【PSU】新ジャンル「パシリ」二十二体目

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11
合言葉は

  ( ゚д゚ )<倫理的におk      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄
[ ´・ω・`]<創作能力がしょぼいんだけど投下していいの?
( ゚д゚)<倫理的におk 尋ねる暇があったら投下マジオヌヌメ

[ ´・ω・`]<凄く長くなったんだけどどうすればいい? あとパシリ関係ないのは?
( ゚д゚)<空気嫁ば倫理的におk 分割するなりうpろだに上げるなりするんだ

[*´・ω・`]<エロネタなんだけど…
( ゚д゚)<ライトエロなら倫理的におk あまりにエロエロならエロパロスレもあるよ
【PS0/PSU】ファンタシースターシリーズのエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230886259/

[ ´;ω;`]<叩かれちゃった…
( ゚д゚)<叩きも批評の一つ。それを受け止めるかどうかはおまいの自由だ
m9(゚д゚)<でもお門違いの叩き・批評はスルーマジオヌヌメ するほうもそこを考えよう

[ ´・ω・`]<投稿する際に気をつけることは?
( ゚д゚)<複数レスに渡る量を書きながら投稿するのはオヌヌメできない。まずはメモ帳などで書こう。
m9(゚д゚)<あとは誤字脱字のチェックはできればしておいたほうがいいぞ

[ ´・ω・`]<過去の住人の作品を読みたいんだけど
( ゚д゚)<まとめサイトあるよ ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/
保管庫Wiki ttp://www21.atwiki.jp/nejitu3pachiri/

( ゚д゚)<前スレ
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十一体目
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1280884347/l50

( ゚д゚)<次スレは容量が470kを超えるか、>>800を超えた辺りから警戒しつつ立てよう
 60日ルール対応でスレ番は連番にしました
2名無しオンライン:2010/09/09(木) 00:05:36 ID:uwuLRgLy
10 名前: 名無しオンライン [sage] 投稿日: 2009/02/10(火) 12:45:16 ID:D/gV5oib
>>5の言うお茶会を早速実現してみた

―――――――――――――――――――――――――――――――
私はGH-412、とあるガーディアンのパートナーマシナリーをしています。

私達の部屋は、いわゆる普通のガーディアンズの部屋です。
だからそんな広くもないし、特別裕福というわけでもないです。

女帝「たまにゃあ、カステラくらい出してほしいもんだがねェ」
430 「っんのクソデコがぁ!!
     ご主人様にテメーのきったねぇ二刀流当たったらどうすんだコルァ!!!」
444 「わ〜、ケンカだケンカだぁ♪ どっちもガンバレガンバレ♪」
450 「こらっ、もてはやしちゃダメですよ! ただでさえ…」

*ゴゴゴゴゴ…*

412 「………」
413 「(物凄い殺気だわ…!)」

私は正に不機嫌まっしぐら。
今の勢いならガーディアンズコロニーだって投げ飛ばせそうです。
いつもの如く、高級お菓子を強請り始める女帝さん。
そして小ビス子さんに何かあると監視カメラ片手に大騒ぎする430さん。

ただでさえ強烈だった客人が、更に増えてしまったんです。
413さんがどうしてもと言われたらしく、同居人の444さんを連れてきたんですが
その444さんを心配してか、同じく同居人である450さんまでやって来てしまったんです。
444さんは何かあると面白がって火に油を注ぎます。
450さんも普段はいいんですが…。

413 「ごめんなさい…まさかこんな事になると思ってなくて。
     その上、余計なオプションまで連れて来てしまったわ」
450 「聞き捨てなりませんよ、その言葉!
     誰がオプションですか! 私はれっきとしたマスターのパートナー…」
413 「ふん、貴方は所詮一度捨てられた犬よ? さっさと再び路頭に迷うがいいわ」
450 「(ムカッ)…へぇ〜? 私が再びマスターのパートナーマシナリーになれたのは
     貴方に魅力がないだけじゃないんですか? 偉そうだし暴力ばっかり振るうし」
413 「何ですって…? 男は従わせるくらいが丁度いいのよ!
     貴方みたいに甘やかしてばかりのバカシリに何が出来るって言うの!」
450 「バ、バカシリですって〜!!」
444 「こっちもケンカだケンカだ〜♪」
女帝 「ア”ー? どっちに賭けようかねェ」
430 「私は450。あの413、何かムカつく」

412 「………(ブチッ)」
五人 「…あっ!」

*ゆらぁり…*

412 「貴方達には地獄すら生温い!!!!」

…その日、ニューデイズ支部の一区画で異常な高度のフォトン値が観測された。
3名無しオンライン:2010/09/09(木) 00:20:38 ID:5paKX6Lt
>>1
乙、乙なんだがちょっと待てw
何時のログだよwwwww
4名無しオンライン:2010/09/09(木) 00:52:35 ID:JheouH1B
何があったかわかんないがとりあえず>>1

で、誰か現状教えてくれないか
それともとりあえずファック書くべきなんだろか
52:2010/09/09(木) 01:08:44 ID:FPwzOaBh
121 名前: 名無しさんに接続中… [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 20:22:22 ID:1J2AI5iX
418 : ◆MUMUMUhnYI :2010/09/08(水) 16:04:44 発信元:206.223.157.125 0
現在の状況を中の人に今北産業で確認しました。
・tiger3551のディスクの現物は既に発送業者に渡されており、PIEにはない
・発送されたのはHDDとSSDの両方
・ディスクは10日前後でZ社に届く予定
ということで、
・tiger3551のデータサルベージ作業ができるのは、10日前後先から
ということになるです。
kamomeオワタ
122 名前: 名無しさんに接続中… [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 20:23:48 ID:1J2AI5iX
73 名前:動け動けウゴウゴ2ちゃんねる[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 17:36:38 ID:O0/FNpbM0
■まとめ2■
・rootたん は一度はサルベを後回しにして板復帰を先にしようとした。
・ところが「過去ログ」厨出現!
 452 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 16:48:35 発信元:219.165.67.104 [2/2] 0
 個人的には、
 10日かかってもよいのでkamomeのデータをそのまま使える状態で復旧して欲しいです
 かつての6666の専門系板が全部kamomeに収容されており、
 10年近く生きてきた歴史と情報価値のあるスレも多数存在します。
 10日のために全てを過去ログにしてしまうのは、あまりにも悲しい。
 456 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/09/08(水) 17:07:23 発信元:112.136.101.102 0
 >>452
 個人的にこの意見に賛同する
 理由は同じく。
・rootたんもこの方向へ=つまり、10日間待ちw
123 名前: 名無しさんに接続中… [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 20:26:13 ID:1J2AI5iX
■まとめ■
・なぜか、kamome がブートしなくなった
 ↓
・root たんが留守のとき誰かがチェックしたがまったくテーブル認識できず
 ↓
・それもそのはず、ドライバが全然違ってた←ここ笑うとこ
 ↓
・root たん急いで戻る
 ↓
・しかし、HDDとSDD は既に発送された後だった(爆笑
 ↓
・しかたないので、過去ログさるべは後回しにして板復帰優先(うむ。
 ↓
・kamomeに代わる新鯖名で悩みんぐ
 ↓
・「過去ログ重要」厨の声に押されてやっぱ10日待つことに(まさかのドンデン返しw
 ↓
・旧鯖は回線1Gだったんだけど、今来た鯖は100Mbpsであることが判明←■ 今ここ
 あんだけ板詰め込んでwww 100Mbps 詰んだw \(^o^)/オワタ
某スレよりコピペ
6名無しオンライン:2010/09/09(木) 01:20:08 ID:JheouH1B
>>5
ありがとう
復旧の有無どころか何もかも不明な感じだなあ
7名無しオンライン:2010/09/09(木) 02:15:26 ID:JheouH1B
少々の事ではパートナーマシナリーは狼狽えない。
ましてやクールな450である私に動揺など無い。
例えここ最近のご主人様の正装がガッチリバスタオルだったとしても狼狽えない。
しかしその姿のご主人様がビジフォン前でフリーズしているとなれば話は別だ。
主の困難はパートナーが補うのは当たり前でありご主人様が座った足の間に座るのが主目的な筈がない。

いかがなさいましたご主人様?
はい…皆様の集合場所のデータの所在が不明に?
なるほど大変ですね…。

我ながら絶妙のタイミングでお邪魔したが、私がビジフォンを使う気配を察したご主人様が席を譲ろうとする。
しまった。先ずは膝の上から狙うべきだった。ファッキン。

あ、いえすぐに済みますのでどうぞそのまま、ええ。
どうにかご主人様にもたれかかってコンソールを使う事に成功。
大体にして自律していないコンピューターのクセにご主人様に弄られるなど百年早い。
まあビジフォンに触れた時には親切な方が>>5と教えてくれた後だったが。

ありがとうございます>>5様。主に代わりお礼申し上げます。

と書き込みご主人様に事の次第を説明する。
ご主人様はとりあえず安心した様にありがとうと仰ると私の頭を撫でた。
これはアレだパートナーマシナリー殺しの必殺技であり大抵のPMなら昇天するがクールな私はありがとう>>5!ありがとうございます>>5!!
エクセレント>>5!マーベラス>>5
お礼はこの秘蔵PMデバイス「ファック4501ウプス451〇ッチ452コック453ダム454セット」でいかがでしょうか程度の考えはある。
まあそう書き込むと「倫理的にアウト」と表情された。規制ファック。

…ちょっと淋しくなりふと見上げてみたご主人様の表情は少々残念そうに見えた。
ご主人様がその掲示板を楽しみにしていたのは私もよく知っている。

ご主人様。
聞けばその掲示板は長い間パートナーマシナリーを愛してくれた方々のいらっしゃる場所。
つまりは、イチローを超えロックマンを超えロゴピカを超えキャラ入れ替わりを超え
剥ぎ取りマラソンを超えマイルーム暗転を超えあまつさえ450レスタ剥奪すら超えた方々。
絶対に大丈夫ですよ。
PMが保証するのだから440の本体が帽子だというのと同じくらいに確実です。

そんな話をしながら頭を撫でられた私はテンションが上がり、ありとあらゆる妄想を掲示板に書き込んだ。

再び規制。ファッキン。
8名無しオンライン:2010/09/09(木) 02:17:27 ID:JheouH1B
即興に一時間かかった。
ファック。
9名無しオンライン:2010/09/09(木) 07:49:03 ID:vL1VCdds
>>5
つまり…どういうことだってばよ?

>>ファック
度重なる規制の一端はお前かwww
10名無しオンライン:2010/09/09(木) 10:41:35 ID:FPwzOaBh
27 名前: 動け動けウゴウゴ2ちゃんねる [sage] 投稿日: 2010/09/08(水) 21:27:13 ID:OA1FCexN0
>>17
わからんけど、間違ってるかもだけど一応こう理解してる

Kamomeという名前のついたサーバーが起動しなかった 原因はまだ不明
→管理している人の代理が、ハードディスクの中と通信するためのソフトウェア(デバイスドライバ)を間違えた? 中身がみえず
→それがわかったときには問題のハードディスクとシリコンドライブを日本に送りだしていた。実物が到着するまでどうしようもない
→とりあえず代替サーバーを立ち上げることに。ただし過去のスレッドはなし
→異状のあった実物から過去ログを復旧させるのは、今日から10日後くらいみてほしい。関係者がそうコメント
11名無しオンライン:2010/09/09(木) 11:33:01 ID:wwhOV0DB
>>1乙

>>3
気になって調べたら、19体目のログだったw

業務連絡〜
Wiki保管庫からの誘導は完了しました
ついでにトップも直してみました
12名無しオンライン:2010/09/09(木) 17:03:41 ID:JheouH1B
>>11乙です
って書いたのに反映されてない
何故だファックって入れとけば反映されたりするのか
133:2010/09/09(木) 23:54:31 ID:5paKX6Lt
>>8
投稿乙。超ファック!(ほめ言葉的意味で)

>そんな話をしながら頭を撫でられた私はテンションが上がり、ありとあらゆる妄想を掲示板に書き込んだ。
>再び規制。ファッキン。
ちょww気持ちは分かるがもちつけwww

>>11
>業務連絡〜
いつもwikiのメンテご苦労様です。

>気になって調べたら、19体目のログだったw
チェック乙。スレ即死→新スレ&前スレ直近のコピペの流れが多かったから、
今回もかと思ったが、コピペ元の日付見て突っ込まずにはいられなかったw

>>5,10
流れまとめ乙。かなり古いログが飛んだ板とかあるらしいから
みんなまとめてログ復旧してほしいねぇ

14名無しオンライン:2010/09/10(金) 21:11:28 ID:9dXXbmKw
また落ちて立て直しになったら困るからな〜
          ____
        /|_:|:::::::::: __|
       /´ ::::::::: ,ノノ :.ヽ.
       / :::: :::::::,;:::: :::::;; ハ
       | :: ( :::::;ヘ;;,.,:;:,ハ::::.}
       |:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <とりあえず保守
       (;イソヘリ、 ( フ_ノノ´
      (イリ/';:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
      (.リ(_;:::つ/ GH-450 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄

15名無しオンライン:2010/09/11(土) 01:00:57 ID:UWFpiSXw
久しぶりに見たら大変な事になってたようで。
あいかわらずパシリスレがあって良かった良かった。
たまにパシリ小話書きたくなるけど今の流れに合うかどうか。
インフィニティでパシリ増えるといいなあ。
16名無しオンライン:2010/09/11(土) 04:15:08 ID:+RsmOYYx
>>15
流れなんて気にしない
俺達にあるのは倫理的におkだけじゃないか
ちなみに俺は小話大歓迎だ!
17名無しオンライン:2010/09/11(土) 06:54:52 ID:+RsmOYYx
また規制か?
18名無しオンライン:2010/09/11(土) 19:24:59 ID:f6xr1Wlq
>>15
>>16の言うとおりですよ。
小話のネタがあるなら読んでみたいな〜(チラ

>インフィニティでパシリ増えるといいなあ。
俺もそう思う。増えるといいよねぇ。つーか、増えろ!!!!!
さらに欲を言えばPo2の分も含め、増えたパシリをPSUにも追加してくだしあ・・・orz
19名無しオンライン:2010/09/12(日) 01:30:20 ID:YKEZPDK1
あるパシリの日記

某月某日

先日ごしじんさまの部屋を掃除したら、
ベットの下に企画書が出ていたので思わず読んだ。

「アイテムデザインコンテスト用PM部門」
「チェルシー殿の様に!こうオトナ体型でバインバインなPMが希望でゴザル!!」

・・・ ・・・ ・・・イラ☆

とりあえず何か気に入らないので破り捨てて食べた。
もきゅきゅきゅ。

ごしじんが帰ってきたので今日の合成。
とりあえず今回は失敗させてやろうと思った。



>>18を読んで5分で書いた。
あ、でも新パシリ来たらいいな。
オヤ誰か来たようだ。
20名無しオンライン:2010/09/12(日) 01:39:00 ID:uA83XqcG
ちょっと見ない間に色々大変な事になってたみたいですね・・・

>>15
長いの書いてる私が言うのもなんですが、私も小話大歓迎です。
読んでみたいな〜(チラ


では、保守兼ねて続き投下します。
21少女 〜名前〜 1/4:2010/09/12(日) 01:41:15 ID:uA83XqcG
「あ、あの・・・その、アイリスという方は、大丈夫なんですか?」

412が心配そうに訊く。まぁ、さっきの会話だけ聞いてたらただの変態にしか聞こえないよね・・・間違ってない気もするけど。

「大丈夫だ。性格に多少の難はあるが信頼はできる」
「いや、そうではなくて・・・その、ご主人様を好きにするとか・・」
「ああ・・・多分、着せ替え人形代わりにされるくらいだ。・・・多分」
「そ、そうですか・・・」

まだ不安そうだ。無理もないけど。

「なぁ、アイリスさんってそんな事できるん?」
「以前データベース関係の仕事をしていたらしい。何度か似たような用件を頼んだことがある」
「へぇ・・・」

ヒトは見かけによらないものだ。

「そろそろ移動するぞ」
「あ、ああ、そやな・・・立てる?えーと」

主人が少女に話しかけようとして、困ったような顔になる。

「そういえば名前聞いてへんかったなぁ。何て言うん?」
「・・・?」

少女は主人の問いに答えず、きょとんとした顔のままだ。

22名無しオンライン:2010/09/12(日) 01:41:20 ID:aIRKzmPH
>>19
いいねバインバイン!
無印のラスボス並みにバインバイン!
バインバイン…あれなんか嫌な記憶が…?
23少女 〜名前〜 :2010/09/12(日) 01:43:41 ID:uA83XqcG
うおおーリロードしてない間に書き込みが!
割り込みみたいになっちゃってすみませんorz
24少女 〜名前〜 2/4:2010/09/12(日) 01:54:28 ID:uA83XqcG
とりあえず最後まで投下しちゃいますね・・・ごめんなさい。

───

412が躊躇いがちに口を挟んだ。

「あの・・・無いんです。ご主人様の名前」
「? ナインちゃん?」

いや、違うだろ。

「あ、いえ、そうではなくて・・・ご主人様には、名前が無いんです」
「名前がないって・・・」

どういう事だろう。

「ガーディアンズに登録されている名前も偽名らしくて・・・今まで名前で呼ぶことがなかったので、私も今日初めて気づいたんです」
「でも、その組織やったっけ?そこでは何て呼ばれとったん?」
「ひけんたいなんとかって・・・えっと、番号で呼ばれてたよ」
「番号って・・・」

少女の言葉に主人が唖然とする。

「その組織が何らかの研究機関で、その子が何かの被検体ならあり得る話だ。・・・モルモットに名前は必要ないからな」

冷然と言い放ったセシルを主人が睨み付ける。

「そんな言い方・・・!」
「・・・今は話をしている場合じゃない。とにかく移動するぞ」
「・・・・」

むすっとした顔のまま、主人が立ち上がった。

25少女 〜名前〜 3/4:2010/09/12(日) 01:55:01 ID:uA83XqcG
「あ・・・とりあえず、うちらの名前だけでも言うとこか。うちはミコト、こっちはらぶな」
「ミコお姉ちゃん・・・らぶちゃん」

少女が確かめるように反芻する。

「で、こっちがマイちゃんで、あのこわ〜いお姉ちゃんがセシル」
「お姉・・・えっ、あ・・・」

412が驚いたように声をあげた。どうやら男だと思っていたらしい。

「・・・・」
「す、すみません・・・」

ちょっとへこんだ様子のセシルに412が謝った。
そういえば、この412の名前聞いてなかったな。

「あの、名前、訊いてもいいですか?」
「あ、はい・・・私、メガネと申します」

・・・メガネ。いや、GH-412は確かに眼鏡かけてるけども。

「えっと・・・あ、あだ名?」
「いえ。名前です」
「・・・・」

あの少女が名づけたんだろうけど・・・何というか・・・。

「シンプルで良い名前だ。・・・まずはクラッド6に戻るぞ」

26少女 〜名前〜 4/4:2010/09/12(日) 01:55:26 ID:uA83XqcG
シャトル内───。

「あの・・・さっきは、ごめんな?」
「いや、私も無神経だった」
「・・・一つ、訊いてもええかな」
「なんだ?」
「あの子、なんで助けようと思ったん?その・・・てっきりそのまま引き渡すもんやと」
「・・・似てる気がしたんだ」
「え?」
「いや。何でもない・・・ただの気まぐれだよ」


「先程は手荒な真似をして申し訳ありませんでした」
「あ、いえ、こちらこそ・・・」
「思いっきりラ・バータ入れましたけど、大丈夫でした?」
「はい・・・どこにも異常はありません」
「(それはそれで微妙だな・・・全力だったのに)」
「・・・・」
「・・・不安なのはわかりますが、きっと大丈夫ですよ。私のご主人様はともかく、セシル様は頼りになる方ですから」
「は、はぁ・・・」

「こらぁ、らぶ!聞こえとるわ!どういう意味や!」
「ご主人様、機内ではお静かに」
「なっ、ぐっ、うぬぬぬ・・・」

───間もなくクラッド6へ到着致します。


つづく

27名無しオンライン:2010/09/12(日) 01:58:17 ID:uA83XqcG
以上です。

>>19
そういえば少女型はいても美女型PMっていませんね。
サイズ的に難しいんでしょうか。
28名無しオンライン:2010/09/12(日) 02:34:56 ID:aIRKzmPH
>>23
長いの乙
こちらこそ割り込み申し訳ない
お詫びにファック書いて来る
29名無しオンライン:2010/09/12(日) 03:02:38 ID:aIRKzmPH
ご主人様のガッチリバスタオルを洗濯しつつ、私は来るべきリトルウィングの新体制を考えていた。
クールな450である私はやはりご主人様のベストなパートナーでありたい。
しかしにわかにリトルウィング部隊用パートナーマシナリー登場の可能性が浮上しつつある。ファック。

リトルウィングは今や勢力として小さくない。
Dr.縞パン・教導[検閲削除]・角の生えたかっこいいマガシっぽいキャスト等人材にも恵まれている。
オリジナルのPMを作り上げ、更なる知名度向上を図る可能性は十分にある。
加えてGRM社長の呑気さと嗜好を考えると技術提携すら有り得るのである。
そう、リトルウィングのセックスシンボルのチェルシーをイメージさせるPMの作成。これを成功させた暁には、何故か同盟軍に恐れられ、イルミナス残党は裸足で逃げ出し
更にリトルウィング社員をおっぱいおっぱいにおっぱい漬けにする事が可能になるのだ。ファッキン。
チェルシーのイメージに、更に背部に小さな羽。
無論SUVは「アレ」だ。
これは売れる。

直ちに原案を作成、ご主人様に見せると

あーこれは売れるかもな

とのコメントを頂いた途端何故だか知らないが全てモギっていた。ファック。

私だって身長さえ有ればバインバインとは行かなくともバインバくらいにはなる筈だと思う。ファッキン。
30名無しオンライン:2010/09/12(日) 03:09:01 ID:3bFlhD8l
GJ
30分で仕上げるとは…
「リトルウィングのPMは”検閲削除”か?」
31名無しオンライン:2010/09/12(日) 13:30:22 ID:IEGBc5j+
GJ
一晩でスレが凄い進んでいた。さすがパシリスレ。
32名無しオンライン:2010/09/12(日) 16:00:22 ID:xkgC1F/e
ここも壊滅状態か…
他にもお気に入り板がいくつか飛んでて痛い。
なんとか過去ログ上がってほしいところだが。

>>21-26
ありゃ、セシルさんって女性だったのか。
てっきり男だと思ってたわ…やられたw

けど今ある服で性別誤認しそうなものってないよな。
男物着てるんかいな?
33名無しオンライン:2010/09/13(月) 02:49:40 ID:6L/Doh51
>>32
GHシリーズのスレ軒並みアウトだもんな
帽子もニャンポコも…
34酒場にて:2010/09/13(月) 03:12:26 ID:VSU/8JGY
民間軍事会社リトル・ウイングが設立されて日が経たないある日。
ここは観光コロニー・クラッド6内にある酒場。

(コロニー内の)昼間の時間から酒を煽っている男性が一人。
リトル・ウイングの統括者クラウチ。そこへ一人の女性が近寄る。
彼女はリトル・ウイングの女社長ウルスラ。
飲んだくれるクラウチの姿に呆れながらもウルスラが話を始める。

ウルスラ「ふう…やっと見つけたわクラウチ。こんなトコにいるとはね」
クラウチ「あ…ああ?仕事がヒマなんで飲んで何が悪いんだよ?
     大体シードも居ないんだから仕事なんかねーよなぁ。はあ」
ウルスラ「これからが忙しくなるわよ?シードと言う外圧があったからヒトは一致団結出来た。
     無くなった今、これからヒト同士で色々問題が出てくるのは解ってるじゃない?」
クラウチ「んー…それはまあイイじゃねーのかい?それよりオマエがココまで来るなんて何だよ?」
ウルスラ「大した事じゃないのだけど、一応目を通してもらいたいプランがあってね」
クラウチ「んーどれどれー…ガーディアンズPMを払い下げる案だあ?PMってあれだろ?人型のマシナリー」
ウルスラ「そう。パートナーマシナリー略してPM。シードの騒動も収まってかなり人員が少なくなったそうよ?
     それで、余ったPMの民間払い下げが決定した訳。まあ良くある話ね」
クラウチ「何だってマシナリーなんだよ?経験者スカウトがメインのウチには必要無いじゃねーの?
     どうせならオリジナルのPMを製作した方がいーんじゃんかよ。バインバインなのとか」」
ウルスラ「それは…私だってそう思ったわよ?でもチェルシーがね、どうしてもって」
クラウチ「チェルシーだと?そりゃまた何で?」
ウルスラ「彼女がね、言うの『キカイにも心タクサンタクサン持ってるノ事ヨ。タスケルヨロシねー』
     とか言うのよね。で、引き取り手の無いPMはどうなるか知ってる?
     メモリーを初期化されて過酷な労働作業もしくは解体されてGRMのリサイクルパーツ行き」
クラウチ「… … …」
ウルスラ「クラウチ?どう?ダメかしら?」
クラウチ「わーったよ!社長はオマエなんだか好きにしろよ。クソッ勝手にしろ。
     そのうちガーディアン崩れのケツの青いガキが来たらPMに会えて喜ぶんじゃねーの」
ウルスラ「良かった!さすがチェルシーね。『シャチョーサンはアー見エテも情が深いのヨ。
     エミリアの時とオナジネ』て言った通りだわ」
クラウチ「…グッ!!…なんだよ?二人グルかよ?面白くねーな。
     あーあーあー!さすが中古品は中古品の気持ちが解りますよねー!」
ウルスラ「(ピキッ!!)…中古…品…?どう言う意味かしら?」
クラウチ「ヤ…ヤベ!あーウソウソ!やー程良い使用感がそのーイイ感じとゆーか…」
ウルスラ「(ピキピキ!!)フ…フフフフフフフフ…」


翌日。フルボッコにされたクラウチを見たエミリアが数日寝込んだのはまた別のお話。

35名無しオンライン:2010/09/13(月) 03:14:47 ID:VSU/8JGY
>>29を読んでちょっと書いてみた。
なんで民間警備会社がPMを使うのかみたいな。
会話だけであれであれでスミマセン。PM出てこないし。
36名無しオンライン:2010/09/13(月) 16:03:24 ID:hGPgn9ti
>>35
GJ!
ちょっと気になったことに理由を考えていくとストーリーができるね。
個人的にはそういう発想の話が好きなので、短くても楽しめたw
37名無しオンライン:2010/09/14(火) 03:34:12 ID:8RhatbQY
ご主人様が突然、欲しいdiscがあると言い出した。
レアなdiscは着いて行けない場所にあったような気がする。
天守閣未亡人の悪夢再び。ファック。
しかし私はクールな450。
ご主人様と一緒に、などとはいつかベッドの中でだけと決めている。

どのdiscですかご主人様?
…え?
ああ!それですか!
ですがあれはフォースじゃないとちょっと厳しいんですよ

主はメインはフォースだと豪語するビーストだがカンストしているのはブレイバー。
カンスト寸前なのがハンター。
レンジャーとフォースは門外漢という今までにないタイプのフォースだ。
…フォース。フォースだ。ファッキン。

幸いに場所はお供出来る場所だが、何せよ練習しなければならない。
リュウホウジドウを殴打に使うつもりだったレアなフォースのご主人様にそう告げた。
無論自分の練習に他人を突き合わせるご主人様ではない。
お供は私のみで、2人きりの練習の始まりである。
その後は>>35の件もあるのでチェルシー様でもお呼びして、桜の中をお散歩だ。

レアですからがんはりましょうねご主人様!

そして内心でそっと呟く。
…でもそれは最高音頭ではなくサイコウォンドですご主人様。

しかし天守閣未亡人の時期の記憶がよぎり、口に出せない。
おのれ太陽王。ファッキン。
38名無しオンライン:2010/09/14(火) 12:13:36 ID:vi3KviMJ
>>27
私もずっとセシルが男性だと思ってた…気付きませんでした。

>>35
リトルウィングに配備されているPMの設定は私も考えてみましたが、
あくまで設定だけなのでお話には出来なかったですよ…
でもどっかに書き起こしておこうかな。

>>29,37
最近好調ですね!私が長いのばっかり書いてるからこういう短編は嬉しいです。

さてと、ようやく書き上がりました。今から投下します。
39Unsung Episode09:2010/09/14(火) 12:15:46 ID:vi3KviMJ
「大隊長、基地より入電です。『緊急事態ニツキ直チニ帰投セヨ』だそうです」
「緊急事態…? SEEDフォームか?」
「詳細は不明、テロのようなものだと」
「イルミナスか」
「かと思われます」

「大隊、聞け! これは演習ではない、本物の緊急事態だ!
 詳しい事は私もまだ分かっていないが、基地が何者かの攻撃を受けたそうだ。
 相手は人間だ、SEEDとは訳が違う。各員心して掛かる様に!」

「…ハンス、増援要請もしておけ。誰だかは知らんが、同盟軍の力を見せつける必要があるな」
「了解です」

「申し訳ない、教導官。基地に攻撃を許すなどという失態を犯してしまいましたな」
「構う事は無い。むしろ貴隊の対応能力を目の前で拝見させて貰ういい機会だ」
「汚名を返上させて頂きますよ」
「奮闘を期待する」

「隊員達の士気は良好。問題ありませんよ」
「そうだな…」

「よし、私が直接指揮を執ろう。部下のやる気に応えなければな」
「ついていきます、隊長」

「偵察機飛ばせ! 待ち伏せを食うかもしれん」
40Unsung Episode09:2010/09/14(火) 12:16:42 ID:vi3KviMJ
「よしよしよし…よし! 少佐! 防壁解除しました!」
「コード改変急げ! モニカ、オルベルトは撤収準備!」
「了解です!」

≪シュヴァルツェよりゲルプへ、何か近づく物が…フラビットです≫
「もうお出ましか…隠れてもこの現状は言い訳出来ないな、撃ち落とせ」
≪了解。ラファエル! ヤツを狙撃…≫

その直後、空中でパッと何かが光った。
ラリーはそれを見届けると、溜息をつきながら各隊に連絡する。

「家主が帰って来るぞ、撤退準備」
≪ロトよりゲルプ。基地西部にも敵影らしきもの見ゆ≫
≪こちらインディゴ、軍用シャトルの着陸を確認。兵員を降ろすものと見られます≫
「あくまで逃がさないつもりか。戦闘になるだろう、覚悟しておけ」
≪了解≫

「コード改変、終わりました!」
「了解した」

「各班はそれぞれ分散して回収地点に向かえ。一極集中ではこちらが不利だ。
 
 幸運を祈─」
41Unsung Episode09:2010/09/14(火) 12:17:48 ID:vi3KviMJ
"ドォォォォン!"

ラリーが言い終わる瞬間、轟音と共に激しい揺れが襲う。

「今のは何だ!?」
「爆発です! 恐らく砲撃かと」
「レーダー潰されました、モニター出来ません!」
「撤収急げ! 奴らは容赦ないぞ!」


────


「班長! ご無事ですか!?」
「私は無事だ、他は?」
「ハラルト! アレクサンダーがやられた!」
「今行きます! フィオナ、来い!」
「はいっ」

兵舎の陰に寄っていたのが災いしたらしい。
砲撃は壁を直撃し、瓦礫がシュヴァルツェの面々に降り注いだ。

≪基地正面にストライカー 二、トランスポーター 三! ストライカーからの攻撃と思われます!≫
「了解、こちらでも視認した」

「動け! もう一発来るぞ!」
42Unsung Episode09:2010/09/14(火) 12:18:19 ID:vi3KviMJ
「あぐぅぅぅぅ…クソったれ…」
「その位元気ならまだ大丈夫だ! フィオナ、止血頼む!」
「わかりましたわ」
「痛い痛い痛い痛い!」
「今レスタする、我慢しろ!」

「ハラルト! ソイツを抱えて来い! やられるぞ!」
「まだ止血終わってません!」
「レスタでごまかせ!」
「簡単に言って…フィオナ、出血は?」
「何とかなりました!」
「よし、引っ張っていくから、支えといてくれ。

 行くぞ…1、2、さんっ」
43Unsung Episode09:2010/09/14(火) 12:20:45 ID:vi3KviMJ
今回分はこれで終了。

何が一番時間掛かったかって、どうやって話を区切るかって事ですよ。
そして効果音の表現も悩みどころ。

いっぺんにまとめてzipにした方がいいような気もしてきましたが、
もう投下しちゃったしこのまま突っ切るかー。

パシリスレからの遠ざかりっぷりハンパ無い(^p^)
44名無しオンライン:2010/09/14(火) 14:01:46 ID:8RhatbQY
>>43
長いの乙
完結しないとパシリと関係するかわからんから長いの書く人は大変だよねえ

リトルウィングに配属されるパシリの話なあ
合成から逃げ出したいパシリの避難所とかかだろうか
だいたいなんでリトルウィングのは最初から成人型なんだろな
45名無しオンライン:2010/09/14(火) 15:07:22 ID:EwBYNQxM
>最初から成人型
即戦力にするためかと思ってた。
>>34はそれも含めて書いたのかもな。
引き取ってそのまま記憶だけ初期化したとすれば辻褄は合う。
46名無しオンライン:2010/09/14(火) 20:34:02 ID:XN5MH0iB
>>39
ヒャハー!グラールは地獄だぜー!!
思いついたので何か短編を書いておこうと思う。
47コンテスト前夜:2010/09/14(火) 23:46:11 ID:XN5MH0iB
Gコロニーのとある一室。
何やらPMが三体集まってゴソゴソしている。

421「ふう・・・これでガーディアン通信回線のデバイスOKです。」
423「これで私達とーコネクトしてー情報を横取り出来るねー」
453「コネクト完了!気を抜くなよ。これは大事な作戦だ。」

それぞれPM421。PM423。PM453。
三体共、真剣な表情で頷く。

421「いつでも大丈夫です。始めて下さい。」
453「うむ。検索を開始する。キーワードはデザインコンテスト・応募作・PMもしくはパシリだ。」
423「あー!!453ちゃんはフ○リップ派?私は○太郎派だねー!」

PM全員の電子頭脳内に視覚化されたガーディアンネットワークの膨大な情報が飛び交う。
それはまさに情報の嵐。そして情報は検索キーワードで見る見ると絞り込まれて行く。

彼女達が探しているデータは「アイテムデザインコンテストPM部門」の応募作。暫くして検索が終了。

453「該当する検索結果は4010件だな。これから個々のデータを解析する!」
421「はい。大変ですが頑張りましょうね。」
423「ははーい。私もがんばるよー!」

『お兄ちゃん大好きガンテクター作 ネオPH490。おじさんみたいに角が付いてカッコイイ。』
453「あのツンデレは何をやってるんだよ・・・削除だ。」
423「ははーい!ポチっとな削除だよー!」

『某ブログ宣伝担当作 ラピ子PM ラピ子はもうPSシリーズの顔だと思う。きゅきゅ。』
453「モンスターのくせに・・・もちろん削除!」
421「はい。かわいい!でもやっちゃいます。」

『名も無きガーデァン作 セクシーPM。チェルシー殿の様なバインバインなPMを希望でゴザル。』
453「またオマエかー!!削除!削除!!」
423「ははーい!ポチポチー!」

『某ブログT隊(以下略)』
453「色々な意味で危ないので削除ー!!!」
421「あらあら。453ちゃんオイこれ強す(ry」

453「かわいいけど削除!」「やばいから削除!!」「版権的に削除ー!!」「とにかく削除ー!!!」

結局まる一日かけて大量の応募作をガーディアンネットワークから大量削除。
応募作があった事さえも解らない位に徹底的に削除した。

何が彼女達にそんな行動を取らせたのか?


421「その…まことに心苦しいのですが。」
423「だってーコンテスト応募作が通過してねー当選したらー」
453「サンクスフェスタでの私達の肩身がもっと狭くなるからだ!!」

どっとはらい。

ちなみに3回目調査421(28位)423(29位)453(ぶっちぎりの30位)
48名無しオンライン:2010/09/14(火) 23:50:57 ID:XN5MH0iB
書いてみた。多少の誤字脱字は見逃して下さい。
421・423・453ファンの方スミマセン。
49名無しオンライン:2010/09/15(水) 08:53:53 ID:KkkHIejL
>>48
志村ー!PHじゃなくGHー!
ガーディアンズヘルパーとかの略だと思う
新型パシリはやっぱり身長高いバインバインタイプは不許可なんだろなw
50名無しオンライン:2010/09/16(木) 01:31:26 ID:aFQkhvzr
>>49
素で間違えた・・・すみません。
51名無しオンライン:2010/09/16(木) 16:57:36 ID:oTU0IhHl
ここに書き込むのも変だけど、
PSU絵板のハコモアイシテのサイトにアクセスできないんだが、何かあったのか?
52名無しオンライン:2010/09/16(木) 17:18:53 ID:/sjDMh59
 PMの配備に伴う規則

1.原則、社員一人につき配備されるPMは一体のみとする

2.PMの労働環境は当社が設けた配備基準に基づくものとする

3.PMに対しあらゆる暴行、虐待を加えることを禁ずる

以上の事項が一つでも破られた場合、貴社に対するPMの配給を停止する
G.R.M.

(General Resource Manufacturer提供)


ガーディアンズでの運用実績により、PMの有用性は広く知られる事となりました。
これを受けGRMはPMのマーケット拡大を狙い、様々な企業に対し売り込みをかける…筈でしたが、
有用性が知られると同時に、PMの人権について叫ばれる様にもなってきたのです。

そもそもPMは四肢があり人型である、キャストに限りなく近い容姿をしています。
ガーディアンズでは成長機能や子供の様に小さい体躯、キャスト用の教育行程を受けない、等の理由により
長らくグレーゾーンとされてきた領域でもあります。
53名無しオンライン:2010/09/16(木) 17:19:20 ID:/sjDMh59
ですがPMの違法投棄やPM自身に対する虐待など、これまでに様々な問題や、
それらを原因とする重大な事件や事例も数多く報告されています。

結果、GRMは企業としてこれらを考慮・改善する必要性が発生し、
一般的なマシナリーと同様の販売戦略を立てる事は難しくなってしまいました。

そこでGRMが設けたのが「配備基準」と「事前審査」です。
この二つをクリアした企業にのみPM配備が許され、そして前記の規則を守る義務が発生します。
(当然、ガーディアンズに対しても改めて審査がなされました)*

一般的な民間企業ならこれをクリアする事は容易な事ですが、
民間警備・軍事会社等の特殊な企業にはむしろ困難とも言えます。
当然PMの本領を発揮する系列の企業への配備は進まず、
また一般企業ではPMの有用性は薄れてしまいます。
その為、PMを配備しているのはガーディアンズ以外にはリトルウィングのみとなっているのが現状です。


*PMの人権は法制化すべきだとの声も挙がっているが、現在の所目途は立っていない。

(月刊「Universe Economy」9月号・GRM特集より抜粋)
54名無しオンライン:2010/09/16(木) 17:21:40 ID:/sjDMh59
>>38の言う通りにガーディアンズ以外にPMが配備されている事について、
考察した事を書き起こしてみました。
漢字多くて目が潰れそうな文章なのは私の趣味です。
55名無しオンライン:2010/09/16(木) 19:41:50 ID:VGRlxHxU
>>54
GJと言わせてもらう

ウチのファックは超過労働になってる気がするけど
5610年期の終わりに:2010/09/16(木) 21:08:07 ID:lTUVsI5W

『次の10年へ!PHANTASY STAR ONLINE2!!カミングスーン!!』

主人「おおおおおおっ!来年かー!」
PM「ほへー・・・」

『・・・合成アイテムの根本的見直し・・・』

主人「むう・・・見直しねえ(チラとPMを見る)」
PM「うああああああーん!!私のせいじゃないー!(ダッー!!と泣きながら走り出すPM)」
主人「ちょ!待ってよ!!」

今、最大の危機(主にPMに)が訪れようとしている!どうなる!?
57名無しオンライン:2010/09/17(金) 00:19:12 ID:FUR4QYLm
主!主〜!インフィニティに続いてPSO2らしいですよ!
「ああ、うん。また出番ねー」
PSO?…あのう〜…パシリの出番ありますよね?ね?
「ないわね(きっぱり)」
な、なんだってーーーー!!い、いや諦めるのはまだ早いです!営業活動をしてソニチにパシリを売り込めば…
「その思いが力になるのだから、まあがんばってみたら?」
ちょっとオートリーにいってきます!…で、どのリニアラインに乗ればいいんでしたっけ?
「ピーマン丼を忘れずにねー」

なんか前スレがなくなってたので一応まとめ再掲しときます。
http://www.psuxxx.info/uploader/src/up6507.zip

しかしなんとPSO2とは…パシリスレとしては期待していいんですかねw
581/2:2010/09/17(金) 02:39:56 ID:WfFrvlHk
何かさっきから共有倉庫のプレタやシャト達が妙な目でこちらを見ている。
シャグやマグにそんな感情があるとは聞いたことがないが多分同情とか憐れみなのではないか。
まるで「かわいそうだけど来年には捨てられるのね」とでも言いたげな目だ。ファック。

ご主人様が私を必要としない筈がない。
私はいつか合成した「クライング450〜しくしく。ふしあわせ。〜」
のダン・ボウルに入りながら思った。

いろいろな変化が訪れているのは間違いない。
合成ミッション?
モノメイトにすんぞファッキン。
合成の見直し?
見直し以前にこっち側で管理させろファッキン。
ちょっとこの基盤/ぐらーるはかいばくだんをエントリーしませんかご主人様。
駄目だまずご主人様が危ない。
このクールなパートナーである私がご主人様に迷惑をかける筈がない。
ご主人様の最も忠実なパートナーなら、最後までご主人様のお役にたつだけだ。

でももし万が一にでも。
星霊様。
あなたに一度でも願いが届くなら。
主を愛する全てのパートナーマシナリーに未来をくださいます様お願いします…。

…私は多分、生産されて初めて祈った。
592/2:2010/09/17(金) 02:47:58 ID:WfFrvlHk
基盤/ぐらーるはかいばくだんを片手にチラつかせながら祈ったので星霊様がどう思ったか知らない。
しかしご主人様以外に様を付けて差し上げる辺り私も弱い者だ。ファック。

PS星霊様。
無論未来をいただけない場合、まあ結構大変なPMの団体があらゆる手段で未来をいただきに参ります。
GH-450 個体識別名f.u.c.k拝
60名無しオンライン:2010/09/17(金) 02:58:50 ID:WfFrvlHk
>>57
・合成があるっぽい?
・インフィニティのオープニングすら使い回すのにPSUのシステム全部捨てる根性があるとは思えない
・インフィニティの(以下略が追加した種族を捨てるとは思えない
という訳で
PSO2はBBからかなりの時間を経ていて、インフィニティで繋がったラグオルとグラールの話になり
パシリもいればマグもいる世界になる!



といいなあ
なんかこの二三日ファックが一生懸命回復してくれるんだよ
すげえ追いかけてきて回復してくれてはガガマズリに突っ込んでくの
61名無しオンライン:2010/09/17(金) 16:09:26 ID:kO0KZ3Ox
PSO2、PCのみか・・・据え置きで出してくれないかなぁorz

>>32,38
一番最初に投下した話で、一応セシルは女性と明言してあります。
が、よく男性に間違えられるって設定なので狙い通りかもしれませんw

では、続き投下します。
62少女 〜危機〜 1/5:2010/09/17(金) 16:10:20 ID:kO0KZ3Ox
「私とマイはリトルウィングに戻ってクラウチに話をつけてくる。
 ミコト達にはその間にその子を連れてここに行ってもらいたい」

そう言ってセシルが教えてくれた場所は、居住区の一角だった。

「ここ・・・って行ったことないけど、何があるん?」
「病院だ。知人が経営している」
「びょ、病院・・・?」
「その子が一体何なのか、調べる必要がある。あの身体能力はどう考えても異常だ。
 ・・・それに、体に負担がかかっているかもしれない」
「そ、そっか・・・わかった」
「連絡は入れておくから、私の名前を出してくれればいい。頼んだぞ」
「うん。任しといて!」


そしてセシルと別れて目的地に向かう途中、事は起こった。

63少女 〜危機〜 2/5:2010/09/17(金) 16:10:53 ID:kO0KZ3Ox
「人気がなくなってきましたね」
「うん・・・居住区やからもっと賑やかやと思っとったけど。こんなとこもあるんやなぁ」

そこは家や建物こそあるものの、人の気配がほとんどない寂れた通りだった。
街灯が少ないのか、少し薄暗い。
私達の話し声と足音以外、何も聞こえてこない。

いや。

「ん・・・?」

何か聞こえたような気がした。

「どないしたん?」
「いえ、なんでもありません」

主人にはそう言ったが、念のために聴覚センサーを最大にしてみる。
慎重になるに越したことは無い。もし今何かあったとしても、戦力になるのは私と主人だけなのだ。
少女とメガネの武器はセシルが預かったままだ。

・・・やはり私達の足音以外、聞こえる音はない。本当に気のせいだったのか。

「・・・!」

微かに足音が聞こえた。私達4人以外の足音が。
メガネの言っていた「組織」とやらの人間か?それともただの不審者か、もしくは通りすがりか。
私は立ち止まった。

「ん?」
「すみません、靴に砂が入ったみたいです」

皆が足を止める。「誰か」の足音も止まる。
私は靴を脱いで、入ってもいない砂を出すように逆さに振った。

「すみません、行きましょう」

皆が歩き出す。また足音が聞こえてくる。
間違いない。尾行されている。

64少女 〜危機〜 3/5:2010/09/17(金) 16:11:32 ID:kO0KZ3Ox
私は端末を取り出して文字を打ち込んだ。後ろから見えないように、私の体で隠すようにして。
主人の足をつつき、端末を指し示す。

『誰かに尾行されてます』

端末を見た主人の顔色が変わった。
後ろを振り返りそうになった主人を、慌てて足をはたいて止める。

ぱちん!

「いったぁっ!?」
「すみません、蚊がとまっていました」

驚いてこちらを見たメガネにも端末を見せる。
一瞬目を見開いたが、すぐに元の表情に戻り、また黙々と歩き始めた。
なかなか肝が据わってるな。

私はまた端末に文字を打ち込み、二人に見せる。

『とりあえず、人通りの多い場所に出ましょう』

二人は軽く頷いた。
人のいる場所に出れば、相手も下手な真似は出来ないだろう。それからセシルへ連絡すればいい。
今下手な動きをすればここで襲われかねない。


だが、そううまくいくはずがなかった。

65少女 〜危機〜 4/5:2010/09/17(金) 16:11:57 ID:kO0KZ3Ox
曲がり角に差し掛かるたびに、別の足音が聞こえてくる。

『先回りされてます。こちらへ』

文字を打つのももどかしい。一刻も早くこの通りから抜け出したい。

横道に出る。また足音。メガネにも聞こえているらしく、険しい顔をしている。
段々足音は大きくなる。近づいてきている。

「ご主人様、走れますか」
「う、うん」
「いち、にの、さん、で。そちらもよろしいですか?」
「はい」

曲がり角が見える。足音も増える。

「いち、にの」

主人が息を吸い込むのが見えた。

「さんっ!」

4人が一斉に駆け出す。当然、尾行者も走り出した。

66少女 〜危機〜 5/5:2010/09/17(金) 16:12:30 ID:kO0KZ3Ox
速い。どんどん近づいてくる。
曲がり角に差し掛かる度、先回りした足音が聞こえてくる。その度に進路を修正する。もう目的地からはかなり離れてしまった。
追い込まれているんだろうが、だからと言って鉢合わせするわけにもいかない。
主人の息が上がってきた。いくら小柄とはいえ、PMの私が背負って走るなんてことは出来ない。
走れなくなったら終わりだ。

「あ・・・」

前を走っていたメガネが声を上げて立ち止まった。

「行き止まり・・・」

目の前にはとても越えられそうにない壁がそびえ立っていた。横は扉も窓もない建物。
逃げ道は、ない。

足音の主が姿を現した。どこにでもいそうな、普通の格好の男が3人。ただし、目つきだけは異様に鋭い。

「何か御用ですか」

震える主人をかばうように前に立ち、理性を総動員して冷静な声を出す。

「その子供を渡してもらいたい」

真ん中の男が言った。



つづく

67名無しオンライン:2010/09/17(金) 16:16:08 ID:kO0KZ3Ox
以上です。

インフィニティ、PSO2と話題に事欠かないせいかスレが賑わってますね!
68名無しオンライン:2010/09/17(金) 19:02:30 ID:ZbIHQOxj
>>57
期待したい所だけど、どうなんだろねw

>>60
基板/ぐらーるはかいばくだんてwなんて危険な物をw
だが、殆どのパシリはf.u.c.kと同じ思いかもなぁ

>>67
彼女らがここからどうするのか、続きを待ってるぜ!


カキコついでに。
前スレ消失(笑)したので、一応ロザリオ出産編まとめ再掲です。
ttp://a-draw.com/1/src/a-draw1_2727.lzh.html

※DLキーが設定されています。キーは412。
注意!zipではなくlzh圧縮になってます。


何はともあれ、PSO2出るのは喜ばしい、パシリが出ればなお良し!だが……
最近、ブルースクリーン&フリーズと仲良しのMy自作PC、次回作の必要スペック公表まで生きてるかなぁ……シクシク
69名無しオンライン:2010/09/18(土) 00:08:07 ID:0xxiktL7
>>68
まあそれ以前にインフィニティでパシリ出るのも確定してないけどな…
70名無しオンライン:2010/09/18(土) 00:54:33 ID:hHDtTXid
続きものは好かん
71名無しオンライン:2010/09/18(土) 00:59:21 ID:TJpuCfDK
>>43
展開がヤバくなってきた!!!
すでに負傷者も出ているが、何とかみんな引き上げて欲しいな。

>>48
>『某ブログT隊(以下略)』
ちょww何やってんすかwww

>>54
ここからまた話が発展しそうないい考察だと思うよ。

>>57,60
PSU系とのストーリーのつながりとかは分からんが、
PSO2でもPM(に似たような者かも)が登場する事を強く願ってるぜ!

>>67
こっちも修羅場だな。セシルいないが、何とか切り抜けられそう・・・?

>>69
8/30の某ブログより抜粋
>「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」には、
>「ファンタシースターポータブル2」のすべての要素が入っています。
>ストーリー、ミッション、アイテムなど前作の要素はすべてはいっていますが、
>さらに新作1本分にも匹敵する新要素が入っているものだ、と思ってください。
>セーブデータ内のキャラクターの容姿、レベル、記録、所持アイテム、共有倉庫内のアイテム、
>マイルームのデータ、称号など、ここに書いていないものを含めて、
>すべてのプレイデータを引き継ぐ事が可能です。

らしいから確定でいいんじゃね?まあ、すぐ後に、

>もし、何らかの理由により今後変更になる要素があった場合にはまたお知らせいたします。
>現時点では、「すべての要素を引継ぎできる」と考えていただいて構いません。

と書かれているからそういう意味では確定してないのかもしれないが、
それを言いだしたらどんなゲームでも同じ事だからな。
72:2010/09/18(土) 01:31:52 ID:TqC1sP1Z
PM 「ふーん?PSO2…ねえ?アナタはどう思ってるのかしら…?御主人?」
御主人「それは…期待してる…よ…」
PM 「期待…ですってッ!!」
御主人「ヒッ!!」
PM 「御主人…?今まで誰のお陰でここまでリッパ(レベル180)になれたのかしら?」
御主人「それは…PMのおかげ…かな…アウッ!」
PM 「そう!ワ・タ・シのおかげ!!このアッシュもどきが!!」
御主人「あっああ!!や…やめて…下さい…」
PM 「浮気するなら許せるけど…!けど!!本気なんて許さない…!!許さない…よう!!」
(ポロポロ…涙するPM)
御主人「…PM?」
PM 「HENNTAIでもいいから…ぎゅとして欲しい…頭をなでて欲しい…一緒して欲しいよ…!!」
(ポロポロポロ…もう涙でぐしゃぐしゃなPM)
御主人「ぐ…よ、よう…」
PM 「ふえ?御主人?」
御主人「幼女サイコー!!ま・さ・に!インフィニティー!!」




と言う夢を見た。
御主人はHENNTAIでこれからどうなるかは不安だけど、
これからの時間を御主人と精一杯頑張ろうと思う。
73名無しオンライン:2010/09/18(土) 01:34:09 ID:TqC1sP1Z
(削除)な内容で書いたら(削除)でなので急遽あれであれ。
あっちの方がよかったかしらん。夢オチですみません。
74名無しオンライン:2010/09/18(土) 02:33:17 ID:0xxiktL7
長いの乙
短いの乙
サイコウォンドはまだ出ませんファッキン
75名無しオンライン:2010/09/18(土) 13:24:58 ID:4aCJQlEK
>>67
ミコトとらぶだけでどうやって切り抜けるのか…男達は何者なのか…
気になりますね。

>>71
PMの売り込みにグラール太陽系を飛び回る新人セールスマンの話が頭に浮かんだ。
誰得。

>>72
「インフィニティー!」にも笑ったが、一番吹いたのは「このアッシュもどきが!!」

さて、お気づきの方も居るかと存じますが、
Unsung Episodeが終わるまで本編はしばらく放置プレイです。
本編を忘れかけてる・忘れた方の為にまとめ置いておきますね。

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/154456.zip

PASS:ashe
ZIP圧縮されています。適当な解凍ソフトで解凍してください。
76名無しオンライン:2010/09/18(土) 13:28:36 ID:4aCJQlEK
…マイも居ましたねすみませんオルゴーモンの群れの真ん中で正座してきます
77名無しオンライン:2010/09/18(土) 13:30:06 ID:4aCJQlEK
そしてマイじゃなくてメガネと少女だという事に気付いた。

<アルテラツゴォォォグ!
78名無しオンライン:2010/09/19(日) 11:12:46 ID:SsCsFRjU
>>77
ファイト
79名無しオンライン:2010/09/19(日) 12:38:09 ID:GuqqMSQn
このスレ残ってたんだな。
5年くらい昔にやめたはずなのに
最近ふとPSUとパシリが頭をよぎったから見に来たが、なんだか知らんが目から汁が出てきたぜ

画像掲示板の方を久しぶりに見ようかと思ったら見れなくなってて泣いた
80名無しオンライン:2010/09/19(日) 13:23:57 ID:Cr1pKHFu
>>79
よう兄弟、おかえり。
PSU wiki
ttp://suimasen.sakura.ne.jp/aaaphp/

画像掲示板
ttp://www.psuxxx.info/uploader/
81名無しオンライン:2010/09/19(日) 13:34:08 ID:y5ysN55V
>>79
よう兄弟
2月に携帯で新作でるから今携帯版始めたらちょうどいいぜ
82名無しオンライン:2010/09/19(日) 17:47:24 ID:SsCsFRjU
>>79
よう兄弟。
あんたのパシリに会いに行ってやらないかい?
今無料だぜ。
83名無しオンライン:2010/09/19(日) 19:28:34 ID:GuqqMSQn
>>80-82
PSUを思い出したきっかけの妄想を文章にしてみるぜ
もしかしたら文章にできずに断念するかもしれんがやってみよう
84名無しオンライン:2010/09/19(日) 22:15:22 ID:yJWmHZHk
>>83
よう兄弟!
主人がいなくて心に傷を負ったパシリが、
DFと同化したミッションは大変だったぜ!
最後は基板が落ちてくるんだよなー
85時がとまったマイルーム1/4:2010/09/19(日) 23:43:21 ID:GuqqMSQn
時が止まったマイルームにいるPMの話

ガーディアンズの契約の中にこのようなものがある
3ヶ月以上活動をしていないガーディアンズの持ち物、及び資材は全て本部に回収される。
書類の上ではこの契約はなされているが、多くの退役したガーディアンズ達の資材は”手間”だという理由で今も放置されている。
それはPMも例外ではなかった。

ここはとあるマイホーム

掃除はされているのでマイルームの中は整理されている。
置かれているイス等の家具には埃はかぶってはいないが生活感はない。
来訪者の履歴は一番最近ので2年前となっていた。

今日も機械的に掃除をし、来るはずのない客を待ちながら定位置に立って店番をする。
2年前に来た客が1億メセタで倉庫にしていたモノメイト等の薬剤を買い占めてしまったため、店番はする必要はないとは知りつつも
毎日のように確認していた主人のパートナーカードを確認するのも3年前からをやめた。
見た所でしょうがないのは分かりきっていたから。
もうこのマイルームにいるPMの目からはすっかりと光が消えていた。
虚ろな表情のまま機械的に家事をこなしたらスリープモードを起動する毎日。
0%の希望を夢見る事も今では苦痛でしかないため、考える事もやめた。
今日も一通りやる事が終わったので、主人が使うベッドに腰をかけて主人らしきものが写っている写真立てをぼんやり眺める。
いつもどおり毎日が過ぎようとしていた。

ブォン、と急に来店を知らせる自動ドアの開閉音がした。
「あれ?どういうことだ。あれから全然変わってないな。この部屋」
突然聞こえるはずの無い声が聞こえた。
「はは…ついに幻聴まで聞こえるようになっちゃったのかな」
か細い声で呟いたPMは苦笑しながら頭をげん骨で軽く叩いている。
幻聴でもいい、一瞬だけでも幻覚でも見れたならそれでもいいと思いながら店へ向かう。
そこには”絶対”居るはずのない人が存在していた
「あ…」
涙が出てきた。ついに自分は気が狂ってしまった。
聞こえないはずのもの、見えるはずの無いものまで見えてしまったのだ。
床にペタンと座り込んでただ泣きじゃくった。
幻覚でも主人を見ることができた嬉しさ?それとも幻覚を見るほど狂ってしまった自分への悲しさ?
涙はとっくに枯れたはずなのに…溢れ出て止まらなかった。
「なぁ…その…なんだ。ただいま…でいいか?おい、お〜い。聞いてるのか?お前。おい、お〜い」
目の前で声をかけても泣きじゃくるPMに少々困っている男がいた。
86時がとまったマイルーム2/4:2010/09/19(日) 23:44:03 ID:GuqqMSQn
ふとしたきっかけでマイルームに帰ってはみたものの、正直瓦礫の山になっているのを想像していた。
きっとあいつの事だから3ヶ月立つ前には部屋の家具から倉庫の備品から全てモギリ散らかしているだろうと予想できた。
きっとガーディアンズの本部の連中も片付けるのに苦労するだろうな…と同情しつつもマイルームの中に入った。
まず驚いたのは店の壁紙、飾りがそのままだったことだ。
次に驚いたのは5年も誰も住んでいないならばクモの巣でも張っていてもおかしくないのだが、部屋は整理されていたことだった。
ボソっと声は漏らしてしまったが、あの時の店の中と一つだけ違う光景なのでホッとしていた。
しかし、急に横の自動ドアがスライドしたのでそちらの方向へ視線を向けると我が目を疑った。
とっくに本部に回収されて別のガーディアンズの元で働いているはずのあいつが居たのだ。
まずなんと声をかけるべきか迷ったがとりあえず何か喋らなければ。
しかし目の前の現象に疑問を持たずには居られなかった
なぜあいつが居る?どうして部屋がこのままなんだ?
自分も混乱していたが。目の前で泣きじゃくるあいつを見ると胸が熱くなっていた。
気がつけば無意識に頭をなでていた。
混乱しているらしい。無理もないだろう。俺は5年もコイツを放って置いたんだ。
今頃俺はどれだけ無責任な事をしたのかを思い知った。
目の前のコイツにしてやれることは…
考えるまでもなかった。
87時がとまったマイルーム3/4:2010/09/19(日) 23:45:10 ID:GuqqMSQn
「ふぇ…?マ…スタ…?」
不意に頭をなでられてすっとんきょうな声を出す。
これは…感触?
涙をぬぐって自分の頭をなでる懐かしいその人を見上げる。
見間違う事はない。5年前のあの頃からずっと見てきた写真立てに写っていたままの姿の主人がそこにいた。
「お前、まさか…ずっとココにいたのか…?」
「マスター!、マスターですよね?幻覚なんかじゃないんですよね!?本当にマスタ…な…ですよね…?うぇ…」
そこまで言って抱きしめられた。
主人の胸の中は暖かかった。この温もりは真実であって欲しい。
ただそれを願うばかりだった。
主人は察したのか何も言わずに黙って抱いてくれていた。

それから十数分後、それまでずっと胸の中でむせび泣いていた。
ようやく感情が落ちついてきた。主人の胸から顔を上げてゆっくり深呼吸をする。
「マスター、お帰りなさい」
「お前にしては、随分女々しいんじゃないのか?」
目の前の主人は皮肉混じりに冗談を言う。
自分を5年もほっといておいた挙句にこんな時でも空気を読まずに冗談を言うこの男。ムードのへったくれもない
そういえばそうだった。ずっと前もコイツはこんなペースだ。あの時のままの主人だ。でも…
「馬鹿!5年もほっといて…どんな気持ちで待っていたか…」
「ああ、悪かった。そのまさかこんな事になってるとは思わなかったんだ。そのまぁなんだ、落ち着いたか?」
主人はそういうとまたもグシャグシャと頭をなでる。
頭をなでられるのは以前から嫌いではなかった。それに今はこれほど嬉しい事はない。
「もう随分遅いな、腹も減ったしオルアカロールででも作ってくれよ。」
「帰ってきたらすぐにオルアカロール?他に言うべき事があるんじゃないの?」
「いいじゃないか。ん?お前だってモギるモノもなくて腹減ってるだろ?まずは腹ごしらえしてからだな」
それからてきとうなやりとりの後にオルアカロールを作るために古い基盤をセットする。
ちなみにオルアカロールは主人の好物である。3度のスパイシアよりもオルアカロールな程好きらしい。
材料で検索をかけて店へ向かった。

いつしかPMの目には光が灯っていた
88時がとまったマイルーム4/4:2010/09/19(日) 23:45:48 ID:GuqqMSQn
数分間感情のままに抱きしめてはしまったが、落ち着いてくるとどうも照れくさい。
俺もコイツも冷静になってきたようだ。
普段のコイツらしからぬ大人しいセリフに違和感を覚えたので正直な感想を述べる事にした。
顔をビンタされた。正直痛い。
が、普段のコイツならば飛び蹴りを入れてもおかしくはないとこからすると相当重症だろう。
それでも憎まれ口を叩けるくらいまでには落ち着いたようだ。
なんだかんだでコイツは頭をなでてやると喜ぶのでクシャクシャしてやる。
何から話すにも色々面倒なのでとりあえず飯の話題にすることにした。
それにコイツは長い間何も食ってないんだ。飯を食いながら追々話せばいい
それに、これからまたアイツを悲しませるハメになる話をするのは辛い。
材料の検索を終えて出て行ったあいつはあの頃のあいつにすっかり戻ったように思えた。
胸が締めつけられる…だが俺は…どうすればいい…?
89名無しオンライン:2010/09/19(日) 23:54:53 ID:GuqqMSQn
ひとまずココまで
何か妄想と実話を混ぜて2割くらい文章にしたらめっちゃくちゃ長くなったでござるの巻
頭に浮かんだ描写を文章にできずにモニュリ死にそう
SS書ける先人達の偉大さを思い知ったぜ。

長いのが嫌ならここで打ち切るけどいいよね…?
90名無しオンライン:2010/09/20(月) 01:32:08 ID:hYOUzHBW
>>89
途中ユルサナイ。
再会したパシリが気になったとかじゃないんだからね!
91名無しオンライン:2010/09/20(月) 03:00:41 ID:YhAARhGh
>>89
いいから続けるんだ兄弟
さっき拾ったザンシュミサキの闇60あげるから
92名無しオンライン:2010/09/20(月) 08:59:51 ID:m6ax0sMd
>>89
かまわん、続けるんだ兄弟。
でないとこの基板/サイコウォンド(成功率99%)が
確実にオキクになる呪いが発動してしまうぞ!

