ライブドアの話で盛り上がりましたが、本来のテーマに戻します。
このスレで自動化したいのはプログラミングではなくトレードですよね?
トレードのためのソフトウェアがトレーディングシステムですから
「株式トレーディングシステムプログラミングPart3」が自然ですが、長いので
「株式トレーディングシステム開発 Part4」を次スレのタイトルにしましょう。
トレーディングシステム開発に役立つ知識をまとめたテンプレを作りました。
プログラミングの知識があり株式取引の知識がない人を想定しています。
個人が日本の株式市場で全自動売買を行う事を目標としています。
ランダムウォーク論ループを止めるために>1で基礎知識にリンクしています。
ソフトウェアは利用しやすいようにオープンソースの物を選びました。
システムトレードに役立つ理工学系知識もまとめました。
金融工学は金融資産への投資を対象とする投資理論のみ入れました。
チャート分析は裁量トレードのための定性的手法なので除きました。
●FAQ
Q:システムトレードやテクニカルトレードとは何ですか?
機械的な規準でトレードするのがシステムトレードで、
トレーダーの感覚でトレードするのが裁量トレードです。
ソフトウェアによる売買判断は必然的にシステムトレードになります。
取引状況を見てトレードするのがテクニカルトレードで、
経済情勢を見てトレードするのがファンダメンタルトレードです。
ソフトウェアは定型情報が得意なのでテクニカルトレードが基本です。
Q:テクニカルトレードで儲ける事はできますか?
テクニカルトレーダーの競争によって次第に儲けにくくなってきました。
しかしアノマリーを利用して取引する人がいないと市場が効率的にならないので
誰一人テクニカルトレードで儲からないほど効率的になるとは考えにくいです。
このテンプレは個人が日本の株式市場で全自動売買を行う事を想定しています。
まず「ティックデータからわかること」を読むと基本方針が見えてきます。
経済物理学からアノマリー探索のおおまかな方針が得られます。
投資理論は小さなアノマリーから安定的に利益を得るのに役立ちます。
Q:なぜ日本の株式市場なのですか?
システムトレードが可能な程度に公正です。
個人の注文が数秒で市場に届き、参加者が対等に取引できます。
これを満たしていない、初心者向きでない市場も存在します。
「やってはいけない!商品先物取引」
http://www.isdnet.co.jp/~saki/ システムトレードの障壁があるからアノマリーが残っています。
差金取引が禁止されています。ティックデータの入手が困難です。
自動取引用のAPIも一般に提供されていません。
そのため米国市場に比べ市場が非効率的でアノマリーを見つけやすいです。
優秀なシステムトレーダーなら障壁がない米国市場や外国為替取引へどうぞ。
Q:リアルタイム株価はどこで手に入りますか?
東証の相場報道システム利用料は非常に高額です。
業者経由でも月額数十万円になるそうなので、
ネット証券で提供される数秒遅れのデータに頼るのが現実的です。
適時開示情報閲覧サービスを見張ると株価急変を早期発見できます。
大阪証券取引所価格情報提供ページは10秒ごとの価格を無料提供しています。
Yahoo!ファイナンスは無料ですが20分遅れです。
分足の調査をするならここの1分足チャートを数値に直すのが手軽です。
VIP倶楽部の株価更新間隔は1分程度です。
高頻度でアクセスしても何の連絡もしてこないそうです。
ネット証券のリアルタイム株価はアクセス過多だと連絡してくるそうです。
「株式システムトレーディング技術交換」 (高頻度アクセスに関するレス)
http://money.2ch.net/test/read.cgi/stock/1063419827/84-108
Q:証券会社はどこがいいのですか?
全自動トレードを行うには人を介さずに売買注文ができる必要があります。
売買注文をインターネット経由で安価に行えるネット証券をお勧めします。
ただし自動取引専用APIを容易している所はないのでHTTPで操作します。
操作手順を簡単にするために携帯電話用ページがある所が良いです。
ディトレードを繰り返すためにループトレード対応の所が良いです。
下げ相場で成績を上げるために信用取引に対応している所が良いです。
Q:トレーディングシステム開発の具体的ノウハウはありますか?
参考となる書籍が出版されています。
基本は「売買システム入門」、必要なら「トレーディングシステム入門」です。
日本の証券取引の詳細については「証券外務員必携」が確実ですが、
基本的な所だけでよいなら「金融大学 (金融知識の情報発信サイト)」をどうぞ。
参考となるオープンソーストレーディングシステムが公開されています。
Eclipse Traderは米国市場などの株価取得、チャート表示などが出来ます。
ProtraとStockGraphは日本市場で株価取得、チャート表示などが出来ます。
なお数値処理は一からコーディングするより
数学ソフトウェアを利用する方が開発効率も信頼性も上です。
英語が苦手な人はとりあえず翻訳サイトを使ってください。
「Excite翻訳・ウェブページ翻訳」
http://www.excite.co.jp/world/english/web/ 「ドキュンにもできるお勧め英語学習法7」
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/english/1109415107/ 「マジ怒った、TOEIC860目指す。Part4」より闘魂注入
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/english/1108910791/3-5
Q:システムトレードを工学的におこなうのに必要な学問は何ですか?
数理工学、情報工学、経済物理学、投資理論です。
システムトレードを行うのに直接必要な数学は
数学科の純粋数学ではなく数理工学で扱う応用数学です。
情報工学はソフトウェアに必要なアルゴリズムを扱っています。
また機械学習(NN、GAなど)は株価予測に応用できます。
経済物理学は市場価格の性質について研究しているので
それを学んでからアノマリー探索を行うほうが効率的に探索できます。
投資理論に含まれる資金管理は株価予測と異なり市場が変化しても有効です。
有効な株価予測法があっても資金管理がないと資金を安定的に増やせません。
Q:数理工学の内容はどこまで必要ですか?
株価予測を工学的に行うための最低ラインは
土台となる高校数学、線形代数学、微分積分学と
直接必要な確率論、統計学、時系列解析ぐらいです。
高校数学は昭和35年、昭和48年、昭和57年、平成4年、平成15年に改定されていますが、
平成4年の旧課程は以前の物よりやさしいので旧課程の内容は全て知っているはずです。
線形代数学と微分積分学は大学理系で最初に学ぶ基本知識でそこらじゅうで使います。
確率論、統計学、時系列解析を知らないと経済物理学の解説や論文が意味不明でしょう。
数が合わないと思ったら間違えて9/19を2回使いました。
テンプレは以上です。FAQは伝聞も含んでいます。
間違いや抜けもあるでしょうが、あとはみなさんで改良してください。