社会福祉公社技術部さくら板支所　第３分室

さくらちゃんに何となく似ているリコが大活躍したり
知世ちゃんに何となく似ているアンジェが大変な事になる
GUNSLINGER GIRL のスレです

◇前スレ◇
社会福祉公社技術部さくら板支所　第２分室
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50

◇保管庫、サブ掲示板◇
社会福祉公社技術部保管庫
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/
アクセス規制を受けた方のための本スレ転載用スレッド
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/bbs/911/l50

* １レスは30行、2048バイトまで書き込めます
* sage進行でお願いします

以下テンプレは>>2-6

>ガンスリンガー・ガール達に(;´Д｀)ﾊｧﾊｧするスレです。
>(;´Д｀)ﾊｧﾊｧと言いながら実質のＳＳスレ
だったらいいな

２ｃｈスレで投稿された名無しさんの作品で
「無断転載倉庫」に掲載されていないSSを”発掘”して保全も。
他サイトからの転載は執筆者の許可を貰いましょう。

今は亡きこんなスレをリスペクトしてるみたいです

「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ ＠＋１（漫画キャラクター板）
ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1099215397/
「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ ＠＋２（漫画キャラクター板）
ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1145293079/
「ガンスリンガー・ガール」ハァハァスレ ＠＋３（漫画キャラクター板）
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1170134431/

ガンスリンガーガールスレ（エロパロ＆文章創作板)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1063912806
ガンスリンガーガール ２人目の義体（エロパロ＆文章創作板)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099669994
ガンスリンガーガール ３人目の義体（エロパロ＆文章創作板)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115286133
ガンスリンガーガール ４人目の義体（エロパロ＆文章創作板)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178375722/
ガンスリンガーガール ５人目の義体（エロパロ＆文章創作板)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191260180/

社会福祉公社技術部さくら板支所 （ＣＣさくら板）
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1198349410/l50
社会福祉公社技術部さくら板支所　第２分室 （ＣＣさくら板）
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1231771865/l50

◇関連スレ◇
相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃81（漫画板）
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/comic/1286113265/l50
GUNSLINGER GIRL ガンスリンガー・ガール 57挺目 (懐アニ平成板)
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1275570837/l50
GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- part40（アニメ２板）
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1251616674/l50
GUNSLINGER GIRL inサバゲ板　陸挺目 （サバゲ板）
ttp://toki.2ch.net/test/read.cgi/gun/1251748690/l50
▼　ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3　▼ (エロパロ板) ＊21歳以上＊
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278604450/l50

◇関連サイト◇
JEWEL BOX (相田裕公式サイト)
ttp://www.remus.dti.ne.jp/~jewelbox/
電撃大王
ttp://daioh.dengeki.com/
TVA「GUNSLINGER GIRL」公式サイト
ttp://www.gunslingergirl.com/
北米版アニメ（１期）公式サイト
ttp://www.gunslingergirl.tv/index.htm
ゲーム公式サイト
ttp://www.dimps.co.jp/gunslingergirl/index.html

GUNSLINGER GIRL DB
ttp://tunes.sakura.ne.jp/gsg/
GUNSLINGER GIRL.‐二次創作物無断転載倉庫
ttp://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/
MEDIA GUN DATA BASE
ttp://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/?MEDIAGUN%20DATABASE
ONE MORE DAY
ttp://page.freett.com/onemoreday/index.htm
ガンスリ板＠萌えBBS
ttp://so.la/gunslingergirl/
雑談inガンスリ板
ttp://so.la/test/read.cgi/gunslingergirl/1066456383/l50
ＧunslingerＧirl ｶﾞﾝｽﾘﾝｶﾞｰ･ｶﾞｰﾙＳＳ書きの控え室　２
ttp://so.la/test/read.cgi/gunslingergirl/1095225218/l50

監督の浅香守生つながりであるとも言えるわけですが
二期の監督の真野玲もカードキャプターさくらの演出スタッフだしね

>>1乙です！

季節に間に合わなかったが久々にパパヒルシャーとツンデレ娘を書いてみた。
本当は春先に沈丁花で書こうと思ったんだけど（昔そんな少女漫画があったよね）
秋になってしまったのでキンモクセイで。トイレの芳香剤とか言わないでｗ

【金木犀】


　オフィス前に少し早足で現れた二つ髪の少女の姿を目にし、男はデスクから立ち上がった。
今日は彼女の訓練が予定されている。教官役であるドイツ人は少女の前に立ち、
では行こう、と短く声をかけた。はい、と答えて少女は男の横に並ぶ。
以前は作戦行動中以外は男の一歩後ろに付き従って歩いていた彼女だが、
近頃ではこうして担当官の隣に並んで歩くことが多い。
　少女の様子を確認するように、自分の胸あたりの高さにある彼女の頭部を見やった男は、
ふと何かに気付いて少女に言う。
「トリエラ、髪に何かついているぞ」
「え？」
　じっとしていなさい、と言いながら男は少女の髪に手を伸ばした。側頭部で結わえた
二つ髪の根元を梳くようにして何かをつまみ上げる。
「―――花？」
　男の指先には小さなちいさなオレンジ色の花がちんまりと乗っている。

爪の先ほどの大きさのその花に少女は見覚えがあった。
「ああ、あの甘い香りのする花ですね」
　午前中、少女は穏やかな季節の訪れを告げるその香りに誘われて
年下の仲間たちと公社の敷地を散策した。その際、秋風に吹かれて石畳に散り落ち
オレンジ色の絨毯のようになったこの花を、寄せ集めて宙に舞い散らせ
花吹雪を楽しんだのだ。きっとその時についたのだろう。
「確かosmanto(金木犀)と言う花だ。―――まだいくつかついているな」
　言いながら男はまた少女の髪に手を伸ばす。少女はあわてて片手を頭の上にやり、
それをさえぎった。
「自分で取ります」
「自分では見えないだろう。『公社以外では咲いていない』と言うほどではないが、
ローマでは珍しい花だ。どこかで落ちて足取りを残すようなことになってはならないからな」
「今日は公社外に出る予定はないでしょう」
「突発事項が起こったらどうするんだ。こういう事は面倒くさがって後回しにしたりせず、
気付いた時にすぐやってしまうものだぞ」
　あくまでも生真面目に男は言い、少女の手をやんわりと退けるとしかつめらしい顔で
金の髪の間から小さな花を丁寧に梳き取っていく。

男の立ち位置は必然的に普段の立ち位置よりも一歩近く、少女は気恥ずかしさに
思わず上体を傾けて距離をとろうとする。そうすると男は身を乗り出して作業を続けようとし、
また少女が2センチほど逃げる。
「小さな子供みたいに落ち着きなく動くんじゃない」
　乙女心にうといドイツ人は思春期の少女をそう叱りながら、いつもの困ったような表情で
髪を梳き分け念入りにチェックする。うつむいて固まっている少女の顔は心なしか赤い。

「さあ、これでいい」
　男は小さな花が床に落ちないよう、梳き取る度にそれを手のひらの中に握り込んでいた。
警官であった頃の癖なのか、証拠品でも保管するように内ポケットから取り出したハンカチに
花がらを包むと、またそれを元の場所に戻す。
「……ありがとうございました」
　少女が不機嫌そうな声音で担当官に礼を言う。担当官は、いや、と短く応えると少し
眉をひそめた。側頭部できっちりと結ってあった少女の髪が、くしゃくしゃに乱れてしまっている。
ああこのせいで不機嫌なのかと得心がいったヒルシャーは、少女に言った。
「トリエラ、射撃場に行く前に髪を結い直してくるといい。僕は寮の前で待っているから」
「え？　いえ、いいです。手櫛で整えれば充分ですから」
「…そうか」
　少女の褐色の指先が器用に乱れた髪を整え直す様を、男はしばし見つめる。
身繕いをした少女はひょいと視線を上げて男を見やった。終わりました、という意味だろう。
男は軽く頷くと、予定された訓練に向かうべく少女を伴って歩き始めた。

　一日の仕事を終え自宅に戻ると、ヒルシャーは習慣通りスーツのポケットから
すべての物を取り出した。鍵や手帳はひとまとめに床燈台上のトレイに置き、
ハンカチを取り出したところでふと動きを止める。
　用心深く折り目を開くと、布の上にはオレンジ色の小さな花が散らばっていた。
　男はしばらくそれを見つめると、印刷用紙のストックから未使用の真っ白な紙を一枚
引き抜いた。そして小さな花がらをひとつひとつ丁寧に白い紙の上に移し替え、慎重に包んで
封をすると、それをそっと引き出しの奥に収めたのだった。


<< Das Ende >>

パネトーネの予約してきた。
けど今年のクリスマスは涙の味しかしない予感 orz
ヒルシャーの幸せはとても望めそうにないが
せめてトリエラにとって幸せな最後でありますように…

>>13
面白かった。金木犀を取っておくヒルシャーにニヤニヤさせてもらった。
金木犀は日本ではありふれているけど
イタリアではそうでもないんだな。
匂いのする花ってヨーロッパじゃなんだろう？
ライラックかな。

>>14
電撃大王はひもで閉じているから買わないと見れない。
内容がどこまで進んだか見てないからあまりわからないけど
義体たちに幸せに笑って最後を迎えてほしいよなぁ。

レスありがとうございます^^
＞金木犀
某知恵袋「生垣や街路樹になるほどポピュラーではなく、盆栽の愛好家が見せてくれた」
香水のサイト「スイス国境近くのとある町では日本と同じように金木犀と椿が咲いている」
イタリア（どこの都市かは不明）在住の方のブログ「いろんな所から香りがする。
なんとなく日本にしか咲いてないんじゃないかと思ってた。近所のスーパーで苗を売っていた」
…等々の斜め読みから捏造です。ガイドブック読むと気候的に似てるみたいだから植生も似てるかも。
＞ライラック
それがあったかー。確かに欧州のイメージですね。あとは何だろう。バラ、ユリ、水仙、ラベンダーとか？
意外とオレンジの花の香りもいいらしいです。でも北イタリアだと北限過ぎちゃうかな。

＞電撃
漫喫でチラ見…どう決着がつくんだろう、この物語。15巻くらいで完結するのかな。
トリエラにはひとまず救いがあったけど、エッタはどうなっちゃうんだろうなあ。
せめてペトラには恋愛成就を果たして欲しいような。　
できればみんなにささやかな幸せか救いがあって欲しい。

堕天使と伝道師で小ネタ。
プリシッラちゃんは程よくふくよかだと嬉しい。

【ハラペーニョ】


プリシッラ「アマデオ、そこのハラペーニョのピクルス取ってよ」
　アマデオ「おまえ辛いモン好きだねえ」
プリシッラ「辛味成分は代謝を良くしてダイエット効果もあるって言うからねっ」
　アマデオ「あー、確かにこのハラポ〜ニョはどうにかしないとヤバいよなー（つんつん）」
プリシッラ「誰が上手いこと言えといったあッッ！！」ｽﾊﾟｰﾝｯｯ!!

　マルコー「…今いい音がしたな」
ジョルジョ「いつもの夫婦漫才だろ」
　　オリガ「ホント仲良いねえ」


<< だすえんで >>

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃71　より転載

760 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2009/05/23(土) 19:15:48 ID:Te2mNF0N0
ガンシューティングゲーム出ないかな
昔のPS2のも面白いけどガチでガンコンなりザッパーなり使う奴


766 名前： くにぴー@五共和国派 [sage] 投稿日： 2009/05/23(土) 22:16:06 ID:nFFPpU650
>>760
　ゲーム中のキャラクター登場画面は

　・「殺敵為君」ヘンリエッタ
　・「識才兼美」トリエラ
　・「天使薄命」アンジェリカ（登場時の文句は「降臨」）
　・「黒鳥天舞」ペトルーシュカ
　・「純真無垢」リコ
　・「博覧強記」クラエス
　・「我欲唯君」エルザ・デシーカ

など、その義体を一言で表す四文字熟語がキャラクターの
横にデカデカと毛筆書体で表示されるという設定はどうでしょう。

791 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい [sage] 投稿日： 2009/05/26(火) 14:23:09 ID:MJEF2P1H0
>>766
全義体入場ッッッッ！！！

目撃者殺しは生きていた!!　更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!!
武神!!　リコだァ――――!!!

記憶の無いケンカがしたいから義体になったのだ!!
プロのケンカを見せてやる!!アンジェリカ!!!

めい土の土産に任務とは言ったもの!!
新人の奥義が今　実戦でバクハツする（文字通り）!!　出た死んだキャラの真髄　シルヴィアだ―――!!!

大学の学生寮で磨いた実戦技術!!
福祉公社のデンジャラス・ライオン　キアーラだ!!!

実戦だったらこの人を外せない!!　超Ａ級喧嘩師　トリエラだ!!!

闘いたいからここまできたッ　キャリア一切不明!!!!
ロシアのバレエファイター　ペトルーシュカだ!!!

全爆発物の嗅覚データは私の中にある!!
スニッフィングの神様が来たッ　ベアトリーチェ!!!

義体は実験で使えてナンボのモン!!!　超実験義体!!
治すも壊すも思いのまま!!　クラエスの登場だ!!!

無理心中ならこいつが怖い!!
ヤンデレのピュア・ファイター　エルザだ!!!

若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ　空気主人公ッッ
俺達は君を待っていなかったッッッヘンリエッタの登場だ――――――――ッ

今さらだけど、規制解除されたらしいのでカキコ

>>13
GJ! トリエラ・ヒルシャはこの距離感が好きだー。
金木犀を引き出しの奥に収め、思い出を心の奥に収め・・・だな。

…ボローニャ大学の学生寮に担当官と一緒に忍び込んだのは確かシルヴィアだったような？（ボソッ

･･･シルヴィアだよね（ボソ

水縞ニーソ（妄想）のキアーラたんの獲物はＭＣ５１だったな。

出自はドイツ系なのかねえ？

ここの書き手は小説だけじゃなく二次創作漫画はやらんの？

自分はガンスリで二次創作漫画は難しいっす。
絵柄違いすぎてキャラは似ないわ、現代・近未来物は服も誤魔化しがきかないわ。
あと特に銃。描きなれない人間にとってはハードル高すぎですよorz
それに同じ内容をSSで書くのと漫画で描くのではページ数が違いすぎる＝時間がかかる。
書きたいシーンによって漫画向きの話と小説向きの話があると思うけどね。

でも漫画も読みたいのでどなたか絵師さんの降臨を願う。
…そういや冬コミも１サークルしか出ないみたいだね。

>>26
それ以前に絵が描けません……。

ここには残念ながら合同でアンソロジーとか出版する変態紳士はおらんようだ。

絵柄を似せるにしても銃火器のデジタル作画でもそんなに敷居が高いもんかな？

ずっとアナログで描いてきた人間にとっちゃそもそもデジタル作画が無理難題(笑

＞アンソロ
誰か出してくれないかなー。小説もできたらやっぱり縦書きで紙の本で読みたい。

ﾟ*･｡*ﾟ Buon Natale！ ﾟ*｡･*ﾟ

保管庫に季節もののSSの特集ページを作ってみました。
他にも見落としている作品がありましたらぜひ教えてください。
よろしくお願いいたします。

ナタレは神が私に与えたもうた試練なのかもしれない。
ヘンリエッタのように無邪気にジョゼと過ごすナタレを祝えない。
リコのように自分とはナタレは無関係のこととしながらも、綺麗に飾り立てられた街を見て喜ぶこともできない。
クラエスのように落ち着いていつものようにケーキを焼くこともできない。

私はいつもそうだ。
お姉さんぶっているくせに、心のどこかで無邪気なヘンリエッタやリコを羨んでいるし、私にはない冷静さを持ったクラエスに劣等感を覚えている。
ナタレも、興味がないと切り捨てることも、一緒に祝いたいと甘えることもできぬまま、ヒルシャーのお膳立てに渋々乗るふりをする。
そうだ。
今年もヒルシャーさんは何かしらナタレを祝いたがるだろう。
そしてナタレを祝うには必ず甘いお菓子が付き物だ。
ブッシュドノエル、パネットーネ、シュトーレン、どれもこれも甘い。
だから怖い。
ナタレは味覚障害をヒルシャーに悟られてしまう危険に、一年で一番ビクビクする日になってしまった。

私はなぜヒルシャーに味覚障害のことを知られたくないんだろう？
味覚障害を知ったってヒルシャーは条件付けを変えたり強めたりはしないだろう。
勿論叱らないだろうし、ほかの義体にそのことを言ってしまったりすることもない。
恐れる理由など何もないのに、ないはずなのに。
なぜだかヒルシャーにだけは知られたくない。
知られるのが怖い。
義体は恐怖は条件付けで統制されているはずなのに。
なぜこんなにわけのわからない恐怖に脅かされているんだろう。

人間なら自分に制御できない感情があるのは当たり前。
たとえば恋、たとえば愛。
けれど私は義体だ。
感情は統制されているはず。
自分の仕事にメリットのない感情は持ち合わせていないはず。
なのに、今私は仕事の妨げにしかならない感情に支配されている。
仕事のためなら、味覚障害は直ちに担当官または担当医師に申告すべきだ。
依存症の一症状なのだから。
これを隠していれば仕事中の依存症の発作につながる。
けれど私はどうしてもこれを言いたくない。
この矛盾は何なのだろう。
矛盾した自分の感情は邪魔だし、腹立たしくもあるけれど。
でもなぜだか、手放したくない。
だからもう少しだけ、このまま。
もう少しだけ、隠していよう。
新しい熊に会えたらきっと何かがわかるから。

ナタレものです。
お久しぶりです。
ナタレになんとか間に合いました。
相変わらず私の作風そのまんまで、ほのぼのパーティーとかでなくて申し訳ない…
私も誰かが私の作品をもとに絵でもマンガでも描いてくれたらとっても嬉しいですね。
自分では全く作画はできませんので。
金木犀の話、とてもヒルシャーらしいですね。
仕事にかこつけるあたり、とても納得です。

>>34
GJ 蘇芳氏の書くトリエラは自己把握だとか現状認識に対して厳しいというか、
プロ意識がしっかりしていて自分を律しようとするから逆にせつなさが増しますね。


レスをくださった皆様ありがとうございました^^
感謝の気持ちはSSでお返しを……と思いつつ軽い小話ですみません。
サンタ娘でナタレ。やっぱり描くより書く方が早かった。

【サンタガール】

昼「トリエラ、そのサンタクロースの格好はどうしたんだ」
鳥「プリシッラさんからです。『今年は忙しくて皆にプレゼントを渡してあげられないから、
　　代理で配ってあげてね』って」
昼「そうなのか。しかしそのスカートは短すぎはしないか？ズボンか何か履いた方が――」
鳥「ああ、大丈夫ですよ。下にスパッツを履いてますから（ひらり」
昼「そ、そうか。……しかし大荷物だな」
鳥「二期生の分もありますからね」
昼「貸しなさい、僕が持とう」
鳥「え？いいですよそんな……」
昼「その大きさでは抱えたら前が見えないぞ。いいから貸しなさい」
鳥「あっ（――もう、背負えばどうってことないのに…過保護だなあ（照））
　　……それじゃあ寮の前までお願いします」


辺「わあ、トリエラ可愛い格好！」
利「ねえクラエス、サンタさんが来たよ！」
倉「あら本当。荷物持ちに真っ赤なお顔のトナカイさんまで連れてるわ」
鳥「はーいみんな〜、プレゼントだよ〜！Buon Natale！」


<< だすえんで >>

サンタガールかわいいw
過保護なトナカイさんもかわいいw

二期生の義体
ガットネーロ　GATTO NERO　黒猫

二期生の担当官
ガスパレGaspare
フィオ Fio
ルーポ　Lupo


既に作戦部２課だけで７名殉職者が…。

黒猫って惚気るヤツはのろわれてしまえの子かな？

たぶん、そう。
今回は大口径のスナイパーライフルで装甲車両を撃ってた。
キアーラ？はジャン・ジョゼたちと同行してるのかな？

マルコーは二期生ズ三組を率いて警備司令室へ向かう模様。

https://twitter.com/aidayu02

原作者様はノベライズを御所望との仰せだ。

アニメ2期みたいなノリをご所望なのだろうか
シルヴィアの外伝を書く気はあったんだな
それは見てみたいが

連載では色々と起きてるようですが、本人ツイートによると13巻は来年春ごろだそうなので、
単行本派には今しばらく「おあずけ」状態が続きますね

ﾟ*｡･*ﾟ Buon Capodanno！ ﾟ*｡･*ﾟ　あけおめことよろｗ

年賀状代わりにこうさぎ描いてみた。たまには可愛い服を…
ttp://p.pita.st/?m=gjgvw6b4

おまけ　銃は超てきとー。御容赦を！
ttp://p.pita.st/?m=r463rkpv

>>44
乙！
可愛いバニー鳥、ありがトン。
今年もよろしく！

GUNSLINGER GIRL ガンスリンガー・ガール 55挺目

17 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：2009/01/02(金) 14:11:46 ID:lfIct+VR
…お年玉というのは良く考えてあげなきゃいかん。
親戚がどんな金額を出すにしても正月以外で大枚をはたいてはいかんのだ。

このスレを覗いている間は乙なしいクラエスでいて欲しい。
買い替え可能なＤＶＤじゃない、血の通ったＢＯＸだ。



>>7
Hai capito？

…すっかり今年の干支を忘れていた。

日本人なら忘れんなよ。

うなぎだろ？

レスありがとうございますw
サンタガールと大して変わらんと言われたのでコートを脱いでみた。
これ一枚に半日かかるようでは漫画は夢のまた夢orz
絵柄を似せる努力は去年の内に放棄しましたとも。
ttp://p.pita.st/?79jleakq

保管庫にフラテッロ検索のリストを作ってみました。
転載倉庫から転載した作品も入れてあります。
（個別キャラはやるとしても当分先になると思います。御容赦ください）
他にも見落としている作品がありましたらぜひ教えてくださいませ。
よろしくお願いいたします。

>>49
見ながらニヤニヤさせてもらったよ。

>>50
乙です。
探しやすくなりました。
ありがとうございます。

１３巻出るまで書くのは一時、中断ですか？

>>34
お言葉に甘えて蘇芳氏の『ポーチ』のイメージをお借りしました。
（ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a5%dd%a1%bc%a5%c1）
ありがとうございました。そして申し訳ありません。今はこれが精一杯…orz
ttp://p.pita.st/?m=zdthbv1v

>>52
いいえ、むしろ13巻が出る前に書き上げたい話がいくつもあります。
単に忙しくて筆が進まないだけですorz
がっちり規制されてて転載もできないしねー。
とりあえず保管庫の生理整頓が大体終わったので、これから頑張りますです。

早く規制解除されるといいね。

もし”１期生”ｽﾞが３月号で大勢殉職してたら凹むなァ。
担当官も含めて名無しのまま逝かれたらお話がつくれんし。

またまたジャコモに逃げられてローマ郊外の社会福祉公社本部施設で決戦突入なら、
遂にリミッター解除した眼鏡無しクラエスが凄まじい大活躍するよな。


…とか少しは期待してる俺は邪道かもしれぬ。

”１期生”１２名？
マルコー・アンジェリカ（担当官は健在。警備指令室へ向かっている。経験を生かして”２期生”ｽﾞを率いるリーダー格になった模様）
ヒルシャー・トリエラ（戦況は絶望的。破損個所が多すぎ。しかも孤立無援）
ジャン・リコ（両者とも無事だが、待ち伏せの罠にハマった。）
ジョゼ・ヘンリエッタ（現在、フラッシュバックで義体が暴走中）
ラバロ・クラエス（担当官がローマ市街で交通事故死。義体は公社本部でお留守番。）
ラウーロ・エルザ（義体が無理心中）
ベルナルド・ベアトリーチェ（鐘楼でトリエラを庇って爆死。担当官は現在、何やってんのかわからない）
？？？・シルヴィア（鐘楼への正面からの開拓路突入でクレイモア爆風直撃。ﾊﾟﾝﾂ丸出しで殉職。）
？？？・キアーラ（現在、戦闘中。負傷は無い模様）
クレマン・？？？（原発タービンフロアで担当官、鉄骨に押し潰されて死亡か？義体は.50の狙撃で右上腕に大穴が）
？？？・？？？（戦闘装甲車からのミサイル攻撃か大口径機関砲の掃射で死亡）
？？？・？？？（戦闘装甲車からのミサイル攻撃か大口径機関砲の掃射で死亡）

ダルマ市に行ったら描きたくなったので。
ttp://p.pita.st/?m=t0atv5gl
『ヴェルキンはダルマにあらず』にイメージをお借りしました。ありがとうございました。
（ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a1%d8%a5%f4%a5%a7%a5%eb%a5%ad%a5%f3%a4%cf%a5%c0%a5%eb%a5%de%a4%cb%a4%a2%a4%e9%a4%ba%a1%d9）

ネタバレが苦手なコミック派のために
エロパロ保管庫内だけど雑談スレッドを立ててみたよ。

◆◆　コミック派のための雑談スレ　◆◆
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/2365/l50

>>57
ニヤニヤした。
こういうのは大歓迎。

戦況報告に近いネタバレでも駄目？

このスレは過度なネタバレがなければなんとなくそのまま雑談してるよね。
ただまあ苦手な人は苦手だろうから、一ヶ所くらいネタバレ禁止のスレを
別に確保しておくのもありなのかなと思って立ててみたんだ。
需要があるかどうか分からないんだけど。

>>59
もしかしてSSの作者さんでしょうか？
レスありがとうございますw

>>61
大王購読が遅れる地方在住の単行本派でも怖いもの見たさなのか、
結局、漫画板のスレを覗いているみたいです。
完全にネタバレ禁止にされてしまうと誰も書き込めないので
そういった趣旨の雑談スレがあっても利用者がいるのかどうか？

ＳＳ書きのサロンというか相談所みたいな雰囲気ならまぁ何とか…。

ごめん、スレ立て告知のタイミングが悪かったね。
ネタバレを非難しているわけじゃないんだ。自分も書き込んでるし。
このスレはこのままの流れで問題ないんじゃないかな。

ただ二期スレでネタバレが怖くて本誌スレは覗けないって人がいたり、
エロパロスレでも苦手だって人がいたから、
コミック収録分の話題だけで書き込める場をつくってみたんだ。
２ｃｈと違って保守しなくても落ちないので無理して書き込まなくてもいいしね。
ある意味現時点で利用者がいなくてもいいんだ。
今後苦手な人がいたら使ってもらえればいいかなってところで。

SS書きのサロン的スレなら萌えBBSにもあるけど、必要なら立てるよー。
ＧunslingerＧirl ｶﾞﾝｽﾘﾝｶﾞｰ･ｶﾞｰﾙＳＳ書きの控え室　２
ttp://so.la/test/read.cgi/gunslingergirl/1095225218/l50

寂しいけど前向きに。鳥昼バレンタイン話です。

【バーチ】


　本来僕から君に贈るのはおかしいかもしれないが。そう前置きをして
彼が差し出したプレゼントは綺麗に包装されたチョコレートだった。
「何ですか？謝肉祭にはまだ早いですよね」
「ああ。通りがかった店でバレンタインデーのフェアに行き合ったんだ」
　彼の説明で思い出す。聖バレンティノの日。ローマ時代、結婚を禁じられた
兵士たちとその恋人をひそかに結び合わせ、祝福を与えていた僧侶を
讃える日だ。転じて今は、男性が女性に愛の贈り物を捧げる日になっている。
「その、他意はないんだ。女の子はこういった甘いものが好きだろうと
思ったものだから」
　あわてたように付け加える彼の言葉に、胸がつきんと痛む。ナタレ(クリスマス)に
気付いた味覚の衰えを、私はまだ彼に伝えていない。
　けれど彼の気遣いは嬉しい。今まで単なる『子供』扱いだったのが、『女の子』に
昇格したのだ。他意がないのは残念だけど、それでも彼にしたら随分な進歩だと思う。
「ありがとうございます。早速いただきますね」
　受け取ってすぐにリボンを解く。彼は最近何かと忙しそうだから、後でお礼を言おう
なんて考えてタイミングを逃してしまうのはいやなのだ。
　綺麗な包装紙をはがすと『Baci』と大きく印刷された菓子箱が現れる。
バーチ――たくさんのキスという名のこのチョコレートはバレンタインの贈り物として
定番だ。一粒ごとに愛の言葉が書かれた紙片が一緒にくるまれている、いかにも
イタリアらしいこのチョコレートを、朴念仁のドイツ人がどんな顔で買ったのかと
想像するとおかしい。

　箱を開けると甘い香りがする。銀色の包み紙を開けてごつごつした形のチョコレートを
口に入れた。ほのかに甘い。
本当は紅茶で流し込みたくなるような甘さなんだろう。――でも、今の私にはちょうどいい。
「おいしいですよ、とっても。ありがとうございます、ヒルシャーさん」
　そう、素直に礼が言えるから。
私のことだ、甘過ぎれば文句のひとつも言ってしまうに違いない。せっかくの彼の好意を
意地を張って無下にしてしまったら、後できっと後悔する。
　そうか、気に入ったか。ほっとしたように笑う彼の顔が嬉しくて、私も笑う。
神様なんて信じていないけど、今日は愛の守護聖人に感謝しよう。
もしかしたら最初で最後かもしれない愛の日の贈り物を、素直に喜ぶことが
できたのだから。
　私に残された時間は長くはない。でも、今はまだ生きている。
ヒルシャーさんもおひとつどうぞと勧めると、甘いものが苦手な彼は困ったような顔をして、
それでも律儀に受け取ってくれる。
彼と私の感じる甘さはもう違うけれど、ひとつでも多く、一緒に体験する時間を
作っておこうと思う。
　いつか私がいなくなっても、彼がまた思い出せるように。

　甘いなあと言う彼に、私は笑ってそうですねと答える。
彼の贈り物をまたひとつ口に入れ、私はほろ苦くやさしいチョコレートの甘さをかみしめた。


<< Das Ende >>

>>66
うん、うん・・・こんなバレンタインがあってほしいな。
甘くて苦くてやさしいチョコにじんわりした。

げんこつ！

レスありがとうございました^^
バーチの名前が元のゲンコツチョコのままだったらまた雰囲気違ってただろうなあ。

寒い日が続くのでヒルシャー父さんの冬の思い出話を投下。
窓も凍る冬の日々、住人の皆様も風邪などひかぬようお気をつけて〜。

　【霜】

　冷え込みの増した早朝、大抵の人間はまだ暖かなベッドでの眠りを楽しんでいる時間に、
足音を立てぬようにひっそりと一人のドイツ人が駐車場へ向かう。
　朝方の気温が氷点下まで落ち込むこの季節、愛車にはびっしりと霜が降り、
車体の色を白く変えている。車内に鞄を置いた男はエンジンをかけて暖気を回すと、
運転席の足元からスクレーパーと吸水布を取り出した。
真っ白になっている灯火類のカバーの霜から順に、ミラー、サイドウィンドウ、フロントガラスと、
丁寧に霜を掻き取り布で拭いていく。
　運転席側から届く範囲の霜をきれいに落とすと、男は反対側に回った。
窓の下部は暖気で少し溶け始めているが、上部はまだ固く凍っている。
彼が慣れた手つきで掻き落としていく薄く張った氷の下からは傷ひとつないガラスが現れ、
低い位置から差し込む朝日が反射する。
母国を離れ、日々異国の言葉を話し異国の文化の中で生活する彼にとって、
ドイツ製の愛車を良好な状態に保つことは、ある種のアイデンティティの表出なのだろう。
　ただしそんな彼でもひとつだけ、助手席の窓にある小さな傷だけは、
それがついた日から今まで修繕をしたことがない。
ガラス用の研磨剤で磨けばすぐに分からなくなってしまうその傷は、
ヒルシャーにとってささやかな思い出の印であった。

　あれは彼のパートナーである少女が義体となってから初めて迎えた冬だった。
　あの日もこの車には真っ白に霜が降りていた。
積み込みに手間のかかる荷物があった彼は少女にスクレーパーを渡し、彼女が乗る側の窓を
きれいにしておくように指示した。
　少女は渡された道具をしばし見つめて考え込んだ。
思えば彼女は寒さになじみのない国の生まれだったのだから無理もない。
だが飲み込みの良い少女は道具の形状から用途を察して、
硬質ゴムでできたへらを窓ガラスに押し当て引き下ろした。
　キイッと響いた嫌な音にヒルシャーが振り返ると、
青い目を大きく見開いた少女がスクレーパーを手にしたまま硬直している。
　どうした、と問いかけると少女は男を振り返り、すみません、と緊張した声で答えた。
窓に傷をつけてしまいました。スクレーパーを手に握りこんだ彼女は担当官の叱責を覚悟してそう報告する。
　男は荷物を足元に下ろし助手席側に回った。
窓ガラスを見れば霜がこそげたわずかな隙間に真新しい傷がある。
愛車の傷に一瞬目をむいた彼だったが、ややうなだれた少女の様子に思い直し
角度と力加減に気をつけるよう注意するだけに留めた。
　はいと返事をして彼女はまた窓に霜取り用の道具を押し当てたが、今度はそれを引き下ろすことを躊躇している。
筋力を強化された体の力加減にまだ自信がなかったのかもしれないが、
男にはその様子が、再度失敗をして叱られることを怖がっている小さな子供のように見えた。
　先ほどのいささか大人気なかった自分の反応のせいかと反省した彼は、少女の手の上に自分の手を置いた。
驚いた表情で振り向いた彼女に、一緒にやってみるから覚えなさいと言い、
少女の手ごとスクレーパーを握ってゆっくりと下方へ移動させ始める。
　冬の澄んだ空気に氷を削る音が響く。
段々と広がるガラス面に映る少女の真剣な表情を見つめながら、
自分の掌に納まってしまう少女の手の小ささに、男は守るべき存在を深く意識した――。

　あれから三回目の冬が巡り、もう彼女が男の車に傷を付けることはない。
優秀な生徒に彼が直接手を取って何かを教えることもなくなった。
　白い息を吐きながら愛車の霜を落とし終わったヒルシャーは、給水布を軽く絞り水を切る。
あの頃からずっと使い続けている道具を運転席の下にしまい車に乗り込むと、
助手席に置いた座学の資料で膨らんだ鞄を確認し、男はパートナーの待つ公社へとハンドルを切った。


<< Das Ende >>

少々、身勝手な感想をば。。。。

戦闘用に義体化されて間も無い頃にはしては恭順というか素直すぎるような？
他の子たちは担当官からの命令には逆らえない前提条件があるが、
ツンじゃないにせよ最初から「身勝手な大人全般」への反抗期だったわけでもないだろうからこれで妥当なのか？


自分としてはアンジェと一緒に公社敷地から脱走を計画するぐらい行動力＆自立心のある女の子だと思ってたんだが。

…間違えた。

ヘリフォードまで泳いできます。

>>74
こういう感じ？
ヒルシャーの休日
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a5%d2%a5%eb%a5%b7%a5%e3%a1%bc%a4%ce%b5%d9%c6%fc

自分はトリエラは最初からツンだったわけじゃなくて、
ヒルシャーが自責の念からまともに目を見て話さなかったり
訓練成績が優秀でも褒めてやることができないでいる内に、
「自分のことを評価してもらえない」と不満を溜めてツンツンになっていったんじゃないかと思って書いてる。
でも公式で書かれていないから色々な解釈の仕方があるよね。

霜、すごくいい感じだと思います。
小さな思い出を大切にモノとともにとっておくのはとてもヒルシャーらしくて。
>>74さま
勝手に私の考えを語ってしまいますと、反抗は信頼の後かなと思うんですよ。
有名？な言葉で「充分甘えた子は自立する」なんてありますが、まさにそんな感じで。
一巻でマリオに「ヒルシャーだけが嫌いなんじゃない」っていうときのトリエラは笑顔なんです。
これはヒルシャーへの信頼や尊敬の形成後に、ヒルシャーを越えようとする反抗、まさに思春期の第二次反抗期なんだと思います。
ヒルシャーとの関係がよくなければ、あのセリフはもっと怒りに満ちた表情だったはずですから。
そしてヒルシャーに反発しなくても自分を保てるだけ成熟したら反抗期が終わる（１０巻のナタレ？）と。

「トリエラ、済まない。バレンタインに遅れてしまって。」
渡された包みはバーチにしては大きすぎる。
この生真面目な担当官は良心の呵責から、定番の小さなバーチではなく高級なチョコレートを選んだのだろうか？
「ありがとうございます、あけてもいいですか？」
「ああ、もちろんだ」
包装紙を剥がすと中には一枚の板チョコと本が一冊。
「バレンタインを過ぎたばかりでバーチが売っていなくてね…済まない」
怪訝な表情をした私にヒルシャーが弁解する。
「バーチでなくても気にしませんよ、ありがとうございます。でもなぜ本まで？」
「ああ、バーチの包装紙にはことわざや寛容句が書いてあるだろう？だからチョコにことわざや寛容句の本をセットにしたんだ」
ああ、この生真面目なドイツ人は…
確かにバーチはチョコレートとことわざや寛容句の組み合わせだけれど。
「ありがとうございます。チョコレートの包装紙をとっておくのは少し気恥ずかしいけれど、本なら後から何度も読み返せますね」
「そうか、よかった」
ヒルシャーはあからさまにほっとした顔をする。
イタリアに来て数年も経ってやっと、バーチと板チョコと本のセットは女心には違うものだと理解できるようになったのだろう。
私の気持ちも前より理解してくれているようだし。
「でも、女の子の扱いに慣れて欲しくはないな」
「なんだい？トリエラ」
「いえ、なんでもありません」
大丈夫、甘くなくてもヒルシャーのチョコがあるなら、私はまだ頑張れる。

すみません、タイトル入れ忘れました。
「遅れてきたバレンタイン」です。
今出先の待ち時間なんですが、このキャッチコピーを見てインスピレーションが降りてきたので。
私の書くいつものトリエラではなくちょっと恋する乙女なのはきっとバレンタインの魔法です。
バーチの解説は保管庫で見てうろ覚えですが、いつか使いたかったのでつい…

>>77
ヒルシャー履歴概略

保護する筈だった人身売買＆スナッフムービー出演の少女が戦闘用の義体に改造されてしまった！
技術部に怒鳴りこむが、拘束されて軟禁状態に。秘密裏に処理される前にクローチェ兄から担当官やらないか？と取引というか懐柔される。

他に行き場もないので担当官になってはみたが年頃の女の子にどう接したらいいのかわからない。
負傷させるのも洗脳するのも反対なので積極的に戦うように強気で命令できない。
トリエラには公社へ来た真相も話せない。
ジレンマに陥る。

とりあえず記念日にはクマのぬいぐるみを贈ってみる。

トリエラ履歴概略

記憶を無くして覚醒したら隣に同じく改造された黒髪ロングのおっとりぽわわんした女の子がいた。
なんか見知らぬドイツ人が暫くしたら担当官として着任。
「トリエラ」と名付けられて作戦部２課に配属されるフラテッロに。
記憶は消されているが条件付けが軽いので反抗的態度。
しかし逃げてもどこへ行けばいいのかわからないのでとりあえず従う。
疑問を感じても「規則だから」と答えてもらえないので仕事に専念する。そのうち忘れる。
後輩にあたる身寄りもなく改造された少女たちが次第に増え始め、寮生活がにぎやかに。

朴念仁のドイツ人が何かしら理由をつけてクマのぬいぐるみを贈ってくる。他にやるべきことがあるでしょうに…。



こんな感じでは？

そのくらいの軽いノリならもっと気楽に話が書けるんだけどねえ。

板チョコwwズレた生真面目さがいいすねw

やはりデレ期に移行したトリエラは何か面白味が無い。

原作終盤あたりですっかり両想いの恋人気分も悪くは無いが、
義体化初期の頃を書くなら悪い大人に対しては反抗的な態度でツンツンしてくれないと。

担当官限定でもおｋ

1〜3巻分をまとめた英語版のコミックを買った。（すでに十数年勉強してない）
ついでにドイツ語版も買った。（もちろんさっぱり読めない）
ひとまず独語版の鳥昼組の会話だけ抜き出して辞書と首っ引きで訳す。


なにこれすごい萌える

ガッチガチに堅い言葉の選び方がたまらん。
ありがとう密林。ありがとうドイツのオタク達。
原作が阿鼻叫喚でもこれでしばらく生きていけるよ。

サンドロ・ペトラ組書いてくれる職人さんいないかなあ。
保管庫のアクセス解析でもペトラ需要高いのに作品数少ないんだよね。

サーバ移転しました
▼　ガンスリンガー・ガールでエロパロ 3　▼
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278604450/l50