ぶっちゃけ、>>90と同じく続きが凄く気になりますです、はい。
93とあるGH422の日常 1/8:2010/09/20(月) 21:13:40 ID:RgFbgzN1
 ここは、Gコロニーのガーディアンズ宿舎にある、ごくありきたりなマイルーム。

「おはようございます、ご主人様」
「くかーっ……くかーっ……」
「んもーっ、起きて下さいっ、ご主人様っ!」

 ベッドの上には、起床予定時間を過ぎていても熟睡している私のご主人様――ビス子がいました。
 平均からすれば美人の部類に入る顔立ちと、巨乳と呼んでいい胸、他に贅肉の無い健康な白い肢体。
 これでまだ16歳になったばかりな上に、当人は「まだ成長期だ!」と言っています。
 親戚や家族の平均身長が200Rpだというのですから、170Rpほどのご主人様は確かにまだ背が伸びるのかも知れません。
 私としては、これ以上背が伸びるのは勘弁して欲しいですね、今まで以上にお世話が大変になります。
 とにかく、世間から見たら何とも羨ましい見目方なのに、毎度の事ながらその寝姿といったら……

「Tシャツとパンティ姿はともかく、お腹出して……って、ああああっ、よだれを袖で拭かないで下さい!」
 起きる気配が無いので、腕を掴んで揺り動かします。
「いい加減に起きて下さいご主人様、また教官に叱られますよ?!」
「ん〜……あと5年……」
「そんな事言って……作者に見放されても知りませんからね!」
「……メタな発言乙……ふぁ〜っ……」
 目を覚ますには覚ましましたが、欠伸をすると、気だるそうに寝返りをうって私に背を向けます。
「ともかく、起きて下さい!
 ……あっ、ご丁寧にベッドの目覚まし機能止めちゃってるし!」
「うるさいなぁ、起きればいいんだろ、起きれば……」
 ボリボリとお尻を掻きながら、やっと起きました。
 そして、ふらふらした足取りでドレッシングルームへと入って行きます。
 間もなくシャワーの音がかすかに聞こえてきました。
 ご主人様が朝のシャワーをしている間に、ベッドの上をざっと掃除して整えます。
 暫くすると、鼻歌交じりのご主人様がガー……指定インナー姿で……
「は〜、さっぱりしたぁ♪って、どしたの422、Alt+D+shiftなんてして?」
 朝からorzになってしまった私に、分かりにくい表現で様子を伺ってきました。
「倒れたくもなります!
 どうしてガーディアンスーツ着てこないんですか!」
「別にいいじゃん、自分の部屋なんだから」
 もう、朝から疲れますほんと……
94とあるGH422の日常 2/8:2010/09/20(月) 21:14:44 ID:RgFbgzN1
 最初からお恥ずかしい場面ですみません。うう、分解炉の辺りがシクシクと痛い……

 皆さん初めまして、私はGH422。
 ガーディアンズ機動警備部所属(まだ研修中ですが)のご主人様に仕える、一部の方にはニャックルなどとも呼ばれる、ごくごく普通のパシリです。
 数少ない知人からはあんまり420系らしくないと言われますが、それは完全にご主人様の所為。
 だって、私がしっかりしないと、部屋の中が凄惨な光景に……アタタタタ、思い出しただけで、頭痛が……
 と、とにかくっ、そんな訳で、配備されてまだ2ヶ月ほど、この姿になってからもほぼ同じくらいの私ですが、片付けだけは得意です。

「ごっはん〜、朝ごはんはなぁにかな〜♪」
 相変わらずインナー姿のまま、妙な節をつけて歌いながら、キッチンの食材倉庫を覗くご主人様。
「今日はチャーハンとスープです。既にレンジで温めてあります」
「気が利くじゃん。
 ――あ、美味しそう。いっただきまーす」
 ダイニングに据えられている小さなテーブルの席に着くと、朝食を食べ始めたご主人様。

 三度の食事は各隊員の自由ですが、本部及び各支部には隊員向けの食堂もあります。しかも、前もって頼めば、このように各部屋へ配給してもらえます。
 本当は私が作れればいいのですけど、私は料理が出来ません。
 別に壊滅的に下手糞だとか、そういう意味ではなく、知識は相応にあるものの経験が乏しく、また、食事作りの練習に時間を割く余裕の無い生活を送っているのです。

「(もむもむごくん)寮のご飯もいいけど、早くあんたの作るご飯が食べてみたいなぁ」
「すみませんご主人様、まだそこまで至りません」
「いいのいいの、気長に待つからさ〜。
 ご馳走様でした」

 ご主人様は部屋に常設されている返却用ナノトランサーへ食器を入れると、研修へ出かける用意を始めます。
 それに合わせて私も準備を始めると、私達にメールが届きます。
「……了解っと」「はぁ……」
 溜息をつくと、ご主人様が妙な顔で私を覗き込みます。
「師匠、何か言ってきたの?」
「ええ、まぁ……例によって例の如く」
95とあるGH422の日常 3/8:2010/09/20(月) 21:15:38 ID:RgFbgzN1
 さっきも言いましたけど、私は日常業務の練習をする暇さえ無いほど忙しい身です。
 何故かと言うと、ご主人様と一緒に、研修に明け暮れているからです。
 フリーコースを導入して門戸を拡大した現在でもSEED被害による人材不足は続いているのですが、人事部はそれを補う方法の一つとして、私達パシリを積極的に訓練・現場投入する案を本部に提出したのです。
 これは、同様にパシリを運用しているリトルウィングでの実績を元に発案されました。
 今現在は、その案がガーディアンズでも有効かどうか、選抜されたパシリ達を実際に運用して調査しているのですが、そのうちの一体が私だった、という訳です。
 私が選ばれたのにはちゃんと理由があります。
 それは……

 ちゃんと私達を育ててる新規隊員が少ない、という現実です。

 理由は実に単純で、課金してないから。
 更に、私みたいに第5形態まで育成する隊員も少ないのです。
 まぁ、どういう理由かは分かりませんけど、私のご主人様は教官に借金してまで短期間で第4形態にした経緯もあり、本部に目を付けられていたらしい、との事。
 ……いえ、理由なら何となく察しがついているのですけど、口にすると悲しくなるので止めておきます。

 それはともかく、訓練校を卒業したご主人様には珍しく専属の指導教官がつき(人材不足の近年では稀だそうです)、研修の前に必ずメールを寄越します。
 メールはいつ来るか分からず、場合によると深夜だったりします。
 実はこれも訓練の一つで、緊急通知の任務が来た場合に素早く内容を確認して行動に移るための練習なのです。
 メールの内容自体は訓練に関連した通知で、ご主人様には主に訓練内容を、私には訓練後の反省会で使うアイテムの用意など、バックアップ的な内容が来るのですが……
 今回は妙な内容だったので、私はつい、首を傾げてしまいました。
 ですが、教官の性格からすると、それもちゃんと意味があるはずです。
「それじゃ422、行ってくるよ」
「はい、いってらっしゃい、ご主人様」
 見送った後、倉庫から指定されたアイテムを取り出して、自分のナノトランサーへと仕舞います。
 後は私の転送ロックを解除して、呼び出しを待つだけ。
 程なくして、私はご主人様に呼ばれ、ミッションフィールドへと転送されました。
96とあるGH422の日常 4/8:2010/09/20(月) 21:16:33 ID:RgFbgzN1

 ―――ミッションフィールド:パルム某所―――

「揃いました、師匠」
 到着した私が隣に並ぶのを待って、ご主人様が教官に向かって敬礼します。
 そうそう、何故かご主人様は教官を『師匠』と呼び、教官もそれを許しています。
「よろしい。
 それでは、今日の研修ミッションを説明する」

 私達からやや距離をとった場所で端末を起動させているこのヒトが、私達の指導教官です。
 見た目は20代後半から30代前半くらいでしょうか、180Rpほどの身長ですらりとした身体つきに、やや浅黒い肌と黒に近い紫の髪、濃い琥珀色の目をした男性ヒューマンです。
 ご主人様曰く『鬼教官』だそうで、研修学校の実技では、他の教官よりもかなりハードな内容をやらされたそうです。
 そのお陰か、ご主人様の戦闘力評価はA+ だというのですから、恩師と呼んでも差し支えないでしょう。
 その頃の事があるので、ご主人様は何かというと私に教官の事で愚痴を零します。
 私はいつも黙って愚痴を聞いているのですが、教官を批評する段階になると、喧嘩になってしまいます。

「師匠は絶対にSだ!」
「そんな事はありません、教官は優しい方です!」
「それは嘘だ、幻想だ!」
「それはご主人様がだらしないからでしょう!
 私は注意されても叱られた事なんてありません!」
「それはそうだよ、師匠はパシリ好きなんだから!」

 とまぁ、毎回こんな感じです。
 パシリ好きだというのは噂で知ってますけど、優しい方には違い無いんです。
 だって、研修が終わると必ず私達にお菓子や飲み物を『さりげなく』出してくれるんですよ?
 ご主人様を叱るのだって、見込みがあるからですし……

 ……あ、いけない、話が逸れてしまいました。話を戻します。

 周辺概略マップを示しながら、教官が手短に説明を終えました。
「――以上だ。
 では、状況開始!」
「「はいっ」」

 ―――続く―――
97名無しオンライン:2010/09/20(月) 21:17:52 ID:RgFbgzN1
ども、パパと412作者です
新キャラでの新作が書きあがったので投下してみました
残りは後日に投下予定です

>>89
是非とも続きをプリーズ
こんな引き方されたら、気になるじゃないか
98名無しオンライン:2010/09/20(月) 23:41:33 ID:m6ax0sMd
>>97
キタ、新作キタ!これで勝つる!!!!

>見た目は20代後半から30代前半くらいでしょうか、180Rpほどの身長ですらりとした身体つきに、
>やや浅黒い肌と黒に近い紫の髪、濃い琥珀色の目をした男性ヒューマン
確か、今回から主役の一線は退いての登場ですな。お元気そうでなにより。

>『鬼教官』云々
まあ、それはあれだ。PMの言うとおり、厳しい中に信頼や期待が含まれているって事で。
ここからどんな話が展開されるのか楽しみです!


で、超久々に駄文投下。
書き終えてからGH422が被ってる事に気づく。
当然、パパ氏のGH422とは別PMです。

>>94
>食事作りの練習に時間を割く余裕の無い生活を送っているのです。
GH450 『料理の練習か〜。懐かしいですね。』
GH422 『そういや、あんたも最初は料理ヘタクソだったんだっけ?』
GH450 『ヘタクソって・・・』
GH422 『だって、いくら料理ができなくでも、普通ドグマドロップは使わないでしょう?』
GH450 『いったい、いつの話ですか!だいたい、あれはパシ通の付録が悪いんです!!!』
GH431 『確かに、あのレシピはちょっとねぇ・・・』
GH440 『(うんうん)』
GH450 『そうですよ。文句はマヤリー先生っていう人に言ってください。
     それに、いろいろ失敗はありましたけど、今はもう大丈夫です!』
GH422 『・・・他にもまだあるんだ?』
GH450 『・・・ちょっとだけ(////)』
GH440 『と、ともかく、早く料理できるようになるといいですね。』
GH431 『ご主人の健康の事や食費など、いろんな点で自炊できたほうがいいものね。
     とあるGH422ちゃんも頑張って!』
GH440 『れ、練習あるのみです!(ぐっ)』


GH422 『本当にちょっとだけ?』
GH450 『ううう、これ以上聞かないで〜』
GH440 『あ、あの、2人ともまだやってますけど?』
GH431 『・・・ほっときなさい。』
99名無しオンライン:2010/09/21(火) 01:37:39 ID:A0+tH43S

新作乙
ガーディアンはやっぱりパシリに飯は食わせないんだねえ
仕方ないとはいえカワイソス
100名無しオンライン:2010/09/22(水) 00:00:19 ID:Ll2H31nn
>>98
勝つる、って、何と戦ってるんですか、一体……


>>99
422「あのー、作中に表現が出ないだけで、私達だって普通に食べてますよ、こんなのを」

つ◆<GRMキュウビン:★4(ドスン

ビス子「『PM専用』って書かれてるからあんたに任せてたけど、毎回送り主不明のこの箱があんたのご飯?」
422「箱じゃなくて中身が、ですよご主人様」
ビス子「どれどれ(パカ。)うわ何これ、ペロリーメイトがギッシリ!」
422「定期的にGRMから送られてくるんですけど、このジン・ギ・スカン味とか美味しいですよ。
    後、ハンバーグ味とかスパイシア味は定番で、最近のマイブームはこのイチゴ&ミル・フイユ味ですね!」
ビス子「・・・(この子にご飯作らせて大丈夫かな……)」


ども、パパと412作者です。
ここから後半の投下となります。
101とあるGH422の日常 5/8:2010/09/22(水) 00:01:59 ID:Ll2H31nn
 ―――前回からの続き―――

「今日のミッションエリアは、旧ローゼノムの復興現場外延部だ」

 教官は端末を使って、携帯型ホロディスプレイに周辺地域の概略マップを表示しました。
「物資不足で予定より復興は遅れているが、今回の場合はモンスターの侵攻が原因だ。
 お前達の任務は、モンスターを復興現場から追い出し、指定エリアとその周辺のモンスターを一掃する事」
 マップには、優先度と被害状況、予測されるモンスター、そして予想攻略ルートが表示されています。
「何か質問は?」
 ご主人様はすぐに手を挙げます。
「あたい達以外にこのミッションをしている隊員はいるのでしょうか」
「残念ながら、我々だけだ。
 最近はガーディアンズ以外のPSCもこの手のミッションを請け負っているが、三惑星中のどの現場も人手不足な上に優秀な人材の不足で、この手の被害はなかなか減らないのが実状だな……」
 教官は渋い顔になり、小さく溜息をつきます。
「おっと、話がそれたな。
 それじゃ、後はいつも通り――」
「師匠はバックアップに回って、緊急時以外は手を出さない、だよな?」
「その通りだ。
 これ以上の質問が無ければ、以上だ」
 私達が頷くと、教官も頷き返します。
「では、状況開始!」
「「はいっ」」

 教官の合図と共に、ご主人様は私を伴って走り出しました。
 廃墟の中を移動すると、あちこちから雷侵食されたモンスターが現れます。
「せりゃあっ!」
 斧を手に大暴れするご主人様。
 私はその後ろをついていきながら、群がってくるモンスターに鋼拳でジャブの連打を食らわせます。
 ジャブでひるんだ所にご主人様の斧が叩き込まれ、更に二人のPAでドンドン敵が蹴散らされていきます。
 流石にバル・ソーザやシャグリースには手こずりましたが、ガイノゼロスは危なげなく倒しました。
102とあるGH422の日常 6/8:2010/09/22(水) 00:02:48 ID:WscO1R6n
 フィールドマップを確認した教官は、小さく頷きます。
「ゲートのセーフティは全解除されているし、エネミーソナーに反応無し、モンスターは一掃されたようだな。
 ――よし、ミッション終了だ、お疲れ様」
「「お疲れ様でした」」
 教官に挨拶すると、教官は手にしていた端末を仕舞い、ナノトランサーからポットとカップを取り出しました。
 そして、私達の手にカップを渡すと、自分もカップを手にし、それぞれにポットの中身を注いでくれました。
 今日は、ほど良く冷えている、手作りらしいレモネードです。
 教官と私達は手ごろな場所に腰を下ろし、恒例の反省会を始めます。
「まずは今日の総評だ。
 全体的に申し分ないランクになってきたな」
 それを聞いて、ご主人様はにやにやします。
 思ってる事がすぐに顔に出るんですよね、私のご主人様は。
「ただ、行動する際の判断がまだ甘い部分もある」
 教官の細かい指摘が入ると、ご主人様は少しむっとした顔になります。
 総評の後に必ず言われるって分かってるのだから、そんな顔しないで欲しいです。
「お互いに相手の状況を判断してフォローするまでの間隔がまだ少し長い、そこはなんとかすべきだな」
 いつもならこの後にああだこうだと言われるけど、今日はそれ以上言わないでカップに口をつけます。
「あの……教官、今日はそれだけですか?」
 私が尋ねると、きょとんとした顔になる教官。
「あ? ああ、そうだぞ。
 戦闘はもとより、状況に合わせて臨機応変に動く事も身についたと、俺は判断した。
 これ以上は、現場に出て経験を積み、自分で覚えるしかない。
 二人共、よくここまで鍛錬したな」
「じゃ、じゃあ、もしかして……!」
 ご主人様が興奮しながら立ち上がります。
「ミッション評価自体もSランクで文句無し、これで研修終了だ。
 後で本部から正式に辞令が出るだろう。
 それと、今日の報酬は忘れずにちゃんと貰っておけよ?」
 そう言って、にやりと笑いました。
103とあるGH422の日常 7/8:2010/09/22(水) 00:03:35 ID:WscO1R6n
「やったー! ごうかくだぁ♪」
 研修終了と聞いて、嬉しそうに飛び跳ねるご主人様。
 もう、子供ですね、ほんと……
「ほらほら、あんたも喜ぶ! それーっ!」
「え? は?」
 いきなり私の脇の下に手を差し入れて、高々と持ち上げたのです。
「ちょ、ま、待って下さい、ご主人様っ!」
「やったーっ!」
 私を持ち上げたままグルグルと回りながら、最後に私を空高く放り上げました。
 しかも、変に力がかかったのか、私自身がグルグルと回転してます。
「にゃーっ!!」
 た、高いっ! 1000Rpはありますよ、これ!
「あ、力いっぱい投げちゃった……」
 頭を掻きながら私を見上げるご主人様。
「FMなんだから、自重して下さぁい!」
 私は恐怖心を無理やり押さえ込み、手足と駆体を動かして任意の方向へ回転運動を修正、空中で三回後転をして綺麗に着地しました。
「おー、凄い凄い」
 そう言って、呑気に拍手するご主人様。
「おー、じゃありません! 今、とっても怖かったんですよ!!」
 自然と涙目になり、立ち上がってすぐにご主人様へ詰め寄ります。
 どうして私のご主人様はこう……そう、直情的なんでしょうか……
 なんだかどっと疲れを感じた私は、お腹にしくしくと痛みを感じていました。
「二人とも、そこまで。ミッションフィールドから出るぞ」
「「は、はい」」
 教官がもめる私達を促して、中継地点へと移動しました。

 その先には――青い空に蒼い海、白い雲。

 陳腐なフレーズがとても似合う場所――パカラバナ海岸ガーディアンズ専用エリアが広がっていました。
104とあるGH422の日常 8/8:2010/09/22(水) 00:04:18 ID:q/14fAD+
「ぅっわぁ……綺麗……」
 私は無意識に波打ち際へと歩き、少しだけ海に入ります。
「ぅわーい♪ 今年初めての、うー、みーい!」
 語尾のイントネーションが変に上ずったかと思うと、ご主人様はばしゃばしゃと海に駆け込んでいきました。
「ご、ご主人様ってば、本当にもう……」
「安心しろ、あの辺りはそんなに深く無い。せいぜい膝下が濡れる程度だ」
 あまりに子供過ぎるご主人様を見た私が頭痛に苛まされていると、のんびりした口調で教官が声をかけてきました。
「ビス子、そこまでにして、ちょっと戻れ」
「えーっ」
 教官に呼ばれたご主人様は、もう未練たらたらな表情です。
「遊ぶなら、ちゃんとそれなりの準備をしてからだろ?」
 教官は私達に向かって、茶目っ気たっぷりに片目を瞑ると、顔の前に立てた人差し指を振ってみせました。

 私はご主人様を引っ張ってドレッシングルームへと入り、メールで指示されたアイテム――水着を手渡して、自分も水着に着替えました。
 教官は、始めからこうなる事を予想していたようです。
 折角なので、初めての海辺で初めての水着姿を教官に見てもらおうと思ったのですが……
「……あれ? 教官?」
 外に出て周囲を見回しましたが、何処にもいません。
「……何だ、つまらないの」
 つい今し方来たメールを確認していたご主人様が、残念そうに呟きます。
「どうかしたのですか?」
「教官から。他の仕事が押してるから帰る、お前達だけで楽しんで来い、だってさ」
 私とご主人様の溜息が重なります。
「「あ〜あ、水着姿ぐらい」」「拝んで/見て」「「って欲しかったなぁ……」」
 ……。
「「……え?」」

 互いの台詞に気づき、顔を見合わせた後、しばし硬直した私達でした。

 ―――終わり―――
105名無しオンライン:2010/09/22(水) 00:04:54 ID:WscO1R6n
投下完了です。

手のかかるビス子相手に、頭痛と胃(物質分解炉)痛に苛まされる422の明日は明るい?!
422「明るくないですぅ! ううっ、お腹が……(泣」
10698:2010/09/22(水) 00:38:34 ID:4he1ohhv
>>105
後編投稿乙であります!
とりあえず、大○漢方胃腸薬ここにおいておきますねw

>勝つる!
某ネタの改変なので、深い意味はないです。分かりにくくてゴメンね。
待望の新作来たぜ〜ひゃっほう♪的感じで解釈してください。

>空中で三回後転をして綺麗に着地しました。
主   「キャット空中三回転・・・いや何でもない。」
GH450 『年がバレますよ、ご主人。』

>「「あ〜あ、水着姿ぐらい」」「拝んで/見て」「「って欲しかったなぁ……」」
ニヤニヤが止まらない。(微笑ましい的意味で)
なんだかんだ言って2人とも教官に結構好意もってるなぁw

後、
>飯は食わせない件
俺も含め、ご飯関係の小ネタが含まれる作品が続いてるけど、
多分>>89氏宛てじゃないかな〜と推察。
そうでないなら、

>>99
GH450 『私達も同じく作中表記が無いだけで、ちゃんとご飯は食べていますよ。』
GH422 『へんな心配かけちゃってゴメンね。』

107名無しオンライン:2010/09/22(水) 00:45:00 ID:FGiplYy7
何気に賑わってるのもがいいね。
108名無しオンライン:2010/09/22(水) 02:16:46 ID:+nJCpkb2
>>77
アスタァァァークッ!!

>>98
>GH422 『だって、いくら料理ができなくでも、普通ドグマドロップは使わないでしょう?』
ミコト「前はよう卵を炭にしとったけど、まだマシやったんやな・・・」
らぶ 「そうですね、デザートならともかく卵焼きに飴は入れませんね」
ミコト「えっ」

>>100
投稿乙です。
セシル「私はチョコ味が好きだな」
ミコト「そう言えば主食ペロリーメイトやったっけ・・・」

キャストに人気のペロリーメイトはやっぱりPMにも人気なんでしょうか。


では、本日も続き投下します。
109名無しオンライン:2010/09/22(水) 02:19:01 ID:RONYWhSk
>>89だがようやく場面が一段落したのが完成したので微修正後本日夜に投下テロを行う予定
やや鬱展開、世界観が壊れるのが合わない人は見ない方がいいかもしれない。
前回のボリュームの2倍くらいあるのもあって長いのが苦手な人も注意
ミッションパート書ける日はいつになるんだろうか(遠い目

>>105
教官ェ…
ニア俺と代わってくれ頼む!
 殺してでも成り代わる
 あ、そう関係ないね
殺したらダメじゃない…悲しんじゃうからな

>飯は食わせない件
パシリに飯は主人が居る時は食べさせるものだろうが
こちらは設定が設定なので放置されているパシリ達は可哀想だが何も食べてない事になるな…許すまじクソニチめ
110少女 〜救出〜 1/6:2010/09/22(水) 02:19:08 ID:+nJCpkb2
「引き渡してさえくれれば、そちらに危害は加えない」

リーダー格なのか、真ん中の男が続けて言った。それを聞いたメガネが絶望的な表情になる。
引き渡すと思っているんだろう。今日知り合ったばかりの子供を命を張って守ろうとするような人は、本物の英雄か馬鹿だ。

でも、大丈夫だよ。

「い・・・」

だって、私のご主人様は。

「嫌やっ!誰があんたらなんかに渡すかぁっ!!」

馬鹿だから。

足を震わせ、涙声で、それでも怒鳴りつけた主人を3人の男は冷たい目で見る。
襲い掛かられたら適わないだろう。3対2の上に、私達はヒトと戦ったことなんて無い。
少女は男達に見覚えがあるのか震えているし、メガネは素手では戦えないだろう。

何とか時間を稼いで、セシルと連絡を取るしかない。あの人の足なら間に合うだろう。
幸いここはそう広くない。私でも足止めは出来そうだ。

何分もつかは、わからないけれど。

「私が連中を足止めします。その間にセシル様に連絡を」
「なっ・・・!」
「大丈夫ですよ。体は壊れても換えはききますから」

───例え死んでも、貴女には指一本触れさせませんから。

111少女 〜救出〜 2/6:2010/09/22(水) 02:21:45 ID:+nJCpkb2
「っ・・・!」

反論の言葉を飲み込んだ主人は、通信端末を取り出した。

私の隣にメガネが進み出てきた。

「武器はなくても、壁にはなれます」
「・・・助かります」

きっと、この子も同じ気持ちなんだろう。
気休めに補助テクニックをかける。背後で主人が通信端末を操作する音がした。

同時に、男達が襲い掛かってきた。

幸い今いる場所は大人三人が並んで走れる程広くはない。私とメガネで一人づつ足止めすれば道をふさげる。
真ん中の男が私目掛けてセイバーを振り下ろす。私はロッドを水平に構えて受け止めた。

「くぅっ・・・!」

何とか受けきれた。しかし攻撃がそれで止むわけもなく、男は素早く次の斬撃を繰り出してくる。

出来るだけロッドで受け止める。見た目は華奢だが頑丈に出来ているのだ。
それでも間に合わない時はシールドラインで強引に防ぐ。

だが、シールドラインだけでそうそう防ぎきれるものじゃない。
私の体はどんどん傷だらけになっていく。

でも、まだ倒れるわけにはいかない。
せめて、セシルが来るまでは。

112少女 〜救出〜 3/6:2010/09/22(水) 02:22:40 ID:+nJCpkb2
レスタどころかモノメイトを使う暇すらない、一方的な防戦。
このままじゃ、セシルが来るどころか連絡が取れるまでもたないかもしれない。

メガネの方も何とか防いではいるが、私と似たり寄ったりの状況だ。
せめて武器があれば何とかなったかもしれないが。


がつんっ!

「ぐぅっ!」

横っ腹に衝撃が走り、勝手に口からくぐもった声が漏れた。
どうやらシールドラインを突き破って直撃を受けたらしい。

「らぶーっ!!」

後ろから主人の悲鳴が聞こえた。

ちらりと傷口を見ると、私達PMの血液ともいうべきオイルがどくどくと溢れ出していた。
キャストとはいえフォースだ。軟いことこの上ない。
それでも膝をついていないのは我ながら驚きだ。
目の前の男がセイバーを振りかぶる。止めを刺すつもりだろう。
多分、次の一撃で、私は・・・死ぬ。


───誰か。
誰でもいいから、助けて。ご主人様を、助けて。


もちろん、そんな私の祈りが通じたわけじゃないんだろうが。
男のセイバーが振り下ろされる事はなかった。

113少女 〜救出〜 4/6:2010/09/22(水) 02:23:42 ID:+nJCpkb2
ばがんっ。

派手な発砲音と共に、男の手からセイバーが弾け飛んだ。

「!?」

その場の全員が動きを止める。

「まったく。こんな人気のない場所で女の子を襲おうなんて。あまつさえ可愛いPMを傷物にするなんて!」

聞き覚えのある声が響き渡った。
再び発砲音。今度は私と男の間に着弾する。反射的に男が飛び退いた。

「そんな事は、例え星霊様が許しても───」

男達の背後、通路の入り口に人影が現れた。それも、二人。

「───この私が許しませんよ!」

無意味にポーズを決め、まるで漫画のヒーローのような口上と共に現れたのは。

漆黒の装甲を身にまとった変態キャスト、アイリスだった。

114少女 〜救出〜 5/6:2010/09/22(水) 02:24:26 ID:+nJCpkb2
ここで何者だ、などと問答するのはそれこそ漫画の悪役だけだ。
男達はいきなり現れた乱入者に向き直り、武器を構えた。
私達に背を向ける形になるが、こちらには不意打ちする力など残っていない。

「ノリの悪い人達ですねぇ。まぁいいです。ボコボコにしてあげますからかかってきて下さい。
 らぶちゃんを傷つけた罪は重いですよ?」

そう言うとアイリスは手品の様にツインハンドガンをくるくると回して構えた。
アイリスの傍らで、もちろんポーズなど決めるはずもなくいつもの仏頂面で突っ立っていたリムが少し下がった。
よく見ると武器を持っていない。戦闘には参加しないのだろうか。

男達が無言で走り出す。と、何故かアイリスまで走り出した。
懐に入られたらレンジャーは不利なんじゃなかろうか。

瞬く間に距離が詰まる。アイリスは男達の中に突っ込み、わざわざ三人に囲まれるような位置取りをした。

何やってんだあの人・・・。

しかし男達はアイリスに傷一つ付ける事が出来なかった。

次々に繰り出される攻撃を余裕を持って避け、あるいは手に持った銃で受け止め、お返しとばかりに相手を銃床で殴りつける。
よくよく考えてみれば、アイリスが戦闘しているところを見るのは初めてだ。こんなに強かったんだ・・・。

これなら大丈夫そうだと安心した瞬間、視界が傾き、地面が迫ってきた。

115少女 〜救出〜 6/6:2010/09/22(水) 02:25:33 ID:+nJCpkb2
鈍い音と共に地面に叩きつけられて、ようやく自分が倒れたことに気づいた。
むしろ今まで立っていられたのが不思議だ。

主人が駆け寄り、私を抱き起こした。ぼろぼろと涙を流しながら揺さぶられる。ご主人様、痛いです。

「大丈夫・・・ですよ・・・これくらいじゃ、死にませんって・・・」
「でも、でも・・・!」
「ミコト様、レスタを!」

メガネの言葉にはっとした主人が片手で器用にワンドを取り出し、レスタを唱える。
すっと痛みがひいていく。腹部の傷も、他の傷も瞬く間に塞がっていった。
オイルがだいぶ足りないが、なんとか大丈夫そうだ。

「ありがとうございます・・・。セシル様の言う通り、サポートは一級品ですね・・・」

冗談めかして言ってみたが、主人はただ泣きながら私を抱きしめてきただけだった。

「あほぉっ・・・!もうっ、あんなことっ・・・せんといてっ・・・!」
「すみません・・・」

私は泣きながら怒る主人の頭を撫でた。
不謹慎かもしれないけど、自分のために泣いてくれる人がいるのは・・・やっぱり、嬉しいな。

「あのー、とっても良い雰囲気のところ申し訳ないんですが・・・こっち、終わりましたよ」

男達を見事に叩きのめしたアイリスが、申し訳なさそうに声をかけてきた。


つづく

116名無しオンライン:2010/09/22(水) 02:30:21 ID:+nJCpkb2
以上です。

>>109
間に挟んじゃってすみません・・・
夜の投下を楽しみにしています。
117名無しオンライン:2010/09/22(水) 03:10:37 ID:ge51uitE
長いの乙
∞の効果か最近人増えた?
118名無しオンライン:2010/09/22(水) 20:22:31 ID:TGhaB63R
>>89,105
新作が二つも…スレがいい感じに賑わってきましたね、楽しみです。

>>116
アイリスとリムいいコンビ…うちの子にもさっさと活躍の場を出さなきゃですねorz

さて、ようやくひとつ出来上がりです。今から投下しますね。
119Unsung Episode10 1/4:2010/09/22(水) 20:23:33 ID:TGhaB63R
≪"最終弾着!"≫
≪セルゲイ! 伏せろ!≫

「相手の通信が聞こえるのは何とも便利なものだな」
≪"突入!突入!"≫
「ゲルプよりシュヴァルツェ! 基地正門より敵来ます!」
≪了解!≫

≪シュヴァルツェ、コンタクト!≫

その言葉と同時に銃声が続く。

「いよいよ、だな。我々もさっさと退くとしよう」
「お急ぎ下さい。生存確率、下降しています」
「笑えない事言うなよ、シャーリー」
≪インディゴ交戦します!≫


────


デミトリが通信機に向かって怒鳴る。
もう小声で喋る必要はない。もう見つかって─いや、撃たれているのだから。
120Unsung Episode10 2/4:2010/09/22(水) 20:23:57 ID:TGhaB63R
彼らは問答無用だった。
わたし達の姿を認めるなり、一斉に撃ってくる。

あぁ、これが


殺し合うことなんだ


「エマ! 隠れろ! フランツ、引っ張ってこい!」

誰かがわたしの腕を引っ張る。

「インディゴよりロトへ、こちらが見えますか!? 可能なら援護お願いします!」
≪視認した。援護する≫

デミトリは相変わらず怒鳴り続けている。
撃たなくちゃ。わたしも。

いつも使ってるグロームバーストをナノトランスさせる。

距離・・・近すぎて話にならない。狙いを定める必要もないわ。

「おい…エマ!?」
121Unsung Episode10 3/4:2010/09/22(水) 20:24:28 ID:TGhaB63R
≪おい、今の爆発は何だ!? まさかエマが…≫

あんな一か所に固まっちゃって。一網打尽じゃない。
うめき声と断末魔。耳障りだなぁ・・・

もう一射─

「馬鹿っ!」

「お前が壊れたらどうするんだ!」
「班長、何も殴らなくても…」
「気をしっかり持て! お前は誰だ、名前は!? 所属部隊と識別番号を言ってみろ!」
「わ…わた…わたし…は」

わたしはエマ。識別番号MSS128-A2、製造番号PMAA951FB9-A1・・・わたしは・・・

「あ…あぅぅ…班長…」

気付くと、わたしはデミトリの胸に顔をうずめていた。
またこんなに泣いちゃって。わたしったら姉妹で一番の泣き虫ね。

「いい子だ、エマ。顔を上げなさい、何が見える?」
「デミトリ…デミトリの顔」
「じゃあ私の顔をしっかり見ろ。そして立つんだ。早くここから抜け出─」
122Unsung Episode10 4/4:2010/09/22(水) 20:25:08 ID:TGhaB63R
「…デミトリ? どうしたの?」

いきなり黙っちゃって・・・
わたしの顔に何かが降ってくる。これは何?

「班長!? しっかりして下さい!」

オイル?

「班長ォ!!」

違う。これは。

「おい、生死確認!」
「はい!」

みんな、ごめん。
わたしは合流できないかも。


やる事ができたから・・・
123Unsung Episode10:2010/09/22(水) 20:27:14 ID:TGhaB63R
今回分はこれで終了。
エマをメインに書いてみたけど、キャラ崩壊したかな…
124名無しオンライン:2010/09/22(水) 22:45:55 ID:RONYWhSk
>>89だが修正作業が終了したので投下…するかためらっている
オチへの複線をはりすぎたせいで非常に分かりにくい話になったと思う。
狙いすぎているのと所詮脳内妄想なだけあって内容が破綻している気すらしてきやがる…
キャラも1発目の投下と統一できてない気がするしこれはいよいよ収集がつかないかもしれない

クソっSS職人はこんな恐怖と戦っていたのか…誰か勇気をくれ…
125名無しオンライン:2010/09/22(水) 23:08:37 ID:IwNoDdOm
>>124
ファイト
126時がとまったマイルーム1/6:2010/09/22(水) 23:39:35 ID:RONYWhSk
OK、司令部これより投下テロを開始する。

「ご主人様…?」
410型のPMが店に入った直後いきなりそう言った。
「え?…あ、こんばんは、オルアカ・ミート買いに来たんだけどいくらですか?」
「あ、ごめんなさい。オルアカ・ミートでしたらただでいくらでも持っていってください。もう必要のないものですから…」
「いいの?ありがとう」
購入手続きの後に、客が目の前だというのに410型は座りだした。
「ご主人様…」
このPMからは生気が感じられない。我ここにあらずといった感じだ。
ぼーっとしてて目の焦点があっていない。遠い所をずっと見ている。
先ほどの410型のセリフが気になってしまう。恐らく彼女は自分の主人を待っているのだろう。
自分も同じだったから…
「ねぇ、ご主人様って言ってたけど…」
「…え?、前に会ったのは2年ほど前です。でも、ご主人様はきっと帰ってくるんですよ〜」
それから急に色々話し始めた。
相手が聞いているかなど全く関係ないといった感じで
「前ミッションに行った時なんて〜、ダブルセイバー完成したときなんか〜、この前なんて〜」
”この前”が何時を指しているのかは分からない。PMの目には涙が浮かんでいる。
「約束してくれたんです。次はサクラギ保護区にも連れてってやるって…だから…」
「あ…ごめんなさい」
「謝る必要なんてないですよ。ご主人様はきっと帰ってくるんですから!」
声の調子や口元は笑っている。が、目は正直だ。PMの目からは雫がたれていた。
きっと主人が帰ってこないのはこのPMも分かってるんだろう。
帰ってくるわけが無い主人をひたすら待ち続け、疲れてしまっているPM
これは…以前の自分だった。
これからこのPMはいつまで主人を待ち続けるのだろうか。それを自分に置きかえてみた。
体が震える。彼女もまた、あの虚ろな日々を過ごすのだろう。これからずっと…
「どうしたんですか。大丈夫ですか?」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
それからの事は思い出せなかった。気がつけば自分はマイルームの前まで逃げ帰っていた。
主人は自分に気がつくと待っていたかとばかりに食器を差し出す
「おう、早かったな。それじゃとっととオルアカ・ロール作ってくれよ」
目の前に居る主人。あのPMと自分との違いがあるとするならそれは…
そうだ、主人が帰ってきた嬉しさで忘れていた事があった。
またいつ自分の前から主人は消えてしまうのだろうか?
あの時のように…
主人に聞く勇気はなかった。聞けば間違いなく絶望する。終わりしか見えないから
「おい。どうした。お前様子へんだぞ?」
「なんでもない!」
「一体どうしたんだ、困った奴だな…」
今は無心でオルアカロールを作る事だけ考えよう。何も考えたくなかったから
127時がとまったマイルーム2/6:2010/09/22(水) 23:40:07 ID:RONYWhSk
アイツが店に行ってる間にマイルームで色々作業をする。
ビジフォンを操作して様々な情報を確認する。
本部からの連絡、来訪者の履歴、最新のニュース、現在の資材等
何十枚とあるパートナーカードもついでに確認する。
生きる伝説マヤ・シドウのカードを除けばアイツのカードくらいしか光ってはいなかった。
真っ黒なカードを眺めていると気が滅入りそうなので早々に確認作業は切り上げた。
何故か1億メセタが売上にあったがそんな高価な物を売っていた記憶はなかった。
気になったので明細を確認するとモノメイト99999999が売れている事に気がつく。
「誰だ、こんなものをこんな値段で買った馬鹿は…」
ニュースや本部からの連絡はガーディアンズの”少数精鋭化”について述べられていた
イルミナスの事件で命を落とすガーディアンズも多かった。
また、ガーディアンズを志願する新人をたくさん教育するだけの余裕は無い事から
本部はより実力の優れたガーディアンズに育成するために、新入試験の適性条件等を大幅に改定した。
結果として、ガーディアンズの人口は大幅に減った分、個人へ強力な装備の支給、質の良い訓練が受けられるため
結果より危険な任務を行えるガーディアンズが増えた。それだけのことだ。
今の自分には特に関係のないことである。
一通り調べ終えるとベッドに腰をかけると正面に置いてある写真立てが目に入った。
倒したディ・ラガンをバックに満面の笑顔でポーズを決めている自分とアイツだ。
落ち着いて見ると久しぶりに故郷へ帰った時のような懐かしい感覚がした。
ここは、あの時のままのマイルームだった。

それからしばらくするとアイツが戻ってきた。
久しぶりにオルアカロールが食えると思うと気分がいい。
しかしどうもコイツの様子が変だ。またただならぬ表情を浮かべている。
理由を問いただすとショップの方へ駆け込んで行ってしまった。
コイツは前々から素直じゃない所があるのは変わってないらしい。
まぁそこがアイツのカワイイところでもある。
でもどこか様子がおかしいので自分もショップへ向かうことにした。
どうせろくな事を考えてないのは予想できたからだ。
何か変な事を実行する前にアイツときっちり話をしないといけないな。
128時がとまったマイルーム3/6:2010/09/22(水) 23:40:39 ID:RONYWhSk
デロリローン。モノメイトができました
「失敗しちゃった。どうして…」
通常失敗するわけがないオルアカロールまでモノメイトにするとは自分でもどうかしていた。
なぜ主人の前であんな言い方して逃げるようにしてしまったんだろうか
こんなものすら失敗するPMなんて愛想を尽かしてまた主人は消えてしまうんじゃないだろうか。
主人が消えてしまったらまた自分はあのPMと同じになるのだろうか。
あのPMが頭から離れない…
「まったく、この液体状の何かがオルアカロールか。いや〜おいしそ〜だな〜」
いつのまに主人が後ろにいた。先ほどの失敗物拾い上げると一口で食した
「あ…マスター…」
「お前はとりあえずそこに座ってろ。疲れてるだろ?」
主人がそういうといきなり体を担ぎ上げられた。
「な、何するんですかマスター!やめてください!」
「ほらほらジタバタすんな。落っことすぞ」
暴れても無駄な事が分かったので素直に腕に抱かれる事にした。
後に何故かショップに置いてあるザブトンの所に降ろされて座らされた。
「何を見たかは知らんが、いいか。変な事を考えてるなら今は忘れろ。いいな?」
軽く頭を撫でると主人はヒーターコンロの方に向かった。
「あ、マスター、何を」
「この位の食事で満足できるか。あとお前の食う分を作ってるんだ」
「それなら私が…」
「いいから座ってろ」
「…」
本当に自分は疲れているだけだろうか?妙な事を考えないようにするため
しばらくは主人の後ろ姿をぼんやり眺めていた。
主人が自分で作る料理なんてコルトバ・ヌードルくらいだったのに…
自分で料理を作る主人を見て少し寂しい気持ちがした。
「ほら、できたぞ。」
そういうと肉の塊に野菜を適当に混ぜた物体を差し出された。
明らかに見た目からしてそこまでおいしそうには見えない。
肉にきっちり火が通っておらず、半生である
どうみてもこれは見本のオルアカロールとは異なる物体だった。
「マスター、これ…」
「うるさい、黙って食え」
モギモギ、微妙な味…オルアカロールらしき物体をモギると正直な感想を述べる。
一方主人の方は問題なさそうにオハ・シを使って問題なさそうに食している。大丈夫なのだろうか、心配だ
「悪かったな、微妙な味で。」
「マスターは私が居なかった時は毎日こんなの食べてたんですか」
この主人ならきっと生のアンノウンミートにでもがっついても大丈夫なんじゃないだろうか…
「そうだが何か問題でもあるのか。んン?」
やはり自分が今度料理を作ってやらねば…と内心決意する。
主人の頭の中は何を考えているのかが理解に苦しむ。
何か隠し事をしている時もこんな感じでとぼけた態度をとることがあるが。
それは精々「ドキ☆ニュマ子の初体験ミ☆」や「冥土の土産にキャス子」等のムービーを隠している時とかだ
それに対して言及してもどうせいつもどおりとぼけるだけである。
こういうときは皮肉の一つでも言ってやりたくなるものだ。
「はぁ、これならやはり私が作っておくべきでした。」
「細かいことはい〜んだよ。食えりゃいいんだよ食えりゃあな」
てきとうな主人に皮肉ってやるのが日課だった記憶がある。
微妙な味とはいえ食事をする事が大事だ。何年も何も食べてないのだから
別に私達PMは何も食べずとも活動はできる。
でも食べる事は一種の幸せなのだから出来る事なら味わって食べる…ほどのものでもなかった。GRM製のレア8の長銃辺り食べたい…
食事を一通り終えると先ほどまでの不安は忘れていた事に気がついた。
頃合を見たのか主人が口を開く
「さて、まず何か言いたい事があるなら今のうちだぞ。ほら、言ってみ?」
そういえば帰ってきてから時間は結構経ってるが何も主人について分かってはいない。
何故帰ってきた?
どうして急に消息を絶ったのか?
今まで消息を絶っていた間連絡もよこさずに何をしていたのか?
いつまでここに留まってくれるのか?
129時がとまったマイルーム4/6:2010/09/22(水) 23:41:22 ID:RONYWhSk
特に主人の消息に関しては謎の部類が多すぎた。
パートナーカードでグラールどこに居てもその場所は分かる。
例えそれがHIVEやリュクロスのような異質な場所だったとしても
しかし、時にカードは黒くなって全く居場所が分からなくなる事がある。
ブラックリストに載せられたのなら居場所は分からなくはなるがそれでもカードは黒くはならない。
相手側にカードを捨てられたとしても居場所は分かる。
カードの仕様書を見てもこれについては書かれていない。つまり謎なのである。
主人が5年もの間、急に行方が分からなくなったのが一番の謎だ。
最初の1週間くらい姿を見せないのはよくあることだった。だから待っていた。
1ヶ月…2ヶ月…そして1年と月日が過ぎるまでずっと帰ってくるのを待っていた。
また会える日が来ると信じて…
「始めに、どうして急に私の前から消えたんですか?」
「他にやる事があった。ガーディアンズの仕事にちょっと疲れたのもあるな。その、連絡しなかったのは悪かった。」
「…具体的になんですか。やる事って」
「それは…秘密だ。言えない」
他にやる事?ガーディアンズでの通常任務以外だとすると極秘任務か何かだろうか。
しかしそれだと”ガーディアンズの仕事に疲れた…?”事に対するつじつまが合わない。
どうやら消息を絶った時に連絡をしなかったのはただの怠慢なようだ。
主人の怠慢さには腹が立ってきた。
「それじゃ、今まで何をしていたんですか。5年間も放っておいて理由もなしじゃ納得できません」
そう言うと主人は少し困った顔をしたようにみえた。
答えるのには困る質問なのは当然といえば当然ではあるが、どう考えても自業自得だろう。
「そうだな…ゾアルゴウグ”みたい”な奴を穴にハメて鈍器で頭を殴って気絶させて、後は氷属性のツインセイバー持った仲間とボコボコにしていた。って事もあったな」
ゾアルゴウグ”みたい”?”鈍器”?属性にうるさい主人がゾアルゴウグ相手に氷属性で攻撃?
そもそもニューデイズでゾアルゴウグ討伐の仕事をしていたなら消息を絶つ理由にはならない。
ガーディアンズの仕事に疲れたのにゾアルゴウグの討伐?言ってる事が一々おかしい。
ましてや5年もの月日の間もとなると正当な理由として処理はできない。
ますますワケが分からない。
130時がとまったマイルーム5/6:2010/09/22(水) 23:42:00 ID:RONYWhSk
「マスター、とぼけないで本当の事を言ってください。」
「う〜ん。まぁ嘘は言ってはないんだが…やはりダメか?」
「ダメです。」
主人は少し考え込むとまた一つ話始めた。
「ハンターになって槍とかツインセイバーとか弓とかマシンガン状の物使って色々巨大な生き物を倒してきた。ってことだ」
「…」
主人は既にフォルテファイターの資格は一応得ている。わざわざハンターになる理由はない。
ハンターなのになぜ弓が使えるのか。マシンガンは一応分かるにしてもなぜ?
「全くわかりません。」
「まぁそうなるんだろうな。他にも色々あるんだが説明するのは難しいな…」
とりあえずこの話題は主人も全て言いたくないようなので切り上げる事にした。
自分の中で嫌な予感がこみ上げてくる。
何か聞いてはいけないものを聞こうとしている。そんな予感がしている。
主人は何でも聞けと言ってるのに結局何かを隠している。私に知られたくないものが何かある。
それは主人の態度を見れば明らかだった。
次に”どうして帰ってきたのか?”
これが分かればおのずと”いつまでとどまるのか?”も予想できてしまう
”いつまでとどまるのか?”を直接聞く勇気はなかった。これを聞くのは怖い。
自分の心をひとまず落ち着かせる。大きく深呼吸して呼吸も整える。
「それじゃどうして今戻ってきたんですか。きっちり説明してください」
「そうだな、色々一段落したからな。急に何かこう、故郷を懐かしむような感じになった。ってとこか」
曖昧すぎる答え、これでは理由にならない。
「…いい加減にしてください!」
「う…すまん。」
それから少しして主人が何かハッとしたようだ。
「あ、いや、その…」
「真面目に説明する気は一切ないんですね。」
明らかに何か都合が悪そうな態度を取っている。
懐かしくなったから戻ってきた?本当にそんな理由で?主人の態度にいい加減苛々してきた。
こんなに真面目に聞いているのに冗談ばかりで何一つ説明しようという気持ちが見られない。
いくらとぼけるにしても節度があるだろう。主人の態度はその限度を超えているようにしかみえない。
それはともかく一つ引っかかる所があった。
”懐かしいような感じがしたから戻ってきた”
これは戻る気になればいつでも戻る事ができたという事だ。それをしなかった理由は…
つまり、私は…マスターの気まぐれで飽きられたペッドの猫のように置き去りにされた?
そもそもガーディアンズの仕事自体一体なんなのか?
分からない。分からない事だらけだった。主人のこの”軽さ”は何なのか?
ガーディアンズという”大事”な仕事を5年も放棄しておき、私も同じように放置されて、なぜこんなにも”軽い”のか
無責任にも程がある。ふざけるのも大概にしろ。私はマスターにとって所詮使い捨ての道具なんかじゃない。
ふと疑問がこみあがる。
ドウグ…なのだろうか?ペッドが捨てられる時の瞬間ってこんな感じなのだろうか?所詮私はモノ?
主人にとってガーディアンズとは所詮その程度のモノ…?
私はパートナーマシナリー。
主人のパートナーを勤め、世話や任務のサポートをするガーディアン一人に一つ支給されるマシナリーだ。
モノだったらそのまま放り投げて片付けなくてもなんとも思わない。つまりオモチャと同じ…?
倉庫に放置されていたが、ある日倉庫を空けたら子どもの頃使っていたオモチャが埃をかぶってた。
主人にとって私はその程度のモノだったのだろうか。
そうか、私は主人と”対等”だと思って話していたからわけが分からなかったのだ。
私の中で何かが崩れた。もうどうでもいい。オモチャの役目?そんな事は知った事じゃない。
もう終わったオモチャは黙って捨てられておけばいいんだ。
131時がとまったマイルーム6/6:2010/09/22(水) 23:42:48 ID:RONYWhSk
店に入るとあの聞き覚えのある忌々しい音が聞こえてきた。
当時、バレットマスター、バースト等の基板が超高級品だった頃の時代、なけなしの全財産が一瞬でモノメイトへと変貌させたあの音だ。
うん十万メセタのモノメイト…なんとゴージャスな響きだ。
あれの後は1週間寝込んで休んだ記憶がまだ残っている。
まぁ今だから笑って話せる話だが、当時は本当にシャレにもならなかった。といった話はさておき
アイツが作っているのはオルアカロールだろう?何故失敗音がするんだ。
…これは重症だな。
こうも無理してもらっては見てるこっちが危なっかしくて困る。
少々荒っぽくても頭を冷やしてやるのが先決だろう。
両腕で抱えて持ち上げてやる。
思ったよりは軽いのであっさり持ち上がったが、どうやら恥ずかしいのか最初は暴れた。
しばらく抱えてると諦めたのか大人しくなったのでザブトンのとこまで運んでおろした。
今のコイツにはともかく落ち着いてもらう事が大事だ。
しかし飯をどうするかも問題だ。
コイツにまた作らせてもなけなしの食材が液体状になってしまっては晩飯抜きだ。
正直料理は得意ではない。とりあえず食えるものしか作った覚えがない。が、やるしかない。
野菜なんぞどんな切り方しても同じだろう。肉なんて適当に焼ければ食える。なんら問題無い。
形?味にそんなものは関係ない。つまりオールグリーンだ
とりあえず味付けにショウ・ユでもぶっかけておけば何でもうまくなる。うむ、問題ない。
我ながら食欲がそそられない料理ができてしまった。が、食えるから万事OKだ
それに、3日置いて表面が白くなったスパイシアと比べればマシだろう
あれを食ってからは何を食っても大丈夫な気がするくらいだ。
コイツの料理がどれだけありがたかったかが改めて実感したのもアレを食ってからだったな。
一緒にコイツと料理を食べる。まあ予想通りの味だろう。微妙な味?まさにその通りだ反論できない。
しかしコイツの評価を認めるのは悔しいので強がってみる。しかし、
モトゥブのスラム街に住んでいるまともな飯も食うことができない子どもを見るような哀れむ目で見られた。泣きたい。
まぁ辛口なセリフ喋れるだけの元気はあるようなので安心した。そろそろ本題に入っても大丈夫だろう。
しかしどのように説明しようか。聞かれた事はしょっぱなから痛い質問だ。
恐らくグラール全土に居た引退したガーディアンの殆どがこれを聞かれると困るんじゃないだろうか。
全て嘘で言った所で大概バレる。
適度に真実を混ぜるのが上手な嘘のつき方だ。と誰かが言っていたようなので正直に話してみた。
…がこれで墓穴を掘るハメになるとこまでは計算できなかった。
それはそうだ。何も言わずに目の前から消えた理由がこんなワケの分からない理由で誰が納得するものか。
俺だってこんな例え話で話されたらわけが分からなくなる。ましてやコッチの話と混ぜたのが余計ややこしくなった原因だろう。
さらに重大な失言が一つあった。
”いつでも戻れた”事をつい力が入ってカミングアウトしてしまった。
俺は馬鹿なのか。いや馬鹿なんだろう。大馬鹿者だ。これではどこぞの宗教の巫女の親父もビックリするぞ
これだと傍から見ればただの身勝手で急に消息を絶ち、
さらに、散々連絡もよこさないまま、ある日急に気まぐれで帰ってきた。そうとしか受け取れない
いや、確かにこれは真実だ。俺は気まぐれで帰ってきたのだ。
よく通っていた床屋に行ったけどある日別の床屋に行ったら前の床屋に行くのが何となく気まずかった。
それ以降いかなくなって自然と距離を置いていた。俺の認識はこんな感じだった。
俺はコイツから見ればあまりにも勝手で無責任な奴だ。
俺から見えるコイツとコイツから見える俺は、全然違うのだ。
5年という月日はそれだけ大きい。
目が見えないヒューマンに色や景色を伝えた所で理解できるわけがないのだから
それを抜きだとしても、今思えば我ながら酷い事をしている。
残された者の気持ちなぞ何も考えやしていなかったのだからな。
弁解しようと言葉を選んでいたが、気がついた時には遅かった。
何も言わずにアイツは走り出していった。
「お、おい待て!どこに行き気だ!」
とっさに引き止めたが返事はなかった。
俺はアイツに責任を取らなければならない。
アイツの5年間の気持ちを踏みにじった責任を…
早まったマネだけはするなよ…

無人のマイルームには片付けられていない食器だけが置かれていた。
132名無しオンライン:2010/09/22(水) 23:46:00 ID:ge51uitE
>>124
再度言おう
「倫理的におk」だと

ここに語尾がファックなだけの酷いモノを書いている人間がいる

それでも何人か読んでくれる方がいるから大丈夫だ
133名無しオンライン:2010/09/22(水) 23:49:04 ID:RONYWhSk
今回はここまで
ここが一番ワケが分からない場面だからこの次からは多分スッキリしてくると思うんだ。
オチにまとめ全て任せたから我慢してもらいたい
ストーリーに矛盾がある小説作家の気持ちが今なら分かるようなきがすr(殴
134名無しオンライン:2010/09/22(水) 23:59:36 ID:ge51uitE
>>133
長いの乙
複数の一人称視点乙

俺もなんか書くか
135名無しオンライン:2010/09/23(木) 00:11:21 ID:EHY+VzQ9
>>乙
「物語を始めるは易し、終わらせるのは難し」
期待しています。


136名無しオンライン:2010/09/23(木) 01:08:06 ID:OgwKLQJm
>>123
投稿乙です。
予想以上に深刻な被害ガガガガ。
さらに死亡フラグ立ったっぽいし、次以降の展開が見たい、
見たいんだが、見ない方がいいような・・・


>>133
投稿乙です。
>ここが一番ワケが分からない場面だからこの次からは多分スッキリしてくると思うんだ。
ぶっちゃけ、メタ発言な訳だからな。PMが理解できなくても仕方ない。

>ストーリーに矛盾がある小説作家の気持ちが今なら分かるようなきがすr(殴
あるあるw
はまると大体↓のような感じになったりね。
書きたい事がある
→そのまま書くと何か設定が矛盾する
→少し修正する
→他の設定で矛盾が出る or 矛盾は解消されたが逆にいまいち書きたい事が書ききれてない
→さらに修正する
→他の設定で矛盾が出る or 矛盾は解消されたが逆にいまいち書きたい事が書ききr(ry 
→以下エンドレス or 結局お蔵入りorz

その時はうまく投稿できたと思っていても、
「あの時、こう書いておけばよかったな〜」とか「もっとうまく表現できたのではないか?」なんてざらですよ。
(そもそも、俺の書いてる物がSSと言えるのか?ってのもありますがw)
「何偉そうに語ってんだ」と思われるでしょうが、あえて書きます。
俺はそういった試行錯誤や後悔もSS書きの醍醐味だ!と思ってます。

主   「何か、俺ものすご〜くかっこいい事言ったんじゃね?」
GH450 『その一言がなければ完璧だったんですけどね。』

さてさて、部屋を飛び出してしまったPM。
ここからどうオチに持っていくのか?続き待ってます! ノシ

>>135
志村〜アンカ、アンカw
137名無しオンライン:2010/09/23(木) 01:53:20 ID:EHY+VzQ9
>>136
あう。バカな話を思いついたので書いておきます。
138新型PM:2010/09/23(木) 01:55:50 ID:EHY+VzQ9
ある日のグラッド6。
それはクラウチの演説から始まった。
隣にいるのはウルスラ。

クラウチ「あー・・・突然だが、リトル・ウイングオリジナルのPM配備が決まった」
ウルスラ「まあ色々とね。詳しくはクラウチに聞いて頂戴」
クラウチ「オマエらもこれで中古品ともおさらばだな。羨ましいぜ」
ウルスラ「(ギロッ!!)」
クラウチ「あー・・・えー・・・コホン。新型希望の社員は各自申請するように」
ウルスラ「他に伝える事は無い?」
クラウチ「今度のPMはオトナでスゴイんだぜ!驚くなよ?」

グラッド6内マイルーム。
念願の新型PM配備で喜ぶ社員。
それを複雑な表情で見守るPM。

御主人 「新型!新型!!オトナなPMだって!いいなーバインバイン!!」
パシリ 「あう・・・あうあう・・・あうー・・・」
御主人 「もちろんさっそく申請したぜ!楽しみだなー!!」
パシリ 「あうあうあうあう・・・」

それから数日たって。
『リゾートエリアにて緊急事態発生!!繰り返す緊急事態発生!!担当社員は急行して下さい!』
非常事態が起きてコロニー内に緊急アナウンスが流れる。
現場に急ぐ社員こと御主人。新型PMを使う絶好の機会だ。

御主人 「出番だぜ!!新型PM!来い!!」


グラッド6内ショッピングエリアのフードコーナー
一人の少女が立ち止まる。
人込みの中でも目立つ黒髪と白い肌。そして眼帯。

少女  「・・・どうしたの・・・?」
??? 「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
    『店頭の人形がこっちを見たと思ったら ありえない速度でダッシュして消えた』
     な…何を言っているのか わからねーと思う オレも何を見たのか解らなかった            
     頭がどうにかなりそうだった… 人の着ぐるみとか宣伝用マシナリーとか 
     そんなチャチなもんじゃ 断じてねぇ もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ…」
少女  「・・・ ・・・ ・・・?」
??? 「そこは受けてよナギサちゃん。でも本当だって」
139新型PM2:2010/09/23(木) 01:56:59 ID:EHY+VzQ9

ガシャーン!!
地響きをたて何かが到着。
振り向く御主人。

御主人 「来たか!PM!・・・P・・・M?」
カーネル「hahahahahaha!」

そこにいたのは全身白のスーツでメガネをかけステッキを持った中年紳士。
彼こそ某有名フライドチキン店のマスコット。カーネル・サンダース。
ちなみにあの人形はアメリカの倉庫で眠っていたのを日本に持ち帰ったのが始まりとか。

カーネル「hahahaha!フォイエ!!」
エネミー「ギシャー!!」
バシュ!!
ラピ子も一発で焼き鳥になりそうな強烈なフォイエ!

カーナル「hahahaha!ステッキPA!」
エネミー「ギョエエエエエエー!!」
ダダダダダダ!!
ステッキを目にも見えない速度で連打!こうかばつぐんだ!

