499 :
sorano:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:fieHhaWl
ヘンリエッタは、自分こそが、ジョゼのパートナーとして唯一無二であるとの自負があった。
それ故、ジョゼとの性行為も特別なモノでなくてはならないと理解していた。
人の殺し方は、条件付けで理解していても、性行為は、二人で協力し理解し合うものだ。
「私は、ジョゼッフォ=クローチェ担当官の専用義体ヘンリエッタ…。
ジョゼッフォさんを守るために私の命を燃やすの。
そして、私がジョゼさんにとって不必要な時が来たら、ジョゼさんの手で、私を殺していただくの。
その時が来るまでは、私は、ジョゼさんの命の源である精液を全てこの体で美味しくいただくの。
ジョゼさんが、私の首を絞めて、私の胸の乳首を噛みながら、私の肛門の中にペニスを突き刺すと、
私のおへそのあたりまで、彼のもので膨らむわ。
それは、とても心地よい痛み。
唾液が口からあふれて、それをジョゼさんが紅茶のように啜ってくれるの。
乳首から赤い血がにじんで、母乳のようにジョゼさんがそれを吸ってくれるわ。
激しい律動で、肛門からも出血するし、めちゃくちゃに内臓がかき回されて、えぐり取られるような動きで、叫び声が出ちゃう。
でも、首を絞められてるから、声があまり出ないの。
代わりに、まだ男性生殖器を入れられない私の膣から、バルトリン腺液があふれちゃう。
そして、私の中で、ようやく彼が射精する時、私の赤い血と彼の白い精液で、私の心が満たされていくのよ。」
”ああっ、私は彼をこんなにも満足させた女よ!”
「そして、私にしかできないような変態プレイができた時。」
”いいっ、彼は私でしか満足できない男ね!”
そう感じられるの…そう思ってるだけで、私は、幸せ。
みんなは、どうなのかな?
普通のセックスだけで、満足できてる?
私には、他の女性とでもできるようなプレイでは、ダメ!!
私でなければできないような変態プレイでしか、ジョゼさんの心をつなぎ止める自信がないもの!!!」
ヘンリエッタは、いつの間にか涙を流しながら、話していた。
彼女の滴が、頬を伝ってぽたりと円卓に落ちていく。
その赤裸々な、変態プレイの話を笑う者はいなかった。
なぜならば、ヘンリエッタこそが、義体の本質をしっかりと理解していたからだ。
人間ではない義体。人間にできないことをしてのける義体。
人間にできることを義体が努力しても、人間に勝つことはできないのだ。
ならば、人間にとうていできないことをして見せたときこそが、義体としての本懐なのだ。
500 :
sorano:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:fieHhaWl
「ヘンリエッタ?貴方は、ジョゼさんの妹よ?そして、恋人なんだよ?」(トリエラ)
「ううん、それは、プレイ上の役割にすぎないわ。
もしくは、条件付けで与えられたロールプレイ…。
トリエラってロマンチストなんだね。」
冷ややかな目で、ヘンリエッタがトリエラを見つめた。
「じゃ、じゃあ、貴方は、ジョゼさんの何になりたいの?
貴方が望む立ち位置は、どこにあるのかしら」(クラエス)
「ヘンリエッタはさ、ジョゼさんのお嫁さんになりたかったんだよね?
でもさ、私たちには、赤ちゃんを産むことができないもん…
だから、元気出して、ヘンリエッタ。」(リコ)
「うん、わかってる。私の理想を前にリコと話したこと、あったもんね?
でもね、あれから私の理想は、私の欲望へと変化していったみたい。
ジョゼさんの男性本能を読み取って、あらゆるプレイをこなしていくうちに…私のなりたかったモノは、ジョゼさんの妹では無く…」
一同がごくりとつばを飲み込んだ。
そして、ヘンリエッタが紅茶を上品に一口飲み込む。
さらに、他のみんなも彼女に倣って、紅茶を啜る。
「…恋人でも無く、部下でも無く、娘でも無いわ。
私は、ジョゼさんだけの『奴隷』になりたいの。
彼の命令を聞くとき、私のお腹がきゅんと鳴るわ。
彼の命令を実行すると喉が渇いて、彼の精液の味がお口に甦ってくるわ。
彼が私をほめてくれるとき、私の股間がべとべとに濡れちゃうわ。
彼がご褒美をくださるとき、私は、彼の匂いをかぐの。
全身の義体センサーが、彼を担当官として認識するのよ!!
