【アマ】空想ガンダム企画スレ【デューサー】

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1通常の名無しさんの3倍
プロデューサー気取りでガンダムの企画を立てるスレ
スポンサーや視聴者に成りきるのもおk
企画を元にしたSS、設定といったアイディア等、
良識の範囲内の行動であれば基本的にほぼ何でもおk

喧嘩は控えて下さい。また、自分の嫌いな作品を揶揄するような行為もお控え下さい。
「誰でも楽しく使える」スレを目指しましょう。
2通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 22:39:39 ID:???
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
3通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 22:43:19 ID:???
また猿がクソスレ立てたのか
4通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 22:45:28 ID:???
>>3
【ネタ】機動戦機エスピレートガンダムF2【妄想】

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1245713613/
5129:2009/08/22(土) 04:30:15 ID:???
取り敢えず、前スレで考えてたネタを
前スレの題名が残ってるけど、他にいいの思いつかなかったんで…

機動戦機エスピレートガンダム

作品のテーマは『愛』。
戦争の中での色々な愛のかたちを描く。
恋愛もそうだが、友情、師弟愛、郷土愛などの他、特に家族愛をメインに。
また歪んだ愛情を抱く者や、愛を捨てた者のドラマなど、愛の負の面もしっかり描く。
腐を狙ったイケメン揃いのジャニーズ路線、SEEDのようなドロドロの恋愛特化路線、ドラマを捨てた戦闘メインの作風などは発掘され尽くした感があるので、本作は家庭の温かい雰囲気と戦争の過酷な現実を対比させる作風を目指す。
人間関係が希薄な現代にこそ、愛を考える娯楽作品に。
6129:2009/08/22(土) 05:46:56 ID:???
設定など。コピーして一部を書き換えただけです。


新宇宙歴…地球から外宇宙へと最初の移民者が旅立った年を元年とする紀年法(旧宇宙歴は宇宙世紀を指す。どの程度経過したかは不明)

国際連合…新宇宙歴50年代、腐敗の進んだ地球連邦は各国首脳の合意によって解体され、
国際連合として緩やかな繋がりを保った。
しかし実際は、各国は自国の利権目的で連邦を解体しただけであり、
連邦によって抑えられていた対立構造が表面化する結果となる。

フェニキア共和国…ヨーロッパ地中海沿岸部の国が統合した新国家。
国連本部があることから、国連軍の保有権を主張、精力的に軍備拡張を行う。
後にガンダムを量産、約千機のガンダムが配備される。

地中海危機…新宇宙歴82年、地中海沿岸部にてフェニキア共和国の異なる2タイプの新兵器の性能テスト中
、一機が突如暴走、アフリカ北部の地方都市に墜落し、爆発と共に市内に電力供給の停止等の異常現象が発生。
一時期、謎の新兵器開発の噂により、各国家間の緊張が高まるが、
結局フェニキアの復興援助によって和解した。
その9年後、北アフリカ全域はフェニキアに併合されることとなる。
なお、事故の原因は不明で、それにより新兵器にはその機体は採用されなかった。
この時採用されたのが、後の量産化ガンダムである。
7通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 16:20:38 ID:7aIvgULL
今思ったんだけど
別に舞台に地球を出さなくてもいいんじゃね?
カウボーイビパップとかは大体火星が舞台だし
スターウォーズのようにデススターのように人工星を作ってそこを舞台にするってのも
ありなんじゃないかなと思うんだけど
8129:2009/08/22(土) 17:03:40 ID:???
地球以外が舞台なら、いっそ外宇宙の話にするのもいいな
ターンXも地球圏の外で製造されてるし、色々とうまいこと繋げたりも出来そう
9129:2009/08/23(日) 04:14:37 ID:???
取り敢えず、暇なときにこちらに書き写してしまいます。


主人公の案

リアン・アディン
かつて事故のあった北アフリカの地方都市にある孤児院出身の17歳の少年。
孤児院の子供達の中では最年長で、『家族』という存在への憧れから、
子供達の兄としての立場を大切にしている。
産みの親に捨てられた過去がある。
アルビノであり、自身の外見へのコンプレックスから、人付き合いのやや苦手な性格で、
地元のロースクールではずっと友人ができなかった。
その分拾ってくれた義理の両親に依存していたが、
リアンが11歳の時に勃発した内戦によって二人とも亡くなり、孤児院に引き取られる。
15歳の時に北アフリカ一帯がフェニキアに併合されたのを機に、スペイン地方の工業高校の夜間部に留学する。
6歳の時の地中海危機の影響を受けたことで、
それ以来リアンを含む孤児院の子供達はエスピレーター(所謂ニュータイプ)としての能力を持っている。
弟や妹達を戦争に巻込みたくない思いから、自ら戦争の道具として戦いに身を投じていく。
(備考:自分の容姿にコンプレックス→顔を隠す→仮面キャラにする流れも可能かも)

エレーヌ・ヴェルファド
リアンと同じ高校の夜間部に通う19歳の少女。
幼少期に両親から虐待を受け、施設に預けられる。
その影響からか、戦争や兵器などの暴力的なものに興味を持つようになり、
フェニキア軍に入隊したことを切っ掛けに、元々良好な関係ではなかった里親とは別居している。
16歳で入隊、演習に於いて類い稀なMS操縦の才能を発揮し、僅か2年半で准尉に昇進、
新型ガンダムのテストパイロットに選ばれる。
フェニキア軍では、高卒以上の学歴がなければ准士官より上へは昇進は出来ないため、
軍務と並行して高校の夜間部に通っている。
自分と似た境遇のリアンとは、親しい友人となった。
しかし、世界に戦争が拡大していく中で、知らず知らずのうちにリアン達と対立する立場となる。
初めて経験する本物の戦争の中、様々な体験を通して、彼女はどのような愛を知るのか。
10129:2009/08/23(日) 13:54:33 ID:???
新地球連邦…南北アメリカ大陸の国家群。
自分達が正統な唯一の地球圏統一政府であると主張し、それ以外の独立した国家には参加を促し、
拒否した場合は武力で併合して、規模を拡大している。
月面都市を勢力下におさめており、多くのコロニーを所有するフェニキアと対立している。
また、フェニキアの各植民地に工作員を送り込み、秘密裏にレジスタンスの支援も行っている。

第二研究開発部…地中海危機で事故を起こした機体を開発した、フェニキア軍の兵器開発部署。
事故後、軍上層部の命令で解体させられ、主要メンバーの多くが新連邦へ亡命して兵器開発を進めている。
蒼彩羅への技術提供により、強化人間「蝶女(チョナ)」の本格的な製造に成功する。


リノ・ラズワルド
孤児院を経営する23歳の女性。
その正体は、旧第二研究開発部に生み出された人工エスピレーターのプロトタイプであり、
12歳の時に地中海で事故を起こした機体『ブリューナク』のパイロットである。
機体暴走の原因が判明せず、また後に生み出された強化人間「蝶女」より戦闘能力が劣っていたことから、
戦闘要員から外され、事故のあった北アフリカに工作員として派遣される。
そこで両親と死別したリアンと出会ったことを切っ掛けに、孤児院を開いた。
研究開発部に所属していたころは感情に乏しかったが、子供達と過ごす日々の中で徐々に人間らしい感情に目覚めてきている。
ちなみにリアンの初恋の相手。
11129:2009/08/23(日) 16:07:46 ID:???
エスピレーター…通常よりも脳が活性化していることで、
高速思考、優れた反射神経、五感の鋭利化などの特殊な能力を持った人間。
先天的にエスピレーターとして生まれる場合もあるが、
環境次第で常人でも後天的にエスピレーターに覚醒する場合がある。
そして、後天的にエスピレーターとなる場合、4歳前後までの幼児期に覚醒した方が上記の能力は発達しやすい。
そのため、他の孤児院の子供達と比べると、6歳で覚醒したリアンは能力が低い。
エスピレーターの傾向として、表情や声などの微細な変化を感じ取ることで、
他人の思考や感情を読み取ることに長けている者が多い。
特にエスピレーター同士では、一種のテレパシーとも言えるほどに感情を共有することもある。
強化人間や、MSのエスピレートシステムは、
エスピレーターの能力を軍事に転用する研究の課程で生み出されたものである。


要するにニュータイプです。
12通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 22:22:46 ID:???
>>1
俺も暇な時であればこのスレの活性化に微弱ながら協力するよ

誰かGとかみたいなガンダムの企画無い?

あと、このスレとか参考になりそうだな
http://c.2ch.net/test/-/x3/1182180668/i
13通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 22:47:12 ID:???
企画っていうか、既に進行中のオリジナルガンダムなら既にある

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1237096346/
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1228617371/

14129:2009/08/24(月) 00:31:26 ID:???
前スレのを一部改竄

機動兵器

ガンダム(RX-78とは別)
フェニキア軍の主力MS。
前史に於いてもはや伝説と化した『ガンダム』にあやかって製造され、
第二研究開発部との性能競合テストを経て採用された。
宇宙世紀のガンダムの資料が少なかったため、似ているのは外見のみで、内部構造は殆ど別物である。
また、エスピレート機構は開発が間に合わず、
新型ガンダムでの機構完成まで搭載は見送られた。
それでも、新連邦のMSより遥かに強力で、性能で拮抗するレジスタンスのMSにも数で勝る。
機動性はさほど高くないものの装甲は厚く、並のビームならば直撃にも耐える。
近距離ではビームサーベルやバルカンで中〜遠距離へと敵を押し返し、
ライフルやバズーカで仕留めるのが基本戦術。

武装
60mmバルカン
ビームライフル×1
ビームサーベル×2
ビームバズーカ(ジェネレーター直結型)
シールド(任務によってビームバズーカと二択)

モデルは米軍の戦闘機『P-47 サンダーボルト』



ニンフ
強化人間『蝶女』が搭乗する、東欧レジスタンス組織の主力MS。
物資が潤沢ではないレジスタンスで製造されたため、
装甲は最低限の厚さしかない。
また、ガンダムと比べるとジェネレーターの出力はやや低いものの、
その装甲の薄さから重量は軽く、機動性はむしろガンダムを上回る。
また、薄い装甲はセンサーの働きを妨害しにくく、
蝶女の反応速度も相俟って高い回避性能も持つ。
足まわりの軽さとパイロットである蝶女の高速反応能力を活かし、
弾幕を掻い潜って敵の懐に飛び込んで接近戦を挑むのが主な戦術である。

武装
ビームサーベル×2
105mmサブマシンガン×1
ビームライフル(鹵獲したガンダムのものを使用するため、一部の機体にしか装備されない)

モデルは旧日本軍の戦闘機『ゼロ戦』
15129:2009/08/24(月) 00:47:26 ID:???
>>12
ぜひお願い。Gは見たことないので何とも言えんが、どんどんスレを活性化させませう

>>13
どるだは知らなかったけど、WEEDは意識してた。
あんなふうにここもそこそこ賑わうといいな
16通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 11:29:34 ID:???
今即興でおもいついたのを投下。

新機動戦士ガンダムG-02

テーマは復讐。復讐心に取り付かれた男の最後を徹底的に描いていく。
くだらない復讐をやめ更正するのか、憎い奴を殺すのかは最後までのお楽しみ

星紀歴099年、火星。
テラフォーミング等も終了し、火星は完全に人が住める第2の地球となっていた頃。
過去の戦争によって、愛する彼女を殺されたディティは復讐の為戦争終結後、
軍を辞め、退職金代わりにもらった愛機、G-02を駆り彼女を殺した張本人を探す旅に出た。

火星圏…人の住める星となり、地球やコロニーから移住してきた人が住んでいる。
      地球や地球圏のコロニーと独立した国家となっている。
      軍備はあまり整っておらず、過去に起きた地球圏戦争とは関与していない。

地球圏戦争…地球圏にあるコロニー群が地球から独立しようと地球に対して戦争をしかけた事件。
         2年半に渡って続けられ、結果コロニー連合軍は敗戦、独立は認められなかった。

新・地球連邦…地球圏コロニーに対して圧政を続けてきた為、コロニー連合軍に対して戦争を仕掛けられた。
          .絶賛腐敗中。

コロニー連合軍…星紀歴095年に勃発した地球圏戦争を起こした奴等。
            099年になり敗戦しても尚、独立を目指して裏で色々動いてるらしい。
17通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 11:47:20 ID:???
主人公案

ディティ・レイナード(26)
元、新・地球連邦軍所属。
戦争中に印刷会社で働いていた彼女を殺され、復讐の鬼にとりつかれる。
軍にいた頃はそれなりに名を馳せたエース。
猫背で、イケメンとはいいがたい。が、ブサメンでもない。つまり普通。
愛機G-02を駆り彼女を殺した男を捜している。

レオン・オード(32)
ディティの彼女を殺した張本人。
コロニー連合軍に所属しており、階級は大佐。色々裏の仕事を上から任されている。
新・地球連邦を嫌っており、コロニーの独立を心から願っている。パイロットとしても優秀。

G-02
ディティの愛機。コロニー連合からはガンダムと呼ばれていた。
連邦の新型量産試作機の2号機で、その性能は高い。
可変機で、変形後は突撃形態となる。専用のサテライトベースを持っている。

武装:試作実体剣D2/E
    ビームを遮断するアンチビームコーティングを施されているアンチビーム兵器。
    腕部内蔵60mmバルカン砲×2
    腕に内蔵されているバルカン砲。G-02唯一の遠距離武装。

サテライトベース
丁度火星圏と地球圏の中間に存在しており、ディティが発進の信号を送るとここからG-02が射出される。
元々は連邦のMSを格納するベースだったが、現在は廃棄されディティがG-02の格納庫代わりに使用している。
MSをある程度修復する機能も装備している。
18通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 11:48:25 ID:???
色々おかしいわけがねーと思ったが別にそんなことはなかったぜ!


