ドラえもんのび太の三国志

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 いつものように、のび太のわがままで過去にやって来たドラえもん達。
やって来た時代はあの三国時代。宦官の台頭により後漢が腐り、多くの英雄達が立ち上がった時代。
なるべく歴史の要人たちに関わらないようにしていたドラえもん達たが、
ジャイアンの気まぐれでその時代の日本に行く事になり、
その時ある人物に空を飛ぶ姿を見られた事が歴史を変える。その男の名は曹操。後の魏の建国者である。
空を飛ぶ五つの影を見て、彼は発展途上だと思っていた大和に大きな文明の影を見る。
そして、中国統一より大きな大志を抱く。「空飛ぶ魔法が使える大和の国で俺の国を建てる」
 ドラえもん達は、都合よくまた一つの過ちを犯していた。
物質変換機を日本に忘れてきたまま現代に帰ってしまい、大和は著しく発展することになってしまうのである。
時勢は、ちょうど劉備が呂布に追われ、曹操にかくまわれている時だった。

 曹操は劉備と共に献帝の下で漢室を再興させる。だが自らの野望を捨てたわけではない。
その後、曹操は大和併合の兵を出し、なんと日本に「和」を建て、自ら皇帝を名乗った。
言うまでもなく、献帝や劉備が黙っているはずが無い。
だが、物質変換機のある日本の曹操軍は、漢に匹敵する力を持つようになる。
そして、ここに漢VS曹操の新たな構図が生まれる事となった・・・・・。
時代は激動の和漢時代を迎える・・・!!
2:02/04/20 16:52
この場合出てくる逸話などをマターリ語ってください
3無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 16:53
なんか大作っぽい…と言う間に
2げっと
>>2-3
ワラタ
大作じゃないし、2でもない
今後に期待
5:02/04/20 16:58
逝って来ます
陣営はどうなってるんだろうね?
まず、諸葛亮は歴史にまだ登場していません。
徐庶もどうでしょう。
もしかしたら、二人とも曹操と一緒に和へ連れて行かれたかもしれません。
8無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 17:51
1さんがんばって2002夏休み公開めざして
ください
諸葛亮がドラえもんを修理するイベント
10無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 17:57
ドラえもんは初めだけで主人公じゃないじゃん(w
>>10
タイムテレビかなんかで忘れ物に気付き
歴史を正常に戻すためにもう一度過去へ行く罠。
タイムマシンで現代に戻ったドラえもんたち。
いつもの部屋。いつもの風景。いつもの家族。
家を一歩出て5人は別れを告げる。ふと表札を見る。
そこで異変に気がついた。表札の文字が、みたこともない文字で書かれているのである。
最近中国で進んでいる「ピンイン」である。
ここで、ドラえもんは自分達が犯した「歴史を変える」という行為に始めて気づくのである。
                 おしまい
14無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 18:43
著しく発展した和をなぜ曹操が征服できたのかを説明せよ。
和にも三国の英雄に劣らない英雄達がたくさんいたが、
物質変換機をイマイチ使いこなせなかった。
だが偶然に荀ケ(歴史が変わったことにより死ななくなる)がコツを発見したため、
それから和は強大になる。
物質変換機により可能になることをいくつか挙げてみた。

・金銀の製造が可能になるため、国の財源が豊富になる
  ただ、インフレの恐れがあるため、このことは一部の良識ある官しか知らない。

・どんな素材でも硬く出来るため、鉄の矢などの生産が可能になる。
  また、なまくらな武器でも強化が可能になるため、兵力は上がる。

・運搬車などを軽く、強くできるため、輸送力が上がる。
17無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 20:55
曹操がなぜ日本に来たのび太たちを見れたのかを説明せよ。
18無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 20:59
>>17
中国から日本へ飛び去るのび太達を見たんだろ
最後の戦いはジャイアンが活躍する方向で・・・
20無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:05
それこそ、策士スネ夫が活躍するわけだな・・・。
21無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:13
軍板の銀翼の勇者は面白かったけどな
22無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:19
ドラえもん:君主
のび太   :劉禅
ジャイアン:猛将
スネ夫   :軍師
しずかちゃん:孫尚香       (ピンチヒッター)出来杉:趙雲
23無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:29
スネオ「ワシの警護をしていたジャイアンはどうした?」
24無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:32
漢軍は、周喩を提督とする30万の水軍をもって和へ侵攻した。
ちなみに、呉は漢朝の臣下となっている。
歴史を変えるようなことだったら、タイムパトロールが関わるぞ。
26無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:40
タイムパトロールが来る前に歴史を解決するのがドラえもん
27無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:42
中国対日本で全然三国志っぽくないぞ。
ドラえもん達が卑弥呼の使いで多少早く魏に行く。
肩入れしている呉軍がピンチに陥った時
若き呂蒙にタイムふろしきをかぶせ
阿蒙を名将に仕立て上げると。
29無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:44
>>27
イタイところを突かれたよ(w
30無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:45
まぁラスボスが紳紳と竜竜なのは
わかるけど。
31無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 21:46
冷静かつ勇猛な武将が必要になった時
老いて傲慢になった関羽にタイムふろしきをかぶせ
若き日の名関羽に戻すと。
32無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 22:01
>>22
ワラタけど、そういうスレじゃない。
33無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 22:04
34無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:13
>>33は何?見れないんだけど
35無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:16
曹操軍
どこより早くレーザー兵器を開発。
36無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:18
それより、竹島の問題は解決したのか?
37無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:20
漢と和で何で三国志???
二つしか国ないじゃん。
38無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:24
おーい1倭じゃなくて和なのか?
39無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:25
ラストは物質変換機を悪用した曹操が
タイムパトロールにパクられて終わり。
40無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:33
そして大の仲良しとなった阿斗とのび太が涙の別れ。
「のび太くん、ボク、父さんのあとをつぐよ。立派な王さまになるんだ!」
41無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:38
でも舞台は三国時代だから。。。
いや、正確に言えばまだ後漢か。
42無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:49
中国から飛び去るのび太達を見てなぜ日本へ行くと判るのか説明せよ
43無名武将@お腹せっぷく:02/04/20 23:56
それよりも赤壁を舞台にした方が、映画にしやすいんじゃない。
演技での孔明の神がかり的凄さは全てドラえもんの仕業だったって感じで。
44無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 00:06
孔明「ああ弱ったなあ、曹操軍はすぐそこまで来ているというのに
    全然戦術が浮かばない。もう逃げてしまおうか」
ノヴィ「あれが諸葛亮?」
ドラ 「歴史なんていい加減なものってことだよ」
のび太「ドラえもぉぉぉぉん、敵が攻めてきたよおおおおお!」
パパパパッパパー
ドラ「セェキトォバァー!」
46無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 00:32
夏休みの読書感想文に三国志を読み始めたノビタ。
最初はいやいや読んでいたのだが、いつの間にかすっかり
三国志にはまり込んでしまう。
それを見て驚きつつも喜んでいたドラえもん。「これで国語の宿題はばっちりだねノビタくん」。
が、そうは問屋が卸さなかった。最後まで読み終えたノビタが「三国志時代の中国に行きたい」と
言い始めたのである。
「正義の味方の蜀が滅亡するなんて間違ってる! 僕たちの手で歴史を正しくしなきゃ!」
開いた口のふさがらないドラえもん。歴史に干渉することがどれほど危険か
ノビタに説こうとするのだが、無論のことながら馬の耳に念仏。
「仕方ないなあ・・・じゃあ見るだけだよ」

こうしてノビタとドラえもんは三国志時代の中国へと旅立つことになった。
目指すは悪者=曹操がボロ負けする赤壁の戦い。
しかしこの時間旅行が後にとんでもない大騒動を引き起こすのであった・・・
47無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 00:34
キョウイ「ううっ、孔明様・・・。
      漢朝復興を出来ずにこの剣を捨てる事になろうとは・・・。」
のび太「ドラえもん!キョウイさんが可哀想過ぎるよ!
     なんとかすることは出来ないの!?」
ドラえもん「・・・歴史を変えることは出来ないんだよ・・・。のび太君・・・。」
48【ドラえもん・のび太の北伐】:02/04/21 00:35
のび太の夏休みの自由研究のために
三国時代末期の蜀の都・成都に来たドラえもんたち。

だが時の蜀君主・劉禅が偶然タイムマシンの入り口を発見し
いじったせいで、タイムマシンを壊してしまった!!


現代に戻るためには、倭の国にある
のび太の部屋の、のび太の机と同じ場所にタイムマシンを移動させるしかない。
だが中原には、のび太たちの行く手を阻む魏の国があった!

こうしてドラえもんたちは、未来にもどるために
諸葛亮の北伐に協力して魏を倒し、倭の国を目指すことになったのである……。
49無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 00:38
呂布=ドラえもんの道具で無敵状態になったジャイアン。
 100万の曹操軍に包囲されたのび太たち。頼みのドラえもんも既に弱点を曹操に看破され、ネズミ攻撃でどうにもならない。
曹操「のび太よ。長く激しい戦いであったが、それも今終る。死して歴史に名を残すがよい」
 絶対絶命!
 そのとき、意を決したようにジャイアンがのび太らの前に立つ。
のび「…ジャイアン?」
ジャ「ここは俺に任せろ」
のび「ジャイアン!」
ジャ「俺がヤツらを抑える。その隙にみんな逃げるんだ」
静香「そんな…剛さんだけおいて逃げるなんて…わたしたち、生まれた日は違えども、死す時は同じ日と誓ったはずよ!」
ジャ「馬鹿野郎!おまえが死んだら、お腹の子はどうなる!」
静香「!………」
ジャ「のび太、元気な子に育てるんだぜ」
のび「ジ…ジャイアン」
ジャ「知らないとでも思ったのかよ。まったくおまえは憎らしいヤツだぜ」
 その時のジャイアンの表情を、のび太たちは一生忘れないだろう。それは漢≠フ微笑みだった。
ジャ「タケコプターが外れた時…おまえ、最後まで俺の手を離さなかったもんな」
 記念すべき映画第1作「のび太の恐竜」のエピソード(原作より)を今更ながら持ち出したジャイアンは、そう言って的櫨の手綱を握り直した。
ジャ「さらばだ!」
一同「ジャイアーン!………」
ジャ「曹賊ども、ごろうじろ!我こそはのび太軍が将、鎮西将軍ジャイアンなるぞ!最初に死にたいヤツは誰か!相手をしてやる!」
夏侯淵「オウ、ジャイアンか!赤壁の決着、今こそつけん!勝負!」
 曹操軍の猛将・夏侯淵が名乗り出た。彼我の距離が縮まる。
 頃合良し。ジャイアンは槍をひっさげて『叫んだ』
ジャ「おぅれぇはジャイアァン ガァキだいしょぉぉぉ」
 大地がいななき、天が引き裂かれた。しかし…夏侯淵はビクともしない。
ジャ「な…なんだとー?」
 夏侯淵は哄笑しながら耳を見せた。しっかり耳詮がしてあった。
夏侯淵「同じ手を二度も食うか!今日が卿の命日ぞ!」
ジャ「お…おのれー!」
 策は破れた。しかし、ジャイアンは引かなかった。なぜなら彼は「ガキ大将」だから。
 「ガキ大将」―ジャイアンはその一点において、愚劣なほどの漢≠セった。


ナイタ
52無名武将@お腹せっぷく :02/04/21 00:54
だめだな。
自然保護のテーマを入っていない。
剛田くんカコイイ!!!!!!!!!!!!!
54ジャイアン伍長:02/04/21 01:08
>52
 鋭いねぇ、お兄さん。
 次は何とかしましょ。
55ジャイアン伍長:02/04/21 02:38
 いったい何人切ったのだろう。何曲歌った(叫んだ)のだろう。
「ま…持ち歌は全部歌い切ったな」
 それについては満足だった。
 日本にいる時のこと―町内の人気イベント「ジャイアン・リサイタル」を思い出す。
いつもすごい盛り上がりだった。開演前に体操や深呼吸でコンディションを整えるのは、どういうわけか歌う自分ではなく、聴衆たちだった。
 その人気に嫉妬したのだろう、のび太はドラえもんの道具を使って、何かとコンサートの妨害を試みやがった。
 しかし、コンサートで最後まで歌い切ったことなんて一度もなかった。曲が進むに連れて、酔いしれて興奮したファンたちが次々に失神していき、必ず救急車到着→コンサート中止、となるのだ。
 「壷関の戦い」または「鮮血のコンサート」と呼ばれるこの戦い。捨て石覚悟で曹操軍に突撃したジャイアンは、切りまくり、歌いまくった。
 不覚にも夏侯淵は仕留めそこなったが、耳詮をしていなかった徐晃には相当な手傷を負わせたはずだ。孔子の子孫とかいう孔融が「歌を何と心得る!」と耳を押さえながら叫んでいたが、文官に用はない。
 天下最強を詠われたのび太軍は、曹操軍の攻撃の前に散り々りとなったが、のび太たちは何とか逃げ切ったらしい。そして、自分もこうして曹操軍の包囲を突破した。
 生きている…俺は生きている。
 しかし、その事実を喜ぶ感情を彼は持ち得なかった。彼は今、ひとつの生命の終わりに直面していた。
「何だよ、的櫨……いつからおまえは赤兎になったんだ?」
 横たわる愛馬に語りかける。
「ジャイアンの全身、是肝なり」
 かつて戦の褒美として、劉皇叔から授かった的櫨。以降、ジャイアンとともに幾多の合戦場を駆けぬけてきたその駿馬は、体のあらゆる場所を曹操軍の兵士に切り刻まれ、白馬≠ナあった事実が信じられないほど赤黒い血で染まっていた。
「…そうとも、突破できたのもおまえのおかげさ。いつだっておまえは最高の相棒だった。そしてこれからも…」
 荒い息を繰り返す的櫨は、ジッとジャイアンの目を見つめている。その目は語っていた。
―よくわかってるじゃないか、相棒。でも、これからが心配だよ。あんたの体重、いや、それ以上にあの怒鳴り声に耐えられる馬がいるのかどうか。俺なしでやっていけるのかい?
「無理だよ。おまえ以外に俺の相棒は考えられない…それに訂正しておくが、あれは怒鳴り声じゃない。歌だ」
 的櫨が苦笑したように思えた。

56ジャイアン伍長:02/04/21 02:42
「な…頑張ってくれ…俺を置いていかないでくれ」
 ジャイアンの声は震えている。自分が今、何を為すべきか、十分すぎるほどわかっている。実際彼の右手には、懐剣が握られていた。
 だが、できない。できるわけがなかった。そんな彼を諭すように、的櫨の目は語りかける。
―正直な話、俺はただの観賞用だった。白くて見栄えがいいから、劉備将軍の閲兵用に、ってね。くやしかったよ。だってそうだろ?走ってこその軍馬なんだぜ
「……」
―あんたに会えて良かったよ。俺の名は軍馬として歴史に残るんだ。皇叔のところにいたら、せいぜい凶馬≠ニして伝わるだけだったはずだからな
「まだだ…まだこれからも俺と戦うんだ。一緒に倭の国に行くんだ。そして子馬をたくさん生むんだ…おまえならサンデーサイレンスどころか、ダーレーアラビアンだって…」
―倭の国か…行ってみたかったな。だが相棒、俺は疲れちまったよ
「……」
―俺が勝手にライバル視してた赤兎への面目もたったし、少なくとも絶影より華々しく戦えたし…な、そろそろ楽にしてくれないか…相棒

57ジャイアン伍長:02/04/21 02:43
 タイムマシンが壊れて何カ月たったかな?
 ジャイアンは伸び放題となった自分の髪を、的櫨のたてがみで縛った。
 的櫨の遺体は、土の中に埋めた。火葬も考えたが、野焼きはダイオキシン類発生に繋がると考えて止めた。
「みんな最後は土に帰っていくのさ…いずれ俺も、な」
 立ち上がったジャイアンは、相棒の墓標に背を向けた。そして十八番を歌い始める。のび太たちが聞いていれば、これがジャイアンの歌かと耳を疑うであろう厳粛なトーン。
 静かで、重々しく、そして哀しいしらべ。
「おぅれぇはジャイアァン ガァキだいしょぉぉぉ」
 彼なりの鎮魂歌だった。


わらた、上手い。
無理にストーリー作らずにエピソードだけ書き連ねていけば面白いかも。
期待sage保全
>>55-57
おお、何気なく自然保護も入ってる
                        ____
                       /∵∴∵∴\
                      /∵∴∵∴∵∴\
                     /∵∴∴,(・)(・)∴|
                     |∵∵/   ○ \|
                     |∵ /  三 | 三 |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |∵ |   __|__  | < 憎きかな曹軍。ジャイアンの敵は必ず討つ!
                      \|   \_/ /  \____________
                       │\____/\
                  _-‐' ̄|\      /  `ー―-、__
             /~⌒~ ̄|  , -‐'\ ` - ー '/  \    '     ̄\
           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
          /       /      `ーV -‐' ̄      ヽ         |
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        /`-、   /           ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
       /       、    ○      ||/    ○      |/      \ \
       /        V        \. ||            /         | |
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
      /       ノ /    ̄`ーー'   l  、 ̄`ーー-ー'    ∧        l   |
     (       / /\  入   /   |   |     / )  /  \      人  |
    /    \ ,/    \     l、_ 人_ _,|    -‐',/l /    `ー、_>-‐'~    |
    //      〈       | \   /   |   ヽ   /  |        |        |
   | |         |        |     |   |    |      /        |          |
    | |       |         |    l、_ 人_ _ _ ,|     _/       |         |
   | |       /       /‐--、______, --‐'~ __〈        |        |

ジャイアン最高
ジャイアン【ドラ軍】
武力:95
知力:20
統率:70
政治:38
漢気:100
age
65無名武将@お腹せっぷく:02/04/22 01:06
>63に追加
 怒声:100
 歌唱力:0〜100(状況に応じて変化。クリティカルヒットあり)
66ジャイアン伍長:02/04/22 02:15
「丞相、こちらにおいででしたか」
「おう、郭嘉。如何した?」
「カク殿が帰参いたしました。お目通りを願っております」
「カクが…?張繍は一緒ではないのか?」
「御意」
「…カクは何と?」
「良きお知らせと悪きお知らせ、ともに一つずつあると」
「卿はその内容を聞いておるのか?」
「御意」
「では問うが…余はいずれの知らせを先に聞くべきか?」
「悪き知らせを先にお耳に入れられるがよろしいかと存じます」


「御苦労、とまずは言うべきなのであろうが…卿のかつての主はいかがした?悪き知らせとはこれか?」
「御意。張繍は討死に。また胡車児が深手を負いましてございます」
「…胡車児の容態は?」
「以後、その武勇を発揮することは二度とないかと」
「……両名ともに爵位を封ずる。家族にも恩賞を授けよう。それと余は胡車児を見舞う。郭嘉、異存はあるまいな」
「御意」
「余から二人の忠臣を奪いし者は誰か?カラクリのドラか?ジャイアンの武に屈したか?スネ夫の策に足元をすくわれたか?静香の色香におぼれたか?」
「そのいずれでもございませぬ」
「フム…のび太にやられるほど、卿の同僚は惰弱ではあるまい…ヤツか?」
「御意。かなりの犠牲が生じましたが、何とか生け捕りましてございます。ただ今控えの間にて」
「!!!!!…すぐここへ!…丁重にだぞ!」


 武力、知力、統率、政治、魅力。その全てにおいて90超の能力を誇る男が、今自分の手の中にいる!
 この瞬間、不幸な末路をたどった二人の部下のことは、曹操の頭から霧散していた。
 その様子を、郭嘉はいつもの冷たい目で見つめていた。


67ジャイアン伍長:02/04/22 02:16
―おかしいとは思っていたんだよな…
 ボンヤリとそう思う。
 友人からの厚い信頼、そして尊敬を受けていた。その名声からすれば、あの世界≠ノおける彼への待遇は、不当に低いものだった。
 愉快なヘアースタイルの教師から「君には欲はないのか」とハッパをかけられたこともある。
―脇が締まってこそ光るモノもあると思います
 その答えは、教師にというより、自分自身に言い聞かせたものだった。
 のび太が迷子になるほどの大豪邸に住む御曹司は、成績優秀でスポーツ万能、あのジャイアンからも一目置かれる腕力を持ち、さらにはあの世界≠ナ比類のない美形キャラだった。そんな彼が、あの世界≠ナ主役を張れるはずがない。全国のチビっ子たちが許さない。
 チビっ子たちは、自分自身の境遇を投影しながら、番組を見ている。ドラえもんという反則技を使っても、のび太が批判の対象とならないのは、彼がダメな子だから。
 彼にはわかっていた。自分がドラえもんの道具を使った日にゃ、日本中のチビっ子たちが「ズルい〜」と一斉に反発し、番組打ち切り→自分も失職、となっていただろうことを。
 それ以上に、彼にもプライドがある。「ドラえもおぉん、ジャイアンをやっつける道具を出してくれよおぅ」なんて、口が裂けても言えない。
 「ほんのチョイ役」という立場にもグチひとつこぼさず、黙々と仕事をこなしていたパーフェクト小学生。その状態があまりにも長く続いたため、話を持ち掛けられた時も、素直に信じることができなかった。
 今思えば、それは実に正しい直感だったのだが。

68ジャイアン伍長:02/04/22 02:16
―ずっと冷や飯を食わせて、本当にすまなかったと思っている。F本さんが亡くなったことで、これまでの縛りがようやくなくなった
―次回からは、新しい枠組みにするつもりだ。そしてその次。ここで、君を主役に抜擢したい
―ただ、いきなりの主役ではチビっ子たちも戸惑うだろう。そこで、次回作となるわけだが…
―ジャイアン、スネ夫、静香と同格の人物として登場してもらう。いやいや、わかっているよ。君は彼らと同じレベルの人間ではないことくらい
―君はもっと上を目指せる人間だ。次回作はその第一ステップと理解してもらいたい。つまり、顔見せってことさ

69ジャイアン伍長:02/04/22 02:17
 いぶかしみつつも、うれしさはどうすることもできなかった。主役なんて贅沢はいわない。ほんの少しでも長い時間、チビっ子たちの前で自分を演出できるのであれば、それだけで十分だった。
 そして、ドラえもん一行のメンバーとしてやってきた三国志時代の中国。彼はもはや、プロデューサーの言葉のひとかけらすら信じていない。
 武力のジャイアン、知力のスネ夫、魅力の静香、多彩な兵法・特技を誇るドラえもん―。いずれも特定分野において絶大な能力を有する武将たちだった。現代の曹豹≠フび太は別として。
 しかし、プロデューサーはわかっていたのだ。それだけでは足りない。曹操軍の攻撃から生き残ることはできない。番組を仕上げることができない。
 彼に求められたのは、すべてにおいて優越した万能将軍人としての役割。その役割を果たす過程で、人を殺した。
 自分の膂力で何百人も。自分の計略で何千人も。

「丞相がお会いになる。参られよ」
 殺意を隠そうともせず、カクが言った。案内された先には、これまで敵として対峙してきた男がいた。
 あの世界≠ナ読んだ本で、何度もその名前に触れていた。遠目で見たこともある。だが、こんな間近でその姿に接したのは初めてだった。
―これが…曹操……乱世の奸雄
 出来杉は、体の震えを止めることができなかった。

70無名武将@お腹せっぷく:02/04/22 14:01
プロデューサー云々萎え
上の名作だったのに惜しい
71ジャイアン伍長:02/04/22 15:57
 ご指摘多謝。
 精進します。
72無名武将@お腹せっぷく:02/04/23 18:15
呂布VS曹&劉での活躍でも書いてみて。
73無名武将@お腹せっぷく:02/04/23 20:25
中々、面白い
ジャイアン伍長殿に敬礼 ∠( ̄◇ ̄)

まあ、商売じゃないんだから、興味あるモノを筆(?)の赴くままに書いて下さい
出来杉の活躍 期待age
74無名武将@お腹せっぷく:02/04/23 21:34
「何でこんな事になってしまったの?」
―夏休み、のびたの「三国志の時代に行こう」の一声から始まったタイムマシンの旅。
しずかには三国志の事は名前ぐらいしか解らなかったが、みんなが賛成したし、
楽しそうでもあったから、しずかもみんなの意見にならったのだ。
―しかし一たびタイムトンネルをくぐったその世界は、人々が殺しあう世界。
黄色い布をつけた者達の略奪、厳めしい武将たちの姿。
少女であるしずかには衝撃的で正視に耐えないだった。
けれども男たちは違うようだった、特にジャイアンは目を血走らせ高揚し、
珍しく参加した(歴史に興味があったのだろう)出来杉は何かしらぞっとするような
冷静な学究的とも言える眼差しでこの世界を眺めていた姿がしずかの脳裏に残っていた。
―そして急き立てられるように時間を移動した先では…
それを思うとしずかは震えが来る、大きな都のような場所、逃げ惑う人々。
悪鬼の如き容貌の男たち、そしてその男たちに見つかり散り散りになるしずかたち。
しずかは自分でどうやって逃げたのか思い出せない、それこそ死に物狂いで走った
記憶しかない、そして途中で力尽きたのだった。
そして今はここに居る、大きな屋敷だ、どうやら助かった事は確かなようだった。
しずかはある老人に助けられたのだ。
―その老人は王允と言った…

お目汚しスマソ何となく思いついたので書きました。
ジャイアン伍長さんの設定に支障をきたさないとは思いますが。
続けられるかどうかも自信なし…
×出来杉→○出木杉
76のび犬スナイパー:02/04/24 02:33
はぁ、ドラえもんとはぐれちゃった・・・。
なんだかしらないけど、射撃の腕を買われて弓を持って戦場にいるんだ。
僕の弓は百発百中、結構有名なんだよ。
みんな、どうしているのかな・・・・はやくパパ、ママに会いたいよ。

その後、彼は劉備の軍師ホウ統を射るという・・・・
77ジャイアン伍長:02/04/24 04:38
>74
 続きを楽しみにしています。自分もどこまで続けられるか自信がありませんが、お互い気楽にUpしていきましょう!

 なお、>55の文中で訂正が1件。
「壷関の戦い」→「長板橋の戦い」
78ジャイアン伍長:02/04/24 04:40
 この時代から約1800年後の倭の国の子供たちは、性について随分博識だ。赤ちゃんがどうしたら生まれるかぐらいたいていの子供は知っているし、赤ちゃんをつくるための行為が商売≠ニなっていることも認識している。
 ボンヤリとではあるが、しずかもそういう商売≠ェあることを理解している。そしてもうひとつ、理解していることがある。
 その商売≠ナもって、一杯の汁を望まなければならない事態に自分は陥っている!
 死にたくはなかった。死んでしまえば、誤解を解くことはできない。
―お腹の子はどうなる、ですって?いったい何を勘違いしたんだか!
 長板橋での切り込み間際、ジャイアンが口にした訳のわからないセリフ。おそらく、ドラえもんの道具「いいとこ選択肢ボード」で武力を強くした代償に、知力がさらに低くなったことが原因だろうが、誤解には違いない。
 もちろん、現在自分が置かれている状況から考えれば、些細な話だということはわかっている。だがしずかは、あえてその一点に執着し続けた。
 結果的に見れば、ジャイアンのトチ狂った発言が彼女の命を救った。ジャイアンへの怒り。それをつっかえ棒にして、彼女は今、生きている。
 もしあの発言がなかったら、彼女は仲間と離れ々れになった段階で、自殺の道を選んでいただろう。

79ジャイアン伍長:02/04/24 04:42
 死にたくはなかった。だが、商売≠セってイヤだった。「いいとこ選択肢ボード」で魅力を上げた結果、ただでさえ頼りない腕力が削減されたしずかにとって、取るべき道はひとつだった。
 しずかは川辺りに降りると、汚れた顔と服を念入りに洗った。服が乾くの待ち、夜の城下町をうろつく。ほどなく相手が見つかった。10歳程度の娘を抱くことへの抵抗感は、この時代の人々にはないようだった。

 数刻後、しずかは一人、宿を出た。共に宿に入った男は、寝所で転がっている。その首からあふれ出ているのは、血。
 のび太一行が劉備軍の庇護下にあった時、女忍びから教わった手口は、痛みすら感じさせることなく、相手を永遠の眠りへといざなう。
 しずかは、懐に入れた財布に手をあてた。この金が無くなるまでに、のび太やドラえもんたちと合流しなければ。少しずつ使おう―なるべく人を殺したくないから。
 しずかはこの手口で、曹操軍の部隊長クラス数十人をあの世に送っている。その内の一人は、夏侯恩という武将だった。

80マジ孫476:02/04/24 05:08
すげーよ、ジャイアン伍長
久し振りに爆笑させていただきました
81 :02/04/24 10:50
>>79
漏れのしずかちゃんがヨゴレに・・・
82 :02/04/24 10:54
いやいや、アソコさえ純潔なら心やお口やお尻がズベ公でもいい。
いやー、凄い
「商売」の語句で引き付けてのどんでん返し!
ジャイアン伍長殿 イイっス 上手いっス

74サンの続編も大いにキボン
84無名武将@お腹せっぷく:02/04/24 12:39
呂布の代わりにのびたが袁術と劉備の停戦を申し入れるシーンをキボンヌ。
85無名武将@お腹せっぷく:02/04/24 18:57
>76
そういやのび太は射撃うまかったね。
とりあえず乱世を渡り歩いていけそう。

しかし・・・・ドラはどこいった? 揚子江の底か?
86のび犬スナイパー:02/04/25 00:36
はぐれてしまった、みんなと。
のび太は後悔した、自分が三国志の時代にいこうなどと言わなければこんなことには・・・と。

何度となく友の名をつぶやきながらあてもなく歩いている。ここはどこなのかそれすらもわからない。
しかしじっと待つなんて出来なかった。 みんなを探そうと思っていた。 この広い大陸で。
 
のび太はやがて草むらに倒れこんだ。もう3日も食べていないのだ。
特技は昼寝。 疲労もありすぐに寝入ってしまった。

やがて、目を覚ます。 というより起こされた。
青年と中年女性が話をしていた、どうやら母とその息子のようだ。
さいわい、ほんやくこんにゃくが効いているので話がわかる。

「母上、洛陽よりお茶を買って来ました」
「そんなもったいない、でもありがとうよ」

のび太ははっとした、そして草むらから二人を見入った。

「おや、その剣は今までのと違う・・・?」
「途中賊に襲われたのを助けてもらい、彼と剣を交換したのです」
「交換・・・、オオオこの息子はなんてことを」

だんだん口論になってきた、やがて母のほうが茶壷をつかむ。
「こんなもの!」
茶壷を投げ捨ててしまった、それを見たのび太は飛び出していた。
「おばさんだめだよ! せっかく買ってきたのに!」
「私は一族のほこりを忘れるような、こんな子に育てた覚えはないのです、ほっておいてください。」
「大丈夫、剣は返ってくるよ」
母と子は目をぱちぱちさせるとのび太を見入った。
「だって・・・・」
理由を言おうとしたとき、未来から来て知っていると言うのは止めた、
「なんとなく」


その後のび太はその青年・・・劉備と意気投合し、しばらく彼の家に厄介になるのであった
87無名武将@お腹せっぷく:02/04/25 01:14
>86
のび太天下を獲れ!
>>76=>>86
いいね〜
ここからホウ統を射殺すところまで
どんな物語が!?そしてその先には何が??
89ジャイアン伍長:02/04/25 09:50
 のび太スナイパー殿。
 勝手なお願いですが、どうか呂布と仲良くしてあげてください。構成上それができないのであれば、徹底的にいじめてください。
 ちなみに、自分が好きな三国志キャラは@呂布A高順B王平……変?

>80〜83
 励みになります。あまり早くUpはできないとは思いますが、今後ともご批評のほどよろしくお願いします。

90のび犬スナイパー:02/04/25 18:34
>>89 ジャイアン伍長殿
OKです、私も呂布は好きですから。
そういうふうにする予定でしたし(笑)


なお個人的なイメージだと
魏・・・ジャイアン
呉・・・スネオ
蜀・・・のび太
って感じがするなぁと思う今日この頃。

私の方も筆が遅いものですが批評、意見等よろしくお願いします。
ジャイアン伍長殿。自分も王平ファンです。
どうか王平の活躍シーンを書いていただければ幸いかと。
92マジ孫476 ◆ROOTmAjI :02/04/25 19:07
ジャイアン伍長氏ものび太スナイパー氏も頑張ってください。
密かに期待しております。
93しずか連環:02/04/25 19:34
少なくとも今のところは危険は無い様だった。
王允と言う老人は、えらい役人で、この時代の王様の傍で働くほどの権力を
もっているとしずかは侍女に聞かされた。確かに屋敷は広くしずかが現代服
から着替えた衣装も綺麗だと思った。
王允にあう事はめったに無く、彼に関する事もしずかには余り知らされないし
しずかも余り興味が無かった。今のかりそめにも多少落ち着いていると
錯覚しているしずかの精神は、殆ど飽和しており、ドラえもん達の救いを
待つ気持ちで精一杯だと言ってよかったからだ。
―のびたさんがこんなことを計画するからだわ…
何度も胸に去来するこの感情、確かに今までしずかたちが経験した冒険の数々は
のびたが発端となり、そして少なからず命の危険に晒されてきたのだ。
―けど、ドラちゃんがきっと来てくれるわ。いつもそうだったもの…
しずかは次にそう考えて安心しようと勤めるのだった。
―きっとそう、それにここに居れば安心よ。
しかし、いつもそうだからといって、次もそうだとは限らないのだ。
94史上最強の軍師スネオ:02/04/25 19:47
ドラえもんスレが有るとは
95しずか連環:02/04/25 19:54
それはある日突然やってきたのだ。
王允が、最近心労のためかとみに顔色悪く、やつれた顔でしずかの部屋に来た。
しずかは王允がだんだん薄気味悪く感じ始めていた、たまに会えば何も言わずに
じっとしずかの顔を見詰めていたり、あるときなど行水しているしずかの前に
堂々と現れ、おびえるしずかを一瞥して去っていくこともあった。
ただ、しずかにはこの老人が性的なものを考えているとは見えず。
実際その眼差しにはなにか狡猾な打算の入り混じったもの、つまりは物を見る
ような感じだったからだ。
―如何だ、落ち着いたかな?
―はい、助けていただいてありがとう御座います。それにこんなにして下さって・…
―気にすることは無い、おぬしのようなか弱き女児がこの狂乱の巷に
投げ出されるを不憫と思うてのこと。まこと、今のこの都は鬼神や妖魔が
跋扈しておるでな、無論朝廷もじゃ。
と言うと、王允は溜息をついた。
―ほんとに、なんと御礼を言えば。
―お主、まことに感謝しておるか?
と、老人は例の厭な眼差しを向けていった。しずかはなにやら不安が
こみ上げて来たが。
―エ、ええ…
とうなずいた。
―そう思うて居るか?そうか、ならば…
と言うと王允はしずかにズッとつめよって、思いつめた嗄れ声で。
―おぬしにひとつやってもらいたきことがある。
と言った。

今のとこここまでです、おかしなとこが有るかも知れません。
ジャイアン伍長さん、のび太スナイパーさん、応援してます!
>>95
なるほど、しずかがあの役をやるわけか・・・・。
呂布の役か…
エッ!?
99廖化:02/04/26 15:34
>>89
気にするな
俺も
1位 魏延
2位 廖化
3位 正史の劉備
というひねくれものだ
尚、蜀は好きだが贔屓ではない
100連ドラ:02/04/26 16:05
ちりぢりになったのびた一行。
ドラえもんはどうしたのだろうか?
ドラえもんは黄巾族に襲われた際に、誤ってのびたに尻尾を踏まれてしまい電源が
落ちてしまって村に放置されてしまっていた。
電源が落ちてしまえばただの青いガラクタである。
この時代の人にとってはとても珍しいものである。
ある貪欲な商人が高値で売れると踏んで、ドラえもんを拾い西域に売りに出した。
後に曹操に殺害される呂ハクシャである。
西域に売られたドラえもんはやはり置物でしかない。
店頭に置かれているドラえもん。
このまま朽ちていくのか?
その時、旅をしてきた漢人がドラえもんに目をとめた。
「なんだこれは?珍しいな…。殿にみせればお喜びになるだろうか?」
「あいやー!ご主人!この置物を譲って頂きたいのだが!」
曹操に命じられて旅をしえいたジュンイク青年だった。
未熟ながら作ってみました
ジャイアン伍長さん、のびたスナイパーさん、どうか役立ててください
101ジャイアン伍長:02/04/26 17:40
 しずか連環殿
 お願いですから、自分の初恋の人でもあるしずかちゃんを辱めないでください…とか言う資格、思いっきりないですね、自分には(笑)。
 マッド王允の不気味さがジワ〜っとにじみ出ていて、かなり◎。続きが楽しみ。

>99
 廖化殿
 魏延!いいですなぁ。自分も好きです、王平とどっこいどっこいで。
 自分は禁断の書「江森三国志」の読破以来、ファンになりました(最初はあの801描写に腰を抜かしましたが)。
 廖化殿も孔明亡き後の蜀を堅実に支えた様に、プロフェッショナルな匂いを感じており、お気に入りの武将の1人です。
 好きな武将を好きな形で作中に登場させることができれば…とは考えておりますが、なかなか難しいです。とりあえず現在は、ドラえもんの道具を研究中。仕事のかたわらチマチマと。

>100
 連ドラ殿
 御配慮多謝。後先考えず、思い付くまま文章にしている状況ですので、どこかでアイデアを拝借させていただくこともあるかと思います(荀或の「あいやー!」、こういうノリ大好き)。
 とはいえ、せっかく連ドラ殿が考えられたアイデアです。「役立ててください」とのことですが、もしも連ドラ殿がアイデア提供という立場に徹しようというお考えなら、かなりもったいないような気もします。
 連ドラ殿の「のび太の三国志」が連載Upとなって、お互いの「…三国志」を読みながら、お互いの三国志世界(異端ではありますが)を構築していくことができればとても楽しいのでは、と思います。
 …胡散臭いことを言ってしまいました。仕事済ませます。
102連ドラ:02/04/26 21:06
>>101
わかりました。
でわ、私なりに作ってみます。
マタ−リ進行ですがageてきましょう。

103連ドラ:02/04/26 22:21
「はあっはあっはあっ・・・」
必死に黄巾族から逃げるのびた。
しかし、黄巾族はのびたが体力がないことに気づいていたため、
ウサギを狩るかの如く半ばふざけて追っていた。
それはのびた達が異装のため、金目になると踏んだのだろう。
もとい、のびたはドン亀だが・・・
ちりぢりになってしまったため、頼りのドラえもんもいない。
と言うか、のびた本人は自分でドラえもんの電源を切ってしまった事に気づいていない。
「助けてよ〜ドラえも〜ん!」
しかし、現実は甘くない。そんなに都合がよけりゃ、誰も死なねえって。
「あっ!」
生来の体力のなさからのびたは無様に石につまずいてしまった。
「痛たたたたた。なんだよ!もう!」
石に逆ギレするのびた。
その間に黄巾族数人はのびたを囲んでいた。
うつぶせになっていたのびたの背中に冷たい視線が突き刺さる。
いくら鈍感なのびたでも感じたらしく、後ろを振り向く。
視線の先にはいやらしい笑いをする黄巾族が居た。
まさに蛇ににらまれた蛙。袋の鼠。
野比のびた絶体絶命。
しかし、追い詰められた者ほどどんな行動にでるかわからない。
今まさに黄巾族の一人が剣を振り上げのびたを切ろうとしたその時、
のびたの口からとんでもない言葉が出た!
「なんでもしますから、仲間にしてください」
104ジャイアン伍長:02/04/26 22:25

 町は既に曹操軍の支配下にあった。町を出ようかとも思ったが、情報を得るには人の流れが盛んな場所の方が良い。この世界≠ヨやってきて数カ月、ごく普通の小学生だったしずかにも、それくらいの判断はできるようになっている。
 しずかは慎重に情報収集にあたった。最前線に出ることの多いドラえもんやジャイアン、出木杉に比べて、曹操軍に顔が割れていないしずかとはいえ、その容姿はあまりにも注目を引き過ぎる。しずかを見る大人たちの目―ゾッとする。
 今思えば、劉備軍の庇護下にあった時の方がまだ良かった。あの頃は、毎晩のように夜這いをかけてくる張飛がイヤでイヤで仕方がなかったが、酒や肉、菓子、服などを携えてやってくる劉備軍一の猛将は、少なくとも強引に事に及ぼうとはしなかった。
 しかし現在、彼女の貞節を守ってくれる人間は一人もいない。しずかはたった1本の懐剣でもって、自分自身を守らねばならない状態にある。
―これはな、酒といってな、嫌なことをぜ〜んぶ忘れさせてくれるものなのだ
 不器用な口調で自分を口説こうとした張飛。飲酒を拒否するしずかの態度に途方に暮れていた張飛、そのまま煽るように酒を飲み、酔いつぶれて寝てしまった張飛。
プレゼント用に持ってきた服が男用であることに気付き、「ぬかったわ!」と叫んで部屋を飛び出していった張飛。ほどなく「すまぬ、これじゃった」と女用の服を持ってきた張飛。
 今ではあの虎ヒゲが懐かしかった。

105ジャイアン伍長:02/04/26 22:26

―目立たぬことです。よろしいですか、しずか殿。婦女子が修羅場にあって生き残るに、これ以上の武器はございませぬ
 劉備軍の女細作―斐妹といった―から教わったのは、「殺」の技だけではない。
―女≠ナあることを利して、敵方から情報を得るというやり方もございます。されど、さような手は、わたくしども細作の仕事にございますゆえ…
 この人は、自分には想像もできないような苦しみを味わってきたんだろうな……生き残るための方法を丁寧に、そして一生懸命教えてくれた女細作の横顔をしずかは思い出す。斐妹さんは今、どこにいるのだろう?
 顔を蓋うように粗末な頭巾を被り、周囲にさりげなく目を配りながら、浮浪者のようなおぼつかない足取りで通りの端を歩く。目立たぬよう、とにかく目立たぬよう。
 その過程で、彼女は信じられない情報を耳にした。
 ドラえもんとともに仲間でもっとも頼りになる出木杉が、曹操軍に加わったという情報だった。

―なんと、あの出木杉将軍が!
―おう、張繍や胡車児ら歴戦の将をはじめとして、1人で50人以上を切り伏せたものの、最後は力尽きて…
―お気の毒に…首はどこにさらされておる?
―それがな、曹操の配下になったというぞ
―本当かや?
―わしはそう聞いたがの
―曹仁はさぞかし腹の虫が収まるまいな。新野の戦のおり、出木杉将軍に散々討ち負かされたというではないか
―まあ、主君の人材収集癖には何も言えまいて…

106ジャイアン伍長:02/04/26 22:27

 「平静たれ」という方が無理だった。出木杉さんが曹操の配下に?そんな馬鹿な!
 よろめいた。そして誰かとぶつかり、頭巾が落ちた。慌てて頭巾を拾いかけて、何者かに襟首をつかまれる。
 好色の色を隠そうともしない5人の曹操軍雑兵が、しずかの前に立っていた。
「おう、これは驚いた!かような珠玉の嬢がまだ残っていたとは!」
「おい、娘。官軍に当て身をかけるとは如何なる所存か」
「孫権の草にほかなるまいよ。我らの武を知り、戦前に取り除かんという魂胆であろう」
「ならば武具を隠し持っているはずじゃ」
「ふむ…調べねばならんのう」
「1枚1枚、服を剥いで…じゃな」
 兵がしずかの腕を鷲掴みした。全身の毛が総毛だった。悲鳴を上げた。兵の手から逃れようとするが、逆に5人の男たちが一斉にしずかの華奢な体を押さえつける。
 男たちの手が、しずかの体のあらゆる部分に触れた。乱暴に服が剥ぎ取られ、しずかの白い肌が露になる。
「ほっ…こやつ、懐剣など持っておるわ」
「これで間違いない、孫権の草じゃ!」
 白昼、大通り。しかし、誰も助けてはくれない。
―なぜこんな所で!なぜこんな奴らに!なぜ自分が!なぜこんな目に!
 恐怖、屈辱、怒り、絶望―。気で人を焼き殺せるのであれば、この町にいる者全てを業火の炎に包むであろう強烈な感情も、兵たちの理不尽な暴行の前にはまったく無力だった。

107ジャイアン伍長:02/04/26 22:28

 気がつくと、兵たちはしずかの周りで平伏していた。パニック状態ではあったが、少しずつ話し声が理解できるようになる。
「…この者は孫権の草にございまして…こ、この通り、懐剣も隠し持っておりました」
「白昼から襲われるとあれば、民とて護身具のひとつでも持ちたくなろうな」
「い、いえ、襲うなどと…この者、突然我らの命を狙って当て身をかけてきたのでございます!」
「うぬらは当て身をかけられると、そのまま姦に及ぶと申すか」
「さ…さようなことは…」
 兵の泣き声が聞こえる。ハッと上体を起こしたしずかの前には、栗色の馬にまたがった文官が、冷たい目でこちらを見下ろしていた。その背後には、20人くらいの兵が控えている。
「民に対する略奪・暴行は厳に戒めておるところ。うぬらも知っておろう」
「は…はーっ」
「軍の則を破ったその罪は重い。軍律通り、うぬらに罰杖100を言い渡す」

「ヒィ…そ、そんな…軍師様!」
「執行後、まだ生きておれば許してつかわす…。引っ捕らえい」
 文官の背後にいた兵たちが、卑劣な男たちを引き連れていく。
「ぐ…軍師様っ!御慈悲を…!」
 哀れな絶叫は、文官の耳には入っていないようだった。馬から降りた文官は、しずかの前に片膝を突いた。
108ジャイアン伍長:02/04/26 22:29

「まずは服を着るがよい」
 文官に言われて、しずかは初めて肌の大半を露出している自分に気付き、慌てて服をまとった。
「童女よ、済まぬ。軍律は常に厳しくしているが、時としてあのような不埒者も出てくる。詫びてすむ話でないことは承知しているが、とにかく済まぬ」
 文官は頭を下げた。出ている言葉は謝罪だが、口調はやはり冷たい。言われるしずかは、まだ心臓が大きく波打っている。何も答えられず、ただ首を横に振った。文官は尋ねた。
「家まで送ろう。いずかこ?」
 家まで送ろう=\冷たい口調ではあったが、それは恐怖の抜け切っていないしずかの胸に、温かい何かを去来させた。「家まで送ろう」―何とありがたい申し出だろう。
 帰るべき家ならあるのだ。ただ、場所は倭の国であり、1800年後の世界であるというだけのこと。
 しずかは首を振った。まだ声が言葉として出てこない。その様子を見て、文官は再び尋ねた。
「親はおるのか?」
 親=\これもまた何と温かい、何と懐かしい響き。
 恐怖と安堵感、そして思いもよらぬ所で耳にしたその単語で、しずかの涙腺は一気に緩んだ。

109ジャイアン伍長:02/04/26 22:30

 しずかは文官に連れられ、彼の天幕に入った。
「取り敢えず、落ち着くまでここにいるがよい。ここなら身の心配に及ばぬ」
 文官がそう言った時、天幕の外から声がした。
「郭嘉様。丞相閣下がお呼びにございます」
 瞬間、しずかの体が震えた。
 この世界の概略を知っておこうと出木杉が講師役を務めた勉強会で、しずかはその名前を耳にしていた。郭嘉!曹操の懐刀…。
 郭嘉と呼ばれた男は、「すぐ参る」と外に答えると、しずかの方に向き直った。
「まだおぬしの名を聞いていなかったな。何と申す?」
「ふぇ…斐妹と申します」
「ふむ、斐妹か。まずはゆっくり休め」
 郭嘉は天幕から出て行った。しずかは硬直したまま、その背中を見送るだけだった。
110しずか連環:02/04/26 22:32
>101
ジャイアン伍長さん、心配なさらずに、私とて幼少期のアイドルしずかちゃん
をひどいあつかいにはしませんです、けどたまに湧き上がる激情が…
兎に角、しずかちゃんファンに気を配ってかくつもりです。

>連ドラさん
面白い筋書きですね、軽快なタッチで続きが楽しみです、
ともに頑張りましょう。
111ジャイアン伍長:02/04/26 22:38
>103 連ドラ殿
 すみません、よく確認しないでUpしてしまいました。話の続きがあったのなら、本当に申しわけありません。

>110 しずか連環殿
 思いっきり鬼畜に走っている自分が恥ずかしいです。もうしずちゃんはヨゴしません。
このスレめちゃおもろい。
誰か至上最強の知将スネオ伝おながいします。
113マジ孫476 ◆ROOTmAjI :02/04/26 23:43
ジャイアン伍長(;´Д`) ハァハァ
114カバオ軍曹:02/04/26 23:58
せいが出るな、ジャイアン伍長。影ながらこちらでも応援してるぞ。
ところで、シャイアン基地にはもう行ってみたか?
115のび犬スナイパー:02/04/27 00:05
のび太は劉備の家に住まわせてもらっている、
劉備は母と共にむしろなどを売って生活している。貧しい家である。
のび太は日々をその手伝いをしながら過ごしていた。

今日はむしろを問屋に収める日である、のび太と劉備は街へ出た。
むしろの代金をもらったその帰り、道の立札に人だかりが出来ている
「どれどれ・・・ふーん、黄巾賊の撃滅のために兵を募集してるのか・・・」
「のび太は字が読めるんだったな、いつもながらすごいと思うぞ」
「へへ・・・まぁね」
口が裂けてもほんやくこんにゃくのおかげなどと劉備には言えないのであった。


「ねえ、そこのおじさん。呉ってどっち?」
「******、***********?」
「ご、ごめん。聞いた僕がバカだった」
たたたたたたたた。
「ど、ど、どらえもーん、言葉が通じないよー!」
「あたりまえだよのび太君、ここは1800年前の中国なんだから。ふふふ、ほんやくこんにゃくー」
ぱく、もぐもぐ
「これは最新版なんだ。字も読めるしこのリセットしらたきを食べるまで解除されない。効果はずーっとなんだ・・・あれ、のび太君は?」
「おじさん。呉、呉、呉はどっち?」
「しらんよ」
「なぁんだーがっかり。」
「のび太君、話を聞いてよまったく・・・」


しばらくドラえもんのことを考えボーっとしていたのび太、
ふと横を見る。劉備は立札を真剣に見たまま動かない。
声をかけるのはためらわれた、のび太はうつむいた、
(ドラえもん、パパ、ママ、ジャイアン、スネオ、しずかちゃん・・・また会いたいよ)
そうつぶやくいてため息をつく、そのときであった。
「おう、ひさしぶりじゃのー」
後ろで野太い声がした。振り向くのび太と劉備の前には大男が二人立っていた。
116のび犬スナイパー:02/04/27 00:05

「・・・・・・・・?」
劉備はなにかを思い出そうとしているようだ。ふと、話し掛けてきた男の腰の剣を見た。
「この剣は! そうか思い出した。あの日私を救ってくれた張飛どのでは!」
かっかっかと張飛と呼ばれた男は笑った。
「覚えてくれて何よりじゃ」
「あの時はどうも、助かり再び母に会えました」

のび太は張飛を見た、山のような大男である、のび太の腰ほどもある腕を組み劉備の礼に対して豪快に笑っている。
あまりの大きな笑い声で耳の鼓膜がいたくなりそうだ。
続いて隣の男も見た、こちらは冷静に二人の話を聞いている。きれいに整った髭・・・のび太はピンと来た。

その男は劉備をじっと見ていた、
絵画かなにかを値踏みするような目でまばたきもせず。

・・・関羽 雲長
のび太は心の中でつぶやく。
じっと劉備を見ていたその男はのび太の視線に気づき、口元を緩めた。

「あー、そういえばお互いを紹介してなかったな。 雲長、劉備どの。 劉備どの、関羽だ」
以上紹介終了、4人にしばらく静寂が流れた。

「んー?俺なんかへんなこと言ったか?」
117のび犬スナイパー:02/04/27 00:05
「今、張飛どのから紹介にあった劉備といいます」
劉備は深々とお辞儀をした。
「これはお初にお目にかかる。 拙者張飛とは義兄弟の関羽、字は雲長というものでござる。
 あなたにお仕えしたく馳せ参じて参りました」
「あ、お、俺も馳せさじんてまいっちゃったんです」
「あまりに突然のことで、どうお答えしてよいやらわかりません。とりあえず私の家へおいでください」
「かたじけない、感謝します」

「僕はのび太、よろしくね」
劉備の家に向かう途中、のび太は自己紹介をした。
「彼は野比、まぁ私の弟のようなものだ」
「俺は張飛だ、お前ちいさいなあ。飯食わないと大きくなれねぇぞ」
「関羽だ、張飛とともにこれから世話になるやもしれん」
「うん、よろしくね」


日が暮れかけていた、
少年と3人の男は空を見上げた

流れ星があらわれて、
そして消えていった。
3つの流れ星。

そしてそのあとを追いかけるように。

小さなもう一つの流れ星。
118無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 00:31
のび犬スナイパーさん、あんたはいい!!
119しずか連環:02/04/27 00:50
呆然、しずかはただ呆然となるばかりだった。
―漢朝、そして陛下の命運、この計にかかっておる。
漢朝?命運?そんなこと言われたって。
―お主も判るであろう?今の世の荒れ放題さを。
―何としても逆賊、董卓を誅殺せねばならんのだ。
―身命をかけて忠を尽くすが臣民たる務めではないか。
一体なんだって言うの?私が何で…
ゆうわく…誘惑。誘惑って?

それはしずかの理解の範疇を大きく逸脱するものであった。日本の、20世紀の人間たる
しずかが、未だ小学生の少女が、他国の政治謀略の片棒を担がせられるのだ。
それよりなにより、その方法が「連環」色仕掛けの策。
しずかにとってはそれがとてつもなく衝撃的だった。
未だ10歳かそこらの少女が、大人の男を誑かして惑わせる、そんなこと出来様筈がない。
第一、何をどうすればいいのか判らない、彼女の人生で、セックスのセの字だって
殆ど考えた事すらなかったのだから。
120しずか連環:02/04/27 01:16
しずかの精神は今にも破裂しそうな程だった。
―そ、そんなこと、私に…
―出来ん、と申すか?
王允はしずかの震える声をさえぎりギロリと睨み付けた。
ひ、と声が縮む。老人の目は狂的で、その裏には殺意が見え隠れしていた。
その時漸くしずかはわが身が全く安全ではなくなった事を知ったのだ。
断れば、死のみ。
―もう少し考えて見よ、自ずとわかる筈だがの。
老人のぎりぎりまで近づいた顔、老人特有の据えた口臭に嘔吐を覚える。
涙が溢れる。
しずかは小刻みに震えながらうつむいた。
―な、わるいようにはせん。そちの忠義は、末代まで称えられようぞ。
王允は、しずかの仕草を応ととったらしく、少し華やいだ声で言った。だが、
しずかにはもう外界の音は虚空を飛んでいた。ただ、仲間たち、ドラえもんや
のびたが来てくれることを繰り返し、繰り返し心の中で叫んでいた。
―ドラちゃん!のびたさん、皆早く助けて!
王允は、うなだれたしずかの肩を皺だらけの手でなでさすった。
―まだ幼いが、あの色欲塗れの豚の事じゃ、涎を垂らして飛びつこうぞ。
そしてニマニマ笑いながら部屋を出て行った、そして出がけに。
―おぬしとともに居ったという者達の仇討ちにもなるというもの。
と言い残した。
それとともにしずかの脳の中で何かが切れ、しずかはその場に泣き崩れた。
121ジャイアン伍長:02/04/27 09:01
>>114 
ご無沙汰であります、カバオ軍曹。
その後、シャイアン基地の由来を知り、滅茶苦茶顔が赤くなったであります。
122無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 10:45
驚嘆の一言…
三戦板を代表する名ネタスレになりそうだ
123ジャイアン伍長:02/04/27 10:58
>>117
流れ星があらわれて、
そして消えていった。
3つの流れ星。

そしてそのあとを追いかけるように。

小さなもう一つの流れ星。


・・・お見事!