ああ、彼こそが、私の『ご主人様』なんだって!!」
「「「そうきたか!!」」」
深夜の社会福祉公社義体寮の一室では、変態プレイの痴話話で盛り上がっていた。
しかし、話し手も聞き手も、自らの命を燃やして、他人の命を奪うことを日常とする人生を送っている。
だからこそだ。担当官との夜の営みは、大切な時間でなければならない。
そのことを語り、思い出として覚えておくためには、より印象深いプレイが求められる。
何となく覚えているようなプレイでは、本当の愛し方では無いような気がする…。
ヘンリエッタは、そう感じているのだ。
忘れたくない一夜の出来事を忘れさせないで欲しいと!
だから、ジョゼさんもヘンリエッタの欲求に応えていったのだろう。
皆が、そのことを理解した。
今までは、ヘンリエッタのことを痴女だと誤解していたかもしれない。
ジョゼさんのことをマニアックなオタク中年だと誤解していたようだ。
そうではないのだ。
二人の営みは、二人だけの愛の記憶なのだ。
誰も理解できなくとも、二人の変態プレイは、間違いなく美しい時なのだ。
501 :
sorano:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:fieHhaWl
「なんだか、しらけちゃったかな?
ごめんね、泣くことなんか、なかったのに。
変ね、涙が出ちゃうんだもの!私ってホントダメな子だ…。」
「ちがうわ!貴方こそ、私たちの誇り!」(クラエス)
「そうだよ!ヘンリエッタは、私の最高の友だちだよ?」(リコ)
「貴方が、なりたいモノは、ジョゼさんだけの奴隷か…言い切った貴方は、偉いわ!
私には、まだその覚悟が足りないわ!」(トリエラ)
「もうっ!そんなに褒めないで!
私って、ジョゼさんのことを考えると見境無くなって、彼の求めることに応え続けてるうちに、
『奴隷』って言葉が一番素敵な感じがしてきちゃっただけなんだから!…」
ヘンリエッタは、リコに肩を抱かれて、自分たちの部屋に帰っていった。
トリエラもクラエスも予想以上の成果を感じていた。
ヘンリエッタが、私たち義体の役割と目標を教えてくれたのだ。
これ以上の成果は無いだろう。
二人は、二段ベッドの自分の床に着き、暗い部屋の中、今日の話を振り返る。
「ねえ、トリエラ…?」
「なあに、クラエス…?」
「私たちさ、年長者として、リコやヘンリエッタやアンジェたちを妹のように導いてきたつもりだったけど…」
「年下から学ぶこと、多いよね?」
「そうね。私、自分がまだまだ子どもなんだって、思い知らされたわ。」
「私たち、法令上は、まだまだ子どもだし?」
「でも、子どものままで、生きてはいけないわ。」
「そう。私も子どものままで、生きていくつもりもないし。」
「義体としての覚悟が足りないって、さっき貴方は言っていたけど、そうでもないわよ。
貴方は、自分のやるべきことをいつもやってる。
やりたいことだけしかしない我が儘な子どもとは違う。もっと、自信をもって良いと思う。」
「ありがと。
でも、ヘンリエッタは、怖い子ね。
私、少し、びびっちゃった。」
「無意識のうちに、女の性が成長してるみたいね。」
「うん、義体でも、心は成長し続けられるんだってこと、教えられちゃったなあ。」
「じゃあ、おやすみなさい。
トリエラ…姉さん。」
「うん、おやすみなさい。
クラエス…姉さん。」
”その設定じゃ、私ら双子になるじゃん…”(二人)
暗闇の中、円卓のテディベアが、今宵の変態恋話を愉しそうに聴いていた。
もしも、アンジェリカが生きていたら、「いいなあ」「ずるいなあ」を連発したことだろう。
消したばかりのロウソクのアロマの匂いが、二人を安らかな眠りへと誘い、女の性を少しだけ成長させていた。
(第三夜 終了)
502 :
sorano:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:fieHhaWl
以上です。
第四夜 トリエラ編が,最終話となります。
その最後には,もう一度クラエス編が,布石として生きてきます。