勢いで書いたのがマズかったなー、うん
19129:2009/08/24(月) 20:26:57 ID:???
>>18
俺も同じようなもんだよ
勢いが先行するくらいでないと、なかなか始められないし
気に入らない部分は後で修正すればいいし、更なるネタ投下を求む
20129:2009/08/26(水) 03:43:16 ID:HGddpeSN
機動兵器

スティングレイガンダム
次世代の先行試作機として造られた、フェニキア軍の新型MS。
名前が長いので、単に『スティングレイ』と呼ばれることも多い。
スティングレイ(エイ)の名の通り、機体背面に尾のような第3のマニュピレーターがある。
これは、オールレンジ攻撃用のビットが複数連なって形成されており、
各ビットは動きをキーボードで入力する手動制御、エスピレート機構による自動制御、
或いはエスピレーターの思考制御によって操作される。
連結時には、先端からはビームを発射、或いはビームサーベルを形成することが可能。
どちらも全ビットの出力を一つに集中しているため、非常に高火力であり、
戦闘等でビットが一つや二つ欠けても連結に支障は無い。
上記のエスピレート機構は、通常の人間でもエスピレーターの能力を使用可能になることを目的に研究され、
試作段階のこのシステムが本機に搭載された。
これらの新型装備を搭載し、さらに量産型ガンダムのサーベルとライフルも装備しているため、
それをフルに活用出来るように、高出力でMSとしては大型な機体となった。
レジスタンスに奪取され、やがてリアンの乗機となる。


カラドボルグ
フェニキアの新型可変モビルスーツ。
本来はスティングレイの支援を目的とした戦闘機としての開発が予定されていたが、
レジスタンスによるスティングレイの強奪によって、急遽可変機能を持つMSへと開発計画が変更された。
元々、他のMSとドッキングしてMSの速力を高めることを主目的に造られたため、
戦闘機形態時の加速力は他のMSの追随を許さない程に高い。
その反面、小回りが利きづらいという欠点もあり、状況に応じてMS形態に変形する必要がある。
また、推進力に多くエネルギーを割くことと、開発期間が短かった関係から、
他のフェニキア製MSが標準装備しているビームライフル等の銃器類がない。
そのため戦闘機形態時に敵の攻撃を回避しつつ、速度を活かした体当たりの瞬間に、
機体全面に高出力ビームを纏い、敵機をブチぬくのが主な戦法である。
ビームを纏っている間は敵のビームを弾きつつ進むことも可能であり、
一撃離脱戦法を突き詰めた、ある意味割り切った機体といえる。
本来スティングレイに乗る予定だったエレーヌが搭乗する。

武装(MS形態時)
ビームダガー×2
ビームサーベル×1
シールド
21通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 08:47:11 ID:???
>>17
フィアー

新・地球連邦の量産機。
Gシリーズのノウハウを活かして開発された最新鋭MS。
実弾兵器も使用している。カラーリングはこげ茶色。飛行可能。
脱出機構も備えてあり、兵士を一人でも多く生き残らせることを前提としている。

武装:ビームナイフ×2
    足の脛部分に収納されている。
   アサルトライフル
    特筆するようなことは何もないが敢えて言うなら使い易い。
   ショルダーシールド×2
    肩のハードポイントに装備された円盤状のシールド。
    ハードポイント部にはシールド以外にもビームキャノン等も装備できる。


パラベラム
コロニー連合軍が独自に開発した重MS。
ガトリングを装備し、高い攻撃力を誇る。

武装:トライガトリングライフル
     ビーム兵器には劣るが高い威力をもつ。
    .ビームサーベル
     通常は背中にマウントされている。
    胸部内蔵20mmバルカン砲
     腕が使用不可能になってしまった場合迎撃手段によく重宝される。
    マルチシールド×2
     肩に装備されたシールド。フレキシブルに可動し、足まで覆う程大きい。
     何故なら飛行が出来ない(宇宙ならともかく)パラベラムにとって脚部は重要な部位であるため。


ちなみに世界観としてはビーム兵器はコストが高いからそんなにバンバン採用されてません。
22通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 14:38:56 ID:Kyuqhs0O
俺モビルスーツを考える時ヒーローロボにしないようにあくまでも商品
として考えているんだけどお前らどうしてる?
23129:2009/08/26(水) 18:44:24 ID:???
>>22
俺はあんまり意識してない。
でも、ジョジョのスタンドみたいな明確な個性を付ければ、自ずと長所と短所の両方が出るから大丈夫だと思う。
24通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 20:02:21 ID:MhFUaQLm
そろそろ左右合体するガンダムが出て来てもよくね
25通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 14:51:19 ID:???
プリキュアみたいなガンダム作ろうぜ
26129:2009/08/28(金) 08:34:55 ID:???
たとえば右が動力源、左が武装みたいに分けて、合体して初めてMSとして機動する…みたいな意味?
27通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:15:56 ID:???
>>26
ガガガの赤と青でいいだろ
28通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:45:41 ID:???
SS書いてる人っているんですかね?
29通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 12:31:21 ID:???
既に過疎状態か……
30129:2009/09/01(火) 02:54:05 ID:4xAOVuIU
プロローグ

少女は今日まで、本物の空を見たことが無かった。
数年前、戦闘中のMSを撮影した映像資料の背景に映る青空に目を奪われて以来、訓練の合間の僅かな自由時間の殆どを使い、何度も食い入るように同じ動きをする空模様を眺めていた。
そらをとびたい。
それだけの思いで、訓練にも投薬にもひたすら耐えてきた。
そして今日、初めて研究所の外で見た空は、それまで見てきた四角に仕切られた過去のものではない、どこまでも続く大きなものだった。
それから時間が経ち、狭いコクピットの中に入ったいま、全天周囲モニターに映るのは、これ以上無いほど澄み切った空と海の色。
モニター越しでも、常に変化を続ける雲の群に、先程の興奮がよみがえる。
今日まで生きてきて、これほど気分が昂揚したのは初めてだった。
心臓の音が、パイロットスーツの中で響いている。
乗機との一体感も、今までにないほど高く、次々に向かって来るターゲットの動きが、手に取るように分かる。
踊るよう躱し、サーベルで叩き落とす。
その度に景色が流れ、心が高ぶっていく。
「あは……」
少女は笑った。
これも人生で初めてだった。
このテストをうまく乗り切れば、これからは自由に空が飛べる。
その希望が、少女の気持ちをさらに加速させる。
「あはははははは!!」
笑いが止まない。
毎日繰り返してきたどのシミュレーションよりも、少女は迅く、力強く舞っていた。


不意に、誰かの泣き声が聞こえ、少女はビクッと身を堅くした。
(やめて!!いたい!!)
声はどんどん大きくなり、集中力が乱れていく。
徐々に回避行動が散漫になり、敵のレールガンが機体に直撃した。
背中が激しくシートに打ち付けられる。
(いやああぁぁ!!)
その時、機体が受けた衝撃とは別に、少女の下腹部に激しい痛みが走った。
「う……ぁぁあああっ!!」
操縦桿を手放し、思わず腹部を押さえる。
『ブリューナク、応答せよ!リノ、どうしたの!?』
通信に答える余裕も無く、少女の意識はスッと遠のいていった。
31129:2009/09/01(火) 02:58:58 ID:???
初めてのSSに時間が掛かってしまった…
過疎をなんとか打開したいので、みんな恥ずかしがらずにネタ投下してくれ
32通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:21:46 ID:???
タイトル未定(候補としてはガンダムエスピレート○○)

進宙歴97年
コロニー国家、ゼアドス共和国
長らく地球連邦の傀儡であったゼアドス共和国政府は、革命軍によって打倒され、新たな政府が誕生した。

男は気だるげに窓の外を眺めている。
「くだらん……」
そう呟いた男の視線の先に在るのは、国政の中枢を担う官庁街。乱立するビル群が男の視界を圧迫する。
「実にくだらん……」
男は知っていた。
権威の象徴である、乱立するビル群も最早、張りぼてに過ぎない事を。
今や、その中で己の業務に従事する人々の数は本来の人数の半分にも満たないだろう。
そんな状態で、マトモな組織など維持できるわけがない。
事実、政府の運営は混乱の極みに達している。だが、国民は、その事実を知らない。
情報の隠ぺい。それが大元ではあるが、例え知っていても政府を批判する者は皆無だろう。
現政府を批判することは即ち、死を意味する。
それが、この国――ゼアドス共和国の現状だ。
革命という過程を経て、今の形となった、この国。こうなることを知っていれば、民衆も革命を支持しなかっただろう。
だが、そんな事を言っても、最早、どうしようもない。時間は巻き戻らない。過去に戻ることなど出来はしないのだから。

「革命の結末など、所詮はこんなものだ……」
自嘲するような響きを持った呟きだった。
自分が命をかけた結果がこれでは、そう呟きたくもなるのも当然。男が目指したものは、こんな社会ではなかった。
男の名はヴィルジール・クローゼン。
ゼアドスという国家において、知らぬ者はいない、最高のMSパイロットにして、革命の英雄の一人。
今のゼアドス共和国を造り上げた者達の一人だ。
地球連邦の傀儡となって圧政を行う旧政府を打倒した革命軍の創始メンバーの中で今なお生き残っている、ただ一人。
それが、ヴィルジール・クローゼンだった。

「失礼します」
不意に声がして、ヴィルジールは窓から、そちらへ視線を移す。
声の主はヴィルジールと同年代――二十代前半の若い男。服装からゼアドス共和国総統の親衛隊員だということが分かる。
こちらの姿を確認するなり機敏な動作でこちらに歩み寄る親衛隊の青年。
一見しただけで、育ちの良い事が分かる。恐らく、苦労らしい苦労などしたことが無いに違いない。
(総統閣下にも困ったものだ。こんな糞の役にも立たんような奴らを集めて、お山の大将気取りとはな…)
親衛隊の青年からは戦闘の経験は感じられない。
どうせ、革命軍の勝利が目前となってから、革命軍に加わったような手合いだろうとヴィルジールは推測する。
実質的に戦闘など一度も経験していないくせに、そんな奴らに限って革命後は良い役職を得ている。
思えば、総統もその手合いだった。
口ばかり達者な小物。本人は軍事の天才のように大言を吐いているが、そんな活躍を何時したというのだ。
総統が革命軍に加わってきた時には、既に革命軍は旧政府に勝利していたも同然であり、戦闘などは殆ど無かった。
そして、その数少ない戦闘の全てに参加していたヴィルジールに総統閣下の指揮下で戦ったという記憶は存在しない。
つまりは、総統は一度も戦場に立ったことが無いということだ。
(それで、軍事の天才とは笑わせてくれる)
心の内で嘲りの言葉を吐き、溜飲を下げるとヴィルジールは現実に戻り、親衛隊の青年の言葉を待つ。
33通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:27:20 ID:???
「申し訳ありませんが、総統閣下は御多忙ゆえ、もうしばらく此処でお待ちください」
青年の言葉。口調こそ丁寧さを感じさせる物言いだったが、同年代の相手に対する侮りのようなものをヴィルジールは感じた。しかし、怒りを覚えるのはそこではない。
「人を呼んでおいて待たせるというのは、俺も随分と良い応対を受けたものだ。なるほど、革命の英雄の一人に対する応対としては申し分が無いな……」
自分の意思で此処に居るわけではない。総統に呼び出され義理でこの場にいるだけだ。
(礼を失した相手に、こちらが礼儀正しく相手をしてやる義理は無い……)
ヴィルジールは青年を押しのけ、歩き出す。
「通らせてもらうぞ……」
一言、それだけ残すとヴィルジールは総統の執務室に向かうべく歩き出す。
「お待ち下さい!」
声を上げる青年。ヴィルジールは、その青年の顔面に裏拳を叩きこみ意識を彼方へと吹き飛ばす。
「なんとまぁ、情けないことだ……」
防御も何の反応も出来ず、無様に床に転がった親衛隊の青年に、その言葉を贈るとヴィルジールは再び歩き出す。
道筋を知っているヴィルジールは迷わずに、総統の執務室の前に辿り着く。
執務室の扉の前には親衛隊員が二人、警護に立っていた。
「クローゼン殿。閣下は、御多忙故に今は面会は……」
そう言った親衛隊の鳩尾にヴィルジールは拳を叩きこむ。苦悶の表情を浮かべ、膝から崩れ落ちる親衛隊の一人。
「な、何をっ!?」
もう一人が驚愕の声を上げるが、ヴィルジールは淡々と顎先に右フックを当て、もう一人の方も昏倒させる。
邪魔をする者はいなくなった。ヴィルジールは執務室の扉に手をかける。
「入るぞ――」
ノックはせず、それだけ言うとヴィルジールは執務室の扉を開け放った。

開けた瞬間、視界に入ったのは小太りの中年男性。
その人物こそが、ゼアドス共和国総統フランデル・リッター、その人だった。
総統は突然の入室者を睨みつける。
「入って良いと言った覚えは無いが?」
「入室のタイミングまで指図される筋合いは無い。来てやっただけでも、ありがたいと思え」
睨み合う、ヴィルジールとフランデルの二人。お互いを相容れない存在だと認識していた。

今日は、もう限界、力尽きた。

34通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:35:52 ID:???
・ESジェネレーター
精神感応ジェネレーターとも呼ばれる。人間の精神に感応して出力を上昇させる特性を持つ。
稼働中はESP(ES粒子)を生成する。

・ESP(ES粒子)
ESジェネレーターから生成される粒子。
ESジェネレーターと同様に人間の精神に感応する特性を持ち、様々な技術に利用される。

・エスピレーター
ESジェネレーター及び、ESPと感応する能力を持った人々。
その能力はES感応値として数値化され、一般的にその値が高い者ほどESジェネレーターや、ESPをコントロールする能力に長けているとされる。

・ESP-MS
ESP技術が用いられたモビルスーツの総称。
ESP技術が用いられていればいいのであって、必ずしもESジェネレーターを搭載させる必要は無い。
従来のMSに比べ、遥かに高い性能を持つが、操縦できるのはエスピレーターのみ。
ES感応値が低いパイロット用の量産機も存在する。

・N-MS
ESP-MSに対する従来のモビルスーツの総称。Nはノーマルの意味。

・ガンダム
ESP-MSの中でも特に優れた高性能機に与えられる称号。
ESジェネレーターにリミッターが設定されておらず、パイロットの精神に感応し、無限大に出力を上昇させることが可能。だが、その分、高いES感応値を必要とする。

・スピリット
ガンダムと、一部の高級ESP-MSに搭載されている人工知能。パイロットの操縦を高いレベルでサポートする。
自我を持ち、パイロットとコミュニケーションを取ることを好むなど、非常に人間的な性質を持ち合わせている。

・ESP-Armor(ESPアーマー)
ESPを機体表面に展開することで攻撃を防ぐ防御システム。
ほぼ全ての攻撃に対応できるESP-MSの標準装備であり、展開したまま行動することが可能。
量産型ESP-MSのものでも、一般的なN-MSの火力では破ることは不可能。
ES感応値が高いほど強固なESPアーマーを形成できる。

・ESP-Bst(ESPブースト)
ESPアーマーの応用技術、機体表面のESPを収束、爆発的に解放させることで速度を得る技術。
ES感応値が高いほど、強力な加速を得ることが出来る。

・ガンダム・エーデルフォイレ
ヴィルジール・クローゼンのガンダム。
最強の敵として、主人公達の前に立ちはだかる。

・ガーゼルバッシュ
ゼアドス共和国の量産型ESP-MS。

35129:2009/09/08(火) 18:25:21 ID:???
真っ暗な部屋の中で、タオルケットに包まれたまま、少年は目を覚ました。
青白い光を放つアラームは、まだ耳障りな音を立てることはせず、少年の横たわるソファに数字が向いている。
少年は立ち上がり、タオルケットを丸めてソファの上に放ると、隙間なく閉じられたベランダのカーテンの端を摘み、少しだけ開いた。
オレンジ色の光が射すのを確かめると、カーテンをそっと閉じ、洗面所へ向かう。
ライトを点け、顔を洗い、鏡に映る自分の顔を見つめた。
弱視のせいでぼやけて見える顔、そして頭髪は、いずれも石像のように無機質な白さで、ルビー色の瞳が辛うじて判別できる。
小さい頃は同年代の子供達に気味悪がられたこの姿も、17にもなると流石に表立ってそんなことを言う者は少なくなる。
だが、表に出さないだけで、心の底では気味悪がっている人間は、いまだに少なくない。
少なくとも、少年は日頃からそれを感じていた。
「……チッ」
自身の姿、そしてそれを必要以上に気にする自分に向けて舌打ちすると、少年は再び顔を洗い始めた。


玄関から外に出ると、沈みかけた西日が少年の顔の右半分を赤く染めた。
既に7時をまわっていたが、7月半ばともなるとまだ外は明るい。
頬に触れ、日焼け止めを塗り忘れてないことを確かめると、少年は足早にアパートの階段を降りた。
「おはよ、リアン」
声を掛けてきたのは、リアンよりも背の高い、軍服に身を包んだ女だった。
「おはよ、エレーヌ。仕事帰り?」
二人はそのまま並んで歩き始める。
「ううん、逆。学校終わってから、そのまま夜勤なの」
「授業もその格好でうけるのか……」
「……やっぱ、変かな?」
「や、似合ってるけど……」
リアンは近くのカーブミラーに映る自分達の姿を見た。
自分より背の高い軍人と並ぶと、妙に自分が弱い立場に見える。
「俺、どう見ても捕虜みたいじゃない?」
36129:2009/09/08(火) 18:29:19 ID:???
「昨日、義理の両親の弁護士がうちのアパートまで来てさぁ」
窓ガラスに額を当て、疲労感の混じった声でエレーヌは言った。
帰宅ラッシュのこの時間、都心へ向かうリニアには、二人の他には殆ど乗客がいない。
「裁判では時間が掛かるから、代わりに示談金を払えって言ってきたの」
「……なんでエレーヌがカネなんか払わなきゃならないんだ?」
「“同居期間中の概算生活費及び精神的な苦痛に対する慰謝料”」
エレーヌはドライフルーツの袋を開け、一つ口に運んだ。
「……うーん」
「要するに、“わざわざ引き取って金かけて世話したのに無駄になっただろうがクソヤロー”ってこと」
「いや、そういうことじゃなくて……普通、訴えたりしないだろ?いい歳した大人が、義理とはいえ自分の子供をさ……」
「奴等、普通じゃないの」
エレーヌはキッパリと言った。
「夫婦仲が冷えきってて、でも離婚するのも体裁が悪いから、子供を使って円満な家庭にしたかったんだって」
言い終わると、エレーヌはドライフルーツを飲み込んだ。
リアンは外のネオンを見つめていたが、やがて瞼を細めた。
光に弱い彼の目には、都心の明かりはかなり眩しい。
「……で、払えるの?」
「払ってやるわよ。卒業して騎兵隊に入れば、年収は奴等の倍にはなるし」
ここ、フェニキア共和国において、機動兵器『ガンダム』を駆る部隊は『重装歩兵部隊』と呼ばれる。
それに対し、軍の指揮系統から独立した政府直属の部隊である『騎兵隊』は、特に優れた実力の者が集められた精鋭部隊である。
隊員には階級に関わらず、重装歩兵部隊への現場指揮権などの様々な特権があり、最新鋭のMSも配備される。
「騎兵隊って、民事訴訟は無視していいんだろ?放っておけばいいじゃん、そんなクソな大人」
「払うの!でなきゃ、そのクソな奴等から逃げたみたいじゃない!」
ムスッとして、エレーヌは新たなドライフルーツを何個も口に放り込む。
「ま、アタシは単位さえ取っちゃえば、夏休みと同時に卒業だしね」
「あー、去年は物理の単位落としたんだっけ?あの時はすごくヘコんでたもんな」
リアンは手を出した。
エレーヌは袋を逆さにして振ったが、もう何も出てこなかった。
「……」
「ひとの古傷を抉るからよ」
ぼやける視界の真ん中で、碧い瞳の少女がケラケラと笑っていた。
37通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 18:37:57 ID:xnrhiH2F
>>34
設定とSS投下乙。
俺のより技術がかなり進歩してるみたいだから、そっちが本編で、俺のが過去の物語というか外伝のような感じがいいかも。


