「本当によかったのか?」
「ええ。本当に分かってなかったのはこの私だから」
「あーん! 寂しいよ、ケイ〜!」
「ごめんなさい、シュネー。あっちに着いたら連絡するね」
「えぅぅぅ…」
「せっかく太刀筋がマシになってきたのに、惜しいよ」
「私みたいないい女を逃がすのが惜しいんじゃなくて?」
「言うな、お前も。…ちょっと寂しいよ」
(…私も、ね)
「ん…、何か言ったか?」
「いいえ、何でも─」
≪ニューデイズ・オウトクシティ行き、255便の搭乗締め切りは後10分です。
モトゥブ方面は3番プラットホーム、ガーディアンズ・コロニー方面は…≫
「いけない、乗り遅れちゃう。もう行くわね」
「ああ、気を付けてな」
「ケイちゃーん! また遊びに来てねー!」
「わかってるわよー!」
そして搭乗口に歩いて行く…途中で振り返り、大声で叫んだ。
「ケイは家を継ぎます! さようならー!」
97 :
別れ そのあと:2010/08/15(日) 20:00:40 ID:4yYiyMI0
本当に短いですけど今回はこれで終了。
彼女が出した答えが正しいのか…は時間が明らかにしてくれる事でしょうね。
ながいの乙
ファックを書こうとする→規制の流れ飽きたんだが書き込めますか
ファックを待ってる
今でもずっとだ
保守
>>98 私が長ったらしいのを垂れ流している中での貴重な短編です。
投下されるのを待ってますよー。
さて、今から投下します。
書き終わってから気付いた。PMもPSUも関係無くなってきたよー(^q^)
『PMの管理コードは戦技部が握っている』
─思えば私達は
『"姉妹達"を解放するには、このコードを改変』
─狂わされてしまったのだろうな
『凍結する以外に方法は無い』
─だが自ら望んだ道なら
『もう一度言おう、私達に未来は無いものと思え』
─自ら進んで狂おうではないか
『作戦を説明する』
≪"シュヴァルツェ"、展開完了≫
≪こちら"インディゴ"、手筈通りです≫
≪"ロト"、"グリューン"共に問題なし≫
「"ゲルプ"了解。そのまま待機せよ」
「我ながらおかしな事をしているな、とは思うよ」
「ですが皆、少佐に付いてきました。皆の望んだ事です」
「揃いも揃って人形馬鹿、か。はっは」
「馬鹿は馬鹿なりの筋を通すものですから」
「分かってる。私も指揮官として、最後まで務めさせてもらう」
「付いていきます、少佐」
「久々の前線配置で腕が鳴りますよ」
「…宜しく頼む」
「シャーリー、お前は無理をするな。壊れてしまっては元も子もない」
「計算上は問題ありません」
「あくまで理論値だ。私の後ろについていろ」
「了解しました」
「時刻は間もなく0300。作戦開始時刻に近づきます」
「ここは呑気なもんだな。すっかり寝静まってら」
「作戦開始時刻まで、3…2…作戦開始」
「よし、"ゲルプ"前進。静かにな。精霊の御加護があらん事を願っている」
「了解」
『戦技部本部を掌握するにはいささか人数不足だが、文句の一つも言えん。
要所に少数で当たることになる』
『今回は部隊を5つに分割する。大きく編成が変わる訳ではないが、一応説明しておく』
『デトレフ、ユルゲン、ヘルムート、カールハインツ、そしてレイチェル。
貴様ら第1班のコールサインを"ロト"とする』
『ベルンハルト、ファビアン、ウルフ、フリッツ。マリーを加え第2班を形成。
コールサインは"グリューン"だ』