もう,ガンスリSSなんて興味が無くなっていると思いますが,
ガンスリの美少女キャラクターを愛する皆さんに,心を込めて。
乙です。個人的に食ザーは注意書が欲しかったorz
第四夜の投下お待ちしてます
まだこのスレ残ってたんだ
久々に見て楽しかった!何か書きたくなったぜ
トリがクラに手を出すのを
もしもの話
ヒルシャーがもう少しどんくさくて、ロベルタにアレを託す前にトリエラが気付いてしまったら、みたいな
507 :
代償:2013/09/08(日) 19:11:29.03 ID:3dwRghBV
「代償」
バレたーーートリエラにバレた。ヒルシャーはあせっていた。
彼女の卵子をロベルタに預けようとしたことを、トリエラが知ってしまったらしい。
どうして僕はこう詰めが甘いんだ。
トリエラは怒っていた。いや、怒りをとおりこして呆れ果てていたといってもいい。
人はあまりに怒りすぎるとむしろ冷静になるのだなと彼女は思った。
そうして、ひんやりした笑顔を男に向けるとこう言った。
「ヒルシャーさん、あなたが私のことを考えてくれているのはわかります。
正直、理解不能な発想ですが、それでも私のためなのでしょう?」
「トリエラ、勝手かもしれないが僕は・・・」
「ええ、ええ。想像はつきます。
私自身の命を守れないなら、私が生きた証としてその遺伝子を残そうとか、私がもっていた可能性を誰かに託したいとか、たぶんそういうことでしょう?」
「わかってくれるか!」
「いえ、わかりません。全然まったくわかりません」
「・・・」
「むしろ私の気持ちもわかってください。逆の立場だったら、あなたはどう思うんですか?」
ヒルシャーは困惑していた。勿論、自分のやろうとしたことは尋常じゃない。
ロベルタを困らせるだろうなとは思っていた。
トリエラはそんなことを望んでいないのもわかっていた。
だが・・・トリエラにここまで軽蔑の眼差しを向けられるのは予想外だ。
508 :
代償:2013/09/08(日) 19:15:02.06 ID:3dwRghBV
「逆の立場と言われても・・・」
「では具体的に思い浮かべてください。
まず、私があなたの精子をこっそり入手します」
「えっ!」
すでに目が泳いでいるヒルシャーにかまわずトリエラは続けた。
「そして、その精子をマリオ・ボッシに預けます」
「えぇぇっ!」
「どうかヒルシャーさんの命をつないでくれと遺言でマリオに頼むわけですよ」
「ちょちょちょ、ちょっと待ってくれ、トリエラ!き、君とマリオの間に僕が知らない何かが・・・?」
「あるわけないでしょう!
残念ながら、私が個人的に知っている男性と言えば、公社の人間とテロリストとマリオ・ボッシ、以上終了なんですよ!」
「そ、そうだったな。すまない・・・」
「で?」
「へ?」
「どうなんです?逆のことをされたとして、あなたはどう感じますか。嬉しいですか?」
まっすぐに見つめてくる少女に、正直な気持ちを答えねばなるまいとヒルシャーは腹をくくった。
「君の言う『逆の立場』を想像して、二つのことを感じた。
まず一つ目はその・・・生理的な嫌悪感だ。
自分の精子をマリオがどうにかするなんて、何というか、無理だ・・・」
「わかってもらえましたか。相手がお綺麗なグエルフィ検事でも同じことです。
私は正直、ぞわっとしました」
一応「キモイ」という言葉を使わないのは、ヒルシャーに気を遣ったからではなく、トリエラはその類いの言葉が好きではないからだ。
「それをわかっていただければ十分です。バカな計画は忘れて、決戦のことを考えま・・・」
「次に感じたことは」
「は?」
「君がどうやって僕の精子を手に入れたかという疑問だ」
トリエラは動揺した。どうしよう。ヒルシャーさんは思ったよりおかしい。
509 :
代償:2013/09/08(日) 19:18:28.64 ID:3dwRghBV
「どうやってって・・・」
「君の卵子は公社の技術部で保管されていた。
どさくさに紛れて入手するのは簡単ではなかったが、まあ不可能なことでもない。だが」