てゆうか、SSってこんなに難しいんですか?
やっぱり自分で書かずに職人に書いてもらった方が全然いい気がする……
38通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 11:45:33 ID:???
>>37
>やっぱり自分で書かずに職人に書いてもらった方が全然いい気がする……

ならそれなりに質のいい燃料を職人さんに注げるように俺ら頑張らなきゃ・・・
あのネタ妄想スレの>>1の書いた独りよがりな企画を活かせる129さんは偉いな。俺はどうしてもあいつは嫌いだ
39通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 14:11:29 ID:???
SEEDのエクステンデットとかOOの超兵みたいなのが主人公のガンダムなんてどう?
40通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 14:36:55 ID:???
強化人間の主人公と言うとヒイロか
41129:2009/09/11(金) 17:26:33 ID:???
>>38
活かしてないよ。
向こうで考えたネタをこっちにコピーしただけ。
そこで俺が考えた内容から、今のも殆ど進歩してないし。
しかも、向こうの>>1が考えた部分もそのままだし…

>>39
一応、強化人間の話もちょっと考えてた。
>>10に書いたリノを主人公にした、一度使い捨てられた強化人間の物語とか。
42通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 20:53:47 ID:???
支援あげ
43>>34:2009/09/12(土) 19:00:03 ID:???
タイトル未定

進宙歴98年
地球連邦軍のESP-MSの開発計画が凍結される。
原因は既存のMSによって権益を得る軍事企業からの圧力。
ESP-MS開発計画の関係者達の一部がゼアドス共和国に亡命。ゼアドス共和国にてESP-MSの開発計画が始動される。
同時に軍備の増強計画も始動する

進宙歴100年
「ガンダム・エーデルフォイレ」完成。
ESP-MSの量産体制が整い、軍備増強計画も完了。
ヴィルジール・クローゼンを筆頭に第一世代のエスピレーターが選抜される。

進宙歴101年。
革命政府の樹立により、ゼアドス共和国と地球連邦との国交が断絶してから4年。
半ば鎖国状態だったゼアドス共和国が突如、地球連邦に対して宣戦を布告、地球連邦と同盟関係にあるコロニー国家を襲撃、占領を始めた。
これに対して、地球連邦は軍を派遣し対抗。
当初は物量に勝る地球連邦が勝利すると予測されたものの、ゼアドス陣営が極秘裏に完成させたESP-MSの投入により、地球連邦は物量差を性能によって覆され、敗走を余儀なくされた。
この敗北により、ESP-MSの有用性を認めた地球連邦はESP-MSの開発計画を再開、対ゼアドス陣営に向けて、より強固な体制が整えられる。

進宙歴102年
ゼアドス共和国、地球侵攻作戦を開始。
第一段階として宇宙での支配権確立を目指し、全コロニーの占領を開始する。
特殊部隊「ナンバーズ」が結成。侵攻作戦の要となる。

進宙歴103年
地球連邦製のESP-MSが完成、量産されるも、肝心のエスピレーターの数は少数。
実戦に投入できる機体は少なく、ゼアドス共和国に侵攻を抑えることは出来なかった。
この年、ゼアドス共和国は全コロニーの7割を占領。宇宙での支配権を確立する。

進宙歴103年(本編スタート)
主人公の住むコロニーを、ゼアドスの戦艦が襲撃する。


ナンバーズ
単純に戦闘能力の高い者を選抜した部隊。
個々人が強力なエスピレーターであり、彼らの操るESP-MSは単機で艦隊を殲滅し、要塞すら制圧する。
戦闘能力が高い順に番号が振られており、現在のナンバー1はヴィルジール・クローゼン。
44通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 10:15:19 ID:???
G-02プロローグ


「ザ……ザザザ…こちら…コロニ…連…軍第8中隊…新…邦によって…全…め…うわあああ!」
ノイズ混じりに聞こえる男の声と断末魔───…星紀歴095年においてそんなものは日常茶飯事だった…

足音がする。

夜道を歩く美しい女性。足音の原因はこの女性だったのだ。
手には荷物をもっており、買い物をしたのだと容易に想像できる。

また足音がする。
ゆっくりとではなく、不規則に。音源はおそらく3つ。

女性が前を見ると、1人の体格のいい30代の男性と、軍服を身に纏った男二人が走ってきた。
「コロニー連合軍だな貴様!待て!」
軍服を身に纏っていた男は新連邦の人間なのだろう。
星紀歴095年12月28日現在、1ヵ月前に地球圏戦争は終戦し、平穏な日々がやってくる──筈だった。
ましてやここは火星。戦争には何も関与していないこの火星で起こっていることが、女性には理解できなかった。
男達が女性の前を通り過ぎると、銃声が鳴り、誰もいない夜の街に響く。
恐る恐る音のした方へ行ってみると倒れていたのは2人の軍服を身に纏った男性。
脳天を綺麗に撃ち抜かれて死んでいる。脳漿と血を垂れ流して。
女性は悲鳴をあげそうになったが、背後からの発された音でそれも不可能になってしまった。
ズキン、と胸が痛む。目をやると血が、とめどなくあふれ出している。その場に倒れこむ女性。
「見たからには消えてもらう。恨みはないが───…運がなかったと思ってくれ」
意識が薄れていく中、その息を荒げながら発した男の声だけが、妙にはっきりと聞こえた。


「おっせえなぁ……」
夜道を歩く黒髪の男…名はディティ・レイナード。彼女が買い物に出かけてから、3時間も経っている。
(流石に遅すぎる、何かに巻き込まれてなければいいが…)
街を歩き回っていると、ある、3つの死体をみつけるディティ。
2つは、軍服を身に纏った男性。新連邦の軍服だと、新連邦に所属していたディティには容易に理解できた。
そしてもう1つは───……
「おい…嘘だろ……」
ディティの顔が急に青ざめる。死んでいる女性の顔にだけは、見覚えがある。
「はは…おい…何寝てるんだよ…起きろよ…冷えるぞ…おい…」
涙が少しずつ、段々多く溢れ出して来る。
男には、声をかけることしかできなかった。嘘であってほしい、キツイジョークであると信じたい。
だが、現実は非常でディティの思い通りにはいかない。
45通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 10:16:15 ID:???
うわああーーーーッッ!!」
声を荒げ、叫びながらベッドから目覚める男。黒髪に、見覚えのある顔……ディティ・レイナードだ。
「またこの夢……か」
顔から出る大量の汗を、タオルで拭うとディティは呟く。
「レオン・オード……テメーだけは…絶対に許さねぇ…絶対にだ…!!」
力の限り、手を握り締め、壁を思い切り殴りつける。
何度も、何度も、殴りつけた後、一息つく。

「ガンガン朝からうっせえんだよコラァァァアアーッッ!!」
明らかにヤバそうな男がディティの部屋に入ってきた。隣の部屋の人だろう、多分。

「あ…………すみません」



近日非公開予定

つーか難しすぎるだろ……スポンジ脳の俺じゃ無理だ……誰も見てないけどね!!
46通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 16:16:24 ID:???
タイトル未定

進宙歴104年
全コロニーの七割を手中に収めたゼアドス共和国は地球降下作戦の準備を進めると共に、未だ従わぬ残りのコロニーに対する侵略を続けていた。

スペースコロニー「アルトリオ」。
未だゼアドス共和国に従わないコロニーの一つ。
しかし、そこに住む人々も今では、ごく少数。多くの人々がゼアドス軍の侵略を恐れて地球へと避難していた。
と言っても、それが出来るのは地球連邦の国籍を持ち、地球への居住権を持つ者。それらを持たない者はコロニーを出ることは出来ない。
だが、地球連邦と関係の深い「アルトリオ」では、住人の殆どがそれらを持っており、また持っていなくとも地球連邦の側から積極的に便宜を図り、コロニーの住人を地球へと避難させようとする。
本来、地球連邦はコロニーの住人に対しては冷淡であり、何があろうと関知しないスタンスを取ってきた。だが、今回に関しては事情が違った。
それは、エスピレーターの確保という問題。理屈こそ解明されていないが、エスピレーターとしての能力を目覚めさせるのは、コロニーの住人が圧倒的に多いというデータがあった。
そのため、地球連邦はコロニーに対し、便宜を図り、コロニーの住人を自陣営で積極的に保護し、あわよくばコロニーの住人の中でエスピレーターとしての能力に覚醒した者を戦力として活用しようという腹積もりがあった。
それを知らないコロニーの住人は、地球連邦の行いに感謝し地球への避難の準備を進める。
殆どの住人が避難する。だが、避難しない者達もいた。
「アルトリオ」の工業区画にて作業する技術者風の人々と、一目でそれとわかる地球連邦軍関係者。そして――


精悍な顔立ちの少年だった。
東洋系の血筋が色濃いことが見て取れる。
体格は長身。一目で学校の制服と分かる半袖のシャツから覗く腕は細身だが、鞭のようにしなやかに鍛えられていることが窺える。
「先輩! せんぱーい!! シドウせんぱーいっ!!」
歩く少年に後ろから呼びとめる声が届く。
少年――リクト・シドウは振り向き声の方を見る。
「待ってくださいよ、先輩!」
声の主は息を切らせながら、リクトのもとに走ってくる。
声の主もまた少年。リクトと同じ制服を着ているものの、顔立ちも体格も僅かに幼さが残っている。
声の主の名は、エミール・カルマン。リクトの通う高校の一学年後輩だ。
金髪に汗を滴らせ、白い肌を紅潮させながら、息を切らして走り、エミールはようやくリクトのもとに辿り着いた。
疲労困憊といった様子で立つエミール。それを見てリクトは一言。
「ケータイを使えばいいのによ」
「先輩、ケータイの電源切ってるじゃないっすか!」
そう叫び、エミールはむせた。
見かねてリクトが鞄からスポーツドリンク取り出し、エミールに差し出した。
47通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 16:18:56 ID:???

「……で、なんの用だよ?」
渡したスポーツドリンクを飲んで、落ち着いたのを見計らってリクトが尋ねた。
体力は回復したものの、疲労が抜けないエミールは地面に座り込んだ姿勢で答えようと口を開く。
「会長が先輩を呼んで来いって、それで僕は――」
「走って、俺を探しにきたってわけか? 無視すりゃいいのに真面目だなぁ」
リクトはしゃがみ、エミールと目線の高さを合わせる。
「で、アイツ――生徒会長は何で、俺を呼んでんの?」
「なんか、地球行きのシャトルの出航を生徒会役員全員で見送るとか何とかみたいっす。」
「地球行きのシャトルって……要は避難船じゃねぇか」
「それは言いっこなしっす。一応、負けてないってことにしてるから、避難船なんて後ろ向きな表現は使えないんすよ」
「まぁ、その理屈はわからないでもないけどさぁ。でも、なんで俺らが、その避難船の見送りなんてしねぇといけねぇの?」
「なんでも。校長とか主だった教師がそれに乗って地球に避難するみたいなんで……って、何するんすか、まだ飲むんスよ」
リクトがエミールの手からスポーツドリンクを取り上げようとするが、エミールは離さない。
「馬鹿野郎、それは俺んだぞ……で、つまり何か、校長か誰かが、惜しまれながら生徒のもとを去る教師っていう安いドラマみたいなシチュエーションをやりたくて、俺らを宇宙港に呼び出すってことか? 
アホくさ、見る奴が見たら生徒を見捨てて逃げ出す教師にしか見えねぇって……おい、俺も喉が渇いてんだから、早く返せよ」
「すんません、もう無いっす」
スポーツドリンクのペットボトルをエミールは逆さにする。確かに何も出てこない。
「あっ! この野郎」
思わずリクトは、エミールの額にチョップを当てる。
「謝ったのに、ひどいっす……って、遊んでないで急いで見送りにいかないと不味いと思うんすけど」
打撃を食らった頭部をさすりながらエミールは言った。
「嫌だよ。俺、そういうの苦手なんだって」
「そう言わずに行った方が良いですって、ただ立って、適当に拍手をしてればいいんすから。なんだったら顔を見せるだけでも良いんすから」
エミールが立ち上がり、しゃがんでいるリクトを立たせようと、手を引っ張る。
「おまえは、オトナだなぁ……わかった、わかった、行くよ。行きますって」
リクトは自分から立ち上がる。
「じゃ、行くか」
二人は連れ立って、宇宙港に向かって歩き出した。

「なんだか、ずいぶん人が少なくなりましたよね?」
宇宙港へ向かう道すがら、エミールは通りを見渡して、ぼそりと言う。
通りの両脇、以前は開いていた店の殆どがシャッターを閉めている。
「しょうがないだろ。いつ、ゼアドスの奴らが攻めてくるかわからないんだ。みんな、さっさと避難するだろうよ」
「まぁ、それもそうっすね。いつまでも残ってる僕らがおかしいんであって、避難する人たちの方が正常っすよね」
「そらそうだ。今更、言うことでもねぇって」
軽い調子で言葉を交わしながら、歩みを進める。
良いとは言えない現状だが、それでも二人はあっけらかんとしていた。
「ところで、オマエの親父さん、ゼアドス軍の動きに関して何か言ってた?」
尋ねたのはリクト。エミールの父親が地球連邦軍の高官だと知っての質問だった。
「全然、何も聞いてないっす。っていうか、親父は何カ月も前から地球なんで聞こうにもどうしようもないんすよ」
「連絡とかねぇの?」
エミールは、その問いに肩を竦める。
「無いっす。根っからの仕事人間なんで、僕には興味無いみたいっすから」
「そりゃ、可哀想に」
リクトはエミールの肩を叩き、その話題はそれきりとなった。

48通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 18:54:19 ID:???
バッファローニガンダム投入しろ
49通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 15:01:57 ID:???
エーデルフォイレ
シュペトレーゼ
アウスレーゼ
ベーレンアウスレーゼ
クヴァリーテツヴァイン
プレディカーツヴァイン
ラントヴァイン
ターフェルヴァイン
グローセス・ゲヴェックス
エアステス・ゲヴェックス
エーデルズス・スピッツェン
エアステ・ラーゲ

ドイツ語は偉大だ
実際の意味はともかくとして、文字にすると何となくそれっぽくなるからな
50通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 19:43:29 ID:bodCeKzp
てか何も長編にしなくても短編でもいけるだろ
51通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 00:43:10 ID:???
>>50
もちろん短編でも大丈夫
むしろ、ぜひ貴方にもネタ考えてほしい
52通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 02:03:03 ID:???
>>49
全部ワイン関係だな
53通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 09:56:45 ID:???
>>50
短編の書き方が分からない奴だって世の中には存在するんだよ……
54通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 18:44:03 ID:???
今妄想中のネタを投下してよろしいか?