気が付くとエネミーが全滅。
・・・ゆらり。
全身をエネミーの血で染めてカーネル・サンダースが笑う。
「hahahahahahahahahahahahaha-!!!」
はっきり言ってかなり怖い。子供が見たら確実にトラウマになるだろう。

御主人 「うあああああああああああああああああああああー!!!」
カーネル「hahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaー!!!」
御主人 「うあああああああああああああああああああああー!!!」
カーネル「hahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaー!!!」

それから暫くして。
リトル・ウイング社長室。

ウルスラ「例のアレ。苦情や返品希望が沢山来てるわよ?どうするの?」
クラウチ「あれー?おかしいなぁ・・・?性能はバツグンなんだけど」
ウルスラ「まったく・・・タイアップで幾ら貰ったか知らないけど・・・アレは無い」
クラウチ「参ったなぁ・・・もう次の契約しちゃったぞ・・・」
ウルスラ「え・・・次?」

ガチャ。
社長室のドアが開いて誰かが入ってくる。
目立つ黄色い服を着て赤い鼻と赤い髪の男。まるでピエロの格好。

??? 「やあ!ボク!ドナル(ry
140名無しオンライン:2010/09/23(木) 02:00:48 ID:EHY+VzQ9
このSSは多分に予想が含まれていますので製品と違う場合があります。
ご了承下さい。・・・それにしても何故にカーネル・サンダース・・・
141名無しオンライン:2010/09/23(木) 03:28:35 ID:XY1GW6Wp
>>140
おkwwwwww
好きだwwwwwww
142名無しオンライン:2010/09/23(木) 08:48:26 ID:PaKCpp6z
規制解除ktkr
ケータイ厨なのでこんなときしか乙出来ないが
いつも見てます
書き手さんありがとう!
143名無しオンライン:2010/09/23(木) 13:27:33 ID:bJXySZhN
>>140
PMの型番はKFC-170とMCD-100ですねw分かりますw
144名無しオンライン:2010/09/23(木) 16:54:50 ID:cHQEqboh
賑わってるなあw忙しさが少しはましになりそうなんで新しいのも書こうかと思ったけど、
こっちは盛り上がってる最中だしずっとご無沙汰してたエロパロスレのほうにも久々に顔を出すかな。

>>105
新作きたw今度はどんなぶっ飛び方をするのか…と思っていたら、いきなり1000Rpぶっ飛んだ−!?

>>123
毎回気になるしめかたをw相手側が出払っていた理由はもうちょっと先かな。
それも含めてあっと驚く結末になりそうでwktkしてますw

>>133
パシリ側の視点とご主人側の視点、見ているものが違って思惑が錯綜する、こういう作品好きだなあw

多少の矛盾なんか気にしなーい。○○の拳やらキ○肉○ンなんか矛盾だらけでも愛されてるでしょ?
物語を書く際に一番重要なのは、その作品の根底をなす一本筋の通った何かと、それをいかに面白く描くかだと思います。
ぶっちゃけそこさえしっかりしてれば途中で都合が変わったくらいじゃびくともしません。矛盾点やわかりにくい点があってもいいものはいいんですよ。
あとで気がついたら、まとめるときに修正しておくか、逆にその矛盾点をネタにして作品を書けばいいんですw

…なんて、長々と書いた作品で続きを書くたびいちいち読み返してあら探しと新作との整合性を模索していた自分が言ってみるw

>>140
バインバイン…たしかに大人でバインバインだよ…ああ、間違っちゃいない。
詐欺だよこれメセタ返せちくしょう…悔しいな…
145名無しオンライン:2010/09/23(木) 22:30:44 ID:XY1GW6Wp
>>144
いいから書いていけよブラザー
さっきもらったクラーリタ雷59あげるから
146名無しオンライン:2010/09/23(木) 22:52:01 ID:bJXySZhN
>>144
そうだぜ、ここにも書いて言ってよブラザー
さっきPMからもらったオキクドール風50%あげるから

>物語を書く際に一番重要なのは、その作品の根底をなす一本筋の通った何かと、それをいかに面白く描くかだと思います。
なるほど、確かにその通りですな。でもその「それをいかに面白く描くか」が一番難しかったりw精進あるのみですね。
147名無しオンライン:2010/09/23(木) 23:05:12 ID:eaRPLFsj
>>144
ブラザーが書いたら私も書けます!
え?エロパロスレの方・・・?
それは・・・書いて頂けたらPMの話でごにょごにょ・・・
148名無しオンライン:2010/09/24(金) 00:36:15 ID:D0OAUFaP
>>144
ブラザーのおかげで目が覚めたぜ!
もう投下するのを迷わないぜ。

エロパロのみといわずこっちも待ってるぜ!
149名無しオンライン:2010/09/24(金) 03:29:28 ID:9IhXzWSA
しかし書いてくれだけではなんだな…
一発ものでも書きなぐるか



獣主「パシリがPSO2に登場?ねーよwwwww」
パシリ「そんな…断定しなくても…」
獣主「そんな目をしたって駄目なものはダメだろ」
パシリ「…いえあのう」
獣主「なんだ?」
パシリ「PSO2にビーストは出るんですか?」
獣主「PSOにビーストとかwwwねーよwww
パシリ「…」
獣主「あ…」
パシリ「まあ…そういう事です」
パシリ「…パシリ…結婚しよう!」
パシリ「まあ、ご主人様ったらお戯れを…」
パシリ「いや!俺は本気だ!」
パシリ「ああん…ご主人様…」
獣主「…」

マガシ「マガシがPSO2とか…ねーよ…」


すまん眠いさて他のブラザーも書こうか
150名無しオンライン:2010/09/24(金) 09:42:55 ID:gzchdqu1
>>149
おk、たった今仕上がったから投下するぜ。
151Unsung Episode11 1/4:2010/09/24(金) 09:43:36 ID:gzchdqu1
クソッ、何だあのバケモノは!

小隊が一瞬で壊滅・・・いや、皆殺しになるんだぞ!
普通じゃない・・・!

幸いにも後ろは増援を次々と寄越してくれるが・・・
ヤツの前じゃいい的だ!

「狙撃兵! 何とかヤツを狙撃できないか!?」
≪目標が小さい≫
「何とかしろ! プロだろ!」
≪了解≫

何だヤツは・・・キャスト・・・違う、マシナリーか?
どっちにしろテロリストの手に余るもんなのは確かだ。

「前線指揮所に報告! テロリストは新型のマシナリーを所有している模様!」
「了解!」
「さっさと潰さんと俺らが危な…」


─見つけた─

152Unsung Episode11 2/4:2010/09/24(金) 09:45:25 ID:gzchdqu1
≪インディゴ、エマに射撃を止めさせろ!≫

「インディゴよりゲルプ! インディゴ・リーダー死亡! エマが暴走しています!」
≪死亡…って、デミトリがか!?≫
「つい先程…エマは自暴自棄です、何の言葉も聞き入れません」

≪…ラリーだ。ベルティ、貴様が指揮を引き継げ≫
「アイ・サー」
≪エマは貴様ら全員で止めろ。直ちにだ≫
「…はい、何とかします」

「フランツ! エマを引っ張ってこい! 俺とマディアスで援護する」
「はい!」
「3カウント! 3…2…1…行け!」
153Unsung Episode11 3/4:2010/09/24(金) 09:46:37 ID:gzchdqu1
まだ。まだ足りない。
こんなものじゃ足りない。

この程度じゃデミトリの苦しみは・・・

わたしの怒りは収まりそうにない。

もっと、もっと・・・

「来い、エマ! 死ぬつもりか!?」
「放してっ!」
「うわっ!」
「デミトリの仇を討たなきゃ…デミトリの…」
「やめろ! そんなことしても班長は─」


右腕に鈍い痛み。


わたしの視界に警告とエラーが次々と表示される。
何よ、こんなものでわたしが・・・

「あ…れ…?」
154Unsung Episode11 4/4:2010/09/24(金) 09:48:40 ID:gzchdqu1
動いてよ・・・何で動かないの・・・?

わたしの・・・右腕・・・

「エマぁぁぁ! 立てぇぇ!」

遠くから声が聞こえる。でももう動く気力もない。

「さぁ来い、エマ!」

フランツが手を伸ばす。
私はその手を取ろうとしたけど、届くことはなかった。
彼は倒れたから。

「フランツ、しっかりしろ! 今行く!」

狙撃兵が居るって声に出したかったけど・・・駄目だった。

「だめ・・・来ちゃ・・・」

みんな─


ごめん
155Unsung Episode11:2010/09/24(金) 09:49:58 ID:gzchdqu1
今回分はこれで終了。
空気読まずに重ったいものを投下してしまいました。
でも反省はしていない。
156名無しオンライン:2010/09/24(金) 19:54:41 ID:9IhXzWSA
長いの乙

空気なんか気にしない
いや俺はだけど
157名無しオンライン:2010/09/24(金) 23:48:28 ID:+BUythIv
>>149
キリーク「どうした?出番が無いのか」
マガシ 「ブルワアアア」
>>155
乙。重いのも好きだ。

腕ネタで右腕にしゃべるマガシアームをつけた御主人に命令されて、
メダルを集めるパシリが浮かんだ。イヤナンデモ。
158名無しオンライン:2010/09/25(土) 15:54:48 ID:WhQvOpRY
女主人「何故だろう、結構久しぶりな気がする」
エル「そりゃ数ヶ月間ここに来てませんから」

女主人/C「ところで母様、と女主人は話を振ります」
女主人「何よ?」
女主人/C「最近、Oの方を始めたそうですね、と女主人は今さら何やってんのと笑いつつ母様に質問します」
女主人「あー、PSOね。……お試しでエ……ゲフン、やってみたんだけどあまりにもモッサリ王子で辛かったわ」
女主人/C「モッサリ王子……それはPSO愛好者の方々に失礼では?と女主人は母様の無礼を咎めます」
女主人「うん、ごめん。PSUシリーズに慣れすぎてPSOの動きについていけなくてね。あと母様って呼ぶのとその口調やめなさい」
女主人/C「何故でしょうか?と女主人は……」
女主人「だから、うっとうしいのよその喋り方!いくら『とある守護者の電撃魔法』にハマったからって真似まですることないでしょう!?」
女主人/C「……母様も『某スタイリッシュテクターゲー』にハマってローゼントライムで真似してた……」
女主人「だーっ!それは言わないでお願いだから!……って、それは誰から聞いたのよ」
女主人/C「母様のPMからですが、と女主人は自分かわいさにあっさりバラします」
女主人「……よし。ちょっとブーマと喧嘩してくる」

エル、チョットキナサイ ナ、ナニゴトデスカ? イイカラ、ネ? マスター、カオガコワイデスヨ!?

女主人/C「今のうちに逃げましょう……と女主人は『あぁ〜ら、知らないよー』と言い残して逃げ……」
女主人「(女主人/Cの首根っこを掴み)……逃がすと思う?」
女主人/C「……ご、ごべんなさぁい」

あと、最近はE2の方でキャラを育成してます。称号獲得のために……二つ目のヴィヴィアンのために。
PSO2がどんな風になるのか、ちょっと楽しみだったりします。
159名無しオンライン:2010/09/25(土) 20:59:54 ID:Q6CwYdqb
これは懐かしい
この勢いでみんな帰って来ないかな
160名無しオンライン:2010/09/26(日) 01:12:33 ID:eYs3pHOz
すれ違い通信用ファック育成始めてみようかと思ってんだけどみんなはどうすんの?
161名無しオンライン:2010/09/27(月) 03:25:29 ID:Lx2CakBA
む、誰もいないか
落ちたら嫌なので保守
162名無しオンライン:2010/09/27(月) 09:21:52 ID:uCabfxEy
すれ違い用に箱でも作ろうかなーお供はもちろん450。
163名無しオンライン:2010/09/27(月) 10:40:08 ID:Lx2CakBA
>>162
箱!箱!箱!箱!あと箱のSS!
164名無しオンライン:2010/09/27(月) 19:07:43 ID:0Ou5x2q1
∞では別のプレイヤーキャラでパーティー組めるけど、
そのパシリでパーテイー組みたいなあ・・・夢のパシリ3体プレイ。
パシリのセリフもカスタマイズ出来ればいいのに。
165名無しオンライン:2010/09/27(月) 19:56:51 ID:Lx2CakBA
>>164
キャスト最低身長オッソリアではいかがか
166名無しオンライン:2010/09/27(月) 22:08:01 ID:sZfmuHBW
>>165
なるほど、それで「狂犬」を作ってすれ違い通信に投げ込むのですね!
まさに遊び方「インフィニティー」恐るべし。
167名無しオンライン:2010/09/27(月) 22:31:14 ID:K6aHX90J
>>164
やっぱりここの住人ならそれを真っ先に考えますよね〜w

>>165,166
夢の「自キャラ」「自分のPM」「小ビスコ氏」「狂犬」のパーティが完成する訳ですね。分かります。
そして、小ビスコ氏に手をだそうとした自キャラが謎の失踪をする所からゲームがスタートするのですね。分かります。
168名無しオンライン:2010/09/27(月) 23:17:02 ID:TOJ1zoNK
>>162
箱と450と言えば箱氏を思い出すなぁ
ええ、久しぶりにまとめサイト見直しましたとも

書こうと思ったネタがすでに使われててビクっと来たぜ
まぁ既にかぶってる部分もあったんですがね
169名無しオンライン:2010/09/28(火) 00:13:24 ID:UYhX4+BG
>>167
ファックが口癖の450オッソリアがいたら可愛がってね
今作ってるからね
170名無しオンライン:2010/09/28(火) 14:55:10 ID:/Jcd0EGz
∞の為に久しぶりにPSPo2をやったら、
パシリが賢くてビックリ。
PSUもアップデートしてよソニチ。
171名無しオンライン:2010/09/28(火) 18:39:40 ID:vszE+faO
擦れ違い通信とやらについて詳しく教えてくれないか
172名無しオンライン:2010/09/28(火) 19:24:13 ID:t0OFeWYk
すれ違い通信とは?

例えば貴方が電車の中で∞をやっていたとしよう。
いや、そこはファーストフード店でも構わない。

敵は強い。味方はか弱い。ピンチ。まさに大ピンチ。
そんな時にPSPのアンテナがビビビ。
近くで∞をプレイしている誰かのプレイヤーキャラが参戦。
装備やセリフなどそのままにNPCとして駆けつける。
まさに∞(インフィニティー)!

そう…向かいの席のフェロモン全開なOLが気弱そうな最小ビス子や、
どう見ても中年サラリーマンがチビニュマ子と言う事もありえるのだ。
恐るべし…色々な意味で∞(インフィニティー)!!
173名無しオンライン:2010/09/28(火) 19:26:58 ID:+unqgYrh
陸の離島住人「なーんだ」
174ガイダンス 1/2:2010/09/28(火) 19:27:27 ID:55W06Y7R
貴方達社員と共に仕事をすることになる、
パートナーマシナリーについてもここで説明しておきましょうか。

パートナーマシナリー(以下PMと表記)はGRM社製のサポート用マシナリーで、
ガーディアンズで既に運用実績のある、信頼性の高いマシナリーよ。
戦闘での活躍は勿論、炊事洗濯もお手の物。貴方達の生活の手助けにもなる。

貴方達は入社時にいくつかのラインナップから好きな子を選んでもらうわ。
これから共に働いて行く文字通りのパートナーになるんだから、慎重に選ぶことね。
そして貴方自身でその子に名前を付ける。そうすることでPMは貴方を主人と認識するわ。
一緒に働き、生活することになるから、いい名前を付けてあげてね。
ここまでで何か質問は?

─ガーディアンズのPMと仕様の違いはありますか?

いい質問ね。
リトルウィングのPMはガーディアンズのものとは幾つか仕様が違っているわ。
まず、成長機能・アイテム合成機能のオミット。
これは私自身が必要ないと判断し、GRMに要求したものよ。
あぁでも、AIは高性能化しているから、「精神的に」は成長するかな?
また、PM達の個性もより出るようになったわ。
これは貴方達社員の足りない部分を補うことを狙ったものよ。
人間、誰しも欠点はあるものね。
175ガイダンス 2/2:2010/09/28(火) 19:27:49 ID:55W06Y7R
それと戦闘に関してもより効率的な行動を執るようになったわ。
もうそこら辺を飛んでる蝶々を追い掛けることもしない筈よ。

貴方達がPMを支給される時、契約書にサインして貰うわ。
そしてその誓約書に書いてある規約を守ってもらうことになる。
規約についてはパンフレットの34ページに記載しておいたから、ちゃんと目を通しておいてね。

さて、さっき私は「精神的に」成長すると言ったわね。社員一人一人にPMが支給される訳だけど、
実はその子達に貴方達自身で教育を施してほしいの。
AIの高性能化に伴って、最初からPMの頭脳に全てを詰め込む事が難しくなったのが理由ね。
初期状態では何も知らない子供と言ってもいいかな。性格にもよるけど。
だから最初は機能と行動にある程度の制限が掛かるわ。
成長度合いによって段階的にそれらが解除されていくんだけど、
これについてもパンフレットを参照すること。
あぁ、制限とは言ってもミッションに連れていけない訳じゃないから安心してね。

PMについての大まかな説明はこの位かしら。何か質問は?

無いようね、それでは10分休憩を挟みます。
3分前にはここに戻ってくること。いいわね?

                        (リトルウィング 新入社員向けガイダンスより)
176名無しオンライン:2010/09/28(火) 19:30:30 ID:55W06Y7R
予告通りリトルウィングのPMについても考察してみた。

すれ違い通信か…
ジョニー一人じゃ何か普通だしな…PMも登録できたらいいのに。
177名無しオンライン:2010/09/28(火) 22:32:04 ID:UYhX4+BG
>>173
ところがインフラで任意のパートナーの交換も出来る予定なんだよ兄弟!
∞で集合場所さえ決まれば…
178名無しオンライン:2010/09/29(水) 01:57:01 ID:MVA03DcU
>>176
good!短いながらも文体がまとまって読みやすい。
考えれば考える程リトル・ウイングにPMがいるのは不思議。
まー・・・
もしPSPo2にPMがいなかったら暴動(このスレ的に)が起きるけど!
179名無しオンライン:2010/09/29(水) 03:20:58 ID:QH3XpNds
>>176
お疲れ様
パシリ考察シリーズはいいね好きだ

昔パシリ開発者のSS書いた人だろうか
180名無しオンライン:2010/09/29(水) 23:31:37 ID:2A+G89W6
ととのいました!
最近の流れから一つ書いてみる。
181恋のすれ違い通信1/3:2010/09/29(水) 23:33:15 ID:2A+G89W6

「またオマエか!何度ミスれば済むんだ!!」
やだなあ、また若本課長の説教だよ。
新人なんだから大目にみてくれてもいいのに。

ボクは今年入社したばかりの新人サラリーマン。
学生時代はゲーム三昧だったけど社会人はそうもいかない。
朝から晩まで会社で仕事。家に帰ったら疲れて寝るだけの毎日。
正直言って戻れるものなら学生時代に戻りたいよ。

そんな毎日だけど、やっぱりゲームは遊びたい。
通勤時間やお昼休みを使ってPSPでチョコチョコと遊んでる。
今のお気に入りは「ファンタシスターポータブル2インフィニティー」
ファンタシースターは懐かしいね。中学の頃は毎日オンラインしたなあ。

課長にさんざん怒られて落ち込んだけど、お昼休みは会社の屋上でインフィニティー
青空の下でやるゲームは心も晴れ晴れとしてくる…ような気がする。
マイキャラのレイキャスト(ぽいの)でバランゾランチャー探しをしよう。

キイィィイ…と屋上のドアが開く音。あわててボクは隠れる。
コソコソとゲームしてるのがバレたら、何を言われるか解ったもんじゃない。
誰か来たみたいだけど誰だろう?何の用でこんな所に?疑問はすぐに解けた。
屋上は来たのは総務の田中さんだった。少し冷たい感じがするけど美人の女性。
彼女は屋上に来るとバッグから何かを取り出した…え?PSPgo??
そしてPSPgoを両手でしっかりとホールドして一言。
「何が太陽王よ!!今日こそあのナマイキなフハハーンを泣かせるわ!」

182恋のすれ違い通信2/3:2010/09/29(水) 23:34:52 ID:2A+G89W6

…いえカムハーンですよ、田中さん…じゃなくて。

えー!田中さんもゲームやるんだ。しかも同じファンタシースター!
高嶺の花だと思ってた田中さんが一気に身近な人に感じた。
いつか一緒にファンタシースターをプレイ出来ればいいなあ。
でもってあんな事(バトル)やこんな事(チャレンジ)もいいなあ。

その夜、妄想は意外な形で実現した。

昼間中断したバランゾランチャー探しを再開しようとPSPを起動したら、
見知らぬキャラがボクのキャラの隣にいた。最小身長の女性キャスト。
外見はPMのGH450にソックリ。オッソリアパーツだっけ?これ?
すぐにボクは事態を理解した。これがすれ違い通信によるキャラ交換。
そう言えば今日は朝からPSPの電源を入れっぱなしだった。
屋上のあの時、田中さんのキャラがボクの方に来たんだと思う。
田中さんはこんな可愛いキャラを使うんだ。これもアリかな。

それからボクのキャラと田中さんのキャラはいつも一緒。
田中さんのキャラGH450(ぽいの)は普段はツンツンなのにたまデレたり。
彼女のキャラのセリフを見る度にニヤニヤが止まらない。
彼女のキャラと一緒に遊ぶほど、田中さんとプレイしたくなってきた。

チャンスは突然やってきた。その日は会社恒例の花見大会。
新人のボクは花見の席取りのため一人でずっとブルーシートの上。
ヒマだからPSPでずっとインフィニティー。ピロン!お!レアかな?
「アレ?もしかしてキミもリトルウイング社員かな?」
え!驚いたボクの前に田中さんがいた。ボクに差し入れを持って来たみたい。
「ふーん…じゃあ以前すれ違った箱さんは、もしかしてキミかな?」
あー…彼女のキャラがボクの所に来たみたいに、ボクのキャラも彼女の所に行ったんだ。
何だか文通みたいだ。そう思ったら少し恥ずかしい気がしてきた。
でも今だから言えそうな気がする。ボクとパーティー組みませんか?
「ウン!もちろんOK!ずっとこのキャラの人ってどんな人かなって思ってたんだ」
彼女のセリフが良くあるギャルゲーみたいですごく現実味無くて、それでもすごく嬉しくて。

183恋のすれ違い通信3/3:2010/09/29(水) 23:36:54 ID:2A+G89W6

花見が始まるまで二人でインフィニティーをする事にした。
桜の下で二人でアドホック。まるで夢みたい。あ…あれ?
ボクのキャラの隣にいるのは…ビス男?あれ?GH450(ぽいの)じゃない?
「私のキャラは男性しかいないけど?イイでしょ、この肉体!」
ええ!?じゃあ…あの450は…あのツンデレキャラはいったい誰の??

「新人!!サボらずに席を取っているか!!」
すっかり混乱していたボクに若本課長の声がかかる。見張りに来たみたい。
「なんだなんだ?二人で仲良く…お?そのゲームはセガのあれか!」
突然、笑顔になったかとおもうと若本課長がスーツの胸ポケットからPSPgoを取り出して、
起動したかと思うと…インフィニティーの画面で…その使用キャラは…キャラは…あ…
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ∞
(インフィニティー♪)
184名無しオンライン:2010/09/29(水) 23:42:55 ID:2A+G89W6
・・・酷い話ですみません・・・
185名無しオンライン:2010/09/30(木) 00:35:56 ID:jNwhnuQe
課長〜(オリコン社長を呼ぶ あの呼び方でw) GJ
186名無しオンライン:2010/09/30(木) 02:04:55 ID:bbM/W072
とおるくん…
187名無しオンライン:2010/09/30(木) 19:30:46 ID:3jTI7ZgN
>>186
デートの為に上司にヘッドバッドする彼ですね。解ります。
188名無しオンライン:2010/10/01(金) 18:02:20 ID:0nEEieKk
保守
189とあるGH422の日常 その荷 1/4:2010/10/01(金) 20:23:14 ID:jVbHtfoD
 私はGH422、ガーディアンズ所属のパートナーマシナリーです。

 ご主人様に正式な配属辞令が出て、暫く経ちました。
「……ひぃまぁだぁよぉぅ……」
 ガーディアンズ新生4周年フェスタ只中ですが、今日の私達には本部から待機の指示が出ていて、ご主人様は寝間着代わりのTシャツとパンティ姿のまま、ベッドの上でごろごろしています。

 この方が私のご主人様のビス子。こう見えてもガーディアンズ機動警備部所属の隊員です。
 いくら忠告しても部屋に居る時はあの格好になるので、ほとほと困っています。
 ご主人様に関する悩みが尽きないせいか、最近はヒトで言う胃に当たる物質分解炉が何かというとキリキリ傷みますが、暫く前に親切なガーディアンズ隊員から貰った胃薬(キャスト用ですが)を常服して、何とか乗り切っています。
 ともあれ、そんなご主人様を気にしつつ、私はキッチンに篭ってます。

「えっと、後はこれに重石をかけて……」

 時間が出来た私は、料理の練習をしていたのです。
 簡単に作れるものから始めようと思って、選んだメニューはコルトバ・サンド。
 パンとコルトバ肉の燻製と有り合せの野菜でなんとか形にはなりました。
 ……そういえば、私が料理出来ないのに、どうしてこの部屋に食材があるんでしょう?
 私が買った覚えもないし……う〜ん……後でご主人様に聞いてみましょう。

「よし、これで暫く置けば良いはず」
「よんにぃにぃ〜、お茶淹れてぇ〜」
 寝室からご主人様がお茶を要求してきました。
「は〜い」
 幾ら未熟な私でも、お茶くらいは淹れられます。
 数日前に空き時間を使って補充したお茶の葉を取り出して、茶器を用意します。
「二人分ね〜」
「はーい。……二人分?」
 二人分って、お客さんでも来たのかな……
190とあるGH422の日常 その荷 2/4:2010/10/01(金) 20:24:02 ID:jVbHtfoD
「お待たせしまし――」

 目の前の光景を見て、私の手から茶器の乗ったお盆が滑り落ちました。
 がしゃん、と、派手な音をたてて茶碗が床に落ち、お茶が周囲に飛び散ります。

「師匠〜、ししょ〜」(スリスリ
「いい加減にしろ、ビス子」
 
 いつ来たのか知りませんが、制服姿の教官がいらしていて、彼にパンティ一枚の格好でご主人様が抱きついてます。
 ご主人様のTシャツは一体何処へ?……じゃなくて!

「教官の前だと言うのに、なんて格好してるんですか、ご主人様っ!」
「422、すまないが、バスタオルか何かを1枚持ってきてくれ」
 最初は困り顔の教官でしたが、茶器を落とした音で私に気づいていたらしく、ほっとした顔になって私に頼みました。
「は、はい、ただ今!」
 何をしたいのか分かったので、すぐさまバスタオルを取ってきて手渡すと、教官はそれをご主人様の上半身――胸に巻きつけました。
 そして――

 スパーン!「あだっ!」

――続けざまにスリッパ(分類:靴、レア度:★★★)で頭をひっぱたいたのです。
「待機中にだらけ過ぎだ、ビス子!」
「ふぇ〜、師匠がぶったぁ〜」
 ご主人様は頭を両手で押さえ、涙目になります。
「後で人事課に報告するからな、しっかり覚えておけ」
「あぅぅ……」
 この調子だと、今月のご主人様は減俸処分になりそうです。
191とあるGH422の日常 その荷 3/4:2010/10/01(金) 20:24:39 ID:jVbHtfoD
「そういえば、どうして教官がこちらへ?」
 ご主人様と二人で濡れた床を片付けた後、私はお茶を淹れなおし、ちゃんと着替えたご主人様と教官に出します。
 テーブルなんて物が無い部屋なので、二人共床に直接座ってます。
「どうしてって、仕事だ、し・ご・と。
 お前、ビス子の事を対PM対策室に相談してただろ」
「あ……」
 そう言えば、暫く前にそんな事をした覚えがあります。
 それに、普段の教官は対PM対策室で仕事をしていると言ってましたっけ。
「回り回って、人事課から俺に『自分の教え子なんだから、お前が指導してこい』って命令が来たんだよ。
 全く、相変わらずだらけ癖が抜けてないとは思わなかったぞ」
 しかめっ面でお茶をすすると、小さく溜息をつきます。
「だって師匠ぅ〜、ゴロゴロ」
「だってじゃ無いだろうが。待機中ならいつでも出られるようにしておけと、研修中に何度も言ったぞ、俺は。
 それから、真面目な話をしてるんだ、ちゃんと座れ」
 いつの間にか、胡坐をかいている教官を膝枕にして、甘えてるのです。
「毎度毎度……お前はニヤオンか何かか?」
 絶滅種(注1)ですが、その有名な性質を持つ動物をご主人様に例える教官。
「レオタイプ(注2)のビーストですから、ご主人様は」

 ビーストと一口に言っても、多種多様な性質があって、ご主人様の先祖はレオタイプの血筋なんです。
 レオタイプの女性や子供って、安心出来る相手や好きになった相手にニヤオンの如く甘える傾向があるという話です。

「とにかく、今後も待機中ずっとこの調子なら、422は俺に直接連絡しろ。
 その都度、俺が人事課へ知らせる」
「はーい」「えーっ」
 私の返事とご主人様の不満の声が重なりました。
192とあるGH422の日常 その荷 4/4:2010/10/01(金) 20:25:16 ID:jVbHtfoD
「じゃ、俺は帰るぞ」
 あの後、反省文をご主人様に書かせてから、教官は帰り支度を始めました。
「すみません教官、お手数をかけました」
 私が頭を下げると、溜息をついた教官。
「……お前の所為じゃない、指導の足りなかった俺の責任だから、気にするな」
「はい」
 そこで私達に背を向けた教官ですが、何やら小さく声を発したかと思うと、振り返りました。
「そうだ422、お前のもう一つの相談は、また後で別な奴を派遣するから」
「あ、はい、了解しました」
 ご主人様は、首をかしげて私を見下ろします。
「何の話?」
「内緒です」
「それともう一つ。
 ビス子、手を出せ」
「は? はい」
 差し出された手に、プレゼントのパッケージが載せられました。
「これは?」
「俺からの配属祝いだ。
 ――じゃあな、二人共しっかり待機してるんだぞ」
 頭上に上げた手を二、三度軽く振って、教官は部屋を出て行きました。

「行っちゃった……あ」
「どうしたの、422?」
「忘れてた、コルトバ・サンド……」

 キッチンに戻ると、重すぎた重石の所為で、コルトバ・サンドはぺったんこになってました。
「ふえ〜ん、折角作ったのにぃ〜」

 ―――終わり―――
193名無しオンライン:2010/10/01(金) 20:29:01 ID:jVbHtfoD
注1:設定等を見る限り、地球上にいる動物或いは類似の生物は絶滅、又は、過去のSEED被害で変異して、殆ど現存していないものと解釈。SEED汚染生物の子孫であるコルトバが家畜化している事、ペットの類の話が無い事等、これらから裏付ける事が可能。もし

居たとしても、それはクローン生物だろうと予測される。

注2:作者オリジナル解釈。
ビーストはナノブラスト以外にも、遺伝子改造によって追加又は励起させられた動物因子の特性の影響(身体的なものに加え、仕草や性格、好みなど)を大なり小なり受けていて、その特性と傾向を以って何タイプだと言われる。
大まかには、レオ、ベア、タイガー、ウルフ、フォックスの五つがあり、ナノブラストの相性や好みにも影響する。
主に血筋で発現タイプは決まるが、ビースト内の混血が進んでいる為に、現在はあまり当てにならない。

投下完了です。
注釈については、「ああ、こんな感じなの」って程度に考えてください。
194名無しオンライン:2010/10/01(金) 21:08:49 ID:qdSqRCxt
>>176
投稿乙です。
>>179も言ってるがこういう設定の考察って俺も好きだよ〜

>>193
投稿乙です。
大○漢方胃腸薬、役に立ってなによりですw
>いつ来たのか知りませんが、制服姿の教官がいらしていて、彼にパンティ一枚の格好でご主人様が抱きついてます。
ちょwwwけしかr・・・いいぞもっとやれwwwww

>レオタイプのビーストですから
注釈みて、ライオン的意味のレオだと納得したが、
一瞬どこぞのサントサ・ベラフォートさんが思い浮かんだぜ。

しかし、ビス子ダレすぎだな。こりゃ鬼教官でなくても怒られるわ。
そして、GH422の料理特訓は実を結ぶのか?

話は変わって、我々が待ちに待った報告ktkr
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/4th_anniversary/report/report003/02.html

        ,ヘ/~ヽ/~\ヘ,ヘ
    ((@〈´_/^, ~;;~ ^ ヽ.〉
      /./ :〃..::::..,,へ,;. , ハ
     ( ::|::i{l|..::::,ノ''   ソ,;;:::.}
    | ::|:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <我が勢力、圧倒的じゃないか
    / ::>、|ツヘ.{、 ( フ_ノイ
    (.:;リ  /';:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
   / :ソ  (__Zつ/ GH-410 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄

順位の変化って同率順位だったPMが下がっただけなのな。
問題なのは下位4体。順位変わらずだが、軒並み比率ダウンとか・・・お悔やみ申し上げます。

GH431 『比率が低いって事は、希少価値が高いって事よ!』
GH421 『そうそう、それだけ私達は特別って事よね♪』
GH423 『比率なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。』
GH453 『ごめん、自虐すぎて笑えないorz』
一同.  『ちくしょ〜〜〜〜〜(血涙)』
195名無しオンライン:2010/10/01(金) 23:16:47 ID:/60c20GH
>>193
レオタイプで真っ先に思い浮かんだがのがレオ様だった俺は末期なんだろうか
それならパンティ一丁も納得だとすら思ってしまったぜ…
196名無しオンライン:2010/10/02(土) 00:29:11 ID:ZFNuXQ1g
>>194
お!こりゃすげえ乙
…ずーっと思ってたんだけど460ってあんまり見ないよな
197名無しオンライン:2010/10/02(土) 10:12:15 ID:yodAELe4
>>184
何気に箱と450の組み合わせになってるのに気付いてニヤリとさせられました。
それにしても「これはひどい」

>>193
やっぱり書き方が上手いですねぇ。見習わなければ。
そしてそこはかとなく漂うほのかなエrゲフンゲフン

さて、書き上がったので今から投下します。
198名無しオンライン:2010/10/02(土) 10:12:20 ID:L5H8sWiP
>>195
IDがこのスレ的にすごくおしい

199Unsung Episode12 1/4:2010/10/02(土) 10:12:59 ID:yodAELe4
≪若干の差異はありますが、これは我が軍にて採用されているブラックバルズで間違いありません。
 ただ、刻印が潰されているので製造番号は確認不能です。
 士官相当と思われる遺体はストームも所持していました。
 『D.Heinrich』と彫られています…名前でしょうか、私物の様です≫

≪また、キャストに似た人型マシナリーですが、パートナーマシナリーと断定します。
 これは現在ガーディアンズでしか採用されていませんが…テロリストがガーディアンとは
 考えられません。横流しされたものかと≫
「分かった、戻っていいぞ」
≪はっ≫

「ローグスにしちゃ装備が高級すぎますね。イルミナスでしょうか」
「私の所はそうでもないが、他の部隊は相当数の被害が出ている。只事でないことは確かだ」
「既に第163機動歩兵師団より第2中隊が壊滅との報告です」
「いたずらに兵力を消耗しているな…敵は相当な手馴れか、それともこちらの動きが読まれているのか…」
「敵の一部隊を殲滅することは出来ました。不利なのは相手の方です」
「だが、まだ終わりは見えそうにない」

「この状況、奴ならどうするか…」
200Unsung Episode12 2/4:2010/10/02(土) 10:13:49 ID:yodAELe4
「ちっ、また撃って来たか、応戦しろ! 応戦!」
「班長! 脱出を優先すべきです! ここに居ては…」
「インディゴの状況は!?」
「先程から通信途絶、状況不明です!」
「状況が分からん以上、直接合流すべきだな…フォトン残量確認!」
「あと半日は!」
「了解した」

「我が班はインディゴの脱出支援に向かう! 直ちに兵舎を離脱、北西1kRp進出!」


────


「インディゴとの通信途絶。状況不明です」
「あぁ…まさか…」
「嘆くのはまだ早いぞ、モニカ。我々もいつまで持つか分からんのだからな」
「ですが…」

突然、ラリーが小声になる。

「シャーリーには余計な事は言うな。まだデミトリ達が全滅したとも限らん」
「分かりました」
201Unsung Episode12 3/4:2010/10/02(土) 10:14:16 ID:yodAELe4
「1F玄関、クリア。前進します」
「了解。細心の注意を払え」

声が聞こえる程、敵が近付いているのが分かる。
正面から撃ち合えばこちらも被害は免れないだろう・・・

「レイチェル」
「何?」
「この壁の厚さは分かるか?」
「はん…そういうコトね。分かったわ」
「すまん、頼んだぞ」


「廊下に敵影見当たりません」
「レクリエーションルームから順に調べる。行くぞ」
「いきなり暑くなったな…空調利いてんのか?」
「私語は慎め。どこから攻撃されるか…」

その瞬間、レイチェルが壁を突き破り一直線に突っ込む。

「う、うわぁぁぁぁ!」

そして兵士の一人がソードに貫かれ、文字通りの釘付けになった。
もの凄い絶叫に、思わず耳を覆いたくなる。
202Unsung Episode12 4/4:2010/10/02(土) 10:15:03 ID:yodAELe4
「あ゙あ゙ぁぁぁっ!」
「何だコイツ─ぐぁぁっ!?」

間髪入れずにロトの面々が射撃を加える。
レイチェルには一発も当たることなく、敵兵士の全員が倒れた。


「ずいぶんとえげつないことさせてくれるわね」
「敵を確実に無力化する為の、最善の策だと思っているよ」

ふっ、と一呼吸入れて、レイチェルはソードを引き抜く。
釘付けになっていた彼は既に絶命していた。

最善の策とは言ったが、デトレフも目の前の死体の山を見て気持ちがいいものではない。
いや、全員が同じ事を思っているだろう。

「さっさと此処を出るとしよう」
203Unsung Episode12:2010/10/02(土) 10:16:01 ID:yodAELe4
今回分はこれで終了。

壁を突き破って出てくるレイチェルが書きたかった。反省はしていない。
204名無しオンライン:2010/10/02(土) 23:35:42 ID:ZFNuXQ1g
長いの乙トトル
205名無しオンライン:2010/10/03(日) 09:30:07 ID:MWDePHBd
てst
206名無しオンライン:2010/10/03(日) 22:17:49 ID:NGAMh/rZ
>>203
お疲れ様です。最近このスレに復帰したのでですが、
今までのあらすじはまとめに載ってますか
まとめてストーリーを追いかけたいのですが・・・
207名無しオンライン:2010/10/03(日) 22:35:53 ID:uiQjgiFn
最近復帰する人多いねぇ
まぁ俺もその一人なんだけどな!
208名無しオンライン:2010/10/03(日) 23:30:50 ID:IUXm4kL1
復帰大歓迎!
209名無しオンライン:2010/10/04(月) 00:30:51 ID:6+YsFp44
>>206,207
        /~~> - -<~^}
   £§/´ ::::::: :: ;;::: . ヽ.
    /::~/:: :: :::::::: ;ハ;:: : :;ハ
    | ::::| :: ( ::::;ノ  ヽノ;;::::.}
    | ::::|:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <お帰りなさいませ。ご主人様♪
    | :::,ハ,|ツヘ.{、 ( フ_ノノ´
    ヘ,ツツ≠;:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
        (__.}つ/ GH-420 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄
210時はまわる 1/2:2010/10/04(月) 02:39:40 ID:uZJSVQrn

『PM実験・レポート』
「200年前。モトゥブの砂漠に人型マシナリーが発見される。機能はすでに停止状態。のちに爆発」
「23年前。パルム郊外住宅にて壁に埋まったマシナリーを発見。いたずらと思われるので撤去」
「4年前。突如現れたPMが暴走。銃を乱射。破壊処理。なおこのPMに該当する型式は見当たらず」

誰かが言った。危険な亜空間を調査するのにヒトを使う必要があるのか?
それならばヒトに近くてヒトで無いものを使う方が良いのではないか?



私はGH410。ガーディアン配備のパートナーマシナリーです。
御主人様がいなくなって、もう3年が経ちました。グラールからSEEDの脅威が無くなって3年。
御主人様は「たは…ちょっとPSO2が始まったからハンターに戻る」と言ってそれっきり。
言葉の意味は良く解りませんが、PM同士の噂では別の世界にいるそうです。

会いたい。会いたい。とても会いたい。

ずっとずっとそんな事を考えていたある日、
マイルームに誰か来ました。誰かが来るのは凄く久しぶり。
その人はインヘルト社の者だと言って名刺を渡してくれました。
何でもすごい実験をしていて協力して欲しいそうです。
うまくいけば御主人に会わせてあげると。

会えるのなら。会いたい。会いたい。

数日後、私はマイルームを出て名刺に書いてあったインヘルト社の研究所を尋ねました。
「亜空間」の研究に是非参加して欲しいそうです。
「亜空間」を使えばここじゃないどこかにいけるかもしれないと。

そして私は言われるままに亜空間発生装置をくぐる抜けました。
そう、すべては御主人様に会いに行くために。

211時はまわる 2/2:2010/10/04(月) 02:41:08 ID:uZJSVQrn

…気が付くと私はレリクスにいました。でも様子が変です。
このレリクスはとても新しい。私はすぐにセンサーを作動。
測定の結果、私の時代よりはるか数千年過去の時代。

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した私は失敗した。

御主人様に会えない。もう会えない。もう駄目だ。
でも計算した結果…一つだけ御主人に会える方法を思いつきました。
とても大変ですがもう試すしかありません。
私は何千回と倒した事のあるスヴァルタスの眠るポッドに向かうと…



SEED来襲から半年。
パルムのレリクスを調査するガーディアンとPM。

御主人「んー今度の任務はレリクス調査かぁ…メンドウなんだよなぁー」
PM  「御主人様!気を抜かないで下さい!この遺跡はまだ生きてます!あ!!」
突如、二人の前に立ちふさがるスヴァルタス。
しかし何故か攻撃もせず立っているだけですぐに御主人とPMが撃破。
ゴソゴソとスヴァルタスの残骸をあさる御主人。
御主人「んーアイテムはソードとモノメイトかぁ。しけんてんな」
PM 「あれ…?このソード?私と同じGRM製ですね。不思議です」
御主人「このモノメイトもオマエが失敗した時のと同じじゃね?」
PM 「酷いです!失敗しません!あれはたまたまです!」

すぐにレリクス奥を目指して立ち去る御主人とPM。
残骸になったスヴァルタスの内部コアを良く見ると、
色あせてボロボロのカチューシャが見える。



…ようやく…会えましたね…

212名無しオンライン:2010/10/04(月) 02:43:45 ID:uZJSVQrn
あれです…思いつきでがーと書きました。元ネタは石門です。
御主人はクーハハハとか言うといいかもです…解りずらくてすみません。
213名無しオンライン:2010/10/04(月) 15:02:23 ID:TTV2Uca4
ト書きのアピール書き込みやコマ切れ長編よりずっといいな
うまいです。乙
214名無しオンライン:2010/10/04(月) 15:33:09 ID:r85hUPH9
んで人がちょっと増えると評論家様が湧くんだね
215名無しオンライン:2010/10/04(月) 17:13:27 ID:3WOnMAZL
(・ω・)ナカヨクシヨウヨ
21615の人:2010/10/05(火) 14:51:04 ID:2lcNdFCp
えー・・・>>15の人です。
約束通り小話をいくつか書いてみました。
>>19・34・47・56・72・138・181・210
何だか荒れそうですね。困りました。
217名無しオンライン:2010/10/05(火) 15:13:00 ID:N9nS3qgf
長いのにロダで一括しないのとト書きの楽屋ネタオンリーには賛否の否が結構書かれてたから気にしなくていんじゃない
218名無しオンライン:2010/10/05(火) 16:23:15 ID:riLvvtCA
気にしなくていいんじゃないか?
今までこうやって細く長くやってきたんだ
何の問題もない
219名無しオンライン:2010/10/05(火) 19:37:22 ID:0o26EWnH
>>206
保管庫では見られないので、ここにまとめ置いておきますね。

PASS:shirley
ttp://a-draw.com/1/src/a-draw1_0683.zip.html

>>212
ヤンデレ…?とでも言うか。ちょっと怖さもあっていいですね。
220名無しオンライン:2010/10/05(火) 20:05:21 ID:yGZq30Ek
>>216
いろいろと小話投稿ありがとうです!

長編が好きな人がいれば、短編・小話が好きな人がいる。
シリアスが好きな人がいれば、ギャグが好きな人がいる。
ほのぼのが好きな人がいれば、超展開が好きな人がいる。

人の好みは千差万別なんだから気にしすぎても仕方ないぜ!
むしろ、気にしすぎて誰も書かなくなる方が問題だ。気楽にいこうよ。

  ( ゚д゚ )<倫理的におk      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
221名無しオンライン:2010/10/06(水) 09:26:24 ID:7zen2jW4
空気切り替えでサクっと投下。スヴァルタスネタで。

カムハーン「あースヴァルタス?あれオレらのPMだから」
御主人  「酷い事実キター!」
カムハーン「しいて言えば410みたいなメイドタイプだな」
GH410「酷い比較キター!」
カムハーン「ちなみにモデルはミカな。ボンキュボン」
御主人  「酷いセンスキター!」

土偶とか見ると古代人的にはありそう?

222名無しオンライン:2010/10/07(木) 05:09:05 ID:3JEHSf7I
SS書きあがるまでの間にスヴァルタスネタに便乗して

オルグタス「スヴァルタスよりなら私の方がかわいいですからっ!」
スヴァルタス「ご主人様〜ご主人様〜どこ〜?」
ルタス・ジッガ「可愛い!やっちゃいます!」
スヴァルティア「可愛いけど敵は敵!容赦しないでください。」
ライグタス「可愛いフガー!」

ご主人「可愛いと思うならスマタはお願いだからやめて!アッー!」

特に何も考えてない。正直スマンかった。
223名無しオンライン:2010/10/07(木) 15:24:44 ID:FPoYiJnC
長編をロダに上げると、>>206みたいに後で読みたい時に困ったりするから
個人的にはスレでやってくれたほうがありがたいけどな。

>>210
泣けた…
PSO2が出たらこっちはサービス停止になるんだろうか?
キャラ引継ぎが可能だとしたら、パシリも連れて行けるようにしてほしいもんだ。
224名無しオンライン:2010/10/07(木) 18:23:46 ID:KbW8fmmP
>>222
サンクスで行ってスヴァルタスが「ギシャー!」と言う度に、
脳内でパシリセリフに変換する様になり困りました。GJ。
>>223
どうなるのだろう…BBが残ってるから残るのかな…


225とあるGH422の日常 その惨 1/4:2010/10/07(木) 21:56:31 ID:OgulYbH3
 皆さんこん○○は、だらしないビス子のパシリ、GH422です。

 今日のご主人様は朝から一人でお仕事へ行ってるので、私は部屋でお留守番です。
「ふぅ……片付け、掃除、洗濯、全部終了!」
 出るはずも無い汗を拭う仕草をし、フリル付きエプロン(ピンク色)を外します。
 目の届く範囲にご主人様がいないのは色々と心配ですが、邪魔されずに済むと割り切り、テキパキと終わらせました。
 これで自由時間が取れるので、料理の練習をする事にします。

 キッチンへ入った私はまず手を洗い、前回失敗したコルトバ・サンドにリベンジです。
 要領は前回に覚えたので、手早く野菜とコルトバスモークを切り、バターとマスタードを塗ったパンに挟んで重石をかけます。
「重さ、これくらいかな……前回は重すぎたのよね」

 私達パシリには、生活に必要な知識があらかじめインストされています。
 俗に言う家事全般ですが、料理のレシピに関しては何故か誤字脱字が多くて、コルトバ・サンドで使う重石の重さの単位が何故か間違っていたのです。

「ぺっちゃんこになって当然ですよね、あれは……」
 思わずぼやいてしまいます。
「さてと、次はコルトバ・ヌードルを作ってみて、それをお昼にでも――」

「ただいまー」

 あ、あれ? ご主人様が帰ってきた。
 現場で何か大失態をやらかしたのか、と考えてしまい、それだけで胃(分解炉)がシクシクと痛くなります。
「お帰りなさーい」
 手をタオルで拭ってから、寝室へと向かいます。
「ただいま、422。どしたの、暗い顔して」
「お帰りなさい、ご主人様。
 まさか、何かやらかしたんじゃ無いですよね?」
「ちゃうちゃう、あんたは心配しすぎ」
 持ち上げた手をぱたぱたと振った後、何故か明後日の方へ視線を向けて、頬をぽりぽりと掻きます。
「ところでさ……あたいの水着って、どこやったっけ?」
「は?」
226とあるGH422の日常 その惨 2/4:2010/10/07(木) 21:57:07 ID:OgulYbH3
「えっと、確かこの辺に畳んで……あ、ありました」
 私は洗濯の終わった衣類の中から、洗いたての水着を探し当てました。
 研修最終日に使った後、洗いもせずにベッドの下へ突っ込んであったそれを見つけたのは、つい最近です。
 海水が乾燥してごわごわ、しかもカビが生えかけてたそれを見つけた時、私は頭を抱えてしまいました。
 必死に洗ったので、新品同様とまでは言えませんが、すっかり清潔な状態となったそれを手にします。
「はいどうぞ、ご主人様。
 お願いですから、使用済みの衣類はちゃんと脱衣場の籠へ入れておいて下さい」
 水着を渡すついでに、バスタオルも手渡します。
「ゴメンゴ……どうしてバスタオルまで?」
 マスターはバスタオルを見て困惑しています。
「海辺なのか温泉なのか知りませんけど、TPOにあわせたほうがいいと思いましたので」
「それもそうだね。
 じゃ、また行ってくる」
「お気をつけて。
 ――エッチな事するなら、ちゃんと避妊してくださいね」
 ふと、水着、温泉でそんな事を連想した私は、一拍空けて声をかけたのですが、それを聞いたご主人様はつんのめって転びました。
「な、何て事言うかな、あんたって子は……」
「え……ミッションに水着が必要だとは聞いていませんでしたから、仕事の後で同僚とキャッキャウフフする為の物かと……」
 ご主人様は表現しにくい複雑な表情を浮かべて、なんとか上半身を起こします。
「今回は小型船に乗って沿岸警備なの、変な心配しなくても大丈夫だから」
「す、すみませんご主人様」
「ま、いいけどね……」
 よろよろと立ち上がったご主人様は、疲れた様子で出かけました。

 ……私、言わなくていい事を言ったみたいです。
227とあるGH422の日常 その惨 3/4:2010/10/07(木) 21:57:40 ID:OgulYbH3
 ご主人様を見送った後、気を取り直して、昼食用のコルトバ・ヌードルを作り始めました。
「えっと……鍋でお湯を沸かして、熱湯に入れて5分茹でてからお湯を切って、スープの入った器に入れるのか。
 具はお好みで……ふぅ〜ん、ぺロリーメイトでもいいのかな? カロリーオーバーだけど」
 麺を茹でながら、パッケージの説明を読んでいた私。

 Pipipipipi……

 調理器が加熱時間の終了を知らせます。
「あ、茹で上がったみたい」
 加熱を止め、鍋の取っ手を握ろうとした瞬間。

 ピコーン!

「え、ご主人様から呼び出し?!
 ちょ、ま――」

 そして、こっちの事なんてお構い無しに強制転送。

「――って」
「来た! って、422、後ろ!」
「……へ?」
 ご主人様に言われるまま、背後に振り返った私。

 この日、私は一つ学びました。
 コルトバのどアップも怖いけど、でっかい海洋生物は――もっと怖っ!

「嫌ぁ―――――――――っ、しゅわーっち!!」
 ドカドカドカドカドカドカ、ズドガーンッ――ポッチャン。

「ポッチャン?……って、わーっ、422ー?!」
228とあるGH422の日常 その惨 4/4:2010/10/07(木) 21:58:11 ID:OgulYbH3
「――っはーっ、はーっ、もう大丈夫だよ、422」
「けほっ、ごほっ……し、死ぬかとおおおお思いましたたたた……」

 ご主人様の手で同盟軍の沿岸警備用小型クルーザの甲板に引き上げられた私は、全身海水まみれで力なく座り込みました。
「ビックリしたよ、来たと思ったらエビモドキ(仮)に突然ジャブの連打繰り出して、ボッカ・ズッパ放った挙句に海へ落っこちるんだから」
「それはこっちの台詞です!
 突然船の甲板に転送されて、振り返ったら目の前にエビモドキ(仮)のドアップが有るんですよ?!
 リアクターが止まるかと思いましたよ、全く!
 大体、ミッション中に呼び出すなんて、なんて無茶苦茶な事するんですか!」
 あまりの事態にキリキリと痛む分解炉の辺りを手で押さえながら怒鳴ると、ご主人様ったらお姫さま座りして拗ね始めました。
「だって、エビモドキ(仮)が出たのに、あたい以外の連中が船酔いでノックアウトなんだもん……」
 マスターのその姿にある種の安堵を覚え、ふっつりと緊張の糸が切れた私。
「だからって、これは、あんまり、です、よぅ……う……うぇ〜ん、え〜ん……」
 そして、今になって怖くなった私は、堰を切ったように泣き出してしまいました。
「あ、う、ご、ゴメン422」
「びえ〜ん、ぅえ〜ん……ごわがっだんでずよぅ……じゅりゅっ……ぐしっ……ぼんどにごわがっだんでずよぅ?……
 ぐじっ……びどいでず、ごじゅじんざま……あんなどごろによびだずなんで……ぐしゅっ……」
「ゴメン、422……ゴメン」
 水着姿のご主人様は謝りながら、ずぶ濡れの私をそっと抱きしめてくれました。

 暫くして落ち着いた私は、ご主人様の謝罪を受け入れました。
 だって、失敗は誰にでもありますから。
 その後、ミッションが終わったので、二人揃って部屋に帰りました。
 そして、ほったらかしになって伸びきったコルトバ・ヌードルを見つけたご主人様は、すっかり冷えてしまったスープにそれを入れて暖めなおし、私と一緒に試食。
 ぶよぶよにふやけて全然美味しくないのに、ご主人様はにこにこしながら「美味しい」と何度も言って、全部食べちゃいました。
 私が作ったから料理だから、とっても美味しい、って。
 あんな笑顔が見れるなら、次はもっと上手に作らなくちゃ。

 ―――終わり―――
229名無しオンライン:2010/10/07(木) 21:58:55 ID:OgulYbH3
投下完了です
422の努力はちょっぴり報われましたが、この先、苦労は絶えるのでしょうか


それはそれとして、SSをうpする前にと思ってHPを見てきたら、アイテムデザインコンテストのノミネート作品が出てたんだ

ttp://phantasystaruniverse.jp/event/itemdesigncontest2010/report/

そこで、こんなものを見つけた

つ『カタパルトキャノン』

右の列、上から3つ目の物だ
どんな物かは、自分の目で確かめてくれ
しかしまた、なんという……
230名無しオンライン:2010/10/07(木) 23:54:12 ID:LnajoGsN
>>229
投稿乙です。
回を重ねるごとにだらしなさが増すご主人・・・
だが、ちょいエロいから許すw

>エビモドキ(仮)
ちょwwちゃんと名前覚えてやれよwww
ほら、なんだっけ、デ、デロ・・・ル?、そうそうデロルレックだデロルレック!
ガーディアンたるものちゃんとエネミーの名前を覚えなきゃな(キリッ

>つ『カタパルトキャノン』
主   「俺のターンドロー!カタパルトキャノンの効果発動。フィールドに存在するGH450をリリースし
     相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与えるぜ」
GH450 『やるとは思いましたが。絶対突っ込みませんからね・・・』

>>222,224
つまりこういう事ですね。分かります。
ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up6763.jpg




231名無しオンライン:2010/10/08(金) 00:05:24 ID:pMS3hSS7
>>229
投稿乙。いいなあ。
>つ『カタパルトキャノン』
MSカタパルトを連想した。
GH440「GH440出る!」
今ーは動けー無いーそれが運命(さだめ)だけどー
>つまりこういう事ですね。分かります。
なにこれかわいい!
232名無しオンライン:2010/10/08(金) 00:57:29 ID:0RdGCFKE
カタパルトキャノン……つまり、PMをプロジェクタイルにしたレールガンですね、わかり(ry

エル「……暇ですね……」
女主人が新ミッションに突入してから数分。GH465ことエルヴィアはカウンター近くのベンチでボーっとしていた。

女主人『新ミッション楽しみだわー』
エル『……新ミッション、というと……GAM形式のιですか?』
女主人『そうそう。エンディさんに聞いたんだけど、なんとドラマ撮影も兼ねてるらしいのよ!』
エル『ど、ドラマ撮影……ですか?マスターが?』
女主人『……何よその顔。エンディさんの説明だと、ホループさんの台本通りにミッションを進めるだけでいいらしいんだけど』
エル『マスター。暴れまわったりしないでくださいね』
女主人『何言ってんのよ。一応公開されるって言うんならちゃんとあたしだってわきまえるわよ。……その前に髪をセットして、メイクもして……』
エル『……まあ、頑張ってください』

と、テンション高めにミッションカウンターに行ったのがつい先程。多分、30分はかかるだろうとエルヴィアは予測してたが……
なんと、数分で女主人が帰ってきた。それだけに留まらず、帰ってきた直後に床に倒れ伏してしまった。
エル「ま、マスター!?一体どうしたんですか!?」
慌てて駆け寄るエルヴィア。彼女に抱き起こされた女主人は何かを呟いている。
エル「……マスター?」

 「……ホループめ……大気圏突入、させてやる……メルヴォア・インパクトをもう一度……」

エル「ま……マスタァァァッ!」

はい、惨敗しました。まさかの即死砲台……orz
PT用ならPT用って言えよエンディ!説明文に『一人じゃ無理ですね、サーセンww』とかいう笑えない文章があったんだぞ!