『第3班はデミトリ、ベルティ、マディアス、フランツ、エマの5名。"インディゴ"と呼称する』
『第4班、ライナー、オルベルト、そして私とモニカ、シャーリー。コールサインは"ゲルプ"』
『第5班は本来の第6班と統合する。ドミニク、セルゲイ、ハラルト、ゼップ、ヘルガー、
ラファエル、アレクサンダー、マクシミリアン、そしてフィオナ。
コールサインは"シュヴァルツェ"とする』
『少佐、コールサインを設けた根拠は?』
『一応防諜目的だが、まぁ人員が明らかにされた所で知れてるだろう。只の気分転換だ』
『相変わらず非合理的ですね、少佐』
『この作戦に合理もクソもないさ。ヤケだよ』
『…了解です』
『引き続き詳細を説明する』
『戦技部本部には、少数と言えども若干の兵力が配置されている。
起きて来られると厄介だ。兵舎の制圧にはロト、グリューンを当てる』
『ロトは北側1F入口から、グリューンは2F非常階段から突入。
兵舎に待機中の兵士全員を武装解除させる』
『また、兵器庫の兵器を使われない様に破壊する必要もある。これはインディゴが担当する』
『指令室のデータバンクにPMの管理コードがある。これは確定事項だ。
ゲルプは指令室を制圧、そして管理コードを改変、凍結する』
『シュヴァルツェは正面入口付近にて待機。兵舎の制圧が失敗した場合は速やかに突入、
外部より攻撃を加える』
『作戦目的の達成後は?』
『管理コード改変後はすみやかに撤退、"協力者"が用意したシャトルでモトゥブに潜伏。
まぁ…今後我々がお天道様の元に出られるようになる事はあるまい』
『困難な作戦だ。何せ同盟軍を敵に回すんだからな。だが私は、貴様らがこれを達成できんとは思っていない』
『何せ"硝煙女帝"でさえ感嘆させる精鋭ですから』
『自分で言うなよ』
『尚、支援車両及び自立機動兵器の類は一切用意出来ない。貴様ら単体での純粋な戦闘力が問われる。
これまでに培った技術を全て投入する様に。各員の奮闘を祈る』
今回はこれで終了。
各班のコールサインの元ネタは分かる方も多いのではないでしょうか。
>>98 >規制云々
逆に考えるんだ!ネタをより濃厚にできるって考えるんだ!!!(AA略
俺も待ってる人間の一人だ。
ネタができたらめげずにまたカキコんでくれ!
>>103 投稿乙です。いよいよ作戦決行ですな。wktkです。
>コールサイン
元ネタが分からんかったのでググッたのは置いておいて、
ロト=ドラ○エって安直に考えたのは俺だけでいいorz
後、
×精霊
○星霊
な。間違えるとルツ様に後ろからアルテラツゴゴオオォォォゥウグされるから気をつけるんだ!
108 :
107:2010/08/18(水) 22:33:12 ID:SAZyUVyT
ゴメ、結果的に間違っちゃいないんだが
×103
○106
ですわ。
最近間違いすぎだ・・・ちょっとレス自重するorz
んで、後ろからアルテラツゴゴオオォォォゥウグされてくる ノシ
/ )
(∀゚ )=( ̄ ̄>., ':; .,/ ):;; )
|←巫女様ファンクラブ| λ..... <\ へヘへ/ )、:' ; )
>>98 ここにも待ってる人間が一人いますよー。
短いのに凄く笑えるあなたの文が大好きです。
>>106 熱い展開になってきましたね。
コールサインの元ネタはわかりませんでしたがなんかカッコイイって事だけはわかります。
>>108 ドンマイです。
書き手の端くれとしてレスいただくと物凄い嬉しいので自重しないでっ!