>>113 マジ孫476殿
ジャイアン伍長(;´Д`) ハァハァ

せ、せめて「しずちゃん(;´Д`) ハァハァ」にしてくれ!
>>115-117 のび犬スナイパー
ああマジすげぇー、これからどうなるの?
まさか、のび太劉備関羽張飛4人で義兄弟の契り!?


以下勝手な妄想

君主しずか
軍師スネオ
将軍のび太
   ジャイアン
   出来杉
   ドラえもん

これ最強。
125無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 12:07
自分的には出来杉には反逆してほしい。
126無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 14:46
age
127ジャイアン伍長:02/04/27 17:14

 数カ月前、のび太の部屋。全てはここから始まった。


 出木杉が語った三国志の世界。のび太もジャイアンもスネ夫もしずかも、目を輝かせながら煌びやかな武将たちの合戦絵巻きに聞き入っていた。
「…こうして、孫権とともに曹操軍を赤壁で撃破した劉備は、その後中国の南西部―蜀っていうんだけどね―を制圧した。ここから魏・呉・蜀の三国時代が始まるんだよ」
 さすがはパーフェクト小学生。聞く者を飽きさせない話振りは、完全にのび太たちを虜にした。
「お、俺、張飛のファンになっちまった!」
「僕は孔明だね。あの頭の良さは、何か通じるものを感じるよ」
「わたしは魏延にひかれるわぁ」
「………」

 ドラえもんを含めた6人は、興奮しながら三国志について語り合った。魅力ある登場人物たちが、己の信じた方向に向かって覇を競い合った三国時代。こんなすごい時代があったなんて!(初めて柴錬三国志読んだ時を思い出すな…)
 やがてのび太が尋ねた。
「最後はどうなるの?もちろん劉備が天下を統一するんだよね!」
 出木杉は微笑みながら首を振った。
「ううん、劉備も曹操も孫権も、結局天下を統一することはできなかったんだ。天下が定まるのは、彼らの子や孫といった世代だね」
「ええー!そうなの?じゃあさ、どの国が天下を統一したのさ?」
「正確に言うと、そのどれでもないんだ」
「???」
「その後魏を乗っ取る勢力が現れて、晋という国を建てた。この晋が蜀や呉を攻め滅ぼし、三国時代に終止符を打つんだよ」
「えー、そんなのやだよぉ」
「ハハハ、でもそれが歴史なんだよ」
「じゃあさ、じゃあさ…劉備はどうなったの?」
 出木杉は手短に、要領よく、しかしそれぞれの情景がはっきりと伝わるようにその後≠フ三国志(蜀バージョン)を説明した。
 孤立した状態で養子の関平とともに首を刎ねられた関羽。復讐の日を夢見たまま、軍営の寝台で永遠の眠りについた張飛。憤死といってもよい劉備の最期。さらには劉備の遺志を継ぎ、かなわぬ夢を追い求め続けた孔明…。
 多くの三国志ファンが経験したことのある義憤≠、のび太たちも抱いた。
 で、お約束とも言うべき「のび太提案」。
「ドラえもん、蜀が天下を取れるようにしようよ!」
128連ドラ:02/04/27 17:57
しずかは古井戸に身を隠していた。
のびた達の中で唯一頭がいいのだ、無駄に逃げ回るより
ほとぼりが冷めるまで隠れて助けを待とうと思っていた。
あまりの疲労からついウトウトし、眠りこけてしまっていた。
気がつくと辺りは真っ暗になっていた。
「結局、ドラちゃんやのびたさんは助けにきてくれなかったな・・・」
自分の置かれた状況を改めて確認すると、しずかの目から涙が出てきた。
「うっ・・・うっうっ・・・どうしてこんなになってしまったの?」
しばらく泣くと、しずかは決心した。
「なんとしても生き延びなくちゃ!」
この乱世の中を年端もいかない女の子が渡り歩くのは火を見るより明らかである。
ゆっくりと井戸から這い出るしずか、辺りは恐ろしい静寂に包まれていた。
村人達は虐殺されていた。
これが戦というものか、さきほどまで笑いあっていた者が今や異臭を放つただの肉隗に
成り果てている。
「う・・・うぇ・・・」
思わず嗚咽をもらすしずか。
しずかは暗闇の中を歩き出す。
この中に友の姿がないことを期待しながら・・・
129連ドラ:02/04/27 18:06
>しずか連環さん
遅レスで申し訳ないっす。
漏れのウジのわいた脳みそでは限界があるので
話を少し拝借するかもしれないけど
共に頑張りましょう
>111ジャイアン伍長さん
漏れは打つの遅いんで気にせんでください

130スネ雄:02/04/27 18:45
意識を取り戻したスネ夫が最初に見たものは頭に黄色の布を巻きつけた
男達が逃げ惑う人々を次と惨殺する光景であった。
スネ夫は目の前の光景が信じられなかった。
(・・・これが三国時代?)
そこには出来杉の語ってくれたきらびやかな武将達の戦いなど存在
しなかった。そこにあるのは、逃げ惑う人々の悲鳴、置き去りにされた
子供の泣き声、断末魔の呻き声だけであった。
131ジャイアン伍長:02/04/27 18:55

 役に立つ道具の大半をメンテに出していたとはいえ、それは結果論。これでもってドラえもんの危機管理能力の欠如を批判するのは早計だろう(作者の御都合主義への批判は十分に可)。
 そもそも今回のタイム・トラベルの目的は、三国志の世界―劉表の食客として新野に駐留する劉備たちを遠くから見る、というだけのものだったのだから。
 ただし、タイムマシンから降りる際の着地場所の確認不徹底は、確かにドラえもんの不注意といって良い。
―どうして僕は、あんなホイホイと飛び降りたんだろう
 ドラえもんは後悔している。早く三国志の世界を見たくて後ろでウズウズしているジャイアンやのび太。その圧力を感じたのは確かだ。それでも、タイムマシンの操縦者としてのイロハの「イ」を失念していたのは、紛れもない失態。
 ドラえもんがピョンと飛び降りた瞬間、悲鳴が周囲をこだました。タイムマシンの入り口からのび太たちが見たものは、突如として現れた123キロの塊の下敷きとなっている男の姿。その悲運の男の姓は劉、名は備、字は玄徳。漢の左将軍。
 あばら骨は折れまくり、内臓には骨が突き刺さりまくり―全治数カ月の重傷だった。
132無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 18:55
散り散りになった5人(6人?)がそれぞれ生き抜く・・・・
(・∀・)イイッ!
133無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 18:56
ぼく劉備なんなのさ
134出来松:02/04/27 19:20
仲間とはぐれたジャイアンは、あてもなく山道を歩いていた。
いつもは強気な彼であるが、所詮はまだ小学五年生である。
背中を丸めて半べそをかくその姿は、あの道の真中を堂々と歩くガキ大将とは遠くかけはなれていた。
心細さは、一歩歩くごとに増していく。やがてつまずき、そのままうつむいた。
「俺、このまま死んじまうのか?武道館のリサイタルさえまだなのによぉ・・・」
だんだん母ちゃんが恋しくなる。あの恐ろしい母ちゃんが。
店番をサボっては追いかけてきて、俺の尻を叩いて無理やり連れて行くあの母ちゃんが。
現代に戻れるのなら、あの尻たたきを何回されたっていい。本気でそう思った。
その懐かしい痛みが尻によみがえってきた。
「嗚呼、母ちゃんもこれくらい痛く叩いてたなぁ」
痛い。本当に痛い。
ふと顔を上げて後ろを見ると、そこにはジャイアンの尻を無邪気に叩く一人の子供がいた。
「おまえ・・・・誰?」
「お前こそ誰だ?ここを何処と心得る?」
目の前には大きな城壁。いつの間にこんなところに来たのだろう?
「俺の名はジャイアン。お前は?」
「じゃいあん?変わった名だな。俺は・・・」
「いたぞ!あそこだ!!」
あっという間に兵士が周りを取り囲む。ジャイアンには何がなんだかさっぱりわからない。
殺されるのだろうか?兵士の目は明らかに血走っている。
135無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 19:29
劉備はのび太んとこじゃなかったっけか?
136出来松:02/04/27 19:30
「いい加減にしてください。毎晩探させられるこちらの身もお考えになってください」
「いつも遠くに行くから、さすがに城門の隅に隠れているとは思わなかっただろ?」
少年は無邪気に答える。
「まったく・・・。ん!?誰だお前は!!」
横たわるジャイアンの目の前の地面に槍が突き刺さる。


スマソ。気力が無いんでここまで・・・
137スネ雄:02/04/27 19:31
呆然としていたスネ夫は背後からせまる男に全く気がつかなかった。
気づいた時にはすでに男はスネ夫のすぐそばまで迫っていた。
スネ夫は男の手にしている血みどろの剣を見て悲鳴をあげた。
「ママ〜〜〜〜ン!!」
耳慣れない言葉に驚いたのか、男は一瞬怪訝な顔をしたが、
すぐさま気を取り直して剣をふりあげた。
スネ夫はその場にかがみこんで、ガタガタと震えていたが
いつまでたっても剣が振り下ろされることはなかった。
恐る恐る顔をあげてみると、そこには剣を振り上げた姿勢のまま
背後から槍で串刺しにされた男の姿があった。
(助かった? でも誰が・・)
スネ夫は怯えながら、あたりを見回した。すると、いつのまに現われ
たのか、統一された甲冑に身を包む一団が黄色の布をつけた男達を
ほとんど駆逐してしまっていた。

拙文ですがよろしければ


138無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 19:42
>>135
とりあえずは壮大なストーリー(かもしれない)の中で
自分が考えた一部分を持ち寄っているんだ。
だから、重複はOKかと。
おもしろいんだが職人さん達がそれぞれ別々の話を書いてるんで
無茶苦茶分かりづらいんですが。

スレ始めに>>で話が繋がってる奴を書いてくれると有り難い。
140無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 19:45
>>138
なるへそ、邪魔して申し訳ない
141無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 19:52
>>139
いまさらスレの頭の文を変えろと?
管理人やその権利委託者でもなければ無理な話ですが?(w

とまあ、ちょっと煽ってみたが、スレとレスの違いは勉強しといた方がいいよ。
あと、職人さんはみんなコテハンつかってるし、
自分が書いてる話を途中で止めて別の話を書き始めるなんて事は無いと思うから、
名前を見ていけば繋がるのではないかと。
とりあえず、上にはところで終わってるものはいくつかあるね。
主題がドラえもんだし、パラレルワールドと考えればいいかも。
143スネ雄:02/04/27 21:54
「大丈夫か、小僧?」
馬上から立派な鎧に身を包んだ男が声をかけてきた。槍を投げてスネ夫を
助けてくれたこの男がかなり身分の高い人物であることは容易に想像できた。
その男のところにいかめしい顔をした武将が馬で駆けてきた。
「殿!黄巾賊の残党はほぼ討ち取りました。我が軍の勝利です。」
興奮した口調の武将に向かって殿と呼ばれた男はいたって平淡な声で応えた
「油断するな、黄蓋、勝利の間際にこそ最大の危険がある。」
黄蓋と呼ばれた武将は一礼すると、また駆けていった。
144無名武将@お腹せっぷく:02/04/27 22:11
スネ夫は呉か…
145スネ雄:02/04/27 22:13
黄蓋が去ると、男はスネ夫にむかって言った。
「変わった服を着ておるな。小僧、行くところはあるのか?」
スネ夫は男の迫力に気圧されながらも首を横にふった。
「ならば、私と共に来るか?」
スネ夫は驚いて男を見た。何故このような申し出をしたのか、男の真意
はわからなかったがスネ夫にとっては大変ありがたい申し出だった。
「一緒に連れて行ってください。」
スネ夫が答えると男は黙って手を差し伸べてきた。その手を恐る恐る掴むと
スネ夫はアッという間に持ち上げられ男の馬に乗せられていた。
「小僧、名は?」 
「・・骨川スネ夫。皆はスネ夫って呼ぶよ。」
男は馬を走らせながら、豪快に笑った。
「スネ夫とは変わった名前だな。」
つられて笑いながら、スネ夫は尋ねた。
「おじさんの名前は?」
「私の名は孫堅文台だ。」 
146スネ雄:02/04/27 22:21
疲れた・・。屁たれ文ですが、ジャイアン伍長さんどうぞ、伏線に
でも使ってください
楽しみに読んでます。
職人さんが話を持ち寄って、ストーリーをつなげていくのは、
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1005639217/l50
に似ているけど、上より難しそうですな。ここは。
バトルロワイアルスレと似通っているかも。
148ジャイアン伍長:02/04/27 23:16
>>146 スネ雄殿
 当方呂布基地につき、呉関係の知識はかなりアヤフヤです。
 いつのまにやらサクッとネタ拝借みたいなことをやってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
149スネ雄:02/04/27 23:26
どうぞ、どうぞ。実は自分も呉のことはほとんど知りません(笑)
150ジャイアン伍長:02/04/27 23:32
>>150
 そ…そんな(笑)
151スネ雄:02/04/28 01:00
≫150 とりあえず自分はスネ夫ストーリーの一本でいきます。
 何か直したほうがいいところがあったらぜひ教えてください
ストーリーを繋げるとかお互いの設定を考えずに俺設定で話を書いて欲しい。
153のび犬スナイパー:02/04/28 06:27
>>86 >>115 >>116 >>117

4人は夜の中歩いていた、少々立ち話がすぎたようだ。
やがてのび太の見慣れた風景があらわれる、もうすぐ劉備の家に着くころだろう。
「うん?」
家の前に人影があった、目を凝らして見てみる。
「母上、遅くなって申し訳ありません」
家の前にいたのは劉備の母だった、貧しい生活をしているにもかかわらず凛としたその姿。
関羽、張飛は共に頭を下げ自己紹介した。
「どうぞ、劉備をおねがいします」
そして、劉備を見ながら
「おいきなさい劉備、私は一人でも大丈夫ですから」


「なにげなく空を見ていると流れ星が見えました。
 今を逃してはいけません、なにごともしおが肝心です」
「母上・・・・・」
のび太はそれをだまって見ているしかなかった。
ふとママのことを思い出した、もうあえないのだろうか?

「明日、宴をひらきましょう。めでたいを祝って。
「母上、そんなことをするお金・・・
「こんなこともあろうかとしっかり貯めてあるのです。
 さあ、もう遅いので粗末な家ですが寝ていてください
 私は宴の準備をしましょう」
「僕も手伝うよ」
「のび太、じゃあ手伝ってもらいましょうか」

「劉備が出て行っても寂しくないの?
「そりゃ寂しいです、けどここで農家をやるようなあの子は人間ではありません」
「そうだよね、やがては・・・」
うっかりしゃべってしまいそうになった。
「あなたも劉備と行きたいのでしょう?」
「うん、でも断られるかな?」
「どうでしょうかねぇ」

「さて、幕や卓。飾りは用意したのですけど、どこにしましょうかね」
「そこの桃の木がたくさん植えてあるとこはどう?」
「ふふ、ではそこにしましょう」
のび太と劉備の母は徹夜で宴の準備をした。

そして夜が明けた
154 :02/04/28 10:24
>>153
自分の子供に劉備と言うのと、のび太が劉備と言うのはおかしいかとオモワレ。
 大作に水を差してスマソ。
155無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 10:54
のびたスナイパー氏の作品は
ドラえもん映画の雰囲気を醸し出してて(・∀・)イイ!
>>155
同意しますた!
157ジャイアン伍長:02/04/28 11:42
>>77 >>78 >>79 >>104 >>105 >>106 >>107 
>>108 >>109 >>127 >>131 

>>127から急に数カ月前の出来事に戻ってます。「ラストエンペラー」みたいに過去と現在が行ったり来たりで、わかりにくいかもしれませんが…。


 怒り狂う劉備の部下たち―特に張飛―の攻撃から逃げ回りながら、なんとか曹操の手下でないことは理解してもらえた。ただし、その認識が浸透するまでの間に、タイムマシンは張飛の蛇矛でぶち壊されていた。
 虫の息の主君を案じながら、関羽が困り果てたようにつぶやいた。
「むう…兄者がこのような状態では、とても曹仁軍に抗し切れぬ」
「なに弱気なこと言ってるんだ、関兄!たかが曹仁ごとき、俺と関兄、それに趙雲がいればひとひねりではないか!」
「そう簡単にいうな。10万という数はやはり脅威だ」
「ぐむぅ…まったく、何ということじゃ!」
 張飛がドラえもんを睨み付ける。何と恐ろしい眼差し。ジャイアンの比ではない。縮こまるドラえもんの横から、おずおずと出木杉が尋ねた。
「あの…徐庶さんはいないんですか?」
 この質問に、関羽と張飛は顔を見合わせた。
「なんじゃ、おぬし、徐庶を知っておるのか?」
「名前だけは…」
「フン、やつなら1月前に許昌へ向かったわ」
「え!」
「曹操の策略よ。曹操め、徐庶の名を聞くや、やつの母を人質にしおったのだ。相変わらず姑息な男よ」
 出木杉は混乱した。史実では、間もなく発生する新野の戦いで、劉備軍の軍師となった徐庶が完膚なきまでに曹仁軍を打ち破るのだ。徐庶が曹操の人材コレクションに加えられるのは、その後のはず…。
 だが、目の前で展開されている事実は違う。名軍師徐庶は陣営になく、総大将の劉備は「痛い…もう少しゆっくり運んでくれ」と担架の上で情けない声を上げている。
―歴史が変わりつつある!
 出木杉は、自分たちが重大な過ちを犯してしまったことに気付いた。
158ジャイアン伍長:02/04/28 11:44
>>157

「襄陽へ下がる。これしかあるまい」
 新野城での会議。主だった将を前に、関羽が言った。猛然と抗議しようとする張飛をひと睨みで黙らせ、関羽は続けた。
「我が方の兵は5000。ろう城すれば、確かに曹仁ごときなら退けられよう。ただし、ここでは満足に兄者に治療を受けさせることができぬ。城を守って兄者を失っては話にならん」
 ウッと張飛がうめいた。義兄と小城、どちらが大切かは言うまでもない。関羽は張飛の肩を叩いた。
「明日のために今日の屈辱に耐える…それが男だ、張飛」
 沖○艦長の匂いを感じさせる関羽の言葉、張飛は思わず涙を流した。趙雲も沈痛そうな表情を浮かべている。
 のび太一行は、いたたまれない想いでその様子を見守っていた。自分たちのせいなのだ。ちょっとした観光気分のタイム・トラベルが、とんでもない事態を引き起こしてしまった。
 雌伏を余儀なくされていた劉備たちが、その存在感を遺憾無くアピールするはずだった新野の戦い。三国志世界でも重要な意味を持つ戦いが、劉備陣営の新野撤退によって歴史から消え去ろうとしている…。
 重苦しい沈黙。それを破ったのは意外な男だった。
「関羽将軍、新野の守備は僕たちに任せていただけませんか?」
 目を剥いたのは関羽たちばかりではなかった。のび太たちも目を丸くしている。こんなとんでもないことを言い出したのは、メンバー中もっとも冷静であるはずの出木杉だった。
159ジャイアン伍長:02/04/28 11:45
>>158

「劉備将軍が大けがをなさったのは僕たちの責任です。責任をとって、曹仁軍をやっつけてみせます」
 こちらに向かっている曹仁軍10万を撃破する。劉備軍であろうが、自分たちであろうが、それさえできれば新野の戦≠ヘ成立する。歴史も変わらずに済む。あとはけがの治った劉備が何とかしてくれるだろう…出木杉はそう読んでいだ。
 もちろん、ドラえもんの道具という前提にたっての読みだったが。
「…おいおい、童子よ。いったい何を…」
「いや、その通りだぜ!」
 出木杉に続いたのは、案の定とでもいうべきジャイアン。出木杉と違い、その発言の大元は単なる冒険心だったが、とにかく興奮で鼻を膨らませながら叫ぶ。
「ここで責任を取らなきゃ男じゃないぜ!やらせてくれよ!」
 3番目はのび太。こちらは出木杉と異なり、「歴史を変えない」ではなく、「劉備に天下を取らせる」という野望に燃えている。
「任せてください、関羽さん。僕たちにはすごい武器があるんです。曹操なんかへっちゃらです!ね、ドラえもん」
「いや…実はそれが…」
 しどろもどろにドラえもん。ごく僅かな道具しか持っていないことは、まだ話していなかった。しかし、この場でそれを説明する機会は、張飛のドラ声によって奪われた。
「聞いたか、関兄!気に入った、俺もこいつらと一緒にここに残るぜ!関兄たちは大兄を連れて襄陽へ行ってくれ。あとは万事、俺たちにお任せあれってなもんだ!」
「おおっ!張飛さんも残ってくれるのか!これなら千人力だ、さすがは張飛兄貴!」
「馬鹿野郎、千人力じゃなくて万人力だ!つーかいつから弟だ!」
 ジャイアンを怒鳴りつける張飛。とはいえ、まんざらでもない顔をしている。けっこうこの2人、波長が合うのかもしれない。
 そこからはとんとん拍子で進んだ。劉備を守る関羽らは、その日のうちに襄陽へ向かった。残ったのは、のび太一行と張飛、そしてその手勢1000。
 だが、関羽らを城壁から見送ったのは、張飛と手勢だけだった。その頃のび太一行は、頼みの道具がほとんどないという事実をドラえもんから聞かされ、大恐慌の極致にあった。
160ジャイアン伍長:02/04/28 11:47
すみません、>>157の最初に追加です。
>>50 >>55 >>56 >>57 >>66 >>67 >>68 >>69

161スネ雄:02/04/28 12:10
≫130≫137≫143≫145

「じゃあ、おじさんはその逆賊董卓っていう悪い奴をやっつけようとしてる
 んだね。」
馬の背に揺られながらスネ夫は尋ねた。孫堅という男の率いる軍と同行する
ようになってから一週間ほど経つが、その間孫堅はずっとスネ夫をそばに
おいて色々なことを教えてくれた。朝廷の腐敗,宦官の横行、黄巾賊の出現
そして逆賊董卓の台頭。

「そうだ。だが、やつのいる許昌にいくまでには突破しなければならない
 ところがたくさんあるがな。」

兵士の数や部下の態度から孫堅という男が相当偉い人だということは判って
いたが、スネ夫にとって男はただの優しい“おじさん”であった。

「スネ夫は離れ離れになった友達をさがしていると言ったな。」
「うん・・・。」

とても未来からタイムマシンでやってきたとは言えなかったので、とりあ
えずスネ夫は友達を探してるとだけ言ってあった。

「大きな町に着けば友達のこともわかるだろう。元気をだせ。」
「うん。ありがとう。」

こんな調子でいつも男はスネ夫を優しく励ましてくれていた。

「そうだ、スネ夫、お前にこの本をやろう。」
「これは?」
「昔の偉い人が書いた本だ。知ってると何かと役にたつ。」
「ふーん、そうなんだ。」

幸い翻訳こんにゃくのおかげで字は読める。孫堅が何度も読み返したので
あろう、ボロボロになったその本の表紙には「孫子の兵法書」と書かれて
あった。



162スネ雄:02/04/28 12:13
しまった・・書きすぎた。鬱
163ue ◆/y6vW.eo :02/04/28 12:14
スネ雄殿、董卓の所在地は洛陽では?
164スネ雄:02/04/28 12:19
>163 し、しくじった。さらば(死)
すごい、超名スレの予感。
166のび犬スナイパー:02/04/28 15:59
>>154
(自分の子供に劉備と言うのと、のび太が劉備と言うのはおかしい)
すまぬ、当方勉強不足にて・・・・
できたらどういう呼び方がいいのか教えてください。 ご指摘感謝します。

というわけで、おかしなところがあったらみんな指摘してください。よろしくお願いします。
母上が言うなら「阿備」または「玄徳殿」でしょう。
168無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 17:03
>>167
ん?
母親は劉備を「阿備」と呼び、のび太は劉備を「玄徳殿」と呼ぶってことでよろしいか?
ただ、「阿備」は疑問。昔の中国は24,5歳の子供に阿をつけて呼んだんですか?
そこら辺あんまり詳しくないんだけど、「阿」って「〜ちゃん」って意味じゃなかったっけ?
169連ドラ:02/04/28 17:30
>>100 >>103
どこの誰かが言ってたっけな。
死ぬことより生きる方が辛いんだと。
皆さんこんにちは。
僕、野比のびた10歳。訳あって今黄巾族に入ってます。
一ヶ月前、黄巾族に命乞いをした際、馬元義とかいう人の計らいで
一命を取り留める事ができました。
新入りということもあって、最前線に出向いてます。
僕の数少ない特技のうちの一つの射撃が役に立ったのでしょうか
今や僕の弓は百発百中です。
昨日は官軍50人程射殺しました。そのうち隊長クラスを何人かいました。
仲間は僕を尊敬の眼差しを向けてきます。
弓を持ち、矢をつがえると体が疼いてきます。
他人から見ると立派な黄巾族です。
でもいつか皆に再会できる事を夢見て今日も戦してきます。
明日は董卓と言う人の軍に戦を仕掛けます。
でわ、ごきげんよう
170連ドラ:02/04/28 17:32
>>100>>103>>169
ジャイアンとスネ夫は唯一二人で逃げていた。
「ジャイア〜ン!もう、疲れたよ〜」
「何言ってんだスネ夫!黄巾族に殺されてえのか?」
どこへ逃げても目につくのは、黄色い頭巾のみ。
二人はついに崖に追い詰められてしまった。
「ガキが!観念しろや!」
現代で聞く脅しなんか比にならない。こいつらは本当に殺すだろう。
ジャイアンは決心した。そしてスネ夫に冷静に提案する。
「スネ夫。川に飛び込むぞ・・・」
「無理だよ!命乞いしようよ〜」
「命乞いなんてのびたの言うことだ!飛び込めば助かるこもしれないだろ?大和魂見せろやスネ夫!」
大和魂。なんていい響きだ。ジャイアンの一言でスネ夫の腹は決まった。
「ジャイアン。死なないでね」
「オマエモナー」
二人は宙に身を躍らせた。
董卓は案外強いからな、皇甫嵩もいるので注意
172無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 17:36
面白いとは思うけど、子供には分からないと思うけど・・
個人的にはやってほしい
173連ドラ:02/04/28 17:37
>>171
期待に添えられるよう頑張りまー
174無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 17:39

作者さんたち。。。 ひとを 楽しませるという意味では プロにゃ!!

( ^∇^)

楽しみに つづきを待っているにゃ!!
175ジャイアン伍長:02/04/28 17:44
>>170
 「オマエモナー」で来るとは想像外。
 前の「あいやー」といい、連ドラ殿のセンスすっごい好きです。
176スネ雄:02/04/28 18:20
≫130≫137≫143≫145≫161

「スネ夫!」
自分の名前が呼ばれているのだと気づいてスネ夫はハッと顔を上げた。
「よっぽど私の上げた本が気に入ったらしいな。私が入って来たのにも全く
 気がついていなかった。」
「ごめんなさい。何だか凄く面白くて。」
スネ夫は「孫子の兵法書」を孫堅にもらってからずっと読みふけっていた。
その一種、哲学的ともいえる内容にスネ夫は魅了された。元々、頭は悪い
ほうではない。スネ夫はすでに何度か読破していた。
「それをおもしろいと言うことはお主には軍師の才能があるのかもな。」
孫堅はそう言うと、鎧を脱ぎ捨てながら豪快に笑った。
177無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 18:30
          ー――――― 、_
       〆´            ー
     _/                 \
   /                     \
  /                        \
 /          /|              |
/     /|     |ヽ     |ヽ        |
|     / \    | \、   | \      |
\    レ  \___\ ー‐__ヽ‐ヽ \  _ /
 ヽ ___ヽヽ___    ̄  ̄||ヽ \   \/_ ヽ´
   ヽ´  | ! iヽ\      i !  l |    (‐、 )
    ∧  ヽ:、v_」|     ヽヽ‐/    、__/
    lヽ   ヽー´ _      ̄      /_
    ヽ|  、、、 ヽ     ` ` `    /|   \      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ヽ      _ _,         / |     \   | わたしも・・・
      _\              /  L     \ < 鎧をぬぎすてたわ・・・
    /  > 、         イ     \   _ \  | ドラちゃん・・・
    /     /  ー i   '  __i       ヽ ヽ\, ) \__________
   i      ノ    / , :‐‐'''' ノヽ       ̄
   |/|  /   / ̄ ̄ ̄ ̄   '  ー、
      ̄  / ̄               ヽ
       /     、             |
       /       ヽ             ヽ
      //       'iヽ          、 \
      )i         l           l   、
      /         ヽ          |   ヽ
      |          i          /    i
      /!          ;         ;     |
     l ヽ   ー―‐ '、/        /' ̄   l
     i  i ̄ _, ――ト         // ̄ ̄ i
     ヽ  ト      |          ∧     l
      ト  l      |         / ヽ     i
      ν  !     |         (  l      |
       i  l      !         i  |     i
       |  |      l         ;'  !     |
      ;'   i      i       /i   !     !
      l   l      !、     / ヽ  i     i
      !    、     ヽ     '   i ,'     /
      |    \      \     / !     ,'
      人     \      \   _,'     /
     i        \      \/  !    /
     ヽ        \      \  i    ,'
      )    _,  ‐' \      \ !   /ヽ
      /ー‐'         \     \  /  l
      l  _,,―  、       \    ヽー、_!
      i/     `\、、     \        ヽ _
      /          \、、   >    、_,_、 ヽ
      |             \   l λ   ,_  ,ヽ、!
      |               \  i ;ヽ_// ‐'i‐、 ヽ
      !                ヽ/ヽ_/‐/(',ヽヽ_,/
       i                i   ヽ‐`、/、_/
       l                ;      /
       !               /      /
俺もあまり詳しくは無いけど、
母親なら「玄徳」or「備」、のびたなら「玄徳さん」かな?
確かに「阿備」は不自然な気がする。
179スネ雄:02/04/28 18:47
「もう会議は終わったの?」
確か孫堅は董卓討伐のために集まった諸侯との会議のはずであった。
「ああ、何ともつまらん。あれで本当に董卓に勝てるのか・・。」
「どうして?皆董卓をやっつけるために集まった偉い人達なんでしょ」
孫堅は大きくため息をつきながら答えた。
「表向きはな。だが裏ではどいつもこいつも董卓に取って代わろう
 としている連中ばかりだ。」
「・・・・。」
スネ夫は出木杉の語ってくれた三国志とのギャップに驚いていた。
確か反董卓連合は正義の味方だったはずだ。
「明日、虎牢関に向けて公孫讃殿を先陣として出陣することになった
ついては、おまえの処遇だが・・・。」
スネ夫はもう孫堅の話を聞いていなかった。ついに戦いが始まる。
この時代に来た時に見た凄惨な殺し合い、いやおそらくもっと酷い
ものであろう戦いが始まるのだ。そして自分はその戦いの当事者の
一方にいるのだ。
そう考えたときスネ夫は身内から湧き出る不思議な感覚に気づいた。
(試したい・・)
スネ夫はボロボロの兵法書を見つめながら、抑えきれない兵法の
実践への欲求を自覚していた。
軍師スネオかっこいいです。
魔界大冒険のジャイアン並に。
181スネ雄:02/04/28 18:56
魔界大冒険・・憶えてない・・・。年だな(=_=)
182無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 19:00
これは面白い!!
作者の皆さん続編期待しています!!
虎牢関ではなく[シ巳]水関だと突っ込んでみるテスト
184スネ雄:02/04/28 19:22
>183  いや、いや、あくまで最終目標として虎牢関としただけ
ですよ。最初はシスイ関にしてたんだけど変えてみました。
言い訳ぽいかな?

それにしてもシスイ関の(シ巳)がちゃんと漢字あればいいんだけど
185無名武将@お腹せっぷく:02/04/28 19:53
神々の群がいるスレはここですか?
スネオ、カッコ( ・∀・)イイ!!
これからドラえもんを見るときの態度を改めます
187もっちゃん:02/04/28 20:17
2chに来てようやく「名スレ」と「神」の意味を理解できました。
188しずか連環:02/04/28 20:27
>>120
「ほう、なかなかに似合うぞ」
王允は、きらびやかな衣装を身に纏ったしずかを見ていった。
最近までのやつれた様子も幾分薄れ、声にも張りがある。
それはそうだろう、彼の救国の一世一代の策がこれから始まろうとしているのだから。
一方のしずかは虚ろな目で、顔色も白粉で塗りつぶしているが、青ざめているのは
隠し切れなかった。
―こんな綺麗な服を着たって。嬉しくない・…
体中にどこか淫蕩な匂いの香を焚きしめられ、かんざしや装飾品を付けられようと。
しずかの気分は晴れず、絶望感だけが彼女を押しつぶさんとしていた。
「ほほ、何もそれほど陰気な顔をせずとも良いであろう、辛気臭くなる」
しずかにはもう王允を見たくもなかった、その生気のない眼や、しわがれた声を聞くのさえ
嘔吐をもよおさせた。殺意さえも覚えていた。
幾度もしずかは、ここを逃げ出そうかと思ったか知れない。しかし、失敗すれば
殺されるだろう、それにもし逃げ出せた所で外ではあの恐ろしげな男たちがうろついている
それに捕まったら、と思うとしずかは身が竦んでしまうのだった。

「董卓殿がまいりました」
「うむ、お通しせよ、丁重にな」
王允はにやりと笑って。
「逆臣めが、我が世を謳歌するのも今のうちよ」と呟いた。
そうしてしずかの方をみた、その目は狂気に似た物がきらめいていた。
「さあ、頼んだぞ、うまくやるのじゃ、成功すれば褒美も思いのままぞ」
しずかは嫌悪感を覚えながらもうつろにうなづいた。
189しずか連環:02/04/28 21:02
>>188
しずかが王允から授かった策とは連環と言って、天子の傍で権勢をほしいままに
している董卓という男と、その養子で天下無双といわれる武力を誇る呂布という
武将の二人を色仕掛けで仲違いさせ、呂布を味方につけて董卓を殺すと言うものだ。
董卓は欲望の権化と言ってもよく、朝廷は乱れ、都の洛陽は略奪のため荒れ果てた
それを止めんとしても呂布に守られ手出しが出来ない状態で、董卓の暴虐を誰も
止める事が出来ないという。
今まで幾人かのものが董卓を暗殺せんと試みたが成功はしなかった。
各地の豪族が連合をくみ董卓に挑んだが統率が乱れ、そのうちに董卓が洛陽を焼き
今しずかが居る長安に遷都したという。
そこで王允が考え出したのがこの連環の計なのだった。
それをしずか一人でやらなければならない。
しずかはそれを思うと今にも気を失いそうだった。

王允はその董卓を屋敷によび、しずかを目通りさせるつもりなのだ。
董卓と王允が居る部屋の隣室でしずかは呼ばれるのを待っていた。
身体はふるふると震え、その振動で耳飾がちりんとなっている。
「そういえば董太師、わたくしの娘を紹介いたしませんでしたな」
「うん?王司徒に、娘がおったか?初耳じゃ」
ガラガラと下卑た声、しずかの神経を逆なでする声。
「ええ、しずか、といいまして今まで河北にいましたのです。これ、
しずかや、董太師に御挨拶せぬか」
しずかは、意を決したようにいとつ息を吐くとゆっくり歩を進めた。
190139:02/04/28 21:13
>>141(スレレスに対して)
はあ?何を訳の分からん事を言ってるんですか?
これから書く時序文に書いてくれないかな?って言ってるんですが。

・・・とまあ逆厨房煽りの真似はここまでにしておいて
正直スマンかった、回線切って吊ってくる。


職人さん方、勝手な願いで手間を増やしてしまい申し訳ないです。
あとスネ雄殿、>>は半角にして頂くと尚助かるのですが。
相変わらずいいシゴトしてまんなー。

職人さんによって文章のテイストがいい感じに違うのがgood。
192スネ雄:02/04/28 21:37
え?何で≫を半角にすると助かるのですか?
当方パソコン初心者なので、教えていただけるとありがたし
193■ インデックス ■:02/04/28 21:46
■しずか連環
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189
■スネ雄
>>130>>137>>143>>145>>161>>179
■連ドラ
>>100>>103>>169>>170
■ジャイアン伍長
>>50>>55>>56>>57>>66>>67>>68>>69>>77>>78>>
79>>104>>105>>106>>107>>108>>109
>>127>>131>>157>>158>>159
■のび太スナイパー
>>86 >>115 >>116 >>117>>153
■出来松
>>134>>136

勝手にインデックス作ってみました。
他の職人さんは気にせずパラレルワールドと割り切って、
好きな人物、場所、時間でやっていきましょう。
>>192
2ちゃんは、半角で>>数字だと自動的にハイパーリンクが適用され、
レスを参照するのに便利なんです。
195しずか連環:02/04/28 21:48
>>74 >>93 >>95 >>119 >>120 >>188 >>189
そこに居た男はしずかの想像をはるかに越える容貌をしていた。
百キロ以上はあるかと思われる巨体、ぶよぶよと体中に脂肪をまとい喉が圧迫されて
常に、ぶふーぶふーと息をするたびに音がする。顔は加齢性のものか肉のためか皺が
あり、顔中汚らしい髭に覆われ、酒のために紅潮しているが長年の酒やけでどす黒く
肉で圧迫された細い目はじとりとよどんでいた。
王允は追従するようなにやけた顔で董卓の杯に酒を注いでいる。
しずかは恐怖にかられ目をそらさずに居られなかった。そして、うつむいて。
「し、しずか、です…」とか細い声で言った。
「これ!そんな無作法な。いやいや申し訳ありません、なにぶんまだ幼子でして」
「よいよい、人見知りじゃろう」
董卓は手を振って王允を遮った、しかしその目はじっとしずかに注がれていた。
「なかなか可愛らしい童じゃのう。おうおう、そう怯える事はない。」
しずかは怯えきって顔を上げることが出来ない、先程からずっと震えてもいる。
だがその仕草は、肉欲でかためられた董卓のような男にはたまらない媚態に見える。
「如何じゃ、何か欲しいものはあるか?何でも与えようぞ」
「お目を掛けていただきありがたく存じます、娘も喜びましょう」
「ありがとうございます…」
しずかはもう限界まできていた、涙も滲んで来る。
「うはは、うい奴よ。さて王司徒よ、まだ居りたいが用事があるでな。帰るぞ。」
「又お越しくだされ、わたくしも娘もお待ちしておりますれば」
董卓はぐはは、と笑いながら帰っていった。

二人だけになると、王允はまた元の顔に返った。
「ふん、まずは上首尾じゃ、次も頼んだぞ」
しずかは虚脱したように座っていた。
―もう、厭だ…
ふと、のびたたちといつもの広場の情景がうかんだ。
196しずか連環:02/04/28 21:54
>>193
書き込み終わって気付いたらインデックスを作っていただいてたんですね。
ありがとうございます。
しかし職人さんたち仕事が速いし、ドラえもん世界をうまく取り込んでて
うらやましいです。頑張らないと。自戒、自戒・…
197ue ◆/y6vW.eo :02/04/28 22:05
>>192>>194
ただしあんまりやりすぎるとレスの容量を喰らうので注意。
レスの限界容量は512KBくらいです。確か。
>>197
でも、八頭身スレと比べると、意外と容量使ってないよね、このスレ。
199連ドラ:02/04/28 22:43
>>100>>103>>169>>170
暗闇を走る影が一つ。
それはまぎれもなくしずかだった。
昼間は黄巾族に発見されやすいため、夜に逃避行を続けていた。
黄巾族の襲撃を受けて十日。しずかの疲労は限界に達していた。
野ねずみを捕らえ、草の根をかじり、ひもじい思いをしながらの逃亡生活だった。
そんなしずかの目にどこかの軍の陣が見えてきた。
「暗くてよくわからないわ・・・。どこの軍かしら?官軍ならいいのだけれど・・・」
せめて旗印でも確認しようと用心深く近づく。
「あの字は・・・孫?」
その時、しずかの背後で凛々しい声が聞こえた。
「おや?なぜかような所に居るのだ姑娘よ?」
顔はわからなかったがしずかは直感でそれが誰かわかった。
そしておそるおそる口を開いた。
「あのぅ・・・もしかして孫堅・・・様ですか?」
「いかにも!わしが孫堅文台じゃ!姑娘よなにかお困りのようじゃが?」
この世界にきて初めて優しい言葉をかけられた。しずかは堰を切ったように泣き出した。
「これこれ泣くでない。泣いていてはわからないではないか。とりあえず我が舎で話を聞こう」
「あ・・・ありが・・・うっ・・・とうござい・・・ます」
今のしずかには精一杯の言葉だった。

200連ドラ:02/04/28 22:45
>>100>>103>>169>>170 >>199
董卓はあまりにも強大だった。
戦を仕掛けたものの僅か数刻でのびたの居る部隊は壊滅状態だった。
敗走をする黄巾族。しかし、皆殺しにされるのは時間の問題だ。
のびたはただ一人弓矢を持って董卓軍の近くの林にひそんでいた。
(僕一人でも董卓を討ち取ってやる)
現代にいた時よりかなり度胸がついたのびただが、中華最強の騎馬軍を擁する董卓から、発せられるプレッシャーは半端なものではない。
手持ちの矢玉は2本。距離は30メートル。失敗は許されない。
「きたな董卓・・・。恨み果らさでおくべきか!」
震える手を抑えながら一本目を放つ!
ピュン!
放たれた矢は空を切りながら董卓の頬をかすめ、隣の衛兵の直撃した。
「むっ!何奴!?」
「殿―!」
(失敗か・・・、ならもう一本喰らえ!)
のびたは選択を誤った。すぐ逃げればよかったのに・・・。
「小僧・・・貴様がこの矢を放ったのか?」
野太い声が耳に入ってくる。
のびたが矢をつがえてる間に董卓は目の前に来ていたのだ。
「はっ!しまった!」
のびたの背筋に寒気が走る。
「・・・・・・・・・・・・」
あまりの迫力に声が出ない。尻餅もついてしまった。
しかし、董卓の口から以外な言葉がでた。
「戦にでて数十年。わしに傷をつけたのはお前がはじめてだ。気にいった!以後我が軍に加われいっ!」
のびたはあんぐりと口をあけていた。
201連ドラ:02/04/28 22:50
>>175
イエイエ。ジャイアン伍長殿にゃーかなわんですよ。
>>193
インデックスありがとうございます
今回は少しまじめ過ぎたかな。
もっと笑えるようにしたいナリ
202ue ◆/y6vW.eo :02/04/28 22:51
>>198
AAは基本的に容量でかいですから。
乱発するとAA板以外は荒らし扱いですよ。
203出来松:02/04/28 22:53
>>134-136の続き

突如少年が叫んだ
「余の客人に何をするか!武器を収めい!!」
「はっ!?わ、わかりました」
え?見ず知らずの俺をなんでかばうんだ?スパイと思われたって変じゃないのに・・・。
「さあ、持ち場に戻れ。」
兵士は武器を収めると、何かぶつぶつ言いながら散り散りになっていった。
「すまなかったな。うちの兵が失礼をした」
「・・・・何で俺なんか助けたんだ?お前は一体・・・?」
「俺の名前は孫策。伯符と呼んでくれ」
少年孫策と、ジャイアンの出会いであった。
孫策。あの孫堅の長男であり、史実では後に東呉を制覇する男である。
204もーとく:02/04/28 22:53
>>200火の鳥?
205連ドラ:02/04/28 22:56
かぶりましたか?
まだ修行が足んないなー
そうか・・・曹、孫、劉にこだわらずとも、袁紹や董卓、劉表というのもありなんだな。
207スネ雄:02/04/28 23:12
>>194 なるほど勉強になりました
208スネ雄:02/04/28 23:27
>>130>>137>>143>>145>>161>>179

「殿、何故先陣を引き受けなかったのですか!公孫讃ごときに先陣を譲られる
のは何故です!?」
孫堅軍の主だった武将が集まる軍議の中で黄蓋は声高に主張した。
スネ夫も無理を言ってこの軍議に参加させてもらっていた。子供が参加する事
に何人かの武将は不満そうだったが、声に出して不平をいう者はいなかった
「先陣は我らにこそふさわしいはず、殿!何故?」
孫堅はその問いには答えず、不意にスネ夫の方を向いて言った。
「スネ夫、お前は何故私が先陣を申し出なかったか、分かるか?」
一斉に自分に集まった諸将の視線に戸惑いながらスネ夫は答えた。
>>200
そーてんこーろのとーたくはけーん
210スネ雄:02/04/28 23:49
「え、えっと、もし先陣になったとしたら最初の戦場は多分このシスイ
 の手前の竜門谷になると思います。」
スネ夫は前に広げられた地図を指しながら言った。
「竜門谷だと?小僧!なぜお前にそんなことがわかる?」
黄蓋の大声にびくびくしながらスネ夫は続ける。
「こちらの兵数は27万、数においては圧倒的に優位です。ですが、
長い隊列をしいて谷を抜けるところで襲われれば数は関係ありま
せん。敵も当然それを知っているでしょうから・・」
「犠牲の多くなる先陣を避けた・・・ということかね?」
程普という武将の言葉にスネ夫は笑顔で応えた。
「その通りです。それに先陣が破れた敵をおじさんが倒せば
おじさんの評判はグッとよくなるとおもうから。」
スネ夫はそこまで言うと自身なさげに孫堅の方を見た。
(偉そうなこと言っちゃったけど大丈夫かな・・・)
不安になったスネ夫の耳に聞こえてきたのは孫堅のいつもの豪快な
笑い声だった。
「皆の者、わたしは稀有の軍師を得たぞ!!」
スネオがんばれ( ・∀・)!!
孫堅おじさんとスネオいいなあ・・・和むよ。
213伏線二等兵:02/04/29 01:02
「こいつ等は・・・・私の作品を汚している・・・」
男は軽く舌打ちした。
自分の最高の芸術品を汚す輩が居る。
作品と言っても読み物の類ではない。歴史そのものなのだ。
時代にそぐわない飲み物で喉を潤しながら、男はモニターに目を移した。
「タイムパトロール如きは怖くないが・・・」
自分の作品が汚されるのはやはり我慢できない。
「人の家に土足で入り込んだらどうなるか・・・
 憧れの時代の中で苦しみながら死ぬがいい。
 辻褄合わせなどどうとでもなる。
 少し歴史をいじってもタイムパトロールごときでは
 私を捉えることは出来ない。」
男はひとしきり呟くと、口元だけで笑った。

男の名は陳寿と言った。
214スネ雄:02/04/29 01:44
>>213 いいですね!それ。借りるかも(^_^)
215伏線二等兵:02/04/29 01:52
大長編には欠かせない、タイムパトロールと
分かりやすい黒幕対策としてネタ振りしてみました。

使っていただいても、使わなくても全然オッケーです。
216無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 01:59
まだ製作途中ですがファンページを作ってみました。
http://www7.plala.or.jp/kenjan/top.html
217ジャイアン伍長:02/04/29 02:15
>>216
ス、スゲー!まさかこんなことまでしていただけるなんて!
 せっかく作っていただいたページが無駄にならないよう、頑張ります!ほかの製作者の皆さんも喜ぶだろうなあ!
218ジャイアン伍長:02/04/29 02:19
>>159 第23回

 曹仁軍が新野城の北に陣を張ったという知らせが、物見から届いた。戦意満々の張飛。一方、のび太一行は頭を抱えている。
「どうしようか?」
「ウ、ウーン…」
 役に立ちそうな22世紀の道具がない以上、彼らはただの小学生と2頭身のネコ型ロボットにすぎない。それが10万の軍隊を撃退しなければならないのだ。
「まずは相手の偵察だね。作戦はそれからだよ」と出木杉。
「タケコプターだ!」とのび太。
「メンテに出してる」とドラえもん。
「どこでもドアでパッと見てパッと逃げるのはどうかしら?」としずか。
「それもメンテ中」とドラえもん。
「モシモボックスで僕たちが一番強い人間になる、ってのはどう?これならいけるでしょ」とスネ夫。
「同じくメンテ中」とドラえもん。
「あーもう!曹仁軍を一気に吹き飛ばす道具とかないのかよ!」とジャイアン。
「あ!そういえば地球破壊バクダンがあった!」とドラえもん。
「地球を破壊してどうするの!」とつっこむ出木杉。
「ウーン…」とドラえもん。
 悩むドラえもんを見つめながら、地球を破壊できる爆弾を子供用おもりロボットが持っているという22世紀に、いいようのない不安を感じる出木杉だった。

 だが、やはりドラえもんは頼りになる。四次元ポケットをまさぐり続けたドラえもんの頭の上に「!」マークがついた。
「そうだよ!これがあったんだ!」
 パパパパッパパー!
「原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦!」(あの声で読んでね)
 出木杉は精神的にのけぞった。
219スネ雄:02/04/29 02:27
ファ、ファンページとは・・・。
凄い
ページが出来ると絵が欲しくなる罠。
資料探してきます。
221216:02/04/29 02:33
これからディレクトリ構造いじるから、少し見れなくなると思う。
222のび犬スナイパー:02/04/29 02:35
劉備の呼び方の件。ありがとうございました。

>>216
あああワタシの欄があるー 感謝、感謝、感謝です!
これからもへこたれずにがんばります!