>>86
需要高いってホントかよ！？

プロファイリングの名手なら類推はお得意だろうけど
ペトラの恋心が条件付けされたものなのか、本気なのかで二の足を踏む。
あと義体の担当官でなければならないシチュエーションが思いつかない。

公安部時代は見習いみたいなものだったろうし、
作戦部２課に移籍してからの隙間探しはどーもな。

グエルフィ検事護衛の際のビーチェや”１期生”の名無しフラテッロとの絡みなら何とか。

二つの保管庫の初回流入の検索ワードで、一番多いのは鳥昼組だけど
結構ペトラで検索かけて入ってくる人いるよ。
それとプリシッラちゃんとビーチェも。あと根強い人気のエルザ。

というわけでSS投下お待ちしてますw

あーなるほど。
サンドロ・ペトラ組のお話があると思って検索かけたらぜんぜん無かったと？


群像劇でもあんまり活躍の機会がなかったキャラにばかり目が行くしな。
俺が書くのは大概、エルザとクラエスとビーチェとラバロ大尉ぐらいしか無いが需要あんのかしらん。


なんかもう既に死んでるかお先真っ暗なのしかいないような

＞エルザとクラエスとビーチェとラバロ大尉
需要あるよー。まずここにひとりノ
全部のページのアクセス数が分かるわけじゃないから自分の印象なんだけど、
『ガンスリンガーガールSS/二次創作/保管庫』てな全体検索の次に
トリヒル、ジャンリコ、ビーチェ、プリシッラ、ぺトラ、クラエス、エルザ、
ジョゼッタ、シルヴィア、キアーラ、マルアン、エンリカ、ソフィア……てなかんじ。

逆にまだ書かれていない人物というと

ミミとかパトリツィアとかアウローラあたりか？

アウローラはブラックな小編があったっけな……
ミミはW杯の小話とかpink板でミミ視点の鳥昼話とかくらいかな？
二課員だとアルフォンソとかニハッドはほとんど見かけないかも。
キアーラ、シルヴィア、エンリカ、ソフィアあたりも少ないね。

パトリツィアはそういえば読んだことない。
ロッサーナとかレスキリアンとかもないんじゃないか？

パトリツィアは是非やってみたいな。

マルコー、カテリーナ（フランカ）との絡みもあるし掘り下げれば面白そうだが、
イタリアの出版社とか編集者の仕事内容知らないと難しいかも。
絵本三部作の舞台裏なんかは原作でも語られてないな。

あとはフランコだな。
祖父が亡くなっても二代目がいた筈だし。
爆弾作りの腕も第二次大戦頃まで遡るとパルチザンとか米マフィアを調べたりとか

締め切りに追われる漫画家の姿しか思い浮かばないｗ

専業の物書きは締め切りから逃げても原稿納めなきゃ生活できん。

創作系の漫画家のほうがハードルは低いんじゃないか？
科学考証がいいかげんなＳＦだと読者のツッコミは容赦ないが。

拙作のSSに拾った画像(二次元でなく三次元)を合わせて遊んでみました。
ゆっくり音声付きなので苦手な方は音を消してご覧ください。
BGMも一緒に消えちゃうけど。

ミモザの日
ttp://www.youtube.com/watch?v=577zZBe5DJc

シニョーレ、言いにくいことだが。

最新の音声合成技術を駆使するか、プロの声優雇ってスタジオで収録するのをお薦めします。
絵が描けるのなら声無しの同人ノベルゲームに仕立てても良いかと？

http://x4vgfa.bay.livefilestore.com/y1pc1_jaT5btvkjb2elJYI22Wvj8ShNo71uzgb3KfGxCjBGdYFQ4oAw-IojLpEzLsdNDuyVjDCSxuI/sakuratannkoubon.jpg

ああやっぱり音声は付けない方が良かったか。自分でも激しく違和感あったんだけど
テロップのタイミングを取るのに使ったのをそのまま入れてしまいました。
はっきりご指摘くださってありがとうございます。
お耳汚しをしまして申し訳ありませんでした。

着眼点は良いので研究を怠らなければ大丈夫。
同業者との競合がなければ市場は独占できる…はず（無責任な発言

同人誌だといままでエロばかりで壊滅状態だから、逆方向を目指して失敗してもいまさらって感じ。
駄目でもともとなんだから色々試したらいいんじゃないかと？

相談しながらだと手の内が読まれてしまうからその辺は作者のセンスにお任せだ。

>>99
はにゃーん！

そんな面倒くさそうな事をそそのかさないで下さい。
やりたくなるじゃないですか(笑

さすがにまともに同人活動する余裕はもうないですが
せっかくなのでお遊び程度にまた挑戦してみようと思います。
ありがとうございました。

いままで楽しませてくれてありがとう。
ＳＳ職人さんたちは”死の灰”が降り注ぐことになっても遠くへ逃げないの？


わたしは東日本に残留して結末を見届ける予定ですが。。。。

トリエラ「日本の原発って大丈夫なの？」
クラエス「大丈夫、とははっきり言えないけれど、関係各所の尽力でメルトダウンの可能性は低くなったと見てもいいわね」
トリエラ「東京のほうにも放射能が飛んでるんでしょ？」
クラエス「そのようね。でも健康に被害がでるほどではないと日本政府は言ってるわ。それに飛んでいるのは放射性物質であって、放射能は放射性物質が放射線を出す能力のことよ」
トリエラ「この日本政府の放射線値の発表って信頼性があるの？」
クラエス「IAEAやWHOの声明を見てみる限り、信頼してもいいでしょうね」
トリエラ「じゃあ、大丈夫なのね」
クラエス「……日本国外に避難したい人はラムサールにでも行ったらいいわ。温泉もあるしきっといいところだろうと思うわ」
トリエラ「ラムサール？　あの条約で有名な、イランの保養地？」
ヒルシャー「ラムサール……、あそこは条約も有名だが、年間放射線量が世界でも有数に高いところだな」
トリエラ「ヒルシャーさん？」
ヒルシャー「遅いから来てみたが、日本の件について話していたのか」
トリエラ「はい」
ヒルシャー「こういう事態だから、現地ではデマもきっと飛んでいるだろう。でも自分の頭で考え、なにが信頼に値する情報なのか見抜く目も必要だ」
トリエラ「そうですね」
ヒルシャー「……そろそろ行くか」
トリエラ「はい。じゃクラエス、あとは頼むね」
クラエス「いってらっしゃい」

>>104
残念ながら関東以外に親類はいないものでね。こちらは逃げるに逃げられないよ。
それと上のネタにつけさせてもらうなら、ラムサールの年間被曝量は高い所で260mSvで今の状態で都内にいても、そこにはかなわない。
放射線の種類が違うから一概には言えないんだけどね。

…非常手段とはいえ原子炉を格納容器も含めて海水で冷却した前例はないはずだ。

沸騰する度に塩分濃度が高まるのでは海水を浴びた鋼鉄部分は赤錆びだらけになる。
チェルノブイリのように石棺で覆いつくしても海岸沿いでは、コンクリ部分もアルカリ骨材反応が進行すれば塩害でひび割れてしまうだろう。
一年後か三カ月後に冷却に成功しても解体する方式の廃炉は難しいし、土地を再利用するのはもっと難しい。

1号機は水素爆発から炉心溶融？
2号機は不明だが、建屋が無事だが？（格納容器下部に穴が開いている可能性もある。）
3号機は水素爆発から炉心溶融？（実際には地下まで潜るほどメルトダウンが進行中の可能性もある。）
4号機は定期検査中だったが、使用済み燃料プールから出火した原因が不明だ。

水素ガスが発生したのであれば燃料棒のジルコニウムの鞘が1000℃を越えていたのは確実だが、
外部電源を回復しても内部の様子について正直に情報公開するとは到底思えない。

特に3号機はプルサーマルなので冷却に成功しても一か所に落ちた重金属が集まると再臨界の恐れがある。
制御棒ごと熔けても小分けにできればまだどうにかなりそうだが？

とにかく内部がわからないとまだまだ安心できない。

>>105 乙です。皆色々くわしいですねえ。
東京の測定値はローマより低いそうですね。自分はとりあえずにげなくても大丈夫だと思って生活しています。
計画停電中はロウソクでも充分明るいし、後片付けしながらでもなんとか仕事はやっていけていますから。
短いSSですが投下します。災禍に遭われた方々に一日も早く安らぎが訪れますように。

【湯気】


　仕事から戻り鞄を置いた男に同僚が声をかける。
「お帰りヒルシャー。飲むかい？」
「ありがとう。いただきます」
　同僚が手にしたコーヒーポットにヒルシャーは机の上にあった自分のマグを差し出した。
コポコポと液体が注がれる音と共に手の中のカップが少しづつ重くなる。
口元に寄せた陶器から立ち上る湯気が外気で冷えた肌をあたたかく湿らせ、香りが鼻先をくすぐった。
　男はやや煮詰まったコーヒーを口に含む。
ごくりと男の咽が動くと、熱い液体は熱のかたまりとなって胸の奥を通り抜け、腹の中をじんわりと満たす。
寒さと緊張に固まった体がほんの少し緩んで、男はゆっくりと息をついた。

　ガラス越しに外を見やれば夕闇に窓明かりが見える。
オフィスから義体棟は見えないが、彼女も明るい部屋で温かな飲み物を口にできているだろうか。
気の置けない仲間たちと冗談でも交わしながら、一日の疲れを癒しているのだろうか。
　自分がパートナーのためにコーヒーを入れてやる機会はない。
直接彼女をねぎらうことができないこの距離感はもどかしくもある。
だから、ヒルシャーは大切な少女が良い仲間とおだやかな時間を過ごせるように願っている。
彼にはできなくとも、仲間たちから彼女が心の平穏を得られるように。
そして仲間たちもまた彼女から平穏を得られるような、そんな関係であるように。

　湯気でくもり始めた窓の向こうに思いをはせながら、男はまた温かなカップを口に運んだ。


<< Das Ende >>

>>108
乙です。
コーヒーを通して繋がる二人の関係がいいですね。
放射能や>>107に関してはいろいろ書いたり、反駁したいのですが、
いかんせん規制中で、携帯からはちとキツいし、スレ違いも甚だしいので、さすがに書きません。でもこういう知識系のネタはフラテッロの会話とかで書けたら面白いかな、と。

>>105 他スレで見た温泉地はいつも200倍だよってこの事か。
クラエス先生の豆知識講座とかならスレチでないから大丈夫では。また読んでみたいです。
一応自分でも調べてみて現状そこまで慌てる必要はないと思っているが、自然科学系は好きなんだけど門外漢だからなぁ。


とりあえず連載打ち切りとか13巻発売中止とかには…ならない…かな……？

津波と地震の被害より原発事故の放射能のほうがはるかに恐い。
周辺住民は被災地から疎開しないとクスリや生活物資が届かない。
このままだと福島県沿岸はゴーストタウンだ。



漫画家が原発描いたからって連載中止にはならんだろう。

映画監督や小説家は未来の光景を映像や文章で予見することがあるが、
イラストレーターや漫画家も似たような資質を持ってるのだろうな。

ジョゼッタ心中！

新刊が楽しみなような楽しみでないような……
ここ2,3年くらい毎回同じ葛藤(笑 を繰り返しているような気がしてならない。

むしろ最終巻がどーなるかとか？
外伝は同人誌でやらないのかなとか
ＰＣで育成シミュレーションゲーム出さないかなとか
figmaで”1期生”ズを限定予約販売しないかなとか
電子書籍ＤＬ販売に参入しないのかな？とか
もし他誌に移籍してもやっていけるのかな？とか


同人誌即売会は開催地を季節ごとに移転しないのかなとか。。。。

>同人誌即売会は開催地を季節ごとに移転しないのかなとか。。。。

震災と原発事故でそれどころじゃないので地方で開催するのは今は無理。
作家さんの交通費負担軽減なら、Web通販でＧＯ！
落選する可能性は低いだろうし、壁サークルは怒るかも知れんが海外のヲタ相手に販路を広げるなら
ＤＬ販売は避けて通れんのではないかと？

484 ：名無し迷彩：2011/04/11(月) 14:42:17.32 ID:CehxmRVT0
…日本政府と東電は馬鹿と狂人の集まりなのか？


1号機、炉心溶融（上の配管から水素ガスが漏れた？）
2号機　メルトダウン（圧力抑制室破損？）
3号機　水素爆発で圧力容器の蓋ごと使用済み核燃料貯蔵プール破壊？（吹っ飛んだ大半が海に墜落？）
4号機　使用済み核燃料集合体がメルトダウン？

福島原発は、上下の配管がギロチン破断されてる箇所もあるので
亀裂や穴を完全に塞ぐかパイプを全交換しないと電源復旧しても圧力容器内への淡水注入はもはや無意味。
冷却目的ならメルトダウンした炉心下部目がけて外からの真水放水で。
水が使えないならヒートポンプで崩壊熱除去してもいいだろう。
窒素ガス封入したっていまさら遅い。

「塩」で蓋をした状態なので700℃を越えなければ溶融しないだろうけど
いまは海洋への汚染を食い止めるためにフィルターで濾過しなきゃいけない時期なんだが。

漁船で運搬できるサイズの鉛の容器をゼオライト詰め込んで、（逆流防止弁もつけて）
ポンプで汲み上げた海水を循環させれば回収可能だろうに。

放水が駄目なら窒素ガスじゃなくドライアイスぶち込めよ

いずれ液体窒素で凍らせてからトランスデューサーで共振・粉砕するのは「もんじゅ」の廃炉で試すだろうけど
絶対零度まで冷やすのは無理でも細かく分けて回収するには十分じゃないの。。。。

【今月の作業手順その１】

内部に設置した電気集塵機やら霧吹きで放射能の飛散を防止する。
まず4号炉は建て屋の最上部を切除してひっぺがす。全部でなくても良い。
（有人のヘリはこの任務に向いていない。俯瞰モニターするだけなら無問題かも？）
もちろん作業員の被曝を避けるために建設重機の遠隔操作が望ましい。
（付着してる3号機由来の放射性物質は発熱してるはずだからサーモグラフィーで見ればわかるので2号機、4号機建て屋外側の除染も必要だが。）
原発のクレーンが使用可能なら接触してる使用済み核燃料棒同士にじゅうぶん隙間を設けてから
プールの冷却水にボロン投入後、強制的に凍結させてプールの側面か底部の穴を塞ぐ。
穴が無いなら、そのまま空冷式ヒートポンプ設置。海水で排熱する前に発電できればベスト。
あとは使用済み核燃料棒を回収する専用容器の製造と移送先のメガフロートか船の手配を同時進行。
これでもフネが到着するまでの時間稼ぎにしかならんが。


どうも免震棟に近い1号機はたびたび臨界してるようなので、
（中性子線が放出するぐらいだから炉の底か漏れて格納容器にまで重金属類が溜まっている？）
高さ２ｍぐらいのホウ酸水入りポリタンクと10cm以上の鉛板で遮蔽しないと作業員が近づけない。
内部の様子をリアルタイムで撮影するにはロボットを投入するのが良いだろう。
配管やら破壊されている箇所があって現場までたどりつけない可能性が高いが、
結局撤去するのも機械任せになるだろうな。
アレバ社だけじゃなく建設会社コラボでＦＲ●Ｍ ＳＯＦＴＷＡＲＥあたりにオペレーター養成を依頼したらどうかと？
オンラインゲーマーなら喜んで参加するだろうな。動かせる人型ロボットがあればの話だが。
もし”象の足”が見つかったら、とにかく凍結させて粉末状にするなりして専用容器に回収。
臨界で熔けてたらカドミウムぶち込んでから冷却。
…最下層に黒い煙か水蒸気出す大きな穴があったらボロンとカドミウム投入。

「逃げるなよ。
この後、たっぷり後悔させてやる」

津波被災農家の塩害対策に
http://www.advanced-techno-future.com/doc/aisupuranto.pdf



早く復興できればいいね。

エライもん見てしまった・・・。（〜の感想。）

それはそうと、宝塚歌劇団の公演でテレ朝の「相棒」が出来るなら、
「『GUNSLINGER GIRL』 宝塚歌劇団バージョン」の脚本を書けないか
考えてる自分がいる。

>>122
宝塚版は凄いね。
あまり知らないから想像出来ないけど。
帝劇のミュージカルならポカフェリみたくなるかな？

普通にラジオドラマかミュージカルじゃいかんのですか？！



ジャン、ジョゼ、ヒルシャーはいいけどそれ以外の配役で爆笑するから止めてくれい

ヅカwwwラバロとかマルコーとかww腹痛ェwww

まぁヅカにも爺さんやハゲやデブを演じる役者はいるがｗ
ヅカは主役は男になるように書かないとだし、ヒロインやその周囲の女の子が全員ローティーンっつ〜のも無理だ。
アクションの再現のためにも実写やるなら映画かな

「マリア様が見てる」の宝塚版なら観ても面白そうだが。。。。

13巻発売したよートリエラ手足吹っ飛んでた

リコたんは相変わらず可愛い！！

13巻が出たので勢いで書いてみました。第75話「遺言」から。
タイトルはそのままで。ヒルシャー視点の話です。

【遺言】


「君は空軍基地に避難しないの？」
　身支度をする女に男はそう問いかけた。
「政府の要人保護プログラム？私はナポリに留まるわ。基地の方がテロ標的になってむしろ危険なんじゃない？」
　テロリズム撲滅の為に闘う女検事は男の言葉に笑って答える。
「……ジャコモが次に狙うのは大規模テロだと言われている。都市から離れた方がいいよ」
　内閣府に籍を置くという男は女にそう忠告する。
女は男に彼の仕事について深く訊ねたことはなかったが、男がテロ対策の部署に所属していることは察しがつく。
かつて自分をテロリストの襲撃から護ってくれた男の言葉に女は振り返った。
「―――わかった。午後のバスに乗るわ。そして銃後で戦いの終わりを待つ」
　男の傍らに掛け、女はその肩に頭を持たせかける。
「終わりはくるよね？」
　問いかけた女に男は答えず、ただ静かに微笑んだ。

『48時間以内にジャコモが行動を起こす可能性がある。本部で待機しろ』
　リーダーから連絡を受け、戦いを前に射撃場で調整をする少女に担当官は話しかけた。
「トリエラ」
「はい」
「ヘンリエッタの様子はどうだ？」
　少女の同期生であるヘンリエッタはヴェネツィアでの戦いから不調をきたしていた。
統制されていたはずの記憶と精神の安定が任務の緊張によって混乱し、
戦闘行動を取ることができなくなった彼女は、長期間の薬物使用による末期状態だと判断された。
　彼女を再び任務に就ける状態にする為には、残り少ない寿命を更に縮める大量投薬による
条件付けのリセットが必要とされ――それは彼女の担当官の了承の元、実行された。　
「本来の、義体らしくなったと思います」
　時に泣き、笑い、担当官ジョゼに幼い恋心を一途に傾けていたヘンリエッタ。
今の彼女にその面影はなく、担当官の命令に淡々と従い無表情に引き金を引くロボット兵士だ。
冷静なトリエラの返答に男はかすかに眉根を寄せる。
「ショックじゃないのか？」
「悲しいけれど…私たち、そういうものでしょう？」
　銃を下ろし少女は答えた。「魔法が切れてしまうなら、何度でもかけ直すしかない」と、ヘンリエッタと同じく
洗脳によって過去の記憶を封印され戦いに赴く少女は、自らの置かれている状況をそんな言葉で表現する。

無言でその横顔を見詰める担当官に、少女はふっと顔を上げ微笑んだ。
「もし私の番が来ても、気に病まないでくださいね」
　少女の言葉に感じた不吉さを男は冗談にまぎれさせようと笑う。
「はは、まるで遺言だな」
「遺言ですよ」
　言っておかないと、ヒルシャーさんがあとで苦しむから。
　そう続ける少女に男は言葉を失う。
　男を見つめる少女の表情は穏やかで清しい。
「私はもう、あなたや公社を恨みません。化けて出たりはしませんから」
「トリエラ……」
　最小限にとどめた条件付けゆえに、少女と男はいくつもの諍いを繰り返してきた。
少女は戦うことを存在意義とし、男は彼女に生きることを望み。互いにすれ違い、傷付け合いもした。
けれどそれらを共に乗り越えて彼らは関係を築き上げてきた。
　大切な少女の名を呼んだきりかけるべき言葉が見つからずその場に佇む男に、
あっ、そうだ。と思い出したように少女が言う。
「おとといナポリに行ったんですよね？ロベルタさんは元気でしたか？」
「――ああ。変わりなかったよ」
「いい人ですよね。幸せにしてあげてください」
　少女は真っ直ぐな視線で男を見上げ、心から担当官とかの女性の仲を祝福する。
少女は知らない。男がロベルタ･グエルフィに別れを告げに行ったことを。
そして彼女に秘密を託したことを。

　――これから起こる戦いはおそらくこれまでで最も激しい戦闘になるだろう。
社会福祉公社の総力を上げ、いかなる犠牲を払ってでも勝利することを求められるはずだ。
そう、いかなる犠牲を払ってでも。
　実験的な運用を続けられてきた初期の義体・一期生は、もはや寿命が近いとみなされている。
同じく条件付け反対派であったジョゼが義体を復讐の道具として使用することを選んだ今、
一期生の担当官の中でヒルシャーは孤立している。
自身の義体を、義体ではなくトリエラという一人の少女としてその命を永らえさせようと抗い続けている彼は、
公社の中でも異端の存在だ。
　公社の人間は多かれ少なかれテロリストとの戦いに対して復讐という動機を持っている。
だがヒルシャーには、彼にだけは戦う動機がない。
彼が戦う理由はただひとつ。トリエラの命を守るためだ。
担当官である自分がいなければ、この少女は実験体として公社からどんな扱いを受けるか分からない。
だから彼女が生きている限り、彼はどのような理不尽な状況に置かれても公社を裏切ることはない。
　逆を言えば、トリエラの命が尽きれば彼に公社に従う理由は何一つないのだ。
彼の経歴、公社に所属することになった経緯、経過を鑑みれば、
むしろ積極的に裏切りかねない人物と判断されるだろう。
決して公にはできない多くの機密事項に関わってきた彼は、
その瞬間、公社にとって最も危険性の高い存在となる。

　彼女の命が尽きた時、自分もまた公社に処分されるだろうことを男は覚悟している。
自分はこの少女を最後まで守り抜き、自らの信念と使命に殉じようと決めた。
ただ、自分がこの世から消えた時。誰かに覚えていてもらいたかった。
人の世の善意を信じ、己の命を賭しても子供を救いたいと願った勇敢な女性がいたことを。
過酷な運命に翻弄され、悩み、戦い、傷付きながらも懸命に生きた優しい少女がいることを。
そして自らの信じるものの為に全てを捨てた不器用な男がいたことを。
　ロベルタ・グエルフィは心を許せる相手を持たなかったこの国で、彼がはじめて得た理解者だった。
正義と人間の良心を信じ不器用なほどにまっすぐ生きるあの女性は、
彼の大切な少女を共に救い出しその命を彼に託して逝った同僚の生き様を思い出させてくれた。
　だからヒルシャーは、ひと時、共感と安らぎを自分にもたらしてくれたあの女性に、
感謝をつづった手紙と共に自分達の過去を託した。
「戦いの前に、会えてよかったですね」
　屈託のない笑顔で少女は言う。
「そうだな。――会えてよかったよ」
　男は静かに答える。
　ロベルタにも―――ラシェルにも、トリエラにも。
　彼女たちに出会えて良かった。
　自分が歩んできた道のりが正しかったのかは分からない。
　けれどいつか自分が命尽きる時、この生き方を後悔することだけはない。

　夕日に照らされた二つの影が通い慣れた道を連れ立って歩く。
やがて訪れる嵐を前に、冬のたそがれは穏やかに暮れていった。


<< Das Ende >>

ＧＪ！

ロベルタに託した鍵や手紙によって結末がどう変わるのかわからんけど。

ＧＪ
手紙に何書いてあったのか考えると１４巻が待ちきれない


>>127
マリみてといえば
海外ＳＳサイトにガンスリとのクロスオーバー作品があった
大長編な上未完結だが大変面白い

小笠原グループが五共和国派に物資支援してると踏んだ公社が
トリエラとヒルシャーをリリアン女学園に派遣する話で
できることなら訳したいが如何せん長すぎるんだよな・・・
ttp://www.fanfiction.net/s/4293585/1/

乙です。面白かったです。
グエルフィ検事はヒルシャーになんの手紙と鍵を託されたか気になります。

ジョゼッタ組はああなっちゃったし、ジャンリコ組やトリヒル組は生き残れるのかどうか。

【】です。レスありがとうございます。

あの手紙と鍵の中身って何なんだろう。本当言うと相当やばい公社の機密事項じゃないかと思ったんだけど、
ただそれを検事に渡したら彼女は消されかねない訳で、(公社は秘密を知る者に容赦しないとヒルシャー自身が言ってるし)
トリエラを守るためとは言えそこまでするかなぁという疑問もある。

もしくはジョゼさんの豹変ぶりもあって正義感からの告発なのかな。
でもそうすると証拠であるトリエラをむしろ危険にさらさないか？とも思うし。
もっともあのフラテッロけっこう直情的に突っ走るから…

生還を期さずに託すのなら、ＥＵ圏外のマスコミ関係者あたりに公社の機密情報が流れても変じゃないが、
それだとジャコモの企図とかぶるから何かあったらカモッラ経由で政府上層部を脅迫するあたりに落ち着くのでは？

マリオが裏で動いてくれるならトリエラと一緒に助かるかもしれんし。。。。

ああマリオへのつなぎね。それならそこまで危険じゃないのかな。
ヒルシャーが意外と黒くて目的のためには手段を選ばない人だったりとか
目的のために関わる人間のリスク計算ができなくなっちゃってたりすると、ちょっと悲しいからなあ。

連投失礼。ふと気になったんだけど、マリオもトリヒルもカモッラに追われる身では。
クリスティアーノの依頼って公社を社会的に葬るんじゃなくて物理的に壊滅させることかと思ってたんだが。

ピーノの弔い合戦てあたりでトリヒル組が無事ですむはずないとは思ってたけどさ…助かって欲しいよ本当。

これで下訳なので後はSS書ける頭で想像するしかないか・・・。
ttp://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzQyOTM1ODUvMS8=,qfor=0

別のページから「よつば の とーちゃん」呼んで来れれば良いんだが。(^-^;;;

おお下訳つけてくれたのか！
筆者はアメリカ人だが日本の学園祭の雰囲気をよく捉えててすげーと思った
いきなりそんなとこに放り込まれたトリエラが不憫でならない
ヒルシャーは脱線するし役に立ってないしｗｗｗ


もう一つレベル高いの見つけた
トリエラが双子の義体の担当官代理になる話、長編で読み応えあり
筆者はアメリカ人、双子の義体はオリジナル、時期は１０巻以降
スレに投下するにはちょっと長しぎるかもしれんが、もし読んでみたい人がいれば訳すよ
http://www.fanfiction.net/s/5163477/1/Cosca

>>142 >>143
乙です。和訳職人さんが降臨とはありがたや。楽しみにしております。
このスレに投下するのに長すぎるようでしたら、保管庫に転訳SSコーナー作りましょうか？


さて、動物園に行ったので酔った勢いでちょっと下世話な小話。ちなみに実話。
子連れの親御さんのフリーズした空気が忘れられません。春ですな。

【春の遠足】


　　　○月△日　

　今日はジョゼさんと課外授業で動物園に行きました。
リコとトリエラと、ジャンさんとヒルシャーさんも一緒です。
　動物園には色々な動物がいます。ゾウもキリンも、本で見たときよりもずっと大きいと思いました。
それに、見たこともない動物もたくさんいます。その中でも一番変だったのはラバと言う動物です。　
　ラバは馬とロバをかけあわせた動物だそうです。
動物はしっぽを振って虫を追い払ったりするのだとヒルシャーさんが説明していました。
でも良く見るとラバには虫を追っている尻尾と別に、後ろ脚の間にもう一本しっぽがありました。
不思議だなあと思ってジョゼさんにお聞きしようとしたら、先にリコが指をさしてジャンさんに聞きました。
「ジャンさん、あのぷらぷらしてるのは何ですか？」
　ごっ、と鈍い音がしました。いつも訓練中に叱られている時よりは軽く頭を小突かれたみたいです。
……聞いてはいけない質問だったのでしょうか。
　それじゃあ何でも良く知っているトリエラに聞いてみようと思って振り返ったら、
トリエラとヒルシャーさんの空気が凍り付いていて、とても話しかけられそうにありません。
「――じゃあ次のコーナーを見に行こうか、ヘンリエッタ」
　ジョゼさんが優しい笑顔でそうおっしゃったので、きっとそんなに気にするようなことではないのでしょう。
リコは頭をなでながら、トリエラは不機嫌そうな顔で私たちと一緒についてきて、
ジャンさんとヒルシャーさんが少し後から歩いてきました。
二人の担当官はぼそぼそと低い声で会話しています。
『ヒルシャー、きさま何故ラバの発情期を調べておかなかった』
『私のせいですか！？』
『園内の下調べはお前に任せておいたはずだ』
『ですから見取り図及び園内のセキュリティーは全て調べて――』
『繁殖期の動物の危険性を見落としていた。不完全なデータだ』
『そんな！』
　良く分からないけれどヒルシャーさんがジャンさんに怒られているようです。

　次はライオンのコーナーです。ライオンには立派なたてがみがありました。
雌ライオンにはたてがみがないと教わっていたのですが、なぜか姿が見えません。
檻には張り紙がしてあって、『本日雌が発情期に入ったので、繁殖のため展示を中止しております』
と書いてありました。
「ジョゼさん、『発情期』って何ですか？」
　と私がお聞きすると、ジョゼさんは少し間があってからにっこりと微笑んでおっしゃいました。
「……帰ったら辞書で調べてごらん」
「はい！」
　ジョゼさんに宿題をいただいたので私は元気よく答えました。
クラエスが明日検査から帰ってきたら、早速辞書を借りて調べます。
　それから、その後は皆でおいしいアイスクリームを買っていただいて休憩をしました。
担当官は皆さん少しお疲れのようでした。
やっぱり義体の方が丈夫なのだから、いざという時にはきちんと担当官をお守りしなくてはいけないと思います。
　天気も良かったし、今日はとても楽しくて良い一日でした。


<< だすえんで >>

フイタ。ロバの前で
トリエラとヒルシャーの間でどういう会話がなされたのか
考えると笑える。

>【】殿
ＮｏＮｏ〜!! 「yahoo!翻訳」の「Ｗｅｂ翻訳」という機能を使っただけ。後は何もしてないですよ。
→ttp://honyaku.yahoo.co.jp/url/
ただ原語で書かれた作品のリンク集は保管庫に欲しいですね。
英語の他にも 「yahoo!翻訳」は欧米主要言語や近隣アジア言語に対応してるようですので。

>>148
とりあえずこんなかんじで作ってみました。
それとも作品ごとにリンク張った方がいいですか？
他言語SSサイト作品
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%c2%be%b8%c0%b8%ecSS%a5%b5%a5%a4%a5%c8%ba%ee%c9%ca

なんでも人のせいにするジャンに吹いたｗｗｗｗｗｗ
ヒルシャー哀れなりｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ


>>144
コーナー設けてくださるとは恐縮至極
見合った訳できるようにがんばります
第一章はおなじみキャラ不在なので、第二章訳終わったあたりで投稿できればと思います
１１章まであって長いっす

＞他言語SSサイト作品
ページ名が分かりにくいようなので変更しました。内容は同じです。
海外SSサイト作品
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%b3%a4%b3%b0SS%a5%b5%a5%a4%a5%c8%ba%ee%c9%ca

>>150
楽しみにしております。他にも面白そうな作品があったらぜひご紹介をおねがいします。
英語から離れて久しいので英文をそのまま訳すのはツライですが、
短めのなら下訳からSSにでっちあげ…もとい変換するくらいは自分も頑張れるかもです。

>>143です
リンク張った長編の和訳第二章まで終わりました
メモ帳に書いたんだけどどうすればいい？


笑える短編見つけたよ
またトリヒルネタで悪いんだが、第一章だけはなかなか
http://www.fanfiction.net/s/4026920/1/Alternate_Rewards

web翻訳使って２０本くらいSS読んでみたんだけど、オリジナルキャラとかオリジナル設定がばんばん出てきて驚いた。
３２５本もあるんだから色々なSSがあるんだろうなあ。なんか発想の方向性が全然違っててカルチャーショック。
和訳はかなり大変そうだ…>>150氏、がんばってください

海外作品はオリジナル義体とオリジナル担当官が主人公の話が多いみたいだ
職人同士でオリジナルキャラを交換してクロスオーバー遊びも結構やってる
その作者の一作目から読まないと内容分からんものも沢山、トラップ多し

必ず作品の冒頭に「ガンスリの著作権は私にはありません」的な文言
載せてるとこもカルチャーショックだ
二次の著作権関連訴訟とか結構あるのかもな、特に米

>>152
うお、リロードしてなかった。すみません。143氏、お疲れ様でした！
テキストを上げていただければ自分が保管庫に保管します。

それかlivedoorwikiのIDがあればご自身で保管庫の編集ができます。
左上にある「新規ページ」から「新規ページの作成」を選択→テキストを貼る→タイトルをつける→保存
143氏にページを作っていただいたらテンプレとリンクは自分が貼りますよ。

>>154
ああ、やっぱり多いんだ。＞オリキャラ
日本は二次創作と前書きした時点で著作権云々は暗黙の了解が成立している観はあるかな。
日本のプロ作家さんでも二次創作肯定派と否定派がいるけど、米なら訴訟沙汰もありそうな話だよね。

>>152
吹いたw　たしかに続きは訳すかって言うと微妙だ。未完なんだよね？
職人さんの但し書きに子供向けじゃないって書いてあるから、pink板にでっちあげ和訳を投下してみたよ。
pink保管庫でのページはこっち。
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/d/Riding%20Hillshire

>>143です
保管サポータ様、お疲れ様でございます
ＷＩＫＩＩＤ持ってない粗忽者でありんすので、どっとうｐろだに上げてみました
保管よろしくお願い致します

ＣＯＳＣＡ　第一章
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1621854.doc

第二章
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1621873.doc

第三章
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1621891.doc


なるべく直訳に近い形で和訳したいのですが
日本語として読めるようにするために結構意訳加えてます
ヘタな訳ですんませんが、
本編が殺伐としているのでちょっと和んでいただけたらと

ちなみに第一章には馴染みのキャラ不在です

ちなみに著者はHamDemon氏
米国人、なんと高校生

143氏、お疲れ様でした！　無事ダウンロードできました。
保管はちょっとお待ちくださいませ。今日はもう眠くて無理ですorz
高校生か〜。有り余る情熱と体力と想像力がうらやましい年頃ですなあ。

義体の内部構造やら公社の組織図、敷地や建物の鳥瞰図とか
あるのか無いのかもはっきりしない原作の設定に振り回されるよりは、
妄想全開のオリジナルキャラで外伝創作するのは気楽だろうな。。。。

制約が無いのは実にうらやましいかぎりだ。

日本語学校の先生の実録漫画だったかな。フランスのオタがフランス人は原典を大事にして、
アメリカ人は自分流にアレンジしたがるって言ったってネタがあった。
ハリウッド映画もリメイクとか多いし、そういう文化なのかもね。

保管サポータ様、お忙しい中お疲れ様でございます
お世話になりまくりで恐縮至極ですm(_ _)m


ハリウッドの自分流アレンジが駄リメイクを生むのかｗｗｗ
それはそれで好きです


こんなオリジナル義体はいかがでしょう

ＣＯＳＣＡ　第四章
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1625171.doc

143氏ありがとうございました！
以下のページで保管しました。各章のラストから次の章にリンクしてあります。
トリエラがオリジナル義体の担当官をするお話。

COSCA 第一章　強奪者
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%b0%ec%be%cf%a1%a1%b6%af%c3%a5%bc%d4
COSCA 第二章　登用
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%c6%f3%be%cf%a1%a1%c5%d0%cd%d1
COSCA 第三章　就職面接
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%bb%b0%be%cf%a1%a1%bd%a2%bf%a6%cc%cc%c0%dc
COSCA 第四章　豹変
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%bb%cd%be%cf%a1%a1%c9%bf%ca%d1

>>161
独逸のヲタクとはまた違うん？

>>164
ドイツのヲタは知らんけど、独語版のコミック見ると言葉の選び方にこだわりがありそう。
合ってるかどうか分からんが中学生レベルな訳でいくと同じ台詞でも

原作
「いつも何をプレゼントしていいのか分からなくてな」

メリケン版
「君に良いプレゼントを見つけてくるのは、いつも悩ましい時間なんだ。
それで君にたずねてみようと思ってね」

独語版
「もしかして君は何か全く別の物を贈り物にしてほしいのではと思ったんだ……」

てな感じでドイツ版はうぜえw アメリカ版はうるせーよwww って気分になるんだ。
独特な言い回し＋先入観(偏見か)のせいもあると思うんだけどね。
イタリア人やドイツ人の書いた二次創作って読んでみたいなあ。

ドイツ語版の言い回しのウザさがなんか好きだ
イタリア語版は軽いノリになりそうな予感


＞保管サポータ様
ページ開設ありがとうございました！
毎度毎度恐縮ですm(_ _)m
考えてみれば１１章あるってどえりゃー長いっすね
一作品でこんなにメモリ食っちゃっていいんでしょうか


ＣＯＳＣＡ　第五章
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1628848.doc

あ、サーセン
なんかタイトルの前に二文字入った\\を削除していただけると幸いです

すごいな。
海外のSSも訳してるのか。
なにげに職人が多いな、このスレ。

ところで海外作品の転載は大丈夫かな？
作者さんに許可とっているならいいが、とってないならとった方がよくないか？
著作権ないと言っているなら、転載可という暗黙の了解があるんだろうか？

ドイツ語うざいは褒め言葉ｗ

>>168
>作者さんに許可取った方が
ああ確かにそうですね。個人的に訳して楽しむだけなら良いけど、保管庫での公開ページは許可がいるかな。
とりあえず海外作品のページは非公開にしてきましたので、確認取れ次第公開にしましょうか。
自分も訳した作品の作者さんに連絡してみます。…英作文とか十数年ぶりなんだがどうすりゃいいんだorz

>>143氏
作者さんとの連絡はお願いしても大丈夫そうですか？
多分私が英作文するより143氏が直接やり取りしていただいた方が早いと思うのですが…

おおおおそうか
ご指摘ありがとうございます

そうか、相手はメリケンさんだったな
何も考えず怖いことしちまったもんだ＞＜
連絡取ってみますわ
お手数おかけします

作者さんにメールが送れないんですがorz
メール受信設定してない人なのかなあ。どうしよう。
2008年の9月から更新もないみたいだしなあ……。

>>143ですが作者のＯＫもらえました

お手数おかけして申し訳ありませんm(_ _)m

メール出したらすぐ返事もらえました
作者ものすごくいい奴っぽい
なんとＣＯＳＣＡパート２の執筆も考えてみてるみたいで楽しみだ

商業目的じゃなく皆と楽しみを分かち合いたいんだ！って強調したら
すごく喜んでたよ

保管サポータ様、またまたお世話になりますm(_ _)m

>>172
おおっ、それは良かった。
同じオタクでもひどい奴はいるからなぁ。
作者さんが普通に良い人でなによりだ。

143氏
すばやいお仕事ありがとうございましたｗ
作者様快諾との事なによりです。

自分の方は連絡手段がないようなので諦めるしかなさそうです(泣
作者のプロフィールからメールを送る以外に連絡方法ってありそうですか？
各ページにコメント欄でもないかと思って探したけど、見つからないんです。


小ネタだけどこのリコ好きだわ。
ttp://www.fanfiction.net/s/6510845/1/Snipers

第5章保管しました。1〜4章も復帰してあります。

COSCA 第五章　共有物
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%b8%de%be%cf%a1%a1%b6%a6%cd%ad%ca%aa

いい人でよかったが感想を翻訳して返す約束もしちまったからなｗｗｗ
まだ先はあるが終わったらみんなどんどんフィードバックくれｗｗｗｗｗ
今日は６章無理っぽいが明日には上がるかな、週末に一気に進めたいもんだ


>>保管サポータ様
最初に自分がやるべきだったことなのにお手を煩わせ申し訳ありませんでした
本当にありがとうございます
まずサイトのＩＤを取得してから作者のプロフィールページで
メルアドゲットというプロセスでした
もし他の海外ＳＳで作者ＯＫ必要なものがありましたら教えてください
できるだけ自分が協力させていただきます