では、本日も続き投下します。
「この子・・・どうするん?」
少女の頭を撫でながら、主人がセシルに聴く。
私達に課せられた依頼は「保護」だ。このままリトルウィングへと連れて帰り、ガーディアンズに引き渡して依頼完了だ。
しかし、子供とはいえ多数のガーディアンを負傷させたのは事実だ。ただでは済まないだろう。
主人はそれをわかった上でどうするのか、と訊いている。このままガーディアンズに突き出すのか、と。
訊かれたセシルは苦い顔をした。さすがにこんな少女を突き出すのは気が引けるらしい。
「あの・・・」
少女のPM───412が口を開いた。その場の視線が集中する。
「無理を承知でお願いします。・・・見逃していただけませんか」
懇願するように言った。心情的にはそうしたいのは山々だ。
「よければ事情を聞かせてほしい。何故こんな所にいるのか、何故ガーディアンを襲ったのか」
少しためらった後、セシルは訊いた。
「・・・この少女は何者なのかを」
最低限の武器でSランクガーディアンを倒し、消えたと見紛う程の瞬発力を持つ少女。
ただの女の子、であるはずがない。
412は俯いた後、つぶやくように言った。
「話したら・・・見逃してくれますか」
「約束はできない。だが何か力になれるかもしれない」
412が顔を上げ、意外そうな目でセシルを見つめる。
セシルの言葉は私にも意外だった。今まで一緒にこなした依頼では失敗もなく、依頼主の意にそぐわないことはしなかったのに。
あるいは、さっきからずっと訴えるような目で見つめている主人の影響だろうか。
主人は情に流されやすい。今だってこの少女をガーディアンズに引き渡す、なんてセシルが言っていたら食って掛かっていただろう。
後先や損得を考えず、その場の感情で行動する。PMの私からすれば理解できないことも多かったが、嫌いじゃなかった。
今回だって、このまま話を聞けば確実に面倒なことになる。さっさと引き渡すのが正解だろう。
でも、私が止めた所で無駄だろう。
頑固で、情に流されやすくて、後先考えずに行動して厄介事に首を突っ込んでオロオロする。
それが私の主人だ。
「わかりました・・・お話します。私のわかる範囲で」
412が語り始める。自分がガーディアンズのPMだということ。少女も書類上はガーディアンだが恐らく偽造されたものであること。
少女と出会ったのはガーディアンズで、それ以前の経歴については知らないこと。
定期的にどこかの組織と連絡を取り、ミッション時に記録した戦闘データを転送していること。
その「組織」からガーディアンズから戻るように命令が下り、それに少女が反抗し、自分を連れて逃げ出したこと。
逃げている内に危険区域内に迷い込んでしまい、少女が近づいてきたガーディアンを「組織」の者と勘違いして攻撃してしまったこと。
その後もガーディアンズに居場所がばれれば「組織」にも知られると思い、すべてのガーディアンを退けたこと。
少女はミッションは常に一人で行っていたらしく、その戦闘能力を見たのは今日が初めてだったこと。
眼鏡のPMが語る間、少女は何も喋らなかった。黙って俯いているだけだ。
「連絡を取っている組織・・・とは?」
「わかりません・・・」
「その話が本当だという証拠は?」
「ありません・・・」
412が力なくうな垂れる。
セシルはため息をついた。無理もない。
こんな話、信じろという方が無理な話だ。あるいは逃げるために嘘を吐いている可能性もある。
大体ガーディアンズみたいな巨大組織に書類偽造で入れたりするのだろうか。
まぁ・・・人事は結構いい加減みたいだけど。
でも・・・。
「嘘は言っていないと思います」
今度は私に視線が集まる。特に412は驚いているようだ。眼鏡、ずれてるよ。
私達PMは主人を第一に考える。それこそ、主人のためなら命を投げ出す者だっているだろう。