あと、私のねたでいいのがあったら勝手につかっちゃってください。
223のび犬スナイパー:02/04/29 02:36
>>86 >>115 >>116 >>117 >>153

次の日、宴はなかなか好評だった。
関羽などは、「これほどの宴席は初めてだ」と言って喜んだ。
しかし、ここは3人の宴席。のび太は蚊帳の外であった。
しばらくは劉備の母の手伝いで飲み物や食べ物を出したりしていたのび太、徹夜がたたりだんだん眠くなった。
うとうとしかけたそのとき。
「我ら天に誓う、我ら生まれた日は違えども死すときは同じ日、同じ時を願わん」
という3人の声が聞こえた。
のび太はしばらく感動して起きていたが、やはりのび太なのですぐに寝てしまうのであった。

やがて、目を覚ましたのび太は驚いた。いつのまにやら人が大勢いるのである。
話を聞くと劉備と共に黄巾賊と戦いたいというものたちであった。
のび太はしばらくあっけに取られていたのだが、後ろから声がした。
「おっしゃ、ここは全員の命おれがあずかった!」
「おれではなく、兄者が・・・だろう翼徳」
「へへ、ちがいねぇ」
「いいだろう、国を愛すものすべて参加すべきだ!」
この言葉を聞いた人々は歓声に沸いた。
一人だけうつむいていたのはのび太であった。

旅の商人が金を貸してくれたおかげで、3人と義援兵の準備はすこぶる順調であった。
224のび犬スナイパー:02/04/29 02:37
出発を明日にひかえた劉備ら3人をのび太は引きとめた。
のび太は3人と一緒に行きたいと、義援兵に混ぜてくれと願い出た。
「そんなこというなよのび太、気持ちはわかるがなぁ遊びじゃねぇんだよ」
「うむ、ここは留守を守っていたほうがよい」
「のび太しばらく、母を頼む」
「おねがいだよ、僕だって役に立つから!」
泣きながら頼み込んだ、しかし彼等が止めるのも当然であろう、たかだか10歳そこらの子供である。
「人を殺したり殺されたりするんだぞ、そういうところへいくんだ」
「でも、でも・・・」

「あー、ごちゃごちゃうるせぇ! 殴り合いで俺に勝ったらつれてってやるぜ」
「そそそそそ、そんな、もっと別なのにしてよ!」
「ははは、翼徳。おまえと殴りあいして勝てるやつなんているもんか」
関羽は笑いながら言った。そして劉備のほうを向くと。
「兄者、ここはなにか機会をあたえてみては?」
「ふむぅ・・・」
しばらく劉備は考えた、やがて
「のび太、なにか戦で役立つものは得意か?」
「得意なもの? 剣とか槍とかは重いし・・・・ええと・・・その・・・ピストル!」
225のび犬スナイパー:02/04/29 02:37
「雲長、なんだいぴすとるって?」
「さぁな、兄者は知っているか?」
「私も知らん、のび太それはなんだ?」
あわててのび太は言い直した、
「ピストルじゃなくて、撃つやつ、こう・・・バンバンってなんていうか、狙って撃って・・・そしてそして・・・ええっと」
「狙って射って・・・弓のことか?」
「ええと・・・・、それならできるかも。うん」
「弓が得意なのかよ、ほんとか?」
張飛は疑いの目で見ている、のび太自身も弓なんてほとんど使ったことは無い。
「まぁまぁ、やらせてみればわかるさ」

そんなところに偶然、劉備と共に戦うという義援兵の一人が通りかかった。
「お、兄貴あいつ弓持っているぜ。 ちょっと借りてくらぁ」
言うが早いか、すぐさま弓を借りてきた張飛はのび太にそれを投げて渡した
「で、どこまで上手か見せてみな」
「こら翼徳、そうせぐな。・・・のび太、あそこに木の実があるだろう?」
劉備が指さした先には一本の木が立っており、わずかではあるがコブシ大の実がついていた。
のび太はごくりとつばを飲み込んだ。
「まぁそう緊張するな、よし、あの木のそばへいこう」
226のび犬スナイパー:02/04/29 02:38
「これと、これ、その上のこいつ。それを・・・・・・」
劉備は木から30歩。歩いてその地に石で印をつけた
「ここからすべて射ることができたなら一緒に行くことを認めよう」
「あの・・・玄徳さん」
「なんだ、のび太」
「ちょっと練習してもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
正直心が痛んでいる、出来もしないことをやらせている自分に。
しかし子供をつれていく訳には行かない。
わかってくれ、のび太。

「練習はもういいです、やらせてよ」
まだ30分ほどしかたっていない、しかしのび太は言った。もういいと。
昼寝していた張飛が目を覚ました。
「なんでぇ、もう少し寝れるのかと思ったのに。・・・雲長どうした?」
「うむ、これは・・・・・」
沈黙する関羽。大あくびする張飛。
そこへ劉備も戻ってきた、母としばらく話をしていたようだ。
「なに、のび太。 もういいのか?」
あまりに早い本番要求にも劉備は驚かなかった、のび太が諦めたのだと思ったのだ。
しかし、のび太の目を見て考えが変わった。その目は自信にあふれていた。

いつのまにか、ほかの義援兵も集まってきた。村人も集まりあたりはざわざわとした雰囲気になった。
「あんな子供が弓を持ってなにすんだ?」
「木の実を射るんだと。あそこから」
「馬鹿言うなよ、あそこからあんな小さな実なんか・・・」
「でも、あの子供の練習見たか? すごかったぜー」
「すごいってどうすごいんだよ」
「そりゃもう・・・あ、始まるぜ!」
227のび犬スナイパー:02/04/29 02:39
のび太は劉備が印をつけた位置についた。グーとパーを交互にくりかえす。
真っ直ぐ木のほうを見ながら、のび太は大声で言った
「玄徳さーん、いつ射ったらいいのー?」
こんなに人が集まるとは予想外だった劉備。あたりを見回したあと
「よしのび太、いつでも、お前の好きなときでいいぞ!」

かっ

いつのまにか木の幹に矢が刺さっている。そしてそれは木の実を貫いていた。
誰も気がつかなかった、いつ射ったのか。二人の男を除いては。


ただそれがはやすぎるだけのことである、気がつかないのも無理は無いだろう。
関羽と張飛は見ていた。背中の矢筒から矢を取り弓を射るさまを。
「兄者・・・夢か?」
「夢なら次ははずすであろう」
張飛は汗がどっとでた、そして、のび太のほうをじっと見た。

劉備は何があったのか分からなかった。射ったのか?どうなのか?
周りの人もそうだった、初めから木に矢が刺さっていたものだと思えるほど・・・速く、早い。

次の一矢。みながそれに集中した。水を打ったような静寂が桜桑村の一角をつつんだ。
228のび犬スナイパー:02/04/29 02:39
3つの木の実を射らねばならない。そうでなくてはみんなと一緒にいけない。
のび太は次の矢を射った。そのとなりにあった木の実をみごと命中させた。
それでも歓声が出ないのは、やはりのび太の「射る」姿が見えないからであろう。
関羽と張飛は黙ってみていた。劉備もそれしかできなかった。

最後の一つは前に射った2つよりも上のほうにあった。
自然とのび太はやや上を向く。

「あとひとつ」
のび太はつぶやいた

その瞬間ごぉと風が吹いた、木が、葉がざわざわと騒ぐ。
ちらりと張飛は関羽の方を見た。
関羽は、ただ見ておれ。とだけ言った

「あとひとつ」
もういちど心の中でつぶやく、のび太のこめかみから頬に汗がつたう。
「あとひとつ」
背中に手を伸ばし、矢を掴む。
「あとひとつ」
矢を弓の弦に引っ掛け、ひきしぼる。

ぶつりと、木の実が落ちた。風で木の実が落ちたのである。
観客の一人があっと声を上げる

かっ
229のび犬スナイパー:02/04/29 02:43
「しかしよぉ、ほんとに射るとは思わなかったよなぁ・・・だって落ちた木の実を射るんだぜ?」
今4人と義勇兵は幽州太守に劉焉に義勇軍を作ったことを報告しに行くところである。
「へへへ、まあね」
「何が起こったのかわからなかったよ。妖術かと思ったものだ」
「確かにあれは凄かった、きっとのび太は弓では敵はおるまい」

劉焉に報告を済ませるとすぐさま彼の兵から注進が入った。
なにやら大興山に黄巾賊が陣を張ったという。その数5万。
劉備は自ら進んで戦に参加することを願い出た。
劉焉の兵とともに劉備らは黄巾賊を討つべく大興山へ向かったのであった。

これが、劉備にとっても、のび太にとっても初めての戦であった。


ひょとしたら、僕はとんでもないことをしてるんじゃないだろうか?
人を殺すということを。
230ジャイアン伍長:02/04/29 02:52
のび太・・・かっこいい・・・
231無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 02:56
同じく、こおんなかっこいいのび太がいまだかつていただろうか。
スネ男の活躍も気になる
232無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 03:04
スネ夫サイコー!職人さん頑張れ!
233無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 03:16
のびた面白い!これからがたのしみ
スネオもいい!
マジで映画にしてもいいくらいw
234ジャイアン伍長:02/04/29 03:42
>>218 すみません、今回が第23回でした。


 また止まった。
「ハイ、500メートル。じゃ、のび太君。よろしくう」
「…わかったよ。まったく、どうして僕がこんなことしなくちゃならないんだよお」
 ぼやきながらゼンマイを巻くのび太。
 原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦の内部。ドラえもんが操縦し、のび太がゼンマイを巻く潜地艦は、のんびりペースで地中を進む。
 のび太は後悔していた。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず、って言うからね。大切な偵察任務なんだから、僕が行くべきだな」
 したり顔で語ったスネ夫。そんなに乗りたいのなら、意地を張らずに乗せれてやれば良かった。
 曹仁軍を偵察する。それはいい。
 敵軍に見つからないよう、地中を進む。それもいい。
 だが、なぜに500メートル進むごとに、えっちらえっちらゼンマイを巻かねばならない?
 原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦の欠点―航続距離が呆れるほど短い―を忘れていた自分を、のび太は呪った。
 一方、ドラえもんはご機嫌だ。ようやく自分の道具が役に立つ時が来たのだ。
「おもうかぁじいっぱあい」
 艦長気取りで舵輪を回している。
 それでも、曹陣軍が見えてくると、さすがに緊張の色を浮かべた。
「…見えてきたよ、のび太君」
 声をひそめてドラえもん。のび太もグチを言う余裕が吹き飛び、ゴクリと唾を飲み込んだ。
 原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦は曹仁軍陣中をゆっくりと進む。ゼンマイをキコキコ巻きながら。
 やがて曹仁の本陣が見えてきた。
「総大将がいるのはあそこだね」
 潜望鏡で覗きながらドラえもん。
「ついでだから、敵の大将の顔を見ておこうよ…あ、また止まった。ハイ、のび太君。ゼンマイ!」
「わかったよぅ…」
 力を込めてゼンマイを巻くのび太。
 その時、「ブチッ」と何かが切れる音がした。「あれ?」と思うヒマもなかった。
 突如として制動が効かなくなった潜地艦は、猛烈なスピードで突進、そのまま地表に飛び出していた。
「うわああああああああああああ……」
 ………ドスン

「い…痛ぁ…」
 よろめきながら潜地艦から這い出てきたドラえもんとのび太。着地場所は、よりによって本陣の天幕の中だった。
 周りには数人の武将が目を丸くして突っ立っていた。その内の何人かは、今にも腰の剣を抜こうとしている。
 艦首がめり込んだすぐ近くで、ヒゲ面の武将が腰を抜かしていた。身なりからして、総大将―曹仁―らしい。
 2人とヒゲ面の武将の目が合った。
「え、えーと…ニーハオ」
 出来る限り友好的な笑顔で、ドラえもんとのび太はあいさつした。
235無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 03:46
ジャイアン伍長イィ!!
236無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 03:48
伍長はドラの映画の雰囲気をかもし出しまくりで好きであります
237スネ雄:02/04/29 03:49
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210

竜門谷を抜ける少しの小高くなったところにスネ夫は立っていた。前方では
董卓軍配下の華雄率いる軍と公孫讃の軍が戦いを繰り広げている。スネ夫の
予想通り、敵は竜門谷を抜けた所で襲い掛かってきた。山あいの谷から
抜けるに抜けられず、案の定先陣をつとめた公孫讃にはかなりの被害が出て
いるようだった。敵将の華雄は大矛を振り回して何人もの武将を屠っていた
。今も一騎討ちを挑んだ公孫讃配下の武将が一撃で首を刎ねられたところだ
スネ夫は目の前に広がる凄惨な光景から目をそらさずにはいられなかった。
そのスネ夫の肩をポンとたたいてから孫堅は黄蓋を呼んだ。
「消耗は避けたいが、見殺しにするわけにもいくまい。」
孫堅はそれだけ言うと、黄蓋に戦闘準備の指示をだした。
その時、スネ夫は前方で大きなどよめきが起こるのを聞いた。
(何だ・・?)
よく目をこらすと、なおも猛進を続ける華雄の前に大男が立ちふさがって
いる。大男は見事な髭を生やしており、手には刃渡りだけでスネ夫の
身長ぐらいありそうな大刀を持っていた。
238スネ雄:02/04/29 04:04
「我は劉備玄徳が義弟、関羽雲長と申す。いざ、参られい!」

かなり遠くから見ているスネ夫でさえはっきり聞こえるほどの大音声
だった。関羽と名乗った大男は馬に飛び乗ると華雄に向かって駆けて
いく。鋭い金属音とともに両者は交差し、次の瞬間、華雄の首は宙を
舞っていた。
敵・味方ともに呆気にとられて関羽が帰ってくるのを見つめる中、
公孫讃の軍の中で武器も鎧も統一されていないみすぼらしい一団だけ
が大騒ぎしていた。その一団の中でも特に大騒ぎをしている小柄な
兵士にスネ夫は見覚えがあった。

(あのまぬけな顔、あのメガネ、まさか・・)

「のび太!」

239無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 05:35
>>238
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
名スレの実感
>>238
おお!話が初めてリンクした!
242しずか連環:02/04/29 09:18
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195
次に会うのは、董卓のボディガ―ドとも言うべき呂布だった。
呂布も董卓のようないやらしい男かと思うとうんざりした。
しかし、そんなしずかの憂慮は当てが外れた格好になった。
王允に紹介され会ったその男は、背丈が高く、威風堂々とし、顔も精悍で
しずかは恐怖も何も覚えなかったのだ。
「呂将軍、わが娘でござる」
「うん、そうか」
しずかを見ても特になにも反応せず、ただ酒好きなのか杯をぐいぐい傾けている。
しずかにはその男に共感がもてた。欲で凝り固まった董卓や、大儀に脳を犯されて
居る王允よりずっと純粋だった。そんな呂布が戦場で何十、何百の人を
殺しているとは思えなかった。
「しずか、酌をせい」
「はい」
幾分か気の和らいだしずかは、呂布の傍によって酒を注いだ。呂布はじっと
その杯を見ていたが急に。
「おまえ、馬はすきか」
ときいた。しずかは呆気にとられたが。
「は、はい、好きです」
―変な人、初対面の女の子にこんな事聞くなんて。
しずかはおかしかった、自然と笑みもこぼれる。王允は憮然としていた。
「そうか、ではわしの馬を見せてやろう。来い」
呂布は急に立ち上がるとしずかの腕を掴み、ずんずん外へ歩いていった。
後ろからは呂将軍!とおろおろして転びつつ呼ぶ王允の声がした。
いい気味だわ、としずかは舌を出した。
243しずか連環:02/04/29 09:51
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242
外に出てみて、しずかはあっと声をあげた。
そこには、馬が1頭いた。だがその馬はしずかが良く見る馬とは
だいぶ違うものだった。ばねのような筋肉をまとい、足は太く
赤みがかった体毛は光り、怪物と見まがうほどの姿だった。
「赤兎馬じゃ」呂布は自慢気にいう。
一瞬しずかはひるんでしまったが、赤兎馬の目が他の馬と同じである
ことに気付いてホッとし、近づいていった。
赤兎馬はしずかが近づいても、じっとその後ろの呂布に目を注いでいた。
「よしよし」と言いながらしずかはその顔に手をやった。もしかして噛まれる
かもしれないとは思ったが、そのまま顔を撫でた。
すると赤兎馬は顔をさげ、しずかの頬に摺り寄せた。
「ふふ、いい子ね」しずかは笑ってぎゅっとその顔を抱きしめた。
なんだか、とてもホッとする。
「あははっ、赤兎が懐くはおれだけと思ったが。噛まれずにいるとは」
呂布は大笑した、本当におかしいといったふうに。
「如何じゃ、乗ってみたいと思うか?」
「はい!おねがいします!」
よし、というと呂布はしずかを抱きかかえ赤兎馬に乗せ、己もしずかの
後ろにのって一気に手綱を振るった。
赤兎馬はひん、と一ついななくと驚くほどの速度で走り出した。
「うわあ、速い!速い!」しずかは叫んだびゅんびゅんあたる風が
心地よかった。
このまま皆の所へ行けたらいいのに、と思った。
しずかタンに惚れちゃった呂布・・・ハァハァ
赤兎を自慢して嬉しそうな呂布もいいな。
ガキっぽい呂布(・∀・)イイ!!
呂布らしくてイイ!
247無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 10:25
呂布らしくてイイ!
ガキっぽくてイイ!
ファンページみてぇ!!
全部まとめて映画にしたら20時間ぐらいになりそう。
250ジャイアン伍長:02/04/29 10:57
>>90 しずか連環殿 
 謝謝・・・
 この呂布最高ッス。
251ジャイアン伍長:02/04/29 11:23
>>234 第24回


 大剣が2人に突き付けられた。
 とはいえ、「何奴!」と叫ぶ武将の声にも動揺がある。
 空から突然見たこともない物体が降ってきたのだから、それも仕方のないことではあった。 
 何とかゴマかそうと、のび太は必死ででっち上げた。
「怪しい者じゃありません!僕たちは倭の国からやってきた使者なんです!」
 一方、間一髪で「人類史上初の潜水艦事故による死者」になりそこねた曹仁は、怒りで顔を真っ赤にしている。
「こんな派手な登場をかます使者なぞおるか!うぬら、わしの命を狙う劉備の細作であろうが!」
「細作がこんな派手な登場するわけないでしょ!」
「ウッ……ええい、黙れ!だいたい使者なら、こんな……えーと、こんな……なんだ?」
 原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦を指差しながら、曹仁は言葉に窮した。
 曹仁がうまく言葉にできないのも当然だった。
 「こんなプチ潜水艦みたいなもので空から落ちてきて、何が使者だ!」と言えれば満点だが、そんなことを言える人間はこの時代には存在しない。
 「潜水艦」という単語が世に出るまで、まだ1600年以上余裕がある。
 曹仁は動揺している。畳み掛けるなら今だ。
 ドラえもんが言った。
「これは倭の国の乗り物なんです。調子が悪くなって、落ちてきちゃったんです」
 ある意味、タイムリーな助け舟だった。
 曹仁の頭から、しばし劉備のことは消えた。
 そりゃそうだ。だって…。
「何と!倭の国のタヌキはしゃべるのか!」


 ドタバタの中、「倭の国の使者」というでっち上げには成功したようだった。
 ただし、ドラえもんのオリジナルが猫であることについては、曹仁は頑として納得しようとはしなかった。
 しばらくドラえもんと曹仁の言い争いが続いたのだが、不毛なので割愛する。
おちゃめな曹仁タン萌え(;´Д`)
伍長サイコー
254スネ雄:02/04/29 12:14
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237

(あいつも無事だったんだな・・)
孫堅の馬に乗せられて未だ興奮冷めやらぬ戦場を歩きながら、スネ夫は
ぼんやりと考えていた。

―あの時、「のび太!」と叫んだスネ夫の声が聞こえたのかどうかは
わからない。だが、のび太はスネ夫を見た。あのまぬけな顔に涙を浮かべて
何か叫んでいた。指揮官を失い、瓦解する董卓軍、それを追う連合軍に
遮られてのび太の元には行けなかったが。
 あの戦いで公孫讃の軍は大打撃をうけ、現在は一時戦線を離脱して軍を
立て直しているようだ。だが、公孫讃軍に参加していた義勇軍がどこに
いるのかはわからなかった。

「あれがスネ夫の捜していた友達なのか?」
馬の手綱をとりながら、孫堅が尋ねてきた。
「うん・・、友達の一人」
スネ夫はこの時代で自分が一人ぼっちであることを痛感していた。
のび太の間抜けな顔が見たかった、ドラえもんの顔も、静かちゃんも、
ジャイアンの音痴な歌さえ恋しかった。

「心配するな、スネ夫。お前の友達は私が必ず見つけてやる。」
「おじさん・・・、ありがとう。」
最後のありがとうは涙のせいで言葉にならなかった。

「やれやれ我が軍師殿はとんだ泣き虫だな。」



255無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 12:45
>>254
がんばれ!スネ夫!
つーかマジでこれ全部映画で見たいわ。
ここの職人さんみんなサイコー!
映画関係者いたら見て欲しいスレだな。
名スレの予感じゃなくて、
もうすでに名スレになってるね。

サイコーだよー!
職人さん達、ガンバレー!
「のび太!」の所で鳥肌が…あああ…
最高やあぁぁぁぁ…
259無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 13:41
238のあとの239にワラタ。自分自身でも心の中でキターーと思ってたら・・・これだ!
260ジャイアン伍長:02/04/29 13:57
>>250
 ごめんなさい、大ポカかましました。
 のび太スナイパー殿に対してカキコしたつもりになっとりました。
 完全に私の勘違いです。本当ごめんなさい。
261スネ雄:02/04/29 14:36
のび太スナイパーさんの書くのび太、かっこよすぎ!
どのコテハンさんの話も全く優劣つけがたい作品ばっかりだ!
このスレちょっと凄すぎるぞ。三戦板の歴史に残る名ネタスレ。
263スネ雄:02/04/29 16:03
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254

公孫讃の軍が下がったことで、次に先陣として攻めあがるのは孫堅の軍と
いうことになった。そのため孫堅軍では今後の攻略に関する軍議が行われて
いた。

「公孫讃殿に代わり我が軍が先陣を引き受けることとなった。ついては皆の
 意見が聞きたい。」
そう言った孫堅の隣には落ち着かない様子のスネ夫がいた。ただ前回と違い
スネ夫が参加することに不満そうな武将はいなかった。―1人を除いては。

黄蓋は苦々しげにスネ夫を見つめながら、立ち上がると声を張り上げた。
「シスイさえ渡ればあとは虎牢関まで一本道です。公孫讃軍よりもはるかに
 精強な我が軍をもってすれば辿り着くのは容易でしょう。」

(要は力押しってことか・・)

スネ夫はそう考えながらも口にはださなかった。他の武将も黄蓋の意見に賛成
らしく、しきりに頷いている。
「他に意見のある者はおらんか?なければここで・・」
孫堅が軍議を切り上げようとした時、スネ夫は小さいがはっきりとした声で
言った。

「それじゃあ、負けちゃうよ。」
264無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 16:52

作者のみなさん いつも 楽しく読ましていただいています。
いろいろ たいへんだとは思いますが がんばってください!!
あと ドラえもん関係で おもしろいスレッドをみつけたので紹介します。
             ↓

        ”のび太のマトリックス”

http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
265スネ雄:02/04/29 17:01
「何だと、小僧!どういう意味だ!?」

いきり立つ黄蓋を抑えながら程普が聞いてきた。

「スネ夫殿、何をもって我らが負けるとおっしゃるのか。」

興奮した黄蓋に怯えつつもスネ夫は口を開いた。

「敵はおそらくシスイを渡ったところに関所を作っています。そう、おそらく
 このあたりに。」
スネ夫は地図の一点を指差す。

「シスイに関所があるなど聞いたこともないわ!適当なことをぬかすな。!」

「作ったんですよ。多分二ヶ月ぐらいで」

「馬鹿な!第一いまだ洛陽に20万もの兵力を有する董卓が何で急造の関なぞ
 作らねばならん。そんなもの時間稼ぎにしかならんではないか。」

スネ夫は立ち上がって精一杯大きな声で言った

「そうです。でもそれこそが董卓の狙いだと思うんです。」
266スネ雄:02/04/29 17:15
「僕たち連合軍の兵数は27万、一日に消費する兵糧の量は膨大なもの
 です。さらに、連合の結束は決して固いものではありません。もし
 戦が長引き、食料がなくなれば連合軍は自壊の途をたどることにな
 ります。」

「なるほど、義軍を謳っている我々は付近の村で略奪を行うことはで
 きない。仮に兵糧が洛陽までもったとしてもシスイ関と虎牢関で
 疲弊した我々は董卓軍20万に苦もなく潰されるということか。」
韓当という武将がスネ夫の後を引き継いで云った。

「いいえ、多分洛陽には20万もの兵士はいないと思います・・」
 スネ夫はそう言うと孫堅のほうをむいた。

267スネ雄:02/04/29 17:34
「それはどういうことだ、スネ夫?」
孫堅が尋ねてくる。
「その前に斥候をだしてシスイの様子を探ったほうがいいと思うんだ
 けど・・・。」
スネ夫がそう言うと、何人かの男が走って出て行った。
「洛陽にいる密偵の報告では4昼夜連続で5万の増援が洛陽に入城した
 とのこと。少なくとも20万は確実におるわ。」
と黄蓋が異論を唱えた。
「夜中に守備隊5万が城を密かにでて、朝になったら喚声をあげながら
 入城する。これを4回繰り返せば20万の兵士ができます。」
268スネ雄:02/04/29 17:38
ややこしいかな?ちなみにシスイというのは[シ巳水]の
ことです。あしからず

ややこしくないよ (´▽`)
天地を喰らうハケーン
271スネ雄:02/04/29 17:55
>270  オッ!わかりました?大体あれを参考にしてます
272連ドラ:02/04/29 18:15
>>209
漏れは蒼天かぶれなんすよ
273連ドラ:02/04/29 18:26
>>100>>103>>169>>170 >>199
川岸に死体とも似つかない人間が打ち上げられていた。
ジャイアンである。あまりの濁流のため彼は気絶していた。
付近にスネ夫はいない。もっと下流に流されてしまったらしい。
さすがのジャイアンといえど、その命は今まさに尽きようとしていた。
その場に一人の中年男性が通りかかった。
執金吾の丁原である

川岸に死体とも似つかない人間が打ち上げられていた。
ジャイアンである。あまりの濁流のため彼は気絶していた。
付近にスネ夫はいない。もっと下流に流されてしまったらしい。
さすがのジャイアンといえど、その命は今まさに尽きようとしていた。
その場に一人の中年男性が通りかかった。
執金吾の丁原である

川岸に死体とも似つかない人間が打ち上げられていた。
ジャイアンである。あまりの濁流のため彼は気絶していた。
付近にスネ夫はいない。もっと下流に流されてしまったらしい。
さすがのジャイアンといえど、その命は今まさに尽きようとしていた。
その場に一人の中年男性が通りかかった。
執金吾の丁原である
274連ドラ:02/04/29 18:27
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273
拝啓 お母様
僕、のびたは董卓様の部下になりました。
董卓様はヘイ州とかいう所の牧をして居られていています。
とっても強い騎馬軍団を擁してながらも黄巾討伐には大して功績をあげることなく引き揚げてしまいました。
思ったよりヘイ州はよい所です。僕もつい先日、董卓様のはからいで妻を3人ほど娶りました。3人共20に満たないベッピンさんです。
そしてまさか11歳にして子供を2人作ってしまいました。
いまは名前を考えています。ジャイアン達に自慢できそうです。
僕に負けないくらいの弓の名手にしたいです。
お体に気をつけてください。
185年 現代にして7月ぐらい。

275無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 18:29
>>273
まさか、ジャイアン=呂……

も、萌え〜〜
276スネ雄:02/04/29 19:14
>>267

「しかし、それは推論にすぎんだろうが!」
黄蓋が顔を真っ赤にして叫ぶ。それに応えるスネ夫の態度は対照的に
冷静そのものだった。
「そうです。でも董卓軍にそれだけ余裕があるならもっと仕掛けてくる
 はずだよ。竜門谷でも3万の兵しか出てきてないし・・」
「それは・・」
なおも反論しようとする黄蓋をおさえて孫堅が言った。
「今は斥候が帰ってくるのを待とう。話はそれからだ。」
黄蓋は不満そうだったが、主の命には逆らえず、腹立たしげにその
場に座った。

「しかし、スネ夫殿、貴殿の推測通りならば董卓には余裕が無いと
 いうことになる。それなのに何故我々が負けることになるのだ?」

韓当がたずねてくる。もはやこの場にいる全員がスネ夫のことをただ
の子供だとは思っていなかった。誰もがスネ夫の答えを固唾を呑んで
待っていた。
277スネ雄:02/04/29 19:26
「洛陽で董卓を討ち取れれれば何も問題はない、と思います。
 でも多分、董卓は虎牢関が破られた時点でどこかに逃げる
 と思うから、そしたら・・」

「逃げ出した董卓をなおも追って行く気力は連合軍には残って
 いない。バラバラになった連合など董卓の敵ではなく、各個
 にそれぞれ殲滅される。そういうことだな?スネ夫。」

「う、うん。そうだよ、おじさん。」

スネ夫は孫堅がすでに自分の考えを見抜いていたことに少なからず
驚いた。いや、最初から見抜いていたのではないか・・・

孫堅たちのもとにシスイに巨大な関所が建造されているとの斥候
からの報告が届くのはこれから約1時間後のこととなる。
278スネ雄:02/04/29 19:30
当方これにてアイデアをすべて出しつくしました。
しばらく書きこめないかもしれませんが、帰ってきた時は
またよろしくお願いします
279ジャイアン伍長:02/04/29 20:18
 スネ雄殿
 まだ、孫呉の知識を教えてもらっていませんぞ!(笑)
 
 とりあえずはおつかれさまでした。
 今日1日だけでもとてつもないカキコ量で、心底驚いてました。
 
 続編にしろ、あるいは新作にしろ、また作者として戻ってこられる日をお待ちしています。
 そして、いろいろとご批評いただければと思います。
>>278
おつかれさまー!
>>274
11歳で複数の妻子もちののび太、
はげしくワラタとともに、とても(・∀・)イイ!! です。
282無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 20:44
神!複数の神が降臨なされておる!
283スネ雄:02/04/29 20:57
>>279  自分は物語というものには必ず終わりがないといけ
    ないとおもって思っております(笑)。時間はかかる
    かもしれませんが、とりあえずスネ夫の話は必ず終わら
    せるつもりです。
    読んで下さった皆さんどうもありがとう(=_=)
    
284無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 20:58
スネ雄様、お疲れさまでした、これからも良い神様でいてください
心より感謝しております。
285ジャイアン伍長:02/04/29 21:06
>>251 第25回

「しかし、使者とは言っても、何も貢ぎ物を持っていない様子。卿ら本当に使者か?」
 曹仁は至極まっとうな質問をぶつけてきた。
 最初は、このしゃべるタヌキが貢ぎ物かとも思ったが、こんな口うるさい生き物を贈るほど、倭の国とやらの王も無礼ではあるまい。
 のび太がドラえもんを突っついた。
 ドラえもんもわかっている。軽くうなずく。
「貢ぎ物はこの中にあります」
 のび太がドラえもんの四次元ポケットを指差した。
「なんだと?」
 不審そうな表情の曹仁。それが次の瞬間、驚愕の表情に変わった。
 パパパパッパパー!
「おいわいガサ!」
 陣営にどよめきが走った。
「何と!……タヌキの腹から傘が出てきたぞ!」
 諸将の悪意のない声に傷つきながらも、ドラえもんはおいわいガサを開いた。
「パンパカパーン!」
 景気の良い音とともに、紙吹雪が舞う。以上。
 しかし、曹仁らは驚いてくれた。
 自分の道具に誰かが驚くなんて久し振りだ。
 ドラえもんはうれしくなった。
 そこでさらに
 パパパパッパパー!
「オルゴールがさ!」
「おおっ!2つも出てきた!」
 驚いている。驚嘆の表情でこっちを見ている。
 ドラえもんは得意げにオルゴールがさを開く。
 カサの縁から花飾りが垂れ下がり、オルゴールの音色とともに回転する。以上。
 それでも曹仁らに与えた衝撃は大きい。
 目は完全に点になっている。
 ああ、気持ちいい。
 ドラえもんは調子に乗った。
 パパパパッパパー!
「雨が降るカサ!」
「うぉ!またカサか!倭の国はカサの国か!」
 うぅふふふふ。
 勝利者の微笑みを浮かべるドラえもん。
 調子に乗り過ぎて、これがどんな道具かをすっかり忘れていた。
 カサを開いた瞬間、彼だけに猛烈な雨が降り注ぐ。
 曹仁らは驚いた。
 のび太も驚いた。別の意味で。
286無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 21:39
名スレ!!
マジでワクワクしながら読みました。
異文化に触れる曹仁、(・∀・)イイ!!
出てくる道具が微妙で笑った。
ジャイアン伍長はかなりのドラえもんマニアと見た。
289無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 21:47
誰かまとめて同人誌にでもしてくれんかな・・
ファンページの完成が楽しみだ・・・。
291連ドラ:02/04/29 23:06
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273「そういえば姑娘よ。まだ名前を聞いてなかったな」
人払いされた舎の中で孫堅は酒を美味そうに飲んでいる。
しずかは出された羹(スープのようなもの)に手もつけようともせずただ黙っていた。
「どうした?腹が減ってるのではないのか?」
孫堅はあくまでしずかを気づかってる。
しずかは確かに飢えていた。しかし孫堅の心使いによって胸いっぱいになっていたのだ。
しばらく沈黙が続く。孫堅は黙々と酒を飲んでいる。
そしてしずかが重苦しく口を開いた。
「孫堅様・・・まずは助けて頂きまことにありがとうございます。」
「おお、かようなことはよい。まず名前を聞かせてくれんか?」
まってましたとばかりに孫堅が口を開く。
「はい・・・私の名前はしずかと言います。」
「そうか・・・しずかと言うのか・・・。で、どこから来たのだ?」
しずかは一瞬ギクリとした。その動揺を孫堅は見逃さなかった。
(言えない・・・未来からきたなんて・・・。)
「・・・琢県から逃れてきました・・・。」
なぜ琢県と口にしたのはわからないが、劉備の故郷でそれしか知らなかったからだろう。
我ながら上出来な嘘だと心の中で悦に入るしずかだがいかんせん、孫堅にはバレバレである。
(ふむ、人には言えぬ事情があるのだな。しかもこのしずかとやら、まれに見る賢女だ・・・。出来れば手元に置いておきたいものだ。よしここはあれで行くか)
「ほう、琢県とな。しかししずかよ、お前は一人身なのだろう?どうだ?身の安全を保障するから我が息子の嫁になってくれるか?」
なんということ。孫堅はしずかに取引をしてきたのだ。
しかし、あてもないしずかは首を縦に降ることしかできなかった。

292連ドラ:02/04/29 23:08
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273>>291「むっ・・・なんだこのドザエモンは?」
丁原は岸に打ち上げられたジャイアンを見て思わず口にしていた。
気絶した筈のジャイアンが何かぼそぼそ口にしているのを丁原は気づいた。
(何を言っておるのじゃ?)
丁原は耳をジャイアンの口元に近づけた。
「・・・おぉ・・・れはぁ・・・ジャイ・・・ア〜・・・ん・・・ガキ・・・だい・・・しょ・・・」
(こやつ気を失いながら歌っておる!近く大物になるかもしれん。息子に欲しいぞ)
「これ!このものを屋敷へ運べ!丁重に扱うのじゃぞ!」
こうしてなんとか一命を取り留めたジャイアン。
しかし、このジャイアンの記憶がなくなってるとは露ほどにも思ってなかった。

293連ドラ:02/04/29 23:10
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273>>291>>292
十常侍張譲が大将軍何進が殺された。
司隷校尉エンショウの命により董卓らは洛陽に集められた。
時、190年くらい。のびたは16歳になり、昔とうって変わってたくましくなっていた。
のびたは軍の弓隊の小隊長にまでなっていた。
洛陽に出向く際。二人の息子に声を掛けられた。名を伸太と延備太と言った(日本読みだとどちらものびたですけど中国では違う呼び名になる筈)
「父上!我らも連れて行って欲しいです。」
それを聞いたのびたは優しく二人に声を掛けた。
「父はな。悪い人をやっつけにいくんだ。遊びにいくんじゃないんだ。だから帰ってくるまでいい子にしてまってるんだよ?」
・・・・・・のびたはもう変わってしまった。間抜けなのびたはもうどこにもいない。きっとドラえもんが見たら大泣きして喜んだだろう。(こうなるとドラえもんの存在意義がなくなるのだが・・・)
「わかりました!父上!」
二人の目は希望に満ちている。
しかし、のびたは二度とヘイ州には帰ってこなかった。
294スネ雄:02/04/29 23:14
うーん、三国志ではあんまり目立たない孫堅さんが出てきて、
曹操さんがあまり出てきてないというのも珍しいな
こりゃ新作は曹操がらみでやるか。
295無名武将@お腹せっぷく:02/04/29 23:16
>>294
ワーイ
期待してます!頑張ってください!
>>292-293
(・∀・)イイ!
のび太とジャイアンのこの先の行末がスゲエ気になる・・・。
職人さんたちおつかれー。
マターリ作ってくださいね。
298ジャイアン伍長:02/04/30 00:11
>>264


  ・・・すごすぎる・・・
299 :02/04/30 01:10
>>293
字(あざな)はたしか成人したときに自分でつけるのでは・・・
間違っていたらスマソ。
300のび犬スナイパー:02/04/30 01:42
感謝です。皆さん意見ありがとうございます!
あと結構資料不足なんで指摘お願いします。
ちなみにその参考資料は横山光輝三国志ナリ。

ジャイアン伍長さんの大長編風の大好きです!曹仁も好きになりそうです
スネ雄さんの「ママーン」にしびれました。ぜひまたお願いします
連ドラさんの、のび太11にして妻三人にすげえの一言です。いやマジで。
しずか連環さん、しずちゃんをしずちゃんがしずちゃんにぃ!

ああ、なんか感想にならんけど私みんなのファンなんで読むの楽しみにしてます!頑張りましょう!
301のび犬スナイパー:02/04/30 01:47
>>86 >>115 >>116 >>117 >>153
>>223 >>224 >225 >>226 >227 >>228 >229

義援兵は劉備、張飛、関羽以外はみな徒歩である、もちろんのび太も。
大人の足についていくのはなかなか大変だった。

大興山へ向かっている間、のび太は考えつづけていた。
人を殺すということがどういうことかと。
確かに悪い人たちだ。だからって・・・・。

ここに来る前の世界は、人殺しはいけないことだった。
それを僕は、わかっていながらここまできているのか。

大興山に陣取った黄巾賊、そして対するは劉備義勇軍と劉焉軍。
お互いのすぐ目の前には敵がいた。

黄巾賊はみな義援兵を見て笑った。粗末なものを着ていたからである。
これほど貧乏な兵は見たこと無かったのであろう、百姓兵、乞食兵と言ってののしった。
黄巾賊の将、程遠志ですら
「あれが幽州の兵か、笑わしてくれる」
と言ったほどであった。
302のび犬スナイパー:02/04/30 01:47
関羽は落ち着いた口調で劉備に聞いた」
「どういう策でいきますか?」
「なんにせよ、戦を長引かせるのはよくない。援軍を呼ばれるとかなわないからな」
「わたしも同じことを考えていました」
「雲長ーどうすんだ、敵を前にしてにらめっこなんざぁ・・・」
「いくぞ、全軍突撃だ!」
「それを早く言ってくださいってぇんだ、いくぜ! ウオー!!」

のび太はわざと遅れていった、そしてつぶやく。
「翼徳さんとと雲長さんが敵を倒してくれる。僕の出番はないよ、きっとないさ」

のび太は関羽と張飛の戦うさまを見た。
一薙ぎで3人も斬るそのさまはまさに鬼であった。
後ろからの剣をまるで見てるのかのごとく避け。そして斬る。
彼等が通ったそのあとには何も残らないのではないかと思えるほどだった。

張飛が敵の将、程遠志をまっぷたつに斬り。関羽が副将を倒したことで敵軍は総崩れになった。
それを劉焉の兵が追い討ちをかける。圧倒的な勝利であった

けっ、なんでえ。口ほどにもねぇやつらだ」
「関羽、張飛、ふたりともごくろうだった。お前等こそ真の豪傑にちがいない」
「はっはっは兄者、我々の力はこれほどではないですぞ」

圧倒的勝利に沸く劉焉軍。
この戦、殺された黄巾賊一万余人、投降する者数万人、残りは算を乱して逃げ出した。
303のび犬スナイパー:02/04/30 01:48
のび太はため息をついた。あたりを死体が埋め尽くしていた。
「何も出来なかった・・・」
人を殺すことがこわくなった、それだけであった。
自分から戦いに行くといっておきながらこのていたらく。何しにここへ来たのだろうか。
のび太の射った矢は黄巾賊には一発も当たっていない、わざと、外したのである。

劉焉軍の将軍と話していた劉備はふとうつむいたのび太を見かけた。
話を切り上げ彼のほうへ向かう。
「どうしたのび太、怪我でもしたのか?」
気づかう劉備の行動がのび太にはたまらなくうれしかった
「玄徳さん、ぼく・・・」
のび太は、泣いていた

やはり、連れてきたのは失敗だったと劉備は思った。
いくらたぐいまれなる弓の腕があったとしても、まだまだ子供である。
とりあえず、幽州の劉焉に勝ち戦の報告をしたらのび太に返れと言おう。
劉備はのび太の肩に手を置くと、辛かったろうと言った。
そのとき、のび太の背後でかすかな音がした。

死体だと思った黄巾賊の一人が立ち上がりのび太と劉備に向かってきたのである。
血まみれで、声を上げずにただまっしぐらに二人を殺すことだけを考えて。
死んでった黄巾の仲間の復讐か、鬼気せまるその顔。 
劉備がそれに気づくと同時に、黄巾賊の男ははひざから崩れ落ちるように倒れた。
何が起こったか分からなかった劉備は、弓を構えたまま震えているのび太を見てすべてを理解した。
男の眉間から後頭部を矢が貫いていた。
のび太が射ったのだ。

のび太は弓を構えたまま震えが止まらなかった。目には大粒の涙があふれていた。
「僕は、人を・・・くっ・・・人殺しだ・・・・」
1800年後でいちばんやってはいけない罪を犯してしまった。
誰でも知っている一番やってはいけないこと。それを僕は。

肩を震わせながら泣いているのび太を劉備は後ろから包むように抱きしめた。
それしかできなかった。それ以外のことは思いつかなかったのだ。
304のび犬スナイパー:02/04/30 01:48
戦が終わり、劉焉へ勝利の報を伝えにいく。
その道中、関羽はふと仲間の顔を見た。
張飛は久々に暴れることが出来てずいぶん上機嫌だ。
劉備はなにやら考え事をしている。
のび太は沈んだ面持ちでうつむきながら歩いている、せっかく勝ったのに・・・なんだ?
関羽は馬に乗ったままのび太に近づいた。

「どうした、せっかくの初陣、勝ち戦なのにそんな顔をして」
「うん・・・」
「変なものを食ったわけでもあるまいな?」
「そんなんじゃ・・・ないんだ」
「人を射るのはじめてだったか?」
のび太はびくっと体を振るわせた。

「図星だな、始めて人を殺した・・・ということか」
「うん・・・」
「兄者!!」
いきなり関羽は大声を上げると片手でのび太の服のえりを掴んだ。
そしてぐいっと持ち上げて自分の前に座らせた。
「のび太をしばらく借りていくぞ!」
言うがはやいか、のび太と関羽を乗せた馬はどこかへ走り去ってしまった。
「おい雲長!・・・・もう行ってしまったか。」
「いったい何をしようというんですかねぇ?」
「きっとのび太に言いたいことでもあるんだろうな」
「二人でうまいものでも食べてたら俺がとっちめてやりますよ」
劉備は笑った、そして。
「関羽頼んだぞ」
と、小さくつぶやいた。
305のび犬スナイパー:02/04/30 01:49
どのくらい走ったか、小川のそばで関羽は馬を止めた。
日はとっぷり暮れ、暗闇のなかで関羽は器用にたき火をつくる。
「食え」
関羽は干し肉をのび太に渡した。
まずい肉をのび太は食べた、その間関羽はずっと星を見ていた。
食べ終わり小川の水を飲むと、関羽のそばで一緒に星を見た。
さっき人を殺したことなど考えていなかった、ただ、星を見ていた。
しばらくのち、関羽が口を開いた。

「初めてわしが人を殺したのは・・・お前くらいの歳、いやもう少し若かったか
 ちょっと村に遊びにいったときの道中、追いはぎを見かけてな
 そいつのねぐらにこっそり忍び込んで、やつが寝ているあいだに頭を岩でつぶしてやった。
 きっと、そうしなければもっとあいつは追いはぎを繰り返すだろうからな。正義感みたいなものだ。わかるか?」
「・・・・・・・」
「そうか、じゃあちょっと質問だ」

「のび太、なぜ人を殺した?」
「そ・・・それは・・・あいつが僕と玄徳さんを殺しに来て・・・それから、それからっ」
「殺されたくないがために、そいつを殺した。そういうことか」
「う、うん」
「それでいいとは思わんか?」
306のび犬スナイパー:02/04/30 01:50
一瞬、何を言ってるのか分からなかったのび太。
それでいいといったのか? なにがいいんだ。 僕は人殺しなのに。
「なにがいいのか、僕には・・・」
「分からない? 自分が死んでしまえばいいと思っているのか?」
「そうじゃないけど・・・」
「誰かが自分を殺そうとしたら、そいつを殺すしかない」

のび太はもう何も言わなかった、黙って話を聞いていた。

「己が身に降りかかる火の粉は払わねばならん
 ・・・そして、誰かが火の粉に困っていたら助けてやるべきだと、わしは思う
 今の黄巾賊はこの国に降りかかる火の粉だ。わしは兄者とそれを払う
 わしらは確かに人を殺す。しかしそれは火の粉を払うため。
 すべては国のため、民のためなのだと!」
307のび犬スナイパー:02/04/30 01:51
ガサガサっ
茂みが揺れ、男がぬっと姿をあらわした。おおかた焚火をみてここまで来たのだろう。二人を見る。
「おーい、おーい、みんなーメシがあるぜー!」
その男は大きな声でそう叫ぶ。
すると、ぞろぞろとあとからあとから屈強な男らが出てきた。
彼等はおのおの、腹減った、などどしゃべっている。15人ほどいるだろうか?
「つうわけで、旅の者。金だして食いもんだして着ているもん脱いで・・・どっかいけや」
「・・・・・・・・・・」
関羽は黙っていた。15人。物の数ではない。
「脱ぐのを待つのも面倒だ、やっちまおうぜ。戦で負けてイライラしてるからなぶり殺しでな」
「黄巾・・・か」
ゆっくり関羽は立ち上がる。その手に青龍円月刀。
だれが先にいくかへらへら話し合いながら黄巾の残党どももみな剣を抜いた。

関羽は走った、敵に向かって。まさか向こうから来るとは思っていなかった黄巾は一瞬ひるんだ。
十分な間合いで青龍円月刀を左から右へ薙ぐ。3人の男が上と下に解れてちぎれ飛んだ。
一、二、三。関羽は数えていた。自分の前にいた男の腹を突き持ち上げ敵に向かって投げ飛ばす。当たらなかった。
四とつぶやき敵の攻撃を柄の部分で防ぎあいての腹を蹴飛ばす、ひざまずいた男の頭を両断する・・・五。
斬る、斬る、斬る。
六、七、八と数えた関羽は次の数を数えなかった。その必要は無かった。
308のび犬スナイパー:02/04/30 01:57
のび太はふぅと息を吐くと弓を構えを解いた、迷いは無かった、自分の意志で射ったのだ。
自分のためだけではなく、誰かのために。射る。
今日教わったことは一生忘れないだろう。

「助かったぞ、のび太」
「ほんとは助けなんかいらないくせに」
二人は笑った、のび太はこの世界に来て初めて心の底から笑った。

「そろそろいこうか、雲長さん」
「そうだな、兄者が心配する」
「あと、それから・・・」
「なんだ」
「ありがとう」

「いくぞ、舌を噛むな!」
「うん」

関羽はのび太を前に乗せ、劉備ところへいそいで馬を走らせた。
その後、隊に合流したのび太は劉備にこう言われた
おぬし、男の目をしているな・・・と 
309スネ雄:02/04/30 02:07
渋い、渋すぎる!
310無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 02:15
ああおいらも関羽タンといっしょに馬にのりたひー
311無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 02:45
五丈原までガンバレのび太スナイパー!
312ue ◆/y6vW.eo :02/04/30 02:51
五丈原まで逝ったらのび太は51歳・・・
渋い歴戦の勇士のび太!!
是非、見てみたい!!
51ならまだまだ若い!
そこで劉備爆弾発言!!
「のび太よ、もし劉禅が暗愚で蜀の帝王たる資格がないと観るならば、お前が蜀を取れ!」
宇宙一格好いいのび太やスネオが見られるスレはここですか?
315無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 04:57
まー、マジで上映されるなら赤壁メインの善玉劉備と悪玉曹操かな。
で、孔明を守るために、ドラちゃん達が戦うの。
316無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 05:16
>>315
じゃあ風向きを帰るのは孔明じゃなくてドラちゃん達になるんだ?
それが間接的とはいえ、大量虐殺の手助けをするという事実は隠して(w

孔明:「しかし、曹軍を駆逐するには風向きを変えねばならん。風向きを変えねば我等が焼かれてしまう」
のび太:「大丈夫!それなら僕達に任せてよ!ね!ドラえもん!」
ドラ:「うん!ボク達におまかせあれ!」

・・・・・みたいな?しかしここの職人さんはマジで凄ェわ。
ずいぶん昔にドラえもん大戦って言うウェブ小説読んだ
ふとそれを思い出した
318無名武将@南蛮:02/04/30 06:38
ジャイアンは、いつのまにか見知らぬ土地をさ迷ってしまっていた。
炎天下の猛暑の中、人の居る村を求めて歩き続けるジャイアン。
ジャイアン「ハアハア!ここはどこなんだ・・誰かいないのかよ?!」
しかし、いくらタフなジャイアンでも飲まず食わずで数日歩き続けて
体力の限界だった。ジャイアン「ヒイイ・・・、もうだめだ、パタッ!」

しばらくして、そこを偶然とある一行が通りかかった。
兵士「太守さま、あそこで人が倒れています!」
太守「うん?!様子を見て参れ!」
兵士「はっ!」
兵士「おい、しっかりしろ!」

兵士「太守さま、この者いかがいたしましょう?」
太守「見捨てる訳にはいくまい。とはいえ、孟獲様へのご挨拶遅れる訳にもいかんしのう・・。
   かまわぬ、馬に乗せよ。連れて行く」
兵士「はっ!」
319無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 09:26
ジャイアンが南蛮戦士に!?
>318
孔明を7度捕らえるジャ・・・状況許すなら、ぜひ!
321しずか連環:02/04/30 10:46
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243
赤兎場は都を抜け、林を通り、草原へと走り出た。
しずかはこんな広大な草原をほとんど見たことがなかった。
夜ではあったが、本当に夜かと見まがうほど月明かりが満ち満ちて
大気は飽く事無く清純だった。
「気持ちいい」しずかは深呼吸すると、呂布の顔を見上げた。
呂布はふふんと言ったように。
「当然じゃ、赤兎は汗血飛燕も及ばぬ馬だ!」
「ほんとう、車に乗ってるみたい」
「馬車などと比べるか?おかしなことを」とむっとしたようにいう。
―自動車の事なんだけど、わかるはずないわよね
と思うと笑いがこみ上げてきて、ぷっとふきだし、笑った。
「なにを笑う、愚弄するか」呂布が声を張り上げる。しかしその声も
何かムキになっている少年のようでそれがしずかの笑いを誘う。
たわいもないことなのに、しずかにはたまらなく楽しい。
今まで生きた心地がしなかったのに、今は晴れやかだ。

しばらく笑っていたが、次第に横隔膜の痙攣が連続的から間欠的になり
笑いは嗚咽に変わり、しずかはひっくとしゃくりあげた。
そして大声で泣き出した。涙を拭こうともせず。
「笑ったと思うとなぜ泣くのだ」呂布は不安げにいうと、馬をとめた。
赤兎馬もしずかに振り向く。
しずかは身体をねじって呂布の大きな身体にしがみついた。
「怖い、怖いよ」と、何かから逃げるようにいった。
322無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 10:49
>>321
せ、切ない・・
323しずか連環:02/04/30 11:25
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243>>321
しずかはひとしきり泣いた、その間呂布は困ったような顔で
しずかを見ていた。そうして漸くしずかの涙か引いてきた。
「ごめんなさい」手で涙をぬぐいながらいった。呂布の服は
しずかの涙で少し濡れていた。
「面妖なやつだ、急に泣きおって。赤兎が不思議に思っておる」
「ごめんなさいね、赤兎くん。何だかとても悲しくって」
しずかは赤兎馬の首をさすった。
「なにがあった?腹でも痛いか?」呂布は馬から下りてしずかを降ろし。
赤兎馬を放した、赤兎馬は傍の草を食みだした。

しずかと呂布は大きな岩に並んで座った、遥か向こうには月光に照らし出された
長安の都があった。その光景は一つの絵を見るようだった。
しずかは自分の事を喋った、自分が未来からきたことは理解されようはずもない
ので省いて、暴漢に襲われ仲間とはぐれて、気づくと王允に助けられたことを。
ただ流石に連環については言えなかった。
恥ずかしい上呂布が聞いたら怒り出すだろう。
324連ドラ:02/04/30 13:03
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273>>291>>292
「本当に何も覚えておらんのか?」
丁原はすっかり回復したジャイアンに問答をしていた。
「ええ…なにも…。ただジャイアンと言う名しか覚えておりません。」
「ジャリアンよ…その名は言いにくいのォ…。どうだ?わしの養子となったのだ、名を変えぬか?」
丁原は呂律が回らないため名を変えてほしいと思った。
「そうだな…。名は何がよい?」
ジャイアンはひとしきり考えるていると鼻の中に虫が入ってきた。
「…りょ…ふっう!」
思わずくしゃみをしてしまった。そして丁原は顔が明るくなり、
「おお、おお!呂布と言う名がよいのか!」
のちに諸侯達を騒がせる、呂布奉先の誕生である。
325無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 13:04
>>323
呂布ってば内心ドキドキのクセに・・・ハァハァ
326連ドラ:02/04/30 13:10
>>299
漏れもそうかと思ったんですけど、参考にしているそーてんこーろでは、生まれて間もない子を字で呼んでいたので、ま、いいかなちゅーかんじで
のび犬さんかなり渋いですな!
しずか連環さんもかなり(・∀・)イイ
まだまだマイナー路線でいきますぞ

327スネ雄:02/04/30 13:41
皆さんの作品を見てるとまた書きたくなってきました。
今から、アイデア考えます
328無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 14:00
バラバラだったのび太達が全員集合して
何かの拍子に数年後にタイムスリップするのはいかがだろうか?
そうすれば若いままのび太達が活躍できる、
張飛とか「おぉ!のび太!おまえ生きていたのか!」
なんつったりして
329無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 15:28
とりあえず、あげます
>>328
おお画期的。若さに問題が出るだろうが、
最後辺りにネタバレしてね。
331無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 17:08
age
332無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 17:10
>>330
風呂敷は広げ過ぎないほうが成功するぽ。
        .,. ‐''¨¨^^ ̄  ̄^'.'ー 、       
     ._,-'.´`_‐'¨`¨'‐、 ,-'.¨´¨'-_ ::^'     
    ./::::::::::::.!     ! !     !::::::: ` 、   
   ^:::::::::::::::::.|    へi iへ   . .|:::::::::::.:::::^、  
  .,′ :::::,.-.''¨'、     i_._i_    ,:'¨''-::::::::::::::_'、 
 ..゙::::::.,/ __   `'''‐‐'''!::::::::!'''‐‐'''´  .__^、::::::::::.!
 !:::::,/    ^^''''‐‐   '--.'   ‐‐'''''^^  ゙、::::::::!
 !:::::,!  .```````¨    .|    ¨``````` !:::::::!
 !:::::!  ‐‐‐'''''''^^^    |   ^^^''''''‐‐‐  !:::::!
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  'i::!    、 ‐^''- ,,._  |  _,,.-'''´     /:::::i
  ゙、:\  ノ    .゙、 `゙^''''''^´        ノ:::: ′ 
   ゙:、::' 、:\   ,./            ./:::ノ  
     >,:::::::゙¨'.゙「            ..'',::::. ′  
    ノ::::::::::::::::::ノ'''''''''>'''''''<'''''''''''''''''l゙ r'′   
   i゙:::::::::::::::::::ノ゙゙゙゙゙゙゙゙(、、、、、、)¨¨^、¨¨^'\    
   :::::::::::::::./    \┴ ノ   .i.:::::::::::`、   
   .゙!::::::::::::|    、、、、、、、.、、、、、、、 .i:::::、:::::: '、 
    !::::::::::|    i         i  .!:::::゙i ノ:.′゙':
    .|::::::::::|    \      ,ノ′.,!::::::ト_   ..!
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     ´''ー‐-ー‐ー.‐  ⌒´゙.ーー.─‐.‐‐‐‐′━━━━━──

うふふ....
334無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 18:29
ドラミちゃんは、まだ?