リコ空気嫁ｗｗｗｗｗｗｗｗ

海外ではオリジナル義体のイラストを描く人はおらんのですか？

元々が書き込みの多いスレじゃないし、オリジナル含みってことで少しハードルが高いけど、
せっかく快く承知してもらえたんだし沢山感想があるといいですね。

とりあえず五章まで読んだところで。
双子の耐久レース可愛かったです。作品の設定時期が１０巻以降なのは何か理由があるのかな？
これが３、４巻とか６、７巻の頃ならもっと気楽な読み物になりそうなんだけど。
アンジェの話題とか、二章のトリエラも死期が近いからこの体制も長くはもたないみたいなのが初っぱなにあるのが切ない…。
あとヒルシャーが空気なんですがw 奴に出番はあるのかww

>>176
＞メルアド
うーん、自分もIDを取得してから
プロフィールのsend_messageクリック→契約してない人は使えないよ。ログインしてね。→ログイン→
上記二回繰り返し→スパムチェックに引っ掛かったから24H出入り禁止ね。→orz
という状況です。どうすりゃいいんだろ。

お言葉に甘えてよければ、もしお手透きの時がありましたら143氏の方でも試してみていただけますか？
自分が間違ってるだけなのか、元々設定がされていないのか判断がつかないもので。
jino turtlegod 氏　シンガポールの方だそうです。
http://www.fanfiction.net/u/46014/jino_turtlegod

サブ掲示板より転載


１つだけではまとまらなかったネタたちでオムニバス形式に挑戦です。
モノローグってやりやすいんですよねえ…これにばかり逃げてはいけないと思いつつ。
ほかのキャラでもいいセリフがあればやってみたいところです。
おすすめのセリフがあったら教えてください。

タイトル：嘘
「遺言ですよ。言っておかないと後でヒルシャーさんが苦しむから。」
彼に言った言葉は、すべてが本当ってわけじゃない。
私は強がりだ。
強がることをやめたら、きっとそれはもう私ではない。
私が条件付けのリセットを容認するのは、怖いからだ。
マリオ＝ボッシに聞いた私の過去。
私には目覚めることもできなくなるほどのトラウマがある。
条件付けが切れたら、私はヒルシャーさんに別れを言うことすらできないまま眠り続けるかもしれない。
それは嫌だ。
何より怖い。
だから、もう私は条件付けを、公社を、恨まない。
ただ眠り続けて死ぬだけの命よりは、短くても生きたのだから。
トラウマが何の代償もなく消えればそれが一番よかったけど、それは都合がよすぎるから。
だから私は受け入れよう。
恐怖する自分も、私で実験した公社も。

>>143でございます
保管サポータ様、了承致しましたやってみます
しばしお時間くださいませ


>>177
画力云々ではなく己のイマジネーションで補完ですよ
http://gunslinger-girl.up-with.com/t725-oc-s-images

>>178
感想ありがとうございます後でまとめて作者に送ります
作品の設定時期が１０巻以降な理由は今回でちょっと分かるかもです
中盤になってやっと空気が二酸化炭素くらいに


ＣＯＳＣＡ　第六章
http://www5.puny.jp/uploader/download/1305299141.doc
パスはまんまタイトル
サポータ様よろしくお願い致します

「私は苦手なので、嘘はジャンさんの担当です」
私は嘘は苦手。
だけど私には「言っちゃいけないこと」がたくさんある。
パパやママの顔を覚えていること。
私は夢を覚えていること。
他にもたくさん、ジャンさんに教わった。
私は「半端な義体」だから。
ジャンさんは「実験中の技術」は信用できないから、できるだけ条件付けの要らない子を選んだといっていた。
ジャンさんは絶対成功しないといけないから、って。
私は嘘は苦手。
だから嘘はつかない。
代わりに黙ってにこにこするだけ。
ジャンさんはそれでいいと言ってくれたから。
みんなを騙しても、ジャンさんがそれで喜ぶなら。
私はずっと笑っていよう。


「トリエラは死が怖いのね。私には日々の暮らししかないから」
日々の暮らししかないから、なんなのだろう。
私だって死ぬのは怖いのに。
トリエラだけが怖がっているような言い方をしてしまった。
私はうそつきだ。
覚えていないけれど、私の心の底には誰かがいて、その誰かを失った悲しみは澱になって私の心に沈んでいる。
条件付けで表面的には忘れても、心の底の澱までは消せない。
だから私がいなくなれば、トリエラやヘンリエッタやリコの心に澱が残るはず。
それが怖い。
残された人の心を思い悩むことはできるのに、自分自身のこととして死を怖いと感じない私が怖い。
けれど、恐怖は口に出したら広がるばかりだから。
せめて私だけは泰然としていよう。

＞143氏
ありがとうございます。
急ぎませんので、ついでの時にでもよろしくお願いいたします。
ご面倒をおかけしまして申し訳ありません。

以下に保管しました。
COSCA 第六章　チームワーク
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/COSCA%20%20%c2%e8%cf%bb%be%cf%a1%a1%a5%c1%a1%bc%a5%e0%a5%ef%a1%bc%a5%af

ああなんか自分のレス見直したらすごく感じ悪いorz 申し訳ない。
自分もROM専のスレもあるし感想書くのって意外と難しいんだよね。
保管庫は多分まめにチェックしてる人が20人くらい、定期的に来てる人があと15人くらいいるよ。
13巻出てからまた少し増えたかな。ええとつまり何が言いたいかというと、レスはなくても楽しみにしてる人は沢山いるよと。
143氏翻訳作業ありがとうございます。続きを楽しみにしております。

>>182
さすが二酸化炭素、重いw そして増殖する砂糖女ww
作者さんはきっと気持ちの優しい人なんでしょうね。
子供たちにとって義体化が救済になってるといいなあと蘇芳氏のSSもあいまって思いました。
ほんとに彼女たちに小さな幸せがあって欲しい。14巻が怖いよお。

>>181>>183
まとめて投下できずすみませんでした。
以下のページに保管しました。
　嘘
ttp://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%b1%b3

>>143でございます
保管サポータ様、投下邪魔してすみません
蘇芳氏のクラエス好きですな、他の子思いやれる余裕が余計に悲しい

jino氏にメッセージ送りました
メールではなくサイトのインボックス経由しか連絡手段がなく
まだ返事はいただけていません、少々お待ちください


７章は明日上がればとｗｗｗ

>>187
こちらこそ、143氏にも蘇芳氏にも申し訳なかったです。
次回からは先に投下予定レス数を予告するようにしますね。

＞サイトのインボックス経由
おお、そういう方法もあるんですか。
迅速な対応ありがとうございます。お手数おかけしてすみませんでした。

>>143でございます
保管サポータ様、今日も今日とてお疲れ様でございます

jino氏からはまだ返事をもらえておりません
メールの方が連絡取りやすいと思うのですが、氏はサイトに掲載してなく・・・
待つしかないのでしょうか・・・


こちらで待つ間の暇を潰せればと・・・

ＣＯＳＣＡ　第七章
http://puny.jp/uploader/download/1305470580.doc
パスはまんまタイトルです

>>143でございます

jino氏待ちぼうけでございます
メッセージを送った旨のメールが氏の個人アカウントに届いてるはずなのですが
０８年が最後の更新なので、もしかしたら見ていらっしゃらない可能性もあるかもですね
静かにお待ちします


>>保管サポータ様
ご多忙の折大変恐縮ですが８章できました
お暇な時にでもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

http://puny.jp/uploader/download/1305642290.doc

アクセス規制に巻き込まれましたorz
どなたかサブ掲示板からの転載をよろしくお願いいたします。
143氏、いつもありがとうございます。

「書庫」にある本は膨大で、きっと義体の寿命では読み切ることはできない。
だからこの「書庫」の持ち主はきっと年輩の人。
脳科学の本と精神医学の本だけ傷みが激しいから、きっと公社の関係者の中でも義体にかなり密接にかかわる人。
そして私だけ担当官はいない。

この事実から、私はどうしてもひとつの仮説を導いてしまう。
その仮説から逃れられない。
この部屋の持ち主は私の元担当官。
義体を残して担当官が退職なんて公社は許さないから、きっと彼はもう死んでいる。
私は担当官すら守れない半端者だったのだろう。
だから私はジョゼさんのために暴走したヘンリエッタにいつも以上にきつくあたってしまった。
私はヘンリエッタのように担当官を守れなかった、その思いが私の心に刺さっているから。

けれど、ジャンさんが今日唐突に私に謝った。
私はジャンさんにお願いしたことで拒絶されたことはない。
スケジュールも、菜園も、ジャンさんは許してくれた。
それならば、ジャンさんが謝った理由は何か？
私を義体にしたこと？
それはおかしい、それならばジャンさんは始めから一人で二人の義体を担当する話になっていたことになるし、「書庫」の主と私の関係がなくなってしまう。。
だとすれば、私を実験体にしたこと？
でも私は実験体とは言っても、逆に他の義体のように命の危険のある仕事はないし、死ぬよりは実験体のほうがいい。。
そうなると答えは一つ。
「書庫」の主の死にジャンさんがかかわっていたということ。

それは私にとって重大なことであるはずなのに。
条件付けによって記憶を失い、条件付けによって公社に反抗できない私は悲しむことも怒ることもできない。
でも、私には「約束」と眼鏡がある。
眼鏡と約束はリンクしていて、顔も名前も思い出せなくても「約束」をした声は覚えている。
それなのにジャンさんは私から眼鏡を取り上げなかった。
私が記憶を取り戻す引き金になるかもしれないのに。
きっと、これがジャンさんの贖罪。
私は、許すかどうか選べないのに。

たまにはクラエスで書いてみました。
ＣＯＳＣＡ、面白いですね。
描写のスピード感が私にはないものなのでとてもうらやましいです。
ただ、リコって一般的に見たらああいうキャラなのか…と私の解釈はどう見えているのかふと不安になりました。
私も皆様を見習って戦闘シーンも描けるようにならなくては…
（これでＳＳが１２本目になりますが、まだ義体たちはＳＳ内で一発も撃っていないという有様です…

>>143でございます

蘇芳様のクラエス好きです
聡いなあこの娘は
原作でももっと出番欲しいですね

ＣＯＳＣＡの感想ありがとうございました
原作者様に後で改めて伝えておきます
リコは仕事モード時と通常時で描写が分かれるのかもしれませんね
正確に原作者様の意図がお伝えできればと思います


>>保管サポータ様

お疲れ様でございます。いつもいつもありがとうございます
もしかしたらjino氏は引退なされたのかもしれませんね
気にせず気長にお待ちしましょうｗｗｗｗｗ

ではでは、今回もよろしくお願いいたします

ＣＯＳＣＡ　第九章
http://puny.jp/uploader/download/1305817579.doc

パスはまんまタイトルです

>>195さま
伝えていただけるんですか、それはうれしいです、ありがとうございます。
できたら「リコはどういう子だと思って書いてますか？」という内容についてＣＯＳＣＡの作者様にもきけたら私も勉強になります。
もし可能でしたらそちらも聞いていただけると嬉しいです。
クラエスは、本当に賢い子なのだと思います。
そんなクラエスが時間だけはたっぷり与えられているんですから、それはもう悩みも多くなるだろうなと。

>>143でございます


>>蘇芳様

了解致しました
感想をまとめて送る際に質問させていただこうと思います
少々お待ちくださいませ


>>保管サポータ様

またまたお世話になりにやって参りました
いつもいつもお世話になり通しでございます

ＣＯＳＣＡ　第十章
http://puny.jp/uploader/download/1305985971.doc

パスはまんまタイトルです
またまたまたよろしくお願い致します

143氏、翻訳作業お疲れ様です。
当方現在多忙につき保管作業が滞りがちです。申し訳ありません。
PCアク禁中のためURLの添付ができませんが、蘇芳氏の作品共、保管いたしました。


次回、いよいよ最終章ですね。楽しみにしております。

>>保管サポータ様

ご多忙中の保管作業をお疲れ様でございます＆ありがとうございます
いやはや何から何まで本当にお世話になりっぱなし恐縮しっぱなしです

こんなにご迷惑をおかけすることを分かっておきながら
なんでこんな長編を・・・と自分で考えてもみましたが、
やっぱこの一言です。面白い

この面白さを忠実にお届けできたらと思い
拙いながらも気合入れつつ大いに楽しんで訳しました

皆様もお楽しみいただけたら幸いです

ＣＯＳＣＡ　第十一章
http://puny.jp/uploader/download/1306247013.doc

パスはまんまタイトルです

雨が降ると…
鼻をくんくん、雨の匂いを楽しむビーチェ
銃が錆びないよういつも以上に必死なエルザ
結露した窓に絵を描くリコ
いつもより時間をかけて髪を梳かすアンジェリカ
汚れた革靴を磨くトリエラ
今日は星が見えないと嘆くヘンリエッタ

昔こんな日に何か悲しいことがあったな…と思いながらハーブ畑を見つめるクラエス

水縞ニーソックスが乾かないので洗濯が終わらず、ランドリーに籠城する非番のキアーラ。。。。

>>105
楽観的な見通しは大外れでしたね。

COSCA 第十一章　保管しました。
143氏、ありがとうございます。翻訳完走お疲れ様でした！

pink板スレより
＞無断転載倉庫：http://tokyo.cool.ne.jp/gunslinger-girl/
＞は、サーバーのサービス終了に伴い、2011年6月末日をもって消滅する模様です。


現在、保管庫に未転載なのは画像データのみですが
当方画像データの張り方が未だに良く分かりません。
どなたか手順を教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

どうもwikiの管理人です。
画像の貼り付け方はちょっと難しいかもしれません。

社会福祉公社技術部保管庫というタイトルの下の
「 トップページ　 ページ一覧　 メンバー　 掲示板　 編集」
の編集というリンクを押します。

そうすると出てくる編集画面で
「編集、プレビュー、使い方、全画面モードで編集」の
下の段にあるボタン類の「モナリザの絵に見えるボタン」を押します。
右から7番目、右に絵筆、左に鎖のボタンに挟まれてるボタンです。

そうすると「Wikiに添付されているファイル 」というタブが出てきます。
「画像をアップロードしてウィキに貼り付けられます。」という文の下にある
「参照」ボタンを押すとファイルのアップロードで自分のパソコンの中の
アップロードしたい画像ファイルを選択します。「実行」ボタンを押すと
アップロードされます。

「アップロードしてあるファイルを選んでウィキに貼り付けられます。 」
の下にある画像の大きさを選んで貼り付けます。
大きく貼り付けたい場合は画像下にあるＬをクリックして、小さく貼り付けたいときはSを
クリックしてください。
そうすると、編集画面に画像のリンクが貼り付けられますので、保存を押して編集完了です。

画像を表示するにはアップロード→編集画面に画像のリンクを貼り付けという作業が必要なので
難しく感じるのかもしれません。

わからないかたは
テストページでテストしてください。
http://wiki.livedoor.jp/gunslingergirl_ss/d/%a5%c6%a5%b9%a5%c8

よろしくお願いします。

>>205
管理人さま、丁寧なご説明ありがとうございました！
何とかできそうな気がしてきましたので、もう少し手が空いたら挑戦してみます。
画像データそのものは30個程度のようですから、どうにか頑張ってみようと思います。

SS投稿掲示板
http://58.1.245.142/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=17050&n=18

これらは保管対象なりや？

>>207
これは個人のSS投稿用の掲示板では？

お久しぶりです>>143でございます
保管サポータ様、お礼が遅れ大変申し訳ありません
お許しくだされ
返す返す返す返す、お忙しいところを本当に本当に本当に最後までありがとうございました！！
なんか自分も長編書きたくなりましたｗｗｗｗｗ

作者のHamdemon氏のお返事もいただいてますので、明日までに訳できたらと思います

最後までお付き合いくださった皆様もありがとうございました！！
もっと感想・質問等あればください
作者様宛に訳しますぜ

>>143ですができました
COSCAの作者Hamdemon氏より皆様へのメッセージと質問への回答です：


皆さん、感想ありがとうございます。
皆さんのコメントが僕に誇りとやる気を与えてくれました。

>>178氏の質問ですが、僕が物語の時期を10巻以降に設定したのは、
「アンジェリカの死」と「トリエラが自分で死期を自覚すること」
この二つの要素が、トリエラの暗殺者としての自信の喪失と共に、
担当官になることへの自信がなかなか持てない理由として重要な役割を果たすからです。
彼女は衰えゆく自分自身に対処するのにもがき苦しみますが、
それがアルヴィーゼ姉妹が投入されることにより中和されます。
一方、双子の無謀さと未熟さは、トリエラの機知と経験により中和されます。
トリエラは暗殺者としての能力を徐々に失いつつも、
アルヴィーゼ姉妹を飼い馴らせる唯一の人物にゆっくりと成長するのです。

>>196の蘇芳氏の質問ですが、僕も氏の懸念は理解しています。
僕はリコのキャラクターが大好きです。それは納得していただければと思います。
リコは心優しく、思いやりがあり、幸せな人物だと僕は信じます。
しかしながら、社会福祉公社で働いているからには、担当官からそう命じられれば
残酷で暴力的な行動をするより他に選択肢がありません。
そのように条件付けもされていますし、これは彼女のせいではありません。
ですから、僕の見解では、リコはジャンに何かをするように命令されると、
短い間ですが別人に変貌します。
その後で、朗らかで屈託のない元の彼女に戻るのだと思います。

143氏お疲れ様でしたー。面白かったです。
自分はオリキャラの入った話は苦手な場合もあるんだけど、COSCAは読めた。
ただ二人がかりでも30人斬りはチートじゃなかろうかｗ完璧なる失敗が完璧すぎてヒルシャー気の毒ｗｗ
けど全体にスピード感があって楽しかったっすｗ
鳥昼組が好きなので氏の書く二人の関係が結構ストライクゾーンに近くて嬉しかった。
これは143氏の訳文の効果も大でした。ありがとうございましたｗ

自分は長くなりそうな話は姑息に話を小分けにして読み切り話のシリーズにしてるが、
長編を書こうと思うと最後までたどり着くのはかなり大変だろうと思う。時間もかかるし。
実際やむを得ず未完で終わってしまう作品も多い中で、完結させた作者さんを尊敬するわ。
よろしくお伝えください。

133 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/06(月) 23:17:38.53 ID:0nx76lHWO
真面目に教習所に通う登場人物たち思い浮かべてわろた

141 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 12:34:18.33 ID:ni1ZnOFZO
>>133
教習所通うジョン･ドゥ

142 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:15:51.38 ID:ghSe9sz7O
教官になったら一番怖そうなのはラバロさんだな

143 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:28:24.49 ID:NANmB6md0
「縦列駐車が３秒でできるようになるまで帰って来るな」

144 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 19:36:09.00 ID:AeKmGTdu0
ひたすら前後の車両に車をぶつけ続けるクラエスであった

145 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 20:02:54.59 ID:z6Wp8YDL0
「すみません。まだ１メートルくらい壁にこすっちゃって…」

158 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 03:27:41.71 ID:e8qaHl2W0
「この馬鹿が！　路地裏では防衛運転が重要だと教えただろ！
　飛び出しを発見してからブレーキを踏むと決めても遅いんだ。
　今度はためらうなよ？」

「…はい(涙目)」

160 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 13:14:32.16 ID:P6xyQug0P
ジャンさんのほうが怖いだろ、グラサンで腕組んで「行け」、
ミスったら顔面に鉄拳

161 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 14:00:09.76 ID:hfz9MHqI0
「必要な事は既に教えた筈だ」

164 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:05:03.58 ID:y3UiBV2P0
クラッチ失敗したら殴られそうだな


148 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 21:58:30.70 ID:RyLuMinP0
ジョゼ「説明してみろ」

エッタ「ピアッジョ社のヴェスパLX125ie
エンジンは空冷4ストローク2バルブ SOHC単気筒
排気量は124．00ccでエコですが私の身長では乗れません
　　　　訓練を受けているのはブガッティ・ヴェイロンとロールスロイス・ファントムです」

ジョゼ（高い車ばっか条件付けしやがって・・・）

151 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 22:31:17.19 ID:RyLuMinP0
フランコ「さてはお前　交差点で右折できなくて教習所をたらい回しにされたんだろ
　　　　動機は何だ！　素人娘が何を考えてる！」

フランカ「父が一時停止違反で7000円の違反キップを切られたの
　　　　ちゃんとブレーキを踏んだのに15分以上止められて会社に遅刻した！」

フランコ「それで警官になりたいのか？　お嬢さん・・・」

フランカ「理不尽な世の中を変えるわ！」

コランコ「だったら議員になれ」

フランカ「触るな酔っ払い！
　　　　飲酒運転とながらケータイ運転で免許切られたくせして！
　　　　貴方なんかに教わることなんてないわ！！」

153 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/07(火) 22:58:56.13 ID:RyLuMinP0
ビーチェ「再犯の匂いがする・・・」

クラエス「イモビカッターっていってね
　　　　電子キーをハッキングしたり盗難防止システムを解除したり・・・
　　　　通販で簡単に手に入るから重宝するの」

ビーチェ「車を盗むのは楽しい？」

クラエス「そうね・・・
　　　　部品をバラしてジャンクヤードで売りさばいて
　　　　繰り返す流れに固定客も加わる・・・
　　　　生産的で財布が満たされる
　　　　楽しいわ」

ビーチェ「私には分からない
　　　　これまでに楽しいとか感じたことないから
　　　　・・・悲しいとか怖いとか
　　　　捕まるのってそんなに怖い？」

159 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 06:25:48.54 ID:ec8im2iLO
「幸せなおちびちゃん
飲酒運転するかどうかは私が決めるのよ」
「……………」

165 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:29:47.16 ID:i3JG1WdA0
アマデオ「プリンシペッサがたそがれてる・・・」

ジョルジョ「やっぱりあれかね　仮免運転の一件・・・」

アマ「ヒルシャーさんのベンツ凹ましたって？」

ジョル「ヒルシャーは『僕は運転が上手いから必要ない』とか言って
　　　任意保険入ってなかったんだとさ」

アマ「そうだとしても今時自賠責だけってのはありえない
　　今回は同乗なしで練習させたのが悪かったんだろ」

ジョル「天才少女の挫折ねえ・・・
　　　とりあえずコスったとこだけでも黒く塗らせようぜ
　　　あの子　ヒルシャーにバレたら怒られるぞ」

166 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/08(水) 18:43:08.47 ID:i3JG1WdA0
ヒルシャー「悩みを聞いてもらっていいかな
　　　　　例えば車庫入れ
　　　　　バックから入れられないとカッコ悪いとか言って
　　　　　僕の車で練習し続ける彼に
　　　　　周りは何を言うべきなんだろう
　　　　　彼は後ろに誘導者を立たせる他に
　　　　　壁の存在を確認できない
　　　　　フロントから入れろといさめてもそれは練習意欲を煽るだけで
　　　　　これまでかえって車体を傷つけてきた」

ロベルタ「ヘタクソなのね
　　　　まるで私たちのようだわ」

シリアスなんだけど好きな話。エルザスキーな自分は第3章で泣いた。
一期生7人のシリーズらしいが三章で止まっている様子。でもそれぞれ独立してて読める構成。
訳してみたかったけど自分の英語力では無理だoｒｚ 下はYahoo翻訳。
http://www.fanfiction.net/s/6656781/1/Scarborough_Fair

第一章-白薔薇 ：ヘンリエッタ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMS9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0
第二章-ひまわり ：リコ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMi9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0
第三章-彼岸花 ：エルザ
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,een_ja,bT,uaHR0cDovL3d3dy5mYW5maWN0aW9uLm5ldC9zLzY2NTY3ODEvMy9TY2FyYm9yb3VnaF9GYWly,qfor=0

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃86 より

179 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/10(金) 20:46:26.57 ID:/TsAnwsH0
トリエラさんと映画観る事になったんだけど、何が良いか分からない。
助けて。

196 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/06/10(金) 23:27:12.13 ID:Mh1HYNYT0
ヒルシャー「ごらん、このメカデザインはスタジオぬえが手がけたんだ」
トリエラ「…なにか、チープじゃないですか」
ヒルシャー「はは、それがいいんじゃないか、それに脚本はあの小松左京が手がけたんだよ」
トリエラ「…その人、そんなに凄い人なんですか？」
ヒルシャー「もちろんだよ、ああ、歌もいいなぁ
　　　　　　　　君はとても大きくて、いつも、いつも、輝いていた♪君はとても優しくて、いつも、いつも、微笑んでいた♪」
トリエラ「か、帰らせて頂きます！」
ヒルシャー「……さよならジュピターはお気に召さないか……気難しい娘だ……」

本誌スレはぽんぽんネタが出てくる割にちょっと長文のネタになると怒られるんだよなあ。
こっちで書いてもらったら大歓迎なんだけど。

>>205
管理人様、ありがとうございました。なんとかイラストは転載しました。

FLASHが2本残ってるけどこれは諦めるしかないか…(泣
6月中にできるだけチェックするつもりですが、転載漏れがありましたら御指摘ください。
皆様よろしくお願いいたします。

>>211
感想ありがとうございます！作者様に伝えときますぜ
確かに30人斬りはチートすぎるｗｗｗ
しかしクソ生意気な双子に萌えてしょーがなかったので訳まで買って出ちまった次第です

作者様はＣＯＳＣＡの他にも三部作を連載してます
五共和国派を支援してる外国組織を潰すためにフラテッロがイタリア外で戦う話なんですが

第一部：マルアンジェ＆クラエスがアルジェリアに派遣される話（完結）
第二部：ジャンリコ＆サンペドロが日本に派遣される話（途中まで）
第三部：ジョゼッタ＆トリヒルがロシアに派遣される話（予定）

こちらも面白いんでおすすめです
第二部の連載が終わったら第三部に取り掛かる前に
ＣＯＳＣＡ２を予定してるらしく楽しみでならないｗｗｗｗ


ところで自分も長編に挑戦しようと思ってるんですが小分けって手もいいですね
参考になりますｗ

あえてＥＵ圏外に派遣するのはなぜだろうな？

ここはイタリア以外の支部を書いてみるのも一興か。。。。

>>200
＞いつもより時間をかけて髪を梳かすアンジェリカ
このアンジェって雨で野外訓練が中止になったら仲間やマルコーさんが来てくれるかも
って待ってるのかなと思ったけど、雨の日は悪天候を想定した訓練をするだろうから
やっぱり待ちぼうけなのかなと考えたら切なくなった…
それとも何か違うシチュエーションなのかなあ。

>>218
エルザの章で不覚にも目から汗が・・・・
エピローグ前の落としが上手すぎる

こんなステキな話を紹介してくれたエルザスキーな君に贈りたい一曲がある
思う存分歌詞を深読みしてみてくれ

Avril Lavigne "Losing Grip"
http://www.youtube.com/watch?v=wdt3MfgsaS4

>>225
おおお！ありがとうございます。
ゾクゾクくるわこの曲。エルザMADにしてみたくなるなあ。

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃85より


764 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/22(日) 20:53:10.55 ID:WV8kuk33O
ビーチェ……
ベルナルドの妄想でいいから満面の笑顔が見たい

769 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/22(日) 21:48:01.21 ID:XlijU1Xc0
>>764
ビーチェ：
「わあ！　面白いですね、ベルナルドさん。ベルナルドさんのお話しは、いつも面白くてためになって、
　私本当にベルナルドさんを尊敬してるんですよ！」
（ベアトリーチェ、満面の笑顔。ベルナルドさん、ちょっと照れて、鼻の頭を掻き掻き照れ笑い）

「へへっ、そ、そうかい？」（まんざらでもない様子）

〜現実〜

ビーチェ：
「私にはわからない。今まで楽しいとか感じた事がないから」


……あんなに喋ってあげたのになあ……ベルナルドさん（涙）

忍法帳のレベルを上げないとまともに転載もできないやorz
職人さんがSS投下しにくくならないといいんだが…

エルザMADつくってみた。>>225氏感謝。

"Losing Grip" - The death of Elsa de Sieca -
http://www.youtube.com/watch?v=RLgX8WDc3Y0

>>231
カッコいいな。
歌詞とすごくあってる。
GJ!

レスありがとうございましたw エルザ視点で編集してると
段々ラウーロがイケメンに見えてくるから不思議だ。
英語得意な方おかしい所修正お願いします。

義体少女の視点だと条件付けで脳内補正がかかるので自分の担当官だけは常にイケメン

担当官以外の男はカボチャに見えるのかwエッタなんかそんな感じだもんな。
それで行くとエミリオ少年に興味を持ったリコはやっぱり条件付けは少ないのかな。
まあそれでもジャンさんの命令があれば「ごめんね」なわけだが。

クラエス視点だとSIGジャムらせたヘンリエッタは野菜型宇宙人に見えた…のか？

>>231
すげーかっけー！！
こんなん作れちゃうもんなんだな
眼福です

これ見てたらエルザが愛おしくってしょうがなくなったよ
エルザを押しのけたジョゼにムカついちまった

なんかエルザもん書きたくなってきた

クラエス「はっ砂糖大根型宇宙人がラバロさんを襲おうとしてる…！」

メガネに度が必要みたいだなｗｗｗ

間にあった・・・間に合ったよクララ・・・！

すいません、書き込み途中で送信してしまいました。
無断転載倉庫からの転載作業終了しました。
タイムリミットの3分前に完了…もうやらないぞこんな作業…orz

保管サポータです。
連投申し訳ありませんが、無断転載倉庫の管理人様に一言感謝を。
膨大な作品の数々の保管作業をお疲れ様でした。
貴サイトのおかげで自分はこのスレにたどり着きました。
本当に今までありがとうございました。心より御礼申し上げます。

「…この馬鹿が！

甜菜活動じゃ字の腕前よりも書くタイミングだと教えただろ？
タイムリミットが迫ってから字を移すと決めても遅いんだ。
今度移す時は躊躇うなよ」


お疲れさまでした。。。。

ちょwwスパルタ杉です大尉ww一瞬心が折れたわwww
転載作業はずいぶん前に終わってたんだよお。転載漏れの指摘はなかったけど
一応最終チェックしておこうと思って残業終わって帰ってから飯も食わずに頑張ったんだ。
仕事でやってる訳じゃないんだからギリギリでも大目に見てよ(笑)ネタにマジレスしてスマン

「この馬鹿が…！
一晩中、打ち続けたって上達するものか」




ご苦労様でした。
ゆっくり宿舎で食っちゃ寝して今後の英気を養ってくれたまえ。

あとシャワー浴びたら部屋に来るように。

>>241
保管サポーターさま、転載作業ありがとうございます。
期限前に作業完了出来て、良かったです。

思う存分休むがいいわ
もう頑張る作業もないんだから


転載乙です！！

ありがとうございます。できる限り甜菜畑を守っていこうと思ってますので
今後ともスレ住人の皆様のタネ蒔きをよろしくお願いいたしますw
>>245大尉特製コーヒーごちそうさまでした〜c□~


ところで無断転載倉庫の作品で年齢制限板に投下された全年齢対象作品
＝(adult)表記のある健全ものはどうしましょうか？
一応21禁保管庫に転載してありますが。

あとその内さくら板支所の作品もカテゴリ分けしないとなあ。
無断転載倉庫の作品のカテゴリ検索からぽちぽちやっていくつもりですので、
さくら板支所作品の時にはお手数ですが各SSの作者様ご協力をお願いできればと思います。

とりあえず分けずにＨぃのは読んじゃ駄目！って但し書きで１８歳未満は門前払い



年齢の確認に身分証の提示を求めるわけじゃないから実際は意味が無いな

>>237
レスありがとうございました
ジョゼ悪人＜自分も思いました(笑)
エルザＳＳ＜ぜひ！楽しみにしております！

>>249
一応今はそうなってます。
BBS PINKのスレに投下されたSSはHなしでもエロパロ保管庫に転載してあります。
全年齢板に投下されていても15禁(Lime)、18禁(Lemon)のSSは同様で。
あとおまじない程度ですが年齢制限を21禁にして少しハードルを上げてあるのと、
トップページから見えるサイドメニューに検索を入れないようにしてあります。

まあガンスリSSの読者って年齢層高そうだから21禁保管庫のHなしSSも読めるだろうけど。
ただアダルトコンテンツを含むサイトの設定にすると広告がけっこうえげつないんだよね…
それでHなし下ネタなしのSSは全年齢保管庫の方がいいのかなと思ったわけです。

とりあえず21禁保管庫のH有り無し表記を入れるのが先かな。
ま、今度は時間制限ないのでのんびりやりますわ〜。

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃81より転載
拾ったのわすれてた。
段々シャレにならなくなってきてもう(´；ω；｀)

787 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2010/12/05(日) 22:53:43 ID:jVtVivAx0
>>784
リコ「この戦いが終わったらジャンさんにお礼言うの
　　　こんな私を拾ってくれて有難うって」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ジョゼ山「どうだいヘンリエッタ、ここから見る星達の眺めは」
エッタ「ジョゼさん、今日は北斗七星が良く見えます
　　　　その脇に輝く小さな星まで」

791 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2010/12/05(日) 23:46:13 ID:jVtVivAx0
>>784

クラエス「ハリケーンが近づいているんだわ
　　　　　　花壇や畑は大丈夫かな
　　　　　　そうだわ、用水路の様子を見て来よう」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

トリエラ「ヒルシャーから貰った１２頭のくまにマリオ・ボッシからの１頭
　　　　　 合わせて１３頭か．．．」　　　

七夕の短冊に書く願い事ってなんだろう。

アンジェ
『早く退院できますように』
エッタ
『ジョゼさんと一緒にいられますように』
エルザ
『ラウーロさんのお役にたてますように』
ヒルシャー
『トリエラが長生きできますように』

……涙で曇って星が見えませんドットーレ

リコ
『自由に動かせるほんとうの手足が欲しいです』or
『神様、お願いです。毎朝、うなされる悪夢を見せないでください』

リコ…（つд｀。）

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃82より転載

480 名前： 472 投稿日： 2011/01/21(金) 19:52:34 ID:XcjbvyuE0
ジャン「…いいかリコ、隣の部屋でそいつが減らず口を叩けなくなるまで”高い高い”と持ち上げてやれ。思い切り天井までだ」

481 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/01/21(金) 20:23:41 ID:8GX9aXgT0
落ちて来なかったという

484 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/01/22(土) 00:06:41 ID:TwWmk7yp0
「どうしましょう？…ジャンさん」

「勢い余って天井にめり込んでしまいました。お魚みたいにピクピク痙攣してます。頭蓋が砕けて薄桃色のが
飛び散っています。あとウンコと小便で床が汚れてしまいました。返り血も浴びてすごく臭いです」

「…リコ、どうやら人違いだったらしい。本部に帰るぞ」
「はい、ジャンさん」

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃85より転載
648 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 00:35:12.87 ID:gSkU2Jh90
担当官エッタ：
「はぁ…最近、ジョゼの相手をするのも疲れました…」

担当官トリエラ：
「なに？　ジョゼが反抗したの？」

担当官エッタ：
「突然暴れ出すんです。��妹�≠ｪっ！　��妹�≠ｪっ！　と叫びだして…」
「それに１年前のクリスマスに一緒に過ごしたのを忘れちゃうし」
「いいお兄さん役をやってもらってましたけど、私のやってきたことが無駄だった気がして…」
「それに近々、ジャコモとの最終決戦が噂されているのに、頭数が減るのは困ります」

担当官トリエラ：
「じゃあベリサリオ先生に頼んで、トラウマの大本を封印してもらったら？」

担当官エッタ：
「…そうですね。相談するだけしてみます…」

〜最終決戦〜

（パパン！）

担当官エッタ：
「これが私の罪…」

…だめだ、やっぱり幸せになれないｗ

654 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 07:25:28.08 ID:0XpWGebmP
担当官エッタ「リコも義体にプレゼント買ってあげるといいと思うよ、
抱きまくらとか」

担当官クラエス「あんたはベタベタしすぎよ、幸せなおちびちゃん」

659 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/19(木) 14:41:50.04 ID:/PeDgevk0
担当官トリエラ
「話を聞くだけだって言ったでしょ！」

義体ヒルシャー
「君が危険だと判断したからだ」

担当官トリエラ
「あなたならもっと穏便にできたでしょう！？
　いい、私の許可なく発砲しないで！」

義体ヒルシャー
「だったらさっさと僕を薬漬けにしたらどうだ」

担当官トリエラ
「うん、そうする」

義体ヒルシャー
（ラシェル、もし彼女が無事に成長できたらこんなドＳになるんだろうね）

685 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/05/20(金) 00:56:33.55 ID:TN9CUu4O0
担当官クラエス
「一つは私の宿舎の鍵よ。これからは自由に私のシャンプーを使っていいわ
　そっちは以前あなたが使っていた帽子よ。今は必要ないから巨人のロゴを阪神に交換したけど」

義体ラバロ
「どうしてこれを？」

担当官クラエス
「これまであなたをフサフサにしようと試してきたけど・・・・
　最近のてっぺんを見て不安になってきた
　カツラというのはよく考えて被らなきゃいけない
　抱かれたくない男ランキングでどれだけハゲが上位に来るにしろ
　秋冬以外であんなムレるものを被ってはいけないの

　この帽子を被っているときは気にしないラバロでいてほしい
　生え変え可能なアデランスじゃない
　血の通った毛根よ
　Hai capito?」

義体ラバロ
「Si, ho capito」

担当官クラエス
「いい子ね」

（連投規制と容量の関係から、２、３日に分けて転載します）


72．名無し - 11/07/11 23:44:04 - ID:McgbsuJHmA
さくら板現行スレ>>231氏のエルザMADに触発されて
長々と書いちゃった次第です

作中にどうしても彼岸花使いたかったんですが
イタリアにはない花だと聞き涙・・・
タイトルにだけ使用させていただきました

お楽しみいただければ幸いです

（転載上の不都合が生じたため、転載作業を一時中断します。
作者様と相談の上再開します。申し訳ありません）

　ヘンリエッタから銃を取り上げた時に擦った右頬が今更のように疼き、ピエトロ・フェルミは、意図的に深酒しているのにちっとも酔えていない自分に気が付いた。
潰れるには早い、まだ何か残ってるぞ――義体のためについた傷がそう訴えかけてくる。
　エレノラとジョゼはもう既に仕事の話をやめ、帰りに飯を食うならどのレストランがいいか、
夏のタオルミーナに来るならどのワイナリーで何を飲むべきかという、薄っぺらながらも余程楽しい話題に移っていた。
朗らかに笑いながらメモを取る同僚に対して、本気で観光ガイドにでも転職した方がおまえの人生は愉快になるんだろうなと思いつつ、
フェルミは感覚が色褪せないうちに話をまぜ返すことにした。
「なあ」　ウィスキー後のシメのつもりで、マルサラ酒に手を伸ばす。
「義体は優秀な戦闘員だが思春期のガキで、愛してくれなきゃあなたを撃ちますってくらい思い詰めるヤツもいるってことは分かった。だが、皆最初からそうなのか？」
　ジョゼとエレノラはぴたりと観光トークをやめ、フェルミに向き直った。
「最初からそうなのかって、何が？」
「いろんな不安定要素があってなお、最初からスーパー兵士なのかってってことさ。条件付けの究極は要するに、あの子らをSF映画ばりの忠実なロボット兵器にすることだろ？　
でもあんたはヘンリエッタに、敢えて不安因子を残してでも人間であることを望んでる。そんな調子で、どうやってあの子をいっぱしの暗殺者に鍛え上げたんだ？」
　ジョゼは愚問だとばかりにふっと笑い、ウィスキーを煽った。「その辺は訓練がものを言うのさ。それは人間も義体も変わらない。
特に元健常者の義体は義肢に慣れるまで時間がかかるから、軍事訓練以外の身体活動も平行してやらせて馴染ませなければならないんだ。
その過程で思考能力や精神力も同時に養ってる。例えば、ヘンリエッタにはヴァイオリンを習わせてるし、トリエラは外国語の書き取りなんかをやってるよ」
　疑問がまた増えた。「そういった活動には専属のトレーナーをつける？」
「いや、もちろん担当官が自分でやる」
「なるほどね」　フェルミは一つ一つの事項を奥歯で噛み砕きながら頷いた。「エルザのそういった慣らし活動も、全部ラウーロが付きっきりで担当した？」

　エレノラがはっとしたような表情になった。ラウーロ・エルザ組は優秀なフラテッロだったという。
仕事以外ではまともに義体に取り合わなかったらしいラウーロが、どうやって一からエルザ鍛え、優秀な戦闘員にまで育て上げたのか？　
フェルミに酒が回らない理由は、この辺のつかえが取れないからだ。
「なんだ、こりごりだとか言っといてやっぱりいいとこ突くんだな」
「俺は9杯目がいちばん冴えるんだ。素面の時の俺なんか仮初めさ」
「アル中の言い訳みたいに聞こえるぞ」
「俺の血管もローマに通じてるんだよ。なあジョゼ、俺は課長に内緒で来てるんだ。全部オフレコにするし、あんたの兄貴にだって黙っといてやる。
だからもう少し教えてくれ――どうやってエルザは、ネグレクトが基本の担当官の元でそこまで優秀になれた？」