私もその一人だ。
このPMは・・・412は、ただこの少女を助けたい、その一心で行動しているように思えた。
理由も根拠もない。ただ同じPMだから分かる。この子は、嘘は言っていない。
「自分も・・・そう思います」
マイが躊躇いがちに同意する。
セシルはしばらく考え込み、やがて口を開いた。
「私は初対面の者を信用することは出来ない。だが、私は私のパートナーを、仲間を信頼している。
二人が信じると言うなら、私も信じよう」
そう言って主人に顔を向ける。主人も笑顔で頷いた。
「あ・・・ありがとうございます・・・!」
412が深々と頭を下げる。ずれていた眼鏡がとうとう地面に落ちた。
「それで・・・これからどうします?」
「ああ。仮に今私達が見逃したとしても、すぐまた別のガーディアンや傭兵が差し向けられるだけだろう。
・・・包囲も解けていないしな」
力になるとは言っても、この場からの脱出すら容易ではない。
それにあまり時間もないはずだ。私達の他にも傭兵が投入されているかもしれない。
「・・・仕方がない。クラウチに働いてもらおう」
そう言うとセシルは通信機を取り出した。
クラウチ・・・なんでここであのおっさんが出てくるんだ?確かに直属の上司ではあるけれど。
『おお、無事だったか!攻撃されたって言ったっきり連絡取れないから心配したぞ』
「ああ、すまない。4人とも無事だ」
『そうか。で、目標はどうなった?』
「それなんだが」
一呼吸置いて、セシルは言った。
「任務は失敗した」
つづく
今回は以上です。
真面目な話ばかり書いてるとお馬鹿話書きたくなるのは何故でしょう。
>>115 つかまっちゃったwもうちょっと暴れるかなと思ってたんだけどw
続き待ってます。
久しぶりに過去スレ見てみようと思ったら、
以前のPC不調でゾヌ2のログが吹っ飛んでたorz
ならばミラー変換でと思ったら、まさかの閉鎖?で使えNEEEE!
まとめサイト行けば見られるんだけど、
元々のスレの流れを追いながら読みたいんだよね…
保管庫のほうにでもログうpしてくれる人おらんかなあ。
>>115 セシルが少女を匿ったのは、何か思う所があるからなのでしょうねぇ。
さて、スレも静かなので今から投下します。
「レイ? レイ? ったく、あいつ何所行ったんだか…」
ルームメイトのレイが、トイレに行ったきり帰ってこない。
トイレで寝ちまったんじゃないかと行ってみたが・・・トイレはもぬけの空だった。
しかし・・・夜の兵舎は薄気味悪いな。
使われていない部屋も幾つかあるし、明かりもまったく点いていない。
こういう時、生身の人間は『ゴースト』というものが出てくると怖がる奴も居るが、
そんな非科学的なものがこの世に存在する訳が・・・
下の階に行ったのかと、俺は階段がある角に近づこうとした・・・が、
いきなり腕を捻り上げられ、途端に組み伏せられてしまった。
「この兵舎に待機中の兵力は?」
誰だ・・・?
「さ…三個小隊程」
何とか顔を上げると、角の方から手が投げ出したようになっているのが見える。
「御苦労だったな」
突然首筋に刺激を感じたかと思うと、そこで俺の意識は途切れた。
「き…貴様らは何者だ。イルミナスの手先か…?」
「只の人形馬鹿だ」
そう言うと、ベルンハルトは躊躇なくビームガンの引き金を引いた。
消音機が付いているので発砲音はせず、ただ体が崩れ落ちる音のみが響く。
「…はんちょ」
「マリーか? 話なら後にしろ。気取られる」
「マリーは後ろにいていい?」
「あぁ」
「みんながマリーのためにしてくれる事だってわかってる。でも…あんまり見たくないな」
「そうだな…お前が見るもんじゃない」
「だが、姿を見られたからには俺は容赦しない。通報なぞされたら、俺達の戦力じゃ一巻の終わりだからな」