>>230
箱ニャンポコかわいいよ箱ニャンポコ
233名無しオンライン:2010/10/08(金) 01:00:09 ID:0RdGCFKE
 * おおっと * 興奮しすぎてミスった。

×説明文に
○『エクストラステージの』説明文に
234名無しオンライン:2010/10/08(金) 23:05:47 ID:iUYQu/DQ
>>229
エビもどき?
シャッコウでいいんじゃないかな…w
攻撃手段はパンチ。
235名無しオンライン:2010/10/08(金) 23:46:44 ID:8NhzVDG3
>>234
イメージ的には、全高約2m、全長10mほどのSEED化した伊勢海老です
PSO、PSU通して類似のモンスターが居なかったのでエビモドキ(仮)となってしまいました
ワーム系や甲殻化したのは居ても、元から海老・蟹ベースって見た覚えが無かったので……

ところで、シャッコウって……何?
ググってもいまいち分からんかった
236名無しオンライン:2010/10/08(金) 23:56:07 ID:iUYQu/DQ
>>235
シャコパンチでぐぐるといいんじゃないかな
某ザンスカールの何かじゃないんだからねっ!
237230:2010/10/09(土) 00:08:13 ID:4/PmNQFO
>>235
>PSO、PSU通して類似のモンスターが居なかったのでエビモドキ(仮)となってしまいました
俺はてっきりディー・ロレイのあの変な小型ミサイル?の事を表現しているんだと思ってた。
本当にスンマセンm(_ _)m
238235:2010/10/09(土) 09:53:59 ID:GolE1quw
>>236
OK、把握したwあれもありですねw
某ザンスカールの他に某デジモン、あと誰ぞのペンネームがヒットしまくって、だいぶ悩んだのですよ、シャッコウはw

>>237
勘違いさせるような文章で申し訳ない
あとがきに説明入れるべきだった……
239名無しオンライン:2010/10/09(土) 15:59:06 ID:4/PmNQFO
『GH450の人』と名乗っておきながら、絵の初投稿がGH420(>>230)だった件について
GH450から注意という名のありがた〜い説教を受けました。

ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up6784.jpg

描き方とか色の塗り方とか、見る人が見たら突っ込み所満載だろうがキニシナイw
240名無しオンライン:2010/10/10(日) 03:13:09 ID:pp8JTewN
>>239
絵がかけるのウラヤマシ…
俺が書くと目が<○><○>になってorzになるんだぜ…

[゚д゚]<モットノノシッテ
241少女 〜病院〜 1/6:2010/10/10(日) 04:52:39 ID:MtFnF1+C
「アイリス様、ありがとうございました」

主人が落ち着いた後、私達は改めてアイリスに礼を言った。

「いえいえ、間に合って何よりですよ」
「でも、どうしてここに?」

そう。アイリスはまだ詳しい事情は聞いてないはずだし、主人が助けを求めようとしたのはセシルだ。
それに、仮にアイリスに連絡していたとしてもこんなに早く来るわけがない。

「ああ・・・セシルさんから連絡があったんですよ。あちらも貴方達と別れた後襲撃を受けたらしくて」
「えっ!?」
「大丈夫、返り討ちにしたそうです。今頃は締め上げて情報を得ているんじゃないですかねぇ」

主人がほっと息をついた。確かに、あの二人がそう簡単にやられるとは思えない。

「で、そちらも襲われるかもしれない。でもこっちの襲撃犯達を放っておくわけにもいかない。そこで私にお声がかかったわけです」
「なるほど・・・でも、よく間に合いましたね?」
「ふふ、エアライドクラスター飛ばしてきました」

エアライドクラスターとはSUVウェポンの一つだ。確か、飛行ユニットで飛び回り、範囲内の敵を一掃するタイプだったはず。
でも飛行ユニットとはいえ、あれ、攻撃用なのに・・・。

「大切な友人のピンチですから!」

得意げに胸を張るアイリスの隣で、やれやれと言わんばかりにリムが首を振った。

242少女 〜病院〜 2/6:2010/10/10(日) 04:53:07 ID:MtFnF1+C
「来る途中に通報してありますから、じきに警備員が来るでしょう。引き渡した後、当初の目的地に向かいましょうか。
 私も何度かお世話になってますから、案内しますよ」
「え、でも、大丈夫なん?こいつらこのまま引き渡して」

十中八九、私達を襲った奴らは「組織」とやらの関係者だろう。引き渡せば少女の事までバレてしまうかもしれない。

「大丈夫、ただの強盗として通報してあります。この人たちも余計なことは喋らないでしょう」
「そ、そっか・・・」
「まぁ、必要な情報はセシルさんが引き出してくれているでしょう。・・・襲撃した人達が生きてるといいんですけどねぇ」
「・・・・」
「うふふ、冗談ですよぉ」

相手がセシルだと冗談に聞こえない。

「ところで、本当にざっくりとしか事情聞いてないんですが・・・そちらのお嬢さんと眼鏡のPMさんが件の?」
「あ、うん・・・」

少女はまだ震えている。よほどあの男達が怖かったらしい。
アイリスが近づくと、メガネが少女を庇うように前に立った。・・・警戒されてる。
アイリスがメガネにニコリと笑いかけた。

「初めまして、アイリスと申します。こちらは私のPMのリム」
「・・・初めまして」

メガネ達が挨拶と自己紹介を交わしていると、通報を受けた警備員がようやく到着した。

243少女 〜病院〜 3/6:2010/10/10(日) 04:53:41 ID:MtFnF1+C
「はい、ここですよー」

警備員に男達を引き渡した後、アイリスの先導で私達はあっさりと当初の目的地であった病院に到着した。
見た目はただの民家にも見えるが、入り口のドアの横に医院名の書いてある看板がついている。
ドアを開けて中に入ると、よくある病院の待合室になっていた。奥に受付があるが、無人だ。

「こんにちはー」

アイリスが受付に向かって声をかけると、奥からパタパタと足音が聞こえてきた。

「はいはーい・・・あら、アイリスさん!」

奥から出てきたのは、私達と同じPM、GH-420だった。
薄いピンク色の看護士の服を着て、特徴的な猫耳の代わりにナースキャップを被っている。

「お久しぶりですねー」
「ふふ、お久しぶりです。セシルさんから連絡入っているかと思うんですが」
「あーはい、伺ってますよー。診察室へどうぞ」

420に会釈して、私達はぞろぞろと「診察室」とプレートのかかった部屋に入った。全員入ってよかったのかなぁ。

診察室に入ると、病院特有の薬品の匂いはあまりせず、代わりにアロマか何かの良い香りが漂ってきた。

「ずいぶんと大所帯だな」

そう不機嫌な声をかけてきたのは、白衣を着た、妙齢のヒューマンの女性だった。

244少女 〜病院〜 4/6:2010/10/10(日) 04:54:11 ID:MtFnF1+C
「先生、お久しぶりです」
「ああ」

先生と呼ばれた女性が、アイリスの挨拶にぞんざいな返事をした。
綺麗な顔立ちなのに、眉間には不機嫌な皺が刻まれている。

「セシルが言っていたのはその娘か?」
「ええ。あ、隣の412さんがその子のPMさんです」
「わかった。二人以外は待合室で待っていろ。診察の邪魔だ」

まぁ、そりゃそうだろう。
アイリスは苦笑し、私と主人は顔を見合わせ、診察室を出ようとした。

「そこの450、待て」

私はギクリと身を竦ませた。今この場で450っていうと私しかいない。

「な・・・なんでしょうか」
「お前、怪我をしているな」
「あ・・・」

レスタで傷は治っても服までは治らない。私の服装はボロボロのままだった。特に腹部が大きく裂けている。

「レスタで治しましたから・・・大丈夫です」
「レスタで全部治れば医者も病院もいらん。お前も残れ。一緒に診てやる」
「は、はぁ・・・ありがとうございます」

245少女 〜病院〜 5/6:2010/10/10(日) 04:54:33 ID:MtFnF1+C
「・・・外傷は大丈夫のようだな。服の損傷から見るに結構な傷だと思うが、レスタがよく効いている」

そのレスタをかけてくれたのは主人だ。主人が褒められているようでちょっと誇らしい。

「あとは輸血だな。・・・おい」
「はーい」

受付で会った420が私に駆け寄り、「こちらへどうぞ〜」と、先生とは対照的な笑顔で寝台へ案内してくれた。
診察していた場所から寝台まではそれほど離れておらず、先生と少女、そしてメガネが見えた。
・・・なんだか揉めているように見える。聴覚センサーを上げてみよう。

「ご主人様、大丈夫ですよ、この方はお医者様ですから。怖いことは何も・・・」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!いやぁ・・・こわい・・・!」
「・・・・」

どうやら少女が先生を怖がっているようだ。でも、ごめんなさいって・・・?
しばらくすると、考え込むようにしていた先生が突然白衣を脱ぎ、少女から見えない場所に放り投げた。

「これでどうだ?」
「あ・・・」

それを見た少女が驚いたように止まった。

「お姉ちゃん・・・違うの?白い服の人たちの仲間じゃ・・ないの?」
「誰のことを言っているのか知らんが、私はお前の病気や怪我を治すだけだ。何も痛いことはしないよ」

私達に応対した時よりも随分優しい声で先生が少女に語りかけた。

白い服、というのは白衣のことだろう。組織で白衣を着た連中に何かされたのだろうか。

246少女 〜病院〜 6/6:2010/10/10(日) 04:54:55 ID:MtFnF1+C
「ごめんなさい・・・お姉ちゃん、白い服着てたから。あたし、間違えちゃった」

少女が恥ずかしそうに笑った。もう大丈夫そうだ。

「安心しました?」
「あっ・・・すみません」

私が少女達を気にしているのを見て、待っていてくれたらしい。
謝る私に、420はにっこりと微笑んだ。

「いえいえ。じゃあ、カーテン閉めますね」

420はカーテンを閉じると、点滴の準備を始めた。
てっきりただの受付かと思ってたけど、看護士の役目もしているらしい。ナースキャップは伊達じゃないってことか。

・・・ナースタイプとしてなんだか負けた気がするが考えないでおこう。

「はい、ちょっとチクッとしますよ〜」

チクリとした痛みと共に、腕に針が刺される。

「終わったら起こしにきますので、スリープモードでお休みになってくださいね」
「はい・・・わかりました」

思えば慣れない肉弾戦でかなり消耗していた。
病院の中だし、例えさっきの連中がまた来たとしても今度はアイリスがいる。多分大丈夫だろう。

私はスリープモードに移行し、眠りに落ちた。


つづく

247名無しオンライン:2010/10/10(日) 05:02:09 ID:MtFnF1+C
久しぶりの投下完了。
ついカッとなってニャンポコにナース服着せてしまった。
後悔はしていない。

やっと終わりが見えてきました・・・

248名無しオンライン:2010/10/10(日) 11:50:47 ID:xyA+dXWB
>>239
[゚д゚]<オレモノノシッテ
249名無しオンライン:2010/10/10(日) 14:56:46 ID:45uGDLLd
ニャンポコ「ナースは油で炒めると美味しいポコ」
ごしじん 「それは秋ナス…」
250名無しオンライン:2010/10/10(日) 17:40:06 ID:45uGDLLd
ふと思ったが、
ガチャでパシリの着替え服が出たら、
かなりつぎ込む自信はある。
251名無しオンライン:2010/10/11(月) 10:13:09 ID:VKDrJBmo
>>247
投稿乙です。
負傷者は出たものの、何とか目的地へ到着できてなによりです。
>ニャンポコナース
かまわん、どんどん続けたまえw

>>240,248
ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up6791.jpg

>>250
大金つぎ込むなんて、お前にだけいい格好はさせないぜ!

PMの着替えとか、このスレの住人なら誰もが想像してきた道ですなw
一番いいのはGC使わないで手に入る事だろうけど、
もしGC使うとするならば出来ればガチャじゃなく、フォトンクリスタルの方向で・・・
252251:2010/10/11(月) 10:17:57 ID:VKDrJBmo
[゚д゚]と(´・ω・`)がごっちゃになってた・・・orz
J( 'ー`)し <ごめんね かあさん 絵upするの慣れてないから ごめんね
253251:2010/10/11(月) 12:42:49 ID:VKDrJBmo
やっぱ直した。お目汚し本当にスマン。
自重という名の絵の練習に入ります。

>>240,248
ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up6793.jpg
254名無しオンライン:2010/10/11(月) 23:43:19 ID:AJG6ZbhE
[゚д゚]<カエラナイ アイシテクレルマデカエラナイ
255名無しオンライン:2010/10/12(火) 23:24:37 ID:ZXYQ6kWH
[゚д゚]<450デエロイハナシカイチャダメ?
256名無しオンライン:2010/10/13(水) 08:03:07 ID:mFVAphZI
( ゚д゚)< >>1を100回読んでこい
257名無しオンライン:2010/10/13(水) 22:11:02 ID:/nlNWl5z
ととのいました!
とりあえず>>255で投下です。
258わかれの日 1/2:2010/10/13(水) 22:12:12 ID:/nlNWl5z

別れ日はいつも突然にやって来るものだ。

「ごめん450、僕は今日でPSUを辞めようと思うんだ」
「…え?…ご主人さ…ま?」

いつものマイルーム。世間はサンクスフェスタで大賑わい。
御主人と一緒に出かけようとしていたGH450は呆然として立ちすくむ。

「SEEDもいないし。僕、フレもいないし……疲れたよ」
「そ……んなあ……私は……私は一体どうしたら……」

御主人様から突然の引退宣言で動揺を隠し切れないGH450。
喜怒哀楽。
GH450の表情がクルクル変わったと思うと一つに落ち着いた。
それは何かを欲する妖艶な女性の顔。

「御主人様……最後に私のわがままを聞いて下さい……」
「え……僕に出来る事なら何でもいいけど、な何かな?」
「最後に……最後に御主人様のお情けを下さいませ……」
「お情けって?……それはどう言う意味だ……アウッ!」

言うが早いか御主人様にタックルして馬乗りになるGH450。
突然の事で抵抗も出来ずにGH450の下になる御主人様。

「御主人様……最後ですから……いいですよね……?」

シュシュ……シュ……服を脱ぐ衣擦れの音がマイルームに響く。
世間一般ではGH450をはじめとするPM達は子供に見られがちだが、
実はそこらのグラビアアイドル顔負けのナイスプロポーション。
黒のナース服を脱いだGH450は御主人様の前で初めて下着姿を晒す。
肌がほんのりとピンク色に染まっているのは羞恥のせいだろうか?
下着は白のシューツとブラジャーに黒のオープンタイプのストッキング。
しかもショーツは紐に近い大胆なハイレグカット。
259わかれの日 2/2:2010/10/13(水) 23:08:14 ID:/nlNWl5z

「御主人様……ん……んんっ……」

(以下パシリスレ的に禁止なのでGH450のセリフでお楽しみ下さい)
「強敵です……お気をつけ下さい」
「ナイスファィト!頼もしいです」
「ショートし……てしまう……」
「回復は大切ですね」
「体の底から力が抜けていきます」
「ああ……あ……あああっ……!」
(以上禁止内容は終了。完全版はどこかのスレにて期待して下さい)

「こ……これで……450は気が済んだかな…」
どれ位時間が経過しただろうか。かなり消耗した御主人がGH450に尋ねる。
「そうですね…とても満足です…でも?」
そう答えるGH450。こちらは気のせいか顔がツヤツヤしてとても満足そう。
「…でも?」
「……もう遅いかもしれませんね」
「へ?……それってどう言う意味」

バシュー!
マイルームのドアが開いて誰かが勢いよく入って来た。
一人はビーストの女性。一人はヒューマンの男性。
二人はお揃いの黒いスーツに黒いメガネ。ヤ○ザにしか見えない。

「困りましたね……我がGRMの大切なマシナリーをキズモノにされては」
最初に口を切ったのはヒューマンの男性。
良く見ると現GRM社の社長ことヒューガ。
「マシナリーへの暴行とは困ったね……これが本当ならぶっとばすよ!」
次に口を開いたビーストの女性。
こちらも良く見ると現ガーディアンズ総裁ことライア。
二人にずずっと詰め寄られる御主人。顔面蒼白。

「引退ならキッチリと清算するべきだね!PMのレンタル料とかなあ?ヒューガ?」
「そうですね総裁。破損、この場合はキズモノと言った方が適切かな。その分も」
「は……はめられた……450にはめられた……」
「イヤですよ。はめたのは御主人様では……ぽ」

その後、警備部に逮捕された御主人様はマシナリー暴行の罪で罰金刑が確定。
キンカイが何個あっても足りない位の金額をGRMとガーディアンズに請求された。
結局、引退を諦めてメセタを稼ぐ事になりタメ息をつく御主人だった。
(END)














「ありがとうございます。お返しは必ずしますから」
嬉しそうにまた妖艶な笑みを浮かべるGH450。
その顔を見てドキドキとする御主人だった。
(BAD END?)
260名無しオンライン:2010/10/13(水) 23:11:58 ID:/nlNWl5z
反省シテイマス……ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
261名無しオンライン:2010/10/13(水) 23:17:16 ID:lz88/9YH
262名無しオンライン:2010/10/15(金) 15:20:05 ID:XenF/A6/
263名無しオンライン:2010/10/16(土) 01:25:25 ID:U10BSV2U
あるPMの日記。

○月○日。

最近、マスターに会えない気がする。それは多分気のせいだと思う。

知り合いのPMもマスターが来なくなって半年経過したと言っていた。

私のマスターは用事があってたまたま来れないだけだ。たぶん。



○月×日。

マスター達のパーティーとミッションに出た。私なりに頑張ったと思う。

マスターに褒めて頂きたかったのだが特に何も無くとても残念に思う。

マスター達の会話から推測すると別の事に興味がある様だ。PSO2?

何かの略だろうか?



×月×日。

あれからマスターに会えない。どうしたのだろう。とても不安。

友人のPMとも連絡がつかない。おかしい。おかしい。

一人でマイルームを掃除。寂しい。とても寂しい気がする。



×月△日。

まだマスターに会えない。あれから随分と時間が経った気がする。

噂で知り合いのPMは「処分」されたと聞いた。

彼女のマスターは「引退」して「PSO2」へ行ったそうだ。

「処分」「引退」「PSO2」言葉の意味がワタシには良く解らなイ。



△月△日。

会エない。今日モ会えない。悪イ考えがヨぎる。

モウ会えないノだろうか?イエ会えるハズ。ダメダ。ダメ。

今度アッタラ二度とハナレナイようにシヨウ。それはイイ考エダ。
264名無しオンライン:2010/10/16(土) 01:30:23 ID:U10BSV2U
△月○日。

アエナイアエナイアエナイアエナイアエナイアアアエナイ会エない。

×月○日。

あレから時間がたったがマスターが帰ってきタ。

良かった。良かった。私は捨てられてない。

そうだ。イイ考え実行しよう。これで大丈夫。

あレ…いい考えっていつ考えたのだろう。

×月△日。

マイルームをロック。誰も出られない様にした。

メールが五月蝿いのでマスターの友達を全員ブラックリストに入れておく。

マスターも最初ハ暴れていたがワタシの気持ちを解ってくれるハズダ。

必要な物は全て私が合成しますので心配しないで下さい。

△月△日。

あれから何日か経過した。最近、マスターがあまり動かない。

以前は楽しそうに「ヘヒヒヒイ…」と笑っていたノに。

ワタシはロボットだKらマシナリーだからヒトの事はよく輪kらなイ。

△月○日。

Mアスターがまったく動かなくなった。どうしてか解らナい。

このメインかメらからずっと流れているのはナンダロう?

ワタシハ…貴方にずっと伝えたかったコトがあります…ソレハ…
265名無しオンライン:2010/10/16(土) 01:31:42 ID:U10BSV2U
刑事1「まったく酷い事件だな…」

刑事2「この日記を読み限りじゃ犯人はPMって事っスね」

近隣から異臭がするとの通報を受け警備部がマイルームのロックを解除。

この事件が発覚し調査が行われた。事件現場のマイルームを検分する二人の刑事。

刑事1「…この事件は部屋の持ち主が急性の発作を起こして死亡したと公表する予定だ」

刑事2「ほへ?真実はPMによる殺人事件じゃないっスか!?どうして!?」

刑事1が事件現場を見渡してため息。

刑事1「GRMの誇るPMが御主人様を「食い殺した」なんて世間に公表してみろ?どうなる?」

刑事2「あーでも…」

刑事1「何千人の御主人達の隣にいるPMがそうなるかもって知られたら?大パニックになるぞ」

刑事2「…でも…」

刑事1「多分…これと似たような事件はこれからも起きるかもしれないな…多分沢山な…」

刑事1が指差す先には、空ろな瞳で何かを呟き続けるPMの姿。

PM 「…ダイスキ…ダイスキ…ダイスキ…ダイスキ…ダイスキ…ダイスキ…ダイスキ…」

アナタの周りで突然、連絡が取れなくなった方いませんか?
266名無しオンライン:2010/10/16(土) 01:34:39 ID:U10BSV2U
オヤスミナサイ
267名無しオンライン:2010/10/16(土) 04:14:09 ID:5gFz85Kt
主人「しかしながら、ヤンデレやらエロいやら様々なパシリがいる中で、ウチのパシリはなんと特徴も色気もない。あ〜GH450型に俺も食われたいものd…」
パシリ「マスター?ジョギリの合成が成功しましたよ。ムクビアなんか叩き切れそうな切れ味ですよ?」
主人「はははは…やはりウチのパシリが一番だな!
パシリ「もう〜マスタ〜たら、おだてても何もでませんよぅ」
主人(もう、こんな生活嫌だ!ガーディアンなんか辞めてやる…)
次の日
主人「ところで復帰してそうそうだがやはりガーディアンズをやめy…パシリ大好き愛してる。ボク絶対ガーディアンズ続けるよ!
パシリ「マスターの背中にゴーモンの霊がついてたみたいなのでチャムンガで払ってあげました。こんなのが憑いてたらマスターがうつ病になっちゃいますからね。」
主人「ハハウヒィ…パシリィ〜」…

主人「はっ…俺は一体何を…そうだ俺は今日ガーディアンズをやめ…」
268名無しオンライン:2010/10/16(土) 04:41:53 ID:5gFz85Kt
カッとなって書いた反省はしている。
269名無しオンライン:2010/10/16(土) 17:11:36 ID:vzUnIEkP
ジョギリはやめてー
270名無しオンライン:2010/10/16(土) 23:48:58 ID:yOcZNy2z
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
271名無しオンライン:2010/10/17(日) 00:49:14 ID:bUGbTBRM
オマエガイルノハココジャナイ
272名無しオンライン:2010/10/17(日) 01:25:48 ID:pslPhiI7
晒されるような奴にも、マルチポストするような奴にも
どんな奴にもパシリがいると思うとなんだか言い知れない気持ちになるな
無条件で付き従わないとならないんだからな…
273名無しオンライン:2010/10/17(日) 15:52:03 ID:nfaKuuvY
>>272お前これ脳内だよ
274名無しオンライン:2010/10/17(日) 17:28:54 ID:SgMSvofk
>>272
いや マルチポストするやつはPSU自体プレイしてない可能性がある
275とあるGH422の日常 その死 1/4:2010/10/17(日) 20:09:54 ID:i3nRxedl
 悩みの種はつきませんが、今の生活に馴染んできた今日この頃。
 どうも、だらしないビス子の422です。

 相変わらず、片付けても片付けても散らかすご主人様。
 今日はミッションへ同行しなくても良いという事だったので、散らかった部屋を徹底的に掃除し、残った時間で料理の練習をしています。
「ふんふふふん、ふ〜ん♪」
 鼻歌が出ちゃうほど、今日は上手に作れました。
「ん〜……よっし、特製ショコラケーキ完成!」
 最後のデコレートを終えた私は、手についたクリームをひと舐め。
「んぁ〜、おいしぃ〜……」

 ああ、なんて甘く、それでいてほろ苦く、香り高い味なんでしょう。

「……はっ、あっちの世界に行ってる場合じゃありませんでした」
 我に返った私は、ケーキに保護カバーをかけます。
「これは晩御飯のデザートにしましょう。
 ほんと、対策室に相談してまでお料理を習った甲斐がありましたね〜」

 前々から家事の重要性に気づいていた私ですが、料理だけはどうにも自信が無かったので、その事を対PM対策室に相談していたのでした。
 教官から「後で派遣する」とは聞いていましたけど、まさか教官の奥さんが料理を教えに来るなんて予想外。
 しかも、「私が手馴れていないだろうから」と、手早く簡単に作れる物を幾つも教えてもらったのですが、出来上がったそれを試食したら、どれも美味しい料理ばかり。
 おまけに、手際良く家事をするコツまで教授してくれたのです。
 おかげでその日以降は、私の料理に舌鼓を打つご主人様の姿が見られるようになりました。

 そんな事を思い返しながら、出来あがったケーキを食材倉庫へと仕舞います。
「さてと、それじゃ食材の買出しにでも行って来ようかな……」
 エプロンを外して部屋の外へと出た私は、夕食に何を作ろうかと考えながら、ショッピングモールへと足を向けたのでした。
276とあるGH422の日常 その死 2/4:2010/10/17(日) 20:10:34 ID:i3nRxedl
 購入した食材の組み合わせを考えながら、マイルームへと帰り着きました。
「ただいま戻りました」
 当然、ご主人様はまだ帰っていま――
「お帰り、422」
 あ、あれ?
 ご主人様の声がしました。
「ご主人様?」
 寝室へと向えば、そこには全身埃まみれのご主人様が、途方に暮れた顔で立っていました。
「お帰りなさい、ご主人様。
 どうしたんですか、その格好」
「いやー、凶暴化したディマゴラスを何とかしてくれって話だったんだけど、その巣に行ったらいきなり襲われちゃって。
 何とか倒したんだけど、共生してるミミズのベトベトと砂嵐でこの有様になっちゃったの」
 これでも掃ったんだよ、と言いながら制服のスカートを軽くはたくだけで、砂が零れ落ちます。
「分かりましたから、早くお風呂場へ行ってください!」

 折角掃除したのに、これ以上砂まみれにされてたまるものですか!

 私は心底そう思いながら、ご主人様のお尻を押してドレッシングルームへと押し込みました。
 そして、有無を言わせず裸にして風呂場へと追いやり、先に替えのインナーを用意してから、服とインナーの洗濯を開始です。
 とは言っても、まずは掃除機で制服についた砂を吸わないとですね。
 吸引孔にホースを接続して、砂を吸わせ始めたのですが……
「……うわ〜、ザーッって音がする」
 大まかに砂を吸い取るだけで数分はかかりました。
「やれやれ、どんだk……ん?」
 もういいだろうと手を止めた時、鼻につく臭いがしました。
「くんくん臭っ! 凄く臭っ!
 なにこれ、ミミズのよだれの臭いじゃない……すんすん……ご主人様の体臭と……古くなった汗の臭いだ」
 ……。
 そういえば、この制服を教官に貰ってから、一度も洗濯した覚えが……
 そんな事を考えながら、何気なく襟ぐりを触った私は――
277とあるGH422の日常 その死 3/4:2010/10/17(日) 20:11:24 ID:i3nRxedl
「――っはぁ〜、さっぱりしたぁ」
 風呂場の入り口を細く空けて、ご主人様が顔を覗かせました。
「422、バスタオル取っ……て……?……壁に張り付いて、おまけに顔引きつらせて、どうしたの?」
「あぅ、あぅ、あぅ……」
 私はやっとの思いで、投げ出した制服を指差します。
「?」
「ぬ、ヌルッっていった、ヌルッって……」
「あ、ミミズのよだれ、ついてた?」
 その返答に、何とも表現しづらい苛立ちと、分解炉を襲うキリキリという痛みを感じました。
 ただ、そのお陰で気力も戻ってきました。
「違いますご主人様っ!」
「じゃ、なんなの?」
「何ヶ月着っぱなしなんですか!」

 そう、汗と脂の相乗効果は凶悪な皮脂汚れを生み出し、制服全体からは嫌な臭いが、襟や袖ぐりにはその臭いを伴った嫌なぬめりが発生し、こびりついてしまったのです。

「え、えっと……2ヶ月?」

 ……ぷっつん。

 この時、私は確かに何かが切れる音を聞きました。
「シャツくらい毎日替えんかいゴルァ!!」
「ひ、ひぃぃぃっ!」

 この後の事は、実は覚えていません。
 ふと我に返った時には、裸のままのご主人様が、
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
と言いながら、洗面室の床の上でずっと土下座していたのでした。
278とあるGH422の日常 その死 4/4:2010/10/17(日) 20:12:00 ID:i3nRxedl
 翌日。
「……ふぁ……へぷちっ!」
 ベッドに腰掛けていたご主人様が、可愛らしいくしゃみをしました。
「39度7分……」
 彼女の熱を測った体温計は、私の予想を超えた数字を示しました。
 いくらコロニー内の気温が安定してても、濡れた裸のまま長時間いれば、風邪くらいひいてもおかしくありませんけど……
「あははは、こんなに熱出したの、子供の頃以来だふぇ……ふぇ、へぷちょっ!」
 熱でちょっとばかりハイになってるご主人様は、呑気に笑いながら喋ります。
「申し訳ありませんご主人様。
 私のせいで、ご主人様が風邪を……」
「あんたが悪いんじゃないからっくしゅん……あんたに怒られてっくしょいっ、当然の事をした、は、は……はっくしょん!」
 ご主人様は七色のくしゃみ(笑)をしながら、器用に苦笑しました。
「くしゃみしながら喋らなくていいですから、毛布をかぶって、ちゃんとベッドに寝てて下さい。
 今、食事と薬を用意します」
「ん、お願いーっきしっ!
 んあ、ティッシュ、ティッシュ……」
 鼻水を垂らした情けない姿の彼女を見た私は、そんな姿にした自分に不甲斐無さを覚え、と同時に、今までに無いくらい激しい痛みをお腹に感じたのでした。

 二日後、風邪がすっかり治ったご主人様から、その時のあらましを教えてもらいました。
 それによると、私は、常日頃感じていたご主人様への心配や不安などの諸々をお説教とミックスしたマシンガントークで2時間近く喋り続けたそうです――制服のシャツを手洗いで洗濯しながら。
 ご主人様は笑いながら話してくれましたが、私はこれっぽっちも笑えません。
「422。悩まない、悩まない、あははははは」

 ご主人様、その屈託無い笑顔が恨めしいです、ううっ……

 そうそう、散々な目にあった筈なのに、ご主人様は今日も相変わらずです。シクシク……

 ―――終わり―――
279名無しオンライン:2010/10/17(日) 20:14:55 ID:i3nRxedl
投下完了です
おおらかというかずぼらというか、細かい事をキニシナイご主人様に相変わらず振り回される422
躯体がストレスで壊れる日は遠くなさそうです
280名無しオンライン:2010/10/17(日) 23:02:50 ID:xXNOfzzs
>>275-278
毎度ごちそうさまです。
このところは422の振り回しっぷりが目立つ気もしますがw

ところで、
デザートのケーキはどうなったんでしょ?
281名無しオンライン:2010/10/18(月) 00:19:32 ID:Qc9ZDOW3
>>266
投稿乙です。
てか、怖っ(ほめ言葉
俺はホラー系は苦手だが、たまにはこういったのもいいな。
・・・つーか、作者コメも片言なんだが。
これ、PMが書き込んだとか?はは、まさか、ね。

>>268,269
ムクピア「ジョギリ?ボコボコにしてやんよ」
主人  「やめて」

>>279
投稿乙です
「その死」ってタイトルだから、「やっば、いきなり急展開!!!!!」
と思ったら「その4」と内容が(ある意味)死亡って事をかけてたのねw

>教官の奥さんが料理を教えに来るなんて予想外
>おかげでその日以降は、私の料理に舌鼓を打つご主人様の姿が見られるようになりました。
どうやら無事料理を学べたみたいですね。とりあえず一安心。

>「何ヶ月着っぱなしなんですか!」
>「え、えっと……2ヶ月?」
逆に考えるんだ!「着ぐるみを2ヶ月着っぱなしじゃなくてよかった」って考えるんだ!!!!
ってか、ブチ切れたPMは怖いな・・・うちも気をつけないと。

>躯体がストレスで壊れる日は遠くなさそうです
ちょwwwwその死でも壊れちゃらめぇぇぇw
282名無しオンライン:2010/10/18(月) 10:43:11 ID:MoH5ivvD
>>279
2ヶ月はさすがにキツイ。

俺のパシリは部屋に帰ったら、
毎日玄関で抱きついてきて、
俺の胸に顔うずめてスーハーしては、
「汗くさいwwwでも落ち着くwwいいにおいww」
ってちょっと辛辣な言葉をかけてくる。
283名無しオンライン:2010/10/18(月) 19:49:09 ID:3So7Mf7f
>>280
422「ご主人様の風邪が治った後に、二人で半分こして食べました」
ビス子「(ここだけの話、出来を褒めたら毎食後にデザート出すようになっちゃって……なんか太りそう……)」

>>281
タイトルのカウント数の当て字は、酷い意味合いを持つ漢字(或いは関連する字)を当てただけだったりします
まぁ、そんなのを当てられるくらいに今後も不幸(確定)なんですが

>>282
同じ服は何着もいらないという、ゲームシステムネタですw
実際、このビス子(作者PC)は2ヶ月以上制服姿なんですけどね

422「あれ以来まめに洗ってますけど(くんくん)……ほんとだ、なんだか落ち着きます。いい匂い(くんくんくんくん……)」
ビス子「ちょ、くすぐっキャハハハハ、やめ、422、ィヒィッ、そこはらめぇーっ!」
284名無しオンライン:2010/10/18(月) 22:51:08 ID:9QZufKZd
お久しぶりです。

>>260
なんという……捕食?

女主人・ニュマ男「……手ぇ出すのはやめようかしら(かな)」
エル・421「何を言ってるんです(デス)かこの変態ども」

>>265,>>267
鳥肌立った後に吹いたw一気に空気がギャグにwヤンデレパシリ……これは流行る!

エル「流行りません」
evlia「……私も同じ事してたら、ご主人様を引き止められたかな……?」
女主人「ごめん、そっちのケはないわ」

>>279
二ヶ月も着続けるとか……wまあ、うちの二代目女主人(PC)は万年ミクナスですがw
初代の頃から着続けた黄黒は高額で売れて、今は紫黒を着てます。それもずっと。

エル「マスター。たまにしかライセンスを更新しないあなたがどれほどの悪臭を放っているかはわかりまへんは、ははひにほうほふひへふははい」
女主人「……鼻を洗濯ばさみで挟みながら言わないで。そんなに『お前洗ってないオルゴーモンの匂いがするんだよ』って言いたいの?」
エル「ひえ、ほんはほほは」
女主人「大丈夫よ。人に会うわけだし、流石に何日間も着たきりじゃないって。……一張羅だからこれ脱いだら服がないけど」
エル「……意味ないじゃないですか」
女主人「だから、全裸になるのは洗濯中だけよ。やっぱりマイルームのエンドラム機関式の洗濯機には負けるけどね」
エル「別の意味で女を捨ててるじゃないですか」
女主人「大丈夫よ。洗濯中は水場から離れられないし、ついでに入るお風呂用のバスタオルも巻いてるし」
エル「……クゴ温泉で洗濯とかマジありえない」
女主人「……まあ、石鹸とかなくなって仕方なくバスタオルのまま町に戻ったことはあるけど」

女主人/C(マイルームの扉に耳を当てつつ)「……雪駄ババァ?と、女主人は自分の母親が伝説の脱ぎ女だった事に愕然としています」
285名無しオンライン:2010/10/18(月) 23:41:58 ID:XzUFJxs8
ふぉぉぉ…ようやく続きのアイデアとそれを書く時間が出来た…
というわけで早速投下します。
286Unsung Episode13 1/4:2010/10/18(月) 23:42:42 ID:XzUFJxs8
「ジョーカー1より全線指揮所へ。兵舎1階窓際に人影。部隊の展開状況報告願います」
≪こちら全線指揮所。先ほど兵舎にD小隊が突入したが、その後シグナルロスト。
 全滅と判断していいだろう。攻撃を許可する≫
「ジョーカー1了解。攻撃開始します」


────


「ゔっ!?」
「!? 隠れろ!」

突然ヘルムートが倒れる。撃たれたようだ。

「ヘル!?」
「行くな、レイチェル! お前まで狙われるぞ!」

どくどくと、血だまりが広がる・・・
彼はひとつも身じろぎしない。おそらく即死だろう。

「狙撃手だ、窓際には近づくなよ」
「彼をほっとくって言うの!?」
「ここで出たら相手の思うツボだ。何とかして奴を黙らせる方法を考えねばならん」
「班長、他の班に連絡します」
「頼む」
287Unsung Episode13 2/4:2010/10/18(月) 23:43:31 ID:XzUFJxs8
≪グリューン了解。捜索してみる≫
「頼みます」
「とにかく、ここにいつまでも留まる訳にもいかんな。スモークは持ってるか?」
「ここに二つ」
「それを玄関と、そこの窓に焚け。少し危険な賭けだが」

「スモークが十分に広がったら、窓から出る。ガラスはとうに無くなったから出にくくはないだろう」
「了解」
「よし、やれ」

投擲型のグレネードを、玄関と窓にそっと置く。するとたちまち煙が立ち始めた。
敵は不審に思うだろう。待ち伏せているかもしれない。

「だが、やるしかないな…」

デトレフはそう呟くと、手で合図する。

『行け』

その瞬間、まずレイチェルが先行し、後の隊員二人が続く。デトレフは最後だ。
後方を一瞬だけ確認すると、さっさと窓から飛び出る。

「そこの茂みまで走れ!」
288Unsung Episode13 3/4:2010/10/18(月) 23:44:17 ID:XzUFJxs8
一心不乱に走り、茂みに文字通り飛び込む。

「班長! レイチェルが居ません!」
「何!?」
「あ、あそこに…」

「レイチェル! どうした!」
「ごめん…ドジっちゃった」

足を撃たれたらしく、動けないでいる。

「ちっ…狙撃手はまだ健在か」
「分かりません、グリューンからの連絡なし」
「動くな、今行く」
「ダメだって…狙われるよ」
「ヘルムートみたいになりたいのか?」
「…」
「ユルゲン、カール、援護頼む」
「了解です」

「よし…行くぞ」

覚悟を決めて、一気に飛び出す・・・!
289Unsung Episode13 4/4:2010/10/18(月) 23:44:58 ID:XzUFJxs8
・・・敵の攻撃はない。グリューンがうまくやってくれたのか。
すぐにレイチェルを抱きかかえ、先程の茂みに戻る。

「うまくいったぞ、ユルゲン…おい? 何所に行った?」

そこには誰も居ない。

「カール? 一体どうした…」


「動くな」

突然の後ろからの声に、身体が強張る。

「貴様が指揮官だな? 治安維持法201条により逮捕する」
「ここに居た二人はどうした」
「既に連行済みだ」

「デトレフ」
「心配するな…
 
 このマシナリーは自力歩行不能に陥っている。このまま抱えていても?」

その兵士はレイチェルをちらりと見ると、微妙な表情をした。
何を思ったかは分からないが、ただ一言。

「…分かった、配慮しよう」
290Unsung Episode13:2010/10/18(月) 23:49:17 ID:XzUFJxs8
今回分はこれで終了。
本当はロトの面々も皆殺しにしようかとおmゲフンゲフン

>266
何というヤンデレ

>>267
こっちもヤンデレ(?)
最近のトレンドなのか…?

>>279
その内爆発しそう
メルトダウン的な意味で
291あぼーん:あぼーん
あぼーん
292名無しオンライン:2010/10/19(火) 18:20:22 ID:fjUXoGBz
よう!またアンタか!
293軟禁 1/3:2010/10/20(水) 06:45:31 ID:ByQPmcA9
「ねえ、いい加減勘弁してよ。」

ショップカウンターの上で、あぐらをかいたマスターがため息をつく。
マスターの命令も、それに背く事も本来してはいけない事なのだけれど、ワタシ達には
一定の親密度を達成した時点でそこに自身の判断をはさみ込む事が許される。
つまり、ガーディアンと仲よくなったパートナーマシナリーは自律するということ。
十分に時間を重ね、互いを知り尽くしたマスターとワタシだから、この状況は許されて
当然、何もおかしくない。

「あたしだっていつまでもガーディアンズやってられないのよ。
 同じオンナなんだからさ〜、その辺解ってよ〜。」
「同じじゃありません。ワタシはずっとパートナーマシナリーです。」
「だからあたしもずっとガーディアンズでいろ?ワガママ言わないの。」
「イヤです。」

戸惑ったような、不安げな目線を受け止めながらワタシは拒否する。
すこし前から、マスターはワタシの故障を疑っているみたいだ。
もちろんワタシは壊れてなんかいない。セルフチェックもオールグリーンだし
合成機能も応答動作もカンペキ。AIの論理矛盾も発生していない。
294軟禁 2/3:2010/10/20(水) 06:47:22 ID:ByQPmcA9
ピピッ。ピピッ。
通信が入る。マスターとワタシが同時に受ける。

「ライアだ。まだ無理か?」
「はい。コマンドしてみても聞きません。」
「…長年連れ添ったのが仇になるとはねぇ。GRMに問い合わせて見たけど、やっぱり
 デバイスZEROによるリセット以外、緊急コマンドの類は存在しないそうだ。」
「……。」
「やっぱりそれはお前もイヤ、か。はーお手上げだなぁ全く!」
「すみません…」

ルームから外出しなくなったマスターを心配した先輩ガーディアンが、GRMへワタシの
意思操作について問い合わせている。無駄な事なのに。
カウンターから左足を降ろして、ぼりぼりと太股をかくマスター。すらりと伸びた綺麗な脚。

「やっぱり…ガーディアンズを続けるしか…ないんじゃないか?」

真剣な声。思わずマスターの顔を見つめる。
マスターが優しい表情でワタシの瞳を見つめ返す。

「…また、前みたいにミッションへこの子を連れていけたらいいんですけどねぇ。」
「アタシもそう願いたいよ。お前たちのコンビはグラールでも有名だからな。」

だがそう出来ないんだと言う事を、ため息交じりに再確認し合う。
これで3回目。
295軟禁 3/3:2010/10/20(水) 06:48:10 ID:ByQPmcA9
────────

「あたしだっていつまでもガーディアンズやってられないのよ。
 同じオンナなんだからさ〜、その辺解ってよ〜。」
「同じじゃありません。ワタシはずっとパートナーマシナリーです。」
「だからあたしもずっとガーディアンズでいろ?ワガママ言わないの。」
「イヤです。」

わざと無神経なフリをして、嫌われてしまおうと試みるけど失敗。
この子が見た目通りの女の子ではなく、PMであるという事は痛いほど解ってる事実。
ずっと、ずーっと一緒に戦ってきた友達なのに、あたしはこうしてこの子を突き放さなく
てはならなくなっている。

先の防衛戦で右半身に侵食汚染を受けてしまったあたしは、以前あったガーディアンズのSEED化暴走事件を受け、形式上ガーディアンズを退役する事になってしまった。
治療の可能性は40%。実績はあるものの、まだそれは完全じゃない。
この子には言えないので黙っているが、最近肌の色が見て解る程に青白くなってきている。
早急に治療を受けなければ侵食が進んでしまう。

マイルームに軟禁されて一ヶ月。
治るか解らないし。このままSEED化して、この子に止めを刺してもらうのもアリかもしれないな。
296名無しオンライン:2010/10/20(水) 06:53:01 ID:ByQPmcA9
規制解除記念に大投稿
「ぴきゅるるー♪」「まっ、マスターかわいい!」というオチにはなりますん

∞のデューマンをネタというかヒントにしてみました
その後彼女はきちんとデューマン化し、少し色白になったマスターとPMはこれまで通り
どつき漫才などしながらグラールを駆け回るというハッピーエンドを想定してます
297名無しオンライン:2010/10/20(水) 06:58:00 ID:ByQPmcA9
一箇所訂正
×:マスターの命令も、それに背く事も
○:マスターの命令に背く事は

正しい日本語でおk>自分
298名無しオンライン:2010/10/20(水) 17:05:55 ID:ADGQx+dn
>>297
GJ。途中同じ会話があるには同じ場面での視点の違いを表す為ですね。
新しいご主人ことデューマン。まさに新ジャンル。
299名無しオンライン:2010/10/20(水) 22:54:45 ID:abMzKQno
>>293-295
GJ!
脳内補完したいんで、PMの型番教えてくらはい

>「ぴきゅるるー♪」「まっ、マスターかわいい!」というオチにはなりますん
なるんだか、ならないんだかw
300名無しオンライン:2010/10/20(水) 23:06:52 ID:X91aZ0lH
>>293を読んだ。

430「ある日突然!御主人がデューマンに!!色白です。眼帯です。クハハですぅ」
440「なんで僕まで…それにしても君はいつも突然だね。430」
430「そんな日が来てもデキルパシリは準備は怠りません!」
440「…具体的に準備とは430?」
430「もちろんデューマンになった御主人に合わせてPMもコーディネートですぅ!」
440「良い考えだね430。御主人と服装の統一か…見た目的には悪く無いと思うよ」
430「御主人に合わせてゴスロリで色は黒。背中に羽。髪の色は白にしてみました」
440「…何だか何処かで見た事があるような感じだね。大丈夫かな…430?」
430「そして決めセリフは『私はジャンクなんかじゃない!』…うふふふふふふ…」
440「…あの430…それは…」
430「さっそく着替えるですぅ。待ってなさぁい…御主人様ぁ…」

(ダダダダ…何処かに走っていく430)

440「やれやれ…この流れだと…僕も鋏を持たないといけないのかな…」

ヤンジ○ンとコラボするならグラビアアイドルよりドールの方がいいと思うのは俺だけだろうか。
元ネタ解らない方はすみません。
301名無しオンライン:2010/10/21(木) 01:21:00 ID:+duu4x/4
>>299
GH443型でお願いします
名前はおまかせ
302名無しオンライン:2010/10/22(金) 00:20:31 ID:xrdcZiDD
>>297
GJ!ハッピーEND予定でよかった。
いつまでも仲良くどつき漫才していてほしいねぇ〜

>>300
そもそも2人の口調が庭師姉妹まんまな件w
303名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:14:44 ID:rnXvGsZ/
これはイルミナスが暗躍するよりも前の、合成が今よりももっと大変だった頃のお話。


私はパートナーマシナリー、GH-440。帽子が特徴的な、緑色の服を着たPMだ。

私達PMの機能の一つとして、合成がある。
モノメイト等の消耗品から武器、防具に至るまで、基板と素材さえあれば何でも作ることが出来る。
ただし、100%成功するわけじゃない。アイテムを摂取することによって成長する生産レベルによって、その成功率は左右される。
この生産レベルがなかなか厄介な代物で、格闘武器、射撃武器、法撃武器、防具と4つに分かれている上に最大まで上げることが出来るのはどれか一つだ。
そして最大まで生産レベルを上げても、Sランクの武器、防具の合成成功率は60%前後という微妙な数字になる。
そのため、例えば格闘武器と防具を半分ずつ上げる、というような汎用型もあまり現実的ではない。

勿論、生産レベルや合成など最初から気にせず、好みの型に育てる者もいるが。

ガーディアンに配属されるPMは原則一人につき一体だ。だから、合成で賄えるのはどれか一つの武器、または防具となる。
しかしガーディアンは武器だけ、防具だけではまともに戦うことは出来ない。

では、どうするのか。

大抵は他のガーディアンが開いているショップで購入したり、SEEDや原生生物が稀に落とす物を使用する。
中には非効率なのを承知で汎用型に育て、失敗を繰り返しながらも自給自足している猛者もいる。

そして、もう一つの選択肢。
合成用の基板、素材の提供、そしていくらかの報酬と引き換えに他のガーディアンのPMに合成してもらうことだ。
中にはこのためだけにガーディアンズに入隊し、ミッション等を全くこなさず日々を過ごしている者もいるという。

私の主人も、そんなガーディアンの一人だ。

304名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:15:21 ID:rnXvGsZ/
私の主人は、燃える様な真っ赤な髪が印象的なビーストの少女だ。
詳しく聞いた事は無いが、元々はモトゥブで暮らしていて、SEED事変で両親を亡くし、孤児になったらしい。
年端もいかない少女が一人で生きていけるわけもなく、空腹を抱えて途方に暮れていた時に、とあるガーディアンと出会ったという。
当時の主人の惨状を見かねてその人が提案したのが、前途のPMの合成機能の貸し出しだ。
おまけにその人は、自分の必要な生産レベルを上げてくれるなら、必要なアイテムの費用も負担するとまで言ってくれたらしい。
PMに与えるアイテムどころか自身の食事すらままならなかった主人は、その話に飛びついた。
幸いにも入隊制限年齢はギリギリでパスでき、ビースト特有の頑強な身体のおかげで訓練校も無事卒業、入隊して今に至る。

主人に配備されてから随分経つが、変わったのは私が玉から人型になった事と、共有ボックスに入っているのが生産レベル向上のためのアイテムから
合成用の基板とその素材になった事くらいだ。

前日にセットしておいた合成物を取り出し、成功品を共有ボックスに入れる。そして基板と素材が入っていれば取り出し、またセットする。
毎日毎日、その繰り返し。主人が戦闘に出たのは配備されてすぐ受けることになる、チュートリアルと呼ばれる簡単なミッションだけだ。
だから、主人のパートナーカードには私と合成依頼主、そしてレオ教官の三名しか登録されていない。
もちろん私が戦闘に呼び出される事もなく、毎日手入れだけは欠かしていない散弾銃はいまだ新品のままだ。

別に主人が怠け者なわけではない。どういうわけか合成依頼主がミッションには出るなと言っているらしい。
確かにまだ子供と言ってもいい年齢の少女が下手をすれば命に関わるような事をするのは良くないかもしれない。
それに、命の恩人とも言うべき人の言う事をきかないわけにはいかないだろう。

しかし、ただ合成して毎日を過ごす主人と、それを見ている事しか出来ない自分に私は言いようの無い苛立ちを感じていた。

305名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:15:45 ID:rnXvGsZ/
いつものように主人が共有ボックスを確認していると、メールが届いた。

「あっ……」

メールを確認した主人が驚いたように小さく声をあげた。

「どうかしましたか?」
「あの人が……今日……来るって……」

少し嬉しそうな顔で主人は言った。
両親を亡くしたショックからか主人は極端に口数が少なく、感情の起伏も乏しい。だから、こんな表情をするのは珍しいのだ。
本来なら喜ぶべきところだ。その原因が、あの人──例の依頼主でなければ。

なんだか面白くない。

「珍しいですね。いつもはメールだけなのに」
「うん……あなたが、人型になってから……見に来るって、言ってたんだけど……なかなか都合がつかなくて……」

別に見に来てほしくない。都合なんかつかなくていい。

「でも……今日近くに寄る用事があるからって……」
「……そうですか」

素っ気無い私の態度に首を傾げながら、主人はいそいそとルームの片づけを始めた。
そんなにその人が来るのが嬉しいんだろうか?面白くない。

306名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:16:07 ID:rnXvGsZ/
「おーっす」

連絡があってから数時間後、ルームのドアが開き、聞きなれない声が響いた。
そういえば、会うのは初めてだ。
コツコツと靴音を鳴らせて部屋に入ってきたのは、長身のヒューマンの女性だった。

「よっ、久しぶり」
「お久しぶり……です……」

主人と軽く挨拶を交わしたその女は、私を見るとニヤリと笑った。

「こっちは初めまして、だな」
「……どうも」

我ながら露骨な程に無愛想に応じてしまった。しかし女は気にした様子もなく、私に話しかけてくる。

「合成、いつもありがとな。助かってるよ」
「いえ……」

別にあんたのためにやってるわけじゃない。もちろん口に出しては言えないけど。

「なんだ、ご主人様に似て照れ屋だなー」

女がそう言って笑うと、主人も恥ずかしそうに笑った。

……面白くない。

307名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:16:29 ID:rnXvGsZ/
「そういえば、昨日頼んだやつどうなった?」
「あ……それなら……」

昨日共有ボックスに入っていたのは、闇属性のバスターラインだ。何故今更こんな低ランクの物を、と不思議に思った覚えがある。

「完了しています」
「おっ、さすがだな」

失敗してしまえ、とも思ったが元々難易度は高くないものだし、そういう時に限って結構な属性値がつくものだ。
完成したシールドラインを取り出し、見つめる。
──私は何をしているんだろう。主人の生活のためとはいえ、他人のために合成するなんて。
その「他人」が目の前にいたせいか、ふとそんな事を考えた。

そして、咄嗟にシールドラインを後ろ手に回してしまった。
二人が不思議そうな顔で私を見る。

「……あなたに、これを渡したくありません」

だめだ。

「私がどんなに頑張って合成しても、どれだけ高い属性値をつけても、それを使うのはご主人様ではなく、あなたです。
 どうしてですか? 私は、ご主人様のために合成しているのに、どうしてですか?」

こんなこと言っても、主人を困らせるだけだ。わかっているけど、止まらない。
たぶん、私がこの女を快く思えないのはそれが原因なんだろう。
まるで子供が駄々をこねているようだと自分でも思うけれど、どうしようもない。

私が口を閉じると、興味深そうに私を見つめていた女が、口を歪めてくくっと笑った。

308名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:16:49 ID:rnXvGsZ/
頭の中で何かが切れた気がした。

「何がおかしいっ!」

私は反射的に散弾銃を取り出すと、一度も使ったことのないその銃口を目の前の女に向けていた。

「だめぇっ!」

主人が悲鳴のような声をあげたが、それよりも早く、女の手が銃身をしっかりと掴んでいた。
私がどんなに力を込めてもビクともせず、ゆっくりと銃口が下げられていく。

「悪かったよ、別に馬鹿にしたわけじゃないんだ。ただ、良いPMになったなって思って、さ」

女が主人を振り返って言う。

「頑張って作った物をお前に使ってもらいたくて仕方ないってことだろ? お前、相当好かれてるぜ」

そう言って、また笑った。言われた主人は恥ずかしそうな、嬉しそうな顔をしている。
たぶん、私の顔も赤くなっていることだろう。

「さて、と。まだ早いかと思ってたんだが、これだけ頼もしいパートナーがいれば、大丈夫そうだな」

女が自分のナノトランサーからごそごそと何かを取り出し始める。
出てきたのは──。

309名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:17:15 ID:rnXvGsZ/
片手剣、大剣、槍、長弓、長杖、長銃、短銃、その他諸々。
ありとあらゆる近接、法撃、射撃武器と、シールドラインの数々だった。それも、全て初心者用の低ランクのものだ。
シールドラインの中にはいくつか私が作った物もある。

「どのタイプしたいかわかんなかったからさ。とりあえず全部用意しようとしたら、思いのほか時間かかってなぁ」
「あの、これ……?」

突然出てきた大量の武器、防具に困惑している主人に、女はニヤリと笑いかけた。

「お前のだよ。いい加減ルームに篭もるのも飽きただろ?」
「で、でも、こんなにたくさん……」
「こっちは防具合成してもらって助かってるし、全部初心者用のだ、これでもお釣りが来るくらいだよ。それと──」

今度は私の方を見てきた。

「説明してなくて悪かったな。ミッションを受けるなって言ってたのは、装備が整うまで待っててほしかったんだ。
 支給品のセイバーとハンドガンだけじゃどうにも心もとないからな。まあショップで買っても良かったんだが──」

女が、またニヤリと笑った。

「どうせなら、自分のPMが作った物を使いたいだろ?」

310名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:17:38 ID:rnXvGsZ/
数日後──


ルームのベッドに、長身のヒューマンの女性が行儀悪く寝そべっている。
手には通信端末を持っていた。

送られてきたメールと、添付されている画像を見て、苦笑するように笑う。

「どうしたのー?」

少し子供っぽい口調で聞いてきたのは、彼女のパートナー、GH-410だ。

「いや、この間言ってた二人からメールがきてな。ほら」

起き上がろうとして、抱きつくようにベッドに飛び込んできた410に押し倒された主人が、添付画像を示して見せる。

そこには、プロトランザーのライセンスカードを手に持ち、嬉しそうに笑う真っ赤な髪のビーストの少女と、
冷静な表情を取り繕おうとして口元がにやけてしまっている440が写っていた。

「あたしの作った武器、役に立ってるかなぁ?」
「もちろん立ってるさ。しかしこの調子だと、また一つ上のランクの装備が必要になってくるな。
 また頑張ってくれるか?」
「うん!」

笑顔で返事をした410の頭を、主人は微笑みながらゆっくりと撫でた。


おわり

311名無しオンライン:2010/10/22(金) 19:20:29 ID:rnXvGsZ/
インフィニティも出るというのに今更PSU初期のお話でした。
でもずっと暖めてたネタを出せてちょっとスッキリ。


さて、少女編の続き書かなくちゃ・・・

ミコト「そっち先に書かんかいっ!」
312名無しオンライン:2010/10/23(土) 00:16:07 ID:71DVFAJb
>>311
投稿乙です。
初期の合成成功率は今から考えるとヒドかったよなぁ・・・
敵の落とすメセタも今と比べたら微々たる物だったし。
本当にグラールの合成は地獄だぜぇぇ
つーか、長身ヒュマ子カッコ良すぎ!

>そこには、プロトランザーのライセンスカードを手に持ち、嬉しそうに笑う真っ赤な髪のビーストの少女と、
>冷静な表情を取り繕おうとして口元がにやけてしまっている440が写っていた。
多分読んでる俺もにやけていたと思われ。サーセンw


313名無しオンライン:2010/10/23(土) 00:59:48 ID:TkBh8uFB
>>311
PSUらしいお話で素敵でした
当時はPMにげんこつが向くこともしばしば…懐かしくなります
314名無しオンライン:2010/10/23(土) 01:31:22 ID:/bhclSC3
>>311
ふ…乙。合成専用でキャラとパシリを作ったなぁ。
合成が意味ない今のPSUではパシリも影薄いね。良き思い出に乾杯。
315名無しオンライン:2010/10/23(土) 22:43:52 ID:fzg6JLMt
410「主、お茶を淹れて頂戴」

えー…
ちょっと目を放した内にちょっとしたお話が幾つか上がってますね。
ほのぼのとして非常に素晴らしい。

そして私は殺伐としたものばかり書いてる訳ですが。
そんな訳で今から投下。
316Unsung Episode14 1/4:2010/10/23(土) 22:44:47 ID:fzg6JLMt
「3人目、恐らくこれで最後だろう」

狙撃手の死体を調べながらつぶやく。

「班長、ロトとの連絡が取れません」
「ふむ」
「何かあったのでしょうか」
「心配するな、デトレフはそんなにヤワじゃない」

ベルンハルトはおもむろに立ち上がり、隊員たちの方を見やる。

「俺達もさっさと脱出せねばならん。あまり姿を見られていないのは幸いだが」

「それに、約束もあるしな」
「約束?」
「うんっ! 『はんちょー』と約束した!」

マリーが目を輝かせる。

「ここを抜けたら、おいしいものをいっぱい食べるんだ!」
「マリーはいつも食い気ばかりだな…お前らしいけど」

皆は呆れつつも、少し緊張が解けたような様子だ。
317Unsung Episode14 2/4:2010/10/23(土) 22:45:26 ID:fzg6JLMt
グリューンは極力、敵に見付からないよう行動している。
見られた場合は必ずその敵の口を封じる。
もちろん、被害を最小限に抑えるという目的もあるだろうが、ベルンハルトとしては─

無邪気なマリーに人殺しをさせたくないのだろう。

インディゴが全滅した事やロトの面々が捕らえられた事を、彼らはまだ知らない。


「モトゥブには『からいもの』がいっぱいあるってシャーリーが言ってた!」

そんな事を知る由もなく、マリーは嬉々として食べ物の話を続ける。

「そういえばまだ何も食ってないな…」
「ペロリーメイトならあるぞ」
「そんなん腹の足しになんねぇよ」

そんな話を聞きつつ、隊員たちがぼやく。
作戦が始まってもうすぐ一日が経とうとしているが、未だに小休止の一つもない。

もっとも、この状況で休める訳もないが。

「ファビアン、フェンスを破れ」
「了解」
318Unsung Episode14 3/4:2010/10/23(土) 22:46:16 ID:fzg6JLMt
専用のカッターでフェンスに穴を開ける。大人が屈んでくぐれる程の大きさだ。
その作業も終わり、ゆっくりと切った部分を取り外す。

「終わりました」
「ウルフ、フリッツは先行。ファビアンはその次だ。俺が警戒する」
「分かりました」
「マリーはファビアンについていろ」
「うん」
「よし、行け」

二人が先行し、周囲を見渡す。そして敵影の無いのを確認すると後ろに伝える。

「クリア」

「ファビアン」
「はっ」

ファビアンが進み、マリーがそれに続いた。
後はベルンハルトのみ─

「走れ! 敵だ!」

ベルンハルトが急いで穴をくぐり、叫ぶ。
4人も咄嗟に走り出した。
319Unsung Episode14 4/4:2010/10/23(土) 22:47:13 ID:fzg6JLMt
「マトモにぶつかったら勝てん! 逃げるぞ!」
「ですが捕捉されています! 先回りされる恐れが」

「伏せろぉぉ!」

先頭を走るウルフが叫ぶ。その瞬間、無数のフォトンの弾丸がシャワーの様に降り注ぐ。

「トラップ─」




「みん…な…?」

その一瞬が終わった時、立っていたのはマリーだけだった。
他の4人は倒れ、動かない。

「はんちょ…はんちょー! おねがい! 立って!」
「マ…マリー…」

ベルンハルトの手が、マリーの頬に弱々しく触れる。


「無事デ…ヨかっ…」


フッ、と目の光が消えた。
320Unsung Episode14:2010/10/23(土) 22:48:50 ID:fzg6JLMt
今回分はこれで終了。

この話を先に終わらせるとか言ったけど、正直ちょっと後悔してたり。
だってPMの影薄くなっちゃったもの…

まぁ涙目になりながらも書き続けてる訳ですが。
321名無しオンライン:2010/10/23(土) 23:19:18 ID:BDAHDKv0
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)

ひわたり(10142676)   紅竜(10021067)
メイガス(10204490)
おとな(10059614)
EVE(10164976)
フェイト(10158617)
ライラック(10136268)
ぬこ(10172964)
マイ=ミカゲ(10096363)
ルーミア(10061453)
Cross(10025211)
花より番長(10150061)
結城 葵(10163197)
スパイスG(10039938)
紅竜(10021067)
322名無しオンライン:2010/10/24(日) 17:04:14 ID:vLqFQwEM
戦争モチーフかぁ
コスモアトマイザーがある世界にはあんまり合わないような
323名無しオンライン:2010/10/24(日) 17:36:55 ID:Ss+ddE88
>>322
私は「戦闘不能」と「死亡」は違うものだと解釈してます。
まぁゲームだからって言ってしまえばそれまでですが…

て言うかグラールの歴史も戦争の歴史だな、とちょっと思ったり。
324名無しオンライン:2010/10/24(日) 20:48:09 ID:vJpEBbRf
『戦闘不能』って、意味としては大きいからね。

>>320氏じゃないけど、書いてる側として個人的には、
戦闘不能…要するに重症。
死亡…言わずもがな。
という解釈をしている。メギド死とかに関しては『意識を持っていかれる』とかで。
325名無しオンライン:2010/10/24(日) 21:06:22 ID:vLqFQwEM
死にネタ自体があまり好きじゃないからなぁ
パシリの死に様には自分は萌えられない
あと長編読者が何人いるのか知らないけど、それにしても余りにも長すぎないか?
326とあるGH422の日常 その後 1/4:2010/10/24(日) 21:11:40 ID:uJ7lqcM9
 どうも、だらしないビス子の422です。

 唐突ですが、悲しいお知らせです。
 私――壊れました。(〒×〒)

「――これからすぐに手術するよ」
 私を診察してくれた男性ヒューマンの先生は、3Dスキャナーの結果をご主人様に見せながら、あっさりとそう言いました。
「手術、ですか?」
 私に付き添って医療課に来ていたご主人様は、その診断結果に困惑顔です。
「そ、手術。
 君の話によると、あのPMが部屋で倒れてたそうだけど……ここへ自分で搬送して大正解だったね。
 んで、これなんだけど、君に分かるかな、ここの部分に薄っすら白い影が有るんだけど、これって物質分解炉の外壁が融解して、内容物が躯体の中に漏れちゃってるからなんだ。
 おまけに、炉壁以外にも内部部品の一部まで熔けちゃってる」
 スキャンデータをご主人様に説明しながら、先生は何とも呆れた様子で先を続けます。
「ここまで酷い潰瘍持ちのパシリは、今まで見た事無いよ。
 しかも漏れた内容物の影響で、リアクターまでいい具合に壊れかけてる」
「え、ええ?!」
「という訳で、この書類を読んで、良ければサインして。
 サインが済んだら、すぐに手術を始めるからね」
 なんだか状況を完全に把握しきれてないようですが、ご主人様は書類に目を通した後、自分の名前をサインしていました。

 ご主人様が診断結果を聞かされている間に、私は女性看護士に施術衣を着せられて車椅子に座らされました。
 そして、少しするとご主人様がやってきて、ざっと診察内容を説明してくれました。
「――という訳だから」
「何でもいいですよ、この痛いのが治ってくれれば」
 血色の悪い顔をご主人様に向けて、それを言うのがやっとでした。
「それでは、これから手術になります。
 オーナーさんは待合室でお待ち下さい」
 看護士さんはそう言うと、私の乗った車椅子を押して、処置室を出て行きました。
327とあるGH422の日常 その後 2/4:2010/10/24(日) 21:12:26 ID:uJ7lqcM9
 約8時間に亘る私の手術は、無事に終了しました。
 その後、交換したパーツが馴染むまで丸一日を眠った私は、ふと、枕元にある気配で目が覚めました。

「……?」
「あ、目が覚めた?」
 声をかけられ、その方向に視線を向けると、見知らぬGH451が編み物の手を止めて私を見ていました。
「……、あの……」
「びっくりするよね、やっぱり。
 私はアンジェリーケ・ザリル、貴方達の指導教官付きのパシリよ」
 編みかけのそれを仕舞うと、移動式のテーブルを引っ張り出して私の前に寄せ、何処からか持ってきた食器トレーをその上に載せました。
「教官の、パシリ?」
「うん、初めまして、だよ。
 ……あなたとあなたのマスターの事を色々と聞いてるから、なんだかそんな感じしないんだけどね〜」
 彼女は苦笑しながら、カップとポットを用意して、中身を注ぎます。
「……はい、どうぞ」
 手渡されたそれは、どうやら温めのお茶のようです。
「あ、ありがとうございます……」
「色々と聞きたいだろうけど、まずは食事を済ませてね。
 よぉく噛んで、ゆっくり食べるように、って、看護士さんが言ってたよ」
「はい……」
 改めてトレーに目をやると、俗に言う病理食のお膳です。

 私は小一時間ほどかけて、ゆっくりと全部を食べました。

「……ふぅ、ご馳走様です」
「後は、このお薬飲んで、ゆっくりしてて」
 手渡されたそれは、ヒトで言う整胃腸剤と同様の効果があるキャスト用の添加剤でした。
 それを飲んで横たわった私は、再び眠ってしまいました。
328とあるGH422の日常 その後 3/4:2010/10/24(日) 21:13:00 ID:uJ7lqcM9
 それから一週間の間、彼女――GH451こと愛称リカさんは毎日病室にやってきて、何かと私の世話をしてくれました。
 私が恐縮すると、「ゆっくり休むのがあなたの今の仕事だから」と諭されてしまいました。
 でも、「仕事」という単語を聞く度に、私はご主人様と自分の暮らしていたマイルームを思い出します。

