上がりました。
495世界@名無史さん:2006/03/27(月) 01:17:29 0
二解散ですか
496世界@名無史さん:2006/03/30(木) 16:53:34 0
ん?
497世界@名無史さん:2006/04/07(金) 14:45:24 0
 
498世界@名無史さん:2006/04/18(火) 04:31:00 0
age
499世界@名無史さん:2006/05/05(金) 22:08:37 0
月例保守するッラー
500世界@名無史さん:2006/05/06(土) 23:31:30 0
500ゲット
501世界@名無史さん:2006/05/24(水) 01:02:16 0
   
502世界@名無史さん:2006/06/01(木) 00:42:14 0
 
503世界@名無史さん:2006/06/10(土) 18:38:02 0
>>491
大津波と大地震に見舞われた世界最大人口のイスラム国家へ
中東の産油国から救援や援助が行なわれたという話を未だに聞かないこの不思議。

イスラム同胞の危機には世界のどこへでも馳せ参じるんじゃなかったのかなあw
504世界@名無史さん:2006/06/10(土) 19:27:24 O
天災はアッラーの思し召し。
異教徒共による侵略はウンマの危機。
ムスリムは一丸となって立ち向かわなくばならない

、てことなのかね
単にメディアで見ないだけかもしれんが。
505世界@名無史さん:2006/06/11(日) 01:51:23 0
そもそも災害の報道は自国の援助以外、ニュースバリューが低くてほとんど報道せんがな。
せいぜい援助一番乗りとか、救助犬を出すだの特別な援助した時ぐらい。

自国の援助さえも、初動以外はほとんど報道がない。
今インドネシアの地震で日本からどれだけの救援活動してるか、ほとんど報道されてないだろ?

大津波の際は米軍が大活躍したんだが、ほとんど報道には出てないしな。
506世界@名無史さん:2006/07/02(日) 12:20:26 0
祝四周年だッラー!
507世界@名無史さん:2006/07/25(火) 15:19:51 0
もう明確にイスラエルに抵抗してるのはイランとシリアのみ。
エジプト、ヨルダン、サウジ、リビアみんな米英の属国で
イラクにいたっては国が滅ぼされた。
全中東を熱狂させたナセルのアラブ民族主義は過去の物か。
まあクワイトとかオマンはもともと、誕生したときから
英国の傀儡国家だったが。
508世界@名無史さん:2006/07/25(火) 15:28:35 0
イランとシリアはいつ、エルサレムを爆撃しましたか?
自分たちの傀儡ヒズボラを遠隔操作して、自分たちに火の粉がかからない
ように、遠巻きに「抵抗」といっているだけ。
現実にシリアとイランはイスラエルと戦っていない。そして犠牲になって
いるのはイスラエルがどうなろうが関心も利益もないレバノンの一般
市民。

シリアとイランは口でシオニスト打倒と叫びながら、実際には一番
卑怯で臆病じゃないか?
509世界@名無史さん:2006/07/25(火) 16:31:42 0
       ∩  ▽ミ   カッパレ!   
. ,.... , . ,.... ,ノ(゚д゚)/. ,.... , . ,.... ,. ,.... , . ,.... , 麿ん派基督教徒
510世界@名無史さん:2006/08/16(水) 19:44:56 O
こいつがなんか言ってますよ
↓↓↓
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/car/1154334009/909
511世界@名無史さん:2006/09/01(金) 03:16:14 0
見れない
512世界@名無史さん:2006/09/05(火) 10:54:59 0
>>509
ムスリムでないレバノン人の命は軽視されているんだろうか。
513世界@名無史さん:2006/10/21(土) 14:07:23 0
   
514世界@名無史さん:2006/11/05(日) 03:22:15 0
コーランの言葉が民族をつくる
515世界@名無史さん:2006/11/07(火) 11:56:51 0
中東地域の国々のイメージっつーか違いがいまいちわからないんだけど、
中心的な国ってのはどこなの?
トルコ≒日本(早くに欧米化に成功してアラブから見れば愛憎半々。周りからなんか浮いてる。)
が、おれの漠然としたイメージ。
歴史的にみたら東アジアの中国的な、地域の覇権国家といえばどこ?
516世界@名無史さん:2006/11/07(火) 20:58:44 0
イランとエジプト。
517世界@名無史さん:2006/12/09(土) 14:41:05 0
ファーティマ朝とセルジューク朝
マムルーク朝とイルハン朝
オスマン朝とサファビー朝