「うん…」
そう言うとブラックバルズ─これもまた消音機の付いた─を構え、部屋の扉を静かに押し開けた。
≪こちらロト、1階は制圧完了≫
「グリューン了解。こっちはもう少しだ」
≪ゲルプよりインディゴ、首尾はどうだ≫
≪格納庫はトランスポーター程度のものしかありません。破壊の必要は無いかと≫
≪ゲルプ了解。派手になるかと思ったが…静かに事を済ませられるな≫
指令室のドアを開けると同時に、シャーリーの姿が消える。
ラリー達が部屋に入った時には、最後の一人の脳天にランミサキを突き立てた所だった。
「シャーリー、無駄に殺すな」
「気絶させておくと後が厄介です。私達の人数では管理しきれません」
「お前は効率を優先し過ぎる。殺すのは止むを得ない時だけにしろ。
それにお前の駆動系に支障をきたしても困る」
「了解しました」
「でもこれで制圧完了ですね。データバンクへアクセスできる端末は…」
「多分これです」
「いけるか?」
「ごっつい防壁がありますけど、何とかします。それまでに通報されたりしなきゃいいんですが」
「少佐、兵舎の制圧は完了したそうです」
「…だそうだ、ライナー」
「そりゃ幸いですよ」
≪こちらシュヴァルツェ。もう基地内に進入しても大丈夫か?≫
「問題ありません、どうぞ」
≪シュヴァルツェ了解≫
「もうすぐ夜明けだな…」
「少佐、少し宜しいでしょうか」
「モニカか。どうした?」
「制圧が簡単過ぎます。抵抗も殆んどありませんし、兵力も微弱…
SEED対策に追われてるとしても、あまりにも基地の警備が軽すぎます」
「それは私も思っていた」
「ではやはり、本来駐留している部隊が出払っていると?」
「そうなるだろう。罠という事は考えられんしな」
「ふむ、あまり時間も無いかもしれん。ライナー、急げよ」
「了解です」
指令室からは一帯を眺める事ができる。
ラフォン草原の東は既に赤く、太陽が昇り始めていた。
「時刻、間もなく0450」
「ここから見られていたかもしれんな…モニカ、オルベルト、通信ログを確認しろ」
「了解」
「ライナー、後どれ位だ?」
「3分下さい」
「2分でやれ。シャーリー、ライナーの手伝いは出来るか?」
「僅かばかりですがお手伝いできます」
「任せる」
「ロト・グリューン各班へ。いつでも撤収出来る様にしておけ」
≪ロト了解です≫
≪グリューン了解≫
今回はこれで終了。
どうしても切りのいい終わり方が出来なかった。反省している。
そしていまいち影の薄いマリーをまともに喋らせてみましたが…まぁこれでいいか。
そしておまけの用語解説的な何か。
─トランスポーター
同盟軍の戦車、『ストライカー』の輸送車型で、兵員・物資等を運搬できます。
ストライカーと違い砲塔がありませんが、場合によっては機関銃等の火器を搭載します。
一般的な体格の兵士なら12名程度を輸送する事ができます。
124 :
名無しオンライン:2010/08/31(火) 20:58:05 ID:pCHSrsP2
昔の仲間に会いたくて、ひさしぶりにロックワークスに行ったのですが、
行ってビックリ! 閉鎖してました。
残念がる自分をコンビニで買ったビールでなだめ、帰ることに・・
後でわかった事なのですが、資金難により閉鎖したようです。
立て直すにも、解散登記するにもお金がかかるらしいのです。
給料が安かったけど、良い仲間がいて楽しかった職場ですが、
無くなると寂しいですね。
みなさんこんばんは。わたくしは、荒ぶる戦乙女のGH432。
主、主〜!なんだかよくわかりませんがPSPo2インフィニティだそうですよ!無限とか転生とかわたくしのことですか!?
「はい、眼帯」
…なんですかこれ。ゴスロリってやつですか?もしくはジャキガンですか?持たぬものがどうたらとか言えばいいんですか?