・長編になります
・設定が分かりにくいかも
・ハッピーエンドになるかバッドエンドになるか現時点で未定
5554:2009/09/18(金) 18:48:29 ID:???
機動戦士ガンダムL

世界観
舞台は地球。
人類は太陽系の全惑星に進出し、太陽連合を樹立。連合上層部は更なる外宇宙への進出を提唱するが、一部の学者、宗教者達はこれを宇宙への冒涜、まだ見ぬ異種族への理由無き挑発として異を唱える。
反抗勢力はマスコミを通じて連合の暴挙を世界に伝えようとするが、連合は彼らを事故に見せかけて抹殺。
だがタッチの差で情報の一部は民間へ露呈。しかも、連合による弾圧の事実も一緒に知れ渡ることになる。
かくして学者達の意思に触発された『保守派』は太陽系の各地で蜂起。かくして太陽系は、『保守派』と名乗る勢力と連合との戦いの歴史へと、足を踏み入れる事になる。



主人公機
ReーG01 ガンダムレーヴェ(主人公はこう呼ぶ。正式名称はガンダム一号機『シュヴァルツレーヴェ』)

 木星の衛星イオにある工場『ガストラント』で建造中だった連合の新型兵器。人型移動砲台(モビルカノン)「ガンダム」の一号機。フレームと一部装甲板だけが完成して居たが主人公に強奪されてから装甲板が用意され、以降主人公の乗機となる。
 型式番号のReはリセットを示し、連合はこの機体を星間戦争に投入しようとしていた模様。進出しようとする星を一度リセットし、人間が住める環境にしようという意図が込められていた。
 本来のパイロットの家紋である獅子のパーソナルマークが肩に記されていた事からレーヴェと呼ばれる(このパーソナルマークは後で塗り潰されるが)。
主武装は指向性レーザー兵器で(この世界ではまだビーム兵器は開発されていない)、レーザーライフル、レーザーブレードを装備。
また、奥の手である特殊プログラム『レオシステム』を搭載する。

レオシステム:
両脚、両腕に搭載されたレーザーブレードを展開し、その名の如く獅子のような戦闘スタイルをとるシステム。機動力が強化され突出した打撃力を得るが、パイロットに負担が掛かるため、起動時間は五分に制限される。
レーヴェルは本来、火力・機動性・格闘能力のバランスが取れた機体だが、このシステムが作動するとレーザーブレード以外の積載武器が使用不可になり、更にハンドマニピュレーターが自由に動かせなくなるという難点を持つ。
5654:2009/09/18(金) 18:51:13 ID:???
 木星の衛星イオには、太陽連合の所有する兵器工場『ガストラント』がある。

プロローグ:檻の中の獅子(1)


 目の前の少年が差し出す身分証明書に書かれた名前を見て、モビルカノン工場『ガストラント』の警備員、ディラン・ハイデリッヒは息を呑んだ。
 十六、七歳くらいだろうか。その名を持つ者が現れると知ってはいたが、彼の頭の中での来客のイメージよりは遥かに若かったのだ。
「ん?おじさん、俺の顔に何か付いてる?」
 にこにこ、と屈託無く笑う少年は、硬直したディランに問う。その言葉にディランは我に返ると、少年に身分証明書を返却し、大きく咳払いをした。
「なんでもない。これが入場許可証だ。首から提げておかないと、この工場では何処にも入れないから気をつけろよ」
 ストラップの付いたカードを手渡すと、少年は、はーい、と言ってそれを首に掛ける。それから、ご苦労様でーす、と言って少年は警備兵の詰め所を離れ、駐車していたトラックに乗り込む。
 溜息を吐いて詰め所の中に戻ると、ディランよりも若い警備兵がかったるそうに言う。
「本社は何考えてんですかね。あんな子供に兵器部品の運送をやらせるなんて」
 自分の半分ほどの年齢しかない生意気な青年だが、言う事はいちいち的を得ている。ディランはこの青年の馴れ馴れしい口調が、さほど嫌いでもなかった。
「仕方ないさ。人類は文字通り宇宙規模での繁栄を迎えている、と言っても、それは地球や火星の話だ。この辺りには、時代を間違えているようなスラム街なんて珍しくも無い」
 言いながらディランは自分の席を素通りし、狭い部屋の奥にある水道と、その横にあるコーヒーメーカーの前へと向かう。
5754:2009/09/18(金) 18:52:28 ID:???
「そんなところで育った子供が食っていくには、大人と同等に働くしか無いのさ。私がそうだったようにな」
 ディランの言葉が終わるのを待つかのように、部屋の中にコーヒーの匂いが広がった。マグカップを二つ持つと、ディランは水道から戻ってくる。
「お前も見習え。さっきの子供のデータ、ちゃんと打ち込んだか?」
 ディランが苦笑しながら言うと、青年は、あっ、と言って慌ててデスクに置かれたコンピュータに向かう。彼の仕事は、正門を通る人間が何時から何時まで居たかを記録する仕事である。
 つい今しがたの様子では、多少怠けていたようだが。ディランは持っていたマグカップの一つを青年の前に置くと、自分の机に戻る。
「あ、すいません」
「構わんよ。その代わり、私の分の仕事もしてもらうぞ。この年で書類に向かうのは中々辛いんでな」
 冗談交じりに言うと、げぇっ!?と言う声がして、ディランは一際大きく笑った。
「あーあ、連合が外宇宙進出なんて言うからこんなに忙しいんだよなぁ。さっさと諦めりゃ良いのに」
 青年は八つ当たり半分に言いながら、先程の来訪者の身分証明書のデータを、警備管理用のデータベースに打ち込んでいく。すると、後ろの席でディランが言った。
「・・・全くだ。現政権が崩壊でもすれば、話は別なんだがな」
 聞こえてきた過激な冗談に、青年は思わず拭き出す。こうして、この話は終わりになった。

 ただこの時、ディランの顔が真剣そのものだった事に、青年は最後まで気付かなかった。


『午前11:34 入場者:クロス・スノウベイン 所属:ガストラント本社運搬部門従業員 目的:第七モビルカノンドックへ兵器部品を運搬。同日午後1:20に退場を予定』
5854:2009/09/18(金) 18:53:29 ID:???
プロローグ1はこれで以上です。凄く短いですスイマセン。続きは反応を見て投下します。
59129:2009/09/20(日) 04:26:43 ID:???
>>54-58
投下乙
本格的に物語が始まるであろう第一章が楽しみです
60129:2009/09/20(日) 16:19:57 ID:???
すれ違う人々が、チラチラと視線を向けるのを感じながら、エレーヌとリアンは部活帰りの学生達の流れに逆らって進んでゆく。
「今すれ違った子達、見たァ?大声でバカ話してたくせに、こっち見た途端に下向いて黙っちゃってさ、あはは、格好悪っ!!」
明らかに、たった今通り過ぎた当人達に聞こえるように、エレーヌは彼等の背中に声をぶつけた。
リアンは振り返って彼等を見た。
そそくさと早歩きで離れていくその姿が、あまりにも不憫で見るにたえない。
「いつもこんなことしてるから、軍人が怖いだの下品だの言われるんじゃない?」
「だって、悪いのはむこうじゃない。それに、評判が悪いのは正規軍じゃなくて一部の傭兵の連中……」
言い終わる前に、エレーヌの端末から着信音が鳴った。
『こんな時間に済まない、ヴェルファド准尉』
エレーヌと同じ軍服を着た黒髪の中年男性が、ディスプレイに映っている。
「ビズ中尉!」
エレーヌは慌てて端末に向かって敬礼した。
『……今、一人か?』
「いいえ、通学中で友達と一緒ですけど……」
『ああ、今日は学校だったか。悪いが緊急事態でな、今からすぐにこっちに来てくれないか?』
「今から……ですか?」
エレーヌは少し不審に思った。
これまで、中尉の隊から初めて騎兵隊員が出るということで、大抵の場合は学業を優先させてくれていたのだ。
「あー、学校には俺が言っとくよ。今日エレーヌ休みだってさ」
リアンがそう言ってくれたことで、エレーヌは微かな疑問を心の隅に追いやった。
何にせよ、軍に於いて上官の命令を無視するわけにもいかない。
「ごめん、頼んだ」
「じゃあな、仕事頑張れよ」
リアンはそのまま学校へと歩いて行った。
『……気が利くな、君の友人は』
「軍の機密なんかに関わりたくないだけですよ。あいつ、軍人がキライみたいだし」
『そうか……』
「あの、緊急事態って?」
『ああ、そうだったな。詳しい事はこちらで話すが……』
ビズは一度言葉を止めた。
『君の乗機となる予定だった新型ガンダムが、昨日強奪された』


第一話 前編 終

61通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 17:13:39 ID:???
保守あげ
62通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:48:02 ID:???
機動幻想記ガンダムアルカディア(ファンタジー)

舞台は魔法が当然の物として存在する世界ヴァルハラント。
その世界の中心に存在する広大な大陸エルディア。
過去には大陸全土を統一した強大な帝国が存在したものの、衰退の後に分裂。
現在は、分裂した国同士が大陸の覇権を賭けて戦いを続けている。

「エルディア大陸」

ヴァルハラントの中心にある大陸。
その広大さ故に、地域ごとの気候差が大きい。(例:西方→砂漠、北方→雪原)
大陸南方の辺境は人類未踏の地。
伝承では、そこに魔界が存在すると伝えられている。

「オーゼル帝国(旧帝国)」

過去に大陸を統一した帝国。
人型の機械兵器である「機動鎧」を量産化に成功し、強大な軍事力によって武力での大陸統一を果たした。
しかし、統一から数十年後、皇帝の後継者問題から国内が分裂し、事実上の消滅という結末を迎える。

「新生オーゼル帝国(新帝国)」

エルディア大陸の中央から東部までの草原地帯、「中原」の強国。
旧帝国の直系とも言える国家。そのため、旧帝国の正統な継承者であることを主張し、オーゼル帝国と称している。
旧帝国の武力による統一という思想を引き継いでおり、他国に対して侵略を繰り返す。

「中原」

エルディア大陸の中央から東部までの草原地帯。温暖な気候に加え、非常に実り豊かな土地。
現状、複数の国家がひしめきあっており、戦いが絶えない。
しかし、近年、新生オーゼル帝国の台頭により、その状況に変化が生じている。

「アスティア王国」

中原に存在する国家。
中原を巡る戦いには加わらず、平穏な日々を過ごしていたが、国内にガンダムの眠る遺跡の存在が発見されたため、ガンダムの確保を目論む新生オーゼル帝国の侵略を受け、滅亡する。

「カウスール」

中原に存在する強国。
新生オーゼル帝国に匹敵する軍事力を有し、機動鎧の開発も積極的に行っている。
アスティア王国とは友好的な関係だったが、オーゼル帝国に侵略を受けた際は、傍観していた。

「アルセリア」

エルディア大陸中央に存在する、旧帝国分裂後に生じた中では最大の国家。
中原に隣接した地域に存在するが、中原の情勢には興味を示さず、傍観の姿勢を取っている。
エルディア大陸では、現在、女性の王位継承を認めている唯一の国家。
63通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:51:56 ID:???
「機動鎧(モビルスーツ)」

魔力によって駆動する人型の兵器。
サイズは7m〜9mで人が搭乗し、操縦する。
空気中の魔力を吸収して、稼働する。
そのため、空気のある場所でならば、無限に稼働できるものの、空気の無い場所では全く動けない。
操縦者の魔力が高いほど機体性能が上昇するという特性を持つ。
旧帝国により、量産化がなされ、戦場の主役となる。
旧帝国分裂後も、その技術は各国家に引き継がれ、発展していくこととなる。

「重機動鎧」

10m以上の人型の機動鎧と、人型ではない機動鎧を指す。
通常の機動鎧に比べ、運動性では劣るものの、火力、装甲、機動性の全てにおいて勝る。
コストの面で大量配備は出来ないが、主力として運用する国々が段々と増えている。

「ガンダム」

オリジナルの機動鎧の総称。
旧帝国は、これを解析することで機動鎧を量産化させることに成功した。
遥か過去から存在し、その機体の殆どはヴァルハラント各地の遺跡の奥に眠っている。

量産型の機動鎧に比べ、高い性能を有するが、機体が自らの意思でパイロットを選ぶという特異な性質を持つ。

全てのガンダムは武装や機体の各所に魔術的な処理が施された紋様が刻まれているが、その役割は不明。
一説では、ガンダム自体が対魔族用に造られた兵器であり、紋様も魔族に対抗するための手段だと言われている。

「魔族」

伝承に語られる存在。強大な魔力を持ち、人間と変わらぬ容姿だが、その性質は邪悪。
常に一定の個体数であり、減る事も無ければ増える事もない。
肉体が死を迎えた際は灰となるが魂は健在であり、直後に魔族の聖地と呼ばれる場所で、新たな肉体を与えられ復活を遂げる。

「マセンダリ」

エルディア大陸の西方、砂漠地帯に住む少数種族。
人と変わらぬ体躯に非常に高い知能を有するが、種族全員が仮面を被り、仮面を取ると灰になって死ぬなど謎の多い種族。
機械に関して造詣が深く、過去には旧帝国に協力してガンダムを解析、機動鎧の量産化を手助けした。

「東方異族」

エルディア大陸の東に存在する島国に住む黒髪に黄色い肌の人々。
種族的に魔力を持たないが、その代わり驚異的な身体能力を有する他、魔力を用いない独自の機動鎧を有し、その戦力は侮れない。
64通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:53:16 ID:???
「契約者」

魔族と契約することで人外の力を得たと言われる人々。
魔族自体が伝承の存在であるため、噂の域を出ない存在。

「傭兵」

金銭で雇われて戦う兵士。エルディア大陸では一般的な存在。
大規模な傭兵隊は自前の機動鎧を所有している。
それ以外は雇い主から借り受けるという手段を取っている。


「炎熱剣/炎熱槍/炎熱斧」

機動鎧に装備される標準的な格闘武装。
刃に炎熱系統の魔術処理が施されており、魔力を流すことで刀身が赤熱化する。
戦場では一般的に槍や斧が使用され、剣は非常時に用いられる予備武装という扱い。

「電撃槍」

名前の通り電撃を放つ槍。
新生オーゼル帝国の実験武装。
機体よりもパイロットにダメージを与えることを目的としている。

「魔弾砲」

火薬ではなく、魔力によって砲弾を打ち出す武器。
ヴァルハラントでは一般的な武装であり、機動鎧の主武装とされることもあれば、歩兵が牽引して攻城兵器として用いることもある。

「チェーンガン」

ガンダムにのみ搭載されている機関砲。
魔弾砲とは比べ物にならない程、高い連射力を誇るが、経年劣化が激しく実際に使える物は殆ど無い。
使えたとしても弾薬の予備が存在しないため継続しての使用は難しい。
現状、整備と弾薬の製造が出来るのはマセンダリのみ。
65通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:54:20 ID:???
新生オーゼル帝国の機動鎧

「デヴァード」

武装:炎熱槍
魔弾砲

旧帝国時代に開発された機動鎧。
かなりの旧式だが、未だに現役で運用されている。
これに代わる量産機も配備されているが、全軍に行き渡る程ではないため、大半の部隊では引き続いて使用されている。

元々が、機動鎧との戦いを想定して開発された機体ではないため、対機動鎧戦では明らかに力不足。
劣悪な運動性と、薄い装甲により、現在では対人戦くらいでしか活躍できない。

手指が簡略化されており、複雑な動作は不可能。
炎熱槍が装備されているが、それを活かすことは出来ないため格闘戦は不得手。
改修型と呼ばれる一部の機体は、手指が人間のものに近くなっており、装甲も厚くなっている。
だが、それでも対機動鎧戦を想定して開発された機体には及ばず、その機体に乗るメリットは少ない。

武装

炎熱槍

一般的な格闘武装。だが、簡略化された手指が使用を躊躇させる。
手指が簡略化されているため、片手で保持できず、例え保持できても振り回した際に、すっぽ抜ける。
そのため、両手で保持しなければ、マトモに使うことは出来ない。
しかし、両手で保持しても握りが甘いため、よく弾き飛ばされる。