335無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 18:34
ファンページが見られないのですが・・・。
336無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 19:12
>>333
横山風?
337無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 19:48
http://www7.plala.or.jp/kenjan/top.html
削除されたのでしょうか?
338akantyo:02/04/30 19:52
い・・・イイ話だ。ビックリ。うまいなぁ
ここののび太はめがね落としてアワアワしないんですか?
>>337
調整するのでしばらく見れなくなるといってから音沙汰無しだね。
まぁ、職人さんのペースが速いから、このスレが終わるころにまとめるんじゃないかな?
340無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 20:49
のびたの武器は努弓ですか?
漢字は多分違う
341無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 21:45
見れない・・・(´・ω・`)ショボーン
342無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 21:47
>>340 はい。「弩」
343連ドラ:02/04/30 22:23
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273>>291>>292>>324
第10話 ジュンイクとドラえもんと??と の巻き
西域を旅していたジュンイクは困窮していた。
ある店から青いタヌキの置物(ドラえもん)を購入し、荷車に乗せて引っ張っていたのだが、いかんせんドラえもんはゆうに100キロを超えている。荷車が何台も粉砕し、もう新しいのを買う金がなくなっていたのだ。
(壊れる度に買い換えていたが、これが最後の一台になってしまった…。)
まだ都まで距離がある。そこでジュンイクはバイトをしようと決心した。
「あいや、そこの殿方!何かよい日雇い(バイト)はないですかな?」
明るくジュンイクに話かけられた男は警戒する素振りを見せなかった。
「日雇い?ならここから数里ほどいったところに遺跡を発掘している場所がある。なんでも大昔のものらしいから珍しいものがたんまりでるらしいぞ!」
それをきいたジュンイクは大喜びだ。
「恩に着ますぞ!」

早速ジュンイクは責任者に話をし、発掘を手伝うことになった。
「おーい新入り!もうあがっていいぞ」
「あいやー、親方様ァ!もちっとやりたいのでー!」
「わかった!そんなやっても金子は出ねえぞ?」
ジュンイクはなにかに取り付かれたように作業する。
半時ほどたった時、なにか鉄のヘラのような物を見つけた。
「なんだこれは?」
更に発掘していくとジュンイクは腰を抜かしてしまった。

「いやー、当時あんなもの発掘してよかったかな?って思いましたけど、今や我が国に欠かせないものになってしまいましたね」
と、後年ジュンイク文若氏は語る。

(人形だ…。しかし見れば見るほど面妖だな…。大きさは150センチくらいだな。顔は八角形だし、手にあたる部分はヘラだ…。げぇ!股間に筒が付いてるぞ!)
「まあ、殿のいい土産になるからいいか…。」
どこまでも短絡的なジュンイク青年である。


344無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 22:26
そ、それって先行…
>>344
いや、某光栄ゲームで諸葛亮が使っていた某機動兵器だろ(w
346無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 22:35
 ジュンイク「放て!中○キャノン!!」
347ue ◆/y6vW.eo :02/04/30 22:48
曹操「さて、そちの名はなんと言う?」
先行者「ニーハオ」
曹操「・・・何故そちは地中に埋まっていたのだ?」
先行者「ニーハオ」
曹操「・・・・・・お主はこの曹孟徳を侮辱しているのかっ!!」
先行者「ニーハオ」
  ・
  ・
  ・
曹操「こいつはニーハオ以外に喋れぬのか?」
荀文若「…のようですな」。
348無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 22:56
ジュンイクたまんねぇ
職人さんたちの体が心配です。(w
あんまり無理しないで頑張ってください。
350しずか連環:02/04/30 23:02
突然ですが話変わりまして。

「おお、なんと無残な…」
焼け焦げた建物、家畜の死骸、逃げ遅れた者達の屍。
凄惨な洛陽の光景を見て、孫堅は歎息した。
「董卓は商人や富豪の財産を略奪し、あまつさえ王室代々の陵墓まで
掘り出したとの事です」傍らで配下である程普がそう報告した。
「誰も止めるものはおらなんだのか」
その質問に程普は黙って首を振るだけであった。
孫堅も、そして袁紹を初め反董卓連合も、董卓という男を見くびりすぎた
のではないか。それは実力と言う事では無く、董卓の己のためにはやらない
ことは無いという貪欲さ、狡猾さを。
董卓は虎牢関での呂布の退却を見るやいち早く遷都に乗り出したのだ。
全く、電光石火ともいえる速さであった。
結局、忠義のためと息を撒いたこの連合も、戦果はこの荒れ果てた洛陽のみ。
多数の兵卒、兵糧を消耗し、何よりも側近たる祖茂を失ってしまった。
それを思うと涙が滲んでしまう。
351のび犬スナイパー:02/04/30 23:19
劉焉軍と劉備ら義援隊は劉焉に勝ち戦の報告をした。
劉焉はよほどうれしかったのか、劉備らを誘って宴会をひらくのだった。
そのときのび太は宴会に入らず、安宿で他の義援兵と一緒にいた。

「いやぁ、張飛殿はすばらしい、敵将を瞬く間に真っ二つにしたとか」
「うへへへ、そのとおり!」
「劉備殿、勝利に乾杯!!」
「官軍いまだ強し、これで枕を高くしてねられますわい」
しかし、楽しい時は長く続かなかった。

「さすがは劉備殿、しかし張飛どの、関羽殿といいいい人材に恵まれましたな」
「まったくです、私にはもったいない男たちですよ」
劉備と劉焉は今回の戦について話し合っていた。
そのときやぶからぼうに、
「太守!」
劉焉を呼ぶ声、そして
「ヒソヒソ」
「なにっ、・・・よし通せ」

すぐのち宴会場に、血まみれの兵士が入ってきた。
その兵士はふところから手紙を出す、そこで、息絶えた。
文官がそれを拾い読む。
「ふむふむ・・・これは青州太守の急使の手紙でございます、
 青州城が黄巾賊に囲まれ落城寸前と書かれています」
あたりにざわざわという声が響く。

すぐに劉焉は部下に駆けつけるよう命じた。
「太守、我々も黄巾賊退治に出発します」
「しかし、休んだほうがいいのではないか?」
「義勇兵は戦うために集まったのでございます」
「ふっ、頼もしい男たちよ」

劉備ら義援軍はこうして休む暇なく二度目の出陣となった。
352のび犬スナイパー:02/04/30 23:28
あー、展開遅い!まだ横山三国志文庫で一巻も越えてねえっス。
353しずか連環:02/04/30 23:32
「袁術めが!、あやつのお蔭で祖茂が」
返す返すも兵糧を輸送しなかった袁術が恨めしかった。
一体、この戦いは何だったのか。他のものは互いの揚げ足取りに終始し。
総大将の袁紹も断に疎くいたずらに戦を長引かせた。
一番気骨のあったのは、あの曹操という男、それに呂布を敗退させた
劉備と二人の武将たちのみ。情けない、といった風に溜息をつく。

「申し上げたき議がござる」どこかへ行っていた韓当が囁き声で言った。
「何じゃ」「実は兵が都を調べた際、光を放つ井戸を見つけたとの事」
「まことか、殿、もしかすれば何かの吉兆では」黄蓋が急いた声で言う。
「うむ、案内せい」
>>352
ま、ま、ゆっくり、のんびり、やって下さいよ。
355無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 23:49
>352
のんびりやってくれたほうが
長く楽しめてイイ!
ドラえもん関係の人物が出ない所、活躍が無い場面は、
どんどん端折るのどうですか?
357のび犬スナイパー:02/04/30 23:55
>>354-356
うう・・・感謝です、これからもマイペースでいきます。

>>356
なるべくそのようにしてみます、ありがとうございます。
358にょにょにょ:02/04/30 23:57
ここの板は凄いっす!
>>356
しかしそれはちょっと惜しい気もするな・・・
それぞれの筆者さんのキャラの捉え方とかも見えてくるし。
360しずか連環:02/05/01 00:04
>>350>>353
おう、と孫堅の口から声が漏れた。
確かに井戸が光っていた。井戸自体何の変哲も無い物なのだが、穴から垂直に
光が伸び、雲間を射抜くほどであった。
「光を漏らすな、早急に井戸を調べるのじゃ」とっさに声が出た。
他の者たちに知られたくは無かった。
「近くに、官女の屍が御座いました、もしや天子様の」
―上がったぞォ!
と声がすると、孫堅は韓当の言を終わりまで聞かずに、井戸に走り寄った。
小さいながらも眩い程の光を放っていたその物は、引き上げた兵の手の上に
置かれた瞬間、しぼむように光が消えた。孫堅はそれを受け取ると一言、
「玉璽」と呟いた。代々の天子に引き継がれる伝国の玉璽、それが今ここに。
「祖茂は失うたが、この孫文台に天佑が訪れたか」とほくそえんだ。

361しずか連環:02/05/01 00:05
>>350>>353>>360
―まだ何かあるぞ!
と再び声がした。「何であるか?」と程普が言う。
「大きな、何でしょうか、こう、たぬ・・・」兵も判らないと言った様子。
「見せよ」と孫堅が行ったその先には。
丸く大きなずんぐりした顔と体、大きな目、ひげ、首の鈴、そして青い。
どう見ても青い狸、妖怪の類にしか見えなかった。動かないので生き物ではないのか。
「これは・…なんでしょうか」黄蓋が叩いてみると、金属のような木製のような不思議な
感触がする。「これは、たぬ…?」と程普も首をかしげる。
孫堅はぽかんとした顔でその「物体」をみた。そして、
「おお・…怪なり!」と言った。
362しずか連環:02/05/01 00:12
>連ドラさん
ドラえもんの扱いが似通ってしまいました、都合が悪いときは
レスしてもらえるとありがたいです。すみません。
>356さん
たしかに私のは多い気がします、自分でもチョトウザイかなと思う事が多々…。
なんとか削るようにします。
>のび犬スナイパーさん
私も遅いんですよね・…御互い頑張りましょう!
363akantyo:02/05/01 00:16
読んでたらやみつきになるなー
読まずにはいられないっすよ。
何時の時代、世界でもドラえもん見た人の反応は同じなんですね、ワラタ
タヌキ━━(゚∀゚)━━ッ!!
365無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 00:26
>>361
ひょっとして・・・
呉→蜀の
「ドラえもん千里行」見られるのかなワクワク
366無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 04:02
age
367無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 09:24
>>361
風呂敷広げ過ぎると後で収拾つかなくなるよ。
ごろごろいるやん、そういう小説家。
設定と登場人物に凝って、結局最後までまとめられない人達。

呂布×しずかが折角面白いんだから、そっちを先に完結させて〜
368無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 09:58
連ドラ、のび犬スナイパー、しずか連環、ジャイアン伍長、スネ雄はイイ!!
369無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 15:53
ここの人たちは神。

ところで職人さん達はトリップ付けた方が良いんじゃないかと思った。
連ドラ、ジャイアン伍長、スネ雄は(・∀・)イイ!神だ。
371連ドラ:02/05/01 16:25
>>362
構いませんよ。そういうのもあったかと関心しました。
玉璽の光を浴びたドラえもん。なにか異常があるとおもしろいですな。
>>368>>370
ありがとうございます。まだ未熟者ですが読んでください


まさに「ドラえもんを中心とした神の国」(W
373連ドラ:02/05/01 17:04
>>100>>103>>169>>170 >>199>>273>>291>>292>>324>>343
第11話 スネ夫さん!
「しずかよ、もうじき黄巾の乱は静まる。そろそろカヒに帰るとしよう」
「はい…お義父さま…。」
終始うつむきかげんのしずかを孫堅は元気づけるように声をかけた。
「はやく帰り、拍符にお前を見せてやりたいぞ!」
別に孫策の妻になるのが嫌ではなかった。孫策は好漢になるのもわかっていた。
ただ、孫策は若い内になくなってしまう。自分がこれから愛する人の死期を知っているなんてどんな風に接すればよいのだろう。
そんなことをしている内に孫堅一行は川に差し掛かった。
流れは速く渡河をするのは無理そうである。
「むぅ…。迂回して橋を探すぞ!」
見回しただけでは橋は見つかりそうもない。孫堅は物見を放った。
数十分後、ようやく橋がみつかり、一行は橋を渡った。
その時、河の中にしずかの目に見覚えのある服が浮いていた。
「あれはもしかして…スネ夫さん?」
思わず凝視するしずか。しかし次の瞬間しずかは悲鳴を上げていた。
「いやああああああ!スネ夫さんがあああ!」
久方ぶりに再会したスネ夫はあまりにも変わり果てていた。
長く水に浸かっていたため、皮膚はブヨブヨになり魚にあちこちを突付かれて内臓がはみ出していた。
「お義父さまぁ!スネ夫さんが!スネ夫さんがあ!」
しずかは思わず孫堅に泣きついた。孫堅はスネ夫本人はしらなかったが、しずかには友達が何人かいると聞いていたので、すぐに理解した。
「おお、泣くなしずかよ。よし、この孫堅がお前の友達を弔ってやろう」
「うう…ありがとうございます。お義父さま。」
すると孫堅自らスネ夫を引き揚げた。
とてつもない腐臭を放つスネ夫に孫堅は文句一つ言わず、丁重に弔ってやった。
「お義父さま…。」
374jonn:02/05/01 17:07
375しずか連環:02/05/01 18:12
レスしてくださった方々ご意見いただき有難う御座います。
>>365
おお、「千里行」いいですね、でも私に使いこなせられるかどうか…
>>367
確かに、その危険性は大きいです。ただ、少ししずかネタで悩んでいたので。
気分転換という意図もありました。ご鞭撻うれしいです。
>連ドラさん
有難う御座います、ドラえもんのほうも頑張ってみます。

376無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 18:34
スネ夫、君の死は無駄にはしない!
377無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 19:45
age

378jonn:02/05/01 19:49
(  )
   ゝ` ̄ ̄\
  /  (・)(・) |
  |    ●   |◯  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  <\__σ__// < のびたクンきみおしもむだにしないなり!
○=キ  o o |'    \_____________
   |_____,|
   (___Y__)

http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654

(  )
   ゝ` ̄ ̄\
  /  (・)(・) |
  |    ●   |◯  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  <\__σ__// < ↑あやしくないなり!
○=キ  o o |'    \_____________
   |_____,|
   (___Y__)
379ジャイアン伍長:02/05/01 20:24
>>369 ところで職人さん達はトリップ付けた方が良いんじゃないかと思った。


すみません、これは何をどうするということなのでしょうか?
素人丸出しの質問で申しわけありませんが、教えて下さい。
380ジャイアン伍長:02/05/01 20:25
>>285 第26回

 22世紀の道具としては、かなりたいしたことのない、あるいは意味のわからない3本のカサだが、未知との遭遇¥態の曹仁軍諸将にとっては、信じられない神具だった。
「いやはや…すごいものを見せていただいた」
 大きく息を吐き出して、曹仁はようやく口を開いた。
「丞相閣下もおおいにお喜びになるであろうよ……で、ところでだな、のび太殿」
 無骨顔にニーッと愛想笑いを浮かべながら、曹仁は語りかける。
「いやな……つまり……あれだ、もしもだぞ、もしもその珍しいカサをまだ余分にお持ちならば……1本わしにもいただけんか?」
「なーんだ、こんな物でよければ、いくらでもあげちゃいますよ、ねえドラえもん」
 すっかり余裕ができ、安請負いするのび太。
 だが、ドラえもんはそれを制した。
「将軍に献上したいのは山々なんですけど…これらのカサは漢帝国皇帝陛下のため、特別に作らせたものにございまするぅ」
 芝居がかった調子でドラエモン。
 どれもたいした道具ではないのに、と言いたげなのび太を、ドラえもんは目で黙らせた。
 これは高度な交渉術。まさにここが勝負時なのだ。
 このヒゲ面の男には、何としても自分がネコ型ロボットであることを理解させねば…いやちがった、もっと大切な目的があるのだ。
 断られて心底残念そうな顔になる曹仁に、ドラえもんは告げた。
「でも、代わりにいい物を貸してあげます」
「なに?本当でござるか!」
「その前に…僕はネコ型ロボットのドラえもんです。いいですね」
 取り敢えずクギを刺す。
「ネコガタロ……ま、とにかくネコということですな。承知承知、最初から承知しておりますぞお!で、何を貸してくれるのでござるか?」
 本当にわかってくれたのかな、と思いつつ、ドラえもんは四次元ポケットに手を突っ込んだ。
 パパパパッパパー!
「予定メモ帳!」

【解説・予定メモ帳】
 見た目は普通のメモ帳。ページには「○○が」「××に」「△△で」「□□と」「☆☆をする」という5つのW=iこれだと1つはWhyでなくてWhoseにならんか?)が書かれてある。
 名詞の入る場所は空欄になっていて、そこに何かを書き込めば、本当に文面通りのことが起こる。

 …とドラえもんは説明した。
 借りるだけとはいえ、こいつはすごい。
 大喜びの曹仁は、相好を崩しながら早速筆で予定帳に書き込む。
 『わしが』『丞相閣下に』『宮中で』『抜群の働きなり≠ニ』『昇進の沙汰を受ける』…と。
「これでいいのだな」
「5Wとはちょっと違うような気がするけど、まあいいと思います」
「ありがたや、使者殿。ぜひ、本日は我が陣営で疲れを癒されよ。許昌までの道案内は我が兵にさせよう。護衛にもなるし、万事安心でござるぞ」
「はぁい、ありがとうございます」
 ご機嫌で退出していく曹仁。
 その背中を見送ったドラえもんとのび太は、顔を見合わせてクスッと笑った。
381ジャイアン伍長:02/05/01 20:27
第27回

 翌日、急使が陣営にやってきた。
 曹仁の官職に関する使いだという。
「おおー、早速来たか!使者殿をこちらへ!」
 曹仁は使者を上座へ薦めると、自分は下座で平伏した。
 使者が文書を読み上げる。
「曹仁から鎮東将軍の地位を剥奪、許昌への即刻帰還を命ずる」
「……ハイ?」
「以上でございます」
「…………………ハイ?」
「かくなる上は仕度を整えられ、速やかにご帰還のほどを」
「…あ、あの、使者殿、それだけにございまするか?」
「さよう、これだけにございます」
「…剥奪とはまた乱暴な仰せのようにも感じるのだが…帰還後のその…それがしの官職についての沙汰は…」
「むー、この人事は曹仁殿の昇進に伴うものではございませぬゆえ、次の官職など記してはございませぬな」
「昇進では……ない?」
「まあ御案じめさるな。いかな丞相閣下とて、一族に連なる曹仁殿に死を賜うまではいたしますまい。おそらく謹慎程度で済みましょう」
 慰めるように語る使者。だが、曹仁には慰めを受けるいわれなどない。
「馬鹿な!それがしにいったい何の落ち度があったというのだ!」
「さて、それがしには丞相閣下の深慮は想像だにつきませぬゆえ、その議にはお答えかねます」
「深慮だと!わしがここを去れば、わしが率いてきた精鋭10万はどうなる!敵中で孤立させよと申されるのか!」
「その点については御心配なく。後任の将軍もそれがしと一緒に参っております」
「な…いったい誰じゃ!」
「鷲殿にございます」
「…………………ハイ?」
「鷲殿をこちらへ」
 使者が手を打つと、4人の兵が大事そうに鳥カゴを抱えて入ってきた。
 その中には、立派な鷲が1羽、窮屈そうに羽根を広げている。
「あの…使者殿…これはいったい?」
「こちらの鷲殿は、過日の鷹狩にて見事な御成績を収められましてな。丞相閣下は『抜群の働きなり』とこれを痛く賞賛され、宮中にて鎮東将軍昇進を下達されたのでございます」
「鷲?…ワシ……あーはいはい『わし』ね…ってなんじゃそりゃあ!」
 ひどくベタな展開に、曹仁は我を失った。


 これこそが、究極の勘違い道具として「ねがい星」と双璧をなす「予定メモ帳」の威力。
 曖昧な書き込み方をしようものなら、期待にそぐわぬオトボケ振りを発揮してくれる便利な道具である。
382無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 20:27
>>379
#
上の後に適当な文字列を入力
例 #deesigjei
こうすると文字列が変化し表示される
383ジャイアン伍長:02/05/01 20:27
28回

「ま、それはそれ。曹仁殿、出立の準備をお早く。遅れればそれだけ丞相閣下のご機嫌も悪くなりましょう」
「ちょっと待たれよ!……おかしいとは思わんのか、使者殿!…鷲だぞ、鷲!鷲に兵が率いることができると本気でお考えか!」
「口を慎まれよ、曹仁殿。丞相閣下の措置にございますぞ」
「いや、あの…だからそういう問題ではなくてだな……ああぁ…わけわかんなくなってきた…」
 使者に急かされた曹仁は、混乱しながらフラフラと陣を後にした。
 新野への出撃準備は既に終わっていた。
 残された武将らは鷲将軍に督戦を迫ったが、将軍は黙して語らない。
 時々「ピーヒョロ」と声を発したが、その意味を理解できる者がいなかったため、10万の兵は為すことなく待機を続けた。

 曹仁が去ったのを見計らって、ドラえもんとのび太は「鷲将軍に倭の国の特産品をお贈りしたい」と申し出た。
 ドラえもんが進呈したのは団子。
 鷲将軍をそれをおいしそうに食べた。
 食べ終わったのを見計らって、ドラえもんは厳かな口調で告げた。
「許昌へ帰ってください」
 それを聞いた鷲将軍は、くちばしで鳥カゴを開けると、そのまま天幕から飛び出し、大空へ舞った。
 そして悠然と飛んでいく。方角は北。
「おお、鷲将軍が!」
「撤退か!」
「全軍急げ!鷲将軍に遅れるな!」
 総大将の職場放棄に慌てふためく曹軍10万。
 その様を見ながら、のび太がドラえもんに語り掛ける。
「桃太郎印のキビダンゴの力はすごいねぇ」
「ウぅフフフフ。さあ、ジャイアンたちに知らせなくっちゃ」
 パパパパッパパー!
「糸なし糸電話型トランシーバー!」

 ドラえもんから曹仁軍退却の報を受け、ジャイアンと出木杉、そして張飛の率いる1000騎は急襲に転じた。
 指揮官を失った曹仁軍は完膚なきまでに撃破され、ほうほうの体で退却した。


「劉備軍、新野の戦いにて曹仁軍を撃破」
 ひとつの歴史が守られた。
384ジャイアン伍長:02/05/01 20:29
28回

「ま、それはそれ。曹仁殿、出立の準備をお早く。遅れればそれだけ丞相閣下のご機嫌も悪くなりましょう」
「ちょっと待たれよ!……おかしいとは思わんのか、使者殿!…鷲だぞ、鷲!鷲に兵が率いることができると本気でお考えか!」
「口を慎まれよ、曹仁殿。丞相閣下の措置にございますぞ」
「いや、あの…だからそういう問題ではなくてだな……ああぁ…わけわかんなくなってきた…」
 使者に急かされた曹仁は、混乱しながらにフラフラと陣を後にした。
 新野への出撃準備は既に終わっていた。
 残された武将らは鷲将軍に督戦を迫ったが、将軍は黙して語らない。
 時々「ピーヒョロ」と声を発したが、その意味を理解できる者がいなかったため、10万の兵は為すことなく待機を続けた。

 曹仁が去ったのを見計らって、ドラえもんとのび太は「鷲将軍に倭の国の特産品をお贈りしたい」と申し出た。
 ドラえもんが進呈したのは団子。
 鷲将軍をそれをおいしそうに食べた。
 食べ終わったのを見計らって、ドラえもんは厳かな口調で告げた。
「許昌へ帰ってください」
 それを聞いた鷲将軍は、くちばしで鳥カゴを開けると、そのまま天幕から飛び出し、大空へ舞った。
 そして悠然と飛んでいく。方角は北。
「おお、鷲将軍が!」
「撤退か!」
「全軍急げ!鷲将軍に遅れるな!」
 総大将の職場放棄に慌てふためく曹軍10万。
 その様を見ながら、のび太がドラえもんに語り掛ける。
「桃太郎印のキビダンゴの力はすごいねぇ」
「ウぅフフフフ。さあ、ジャイアンたちに知らせなくっちゃ」
 パパパパッパパー!
「糸なし糸電話型トランシーバー!」

 ドラえもんから曹仁軍退却の報を受け、ジャイアンと出木杉、そして張飛の率いる1000騎は急襲に転じた。
 指揮官を失った曹仁軍は完膚なきまでに撃破され、ほうほうの体で退却した。


「劉備軍、新野の戦いにて曹仁軍を撃破」
 ひとつの歴史が守られた。
385ジャイアン伍長:02/05/01 20:30
二重カキコ、すみません。
386スネ雄:02/05/01 21:36
ジャイアン伍長さん最高です。死ぬほど笑いました
387説明 ◆0Hq6/z.w :02/05/01 21:43
>382氏も説明してますが、より詳しくトリップの説明。
トリップとはコテハンを騙る行為を予防する為の機能で、
名前の後ろに『#』を付けて、更にその後ろに任意の文字を数文字入れる事で
この書き込みのように名前の後ろ(『説明』より後ろの部分)に、
『◆XXXXXX』みたいな英数字の文字列が表示されるものです。
この名前の後ろの文字列は『#』の後ろに入れた特定の文字列を知らない限り、
同じ文字列が出ないので偽者が出た場合でも本物と偽者の判別が容易につくワケです。
以上、説明終り。説明が解り難くかったらスマソ。
388スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/01 22:32
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276

「大したものだ、スネ夫、お前の智謀には正直驚いたよ。」
孫堅はスネ夫の頭をなでながら開口一番そう言った。
孫堅の宿舎で二人は杯を酌み交わしていた。もっともスネ夫の分は果実を
絞ったジュースであったが・・・

「全部、おじさんに教わったことの応用だよ。あとはこの本のおかげかな。」
スネ夫は傍らの孫子の兵法書を指差しながら言った。
「謙遜するな。誰にでもできることではないぞ。」
そう言って孫堅は豪快に笑った。スネ夫は孫堅のこの笑いがたまらなく好き
だった。不安な時、孤独な時もこの笑い声を聞くとついつられて笑って
しまう。

「ねぇ、おじさん。」
「ん?何だ。」
スネ夫はずっと孫堅に聞きたいことがあった。

「どうして僕にこんなに親切にしてくれるの?」

スネ夫はずっと疑問に思っていた。どうして見ず知らずの自分を救い、
食べ物を与え、いつも傍においてくれるのか。

「そ、それはお前が優秀な軍師になれると見込んだからだ。私はこれでも
 人を見る目には自信があってな。」
そういうとまたも豪快に笑う。今度は、少し、ぎこちなく

(でも嘘は下手だよね・・)

スネ夫はそれ以上聞かなかった。 

389しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/01 22:47
トリップってこうすればいいですか?
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243>>321>>323
「何と、そんなことが有ったか」
しずかの話を聞くと、呂布は一言そういった。
「で、その友というのは」
「判らないんです、それに探そうと思っても外は怖いし」
「うむ、確かに女児が一人で歩けるものではないな」
「何か、そんなおかしな子供を見つけたとか、聞いてませんか?」
呂布は首を振った、それを見るとしずかはまたうなだれてしまった。
しばらく沈黙が流れる。赤兎馬は今度は近くの小川で水を飲んでいるようだ。
「えい!辛気臭い」呂布はいきなり大声をあげると足をだん、と踏み鳴らした。
吃驚して振り向いたしずかに、
「そうめそめそするでない!確かに俺のところにはそんな知らせは無い」
と言う。しずかはいまいち意図をつかめずきょとんとしている。
「じゃが、そのような子供等の屍が見つかったとも聞いておらんぞ。と言う事は
お前の友は未だ生きていることになるではないか!」
「え、けどそんな…」



390しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/01 22:54
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243>>321>>323>>389
「黙れ!なんでそう陰気な事ばかりをぐちぐち考えておる。そんなことばかり
考えると助かっているものも助からんぞ」
ぶんぶん腕を振り回しながら呂布は叫ぶ。赤兎馬は何事かとじっとこちらを見ていた。
なんとも強引と言うか、楽観的というか。だがそのあっけらかんとした呂布の自信は、
確実にしずかの希望の糧となっていた。しずかの顔がだんだん明るさを持ってゆく。
「うん、そうだわ、きっと生きてる!ドラちゃんも、のびたさんも、タケシさん、スネオさん、
出来杉くん。皆元気でいる筈だわ!」何度もうなずきながらしずかはいった。
そんなしずかをみて、呂布も歯を見せて笑った。
「そうだ、何を悩む事がある。簡単なことではないか、それに」
というと、呂布はその大きな手をしずかの頭に載せた。
「お前はそうやって喜ぶ顔が、一番じゃ」
しずかはこくりとうなずくと、呂布に負けじとにっこり笑った。
ぬおおおお、水面下でこんなストーリーが進行してたとわ!!
392_:02/05/01 23:03
>>390
「出来杉さん」です。

は、ともかく、呂布カコ(・∀・)イイ!
393jonn:02/05/01 23:05
(  )
   ゝ` ̄ ̄\
  /  (・)(・) |
  |    ●   |◯  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  <\__σ__// < チョウウンのほうがカッコイイ!
○=キ  o o |'    \_____________
   |_____,|
   (___Y__)

http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=0321654
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394しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/01 23:07
>>392
おっと、そうでしたかすみません。ご指摘謝々です。
395無名武将@お腹せっぷく:02/05/01 23:10
(  )
   ゝ` ̄ ̄\
  /  (・)(・) |
  |    ●   |◯  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  <\__σ__// < あやまってもらっちゃった!
○=キ  o o |'    \_____________
   |_____,|
   (___Y__)

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396akantyo:02/05/01 23:35
ひえええ
簡単に「白い歯をキラリと光らせて笑う呂布」を想像できてしまった!
あ〜〜も〜、しずかちゃんとくっつけちゃってもイイよ!もう!
だが呂布が「女児」といっている時点で女としては見てないんだな・・・
複雑。
しずか連環さんがんばってね!
397マジ孫476 ◆ROOTmAjI :02/05/01 23:37
>>396
オレも想像できた…が
顔は横山呂布ですw
398無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 00:09
呂布、しずかタンにマジ惚れと見た・・・ハァハァ

それにカコイイ!


>>397
漏れの中では作画:里中満智子になってる(w
長屋王かな。
399無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 00:18
呂布おっとこまえだー!!
>398漏れは真三国無双2の呂布だからあまり違和感はない…
というか横山だとちといかん…
400無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 00:25
蒼天航路の呂布だともっとつらいな。
まぁ素直に真三国無双2でイメージかためとくか。

にしても孫堅が常に良い役回りだな
401無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 00:42
>蒼天航路の呂布だともっとつらいな
激しく同意。
しずかを自慢の息子で慰めそうだ(藁

>にしても孫堅が常に良い役回りだな
それ故に孫堅の死に直面したスネ夫がどういうリアクションを取るか
とっても期待age
孔明は悩んでいた。南蛮で反乱が起きたとの知らせが入ったのだ。
すぐに鎮圧の軍を起こそうとも考えたが、
如何せん彼の博識を持っても南蛮は未知の土地であった。
「かと言って、そのままにも出来んし・・・・。」
その時、後ろに何かが落ちる物音と聞いた事も無い言葉が聞こえた。
「?」
そこには見た事も無い格好をした少年少女達と青色の狸がいた。

「あいたたた・・・・。」
「みんな、大丈夫?」
「僕は何とか・・・・。」
「それよりここはどこなんだよ?」
「ボクだって分からないよ。みんなが暴れるからどこにタイムスリップしたかも
分からなくなっちゃったじゃないか。」
「何を〜!?」
「喧嘩は止めましょうよ。」
「ママ〜。」
「あれ?剛田さんがいないわ。」
「・・・ジャイアン!?」

その頃、遥か南のジャングルにて一人の少年が孟獲と言う男に拾われていた・・・・。
403スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 01:55
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276>>388

次の日、孫堅軍はシスイを渡り、関の前に辿り着いた。

「これは・・急造とは思えんな。」
そびえ立つ関を見上げながら程普がつぶやく。

確かにシスイ関は短期間で作ったとは思えないほどしっかりとした造り
だった。だが、孫堅軍はこれを短期間で攻略しなければならなかった。
時間が経てば経つほど、連合軍の結束は薄れていく。そうなれば、董卓
の思う壺だった。

スネ夫はこの関を一週間以内に落とせれば、勝機はあると考えていた。
だが、目の前の関からは甘い考えを許さない厳しい雰囲気が伝わって
くる。

「こいつは落とすのに苦労しそうだな・・・。」
黄蓋は一人つぶやくと、何気なくスネ夫の方を見て固まった。

歴戦の武将達が揃って顔をしかめる中、
スネ夫は一人、口元に笑みを浮かべていた。

青州城までの間、のび太は関羽の春秋左氏伝の話を聞いて歩いた。
「お前はもっと学ぶことがたくさんある、もっと精進しろ」
そうでないと、あの男のように・・・と張飛をちらりとみる。
「なんでぇ、それじゃ俺がまるで猪武者みたいじゃねえか!」
「はっはっは、くやしかったら孫子でも読め」
俺は文字を読むのが嫌いなんだとは張飛の弁である。

まあ春秋左氏伝なんぞのび太が理解できるはずもなく、関羽の無駄骨だったのだが。

そんななか、先のほうを歩んでいるはずの物見の兵が、丘の上で立ち止まっているのに劉備らは気づいた。
「なんだか様子がおかしいな」
「兄者、ちょっと見てくらぁ」
「ぼくも一緒に行くよ」
張飛は駆け出した。馬に乗っているのでのび太よりも俄然早い。あっという間に丘の上へたどり着いた
のび太は走って張飛をおいかけ、丘についたときにはもうへとへとであった。
汗をぬぐい前を見る、
その先は青州の軍と黄巾賊が戦ったためであろう、大地がしかばねで埋め尽くされていた


この光景を見たのび太はギャっと叫び張飛にしがみついた。
このようなひどい光景は初めてだった。ただ震えることしかでしなかった。
その張飛は眉間にしわを寄せながら死体のをむさぼるカラスををじっと見ている。

やがて遅れて劉備らほかの義援軍兵士らもその光景を目の当たりにした。
あまりにひどいありさまにここまでの道中、初陣の勝ちに天をのむ勢いだったはずが急にしおらしくなってしまった。
「ひどいにおいだ、まったく何人ぐらい死んでるんだ?」
「俺らもこうなってしまうのかな、ああ、おっかさん」
「なんだか来なけりゃ良かったって思えてきたよ」
そんな声がヒソヒソと聞こえてくる。
だからといって、死体をみて道を変えたとなれば黄巾賊だけでなく同じ官軍からも笑いものにされるであろう。
「歩け」
張飛は小声で言った。
「そんな・・・こわいよう」
「いいからさっさと行け」
うむを言わさずとはこのことか張飛は凄い形相でのび太を見る、やがて観念して歩こうとすると劉備の号令がひびいた。
「いくぞ、行軍開始だ!」

「そんなこといったって、おれっち死にたかねぇ」
「いっそのこと、逃げちまうか?」
劉備は関羽に兵にはっぱをかけろと命じた。
関羽はうなずくと、くるりと反転。兵のほうを向いた。
「おい、あれ・・・見ろ」
「・・・・・・行くか」
「ああ」

関羽が何かを言う前に兵は歩き出した。
関羽と劉備がふりむくと、しかばねに満ちた野を行くのび太の姿が。
小さな子供でさえも前進しているというのにこんなところでまごついている自分が恥ずかしくなったのだろう。
「兵の士気がもどった。のび太、いくさの前から活躍するとはな」と、劉備は言った。

死体のそばを歩いているのび太は生きた心地がしなかった。怖かった。
なるべく死体を見ないようにして歩きたいのだが、見なければつまずいてしまう。
死体がお前もこうなるんだ、と言ってるような気がした。
「死ぬもんか、ぼくは生きて20世紀に帰るんだ」
そうつぶやくと、歩みに力をこめた。

いつのまにかのび太の隣に張飛がいた。
死体にばかり気をとられていたからだろうか、まったく気配に気がつかなかった。
「おう、のび太ありがとよ」
「え? なにが?」
「まあ理由は野営のときにおしえてやらあ」
がっはっはと大声で笑う張飛、のび太は首をかしげた。

その二人を見た関羽と劉備。
「雲長、のび太のあれ、張飛の考えたことのようだな」
「ほぉ、翼徳が・・・めずらしい」
「おぬしさきほどの発言、撤回せねばならんぞ」
「まぁ、きっと何か悪いものでも食ったんでしょう」
「はっはっは、意外と張飛の知略はあなどれんかもしれんぞ」


ともかく義援軍はしかばねの野をこえ、行軍をつづけた
やがて青州城が見えてきた。しかしそのまわりは黄巾賊に囲まれていたのであった
ドラえもんキャラを配する事で三国志キャラの新しい描き方も出てきて(・∀・)イイ!!
各職人さんは頑張れ〜
やヴぇえ、何気なく覗いたらすげえ面白いスレだ……。
漏れも何か書きたくなってきちゃったYO!
知ってるキャラクターたちが絡むことの楽しさもあるけど、
ドラえもんのあの子供達がそれぞれにたくましくなっていくという
成長物語がたまらない。
普通の話なのに、なんか涙が出てしまう。
409無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 04:08
ここめちゃくちゃすげえ・・・
職人さんがんばだす。
410■インデックス■:02/05/02 04:12
411■インデックス■:02/05/02 04:13
書き込み長すぎますが頻繁に起こるようになってきた。
インデックスでひとまとめにするのは限界。
ジャイアン呂布と、史実のまんまの呂布。 ふたりが同時にいる設定っての、おもしろいなあ。
あれだね、ドラ映画的展開のジャイアン伍長氏のはパロディ的な面白さで、
今年も映画を見にいった俺みたいなドラマニアでも楽しめる上質な作品なんだけど、
他の武将として参加するタイプはドラキャラである必要性は無いんだね。

自分を投影できる普通(?)の子供が三国志の世界で迷って、
三国志の登場人物の仲間となって展開する物語がドキドキワクワクさせるというか。
ドラキャラに優しくしてくれる三国志の人物達に触れることで、
読者自身が優しくしてもらっているような感覚がして、それに憧れると言うか。
のび太・ジャイアン・スネ夫が能力を開花させて活躍するのも、
自分が名武将・名軍師として肩を並べたいっていう妄想ともいえる想像を
実現させてくれる楽しさと言うか。

まあ、要するに「スゲー面白いです。作者の方々は頑張って下さい」と言いたいわけなのだが。
なんでこんなに面白いかを考えてみたら、こんな感じに。
他の面白いと思ってる人はどうなのかな?
415無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 11:06
はぁー。真三国無双2程度の知識でも十分楽しめますねー。
こんな事しかいえないけど職人さん、がんばってください!
>>382 >>387
 ありがとうございます。そういう機能があったことを初めて知りました。
 早速使ってみました。

>>386 スネ雄殿
 ドモです。
 少し曹仁をイジメすぎたような気もするので、どこかで名誉回復させてあげよかな、とも思ってます。

>>410 >>411
 インデックス作成お疲れ様です。ファンページが楽しみ♪

>>414
 なるべくドラえもんの道具を多く出していきたいと思っています。使える道具がないか、検索して捜索中です。

>>384 第29回

 新野城―
 1000人の兵、と聞いてもさほど多いとは思えないが、1000人の大宴会ともなればやはり相当なものだ。
 笑う者、叫ぶ者、踊る者、ケンカを始める者。
 ドラえもんから借りた雨が降るカサで、ずぶ濡れになって騒いでいる者もいる。
 1000人の喧燥の中で、しずかは途方に暮れていた。
「わしが思うにだな、傾国の美姫とはだな、きっとだな、おぬしのような者に相違あるまい!」
 しずかにちょっかいを出しているのは、燕人張飛。
 こともあろうに彼女の肩に手を回し、高笑いを上げている。
「しずか殿にも見せてやりたかったぞ…わしがだな、自慢の蛇矛を一旋するたびにだな…(ヒック)…曹賊どものだな、首がポンポーンと宙を舞うわけじゃ」
 相手の胸中を察することができる酔っ払いが存在しないように、からんでくる酔っ払いが好き、という小学生も存在しない。
―もう…ドラちゃんたちはどこに行ったのよ!
 女の子1人に酔漢の相手をさせるなんて。だんだん腹が立ってきた。
「のう、しずか殿…(ヒック)…こうして出会ったのも何かの縁。天のおぼし召しというやつじゃ…(ヒック)…というわけで、わしの側室にならんか?」
 5段階ほど飛躍した発言に、しずかの心の中で何かが切れた。
 パチン!
 平手打ち1発、憤然とその場を立ち去る。
 張飛はキョトンとした表情で彼女を見送っていた。
第30回

 プンプン怒りながら歩くしずかの前に、スネ夫が現れた。
「あ、しずかちゃん。良かった、捜していたんだよ」
「何が良かった…よ!私だけに酔っ払いを押し付けて、いったいどういう…」
「ごめん、しずかちゃん。その話は後で聞くよ…取り敢えずついて来て」
 いつになく困惑した様子でスネ夫が遮る。
 瞬間、しずかは己の怒りを忘れた。
 スネ夫の困惑した表情など、日本で何度も見ている。
 ジャイアンから無理難題を吹っかけられるたびに、のび太よりも弱虫なこの少年は、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
 だが、この時のスネ夫には、しずかが見たことのない種類の動揺の色があった。
「…なに?…どうしたの?」
 スネ夫の後を追いかけながら、しずかは尋ねた。
 うまく表現できない不安が、しずかの胸の中でうずまいている。
 スネ夫は多くを語ろうとはしなかった。
 ただ、一言だけ答えた。
「ジャイアンと出木杉君が…ちょっと」


 城の一室。
 入った瞬間、しずかはツンとくる臭気に気付いた。
 部屋は薄暗い。
 目が暗さに慣れてくるにつれ、中の様子がボンヤリと見えてくる。
 のび太がいる。ドラえもんがいる。
 2人はそれぞれ、床に座っている別の2人の肩に手をかけながら、何か話している。
 別の2人―ジャイアンと出木杉―は、お互い向かい合うような状態で壁に寄りかかっている。
 表情は窺い知れない。
 近づいたしずかは、入室時に嗅いだ臭気の正体を知った。
 ジャイアンと出木杉。
 2人の周りは、吐しゃ物で汚れていた。
 第31回

 数時間前―
 曹仁軍への追撃戦を終え、張飛とともに凱旋したジャイアンと出木杉を見て、しずかは悲鳴を上げそうになった。
 2人とも全身血だらけだったのだ。
「タケシさん!…出木杉さん!……大丈夫?けがの具合は……」
 動揺するしずかを前に、ジャイアンと出木杉は顔を見合わせて笑った。
「大丈夫だよ、しずかちゃん。2人ともけがなんてしてないんだから」
「そうとも、心配すんなって!いやー楽勝楽勝!あれでけがすることができるヤツなんて、のび太くらいのもんだろう」
 返り血。
 頭のてっぺんから足の先まで。
 しずかの前にあるのは、ジャイアンと出木杉、そして何十人にも及ぶ曹軍将兵との合作、血のオブジェ。
 しずかは何も言えなかった。
 2人の目。見たこともない目。…狂喜の目。
 オブジェ≠ヘ馬上で揺れながら、堂々とした態度で城内に入っていく。
 いつしか、劉備軍将兵の間から、勝鬨の声が湧き起こった。
 ジャイアンと出木杉は、それに合わせて槍を天に突き上げた。

第32回

 「…2人がいないことに気付いて、のび太たちと捜していたんだ。そしてら、こんな所で…」
 重い口調でスネ夫が話す。
 しずかは言葉を発することができなかった。
 ガキ大将にして暴君、ジャイアン。
 成績優秀・スポーツ万能、出木杉。
 その2人は今、胎児のように体を丸めたまま、ピクリとも動こうとしない。
 いや、動いてはいた。
 小刻みに。ブルブルと。
 しずかは、それ以上前に踏み込めなかった。
―声をかけてあげなくちゃ
 頭の中ではそう思っている。でも駄目だった。
「…大丈夫だよ…出木杉君たちだけが背負うことじゃないんだ…僕たちも一緒…一緒なんだよ…だから…」
 のび太の声が聞こえた。
 この言葉に、しずかは状況を理解した。
 薬が切れたジャンキー=B
 興奮が収まった今、ジャイアンと出木杉は、己が為した行為―殺人―の重さに、押しつぶされそうになっていた。
 その直後、耳をつんざくような叫び声が上がり、弾かれるように倒れる―出木杉の吐しゃ物の上を―のび太が見えた。
 しずかは小さな悲鳴を上げる。
 出木杉さんがのび太を殴った!あの出木杉さんが!
 出木杉の顔が見えた。
 荒い息をついている。
 飛び出さんばかりに大きく目が開かれている。
 何かに怯えているように、その目が落ち着かなく動く。
 しずかと目が合った。
 たじろぐしずか。
 正気の色をまったく感じさせない、ギラギラとした目。
 しかし、今の出木杉には、しずかの存在そのものが認識できていないようだった。
 視線はしずかから、震える自分のこぶしに移る。
 そして、泣き出した。
 胸を引き裂くような、慟哭。
―出木杉さんも泣くことなんてあるんだ
 ボンヤリとしずかは思った。
―それにしても…人間って、こんな泣き方もできるのね
 どうでもいいことを考えている―そんなことにも気付けないほど、しずかの意識はマヒしていた。
 やがて出木杉は、何かを叫びながら、石でできた床を拳で殴り始めた。
 急いで起き上がったのび太が、それを押さえる。
「グウウアアアアアァァァァ…」
 出木杉はうなり声を上げながら、なおも拳を叩き付けることをやめない。
「スネ夫!」
 のび太が叫んだ。
 我にかえったスネ夫が、慌ててのび太とともに出木杉を止めようとする。
「出木杉君、落ち着いて!…出木杉君!」
 のび太とスネ夫に羽交い締めにされながら、出木杉は叫び声を上げ、暴れ続けた。

 一方、ドラえもんから慰められていたジャイアンは、その耳にも、そして目にも、出木杉の恐慌は入っていないようだった。
 ジャイアンは動かない。
 両足を腕で抱え込んだまま、ジッとしている。
 ジャイアンの肩に手を置いているドラえもんは、泣いているらしかった。
 しずかは、ただ立ち尽くすだけだった。
421スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 13:39
ジャ、ジャイアン伍長さん。いきなりハードな展開に・・・
422スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 14:04
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276>>388>>403

「全軍突撃!」

号令とともに両軍の激しい攻防が始まる。
シスイ関を守る董卓軍は必死の形相で攻撃をしかけてきた。

(シスイを背にした状態で長期戦になれば連合軍が瓦解する前に僕達が
 全滅させられるな・・・)

スネ夫は長期戦になることを最も恐れていた。しかし、必死に攻撃を
しかけている兵士達にもっと激しく攻めろ、とはとても言えない。
次第にこちらの兵士の死体が増えてくる。スネ夫は彼らの光を失った
瞳が自分の非力を責めているような気になって身震いした。

「このままではいかん!何とかしなくては。」
その夜ひらかれた軍議の席で黄蓋はつばをとばして主張した。しかし、
それはここにいる全員が分かっていることであった。

「では、お主の考える攻略法を聞かせてくれぬか。」
そう韓当から聞かれた黄蓋は言葉に詰まる。他の武将も何も案が無いらしく
誰も何も言わないため、軍議の席に気まずい沈黙が流れる。

「スネ夫、何か策はあるか?」
孫堅の問いにスネ夫は立ち上がって応える。

「あります。ただ、もししくじれば僕達は全滅することになりますが。」

居並ぶ武将は皆一様に緊張を覚えた。


連ドラさんにてジャイアン=呂布になったことから、他メンバーのその後を勝手に予想。

スネオ@スネ雄さん=天才軍師として名をはせ、長じて名を周喩と改める。
しずかちゃん@連ドラさん=呉にて大蕎の義妹になり、小蕎と呼ばれるように。
のび太@のび犬スナイパーさん=趙雲子龍に。

まぁ、なんとなく。ですがw


三国志の生々しい世界とドラえもんの平和〜な物語では
やはり両立させるのは難しいなぁ……
いや、他の皆さんがより三国志の世界観に忠実に書いてらっしゃるので
自分はどうにかドラえもんの世界を保ったストーリーを書けないかなと思った次第でw
425スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 16:58
>>423

いや、自分も最初はスネ夫を周喩にしようかと思ったんですが、
三国時代に残ってしまうのはドラえもんの趣旨(?)に反するの
ではないかと思ってやめました。

やっぱり最後は帰らないと(^_^)
>>425
早死に→タイム風呂敷→帰還
427スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 17:52
う、うーん。それはちょっと・・
>>427
タイムマシン回収→帰還→タイム風呂敷→歴史書では早死に
429スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 17:59
いや、自分としてはもうすぐ終わるつもりなんで・・・
>>429
スマソ
431スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 18:04
>>430

いえいえ、ご意見ありがとうございました。
おれ達読者は無闇に口出ししないほうがいいんじゃないかなあ。
書いている人それぞれに構想があるだろうし
予想カキコとかは書きにくくなる原因になると思うんだ。
433スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 18:14
>>432
他の方々は知りませんが、自分としては予想とかつっこみとか
大歓迎ですよ。おもしろい奴はぱくりたいし(^_^)

434Taka:02/05/02 18:18
もはや、三国志とドラえもんのキャラクターを使った十二国紀だねぇ。

・・・十二国紀、知ってる人何人いるのかな。
面白いよ。
435無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 18:41
十二国記しってるよ。
面白いよね。
じゃあそれぞれの作家さんたちが書いてる三国志はそれぞれ別の国でのできごとって
ことだね!
始めからパラレルだろ?
ドラえもんのび太のパラレル三國志ってか?
438スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/02 19:36
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276>>388>>403>>422

「全く、正気ではないな。このような作戦は。」
黄蓋、程普、韓当の三人は並んで歩きながら今度の作戦について話していた。
不平を漏らしているのは黄蓋である。
「もし、失敗すれば確実に我が軍は全滅だ。危険が大きすぎると思わんか?
 韓当。」

「殿のお決めなさったことに臣下である我々が逆らうわけにはいくまい。
 それに、スネ夫殿の作戦以外にこの関をおとす方法は無いと思うが。」

「殿もお主もあの小僧に甘すぎるのではないか?少しばかり軍略ができる
 からといってあのような小僧をこれほど重用することはなかろう。」

「殿は・・」
ここで今まで沈黙を守ってきた程普が初めて口を開いた。

「殿はスネ夫殿に仲謀様を重ねているのかもしれんな。」

「仲謀様か・・なるほど歳も同じぐらいだな。」
韓当は長沙に残してきた孫堅の二人の息子のことを考えた。
(伯府様はまた城を抜け出して、衛兵を困らせているのだろうな。)
しかしドラキャラって本当は結構この手の修羅場に慣れてるのではと
初期の大長編とかじゃフジコフジオの頭の中では子供に見せずに結構やっちまってるのではと
のびた辺りなんか、ドラミいわく西部に残ってる伝説のガンマンらしいし、ギラーミンとの生きるか死ぬかの決闘に勝てる精神力もってやがる。殺し屋に銃の決闘で勝てる時点で只者じゃ無し。


そしてどうせ劇場版だと電撃がでて気絶させれる武器とか当たった相手が気を失う類の武器が出てきて誰も頃して無いように見せる。
しかし見せてるだけで実は落馬したりして死んでる罠
440連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/02 19:51
楽しみにしていた皆さん。本当に申し訳ないっす。時間がなくて今日はUPできそうにないです。
ネタにゃあこまっちゃいません。むしろどんどん出てくるみたいな。
>>423
スマソ。スネ夫死なせてしまいました。あと漏れとしては大蕎にしようかななんて。
>>411>>401
インデックスありがとっす
ジャイアン伍長さん、スネ雄さん、のび犬さんサイコ−ダス。いろいろ参考にさしてもらいます
あとトリップしたみたいな

>>419
 根が鬼畜なもので、時々「アー、壊したいぃ」みたいな誘惑がフラッと…。
 ハッピーエンドで終わらせるには、精神修養が必要かも(ちなみに、今回の話も若干重め)。

>>420 
第33回


 1週間後―
 のび太一行は城の南側に位置する丘にいた。
 あの日以来、部屋から一歩も出ようとしないジャイアンと出木杉を、「気分転換に」と強引に連れ出したのだ。
 南側の丘は、なかなか見晴らしの良いところだった。天気も良いし、ピクニックには最高の場所だ。
 何と言っても、ここには死体がない。
 新野城の北では、累々と横たわる曹仁軍の屍を劉備軍兵士が処理している最中だ。


「劉備さん、けがの方は大丈夫かなあ」
 南方に目をやりながら、スネ夫が言った。
 本来なら新野城の主として夏侯惇軍を迎え撃つはずの劉備は、現在、襄陽で手当てを受けている。
 ネコ型ロボット(123キロ)の下敷きになるという事故だけに、すぐに完治するとも思えないが、のび太たちにとって、劉備の復活こそが唯一の希望であり、願いだった。
「早く治ってもらわないと…」
「うん、やっぱり歴史の流れを戻すには、劉備さんが帰って来なくちゃね」
「そう。でもそれまで、僕たちの力で歴史の流れを維持しなくちゃ」
 局部的に小さな変化があったとしても、大筋さえ変わらなければ、歴史は自らの復元力でそれを包み込む、と言う。
 とにかく、なるべく歴史を変えないように努め、劉備にバトンを渡すこと―。
 歴史に介入してしまったのび太一行にとって、それこそが至上命題だった。
第34回

 歴史を変えて、劉備に天下を取らせる。
 最初はそう張り切っていたのび太も、既にそんな野望を捨てている。
 戦争のむごたらしさにショックを受けていたのは、ジャイアンや出木杉だけではない。
 戦闘が始まった時、曹仁軍の陣営にいたのび太もまた、次々と殺されていく人間を間近で見ていた。
 殺される者は悲惨だった。
 しかし、殺す者も悲惨だった。
 魔神の如き形相の人間が、同じ人間を刈り取っていく$「界。
 生きるか死ぬか、二者択一の世界に住む者たちによる血の饗宴
 人間が人間でなくなること―悲惨以外のなにものでもなかった。
 ジャイアンと出木杉は、あの戦闘以来、満足に寝ていない。
 自分が殺した人間たちが夢に出てくるのだ。
 のび太も、毎晩のように夢の中でうなされている。
 ただし彼の場合、ある意味ジャイアンらより深刻な部分があった。


 土下座で命乞いをしていた歩兵は、ジャイアンの槍で顔を貫かれた。
 出木杉の剣で首を刎ねられた騎馬武者は、首を失ったまま愛馬とともにどこかへ駆けていった。
 大混乱の戦場で、友達が繰り広げる殺戮劇。
 のび太はその光景を見てしまっていた。


 おびただしい数の兵が、一目散に逃げている。
 のび太はその渦中にいる。
―ヒィッ……来たーっ!
 そばにいた兵が悲鳴を上げる。
 振り返ると、武将が2騎、ものすごい勢いでこちらに向かってくる。
―逃げろっ!ジャイアンだ!
―逃げろっ!出木杉だ!
 聞き慣れた友達の名前。
 それが恐怖を帯びた声とともに口にされている不自然さに、のび太は首を傾げる。
 どうしてそんなに怖がるの?
 そりゃあジャイアンは乱暴なヤツさ
 オンチだしね
 でもけっこういいところだってあるよ
 出木杉君に至っては、こんなに頼りになる友達はいない
 しずかちゃんと話しているところを見たら、やっぱりヤキモチ焼いちゃうけど
 逃げる兵たちにそう話しかける。
 だが、誰も聞いてはいない。
 恐怖に顔を引き攣らせながら、必死で逃げている。
 おかしな人たちだなぁ…
 そう思いながら、また振り返る。
 友達≠フ顔が見えた。
 その瞬間、のび太も逃げようとする。
 違う!……あれはジャイアンじゃない!出木杉君じゃない!
 だが、足は動かない。
 違う!……あれは………
 また振り返る。
 騎馬にまたがったジャイアンと出木杉が、槍を振り上げている。
 のび太めがけて。


 そして、目が覚める。
444無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 21:29
>442
ちなみにドラえもんの体重は123kgじゃなく、129.3kg。

>何と言っても、ここには死体がない。

笑っていいとこかどうか判断に苦しむがワラタ
イメージとして

のび太・・・・劉備(の後を次ぐ二代目劉備=史実ではない展開)
しずか・・・・チョウセン  スネ夫・・・・陸遜or周喩 ジャイアン・・・呂布or張飛
出来杉・・・・趙雲orシバイor諸葛亮

なカンジ。
446423:02/05/02 22:11
>>426

それだぁ!!

>>427

……やっぱり、だめですか(T_T)


>ジャイアン伍長様

>>420

そこでドラえもんが、「ヘソリンガス」を取り出すのを想像した漏れは逝ってヨシですか?