「ふはははははァ−!このハウザーの狙い通り、SEEDを受け入れた者がぶはァっ」
く、静まれ…!わたくしの腕よ、怒りを静めろ…!(思いっきり殴ったから)
「死人は静かにねー。とりあえず冬に発売みたいよ…ね?言ったでしょ、未来はあるって。フフフ」
ということで、1作目からまとめなおしてうpしました。
あとがきと裏話も入れてありますが、いらなかったら削除しちゃってください。
ttp://www.psuxxx.info/uploader/src/up6507.zip 一応順番に読めるよう、ファイル名には番号をつけてあります。
改行に関しては一度全部一定行数で改行しようとしたんですが、なんか不自然になってしまうので元に戻しました。
読みにくいときはメモ帳の「端で折り返す」にチェックを入れてくださると幸いです。
>>123 さあ、先が読めなくなってきましたw
出払う必要があったとするなら、いったいそれは何だったのか。
潜入部隊はその事柄にどう対応するのか…ス○ーク!気をつけるんだ!
>>125 まとめキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!! 保存保存ー
いやうっかり保存してないのがあったとか(ry
待ってくださってる方がいらっしゃるようで嬉しいやら申し訳ないやら・・・
お待たせしました、続き投下します。
事も無げに言うセシルに、通信機越しのクラウチは呆気にとられたようだ。
『・・・なんだと?』
「任務は失敗した」
『おい!失敗ってお前』
「奇襲を受けた後、何とか手傷は負わせたが取り逃がした。手強い奴だった」
淡々と白々しい台詞を吐くセシルに、誰も何も言えなかった。
「目標の情報を訂正する。目標はビーストの男性。身長2メートル前後の巨体でクバラ製のソードを振り回していた。
緑色の髪で頬に十字の傷があった」
普段の寡黙っぷりからは想像できないくらいにぺらぺらと嘘八百を並べ立てる。
少女の特徴と何一つ合っていない。
「それと、報告した「PMを連れている」というのは私の見間違いだった。報告は以上だ」
『・・・・』
不自然にも程がある。PMを連れているかどうかを見間違えるなんてあり得ない。
しかしクラウチは何も言わなかった。・・・呆れて物も言えなかったのかもしれないけど。
「それと、別件だが「民間人」の少女とそのPMを保護した」
『・・・なに?』
「道に迷ったらしく危険区域内まで入り込んでいたので保護した。それだけだ。
・・・帰ったらいくつか個別に報告する事がある」
『・・・ああ。俺もおめぇに訊きたい事が山ほどできた』
「了解した。これより帰還する」
通信を切ったセシルが呆れた顔をしている私達を見て首を傾げた。
「どうした?」
「どうしたって・・・ええんかいなあんなんで!?報告は嘘ばっかりやし、おっさん絶対気づいとるで!?」
主人が堪らず声を荒げる。そりゃそうだ。あんなので騙される奴はいないだろう。
しかしセシルは涼しい顔で返す。
「いいんだ。クラウチにも事情を話して協力してもらう」
「で、でも・・・もしおっさんがガーディアンズに通報したら」
「奴はそんな男じゃない。それに幸いその子の外見もPMの情報も私達以外に知られていないからな。
誤魔化しはきくだろう」
あっさりと言ったセシルは、412に向き直った。
「一つ確認しておきたい」
「・・・はい」
「この子は私達が責任を持って保護する。ガーディアンズからも、その「組織」とやらからも。・・・君はどうする」
この412はガーディアンズ所属だと言っていた。
その主人である少女がいなくなれば、初期化されて新しい主人の下へ行くか、主のいないルームで孤独に過ごすかだ。
「ガーディアンズに戻るのか」
「私は・・・私の居場所は、ご主人様の隣です。この方が居ないガーディアンズには、居たく・・・ありません」
当然の答えかもしれない。
例外はあるかもしれないけれど、私達PMは、主人がいないと生きていけないのだから。