華夷秩序を作った東アジア域は特殊なんだと思う
518世界@名無史さん:2006/12/09(土) 15:42:31 0
「中東」という地域概念そのものがヨーロッパ起源。
519世界@名無史さん:2006/12/26(火) 17:22:28 0
ASIA
520世界@名無史さん:2007/02/13(火) 15:06:09 0
東アジアって概念も胡散臭い
521世界@名無史さん:2007/03/09(金) 18:08:15 0
>>515
アラブ人が「本当のアラブ」だと思い憧れているのがイェーメン
メッカとジッダを抱えるイスラームの中心としてはサウジ
経済的、文化的な影響を急速に強めつつあるのがカタール、アブダビ、ドバイあたり
覇権はないまでもアラブの政治的な中心はエジプト
中東の覇権についてエジプトとパリティ意識を持っているのがシリアとイラン

エジプト+シリア+イラク+ヒジャーズ(メッカ)あたりは中東の「中原」と言えるかもしれないけど、。
東アジアの中国のような意味での中東の覇権国家っていうのはないんじゃないかな。
まああえて言えばアメリカw

トルコは西はトルコ、東はウイグルにまで及ぶテュルク文化圏の中心意識があったり
世俗国家モデルとしては中東随一かもしれないけど……。
ヨーロッパの一国としての自意識もあるし、中東の覇権国家とは言えないと思う。
そういう意味では日本と似てるってのはわかる。
522世界@名無史さん:2007/03/09(金) 18:29:28 0
>>520
ボスポラスのあっち側は「アジア」って呼んでみよう

なんかオリエントっぽくないアジアもある事が判明したので、
とりあえずインダス河よりあっち側を「大インド」と呼んでみる

なんか同じ大インドと言っても、
ガンジスまたはマラッカ海峡のあっちとこっちじゃ全然違うっぽいことが解ったので、
とりあえずあっち側を「シナ」とか「カタイ」とか呼んでみる

なんか同じシナでも中国の皇帝の勢威が強かったり日本みたいに自分で近代化したりして
うまく植民地できなかったところがあったので、そこらへんを「東アジア」と呼んでみる

こんなヨーロッパ側からみた「とりあえず」の連続じゃあ胡散臭くもなるわな。
日本が入っててベトナムが入ってないから、地域の自立的な意味づけである華夷秩序とも無関係な概念だし。
523世界@名無史さん:2007/03/23(金) 22:24:46 0
人種的に東アジアと東南アではちょっと違うからでない
524世界@名無史さん:2007/03/24(土) 00:02:29 0
ベトナムーフィリピンを結ぶ線の南北で人種的な違いをうんぬんするのは意味がない
マレー系文化の伝播とか百越とか日本人の起源論争をここでやるつもりならともかく
525世界@名無史さん:2007/03/24(土) 22:59:13 0
ベトナムって人種的にはあれでも文化的には中国圏に入る
東南アジアでは唯一
526世界@名無史さん:2007/03/26(月) 10:27:03 0
アッシリア人なんて今ごく少数派
527世界@名無史さん:2007/03/29(木) 22:51:30 0
イラクに今もいる
528世界@名無史さん:2007/03/31(土) 21:32:22 0
ペルシャとアラブ人って違いわからん
529世界@名無史さん:2007/04/04(水) 01:25:03 0
【カサブランカIPS=アブデラヒム・エル・ワリ、3月9日】

次期国王が誕生した直後に、とりわけ十数人の死刑囚が恩赦を受けたことは、
モロッコがアラブ世界で初の死刑制度廃止国になるという歴史を刻みつつある兆候ではないかと解釈されている。

2月28日、モハメッド6世国王の妻であるララ・サルマ王妃は、国王夫妻の長女、ララ・ハディージャ王女を出産した。
この吉報の直後、モロッコのモハメド・ブズ法務大臣は全国放送のテレビに出演し、これまでで最大規模の、
14人の死刑囚を含むおよそ9,000人の受刑者に国王が恩赦を与えると発表した。
「公式声明」を読みながら、法務大臣は何度もこの恩赦には死刑囚も含まれると繰り返した。
これがモロッコ国王の死刑制度廃止支持を明らかに示すものと見なされている。