　どうして自分が社会福祉公社にいるのかエルザは知らない。
目覚めたらここにいて、組織に忠誠を誓っていて、銃の使い方を知っていて、ラウーロという男が担当官だった。
それらが何故かは分からないが、その理由がちっとも重要でないことだけは理解していた。彼女の意識からは“どうして”を求める部分だけが欠落している。
知らなければいけないのは“どうやって”だけだ。
　目覚めてすぐは義肢を動かすことさえままならなかった。射撃は少しも上達せず、障害物コースのタイムも常人以下で、CQBでもヘマばかり、その都度ラウーロになじられた。
叱責後に時折、彼がエルザの目の前で、わざと見せ付けるように上司に突っかかっていた。
「こんな不公平な話があるかよ？　あんたのリコはそこまで機敏に動けるってのに、なんで俺にだけ鈍くさい義体を押し付けやがったんだ？　
こんな木偶の坊は燃えないゴミにでも出して、さっさと別の奴と組ませて欲しいね」
「焦ったって結果は出ないぞ、もっと根気よくやれ。射撃よりまず自分の身体に慣れさせろ。なんでもいいから体の動かし方を覚えさせるんだ」
「毎日ひたすら走らせてるよ、なのにちっともまともに動けるようになりやがらねえ。慣らしたくらいじゃどうにもならないくらい、こいつには元々素質も才能もなかったんだ」

「素質も才能も既に補われている。それを生かす土壌が育っていないだけだ。ラウーロ、お前はエルザにかけた莫大な予算と労力を無駄にする気か？　
この先作戦二課でやっていきたいと思うなら、義体の能力を最大限に引き出せるようちゃんと訓練しろ」
　ちっ、とラウーロが舌打ちするのが聞こえたが、エルザはその時何とも思わなかった――ラウーロに申し訳ないとも、彼の言い草に傷ついたとも、何とも。
義体が義体でいるのを嫌がることができないように、担当官も担当官でいることを拒否できるとは考えなかった。ラウーロがどれだけエルザを邪険に扱おうが
意に介すべきではないことは分かっている。彼女はただ、次に下される命令に従えばいいだけだ。
「ようヒルシャー、いいとこに来た。なあ、頼みがあるんだけどさ、座学で出す宿題、エルザの分だけ倍にしてくれねえか。
ジャンさんは義肢慣らしに楽器演奏やら書き取りやらもやらせてみろって言うんだが、俺だって他に仕事があるんだし、そんなのいちいち付き合いきれねえよ。
だから、いつもやらせてることを生かそうと思ってさ。脳みそにカビの生えた元軍人さんらと違って、整合性大好きドイツ人のおまえはその辺の要領くらい弁えてるよな？」
「別に構わないがラウーロ、もちろん君が後でチェックを入れるんだろうな？　エルザの世話を僕に丸投げするつもりじゃないなら請け負ってもいいが、
そのつもりがある場合はお断りだ」
「チェックなんか必要あるかよ、頭で思った通りに体を動かせるようになりゃいいだけだろ。とにかくあいつを課題責めにしといてくれ、俺からの命令だっつってな。
おまえもいちいち採点しなくていいぜ、ただ何かやらせときゃいいんだからな」
　エルザはラウーロの同僚が気の毒そうな表情で彼女を見ていることに気が付いた。確かにその日から学科の宿題が倍になったが、ラウーロの命令ならそれをこなすだけだ。

「じゃあ、ラウーロはトリエラの担当官に義肢慣らしの面倒を見させてた？」
「面倒を見させてたって程じゃないが、ヒルシャーの方はエルザが書いてきたジャーナルの添削を毎回まめにしてやってたみたいだな。
よく彼からラウーロの愚痴を聞かされたよ。せっかくコピーを取ってファイルにまとめてやってるのにちっとも目を通そうとしないとか」
「彼のところに行けばエルザが書いた文書がある？」
「捨ててはいないだろう。頼めば見せてくれるかもしれない」



「ラウーロさん」
　エルザは前を歩く担当官に声をかけたが、彼は振り返りもしなければペースを落としもしなかった。
　彼の耳に声が届いたか定かでなかったので、もう一度呼びかけた。「ラウーロさん」
　舌打ちが返ってきた。「聞こえてるよ。何度も呼ぶな、鬱陶しい」
　聞こえていたならそれでいい。「フランス語の作文、上達しつつあるとヒルシャーさんに褒められました。
ラウーロさんに見ていただくように言われたので、持ってきたのですが」
「先生がよくできましたって言うんならそうなんだろ。俺が見る必要なんかねえよ」
「でも、見ていただくように言われました。必ずそうしろと念を押されたんです」
　ラウーロは面倒臭そうに振り返り、エルザが両手で差し出しているファイルフォルダを一瞥した。
　そして、それを手に取ることなく再び前を向いて歩き出した。「ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ」
「……はい」　返事が一瞬遅れたのは、初めて体験する奇妙な感覚に襲われたからだ。
　ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ。
成果事態は見てもらえなかったが、成果が上がったことは認めてくれた。あのラウーロが――ちゃんとやってんのは分かったよ。
　添削した教官は、「動詞活用で間違えなくなったのは進歩だ、君はよくやってる」と言った。彼も認めてはくれたのだろう、しかしその言葉には何も感じなかった。
ラウーロの一言は違う。まるで心臓に突き刺さるようだった。人工の血が沸騰したように熱くなった――ちゃんとやってんのは分かったよ。
「はい、ラウーロさん」　エルザは、彼女を置き去りにするペースで歩き出した担当官の背中に向かい、彼にもらった言葉を胸中で反芻した。「私、次はもっとがんばります」

（一時転載終了）

「――ここまではいいか？　要するに、古代ローマ初期の文学はギリシャ文学の模倣から始まり、直接の影響を受けた上で方向性が反転したものと考えていい。
この辺は前回説明した通りだが、ギリシャではディオニソス神の祭りで演劇を上演することが制度化された、だから舞台技術が発達し、
最優秀悲劇詩人を投票で決めるため悲劇のジャンルが伸びた。これがローマ期に入ると――」
　フェルミとエレノラが入室すると、黒板に文字を書きながら喋っていた黒髪の二課員が振り返り、一旦言葉を区切った。
面識はないが見覚えはある――以前、南部マフィアの件でちょくちょく作戦一課のオフィスを訪れていたドイツ人だ。
他の課からの頼まれ仕事といい、ラウーロからの押し付け仕事といい、ねだれば案外何でもやってくれる男なのかもしれない
――ラウーロ・エルザ事件の黒幕は五共和国派ということで片付けられた今でも。
　階段状の講堂にまばらに座っている義体たちも一斉にフェルミたちに注目し、2人が最後列に着席するまでの動作を目で追った。
ほとんどがただの興味本位、動いているものがあったから見ていただけ、という理由もへったくれもなさそうな彼女たちの視線だが、
リコの隣に立っているトリエラの目だけは分かりやすかった――「まだ納得できないことが残ってるの？」　
ついこの間までエルザもこの中に混じって授業を受けていたのかと思うと、ここにいる少女たちもすぐに一人、また一人と消えてゆくであろう錯覚を覚える。
演壇の向こうにいる、ねだれば意外と何でもやってくれそうなトリエラの担当官は、一瞬の間を置いた後、何事もなかったかのように淡々と続けた。
「ローマ期に入ると喜劇が主流になった。もう誰も悲劇なんか見たくないというわけだ。ここからまたパンとサーカスの影響で割とすぐに演劇は廃れる。
現存するギリシャ悲劇に対してローマ喜劇が圧倒的に少ないのはこのせいだな。
そこで今日の課題なんだが、今黒板に書いたギリシャ悲劇とローマ喜劇の著者、彼らをそれぞれのカテゴリから一人ずつ選び、
さらにその著作の中から好きなものをそれぞれ一本ずつ選んで、感想文を対比論文形式にして来週のこの時間までに提出するように。
質問がなければ今日はこれで終わりにするが、次回は民主制と共和制についてディスカッションするから予習を忘れずに」

　義体たちが席を立ち、他愛もないお喋りをしながらぞろぞろと退室し始めた――相変わらず宿題が難しいだのお願いクラエス手伝ってだの何だの。
もうフェルミとエレノラに注意を払う少女は誰もいない。トリエラが黒板消しでボードの掃除を始めたので、消される前にフェルミは、ヒルシャーが書いた文字を読み取った
――ローマ喜劇：プロータス、テレンティウス。ギリシャ悲劇：ソフォクレス、アイスキュロス、エウリピデス。
「あんまり子供向けのラインナップじゃないな。特にギリシャの最後のやつ、“愛はビョーキ”がテーマの、
怖い女がトチ狂って肉親殺しになる話を義体に読ませるのはさすがにどうかと思うぞ」
　ヒルシャーが階段を上ってきた。「彼の著作は『メデイア』だけじゃありませんよ。それに、義体だって創作は創作と割り切ることくらいできます。
エルザ事件は五共和国派の仕業ということでクローズしたはずですが、捜査班の方が僕に何の用ですか？」
　エレノラが立ち上がったので、フェルミも一応立ち上がって手を差し出した。「作戦一課のピエトロ・フェルミとエレノラ・ガブリエリだ。
まだ少し気になることが残っててな、エルザをよく知ってるだろうあんたに話を聞ければと思ったんだが」
　ヒルシャーは2人の手を無視した。「二課が事件を第三者のせいにしたのが納得できない、違いますか？」
　エレノラが気まずそうに手を引っ込め、フェルミはその手で胸ポケットの煙草を掴んだ。
「話が早そうだが、事情は複雑そうだな。あんたは事件の真相を知らされて尚且つ、それを隠蔽するようにロレンツォ課長やらおっかないジャンやらに釘を刺されてるのか？」
「僕が知らされた真相は、義体と担当官をまとめて殺害できるほどの凄腕が五共和国派にいるということだけです。だから用心しろと。
あなた方がどんな答えを導き出したいにしろ、憶測できる材料はもうこれ以外に残っていないでしょう」
　ヒルシャーは本やノートを重ねた荷物の中から一冊のファイルを取り出し、フェルミの前に置いた。煙草を引っ込めて表紙をめくってみると、
一番上はたどたどしい筆跡のイタリア語で書かれたレポートだった。『イタリア以外の半島国家における南北格差について』　エルザ・デ・シーカ。

「いくらなんでも話が早すぎる。隠蔽工作の一端で偽物を掴ませてるって風にしか取れないぞ」
「真実を突き止めたいのは僕も一緒です。ただの仮説ですが、エルザはラウーロと無理心中を図ったのではないですか？　
あなた方が証明したい答えはそんなところではないかと思って、ここに来るのを待っていました」



　エルザは、励んだ。ラウーロにもう一度認めてもらうためなら何でもやるつもりだったし、そのための活力が際限なく湧いてきた。
ちゃんとやってんのは分かったよ。次はもっと頑張れ。彼のその声、その言葉を思い出すだけで体が軽くなり、射撃の精度も身体の反応速度も見違えるほどに飛躍した。
見てください、ラウーロさん、私、もっとがんばれるんです。あなたの言った通りにできるんです――そうして励むうちに、いつしか彼女はリコに次ぐ優秀なスナイパーになり、
接近戦でもトリエラに引けを取らないくらいの強力なファイターになっていた。もちろん、勉強面でもトリエラやクラエスに負けていない。
他の義体たちはグループで教え合いながら学習するので、たった一人でも学力を伸ばせるエルザは自分を誇ると同時に、群れることしかできない彼女たちを見下していた。
　エルザの中には他の義体と競い合うという概念こそなかったが、ラウーロの注目を求めれば求めるほど、彼が他の少女に目を向けることが許せなくなった。
ラウーロが他の担当官と話すときに、相手の義体の名前を口に出すことにさえ、激しい憎しみを覚える。ある日、ラウーロがマルコーと話している時、
とうとう彼女の怒りが爆発した。
「なあマルコー、あんたのアンジェリカは最近忘れっぽいらしいが、それがかえって羨ましいよ。一応断っとくが、嫌がらせで言ってるんじゃないからな？　
些細なことまで何でもかんでも覚えてられてさ、『ラウーロさん、私あなたが頑張れって言ったから頑張りました』とか聞かされながら四六時中付き纏われてみろよ。
最近それでちょっとノイローゼ気味だ」
　マルコーがラウーロに軽蔑的な睥睨を投げかけるのが分かった。「そりゃ気の毒に。ここの技術部棟にいい医者がいるから、どぎつい向精神薬をたっぷりもらってくるんだな。
毎日服用してればそんな悩みとは一生無縁のおつむが手に入るぞ」

「おいおい怒るなよ、単純に羨ましいだけなんだって。忘れっぽいのを差し引いても、アンジェリカは爽やかなもんだろ？
　一緒にいるとこっちまで陰気になるような義体、俺に選択権があったら絶対に選ばなかったよ。やっぱりジャンの野郎に一杯食わされたのは間違いじゃなかったんだ、畜生め」
　エルザは素早く周囲を見回した。すると、向かい側の通路を通り過ぎていくアンジェリカが目に入った。トリエラの押す車椅子に乗り、クラエスを傍らに歩かせて、
3人で楽しげにお喋りしながらどこかに向かっている。
　エルザは自分でも驚くほどの速さで中庭を突っ切り、アンジェリカの前に立ちはだかった。3人がぴたりと歩みを止め、何の用かとばかりに一斉に彼女に注目した。
　エルザは、ありったけの憎悪を込めてアンジェリカを睨みつけた。「……ラウーロさんの前から消えなさい」
　アンジェリカはわけが分からないといった風にエルザを見つめ、硬直した。
「聞こえなかったの？　二度とラウーロさんの視界に入らないで。ラウーロさんは、あなたなんかにかかずらってるほどお暇じゃないのよ」
「……あの……？　ええと……」
　低脳なアンジェリカ。これだけで何も言い返せなくなるなんて、なんて出来の悪い義体だろう。私はもっと優秀なのに、
ラウーロさんはこの子のどこがそんなに羨ましいって仰るの？　ただのがらくたのくせに。自分の担当官にすら相手にされていない、ごみのくせに。
　トリエラがアンジェリカを庇うように間に入った。「ちょっとエルザ、よく分からない言いがかりをつけてアンジェをいじめるのはやめなよ。何があったか知らないけど――」
「あなたには関係ないわ。いちいち口を挟んでこないで」
　目障りなトリエラ。この独善的な目立ちたがりはいつもいつも何様のつもりなのだろう？　担当官に逆らうような欠陥品のくせに、
自分が一番有能だから他の義体の面倒を見るのは当然という態度をどんな時でも崩さない。この女ばかりがもてはやされるせいで、
ラウーロさんはなかなか私を見てくださらないのかもしれない。こんな女がいるせいで。

　クラエスがトリエラの肩に手を置いた。「トリエラ、言わせておきなさいよ。きっとエルザは何か勘違いしてるんでしょ。全部吐いてすっきりしたら、
我に返ってそこをどいてくれるはずだわ」
　存在自体が無意味なクラエス。彼女がまだ生きているのが信じられない――担当官なしの義体の人生に何の意味があるっていうの？　
無意味な絵を描き、無意味な音を鳴らし、無意味な畑を耕す、ただそれだけの馬鹿げた毎日に。義体は担当官のためにいるのに、
どうして担当官と一緒に死なないのかがさっぱり理解できない。私ならそうするのに。ラウーロさんのためだけに存在している私なら、そうしないはずがないのに。
「とにかく、あなたには自分の担当官がいるんだから、今後一切ラウーロさんに近づかないで。今度ラウーロさんを煩わせたら、私があなたを殺すわよ」
　きょとんとこちらを見つめるアンジェリカを尻目に、エルザは踵を返して再び中庭を横切り始めた。もう既にラウーロの姿は見えなくなっていて、彼女は舌打ちした
――あんなジャンクどもに関わっていなければ。
　彼女の強化された聴覚に、再び前進を始めたジャンクどもの会話が引っかかってきた。
「アンジェ、気にしちゃだめだよ。エルザは本当に何か勘違いしてたみたい。きっと、担当官のことでむしゃくしゃしてたんだろうね。八つ当たりの的にされちゃって、
とんだ貧乏くじだったね」
「さっきの子、エルザっていうんだね。トリエラとクラエスはよく知ってるの？」
「うん、まあ……　知ってるけど、そんなによくは、ってかんじかな。実は、私もそこまでたくさん話したことないんだ。あんなに喋ってるあの子を見たの、今日が初めてだしね」

　ファイルは分厚い。一つのジャーナルは長くてもレポート用紙2枚程度だが、ラウーロが休みの日もエルザは毎日書いていたのか、
日付に穴がまったくない――彼女の死の前日まで。
　最初はたどたどしいながらも学術的な記述が大半を占める。イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語、スペイン語。国内の社会問題、
欧州の政策、中東情勢、アフリカの内情、世界経済。読み進めるうちに筆跡が流麗になり、赤インクで正された綴りや文法ミスが減っていく。
上達が驚くほど早く、これだけでエルザがどれほど呑み込みの早い生徒だったかが分かる。
「教室ではいつも一人で座っていました。基礎学力にバラつきがあるので、授業中はトリエラにTAの役目を任せているのですが、
エルザが彼女に助けを借りているところは見たことがありませんでしたね」
　エレノラがメモを取りながら尋ねた。「その時点で、エルザが複数での任務に向かないことが明確だったんですね。そのことについてラウーロにアドバイスしましたか？」
　ヒルシャーは溜息をついて頷いた。その様子が、トリエラが「馬鹿言わないで」と言っていた時の仕草に似ていて、
なんとなく彼女の方が彼を真似ているのだという印象をフェルミは受けた。
「何度も指摘しました。一度も取り合ってもらえませんでしたが。彼はエルザのことについて話すのを嫌がっていました。他のことは何でも陽気に話す男でしたし、
いつもの礼と称して何度も飲みに誘ってくるほどざっくばらんな性格でしたが、義体はただの武器であればいいという考えは生涯揺るがなかったようです」
　フェルミは、先を急いで読み進めた。まだまだ枚数がある。読んでいくうちに、最初はレプブリカ紙の社説みたいだったがちがちに堅い小論文が、
だんだん夢見る乙女の妄想日記みたいなエッセイを含んで緩やかになり始めた。
序盤を脱したと思ったのは、英語で書かれた読書感想文を見つけた時だ――『“オセロ”はなぜ悲劇と呼ばれるか』

『私は“オセロ”を悲劇だとは思いません。デズデモーナを殺したオセロは自害し、結局彼女と一緒になれるのですから幸せです。
そうなるように奸計を弄したイアーゴーは悪役ではないと思いますが、妻エミリアを刺して自分は生き延びたので可哀想な人です。
全体的に幸せな雰囲気に包まれた喜劇的作品だと思いますが、もし悲劇的要素があるとすれば、オセロが最後までデズデモーナを信じられなかったことでしょう。
私なら、愛する人を疑うことなんて考えられません』
「なあヒルシャー、さっきあんた、義体だってフィクションと現実の区別くらいはつけられるとか言ってなかったか？」
「この時点では変に捻じ曲がった共感を抱いていただけと解釈しました。凄まじいのはもう少し先です」
　フェルミは、特に気にならないページを適当に飛ばした。すると、どんな言語を用いても達者だった今までの筆跡が荒れ始めた――『ラウーロさんについて』
『今日はラウーロさんがアンジェリカに多大な迷惑をかけられました。私が殺すわよって注意してあげても、彼女は少しも反省しているようには見えませんでした。
なんて傲慢な義体でしょう、彼女みたいな子は即刻廃棄処分にすべきです。でもラウーロさんはお優しいから、私がその出来事について話したら
、「おまえの言ってることの何もかもがさっぱりだ。壁に向かって話し方を練習しろ」と仰って、アンジェリカをお許しになりました。
ラウーロさんは神様よりも寛容で、空よりもお心が澄み切り、海を渡る風のように真っ直ぐで、磨きたてのSIGみたいに清廉な方です。彼のためなら、私は壁とでも話せます』

sage

　その辺からはもう学術的な小論文はなく、ラウーロのことについて詳細に記したストーカーの妄執ポエムみたいな怪文書ばかりになった。
筆跡が正常に戻った日、特に美しい日、荒れ放題で読むことさえままならない日など、同じ人物が書いたと思えないほど起伏の振り幅が毎日大きい。
涙ぐましいことに、赤インクの修正は毎回律儀に入れてあった。『もう少し実のある内容を書くように』と文末にコメントが載った次の日など、
レポート用紙いっぱいに大きな文字でこう書き殴ってあった。『ラウーロさんのこと以上に実のある内容なんてないわ！！』
　フェルミは労わるつもりで深々と嘆息した。「こんなのに毎日付き合ってやったのか？」
　当時の様子を思い出したのだろう、ヒルシャーがうんざりした表情で頷いた。「エルザは絶対にそのうち何かやらかすだろうと思っていたので、様子見目的で続けました。
かなり初期の変調の頃からラウーロに知らせてはいたんですが、当然の如く彼は耳を貸さなかった。
彼の態度に諦めず、条件付けがあるからと油断もしないで上に進言していれば、或いはあんなことにならなかったのかもしれません」
「そうか」　フェルミは確信をもってヒルシャーの目を見た。「後悔してるから協力してくれるのか」
　ヒルシャーは目を伏せた。「腹立たしいこともありましたが、ラウーロは決して悪い人間ではありませんでした。エルザには冷淡でしたが、それが彼のやり方だったんです」

sage　

(一時転載終了)

　エルザは筆を置いた。最後のジャーナルは満足のいく出来だ。今回は提出するつもりはない。最後の最後なのに、口うるさい教官に無粋なけちをつけられたくない。
　誤字・脱字・表現ミスがないかどうか確かめるために、もう一度彼女は文章に目を走らせた。フランス語で書いたのは、最初にラウーロに認めてもらった思い出の言語だからだ。
『ラウーロさんに担当官になっていただいたことは、私の人生で最良の出来事でした。あの日以来私の働きをお認めいただくこともできなかったし、
トスカーナでは失望させてしまったけれど、それでもラウーロさんへの愛情は揺らぎません。むしろ、ますます強くなりました。
私をここまで絶望に追い込むことも、たった一言で幸せの絶頂に押し上げることも、ラウーロさんにしかできないことだと分かったからです』
　涙が溢れて文字が霞んだ。エルザは目元を乱暴に拭い、読み進めた。時間がない。
『最初にラウーロさんと出会った時は、自分がこんなに人間的な感情を持つことができるとは思いませんでした。
義体はただの人形で、ただ戦っていればいいだけだと目覚めた時から思い込んでいたからです。でも、私は愛することを知りました。
喜ぶことも、怒ることも、悲しむことも、何もかも。すべてラウーロさんのおかげです。ラウーロさんと一緒にいる限り、私はただのサイボーグではなく、ラウーロさんと同じ人間でいられるのです。
永遠に一緒にいればきっと、ラウーロさんもいつか私のことを理解してくださって、もう一度「ちゃんとやってんのは分かったよ、次はもっと頑張れ」とお声をかけてくださるかもしれません。
永劫の時を一緒に過ごせば、必ずその時が訪れると私は信じます』
　涙は止まった。冷静になってみると、満足のいく出来とはどうしても思えなくなった。どうしてこんなに不幸な筆致になってしまったのだろう？　
自分はこれから幸せになりに行くのに。それを思うだけで、誰よりも幸せなはずなのに。
　やはりこのジャーナルは途中で捨てていこう。そう考え、エルザはレポート用紙をくしゃくしゃに丸めてポケットに突っ込んだ。
　もう行かなくちゃ。銃弾は2発。愛するラウーロとの待ち合わせまで、あと5分。

　修道院跡の入り口で偶然、ヘンリエッタと鉢合わせした。可憐な姿の殺し屋は、今日はその小さな手に銃でなく数本の切り花を持っていた。
ラッピングはされていないので市販品ではないだろうが、その辺から適当に摘んできたとも思えない、珍しい花だ。少なくとも、
フェルミは見たことがない――細く長い棘みたいな緋色の花弁が何本も、空に向かって放射状に突き出た形は炎そのもので、
美しいといえば美しいが、死者に手向けるにはあまりにも業火に似すぎている気がした。
　何にしろ、こうして花を持っている方が、硝煙の臭いなんかを振りまくよりはずっといいとフェルミは思った。
少女に花。モッツァレラチーズにプロシュートかというくらいの王道な組み合わせだ。
　王道を地でいく今日のヘンリエッタは、フェルミの隣でエレノラが抱える豪華な花束を見て、さっと顔を赤らめた。
「あの……　きれいですね。私、その……　もっとすてきなお花にしたかったんですけど、冬だから外に何も咲いてなくって、
それを検査の時に話したら、技術部の人がこれをくれて……」
　エレノラが身を乗り出し、花に鼻を近づけた。「へえ、彼岸花ね。技術部の温室、完成したんだ。ちょっと待ってね、
確かこれを栽培してる製薬課の友達から聞いた話のメモがあったな……」
　彼女はポケットからお得意の手帳を取り出し、片手で器用にページを繰り始めた。
「あった。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、リコリスとも呼ばれる。原産地は中国で、主に東洋に分布。
有毒性で、毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されている。
花言葉は……　まあ、いろいろね。綺麗な花には毒があるって本当みたいよ、ヘンリエッタ」

　アルツハイマーの治療薬ね、とフェルミは皮肉な思いを噛み締めた。子供の気後れを紛らわすためにウィンクしてみせている同僚は気付いているのか分からないが、
要するに技術部の職員は、条件付けだか何だかに使う、義体の中枢神経をいじる成分のためにわざわざ輸入した研究用植物をヘンリエッタにくれてやったということだ。
条件付けがなければ今も生きていたであろう、年端もいかない少女の墓を飾るために。
「エレノラ、やっぱりそこに俺のナニのサイズまで書いてあるんだろ。ちょっと見せてみろ」
「霊前で下ネタは控えてくださいフェルミさん、子供の前でもあるんですよ」
　2人のやりとりを見て、ヘンリエッタがくすくすと笑い出した。その笑顔にフェルミは、まあ何でもいいか、と気を取り直した――どんな花を供えたって、
エルザはきっと嫌がりも喜びもしないだろう。彼女の感情を動かせるのはラウーロだけだ。ラウーロが好きだと言えばエルザはその花を愛でるだろうし、
何も言わなければエルザにとって何の価値もない。
　フェルミはヘンリエッタの肩をぽんと叩いてやった。「花なんてものは何だっていいんだ、気持ちがあれば。エルザの墓参りに行くんだろう？」
「はい」
「俺たちもそうなんだ、案内してくれ」
　ヘンリエッタはにっこり笑って頷き、フェルミたちを先導して歩き出した。回廊型の館内の壁際に彫られた、膨大な数の死者たちの名前が行き過ぎる。
生ける3人の傍らで、過去の遺物たちが瞬間ごとにすり替わる現在の背後に取り残されてゆく。

　誰も注意を払わないような部屋の片隅で、ヘンリエッタが足を止めた。聖母子像が見守るタイル大の石碑の一枚に、目当ての名前があった――エルザ・デ・シーカ。
　生年月日はない。没年も記されていない。十字架も、“安らかに眠れ”といった銘文もなければ、“愛に生きた少女”だの、“触ると怪我する危険なワルキューレ”だのといった、
人目を引きそうな気の利いた文句も刻まれてない。ラウーロにもらった彼女の財産だけがそこにある。
　隣にラウーロのフルネームがあった。こちらには生年月日と没年も彫り込まれているが、“もう少し優しければ死ななくて済んだ男”だの、
“諜報上がりの割食い野郎”などといった文言はやはりない。普通に生きていれば大半の人間の墓に刻まれるであろう、“なにがしの息子”も、
“誰それの最愛の――”もない。この不運な男のことも、隣に眠る哀れな少女のことも、半年後には誰も思い出さなくなるのだろう。闇の中で生きるということは、
そういうことだ。
　ヘンリエッタは枯れた花を取り除き、彼岸花をエルザの墓の下に置いた。水には挿さない。この燃え盛るように激しい花も、すぐに枯れ果てる運命にある。
「少しだけ、エルザを羨ましいって思っちゃうんです」
　エレノラがぎょっとしてヘンリエッタを見つめた。「どうしてそんなこと思うの？」

　少女は瞬きもせず、エルザの名前をじっと眺めていた。「私はジョゼさんに対して、そこまで思い切ることができませんから。ジョゼさんのためになら何でもできますけど、
それでジョゼさんを幸せにできる自信があるかって聞かれたら、そうじゃありません。エルザは、ずっと2人でいられればいつか2人とも幸せになれるって信じてたから、
一緒に死んだんだと思うんです。ジョゼさんは、もし、私と一緒に死んでも……　幸せだと感じてくださるでしょうか」
　フェルミはエレノラから花束を受け取り、彼岸花の隣に置いた。花瓶はないが水は含ませてある。パステルカラーのバラやユリをまとめたこちらの花は、
炎の形をした毒草に比べれば束になっても大人しいものだが、すぐに燃え尽きる宿命を背負った隣人よりは、もう少し長持ちするだろう。
「さあな、死んだ奴の考えることは生きてる奴には分からんよ。他の誰かを幸せにしたいなら、生きてるうちにしといた方がいいぞ。天国だって地獄だって広いんだ、
同じ所に行けるとは限らないんだからな」
　ヘンリエッタが、そうですよね、と微笑みながら呟くのを見て、改めてフェルミは、本当に義体はもうこりごりだ、と胸に刻み込んだ。
　エルザ・デ・シーカが最愛の担当官から与えられたものは、名前と、写真と、もう一つ。感情――機械仕掛けのコラムニストが、
狂気じみた愛の言葉しか綴れなくなるほどの。それこそが彼女の心を温め、優秀な兵士に育て上げたことは事実だろう。しかし、
同時に何よりも大事な人間と彼女自身を焼き尽くして灰にした。元々貧乏な人間が宝くじに当たって億万長者になると一瞬で破産するのと一緒だ
――金を持ったことがないから、使い方が分からないのと。こんな感覚の中で当たり前に生きてる義体なんかと一緒にいたら、俺なんかじゃ一日も神経がもたねえよ。
やっぱり一課をクビになったって、二課だけは絶対にお断りだ、と胸中で独りごち、フェルミは隣のエレノラに笑いかけた。
「しかし、寂しい墓だな。課長に内緒で一課の経費使って、こいつらの碑面に何か彫ってやろうぜ。ラウーロには“死ぬほど愛された男”、エルザには……　何がいい？　エレノラ、おまえが考えろ」



-la fine-

…テンポが良くて丁寧だ。が、詰め込み過ぎの感もある。
漫画のネームをそのまま読んでるような？

作中の時系列だとシチリアの休暇を終えて年明け早々じゃないのか。
ナタレ以降の季節の描写も欲しいところだ。

あとは誰の視点から見ているのか軸がブレてなければ…

GJ！
PCモニターで読むにはもっと改行がこまかい方が読みやすいかな。
でも印刷したり縦書きエディターとかで読むとそんなに違和感ないと思う。

>>285
基本的にフェルミ視点とエルザ視点が交互にきてるのでは。
スレだと分かりにくいけど保管庫ので見ると分かりやすいよ。

できればフェルミとエレノラが交互に語るのが良いと思うが？

故人の内面は残された文書から類推するしかないにしても
義体に接した１課課員の視点だとどのように映るのかが
描けてれば文句無しだったんだが。。。。

生前の文書だけじゃ死者の気持ちは結局わからんよ。
エッタ組との共同作戦あたりから変調し出したのか、
それ以前から無理心中の兆候はあったのか
担当官による『義体監督日誌』でもあれば別だが。
技術部関連ならアンキ先生の問診記録を２週間分ごとに調べるとか
他にもやりようはあるだろう。

二次創作者はあれこれでっち上げるのが仕事だが、
原作者と同じ立場じゃないから補完するにしても
映像化されていない、セリフが無い箇所は想像になるのは仕方ないな。

ドットーレ・ビアンキな

エルザSSを書いた者ですが規制やっと解けました；；
転載職人様、感想をくださった皆さん、ありがとうございます
今後の参考にさせていただきます
読みやすさを追求せんと・・・

規制解除おつです。

無断倉庫からの転載作品のジャンル別検索ページを作り始めました。
いずれはさくら板支所の作品もジャンル別検索ができるようにしたいと考えています。
ただ全てのテンプレに書き加えるのは無理なので、
各作品ページのテンプレにのみ書き加える形をとるつもりです。

基本は無断倉庫に準じた5つのジャンルになります。
Humor(ユーモア、ギャグ)
Romance(恋愛物)
Action(アクション)
Suspense(サスペンス。推理、ホラー含)
General(それ以外。一般)

これに新たに下記２つのジャンルを追加したいと考えてますがいかがでしょうか？
General表記でこの手の話を読んでものすごいダメージを受けたことがあったので…orz
Darkの方はジャンルと言うより、Lemon,Lime(性表現あり)と同様の"注意表記"に入るかもしれませんが。

Serious
シリアス。登場人物の悩み、苦しみがメインテーマの話(＝Angst）。
Dark
物理的・精神的な暴力的な描写あり。バッドエンド。暴力によるメインキャラクターの死、鬱展開などを含む。



あと、エロパロ保管庫で申し訳ないんですが以前ちょっと話題に上がったSS書きの雑談スレを立ててみました。
ttp://wiki.livedoor.jp/gunsringergirl_pink/bbs/3303/l50

乙。
「良い仕事とは単純な作業の堅実な積み重ね」

地味な編纂作業は手際良く片付けないとならないが
裏方の労苦はこれからも報われるのかのう？


オリジナルキャラを出すのはどこに含まれるんで？
サンドロの母ちゃんとかラバロ大尉の娘さんとか

保管する作品がこれからも増えてくだされば苦労する甲斐もあるというものですのう。

＞オリキャラ
ジャンル（内容に関するカテゴリー）に加えて、背景（世界設定に関するカテゴリー）というのがあるので、
ジャンル+背景+注意表記（Humor,OC,Limeなど）でカテゴライズしていただく形でしょうか。

＜背景＞
Clossorver　
クロスオーバー。 「ガンスリンガー・ガール」以外の作品に言及されていれば、
それがネタであってもクロスオーバーとしている。
別の原作のキャラクターとの競演作品、別作品の世界を舞台とする、などがある。
OC　
オリジナルキャラクターが主要登場人物として活躍する。
それが他の創作作品の登場人物であれば、Crossoverに分類される。
AU　
設定無視。 CrossoverやOC以外に限定される。
CrossoverやOC以外の、原作設定を無視したもの。パラレルワールド物。
Cont　
続編。「ガンスリンガー・ガール」完結後の世界を舞台としている。 作者がそう宣言している場合。

＜その他の注意表記＞
萌可　萌えBBSにて批評、感想が可能
Lime　間接的な性描写。 下ネタも含む。
Lemon　直接的な性描写。



本当は作者さん御本人にカテゴライズしていただくのが一番いいと思うんですよね。
他人が分類するとジャンル分けなどは特に微妙に誤解が生じそうな気がしてならないんです。
なので各SSの作者様、よろしければ御協力をおねがいいたします。
このスレでも保管庫内の「保管・編集作業に関する連絡用スレッド」でも良いのでどうか御連絡ください。

>>291さんはすごい人ね
お疲れの色が透けて見えるようだわ


SeriousとDarkの表記賛成です
読む方としてはあれば非常に助かります
同じダメージを受けたことが過去にありまして・・・；；

鳥蛭ペアが「あんな事」になってるんで創作は難しいんですが、ドイツ国外では
初のシュタイフ社の公式ミュージアム＆ショップらしいですよ。
新千歳に彼らが絡む設定で一本書きたいんですが・・・地元なんで何時か取材
してきます。
シュタイフネイチャーワールド　ttp://www.shinchitose-entame.jp/ja/steiff/

北海道かよ！！
東京来てくれ

おお、シュタイフはやっぱりかわいいなあ。
地元とはうらやましい。

>>293
お疲れ様です！

さっそく掲載していただいた捨子花なんですが、
いまいち自分でもジャンルが分かってません＞＜
Seriousってほどシリアスではない気がしますし・・・
半分フェルミだし・・・Generalでいけますかね？
ジャンルを考えて書かないと分けるのが難しいですね

>>298
RomanceでSeriousかと思ってた(笑)主観によってかなり異なるし、
個人的には複数表記はありだと思うんですけどね。


web辞書でちょこっと調べてみたところ、シリアスとangstはこんな感じ。
本来意味は大分違うけれど、Angstという単語はあまり一般的でないのでSeriousでどうかなと思うのですが。
無断転載倉庫ではDark、Serious系をサスペンス(Suspense)で分類していたのかなあ。

・シリアス - きわめてまじめなさま、本格的なさま、事態などの深刻なさま等の意味。
・angst　不安，苦悩.　

