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本当にあった怖い名無し :
2006/04/29(土) 20:51:07 ID:mFG6tgcG0
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本当にあった怖い名無し :2006/04/29(土) 20:51:27 ID:1yWF3ouY0
俺もメリーさん
2
http://cthulhu.hp.infoseek.co.jp/dic.merytel.html メリーさん電話
読み=【メリーサンデンワ】
別名=【メリーさん】
種別=【都市伝説、電話の怪異、人形(ケースによる)】
使用する力=【電話をかける】
持ち物=【】
出身=【日本】
引っ越したばかりの女の子が前の家に「メリーさん」という名前の人形をおいてきてしまった。
一人でマンションの十一階の部屋で留守番している時、電話がなり、
「わたしメリーさんよ」ときた。「どこにいるの?」と女の子が聞くと
「あなたのマンションの一階にいるの」といって電話が切れた。
翌日も留守番している時に同じ人物から電話が来て今度は
「あなたのマンションの二階にいるの」といって切れた。
それは毎日かかってきて、聞くたびに自分の住む部屋の階に近付いてくる。
ある日、電話の相手は「あなたの家の前にいるの」といってきたので、女の子は玄関を開けたが誰もいなかった。
また部屋の電話がその時鳴ったので出てみると、
「わたしメリーさんよ。今あなたの後ろにいるの」
という話である。これは毎日ではなく、一日の中で上りきってくるケースもある。
他に、轢き逃げにあって死亡したメリーさんという女の子が、犯人の住むマンションに電話をかけてくるというものや、ホテルに泊まっている少女の部屋に、メリーさんという人から電話が来るというものもある。
orz
メリーさん専用ナイトラウンジ ;;;;;;☆;;;;;;;;; ________________________ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |:::: _ '':::::. _ |:: _ '':::::... C a s t l e . |;;;;;;;;;;;;;;;;☆;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |:::: |:::: |:::: |::::. |:: |:::: |::::. O f |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;☆; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |:::: _ ノ::: _. |:: ノ:::: ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |:::: |:::: |::: |::: |:: |. l::::::: M e r r y .. |::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: |::::___ノ::::_!:::_|::_!:ヽ__|::: .. . |::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::: | ̄  ̄  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| | | ̄ | ̄ | ̄ | ̄ _______________| .| || ̄ | ̄ | ̄ | ̄ / Heineken \ | | ̄ .____ .┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛ || ̄ || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | ̄||.__Å__.|| | ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄|. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | || ̄ ||.O.P.E.N || | ̄ ̄ ̄ ̄ | ≡≡ |. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ | ≡≡ |. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 〃´`ヽ || ̄ || O|| | ̄ ̄ ̄ ̄ | |. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 川゙ ゚川 | | ̄|| || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | と `´ つ || ̄ || || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ) ^ (リ  ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~~~~~
さぁ、どうぞ!
もしもし、私ペリーさん、今、浦賀沖にいるの。
スレたて!おつです!
スレ立て乙です、と言いながら連日の結婚式二次会の所為で 帰宅が遅くなり全然話の進んでない自分がやって来ましたよ。 …はい、明日ちょっと頑張ります…
閑話休題〜ナイトラウンジ「キャッスルオブメリー」(1) カラ〜ン。 ・・・お店の扉が開いた。身長150cm程の茶髪の女の子が入ってきた。 初めてこの店に入るのか、少し緊張気味だ・・・。 「いらっしゃいませ。 お一人様ですね? こちらへどうぞ!」 小さな店だ。テーブルは二つだけ。後は4〜5人座るのがギリギリのカウンターだ。 少女はカウンターの端っこに座った。 「クスクス・・・あなた新しいお友達ね? 新人さん?」 カウンターの中には髪の長い女性がカクテルを作っていた・・・、 それはいいが、顔に仮面をかぶっている・・・。アニメ声がアンバランスだ。 店の中には何人かの客がいる。 手前のテーブルにはブロンドの美しい外人女性、 何故か日本語ペラペラのようだが、電話をかけている・・・お仕事中? 奥のテーブルには、薔薇の刺繍の黒いドレスを纏った銀髪の女性・・・いや、あれは人形か? ワインでも飲んでるように見える・・・って、飲めるの? そしてカウンターにはこれまた何故か、子供と・・・そのそばに子供と同じぐらいの大きさの犬がいた。 「あ、あの、え・・・とカルーアミルク・・・。」 「はい、かしこまりましたぁ!」 その少女は、飲み物が出される間、店の内装をキョロキョロ見回す。 壁には物騒なものが掛かってる・・・アラベスク文様の装飾が施された鎌、 農作業用の血塗られた鎌、ごつい幅広の刃のついた斧、白羽の弓矢セット・・・。 B.G.Mにはブラック系のスローナンバーが掛かっている。 どういう店なんだろう。 「はい、お待たせしました。・・・あら? どうかなさいました?」 「あ・・・ありがとう、・・・ここ、変わったお店だよね? 吸い込まれるように入っちゃったけど・・・。 あれ? あたし、確か、追われていた様な・・・?」 「警察に・・・ですか?」 「えっ? い、いえ、あ〜、その・・・!」 「大丈夫ですよ。ここへは警察は入ってこれません、 このお店には『メリーさん』しか入れませんからね?」
閑話休題〜ナイトラウンジ「キャッスルオブメリー」(2) 「え? ど、どゆこと?」 「お店の看板、見たでしょう? ここはメリーさんご用達の店。 メリーさんと、その眷属以外には見えないし入れないの。」 「ええっ? ・・・てことはここにいる人はみんな・・・。」 「そう、みんな『メリー』さん。・・・あ、あの外人さんだけは臨時のアルバイトだから、 仕事が終わったらここには入れなくなるけど・・・。」 少女は一生懸命、頭を整理し始めた。 ええと、あたしはデリヘルをやってて、ふとした事から警察に指名手配されて・・・あれ? 考えてる途中で隣の女の子が話しかけて来た。 「なんや? まだ自分の境遇、わかっとらんのんか?」 隣で犬が舌を垂らしてこっちを見てる・・・人懐っこそうだけど・・・。 「それがぁ、直前の記憶はあんだけどさぁ・・・その前が。 彼氏っぽい奴がいた記憶はあんだけど、そいつの名前も思い出せないし・・・。」 ちっちゃい女の子はカウンターのママさん(?)と顔を見合わせた。 「んーまぁ、『メリーさん』ゆーてもいろんな奴がおるからなぁ? とりあえず、生きとる人間はこんなかじゃ、ウチとそこの金髪ねーちゃんだけやしなぁ?」 「うっそマジィ!? じゃ、ここのママさんも? ・・・あ!」 少女は仮面のママさんを見て何か思い出したようだ・・・、あの長い黒髪に黒いワンピース。 「あ・・・あの? ママさん? あたし、あなたに会ってますよね・・・!?」 あまりいい思い出ではない・・・。だが、黙ってはいられないほど重要な事だ。 「くすくす・・・かもしれませんねぇ?」仮面のママは笑いながら(?)答える・・・。 「なんか思い出したんか?」 その言葉に少女は無言だったが、いきなりテーブルを叩いて立ち上がった。 「ちょっと待って! 仮面のあなた、あの壁にある斧で、あたしの首を刎ねなかった!?」 仮面のママさんはコップを磨きながら、少女の興奮にも関わらず静かなままだ。 「くすくす、そういうプログラムなの、気にしないで下さいね?」 「・・・じゃあ何!? あたしが今、こんな人生に突入しちゃったのはあんたのせい!?」 「違いますよ。私はあなたの首を刎ねただけです。あなたがメリーになったのは他の原因です。」
閑話休題〜ナイトラウンジ「キャッスルオブメリー」(3) 少女は訳が分らなくなった。 とりあえず自分は死んでるらしい。すると、今まで自分のお客さんは死人とエッチしてたのか? そ・・・それはこの際どーでもいいか・・・。 「ねーちゃん、名前は覚えとるんか?」 「メ・・・メリー・・・?」 「それ言うたらここにおるんはみんな『メリー』やって! 愛称か生きとった時の名前があろう? うちは最恐のゴスロリ少女うりぃ・めりー。 ママさんは電脳人形マザー・メリー。 ・・・後ろの金髪ねーちゃんは・・・メリーちゃうが、『ウェールズの魔女』マーゴっちゅう名前がある。 今日も振込み詐欺やっとるな・・・。パパさんに怒られても知らんで? マザー・メリーも勝手にここに運んどるしなぁ・・・。」 「あのお人形さんは?」 人形はその言葉に反応したのか、ギョロっと瞳を動かしてこっちを見た。 ・・・首をかしげている。まるで小鳥のような反応だ。 「あれは・・・今は・・・そぉやなぁ・・・、 Lady でええわな?」 少女は再び思い出そうとした・・・。 「あたしの名前・・・きょーこ? はしもと・・・きょうこ・・・?」 「お? 思い出しよったん? まぁ『メリーさん』になった以上は関係ないけどな?」 「それがなんでメリーさんになるの?」 それには仮面のマザー・メリーが静かに答えた。 「あなたの場合はかなり特殊ですよ? 死んで魂がカラダに残ってる状態のときに、 誰かが余計な事をしたんでしょう? 私のプログラムにあなたの魂が流れ込んできましたから。」 「誰! それ!?」 「さぁ、そこまでは? でもあなたを死なせたくなかった誰かじゃないんですかね?」 「はぁ〜っ? そんなことできんのぉ!?」 「普通の人間には無理やろなぁ? 神さんクラスかその使いか・・・? もう、どーでもえーやろ? メリーさんになったもんはもうしょーがないんや、 素直に新しい人生楽しんだらええ。 」
閑話休題〜ナイトラウンジ「キャッスルオブメリー」(4) そう言われると確かに新しい人生を楽しんだ方が得かもしれない。 「・・・ちょっと待って? ・・・てことは、てことは、てことはぁ・・・? あたし死人だから、性病にもかからないのかしら!? もしかすっと、妊娠の心配もなしぃ? うぉっしゃあー! ・・・てことよね!?」 「知らんわぁ! 純潔乙女のウチに聞くなぁ!?」 どうやら、記憶はともかく生前の性格は甦ったかもしれない。 この会話を聞いたら泣く男がいるかもしれないが・・・。 茶髪の元・今日子のメリーは突然明るくなった。 飲みかけのカルーアを一息に飲んでお代わりを頼む。・・・すると、 「ぃやったーっ!!」 突然、後ろの席で、マーゴが歓喜の叫びを上げた。 「今日の収穫、470万〜!! いいカモに出会えたわぁ〜!! ちょっとママさん!? みんなにボトル開けてあげてぇ! お祝いお祝い!!やっほーぅ!!」 「ええ時に来たな? 遠慮のうもらうで?」 「どぉーぞぉ! ・・・って、うりぃちゃん未成年でっしょお? 今、飲んでるのメロンジュース? それなら何杯でもおごって上げるわぁ。」 ゴチ・・・と聞くと今日子の目も輝いた。 「え? あたしもいーんですかぁ?」 「もっちろーん、新人さんでしょぉ? 歓迎パーティよぉ!!」 「きゃー!! やっりぃぃ!!」 「おっしゃー! 宴会やああ! 犬ぅぅ! 自分の出番やでぇぇ!!」 犬は身の危険を感じて、キャンキャン泣きながらLady のドレスの影に隠れてしまった。 カラダがでかいからほとんどはみ出しているのだが・・・。 こうして宴は夜通し続けられました。 それにしても、果たしてこれから何人のメリーがこの店にやって来るのでしょうか? 次は人間でも人形でもない者が現われるかもしれませんね? ではまた!!
ある意味2げと
ペリーさんネタは既出 せめてヒネれ
私、テリーさん
ちと遅れたが、前スレのここ掘れメリーさん乙 俺はアンタの文章を見ているとたまらなく羨ましくなる。 才能あるよ。なんか短篇漫画でほのぼのとやってみてほしいかも。
あれ… みんなどこ行ったの…
ノシ
ノシノシ
♭ . 〃〆⌒へ ♪ ./´ノ ヘヽヽ )ヾ ノ( ● ● )¶|y ノ > .▽ 丿 ミヘ) 〆^m9 《゙ンへ
デリヘルメリーさん 第4夜(副題「宣教師対メリーさん」) 「ちょっとスミマセーン。」 「はい? あたしはメリーさん。」 (わぉ、外人さんだわ! ナンパかよ? ドキドキ・・・。) 「 Oh、キュートなお名前デスねー? あなたはー神ぅを信じますかー?」 ・・・ケッ! なーんだ、つまんね。 「あのー今、急いでるんで、またちょっと・・・。」 わっ! なんだコイツ? 道塞ぎやがった! 「今ァ、地上ではァ大いなる計画が進められてイマス、 あなたにぃー、神の祝福を教えてアゲタイのデス。」 「いや、あの、間に合ってますんで・・・祝福もたぶんもらってるし・・・。」 「 Oh、あなたはすでに信徒なのですかぁ? でしたらぁ、この先にぃ、 私たちのホームがあるので、ゼヒご一緒にどうデスカぁ? 素晴らしいお話も聞けマスよー?」 やけにしつけぇなー、なんだよもぅ・・・! 「ごめんなサーイ、あなたから良くない波動を感じるのでース、ナニか邪悪なものが・・・」 プ ツ ン! 「あーうぜぇ!! あなたちょっとこっち来て!!」 「ワオ!? な、なにをするのでース!? な、ナゼ私のベルトを緩めるのデース?」 「いーからさぁ、あなた、いくつ?」 「ああ、そ、そんなコト! ジュ、19デース、いけまセン、だめデース!」 「ンだよ、あたしより年下じゃねーか? 30くらいかと思ったぜ、女性経験は?」 「ヒッ! わ、私たちの教えでは結婚するまでこここんなこことはぁぁ・・・」 「マジぃ? ほぉら、随分、元気になってきた〜ぁ?」 「オオゥ・・・ガッ グ・・・グレィトォオオオ・・・・! ああ、ダメですぅ ダメですぅ!」 「うっわー、なんか溢れてきた〜? こーゆーのは世界共通だなぁ?」 「ハァハァ・・・! あなた・・・いけまセン! ここんな神の教えに反し・・・オオゥッ!!」 「良かったねぇ、日本へ来てこんなかわいー子とこんなことできて・・・? ナマでこんなとこ、見たことある〜ぅ?」 「・・・ハァッ、オゥ、イッツアメィジング! テリブルテリブル!!」
「ほぉらほぉら、舐めるのぉ、そぉそぉ! もっとペチャペチャ音立ててっ!」 「はぁ、はぁ、ペチャペチャ、ジュルルル・・・、アォ〜。」 「きゃあ〜犬みたいだよ? うふん? そろそろいーかなー? ・・・おい? いれてみてーえ? ホラ メリーさんの中に入りてーかきーてんのっ!」 「・・・お、お、お、お〜、そんな恐ろしいことを・・・神の教えに背いてはぁ・・・。」 「フーン、ご立派だねー? ・・・クスクス じゃぁさ? いま、あたしのアソコにあなたのおっきなのくっつけてあげんね? どお? このまま耐えられる? こすっちゃったりしてぇ!?」 「おぅ! ノノノノノノォー!! はーふー、はーふー、はーふー・・・!」 「・・・なぁ? さりげなくあたしの胸、もんでんじゃん? ね? ね? どぅしたいぃ? どぅしたいの? んん? こんなになっちゃってさぁ? ・・・あん! さきっぽはいったぁ! ほぉら? あたしはメリーさん、あなたの目の前に天国がありますよー?」 「じ・・・じ・・・じーざすッ!!」 「あぅんっ!!」 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・ はーっ、はーっ、はーっ、・・・ 「・・・あー気持ちよかった・・・、 持久力がまだアレだけど回復もはやいね!? あたしの中で3回もぉ・・・! でもこの世の中に天国があるってわかったぁ? ・・・おっといけね、一応あたしもプロなのね? タダじゃあダーメ! 財布の中はぁ・・・お〜あっるじゃん! いただくもんはいただくぜ! じゃぁな、元気でな!」 「・・・シクシク・・・、ノォ〜、・・・ノォォ、ニッポンは恐ろしいトコでーす。 グスン、ヒック、神よ・・・わたしは、あぁ〜・・・わたしはなんというコトを〜・・・!!」 こうして、神をも恐れぬメリーさんの地道な営業活動によって、彼女の恐怖の伝説がまた増えました。 今では、月に二回、彼はメリーさんを指名しています。
27 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/02(火) 04:07:46 ID:b6k1xdREO
保守安芸
ノシ
>>29 あら? ご指名?
コスチュームはどれになさいますか?
ナース メガネあり
ノシ 126パパ、IDがOFFになってるw さぁて、明日の休みを利用して次回投下分の残り仕上げるかな。
ワクテカの遺跡(南米、12世紀〜1623年)
>>31 ナースプレイはちょっとだけ・・・。
引用
「・・・じゃあこれ、お客さんの住所とプレイ内容ね、あ、あとコスチュームセット、
今回はナースよ、頑張ってねー?」
ナースかよ! うぉ!? 聴診器に注射器(浣腸用?)・・・アナルはNGだぞぉ・・・!
「・・・じゃあ・・・店長、行ってきばす! ルカちゃん、また後でねー?」
ただし、オチがワンパターンなのでただ今お蔵入り状態。
35 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:29:46 ID:XurlC1Qi0
遅くなりましたが、いかせてもらいますね! 【あらすじ1から4>199-202】 【あらすじ5から7>241-243】 【74番目>250 75番目>251 76番目>252】 【77番目>398 78番目>399 79番目>400】 【80番目>471 81番目>472 82番目>473 83番目>474】 【84番目>494 85番目>495 86番目>496 87番目>497】 【88番目>509 89番目>510 90番目>511】 【91番目>624 92番目>625 93番目>626】 【94番目>659 95番目>660 96番目>661】 97番目←いまここ
36 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:31:17 ID:XurlC1Qi0
97番目 「わからぬって・・・あんたが絡んでいたんじゃないのかよ!」 俺は紫のメリーが眠っていることも忘れて、叫んでいた。 「うぅ・・・ん?」 背後でうなされるような声がして、俺はゆっくりと振り返った。 俺の注意が俺の内面というか、脳のどこかでつながっているような感じの黒い鎌から離れたことで、頭 に響いていた黒い鎌の気配は消え去った。 ・・・まあ、いいか・・・。 おれは、黒い鎌に聞きたいことが、まだまだたくさんある。このままでは、俺は、この紫のメリーのように 俺を狙う奴から逃げ惑わなければならない上に、もしも、俺がそいつらの手によって死を迎えてしまった ら・・・。俺のメリーは、そいつらのしもべとして、扱われてしまうということだ。 魔物たちのしもべと言うのがどのような状態なのかわからないが、メリーに自由はなくなるということだ ろう。メリーの笑顔を奪うことになるのだろう。そんな事は絶対になってはいけない。 なら、俺が・・・メリーの手にかかればいい・・・。ということなのだろうか? メリーが望むのであればそれでもいいとも思う。もともと、そんなに生に執着しているほうではない。惰性 で生きている。それが自分の生き方についていえることだと思う。 死んでいないから、今、生きている。 日常の中で喜ぶことも、怒ることもあるが、取り立てて目的もないまま、ただ生きている。それがメリーを 知るまでの俺の行き方だ。 ただ、メリーを知ったときの焦燥感・・・。本当に俺はメリーに会いたいと思った。その情熱。メリーのため になら、死んでいけると、俺は思う。しかし、俺が死んだ後、メリーが悲しみにくれ、再び鎌を手にのろい の言葉を吐きながら、笑顔をはじけさせることもないようなことになるのであれば・・・。俺は死ねない。 そうだ、俺はメリーを大切に、そして幸せにしてやるんだ。安心して、些細な幸せを拾い集めることができ るように・・・。そのためには、俺は死ぬわけにはいかない。
37 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:32:16 ID:XurlC1Qi0
98番目 「・・・ん・・うぅ・・んん・・」 振り返った先、俺のベッドに眠る紫のメリーは、汗をかいて、うなされていた。 黒い鎌の夢でも見ているのだろうか?苦しそうな表情で顔をしかめていた。 俺は、布団から出ている紫のメリーの手を握った。 「怖かったろうな・・・確かに・・・」 俺は、思い返していた。鏡に映った自分の姿。俺であって俺ではない、黒い鎌にのっとられた獣のような 姿。目は真っ赤に充血し、口からはよだれがとめどなく滴り落ちていた。 「もう、大丈夫だからな・・・」 俺は眠っている紫のメリーにそっと声をかけた。 そういえば、俺も・・・こうしてよく手を握ってもらった。 俺は捨てられ、拾われた。ひどい虐待の後に、俺一人を残して消えた両親。その後に、毎日やってくる借 金取り。そいつらにひどい言葉をかけられ殴られる日々のなかで、俺を平ってくれた人がいた。 それが俺の今の親父だ。麻子の親父さんとは友人だというが、いまだに、謎の多い人で、1年の半分以 上は海外にいる。その親父が、俺の家に乗り込んできて、借金取りから俺を救い出した。 最初は、別の借金取りだと思った。それぐらい勢いよく無神経に借金取りの間に割り込み、奴らを殴り 倒し続けた。相手がもう立てなくなるほどにいため続けた。そして、最後に親父は言った。 「お前らがこの子に与えた苦痛は、この程度ではすまない。本当の苦痛というものを、おしえてやろうか?」 5人の借金取りは。立ち上がることすらできずにおびえていた。涙を流しながら首を横に振ることしかで きなかった。 親父はゆっくりと俺の方に近づいてきて、手を握った。
38 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:33:18 ID:XurlC1Qi0
99番目 「もう、大丈夫だからな」 そういって、二カッと笑った。色黒で真っ白な歯が印象的だった。しかし、俺は笑うことも、うなづくことも できなかった。大丈夫という言葉が何を意味するものなのかも、わからず、心を殺したまま、うつろな表 情で親父を眺めていた。 「目が死んでるな・・・」 親父はそういうと俺を抱き上げ、力いっぱい抱きしめた。何が起こっているのかわからなかった。 「人間はな、あったかいんだ。俺の心臓の音が聞こえるか?」 胸に押し付けられた耳に、わずかに親父の心臓の音が伝わってきた。俺はゆっくりと目をつぶった。 そのまま眠ってしまったんだろう。気がつくと、暖かい布団の上で俺は眠っていた。その傍らに親父がい た。俺の手を硬く握り締めたまま自分は布団もかぶらずに、横になっていた。 身動きもせずに目だけ開けただけなのに、親父の目がカッと開いた。 「安心して眠れ。眠って、目が覚めても、俺がいてやる」 それだけ言って、また目をつぶった。 力強い言葉だった。握られた手からその言葉が本当なんだと思えた。目を覚ましても誰もいない。また、 誰もいない。そんな毎日を過ごしていた俺はそこで初めて涙をこぼした。 おそらく、親父は俺が泣いていることに気がついていただろう。しかし、目を開けることもせず、少し・・・ほんの少し握った手に力を込めただけだった。 安心できた。それだけなのに、俺はものすごく安心できた。ここにいてもいいのだと。この日とはそばにい てくれるのだと。そう思えた。 それからも、何度も何度も、俺は、昔の事を思い返して、夜中に目が覚めることがあった。そのときには、 親父が必ず、布団の横で俺が眠るまで手をつないでいてくれた。 そしてそんな日は、必ず朝、目が覚めるまで親父は手を離さずにそこにいてくれた。
39 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:35:23 ID:XurlC1Qi0
100番目 俺は紫のメリーを身ながらそんな昔の事を思い返していた。 ・・・親父の真似でもしてやるか。 俺は、紫のメリーの手を握ったまま、ベッドに背を向けてもたれかかった。目の前の床に放置されたままの黒い鎌。毛布でくるんで片付けようと思っていたんだが、そのままにした。 目をゆっくりと閉じた。 メリーは・・・俺のメリーは眠ったのかな? 俺は少しにやつきながら、深く息を吐き出した。そして、そのまま、眠りについた・・・。 頭の片隅に、何か引っかかるものがあったが、もう、すでに思考能力は低下していた・・・。 ・・・・・・窓から差し込む明るい日差しで朝だと言うのはわかった。 しかし、身体の節々が痛くて、満足に動かすことができない。目を開けることすら、満足にできなかった。 ゆっくりと、がんばって目を開ける。目の前には天井が見えた。 ・・・そうか・・・俺はベッドにもたれかかるように寝ていたつもりが、床に崩れ落ちたわけだ・・・。 親父の真似・・・朝、目が覚めるときに手をつないでいてやるって・・・難しいものだな・・・。 俺の手は、紫のメリーの手を握ってはいなかった。しかも、誰がかけたのか、ご丁寧に掛け布団をかけられて、きちんと仰向けで寝ている。 俺は改めて親父はすごかったんだと思った。眠ってしまったら、手をつなぎ続けておくことなどできはしない。もしかすると、親父は、俺が不安になるたびに、徹夜をしていたのかも知れない・・・。 そんなことを思いながら、ベッドの上を確認しようとした。 少し頭が働いてきている。もう、ベッドの上にはおそらくは誰もいないだろう。 俺に掛け布団をかけているという事は、紫のメリーが起きて、俺に布団をかけて出て行ったんだろう。 そんなことを思いながら身体を起こそうとした・・・。
40 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/05/02(火) 20:38:13 ID:XurlC1Qi0
101番目 ・・・・・重い・・・。 身体が・・・重い・・・。 昨日黒い鎌に身体をのっとられ人間にはあるまじき運動神経を駆使した後遺症で、筋肉痛はある。 それで、身体が動かない・・・・のではない。 ・・・・何かが乗っている・・・。俺は半分身体を起こそうとして、あきらめ、掛け布団をはいだ! 「・・・ん・・ううん・・」 俺の上には・・・。 紫のメリーが抱きつくようにのっかかっていた・・・。かわいい薄紫のリボンのあしらわれた白の下着姿で・・・。 「ど!!」 ・・・あ、足を絡めてくるんじゃない・・・。 俺は、深呼吸をした。とにかく落ち着こう・・・。 「メリーさん・・・紫の・・・メリーさん・・・朝ですよ・・・」 と間抜けな声で声をかけてみたが、紫のメリーは幸せそうな顔でむにゃむにゃ言っている・・・。 俺は、彼女の身体に触れないように、ゆっくりと身体をずらしてみたが、少しでも離れようとすると、不機嫌そうな顔で、余計に俺を引き寄せて、さらには足が絡んでくる・・・。 「ちょっと・・・おきろよ!」 と少し大きな声を出してみた。 すると、紫のメリーは、薄く目を開けて、至近距離にある俺の顔を見て、うんうんと二度うなづいて俺の胸に顔をこすり付けるようにさらに寝息を立て始める・・・・。 ・・・な、何が「うんうん」なんだぁぁ! ・・・こいつ、何を納得してさらに眠りについているんだ? 俺はあせりながらも、そのなんだ・・・やわらかいな・・・とか不謹慎な気持ちを必死で頭から追い出していた。 そのときだった・・・。ピンポーーーン。とチャイムの音がなり、つづいて、 「起きてる?」 とメリー・・・俺のメリーの声がドア越しに聞こえてきたのは・・・。
今日はここまでです。 グダグダ書くほうが楽しく感じるのは・・・。 だめな人な証拠ですねwww 紫のメリーは、天然でツンツンで、でも照れ屋で一途っていう、しかも強気なお嬢様なのに、押しが弱いという そんな感じのイメージですが・・・。どうでしょうか? あいされますかね? 次は、もともとのヒロイン、黒のメリーちゃんが久々に登場です! がんばって・・・急ぎますね!
れ、Ladyさんナースプレイの続きを・・・ (*´Д`*)ハァハァ 126パパ、紫タソカワイス・・・ (*´Д`*) 黒タソとの鉢合わせ、修羅場wktk
>>42さん、ありがとう! 修羅場は萌えますねwww がんばりますね。 お楽しみにww
いーなー、朝っぱらからそんなプレィを・・・続きがwktk!! _ _ _ _ + + | | | | | | | | + | | Π| | | | Π| | + / ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄ ̄l + / ̄ ̄ ̄ ̄ /三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i、 ̄ ̄ ̄ i、 / ̄ ̄ ̄ ̄ _/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄', ̄ ̄ ̄ ̄l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄',三二二ニl +  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/三三三三// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 古代都市ワクテカ (1325年〜1521年)
>>42 ごめんね、ナースプレイはしばらくできないの。
その代わり、新しい話を作っといたわ。
・・・萌えもエロもないけど。
そうね? あたしのスクール水着でも想像してみます?
今回はそんなお話・・・。
デリヘルメリー第五夜さん(副題「メリーさん対中学生」) ・・・実を言うとね、そろそろネタに尽きてきてんの。 だからね、今回は実際に在った出来事よ。 信じるか信じないかは貴方次第・・・。 あのときのあたしの取った行動が正しかったのか・・・それともそうでないのか、 未だにわからない・・・。 それは・・・、そうね、みんなに判断をお任せするしかないわ。 とりあえず、あたしの話をきーてね? ・・・あれは6月だったか7月だったか、店長がお腹壊して、トイレに篭りっきり。 あたしが電話番を臨時に任されてたの。 夜・・・11時過ぎだったのかな? 電話が鳴ったの。 「もしもし? 私、『ヌルヌルねばーランド』のメリーさん、ご注文を承りますわ?」 「あ・・・あの・・・。」 ネクラ少年・・・死語になってるのは知ってっけどまさしくそんな暗い喋り方・・・。 どう見ても未成年・・・てカンジよ。 「え・・・えと、男の人はいないんですか・・・?」 ちょ、おいおいおい待て待て待て・・・! 「も、もしもし? こちらは全て女性のスタッフですので(店長は違うけど)、 基本的に男性を対象にしたサービスですが、男性同士のプレイはウチでは・・・。」 「あ、え、えーとそうじゃなくて、女性の方には話しずらくて・・・。」 あー、そうかぁびっくりしたぁ・・・。 電話応対は本来、あたしの仕事じゃないけど、任されたからには頑張るわ! 相手が女性に縁がないような男性でも、しっかり仕事はこなしてみせる! 「どうぞ? みなさん、最初はみんな、そーですよ。何も気にしなくて結構ですので、 ご要望を仰ってください?」 なんか電話の向こうでモジモジしてるのが頭に浮かぶのよねぇ? 「あ・・・あの、僕、中学二年生の男の子・・・なんですけど・・・。」 やっぱガキかよぉ、仕事できねーじゃぁーん!?
力が抜けてったわ、し、しかも自分で自分の事を「男の子」とかゆーな。 「あ、あのね、ウチは未成年の方は利用できないのよ?」 「は、はい、知ってるんですけど、相談だけでも聞いて欲しくて・・・。」 「相談?」 「は、はい、実は僕、変な病気かもしれなくて・・・。」 「それは、病院に電話したら・・・?」 「ごめんなさい、いきなり病院だと怖くて・・・。」 「どーしたのよ?」 「じ、実は、朝、起きると、下着に白いものがべっとりこびりついてるんです・・・。」 ・・・。 あたしはこの時点で電話を叩きつけておくべきだったのかもしれない。 ただのいたずら電話だと思って・・・! で、でも万一、真面目な坊やだったらここで冷たくあしらうのも可哀想でしょっ? でしょ? あたし頑張った。 頑張ってその先を聞いてみたのよ! 「・・・ね? それって普通のことじゃないの!?」 「そうなんですか・・・?」 「中学二年でしょ? ・・・その友達とか男の子同士でそーゆーの相談しない?」 「はい、あ、あんまり友達いないんで・・・。」 ヤバい! こいつ絶対ヤバいよ! 「だ、第一学校で保健体育やってるでしょ? 習わないの?」 「・・・習ってないです・・・。」 ホントかよ!? ぜってー嘘だよ!! 「あ、あのね、すぐ習うと思うけど、それは君らの年頃だったら普通の事なんだから!」 「で、でもプールの時間とかも大きくなっちゃって・・・どうしていいかわかんなくて・・・。」 は ぁ ? 「そ、それって・・・まさかクラスの女の子の水着を・・・見て・・・?」 「は、はい、水の中にいるうちはいいんですけど・・・。」 キモ!! キモキモキモキモキモッ!! やめろー!! そんなものでおまえは興奮するのかぁ!! つーか絶対メカニズム知ってるだろ!? 知っててあたしに振ってるな!? エーィ!上等だ!! メリーさんが相手したろーじゃないの!!
「そ、それはさぁ、ちゃんと授業受けてれば良くない? てゆーか、いつも溜まったらどうしてんのよ?」 「え、溜まるって何を・・・?」 「時々、寝てるときに出してるんでしょ? 白いの。 それ以外はどーしてんのよ?」 「あ、時々とゆうか、白いのが出てるのは一日おきぐらいに・・・。」 ・・・力、抜けてくよぉ〜、誰か助けてぇ〜、 どんなハイペースなんだよぉ、どんだけ絶倫なんだぁ〜・・・? そりゃあたしだって昔の男友達からそーゆー生理現象は聞かされたけど・・・コイツ、 どんだけマシーンなんだよ・・・。 「・・・少なくとも、あたしの知ってる奴らよりかは異常なペースね・・・? さすがに多すぎるわ、それ。 えーと、確認するけど自分の意思でそれを出した事はないのね!?」 「はい、ありません。」 「自分でするやり方は知ってるでしょ?」 「いえ、知りません。」 あ〜もぉやだぁ! 何コイツぅ!!いーわよ! 汚れてやるぅ!! 「・・・じゃあ、今から教えてあげるからぁ! そこは自分の部屋!? 他に誰もいない?」 「はい、僕だけです・・・。」 「じゃあーまず! 右手でも左手でもいーから! 野球のバットでも握るみたいに自分の手でお○ん○ん握りしめて!」 ぢぐじょう! あたしに何言わすんだ!? 「そうね? クラスの女の子の水着姿でもいーけど、その子が可哀想だわ? 部屋に漫画か雑誌で、女の子のセクシーなポーズかなんか載ってる? それを見てやらしーこと、考えるの? どぉ!?」 「な、なんかへんなかんじです・・・。」 「じゃあ、少しずつ上下に手を動かして? あ! 近くにティッシュ置いてある? 手元に用意しておくの・・・あ! あなたいま、裸?」 「パジャマ着てます・・・。」 「・・・パジャマのズボンとパンツ下ろしなさい! 汚しちゃったら意味ないでしょ!!」
「あ〜なん かすごい です・・・!」 頭い゙だい゙よ゙ぉ〜 「どんな・・・感じ・・・?」 「あ、はい、今、音、聞かせますね?」 やぁ〜めぇろぉっ!! 「聞かさなくていーからっ!! ・・・いい? たぶん最初だからぎこちないと思うけどそのうち慣れて来るから・・・。 もうちょっとしたらすごいのが出てくると思うから、ちゃんとティッシュあてがっておきなさいよ!! それから、やりすぎないこと! いい!?」 「は、はい! ありがとうございます! なんとかなりそうです!!」 なんとかなりそうって・・・。 「・・・じゃぁ、もぉいいわね!? あとはクラスの男の子達に相談なさい! じゃぁね!」 「ハイ!どうもありがとおおございますッ! あ・・・!」 「(ぎゃあぁ)ハイ!はい! しつれーします!!」 ガチャァン! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・、 あたしを殺せぇ・・・! なんつーの、こーゆーの? 自己嫌悪・・・? 虚脱感・・・。 なにやってんだよぉ、あたしぃぃ・・・。 ジャバァ〜! バタン ・・・店長、出てきたよ・・・今頃・・・。 「・・・はぁぁ、しんどぉ・・・メリーちゃん、電話あったぁ・・・?」 「・・・いえ、冷やかしが一件、あっただけでず・・・。」 「あぁ、そぉ、アイタタタ・・・ごめんね、ちょっと奥で休ませて? なんかあったら起こしてね・・・?」 「あ〜ぁ、もぅなんでもやりますから寝てて下さい! はい! だいじょぶですから・・・!」 それにしても、あれがいたずらでないとしたら・・・年頃の男の子はそんなに激しいモンなのか? スクール水着のメリーさんも、水泳の授業中、男子にそんな目で見られてたの・・・? いやぁぁぁ、あの頃はまだ汚れてないのにぃぃぃぃぃ・・・。
わぉリアル投下だ♪ っていうか実際にあった話? ・・・どこからどこまで!? (*´Д`*)スクール水着モイイネ ナース我慢スル
あーごめん、実は少し続きがあってさ。 ちょうど一週間後、また電話番やってたんだ。 ジリリリリリリン、 「もしもし? 私、『ヌルヌルねばーランド』のメリーさん、ご注文を承りますわ?」 「あ・・・あの・・・。」 ぎだぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!! 忘れねーよ、コイツの声!! 「あ、あの、僕、先週電話した者なんですけど・・・。」 「はいはい、覚えてますよぉー? どーしたのー?」 「あ、あの、是非、お礼を言いたくて・・・」 いらねぇよ! なんのお礼だよぉ!! どぅわああああらえあああにゃらぁああああ!! ・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、 あたしは、適当に会話切り上げて電話切ってから、 思いっきり叫び声をあげたさ、店長が怯えるぐらいにな! アハハッ・・・、アーッハハハハハハハハハハハハ!! (注)これは80%程、現実に起きたお話です。場所は某公立医療機関です。 もちろん電話を受けたのは私です。 では。
おもしろいけど、メリー全然関係ないじゃん
今日の夜は♪ かぼちゃさん♪ wktk〜♪
【MR 〜メリーさん緊急救命室〜】 プルルルルル。 ガチャッ。 「もしもし、私メリーさん。今あなたの家の前にいるの。」 プツッ。 ツーツーツーツー…。 翌朝。第2病棟スタッフ出入口前。 「おはよう!メリーさん。どうした、元気ないな。」 「おはよう、カーター。実は例の患者のことで、ちょっとね…。」 「ああ、あのネット中毒の大学生か。まだ通院してこないのかい?」 「何度も勧めてるんだけど。昨日も家の前まで行ったのに、門前払いよ。」 「ははは、お疲れさま。…気晴らしに今夜映画でもどうだい?チケットが2枚余ってるんだが…。」 「ごめんなさい、今夜は伯母の家で食事をしなければならないの。また今度ね。」 ピーポーピーポー。 「あら、急患だわ。カーター、後でね。」 「あ、メリー先生、ちょうどいいところに!急いで下さい!」 「患者の容態は?状況説明して、マイケル!」 「はい。患者は市内の中学校に通う13才。男性。局部に極度の膨張。疼痛を訴えています。」 「何これ、よくもここまで…!自分でどうにかできなかったのかしら…。」 「まったく、最近のガキは!…マスのかき方も知らねぇのか!」 「マイケル、患者の前では口を謹んで!とにかく早く処置しないと…。マッサージ始めてちょうだい!」
「えっ…!俺がやるんですか!?」 「文句を言う暇があったら、さっさと始めなさい!ドクターになりたいんでしょ!」 「はぁい、了解しましたぁ…ちぇっ!…1・2・3、1・2・3…。」 「だめよそんな手付きじゃ!研修で何を習ったの!…サマンサ、患者の容態は?」 「血圧40−80。脈拍180超えました。バイタル、危険域に近付いています。」 「ジェルを3単位追加!乳頭部に100V・3秒毎で電気刺激を開始!急いで!!」 「ダメです!血圧さらに低下!脈拍250!瞳孔拡大!チアノーゼ出ています!!」 「えぇい、マイケル!そこどいて、私が代わるわ!みんな離れて!!」 シュッシュッシュッシュッシュッ。 ドバッ。 「…血圧戻りました。脈拍正常値です。危険域を脱しました。患者は安眠しています。」 「すげぇ…!さすがですね、メリー先生…!!」 「まだまだ勉強が必要ね、マイケル。処置室に運んで。後はお願いね。」 「やあ。大変だったな、メリーさん。ご苦労様。」 「あら、カーター、ありがとう。まあ、毎日のことだし…もう慣れちゃったわ。」 「あ、そうそう、週末にバスケでも見に行かないかい?レイカーズ戦のチケットが2枚余ってるんだが…。」 「ごめんなさい、服が汚れちゃったから着替えてくるわ。また後でお話しましょう…。」 続かない
あ、
>>20 さん、ありがとございます。
皆さまの作品にwktkしつつぼちぼち貼らせてもらってます。今後ともよろしく。
今夜はかぼちゃさんにwktk…。
>>50 スクール水着姿はまた誰いなさんにお願いしましょーか?
え、描いてくれる? わぁ、いつもありがとう、誰いなさん!
>>52 それもメリーさんじゃ。
>>55 いいっすよぉ〜、ガンガン書いてくれぇ〜
それで・・・あの・・・ほら、
えーと、ヤマトの中でメリーさんが何をされ・・・いえ、なんでもないです。
また、メリーさん、帰ってきますよね?
前スレ埋め完了なのだわ
もしもし、私、メリーさん、・・・後ろを見て・・・。 うふふ、そんなに驚かなくてもいいわ? ・・・え? いやだわ、人違いよ、私は商売であなたに声をかけたんじゃあないわ・・・。 なにしろ、作者にも忘れられてるぐらいだから・・・ううん、こっちのこと・・・。 ただ、・・・もし宜しかったら・・・あたし・・・おなかがすいているの・・・。 頼れる男の人を探しているの・・・。 やだわ、私ったら・・・、はしたないのは重々承知してるのだけど・・・、 あの、あなたの家で・・・ごはんを食べさせてもらえないかしら・・・? お掃除も洗濯も・・・もちろんお料理もさせてもらうわ・・・。 えっ? 本当? 嬉しい・・・ありがとう・・・! あの・・・お金はないのだけど・・・その代わり・・・ムニョムニョ・・・ えっ、聞こえないって? や、やだ、恥ずかしい、そんな何度も言えないわ・・・! あ・・・だ、だからその・・・、あたしの中を・・・探検して構わ・・・ないから・・・ いや! もうこれ以上、言えない! 早く、早くあなたの家に連れてって!?