自レス

しずかちゃん=小蕎ネタ

大蕎・小蕎姉妹の元を訪れる周喩

小蕎が風呂に入ってるところにバッタリ。

「きゃぁ、周喩様のエッチ!!」

……後で大蕎に殺されるな、周喩w

# それ以前に、なぜ風呂場へ行く。周喩w
447423:02/05/02 22:47
>連ドラさん

>>440
>スマソ。スネ夫死なせてしまいました。

しずかちゃんが見つけた死体は、長く水に浸かっていたため、皮膚はブヨブヨになり身元を確認できるものは服装のみという状態と脳内補完。

あれは、実はスネオの服を着ていた別人という罠。

本人はあの時代の服を手に入れて、いずこかに潜伏中。

# あの時代にも、あんなトンガリ口のガキがいればの話ですが(藁

>あと漏れとしては大蕎にしようかななんて。

小蕎に「御姉様」と呼ばれるしずかちゃん萌え。
448無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 23:01
このスレ良すぎ(;´д`)ハァハァ
449無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 23:10
>>448 そいつは、トンガリであった…。
昔は、同時上映でパーマン&ハットリくんのクロスオーバーとかやってたね。
キテレツ達も航時機あるからな(w
別陣営に分かれたドラえもんとキテレツの道具合戦が行われる三國志
道具の性能でドラが圧倒するも、キテレツは大百科が有れば次々と生産していく事が可能。
意外と過去での長期戦はキテレツが強いのかもしれんな(w
453無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 00:56
age
454無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 01:35
このスレお気に入りいれちゃた・・・(*´д`*)ハアハア
のび太達が意識を取り戻した瞬間、彼等は宮殿の中に現れており、
目の前には一人の男がいた。男の名は諸葛亮孔明。
孔明は南蛮の反乱を鎮圧せんと考えていたが、
彼の知識を持ってしても南蛮は未知の土地であった。
そんな孔明に対し、のび太は何時もの如く無責任に言ってしまう。
「僕達がお手伝いしますよ。」
普通なら一笑に付されるだろうこの言葉に、意外にも孔明は耳を傾けた。
(今までにこの様な格好の者達は見た事が無い・・・・。只者ではあるまい。)
軍師としての「勘」がそう囁いていた。
こうして、のび太達は南征する蜀軍の客人として付いて行く事になった。

「四次元ポケットの中身が無くなってる!?」
のび太は悲鳴に近い叫びを上げた。
「タイムスリップする時にほとんど落っこどしちゃったよ。
大体のび太君がはしゃぎ過ぎるからいけないんだよ。」
「どうするんだよ、のび太。あんな事言っちゃって!」
「何だとぅ!!」
「二人とも止めて!!」
しずかが叫んだ。
「今はそんな事言ってる場合じゃないわ。剛田さんも探さないと・・・・。」
ジャイアンはタイムスリップ時の混乱に巻き込まれ、行方不明になっていた。
「ジャイアン・・・・。」
一同は月を眺め行方が知れぬ仲間の事を思った。

その頃、遥か南方のジャングル。
「う、う〜ん。」
「気が付いたか。」
彼が目を覚ました時、目の前には山の様な大男が大口あけて笑っていた。
(あれ、こいつ・・・?)
彼は違和感を感じた。初めて会った相手なのに、何か他人な気がしないのだ。
「近くでお前が倒れてたんでな。拾って来たんだ。」
「おう、そいつはありがてぇ。」
「ところで、お前、名前は何て言う?」
「おう、俺様の名は・・・俺の・・・俺の名は・・・あれ?」
名前を言おうと思ったのに、思い出せない。頭に何も浮かばない。
「どうした?」
「何も思い出せねぇ・・・・。」
「頭でも打ったのか?たまにそう言う旅人を俺様も拾うんでな。」
10分程彼は何かを思い出そうとした。そして、ようやく一つの言葉を思い出した。
「・・・じゃいあん。」
「じゃいあんか。よし、今日からお前は蛇慰安だ!!」
「あんたの名前は何て言うんだよ?」
「俺様か?俺様は孟獲と言う。南蛮の王様だ。」
「王様か!?偉いんだな、孟獲のアニキぃって。」
「がはは、そうかそうか。気に入ったぞ、お前。」
こうして、孟獲と蛇慰安と名付けられた男は義兄弟の契りを交わした。
456偽南蛮人 ◆ucB8Zbpo :02/05/03 02:01
>>402です。改めて、書き直してみました。
この話は、孔明の南蛮遠征にのび太達が従い、
それを迎い討つ孟獲側にジャイアンが付いた設定で書く事にしました。
今後ともよろしくお願いします。
しずちゃんはたけしさんと呼びます。剛田さんとは呼びませぬ
>>405

のび太は城を囲んでいる敵軍を見た。
途方もない数の敵軍であるが、のび太はそれほど動揺はしていない。
のび太はここ、三国志の時代にに来る前に幾度となく戦さを経験していた。
大軍を目前にふと昔を思い出した。

味方は5人とロボット一機。敵は幾万とも知れぬ鉄人兵団。
策は尽き、武器は空気砲や接着銃。圧倒的な絶望の中戦ったあの日を。


リルルは生まれ変わったのだろうか。平和な世界を築いているのだろうか。

あの戦いにに比べれば味方がこれほどまでにいる、それだけで心強い。
敵を相手にただ射る、それだけしかできない。
のび太は弓を持った手に力をこめた。


青州城はまさに落城寸前だった。
あと一日遅れていたら危なかっただろう。
劉備は短期決戦を望むべく全軍に突撃を命じた。
しだいに敗色が濃くなっていく。
あまりに兵の数が違いすぎたのだ。張飛と関羽の武力では補いきれないほどの差であった。
劉備はみなに退却を命じる。
初陣とは違い多くの義援兵が倒れていった。

一度退いてどうにか隊を立て直す。
まともにぶつかって勝ち目がないなら計をもって挑まなければならない。
劉焉軍の将軍スウセイとともに作戦を練る。
関羽は兵を三つに分け、一つが囮になり敵を誘ってそののち隠れていた二つ敵を挟み撃ちにするという策を提案した。
それは受け入れられ、囮の兵は劉備とスウセイ、挟み撃ちする兵を関羽、張飛がまかされることとなった。
このときのび太は関羽の兵となり敵を挟み撃ちする役であった。

この作戦は成功した。敵は囲まれ混乱状態に陥りつぎつぎと討たれていった。
黄巾賊と兵の数が均衡になったころ、青州城に残っていた兵も劉備らに加勢したことで勝利はゆるぎないものとなった。



のび太は特に怪我も無く、初陣の時とはうって変わったみごとな戦い振りであった。

戦いがおわったあと、スウセイ将軍に劉備は言った。
「我々はこののち、私の師、慮植のいる広宗の地に参りたいと思っております」
伍長のは突然ハードに…
俺的には墨攻の絵が浮かんだんだが、
やはりドラえもんはほのぼの系の方が好みな気も。
461無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 03:20
age
>>460
 現代っ子ののび太たちが、人を殺して平然としていることはないのでは…と考え、悩んだり苦しんだりする場面を書いてみました。
 現在考えている筋書きで進んだ場合、これからもこんな重い展開が度々発生しそうです。
 基本的にほのぼの系でいこうとは思っています。
 ただ、のび太たちと離れ離れになったしずかに対する仕打ちに見られるように(>>79>>106)、時々とんでもない方向に走ろうとする自分も存在しておりまして…。
クレヨンしんちゃん アッパレ戦国大合戦 がみたくなった・・・
464無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 07:07
>>463
禿同!!!!!!!!!!!!!!!!
それとここの職人さん達って、ドラえもんをよく捉えてるよね。
読んでたらドラえもんの絵が浮かんで来るんだよ。
465448:02/05/03 07:34
>>449
漏れがトンガリ!?Σ( ̄□ ̄;)
ひ、ひどい・・・・

マ〜マ〜〜〜〜〜〜(TдT)
>>465
>マ〜マ〜〜〜〜〜〜(TдT)
やっぱりトンガリじゃねぇか
貴殿はこれよりトンガリの名前で書き込むがよいぞ
467MISHA:02/05/03 08:52
天子になるっス〜☆
テヒヒヒヒヒヒヒ〜
468無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 11:28
age
469無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 12:40
>>467

WARATA
470無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 12:45
    ______
    /          )))    
   /   /// /―――-ミ   
   / 彡彡 // /      ヽ))   
   / 彡彡 iiiiiiiiiiiiiii  iiiiiiiiii|     
   / 彡彡 < ・ > 、<・ >l     
  /    |       ヽ   〉     
  /  ( | |      __)  |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /   | ≡  /, ―――  |ゝ  < 士郎、お前に兵器のことがわかるのか
  /   |   |  L ___」 l ヾ   \____________
_ミ  l   ______ノ ゞ_ 
  |  l ヾ    ー   / |  l
  |  |   \ー    ‐/  |  |
471無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 12:46
      ____,,,,,,,,,,,,,,,,、、、
    /            )))
   /    ______,,,ノ
   /    l /    \\ヽ|)
   |    | ''''''''''    ''''''''|
   |    | (  ・ )   ( ・ )l
   |     l        l  |
   |  ( ~         _)  |
    |   |      ,―――. l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    l .|ヽ    ー――' / <  至高の兵器だと、笑わせんな
    ヾ |  \____ノ   \____________
  __/ヽ\      | l\_
 ̄     人 ヽ     /
472akantyo:02/05/03 17:01
467>なぜに○○テン・・・
470>なにゆえ甥親母・・・

戦いがリアルだぁ・・・

473スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/03 18:44
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276>>388>>403>>422
>>438

そのころ、連合軍総大将の袁紹のもとにシスイに停泊中の孫堅軍の船が炎上
しているとの報告が入る。
「なんじゃと!」
慌てて天幕を出た袁紹の目に飛び込んできたのは炎によって次々に沈んでい
く船の姿だった。
「敵の計略にやられたか!孫堅殿を救援に向かうぞ!!」
袁紹は傍にいた部下に急ぎ援軍の用意をせよと命じる。

「待たれよ、袁紹殿。」
袁紹があたふたと走り出そうとした時、一人の武将がそれを止めた。
「何だ、孟徳。あれが見えんのか。早く救援に向かわねば孫堅軍は全滅
 すろぞ。」
「その必要はありますまい。」

曹操の言葉に袁紹は仰天する。

474スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/03 19:25
「な、何だと!孟徳、お前は孫堅殿を見殺しにしろというのか。」
「そうではありません。船を焼いたのはおそらく、孫堅殿自身です。」

「な、なぬっ!?」
「背水の陣ですよ、袁紹殿。自ら、逃げ道を絶つことで兵の力を高めよ
 うというのでしょう。その証拠に対岸から全く兵の声が聞こえてこな
 いではありませんか。もし、敵の計略で船を焼かれたならば慌てて火
 を消そうとするはず、当然対岸は大騒ぎでしょう。」
曹操の言葉に袁紹は対岸からの音に耳をすます。だが、木が焼ける音が
するだけで、慌てる兵士の声など聞こえない。

その時、再び報告がはいる。
「殿!物見からの報告によりますと、船に火を放ったのは孫堅軍。
 さらに兵糧を川に捨てているとのこと!」

報告を聞いた袁紹は信じられないといった顔で曹操を見た。
「孟徳、何故だ。何故、孫堅殿は背水の陣などという危険極まりない
 ことをするのだ。」
「さて・・やはり孫堅殿もここらで派手な活躍をして武勲を立てたい
 のでは?」
「我々は圧倒的に優位なのだぞ!じっくりと攻めればよいのに・・。」

(貴様のような無能には現在我々がどれだけ厳しい状況にあるかは
 わかるまい・・)

なおも、つぶやく袁紹を冷たく見据えながら曹操は思った。

(それにしても孫堅は中々の軍略家らしいな。それともよほどの
 軍師が付いておるのか・・、いずれにしろ頼もしいことだ。)







475しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/03 20:34
>>396-401
遅レスすみません。
呂布についていろいろ感想どうもです。
私的に外見は無双で考えてます。ドラえもん的に横山がいいかもしれません。
秘本三国志の無表情に人を切る呂布が好きです。蒼天もいいですね。
里中美智子…検索してみたらビクーリ
>>410
インデックスご苦労様です、精進して話を進めたいです。
476しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/03 20:36
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243>>321>>323>>389>>390
「じゃあ、そろそろ戻らないと」
しずかはそう云って立ち上がった、もう夜はふけている。
流石に、王允の屋敷での緊張と、赤兎馬の乗馬で精神的、肉体的な疲労のため
眠気が襲ってきたのだ。今までは心休まる事が無く、眠いと言う事が無かったが、
呂布との会話でだいぶ心がほぐれた為だろう。
「なんだか疲れちゃった」
「そうか?俺は疲れぬぞ」
それはそうだ、筋骨隆々たる呂布と、未だ少女であるしずかでは体力が歴然と違う。
そんな事は判りそうなのだがこの呂布という男はやはり感覚が少々ずれている。
しずかはくすりと笑った。
「ならば、帰るか」呂布はそう云うと、ひゅう、と口笛を吹いた。
草原で寝そべっていた赤兎馬がびくりと起き上がり、真っ先に戻ってきた。
「頼むぞ」と声を掛け、呂布はしずかを馬の背にのせ走り出した。

王允の館につくと、明かりは消え、しんとしていた。
「どうもありがとう」しずかは呂布にそう云って、赤兎の顔を撫でた。
「うむ、余りおかしなことを考えるでないぞ」
「ええ、また来て下さい」しずかは言った。
呂布はうなずくと、一声あげて赤兎馬を走らせた。
477しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/03 20:38
>>74>>93>>95>>119>>120>>188>>189>>195>>242>>243>>321>>323>>389>>390
>>476
しずかは音を立てないようそっと歩いて部屋に戻った。
―今日はぐっすり眠れそうだわ
そう呟いて、寝間着に着替えようとしたとき。
「ずいぶん、お楽しみだったではないか?」と陰にこもった声がした。
しずかがびくりと驚いて振り向くと、闇の中から王允の姿がぬう、と現れた。
しずかは何も言えずただ両手を胸元で握り締めていた。
「ふん、まあ良い。あの男に気に入られなければならんのじゃからな、
上首尾だと言えよう。よく垂らしこんだものじゃ」
と無表情にいう。
「そんな・…」垂らしこむ?思いがけない言葉にめまいがする。
「女児と思うていたが、なかなか侮れんのう。どうやったのじゃ?」
「やめて!」耳を塞いで首を振った。しかし王允のくかか、という笑い声が聞こえてしまう。
「なにを今更恥ずかしがる、あの董卓めの時もなかなかじゃったぞ」
―そんなこと、そんなことないわ!
「まあ良い、しかし、あの呂布に真に心を許しておるわけではあるまい」
「え?」「あの男は徳義のかけらもない、何せ親殺しじゃからのう」
「親殺し?」しずかは信じられないと言った風にいう。
478無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 20:52
本宮的ドラえもん
「ウォォォォ!ワシャーのびたじゃー!!!」
479無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 21:03
     彡               ヒュー……
            , -─ - 、  彡
            /       ヽ
.           l i ノ//_ノl_lヽ))
           ! (ll ( l l )ll)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     彡     iニ>l|、'' (フ ノl|  < たくさん集まってますね。
.             ,-リ<┘└>リ、    \__________
            〈._、| ̄ ̄ ̄ ̄!
             | '| S E X  .|
.           |  ! と か.   |   彡   (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
          l_ソ_!.できます.!       (  ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ )
.    彡     (_ア|       .|)      (                     )
          ∠ヘ────ゝ      `〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜'
           / l  ̄ー一 ̄、          O
サァー…      /j ! j l | j l.ヽ    ∧_∧ o
     ::::::::   ` ‐======='´   ( (l) (l))  ニャー
⌒ヽ    :::::::::::::    |  |  !         l>ロ<l
  人    :::::::::::::  |  l  !       /   |
Y⌒ヽ)⌒ヽ    ::::::::::ヒ/⌒)⌒).    \〈___.ノ
480akantyo:02/05/03 21:42
しずかちゃん〜〜〜〜!!(泣)
481連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/03 22:16
第12話 ジャイアンの真意
董卓は劉弁から帝位を剥奪し、劉協を新帝に擁立した。同時に洛陽は董卓の軍勢で溢れ返っていた。無法をくりかえす蛮人達。もちろん、その中にのびたがいたのは言うまでもない。
「皇帝陛下ご登殿―っ!」
一同が平伏する。
なんと皇帝を抱き、刀をはいたまま玉座に座った董卓。この場で董卓を誅しようとした者が頭を抱えたのは言うまでもない。
「今より、先の政変に加わりたる者並びに、才覚なく官職にある者の官位を剥奪しその処罰を行う。」
文官達は自分の事ではないかと、背筋の凍る思いで座っている。
「執金吾の丁原!越騎校尉ゴフ!」
「その方ら2名、何進による愚帝擁立に荷担した罪は重い。キョウ首の刑に処す。」
すると丁原が待ってましたとばかりに叫んだ。
「ほざくなー!天を欺く逆賊董卓!たとえ百官すべておののこうともこの丁原、貴様の暴虐を許しはせぬぞ!」
そう言い放つと後ろの人間に声をかけた。
「呂布(ジャイアン)!」
呂布(ジャイアン)は酒の入った杯を机の上に置くとゆっくり立ち上がった。
「皇帝陛下の御前であろうと、我が僕が天に代わり貴様を処罰してくれるわッ!」
立った呂布(ジャイアン)は圧倒的な存在感を放っていた。いくら丁原に拾われてから時間があったとはいえ、体つきはまるで変わり別人のようになっていた。
「おお、呂布か!なぜお前ほどの勇者がそのような惰弱なものに仕えている?我と父子の契りを結び天下を我らの手中におさめようぞ!」
呂布(ジャイアン)は丁原の耳に口を近づけた。そして…。
「呂(ジャ)…」
「おお〜れは、ジャイア〜ン(呂布)ガ〜キだいしょ〜う」
轟音が殿内に響く。百官達は耳を抑えるも、失神した者多数。直撃を受けた丁原は、目は飛び出し鼻からは血を吹いて絶命していた。
「うむ!」
董卓は満足気な声を発した。

482連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/03 22:17
>>481
第13話 スネ夫の復活
「むうう…聞こえるぞ…。まだ生きたいという無念の声が…。」
荒野を歩くみすぼらしい老人が一人。名を左慈と言った。
この左慈は早い話が仙人である。
スネ夫があまりにも未練を残し、その怨恨が左慈を呼び寄せたのだ。
「ふむ、この下に眠っておるのか…、よし、そんなに生きることを望むならかなえてやろう!」
そして左慈はスネ夫のいる墓から一歩間を空けると、なにやら奇妙な踊りと奇声を発した。
「キエ〜、ラ〜リパッパ、ラリパッパア〜!フンッ!」
気合を入れると同時に地面が盛り上がった。
ゴバッ!
「ゲホッ、ゲホッ、うう〜」
なんとスネ夫が生き返ってしまった。
「気分はどうだね?」
「どうだね?じゃないよ〜!もっと優しくできないの?」
命の恩人にお礼もいえないスネ夫。
「まあまあ、よいではないか。ところで童よ。」
「なに?おじいさん」
泥を払いつつ、スネ夫は聞き返す。
「お前は我が仙術により息を吹き返した。いわば人外の者。それ故、ある約束を守ってもらわねば、お前は再び土に返ろう。」
「その…約束って?」
スネ夫の顔が険しくなる。
「わしのみた所、お前はこの世にもともと存在しなかった。お前と同じ存在が他にいるのだろう。しかし我が仙術によりこの世に生まれた。いわば別人。それ故、お前が彼らとの関わりを認めてしまうとその術が解けてしまうのじゃ」
スネ夫は首を傾げつつ再び聞き返す。
「つまり、ドラえもん達と話をしてはダメってこと?」
左慈は笑いながら答えた。
「はははは!そうではない。別人のように振舞えということだ。そうだ、お主に新しい名を授けよう」
「?」
「司馬仲達と名乗り、学問をしろ。そして時期を待て」
そう言うなり左慈はゆっくりと歩きはじめた。
「ねえちょっと待ってよ!」
スネ夫は走るも左慈に追いつくことができない。これも左慈の仙術か?
やがてスネ夫は疲れて屁たれこんでしまった。
「待ってったら…」
前途多難なスネ夫の第2の人生が幕をあけた。
483連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/03 22:18
ジャイアン伍長さん、スマソ、アイデア借りちまいました。
スネ夫復活です
484 :02/05/03 22:52
>>475
呂布カコイイ!

王允の言葉責めプレイもなかなか・・・ハァハァ


ところで里中美智子でなくて里中満智子でふ。
485親切な人:02/05/03 23:25
1 :芋沢首相 :02/04/27 01:15
堂本剛のTBSの主演ドラマ「夢のカリフォルニア」(金曜後10・00)
の主題歌で自ら作詞、作曲した「街」といううたきいたかい?
あれみすちるのぱくりじゃん あのがまがえる跳ねて良し


>連ドラ氏
ワラタ。スネ夫の首が180度回る事になるのか(w
487無名武将@お腹せっぷく:02/05/03 23:42
>>481
やば…蒼天(文庫版)3巻見ながら内容読んで茶ぁ吹いちまった…(藁
488オカルト太郎:02/05/03 23:45


      __  /ノノノノノノ`−、_
    /ヽヽヽ ソ ノノノ丿ノノノ丿ノ丿ノ\
   /ヽヽヽヽヽヽ\ノノノノノノノノノノノノノ彡\
   /ミミ     ─-___       ≡|
   |≡=   ──  _ __─    =≡|
  .|彡    _         __   ミミ|
  |彡   ノ,─丶       ´─ヽ   ミミ|
  .|彡   ┌───┐  ┌───┐   ミ|   
  ゝ━─┤      ├==┤      ├─━/  スレを立てるには
 ,-`     |      | . .|      | .  |\
 |(/    └───┘  └───┘  ヽ)|
 

489オカルト太郎:02/05/03 23:45
 ,-`     |      | . .|      | .  |\
 |(/    └───┘  └───┘  ヽ)|
 |6|          /    ヽ          |》|  ダンコたる決意が必要なんだ
 \|          ̄`─´ ̄         |/
  |        /////| | | | ヽヽヽ     .|
  .|                        |
  .ヽ                        /
   .ヽ                      /
    ヽ      `───-         /
     ヽ                   ./
       ヽ_________/

せっかくの良スレなのに
何やら訳の分からん一派が紛れ込んできてるな。
491偽南蛮人 ◆ucB8Zbpo :02/05/04 00:13
>>455
孟獲に拾われた蛇慰安は、南蛮の男達の中で暮らす内に次第に周囲とも打ち解け、
逞しくなって行った。
記憶は相変わらず戻らなかったが、一つだけ思い出した物があった。それは歌だった。
宴となると進んで蛇慰安は歌声を披露した。孟獲以外からは不評だったが。
こんな生活が続くかに思えていたある日、一大事が持ち上がる。

「兄貴!蜀の連中が攻めて来たぜ!!」
孟獲の弟の孟優が急いで駆け込んで来た。
「何だと!?」
「どうしたんだよ、孟獲のアニキぃ?」
「蜀と言ってな、元々俺達が住んでた土地を奪い取った連中だ。
今は俺達が取り返したんだが、奴等がまた奪い取りにやって来たんだ。」
「何だとぉ!!男の風上にも置けない連中じゃねえかよぉ!!」
蛇慰安は憤激した。
「どうする、兄貴?」
「決まってんだろ!!攻められるのを待つ事は無い。こっちから迎い討つんだよ!!」
「おう!!俺は戦いの準備をしてくるぜ。」
孟優は出て行き、その場には孟獲と蛇慰安が残された。
「蛇慰安。お前は留守を・・・」
「俺も連れて行ってくれ!!」
「蛇慰安・・・・。」
「みんなの暮らしを守る為闘うんだろ。俺だけ仲間外れなんてズルイじゃんかよぉ。」
今や蛇慰安は身も心も南蛮人だった。
「そうか・・・。よし、お前も俺様と一緒に闘おうぜ!!」
「孟獲のアニキぃ・・・・。」
こうして、蛇慰安も孟獲軍の一員として闘う事になった。
492スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 01:09
>>130>>137>>143>>145>>161>>179>>208>>210>>237>>254>>276>>388>>403>>422
>>438>>473

背水の陣をしいて戦う孫堅軍の前にシスイ関は5日で陥落した。
陥落後、スネ夫と孫堅は2人で戦いの後を見て回った。あたりには死体が
いたるところに散乱し、すでに異臭を放ち始めていた。

「いっぱい死んじゃったね・・。」

スネ夫は不意に怖くなった。自分の立てた作戦で多くの人が死んだ。ここで
倒れいる人達は全て僕が殺したようなものなのではないか。

「おじさんは戦いが怖くない?」

「怖い。」

「えっ、そうなの。」
孫堅の意外な言葉にスネ夫は驚いた。
「怖いが、それから逃げようとは思わない。」

「おじさんは凄いな。僕は立ち向かえそうも無いよ・・。」

「私は何年か前までは戦を楽しいと思っていた。敵を倒すことに喜びを感じて
 いた。だが、ある時私が討ち取った者の家族が遺骸にすがって泣くのを見た
 時、私は急に戦いというものが怖くなった。自分はこれまで剣を振るうこと
 で何人の人間を不幸にしてきたのだろう、そのことばかり考えるように
 なった。」

「そ、それでおじさんはどうしたの?」

「故郷で畑でも耕して生きようかとも思ったが、やはりできなかったよ。
 ここで逃げればこれまで私が倒した敵と、私を信じて死んでいった
 将兵に申し訳がたたんと思ってな。」

孫堅はニっと笑って言った。
「だから私はここにいる。」



493無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 01:26
出木杉

「全てにおいて完璧な私が、何故君にだけ勝てない・・・・・
 野比のび太・・・
 不思議な男だ」
494無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 01:31
>>492
孫堅カコ(・∀・)イイ!
>>493

いきなり最終回っぽいすね
496そろそろ500ですなぁ:02/05/04 01:59
※名前が題名のようだ・・・
ここらで数々の神を降臨させてくれた>>1に感謝しよう・・・
>>1よ・・このスレをありがとう・・・
そして神々(職人さん達)よ・・・これからもがんばってくだされ・・・
497無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:01
ところで500は職人さんたちのだれかがとってほすぃんだが・・・
498スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 02:05
>>497

やっぱここはジャイアン伍長さんがいいでしょう
499無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:09
ここから職人さん以外カキコマンでクリ!
500無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:19
>>497
皆遠慮してしまい、職人さんたちも遠慮してしまう罠。
大変スマンが500ゲト
これからはキリバンきにせず書いてけば、偶然職人さんがゲトするかも。
501無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:27
というわけで>500にも記念小説書いて貰いましょう!
502無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:31
>>501
スマソ・・三国志の知識真・三国無双程度しかないですたい。
気にせずとにかく書きなされ
504無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 02:39
>502
そうだそうだ!何でもいいから書きなされ!
千里行なんか書きやすいんじゃない?とにかく記念よろ
505スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 02:56
おお、500回突破しましたね。
506無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 05:00
>>497-499はあやうくSS(スレッド・ストッパー)になるとこだったな
507無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 07:18
このスレは今の三戦板で一番好きです。皆さん頑張ってください。
sage進行のがいいですか?。
508継承者のび太:02/05/04 11:40
タイムマシンから落ちてこの中国大陸に来て早1ヶ月。
今、のび太は強盗をして生計を立てていた。
最初の内は途方に暮れながらものび太は物乞いをしながら暮らしていた。
だが16日目、のび太はとんでもない事態に襲われた。
男色の強姦魔に襲われたのだ。
抵抗した物の敵う筈もなく3時間もの間辱められた。
この時、のび太は悟る。
この戦乱の世の理を、弱肉強食の理を。
それからのび太は全く変わってしまった。
武具店から弓と矢を何とか盗みだし
それをつかって強盗を始めたのだ。
初めて強盗を行った時は緊張したものの罪悪感は欠片もなかった。
初めて人を殺したときも恐怖はあったが罪悪感は欠片もなかった。
そう、のび太はあの時悟ったと同時に人ととして大事なナニカを失ってしまったのだった。
そして今日ものび太は人を襲う・・・

509継承者のび太:02/05/04 11:42
のび太は木の上から獲物を探していた。
「・・・あのおじさん、狙いやすいな。」
鎧をまとい帯剣した50歳程の大男であった。
その男は誰もいない大通りを歩いていた。
「はは、あれじゃあ狙って下さいって言ってるようなもんだよ。」
のび太は薄ら笑いをしながら弓を構えた。
ゾクッ
「!?・・・なに?今の寒気。」
のび太は不思議に思いながら矢の照準を男の頭に向ける。
ゾクッゾクッ
「!!?・・・またこの寒気・・・風邪かな?」
今日はこの男でやめようと思いながら矢を放った。
シュウン
―殺った!―
だが。
男は首を少し動かして矢を紙一重で避けた。
「!!!?そんなっ!!」
男が振り向く。
振り向いた男はのび太の身長程もある強弓を構えており瞬時にのび太に照準を合わせた。
ドシュ
「ぎゃあ!」
男が放った矢はのび太の太腿を串刺しにした。
その痛みでバランスを崩し木から落ちる。
のび太が顔を上げた先には男が仁王立ちしていた。
「最近この近辺で強盗を働いてるのは小僧、貴様だな。」
有無を言わさぬ声色で言い放つと剣を抜く。
今、わかった。あの寒気はこの男からの殺気だったのだ。
「いままでの報いを受けろ、小僧。」
剣を振り上げる。
のび太は自分が確実に死ぬことを悟る。
そして男は剣を振るった。

510継承者のび太:02/05/04 11:44
刃はのび太の目の前で止まっていた。
「だがここで殺すには貴様の腕前はおしい。小僧!わしと共に来い。」
そう言うと剣を収め右腕を差し出す。
「貴様の名は!」
「の、のび太。」
「のび太よ!わしの手を取れ!」
のび太は男の目を見た。
その目は強い意志の輝きを持っており、また酷く安心感のある瞳だった。
のび太は意を決し男の手を強く掴む。
男はそんなのび太を見て豪快に笑うと勢いよく手を引きのび太を立たせる。
「わしの名は黄忠!小僧!今日からわしは貴様の師父じゃあ!」


これが後の蜀漢五虎大将軍の1人黄忠とのび太の出会いだった。

511無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 12:08
このスレに新たな英雄が!
のび太がカマ掘られてる・・・
513スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 13:24
第25回

シスイ関を5日で落とした孫堅軍であったが、被害は少なくなかった。
さらに、数日分の食糧を残して兵糧を全て捨てたため、もはや孫堅軍
には一粒の米すら残っていなかった。

シスイ陥落より5日、兵の消耗は限界に近づきつつあった。

「まだか!まだ兵糧は届かんのか!?」

黄蓋が叫んでいるが空腹のせいか声にいつもの張りがない。また将、兵
問わず誰もが黄蓋に応える余裕すら失くしていた。

「ごめん、おじさん。こんなことになるなんて・・」

スネ夫もまた飢えと戦っていた。20世紀の世界では感じたことほど
の狂おしい空腹感、日が経つにつれ自分の身体が弱っていくのがわか
る。飢えとは正に恐怖であることをスネ夫は知った。

「お前が謝ることはない。お前の策を用いたのは私なのだからな。」

孫堅は城壁に立って虎牢関の方角をじっと見ている。このような状況
でもなお覇気を感じさせる大きな背中にスネ夫は心底からの尊敬を
感じた。

さらに5日が過ぎる。だが、兵糧は来なかった
514マジ孫476 ◆ROOTmAjI :02/05/04 15:00
三国志キャラの中で一番好きな黄忠が登場…
(;´Д`) ハァハァ
515無名武将@お腹せっぷく:02/05/04 15:22
age
516連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/04 20:37
漏れ、しずかちゃんの話の続き書きたいんだけど、しずかちゃんを大喬にするために小喬が姉である大喬をなんて呼んでいたかわかんないんすよね。
呼び方不自然だとやだし…
だれか情報きぼーん。マジで
517_:02/05/04 20:51
またいつものように始まった。それが近くにいた兵の感想であった。

張飛翼徳。無類の力の強さを持つ男であり、劉備の片腕である。腕っ節が強く、義に厚い。
猪武者のように言われることもあるが、決して無能ではない。決して賢いとか冴えている知能を持っているわけではないが、兵を率いれば、将として並みの将以上の働きをする。
むしろ、その漢っぷりから兵からの人望も厚い。・・・直属の兵以外からは。
直属の兵から見ると、唯一にして最大の欠点がどうしても見えてしまう。そう、酒癖が悪いのである。彼が酒を飲んで、良い結果が出たためしがなかった。それでも周りに屈強な義兄関羽や同じく義兄であり威厳を持つ劉備がいれば、それでも抑えられた。
しかし、一軍の将となり、単独で動くようになると誰も彼の酒癖を抑えられる人間はいなかった。直属の兵の中には彼の酒癖によって死にかけた人間も一人や二人ではなかった。

「翼徳おじさんもうやめなよ。」のび太の精一杯の声であった。
「うるせーな、ガキはだまってろ。」張飛の怒鳴り声が部屋にこだました。
「ドラえもん。何とか成んないの?」のび太は後ろに控えていたドラえもんに聞く。
「無理だよ。」「そんな事いわないでさ。ね、お願い。」「しょうがないな。」
いつものパターン。

「スネオ君。ちょっと来て。」「え、何。これ、もしかして、」
近づいてきたスネオにあいこグローブをはめるドラえもん。
「大丈夫、これで翼徳さんと同じ力をだせるから。」「そういう問題でなくてね。」
スネオが文句を言っている隙に、さらに懐から道具を出すドラえもん「で、これをつける。」
ほんわかキャップをスネオの頭にのせる。とたんに目が座るスネオ。
「隠れるんだ、のび太君」ドラえもんとのび太は柱の後ろに隠れる二人。
目が座ったスネオは、超飛をにらみつけた。
518_:02/05/04 20:53
初めて書いてみた。駄文ですまん。
519連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/04 21:02
スマソ 姉が妹をどう呼んでいたか でした
520スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 21:28
第26回

「殿ーー!!」

物見の男が馬をとばして孫堅の前に駆けてくる。誰もが兵糧が到着
したとの報告を期待したが、実際の内容はそれとは全く正反対であった。

「虎牢関から董卓軍7万がこちらに向かって進軍中とのことです!
 軍を率いるのは・・あの呂布です!」

この瞬間、孫堅軍の全ての希望は断たれた。その場に座り込む者、
死にたくないと叫び出す者、それら全てが終末を予感させた。

「おじ・・さん。」
ふらつく体を何とか動かしてスネ夫は孫堅のそばにへ行った。こちら
を向いた孫堅の顔は何故か微笑んでいるように見えた。

「おじさん、大丈夫だよね?まだ何とかなるよね?」
521スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/04 21:35
>>520

孫堅は微笑んだまま何も言わない。スネ夫は孫堅の優しい笑みになぜか焦り
を覚えながら早口でまくしたてた。

「今、凄い策を考えたんだ。一旦退いてね、シスイで水上戦をやるんだ。」

「船はもうないぞ。」

「だったら、だったら、敵に先んじて奇襲を仕掛けて・・」

「もう間に合うまい。」

「それなら、それなら・・」
「スネ夫。」
孫堅の顔を見上げる。スネ夫はいつの間にか涙を流していた。

「もういいんだ、スネ夫。」
522連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/04 22:27
第14話くらい のびた日記3くらい
ただ今、洛陽で豪遊しています。董卓軍第1大隊4部曲弓小隊隊長 野比のびたです。
つい先ほど、徐栄将軍が反乱軍を鎮圧しにいくというので従軍しました。
場所は司州のケイ陽になりそうです。
523連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/04 22:30
>>522
第15話 のびたの矢
ケイ陽では反乱軍との激戦を繰り広げていた。
遠目から見るとまあ、五部五部だ。
「見ろ曹操!もうじきこの董卓軍も落ちるぞ」
情けないかな、小物は目の前のことしか見えないらしい。
「退路に配備された援軍からの連絡」がない。気にならんのかエンショウ?」
さすが曹操。文句無しである。
「どこに退路を見る必要がある。戦況をよく見ろ!」
…もはや何も言うまい。
するとなにか遠くの方から轟音と土煙があがった。
「なんだあれは?董卓か?」
「あれは董卓ではない。徐栄だ。あれが董卓であればもっと凄まじかろう。突撃の鼓を鳴らせ!」
徐栄軍に切り込む曹操。
「ほほお、青びょうたんが動きおったぞ!」
曹操は弓を構える。
「矢を放ち、おのおの一騎を切り抜け!」
「一斉射撃!」

そんな激戦区の中、のびたは弓を放ち続けていた。のびたは他の弓兵より持ち矢が多い、だからより多くの敵を射つことができた。
前方でなにやら強そうな奴が落馬していた。
「…兄!大丈夫か!」
(なんだ結構位が高そうな人だなあ)
「おう、かすり傷よ!それより孟徳が敵陣に単騎でいる。援護にいけ曹洪!」
(まあ、矢も残り一本だし、とりあえず射っとくか)
のびたは看護婦が静脈に注射を打つかの如く矢をつがえ、放った。
ヒュン! ズガッ!
なんと夏候惇の目に矢が当たったではないか!
(チッ、失敗したか)
くやしがるのびた。
「惇兄―ッ!」
叫ぶ曹洪。
「ぬッぬおおおお!」
叫びながら目に刺さった矢を引抜く夏候惇。
(はわわわ。矢抜いちゃったよあの人、痛くないのかなあ?)
「これしきのこと、この夏候惇の心胆を寒からしめるものではなあい!」
すると矢についた目を食べてしまった。
(えッ?おいしいのかなあ?)
などということを考えてる内に夏候惇の残った目玉と目が合った。
「…」
(なんか見てるよ〜、勘弁してくれよぉ〜)
夏候惇の顔が鬼のようになる。
「下郎〜、貴様かあ〜!」
50mくらいはなれてるのにこちらに向かってくる。
「ヒイイイイイ!」
のびたは情けなく逃げることしかできなかった。
524無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 00:07
名スレ、上げさせていただきます。
525無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 00:11
そんなに言うほど名スレか?
あんまり周りが奉るな。
>>525
叛骨精神丸出しだな
527無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 00:14
空想・妄想という点でリプスレより下
528無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 00:24
厨房って乗り遅れて寂しいと貶すよな。
>>525は魏延
>>498 スネ雄殿
 御配慮多謝。
 あの時間帯、私はヒグマに追い回されてました。夢の中で。

 さぁ、ゴールデンウィークも終盤。明日も働くぞ!(号泣)
>>443
第35回

 チチチチチ…
 小鳥のさえずりが聞こえてくる。
「お弁当持ってくればよかったわね」
 努めて明るい口調でしずか。
「そうだね。最高のピクニック日和だし…ここでドラ焼きでもあったら最高だろ、ドラえもん?」
 同じ調子でスネ夫。
 曖昧な表情でドラえもんは儀礼的に笑った。
「日本に帰ったら、もう二度と見たくないってくらい食べたいよ」
 特に面白いわけでもない返答。
 だが、のび太、スネ夫、しずかは笑った。
 笑いながらジャイアンと出木杉の方にさりげなく視線を向ける。
 2人はドラえもんたちの話に加わることなく、それぞれ少し離れた場所に腰掛け、遠くを眺めている。
「でもドラ焼きの前に、僕たちにはやらなくちゃならないことがある」
 そう言ってドラえもんは、出木杉の隣に腰をおろした。
「もう少ししたら、今度は夏侯惇が攻めてくる。歴史通り、これを撃退しなくちゃ…ね、出木杉君」
 出木杉は何も答えない。
 無表情を装っているが、内心様々な葛藤があることは容易にわかる。
「劉備軍は夏侯惇を撃退する。そうだったよね」
 しつこくドラえもんは話しかける。
 出木杉は、面倒そうに小さく肯いた。
「兵士の数は?」
「10万」
「曹仁の時と同じか…夏侯惇ってどんな武将なの?」
「曹仁より強いよ」
「歴史では、どうやって劉備軍はその夏侯惇を打ち破ったの?」
 2人のやりとりを、のび太たちは心配そうな目で見守っている。
 ポンポンと質問を投げかけてくるドラえもんに、出木杉が苛立っていることは明らかだった。
 かまわずドラえもんは質問する。
「ねぇ、教えてよ。そんな強い武将をどうやって倒したのさ」
「………」
「ねぇ、出木杉君ったら。黙ってないで教えてよ」
 まるで挑発するかのようなドラえもんの口調。
 それに対する出木杉の反応は、やはり予想通りのものだった。
「うるさいな!…僕のことはほっといてくれないか!」
「ほっとくことなんてできるわけないよ。そもそも僕の不注意からこんな事態になっちゃったんだし…それに、僕たち友達だろ?」
「…」
 再び出木杉は沈黙した。
 友達、という言葉にも、特に感銘を受けた様子はなかった。
 かまわずドラえもんは続ける。
「僕は出木杉君ほど三国志に詳しくないけど…確か歴史では、曹仁軍と戦った時の劉備軍には、徐庶軍師がいたんだよね」
 そう、歴史ではそのはずだった。
 しかしこの世界では、徐庶は新野の戦いに先立つこと1カ月前、曹操軍に迎えられている。
「で、その後、夏侯惇軍が新野に攻めてくる…歴史では、これも劉備軍は撃退するわけだ」
―同じことを何度も言って
 そう言いたげな出木杉の態度が一変したのは、独り言のようなドラえもんのこの言葉による。
「その時の劉備軍の軍師って誰だっけ?」
 ピクリ、と出木杉の表情が動いた。


 出木杉は思い出した。
 三国志キャラでもトップクラスの有名人・諸葛孔明が、三顧の礼でもって劉備に迎えられるのは、だいたいこの時期だった。


「………諸葛亮!」
 出木杉の口から、三国志でもトップクラスで有名な人物の名前が漏れた。

532スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/05 01:12
>>530

ヒグマですか・・。怖いですね(笑)。
>>529
魏延を蔑むような書き込みは控えて頂きたい(ピカッ!
534継承者のび太:02/05/05 02:41
のび太が黄忠と邂逅を果たした頃、ドラえもん達は赤壁の戦いの直前であった。
ドラえもん達はタイムマシンから落ちたのび太を探していた時に
江夏で劉備と知り合い、客として招かれていたのだ。
そしてその恩に報いるためドラえもん達は劉備陣営の客将として参戦しているのだった。

孔明が周喩に作らせた祭壇の端でドラえもんは呉の大船団を見下ろしていた。
「ねえドラえもん、本当に東南の風は吹くの?」
そんなドラえもんにスネ夫は心配そうに話しかける。
当然だ。東南の風が吹かなくては火計は成功せず劉孫同盟軍は壊滅の一途を辿るだろう。
「大丈夫だよ。孔明さんの言った通りこの時期には必ず東南の風が発生するんだ。」
「ならいいけど・・・。」
ドラえもんは苦笑した。
スネ夫はいつになく臆病になっている。それも仕方ないことだ。
彼は先ほど周喩が曹操の使者を斬った所を見てしまったのだ。
初めて人が殺された所を見て彼はすっかり縮み上がってしまったのだ。
正反対にジャイアンなどは興奮して張飛のもとへ行ってしまったのだが。
(ジャイアンは張飛と酷く気が合うらしく張飛の事を兄貴なんて呼んで慕っていた)
しかししずかちゃんを江夏に置いて来たのは、正解だったとドラえもんは思った。
心のやさしい彼女ではこの戦場では精神が耐えられないだろう。
そしてドラえもんはのび太の事を考えた。
タイムマシンの故障に気付かなかったのは彼の人生の中でも最大の不覚だったいえる。
ほんやくこんにゃくはタイムマシンに乗る前に食べていたから多少は何とかなるだろうが
無事かといえばそうでない可能性の方が高いだろう。
―のび太君・・・どうか無事で・・・―
ヒュウゥゥーーーヒュゥーーゥー
ドラえもんの背を東南の風が通り抜ける。
ワーーワーーヤッタゾー
東南の風が吹いた事に将兵から歓声が上がっていた。
スネ夫もさぞ安心した事だろう。
ドラえもんは背に東南の風を受けながらのび太の事を頭から追い出した。
早く此処から脱出しないと周喩の下知をうけた丁奉らにスクラップにされるからだ。
ドラえもんは孔明のもとへ歩いていった。
535継承者のび太:02/05/05 02:44
周喩は孔明とドラえもんが言ったとおりに東南の風が吹いたことに驚きを禁じえなかった。
「おお!!!東南の風が吹いたぞ!黄蓋将軍に作戦開始を伝えよ。
 ・・・しかし孔明とあのタヌキは鬼神か・・・。・・・・・丁奉!徐盛!ちと来い。」
「はっ」
ヒソヒソ
「はっ、分り申した。みんな参れ!」
2将は兵を引き連れ走っていった。
魯粛はその行動を不思議に思い周喩に聞く。
「?提督、あの2人になにを命じられたのですか。走って行く方向は南ビョウ山・・・
 まさか提督・・・孔明とドラえもんを殺すように命じたのですか!」
「この東南の風を見よ。このような事なす人間を敵にまわしたらどうなる。」
「し、しかしこれから呉の運命をかけた戦を今、始めると言う所ですぞ。」
「魯粛よ、殺すのなら今が絶好の機なのだ。我が手中にいる今、殺す。
 決して玄徳の所に帰す訳にはいかん。」
周喩はあの2人に少なからず恐怖を感じていた。
自分のなすこと考えること全てを見破られたのだから当然だろう。
(実際はドラえもんはただ知っていただけの事だが)
そして今あの2人は東南の風が吹く季節でないのに吹かせて見せた。
あの2人を敵にまわすのはこの周喩でさえも恐れを抱かずにはいられないのだ。
ならば自分の手中にいる今、あの2人を・・・
「・・いとく、提督、丁奉らが帰って参りましたぞ。」
「ン!すまん考え事をしておった。おお、徐盛に丁奉帰ってきたか。
 ・・・孔明とドラえもんの首が見えんが?」
「申し訳ありません提督。孔明とドラえもんは提督が兵を出す事に感ずいていたようで
 我等が行った時にはもう脱出しておりました。」
「な、なんと。俺が彼奴等の命を狙うことに気付いておったのか!」
「はっ。帰る日の船まで用意しており船には超雲が乗っておりました。」
「むむむ、なんと恐ろしい奴等じゃ!この俺が手玉に取られておる・・・
 そうだ!のう魯粛この際曹操と和を結び玄徳や孔明、ドラえもんを討つというのはどうか?」
「きゅ、急に何を仰いますか。確かに孔明とドラえもんは敵にまわすと恐ろしい人物。
 しかし曹操の方が孔明やドラえもんに比べれば十倍も害が多うございますぞ。
 それにこれまでの準備は曹操と和を結ぶためではございませぬぞ。」
「そ、そうであった。まず叩いておかねばならぬのは曹操。
 そしてその曹操を叩けるのは今、この時しかないのだ。
 よし、諸将を集めよ。軍議を始める。」
「ははっ。」

こうして赤壁の戦いが今、始まろうとしていた。

536無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 09:32
なんか、電波2ちゃんねるhttp://dempa.gozans.com/#1
でとりあげられてるよ、このスレ。
537536:02/05/05 09:34
>【三国志・戦国時代】ドラえもんのび太の三国志
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1019288935/
>どの板にでもありそうなドラえもんネタですが、このスレはかなり良質です。
>鉄砲がない時代だけに弓の名手となるのび太。
>知恵を生かして孫堅の軍師となるスネオ。
>職人の方々がかなりがんばってくれています。
>ファンページも現在製作中らしい。(ぴーえす)
だって。
538無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 10:56
みんな今日のぴたテン見たっスか〜☆
539無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 11:17
しずか連環まだ?( ゚Д゚)マダ-?
540しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/05 12:01
>>477 しずか・十六
「呂布さんが、親を殺した…?」
「そうじゃ、奴には丁原という執金吾の父親がおった。父親と言っても養父じゃがな。
それでも奴は丁原に長い間養うてもらっとったのじゃ。それを奴は董卓から側近に
なって権勢を振るえるようにと言う甘言にのって、丁原の首を董卓に差し出したのじゃ」
信じ難い、しずかには余りにも信じ難い話だった。あの子供のような呂布が目先の欲の為に。
しずかには未だこの時代の空気―二十世紀とは全く違う価値観の―に慣れていなかった。
しずかが卒倒しそうな血なまぐさい出来事はざらにあったのだから。
「嘘よ、そんなの!」しずかは半ばかれた声で言った。
「何が嘘か。わしはこの目で見たぞ、あの男が朝議の際。ずかずかと自分の養父の首を
もって来たのをな。まだ切り口から血がどろどろ流れとったよ。」
王允も流石に思い出したのか声を落とした。
「それを見て仰け反っておるわしら文官を尻目にあの奸物めは」
―うはは、見事じゃ見事じゃ。その豪胆、正に鬼神の如し。わしの息子に相応しいぞ。
「そうして奴は董卓の息子となったのじゃ」

しずかはぶるぶると震え、目は大きく見開いていた。その場の光景がありありと脳裏に
移っていた。血まみれの首を持った呂布、その手、大きな手で私の頭を撫でて…
「いやっ!」というと、其の場にひざまずいた。
王允はそれを見てふんと息を吐くと。
「よう解ったろう。奴には善悪はない、自分の情緒に流される侭血を流していくのじゃ。
そして今度は一人の女子に入れ揚げて再び父を殺すのじゃ。救われんのう」
そしてしずかの前にしゃがみ込むと。
「丁原は謹厳実直を絵に描いた男でのう、執金吾として洛陽を取り締まっておった頃は
それはよい治安であった。じゃが死後はお主の見たとおりあのざまじゃ。
丁原が生きておれば、お主も友を死なせずに済んだものを」
それがしずかの胸を突いた。皆は、矢張り死んでいるかもしれない。
「な?じゃから余計な寛恕は起すでない、董卓も、呂布も。お主がここまで苦しみ。
奴等に辱めを受けねばならんのも全て、元は奴らなのじゃ」
しずかには王允の声は殆ど届いていなかった。
541akantyo:02/05/05 14:06
アワワワワ・・・・・・・・
しじゅかちゃん〜〜〜
しずか16何処へ行く?
542出来すぎた男:02/05/05 14:36
剣についた血糊を掃ってから出来杉は最後に残った男に近づいた。
男は剣を構えてガタガタと震えている。

「寄るな・・寄るんじゃねえ!!」

男の叫びを無視して出来杉はずんずんと男へと迫っていく。

「俺が誰だか判ってるのか!?幽州では知らぬ者のない大山賊、趙子龍
 だぞ。俺を殺せば二千の子分が黙ってねえ!!」

出来杉の歩みは止まらない。

「頼む・・助けてくれ・・・」

それが男の最後の言葉になった。首がゴトリと地面に落ち、少し遅れて
血飛沫があたりを染める。

出来杉は恐怖の相を留めた男の首を無表情に一瞥すると剣を収めて歩き出す。
歩きながら誰にともなく呟く。

「趙子龍か・・。その名、しばらく借りておこう。」
543出来すぎた男:02/05/05 14:38
実験作です。感想待ってます
駄作
>>542
 ダーティーでクールな出来杉(出木杉?どっちが正しいんでしょうね)というのも、これまでなかったキャラですよね。
 是非連載よろしくお願いします。

 さて、これから仕事に行ってきますバイ。 


546楊儀 ◆Am7DdtsA :02/05/05 16:29
>>373
第15話 孫策との出会い1
さて話は反董卓連合が成る少し前に戻るが…。
しずかは孫堅に連れられ、長沙にきていた。
城の数里前、孫堅はしずかに話かけた。
「しずかよ、そのみすぼらしい格好ではどうにもならん。引き揚げて来る際、着物を買わせてきた。城に着く前に着替えるがよい。」
実際、しずかは10日あまりの逃避行をしていたため、かなり服がボロボロだった。
しかも戦場ではしずかに合う服などもなく、我慢してボロを纏っていた。
「え…、いいのですか?」
孫堅の意外な気配りに思わず聞き返すしずか。
「うむ、軍を止めておくからゆっくりと着替えてくるがよい。」
「ありがとうございます。お義父さま!」
「ではこちらでお着替えください」
箱を持った兵卒がしずかに歩みより、木陰に案内してくれた。
箱を開けたしずかはびっくりした。
中には絹の着物が納まっていた。
(こんな高価な物きれないわ…。)
そう思ったしずかは着物を手に孫堅に歩みよる。
「お義父さま!私、こんな高価な物は着れません。」
孫堅は少しはにかみながら答えた。
「よいか?しずかよ。お前はいずれ私の娘になるのだ。自分の娘にならきれいでいて欲しいのは当然であろう?」
しずかは赤面した。
「いえ…でも…」
「ははは、気にするでない!」
そうして長沙に入っていった。
547連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/05 16:31
>>546
スマソ名前間違えた
不本意な話が続いてます。早くドラえもん出したい
548真田幸村:02/05/05 18:13
多少のことでは動じないのび太はがく然とした。

「ス、スネオが二人・・・!!!」

でも、のび太はすぐに気を取りなおした。

「スネオの父ちゃん好き者だから、スネオが5人ぐらいいても不思議ないよね。」
-----------
550無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 18:34
スネオママ「シェ〜!!!!ザマスゥ〜。」
551真田幸村 :02/05/05 18:50
「りょ、呂布が一杯!!!」

「時代は量産時代なんだねェ・・・・。ドラエモン、道具落としちゃったかな?」

のび太は他に言葉が見つからなかった
552連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/05 22:01
第16話 劉備3兄弟
話は全く変わりますが…。
「関さん、関さん!この穴一体なんだろうねぇ〜?」
空間にポッカリ空いた穴―――つまりドラえもんたちが乗ってきたタイムマシンの出口だ。「知らんな。大体こんな所に穴が空いてるのが変ではないか?」
関羽はタイムマシンの穴に興味はないようだ。
「でもよぉ〜、俺の第6感が行ってみろ!って言ってんだよ〜」
やや悲痛な顔をする劉備。
「お前の第6感ほどアテになんねえモンはないからなあ!」
ガハハと笑う張飛。
「益徳〜。そんなこというなよ〜。とにかく行ってみようぜ」
そうして劉備は穴に足を掛ける。
「長兄!」
「うおッ!」
関羽が諌めるも劉備は穴に落ちてしまった。
「仕方ない、益徳いくぞ!」
「しょうがねえなあ!」
三人はタイムマシンに乗ってしまった。
「関さん、このデッパリはなんだろうねぇ?」
ああ〜そのボタンを押すと現代に行ってしまうのに〜
「気になるなら押してみるがよいだろう」
止めろよ〜
「おいこんな所に食い物があるぜ!腹減ったから食っちまおうや」
おい、それは翻訳コンニャクだ。張飛、お前は酒でも飲んでろ。
「まあいいや、ポチっとな」
ズキュウン!
一同「うおッ!」
―――のびた宅。
ドシン!ドシン!ドシン!
「もう、のびたったら、静かにできないのかしら?」
のびたママはご立腹である。
そしていつもの如く二階にあがりいつもの一言。
「のびたぁ!少しは静かにできないの!」
しかしママの目に入ったのはのびたではなく、見知らぬ男3人だった。
しかも見たことのない武器を3人とも持っていた。
「・……」
ママは口をパクパクさせていた。
すると関羽が声をかけた。
「すまない、ご婦人よ。我らはすぐに出て行く」
「あ…あの…」
3人は1800年後の東京に繰りだした。
553連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/05 22:03
>>552第17話 タイヤキ…
「なあ関さん」
「なんだ長兄?」
「なんかよ〜、周りんの建物はヘンテコだし、何よりみんな俺達のこと見てねえか?」
詰まるところ、めちゃめちゃ浮いていた。鎧を纏っているし、劉備は2本の剣、関羽はバカでかい青竜刀、張飛にいたっては蛇矛ときたもんだから、へんな目でみられるのは無理もない。
「ママ〜、あのおじちゃんたちなあに〜」
「しッ見ちゃいけません」
劉備たちかと疑う者もいたが、まさかこんな時代にいるとは思わなかった。
しばらく歩くと、とてもいい匂いが3人の鼻をくすぐった。
タイヤキ屋である。
「いい匂いがしてきたなあ〜、関さんお金持ってる?」
奇妙な3人組が屋台の前に立ったので、親父は少々面喰らった。
「い…いらっしゃい…」
「あのさあ、これ一ついくら?」
劉備が聞くと同時に何かがものすごい速さでタイヤキを数個奪っていった。
「あれ…?」
逃げる何かを見つめる劉備。
(・・・・背中に羽が生えてら…)
「ドッドロボー!」
思わずさけぶ親父。
すかさず劉備が叫ぶ。
「関さん、益徳!捕まえろい!」
そう叫ぶなり3人は泥棒を捕まえに走った。

うぐぅか・・・
555連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/05 22:10
>>554
ドラえもん映画のお約束、過去の人が現代にいく。
ただいくのではつまらないので伏線張ってみました。
556無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 22:26
>>540
呂布・・・真実が気になるぞ!
557無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 22:36
>>552
のび太たちが三国志の時代に行くパターンもイイけど、逆もおもしろそうだな。
558無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 23:23
>>552-553
うわぁ、すごい展開に(;´Д`)
559しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/05 23:41
>>540 しずか・十七
「ささ、将軍、先ずは一杯」王允はそう云うとしずかに酌をするよう命じた。
その数日後の夜、呂布は再び王允に招待された。
その間しずかは陰鬱とした時を過ごしてきた。呂布は本当に王允の言う通り親殺し
の裏切り者の名を持つ悪人なのか。そしてドラえもんたちと離れ離れになった
遠因を作った張本人なのか。
「うん」相変わらず呂布は黙りこくって酒ばかりをあおっている。
「如何ですか、董太師はご健勝ですかな」
「籠に乗って、色々巡っておられる。滅多に屋敷に戻られん」
「ほう」王允の目が光った。「それはまた何故?」
「知らん、何かそわそわしておる、何かを避けておるようだ」
確かに余りにも暴戻を極める董卓の専横に、反董卓派の鬱憤はピークに差し掛かっていた。
時には暗殺めいた行動さえまま見られ始めたのだ。流石の董卓も身の危険を感じ始めたらしい。
ただ、頼るべき呂布の存在が大きく、董卓もまだ安心していた。
「董太師のお命を狙う輩が?一体誰でしょうな」
とうそぶくと、呂布はじろっと王允をみた。王允はぎくりとそのまま固まった。
「知らん」ひとこと言うと、ぐいと酒を飲みほし、立ち上がった。
「しずか、赤兎に乗らぬか」
しずかは返答に詰まった、事の真意を確かめたくはあったが、それがしずかの望まざる結果に
なったらと思うと、気が進まない。
王允を見ると、汗を拭きつつ「行け」と言うように目配せする。
「はい」しずかは決心したようにいい、差し出された呂布の手をとらずに進んだ。
呂布は少しいぶかしむような顔をした。

二人が出て行った後、王允は手を叩いた。
数人の男たちが現れ、王允はひそひそと耳打ちをした。
男たちが出て行き、後にはくっくっと小刻みに笑う王允が残った。
560出来男:02/05/05 23:50
懲りずに2回目です。
>>552-554
そういえば昔あっちにも三國志スレ立ちましたな。
三日(比喩的表現)でdat落ちしたけど。
562無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 00:11
>>559
しずかがいないともうダメな呂布・・・(;´Д`)ハァハァ
しずか萌え〜
563出来男:02/05/06 00:12
>>542