「バカにしてるんですか」
「何だって?」
「素人が女性の卵子を取り出すなんて不可能ですよ。でも男性の精子なら、わけないことです」
「いや、わけないってことはないんじゃないか?」
「私が子供だからって、バカにしないでください。
だ、男性の局部を刺激すれば、ぼ・・・勃起して射精するんです!それくらい知ってます!」
「いや、あの、バカにしたわけじゃ・・・」
トリエラの口から「勃起」だの「射精」だのという単語が発せられたことに、少なからずショックを受けたヒルシャーだったが、次の瞬間、気持ちが揺れた。
言い慣れぬ暴言を吐いた少女が、顔を真っ赤にしてうっすら涙目になっていたからだ。
出会って以来、初めてトリエラに感じた嗜虐心は、むくむくと大きくなった。
ーーーもう少しだけ泣かせてみたい。
「だが・・・子供扱いするわけじゃないが、知識はあっても君には無理だよ」
「できますよ、それくらい!」
「そう意地にならないでほしいんだが・・・変なことを言わせてしまってすまなかったよ」
「ああもう、ヒルシャーさんは何にもわかってない!」
いや、わかってる。ついさっきまではわかっていなかったかもしれないが、今はわかっているんだ。
こう言えば、君がどういう反応をするか。・・・ほら。
510 :
代償:2013/09/08(日) 19:22:05.75 ID:3dwRghBV
「子供扱いしないでください!」
トリエラが震える手で彼のベルトに手をかけるのを、ヒルシャーは困ったように見つめていた。
実際に困っていたのはトリエラの方だったが。
「ヒルシャーさん、何だかジッパーが下ろしにくいんですけど」
「ああ、すまない。勃ってしまったようだ」
「た、勃つって・・・」
「だから下着の中で・・・」
「わかってます!」
「なあ、トリエラ、無理しなくても」
「無理なんかしてません!」
どうにか、男のモノを取り出した少女はおずおずとそれを握った。
「あ、熱くて硬いものですね」
「ああ、今はそういう状態だから」
「・・・」
どうやら、これ以上どうしていいかわからない様子の少女に、さすがにヒルシャーは罪悪感を覚えた。
「これ以上無理しなくていいよ。あちらで手を洗いなさい。僕は自分で処理するから」
「処理って?」
「いや、まあ、適当にしごいたり・・・」
「それは私にもできますか?」
「うん、そりゃ、まあ」
「じゃあやります。こんな感じでいいでしょうか」
「うっ?」
ぎこちなく動き始めた少女の手に、思わず反応してしまう。
これは・・・やばい。臨界に達するのも時間の問題だ。
何とか止めなくては、彼女の手を汚してしまう。
「も・・・もういいよ。十分だから」
「嘘。最後までいってないじゃないですか」
「いや、本当にまずいって・・・」
「私が下手だから射精しないんですか?」
「そ、そうじゃなくて、うわっ!」
トリエラは挑むかのように、ヒルシャーのものを口にした。
懸命に手でしごきながら、先端をねっとりと舐め続ける。
「そ、そういう知識もあったのか」
「詳しくはわかりません。これであってます・・・?」
心配そうに見上げる表情が最後のだめ押しだった。
「あっ」
511 :
代償:2013/09/08(日) 19:26:40.27 ID:3dwRghBV
次の瞬間、放たれた欲望は、少女の顔をどろりと汚した。
「ごめん・・・」
「謝らないでください。でも、これでわかったでしょう?
私にだってヒルシャーさんの精子を手に入れることはできるって」
「へ?あ、ああ・・・そうだね」
そうだ。そういう話だった。完全に忘れていた。
「逆の立場を想像すれば、あんなことされたくないのもわかるでしょう?」
「う、うん」
彼女の言う「逆の立場」は、最終的には望ましくない話だ。
ただ、そこに至る過程がこれなら・・・悪くない。
正直に言って怒らせる必要もないので、ヒルシャーはその言葉は飲み込んだ。
「トリエラ、言うまでもないことだろうが、今のようなことは軽々しくしないでほしい。
他の男に同じことをしたら、犯されても文句は言えないぞ」
「するわけないでしょう!