あら? 思った以上に立派な家だわ? 掃除も行き届いてるし・・・。 え? 食べられないもの? ・・・気を遣わないでいいわ。 健康ならそれでいいから・・・。 ううん、何でもない・・・。 うふふ? お料理の手伝いしましょうか? のぞいていい? お魚料理なんだ? へぇ? 器用にお魚さばくのね? ・・・まだ血が少し残ってるわ・・・、 そうね、でも私は血の匂いが残ってるほうが好きだわ・・・。 うん、我慢するわ、・・・だって あなたの・・・今、無防備な咽喉元からいっぱい溢れてくるんでしょうから! ばくっ! むしゃっ! ・・・ゴクッゴクッ、ゴクッ・・・! おいしぃ・・・! 一ヶ月ぶりの食事はほんとうにおいしぃわ!! あら? まだ喋れるのね・・・。 えっ? 約束が違う? そんなことないでしょう? あなたの血は、私のカラダの中を隅々まで探検しているわぁ・・・。
深夜にのぞいたら怖いメリーさんにガクブル(つか、怖いのが本来なのですが) それでもくじけない…向こう三日間このスレを覗けないから! というわけで戦艦大和の続きを投入します、よろしく
「もしもし、私メリーさん。貴様とオレとは同期の桜ですの。」 飲みかけのビールを手に振り返ると、彼女の他にもう一人、謎の男の姿があった。 「自分は真島二等兵であります!メリー殿には大変お世話になったであります!」 「おや、よく見るとメリーさんを連行していった憲兵じゃないか。何があったんだ?」 彼の話によると、未練を残した日米の戦没者たちは今もなお戦い続けているのだという。 戦艦大和は上空に旅立った後、その対抗戦(今年で60回目)の会場に向かったそうだ。 「開戦直後、メリー殿が敵の最高司令官を背後からバッサリ!真珠湾以来の快挙でありました!!」 「それは正規戦の決着とは思えないが…。相手からクレームがあったんじゃないか?」 「それはもう。『リメンバー・メリーサン』とか叫んでおりましたが…。勝てばいいのであります!」 「うーむ、相も変わらず情緒的だなあ。戦争はもっと戦略的にすべきではなかろうか。」 「細かい話は抜きであります!今はとにかく花見を楽しもうではありませんか!」 彼は勲功あったメリーさんを送り届けるついでに、しばらく下界に滞在できるのだという。 北の丸公園を乾門から進入してきたそのままに、池沿いの歩道をぶらぶらと歩いていく。 派手な衣装の少女はともかく、血塗れの軍人はさすがに目立つのか、こちらに向かう視線が痛い。 当の本人たちはそんなことにはお構いなく、団子を頬張ったり桜を眺めたりで夢中である。 「このお花見団子、美味しいですの。三色の彩りもきれいですの。」 「久しぶりの桜は美しいであります。下界に来られてよかったであります。」 「やれやれ。武道館が見えてきた。もうすぐ出口も近いな。」 金色の玉ねぎが鎮座している。その下ではどこかの大学の入学式が開かれているらしい。 入場案内の看板を横目に見ながら、田安門から外に出る。咲き誇る桜が立ち塞がった。 かつて将軍もこの桜を目にしたか、ひしめく人波に匹敵するほどの桜の壁であった。 その迫力に圧倒されたのか、朝から歩き続けて疲れていたのか。後ろからの声にもしばらく気付かなかった。 「…もしもし…聞こえておりますか…自分はこれで失礼したいと思うであります…」
真島二等兵の声だった。振り返ると彼はメリーさんに直立不動で敬礼していた。 「そろそろ本隊に戻らねばなりません。本日は誠に有り難うございました!」 彼はこちらに向き直ると、また敬礼した。すると彼の口から、意外な言葉が飛び出した。 「本日はいいなずけ殿にもご心配おかけしました!深くお詫び申し上げます!」 「…え?どういうことだ…?誰がそんなことを言ったんだ…?」 メリーさんの方を見た。慌てたようにそっぽを向いていた。真島二等兵は説明を続けた。 「はい!我々はメリー殿を連行した後、軍事機密(というか墓)を暴いた容疑で取り調べるつもりだったのであります!」 結局、その戦闘能力の片鱗を垣間見せたメリーさんは早速スカウトされ、罪は不問に付されたのだというが。 「その時、メリー殿が仰いました、『私のいいなずけはもっと強い』と。我々すっかり感服した次第で。」 あきれて物も言えなかった。気が付いたら別れの挨拶が終わっていた。彼の影が薄くなり始めた。 「それでは失礼いたします!メリー殿…いいなずけ殿…またお会いしたいであります…。」 真島二等兵の姿がついに消え、二人だけが残った。気まずい雰囲気も残っていた。 「メリーさん…。どこの誰が『君より強いいいなずけ』なのか、見当もつかんのだが…。」 「…そ、それはその…。いわゆるひとつのハッタリ…そう、ハッタリでしたの!」 「怒れる三千の亡霊相手にハッタリを利かせるとはなかなか…。しかも俺を巻き添えにしながら。」 「……!そんなつもりはなかったですの!つい口から出てしまったんですの!!」 風が強くなった。ゆらゆらと調子を狂わせながら降り注ぐ桜。 めまいを覚えた。そして、せかされるようにして言葉を継いだ。 「なるほど。つい巻き添えにされてしまったってわけか。軽い存在だな、俺も。」 沈黙が訪れた。そのまま歩いた。待ち続けた耳に届いてきたのは、叫ぶような呟きだった。 「…軽くなんか…ないですの…決して…。ホントに…怖かったんですの…。」 声が消えていった。反射的に振り返った。メリーさんの姿も消えていた。 今日4回目。あるいは初めて。 続く
うあああああ(;ω;`≡´;ω;)ああああああ メリーサンキエチャヤダ
ぎゃぁ、帰ってきてから微調整しながらうっかり突っ伏して寝てしまってワードが大変な事に! …おはようございます、カボチャです。 何か画面が理解不能な言語で埋め尽くされてて「ウイルス食らった!」と思ってしまいましたw
校舎が音を立てて揺れる。 行き止まりの廊下の隅で、膝を抱えて小さくなっている橋本は、びくり、と体を震わせた。 その足には、丸い小さな傷跡がつけられていた。 赤マントを羽織った仮面の怪人が現れたとき、巨大な注射針のような物を突き刺されたのだ。 逃げながらそれを抜き、傷口にはティッシュが当てられ、少し上の部位はハンカチで縛られていた。 保健の授業の際に習った止血法を思い出し、利用したお陰か、血は止まっていた。 小林の姿は無い。 どこをどうやって逃げてきたかも覚えていないが、途中ではぐれたらしい。 これで周囲が闇だったなら心が壊れていただろう。蛍光灯の明かりは救いであり、同時に恐怖を長引かせる原因でもあった。 「誰か…」 山根は鷹司の影から出現した赤マントに斬り殺された。 鷹司は、敵。 メリーは、敵とは判断できない…否、恐らく彼女と山神は怪異の原因、つまり鷹司を調査に来た人間。恐らく味方だろう…が、メリーは余り頼りにならない。 「山神さん…」 消去法で残った、最も力になってくれそうな男の名を、橋本は搾り出すようにして呼んだ。 かつん。 遠くから聞こえた足音に反応し、橋本はまたも身体を震わせた。 足音は、一つ。 赤マントか鷹司なら最悪。小林かメリーなら悪くは無い。山神ならベスト… 足音の主が山神であることを切に望みながら、橋本は目を強く閉じた。 かつん、かつん。 かつん、かつん、かつん。 かつんかつんかつんかつんかつんかつかつかつかつかつかつかつ… かつん。 足音が、一際大きい音を立てて止まった。 途端、周囲が静寂に包まれる。 誰だろうか。山神や小林なら声を掛けてくれるに違いない。 とすると、喋れないメリーか。橋本は、恐る恐る、ゆっくりと目を開いた。
目の前に有ったのは、仮面と、真紅のマント。 「いやぁぁぁあああっ!!!!」 必死で四つんばいになりながらも逃げようとするが、思うように手足が動いてくれない。 逃げながら後ろを振り返ると、赤マントは指の間に数十本の注射針を構えていた。 「ひゃぁああ、いやあ、いひゃあああああぁあぁああっ!!!!」 悲鳴を上げ、何とか離れようとするが、無情にも赤マントは腕を振り上げ、注射針を放とうとしていた。 蛍光灯の光を反射するそれらを見た瞬間、身体は必死にその危機から逃れようとしているのに、頭の中は妙に落ち着いた。 あぁ、そう言えば、小学校のときは注射の度に泣いたっけ… でも、お医者さんがしてくれる注射と違って、この針に刺されたら、血が抜けて死ぬなぁ… 橋本は、そう考えながら赤マントの指から注射針が放たれるのを眺めていた。 その時不意に、橋本の眼前を影が覆った。 フリルのついたスカート。左手から垂れ下がったカボチャのぬいぐるみ。右手に携えた鎌… 紛れも無く、高橋の望んだうちの一人、メリーだった。 鎌を振るい甲高い音を立てて殆どの注射針を叩き落すと、メリーは赤マントに斬り付け、更にタックルを食らわせ、橋本と赤マントとの距離を開かせた。 「め、メリー…ちゃん…!!!」 声に反応し、メリーがゆっくりと後ろを振り返る。 橋本に視線をやり、軽く微笑むと、その後ろを睨みつけた。 落とし損ねた注射針が一本カボタンに刺さっていたのを抜くと、高橋の影に向かってそれを投げる。 針は、高橋の影の中に飲み込まれて消えた。 「あらあら、もうばれちゃいましたの…?」 ずずず、と鷹司が高橋の影から姿を現した。 それを見て、高橋は短い悲鳴を上げながら後ろ向きに這って逃げようとする。 「意外と鋭いのね…メリードール?うふふ…それにしても、よそ見してて良いの?赤マントが襲ってくるわよ?」 鷹司の声に応じるかのようにメリーと鷹司が赤マントに向き直ると、赤マントはマントの中から大鎌を取り出していた。 血のべったりと付いたそれは、先ほど山根を斬ったものである、ということをまざまざと語っていた。 赤マントが鎌を振り上げ… その場に、崩れ落ちた。
「…あら?」 肉体を斬りると同時に、霊体をも斬り、多少時間がかかっても致命傷にする『プリンセスグレイヴ』。 胴を深く斬られた赤マントは、霊力の流出も激しく、元々の少なさもあってか割方早く絶命したのだ。 赤マントが倒れるのを見ると、メリーは軽く左手を揺すった。 「カボタン、そろそろ起きて欲しいの」 「…もうかよ、マスター・メリーガール…人使いが荒いぜ」 カボタンが愚痴を吐きながら、鈍い動きで機能停止から復活した。 使用し尽くした霊力は、メリーの身体から吸収することで回復していた。 それが、メリーとカボタンの間に存在する契約。 その理由は、持つ鎌の特性の違いにあった。 メリーが使用するプリンセスグレイブは、斬り付けた物から流れ出た霊力を吸収する能力を持つ。 ナイトメアネイルはそういった能力を持たない。ただ霊力を流させるだけである。 その代わり、「霊体だけの存在」を斬ることが出来る能力を持っていた。 そして、互いの鎌は持ち主を選ぶ。本来の持ち主以外が使っても、単なる鎌としてしか使えない。 そのため、カボタンは動くためや能力を使った際に消耗した霊力を回復する為にメリーの従者となり、 メリーの消費した霊力はプリンセスグレイブによって補われる。 「私だって無理してるの。ちょっとぐらい無理して欲しいの」 赤マントの持つ霊力は大した量が無く、余り回復には役立っていない。 表情には出さないが、メリーは回復を殆どしないままカボタンに霊力を与え、相当辛い状況である。 「まぁ…仕方ネェよな。つーか、黒幕は鷹司か?」 「そうなの。さっき影から出てきたの…きっと、そういう術遣いなの」 「そうか…しかし、たかだか十そこらのガキにんな術が使えるとは思えねぇが…」 カボタンの言葉に反応し(メリーの言葉は聞こえていない)、鷹司が口を開いた。 「あらあら、お言葉ですわね?カボタンさん…いえ。 黒の召喚者『フェイト="フランキー"=ライオネル』。さん?」 鷹司の言った名に、カボタンは反応を示した。
「…オーイオィ、テメェ、何処でその名を聞いたんだヨ?一朝一夕…十年そこらの魔術師が辿り着くにゃ、俺の名は遠いと思ったんだがなぁ…」 口調こそ軽く、表情は伺い知れないが、カボタンの胸中は驚きと戸惑いが渦巻いていた。 「こんな小娘の肉体ですものね…見くびられても仕方ありませんわ…。ワムス!ウォルミウス!ヴェルミ!ワーム!!!」 低く良く響く声でそう呪文を唱えると、にぃ、と黒い笑みを見せる。 「妖蛆の…!てっめ、一体何者だよ…!?」 「私は鷹司望ですわ。<今は>その名で通っております。貴方と同じく、黒を望み黒を求道する 錬金術師にして陰陽師にして魔術師にして導師ですわ。真の天才たる貴方は一代でそれを 完成させましたが…私は凡人ですので、『妖蛆の秘密』を使い、何度も人生を繰り返さねばなりませんでしたの。 勿論、貴方の書いた『The Darkness Heaven』…日本語訳で『黒の天堂』読ませて頂きました。 尤も、訳者が貴方の魔術を全く理解してませんでしたので、意味不明な、只叙情的な詩のようになって しまい、私が一から翻訳せねばなりませんでしたが…。およそ二百年かかりましたのよ。 貴方が貴方の黒を手に入れたように、私が私の黒を手に入れるまでは…」 鷹司の言っていることは、高橋には全く理解出来ないものであった。 だが、二人…特にカボタンは、その言葉の意味をすべて理解し、目の前に立つ少女に戦慄を覚えていた。 カボタンは、鷹司言うところの「黒」を一代で完成させるため、その道一本を急いで極めた。 だが、鷹司は「黒」を手に入れるために先ず下積みを完全とし、その上で「黒」を手に入れたのだ。 術の幅が、全く違う。同じ高さの建物でも、ただ真っ直ぐなビルか、ピラミッドのような台の形をしているかのような違い。 「なるほどねぇ…テメェの黒、見せてもらおうか…!!!」
カボタンが声を荒げると同時に、マントがざわりと蠢いた。 だが、鷹司は涼しい顔でその威嚇を受け流した。 「残念ですが…完全でない貴方に勝利しても得るものは有りません。私は帰りますわ。 愚地は…まぁ、山神さんに勝つにしろ負けるにしろ、私が連れて帰りますわ。 これでこの学校の怪異もお終い…。私が作った地下施設等も、全て貴方達で回収して頂いて構いませんわ。もう、用済みですもの。」 そう言うと、鷹司は高橋の方に視線をやった。 「御機嫌よう。私の殺し損ねた、孤独な部員さん。もう会うことは無いと思いますが、精精死んだ二人の分もしっかり生きてくださいね。」 台詞が終わると同時に鷹司の姿が影に飲み込まれていく。 最後に黒い笑みを残し、その姿は完全に消えた。
キタ ''';;';';;'';;;,., GJ ''';;';'';';''';;'';;;,., GJ GJ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; キタヨ キタコレ vymyvwymyvymyvy GJ GJ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ GJ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ __,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ GJ /\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\/'''''' '''/'''''' '''''':::::::\ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:|(●), |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| ,,ノ(、_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| . | `-=ニ=- ' .:::::::| `-=ニ= | `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=| `-=ニ=- ' .:::::::| \ `ニニ´ .:::::/\ `ニニ \ `ニニ´ .:::::/ニ´ \ `ニニ´ .:::::/ /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´ キ タ − ! !
◆.Lx.lZRN1c さんGJ! カボチャさんも来ましたね! やっぱり鷹司たん、裏があったのね! そして次は・・・名無しさんはどうしたー!!
カボチャさん、gjgjgjgj 名無しさん〜 食人メリー、ふふふ。いいですね。 消えちゃいましたね、メリーさん・・・。 デリヘルメリーさんもふふふ。 ってすごいなぁ・・・。みんな・・・。 wktk〜。
>>74 あなたもwktk対象。
やっぱり「食人メリー」でいい?
名前考えてたんだけど何がいいやらで・・・
「食人メリー」
「吸血メリー」
「カンニバル・メリー」
本人の名前は後でいいとしても、とりあえず、区分名だけでも決めたいな、と思ってたの。
とゆーわけでみなさん、食人メリーでよろしく。いつ登場するかは未定。
わーい、ほんとに描いてくれた!! ありがとう!! あ、い、一応、おいらはロ、ロ、ロリじゃないからね! み、みんなの要望を代表したまででで、うん。 そう・・・! それにしても・・・水着ってぴっちりしてるから・・・ 脱ぐの大変そうだよな・・・、ここは手伝ってあげたほうがいいいいえ、なんでもありません。
全員wakutekateka
>>78 復活したんか!!
・・・正直もうあきらめかけとったで。
始まりさん、おひさー! GWはオカ板も大変な状況ですね。 いろいろなスレが立ちすぎ。 落ちないように気をつけなければいけませんね。 GWすべて仕事・・・。 こんな予定ではなかったわよ! と愚痴ってみる・・・。 すいません・・・。
81 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/05(金) 20:04:28 ID:14keZmwJ0
いちおうageとく 126さん大変だね・・・
次は126さん、いつごろなのかしら? 無理はしないでくださいね。 まってますぅ。 ・・・さて、デリヘルメリーさん、いきます。
デリヘルメリーさん第六夜(副題「メリーさん対山男」) オレの名は岩里宏隆。職業・・・それは超一流のロッククライマーだ。 世界各国の岩場を登り詰め、今日もトレーニングに余念はない。 ひたすら精進あるのみだ。 ここは標高2000メートル以上の岩場で、練習とは言え、 一歩油断すればたちまち命を落とす危険な岩場だ。 だが、それでいい・・・! 日々、適度な緊張と筋肉、気圧、それにカラダを慣らしておかないと、 世界の山々を制覇する事などできはしない。 「・・・ふうぅ・・・。」 今、私は休憩中だ・・・。 もっとも、岩場に張り付いてるままだがね。 確実な足場と、手ごたえ確かな取っ掛かり。 ・・・高山に住まう鳥達の動きを見ても、強い風が吹く気配はない。 「よし、あと一踏ん張りで目標地点だな・・・。」 全てが順調だった・・・。 その時である。 ・・・突然、無線が鳴った。 最近の携帯などの技術の発展に伴い、無線機も小型化し、ハンズフリーの状態でも会話が可能だ。 便利な時代になったもんだ。 ・・・しかし、この無線は当然、携帯電話などと違って、チーム内でまわすものか、緊急用のものである。 今日は単独で来ているのに・・・? 私は現状の余裕を確認すると、無線のスィッチのオンにした・・・。 「・・・もしもし、私メリーさん、今、あなたのすぐ近くにいるの。」 ・・・。 ・・・? ええっ? なんだ、今のは? 間違い電話じゃあるまいし、偶然周波数があったとも・・・。 私は、つい辺りを見回してしまった・・・、在り得る訳はない・・・ではないのだが、 私は首を後ろに向けたとき、そこで信じられないものを見てしまった・・・!
・・・女の子だ・・・。 私のほんの2メートル程先に、上からザイルで吊るされた女の子がぶら下がっていたのである。 しかも、信じられないのはその格好だ・・・! 茶髪の、普段、街中で見かけるようなギャル・・・。 ピンクの三段フリルワンピースにデニムジャケットを羽織っただけ・・・。 その上からロープをぐるぐる巻きにして・・・まるで蓑虫だ・・・! 更に在り得ないのは・・・足元・・・。 ミュール・・・!? ファッションに明るくない私には突っ掛けサンダルといったほうが分りやすい。 ていうか、今にも脱げそうで、ぶらぶらした足元から奈落の谷底まで落ちそうになっている。 ・・・私は固まってしまった・・・。 正確には女の子は、私よりやや上方にぶら下がっており、 ワンピースの中の太ももがちらちら視界に入ってくる。 当然、彼女のカラダは固定されてないのでユラユラ揺れている・・・あっ・・・し、下着が・・・! 「・・・おっす!」 喋った! 何でこの子はこの状況で平然としてるんだ!? 「もーしも〜し!? 聞こえてますか〜?」 石の様に固まってしまった私に少女はさらに問いかけてきた。 「・・・あ、ああ・・・! な、なんだ・・・なんなんだ君はぁ!?」 「『ヌルヌルねばーランド』からやってきたメリーさんです。 ただ今、新サービスキャンペーンで、青カンプレイを新設いたしました。 料金は今までと据え置き! ・・・ただ、場所がなかなか無くて・・・! ここは理想的な場所ですね? どんなに声を出しても苦情は来なさそう。」 な、な、な・・・!? 「何を言ってるんだ!? そんなことじゃなくて! どうやってそんな格好でここまで登ってきたんだ! 下山はどうするつもりだ!? それにそんな薄着で寒さは・・・!」 狐に化かされてると言われた方がまだ納得できる。 ・・・在り得ない! 絶対に在り得ない!!
「どうやって来たか? それは企業秘密です! 格好はですねぇ? ワンピースの方がぁ・・・、 な・に・か・と便利でしょう? 手だってここだと自由に動かせないしぃ。」 頭がおかしくなりそうだ・・・。女の子は笑いながらカラダを揺する・・・。 そのワンピースの中の白い足を私に向けてくねくねと挑発して・・・ゴク、い、いや、 そんな呑気な事を・・・!? 「駄目だ! すぐに救援を呼ぶ! それまで静かにしてるんだ! 今から私の指示に従ってくれ!」 「はーい! プレイ内容のご注文ですかぁ〜? あたしは追加料金でナマ本番オッケーですよぉ? ただしアナルはNG、SMもアウト。・・・ソフトなものは流れに合わせて多少はいいけど・・・。」 「そんなことじゃない!! 君はこの状況を把握してるのかぁ!?」 私はもう、半狂乱だ・・・思えばこの段階で、既に正常な判断ができなくなっていたのかもしれない。 「え〜? でもせっかくここまで来たんだしぃ? いい思い出になりますよぉ? こんなとこでしたことないでしょお? お客さんは、山が好きなんでしょ? だったら、この大自然の中で最高の喜びをしましょうよ? あたしのカラダは・・・き・ら・い?」 いつの間にか彼女は私の目の前に接近していた。 距離は50センチほど・・・。確かに小柄な彼女の顔も胸もカラダも魅力的で・・・ さ、さらに距離を詰めてきた! 上はどうなってるんだ? ここからは見えないが、上に何かあって、彼女のカラダをこちらに近づけてくる。 ああっ! あ・・・足を絡めてきやがった・・・。 「ふふーん、知ってるよぉ? よく歩く人とかって、すっごいいっぱい出るんだよね? お客さん、どうするぅ? あたしのザイル、象がぶらさがっても大丈夫な奴だけど、 このワンピースめくってみない?」 うっ・・・な、なんて柔らかいカラダなんだ! やばい! 反応してきた! 手・・・手をすこし伸ばせばこの子のカラダに・・・! な、何て顔でこっちに笑顔を向けるんだ!? か、・・・かわいい・・・。 「ディ・・・ディープキスとかも・・・いい・・・のかい?」 彼女は小刻みにクビを動かし、今まで以上に舌を見せて笑った。 「クスクス、いいよ? したいこと何でもさせたげる! しよっ!?」
私は慌てすぎたためかぎこちない手で、自分の命綱を固定しなおし、 獣のように彼女を岩の壁面に押さえつけた! 「あん!」 片方の手は岩場を押さえつけなければならないので、 残りの片手で自分のフロントジッパーを開け(これが大変なんだ)、 貪るように彼女の肉厚の唇にかぶりついた! なんて嬉しそうな顔でこの子は口付けを交わしてくれるのか・・・!? こちらの全てを溶かしてしまうかのようなうっとりした表情・・・。 我慢など出来るはずも無い! 私は、片手でワンピースをまくしあげ、もどかしくも彼女が身につけてる下着を引き剥がしに掛かった! 確かに、ワンピースは便利だ! 入れる寸前、彼女はまるで数年来の恋人同士であるかのように私と見詰め合う。 「い、・・・いいかい?」 「嬉しい・・・入れてぇ・・・!」 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、 はーっ、はーっ、はーっ、はーっ、 「・・・あたしのカラダ、どうでしたぁ?」 「っん、・・・最高だ・・・! 君みたいな子は初めてだ! 忘れられそうに無いよ、こんな気持ちは!」 そういいながらも、彼女は足をからめたままだ・・・、自分の頭を私の胸にうずめながら・・・。 「良かったぁ・・・! お会計は現金になさいますぅ?」 ・・・。 ・・・そうだ、この子は水商売なんだよな、それにしても恋人と錯覚しそうなサービスだ。 天職なのかもしれないが・・・。 私は急に我に返って理性を働かせ始めた。 「お会計・・・? いや、こんな場所だから現金は・・・え? カードはどうなの・・・?」 「JCBとVIZAが使えますよぉ? うふん・・・?」 まだ抱きしめてくれる・・・いい子だ、下に降りたら指名しよう・・・。 「あ・・・、じゃ、胸ポケットにカードが入ってるんで・・・それで・・・。」 「はーい、毎度ありがとうございまーす。」
冷静になった私は、ぼったくりかも知れないことを恐れていた。 多少、蓄えがあるから、少々のことでは驚かないが・・・。 だが、サインをする時はさすがに驚いた! 巷の料金と比べてもそんなに大差ないのだ! すばらしすぎる! 「あ・・・あの、これで料金大丈夫なの・・・? もし、良かったら下に降りたら一緒に夕食を・・・。」 「あ〜ん、ごめんなさーい? 用事があるんですぅ。 今度で良かったらお付き合いさせていただきますけどぉ?」 「ああ、そうだね! 今度はちゃんと指名させてもらっていいかな!?」 「はい! 是非お願いします!! あなたとならいっぱいいろんな事がしたいです!!」 今まで風俗には何回かしか行ったことはないが・・・この子は確実に自分のツボを攻めてくる。 この子のためならどんなに金を使っても惜しくは無い! そう思ってたら、彼女のカラダが上にあがり始めた。 再び蓑虫のように移動していく。 一体、上に何があるんだ? 彼女は明るく手を振り「バイバーイ」と言って去っていった・・・。 私もつられて手を振り続けていた・・・。 メリー・・・と言ってたな、多くの謎が残ったままだが、それは次回にしよう。 素晴らしい出会いがあったことだけで嬉しい・・・! さぁ、この山を上り詰めてしまおう!! ・・・だが・・・。 彼、岩里は体力を使いきり・・・集中力も緊張も失くしてしまっていた・・・。 彼はプロでは絶対に犯さないはずのイージーミスを犯し、 数百メートルの岩場を滑落してしまったのだ。 即死だったが、その死に顔は、誰もがうらやむような満足げな表情が浮かんでいたという・・・。 店長:「メリーちゃん、・・・すごく頑張ってるけど・・・なかなか顧客さん付かないわねぇ?」 メリー:「何ででしょう? あたし魅力ないでつか?」 店長:「ううん、そんなことない! アナタが一番やる気あるもの! ね? 次の手を考えましょ!!」 こうして・・・今日もメリーの恐怖の伝説がまた増えてしまったのである。
おれってなんてくだらないんだ!
>>79 完全にはしとりません・・・続きが思いつかねー
>>始まりさん 復活期待しとりますよ。続き思いついたら投下して下さいねー。 >>デリヘルメリーさん GJ!誰もが思うだろうけど、メリー来てくれないかなぁ… さて、次回投下で学校編は終了で御座います。多分。 明日の晩にでも投下予定ですが、今までみたいに多少後ろにずれ込むかも…w
スクール水着ktkr!!! GJGJGJ PC購入して、専ブラ入れますた もう携帯厨とは言わせないぞ! これで心おきなくここが見れる
>>91 おめでとう! プレゼントよ。
____
__,,/ _, ----`ヽ :.
:. / _ ___ 、\
/ / i \ \\ :.
:. ,'./ i ヽ:. ヽ:.:.. ヽ.ヽ
,'/ / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
:. |i .i i .i / ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
|i .i l :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
:. |i∧ ', :{ ,ィjモト \ イjミトイイV :. な…
.| :メヽ.', `ozZ} izN。ハ::{ なんなんですか?
:. | :ヾ_! ゝ "゙゙ ' `゙ ハ.:', :. ここ、どこですか?
| :.:_イ .:.ヽ. (二フ , イ :.:.:!:.ヽ なんであたし
:. / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:. 貼られたんですか?
/ ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
:. / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^` |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
/ / ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{ ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、 : : : l:.:.: .ハ ',
{ /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄ ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{ リ
ヽ:.:{、.:.V : : ヘ : : {: : :/:.::∧|
ヽ! )人 : : :人 : : : / \! :.
" ヽ : : : : :/イ{ :.ノ: : : :.\ :.
:. \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
/ //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
:. / 、 {;{ |;| . : i/. : : : : : :|
/ `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! ううう・・・Ladyさん・・・ありがとう!!! うわーい! AAが見れるぞー!!!
>>92 さあ朝比奈さん
ハルヒスレに戻りましょうか
>>94 誰いなさんGJGJ!!
っていうか漏れ宛メッセージじゃないですか!!
っくあ〜!!
100万回保存しますた!!
ありがとうございます!!
(*´Д`){メリータソカワユス)
うはwwwやっぱりばれてるwww
>>96 もう連休も終わってしまうんで、ペースは遅くなると思いますがちょくちょく書くつもりです。
リクも随時受け付けますんで、よかったらドゾー
>>97 よろこんでもらえて僕うれしいよ(´・ω・`)
>>98 じゃ・・・じゃぁ・・・お言葉に甘えて・・・
デリヘルメリーさん、蓑虫バージョンを・・・。
┃
┃
ハ爪ゝ★
y゜◇゜八∩ヾ
イ┸┸从 ⊃
し〓〓
〜〜〜
刀 卩
マ A
物語では両手は自由になってますが、
腕ごと縛っちゃってもオーケーです(ぐるぐる巻き?)。
やや下からのアングルでミュールが片ッぽ脱げそうなカンジにしてくれれば・・・。
蓑虫ってか、芋虫?
表情はお得意なヤツで結構です。
・・・できたらでいーんで、はい、時間に余裕があるときお願いしますです。
┃
┃
ハ爪ゝ★
y゜◇゜八
イ┸┸从
〓〓ノ
〜〜〜
刀 卩
マ A
一切、抵抗できないメリーさんか・・・。ああ、また妄想が・・・。
改行はさまった・・・orz ┃ ┃ ハ爪ゝ★ y゜◇゜八 イ┸┸从 〓〓ノ 〜〜〜 刀 卩 マ A
誰かヌルヌルねばーランドの電話番号おせーて
>>101 それは企業秘密れす。
ハ爪ゝ★ヽ
〆u _u八
とイ┸┸从つ
£££ヽ
しヽしヽ
書けた〜ばんざーい!
所で先麩羅を家の共同パソから移し忘れたので乗せるのは、
恐悦至極ながら
今しばらくの猶予を
>>101 そこのタバコ屋の角にある魚柾の主人コカトリい聞いてみな
愚地の巨体が、山神に迫る。 翼を羽ばたかせそれから逃れようとするが、渦を巻くように廊下を埋め尽くす巨体の間をすり抜ける事は不可能故に、後ろに逃げるしか出来ない。 「夜火月っ!」 逃げながら符を振るうが、風は強く符を叩き、それと同時に「居太刀」の文字が戻る。 それは夜火月が符に逃げ込んだ事に他ならない。 「ちぃぃっ!」 刀の峰を相手に向け、足で切っ先を踏む事で衝撃に耐えうる構えを取り、愚地の突進を受け止める。 全力で後退しながらの防御だったが、突進はそれより幾段速く、押さえつけられて逃れる事が出来ない。 体格差故に、止めようとするのも不可能である。 背後に迫る壁に、為す術無く叩きつけられ、壁を突き破り、外に出された。 「う、おぉ!」 ここぞとばかりに翼に力を込め、空へ逃げる。 外では余り目が利かないが、中空なら簡単に捉えられる事もない。 戦局は仕切り直しになる…だが、それを愚地は許さなかった。 「来い、天焦…」 そう呟くと、口から烈しい炎を吐き山神目掛け放った。 「なぁっ!?」 急速に迫る明るいそれを間一髪でかわすものの、その熱気は凄まじく、山神の皮 膚をジリジリと灼いた。 「サラマンダァァァ…この姿の時だけ召喚出来る私の遣い魔ぁぁ…。貴様が風の 遣い魔を持つように、私も炎の遣い魔を持つんだよぉぉ…」 愚地が口を開くと、其拠には体長三十センチ程の、一匹の蜥蜴が居た。 それこそ、愚地の召喚した火蜥蜴「天焦」である。 これ見よがしな呼吸音を立て、酸素を体内に取り込む。 次の一撃で、愚地は山神を仕留める気である。 「夜火月…来い!来いぃっッ!」 右手の符を振るい、夜火月を呼ぶ。
轟、と音を立て吐き出された炎は、山神一人に放つには十分すぎるほどの量であった。 だが、その炎が山神を包むことは無かった。 風が山神の周囲を踊っていた。 真空の刃に切り刻まれた炎は勢いを無くし、散り、消える。 「真空中では…酸素無しでは炎は燃えないだろう?」 炎を裂き、山神が愚地に接近する。 刀を振り上げ、眉間を切り裂く一撃を振り下ろす…が、斬撃は鱗で止められた。 「な…!?」 即座に噛み付こうとする愚地の牙から逃れ、中空に舞い戻る。 硬い。それも、鋼のように…否、鋼よりも、かもしれない。 神刀・巌は、丈夫では有るが、それ以外では刀の能力を超えることは出来ない。 つまり、山神には鱗を斬り、肉を裂く事が出来ないのだ。 圧倒的不利…。逃げることは出来るかもしれない。だが、それではメリーに追いつくことは難しくなるし、何よりそれはただ問題を先延ばしするだけである。 その時、愚地の足元の、校舎に照らされて出来た巨大な影の一部が揺らいだ。 それは人を形作り、知った姿へと変化していく。 「…鷹司!?」 山神は、瞬時に最悪のシナリオを思い浮かべた。 メリー達が殺され、生き残りである山神自身を殺しに来た、という… 「あらあら、愚地さん…まだ決着が付かないんですか?山神さんもうボロボロじゃないですか。」 「今すぐには無理だ…攻撃が私に効かないと知ったから、恐らく防御に徹して来るだろう…もう少し時間がかかりそうだ」 「あら、そうですか。でも、私としてはそろそろ撤退したいかなぁ、と思ってますので、貴方を連れて帰りますわよ」 愚地と鷹司の身体が、まるで沼に沈む様にして影の中に入っていく。 「ま、待て…!鷹司、メリーを、メリーをどうした!?」 「あら、メリーちゃんの事が心配ですか?大丈夫ですわよ、メリーちゃんと高橋、そしてフェイト…カボタンさんは生きてますわ。他は、殺しましたが。」 冷たい笑みを山神に浴びせながら、鷹司の身体が影に消える。 「…命拾いしたな、烏天狗。次に会うときは必ず殺す」 それだけを言い残すと、続いて愚地も影の中へと姿を消した。 「…終わったのか?」 山神の問いに答える者は無かった。 しばらく呆然と宙に浮いていたが、我に返り、メリーとカボタン、そして橋本を迎えに行くため校舎へと向かった。
ラストがイマイチ決まらないんで、終結は次回に持ち越させてもらいます。 といっても残りは謎の消化だけなんですが… 今気づいたんだけど、前回投下分の「橋本」が全部「高橋」になってました…ハハハ
おぉう、リロードしたら始まりさんの復活宣言が…!ktkr!期待!!
どうでも良いことだけど、
>>99 >>100 のメリーさんの口がタマネギ部隊の口に見えてしまう…
>>103 thx!早速逝ってくる
>>カボチャ氏
「夜火月」が
「夜神月」に見えてしょうがないのだが…w
カボチャさんGJ
 ̄\| ̄ ̄ ̄ ┃
、ノ,ノ) ┃
ムゝ゜ー゜ゝ ┃
(  ̄|⊃
ソ /O
( Z ⌒/
くに _/ ^∋
美香姉ぇ、作ってみました。
>>107 だーれがこーろしたくっくろびん!!
・・・丸い口にしたらダッチワイフみたいだったんだもの・・・。
>>108 一瞬「夜神月」になってないかと探してしまった…w
そういやデスノの主人公そんな名前だったなぁ、完全に失念ですよ。
>>109 そりゃダメだw
まぁ「人形」で「性欲処理」してくれるという意味ではあながち…げふんげふん
111 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/08(月) 22:52:43 ID:d+LxARsy0
なんかかいて
>>111 なんかかいた。 コピペのコピペだけど。
950 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2006/05/07(日) 22:48:13 ID:djIuTbn/
オカ板のコピペ
__
/ /
/ /
\/
\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|!
| く:}}T{{7O
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \
4-2 謎の少女は緩やかな風が脚をかすめる中、佇んで此方を見続けていた、二人を-――――― 二人と一人をへだてる物はなく、一歩又、一歩と近づかれて覗き込まれる形となる。 不意に彼女がクスリと笑うと同時に手にもった分厚い本を開き指を走らせながら称える。 「ふ本の中に落ちなさい」称え終わると同時に一人の男とシャクリーンの周りには 文字が浮かびそして消え入りを繰り返しながら橙色の光が眩(まばゆ)さをまし辺りが見えなくなったと同時に 地の感触は消え意識は無くなった。
wonder book.. the meri-. (不思議な本のメリー) 白い円卓とそれをを囲む者達。 卓上には灯火が光量からして人の魂を中央に小動物、草と温かみのます光が 外へ外へと向かっていた―――by名も無き探検者q 今、読者の目の前から第一章のメリー姉それを挟み左に妹 右に羽柴 ほかにも居るが(都合上割愛)早い話、バックアタックの御歴々とまでは行かないが、 其の道では筋者と言われる者共である。 鳥と風の音(ね)の支配する静寂の中、彼らに似つかわしくない 処刑の話とは夢にも思えないというより、 思いたくないが此処を離れること適わずといった 老人が一人。 女の声が聞こえる、声質からして年場も行かぬ娘子か 彼が問う ――――――なぜ? 「繋がれておるからの」 ――――――なぜ? 「つまみ食いしたからかの」 ――――――なぜ? 「っふ・・聞くな・・・」 ―――――根暗ですね 「ちょ・・・その前に刀を退けぬか」 ――――――やだ 「たっ食べて事は誤るから」 ――――――肉饅・・・ 「あっ止め!入れるなってか混ぜ込むな白いのに〜」 ―――――さらばです、叔父上 「鎖んば、取れた!」 <特別出演 名前も忘れたジャンク設定其の4>
「ええと、此処は・・・・・何処でしょうか、おじさん」 「シャクリーン、俺に聞くな。かなり奇妙奇天烈なのはたしかだが」 何かが足元を走っていく。 ヘ(ヘ´∀`)ヘ ヘ(ヘ´∀`)ヘ ヘ(ヘ´∀`)ヘ 荒神(こうじ〜ん) <特別出演 部屋になんか居るの荒神様> 「虫さんですか?」 「いや違うだろ、喋っていたし」 「・・・・・Я(露介語;やー)!」 「君誰!・・・」 フードを被ったものは、刹那シャクリーンを・・・・(18禁(女食)につき削除・・ってか想像シル) 「なんだか・・・・です」顔を赤くする、シャクリーン 「ああ、俺もあんなことしてー」かなり羨ましいらしい。 「止めろよな君、一応主役なんだし。」 「このまま鑑賞してようぜ。」 なんとも古典的な、天使と悪魔が心を揺さぶる、その中 俺の研究者心を賭した答えが出た。 (そういや、お前科学者だったな〜所で此処がどこだか未だに判らないではないか)
「チェーイ!」奇声をさらに張り上げ謎のフードメンに とび職で鍛えた 蹴りを食らわすが、 塩味あっさりと云わんばかりに叩き落とされる。 「・・・・・」両者に沈黙が流れる、その原因とはフードを取られたことにあった。 フードメンの姿が見える 「吸血鬼・・・・ナゼでつか、なんでシャクリーンを狙いまつか?」 一般的に吸血鬼は絶景にて異色を好むとある。(現代語訳;綺麗な異性を好む) 実際、法王庁の蔵書[メリーが選んだ魔物と乾物 解体新書<世界編>]にも記載されているほどだ。 「そんな事より、これでも食らえ」持っていた木の枝を十字に構える。 「ん〜」そんな懸命も虚しく、目もくれず続きを再開する。 吸血鬼とシャクリーンの(ある意味危険な)行為は続く。 「何故効かない!一般書籍 講談社 やさしい白魔法にも書いてあるのに」 「うち神道系だから」by吸血鬼 「Σ(゜д:::そんなのモハメド=アリかよ」 所変わり法王庁草木と鳥の囀りの中庭にて少女は言う 「ご馳走様」と本を間に手を合わせて
・・・・・・・・・・・・・・・・人は人形・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・人は書く----- --------------人は演じる 物語を他人に対しそして自分にも--------------- 死者にも 結局科学者の名前なんだよ! 第一部 庭先 完
一応、第一章から設定と世界は繋がっています。 「時代は違うがな」 ジャンク其の四は没ネタ幕末めりーの設定だったかな、 なぜか正統派時代劇へと・・・ 「これぞルートはずれの先祖がえり」 エロネタは都合抹殺。 円卓シーンでカボチャ氏lady氏等のメリーも出したかったんだけど、版権的にねぇ。 「手抜きだろただ単に、所であの人の覚醒はまだか」 シーー!んこんなところに本が・・・・
始まり氏きたーっ!! すでに今までのあらすじがちょっと記憶の中からかすれてきているが GJ! 一回、登場人物を整理してくれると凄く嬉しい・・・というのは我がまま? あと、こちらの登場人物は、設定を超えない範囲ならご利用可能です。
気にしないで下さいませ。 「待て」の姿勢でお待ちしてます。 ボイスは一個だけ聞けたけど、また、混んでるね? こっちもデリヘルメリーさん関係で話がいくつかできあがってるのだが、 重い話になったり、いやらしすぎる話になったりで、さすがにうpに気が引けたりで、 足踏み状態。 真面目な話も書きたい気はするが、Ladyに大きく世界を裂いたためにどうしても、 あれ以外の世界は再現できない。 結局、関係者のその後くらいしか作れない。 それに・・・デリヘルメリーさんはみんなに「メリー」として認識されているのだろうか? それがあって、積極的に話を作れないのです。 食人メリーで頑張った方がいいのかなぁ・・・。
>>121 ピクトがPC制限してから、やっぱりピタのほうに負担きちゃってるみたいですね…
んでデリヘルメリーさん。
僕はこれからも投下してかまわないと思います。
さすがに18禁内容はあれですけどw
スレの状況を見る限り、ROM専の人を合わせても何人いるのか…w
ノシ 私、126・・・ROMっているの・・・。
実は坂本竜馬を暗殺したのはメリーだそうだ
という設定がいつの間にか・・・・・
・・・・・兎に角、時代劇メリーまってる
>>119 乗せてもいいんだけど、第一章、第二章のデータが手元に無いから
第三章からになるけどいいかな。
はぁーい、 お待ちしてますわぁ! ノ,,ノ厂儿,,ヽ (ノ刄_ 刄) ゝ 弋 ィ( 人 \ヽ し〈 Lノ ノ )) 冫 / ろ / `´ ヽ んて〜ん ゝ ヽl ノ
>>127 うおおおおお!!感激!