「そうか。しかし君がガーディアンズ所属である限り、この子と一緒に居ると危険だ」
「・・・・」
書類を偽造してガーディアンに出来る程の組織だ。ガーディアンズのPMの位置情報くらい簡単に掴んでしまうだろう。
「・・・手がないわけじゃないんだ」
言いにくそうにセシルが言うと、俯いていた412が顔を跳ね上げた。
「ただ、多分二度とガーディアンズに戻れなくなるのと・・・」
言おうかどうしようか迷ったような表情を見せた後、続けた。
「その代償をこの子に払ってもらうことになる・・・と思う」
「代償・・・ですか?」
「ああ。代金、と言ってもいいかもしれない」
代金・・・話が見えない。
「あたし・・・メガネちゃんと一緒にいられるなら、なんでもするよ」
黙りこくっていた少女が初めて口を開いた。その言葉に、412が目を潤ませる。
「・・・わかった。ちょっと待っててくれ」
そう言うと、セシルはまたどこかと通信を始めた。
『はいはーい』
通信機から聞き覚えのある声が聞こえてくる。
確か・・・黒いパーツに身を包んだ変人キャスト、アイリス。
「私だ」
『あら、今時オレオレ詐欺は流行りませんよ?』
「・・・・」
『うふふ、冗談ですって。珍しいですね、セシルさんから通信なんて』
「一つ、頼みたいことがある」
『うわー、嫌なよかーん』
「ガーディアンズのデータベースから、所属PMのデータを一体、消去してほしい」
その場にいた全員がぎょっとした。
・・・少女だけは、きょとんとしていたけど。
『・・・えー、それはつまりガーディアンズのデータベースにハッキングして情報操作しろと?』
「そういうことになるな」
言葉でいうほど簡単なことではない。
あんな大企業のデータベースにハッキングなんて、よほどのハッカーやクラッカーでない限り到底無理だろう。
『あのー、セシルさん。さすがにそれはちょぉーっとリスクが大きすぎると言いますか』
アイリスが申し訳なさそうに言う。そりゃそうだ、バレれば即牢屋行きレベルの話なのだから。
「そのPMの主人なんだが。・・・お前好みのヒューマンの少女だ」
『詳しく聞かせてもらいましょうか』
アイリスは態度をコロリと変えて食いついてきた。
「詳しいことは後で話すが、そのPMをガーディアンズから少女へ登録し直したいんだ。正規の手続きが踏めない理由があってな」
『ふむ・・・』
「タダでとは言わない。主人の方を好きにしていい。・・・倫理的にOKな範囲でな」
代金ってそういうことか!大丈夫なのかこれ・・・。
『わかりました、やらせて頂きましょう。うふふ・・・楽しみですねぇ』
「もう一度言うが、倫理的にOKな範囲で、だぞ」
『分かってますよぉ。あんまりやりすぎるとリムが焼き餅妬いちゃいますかr』『ゴスッ』『げふっ!』
またリムに殴られたらしい。
「・・・とにかく、頼んだぞ」
セシルは通信を切った。その顔は少しげんなりしているように見えた。
つづく
今回分は以上です。
だいぶ長引いてますが、もうしばらくお付き合いください・・・
>>125 うぉぉ、ありがとうございます!
まさかパパ412の作者様にいただけるとは…
ロザリオたんはこのスレでも屈指の印象を残していただいてます。
DATファイルはぞぬ2ってことでよろしいでしょうか?
135 :
125:2010/09/03(金) 00:02:03 ID:6C2aD/6w
>>134 DatファイルはJane styleの物です
ざっと調べた所、ぞぬに使用するには何らかの方法でコンバートするしかなさそうです
あれ?解除?
規制解除ktkr!
>>123 投稿乙です!
>「き…貴様らは何者だ。イルミナスの手先か…?」
>「只の人形馬鹿だ」
台詞の雰囲気がアメリカ映画っぽくて好きだぜ!
いよいよミッションも終盤。このまま無事に終了してくれればいいんだが・・・
>>125,126
まとめ乙です。保存保存っと。
>寝苦しい夜の暇つぶしにでもどうぞ。
両作品とも読みだすと止まらないから、暇つぶしではなく徹夜コースになる悪寒w
>>133 投稿乙です!
