>>140-141
確かに最近、誤字が目立ちます。
そのためにテレビを見ている皆さんにもご迷惑をおかけしています。
キー局の場合、局の中にテロップ作成セクションがありまして、そこで
テロップやCGの制作をしています。
テレビ朝日やテレビ東京のように、1か所で制作から報道まですべてをやるところもあれば
制作と報道を厳密に分けているNHKやフジ、日テレのようなところ、
生番組とそれ以外で分けているTBSのようなところと様々です。
で、特に生番組をやっているところは発注からOAまでの時間が数分という事がかなりあり
現行に忠実にやりすぎると、その誤字をそのまま流してしまうこともあります。
オペレーターの知識によるところが大きいのは言うまでもありませんが、
知識があっても、発注からOAまで時間がない場合、訳が分からずそのまま打つ場合もあるようです。
私は原稿に不安がある場合、可能な範囲でひらがなやカタカナで逃げることがあります。
間違った漢字を出し、事故になるよりは遙かにマシという判断からです。
(つづく)
>>134のつづき
で、
>>141さんの質問ですが、
誤字を修正する権限は当然オペレーター側にもありますよ。
誤字だけではなく、「てにをは」や用語、固有名詞、企業名など。
ただ、確認に時間がかかるものや、確認しても「そのまま行って下さい」と
言われた場合は、発注側の責任(その旨は伝えます)として、そのまま作業することもあります。
キー局の場合、マスターでも誤字脱字などのチェックをしており、おかしいものが出ると、すぐに
うちなど関係部署に問い合わせが来ます。
うちの作成や校正ミスならその旨を報告し、マスターにもお詫びします。
しかし発注側の問題なら、その担当者の名前や連絡先、発注状況を細かく報告します。
とはいえ、視聴者の立場からすれば、原因がどこにあろうと、その局の放送上で出たミスなので
責任は同じじゃないかと思われるでしょう。私も仕事をしている身ですが、そう思います。
一応、誤字脱字を防ぐシステム構築を各局とも考えてはいます。
例として数例ご紹介しておきましょう。
NHK東京の報道写植(アートセンター)では、現場が24時間体制で作業にあたっている
その横でNHK報道局OBの方が嘱託として24時間3交代で誤字脱字のチェックをしています。
辞書やNHKの放送用語辞典などを見ながら、作業と同時進行でチェックしています。
またテレビ朝日では、朝日新聞社の用語データとテレビ朝日の独自データをコンピュータに
インプットし、打ち込みデータをコンピュータ上で検証するシステムが稼働しています。
NHKは人の目と知識でチェックし、テレ朝は機械上と人の目でチェックするシステムです。
他局ではここまでのシステム構築はなされていませんが、このような形で校正の厳密化が
進んでいくのではないかと思います。
145 :
こんにちは:2001/08/11(土) 15:04 ID:Mr06k5B.
>>143 詳しい説明、よかったです。
日テレの報道にちょっとかかわっているので指摘したいです。
>>制作と報道を厳密に分けているNHKやフジ、日テレのようなところ、
とのことですが、日テレで電子テロップの作成ができるのは
NTVアート1社のみで、紙テロも次第にカラーテック
(旧テシコ)からNTVアートにくわれつつあります。
あと日テレ報道の校正システムとしては、読売新聞からの
ライセンスを受けた「読売ATOK」なるものがあります。
固有名詞や記者ハンドブックに載っているような単語の
使い分け例があらかじめインプットされてる漢字変換システムです。