あててくれてありがとう!
お礼の代わりと言ってはなんですが、デリヘルメリーさん投下します。
一応、えっちぃのはこれで一まず終わりにしようかと思います。
でも、今回のはそんなにえっちくないと思います。
デリヘルメリーさん第七夜(副題「戦場のメリー・・・します?」) キィーン・・・ ダダーン! ガガガガガッ!! 「ヘィ! アラウンドゼァ!! ・・・ゴー!ゴー!ゴーッ!!」 ダダダダダダッ! 「・・・ファーック・・・! キスアスホール!!」 ズガァーン!! 「・・・ジョン! 反撃が無くなったとはいえ油断するな! 火力はこちらが上だが、地の利は向こうだ! 確実に拠点を落としていくんだ!」 「アイサー! マクナラン隊長!!」 一隊は山岳地帯を攻略していた。 敵はゲリラ戦を得意としており、小回りの利かない戦闘機では、この地を攻略するには役立たない。 ヘリなら十分戦力になるが、同時に迫撃砲の餌食にもなりやすい。 この時代にあっても歩兵は重要だ・・・。 既にこの一帯はほぼ敵を掃討したかのように思えるが、身を隠すところは十分にある。 まだ戦闘は終わってはいないはずだ。 「・・・!? 隊長! ヘリが・・・!?」 彼らの耳に遠方よりヘリが近づくのが聞き取れた、・・・味方がヘリを飛ばす事は聞いていない。 では、敵軍のヘリか!? だが、彼らにそんなものを用意するほどの資金が・・・? 「何か吊り下げているぞ!? ・・・国籍は・・・アンノウン・・・!!」 「・・・注意しろ! いつでも攻撃できるように待機せよ!」 ヘリは彼らの上空にさしかかった・・・するとヘリは彼らの上空で静止し、 突然、吊り下げていたカプセルのようなものを分離させ、 そのまま何事もなかったかのように離れ去って行ったのである。 ・・・カプセルはパラシュートを開かせゆっくりと落ちてきた。 大きさは家庭用冷蔵庫を一回り大きくさせたぐらいか。 カプセルには大きな文字がペイントされている・・・『D−Merry』? 「な、なんだ? 救援物資・・・?」 いぶかしがる彼らの無線が突然鳴った・・・! ピーピー
そう、私たちには既に馴染みのあの声だ、 舌ったらずの少女の声・・・。 「・・・え、えーと・・・は、はろ〜ぅ? まいねーむいずめりーさん、(やべ、『さん』いらね?) あ、あいむおんゆぁふろんと、・・・れっつはぶぁふぁん!(つーじるのかよ、こんな英語!?)」 兵士達が呆然とその言葉を聞いていると、無線の声が終わると同時にカプセルの扉が開いた・・・。 そして彼らはさらなる衝撃を受ける。 そこから現われたのは、ミニのデニムスカートから白いナマ足をのぞかせた一人の女の子・・・。 キャミの胸元は大きく開いており、指でそれを引っ張ったら乳首まで見えそうだ・・・、 「・・・あいたたた、やっぱ、着陸きついなぁ、でも、がんばってお仕事しなきゃ! さぁ〜みなさーん、メリーさんが来ましたよぉ? お金はもう貰ってるから遠慮しないでねぇ〜?」 そう言うとメリーさんは、とっとと隊長らしき兵士の目の前まで歩いて、いきなり服を脱がせにかかった。 「ホ、ホワット!? ホワッウィリュードゥイング!?」 「おーけーおーけー? どんうぉーりぃ、・・・おおお〜!!べりぃびっぐ!!」 「オ、オ、オ、オ、オウ!! ヘ、ヘィ!? サッチア・・・アウッ!!」 ・・・どうやら隊長は早い男だったようだ、・・・いや、彼の名誉のために言えば、 メリーさんのテクがハンパではなかったのだろう。 メリーさんは、べっとり濡れてしまった指を、小さな舌を出して嬉しそうに舐めると、 次の兵士に狙いをつけた・・・! 「いっぱい後がつかえてるから、手コキかお口で勘弁してね? さ、ねくすとゆー!!」 「・・・ウウウウワオーォ!!」 ・・・小隊は全滅してしまった・・・。 全ての兵士が下半身を露出させたまま岩場に這いつくばっている。 メリーさんは、何人もの兵士の放出したモノで汚れた太ももを、ティッシュでふき取っていたが、 ようやく隊長が弱々しく彼女に話しかける事ができた。 「・・・ホ、ホワラーユー・・・? ホワィアーユーヒァ・・・?」 メリーさんは嬉しそうに微笑んだ。 「まいねーむいずめりー、あいあむぐれぃとふぇぃますじゃぱにーずこーるがーる! おーけー?」 「・・・コ、コ、コールガール!?」 メリーさんはその後、遠くを見回した。 「あっ!」
「向こうにもお客さんいるんだよね? じゃぁ、行って来るね? 日本に来たらサービスするから指名してねぇ? バイバーイ!」 そう言って彼女は先程まで銃撃や迫撃弾の飛び交ってた戦場に走り始めた。 ミュールで岩場は歩きにくいのだろう、時折、よろけたりこけそうになる。 「・・・ノ、ノォー!! カムバーック!! イッツデンジャーッ!!」 「うーん! 気をつけるー! ありがとぉー!!」 一度彼女は振り向いてにっこり笑ったが、すぐにその姿は見えなくなった。 兵隊達は必死にズボンをはきなおし、彼女を助けるべく戦闘態勢に戻ろうとしていた、 ・・・だが足が思うように動かない。 どれだけ精力を抜かれてしまったと言うのか? ・・・だが、程なく敵陣地からも悲鳴が聞こえてきた・・・男性兵士の・・・。 時折、「アッラー!」とか「インシャアラッ!!」とか哀願するような弱々しい声が聞こえてくる。 どうやら、敵の兵士達も同じ運命を歩んでいるのだろう・・・。 ・・・ところで、ここは三日後のイギリス・・・。 「あ、あの・・・マーゴ? アフガンの戦闘、両軍共に戦闘不能となって、休戦協定が結ばれちゃったみたいなんだけど・・・。」 「えぇー? ほんとぉー? すっごーい! 彼女、一人で全部やっちゃったのぉー?」 ケイはその言葉を聞いて、ガックリとうなだれてしまった。 「・・・マーゴ、また・・・、何かやらかしたの、か・・・? 私は・・・本部に何て報告すれば・・・!?」 そう言って頭を抱え始めてしまった・・・。 彼も苦労症だ、それなりのずる賢さも持っているのがせめてもの救いなのだが・・・。 「いいじゃないですか叔父様ぁ!? 被害は最小限で済んだんだしぃ、 ・・・あ、でも思想的にタリバーンの人たちの方が被害は大きいかも・・・?」 たった一人で不毛な戦闘を終わらせた無差別エロ攻撃・・・。 こうして・・・ついにメリーさんの恐怖の伝説は日本を越えて世界レベルに達してしまった。
☆ あと、投下予定ではデリヘルメリーさんは 重くてちょっぴり切ない物語を作っています。 少し長くなったのでうpするとしたら三日分、必要です。 それで最終話ぽいのですが、キャラがキャラなので、下らない話でよければ復活もあります。 では。
>>始まり氏 こちらもLady氏と同じく、電話か筆談しか出来ないメリーで良いならどうぞお使い下さい。 >>Ladyメリー氏 ちょ、どんだけ凄いねんwww 次がラストですか…wktkして待つとしましょう! ちなみに下らない話で良いので復活希望っす。 ところで、次章でメリー専用の情報網みたいなのを出したかったんですが、キャッスルオブメリーを利用してよろしいですかね?
>>133 どうぞ。盗作ならなんぼでも出しまっせ。
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| 他にネタねぇのか!?
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| シリアスものでまだストックがありまつが
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メリー「決めてくれたかな」 坂本「嬢ちゃん気が早いぜよ」 メリー「まだなのね・・・・」 坂本「嬢ちゃんやめ・・・・・・」 メリー「竜馬さんの馬鹿ぁ!!」 これが坂本竜馬暗殺の事実である。
>>Ladyメリー殿 うむ・・・こういうのを見せられると(どういうの?^^;)またもや暫くお休み中 だった創作癖が頭をもたげてヘンな所がムズムズしてきましたわ。<(;^O^)ナハハハ >盗作ならなんぼでも出しまっせ。 そんなコトを言ってたら”カーペットの上を這うモノ”がLadyメリー殿の足元 に近づいて来ますぞヨ・・・( ̄ー ̄)y-~~ヒトノコトハイエンケド・・・
>>135 そ、そのネタでかつてないほどの空想歴史大河ストーリーが作れるのではないでしょうか・・・?
>>136 な、なにが這ってくるの・・・?ドキドキ
>頭をもたげてヘンな所がムズムズしてきましたわ
・・・メリーさんに出張頼む?
Lady氏に頼まれた。人物表(第三章・第死章第一部)が完成したので此処に公開します。 第三章 狙われた被害者 登場人物 不明^^^^ 手だけ (備考なし)(食われ?) 鞠 (羽柴使用包丁の変わりか、人魂を食らう。がま口説有) なぞの少女(かたりべ) 人形(西洋でいふ、使い魔かと思われる。) メリー科?^^^^ 羽柴洋子(人間時、帝都大空襲で死亡)193?生〜没東京空襲日 高瀬?(不明最終部にほろめかしのみのため、断定できず。)
警察^^^^ 田嶋(羽柴と幼き日々を―)193?生〜没不明(狩られ) 高瀬(羽柴について知っているようである。) 三鷹(最後にネタ使用) 鑑識(全員死亡と思われる) マサカズ (所内、鑑識に続く被害者。アヤシイ時代劇語を操る)(狩られ) オオスミ(食われたはず。後で探偵ファイルに同名がいることが発覚)(狩られ) その他大勢の警官(焼死したと思われる。全死魂回収済み?)(狩られ?) キー^^^ 50は越える木箱
メリー (血塗れ紙の中のみ、特定個人ではない)
第死章 hound the Vatican 追うのと追われるの(第一部 庭先)
不明^^^^^
ホウロボルト=エルラー(冒頭の語りに登場、人口メリー製作者。人外)
哲学者パブロフ(第三章後半部からのかたりべらしい)
読者(実は読んでいる人(読者)とする説あり)
名も無き探検者q(wonder book.. the meri-.のかたりべ。魂のみで放浪中というより自分が卓上の灯火)
<特別出演 剣豪小説のエキストラとライトミリ〇〇−〇ベルの人>(実は・・・
>>135 の元の話に出す予定だったが、断念詳しくは
>>118 参照)
本(羽柴の持つ鞠の様に意思があるかは不明)
少女(transp lanting the vegetable world [kingdom].登場)
メリー科
少女 (transp lanting the vegetable world [kingdom].登場。本を使う。本名不明)
吸血科
フードメン(女なのに女色家早い話レズ、シャクリーンとやっていた。
一応シーンも有るが諸事情でわかる人にはわかる程度に削ってある。ロシア国籍?)
法王庁^^^^^
シャクリーン (シスター但しノタリコン。後に幼児化) (裏;呪われた血脈)
司祭(事の起こりのみ登場、冒頭部のみ かたり)
>>300 (シャクリーンのパンツを見た人、投げられた時、窓を― 。本名不明)
男 (degenerate thought.から登場。当初シャクリーンを強姦しようとした)
ケンツァー(シャクリーンの祖父、男に庭掃除をたのんだ)
キー^^^^
硝子乾板(詳しくはdegenerate thought.参照)
※(以上、第一部庭先までの資料で判断できるものであり断定ではない。)
始まり氏ぐっぞぶ! 最初のほう懐かしいね・・・。 ・・・ところで、 名無しさん、どこにばっくれた? エロが続いたので呆れられてしまったかしら・・・しくしく。 126さんも、続き欲しす。修羅場修羅場!
ま、実はたまぁにROMってんですがね。 え。作品の進行が芳しくないです。 設定を誤り、当初の企画との大きなズレが、止むを得ない形になりました。 もう…だめぽorz 多分、1から全く違うメリーを書き直します。今読んでる本全部読み終わったら。うぃ。 絵のほうも、もうちょい長い目で見ていただければ…なぁんてなぁんてなぁぁははははははははは母はハハハハハは歯歯は母はハハハハハ歯ハハハハハは歯歯歯 書きたい物語がね、移り変わると、前の物語はね、死んじゃうの。 死んじゃったら、お墓に葬らなきゃならないの。 いない人を想うと、いつの日か、また会いたくなるでしょ? そんな日がきたらね、お墓を掘り返して、目覚めのキスをするの。 そしたら、また、みるみる好きになっていって、今度は前以上に愛する事が出来るの。 だから、今は、黙ってさようならメリーさん。冷たい土の中で待っていてね。 今の子を殺したらまたすぐに迎えにいくから。うっふんばっふん
>>143 お? ご無事で何より!
でも気のせいか・・・お心が壊れてらっしゃら・・・あ、いえいえ、
んん、書き手としてその心情は理解できます。
次作を期待してまっす!
リアルが修羅場・・・www というわけで、リアルの修羅場をお話に反映し・・・できるかぁぁぁwww というわけでもうすこし待ってね・・・。 リアルの修羅場がおわるまでwww
>>145 gkpr
無事に生還してくださいね・・・。
・・・せっかくだからなんか書いてみよう。その一。 「もしもし、わたしメリーさん、今この町に着いたところよ」 な、なんだってーぇ!? 「もしもし、わたしメリーさん、今、商店街を抜けたわ・・・あ。」 こっちに向かってきてるーッ!? 「もしもし、わたし・・・メリーさん、うっ、い、今、団地の敷地に・・・あぁん・・・!」 ・・・え? な、なんか変だぞ・・・? 「ハァ、ハァ、あ、たしメリーさん、うぅっ! ダメっ、あなたのむねのした・・・やぁっ!?」 ちょっと・・・なにしてんの・・・? 「うっー!! やめて! そんなトコ触らないで!! い、いまあなたの家のま・・・え・・・! ・・・。 「ああっ、もぅダメッ お願い! 許して!! ・・・い、い、[ピーッ]・・・ ああぁ〜ッ!!」 ・・・。 「はぁ、はぁ、・・・すっごぃ・・・あ、あれ? あ、あのわたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの。」 「・・・知ってる。 だからオレにもやらせて。」
・・・せっかくだからなんか書いてみよう。その2。 「もしもし、わたしメリーさん、今この町に着いたところよ」 な、なんだってーぇ!? 「もしもし、わたしメリーさん、今、商店街を抜けたわ・・・あ。」 こっちに向かってきてるーッ!? 「もしもし、わたし・・・メリーさん、うっ、い、今、団地の敷地に・・・あぁん・・・!」 ・・・え? な、なんか変だぞ・・・? 「ハァ、ハァ、あ、たしメリーさん、うぅっ! ダメっ、あなたのむねのした・・・やぁっ!?」 ちょっと・・・なにしてんの・・・? 「うっー!! やめて! そんなトコ触らないで!! い、いまあなたの家のま・・・え・・・! ・・・。 「ああっ、もぅダメッ お願い! 許して!! ・・・い、い、[ピーッ]・・・ ああぁ〜ッ!!」 ・・・。 「はぁ、はぁ、・・・すっごぃ・・・あ、あれ? あ、あのわたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの。」 「・・・知ってる。 だからオレにもやらせて。」 「はぁ〜い、毎度ありがとうございま〜す!!」 ・・・デリヘルメリーさんは新しい販促方法を確立した。 彼女の成績がまたアップした!!
・・・せっかくだからなんか書いてみよう。その3. 「もしもし、わたしメリーさん、今この町に着いたところよ」 な、なんだってーぇ!? {以下省略} 「・・・い、い、[ピーッ]・・・ ああぁ〜ッ!!」 ・・・。 「はぁ、はぁ、・・・すっごぃ・・・あ、あれ? あ、あのわたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの。」 「・・・知ってる。 だからオレにもやらせて。」 オレはそのままメリーさんの細い手首を掴んで絨毯に押し倒した。 ・・・案の定、アソコはもうビショビショだ。前戯はいらなさそうだ。 メリーさんは抵抗せずにオレを嬉しそうに受け入れてくれた。 ・・・ああ、メリーさんの匂いがする・・・。 閂のように両足をオレの足にからめてロックしてくれる。 ・・・これじゃ、カラダをはがすことはできないな、 「ね、ねぇ、オレもぅ我慢できないっ・・・、このままだと、「ピーッ]うよ・・・?」 「・・・知ってる。 だからメリーさんの[ピーッ! ピーッ!]して。」 ・・・オレはめくるめく恍惚の中、彼女に[ピーッ! ピーッ!!]ようとした・・・。 その時・・・! 「・・・あー、もしもし? おれハリー君、おんどれの後ろが見えんのんか? 人の彼女に何やっとんじゃ、コラァ!?」 そういえば、メリーさんの相手がいたんだっけ、オレは振り向いた途端、首を刎ねられた・・・。 これがッ! 彼女から狙われて命が助かったものがいないという、本当の理由だッ!!
ごめんなさい、もうしません。
>>137 Ladyメリー殿
>な、なにが這ってくるの・・・?ドキドキ
これですがな↓(;^_^)y-~~ウィ
The carpet carwlers〜♪ heed their cellers〜♪
We ve got to in to get in to get out〜♪
We ve got to in to get in to get out〜♪
「THE CARPET CRAWL」byジェネシス
>出張頼む?
こっちは関西やからなぁ〜。ヘタすれば同じメリーさんでも・・・う○ぃの方が
来てしまうかも・・・(((((;~。~)y-~~))))ヒィィィィィィ〜
>>145 エェェェ(´д`)ェェェエ
ご無事を祈っております…
>>152 ・・・たぶん、そっち関係かもとは思っとったが・・・やっぱそーか・・・。
せやけど曲のイメージとぜんぜんちゃうな・・・。
あんなきれいなメロディーとボーカルで・・・。
それからな?
ウチは純潔乙女やさかいな、ヘタなこと、言いよると
チンコもいでまうからな?
ィ ハヽ丶
辷_−ノノ
/l___y__冂ア
厂`|_|___|
; レ J
最近、向こうの方が活気づいてるんでなんか悔しい・・・。 いや、おれも書き込んでるけど。
あっちは伸びないだけで実際人は多い。 こっちはコテ(ry
157 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/14(日) 02:16:16 ID:XahFx2Lt0
今まで、メリーさんはゴスロリが中心イメージだったが・・・、 セーラー服やブレザースタイルのメリーさんはどうだろう? もちろん現役JKだ。
メリーはどっちかというとJSかJCの気がするが… いや、小柄なJKというのも(*´д`)ハァハァ
俺ん中のメリーちゅゎんは16歳くらい。
よっしゃ、 じゃぁ、身長152cmくらいの、 高校二年生、誕生日は2月ぐらいなら、まだ16・・・。 いいだいっぺのおいらの特権でブレザー、ネクタイ(赤)、チェックのミニSKとする。 所属するクラブは・・・ 「え〜? 先輩は何の部活なんですかぁ?」 とゆーことで、 どこならええかのう? 文化系、運動部、マネージャー、部活ではないが生徒会など・・・。
番外編 おせーてメリーさん 私、あきなといいます。秋の菜と書いて秋菜です、どうやら今回私が主人公だそうです。 所で人間の世界はかなりおかしな状態に成っているそうです。 今まで空想だと思われていた、物の怪の類のほか過去の住民・・・(第一章 より前) そして異世界の民そんなのが現れだしたのが 50年ほど前だとのこと。(狙われた被害者辺り) 偉い人の話だと空間を隔てる壁が脆弱に成っており、 これからも空間同士が結合していくとの事です。 まあオリョウさんが独立愚連艦隊の代官字と結婚して ペットがケルベロスぐらいですから、 人間順応性は高いということです。 ですが− こうなってから生れ落ちた私には余り関係ありません!時空が歪もうが電話がなくなろうが 私は刈り続けるのです。 お父さんお母さんのために、 何故かお父さんはカンテラですが・・・・(多分、田嶋さんです。
今、学校での授業を受けています。正しい電話のかけ方から殺し方を・・・ 我々の歴史この時間は眠くなります、先生が(人間で言う)頭の爽やかな方だからです 私がうとついていると。 ズンバラリン!首から下がお留守にされました。 「寝るんじゃな〜い」 この後、廊下に立たされました、体だけ 首から上は机で授業を受けます。 別に斬られても生命に別状はありません、でもね・・・かなり痛いんですよ! 流石メリー科です、私以外に見えるだけで12人ぐらいいます。 他に似たようなところでキリング・ドール科等があります。 こういった 科が有る以外人間の学校とあまり変わりません、 何所を選んでも基本は習いますよ、勿論。 この後、実地授業を受けました。 どれだけ狩れるか友達と勝負しました、 この青いのが魂です。 だいたい24才独身男性ニートの下位でレート約120円位になるんですよ。 太って鈍いのでお小遣いには最適です。 勝負は私が負けました、病院で狩りまくるのってありですか、反則ですよ〜。 でも負けは負け、今度ラ∂ストリートでお買い物に付き合うことになりました。 所で交換した魂はどうなるんでしょう?
首に巻いた包帯が緩くなってきたので巻きなおす事にします。 包帯を解き、首を一度卓上に置き、包帯を巻きやすいようにします、 その後首を繋げて巻いてゆきます。 家に帰って早々に糸で縫わないとオチオチ買い物も出来ません。 前に散歩にいった時、危うく首が迷子になるところでした。
お、始まりさん、今回は文体が読みやすい。 続き期待!!
>>164 ・・・・・・メール部分間違えてるOtL
陸上部のメリーさん、 でかい鎌をふりかぶりながらハードル走。 走り幅跳びなんかもいいかも。 放送部のメリーさん、 お昼休みに、トークショーをやってくれる。 手芸部のメリーさん、 実は手先が不器用だったり・・・?
>>167 手芸部はえっちゃんじゃなかったかと小一時間(ry
あうっ コテトリ 失礼… センブラ使うとたまにやってしまうorz
>>165 完全にネタなので無いです、
現世があって地獄があって煉獄があるって考えたらメリー界てどんな所だ?
と考えて色々とやっていたらこんなことに。
さらにせっかくコテトリ持ってるなら、何かネタを投下しないのかなと小二時間(ry
さらにどっかで見たコテだなと小三時間。
>>174 は今まで何回かこのスレに書き込んでいるのを俺は見逃さなかった
>>174 めりーさんを召喚したと小七時間、書きなさい書きなさい書かないと
メリーさんがやってくる〜(バシュ・・・ウ・・
ひーとり、ふーたり、さんにんのメリーさん! よーにん、ごーにん、ろくにんのメリーさん! しちにん、はちにん、きゅーにんのメリーさん! じゅーにんのメリーさんだよー♪ 「ハイ、みんな整列ーっ!」
178 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/16(火) 12:33:21 ID:buGWZ1N00
じゅーにんのメリーさんが並んでた、 一人がおうちに帰ってきゅーにんになった、 きゅーにんのメリーさんが門に乗って遊んでた、 一人が落ちてはちにんになった、 はちにんのメリーさんが楽しく遊んでた、 一人が寝てしちにんになった、(もう目を覚ます事はない)、 しちにんのメリーさんがいたずらしてた、 一人が首を折り、ろくにんになった、 ろくにんのメリーさんが元気に飛び跳ねた、 一人がくたばり、ごにんになった、 ごにんのメリーさんが穴倉の扉にいた、 一人が転がり落ちてよにんになった、 よにんのメリーさんが飲んで騒いでいた、 一人が酔い潰れてさんにんになった、 さんにんのメリーさんがカヌーに乗った、 一人が水に落ちてふたりになった、 ふたりのメリーさんが銃で遊んでた、 一人がもう一人を撃ち、ひとりになった、 ひとりのメリーさんは一人ぼっちで暮らしていた、 彼女は結婚し、そして誰もいなくなった・・・
>>175 日が変わってからななしで書き込むよ
コテトリが出るのは間違ったときだけ
滅多にないよ実際このスレではない。
過去には有ったけどたいしたことは書いてない。
では、メリーさんを召還する準備をしながら
さようなら
ネタをまっさらにすると中々だめだな。 今まで、少しでも萌えを意識した俺が馬鹿だったとしか言わざるをえない。 まぁ、萌えにはならなかったわけだが・・・。いっそ萌えを全面的に廃止したジェノサイドメリーさんのバイオレンスでも書き綴ろうかと思う。 血飛沫!涙!嗚咽!阿鼻叫喚!背徳!臓物!で恋!思えば、戦闘ものを一度書いてみたかったんだよな。 あはははははははははははははは
「もしもし? お嬢ちゃん、この先はおっかない森だよ? いったいどこに行く気だい?」 鉄砲をかついだ猟師は、小柄で可愛い女の子に尋ねました。 女の子は背中に荷物を背負って、手には小ぶりの筒をぶらさげています。 「わたしはメリーです。これから森のおばあさんのところへ、暖かいスープを届けるところです。」 「ええ? ここから先はかなり危ないよ? 森には狼も出るし・・・。」 「だいじょーぶです。いつも通ってますから! おじさんは猟師さん?」 「ああ、最近人を襲う狼が出たって言うから、時々警戒してるんだ、 ・・・もしよかったら、おばあさんのとこまでついてってあげようか?」 「ありがとうございます、 でもパパやママから知らない人にはついていくなと、言われてますのでこれで失礼します。」 猟師は心配そうに言いました。 「そうかい、それじゃ仕方ないな、遅くならないうちに帰るんだよ。」 猟師と別れたメリーは、歌を歌いながら森の奥深くヘと進みます。 「あっ! 野いちご、おいしそう! あばあさんきっと喜ぶわ!」 「ねぇ、小鳥さん? お歌をうたって? まだおばあさんちは遠いのよ。」 メリーは時々道草を食いますが、お昼過ぎにはおばあさんの家の近くまでたどり着けました。 そんな大きな家ではありませんでしたが、おばあさんの家には小さな門と庭があります。 あまり手入れをされていないのか、門にはつたが絡まり、庭には雑草がぼうぼうです。 メリーが門をくぐると、家の中から大きな声が聞こえました。 「誰か来たのかい? そこにいるのは誰だい!?」 「おばあさん! あたしです、メリーです。 あたたかいスープを届けに来たのよ!!」 おばあさんは嬉しそうに返事をしました。 「・・・ぁあ! メリーかい、 待ってたよ、早くスープを持って来ておくれ!!」 このとき、メリーは不思議な感じがしました。・・・おばあさん、やけに元気みたい・・・。 「何してるんだい? 早くこっちに来ておくれ!?」 「は・・・はい、只今! メリーは今、玄関の前です!!」
メリーが家の扉を開けると、昼間だというのに中は真っ暗です。 なんで、窓を開けないんだろう? 「おばあさん? メリーです! どうして窓を開けないの?」 おばあさんがどこにいるかわかりません、 でも声の方角は、おばあさんがいつも寝ているベッドの方角に間違いないようです。 「メリーや、外は狼がうろついてるかもしれないだろ? だから、窓を閉めてるのさ・・・!」 なぁんだ、そうか。 メリーは一歩ベッドに近づきました。 「おばあさん? どうしてそんなに声が大きいの?」 ようやくおばあさんの輪郭がはっきりしてきました。 「耳が遠くなると、声もでかくなるのさ・・・!」 メリーはまた一歩ベッドに近づきます。 見るとおばあさんはカラダじゅう、毛だらけです。 「おばあさん? どうしてそんなに毛むくじゃらなの?」 「寒いからね、毛皮を着てるのさ・・・!」 そしてメリーはさらに近づきます。 「おばあさん? 頭巾から耳が出てるわ? 何でそんなに大きいの?」 「お前の声がよく聞こえるようにさ!」 そしてさらに一歩。 「おばあさん? どうしてそんなに目が輝いてるの?」 「メリー、お前をよく見れるようにだよ!」 そしてまた一歩・・・。おばあさんは目の前です。 「おばあさん? どうしてそんなに口が大きいの!?」 「お前を一口で食べるためさぁああ!!」
なんとおばあさんは既に狼に食べられていたのです。 おばあさんに化けていた狼は嬉しそうにメリーに襲い掛かりました。 ・・・ですが、狼の牙はメリーには届きません。 メリーが背負ってた金属物が狼の攻撃を遮っていたのです。 「な、なんだぁ・・・!?」 「それ」を包んでた布が床に落ちました。 そこにあったのは一振りの鎌です。 「・・・あなたね? この家のおばあさんを食べたのは・・・!」 「お、お前はいったい・・・? あのババアの孫じゃないな・・・!?」 「わたしはメリー! あなたを退治しに来たのよ!!」 ザシュ! ザシュッ・・・!! ・・・数時間後、先程の猟師がこの家にやってきました。 「ここがさっきの女の子のおばあさんのウチ・・・でも人の住んでる気配はないぞ・・・!?」 玄関の扉が開いてます。 猟師が慎重に家の中を窺うと、そこにはバラバラに切り刻まれた狼の死体がありました。 「い・・・いったい、誰がこれを・・・!? あの女の子は・・・!?」 後に猟師が村へ行って、この顛末の話をすると、確かに森の外れにおばあさんが住んでいて、 その孫も村にいましたが、その娘はメリーとは似ても似つかない女の子だったそうです。 ・・・その後、メリーを見かけたものはおりません・・・。 〜世界名作シリーズその一〜
>>180 根っからのオカ版住人の俺としては
たまにはそういうのも欲しいナ
>>180 これを読んでネタに汁!
ツ[独立愚連艦隊シリーズ]
戦艦長門
188 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/17(水) 23:22:06 ID:GwO/5GmzO
世界名作シリーズ・・・考えてみたらストーリーを正しく覚えてる物語がない・・・。 なんかネタないかしら・・・
ヘンゼルとグレーテル、と言うかお菓子の家の魔女はどうかな。 ところでコテの方々はまだかのぅ…
>>190 うん、それは考えてみた。
まだメリーと繋がりが見えないけど・・・。
でも、魔女だとどうしてもガウデンたまのイメージが・・・。
一つ作り易そうなのは、ギリシア神話で誘拐された女の子の話。
そのうちチャレンジしてみる。
「ところでコテの方々はまだかのぅ…」
ホントに全くねぇ!?
皆さんネタ切れの模様です(´・ω・`)
時間と自信と勇気がありません・・・。 いくつかはあるんですけどね・・・。 ィ ヘ ・ ・ ヽ ひ ヾ \ N 各" r , ヽ ノノ `´ | / ( ) と とノ
194 :
名無し ◆Alice/DGpI :2006/05/18(木) 20:36:18 ID:5eo929rxO
何度でも蘇るさッ!! age
ネタ切れではなく・・・修羅場です・・・。 奥さん孝行しないといけないので・・・。 もうすこしまたれよ・・・。
>>195 >奥さん孝行しないといけないので・・・。
ということは、最悪の状況はなんとか抜けたようですね。
こっちのことはあまり気にせず、奥さん孝行してください。
いつでも待ってますお(´・ω・`)
どうもありがとうです! ・・・。ここもチェックしてるかもなので・・・。 ひかえめに書き込みます・・・www
>>197 きばりんさい、友の仲は修復でけても、夫婦の仲んはでけん。大切にしちゃれ。
保守がてら設定の繋がらないのを投下 平成18年5月18日 子連れ狼風のめりーたんに追いかけられた。 夜中 乳母車の中で丸くなっためりーさんに「そんな所で寝てると風邪ひくよ〜」って声を掛けたら 無言で刃物を突き出してきた-・・・・ 5月19日 なぜか前日の乳母車が自宅の前に有った、 危なそうなので逃走。 僕は走った、靴が脱げようとも服を破られようとも脱兎に行くが、 乳母車を押してメリーたんは俺を追いかけてくる。 なんか撃ってきた・・・・ この日は寝られなかった。 5月20日 今、俺は神社の境内にいる序に乳母車のめりーたんもいる、巫女服きたメリーも居る 神主もめりーだ・・・・・・ 此処もしかして、人形供養で有名な所・・・ 僕は神社の名前を確かめた後にまた駆け出した――― 5月21日 何時の間にか、疲れて眠っていたらしい、起きると乳母車の中に居た― 僕は大五郎ですか、きっと違います。 だって僕、 女だし気のせいか背が低くなったような。 ところで此処は何所ですかと考えていたら、メリーたんが教えてくれた。 「此処は黄泉ですよ」と・・・・・
201 :
Lady メリー ◆MERRY.VeEM :2006/05/20(土) 21:22:00 ID:lkIH7YVJ0
>>200 二枚目いやん
で、なんか板に変なの湧いてるからアゲておこう。
とりあえず一段落、着いたから
誰も待ってないだろうけど、続きを書くか・・・。
デリヘルメリーさん第八夜(副題「セカンドストーリーその後・・・」) ドカン! 「ぃてっ!」 「いったぁ〜ぃ・・・!」 それはベタな出来事だった。道の曲がり角で二人の男女がぶつかった。 「あ! ごめん、だ・・・大丈夫?」 身長二メートル近くはあるのではないかという大男が、 地面に尻もちをついて、太ももの付け根を覗かせている女の子に手を差し伸ばした。 「あ? あぁ〜、すいばせん、よそ見してたんで・・・。」 女の子は携帯をいじくってたらしい、片手で携帯を拾い上げ、 もう片手で大男の厚意に甘えて、彼の手を掴む。 「よっこいしょ、こっちもごめんよ、ケガしてない?」 男はぬいぐるみでも抱き起こすかのように軽々と女の子を地面に立たせた、 これだけ体格差があれば当然だろう。 「・・・あはっ、ありがとぅございばすっ。」 彼女は照れながら男を見上げた。 (わっ、でかっ、ちょっ・・・といー男?) 彼女の「いい男チェック機能」が働いた。歳も一緒ぐらいかな? ところが男の様子がなんかおかしい、少し戸惑っているふうにも見える。 「あ・・・えと、君・・・?」 「・・・? ハイ?」 「な、名前、何て言うの・・・? できたら教えてくんない?」 普通なら気味悪がって逃げる所だが、 今時のお年頃の女の子だ、そこら辺の駆け引きはまんざらでもない。 「クスクス、え〜いきなりナンパですかぁ? あ、それともキャッチ・・・?」 「い、いや、ごめん、ナンパでもキャッチでもないんだ、 ・・・い、いや、ナンパと思われてもいいけど・・・。」 「あははは、なに、それ? でも、お兄さんカッコいいから教えてあげる。 あたしの名前はメリーさん、あなたの目の前にいます。」
「・・・へぇー・・・、メリーさんか、・・・そうか、そうだよな。」 男は落胆したかのようにも見える。 「何? どうしたの?」 「ん? ・・・い、いや、変な名前だなって、あ、ごめん!」 「ひっどぉ〜い! 気に入ってるのにぃ!」 「ごめん、悪かった、 ・・・さっきのも含めてお詫びになんかおごるよ! サテンでいい?」 「ナンパにしては意外性ないねぇ、見かけによらず遊びなれてないの? つまんなかったら帰っていい?」 「だーかーらーナーンーパーじゃーなーいー。」 そんなセリフは気にせず、メリーさんは男の腕にしがみついた。 もともと、彼女は風俗嬢とはいえ、ケツの軽い方ではない。 仕事とプライベートはきっちり分ける女の子だ。 でも、いま、彼女は自然とこの男にしがみついてしまった。 ・・・なんとなく懐かしい気がするのは気のせいなのだろうか? さっきのセリフも聞いたことがあるような・・・。 「・・・で、メリーちゃんて何やってる子なの?」 「あたし? フーゾク嬢。」 男はコーヒー噴いた。 「ブハッ! ・・・マジ?」 「アハハ、きったなーい! マジマジ。 デリヘルのメリーさんよ? ご指名してくれたらサービスするわ。」 男は苦笑いしながら飛び散ったコーヒーを拭く。 「・・・お兄さんは何やってる人・・・?」 「おれ? ・・・プーといえばプーだけど、会社社長といえば会社社長・・・。 「なぁに、それ?」 「うーん、説明しづらいなぁ? 身分的には経営者ってことなんだろうけど、 オレ自身はなんも稼いでないんだよねぇ? ・・・勝手に収入が入ってくるっていうか・・・。」 「すっごーい!! それってすごくうらやましくない!?」 「いや、自由に動かせる金額は少ないけどね、それにその分、他の雑用があるし・・・。」
「でもいーなぁ? 楽してお金稼げたら・・・最高!」 男はその言葉を聞いて視線をずらした、・・・何か後ろめたい事でもあるのだろうか? 「・・・楽じゃねーわなぁ・・・?」 「具体的にはなんなの?」 男はコーヒーを飲んで、一息入れてからゆっくり答える・・・。 「・・・やくざ。」 「うぉ!」 今度はメリーさんがびっくりした。もっとも、今更ヤクザもそんな怖くない。 あまり近づかないようにするのが賢明だろーけど。 だが、男はさらに言葉を続ける。 「・・・のほうがマシな仕事。」 「でへ?」 「・・・要するにまともな仕事じゃないってこと、こんなカラダだろ? 裏じゃ有名人ってことさ。」 「そーねぇ? お兄さんならK-1でもいいとこ行きそう?」 「・・・ハハハ、そうかもな・・・?」 「でなに? 休日はかわいい女の子を漁ってたりとか?」 「んがぁ! だーかーらー! 今回はタマタマ!! 君が知ってる子に似てたから・・・あ。」 メリーさんはストローでクリームソーダを吸っていた。 男の言葉にストローを咥えたまま彼を見つめる。 「・・・ふーん、そーなんだ・・・、誰? 昔の恋人? 片思い?」 「・・・え、い、いや、その・・・。」 メリーさんはテーブルの下で男のふくらはぎをニ、三回蹴り上げた。 「うりうり! いーなさい! ただの友達だったら、似てるだけでお茶誘わないでしょ?」 「あだだ、イヤ、ほんとに・・・! その・・・恋人・・・じゃぁないな・・・。」 「じゃ、なに? 片思い? ふられちゃったの?」 「ん・・・、いや、もう・・・この世にいないん・・・だ・・・。」 テーブルの下では足がからまったままだ・・・。 そしてそのままメリーさんは固まる・・・。 「・・・それ・・・マジ・・・? 女の子の気を引くためにそんな話すんのは趣味良くないよ・・・。」
「・・・そんな目的のために、こんな事、言うかよ!?」 男は少し興奮してしゃべった・・・、 演技ではないのはメリーさんにも分った。 「ごめん、・・・謝る・・・。 それって事故? 病気・・・?」 彼は脇に視線をやり、ゆっくりと喋った。 「・・・ある事件に巻き込まれてね、・・・オレもその場にいたけど・・・守れなかった・・・。」 「・・・そうなんだ・・・、その子が・・・あたしに似てるの?」 「そっくり・・・、 化けて出たのかと思った・・・。」 「・・・お兄さんはその子の事をどー思ってたの?」 「・・・わかんね、気がついたらいっつも一緒にいたしな・・・、 みんなでバカふざけしたし、ケンカもしたし、朝まで大騒ぎした事もある・・・。 一緒にいて・・・なんつーか、自然な感じがしたし・・・女として意識する事は時々あったけど、 それをハッキリさせる前に・・・。」 しばらく重い空気が二人をつつむ・・・。 これ以上この話題のままでいいのか・・・? あ〜、ダメダメ! 暗いのよくない! 「じゃぁ・・・じゃあさ! 今日一日、あたしが付き合ってあげるよ! その子の代わりにさ! それで元気だしなよ!!」 「マジ! ・・・仕事とかはいいの?」 「あ〜、今日お休み・・・! そっちはどうなの?」 「言ったろ? 仕事はあって無きが如く・・・! 家に帰っても誰もいないし、誰かを待たせるわけでもないさ。」 この時、何故かメリーさんは反応した。 「えっ? ・・・家に誰もいないって・・・おねぇさ・・・あ、あれ、あたし、何、言ってんだろ? ご、ごめんね、他の誰かと勘違いしちゃって・・・あ、あの家族とかは・・・!?」 「・・・両親は子供の頃、事故で死んだ。 姉貴とは、こないだまで一緒に暮らしてたけど、ちょっと前に・・・ 姉貴も 死んだ・・・。」
☆ しまった! スレ更新したんだから、セカンドストーリーのあらすじ書くべきだったか? み、みんな覚えてるかな・・・やば。 始まり氏保守乙!
>>206 覚えてるよ!
なんかじーんときてしまった…
>>207 ありがとう!!うれしい!!
>>208 ああ! もちろんこの後もあります。明日、明後日と、予定してます。
今回は血生臭い話はありません。この流れでずっと行きます。
210 :
レクター :2006/05/20(土) 22:49:12 ID:lv/sPst20
始まりの死始まりの生ですが ちっと、ネーム変えます。 NVIPのメリー関係でウッカリ宣伝してしまったので LADY氏、カビでも沸いてた?