わかってますよ!他の男にこんなことをしたら大変なことになるくらい!」
少女は真っ赤になって怒っていたが、やはりわかっていないなとヒルシャーは思った。
「トリエラ、君はバカだなあ」
「は?」
「他の男に限った話じゃないよ」
「・・・」
トリエラの卵子を誰かに託すことは、例えどれほど気違いじみた行動であろうとも、僕にとっては彼女を抱くことの代償行為だったのに。
「最後まで君を汚してはいけないと思っていたけれど」
男の手が、少女のボタンをぷつりぷつりとはずしていく。少女は身動き一つできない。
(ごめんよ、ラシェル)
小さな声でつぶやくと、男はゆっくりと少女を押し倒した。
END
エロいッス
おおう 鳥昼の新作が!!
GJ! 保守して待ってた甲斐があったよ ありがとう!
507です
ギャグのつもりで書いてるうちにダークヒルシャーさんが降臨しますた
エロ認定w&GJありがとうございます!
やっぱり鳥昼大好きだー
ダークヒルシャーさんGJ 思ったよりおかしいに吹いたw 鳥昼はええのう
やっぱりあの行動はキモいわなw 初期は一番まともそうだったヒルシャーが一番の変態だったという
まあ優しそうなジョゼさんがダメ男だったり鬼畜そうなジャンさんがおいしい所を持ってったり
お約束っちゃお約束だがw
>>515 GJありがとう!
ヒルシャーいい人!ってずっと思ってたけど、あの行動だけは衝撃だったわw
トリエラがらみ限定の変態だと思っとく
ジャンさんはどんどん好感度UPしていってずりーよなww
ヒルシャーさんは思いつめるタイプだからねー
「そんなことするような人には…」って奴だなw
しかし文体がエロいですな
続き熱烈希望!
518 :
代償つづき:2013/09/16(月) 20:37:25.81 ID:WxNebRu9
それではお言葉に甘えて、ちょっとだけ続き
キャラ崩壊注意!
最後の下着まで取り払われても、トリエラはまだ信じられないものを見るように、男を見つめていた。
「ヒルシャーさん・・・何で・・・?」
さらりとかかる少女の金髪をひとつかみ掬うと、男はそっと口付けた。
この髪の一筋でさえ、君は僕のものだ。そう、全て。
押し殺してきた独占欲はもう止めようもなかった。
小さなふくらみに手を這わせてゆっくりと刺激してやれば、その頂は簡単に色付いてきゅっと尖った。
舌で転がし、甘く噛んで嬲ってやれば、ひくりひくりと反応する様は愛おしかった。
「ひっ・・・あ・・・」
必死で声を殺す姿がいじらしくて、もっと彼女が欲しくなる。
「声を出せばいい」
耳元で囁いてやる。その嬌声さえも僕のものなのだから。
「そんな・・・だって・・・あっ・・・・・・あっ、あっ、あっ・・・」
「もっと聞きたいんだ」
腕の中で、少女が艶かしい女の表情に変わっていく。
どうしてもっと早くこうしなかったんだろう。
519 :
代償つづき:2013/09/16(月) 20:44:26.48 ID:WxNebRu9
くったりと身体を預けていた少女だったが、彼女自身に触れようとすると、流石に身体を硬くした。
怯えた表情で見上げる少女に軽く口付けると、男は構わず少女のそこに指を這わせた。
すでに湿っていたそこを何度も何度もなぞってやると、ぴちゃぴちゃという音が次第にはっきりしてくる。
快楽と羞恥を必死で堪えていた少女は、やがて諦めたかのように身体の力を抜いた
「・・・抵抗しないのか?」
「しません」
思いの外、きっぱりとした答えに男は後悔する。
そうだ、不完全とはいえトリエラには条件付けがなされている。担当官のすることに逆らえるはずがない。
「そうだな・・・バカなことを聞いた」
「抵抗しないのは、条件付けのためではありません」
「・・・」
「ヒルシャーさん。あなたに抱かれたいから」
その瞳に強い意志を宿す少女は、例えようもないほど美しかった。
「トリエラ、君は・・・」
「バカ、ですか?」
「ああ。もう手加減して抱くことすらできやしない」
「いいですよ。手加減無しで・・・んっ」
最後まで言わせず、彼女の唇を貪るようなキスでふさぐ。
―――罪を犯すなら、ともに。
繰り返し男に貫かれ意識を手放しながら、少女は歓喜の涙を流した。
END
世界観を大切にした上でエロいのがすごくいい。
続きをリクエストしてよかったです。
超GJ!