・サスペンス [suspense]不安感。特に映画・小説などで、危機的な場面に観客・読者が覚える、はらはらする感情。
・サスペンス【suspense】 《未解決・不安・気がかりの意》小説・ドラマ・映画などで、筋の展開や状況設定などによって、読者や観客に与える不安感や緊張感。また、その小説・ドラマ・映画など。

ActonとDark（暴力表現あり）は、全年齢向けとPG-12の差でしょうかね。
・アクション‐ドラマ 《(和)action＋drama》格闘や立ち回りなどの動きを中心にした劇・映画。活劇。
・アクション映画とは、観客が映画を見る立場から、作品の主体をアクションとしてとらえた映画を指す。

>>293
異議無し。

>>298
作中で語られていない空隙を埋めるのなら続編と呼ぶにはちと無理がありそうですが。
二次創作者によるパラレルに分類しても良いのでは？

それとも新たに「隙間埋め」というジャンルが派生するのか…。
スリットとか？

>>299
そ　　　れ　　　だ　　　！！

合わせ技という手がありましたか！
そう言っていただくとしっくりきますねｗ
では捨子花はRomance＋Seriousでお願いします！

他に作品を増やしていきたいですなあ

>>301　
了解しましたー。

>>300
＞それとも新たに「隙間埋め」というジャンル
8割方それになりそうな気が(笑)それなら逆に「原作遵守」をピックアップした方が早そう。

ええと、Canonと言うカテゴリーがあります。
1) ファンフィクションの元になった原典そのもの。
2) ファンフィクションを作る際に使われた原作の公式設定。
を意味するそうですが、これを原作遵守として代用することはできるかな。

ただ自分は二次創作は皆、原作の隙間を埋める二次創作者によるパラレルだと認識しているので
どの作品が原作遵守にあたるのか判断がつきかねます。
なので>>300氏が原作遵守に該当すると思われる作品を全て挙げてくだされば、
住人の皆さんに確認した上で、テンプレに追加する作業はできますよ。

「リボンの結び方教えて」
リコに一番初めにかわした言葉。
トレーニング用のスニーカーを与えられたけれど紐が結べず、演習場に言えないと寮でべそをかいていたリコ。
あの後も手先が不器用なリコにいろいろ教えたなあ…

「私のほうが先輩なのに、トリエラのほうがお姉さんみたい」
アンジェリカは背が低いのをずっと気にしていたな…
一度せがまれて私のスーツを着せてあげたら、パンツの裾が床を引きずって、二人で笑ったな。

ヘンリエッタもエルザも、「初めまして」の一言のあとは黙り込んじゃって、私だけがしゃべっていたな。
クラエスは…「私も仕事のためには髪を結んだほうが…」って考え込んじゃった。
ベアトリーチェは「ベルナルドさんと違う…なんで匂いがしないの？」
ビーチェの鼻がいいって知らなかったから、この一言にはビックリしたな。

ねぇ、みんな。
私はいいお姉さんだったかな…

>>302
一応、設定遵守でオリジナルキャラ登場する大昔の過去エピソードで改変気味の隙間埋めは何と呼ぶのだろうか？

第二次大戦でクローチェ兄弟の祖父とフランコの祖父とラバロ大尉の父ちゃんが北アフリカからシチリアまで共闘する話なんだが。

壮大だなあｗ
>>304
オリジナルキャラが登場するなら、もれなくOCの表記が必要になります。（やられ役の雑魚キャラやモブキャラは含みません）
OCは背景（設定）のカテゴリーなので、ジャンル（内容）の表記も必要です。
たとえば「Antion,OC」といった表記になるかと思います。

日テレ水曜の「笑ってコラえて」って番組で
ローマからのリポートをユルユルなノリでやってるな
街中の雰囲気を掴むにはいいかもしれんね

来週もやるのかな？見てみたいな。

とりあえず作品名一覧１・２・３のテンプレにジャンル表記を追加しました。
これから順次、各作品ページのテンプレに追加していきます。
思ったより面倒くさい作業なのでちょっと時間がかかりますがお許しください。

・２２９氏 、『』氏 、 壱拾参−３◆NqC6EL9aoU氏 、蘇芳◆Ecz190JxdQ 氏
の作品はまだジャンル分けをしておりません。
（ただ申し訳ありませんが注意表記だけは加えさせていただきました）

作品名とジャンルを列記していただければ、当方でテンプレに追加いたします。
一月くらいお待ちしますので、もしよろしければ御協力をお願いいたします。
御面倒でしたら保管庫に一任ということでもけっこうです。
お返事がない場合はこちらで仮のジャンル分けをさせていただきますが、
御希望があればいつでもジャンル表記のご変更をいたします。

今週の笑ってコラえてはローマからじゃなくてジェンツァーノからのリポートだったな、残念
でもインフィオラータって祭は行ってみたい

円高の今が行き時なんだよな

あの花の絨毯はすごいね。
地方のお祭りで見たのと全然規模が違ってすごかった。
風が強いとエライことになりそうｗ花の香りもするんだろうなあ。

エッタとかジョゼさんに連れて行ってもらったら大喜びだね。
そして浮かれてまたパダーニャにぶつかるｗ

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃87　より転載

142 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/25(月) 20:20:22.70 ID:E/Cfv0eJP
社会福祉公社と契約して義体なってよ、

144 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/25(月) 22:08:37.01 ID:GFhj2EOkO
ジャン「僕の役目はね公社と契約した君たちの体を義体に変えることなのさ」
トリエラ「てめぇ…ッ それじゃあアタシ達ゾンビにされたようなもんじゃないか！！」
ジャン「むしろ便利だろ?腕が飛ぼうが足が無くなろうが付け替えればまた動くようになるんだから…」
ヘンリエッタ「ひどすぎるよ！！」
ジャン「君達はいつもそうだね事実をありのまま伝えると決まって同じ反応をする、訳が分からないよ。
次回ガンスリンガーガール「あたしって本当に馬鹿」

269 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/30(土) 08:29:19.25 ID:thnMvZV2O
リコにデレるジャンを超見たい
270 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/30(土) 08:48:03.21 ID:mTxDfVX7P
傷はぎりぎり急所を外れ、ジャンは一命を取りとめた。
意識が戻るのは早くて明日だと言われたが、
リコは病室のジャンの傍から離れなかった
「リコ・・」
ジャンがうなされるように呟いた。
「はい。」
ジャンはうっすらと目を開けて、辛うじて動く左手をリコに差し向けた。
リコはその大きくて暖かい手を両手で包む。
「いい、仕事だったぞ。」
「はい。」
リコはジャンを真っ直ぐ見つめるが、溢れ出る涙が頬からこぼれ落ちる。
「リコ・・・」
「はい。」
「俺のそばから、離れるなよ。」
「・・はい・・」
リコはジャンの手を頬に当て、静かに泣いた。
嬉しくて、たまらなくて、泣いた。


こうか？

ホームセンターで安かったのでテレビでおなじみ(?)シャム〇ウを買ってみた。
さすがドイツ製品、性能は良好。

昼「トリエラ、これはドイツで開発されたとても吸水性に優れた布だ。
　　ぜひ一度使ってみなさい」
鳥「はあ。ありがとうございます」

―義体棟のシャワールームにて―
蔵「……そのタオル何？」
鳥「あー、なんかヒルシャーさんがくれたドイツ製の吸水布なんだ。
　　ちょっと革っぽい臭いがするけど、濡れた髪を乾かすには便利だよ」
蔵「ふうん。―――でもそのいかにも工業製品っぽい
　　派手だか地味だかどっちとも言えない微妙なオレンジ色は
　　なんとかならないの」
鳥「まあドイツ製だし……デザインより機能性ってことで………」

食器拭き用の小さいクロスはきれいな薄紫なのに……。

義体は人工毛髪だったら乾くのも早いんじゃないかと？

もしくは一定の湿度・温度に保つとかＵＶカットやら頭皮の保護機能ぐらいは有りそうな。。。。

シャ○ワウ、欲しいけど楽○高いっす・・・
ホームセンター見てこよう

各作品ページのテンプレへのジャンル表記追加作業、
及びジャンル別検索ページの製作作業が終了しました。

>>308
なお勝手ながらコテハンの作者様の作品も仮のジャンル分けで
検索ページに入れさせていただきました。すみません。
こちらはまだジャンル表記を記入しておりませんので、
もしよろしければ、御本人によるジャンル分けをお願いいたします。

>>143氏
COSCAのジャンル分けは Action OC でよろしいでしょうか？

今更なんだけど13巻の昼検事展開がショック。
ていうかそれに自分がショック受けたことがショック。
やもめで通してきた父ちゃんの再婚話を聞かされた子供の気分って
こんなんなんだろうか。違う気もするが。

10巻のトリエラのちゅーさえなけりゃ鳥昼恋愛話は脳内ドリームと割り切って、
父娘が理解し合えて良かったねー父ちゃん再婚かー連れ子と天国の前妻も祝福してるよーおめでとー
的なノリで納得できた気がするんだが、あれだと昼者を裏切り者呼ばわりしたくなるんだよなあ。
まあ10巻からすでに検事とはあやしかったし昼者も男だしトリエラは子供だししょうがないんだけど。
できあがるのはせめてトリエラが死ぬまで待ってやって欲しかった。はあ。
吐き出し失礼。

>>316
どもども乙です、>>143でございます
ＣＯＳＣＡのジャンルはそちらで大丈夫ですよ！

本家はHumor/Dramaという表記があるのですが
こちらでHumorといいますと少し意味合いが違ってくるようですので
ここはずばっとAction OCで行ってくださいな

>>318
了解です。
保管庫のカテゴリー用語は元の意味よりカタカナ語に近いですね。
一応色分けをしてみましたが、もっと見分けやすい方法がありましたら
御指摘いただければ幸いです。

レスありがとうございました。
ドイツ製品その２。メラミンスポンジは便利だｗ
でも義体の筋力で思いきり擦るのはやめたほうがいいかもシレナイ。


【メラミンスポンジ】


鳥「クラエス、これヒルシャーさんからの差し入れ」
蔵「白いスポンジ？何なの、これ」
鳥「なんでもドイツで開発された素材らしくて、洗剤を使わなくても
　　水にぬらしてこするだけで茶渋がきれいに取れるからって」
蔵「ふうん……あら本当、よく落ちるわね。どういう原理なの？」
鳥「メラミン樹脂の極微細な繊維によって汚れを削り取るんだってさ。
　　別名が研磨スポンジ――」
蔵「そういうことは早く言ってちょうだい！
　　カップの外側も洗っちゃったじゃない！
　　エナメル彩色が剥げたらどうしてくれるのよ！？」


<< だすえんで >>

暑くて文章が書けないのでこむぎねんどで遊んでみた。
人形なんか作ったの初めてでえらい不恰好なシロモノに。
保守代わりに恥をさらしてみる。いいんだ楽しかったから。

こんなんでもトリヒル組のつもり。
ttp://pita.st/n/apsu6789

一課員Ａ「…おいおい、小麦色の白雪姫をお披露目してるらしいぜ」
一課員Ｂ「ホントか？隣の朴念仁は王子様にしちゃ白馬に跨っていないな？」
一課員Ｃ「あとはガラスの棺を取り囲む七人の小人と毒林檎食わせる継母がいれば完璧なんだが」



彩色は何を使ったんですか？

立たせたりするためにポーズ固定の粘土細工だと芯に針金とかアルミ線を入れる場合があるが、
これは何も入れてないのではないかと。。。。

最期は食べたんですか？

クレイアニメが見てみたいとむちゃぶりしてみる

＞彩色
赤、青、黄、白、黒、茶　の６色のこむぎねんどを混ぜ合わせて。

＞芯材
細い針金を後から追加。トリエラは最初そのままで自立してたのに
コケたヒルシャーに押し倒されてから立てなくなりましたorz
ヒルシャーの腕は多少可動するようにしてハグっぽい写真撮って遊んだり。
トリエラ4,7cm、ヒルシャー6cmくらいの大きさです。

＞食べたの？
スタッフがおいしく(ry　…ごめん無理。

>>323
一体作るのに３時間かかったわけなんだが日数どれくらいかかるのgkbr

>>308 保管サポータ様。
ジャンル分け、本人も長考中です＞事実上バンザイ。余り考えずに書いてたもんで。
某医学博士のはClossorver+SuspenseにDarkなるのか･･･あとワンコのもSuspenseで
OC、またクラエスの畑の規模がAUになるのか･･･

おお、そういえばもう一ヶ月になるんですね。
予告しておいて申し訳ないのですが、ジャンル分け作業の続きはもう少し後にさせてください。
できる時期にまとめてやる式の編集なので、すこし時間と気力の余裕ができてから…スミマセン。

>>325
＞某医学博士のはClossorver+SuspenseにDark
SuspenseかActionかで迷ったのですが…やはりSuspenseでしょうか。

＞ワンコのもSuspenseで OC、またクラエスの畑の規模がAUになるのか
AUは「OCとClossorver以外の原作設定を無視したもの」と規定されていますから、
基本が”OC＋Suspence”で、あとは”各話の内容ごとにHumor,Seriousなどを追記”
といった形にもできるかと。色々な要素がおありなのでカテゴライズが難しいと思いますが。

Humorが笑いの要素だけでなくヒューマニティの意味で使えればいいのかな、とも考えましたが
そうすると該当作品が増えすぎてしまいますので……。
個人的には、相反する語句が並列表記されていてもかまわないのではと思っています。
自分も作品を書く時にジャンルを決めて書いているわけではありませんし。

ミ○ドのエン○ェルテディパン、抹茶フェアはいいとして緑のクマ…（; ゜д゜)
前のシリーズはかわいかったなぁと思ったので書いてみた。
編集作業の余裕はなくてSS書く暇はあるとか……ｽﾏﾝorz

【エン○ェルテディパン】


昼「トリエラ、可愛らしいパンがあったので買って来たんだ。皆で食べなさい」
鳥「あ、ありがとうございます」


鳥「みんなー、ヒルシャーさんから差し入れだよ〜」
辺「わあ、可愛いクマさんw」
倉「クマの形に焼いたパンをブラックチョコレートでコーティングして
　　プレートチョコで目鼻をつけてあるのね」
利「中には生クリームが入ってるよ！おいしいね♪」


鳥「ヒルシャーさん、さっきはありがとうございました。好評でしたよ」
昼「そうか、ではまた買ってこよう」
鳥「(分かりやすく笑顔だなぁ///)」


その翌日…
鳥「また差し入れだよー」
辺「今度はピンクのクマさんなんだw可愛いw」
倉「今度はストロベリーチョコね。あら、パン生地はプレーンのままなのね」
利「あ、これも生クリームが入ってる♪」

　翌々日…
鳥「またまた差し入れ〜」
辺「今度は薄茶色のクマさん？」
倉「これはキャラメル風味のチョコレートね。
　　もしかして上掛けのチョコのバリエーション変化だけなのかしら」
利「あ、また生クリームだ〜♪」


　そのまた翌日…
昼「トリエラ、差し入れだ」
鳥「（ん？ブラックチョコのコーティング？てことはもしかして…）
　　このテディパンは３種類だけなんですか？」
昼「？ああ」
鳥「（この人はもう…）ヒルシャーさん。せっかくですが、
　　この先ずっと３日ローテーションで食べ続けるのは飽きます」
昼「……そうか」
鳥「(う。そんな、見るからにがっかりしないでよ)
　　べ、別にクマの形にこだわらなくても、ドイツパンは種類が豊富なんでしょう？
　　それに差し入れなんて毎日じゃなくていいんですよ。月一とか週一とかで……」


　以来義体棟では、毎週金曜日はドイツパンの日になったとさ。


<< だすえんで >>

来年に１４巻出たらガンスリも終わりかのう？

外伝とかは同人誌でもいいから読みたいが

ガンスリは俺の10代のすべて

サーバーが落とされたのか、移転したのか閲覧できない状態が続いているな

自分は携帯もPCも普通に閲覧できてるけど…なんだろうね？
閲覧できなくても書き込むことはできるもんなのか。
それとも他のスレかサイトの話？

２ｃｈ検索は表示されても閲覧できないスレはあった。
関係あるのかどうかよくわからんが、モバゲーの回線障害とほぼ同時期に発生して、沈静化したのもほぼ同じ頃

隣国のサイバーテロにしてはなんか不自然。
全てのサーバーが攻撃されていないから。

ホントにアメリカに置いてあるサーバーが攻撃されたのならＦＢＩが動くだろう。
あからさまに自演臭いが２ｃｈ運営側ににメリットがあるのかわからん




１４巻あたりで連載終了したら皆はどーするのか？

シルヴィアの外伝にwktkする

…書きたくても担当官の名前がわかんねｗ

書きたい話がある内は続けるつもり。
スレが落ちたら個人サイトでも作るかな。

落ちないように一回ageとこうか？

>>338
落ちなくてもつくってください。
回遊ルートにします

>>339
どもです
>>340
作るとしたらあと10本くらい書いてから…

相田裕「GUNSLINGER GIRL」＃86　より転載

763 名前： 投稿日：名無しんぼ＠お腹いっぱい 2011/07/07(木) 19:38:44.16 ID:ngSpq92IO
エッタは解らないことは放置するタイプ
リコは

764 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 19:42:14.55 ID:yBp5PiFaP
気にしないタイプ
トリエラは

765 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 19:55:46.81 ID:bLteYK+g0
分からないことに苦悩するタイプ
クラエスは

766 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 20:05:21.07 ID:GIApjZr20
わかるまで調べるタイプ
アンジェリカは

767 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 20:07:55.41 ID:kg2nc1vMO
わからないことがわからないタイプ
ビーチェは？

768 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 20:23:17.29 ID:r8ye4qZP0
分からない事がある事に気づけないタイプ
エルザは

769 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 20:28:35.38 ID:V+mhGrxi0
わからなくても関係なく殺すタイプ
シルヴィアは

770 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 20:38:10.09 ID:0pRsOWrl0
分からないとおぱんちゅ丸見えで読者サービスしちゃうタイプ
キアーラは

771 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/07(木) 21:06:02.91 ID:nab8I4Kc0
いつの間にか髪が伸びててチョンマゲで斬り捨てるタイプ

黒猫は
772 名前： 名無しんぼ＠お腹いっぱい 投稿日： 2011/07/08(金) 08:22:29.23 ID:O6GifCsyO
ある程度自分で調べるけど、途中で京介に投げるタイプ

ハゲは？

いいか？
ageるぞ？
ageるからな！

何が言いたいかっていうと早く１０本書いてください

「ふざけて自爆装置を見せたらスイッチ押されて
カウントダウンが始まってしまったでござる」の巻。ｵｳﾌorz
とりあえずpink板に気の迷いのマイナーカプを投下してみた。

人とロボットは恋愛できない。
でも、人と吸血鬼や、人と悪魔の恋愛を描いた物語はたくさんある。
ロボットと悪魔の違いは…「感情を持っていること」
じゃあ、私も恋愛していいですか？
それとも「作られた感情」では駄目ですか？

本当は知っています。
私は子供。
私は機械。
私は人殺し。
だから、私は恋愛なんかできないこと。

だから期待させないで。
あなたとお揃いの服。
季節ごとに贈られるプレゼント。

だけど、絶望させないで。
もう少しだけ、そばにいて…

おつです
トリエラ……（つд｀。）

フラテッロ。
兄妹。
それは、一番近い関係。
共に育ち、泣き、笑い、怒り、気持ちを共有する。
だけど、一番もどかしい関係。
いつかは巣立っていく関係。
そして…永遠に結ばれることはない。

私は兄妹じゃ満足できなくなりました。
あなたは私にすべてをくれました。
だから、あなたは兄じゃなくて、父で母で神で、でも上司で。
そして何より愛する人です。
この矛盾を超える方法を、私は１つしか知りません。
無知な私を許してください。
今夜、私はこの矛盾を超えます。

あなたのくれたこの力を使って。
あなたが教えてくれたあの場所で。

おつです。
そういえばそろそろ彼岸花の季節だなあ。
”無知な私を許してください”ってエルザらしい感じがする。

「お揃いの服」のあたりでトリエラかと思ったが、
「だから、あなたは兄じゃなくて、父で母で神で、でも上司で」
はクラエスのようでもあり、
「今夜、私はこの矛盾を超えます。 」
これはエルザの決意のようでもある。


続きはまだか？

>>346と>>348は別々の話じゃないかな？

次回作もお待ちしてます

>>346がトリエラだとして
>>348がエルザだと矛盾が生じるような？

「共に育ち、泣き、笑い、怒り、気持ちを共有する。 」
「あの場所で」

これはクラエスかのう？

お揃いの服はジョゼッタのコート、一線越えますは夜這いしますを想像するなあ（´Д｀）

>>353
早くそれで一本書くんだ

Ｇｉｇｌｉｏ 〜百合〜

ジョゼさんは、何でも知っています。
だって、始まりの日に、
ベッドに百合が置いてあったんですよ？
私、百合が大好きなんです。
ジョゼさんは、君に似合うと
思ったから、って仰ってましたけど。

だから、記憶が無くなってしまった事も、
全然怖くないんです。
ジョゼさんとお揃いの服を来て、
ジョゼさんのためにお仕事が出来る、
これ以上なんにも要らないんです。

ごめんなさい、嘘を書いてしまいました。
私、悪い子なんです。
本当は、もっとたくさん、私を抱きしめて、
撫でてもらいたいんです。
もっと、
もっと体の奥のほう、
もっと撫でて下さい
。
本当は、夜眠る時、朝目が覚めた時、
ジョゼさんと一緒にいられたら
すごく幸せな感じだろうなって。

ジョゼさん、ローマのお仕事、
一緒にお泊まりですよね？
私、がんばります。
がんばりますから、
そしたら、ごほうびを下さいね。

乙

いろいろ深読みできるな

ホントにきたw おつです

「あなた」は誰？
「あなた」のそばにいたのは、本当に、「わたし」？

義体は記憶を少なからず消している。
それは一種の洗脳、催眠。
何かあればフラッシュバックが起きるはず。
だから、トリガーになるものには公社が近づけないはずだ。
たとえばヘンリエッタはローマの一次校での仕事から外された。
きっとヘンリエッタはローマ出身なのだ。
本人にはそんなこと口が裂けても教えないけれど。

だから私は公社が何を私に「与えない」かずっと注意してきた。
私の記憶の中にいる「誰か」に近づきたいから。
けれど、私の行動範囲は狭すぎて。
何が「ない」のか探るには情報が少なすぎる。
その上私は実験体。
公社がフラッシュバックの実験をしたいと思ってわざとトリガーになるはずのものを与えてくる可能性すらある。

私は過去を思い出したいのだろうか。
思い出しても、公社に不都合ならまた忘れるだけなのに。
「思い出したい」と何かすることができるわけでもないのに。

違う。
私は過去を思い出したいんじゃない。
「あなた」を思い出したい。

名前も顔も声もわからないのに。

ああ、駄目だ。
どうしてコーヒーの香りはこうも私を絶望的にさせるのだろう。
この無機質な病棟を出たら、畑のハーブでお茶にしよう。

お久しぶりです。
久しぶりすぎてウィキの操作も忘れかけてます…
カテゴリ登録の代行をお願いいたします。

Romance　→「遅れてきたバレンタイン」　　ろくでなしより憎い人
Serious　→無題（贖罪）　無題（諦めの権利）　嘘　無題（甘いお菓子）　無題（ホットミルク　　ポーチ　　無題（三カ月のための条件付け）　無題（トランプ）　アイデンティティ
General →　無題（故郷の味）
DarkかDeath　→ろくでなしより憎い人 　

見事なまでにシリアス多すぎですね…

実はケガをしてまして、数か月執筆から離れてました。
リハビリ的に短いものから再開したいな〜と思ってます。

>>358
大尉と一緒にヴェネト州へ行った際のエピソードで一本お願いします。。。。

>>358
投下乙です。
そっか、クラエスは達観しているイメージがあるけど
そこに至るまでの経過があるはずなんだよなあ。

>>359
お怪我をなさったんですか！どうぞ予後もお大事になさってください。
カテゴリ登録代行、了解しました。
もしかすると「無題（ホットミルク）」はDark表示が必要かなと思いますが、こちらはどうしましょうか？
直接的な暴力表現ではなく、暴力を“予測させる”表現なので微妙なところですが。

>>360は無茶振りだ。

「最近のお前を見て不安になってきた」
主語を抜いた文。
事実関係が明確に伝わらない。誤解を招く。
報告書に書いたら上官からの叱責は免れないだろう。
しかも俺はわざと主語を抜いたのだから。
不安なのは俺だ。
クラエスの未来以上に、俺の精神が心配なのだ。
俺は普通の感情を持った冷血な凡人なのだ。

クラエスはどう足掻いても、数年間公社の中で生きて、死ぬ。
だが俺は違う。
俺はクラエスが死んだ後も生き続ける…クラエスを義体にした罪を背負って。
クラエスの腹に刺さったナイフ、クラエスが俺を守るために仲間に向けた銃口、クラエスが俺の命令のために雨の中打ち続けたせいで凹みだらけになった空き缶。
クラエスの申し訳なさそうな顔、血を流しているのに痛みに歪まない顔、俺が一言無愛想に話しかけるだけで和らぐ顔。
そしてそのどの顔とも違う、釣りに行ったときの顔。
もう耐えられない。

だから、俺は逃げる。
命がけで公社を脱走する。
公社は俺を殺しに来るが、担当官の単独外出そのものは問題ない行為だから、初動は送れるだろう。
だから、俺はこの事実を公表したい。
クラエスを残して逝くことへの贖罪として。

俺はクラエスにいいところを見せようと、さも釣りの経験者のような顔をした。
けれど、俺が知っている釣りは木の枝に糸を括り付けた竿で、今夜の晩飯を釣る釣りだ。

リールのあるような、売られている竿を持つのはクラエスと釣りに行くために初めて買った。
いつものように必死に本で使い方を学んだのだ。

戦争が終わり、軍人だった父は腑抜けになり、毎日釣りをして過ごした。
俺はそれにつき合わされ、ひたすら退屈をしていた。
けれど、父が死んで気付いた。
あんな退屈な時間でも、誰かと、父と、過ごせたことは喜びであったと。
だから、クラエスにもそんな喜びを与えたかった。

その狙いは成功していたはずだ。
釣りの時のクラエスは、いつも見せない表情を見せた。
普段は小食なクラエスが、釣り上げた魚を二匹も食べた。
演習では誰より失敗を恐れるクラエスが、魚の引きに負けて転んだ時は笑った。
銃を扱う時には俺の指示をひたすら待つクラエスが、釣りの時には自分でポイントを探しあてた。

だから俺は耐えられなくなった。
本当のクラエスは、銃を握るクラエスなんかじゃない。
それどころか、本を抱え穏やかに微笑むクラエスですらない。
釣りをして、転んで、火を起こして、走り回るクラエスが本当のクラエスだ。
義体化でしかその生活を与えられないなんて、俺はもう自分の無力さに耐えられない。

だが、最後の会話はラバロ教官として話そう。
無力な男クラウディオ＝ラバロとしてではなく、軍人ラバロ大尉として。
そしてクラエスに眼鏡を託そう。
釣りに行った時のあのクラエスに戻れないまでも、せめて義体になる前のクラエスに戻れるように。

クラエス、俺はお前に謝らない。
その代り俺は俺にできることをする。
いつかお前がまた眼鏡を外して釣りに行けるようになるために。

360さんのリクエストにお応えしてみました。
ラバロ視点になっちゃいましたが、一応リクエストどおりということで…
タイトルは「顔」
「無題（ホットミルク）」確かに暴力を予測させる表現がありますね。
Ｄａｒｋ表示でお願いします。
それと誤字訂正を…364の第三パラグラフ三行目「初動は送れる」ではなく「初動は遅れる」でした。
すみません。

けがは骨折だったもので、まだまだケガのリハビリも終わってません…
トリエラのように「痛みも生きてる証」と割り切れる強さがあればいいのですが。

リクエストで無茶振りしておいてなんですが、やはり上手いですね。

ヴェネトは釣りのエピソードじゃなくて、週末に大尉と水の都ベニスで観光の話かなぁとか勝手に想像してたら肩すかし食らった感じですが。
ビエモンテでは山小屋で野鳥観察を名目に狙撃の練習とかネタを考えてた俺はいったい…。。。。


…物書きが休むとなるとやはりきき手を骨折したんですかね？

>>367
おお、それいいね
ピエモンテでの山小屋の話に妄想が沸々と湧いてきたｗｗｗ
もし君が書いてるんでなければ俺が書いてもいいかな？

おｋ。。。。

二人が出会ったのは秋だから季節は冬以外で。（雪中行軍でも悪くはないが）
翌年の夏には大尉が交通事故で亡くなるのでそれ以前に。

狙撃銃はＨ＆ＫのＭＳＧ−９０。（ＰＳＧ−１だと高すぎるからほどよくマイナーな銃を選択）
あとは山岳地帯の天候は変わりやすいので雷雨とか濃霧とか、服が濡れるシチュエーションを用意しておいて
遭難しそうな状況で連絡を絶って隠れ家の山小屋で二人で暖め合うとか誰得なプロットでお願いします。

>>369
よっしゃ、妄想ボルテージ上がってきた
挑戦し甲斐があるわｗｗｗ
ちょっと時間もらうぜ

MSG-90は有効射程700ｍなんだな
1000ｍ越えになると50口径の対物狙撃銃がメインになってくるのか

まあ、特に銃がメインの話でなくてもいいです。。。。

ほのぼのバードウォッチングのついでに狙撃で暗殺任務の練習とか…
鬱蒼と茂った北部の山岳地帯でもサプレッサー無しじゃ困難かもしれんし。

あと義足だと山登りはどーなんだろ？

ちなみに対人狙撃の1,000〜1,500ｍは、.338ラプアマグナム弾が
よく使われる。.50はいわゆるアンチマテリアルライフル（対物）
用途。対物ライフルを対人使用してはいけない規約は実はなく、
別段対人使用も出来るが、重量が非常に重くなるので長距離狙撃で
主流としては使われていない。
※本作では義体破壊用に使われている。

ラプアマグナムを使用する欧州の代表的な狙撃銃は、英L96A1で
お馴染みアキュラシーインターナショナルのAWM。これは英国で
L115として採用されている。
ヘンリエッタが公社屋上でジョゼと訓練していたのもこの銃。
（ジョゼがスコープ外したやつ）
http://ja.wikipedia.org/wiki/L96A1

>>368-372
楽しそうだなあw　
SS投下をお待ちしてます。


>>364-366
GJ
作風がすこし変わりましたか?
思考や心情を掘り下げた深みのある切なさはそのままに
当たりが柔らかくなったような印象を受けました。

>>366
了解しました。
当方10月下旬まで多忙につき
しばらく編集作業が滞りがちになりますがお許しください。


リハビリは本当に大変だと思いますが、寒くなる季節、
どうぞ冷えないようにお気をつけて、お大事になさってください。
SSのリハビリも楽しみにしております。

>>371
ほのぼのは最後に突っ込めたらいいかな、ってかんじのプロットを考えとります
義足で登山どうなんですかね・・・
イモトと一緒にキリマンジャロ登ってたあの女の子だったら
たとえ義足でも登頂やってのけそうではありますな

>>372
なるほど！参考になります
対物ライフル対人使用禁止規約ないんですか！
それは知らなかった
禁止しろよｗｗｗｗｗ

>>373
皆でお題出し合って書くというのも盛り上がって楽しいかもしれませんねｗｗ
ラバロとフラテッロ時代のクラエスは本編での出番が少なかった分
二次創作としては非常に掘り下げ甲斐があって面白い題材だと思います

あとはヴェネトの話なんだが、誰か書きたい人いる？



まあ、クリスマスの贈り物でラバロの義足は公社謹製の特殊なのに換装とかテキトーにでっちあげてだな。。。。
むしろ山登りの状況で負傷してクラエスに肩を貸して貰うほうが密着度が高くなるんじゃないかなと？

>>372自己レス、訂正
「ヘンリエッタが訓練で使ってたのは」
×→この銃
○→このタイプの銃

描写からは口径までわからないので。失礼しました。

ラバロとクラエスはアウトドアなイメージが強くて
観光してる場面が想像しにくいなぁ

同じようなことをジャンリコにも思ってたら
ドラマＣＤでばっちりヴェネチア観光なさってましたｗｗｗ

「クラエス、この外泊の目的は釣りじゃない。…いいから竿は置いて行け」
「ヴェネトでは担当官の候補と接触する予定だ。よって休暇の半分は仕事だ。大物を釣り上げなきゃならんのは同じだがな」



こんな感じか？
移動経路はアウトストラーダと海路じゃ、どちらが早いんだろうな。。。。

このスレは銃とか詳しい人多くていいなあ。
本誌スレとかサバゲスレとかだとなんか質問しづらくて。
…で、ド素人はどこら辺から勉強したらいいのか教えてくださいおながいします

>>375
＞皆でお題出し合って書く
ああ面白そうw
自分はあんまり細かいお題のは書けなさそうなんだけど
たとえば「ハロウィン」みたいなざっくりしたお題でもいいの？

>>367 >>376
＞ヴェネトの話
それはぜひ376氏の手でSS化を！楽しみにしてる！

>>379
そこまでできてるなら後は一気に書き上げるだけだ、投下待ってるぜ！
どっちが速いかは分からんが、車で高速乗ってくよりも
船賃の領収書見た方が公社としては経費の清算しやすいだろうと妙な企業感が思い浮かんだorz
個人的には、船旅もいいが狭い車内で２人きりシチュも大好きです

>>380
ハロウィン、いいですなぁ
お菓子を拒んで義体の皆さんにイタズラされたいです

>>377
そんな高性能狙撃銃が公社にはあるのに
なんでリコがドラグノフなんだと思うのは禁忌っすかね

ロマンにこだわるならスコープなしのモシンナガンが最強だと思いますが
狙いすぎっすかｗｗｗｗ

タイトル：感謝祭

「ねえトリエラ！もうすぐ感謝祭っていう祝日だって！
ターキーでお祝いするんだって、ジャンさんがくれた本に書いてあったよ」
ターキーって私食べたことないよ、どんな味がするのかなあ。」
「あ、リコ…
ターキーはたぶんないと思うよ？」
「どうして？
クリスマスにはケーキが出たよ」
「ここはイタリアだからよ」
「クラエス、どういうこと？」
「感謝祭はプロテスタントの祝日だもの。
イタリアはカトリックよ。
しかもここローマはバチカンのすぐそばだし」
「感謝祭についてだなんて、ジャンさんはなんでまだそんな本を…」
「お仕事でね、綺麗な絵を見たの。
すごい長いテーブルにね、人がいっぱい座ってる絵。
真ん中の人は誰ですか？って聞いたらジャンさんすごく怒ったの。
でも帰りに本を買ってくれたんだよ。
ジャンさんはやっぱり優しいよね」
「う〜ん…」
「そうね、本を読む機会を与えられたのはいいことよ」
end

すみません、Ｈｕｍｏｒ初挑戦したかったんですがこんなんしかできず…
難しいです。

>>380
>>372に貼ったリンクは「メディアに出てきた銃」を主眼に
まとめてあるサイトなので面白いですよ。

>>381
>どっちが速いかは分からんが、車で高速乗ってくよりも
>船賃の領収書見た方が公社としては経費の清算しやすいだろうと妙な企業感が思い浮かんだorz
>個人的には、船旅もいいが狭い車内で２人きりシチュも大好きです


ＧＩＳの帽子被って高速で路上教習。
「…良いんですか？ラバロさん。わたし未成年者で無免許ですよ？」
「だからこそ実地で運転の練習をするんだ。構わんから教えた通りやれ。俺がルールブックだ。逆走でもしないかぎりは捕まる心配はない」

「…も、もし事故を起こしたらどうするんですか？」
「お前、担当官の俺を殺す気か？”わたしがあなたの足になります”と宣言したんだ。其のとおり実行しろ。衝突、追突で最悪失敗したって義体のお前だけは絶対、大丈夫だろ？」

「上手くできる自信がありません…」
「”できません”じゃない”やるんだ”。もし実戦で俺が負傷したら誰が公社まで搬送する羽目になると思ってるんだ？その為の予行演習も兼ねているんだぞ」
（これは判断のスピード、技術云々以前に物事をやり遂げる意思の問題だな。さてどーしたものか？）



鉄道や船旅も悪くはないが、こんな感じじゃなかろうかと？
ヴェネツィアには車の乗り入れができないから、途中で降りるしかない。。。。
あとイタリアに秋から冬までに土日挟んで連休ってあるのかいな？

>>385
おいおいwktkが止まらんぞ
早く書いて読ませてください
休日はカソリックの聖人の日とかがいろいろあるみたいですね


ピエモンテの話できたから投下するよ
でも長いよ
１６分割して３日くらいかけて投下するよ

※注意※
導入はダルいかもです
今日投下できない分の後半からはアクションがメインになりますが
一部敵キャラに未成年が含まれていますので
ラシェルの志を受け継ぐ方はスルーよろしくです
クラエスがちょいちょい生意気です
彼女が狙撃の練習してなくて申し訳ない
武器の使い方など、「違うぅぅぅぅぅ」というご指摘クレクレです

では、少しでも楽しんでいただけたら幸いです

　フランスとの国境にほど近いアルプスの山間。クラウディオ・ラバロは、広く快適な高速道路を離れ、いまだ
揺ぎない存在感を放つ雪と濃密な霧に覆われた早朝の峠道に乗り出した。助手席のクラエスが、霧、昼頃までには
晴れるでしょうか、と呟く。彼女は先ほどまで熱心に読み耽っていた野鳥観察のガイドブックを膝上に置き、
今はもう車窓から外を眺めていて、運転席のラバロからその表情を窺い知ることはできなかった。
　まったく、なんだって俺がこんなややこしいことを、とラバロは胸中で毒づいた。本当は今頃オルタ湖に
到着していて、テントを組み立てているか水面に釣り糸を垂らしているかしているはずだったのだ。そのための
申請書を提出しようとした際、かつて部下だった男が彼に近づいてきてこう言った。ピエモンテへ行かれるの
でしたら、ついでに殺してきて欲しい人物がいます。俺の義体はまだ実戦で使えるレベルには程遠いぞ、
の一言で一蹴しようとしたラバロに、かつての部下で、現同僚で、実際のところは上司に成り上がった男が、
有無を言わせぬ眼光と共に言い放った。大尉、あなたがやればいいのです。あなたはこれまでご自分の部隊で
何人もの狙撃手を育ててきましたが、ご自身よりも腕が上だと思う者に出会ったことがありますか？
　リハビリからこっちずっと実戦から遠ざかっていた俺にどういう嫌味だ、とラバロは再び毒づいた。しかも、
ターゲットは北部同盟党所属のフェルディナンド・ポンペオ上院議員ときている。彼は上の下クラスの
大物で、中道右派を自称してはいるが、北部の大企業を対象とする減税政策に固執しており、パダーニャ
共和国連邦の建国に有利に動きそうな法案にはすべて賛成票を投じる、いわゆる五共和国派のヒーローだった。
当然、守りの堅さも他の野党議員の比ではなく、彼の周囲には常に1ダースからなるSP団が陣形を固めており、
遊説先のホテルでもそれが崩れる隙はない。その彼が唯一黒服を退ける時間、それは、趣味の鳥猟を家族と
一緒に楽しむ3月の休日だけだ。議員は毎年、陸生動物の狩猟期間が終了する2月を過ぎて山からハンターが
減るのを待ち、渡り鳥が帰ってくることで鳥猟者たちの人気スポットになるサルデーニャやシチリアを避けて、
いまだ雪の解けきらぬこのバルドネッキア周辺へと、愛する家族を連れて鳥を殺しにやってくる。

「ラバロさん」　いつの間にかクラエスがこちらを向いていた。「少し、緊張されているようですが、どうか
なさいましたか？」
　なんでもない、と返そうとしてラバロは口を噤んだ。なんでもないわけがない。それなのにそんな返答をしたら、
この鈍くさいくせに頭だけは異様に巡りのいい小娘に事情を悟らせることになるだろう。やはり連れてくるの
ではなかった、というのが正直なところの感想だ。クラエスは10ヤードの命中率でさえいまだ50％を切る。
そんな新兵以前の青二才に、仕事を任されたという自信を下手につけさせてはならないと彼は自戒していた。


　暗殺の疑いがかからないよう、注意を払ってください。それがジャンに刺された最低限の釘だ。他殺の痕跡が
見えれば、嫌疑は我々のボスである中道左派にのしかかります。あくまでも流れ弾に当たるという、狩猟事故に
ありがちな不運を議員が被ってしまったという風を装ってください。
　要するに頭か心臓への一撃必中しか手段はないというわけだ。念のためのダブルタップは許されない。
護衛を近くに侍らせていないとはいえ、用心深いポンペオ議員のことだ、ぎりぎり目の届く範囲にSPを何人か
配置していることが考えられる。ラバロの脚では速く走れないことも考慮して、射程は最低でも1,500mは
欲しいところだが、大型動物のハンティングで一般的に使用される7.62 x 51 mmのパーシャルジャケット弾を
飛ばすならば、持参のMSG-90では700mが限度だろう。別に監的手をよこせとかいう我侭は言わんがな、
と、ラバロはまた口の中だけで毒づいた。自身の訓練も日々欠かさないとはいえ、現役時代の、それも指揮官では
なく実働要員だった頃の勘をすぐに取り戻せるかどうかは定かではない。気休めで昔からの相棒である
ベレッタM92Fと、父がよく猪狩りに使っていた古めかしいポンプアクションのイサカ――近くに護衛が
潜んでいた場合にクマと間違えて撃ってしまったという言い訳を通用させるため――も持ってきたが、これらの
使用は任務失敗を意味する。クラエスには一応いつものVP70を装備させてはいるが、野鳥観察の名目上
それ以外の武器は持ってこさせていないし、どうせ撃っても、現時点の彼女の腕では、鳥どころか冬眠明けの
カメでさえ7ヤード以上から仕留めることは難しいだろう。

「野鳥観察や狩猟も、釣りと同じくお父様から受け継いだ趣味なんですか？」
　ラバロはハンドルを切った。拠点とする山小屋まで、あと数百メートル。「まあ、そんなところだな」
　横目で伺うと、クラエスはぱっと見鋭くも見える大人びた切れ長の双眸を、僅かに楽しげに綻ばせていた。
「お父様のこと、聞いてもいいですか？」
　この俺が小娘とのお喋りで気を紛らわすとは、とラバロは胸中で呆れ返りつつ応えた。
「俺と同じだ。軍警察だった。国連のPKOに年がら年中出向していて、ライフル射撃でオリンピックにも出た。
メダルは逃したがな。退役後は酒と山と湖だけの隠居生活だったよ。なんで大戦にも行ったベテランの俺に
定年なんかあるんだ、って死ぬ間際までぼやいていやがった」
「ラバロさんも……」　言いかけて、クラエスは一瞬だけ躊躇った。「ラバロさんも、同じことを思って
いらっしゃいますか？」
「否定はしないがな」
　クラエスに向かって言い切ってから、自分に向かって言い聞かせた。
「しかし、まったく同じじゃない。俺と親父の違いは、俺にはまだ復帰の望みがあるってことだ」


　丸太作りの小さな山小屋の裏にアウディを停め、ラバロはトランクからショットガンと、狩場には
不似合いな、いかにも軍用といった造りの狙撃銃を取り出した。それぞれの弾薬を、森林迷彩柄の
登山ジャケットの上に着た同じ模様のベストのポケットに突っ込む。緩やかな斜面に広がる針葉樹の
森には、モミの葉の緑と幹の黒、枝から滑り落ちた雪の白、そしてところどころ露出する黒く濡れた
地表が点在しており、身を隠すことは容易にできそうだ。一方、ラバロがそんな段取りを頭の中で
行っているとは露知らず、クラエスはさっそく双眼鏡を手に取り、肌を突き刺すような氷臭い山の
空気を、これ至高の美味とばかりに肺いっぱいに吸い込みながら周囲を見回していた。
「もうすぐ晴れそうですね。空の青が、霧の白に透けて見えます」
「完全に霧が晴れるまでおまえはここで待機しろ。晴れたら好きに観察に行って構わん」
「ラバロさんはそれまでどうされるんですか？」