始まりさん=レクターさん さっきは乙ですた。 アレは、毎週土曜の定期スレですwww 又、殺されたいですよw スレチ失礼しました。 このスレにも、顔だしますね。皆さん頑張ってください。
Ladyさんきたきた! ・・・ってなんか続きセツナス・・・
>>210 VIPからの侵略。ジェバンニが一晩でやってくれ(ry
>>212 せつなくて・・・
いつもせつない私の語り・・・
でも彼女の死を、このスレで描写する能力はまだ私にはないの・・・。
ごめんね・・・。
では、今日の分を・・・。
男の言葉に固まるメリーさん、それは空気が重いと言うよりも・・・時間が停止してしまったかのようだ。 「・・・そ ん・・・な 」 「ああ、ごめん! 雰囲気重くしちゃったな・・・! 気にしないでくれ、 それより、デートしてくれるんだろ? 行こうぜ! どこ行く? カラオケは?」 「そ、そーだね? あ、遊園地は!? あたししばらく行ってない!」 「いいな、・・・おれもだ。じゃぁ、さっそく行こうか! ところで・・・、ジェトコースターは身長制限だいじょーぶなのか?」 メリーさんはすかさずテーブルの下でローキックをかました。 「てぇめぇ〜 そんなんだからその子とケンカすんだよぉ!? ・・・ハハハ。」 男の方も、メリーさんの行動を予期してたかのように、 笑って彼女の攻撃を受け止めた・・・。 まるで過ぎ去った時間が巻き戻ったかのように・・・。 二人とも既に二十歳を越えてたが、その日はまるで子供のように遊びまわった。 絶叫系コースターやお化け屋敷、ゲーセンにアトラクションショー・・・、 その日、初めて会ったのではなく、まるで昔からの知り合いかのように・・・。 「・・・はぁ〜、ここまで遊んだの久しぶりだよ? あたしの方が楽しかったも?」 「そう言ってくれるとおれも嬉しいな。 そろそろ、ハラも減ったな・・・、この後、飯、どうする?」 彼女は少し、考えた。 今までは何も考えずに遊んでいたが、 冷静になると、どうしても拭いきれない考えが頭に浮かぶのだ。 ・・・あたしはこの男を知っているのか・・・? 初めてこいつの顔を見たときも、思わず口からこいつの名前のようなものが飛び出そうになった。 結局、名前は思い浮かばないままだけど・・・。 それに、今に至るまで、自分は男の名前を聞いてない・・・いや、聞くのが何故か怖い。 もし、それで自分の恐れている通りだったなら、今の世界が粉々に砕け散ってしまいそうだから・・・。 メリーさんは、震えそうになった腕をムリヤリ抑えつけて、男の腕に手をまわした・・・。 「ね・・・、あなたの家に行っていい・・・?」
男は少し戸惑っていた風だ、だが、すぐに、メリーさんに向かって笑いかけた。 「いいよ・・・。」 行き先は聞かなかった・・・、どこに住んでいるかも今までは聞いていない。 自分の口から聞き出す勇気はなかったが、先にカラダがそこに向かうのなら、 どんな驚愕が起こっても受け入れられるかもしれない・・・。 女性の身でいきなり、男の家に連れてけとせがむのは、もちろんとんでもないが、 今の自分はカラダ張ってなんぼの商売だ。 ・・・それにコイツならプライベートでもいい。 犯されちゃったっていい・・・かもしれない・・・ん? なんか違うか? まぁ、いいや。 電車の中では口数は少なかった。 メリーさんはただ、男の腕にしがみついていた。 悪い予感・・・いや、いいのか悪いのかはさっぱり分らない・・・。 ただ、この方向は間違いなく自分の予感を確かなものにしていく・・・。 電車のアナウンスが「次は三鷹」と告げると、メリーさんは不安そうに男を見上げた。 「・・・おれの家・・・、この次ね。」 間違いない! 「・・・どうしたんだ、さっきから、具合でも悪いのか・・・?」 男の目からすれば、彼女の積極的な発言を後悔し始めたのかとも思うが、 彼を掴む腕の力からすればそれは在り得ない。 それは「怯えている者」のそれである。 男の質問にメリーさんは首を振る。 だが、その視線は電車の窓から、外の景色を見つめるだけだ・・・。 見覚えのある景色・・・。 電車は駅に着き、二人は腕を組みながら駅を出た・・・。 既に、街は夜になっている・・・。 行き交う人々の顔も薄暗い・・・。 そのほうがいい、と彼女は思った。 ・・・あの家に着くまでは、これ以上・・・、きっとこの男の家も記憶にあるはずだ・・・。 メリーさんはそう思っていた。
「あー、着いた、ここ、ここ。」 そこで初めてメリーさんは自分の予想を裏切られた。 記憶の中にある家の景色と、目の前にある姿は似ても似つかない・・・。 やはり別の思い出と混同してしまったのか? いや、この家の匂いは新しい・・・、まさか。 「ね、ねぇ? この家って新築!?」 「ん? 建て替えだよ? 前の家は火事で焼けちゃったんだ・・・。」 ・・・ということは・・・。 「もしかして・・・お姉さんが亡くなったのって・・・」 男は黙って玄関を開ける・・・、やけにゆっくりだ・・・。 まるで仕掛けでもされてないか、チェックしているかのようだ・・・。 「ま、・・・そんなとこかな・・・。」 どうしよう? ここまで来てあたしはどうしようというのか? こいつと寝ることになるのか? ・・・それは構わない・・・けど、その後どうする? 何もなかったかのように忘れ去ってしまうか? それとも、この先もあたしはこいつと・・・? 男の作ってくれた料理はおいしかった・・・。 はっきり言って自分は料理苦手だ。 いっつもパンかコンビニで済ましてる・・・。 それだけにやっぱりこいつといると居心地がいい・・・。 「料理うまいね?」 「そーかぁ? 子供の頃から姉貴と交代ばんこにやってたからな、 ま、おれも料理するようになったのは中学くらいからだけど・・・。」 「ね? ・・・聞いていい・・・?」 「なに?」 「あなた、友達は・・・?」 「・・・。」 「ここはあなたの町でしょ? 前、仲良くしてた女の子以外にも仲間がいたんでしょ? 今は?」 「・・・そんなものはいねぇ・・・!」
「うそ!? どうして!!」 「・・・いねぇもんはいねぇ。 それ以上聞くな!」 「・・・! じゃ、じゃあ、あなた今までどうしてたの!? 仲良くしてた子も死んで・・・! あんなに仲良かったお姉さんも亡くなって・・・ まさか一人ぼっちになったなんて・・・!?」 「・・・『あんなに仲良かった』? なんでお前がそんなこと言えるんだ!?」 まただ・・・、また勝手に言葉が出た。 ダメだ・・・感情が溢れてくる・・・ 記憶は戻ってないのに・・・この涙はどこから出てくるの? 自分の不安? 彼への憐憫? わからない! どうすればいいの!? 「・・・ごめん、自分でも分らないの・・・、何、言ってんだか・・・? あたし・・・昔の記憶がないの・・・。 あなたに会って・・・何か思い出しそうになって・・・、 それでここまで来ちゃったんだけど・・・。 自分でも何がなんだかわからない・・・。 ・・・ごめんなさい・・・、悲しいのはあたしじゃないのに・・・グスッ・・・。」 男はぶっきらぼうに立ち上がった・・・。 黙って食器を片付ける・・・。 「・・・あたし、帰る・・・。」 男はそのまま何も言わない。 メリーさんは涙を拭きながら玄関まで出た。 ここにきたのはやっぱり間違ってた・・・。 ただの夢とでも混同したのだろうか、 今日のことはとっとと忘れ去るんだ。 明日からまたハードなデリヘル生活を送ろう・・・。 それが今の自分だ・・・。 靴を履いて立ち上がった瞬間、メリーさんは後ろから太い腕に抱きかかえられた。 「ばか野郎! なんでいっつもケンカ別れになんだよ!?」
☆ 今日はここまでです。 この作品は先月には出来上がってましたけど、細かい部分が納得してなくてノビノビに なってました。 まだ、自信はないままですが、セカンドストーリーの続きとしてはこんなもんで・・・。 今は、世界名作シリーズの二作目を書いてます。 「誘拐された女の子」の話ではないですが・・・。 赤ずきんバージョンよりちょっと悲しい物語になりそうです(もう私に明るい話は期待しないで下さい)。 ただ、Lady ワールドと繋がってるので、 今まで、話の要所要所でしか触れられなかったさるお方を、初めて描写する事になりそうです。 うまく書けっかな・・・? では。
> (もう私に明るい話は期待しないで下さい)。 待ってるよ、何時までも。 >、そのネタでかつてないほどの空想歴史大河ストーリー・・・・ 時代劇は書いているけど、完全オリジナル。
レィディさんマジかよ。 俺が少しこのスレから離れている間に始まってたなんてな。 しかも過去スレからって・・・orz まぁ、ろくすっぽ過去ログ読まなかったんで、ちと時間ある時にでもこのスレを遡ってみます。 気を取り直してGJとさせていただきます。 んで、俺もネタが2転3転して、やっと俺の書くべきものが決まりましたよ。 バイオレンスと先に宣言紛いに言いましたが、まぁ、そんな描写はあるにはありますが 暴力の描写は極力控え、メリーさんと言うより、主人公の少年主体のお話になりそうです。 まぁ、死体は何個か転がす事にはなりそうですが、そんなのより、精神的な暴力が程よく書ければな…と思います。 さて、続きでも書こうかねぇ。今回こそネタが崩れないように注意しながら。
>>222 俺もえらそうな事は言えんですが、
オチをきちんと決めて、全てをオチの為にと考えて話をつくれば
そんなにネタは崩れないですよ。
待ってるんでがんばってください
>>222 まいど!
ん? どこらへんから読んでなかったのかしら?
マザー・グースあたりかな?
まさか、「キャッスル・オブ・メリー」から?
サイコ系大好き!!
>>221 おお、時代劇、来ますか・・・て随分亀レスやね・・・っ。
歴史上の人物が入ると、見てる人の感情移入度が高まるかも・・・。
・・・あれ? 名前、元に戻った・・・?
時代劇なら戦国なんていいんじゃないかと思った。 絶世の美少女にして天下一の鎌使いの武将と称された、 その名はメリーたん。 持ち前の美貌と殺人能力で、天下がメリーたんの下に跪くのだ。
226 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/22(月) 11:46:38 ID:brCOGbdk0
メリー「これ、蘭丸、わらわの肩を揉め。」 蘭丸「は、ハイ、只今!」 メリー「・・・う、んん・・・、良いぞ・・・。 それで、光秀、何の用じゃ・・・?」 光秀「ハ、恐れながら、例の僧侶達の処遇なのですが・・・。」 メリー「焼いてしまえ。」 光秀「は?」 メリー「山もろとも焼き払えと言っておるのじゃ。 ん、蘭丸、次は足首とふくらはぎを・・・あ・・・。」 (蘭丸の指の動きが必要以上にメリーの肌に触れる・・・) 光秀「そ、・・・それでは僧侶達を皆殺しにせよと・・・!?」 メリー「フン、さぞかし興ある舞台になるじゃろうて? わらわも参るとしようか・・・? おい! 鎌を持て!!」
>>226 ちょ、信長さまwwwww
他のコテの皆様の作品を見てると自分も今話のラスト投下しなきゃと焦るんですが、なかなか纏まらないし、時間がない…
126氏のように修羅場、てなわけじゃないんですがね…
>>227 がんばれ!! 待ってるざまス!
では、デリヘルメリーさん、一応、これで締めます!
う〜い〜!
・・・男の太い腕がメリーさんを包む・・・。 「あ・・・え? 」 「・・・勘違いすんじゃねーぞ? お前は今日はオレの昔の友人の代わりだろ!? だったら最後までそのフリしてくれよ・・・!」 フリ? フリだって・・・? 演技なんか出来るもんか? だってやっぱり、自分はこの男を知っている・・・。 この太い腕、この広い胸・・・、自分を覗き込むこの視線。 メリーさんは強引にカラダを捻り、男の両肩を掴んだ・・・。 男は構わず言葉を続ける・・・。 「・・・オレはあいつとまともに喋ったのは、ケンカしたのが最後だったんだよ! あいつは・・・いっつも一言多くて、自分勝手で、わがままで、他人のやることに一々首突っ込んで、 人の気持ちなんか全くお構いなしで・・・!」 メリーさんの目には再び涙がこぼれた、・・・そうだ、いっつも口げんかしてた・・・。 でも、いっつもすぐに何事もなかったかのように、仲直りしてたじゃないか。 「・・・そうだね? そんで、アンタはいっつも子供っぽくて、すぐムキになって、優柔不断で、 単細胞のシスコン野郎・・・違うか!?」 メリーさんは泣いてんだか笑ってんだかわからない。 男の方もそれを聞いて、てれた様に顔に笑みを浮かべた・・・。 それを見てメリーさんは自分から男に抱きつく。 自分の胸のふくらみが、男の広い胸板につぶされるのが心地よい・・・。 この男は間違いなく自分の知っている男だが、こんな風に抱き合った記憶はない。 恋愛関係にあったことはないのは確かだろう。 この男の口からも見てそれは間違いない。 だが、目の前にいる男は、かつてのただの悪友だったのだろうが、 全く別人とも思える雰囲気をかもし出している。大人の男だ・・・。 この先の展開は自然な流れのはずだ。 「ね?」 「うん?」 「・・・あなたは、その、昔の死んだ女の子と再び・・・めぐり合えて・・・、 こんなこと・・・、 それとも、あたしみたいな仕事の女の子とは・・・イヤ・・・?」
男はしばらく答えなかった・・・。カラダも動かさない。 真剣に考えている事だけは分る・・・。 「・・・いや、そりゃ、オレも男だからな・・・、 だけど・・・、オレはその・・・ごめん。 もし本当に彼女が生き返ったとしても・・・その、これ以上君を抱く事は出来ない・・・。」 「・・・どうして・・・?」 「・・・死なせたくないから・・・!」 メリーさんはその言葉の意味が理解できなかった。 「えっ・・・?」 「・・・オレのまわりの人間はみんな死んでいく・・・。 事故じゃない・・・、そういう風になってるんだ。 いま思うと・・・あの子が死んだのもオレのせいかもしれない・・・。 オレと関わったばかりに・・・。 だからオレは全ての友人と縁を切った。 おれは、今日・・・君に会えただけで・・・君が元気な事が分っただけでうれしいんだ・・・。 そしてこれ以上オレと関わると・・・君の命だって保障できない。これ以上親しくなる必要はないんだ。 「な・・・何よ・・・それ? じ、自分勝手なのはあなたじゃぁないの!? 一人で突っ走って・・・一人で結論付けて・・・相手の子の・・・ あたしの気持ちなんか全然、考えてないんでしょっ!?」 男はにっこりと微笑む・・・。 「そうだな・・・はは、そうだ、そのとおりだな・・・。」 「ばかっ!!」 メリーさんは怒鳴った後、男に唇をかぶせた。 その行動は男には意外だったようで、目をパチクリさせたが、すぐに男も目を閉じた。 そして力強く、二人は抱き合う・・・。 再び長い時が過ぎたが、やがて男はメリーさんのカラダを離した。 「あたし・・・。」 「これでいいんだ・・・、オレはもうお前の知ってるオレじゃぁない。 お前だって、もう、オレの知ってるアイツじゃないだろう? 二人とも新しい道があるなら、そこを歩けばいい・・・。」 「・・・バカッ!! ばかばかばかばかばかばがばがぁっ!! タケルの大ばが野郎おっ!!」
・・・ 結局その日はメリーさんは泊まって行った。 男のほうは、メリーさんが呼んだ名前には反応しなかった。 最初から彼はわかっていたのであろうか・・・? 知らない振りを・・・、昼間出逢ったのも・・・偶然ではなかったのかもしれない・・・。 その夜、メリーさんはタケルと一緒の布団で寝た。 友人達と雑魚寝した時は、そんな事も珍しくはないが、 二人っきりでそんなマネはしたことない。 でも・・・二人がカラダを重ねる事は結局なかった・・・。 あの時の思い出はそのままに・・・ということなのだろうか。 他人に二人の想いを理解する事はできないのかもしれない。 たぶん彼女も・・・、タケルの言葉を心のどこかで理解していたのだろう。 自分の知っている男とは、まるで別人のような風格と威厳・・・。 ガタイはでかくなっても子供同然の精神年齢だったあの男が、 今や、まるで何十年も生きてきた男のような精神的な成長を遂げていた。 それは、ある意味魅力的ではあったのだが、 同時に、彼女とは住む世界が違うかのような隔絶感も覚えていたのも確かだった。 それが、自分や姉の死によるもののせいなのかどうかは分らない。 だが、例え、カラダを重ねる事などなくとも、 この男の心の中には、あたしがいる。 そして、あたしの中にもこの男はいる。 それは間違いない。 これから何十人の男にカラダを売るかは分らないが、 この心はけして誰にも侵せない。 それで いいん だ、・・・き っ と。
メリーさんは日の出前に目を覚まし、傍らで眠るタケルにそっと語りかける。 「・・・大人っぽくなったなぁ、でも、変なトコで相変わらずガキ臭ぇよ・・・。 せっかくあたしがおいしい思いさせてやろーっていうのにさぁ・・・。」 タケルは寝返りをうって寝言を言う。 「・・・う〜ん、・・・余計なお世話だよ・・・。」 起きてんのかよ? だが、彼は目を開かない・・・、 メリーさんは黙って彼の寝姿を見守るが、それ以上は変化がない。 しまいにはメリーさんは、いたずらをしてみたくなった。 四つんばいで彼の上に覆いかぶさって、寝ているタケルの唇にキスをする。 ・・・だが、彼は反応しない。 へん、・・・ならそれでいーよっ! 彼女はベッドを降り、貸してもらったパジャマを脱いで下着だけになった。 きっと、この女性用のパジャマはお姉さんの・・・。 寝ている彼を見たまま自分の服を着る。 もう、こいつの事は忘れない。 この日のことも忘れない。 こいつと抱きしめあった事も忘れない。 でも・・・ここからは違う道を歩くんだ・・・。 「・・・タケルルル、じゃぁな・・・!」 メリーさんはその寝顔をうれしそうにのぞいた後、さわやかな気持ちで、部屋を出ようとした。 「元気でな・・・。」 後ろからタケルの声が聞こえた・・・、メリーさんは振り返ってニッコリ笑う。 「おう! お前もな!!」 メリーさんは緒沢邸を後にした・・・。 ここに来る事はもうないだろう。 さぁてと・・・、 きょうは何人の男から金を巻き上げてやろっか? メリーさんは今日はあなたの家に行くよ!! それじゃぁ・・・ まっっったねぇ〜!!
☆ ではごはん行って来ます。
Ladyさんおつかれ!
今日子ちゃん救われたんですね。
斬首なんて惨いことになった上にメカメリーに取り込まれたりで色々ありましたが
なんかよかったです。GJですよ。
>>223 アドバイスありがとう。
面白そうなオチは朧気ながらありますよ。そこに繋ぐのがちと骨折れそうですが・・・
舞台もそんなに広くはないので、いつになく書きやすいかも・・・
応援ありがとう。元気づけられました!
>>233 lady氏グッドジョブ
物悲しいです。
二話まで書いておきながら、続き浮かばねー!
>>234 どもです!
原初(脳内)ストーリーでは、もっと悲惨かも・・・。
その1.大勢の悪党に寄ってたかって、なぶり者にされた上、頭がおかしくなっちゃう。
タケルに助けられた時にようやく正気に戻るが、同時に命を失う。
その2・危険に巻き込まれることを恐れて、タケルと別れる(付き合ってた前提)。
その後、普通に人生を送り、やんちゃな一人娘の教育に苦労する。
・・・という原案にメリー色をつけたらこうなっちゃいました。
ちなみに美香姉ぇは復活も転生もありません。
原案でもほぼ同じ運命です。
>>236 いくつコテ持ってるねん?
>>238 いや〜この板だと、潜水艦スレッドと使い分けていて二種類ですな。
他の板でもTPOで使ってます。
>>238 もし「その1」の内容だったら、俺はショックで2日は寝込んでいただろう
>>240 ナカーマ(´;ω;`)ノ
というかやっぱりメリーたんはあくまでも「刈る側」のイメージがあるから、
そこまでやられキャラになるとちょっとなぁと思う。
ガチャ __________ |_/⌒i______/| | `-イ´ノ ヘヽヽ )ヾ| |ヽノ |( ● ●)¶|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ バタン | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「あたし、メリーさん」
|_・ξ<…あたし、メリーさん 壁|⊂) |_) いまあなたの後ろにいるの
|_・ξ<…あたし、メリーさん 壁|⊂) |_) …ずれちゃったの
どんまい
携帯からAAすまんかった(´・ω・)
|_・ξ/) <…あたし、メリーさん 壁|⊂) |_) …誰もいないみたいね…
248 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/24(水) 21:47:11 ID:viVX+lgm0
>>240-241 ごめんなさいね、また悲しい物語にしてしまったわ・・・。
でも、今度は完全創作ではなくて・・・
メリーさんとは、何だったのか、ちょっと過去に遡って調べてみたわ。
・・・最初は「どこがメリーやねん!?」
と言われるかもしれないけど・・・、
最後はちゃんとまとめるので読んでってや〜。
昔々、あるところに仲睦まじい若い夫婦がおりました。 夫の方はまだ若く二十歳になったばかり、 小さな牧場の羊飼いでしたが、彫刻のような美しい顔立ち、 そして何よりも、笛を吹かせたら、近隣のもので彼以上に美しい音色を出せるものはおりません。 また、妻の方はこれまた若く16歳、 ですが、他のどの女性よりしっかりして、可憐な花のような美しさは誰もがうらやむばかり、 そう、二人は人間の身でありながら、アポロンやアフロディーテの美を凌ぐのではと、 いつも皆にささやかれていたのです。 二人は裕福ではありませんでしたが、時々、森で彼の笛を吹くと、 森中の鳥や動物達が集まってくるほどで、幸せな暮らしを満喫しておりました。 ・・・しかし、幸せは長くは続きません・・・。 残酷な運命が突然二人を襲ったのです。 搾り取った羊のミルクを、森外れのアルテミス神殿に奉げに行く途中、 その若い妻メリーは毒蛇にその細い足首を咬まれてしまったのです・・・。 「メリーッ!! あ・・・あ、 そ そんな・・・ああ・・・!!」 いつになっても帰って来ない妻を心配した夫は、森の神殿への参道で、 冷たく変わり果てた妻の亡骸を見つけます。 彼は身動きしない妻のカラダを抱きしめいつまでも泣き続けました。 いつまでも、いつまでも・・・。 彼女のお葬式には大勢の村人が集まり、誰もがその若く美しいメリーの死に涙します。 友人達も、男に同情や励ましの言葉をかけますが、 男はまるで魂でも抜けてしまったかのようになってしまい、もはや何をする気力もありません。 あんなに人の心を惹き付けた笛すら吹こうとしないのです。 ある時、見かねた彼の友人がこんな事を言いました。 「元気を出すんだ、・・・きっと彼女も今は冥府で元気に暮らしているよ・・・。」 「め い ふ・・・? 冥府だって・・・!? そこに行けばメリーに会えるのかッ!? それなら私は行くぞ、その冥府に! もう一度メリーに会うんだ! 会ってまた一緒に暮らすんだ!」
友人が方便で喋った言葉を、男は真剣に受け止めてしまいました。 友人達も、「まさか本気にはすまい」と思ってましたが男は本気です。 彼はそれまでに蓄えた全ての財産を売り払い、冥府へ赴き妻を探し当てることを決意したのです。 もともと、彼は高貴な身分ではありませんでしたが、その笛の腕は誰もが知ってます。 神官、長老、村の実力者、将軍・・・様々な者に、彼は冥府への道筋を尋ねたのです。 果たして生きた人間が冥府へ赴く術はあるのだろうか? ある者は、「そんな事は不可能だ」と言い、 ある者は、「古代の秘法が必要だ」と言い、 またある者は、必死に彼をいさめました。 そしてついに、有力な情報を手に入れました。 ・・・それは、遥か彼方、海を越えた大きな大陸に、 とても深い、とても暗い大地の裂け目があり、 その暗黒の穴をどこまでも降りていくと、 死者のみがたどり着けると言う、暗黒に覆われた冥界が存在するという話でした。 話の細部にいくつか細かい違いはありましたが、彼は複数の証言を手に入れ、 生まれた故郷を離れ、海を渡る決意をしたのです。 旅は困難を窮めました・・・。 大凪、嵐や酷暑・・・、既に外の世界の人々には言葉が通じません。 しかし、愛する妻に再び会うと言う強い意志が彼を支えていたのです。 ・・・もう一度・・・メリーに会うんだ!! さらに、類まれな腕を誇る彼の笛の音が、コミュニケーションをスムーズにしました。 どんなに好戦的な部族も、彼の笛を聞くと、その腕の矛を収めます。 サバンナの猛獣も彼を襲いません。 ・・・そしてついに・・・ 彼はたどり着いたのです・・・! 世界の果てに在ると言われた冥界への入り口に・・・!
・・・その場所は、近くに住む部族ですら恐ろしくて近づけない地域でした。 周りには、それなりに草や樹木が生えているのですが、 その土地には何もありません。 乾いた土や岩が露出しているだけです。 鳥や獣すらもそこへは近づかないのです。 地元の者はその土地を「呪われた臍」と呼んでおりました。 全ての生命の存在を許さないその土地に足を踏み入れた瞬間、彼の全身に寒気が走りました・・・! 初めて男の心に「恐怖」という感情が生まれ、 同時に、今まで多くの賢人が自分にしてくれた忠告の意味をようやく理解できたのです。 生者が近づくべきところではない・・・ 男は勇気を奮い起こしました。 たいまつやロープを用意し、その深い大地の裂け目に身を沈めていきました・・・。 穴はそんなに大きくはありませんが、移動するのにさほど苦労はありません。 なだらかな斜面が続きます。 男に聞こえるのは、自らの足音と、その反響音のみ、 たいまつの炎のゆらめきを見ると、わずかながら風もあるようです。 地の底から吹いている風だろうか・・・? いったい、この道はどこまで続くのだろう? どれほど、坂道を下ったのか・・・どれほど自分は歩き続けているのか・・・、 既に男はそれらを把握する事は出来ません。 普通の男ならとうに音を上げて、引き返すかその場に倒れてしまうかでしょう。 ですが男は強い意志を持って歩き続けました・・・。 ある時、景色に変化が起きている事を男は気づきました。 自分のいる空間に拡がりを感じたのです。 前方には何かが存在している。 ・・・あれは・・・何だ・・・? 自分の視界の真ん中に何かが立っています。 バカな・・・、 人間? い、いやあれは・・・! そこにいたのは、冥府と生者の世界との境を守るサソリ人間です・・・。
☆
>>247 あ・・・あれ? ごめんなさいね。いらっしゃるのに気づきませんでしたわ。
で、えーと、今回の話は、あの有名なギリシア神話の形をとってますが、
「ギリシア神話」のお話は正確ではない・・・というスタンスで書きました。
大元は、海を隔てた遠い異国に伝わるお話の方がより史実に近い・・・というつもりです・・・。
たぶん。
>海を隔てた遠い異国に伝わるお話 僕はギリシャ神話のよりこっちの話のほうが好きだったりします…
>>253 では、オチはばれてしまったかしら?
内緒にしてね。
つーか まさかこのネタにメリーを絡めてくるとは思わなんだ
では今日の分です。
それは、大人しく立ちつくしているだけでしたが、 その姿は男が今まで見た事も聞いたこともない生き物の姿でした。 全身を昆虫のような甲冑で覆い、頭部にはガラス細工の上からフィルムを貼り付けたような、 黒い大きな眼が輝いています。 男がその姿に怯えていると、サソリ人間は声を発しました・・・。 「ここは生きている者の立ち寄る場所ではない、すぐに引き返すがいい・・・。」 ようやく我に返った男は、サソリ人間にここまできたいきさつを話しました。 ですがサソリ人間は取り合いません。 男も必死です。 彼は死んだ妻への想いを載せて、サソリ人間の前で笛を吹きました。 妻と暮らしていた時間がどんなに幸せだったか・・・、 彼女を失った悲しみがどんなに大きいのか・・・、 彼女に遭いたいと言う自分の願いがどれほど強固たるものなのか・・・、 この先にはきっと愛するメリーがいるのだ、 ここで引き返すことなどできやしない・・・。 ・・・サソリ人間は黙って笛の音を聞き続けました・・・。 確かに、悠久の果てからこの境を守る、サソリ人間にとっても、 男の奏でるメロディーは、心を震わす美しいものです。 笛の音が止んだ時・・・、サソリ人間は男に向かって言いました。 「・・・わかった・・・、私の後ろは湖だ・・・。 この湖を渡るがよい・・・。 その先に・・・死者の神が支配する冥府がある・・・。 その神に・・・お前の願いを言うが良い・・・。 だが、忘れるな、 生者と死者の境界は絶対だ・・・、 お前の望むものは決して手には入らないだろう・・・。」 「ありがとう、その神とは・・・? ハーデス様か・・・?」 「その名前は私は知らぬ・・・、だが、呼び名は様々だ・・・ 『黒き鬣(たてがみ)』、『紺黒の髪を持つ者』、『大地を揺すりし者』、 または・・・『大地を統治せし者』・・・。」
男はその後、不思議な体験をしました・・・。 サソリ人間に誘われるまま、後をついていくと、 大きな球形の建造物が現われたのです。 ・・・大きさは直径三メートルぐらいの楕円の球形・・・。 サソリ人間が何事か奇妙な動作を取ると、その球体が不思議な光に包まれました・・・。 サソリ人間は「さぁ、歩け」とでも言うように手招きします。 男は何が起きたかわからず、サソリ人間に従うしかありません・・・。 不思議な光を帯びた球体に恐る恐る近づくと、 自らも不思議な光に包まれました・・・。 それを確認すると、 なんと、サソリ人間はその球体に手を触れたかと思うと、 まるで水溜りにカラダを浸すかのように、 光の球体にカラダを差し入れ溶けるかのように消えてしまったのです・・・。 男は呆気に取られるしかありませんでしたが、 自分もその行動を取るべきなのはわかりました・・・。 タプン・・・。 いや、音なんか聞こえません・・・。 しかし、そんな感覚なのです・・・。 男は、先程サソリ人間が行ったように、 自らのカラダを光の中に吸い込ませます・・・。 「ここは・・・?」 球体の中も、ぼんやりした明かりに包まれていました・・・。 サソリ人間は、既に彼を待ち構えております。 「これから湖を渡る・・・。お前たちの言う船ではここは渡れない・・・、 なに、時間はかからない・・・落ち着いて待っているんだな・・・。」 そしてサソリ人間は背中を向けます、 何か手続きがあるのでしょうか、それとも「まじない」のような物なのでしょうか、 確かに時間は10分か15分かそんなところで・・・、 サソリ人間は「術法(?)」を終えると、 男のほうをゆっくりと振り返って、終着の地にたどり着いた事を告げました・・・。 「ここから先が冥府だ・・・。」
「これ以上は私は進めない、 といってもおまえはこのまま、真っ直ぐ歩いていけばいい。 途中、行く手をさえぎる者がいるかもしれないが、その笛を吹けば道を開けてくれるだろう・・・。」 男はサソリ人間に厚くお礼を述べました。 そして、彼は前を向いて足早に歩き始めます。 逸る心・・・冥府の恐怖・・・メリーに再び出会えるかどうか・・・、神とはいったい・・・? 彼の目に映る光景は見たこともなければ、想像すら出来なかったものばかりです。 冥府の岩場全体は、溶岩が溶けているのか? ・・・とでも思うかのような、赤い光が所々、発しています。 そして・・・何か・・・ビリビリと・・・わずかな振動が・・・いや、これは音なのでしょうか? 聴覚に聞こえるか聞こえないかギリギリの低周波音が、辺りを覆ってました。 カラダの芯にまで響いてきます・・・。 さらに歩いていくと、目の前に巨大な門が出現しました。 人間の力で開けられそうには思えません。 すると、突然左右から巨大な生き物が大きな地響きと共に姿を現わせたのです。 「・・・ケ ケルベロス・・・!?」 現われたのは二頭の巨大な斑馬でした。 斑と言っても、その毛並みはまるで、骨格を浮き上がらせているかのような、禍々しい模様です。 (ケルベロスが三つ首番犬というのは、後代の伝承です。また、この時代、 馬は大人しい生き物ではなく、しばしば怖れの対象となりうる未知の野生動物でした。) 馬達は完全な拒絶の表情を浮かべ、招かねざる侵入者を排除しようと、激しいうなり声をあげました。 ですが、男も驚いたとは言え引くわけにはいきません、 得意の笛を吹いて馬達を鎮めます・・・。 ・・・男の真剣な演奏により、 最後に馬達は、その巨体を以って冥府の門の扉を開きました・・・。 この先はいよいよ、冥府の神がいる広間なのでしょうか・・・? 低い音とはまた別に、複数の野獣のうなり声のようなものが、あちこちから聞こえてきます・・・。 (メリーは本当に・・・この先にいるのだろうか・・・!?)
☆ 今日のネタ公開。 サソリ人間 紀元前2000年紀に記されたある英雄の冥界探索の物語より・・・。 ケルベロス(又はシャルバリーと読む) Lady メリー外伝「精霊達の森」で登場。 モデルは日本神話、リグ・ヴェーダ (トリビア・・・日本でいう”シャレ”コウベはここから来ています。) で、明日は冥府の王、登場。 いよいよ本番です。
・・・・塵芥の・・芥砲が効かない・・・・ 我が示現流が敗れるとは・・・東郷重位 ・・・・・成敗!!・・・吉宗死するがいい ・・・・・・・・・手遅れだ・・・・・ ・・・・またじゃ、また出たぞ めるりが・・・・ 旅籠改めだ・・・壬生浪 ・・・人転じて形となすのじゃ・・ ・・・・・・ここは地獄か・・・・・ ・・・・死ぬがいいわ・・・岡田以蔵 ・・・あなたでは倒せません。・・・めりー ・・・シトシトピッチャンシトッピチャン・・・ ・・お前は人間ジャナイ絶った斬ってヤる・・・ 私は人形じゃない・・・・人よ・・・[とある人造めりー]
(わあにんぐ、時代考証と年表を完全に無視しています、 そのくせ 変な所で考証やら専門知識が入っています。 注意してください) 最近、全国各地にて流布する奇病、 表ままにて中変容す、この病罹りし者人を襲うなり。 人々はこう囁いた――<<人形化>>と・・・・・ 時代劇De! めりーさん ぱあと わん 冥府魔道の道のりよ 街道を歩いていた、 雨のせいで何時もは往来の多いこの場所も鳴りを潜めていた、 江戸へと向かう道は泥濘、 足を取られそうになるが如何にか持ちこたえる。 「これでは先も見えん」最近は天がおかしい、 日中でも夜のように暗い日が続く― それに最近の奇妙な一件も有る…先を急がねばなるまい・・・・ 足を止める、この独特で咽返るこの匂い・・・ 血か!侍は竹林を覗く。
一人の男が人形化した者に襲われているところであった。 その脇に倒れた、人物は、バックリと割れ鉈が刺さっていた。 一歩一歩男へと近づく人影と男の 間に、透かさず入り、蜻蛉に構える。 「いy・・・ァ」もはや人心も失せたか、 せめて我が剣を安寧とせい! 「チイェスト〜」体を裂かれ崩れ落ちる人形、 「血も流れぬとは真(まこと)の事じゃったか」 人形が人の皮を被ったようになった切断面を睨みつけた、 未だ人と同じである所も有る― 事は急を要するやもしれん。 東郷重位は暗闇の中、強盗提灯に火をつけた。 〜京某寺〜 薄暗い屋中に影がうごめく。 「オヤカタ様、計画は滞りなく進行中です」 伝令が伝えた事を聴くとオヤカタと呼ばれた者は ニッと顔をゆるませ、笑う− 「第二計画に移せ、遅れると父上に怒られるかの、早くな」 「御意、仰せのままに」 「行ったのか、早いのう。でも楽しみじゃな、同士が増えるの」 少女は安座をかき天井を見遣る、壁の向こうにある夜空を見るように・・・・ 「場所を変えるか・・・・」 因みに そこを昼間、坂本が稽古に使っているのは あまり知られていない。 [見つかったらうぐいすの代わりに彼の首が飛ぶだろう] 三日後、少女は宮本を伴い江戸へ向かった。
>>266 えーと、日本神話っすね?
あー・・・内緒・・・!
lady氏と被ったotl
>>268 「otl」
ダイエットに効果的なポーズ?
・・・はぁ、今日は常駐板がぬるくてヒマじゃわい・・・。
メリーさんから電話でもかかってこないかなぁ?
270 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/26(金) 10:06:10 ID:wdB6LzYG0
「もしもし、わたしメリーさん、今あなたのうしろにいるの・・・」 ビクッ 「え? ・・・え?」 「うふふ、どうしたの? 硬くなっちゃって・・・、ねぇ、後ろを向いてくれる?」 メリーさんは怪しげな手つきで僕の両頬を後ろから撫でてきた、 やばい! どうしよう・・・! 「・・・怖いの? いいのよ、怯えなくて・・・。」 そう言いながら、メリーさんは抱きついてきた。 あ、あ、柔らかい胸が背中に当たる・・・。 そのまま、メリーさんは手を大きく曲げて僕の胸を撫で下ろす・・・このままだと・・・! 「ね? わたしの顔を見て・・・?」 後ろなんか向けるわけがない・・・! でも・・・! 「ホントに硬くなっちゃったわね・・・アラ? ・・・この熱くて硬いもの・・・」 あっ! メリーさん! 握っちゃダメ!! ああッ・・・!! 「・・・・・・。」 「きゃぁぁぁぁああああああ!!」 ある意味、今がチャンスだ! 僕はメリーさんの動揺したスキを狙って後ろを振り向いた! お人形さんみたいな服を着たかわいい女の子だ! ラッキーッ!! 僕はショックで取り乱しているメリーさんを押さえつけて、「それ」を彼女の口に押し付けた。 「咥えろ!」 「えっ!? いやっ! やめて!!」 「うるさい! 口を開け!!」 「ふがっ! ん!! んん〜!! モゴッ!!」 「・・・フランクフルト食べたの初めてだったの?」 「だって・・・お肉自体あんまり、食べた事なかったし・・・、熱くてびっくりしてたし・・・。 おいしかったけど・・・それにしても最低の出会いだったわ・・・。」 「今になると笑い話だよなぁ? でもおかげでオレも殺されなくてすんだし、君とこうしていられるし・・・。」 ・・・夏の暑い日ざしの下・・・僕らは手をつないで公園の散歩道を歩いていた・・・、そう、いつまでも・・・。
では行きます。
一歩、・・・また一歩、彼はゆっくりと、辺りを観察しながら慎重に足を進めます。 広間は巨大な空間となっていて、果てが目で見えません。 ただ、真っ直ぐ進んだ先に・・・いえ、この先に「何か」得体の知れない者がいる・・・、 それだけは分りました。 何らかの圧力を肌が感じるのです。 暗くて・・・大きい・・・恐ろしいもの・・・。 周りや大地には赤黒い光・・・、熱気は感じるが、耐えられない熱さでもありません。 わずかに汗が垂れる程度です・・・。 心なしか音が大きくなっている、うなり声もあちこちから聞こえたままだ・・・。 ガチャリ・・・ 「・・・?」 今の音は・・・? 前方の深い闇の中から、それまでとはまた違った音が聞こえてきました・・・。 金属音・・・? ガチャリ・・・ 間違いありません、前方で何かが蠢いているのです・・・! ガチャ・・・ガチャリ・・・! それは向こうからも近づいてきます! 「それ」が近づくたびに地面が震えるのも分ります。どれほど巨大なのでしょうか・・・! 男の恐怖は最大になりました・・・、 冥府の神とはコイツなのだ・・・、今、自分はそれと対面しようとしているのだ・・・!! ズ シ ン!! ズ シ ン!!ガチャリ・・・! 鎖・・・? まだ彼の目には冥府の神の姿は見えません・・・。 ですが、周りの壁の薄い光がさえぎられる事によって、 目の前にいる「それ」がいかに巨大な姿を有しているのか、そのことだけは容易に判断できました。 そしてそれは唐突に聞こえてきました・・・。 まるでその空間そのものがスピーカーであるかのように・・・。 生 き て る も の が・・・こ こ へ 何 の 用 だ・・・
「あ・・・あぁ・・・!」 彼の口からは恐怖で言葉が出てきません。 本能的に上を見上げると、 顔があると思われる場所に、黄金色(きんいろ)に輝く二つの瞳が彼を凝視しておりました。 ペタン・・・! あまりの重圧と恐怖で、彼は腰を抜かして大地に尻餅をついてしまいます・・・。 ですがもはや、蛇ににらまれた蛙のように、視線をそらす事が出来ません。 だ、だめだ・・・! 口を開け! メリーを取り返すんだ! 「あ・・・あなたが め、冥府の王・・・『大地を揺すりし者』・・・ですか・・・!?」 人間の 私の呼び名は様々だ・・・そう呼びたければ 呼ぶがいい・・・ 冥府の王が喋るたびに大地と空気が震えます・・・。 その黄金色の瞳の下では、時折、牙のような白い歯も見え隠れします。 今まで、男も自分の暮らしていた村で、神々の姿を耳にした事は当然、何度かあります。 ですが、いま、彼の眼前にいる者の姿は、いかなる神にも合致する姿ではありません・・・。 まるでこのイメージは・・・。 「タイ・・・タ ン神族・・・。」 喋るつもりはありませんでしたが、もはや彼は恐怖で自分のコントロールができません。 そして・・・その言葉に、冥府の神は反応したようです。 フン・・・そうとも呼ばれたな・・・いずれにしろ、昔の話だ・・・ それより、貴様はまだ・・・私の問いに 答えていないな・・・ 「・・・あ、ああ、申し訳ございません!! 私は・・・願いがあってここに来たのです・・・! 私には愛する妻・・・! メリーがおりました! ですが、大いなる『死』が彼女の命を無慈悲にも奪ったのです! お願いです! 妻が・・・メリーがここに来ているなら・・・、どうか・・・ 生き返らせてください! 私の前にメリーを連れてきてください・・・!! ・・・どうか・・・!」
冥府の王はしばらく無言でしたが、やがてその恐ろしい口を開きました・・・。 それは叶わぬ願いだ・・・、死んだ者は 生き返らない・・・ 「そんな! 私はそれを信じてここまで死ぬ思いをして来たのです! それに・・・! あなたは・・・あのタイタン神族の末裔であるならば、 あなたこそ終末に復活する運命ではないのですか!? 神々の・・・戒めのその鎖を引きちぎって・・・! ならば私の妻が生き返る事だって・・・!!」 私は 死んでここにいる わけではない・・・ お前と同じように 生きている・・・ 時が来れば、この鎖を引きちぎり、 氷の下に 深く閉じ込められた私の 本当のカラダを解き放つまでだ・・・ お前たち人間の死とは 違うのだよ・・・ 「あ、ああそんなバカな・・・! で、では、せめて妻に会わせて下さい! 何の貢物もありませんが、せめてこの笛を・・・!!」 男は最後の望みを、自らの笛に託しました・・・。 そして、悠久の過去から今に至るまで、 それまで何の潤いも安らぎもない、暗い・・・陰気な冥界に、彼の美しい笛の音が響きました・・・。 門番のケルベロスたちも、こうべを垂れて聞きほれています。 冥府の王も、その動きを止め、鎖の音すら鳴らさないようにしていました・・・。 ・・・演奏を終えたとき、男の頬から涙が落ちてました。 「・・・お願いです・・・どうか・・・。」 お前の望みは・・・もう 叶えた・・・ 「・・・えっ!?」
☆ 今日はここまでです。 明日からメリーさん、出ます。 冥府からの脱出・・・ですね・・・。
LadyさんGJ もしや、冥府の王とは、かのヴォーダン様ですか?