魔弾砲

デヴァードの腕部では発射時の反動を吸収できないため、手持ちではなく、腕部に直接装着される。
66通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:55:21 ID:???
「ヴァゼラッド」

武装:炎熱槍/炎熱剣
二連装魔弾砲

新生オーゼル帝国が開発したデヴァードに代わる量産型機動鎧。
対機動鎧戦を想定した機体であり、その性能はデヴァードとは比べ物にならない。
問題だった手指も改善されており、格闘戦能力は格段に向上している。
量産機としては、エルディア大陸各国の中でも最高クラスの格闘戦能力を有する。
しかし、装甲に関しては若干頼り無い面があり、戦い方を工夫する必要が求められる。
その点から言えば、量産機としての完成度は余り高いとは言えない。

典型的な戦士用の機体であり、操縦者の魔法を強化する機能が無いため、魔術師が乗るには不向きな機体。

武装

炎熱槍/炎熱剣

一般的な格闘武装。
手指が改善されたことで、マトモに使えるようになった。

二連装魔弾砲

砲口を二門にし、連射を可能にした魔弾砲。
発射時の反動を吸収できるようになったため、手持ちでも使用できる。
しかし、破損を防ぐため腕に装着され、その上に小型の盾が被せられている。

67通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:57:35 ID:???
「ヴァイスクライド先行量産型」

武装:電撃槍
炎熱剣
三連装魔弾砲

新生オーゼル帝国で開発されたヴァゼラッドの上位機種。
先行量産型と銘打ってあり、いずれはヴァゼラッドに代わり、主力量産機として全軍に配備される予定。
――と言っても、ヴァゼラッドの配備すら間に合っていない現状では、到底不可能。
そもそも、ヴァイスクライド自体がコストの問題の為に、新生オーゼル帝国の国力では量産化は不可能。
現状では、先行量産型と銘打った機体が十数機、優秀な操縦者に供与されているのみ。
可能性としては、量産化せずに終わるとも考えられる。

性能に関しては、高いコストに比例して非常に優秀。
ヴァゼラッドの問題であった、装甲の薄さも改善されながら、運動性は更に増し、格闘戦能力は上昇している。
全体的な性能の底上げが為されているのにも関わらず、
扱いやすさはヴァゼラッドを上回り、どんな操縦者でも満足できる機体となっている。

機体に浮遊術式が施されており、機動鎧としては、史上始めて飛行が可能な機体。
飛行可能時間は数分と短いものの、独自の機能を有したことで、他国を驚愕させることに成功した。
しかし、飛行機能を実際に使う者は居ない。
機体の脚部が着地時の衝撃を吸収できず、かなりの確率で破損するからである。
そのような点を鑑みれば、明らかな欠陥機だと言える。

武装

電撃槍

電撃を放つ槍。
攻撃力自体は炎熱槍に劣るが、操縦者に直接ダメージを与える事が出来る。

炎熱剣

予備として腰に帯剣する武器。
電撃槍は壊れやすい為、使用する機会は多い。

三連装魔弾砲

盾を被せると言うよりは、盾と一体化したような魔弾砲。
砲口が三門あり、連射力が高まっている他、装弾数も増加している。
68通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 20:59:03 ID:???
「ヴァークオード試作型」

武装:電撃砲
大型魔弾砲
炎熱爪

迷走を始めた新生オーゼル帝国の試作型重機動鎧。
試作型と銘打ってあるが、開発者以外は誰も完成型を望まない機体。
円盤に脚が四本生えたような、重機動鎧としても異形の姿をしている。

空を飛ぶ事に魅入られた者が開発した機体。
そのため、飛行能力を第一に設計されている。
飛行可能時間は一時間とヴァイスクライドに比べて、大幅に増加しているが、
それは機体の軽量化によるもので、そのせいで機体は極端に脆弱になっている。
四本ある脚は飾りも同然で、地面を歩こうものなら、即座に破損する。
そのため、移動する方法は飛行以外に無く、その飛行に関しても、着地に大きな問題がある。
脚が極端に脆弱な為に、着地には数十分ほどかけて機体を極限まで減速させて、慎重に着地する必要がある。
ちなみに、着地するまでの数十分も飛行時間に含まれているので、実質的な飛行時間は10〜20分程度となる。

重機動鎧の名に反して、普通の機動鎧よりも軽く、装甲は薄いが、その代わり運動性は高い(空中でのみ)
それぐらいしか、誉められる点が無いのが最大の特徴。
武装

電撃砲

電撃を放つ砲。
円盤部分に内蔵されている。


大型魔弾砲

通常の物より大型の魔弾砲。
円盤の下部に備え付けられており、空中から地上を砲撃するのに用いる。
大型のため反動が大きく、軽量なこの機体が撃つと、発射の度に機体が、のけ反る。
ちなみに、地上で撃つと反動に耐えられず、機体がひっくり返る。

炎熱爪

四本の脚に内蔵された格闘武装。
脚は特に脆弱なため、この武装で攻撃すると、脚の方が折れる。
実質的には使用不可能な武装。
69通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 21:00:49 ID:???
アスティア王国の機動鎧

「デヴァード」

旧帝国時代の機動鎧。
基本スペックは新生オーゼル帝国の物と同様。
アスティア王国は機動鎧の開発に力は入れて無かったため、機動鎧はデヴァード以外に存在しない。


「デヴァード農耕型」

平和ボケしたアスティア王国ならではの機動鎧。
農作業を行うために特化した改造がなされており、この機体の存在によって、アスティア王国は中原一の食料生産量を手に入れた。
ちなみに、戦闘能力は無いに等しい。

70通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 21:02:06 ID:???
カウスールの機動鎧

「デヴァード」

他国と同様。
ただし、改修型の配備数は他国より多い。

「ディブロン」

武装:炎熱斧
   大盾

カウスールが開発した量産型機動鎧。
新生オーゼル帝国のヴァゼラッドと同様に各部隊への配備が急がれている。

兄弟機との連携を想定して開発された機体であり、この機体は前衛を務め、敵の攻撃から味方を守ることを役割としている。
そのため、重装甲が施され、大盾が装備されている。


「ディシャロン」

武装:大型魔弾砲
二連装魔弾砲
   炎熱剣

連携を前提に開発された、ディブロンの兄弟機。
こちらはディブロンの背後で中衛を務め、敵に対して砲撃を行う。
大型魔弾砲は遠距離に対して、二連装魔弾砲は中距離の対してなど、距離によって砲を撃ち分ける。


「ディマロン」

武装:炎熱槍

ディブロン、ディシャロンの兄弟機。
高い魔法強化能力を持ち、後衛から魔法で援護を行う。
機体の性質上、操縦者は魔術師に限定される。
71通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 21:04:07 ID:???
ファンタジー風味を書いてみたくなったので、とりあえず設定だけ
72通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 09:58:04 ID:8yvpiq9N
>>71
機動鎧だけではなく船やその他のものを考えるといい
73通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 00:19:35 ID:???
まずはあいさつおば。最近ガンダムを知った初心者です。
すいませんこのスレ初めてなんですが設定の投下だけでもいいんですかね?
ちょっとSSの経験・自信なくて物語本文は書けそうにないんですが・・・
74129:2009/09/27(日) 16:27:07 ID:???
>>73
もちろん大丈夫
自信が無いのはみんな同じだから、どうか遠慮なくに投下して
75通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 00:11:20 ID:???
一応概要としては・・・

オッサンが主人公の熱く泥くさい物語。基本量産機をカスタムしていく感じで
毎回戦いを終えた後報酬で部品を整え強化していく。MS戦だけでなく対人戦
も入れたリアル志向が目標今回ガンダムは象徴的なラスボス的位置づけ。
戦闘はもちろんの事むしろ前準備が重要?な感じにしたいです。

ところでこのスレって史実からの原作派生もありですか?宇宙世紀物とか種の外伝

とか。
7671:2009/09/29(火) 01:34:45 ID:???
「飛翔船」

飛行術式により、空を飛ぶ事を可能とした船。
一般的に出回っている物ではなく、エルディア大陸北部に住む「風人」と呼ばれる少数民族のみが造船技術を持ち、独自に使用している。
基本的に各国が入手できる飛翔船は廃棄寸前の小型船に限られており、「風人」は決して大型船を売ろうとはしない。

「機馬」

各国で用いられている輸送用の乗り物。
魔力を燃料に車輪を回転させて前進し、機動鎧等を載せた荷台を牽引する。
地形踏破能力は低く、舗装された道でなければ、マトモに走る事は出来ない。

「術紋」

複雑なプロセスを経ずに魔法を使うための技術。
物体に魔術的処理が施された紋様を刻むことで、魔力を注ぐだけで魔法の効果を発動する事ができる。
紋様によって、決まった魔法の効果しか発動出来ないが、その分、使いどころが決まっているので扱いやすいとも言える。
機動鎧などの魔力駆動の機械も術紋によって駆動する。

機動鎧に使用される術紋の例

電撃系術紋→魔力を電力に変換する。

運動系術紋→内部装置を直接動かす。

物理系術紋→関節部の摩擦をコントロール。

障壁系術紋→装甲表面に魔術障壁を張る。

強化系術紋→装甲の強度を高める。

「アルセリア人の名前」

・姓と名の最初の音が同じ。
・名を呼ぶ場合、発音するのは始まりの数音のみ。
・15歳を過ぎ、定職に就いた者は姓と名の間に、自らの職を示す言葉を入れる事が義務付けられている。

「アスティア王国解放戦線」

新生オーゼル帝国に占領されたアスティア王国の再興のため戦う者たち。
士気は高いものの、実力が伴っておらず、戦力的には心許ない。
使用する機動鎧は新生オーゼル帝国の物を盗み出して使っている。

7771:2009/09/29(火) 01:35:45 ID:???
「人神」

元は人間だった者が神格を得たと言われる存在。
信仰の対象としては一般的ではないが、人神を祖に持つと伝承される一族や、地域の人々にはく信仰されている。

人神の一部

「蛇殺しのアルジン」

双剣を振るう武神。
伝説では、現在のアスティア王国周辺に当たる地域で、人々を苦しめていた多頭の大蛇を滅ぼしたと伝えられている。
酒の神との異説もあり、大蛇を酒に酔わせてから殺したという伝説もある。

「英雄王ゼプトゥス」

主に新生オーゼル帝国で信仰されている雷神。
人神の中にも雷神は多数いるが、ゼプトゥスは軍神としての性格も強く持つ。
ゼプトゥス十二の難事といわれる試練を乗り越えたことにより、神々から王権を授かり、中原の覇者となった。
蛇殺しのアルジンとは親友の間柄だった。

「炎帝ロンウェイ」

アルセリアにて信仰される火神。
様々な伝説があり、男神であるか女神であるかさえ、はっきりとしない存在。
ただ、伝説の内容自体は似通っており、それによると炎のように苛烈な性格の持ち主で、
魔王と呼ばれる程に暴虐の限りを尽くしていたが、ある事を切っ掛けに善政を行う名君となったと伝えられている。

「戦姫クラリーヤ」

炎帝ロンウェイの母とも妻とも娘とも言われる神。
炎帝ロンウェイの伝説自体がはっきりしていないため、こちらも同様に情報が錯綜している。
伝説の内容は決まって、自らの命を捨てて炎帝ロンウェイの行いを正し、その存在を名君とすること。
その伝説から、過ちを正す神と人々に認識されている。

「地を駆けるパージス」

エルディア大陸南部で信仰される神。
豹に育てられた褐色の肌の男とも、人語を喋る黒豹とも伝えられている。
パージスとパージスの率いる軍勢は一昼夜で大陸を横断するという伝説が残っている。

7871:2009/09/29(火) 01:38:29 ID:???
「ガンダム・アルジン」

武装:炎魔剣「カウスール」
  「アスティア」
チェーンガン
三連装魔弾砲

アスティア王国の遺跡にて発見されたガンダム。
格闘戦に特化した機体構成になっており、武器の双剣と合わせて、その姿は神話に語られるアルジンそのもの。
一般的な機動鎧と比べて、極端に機体の追従性が高く、操縦者の思い通りに機体が動く他、操縦者の戦闘技能を直接的に反映させることができる。
操縦者の魔法を強化する機能も備えているため、様々な戦術を構築できる。
格闘戦に特化した機体であるものの、装甲とパワーに関しては若干、物足りない面があり、その点を考えれば、手数とスピードで押していく機体だと言える。

武装

炎魔剣「カウスール・アスティア」

二刀一対の剣。
熱をもって物体を斬るというのは炎熱剣と同じだが、その熱量は桁違い。
また、魔法の触媒としても優秀であり、剣を振った際に火球を放つことが可能。
両手に持って使うのが普通の使い方だが、操縦者が双剣を扱えない場合は一本だけ使う場合もある。

チェーンガン

頭部に内蔵されている連射可能な射撃兵器。
起動直後の戦闘の際に故障。以降、使用不能。

三連装魔弾砲

ヴァイスクライドの物を流用し、使用している。
7971:2009/09/29(火) 01:43:01 ID:???
「アレスグラウド・アルシオン」

性別:男
年齢:19歳
出身:不明
クラス:高位剣士(ソードマスター)

正体不明の旅人。
アスティア王家の遺児である、エミリオとエミリアを助けたことで、アスティア王国奪還の戦いを手助けすることになる。
時折見せる騎士のような振る舞いに加え、凄まじい剣腕と豊富な知識を持ち、軍事にも精通しているなど、何かと謎の多い人物。
エミリオとエミリアを助けた際に、アスティア王国のガンダムに認められ、ガンダムの操縦者となった。

「エミリオ」

性別:男
年齢:10歳
出身:アスティア王国
クラス:王子

アスティア王家の遺児である双子の兄。気弱な正確で、常に妹の後ろに隠れている。
軟弱ではあるが、いざというときは一時の感情に流されず、本当に大切な物を見極める王者の資質を持つ。

「エミリア」

性別:女
年齢:10歳
出身:アスティア王国
クラス:王女

アスティア王家の遺児である双子の妹。
積極的、好奇心旺盛な性格の持ち主で、常に兄の前を歩く。
軟弱な兄を守るために武術を学んでおり、師匠である女騎士のシルヴァに憧れている。

「シルヴァ・レグザ」

性別:女
年齢:23歳
出身:アスティア王国
クラス:騎士

双剣を操る女騎士。王家の忠臣であり、アスティア王国の再興を心より願う。
「アスティア王国解放戦線」の実質的なリーダーであるが、実戦経験は不足している。素性の知れないアレスグラウドを戦力的には頼りながらも、不信感が拭えない。
8071:2009/09/29(火) 01:46:08 ID:???
「ロナルド・グレン」

性別:男
年齢:63歳
出身:カウスール
クラス:教育係

「アスティア王国解放戦線」の結成者であり、名目上のリーダー。
過去には、それなりに優秀な魔術師であり、アスティア王国で大臣を務めていた。
年老いてからは、エミリオとエミリアの教育係となり、二人を孫のように大切にしている。
解放戦線の活動よりも、エミリオ達の教育を優先させるなど、若干ズレた感覚の持ち主で、リーダーの役割は果たせていない。

「ボッシュ・ハーン」

性別:男
年齢:24歳
出身:アスティア王国
クラス:騎士

アスティア王国の騎士。「アスティア王国解放戦線」のメンバー。
模擬戦では中々の腕だが、実戦の経験は無く、メンタル面に不安が残る。
素性の知れないアレスグラウドに対して不信感を抱いている。

「マイアス・レーン」

性別:男
年齢:27歳
出身:アスティア王国
クラス:魔術師

アスティア王国の魔術師。
アレスグラウドに不信感を抱いているものの、戦力的には利用できる存在だと認識している。
「クリス・ライフェン」

性別:男
年齢:15歳
出身:アスティア王国
クラス:騎士見習い

アスティア王国の騎士見習い。
騎士見習いとなった当日に、新生オーゼル帝国がアスティア王国に侵攻してきたため、騎士としての訓練を受けることが出来なかった。
並外れた腕前を持つアレスグラウドに対して、純粋に尊敬の感情を抱いている。
8171:2009/09/29(火) 01:47:52 ID:???
「パトリシア・フェール」