521 :
507:2013/09/19(木) 21:07:49.99 ID:ugWPja4x
つづき見てくれてありがとう!
自分も書いてて楽しかったー
ジャンさんネタ投下します 全部で2話
1 ジャン×ソフィア(微エロ)
2 ジャン×リコ(エロなし)
よろしければ、どうぞー
先ほどまで狂おしく愛を交わしていた恋人が、腕の中でくすりと笑う。
「……どうした?」
「意外だったの。その……ジャンにとっては、男女のこういうことなんてスポーツみたいなものかもってちょっと思ってた。それでも構わなかったんだけど」
「……?」
「あんなふうに丁寧に優しくされると思わなくて。嬉しかった」
「惚れた女を初めて抱くのに、サッカーボールみたいに扱ってどうする?」
呆れる男に構わず彼女は続ける。
「それにね、終わった後もこんなふうに抱きしめられて眠るとか。
やっぱりジャンは、自分が思ってるよりも優しい人だと思うよ」
「……抱いたまま眠るのは、その方が俺が心地よくて気分よく寝れるからだ。
別に優しい気持ちからじゃない。早い話が、抱き枕と同じだ」
その返事に彼女はいたずらな表情を浮かべる。
「あら、それでは中尉殿は、私の身体が抱き枕と同じようにだらしなく柔らかいとおっしゃるのですか?」
「そんなことは言っていない。むしろ、鍛えているだけあって引き締まった筋肉だ」
「ふうん?」
「いや、待てよ……」
「きゃっ?」
「ここは柔らかいな」
「そ、そこは当たり前です!……あっ」
「ここも柔らかいし」
「……ちょっと!」
「ここなんか、とろけるように柔らかい」
「あ、ん……もう!そんなところ触ったらダメ……!」
「最高の抱き枕だ」
「顔色一つ変えないでそんなこと言うなんて反則……」
唇を尖らせる彼女の頬をそっと撫でると、くしゃりと笑って身体を預けてきた。
「好きだよ……ジャン」
・
・
・
・
・
「……夢か」
不幸な夢から目覚めた朝はやりきれない。
そして幸福な夢から目覚めた朝はもっとやりきれない。
夢の中のソフィアはいつも幸せそうに笑っていて、あの笑顔は二度と戻らないとまた思い知らされるのだ。
シチリアの空のような、あのまぶしい笑顔は。
彼女は果たして俺の復讐を望むだろうか。
わからない。ただ、俺にできることは他になくて、あとは狂うしかないから。
「ふ……もう狂ってるか」
誰にともなくつぶやいて、ジャン・クローチェは自嘲気味に笑った。
FIN
この少女は、俺の復讐の道具。それ以上でもそれ以下でもない。
そう割り切っていたはずだった。
なのに少女は、不意に「彼女」と同じ笑顔を俺に向ける―――。
* * *
ジャン・クローチェは珍しく酔っていた。
下世話な欲にまみれた下世話な発言を聞きながらの会食。
相手が公社の数少ない「支援者」でなければ、とうに席を立っていただろう。
不機嫌な顔を隠すため、いつもよりほんの少しばかり余計に飲んだのが、悪い酒になった。
公社に戻ると、誰に何を聞いたのか、リコが心配そうな顔で走り寄ってきた。
「ジャンさん、お帰りなさい」
「……まだ起きていたのか」
部屋に戻れと言おうとしたのに、リコの顔を見た途端、気が緩んだかのように足下がふらついた。忌々しい。
「……リコ、俺の部屋まで肩を貸せ」
「はい!」
小柄なリコの身体に寄りかかると、何故か懐かしい香りが鼻先をかすめた。
この香りは……ああ、そうか。