その通りです。 ヴォーダン様は悠久の遥か昔から存在しております。 ヴォーダンはあくまで中欧一帯のみでのお名前です。 ギリシアでも地域によって様々な名前があります。 ・・・でも、ちょっとミステリアスなままにしといた方が良かったかなと、 後悔してたりなんかして・・・。
ハデスのほうが有名じゃね?
>>278 はい、説明すると長くなるのですが・・・
Lady ワールドではハーデス(ハデス、アイドネウス、プルートー)も、
比較的新しい時代に生まれたローカルな名前とします。
ぶっちゃけると、Lady ワールドの世界は一神教です。
神様は一人だけです。
時代が進むに従い、神話が複雑化して行く中で、役割が細分化されて行くうちに、
新たな神が生まれたり、本来の名前や性格が変化していく・・・と考えてます。
従って、物語中の「冥府の王」は、ハーデスの原型であり、
ギリシア神話に登場する他の神様の名前も持ってます。
「大地を統治せし者」とか、「大地を揺すりし者」というのが、その呼称です。
(固有名詞は内緒)
・・・もっともホメーロスでは、大地は「人間の物」であるとして、
神の管轄外という矛盾した設定があります・・・(本当です)。
つまり・・・「大地を支配する神」は神話の世界から、
何らかの意図によって、その本当の姿を隠されてしまった・・・。
・・・という設定です。
あと、ホンネ・・・。 だって、ホメロスだと、ハーデスって気の弱いおじいちゃんなんですもの。 威厳なんかありゃしない。
今日は専ブラの書き込みができなくて、パニックを起こすとこだった・・・。 ひろゆきのバカ・・・。 今もやたらめんどくさい・・・。 では、今日の分を・・・。
その声は自分のすぐ背後から聞こえてきました。 間違うはずもない優しい・・・懐かしい声・・・。 「私の大好きなあなた・・・。」 振り返ると、愛するあのメリーが泣きながらそこに立っていたのです・・・。 「メ、メリー!!」 「あなた・・・私のためにこんなところまで・・・! あ あ 会いたかったッ!! 私のあなた! 大好きなあなたっ!!」 「きっと会えると信じていた・・・! 何度も絶望しようとした・・・でも君を諦められなかった!」 「・・・あなたの笛の音が聞こえてきたわ・・・! 最初は、自分の耳が信じられなかったけど・・・でも、でも・・・!!」 二人は泣きながら抱き合いました。 もう放したくない・・・。 男はそれまでのどんな苦しみや疲れも吹き飛びました。 全ては報われた・・・そうとも、自分はやり遂げたんだ・・・。 二人は歓喜の抱擁を繰り返していましたが、最後に、冥府の王が言葉を発しました・・・。 お前たち・・・ 二人は驚いて冥府の王に向き直ります。 お前たちの 愛し合う姿を見て、・・・私は気まぐれを 起こした・・・ その女を・・・生き返らせたいか・・・? 「本当ですか!? お願いします! 彼女が生き返るなら何でもいたします!!」 その言葉・・・偽りはないな・・・? では、お前の愛とやらを 試させてもらおう・・・ これから妻の手を引いて、地上に戻るがいい、 だが、その間、けして後ろを振り返っては ならん・・・ もし、約束を破れば、お前たちは 二度と 会うことはできない・・・
「・・・本当ですか!? ありがとうございます!!地上までメリーを振り返らなければ良いのですね!?」 地上までの道のりは、気の遠くなるような長さではありましたが、 既にここまで来た身です。 男には不可能とは思えませんでした。 二人は冥府の王に礼を言った後、 地上への帰り道を急ぎました。 男は、メリーの手をしっかりと握り、彼女を導きます。 二頭のケルベロスのいる門を抜け、 サソリ人間の待ち構えていた、湖の岸辺にたどり着き、 彼の用意してあった船に再び乗り込みました。 「見てくれ! 妻を取り戻した、 君にも礼を言いたい、ありがとう!」 男は上機嫌ですが、サソリ人間は無表情に答えるだけです。 「・・・そうか、良かったな・・・。」 もっとも、表情なんか分るわけありませんが・・・。 地上への境の岸辺に着くと、男は後ろを向かないように注意しながらサソリ人間に別れを告げました。 後は、地上へと登るだけです。 ・・・ですが、二人きりになったとき、男は一抹の不安を覚えました。 帰り道では一度もメリーは言葉を発しないのです。 最初は、会話をすると誤って自分が後ろを向いてしまわないように、メリーが気を遣っているだけ・・・、 とも思っていたのですが、握りしめている手のわずかな動きに、 メリーがよろめいたり、歩きにくそうにしている事もしばしば感じると、 こちらのほうからも言葉をかけないわけにもいきません。 「歩けるか? メリー、もう少しゆっくり行こうか・・・?」 「・・・。」 やはりメリーは何も喋りません・・・。 男の不安感は増しました。
(何故、何も喋らないのだろう・・・? メリーはどうしてしまったんだろうか・・・?) 男はもう一度、歩きながら背後のメリーに語り掛けました。 「・・・メリー? 僕の質問に返事してくれ・・・!」 彼とメリーをつなぐ手に、一瞬の動揺を感じ取りました。 ですが、メリーは何も喋りません。 「メリー!?」 ところが、突然背後からメリーとは違う・・・別の何かの声が聞こえてきたのです。 「な ぁ に ?」 「それ」は間違いなくメリーの位置から聞こえてきます。 しかしメリーの声ではありません・・・。 「だ、誰だ、今の声は!?」 「う ふ ふ、あ た し、メ リー よ。」 最初の声とも違います。 (まさか、後ろを振り向けない私をからかってるのか? だが、そんなことをする彼女じゃない・・・。) 自分の手を握るメリーの指の力が強くなりました・・・。 何か伝えたいことがあるのでしょうか? ・・・それとも・・・。 道程の五合目ほどに差し掛かったとき、男はもう一度妻に話しかけます。 「メリー? 私を愛しているか・・・?」 「え え、 あ な た、 あ い し て い る わ 。」 また違う声です・・・。 こんな真剣な問いかけにふざけるなんて、メリーの性格では考えられません。 (まさか、どこかで何者かとすりかわっているのか!?) 彼の心に猜疑心が生まれました。 こんな地の底にまで来た疲労感と、もう少しで地上に出られるんだと言う焦燥感も手伝って、 彼の心はどんどん、正常ではなくなりつつあります・・・。 今や、地上までは七合目でしょうか・・・? 「・・・メリー!? お前の好きな食べ物は何だ!?」 「い や ね え? 柘 榴 よ、 忘 れ ち ゃ っ た?」 「・・・嘘だ! お前は酸っぱいものは嫌いなはずだ!! 本当に・・・メリーか・・・!?」 「く す く す、 あ た し は メ リ ー よ。 」
☆ 今日はここまでです。明日で終わりです。
至高のハッピーエンド主義者の俺としては、こういう話…苦手… この手の話になるとハラハラドキドキソワソワしっぱなしになるんス Ladyさん!すっげぇ気になる!何!?なんなのよ!??振り向くなよ笛吹き!メッ!メッ!ぁぁぁぁぁぁぁぁぁGJ! 明日もハラハラしながらROMってます。どんな結末も完食してやろうじゃありませんか
な、なんで、そんなにテンション高いの・・・
そんなことよりれでぃさんが何の専ブラ使ってるのか気になる
専ブラ完全に使用不可・・・。クッキー食わせても書き込みできん。 新バージョンの配布は明日の予定とか・・・。 あ、ちなみにA boneです。
>>289 ギコとライブ2チャンはバージョン改修で使用可。
A bone
もしかしたら製作版で改修型が出ているかも知れないから見てきたら
>>290 どうせ一番対応が遅いブラウザさ・・・。
今日はIEからの書き込みでーす。
あと、もう少しで地上の光が見えるはずです。 でも、男はメリーが気になって他のことが考えられません。 焦りと動揺で、息を切らせながら、足早に地上を目指すのみです。 背後にいるはずのメリーはついていく・・・というより、 引きずられていくといった表現の方が正しいのではないでしょうか・・・。 「おい! 私のメリーはどこにいるんだ!?」 「あ た し が メ リ ー、 あ な た の 後 ろ に い る わ。」 男は怒りのあまり、握り合っていた手を一度離し、メリーの手首を乱暴に掴みました。 「あ な た、 い た い わ。 」 もはやその姿は愛し合っている夫婦の姿に見えません。 傍から見れば、狼藉者が気弱な女性を引きずりまわしているようにも見えるでしょう。 ようやく地上の光が感じられました。 にわかに明るくなってきています。 (ここまで来たらもう大丈夫だ! こいつの正体を暴いてやる!) 男は背後にいるものに向かって、言ってはならない言葉を発してしまいました。 「お前はメリーじゃない!! 私を欺こうとしているんだ!! ・・・お前なんか・・・お前なんかメリーじゃない!!」 後ろにいるものはその時、何も答えませんでした。 男は、ついに、地上への出口を見つけました。 もう、出口は目の前です・・・。 しかし、その時、また別の声が、最後の言葉を発しました。 「あ な た の 愛 す る 人 は・・・ 死 ん だ わ・・・!」 ・・・男はその言葉についに後ろを振り向いてしまいました・・・。 出口を目の前にした油断と、これまでメリーの振りをする謎の声に、さんざん動揺を誘われて、 ついに彼は冥王との約束を破ってしまったのです・・・。 「 あ・・・あぁ・・・!?」 彼の背後にいたのは、間違いなくメリーでした・・・。 ですが、彼女のカラダには、八人の小人達がまとわり付いていたのです・・・。 右足首に一人・・・左ひざに一人・・・腰には三人が抱きつき、 両肩に一人ずつ・・・そして頭にも一人がしがみついて・・・。
そしてその内の一人が叫びました。 「メ リ ー ! あ な た の 愛 す る 人 は 約 束 を 守 れ な か っ た !! 代 わ り に あ な た の 契 約 を 果 た さ な け れ ば な ら な い !!」 男が呆気に取られていると、メリーは涙を流しながら、 もう片方の手に握り締められていた装飾文様のある鎌を振り上げました・・・。 アラベスク文様の死神の鎌・・・。 「あ、あなた・・・ごめんなさい・・・、もうこれしか方法はないのです・・・!」 「メリー・・・!?」 「いやぁぁぁッ!!」 メリーは泣きながら鎌を振り続けました・・・! ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、大好きなあなた! あたしの愛しい人・・・! これしか・・・これしかあなたと一緒にいるには方法がないのっ、 これしかっ・・・!! 笛吹きの夫のカラダは、八つにバラバラになりました。 ・・・実は冥王は、メリーにも約束をしていたのです。 地上に出るまで、声を発してはならないと・・・。 二人のどちらか一人が約束を破れば、男とメリーは、例え地上で命を失ったとしても、 もう、冥府でメリーと再会することは出来ないのです・・・。 しかしだからといって、どうしてメリーは夫を自らの手で殺さねばならなかったのでしょうか・・・? 夫の死体は、メリーにくっついてた八人の小人達によって、それぞれの部分を地上にばら撒かれました・・・。 そして、そのカラダの破片から、まるで植物が芽を生やすかのように、 新しい種の人間が次々に生まれてきたのです。 それまで大地に住んでいた人間は、「青銅の人」と呼ばれていましたが、 やがて、たった今、生まれた新しい人間、「鉄の人」に取って代わられていくことになります。 そして、「鉄の人」はどんどん増えていくのですが、 その人間達の魂の源は、もともと一人の笛吹きの男のものなのです。 メリーはその後、冥府の女王となり、しばしば、その鎌を振るって、 かつての夫の魂を集めようとします。 全ての魂を集めれば、再び夫に会えるとでも信じているのかもしれません・・・。
そして、今もなお、哀れなメリーはその鎌を通して、夫の魂を集め続けています。 もはや長い年月は、本来の目的を忘れさせてしまっているのに・・・、 ただひたすらに・・・。 そして、時には、メリーの名を継ぐ者が現われ、 直接、魂を回収しているのですが、 それが本当にメリーのためなのか、はたまた冥府の王の思惑通りなのかは、 地上で生きている我々には誰にもわかりません・・・。 一説には、集めた魂の力で、 冥府の王は神々の戒めの鎖から、抜け出ようと企んでるとも言われていますから・・・。 ・・・この物語は、 後に「オルフェウス教」の人間の生誕と、死の起源説話として、多くの地域に広がりました。 もちろん神話ですから、この話が本当に事実を伝えているのかどうかは定かではありません。 ただ、この宗派は、キリスト教に異端の悪魔崇拝との烙印を押され、 中世の頃には、この神話を伝えるものはほとんどいなくなったということです・・・。 いずれ、この話の異伝もお目にかける機会があるかもしれません。 次の物語にご期待くださいませ。 ではまたみなさん、ごきげんよう・・・。 (了)
☆ ちゃんと書けたかな? ではあとがき。 とゆーわけで、いろんなエッセンスをぶっこみました。 オルフェウス教は確かに存在してましたが、 なかなか文献が残ってないので正確な教義はわかりません。 (調べようともしてませんが。) この話の異伝は「デゥカリオンの洪水説話」と解釈してもいいでしょうし、 オリエントの創世神話と見なすこともできます。 果てはイザナギ・イザナミの物語から、インドネシア・ニューギニアにまで その祖形を見出す事が出来ます。 ・・・いやぁ、メリーはそんな昔からいたんですねえ????
よかった。 笛吹きも、これで妻を失う恐怖から解放されてハッピーエンドですよねぇ。 かたっぽが生きていたら、悔いやら自責やら、恋しさやら色々切ないですもんね。よかったGJですよLadyさん。 メリーは神話の時代からいるんですな。最後のアラベスク紋様の大鎌に、Ladyワールドを感じて思わずニヤリとしました。 いやはや、よかった。 俺のメリーもどっかで皆のメリーに繋がってんのかねぇ。
書けるかな?
一応、治ったが、・・・まだ怪しいな・・・?書き込んだ後、スレが更新されてない。
まぁいいや。
>>296 よかったんだ・・・。
ええ、例の鎌を使用しました。
・・・皆さんのメリーと繋がっててもおもしろいですね?
メリーはひとつです。 誰のメリーも、全てはひとつの所に行き着きます。 この世を統べる大いなる存在、それがメリーです。
>>298 かなり綺麗に消化してくれたと思います。
だから、よかった。
>>299 つーか何だかすげえ存在ですねwwwwwメリー
おれも他の人の作ったメリー、読みた〜い!
>>Lady氏 GJ!! 次々回で黄泉比良坂ネタを使おうとしてたので、先を越されたッ、と思ってしまいましたね〜 まぁ次々回の心配より次回、次回より今回のシメなんですがね…レポートが死ぬ程忙しくてまだ書けそうも無いです… 魔術とポストモダン等の関係なんかどう書けばいいんだ…
>>304 ごめんね? ・・・てか、・・・黄泉比良坂、読みたいッ!!
次々回なのね?
魔術とポストモダン・・・なんのジャンルか全くよめないな・・・。
>>303 しばし待たれよ。
今、とんでもないメリーさん書いてますから。
つってもまだ序章くらい。大体20000文字しか書けてませんが…
つーか、練り直す度にオチが変わるwwwwww
>>306 wktk
・・・でもまだネタがあったりする。
こんなの↓
イントロダクション ・・・ ・・・ァド リィチャァド 誰だ・・・? わしの名前を呼ぶのは誰だ・・・。 わしは今、寝てるんだぞ・・・! ど、どうしたんだ? ・・・カラダが 動かない・・・? ・・・リィチャード・・・ ・・・リ チ ャ ー ド ・・・ 何だ・・・!? 貴様は誰だ!? 顔が見えない? とうやってこの屋敷に・・・! この部屋に!? ・・・! 布団が!? な、なんだ? 足元の・・・! 勝手に布団が浮き上がって・・・!? うぁぁあ! 入ってくる!? よせ! やめろ!! うわあっ!! 何をするッ!! 私の名はメリー・・・次はもっとおまえの近くに行く・・・!! ぎぃやぁぁぁああああッ!!
ぎゃああああああああああ
1話 「ねぇ? 聞いたぁ?」 「んん? 何の話ぃ?」 「旦那様よ! あんまり大きな声じゃ言えないけど、最近様子がおかしいらしいの・・・。」 「・・・それって・・・時々独り言、言ったり、ノイローゼみたいになってるって話・・・?」 「そう、・・・そうなんだけど、奥方様が見ちゃったんですって!」 「えぇ? な、なにを? あたしの知らない話?」 「誰にも言っちゃダメよ? 奥方様が朝、・・・旦那様・・・リチャード様の部屋に行ったら・・・、 旦那様の足に・・・人の手形がくっきりと浮かび上がってたんですって!」 「ええ? 何それ!? ・・・あらっ 主治医のジェバンス先生だわ?」 「あら、ホントだ? いけない、お茶をお出ししなきゃ! また後でね!」 「リチャードさん、いかがしました? 先日は女性の声が聞こえると言う話でしたが・・・、 処方した睡眠薬は効き目がありませんでしたか?」 「・・・ジェバンス先生・・・、その、わたしは本当におかしくなってしまったようです・・・。 今までは、寝てるときに遠くの方から若い女性の声が聞こえてくるだけでしたが・・・、 見てください、この足を・・・!」 都でも有数の商人リチャードは、ゆったりしたローブの裾をまくり、肉厚の太ももを医師に見せた。 「・・・・・・!」 初老の医師ジェバンスは目を見開いて驚いた・・・そこには信じられないような物があったからだ。 「こ、・・・これはいつ・・・!?」 「今朝です・・・。いえ、本当は昨日の朝なのです。・・・信じられないかもしれませんが、 昨日の朝は向う脛でした・・・。今と同じく両方の足に・・・! ・・・それが・・・今朝になってみたらぁ〜・・・手形が太ももにまで登って来ているのですぅ・・・!」 (自分でつけたのでは・・・?)と医師は考えたが、すぐにそれがあり得ない事に気づいた。 手形はまさしく足元からカラダを這い上がるかのようにくっきりついており、 それは、本人には不可能な角度であるからだ。 「・・・向う脛の手形の跡は・・・?」 「今朝になったら・・・きれいに消えてました・・・。」 「・・・やはり聞こえるのですか? 『私、メリー』 ・・・と。」
2話 ここはラシ王立総合病院。神聖ウィグル王国の王都ラシにある、国内最高の医療機関である。 貴族・富裕層を対象とした外来・病棟・研究施設・講堂を備えた最高学府でもある。 いや、それは国内のみにあらず、この時代にあっては大陸一のレベルであると言えるだろう。 ジェバンスは、自らの診療所も持っているが、非常勤としてこの王立病院の籍も有しており、 往診を終えた後、こちらの医局へ顔を出した。 「あら? ジェバンス先生いらっしゃい、・・・あれ? 今日はこちらへいらっしゃる日でしたっけ?」 「これはフラア様、ご機嫌麗しゅう、相変わらずお美しい黒髪ですな。 ・・・いえ、ちょっと私の受け持ちに奇妙な患者がおりましてな、こちらで何か助言を頂けるかと思い、 やってきたのですよ、アジジ博士はおられますかな?」 「今は、病棟の方におられるはずですわ、・・・誰かに呼ばせますね? ・・・あ、エルザ! ちょっといいかしら?(看護婦を遣いにやる)・・・」 彼女の名はフラア・ネフティス、神聖ウィグル王国国王アイザスの従兄弟にして、 現段階では皇位継承権一位の身分である。 ウィグル王家では、基本的に政治に参加しない者は、何らかの職業に就く事が慣習化されている。 王族であるため、彼女もこの病院内では非常勤のようなものだが、 入院患者の応対といくつかの研究助手を勤めている。 まだ20代前半なので、医師としては新米だ。 「どんな症例なんですの? よければアジジ先生が戻るまでにお聞きしたいわ?」 「それがですな、患者は例のリチャードなのですよ・・・!」 その名前を聞いてフラアは眉をしかめた。 「え・・・ リチャードってあの法律違反スレスレ詐欺師リチャード・・・?」 「はい・・・、フラア様も以前、金銭問題で彼と大もめなさいましたな・・・? あのリチャードです。」 「・・・あやうく王族最大のスキャンダルになるところだったわ、 それであの肉デブちゃんがどうされたのです?」 ・・・実を言うとフラアは17まで城下町で平民として暮らしていた。 その辺の経緯は別の場所で明らかにしたいが、ここでは、 「王族の割には少々品がないお姫様」と思って欲しい。・・・ときどき地がでるのだ。
3話 「・・・それが病気と言うより神経性のものなのか、夜、決まって不思議な夢を見るというのですよ。 それも・・・夢と言うより悪夢とか金縛りとか、そっち方面のようです。」 「金縛りかぁ、それじゃあ医者の出る幕じゃないんじゃないです? 思いっきり寝れば良さそうにも思うけどなぁ?」 「睡眠薬は差し上げたのですが、効果がないようです。 ・・・なんでも夜毎に若い女性の声が、近づくそうですよ。」 フラアは露骨に嫌そうな顔をする。 「うわぁ、イヤラしい・・・! でも大した病気でもなさそうですね?」 「いえ、・・・それがですな、ちょっとおかしな事に・・・。」 「おかしな事?」 「ええ、今はリチャードは寝室に鍵をかけて、一人で寝てるそうですが、 昨日、金縛りに遭ったときに、誰かが布団の中に潜り込んで、 ・・・両足の向う脛を押さえつけたと言うんですよ・・・!」 「はぁ? ま、でも金縛りとしてはそういうのもあるそう・・・よね?」 「いえ、手形まではっきりつくのは私も今まで聞いた事がございません・・・。」 「・・・手形・・・ですって・・・?」 彼女の背中に冷たいものが走る・・・。 「それも、今朝は、布団の中で確実に近づいて・・・手形は太ももの位置まで登っておりました・・・。 私も確認しました・・・。あれは本人にはできません。手形も・・・子供か女性のものかと・・・。」 驚きのあまりフラアは瞳をせわしなく動かすしかできない。 ようやく口をパクパク動かし言葉をつむぎだした。 「・・・それって、まさか・・・魔術とか呪いの類・・・とかじゃないですよ・・・ね?」 「私にもなんとも言えません・・・アジジ博士の同意が得られれば、 枢密院か法王庁に報告すべきかと思っているのですが・・・。」 思わずフラアは視線を外し、独り言のようにつぶやいた・・・。 「あの人、いろんな所で恨み買ってるでしょうしねぇ・・・?」 ようやく医局の中でも重鎮、アジジ博士がやってきた。 ジェバンスはこれまでの経緯をもう一度、博士に報告する。 ・・・そしてその夜、また、リチャードはさらなる恐怖を味わう事になる・・・。
4話 「・・・よいか! お前には私の寝室で寝ずの番を申し付ける。 誰もこの部屋には入ってこれないはずだが、もし誰かやって来たり、 私が寝ている間に苦しみだしたりしたら、すぐに私を起こすのだ、良いな!?」 「は、はい、旦那様!」 リチャードはついに監視役をつけることにした。 もうしばらく十分な睡眠をとっていない。今日こそは薬を飲んでたっぷりと寝たかった。 それが叶わぬなら毎夜の怪異の原因だけでも明らかにしたかったのだ。 部屋には小さなランプを付け、そのそばに小間使いを座らせる。 自分はレースのカーテンで覆われた豪勢なベッドで早々と眠りについた。 薬の効果があるから、意識を失うのも早い、すぐに大きないびきをかきだしている。 ・・・おかげで小間使いもうっかり寝入ってしまう心配はないだろう。 だが、それでも夜中を過ぎると、小間使いの集中力も途切れだす。 何しろやることがない。 それでもあくびをしながら、必死に主人のいいつけを守っていた。 ・・・しかし・・・。 リチャード・・・ 突然眠っている彼の耳は、自分を呼ぶ女性の声を聞きつけた! リ チ ャ ー ド・・・ どんどん近づいてくる! 畜生、今夜もか!? ・・・カラダが動かない、金縛りだ・・・声は・・・声は扉の辺りを通り過ぎたんじゃないのか・・・!? おい! 小間使い! 貴様何してる!? カーテン越しに小間使いが控えてるのは見て取れるが、全く声に気づいていない・・・! 何故だ!? 聞こえないのか!! ・・・ああっ! 「それ」はついに布団の中に潜り込んできた・・・足元を何かが這い上がってくるのが分る・・。 これが普通の女性だったなら大歓迎だが、明らかに異常だ! 人間かどうかもわからない・・・! 体温も感じない・・・! ただそこにいる、そしてそれはついに腰を越え・・・胸の心臓の位置にまで・・・! 私 の 名 は メ リ ー 次 は あ な た の・・・
☆ ぎにゃああああ! 全12話で一つの章です。 長期連載を考えてますが、この章以降は全く先が見えません。 ・・・また、やっちまったかな・・・って感じです。
315 :
本当にあった怖い名無し :2006/05/30(火) 00:25:27 ID:roDR6nev0
いちおうageとく
5話 「うわあああああっ!!」 ・・・絶叫と共に目を覚ますリチャード・・・、全身、汗でびっしょりだ。 「だ、旦那様っ!?」 小間使いが驚いて駆け寄るが、リチャードは興奮しながら手元の水差しを投げつける。 「この役立たずめがぁッ!!」 「ヒッ、ヒィッ!?」 もちろん、小間使いには何が起きてたのか全く知る術はない。哀れな役回りだ。 リチャードは汗を拭きながら必死に冷静になろうとした。 布団の中を「何か」いた感覚はあまりにもリアルであり、今でもそこにいるのではないか? とさえ思えてしまう。 ・・・そして「そいつ」は身動きできない自分のカラダの上を這いながら・・・! わき腹を押さえつけ・・・胸を息が出来なくなるほどに・・・上から強く・・・! リチャードは怯えながら胸元のローブをはだけた・・・。 「〜〜・・・!!」 心臓の・・・位置の真上に・・・、 気味の悪い手の跡がクッキリと・・・刻印されていた。 明日はどうなるのだ!? 咽喉をくびり絞められるとでも言うのか!? だが、リチャードは既に確信していた。 これは病気でも気の迷いでもない。 ・・・誰かの呪いだ! 心当たりは多すぎる・・・! だがしかし、その中でも心当たりが全くないわけでもない、特定の思い当たる者はいる。 「・・・まさか、あの女・・・!?」 その女性はかねてからリチャードが目の仇にしていた女性である。 先日、ある姦計を用いて陥れてやろうと企んだが、あと少しのところで失敗してしまった。 ・・・だが、あの子娘にここまでのことが出来るはずはない・・・。 ではいったいこれは・・・?
6話 「ただいまぁ!」 「お帰りなさいませ、フラア様。 お疲れ様でした。」 「ああ、もうセザンヌったら、いーわよ、ここではそんな畏まらなくたって・・・!」 少し時間は遡る・・・。 フラアは王宮の敷地にある自らの大邸宅に住んでいる。 隣の建物は別棟として、フラアの私兵おおよそ30人が常時詰めている。 当然、本邸宅にも王府直属の警備兵や召使もいるが、 この屋敷のフラア本人の私室の周りには、ごく限られた人間しか入る事はできない。 この広間もそのエリア内の一室である。 今、フラアが声をかけたのは、その限られた人間の内の一人、盲目のセザンヌである。 公上ではフラア個人が雇った召使という立場の者だが、 少し訳有りの身の上である。 フラアより、年齢も身長もやや上のブロンドヘアーの女性だが、彼女はウィグルの人間ではない。 とりあえず、彼女の説明はこれぐらいにしておこう。 「・・・ダメですよ、貴女は皇女なのですから、例え私邸の中でもそのように振舞わなくては。」 「はいはい、仰せの通りにいたしますわ? セザンヌ。 それより聞いて? あのリチャード、誰かから呪われてるかもしれないわ、ちょっとヤバいみたい。」 「・・・呪い・・・ですかっ!?」 「まぁ、いい気味っちゃあいい気味だわ。体重30kgぐらい、やつれちゃえばいいのよ?」 目の開かないセザンヌは、首を曲げてフラアをたしなめる。 「フラア様、いけません、誰が聞いてるかわかりませんわ? もし誰かに聞かれたら・・・貴女は・・・!」 そう言いかけて口をつぐむ。 フラアも何か思ったようだ、 長い黒髪を梳かしながら、急に真剣な顔つきになる。 「・・・分ってるわ、私が町娘だった時にかけられた魔女の疑い・・・。 その為に、家族はみんな処刑された・・・。 結局、私の出生の秘密が分ったわけだけど、下らない迷信はまだ消えたわけじゃあない・・・。」 「フラア様・・・今は、あなたは・・・『神の娘』・ウィグルの皇女フラア様ですわ・・・。」
7話 一方、こちらは法王庁。 この時代では広くオカルチックな迷信が流行っていた・・・。 つい、数年前までは神と天使の名の下に、凄惨な魔女狩りが大手を振って行われていたのである。 ・・・そう、都ラシの一介の鍛冶屋の娘、フラア・ネフティスにもその嫌疑がかけられていた。 数年前の大陸戦争で命を失った現国王の弟、ディジタリアスが機転を働かせなければ、 フラアの血筋が明らかになるどころか、彼女の命も消される所だったのだ。 これが契機となり、前法王は退位して今の法王ケルンが就いたのだが、 何しろ王族を磔にしようとしてしまったのだ、ヤズス会マグナルナ派では、 以来「魔女狩り」には慎重な態度を取りつづけている。 フラアが王族として認められてからは、「魔女」の告発はあっても、 法王庁は一件も「魔女裁判」を行ってはいない。 それでも、「呪い」や「黒魔術」を行ったという行為に関しては、今もなお厳しく目を光らせている。 「・・・それでリチャード氏は、我らの捜査を拒んでいるのかね? それは如何なる理由からで・・・?」 「それがどうにも・・・。何者かによる『呪い』であることは確信しているようなのですが・・・しかし。」 「・・・しかし?」 「どうもリチャード氏は、法王庁には『呪い』を防ぐ力はないと思っているようです・・・。 自分の力で『呪い』を防ぐような事を示唆しておりました・・・。」 「馬鹿な! いくら金銭を持っていようと、 信仰の力を否定して悪魔を退ける事が出来ると思っているのか!?」 「仰るとおりなのですが、被害者の立場であるリチャード氏には、 我らが捜査する法的根拠がありません。・・・勿論本人からは何の訴えもありませんので・・・。」 「・・・何という事だ。 主よ・・・、ウィグルの祖にして月の天使シリスよ・・・、 哀れな子羊に聖なる加護を賜らん事を・・・!」 注)ヤズス会マグナルナ派・・・端的に言えばこの時代の神聖ウィグル王国公認のキリスト教。 ウィグル王国の開祖シリスを地上に降臨した神の使いとして崇拝する宗派である。 一方、主に北方で力を持つヤズス会東方教会では、シリスを天の使いとはみなさない。 それぞれに法王・教皇が君臨するが、現在血生臭い対立はない。
8話 「あなた! 何をなさってるの!? まぁ・・・、この匂いは何ですの!?」 「うるさい! いいか、今夜は9時を過ぎたら、誰もわしの部屋に近づかせるな! ・・・もちろん、お前もだ!!」 「・・・んまぁ・・・!」 リチャードは普段も気難しいタイプだが、連日連夜追い詰められてもはや偏執症のようだ。 部屋に香を焚き、ランプや家具の位置を移動させている。 ・・・何か意味があるのだろうか? 時刻は九時を過ぎた・・・。 リチャードは移動させた家具に「札」のような物を貼り付けた。 それは、毛筆で書かれたようなものであり、この国の文化の産物ではない。 何かの呪ないのものだとすれば、ヤズス会に見つかれば厄介な事になる代物だ。 どうやらそれが、彼が法王庁の救護を断った理由のように思われる。 彼は部屋の壁、家具の配置、ベッドの周辺・・・全てをチェックすると、 覚悟を決めてベッドの中に潜り込んだ・・・。 ・・・来るなら来てみろ! このわしを呪った事を後悔させてやる! 意気込んだはいいが、興奮しすぎるとかえって眠れないものだ、 寝不足とは言え、結局深夜になるまで彼は眠りにつくことが出来なかった。 眠らなければ、あの女はやって来ないかも知れないが、それはそれで腹立たしい。 第一、そんな生活では、カラダのほうが駄目になる。 一度トイレを済ませ、睡眠薬を服用した後、気分を治してもう一度睡眠にチャレンジした。 別な事でも考えて・・・。 ・・・ 金縛りに遭う直前の意識は、起きているのか眠っているのか分らないおぼろげな状態だ。 ・・・だが、 来る・・・! リチャードはその気配を感じ取った! 自分のカラダは既に睡眠状態だ、今、目に見えてる部屋の景色は現実ではない。 「部屋の中にいるはずだ」という脳の意識が、勝手に部屋の景色を作り出しているだけだ。 リチャードは半覚醒の状態で、迫り来るものに対して、立ち向かう覚悟を決めていた・・・。
☆ 今日はここまで。 注) 名前が紛らわしいかもしれないので、説明を。 フラアという名前は、森の魔女の名前とは全く関係ありません。 あのお婆ちゃんのほうは、いわゆる”Lady”とか”Miss"とか「フロイライン(スペルめんどくさ)」 といった、尊称です。 で、フラアのほうは「花」から来てます。 言語学的には両者に繋がりがあるのかもしれませんが、そこまでは知りません。 で、「ネフティス」はエジプトの女神とこれまたなんの関係もありません。 単に語呂が良かっただけです。 では。
初期Ladyメリーを彷彿とさせる話の筋と れでぃさんの趣味でつくられた世界観が織り成す新作にwktk そしてれでぃさんの常駐板を予想してみる:民神版
| |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ | |凹 凹 凹 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |≡≡≡≡≡ | 生霊メリー、ダメかな・・・? | |目 目 目 \__ _________________ | |≡≡≡≡≡≡≡ | / ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ | |□ □ □ ● ●∨ [] [] ▼ ▼ ▲ ▲ ΥΥΥ 凵 凵 | |≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 〃´`ヽ≡≡/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |且 且 且 [] [] Y Yく⌒ゝ 川゚ 。川 <単純につまらないのでは? | |≡≡≡≡≡≡〃〆⌒ヘ W━━つ━と━≡\________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ´レぃノノj ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ________/ つ旦______________ ________ (`´ ⌒) _______________ [ ̄ ̄ ̄ ̄] [ ̄ ̄ ̄ ̄] [ ̄ ̄ ̄ ̄] [ ̄ ̄ ̄ ̄]  ̄ ̄|| ̄ ̄  ̄ ̄|| ̄ ̄  ̄ ̄|| ̄ ̄  ̄ ̄|| ̄ ̄ ――‐.||.――――――.||.――――――.||.――――――.||.―――  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
>>321 わーい、ようやくコメントがあった。
とくに新作、出す時は、みんなの期待を裏切らないか不安で不安で・・・。
昨日なんか、寂しさのあまり角二に入り浸ってたのよぉ。
作風に注文あるときは言ってくださいね、できるものならなるべく反映させますので。
民神板? もちろん、たまにチェックはしてるのだけど、
完璧過疎ってるよね、あそこ・・・。
ただ、確かにいくつか・・・特にLady メリーの話の根幹を書いてる場合があるから、
どこに足跡を残したか内緒。
常駐はニュース系よ。
ていうか 館のほう落ちてるね
>常駐はニュース系よ。 び、VIPか…
ちぎゃあう!!
9話 リィチャァド・・・ リチャード・・・ やってきやがった・・・。 声の感じからして部屋の前にいるはずだ・・・! さぁ、入って来い! ・・・ 声は聞こえなくなった・・・。 だが、リチャードは確信した・・・もうそいつが部屋の中にいることを。 目には見えないが、部屋の扉の「こちら側」に「何か」の存在を感じるのだ。 ・・・近づいてくる。 ヒ タ ヒ タ ヒ タ・・・ ベッドに向かって真っ直ぐ・・・。 そうとも、回り込むなどできやしない。 「通り道」は作っておいた・・・、何らかの術による思念体・・・、 それは「札」で作った通り道から外れる事は出来ない。 ・・・そのままベッドまでやって来い! 布団が持ち上がっていく・・・! ドクン・・・ドクン、心臓がパンクしそうだ・・・! 何かが・・・イヤ! 奴が・・・入ってくる・・・! ・・・だが! そ こ に は!! ・・・一台の鏡・・・! キ ィ ヤ ァ ァ ァ ァ ァ・・・!
10話 やった・・・! リチャードは布団を二段重ねにしていた! いつも使うマットレスを薄いものにして、自分は更にその下に隠れていたのだ。 そして、普段自分がいるはずの位置に鏡台を用意して、呪いを反射させる事を考え付いていたのだ。 「呪詛返し」・・・! 一介の商人に使える技ではない。 この男はただの強欲商人ではないのだろうか? リチャードはしばらくそのままで辺りを窺っていた。 呪詛返しが成功していれば、自分に術を掛けた者はただで済むはずがない。 このまま、何も起きなければ自分の勝ちだ! ・・・辺りに先程のような気配はない。 どっちみち、目を覚ましてしまった今なら呪いは関係ない。 一度水差しの水を口に含み、もう一度先程の鏡の下で眠らせてもらおう・・・、 そう願いながら、再びベッドにはいった。 ・・・彼はほとんど安心しきっていた。 時間がたち、再び眠りに落ちると、あまりの寝苦しさのためか、 鏡の下からカラダをはみ出し始めていた・・・。 そして・・・何かが・・・彼の服を引っ張り始めたのだ・・・。 少しずつ・・・徐々に・・・徐々に・・・。 そのうちに布団がずれてきた、 もはや、鏡台もほとんど意味を成さないほど明後日の方を向いている・・・。 リチャードは無防備な寝顔をさらしてしまった・・・! その時、ランプの炎が揺らめいた。 ・・・得体の知れぬ違和感。 リチャードは虚ろな意識の中で目を覚ました・・・。 ああ、またさっきの・・・ 突然彼の視界を細い腕が覆った! 「うおおおおおおっ!?」 ベッドの下から現われたそいつは、圧倒的な力でリチャードの四肢の自由を奪う!
11話 「・・・捕まえた 私の名はメリー・・・ もう 次はない おまえの命をもらう だけ・・・。」 カラダが動かないッ! それに・・・! 今まではこの女の姿が見えなかったのに・・・今は!? リチャードは必死に叫び声をあげる・・・、だが、それは現実の声ではない。 今、自分の上に圧し掛かっている女性も、現実の人間ではない! 彼は見た・・・! 色のない・・・半透明に近い映像のようなその姿を。 長い髪を持ち、高貴な衣に身を包んだ女性の姿を。 だがその顔に生気も表情もない。 ただ、白黒の映像の中に青い瞳だけが宝石のように浮いている・・・。 そしてこの顔は・・・!? 「・・・貴様かぁ!? やはりわしを狙ってたのかぁッ!! だが、お前に何故、こ、こんなことがぁッ!!」 もはや「呪い」というレベルではなかった。 物質化寸前の霊体・・・呪詛返しで跳ね返せるような生易しいものではない。 少女は昨日、自分がつけた心臓の上の手形を確認し、 左手を手形に沿うように、胸の中央に押さえる・・・。 そして振り上げた右手には黒光りする尖った刃物が・・・。 「っよせ!! 止めろ! ・・・こ、これは夢だ!! そ、そうとも! ただのわしの妄想だ! 目を覚ませば何も起きとらん!! ああ朝になれば! またもとのぉオオオオッ!! 」 右手が振り下ろされた・・・! 「私の名はメリー・・・ そして残りはあと、七人・・・ 」
12話 翌朝、リチャード邸は大騒ぎになっていた。 朝になっても主人が部屋から現われず、 声をかけても返事がない。 やむなく、執事や小間使いが部屋の扉を壊して開けると・・・、 ベッドの上で苦悶の表情を浮かべたまま絶命している、変わり果てた主人の姿がそこにあった。 急いで主治医のジェバンスが呼ばれたが、既に手の施しようがない・・・。 死因は心臓麻痺とのことだ・・・。 死体の周りからは、不気味な経文のようなものが書かれた「札」が見つかっており、 ジェバンス医師の報告の元、法王庁が捜査を始めた。 後に判明した事では、その札に書かれた文字は、 神聖ウィグル王国の遙か南東に位置する、九鬼帝国で使われる文字に酷似しているらしい。 一時はウィグルとも同盟を組もうとしていた国だが、かつての大陸戦争の結果、 現在、国交は回復していない。 結局、リチャードの死因が、「呪い」によるものかどうかは、最後まで明らかにはならなかった。 分っているのは、大陸一華やかで、平和な国と呼ばれるこの国で、 不気味な黒い雲が全ての国土を覆っているという、 薄気味悪い事実だけである・・・。 およそ、400年前、地上に舞い降りた天使・・・「月の天使」シリスが創り上げたウィグル王国。 その栄光と伝説の正統後継であるはずのこの国で・・・。 第一章「真夜中の訪問者」終了
☆ とりあえず、こんなとこです。 一応、これはセカンドストーリーを作ったすぐ後に書き上げたもんです。 ただ、Lady メリーと違って、最初から長期連載ものとして考えてたので、 細かい設定に悩みまくってたので、しばらく眠らせてました。 で、これで、貯めてたネタは全部放出しました。 しばらく、新しい作品は出しません。 続きは一応考えてますが、継続していいのかどうか悩んでます。 あと、当然今まで同様、この話もLady メリーやセカンドストーリーと絡んでいます。
>>259 久しぶりにこのスレ覗いたんだが。
昔、TRPGで元斗皇拳の使い手の、アライグマ男が出てたのを思い出して違う意味で壷に入りました。。。
>>332 そんなのいたんだ・・・
ファルコ以外は
紫光のソリアとショウキくらいしか覚えてねーや・・・。
アライグマ・・・北斗硫拳にいなかった?