とある村の酒場で出来杉は一人、酒を飲んでいた。
隣の席に座っている男達が騒がしいのでその会話が耳に入ってきた。

―おい、知ってるか?山道で山賊が皆殺しにされてたそうだぜ
―ほんとかよ?でも、誰がやったんだ?
―そんなこと知らねえよ。でもよ、山賊は200人以上いたらしいからな、
 少なくとも、500人はいねえと無理だよな

出来杉はしばらく酒を飲んでいたが、代金を卓の上に置くと立ち上がって
出て行こうとした。その時、耳に入ってきた会話がスネ夫の足を止めた。

―それよりよお、今度どでかい戦があるらしいぜ
―誰と誰が戦うんだ?
―何でも洛陽にいる董卓とかいう奴を倒す為に国中から名のある武将が
 集まってるらしいぜ。前代未聞の大戦になることは間違いねえってことよ

出来杉は店を出て歩き出す。外は雨が降り出していた。
(当分は食いぱぐれることはなさそうだな)

雨は次第に激しくなり、やがて雷雨となったが出来杉が足を止めることは
もうなかった。
564出来男:02/05/06 00:15
誰か知ってたら教えてください。
「出来杉」か「出木杉」のどっちが正しいの?
565夏侯惇をもっと活躍させろ!:02/05/06 00:26
>>564 出来杉です。
566しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/06 00:26
>>559 しずか・十八
赤兎馬は疾風の如き速さで野をかける、時折聞こえる呂布の掛け声。
この前はあんなに気持ちがよかったのに、しずかの気分は晴れない。
そんなしずかのようすを察して呂布は声を掛けた。
「どうした?元気がないではないか」
「ううん、何でもない」
「なんでもない筈はないだろう。赤兎に乗って楽しくないのか」
「楽しいです」
そのまま、釈然としない呂布と固い表情をしたしずかを乗せ、赤兎馬は走った。

「何があった」しばらくして、苛々したような声で呂布は言った。
「何も有りません」しずかはまだあの事を聞く勇気もない。
「いい加減にせんか!!」咆哮のような声で呂布は叫んだ。
同時に赤兎馬は其の場に停まった。しずかは吃驚した顔で呂布を見る。
呂布は赤兎馬を降り、しずかも抱き上げて下馬させた。
「また小賢しい事を考えておるか!あれほど悩むなと言うたのに」
しずかの両肩を持ち、ぐいぐい揺さぶった。
「痛い!」としずかが小さく叫ぶ、呂布は手を放した。
「一体どうしたのだ、俺が何か気に障ることでもしたと言うか」
しずかは横を向いて黙っている、いうべきか、言わざるべきか。
「聞きたい事があるの」「何じゃ?」
しずかは大きく息を吸うと。
「お父さんの丁原っていうひとを、殺したの?」
しばらく沈黙が流れる。しずかはぎゅっと手を握る。
呂布はどこかぽかんとしたような顔をすると。
「うむ、殺した」
と抑揚のない声で言った。
568出来男:02/05/06 03:12
>>567

サンクス。でもここ凄い・・・
569無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 03:15
age
いつも楽しみにしてます。
ここで一発、エロ職人さんも出撃して欲しいです。
571連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 10:16
>>570
今度、しずか編で挑戦してみよう。
>>570 >>571
>ここで一発、エロ職人さんも出撃して欲しいです。
個人的に銅鑼キャラエロはイヤーン
スレの質が落ちそうなきがするのは漏れだけ?
>職人さんたち
毎日たのしみにしてます、がんばってください


573出来男:02/05/06 12:45
懲りずに3回目

出木杉は公孫讃の収めるキ州のある町へと着いた。
町は非常に騒がしかった。この地を治める公孫讃が反董卓連合に参加する
せいか町には兵士や武器を持った義勇兵らしき男達が多い。

出木杉は人通りの激しい表通りを避け、裏通りへと入る。しばらく、進むと
細い道の端に男が一人立っているのに気づいて出木杉は足を止める。男は
筋骨隆々たる大男だった。虎のような髭を生やし、凄まじい目つきでこちら
を見ている。
一度は足を止めた出木杉であったが、再び歩み始め、大男の前を通り過ぎた。

「待てよ。」
大男が声をかけてきた。出木杉は足を止める。
「お前、できるな。」
大男は目をぎらつかせながら出木杉のほうを向く。
「軍議だ、何だと、兄貴達が忙しくてな。退屈してたんだ。どうだいっちょ
 腕試しといこうじゃねえか。」
大男が壮絶な笑みを浮かべながら傍らの矛をつかんだ。

「興味がない。」
出木杉はそう言い捨てて再び歩き出した。出木杉が首をひねる。頭のあった
位置を短剣が通り過ぎていく。

「逃がさねえぜ。」
男は舌なめずりをしながら、矛の切っ先を出木杉へと向けた。


574連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 12:57
>>553
の続きを書くにあたって、うぐぅはレギュラーに加えるべきか否か皆さんの意見をききたい
575無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 13:00
加えていいんじゃない。
>>574
ドラキャラと三国志関係キャラ以外ははっきり言って要らぬと思われ。
折角ここまで良スレとして育ったものがビッグ破綻する予感。
577連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 13:03
>>576
なるほど、漏れのせいで他の職人さんに迷惑をかけてはいけないからな。
もともと劉備らを現代に長くは置いてかないつもりなのでゲストキャラみたいな感じでいきますわ
578連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 13:05
あと15時くらいにはUPしますのでリアルタイムでどうぞ
579無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 13:15
今思いついたのだが、チュンソフトから出ていた「街」のように、各主人公たちを
ザッピングしながら話が読めると面白いかもね。
580連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 14:57
>>553
第17話 ヒゲと羽1
劉備ら3人もそうとう体力があるが、背中に羽の生えてる者はとてつもなく速い。
そして泥棒は路地裏に逃げ込もうとした。
「だめだ!3人固まって走ってたら逃げられちまう!関さん、益徳、3手に別れるぞ!」
「うむ!」
「おうよ!」
劉備の一声で3人は一斉に散った。
とは、いうもののここは現代。劉備らは道を知ってるはずがなく、すぐ迷子になってしまう。
路地裏を走る劉備。すると角の向こうから人の気配がした。
(よ〜し、とっ捕まえてやる。)
問答無用に斬り捨てはしないがとりあえず剣を抜く。
「よっしゃあ!神妙にしろいッ!」
剣を突きつけた先には張飛の顔があった。
また劉備ののど元にも蛇矛が寸での所で止まっていた。
「危ねえじゃねえか益徳!泥棒は見つかったのか?」
「お前こそ何すんだ!見ろ、ヒゲが切れちまったじゃねえか!」
二人は剣と矛を収めてため息をつく。
「あとは関さんにまかせよう…」
「そうだな…」
581連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 14:58
>>552>>553>>580
第18話 ヒゲと羽2
(はあはあ、ここまで逃げればもう追いついてこないよね…)
公園で一息つく羽の生えた少女。もとい、バックについていたのだが。
(それにしてもボクを追いまわしていた人たち、変なカッコだったなあ)
周りを見渡し、劉備らがいないことを確認するとポケットの中にある盗んだタイヤキを取り出した。
(へへへ…タイヤキ屋のおじさんには悪いけど食べちゃおーっと。)
タイヤキを両手に持ち、頭からかぶりつこうとした瞬間。
ヒュン!となにかが一閃。
ガチッ!と少女は自分の舌を噛んでしまった。
「うぐぅ〜。痛いよ〜。」
そしてタイヤキに目をやるとちょうど頭の部分が綺麗になくなってるではないか。
その切り口があまりにもなめらかなのを少女は気にも止めなかった。
「ああッ!ボクのタイヤキがあ〜!」
次の瞬間少女は何かの存在を感じたのか顔を上げる。
「!」
そこのは肌が少し黒く、綺麗なヒゲをたくわえ、青龍刀を持った男が見下ろしていた。
(まだ年端もいかぬ女子ではないか…)
横殴りに放ったであろう青龍刀の先にはタイヤキのお頭がちょこんと乗っていた。
「なにするんだよ〜」
蚊のなくような声を出す少女に関羽が一喝した。
「他人から物を盗むとは何事かッ!」
「うぐぅ〜、仕方なかったんだよ〜」
あくまで自分を正当化する少女。しかし礼儀を重んじる関羽はこれを許さない。
「言い訳は無用!お前を連れていく!」
そう言い関羽は少女を小脇に抱えた。
「うぐッ!何するんだよ〜。わかったボクをK国へ売り飛ばす気だな〜!」
ジタバタ暴れるも関羽はビクともしない。
「長兄の所へ連れてゆく。」
片手に持った青龍刀の先についたままのお頭が悲しかった。

582連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 14:59
>>552>>553>>580>>581
第18話 劉備危機一髪
劉備らは路地裏で関羽の帰りを待っていた。
「兄者―ッ!ただ今帰り申したー!」
「おおーッ!関さんよくやったねえ!大手柄だ!」
関羽に走り寄る劉備。しかし興味は関羽の小脇で暴れてる少女に移った。
「これが泥棒かい?」
「うぐぅ〜、放してよ〜」
暴れまくる少女。
「関さん、放してやんな。」
乱暴に少女を下ろす関羽。
「うぐぅ〜」
ホントに痛そうだ。
劉備が少女の顔をのぞきこみ、
「なあ、お前さんのしたことは悪いことだ。今から行って謝ってこよう」
「で、でも…」
それ以上反論できなかった。なぜなら、関羽と張飛が劉備の背後で睨みをきかせていたからである。
「よし!じゃあ行こうか!」
「う…うん」
一行は再びタイヤキ屋に来た。
しかし、タイヤキ屋の前には数人の警官がいた。もちろん劉備は警官だとわかっちゃいない。
「親父―ッ!泥棒捕まえてきたぜー!」
呑気に話かける劉備に警官はキッと睨み、そして口を開けた。
「そこの不審者―ッ!待てーッ!」
いきなり追いかけて来る警官に劉備は驚いた。
「関さん、益徳!逃げろー!」
きびすを返して走る劉備に張飛が問う。
「あんな奴ぶった斬ってやればいいだろう?」
「おいらの第6感が逃げろって言ってんだよ〜!」
関羽は苦笑いである。
どうやら武器を持っていた3人を誰かが通報したらしい。
「待てー!」
ぽつんとり残された親父と少女。
「あ…あの、もう盗んだりなんかしません。ごめんなさい…」
「ああ、次からは金払えよ。」
いつの間にかパトカーやら白バイやらが湧いてでてきた。
「なんだ?馬より速えぞ!」
もう追いつかれそうである。
その時、
「御三方、こっちへ来るんだ!」
声のした方に逃げる三人。そしてなんとか警察を振りきった。
「ふうー助かったぜ!」
大きく息を吐く張飛。
「あなた達は劉備3兄弟ですね?」
「なんでおいら達の名前知ってんの?」
3人を助けたのは出来杉だった。
583連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 15:00
ふう、2時間ではここが限界です
584トンガリ:02/05/06 15:04
グッジョブ!( ´∀`)b
585スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 15:11
連ドラさんはかなりの蒼天航路好きとみた。
さり気ないゲストとしてだして何と無くキャラを匂わせてる感じが、モロだしてるより読み手の脳内で補完できてグッジョブ
587連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/06 16:19
>>584>>586
どうもです!もっとがんばります
>>585
横山三国志も好きですが、蒼天の方がキャラが濃いので好きです
588スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 16:22
>>587

自分は本宮三国志『天地を喰らう』が好きです。

羽:うぐぅ( ゚д゚)ポカーン

こんな感じか(w
しずかちゃんが風呂に入ってて・・・、って展開くらいなら。風呂ねたは定番でもあるし。
591スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 19:03
第27回

「程普、黄蓋、韓当!」
孫堅に呼ばれた三人はそれぞれ「ハッ!」と応じる。

「お前達は兵を引き連れ、シスイを渡って落ち延びよ。長沙に帰って我が
 息子達を盛り立ててやってくれ。私が7000の兵で敵を足止めする。」

「殿!」と三人が驚きの声を上げた。

「殿、それならばこの黄蓋がしんがりを務めます!」
「ならん!わしが逃げたとあらば、敵は必死に追撃を行う。お主達は長沙
 に帰り再起を図れ!これは主命である。」

孫堅の言葉に三人はうなだれる。孫堅は涙を流し続けるスネ夫にむかって
厳しい口調で言い放つ。
「スネ夫、お前も黄蓋たちとともに行くのだ。」

「そ、そんな!おじさんはどうなるのさ!」

「心配するな。おじさんは不死身だ。」
そういっていつものように孫堅は笑った。
「嫌だ!嫌だ!嫌だ!僕も残る。一緒に戦うよ!」
なおも泣きつくスネ夫の頭を優しく撫でてから、孫堅は黄蓋たちに
「連れて行け」と命じた。

スネ夫の声を背中にうけながら孫堅はつぶやいた。
「さらばだ、我が息子よ。」
592無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 19:40
>>566
くはぁ、揺さぶられるしずか萌え〜〜!


ところで呂布、コマッタゾコマッタゾ・・・・ハァハァ
孫堅とスネ夫の涙の別れ、いいなぁ〜

本当に映画にして貰いたいよ。
594スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 21:13
>>593
どうもです
しかし、よくもまあこんなに続いたなあと自分自身感心しとります。
もうすぐ完結です。
595出来男:02/05/06 21:28
執念の第四回

男は巨体に似合わぬ速さで出木杉に一気に肉薄した。

ゴウッ!!

男の振るった矛が凄まじい刃風をおこす。しかし、そこに出木杉の姿はない。

(上か!!)

男が上空を見た時、空中の出木杉の左腰から白刃がほとばしった。
出木杉が地に降り立つ。

「ぬう!」
男が矛を構えなおす。しかし、その矛先は切り落とされていた。

「そこまでだっ!!」
男がなおも向かっていこうとした時、横合いから制止の声がかかった。
見事な髭をたくわえた男が虎髭の男と出木杉の間に割って入ってきた。

「私の弟が迷惑をかけたようだ。お詫びする。」

出木杉は無言のまま剣を収めると2人の男の隣を通っていった。
「お名前をお聞かせくださらぬか?」

「趙子龍。」
出木杉が足を止めることはもうなかった。
スネオと孫堅の絡み読んでいっきに孫堅が好きになりました(W
もうすぐ600ですな
598無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 22:29
agetemiru
599無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 22:58
蜀の大将軍出来杉(きょういみたいな万能キャラ)VS呉のスネオ(陸遜)キボンヌ
知略合戦燃え
600無名武将@お腹せっぷく:02/05/06 22:58
孫堅……あんた、漢だよ……
601郭図公則 ◆2getuhmE :02/05/06 23:00
天地を喰らうはなにより絵が強烈だしな
602しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/06 23:21
ああ、皆さん相変わらずうまいですね。
>>連ドラさん、面白い、アイディアがいいです。
劉備三兄弟の雰囲気が蒼天テイストでグッドです。
ただ、タイヤキの意味が解らない私は愚か者です…
>>スネ雄さん、孫堅好きの私には感涙ものです!完結編が楽しみです。
新しい職人さん達もでてきて嬉しい限り。頑張って下さい!

では、お眼汚しですが…
603しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/06 23:23
>>566 しずか・十九
しずかは最悪の返答を予期してはいた、だがいざ聞くと愕然とせざるを得なかった。
「どうして、どうしてよ!」
「何故そんなことを聞くのだ」呂布は憮然としている。
「何で、お父さんを殺すのよ!」
「殺さねばならなかったから殺したのだ」
しずかには呂布の言葉が信じられなかった。なぜ人を殺して、しかも義理とはいえ
父親を殺して、そんな平然としていられるのか。
目の前の呂布が、映画に出てくる殺人鬼のように見えた。
「しかも、董卓とかいう人の元へ行って・・・」
「息子になれと言われた、だからなったまでよ」
「いいえ、あなたは董卓って人にお金でも貰ったんでしょう。欲にくらんで殺したんだわ!」
「違うぞ」「何がちがうのよ!人殺し!」
しずかはもう自分が何をいっているのか、感情が暴走して解らなくなっていた。
ただやたらと憎く、恐ろしく、悲しかった。
理不尽な自分の境遇にわめき散らしているようなものだった。
「違う」「もういいわよ!」
「よく聞け」呂布は一言そう云ってしずかの頭に手をずしりと乗せた。
その眼光、手の重み、声の威圧感はしずかの激情を抑えるのに十分だった。
604しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/06 23:24
>>603 しずか・二十
「俺は確かに養父の丁原を殺した、しかしそれは奴が俺を殺そうとしたからだ」
「え?」しずかは俯いていた顔を上げた。
「昔から、丁原は俺を避けていた。匈奴の血が混じった孤児である俺を何かの拍子に
拾ってきて育てたはいいが、俺が手のつけられない男に育ったから怖気づいたらしい。
最後に会った折、言っていた」
―お主は、わしを見下しておった。
―いつかはわしを裏切るだろうと思っておった。
―董卓めともうよしみを通じたのじゃろう、この不孝者、佞姦者。
「俺は、丁原を嫌った事もない。ましてや言われた事に逆らった事すらない。」
ただ、呂布は雄弁でなく、必要な事しか言わないだけだったのだ。
それを丁原は己への反発、軽蔑と受け取ってしまったのだ。
ひとえにそれは、血のつながりの無さ、呂布の特異な性格と、全てを畏怖させる武勇にあった。
「李粛という、昔のなじみがおった。ある日急にやってきて董卓の元にこないかと誘われた
だが、俺には興味が無かった。だが、奴は何度も来た。何かしらの土産を持って」
それでも、李粛は来た。それが丁原の耳に届いた。彼は董卓との反目によりいつか危害を加えられ
るのではないかと焦っていた。
「ある晩、李粛の帰ったあと、丁原の部屋の前を通ったとき」

―ついに殺しに来たか、いくら積まれた。
呂布は意味が解らず黙っている。
―何とかいったらどうじゃ。手向けの言葉もかけんのか。わしは死なんぞ。
「そして丁原は剣で切りかかってきた。本気だった、だから殺した」
605スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 23:29
第28回 ―孫堅独白―

その少年を助けたのは単なる気まぐれだった。2番目の息子と歳が同じぐらい
だから情けをかけてやる、その程度の気持ちだった。

だが、次第にその少年に対する気持ちは変わってくる。食事はちゃんととって
いるか、身体の調子は大丈夫だろうか、気付いたらその子のことばかり気遣っ
ている。息子にも見せたことのない兵法書をあげたりもした。

兵法書と自分の教えた戦術を次々と覚えていく少年の成長振りに夢中になって
いる自分に気付く。

また少し、少年に対する気持ちは変わる。

「孫堅様!敵です!!」

孫堅はゆっくりと目を開ける。どうやら、私は短い夢を見ていたらしい。
とても幸せな儚い夢を

剣を抜いてかかげる。

「全軍突撃!一兵たりとも敵兵を通すな!!」

孫堅は自らの死を悟りながら、そのことに一片の悔いもない自分に
満足していた。
606スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/06 23:38
>>604

うーーん、やっぱりかっこいいですよねえ。呂布、サイコー(笑)

ところで、しずか連環さん。自分のエピソードの中でもしかしたら
しずか連環さんの設定を借りるかもしれません。
どうか大目にみてやって下さい(-_-)

607akantyo:02/05/07 00:08
>603,604
せつなすぎる・・・・
呂布「し、しずか!」
しずか「きゃっ!」

呂布は突然しずかに抱きついた。

しずか「なにするんですか・・やめてください」
呂布「ええぃ!黙れ黙れ!」
しずか「いやぁあぁあああ」


          完
609 たわ言  ◆EjUu278s :02/05/07 00:29
なんか自分にあわないんで
ちょっと書き方変えてみます。

>>86 >>115 >>116 >>117 >>153 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227 >>228
>>229 >>301 >>302 >>303 >>304 >>305 >>306 >>307 >>308 >>351 >>404
>>405 >>458 >>459
あ、上のわしです
広宗の黄巾賊討伐隊、官軍本部
劉備という男が私に会いたいと訪問してきた。
そのときわしはその男が誰だか思い出せずにいた。
しかし門前払いするわけにも行かず、とりあえず合うことにしたのだが。

「おひさしぶりでございます」
そういったのはかつてわしが学問を教えていたときの生徒、むしろ売りの劉少年だった。
後ろに屈強の男を二人も連れていた、みちがえるような立派な青年になったものだと思っていると、なにやら黄巾賊をともに退治したいと言ってきたのである。
わしは自分の教え子がこういう人物に育ったのが嬉しかった。

ただ今は官軍にとってきびしい状態だったのだ、敵15万、味方5万で何とかしのいでる状態だ。
ネコの手も借りたい状況だったのだ。
わしは劉備のたのみを聞き、黄巾賊と共に闘うことを許した。
劉備は深々と礼をすると去って行った。
はぁ、はぁ。
なんのために戦ってるのかしら?
そうだ、みんなに合うために戦ってるんだ。
有名な戦場で戦っていればいつかはみんなに会えるような気がしたんだ。
はぁ、はぁ。
黄色い布を頭に巻いた男がぼくのほうに走ってくる。
背中の矢筒に手を伸ばした、
はっ!
しまった、さっき射ったので終わりだったんだ!
ぼくは辺りを見回し、味方官軍の死体から矢を抜いてそれを射った。
叫びながら走ってきた男の口を射抜く。
      ジャーンジャーン
はぁはぁ、あ・・・ドラが鳴ってる。帰らなきゃ。


玄徳さんが慮植将軍に会ってから、
ぼくら義援軍は2ヶ月間もここ広宗で戦いつづけていた。戦ってもどうにもならない状態が続いていたんだ。
あー、むしゃくしゃする!
戦えども全然戦況が変わんねぇんだ。
なんだかのれんに足押しみてえでやってらんねぇんだよ、
まあいくさ通の俺から言わせてもらえや、つまりは官軍のやつら戦う気がねえんだな。
あいつら戦場にいながら奥さん子供のこと考えてやがる、あーもう見てらんねぇ。
戦わないくせに酒と飯は一人前にやりやがって、くそっ。
ここはちょいと兄者に一言いってやらなきゃな、こんなんじゃ勝てねえって。

おーい、兄者。起きてるかい?
「その声は張飛か、ちょうどいい。入ってくれ」
何の偶然か、張飛も来た。
「おう兄者。なんでえ雲長とのび太もいたのかい・・・あわわ慮将軍」
張飛は慌てて頭を下げた、そこには慮植もいたからだ。そそっかしいやつめ。
「慮植先生、このままでは圧倒的に数が多い黄巾賊に負けてしまいます」
劉備は慮植に言った。
「うむ、そこでおぬしらに頼みたいことがあったのじゃ」

ふむぅ、どうやら敵総大将張角の守るエイセンという拠点をわれらに乗り込んで行けということらしい。
正規の官軍で無いわれらに無理難題を押し付けるものだ。
「わかりました、直ちに出発します」
兄者はそう答えた。

わしらはすぐさま義援軍をあつめエンセンへ向かった。
ようやくエンセンに到着したと思ったら、そこの朱シュン将軍に目をつけられ最前線に配属された。
「あんの朱シュンの野郎ぶった切ってやる」
と言わんばかりの張飛をなだめ、われら義援軍は敵の正面に陣を構えることとなった。

「どうするの? これじゃ勝ち目は無いんじゃ・・・」
弱気なのび太、たしかにこちらの軍は500人。情報ではエンセンでの相手は一万を超える兵という。
わたしは、なァにいくさは数だけでするものではないさ。といった。
「おお、兄者なにかいい策でもあるのか?」
どうやら関羽に聞かれていたらしい、ここでなにも策が無いのもかっこ悪いではないか。
むむむ。ここは奇襲だろう。
「おお! さすが我が兄者、で、どう奇襲するんで?」
げぇっ、張飛まで聞いていたのか、のび太は私を神でも見るような目で見ている。

そこで私はパッとひらめいた。
ここエンセンはどこもかしこも胸ほどの高さほど生えた草の原野だ。
そこで真夜中、500人の兵に10本のたいまつをもたせて敵へ乗り込むのである。
たいまつを見て勘違いした敵は敵は思いもよらぬ大軍に驚くだろう。
そこを一気に叩く。

ふぅ、われながらいい案が出た。
みんなその案で納得し早速その作戦を実行することになったのである。

「兄者とっさにしてはいい策ですな」
「こら雲長、わかってたのなら助け舟をだせ」
ここがエンセン・・・
一万を越える黄巾賊が陣を張っているという要所。
わしは兵に陣を張るように命じた。
兵は神速を尊ぶ、到着したところで悪いが今夜敵陣を奇襲するつもりだ。
5000騎。これだけいれば負ける要素すらないだろう。
ただ、ひとつ気がかりが会った。
あの男、いやまもなく初陣を向かえるあの少年を。

夜行動するのだ、少々休んでおこうと思った矢先、その少年が来た。
「おれがんばる!絶対頑張るもんよ」
はっはっは、肩に力が入りすぎているぞ。気を楽に持て。
「もし曹操様を倒そうとするやつがいたらおれがギッタンギッタンにしてやる!」
わかった、その時は頼む。ふふ、頼もしいやつだ。 まだ半人前だがな。

われら5000騎の官軍は、その夜意外な光景を見た。
敵地が火で包まれていた。
わしは好機と見て、全騎に突撃を命じた。
奇襲は大成功だった。
ぼくはただ弓に矢をつがえ射るのみだ。
500人の攻撃に敵はたじたじだった。

敵はいつのまにかいなくなっていた。そんなに倒したはずは無いのに。

ぼくは変な格好のやつを見た。そいつは派手なよろいを着て馬に乗っている。
何者なんだろうと思う前に、翼徳さんが。
「てめえ、黄巾賊か?」
と聞いた。どうやら違うらしい、やがて玄徳さんとそいつは話を始めた。
ぼくは、その話を聞きにそばへ寄った。

「それでは曹操閣下、みなに勝ちどきの声をおねがいします」
「今回の勝利はすべて貴公の活躍。貴公が音頭をとられるのが本筋」

曹操!この男が!
そのとき、ふと曹操と目が合ったんだ。
なにか吸い寄せられるような目をしていた。

「それではご一緒に」
「それもよかろう」

義援軍と曹操の軍、みんなで
「おー!!」
と叫んだ、しかしぼくは生返事な声しかだせなかったんだ。
あああ、うえのび犬スナイパーは全部おいらのです。
気を抜くとトリップが!
>>616

ついにあの男が・・・
620無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 00:53
魏の軍神ジャイアソ
つ・い・に
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
621無名武将@お腹せっぷく :02/05/07 00:58
あぁもう、このスレが誇る比類なき面白さは一体何なのか。
ジャイアンのあまりの漢っぷり、孫堅の凄まじいまでのあの渋さ。
原作であれだけヘタレだったのび太でさえこんなにもカッコ良くみえるなんて・・・

あー、なんだか俺も段々なにかしら書きたくなってきたし。
事実読んでたらいくつかアイディアでてきたし。
しかし俺の三国志の知識は真・三国無双と蒼天航路の中からだけだしなぁ・・・。
そんな素人でよければアイディアまとまってきたときに参加するかもです。
622無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 01:05
>>615の劉備の横山ゼリフさいこー。

むむむ。ここは奇襲だろう。
「おお! さすが我が兄者、で、どう奇襲するんで?」
げぇっ、張飛まで聞いていたのか

↑ここ
>>621
もう期待しまくりですが何か?
624無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 01:57
出来杉殿・・・結構おもしろいけど間違いが・・・
563で出来杉がすねちゃまになってることと、出来杉が正しいといってたが出木杉になっちゃってる・・・
625無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 01:59
上のふたつめは573だた
のび犬スナイパーの作風とか個人的に好きな感じだ。
是非頑張って欲しいage
627継承者のび太:02/05/07 03:53
>>508>>509>>510>>534>>535

赤壁の戦いで呉に敗れ荊州へと懸命に逃げる曹操であったが兵も馬もそして曹操も疲れ果てており
北夷陵で休憩を取っていた。
「ふーっ、やっと人心地がついたわ。」
曹操は焚き火を受けながら呟く。
だが。
ジャーン、ジャーン、ジャーン
響き渡る戦鼓の音、はっとした曹操が音の方向に恐る恐る振り向くと
「げえっ!張飛!」
そこにはジャイアンを共につれた張飛が兵を率いていた。
「おう曹操、よくぞここまで参った。すでに誰かに討ち取られているのではないか心配しておったぞ。
 この張飛がその首もらい受ける!」
「あわわわ」
曹操の顔は見る見る青ざめ慌てて馬に乗り、急いで走らせた。
「ええい!逃がさん!」
張飛が曹操を討たんと猛追する。
「まてまてっ、張飛!この俺が相手だ!」
曹操を逃がさんとする許チョが曹操と張飛の間に割り込む。
「ぬう!厄介な奴が・・・ジャイアン!いけっ曹操を追えっ。」
「おうよ!」
ジャイアンがすかさず追おうと馬を走らせた。
許チョはジャイアンを行かせまいとするも張飛の稲妻のような連続突きに手一杯になり
ジャイアンを止める事はできなかった。
もはや曹操の命は風前の灯火とだった。
628継承者のび太:02/05/07 03:59
>>627

「待てーーー!曹操、正々堂々おれ様と勝負しやがれー!」
曹操はジャイアンに追いつかれんと懸命に馬を走らせていた。
しかし曹操とジャイアンとの間は段々縮まってきた。
いくら曹操の馬が名馬とはいえ疲れ果てており生気がみなぎっているジャイアンの馬から
逃げ切れる筈がないのだ。
そしてついにジャイアンの射程距離にまで曹操は追いつかれた。
「死ねーーー!」
ジャイアンの小学生を遙に超えた力から繰り出される必殺の一撃が曹操の背を襲う。
バキィィィン
だがその一撃何処よりか繰り出された戟により弾かれてしまう。
「ぬうぅ、だれだ!おれ様の邪魔をする奴はぁ!」
ジャイアンが鼻息荒く振り向くとそこには赤い馬に白銀の鎧を着た武者がいた。
「ふん、ここで曹操を殺されるわけにはいかないらしいのでな。さあ曹操、ここは俺に任せて逃げるがいい。」
曹操はその男の顔をみると青い顔が益々青くなり猛スピードで逃げ出した。
「ぐううう、おれ様の邪魔をしやがってぇ!叩き斬ってやる!」
ジャイアンが渾身の力をこめて槍を振るう。
バキィィィィィン
「ふん、大口を叩くわりにはそんなものか・・・」
だが武者は渾身の力をこめたジャイアンの槍をあざけりとともに軽々と退けた。
「なんだとぉ!?」
―このおれ様の一撃をああも易々と―
ジャイアンは驚きつつも二撃、参撃と槍を振るうも簡単に払われた。
武者はジャイアン次々と繰り出す連続攻撃を易々と払うと戟を構え
「小僧、槍というものはな・・・」
豪快に振るった。
「こういう風に扱うのだ!」
ドオオオオウウンン
「ドワーーー」
振るわれた戟は風圧だけてジャイアンを吹き飛ばしなんと馬を絶命させた。
武者はその結果に満足そうにがははと笑うと体を翻す。
「くっ、待ちやがれぇ!にげるのか!」
立ち上がったジャイアンが叫ぶ。
「ふん、お前とは近々再び会う事になろう。それまで腕を良くみがいとけよっ。」
武者は馬を走らせ曹操が逃げた方に疾風のように消えていった。
「ま、待ちやがれー!」
ジャイアンが走って追おうとするも足が震えて逆に地に座り込んでしまった。
「ち、ちくしょーーーーーーー!」
ジャイアン・・・謎の武者に完敗。
629継承者のび太:02/05/07 04:02
とりあえず此処まで書きましたがどうでしょうか。
感想お待ちしております。
630出来男:02/05/07 13:28
>>624

よく調べたら出木杉のほうが正しいみたいです。本名 出木杉英才
すねちゃまについては今気付いて、鬱になってます
631>>:02/05/07 15:31
632無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 20:39
age
>>628
謎の武者なにもの? もしや呂布ですか?
>>633
そういえばカプコンの天蔵2では呂布が出てきてたよね。
635無名武将@お腹せっぷく:02/05/07 22:25
>>604
呂布ってばまだ出会って時間の浅いしずかみベラベラ自分の秘密を・・・
やるなしずかハァハァ
636連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/07 22:56
>>552>>553>>580>>581>>582
第19話 三顧の礼?前編
正直、出来杉は途方に暮れていた。
何故劉備らがこの時代にいるのかはさほど疑問に思わなかった。
最近のびたが三国志についてやたら聞いてきたので彼らが三国時代に行くのは容易に想像できた。でも過去の人が現代に来ているということは、決まってのびたらがよくない事をやらかしたのだろうと出来杉は思った。(だいたいこのパターン)
「だからぁ、なんでオイラ達の事知ってるの?」
出来杉は少し考えこんでしまった。
(あの時、名前呼ばなけりゃよかったな・・・。)
不意に近くで複数の声がした。
「おい!見つかったか?」
「だめだ!見つからない!」
「あれだけ目立つんだ、もっとよく探せ!」
しまった警官だ。ここももう危ないと感じた出来杉は3人に告げた。
「ここに居ては捕まってしまいます。詳しい話は僕の家でしましょう。」
3人はやや納得がいかないまま、出来杉に従った。
637連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/07 22:58
>>552>>553>>580>>581>>582>>636
第20話? 三顧の礼?中編
「ほえ〜、ずいぶん変わった家だねえ〜」
「こんな家、幽州にはねえぜ!」
「君のお父さんはなにか高官なのか?」
三者三様の意見を言う3兄弟に出来杉はこれが普通だと答えた。
「あ、あの履物は脱いで下さい…。」
事もあろうに3人は土足で上がってしまった。
「やっこれはすまない。」
謝ったのは関羽だけである。劉備は口を半開きにしているし、張飛はご機嫌ナナメだ。
「とりあえず、僕の部屋でくつろいでください。」
幸い出来杉の両親は外出中だ。
茶菓子を差し出すと珍らしがって、たくさん食べたのはいうまでもない。
「ふう、でもオイラはあの魚みたいなものが食べたかったな…」
張飛は未だ機嫌が悪い。それを察知した出来杉が台所から酒を持ってきた。
「おお、坊主気がきくじゃねえか!」
3人が落ち着いた所で出来杉はようやく口を開いた。
「では遅れましたけど、僕が何者でここは何処なのかを話そうと思います。」
「そうだ!おいらはそれが聞きたかったんだ!」
思わず劉備は出来杉に飛びついた。
「長兄!やめないか。」
関羽は劉備を引き離す。
さすが関羽。ナイスフォローである。
「…うほん、では名前から、僕の名前は出来杉英才。そしてここは早い話があなた方の居た時代より1800年後の倭の国です。」
訳がわからずポカンとする劉備。しかしすぐに出来杉に迫る。
「あんたの言ってることが事実なら、漢王室はどうなっちまうんだ?」
半ば悲痛な顔をする劉備に出来杉は困惑した。
(やっぱいきなりはまずかったか…。このままでは小一時間程問い詰められてしまうな…。)
しかし彼らは小一時間も問い詰めなかった。なぜなら出来杉の目の前に関羽の青龍刀と張飛の蛇矛があったからだった。
「その話、もっと詳しく聞かせてもらおう」
関羽の迫力になす術をなくした出来杉はありのままを喋った。
聞かないほうがよかったかもしれない。
自分のした事が無駄に近かったなんて。
「オイラ達もう帰れないのかなあ?」
しばらく途方に暮れる3人に出来杉はとんでもない事を口にした。
「じゃあ、三国時代へ行きましょう」
638連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/07 23:05
>>604
ありがとうございます。タイヤキについては知らないほうがいいかも知れません
スネ雄さんの孫堅シブイです。漏れの孫堅もう出番少なくなるから死に際はかっこよくしようと
>>636>>637
また不本意な話になってしまいました。
次回もう少し面白くしよっと。
「赤壁の戦いを見に行こう!」全てはのび太のこの言葉から始まった。
こうして三国志の世界に行く事になったドラえもん一行。

タイムマシンに乗り込んだのは、ドラ、のび、しずかにジャイアン、スネ夫、それと出木杉だ。
およそ1800年前の中国に向けて、タイムマシンは出発したのだが…

「イテテテ…」お尻を打ったのび太がうめいている。
「ど、どうなったんだ〜?」地面に投げ出され、大の字になったまま声をあげるジャイアン。
「ジャ、ジャイア〜ン」弱々しい声はジャイアンの下敷きになっているスネ夫のものだ。
「大丈夫?しずかちゃん」そう言いながら手を差し伸べる出木杉。
「ありがとう、出木杉さん」しずかちゃんにケガはなさそうだ。

あと少しでタイムマシンが出口にたどり着くというところで突如マシンが制御を失い暴走し、一行を放り出したのだ。

「みんな!」ドラえもんが全員を見まわしながら口を開く。
「タイムマシンが…無いんだ」
640スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/08 00:00
第29回 ―孫子の教え―

黄蓋はスネ夫の後ろに座って馬を操っている。スネ夫はおとなしくなった、
というより全く何も言わなくなって俯いている。

「スネ夫よ、殿は我らが必ず孫家を再興すると信じたからこそ身をはって
 我らを逃がしたのだ。殿のお気持ちを察してやれい。」

黄蓋は自分自身、驚くほどの優しい声でスネ夫に話しかけたが、返事はない。

ようやくシスイの手前まで退却してきた時、黄蓋はスネ夫が何かつぶやいて
いるのに気付いた。顔を近づけて聞こうとする。

「・・将、軍にありては君命も受けざるところあり。」

「な、何じゃ。どういう意味・・うおっ!!」

突然スネ夫が黄蓋の剣を抜いて馬の横腹を峰で叩いた。馬は驚いて後足立ちに
なり、不意を突かれた黄蓋は落馬した。

「待て!スネ夫、行ってはならん!」

黄蓋の制止の声を振り切り、スネ夫はシスイの方へと駆けていった。
641スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/08 00:29
>>640

落馬の衝撃で顔をしかめている黄蓋のところに程普と韓当の2人が馬を寄せて
くる。

「おい、韓当。お主なら知っとるだろ。将、軍にありては・・・とか何とか
 いう言葉はどういう意味だ?」

「『将、軍にあいては君命も受けざるところあり』孫子だな。将たる者は
 場合によっては、たとえ君命でも拒否する必要がある、という意味だ。」

それを聞いた黄蓋はしばらく「ううむ」と唸っていたが、ほどなく「うむ!」
と言って立ち上がると近くの部下の馬をとって駆け出していった。

「お、おい!お主まで行ってどうする!」
韓当は慌てて止めたが、黄蓋は「孫子の教えに従うわい!」と叫びながら
突っ走っていった。 

韓当は程普と顔を見合わせて苦笑する。
「さて、程普殿。我々はどうします?」

「殿とスネ夫殿、さらに黄蓋殿まで失っては再起もクソもないでしょう。」

「確かに・・では」
「行きますか。」
>>639

ドラえもんが続けて言う。「原因はわからない。でもとにかくボク達は赤壁の戦いを見に行く途中で放り出されてということだよ」
「つまり…」それを受けて出木杉が話し出す。「『赤壁の戦い』とは場所も時代も違うところに取り残されてしまったんだね」

取り残された、という言葉がみんなの中に重くのしかかる。

「う〜ん、とにかく三国時代の中国って事には間違い無いはずなんだ」ドラえもんはそう言いながらポケットを探る。
「何かいい道具があるの?どらえもん」ドラえもんに期待を寄せるのび太。
「ううん、今回はただの見学の予定だったから… ほとんどの道具は置いてきちゃったんだよ」ポケットから出した手には、人数分の翻訳コンニャクがあった。
「それだけ?」素っ頓狂な声をあげるのび太。
「これだけって事は無いけど…どこでもドアもタケコプターもないよ」
「そんな〜」すでに半泣きののび太。

「メソメソするんじゃねーよ!」突然ジャイアンの大声が上がった。いつもならば真っ先に「のび太のせいだかんな〜」とイチャモンをつけるのだが、今回は違った。
「帰れないんなら暮らせばいい!こんな時代だからこそ、男はしっかりしなきゃいけねーんだよ!」拳を握り締め、力説するジャイアン。

そこにしずかちゃんの声がする。「ねぇ、あれってお城かしら?」しずかちゃんが指差す方を見ると、確かに城のような物が見える。
「よーし、行ってみようぜ」ジャイアンの提案に、反対する者はいなかった。
>>642

確かに城だった。
しかし、城というにはあまりに小さく、古かった。すでにボロボロで、人の気配もしない。つまりは廃城だったのだ。

みんなが門をくぐるとき、出木杉はある文字がかかれている事に気がついた。「麦城…」
つぶやくようなその声を聞いたスネ夫が「麦城っていったら関羽が逃げ込んできたとこじゃないか」と言った。
「おい、スネ夫。関羽って何だよ?」ジャイアンが尋ねる。
「ジャイアンそんな事も知らないでこの時代に来たの?関羽っていうのは三国志の世界でも超有名な武将で…(略)…呉ファンのボクから言わせもらえば、…(略)…まぁあいつ、関羽は、一武将として先陣でも切ってなさいっていうことだよ」
「へーそうなのか、スネ夫、お前物知りだなー」

出木杉はそんな二人のやり取りを聞きながら「スネ夫君って三国志オタだったんだ。いや、コーエーオタかな」などと思っていた。
感想ス

>>639 >>642 >>643
もしかしてもっともドラえもんぽいかも
645無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 01:59
age
個人的にはなんでもかんでも道具を封印して終わらせるのばっかりなのにはちょっとゲンナリ
色んな道具が出てくるのもひっくるめてドラえもんであると思うぞ。
そもそもあの道具を何処へ置いてくるのかと小一時間問い詰めたい。
四次元ポケットが道具倉庫で有る筈だし、それ以外におきっぱってのは納得し辛い。
---
文句言わずに楽しもうYO!
通り抜けフープで城壁抜けたり、電光丸で呂布と渡り合ったりするのも見たい。
今はキャラが三国時代をどう生き抜くかに焦点が当てられてるけど、
道具をどう使うかで書かれる話があってもいい。
職人さんに頼ってばかりだけど、ドラ映画を見返すなどしてアイデア練って頑張れ。
650無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 08:42
>646、649
 ジャイアン伍長の作品はけっこう道具出てるよ。
 いいとこ選択肢ボード、原子力潜水艦型ゼンマイ式潜地艦、おいわいガサ、オルゴールがさ、雨が降るカサ、予定メモ帳、桃太郎印のキビダンゴ、糸なし糸電話型トランシーバー。
 道具を使って、曹操軍を撃退とかしてる。
651無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 10:19
>>649
ちゃんと各職人さんのを読んでから書こうね。
>>651
649はちゃんと読んで結構的確に意見してるようにも見えるが……
653無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 13:10
>652
 うーん、そうは見えんけどなぁ・・・
「道具をどう使うかで書かれる話があってもいい」って、あるでしょ。
654652:02/05/08 13:23
このスレは初期から楽しく見てますよ。
こういうレスがあると職人さんも「道具」を意識するかなと思って。
あまり気にせんで下さい。
道具を使う場所は的確であって欲しい。
のびたの大魔境ではどこでもドアは燃やされて徒歩で道を行く事になるし、
魔界大冒険ではもしもボックスで解決するにも捕まった友人を助ける為に使えない、等
必ずしも道具の万能さでどうにかなっているわけではない。
短絡的に道具が使えない、ってのは確かにもにょる人もいるとは思うけど、
ジャイアン伍長さんみたいに「万能ではない道具を駆使して如何に切り抜けるか」という話もあるし
その他の話についてもドラえもんや仲間とはぐれたキャラが如何にして生き延びたかと、
その過程で三国志のキャラの意外な一面とを見事に描ききっている。
話としてこれほどまでに面白ければ、その毛色が少しドラえもんと違うからって
そんなの小さい問題だと俺は思うけどな。
656655:02/05/08 13:34
職人でもないのに長文カキコスマソ。
お詫びにおいらもなんか話考えるわw
657トンガリ:02/05/08 18:14
まぁまぁ、面白ければいいじゃんヽ(´ー`)ノ
職人さんたちがんばれ〜
658無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 20:04
>>655
期待してるぜ!
659スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/08 21:28
道具の使い方については非常に難しいです。便利すぎる道具は話をつまらなく
してしまう可能性があるし、役に立たない道具は扱いにくい。
そういう意味でジャイアン伍長さんは凄い。
660スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/08 22:13
第30回

一体、何人斬ったのか。それすらももう定かではなかった。
息が苦しい、膝が震える、目がかすむ。
手にしている剣は刃こぼれと血糊でもう使えそうもなかった。

孫堅はその場に膝を突いた。
(もう時間稼ぎは十分だろう。)

シスイ関は炎上していた。後続の軍のために火を放たせたのだ。

(海賊殺しで勇名を馳せたこの孫堅文台が赤の他人の、それも子供を守る
 ために命をかけることになるとはな。)

思えば孫堅はこれまで何かを守る為に戦ったことなどなかった。地位も家柄
もなかった孫堅にとって戦いとは生き延びるための手段でしかなかった。

(だがこれも悪くない。)

孫堅は自分を覆う巨大な影に気付いて頭上を見上げた。
燃えるような赤い馬に乗った武将が自分を見下ろしている。

「孫堅だな。」
男が口を開いた。
「呂布か。」
呂布は右手に持った巨大な戟を振り上げる。

「呂布、貴様には守りたいものがあるか?」
呂布は少し考え、「ある」と答えた。

呂布の持つ戟が銀色の曲線を描く。

孫堅はスネ夫の声を聞いたような気がした。
661無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 22:35
age
我々は黄巾賊に勝利した。その勝利は官軍では多少聞こえるようになったようだ。
さっそく新たな戦地へ向かうことを命じられる。
「こんどはどこへいくの?」
のび太が聞いてきた。
「黄巾賊の大法師、張角は知っているか?」
「うん、敵の親玉だね」
「その張角の弟、張宝が率いた部隊があの山に陣取っている。そこを攻めるんだ」
のび太はわかったとうなずいた。

官軍から3000の兵を譲り受け、義援軍と合計3500人。これでこの戦に勝たねばならない。
敵はその倍ほど。さらには山の砦に陣を張っている。
「どうしますか、兄者」
「こちらの兵は士気も高い、あえて正面からいこうと思う」
「ふむ、意外といけるやもしれませんな」
関羽がそれを兵士に伝えると、なにやらあたりはざわざわと騒然とした雰囲気になった。

あん? なんだって? もーいちど言ってみな。
「でででですから、黄巾賊の張宝は妖術を使うんですよう」
あん? 妖術だ? んなもんあるわけねーだろ!
「その妖術で官軍は張宝に勝ったことないんですよう」
ふーん。
「引き返しましょ、ね、ね」
だめだ
「そんなぁ、村には女房子供が・・・・」
帰りたかったら俺を倒してからにしろ。
「がっくし」

兄者、雲長。 どうやら張宝は妖術だとよ
「ぬ?」
「兄者、翼徳は張宝が妖術使いだと言いたいんでしょう」
「眉唾だろう、翼徳そのまま行軍をつづけさせてくれ」
そうだよな、妖術なんてありえないよな。

嫌がる兵士をおれは脅しながら行軍を続けさせた
そして、敵の本陣へ通じる道。鉄門峡にたどり着いたおれらを待っていたものはものすげえもんだった。
なに、なんか変わったことでもあったのか?
あーあーまた官軍?もうすぐ鉄門峡?、まったくこりねえバカヤロウだな。
しょうがねえ、いつものやって追い返しますかね。

あー、かったるい。
あくびしながら鉄門峡におれは立った。
はいはい、いま楽にしてあげまちゅよー。黄巾賊に逆らうバカヤロウどもめ!