性別:女
年齢:16歳
出身:アスティア王国
クラス:治癒術師

クリス・ライフェンの幼なじみの治癒術師。
オーゼル帝国の兵士に襲われた所をアレスグラウドに助けられ、深い感謝の念を抱いている。

「ワウドロッケンセン・ヴァン・ワーグレン」

性別:男
年齢:34歳
出身:アルセリア
クラス:傭兵隊長

アスティア王国解放戦線に雇われた傭兵。
アレスグラウドの素性を知っているらしく、時折、アレスグラウドに対して敬語になる。
戦闘経験豊富な人物であり、経験の少ないアスティア王国解放戦線の人々にとっては頼りになる人物。

「グレディオークス・ゼムテス・グランゼ」

性別:男
年齢:20歳
出身:アルセリア
クラス:高位拳士

アレスグラウドを連れ戻しに来たと言う男。
アレスグラウドがアスティア王国を奪還したら帰ると条件を付けたため、やむ無くアスティア王国解放戦線に協力する。
驚異的な体術の持ち主であり、その上、軍事にも精通している。
「ガンダム」ではないものの、それと年代を同じくする「ヘレティック」型の機動鎧を所有している。
8271:2009/09/29(火) 01:53:18 ID:???
「ヘレティック型機動鎧」
「新生オーゼル帝国側の人物」
ストーリーを始める前に、あと何の設定が必要だろうか?
83通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 14:24:41 ID:???
取り敢えず話書いてみれば?
設定は追々追加していけば良いよ
84通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:33:08 ID:???
>>74
ありがとう。とりあえず大まかなあらすじだけ。機体・キャラは後程


機動戦士ガンダムOG(old generation)
【ストーリー】
遺伝子研究が進み、より優秀な兵士と兵器がコントロールされる時代・・・
若き兵士に時代は変わり、命を掛けて駒となった兵士達は駒の様に捨てられた。
長い歴史の中覇権を掌握してきた地球連邦も官僚の腐敗と軍縮で弱体化し、
豊富な資金と技術力によって一部の民間企業が協力の名の下、戦場を管理する様になる。

変わって現状を嫌う過去の戦場で前線を務めた老兵達は管理を嫌い反乱を起こす。
その際反乱容疑が掛かった友人を庇ったおかげで罪に問われ投獄された男が一人。
彼は辺境のコロニー「トレント」にある死刑囚専用の牢獄に搬送されてしまう。
反乱兵だけでなくMS乗りから技術屋まで揃う脱出不可能な牢獄だ。
ここには死刑宣告をされた囚人しか集まらないが救済処置として特別ルールがある。

それはMSを使い「闘技場」で勝ち抜く事。極秘裏に民間企業の兵器試験場として
利用されており、機体・武器が支給されている。優勝者には高額の報酬と釈放、
そして専属パイロットとして契約する事が約束されている。
かつて英雄として活躍した彼も今は老兵。
この過酷な戦場で彼は再び生き残る事ができるのか・・・
国の為軍の為に戦った兵士は最後に再び命を賭け、己の為に兵士になる。
85通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:39:22 ID:???
機体以外とりあえずできてる設定投下。アドバイスあったら嬉しいです
【登場人物】
ジェームス・レイソン(通称レイ)
今年で48歳になるベテラン。数々の武勲を貰い英雄的な扱いを受けていた。
性格は若い頃は好戦的な荒くれ者だったが年を取り現在は慎重な性格。
強面の顔とガタイに似合わず意外に博識でインテリであり、面倒見もいい。
後数年で除隊し隠居生活を満喫するつもりだったがかつての戦友達に
反乱容疑がかけられ、それを庇った為除隊され投獄される。
妻と息子が一人いるがいずれも戦争が原因で死亡している。

ジム・フォーカス
今年で45になるベテランでレイとはかつて同じ部隊でチームを組んでいた。
年の割りに落ち着きがなく好奇心が強い為、レイと何度も死線を潜り抜けてきた。
家族そっちのけだった為妻に逃げられる。今回の騒動を知り上官に抗議した。
結果、上官を殴り今回の件を公にし、わざと同じ刑務所に投獄される

ボール・シンプソン
30歳の破壊工作員兵兼技術屋。軍の兵器を大量に横流しした為投獄された。
いつも貧乏クジを引き危険な目に合うがなぜか生キノコる強運の持ち主。

カルロス・ラバース
アフロ頭がチャームポイントの28歳黒人。情熱的でお調子者でおしゃべり。
レイ達を「お上に楯突くイカした奴等」と絶賛しついてくる様になる。
かつてMSパイロットを志願したが適正検査で落とされた。
その巧みな話術で大手軍事企業に成りすまし軍を騙そうとしたが失敗し投獄。
現在はかつてのコネを活かし情報屋から武器商人まで幅広く活動中。

グランドマスター(通称マスター)
年齢・性別・本名、あらゆる情報が不明の元軍人。卓越した戦闘スキルの持ち主で、
戦闘だけでなく戦術設計から機体の整備まで全て自分で行っている。
特注のパワードスーツを常に身に纏っているのでその素顔を見た人間はいない。
現役兵士並の俊敏な動きだがジムより前に軍に入隊しいて、記録上の計算では
かなりの高齢。その神出鬼没な不気味さと化物じみた戦闘力から
周囲には時には悪魔、時には英雄として恐れられている
86通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:42:28 ID:???
【登場勢力】
タイタン
傭兵達に絶大の人気と信頼を得ている東南アジアの老舗軍事企業。
主に武器・弾薬を扱う。堅実で壊れにくく扱い安い商品が多い

フロンティア
長い間連邦と独占契約を結んでいた大手軍事企業。
コストパフォーマンスと安全性が売り。
最近は技術流出や経営難から規模を縮小している

R・ピストン社
航空機製造会社から転向した新規企業。その独自の技術力で
性能の高い傑作を次々に産み出している。
職人気質で癖がある物が多い為玄人向けである。

O.U(オリオン・ユニバース)
遺伝子技術やバイオ技術等、最新技術を扱う特殊研究所。
MS関連の開発は悪魔で研究の一環だったのだがクライアントの要望で
軍事方面にも手を出す様になった。高額な上実験的な商品が多い。

アサルト・クィーン社
新しく女社長が就任した新鋭企業。新技術を豊富に取り入れた上で改良した
クィーンズ・ブランドを展開。高級品だが完全オーダーメイドで評判が高い
軍の女性に対しカリスマ的存在で女性のMS乗りが増える一因となった。

川越重工
アジア一の技術大国日本の3大軍事企業の1つ。質・コスト共に評判が良い。
ただし他の企業の圧力で輸出が制限されている為、数は多くない。
最近MS本体の独自開発も行っており、業界からは期待されている。
8754:2009/10/01(木) 21:34:38 ID:???
乙。
では便乗して俺も。
88通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:36:18 ID:???
プロローグ 檻の中の獅子(2)

 路面のアスファルトと壁面のコンクリートが剥き出しになった『ガストラント』の車両用通路。まるで高層ビルディングの地下駐車場のような光景だが、この通路は地上にある。
 防犯上の観点から『ガストラント』内部のモビルカノン工場は、施設の中心部に位置している。その為、部品を運ぶトラックがスムーズに出入りできるよう、大きな通路が十字に走っていた。
 ちょうど、平面座標の]軸とY軸の様な形である。そして、そのX軸の正の値の上・・・要は十字の通路の右側を、直線が交差する原点0に向かって進む車両がある。
「・・・・・・」
 無言のまま助手席に座り、開いた窓枠に肘を突く少年。クロスの顔からは、先程の人懐っこい笑顔が消えていた。施設内部から流れてくる、機械油の臭いが混じった風に、尖った茶髪が揺れる。
「・・・そろそろ着くぞ、兄ちゃん」
 運転席の男に声を掛けられ、クロスの意識がそちらへ向く。三十代の後半だろうか、作業服の袖を肩まで捲った男の顎には、たわしの様な髭がある。
「しかし、兄ちゃんもやるねえ。これからとんでもない事をやらかすってのに、わざわざ本名を名乗るなんてな」
 笑いながら言った男に、クロスは眉を顰めた。少々喋りすぎたか。金で動く協力者という物は、手軽に手に入るが選り好みは出来ない。少なくともこんなに口の軽い人間と組みたく無かった。
「良いんだよ。どうせ今頃は、本社から俺のデータは消えてる頃だろうしな」
「つっても、さっきのゲートでチェックされたろ?あれが残ってたら拙いねえ」
 苛立ちを誤魔化すクロスの言葉に、男は楽しげに食い付いて来る。大方、そっちも始末してやるから報酬を上乗せしろとでも言うのだろう。
「・・・あんたに頼まなくても一緒さ。他にも協力者は居る」
 気だるげにクロスが言うと、男は先程よりも沈んだ声で、なんだ、つまんねえ、とだけ言った。クロスの予想は当たっていたようだ。
「・・・とんでもない事、か・・・」
 再び、窓からの風に身を預けながら、クロスは感慨深く呟いた。


『―――これ以上、連合の好きにはさせない』

『人類は地球で生まれ、地球で死すべきだ』

『我々の行いは人類を繁栄には導かない。だが、人類が人類たる証しを、我々は取り戻す』

『それは、君のご両親の願いでもあるんだ、クロス―――』

(・・・ああ、そうさ。俺だって分かってる。死んだ人間の意志を継いで戦う事が、どれほど馬鹿げているかなんて)
 自虐的な台詞を心中で呟きながら、クロスはトラックが目的地に着くのを待った。
89通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:37:29 ID:???
 ジュピター・エレクトリカル・ハイスクールの三年生エリシア・ブランは、『ガストラント』にインターンシップ(職業実習授業)に来ていた。期間中この工場で働く事で、卒業に必要な単位を貰える。
「けど、やっぱ面倒臭いよねー。夏休み中のバイトは許可しないくせに、学校から指定した企業で働かないと卒業できないなんて」
 従業員食堂でパスタをつるつると啜りながら、同じテーブルに座った同級生に言う。言われた同級生・・・ジーナ・マディは、眼鏡を指で押し上げながらエリシアを見る。
「そういう事言わないでよ、私だって言うの我慢してたんだから」
 言って、ジーナはヌードルを一口啜る。
「あれ、何その細いパスタ」
「パスタじゃないわよ。ヌードルって言って、四世紀ぐらい前のアジアの食べ物らしいわ。腹持ち良い割にカロリー少ないから好きなの」
 ふーん、と適当に相槌を打って、エリシアもまたフォークを口に運ぶ。ふと、ガラス張りの窓を見る。理由は聞く無かれ、青少年とは時折、意味も無く青空を見上げたいものなのだ。
「今年で学生生活も最後かぁ・・・ね、ジーナ。就職したら私達、どうなると思う?」
 呼ばれ、ジーナは再びフォークをテーブルに置く。
「どう、って・・・多分、『ガストラント』か、でなくてもこの近くの工場に就職して、普通に働くんじゃない?そういうエリシアはどうなのよ」
 問い返されたエリシアは、テーブルに肘を付いて溜息を吐く。
「・・・私さ、ちょっと迷ってるのよ。このままイオに居て、本当に満足するのかな、ってさ・・・昔、父さんに地球で生まれた童話とか聞いてたから、いつか行ってみたいな、って・・・」
 夢を見るようなエリシアの言葉に、ジーナは醒めた目で言った。
「けど、今じゃ地球に自然なんて殆ど無いって話じゃない。そもそも人類が太陽系制覇に乗り出したのって、地球に住めなくなったからでしょ」
「・・・なんでそういう事を真顔で言うかな、ジーナってば」
 アンニュイな気分だったところにロマンもへったくれも無い事を言われ、エリシアが目に見えてへこんだ。テーブルに突っ伏して意気消沈した友人から目を逸らしたジーナが、あ、と呟く。
「エリシア、筆箱は?」
 ジーナの言葉に、エリシアがテーブルの上に載せたノートの束の上を見るが・・・
「あれ?」
 そこにあると思っていた、青いペンケースが見当たらない。
「もしかして、さっき七番ドックの見学してきた時に忘れてきたんじゃ・・・」
「嘘っ!?」
 エリシアは思わず立ち上がり、もう一度身の回りを確認する。
「ど、どうしよう・・・!」
90通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:38:31 ID:???
慌てるエリシアに、ジーナは落ち着いた声で話しかける。
「ちゃんと忘れ物したって言えば通してもらえるって。どうせ筆記用具しか入ってないんでしょ?」
「違うわよ!あの中には・・・」
 何やら狼狽するエリシアだったが、ジーナは気にも留めず、窓の外を眺めながらヌードルを食べ始め・・・そこでふと、ある一点に目を留めた。
「ねえ、エリシア・・・あそこって、モビルカノンの演習場だったっけ?」
 ジーナの言葉に、エリシアは顔を上げて窓の外を見る。全長十八メートル前後の鋼鉄の巨人が、緩慢な動作で歩行している。しかも、そのいずれもが火器を実装していた。
「ちょ、ちょっと!?演習やるなんて聞いてないわよ!」
 目の前で起こった有り得ない事象に、エリシアが目を見開く。
 通常、建造されたモビルカノンは工場の敷地から遠く離れた演習場で実働テストを行う。敷地内で誤射なんかして火薬庫や施設に引火すれば、目も当てられない惨事が起こるからだ。
 止むを得ずに演習場が使用できない場合は工場の敷地内で行うらしいが、そういった場合は安全のために工員は避難する。しかし、今日はそんな話は誰もしていなかった。
「なんでこんな所で・・・」
 言いさしたジーナの視線の先で、信じられない事が起こった。


 量産型モビルカノン『ヴォーパルバニィ』の一個小隊が、指向性レーザーピストルの銃口を工場に向け、一斉に引き金を引いた。



「っ、始まったか!?」
 工場全体を揺らす衝撃に、クロスは息を呑む。彼は今、七番ドックへ続く通路に居た。既にトラックからは降りている。先程の男も、今頃は工場の外へ逃げおおせたところだろう。
『ぜ、全工員、及び従業員に連絡します!現在『ガストラント』は所属不明のモビルカノンの襲撃を受けています!施設内に居る皆さんは、至急避難を・・・きゃあっ!?』
 再び『ガストラント』を揺さぶった衝撃に、オペレーターの台詞が途中から悲鳴に変わった。
(予定より十分も早いじゃないか、ガルフマンの奴め!)
 外で暴れているモビルカノンの指揮を執っている人間の顔を思い浮かべ、クロスは舌打ちをする。が、始まった事に文句を言っても意味は無いし、長居をすれば自分も巻き込まれる。
「七番ドックはこっちか・・・!」
 確認し、クロスは走り始めた。


 数分ほどして、鉄の扉が見えてきた。07と大きく書かれたそこに、ポケットから取り出した物・・・掌に収まるような粘土の塊を投げつけ、腕時計のボタンを押す。
―――どんっ!
 耳を塞いで身を屈めたクロスを、轟音が襲う。
「うわっ!・・・っと、しまった。火薬が多かったか」
 見れば、扉は綺麗に吹き飛んでいる。予め無線電極を埋め込んでおいた粘土状火薬の大きさを今になって思い出しながら、クロスは煙の立ち込める入り口へ飛び込んだ。

「い、今の爆発って・・・」
 唯一つ、失敗を挙げるとすれば。ペンケースの中の大切なものを失うまいと、避難路を逆走して来た一般人が彼の十数メートル後ろを走っていた事に気付かなかった事か。
91通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:39:36 ID:???