>普段の寡黙っぷりからは想像できないくらいにぺらぺらと嘘八百を並べ立てる。
性格的に超がつくほど生真面目だと思ってたから、こうくるとは意外でした。
しかし、
>「そのPMの主人なんだが。・・・お前好みのヒューマンの少女だ」
>『詳しく聞かせてもらいましょうか』
食いつきすぎだろw
こっちも面白そうな展開になってきたな。
リトルウィング部隊では何やら様々な噂やらジンクスやらがまことしやかに語られる。
どんな情報の真偽も須く自分でやらなければならない、それは情報化社会の嗜みだ。
そして社会は情報とその共有で出来ているからつまりは情報の取捨選択こそが社会活動の一歩である。
その社会活動からは、クールなパートナーである私も逃れる事は出来ない。
更にご主人様は
「クレアダブルスを落とすのは峠のtaisai」
とか言うパートナーチャンネルで流行ったコピペを見てまず峠を探しに行こうとする方である。
つまらない嘘を流行らせるんじゃなかった。ファック。
しかし今回の情報は私が流したデマではないどころか信憑性の高さは最高ランクだ。
新しい大規模作戦やら今まで交流の無かった惑星との交流が始まるという情報はリトルウィング社内を駆け巡った。
本気にしていないのはご主人様くらいじゃないだろうか。
大丈夫ですよご主人様。
ええ?
いいえ、ソウルフェニックスの時みたいな事にはなりません。
社内に大規模な改装も入り、ロビーなどで他の社員の方ともお話出来るみたいですよ?
…いえ、ロビーにはPMは同伴出来ないと思われます。
意外にもご主人様が私の事を考えてくれていた。
予想外のコメントにいろいろすっ飛ばして妊娠するかと思ったがどうやらその機能は無かった様だ。ファッキン。
なんか書いてもいないのにレスくれた方ありがとう
書く書く詐欺にならない為に短いの置いてく
ちょっと意味不明なネタを入れたのはちょっと反省している
だってどの程度ネタバレしていいかわかんなかったんだよう
>>99 ありがとうおかげでネタが浮かんだ!
が
しばらく書いてないせいでやたら長いからもちょっとたんま
>>138 > どんな情報の真偽も須く自分でやらなければならない
真偽の確認も
に脳内訂正お願いします
ああもうごめんなさい
>>125 時間が取れたので一気読みしました。
500年以上孤独に生きてきたパパ氏、
こういう暖かい場所を得られるなんて思ってもいなかっただろうな…
シリーズ最初から読ませていただいてたので感無量です。
そして自分が出産間近という夢を見ましたw
(一応リアル女性ですが、出産経験はありません)
疑似体験してしまうほどしっかりした描写、お見事でした。
>>141 ご拝読いただき、ありがとうございます
>こういう暖かい場所を得られるなんて思ってもいなかっただろうな…
パパ:「無数のヒトの血にまみれた自分がそれを渇望しても手に入らないし、得る資格なんて無い、と、昔から思っていたな。
今になって得られた事は素直に嬉しいが、過去の事を思うと、心中複雑だよ(苦笑」
>そして自分が(ry
夢に見るほどでしたか……
お褒めいただけて嬉しく思いますが、恐縮ものです(イヤホントニ……
いずれまた何らかの話をうpするとは思いますが、見かけた時には生温かい目で見守っていただければ幸いです
それではこの辺で( -_-)ノシ
>>143 感想ではないけど…。
「拝読」とは、読み手が筆者を敬って、
「拝読させていただきました」と使う言葉であって、
「拝読下さい」だと「有り難く読め!」になっちゃうので注意なー。
結構頻繁に使ってるみたいなので、老婆心ながら。
>>144 ご忠告、ありがとうございます
反射的に使ってる事もあるから、気をつけないとな……