おれは懐から扇を出してそよそよとあおいだ。
鉄門峡には恐ろしいほどの強風が吹いていた。
絶壁と絶壁の間に道がある・・・そんな所だった。

「この先を越えた官軍兵士はおりません、引き返しましょう」
そう言い弱気になる兵を叱咤し強風の中を進ませる。
うっすら目を開けると、遠くで扇をあおいでるやつが見えた・・・張宝か?
わしは大声でのび太を呼ぶ。
「なに? 雲長さん」
「向こうにいる男を射れるか?」
おそるおそるのび太は目を開け向こうを見る。
「無理だよ、この距離とこの風じゃ」
わしはやってみろと言う。のび太は背中の矢筒に手を伸ばそうとした。
そのとき、わしの隣にいた兵士が倒れた。胸には矢が刺さっていた。

こと戦いにおいては風上のほうが優位である。
気づいたときはすでに遅し。鉄門峡に矢の雨が降りそそいでいた。
俺達は全力で走った。
後ろから矢が飛んでくるからだ。
回りの兵がばたばたと倒れていく。
あてんなよ、おれにはよ。

助かったやつは助かった、怪我したやつは怪我をした。死んだやつは死んだ。そんなかんじだ。

あー、なんとか生きてるぜぇ、
しかし雲長が退却命じたのが早くて助かったぜ。 下手すりゃ全滅もありえたわ。


おう兄者、雲長。無事でよかったぜ。
ともかくよ、あれは妖術だよな? あんな風吹くわけねえし。
そうだよな、本当に本物の妖術だよな。
んでよどうすんだよ、兄者。いくさにならんぜ。
・・・おいおいそんな困った顔すんなって。ここは兄者の知恵袋張飛様がとっておきの策を。
いらないって、そんなこと言わずによお。

この鉄門峡の両端にある絶壁を登っていけばいいってことよ。
なんてな、冗談冗談おいらの浅知恵じゃこの程度。聞き流してくんな。

え、マジでやんのか? あの絶壁を?
さっそく張飛の策にとりかかる。
絶壁とはいえ信念をもってすれば登れるものだ。
しかし官軍の兵は怖がって誰も絶壁を登ってこようとはしなかった。
結局、関羽、張飛、そして500人の義援兵そして・・・
「よいしょ、ほらもう目を開けろよ」
高いところは嫌だと駄々をこねたため、縄に縛られたのび太が翼徳に引っ張り上げられたのだった。

わたしは翼徳に小さな焚火を燃やさせて、適当にむにゃむにゃつぶやいた。
そして、義援兵みんなにこれで敵の妖術を打ち砕いたとうそをついた。

そしてみなにたいまつをもたせ、敵の本陣に突撃を命じた。
しかし、おそらく負けるであろう。張宝は妖術使いなのだから。
一矢報いるためだけに、なんという無茶。
ふと、のび太をつれてきたのを後悔した。
あー、つまんねえ。
とっとと退却しやがってあのバカヤロウ、もっと楽しませろよな。
ま、これで当分官軍も静かになるってもんだな。
ちょっと一眠りするぜおれはよ。


ジャーンジャーンジャーン

ん? 何の音だ?
おい、何が起こってる?
・・・後方の兵がいきなり切り込んで来ただぁ?
ってことは裏切り者か! 裏切れなんて命じた覚えは無いぜこんちくしょう!!
半分の兵は俺と共に裏切り者のほうへ、残りは今朝来た官軍が来ないか見張ってやがれ。
ほらほら、とっとといくぜ!
たいまつを投げ込んだせいであたりは火の海だ。
銅鑼と叫び声、騒々しいほど鳴り響いている。

ぼくは少し下がってみんなの援護をしていた。
そうやって少しずつ少しずつ敵の戦力を削っていく。
こういう戦い方のほうがあっているのかしら。
目に付いた黄巾の眉間を射抜くと一息入れた。
そこに、味方の誰かが大声で叫んだ。
「張宝だ、張宝がきたぞ!」

正直ぼくは妖術なんて信じていない。
だいたい超能力者はオオツキ教授にとっちめられていたもん、まえにそんなのをテレビで見たんだ。

大声をあげ翼徳さんが張宝に斬りかかる。
張宝が扇をふわりとあおぐ。
刃が届くかと思いきや翼徳さんははるか後方に吹っ飛ばされた。触れてもいないのに。


きっと、わかっているのはぼくだけなんだ。
あれは、妖術じゃないって。
あたりは急に静かになった。
みんなは張宝の妖術を目の当たりにした
義援兵のひとりが武器を捨てた。やがて大半の義援兵が武器を、捨てた。
信じられないが信じるしかない。妖術なのだから。
関羽、張飛、劉備らでさえもいさぎよく死ぬことを考えた。

へたり込むもの、立ち尽くすもの。
義援軍はその二種類の行動しか出来ない。ただ一人を除いては。

のび太である。

少年は歩む。絶望した味方の中を。
少年は歩む。信念を背負って。
少年は歩む。目の前の男を射るために。

張宝は笑っていた、吹っ飛んだ張飛を見ながら。
その張飛はのび太の事を見ていた。
止めろと語るその目を無視するのび太、やがて張宝ものび太に気づく。
「ガキか・・・」
のび太はそれに答えない。立ち止まりただじっと張宝の扇を見る。
その立ち方は西部劇のガンマンのそれに似ていた

「ドラえもん」
そうつぶやいた。涙が頬をつたう。
張宝が気づかぬ間にのび太は弓を構えている。
「その弓で妖術使いの俺を射るつもりか?」
しかし、良く見るとその手には矢が無かった、張宝の手から扇が落ちた。
「ち、手がすべっちまったぜ」
心臓に深々と矢が刺さっていたと気づいたのは彼が落ちた扇を拾おうとしたときであった。
ぼくは息も絶え絶えな男、張宝にむりやり聞いた。
「この扇をどこで手に入れたんだ!」
バショー扇。ドラえもんの道具だったはずだ。なのにどうして。
「もらったんだよ・・・・兄からな。その兄が言うには、買ったそうだ。物売りからな。それ以外知らん」
「ドラえもんは?、ネコ・・・タヌキみたいなおおきなだるまみたいなやつは?」
「・・・知らん」
「ジャイアンは?スネオは?しずちゃんは?出木杉は?」
ぼくは大声で聞いた。
「知らんよ・・・」


張宝が死んだことによって敵軍は総崩れになった。
義援軍はこのいくさでも勝ちを収めたんだ。
みんなは宴会をしている、勝ったことを祝ってる。
でもぼくは一晩中、ドラえもんたちに会いたくてひとりで泣いていた。



張宝の部隊を倒したころ、官軍はほとんどの黄巾賊を滅ぼしたそうだ。
義援軍は洛陽へ官軍勝利のお祭に参加するそうだ。
ぼくは、三人に別れを切り出した。

「どうしてもいくのか?」
うん、友達を探そうと思って。
「けっ、くそっ、涙がでてくらぁ」
「またあえるかのう」
うーん、とぼくはなやんだ。そしてこう答えた。
もし友達と会えなかったら、またお世話になります・・・って。
「はっはっは、しかしそう簡単にあえるかな?」
「兄者、桃園で一国一城を築くと言っていたの忘れたのか?」
「おおそうか、もし友にあえなくばわが城に来い。どこになるかは知らんがな」
うん、行けたらいくよ。
「ではわしらはこれから洛陽へ向かう、ではな」
うん、じゃあね。

ぼくらは、手を振ってわかれた。
またあえるかどうか、それはわからないけど。
672無名武将@お腹せっぷく:02/05/08 23:21
かっこいい
私が書くのび太三国志ではこういうふうなスタンスでひみつ道具をあつかっていくつもりです。
とはいえひみつ道具満載の三国志も大好きなんですけどね。

曹豹に秘剣電光丸とか、
曹豹にアンキパンとか
曹豹に進化退化放射線源とか、
曹豹に(以下略)
674しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/08 23:29
>スネ雄さん
しばらくパソコン見れなかったので、レス遅れました。すみません。
私の設定なんて使えるならどんどん使ってください、逆に嬉しいです。
スネ雄さんの呂布かっこよさそうです。楽しみ。

しずかタンを主人公にしてしまったために秘密道具が使えない罠。
矢張りドラは必要ですね。
675しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/08 23:35
>のび犬スナイパーさん
ドラえもんキャラの雰囲気でてて、いいですね。
のびたの成長が…感動です。

曹豹にアンキパンって(w すごい見たい!
676しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/08 23:37
>>604 しずか・二十一
余りにも突然なこの事実にしずかは頭の整理がうまく出来無かった。
そのような事を何の抵抗も無く、とつとつと放す呂布。
漸く話しを噛み砕くと、しずかは理解した。
「丁原を殺した事が解ればどうなるかわからん。だが再三李粛が誘いを掛けておったから
董卓に首を持っていった。すると許された」
確かにそれは正当防衛だ、多分丁原の疑心がそうさせたのだろう。だが。
「だからってなんで、董卓ってひとの護衛をやるの?前みたいに都の護衛をやればよかったのに
そうすれば・…」しずかには納得できない。
「ああ、そうか。だからか」呂布は合点が行ったかのように頷いた。
「だが、前も言ったであろう?そう悲観するなと。まだ死んだとは…」
「そんなのいい訳だわ!」あのときの言葉は、この事実を知った今、しずかには何の慰めにもならなかった。
いくら正当防衛だろうが、今のしずかの現状を招いたのは呂布なのである。
いや、呂布を責めたとてどうにでもなるわけではない、しずかにも解っているのだが、
しずかにはそこまでの余裕は無かった。
呂布はじっと黙っている、かけるべき言葉が無いのだろう。
「帰ります」しずかは言った。
「ならば送ろう」
「いいです」しずかは一言言って歩き出した。

野をすたすた歩くしずかの後ろで、呂布は赤兎馬をひいて歩いてくる。
暴徒に襲われない様、ついてくるということだろうか。
長安の都の入口まで来ると、呂布は門番の一人に声を掛け。しずかを送るよう命じた。
そして、しずかの後姿に。
「また、来る」と声を掛けた。しかししずかは答えなかった。

門番に送られ。しずかは王允の屋敷に着いた。案の定しんとしている。
しずかは門番に礼を言うと、中に入った。
すると部屋に明かりが灯っている。多分王允が、また待っているのだろう。
しずかはうんざりした。もう誰とも話したくなかったのだ。
「戻りました」しずかは、ぼそぼそと中の人物にいった。
しかしそこには想像したとおりの人間は居なかった。
「おお、おお、使いに行っておったのか、ご苦労じゃ。待っておったぞ」
董卓だった。
677ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/08 23:41
のび太スナイパー殿
 各レスが各登場人物の視点から書かれている構成、すげーと思います。
 それにしてもバショー扇・・・やられた!
 ネタバレですが、赤壁でドラに東南の風を起こさるのに使うつもりだったのに(笑)
 それにしても、劉備一行と別れたのび太、そしてほかのキャラの行く末がものすごく気になります。
 次のUp楽しみにしています。
 かく言う私は、最近カキコしていないんですけどね。
>>643

一行は玉座のある広間へつくと、ようやく一息つく事ができた。
「とりあえずはこの城で寝起きする事にしよう」ということに決まり、これから各自がする事を決めていった。
ドラえもんは道具の確認、出木杉が城全体の把握、ジャイアンとスネ夫の二人は使えそうなものを探すこととなった。
ちなみに元の時代に帰れないショックからまだ立ち直っていないしずかと、みんなの足手まといにならないよう何も用事が与えられなかったのび太の二人は、城の天守とも言うべきところから外を眺めていた。

城の内外を見まわっている出木杉。
「城壁はボロボロ。だけどこれは自然に崩れていったもののようで戦った跡ではなさそうだ。それに雑草も伸び放題だし、おそらく関羽はまだ健在で荊州も蜀軍のものなんだろう」そう予想していた。
「だけど…赤壁の戦いよりは後の時代なんだろうから、そう遠くない未来に関羽達がここに逃げ込んでくるかもしれない」つまり、争いに巻き込まれる可能性が有る、ということだ。

「おーっ、こりゃすげーや。みろよスネ夫、剣や槍があるぞ」
「うわー…、矛や戟、弓矢なんかもあるよ、ジャイアン」
「これがあれば敵が来って戦えるぞ!」
「敵とか戦うとか…そんな怖いこと言わないでよジャイアン」
「何言ってんだ、強いやつが偉くなれるんだろ?俺様が悪いやつをドンドン倒してジャイアン王国を創ってやるよ」
そんな単純に行くはずが無い、とはさすがに言えず「う、うん」と相槌を打つスネ夫。しかし脳裏には微かに「ひょっとしたら…」という気持ちがあった。
コーエー三国志はシリーズを通してやり込んでいる。横山三国志全60巻だって読破しているし、何より歴史を知っているというのが強味といえるだろう。
そう考えると、意外といけるかもという気持ちになってきた。
良スレなのはいいんだけどやっぱちょっとみずらい。
稼動してるこのスレの公式ホームページないの?
ないなら誰かつくってホスィ…
>>679
何じゃそりゃ?贅沢言ってるでねえ。
681679:02/05/09 00:57
そったらこといってもジャイアン伍長のネタをだだだーっと一気に読みたいべよ!
682無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 13:53
age
683無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 15:08
しずかタンレイープ祭り?ハァハァ
>>679
今ファンページを制作中らしい。
完成を待ち、耐え忍べ。
685無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 17:51
>>684

まじっすか!?
686無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 18:22
>>679
やった!前のが見れなくなってガカーリだったけどその言葉を聞いてあんしんしました!
687■インデックス■:02/05/09 18:29
このスレはこれのパクり
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い
パクって失敗したって感じだね。
このスレはこれのパクり
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い
パクって失敗したって感じだね。              
このスレはこれのパクり                  
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い
パクって失敗したって感じだね            
このスレはこれのパクり
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い
パクって失敗したって感じだね。
このスレはこれのパクり               
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い                
パクって失敗したって感じだね。      
このスレはこれのパクり                               
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/        
しかもこっちのほうが面白い                    
パクって失敗したって感じだね。              

■出来男
>>542>>563>>573>>595

■無名武将@お腹せっぷく
>>639>>642>>643>>678

■一発ネタ?
>>213>>318>>517


ファンページ(制作途中)
http://www7.plala.or.jp/kenjan/top.html


410-411氏のインデックスを基に作りました。氏に多謝。
そしてこのスレにいる数多の職人・神に感謝を。

2重になってしまい変になってしまった。スマソ。
このスレはこれのパクり              
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
しかもこっちのほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。            
このスレはこれのパクり      
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもこっちのほうが面白い        
パクって失敗したって感じだね。            
699名無しさん:02/05/09 18:38
しずか連環楽しみ。
このスレはこれのパクり      
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い        
パクって失敗したって感じだね。            
このスレはこれのパクり               
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成          
しかもパクり元のほうが面白い              
パクって失敗したって感じだね。            
このスレはこれのパクり                      
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成     
しかもパクり元のほうが面白い        
パクって失敗したって感じだね。  
このスレはこれのパクり                  
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。        
704無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 18:41
続きマダー?
このスレはこれのパクり                  
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。       
このスレはこれのパクり                           
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。   
文章の面白みを理解できないDQNがいるすれはここですか?
削除依頼出しますね。
そろそろ次スレ建てる事考えますかね。
>>696
数が増えてインデックス作るの億劫になっていたので、ありがたい。
そろそろ、外部で纏めないと辛いね。
読め手なりにこのスレを盛り上げていきたいです。
711517:02/05/09 20:04
>>696
一発ネタです。続きが書きたくても三国志知識は光栄ゲーム程度しか
ないので書けません。知識を仕入れたら、続き書くかも。

書いたとしても、自分のやつみんなが飛ばして読んだら嫌だな・・・
712無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 20:27
読んでるだけの自分が言うのもなんだけど
もう少しドラえもんっぽくしたほうがいいんじゃないの?
>>639さんのが一番理想だと思う。
他の人のは読み物としては楽しいんだけど、ドラえもんって感じがしないんだよね。
たまたま題材がドラえもんってなだけで、他の題材でも話になりそうじゃない?
きついこと言うようだけど映画版のような感じが出てると面白いんじゃないかなって思うので。
ここってそういう話のスレじゃないの?

気に障ったらスマソ。今の職人さんのもすごい面白いと思う。
ただいつも思ってたので。
713無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 20:44
696さん
ページ消えて・・・
下は応援メッセージ
<html>
<head>
<meta HTTP-EQUIV="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_Jis">
<title>タイトル</title>
<head>
<body>
<pre>

<a href="honyarara.html">進む</a>
<a href="index.html">戻る</a>
</pre>
</body>
</html>
714ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/09 20:49
>>711
 ぜひ連載してみてはいかがでしょうか?
 このスレに来る方々は、暖かい目で作品を見守ってくれます。
 かと言って無条件に面白がるのではなく、>>712さんのように建設的な方向でのアドバイスもしてくれます。
 それらのレスが製作者を育ててくれているような気もしますし、次への励みにもなってます(最近長らく続きを書いていない私が言うのも何ですが)。

 スネ夫と張飛のタイマンの続き、楽しみにしています。
 私の方も、今日中には何とか1本Upしたいなぁ・・・と。

715696:02/05/09 20:57
>>710
私も一介の読み手ですが、これくらいは協力したかったので。
このスレのさらなる発展に期待。

>>711
コテハン付ければ、インデックス及びファンページに正式に載るやもしれぬ、です。
私は全作品漏れなくチェキしてますぞ。

>>713
んと、ファンページは216氏によるものです。
一応紹介という形で載せました。
連載じゃなくて単発でネタでいいと思うので気張らずに〜
718無名武将@お腹せっぷく:02/05/09 22:37
>>717
ファンサイトキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
719連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/09 22:39
もう何話かわかりません 
「オイラ達に時代に帰る?」
劉備は耳を疑った。出来杉少年はうそをついてないようだ。
「はい!帰れます!…けど」
「けど?」
(見た所この人達手ぶらだからなあ〜、いろいろ準備するのに僕のお金じゃ足りないよ)
それもそのはず、小学生である出来杉は満足にもお金を持ってないからだ。
そんな出来杉の心中を察した関羽は懐から袋を取り出した。
「出来杉くんよ、これを使え。」
おもむろに出来杉の胸に袋が投げつけられる。思ったより重い袋を出来杉は危うく落としそうになった。
「これは…」
開けてビックリした。中には古代中国のお金が入っていた。劉備らの時代にしたらさした額ではないが1800年後の未来ではかなりの価値がある。
(これを換金すれば…)
「関羽さん!ありがとう!」
「うむ!いいってことよ!そのかわりちと風呂を貸してくれんか?」
「お安い御用だよ!」
そして一通り教えると出来杉は家を後にした。
「じゃあ2時間ぐらいで戻ってきますから!」
2階から手を振る劉備。
しかし、帰宅後に予想にもしないことが待ち受けてるのを出来杉はしらない。
720連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/09 22:39
(やっぱりお金が少し余ったぞ…)
一通りの買い物をした出来杉はタクシーの中で改めて思った。
やはり小銭といえど古銭。30万ほどになり、保存食をたくさん買い、デカイバッグを4つ購入してもまだ数万残っていた。
「あ、運転手さんここでいいです」
たくさん買い込んだから荷物を降ろすのも一苦労だ。
やっとの思いで玄関にたどり着いた。
「ただいまー…。ウッ!?」
数時間の買い物戦争を勝ち抜いた出来杉を向かえたのは母親でもなく、劉備らでもなく、鼻をもぎ取るような凄まじい刺激臭だった。
「なんだよー。ちょっとー、劉備さぁーん!」
自分に部屋に入るとそれはまさに地獄の光景であった。
風呂に入り、鏡を見ながら自慢のヒゲを櫛でとかし、ご満悦の関羽。
どこから見つけてきたのかAVに見入ってる劉備。
そして家中の酒を飲み尽くし、そこかしこに汚物を吐きまくる張飛。
出来杉はキレた。
721ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/09 23:48
>>717
 すげぇ………。
 せっかく作ってくださったページが無駄にならないよう、完結目指して頑張ります。
 本当にありがとうございます!
722ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/09 23:49
>>531
第36回

 出木杉の目が俄然輝き出した。
 諸葛亮、字は孔明。
「すっかり忘れてた…」
 出木杉はつぶやいた。
 三国志の話を聞かせた出木杉本人が忘れている状況で、他のメンバーがその事実―自分たちのすぐそばに、名軍師・諸葛亮がいる―に気付くはずもなかった。
 タイムマシンが張飛に壊されて数十日、いろいろなことがありすぎたのだ。
 孔明の名を聞き、ふさぎ込んでいたジャイアンの目にも興奮の色が浮んできた。
「孔明つったらあれじゃないかよ。三本の矢で有名なヤツだろ!」
「それは毛利一族でしょ。孔明は三顧の礼」
「…うるさい、数字はあってるだろーが!」
 ツッコミを入れるスネ夫の胸ぐらを荒々しく掴むジャイアン。
 あ……いつものジャイアン
 みんなそう感じた。
 こづかれるスネ夫にも、嬉しそうな表情が浮んでいる。
 ジャイアンも、全員が何とも言えない目で自分を見ていることに気付いた。
 とりあえず怒鳴る。照れ隠し。
「とにかく、だ!これからどうするんだよ!」
「迎えに行こう、孔明さんを」とのび太。
「そうしょうましょう!孔明さんがいれば、これからの戦いだってきっと何とかなると思うわ」としずか。
 全員の様子を見て、ドラえもんが手を叩いた。
「よーし、決まりだね。さっそく孔明さんの所へ出発だ」
 6人は一斉に丘を下り始めた。
 走りながらドラえもんは思う。
 とりあえず、意気消沈していたメンバーを元気付けることには成功した。
 ジャイアンや出木杉については、完全に元の状態に戻るには時間がかかるかもしれないが、とにかくこれをきっかけに時間をかけていけば…。
 とにかく今は、時間を稼がなければならない。劉備のけがが治り、再び彼が歴史の表舞台に踊り出るその日まで。
 それまでは、自分たちが劉備≠フ代役として、歴史の流れを維持していかなければ。
 その過程において、孔明の参陣は大きな力となるはずだ。
 そう考えながら走るドラえもんに、のび太が並びかける。
「ね、ドラえもん」
 ドラえもんに並びかけながらのび太。早くも息が上がっている。
「孔明さんて…どこに住んでるの?」
「………!」
723ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/09 23:50
第37回

 新野の人々に片っ端から孔明の所在を聞いて回ったが、手がかりは得られなかった。
「諸葛亮?名軍師?知らんなぁ」
 無駄とは思いつつ張飛にも聞いてみたが、返ってきたのは予想の範ちゅうにぴったり収まる内容。
「そいつに何の用じゃい?…なに、新野城を守ってもらう?おまえらな、新野の守護神を前にご無礼さんなこと言うでない」
 不機嫌そうな顔になる張飛。
 それでも、しずかに話しかける時は、存分に鼻の下を伸ばす。
「ところでな、しずか殿。襄陽の関兄から酒が届いたのじゃ。わしの酒癖がどうのこうのとぬかして、量はたいしたことないのだが、これがまた美味でなぁ。さっそくしずか殿のところにも届けさせよう…いや、わしが今宵持って参ろう」
「……持ってこなくていいです」
 出木杉が知っている歴史では、孔明の居場所を劉備に伝えたのは徐庶となっていた。
 曹操の策略で劉備軍離脱を余儀なくされた徐庶は、その去り際、己の後任として孔明を推挙したのだ。
 だが、張飛の様子から察するに、どうも徐庶は孔明のことに触れぬまま、陣営から去ったらしい。
 しずかが張飛に絡まれている間、出木杉は孔明に関する記憶を脳内の引き出しから引っ張り出した。
 劉備が孔明という人物の存在を初めて知った経緯は…あ、そうだ。水鏡先生だ。
「張飛将軍、司馬微というおじいさんを知りませんか?」
 無駄とは思いつつ、出木杉は尋ねた。
 質問よりも、絡まれているしずかを助けることの方がこの時は主目的だったが、これがヒットだった。
「司馬微?ああ、『よいぞよいぞ』としかしゃべらん偏屈じじいのことか?」
「!…知ってるんですか?」
「ウン、大兄から聞いた。えーと、何と言っておったかな…そう、『じらし屋水鏡』じゃ。臥竜だの鳳雛だの散々思わせぶりなことを言いながら、肝心なことは何一つしゃべりおらん、と大兄がプンプンしておったな」
「居場所は…水鏡先生の居場所は御存知なんですか!?」
 いつになく勢い込んで尋ねる出木杉。
 その調子にやや驚いたように張飛は答えた。
「お、おう。確かここと襄陽の途中にある村の庵におったはずじゃ。村の名前は…」
 張飛から道程を聞き出し、のび太たちはすぐさまその村へと向った。
724スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/10 00:17
≫717
凄い。ついに完成したんですね。自分もいい終わりかた
ができるようにがんばります。
725スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/10 00:35
被害にあったかわいそうな猫の冥福を祈りつつ(板違い、すいません)

第34回

「おじさーーん!!」
スネ夫は駆け寄って孫堅を抱き起こした。肩から脇にかけて深い傷があり、
鮮血があふれてくる。

「どけ、小僧。」
馬上の呂布がスネ夫に言った。
「どかねば、貴様も斬る。」
スネ夫は黄蓋から奪った剣の切っ先を呂布に向けた。
「おじさんは殺させない!」

呂布は無造作に近寄ると戟の柄でスネ夫の身体をはじき飛ばした。2,3
メートルほどスネ夫は吹っ飛び、数回転がって止まった。

止めをさそうと孫堅に近づいた時、呂布は倒れていたスネ夫が立ち上がるのを
見た。ふらつく足取りで孫堅と呂布の間に立ちふさがった。

「なぜ、そこまでする?」
呂布が尋ねてくる。心なしかその声は優しかった。
「おじさんはいつも僕を守ってくれた。今度は僕が守る番。それに、それに
 僕は孫堅軍軍師 骨川スネ夫だ!!」

「スネ夫・・だと。」
呂布はしばらく何事か考えていたが思い当たったのか口を開いた。
「貴様・・しずかの友達か。」

「!!何故、お前がしずかちゃんのことを知っている!?」
726無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 00:53
━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
727726:02/05/10 00:53
キタはいってない・・・鬱
728無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 06:18
つまんねーよ  
このスレはこれのパクり                           
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。   
このスレはこれのパクり                                     
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。        
このスレはこれのパクり                                                   
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。   
このスレはこれのパクり                                               
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/         
しかもパクり元のほうが面白い             
パクって失敗したって感じだね。   
このスレはこれのパクり                                        
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   
734無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 11:47
>>717
 祝・ファンページ完成!
 作成された方、本当にありがとう!!!
735連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/10 12:56
>>717
ファンページありがとう
もっと頑張ります
このスレはこれのパクり                                        
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
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パクって失敗したって感じだね。   
737711:02/05/10 13:08
祝・ファンページ開設
なんか続きを書きたくなってきたが、しばらくインターネットができなくなる。
今日中になんとかしたいな。
738無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 13:15
楽しみにしてるよ。
このスレはこれのパクり                                        
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   
このスレはこれのパクり                                        
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   
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http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   
742銅鑼美。@655:02/05/10 16:28
「僕、劉備になる!」
 それは、何気ない出来事から飛び出した言葉だった。
 ゴールデンウィークのある日、のび太たちは出木杉の家に集まって三国志物のシュミレーションゲームで遊んでいた。
 複数人で好きな君主を一人ずつ選び、スネ夫が孫権、ジャイアンが曹操、出木杉が劉備、のび太が張魯を操作。(しずかは見学)
 結果はジャイアンの操る曹操が序盤から大暴れしてのび太の張魯はあっさりと滅亡。
 その後出木杉の劉備とスネ夫の孫権を同時に攻めるが物資が尽き、挙句二人に連合を組まれて滅亡。
 最後はスネ夫と出木杉の一騎打ちになったが、巧みな戦略と軍事力の強化に努めたスネ夫に対し、長期戦を想定して内政に力を注いだ出木杉が最後に押し返して見事に天下を統一した。

 そしてしずかにちやほやされる出木杉を見て思わず飛び出た言葉が最初のアレだったのだ。
「のび太が劉備だって!」
 のび太の次に負けてむしゃくしゃしていたジャイアンが真っ先にかみついた。
「馬鹿みたい、のび太がそんな大それた物になれるはずないのに。
 のび太にはそこらの小さい村でしょんべんちびりながら逃げ惑う村人がお似合いさ」
 最後の最後で出木杉に競り負けたスネ夫も、鬱憤晴らしとばかりに飛びっきりのイヤミを浴びせかけた。
 いつものようにジャイアンとスネ夫にからかわれたのび太も、又いつものように反射的に強がりを言ってしまった。
「だったらみんな、タイムマシンで三国志の時代に行こう! そこで僕が天下をとってやるんだ!」
 一瞬驚いてきょとんとした二人だったが、その魅力的な提案に反応しないわけが無かった。
「よーし面白い、のび太なんか最初に滅ぼして代わりに俺が天下を取ってやる!」
「僕は希代の天才軍師としてあの孔明と真っ向から闘ってやるよ」
 いきなりの展開にきょとんとしていたしずかだったが、慌てて三人を諌めようとした。
「待ってよみんな、そんな危ないわ。出木杉さんもそう思うわよね」
 そう言って助けを求めるような視線を送ったが、当の出木杉からは意外な言葉が返ってきた。
「いや、しずかちゃん。僕も行ってみたいな。憧れの武将や軍師や君主たちをこの目で見てみたい!」
「で、出木杉さん。でも、そんな時代、とっても危ないわ……」
「いや、何も本当に天下を取ろうってんじゃないよ。ただちょっと遠くから武将たちを見てみるだけさ。危なくなったらさっさと帰ればいい」
「そうだそうだ。こっちには未来の道具がついてるんだ。曹操だって孫権だってイチコロだ!」
「僕が天下を取ったらしずかちゃんをお嫁にしてあげる!」
「へっへーん、いくら未来の道具があってものび太は間抜けだから流れ矢に当たってあっさり死ぬんじゃないのー?」
「ガッハッハッハ! のび太にゃお似合いだな!」
「なんだとう〜!」
「ああ、憧れの徐庶、馬岱、周泰、田豊、太史慈……」
 すっかり興奮した男の子達に、しずか諦めのため息をついた。関係ないが出木杉の趣味は中途半端に渋かった。
>>717
完成だー!おめでとう!
>>725
猫&孫堅・・・安らかに眠ってください(泣
>>742
出木杉の趣味にワラタよ。
面白いし、期待してます。
744銅鑼美。@655:02/05/10 17:22
>>742の続き
 そして次の日、五人は思い思いの用意をしてのび太の家に集合した。
「ガハハハハ! なんだよそののび太の格好!」
「何って、完全武装だよ」
「鍋とゴミバケツの蓋がか? アハハハ、こいつは傑作だね!」
「う、うるさい笑うな!」
 真っ赤な顔をして怒ったのび太の装備は頭に鍋、左手にゴミバケツの蓋、体にはゴミバケツに穴をあけたものと中華鍋、と如何にも不恰好で、右手に持ったエアガンがまともといえばまともだが余計に不釣合いで笑える物となっていた。
「そんな事言ってジャイアンだって人の事言えないじゃないか!」
「なんだと、俺はしっかり時代に合わせた武装を揃えてきたぞ」
 ジャイアンが着ているのは毛皮の衣服と棍棒だった。
「ジャイアン、それ時代が古すぎ」
「なんだと! そういうスネ夫だってどうなんだよ! 迷彩服と鉄兜に各種サバイバル装備は新しすぎて反則じゃないか!」
「ぼ、僕は体が弱いから……」
「まあまあみんな、行く前からケンカはよそうよ」
 そう言って諌めた出木杉は普段着だった。
「おう出木杉、お前はなんだってそんな無用心な格好なんだ?」
「ん? いや下手に自分で用意するよりドラえもんに装備を借りた方が安全だと思ってさ」
「なるほど、言われてみりゃそうだな」
 しかし、その場にはドラえもんの姿はなかった。
「やいのび太、ドラえもんはどこにいるんだよ?」
「ドラえもんなら恋猫とデートだよ」
『ええ〜〜っ!!』
 ジャイアンはのび太の胸倉をつかんで揺さぶった。
「さっさとドラえもんを呼び戻せ!」
「よ、予備の四次元ポケットがあるから道具は出せるよ!」
「なんだ、それを早く言えよ」
 あっさりと引き下がるジャイアン。しかし出木杉は慌てて言った。
「そんな、ドラえもんがいないと危なすぎるよ。呼び戻す事が出来ないなら又明日にしようよ」
「そうよ、出木杉さんの言う通りだわ。のび太さん、今日は止めておきましょう」
 一瞬ひるんだのび太だったが、しずかちゃんが出木杉の肩を持つのが気に食わず、余計に意地になって言った。
「ドラえもんがいなくたって平気だい!」
「そうだそうだ、あんな奴がいると楽しい所で邪魔をしやがるだけさ、さっさと行こうぜ!」
「よーし、僕の軍略で曹操軍をコテンパンにしてやるんだ!」
「ちょ、ちょっと待ってよのび太くん! タケシ君も!」
 次々とタイムマシンに乗りこむ三人に、出木杉としずかは思わず顔を見合わせた。
「どうする、出木杉さん?」
「彼らだけで行かせると心配だなぁ。一応ついていこうか」
「でも、平気かしら? ドラちゃんに知らせた方が……」
「まあ、道具があるからきっと平気だろう。何かあったらドラえもんも後から助けにきてくれるさ」
「そ、そうね。ドラちゃんならきっと助けてくれるわよね」
 二人は互いに頷きあうと、渋々ながらも三人に続く。
 やがてタイムマシンは1800年以上前の中国へ向け、四次元のトンネルの中を進み始めた。
745銅鑼美。@655:02/05/10 17:23
>>744の更に続き

「ただいま〜……って、あれ?」
 久々のデートを終え、玄関から帰って来たドラえもんは、そこに五人分の靴がある事に気付いた。
「しずかちゃんやジャイアン達かな……?」
 しかし、のび太の部屋にはその姿はない。調べてみるとタイムマシンが使われているではないか。
「又勝手にタイムマシンを使って〜。で、いつの時代に行ったんだろう…おや?…」
 いつも通り散らかってる部屋の一角に、見なれない本が1冊落ちている。拾い上げてみると、それは『三国志演義』とかかれた本だった。
「さ、三国志!?
 よりによってとても危険な戦乱の時代に行ってるなんて!」
 出木杉は気付いていなかったが、タイムマシンが使われている以上、ドラえもんがこの時代からタイムマシンを使う事は出来ない。何か他の道具を使うか、さもなくば別のタイムマシンを使うしかないのだ。
 と、そこまで考えた所でドラえもんはある事に気付いた。慌てて押入れの中を探ると、思った通り、とある物が無くなっていた。
「……やっぱり!」
 予備の四次元ポケットが持ち出されている。その事自体は大した事はないが――
「もう、のび太くんったらー、あれは調子が悪くなって修理に出す前だったのに!」
 このままでは道具があると安心しているのび太達の身が危ない。ドラえもんはどうにかして彼らの後を追う方法を考えた。
「……そうだ!」
 やおらドラえもんはポケットをまさぐり、一枚のポスターを取り出した。
『いつでもポスター』(パーパラーッパパパラパー!)←効果音

いつでもポスター:●壁などに貼って使う、ドアの絵柄のポスター。
 行きたい時間を書き込んでからドアを開けるとその時間に行ける。
 但し、場所の移動はできない。

「これで大体同じ位の時代に行って、その後タケコプターで移動すれば……」
 だが、移動に時間がかかりすぎるので電池が持つかが微妙だ。
「うーん、まあ少し前の時代に行けば先回りする事も出来るだろうな」
 そう言いながらポスターに行きたい時間を書き込もうとするドラえもん。……が。
「……三国志って、何年前だったっけ」
 とりあえずドラえもんは歴史年表を調べる事から始める事にした。
746銅鑼美。@655:02/05/10 17:26
つーわけで655です。
こういうの初めてなんで結構梃子摺ってますが、まあマイペースで頑張ります。
>>743さん、反応早すぎますよぅw(汗
感想ありがとうございます、自分なりに頑張ります。
と、今日の所はこんな感じで終了。続きは時間が空き次第なるべく頑張りますー。
銅鑼美。さん
さいこう
こういうの待ってた、「ドラえもんの三国志」
748無視かよ(プ!:02/05/10 17:44
このスレはこれのパクり                                         
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   

プップププッ!
749無視かよ(プ!:02/05/10 17:45
このスレはこれのパクり                                                            
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   

プップププッ!
750無視かよ(プ!:02/05/10 17:45
このスレはこれのパクり                                         
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成
しかもパクり元のほうが面白い                            
パクって失敗したって感じだね。               
                      
プップププッ!
このスレはこれのパクり                                         
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/
あきらかに意識したストーリー構成         
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。           
           
プップププッ!
このスレはこれのパクり                                                              
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/ 
あきらかに意識したストーリー構成     
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   

プップププッ!
このスレはこれのパクり                                                              
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1015718745/ 
あきらかに意識したストーリー構成     
しかもパクり元のほうが面白い                      
パクって失敗したって感じだね。   

プップププッ!
754軍師風に陳情・・・。:02/05/10 18:35
>>753
パクリならパクリでも別によろしいのではありませんか?
それを指摘し、煽られてもこのスレを楽しんでいる人もいらっしゃるのですから・・・
貴方が面白いと思われるならそれでよろしいでしょうし、つまらないと思われるならまたよし
あまり荒らすような真似は慎んでいただきたいものです、このスレを楽しんでいる者としてお願い致しまする・・・
>>754
荒らしはレスしてもらいたいから書き込んでるの、放置
ファ、ファファファファンページがぁ!!!
勝手なリクで大変申し訳なく思ってるが
作者個人のレスを全部繋げることはできないでしょうか?
757しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/10 19:47
>>717
わわわ!ファンページ作っていただけるとは!
しかも私の作品まで載せていただき有難う御座います!!
頑張ります!

>>銅鑼美さん
ドラえもんらしくてイイ!設定を詳しく書いてて、大長編の予感。
作品楽しみにしてます。
758しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/10 19:52
>>676 しずか・二十二
呂布は自分の屋敷へと行く道を歩いていた。
「どうやら嫌われたようだ」ふん、と鼻で息を吐く。
しずかから「言い訳」と言われた事は納得したとはいえなかった。
あの時自分が丁原に唯々諾々と殺されていれば、良いと言うのか。
そう言われればそうだろう、しずかにとっては。
だが俺はどうなるのだ。
「ややこしい、俺は面倒なことは嫌いだ」
所詮は他人、まだあって間もないただの子供だ。
今までだって、人が自分を心より慕ってくれた事は無い。
しずかとて、不安だったから、一時の慰めに反応しただけだろう。
いつかは離れていくことは目に見えていた。
「下らん」呂布はそう云うと赤兎馬に。
「俺にはお前だけじゃ」といった。
赤兎馬はひんと一声ないた。

「呂布どの」声がした、王允だった。
走ってきたのであろうか息切れしている。
「何事」呂布は一抹の不安を覚えた。
「大変でござる、董卓殿が酔っているのか急に我が屋敷にこられて・・・」
「何じゃと!?」
「しずかを出せと…運わるくちょうどしずかが来ましてな、将軍のところに居った様で」
ちら、と汗を拭く手の間から王允は意味深な視線をしたが、呂布は気付かない。
「我が娘を手篭めにされては我慢が出来ませぬ!最早董卓殿は不倶戴天の敵。
しずかは将軍をお慕いしておりましたのに・・・・」はらはらと涙を鳴らす。
呂布は、赤兎馬に飛び乗ると数件先の屋敷に。
「戟をこれへ」と呼ばわった。
「私ももうあの男を許しません、微力ながらも我が力を」
「周りに隠れておる兵をつかってか?」兵を集めるには早すぎた。
この老いぼれ、何か企んでおるな、そう思ったが、今は関係なかった。
部下から方天戟をとると。はいッ!と一声叫び、一直線に王允の屋敷に向った。
王允は呂布の一言に卑屈なえ笑みをこぼしたが、すぐ憮然とした顔になり。
片手をあげた。周りの兵がわらわらと集まる。
「行くぞ」と陰鬱な声で言った。
759銅鑼美。 ◆FGz9GF52 :02/05/10 19:58
(゚A゚)マズー
(;´д`).。oO(…続きちっとも考えて無いなんていえないよなぁ…)

>>しずか連環さん
わわ、憧れの職人さんに反応していただけるとは!
初期からずっと読んでます。
不器用な優しさを持つ呂布としずかちゃんとの今後の進展が気になる限りです♪
頑張ってください〜!

こちらも大風呂敷広げたからにはこれをどーにかまとめないと……w
760無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 21:53
今日、ドラえもん久しぶりに見ちゃったよ。
このスレのせいだな(笑)
すね夫が格好良かったぞ。
761地公将軍張宝:02/05/10 21:59
初めてこのスレを読ませてもらいました。
このスレはいい、名スレですね、それと のび犬スナイパー 殿、某の扱い酷いですね。
これからも頑張ってください、応援してます。
>753
大分前に世界史板で「ドラえもん・のび太の30年戦争」ってのがあったぞ。
763無名武将@お腹せっぷく:02/05/10 22:28
>>762
厨を相手にするな。
>>759
タイムベルトと同じ効果の秘密道具が出てる辺りが逆にドラっぽくて(・∀・)イイ!
何故か同じ効果の道具が出てきたりするんだよねぇ。
出立の流れとかもドラっぽいし頑張って欲しい。
765連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/10 23:09
銅鑼美さん見事な滑り出しですね!漏れのは始まりかたがあやふやなのでまた後でのびたにでも回想させよかななんて思ってます。
かなりのドラマニアですな!
しずか連環さん たまらんです。呂布の気持ちがようわかります
ジャイアン伍長さん 久しぶりに読ましてもらいました。あいかわらず(゚Д゚)ウマー
スネ雄さん 続き気になる。
最後に そろそろ中間テストのため勉強しなくてはなりません。週末はUPしますが平日のUPが少なくなりますのでご容赦願います
あとこんなんがイイかも。という意見がありましたらカキコしてください。話の中で生かしたいと思います。

766連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/10 23:11
出立時間が遅れたのはいうまでもない。もう日が暮れようとしていた。
のびたの家の前まできていた出来杉一行は立ち往生していた。
警察官達がのびたママに事情を聞いていたからである。幸いまだ気づかれてはないらしい。
「どうします?ヒソヒソ」
「強行突破するっきゃねえだろ〜?ヒソヒソ」
「いや、もう少し待ったほうがよいかと。ヒソヒソ」
「でも、俺らあの家から出てきたんだぜ〜?絶対待ち伏せしてるね!」
「おほッ!益徳が珍しくまともなこと言ったぞ!」
「バカやロ!珍しくねえや!」
「しッ!二人共声がでかいよ!」
困り果てた4人。このままではいつまで経っても入れやしない。
立ち往生すること十数分。不意に20代の男が息を切らせながら4人に話しかけてきた。
「すっ、少しかくまってくれ!」
4人は首を傾げながらもその男を関羽と張飛の後ろへ導く。
同時に甲高い声がした。
「だんな様〜!だんな様〜!」
声の主は幼さが残る端正な顔立ちにアニメ声。そしてなぜかメイド服を着ていた。
しかしここは東京。何があっても不思議ではない。
女の子は4人(5人)の前に立ち止まると恐れることなく話しかけた。
「あの〜、ここに20歳くらいの男性が来ませんでしたか?」
「いや、ここには来なかったぜ〜。」
劉備は3人と目を合わせやや落ち着かない感じでこたえた。
「ホントですか〜!?怪しいですねえ〜?」
ただでさえ怪しい4人(5人)をさらに疑う女の子。
「居ねえッて言ってんだろ!?オイラ達も忙しいんだ!」
痛い所を突かれた劉備は口元が引きつる。
「まあ、イイです。ありがとうございました。」
ペコッと軽く頭を下げると女の子は走り去っていった。
少し遅れて眼鏡をかけた女の子がヘロヘロになりながら先ほどの女の子を追いかけているのが伺えた。
「やっと撒いたか…。かくまってくれてありがとな!」
かくまっていた男が2人が行ったのを恐る恐る確認すると脱兎の如く走り去っていった。
なぜ追われてるかはきかなかった。
(まったく変な奴らだぜ〜)
まったく都会とは奇なるものである。
767連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/10 23:12
依然警官達はのびたの家にいる。きっと劉備らが家に来たことを言ってしまったのだろう。
「さてどうしましょうか?」
出来杉は改めて3人に意見を仰ぐ。
一同「う〜ん」
「あッ!だんな様こんなところにいた!」
先ほどの女の子が男を見つけたらしく。再び4人の前を駆けてゆく。
「お待ちくださあ〜い!」
悲しいことに4人は見向きもしなかった。
「ひいひい、待ってくださ〜い…。」
あいかわらず眼鏡をかけた女の子はヘロヘロだった。
再び途方に暮れる4人。
そしてまた怒声が聞こえてくる。
「ドッ、ドロボ〜!」
不意に4人は声のしたほうに目をやる。
するとあの羽の生えた少女が走ってくるではないか!
「あんにゃろ〜!また懲りもしねえで!」
思わず止めに入ろうとした劉備を関羽が制止する。
「待て、長兄!様子がおかしい!」
「あん?」
よく見ると羽の生えた女の子はウインクをしながら目の前を走っていく。両手にタイヤキはなかった。そのかわり右の親指が立てられていた。
「な…なんなんだ?」
そんな4人をよそに警官達が怒声に気づき、女の子を追いかけ始める。
「まちなさーい!」
のびたの家の前から警官の姿は消えた。
のびたママはただポカンとしていた。
それは劉備ら4人も同じだった。
間髪入れずタイヤキ屋の親父が4人の所へくる。
「へへ、あの子を改心させてくれたお礼ですよ。なんか困ってそうだからあの子に泥棒の振りしてもらったよ。タイヤキ10個だけどな。それにこれは餞別な」
紙袋を劉備に渡す親父。中身はありったけのタイヤキだった。
「親父…これ…」
「いいんだ!あんたには人をひきつける魅力がある。何をするか知らんががんばりな!」
親父の言葉に劉備は涙した。
「ありがとほ…。この恩は一生忘れないぜ…。」
うんうんうなづく親父。
劉備は涙をぬぐい、4人に声をかけた。
「関さん、益徳、出来杉!じゃあ行こうか!オイラ達の時代にさ!」

>>766-767
ファンページに載ったようです
769スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/11 00:12
第35回

「行けー!殿をお守りしろー!!」

スネ夫の背後で兵の喚声があがる。見ると黄蓋達が兵を率いて董卓軍に反撃
を加えていた。すっかり、勝ったものと思っていた董卓軍は不意を突かれて
混乱していた。

呂布はその様子をじっと見ていたが、不意に「撤退!」と号令を発した。

「しずかは洛陽にいる。」

呂布はそういうと馬首を返して去っていった。その後を追ういくつもの蹄の
音を聞きながらスネ夫はぼんやりと炎上したシスイ関を眺めた。

「殿ーー!スネ夫ーー!無事か!?」

黄蓋がこちらに向かって駆けてくる。

轟音と共にシスイ関が崩れるのを見ながらスネ夫は意識を失った。
770スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/11 00:23
銅鑼美さん、うまいですね。自分もこんな話が書けたらなー(T_T)




>769
続きキボーン(ハァハァ
772ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/11 01:20
銅鑼美。殿
 ほかのみなさんも書いていますが、本当にドラえもんキャラの味がにじみ出てて、スーッとその世界観(かっこつけた言い方ですが)に入っていくことができました。
 いろんな道具が出てきそうで楽しみです。のび太スナイパー殿のバショー扇ともども、どこかで使わせてください。よろしくお願いします。
773ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/11 02:00
>>723
第38回

「貴殿らが曹仁を奇術でもって追い払ったドラ軍の方々か。よいぞよいぞ、お噂は聞いておりますぞ」
 見事な白髭をたくわえ、体は鶴のように細い司馬微―とっくに80歳は超えているように見える―は、そう言ってのび太らを出迎えた。
「なんだ、俺たち『ドラ軍』って呼び方になってるのか」
 むくれながらジャイアン。
「『ジャイアンズ』の方がしっくりくるだろ?これからそう名乗ろうぜ」
 自身がプレーイング・マネージャーを務める野球チームの名を持ち出すが、とりあえずメンバーはこの申し出を黙殺した。
「で、今日はこの年寄りに如何なるご用か?」
 交渉役となったのは出木杉。
 この時代における知識にしろ、話術にしろ、彼以上に適役はいない。
「水鏡先生にぜひ教えていただきたいことがあって、おじゃましました」
「おう、よいぞよいぞ。この年寄りが知っていることならなんでもお答えしましょう」
 ある意味素直、ある意味愚鈍なのび太は、司馬微の言葉を額面通りに受け取った。
 出木杉を差し置いてストレートに質問をぶつける。
「孔明さんってどこに住んでいるの?僕たち孔明さんに会いたいんだ」
「ハハハ……よいぞよいぞ」
 出木杉は頭を抱えた。
 この老人は、すがる想いで尋ねる劉備にすら、孔明の居場所を知らせなかった。だからこそ、慎重に言葉を選んで質問しなければならなかったのに…。
「よいぞよいぞって…おじいさん、教えてよ」
「よいぞよいぞ」
「僕たち本当に困ってるんだ。孔明さんがいないとマズイんだ!」
「よいぞよいぞ」
「話聞いてるの?」
「よいぞよいぞ」
 後ろにいたジャイアンがスっと立ち上がった。腰の剣に手をかけている。
「ちょ、ちょっとジャイアン!」
「このジジイ、人をなめてる。速やかに土に還してやるのが、世のため人のため天のため!」
「駄目だよ!平均寿命が短くて、老人福祉も充実していないこの時代、こんな年まで生きているなんてそれこそすごいことなんだ!切っちゃ駄目だよ!」
「そういう問題か!」
「何の力もない無実の年寄りを切るか。よくないぞよくないぞ」
「その言い方がムカツクっての!」
 完全にジャイアンをからかって楽しんでいる。
 よく劉備もキレなかったものだ、とある意味出木杉は感心した。さすがは万年放浪将軍、ジャイアンとは忍耐力が違う。
 のび太と出木杉は、同時にドラえもんを見た。
 しょうがないなぁ、という顔をしながら、ドラえもんは四次元ポケットに手を突っ込む。
 パパパパッパパー!
「スナオン!」

【解説・スナオン】
 「ギシンアンキ」と対になる錠剤状の道具。これを飲むと何と!……名前でわかりますよね。

 漢の左将軍にして皇叔である劉備をコケにした老人は、すっかり素直なイイ人となって、のび太一行を見送った。
「ギシンアンキを飲ませなくていいの?」
 のび太が訊ねる。
 スナオンの効果は、ギシンアンキを飲ませることによって相殺される。
「いいんじゃないの。あのおじいさんは、あれくらいがちょうどいいと思うな」
 スネ夫の意見に異を唱える者はいなかった。
 のび太一行は、諸葛孔明が住む庵へと向かった。


 三国志の歴史において、遣賢の師℃i馬微の名前が出るのは、これが最後となる。
774無名雑兵:02/05/11 02:22
コテハン付けてみました。

>>678

「落ち着いて確認してみると、思ったより使えそうな道具があるなぁ」誰に言うともなくブツブツつぶやきながらポケットをまさぐるドラえもん。
周りにはいくつかの道具が置かれている。
「グルメテーブルかけがあるから、食べ物の心配はしなくてすむぞ」
「どこでも蛇口もあるから水でもジュースでも好きなのを飲めるし」
「地球破壊爆弾は…さすがに危険だなぁ」
「あと戦いに使えそうなのは、空気砲にショックステッキか」
「他にもいくつかあるし、暮らしていくのに不自由はしないぞ」などと思っていると、ジャイアンとスネ夫の声が近づいてきた。

「へっへー、こっちは色々見付けてきたぜ」と両手に武器を抱えるジャイアン。
「ま、そうそう使うことはないだろうけどね」同じく武器を抱えたスネ夫が続けて言う。
「ボクの方も使えそうな道具が思ったよりもあったよ」そうドラえもんが言うと二人は同時に口を開いた。
「ど、どんなのがあった?」
「ど、どんなのがあったの?」完全にハモっていた。
その声が聞こえたのだろう、のび太としずかがこちらをうかがっている。
「まあまあ、みんながそろったら説明するよ」
「おお、そうか。おい、のび太、さっさと来いよ」
「しずかちゃんもこっちおいでよ」
「あとは出木杉君だけだね」

程なく出木杉も戻ってきた。
775平方かおる:02/05/11 03:16
趙雲「もはや、ここまでか…」
阿斗を抱いたまま曹操軍の間を抜こうとしていた趙雲だったが、
あと一歩というところで馬が殺され、囲まれてしまった。
曹操「趙雲よ、おとなしく降伏せい!」
趙雲「くっ……」
そのとき、趙雲の頭上から何かが落ちてきた
曹操「ん?なんだあれは?」
趙雲「こ、これは?」
落ちてきたもの、それは「ウマタケ」だった
ウマタケ「ヒヒーン!」
趙雲「うわっ!棒が唸ったぞ!どうやら乗れと言ってるみたいだが…」
曹操「何をしている!早く趙雲を捕まえい!」
曹操軍の兵士が一斉に趙雲に向かって突撃し始める
ウマタケを掴んだ趙雲はぎゅっと目を閉じる
ウマタケ「ブルルーン!!」
ウマタケが兵の間を駆け抜ける!捕まえようとした兵士も逆に弾かれ吹っ飛んでいった!
そのスピードとパワーは赤兎馬以上だろう
趙雲「よ、よしっ!走れ!」
こうして趙雲は最大のピンチを切り抜けた

劉備「趙雲!」
趙雲「劉備殿!この通り阿斗様を救ってまいりました!」
劉備「こんな子の為に…私は大事な武将を失うところだった…こんな子などいらん!」
劉備は阿斗を放り投げるとウマタケがそれをキャッチし、劉備の頭を叩いた
劉備「な?なんだこの棒は?」
趙雲「この棒こそが私をここまで連れていってくれたのであります!今のご無礼、なにとぞお許しを!」
劉備「…今この棒に叩かれて私は少し冷静になった、趙雲よ、苦労をかけた、」
趙雲「ハッ!」
劉備「今日からこの棒をそなたの馬にするがよい」
趙雲「えぇ、多少不恰好ですがあの赤兎より丈夫そうです!」

その様子を一部始終、空で見守っていた二人がいた
のび太「これで趙雲さんは助かったね」
ドラえもん「そうだけど、なんでウマタケなの?のび太君に言われてとっさに出しちゃったけど」
のび太「あ、いやぁ、ウマタケなら強いし趙雲さんを無事助けてくれるんじゃないかなぁって」
ドラえもん「それで趙雲さんが乗れなかったらどうするつもりだったんだい?」
のび太「あ、」
ドラえもん「……のび太君!!」
のび太「まぁまぁいいじゃないか助かったんだし」
ドラえもん「いいことあるかぁ!だいたいいつものび太君は…」

こうして、趙雲とウマタケのコンビは蜀を勝利へと導いたという…
776平方かおる:02/05/11 03:18
お目汚しスミマセヌ
私もこのスレを見ていてもたってもおられずに…
一発ネタですのでどうか気になさらずに御願いします…
一発ネタ超歓迎
うひゃー、ファンページですかこりゃめでたい。
酒宴じゃ酒宴じゃ。

んで、本題なんですが
ここの職人さんのネタ使わせてもらうかもしれません。
しずか連環さんのしずかチョウセン、スネ雄さんの呉スネオ。使うかもしれないのでそのときは平に御容赦下さい

あと、私のネタでよさそうなのがあったらみなさん勝手に使ってかまわないです。
ジャイアン伍長さん、バショー扇でもなんでも使えそうなものはどうぞ、そのうち私もなにかいただくかもしれませんから。

長編モノも一発モノもどれもおもしろいですね、
ファンの一人として皆さんの作品楽しみにしています。

あ、あとひとつ
>>761
・・・・・スマヌ
779無名雑兵:02/05/11 03:47
>>774

玉座の間に一同がそろったところでドラえもんが言う。「みんな、グルメテーブルかけがあったんだ。ご飯でも食べながら話そうよ」
「ヤッター、ボクもうお腹ぺこぺこ」緊張感のないのび太。
それを見てしずかがクスリと笑う。この世界に来て初めての笑顔に、一同もつられて笑顔になる。
「俺カレーが食いたいな」とジャイアン。

みんなカレーをパクパク食べている。最初に話し出したのは出木杉だった。
「この城の名前は麦城。スネ夫君は知ってるようだけど、荊州を失った関羽が最後に逃げ込んだ城なんだ。」
続けて「元々赤壁の戦いを見に行こうとして、その手前でタイムマシンから放り出されたわけだから、時代としては赤壁の戦い以降、数年後の時代なんじゃないかと思うんだ」ちらりとドラえもんの方を見るとうなずいている。
さらに「確か、赤壁の戦いが208年で関羽が荊州を失うのが219年だったと思うんだ。そして今さっき城の様子を見たんだけど、とてもここ数年で戦いがあったようには見えないんだよ。」
つまり、と話をまとめようとする出木杉。のび太とジャイアンはすでに話しについていけず、カレーを食べつづけている。
「今は西暦でいうと208〜219年の間だとボクは思うんだ」そう言い終えてぐるりとみんなを見まわす。
「さすがは出木杉君」とドラえもんは感心している。しずかも「すごいわ、出木杉さん」と目を輝かせている。スネ夫は「そのぐらいボクだって気づいてたさ」と、さりげなく自慢している。
のび太はまだカレーを食べ続けており、ジャイアンの皿はすでに空だった。
780無名雑兵:02/05/11 05:16
>>779

「剛君とスネ夫君はどうだったの?」出木杉が二人に話を振る。
「おお、武器をたくさん見つけたぜ。」
「たくさんって言っても剣とか弓とか、全部でせいぜい100人分くらいかな。おまけに大人が使うものだからね。ボク達じゃとてもじゃないけど使いこなせないよ」
それよりも…とドラえもんを見つめるスネ夫。道具の事を聞きたがっているのは明らかだ。

エヘン、と小さく咳払いをしてドラえもんによる。話が始まった。
まとめると以下のようになる。

グルメテーブルかけ…注文するだけで、食べ物が出てくる
どこでも蛇口…どこにでも取り付け可能で、水だけでなくジュースなんかも出せる
空気砲…腕に装備し、空気の塊を打ち出せる
ショックステッキ…触れた相手を気絶させる事ができる
ひらりマント…襲ってくるものをひらりとかわすことができる
石ころボーシ…かぶると石ころのように目立たない存在になる
復元光線…壊れたものを元通りに直す事ができる
なりきりプレート…なりたい人物の名前を書いて首からぶらさげると、なんにでもなりきる事ができる
ジーンマイク…感動周波音波により、聞く人をジーンとさせる
地球破壊爆弾…使うな危険

「…ということで、もとの時代に戻れるような道具はないけど、生きていくには充分だと思うよ」
781無名雑兵:02/05/11 06:33
>>780

その後は雑談タイムとなった。クヨクヨしても始まらない、前向きに行こう、そういう空気がみんなに広まっていた。

出木杉が腕組みをして何か考え事をしている。しずかがそれに気づき、遠慮がちに声をかけた。
「どうかしたの?出木杉さん」
「いや、これからの事なんだけど…」いっせいにみんなが注目する。
「ボク達には三つの道があると思うんだ」

「三つ?」出木杉を除く全員が声をあげる。
「そう、三つだよ。みんな、一生をこの時代で過ごしたいかい?できる事ならもとの時代に帰りたい。そうだろう?」
出木杉の言葉に全員がうなずく。
「でもよ」ジャイアンだ。
「ドラえもんの道具はこれだけなんだぜ。どうやって戻るっていうんだよ」もっともな疑問だ。

「うん、今からそれを説明するよ」
出木杉の次のセリフを聞き漏らすまいと、全員が身を乗り出している。
782スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/11 12:16
>>778

自分のへたれ設定でよければ好きなだけ使ってください。
のび犬さんに使ってもらえるとは光栄です
---
784連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/11 13:04
>>766>>767
ギャルゲネタ不発。
鬱だ氏のう
ファンサイトの制作はひとまず落ち着いたかと。
後は各作者の方の新作を追いかけながら更新していきます。
786the ◆HBjFaATY :02/05/11 17:30
このスレとは別に 雑談専用スレッドなどを立てれば?
あと、書き込むときは常時sageで…

それにしても[三国志バトルロワイヤル]全盛期に匹敵する名スレですなぁ。。。
787無名武将@お腹せっぷく:02/05/11 18:24
age
788the ◆cMY/Ch6Q :02/05/11 20:07
あげるな。
すまん sage
790スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/11 23:01
何かずいぶん下がってますが、いいんですかね・・
791スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/11 23:27
第37回

スネ夫は焼け落ちたシスイ関を一人で歩いていた。あたりには誰もいない。

「スネ夫。」
自分の名前を呼ぶ声に気付いてスネ夫は振り向く。
「おじさん・・。」
孫堅が立っていた。いつものように優しく微笑んでいる。

「なぁ、スネ夫。私とお前が始めて会った時のことを憶えているか?」
「え・・う、うん。」
孫堅の唐突な問いにスネ夫は戸惑いながら応えた。

「初めて会った時、お前は賊に襲われて震えていたな。」
「そ、そうだったかな。はは。」

「だが、今のお前はあの時と比べるとお前は成長した。まるで別人のように
 たくましくなった。」

「そ、そうかな。」
スネ夫は少し照れながら答えた。
「ああ、お前は成長したよ。もう、私がいなくても大丈夫だろう。」

「えっ・・」

「楽しかったよ、スネ夫。お前と過ごした時は本当に楽しかった。」
「おじさん!何を言ってるの。」

「洛陽に行け。友達が待っている。」



792世話氏 ◆oDAS29/s :02/05/12 00:02
昨日このスレハケーンして、メチャ感動しますた。
あんまり感動して、おもわずこんなの作っちゃったんですが…
http://yuratenja.tripod.co.jp/dorasan.gif

どうでしょ?
ファンサイトのほうでつかってくれたらうれしいなとか言ってみるテスト。
今後も楽しみに読ませていただきますので、
神の方々がんばってください〜。
793スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/12 00:10
≫791

スネ夫は目を開けた。天幕の天井が視界に入ってくる。
(夢・・?)