 七番ドックは、既に火災が発生していた。煙に巻かれて逃げ遅れたのだろうか、倒れている人間も何人か居たが、もれなく事切れていた。
「くそっ、派手にやりすぎだ!」
 毒づきながらも、クロスは目的の場所まで走る。彼の視線の先には、黒と青で装甲板を塗装された、一機のモビルカノンがあった。
「あれが・・・『ガンダム』!」
 モビルカノン『ガンダム』。連合が開発した、星間戦争用の決戦兵器。この殺戮の巨人こそが、クロスが求めたもの。
(こいつさえあれば、連合軍とも互角に戦える!)
 それが本心から望んだ事かといわれれば、返す言葉は無い。それでも、手に入る圧倒的な力に、クロスの顔は知らず、凄惨な笑みを浮かべる。昇降用ステップに足を掛け、コックピットを見る。
 が、その時。
「動かないで!」
 鋭い声と共に、クロスの足元でチュイン、と弾丸が跳ねる。
「なにっ!?」
 追っ手が居たのかと思い、ステップから飛び降りて反射的に銃を構えるクロス。だが、視線の先に居たのは。
「女・・・?」
 目の前の女は、自分より二歳ほど年上に見える。どう見ても軍属には見えない。恐らく銃を持つのも撃つのも初めてだろう。しかし、一般人と思しき彼女が、どうして銃など・・・
(・・・なるほど、そこに倒れていた奴らの死体から探ったか)
 クロスの視線の先には、先程も目に入った工員や軍人の遺体があった。
 いっその事彼らの遺体も爆弾で吹き飛ばせばよかったか、と血も涙も無いことを考える。だが、これは困った。目の前の女は、とにかく一般人だ。殺してしまうのは寝覚めが悪い。
(さて、どうしたもんか・・・)
 一方、女・・・エリシアもまた、目の前のテロリストの姿に困惑していた。
「子供・・・!?」
 無機質な表情のせいで実際のところは分からないが、目の前のテロリストは、自分よりも長く生きているようには到底見えない。
「あ、あんたみたいな子供がどうして・・・!」
「それはお前もだろう。学生か?何でここに居るんだよ」
 互いに銃を構えたまま、二人は言い合う。だが、それも長くは無かった。三度、大きな破砕音と共に、七番ドックが大きく揺れる。
「っ!」
「きゃああっ!」
 二人はキャットウォークの手すりにしがみつく。その時、エリシアの上に崩れ落ちた天井が炎と共に降って来るのが見えた。
「危ない!」
 一般人を死なせるわけには行かない。咄嗟にクロスは床を蹴って跳躍し、エリシアを押し倒す。ズン、と床が揺れ、クロスの足に衝撃と激痛が走った。
(し、まっ・・・足が・・・!)
 見れば、先程落ちて来たコンクリートの板の一つが、クロスの足に直撃していた。足首の辺りに力が入らず、立とうとしても激痛が走るだけだ。
「ちょ、ちょっと!大丈夫!?」
 そんな訳があるか、馬鹿者。体力に余裕があれば、意味も無く騒ぐ目の前の女に怒鳴ってやりたい。だが、クロスはそれを抑えて歯を食いしばる。
92通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:40:30 ID:???
「時間が無い・・・おい、手伝え」
 いきなり、クロスがそんな事を言う。
「な、何言って・・・」
 当たり前だが面食らうエリシアの事などお構い無しに、クロスは言葉を続ける・・・目の前に聳え立つ『ガンダム』のコックピットを睨みながら。
「こいつを動かして、脱出する。だが、この足じゃあそこまで登れない・・・俺が登るのを手伝え。代わりに、お前も助ける」
「ふざけないで!あたしにテロの片棒を担げって言うの!?」
「今から走って逃げられると思ってるのか!?死にたくなければ俺に従え!」
 有無を言わせない口調で、クロスが怒鳴る。死にたくなければ、という言葉が効いたらしく、エリシアは押し黙った。とりあえず、クロスは肩を支えてもらい、なんとか身を起こす。
「モビルカノンの操作は、分かるか?」
「い、一応学校で一通り・・・」
「なら、充分だ」
 言って、クロスはステップを手で掴み、そのまま片足で登る。わき腹の辺りを、恐る恐る登るエリシアに押し上げてもらいながら。
 たっぷり十数秒かけて三メートル程のステップを登り切ると、巨大な首の付け根の当りにあったボタンを殴りつける。
 緊急救助用のコックピット開閉スイッチがピーッと鳴り、続けて二人の足元に大穴が開く。怪我した足に構わず、クロスはシートに飛び込む。続けてエリシアが、その脇に降り立った。
「・・・これは、厄介だな」
「え?」
 唸るように言ったクロスの顔を、エリシアが見る。
「もうパイロットが決まってたんだ。操縦系が全部チューンナップされてて、俺じゃ動かせるかどうか・・・」
 通常、量産されるモビルカノンは、誰にでも操作できる事が求められる。人によって性能がバラバラになるような機体では、統率された軍隊は作れないからだ。
 だがこの機体は、パイロットの特性を最大限に活かす為だろう、操縦プログラムにかなり癖のある設定が施されている。言うなればアクションゲームの通好みなボタン設定と言った所か。
「くそっ、万事休すか・・・!」
 強奪作戦の失敗を予感し、クロスが歯軋りする。しかし、勝利の女神は意外なところで微笑んだ。
「・・・これ、あんたが使える様に書き換えれば良いのね?」
 見れば、エリシアが真面目な顔でコントロールパネルを睨みつけている。
「は?」
 あまりに突拍子も無い事を言われ、素っ頓狂な声を漏らすクロス。だがエリシアはクロスの方に向き直り、念を押すように言う。
「このプログラムを、あんたが使いやすいように書き換えれば良いのね!?」
「あ、ああ。けど、そんな事・・・」
「出来るわ」
 自信満々に言い放ち、エリシアはポケットからペンケースを取り出す。さらにその中から、小さなメモリーディスクを取り出して、コントロールパネルの一角に突き刺す。
『―――マスターコード認証。プログラム修正を開始します』
「な・・・!」
 無機質なメッセージ音と共にコンソールに表示された文字に、今度こそクロスは絶句した。
93通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:41:38 ID:???
「やっりぃ!」
 ガッツポーズをとり、無邪気に喜ぶエリシア。
「ちょっと待て、お前・・・」
 言いさしたクロスを軽やかに無視して、エリシアはディスクに保管されていたプログラムの一つをコントロールパネルにコピーする。ナウローディングの文字が点滅し、数秒後には消えた。

『プログラム変更率:35パーセント
 :変更率が10パーセントを超過した為、オートデバッグを開始します
・・・・・・デバッグ完了
システムシミュレーション:終了
結果:システム安定率:92パーセント:システムの正常稼動域に達しました
:プログラム修正パートを終了します』

 何やら小難しい文字の羅列が並んだかと思うと、コントロールパネルからそれらは消え失せ、メインモニターには頭部のメインカメラから送られてくる映像が映し出されていた。
「一応、『ヴォーパルバニィ』と同じように動かせるはずだわ。後はあんたの腕次第!」
 色々と聞きたい事が多々あったが、クロスはひとまず正気を取り戻す。
「わ、わかった!しっかり捕まっていろ!」
 隣に座る女が、とりあえず百パーセント一般人では無いことを確信しつつ、クロスは操縦桿に手をかける。そして・・・
「『ガンダム‐シュバルツレーヴェ』、発進する!」
 鋼鉄の人形・・・後に、人類が生み出した最高傑作にして最悪の発明と称される悪魔の兵器、モビルカノン『ガンダム』が、音を立てて動き始めた。

9454:2009/10/01(木) 21:44:22 ID:???
プロローグは次で終わりです。プロローグとか言う割に3回も引っ張ってスイマセン、ガンダム小説読んだこと無いからこれが限界だったんだ・・・
ヒロインは、巻き込まれ型に見せかけてカタギではありません。まあ主人公もそうですが。
では、失礼します。
95通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 03:44:06 ID:???
良スレあげ
96通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 03:49:59 ID:???
正直、水島や福田もひでぇなとは思うが
やっぱりここまで酷くない分、まだマシか
97通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 17:51:40 ID:???
水豚もプクダも一応プロですからな
98129:2009/10/13(火) 00:51:49 ID:mKyecP1S
そりゃあ、みんな趣味でやってるだけだから、プロとは比較にならない
どうか温かい目で見てください……
99129:2009/10/13(火) 00:56:05 ID:???
新宇宙歴93年7月11日。
フェニキア共和国新造強襲艦『リントヴルム』が、ラグランジュ2のコロニー群を背に地
球へ出発して、既に8日になる。
その後ろを、旧暦時代に形成されたデブリ帯に紛れ、リントヴルムのレーダーに引っ掛か
らないギリギリの距離を保ちながら追って行く艦があった。
新地球連邦宇宙巡洋艦『バロス』、現在では旧式の部類ではあるが、各部に後付けされた
新式の加速ブースターのせいで、見た目はやけにちぐはぐな印象である。
艦内のカタパルトデッキには、本来の搭載限度を超えた7機のモビルスーツが、間に人間
がやっと入る程度の狭い間隔で並んでいる。
『あと6分でデブリ帯を抜けるわ〜』
無線越しに、各機体のパイロットへと通信が入る。
『同時に、本艦は最大船速でフェニキアの新型戦艦へ接近、攻撃を開始。各機、システム
の最終チェックをお願いね〜』
『了解』
『了解』
『了解』
「……了解」
MSのコックピットの中で、少年は憂鬱そうに返答し、ヘルメットのバイザーを下ろした。
『ヴィヴィ、どうかした〜?』
正面の通信モニターに、たった今指令を出した、白衣を着た女が映る。
「……別に、何も」
感情を悟らせないように言ったつもりだったが、モニター越しに映るの女は、まるで“全てお見通
し”といったように眼を細めながらこちらを見ている。
シエラ・ネイ、人工エスピレーターであるヴィヴィ達のインストラクターにして、今回の
作戦の指揮官である。
自分のことをモルモットと同じにしか考えていないこの女に対して、ヴィヴィは昔から良
い感情が持てずにいた。
「作戦前だろ?あんたもさっさとパイロットスーツ着ろよな」
鬱陶しげに、ヴィヴィは通信を切った。
彼女の下で働くことに対しては元々不快に思っていたが、この作戦に気乗りがしないのに
は他にも理由があった。
(新ガンダム……これだけ距離が遠いのに、異様な気配が伝わってくる)
世間で言うところの、カンである。
ただ、常人なら単なるカンで済まされるものだが、ヴィヴィのそれはエスピレーター特有
の鋭利な五感に裏打ちされた“起こり得る未来”であると言える。
明確には言い表し難い、それでいて心をドス黒く染めるような強いイメージが、頭から離
れない。
眉間に皺を寄せてそのイメージを消そうとするヴィヴィの眼に、モニターに映る敵艦がこちらに砲を向けるのが見えた。
100129:2009/10/13(火) 00:59:27 ID:???
突然、爆発音と共に艦内が揺れた。
ヴィヴィは敵艦を見ていたが、砲撃をした様子は無い。
「シエラ、敵襲か?」
『んーん、十一番のブースターがオーバーヒートしてブッ飛んだみたいね〜』
スピーカー越しのシエラの声は、大して動揺してはいないようだ。
なにしろ、艦もブースターも元々は老朽化によってゴミになる予定だったのを、この作戦
に使うために繋ぎ合わせただけのものである。
こうなることは予測できていたし、どうせ廃棄する予定だったものに大した価値もない。
『それ、ヤバくない?十一番って、このデッキのすぐそばじゃん』
別の声が割り込んで来た。
べったりと艶のあるシエラの声とは逆に、キンキンと頭に響くような高音だ。
『そうなのよぉ。だから、ちょっと早いけど、そこが爆発に巻き込まれる前に、自分の判
断で出撃しちゃっていいわよ〜』
「仕方ねえ……A班、出るぞ!!」
『了解っ!リリー・スウォミ、ニンフ三番機いきまーす!!』
通信に割り込んで来た少女、リリーは待ち兼ねたように勢いよく飛び出していった。
『レイス・マドレッド、二番機行きます』
抑揚の少ない声と共に2機目のニンフも射出され、この一番デッキに残っているのはヴィ
ヴィの機体のみとなった。
「一番機、ヴィヴィ・アーレス、出撃する」
右のフットペダルを強く踏み、操縦桿を前へ倒すと、微かに身体がシートに押し付けられ
る感覚と共に、全天周囲モニターの景色が漆黒へと変わる。
それと同時に、背後でヴィヴィ達のいた第一デッキが爆発し、ヴィヴィの乗るニンフにと
って追い風となった。
101129:2009/10/13(火) 02:25:49 ID:???
先行する二人に追い付く頃には、既に戦闘が始まっていた。
(リリーとレイスが戦っているのは、普通のガンダムだな。3、4……7機か?)
フェニキアのMS部隊は、基本的に3機で一つの小隊を組む。
これまで戦闘など行っていない艦のMSが7機というのは、通常ではまず無い。
(数が合わない……例の新型を組み込んだ部隊編成なのか……?)
そこまで考えたところで、敵機の放ったビームにヴィヴィは思考を中断させられた。
反射的にに回避すると、こちらもサブマシンガンを構えて数発撃ち返す。
前方に、リリーとレイスが討ち漏らしたらしいガンダムが2機、迫ってきていた。
シールドを装備した通常型と、バズーカを装備した砲狙撃型がそれぞれ一機。
通常型がビームライフルを撃ちつつ、距離を詰めてくる。
ニンフのサブマシンガンでは、装甲の厚いガンダムに対しては牽制にすらならないと判断
したヴィヴィは、マシンガンをニンフの背中に仕舞った。
そのまま加速しつつ、ニンフは左腰にマウントされたビームサーベルを抜き、一気に通常
型へと斬りかかる。
通常型は難なくシールドで受け止めると、ライフルの銃口をニンフの胸部へ向けた。
『死ね!!』
通信はしていなかったが、ヴィヴィの頭に相手の声が響いた。
「……やかましい!!」
ビームが放たれる直前、ニンフはライフルを蹴り上げると、空いている左手で右腰のサー
ベルを抜き放ち、ガンダムの横っ腹をコックピットごと貫いた。
ツインアイの光が消え、通常型は動かなくなったのを確認すると、ガンダムの右腕からシ
ールドを奪い取ったニンフは後方の砲狙撃型へと迫った。
通常型と接近戦に入ってから、同士討ちを恐れたのか砲撃しなくなっていたところをみる
と、腕の良いパイロットではないようだ。
再びライフルを撃ち始めた砲狙撃型に向かって、ニンフはシールドを構えて直進していく。
敵がライフルを捨て、バックパックにマウントされたサーベルに手を掛けた時には、既に
ニンフのサーベルに頭部から真っ直ぐ斬り下ろされ、パイロットも絶命していた。
102通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 21:46:45 ID:???
ガンダムアルカディアのSS下書き、四百字詰め原稿用紙24枚分出来た。
けど、最初の何枚かが明らかに不要な為、それを削って全体を直さにゃならんので、まだ時間が掛かる
103129:2009/10/16(金) 00:48:14 ID:???
>>102
原稿用紙か……そんな本格的にやってるのか
通勤電車でちまちまケータイで書いてる自分が情けない
10454:2009/10/16(金) 19:10:47 ID:???
お二人とも乙
すいません自分もノーパソでちまちま派っす・・・
レーザー兵器に関して電気工学生の友人にアドバイスを貰ったら盛大に突っ込まれたので(この技術理論は流石に有り得ない的な感じに)いきなり書き直しです。土日に投下できたら投下しますんで、後ほど。
10554:2009/11/05(木) 22:54:02 ID:???
規制も解けたんで投下。


プロローグ:檻の中の獅子(3)