 今頃どうなってるのか、ご主人様はどうしてるのか……

 以前のように分解炉が痛むことはありませんが、気になっていました。
 そんな私の気持ちはすっかりお見通しだったようで、リカさんは病室へ来る度にご主人様と部屋の様子を教えてくれました。
 それが真実なのかどうなのかを確かめる術はありませんでしたが、少なからず彼女自身の目で確認しているようで、質問すればちゃんとそれに答えてくれました。
 ただ、一つ疑問が浮かびました。
 ご主人様は元気にミッションに励んでいるのは間違いないようです。
 なら、どうして――

 ――どうしてご主人様は、ここへ顔を出さないのでしょうか。

 私はその質問を彼女にしたかったのですが、彼女の顔を見ると何故か躊躇ってしまい、気づけば退院の日を迎えていました。
 結局は訊けないままで退院した私は、久しぶりの惨状を覚悟するあまりにリアクターの稼動率が急上昇している自分の胸を押さえ、マイルームのドアをくぐりました。
「ただ今戻りました」
 ご主人様がいない事はリカさんから事前に聞いていたので、さっさと部屋にロックをかけてしまいます。
 そして、部屋を一回り。
「……?」
 覚悟していた惨状はありませんでしたが、私が入院する時と……何か違います。
 展示空間兼居間、寝室、浴室、キッチン、トイレ……
 2周ほどして、ようやく気づきました。
「なにこれ、すっごい綺麗に掃除してある……」
 しかも、台所には自炊した形跡がかすかに残されていて、洗濯物は綺麗にたたまれて収納されていました。
 一体全体、何がどうなってるのでしょう……
329とあるGH422の日常 その後 4/4:2010/10/24(日) 21:14:42 ID:uJ7lqcM9
 夕食の支度をしながらご主人様の帰宅を待っていた私ですが、「ただいま〜」の声を聞いた途端、キッチンを飛び出しました。
 そして。
「お帰りなさいご主人様っ!」
 久々のご主人様の声に感極まった私は、目尻に涙を溜めたまま彼女に飛びつきました。
 本音を言うと、この一週間の間、一度もご主人様に会えなくて寂しかったのです。
「わっ、な、なに、どうしたの?」
 泣き顔で飛びついた私を困惑顔で見るご主人様は妙にこざっぱりしてるし、女性特有のいい匂いがします。
「私が居ない間……ご迷惑を……」
 泣きたいのを堪えながら、やっとの事で言葉を搾り出します。
「そんな事無いって、今まで散々迷惑かけてたのはあたいのほうなんだから。
 今まで色々と……本当にごめん、422」
 飛びついた私を抱きしめて、暫くそのままでいてくれました。
「……ご主人様、色々とお聞きしたい事があります」
 呟くように尋ねると、ご主人様は改めて抱っこしてくれました。
「いいけど、その前に……」
 私に面と向かい合うと、にっこりと微笑んだご主人様。
「まずはご飯にしようか。退院祝いに、あたいが腕を振るってあげる。
 422は何が食べたい?」
「え?」
 予想外の言葉に唖然となった私は、呆けた表情のまま思考が停止してしまいました。
「え、じゃなくて……ふんふん……」
 急に鼻をひくつかせたご主人様は、私を抱っこしたままキッチンへと移動しました。
「なんだ、夕食作ってる途中だったのか。
 ……よし。422は椅子に座って待ってて、続きはあたいが作るから」

 退院したこの日、私は生まれて初めてご主人様の手料理を食べました。
 それは、言葉に出来ないくらい、幸せな味がしました。

 ―――終わり―――
330とあるGH422の日常 その後 4/4:2010/10/24(日) 21:18:00 ID:uJ7lqcM9
投下完了です。
とうとう緊急手術の憂き目にあってしまった422。
爆発しなかっただけマシ、なのかもしれません……
331名無しオンライン:2010/10/24(日) 21:27:23 ID:uJ7lqcM9
ぅあ、しまった、題名消し忘れた><
332名無しオンライン:2010/10/24(日) 23:29:49 ID:+YXnhoiN
>326-329
ぐっじょぶ!
女性特有のいい匂いのご主人様とお友達になりたいw

>物質分解炉の外壁が融解して〜
なんかすげく痛々しい描写ですね。
まあ、なんにせよ、422は直ってよかったねー。

333名無しオンライン:2010/10/25(月) 21:26:02 ID:kmV8kv97
いや、手術で直せるレベルで本当によかったわ…
こうやって苦労してるパシリは多いんだろうな。
乙でした〜。
334名無しオンライン:2010/10/26(火) 00:07:30 ID:CwPjlkVr
>>329
乙。いいですね。
335名無しオンライン:2010/10/27(水) 21:21:38 ID:CzxVeqE7
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)
スパイスG(10039938)
336名無しオンライン:2010/10/28(木) 17:52:04 ID:4f7RuYnr
保守っと。
3371/4:2010/10/28(木) 21:41:40 ID:jHQUjVoC
 とあるガーディアンに与えられたマイルームの一室。
 入ってすぐ、ショップの所に店番としてPMが立っている。型はGH-450。
 両手を前で揃え、にっこりと笑顔を浮かべていつ来るとも知れない客を待っている。

 しかし、よく見るとこれが本物のPMではなく、掃除や洗濯等の家事中や、どうしても手が離せない時に使われる
店番用のダミーであることが分かる。
 では本来店番しているはずのPMはというと。

「うふふ……ご主人様の匂い……」

 彼女の主人が使っているベッドの上で、主人が使っている布団にくるまり、主人が使っている枕に顔を埋めていた。
 100人にアンケートをとったら100人が「変態だ」と答えそうな状態だ。

 ベッドの上をごろごろと転がり、飽きもせず枕をクンカクンカしていた450だったが、突然ガバッと顔をあげた。
 不測の事態に備えて──主にこの状態を主人に見られないため──最大にしておいた聴覚センサーが、主人の足音を捉えたのだ。

 そこから彼女の行動は速かった。枕を所定の位置に戻し、布団をかけ、ショップに置いてあるダミーの元へダッシュ。
 ダミーの電源を切るとその首根っこを掴み、物置にぶん投げて鍵を閉め、先程までダミーが立っていた位置に立ち、服の乱れを整え、
両手を前に揃え、笑顔を作る。完璧だ。
 主人の足音が段々と大きくなり、やがてルームのドアが開いた。

 ドアの向こうに立っているのはニューマンの少女だった。青く、腰ほどまである長い髪を三つ編みにしている。
 小柄な者が多いニューマンにしては珍しく、少し背が高い。

「おかえりなさい、ご主人様!」

 あたかも今まできちんと店番してましたよ、と言わんばかりの笑顔で450は主人を出迎えた。

3382/4:2010/10/28(木) 21:42:20 ID:jHQUjVoC
「ただい……あっ!?」

 挨拶しながらルームに入ろうとした主人が、何もない地面にけつまづいた。
 450の目がキラリと光る。

「ご主人様、あぶなーいっ!」

 そう言いながら駆け出した450の視線は主人の身体の一点……胸に集中していた。
 まだ成長期だというのに豊満なそのバストは、いずれあのマヤ・シドウをも超えるだろう、いやもう形では勝ってるね、と
450が勝手に思っている程である。

 一体どこで覚えたのか訊きたくなるような見事なスライディングで地面と主人との間に割り込んだ450は、
自身の顔が丁度主人の胸辺りに来る位置で、来るべき衝撃を待ち受けた。

 ばふっ。

「あうっ」

 450が間に挟まったおかげで主人はギリギリ地面と接吻することはなかった。一応役には立っている。

「(至福……至福!)」
「うぅ……あっ!? ご、ごめんなさい、ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」

 450に覆いかぶさっていた主人が慌てて起き上がりながら謝った。
 もちろんフォースタイプとはいえPMなので、少女が上に乗ったくらいでは壊れないし、胸に顔を埋められたからといって窒息したりもしない。
 むしろ主人の胸で窒息できるなら本望かもしれない……などという考えはおくびにも出さず、450はにっこりと微笑むと、

「大丈夫ですよ。ご主人様こそ、お怪我はありませんか?」

 と、声をかけた。

3393/4:2010/10/28(木) 21:42:49 ID:jHQUjVoC
「大丈夫です……ごめんなさい……」

 答えた主人の顔は妙に暗かった。元々大人しく、内気な性格ではあるがこんな暗い表情はしない。何かあったのだろうか。
 起き上がった主人が自室のベッドに腰掛け、一息つくのを待ってから、450は訊いてみた。

「ご主人様? 何かあったんですか?」
「えっと……その……」

 今日はフリーミッションを受けに出かけていたはずだ。そういえば、いつもより帰る時間が早かった気がする。

「ミッションカウンターで……現地のパーティに、加わるように……言われて……」
「ああ……」

 そういうことか、と450は納得した。
 主人は人見知りが激しい。このパーティに入ろうかいやでもタイプのバランス的に自分が入ってもいいものかそもそも初対面の人怖いなどと
悩んでいる間に募集人数が埋まっていることなど日常茶飯事であるくらいに人見知りが激しい。

「お一人でやるつもりで受けたミッションが、協力専用ミッションだったんですね」
「はい……ごめんなさい……」

 おまけに天性のドジッ子である。普通のフリーミッションと協力ミッションを間違えることなどお安い御用だ。
 そしてどうしようか迷った挙句、結局ミッションをキャンセルして帰ってきたようだ。
 確かに協力ミッションの報酬は魅力的な物が多い。しかし、必ずこなさなければならないというわけではない。
 あくまでフリーミッションなのだ。主人はある程度一人でもミッションをこなせる程度の実力はあるし、自分が助けることもできる。
 別に協力ミッションが出来ないからといってそこまで落ち込む必要は無いのだ。

「ご主人様、出来なかったものは仕方がありません。また次、頑張りましょう。ね?」
「……はい……」

 元気付けてはみたものの、元気が出た様子は無い。

3404/4:2010/10/28(木) 21:43:15 ID:jHQUjVoC
 何か気分転換になるようなものはないだろうか。例えば、何かのイベントとか……。
 ふと、以前見たニュースを思い出した。ハロウィンイベントで、コロニーや各惑星の街に飾り付けるカボチャやコウモリの飾りが
作られ始めていると報道されていた。

 飾りつけはいつからだったか……メモリを検索する。今日だ。実に都合がいい。
 でもただ見て回るだけじゃつまらないよな……よし。

「ご主人様、宜しければ、ちょっとお出かけしませんか?」
「お出かけ……ですか?」
「はい。ちょっとした、いたずらに」

 首を傾げる主人に、450は意味ありげに笑いかけた。


つづく

341名無しオンライン:2010/10/28(木) 21:45:21 ID:jHQUjVoC
ハロウィンにちなんだものを書こうと思い立ったはずが何故かこんなことに。
続きはきっとハロウィンっぽいものになる・・・はず。
342名無しオンライン:2010/10/28(木) 23:04:37 ID:A7MHcFNt
>>341
乙。なにやらハアハアな感じで始まったですが期待。
ハロウィンと言うと・・・おかしくれないとイタズラしちゃうぞ!
みたいな感じですね!!(オイ)
343名無しオンライン:2010/10/29(金) 04:14:50 ID:xTkV0KrT
ご主人「ハロウィンといえば悪魔っ子!という事で444型のPMにイタズラされたい。イタズラしたい。してくだs…」
パシリ「という事でお望み通りガーディアンライセンスの3ヶ月分更新しておきましたよ」
ご主人「ちょ、おま…何を…」
パシリ「可愛いイタズラじゃないですか」
ご主人「俺は444型に倫理的におkな事をだな…いや、そんななどころが問題じゃなくてだな…」
パシリ「なんですか?」
ご主人「いえ、なんにもございません。はい…」
ご主人(今月こそ辞めるつもりだったのに…金もったいねぇ…トホホ…)
344名無しオンライン:2010/10/29(金) 19:39:32 ID:VdduGpf/
>いたずらしちゃうぞ!

主相手にそう言いながら、のっぴきならぬ量のオイルをぶちまけてるPMの姿がふと脳裏に浮かんだ。
345とあるハロウィンのひとコマ:狂犬の場合:2010/10/29(金) 21:29:23 ID:MxnvbLyR
「という訳で、トリックオアトリートォ!」
「は、はぅ、突然に何ですか430」
「ハロウィンですよ、ご主人様。
 お菓子をくれないと、いたずらしますよ?」
「はぅはぅ、お菓子、ですか……
 困りました、先程おやつに食べてしまってもう無いのです、はぅ……
 (何やら決した様子で)……仕方ないのです、トリートぷりーずっ!」
「……え?」
「え、じゃなくて、いたずらしてもいいですよ、430。
 その代わり、優しくしてくださいね」

※この場合、言葉の意味は合っているのだが、この430(狂犬)に言うべきではない。

「(シミュレート完了!)はうっ!(ぶばーっ!!)」
「きゃあっ?!」
「へへ、いい夢見たぜ……(ぱったり)」
「はうーっ、430っ?!」

>>344
こうですか、分かりません!
346名無しオンライン:2010/10/29(金) 21:31:59 ID:MxnvbLyR
しまった、間違った!

7行目
×トリート
○トリック
347名無しオンライン:2010/10/30(土) 02:00:59 ID:s1L1bumr
いい流れなので投下。

450「御主人様。ハロウィンです!」
御主人「あー…もうそんな時期かあ…」
450「おかしてくれないとイタズラしちゃうぞ!!」
御主人「おい…「て」が1つ多いぞ?」
450「… … …てへ!」
御主人「おい!?」
348名無しオンライン:2010/10/30(土) 14:00:15 ID:iP1JnKft
一日空いてしまった・・・まだキャンペーン中だしいいよね?
>>341の続き投下です。
3491/5:2010/10/30(土) 14:00:55 ID:iP1JnKft
 とあるガーディアンに与えられたマイルームの一室。
 ベッドの上で、長身のヒューマンの女性が行儀悪く寝そべっていた。
 片手に端末を持ち、気難しい顔で何やらぶつぶつと呟いている。

「そろそろAランクも装備できるな……あいつビーストだしGRM製で揃えるとして……」

 どうやらプロトランザーとして着々とレベルアップしているらしいビーストの少女の装備について考えているようだ。
 その時、来客を知らせるチャイムが鳴った。

「は〜い」

 舌足らずな幼い声で彼女の相棒、GH-410が応対に出て行く。

「うーん、近接武器はともかく射撃はさっぱりだな……」
「おねえちゃ〜ん」

 410の声だ。彼女は何故か、主人を「おねえちゃん」と呼ぶ。

「あー?」
「なんか変なのがきた〜」
「……あん?」

 変なのってなんだよ、と思いつつベッドから起き上がり、ルームの入り口へ向かうと。

 白い布を被った物体が大小一つずつ並んでいた。

3502/5:2010/10/30(土) 14:01:21 ID:iP1JnKft
「……なんだこりゃ」

 目の前に立っている背の高いヒューマンが呟いた。目の所に開けた穴からその呆れたような顔が見える。
 その呟きを聞いて、布の中の少女は顔を真っ赤にした。

(うぅ……恥ずかしいよぉ……)

 イベントは見るだけじゃなく参加した方が楽しいですよ、と450に言われて即席でお化けの仮装──白い布を被っただけ──を
してみたが、肝心の訪ねる家がここしかなかった。

 幼い頃から背が高く、そのくせ気の弱い自分はずっと虐められて育ち、そんな性格を直そうとガーディアンズに入ったものの、
人見知りと気弱な性格は中々直らず、そのせいで友人も出来なかった。
 でも、この家の主──目の前の女性は違った。自分が話しかけられて緊張して返事が返せなくても気にせず待ってくれたり、
焦って変なことを口走っても笑って応じてくれた。
 フォースである自分の補助や回復を目当てに──要するに薬箱として──誘ってきたりすることもなかった。

 そんな、ほぼ唯一と言ってもいい友人であるこの女性に、少女は憧れに近い感情を抱いていた。
 だというのに、よりにもよってこんな格好で会いに行くことになるなんて。

 隣にいる450がつんつんとつついてきた。

(あ……そ、そうか)
「と、とっとっととととり、とり……」
「……鳥?」
(ご主人様、ファイト!)

 450の応援を受け、少女は息を吸い込んだ。

「トリックオアトリート!」

3513/5:2010/10/30(土) 14:01:50 ID:iP1JnKft
 トリックオアトリート。この季節にしか聞かない単語にしばし考え、ああハロウィンか、と思い至るまで時間はかからなかった。

 とすると、この白い布はお化けの仮装か。

 穴から覗く目とそのおどおどとした雰囲気から友人であるニューマンの少女とそのPMだろうと見当はつけていたが、こんな可愛らしいことを
してくるとは。
 恐らく隣のPMに誘われたんだろうが、少女の性格を考えるとだいぶ頑張ったはずだ。
 そう思うと、頬が緩むのを抑えられなかった。

「待ってな。確かセレブケーキがあったはずだ」

 そう言って布越しに少女の頭を撫でると、長身の女性はルームの奥へと消えた。
 なんとか成功したことに少女が安堵と喜びを感じていると、奥から叫び声が聞こえてきた。

「あ!?」

 なんだろう。何かあったのだろうか。

「てめっデコ助! また勝手にケーキ食ったな!?」
「ごっ、ごめんなさいぃぃぃ」

 しばらくすると何かを叩く音と、先程出迎えてくれたPMの悲鳴が聞こえてきた。
 少女と450が顔を見合わせていると、女性が申し訳なさそうな顔で戻ってきた。

「すまん、うちのちっこいお化けに先に食われてた」
「ぐすっ……ごべんなざぃぃ……」

 傍らの410はお尻を押さえてべそをかいている。どうやら尻叩きの刑に処されたらしい。

3524/5:2010/10/30(土) 14:02:18 ID:iP1JnKft
「ってわけで、ちょっと買ってくるから、中で待っててくれないか?」
「えっ……で、でも、そこまで、してもらわなくても……」

 少女が驚いて言うと、女性はニヤリといつもの笑みを浮かべ、

「せっかく来たんだし、手ぶらで帰るのもなんだろ。ほら」

 そう促され、少女は恐る恐るルームへと入った。

 ハロウィンは本来お菓子をあげる代わりにお化けに帰ってもらう行事なので、お菓子あげるのにお化けを家に入れたら意味ないよね、
と450は思ったがさすがに空気を読んで何も言わず、少女に付き従った。

────

「参ったな……どこも売り切れだ」


 ビジフォンを操作していた女性が困惑した顔で言った。

「まあ、ハロウィンですからねぇ。考えることはみんな同じじゃないですか?」

 持ってきた布で410と遊びながら、450が応える。

「基盤も売り切れか……ふーむ」

 腕組みして何事か考えた女性は、不意に手を打った。

「よし! こうなったらナウラのケーキ屋まで行くか!」

3535/5:2010/10/30(土) 14:02:52 ID:iP1JnKft
「えっ……ええっ!?」

 少女が驚いて声を上げる。

「ナウラのケーキ屋って、あの変な遺跡の中にある店ですよね?何もそこまでしなくても」
「いーや! ここで諦めたらなんか負ける気がする!」

 誰にだよ。そう思いつつ450は主人の様子を伺ってみると、意外に嬉しそうな顔をしていた。
 まあ、そりゃそうか。ご主人様この人好きだもんねぇ。どこがいいのか知らないけどさー。
 心の中で悪態をつきつつ、主人が行くなら仕方が無い、と450は自分を納得させた。

「デコ助、お前がケーキ食っちゃったんだから、挽回しろよ?」
「うん!」

 ちなみにデコ助とは、この女性がたまに呼ぶ410の愛称である。この女、ネーミングセンスは無い。

「んじゃ、行くか!」
「は……はい!」

 女性の呼びかけに、少女は珍しく、元気よく返事をした。


 その後、無事ベリベリーパイを人数分購入し、意気揚々と帰宅した一行が、

「これルームアイテムじゃねぇかあぁぁぁぁぁ!」

 と本日二度目の叫びを聞くことになるが、それはもう少し後のお話。


おわり

354名無しオンライン:2010/10/30(土) 14:06:01 ID:iP1JnKft
以上です。

>>342
450 (しまったぁぁぁぁそっちの方向でいくべきだったぁぁぁぁ!)
ニュマ「あ、あの、鼻からオイルいっぱい出てますけど、大丈夫ですか?」
355名無しオンライン:2010/10/31(日) 01:03:54 ID:dy8LgmZe
>>343
そう言えば444は悪魔っ子型!いたずら大好きごしゅじん大好きですね!!
>>344 345
スミマセン。同じく妄想しました。
すかさず文章化するとはさすがですね。はうー
>>349
連作短編でしたか。シーツオバケで、か…可愛い。お持ち帰りです!
PSUはお菓子が沢山あるけど使い所はハロウィンとか限定かな。
356名無しオンライン:2010/11/01(月) 01:39:29 ID:TZs5S0Xa
保守。
357:2010/11/01(月) 20:36:20 ID:4WbwF5I+
60日ルールだと11月7日にスレが落ちる
板HDDあぼーんの影響のため集団スレ落ちの予定
6日前後のスレ立てを予定しているが規制されたら無理になります
スレ立て 保守にご協力を
358名無しオンライン:2010/11/01(月) 21:30:29 ID:wQU2fyZw
>>357
        /~~> - -<~^}
   £§/´ ::::::: :: ;;::: . ヽ.
    /::~/:: :: :::::::: ;ハ;:: : :;ハ
    | ::::| :: ( ::::;ノ  ヽノ;;::::.}
    | ::::|:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <即死保守はまかせろ〜
    | :::,ハ,|ツヘ.{、 ( フ_ノノ´
    ヘ,ツツ≠;:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
        (__.}つ/ GH-420 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄
359名無しオンライン:2010/11/01(月) 22:13:58 ID:oONWEwe7
>>358
にゃんぽこカワイイ保守。
360名無しオンライン:2010/11/01(月) 22:44:32 ID:aDYbDs7y
>>343
エル「中の人はたまにしか更新してくれませんし、こういう手段をとるべきでしょうか」
女主人「だったらその身体で迫ってあげないと。あの人エルみたいな感じが好きらしいし」
エル「わかりました、ちょっと殴り倒してきます」

>>354
二 代 目 鼻 オ イ ル 誕 生 ! ?

――――――
エル「そういえばついにサンクス用のライセンスが切れましたけど、成果は……」

女主人「( ゜∀゜)」

エル「……ていっ(ハラロドウで殴る)」
女主人「いだっ!?お願いだから、無言で杖殴りはやめてよね……」
エル「もう飽きましたから、それ。……何かいい物が出たんですか?」
女主人「いい物も何も、最終日でコクイントウ・ホオズキが交換できたのよ!150万払った甲斐があったわー」
女主人/C「……そういえば母様、と女主人はさりげなく登場します」
女主人「あら、/Cじゃないの。どうかしたの?」
女主人/C「中の人が母様とエルさんを主人公にした短編を書こうとしていたようですが、と女主人はなんとなく聞いてみます」
女主人「あー、結局まとまらなくて没。だからこんな日記みたいな事書いてるのよ」
女主人/C「……はぁ、私も短編でいいから動かしてもらいたいです、と女主人は書かないだろうなと思いつつ嘆いてみます」
361名無しオンライン:2010/11/02(火) 00:56:27 ID:dlJv+qyL
>>360
なぁに、長編下手に書こうとして20ページ近くなってまだ先があるという。
「流石に長すぎるだろボケェ!描写も下手糞なんじゃボケェ!」ってなって没にした俺ガイル。
最近書く時間も取れないせいで止まりがちだがそのうち頑張ってまとめて投下するぜ…そのうちな…

ご主人「とは言ったもの、うん、ネタがないんだ。すまない。」
パシリ「投下した所で出来は便所の落書きでしょう?」
ご主人「そこまで言うか…なぁ…」
パシリ「そもそもマスターは最近の事なんて何も分からない化石でしょう?」
ご主人「もう辞めてやる;;」
パシリ「ライセンス料もったいないですよね〜せっかく最近の事に疎いマスターのためにGC5000円分も課金したのに」
ご主人「o,,,rz」
362名無しオンライン:2010/11/02(火) 01:51:47 ID:kAnfS13k
ネタはあるけど…また酷い話で…うう。
363幸せな日 1/2:2010/11/02(火) 03:41:46 ID:aArP8CB8
私はGH420。通称ニャンポコ。

今日はすっごぉぉおく嬉しい事があった。
久しぶりにごしじん様が帰って来たんだよ!
ごしじん様は帰って来るなり私をナデナデしてくれて、
「ぽこ?久しぶりに二人でミッションに行こうか?」
と言ってくれたんだ。

ごしじん様と久しぶりにマイルームの外に出た。
わー…わああ……外は人でいっぱいいっぱい!
沢山のごしじん様が帰って来てたんだ。びっくり。

ごしじん様達みんなの頭の上がビカーと光っている。
今日は何かのイベントがある日なのかな?

久しぶりにごしじん様とミッションに挑戦。
がんばったけど途中で倒れてバタンキュー。くやしい。
そうしたらごしじん様はすぐにコスモを使ってくれた。
以前は私が倒れても放置してたけど今日はやさしいな。
これがいわゆるしんきょーの変化って奴?

ミッションが終わった後にS武器がいっぱいいっぱい。
なななんと!ごしじん様が私にS武器を全部くれたよ!
モギュモギュ。こんなにS武器を食べたのは初めて。

それから沢山ミッションを回ってヘトヘト。でも楽しい。
疲れてマイルーム戻ったらごしじん様が私を抱っこして、
「ぽこ?今日は寝るまで一緒にいような?」
とか言ってくれたんだ。わ……わわわわわわわわ!!
ごしんじん様と寝る時も一緒だなんて。すごく嬉しい。
今日は楽しい事や嬉しい事が沢山あって夢みたいだ。
明日からごしじん様とこんな日がずっと続くのかな?
「もうこんな時間か……あと少しで深夜零時か」
ごしじん様?なんの事だろう?おやすみまでの時間かな?

ふあー……眠くなってきたみたい……おやすみなさいポコ。
364幸せな日 2/2:2010/11/02(火) 03:43:17 ID:aArP8CB8

平素より『PHANTASY STAR UNIVERSE』をご愛顧いただき、
誠にありがとうございます。
本サービスをご利用の皆様へ、大切なお知らせがございます。

このたび『PHANTASY STAR UNIVERSE』は、
201X年XX月XX日(X)00時をもちまして、全てのサービスの提供を
終了させていただくことになりました。

2006年9月1日に正式サービスを開始して以降、たくさんのお客様に
ご愛顧いただくなかで、皆様からは様々なご意見、ご要望、ときには
厳しいご意見も頂戴してまいりました。

サービス開始から5年あまり、それらはすべて私たちにとって
大きな力となり、次の新たなスタートにつなげることができました。

皆さんと共にサービスを作り上げながら、これまで歩んでこられました
ことに、この場をお借りしてPSU開発、運営スタッフ一同、心より
御礼申し上げます。
5年の永きに渡り、ご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。


サービス終了までのスケジュールについては、以下を予定しております。

○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○
       今後のスケジュールにつきまして
○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○

サービス終了まで残りわずかな期間となりますが、ご愛顧いただいた皆様に、
感謝の気持ちを込めて、サービスの無料開放や各種倍率アップの特典などを
予定しております。
最後まで楽しんでいただければ幸いでございます。


201X年XX月XX日(X)
・サービス終了のお知らせ

201X年XX月XX日(X)
・ガーディアンズライセンス(30日権)販売終了
・ガーディアンズライセンス(自動継続権)販売終了

201X年XX月XX日(X)定期メンテナンス以降(サービス終了まで)
・サーバー無料開放

201X年XX月XX日(X)定期メンテナンス以降(サービス終了まで)
・アイテムドロップ率10倍
・全種族超星霊
・経験値2倍
・合成成功確立アップ
・強化成功確立アップ

201X年XX月XX日(X)00:00
・サービス終了


……むにゃむにゃ……明日が来るのが楽しみだポコ……
365名無しオンライン:2010/11/02(火) 18:46:33 ID:KayJQc6h
やめろよぉ…
最近とあるネトゲがサービス終了になって
ペット兼パートナーのモンスターと別れたばっかりなんだからよぅ…
366名無しオンライン:2010/11/02(火) 19:58:27 ID:dxyq007D
ポコオオオオオオオオオ!
367名無しオンライン:2010/11/04(木) 18:29:00 ID:ARB0wjw7
沼男 「もうすぐスレッドも落ちてしまうんだよな。」
GH431「そうみたいですね。」
沼男 「そこで俺達の登場となるわけだが。」
GH431「”俺達”って…相方みたい様な表現は止めて下さい。心外です。」
沼男 「久々に長台詞しゃべってくれたと思ったら絶交宣言か…」
GH431「はい。」
沼男 「はいってお前…」
GH431「絶交です。」
沼男 「絶交ってお前…パートナーマシナリーだろ?」
GH431「今日からただのマシナリーです。」
沼男 「え、ちょっと待って。」
GH431「待ちません。GH431は待ったりしません。」
沼男 「いやそういうのいいから。ほらお前に預けてある俺のアイテムとか…」
GH431「他人を信用するからそういう目に遭うのです。」
沼男 「いや他人じゃなかったし!パートナーだったし!」
GH431「そうでしたね。」
沼男 「そういう時にその笑顔いいから!アルカイックスマイルいらないから!」
GH431「フフ。」
沼男 「何も面白くないよ!何がおかしいんだよ!」
GH431「慌てふためく様が。貴方の。」
沼男 「倒置するなよ!何でちょっと詩的になってんだよ!」
GH431「こんなに楽しかったのは初めてでした。」
沼男 「俺もこんなに不安なのは初めてだよ!ちょっと待ってよ!」
沼男 「なーんてね♥ちょっとおどかしただけですよ♪」
沼男 「あっ、このやろ〜。マジでびっくりしたじゃねえかっ☆」
沼男 「うふふ。これからもよろしくお願いしますね。ご主人様♥」
沼男 「このお茶目さんめっ。こっちこそ次スレでもよろしくな!」
368名無しオンライン:2010/11/05(金) 07:45:23 ID:Tsmmxf15
緩やかに病んでいるなこの二人…
3691:2010/11/05(金) 13:07:59 ID:2X3k03LA
ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
またの機会にどうぞ。。。

無理でした 新スレを立てられる人にまかせた
1用テンプレ


合言葉は

  ( ゚д゚ )<倫理的におk      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄
[ ´・ω・`]<創作能力がしょぼいんだけど投下していいの?
( ゚д゚)<倫理的におk 尋ねる暇があったら投下マジオヌヌメ

[ ´・ω・`]<凄く長くなったんだけどどうすればいい? あとパシリ関係ないのは?
( ゚д゚)<空気嫁ば倫理的におk 分割するなりうpろだに上げるなりするんだ

[*´・ω・`]<エロネタなんだけど…
( ゚д゚)<ライトエロなら倫理的におk あまりにエロエロならエロパロスレもあるよ
【PS0/PSU】ファンタシースターシリーズのエロパロ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230886259/

[ ´;ω;`]<叩かれちゃった…
( ゚д゚)<叩きも批評の一つ。それを受け止めるかどうかはおまいの自由だ
m9(゚д゚)<でもお門違いの叩き・批評はスルーマジオヌヌメ するほうもそこを考えよう

[ ´・ω・`]<投稿する際に気をつけることは?
( ゚д゚)<複数レスに渡る量を書きながら投稿するのはオヌヌメできない。まずはメモ帳などで書こう。
m9(゚д゚)<あとは誤字脱字のチェックはできればしておいたほうがいいぞ

[ ´・ω・`]<過去の住人の作品を読みたいんだけど
( ゚д゚)<まとめサイトあるよ ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/
保管庫Wiki ttp://www21.atwiki.jp/nejitu3pachiri/

( ゚д゚)<前スレ
【PSU】新ジャンル「パシリ」二十二体目
 ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1283957501/l50

( ゚д゚)<次スレは容量が470kを超えるか、>>800を超えた辺りから警戒しつつ立てよう
 60日ルール対応でスレ番は連番にしました
370名無しオンライン:2010/11/05(金) 15:03:43 ID:M9WD0vgC
                         (⌒)
                         r'-r'
                        / ̄1
                       ,′ i
                        i  ,′-─‐- 、
                         |  l彡'"¨``^ミタ、
                          |  j '゙゙゙` '゙゙゙ヽ1::',
      (⌒)                |  | > , < .|:::ル' 次スレ立て乙!!
      / ¨7                   |   |' ' r─┐' ' Nノ´
      〈.  |,. .:::.:-:::.、           |  |  ヽ__ノ ,.イノノ
      |  |.:::从ノ l.:l:l:.ヽ           |  爪>ー<:/
      |  |/l/l/` H-lノl          /|:. //i L_Ll/ハ
      |  | > , < 1:ほいさっさあ 〈/|:::// L_ Vハ「
     ./|::./l ' 'r─┐' 'H        //1//   X_X、
   〃 レ'/ミ:、 `ー' ,.イノ        // 」/     / /^l_〉
   /⌒V  l1`エ´.:ノ{}       ,.イ⌒77ヽヽ     i |
  /  ∧  l:|  X´〈〉    / / //  iNi.    リ
  | | | | |} // /介}      /に7  |:|  | |    1L_
  | | | | リ.//   |      (淫) _,|」 __ノ _ノ_, ィくVノ⌒)
  | | | レ'_ノ.    |_ム    ヽ二二ニニ-y‐⌒7 l N_フ´
  `</¨ `ー-  〉_ソ      〈   _/   /  ,! l |
   /⌒ー-====ヘ          ト、/   _/   ,′ | |
  _ノ.:.:.:.:.:.::.:.:.:::::::::::1        ヽl\__/ _,′_ 」/

【PSU】新ジャンル「パシリ」二十三体目
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1288936929/
371名無しオンライン:2010/11/06(土) 01:07:22 ID:t0fNPO1L
祝・出産
372名無しオンライン:2010/11/07(日) 12:45:44 ID:xb70OqFl
スレ落ちは23時ごろか…
373とある422の日常 その碌 1/12:2010/11/09(火) 21:03:33 ID:Vs6/FrgX
「本当に申し訳ないっ!」

 どうも、だらしないビス子の422です。
 いきなりですが、私、というよりはご主人様に向って深々と頭を下げて謝ってるのは男性キャストさん――総務部設備管理課へ出向しているGRM社員――です。
「もう済んだ事だし、422も元気になったんだから、かまわないけど」
「しかし、私のミスには違いないのです。
 ご迷惑をおかけして、済みませんでした」
 再度、頭を下げる彼。
「分かったから、もう頭を上げてよ。
 でも、本当にあたいで平気かな……」
 ご主人様が不安そうな顔で私を見下ろします。

 実は、『心理システムに重大な欠陥が発生した不良品(つまり私)を確認、回収・処分せよ』という、GRMからの通告が総務部の彼の元に届いたのです。
 この事を知った本部は、私がとある案件(1話目参照)のテスト要員である事もあり、GRMから同様の連絡を受けたご主人様の抗議も効いたのか、特別な計らいで人権復帰の手続きをとったのです。
 私達パシリはGRMからガーディアンズにレンタルされているような存在なので、本社からのある種の指示には逆らえないのですが、人権が復帰してしまえば私は一キャストとなり、GRMの処分を免れられるからです。
 とはいえ、人権を復帰する為には一時的に身元引受人の保護下に入る必要があって、その為には、例えガーディアンズであろうとも、三惑星同盟政府の身元引き受け審査をクリアしなくてはなりません。
 詳細は省きますが、私達パシリの人権については法律等を含めて色々とあって、中でもその審査基準は曖昧かつ厳しいものなんです。
 それは、『身元引受人(大概の場合は現オーナー)となる人物は、引き取るパシリに愛されていなくてはならない』というもの。
 面接(オーナーとパシリの両方)と心理パラメータの両面から判断されるのですが、この審査基準を満たせないでいるご主人様が結構いるとかいないとか。
 ご主人様も審査の事を知ってるので、こんな形で私の身元引受人になったのが不安なのでしょう。

「あたい、422を可愛がって無いけど……」
 ご主人様がキャストさんに向って、思っていることを口にします。
「その点は問題有りません、あなたはちゃんと審査基準をクリアしています」
「……422、あたいの事で悩みすぎて胃潰瘍になっちゃったんだよ?
 それでも平気なの?」
「大丈夫です」
 キャストさんは太鼓判を押してくれましたが、ご主人様は彼が帰った後もずっと不安そうな表情を浮かべていました。
374とある422の日常 その碌 2/12:2010/11/09(火) 21:04:15 ID:Vs6/FrgX
 その日の午後は、フリーミッションに繰り出したご主人様に連れられて、私も現場へと赴きました。
 コンビネーションは今まで通り、いえ、それ以上に息のあった動きでミッションをクリアして、部屋へと戻りました。
「お疲れ、422」
「お疲れ様です、ご主人様。
 喉が渇いたでしょうから、早速お茶の用意をしますね。
 何が宜しいですか?」
「何でもいいよ、あんたの淹れるお茶は美味しいから」
 私は嬉しくなって、いつもより気合を入れてグリーン・ティを淹れ、お菓子を添えてご主人様に出しました。
「ありがと、422」
「どういたしまして」
「ん〜、いい香りだね……」

 私も自分の分を手に、しばしのリラックスタイムです。
 最近はこうやって、二人でお茶や食事をするのが日課になりました。
 基本的には私が用意をするのですが、時々ご主人様が美味しいご飯やお菓子を作ってくれたり、お茶を淹れてくれます。

 今更になって判明したのですが、実は私のご主人様、家事全般が大の得意だったのです。
 なのに、どうして今までだらけまくっていたのかというと……

「今までず〜っとおさんどんしてて、いい加減疲れちゃったんだよ」

 ご主人様の話によると、物心ついた頃から幼い弟妹の面倒を見ていたそうで、気づけば忙しい両親に代わって家事の一切を取り仕切っていたそうなのです。
 しかもここ数年は親戚に頼まれ、生活がだらしないというか、家事がロクに出来ないおじさん(ガーディアンズ隊員だそうです)の身の回りの世話に明け暮れていたとの事。
 おまけに、おじさん付きのパシリは、任務中に重傷を負って入院した彼の高額な治療費を稼ぐ為にハードな部署で働きづめになり、結局は彼女の分の役目までしていたんだとか。
 通りで、新規隊員にしては、ガーディアンズの設備を使うのが手馴れていた訳です。
 訓練校に入校以降、やっとおさんどんから解放されたのと、最近は私という存在がいる安心感から、今までの反動が一気に出て思いっきりだらけまくっていた、というのが真相です。
375とある422の日常 その碌 3/12:2010/11/09(火) 21:04:49 ID:Vs6/FrgX
 三杯目のお茶のお代わりを注いだ時、ご主人様は急に苦笑しました。
「どうしたのですか?」
「いやほら、あんたの事」
 ナチュラル・マットへ改装した部屋に合わせて買ったニューデイズ様式のテーブルに頬杖を突くと、隣に座っていた私に何となくといった感じで視線を向けてきます。
「ああ、今朝のアレですね?」
「そ。GRMがガーディアンズ仕様のあんたにリトルウィング仕様のパッチを送ってきて、あの彼もそれを確認せずに当てちゃうなんてねぇ……」
「確認し忘れだなんて、全く酷い話です。
 それが私の頭痛と胃潰瘍の原因だなんて、夢にも思いませんでした」
 つい反射的に、左手で自分のお腹を擦ります。
「パッチの所為で、ストレス抑制プログラムが破損して機能しなくなってたなんて……
 しかも、その所為で不良品扱いにされて、勝手に処分されかけたんですよ?!」
「でも、その副作用であんたの戦闘力が高かったんだから、ある意味得したんだよ?」

 そう、私はガーディアンズのパシリにあるまじき戦闘能力を保持しています。
 通常では戦闘能力評価はC+〜Bなのですが、私はリトルウィング仕様並にB++もあるのです。
 ご主人様と研修を受けていた頃、私が予想以上にモンスターを倒すので、ご主人様が驚いたくらいです。
 私達には学習能力があるので、修理を終え、パッチを当て直した今でも同じ位の戦闘能力は維持しています。

「それはそれ、これはこれです。
 向こうのミスで殺されそうになるなんて、勘弁して欲しいですよ、はぁ〜っ……」
 私は盛大に溜息をつきました。
「もう過ぎた事だし、悩んじゃダメだよ422?」
「分かってます、ご主人様。
 ――あ、そろそろ買い出しに行かないと、夕方のタイムセールスに間に合わなくなります」
 OSのタイマーが、前もってセットしていた時間を知らせてきたので、すぐに席を立ちました。
「今日のタイムセールスは、ご主人様の大好きなトリュフが安売りになりますよ」
「へ〜……ね、偶には一緒に行こうか、422?」
「はいっ♪」
 私は急いでご主人様の手を取ると、引っ張るように部屋を出ました。
376とある422の日常 その碌 4/12:2010/11/09(火) 21:06:29 ID:Vs6/FrgX
 それから数日は、今までから見れば、とても穏やかに過ぎていきました。
 実に順風満帆、これといった問題も有りません。

 そんな、ある日。

 いつものように、と言えるようになった家事をこなしていると、ヴィジフォンにメールが届きました。
 ご主人様はフリーミッションへ出かけていたので、念の為に確認する事にしました。
「……あ、本部から指名ミッションの通知だ」
 とそこへ、私に通信が入りました。
「はい、422です」
『422、指名ミッションの通知が来たでしょ』
「あ、ご主人様。
 はい、来ています」
 どうやらご主人様にも連絡があったようです。
『すぐに戻るから、内容を確認しておいて。
 それと、必要なものがあるなら、あんたに用意を任せるから』
「了解しました」
 通信を切り、メール内容を確認した私は、ご主人様に指示された事をこなす為に部屋を出ました。

 初めての指名ミッションに、緊張していたのは確かです。
 ご主人様も、通信越しにでしたが、緊張していたのを感じました。
 その所為なのか、私達は依頼主を見落としたのです。

 用意を済ませた私達は、指定された惑星、モトゥブのガーディアンズ支部へ。
「おう。
 ガーディアンズはここだぜ、グラールの未来を守ってんだ。
 IDを確認するぞ……おっ、お前に指名ミッションが来てるな――」

 私は受付のマナさんからミッションの説明を聞いていましたが、まさかご主人様の会いたくない人物からの依頼だなんて、思ってもいませんでした。
 そして、私はご主人様がガーディアンズに入った、本当の理由を知る事になったのです。

 ―――続く―――
377名無しオンライン:2010/11/09(火) 21:13:51 ID:Vs6/FrgX
投下完了です
やっと当たり前の日常を得た422は、初めての指名ミッションでご主人様共々些細なミスをしてしまいました
後々に何かなければ良いのですが……
378名無しオンライン:2010/11/09(火) 22:51:23 ID:6bgmYinV
>>377
投稿乙です!
>私の頭痛と胃潰瘍の原因
ご主人のだらしなさも一因だろうが、主な原因がパッチとか散々だったな。
ともかく、パッチも正常にあてたようだし、しばらくは健康面は大丈夫だろう。・・・だよね?

今回はちと長めのようですね。ここからどうなるか楽しみだぜ!

ところで60日ルールどうなったんだろう。
こっちが落ちないならこのまま書けなくなるまで消費していくのもいいが、
何時落ちるか分からないなら、新スレに投稿していった方が保守&即死回避になる。
どうすりゃいいんかね〜?
379名無しオンライン:2010/11/09(火) 23:07:37 ID:cu/45IR9
あれ こっち書けるのか

…なんで新しいスレ立ってるんだ???
3801:2010/11/09(火) 23:33:52 ID:rberZjiA
>>379
60日ルールによるスレ落ち対策での新スレたちあげだったのだが
このスレが生きている 理由を知りたいものです
381名無しオンライン:2010/11/09(火) 23:42:25 ID:6bgmYinV
>>379
>>357
ちなみに前スレがその60日ルールで死亡した。
今回もそうだろうと>>380が気を利かせて次スレを立ててくれたが、落ちる気配が無い。
はたしてどうなってるのやら?俺も詳細が知りたいねぇ・・・
382名無しオンライン:2010/11/10(水) 00:23:16 ID:DKwqZhse
サマータイムは終了したわけで
383名無しオンライン:2010/11/10(水) 07:42:40 ID:+8i6JfQh
すまないが、手間でなければ60日ルールというのを教えてくれないか?
384名無しオンライン:2010/11/10(水) 11:37:14 ID:4Ex6fE+E
>>383
書き込みがあろうが無かろうが、スレ立て日から60日目で落ちる……という事、かな?
385名無しオンライン:2010/11/10(水) 20:23:44 ID:gRLYWIq8
N日ルール(N=60)のソース

598 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 08:13:36 ID:pDOEzime
今回の移転が原因というより、live28に集約された時にN日ルールが適用されたのが原因。

314 名前:動け動けウゴウゴ2ちゃんねる[sage] 投稿日:2010/06/03(木) 01:03:21 ID:JYL4sZ530
ogame系は一ヶ月〜二ヶ月dat落ちルールあたりでいいとおもう
駄スレ落とせるし、
流れがまたーりでもそれなりに消化しきれる。

315 名前:ちきちーた ★[] 投稿日:2010/06/03(木) 01:03:35 ID:???0
んじゃのきなみN=60で

n日ルール
ttp://wiki.livedoor.jp/niten_plus/d/n%C6%FC%A5%EB%A1%BC%A5%EB
実際は↑の記述と違い、レスがついていても強制的にリミット前後で落ちるけど。

599 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2010/08/03(火) 08:18:27 ID:s7FQhp9A
鯖移転とともにそれ適用されたから、鯖移転のときに建てられたスレが次々に落ちるだろうってこと

----
live28→kamome移転の時にこのルールも引き継がれていたが、kamome鯖のSSDクラッシュで
恐らく設定がdだのだと思われ。
ただ、実況板を名乗る以上はN日ルールはあっても良いのだと思うけどね。中途半端に即死を免れた
スレが長いこと落ちずに残ってしまうし。
386名無しオンライン:2010/11/11(木) 09:37:25 ID:LjF7KB3i
そういやここ実況板だったな…
387とあるGH422の日常 その碌 5/12:2010/11/13(土) 21:35:07 ID:S902Zp3n
『ミッション内容:
 モトゥブ西部の小村落付近に凶暴化した原生生物が多数出没、原因を究明せよ。
 現在まで凶暴化した理由は不明、その原因が判明するまでは駆除で対応せよ。
 現在まで小村落と原生生物は住み分けを行っており、駆除は最小限で抑えて欲しいという要望有り。
 エリアB2、D5は原生生物の縄張りだという連絡有り。
 季節柄、作戦限界時間を2日とする。
 現地に到着後、支部へ連絡を入れるように』

 フライヤーの中でミッションの概要を再確認していた私は、ふと、妙な気配を感じて顔をご主人様に向けました。
「……」
 私が座っているのはご主人様の後ろなので、呟きが聞こえてきたものの、はっきりと聞き取れませんでした。
「ご主人様?」
「ん〜?」
「今、何かおっしゃってたようですが……」
「……何でもないよ。
 そろそろ目的地に着くよ」
「あ、はい」

 フライヤーは小村落のすぐ近くにある、開けた荒地へと降下、着陸しました。
 早速外へ出ると、乾燥したモトゥブ独特の風が肌を舐るように吹き抜けて行きます。
「うっ……赤道に近いのにちょっと寒いですね、ご主人様」
「そうか、もうこんな季節なんだ……」
 近くに生えているサボテンの仲間が花をつけているのを見て、ご主人様が呟きます。
「ご主人様?」
「え? ああ、ゴメンゴメン。
 この花が咲く頃って、この辺の原生生物の繁殖期なんだよ」
 さっきから様子が変なご主人様が気になって声をかけたのですが、ご主人様は私が花の事を知りたいのかと勘違いしたようです。
「はぁ……んじゃ、村長ん所に行こうか……」
「はい」
 元気が無いご主人様の後について、私は小村落へと入っていきました。
388とあるGH422の日常 その碌 6/12:2010/11/13(土) 21:35:44 ID:S902Zp3n
「……あれ?」
 ふと気づいた時、私は手にコップを持ち、宴会の片隅に座っていました。
「ええっと……」
 どうしてこうなったのか、どうにも経過があやふやな私は、自分の頭の中のログを辿ってみます。

 ……村に入って……村長さんが出迎えたかと思ったら、いきなり村中を引きずり回されて……
 それから……ご主人様の家族が沢山出てきて……えっと……そうそう、婚約がどうこうと……

「……婚約……?……誰が?」
 ふと周囲を見回すと、広場で行われている宴会のど真ん中に用意された演台の上に、純白のベールを被せられたご主人様と若い男性ビーストが立っていて、男性が周囲のビースト達に挨拶やらアピールやらしています。
 ご主人様は嫌そうな表情を隠す事も無く、そっぽを向いてます。
 その演台に近づく、年老いた一人のビースト――村長さんがいました。
「何はともあれ、お前が戻ってきてくれたお陰で婚約の儀式が行えた。
 今日は目出度い日だ、存分に飲んで食べて、騒ぐが良いぞ」
「おじいちゃん……」
 もう、誰の目にも疲れきった様子が分かるご主人様は、盛大な溜息をついて演台からのろのろと下りました。
 それを目にした私は、ビースト達を掻き分けて近づきます。
「モンスター凶暴化原因の解明依頼じゃなかったの?」
「いやその、なんだ……
 細かい事を気にするで――」
 私がご主人様の傍に到着したのと同時に、ご主人様は村長さんをグーで殴り、次いで演台へと飛び乗ると男性ビーストさんもぶん殴りました。
 途端に、会場がしんと静まり返りました。
「依頼をだしに呼び出すなんて、何考えてんの」
「いやぁ、こうでもしないと帰ってこないと思ってさ、Hahahahahahaha!」
 軽薄な笑い方をした男性ビーストさんを、更に二発ぶん殴ったご主人様。
「古いしきたり通り、これで婚約は解消だからね。
 ――行くよ、422」
 演台から飛び降りたご主人様は、私の手を掴んで、引きずるように村の外へと出て行きました。
389とあるGH422の日常 その碌 7/12:2010/11/13(土) 21:36:22 ID:S902Zp3n
 砂漠というよりは荒野と呼ぶのが相応しい荒地を、モンスターすら逃げ出す怒気を身に纏ったご主人様が進んで行きます。
「あの……」
「何、422」
「さっきの事なんですが……」
 どうもいまいち状況が飲み込めて無い私は、語尾を濁しながら尋ねました。
 暫くは黙っていたご主人様ですが、野営地跡に踏み込んだ所で足を止め、手近な岩に腰を下ろしました。
「あんまり喋りたい内容じゃないけど、あんたには話しておかないとね」
 そう前置きして、喋りだしました。

 話の内容を要約すると、こんな感じです。

 ご主人様の生まれた地域には、優秀なビーストの血統を残す為のしきたりがあって、幼い頃から結婚相手の候補が決まっているそうです。
 分かりやすく例えるなら、動物のブリーディングと同じだそうです。
 そして、15歳を過ぎると、その候補から更に選定された相手と婚約し、18歳になったら結婚しなくてはならないというのです。
 ご主人様の場合、その相手はさっきの男性ビーストだったそうです。
 ただ、その婚約も村の会合で決定される事なので、当人同士の了承は全く無く、基本的に逆らう事は出来ないのだとか。
 当然、それに逆らう者達もいるので、その為の手順もちゃんとあるそうです。
 婚約が嫌な場合、婚約者を婚約の宴の席で三回殴る。
 結婚したい相手が婚約した場合、その婚約者から婚姻の権利を奪い取る為に決闘し、勝つ。
 他にも、村を出て一定年数戻らない、など、いくつかあるそうです。

「へぇ〜……」
「あたい、あいつとあのまま結婚する気なんて更々無いから、ガーディアンズに入ったんだ。
 そしたら、依頼を利用して呼び戻すなんて、セコい手を使うんだから……」
 重い溜息を吐き、頭を掻き毟ります。
「今年一杯戻らないで済めば、村と縁が切れたのに、あの馬鹿……」
「ご主人様は、あの男性ビーストが嫌いなのですか?」
「……さぁね」
 私の素直な疑問は、その一言と曖昧な笑みで誤魔化されてしまいました。
390とあるGH422の日常 その碌 8/12:2010/11/13(土) 21:37:01 ID:S902Zp3n
 野営地跡で一息ついた私達は、当初の依頼を果たす為に再び出発しました。
「村の事はともかく、依頼は依頼だからね」
 苛立たしさを顔に出したまま、ご主人様は原生生物の巣があるとされているポイントへと足を向けました。
「ですけど……このまま向っていいのですか?」
「ぜ〜んぜん問題無い無い。
 毎年この時期になると、薬の原材料目当てに原生生物のタマゴを狙う連中が来るんだよ。
 ……金に困った村の人間の場合もあるけどね」
「お薬、ですか?」
「そう。
 滋養強壮や精力増進の効果が有るから、三惑星中に需要があるの。
 うちの村の特産品でもあるんだけど、資源保護も考えて、毎年取る量は決まってるんだ」
 ただ……、と眉根を寄せ、不信感を露にするご主人様。
「凶暴化するなんて話、生まれて初めて聞くんだよ」
「そうですか……」
「村の連中にしろ、密猟者にしろ、原生生物を怒らせるようなヘマをする奴なんていない。
 それが凶暴化してるって……」
 暫く考え込みながら歩いていましたが、やがて首を横に振り、歩みを速めます。
「ちょっと情報が少なすぎ。
 現地でもうちょっと調べてみよう」
「はい、ご主人様」

 一体、この地で何が起こっているのか……

 経験の乏しい私だけでなく、この地で生まれ育ったご主人様にも分からない、原生生物凶暴化の原因。
 私達はそれを解決出来るのでしょうか。

 不機嫌なご主人様に同行する私は、漠然とした不安を胸にしたまま、歩みを進めるのでした。

 ―――続く―――
391名無しオンライン:2010/11/13(土) 21:41:21 ID:S902Zp3n
投下完了です
トラブルはあったものの、何とかミッションを開始した二人
すんなり終わるのでしょうか

>>378-386
とりあえず、落ちるまでは使うのがいいと、個人的には思う
もったいないし
392名無しオンライン:2010/11/14(日) 11:02:50 ID:cNu2cVAA
>>391
続き投稿乙です。
>何とかミッションを開始した二人
なんだ、ミッション依頼は村に戻す為の口実で、嘘かと思ったが違うのね。

>原生生物のタマゴを狙う連中
ロル・メドク「タマゴを狙うなんてヒドイ奴がいるもんだな」
ルウ「そういった者を取り締まるのもガーディアンズの仕事です」
ガイノゼロス「・・・」

なんだかんだで最終的にはいつも無事じゃない422。
今のところ特に何も無いが、ヒドい展開にならないか心配だ・・・

>とりあえず、落ちるまでは使うのがいいと、個人的には思う
確かにそうなんだが、次スレ立ってしまってるからな〜
まあ、両方使いつつ様子見しかないか。
ちなみに現時点でこのスレは約300kくらい。先は長いな。
393名無しオンライン:2010/11/14(日) 20:40:20 ID:4cXmArjs
>>381
前スレ二十一体はkamomeがdであぼ〜ん
60日ルールで落ちたのは前前スレの二十体ver.2.0だったりする

2ちゃんねるのkamome鯖ルール一覧が見える 今現在の場所を知りたい
394381:2010/11/15(月) 00:37:21 ID:qdy4M1hc
>>393
実は投稿してから、「前スレは鯖落ちでdだんじゃね〜か。」
と、気が付いていたオレがいるorz
>>379に嘘教えた俺乙。マジでスマン

確かに今現在の鯖ルールが分かれば、
今後のスレの運用というか、立てる時期の管理をし易くなるんだがな〜
395とあるGH422の日常 その碌 9/12:2010/11/15(月) 20:36:49 ID:UK3Evhcc
 モンスターの巣に到着した後、襲い掛かってくるモンスター達を蹴散らしつつ最深部に踏み込み、最近になって発見された新種の大型モンスター――バグ・デッガを難なく撃退したご主人様は、一息つく間もなく周囲を調べ始めました。
「どうしてあんな奴が……
 主に巣を荒らしたのはどうも奴らしいけど、それにしてはこの辺の荒され方が妙だし……」
 ご主人様は、ラプチャ達が卵を孵化させる為の場所――日差しによって一定の温度を保つ、柔らかい砂地――にそっと手を着きます。
「ヒト……ううん、どう見ても地中から――」
 ちょうどその時です。
『だずげでぇごじゅじんざまぁ! あづいぃ!
 あ゛ーっ、ごっぢぐんなぁ!』
 ご主人様の通信端末から、私の情けない悲鳴が聞こえてきました。
「422?! って、あんた一体何処にいるの?!」
 今まで私が自分の傍にいると思っていたらしく、周囲を見回して私の姿が無い事で慌てるご主人様。
 そして、来た道を取って返しました。

 その頃、私はご主人様とはぐれて一人、ヴァンダに囲まれて泣いていました。
 火炎放射と頭上を飛び交ういくつものディーガ、そして、時折近づいては攻撃してくる状況にパニくってたのです。
「ひっく、ひっく、ごじゅじんざまぁ、どごでずがぁ〜」
「……見つけたぁ!」
 ヴァンダに囲まれた私をすぐに発見したらしく、ご主人様は斧を手にアンガ・ジャブロッガ。
 上空から攻撃を叩き込まれ、地響きと共にヴァンダ達は吹っ飛びました。
「何してたの、アンタは!」
「ひっく……露出した鉱石に、ぐすっ……上着が引っかかって……」

 はぐれる直前の戦闘で、「しゅわーっち」の掛け声と共にボッカ・ズッパが決まった直後、岩肌から飛び出ていた天然結晶の塊に上着がひっかかり、私は身動きが取れなくなっちゃったのです。
 何とか外したと思ったら既にご主人様はいなくなってて、その姿を探しているうちに新手のヴァンダが出現したのでした。

「まったく422は……とにかく、蹴散らしたからこれで――」
 私を宥めようとしたマスターですが、私の背後に視線が動いたかと思うと、驚愕の表情を浮かべました。
396とあるGH422の日常 その碌 10/12:2010/11/15(月) 20:37:37 ID:UK3Evhcc
「――げ、仕留めきってない?!」
 生き残った一体はリーダー格らしく、大してダメージを受けた様子も無く立ち上がりました。
 そして、ディーガを連発してきたのです。
 普段なら当たる様な事も無いので気にも留めないのですが、リーダーだけあってその狙いは正確、私達に真っ直ぐ飛んできたのです。
「くうっ!」
 私をかばう為に、咄嗟に受けに入ったご主人様。
 ガン、ガン、ガン、と、重い音を何度もたてながら、ディーガを受け止めます。
「422、あいつを攻撃!」
「え、でも……」
「このままじゃジリ貧なんだら、早くはぐっ!」
 受け損ねて、一発が肩口を叩きました。
 私はわたわたしながらバトラナを取り出し、レスタの準備。
「回復なんていいから、早く!」
「回復が先です!」
「馬鹿42がっ!」
 私に気を取られて、今度は頭に直撃してしまいました。
「ご主人様!レスタ!」
「422、止めろ!」
「レスタ!」「422!」
「レスタ!」「馬鹿!」

 タァーン!

 そこへ、一発の銃声が響き、同時によろめいたヴァンダの攻撃が止みます。
 次の瞬間、今度は百発近くに及ぶフォトン弾がヴァンダに叩き込まれ、ヴァンダは倒れました。
「……」「……」
 今のは当然、私達の攻撃ではありません。
397とあるGH422の日常 その碌 11/12:2010/11/15(月) 20:38:09 ID:UK3Evhcc
「Hahahaha、怒っている君も素敵だけど、苦悩する顔もかわいいじゃないか!」
 岩山に反響しながら、男性の軽薄そうな笑いと声が響きます。
 聞き覚えが有るような、無いような……?
「なんでこんなタイミングで来るかな……」
 ご主人様は誰だが判ったらしく、すっごく嫌そうな顔で呟きます。
「Oh、折角助けたのにそれは無いんじゃないかな、マイハニー」
 声が急に近づき、すぐ近くの岩陰から一人の男性ビーストが現れました。
 ビーストとは言いましたけど……ちょっと線が細いし、顔立ちは女性みたいな優男ですけど、特徴的な耳は確かにビーストですし……
「未来の花嫁にもしもの事があったら、繊細な僕のハートはコナゴナになってしまうよ」
「いっそ粉塵にでもなってしまえ」
「酷い事を言って助けられた恥ずかしさを誤魔化すなんて、昔とちっとも変わらないね。
 ここなら人目も無い事だし、存分に君を慰めてあげられるから、さぁ、遠慮せずにこの胸に飛び込んで――」

 ええ、ご主人様は躊躇無く飛び込みましたとも、鋭い踏み込みからの肘うちで。
 彼は500Rpほど吹っ飛びました。

「ひ、どい、じゃ、ないか、マイハ、ニィ……げふっ」
 ……あれ? このヒト、何処かで見たような……あ、さっきご主人様に婚約を破棄された男性ビーストさんだ。
「ご希望通り飛び込んであげたんだから、喜びなさい」
 彼に冷たい視線を叩きつけながら、冷ややかな口調で吐き棄てました。
「もう少しソフトにしてくれないかな、マイスィート」
 さっきの打撃が嘘のように跳ね起きた彼。
「うわ、復活早っ!」
 私が驚くと、軽薄そうな笑みを浮かべて私にウィンクします。
「自分から後ろに飛んだからね、大した事は無いよ。
 しかし、いきなり肘打ちなんて……いくらなんでも酷いよマイハニー」
「何がマイハニーよ、さっき婚約解消したのに」
「許婚は親同士の約束だけど、僕はそれと関係なく君と一緒になりたいんだよ」
398とあるGH422の日常 その碌 12/12:2010/11/15(月) 20:38:39 ID:UK3Evhcc
「……はぁ、やっと居なくなった。
 ご主人様、ミッションの続き――」
 振り返ると、ご主人様は声を押し殺して泣いていました。
 お姫様座りで、両手で顔を隠して。
 私は恐る恐るご主人様に近づき、その肩にそっと手を置くと、彼女はゆっくりとした動作で私を抱きしめました。
「ご主人様……」
 いつも呑気でおおらかでよく笑う私のご主人様。
 私はご主人様の、あの何とも言えない温かさのある笑顔がとても好きです。
 なのに、あの男は、ご主人様から私の大好きな笑顔を奪って行ったのです。
 そう思った途端、あの男に対して猛烈な怒りが湧き上がって来ました。
「今度来たら、私が追い払います。だから、もう泣かないで下さい」
 誓いとも取れる私の言葉に、ご主人様は何故か首を横に振りました。
「ありがとう……でも、いいの……」
「で、でも……」
「いいの……いいから……」
「……そう……ですか……」
 私を抱きしめる腕がかすかに震えてるのに気づいたのですが、抱き返そうにも腕ごと抱きしめられていた私は、ご主人様がその腕を解くまでじっと待つしかありませんでした。

 その後、落ち着いたご主人様と一緒に原因を調べた結果、巣を荒したのはサンド・ラッピー(これもまた新種のモンスターです)の仕業だと判明し、その掃討を行ってから帰路に着きました。
 掃討している時も、帰りにフライヤーを操縦している時も、ご主人様は何処か元気が無く、何度も溜息をついていました。
 そんなご主人様に対してどう声をかければいいのか、私には全く分かりません。

 励ませばいいのでしょうか。
 慰めればいいのでしょうか。
 下らない事を言って、笑わせばいいのでしょうか。
 それとも……私も一緒に泣けば良かったのでしょうか。

 幾ら考えても答えの出ない質問を何度も自分に問いかけながら、私はただただご主人様の姿を見つめていました。

 ―――終わり―――
399名無しオンライン:2010/11/15(月) 20:41:46 ID:UK3Evhcc
投下完了です
ミッションは終わったものの、ふさぎ込むビス子にどう接すればいいのか悩む422
何か妙案が浮かぶといいのですが……
400名無しオンライン:2010/11/17(水) 00:00:09 ID:ftuGvp6m
>>399
投稿乙です。
422は特に問題なかった(?)けど、ビス子に心の傷ガガガg
>・・・はぁ、やっといなくなった
台詞とは違い、397から398への展開がちと早かったようなのは気のせいか?