慌てて跳ね起きる。嫌な予感がする。あの時、抱き起こした孫堅の身体、
あれはまるで・・・

体中に走る痛みに耐えながら、スネ夫は孫堅を探した。

天幕の中央に黄蓋達に囲まれて孫堅はいた。一瞬、スネ夫は孫堅が眠って
いるのかと思った。それほど安らかな顔だった。

そばまでいって孫堅の頬に触れてみる。とても冷たかった。
黄蓋が隣で号泣している。

「おじさんは不死身なんだろ・・?」
スネ夫の問いに孫堅が答えることはなかった。
目の奥から熱いものがこみ上げてくる。スネ夫は必死に耐えた。

泣くよりも他にスネ夫にはやることがあった。

794スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/12 00:11
>>792

おおっ!!かっこいい!
795しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/12 00:34
>>778のび犬スナイパーさん
設定はどんどん御使い下すっていいですよ、むしろうれしいです。
他の職人さん方も毒にも薬にもならん設定ですが自由にお使いください。

>>792世話氏さん
ほ、本格的なドラ映画タイトルだぁ!グッジョブです!
796しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/12 00:35
>>758 しずか・二十三
「どうした、近う寄らんか」董卓は酒で赤くなった顔をにやけさせている。
酒臭い濁った空気があたりに充満している。
しずかは、蛇に睨まれた蛙のように動く事が出来無かった。
「何を、ぼっと突っ立っておる。酌をせんか」
董卓を見るのも二度目だが、どうやってもなれる事が出来無い、ぶくぶくに太った体、
欲望塗れの顔、下卑た声。
すると董卓はやおら立ち上がりぬうっとしずかに近づいていった。
「いや・・・」しずかは後ずさりする。
「何もそれほど怖がる事は無いではないか」にまにま笑っている。
「助けて・・・」「わしはお主を気に入ったぞ、如何じゃ、養子にならんか?」
ふうふうと息荒く、のそりのそりと近づく。そしてがば、としずかに強烈な力で抱きついた。
「やめて!!」「うふわはは!わしを父と呼べ、可愛がってやるぞ、ほれ」
しずかは張り裂けんばかりの声で叫んだ、しかしその声は虚しく屋敷に響くだけだった。
797しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/12 00:40
>>796 しずか・二十四
その時、轟音とともに扉が破られた。
董卓ははっとしたように力を抜いた、しずかはふっと其の場に倒れた。
「董卓うううゥゥゥ!!!」割れんばかりの大音声。
「誰じゃ!?」董卓が呼ばわる。
そこには方天戟を片手に持った呂布が仁王立ちになっていた。
その顔は憤怒でいかめしい、鬼神斯く有らんというものだった。
「り、呂布ではないか、何故ここにおる!!」董卓が怒鳴る。
「呂布、さん・・・・」しずかは切れ切れの声で呂布にいう。
「よくも、まだ年端もいかぬ女児を」その呂布の言葉を聞いて、
「む、まさか貴様、この娘と通じておったのか!?この父を差し置いて!!」
そして剣を掴むと鞘を払った。彼は酒と急な事態で少々逆上していた。
「そこへなおれ!この不孝者」とぜいぜいしながら言った。
しかし呂布はきっと董卓を睨みつけて動かない。
「呂布!聞こえんか!」
「待てい!逆賊董卓!!」と声がした。
同時に呂布の後ろから何かがごろりと投げ込まれた。
それは男の首だった。
798しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/12 00:42
>>797 しずか・二十五
「り、李儒!李儒の首じゃ!!」董卓は上ずった声で言った。
しずかはその首を見て、失神寸前だった、人の死体、ましてや生首など見たことが無かった。
「その通り!貴様と図って世を乱した奸臣に天誅を下したのじゃ」
王允が現れた、顔が自信に溢れている。横にもう一人武将を従えている。
「司徒、これは如何いうことじゃ?なぜ李粛迄おる」
「だまれ、逆賊!貴様に勅が下った」李粛という武将はそう云うと前にでて、
「漢王朝皇帝の名において勅を下す、臣董卓、権を欲しいままにし、朝廷を惑わし政道を乱し、
悪戯に民を虐げ、その暴虐・・・・」と読み上げてゆく。
その間、董卓は真っ青になり怒っているのか泣いているのか判別しがたい表情をしていた。
「よって、その罪、世に並ぶものなく、三族共々極刑をもって償うべし!」と李粛は結んだ。
「馬鹿な・・・」と董卓は歯軋りし「馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!」と喚いた。
「董卓!その上このわしの娘まで手篭めにしようとは、断じて許さじ」王允が叫ぶ。
「は?何を言うか、お主がわしに…」「問答無用!!呂将軍!!」
呂布はずん、と董卓に近づいていった。ガタガタ震えながら、董卓は剣を振り回している。
「お、おぬしら謀りおったな!呂布!息子として目を掛けてやったに、この父に刃を向けるか!」
ぐえっ!と董卓の声が途切れた、呂布の方天戟が分厚い脂肪の壁を突き破っていた。
「うるさい」呂布はそう一言だけ言うとずるりと戟を抜いた。
するとその胴から血が飛び散りしずかの身体にまともに掛かって仕舞った。
緊張しっぱなしだったしずかの神経はそこでぷつりと切れ、しずかは失神した。
ちょっと物語が始まる前の話を書いてみました。
なぜ彼等がこの世界に来たのかを。

ちょっとつじつまが合わない変な部分ありますけどそこはご堪忍を。
あらすじ1

日曜日、仕事からはなれてのんびりしたいそんな日だった。
「あなた、のび太にもっと勉強しろって言ってやってくださいな」
そう玉子にいわれた。遊ぶのも大切だが勉強もせんと立派になれん。
たまにはぼくも父親らしいところを見せんといかんと思い、のび太の部屋に向かった。

案の定のび太は昼寝をしていた、無論起こす。
「どうしたのパパ、なに?」
もう少し勉強にも気を向けたらどうだ、パパがのび太のような年頃にはそりゃあ毎日勉強・・・
「パパのテストの答案見たことあるけど、ほんとに勉強してたの?」
む、ごほんごほん。勉強はともかく少し本を読むとかしなさい。
「読んでるよ、マンガ」
マンガじゃなくて、なんかもっと別なものを読みなさい。
「文字ばっかの本は面倒だし疲れるしいいよ」

はぁ・・・そりゃ誰だって勉強したくないのはわかる。
ぼくだってマンガのほうが好きだったからなあ。さてどうしたものか。
そうだいいことを思いついた、のび太ちょっと待っていなさい。
ぼくは庭の物置から一冊のマンガ本を持ってきた。

「わあ、なにこれほこりまみれだよ」
まあ読んで見なさい
「マンガだけど読んでいいの?」
うん、いいよ。読み終わったら感想聞かせてくれればいいから。


その本は
「希望コミックス 横山光輝 三国志 一巻」であった。
あらすじ2

ぼくが未来から帰ってくるとのび太君はマンガを読んでいた。
ぼろぼろの本を鼻息ムフムフいいながら読んでる、ある意味幸せな人だ。
「あー、おもしろかった。パパー続きはー?」
そういうと走って一階にむかって行った、どうしたのかとぼくは思ってついていった。

「おおのび太、どうだった?」
「絵柄古いけどおもしろいよこれ、続きは?ねえ二巻どこ?」
「その続きは無いんだけど・・・」
パパはおもむろに文庫本を数冊出す、ははぁそういうことか、ふふふ。
「なにこれ、文字ばっかりじゃない」
「でも同じ三国志だよ、中身もほとんど同じだしね」
「えー」
「なんだ、のび太は劉備にこのあと何が起こるのか知りたくないのか」
「うーん、わかった読むよ」
「難しい漢字があったらぼくに聞くか百科事典で調べなさい」
「うんわかった」

あののび太君がマンガ以外の本を読むなんて。
真剣に読んでる姿を見てぼくは目頭が熱くなってしまった。
あらすじ3


のび太が面白いと言った三国志、ほんとにおもしれえじゃねえか。
すっかりクラスでブームになっちまったんだよ三国志。
おれはスネオから「借りた」マンガを読んでいた、今59巻目だ。

次の日俺達は帰り道みんなで激論をかわしていた。
のび太は蜀、スネオは呉、俺は魏、みんな好きな国が最強だと言い張る。
出木杉は自分の国が持ちたいといい。しずかはチョウセンに会ってみたいだの関羽千里行をいっしょに行きたいだの言ってる。
しずちゃんはああ見えておてんばだからな、前も一本杉登りたいとかいってたっけ。

「あー、もうらちがあかないよドラえもんに頼んでいっそのことその時代に行ってみようか?」
おお、それいいもんよ。いくぜみんな!

おれは全力で走り出した。
あらすじ4

のび太さんがドラちゃんに頼み込んだ。
「ドラえもん、三国志の世界に行きたいんだ」
「ふふふ、いうと思った」
「いこいこ、いますぐいこうよー」
のび太さんは抱きつきながら言った
あたしたちもみんなで頼み込む。
「いっそのこと、三国志の世界を肌で感じてみたいと思わない?」
「えっどういうこと?」
「ふふふ、三国志体験ゲーム、ギゴショック!」
テレビゲームじゃないのドラちゃん、私たち三国志の世界へ行きたいの
「大丈夫、これは西暦150年から300年の間の中国を完全リアルに再現しているゲームなんだ
 その世界に入り込んでなんでもすることができるよ、商人になったり武将になったり・・・。
 このなかでは歴史を変える事だってできるんだ。
でも、あたしたち子供だしそんなに強くないし・・・。
「大丈夫、自分の武力や知力を高めるパラメータエディットもできるんだ
 セーブ機能もあるからいつでもやめられるしね

おいドラえもんさっさとやらせろよ。
たけしさんが言う
「じゃあやってみよう」
しかし、ゲームはうんともすんともいわない
「中古だからなぁ・・・・」
ドラちゃんがゲームを二回ほど叩くとようやく動き出した。
あらすじ5

ふふ、ではみんなどこへいく?
ジャイアンが黄巾の乱あたりがいいといった。
しかし行き先はてんでばらばら。みんな分かれていくことになった。
どこかで出会ったら面白いので行き先は誰にも言いふらさないことに決まる。
みんなにギゴショックカードを配る、これはこのゲームでみんなと連絡したり時間を早めたりセーブなどをする機械だ。

みんないろいろ設定して出発した。
ふふふ、よろこんでくれてうれしいよ。

おや?ゲームからうっすらと煙が・・・
まずい、不良品買ってきちゃたようだ。
さっそくギゴショックカードを使ってみんなに帰るように連絡・・・あれ?効かない!?
しかたない、ぼくが行って探しに行こう。、みんながどこにいるかはわかってる。
パラメーターはすべて最高にして・・・よし、まずはのび太君のところへ!

ぼくはゲームの中へ入り込んだ
ふう、このあたりなんだけど・・・わわ
ギゴショックカードにはこんな文が表示されていた。

エラーが発生しました
西暦174年
パラメーター初期化
セーブ機能不能
帰還機能不能
他プレイヤーと通信不可
時間進行機能不能


みんなはたしか184年にいったはずだけど、
もしかしてみんなこんな状態なんだろうか。どうしよう・・・
みんな無事ならいいけど。
805無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 03:04
>>792が早速ファンページでつかわれてますなw
806無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 03:26
22世紀にも光栄はあるのだろうか、ギゴショックやりてぇ
ギゴショックのネーミングセンスに負けた(;´Д`)ハァハァ
のび犬スナイパー(゚д゚)ウマー
808ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/12 07:06
 ヒエェェェ!
 ファンページのグレードアップ振りに目が点です!
 管理人様、世話氏様、心から多謝です!


のび太スナイパー殿
 実はパパが仕掛人という導入部分に「よくこんな展開考えついたなぁ」と驚きました。
 「ギゴショック」のアイデアもすごいですし…ウーン、このゲームで遊びたい!呂布とともに天下を統一したい!
 コーエーさん、今世紀中にこんなゲーム作ってくれ!

809ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/12 07:06
>>773
第39回


 柴の門をくぐり抜けると、質素な庵が見えてきた。
 庵の前では、のび太らと同い年ぐらいの少年が一人、せっせと家事仕事をしていた。
 孔明の召し使いらしかった。

【演義バージョン】
「童子よ、孔明先生はおられるかな」
「どちら様で?」
「私は漢の左将軍、宜城亭侯、領は予州の牧、新野の皇叔劉備というものだ。孔明先生にお取り次ぎ願いたい」
「ちょ…ちょっと!そんなに長い名前覚えられないよ!」
「では劉備が来たと伝えてくれ」

 劉備、はしょりすぎだ。


【ドラバージョン】
「こんにちは。孔明さんはいますか?」
「どちら様で?」
「ぼぉくドラえもんです」「僕はのび太」「俺がジャイアンだ」「わたしは…」(以下略)
「ちょ…ちょっと!そんなにたくさん覚えられないよ!」
「ではジャイアンズが来たと伝えてくれ」

 ジャイアン、それ認知されてないぞ。
810ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/12 07:10
第40回

 孔明は留守だった。
「しょうがない。また来ようよ」
 落胆するのび太らをドラえもんが慰める。
 帰途について間もなく、妙に気取った風体の男と出会った。
「おや?貴殿らはもしかしてドラ軍の諸将では?」
 男は崔州平と名乗った。孔明とともに、司馬微の元で学んでいたという。
 この男に別に用はなかったが、かまわず崔州平は質問してきた。
「今日はこのような片田舎まで何の御用で?」
「孔明さんに会いにきたんです」
「孔明に?それはまたなぜ?」
「劉備将軍の軍師になってほしくて。でも今日は留守でした」
「ほう、劉備将軍の使者というわけですか!これはお目が高い、孔明は千年に一人の大人物ですからなぁ…しかし」
 それから10分前後、崔州平は延々としゃべり続けた。
「高祖が蛇を斬って義を起こし(中略)ところが王奔が帝位を奪って、天下は大いに乱れ(中略)干戈はまた四方に起こって(中略)」
「黄巾の乱からまだ二十年(中略)たとえ英明の劉備将軍が古今の駿英たる諸葛孔明を軍師に迎えても(中略)天に従う者は逸し、天に逆らう者は労す、と」
 のび太らに一言も発する機会を与えぬまま、崔州平は己の考えを気持ち良さそうに披露した。
 こんなに天下は乱れおり、まだまだ収まる気配がない。孔明を迎えたぐらいでどうなるもんでもない。やるだけ無駄。
 要はそれだけのこと。
 それだけのことを言うために、修辞法を駆使し、声に抑揚をつけ、大げさに腕を振りながら演説する大人=B
 しかも、言っていることは甚だ無責任だ。
「だったらどうしろって言うんだよ!黙って見ていろってのか!」
 ジャイアンが癇癪を爆発させた。
 全員が同じ気持ちだった。
「いやいや、一書生の高言とお憤りなさらぬよう…」
 慇懃に語る崔州平。この態度がまた鼻につく。
「そうだね、一書生だよ!安全なところから偉そうに天下を論じるばかり!自分が責任を被ろうなんて、これっぽっちも思っちゃいないんだろ!」
 今度はのび太が糾弾する。
 こんな腐れ儒者に言われっぱなしで黙っているほど、のび太のプライドも腐ってはいない。
「仰せはまことにごもっとも。僻村に身をかがめた匹夫が、皆様に対して天下の争を論じる資格はありません」
 腰を低くして崔州平。だが、この男が本気で詫びてないことは明らかだった。
「だったら最初からしゃべらなきゃいいだろ!いきなり僕たちを呼び止めたかと思えば、『あんたのやってることは無駄なんだよ』って…何様のつもりだよ!」
 スネ夫も顔を赤くして指を突きつける。
 対する崔州平は、あくまでも落ち着いている。
「この乱世の長きを憂えて、つい妄言を吐いたにすぎません。お許しを」
 丁寧な言葉使いだが、顔にはうっすらと笑みが浮んでいる。
 子供をあやす……いや、単にからかっておもしろがっているだけなのかもしれない。
 別にのび太たちに何かを伝えようとしているのではない。
 要は美しい韻を踏みながら、自分の考えを誰かに話すことができればそれでよいのだ。
 なんて大人だろう…ドラえもんは呆れた。
 ふと隣りを見ると、出木杉が拳を固めている。
「出木杉君。駄目だよ」
 そう言おうとした瞬間。
 パチン!
 しずかの平手打ちが、崔州平の頬をきれいにヒットした。

「な…なにすんだよ!」
 いきなり平手打ちを、子供に、しかも女の子に見舞われた崔州平は動揺していた。
 対するしずかは、背筋を伸ばして崔州平をにらみつけている。
「軟弱者!それでも男ですか!」
 しずかの気迫に飲まれたように、崔州平はモゴモゴと口を動かす。
「…あ、あんた…たしかしずかさん…っていったよな」
「そんな…不良みたいな口の利き方おやめなさい!」
 そう言い捨てると、しずかはこの大人に背を向けて歩き出した。
 のび太らも後を追う。愉快そうに笑いながら。
 非常に不愉快な数十分だったが、最後の最後で、痛快なものを見せてもらった。
 もはや、誰も崔州平の方を振り返ろうとはしなかった。
811トンガリ:02/05/12 07:53
もえあが〜れ〜もえあが〜れ〜w
812無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 08:59
崔州平は魏の女スパイとの交流を通じて戦う気になりますか?(w
813ジャイアン伍長 ◆JfNHCMgc :02/05/12 09:38
>>812
 ああ、そういうやり方もありますねえ。
 実は今、郭嘉としずかの関係をどうしたものか思案中です。
 
814無名雑兵:02/05/12 09:55
>>781

出木杉はややうつむき加減で続ける。
「ドラえもんの道具が使えないんなら、他の人のを使えばいいんだよ」
「誰のを使うのさ?」のび太が尋ねる。
ドラえもんがはっとした顔をする。何か思い当たる事があるのだろうか。
それを横目でチラリと見ながら「ドラミちゃんだよ」と出木杉はのび太の問いに答えた。
「ドラミちゃんか、なるほど!」のび太が大きくうなずきながらポン、と手を叩いた。
「おおっ、そうか!」ジャイアンも声をあげる。

「ちょ、ちょっと待ってよ」スネ夫が口を挟んできた。
「ドラミちゃんがタイムマシンで助けに来てくれるんなら、ボクたちがこの時代に来てすぐの時にやって来るんじゃないの?いや、そもそもこの時代へ来ようとする前に引き止めに来るんじゃないかな」そこまで一気に言ってから出木杉とドラえもんを交互に見つめた。
スネ夫の視線を感じてドラえもんが口を開く。「スネ夫君の言うとおりだよ。でも可能性がないわけじゃない。ドラミの方でも何かトラブルがあるのかも知れないし、ただ単に時代と場所の特定ができてないだけなのかもしれない。気長に待てばそのうちやって来ると思うよ」
ドラえもんが話し終えるのを待って出木杉が続ける。「でもこれが一番安全な方法だと思うんだ。食料の心配はしなくていいし、身を守るくらいなら何とかなりそうだから、後はドラミちゃんが来るのを待っていればいいだけさ」

「じゃあ」しずかの声だ。
「あとの二つはどうするのかしら、出木杉さん?」
815:02/05/12 10:15
今更ながら、駄文でこのスレ立てた1です。
ろくに執筆に参加もせずに、無名武将として職人さんたちを応援してきました。
作品がこんなに壮大になって感動しています。しかもファンページまで・・・・・。
そのうち自分も書かせていただく事もあるかと思いますので、
それまで無名武将として影からこのスレを支えさせてもらいます。
>>814
あと2つってなんだろ・・・
もうそろそろ新スレのこと考えた方がいいと思うんだが、そこで提案だ。
バトロワスレよろしく雑談、感想スレ立てたらどうだろうか?
職人さんの執筆の邪魔にもならないし、読む側も読みやすくなるのではと思う。

ただ、こういうスレッドがたくさん立つのを快く思わない人もいるし、難しいところだが・・・
818無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 11:49
かなり前にファンページを作ろうとしていたものです。
ちょっとした事情でネットができない状況でした。
もうファンページができているようなので、違う形で協力しようと思いサポートBBSを作りました。
http://jbbs.shitaraba.com/sports/2068/
819817:02/05/12 12:01
おお!これがあればスレ立てなくても良いですな!
グッジョブ!
>>818
お疲れ様です。
結果的にファンサイト制作を横取りした形になってしまい申し訳ありませんです…
掲示板の方には早速こちらからもリンクさせて頂きました。
821無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 12:24
もうすぐ容量がなくなるから次スレこと決めましょーよ。
タイトルやテンプレ案なにかある?
テンプレ案

タイトル:ドラえもんのび太の三国志
名前  :無名武将@お腹せっぷく  E-mail :

いつものように、のび太のわがままで過去にやって来たドラえもん達。
やって来た時代はあの三国時代。宦官の台頭により後漢が腐り、多くの英雄達が立ち上がった時代。
そこでドラえもん達が見るものとは・・・・・。
数々の職人による、壮大なドラえもんワールド、ここに開幕!!

前スレhttp://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1019288935/
823タイトルには:02/05/12 12:57
その2ぐらいはつけようYO!(笑)
テンプレにファンサイトへのリンクは必要かも?2に書くのもありだが
じゃ、訂正(w
タイトル:ドラえもんのび太の三国志
名前  :無名武将@お腹せっぷく  E-mail :

いつものように、のび太のわがままで過去にやって来たドラえもん達。
やって来た時代はあの三国時代。宦官の台頭により後漢が腐り、多くの英雄達が立ち上がった時代。
そこでドラえもん達が見るものとは・・・・・。
数々の職人による、壮大なドラえもんワールド、ここに開幕!!

前スレ
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1019288935/
専用BBS(感想、雑談、サポートetc...)
http://jbbs.shitaraba.com/sports/2068/
ファンサイト
http://dora3594.do-asap.com/
タイトル:ドラえもんのび太の三国志その2 出番の無い袁一族
名前  :無名武将@お腹せっぷく  E-mail :

いつものように、のび太のわがままで過去にやって来たドラえもん達。
やって来た時代はあの三国時代。宦官の台頭により後漢が腐り、多くの英雄達が立ち上がった時代。
そこでドラえもん達が見るものとは・・・・・。
数々の職人による、壮大なドラえもんワールド、ここに開幕!!

前スレ
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1019288935/
専用BBS(感想、雑談、サポートetc...)
http://jbbs.shitaraba.com/sports/2068/
ファンサイト
http://dora3594.do-asap.com/
827無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 13:14
いいじゃん。
俺が心配なのはさ、突っ走りすぎてすぐ盛り下がりそうな気がするんだよな。
毎日更新とかする必要ないから、このネタを長持ちさせることができるようにマターリいこうや。
829無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 13:16
出番のない袁一族って・・。袁紹マンセーなの?
>>829
意味もわからずマンセー使うな。
サブタイトルつけるの、もめる元だよね。
皆が納得する名前つけるなんて無理だから。揶揄も入りやすい。
まあいいけどさ。
そのサブタイトルは職人さんに袁家を絡めてホスィとの謎掛けであるな?(w
「ドラえもんのび太の三国志〜第2巻〜」

あえてサブタイトルをつけないのもひとつの手。
834sage:02/05/12 15:46
今までROMオンリーでしカキコはしませんでしたがここの方々の皆様に感謝。
存分に楽しんでます、今後とも頑張って下さい。
感動しました! 職人さん達、あせらずマターリと末永く頑張って下さい!
でも・・・    
                      
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 続きも早く読みたいよ〜〜
             \_/⊂ ⊂_ )   \________________
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        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 
   /ヽ            /⌒っ      
   i .ノ          //ノ \/つ  
   \\        .// / ヽ、_ノミ   
     \ヽ、     ノ/ /L_     ノし  
      | i  ,, - ' "./ /  ヽ      ( 
      .| / >>835ノ /-、_ \      て               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       i      _ノ    \ \    (            / )  | 早く続きを見せろや!
      (、Д , ; )"       >  )   (       ∧_∧  / / ∠ 
      ∨ ̄∨        / /  ⌒     (  ´Д`) ./ /    \_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  ./ /ミ        / 読者_二ノ       | このスレはお前にかかってるんだゴルァ!
    _/|_____   ( ヽ、        //   /          ∠____
  /              ヽ_つ     (_二二づ_∧        
  | ・・・ゲフッ!                 /   (  ´Д`)
  \____            -=≡ /⌒( ヽ/⌒ヽ/\
              -=≡ ./⌒ヽ,  / 責任感\ \ \\ ヽ/⌒ヽ,
             -=≡  /   |_/__i.ノ ,へ _  / )/ \\/  .| /ii
   ⌒ヽ        -=≡ ノ⌒二__ノ__ノ  ̄ | / i / .\ヽ  |./ |i          ((( ))) アッ!
    (⌒ヽ     -=≡ ()二二)― ||二)    ./ / / / .()二し二) ―||二)        (´Д`; )Σ
  ⌒ヽ  ⌒ヽ    -=≡ し|  | \.||     ( ヽ_(_つ  |   |\ ||           /職つ _つ
    ⌒ヽ  ⌒ヽ   -=≡  i  .|  ii      ヽ、つ       i   |  ii            人  Y
      ⌒ヽ  ⌒ヽ  -=≡ ゙、_ ノ               ゙、 _ノ           し'(_)
837無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 19:14
あげ
>>811-813>>815-

感想・意見・雑談は雑談BBSへ。
http://jbbs.shitaraba.com/sports/2068/
ganbare!
840連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/12 20:17
最近、他の職人さんのを見てると思いのほかハイレベルなのが伺えます。
なんとレベルが低くなってしまった漏れ。
今日中に作りますのでよかったらみてください
>>840

感想・意見・雑談・宣言は雑談BBSへ。
http://jbbs.shitaraba.com/sports/2068/


842連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/12 20:59
552>>553>>580>>581>>582>>636>>637>>766>>767

出来杉は荒野を歩いていた。
今、思い返してみてもまったく腹が立つ。
それと言うのも、タイムマシンに乗り込んだまではいいが張飛が酒をのんで暴れたためタイムマシンを放り出されてしまったのだ。幸い、タイムマシンのカウンターが劉備らがきたと思われる190年頃を指していたのでドラえもん達に会える可能性が見えてきたのだ。
現代に帰れる可能性があっても、今を生きられる可能性が見えなくなってきた。
現代で買った食糧は底を尽き、右も左もわからない古代中国を彷徨っていた。
「…町が見えてきた?た、助かった。」
ほうほうの体で門の所まで歩くと南昌という文字が目に入ってきた。
(南昌?聞いたことないな…。はやく誰かの助けにすがろう。)
まだ日は昇っていたため、町には容易に入ることができた。
意外にも町には人が溢れ、活気づいていた。
キョロキョロしながら歩いていると石につまづいて倒れてしまった。
(うう…。腹が減って立てない…。)
いきなり倒れた異装の少年に対し人だかりができた。
(なんで誰も声をかけてくれない…。僕の命もここまでか…。父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい…。)
出来杉が絶望していると一人の中年男性が声をかけてきた。
「童よ大丈夫か?」
力なく首を上げると蚊のなくような声で質問した。
「あ、あなたは…?」
「ワシか?ワシは諸葛玄じゃ。」
そこで出来杉は気絶してしまった。

「おわ!」
「ぐッ!」
「うげッ!」
劉備ら三人はタイムマシンから放り出されると、公孫讃率いる軍の中に落ちた。
「なんだ玄徳!随分長い小便だったのう!」
劉備は鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていた。
「あれ?拍珪殿?」
「しっかりしてくれよ、これからシスイ関にむかうんだからな!」
出来杉のことが心配だったが、、まあいいや。とおもう3人だった。
歴史操作の疑い。タイムパトロール出動か?
844無名雑兵:02/05/12 22:56
>>814

「今言ったのが一つ目。これから二つ目を説明するよ」
しずかの視線をまっすぐ見返しながら出木杉が続ける。

「ボク達のようにタイムマシンで観光に来ている人を探すんだ」
「なるほど!」
「おお、そうか!」のび太とジャイアンはさっきと同じ反応を示す。

「三国志の時代なら、名場面や有名人は無数といってもいいくらいだから、きっとかなりの数の人がタイムマシンを使って訪れていると思うんだ。だからそういう人たちとコンタクトをとる事ができれば、もとの時代に帰ることもできるんじゃないかと思うんだけど、どうかな」
そう出木杉が言うと、のび太、ジャイアン、しずかの三人は素直にうなずいている。
するとスネ夫が「そんなに都合よくいくもんか」と言い出した。
「だってそうだろう。名場面と言えば戦場だし、有名人と言えば偉い将軍や軍師じゃないか。そんなところにどうやって行くって言うんだい。近づく前に兵隊に捕まったりしたら、それどころじゃないじゃないか」なかなか鋭いところを突いてくる。
「それと…」ドラえもんも口を開く。
「時間旅行者は過去への介入を避けるため目立たないように観光に来ているんだろうから、そんな人たちを見つけ出すっていうのもかなり難しいと思うよ」否定的な意見だ。
おまけに、と続けて「時間旅行では、現地の人たちはもちろん、同じような時間旅行者に対しても関わっちゃいけないって言うのが決まり事なんだ」と、止めをさすかのような発言。
「もしボク達が未来に帰れず困っているって伝えれたとしても、きっと何もしてもらえないと思うよ。せいぜいタイムパトロールに知らせて…」ドラえもんのセリフはそこで止まり、じっと出木杉を見つめた。
「出木杉君、もしかして…」ドラえもんの表情は固い。

「そう、そのもしかして、が三つ目だよ」ドラえもんとは対照的に、出木杉はかすかな笑みをたたえていた。
845無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 23:14
う〜ん、渋い
のび犬さん、旨いなぁ・・・
スネ雄さんの続きも読みたい・・・
あぁどうしてみんなこんなに凄いんだ!
847無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 23:18
しずか連環の呂布、しずかにベタ惚れで良い感じ・・・
とうとう嫉妬に駆られて董卓コロシチャッタ・・・クックック
無名雑兵の三国志は無人島脱出ゲームみたいだ
あと一つが気になる
849無名武将@お腹せっぷく:02/05/12 23:34
860踏んだ人が次スレ立てるってのはどう?
そろそろほんっとやばいので
850スネ雄 ◆a2dRUG0o :02/05/12 23:46
第38回

連合軍の主だった武将は孫堅軍敗退の報をうけ、緊急の作戦会議を行っ
ていた。

「所詮、あのような出自も定かではない男にはこれが限界でしょう。」

そう言って、袁術はしきりに周りの武将の顔を窺っている。
その様子を曹操は苦々しげに見ていた。

(貴様が兵糧を送らなかったせいで孫堅殿は敗れたのだ。それをよくも
 まあ、あつかましく言ったものよ。)

そう思いながらも曹操は口には出さなかった。いや、出せなかったとい
うのが本当のところであった。名門の出である袁術と曹操の力の差は歴
然としている。それに下手に口出しすれば今度はこちらが兵糧を断たれ
る危険性もあった。

その時、番兵の制止を振り切って3人の武将が会議を行っている天幕に
きた。ざわつく諸将の声を遮って3人のうち最も大柄な武将が大声を張
りあげた。

「会議中、失礼いたす。我らは孫堅文台が家臣にござる。本日は確かめ
 たき義があり、参上した次第。」

そう言うとその武将の後ろから小柄な人影が現れた。

(子供・・?)
曹操は訝しげに見た。

人影はスネ夫だった。


キターーーーー(・∀・)ーーーーーー!!
852  スネオ  のび犬スナイパー ◆nobiF2XA :02/05/13 00:08
どうやらこわれてるみたいだな、ぼくはギゴショックカードを見ていった。
チクショウどうすればいいんだ、この時代にぼくが生きていけるわけないじゃないか。

はぁ、おなかすいた・・・フィレミ二オンステーキをレアで食べたいのに・・・とぶつぶついってると、そこに大勢の馬に乗った兵隊のようなものが列を作って進んでいるのが見えた。
「そこのボウヤ、なにしてんだ」
そこの先頭にいた強そうな人がぼくに話し掛けてきた。でもなんていえばいいかわからなかった。
「え、えっと散歩です」
「そうか、この界隈は危険だぜ、すぐ家に帰るといい」
「家なんてありません、ぼくは・・・ぼくは・・・うわーん」
「おいおいどうした、何か悪いことでも言ったか?」
「家族はみな賊に殺されてしまいました、それでいまはどこへも身寄りがなくて…、うわーん」
こうして情に訴えれば助けてくれるかも…

「ふむ、しかし俺にはどうすることも・・・っと」
隊の後ろのほうから豪華な服をまとった人が馬に乗ってきた。
「黄蓋、なに止まっているのじゃ。早く品物を届けねばならんのじゃぞ」
「ご主人、わかってますよ。でもこの子が気になって仕方ねえのさ」
「ほっとけほっとけ、まかなう余裕はここにはないわ」
「ふむ、そういうわけだ、すまんなボウヤ」
あっさり! これが人間か! ママーンとんでもないところだよー
さらにまた後ろのほうから男が走ってくる。
「ご主人ご主人、輸送中に品が駄目になってます!」
「なにい損害はどのくらいじゃ!」
「ええと、金210の価値のツボが3つ、それに金46のの上等の酒が2かめ。
 さらには金780の価値の書物が3つほど」
「で、いくらになるんじゃ」
「それは・・・」
「答えよ、損害は以下ほどになるんじゃ?」
「ええとええと、すいません主計官に聞いてきます」
「ええい、はやくせんか!」
「3062」
ぼくはは答えた。このくらいじゃ小学生だってわかるさ。簡単なかけ算だよ。
「なんじゃとわかるのか?」
ご主人という人が聞く。なんだか驚いているようだ。
「わかるよ、そのくらい」
その言葉を聞き黄蓋と呼ばれた人はは何言ってんだという顔をしていた。
853  黄蓋  のび犬スナイパー ◆nobiF2XA :02/05/13 00:08
おいおいおいおい冗談だろ?
あんなすぐにわかるもんかよ、でも・・・まあいい、主計官の答え待ちだ。

ずいぶん待って返事が来た、主計官の答えは2983・・・ってこのガキ間違えてんじゃねえよ!
「もう一回確かめてよ、絶対にあってるんだよぼくの答えが!」
泣きながらいってらあ、まったく人騒がせな。ご主人、もう行きましょうや。
「そうだな出発だ!」

俺達はガキを残して進んだ。さいわい街はすぐそばだ、夕方にようやく着いた。
俺の仕事は旅商人の護衛、ご主人・・・その商人から金を貰い部下に配る。
宿で俺はボーっとしていた、女にでも声をかけようかねぇ・・・。
金があるから酒でもぱーっと飲みますかって思ったそのとき、宿の別の部屋から声がした。
「バカもん! 計算が違うではないか!!」
おいおいおいおい、なんだいいったい。
さっき品物の護衛をしてやったご主人・・・いや契約切れたから商人って呼ぶか。その商人がでけえ声あげてる。
「なにが2983じゃ!、 3062の間違いではないか!」

ってえと何かい、あの坊やの答えがあってたってことかい。
やるねえ、へへへ。 あのボウヤ俺より頭いいじゃねえか。
ま、おれにとっちゃどうでもいいことさ。
さあて、一杯引っ掛けにいきますか!
854  スネオ  のび犬スナイパー ◆nobiF2XA :02/05/13 00:09
すっかり夜だ、ぼくは草むらにへたり込んだ。ああお腹すいた。
これからどうしようかな、でもどうしようもない
・・・うう、ママーン。
ねっころがるにもベットでなきゃ寝れないし、下はごつごつして痛いし…。

遠くから馬が走ってくる音が聞こえた、ぼくは賊か何かだと思って草むらに隠れる。
ぼくの前でそいつは止まった、そしてまたどこかへ行った。

お腹がぐうと鳴る。
このままじゃ飢え死にしちゃうよ、とりあえずどこか大きな街を見つけてそこでどうにか生きていこう。
そこにまた馬の足音。
「3062で正解だぜ!どこにいるんだ!」
おやとぼくは思った、この声は今日会った黄蓋って人の声だ。
「ここですここです」
「なんでえ、ずいぶん探したぜ・・・とにかく俺の馬に乗りな」

「お前さんを雇いたいやつがいるんだ、数字の計算のすごさを見込んでな」
馬の上で黄蓋さんは言った。
「まあ、俺なんだけどよ」
ぼくはてっきりあのご主人って呼ばれていた人かと思った。
「俺は黄蓋、字は公覆ってえんだ。ちょいと前までは役人の仕事してたんだけどよ。しょうにあわないっつーかなんちゅうか・・・
 ってこんなことはどーでもいい、いまじゃ俺は商人相手の護衛の仕事をしてんだ。そこでだ」
ぼくは黄蓋さんの言葉を待った。
「今回も500人の兵を使って護衛したんだがな。赤字なんだよ。貰った金いきあたりばったりで使ってるからかどうかしらねえけどよ。
 で、おまえさんのようなやつがいればもうちょっと儲けられそうだなあと・・・わかるか?」
うんうんとぼくはうなずいた。

やった、ぼくはついてるよママ、やっぱりこのぼくが美しいからこんなことになるんだ・・・。

「で、やるか?」
「やります、やらせてください黄蓋サマ」
「おいおいおいおいサマはよけいだぜ、サマはよ」

こうしてぼくは黄蓋さんのところで主計官(お金を管理する人らしい)を任されることになった。
ああ、スネ雄さんのスネオとのび犬さんのスネオが両方読めるなんて・・・シアワセ
856無名武将@お腹せっぷく:02/05/13 01:32
倉木麻衣の新曲「Feel dead!」
聴いた瞬間、思わず「蒼天航路」を思い出した。
死にたくない、戦場で殺し合う武将たちが、返り血を浴びながら風を切って走る…。
完全に妄想だが少し聴いただけでここまで想像を膨らませるとは、恐ろしい曲といえるかも。
ドラえもん〜のび太の三国志〜主題歌ソング。
858無名雑兵:02/05/13 07:06
>>844

「ねえ、焦らさないで早く言ってよ」のび太がせかす。
「うん、つまりだね…」出木杉による「三つ目」の説明が始まった。

「歴史を変えて、タイムパトロールを誘い出すんだよ」そう出木杉はいった。
「ええっ!」のび太。
「歴史を…」スネ夫。
「変えるのか?」ジャイアン。
「そんなこと…」しずか。
一様に二の句が継げない。

「犯罪だよ」ポツリと、だがしっかりした口調でドラえもんが言う。

「それは解ってる、でも早く、確実にもとの時代に帰るためには、これが一番だと思うんだ」出木杉は力を込めて反論する。
「別に歴史を大きく捻じ曲げるような事はする必要はないんだ。ただ困ってる人や飢えに苦しむ人を助けたり、この時代ではまだ発見、発明されてない物を紹介するだけで充分だと思うよ」
「それくらいなら、明日にでもできると思わないかい?」そういってみんなを見まわすと、のび太達は「歴史を変える」という妄想の世界に入っているようだった。
ファンページに年表をつくったらどうでしょう?
職人達が何年にタイムスリップしたか、わかりやすいので。
860銅鑼美。 ◆FGz9GF52 :02/05/13 11:39
別口の業務が忙しいので次回までもう少し時間がかかります(^^;
続きは絶対上げますのでどうか気長にお待ち下さい……(o_ _)oパタ

>>764さん
ありがとうございます!
自分なりによりドラえもんっぽいストーリーを目指して頑張ろうと思います。
あ、一応『いつでもポスター』は実際に登場している道具ですw

>>連ドラさん
あわわ、お褒めのお言葉ありがたいですー(^^;;
ドラマニアって程ではないですが、ドラえもんはやはり幼い頃から親しんだ名作ですからね。
実は道具は検索して調べてたり……w
後、連ドラさんのギャルゲネタなどを交えた独特のノリ、いつも楽しく読ませて頂いております。
これからも頑張ってください〜♪

>>スネ雄さん
いえいえ、私が書き出したのもスネ雄さんを始めとする職人さん達の名作があってこそですよ!
皆さん素晴らしいアイデアとセンスをお持ちです。本当に凄い!
スネ雄さんのカッコイイスネ夫にはベタ惚れですw
続き期待してます、頑張ってください!

>>ジャイアン伍長さん
うひゃあ、勿体無いお言葉を……本当にありがとうございます。
私のアイデアでよければいくらでも使っちゃってください。
ジャイアン伍長さんの素晴らしいストーリーの助けとなるならば本望でございます。
壮大なストーリーとなりそうで、毎回楽しみにしております。頑張ってください!

今回は反応してくださった方へのレスという形で書き込みましたが、
次回からはサポートBBSに書き込むようにします。どうかご容赦を……
861しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/13 14:09
外部・一
ピリリリリリ!ピリリリリ!
けたたましいベルの音。
「まあ大変!」
「なんなの?ドラミちゃん?」
ここは二十二世紀の世界。のびたの孫の孫セワシと、ドラえもんの妹ドラミが住んでいる所。
ドラミがセワシの宿題を見ていたとき、そのベルが聞こえてドラミは飛び上がった。
「『虫の知らせアラーム』よ!」というとドラミは自分の部屋に走っていった。
「え、だれかな?」「パパさん達かもしれないわ」
この時代、緊急連絡用として虫の知らせアラームを使う家が多かった。
これは危険に見舞われた者の意思に関わらず警報を鳴らしてくれる優れものである。

「んーと・・・」
アラームに接続したモニター画面になにやら作業を始めるドラミ。
「おにいちゃん達だわ!」
「え?何があったんだろう、場所は?」
「それがおかしいのよ、すぐわかる筈なのに…あっ、時間移動したのね!」
「時間移動?」「今夏休みでしょう?多分旅行にでもいったんじゃない」
「おじいちゃんたちも懲りないね」
「もう!一言いってくれてもいいのに、いつもそうじゃない」
ぶつぶつ言いながら作業を続ける。
「A.C19・・・特定しづらいわね、中国大陸・・・・?あらま、なんて時代にいったの!?」
「190年ぐらいの中国だって?ああ、平安時代ね」
「何いってるのよ!それは日本でしょ、時代違うし。後漢、三国志の時代よ!」
「ああ、そうかぁ」「今さっき勉強してた所じゃないのよう…」
へらへら笑うセワシと溜息つくドラミ。二十世紀ののびたとドラえもんそのままだ。
862しずか連環 ◆lysLIIeg :02/05/13 14:11
>>861 外部・二
時々ドラミは自分の兄のオッチョコチョイさにあきれる事がある。
のびたをしっかりした男に育て上げる為に未来に行ってるのに、のびたに丸め込まれて
秘密道具を貸し与えたり、そのうえ一緒に悪戯をしかけたりと騒動を起している。
それに過去に行ったり、宇宙に行ったり、地底、海底、魔界までにも行ったり…
行く先々でトラブルに巻き込まれている。
よくもまあ、こんな危険な事をしてきたものだ。
ドラミ自身が彼等の死地を救いに行った事さえある。
「本当に頼りないお兄ちゃんね」と独り言がでてくる。
「で、ドラえもんの場所は解ったの?」
「難しいのよ、二十世紀じゃ無いから」
いっこうに場所の特定が出来ない。苛立ちが募る。
「もしかしたら・・・・」「なあに?」
「お兄ちゃんのスイッチが切れているのかも」
「誰かが尻尾を引っ張ったって言うの?」
「何かが有ったみたいね」
というとドラミはすっくと立ち上がった。
「行かなきゃ」

アラームはドラえもんだけにセットされている。
だからドラえもんの近くにのび太達がいるとは限らないのだ。
「おじいちゃん達の所に行ってくるのかい?」セワシが心配そうに言う。
「うん、20世紀に行ってタイムテレビを使うしかないみたい。
「セワシくん、ちゃんとお勉強しててね」
「わかってるよ」セワシはそういうと顔を膨らませた。
「けど…気をつけてよ」
「大丈夫」そう云うと、ドラミはタイムマシンに乗り込んだ。
863  閑話休題  のび犬スナイパー ◆nobiF2XA :02/05/13 18:32
次スレ
ドラえもんのび太の三国志〜第2巻〜
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1021282002/
スレ立て早すぎ
865連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/13 21:07
>>546
孫策との出会い2
孫堅軍が城に着いた頃にはもう日は暮れていた。
だが日が暮れたのにも関わらず城では盛大な歓迎をうけた。
「父上!この度の戦お疲れさまです!」
孫堅の下に走り寄ってきた少年は凛とした声を発した。
「おお、拍符よ!久方振りじゃのう!元気にしておったか!」
馬から降りるなり孫堅は息子を抱え上げた。
「やめてください父上!拍符はそんな年ではありませぬ。」
口では嫌がってる孫策だがひさし振りに父に会えたのでまんざらでもないようだ。
(私も本当のお父さんに会いたいな…。)
目の前の幸せそうな親子を見てると、憂鬱になってしまうしずかだった。
「ところで父上、そちらのお方は?」
孫策がしずかに気がついたようだ。不意に目が合ってしまったしずかは思わず目線をそらしてしまう。
「そうだった!拍符よ、この方はしずかという者でな黄巾賊に襲われてる所を助けた折、お前の良い話相手になると思ってな、連れてきたのだ。身寄りがないから喬玄殿に預けるつもりでな。」
「そうなんですか…。話をしてきてもよろしいですか?」
孫堅の言ったことを疑いもせず孫策はしずかに近づいた。
孫堅は自分のいいように話を作り変えたがおおむね合っているからよしとしよう。
遠くにいた孫策の顔が明らかになる。しずかは息を飲んだ。
まだ自分とそう変わらない年なのにその瞳には曇りがなく、また全身覇気がみなぎっていた。ついでにいうとイケメンだった。
「はじめまして!しずか殿!」
先ほどの印象からは打って変わってニカッと笑う孫策少年だった。
866連ドラ ◆Am7DdtsA :02/05/13 21:59
小喬との出会い
はっきりいってしずかは孫策に惚れたみたいだ。わずかな時間を話しただけだがすぐに虜になった。やや虚ろな顔のしずかを見た孫堅はニンマリしていたのは言うまでもない。
2人は喬玄の屋敷に向かっていた。
「お義父様。なぜ拍符様に私のことを婚約者として話さなかったのですか?」
孫堅はああ、そんなこともあったな。という顔をした。
「それはな、いきなり見ず知らずの人に結婚の話なんていったらお互い気マズイだけだろう?だからだ。」
しずかは孫堅の意外な考えに驚いた。この時代にあって強引な結婚は当たり前だろうに。
(でも、お前が拍符に惚れたからいいんじゃ。)
と心の中で付け加えた。
喬玄の屋敷の門の所に着いた時、不意に頭上から声がした。
「そこの二人!私の屋敷に何の用!?」
しずかはとても驚いた。と、言うのもあまりのアニメ声に。孫堅はどこ吹く風で頭上の人物に声をかけた。
「はははッ!小喬殿!相変わらず元気がよいな!ところで喬玄殿は居られるかな?」
「お父様は今はいませんわ!変わりに私が承ります!」
そう言い放つと小喬は「はッ!」とジャンプして門から降りた。
が、着地の際足を滑らして転んでしまった。
思わずしずかが駆け寄り小喬を起こす。
「だいじょうぶ?」
「イタタタタ…。そんな大丈夫な訳…はッ!」
しずかと目が合い小喬は頬を赤くした。
「そ…そんな目で…私をみないで…ください…」
「?」
モジモジする小喬。
しずかの背後から孫堅が口を開いた。
「小喬殿!本日からお前の姉になるしずかだ!もちろん喬玄殿には話しを通してある!仲良くしなされよ!」
しずかは前々から聞かされていたから驚きはしなかったが、少なからず小喬は衝撃を受けたらしい。
(な、なんでしずかお姉さまを前にすると気持ちが変になるの…)
まだ10歳にも満たないのにまったくマセたガキである。
867  閑話休題  のび犬スナイパー ◆nobiF2XA :02/05/13 22:20
時期尚早だったかもしれません、みなさんにはご迷惑おかけします。

とりあえずは2巻(次スレ)はふつうにage、sage自由進行
今までのはsage進行にすればどちらに書き込んでも問題ないかと思います。
と言う自分がsageてないとは。不覚です。

本当に、どうもすいませんでした。
>>686
どんとまいんど 略して どんまい
気にすんなってことで続きをどうぞ
新しいスレに移ったようですし、ここは読者が頑張ってこのスレ消化しないと。
でも一人で残り130はツライなぁ・・・
なにも書かずに落としたらいいとおもわれ
落とすにしては微妙なレス数だとおもわないかい?のび太君。
ドラえもん、それならなにか長文書き込んで容量オーバーさせるのはどう?
のび太君にできるなら他の人がすでにやっているさ
じゃあ、AAは?これならすぐにオーバーだよ。
とりあえず記念書き込み。
あと120あまりじゃないか。
だらだら続けてれば行くよ。
879sage:02/05/14 01:49
英雄たちに敬礼。
無名雑兵さんの、なかなか好み。
ああー すいませーん
そりゃ名前欄でんがな!
sageと書くのはそのとなり、メール欄でっせ!
知ってたんかいな。
        .,.ノ‐''¨¨¨¨ ̄ ̄` ^'.'ーn、       
     ._,-'.´`.,‐'¨`゙^':v  ,-.¨´¨''-_  ^'v     
    ./   .:´    .'l..,!     .゙!   `┐   
   ..「     .|    o .)( <   .>    .^、  
  .,ノ′  ,.-.''.¨'r_   ,.r- ┐   ._:冖-_    .'、 
 ..゙  .,/「.、、、_ ´''ヽ''.'|′ .丁¬'^´ ._.._¨-、   } 
 }  ,r′   .`^′  ゙'‐、-′ ‐.'''^″ ._, ゙:、  .〕
 !  ,( .⌒`´⌒¨     }    .‐‐''^¨′  .'!  .「
 } 「  .、 ::‐冖¨′   .!    ''''' ''''''冖.' .} .;' 
 ( )    \,.      .|      _./   :! ./ 
  'i ト   、 ‐^''-u,,._  }  _,,.-'''´     ノ i′
  ゙_ \  ノ    .゙、 `゙^''゙''''^´       _「 .,:′ 
   .゙:_ '<、:\   ,./            ../′┘  
    (,r′ ゙¨'.゙「            ..''´,.i.′  
    ノ′    ノ'''^''''''>'冖(''' .''ヽ''.'''''l゙ r'′   
   i゙     ノ゙゙¨¨ ゙〕、、、、、、}¨^^¨'(.^'′\    
   }    ./    .\ },,.┘   ').   ^:、   
   .゙r   }  .、、、、、、、.、、、、、、、、 .i  、  '(._ 
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     ´''ー‐-ー‐ー.‐ヾ⌒´゙.¬ー.─‐.‐¬冖′   
http://salami.2ch.net/test/read.cgi/kao/1013270294/
ここにいいAAありまっせ
だらだら。
終わらせなきゃならんの?
          ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |・ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_ ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \. ̄`  |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
こんなのとか
          ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |・ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_ ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \. ̄`  |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
なんで無表情なの?
うるせー馬鹿
          ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |・ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_ ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \. ̄`  |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
やっぱ劉備っていいよね。
曹豹にきまってんじゃん
                    ,,r''¨¨^'':v_
                   ,/′    `'┐
                  /        .\ 
                  .|     . _,,,,,,,..,,._\ 
                 ._|,,--冖 ̄´      ̄^'''ー-、,_   
              ,.u‐''゙´                .^'‐u 
  .,r‐''^¨¨¨^''¬‐-、.,,,r┘       _,,v-ー''^¨^¨´`¨^^''ー-、,_  .゙\ 
 /′       ,/′    ._.-‐'^´       .''^¨'''‐  `'-v  \  
 |        ,r'′    ._.r:'″                  .゙\ \   
 !      ._/    .,/′              >  ,/     .\ .゙'<    
 }     ,/′   ,/_.             ┐ ,ノ-ー(、      ゙┐.ミ   
 .l、   ./′   .,/./              .゙'r^⌒\ \      .゙l、 ┐   
  {   .ノ    ,ノ .″     ,          .i゙ /'┐┘ {      ゙i. .{   
  }  .i゙    ..ノ      'i.  /          { '(、,厂¨! .〔      'l. .〕  
   'i, ,i'    ノ    -,,_ .,r|;〜「r_         ミ.   ,「 .ノ       } .} 
   .リ    .}     ¨厂 ¨\ \       ___ ゙=;‐‐'゙ _/       } .}
    〕    |      |/^<.,/  {,    ,/'工、、 .¨'''^′        | } 
    .|    |      .リv,厂¨^!  (   .`r''`  .}  .¨^v        } .} 
    .|    }      .ミ_   ,ノ .,「   .)_ _,/     }        ノ .}
    .|    〔       ゙=!!''´ ,,/      ̄      ,r′       「 ノ 
    )    .〕        . ̄`            ,/        .ノ.ノ 
    .゙!    .(            {へ-、-、v---ー‐'7′        ./.ノ 
     .゙l、   .┐           ゙< _,rー冖''''‐u┘         .,/./  
      'l、    7.            ∨′   ./          ノ./′ 
      \    \           .゙''v....,/′         ,/ア  
       .\   .\                 __,、v--ー''''''^¨¨¨'゙v  
         \_   ゙゙v          _,,、-─冖¨` ,ノ冖''ー.,,y-ー''''l(′ 
          .゙'┐  ゙-、  ._、.:-ー'''¨´`   _,,.,,、/´_,vー'''^'丁^‐y 「   __,,,,,,,._ 
       .     ¨‐v .,.>''¨`   _,.,、-┬''^´  .ミ'^゙,,v:;ニ⌒.}  \..-:'´′  .¨'┐
     ./^ ̄<、─':、  ゙i'′ _.,、-‐'''二---〜‐┬冖¨^^'v},丿,/   ,ノ′      \ 
     (, .,r'''^┐ ,|  ゙〜.i'″   `     .,i′    .゙)i冖   ,ノ′        ┐
      .フ┤  ,l'''\    .|          |       .ト('^´゙|(゙〕           〔 
     .〔 .゙ーu;'′ .,〕    .|       ._..、、┤     .,/ .\.} ¥           .} 
      .\vノ゙.¨''''''⌒'ー-v .}   .,,,-ァ'^゙ ,ノ(「ノー,,,____,./〕、  .]┐!           } 
                 .}     !  .┐アv ゙'(丁 .} \ .|.,r^i           .ノ 
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           .,/′  .゙リ      \   ¨'‐vフ厶フ:}v-'′ _/\       .,r'′
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                                  .,|lllly          ._,lllllllllll|
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                         ,,,yzlllミ     .ullllllllllllllト  .゙フllllllllllllllllllllllll厂
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                        .リ「 .,,,,,,yzllllllllllllllllllllllllllllll;;;;;;;|ミ「 .`  .″
                          ミミミミ厂¨″.゙¨¨′__,,yyyyz
                           .,y,   ____yzlllllllllllllll|厂
                            .¨ミ;lllllllllllllllll;;;;llllllllllll《
                              .¨^^^゙],yzlllllll|″
                ._,,v--‐冖^¨¨⌒ ̄ ̄¨^^''¬-、.,_             
            ._,.v-冖″                 ¨^'‐,._          
         .,,v:.'^´                         .^\  .,i'  ._.   
      .,,/′                             \ノ _/′   
    ._/′                                 ^「uv---‐  
   /                                      ¨┐   
   /   _.,v--n:r───r─ー─----v、,,,,.,,__                  \  
   レ‐ァ'″ ,.r┘             ‐'″  ⌒^'''ー-、,.,             }  
    ノ   `_,v‐冖^''''ー-,        ._,,、、v、.,,_     .゙ミ'''<          .〕  
    |  ,/       ¨┐   .,.r''″    ゙¨-._    ′'i           ミ 
    ! ./          ゙lr  /         .7.     .}          ) 
   .}/        ,,--v .〔 /′          {     |          .! 
   ,,,|ノ        i゙,r-ノl .|;'    ,.、、._      〕    }          ノ 
  ,「´.l!        .ソー'ソ i}   .ノ′ 'l、     }    ]         ./  
 / ./゙l!         .⌒″ ノ.|       .′    .,「¨゙^^'''''''} .,,vー''゙''ーr.  ノ   
 | } |'i.           ,/゙ .(           .,/     〔┘ .,、-ー‐ .\ノ   
 {. .¨7 \      ./^^゙'〜  '(,         .,/′       ./ソ¬.  リ′  
  .\ノ  ^‐v、,,,,,.,.、.∧_     ^‐y     _,/′        .}   .}  .,|    
   .ノ     .,.,、、.   ¨^'      ⌒'''冖''^′           \v‐′ ,ノ    
   .〕     .|       .___,,,,,...、、v--─‐''''^゙〕              ,/′    
   ゙i_     `冖((''^¨¨ ̄     .___ ___   ノ         .,,_  _ノ'″     
    .゙z       .\   _,ノ‐''¨ ̄  .⌒''/′      ._/ ゙¨¨¨        
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       .゙¬v_      ´'ー-.、,,_____,..ノ'′   ._,、r‐ニ>''゙vv、、、、         
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              了'=z::;;──ー冖^゙二‐''^`     ._/′            
             .;″   ゙'」:uvr=7「-、.,      /              
             .ノ   .,r'''″       .゙.'‐、  .,/′              
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