ttp://www.janjan.jp/world/0704/0703252381/1.php
530世界@名無史さん:2007/04/26(木) 06:27:17 0
「アラブ人」になったペルシャ人って沢山居たんだろうなぁ
531世界@名無史さん:2007/04/26(木) 08:11:42 0
ペルシャは色が白い
特に女性はね
ただ眉毛とか睫毛が濃いかな
532世界@名無史さん:2007/04/27(金) 21:22:52 0
533世界@名無史さん:2007/05/03(木) 03:26:11 0
ペルシャ人でも特にイランの女性は色が白く
滝川クリステル似の美人が多い
534世界@名無史さん:2007/06/02(土) 01:57:11 0
カーバ神殿はもともとは多神教の神殿だったと聞いたけど、
イスラーム以前のアラブ人が信仰していた宗教って
具体的にどういうものだったんだろう?
資料とかってないのかな。
535世界@名無史さん:2007/06/10(日) 12:14:36 0
スーダンの北部はアラブ人だっていうけど、ただのクロンボにしか見えない。
536世界@名無史さん:2007/06/11(月) 02:37:14 0
アラブ人は白人ではない。有色のコーカソイド。
537世界@名無史さん:2007/06/11(月) 02:51:25 0
>>534
ttp://72.14.253.104/search?q=cache:SCzQlVOIMcMJ:www.kobemosque.org/BirthOfMuhammadSAWJP.doc+%E7%A5%9E%E3%80%85%E3%80%80%E3%83%95%E3%83%90%E3%83%AB&hl=ja&ct=clnk&cd=3&gl=jp
ジャーヒリーヤ(イスラーム以前のアラブ)の人々は、気前良さ、忠義さ、
勇気等の幾つかの良い性格を持っていました。そして彼らは、カアバ神殿を
尊重し、その周りをタウワーフし、ハッジやウムラを行い、犠牲を捧げる等、
イブラーヒームの信仰の教えに幾つか従っていました。しかし残念ながら、
これらの良い特質の他に、彼らは、姦通や、飲酒、リバ(高利貸しや利子)
に夢中になる、娘殺し、圧制、偶像崇拝等、悪い習慣と風習も幾つか持って
いました。イブラーヒームの信仰を変えるように導き、偶像崇拝を取り入れたのは、
アムル・イブン・ルハイ・アル=フザーイでした。彼は偶神をマッカや他の地ヘ
持込み、人々にそれらへ崇拝するように呼びかけました。これらの偶神の
中には、ワッド、スワーウ、ヤグース、ヤウーク、ナスラーもありました。
後にアラブは、カディードと呼ばれる場所のマナート、アッ=ターイフの
アッ=ラート、ワーディー・ナフラのアル=ウッザー、カアバ神殿の中の
フバル、カアバ神殿周辺の他の偶神等も崇拝し、さらには家にも偶神を
置きました。人々は占い師、易者、奇術師にお互いの間を裁いてもらう
ように相談していました。
538世界@名無史さん:2007/07/14(土) 22:53:51 0
日焼けしたコーカソイドがネグロイド。
北進して脱色したネグロイドがコーカソイド。
539世界@名無史さん:2007/07/17(火) 13:06:43 0
ネクロイドはどちらかというとモンゴロイドの顔立ちに近い
540世界@名無史さん:2007/07/17(火) 13:07:23 0
ミス
ネグロイドな
541名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:09:52 0
カーバ神殿は何世紀から存在したの?
アブラハムの頃からあったの?
542世界@名無史さん:2007/08/07(火) 14:08:41 0
アラブ人が南北の部族に分かれていたというのは本当か?
543世界@名無史さん:2007/08/07(火) 16:52:04 0
長寿スレage
544世界@名無史さん:2007/08/12(日) 23:41:14 0
>>542
ウマイヤ朝時代に進行したアラブ人の内部矛盾による派閥争いがおおむね二派に収斂されたことから生まれた言説。
アラブ人特権を固守しようとする一派と、現地人改宗者をとりこんでいこうとする一派。
545世界@名無史さん:2007/08/20(月) 13:22:49 0
ペニスをヴァギナに挿入して。
546世界@名無史さん:2007/09/05(水) 11:05:16 0
アラブ人がコーカソイドということは、
本当はアラブ人はヤペト系であってセム系じゃないということ?


ノアは言った。
「永遠がヤペトのために広げるように。ヤペトはセムの天幕に住むように」
 ヤペトの子孫は今のヨーロッパ、アメリカ、アジアに広がった。
彼らはセムの子孫を守る役を担っている
547世界@名無史さん:2007/09/05(水) 14:42:30 0
>>546
人種と言語は関係ない
548世界@名無史さん:2007/09/24(月) 20:14:24 0
イランにアラブ系遊牧民ってまだいるんですかね?
昔はホラーサーンあたりにまでいたようだけど。
549世界@名無史さん:2007/09/24(月) 22:44:19 0
イラクとの国境地帯は全員アラブ人。
あとは殆ど同化した。

タジキスタンとアフガニスタンに合計で数千人残っているらしい。
550世界@名無史さん:2007/09/24(月) 22:47:10 0
アラビア語はなしてるの?
551世界@名無史さん
数千人でもすごいですね。