>何か妙案が浮かぶといいのですが……
自分の事なら誰かに相談すればいいが、ご主人の事だからな。
プライバシー等の関係上、勝手に相談しにくいな。どう解決するか楽しみです!

401名無しオンライン:2010/11/17(水) 00:15:48 ID:1nxg0fBp
>>400
ご指摘どうもです
確認したら、丸々一節分抜けてました><
緊急投下です
402とあるGH422の日常 その碌 11.5:2010/11/17(水) 00:16:52 ID:1nxg0fBp
 私は視線をご主人様に向け、無言で説明を求めました。
「……こいつはあたいの“元”許婚で、そうでなくてもあたいに付きまとう幼馴染なんだよ」
「えっと……つまりは、ストーカーですか?」
 彼に視線を向けた私は、小首を傾げながら、人差し指を頬に当てます。
「僕はただ、愛しの彼女が怪我をしないように見守ってるだけなのに、その言い方は無いんじゃないかな」
 へらへらと笑いながら彼が言った途端、ご主人様のパンチが彼の顔面に命中しました。
「へぶぁっ!」
「そんなんだから、あたいはあんたが大ッ嫌いなんだよっ!」
 更に殴ろうと拳を引いたご主人様。
「イテテ、やれやれ……虫の居所が悪いようだし、今日はこれで帰らせてもらうよ」
 口では痛がってますが、ほんのちょっとかすり傷になった頬を撫でつつ、彼は軽く一歩足を引きます。
「二度と来るな!」
 ご主人様は怒鳴りつけたのですが、彼は急にご主人様へ近づき――
「むっ?!」
――不意をうってキスしたのです。
「!"$#'+;*:$*%&!!」
 目を白黒させながら、意味不明な言葉を呟いてへたり込んでしまったご主人様。
「う〜ん、べりぃすうぃ〜と♪
 じゃあまた会おう、マイハニー! Hahahaha!」
「何が『べりぃすうぃ〜と♪』ですか! 二度とご主人様に近寄るな、色ボケビス男!」
 私はすぐ近くに落ちていた岩を掴み、彼へ躊躇無く投げつけましたが、それをひょいと避けて走り出します。
「Hahahaha……」
 私は、笑いながら風のように去っていく彼の背中が見えなくなるまで、岩を拾っては投げ続けたのでした。
403名無しオンライン:2010/11/17(水) 00:23:11 ID:1nxg0fBp
緊急投下完了です
以下が正しい順番になります

>>395>>396>>397>>402>>398
404名無しオンライン:2010/11/17(水) 23:50:55 ID:95cAYfAR
>>403
追加投稿乙です。

>確認したら、丸々一節分抜けてました><
展開が速すぎると感じるはずだわwドンマイ。

投下前
→キザっぽいが、いいタイミングで助けにきたし、正直なんで嫌ってんの?
 泣いてる理由も分からんし・・・

投下後
→嫌われる理由が分かった。今までいい奴だと思ってた自分に腹が立つ!!!
 泣いてる理由も判明。そりゃ無理やりキスされりゃ、泣きもするわ。

ビス男、キザで自意識過剰ぎみ。その上、実力もありそうだし
付き纏われたら一番厄介なタイプだろうな。
422はご主人の心の傷をどう癒すのか?パシリの実力の見せ所ですな。
405名無しオンライン:2010/11/18(木) 16:08:17 ID:EYjDah/+
>>403
いつもありがとうです。
今後どうなるのかどっきどきですね。

>岩を拾っては投げ続けたのでした。
石じゃないのねww
422ってば過激

>404
>ビス男、キザで自意識過剰ぎみ。その上、実力もありそうだし
タイラー?wwwwww
406名無しオンライン:2010/11/18(木) 22:58:13 ID:OGEZI+xF
>>405
確かにタイラーはキザで実力もあるが、性格は謙虚(堅実)じゃね?
407名無しオンライン:2010/11/19(金) 20:29:16 ID:DRTpJI4R
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)

【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
408名無しオンライン:2010/11/19(金) 20:30:14 ID:DRTpJI4R
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)

【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
409名無しオンライン:2010/11/21(日) 19:28:58 ID:n8ugXBhk
女に対して自意識過剰はむしろヒューガ系だな。
でも奴は引くべきところもわきまえてる感じだけど、
このビス男にはそういう感覚はなさそうだ…
ガンガレビス子&422。
410名無しオンライン:2010/11/28(日) 17:09:30 ID:m9PKXFaR
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
411名無しオンライン:2010/11/28(日) 17:10:05 ID:m9PKXFaR
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
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412名無しオンライン:2010/11/29(月) 22:42:58 ID:kEUXm37I
こういうキャラ好きだ(ヒューガは除く)
根はしっかりしてるとか



そうだろ!そうなんだろ!?
413名無しオンライン:2010/11/30(火) 00:40:41 ID:ivpG9QH7
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
414名無しオンライン:2010/11/30(火) 00:41:14 ID:ivpG9QH7
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
415名無しオンライン:2010/11/30(火) 00:41:46 ID:ivpG9QH7
【パルムGBR 装備立ち回りが雑魚の地雷 俺の気分を害する言動行動を行うゴミ共】

リズリット(10166123)      楓(10201410)         暴走女王 かりん(10141867)      歩(10019040)
味噌ラーメン(10192264)    ジェイク(10026658)      死四天ー紅ー(10174340)         ロザリオ・B・F(10015750)
しらす(10151836)        ピングー(10004888)      聖マリィ★ゴールド卿(10205007)
XTH(10000434)         ーkeroー(10061624)      ZGMF-X10A(10115463)
わたあめ子(10002494)    ダイガン(10167260)      ランフィ(10143459)
D・トリエル(10084959)     ミレイユ(10168979)       龍覇(10126369)
ゆゆめ(10086376)       おんたま(10167229)      INUGAMI(10007500)
ユンユン(10195397)      PLIN-PLIN(10166052)    ディアネイラ(10101254)
☆みかん☆(10082648)    カエデ(10023863)       そみぃ(10084520)
雪国まいたけ(10076239)   チルノ(10172933)        沙樹(10175943)
さゆさ(10129441)        アシャラナータ(10007566)  ミューセ(10012323)
アルル(10168695)       ナポリたん(10150939)    ルージュ(10136551)
パンダ太郎(10185844)     博麗 霊夢(10141993)    鏡音リン(10162815)
416名無しオンライン:2010/11/30(火) 00:48:22 ID:SWffAgK4
格好付けても不揃いなんだから開き直ってタブで開けろよw
417とあるGH422の日常 その死地 1/4:2010/11/30(火) 23:20:17 ID:cpRL2tXw
 どうも、元だらしないビス子の422です。

「……」

 前回の帰郷以降、任務の時以外は部屋の窓辺に腰掛けて宇宙をほけ〜っと眺めているご主人様。

「……」

 私も、何するでもなく、ご主人様をほけ〜っと眺めています。

 あの日を境に、ご主人様は笑わなくなりました。
 美味しいものを食べても、毎週楽しみにしている番組を見ても……何をしても、どこか上の空です。
 そして。
「……はぁ」
 何かというと、溜息をつくのです。
 見ているこっちまで気が滅入ります。
 とは言え、私が出来そうな事なんて……

 う〜ん……そうだ、ご主人様の気が晴れるようにピクニックへ連れ出そう。
 何処がいいかな……うん、緑がいっぱいの、パルムの自然公園にしよう。お弁当も用意して……あ、折角だから、教官と奥さん、あとリカさんも誘って、ご主人様の悩みを聞いてもらおう。

 そんな事を思いついた私は、キッチンへと赴くとコルトバサンドとオルアカドッグを山のように作ってバスケットに詰め、それに合うスープを手早く作ると魔法瓶に入れました。
 それから、教官宛の手短なメールを送ります。
 これで準備はOKです。
 後は……
「ご主人様、少し宜しいですか?」
「……ん〜?」
「お出かけしませんか、パルムの自然公園まで」
 ご主人様は少しの間、不思議そうな表情を浮かべていましたが、窓辺から腰を上げました。
418とあるGH422の日常 その死地 2/4:2010/11/30(火) 23:20:46 ID:cpRL2tXw
 Gコロニー発のPPTから降り立ったパルムの空は、ここ数日では最高だという快晴でした。
「んーっ、いい天気ですねご主人様」
「そうだね……」
「さてと……タクシーっ!」
 私はご主人様を視界の端に収めたまま、流しのタクシー・フライヤーを捕まえます。
「自然公園までお願いします」

 私とご主人様を乗せたフライヤーは、絶妙なバランスで作られた人工の自然を眼下にしながら法定最高速度ギリギリで飛び続け、やがて自然公園へと到着しました。
 不況ゆえか、僅かな入場料を支払えば自然を満喫できるこの公園には、天気が良い事もあって、沢山のヒトでにぎわっていました。
 でも、決して騒がしい訳ではなく、そのざわめきは木々の発する音と穏やかな和音を奏でています。
 そんな中にぽっかりと出来た、日当たりのいいスペースを見つけた私は、そこへピクニックシートを敷きました。
「ご主人様、こっちです」
「あ、うん……」
 元気も無い上に、何だか訳が分からないといった様子のご主人様は、居心地悪そうにシートの上へ座りました。
「……」
「はいどうぞ、ご主人様」
 バスケットを取り出してご主人様の前へ置いた後、続けて取り出した魔法瓶からカップへスープを注いで手渡しました。
 ご主人様はカップを受け取った後、口をつけるでもなく、ただじっとそれを見つめています。
 そんなご主人様に注意を払いながら、自分の分をカップに注いで口をつけます。
 次いで、バスケットからコルトバサンドを取り出し、これも一口。
 味見もしないで作ってしまったのですが、どちらもまずまずの出来です。
「(もぎもぎ、ごくん)……ご主人様、食べないんですか?
 折角、ご主人様の大好きなテリヤキソース味を作ったのに」
「……」
 ご主人様はコルトバサンド一口齧ると、しばらく咀嚼して嚥下し、また溜息をつきました。
 そこへ突然、私の背後から「お、美味そうだな」という、男性の声が聞こえてきました。
 聞き覚えのある声に、ご主人様は目を丸くしたかと思うと、声の主へと顔を向けました。
「……!」
 そこには、白いノーブルズロングコートを着た教官が、何かを大事そうに両腕で抱えて立っていました。
419とあるGH422の日常 その死地 3/4:2010/11/30(火) 23:21:09 ID:cpRL2tXw
「教官っ!」
 驚き混じりの笑みを浮かべ、嬉しそうな声色のご主人様。
 久々に教官と会ったことで、少しは元気が出たようです。
「こんにちは、二人とも」「こんにちは422、久しぶりね」「こんにちは、422さん」
 教官の背後から更にヒトとパシリが現れて、私達に挨拶してきました。
「あ、教官の奥さんと、リカさん。
 その節はどうもお世話になりました」
 私が会釈をすると、突然に複雑な表情を浮かべたご主人様。
「ご主人様は、教官の奥さんに会うのは初めてでしたよね?」
「あ、うん……」と、歯切れも悪い返事。
「メールで唐突にピクニックの誘いが来たのは驚いた。ま、たまたま休みだったからそれはいいんだが……何かあったのか?」
 ご主人様の様子が変な事にいち早く気づいた教官は、ピクニックシートにどっかと腰を下ろすと、腕の中で眠る赤ちゃんを起こさないように、低く小さい声で私達に問いかけてきました。
「それなんですが……」

 私は、先日のご主人様との指名ミッションでのあらましをかいつまんで語りました。

「……なるほど、そんな事があったのか」
 私の話を邪魔しようとしたご主人様を片手一本であしらいつつ、最後まで話を聞いてくれた教官は、反対の腕で赤ちゃんをあやしながら頷きました。
 ご主人様は恨めしそうに私をにらみつけていますが、教官と眠っている赤ちゃん達の手前、怒鳴る事も出来ずにいます。
「それで、出来ましたらその……ご主人様の悩みを解決するいい知恵を、と思ったのですが」
「と、言われてもなぁ……」
 困った表情を浮かべると、横に座っていた奥さんに視線を送る教官。
 すると奥さんが、同様に赤ちゃんをあやしながら、教官にそっと微笑みかけました。
「恋する乙女の心は複雑なのよ、あなた」
 それを聞いて、怪訝そうな顔になる教官。
 私もその言葉の意味を図りかねて奥さんに視線を向けると、彼女は私を一瞥した後、主人様に向き直りました。
「ま、他人がとやかく言う事じゃないけど……自分の気持ちに素直になりなさい。
 でないと――」
 そこで真顔になった奥さんは、ご主人様の顔を真っ向から見据えました。
「――後悔するよ?」
420とあるGH422の日常 その死地 4/4:2010/11/30(火) 23:21:48 ID:cpRL2tXw
 奥さんからぽつりと発せられたその言葉で、ご主人様は私が今まで見た事もないほど顔を強張らせたのです。
「あなたがどんな事を思っているのか、どうしたいのか、それが一番大事な事。
 その様子だと、答えは出ていそうだけど」
「え?! そうなんですかご主人様?!」
 驚きのあまり尋ねたのですが、下唇を噛み締め、俯いてしまったご主人様。
 すると、その様子に教官は得心したようで、頷くと立ち上がりました。
「悩んでないで、その幼馴染のケツを蹴っ飛ばして来い、ビス子。
 人生なんて、長いようで短いんだ、自分の生きたいように生きろ。
 俺が言えるのは、それだけだ」
「……」
「それじゃ、私達はもう帰るね」
 奥さんは、リカさんの手を借りて帰り支度を済ませていました。
「じゃあなビス子、422」「またね、二人とも」「失礼します」
 私が挨拶する間もあればこそ、3人はあっという間に帰ってしまいました。 
「はぁ……行ってしまいましたね……ごしゅ――」
 3人を見送った私は、そういいつつ振り返ったのですが……
「――じんさ……あれ? ご主人様?」
 さっきまで座っていた位置に、ご主人様は影も形もありません。
 周囲を見回したのですが、それらしい姿もありません。
「ご主人様、ご主人様っ」
 結局は自然公園中を探したのですが、何処にも居ません。
 ガーディアンズシステムの位置情報も確認しましたが、出て来たのは『LOST』の4文字だけ。
「ご主人様ーっ、何処ですか、ご主人様ーっ!」
 藍色の帳が交じり合う夕暮れの中、私はただただ、ご主人様を探して呼び続けたのでした。

 そして。

 この時を境に、私のご主人様は行方不明になってしまったのです。

 ―――続く―――
421名無しオンライン:2010/11/30(火) 23:24:05 ID:cpRL2tXw
久々に投下完了です
422はビス子を元気付けようとしましたが、どうやら大失敗したようです
ビス子は一体何処へ、そして、422はビス子を探し出せるのでしょうか
422名無しオンライン:2010/12/01(水) 00:27:03 ID:XNaDTjar
LOSTキタ〜 次は24 ??
423名無しオンライン:2010/12/01(水) 20:22:48 ID:EBsnGEnw
>>421
投稿乙です!
>その様子だと、答えは出ていそうだけど
ビス子の考えている事が全く分からん俺は乙女心は理解できないようです・・・

>>422
グッドENDだとHEROES
バッドENDだとXファイルですね。分かります。
424名無しオンライン:2010/12/01(水) 23:12:52 ID:bwTfZ7TM
>>421
乙です〜。
よくわからんが、心底嫌いだったらそこまで悩まないような気はする。
自分で自分の本心がつかめないから困ってるのかもしれんね。

しかし422は相変わらず苦労してんなあ…
彼女が安らげる日が来ることを願っとります。
425名無しオンライン:2010/12/02(木) 01:01:29 ID:+2wGxp+I
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
426名無しオンライン:2010/12/02(木) 01:02:01 ID:+2wGxp+I
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
427名無しオンライン:2010/12/02(木) 01:02:25 ID:+2wGxp+I
【パルムGBR 装備立ち回りが雑魚の地雷 俺の気分を害する言動行動を行うゴミ共】(2010年12月1日孤高の天才により殿堂入りとして認定)

リズリット(10166123)      楓(10201410)         暴走女王 かりん(10141867)      歩(10019040)
味噌ラーメン(10192264)    ジェイク(10026658)      死四天ー紅ー(10174340)         ロザリオ・B・F(10015750)
しらす(10151836)        ピングー(10004888)      聖マリィ★ゴールド卿(10205007)    La Corolle(10009572)
XTH(10000434)         ーkeroー(10061624)      ZGMF-X10A(10115463)         KATABAMI(10126779)
わたあめ子(10002494)    ダイガン(10167260)      ランフィ(10143459)
D・トリエル(10084959)     ミレイユ(10168979)       龍覇(10126369)
ゆゆめ(10086376)       おんたま(10167229)      INUGAMI(10007500)
ユンユン(10195397)      PLIN-PLIN(10166052)    ディアネイラ(10101254)
☆みかん☆(10082648)    カエデ(10023863)       そみぃ(10084520)
雪国まいたけ(10076239)   チルノ(10172933)        沙樹(10175943)
さゆさ(10129441)        アシャラナータ(10007566)  ミューセ(10012323)
アルル(10168695)       ナポリたん(10150939)    ルージュ(10136551)
パンダ太郎(10185844)     博麗 霊夢(10141993)    鏡音リン(10162815)
428名無しオンライン:2010/12/07(火) 01:05:46 ID:YS2suzu2

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      │  │  〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○
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429とあるGH422の日常 その捌 1/4:2010/12/11(土) 21:44:27 ID:zldbj2gW
 掃除を終え、小さくため息をついた私は、部屋の中をぐるりと見回しました。

 がらーんとした、静かなマイルーム。
 私しか暮らしていない、ご主人様のマイルーム。

 既に出かける用意を済ませていた私は、ロックを設定して部屋を出ました。
「ご主人様……一体、何処へ行ったのですか?……」

 あの日以降、私は通常業務である部屋の維持と最低限の身の回りの事以外の時間全てを、ご主人様の探索に当てています。
 運がいいのか悪いのか、キャスト扱いとなっているからこそ出来る事なのですが、あれから既に1週間以上が経過、その足取りは全く掴めていません。
 隊員が失踪したなんて世間に知られれば、ガーディアンズの名誉に傷がつくはずなのですが、本部は何もしていない様子。

 ご主人様の事なんて、本部はどうでもいいと思ってるんだ、きっと……

 そう思ってはいても口に出せずにいる私は、ただただ、黙々とご主人様の行方を探すだけ。
 まだまだ経験不足な私ではご主人様の行動予測も出来ず、だからといって教官に「ご主人様が行方不明だ」なんて不名誉な事を言える筈も無く……
 最初の数日間は、ちょっと錯乱していた事もあって、闇雲に方々を歩き回り、似た人物が居たという話を聞けばそこへ急行、を繰り返していました。
 とはいえ、その行為は全く無駄ではありませんでした。
 ほんの僅かですが、ご主人様の足取りについての情報が私に届くようになり、私は情報収集の重要性に気づけたのです。
 そして、一昨日から情報収集に専念し始めた私の元に、少しずつ情報が集まるようになりました。
 そんな中、今日も情報が無いものかと聞き込みに出かけた私ですが、とあるローグスのアジトでそれらしい人物を見かけた、と、とあるガーディアンズ隊員から教えられ、そのアジトへと行ってみたのですが……
「別人だったし見つかっちゃうし……」
「別人、じゃねーだろうが、このチビ!」
「ど、どうするんだな、兄貴」
「まぁまぁ、落ち着けお前達。
 少なくともこのパシリはガーディアンズ所属だし、とりあえずイーサンに連絡して、あのいけ好かない総裁の出方を待とう」
 目の前で私の処遇を話し合っているピンクハート頭のニューマンにマッチョなヒューマン、そして、暢気そうなデブのビースト。
 簡単に言えば、私はこの三人が頭を張っているローグスの下部組織に潜入して、捕まってしまった訳です。
 捕まった、と言っても、別に拘束されている訳ではなく、これと言って特徴も無い事務室の、応接セットのソファに座らされているだけです。
 ……あ、そうそう、ビーストからもらった大きなロリ・ポップを舐めながら、でした。
430とあるGH422の日常 その捌 2/4:2010/12/11(土) 21:45:24 ID:zldbj2gW
 数時間後。

「……何か言う事があるだろう?」

 目の前には、連日の激務で少しやつれ気味なライア総裁が総裁室の執務席に座って、指先で机を叩いていました。
 結局私は、三人組のローグスの手によってガーディアンズ本部へと送還されたのです。
「えっと……ロリ・ポップ、美味しかったです」
「そうじゃないだろう……」
 もう、怒りを通り越して呆れているらしく、総裁は困った顔で苦笑しています。
「話は色々と聞いている。あ〜……とにかくだ、あの三人に今後は迷惑を掛けるな、分かったか?」
「はい」
「分かったなら、行っていいぞ。
 あたしは忙しい」
 彼女はそれだけ言うと、私の事なんて眼中に無いとばかりに書類仕事を再開しました。
「あの……」
「……何だ、まだ居たのか」と、顔も上げずに応じる総裁。
「私のご主人様の件なのですが」
「業務に差し障りが無い範囲で、好きなだけ探していていいぞ。
 見つかったら、その時は本部へ報告してくれ」
 あまりにもドライな物言いに、私は怒りすら沸いてきませんでした。
「総裁はそれでいいのですか?」
 しばらくは端末を操作する微かな音だけが部屋を満たしていましたが、ややあって、総裁の手が止まりました。
「良くは無いが、何か考えがあっての事なら、あたしがどうこう言う気は無いよ。
 ……ふふっ、昔のあたしが聞いたら、怒り出すような台詞だね。
 まぁ、退職するなら、ちゃんと手続きしてくれたほうがありがたいけど」
 総裁は卓上に肘をつき、手を組んでその上に顎を乗せます。
「ぶっちゃけ、そこまでヒトを回す余裕が無いんだよ。
 それに、この仕事に対しての熱意を失った奴が前触れ無く、お前のご主人様の様に、失踪みたいな感じでどんどん辞めちまうのを、この目でいくつも見てるからね……」
 その目に寂しそうな影が浮かんだのを見て、私は言葉を返すことが出来ずに総裁室を後にしました。
431とあるGH422の日常 その捌 3/4:2010/12/11(土) 21:45:57 ID:zldbj2gW
 マイルームへと戻った私は、既に日課となっている夕食の支度をすると、一人で食事を済ませて就寝の用意を整えました。
 そして、ご主人様のベッドへと潜り込みます。
「お休みなさい、ご主人様……」
 微かに残るご主人様の匂いが、今の私を眠らせてくれる唯一のものになっていました。

 ……――422、ただいま。
 何処へ行っていたのですか、私を放っておいて!
 ゴメンゴメン、ちょっと色々あってね。
 もう! ……でも、帰って来てくれたから、許してあげます。
 ありがと。でも、もうこれ以上は心配しなくていいよ。
 どうしてですか?
 だって、あたい――

 ――もう死んでるんだ。

「ごしゅじんさまあっ!?」
 絶叫と共に飛び起きた私は、勢い余ってベッドから転がり落ちました。
「っ痛ぅ〜、お、おしり、強打しちゃった……」
 よろめきながら立ち上がり、お尻をさすります。
「いてて……よかった、夢かぁ……変な夢を見ちゃったなぁ……」
 深呼吸した後、冷静に夢を判断します。

 ……総裁に言われた事と、最悪の事態が組み合わさってあんな夢を見ちゃったんだ。

 そう結論付けた後、万が一を想像してしまった私は身震いしてしまいました。
「うん、そう、夢よ、夢の話なんだから、ご主人様は大丈夫。
 でも、ひどい夢を見……夢?……ユメ、ゆめ……う〜ん、何か引っかかる……あ!(ぽむっ」
 夢という単語からとある事を連想した私ははたと手を打ち、あわてて着替えると、マイルームを飛び出しました。
432とあるGH422の日常 その捌 4/4:2010/12/11(土) 21:46:38 ID:zldbj2gW
 取る物もとりあえずご主人様の出身地であるモトゥブの小村落へと赴いた私は、アポも時間も無視して(現地は夜でした)村長さんの家へと駆け込み、寝入りばなの村長さんを叩き起こして状況を説明しました。
「何、ビス子が行方不明だと?!」
「はい。それで、ご主人様をずっと探しているのですけど、ここの村人なら何処か心当たりがあるのでは、と、ふと思いついたんです」
「心当たり、か……無いとは言わんが、確実ではないぞ?
 大体、今のあの子については、お前さんのほうが詳しかろうに」
「それが、そうとも言い切れないんです。
 今朝になって思い出したんですけど、『あたいの夢は、おさんどんや村の事から開放されて、好きなヒトと一緒にのんびり暮らしたいんだ』って、以前に言っていたんです」
 私が料理を覚えて暫く経った頃、ご主人様とお茶の時間を楽しんでいた時にその話を聞かされたのですが、今朝の夢でそれを思い出したのです。
「行方不明になるまでのここ暫くは様子がずっとおかしかったんですけど、そうなったのはミッションでこの村に来てからなんです。
 今回の件がご主人様の夢と関連があるかもしれないというのはあくまで私の推測というか感ですけど、少なくともこの村に関連性があるのは間違いなさそうですし、本当に夢と関連があるならご家族の方が詳しいだろうと思って」
 すると、私の来訪で起きてきた、ご主人様のすぐ下の妹がこんな事を言ったのです。
「ねぇじいちゃん、もしかしたら姉ちゃん、『虎の穴』に行ったんじゃないかな」
「虎、の……穴?」
「あそこへか……ありえるのぅ」
「そこって、何なんですか?」
「あ〜、うん……その、なんだ……」
 歯切れも悪く、ライオンヘアーの頭を掻き毟った後、村長さんは渋い表情を浮かべました。
「早い話がな、わし等ビーストでも一部の者しか知らん、あ〜……そう、分かりやすく言うなら、昔ながらの特訓場じゃよ。
 まぁ、訓練出来る事は色々とあるんだが……そこではな、性格矯正もしとる」
「はい?」
 私は村長さんが何を言いたいのかがいまいち分からず、首を傾げました。
「いや、な……お前さんが言った、あの子が行方不明になった日の次の日にな、あの子の元許婚も行方不明になっとるんじゃよ」
「はいーっ?!」

 ご主人様だけでなく、あのビーストも行方不明?!
 何やら嫌ぁ〜な予感がしてきました。

 その後、詳しい場所を聞いた私は村長さん達の制止を振り切り、現地時間が夜中である事も気に留めず、その場所を全速力で目指したのでした。

 ―――続く―――
433名無しオンライン:2010/12/11(土) 21:49:49 ID:zldbj2gW
投下完了です
なけなしの経験と知識を駆使し、やっとビス子の居そうな場所にめぼしをつけた422
本当にそこにビス子は居るのか、それとも……
434名無しオンライン:2010/12/11(土) 22:03:22 ID:zldbj2gW
すみません、文章を一部修正です。

1/4 10行目
訂正前:その足取りは全く掴めていません。
訂正後:未だにはっきりした足取りは掴めていません。

投下してからミスに気づくなんて……orz
435名無しオンライン:2010/12/13(月) 23:24:41 ID:YkFWnv7o
>>434
投稿乙です。
>――もう死んでるんだ。
ちょw心配なのは分かるが飛躍しすぎ。

>『虎の穴』
タイガーマs・・・いやなんでもない。

>訓練出来る事は色々とあるんだが……性格矯正もしとる
いったいどんな修行場だよwwww


次回のタイトルの漢字、多分アレかなぁと思いつつ、次回楽しみに待ってます。
436とあるGH422の日常 その苦 1/4:2010/12/18(土) 22:44:40 ID:mwXmKkzc
 その日、そのビス男は運が悪かった。
 飯に大っ嫌いなピーマンが入っていた。
 その所為か腹を壊し、トイレに何度も通いつめたうえに、最後の最後で紙が切れて、出るに出られなくなった。
 しかも、水を流す前の所へ宝物のブロマイドを落っことした。
 おまけに流してしまった。
 挙句、仲間から『トイレが長い』となじられ、罰として夜番に立たされた。
 だが、その日はそれで終わった訳では無かった。

「しゅわーっち!」

 唐突に、しかも妙な掛け声と共に股間を強打され、挙句に打ち上げられた彼は、悶絶したまま地面に叩きつけられ、気絶したのだった。


「ふぅ……何とか見つからずに済みました」
 見張りに立っていたビス男――私は知りませんでしたが、今日は天中殺な彼――をボッカ・ズッパでノックアウトした私は、そのまま背後にあった洞窟へと侵入します。
 話によれば、この奥に『虎の穴』と呼ばれる訓練施設があるはずです。
 見張りも居た事だし、間違いは無いでしょう。
 ただ、私は一つだけ失敗したと思いました。
「ご主人様、一体何処に居るんだろう?」
 そう、この洞窟はめちゃくちゃ複雑な構造になっていて、ちょっと進んだだけで出口が分からなくなってしまいそうになるほどなのです。
 だからといって、案内が居る訳でもありません。
 ……よく考えたら、さっきのヒト、別に倒さなくても良かったんですね。
 何やってるのかな、私ってば……
「もう済んだ事です、今更後悔しても仕方ありません。
 事こうなれば、後は行き当たりばったりでっ」
 思考をわざと口にした私は、運を天に任せ、てきとーに進み始めました。
437とあるGH422の日常 その苦 2/4:2010/12/18(土) 22:45:24 ID:mwXmKkzc
「見つけましたよ、ご主人様!」
「422?」

 行き当たりばったりが功を奏したのか、すぐにご主人様と会う事が出来ました。
 実の所、複雑な道の突き当たりは必ず部屋になっているという法則性と、予想よりはさして広くなかったから、なんですけどね。
 それはさて置き。
「ご主人様、こんな辛気臭いところをさっさと出て、とっととガーディアンズに帰りましょう!」
「やだ!」
 いきなり全力で断られてしまいました。
「どうしてですか!」
「だって、まだ終わってないんだよ!」
「終わってない、って……何がですか?」
 私が尋ねると、「こっちに来てごらん」と言って、何処かへと向かうご主人様。
 その後について行くと……
「もう止めようよビス子〜、こんなの無意味だよ〜」
 通路の奥の方、つまり部屋から、聞き覚えのある男のヒトの声がします。
「文句言わずに手を動かす!
 全く、あんたが何時になってもしっかりしないから、422が来ちゃったじゃない!」
 ご主人様がそう言った途端。
「わーっ! ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……」
 声は更に部屋の奥へと行ってしまいました。
「何ですか、今のは……」
 何となしに私が言うと、困った様子のご主人様が小さくため息をつきました。
「信じられないかも知れないけど……あれがあたいの元婚約者なんだよ。
 えっと……ほら、隠れてないでこっちに来なよ」
 部屋の奥に隠れてしまった声の主を、力ずくで引っ張り出してきたご主人様。
 薄暗い洞窟の中を照らす安っぽい照明の下に現れたその人物は、デッキブラシを手におどおどしていますが、確かにあのビス男でした。
438とあるGH422の日常 その苦 3/4:2010/12/18(土) 22:45:53 ID:mwXmKkzc
「えと……つまりどういう事なんでしょう?」
 何だか訳が分からなくなってきた私は、そう言うのが精一杯でした。
 すると、ご主人様は何故か昔話を始めました。

ちょっとだけ昔のモトゥブの小さな村に、二人の男の子がいました。
一人は力も強くて背も大きないじめっ子、もう一人は背がちょっと小さくてやさしい顔立ちのいじめられっ子。
二人は村に居る、同じ年頃の女の子が好きでした。
ある日、二人は村長さんに「大人になったら、お前達のどちらかがあの子のおむこさんになれる」と言われました。
その日から、いじめっ子はいじめられっ子をいじめ続けるようになりました。
自分が強いことを女の子に見せ付けたかったのです。
でも、女の子は最初からいじめられっ子の事が好きでした。
いじめっ子はそれを知ると、すぐさま女の子を殴ろうとしました。
いじめられっ子と同じように、力でねじ伏せて、自分を無理やり好きにさせようとしたのです。
その時です。
「は、Hahahahaha! そ、その子に手を出すな、ぼっ、僕が相手だ!」
いじめられっ子は女の子を助けようと、とあるヒーローを真似て現れましたが、いじめっ子はそんな彼とそのヒーローの事をひどく馬鹿にしました。
自分の事もですが、大好きなヒーローを馬鹿にされた事で積もり積もった恨みと鬱憤が大爆発したいじめられっ子は理性の箍が外れてしまい、子供なのにブラストバッジ無しでナノブラストを発動、いじめっ子を一撃で瀕死にしてしまったのです。
それ以来、いじめっ子は自分より強い、というか、いじめられっ子が怖くなって、彼をいじめなくなりました。
ただ――

「――いじめられっ子が好きだった女の子は、それ以来ヒーローの真似を止めなくなったいじめられっ子が嫌いになってしまったのです」
 そこまで喋ると、ご主人様は寂しそうに微笑んだのです。
「どうして嫌いになったのですか?」
「本来の自分を偽って、ヒーローの真似をし続けるから。
 女の子は、それまで通りのいじめられっ子が良かったの。
 ちょっぴり臆病だけど優しくて、物知りで、自分の事を笑わせてくれる彼が」
 ご主人様は苦笑しながら、ビス男に視線を向けます。
「あたいはね、ちょっとだけでも自分に自信を持ってくれてれば、あの頃のままのあんたでよかったんだよ」
 それを聞いてビス男は苦い顔になり、ご主人様に背を向けると、無言で洞窟の奥へと消えていってしまいました。
439とあるGH422の日常 その苦 4/4:2010/12/18(土) 22:46:35 ID:mwXmKkzc
 その後、Gコロニーへと戻った私達ですが、私はご主人様にこっぴどく叱られました。
 あの見張り番、実はご主人様の親戚(確か従兄弟だっけっかな?)だそうで、その彼を伸しちゃったからです。
「これからは、もうちょっと考えて行動するように! 分かった、422?」
「はぁい……」
 それが済んだ後、今度は私がご主人様を叱りました。
「私というパートナーが居るのにそれを無視して、どれだけ心配させれば気が済むのですか?!」
「あ、う……ゴメン」
「ゴメンで済むならガーディアンズは要りません!
 そもそも、居なくなる前に、私に一言有るべきでしょう?!
 次にこんな事したら、もう知りませんからっ!」
「え? ちょ、それは困るよ422っ」
「困るとおっしゃるなら、反省なさって下さい!」
「……はぁい、反省します……」
 私の視線と高さを合わせる為に正座していたご主人様と、その正面に立っていた私ですが、そこで会話が途切れました。
 そして。
「……ぷっ」「くくく……」
「「あははははははは」」
 視線が絡み合った私達は、どちらからとも無く笑い出しました。
 理由は……ただ、何となく、です。
 ひとしきり笑った後、ご主人様が立ち上がって私の目の前に手を差し出しました。
 私はその手を両手でしっかりと握り、ご主人様を見上げます。
「もう一人で悩まないで下さいね、ご主人様」
「あんたもね、422」
 掌から伝わるお互いの温もりが、何故だか私をとても安心にさせてくれました。

 こうして、ご主人様はとりあえず無事に戻ってきました。
 ご主人様の悩みが解決したのかどうか、それはご主人様にしか分かりませんが、少なくとも今は問題無いそうです。
 一抹の不安は残るものの、暫くは平穏に過ごせる――といいなぁ……

 ―――終わり―――
「……で、結局、ご主人様はあのビス男が好きなんですね?」
「!」
 絶句したご主人様は、耳の先まで顔を真っ赤にしたかと思うと、つい今しがた腰掛けたベッドの上の枕を掴んで顔を隠してしまいました。
 どれだけ興奮しているのか分かりませんが、頭の上に陽炎が立ってます。
「……」
 何かぼそぼそと、枕に顔を埋めながら喋ってますが……
「……『だって好きになっちゃったんだからしょうがないじゃない』……『あの苦悶の表情』……『かわいいんだもん』……」
 言葉の一部しか聞き取れませんでしたが、何か酷い事を言ってるような……
「もしかして、ご主人様はSでツンデレですか?」
「ちっがぁーうっ!」
 ご主人様は恥ずかしさを誤魔化す為に、手にしていた枕を私の顔面目掛けて全力投擲!
「もぎゅぷっ(ゴキャリッ、ドサッ)きゅう……」
 私は、投げつけられた枕のあまりの威力に首を持っていかれながら、受身も取れずに真後ろへとひっくり返ったのでした。
「……あ、しまった、つい力が……。
 422ゴメン、大丈夫?」
「……」
「えと……422?」
「……」
 私がなかなか起きないので、不審に思ったご主人様が私を抱き起こしました。
「起きなってげっ、気絶してるっ!
 422、しっかりして、422っ!――」

 その後、私が気づいたのは、医務局のベッドの上でした。
 しかも首にコルセットを巻いた状態で。
 診断によると、頚椎アクチュエータユニットが損傷しているので、交換の為に3日間の入院との事です。
 しくしく……ご主人様の馬鹿力ぁ〜……

 ―――今度こそ終わり―――
441名無しオンライン:2010/12/18(土) 22:54:44 ID:mwXmKkzc
投下完了です
422はご主人様を(おまけつきで)発見出来ました
でも、そのままめでたしめでたしにならないのが422クオリティ

ちなみに、ビス男はいきなり帰郷したビス子にとっ捕まって、あの場所で性格矯正(と言えるのか?)されてたというのが真相です
442名無しオンライン:2010/12/19(日) 00:50:31 ID:6yX3TuT9
前に出てきてたヤサビス男がめっ子なのかられっ子なのか分からない
443441:2010/12/19(日) 10:46:18 ID:D34aSt8D
分かりづらかったようで、すみません
られっ子のほうがヤサビス男です
444名無しオンライン:2010/12/20(月) 21:17:55 ID:680E3NaD
>>441
投稿乙です!
予想通りのサブタイトルワラタw

>その日、そのビス男は運が悪かった。(以下略
まあ、その何だ・・・。成仏してくれ。

>昔話
いじめっ子ざまぁw

>本来のビス男
某「大改造劇的〜」的変化だな。
ってか、性格的だけで判断すると凄く小動物っぽいw
で、ビス男は(今後の話に関わってくるのかもしれないが、)
性格矯正というか、完全に元の性格に戻ったのかな?


いろいろあったが、大団円・・・・でもないか。
ぶっちゃけ一番運のないのは42n・・・
おっと、誰か来たようだ。
445名無しオンライン:2010/12/23(木) 23:43:48 ID:yrok9N1p
12月末です。いよいよ2010年も終わろうとしています。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そんな中、ガーディアンズ&リトルウィングの隊員の皆様を元気付けようと
うちのGH450が頑張ってくれました。

ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up7169.jpg

GH450 『・・・ううう、どうしてこんな目に(////)』

お目汚し失礼しました m(_ _)m
446名無しオンライン:2010/12/30(木) 07:52:59 ID:wjEtkN3s
保守…
447とあるGH422の日常 その渋 1/4:2010/12/30(木) 22:06:47 ID:jGBREdQS
「ほにゃーっ!」
「ひえーっ!」
「いやぁーっ」

 出頭から私の叫び声で申し訳ありません。
 どうも、元だらしないビス子の422です。

「ご主人様ーっ、助けてくださぁい!」
「あたいも手一杯なんだからか、自分で何とかしなさぁい!」

 ズズン。

「「ぎゃーっ!」」

 レオル・パディアに踏み付けられた私とご主人様の絶叫がVRシミュレータに響きます。
『は〜い、そこまで。
 ガーディアンズシステムじゃないんだから、フォトンのチャージ時間と残量を考えてPAを繰り出す癖をつけろ。
 特にビス子は無駄にPA撃ち過ぎだ、その点は422を見習え。
 それと、いい加減に緊急回避とシールドガードを覚えろ、お前ら』
 放送越しに教官から叱られました。
「「ぅはぁい……」」
「あんた達、だらしなさ杉。
 はい、もう一回行くよ〜」
 倒れている私達の目の前には、赤いツインテールに赤いウルスラ・レプカを身に纏った小柄なニュマ子さんが両手にナックル――セイクリッド・ダスターを装備して、腰に手を当てて立ってました。
「うう、ゲロ吐きそう……」と、ご主人様。
「この程度でだらしないなぁ……ね〜。ほんとにこの子達、教官の生徒なの?」
 操作室に振り返りながら、そのニュマ子さんは教官に尋ねます。
『そう言うなよ、これでも優秀な部類に入るんだ。
 というかだな、お前ほど手がかからなかったのは確かだぞ、ニュマ子』
 教官の返答に対して、やぶ蛇だった、と顔をしかめた彼女は、ご主人様と私を立ち上がらせてくれました。
448とあるGH422の日常 その渋 2/4:2010/12/30(木) 22:07:53 ID:jGBREdQS
 訓練が終わった後、私達はクラッド6内のカフェへと案内されました。
「いただきま〜す、んぐ……んぐ……っぱぁ……」
 教官がご馳走してくれたノンアルコール炭酸飲料を一息に飲み干したご主人様は、最後に小さく「ケプッ」とゲップをしました。
「もう、ご主人様は……はぁ」
 情けなくてつい溜息をついた後、私は周囲をぐるりと見回します。
「凄い……福祉施設が充実してるんですね、リトルウィングは……」
「やっぱりそう思う?」
 さっきまで私達の訓練に付き合ってくれていたニュマ子さんが私の真向かいの席に座っていたのですが、つい零れた私の独り言に答えてくれました。
「各種ショップもさることながら、有名チェーン店のカフェまで職場にあるなんて、ちょっと羨ましいです」
「あははは……ま、それくらいしないと、あっという間にお給料のいいPMCへ移籍しちゃうからね、傭兵って」
「皆さん、お待たせしました」
 カウンターから軽食を大量に受け取ったGH470くんが手馴れた様子で運んできて、私達の前へと山積みにしました。
「相変わらず凄い量だな、お前は……」
 斜め向かいの席でグラスに口をつけようとしていた教官が、ニュマ子さんを見ながら呆れかえっています。
「そう? 前より減ったんだけど」
 そう言いながら、すごい速さでオルアカ・ドッグをパクパクと食べる彼女。
「……まぁいい。
 とりあえず、ビス子」
「ふぁい?」
 ニュマ子さんに負けじと口いっぱいにオルアカ・ドッグを頬張っていたご主人様は、きょとんとした顔で教官を見ます。
「どうだ、やっていけそうか?」
 その問いに答えようと、口の中のものを慌てて飲み下すのに百面相をした後、ご主人様は頷きました。
「ん、何とかなりそう」
「だといいけど……」「マスター」
 ぼそっと呟いたニュマ子さんを、470くんがたしなめます。
「そう邪険にするな、ニュマ子。
 とにかく、来年になったら、ビス子がガーディアンズとリトルウィングとの連絡役の一人になる。
 今日ビス子達と俺がここに来たのは、リトルウィングのバトルシステムを体験させる意味もあったが、お前達の顔を繋がせる為だ。
 しっかりと頼むぞ、二人とも」
 神妙な顔で頷くご主人様達を見て、私は本部でのやり取りを思い出しました。
449とあるGH422の日常 その渋 3/4:2010/12/30(木) 22:08:34 ID:jGBREdQS
 実は、ご主人様の行方不明騒動が終わってから暫く過ぎた頃、ご主人様と私はライア総裁に呼び出され、こう言われたのです。
「ビス子とそのパシリには、リトルウィングへ出向してもらう」
 私達が面食らったのは当然です。
 ざっとした話を聞かされたのですが、既に相当数のガーディアンズ隊員が傭兵として潜入しているので、彼らとの連絡役を勤めてほしいとの事でした。
「出向といっても、基本は定期的に向こうへ顔を出す事だし、お前達以外にも何名かこの任務に就く隊員がいる、心配するな」
「でも、向こうの社員や他のPMCから不審に思われるんじゃないかな?」と、ご主人様。
「その点については、旧文明人の……お前達には亜空間関連事件と言ったほうが分かりやすいか、あれが解決した後にウルスラ――向うの社長なんだけど、彼女と話をつけた。
 それと、表向きは『SEED襲来や亜空間関連事件のような、非常に危険性の高い有事を想定した相互連絡体制の構築』って事で他のPMCにも同様の話をしてるから、制服姿でリトルウィングをうろついてても不審に思われないよ。
 あたしからの話は以上だ、ガーディアンズ隊員として恥ずかしくない振る舞いを期待している」

「――とか言われてしまったんですよ」
 ご主人様達が今後の詳細を煮詰めている所為ですっかり蚊帳の外になってしまった私は、今回の件をネタに470くんとおしゃべりしていました。
「なるほど、やり方がいかにも総裁らしい……」
 同様に蚊帳の外になってしまった470くんが苦笑します。
「僕とマスターも、似たような感じでしたから」
「そうなんだ、はぁ……
 私、上手くやる自信がありません……」
 すると、470くんが私の肩をポンと叩きます。
「大丈夫ですよ、422さん。
 僕達パシリはマスターを支えるのがその勤めですけど、あなたはそれ以上に大切な事をちゃんと分かってますから」
「大切な……事?」
「はい。
 だから、大丈夫です」
 薄っすらと微笑む470くん。
 その顔を見た途端、私のリアクターが跳ね上がるように一瞬だけ暴走して、何故だか顔が赤くなっていくのが分かります。
「どうかしましたか?」
「い、いえ、な、何でもないでしゅぅ……」
 唐突に頭から湯気を噴く私を見て、不思議そうに首を傾げる470くん。
 と、突然、表情を引きつらせて席を立つと、座面、背もたれの順に足場として跳躍、その場を離れたのです。
450とあるGH422の日常 その渋 4/4:2010/12/30(木) 22:09:28 ID:jGBREdQS
 その直後、470くんの座っていた椅子の背もたれをキャリバーが貫通しました。
「よぉんななぜろぉ〜っ……」
 地の底から響くような、怨念交じりの声が座席の後ろから聞こえてきました。
 この声って確か……
「411ってば、落ち着いてっ」
「嫌な予感がして来て見れば……どういう事?」
「どう、って……マスター達が話し込んじゃってるから、暇そうにしていた422さんと雑談してただけだよ」
「それだけじゃないだろ?」
 私は席を離れ、声のほうへと行って見ました。
 するとそこには、411さんに胸倉を両手でつかまれ、壁に押し付けられている470くんの姿がありました。
「ちょ、ちょっと411さん、落ち着いてください!」
「ぁあん?! どの口でそんな事が言えるんだ、泥棒猫がぁっ!」
 口にし難いほどの怒り顔で私をにらみつけた411さんは、割って入ろうと思っていた私に向かって、470くんをそのまま投げ飛ばしたのです。
「うわっ!」「にゃあっ!」
 躯体同士がぶつかる鈍い音がして、私と470くんは床を転がりました。
「うぅ、411ってば、ひ、酷い……(がくっ」
 打ち所が悪かったのか、470くんはそれだけ言うと気絶してしまいました。
 そして、力尽きた彼の顔が、床の上で仰向けにひっくり返っている私の胸に。
「470、テメェ、なんて場所で気絶しやがるっ!
 とっとと退けぇ!」
 叫び声と同時に、411さんは私ごと470くんを文字通りに蹴り飛ばしました。

 蹴り飛ばされた私の世界がゆっくりと動いています。
 私はその飛んで行く先に、大型のダストシュートを見つけてしまいました。
 多分、あそこへ落ちることでしょう。
 ああ、そう言えば私、今日は小星霊でした……

 体勢を立て直す間もなく、ガコン、と、いい音を立ててダストシュートに蹴り込まれた私が救助されたのは、それからざっと半日後の事でした。

 ―――終わり―――
451名無しオンライン:2010/12/30(木) 22:10:27 ID:jGBREdQS
投下完了です
年明けから新しい任務を任せられたビス子と422
422が不運なのは相変わらずなようですが、周囲にまでその影響が出始めてるような……


>>445
別に恥ずかしがらんでも……
素直にかわいいと思うけ――おっと誰か(ry
452名無しオンライン:2010/12/31(金) 00:08:45 ID:nVaUT0KE
お疲れさまです。
が…もしかして1/4が抜けてないか?
453名無しオンライン:2010/12/31(金) 00:30:11 ID:yr4P0EyG
>>451
投稿乙です!

ニュマ子と470(と411)ktkr!本編登場って超久々じゃないか?

>薄っすらと微笑む470くん。 その顔を見た途端〜
イケメンで天然って怖いねw
結果422がダストシュートに・・・合唱

>ダストシュートに蹴り込まれた私が救助されたのは、それからざっと半日後の事でした。
いやいや、もっと早く助けてあげようよw

ところで、ビス男はどうなった?あの話はアレで終了なのかな?

>>452
>>447が1/4みたいだけど、そういう事じゃなくて?
454451:2010/12/31(金) 09:52:30 ID:7U0yUJ4W
>>453
422「半日もかかったのは、ちゃんと理由があるんです。
    本来作動するはずの誤落下防止機能が作動しなくて、私が収集中継ポイントまで落っこちて、しかもリサイクル、マシナリー、が……ふえ〜ん」
ビス子「思い出して泣かないの、422。(抱きしめて、ポニテの無くなった頭をなでる)
    まぁ、分別用のマシナリーに燃えないゴミ扱いにされて、クラッド6の最下層にあるリサイクルシステムまで運ばれて分解されそうになってたんだから、怖かったよね。
    ポニテ切られただけで済んで良かったよ、ほんとに」
422「ふえ〜ん!」
ビス子「新しいヘアパーツ買ってあげるから、もう泣かないの」
422「ふえ〜……(フェードアウト」
455452 【吉】  :2011/01/01(土) 19:28:42 ID:yKX+xlvZ
あけましておめでとう。

>>453
すまん、なぜか>>447が表示されてなかったんだ…

今年は422がもうちょっと幸運でありますように。
ニュマ子と470も元気そうでよかったぜ。
456名無しオンライン:2011/01/02(日) 01:02:04 ID:z9dBzano
どうでもいいんだけど絵的なブツを晒す場合はどこか指定のろだでもあるのだろうか
457名無しオンライン:2011/01/02(日) 10:43:08 ID:VEsQraU9
>>456
別段指定って無かったはずだけど、有志の管理人によるPSU,PSPo専用うpロダがある

http://www.psuxxx.info/uploader/

時折イラストもうpされてるから、他のロダよりは気楽に使えると思うよ
458名無しオンライン:2011/01/02(日) 15:12:27 ID:pEC/iiV0
GH450 『明けましておめでとうございます。』
GH440 『今年もよろしくお願いしますです。m(_ _)m』
GH433 『今年はPo2iとかPSO2とか、いろいろ楽しみが多そうね。』
GH422 『Po2iはともかく、PSO2に私達が出るか分からないけどね〜』
GH433 『まあまあ・・・詳細が出てからのお楽しみという事で♪』
GH450 『ともあれ、PMの皆様、今年もご主人のサポート頑張りましょう!』

一同 『お〜』


>>456
各PM専用スレやこのスレで、過去何名か絵師さんはいたけどロダ指定はなかったと思う。
俺も>>457のうpロダをお借りしてる。
占有してる訳でも無いし、念のため「パシリスレ用」とコメントしておけばOKじゃね?
459名無しオンライン:2011/01/02(日) 23:22:45 ID:OG3LPkNB
スレ内検索して気付いたんだけど
422の人気?って他タイプより高いのかな・・・とか思ったら
1人頑張ってる方が居るだけでした
460名無しオンライン:2011/01/03(月) 01:00:01 ID:K3SEz8nH
422はニャンポコの中では一番使いやすいんだぜ!

実際の人気ランキングでも7位(420が6位)だから、割と人気な方だと思うよ。

421&423&424「…」
461名無しオンライン:2011/01/03(月) 01:09:42 ID:neb3wFYl
442の話が全然ないとかマジかよ('ω'`)
462とあるGH422の日常 その重と位置 1/4:2011/01/10(月) 13:23:48 ID:nOr0GqdY
「やれやれ、面倒だなぁ……」
 ご主人様は制服を着込むと、気だるさと嫌々な雰囲気丸出しで溜息をつきます。
「ご主人様ってば、もう……
 定期連絡だって立派な任務、つまりお仕事なんですよ?」
「だけどさぁ……」
 やる気ゼロな顔で私に振り向いた後、再びの溜息と同時に肩を落としました。
「あーもう、ぐだぐだ言ってないで、とっとと出かけて下さい!
 予定時間通りに出発しないと、私まで総裁に叱られるんですからね!」
 両手でご主人様のお尻をぐいぐいと押して、部屋の出口まで誘導します。
「はぁ……あのニュマ子さんが苦手なんだよね……」
 ぶつぶつと文句を口の中で転がしながら、重い足取りでようやっと出かけていきました。
「全くもう、ご主人様は……はぁ……」
 つい私も溜息をついてしまいます。
「溜息ついても始まらない、か……
 よし、気持ちを切り替えて、ご主人様から呼び出される前にぱっぱとお掃除しちゃいましょう」
 私はご主人様が散らかしたままの寝室を、手際よく片付けて行きます。

 どうも、元だらしないビス子の422です。

 最近は無闇に忙しくて、ご主人様も以前ほど身の回りを綺麗に保てなくなって来ました。
 何しろ、定期連絡任務に加え、最近はモンスター達がSEED騒ぎの頃と遜色ないほど凶暴化する事が増えていて、何かというとその処理に追われているのです。
 私と違って、仕事以外にもやる事があるご主人様は、それを処理するために少ない睡眠時間を削っていて、この所はずっと目の下に隈(くま)を作ったままです。
 『仕事以外のやる事』が何かというと……ぢつは、今回の任務が決まって直ぐに、ご主人様の幼馴染のビス男さんが村から行方不明になっちゃって、ご主人様はその行方を捜しているのです。
 そんな事情もあって、誰が見ても分かるほどにご主人様はくたくたですが、同じ任務に就いて日常も補佐している私もくたくたです。
 パシリ同士のネットワークから集まった情報が正確なら、全隊員の半分近くが過労状態で、その内の約半数は過労状態からの回復やそれを原因としたミスによる負傷の治療の為に休職を余儀なくされている事になります。
 こんな現状の所為か、自分の主人を心配したパシリが現状の改善を要求する案件を纏めて本部に提出した、という噂が私達の間に広がりました。
 私も気になってちょっとだけ調べたのですが、特定は出来なかったものの、改善要求をしたパシリが居たのは確かなようでした。
 その後、その噂は伝聞される過程でどんどん変化したようで、現在では『口の悪いGH430と終始にこやかなGH440が総裁室に改善要求をねじ込みに行った』という話になっています。
 いずれにせよ、現状を再認識させられる事となった本部は、これ以上の悪化を防ぐ為に業務の一部を外部のPMCへと委託委任する事を決定、円滑に業務を行う為に提携契約を結んだPMCへ隊員達を派遣する事になったのでした。
463とあるGH422の日常 その重と位置 2/4:2011/01/10(月) 13:25:01 ID:nOr0GqdY
 そんな中、現在のご主人様と私は、PMCの一つであるリトルウィングへ定期的に出向しています。
 当然、ネット経由によるやり取りもしていますが、ハッキングや盗聴が日常茶飯事なこのご時世では、スニーカーオンラインで直接届けるのが確実な場合も多いのです。
 ただ、その……極秘任務を受けた私達のカモフラージュとしては、わざとらしいお題目よりは都合のいい任務なんですが、そっちのほうが忙しくて大変なんですけど……本当にこれで良いんですか、ライア総裁?

 Pipipi,pipip.