なんか蝙蝠みたいに飛び跳ねるヤツ・・・
「私、メリーさん。今、あなたのアパートの前にいるの。」 窓から外を覗くと確かにアパート前の公衆電話にメリーさんがいる。 俺は急いで公衆電話に向かった。 ガチャ メリーさん「わ、私メリーさん。今あ・・」 俺「あたぁっ!!」 メリーさん「わわわ私メリー・・・」 俺「経絡秘孔新伏免を突いた、一歩でも動いたら・・・ボン!だ。」 メリーさん「・・・・」 俺は部屋に戻った。 プルルルルル・・・ガチャッ 「私メリーさん。今あなっ・・あなっ・・・あわびゅっっ!!!」 北斗神拳は無敵だ。
北斗神拳は無敵だ・・・ハッ? メリーさん「フフッ、懐かしいコピペありがとう? でも、そういつまでもクールに反撃されやしないわッ! ずっと・・・ずっと雪辱をはらすチャンスを待っていたんだからッ!!」 そう言うと、メリーさんは懐から不気味な石仮面をとりだした。 メリーさん「めりぃぃ・・・あーむどふぇのめのんッ!!」 俺「ま、まさか貴様はッ!?」 メリーさんの腕の皮膚が硬質化したッ! 次の瞬間、俺のカラダが切り刻まれる。 メリーさん「メリー・りすきにはーでん・せぃばー・ふぇのめのん!!」 俺「ば・・・馬鹿な・・・!?」 メリーさん「血のにじむような思いで手に入れた南斗覇゙王拳! ・・・これで互角よ!!」 確かに石仮面には血がにじんでいる。 俺「いいのか・・・それを使えば、お前はもう二度と人間に戻る事は・・・!」 メリーさん「・・・あなたと決着をつけるためよ・・・!」 俺「・・・わかった、メリーさん・・・ともに天に還ろう・・・!!」 こうして俺とメリーさんの、 甘く・・・ちょっぴりほろ苦いひと夏の青春は、 最後の時を迎えようとしていた・・・。
なんか懐かしくなって
>>334 のコピペを貼ってしまった。
初代スレの1のレスなんだよな
332です。
>>333 アライグマ男は、自分の友達がGMしてた奴のオリジナルですわ。
因みに蝙蝠の奴は、南斗聖拳108派の内の一つの南斗蝙蝠拳使いの、蝙蝠男(名前知りません)じゃ無いでしょうか。
>>334 >>335 即席で有難うw
338 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/02(金) 23:47:07 ID:80egEOB10
このごろ流行りの女の子ぉ お尻の小さな女の子ぉ こっちを向いてよメリー!! だってなんだか だってだってなんだもーん お願いー お願いー 追いかけないーでー 私のハぁトが クチュクチュしちゃうのよ いやよ いやよ いやよ 見つめちゃいやぁん メリーくらっしゅっ!! ・・・何かが違うが・・・age
ふと思った なんでメリーの武器って鎌なの?
どこかで書いたが、死神のイメージに近いからでは? もちろん、イメージだけのものであるなら、鎌に限定しなくてもいいとは思うが。 バールのようなものでもいいかもしれないし、 日本刀でもいいだろうし、 ブラックニンジャソードでも・・・。
341 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/03(土) 11:11:30 ID:iPBkPTpb0
羽織袴の巫女さんスタイルで、和弓と日本刀を携え、 黒髪・碧眼で片言な日本語のメリーさんを 希望する! 和風な理由は・・・えてして外人は日本文化を試してみたがるから・・・ というショウモない理由がいい! (兵庫県・126・男)
342 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/03(土) 11:21:41 ID:iPBkPTpb0
派手な祭りのはっぴの下はまだあどけないからだをさらしで包み、 長めのブリーツスカートを掘る返し、振り向きざまに、ドスで突く。 「おとしまえ、つかさせてもろたで・・・」 が決めセリフ。昔幽霊の身でありながら、やくざの親分さんに いただいた杯・・・。その後その組はつぶれたが、仁義にかける行いに 目をつぶることができず、一人なくなってしまった組の看板を背負っている 姉御肌のメリー。 というのはどうだろう? (兵庫県・126・男)
126氏キター!!!!!! おかえり!!!!
兵庫県民だったのか・・・
関西圏だということは知っていた俺は勝ち組
ではいまだ誰も考えてない チャイナ・メリーで行ってみようか。 満州皇帝溥儀に影で仕えた暗殺機関の最後の末裔。 スリットの大きく開いたチャイナドレスに身を包み、 腕に持つは異様な大きさの青竜刀。 (釵じゃ一般的だしなぁ) カラダに貼り付けた札によって人外のパワーをひねり出す。 特技:カラダの関節を外し折りたたむ事によって、 小さな箱の中にも隠れる事が出来る。 普段は西五反田の中華料理屋でバイトしてる。 「ありがとましたーぁ」
347 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/03(土) 16:19:25 ID:W50zxvqQ0
ただいまー! >普段は西五反田の中華料理屋でバイトしてる。 >「ありがとましたーぁ」 激しく萌えました! (兵庫県・126・子持ち)
修羅場は脱出できたの? 週明けくらいには続きを・・・ カボチャさんも・・・そろそろ。
よく見たらおれのID(
>>346 )
orzっぽいな。
あんなにお尻つきだして。
ところでみんなまだ?
只今制作中、 しばしお待ちを。 (待ってる人なんているのか…) (北海道・誰いな・男)
魔術のレポート終わってから酷い風邪引いてしまいました…実に四日も床に伏せていました。 そして次は教育学のレポートが…orz 一応第二部最終章は明日には書き込めるようにします。頑張ります。 (奈良・カボチャ・学生)
ちょ・・・みんな出身地さらして・・・どないしたん? そ・・・それにマジっすか? 誰いなさん、待ってるよ!! カボチャさんもお大事に・・・! てかわしもカラダがやばい。 いや、熱もダルさもないんだが、 花粉症かなんかのアレルギーかで、 目と鼻と咽喉の粘膜が大変な事になってる。 ティッシュと目薬とイソジンが手放せません。 (松本・岡山・徳島・杉並・小田原・静岡・熊谷・稲沢・南の島・東京・れでぃ)
>>346 中華拳法暗殺少女、李・冥々 愛称メ・リィ
昼は中華料理店で、出前などの手伝いをしている。
元気溌剌な彼女だが、元気すぎて空回りのおっちょこちょいが玉に瑕。
しかし、それも周囲を欺く仮の姿。
夜は孤高の暗殺者として、マフィアを狩る。
「畜生!ガキが!姿を現せ!」
そこに鳴り響く着信。
「誰だ!こんな時に!」
「ワタシ、ワタシアル。メ・リィさんヨー。今、キサマの後ろにいるアル。ちょと後ろ向くヨロシ。」
「おちょくりやがって!」
「ほぅわっちゃ!!」
「な、何をした……!?」
「ワタシでもよく解らない秘孔を突いた…キサマはもう死んでるよー。」
「ぱぴこ!!」
「今宵もまた、つまらぬものを突いてしまったアル。ちょーーー」
メ・リィこと、李・冥々の前には血が流れ続けるだろう
今はマフィアのボスとして君臨する、実の姉 マ・リィこと、李・舞々と合い謁るその日まで。
〜終劇〜
李・夢々と言う頼りない横暴な兄貴と、李・魅々と言う心配性で物静かな次女もいるってな設定。
決してトキとかジャギといったポジションではない。…かもしれない。
長女・舞々 次女・魅々 長男・夢々 そして末っ子の冥々
四兄弟の行く末や如何に。実の両親でもあり師匠でもあった、雷々と梨々の仇、マ・リィを倒せ。
ちなみにメ・リィの胸には七つのほくろがあると言ふ。
お恥ずかしながら…魔が差したとしか思えん。
>>353 う・らーららー♪ あ、あたし敵役・・・ですか!?
・・・でも 頑張ります!
(シュレージェン、17(享年)、家事手伝い)
「さぁ、Ladyメリーの登場です! 薔薇の刺繍のドレスを纏い、 か細き腕には、一振りの鎌 罪を償う覚悟はできたのかしら? Uoo La La〜、 私は見つける、法を犯したもの、そして私は知らせる、ベルを鳴らして、 そして私は近づく、確実に一歩ずつ、そして私は準備する、死刑執行のその時を、 そして私は恐怖を与える、罪を後悔させるため、 そして私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・ ・・・もしもし、わたし・・・メリー 今、能代警察署の前にいるの・・・」 許さない・・・あんな 小さな子供を・・・ その手にかけて・・・! あなたも ・・・母親だったくせに!! 幼くして・・・川に捨てられた二人の子供達に・・・ 魂の 安らぎ を・・・
>>354 実はこのネタ、昨日早朝、ダブルビジョンなるトンデモ映画観てる時に、ふと魔が差して書きました。
んで、さっきこのスレ覗いたら…うぉっ!?て。何だかシンパシー感じますなwww
今書いてるメリーさん。舞台は病院で、記憶喪失の少年が主人公なんですが
まさか誰か書いてませんよね……(; ・`д・´)
>>356 実は文章化すらしなかったが、
デリヘルメリーさんで、怪事件の多発する不気味な病院のネタを一時期考えてた。
使い魔に人語を話す ぬこタン(黒猫・♀)を登場させようと思ったが、
ストーリーの軸が決まらないのでやっぱり却下。
「酷いニャ・・・」
「げ・・・元気出してください! キジさんや猿だって出演させてもらってないんすから!」
(犬・6才・♂)
とゆーわけでwktk!
>>357 面白そうですな。
読んでみたい。
猫たんに非常に萌える人なんで俺。更に人間語喋るとなりゃぁ…
なんだかお題決めて皆で書いてみるのも面白そうですね。
最近なぜか怖いメリーが恋しい。 だから自分で書いてみることにした。 いまからはじめます
× いまからはじめます ○ いまから書きはじめます
パンツを脱いで待ってます!
慌ただしく警察関連の人間が出入りする中、山神は悠然とその中に紛れ込み、校舎へと向かった。 今回この事件にまわされている警察関連の人間には、竹取から出向いてきた催眠術を使う妖怪「九石美常(しずくいし みつね)」が、術をかけていた。 今、捜査員たちには、山神や一部竹取の人間が自分より上の階級の警察の人間としか見えていない。 「山神さん、行方不明になっていた小林美音のホトケあがりました」 「そうか…何処からだ?」 「屋上に設置された給水タンクの中からです。死因は、多分溺死でしょう。」 「…わかった」 あの後すぐ、山神はメリー達と合流し、互いの無事を確認すると、即竹取に連絡を入れた。 竹取から警察に連絡が行く頃には、学校内に入るものには術がかかるよう九石が結界を張り終えていた。 もっとも、竹取から連絡が行かずとも誰かが連絡を入れただろう。愚地が校舎に巻きついた際に付いた痕跡は、余りにも酷かったのだ。 「あと、先ほど橋本唯の意識が回復した、と連絡が入りました。」 「そうか…何といっていた?」 「傷が少々有るものの、命に別状は無いそうです。ただ…本人は何も覚えていない、との事です」 「…だろうな」 「え?」 「いや、何でも無い。分かった」 山神が橋本の姿を見たとき、一目で精神が崩壊寸前まで追い込まれているのが見て取れた。 メリーによると、鷹司が姿を消した辺りで限界を超えたらしく、発狂したかの様に…実際発狂したんだろうが…暴れまわったらしい。 そして山神が見たのは、廊下の隅で笑いながら頭を細かく打ち付ける橋本の姿であった。 それは、異常に出くわす前の…山神に寄りかかっていた姿を、全く髣髴させない、哀れな姿であった。 仕方なく九石に頼み、山神はその夜の記憶、山神やメリーに関する記憶を全て消させて落ち着かせたのだ。 何らかの拍子でその記憶が戻ることはまず無いらしい。九石は完璧に術をかけた、と言っていた。 友人が一夜にしていなくなり、恐らく橋本は警察に何らかの疑いの目をむけられるであろう。 だが、そのうち気付く。今回の事件は、橋本が犯人云々なんて小さな話ではなく…人智を超えた何かが介入していたであろう事を。 「おぅ、山神。お前の言ったとおり、アホみたいな量の地下の物全部運び出したぜー」
背後から気軽に声をかけてきたのは、警官ではない。 同じ竹取内部で唯一友人と呼べる人間、情報部の近江雄吾であった。 まさか地下の山神とメリーが斬った怪物の死体までも警察に任せるわけにはいかない。 そういうわけで、地下の死体は本やら装置やらと一緒に竹取情報部に回収されていた。 「それから、お前が斬った呪符調べたんだが…感じた冷気ってのはアレが原因っぽいぞ。 どうも霊の言霊を冷の言霊に変える…言葉遊びの術が同時に組み込まれてたみてぇだ。なかなか面白い術使いやがるな、鷹司ってのは…」 うんうんと頷きながら、近江は感想を述べた。 「それより…何故地下にあんな施設が有ったかは分かったか?」 「一応これから調べるが…俺の予想だと、初代学園長がコイツだったんじゃないか、って所だな… ま、学園長程でなくとも、学園の創設関係者に以前の鷹司が混じっていたんだろうな」 「…なるほど」 「詳しいことは分かったら連絡が行くと思う。っつーても、お前みたいな直動の奴じゃ、大した事伝わらねぇだろうが…じゃあ、またな」 「ああ…」 山神に背を見せて、ひらひらと手を振りながら近江は今来た道を戻って行く。 それを見送ると、山神は近江と逆の、校舎へと向かった。 地下へと続く、ぽっかりと口を開けた空間の前に、山神は佇んでいた。 結界の中の更なる結界により、一般人は此処に階段が有るなど、微塵も思わないだろう。 ゆっくりとその階段を降りながら、山神は考える。 今回の件で、竹取内部に龍宮の人間(妖怪?)が混ざっている事が明らかになった。 竹取から龍宮を討たんと動く俺とメリーは、そいつらにどう映る? 明らかに、異端。処分すべき対象。 下手な動きを見せれば、背後からすり寄られ、ぐさりとやられかねない。 否…愚地は何と言っていた? 『貴様を殺すために、龍宮から遣わされた』 下手な動きを見せずとも、既に抹殺の対象となっているのか… ならば、どうする? 盲目の贄の真似事をしながら組織に居残れる程、山神は器用で無いし…第一、愚地や鷹司から情報は漏れているだろう。 それなら、いっそ、近付く者全てを敵と認識する状況に身をおくか…? そのとき、電話が震えた。 圏外であっても関係なく電波の届く、非通知からの発信…メリーである。
「はい」 「わたし。メリー。」 「分かってる。用件は?」 「ヒマなの。」 「…それだけか?」 「それだけなの。」 軽く苦笑しながら、山神はため息を吐く。 「我慢しろ…こっちもそれなりに忙しいんだ」 「パフェ食べて待ってて良い?」 「お前なぁ…大体金持って無いだろ?」 「ビザでええか?」 「……」 懐を叩く。 何時も其処に仕舞ってある財布の感触が有った。愛用の長財布を開く。 夜火月の符が軽く挟んである。現金は…少ししか無い。いつも余り持ってない。 カードも…無い。いつもあるはずのカードが無い。
「い、何時の間に…」 「油断大敵、なの」 「…仕方ない、すぐ戻るから、それまで適当に待ってろ。何処の店だ?」 「メイドさんが一杯いるお店なの」 メイド喫茶か…それならすぐに分かるだろう。 「分かった…食いすぎるなよ」 「了解なの〜」 はぁ、とまたも短くため息を吐く。 「最近ため息ばかりだな…」 呟く間に、地下の部屋の前に着いていた。 扉は開け放たれ、中は伽藍とした空間だった。 うず高く積み上げられた本も、化け物の死体も、全て片付けられた後である。 「鷹司望、か…」 この空間で、一体何を研究していたのか、彼は知る由も無い。だが、その研究の一環で出来たものが、あの異形の怪物である事は容易に想像がつく。 軽い身震いをする。 そんな奴と対峙したらどうなる? 確かにあの時、愚地と鷹司はパートナー同士だったかもしれない。 だが、明らかに、実力では鷹司が上回っていただろう。 愚地は、鷹司の命令に背く素振りを見せなかった事から、容易に想像できた。 愚地でさえ梃子摺るのに、鷹司を相手できるのか? 「俺は…出来るのか?」 誰もいない、血の跡の残る地下空間に、山神は不安げに呟いた。
地上に出ると同時に、電話がかかってきた。 それは、見慣れた竹取の… 「はい」 「もしもし?あたしあたし。あんた今回は大変だったみたいね〜」 「あぁ…まぁ、な。」 電話の相手は、やはり紀野国だった。 「こっちとしても大変なのよ?後始末に一杯人要るし…しかも、色々調査すべき事も有るし…」 「そうか…俺としても、報告書に何と書けば良いやら。」 「有ったことそのまま書けば?悪いことしたわけじゃ無し」 「…そうだな」 「で、次の仕事なんだけど〜」 「悪い、次の仕事は受けない」 紀野国の台詞を遮って、山神が断りを入れた。 「…なんで?」 「理由は話せない…が、これが終われば、また竹取に戻る積もりだ。」 「ふーん。そう。んじゃ仕方ないか…。ま、頑張って頂戴。」 紀野国は、別に探りもせず、あっさりと電話を切った。 「お前が、龍宮側の人間かもしれないからな…」 ぼそりと呟き、電話を閉じようとするが、不意に何かを思い出したかのように電話帳を開いて近江の番号を呼び出した。 即座に発信ボタンを押し、電話をかける。
4〜5回のコールで、近江は電話に出た。 「何だ、直接電話してくるとは珍しいじゃねぇか。って言、俺からも連絡しねぇか。」 「そう…だな。普通、捜査部が情報部に話を通すときは竹取を通すからな…。」 「…で?その滅多に無い頭越しをするって事は、それなりの事つー事だな?」 「ああ。調べて貰いたい事がある。竹取内部に所属する俺のような『妖怪』が、龍宮と関係が無いか調べて貰えないか?」 受話器の向こうから、一瞬何かを叫びそうに息を吸い込む音、そして躊躇する様な溜息と舌打ちが聞こえた。 「お前…自分が何言ってるか分かってんのか?俺に組織内の妖怪全部を敵に回せって言いてぇのか!?」 小声ではあるが、近江ははっきりと、強い口調でそう言った。 「…頼む。竹取内部で、信頼出来るのはお前だけしか居ないんだ。情報部の深部に存在する、数少ない人間である…お前しか」 「ちっ…高くつくぜ、この仕事はよぉ…。あーあーぁ、損な役回りだねぇ、畜生」 「すまないな…」 「あーあー、良いよもう。よくよく考えりゃ、もし深部に居る連中が龍宮の奴らだとすりゃ…俺達は知らず知らず龍宮の為動いてる、つー事になるからな… 想像しただけでハラワタ煮えくり返らぁ。」 竹取に身を置く者には、少なからず怪異に身内や親しい人間を亡き者にされた者がいる。近江もその一人と聞いていた。 「まぁ、監査室にばれねぇ程度にやらせて貰うぜ。ちまちま、とな。」 「あぁ、すまない。頼む」 「話はそんだけか?んじゃまた、何か分かったら連絡するぜー」 更に礼を言おうとするが、電話を切られてしまい、言いかけた言葉を飲み込むと、山神は空を仰いだ。 何時の間に、これ程人間に肩入れするようになったのだろうか。 同類で有るはずの連中を斬り、人間のために動く。 …その答えは、空には無かった。
一応これで学校編は終了です。 実は、学校の話にするか首無しライダーと山神の峠レースにするかちょっと迷ったんですが レースにしたらあんまりメリー関係ないかなぁ、と。 でも学校にしてもやっぱりメリーあんまり活躍してないなぁ。 もっと活躍させなきゃ。折角メリースレに投下してるんだから。 さーて、次回はいよいよメリー過去編に入ります。 今度こそメリーを中心に持ってきた話を…!!! >Lady氏 風邪引くよ… つ[メリーさん変身セット]
カボチャさん、ぐっじょーぶ! 「ヒマなの」良かったっすよ! だいじょぶ!おいらの作品なんかどんどんメリー目立たなくなってるし。 こないだの続きはかなり進んでるんだけどなぁ・・・。 (変身セットってどうなるの?) 名無しさんへ。 お題決めるのおもしろそうだけど、 みんな時間バラバラみたいだからねぇ? とりあえず、おいらは食えそうなネタは何でも食うよ!!
「・・・ピッ ピッ ピッ ポーン、 午前0時18分10秒をお知らせします・・・。」 無感情なテープの声が聞こえてくる・・・。 117の時報だ。 何でそんなものを聞いているのか? ・・・習慣というか、 腕時計が自動巻き式で結構、ずれるんだよ。 今つけてるのは、先週骨董屋で見つけた年代物だけどね、 あらら、案の定、二分ほどずれてやがった。 ・・・時計のリューズをいじってると、オレは何の気なしに違和感に襲われた・・・。 時報は毎晩聞いているが・・・、 いつもとあの女性の声と違ってたような・・・。 システムでも変更したのかと、もう一度確かめてみたくなった。 ・・・1、1、7と・・・。 トルルルルルル プッ 「・・・ポーン、 あと、10分20秒でおしまいです・・・。」 ・・・ああ? 「ピッ ピッ ピッ ピッ ポーン あと、10分10秒でおしまいです・・・。」 なんだぁこりゃあ!? ・・・しかも時間が減ってってる? カウントダウンっ!? 間違えてダイヤルした・・・いやいやどこに!? なんか、でも おもしれぇー、この先どうなんだ? おれはそのまま奇妙な時報を聞き続けた。 「・・・あと、10分ちょうどでおしまいです・・・。 プッ プッ プッ プッ ポーン」 ガタンッ! ・・・えっ?
なんだ? 表の路地・・・? 恐らく道の真ん中で誰かが転んだか、何かにぶつかったような音がした。 ・・・気にすることもないか・・・。 しかしこの電話、カウントダウンが0になるまでこうして待っているのもヒマだな? とりあえず、フックボタン押して受話器は置いとくか・・・。 その間に歯でも磨いておこう。 ・・・相変わらず奇妙な時報は、無機的な声を流している。 残り5分だ。 「・・・あと、5分ちょうどでおしまいです・・・。 プッ プッ プッ プッ ポーン」 ガタガタッ! ? また変な音が聞こえる・・・。 しかも今度は上・・・屋根の上から・・・? 何だよ、ネコがケンカでもしてんのかよ・・・? ・・・この時おれの心に、なんか嫌な予感めいたものが走った。 さっきは10分丁度だったよな・・・今は・・・5分・・・? おれは歯を磨き終わって、口をゆすいだりしていたが、 なるべく静かに行動していた・・・。 残り4分 ・・・残り3分・・・ 何も起きない、 電話から聞こえてくる音以外、何も聞こえない・・・。 一度電話を切っても良かったのだろうが、 次にかけたら、また元の時報に戻ってる気がしてどうしても電話を切れなかった・・・。 そして 「・・・あと、2分ちょうどでおしまいです・・・。 プッ プッ プッ プッ ポーン」 ドガンッ! 玄関っ!?
おいおい、今のなんだよ!? 完全に家の中だろ? オレは一人暮らしだし、変な音が出るようなものはねーぞ? 戸締りだってちゃんと・・・。 おれはさすがに気になった。 泥棒・・・とかじゃねーよな? 念の為に金属バットを握りしめておれは玄関に向かう。 そんな大きな家じゃないので、 さっきの部屋からの電子音は聞こえてくる。 ・・・さすがに声まではわからないが・・・。 玄関の明かりをつけてみたが、異常はない・・・。 当然だよ、鍵だって閉まってる。 ・・・じゃあさっきの音は!? ドン! バタバタタタ! うそだろ・・・! オレの部屋じゃねーか! 今そっからここに来たんだぞ!? ・・・そういえばさっきの時報・・・ちょうど後、一分ぐらいだよな・・・。 10分・・・5分・・・2分・・・1分・・・ま さ か ダメだ・・・心臓がバクバクいってる・・・! 頼む・・・ネコかネズミだよな・・・! それもいやだが、得体の知れない何かよりマシだぜ・・・!? オレは足音すら注意してゆっくり部屋に戻った・・・。 勿論その途中だってビクビクしながら歩いたさ・・・! バットのグリップは汗でべっとりだ。 慎重にさっきの部屋まで戻る。 「ピッ ピッ ピッ ポーン・・・ あと0分30秒で おしまいです。 プッ プッ プッ プッ ポーン・・・。」 「売るせーッ!!何がおしまいだぁーっ!?」 ジャーっ!
オレの叫び声とその音は同時だった・・・。 台所の水道の流れる音だ。 ・・・もう間違いない・・・この電話と家の中の怪音は関係があるんだ。 もうおれは水道の蛇口を閉めに行こうなんて考えなかった・・・! 「あと0分20秒でおしまいです。 ピッ ピッ ピッ・・・」 声の調子はまるで変わらない。 こいつもテープかなんかだよな・・・? おれは声が流れる電話機を背中にして部屋の入り口やその向こうに注意を向けていた。 「あと0分10秒で おしまいです ピッ ピッ ピッ ポーン」 ガシャーンッ!! キッチンの何かが吹っ飛んだようだ・・・! 一体オレの部屋に何が入り込んだって言うんだ。 もうおれは小動物のように震えながら・・・ 「あと0分0秒で・・・」 待てよ! この電話切ったら、この恐ろしい現象はきえんじゃねーのか・・・!? 「プッ プッ プッ・・・」 ブツッ・・・ はーぁっ はーぁっ ・・・はーぁっ ぎりぎりで切ってやったぜ、・・・何も起こんねー・・・ やっぱりこいつのせい・・・か? どうなってんだ・・・? 電話機のリダイヤルボタンに目が行った・・・ 冗談じゃねー! 誰が押すか!? オレは念のために家の中を確認した・・・。 水道は止まっている・・・水が流れていたのは間違いないと思うが・・・。 キッチンは異常がない・・・? 気のせい・・・だったのか? そうだよな、大体、時報を聞いた時からおかしくなってたんだ・・・。
おれは安心しつつもまだ警戒したままだった。 小動物が家に入り込んでたり、泥棒の可能性も排除できなかったからだ。 ・・・だがさっきまでの騒動が、嘘のように家の中は静かだ。 何かが入り込んだ形跡すらない。 おれは家中チェックすると、ようやく安心してバットから手を離した。 よし、問題ないな、 もう寝よう! ・・・その時だ、 突然電話が鳴ったのだ・・・。 リリリリリリリン オレは黙って電話機を見下ろすだけだった・・・。 リリリリリリリン 電話・・・いや、まさか・・・な。 時報なら向こうからかかってくる訳がない。 こんな時間にかけてくる奴・・・何人か心当たりはある。 どうせそいつらだろう・・・。 今は・・・ああもうじき1時じゃねーか、ちくしょう! ま、でも友人だったらさっきの奇妙な体験を話してやろうか? おれは意を決して受話器を取った。 「もしもし・・・?」 「・・・。」 「ん? もしもし? どちら様?」 「あなたは・・・もう おしまいです。」 ・・・さっきの時報の声・・・! おれは叫び声をあげると同時に後ろを振り返った。 そこには人間とは思えない程の巨大な目を見開いた女が立っていた・・・。 そしてその女は両手をオレの首筋にからみつけたのである。 「 プッ プッ プッ プッ ポーン・・・」
375 :
Lady メリー ◆MERRY.VeEM :2006/06/06(火) 19:14:40 ID:HGn3niFq0
☆
>>359 さんの歓迎の意を込めて、ちょっとだけ怖いものを作ってみました。
(お粗末ですが)
昨晩、このネタ書くのに、実際に117に電話したけど、
自分の書いたヤツのせいでちょっと怖かったです。
今回はあえて、メリーの名を出しませんけど、もちろん彼女もメリーです。
vipに出張乙
377 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/07(水) 08:53:28 ID:mfZ0fhH30
にぎやかなのが好きなの・・・
現職メリーと殺らないか? 投稿者:凶暴メリー(1月12日 22時34分26秒) 俺は174*83*27、柔道三段・剣道四段・空手二段、ガチムチのメリー 日夜激しい電話と獲物探しに明け暮れてる だから両手の鎌はいつも暴発寸前だ! お前の首を狩らせろ! 25〜35くらいの同体型の短髪雄野郎、激しく殺そうぜ! 捕縛術の心得もあるので緊縛プレイを求めてるM野郎歓迎だ! 特に希望があればコスプレプレイも可 複数も可 非番の日なら都内なら連絡がつけばすぐ殺しに行く! ケツマンおっぴろげて神妙に待ってろ!
VIPからきますた ってまあ、元々この板の人間だけどね。さて、ログ読んでくるか
こんにちわ! ノノ( ● ●)¶|y ようこそ、メリーずハウスへ。 その はと麦茶はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しいの。 うん、「また」・・・なの、 ごめんネ・・・! 仏の顔もって言うもんね、謝って許してもらおっかな、なんて思っていないわ。 でも、このスレを開いたとき、あなたは、きっと言葉では言い表せない 「やるせなさ」みたいなものを感じてくれたと思うの。 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って あなたを呼んだの。 じゃあ、後ろを向いてね!
やあ(´・ω・`)ワタシメリーサン
新ジャンル「メリーさん」に、ジョジョねた、ばら撒いたおかげで創作意欲が! とゆーわけで新作。
世界名作シリーズ3 アイソボス(ウソップ)から 昔々、あるところに、貧しくとも正直者の小作人がおりました。 彼は領主の所有する農地や庭の世話をするのが仕事です。 今日も、城から離れている休耕田の草を刈ろうと、 安物ですがよく手入れの行き届いた鎌をもって、仕事に励んでおりました。 もう、仕事を終えようとしたとき、 彼は視界のすぐ真下に、一羽の子ガラスが落ちているのを見つけました。 見ると、すぐ後ろには大きな樹があります。 ハハァ、巣立ちに失敗したかな・・・。 と、思っていると、 突然、空から グエエエェッ という声と共に親ガラスが襲い掛かってきました。 「・・・わっ! 何にもしないよッ!!」 男はびっくりして手に持っていた鎌を振り回します。 その時、偶然にも鎌がすっぽりと、手から飛んでってしまいました。 「・・・アアッ!」 鎌は茂みの向こうに落ちたようです。 カラスの襲撃に逃げつつ、彼は大事な鎌を取りに行きました。 ところが・・・何と言う事でしょう、 茂みの向こうには、底の見えないほど深い池があったのです。 男は途方に暮れました。 男のたった一つの大事な商売道具・・・あれがないと仕事が出来ません。 もし、そんなことになったら、ハゲ頭の尊大な領主にクビにされてしまいます。 男は膝を落として泣きながら水面を覗き込んでいました。 ・・・するとどうでしょう、 池の水面(みなも)から霧のようなものがたち込め、 あっという間にかわいい女の子の姿になりました。 「わたし、メリーさん! どうしてあなたは泣いているの!?」
男はビックリしましたが、この突然現われた可愛い女の子に、 大事な鎌を失くしてしまった事を告げました。 するとメリーさんはニッコリ笑います。 「まぁ、それは可哀想に・・・、待ってて、力になれるかもしれないわ?」 そう言うと、メリーさんは池の中に飛び込んでしまいました。 すぐに、メリーさんは浮かび上がってきましたが、 その手には見たこともない豪華な金の鎌が握りしめられています。 「あなたの落としたのはこの金の鎌ね!?」 男は首を思いっきり振って、 「とんでもない! そんな大層なもんじゃありません!!」 と、真剣に否定しました。 「あら? じゃあ待ってて! もう一度行って来る!」 メリーさんは再び池に潜って、また別の鎌を差し出します。 「あなたの落としたのはこの銀の鎌ね!?」 華麗な装飾が施された上等な鎌です。 しかし、勿論、男のものではありません。 「めっそうもない。私のは木の柄の付いた鉄の鎌です。草を刈るためだけのものなのです。」 「・・・そうですかぁ、・・・じゃあ待ってて! もう一度行って来る!!」 今度は間違いなく男の鎌です。 「ああ! それです! ありがとうございます! なんとお礼を言っていいか・・・!」 男は心の底からお礼を言って、立ち去ろうとしました。 実を言うと、この可愛い女の子の側を離れたくはなかったのですが、 日が暮れてきたので、村人は家に帰らねばならなかったのです。 ところが、その時メリーさんは後ろから男を呼びとめました。 「・・・あ、あの、ちょっと待って!」 男は足を止めて振り返ります。 「も、もし、・・・もしもよ? あなたの願いが叶うとしたら・・・それは一体、どんな願い・・・?」 男はメリーさんの突然の問いかけに、ビックリしましたが、 彼女のつぶらな瞳を見つめているうちにとんでもないこと口走りました・・・。 「き・・・きみが・・・ほしいっ・・・!」
「・・・えっ・・・? ええっ!? えええええっ//// 」 さすがのメリーさんもその答えは予想していなかったようです。 でも、そんなことを叫んだ男は、もうすっかりその気です。 顔を真っ赤にしてメリーさんを口説き始めました。 「え で、でも、そんな・・・こんな展開・・・うそよぉ? 聞いてないぃぃ・・・!」 「お願いです! 絶対に幸せにしてみせまっす!!」 そう言いながら、男は恥ずかしがるメリーさんの細い指を握り締めました。 ・・・二人の指はまるで生き物のように絡み合います。 「・・・あ、あたし、いま、びしょ濡れ・・・よ?」 「構わない・・・!」 男は半ば強引にメリーさんの手を引っ張りました。 「 え ・・・や、 あ んっ・・・! 」 ・・・二人は結ばれました。 いつの間にか先程の子ガラスも、無事に飛び立つ事が出来、彼らの営みを興味深く見守ります。 ・・・まだ早いって! ぐわ? 男は、自分の鎌を取り戻すどころか、 メリーさんをGETしてしまいました。 ・・・当然、金と銀の鎌は、メリーさんの所有物でしたので、 自動的にそれらの鎌も、彼は労せずして手に入れてしまいました。 なんと幸運な男でしょう。 ・・・ニ、三日たったある日の事、 彼の結婚を祝福しに来た近所の小作人が、彼の家に飾られた二本の豪華な鎌に目を奪われました。 「・・・お、おい! あ あの金と銀の鎌はどうした? どこで手に入れたんだ!?」 近所の小作人はイヤらしそうな羨望の目で男に尋ねます。 もともと、男は正直者なので、それらの鎌を手に入れた経緯をその小作人に喋ってしまいました。 卑しいその男は、さっそく自分もその幸運にあやかろうと企んだのでした・・・。
彼は例の池にやってきて、自らの鎌を投げ入れました。 男は頭を抱えて大仰に叫びます。 「おおおおお! なんということだぁぁぁ! 私の鎌がぁあああ!!」 すると、その池を護る次のメリーさんが現われました。 「わたし、・・・メリー、 何故あなたは、膝を崩して 泣き叫んでいるの・・・?」 男は泣いた振りをしながら訴えます。 「私の大事な鎌を落としてしまいましたぁぁぁ、あれがないと私はおしまいですぅ〜!」 「・・・わかったわ、取ってきて あげる・・・。」 メリーさんは先代のメリーと同じように、池の底から金の鎌を持って浮かび上がってきました。 「おおお! それですぅ! その金の鎌こそ私の落としたものです! ありがたやぁ!!」 男はメリーさんから金の鎌を受け取ります。 ところが男はさらにとんでもないことを要求しました。 「実はですな、落としたのは一本だけではないのです・・・他にも落ちてると思うのですがぁ・・・。」 「・・・そう、・・・わかったわ・・・。」 メリーさんは人形のように無表情な顔で、再び池に潜りました。 すぐに銀の鎌を手にして浮かび上がります。 「まぁさぁしくぅぅ! あなたはなんと素晴らしい方だぁ!!」 男は金と銀の鎌をすぐにお金に変えるつもりでした。 それでも貧乏根性の彼は、さらに自分の鎌をも取り戻そうとします。 「メリーさん・・・、最後のもう一本があるはずです! よろしくお願いします!」 「・・・そう・・・。」 またもや彼女は、池の底から一振りの鎌を拾い上げてきました。 ・・・ただ、それは男が落としたものより明らかに巨大な鎌です。 しかし、男はそれも貰えるものかと思い込んでしまいます。 「それも私のでございます! ああ、なんとお礼をいっていいか・・・?」 メリーは、小さく、そしてゆっくりと口を開きました・・・。 「私の名は メリー・・・ 私は鎌を振るう 卑しき者の命を 狩るために・・・ 」 ・・・その後、男の姿を見たものはおりません。 みなさん、くれぐれも嘘をついては いけませんよ・・・。 (了)
厨房のころ初めて読んだジョジョの話がチープトリックだった。 思えば俺のメリー好きはあれから始まったんだと思う
過疎
vipも落ちちゃったし・・・。
手抜きで申し訳ないが、向こうに書いたのをはっておこう(一部改変)。 「メリーさんの奇妙な冒険」〜黄金色の旋律 「・・・ここは・・・どこだ? オレは・・・ローマのティベル河で・・・?」 「・・・もしもし、私メリーさん・・・」 「お、 おまえは誰だ・・・、いつの間にオレの後ろに・・・!?」 そこにメリーさんの鎌が一閃! 「な・・・ なんだとぉ・・・ おッ、おれはディアボロだぞ・・・こ、こんな・・・ヤツにィ・・・! ぐわぁああああッ!!」 「はぁ、はぁ、な、何だったんだ今の激痛は・・・? 確かにカラダ切り刻まれたはず・・・? そ、それにここは? ローマではないようだが・・・」 「おじちゃん、おなかでも痛いのかしら? この鎌で切り開いてあげる・・・。」 「ハッ お、お前は・・・よせッ やめろ!!」 うわぁあああああ!!」 「ま、まただ・・・今度は何だ! どこからやってくるんだ? お、おれは何回殺されるんだッ!? また あ、あの娘が・・・!?」 「もう、後ろに来てるわ・・・。」 「ヒィィィッ! お、お・・・ おれの後ろに来るなァーッ!!」 「・・・終わらないのが 終わり・・・これが、 ゴールド・メリー・レクィエム・・・。」
わ
た
し
メ
リーゴーランド
いやん
さ いてい!
なんか必死すぎ
わ た し メ リ い さ な ??
>>400 気にするな、3人しかいないスレだもの
しょうがない。
メリーさんはひとりぼっちで かくれんぼをして遊んでいます。 メリーさんは小川のほとりで ひらひらくるくる踊っています メリーさんは小鳥の歌を聞きながら お日様が昇るのを待っています。 メリーさんは小さなお庭で お花を摘んで集めています。 メリーさんの名前を呼んであげて下さい。 きっとニッコリ笑って、 あなたのもとに駆けつけることでしょう。 (キング・クリムゾンをいんすぱいあ)
403 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/11(日) 08:18:01 ID:BzvKhjf00
king crimson?
>>403 歌詞はでたらめです。
曲の中の単語を適当につなげてそれっぽくしただけです。
gj 最近、ラジオ中毒になった
>>405 ラジオって普通の?
それともネトラジ?
聞いてください。 親戚のおばさんから聞いた古い話なんですけど、 そのおばさんが子供の頃、ある遊びが流行ってて、 その遊びのせいかなんか知らないけど、女の子が行方不明になったそうです。 どこでとは言えませんが、昭和40年代の出来事だそうです。 おばさんは、ちょうど、事件の起きる前、その町にやってきたそうです。 弟(僕の父です)と、すぐにその町になじめたようですが、 その町はなんか、いろいろその町特有の文化やしきたりがあったそうで、 最初は戸惑う事が多かったと言ってました。 子供ですから、しきたりといったって、あんまり気にする事はなかったみたいです。 ただ、その女の子が行方不明になったことは、 もしかしたらそういった町の「ルール」を破ってしまった事が原因かもしれないと悔やんでるようです。 というのは、これからお話しする出来事なんですが、 町の子供達が良く遊ぶ場所に、ちょっとした大きさの神社があったそうです。 隅っこにはお稲荷さんがあって、いつもお供えものがしてあったそうです。 で、子供達はいつも鬼ごっこやかくれんぼをしてたそうですが、 あるとき、おばさんが、「だるまさんがころんだ」をしようと言いました。 ところが、その町の子供達は、それがどんな遊びか知らなかったそうです。 それで、おばさんはみんなに遊び方を教えて、一時、その遊びが流行り始めました。 ところがある時、神社の神主さんに見つかって、「そんな遊びはしてはいけない」と、強く叱られました。 境内でボール遊びをしていても怒らない人だったので、地元の子供達も納得できなかったそうです。 そんな時、当時で言う「ガキ大将」みたいな男の子が、 彼のお父さんから大変興味深い昔話を聞いてきました。 なんでも、その町ではもともと「だるまさんがころんだ」という遊びがあったというのです。 ただ、奇妙な事は、「だるまさん・・・」ではなく、 「まりえちゃんがころんだ」 というらしいのです。 それも、さらに興味深いのは、
本当は、 「ころんだ」 でもないらしいのです。 最初、別の言葉があって、どうもそれが町の人たちにとって何か良くないものだったらしく、 後になって「ころんだ」と言う言葉になったそうです。 そのガキ大将のお父さんも、それ以上は教えてくれなかったそうですが、 好奇心の強い子供達は、かえってその話の由来を調べてみたくなりました。 ある時、ついに一人の女の子が、怖い顔つきをして、その話の真相を突き止めたと言ってきました。 彼女のお祖母さんから聞きだすことができたそうですが、 それは子供心にもとんでもなく、ショッキングな話でした。 大人たちが話したがらないのも当然だと、おばさんは思ったそうです。 なんでも、その町にはとても大きな家があったそうです。 今はもうその家の持ち主は引っ越して、そこは特別な図書館になってるそうですが、 昔からの名家の家でした。 そこには「まりえ」という可愛い女の子がいて、 いつも上品な舶来物の洋服を着てたそうです。 戦争が始まって、一時的にきれいな服は着れなくなっていましたが、 戦争が終わると、またきれいな服を着れるようになりました。 ところが、悲劇が起きました。 ある時、たちの悪い進駐軍に、その子は騙されてしまったのです。 もともと、お嬢様育ちだったので、あまり人を警戒するのでもなく、 すぐに人を信用してしまうために、その米兵に恋に落ちてしまったのです。 一方、父親の方は、いまだ進駐軍に対して敵対感情を持っているために、 そんなことを許すはずもありません。 「まりえ」は米兵と付き合ってることを、父親には黙っていました。 しかし、いつまでも隠し通せるはずもありません。 そしてさらに、厄介な事に・・・少女は妊娠してしまいました。
当然、父親は激怒し、米兵と別れ子供を堕ろすように命令しました。 「まりえ」は泣いて許しを乞いますが、父親の怒りは収まりません。 そこで「まりえ」は勘当を覚悟し、米兵の下に赴いたのですが、 「まりえ」が妊娠した事を告げると、 迷惑そうに彼女を拒絶しました。 「オレは本国に婚約者がいる。お前のことは遊びなんだよ」と。 信じるものを全て失った彼女は、生きる気力を失くしてしまいます。 ・・・そして、次の日の朝、 近くの川で、まりえの冷たくなった死体が発見されました。 身元を示すものはありませんでしたが、 舶来物の長いバルーンスカートをはくのは、その町では彼女ぐらいのものでしたから、 すぐに「まりえ」だと分ったようです。 近くには、彼女が好んでかぶっていた、つばの広い帽子も落ちていました。 現場の状況から、自殺か、 又は川べりを歩いていて、足をすべらしたか、どちらかだろう、ということでした。 しばらくしてから、子供達の間に「まりえちゃんが・・・」という遊びが流行り始めたそうなのですが、 ちょうど同じ頃に、子供達が行方不明になる事件が起きました。 「神隠し」か人攫いに連れて行かれたとか、いろんな話が出ましたが、 事件は解決しませんでした。 そのうち気味の悪い噂が出始めました。 「まりえちゃんに連れてかれた」 というものです。 いなくなった子供達は、その直前まで「まりえちゃんが・・・」という遊びをしていたそうなのです。 結局その遊びは、学校や父兄の間で二度としないように徹底され、 その遊びを示す言葉も、
「まりえちゃんがころんだ」 になって、やがてその遊びをする子供は町からいなくなった・・・という話だったそうです。 その話を女の子が話し終えた時、肝試しの怪談さながら、誰もが静かになっていたそうです。 ・・・そして誰かが言いました。 「おもしれぇ! やってみよう!!」 さすがに子供達は迷いました。 その意見に同調するもの、怖がって泣き出すもの、おっかなびっくりで、どうすべきか決めかねるもの、 ただ、おばさんはあんまり、そういうのを信じなかったため、「やってみたい」と言ってしまったそうです。 結局、その遊びをすることになったのは、おばさんを入れて5にんだけでした。 神主さんに見つからないように、夕暮れ時に、神社の隅っこでやることになりました。 人数が少なかったため、その遊びは何回もできたようです。 それで肝心のセリフが分らないため、鬼が変わるばんこに、それぞれ言葉をあてはめてたみたいです。 おばさんが鬼をやってた時はかなり薄暗かったといってます。 もうその頃には、遠くの方の顔は分りづらくなっていたそうです。 それと、ゲームに参加しないものが近くの木の陰から覗いてたりとかで、 余計にわかりづらかったとも話してました。 おばさんは、最初全く気づかなかったそうです。 途中で違和感に気づいても、それが何なのかは、後になって理解した時には全て手遅れでした。 既に三人捕まえて、残り二人の女の子だけ。 おばさんの後ろに顔を低くして捕まってるのは三人。 その後ろに、例の話を調べてきた女の子が、虎視眈々と最後尾の男の子にタッチしようと狙っている。 それと、少し離れて、今まであんまり近寄ってきてない女の子が一人。 その子の顔がよく見えなかったって・・・。 そしてすぐに、おばさんは一番近いとこにいた女の子を捕まえました。 最後尾の男の子の後ろに、その女の子が捕まります。 ・・・ということは、その場にいた全員が気づかなかったのでしょう。 ゲームの参加者は「鬼を入れて5人」だったはずなのに、 いつのまにか一人増えていたのです!