自室のベッドに倒れ込む俺をリコがおどおどと覗き込む。
「リコ、水をもってこい」
「はい!ジャンさん!」
担当官の役に立つことが喜びの義体の少女は、子犬のように駆け出していくと、あっという間に戻ってきた。
「ジャンさん、お水です」
笑顔で差し出された水を一気に飲み干すと、もうリコに用はなかった……はずだった、が。
馬鹿げたことをしたくなったのは、きっと懐かしい香りのせいだ。
「リコ、もうしばらくここにいろ」
「は、はい!何をすればよろしいでしょうか」
「抱き枕になれ」
「は?」
きょとんとするリコを抱き寄せ、そのままベッドに入る。
「あ、あの……ジャンさん?」
「安心しろ。おまえの場合は本当に単なる抱き枕だ」
「はあ。抱き枕って普通の枕と違うんですか?」
「知らんのか。抱きかかえて眠る枕だ。感触が心地よくて安眠を誘う……」
そう言いながら、かつてのリコは枕を抱くことすらできなかったという事実に思い至る。
「……今度、本物を買ってやる」
「はい。ありがとうございます!」
「今夜はただ、ここで眠ればいい」
「はい、ジャンさん」
懐かしい甘い香りが、また鼻腔をくすぐる。
「オレンジの香りがするな」
「そうですか? 確かに先ほど夕食でオレンジを食べました」
「そうか……シチリア産のオレンジか?」
「えっと、すみません。産地まではわかりません」
「きっとシチリア産だ……」
「ジャンさんがおっしゃるのなら、きっとそうなのでしょう」
「ああ、きっと……」
「……ジャンさん?」
担当官の規則正しい寝息に、義体の少女は安堵する。
懐かしいオレンジの香りと温かく柔らかなものに包まれて、ジャン・クローチェは久しぶりに穏やかな眠りについた。
FIN
伝説のジャンデレ、抱き枕ネタで強引に書きましたw
おー、ジャンソフィだー。
連載開始時には既にソフィアさん故人だったんで、公式カップルだけど、SS書く人居ないだろうなって思ってたから読めて嬉しかったです。
ジャンさんのクールエロ…w
しかし酔っ払った状況でオレンジの匂いが分かるとは…リコよほど気に入ってオレンジばかり食べてたのだろうなぁー
>「彼女」と同じ笑顔を俺に向ける―――。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
感想サンクス!
クールエロ…いいですねww ジャンさんはエロの時もそんなイメージ
オレンジは、リコがすごく気に入ってあまりにも嬉しそうに食べるから
つい周りが自分の分もあげちゃったとか?
全然違うようでいて、ソフィアさんとリコって結構似たとこあるかなーと
ジャンさんをまっすぐ慕ってくるところとか、曇りのない笑顔とか
朝になってバカなことしたもんだと自分に呆れるんだけど、
情勢がさらに緊迫してくると「約束したからな」って律儀に抱き枕買ってあげるジャンさん
いいですね〜
こういう本当にありそうな話は好きだ
>>179 前スレ504だが、謝罪されるようなことは何もないです
そんなかぶってると思わないんだけど、自分も【】さんの作品は好きなので
嗜好はちと似てるのかもしれません 鳥昼好きだし
2年以上前のレスに返事とかキモいだろーけど、スレが落ちる前に自己満足で書いた
まだ残っててよかった
割り込みすみませんでした!
504さんの作品も、【】さんの作品も両方ともよかった!