 ジーナは、数分前の自分の選択を激しく後悔していた。目の前には炎の海が広がっており、既に逃げ道は無くなっている。言ってしまえば、酸欠による窒息死まで10カウントを切った辺りである。
「げほっ、ごほっ!・・・え、エリシア〜〜〜!どこに居るの〜〜〜!?」
 煙が目に染みて涙が溢れ、視界もままならない。それでも必死に、炎の中に親友の姿を探す。先程エリシアが、何を思ったのか急に避難路を逆走し始めた。戻るように声を掛けたが、結局戻らなかった。
 一度は避難用のシェルターに逃げ込んだものの、それでも戻らない親友の身を案じ、コッソリとシェルターを脱け出してきたのである。
「う、うぇ〜〜ん・・・エリシア〜〜〜!」
 ・・・が、止めておけば良かったな、と心底思う。そうしておけば少なくとも、自分がこうやって炎の中に取り残される事はまず無かった筈だ。ああ、段々と意識が遠のいてきた。呼吸も辛い。
(冗談じゃないわよ・・・インターンシップで折角『ガストラント』なんて有名企業に来れたんだからバッチリ勉強して、あわよくば正社員の男の人とお近づきになろうって言う私の密かな野望が・・・)
 ふざけた事を考える余裕が残っていたのは自分でも予想外ではあった。が、身の回りの酸素の量と体感温度が反比例しつつある現状は、精神論だけでどうにかなる問題ではない。
 とうとう視界が揺らぎ、地面に膝を着く。そのままゆっくりと倒れる彼女は、最後に精一杯の呪詛の言葉を、親友に向けて呟く。
「うう・・・エリシア、恨むわよ・・・」
 が、救いの手は、思わぬ所から差し伸べられた。
「っと、危ない!」
 突如として背後から、しっかりと腕を掴まれる。間一髪、揺らめく炎がジーナを飲み込む事は無く、その前髪を軽く炙っただけだった。衝撃に、僅かにジーナが意識を持ち直す。
「誰・・・?」
 そこに居たのは、決してヒーローではなかった。どちらかと言えば、冴えない中年である。それでも、ジーナはその中年にしっかり腕を掴まれて、命拾いをした。彼女にとっては紛れも無く・・・
「・・・・・・白馬のナイト、さま・・・?」
 そうして、ジーナは今度こそ意識を失った。


10654:2009/11/05(木) 22:55:29 ID:???
 完全に気絶した少女を抱えて、ディラン・ハイデリッヒは炎の中を駆ける。決して彼は、避難し損ねた訳ではない。先程拾った少女の存在は、彼にとっても予想外だ。
 彼も、この襲撃事件に加担する者の一人だった。クロスの正体を知りながら彼を『ガストラント』に招き入れ、それのみに関わらず、工場の各所に爆弾を仕掛けた。今頃は自分のデータも消えているだろう。
 兎にも角にも、このままでは自分も燻されてしまう。チーズやサーモンなどスモーク系の食品はどちらかと言えば好むディランだが、自分がスモークされるつもりは毛頭無い。
(あのクロスという子が、予定通りに動いてくれれば良いのだが・・・)
 どうにも、頭のどこかに不安があった。クロス・スノウベインという少年が連邦への恨みを持っている事や、『シュバルツレーヴェ』の強奪に並々ならぬ意気込みを掛けている事は聞いていた。しかし、若すぎる。
(あんな子供を、闘争の尖兵にするなど・・・上は何を考えている?)
 戦場で兵士達が上官へ抱きがちな、思考の不透明さへの疑念。自分に命令する人間が何を考えているか分からないという事は、時として苛立ちを募らせる。
 だが、それで事態が好転するわけは無い。ディランは大人しく、炎からの逃げ道を探す作業に戻った。作戦失敗と判断すべき時間までは、残り十分を切っていた。



「・・・・・・」
「・・・・・・おい」
 発進する、とクロスが意気込んでから、十秒ほど。確かに『シュバルツレーヴェ』は動いた。動いてから五秒ほどで、緊急停止のメッセージウィンドウがメインモニターにちかちかと光り始めた訳だが。
『 警告:装甲版の着装率が100パーセント未満です。セットアップを完了した後、システムを再起動してください 』
 要するに、「外装が剥がれてるのに出撃しようとすんなボケ」という意味である。
「ああああっ!?そういえば『ヴォーパルバニィ』の安全装置にこんな項目有った気がするっ!」
「この馬鹿者おおっ!動かせた機体をわざわざシステムで潰す馬鹿があるかっ!?」
 『シュバルツレーヴェ』のシステムがどういった仕様になっていたのかは知らないが、エリシアは制御OSを『ヴォーパルバニィ』の物に書き替える際、安全装置のプログラムまで上書きしてしまった。
 結果、建造途中でフレーム剥き出しだった『シュバルツレーヴェ』は、冬に出かける時はコートを着なさい、と言われるのと同レベルの命令によって沈黙してしまったのである。
10754:2009/11/05(木) 22:56:29 ID:???
 本来これは、建造中の機体が盗まれないために仕組まれたプログラムだったのだが、こんな所で効果を発揮してしまった。
 もちろん被弾のショックや電気系統の何らかのトラブル等で戦場で沈黙した時、再起動できないから乗り捨てましょう、と言う訳には行かないのだから、この設定を後から変更する事は可能だ。
 が、何度も言う通りこの機体は建造途中。標準状態で組み上げられたプログラムを変更する人間が、これまでに居た筈も無い。
「これじゃシステムのバックアップは動かないか・・・仕方ない、マニュアルで動かす。おい、ペダルを頼む」
 言ってクロスは、心持ち座席の奥へ身体を寄せる。クロスにもたれかかるようにしてエリシアも座席に腰を下ろす。コックピット内部のフットペダルをエリシアが踏んだ事を確認して、クロスは前を向いた。
「・・・ちょっと、変な事考えないでよ?」
「ふざけている場合か!」
 クロスの胸に背を預ける姿勢のエリシアが白い目を向けてくると、当たり前だがクロスは怒った。先程の阿呆なやりとりで忘れていたが、今は生きるか死ぬかの瀬戸際なのだ。
「けど、システムの助けも無しにどうやって・・・」
「動作のテストに使うプログラムなら、この状態でも動くはずだ。それを使う」
 言って、クロスはコントロールパネルに指を走らせる。起動テスト状態に入った『シュバルツレーヴェ』は、今度こそ、ゆっくりと動き始めた。
「よし・・・何か武器は・・・」
 言ってクロスはモニターを見回し・・・煙の立ち込めるドック内に、新たな人影が現れた事に気付いた。青い制服に身を包んだ、『ガストラント』の警備兵。しかも、手にはそれぞれ火器を持っていた。
『まだ『シュバルツレーヴェ』はあるぞ!』
『コックピットを狙え!ちょっとやそっとで壊れやしない!』
 怒鳴り、思い思いに発砲を始める警備兵達。
「ちょちょちょ、ちょっとぉおお!?」
 モニター越しに飛んでくる銃弾や対戦車砲弾に、エリシアが悲鳴を上げる。それを待っていたかのように、衝撃が、二人に襲い掛かった。
(くっ!・・・これぐらいの砲撃なら、後二分は耐えられる・・・しかし、武器も何も無ければ―――)
「きゃあああ!ちょ、待っ、きゃあああああ!」
「っ・・・ええい、もう!」
 パニックを起こしたエリシアの悲鳴に思考をかき乱され、舌打ちをするクロス。しかし彼は冷静だった。身体を揺さぶる衝撃に、一度歯を食いしばると、操縦桿を目一杯前に倒す。
「邪魔だああっ!」
 クロスの咆哮に応える様に、『シュバルツレーヴェ』の左腕が持ち上がり、青服達を薙ぎ払う。キャットウォークを破壊し、コンクリートの内壁に叩き付けられた左腕は、一瞬で警備兵達を押し潰した。
 恐怖のプレス攻撃を逃れた数人の警備兵は、ドックの各所に散開して発砲を続ける。めり込んだ左腕を壁から抜くのに手間取っていると踏んだらしく、これ幸いと一気に距離を詰めて来るが・・・
―――ダダダダッ!
 そこで接近を許すほど、クロスは甘くなかった。『シュバルツレーヴェ』の胸部に取り付けられた20mm口径の対人機銃によって足を地面に縫いとめられた青服達は、再び距離を取った。
10854:2009/11/05(木) 22:58:02 ID:???
「くそっ!なんでこんなに対人兵器が少ないんだ!?」
 コントロールパネルの兵装選択画面を睨みながら、クロスはまたも怒鳴る。『シュバルツレーヴェ』に搭載された対人兵器は、その機銃しか無かったのだ。
 しかし、その間にも彼は冷静に操縦桿を動かし、壁にめり込んだ左腕を引き抜く。そして・・・
「お前らに構っている暇は無いんだ!」
 叫び、『シュバルツレーヴェ』の両腕を天に向かって伸ばすと、その両腕から光が走り、轟音と共に天井をいとも容易く突き破った。
 それは、収束した光をレンズから投射して撃ち出すレーザー砲ではない。光は、『シュバルツレーヴェ』の腕から数メートルの距離まで伸びてはいるが、そこで止まり、熱を発している。
 最新型モビルカノン『ガンダム』に始めて搭載された試作レーザー兵器の一つ、レーザーブレード。人類に光エネルギーを制御する事を許した、『スノウベイン理論』の産物だった。
 クロスはそのまま『シュバルツレーヴェ』の腕を交互に押し広げ、天井に大きな穴を開けると、声を荒げる。
「スラスター、最大で噴射だ!角度は俺が操作する!」
「あ、わ、わかった!」
 クロスの声に、先程までの戦闘で呆けていたエリシアが我に返り、足を掛けたフットペダルを力一杯踏み込む。『シュバルツレーヴェ』の背部で、全収納式スラスターのカバーが開き、火を噴いた。
 がくん、と。急発進による多大なGが、二人を襲う。次の瞬間には、『シュバルツレーヴェ』は、『ガストラント』の上空へ向けて飛び出す。
「んぎゅっ!?」
 何やら変な悲鳴を上げたエリシア―――恐らく舌でも噛んだのだろう―――はさておき、空中で静止したまま辺り一帯・・・敷地のほぼ全てが焦土と化している『ガストラント』へ視線を巡らせる。
 この工場を警備していた量産型モビルカノン、『ヴォーパルバニィ』が、所属不明の機体と争っていた。その相手もまた、『ヴォーパルバニィ』。警備兵と襲撃者は、互いに同じ機体を使っていた。
「どちらが味方だ・・・」
 クロスは目を凝らし、最大望遠でモニターに映し出された映像を見詰める。片方の部隊は右肩の装甲板の上部に、大きなバツが記されている。こちらが、クロスがよく知る男達の隊だ。
「なら、こっちは敵!」
 言って、クロスは『シュバルツレーヴェ』の両腕を地面に向ける。操縦桿の引き金を引くと、両腕の砲口・・・レーザーブレードと一体化されたレーザーピストルが唸る。
 そうして、戦いが始まる。人類を発展へと導く筈だった『黒獅子』。その、記念すべき最初の獲物は、本来は友軍となるはずだった者達だった。


 次から本編です。いやー、長かったなあ・・・もうちょっとロボットに関して勉強しなおす必要があると感じる今日この頃です。では
109129:2009/11/12(木) 03:36:37 ID:???
>>105-108
遅くなったけど、乙です
110129:2009/11/30(月) 03:31:35 ID:nVqXWClY
 リントヴルムの左舷にある第2デッキでは、2機のモビルスーツが取り付き、閉じたハッチに
向かって使い捨てタイプの高出力ビームサーベルを突き刺していた。片方はニンフ、もう片方は
新地球連邦の汎用戦闘型MS『ドライアド』である。
 そのまま、MSが楽に通過できる程度に装甲をくりぬくと、ニンフは艦内部へと侵入していった。
 仲間達への信号弾を撃つと、すぐさまドライアドも後に続く。
「これより第3フェーズだ。予定通り、ブリッジ手前まで制圧するぞ」
『了解』
 返事と共に、前をゆくニンフからドライアドに映像通信が入る。
『ギイさんはあまり前に出ないでくださいね。正規の軍人って言っても、やっぱり普通の人間
なんだから』
 画面向こうのバイザー越しに映るのは、およそ戦場には似つかわしくない、無邪気な少女の笑顔
だった。
「普通の人間、ね……」
 ギイ・カシャンは、自分を見つめるその目を直視できず、思わずモニターの下にある計器へと
視線を逸らした。
『なんか……わたし、まずいこと言っちゃいました?』
「いや……それより今は任務に集中しよう。頼むぞ、シア」
 通信を切り、溜め息を吐く。
 ギイには、彼女等と同年代の息子がいる。18歳のときの子供で、既に母親とは離婚している
が、ギイが非番の日にはよく母親に隠れて会いに来る。
 だからこそ、大して歳の違わない彼女等を、単なる“兵器”として見ることができずにいた。
『ギイさん……』
 ノイズ混じりのシアからの通信で、息子のことを思い出していたギイは我に返った。
 デッキ下の格納庫から、昇降機に乗ったMSが姿を現わし始めていた。
「これが、フェニキアの新型……」
 額についたV字型のブレードアンテナ。人間の眼を模したデュアルアイ・センサー。そして、
従来のMSよりは一回り大きなシルエット。
 細部に違いはあるが、目の前の機体はギイ達のよく知るMSの特徴をしっかりと有していた。
「ガンダム……!!」
 呟いたギイの声に答えるかのように、巨人の双眼に光が点った。
111通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 01:05:49 ID:???
A
112通常の名無しさんの3倍:2010/02/10(水) 02:56:42 ID:???
 機体が完全にその姿を現わす前に、ギイとシアは後退を始めた。MS二、三機程度の横幅しかない
デッキは、戦うには狭過ぎる。
 と、空きっぱなしのギイの回線に通信が入った。
『こちらA班、敵部隊を殲滅。B班に合流する』
「ヴィヴィか!丁度いい、プランEに移行だ!」
『新型の破壊か?』
「そうだ!奴等、既に新型を実戦投入する準備はできていたらしい!」
『了解、こちらでも視認したわ!ハッチ奥のデカいやつね?』
 言い終わる直前にギイの視界の隅に入ったリリーのニンフは、通常装備のマシンガンよりも長い
バレルの銃を新型のガンダムへ、つまりこちら側へと向けていた。
 それが、敵から奪ったものだとギイが認識するのとほぼ同時に、ドライアドの四、五十センチほど右を
閃光が横切る。
 衝撃。その直後、ギイとシアは押し出されるようデッキの外に出た。
『よっしゃ!コックピット直撃!!』
『リリー先輩、さっすが〜!!これで新型はこっちのも……の……?』
 先細りになるシアの言葉をかき消すような勢いで、新型がデッキから飛び出してきた。
 カタパルトの加速をそのままに、シアのニンフに体当たりをかますと、反動を利用してすぐそばの
ドライアドに迫る。
「くっ!」
 ドライアドは右腕に内蔵されたビームバルカンで敵の突進速度を抑えつつ、後退しながら左腰の
ビームサーベルを抜き、そこから一転して新型に斬り掛かった。
 新型も両手でサーベルを構えてギイの初太刀を受け、そのまま強引に押してくる。
 ドライアドがスラスターを最大出力にしても、何事も無いかのようにリントヴルムの壁面まで
押し切られ、叩き付けられた。パワーが違い過ぎる。
『はああっ!!』
 レイスがビームサーベルを構えて新型の後方へと迫った。新型はMSとしては巨大な分、機動性は
劣る筈だ。まして両手が塞がっているこの状況ならば、咄嗟に対処するのは難しい筈である。
『レイス!右側面!!』
 ヴィヴィの鋭い声に、考えるよりも先に身体が動いた。何度も反復して覚え込んだタイミングで
ペダルを踏み、補助スラスターを使って急停止すると、薄紅色の光が一筋、レイスの目の前を走り、
収縮しきらずに拡散した灼熱の粒子が、ニンフの装甲の表面を舐めるように掠めていった。
113129:2010/02/11(木) 13:55:35 ID:???
やはりSSは難しい…
職人さん助けて
114通常の名無しさんの3倍:2010/03/23(火) 21:17:02 ID:???
保守
115129:2010/04/12(月) 03:08:23 ID:???
やっと規制解けたけど、過疎ってる…俺では力不足だったか…
もう、どるだスレに頼み込んでそこで書かせてもらおうかな…
11654:2010/05/23(日) 01:05:08 ID:???
ああっ!手持ちのプラモ改造して「レーヴェ作ってみた」とかバカな事やってるうちに最悪の事態にっ!?

129様、もし移動なさる場合は自分は失せた方が良いでしょうか。正直、どるだスレは名前だけ知ってて全く知識が無い為にモチベーションが・・・
117129:2010/06/02(水) 20:35:44 ID:???
やっと規制解除

>>54さんが見てるか分かりませんが、移したのは私のだけなので、ここでよければ好きに使って下さい。
こんなこと、私が偉そうに言えたことでもありませんが
118通常の名無しさんの3倍
面白そうなスレ見つけたんで保守