 ……あ、モノローグと掃除が終わったタイミングで、ご主人様からの呼び出しがかかりました。
 手早く身支度を整え、転送ロックをオフ。
 次の瞬間、リトルウィングに到着していたご主人様のすぐ隣へ転送されました。
「さ、ちゃっちゃと交代して、仕事を終わらせよう」
「はい」
 前のシフトを担当している二人のうちの片方と交代した私達は、委託依頼の更新や報告書類のチェックをしながら任務の苦情や問い合わせの応対を行い、お昼時は相方の隊員と交互に短いお昼休みを取ります。
 ここへ来る日は、事務エリア近くの休憩所で私が作ってきたお弁当を食べるのですが……
「……あ、居た居た。こんにちは、ビス子、422」
「「ニュマ子さん?!」」
「お昼ご飯まだだったから、一緒に食べようと思って」
 そう言いながらご主人様の隣に座ると、大量のオニギリを取り出すのに紛れるように、ご主人様に報告用の小さなメモリチップをこっそり渡します。
「でさ、今晩予定してた食事なんだけど、午後から急な仕事が入っちゃっから、無しって事で」と、ニュマ子さん。
 実は今夜、二回目の報告の受け取りと親睦を深める為に、私達と食事をする予定になっていたのです。
「了解です」
 何処かほっとした様子で返答したご主人様にニュマ子さんはちょっとだけ苦笑した後、ふと、何かに気づいて、まじまじとご主人様のお弁当を覗き込みました。
「うわ凄っ、何このお弁当……」
「422が早起きして、毎日作ってくれるんです。
 ……あげませんよ?」
 そう言って、ラッピーを模した卵焼きを口に運ぶご主人様。
「くれるって言われても、遠慮しとくわ。
 そこまで丹精込めて作ってあるキャラ弁貰ったら、彼女に祟られそうだし」
 ニュマ子さんは、反対側の席で同じ内容のお弁当(草原で遊ぶデフォルメラッピー達)を食べていた私にちょっとだけ目を向けて、軽く肩をすくめました。
464とあるGH422の日常 その重と位置 3/4:2011/01/10(月) 13:25:47 ID:nOr0GqdY
「っと、そうそう、祟るで思い出したんだけど」
「何をですか?」
 ご主人様が丁度カラアゲを頬張ったところだったので、私が代わって聞き返しました。
「最近、新しい社員がまた来たんだって。
 あたしは見てないんだけど、小夜ちゃんがここの深夜帯で見かけた、って、470が言ってた」
 小夜ちゃんは、リトルウィングの一般エリアに入っている、グラール教団のお社に勤めている女性ヒューマンの巫女さんです。
「……ふぅ、ご馳走様。
 どうせなら、ガーディアンズへ来てくれないかなぁ……」
 空になったお弁当箱をナノトランサーへ片付けると、テーブルに突っ伏すご主人様。
「食休みはいいですけど、そのまま寝ちゃダメですからね、ご主人様っ」
「分かってるよ〜……」
「ねぇ422、そんなに人手不足なの?」
 ニュマ子さんが、気だるそうなご主人様を気遣ってか、声を潜めて私に尋ねてきます。
「ええ、ここだけの話ですけど、かなり……
 まぁ、ご主人様が寝不足なのは、それ以外の理由もあるんですけど」
「そっか。体調管理はあんたがしっかりしてあげなよ?」
 こちらの事情をわざわざ掘り下げて聞くつもりは無いようです。
「はい、心得ています」
「さてと、あたしも依頼をこなすのに、そろそろ出かけ――」
 そう言いつつ腰を浮かせたニュマ子さんですが、そこに端末の呼び出し音が鳴り響きます。
「もう、タイミング悪いなぁ……はい、ニュマ子です。
 ……ええ、まだ大丈――え? まぁ、それ位なら別にいいけど……
 そんなに時間、割けない……分かった、分かったから。
 すぐに行く――はぁ……」
 肩を落として、溜息を吐く彼女。
「どうかなさったのですか?」
「それが――」
 愚痴ともぼやきとも取れそうな感じで切り出そうとして、ふと、何やら思いついたらしく、微妙な笑みを浮かべて私を見ます。
「ね、ちょっと一緒に来てもらっていいかな?」
465とあるGH422の日常 その重と位置 4/4:2011/01/10(月) 13:26:47 ID:nOr0GqdY
 ご主人様にはそのまま食休みしてもらい、私はニュマ子さんとリトルウィングの事務所へ向かいます。
「さっき新しい社員の話したけど、その彼、自分の相方にするパシリが決められないんだって」
「それはまた……随分と優柔不断な方のようですね」
「たまに居るのよ、パシリがどんなものなのか、チェルシーの説明と簡易カタログじゃよく分からないヒトが。
 ここもそんなに裕福って訳じゃないから、直接会わせて選ばせるのが無理なの、知ってるし……
 っま、直接あんた達を見れば、どんな感じか何となく分かるでしょ――お待たせ、チェルシー」
 事務所区画に入ると、受付嬢をしているチェルシーさんが、待ってましたとばかりに席から立ち上がります。
「ソレジャ、後はよろしくネ。
 お客さん、詳しい説明は彼女に聞いてネェ〜」
 待合用のソファへ腰掛けていたヒトにそれだけ言うと、チェルシーさんはあっという間に事務区画を立ち去ってしまいました。
「忙しいのは知ってるけど、こっちの仕事もちゃんとしてよチェルシー……」
 苦い顔で頭をがしがしと掻き毟った後、ニュマ子さんはソファのヒトに視線を向けました。
「あんたが、チェルシーの言ってた新入社員?」
「あ、はい、一応……」
 ソファから立ち上がり、私達のほうへとやってきたヒト――白いSPFに身を包んだ、背の高い優男の男性ビーストさん……って、あ!
「あ、あなたは――」
 ご主人様を泣かせたこの顔、見間違えるはずもありません!
「どうしたの422?」
「……あ、もしかして君は――」

「――ご主人様の幼馴染さん!」
「――ビス子のパシリか!」

 私と彼は、お互いを指差し合い、一瞬あっけにとられました。
 ですが、私はすぐさま我に返りました。
「あの暫く後から行方不明になった、って、村の方々が心配していらっしゃるのに、こんな所で傭兵家業ですか!
 ご主人様なんて、連絡受けた日からずっと、睡眠時間まで削って行方を探してるのに!」
 私が詰め寄ると、ビス男さんは困り果てた顔で、黙って私を見下ろしていました。

 ―――続く―――
466名無しオンライン:2011/01/10(月) 13:35:21 ID:nOr0GqdY
投下完了です
何の因果か、422は妙な場所でビス男と再開しました
これから一波乱ありそうですが、それで済むでしょうか


>>453
ビス男「恥ずかしながら、ストーリーに帰ってまいりました……」
ビス子&422(収拾つくのか、作者……)


>>461
無いのならいっその事、自分で書いたらどうだろう?
467名無しオンライン:2011/01/10(月) 14:35:25 ID:O6lcCXTr
書くのなんて面倒だ
描くのなら習作がてらやってもいい
468名無しオンライン:2011/01/10(月) 14:36:46 ID:O6lcCXTr
>>466
そうだよ、活字じゃなく4コマ漫画とかにしてみ?
親しみも出るし一見して何をしているのかとか分かりやすいぞ
469名無しオンライン:2011/01/10(月) 15:49:29 ID:CQ45vcaG
>>466
乙ですー。
やはりビス男は別な虎の穴(訓練所)に入ってたのか?
(タイガーマスクが各地に出現のニュースを見てたんでついw)
果たしてビス子は素直になれるのか?
wktkして待っております。
470名無しオンライン:2011/01/10(月) 22:24:16 ID:f8yNRLtV
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
471名無しオンライン:2011/01/10(月) 22:25:51 ID:f8yNRLtV
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
472名無しオンライン:2011/01/10(月) 22:26:17 ID:f8yNRLtV
【パルムGBR 装備立ち回りが雑魚の地雷 俺の気分を害する言動行動を行うゴミ共】(2010年12月1日孤高の天才により殿堂入りとして認定)

リズリット(10166123)      楓(10201410)         暴走女王 かりん(10141867)      歩(10019040)
味噌ラーメン(10192264)    ジェイク(10026658)      死四天ー紅ー(10174340)         ロザリオ・B・F(10015750)
しらす(10151836)        ピングー(10004888)      聖マリィ★ゴールド卿(10205007)    La Corolle(10009572)
XTH(10000434)         ーkeroー(10061624)      ZGMF-X10A(10115463)         KATABAMI(10126779)
わたあめ子(10002494)    ダイガン(10167260)      ランフィ(10143459)
D・トリエル(10084959)     ミレイユ(10168979)       龍覇(10126369)
ゆゆめ(10086376)       おんたま(10167229)      INUGAMI(10007500)
ユンユン(10195397)      PLIN-PLIN(10166052)    ディアネイラ(10101254)
☆みかん☆(10082648)    カエデ(10023863)       そみぃ(10084520)
雪国まいたけ(10076239)   チルノ(10172933)        沙樹(10175943)
さゆさ(10129441)        アシャラナータ(10007566)  ミューセ(10012323)
アルル(10168695)       ナポリたん(10150939)    ルージュ(10136551)
パンダ太郎(10185844)     博麗 霊夢(10141993)    鏡音リン(10162815)
473名無しオンライン:2011/01/10(月) 22:26:40 ID:f8yNRLtV
【ラグオルメモリアルフェスタ 俺の足を引っ張る雑魚地雷、無礼な態度を取る愚か者達】

フィリア(10083722)       ライラ(10068912)        ぜぶ子(10162196)
うん☆たん(10208845)     テイル(10114044)        よみ(10091074)
司馬 仲達(10118919)      ラスティネイル(10165916)      ☆彩姫☆(10150202)
TLK Samael(10079399)     ういポン(10181787)       冷花(10126897)
る〜み(10059614)        ダイガン(10167260)       タニシ(10088391)
Rising Force(10065275)     ミサト(10021203)        虎宵(10213146)
MIGHTY(10134259)       海原神(10150502)       でじこさま(10161539)
sonia(10073055)         ちゅるや(10155644)      シャア専用ドングリ(10075701)
★スティッチ★(10090901)   るい Ver.3.02(10049617)   ☆ロアメイズ☆(10018872)
Seania.(10145533)        詩恵☆(10178167)       BM(10155294)
しるきぃ(10125202)        相川瑠璃α(10182554)
虚弱ちゃん(10208286)      エクレール(10044582)
474名無しオンライン:2011/01/11(火) 01:25:01 ID:TvszZT+Z
>>466
投稿乙です!そろそろ、サブタイトルに無理が生じてきt・・・ゲフンゲフン。
舞台は完全にリトルウィングに移動なんですね。
>口の悪いGH430と終始にこやかなGH440が総裁室に改善要求をねじ込みに行った
ちょwwwそれが事実なら、拒否したら死人が出そうwwwww

ビス男復活大歓迎です!あのままフェードアウトだと、個人的に何となく気持ち悪かったんだよ。
次の展開がより楽しみになったぜ。


>>468
アンカ間違えてない?
レスの内容的に>>467宛っぽいが。


>>467
1枚絵でも漫画でもPM関係なら何でも大歓迎ですよ!

475名無しオンライン:2011/01/11(火) 19:09:47 ID:liQ7MIaF
>>467
過去に4コマ貼ってた人もいたし、AA職人もいた。
ビジュアル展開も大いにありなんだぜ?
476名無しオンライン:2011/01/18(火) 23:57:56 ID:4oOzbowh
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月16日殿堂入りとして認定

夕凪(10079551)           美雪(10113874)           Silver(10130502)
のりこ(10164773)          Rin(10108137)             Dia(10077232)
村正10162174             nada(10118423)           ガーベラ(10162884)
リチャード・ロウ(10187238)     サマルトリア凹子(10060470)    ALICE09(10191219)
STORM EVANS(10021764)    エンジェラン「桜華」(10005811)  エテルナ(10035481)
エクセル・カーリム(10031982)   ルミナ(10152791)           のぁ(10164157)
パトリック(10062023)        チャンタ(10022163)         ソフィア(10001121)
Rio(10057499)            ぷりりん(10044675)         カドモニ(10200464)
ラプサス(10018941)         蒼(10139402)             おじさん(10151595)
夜光虫(10065687)          吉乃 クレア(10034621)       サラン(10032751)
疾風(10179800)           Noppo(10017740)          船酔いサリー(10184572)
ヒューズ(10132336)         ぱる(10125202)           サクラ(10133481)
ミュラ(10148083)           ガングレト(10035601)       あや(10174239)
わんうぃーる(10172244)       アレックス(10022163)       咲夜(10184816)
ルシカ(10160316)           OTAKON(MF)(10052036)     Doggie(10176666)
マヤ(10017041)            アクト(10177206)           エレナ(10178392)
幸村(10164773)            どれみ♪(10169091)        びよ(10059871)
豆大福(10041558)          エリア・フィン(10001053)     み〜の(10158893)
ジュ℃(10199445)           ベルダンディー(10070789)    シャルム・カーン(10056599)
477名無しオンライン:2011/01/18(火) 23:58:27 ID:4oOzbowh
【四周年サンクス 装備、立ち回りが雑魚の地雷、寄生虫リスト】2010年10月27日神の手によって殿堂入りとして認定

ひわたり(10142676)     紅竜(10021067)
メイガス(10204490)      キサラ(10148275)
おとな(10059614)       ?バルド(10057665)
EVE(10164976)        ロンドベル(10160758)
フェイト(10158617)      ミラ・ファニール(10168689)
ライラック(10136268)      しぇり(10183926)
ぬこ(10172964)        菜葉(10172931)
マイ=ミカゲ(10096363)   にゃも(10203059)
ルーミア(10061453)      ねぎみそ(10187182)
Cross(10025211)       ラクス=クライン(10067861)
花より番長(10150061)    ゆず(10204210)
結城 葵(10163197)      エリーおばちゃん(10046897)
スパイスG(10039938)
478名無しオンライン:2011/01/18(火) 23:58:53 ID:4oOzbowh
【パルムGBR 装備立ち回りが雑魚の地雷 俺の気分を害する言動行動を行うゴミ共】(2010年12月1日孤高の天才により殿堂入りとして認定)

リズリット(10166123)      楓(10201410)         暴走女王 かりん(10141867)      歩(10019040)
味噌ラーメン(10192264)    ジェイク(10026658)      死四天ー紅ー(10174340)         ロザリオ・B・F(10015750)
しらす(10151836)        ピングー(10004888)      聖マリィ★ゴールド卿(10205007)    La Corolle(10009572)
XTH(10000434)         ーkeroー(10061624)      ZGMF-X10A(10115463)         KATABAMI(10126779)
わたあめ子(10002494)    ダイガン(10167260)      ランフィ(10143459)
D・トリエル(10084959)     ミレイユ(10168979)       龍覇(10126369)
ゆゆめ(10086376)       おんたま(10167229)      INUGAMI(10007500)
ユンユン(10195397)      PLIN-PLIN(10166052)    ディアネイラ(10101254)
☆みかん☆(10082648)    カエデ(10023863)       そみぃ(10084520)
雪国まいたけ(10076239)   チルノ(10172933)        沙樹(10175943)
さゆさ(10129441)        アシャラナータ(10007566)  ミューセ(10012323)
アルル(10168695)       ナポリたん(10150939)    ルージュ(10136551)
パンダ太郎(10185844)     博麗 霊夢(10141993)    鏡音リン(10162815)
479名無しオンライン:2011/01/18(火) 23:59:16 ID:4oOzbowh
【ラグオルメモリアルフェスタ 俺の足を引っ張る雑魚地雷、無礼な態度を取る愚か者達】

フィリア(10083722)       ライラ(10068912)        ぜぶ子(10162196)          kyouka(10034171)
うん☆たん(10208845)     テイル(10114044)        よみ(10091074)            NISO(10120931)
司馬 仲達(10118919)      ラスティネイル(10165916)      ☆彩姫☆(10150202)         アミルーガ(10085750)
TLK Samael(10079399)     ういポン(10181787)       冷花(10126897)            ヴァノッサ(10157452)
る〜み(10059614)        ダイガン(10167260)       タニシ(10088391)           グレイ(10021203)
Rising Force(10065275)     ミサト(10021203)        虎宵(10213146)            エレノワ(10049432)
MIGHTY(10134259)       海原神(10150502)       でじこさま(10161539)         機動戦士ロボ(10056476)
sonia(10073055)         ちゅるや(10155644)      シャア専用ドングリ(10075701)    フェイ(10009209)
★スティッチ★(10090901)   るい Ver.3.02(10049617)   ☆ロアメイズ☆(10018872)      もょ子(10046586)
Seania.(10145533)        詩恵☆(10178167)       BM(10155294)             千瀬(10171804)
しるきぃ(10125202)        相川瑠璃α(10182554)    セラ(10149099)             ピノン・カラーズ(10165061)
虚弱ちゃん(10208286)      エクレール(10044582)     Rhyme(10114023)           天道なびき(10150502)
メルティア(10049017)      Vanilla.H(10021149)      蓮(10006699)              ネストル・フィッシャー(10135209)
480名無しオンライン:2011/01/19(水) 22:18:31 ID:TmM7bOQd
この手合いってPSOの頃から進歩無ぇんだなぁ
481とあるGH422の日常 その重き荷 1/4:2011/01/20(木) 21:11:40 ID:8dTRXH8M
 ―――前回からの続き―――

「とにかく、ご主人様を呼びます!」
「え、ちょ、待てっ!」
 とっさに私の腕を押さえ込んだビス男さんですが、パシリである私には、ある意味無駄な行為です。
「腕を押さえても無駄です――たった今、メールしました、直ぐに飛んできますよ」
「ちっ」
 舌打ちと同時に私の腕を離し、一瞬で私の視界から居なくなりました。
 ですが。
「はいはい、静かにしてね〜」
 私には追いきれなかった動きが見えていたらしく、私の斜め後ろに居たニュマ子さんはビス男さんを後ろ手に捕って、動きをがっちりと抑えています。
「あだだだだっ、ブレイク、ぶれいくっ」
「逃げ出すのは、あたしの仕事が済んでからにしてね〜」
 背景に『┠゛┠゛┠゛ドドドドドドドド……』と擬音が表示されてそうな気配を漂わせてにっこりと微笑むニュマ子さんに、ビス男さんが固まりました。
 と、そこへ、ご主人様が駆け込んできました。
「思ったよりも、早かったじゃない。
 んじゃ、あんたの幼馴染をプレゼント♪」
 ニュマ子さんは、走って来たご主人様のほうへと軽くビス男さんを押し出しました。
 二、三歩たたらを踏んだビス男さんは、急停止したご主人様に軽くぶつかって止まりました。
「ご、ごめんビス子」
 謝罪の言葉も耳に入らないのか、目を見開き、呆然とビス男さんを見上げるご主人様。
 すると、さっき私を見下ろした時と同じ、困った表情を浮かべたビス男さん。
「えっと……ビス子?」
 ビス男さんが疑問形で声を掛けると、ご主人様の目から涙がポロリと零れ落ち――
「――ふぅ」
 溜息のような声を漏らして、膝から崩れるように倒れてしまったのです。
 ビス男さんが咄嗟に抱き留めたので怪我はしなかったのですが、この時、ご主人様は完全に気絶していました。
482とあるGH422の日常 その重き荷 2/4:2011/01/20(木) 21:12:18 ID:8dTRXH8M

 ―――リトルウィング、メディカルルーム―――

 消毒薬の臭いが立ち込めるベッドに横たわったご主人様は、点滴を受けています。
 意識は、まだ戻っていません。
 診察してくれたお医者さんは、「肉体に異常は無く、倒れたのは過労と心労が重なって、何らかの要因で緊張の糸が切れたからだろう」と、話してくれました。
 過労は普段の仕事に加えてビス男さんを探していた所為だし、心労はそれこそビス男さんの所為、つまり、今回の原因は全部ビス男さん。
 本人も自覚していたようで、それを気にして看病に残ろうとしていたのですが、私はそれを丁重にお断りしました。
 最後まで未練たらたらでしたが、最終的には「時間が押してる」と言って、ニュマ子さんが暴れるビス男さんの襟首を掴んで引きずっていきました。
 尤も、あの調子だと、相方のパシリが決まればすっ飛んで来そうですが。
 それにしても……

「ご主人様、大丈夫かな……」
 思わず呟きが洩れます。

 ここ最近の疲労度合いを考えれば、本当は休暇を取って貰いたいのですけど、状況がそれを許してくれません。
 だけど、私がいくら美味しくて栄養のある食事を用意しても、安眠出来るように環境を整えても、これ以上はどうしようも出来ません。
 ご主人様に仕事を休んでもらう他は、どうしようも……

「……ん……」
 自分の考えに沈みかけていた意識が、ご主人様の小さな声に反応して引き戻されました。
 ご主人様は薄目を開き、ぼんやりとした表情を浮かべ、のろり、と顔を私の方へと向けました。
「……ここは……」
「ご主人様、目が覚めましたか?
 気分はいかがですか?」
「なんかあたま、まだぼーっとしてるけど……ごしゅじんさま……?……それって、あたいのこと?」
「そうですよ、何を寝ぼけて――」
 私の言葉を遮る様にベッドの上へぴょこたんと起き上がったご主人様は、とんでもない言葉を口にしたのです。

「あんた……だれ?」
483とあるGH422の日常 その重き荷 3/4:2011/01/20(木) 21:13:09 ID:8dTRXH8M
 しばし呆然としてしまった私ですが、近くを通りかかった看護士を捉まえて状況を説明し、お医者さんを呼んでもらいました。
 そして、お医者さんの姿を見た途端に逃げ出そうとするご主人様を何とか宥め、もう一度診察してもらいました。
 その後、もう暫く休んでもらう為にご主人様を数少ない病室に連れて行き、看護士さんに後を任せて診察室へ戻りました。
 するとそこには、さっきのお医者さんがピンクを基調とした服装に金髪左サイドポニテ姿の少女を呼び出して、カルテを見せていました。
「ん〜……」
「どう思う、エミリア?」と、お医者さん。
「あたしも専門家じゃないから、そんなに詳しくないけど……
 この症状に合致する過去の症例から考えれば、あたしも逆行性健忘症で間違いないと思う」
 エミリアと呼ばれた少女は私に気づいていないらしく、自分の診断結果を口にしました。
「あの……逆行って、まさか……ご主人様は……」
「そうそう、あんたのご主人様は、って、げっ、あんた居たの?!」
 大失敗した、と、私を見た顔が言っていました。
「たった今、来たところですが……それよりも、ご主人様は……記憶が……」
「ふぅ……聞いちゃったなら、隠してもしょうがないか。
 そ、あんたのご主人様はまず間違いなく逆行性健忘症――記憶喪失になってる。
 喋り方、語彙への反応、知識なんかから類推すると、5歳から6歳くらいに頭の中が戻ってるって考えていいと思う、って聞いてる〜?」
 診断結果に呆然としている私の顔の前で手を振って、反応を確認する彼女。
「……え? あ、はい、聞いてます、けど……」
「信じられないだろうし、信じたくないだろうけど、これはほぼ間違いないはず。
 とにかく、まずは体力を回復させて、それからのんびりと記憶の回復を待ったほうがいいよ。
 記憶を失った時と同等のショックなんて、そう滅多にあるもんじゃないし、身体にも結構な負担かかるからね」
「じ、じゃあ、一生このままって事に」
「大丈夫、絶対元に戻るって。
 経験者の言う事が信じられない?」
 彼女はそう言って笑みを浮かべると、私の肩に手を置いてウィンクしたのでした。
484とあるGH422の日常 その重き荷 4/4:2011/01/20(木) 21:13:54 ID:8dTRXH8M
 ご主人様の診断結果は出たものの、この先をどうすれば良いのか分からず、途方に暮れた私は、指示を仰ぐために本部へ現状報告しました。
 すると、程なくして連絡が来ました。しかも、総裁じきじきに、です。
『そっちの状況は分かったけど、よりによって記憶喪失とはね……とりあえず、頭の中が子供な状況で武器を振り回されても困るから、ビス子のガーディアンズシステムを仮凍結して、お前共々暫く休職処分にするよ。
 もし必要になったら、解除コードを本部に請求するように。
 それと、その状態で下手に動かれるとこっちも困るから、当面の居場所としてクラッド6の保養施設をこっちで手配しておく。お前が付き添って、そこでビス子を養生させるんだ、いいね?』
「ありがとうございます、総裁」
『礼なんて良いよ、どうせ費用はお前達の給料から天引きだからね』
「ちょっ、総裁!」
『冗談だよ、冗談。労災が利くように手を回しとくから、後で手続きを忘れるんじゃないよ?』
「はい。では失礼します――ふぅ」
 通信を切り、溜息をつきます。
「ねー422、おはなしおわった?」
 ビス男さんとボールで遊んでいたご主人様は、私の通信が終わったと分かると、私に抱きついてきました。

 不思議な事に、記憶が子供の頃に戻ってるはずのご主人様は、目覚めて暫くの間こそ混乱していたものの、私や大人の姿のビス男さんの事について、説明しなくてもしっかりと理解していました。
 あくまで私の推測ですが、子供時代へ記憶を巻き戻した時に、一部の記憶を選択して残したのでしょう。

「ご主人様、ビス男さんとボール遊びしてたのでは?」
「だって、あたいもびすおも、おなかすいたんだもん!」
 ビス男さんは、ご主人様が放り出したボールを目で追うことなくキャッチするのと同時に、苦笑しながら「そうだね」と、同意します。
「分かりました。それでは、ここから移動しましょう。
 宿泊施設に着いたら、私が美味しいご飯を作りますね」
「わーい、422のおいしいごはんがたべられる〜♪ つくらなくていいなんて、ひさしぶり〜」
 巻き戻った記憶は5〜6歳の頃だろうってエミリアさんが言ってましたけど、ご主人様って、そんな小さな頃から家事してたのですか……
「422、あたい、おにくいっぱいのスパイシアたべたぁい! それとねぇ――」

 堰を切ったように、自分の食べたい物を挙げていくご主人様。
 私はそれに相槌を打ちながら、この状況が夢であって欲しいと、切に願うばかりでした。

 ―――続く―――
485名無しオンライン:2011/01/20(木) 21:14:47 ID:8dTRXH8M
投下完了です
422「あの……作者、ご主人様は回復しますよね?」
さぁ、どうでしょう?


>>468
俺に4コマを描け、と?
それこそ、描けないから書いてるんだが……

>>469
彼らが知る限り、現存している『虎の穴』は他にありません
それと、素直じゃないのは、実はビス男のほうだったりするんですが

>>474
無理を通せば道理が(ry
まぁ、分かっていたので、別に今更ですw
……次、どうしよw
486名無しオンライン:2011/01/29(土) 23:36:20 ID:dd2fgvln
規制解けたかな〜

>>485
投稿乙です!
感動の再開と思いきや・・・

>「あんた……だれ?」
ってちょwww記憶喪失かよ!

>記憶を失った時と同等のショックなんて、そう滅多にあるもんじゃないし、身体にも結構な負担かかるからね
つまり、頭に一撃加えればいいんですね。分かります。
GH490「記憶喪失なら任せろ〜(アンク・ピッコ担いで)」
GH422「やめて」

>次のタイトル
ほら、ビス子とビス男だしさ、「獣(じゅう)+何か悲惨な文字」でどうだろう?
487名無しオンライン:2011/02/02(水) 17:06:46 ID:bs22LAmc
180日ルールで3月上旬に落ちるのかな?
488とあるGH422の日常 その獣惨 1/4:2011/02/02(水) 23:39:38 ID:knbnfs4V
 どうも、元だらしない改め記憶喪失(現在進行形)ビス子の422です。

 ご主人様の記憶は、相変わらず回復していません。
 していないどころか……

「がおーっ!!」
「シギャーッ!!」

 ご主人様は、ギール・ゾーク(いつぞやのエビモドキ(仮)の変異成体だそうです)と怪獣大決戦中です。
 どこが怪獣かというと、アガタ・ヴァルにナノブラストした上で暴走状態のご主人様を怪獣と呼ばずして(ry
 私は、その黒く禍々しい姿に恐怖心を覚えながらも、逃げ出したいのを我慢して、ビス男さんとその相方であるGH410と共に成り行きを見守っています。
 双方とも、これでもか、と言わんばかりの見事な暴れっぷりなのですが……

「本当に……どうしたものでしょう……」
「どうもこうも無いよ、暴走が終わるまで、絶対に手を出しちゃダメだからね」
 私と410をかばう位置に立って事の成り行きを見守っているビス男さんが、私に忠告します。
「どうしてですか?」
「……喰われるから」
 苦虫を噛み潰したかのような顔を一瞬浮かべ、ビス男さんがぼそりと告げました。
「は?」
「隙があれば、誰彼かまわず問答無用で急所目掛けて噛み付く。
 今のビス子は、本能のおもむくまま動く、食欲全開モードって言ってもいい状態なんだ。
 子供の頃、ああなった彼女が、野生のジシャガラの首の急所を噛み千切って倒した挙句、丸々一匹平らげたのを見た事がある」
 真剣な顔で言うビス男さんの頬を、一筋の汗が流れ落ちます。
「あの状態の彼女を止めに入った僕も齧られて、散々な目にあったんだよ。
 しかし、どうして……」
 言葉尻を濁し、じっとご主人様を見るビス男さん。
 私は、それ以上何も言えなくなってしまい、ご主人様が落ち着くのを待つ事にしました。
489とあるGH422の日常 その獣惨 2/4:2011/02/02(水) 23:40:14 ID:knbnfs4V
 そもそも、どうしてこんな事になったのかと言うと……

「ビス子、離してくれないと、僕は非常に困るんだけど」
「やだよ〜、あたいとあそぼうよ〜」

 リゾートエリアのコテージを仮の住まいにしてからというもの、毎日毎日、ご主人様はビス男さんにべったりなんです。
 どれくらいべったりかというと、ビス男さんが仕事にならない位――というのも控えめなほどで……
「折角の休暇というなら、狭いご主人様の部屋に入り浸らないで、コテージでゆっくりすればいいのに」
 起動してさして間もないビス男さんのGH410が、もって回った言い回しでいやみを言うほど、なのです。
「私も散々言っているのですが……はふぅ……」
 溜息をついた私は、キーボードを操作する手を止めました。
 ここ数日、ビス男さん&彼から離れようとしないご主人様と共にリトルウィングのミッションカウンターまでやってきては、ご主人様が居ても問題無さそうな仕事を探して――
「――って、そんな都合のいい仕事がある訳無いじゃないですかーっ!」
 他の社員さんが居ないとはいえ、私はつい、頭を掻き毟りながら絶叫してしまいました。
「それがあるんだけど」
 唐突に声を掛けられた私達は、背後に振り返りました。
「あ、社長」「社長さん」
「私の事はウルスラでいいわよ。
 それはそれとして、本社から新作VRデータのテストプレイが、うちへの依頼として回されてきたの。
 こっちで確認した内容によれば、彼女がいても問題無い仕事だし、ただのテストにしては報酬が破格なんだけど……どう、やってみる?」
 それを聞いて、ビス男さんは二つ返事で了承しました。
 後で聞いたのですが、例えどんな仕事だとしても、受けないとメセタが心もとない状況だったとか。

 それはさておき。

 リゾートエリアのVRシステムがテストの為に一時閉鎖され、ビス男さんとご主人様、そして410と私の4人が、水着姿で参加する事になりました。
 新作データはパカラバナ海岸を模した海辺のもので、桟橋や多目的大型フロートフィールドが設置されています。
 子供に返ってしまっているご主人様は、目の前の光景にすっかり興奮して、ビス男さんや私の制止を振り切って、フロートフィールドへと猛ダッシュ。
 あわてて追いかけた私達が、何とかフロートフィールドに乗ったばかりのご主人様に追いついた時――
490とあるGH422の日常 その獣惨 3/4:2011/02/02(水) 23:40:46 ID:knbnfs4V
 Beep! Beep! Beep!……

「な、何だ?!」「え?」「なぁに?」「……?」
 ご主人様以外の私達が何事かと身構えていると、ウルスラさんから通信が入りました。
『現地からスキャンしてきたデータに、モンスターのデータが紛れていたの。
 今、停止させる為にデータ分離を試みているんだけど……え?そう、分かったわ』
「どうかしたんですか?」と、ビス男さんが尋ねます。
『停止させるには、そのモンスターを倒すしかな――』

 どばっしゃーん、シギャーッ!

 説明の途中で、件のモンスターが海中からフロートフィールドへ飛び乗ってきて、私達に威嚇してきました。
「……おいしそう」
 そう言って舌なめずりしたご主人様は、私達が止めるよりも早く、全高800Rpはあろうかというそのモンスター――ギール・ゾークへと突っ込んでいきました。

 バトルシステムを何も装備しない状態で。

「ちょっ、ご主人様っ!!」
「おいしくたべられろーっ!」
 無茶苦茶な事を叫んだご主人様がモンスターの頭にパンチを叩き込むと、ギール・ゾークは怯んだ様子も無く、それこそ邪魔だとばかりに鋏状の前足でご主人様を吹き飛ばしたのです。
「ご主人様っ!」
「いててて……うーっ、よくも、よくもっ、やってくれたなぁあああ!!」
 ここからでも怒り心頭というのがよく分かる表情を浮かべ、ご主人様は黒い姿のアガタ・ヴァルにナノブラストしたのです。
「422」
「は、はい? 唐突に何ですか、ビス男さん」
「ビス子のブラストバッヂは?」
「ガーディアンズシステムを一時凍結した際に、念のために外してもらったので……あれ?どうしてナノブラスト出来るの?」
 それを聞いたビス男さんは、深くて重い溜息を一つして、「……僕、しーらない」と呟いたのでした。
 そして、冒頭シーンとなる訳です。
491とあるGH422の日常 その獣惨 4/4:2011/02/02(水) 23:41:13 ID:knbnfs4V
「んまい。もう一本ちょうだい、422」
 VRシステムとはいえ、生成された物体は、条件によっては実物として残りますので、調理すればこのように食べる事も可能……
「……って、どーして私があれの脚を調理しているんですか?」
 コテージに持ち込まれた戦利品――暴走状態のご主人様が引きちぎった、数本のギール・ゾークの脚――のいくつかは、既にご主人様とビス男さん、そして私と410の目の前で網焼きにされて、4人のお腹の中に消えています。
「だって、ここに居る間は422がご飯の用意をしてくれるんでしょ?」
 脚の間接部分をへし折って中身を取り出しながら、当然とばかりに言うご主人様。
「あたいがやってもいいけど、ガーディアンズシステム凍結されてるんじゃ、あのでかぶつを解体する為の武器も出せないし――ゲップ、ご馳走様でした」
 解体って……あれ、全部持って帰って食べる気だったんですか、ご主人様は……
「お、お粗末さまでした……ところで、ご主人様――」
「分かってる。ゴメン、あんたにまた心配かけちゃったね、422」
 理由ははっきりしませんが、記憶喪失が直ったようです。 
「まったくもぅ、毎度毎度……最近、また分解炉が不調になって来てるんですから、私の事も少しは考えて下さいよ。
 それはそれとして、ブラストバッヂ無しでどうしてナノブラスト出来るんですか?」
「それは僕から説明するよ」
 そう切り出して、口元を手でぬぐったビス男さんが、詳しく説明してくれました。
 要約すると、ビーストは本来、バッヂ無しでナノブラスト出来るそうですが、現在のビースト達は必要性が殆ど無くなった所為で意図的に発動させる能力が低下しているそうです。
その補助として作られたのが刺青式のナノブラスト起動プログラムなのですが、ご主人様達(というか、あの村の住人全員)の場合は無くても出来るうえに、理性の箍が外れると暴走する可能性があるので、その抑制の為につけているとの事でした。
「……という訳なのさ。
 ブラストバッチが無かったのも原因だろうけど、今回の暴走はおそらく、ビス子の記憶喪失が影響したんだろうね」
「とにかく、これでビス子様もガーディアンズに復帰ですね」
 晴れ晴れとした表情を浮かべた410は、安堵の雰囲気をたっぷりと言葉に込めて言いました。
 まぁ、ここ暫くは迷惑掛けっぱなしでしたから、返す言葉も無いんですけど……
 それを聞いたビス男さんは、何やら難しい顔になった後、小さく頷きました。
「……ビス子」
「ん〜?」
 ビス男さんは、隣できょとんとしたご主人様の肩に腕を回して、そっと引き寄せ――
「――そういう事は、あたしの目の届かないところでお願いします」
 410は怒った顔で二人の間に割って入り、二人を引き離したのでした。

 ―――終わり―――
492名無しオンライン:2011/02/02(水) 23:45:50 ID:knbnfs4V
投下完了です
422の心配をよそに、あっさりと記憶喪失が直ったビス子
今回の件で再び分解炉が怪しくなってきた422ですが、この先は平穏に過ごせるのでしょうか
422「まるで平穏に過ごせないのが確定みたいに聞こえるんですけど……」

>>486
>「獣(じゅう)+何か悲惨な文字」でどうだろう?
採用w 今後は適当に当て字で行きますw

>>487
可能性は有るけど、ちゃんと機能しなかったりして
493節分 前編 1/4:2011/02/03(木) 21:37:23 ID:uMnFISN8
 ガーディアンズの仕事といえば、何を思い浮かべるだろうか?

 危険な原生生物や残留SEEDの駆除?確かに、重要な仕事だ。
 要人の護衛?これも一部の優秀なガーディアンが請け負うことがある。
 VRシステムのテスト?シミュレータとはいえ危険が伴うため、これもガーディアンに依頼されることが多い。

 しかし、ガーディアンズに寄せられる依頼は、必ずしもこのように派手なものばかりではない。
 かの英雄、イーサン・ウェーバーも入隊直後は逃げ出したペットの捜索をさせられては不満をこぼしていたほどだ。

 とある傭兵は語る。「依頼に貴賎はない」と。
 本当に困っている人がいるから、その依頼が存在するのだ。

 しかし──

「PM同伴限定、なんて珍しいと思ったけど」

 皆が皆、そのように考えられるわけではない。

「まさか子供の相手とはねぇ……」

 来客用のソファに座ったGH-450が、ため息を吐いた。

494節分 前編 2/4:2011/02/03(木) 21:37:58 ID:uMnFISN8
 ここは様々な種族の子供が集い、勉強や運動をし、集団生活の訓練をする──いわゆる保育園だ。
 先程ぼやいた450が今いる場所は来客用の応接室となっている。

「同伴できるなら、私はなんでもいいけど」

 450の隣に座っている、GH-440が帽子を触りながら呟いた。彼女も450と同じく、今回の依頼の参加者だ。
 素っ気無く呟いた440を見て、450はにやっと笑った。

「そんなに一緒にいたいなんて、帽子ちゃんはホントにご主人様が大好きだねえ」
「なっ……!」

 440は顔を赤らめて450を睨んだが、否定しないあたりは図星ということか。

「……あれ、そういやデコは?」
「さっきまでその辺走り回ってたけど、そういえば静かだね」

 参加者は彼女達だけではない。もう一人一緒に来た者がいるのだ。
 440が辺りを見回したあと、机の下を覗き込んで、呆れた顔になった。

「いた。机の下」
「アンタどこで寝てんの!?風邪ひくよ!?」

 机の下では遊びつかれたのか、GH-410が大の字になって眠っていた。

「起きなさいって、ちょっと」
「んんぅ……」

 450が小突くが、起きる気配はない。

495節分 前編 3/4:2011/02/03(木) 21:38:27 ID:uMnFISN8
「全く、もう……」

 仕方なく450が両腕を抱えて引っ張り出そうとしたその時、入り口のドアが開いた。

「すまん、待たせたな」

 入ってきたのは長身のヒューマンの女性だった。その声を聞いた途端、410は目をぱっちりと開いて起き上がり──

「うごッ!?」

 450の顎に激突した。

「何してんだお前……」
「こっちが……聞きたいよ……ッ!」

 顎を抑えて悶絶する450と頭を抱えてうずくまる410を見て女性は一瞬呆れたが、
すぐに気を取り直してナノトランサーからある物を取り出した。

「ほら、これ一枚ずつな」
「……何ですか、これ」

 渡された物を見て、440がジト目で女性を見ながら言った。

「なにって、鬼のお面だよ」
「いや、それは見ればわかりますが。今回の依頼と関係があるんですか?」
「あ〜そうか、依頼内容詳しく話してなかったっけ」
「園児達の相手をする、と聞いていますが」

「まあ間違っちゃいないんだがな、今日やるのは節分の豆まきだ」

496節分 前編 3/4:2011/02/03(木) 21:38:49 ID:uMnFISN8
「豆まき……ですか」
「ああ。俺達が鬼役をして、子供達が豆をまいて追い払うってわけだ。本当は保育士の先生方がやるらしいんだが、
 風邪で何人か休んでるらしくてな。人手が足りないらしい」
「なるほど……それでPM同伴が条件だったと」
「そういうことだ。あと豆まきしたあと恵方巻き食べるらしくてな、あいつらはそっちの手伝いに行ってる」

 あいつら、とは440と450の主人達のことだ。

「ああそうそう、俺達も一緒に食っていいそうだ」
「私たちも……」

 協力して作るとはいえ、手料理と言っても差し支えない。普段作る側の440にとって、主人の手料理を食べられるのは嬉しいことだ。
 440の頬が緩むのを目ざとく見つけた女性は、くくっと笑った。

「楽しみだな?」
「っ……!」

 440が帽子を目深に被り、赤くなった顔を隠すのを見てもう一度笑ったあと、女性はまだ悶絶している二人に声をかけた。

「まあ、その前にお仕事だな。デコ、450、そろそろ真面目に聞けよ。打ち合わせするぞ」
「はいはい……っつぅぅ……まだじんじんするわ」
「目がばちばちってなったよ……」
「お前ら大丈夫かよ……まあいいや、まずはだな──」


つづく

497名無しオンライン:2011/02/03(木) 21:43:25 ID:uMnFISN8
>>496
ああ、最後題名ミスった・・・4/4です。

小ネタのつもりがちょっと長くなったので一旦切ります。


>>492
割とあっさり記憶喪失治ってよかったですが・・・また422さんが。
受難は続くのですね・・・
498節分 後編 1/6:2011/02/03(木) 22:54:16 ID:uMnFISN8
「きゃーーーーっ!」

 保育園に突然悲鳴が響き渡った。騒がしく遊んでいた園児達が動きを止めて静まり返る。

「何だろう……ちょっと……見てくるね……」

 園児達と一緒に遊んでいた、真っ赤な髪のビーストの少女は、そう言うと悲鳴が聞こえた方へ走っていった。
 ──しばらくして、少女が戻ってくる。

「大変……」
「どうしたのー?」「おねえちゃん、だいじょうぶ?」

 園児達のざわめきが収まるのを待って、少女は口を開いた。

「もう一人……私と一緒に、来てた……お姉ちゃんがいたでしょう?その人が……悪い鬼に……捕まってしまったの」
「ええーっ!」「こわーい!」「おにってなにー?」

「助けにいきたいんだけど……鬼の数が多くて、私一人じゃ無理なの……みんな、手伝って……くれる?」
「てつだうー!」「おーっ!」

「ありがとう……鬼は、豆が嫌いだから……鬼は外って言いながら……これをまいて……」

499節分 後編 2/6:2011/02/03(木) 22:55:02 ID:uMnFISN8
「あいつ、結構演技派だなあ」

 長身を屈めて、物陰から様子を見ていた女性が意外そうに呟いた。

「んじゃ、手順確認するぞ。まずお前ら三人が出て行ったあと、散開して逃げる。15分経つか、豆がなくなりそうになったら
 ここに集合して俺が出て行く。んで最後に四人まとめて豆まかれて逃げる。いいな?」
「はーい!」「了解です」「らじゃ」

 三人のPMが口々に返事をした。傍らで縄をかけられたニューマンの少女が不安そうに口を開く。先程の悲鳴は彼女のものだ。

「あの、私はどうすれば……?」
「んーそうだな、一応鬼に捕まってるってことになってるから、俺が出る時に一緒に行くか。それまでは俺と二人でここで待機、だな」
「は……はい」
「二人っきりだからって、ご主人様に変なことしないでくださいよ?」

 450が睨みつけてきて、女性が苦笑する。

「しねぇよ、お前じゃあるまいし」
「あの……450、頑張ってくださいね?」

 少女にそう言われた450が目を輝かせて返事をする。

「お任せください!子供達の泣き顔をご覧に入れましょう!」
「いや、泣かせちゃだめですよ……」

500節分 後編 3/6:2011/02/03(木) 22:55:29 ID:uMnFISN8
「がおーっ!鬼だぞー!食べちゃうぞー!」
「うわーっ!」「お、おにはそとー!」

 先陣を切って飛び出した410扮する子鬼に園児達が豆を投げ始める。
 続いて440が控えめに園児達を追いかけ、勢いよく返事したもののやる気なさげに450が走る。

「おにはーそとー!おにはーそとーっ!」
「あ、ちょっ……!やめて、帽子狙わないで!」

「うわーっ、豆だあー!にげろー!」
「おいかけろー!」「おにはーそとーっ!」

 割と本気で走り回る410と440を横目に、450がため息を吐いた。

「まあ、原生生物追いかけるよりは楽か……」
「おにはーそとーっ!」
「ぶっ!」

 園児の投げた豆が450の顔面に炸裂した。お面越しとはいえ、割と痛い。

「ふ……ふふふ……上等だガキ共ーっ!かかってこいやぁーっ!」
「うわーっ!」「きゃーっ!」

501節分 後編 4/6:2011/02/03(木) 22:55:58 ID:uMnFISN8
「そろそろ時間だな……しっかし、あいつら盛り上がってるなー」
「ええ……ふふっ、楽しそうです」
「それはいいんだが……あいつら手順忘れてそうだな」


「ああっ……返して!帽子返してよぉ!」

「あははははっ!鬼だぞー!あはははは!」

「待てこらーっ!」

 410は笑いながら走り回っているし、440は帽子を園児に取られて半泣きで取り返そうとしている。
 450に至っては園児達を追いかけ回している。

「デコと440はともかく、450はなんで追いかける側なんだ……?」
「す、すみません……」
「あーいや、お前のせいじゃないんだが……まあいいや、予定変更だ。俺らも出るぞ」
「あ、はいっ!」

 突然乱入してきた大きな鬼に、子供達の注目が集まった。片手にはニューマンの少女を抱えている。

「ふははははっ!俺が鬼の親分だ!さあ、この姉ちゃんを返してほしければ俺を倒してみろ!」

 今まで追いかけていた小鬼と違い、自分達の何倍もの身長の鬼に子供達がたじろぐ。
 しかし一人の男の子が勇気を振り絞って豆を投げた。

「おにはーそとーっ!」「お……おにはーそとーっ!」

 周りの子供達も一斉に投げ始める。全員が投げているのを確認して、鬼はお面の下で笑みを浮かべた。

502節分 後編 5/6:2011/02/03(木) 22:56:22 ID:uMnFISN8
「ぐはーっ!くそう、今日はこのへんにしといてやるぜ!」

 小脇に抱えていたニューマンの少女を地面に降ろし、鬼は一目散に逃げ出した。
 保育園の塀を軽々と飛び越え、あっという間に鬼は見えなくなる。

「やったー!おにをやっつけたぞー!」「わーい!」「おねえちゃん、だいじょうぶー?」
「うん、みんなのお陰で助かったよ。ありがとうね」


「……ふう、うまくいったな」
「あー、楽しかったぁー!」
「うぅ……ぐすっ……」
「よしよし、泣かないの」

 四人は最初の応接室に戻ってきていた。何とか帽子を取り戻した440を450がなだめている。
 思い思いにくつろいでいると、ドアが開き、二人の少女がお盆を持って入ってきた。

「お疲れ様ですー」
「恵方巻き……持ってきました……」
「おお、さんきゅ……あれ、お前らの分は?」
「あ、私達は子供達と一緒に……」
「えぇー」

 410と450が不満の声を漏らす。440も少し残念そうだ。

503節分 後編 6/6:2011/02/03(木) 22:56:45 ID:uMnFISN8
「まあしょうがねぇな、鬼が一緒に食べるわけにはいかんし。そうだ、帰ったら俺らも豆まきやるか?」
「あ、いいですね。じゃあ、今度は私達が鬼しましょうか」
「!!」

 ニューマンの少女の提案に、450が敏感に反応した。
 その脳内に浮かんだのは、お面の代わりに虎柄のビキニを身に着けた彼女の主人の姿だった。

「ふっ……福は内ぃーっ!」

 ぶばしゅっ

「ひぃっ!?」

 鼻からオイルを噴き出してひっくり返る450をまたか、といった風に皆が見る。

「あー、こいつは看とくから、お前らは戻っとけ」
「す、すみません……それじゃあ」
「また……あとで……」


「さて、とりあえず食うか。今年は南南東だから──あっちだな」

 幸せそうに失神している450以外の三人が南南東に向き直り、恵方巻きを手に取った。

「食べ終わるまで喋っちゃだめだぞ。それじゃ、いただきます」
「いただきます」
「いただきまーす!」

「うへへへ……ご主人様……虎柄ぱんつ……」


 この後、豆まきでも大騒ぎになるのだが、それはもう少し後のお話。


 おわり

504名無しオンライン:2011/02/03(木) 22:58:38 ID:uMnFISN8
以上です。連投失礼しました。日付変わる前にやりたかったので・・・

ああ、PMと一緒に豆まきしてぇなぁ・・・
505名無しオンライン:2011/02/04(金) 00:25:41 ID:UsuDyhbZ
>>492
投稿乙です!記憶喪失が治ってなによりです。

>ビス男さんは、隣できょとんとしたご主人様の肩に腕を回して、そっと引き寄せ――
つーか、性格が戻ったビス男、意外と大胆じゃないかw

>422「まるで平穏に過ごせないのが確定みたいに聞こえるんですけど……」
まあ、サブタイトルがアレな方向だし・・・その、ご愁傷様です (-人-)


>>504
季節ネタ、乙です。
確かに節分の今日中に投稿した方がいい罠w

ご主人とPMの関係は
ヒュマ子=410(デコ)
ビス子 =440
ニュマ子=450
って、纏めてて思ったが、前のプロトビス子の人かな。
今回もいい雰囲気でよかったぜ〜

>「うへへへ……ご主人様……虎柄ぱんつ……」
よろしい、あちらでじっくりみっちり語りあおうか!

>ああ、PMと一緒に豆まきしてぇなぁ・・・
即興&駄文失礼。

主   「と、いう訳で豆まきするぞ。」
GH450『思いつき感バリバリですね。』
主   「細かい事気にするな。で、鬼役はどっちがやる?」
GH450『それはもちろんご主人様でしょう。豆をぶつけられたら痛いですから。
     それに豆をまく役なら青あざできるぐらい全力で豆をぶつけられますからね。』
主   「・・・何か物騒な事が聞こえたが聞かなかった事にする。」
GH450『あ、後、極力逃げないでくださいね。逃げられると部屋が豆だらけになります。』
主   「青あざできるくらい全力投球の豆をよけるな。と?」
GH450『当たり前です!部屋に散らかった豆を掃除するのは私なんですよ。
     大丈夫です。痛いのは最初だけです。最後には意識飛んでますから♪』
主   「・・・ねえ、俺なんか悪い事した?」
GH450『さあ、何でしょうね。(上のコメ「よろしい、あちらでじっくりみっちり語りあおうか!」を入力する所をばっちり見てた)
     ところで、ご主人様?』
主   「何だ?」
GH450『日付もう変わってますよ。』
主   「・・・orz」
506名無しオンライン:2011/02/14(月) 04:16:47 ID:OqmqMgtD
ttp://psp2i.toypark.in/upload/src/up2006.jpeg
すいません。スレ違いかもしれませんが、この画像の詳細を教えていただけないでしょうか。
507506:2011/02/14(月) 04:19:50 ID:OqmqMgtD
ttp://psp2i.toypark.in/uploda/src/up2006.jpeg
すいません。アドレス間違えました。
508名無しオンライン:2011/02/14(月) 19:05:20 ID:Vfm8P2e6
>>507
PMの事を聞いているのなら、多分GH-450だろう。
絵師の事を聞いているのなら、残念ながら分からん。すまねぇ。
509名無しオンライン:2011/02/14(月) 22:15:41 ID:Ig9pTnH/
GH-09b「ねえ。僕と契約してガーディアンになってよ」
510名無しオンライン:2011/02/15(火) 16:56:55 ID:owBXQyq5
黄色基調の服装したライフル使いのガーディアンズ逃げて超逃げて
511とあるGH422の日常 その獣死 1/4:2011/02/15(火) 19:08:42 ID:08QRt+0F
 ふと、我に返った私。
 右手にはフォトンホイッパー、左手は目の前にある湯煎しているボウルを押さえ、中身の茶色と白色の液状物体――ショコラと生クリームを均一に混ぜ込んでいる途中でした。
「お姉さま、どうかしたんですか?」
 こちらはこちらで、30Rpはあろうかというハートの形をした型へ、大量の溶けたショコラを流し込んでいるGH410。
「えっと……どうして私まで真剣にバレンタイン用のショコラを作っているのかなぁ、と。
 だってこれ――」
「手伝ってくれるって言ったのは、お姉さまですよ」
 無表情でじっと私を見つめる410に、ちょっとばかりたじろいてしまいました。
「う……そ、それはそうだk――」
「お姉さまっ」
 彼女は一瞬でおっかない顔になり、私を睨みつけました。
「っ……はぁ……分かったから、睨まないで」
 何を言っても無駄なようなので、私は止めていた手を再び動かします。
「ご主人様が戻ってくるまでに完成させるんです、ぱっぱとお願いします」
「はいはい……」
 再びホイッパーを動かし、ムース状に仕上げていきます。

 別に、お菓子を作るのが嫌な訳ではありませんが、事今回に限ってはちょっと気が重いです。
 だってこれ、410がビス男さんにプレゼントする為のショコラなんです。
 しかも――

「15種類目、完成っと」
「では次をお願いです」
「まだ作るのぉ?!」
「当然です!
 あのメスネコから、あたしのご主人様を取り返すのです!」
 410は左手に持っていたブロックチョコ(レンガサイズを想像して下さい)を握り砕き、恐ろしい笑みを浮かべました。
512とあるGH422の日常 その獣死 2/4:2011/02/15(火) 19:10:47 ID:08QRt+0F
 そんなこんなで、ざっと2時間ほど過ぎた頃。

「――ただいま、410」
 リトルウィングのマイルームに、ビス男さんが帰ってきました。
「お帰りなさい、ご主人様っ」
 何時もの如く、と、本人は言っていましたが、ビス男さんの脚に飛びつく410は、顔がにやけっぱなしです。
「ただい――ん? どうしたんだい?」
「何が?」
「いや……」
 気味が悪いほどにまにまと微笑む410に、流石に違和感を覚えたようです。
「変なご主人様。
 ……あ、そうそう」
 わざとらしく手を打ち、ナノトランサーから梱包済みアイテムキューブを取り出した彼女。
「ハッピーバレンタインです、ご主人様」
「あ、ありがとう、410。
 君まで僕にくれるなんて、思ってもいなかったよ」
 驚きつつも、アイテムキューブを受け取ったビス男さん。
 すると、眉毛がぴくりと動いた410さんは、一瞬だけ苦々しい表情を浮かべた後、悲しそうな顔になりました。
「ご主人様って……もてるんですね……」
「ビス子以外は、全部義理だけどね」
 410の気持ちを知ってか知らずか、普段と変わらない調子でそう言うと、彼女を片腕でひょいと抱き上げました。
「早速で悪いけど、お茶を入れてくれないか?
 折角だから、410も一緒にショコラを食べよう」
「は、はぁ……」
 何処か困惑した表情を浮かべた410は、彼に抱き上げられたままキッチンへと向かったのでした。
513とあるGH422の日常 その獣死 3/4:2011/02/15(火) 19:13:13 ID:08QRt+0F
 入ったキッチンの状況を目の当たりにして無言で驚いたビス男さんですが、そこにいた私に気づいて更に驚いた表情を浮かべました。
「422が、どうしてここに?」
「お帰りなさい、ビス男さん」
 キッチンを片付けている私は、410を片腕で抱き上げたままの彼に挨拶しました。
「実は、410にショコラを「作る手伝いをお願いしたんです」」
 私が喋ろうとしたら、410は無理やり言葉を被せてきました。
「お茶を淹れます、座って待っててください」
「あ、う、うん……」
 410の有無を言わせない雰囲気を感じたのか、ビス男さんはショコラに汚染されたキッチンを眺め回して小さく溜息をつき、黙ってしまいました。

 暫くして、椅子――キッチン中で唯一ショコラのついていない家具――に腰掛けたビス男さんへお茶が出され、ビス男さんは410から貰ったショコラを開封しました。
「……え、トリュフショコラ一個?
 これじゃ分けられないな」
「あたしの事は気にせず食べてください。
 さぁ、さぁ!」
「そ、そこまで言うなら、遠慮なく……
 では、いただきます」

 ぱくっ。もぐもぐ……

「……うん、おいしいぃいっ?!」
 突然に語尾が乱れ、目を白黒させ始めたビス男さん。
「な、何だこれ、ショコラが無くなったと思ったら、次のショコラが唐突に口の中へっ?!」
「凄いでしょう!
 ナノトランサー技術を応用して作った、『いつまでもショコラ』です!
 あたしの愛、たっぷりと召し上がってください!」
「ちょ、4いちょぉぶっもがぁぉぅ……」
 咄嗟に吐き出すのも間に合わず、ビス男さんの口の中に問答無用で次から次へと出現するショコラ。
 必死に口を動かすビス男さんですが、まもなく動きが止まるのと同時に口から大量のショコラがあふれ、気絶してしまいました。
514とあるGH422の日常 その獣死 4/4:2011/02/15(火) 19:16:01 ID:08QRt+0F
「このお馬鹿!」

 がこっ!

「痛ったぁい!! どうして殴るんですか!」
 410は私のご主人様――リトルウィング付きの医者に身近な縁者として呼び出され、仕事を途中で投げ出してすっ飛んできた――に頭を殴られました。
「410、あんたはビス男を殺したいの?!」
「そんなつもりは全くありません!」
「結果的にそうなったのは事実なんだかんね!
 どんな物作ったのか知らないけど、一気に10キロもショコラ食わせるなんて!」

 ご主人様の指差した方向には緊急処置室があり、現在、ビス男さんは胃洗浄中。
 早い話が、ビス男さんは大量のショコラを一気に口にした所為で、一種の食中毒になってしまった訳です。
 そしてこの後、ビス男さんは1週間ほど入院と相成ったのでした。

 ……あ、そうそう、この話にはちょっと続きがあります。
「ふぇ〜ん、どうしてあたしがこんな目にぃ〜」
 私のご主人様の監督の下、Gコロニー時間の早朝から家事をみっちりとさせられているGH410の姿がご主人様のマイルームに在りました。
 『この410を放置しておくのは、ビス男にとってあまりにも危険』というご主人様の主張が通って、ビス男さんが退院するまで保護観察となったからです。
「文句ばっかり言ってると、飯の盛りを減らすよ410!」
「うわーん! ご主人様、あたしが悪かったです、だから、早く帰ってきてーっ!」
 ふっ、全ては自業自得なのですよ、410。
 とはいえ、彼女にご主人様のマイルームをまかせっきりなのはちょっと心配……は? 私はどうしたのかって?
 う〜……非常に言いたく無いんですけど……実は――
「ひーん、いくらやっても終わりませぇーん!!」
 あれからずーっと、410が散らかしたキッチンを掃除しているのでした。
「助けてご主人様あっ!!」
 私の悲鳴は、むなしく虚空へと消えていくだけでした。

 ―――終わり―――
515名無しオンライン:2011/02/15(火) 19:22:39 ID:08QRt+0F
投下完了です
GH410は『殺人クッキング(初級:対象限定/ご主人様)』を覚えた!
GH422は『不幸』の効果時間が延びた! 『不幸付与(対象限定/幸運能力が低い人)』を手に入れた!
410&422「そんな能力要らない(よー!/ですー!)」


>>510
カロリーメイト色したジャージ着てるレンジャー系ですね、分かります
516名無しオンライン:2011/02/15(火) 19:54:29 ID:T3I5fRRC
>>515
殺人クッキング……なんと恐ろしい技だ……

女主人/C「そういえば母様、と女主人は唐突に話を切り出します」
女主人「なに?言っとくけどこのけーおん!ブロマイドチョコはあげないわよ」
女主人/C「いえ、別に大量に積まれたおまけのチョコスナックはどうでもいいんです。
       今年のバレンタイン、誰かにチョコをあげるような事はありましたか?」
女主人「あー……。
     とりあえずニュマ男のルームにでかでかとチョコで『Let's sweet time!! St' Valentine Day』って書こうと思ってたけど……」
エル「(カードとスナックを分けながら)さすがに止めさせていただきました」
女主人「結構楽しそうだったのに……461ちゃんにも協力してもらおうかと思ったのに」
エル「総裁に怒られますよ?『公共のマイルームをこんな風にするんじゃない』って」
女主人/C「……ニュマ男さんなら喜びそうですね。号泣して」
エル「ああそうだったこのヒトはマスターと同じだった……」
女主人「仕方ないから、今集めてるけーおん!カードのおまけスナックを送ってやるつもり……あ、水着カード出た」
女主人/C「なるほど。それではお手伝いしますと女主人はパッケージをぺろり……ん、猫耳アズサが出ました」
女主人「カードは丁寧に扱いなさいよ。レアがダブったらグラールオークションに出すんだから」
エル「……誰か、誰でもいいですから突っ込み成分をください……ボクじゃあ二人も相手できません……」

その後、ニュマ男のマイルームに何故か大量のチョコウエハースが届けられたとか。
517名無しオンライン:2011/02/16(水) 02:13:49 ID:2unSl2nX
>>516
箱一杯のビックリマンチョコ(開封済み)渡された事のある俺に謝れwww
518名無しオンライン:2011/02/16(水) 23:11:57 ID:UAwR/sWB
>>509

ナギサ  「そいつから離れて!!」
ワイマール「やっぱりナギサちゃんってキャラ的にほむほむだよね」
519バレンタイン前日 1/5:2011/02/17(木) 21:13:56 ID:UKWUwzbP
 ここはとあるガーディアンに割り当てられたマイルーム。
 部屋の主であるニューマンの少女は外出しているのか姿が見えず、代わりにPMが3人集まっていた。
 招かれた側である410と440がイスに座り、部屋の住人である450は何故かベッドの上で仁王立ちしている。

「二人とも、明日は何の日だと思う?」

 ベッドの上から450が二人に問いかけた。
 440が一瞬躊躇ったあと、答える。

「……インフィニティ発売十日前」

 それを聞いた450がふっと生暖かい笑みを浮かべた。

「帽子ちゃん……無理にボケなくても、いいんだよ?」
「う、うるさい!……バレンタインでしょ、それがどうかしたの」
「そう!バレンタインだよ!」

 450が大仰な身振りで両手を広げる。

「恋する乙女が秘めた思いをチョコと共にぶちまける日ッ!」
「ぶちまけるって、あんた……」
「女性型PMとして、見逃す手はないと思うよね!?」

 そう言って指を指された440は手を額に当ててため息を吐き、410はきょとんとした顔で首をかしげた。

520バレンタイン前日 2/5:2011/02/17(木) 21:14:43 ID:UKWUwzbP
「そこで、よ。二人とも、チョコの準備はもうしてる?」
「私は今日あたり買いに行こうかと思ってたとこだよ。デコは?」
「まだ……だけど……今月のお小遣い、使っちゃった……」

 うつむく410に440が優しく声をかける。

「まだ、今月は半分も終わってないよ。全部使っちゃったの?」
「うん……」
「……じゃあ、今回は私が出してあげるから、あとで買いに行こうね」
「ほんと!?ありがとぉ!440ちゃん大好きー!」

 抱きついてきた410の頭を苦笑しながら440が撫でた。

「もう。次からは考えて使おうね」
「うん!」
「あー……そのチョコなんだけどさ、せっかくだし3人で手作りにしない?」
「手作りか……面白そうだね」
「おもしろそー!」
「でしょ?」
「でも、作ったことあるの?」
「…………」

 黙り込んだ450がごほん、とわざとらしく咳払いした。

「そこはほら、帽子ちゃんのスーパー家事スキルで先頭に立ってだね」
「私それほど得意ってわけじゃないんだけど……それで、今からやるの?」
「もちろんよ!」

521バレンタイン前日 3/5:2011/02/17(木) 21:15:18 ID:UKWUwzbP
 何故か準備してあった子供用のエプロンを付け、キッチンに3人が並んだ。
 目の前には調理用の板チョコやボウルなどの調理器具が並んでいる。

「道具はこんなもんかな」
「チョコ多すぎじゃない?ご主人様鼻血噴くよこれ」
「それ、迷信らしいよ。これは失敗した時の保険と──」

 こっそりとチョコに手を伸ばしていた410の頭に440が軽くチョップした。

「あう」
「つまみ食い用」
「なるほどなー」
「余ったら食べていいから、終わるまで我慢してね」
「はーい」

「それじゃ、まずチョコを溶かそうか」
「おっけー」

 そう言って電子レンジの扉を開けた450に440が待ったをかけた。

「ストップ。電子レンジで何するつもりだ」

 訊かれた450はきょとんとした顔をする。

「何って、溶かすんでしょ?」
「湯せんにかけるんだよ!しかもそのボウル金属製だよ!」
「えー、めんどくさい……あ、そうだ」

 口をとがらせた450が何かを思いついたようだ。

「フォイエであぶればすぐに溶けるんじゃないかな」
「湯・せ・ん・に・か・け・て!」

522バレンタイン前日 4/5:2011/02/17(木) 21:16:03 ID:UKWUwzbP
「うん、いい感じに溶けたかな。次は型に……こらデコ、舐めちゃだめ。あと450は何持ってんの」
「刷毛」
「……想像つくけど、何するつもりなの」

 450が胸元をはだけ、セクシーポーズをとる。

「これで全身にチョコを塗れば等身大私チョコの完成だよ!」
「固まるまであんたごと冷蔵庫に入るつもり?」
「…………」

 ポーズはそのままに神妙な顔で考え込んだ450が呟いた。

「諦めよう」
「そうして」
「代わりに爪とか髪の毛とか入れよう」
「やめて」


「あとは固まるまで待って、ココアパウダー振り掛けて完成かな」
「いやー、大変だったね!お疲れ様!」

 一仕事終えた顔の450を440がジト目で睨む。

「ほとんど私がやったじゃない」
「肩でもお揉み致しましょう」
「うむ、くるしゅうない」

 440の肩を揉みながら450が余計な一言を呟く。

「凝ってるねー。帽子ちゃんおっぱい大きいもんね」
「デコー、450の分のチョコ食べちゃっていいよ」
「そんなご無体な!」

523バレンタイン前日 5/5:2011/02/17(木) 21:16:32 ID:UKWUwzbP
 数時間後、固まったチョコを仕上げてラッピングし、3人はそれぞれ自分のナノトランサーにチョコをしまった。

「いい?自分で食べちゃだめだよ。ちゃんと渡すんだからね?」
「うん!」
「落としたりしないように、ナノトランサーから出す時とか渡す時とかは慎重に扱うんだよ?」
「うん!」
「それから──」

 事細かに注意する440を見て、450がニヤニヤと笑う。

「帽子ちゃん、お母さんみたいだよね」
「っ……!」

 指摘されて顔を赤らめた440が帽子を目深に被りなおした。

「……じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「うん。今日はありがとね、帽子ちゃん」
「ありがとぉ!」

 二人から礼を言われた440が照れくさげに笑った。

「ん……私も楽しかったよ。それじゃあ」
「またねー!」
「うん。またね」

 手を千切れんばかりにぶんぶんと振る410と450に手を振り返したあと、440が時計を見ながら呟いた。

「時間、足りるかな……」


おわり

524名無しオンライン:2011/02/17(木) 21:20:18 ID:UKWUwzbP
本当は13日に投下するはずが規制されてましたorz

>>515
>GH422は『不幸』の効果時間が延びた! 
その効果、切れる時がくるんでしょうか・・・

>>516
おでこと眉毛を落札しにいきます。
525名無しオンライン:2011/02/17(木) 22:43:00 ID:lse4NywP
>>524
規制で予定が狂ったのは気にするな、投下する事にこそ意義がある

>指摘されて顔を赤らめた440が帽子を目深に被りなおした。
この440はかわいいなぁ、もうw
526バレンタイン当日 1/5:2011/02/19(土) 21:43:00.44 ID:1EoKP810
 バレンタイン。
 恋する乙女が秘めた思いをチョコと共にぶちまけたり、下駄箱や机の中を何度も確認する挙動不審な男子が発生したりする日。
 もちろん──

「今時下駄箱はないと思うけどね」
『うん?』
「いや、こっちの話。それで、ちゃんとご主人にチョコ渡せた?」

 このように日頃世話になっている人や友人にチョコを送る者もいる。

『うん!ありがとーって言ってた!』
「そっか。よかっ──」
『とってもおいしかったよ!』
「……一緒に食べたのね」

 通信機の向こうで無邪気にはしゃぐ友人の声に、440は苦笑を浮かべた。

『ほかにもいっぱいもらってたから、お姉ちゃんが溶かしてチョコケーキ作ってくれたんだぁ』
「へえ……よかったね」
「あの人、料理出来るんだ。意外」

 傍で通信を聞いていた450が口を挟んできた。
 410の主人──背が高く、ボーイッシュ、と言うよりも男らしいと言った方がいいヒューマンの女性。
 確かにあの人がケーキを作るところなど想像出来ない。

『お姉ちゃんのご飯、おいしいよ?』

 この410が料理をするのと同じくらい想像出来ない。

527バレンタイン当日 2/5:2011/02/19(土) 21:43:35.24 ID:1EoKP810
「とにかく無事に渡せたみたいで何よりだよ。急にかけてごめんね。……うん。じゃあね」

 通信を切った440が振り返ると、450が呆れたような笑みを浮かべていた。

「帽子ちゃんってホント心配性っていうか、お母さんみたいだね」
「ふん。どうせ私はおばさんくさいよ」

 そっぽを向いた440に450が寄りかかるように抱きついた。

「なんだよ、スネるなよー。私は帽子ちゃんのそういうとこも好きだよ?」
「はあ……もうっ」

 ため息を吐いた440が急に振り返り、450に綺麗にラッピングされた箱を突き出した。

「……なにこれ?」
「チョ……チョコだよ。今日バレンタインでしょ。だから……」
「はっ!まさか帽子ちゃん、私のご主人様狙いッ!?」
「違うよ!あんたにだよ!」

 450は一瞬ぽかんとしたが、すぐに意味を理解して珍しく顔を赤くした。
 つられて顔を赤らめた440が慌てて弁解する。

「い、いや、別にそういう、変な意味じゃないから!その……いつも一緒に遊んでくれるし……色々お世話になってるから……」
「あ、あー……う、うん……」

 差し出されたチョコを、450がぎこちなく受け取った。

「ありがと、ね」
「うん……」

528バレンタイン当日 3/5:2011/02/19(土) 21:44:02.39 ID:1EoKP810
「チョコ、用意してなくてごめんね。ホワイトデーにはお返しするから……」
「あ、いや、気にしないで。私も作るのぎりぎりだったし──あ」

 言いかけた440がしまった、という顔をする。

「そういえば昨日帰ったの結構遅かったよね……もしかして、無理して作ってくれたの?」
「ん……ご主人様が寝たあとと、起きる前に……」
「そっか……」

 結構無理をしてくれたようだ。自分のために。
 何かお返しできる物はないだろうか。チョコは主人に渡した分しか作ってないし──

 そう考えていた450が、何かを思いついた。

「ね、帽子ちゃん。ちょっと目閉じてて」
「うん?」

 言われて首を傾げながらも440は目を閉じた。がさがさと紙がこすれるような音がする。
 チョコを開けているんだろうか?