「食料調達の下準備だ。獣道やバックストップの所在を確認しに行く。先に言っておくが、絶対に小屋から
遠くへは行くんじゃないぞ。晴れそうだとはいえ山の天気は変わりやすいし、迷ったって携帯の電波は
ここらじゃ入らん」
「あの」
　クラエスを置いて歩き出そうとするラバロに、彼女が走り寄ってきた。
「私も一緒に行ってはいけませんか？　今はもう3月ですし、陸生動物を狩ると密猟になります。私が近くに
いれば、遠くからでも森林警備隊が来るのが聞こえますし、離れていては、ラバロさんをお守りすることが――」
「俺を甘く見るなよ」
　ラバロは振り返らず、クラエスの申し出を無視して歩き出した。足跡で右側だけが不自由だと分から
ないよう、極力歩調を均等に。
「狩りは一人の方がいい。野ウサギは敏感なんだ。助けが必要になったらおまえを呼ぶ、だからいつでも聴覚を
澄ましておけ。それまでは、余計なことを考えずに鳥を見て動体視力を鍛えていろ。いつまでも下手糞のまま、
実戦に出ないでいられると思ったら大間違いなんだからな」


　ターゲットが毎年使う山小屋は決まっている。山小屋というより、ポンペオ議員が巨額を投じて山中に建てた
別荘のようなものだ。彼らは霧が晴れてから行動を始めるだろうから、ラバロは視界が悪いうちに移動を
済ませなければならなかった。極力雪を踏まないように、かすかな踏み分けを辿って、杖もなしに谷と尾根を
越える。悪路などセルビアやコソボで歩き慣れているが、義足で足跡を気にしての行軍は確実に彼の体力を
削り取っていった。
　集中を失わないようにラバロは、かつて大隊の生意気な若造に、「体力の衰えを年のせいにすると老けますよ」
という冗談を言われたときに、どんなたちの悪い嫌味を自分が返したかを思い出そうとしてみた。しかし、
あまりにも遠い昔のことのようで、なかなか出てこなかった。代わりに、軍警察への復帰という己の未来の
ことを考えて気を引き締めることにしたが、真っ先に脳裏を占め始めたのは、それに付随する彼自身の問題だった。

　公社で3年働けば昔の職場への復帰に協力するとジャンは言った。だが、たった3年でクラエスを、おまえは
もう一人前だから一人でも大丈夫だ、と太鼓判を押せるほどの兵士に育て上げ、後腐れなく公社を去ることが
できるようになるのかと考えると、どうにも自信が湧いてこなかった。
　ラバロは、今まで何人もの若いカラビニエリたちを率いて激戦区での任務をこなし、彼らの大半を生きて
本国へ帰投させた実績を山ほど持っていれば、その何人かを失うという、指揮官なら誰でも経験する宿命の
重さも背負っていた。
　生身の兵士たちよりよほど頑丈な義体が相手ならそんな重荷は背負わないでいられるのかと思えば、
ラバロが感じている答えはむしろ真逆だ。生身の兵士より心配なくらいだった。クラエスの担当官になって
半年以上経過した今でも、義体なんてその辺にいる普通の小娘に毛が生えたようなもの、くらいにしか
考えられず、どれだけ訓練したとしても、とても実戦に使えるように仕立て上げられる気がしなかった。
何しろ、条件付けなどというもので洗脳しない限り使えないというメンタルの弱さだ。何度も死線を潜り抜けてきた
経験のある彼にとって、肉体の限界を超えた時に頼りになるのは結局、己が磨きぬいた精神力のみであり、
それを薬物に頼らざるを得ないという兵士にあるまじき致命的欠陥を抱え込んだ義体という存在を、いっぱしの
戦闘員に育て上げるなど、どう考えても土台無理な話にしか捉えられなかった。
　だが、と、ラバロは改めて自分に言い聞かせた。俺には望みがある。決して諦めはしない。何が起ころうとも3年経ったら公社を去るのだ。クラエスの成長に納得がいかないからといって、年端もいかない
娘たちに汚れ仕事をやらせるような組織に骨を埋めるような真似はすまい。そう決意を新たにし、ラバロは
地図を確認した。霧が晴れ、ゆるやかな勾配の下に湖が広がっているのが見える。そのほとりに建つ豪華な
丸太造りの屋敷こそが、ポンペオ議員の山荘に間違いない。玄関先に最新型のレンジローバーが無造作に
停められている。ナンバーを確認するまでもなく、資料にあった議員のレジャー用車両だ。

　ラバロは目測でざっと距離を見極め、下生えの雑草や藪の小枝を拾い集めて即席のギリースーツを作り、
身を覆った。ライフルにサプレッサーを装着し、スポッティング・スコープを用意し、ジャケットの襟元から無線の
インカムを引っ張り出して、伏射の姿勢を取ってから小声で囁いた。
「本部、こちらラバロ。ターゲットの車両を承認。まもなく動き出すことが予測される。グリッド、6、6、8、5。
4、5、0、8。方位、5、8、2、1」
　即座に、ジャンの声が返ってきた。『クラエスは近くに？』
　集中を殺ぐようなことを言うな、とラバロはどやしつけそうになった。「不在だ。離脱時に拾う」
『了解。ポンペオ議員の護衛が現れた時は、極力姿を見られないよう注意して退却してください』
　ラバロはバッテリー節約のために無線を切り、バックアップ用の衛星電話の電源も落とした。そして、
レーザー式のレンジファインダーを使って、屋敷の玄関、窓の一つ一つ、そしてレンジローバーとの距離も
調べた。車の窓は防弾かもしれない。乗るかは分からないが、玄関を出てから車に到着するまでに
決行するのが最善だろう。
　ラバロはライフルに持ち替え、スコープでその一帯をよどみなく観察していった。増幅されているせいで
イメージが揺れ動き、すべてが手を伸ばせば触れられるほど間近に感じられる。視界の隅にコルトM4を
持った見張り番が一人、屋敷の周囲を漫然と歩き回っているのが写った。だが、まだ状況の悪化はない。
　ふいに、玄関のドアが内側から開かれた。ラバロは無線のスイッチを入れた。
「こちらラバロ。動きがある」
　すぐさまジャンの声が返ってきた。『映像を送ってください』
　ラバロはカメラのスイッチを入れようとして指を止めた。ドアの内側から出てきたのは、赤毛のセッター犬を連れた、中学生くらいの長い黒髪の少女だった。
　クラエス、何故おまえがそこにいる？と、彼は一瞬見間違えた。よく見ると、少女はラウラ・ポンペオだ。
フェルディナンド・ポンペオ上院議員の娘で、資料によると14歳。


（本日分投下終了ですが変なとこで切れましたorz）

焦ってラウーロ・エルザ組でリレー小説に乱入しようと考えたが、とりあえず16/16で完結するまで待つ。。。。

…いきなり暗殺任務命じられてる大尉殿の立場や如何に？
ロレンツォ２課長から五共和国派に接触しようとしているのではと疑われているのでは？

０時はさめば連投リセットされるの知りませんでしたorz
１６篇のつもりでしたが目測誤って１７篇になりましたorz
完全なるアホですすいませんorz

>>393
待ってくれなくてもいいっすよ！やろうやろうｗｗｗｗ

大尉のお立場はここじゃ明言は避けてますが
クラエスとヘンリエッタとの一触即発事件が起きるまで
基本何もなかったはずなので
「長年軍人やってんのはダテじゃねーんだしそんくらいできるだろ」
ってなかんじで普通に任されたんじゃないかと思われます

では、続きます

　ドアからは続々と、議員の妻のロレダーナ、息子でラウラの兄であるビアージョも出てきた。最後に
フェルディナンド本人ももう一匹のセッター犬を連れて出てきて、4人家族は、楽しげに猟銃の使い方の確認やら、
猟犬への命令の仕方の練習やらを始めた。
　ラバロは、カメラのスイッチを入れた。「ターゲットを視認」
　一呼吸置いてジャンの声が返る。『間違いなく奴です』
　ラバロは、上院議員の胸部にスコープの十字線を重ね、彼の全身像が収まるところまで倍率を上げていった。
脳内で監的手の仕事を自分で兼ねる。ターゲットとの距離、689m。風速、左方から毎秒3m。
「中心部を狙う」
『了解。捕捉してください』
　五共和国派の英雄は、少年に返ったような無邪気な笑顔で、娘にセミオート散弾銃の構え方を教えて
やっており、動きの幅は小さく、足元は不動だった。弾丸をぶち込みたくなるような悪人面ではない。善良な
家庭人で、北部の未来を信じて独立を目指し、ただひた走っているだけの理想家の姿がそこにあった。
「ターゲット、捕捉」　引き金の遊び部分を絞り込みながら、ラバロは息を吐いた。
『いつでも発砲よし』
　ラバロが指に力を込めようとすると、十字線の中に黒い物体が飛び込んできた。咄嗟に引き金から指を
離してスコープの倍率を下げると、黒い物体はラウラの頭だということが分かった。娘が父親に抱きついたのだ。
　ジャンの声が耳の中に飛び込んできた。『大尉、どうしました』
「邪魔が入った。照準を合わせ直す」
『一撃で仕留められるならば、邪魔物ごと射殺して構いません』
　馬鹿を言うな、と思わず声を荒げそうになった。何の罪もない少女だぞ？　クラエスやおまえのリコとたいして
年も変わらんただの小娘だ。
「頭部を狙う」
『了解。いつでも発砲よし』
　クラエスに似た面影を持つ甘ったれの少女は、これから自分の腕の中で愛する父親が絶命するのを
目の当たりにする。その場で精神に異常を来たすか、成長して密猟者を憎むようになるか、それとも父の
敵対者の仕業だという真相を突き止めて復讐を神に誓うか。いずれにせよ、彼女には平穏で幸せな未来など
待ち受けていないだろう。

　復讐したければ俺のところに来い。それまで俺が生き伸びられれば、待っていてやる。そう胸中で呼びかけ、
静かに息を吐いて、ラバロはポンペオ議員の頭部に向け、まっすぐに引き金を絞り込んだ。


『一発で一個のターゲットを射殺、確認』　ジャンの声が直接耳元に響く。
「ダブルチェックしろ。DNAは採取しない」
『承認済みです。すぐに離脱してください』
　議員の家族が正体を失って泣き叫ぶ声と犬の咆哮が山間にこだまし、見張りが慌てふためいてM4を
振り回していた。彼の腕は大したことはなさそうだが、発砲によりラバロの所在はばれている。追いつく
つもりなら、見張りの方がラバロより何倍も速く走れるだろう。
　ラバロは即席のギリースーツを払い、装備一式を持って立ち上がった。すると、その瞬間、背後から
万力のような力で両腕を羽交い絞めにされ、彼の喉元に白刃が閃いた。
　油断した、あの見張り以外にこのエリアを巡回していた護衛がいたのだ。そう気付いた時にはラバロは、
自分の命の終焉を悟った。頚動脈を掻き斬られ、絶命するまで十数秒。彼の素性が明るみに出、政界に
激震が走るまであと数時間――
　しかし、いつまで経ってもその瞬間は訪れなかった。それどころか彼は、自分を羽交い絞めにする人間の
筋肉が弛緩するのを感じていた。首元のナイフがぽとりと地面に落ち、背後の巨体がぐにゃりと雪の上に
転がる。まだ若い男がぶるぶるとラバロの足元で小さく痙攣する。
「ラバロさん……」
　聞き慣れたか細い声に振り返ると、サプレッサーの口から硝煙の立ち上るVP70を構えたクラエスが、
7ヤード先に立っていた。
　どうしておまえがここにいる？という疑問の前に、この青二才のおかげで俺は命拾いしたわけか、という
安堵感の方が先に押し寄せてきた。
　クラエスが走り寄ってきた。「お怪我はありませんか？　ラバロさんがその人に襲われているように
見えたので、私――」
「話は後だ。クラエス、周囲にあと何人いる？」
　ラバロは義足を引きずりながら素早くクラエスの腕を引いて木陰に回りこみ、イサカに鹿弾を込めて
スライドを引き、一切の疑問を振り払って周囲を観察した。
「3、いえ、おそらく4です。敵と見なしてよいのでしょうか？」
「そうだ。発砲を許可する。何が何でも切り抜けるぞ」

　耳元の無線ががなりたてた。『大尉、応答願います。何かトラブルが？』
「ジャン、任務は失敗だ」　彼は率直に答えた。「死体が一つ増えた。拳銃弾だから誤魔化しがきかん」
　ジャンの硬い声がさらに強張った。『一つくらいなら何とかなります。そのまま帰投していただければ――』
「あといくつか増える予定だ。完全な暗殺現場になる。ボスへの言い訳を考えておけ」


　木々が陽光を遮る暗い森を見据えつつ、VP70にストックを装着して3点バーストに切り替えながら、クラエスが
少女にしては鋭く通る低い声で呟いた。
「悲鳴がうるさくて物音を聞き取りにくいですが、拾える限りでは、4時の方向に1人、距離15m。5時の方向に
1人、距離18m。7時の方向に１人、距離20m。8時の方向に1人、距離17m。いずれも樹木を遮蔽物に
しており、装備は全員サブマシンガンです」
　ラバロはクラエスの反対側から少しだけ顔を出し、彼女と同じ方向を見遣った。暗視ゴーグルが必要な
くらいの暗さ。さっきまで青かった空が、雪の落ちたモミの木のてっぺんと同じ色に染まりつつあるのだ。
動くものは何も捉えられず、キツネ一匹見当たらない。だが、目を慣らしてしまえば視界ゼロではない。
　11時の方向にいるM4の見張りを忘れてはならない。悲しみと怒りに狂った議員の家族3人もだ。状況は悪い、
が、これより悪い戦況ならレバノンにいくらでも転がっていたと思うと、ラバロはなんとなくうずうずして、
口の中に唾がたまってくるのを感じた。しかし、どうにか自分を押し留めるためにクラエスの方を見遣った。
こいつを無傷で公社に帰してやらなければ。私は常人なら動けなくなる傷を負っても戦える、などという
無意味な自信を、完成前の兵士につけさせることは仲間全体の命取りに他ならない。無鉄砲こそが男の
勲章だとばかりに粋がって棺桶入りした部下たちの親族に、ラバロがかける言葉を見つけられたことなど一度もないのだ。
「ラバロさんは今朝、自分には復帰の望みがあると仰っていましたね」
　だから何だ、とラバロは返した。「それは今必要な話題なのか？　目の前の敵に集中しろ」
「ただ、確認したいだけです。ラバロさんが軍警察へ復帰なさるのに後ろ髪引かれることなく公社を後に
するには、私が一人前の兵士になったとお認めいただかなくてはと思って」

　まったく、この状況下でそんなことを考えているとは。呆れ返って、ラバロは嘆息した。
「全部一人でやるとかいう馬鹿を言うなよ」
「まさか、そんなに思い上がってはいません。でも、ラバロさんと2人でなら、と思うんです。私は目を撃たれない
限りは死にませんから、どこまでやれるのか、日頃の成果を証明させていただくチャンスでもあります。
私が囮役で、ラバロさんが攻撃という風に手分けするのが、一番確実にこの場を切り抜けられる戦術だと
思いませんか？」
　どうしておまえはそう、俺が育てたい方向の逆へと突っ走るんだ？と、ラバロは舌打ちを交えつつ毒づいた。
とはいえ、確かにクラエスの言う通り、それが最善の戦法のように思えなくもない。ただし、この青二才を
銃弾の雨の中に放り込むことをよしとするならばの話だ。
「おまえはもう少し賢い娘だと思っていたんだがな」
「私は義体ですから、担当官を守るためならどんな馬鹿にでもなれます」
「軍警察時代の部下ならこの場でクビにしていたところだ」
「解雇を回避できたって、命あっての物種でしょう？」
　クラエスの揺ぎ無い決意を切れ長の目の中に見出し、まったく頑固な小娘だと、彼は胸中で思わず苦笑い
した。彼女の粘りに根負けし、苦笑い以上のことをする気はとうに失せていた。
「そんなに暴れたいなら、獲物の半分はおまえにくれてやる。思い切りぶちのめしてみろ。手加減は無用だ」
　クラエスは嬉しそうに微笑んで頷き、銃口からサプレッサーを外した。「行きます」
「頭部にこだわるな。落ち着いて中心部を狙え。ケブラーは着ていない」
「了解です、ラバロさん」
　言い切りざま、クラエスは左方に向けてスタートダッシュをかけた。右手で7時と8時の敵が潜んでいる
木の幹に向けてVPを派手に撃ち鳴らしつつ、常人より少し速いくらいの速度に押さえ、最寄の木まで
一気に駆け抜ける。
　彼女の走った後の虚空を、無数の弾丸が切り裂いた。ラバロは、クラエスの息の根を止めるために
遮蔽物の陰から敵が出た一瞬を狙い、7時の敵に向けてトリガーを絞った。大粒の鹿弾が飛翔し、男の喉から
上が一瞬で赤黒い肉塊に変質する。まずは1人。

　8時の敵に狙いをつける前にラバロは、4時と5時の反撃に遭って咄嗟に木の裏に非難した。スライドを
引いて排莢し、クラエスに合図を送る――8時の後ろに回り込め。
　クラエスは頷き、今度は常人離れした速さで、8時の敵を中心に円を描くように走った。そして、8時が彼女に
弾丸をぶち込むより速く、遮蔽物に隠れるよりも早く、彼の胸めがけてバーストを炸裂させた。これで2人。
　クラエスは血を吐いて倒れ込もうとする8時の巨大な肉体を左手で受け止め、4時と5時の攻撃から身を
守る盾にした。死体の背中に新たな穴が開いてゆく。彼女も反撃するが、大荷物を抱えた状態で命中
させられるほどの腕ではないことがここで露呈した。
　当てられはしないが、クラエスはその場を動かず反撃を続けていた。そろそろリロードが必要なはずだが、
彼女は微動だにせず囮の役目を忠実に果たしている。徐々に彼女と距離を詰める5時が遮蔽物から出る
一瞬を狙って、ラバロは散弾を放った――男が横腹に衝撃を食らって吹っ飛ぶ。あと1人。
　残った4時は、一向に当ててこないクラエスよりも、定位置から動かない割によほど腕のいいラバロの方を
脅威と受け取ったらしく、クラエスの攻撃を防げる位置の木陰に駆け込み、ラバロに一点集中の照射を
浴びせてきた。
　敵が弾切れになるほど撃っても倒れるような木に身を隠しているわけではないが、ラバロが動けないことを
敵に悟られたのはマイナスだった。少しでも遮蔽物から外れれば確実に何発かは食らってしまうだろう。
しかし、そこまで熱心に撃つことに固執しているなら、クラエスが背後に回りこめる隙はいくらでもあるはずだ。
そう考え、クラエスの攻撃を待っていたら、いつの間にか敵の攻撃が止んだ。一瞬、彼女が仕留めたのかと
思ったが、ラバロはすぐにそれが間違いであることを知った。敵の弾道上、要するにラバロが丸裸になっている
背後に、父親のベネリM3を持ったラウラ・ポンペオが立っていた。
「あなたがお父様を殺したのね」
　少女は、クラエスによく似た黒い双眸を緋色に腫らし、膨れ上がるばかりの怒り、悲しみ、嘆きが綯い交ぜに
なった狂気の憎悪をラバロに向けて一心に放っていた。

　ラバロは一瞬、怯んだ。目撃者は口封じするのが鉄則だが、この小娘はうちの小娘と似すぎている、と
思った。彼が怯んだ隙に、ラウラはラバロの右足に向けてベネリを撃った。派手な音をたてて、プラスチックと
鋼鉄の義足が吹き飛ぶ。
「すぐには殺さないわ」　白い雪に覆われたラウラの足元に、赤い空薬莢が落ちた。「お父様の苦しみを
味わわせてからでないと――」
「ラバロさん！」
　いつの間にか4時を倒していたらしいクラエスが飛び込んできて、ラウラに向けてVPの引き金を絞った。
咄嗟にラバロはクラエスの腕を弾き飛ばし、彼女の放った弾丸は大きく脇に逸れて、ラウラの背後に
追いついてきたM4の見張りの眉間に吸いこまれていった。
　自分が撃たれたと思ったのか、素人娘はショットガンを抱きかかえて縮こまっていた。そして、自分が
無事だと分かると、クラエスの姿を見て嗚咽をもらし始めた。
「あなたにも娘がいるのに……」　涙でぐしゃぐしゃになった顔で泣き叫ぶ。「どうして、同じ境遇の人の命を
奪えるの？　どうして、私のお父様を殺すことなんてことができたのよ！」
　ラウラは再び散弾銃をラバロに向けて構えようとした。が、クラエスが一瞬速く動き、彼女の銃めがけて
飛び掛った。
　クラエスは義体の力に任せて少女から銃をもぎ取ろうとしたが、復讐に駆られた少女は諦めなかった。
驚くほどの力でラウラはクラエスに食い下がり、2人の少女はもつれ合って、斜面を転がりながら、谷底に
向けて真っ逆さまに落ちていった。


　あの馬鹿が！　そうラバロが毒づいた時には既に、クラエスとラウラの姿は谷底を流れる沢の中に消えていた。
SMGを持った大の男に勝てたくせに、どうして何の訓練も受けていない子供に足元を掬われる？
　ラバロは即座に斜面を駆け下りようとして、一瞬後に右足の義足がないことに気が付いた。よろめいて
咄嗟にイサカを杖代わりに突き出し、転倒を避ける。
「くそっ！」
　悪態が口を突いて出る。水泳の訓練は夏になってから、と思っていたので、現時点でクラエスが泳げるか
どうかは分かったものではない。もし、彼女が溺れていたら？　もし、彼女をこんなつまらないミスで殉職
させてしまったら？

　ラバロはでき得る限りの最速で谷を降りた。それは常人が普通に歩くよりもはるかに遅く、彼は徐々に
雨足に追いつかれてきた。視界をゼロに近づける黒い曇天は、最初は小雨を、今や土壌を押し流さんばかりの
土砂降りを見舞い、足場を悪くするどころか、沢の洪水をも彼に予感させた。気温が下がれば雪になる
雨でもあり、今や敵は、死んだ標的の護衛たちから、山の気まぐれという、人間には対処のしようがない
代物に取って変わられていた。
　彼が谷底に下りる頃には、雨量は小雨に少し味がついた程度に収まっていた。が、沢は溢れんばかりに
水嵩を増し、静かだった雪解け水は、さまざまな物体が水の中でぶつかって音を立てる茶色の濁流へと
姿を変えていた。
「クラエス！」　ラバロは、腹の底から力の限り叫んだ。「クラエス！　返事をしろ！」
「ラバロさん！　ここです！」
　返事は思いの他近くから返ってきた。見れば、沢縁に茂る低木の藪の向こうで、ずぶ濡れになったクラエスが
膝立ちの姿勢で前屈みになっていた。彼女は、雨に打たれながら蒼ざめた血色で横たわるラウラ・
ポンペオの胸に両手を置き、半秒間隔で心臓マッサージを施していた。
　ラバロは、右足がないことも忘れてそちらに駆け寄った。「クラエス！　無事なのか！」
「はい、でも」　彼女が表情を曇らせ、言いよどんだ。「彼女が、息を吹き返しません」
　ラバロは素早くクラエスを観察した。目立った損傷は見受けられない。あれだけ派手に転げ落ちたにしては
ごく目立たない擦り傷しかなく、皮膚を交換しなければならないほどの大怪我は幸運にも負っていなかった。
受身の訓練を徹底した成果だろう。
　次いでラバロはラウラの傍にしゃがみ込み、彼女の首筋に指を当てた。脈拍なし。体温30度以下。
完全なるD. O. A.。
クラエスがラウラに人工呼吸しようとするのを、ラバロは肩を掴んで制止した。「どれくらいの間蘇生を
試みているんだ」
　クラエスの目元が僅かに歪んだ。己の無力を認めたことによる悲嘆にも見えた。
「落ちてからずっとです。おそらく、40分ほど」
「この馬鹿が」
　俺がここに降りるまでにそんなにかかったのか、という自己嫌悪が多分に含まれていたことを、彼は自分の
声の中に感じ取った。

wktk

「そんなに無闇に続けたって、死んだ人間が生き返るものか。そいつは放っておいて、早くここから離れるぞ」
「でも……」　クラエスは、ラバロとラウラを交互に見遣った。「この人は、死なせてはいけない人物なので
しょう？　だからラバロさんは、私に彼女を撃たせなかった。何か理由があってのことではないのですか？」
「そいつは元々消さなければならなかった奴だ」
　元はといえば、背後に立たれた時点ですぐにラウラを仕留めていれば、こんな谷底まで来る必要は
なかったのだ。ジャンの提言通り父親の心臓ごと彼女の頭を撃ち抜いていれば、この哀れな少女を
苦しませず、幼い心を憎しみに染めることもなく、自分が死んだことにさえ気付かせないことも可能だった。
　全部俺のせいか。ラバロは深く息を吐いた。クラエスの面影があったから殺せなかっただと？　紛争地帯
では似たような少年兵が対物ロケット砲を持って待ち構えているというのに。俺は本当に、軍警察へ
復帰する気があるのか？
　ラバロが不機嫌を露にして立ち上がろうとしたところを、クラエスが慌てた様子で駆け寄って支えた。
父のイサカよりもはるかに頼りになるその感触を、ラバロは押しやって引き剥がそうとした。
「離せ。自分で歩ける」
　クラエスは引き下がらず、ますますしっかりとラバロの腰を抱きかかえ、細い身体をしっかりと密着させて
きた。
「元の職場に復帰なさるまでは、私があなたの脚になると言ったはずです」
「上官の命令に逆らうような輩を、一人前と認めるわけにはいかんな」　ラバロは冷たく言い放った。「おまえは
このまま、使えない義体として公社の中に埋もれたままでいるつもりなのか？　今回みたいに、いつも俺が
一緒に戦ってやれるわけじゃないんだぞ」
「殺すべき標的を敢えて生かそうとした上官に倣っているだけです」
　彼を見上げるクラエスは、何を悟ったのか、口許を綻ばせて微笑んでいた。
「優先すべき理由があれば、それに従うべきかと。違うのでしょうか？」
　舌打ちがラバロの口を突いて出た。彼は数秒迷ったのち、とうとうイサカを左手に持ち替え、クラエスの
肩に右腕を回した。
「違うとだけ言っておく。人の上に立つ者は、例外を認めてはいかんのだ。今回起こったことは公社に
帰ったら全部忘れろ。俺にもヤキが回る瞬間くらいあるんだ」

　とりあえず最寄のピックアップポイントまで行って公社のヘリに拾ってもらうつもりだったが、容赦なく
ずぶ濡れになったせいで、無線も衛星電話も電源が戻らなくなっていた。仕方なく最初の地点である山小屋
までの数キロを支え合ってのろのろ歩き、ちっとも乾かない衣類が雪に転じた空からの水分を吸って2人を
全身凍傷の一歩手前まで追い込む頃には、彼らはすっかり夜闇に落ちた山小屋まで、なんとか迷わずに
帰ってくることができていた。
「車から毛布とタオル、あと俺の予備の義足を持ってこい。暖炉に火を入れておくから、すぐ中に戻れよ。
放っておくと顔のパーツまで取り替える羽目になるぞ」
　震える歯の間からクラエスが、はい、とも聞こえる呻きを漏らす。そちらは彼女に任せておき、ラバロは
暗闇の支配する小屋の中に入った。かじかむ手でどうにかライターの火をつけ、暖炉脇のラックに十分な
薪とファイアーライターが備え付けてあるのを確認する。大丈夫だ、これならば一晩は十分にもつ。
　それらの材料を使って火をおこしてから、彼はやっと背中のMSG-90や杖代わりのイサカを床に下ろした。
戦闘中はあんなにも頼もしかった武器たちは、少しでも荷物が少なければと願う状況下では、まるで肩甲骨に
突き刺さる巨大なつららだった。まだ弱い火に当たりながら彼はベレッタも置き、ベストとジャケットを脱いで
床に広げ、たっぷり水を吸ったインナーダウンも脱ぎ、中に着ていたTシャツ一枚になった。ズボンも脱ごうか
と思ったが、その前に右裾をめくって吹っ飛ばされた義足を見てみた。膝上や左足が無事だったのが
奇跡なくらいの、徹底した損壊ぶりが垣間見える。
「ラバロさん、持ってきました」
　クラエスがラバロの分の毛布とタオル、それに予備の義足を彼の傍らに置いた。赤く燃え盛る火を見て
彼女の表情が安堵に緩むが、下の衣類も脱ぎ出した担当官を見て、クラエスの表情がぎょっとなった。
「何を見ている？　俺はこっちを向いてるから、おまえはあっちで脱いで服を乾かせ」
「は、はい」
「早くしろよ。凍傷になっても知らんぞ」

ラバロが義足を付け替えるがちゃがちゃという音に、クラエスの方から発せられる湿った衣擦れの音が
混じった。しばらく小屋の中は、2人がひたすら作業する物音と、赤い炎の中で薪が爆ぜる音だけになり、
それに時折外から聞こえる狼の遠吠えが混じり、単なる静寂よりもむしろ静かな沈黙に支配されていた。
　クラエスがタオルで髪の水分を拭き取っているのが聞こえる。それが毛布を被る音に変わった時、彼女の
方から沈黙を破ってきた。
「今日は、申し訳ありませんでした」
　ラバロも義足の装着を終え、背中から毛布を被った。「何がだ？」
「ラバロさんの命令にいくつも背いてしまったことです。まず、この周辺で待機するようあなたに命じられた
のに、私は大人しく待っていられませんでした。どうしても心配で」
　そのおかげで救われた。ラバロは、ふんと鼻を鳴らした。
「虫の知らせが届かない奴が最初に死ぬんだ。おまえの行動はある意味正しかったが、自己判断で動くより
先に報告と連絡と相談を忘れるな」
「今考えれば、あの戦術は無鉄砲でした。ああいった状況に慣れているラバロさんにお任せした方がいいに
決まっているのに、あんな風に意固地になってしまって……」
「俺が承認したんだ。気にすることはない」
「離れろと言われたのに、従えませんでした」
「死ねと言われたら死ぬような馬鹿を育てているつもりはないぞ」
「でも、義体としては、条件付けを見直すレベルではないのですか？」
　ラバロは深々と嘆息した。体を炎に向け、首をクラエスの方に向ける。とうの昔から瞬きもせずにラバロの
方を見つめていた。
「いい兵士が本を読むのは、生きるか死ぬかの状況下で瞬時の判断を迫られた時のために、どうしても
知識の蓄積が必要になるからだ。おまえを自分の頭で考えて行動できないようなただのロボットにするつもり
はない。ただし、思い上がって真っ先に怪我をするような向こう見ずになられても困る。今日の任務に
おまえを連れて行かなかったのもそのためだ。分かるな？」
「はい……」
「とはいえ、今日はよくやった。舞い上がるなよ？　改善箇所はいくらでもあるんだからな」
「はい」
　クラエスは一瞬嬉しそうに微笑みかけ、思い出したようにすぐに口角を下げた。
「あの少女のこと……　あれでよかったのでしょうか」

　ラバロはクラエスから目を逸らし、正面の暖炉を向いた。炎の中に、14歳のラウラが燃やしていた執念の
憎悪が爆ぜるのが見え、彼は目を閉じた。
「さあな。戦場には絶対はない。軍人を長くやればやるほど、あの時はああすべきだったという結果論
ばかりが増える」
「あの子、私のことを、あなたの娘と呼んだんです」
　ぎょっとするような感触に、ラバロは閉じていた目を見開いた。背中から毛布越しに、か細い少女の身体が
覆い被さってくるのが感じられる。
「おい――」
「あと2年半で私は、何が何でも一人前の兵士にならなければいけません。今日はそればかり考えて
いたから、あの子の勘違いに肩透かしを食らってしまって」
　ラバロは首筋にかかってくる少女の腕を振り払おうかと思ったが、思いがけず訪れた背中の温もりの
心地よさに負け、そのままにしておいた。
「よしてくれ。俺はおまえの父親代わりを務めるつもりはない」
「ええ、分かってます。でも、今だけ私は、あなたの暖房器具になるつもりです。あの子から見て私が
ラバロさんの娘に見えたなら、ラバロさんから見て私が今一番役に立つものになることも可能だと思って」
「馬鹿が。自分が何にでもなれると思っているのか？　趣味でいろいろ手を広げる分には構わんが、
目標は一つに絞り込め」
「はい」
　返事は直接耳元に届けられた。頭まで預けてくるとは、クラエスらしくもなく随分甘ったれたものだと
胸中で苦笑し、ラバロは今日の彼自身にどれだけヤキが回っていたのかを改めて実感した。朝日がのぼる
までこのままでいいかという気になっている。
「明日はマッジョーレ湖に寄って釣りをしていくぞ」
「すぐにローマに帰らなくていいのですか？　任務後でしょう？」
「構うもんか」
　彼はその時、自分の声に、今日はじめての笑い声にも似たトーンが微かに混じっていることに気が付いた。
「そんな風には見えないだろうが、軍人稼業なんてやってる人間は、危険な任務が終わると後始末
そっちのけで遊び呆けるもんだ。若者よ、若いうちに愉しめ、その後に裁きが待ってる、なんてのは、
ヘブライ人が旧約聖書を書いた昔から変わってないものだからな」


הסוף

終わりです
ご精読ありがとございました！
長い割にけっこうサクサク書けたのはクラエスへの愛です

最後の方の、「とはいえ、今日はよくやった」というセリフの後に
「うちへ来て妹をフ○○○していいぞ！」と続けたくなったのが困ったところ

>>407
おおすごい！これからじっくり読ませていただきますｗｗ

>>383　
ツンデレジャンさんｗイタリアではあんまりハロウィンはやらないのかー。
どちらさんも投下乙おつでございますｗ

>>384
ありがとう！がんばって勉強してみる。

修正です

>>405
　ラバロは深々と嘆息した。体を炎に向け、首をクラエスの方に向ける。とうの昔から瞬きもせずにラバロの
方を見つめていた。
↓
　ラバロは深々と嘆息した。体を炎に向け、首をクラエスの方に向ける。すると彼女は、とうの昔から瞬きもせずにラバロの
方を見つめていた。


どこでどう抜けたんだｗｗｗｗｗｗ

GJ　愛があふれてますなw
アクション書ける人はうらやましいなあ。
一気に読んじゃいました、面白かったですｗ

>>410
感想ありがとうございます！
とりあえずクラエス愛だけで突っ走ってみましたｗｗｗ

大尉のメインアームは
ごっついＳＭＧに安ボロ猟銃一本で勝っちゃう
ってのをやりたかったのでああいったチョイスにしてみましたが
できればシブく１０番径にしたかったです
でもイサカで１０番径といったらセミオートのものしかない？らしく
ガチャぽんといちいちスライド引いて排莢するのがシブいんじゃねーかと思って
何の変哲もないポンプアクション式のＭ３７にしてみました
イメージ違ったらすみません

ちなみに敵少女が持ってたベネリＭ３は自動／手動の切り替えがききますが
彼女は自動で使ってました
装弾に鉛盛ってある量が少ないのが普通の競技射撃なんかで使うとよく排莢不良を起こしますが
３０ｇ以上が当たり前の狩猟なら手動にしなくてもいけるようです


さて、次はハロウィンですかね！
イタリアのハロウィンってどーなの的なリサーチもまた楽しみです

「ハロウィン」で鳥昼親子ップルを描いてみたよ。
http://pita.st/n/aefjmnq1

睡眠時間削って何やってんだかorz いいんだ楽しかったから。
エルザの話修正しなきゃなあ。うろ覚えで書いちゃダメだって痛感しました（泣）

修正しなきゃならん箇所ってどこだっけ？。。。。

>>412
薄い本でくれ

イタリアのハロウィーンについてちょっくらリサーチかけてみました

・ここ数年で急激に普及した
・昼間は子供たちが学校でお菓子パーティーを、夜は大人たちがクラブで仮装パーティーをする
・皆あまりハロウィンの文化的・宗教的背景について真剣に考えていない
・ただパーティーする口実が欲しいだけ。楽しめればなんでもいい
・一部地域ではハロウィンのルーツに異を唱えるカソリック教徒も者も少なくない
・しかしそんなのなんのその、３６５日楽しく騒いでなきゃイタリア人とはいえないのだ
・そんなこんなで、子供たちが家々を回ってお菓子をねだることはあまりしない

らしいです
要するに大人たちが、仮装する日なら俺たちもやろうずｗｗｗｗｗｗ
って悪ノリする日みたいです

でもいい機会なんで義体にいろんな格好させてみたいです

おつです。
ノリ的には日本とあんまり変わらない感じだねｗ

ハロウィンものというか季節関連ものというか
プロットは考えたんだけどどうにも分からんことがあって筆が進まない

例えば、ローマで殺人事件があったらどの警察が担当するんだ？

国家警察には殺人課あるがもし目撃者に１１２番通報されたら軍警察が動くわけで？
軽犯罪は国家警察の管轄、重犯罪は軍警察の管轄、ってのが基本なわけだが、線引きはどこでするの？
国境警備、サイバー犯罪は財務警察の管轄で、ユーロポールに派遣されてる警官も財務警察からが多いわけで？
検事局はそれらすべての警察組織に令状を交付する？
マルコーがいたレザーヘッドなんかはアメリカのＳＷＡＴみたいな役割と考えていいのか？

これだけ組織が多彩だと違う管轄のお巡りちゃん同士がバッティングしやしないかと気になる
ローマを舞台にした刑事ドラマなんかだと国家警察の刑事は内務省情報局の言いなりだが
内務省情報局は国防省傘下のカラビニエリや経済財務省傘下の財務警察なんかには手出しできないんだろうか

つか、財務警察のルーツって軍隊みたいだけど組織内の階級は警察風なのか軍隊風なのか？

それらの疑問が一発解決できる書籍をご存知の方いましたら教えてくださいおながいします

>>417
>例えば、ローマで殺人事件があったらどの警察が担当するんだ？
カラビニエリに最初に通報しても事件の内容から普通にローマ市警でしょう。
軍警察だと署長クラスは大佐。

>線引きはどこでするの？
投入する火力の差。重火器が必要なマフィア相手なら軍警察が出動。

>マルコーがいたレザーヘッドなんかはアメリカのＳＷＡＴみたいな役割と考えていいのか？
治安作戦中央部隊（NOCS）は国内のテロ対策を担当する警察の特殊部隊。３０歳以上にならないと入隊できないのはＧＩＳと同じ。マルコーは軍曹。


http://pantera.jp/police/finanza.html
階級呼称は軍隊なのか警察なのかハッキリしませんが、
気にせずバッティングさせてはどうかと？

>>418
ありがとう！！
神サイトすなあ

マルコーの階級って本編中で分かるとこありましたっけ？
「念願のコマンドーになれたのに」ってのがそうなんでしょうか

いつもながらここの住人さんは色々くわしいw

ジョゼッタ組でまたらくがきしてみたよ。
お菓子を拒んでイタズラされるってむずかしいorz
http://pita.st/n/binors27

ラバロ「…お菓子というのは良く考えてあげなきゃいかん」


駄目だ。。。。
続きが思いつかん。

>>420
義体が来たら喜んでお菓子を差し出したいが
なんだろうこの気持ち・・・
エッタに俺んとこ来て欲しいかどうか分からない

エッタにはうちでお菓子上げるから大丈夫だ

アンジェリカならさっきもらったの忘れて何回も来てくれるはず

リコが貰ったお菓子をジャンさんに見せに行ったら殴られたって笑ってたけど

ジャンリコ組も描いてみた。
ジャンさんにイタズラできる隙はなかった…
http://pita.st/n/afhknv23

お菓子じゃなくてブドウ糖ってところが泣かせる男だジャン山ｗｗｗｗｗ

「マルコーさん、お菓子ください。くれないと…」

「いたずらするって言うんだろ？」
「すごいです！マルコーさん、なんでわかったんですか？初めてなのに」



（そりゃ去年もやったからな…もう覚えてないのか）

「来週はトリエラとプリシッラさんとジョゼさんが用意してくれた衣装でハロウィンパーティーだそうです」
リコが珍しく自分からおしゃべりをした。
俺は、この手のイベントが好きではないことになっている。
だから、今日のパーティーもたぶん、出ない。
別にリコが憎いわけじゃない。
リコが楽しむのがうれしくないわけじゃない。
ただ、リコが人間だと、子どもだと、実感したくない。
そして、リコが年齢不相応に幼いという現実を見たくない。
リコを「道具」として扱えば、幼さは単に単独行動での仕事に不向きなだけで済む。
でも、人として見たら、それは複雑な問題になる。
そんなことを考えていれば当然だが、俺の顔は険しかったようだ。