おばさんはゲームを続行しようとしてようやく気づいたのです。 本当なら、「もうゲームは終了している」はずなのです。 おばさんは怖くなり始めました。 あと、一人残ってる子が、どこの誰だか分らなかったからです。 ・・・もしかしたら、見学者がふざけて途中から参加したのかもしれない・・・、 おばさんは自分にそう言い聞かせたといってました。 ・・・最後の子は帽子をかぶってたそうです。 近づいても顔は余計見にくかったそうです。 おばさんが「まりえちゃんが・・・!」という度に近づいてきます。 おばさんが振り返ったときには微動だにしていません。 口元は笑ってたように見えたそうです。 おばさんはどんどん怖くなり、 理由も分らずに、「動いたとこを言い当てなきゃ!」と感じたそうです。 半分パニックになりながら、最後のセリフを早口で言いました。 その時、おばさんが使っていたフレーズは、 「まりえちゃんがおぼれた!!」 おばさんは振り返って信じられないものを見ました。 自分を抱きしめてる子供達の最後尾の女の子に、 全身ずぶ濡れの女の子がうれしそうに笑いながらしがみついてたのです。 おばさんは悲鳴をあげてその場から逃げ出しました。 その悲鳴で、他の子供達もパニックに陥ったそうです。 後で、その場にいた父と確かめ合った話だと、 みんながみんな、途中から違和感を感じていたようです。 そして、おばさんの悲鳴で一気に恐怖が爆発し、 何がなんだかわからずに、全員逃げ帰ったそうです。 ところが、例の女の子・・・「まりえちゃん」の話を聞きだした女の子が、
いつまでたっても自宅に帰らないと言うのです。 警察やパトカーが何台も出ましたが、手がかりは何もありません。 あの神社にいた子供達の誰に聞いても、 その子が逃げる所を見てないし、 何より、あの帽子をかぶったずぶ濡れの女の子の顔を知らないのです。 おばさんや、地元の子達は、泣きながら全部、その場に起きた事を喋りました。 警察や神主さん、大人たちは誰も子供達を叱らなかったそうです。 事の真相に気づいてたのかもしれません。 そして、しばらくして、おばさんが行方不明になった女の子の家を訪ねた時、 例の話の顛末を教えてくれたというお婆さんに会いました。 おばさんが、「まりえちゃんが・・・」 の最後のセリフを恐る恐る尋ねると・・・、 かつて、行方不明事件が多発した時に流行ってた遊びの本当の名前も、 「まりえちゃんがおぼれた」 だったそうです。
すいません、つづき明日にします。
まりえ→MARIE→マリー→メリー?
>>406 ネット・・・・・・・・
今、ウィニー消しおわった、一寸キン〇〇に感染したかと思った。
書いている時代物がネタに走ってきた・・・・もうすぐ、鉱物学と電子系のテストだ・・
何を書いているのか判らなくなったので一旦ノシ
昨晩の者です。
>>414 名前が似てるんですよね。
もしかしたら関係あるのかな?
と思って、ここに書かせてもらいました。
昨日の話しの続きを書きますね。
おばさんはこの話を僕にしたとき、 とても後悔してるような顔をしていました。 何でそんな話を僕にしたのか、最初は分りませんでした。 後に父から聞くと、 かつて、あの遊びに参加した者の家、全てに手紙が届いたそうなのです。 父はあの時、直接、参加してなかったそうですが、 一緒に「まりえちゃんが・・・」をした四人のうちの一人が、連絡を各家にまわしたと、言ってました。 理由は、あの事件が何十年立っても頭から離れることができず、 ずぶ濡れのアイツに捕まえられた女の子を見捨ててしまった事に対して、 常に後悔に苛まされているというのです・・・。 もし、もう一度同じ事ができれば、 行方不明になった女の子を助けることが出来ないのかと、ずうっと悩んでいるそうなのでした。 とはいえ、その発起人も、いまや神経に変調を来たし、家族に外出を止められているとの事。 もちろん、同じ事をしたって、行方不明の女の子が戻ってくるなんてまずあり得ません。 他の人間にした所で、みんなそれなりのやましさや後悔はあるでしょうが、 いまさらそんな恐ろしいマネをするものなどいないでしょう。 ・・・でもおばさんは、既にその時、決意していたようでした。 自分に万一のことが起きた時の為に、 できるだけ多くの人にこのことを伝えたかったのかもしれません。 ・・・おばさんが行方不明になって3ヶ月が過ぎました。 あの町出身の人間が、同時期にもう一人行方不明になったそうです。 捜索願は出しましたが、あの事件の事を少しでも知っているものは、 ほとんど諦めているようです。 ぼくも、こうなることは何か予感めいたものを感じていました。 かつてのあの事件の参加者は、あと二人いらっしゃるそうですが(内一人はおかしくなっている)、 もう一人は何かに怯えてしまい、すっかりやつれてしまっているとか・・・。 あの話を聞いてしまった今では、それも無理ないことでしょう。
・・・さて、昨日、私のもとに手紙が一通、届きました。 不思議な事にその手紙は消印も無く、差出人の名前もありません。 封を開けると、 なんと行方不明のおばさんからでした。 文面はなんとも奇妙なもので、 自分は無事で、元気に過ごしており、 昔、行方不明になった子も、自分と一緒に姿をくらました人も、みんな幸せに暮らしているというのです。 そこへ行くには、以前教えてもらった「まりえちゃん・・・」の儀式をする必要があるのだが、 それさえ行えば、誰でもこの世界にやってこれるという。 だから、是非、僕や父も誘ってこちらへいらっしゃい・・。 ・・・要約するとそんな文面なのですが、どう見ても文章が普通の人が書いたように思えません。 筆跡は間違いなくおばさんのものですが、句読点が変だったり、文章の繋がりが変だったり、 一読して、眉をしかめざるを得ない文章でした。 そして一番、気味の悪い事は、この手紙を読んでから、 父の様子がおかしくなっていることです。 突然わけのわからないことを口走り始めたり、 目を見開いたまま固まってしまったり・・・。 今朝などは味噌汁をこぼしたまま「私の赤ちゃん・・・」と笑いながら口走っていました・・・。 そう言えばおばさんからの手紙には、 「わたしの子供達もみんな元気よ」と書かれていました・・・、 おばさんには子供がいないのに・・・。 恐らく、父はもう長くないかもしれません。 いえ、病気とかそういうものではないのですが、 このまま精神を病んでしまうか、 それともおばさんのように行方不明になるかどちらかではと、思っています。 ぼくにはそれを止める方法が思い浮かびません。 そして何よりも僕が不安に感じているのは、父が消えてしまった後・・・、 その次は僕じゃないのか? という恐怖です。
もちろん、ぼくはあんな遊びはしていないし、見たこともありません。 子供の頃、遊んだのは普通の「だるまさんがころんだ」です。 だけどもし、行方不明になった人たちが、本当に生きていて、 寂しさの余り、家族や身近なものたちを呼んでいるとしたら? もしかしたら、おばさんは、僕にあの話をしたとき、すでにおかしくなっていたとしたらどうだろう? 僕は「キーワード」を知ってしまった。 僕の不安が杞憂であれば問題は無いのです。 わざわざ、この場を借りて、皆さんに伝える必要もないのです。 でも、もし、万が一、僕の身に何か起きた時、 これまで書いた僕の文章が意味あることになるかもしれません。 ・・・虫のいい話ですが、どなたかが、この事件を解決してくれるか、 なんて甘い望みも込めて書き込んだことは否定しません。 ただ、事によると、「キーワード」を知ってしまった皆さんにも、 誰かからの連絡が届くかもしれません。 そのときはみんなで一緒に遊びましょう。 今日もおばさんから何度も誘いの電話が鳴ってます。 昨晩、このスレに書き込んだことを話したら、 是非、皆さんもいらっしゃるようにとのことでした。 まりえちゃんやみなさんに会えるのを楽しみにしております。 それでは、みなさん、長々とすみませんでした。 この辺で失礼させていただきます、 さようなら。
>>419 一方その頃ペーターはおじいさんに叱られていた
メリー「あたしの獲物を横取りしようったってそうはいかないわよ…」
私メリーさん 類似品に御注意なの
ああ・・・、寝苦しい・・・ メリーさんでも数えよう・・・、 メリーさんが一匹、メリーさんが二匹、メリーさんが三匹、メリーさんが四匹、 メリーさんが五匹、メリーさんが六匹、メリーさんが七匹、メリーさんが八匹、 メリーさんが九匹、メリーさんが十匹、メリーさんが十一匹・・・ 興奮して眠れねぇ・・・!!
私メリーさん 中の人などいない の
★電話してゴルゴされなかったらメリーさん★ このスレはもしかしたらあなたもメリーさんになれるかもしれないスレです 電話をかけて『私、メリーさん。今からそっちにいくね 『私、メリーさん。今近くの公園だよ 『私、メリーさん。今家の前にいるお 『私、メリーさん。今部屋の前にいるよ と近づいていき『私、メリーさん。今あなたの後ろだよ』といって呪い殺したらあなたもメリーさんです 阻止したい場合はゴルゴしてください sageだと簡単にメリーさんになってしまうのでsageメリーは無効とします ↑こんなので誰か立ててください
427 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/13(火) 18:43:05 ID:Voyxrwc9O
あと、他に付け加えたほうがいいルールがあれば一緒におねがいします
近くの公園のときはアーマライトで狙撃される。
>>427 私、メリーさん。いま〜
は最低5回以上
とか
430 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/13(火) 22:37:52 ID:Voyxrwc9O
最初の人は呼び出し音つけて とりあえず実験してみよう! とぅるるる とぅるるる ガチャ 『私メリーさん。今公園だよ
その前にオカ板にウィルスコード貼り付けたバカを メリーさんに処刑してほしい・・・。 いくつか取得スレ感染した。
俺も今朝感染した。 ノートン先生のおかげで助かったけど
× 感染した ○ 感染しそうになった
× 感染した × 感染しそうになった ○ 書き込みだけなら無害 ノートン先生が反応するのは誤爆
>>434 いや、ギコナビなんだ
スレ取得しようとすると先生が反応するんだよ
>>435 スレは見れなくなるがウィルスに感染する事は無い
とりあえずギコナビのログフォルダをスキャンの対象外に指定しておけばOK。
うふふ、私メリーさん、 ・・・うつしてあ・げ・る!
>>428 残念!実はM14だったりして・・・
( ~_⊆0____
(つニ∩,---' ̄ ̄
(__ノ"(__)
ええっ? メリーさんになりたいって? あ、あなた、それが何を意味するか知ってるの!? ・・・第一、ウチの組織でもまだ、「メリーさん」がどんなものか分ってないのよ? そ、そう・・・本気・・・なのね。 ・・・待たせたわね・・・私が調べられたのはここまでよ、 あったわ、「メリーさん認定試験」 まず、申し込み・・・、 インドのカルカッタ・・・、 黒い女神の神殿・・・見て? ここのホームページ・・・。 ここにログインして、あるパスワードを入力すると・・・。 ええ、パスワードは調べたわ・・・蛇の道は蛇っていうでしょぉ? でもね、申し込んだが最後、後に引き返すことは出来ないわ・・・。 何故かというと、申し込みが完了した段階で・・・、 その人間の生きてきた記録が全てなくなるからよ・・・。 どんだけヤバいトコか想像できる・・・? 迷いはないみたいね・・・たった13歳の世間知らずの女の子が・・・。 それから・・・あなたの目的いかんに関わらず、 この「黒い神殿」の人たちそのものが、私たちの敵になるかもしれないの・・・。 そのときは・・・あなたの味方にはなれないかもしれないから・・・。 何、言ってるの? お礼なんていいわよ、 それより、・・・あなたの幸運を祈ってるわ。 じゃぁ、元気でね、 ローズ・・・ いえ、ローズ・メリーとでも呼ぼうかしら? (続きはありません)
444 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/06/16(金) 09:02:47 ID:XVQibfUs0
いよぉ!
・・・暑い日ざし・・・ムワっとするような湿気・・・、 甲板には何人かの人間がいたが、殺人的な紫外線をモロに浴びる者はいなかった。 船は一路、インド洋の南に浮かぶセントメリー諸島に進む。 「あーつーいー・・・」 そんなに着込んでいれば当たり前だ、 ローズの服は、面素材中心の風通しいいものだが、 手首部分にゴムが入った長袖の上に、ダークカラーのノースリタンクを着込んでる。 下はタックプリーツの入った長めのスカートに、ハイソックスといういでたちだ。 「スコールが来たり、風が強いと気持ちいいけど、ヒマだなぁ? みんな冷たそうだし・・・持ってきた本もみんな読み終えちゃった。 ・・・まだつかないのかなぁ?」 船のクルーたちは、黙々と働いている。 ただ、彼らは雇われ人のようで、あまり多くのことは知らされていない。 金持ちの依頼で、客を目的地にまで運ぶだけである。 「・・・ねぇ、船員さん? あと、どのぐらいで目的地に着くの?」 聞かれた船員はたるそうにローズに答えた。 「明日の朝だよ、お嬢ちゃん、・・・それにしても、みんな変わった客ばっかだな? 陰気な女が多すぎるぜ、商売女でもなさそうだし・・・?」 「商売女ってなに? 奴隷の事? あたしは違うわよ!」 船員は首を振って笑う。 「ハハ、わりぃわりぃ、気にしないでくれ、 ・・・ヒマなら、向こうで踊ってる姉ちゃんがいる、見るだけでも飽きないかもしれないぜ?」 ロ−ズは船員の言葉に興味を持って、場所を移動した。 えーっと・・・、確かこっちの方だって・・・あーいたいた! その女性は踊っているわけではなかった。ローズは目を真ん丸にして、その女性の動きに見とれる。 ・・・これは中国拳法? 彼女はローズに気づいて演舞をやめる。 「・・・こにちわ・・・、小さいコね?」 「あたし、ローズ、・・・ローズメリー!」 「わたしはメィリィ、ニポンから来た・・・よろしくね。」 (続かないです)
”混沌”〜♪ それが我が墓碑銘〜♪ ・・・っという事で、ここら辺で現在執筆中の新作予告おば。芭9(+-_-)ビビビ! 夕食時、持ち帰りの客や帰宅途中のサラリーマンでほぼ満席状態の中華料理店に、一本の 電話が・・・。 「はいはいぃ〜♪こちら出前迅速!味サイコ〜♪の高飛(タッピ)飯店あるヨ〜♪」 『もしもし・・・わたしメ・・・』 「今はカレシの事務所に居るアルか?」 『カぁーレぇーシちゃうって!ウチの先生やって!!』 「はいはい分かってるアル〜♪電撃ちゃん久しぶりぃ〜♪」 『久しぶりって・・・もぉ〜アカンやんホンマ〜・・・話にならんで〜。』 「なぁ〜に言ってるアルか♪元気あるか?」 『ウチは何時も元気や・・・そんな事よりなぁ、今日電話しんたんは・・・』 「分かってるアル。大事なカレシをちょいHELPあるね♪」 『だぁ〜かぁ〜らぁ!カレシや無いって!!』 「任しとき!この李冥々!電撃ちゃんのカレシ守るの頑張るアル!そいじゃ♪」 『あぁ、あぁ〜ちょっと待ちぃ〜て!』 ”チンっ!”
えぇぴたふッ!! 「まずいッ、まずいぞドッピオッ・・・! このままでは中国娘がかぶる危険がある・・・、 試練は・・・中国からやってくるのだ・・・!! よいか、『電撃氏』がそこにたどり着くまでに・・・、 ドッピオ、おまえがケリをつけるのだ・・・!」 「・・・わかりました、ボス・・・! 途中でバックレます!!」 「ド・・・ドッピォォォォ!?」
電撃メリー氏は電波メリーのほうがあってるようなキガス
・・・ローズはこの船で初めて、他の女の子と会話が出来た。 それまでは、さっきの船員同様、話しかけても無視されていたため、 しょーがないから、一人で歌を歌ったり、本を読んでたりしていたのだ。 「おねーさん、日本人? あんまりそーは見えないけど・・・? それ、カラテともジュードーとも違うわよね?」 ローズの的確な指摘にメィリィは照れくさそうに笑った。 「ハハッ、ゴメンなさい、嘘ついたんじゃないヨ? ホントにニポンから来た・・・。 生まれもニポン、 ・・・でも、パパ、ママ日本人違う。」 メィリィは日本ではポピュラーなジャージ姿だ。 髪も後ろで束ねて、確かに日本では街中で見かけても違和感はない格好だ。 「ローズ、まだ小さいネ、ローズもメリー目指すか?」 「うん!!」 ローズは満面の笑みを浮かべて答える。 あまりの素早い反応にメィリィは吹きだしそうになりながら、タオルで汗を拭く。 「おしゃべりいいけど、練習続けていいか? 毎日の日課ネ。」 再びメィリィは足を開いて、ゆっくりと構えた。 「ありがと、メィリィ! それ、なーに?」 「・・・コレ、昔から伝わる伝統武術、子供の頃から練習してるね。」 動く範囲は狭いが、円を描いた緩やかな動き・・・。 「ふぅーん、それがアナタの得意技?」 「ハハッ、そんな簡単に手の内は明かさないヨ、 ・・・でも、これは役に立つよ!」 「もしかしてメィリィ、・・・殺し屋さん?」 何も知らない純情そうな顔をして、ローズはとんでもないことを言う、 ・・・メリーに志願するだけの事はあるのかもしれない。 メィリィのもそれがわかったようだ・・・。 (ただの子供ではない・・・?) 「・・・そう、わたし、いま殺し屋、祖国はもうない・・・、でも、かつては皇帝の守護者の血筋ヨ・・・!」 (続きはないでしょう)
>>446 ローズの服は、面素材・・・×
ローズの服は、綿素材・・・○
・・・船は順調に目的地への旅を続ける。 ローズとメィリィは二人で夕食をとった。 形式的にはバイキング式の食事だ、ワインもある。 「お料理おいしいね、ここ!」 「デザートがいっぱいあるネ、料理は炒め物が少ないのがさみしい・・・。」 「やっぱり中華料理みたいのがいいの?」 「あ〜あたしの悪い癖ネ、バイトが中華料理屋なの。」 「へぇ〜、そうなんだぁ? 今度、食べさせて?」 「オーケー、向こうで食材あったら作ったげるネ!」 「うん!」 話は弾んでたが、メィリィはこの年若い少女に興味を覚えていた。 本来、メィリィも、「メリー」を目指すためには、他の参加者などどうでも良かったのだが、 退屈していたのは彼女も同じだった。 「・・・聞いていいか、ローズ? 何故、アナタはメリーを目指す・・・?」 今まで明るく振舞ってたローズの顔が、その時初めてこわばった。 一瞬、メィリィは後悔した、・・・聞いてはいけなかったかな? しばらくローズは顔を下に向けて考えてたようだった。 「・・・あ、ローズ、もし答えにくかったら、無理には・・・。」 「殺さなきゃならない人がいる・・・今はそれだけ・・・。」 ローズの顔はつらそうだった・・・。 メィリィもそれ以上は聞かなかった・・・。 大体、恐怖の対象である「メリーさん」になりたがるものなど、まともな人間のわけがない。 むしろ復讐や、自分のようなそれなりの目的を持つものの方がまだ健全だ。 メィリィは周りを見回した・・・。 他の志願者達も、一癖も二癖もありそうな者ばかりだ。 一体、試験にはどれぐらいの人数が参加するのか? ・・・そして翌日、船はセントメリー諸島のある小島に着いた。 港のデッキには、黒づくめのサリーを着た、妖媚な雰囲気の女性が来訪者を待ち構えていた。 「・・・ようこそ、皆さん、私はここの総責任者カーリー・・・、皆さんを歓迎します。」
黒い衣に包まれた女性・・・カーリーは、新たに島へやってきた志願者達を島の中へと案内した。 「・・・みなさん、みなさんのこれからの予定ですが、 まず、あなた方を試験会場へご案内します。 あ、今日は見学ですよ。 ・・・それと、食堂、購買所、運動場や簡単なジムもあるから、 使いたい方はどうぞ。」 浅黒い肌のカーリーは手馴れた調子で各施設を案内する。 途中、一人のメガネをかけた少女が質問をした。 「・・・カーリーさん? でよろしいでしょうか? 試験とは具体的にどのようなことをするのでしょうか?」 カーリーは優しく微笑みながら口を開く。 「フフ、気が早いわね、呼び名はカーリーで結構よ、 それと・・・今回集まったのは、貴方たちを入れて、20名・・・。 明日、講義を受けてもらって、明後日から実技よ。 ま、実技といったって、研修みたいなもの・・・。 一週間後の最終試験が全てよ。 ・・・それに合格したものだけが・・・メリーになれる。 フフッ、・・・フフフフフ・・・。」 最後に意味深な笑いを彼女は浮かべた。 メィリィは静かに考える。 (メリーになれるったってぇ・・・? 警察官や消防士じゃあるまいし、資格をもらったって、 意味ないんじゃ・・・?) メィリィをはじめ、その場にいる誰もがこの試験の正体を把握してはいない。 ただ、「メリーさん」という神秘的な存在に、各自それぞれ何かの目的を持ってここに集まってきたのだ。 メィリィは突然視線を感じた。 顔を上げると、カーリーが横目で自分を見つめていた。 「な、なにか・・・!?」 カーリーの表情は変わらず、柔らかい笑みのままだ・・・それが何か得体の知れない感じを受ける。 「・・・ご心配なく・・・その時になればわかりますよ・・・。」 まるで自分の心を覗いたのかのようなカーリーの言葉に、メィリィの背中に冷たいものが走った・・・。
☆ メリーさん試験内容どうしよう?
[Welcome to OSAKA city!!] ”ポ〜ン♪”『本日は皆様、日○航空を御利用頂き有難うございます。当機は間も無く関西空港 に到着致します・・・それでは皆様シートベルトの着用を御願い致します。』 「チッ!・・・何度見てもウンざりする景色だぜ・・・。」 機内アナウンスが流れ始めると同時に薄暗い機内の、あっちこっちで伸びをする者や欠伸をす る者達の声が聞こえてくる中、窓側の席に座る男が一人、眼下に広がる風景を眺めながら舌打 ち混じりに一言ゆっくりと呟いた。 彼が今、窓から見つめる風景・・・それは臨海に広がる工業地帯。 林の如く乱立する巨大な煙 突からはドス黒い煙がもうもうと吐き出され、それがスモッグとなって空を覆っている為か上空か ら見下ろすと街全体にモヤが掛かっているかの様に霞んで見えた。 OSAKA・・・そこは彼にとって、そして今その場には居ないが”彼女”にとっても因縁深い街・・・。 話の発端は遡ること二日前、通称”オッチャン”こと大山の探偵事務所に一人の来客、それも飛び っきりセクシーで珍しい客人が仕事を依頼にきたことから始まった。 「この資料の人物を探し出して欲しいの。居場所を特定するだけでも構わないわ。」 そう云いながら珍客・・・い、いや失礼(コホッ!)”クライアント(依頼人)”の女性は、その澄んだ蒼い 瞳で笑みを浮かべながら”オッチャン”こと大山に一冊のファイルを差し出した。 その男・・・物部は顔写真を見る限り、これといって特徴らしきものの無い、まぁ云ってみれば何処 にでも居そうな印象の人物に見えた。 差し詰め自社の金か株を横領して行方を眩ませたか、あるいは依頼人にとってバラされると都合 の悪い資料なりデータなりを持ち逃げして云々・・・そんな感じで大山が対象者が失踪した理由を 連想していると”依頼人”が、何か含みを持たせるようにして口を挟んで来る。 「もし何らかの手掛かりを掴んだ時は彼(物部)の居場所または立ち寄りそうな場所を報告してい ただく”だけ”で結構です。そこから先は私達の方で・・・。」
「報告だけ?そんなの俺の様な”個人営業”なんて頼らず自分達で片付けりゃ良い・・・なにせそっち は”大手”なんだから。若しくはタレ込屋でもヒッ捕まえるとか・・・」 「そうよね、これが普通の身辺調査なんかだったら確かに私達の内々で片付けるべきなんでしょうけど ・・・今回は・・・」 「今回は、身内で動くと非常に不味い・・・ってか?」 大山の言葉に意表を突かれたのか”クライアント”は、やや気不味そうに苦笑いする・・・”その通り よ”っと言わんばかりに・・・。 「航空チケットは此方で準備しておくわ。それと・・・目的地のOSAKAに着いたらオブザーバーと してウチの大阪支社の者を待たせておくので。」 そして今、大山は数年ぶりに大阪の土を踏む事となった・・・二度とは訪れまいと決めていた街へ。 税関を通り他の客が忙しなく行き交う空港ターミナルを、それとなくブラブラしていた大山の背後から 彼を呼び声が・・・。「あの〜失礼ですが・・・オーヤマさんでっか?」 その声に彼が振り向くと、そこには見るからに外国人な青年・・・それも茶髪にグレーの瞳をした若造 が一人、ニヤニヤしながら大山の方を見ていた。 「オマエさんかい?例の大阪支社の・・・」 「さいです〜。大阪支社で調査主任をしておりますチャーリィ言いますねん♪ど〜ぞよろしゅうに。」 そのチャーリィと名乗る青年がコテコテの関西弁で話す自己紹介を聞いただけで大山は少しゲン ナリした気分になる。そう、ここ大阪の街に住み、この街の物を食い、そしてこの街の”水”に首まで どっぷり浸かってしまうと何処の国の、どんな人種/民族だろうと気付いた時には嫌でも街の色に染まり 切っている・・・ここ大阪は、そんな街だった。
「ほな〜、これからどうします?すぐにでも仕事に・・・っても時間が・・・」 「休むに決まってんだろ?それに腹も減っ・・・」 ”おっと!しまった〜”そんな事を考えつつ大山は、胸の中で舌打ちをする。 「ほな取り合えず何処か食べに行きましょか?今やったらそう法善寺・・・」 「法善寺横丁はな!串カツなんかが美味いよぉ〜確かに・・・」 食事に誘おうとするチャーリィの言葉に大山が、かなり溜息混じりに答え始める。 「だがなぁ、何時間も飛行機に揺られた御蔭で身体も胃もクタクタなんだよ俺は。そんな時に串カツだ のお好み焼きだの、もぉそんなコテコテの物を食わされよ〜もんなら・・・」 「な〜〜んもう心配いりまへんって。ほな早速ぅ!あっ参りましょ〜〜ぃ♪」 「テメェ人の話聞けって!!」 そんな所謂ボケとツッコミ・・・いや駆け引き(コホッ!)をしながら気が付けば大山はチャーリィとともに、や けに年季の入ったタクシーに乗せられ二人揃って空港を後にしていた・・・目指すは法善寺横丁(ン?) 「ウェ・・・ヤな予感してたんだ来る前から・・・ったくもうこの街は〜。」 結局はチャーリィに引っ張られ半ば強引に法善寺横丁へと案内された大山は、そこの和食店でイヤと 云うほど串カツとビールをたらふく・・・いや御馳走になった。 そして少し胃もたれ気味になりつつ彼はホテルまで送ると云うチャーリィの誘いを断り予約したビジネス ホテルまで、かなりの距離が有るにも関わらず、そのまま夜の街を一人歩いて行くことにした。 そして大山が人通りが少なく、かなり広い通りに差し掛かった時、突然!彼の背後からマフラーを派手 に鳴らしながら数台のバイクが走ってくる。 そしてスピードを落としたかと思うと脇へ避けようとする大山の行く手を阻むようにし始め、やがて後から 新たにやって来た者も加わり気が付けば大山は約十台近い黒尽くめのバイク集団に取り囲まれ思うよ うに身動きが取れぬ状況下に置かれていた。
大山は咄嗟に右手を懐に・・・っが、そこで思い出した。ヤバそうな依頼を受けた際、”護身用”に持ち歩 いていたベレッタM51拳銃をハマ(横浜)の事務所に置いて来た事を・・・此方に来る際、機内には持ち込 めなかったからだ。「何てこったい!よりにもよって・・・こんな時に!!」 けたたましいエンジンとマフラーの響き、そしてクラクションの音がノイズとなって通り中の空気を揺さぶ り、いつ襲ってくるやも知れぬバイク集団に取り囲まれる中、大山は辺りに神経を尖らせる・・・っが時 間が経つにつれ長時間のフライトと飲まされたビールのせいもあってか段々と疲れを見せ始める。 こめかみに汗が雫となって流れるのを感じながら大山が自身を取り囲んで走り回るバイカー達に翻弄さ れている時、彼を取り囲む輪の外で、それを見ていた集団のリーダーらしき男がバイクに跨ったまま今 まさに逃げ場を無くした大山に襲い掛からんと武器を取り出そうとした時、彼のポケットから携帯の呼び 出し音が聞こえて来る。 そして腹立たしげにリーダーが携帯を取り出し”通話”ボタンを押した。 「誰だ!?こんな時に・・・ワリぃが後で・・・っ!!?」 っと電話の主が誰なのかに気付いた瞬間!バイク集団のリーダーは身震いする程の恐怖に縮み上がり 、すぐさま指笛を吹くと大山を取り囲んで走る部下達に向かって引き上げの合図を送る。 まるで潮が引く様にして次々と去って行くバイク集団の様子を大山が呆気に取られながら眺めていた時、 彼のすぐ横を集団のリーダーを乗せたバイクが通り過ぎていく・・・こんな捨て台詞を残して・・・。 「ケッ!運の良いオヤジだぜ!!」 その言葉に呆然としながらも、その場にポツンと取り残された状態の大山が去っていくバイク集団の後姿 を見ながら一人佇んでいる・・・っと今度は彼のポケットから携帯の呼出音が聞こえ始める。 取り出して通話ボタンを押した大山の耳に推定で16、7歳ぐらいの、かなり訛りのある少女の声が聞こえて 来た・・・それも楽しげに・・・。 『もしもし、ワタシよ・・・私メィリィさんあるヨ。ワタシ今貴方の後ろに居るあるよカレシさん〜♪』
携帯からの声を聞き大山が恐る恐る後ろを振り返ると・・・そこには、よく中華飯店にでも居そうなチャ イナ風ウェイトレスの格好をした少女が一人、彼に向かってニッコリ微笑みながらペコリッと頭を下げて一礼する。 「始めまして。私は李冥々、電撃ちゃんからカレシさんの事ヨロしく云う連絡貰ったあるネ♪」 「止してくれ全く・・・アイツはもぉ〜余計な事を・・・」 彼女・・・李冥々の言葉を聞いた大山は、かなり呆れ果てた様子で額に手を押し当てながら溜息を付く。 「んで?何でここが解・・・・ってちょぉ〜っと待ったぁ!!」 っと大声で言いながら大山が、答えようとしていた冥々の言葉を遮る。 「当ててやろうか・・・答えは”蛇の道は何とやら”だろ?」 「凄ぉ〜〜いっ!一撃必中大正解あるヨ!流石はカレシさん・・・電撃ちゃんが惚れた彼氏(ヒト)ある♪」 「そのカレシさんとか惚れたってのは止めろ!ったく・・・んじゃそういう事で後はヨロシク。」 嬉しげにはしゃぐ冥々を置いて大山は、さっさとホテルへと向かう・・・だが、それに気付いた彼女が瞬時 に大山の前へと回り込む。 「アイぃヤぁ〜っ!カレシさん何処行くあるか!?」 「ホテルだよ!予約しといたビジネスホテル。こっから先は俺一人で良いから君も、さっさと帰っ・・・」 「いぃーえダメある!!ここでまたカレシさん一人にして、もしもの事有ったらワタシ電撃ちゃんに申し訳立 たないあるヨ。」 彼女に家へ帰るように釘を刺す大山の言葉を冥々が少し困った顔をしながら強引に遮る。 「だからそのカレシ・・・ってもう良い!もう好きにしてっ。何でも良いから・・・俺はとっととホテルにチ ェックインして一眠りしたいんだよっ!・・・ったく・・・。」 そう言って少しダルそうにトボトボと歩き出す大山。その彼の横に冥々が楽しげに並んで着いて行く。 「そう言やぁ、さっきのバイク野郎どもを追っ払ったのは・・・」 「勿論ワタシあるネ。あのリーダーに携帯で”もしカレシさんに指一本でも触れたら覚悟なさい!”ッて言っ てやったらボーヤン(暴走族)ども皆、縮み上がって逃げ出したあるヨ♪」
それを冥々が楽しげに話すのを聞いた途端またもや大山は何度目かの溜息を大きくついた。 「もぉ〜何で・・・何で俺の周りにはこんな・・・こんなはっちゃけた娘しか寄ってこねぇ〜んだ?」 しばらく歩きながら大山がブツブツと独り言をこぼしていると、その横から空かさず冥々のツッコミが・・・。 「何言ってるか。電撃ちゃんみたくメチャ強くて可愛くてしっかり者の娘に大事にされてるカレシさんはホン トにLucky者あるよ♪」 「ラッキーなのっ!?これって・・・(汗)」 ”I look in the eyes of a stranger〜♪” ”Reminding myself of the past〜♪” ”Yesterday is what I will leave it〜♪” ”The future is moveing too fast〜♪” ”Say girl when we're not together〜♪” ”I feel like I'm losing my mind〜♪” ”NIGHT AFTER NIGHT it'sthesamelousytight〜♪” ”And I know it ain't right that〜♪” ”It's NIGHT AFTER NIGHT AFTER〜♪” *声の出演 大山(オッチャン)=堀内賢雄 李 冥々=浅野真澄 チャーリィ=関智一 ”クライアント”=田中敦子 *挿入曲 「NIGHT AFTER NIGHT」byU.K.
電撃氏、サーバーがダウンしまくってる中、よく書き込めたね? ・・・この時間でようやくつながったわ。 ・・・わぁ、「南の島のメリーさん」、下書きなしで書き込んでるから、 あまりにお粗末が多い・・・。 読み直してたら「ナンじゃ、この表現?」とか、自分であきれる・・・。
ドン ドン ドン 「もしもーし、メィリィー?」 試験参加者達は、各自、南洋風のバンガローを割り当てられている。 完全個室だ。寝るときは波の音が聞こえてきて超気持ちいー。 ちょうど、メィリィはシャワーを浴びて昼間の汗を流した所だ。 カラダにピッチリフィットしたタンクトップを着て、戸口に向かう。 「ハーィ?」 「あたしー、ローズぅ!」 「オーケー、いらっしゃいマセー!」 扉を開けるとローズがニコニコして立っていた。 「くすくす、・・・そうやってお仕事してるの?」 「ハハッ、お飲み物ナンになさいますカ? ・・・ってね。」 「ごはん、どうする? 食堂行く?」 「んー、今日はワタシも船で揺られて疲れてる・・・外で食べたいネ。」 「あたしも、まだ景色が揺れてるみたい。 おっし、じゃー行きましょ?」 ・・・ガタタッ・・・! 「・・・ローズ?」 「何か聞こえたわね・・・?」 二人は、音の聞こえたほうを向く。広いとは言え部屋はワンルーム・・・、音はすぐ外からのようだ。 「猫・・・?」 「もっと大きそうヨ・・・。」 メィリィは上着を羽織って慎重に外への扉を開ける。 辺りは夕暮れで紅く染まってはいるが、まだ視界は良好だ。 ・・・音の聞こえてきたほうには何も怪しいものはない・・・。 「メィリィ?」 「ローズ・・・気をつけたほうがいいカモ、ひょっとしたらもう試験始まってるとしたら・・・。」 メィリィはそう言いながら、胸ポケットから厚みのある紙の束を取り出した。 「それなーに? メィリィ?」 「・・・アタシの武器の一つネ・・・。」
>>456 おや、俺はてっきり一対一で殺し合い、死んだ方の魂は鎌に〜みたいな話だと思ったんだが…
>>465 試験はまだ先ですので(先は何も考えてないので)、
いいアイデアは随時募集中です。
殺し合いか・・・それもいいかな・・・。
一応、この後は、各講師による「メリーさん心得」を予定してるけど、
その内容も・・・まだ・・・。
「メリーさん」の定義ってなんだろ?
ていうかカボチャさん、次作は?
昨日(と言うか今日)ようやく取り急ぎのレポートが終了したんで、七月までは何とか、てな具合です。 さーて、十日で何処まで書けるかな…?