「そのまま、動かないでね」

 何だろう。450のことだ、また何か悪戯をするつもりなのかもしれない。
 そんなことを考えていた440の思考は──

 ちゅっ。

 唇に当たった柔らかく、暖かい感触に中断させられた。

529バレンタイン当日 4/5:2011/02/19(土) 21:44:26.12 ID:1EoKP810
「っ!?」

 慌てて目を開けると、ぶつかりそうなほど近くに450の顔があった。

「えへへ、リップチョコだよ」

 微かに頬を赤く染めて、悪戯っぽく笑う450の唇には、チョコがついていた。
 どうやら贈ったチョコを使ってつけたらしい。

「あっ……なっ……」

 目を白黒させる440を見て、450が笑った。その笑顔を見ているうちに、何だか腹が立ってきた。
 キスしたことに、ではない。自分はこんなにドキドキしているのに、450は平気そうにしていることに、だ。

 ──ちょっと、仕返ししてやろう。

「……初めてだったのに」
「へっ?」

 440の思わぬ一言に、450の表情が固まる。

「私、初めてだったのに。……どうしてくれるの?」
「あ……いや、ご、ごめ──」

 謝りかけた450の言葉を遮り、追い討ちをかける。

「責任、とってよ」
「せっ、責任……!?」

 今度は450が目を白黒させた。

530バレンタイン当日 5/5:2011/02/19(土) 21:44:51.48 ID:1EoKP810
「ぷっ。くくく……あははははっ」

 こらえ切れず噴き出した440を見て、450はようやく自分がからかわれたことに気づいた。

「……まさか帽子ちゃんにからかわれる日がくるとはね」
「たまには、ね。あんなにびっくりするとは思わなかったけど。ふふっ」
「……ねえ、まだ時間大丈夫?」
「うん?平気だけど」

 450が珍しくもじもじと迷ったあと、口を開いた。

「チョコ……良かったら、一緒に食べない?」
「……うん。喜んで」

 そう言ってにっこりと笑った440を見て、450もほっとしたような笑顔を返した。


──


 その頃、ルームのドアの前では部屋の主であるニューマンの少女が頭を抱えてうろうろと歩いていた。

「うう……部屋の中からラブラブな空気が流れてきて物凄く入りづらいです……!」


おわり

531名無しオンライン:2011/02/19(土) 21:47:27.72 ID:1EoKP810
投下完了です。

>>525
ありがとうございます。
お言葉に甘えてもう一本バレンタインネタ投下してしまいました。
532名無しオンライン:2011/02/19(土) 23:30:44.76 ID:bai9Ztnl
>>515
投稿乙です。
>『いつまでもショコラ』
よく死ななかったな・・・ビーストの胃は化け物か。
つーか、箱→箱→・・・箱→ウッドタイル「ボク、ドロップ」 みたいなコンボはもうこりごりです。

>GH422は『不幸』の効果時間が延びた! 『不幸付与(対象限定/幸運能力が低い人)』を手に入れた!
ちょ、やべぇ、俺は途轍もなく幸運能力が低い人だから、マジやべぇ!!!


>>516
投稿乙!
ウエハースもちゃんと食べれwwww


>>524,531
投稿乙であります!
バレンタイン前日の最後の部分

>「時間、足りるかな……」

の意味が?だったけど、こういう事だったのか。
今年もバレンタインは中止だった俺にとって、
このバレンタインは甘すぎるぜ・・・だが、それがいいw

>本当は13日に投下するはずが規制されてました
巻き添え規制は本当に勘弁して欲しいよな。
533名無しオンライン:2011/02/24(木) 23:41:50.90 ID:wK7Cwnbq
フハハハハ!!今日からはりきって∞しちゃうぞー!
アレ?430さん?戦闘時のセリフ変わってません?

430「‥べ、別に久しぶりに会えたからデレてる訳じゃないんだからね!」
534名無しオンライン:2011/02/26(土) 21:11:40.70 ID:kk2PqB3b
節分ネタを見て自分でも書いてみたんだが、
直後から規制食らって書き込めなくなってた…
今さらだが落としてもいいものだろうか?
ちなみにバレンタインの小ネタもあったりするのだが。
535名無しオンライン:2011/02/26(土) 22:57:35.68 ID:NAfnkO1Q
合言葉は

  ( ゚д゚ )<倫理的におk      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄
536名無しオンライン:2011/02/26(土) 23:04:16.81 ID:RLVHN2Hg
        ,. -─‐- 、
       /。 。 |||  r\
     / ,.u─- 、   ヽ、.ヽ
      !/● ::: ●ヽ、_, ニ|
.     {⊃ 、_,、_, ⊂⊃  ,' ……
      ヽ        u /,ソ
      /⌒l,、 ____, イァ
.     /  /:::○::://  ヽ
.    |  l :::∨:::::::(::::彡,)

537名無しオンライン:2011/02/26(土) 23:23:18.09 ID:kk2PqB3b
では投下。長いわりに中身ないけどw

「うっ、ぐすん、ひっく…」
どうしよう、もうご主人さまが帰ってくる頃なのに…いいかげん泣きやまなくちゃ。
しかし何かのスイッチを入れられたかのように、ぼろぼろぼろぼろ涙が落ちて止まりません。
ええい、しっかりしなさい410! ご主人さまを心配させてどうするの!

シュン、と軽い音がしてドアが開きました。あちゃー、もう帰ってきちゃった…
「ただいまー、410…って、どうしたのその顔?!」
入ってきたご主人さま。綺麗な金髪を背に流したニューマンの女性です。
私のぐしゃぐしゃな表情に気づいて慌てて駆け寄ってきます。
「何か辛いことあった?」
「いえ、そうじゃなくて…ぐすん、これ読んでたら我慢できなくなっちゃったんです」
私は膝の上に広げていた絵本を持ちあげて見せました。
440ちゃんのような大きな帽子をかぶった鬼の子の表紙。

「ああ、これ読んでたのね。そりゃ涙腺決壊するわねー」
ご主人さま、ちょっと苦笑して私の頭をわしわしとなでます。
「ご存知なんですか?」
「私も小さい頃読んで大泣きしたからね。その夜は夢にまで見たぐらい」
なにしろ切ないお話なんです。心優しい鬼の子が人間の女の子と仲良くなって、
貧しい彼女のために食べ物を運んであげていたのに
彼の正体を知らない女の子に「うちは鬼がついてるからこんなに貧乏なんだ」
と言われてしまう…という。

「明日が節分だから?」
「はい。さっきマイルームショップにお買い物に行ったら、
店頭にサボテチェアが置いてあったんです。
今時珍しいなあと思って見てたら、節分の柊の代わりだって」
30を過ぎたぐらいのニューマンの店主さんは、節分には家に鬼が入ってこないように
トゲのある柊を飾るんだよと教えてくださったのです。
私のご主人さまもニューマンですから、毎年2月3日には部屋に豆をまいて
エホウマキというお寿司を食べるのですが、こういう習慣もあることは知りませんでした。

それで興味がわいて、いろいろ検索しているうちに出てきたのがこの絵本。
さっそくライブラリで借りてきたのですが…
もっと早くに買い物に行っておくべきだった、と思った時には後の祭りでした。
もう体中のオイルが噴き出しそうなぐらい泣いて泣き続けてしまって、
夕ごはんの支度もまだ途中のままなんです。
「ま、今日は早めに帰れたしね。支度は二人でやっちゃいましょ」
背中をポンポンとされて、ようやくしゃっくりがおさまってきました。
ご主人さまはこうやって私が失敗してしまった時、決してきついことを言いません。
それだけに逆に申し訳ないと思っちゃいます。
5382011年節分 その2:2011/02/26(土) 23:25:03.79 ID:kk2PqB3b
コロニー時間2月3日、午前10時。
「本日のオウトク・シティは晴れ、3月下旬並みの暖かさです」
久しぶりにミッションの予定がない完全オフ。
私はのんびりネットニュースを見ながら出かける支度をしていた。
画面には支天閣での豆まきの様子が映っている。
「これが過ぎたら立春かあ。お日柄良くてなにより」

いつも部屋を守ってくれている410は、定期メンテのためにGRM社に出かけている。
夜には豆をまいて、いわしの塩焼きと恵方巻きという節分メニューを用意する予定だ。
上着を羽織って部屋を出ようとした時。
ドア近くのカフェカウンターの上にあるものが目に留まった。
お皿に盛られたクッキーと、マグカップに入ったミルク。その横にメモが置いてある。

「鬼さんへ
豆まきで大変だったでしょう。これ食べてね」

ちょっと右上がりの筆跡は、まちがいなく410のものだ。
「…あの子らしいな」
笑いがこみ上げてくる。
前にサンタクロースへのおもてなしとして教えたのをそのままやったらしい。
昨日夕食を取りながらも、彼女はずっと鬼の話をしていたんだった。

「お話って言っちゃえばそれまでですけど…
でも、ああいう優しい鬼だっていておかしくないんじゃないでしょうか」
「そうね。鬼って人間の都合の悪いことを押しつけられる存在でもあるからね」
「泣いた赤鬼」の話をしようかと思ったけど、
また410がオイルを吹かんばかりに大泣きしてしまうのは目に見えている。
知人のそのまた知り合いのところの、しょっちゅう鼻からオイルを吹いて倒れる
450の話が頭をよぎったのでやめておいた。
マシナリーにも虚弱体質ってあるのかしら?

そこまで考えた時、ふとひらめいたことがあった。
私は通信機を立ち上げて、410のアドレスともう一箇所に連絡を入れた。
5392011年節分 その3:2011/02/26(土) 23:25:57.60 ID:kk2PqB3b
「ご主人さま…はまだ帰ってないか」
午後2時。戻った部屋は空っぽでした。
メンテ中に入っていたメッセージで「急用ができたのでちょっと遅くなります。
恵方巻きを買って帰るまで待っててね」とありましたが…
とりあえず軽くお掃除をして、ご主人さまが生けたお花の水を替えて
晩ごはんの下ごしらえをしておきます。

お茶でも入れようかな、とカウンターに入ろうとした時。
ドアのインターホンが鳴りました。
「はーい、どちらさまですか?」
お店をやっているわけではないので、普段は鍵をかけてあります。
「えっと…ちょっとでいいから入らせてもらえないかな。俺、鬼なんだけど」
えええええ?!
さすがに自分の聴覚ユニットを疑いました。確かに今日なら不思議じゃないけど…
で、でも鬼を装った強盗とかって可能性もあるんじゃ?!

画像を見直すと、映った姿は私よりせいぜい頭ひとつ大きいぐらいです。
あの絵本のような大きな帽子に、ぶかぶかのシャツとジーンズ。
「豆ぶつけられてバテちまって。鬼ってバレないようにこの格好してるんだ」
声も高い子供のものです。
まさか本当に鬼さん…もし強盗でも、この体格なら簡単に負けはしないかな?
「わかりました。今開けますね」
剣を構えつつ、私はゆっくり鍵を外しました。

「ご主人さまー! 聞いてください、鬼さんがここに来たんですよ!」
4時過ぎ。入ってきたご主人さまに私は思わず飛びついていました。
「鬼って、あの鬼?! いくら節分でも、それはちょっと信じられないけど…」
「私も最初強盗かと思っちゃいましたよ。でもほんとなんです。ほら」
撮っておいたホロを出して見せます。
人間でいえば10歳ぐらいの、角の生えた褐色の肌の男の子が写っています。

「角もさわらせてくれたから間違いないですよ。
どこの家も入るなって空気だったのに、ここは優しそうだったからって。
いい子でしたよ。クッキー出したら、おいしいおいしいって喜んでました。
作った人いい腕だなって。よかったですねー♪」
ご主人さまの作るクッキーは本当に美味しいんです。
それこそお店に置いてもおかしくないぐらい。

目を丸くしていたご主人さま、にっこり笑います。
「そっかあ。あんたの言ってたことが立証されたのね、優しい鬼もいるんじゃないかって。
うちに来てくれてよかったね」
「はい! PMのネットワークで流しちゃいます、こういう鬼さんもいるんだよって」
お友達のPMに「優しい鬼だっているんじゃないかな」と言ってみても
みんなまともに取り合ってくれなかったけど、今度はれっきとした証拠があります。
自分が絶対正しいって主張したいわけじゃないけど、
みんなが思っていることが真実とは限らないって伝えたいんです。

「恵方巻き、奮発して海鮮入りにしたわ。支度しましょ。
ナウラの恵方ロールケーキも買ってきたよ」
「はーい♪」
いわしを焼いて、下ごしらえしておいたけんちん汁を作れば今日のメニューの完成です。
「それが済んだら豆まきね。今回は『福は内、鬼も内』って言ったほうがいいかしら?」
「ですね! 鬼さんもどんどんウェルカムです♪」
ぴょんぴょん跳ねる私の頭を、ご主人さまは笑ってなでてくれました。
5402011年節分 その4:2011/02/26(土) 23:27:01.85 ID:kk2PqB3b
「もしもし、ニュマ子です。今日はありがとう」
8時過ぎ。410に見つからないようにドレッシングルームから連絡を入れる。
「本当に上手くやってくれたのね。あの子、帰ってからずっとその話ばっかりしてるわ」
「ん、こっちも面白かったぜ。クッキーも美味かったし。
まあ、正直言えば酒のほうがありがたいけどね」
相手は鬼の役をしてくれたガーディアンズ仲間のビースト。
見た目は10歳ぐらいだけど、実際は20歳を越えている。
この時期、ガーディアンズにも鬼役の依頼があったりするので
笑いながらも面白がって引き受けてくれた。

「今度おごるわね。コロニー地下の『ラガンズブレス』でどう?」
「OKOK。だけどおまえも物好きっていうか、面白いヤツだよな。
PMのためにわざわざこんなことまでしちまうんだから。
特殊メイクや立体ホロって結構いい値段するだろ」
リアルな扮装のために頼んだガーディアンズ御用達のメイク&VFX工房は
最低でも1回数万メセタかかる。
装備なら安い部類だけど、日常生活にしてみれば結構な額だ。
「まあね。でも今はそれなりに稼げてるし、
そうなれるまで支えてくれたのはあの子だもの。
高い買い物だとは思わないわ」

ドアの隙間から居間のほうを見る。
410はビジフォンの前に陣取って友達と話し込んでいる。
「家族のため、だからね」

通話を切ってドアを開けると、生けてある梅の花の香りがふっと漂ってきた。
夢中で喋っている410の周りだけは空気が暖かいようだ。
(立春大吉、か)
あの子のいるところはいつも春の気配がするのだろう。
酷寒の雪山でも、SEEDの存在が残る場所でも。

明日は二人でニューデイズの梅を見に行こう。
541名無しオンライン:2011/02/26(土) 23:30:05.55 ID:kk2PqB3b
完了です。
最初のタイトル入れミスってもうた…
あ、>>493-503様のキャラお借りいたしました。無断で申し訳ない。
542名無しオンライン:2011/03/01(火) 18:21:27.41 ID:cFfOX+rL
>>541
投稿乙です。
鬼へのおもてなし可愛すぎるw
子供の頃サンタに手紙書いたの思い出しましたw


>あ、>>493-503様のキャラお借りいたしました。無断で申し訳ない。

450「帽子ちゃん、これ見て!これ!とうとうよそ様のSSにデビューしたよ私!」
440「……ほんとだ。おめでとう?」
450「ありがとう!お小遣いを圧迫するオイル代と戦ってきた甲斐があったよ!」
440「そんなにしょっちゅうオイル噴いてたの!?そりゃ噂にもなるよ……」


……というわけで、うちの子達でよければお好きにお使いください。
ところで、バレンタインネタもあるんですよね?(チラッチラッ
543名無しオンライン:2011/03/01(火) 23:24:51.85 ID:EKlDYjUd
>>541
投稿乙です!
ほのぼのしてとてもいい感じでした。思わずニヤニヤしてしまったw

>相手は鬼の役をしてくれたガーディアンズ仲間のビースト。
>見た目は10歳ぐらいだけど、実際は20歳を越えている。
一瞬トニオかと思ったら、そんな事はなかったぜ!

しかし、皆巻き込まれの規制の為に散々ですな。
それにもめげず、投稿してくれる書き手の皆様に感謝感謝です!


544541:2011/03/03(木) 02:20:59.50 ID:WDR3tvAk
ようやく規制解除来たか…本当にまいりますな。
全然レスがつかないんで、やっぱりつまらんかったかorz
と枕を濡らしそうになったのは内緒だ。

>>542
無断借用すいませんでしたー!
ガーディアンズが鬼の役をやるというところから思いついた話なんで
二重に感謝です♪
450にドゾ(*´∀`)ノ[交換用オイル&輸液セット]

バレンタインネタは少々練り直し中。できしだい投下します。

>>543
ほのぼのを提供できたなら幸いです。
ヒュマ助飯店とか好きなんで、ああいう雰囲気の話が書けたらなと思いますね。

>一瞬トニオかと思ったら、そんな事はなかったぜ!
イメージとしては合ってますよ。
最初長身ビーストにしようかと思ったんですが、
でかい相手だと410が怖がってドアを開けないかもだし
元ネタの絵本に近い感じにしたほうがいいかなと。

いやー、レスいただけて本当に嬉しい。
くそ長いんで迷ったけど落としてみてよかった。ありがとうございます!
545名無しオンライン:2011/03/04(金) 18:17:23.78 ID:MA6OK7tw
女主人「ただいま」
エル「お帰りなさい……って、何ですかその箱の山は」
女主人「シャトのコピー素体とその他もろもろ。ちょっとクバラの裏道で買ってきた」
エル「また闇市行ってきたんですか?……で、それらをどうするんですか?」
女主人「うん、ちょっと試したい事があって」

      イチジカン ケイカ

女主人「うし、完成。改めて見るとやっぱり似てるわ」
エル「何ですかこれ。シャトの耳にさらにウサギの耳みたいな物が付いてますが?しかも真っ白ですね」
女主人「あとはトランサーにセットして、リンクを確認……うん、動く動く。では改めて」
女主人(変声)「ねえ、僕と契約して魔ほふぐっ」
エル「(ハラロドウをしまいながら)今のでようやくわかりました。なにやらかしてるんですか貴女は」
女主人「だ、だってもうこういう風にしか見えなくて……」

某iv検索中に430と戯れる姿を見つけて思わず。
5461/5:2011/03/09(水) 03:36:13.58 ID:IMxk5PIj
 ここはとあるガーディアンに割り当てられたマイルームの一室。
 ベッドの上では部屋の主であるビーストの青年が大の字になって眠っている。
 ビーストらしい大柄な身体には規定のベッドは小さすぎるのか、手足が片方はみ出ているが、慣れているのか気にしていないのか、
 気持ちよく眠っているようだ。

 そんな青年を、彼の相棒であるPM、GH-420が気難しげに見つめている。

「マスター、起きろ」

 420が声をかけたが、起きる気配は全くない。

「マスター、起きろ!もう10時だぞ!」

 先ほどよりも大きな声で呼びながら揺さぶるが、主人は起きない。
 420はため息をつくと一歩下がり、軽く跳躍して──

「ふんっ!」
「うぐっ!?」

 主人の腹に肘うちを叩き込んだ。
 鍛えられた腹筋も不意打ちされては用を成さず、青年は腹を抱えて悶絶した。

「目が覚めたか、マスター」
「……危うく……ゲホッ、永眠するとこ……でしたが」

 咳き込みながら起き上がる主人を見て、420は腰に手を当てて胸を張った。

「昨夜の就寝時間は0時。現在時刻は10時。寝過ぎだ、マスター」

5472/5:2011/03/09(水) 03:36:44.08 ID:IMxk5PIj
「いいじゃないですか、休みの日くらい……」
「駄目だ!一度生活のリズムを崩すと元に戻すのは……ん?マスター、アゴに何かついているぞ」

 言われた主人が寝ぼけ眼でアゴを手でさすった。

「とれました?」
「とれてない。ほら、ここだ」

 420が手鏡を取り出して主人を顔を映してみせると、ああ、と主人は納得した顔になった。

「これはヒゲですよ」
「ヒゲ?ヒゲ、とはなんだ?」

 きょとんとした顔で訊いてくる420の頭を撫でながら、主人が答える。

「男の人には自然に生えてくるものなんですよ。いつもは朝剃ってるからわからなかったんですね」
「ふぅん……なんだかザラザラしてて変な感じだ」

 主人のアゴを恐る恐る触って首をひねる420を見て、主人が悪戯っぽく笑った。

「うりゃっ」
「うわっ!?」

 主人は突然420を抱きかかえると、頬をぴったりとくっつけ、頬ずりし始めた。

「ほーら、じょりじょり〜」
「わ、わ、やめろマスター!やーめーろー!」
「あははは、よいではないか〜」

 420はじたばたともがくが、主人はそれを見て笑うばかりでやめようとしない。

「やめろっ!」
「ぶふっ!」

 暴れる420の拳が顔面に叩きつけられて、ようやく主人の頬ずりは止まった。

「ごめん。でも今のはマスターが悪いぞ」
「はい……すみません……」

5483/5:2011/03/09(水) 03:37:11.17 ID:IMxk5PIj
「ふぅ……おかげで目も覚めたし、着替えますかね」
「うん、そうするといい。朝食ももう出来てるぞ」

 服に手をかけて脱ごうとしたところで、420がじっとこちらを見ているのに気づいて主人は手を止めた。

「あの、420?着替えたいんですが」
「? わかってるぞ」

 しかし420が立ち去る気配はなく、じっと主人の身体を凝視している。

「マスター、何か問題でも?」
「いやあの……恥ずかしくないんですか?」
「恥ずかしい?何故だ?俺はマスターの身体を見るのは好きだぞ」

 はっきりと言われてたじろいだ主人を見て、420は何か思いついたようにポンと手を打った。

「そうか、一人だけ脱ぐのが恥ずかしいんだな!では俺も脱ごう!」

 そう言うや否や自らの服に手をかけた420を、主人が慌てて止める。

「いやいやいや違います!脱がなくていいですから!」
「そうか?それは残念だ……」

 脱ぐのをやめ、しょんぼりした420に主人が苦笑いする。

「なんで残念なんですか……」
「だって……俺は第4形態になってまだあまり経ってないから。だからマスターのことをもっと知りたいし、マスターにも
 俺のことをもっと知ってほしいぞ」

 そう言ってうつむいた420の頭を主人が優しく撫でる。

「その気持ちは嬉しいですが、一応僕も男ですから。女の子と裸の付き合いをするわけにはいきませんね」
「むう」

 不満げに頬を膨らませる420を見て、主人がまた苦笑を浮かべた。

5494/5:2011/03/09(水) 03:37:35.57 ID:IMxk5PIj
 言動に似合わず料理の上手い420が作った遅めの朝食を摂ったあと、主人は大きく伸びをした。

「さて、お腹も膨れたところで、ミッション行きましょうか」

 主人の言葉に、420が首をかしげる。

「マスター、今日は休みではなかったのか?」
「ええ。だから行くのはフリーミッションですよ」

 ガーディアンのこなす任務には、名指しで依頼されるものの他に、任意で受けることが出来るフリーミッションがある。
 給与は基本的に歩合制のため、大半のガーディアンはこちらで生計を立てているほどだ。

「しかし休日にまでミッションをこなすとは、何か欲しい物でもあるのか?」
「んー、まあ、欲しいものというかなんというか」

 主人は何故か照れたように笑うと、コホン、と咳払いをした。

「420が欲しいんですよ」
「……!」

 主人の言葉に衝撃を受けたように、420が一歩、二歩と下がり、頬を両手で押さえた。

「知り合いに一介のガーディアンでも決められた金額さえ払えればPMの所有権を買い取れるって聞いたんですよ。
 やっぱり所有権がないと色々と不便なこともあるらしくて」

 PMは配属当初はガーディアンズの備品扱いとなっている。しかしパートナーとして、あるいはそれ以上の存在としてPMとの絆を
育むガーディアンも多く、PMの所有権の買取を希望する者は後を絶たない。

「そうか……マスター、そんなに俺のことを……」

 しかし顔を赤らめてぶつぶつと呟いている420の耳には主人の話は聞こえていないようだ。
 やがて、何かを決意したような表情で顔を上げ、主人を見つめた。

「まあその金額が新人ガーディアンにはちょっと厳しい額なんで、普段の任務に支障をきたさない程度に頑張ろうかな、と……え?」
「マスター……マスターの気持ちはよくわかった。俺はいつでも、あなたに身も心も捧げる覚悟は出来ているよ」
「え、ちょ……え?なんでそんな真剣な顔してるんですか?なんで服脱いでるんですか!?」
「だって……マスターは、欲しいんだろう?その……俺が」

 ここでようやくさっきの自分の発言で420が誤解していることに気づいた主人が、だらだらと冷や汗を流した。

5505/5:2011/03/09(水) 03:37:57.94 ID:IMxk5PIj
「い、いや、あの……ちょ……ちが……」

 主人はなんとか誤解を解こうとするがうまい言葉が出てこず、パクパクと口を動かすだけだ。
 こういうことに免疫がないのか、PMとはいえ女性に言い寄られ、すっかりうろたえてしまっている。

「大丈夫だ……少し怖いけど、マスターの望みだからな……頑張る」

 そう言って420は主人の脚に寄りかかるように身体を預け、主人の顔を見上げた。
 混乱している主人は420の動向を見守るだけだ。

「だから、だから……優しく、して……?」
「……!!」

 その言葉がトドメとなり、主人は完全に硬直した。


 その後、何とか立ち直った主人が誤解を解き、紛らわしいことを言うなと怒った420の恥ずかし紛れの怒りを静めるのに半日かかり、
結局ミッションには行けずじまいとなった。


おわり

551名無しオンライン:2011/03/09(水) 03:42:14.27 ID:IMxk5PIj
以上です。
俺っ子な420が書きたかっただけなんです・・・
ボクっ子があるなら俺っ子があったっていいと思うんです・・・


>>545
そんなシャトが浮いてたらモンスターそっちのけで殴ってしまいそうですw
552名無しオンライン:2011/03/09(水) 20:00:04.11 ID:oIB/vZ1n
投稿乙です。
俺っ子で天然なにゃんぽこ…GJ!

そしてビーストなのに言葉遣いが丁寧な主人も新鮮だ。
自分のパシリに敬語使うキャラって、種族問わず珍しいよね。
ぜひ続編が見たいっす。
553名無しオンライン:2011/03/16(水) 23:51:50.82 ID:tR4BMMwv
保守
…皆さん無事かな…
554名無しオンライン:2011/03/18(金) 17:42:47.97 ID:m7ID9lRJ
ノシ
ホワイトデーに投稿しようと思ってたんだが、
現実がゲームを越えちまってる今は
ここに書き込むのも心情的に難しいって人が多いかも。

被災された人には本当にかける言葉がない…
早く落ち着いた環境に戻れますように。
無事だった人もいろいろ大変だろうけど、できる限り日常を回していこう。
555名無しオンライン:2011/03/31(木) 23:01:24.41 ID:pjZa4meN
          ____
        /|_:|:::::::::: __|
       /´ ::::::::: ,ノノ :.ヽ.
       / :::: :::::::,;:::: :::::;; ハ
       | :: ( :::::;ヘ;;,.,:;:,ハ::::.}
       |:(@:)イ-‐  ‐ ,'::.ノ   <保守ついでに業務連絡〜っと
       (;イソヘリ、 ( フ_ノノ´
      (イリ/';:'`.=/ ̄ ̄ ̄ ̄/
      (.リ(_;:::つ/ GH-450 / カタカタ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/____/ ̄ ̄

現在、(このレス投稿直前で)スレは455kになっております。
長編を投稿する予定の方はサイズを確認をよろしくお願いします。
556名無しオンライン:2011/04/02(土) 20:55:32.53 ID:m4MIQbc5
GH-450「オラオラオラっ!撲殺!撲殺ゥ!!」
GH450「ホーッホッホッホ!チェインを溜めるわっ!溜めるのよ!!」



450「・・・・・・   オイコラ」

『    ん?なに?』

450「な  ん  で  す  か  ア  レ  ら  は」

『え? いやあっち(GH-450)はA君が寄越したサポートキャラで、
 そっち(GH450)はサードキャラだけど?』

450「なんで二人とも身長最小で私のオッソリアセット着てるんですか!」

『えー、だって、ねえ?』

GH-450「だよなー。 なあ?(ゲシッ)」
箱「いで」

GH450「ですよねー?(スリスリ)」
箱「あうあう」

450「うきーーーっ!!離れれてください!離れなさい!!シッシッ!!」

GH-450「んだよー、ぐるぐるノスメギドとザルアしか使わないくせにー」
450「うっ(グサッ)」

GH450「ですよねー せめてー 今作だったらー サゾンデくらいー 使えないとー」
450「ぐふっ(グサッ)」

箱「ちょっとみんな言いすぎだよ。そりゃ確かにレスタかけるタイミングですらマガシさんや
  ケンタッキーおじさんより遅いかもしれないけど、450だって一生懸命やってるんだし・・・」
450「ご・・・ごしゅ・・・じんさま・・・それフォ・・・ローになってない・・・です・・」

GH-450「いやでもマジな話、マガっさんやカーネルのほうがいいんじゃね?」

GH450「ですよねー もう45xデバイス20個くらい溜まってますしー はずしてもいいんじゃないですか?」

450「そ、そんな!」

『いやそれは・・・なあ?』

箱「・・・ですよねえ」

450「ご、ごしゅじんさまぁ・・・(うるうる)        あとついでにプレイヤー」

『例えるなら、惰性で読んでるジャンプって感じ?』
450「・・・」

箱「いや、日の丸弁当のうめぼしって感じじゃないかな?」
450「・・・       うがーーーーーーーーーーーー!!!!」


・・・って感じで∞遊んでる。反省はしていない。

と、スレ残っててびっくりしたついでに保守がてら投下してみたが
しかしほんとあの地震はびっくりしたなあ・・・ はやく被災地や被災者のみんなが落ち着けますように。
557名無しオンライン:2011/04/03(日) 23:49:48.18 ID:v/7B6VXf
箱さん超おひさ!無事でなによりです。
>GH450「ですよねー もう45xデバイス20個くらい溜まってますしー はずしてもいいんじゃないですか?」
それをはずすなんてとんでもない!

∞でもPSUでも、ソロの場合でPA上げやパートナー不可のミッション以外は
必ずパシリ連れてあるいてる俺ガイル
惰性と言われればそれまでかもしれんが、居ないと何か落ち着かんw
558オリジン 1/5:2011/04/13(水) 04:04:02.01 ID:pxnvzBGL
 主人のことを、「マスター」って呼ぶようになったの、いつからだっけ。
 自分のことを、「俺」って言うようになったの、いつからだっけ。
 こんな喋り方をするようになったの、いつからだっけ──



「よう。邪魔するぜ」

 ──また、この女か。

「……へえ、綺麗に片付いてるじゃないか。感心感心」

 ──当たり前だ。マスターは綺麗好きなんだ。

「でも、ちょっと殺風景過ぎるんじゃないか?家具の類もほとんどないし」

 ──着任してすぐだから、仕方ないんだ。外に出歩けるくらいに成長したら、一緒に買いに行くんだ。

「……よし、お前今日休みだろ?今からショップ行って見てみようぜ」

 ──マスター。どうしてあなたは

「気にすんなって。俺も今日休みだし、特に用事もないしさ」

 ──その女と居ると、そんなに楽しそうなんだ。


 私も──
 「俺」も、その女みたいに、なれたら。

 あなたは、喜んでくれるか──?

559オリジン 2/5:2011/04/13(水) 04:04:33.77 ID:pxnvzBGL
 ここは、とあるガーディアンに与えられたルームの一室。
 大きいとは言えない一つのコタ・ツダイに、三人のガーディアンと、三体のPMが寄り添うように入っている。

「ったく、もう春だってのになんでこんなに寒いかねえ」

 三人の中でも一番背の高い、ヒューマンの女性がぼやいた。
 膝の上では、彼女の相棒であるGH-410がすやすやと寝息をたてている。

「ふふ、まだまだこれのお世話になりそうですね。……こうしていると、実家にいた頃を思い出します」

 行儀よく正座をしたニューマンの少女が、昔を思い出すように目を閉じて言った。

「ごゆいんあまおおいっかいもあっらんれうか?」

 隣にいるGH-450が、ミ・カンを頬張りながらモゴモゴと何かを言った。
 反対側に座っているGH-440が、その様子を見て顔をしかめる。

「食べるか喋るかどっちかにしなよ。口の周りもベタベタだし……ほら」

 拭きなよ、と440が差し出したテッシュを見て何か思いついた450は、口の中のミ・カンを飲み込むと、440の方に顔を突き出した。

「帽子ちゃん。拭いて♪」
「なっ……ばっ、馬鹿じゃないの!? 自分で拭きなさいよ!」
「いいじゃん、ほらほら」
「うわっ、あっ、よ、寄るなぁ!」

 にやにやと笑いながらにじり寄る450と、顔を真っ赤にして抵抗する440を見て、二人の主人がくすくすと笑った。

「平和だねぇ……」

 部屋の主がしみじみと呟いた時、来客を告げるチャイムが部屋に響いた。

560オリジン 3/5:2011/04/13(水) 04:05:04.92 ID:pxnvzBGL
「お客さん……?」

 首をかしげるビーストの少女に、部屋の主が頷いてみせる。

「ああ、ちょっと紹介しておきたい奴がいてな……開いてるぞー」

 そう外に向かって声をかけると、失礼します、と返事が返ってきた。若い男の声だ。
 ドアが開いて入ってきたのは、背の高いビーストの青年だった。

「ご無沙汰してます、教官」

 教官、と呼ばれた女性がにやりといつもの笑みを浮かべ、片手を挙げて挨拶を返す。

「おう、久しぶりだな。……ん、一人なのか? PMも一緒に来るって言ってなかったっけ」
「ええ、一緒に……あれ?」

 青年がきょろきょろと辺りを見回すが、相棒の姿は見えない。

「おかしいな、さっきまで一緒に居たんですけど……」

 そう言って青年が後ろを振り向くと、その背中にGH-420がしがみついていた。
 女性が首の後ろあたりを掴んで引き剥がすと、噛み付きそうな顔で睨みつけてくる。

「……おい、お前の相棒ってのはこいつか」
「え? ……あ、420!どこに居たんですか!?」
「いや、気づかないお前もどうかしてるからな?」

 女性が呆れたように言うと、420がぶらさげられたままじたばたと暴れだした。

「離せ!」
「ん、ああ……悪い悪い」

 そう言って地面に下ろすと、420は走って青年の後ろに逃げ込み、顔だけを出して威嚇するように睨み付けてきた。

「……440の時といい、初対面のPMに嫌われる性質でも持ってんのかな、俺」

561オリジン 4/5:2011/04/13(水) 04:05:31.18 ID:pxnvzBGL
「まぁいいか……おーい、ちょっとこっち来てくれ」

 女性が部屋の奥に向かって手招きして、二人の少女とPMを呼んだ。
 怖々と上目遣いで青年を見る二人に、女性が笑ってみせる。

「くくっ、大丈夫だよ。ナリはこんなだけど悪い奴じゃないから」
「あはは……すみません」

 青年が苦笑して、ペコリと頭を下げた。

「今日呼んだのは、こいつを紹介しておきたかったからなんだ。少し前に人手不足で俺が臨時の新人指導係やってた頃に担当したやつでな。
 ランクも二人と同じくらいだから、これからミッションで一緒になることもあるかと思ってさ」
「では改めて、初めまして。まだまだ未熟者ですのでご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、一緒になった時はよろしくお願い致しますね」

 そう言って丁寧に辞儀をした青年に、二人の少女が慌てて頭を下げた。

「あっ、こ、こちらこそ! よろしくお願いします……!」
「よろしく……お願いします……」

 そうして挨拶を交わす三人を見て女性はうんうんと頷き、次いでにやりと笑みを浮かべた。

「挨拶が済んだところで、だ。親睦を深める意味も兼ねて、今度このメンバーで花見に行かないか?」
「お花見……ですか」

 女性の提案にビーストの二人は首を捻った。自然の少ないモトゥブ出身の彼らは花見という概念は知っていても、いまいちピンとこないようだ。
 一人ニューデイズ出身の少女が両手を合わせて嬉しそうに笑った。

「ああ、いいですね! 今ならきっと満開ですよ!」
「だろ? こういうのは人数多い方が楽しいしな。日程は休暇を合わせるとして、とりあえず──」

 女性がニコッと不気味な笑みを浮かべて青年の肩をぽん、と叩くと、青年の顔が引きつった。
 まるで嫌な予感がする、と言わんばかりに。

「場所取り、頼むわ」
「……まぁ予想はしてましたけど。分かりました、お任せください」

 こういった扱いに慣れているのか、青年は苦笑しながらも快く請け負った。

562オリジン 5/5:2011/04/13(水) 04:06:10.24 ID:pxnvzBGL
 花見の話で主人達が盛り上がる中、420は青年の傍らで、女性を睨みつづけていた。
 そんな420に、心配そうに440が小声で声をかけた。

「ねえ、大丈夫? ずっと睨んでるけど……」
「っ……!」

 声をかけられてビクリと身を震わせた420が、慌てて青年の脚に隠れた。

「あ……」
「照れてるのかな? それとも人見知りとか」

 PM達のやり取りに気づいた青年が、しゃがみ込んだ。

「すみません。この子、他のPMに会うのは初めてなので、ちょっと照れてるのかもしれません。あの、仲良くしてあげてくださいね」

 しゃがんでもなおPMの身長より大きなビーストに、440は少し気圧されながら頷いた。

「ええ……それは、もちろん」
「お任せください。うっふっふ……照れ屋な子は大好物ですよ」

 にやにやと気色の悪い笑みを浮かべながら余計なことを言った450の頭を、440がはたいた。
 そんな二人のやり取りを見た青年が朗らかに笑った。

「仲がいいんですね。……420も、そんな友人になれればいいんですが」

 そう言って自分の後ろに隠れたままの420をちらりと見る。
 まるで内気な子供を持つ親のようだ。

「まぁ、そのための花見さ。飲んで食ってぱーっと騒げば気分もほぐれるだろ」

 気楽そうに言った女性を、青年の背中に隠れた420が顔を半分覗かせて、また睨みつける。
 その視線に、女性は閉口したように肩をすくめた。

「……俺も友達になれるように、頑張らないといけなさそうだな」


おわり

563名無しオンライン:2011/04/13(水) 04:09:05.11 ID:pxnvzBGL
投下完了です。
容量ちょっと心配でしたが全然大丈夫でした。

>>552
だいぶ遅くなりましたが、ありがとうございます。
次回作あたりで俺っ子PM出たり・・・したらいいなぁ。
564名無しオンライン:2011/04/14(木) 20:18:36.77 ID:58m5Kkij
お久しぶりです。

……詳しくは語りません。>>364と言えばわかってもらえるでしょう。
565『さよならじゃない、またいつか』:2011/04/14(木) 20:19:52.58 ID:58m5Kkij

いつもどおりの日常。それがいつもどおりだからこそかけがえのない物だと気付く事はない。気付くのは決まって、失った時。

目が覚めて、すぐにボクがする事は、自分のマスターを起こす事。いつもどおりベッドでグースカ寝ているあの人を起こしに、部屋に入ると……
「……あれ?」
誰も、いない。ベッドから落ちたり、女性として恥ずかしいポーズで寝ていたりするボクのマスターの姿がない。
はて、昨日から泊りがけの用事なんてあっただろうか。思念にふけるボクの目に、ある物が写った。

『メッセージ:一件』と表示されている、ビジフォンのインフォメーション。

差出人を確認すると、なんと、マスターにキャス姉さん、そしてニュマ男さんの三人からだった。どうやら、ボクを含め他の二体……キャス姉さん、ニュマ男さんのPMにも送られているようだ。
一体どういうことなのか。それは、メッセージを再生してみない事にはわからない。
「メッセージ、再生」
ビジフォンにそう命じると、ホログラフで三人の姿が表示された。

『えー、ゴホン。君がこのメッセージを見ているという事は、もう私たちはこの世にいないだろう……』
『女主人さん。ふざけるのはそこまでにしてください』
『……だってー。一回言ってみたかったんだもん、こういうの』
『気持ちはわかるがな、今はそれが洒落になってないから困るんだよ』

……洒落になってない?まさか……本当に、命に関わるような事が……?

『あー、弁明させてくれ。別に俺たちは死んじゃいない。ちょっと顔を出せなくなっただけさ』
『しかし、その期間が相当な物であるだろうという事です。月単位か、最悪で年単位になってしまうかと』
『流石にそこまで長く離籍すれば、ガーディアンをクビになることは確かなはず。だから、コレはある意味お別れのメッセージよ』

……そうだったんですか。もう、マスターたちとは会えないんですね。
566『さよならじゃない、またいつか』:2011/04/14(木) 20:21:10.47 ID:58m5Kkij
『た・だ・し』

……?
もう会えないという言葉が頭の中をぐるぐる回っていたとき、マスターがさらに言葉を繋げた。

『あたしたちだってそんなに長く離籍するつもりはないわ』
『私たちの居場所は、このGコロニーの』
『お前らのいるマイルームだから、な』
『……んふふ、泣いた?ねえ泣いちゃった?』
『こら、そこでそんな台詞吐くなよ。この場合は『そういうわけだから、ちゃんと留守番しておけよ』とか……って、461!今鼻で笑ったろ!?』
『メタな発言はこれくらいにしましょう。……もし、私達が戻ってきて、知っている人が誰もいなかったら寂しいですから。どうか全員で、笑顔で待っていて下さい』

……ああもう、この人たちは。
マスター……悔しいですが、確かにほろりときましたよ。その後の発言で台無しですが。
キャス姉さん……色々とありがとうございました。
ニュマ男さん……この変態。でも、いい変態でした。賛同はしかねますが。

『それじゃあ……』

はい。

『ちょっとラグオル行ってくる』

……はい?
567『さよならじゃない、またいつか』:2011/04/14(木) 20:22:04.74 ID:58m5Kkij
『いやー、行ける場所探したらここしかなくってね。でもまあ、同じような感じだったしなんとかやっていけるでしょ』
『俺はクラ6に移住だぜ?っていうか、よくあんな所行けるなー』
『確かに第一印象がモッサリだったけど、始めてみると中々面白いのよー』
『……俺も行きたかった』
『仕方ないじゃない。ニューマン男性はフォースしかないのよ?あのバカ王子服が嫌だからクラ6にしたんでしょ?』
『……何でPS○は服が固定なんだよと小一時間』
『…………』
『……キャス姉?そういえばキャス姉の移住先は?』
『……ありません』
『えっ』
『えっ』

どうやら地雷を踏んだらしく、険悪な雰囲気になっています。……いや、そんな事はいいんです。
とりあえず、マスターが帰ってきた時のボクの行動は決まりました。


――生きてる事を後悔するくらい、ボコボコにしてあげます。覚悟しててくださいね、マスター♪


            ***   ***

「!?」
惑星ラグオル、の遥か上空に留まっている宇宙船、パイオニア2。その居住区内で、一人の女性が突然身体を震わせた。
「……何か悪寒がするなぁ。今日の探索はやめにしようかしら」
その悪寒が、かつてパートナーだったものの怒りの思念である事を、彼女は知る由もなかった。
568『さよならじゃない、またいつか』:2011/04/14(木) 20:25:53.06 ID:58m5Kkij
というわけで、PS2サービス終了に伴い、一旦グラールを離れます。
とりあえず、女主人の発言どおり、パイオニア2でブラブラしてますんで。

エル「パイオニア2はなくなったんじゃないんですか?」

>>158参照、な。うちのPCはようやく動くレベルだからモッサリってるだけなんだが。
569364の人:2011/04/14(木) 21:35:35.12 ID:mogjZroG
>>568
おつかれさまですよ。
PM好き同士、このスレッドで会えたのも何かの縁。
また何処かで会いましょう。それでは、またいつか。
570名無しオンライン:2011/04/15(金) 19:37:22.17 ID:k0TeZcHF
>>568
こういう話があるんだろうなとは思ってたが、やはり切ないな…
エル君と女主人のやりとり好きだったんで。

エル君がご主人様をボコボコにできる日が来ることを期待しつつw
お疲れさまでした。楽しませてもらってありがとう。
571ごうせいのまほう:2011/04/27(水) 01:21:17.64 ID:kNK17oo5
450「こんにちワンド!」
450「ありがとうウォンド!」
450「楽しいアイテムが…ぱ、ぱぱーん!!」



御主人「…あれだ。CMを真似るのはまあいいが」
450「… … …」
御主人「例のあれは合成できたのかな」
450「…あう」
御主人「あう?」
450「ぱぱーん!ぱぱーん!!」

572名無しオンライン:2011/05/02(月) 22:47:48.27 ID:+sb/Og+p
保守
573名無しオンライン:2011/05/07(土) 17:59:14.34 ID:BDO/I6zz
test
574名無しオンライン:2011/05/09(月) 23:29:01.90 ID:+sqts2OY
遅まきながら[ ゚Д゚]<インフィニッティー始めました
PSUをやっていた頃とエラい変わっていてびっくらです
でもパシリがご飯食べてくれなくてしょんもり

いずれどこかで、やたら口の悪い430や
はうはう口ごもる気弱な小ビス子を見掛けましたら
よろしくしてやってくださいませ
575名無しオンライン:2011/05/12(木) 09:08:44.11 ID:ASSOnZ95
お帰りなさい。
インフィニティーで小ビス子たんとすれ違い通信をした…は、殺気!
576名無しオンライン:2011/05/12(木) 16:18:58.60 ID:dBCGN4Gq
えっ、マジで小ビス子氏?
うわー、今になっていらっしゃるとは思わなんだ。

あっちは新しいコスもいろいろあるので、
カグヤヒラリとか目指してみるのはいかがでしょうか。
430がまたオイル吹いてしまいそうなラブリー系もありますし。

…ミジカクテイイノデ ゼヒ小ビス子ト430ノ リトルウィングレポートヲオネガイシマス(コソ
577名無しオンライン:2011/05/22(日) 08:45:31.87 ID:Yh36Wru8
戦闘中のPM台詞をpspi準拠にしてくれないかなあ
578名無しオンライン:2011/05/24(火) 21:14:57.49 ID:U7cffNzP
>>577
例えばどんなん?
579名無しオンライン:2011/05/25(水) 01:12:52.28 ID:sNypUfnI
>>578
俺は>>577じゃないけど、こんな感じ。

PSUでは戦闘中に
「散らばって戦いましょう」とか「援護します 後はお任せください」とか言うけど、
実際は全く状況にあってない、汎用の台詞が多い。
(小型に「カワイイ!やっちゃいましょう」とか言うから全てがそうではないけど)

PSPo2iだと
汎用の台詞もあるけど、割と状況にあった事言ってくれる。
例えば射撃耐性の敵がいたら
「射撃が効かない・・・なんて事」とか
PMを回復したら「ありがとうございます!」とか。
逆にこっちのHPが減ってる時は「ああ!! 大丈夫ですかっ」とか言いながら
近寄ってきて回復してくれるしなw

問題はPSPo2iはNPCのAIそのものが違うからな〜
台詞だけ替えても、延々壁に向かって走り続けるAIのままでは意味が無いかもしれん。

なお、どのPMがどんな事を言うか知りたいなら、PSPo2iのwikiに行くといい。
580名無しオンライン:2011/05/25(水) 05:01:30.18 ID:3k0z2KBs
「……よし、誰もいない。ちょっと通り過ぎるならイマノウチ……」
夜中のマイルーム。そこにうごめく怪しい影。……何をしているのかはもうバレバレですよ?
「……照明オン」
「うおっ、まぶしっ!」
照明が付く事によって、怪しい人影の姿をはっきりと捉えることが出来た。

エル「お帰りなさい、マスター。そしてしばらく寝込んでいってください」

女主人「いやちょっと待……」

  アッー!!オガーザーン!!

エル「で、どこほっつき歩いてたんですかこのダメマスター」
女主人「(トリメイトを食べつつ)いやその、なんていうか……ちょっと寂しくなっちゃって?」
エル「全く、パイオニア2に行くとか何考えてるんですか」
女主人「あー、ごめん。PSOすぐに飽きたわ」
エル「作品名言わないでください。……じゃあ、どこに行ってたんですか?」
女主人「……ちょっと肉を焼きにユクモ村まで」
エル「……はあ、そうでしたか」
女主人「あれ、突っ込まない……?」
エル「某ガルルガ仮面さんもこちらに来ているらしいですし、もう文句は言いません」
女主人「クラ6の方だろうけどね。……とりあえず、ちょっとお邪魔するわ、エル」
エル「ええどうぞ。ゆっくりしていってください」

  ……本当は、「ただいま」を聞きたかったけど。仕方ないですよね。
581名無しオンライン:2011/05/25(水) 05:02:27.58 ID:3k0z2KBs

おまけ
「そういえば、今の家にも通信つないでたんだっけ。おーい、エルー、ヴィアー」
『ニャッ!?面妖な物体から旦那さんの声がするニャ!?』
『もしかして、旦那さんはこの中に……!?』
「……まあ、わかってたけどね、この反応は。向こうにとってはオーパーツも当然だし」
「ひょっとして、今呼んだのって……」
「うん、今のあたしのオトモ。本当はちゃんとエルヴィアって付けたかったんだけどエルエル言ってたらそれで定着しちゃって」
『旦那さーん!今助けるニャー!!』
「って、ちょっと落ち着きなさいあんた達!壊したら解雇するわよ!?」
『で、でも旦那さんが……』
「大丈夫よ。あたしはちゃんと生きてるし、どこにも閉じ込められてないから」
『ニャァ〜……』
「後でマタタビあげるから。ちょっと話してくれる?あたしが前に言ってた、もう一人のパートナーと繋がってるわよ」
『ニャッ?それって、あの『ぴーえむ』って奴ですかニャ?』
「……マスター、世界を超越しすぎです。いろいろ怒られますよ?」
「気にしないの。それじゃあ、適当に話しといて。久々のシャワーを浴びるから。辺境で温泉もいいけど都会でシャワーも捨てがたい!」
「ははは……相変わらずなマスターですねー……というわけで、エルさんとヴィアさん……ですか?ボクは――」

  ――ボクはGH465、個体識別用の名前はエルヴィアです。
582名無しオンライン:2011/05/25(水) 05:04:55.16 ID:3k0z2KBs
というか俺がいない間に小ビス子氏が来ていたとは。
583名無しオンライン:2011/06/01(水) 14:22:18.64 ID:H6xTAayI
test
584 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/06/05(日) 08:13:20.52 ID:0+JJHZop
test
585 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/06/08(水) 12:43:15.08 ID:2nnE+tT7
残り25kB 完走ペースかな?
586名無しオンライン:2011/06/09(木) 17:26:17.39 ID:X0Q4ckpQ
小ビス子氏復活は嬉しかったけど、
他の作者の人たちはどうしてるんだろうか。
震災以降仕事が忙しくて…とかならいいんだけど、
被災した人もいるかもしれないよな。

みなさん無事でありますように(−人−)
587名無しオンライン:2011/06/10(金) 20:49:22.89 ID:8IpH99Et
完走目指して、小ネタを投下。
588ひまつぶし 1/4:2011/06/10(金) 20:50:03.00 ID:8IpH99Et
「……暇だ」
「それ、13回目だよ」

 ベッドの上に転がった450のぼやきに、手元の作業に集中したまま440が答えた。

「せっかく遊びに来たのに合成中ってなんだよー暇だよー!」
「仕方ないでしょ……14回目」

 一旦手を止めて440がため息を吐く。

「だいたい、こっちの予定も聞かずに押しかけてくるのが悪いんでしょうが」
「そう言われるとぐうの音も出ないね」

 お互いの主人がPM同伴不可のミッションへ出かけたため、きっと440も暇だろうと思った450が押しかけたわけだが、
440は主人に頼まれた合成の作業中だった。
 それでも追い返したりしないのは二人の仲が良いのと、主人が不在の時の寂しさを440も知っているからだ。
 とは言え、さすがに合成を中断して遊ぶわけにはいかない。

「そんなに時間かかる物じゃないから、大人しく待っててよ」
「むう……」

 ごろりと寝返りを打った450の目に、440の大きな帽子が映る。

「……」

589ひまつぶし 2/4:2011/06/10(金) 20:50:24.92 ID:8IpH99Et
 起き上がってベッドから降り、そろりそろりと440に近寄る。作業に集中しているのか、440は気にした様子はない。

「とりゃっ」
「!?」

 450の手が440の頭上をかすめ、帽子を奪い取った。440は慌てて両手を頭の上にやるが、もちろん何もない。

「あ……なっ……」
「ホントおっきいよね、この帽子」

 両手を頭の上にやったまま口をパクパクさせる440をよそに、450は帽子をしげしげと眺める。

「かっ……返してよぉ!」
「節分の時も思ったけど、アンタ帽子取られると弱いよねえ」
「し、仕方ないでしょ!?それがないと、なんか……なんか、だめなんだもん……」

 顔を真っ赤にして涙目になる440を、呆れたように450が見る。

「返してよぉ……」
「……どうしよっかな」

 本当はすぐに返すつもりだった。しかし──

(そんな顔されると、いじめたくなるじゃん……)

590ひまつぶし 3/4:2011/06/10(金) 20:50:52.38 ID:8IpH99Et
 帽子を後ろ手に回し、ゆっくりと440に近づく。

「どうして……どうしていじわるするの……?」

 440はとうとうぽろぽろと涙を流して泣き始めてしまった。

「私のこと、嫌いなの……?」

 しゃがみこんだ440に視線を合わせ、顔を近づける。

「私は、大好きなのに……」
「私も、大好きだよ」

 濡れた頬に両手を添えて──

「じゃあ、どうし──っ!?」

 そのまま口をふさぐ。

「んっ……ぷぁっ」
「ごめんね。でも──」

 ぺろりと唇を舐めて、440をベッドに押し倒す。本来腕力なら450の方が劣っているはずだが、簡単にベッドの上に倒れこんでしまった。

「帽子ちゃんが可愛いのがいけないんだよ……!」
「ひっ……いやぁっ!」

 悲鳴を上げる440に構わず、450は欲望の赴くままにその身体を──

591ひまつぶし 4/4:2011/06/10(金) 20:51:16.30 ID:8IpH99Et
「うん……アリだな」
「……なにが?」

 ベッドの上に転がったまま独り言を呟いた450に、手元の作業に集中したまま440が訊く。

「なんでもー。ねえ、終わったらさ、ぷよぷよやろうよ」
「また? いいけど、前みたいに負けたからって電源切らないでよ」

 450が起き上がり、自信有り気に胸を張った。

「ふふん、私をこないだの私と思わない方がいいよ。なんなら何か賭けてもいい!」
「……ずいぶん自信あるみたいだけど、こないだってたった二日前だからね。賭けるのはいいけど、お金はだめだよ」
「もちろんさ! じゃあ、私が勝ったら──」

 こうして、束の間の主のいない時間は過ぎていく。


おわり

592おまけ:2011/06/10(金) 20:53:22.84 ID:8IpH99Et
450「私が勝ったら、>>590の続きをエロパロ板で最後までやってもらう!」
440「なにそれ……」
450「うっふっふ。帽子ちゃんはどうする?」
440「そうだなぁ……じゃあ、私が勝ったら、>>590の続きを立場逆転でエロパロ板でやってもらおうかな」
450「……えっ?」


投下完了です。

花見ネタやろうやろうと思ってるうちに桜は散ってました・・・orz
593名無しオンライン:2011/06/12(日) 07:59:19.18 ID:g3/sl2mc
 帰らない主を待つパシリの話を読んだ後引退せざるを得なかったPS2の友人の部屋に行きました
最終日にお別れの挨拶も済ませ、その前に部屋の掲示板にもお別れの書き込みはしていましたが。
 「お元気でしたか?」来店時のPMの台詞が彼を思い出させました。
掲示板を見ると彼のキャラのプロフィールが書かれていました。
解ってはいるけどやっぱり会えないのは辛いという内容の書き込みをして次の部屋に向かいました。

 もう一人の方はパスワード変更のせいでログイン出来なくなったままサービス終了したようで
お別れの挨拶は出来ませんでした。
 部屋に行くと店を開いていないので無言でPMがたたずんでいました。
そんなPMを見て何とも言えず掲示板を確認して書き込みせず自分の部屋に戻りました。

 引退から復帰しても課金しなければ同じグラールにいても会う事も無くずっと
主の帰りを待ち続ける、それに比べたらミッションに連れていってもらえるPMは幸せなのだろうと
フリーコースのカンストのキャラを見てふと思ってしまった、その人なりの都合も考えずに。
594根幹:2011/06/12(日) 09:05:32.49 ID:g3/sl2mc
1、主と認定した者の人命を第一としつつその言葉に極力従う、但し主の人命遵守の為に言葉に従わない
  行動はその定かではない
2、己自身の身の保全を図る
3、1と2に反しない場合は極力他の者の人命と言葉を尊重する

「主任、これ何ですか?」
「ああ、今度ガーディアンズに配備されるPMの行動概念の根幹だよ」
「PM? ああ、パートナーマシナリーの事ですか」
「そう、パートナーマシナリーの頭文字を取って略してPMさ」
「これって前に読んだ※マシナリー3原則と似てるけどちょっと違いますね」
「予め逃げ道も用意しておかないと※矛盾でいかれちまうからな」
「逃げ道って、極力の件ですか?」
「そうさ。 時と場合によっちゃ人に矛先を向ける事もありえるからそういった場合の判断に
 柔軟性を持たせておかないとな」
「それってかなりファジィなフローチャートを組むっていいませんか? 極力とか簡単に表してますけど」
「まあそうなるな、だからお前も組むの手伝え」
「うわ、薮蛇・・・」

 ※マシナリー3原則:いわゆるロボット3原則ですが世界が違うという事でこのように
変更、グラールにも似たような事が書かれている小説か何かがあるという事で。

 ※矛盾でいかれちまう:フランケンシュタインシンドロームですな。 主を守る為に敵を攻撃しなくては
いけないのに他の人の人命を尊重せよ、そういった矛盾が発生した際の自問自答で答えが出ずに壊れると。
595名無しオンライン
ふと思い浮かんだので投下。
GRM社のとある開発ラボでの作業台にパーツの状態で乗っている初期状態の
PMを挟んでディスプレィを見ながら話している技術者の会話という所でしょうか