「ジャンさん？
パーティーに出てもいいでしょうか？」
リコの表情が曇る。
俺はリコが笑うと苦しいのに、リコを笑わせたい誘惑に駆られる。
「出ても構わない。
その代わり、明日はヒルシャーとトリエラについて感謝祭の起源とカトリックとプロテスタントの違いについて学び、レポートを書け。
お前には体験が足りないのだから、多少の遊びは訓練のうちだ。
この前の仕事で、お前は『最後の審判』の絵すら知らなかったからな。
いつまでもそれでは困る」

俺はこんな物言いしかできない。
その裏を読んでくれた唯一の女はもういない。
通訳を失ったら俺は子どもと対話できない。

「はい、ジャンさん。
ありがとうございます」

それなのに、リコはよくお礼を口にする。
教えたわけでもないのに。

「それで、リコは何の仮装をするんだ？」
こんな時ぐらい、雑談をしてみよう。
ただの雑談なら、通訳は要らないかもしれない。

「今年は童話でそろえるんだ〜ってプリシッラさんが張り切ってるんです。
私には赤いずきんを試着させてくれました。
小道具のバスケットは私のが一番大きいので、お菓子をもらうにはぴったりですね」
「お前はそれがどんな話か知っているのか？」
「知りません。
本は、苦手です」
「これも訓練だ。
プリシッラに後で聞いて皆が仮装するキャラクターの出てくる童話を与えるから、パーティーまでにできるだけ読め」
「はい、ジャンさん。
がんばります」

これでいい。
「訓練」にかこつけてなら、俺はリコを少しだけ甘やかすことができる。
異教徒がモンスターに化けて騒ぐお祭りの時ぐらい、俺にも魔が差したっていいだろう。

当日は菓子も買っておこう。
パーティーにはいかなくても、差し入れぐらいしてみよう。
せっかく言い訳が用意されているのだから。

すみません、ミス発見。
４行目は「今日」ではなく「来週」です。

タイトルは「赤ずきん」です。
「いつもの蘇芳」テイストだけではつまらないので、少し変えてみたつもりですがどうでしょう？
ちなみに会話の一部がこの前書いた「感謝祭」とリンクしていますｗ
何気に途中、ヒルシャーさんが災難なような気もしますが…ｗ
なかなか楽しいコメディの書けない私ですが、他の方の「お題」だといつもと違うものにチャレンジできて楽しいです。
またお題やリクエストお願いしますね。

ハロウィン当日、ジャンさんが密かに狼の着ぐるみで迎え撃つ準備を…



なわけないか。。。。

>>428
ジャンさんにはツンデレが似合うと思うんだw

>>428
アンジェェェ(ノд｀。)

>>429
ジャンさんナイーブだ。ヒルシャーさんと違う意味で不器用な人ですね。
見るからに不器用者と見えないけど不器用者だと、どちらが苦労するんだろうな。
しかし小さな幸せ話はほっとするなあw　ありがとうございましたw

赤ずきんて狼の腹に石詰めて縫い付けたりと
一見可愛いイメージの中に残酷さが・・・

一見可愛いのに残酷って義体のイメージそのまんまｗｗｗ

蘇芳 ◆Ecz190JxdQ


読み方がわからない。

蘇芳(すおう)が作者名で、後半のは同一人物であることを証明するためのパスワード付きの固定IDじゃない？
トリップとか言うんだっけ。なんかややこしそうなんで自分は使ったことないけど。

「すおう」でいいのか。
「そほう」じゃないのん？

うん、読みは「すおう」。本人がそう書いてた。
染め物とかの色の名前にあるよ。赤紫系の色。
作者のイメージは蘇芳紅じゃないかな。たしか血の色のことだって書いてたから。

あ、ごめん。今調べたら黒っぽい赤だって。花の色の方で覚えてたわ。
今昔物語で凝固しかけた血の色として表現されてたんだって。

紫蘇と同じ色？

紫蘇というかワインレッドが近いと思う。
上のウィキペディアの色だと茶色っぽくも見えるけど、
下の色見本表で他の色と比較すると赤紫系だなって納得できるよ。

蘇芳色
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%87%E8%8A%B3%E8%89%B2
web色見本（和色）
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/8819/webjpcol.html

携帯だと色出てこないorz

梅干と一緒のを見れ

ところで各キャラに似合いそうな話のジャンルを考えてたんだが
ジョゼ山が主人公張るとしたらノワールが最もハマりそうな気がしてきた
その上ロマコメの主人公張れそうなのって担当官の中じゃマルコーだけな気までしてきた
気を抜くとクラエスとラバロが野菜型宇宙人と戦うＳＦが頭の中でおっ始まる

皆さんは書けそうな気がしないのに止まらない妄想ってありますか？

某動画サイトで卓Ｍ＠Ｓ動画をぶっ通しで見てから
課長UVの担当官sでパラノイアTRPGプレイが止まらない。なぜか屁理屈ドイツ人無双。
…うん、何を言っているか分からない人の方が真っ当な一般人だから気にしないでくれ。

クラエスがもしも男だったら。星一鉄状態で燃えまくるラバロ。
あり得ない特訓メニューを歯をくいしばってこなすクラエス。
脳内再生は便宜上ピノッキオで。

>>444
>皆さんは書けそうな気がしないのに止まらない妄想ってありますか？

名前がわからない担当官と顔すらわからない義体のＳＳはいつも挫折する。
原作者に無断で設定でっちあげて妄想でﾆﾔﾆﾔするのが半ば日常業務。

ジョゼの部屋に闖入したエッタを監視していた職員を元保安部でオランダ人の担当官、
南アフリカ出身の義体にVektorCR21持たせて夜間戦闘させようとか…
寮の二段ベッド下ではベアトリーチェ先輩が昼まで朝寝坊してて
でも夜勤明けで起こせなくてご飯食べられなかったら笑えるかなあ、とか




……俺だっていろいろ考えるんだよ。。。。
それをただ表に出さないだけだ…

最近ロッサーナが俺の中で熱いんだ
ｖｓジャコモでスパイアクションとか
書けるもんなら書いてみてえ

ロッサーナの膣内が熱いとな？

そりゃ火傷しそうだ

危険な火遊びか

ｱｲｰﾀﾞ先生は、もうガンスリの同人誌は描かないのかねえ？

外伝でシルヴィアが担当官と一緒にボローニャの学生寮に忍び込むエピソードとか掘り下げたら面白そうなんだが。

外伝は本誌でやって欲しい
同人誌は手に入れにくくて困る

しょうこりもなくラバクラ組でハロウィンしてみた。
http://pita.st/n/svyz1468

オリジナル義体と担当官とか考えてしまう

>>454
いいアイディアですね！
それを元ネタにＳＳ書いてもいいでしょうか？
妄想が止まらないんですがｗ

435から443さん
読み方は「すおう」で、暗めの赤ですね。


ウィキの管理関係の方へ
私の持っているサイトのほうにも私の書いたＳＳたちを転載しても大丈夫でしょうか？
著作権関連？がどうなっているのかわからないので確認させてください。

>>456
どうぞどうぞ。喜んでw SSお待ちしておりますｗ

蘇芳 ◆Ecz190JxdQ 様

保管サポータです。
以下個人的見解なので管理人さんへの確認が必要なのですが。

＞自サイト転載
ご自身の作品でしたら問題ないと思いますよ。

２ちゃんねるはここに投稿する内容は著作権を主張しないという前提のようですが、
（このため保管庫に無断で転載することができるわけですが）自分個人としては、
基本は二次創作物であっても著作権は創作物の製作者にあると解釈しています。

パクリ疑惑等のトラブルを避けるため、スレッド内で「自サイトに転載します」との宣言は必要かと思います。
個人サイトのURLを公開するかどうかは、御本人の判断で良いのではないでしょうか。
URLは表記せず検索ワードを書き込むといった手法を取る方もおられるようです。

>>454
次はアンジェかビーチェでぜひ…

>>455
遠慮するこたぁない、吐き出すんだ

オリジナル義体ってよく海外のＳＳ書きがやってるよな
ＣＩＡ製のやつとかＭＩ６製のやつとか

案の定というか眼鏡無しクラエスは魔女っ娘スタイルが良く似合うなw


兵隊さんは毎回、高カロリーの食事だからラバロ大尉が甘党でも別に変じゃない。
でも味のほうはな…

>>460
日本なら公安になるのだろうか

ＳＩＤＥ：ラバロ
クラエスがハロウィンだとか言って仮装をしてきた。
おまけにお菓子をよこせだのイタズラするぞだの言う。
湖でのクラエスならともかく、公社でのクラエスがイタズラをする姿なぞ想像もできないのだが。
魔女に仮装したクラエスの姿は、子どもっぽくなるはずなのに妙に大人びて見える。
黒髪に、黒一色の衣装がなぜか艶めかしい。
面白いものだ。

しかし、いつまでも眺めているわけにもいくまい。
クラエスのことだ、おとなしく勧められるままに仮装はしたものの、今は顔から火が出る思いだろう。
俺は引き出しから普段持ち歩いているお菓子を取り出す。
とはいっても、ハロウィンらしい子供向けの可愛らしいラッピングのものじゃないが。
チョコレートは非常食として案外向いているから、軍警察時代から常に持ち歩いていた。
今はもうチョコレート一粒のわずかな糖分が生死を分けるような状況にはならないだろうが、なんとなくの習慣だ。
それがこんな形で役に立つとは。
クラエスはどんなチョコレートを喜ぶのだろうか。
シンプルな粒チョコ、板チョコ、クランチの入ったチョコバー、季節外れのバーチ。
それともチョコレート以外のお菓子のほうがいいのか？
眠気覚ましのミントキャンディか？
コーヒーを飲んでいると時々無性に食いたくなるヌガーだろうか。
考えている暇はない。
俺は引き出しの中身をまるごと出して、クラエスの手の上に山盛りに乗せる。

「たくさんありますね」
クラエスは驚いた表情をしている。
目を丸くして、年相応に黄色い声を上げている。
公社の中ではめったに見られないいい顔だ。
「そうは見えないだろうが、俺たちのような人間は仕事や訓練の合間に甘いものをよく食べるんだ」
男の体はアメリカの車のように燃費が悪いのだ、というくだらないジョークは飲み込んで。
「良い兵士に必要なら、私もお菓子を作ります」
言葉はいつもの従順な公社でのクラエスなのに、イタズラっぽい笑みはいつもとは全く違う。
なるほど、ハロウィンも悪くはないな。
「ところでその衣装は誰が貸してくれたんだ？」
「ルームメイトのトリエラと、プリシッラさんです」
「なるほどな。
トリエラは他の義体を集めておしゃべりをするのが好きな子だったろう？
お前が菓子を焼く、トリエラは話術でもてなす。
いい夫婦役じゃないか」
「そ、そんな…」
「俺は教官にしかなれないからな。
それ以外の役割や関係を、他とちゃんと築いておけ。
いいか、いい兵士に一番大切なのはいい人脈だ。
銃の腕前よりもずっとな。
下っ端は下っ端なりに、上役には上役なりに、信頼できる人間は必要だ。
特殊な部隊の人間にとっては、特殊な環境を分かち合える同じ環境の戦友こそが一番大切な人脈だ。
任務の成功のためだけじゃなく、もっと広い意味でな」
「はい、頑張ります！」

義体は、いつか味覚を失うとべリサリオから聞いたことがある。
生身の部分で、生命維持にもっとも不要な感覚器官である舌を、薬で壊れた脳は真っ先に切り捨てるのだと。
一番初めに甘みを感じなくなり、最終的には辛みすら感じなくなると。
クラエスが菓子を焼いてトリエラが他の義体を招いて、なんて蜜月はいくらも続かないだろう。
でも、俺は大丈夫だ。
非常時にとにかく糖分を取るために甘い物を食うという体験を何度もしてきた。
砂糖そのままの菓子でも、俺だけは食ってやる。
まずそうな顔なんかしないぞ。
塹壕で食う、軍で支給される非常食よりまずい物などこの世には存在しない。
お菓子を抱えて去っていくクラエスの後ろ姿を見て、俺は再びこみ上げる笑いを抑えきれなかった。

ＳＩＤＥ：クラエス
今年もハロウィンパーティーをするとプリシッラさんが意気込んでいる。
けれど、私には「今年も」ではないのだけれど。
もしかしたら、去年もパーティーはあったのかもしれない。
私が忘れているだけで。
だとしたら、プリシッラさんらしくない軽率な言動だ。

パーティーに出ることにはしたものの、私はどこか溶け込めない。
仮装なんて何が楽しいのかわからない。
ただ、パンプキンパイは焼いてみたかったし、明日の感謝祭にはターキーの調理もしてみたい気持ちはある。
だからパーティーの計画につい乗ってしまった。
確かにパーティー用の料理はとても楽しかった。
ヘンリエッタの調理技術にはハラハラさせられたけれど。

とはいえ、この衣装は…
なぜ私は魔女なのだろう。
「クラエスには絶対これ！
絶対似合うもの。
その黒髪には最高の衣装よ。
可愛い！」
プリシッラさんだけがうれしそうだ。
魔女なんて、御伽話の悪役か、中世に火あぶりにされた無実の女性たちしか想像できない。
これが「可愛い」というのだから、プリシッラさんのセンスは変わっている。
それに…
ヘンリエッタはウキウキと、トリエラは渋々と、リコとアンジェとビーチェは言われるがままに、担当官のところにお菓子をたかりに行った。
けれど、私にはお菓子をたかる相手はいない。
きっと皆バスケットをいっぱいにして帰ってくるけれど、私にはそれはない。
今も私のバスケットにはジョルジョさんに押し付けられた不健康にカラフルなキャンディしかない。
仮装させられてから夜のパーティーまで私はこのまま時間を持て余すのだろう。

それでも、今日の雰囲気は嫌いじゃない。
昔は人づきあいは好きじゃなかった気がするけれど。
今でもトリエラのように自分から話しかけることはほとんどしないけれど。
でも今は、トリエラやヘンリエッタと過ごすのが楽しい。
きっかけは思い出せないけれど、いつからか私は他の義体とかかわるのが嫌いじゃなくなっていた。
それはきっと、お菓子作りを始めたことと関係している。
私の記憶が正しいなら、初めて作ったのはビスコッティ。
記憶はあいまいだけれど、たぶん、そう。
初めてだから仕方ないけれど、完成したものは焦げて堅くて見た目も悪かった。
明らかに失敗したビスコッティを見て私は落ち込んでいたはず、
その時、こげたビスコッティを、保存食はもっと堅い、と言って皿ごと持って行った大きな手。
顔はわからないけれど、その大きな手は覚えている。

パンプキンパイはいつもよりも大きな型で焼こう。
あの時の手にしっくりくるサイズで。
今では私はもうお菓子作りでもほとんど失敗なんてしないし、喜んで食べてくれるのはトリエラやリコやヘンリエッタだけれど。
でもあの大きな手がなぜか懐かしいから。
きっとそれが私のお菓子作りの原点だから。
Ｔｈｅ　ｅｎｄ

457さん、ありがとうございます。
こんな感じになりましたｗ
私以外からネタをいただくと、自分だけじゃ考えられないものが書けて楽しいです。
これからもよろしくお願いしますｗ

保管庫サポータさん
ありがとうございます。
作業完了したらサイトのＵＲＬは貼るつもりです。

ビーチェ「…お菓子ください」
ベルナルド「おぅ、今晩はどうした？”1期生”全員で仮装パーティか？」

ビーチェ「…お菓子ください。くれないと…」
ベルナルド「なんだお腹空いてるのか？お前、しょっちゅうクラエス先輩にクッキー貰ってるそうだな。懐くのはいいけどあんまり迷惑かけんなよ。
しかしなんだな、エサを恵んでくれる眼鏡っ娘のほうが担当官より地位が上なのかよ？もっとの俺に甘えてくれてもいいんだぞ。
あーそうだ。あとちゃんと朝飯の時間には起きろよ。二段ベッド上の目覚まし時計は短針が昼夜逆転してんのか？仕事以外でもたまには早起きしろよ。夜更しはお肌の大敵だぞ」

ビーチェ「…お菓子ください。くれないと…悪戯します」
ベルナルド「まあ、女の子なんだから甘いものは別腹なのかもしれんが。夜、寝る前の間食は肥るぞ。明日のおやつにとっとけや、な？」



ビーチェ「………いっぱい貰えたけど…やっぱり悪戯します」
ベルナルド「ううわ?!え、俺なにか悪いこと言ったのか？！よせビーチェ！あqwせdfrtgyふじこlp；＠：「」



こんな感じか。。。。

４コマ漫画に仕上げるにはネームが長過ぎ…か

「もっと俺に甘えてくれてもいいんだぞ」


糞、また間違えた。
ヘリフォードまで寒中水泳してくる

「おじさん・・・」

「何故ここへ来た？フランカの所にいろと命じたはずだ」

「・・・おじさんを助けに来たんだ」

「助け？そんなものいらん」

「屋敷にカボチャがほとんどないね・・・菓子職人はどうしたの？」

「暇をやった」

「どうして！？いつ子供たちが来るのか分からないのに！」

「知っている」

「おじさんはどうして仮装しないんです！」

「自分の格好は自分に決めさせろ。そろそろ潮時だ」

「イタズラされる気なの？」

「まだ納得しないようだな・・・どうしてそんなに聞き分けが悪い？」

「おじさんが好きだからだ・・・
おじさんは超セレブじゃないか！
持ってる絵は本物で
車は全部スーパーカー！
それを濡らしたトイレットペーパーや半分に割ったオレオクッキーまみれにしろだなんて・・・
お菓子を用意しないっていうなら・・・
ここに来る子供たちは皆虫歯にしてやる」

「僕はどうしたら・・・」

「何を迷ってらっしゃるの？兄様」

「エンリカ・・・」

「私にお菓子をくださるのでしょう？忘れてしまったの？
ジョゼ兄様は私の仮装を見たのかしら？レディーガガのコスプレで・・・なかなかウケたわ
それとも・・・私の代わりのあの子の方がウケる？私よりヘンリエッタの方がイロモノ度高い？」

「聞いてくれエンリカ、僕はあの時・・・あの子にミッキーマ○スの着ぐるみを着せようと決めたんだ！」

「嘘。兄様はあの子をお菓子を買う口実にして、大っぴらに甘いものを食べる機会を得て
全部自分の都合じゃない」

「僕はどうしたら・・・」

「思う存分食べるがいいわ。止める彼女もいないんだから
早く○ォルト・○ィズ○ーと戦って」

「ジョバンニ・クローチェ検事を知っているか？」

「さあな・・・アフリカ暮らしが長いんだ」

「敬虔な・・・ハロウィン叩きに熱心な男
カソリック教会の回し者といったところだ。この男にイタズラして欲しい」

「つまらん相手だ。検事一人に生卵をぶつけたところでどうなる？」

「ハロウィン普及を望んでいるのは組織の上層部でな、私個人は上策ではないと思っている
パーティーする理由があればとりあえず乗っかるのは・・・お国柄というやつだ
そう納得することにした」

「ははははっ！！なんだそれは！？
気乗りしないならやめればいい！人は思うがまま自由に生きるべきだ！！」

「あいにく私は凡人でな。凡人はイベントを楽しんで生きる
そろそろカボチャの馬車が来る時間だ、返答を聞こう
首なし男爵に首を刈られるか、一緒に来るか」

「いいだろう。ちょっと遊んでやる」

「どう？ジョゼ兄様、楽しんでる？」

「ああ！！」

「じゃあ早くお菓子をもらいに行きましょう？そんな子は放って置いて」

「いやだね！！
今となって思うのは・・・
網タイツで女装・・・
素っ裸で股間にだけ魔法のランプ装着・・・
肉襦袢の上から赤ちゃんコス・・・段ボールでガンダム！
すべてが自分ってことだ！！
俺は誰にも恥じないぞ！！」





調子に乗って４連発してみましたが
何故かジョゼとクリスティアーノはネタにしやすいです

一応宣言。pixivで加筆・修正の上、転載してます。「Capitano」「名前･･･それは命」で検索を。

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=138420

貴殿の尊称（？）をお聞かせ願いたい。
これはロシア語？

>>463-467
ちいさな棘のようにちくちくと悲しい部分はあるけれど最後はほっこりしましたｗ
幸薄き彼女らにわずかであってもできうる限り心の平穏の訪れんことを。
ネタを広げてくださってありがとうございますｗ
自分が書くと彼女はサブで話を支えてもらう狂言回し的な役割が多いので、
クラエス主人公の話は視点や心理状態がいろいろと興味深いです。

>>468
何気にクラエスにヤキモチとかベルナルドさんの新たな魅力に気付いた。

>>470-473
なんかカボチャ祭りらしいカオスなことになってるｗｗ
ジャコモが悪人笑い全開で生卵を投げる光景を想像して吹いたｗ
そしてかわいすぎるぞピ−ノｗ　もうジョゼさんはヘンタイでいいやｗｗｗ

>>474
乙おつです。

10月が過ぎたらカボチャ祭りセッションも終わりか



次のお題はナタレだろうな

まだ一週間強あるのに終わりの話とかせんといてｗ寂しくなっちゃうじゃないかｗ

次はナタレかー。ずいぶん気が早いような気もするけど
イタリアの11月のイベントは万聖節と死者の日くらいしかないのかねえ。
待降節はナタレの4回前の日曜日からだっけ。アドベントネタはちょっと描いてみたいかな。

>>474
こないだハンニバル見たのでタイムリー気分で拝読させていただきました！
博士には義体も勝てる気がしないっす
中の人がギャスパーウリエルなら余裕で勝てそうなんですが

読みながら博士の術中にハマったハマったｗｗｗｗ
あの人の依頼受けるとかジャンが本当にやりそうでオチの説得力が半端ない
いやはやお見事です

わんこつながりで。
>>459 >>469
ごめん、こんなベルベア組にしかならんかったorz
http://pita.st/n/fhirz569

やはり犬耳つけられるビーチェ

ふとアンジェに首輪つけられてる図が浮かんじまった

今年こそはStクラエスのお伴に赤鼻トナカイビーチェ＆橇を…



白シーツを頭から被ってお化けスタイルで脅かすと予想していたがハズレた。。。。

ハロウィンものがハロウィンに間に合わＮＥＥＥＥＥＥＥＥＥ
分不相応に推理モノになんか手を出しちまったものだからorz
１１月に入ってもアリか？アリなのか？？

>>483
全く問題なくアリだ！
自分も全然ハロウィンに間に合いそうにないが書き上げたら投下するよ。こっちスレのじゃないけど。

レスどうもｗベルベア組のちょい修正版を保管庫に上げました。
>>459
マルアン組のハロウィン。昔のマルコーさんで描いてみたよ。
http://pita.st/n/beiqu235


投稿時期は問題ないっしょｗあせらず頑張ってくださいｗ
いろんなSS読みたいし各職人さんの投下をすごく楽しみにしてる！

トリエラにブーツを借りた理由の大元がそれかｗｗｗｗ

レスどもｗ 写真屋の使い方にようやく慣れてきたのでまた描いてみたよ。
>>420 >>422
ジョゼッタ組のフォローをしたらただの砂吐きバカップル話になった。
うんゲンジツトウヒでもいいからかわいいフラテッロが描きたかったんだ。
http://pita.st/n/fhjkmqux

>>475 実は本人も読み方考えてなかったり。(^-^;;;　一応ネタ証しすると
日本標準電波(時報電波)のコールサイン「ＪＪＹ」のキリル語置き換えです。
このコールサインにも深い意味は無いということで自分も深い(以下略
>>479 お褒めを頂き光栄です。(^-^)ラストの音楽の流れ、博士がクラリスの
腕へ包丁を･･･ってシーンをラバロがジャンを･･･って辺りに当てて頂ければ
大体当てはまる様に作ってます。あと作者の私物をこっそり登場させてます。

>>487
なんというキャッキャウフフぶり・・・
ジョゼ山もげろマジもげろｗｗｗｗｗｗｗ

「じゅーじゅーやきにく」の略じゃなかったのか。。。。

レスありがとうｗかぼちゃ祭りセッションのおかげでエンドルフィンがいい感じになってきたよｗ
そんなわけで気の毒なお父さんの救済案。バカップルその２。
http://pita.st/n/chquy139


>>490
やきにくｗｗ妙にかわいいｗｗ

>>490焼肉がかわいかったのでつい描いてしまいますた。
>>488氏もうしわけありませんm(_ _ ;)m
http://pita.st/n/beghisux

格好良いコールサイン「JJY」がいつの間にか思いつきでサークル名登録した二次創作同人作家みたいに。。。。

言い出しっぺが言うのもなんだが哀れな…



いやいや可愛いよな、きっと定着しますよ。「獣汁焼肉」でwww

>>483
締切まではあと一日もあるぞ。

ｼｮｰﾄｼｮｰﾄなら手直しも含めて１５分くらいで仕上げる余裕は欲しいねえ。

>>491
ヒルシャーそこ代われ
いいから代われ



本命の方がちっとも仕上がらないもんで突貫工事でカボチャもの書いた
出来は・・・間に合わせ感がよく出ておりお世辞にもいいとは・・・orz
でも間に合った
アホな話ですぜ

　その夜、ジャン・クローチェが宿直室に帰ると、部屋中が白い泡だらけになっていた。


「はい……　はい……　了解です。伝えます」
　ジャンが二課のオフィスに戻った時、外線の受話器を置いたヒルシャーが、タイミングよく現れた彼を見つけて
話しかけてきた。
「ジャンさん、丁度よかった。ラクイラの五共和国派立て篭もりの件ですが、殺害したパダーニャと一緒に人質も
全滅だそうです。人質の中には官房長官の身内も含まれていましたが、皆殺しを敢行したキアーラによると、
『だってあの中の一人が私の担当官に向かってバカって言ったんだもの』とのことです。揉み消しに向かい
ましょうか？」
「おまえが解決するのはこっちだ」
　ジャンは携帯電話で撮った泡まみれの部屋の写真をヒルシャーに突きつけた。
「何ですかこれ？　工業汚染に曝された中国の河川ですか？」
「俺の宿直室だ。何者かの仕業でいつの間にかこうなってた」
　ヒルシャーが心底嫌そうな顔で十字を切った。「乾くまで放っておけばいいじゃないですか」
「それじゃ寝られん」
「家に帰ったらいかがです」
「それじゃ石鹸垢が残る」
「ハロウィーンのお化けの仕業でしょう。子供の悪戯です、大袈裟に騒ぎ立てずに後で叱る程度で十分かと」
「リコには菓子をやった」
「ジャンさんがお菓子……」
「他に俺の所に菓子をねだりに来た義体はいなかった」
「まあ、そうでしょうね」
「陰謀の臭いがする」
「格闘技訓練で鼻が曲がったのでは」
「犯人を探し出して掃除させなければならん」
「掃除くらい自分でできるのでは」
「全力で見つけ出せ。これは命令だ」
「ラクイラのこと、後で聞いてないとか言わないでくださいね」

　一応トリエラに頼んでアルミニウム粉を持ってきてもらったが、ジャンの部屋は写真で見る以上にびしょ濡れで、
室内の指紋は採取できそうになかった。ドアノブにはジャン以外の指紋なし。床、デスク、PC、ソファ、本棚、
すべてがふわふわの泡まみれで、染み付いた煙草臭を凌駕する中性洗剤の香りが充満している。泡は天井に
まで届くほどに盛り上がり、どこか無事な箇所はないかと点検すると、高価なスーツが詰まったクローゼットの
中まで泡だらけになっており、それを見た瞬間にとうとうトリエラが吹き出した。
　ジャンが額に青筋を浮かべてトリエラを睨みつけた。「笑い事だと思うのか？」
「いえ、ただ、ひどいなと……　ぷっ……　くくく……」
（トリエラは我慢の限界だ）　ヒルシャーは考えた。（とにかく何か適当に喋ってジャンさんの注意を彼女から
逸らさなければ）
「犯人の意図は明確です」
　ジャンがヒルシャーに向き直った。「言ってみろ」
「例えば、洗車。長い間怠ったことはありませんか？　車を汚いまま公共の場に放置して、悪気のある誰かに
『私を洗って』と指文字で車体に落書きされたことは？　それと同じです。これをやった犯人は、間違いなく
ジャンさんの部屋を汚いと思っています」
「すみません、監視カメラの映像をチェックしてきます」
　トリエラが部屋から飛び出した。彼女が走って行った先から少女の爆笑が聞こえてきた。
　ジャンが、トリエラが去った方向を憤怒の形相で眺めた。「悪戯が成功して、してやったり、といった体だな」
（やはりトリエラが疑われている）　危機感がつのる。（無理もない。施錠してあったドアを小手先で開けられる
のは義体の中でも彼女くらいだし、監視映像を真っ先に見に行った行動も最右翼であることの裏付けだ。
それにあの爆笑ぶり……　まずいぞ。証拠を掘り出したら、彼女が犯人だと確定してしまうかもしれない）
　ヒルシャーは頭を急回転させた。「先程の意図の他、可能性がもう一つあります。この泡がただの目くらまし
だという仮定です。何か重要なものがこの部屋から消えたりしていませんか？　ジャンさんの部屋なら
機密だらけのはずでしょう」
「要するに、一課や公安部がこれをやったと？」
「考慮に入れてみて損はないと私は考えます。泡の染み具合からみて、犯行時刻は――」

　ヒルシャーは本棚から適当に一冊抜き取って紙の濡れ具合を確かめようとし、その表紙を見て絶句した。
「どうした」
「い……　いえ、少々驚いたものですから。まさかジャンさんがこんな雑誌をお持ちとは……」
　ヒルシャーが差し出した雑誌の表紙には、水着姿の幼い少女モデルがやたら官能的なポーズを取っている
写真が載っていた。“月刊悩殺ロリータ12月号　特集：首相も使っている！？　小悪魔少女に迫られた時の
ダンディな断り方10選”
　ジャンは思い切り顔をしかめた。「こんな雑誌知らない」
「ああ……　確かにこれはジャンさんというよりもジョゼさんっぽいですね……」
「そう思うなら何故そんなに笑っている？」
「いえ、考えているだけです。犯人がジョゼさんなら辻褄が合うと。泡はこの雑誌を見つけさせるための誘い水、
犯行動機はジャンさんへの嫌がらせ。ハロウィーンに乗じたのは、疑いの目を義体に向けさせるための
煙幕です。あとは監視カメラの映像さえ揃えば――」
「ヒルシャーさん……」
　トリエラが帰ってきた。依然として口元を押さえ、爆笑を押し殺している。
「何か分かったか？」
「いいえ。防災コントロール室の職員は皆、仮装した状態で酔い潰れていました。仕事場でパーティーしてた
みたいです。もちろん誰もジャンさんの部屋に入って行く人間を見ていないし、録画ディスクはナイフ投げの
的になっていたので、記録も残っていません」
（残っていなくて助かった）　ヒルシャーは内心ほっと胸を撫で下ろした。
「もういいんじゃないですか、ジョゼさんが犯人で。ジョゼさんがあなたを恨む理由は山ほどあるのでは？　
例えば、あなたに嫌な仕事を押し付けられたとか、あなたに貸した金を返してもらってないとか、ちょっと
いいかんじになったと思った女性に『お兄さんを紹介して欲しい、彼の方があなたよりイケメンだし』と
言われたとか……　心当たりはいくらでもあるでしょう？」
　トリエラが腹を抱えて蹲り、床をばしばし叩きながら笑い出した。そんな彼女をジャンは鋭い視線で一瞥した
が、ちっ、と吐き捨てて歩き出した。「ジョゼに会ってくる」

（悪いな、ジョゼさん）　ヒルシャーは去り行くジャンの後姿を眺めながら一人ごちた。（あなたなら厳罰が下る
ことも減給されることもないし、肉親の情があるから最終的にジャンさんも許すだろう。トリエラを守るためだ、
すべての罪を引き受けてくれ）


　ジョゼが気付いた時には、彼は取調室の椅子に手錠で繋がれており、復讐を果たすべきテロリストを眼前に
控えた時と同じ表情のジャンが座っていた。兄の傍らで、わくわくした面持ちのリコがぽきぽきと指を鳴らして
いる。
（一体これはどういう状況なんだ？）　ジョゼは混乱した。（背後からの手刀を避け切れなかったところまでは
覚えているが……　僕はジャンとリコに襲われたっていうのか？）
　とりあえずジョゼは笑った。「やあ、兄さん、リコ。ハッピー・ハロウィーン」
「さぞかしおまえはハッピーだろうな」　ジャンはジョゼの鼻先に“悩殺ロリータ”の表紙を突きつけた。
「これがどういうことか説明しろ」
（ど……　どうして兄さんが僕の雑誌を持っているんだ！？　ベッドの下に隠しておいたのに！）
「な、なんだ、これか。兄さんも興味あったなら、言ってくれれば貸したんだけど」
「リコ」
　呼ばれたリコは嬉しそうに頷き、ジョゼの襟首を締め上げた。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ兄さん、どうしてそうなるんだ！　確かに表紙とタイトルは恥ずかしいが、これはエロ本
じゃなくてただのグラビア写真集なんだぞ！　僕のお気に入りはビビアナってモデルで、サッカーで鍛えられた
ふくらはぎがなかなか芸術的で――」
「御託を並べて時間稼ぎしたところでどうにもならないぞ。どうして俺の部屋を泡だらけにした？」
　ジョゼの脳裏がハテナで埋め尽くされた。「泡？　何のことだよ」
「リコ」
「はい、ジャンさん」　返事をしつつ、リコは楽しげに微笑みながらジョゼの髪を一本引き抜いた。
「痛っ、何するんだリコ！」
「これからお前がとぼけるたびにリコが一本づつおまえの髪を引き抜く。毛根からな。最初は円形ハゲ、
次は頭頂ハゲ、最終的には丸坊主だ。そうなる前に正直に吐いた方が身のためだぞ。おまえを守ってくれる
ヘンリエッタはここにはいないんだからな」

（よく分からないがピンチだ）　ジョゼは状況を頭の中で整理した。（僕が何かしたと疑われているらしい。
そして、それは一見恥ずかしい雑誌所持が原因じゃない。さあジョゼッフォ、試練だ。この場をどう切り抜ける？）
　ジョゼはジャンを真っ直ぐに見据え、考えた挙句の結論を口にした。「――アンジェリカだ」
「何だって？」
「アンジェリカがやったんだ。彼女自身は何も覚えていないが、確かに彼女がやったのを見たとヘンリエッタが
言っていた」
「本当か？」
「ああ、本人は何も覚えていないがな」
「どうしてアンジェリカが？」
「本人に聞いてくれ。おそらく何も覚えていないが」
「そうか」
「そうとも。何も覚えていないだろうけどな」
「リコ」　ジャンが手を上げた。「ジョゼを放してやれ」
「はい、ジャンさん」
　楽しげに頷いて開錠作業に取り掛かるリコを横目で見つめながら、ジョゼはほんの少しの罪悪感と
大いなる安堵に包まれた。
（すまない、アンジェリカ。よく分からないうちに君のせいにしてしまった。でも、君なら何をしたって許される。
記憶がないなら仕方ないと誰も彼もに思わせてしまう上に、君のキャラを知りながら怒鳴りつけられるのは
マルコーくらいだ。申し訳ないが、ジャンに何をされても一晩寝て忘れてくれ）


「マルコーさん、お菓子ください」
　先程は天使の扮装だったが、今度はお伽話のお姫様のような格好でアンジェリカは現れた。いくら冷たく
しても絶えず彼に笑顔を向ける彼女を見ていると、罪悪感と共にどうしようもない虚しさがこみ上げてくるが、
マルコーは菓子が続く限り、今日は配給してやろうという気にはなっていた。
（ここに来たのは今日3回目だ。もうそんな短い記憶も保てなくなったか）
「……マルコーさん？　お菓子をくれなきゃ……　イタズラ、してもいいですか？」
「しなくていい。そこにあるから好きなだけ持ってけ」
「わあ、ありがとうございます！」
　嬉しそうにキャンディの包みをカボチャ型の容器に放り込み始めたアンジェリカの向こうから、リコを連れた
ジャンがやってきた。
　ジャンはどう見ても怒り心頭だった。「マルコー、アンジェリカを借りるぞ」

「用件を言ってくれ。それによる」
「おまえの関与は疑っていないが」　ジャンは携帯電話の泡部屋写真をマルコーに突きつけた。「これを
アンジェリカがやったとの情報が入ったんでな」
　マルコーは鼻で笑い飛ばした。「まさか。アンジェリカがこんなたちの悪い悪戯をするわけがないだろう」
「え？　私、何かやったんですか？」
　お菓子を漁る手を止めて写真を覗き込むアンジェリカに、リコが楽しげに話しかけた。
「アンジェってすごいね。こんなの一人でやっちゃうんだもん。ジョゼさんの部屋から恥ずかしい雑誌を盗んで、
ジャンさんの部屋を泡だらけにして、雑誌を誰かに見つけさせてジャンさんにも恥ずかしい思いをさせる
イタズラ。どうしてそんなことしようと思ったの？」
「うーん……」　アンジェリカが考え込んだ。「覚えてない……」
「そっか。じゃあ今度、泡のイタズラだけ一緒にやろうよ。誰かの部屋を泡だらけにしてさ、その中に入って
みんなで遊ぶの。きっとふわふわで楽しいよね」
「うん、楽しそう！」
「トリエラに相談して、誰の部屋でやるか決めよう」
「うん！」
（何なんだ）　マルコーは考え込んだ。（よく分からんが、ここままじゃアンジェリカが悪戯したことにされる。
いや、アンジェリカに罪を着せたクズみたいな情報屋がいるんだ。こいつが何もかもすぐ忘れるのをいいこと
に――くそったれ）
　マルコーはジャンに向き直った。「アンジェリカを犯人だと決め付ける前にきちんと全部調べたのか？　
洗剤の出所や遺物の照合なんかを」
「それはやってない。が、状況証拠だけで十分だろう」
「状況証拠だけでどうアンジェリカを犯人だと断定する？　ベアトリーチェでも使って同じ洗剤の匂いがする
人間を片っ端からしょっ引いてみればいい。そもそも、こんな大掛かりなのは子供一人じゃ無理だ。特に
アンジェリカはな。あんたも知っての通り、一人じゃ俺の部屋の場所さえ思い出せん」
　ジャンは少し考え込み、「ジョゼのやつ」と呟いて、「じゃあアンジェ、絶対やろうね！」と言うリコを従えて
去っていった。

（アンジェリカに罪を着せようとしたのはジョゼか）　マルコーは湧き上がる怒りを抑えた。（ふざけやがって。
俺が放っておいてるからってアンジェリカに好き放題できるとでも思ってるのか？　こいつを放っておくことも
叱り付けることも、好き放題していいのは俺だけだ）


「……で、ジャンよぉ、あんたの部屋の洗剤と同じ匂いのする人間はこれだけ集まったわけだが」　ベルナルドが
室内を見回しつつ腕を組んだ。「全員罰するのかい？　これだけの人間を？」
　二課オフィスの壁際には、居残りの作戦二課員がほぼ全員が集められ、横一列に並べられていた。ヒルシャー
だけは「僕にはアリバイがありますしさっきジャンさんの部屋を捜査したので洗剤臭いのは当然です」と言って
トリエラを連れて列から外れようとしたが、言い訳も効かないほどトリエラと2人で長々と笑っているため、
犯人最有力候補に名を連ねることになった。
「ジャンさん、よく考えてください」　フェッロが切り出した。「要するに洗剤は給湯室にあったものです。
皆自分のマグカップくらい自分で洗っていることですし、全員匂いくらいして当たり前ですよ」
「なんか、こういうのってわくわくするね。探偵小説みたい」　ヘンリエッタがすべてを無視してリコに笑いかけた。
「うん、犯人はおまえだ、ってやつだよね。ヘンリエッタは誰だと思う？」　リコも楽しげに返した。
「これだけいるんだから、全員グルだとか？　きっとみんなジャンさんが嫌いで、憎んでるんだよ。だって
すごく怖いもん！」
「すごい、名探偵だねヘンリエッタ！　脳細胞、灰色だね！」
　無駄話に花を咲かせる年少の義体2人を、いまだに口元と脇腹を押さえているトリエラが止めに入った。
「ふ、2人とも……　ぷっ……　くく……　その辺にしときなよ……　くくく……」
「黙れトリエラ。元はといえばおまえの担当官が適当この上ない推理で捜査を撹乱したせいでこうなったんだ」
　トリエラに厳しく言い放つジャンから、ヒルシャーが目を逸らした。「ところで、ラクイラの件はどうなった
んですか？」
「ラクイラがどうしたんだ？　何の報告も受けてないぞ」
「…………。いえ、予想できた答えではありますが」