だから問題ないですよーと、一閲覧者として意見を言ってみる。
というかですね、同じキャラ達を元に、原作と比べて違和感ないようにって書くと、多少「かぶったかなー」感は仕方ないと思います
でも逆にセリフや仕草の個性が引き立って見えた気がしました。
・・・と、偉そうにいっちゃってすみません
532 :
前スレ504:2013/10/05(土) 17:35:45.76 ID:5N7m9uXU
>>531 おお、今更感満載のレスに反応ありがとうございます
やっぱりエロパロ読むのも書くのも楽しいです
原作終わっても妄想はつづくw
ここの職人さんが投下してくれる兄とのほのぼのも大好きだけど
エッタが子宮壊されたあたりのSSも読みたい鬼畜な俺
「水が半分入った瓶を見て、まだ半分もある、と思うか、もう半分しかない、と思うか。
ポジティブシンキングのメリットとは〜」
ヒルシャーさんの座学なんて役に立たないと思ってた。
今日初めて、座学があってよかった、って思った。
私には子宮がない。
子宮がないから、生理すらない、妊娠できない。
違うんですね、ジョゼさん。
私には子宮がない。
子宮がないから、生理の血でシーツも汚さない、避妊の心配もいらない…
私、初めてトリエラに勝ったよ。
なんてポジティブなエッタw
いいね。
>>534 何故だろう、猛烈にこのエッタの頭をぐりぐりと撫でてあげたくなった
初めてスカートを履いた時、なんかスースーして変な感じだった。
初めて銃を持った時、重いものを持つって気持ちいいと思った。
初めてあの人の手が触れた時、体に電流が走った。
私には分からない。
人を好きになるとか、恋とか。
ヘンリエッタは言う。
人を好きになると、胸がドキドキするって。
トリエラは言う。
好きな人の手が髪をなでるだけで、好きじゃない相手とのセックスより気持ちいいって。
気持ちいい、とは違う気もするけど。
ジャンさんの手は特別だ。
私が自分で性器を触っても、気持ちよくないから。
ちょっと冷たい手。
短い爪。
私に触れる日には必ず爪を切るジャンさん。
切ったばかりの爪は軽く触れられただけでもくすぐったい。
挿れるだけが愛じゃない、っていうジャンさん。
私はまだ手でしかご奉仕していない。
シーツの汚れを気にしながらするぐらいなら、挿れないままがいいって。
私、繕い物はできないけど、洗濯はできます。
そういっても駄目だった。
あの電流はなんだろう。
ヘンリエッタに触られても、仕事中に手ぎ触れても、感じない感覚。
もっと知りたい。
もっと近くで…
ジャンさん、ジェントルメンww
リコの初めては全部ジャンさんなんだなあ ピュアっとエロくてイイ!
>537
ちょwww
トリエラwww
おま「好きじゃない相手とのセックス」したことあるんかいwwwww
昼「ト、トリエラは…ちょっと背伸びして言ってみただけさ!」(震え声)
同じ課に「寝るのも仕事のうち」と割り切る人もいたような。。。(ゲス顔)
昼「もしかして、好きじゃない男って僕か?トリエラには他に好きな人が…」
ヘンリエッタ、リコと書いたので、今度はクラエス編。
思い出は少しずつ美化されていく。
ゴツゴツした大きな手。
柔らかい、低い声。
無骨な抱き方。
一夜明けた後、ヒゲのくすぐったい感覚。
もう顔もわからないのに。
思い出す度、思い出は甘く美しく変わっていく。
ある日、気付いた。
「彼」の事を考えながら眠りについた翌朝は、下着にとろみのある汚れがついている事に。
自分を慰めた自覚がなくても、体は反応している事に。
「彼」を私は受け入れていたのだろう。
体臭ではない、もっと生々しい、事後の臭いの記憶がうっすらとある。
その臭いを発するヘンリエッタを前に、つい私の言葉はきつくなる。
「幸せなおちびちゃん」
そう、私は寂しい。
性器を触り、自分を慰めてみても。
残るのは下着の汚れだけ。
幸せなおちびちゃん。
私の「彼」はタバコの臭いじゃない。
コーヒーの匂いがした。
私にとって、コーヒーの香りは艶かしい。
だから皆とのおしゃべりにコーヒーは出さない。
コーヒーを飲むのは、自慰の後、眠りこんでしまった一人ぼっちの昼下がりだけ。
もうすぐお湯が沸く。
私の秘密の時間。
香りって思い出に直結してるよな。
コーヒーを飲んでいる間だけ、アダルトな表情を浮かべるクラエスさんとか素敵w
GJ クラエスも可愛いよクラエス
イタリアの新年ってどんな感じなんだろ
日本とは逆らしい
クリスマスは家族の為、新年は俺らのクリスマス以上のレベルでバカ騒ぎして祝う日
ヤマザキマリ、てイタリア在住だった漫画家の弁
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社会福祉公社技術部さくら板支所(全年齢対象SS投下スレ)のほう無くなっちゃった?
本スレはあるけど、アニメのほうのスレもなくなった・・・気がする