（変なとこで切れましたがorz一時投下終了します)

昼休みに吹いたじゃないかｗｗお茶返せｗｗｗ
突貫工事で期限に間に合わせるとは乙おつでございますｗ
途中なのは連投規制に引っ掛かったのかな？

今夜10時半〜11時頃で良ければ連投規制避け支援カキコできますよー。
>>502氏が１、２レス書き込むごとに自分が空打ちすれば規制に引っ掛からないよね？
せっかくハロウィン話なんだから今日中に読みたいしね！
ＳＳ的にはぶつ切れになっちゃうだろうけどそこは勘弁してください。
あと>>495レスありがとうございましたｗ

>>493
ちょｗ哀れとか言うなしｗ
なんかスゴイあやしいサークル臭がプンプンするんだがｗ＞獣汁焼肉
きっとあれだよ>>480の後でベルナルドさんが連れて行ってくれたんだよ。
そしてタレにたっぷりニンニク効かされるオチが…

「じゅーじゅーやきにく」。
清楚で可愛い女の子に爛熟しきって獣じみた肉欲を思うがまま原稿にぶつけてエロい汁まみれに描いた１８禁成人漫画家みたいだなあと…

絶対あると思ったんだが【とらのあなwebSite】サークル/作家検索には載っていなかった。



でも気分を害すといけないしこれからは略して「ＪＪＹ」と呼ぶ。いいね？

>>503
吹いていただけましたかｗｗｗｗ突貫した甲斐がありましたｗｗｗｗ

はい、途中なのは連投規制があったためでございます。
真夜中挟んでやればよかったんですが、１日仕上げで書いてたもんで
あんなほぼ朝方ってな時間までかかっちまいましてorz
残り３篇しかないので空打ちはなくて大丈夫ですが、今後必要になりましたら
是非お願い致します！

では続きどうぞ。アホですよ

「とにかく、犯人が名乗り出ない限りおまえらは帰さん。明日は祝日だが、そんなの関係ない。休暇が
欲しければ自首しろ。それまでは俺もここを動かん」
「あのージャンさん、ちょっといいスか」　アレッサンドロが挙手した。「泡の他に、ジョゼさんのやばい雑誌
でしたっけ？　物が増えたのは分かりましたけど、何か減ってないんスかね？　トップシークレット系のやつ」
「別にやばくない。何だったら君にも貸すぞ」
　割り込んできたジョゼを無視してジャンが答えた。「調べてない」
「じゃあ、そっから調べましょうよ。犯人探しはそれからにしませんか？　ここにはいないかもしれませんし。
俺、公安一課のレスキリアンさんにちょい探り入れてみます」
　アレッサンドロの申し出にジャンはしばし考え、「そうだな」と答えた。
「アレッサンドロは公安部へ、ヒルシャーとマルコーは作戦一課へ探りを入れろ。他の奴は俺の部屋の捜索
プラス掃除だ。全部終わるまで帰ることは許さん」
　死ぬほど嫌そうな顔で溜息をつく大人たちの中で、リコの無邪気な声が響いた。
「ねえペトラ、アレッサンドロさんて、いつも冷静にああした方がいい、こうした方がいいって言えて、場の流れを
変えられてすごいよね。そういう人がだいたい真犯人なんだって本当かな？」
「ええ？　それはちょっとないと思うけどなあ？」
　ペトルーシュカがしどろもどろになるのを聞きつけ、ジャンがアレッサンドロを振り向いた。
　アレッサンドロがははっと軽く笑い飛ばした。「やだなあジャンさん。俺なわけないじゃないスか」
　リコがにこにこと明るく続けた。「でも、さっき皆で集まる前にアレッサンドロさん、ジャンさんの顔を見ただけで
何があったか当ててみせてたよね。それって真犯人だけができることだよね？　すごいなあ」
「いや、違いますから。マジで違いますから」
　睨み付けるジャンから、アレッサンドロが顔を引き攣らせつつ後ずさりした。
「ただの特技です。いや、悪戯じゃなくて顔見ただけで何があったか当てる方が特技。知ってるでしょ？　
知ってますよね？　ねえマルコーさん？　ヒルシャーさんも？」
　マルコーとヒルシャーはアレッサンドロの声が聞こえないふりをしてそっぽを向いた。
　アレッサンドロの表情が絶望に染まった。「ジョゼさん？　ベルナルド？」

　ジョゼはアレッサンドロを無視し、ヘンリエッタと「お菓子おいしかった？」「はい、とっても！」などと
いちゃいちゃ話しながらオフィスから出て行った。
　ベルナルドはアレッサンドロの肩をぽんと叩き、彼にしては珍しく黙ったまま、憐れみの視線だけを残して
去っていった。
「アレッサンドロ」
　衆人環視の中、ジャンがぽきぽきと拳を鳴らした。
「予定変更だ。公安部へは行かなくていい。今すぐ格技訓練場へ来てもらおうか」


「あー、面白かった！」
　義体棟へ帰る道すがら、リコがスキップしつつくるりと振り向いた。
「ねえヘンリエッタ、ハロウィーンていろんなことが起こって楽しいね。ジャンさんにお菓子いっぱいもらえたし、
泡の部屋もすっごく面白かった！　探偵の仮装したらもっと楽しかったかな？　こんな帽子を被って、パイプを
咥えるの。ヒゲもあった方がいいと思う？」
　ヘンリエッタもにこにこと返した。「ヒゲはない方がいいかもね。でも、本当にアレッサンドロさんが犯人だった
のかな？」
「ジャンさんが言うならきっとその通りなんだよ。ねえ、アンジェ？　トリエラ？」
　アンジェリカが天使よろしく微笑んだ。「うん……　そうだね？」
　やっと笑いを納めたトリエラは目を泳がせながら返事をした。「さあ、どうなんだろ……？」
　トリエラが思うに、アレッサンドロは無実だ。その彼が冤罪によりただ今生き地獄を見ているであろう現実を
思い浮かべてしまい、今度こそ本格的に笑い事ではなくなっていた。
（なんでみんなサンドロさんを助けなかったんだろう。多分、全員彼が無実だって分かってたはずなのに、
ヒルシャーさんまで……　結構ひどいな）
　義体棟へ足を踏み入れると、カフェテリアの方が何やら騒がしかった。何事か覗いてみると、一期生、
二期生を問わず義体たちが、クラエスの運んでくるお菓子やお茶に群がって黄色い声を上げていた。
　クラエスがトリエラたちを振り返った。「あら、お帰りなさい」
　トリエラはカフェテリアをぐるりと見回した。そこかしこに目鼻をくり貫いたカボチャが飾り付けられ、皆思い思いの
仮装を楽しんでいる。ヘンリエッタ、リコ、アンジェリカも、喜び勇んで他の義体たちに混じってお菓子の中に
飛び込んでいった。

「なんだ、自分でお菓子焼いてたんだ。大盛況だね」
「ペトラの姿が見えないわ。彼女、どうしたの？」
「うん、サンドロさんがちょっと……　なんていうか、彼には珍しくドジ踏んだっていうか」
「そう。悪戯の犯人はアレッサンドロさんてことになったのね」
「うん……　うん？」　おかしなことに思い当たり、トリエラは眉根を寄せた。「どうしてクラエスが悪戯のこと
知ってるの？　ずっと義体棟にいたよね？」
　クラエスがふっと笑った。「野菜型の宇宙人が知らせに来たのよ。カボチャのお化けの姿をしていたわ」
「え……　まさかクラエス、あなた……？」
「私は『お菓子をくれなきゃ悪戯する』ってちゃんと宣言したんだけど」
　トリエラはクラエスを指差した姿勢で固まった。「え……　だって、ジャンさんは、リコ以外にお菓子を貰いに
来た義体はいなかったって……」
「『クラエスの監督も大事な仕事だ』なんて言ってたくせにね……　リコ以外の義体は見えてないのよ、
ジャンさんは」
　クラエスは呆然と固まるトリエラの手を取り、ピッキングツールを握らせた。「はい、これ返すわ。勝手に
借りてごめんなさいね、別にあなたに疑いの目を向けようとしたわけじゃないから」
　トリエラが唖然として口をぱくぱくさせる中、クラエスは艶やかに黒髪を翻し、香ばしい匂いを漂わせる
オーブンの方へ、足取りも軽やかに去っていった。


-ag deireadh-

ご精読ありがとうございました！

そしてサーセン、訂正
最後10/10

別にあなたに疑いの目を向けようとしたわけじゃないから
↓
別にあなたに疑いの目を向けさせようとしたわけじゃないから

です
読み返したら誤字脱字山ほどありそうな・・・


でもまあおまえら
ハッピーハロウィーン

GJ！
やっぱり犯人はクラエスかｗ何気にリコひでぇｗｗ
いやー、いいハロウィンだったわｗありがとうございましたｗ

規制避けが必要な時はお声かけてくださいまし。
できるだけお手伝いさせていただきますー。

最後の最後にエルザでやっつけ。
近所の子がこんな格好でお菓子もらいにきた。
http://pita.st/n/aehmnsw7

>>511
すいません、ラウーロと一緒にツボりましたが
どうか殺さないでｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
１コマ目で化けて出たのかと思いました
お化け祭りに相応しい素晴らしい締めくくりをありがとうございますｗｗｗｗ

ラウーロさん、公園に来て下さい。待ってます…

>>510
コメどうもです！
犯人は・・・この展開ベタだよなあと思いつつ
やっぱり彼女にやっていただきましたよええ
書き始めた当初は酔っ払った二課員みんなが真犯人という
オリエント急行的オチを考えていましたが
ジャン山があまりにも可哀想なんでやめましたｗｗｗ

>>493他の皆様　･･･もう、おｋです焼肉でもJJYでも。(^-^;;;
※つか許可戴ければマジで変えるかとも。
普段でさえ赤面する「とら」の店内インフォに「じゅーじゅーやきにく」と
無表情にアナウンスされたときの俺の「顔」。→　まず無いとは思うが。
492>>いじって戴き、ありがとうございます。(^-^)
GJ>>トリック・オア・ディライト

さて、カボチャも終わっちまったことだし次は何書くか

年末までのイタリア行事は

11/1　諸聖人の祝日
12/8　聖母マリア処女懐胎の祝日
12/25　ナタレ
12/26　聖ステファノの祝日

ってなもんか

「ヒルシャー、呑みに行こうぜ」
「こっちの状況を見てくれよ…
どうみてもそんな余裕無いのわかるだろ」
「なんだよ、可愛いトリエラが一緒だから呑みには行けないってことか」
「ベルナルド、頼むから笑えない冗談はやめてくれ…
イタリア人は冗談が上手いんだろう？」
「ああ、でもそれ以上に女の子を口説くのが上手いんだぜ」
「とにかく、今日はこの資料を訳さないといけないんだ。
トリエラは翻訳の手伝いだ。
ちなみにこれは課長には内密にな…
義体に書類仕事を手伝わせるのは…」
「ヒルシャーお前も隅に置けないな」
「そういう意味じゃない。
とにかく黙っていてくれ」

ベルナルドさんは公社の大人とは思えない人だ。
私はどうしても「上」の立場であるはずの大人の課員を名前で呼ぶのに抵抗がある。
条件付けのせいか、私の性格か、わからないけれど。
ジョゼさんとジャンさんは苗字が同じだから仕方ないにしても…
それなのに、ベルナルドさんは絶対に名前で呼べと私に迫る。
条件付けで義体は公社の大人に本気で逆らうことはできないのを知っているくせに、どうしても必要な命令以外であんなに頑なになる人はベルナルドさんだけだ。
けれど、その頑なさはヒルシャーさんのそれとはあまりに違い、それがどこか面白い。
嵐のようなベルナルドさんが去って、ヒルシャーさんはため息をつく。
でもその溜息はどこか楽しそうだ。
そして、なぜか感じる、胸の奥の小さな痛み。

「なんだか嬉しそうですね」
「嬉しい、というよりは羨ましい、だな」
ヒルシャーさんはいつもの何か諦めた笑顔で笑う。
「ベルナルドは僕に生きられない人生を生きている。
僕にないものを持っている。
ああいう風に生まれついていたら、と思う時があるよ」
「今からでもなったらいいじゃないですか」
私と違って長生きも可能なのだから。
その一言を飲み込んだのは、きっと、条件付けのせい。
「そうはいかないよ。
今更ああはなれないさ。
生き方を真逆に変えるのは、失うものが多すぎるよ。
今ある大切なものを全て捨てることになるからね。
そしてベルナルドみたいなやつは案外、一番大切なものだけは捨てないし、繋がりだけはああ見えて大切にしてるのさ」
「私にはよくわかりません」
「そうかな。
確かに、今のところそこまでトリエラとかけ離れた人格の義体はいないから、そんなものかもしれないな」

そんなベルナルドさんが担当官になると言う。
義体の名前を決めるために呑みに行こう！とヒルシャーさんに迫って、またヒルシャーさんは嬉しそうに困っている。
私がヒルシャーさんを困らせた時は、寂しそうなのに。
同じ苦笑いでも、どうしてこんなに違うんだろう。

「古典文学でも、オペラでも、昔の彼女の名前でも好きにしてくれよ。
僕はまだ仕事があるんだ」
「おお、ヒルシャーの昔の女の話を聞かせてくれよ。
俺の昔の女じゃ数が多すぎて候補が絞れねえよ」
「僕の昔の女の子は、ガラスの靴を履いて逃げて行ってしまったよ」
「なんだそりゃ
でもまぁ逃げられたってところはヒルシャーらしいな」
僕の昔の女の子。
その響きに、また胸の奥が疼く。
「ヒルシャーさん。
行ってきたらどうですか。
明日の座学はどうせ独作文です。
この資料翻訳もドイツ語なんですから、座学の時間でやればいいじゃないですか」
「おお、トリエラは気が回るな。
じゃ、ヒルシャーは借りていくぞ」
「本当は明日のテキストはもうレジュメまで刷ってあるんだが…
明日は頑張って両方終わらせよう」

そしてヒルシャーさんはまた嬉しそうにベルナルドさんに引きずられていく。
ベルナルドさんと組む義体はどんな子なのだろう。
その子との「繋がり」もベルナルドさんは大切にするんだろうか。
私とヒルシャーさんの「繋がり」はベルナルドさんにはどう見えているんだろうか。

今のところ、私とヒルシャーさんを繋ぐのは、クマのぬいぐるみと、スーツ。
あまりにアンバランスで、まさに今の私たちのよう。
スーツを着る年齢になったらぬいぐるみでは遊ばないし、ぬいぐるみを抱いて寝る子供はスーツは着ない。
それでも、この組み合わせが今の私たちで。
フラテッロ。
これが私たちの繋がりの名前。
私たちは絶対兄妹には見えないけれど。
それでも私たちはフラテッロ。
だから、私は諦めない。
いつか、ヒルシャーさんが嬉しそうに困ってくれるその日まで。


タイトル「クマのぬいぐるみと、スーツ」
ハロウィン終わっちゃいましたけど、まだまだいろいろ書いてます。
最近クラエスものが多かったので、トリヒル（お邪魔虫つき）で。
ヒルシャーとベルナルド、あまりにタイプ違うんですけど、交流があったら面白い…というのがきっかけです。
ハロウィンセッション、とても楽しかったです。
次にここまで盛り上がれるイベントはナタレでしょうかね。

楽しいハロウィンセッションのおかげで大分MP回復しましたｗ
職人の皆様ありがとうございます！
これから投下の作品もぜひぜひｗお待ちしておりますｗｗ

>>512,>>513
レスありがとうございますw 自分的にやはりハロウィンはエルザを書かないと。
ええ31日中に描き上げないと呪われそうだったので必死で描きましたとも。

>>515
いやもう申し訳ございませんとしかorz ひらがなが可愛かったのでつい;;;
わんこ→ビーチェ＋やきにく とゆー考え無しな発想の結果でした;;;

>>520
GJ！ 嬉しそうに困ってるヒルシャーさんいいなあｗ
蘇芳氏の作品にはいつも義体や担当官、職員の置かれたやるせない状況を表す
心の痛覚をクリーンヒット（褒め言葉）な文章がさらりと気負いなく入っているけれど、
今回は割りとやわらかく感じるのはトリエラが積極的に前向きなせいでしょうか。
これもやっぱりベルナルドさん効果なのかなｗ

>>516
ナタレセッションは12月かな？11月はあんまりイベントないんだね。


なんかカボチャ祭りのファンシーなあれこれを見てたら
「不思議の国のフラテッロ」が見てみたいとか思った。
やっぱりトリエラは褐色の白ウサギだろうなｗ
ハートの女王様は…モニカ部長？
赤ずきんちゃんなリコも出てきたし『おとぎばなし』も楽しそうだなｗ
エロパロスレであったエロくないフラテッロ寓話なんかは
ほんとは全年齢保管庫にも転載したいところ。

トリヒルなら復活祭で熊のヌイグルミあげるイベントが。。。。


あれは４月だったか？

アホな私はトリエラのクマ見て、もう7年もこんなんやってるのかと勘違いした
だいぶ後になって他の話も読んで、1年に何個も貰ったんだと気づいた

>>523
いいねえ。復活祭はその年によって日にちがずれるみたいだね。
春分後の最初の満月の後の日曜日、大体３月下旬〜４月のはじめだって。
卵形のチョコとコロンバって鳩の形のケーキが贈られるらしい。

>>524
同じく。１巻のナタレの後はぽこぽこクマを贈ってるみたいだけど、
１０巻のナタレの６年前(１巻の５年前)に救出→１年間治療(１巻の４年前？)→フラテッロに
だとすると、１巻の前までは復活祭とナタレの年２回くらいだったのかな？

>>517-520
ＧＪです！
この２人、交流あったらきっと本当に面白いですね
なんだか呑みに言った際の妄想湧いてきたんですが
文章化しちゃってもよろしいでしょうか？
アホな話にならないよう心掛けますので、もしよろしければ・・・

526さん、大歓迎です！
私の作風にとらわれず自由にやっちゃってください。
こういう広がりがここの醍醐味だと私は思ってます。

>>527
ありがとうございます！
許可をいただけたからには頑張ります！
僕に生きられない人生を生きているとヒルシャーに言わしめるベルナルド
ちょっくらいじらせていただきます！

>>528
外野だけどｗｋｔｋして待ってるｗ

>>431
御伽噺つながりで不思議の国のフラテッロ。話違ェ…orz
http://pita.st/n/dkvwxy34

>>529
トリエラさん俺んとこにも来てｒｙ
和みました、どうもです！



和ませていただいたところにこんなの持ってきちゃっていいのかってかんじですが
ベルナルドとヒルシャーが呑みに行った話上がりました
蘇芳様のＳＳのビタースウィートな雰囲気をぶち壊しにしないよう
シブめの話に仕上げたかったんですが、どうにもエグ味が出ちゃいまして
これ全年齢でいいのかいな・・・って雰囲気です
ＰＧ−１３てとこでしょうか、親御さんのコミック借りてガンスリ読んでる君は
中学生になるまで待とうな！待っても面白くなかったらごめんな！

　ハコに入るとタルが待ってた。バーテンはソムリエ、客はオシャレ。照明はゆらちら揺れる蝋燭で、ピアノの
生演奏は艶っぽいラウンジジャズ。どこそこのなんとかって銘柄を入荷したって店主からメールが来たんだ、
とか何とか隣のドイツ人が楽しそうに薀蓄垂れてやがるが、おまえ、こりゃどう考えたってなんか違うだろ。
いかにも学歴過剰のゲシュタポ野郎が行きつけにしてそうなお上品バーではある。が、こんな本命彼女との
デート専用みたいなとこに野郎2人でむさ苦しく乗り込んでどうするつもりだ。今回は場合が場合なんで
店のチョイスを任せてみたが、やっぱりヒルシャーとは趣味が合わないんだってことだけは確かだ。俺が目指してた
のは要するに、農務省特選ものの乳をぶら下げたおねえちゃんたちがポールに絡み付いて踊ってるような
下世話な店でな、ぶっちゃけその中で一番美人だったやつの名前を義体の名前として採用しようかと思ってた。
名前なんざ何だっていいんだとさ、だから好きにしろとさ。思い入れがない方が身のためなんだ
とさ、
義体なんざ何年もしないうちに死んじまうもんだっていうからな。
「何だっていいって言うなら、別に僕を連れ出してまで相談する必要なかっただろ。目を閉じて電話帳をめくって
指差してみればいいだけの話だ」
　ヒルシャーが、奴には珍しく適当な調子で言い放った。どうやらご執心の一杯を心待ちにしてるらしく、
バーテンにテイスティングはいいから注いでくれ、なんて言ってそっちの方ばっかり見てやがる。
「そういう退屈なのは却下だね。これから辛苦を共にする相棒だぜ？　妹だっけ？　何だっていいや、
とにかくずっと一緒にいりゃ親身な情と一緒に、ああこいつ面倒くせえなあ、ってのも少なからず湧くと思う
んだよ。おまえがいい例である通りな。そんな時に思い出すのさ、そいつの名前がどんな楽しさの中で
生まれてきたのかってことを。それなのに皆口を揃えて条件付けされたみたいに同じことばっかり言いやがる。
ジャンの『男性名にしておけ』に始まって、ジョゼの『男性名がお勧めだ』だろ、マルコーまで『男性名が
お勧めらしい』ときたもんだ。ヒルシャー、おまえだけだ、『電話帳からランダムチョイスしろ』なんて言うのは。
他の3人よりひどい」

「とはいっても」　奴はワイングラスを受け取ってぐるぐる回し始めた。「名前だぞ？　どうやって楽しめって
いうんだ」
　俺の前にもグラスが届いたもんで、ちょっと飲んでみた。さすがに味はいい。だがこういう渋っ辛いのは
好みじゃない。
「その辺はおまえさんがどれだけ参考にすべき楽しいエピソードをお持ちかによるね。さて、ぶっちゃけタイム
といこうぜ。トリエラって名前はどこから取った？　昔の女か？　だろ？」
　ヒルシャーが肩を竦めた。「いや。僕の出身地」
　何だよそれ。「……つまんねえ」
「悪かったな」
「創造力のかけらもねえ」
「電話帳よりましだろ」
「彼女の素体を選んだ理由は？　何かあるんだろ？　二股かけられた昔の女を彷彿とさせるとか、ブロンドの
人妻とやらかした不倫がいまだに忘れられないとか、なんかこう、鬱々と女々しいのが」
　長い長い溜息。心底呆れました、みたいな。「要するにベルナルド、君は僕がトリエラに過去の女性の面影を
重ねて日々感傷に浸ってれば満足なんだな？」
「その通り。オペラの国イタリアへようこそ」
「分かった」　奴はえらくマニアックなチーズを注文しつつ、「こうしよう。君が昔付き合った大勢の女性の中から、
君を特にこっぴどい目に遭わせた人物の名前を選ぶ。そうすれば君も道化師カニオよろしく毎日悲劇に
どっぷり浸れる。これぞイタリア。どうだ？」
　分かってねえな。「オペラってのは他人の不幸を見れるから楽しいんじゃねえか。自分で浸ってどうすんだよ」
「主人公になるさ。君の義体が嫌でもそうさせる」

　イヤな含蓄篭ったお言葉どうも。義体にとっては担当官が世界のすべてだっていうんだから、そりゃ担当官は
主役にならざるを得なくてそれは強制だ。条件付けもへったくれもなく無理矢理。ガキんちょをヒロインに
据える趣味なんかなくても、ヒロインがトリエラ並の糞生意気だとしても関係ない。俺が主人公、ヒロインは
義体、始まる前から配役確定。うまく立ち回らんと間違いなくプライベートに響くぞこりゃ。隣の野郎を
見てみろよ、ゲイじゃないのに彼女なし。いや、いるけど知られないようにしてるだけか？　そういやこいつの
こと何も知らない。俺とは趣味が合わない元警官なんだってこと以外。要するにヒルシャーは、プライベートに
響かないように、仕事場じゃ私的なあれこれをひた隠しにしてるってことだ。トリエラだって職場でのヒルシャー
しか知らないだろう。よく呑みになんかついてきてくれたよ、ザルだって噂は本当か。
　ザル野郎は美味そうにグラスの中身を飲み干し、デキャンタで注文し直した。そんなにお気に召したのかね、
この渋っ辛いのが。「素体はどんな子なんだ？」
　いいのかそんなこと聞いて。せっかくの渋っ辛い酒が不味くなるぞ。「マルチェッラ・ベルトラーミってぴんと
こないか？　12歳、ローマ郊外在住」
　ヒルシャーが不意に、本当に渋っ辛い酒飲んでるみたいな面になった。「こないだ新聞に載った社長令嬢か。
自宅で何者かに襲われ意識不明の重体、警察は一時実父アントーニの関与を疑ったが、彼は何の取調べも
受けずに捜査の対象外になった。アントーニの会社は与党の資金源だから、当然のポリティクスが働いた
ってことは想像に難くない」
「ベリサリオ曰く、条件付けの新しい試みなんだとさ。俺が国立病院回って選んだんじゃなく、こんな珍しい
ケースの素体がいるから担当官をやってみないか、って課長に宛がわれたんだ。割と一方的に」
「新しい試みって？」

　どこから説明するかな。「マルチェッラは物心つく前からその何者かとやらに虐待を受けててな、おかげで
解離性同一性障害を患って、主人格のマルチェッラの他に交代人格をいっぱい抱えてる。分かってるだけ
でも4人だ。マルチェッラ自身は大人しくて人見知りで臆病、しかし何らかの刺激――暴力とかな、を受けると、
攻撃的な男の人格シルヴィオ、媚びる女の人格のチンツィア、多幸的で笑い上戸のアリアンナ、無感情で
外的要因に対し恐ろしく鈍感なベアトリーチェのいずれかが顔を出す。それらのうちどれかを残してあとは
封印してみよう、ってのがその新しい条件付けの試みなんだとさ」
　ヒルシャーが深々と溜息をついた。「まさに悲劇だな」
「悲劇的じゃない義体なんかいるのかよ」
「残す人格は君が？」
　頷いた。「慎重に選べとさ。できればマルチェッラを残してやりたいが、今のところベアトリーチェを考えてるよ。
うちの仕事をするなら多分それが一番いい」
「ベアトリーチェか」　奴は勝手に俺のグラスに渋辛を注ぎ足しつつ、「高貴な女性に多い名前だ。『神曲』の
中で主人公ダンテを助ける永遠の淑女でもある」
「永遠の淑女ね」　そりゃ俺だって知ってるさ、ダンテ・アリギエーリが幼少時から恋焦がれたベアトリーチェが、
他の男のものになった挙句にえらく若くして夭逝したってことくらいは。「ま、地名よりはましだな」
「僕の故郷を馬鹿にするなよ。いいとこだぞ」
「どうせライン川沿いのド田舎なんだろ？　喜べ、そんな田舎者の方をずっと見てる美人が後ろのテーブルに
いるぞ」
　ヒルシャーが、どれどれ、とばかりにちらっとそちらを振り返った。すると、背後のテーブル席に一人でいた
黒髪の女が婀娜っぽく微笑んで手を振り返してきた。谷間を覗いてくださいと言わんばかりの際どい胸元に、
金色のネックレスがたるんで挟まってる。正直そそる。
　ヒルシャーが俺の方に向き直った。「まあまあだな」
「だろ？　今日は彼女にしとくか？」
「遠慮しとくよ。欲しければ君にやる」
　おいおい。「信じられんね。おまえ、トリエラがいない所でも聖人君子気取りなのか？」
「隣のテーブルにいる帽子の男が見えるだろ」　確かにいる。ガラの悪いのが。「あれが彼女のポン引きだ。
僕は素人の方がいい」

　大変だね、元警官はいろんな余計なもんが見えちまって。「じゃあ俺がもらうぜ、遠慮なく」
「構わないが、ボられるぞ」
「足りなくなったら貸してくれ。その時は電話するよ」
　俺は自分のグラスを持ってヒルシャーの隣を離れ、美人の待つテーブルへと向かった。彼女は、あら、
彼じゃなくてあなたが来たの、みたいな表情に一瞬なりかけたが、すぐに元の媚びた微笑を浮かべて俺を
出迎えた。お上品バーで思わぬ拾い物だ。入店した瞬間に今夜はもうだめだと諦めたが、捨てる神あれば
何とやら、ってやつなんだろう、多分。
　いくらかかるか分からんが、役に立ってもらえるならよしとしよう。どうせ担当官になれば給料が跳ね上がる
んだ、その前祝にドカンといこうぜ、ドカンとな。


　郊外にぽつんと佇むこの豪邸。昔は貴族所有の屋敷だったとさ。貧乏庶民の夢の館だ、鷹狩りでもするのか
ってほどの広大な夢の前庭に、モーターショーでしかお目にかかれないような夢の車がずらっと無造作に
並んでいる。
　舞踏会でもするのかってほど広い玄関を抜け、床一面に敷き詰められた分厚いペルシャ絨毯を踏み抜いて、
豪華絢爛なフラスコ画だのルネサンス時代の調度品だので飾られた広い廊下を抜け、ウォークイン式の
冷蔵庫が何台もある贅沢なしつらえの広い台所にやってきた。広い広いって陳腐な表現になるのはご愛嬌だ。
そもそも、ここは俺ん家じゃないんでな。
　女を連れ込んだわけじゃない。あの美人にはたんまり弾んで帰ってもらった。俺が彼女と連れ立って店から
出て行くところをヒルシャーが見てる、それだけで彼女もヒルシャーも今夜のところはお役御免てわけだ。
あとで誰から何を言われても、みんな「ヒルシャーの言うことなら真実なんだろう」ってことで納得するだろう。
生真面目キャラはこういう時お得だね、俺は今更転向する気にはなれねえが、とか何とか考えつつ、俺は
キッチンの明かりをつけ、バケツにいっぱい水を溜めて、椅子に縛り付けた血塗れ痣だらけの男に
ぶっかけて叩き起こしてやった。
　目の焦点が俺に合った。それが起爆剤となり、気絶してたせいで弛緩してた身体が一気に緊張したんだろう、
四肢に力を取り戻した男が暴れ出した。「寄るな」とか「誰か助けてくれ」とか、そんなかんじの情けない悲鳴つき。

「まあまあ、落ち着けよ。冷静になって話をしよう」
　俺はじたばたする男の目の前に椅子を引っ張ってきて座り込んだ。
「せっかくだし、腹割っていこうぜ。俺をイカれてると思うか、アントーニ？」
　男――アントーニ・ベルトラーミは、少し暴れることができたおかげで我に返ったみたいで、憎悪と恐怖が
入り混じった目を真っ赤に充血させて俺を睨んできた。
「こんなことをして、タダで済むと思ってるのか？」
　笑っちゃうね。だから、笑ってやったよ。「まさか。思っちゃいないさ。あんたは与党のシュガーダディで、
言ってみりゃこの国のボスも同然だ。こんなことがバレたら俺の首がすっ飛ぶどころか、何も知らない俺の
仲間もまとめて一巻の終わりだよ。だがな、別にあんたを痛めつけて楽しもうってわけじゃない。ここには
話を聞きに来てるだけだ。さて、ぶっちゃけタイムといこうぜ。なんで自分の娘を殺そうとした？」
　奴は寝耳に水とばかりに目を大きく見開いた。「何だって？　殺そうとなんかしていない」
「馬用の鞭や火かき棒でぶん殴ったり、葉巻の火を押し付けたりしといてか？　その後手篭めにして、
バスタブでのリストカットに追い込むのもか？」
「あれは躾だ。悪いことをしたら多少叩いたり、部屋に閉じ込めたりはするが、私の実の娘だぞ？　殺したり
なんかするものか」
　ま、ありがちな生かさず殺さずってやつだな。「子供を虐待する親ってのは何らかの精神疾患、例えば、
自分自身が子供の頃虐待を受けて心的外傷を負ったとか、そういうやつを少なからず抱えてるもんだ。
しかしあんたにそんな診断書を書いた医者はいなかった。ここで謎なのが、正気の人間がなんでそんなことを
やってのけてたのかってことだ。娘が生まれてからずっとな。言えよ」
　アントーニが、半分潰れかけの目で必死に助けを求めてきた。「本当に躾なんだ。マルチェッラにああすれば、
他のガキどもが同じことをされないように言うことをきくから」
　他のガキどもね。そりゃPTSDの診断がないわけだ。サイコパスってのは傍目には至って普通の人間にしか
見えない。でもこの屋敷の敷地を掘り返してみろ、その他のガキどもとやらのホトケがいっぱい出てくる
だろう。それが表沙汰にならないってことは、お金様の力がどれだけ偉大かってことだ。羨ましいね。

「だから女房はいつでも旅行、使用人は他の屋敷にかかりっきりってわけか」
「おまえに何の関係がある？　私が一声かければこの場に内務省と国防省の治安部隊全員を呼んでやる
ことだってできるんだぞ。だが、今ここで私を放せば、おまえが望むものを何だってくれてやる。何からだって
逃がしてやれる。本当だ」
　与党のスポンサーってことは、さっきも言った通りこの国のトップらを思うまま牛耳ってる真の親玉ってことで、
要するにこいつは俺の大大大ボスってことだ。公社みたいな超法機関で働いてりゃそのうち、業務関連で
保護した子供をこいつに提出するような仕事まで回ってくる可能性もないとは言い切れない。間違いない
のは、こいつが与党を手懐けてる金の他に、きちんと模範生として納めてる莫大な税金が公社の潤沢な
資金の中でもけっこうな額を占めるだろうってことだ。これから跳ね上がる俺の給料もこいつの金。娘を
殺人マシンに改造するのもこいつの金。
「関係あるんだなこれが。あんたの娘はこれから俺が面倒見ることになった。残念ながらあの子はそう長くは
生きないが、でき得る限りは可愛がってやるつもりだよ。だから、はじめましての挨拶代わりといっちゃ
なんだが、まずは最初のプレゼントをあの子に用意しようかと思ってな。花と、サイコ親父の反省だか後悔だか
更正だか死亡記録だかを。マルチェッラはどれが一番喜ぶと思う？」
「そういうことか」　アントーニが吹っ切れたように高々と笑った。「そういうことか。分かったぞ。おまえは
内閣府直属の社会福祉公社とかって組織の人間か。うちの娘は義体とやらになるんだな、そうだろ？　見ろ、
貴様らのやっていることは何だ？　死にかけの子供を体のいい道具として再利用することが福祉か？　
テロリストに私的な復讐を果たすための盾として不運な子供たちを使い捨てることが福祉だっていうのか？
一体どっちが虐待だっていうんだ！　私が一言、そんな人道に背く組織は即刻排除しろと首相に声をかけ
れば、明日からおまえは路頭に迷う。そうなりたくなければ――」
　俺はジェリコの銃口をサイコ野郎の眉間に向けた。「そうはならんさ」
　アントーニは会心の笑みを俺に返した。「いずれ分かる」

支援

12時またいですぐ来るかと正座で待機してたけどごめん離脱…orz

過去エピソードの「隙間埋め」SS職人が増えたな。。。。

ぶつ切れすんません
規制食らっちまってorz

　窓を締め切り、ガスの元栓を全開にして管を抜き、俺は屋敷を後にした。殊更ゆっくり歩き、前庭を抜けた
ところで振り返り、台所のあたりを狙って9 パラを一発ぶち込む。すると、凄まじい轟音をあげて紅蓮の炎が
満天の星空を突き、木屑やら石屑やらガラスの破片やらを飛散させて、貧乏庶民の夢の館は跡形もなく
吹っ飛んだ。
　外門を出たところにヒルシャーがいた。奴は自前のメルセデスに寄りかかって、暇そうに燃え盛る屋敷の
残骸を見ていたが、俺が出てきたのに気付くと、俺が普段吸わないお高めの煙草の箱を投げ寄越してきた。
「一箱全部吸っておけ。ガス臭い」
　箱を開けて早速最初の一本を頂戴する。一口目で分かったがワインと一緒で好みに合わない。いつもの
俺の安煙草の方がいい。
「おいおい、飲酒運転で俺のストークかよ。執行猶予つき保護観察2年プラス俺への接近禁止命令は硬いぞ」
「僕のストーカー行為から逃げ回ってたってことにするか？　それとも、金が足りなくてあの黒髪の彼女を逃し、
不貞腐れて僕の家で飲み明かしたってことにするか？」
　趣味は合わないが気は利く野郎だ。ヒルシャーのことはまだよくは知らないが、どうやら生真面目一辺倒
ってわけでもないらしい。トリエラとたびたびギスつくのはあれだ、ティーン少女の扱いが分かってないだけ
ってことなんだろう。大人のことなら分かってる。俺のことも。同じ野郎同士遠慮はいらねえってことなら、
俺だって遠慮なく奴の家に転がり込むくらいのことはやらせてもらったっていい。
「ワインはもういい。テキーラあるか？　ショットガンやっても悪酔いしない上物、できればパトロン」
「あるわけないだろ。ライムもない。途中で買っていけばいい。塩ならある」
「カードは？」
「僕に勝てると思ってるなら甘いぞ」
「女は？」
「連れ込みたいなら自宅まで送る」
　俺は笑いながらメルセデスの助手席へ滑り込んだ。俺が乗ってきた車は適当にギってきた盗難車だから
当然ここへ乗り捨てて行く事にする。明日は不運な誰かが手柄を急く警察にたっぷりこってり搾られ、
やってもいない罪を白状させられるだろう。今回ばかりは獲物が巨大だ。すべての人間の目が眩む。
ある意味俺の目も。

　ヒルシャーが素早くイグニションのキーを回し、発車させつつ、笑ってる俺を横目で見た。
「何か可笑しいことでも？」
「いや、おまえって、見かけによらず付き合いいいなと思ってさ」
　溜息。「自分でも信じられない。呑みに付き合うだけの予定だったのに。明日は早出で今日できなかった
仕事を片付けなければいけないんだ」
「多分、その調子でおまえは、地獄の果てまで付き合ってくれるんだろうな。女の子を義体になんか改造して
汚れ仕事をやらせるような俺たちのこった、行き着く先は皆一緒だろうさ」
　奴は正面に向き直り、本人は全然そのつもりはないんだろうが、俺から見たら十分キザったらしく見える
笑いを漏らした。「道連れができて何よりだよ」
　ヒルシャーがお上品バーで言ってた言葉が脳裏に蘇る。ベアトリーチェ、高貴な女性に多い名前、ダンテを
助ける永遠の淑女。呑み直すには十分な肴、なかなか上等な名前に思える。それに夢中になるために、
これから大量に酒を買い込むとするか。サイコ野郎の言葉を洗いざらいヒルシャーにぶちまけても笑って
いられるくらいの量が欲しい。そんなもんでヘコんでる暇はないほどフラテッロってのは大変なんだぞって
いう先輩の言葉を真摯に受け止められるくらいの量が欲しい。


-initium-

お待ちいただいた方、予告もなく突然落ちてすみませんでしたorz
うっかり８連投したら０時またいでもダメでした
以前は大丈夫だったのに２ｃｈのご機嫌は窺い知れませんな・・・

せっかく待っていただいたのに楽しい話じゃなくて申し訳ない

待ってた！GJ！ てか筆早！
なんかこういうヒルシャーって新鮮だ。ビーチェの性格と生い立ちとなんか色々納得。
内容は重いんだけど話のテンポ感がよくてハリウッド系の映画みたいだ。
同じキャラを書くのでも職人さんのそれぞれの持ち味が出てきていいなあ。
いやはや楽しませていただきました、ありがとうございますｗ
タイミングが合わなくて支援できなかった、残念。

>>530
レスありがとうございますｗ
自分も早く文章リハビリしてSSセッションに混ざりてぇorz

>>540
隙間埋めっていうかただの妄想ですわ
妄想なのにおっさんしか出てこねえっていう致命的な欠陥をどうしよかと考えた挙句
モブで巨乳のチャンネーを突っ込んでみるという苦肉の策に出てみましたが
ガンスリファンの需要を考えると無駄この上ない足掻きでしたすんません＞＜

>>545
感想ありがとうございます！映画みたいなどとお褒めの言葉恐縮です
せっかくのなのでラスト後に脳内スタッフロールと共にFell on Black Daysなど
頭の中で流してくださるといた甲斐があるってものです
ヒルシャーは本編ではトリエラ相手にまごついてる印象が強いですが
野郎同士でいる時はあんなかんじなんじゃないかと捏造させていただきやした
リハビリ後の復活楽しみにしてます！


遅ればせながら、ネタをくださった蘇芳様、ありがとうございました m(＿ ＿)m
次回作も楽しみにお待ちしております！