メィリィは取り出した紙の束から、一枚ずつ窓や扉に張り始めた。 その度に、右手の二本の指を口元に当てて呪文を唱える。 それを見たローズは飛び跳ねながら興奮していた。 「すごいすごい! なにそれなにそれ!?」 「・・・経文の入った呪符ネ。魔物はこれで入ってこれない。 でも・・・泥棒には効果ない〜。」 「ふわぁぁぁ〜!」 普通なら、泥棒や変質者を疑うべきだろう。 だが、ここは普通の状況下にはない。 メィリィの危機察知能力は、現実的な対応策より、不可思議かつ非科学的な対応を取る事を選んだ。 無論、札の効果が必ずしも絶対とも過信してはいない、 あくまでも気休めだ。 ・・・何しろ、ここは「メリー」に関わる謎だらけの島なのだ。 二人はバンガローの外側も異常がないことを確かめると、 島の中央に近い食堂に出かけていった。 既にほとんどの者は食事を終えたらしく、4、5人の受験生がいるだけだ。 改めて見るとここの異常さがよく分る。 ・・・ブツブツ独り言を繰り返す髪の長い女・・・。 ・・・やけにオーバーアクションで、食べ物を散らかす品のない三つ編みの女の子・・・。 まともな子は・・・あのメガネの子ぐらいか・・・。 昼間、責任者のカーリーに質問をしていた女の子だ。 メィリィがほんの2、3秒でそれらのことを観察していると、 ローズもそれに気づいたようで、メガネの子に首を傾けた。 「メィリィ、あの子にも声かけていい?」 「あ、ああ・・・あたしは構わない・・・。」 「じゃ、聞いてくるね?」 メガネの子はほとんど食事を終えかけていたが、礼儀正しく彼女達の同席を許した。 友好的とも排他的ともいえない事務的な応対だったが・・・。
その少女はシェリーと名乗った。 清潔感のある白いブラウスに、リゾートティストの麻のスカート。 黒ブチのメガネをかけていて、ごくごく普通のイメージだ。 だが、小顔の割りに目はぱっちり見開いており、一度見たら印象に残るタイプだ。 「ふぅ、まともな人で良かったァ・・・。」 メィリィはついつい本音をしゃべってしまう。 メガネのシェリーも同意見なようで、初めてクスッと笑った、・・・ほんの一瞬だけ・・・。 「こんな所だと、果たしてまともな人ってのは褒め言葉なのかしらね? でも、確かにまともな人がいないと心細いわ、ヨロシクね。」 ローズはすぐに無邪気な会話を始めようとする。 だがメィリィは、シェリーに関しては情報を共有できる仲間として付き合ったほうが良いのでは? と考えていた。 恐らくシェリーも・・・いや、普通の人間なら考える事は同じはずだ。 「メリー」認定試験とは何なのか? この島の運営は? などなど気になるはずだ。 メィリィはそのあたりをシェリーに聞いてみた。 「ごめんなさい、私も多分、大した情報は持ってませんわ・・・。 勿論、事前にできるだけのことは調べようとしたけど、・・・メィリィさん? あなたはいかがなのです?」 「・・・それは・・・あー同じ・・・。ただ、実際にメリーという謎の暗殺者がいる・・・。 そしてそれは人間の能力を遥かに超えるチカラを持つ・・・。」 シェリーはため息をついた。 「たぶん、ここにいる人達は皆、『メリー』になってからその先は、それぞれ目的が違うのでしょう。 ・・・でも、戸籍や国籍を失うという意味をわかっていらっしゃるのですか? つまりここでは何があっても、誰も助けてくれる保障は全くないということ・・・。 みんな・・・『メリー』になれなかった場合の事を考えているのかしら?」 勿論メィリィもその可能性は考慮していた。だが、元の世界での彼女にものっぴきならない事情がある。 ただ、ここでそれを明かす必要もない。 メィリィは会話を続ける・・・。 「・・・シェリー、それはあなたについても・・・。」 「ええ、もちろん。・・・一応、それなりに対策はあるのですけどね、 ・・・それより・・・この子、ローズさん? 大丈夫なのですか、彼女は・・・?」
・・・シェリーとメィリィは思わずローズの顔を覗き込む。 当の本人・・・ローズは話が良く飲み込めてないのか、 きょとんとして他の二人の顔を交互に見比べる。 メィリィもその事は当然・・・いや、実を言うと、なるべく考えないようにしていたのだ。 どう考えても、ローズがこの先無事に試験をやりすごせるとは思えない。 「?」 ・・・とりあえずローズは首を曲げてペコちゃんみたいな笑顔を作る。 こういうときは笑えばいいとでも思っているのだろうか? メィリィも困ってしまった。何が起きるか分らないこの島で、仲間を作ることはいい。 だが、ローズと一緒にいて、彼女の存在が役に立つかどうかは・・・。 もちろんメィリィも、あまり深く考えてローズと行動をともにしているわけでもないのだが。 「ローズさん? あなた、メリーになるってことがどういうことかご存知なのです?」 ついにシェリーはローズ本人に聞いてみた。 「え? 人を楽に殺せるのよね?」 思わず顔を見合わせるシェリーとメィリィ・・・。 ローズは時々明るい顔をして、恐ろしいことを言う。 「・・・そ、そうですね、私たちも漠然とした事しか分らないので、はっきりとは言えませんけど、 イメージとしては間違ってないかも・・・。 で、ではローズさん? あなたは今、何ができるの? それとも何が得意なのです?」 「んー? あんまり上手じゃないけどぉ・・・ 」 「上手じゃないけど・・・?」 「歌が歌えるし、踊りも好きよ?」 思わず噴出すメィリィ。 シェリーは呆れるしかない・・・。 「メィリィさん・・・? この子、悪いけど足手まといにしかならないんじゃないかしら?」 メィリィは一旦、ローズの顔を見てからシェリーに答える。 「そうかも知れナイ・・・、でも、ローズおもしろいヨ・・・。」 シェリーはまたまたため息をついた。 ところが次の瞬間、ローズはタイミングを外して意味深な言葉を発した。 「メリーさんになるには何が要るの? 強さ? 頭のよさ? それとも残酷さ?」
「・・・!」 シェリーでさえもその発言に驚いたのは確かだ。 「・・・随分、ユニークな発言ですね? 私も『強さ』と『知恵』は必要だとは思いましたが・・・『残酷』さなんて考えつきませんでしたわ。 ・・・強いて言えば、『冷静』さは必要だとは考えていますが・・・。」 シェリーはしばらく考え込んでた後、席を立った。 「メィリィさん、確かにこの子は面白いかもしれませんね? でも、今夜はこれで失礼いたしますわ。 ローズさんもごめんなさいね? ・・・ああ、あとそれと・・・、 役に立つかどうかわかりませんが、私の知っていることをお話ししておきますわ。 あの黒衣の女性、カーリー・・・。 表向きはヒンドゥー教の寺院の所属ですけど、 ドイツの傭兵組織『黒十字団』との関係が噂されています。 ・・・どういう繋がりなのかはさっぱり分らないんで眉唾な話なんですけどね? それではまた明日から宜しくお願いします。」 別れの挨拶を終えた後、再びローズは嬉しそうに食事を続けた。 メィリィもいろいろ考える事はあったが、彼女もどちらかといえば楽天的なタイプだ。 難しいことはまた、その時考えればいい。 ローズとメィリィも、食事を終えると自分達の部屋に戻った。 ・・・部屋の中は勿論、メィリィの貼っておいた魔除けにも異常はない・・・。 やはり、あれは気のせいだったのだろうか? とにかく、今夜はぐっすり休んで明日からの行動に備えよう。 こうして、セントメリー諸島の中の一つの小島で、そこに集まった多くの若い女性たち、 その彼女達の最初の夜が平穏無事に過ぎていった。 だがしかし、翌日の講義は・・・、 初っ端から波乱含みの展開が、彼女達を待ち構えていたのである・・・。
☆ 電撃氏へ 続き待ってます。 (てか、こっちのメィリィは邪魔になりません?問題なければ是非、続きを。)
473 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/21(水) 17:49:11 ID:0jahGNfX0
人生のプラン
>>472 レス遅気味で堪忍です(^h^)
>こっちのメィリィは邪魔になりません?
いえいえ漏れの脳内では、「南の島の〜」は言わば”李冥々〜出発編”的EPと
受け止めてますので。(;^_^)y-~~
それに一応(?)裏設定ではありますが・・・今回の「〜動く標的」に登場し
ました”クライアント”としてマー○をお借りしてます故に。
強いて言えば”クライアント”とチャーリィは某騎士団のメンバーという事に
なりますわ。<(;^O^)ナハハハハ
(ただし!”う○ぃ”は登場しませぬ^^;)
>>474 さ・・・さようですか。
楽しみにしておりまっせ。
騎士団の人には「○○の騎士」の称号つけてくれると嬉しいなぁ。
2日目・・・最初の講義。 朝の強い日差しが大地を照らす。 食堂の隣には広めのプレハブ小屋が用意されていた。 クーラーなどはなく、天井にいくつか扇風機がまわっている。 南国らしいといえば南国らしい。 もっとも、屋内や日陰に入ればそれほど暑さは感じないので、不快感はない。 すでに受験生は全員集まっていた。 プレハブ小屋には黒板が備え付けており、発展途上国の学校を連想させる。 教壇らしき位置に、黒衣をまとったカーリーがやってきていた。 「みなさん、おはようございます。 昨夜は眠れましたか? では、本日より早速講義に入りたいと思いますが、 改めて自己紹介から始めさせていただきます。 ・・・私がこの島の責任者、『黒の神殿』のカーリー・・・ そして、みなさんの指導役として、3人のスタッフを紹介します。」 プレハブの戸口から紹介された者達が入ってきた・・・。 三人とも男だ。 ザワザワと受験生達が落ち着かない。 確かに男子禁制とは言われてないが、 その場にいる数多くの「メリーさん」候補達には、あまりにも意外な事だったろう。 しかも先頭は、迷彩柄のベストを着たヒゲまみれの野獣のような男だ。 「ほぉーっ!? いいねぇ、こんなに華やかだとぉ? わざわざ、海を越えて来た甲斐があるぜぇーっ! ・・・と、ゆーわけで、お嬢さん方、 オレの名はマルコ=シァス、 マルコと呼んでくれ!」 「革命戦士かよ!」と突っ込みたくなるような風采のマルコは、おおよそこの場では完全に浮いている。 先程、野獣といったが、むしろ、狼男のイメージかもしれない。 程なくして、ざわめきは落ち着いた。 ところが、二人目の男が口を開こうかと言う時、いきなり騒ぎが起こった。
「うぁあああ!!」 突然、受験生の中から叫び声があがった! 髪の長い女性が一人立ち上がり、教壇に向かって突進し始めたのだ。 「きゃあっ!」 「はっ、はさみっ!?」 周りの女性たちが怯えるのも当然だ。 暴れだした女性の手には、異様に巨大な切り裂き鋏があったからだ。 彼女は奇声をあげながら、その危険な凶器をマルコに突きたてようとした! ・・・だが。 巨大な切り裂き鋏はマルコの顔面の手前で止まった。 彼の左手が女性の右手首を完全に押さえつけてしまったのだ。 そして同時に、マルコの右手が髪の長い女性の顔を鷲づかみにしていた。 「はッはなぜぇ!!」 女性は空いている左の腕でマルコを引っ掻こうとするが、彼はニヤニヤしてまるで意に介さない。 「・・・君はとっても恥ずかしがり屋さんみたいだねぇ〜? メリーになったら、ヤロー共をこのでっかいハサミで切り裂いていくつもりだったのかあ? いいねぇいいねぇ? ・・・ま、生きていたら、またチャレンジしてくんな?」 グシャァッ! ・・・頭蓋骨が砕けた・・・。 あれだけ騒がしかった髪の長い女は、ダラーンと腕をおとし、二度と声を発する事はなくなった・・・。 数秒後、ガチャンッ・・・、と鋏が床に落下した・・・。 マルコはそのまま、女を抱きかかえ表に出てゆこうとして、戸口の辺りで振り返った。 「・・・取り合えず、コイツ捨ててくっからよ、自己紹介続けてくれや? それより・・・カーリー? アンタも人がわりぃなぁ? どうせ、こうなるのは『わかってた』んだろぅ?」 これだけの騒ぎの後なのに、責任者であるはずのカーリーは涼しい顔のままだ・・・。 「フフフ、最初からその子には縁がなかったのですよ。 それより、マルコ? 言っときますけど、ここではセクハラ発言禁止ね。」 「はぁん? 仮にも『メリー』を目指してる女がそんなネンネで、どーすんだよ!?」 「いいえ。 ・・・わたしが嫌いなのです。 わ か り ま す ね ?」
・・・マルコはカーリーに強くは出られないらしい。 頭を片手でボリボリ掻きながら笑う。 「・・・ハイハイ、わかりましたよ。そんじゃ、また後でな・・・。」 受験生達の大半は、あまりのハプニングのため、大人しく座っているままだ。 ・・・いや、ショックで身動きすら取れない。 ほんのわずか、豪胆な者だけが平然としている。 ・・・ローズ・・・、 彼女は豪胆なのか、呑気なのか・・・? そして怯えてはいるが、自分がその状態でいることに耐えられないメガネッ子、シェリーが手を挙げた。 「あ、あのっ、質問はよろしいのでしょうか・・・!?」 一同の目は、勇気有るシェリーの行動に注がれた。 カーリーはやはり、涼しげな笑みを浮かべたまま、優しく答える。 「ええ、どうぞ? ・・・あなたはシェリーですね?」 シェリーはなんとか自分を奮い立たせながら立ち上がった。 「は、ハイ、有難うございます。い、今の騒ぎに、皆さん落ち着いて対応されてましたけど・・・、 あ、あんな事はよく起こるのですか? わたしには、何が起きたのかさえよく理解できないのですが・・・!」 緊張した白い肌のシェリーに、浅黒いカーリーの表情は対照的に映る。 「・・・そうですねぇ? なにぶん、ここへは個性的な方が多いから・・・。 ただ、先程の方はね、パメラと仰ったかしら? あんまり他人の過去を無闇に喋るのは、本意ではないのですけれど、 ・・・もう心臓は止まったようですから、構いませんかしらね? パメラは可哀想な女性で、 13歳の頃、近所の男達に輪姦されたらしいの。 以来、それがトラウマになって、まともに恋愛が出来ず、 ようやく18歳でいい人がいたみたいなんだけど、 その人は彼女の過去を知らなかったために、ベッドでパメラと喧嘩になって、 ・・・ついに彼女は、恋人の男性器を切断してしまったの。 その時は心神喪失と判断されて病院に閉じ込められたのですが、最近退院なさったそうなのですよ。 ・・・本当に可哀想な方ね・・・心から同情いたします・・・。」
その時の、うつむいたカーリーの表情は本当に残念そうだ。 どこまで本気なのだ? 「ああ、それと。」 カーリーは言葉を続ける。 「勿論、ご質問は自由ですが、私たちに攻撃を行ったら・・・おわかりですね? 受験生の数が一人、減りますので・・・。」 シェリーは怯えながら礼を言って着席した・・・。 他にも質問したかったのだが、カーリーの言葉に完全に萎縮してしまったのだ。 ・・・だいたい、受験生の過去を何故そんなに詳しく調べ上げているのだ? 自分の事も・・・メィリィやローズや、この場にいる全員の情報をおさえているのだろうか? それに、この人たちは、人の命をなんとも思っていない・・・、 いや、それはメリーを目指すには誰でも当たり前のことだ。 ・・・落ち着けシェリー・・・これが当たり前の世界なんだ・・・。 シェリーは必死で気持ちのコントロールを行おうとしていた・・・。 「さて、それでは・・・次の・・・どうぞ?」 カーリーに促されて、ようやく次の男が前に出た。 眼光は鋭いが、ワイシャツにネクタイをしめた小柄な男だ。 「えー、皆さん、初めまして、ネロと言います。 ・・・先程の男ほど乱暴ではありませんのでご安心を・・・。」 呆れるぐらい普通の男だ。 一体、どんな役割を持っているのだろう? そして三人目・・・。 「よろしく・・・。ルキです。 本職はハンターです。」 彼は薄いサングラスをかけ、かぶりタイプのワンピースに腰布をベルトのように巻きつけている。 足元はサンダル・・・、どこかの民族衣装だろうか。 「さて、それでは全員の紹介が終わった所で、これからの講義内容をお話させていただきます。」 「ちょっと待ってくれ・・・。」 またもや、受験生の中から手が挙がった。 「あたしにも質問させてもらえるかな?」 「・・・どうぞ? あなたはナターシャ・・・でしたわね?」
上背も高く、肉付きもガッチリした女性が立ち上がる。 怯えた様子は全くない。 メィリィ達に一緒に船に乗っていた記憶は無い・・・、 恐らく、別便でこの島にやってきた一人だろう。 「・・・あたしは、いやあたし達は『メリー』の力を得るために来た。 そのためには、死のリスクもあることは理解できる・・・。 既に、戸籍もなくなった・・・。 だが、それだけかい? 講義を受ける前の今だから聞きたいんだ。 あんた達が求めるものは何なんだ? あたし達を『メリー』にすることで、どんなメリットがあるんだ? 条件や制約があること自体は構わないが、 契約の前には事前の説明が必要だろ? ・・・傭兵組織『黒十字団』・・・それが何でこんな物を開催しているのか・・・?」 にわかに受験生が騒がしくなった。 ナターシャの問いは、シェリーをはじめ、多くの受験生が知りたかったことでもある。 そして、「黒十字団」の関与は、一部の人間以外には衝撃的な事実でもあった・・・。 カーリーは二、三歩あるいてから、ゆっくりと答える・・・。 「仰る事は理解しました。・・・ほとんどは、これからの講義で明らかにしようと思いましたが、 まず、誤解があるところから、お話します。 ・・・『黒十字団』と、この試験は一切関係ありません。 ただし、噂も完全に間違いではないのですがね・・・。 というのは、このイベントの出資者は黒十字団党首の自費で行われています。 それと、私も、黒十字団所属ですが、 立場は・・・そうですね、民間会社なら平取締役、というところでしょうか? 内部では大した仕事は任されていないのですよ。 個人的に、党首の私的事業にお手伝いさせてもらってるだけです・・・。 あ、ネロは黒十字団からこちらに出向してもらってますね。 マルコもルキも、党首の個人的な繋がりでこちらで仕事をしているのです。」
「・・・それは『メリー』と『黒十字団』の間に、繋がりはない・・・と解釈していいのか?」 「そうです。ご存知のように、黒十字団は合法的な民間事業の傭兵部隊・・・。 殺し屋斡旋事業はおろか、法に触れるような行為は推奨していませんので。 ナターシャ・・・あなたも某民族独立組織に身を置いていたなら、おわかりですよね・・・?」 ナターシャは、カーリーの言葉どおり、某国の反政府系レジスタンスの一員だ。 故に、血生臭い情報や、軍事的な知識は入手しやすい環境に身を置いている。 カーリーは全てを見透かしたように話を進めた。 「それと、黒十字団も私たちも、メリーとなったあなた達には、何の拘束や義務も要求しはしません。 とくに、ナターシャ? あなたの知りたいのはそこでしょう? いくらメリーの力を手に入れても、自分の出身団体に敵対する事になっては意味がない・・・、 自分達の目的を他人に利用されてはたまらない・・・、 そんなとこでしょうか? 大丈夫、良くも悪くも、メリーとなったら、 私たちとあなた方は一切、無関係・・・。 あなた達が誰を殺そうが、またどこで野垂れ死のうが、当方では一切関知しません。 以前、私たちのこういった試験で、メリーとなった者は他にもおりますが、 彼女達が、今現在どこでどうしているかは、詮索する気もありません。」 その答えは、ナターシャにとって満足いく回答だったようだ。 「それが知りたかったんだ、ありがとう。」 ニッコリ笑って礼を言う。 「いいえ、どういたしまして。 それよりどうぞ、お座りになって? 他の質問には、これからの講義で順を追って説明いたしますから。」 ・・・和やか・・・とは決して適当な表現ではないだろうが、 ある意味、ようやく落ち着いた空気になったと言えよう。 プレハブの雰囲気とカーリーの物静かな語りは、 南国の普遍的な学校のイメージに近いかもしれない。 ・・・マルコがいなくなったせいかもしれないが・・・。 だが、もし仮に、無関係な人間がこの場を覗いてしまったならば、 受講生達の、雑多で異様な格好と、講義内容の異常さに、 度肝を抜かれてしまう事は間違いないだろう・・・。
・・・一方、場所は変わって、ここはパプアニューギニア英国領事館。 「ガワン公使、本国の情報部よりお電話が入っておりますが?」 呼ばれた男は熊をも思わせるほどの大柄な男だった。 年のころは40台位か、その顔にはしわが彫られ始めている。 その男、ガワンは自分の席に巨体をゆっくり沈み込ませると、 「ありがとう。」と一言、言った後、机の受話器を手に取った。 「・・・ああ、どうも。お久しぶりですな? ・・・はい。 ・・・ええ、その件は以前に・・・はい。 そうですか、場所が特定できましたか? では、本部で決定が下りたのですな?、 プロジェクトの規模は・・・。 いえ、私の方の人員で問題ないかと・・・。 や、本部の方で決定されるのでしたら、私は異存はないですが・・・。 李袞ですか? ああ、彼なら安心です。 それにしても慎重ですな、久しぶりのプロジェクトとは言え、 私と彼の組み合わせを選ぶとは。 ハハ、ご安心を。 まだまだ、若造どもに活躍の場を与えてやるほど老いてはおりません。 では、計画書は早急に送りますので、はい。 お嬢様にもよろしくお伝え下さい。は、では失礼します・・・。」 電話を終えた後、巨漢のガワンは不敵な笑みを浮かべながら、 部下にいくつかの指示を出した。 「・・・本国から緊急の指示が入った。 向こう二週間ぐらいの私の予定を見直してくれないか? 代理に任せられる件以外は、スケジュールをキャンセルしてくれ。 ・・・それと、ガレス、 君は亜細亜支部の李袞に連絡してくれ。 ・・・久しぶりのでかい任務だ・・・!」
そして再びセントメリー諸島の小島。 黒衣のカーリーのお話の時間だ。 「・・・さて、皆さん。 ・・・先に謝った方がよろしいのかしらねぇ? 実はですね、『メリー』などというものは存在しないのですよ。」 カーリーの突然のセリフの内容に、全ての受講生が騒ぎ出す。 「あらあら? 誤解しない下さいね。 『メリー』が存在しないというよりは、『メリー』の定義が存在しないと言う事なのです。 身も蓋もない言い方をすれば、 ここにいる貴方達全員、その気になれば私たちの指導を受けなくても、 勝手にメリーを名乗って、殺人を犯せばいい・・・、 そうでしょう? 実際、そういう方も多いと思いますよ? ただ、これだけは保障します。 私たちの研修を終え、無事に試験に合格したならば、 あなた達は、一般の人間には 手 の 届 か な い 能力を手に入れられる。 ・・・そう思っててください。 実際、ただそれだけなのです。 もちろん、先程わたしたちは、なんの制約もしないと言った様に、 あなた方は、新しい能力を手に入れても、 使う使わないは自由ですし、メリーを名乗る名乗らないも自由。 ・・・それで具体的にこれからどうするかですが、 私の講義とは別に、午後はいろいろアンケートや簡単な筆記試験を行います。 目的は皆さんの資質を確かめる事です。 あなた方が身につけるべき能力は、各自の素質によって様々です。 ・・・ここにいる、ネロ・ルキ・・・(間が空いて)マルコは、 その皆さんの素質を開花させるお手伝いをするためにいるのですよ。」
484 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/24(土) 21:18:41 ID:tlV56dk40
なにこのおなにーすれ?
きみもどーぞ!
486 :
本当にあった怖い名無し :2006/06/25(日) 07:26:47 ID:wxYlHE8g0
・・・初期のころ、来ていたものです。 もうあのころの人たちはいないのですか? ななしさんとか、かぼちゃさんとか 126さんとか。
おるよ。 今マターリと執筆中ですの。 もうちょいかかるかな。。。
別にネタ書かなくてもいいから、 みんなでメリーについて語りたいよね
しかし、ネタというか、きっかけがないと、 誰も書き込まないのも事実・・・。 みんな、このスレ開いたら、記念カキコしてってくれないかしら? 作品のほうは、もう、どうでもいいから・・・。
・・・静かな教室にカーリーの足音が響く・・・。 「それでは、次に、 メリーとはいったい何なのか? その考察をしたいと思います。 ですが、これも先程述べたように、定義がはっきりしない以上、神学論争のようなものになります。 ただ、これからみなさんが『メリー』を名乗るのでしたら、 その起源や謂れを知っておくべきでしょう。 ・・・実際メリーの伝説が世に広まったのは、せいぜいここ百年ちょっとと言われています。 では、それ以前にメリーはいなかったのか・・・? いえ、おりました。 ただ、名前がメリーではないのです。 そう、・・・メリーなんて名前はどうでも良いのです。 私たちがあなた方に知って欲しいのは、メリーと呼ばれる者の本質です。 ・・・さて、だれかに聞いてみましょうか・・・?」 カーリーは学校の先生のように、机の間を歩き、受講生達を見回す。 そして一人の少女の前で足を止めた。 昨晩、品のない食べ方をしていた三つ編みの少女だ。 「グェン? あなたに聞こうかしら? メリーと呼ばれるためには何が大事だと思います?」 ここでも必要以上に頭を揺らしながら、その少女は必死で考えた後、 「鎌!」 とだけ答えた。 「なるほどぉ? メリーの鎌、すなわち武器の事ですね? ですが、実際、大昔のメリーに相当する者は、必ずしも鎌を使ってきたわけじゃないですのよ。 ・・・これも私たちの考え方なので、皆さんにそれを押し付けるつもりはないのですが・・・。」 そういった後、カーリーは何人かの受講生の顔を見つめた。 メィリィ・・・シェリー・・・そしてローズの顔を・・・。 「メリーに必要なのは、強さでも、知恵でも、冷静さでも残酷さでもないのです・・・。」 その言葉にメィリィとシェリーの心臓が止まりそうになった。 ・・・カーリーは昨晩の会話を把握しているのか? 盗聴器でも要所要所に仕掛けてあるのだろうか?
ローズは相変わらず、呑気にカーリーの顔を見上げ、 手も挙げずに興味津々とばかりに、黒衣のカーリーに聞こうとした。 「え? 先生、じゃあメリーさんには何が要るの?」 カーリーは先生と呼ばれてちょっと照れたようだ、思わず彼女の顔から笑みが漏れる。 「ふふ、可愛い子ですね? 実際、今言った、強さも知恵も冷静さも残酷さも、それぞれ大事ですが、 絶対に必要なものではありません。 あなたがたがそれぞれ、自分に足りない・・・又は必要だと思ったら精進して励んでください。 では、本題に戻りますが、 私がお聞きした、メリーに必要な事というのは、すなわちメリーの起源にも関わってきます。 ・・・この中で一番小さいのはローズかしら? なるべく簡単なお話にしましょうかね? メリーの本質とは・・・まず女性であることなのです・・・。」 受講生達がにわかにざわめく。 カーリーはそれらを気にも留めず話を続けた。 「では、ここでいう女性とは何なのか? 皆さんは、健康な体に生まれているならば、子供を生めることでしょう? ・・・女性は古来から命を産み出す神秘的な存在とされてきました。 現在、様々な宗教や科学が発展しているために、人間は忘れかけていますが、 女性には古来より生命を司るという特殊な観念が持たれていたのです。 そしてさらに言うならば、その生命の源たる子宮は、一つの異界であると考えられてきたのです。 ・・・この世に生まれてきたならば、 男も女も、記憶の奥底に子宮の中にいた時のイメージが残っているといいます。 そしてよく、死に掛けた人間が見ると言う臨死の情景・・・。 人によりイメージは様々かもしれませんが、 人が持つ死のイメージとは、子宮の中にいた時の記憶なのです。 人間の営みが正常である場合、女性の機能は子供を生み育てる事です。 ・・・ですが、その営みの歯車が、逆に動いた時・・・、 その聖なる子宮は、命を吸い取る暗黒の空間・・・すなわち冥界と化すのです・・・。 本当は・・・みんな分っているのです、 ・・・ただ忘れているだけ・・・。」
「・・・多くの・・・多くの神話や物語はそれを伝えてきました。 人間が生まれて間もない頃、ある事件の為に、『魔』が生まれました。 そしてそれは初めの女性を恐ろしい死神へと変貌させ、 大勢の子供達の命を飲み込み始めた・・・。 最初の女性は、冥界の女王となり、世界各地で様々な名で呼ばれるのです。 極東の島国が伝える国生みの女神・・・ 南海で伝わる死の女王・・・ 地中海には、冥府の神に引きずり込まれた少女コレー・・・、 ・・・そして地上と冥界に境が出来た後は、 様々な魔性の女達が、その使命を全うしようと現われたのです。 貴方達もご存知でしょう? ユダヤ・キリスト・イスラムの宗教で、女性がどんな扱いを受けてきたか・・・。 女性そのものが悪魔に一番近い存在だと伝えられてきた歴史を!」 ここで、カーリーは一息入れて自嘲気味に笑う。 「・・・フフ、誤解しないで下さいね、別に時代遅れのウーマンリブでもありませんので。 先程の哀れなパメラのように、男性に異様な憎しみを持つ方もいらっしゃるとは思いますが、 それも私たちの関知するところではありません。 それに、過去において男達が、魔性の者を弾圧したのも無理なからぬことではあると言えますから。 もちろん濡れ衣や、不当な扱いを受けた女性のほう、が圧倒的に多いのも事実なんですけどね? ・・・ここで私が強調したいことは、 あなた方がメリーを目指すには、 その根源的な死の恐怖を、対象者に与える事が出来る力を手に入れること・・・! それが必要だという事です。 メリーは戦士でも暗殺者でもありません。 対象となった者を、恐怖の深淵に導く事なのです。 ・・・メリーとは恐怖を与えるもの・・・、 その為には聖なる女性という器を体現している事が大前提・・・まず、この点は皆さん問題ないですね。 それでは次のステップです。 皆さんにまず、メリーの本質を理解していただいた上で、 あなたがたに身につけていただくもの・・・それは『美しさ』です。」
私、メリーさん。今日は初仕事なのです。 ・・・ ・・・・・ あれれ〜? 「私の電話がないよぉ〜」 三十分後 「なぁんだ。手に持ってたんだぁ〜」 早く、仕事(ころし)しないとね。 トゥルルル。ガチャ。 『もしもし』 「私、メリーさん。えっと・・・」 何て言えば良いんだっけ?マニュアル見よう。 あ、そうだそうだ。 「今北産業」 『はぁ?』 あ、間違っちゃった〜! 「えっとえっと・・・」 『何も無いなら切りますよ』 「ま、待って・・・!」 ブツッ。ツーツーツー。 「あ、あぅ・・・」 「って事がよく最初のうちはあったんだよぉ〜」 「へぇ〜」 楽しそうに堂々と俺の前に座って笑顔で語るメリーさん。 「あれれ〜?そういえば私、どうしてここにいるんだろぉ〜」 どうやら俺の所に来た理由を忘れたらしい。失敗から何も学んでないのか。 っつか、それで良いのか、メリーさん。
いいぞぉ、もっと書いてぇ!
VIPの渡辺さんを感じた。
496 :
493 :2006/06/26(月) 22:20:21 ID:sWXgJ3zZO
だぁれ、それ?
ツンドロでググぅるのさ
「私、メリーさん・・・あれれ〜?電話の充電がないよ〜」 二日後 「私、メリーさん。今、貴方・・・うし・・・れれ〜・・・電波・・・悪」 一週間後 「私、メリーさん?今、貴方の後ろに居るの?」 「・・・知らん」 一ヶ月後 「調べたら、私、コッサンだった」 「違う違う。お前、メリーさん」 「あれれ〜?そうだっけ」 十日後 「私、メリーさん。今、貴方の・・・ふぇ〜。ここ、何処〜っ!?」 「おいおい」 四日後 「私、何しに来たんだっけ?」 「病院行って出直してこい」 その日のニュース 『今日、××県××市の病院で院内に居た人全員が殺されるという事件が・・・』 「・・・メリーさん?」 一日後 「私、メリーさん。雨が酷いから泊まらせて下さい」 「何故かの有名なメリーさんが玄関から律儀に来るかなぁ。良いけどさ・・・」 今ではメリーさん、普通に居候しています。
うゅ〜 あたしメリーさんなのよ
今度はナターシャがいぶかしがる顔をする。 「美しさ?」 「そう、美しさです。 ただそれは容姿とか体型とかファッションではなく・・・、 ま、勿論みなさん女性ですからね、そこのところは多かれ少なかれ、 美しくありたいとは思ってらっしゃるでしょうけど、 大事なのは『スタイル』です。 あなたがたが何故、他人の命を奪うのか? いかなる方法にて命を奪うのか? そこにあなた方の生き様というか哲学というか、一つの美しいスタイルを確立して欲しいのです。」 ナターシャは続けて尋ねる。 「それがさっきまでのメリーの本質とどう関わってくるんだ?」 「メリーというのは、神話の時代よりの恐怖の伝説が、さらなる恐怖を産み出して今日に至ってます。 町のどこかで、時々新聞を賑わす猟奇殺人とは一線を画すべき存在です。 実際にメリーに必要なのは、殺害に至るまでの過程の恐怖だけでなく、 常日頃から、社会に恐怖の素地を蔓延させてなくてはなりません。 それらが相乗効果を織り成す事によって、殺される者の恐怖が高まるのです。 従って、メリーには、特定の行動パターン、特定の殺害方法、特定の癖、嗜好、能力、 あなた達、個人個人のスタイルで結構ですが、一つの流儀を貫いて欲しいと思います。 ・・・これが一つの理由。 もう一つは、外見的な美しさも影響しますが、 女性の象徴であり特権とも言える筈の『美しさ』と、 また、命を産み出すはずの女性が『死を与える者』に転じてしまう不条理さ、 この両者のギャップからなるイメージが、さらなる伝説を作り出すと考えるからです。」 既に、ほとんどの受講生が、カーリーの話に飲み込まれ始めていた。 彼女達の持つ、これまでの漠然としたイメージのメリーが、明確な姿を現わし始めたからである。 カーリーの言葉には、「神話」「伝説」「美しさ」「流儀」など、 彼女達の自尊心をたくみにくすぐる要素が紛れ込んでいた。 もはや、受講生の彼女達にとって、メリーになることは、 「選ばれたお姫様」を目指す事と大差がないものであるのに違いなかった。
それでもシェリーは、まだ冷静に分析しようと、 自分の中に沸きあがるメリーへの憧憬に、自分自身が飲み込まれる事を拒んでいた。 「あ・・・あの、先程からお話を聞いていて・・・メリーに恐怖が不可欠というのはわかるんですけど・・・、 カーリーさん、あなたの話からだと、 まるで社会に恐怖をもたらすことが目的のようにも思えるのですが・・・。」 ・・・カーリーの黒い瞳が見開いた。 黒衣のカーリーはゆっくりとシェリーの席に近づく・・・。 「あ? ・・・えっ!?」 カーリーはその見開いた目のまま、表情も変えずにシェリーの目の前までやってきた。 再びシェリーの心が恐怖で覆われる。 カーリーはシェリーの顔の10cm程までに近づき、背中をそらして怯えてしまう彼女の頬を撫でた・・・。 「フフッ、シェリー・・・、怯えなくていいのですよ、 あなたは本当に賢いわね? そうですね、最初にナターシャにも、私たちの目的を聞かれていましたものね? でもね、少なくとも・・・メリーによって行われる殺人による社会不安など、 政治的や軍事的に見れば大したレベルではないのではないですか? ・・・そうでしょう? 確かに、あなた達がどこかの権力者やマフィアなどに利用されるなら、 話は違ってくるかもしれませんけど、前提としてメリーは自分の意思で動くフリーの存在。 政治テロや内戦に繋がるはずもないでしょう?」 「は、はい・・・え? じゃ、じゃあぁ・・・?」 実際シェリーが頭に浮かべてたのは、傭兵組織黒十字団が、政情不安や内戦につけこんで、 その利益を得る事ではないか、と考えていた。 だが、カーリー達の目的はそんなことではなかった。 「本当の目的は・・・理解してくれないかもしれませんけど・・・、 私たちの信仰の問題なのですよ。 あなた方がメリーとして、多くの人間の命を奪う事は・・・、 私たちの教義では魂の救済に繋がり、神の御心に叶う・・・。 つまり、私たちとメリーの関係は互いを拘束しないギブアンドティク・・・ そう思っていただいて欲しいのです。」
ようやくカーリーはシェリーのカラダから離れた。 だがシェリーはまたもや怯えてしまい、顔を上げる事ができない。 メガネがずれそうになって、ようやく顔をカーリー以外の方向へと持ち上げた。 一方のカーリーは、教壇の方へ戻りながら、再び涼しげな笑い顔を浮かべ、今後の予定を話す。 「・・・さて、午前の部はそろそろお終いにしましょうか? お昼休憩を挟んで、午後は皆さんの適正試験となります。 さっきも言いましたけど、あくまで素質や考え方を把握するためですので、気楽に受けてください。 それと、明日の午前中も私が担当ですが、過去の伝説となったメリーのお話をしようと思います。 皆さんの参考になるでしょうしね? 海岸で歌声を発して、男達を惑わした少女の言い伝え・・・、 森に潜んで、夜、家々を廻っておなかを切り裂いていく魔女の物語、 男達の性器を食いちぎる狂女の話・・・、そういった予定を組んでいます。」 丁度その時、マルコが帰ってきた。 「たっだいま戻ったぜぇ〜。」 「あら、遅かったですわね? いったい今まで何を・・・いえ、言わなくて結構です・・・!」 カーリーはあからさまに不快な表情を示した。何かを察したのだろうか・・・? 「ヒゲのおじちゃん、なにしてたの?」 たまたま出入り口がローズの座席の近くだった為、彼女はヒゲのマルコを見上げて無邪気に尋ねる。 マルコは元来、陽気な性格なので、こういう無垢な子供は大好きだ(変な意味ではなく)。 だが、彼が遅れた行為は十分に異常と言える嗜好のせいらしい・・・。 「ハハーッ? ごめんよ、お嬢ちゃん! 教えてあげたいのはやまやまなんだが、 それを言うと、あの黒いおば・・・お姉さんが怒るんだよぉ! もうちょっと大きくなったら教えてあげるよ!」 ローズはつまんなそうな顔をしたが、カーリーの顔は本気で怖そうな表情になっていた。 所定の位置に戻ろうとしたマルコに、ルキがぼそっとつぶやく。 「まったく・・・よく死体とできるな? 大したもんだよ。」 「ま、確かに叫び声があったほうが燃えるんだがよ・・・!」 「ルキ! マルコ!」 二人を一喝した後、カーリーは再び受講生のほうへと向き直り、 「午前の講義は終了です。」と、涼しげに挨拶をして、話を締めくくった。
☆ さて、そろそろ流れを変えるかね?
メリー「直行・・・あたし、直行の事が・・・。」 直行「メリー・・・。 君を離さない・・・!」 メリー「抱いて! あたしを強く抱きしめて!! ・・・あ!?」 直行「メリー? ・・・どうしたんだい?」 メリー「・・・ダメ! あたしから離れて・・・!」 直行「お、おい、急にいったい・・・!?」 メリー「ダメ! い、いや、来ないで! このままだとあ、あなたを・・・!」 直行「突然どうしたんだ!?」 メリー「い、・・・今までも時々あったの・・・! 意識を失って・・・気がつくと私の前に血まみれの男の人が・・・、きっとわた し ・・・。」 直行「お、おい、気をしっかり保て!!」 メリー「も、もう、だめ・・・、私の中のよからぬものが・・・!」 直行「メリー! おい! メリーッ!!」 メリー「・・・じょ・・・」 直行「じょ!?」 メリー「・・・じょじょ〜びじょーばじょーば〜♪」 直行「メリーィィィィッ!!」
その日の夕食・・・、夕方スコールがあっただけで、今夜も夕闇に海風が気持ちいい。 テーブルの上のオレンジ色のランプに照らされて、4人の受講生は食事を楽しむ。 ローズ・メィリィ・シェリーに加わって、ナターシャが同席していた。 「ナターシャは何してる人なの?」と物怖じしないローズ。 「あたし? あたしはゲリラだよ。 メリーの暗殺術を仕事に役立てないかと思ってね。 ・・・ここに来るには結構、悩んだんだけどね。」 対照的にシェリーは口数が少なく、他の三人の話を興味深く聞きながらも、 自分からは会話に参加しない。 ・・・もっとも、それは彼女本来の性格の為だけではない・・・。 「シェリーどうしたか? 昼間のことが気になってるか?」 シェリーは、午前中に受けた恐怖がまだぬぐえないようだ、 そこの処はメィリィの目にもはっきりと映っていた・・・。 「い、いえ、自分でもここがまともじゃないのは、最初からわかってはいたんですが・・・、 みなさんは、あのカーリーを始めとした指導員達を見てなんとも思わないんですか・・・!?」 思いつめたようにシェリーは、周りを見回す。 一瞬、空気が静かになったが最初にナターシャが口を開く。 「あたしはマルコが・・・ね。 多分、あいつはあたしと同業だ・・・、もっとも向こうは純粋に破壊や戦闘を好むタイプだと思う・・・ ていうか、あれはサディストの変態じゃねーのか? 第一あいつ、自分が殺した女と何やってたって? 恐らく、あのメンバーからしたら、マルコが戦闘指導員ってとこか? 想像したくもねーなぁ・・・ま、あたしは大丈夫だろうけど・・・、 気弱そうな女の子や、お嬢ちゃまは危ないと思うよ〜?」 シェリーは語気を強めて反論する。 「違うのです! ・・それはあのヒゲのムサ男も気持ち悪いですが、 そのアイツの頭が上がらないカーリーは何者なのです!? まるで、人の心の中を覗かれているような・・・そんな・・・いえ、そんなことはない・・・ですよね・・・。」 他人の心をのぞく・・・それはメィリィにも心当たりが有る・・・だがそんなことが出来るのだろうか? その時、デザートのラズベリーヨーグルトを美味しそうに食べ終わったローズが不意に質問をした。 「カーリー先生って『メリー』なの?」
「そう言えばそうネ? 『メリー』だと言っても違和感ない・・・、 でも自分がそうとは一度も言ってない・・・。」とメィリィ。 基本的にメィリィは他人のことはあんまりどうでもいい、 しかし一度興味を覚えると、その事を深く追求したくなる。 「ローズはいろんな事を知りたがるタイプね? ・・・それでローズはカーリーの事どう思う?」 「ん〜面白い話が聞けて楽しいけど・・・」 「けど?」 「なんか違うような気もする。」 ナターシャとシェリーは顔を見合わせる・・・昨晩に続いて今日もローズは興味深い発言を行う。 メィリィは面白半分、真面目半分でローズの感受性に興味を持っていた。 メィリィにとっては、この子の考え方もカーリーの話と同様に不思議な説得力を感じるのだ。 「ナンかって・・・?」 続く質問にローズは困ったような顔をして首を傾ける。 「ん〜、よくわかんなーいんだけどぉ・・・なんとなくぅ・・・。」 ナターシャは「しょせん子供」と、ローズの感じる違和感など気にも留めなかったようだ。 だが、シェリーとメィリィはそれぞれが心に思う事がある。 しばらくしてからシェリーは思い出したように顔を上げた。 「・・・あの、心を読める云々はともかく・・・ (小声で)会場の各所に盗聴器や隠しカメラとかあるんじゃ? ここへ来る時、携帯電話などの通信機器の持込を禁止されたでしょ? 情報管制なんかもあるんじゃ・・・。」 「ああ、それはあるかもなぁ? 母体は傭兵機関だろ? そういった側面にも気を遣うだろうなぁ?」 ナターシャの言葉が終わるか終わらないかのうちに、突然ローズが宿舎のほうを振り返った・・・。 「ローズ?」 一瞬ではない・・・、ローズは振り返った首をテーブルに戻そうとしない・・・。 他の三人はローズの突然を理解できないでいると、 ローズはその体勢のまま口を開いた・・・。 「悲鳴が聞こえた・・・。」
511 :
本当にあった怖い名無し :2006/07/01(土) 23:19:48 ID:TpHlJGWuO
トーマスよ 何日ゲーム50分回転寿司の予定通りの予定通りのデートスポットになる回復の予定変更点をしたところですね。それからの予定変更点をしないのにね。ちなみにアドはになる回復の予定
???
「悲鳴・・・?」 シェリーが震える声を絞り出す。 ナターシャとメィリィは戦闘準備のスイッチが入る・・・、 命をやり取りする稼業ならではの当然の反応だ。 「ローズ・・・あたし達が泊まってる宿舎のほうカ?」 首を戻したローズは、人形のように表情をなくしたまま答える。 「方角は間違いない。」 そして彼女はそのまま、他の食事中の受講生達を見回す。 「ねぇ、シェリー? ここに来てないのは誰と誰?」 「えっ? ちょ、ちょっと待って下さい、 1、2、3、4・・・あたし達入れて今、15人が食事して・・・。 20人中一人脱落してるから・・・今、ここにいないのは4人・・・。」 再びローズは宿舎のほうを見つめ、 「その人たちの部屋はわかる?」と冷静に聞きなおした。 「ぜ、全員は無理よ。・・・そこまでは私も観察できていな・・・あ! 昼間カーリーに質問されていた三つ編みの子・・・グェンって言ったかしら? あの子は目だってたからわかりますわ!」 すぐさまローズは席を立った。 続いてメィリィ、ナターシャも後に続く。 「み、みなさん、行かれるのですか?」 メィリィがシェリーを見下ろす。 「・・・言わなかったけど、昨夜も誰かがあたしの宿舎をうかがってた・・・。 気のせいかと思ったケド、対策しないとイケナイ・・・!」 「シェリー? 部屋だけ教えて?」と、ローズ。 世間知らずと思ってた年下の女の子に主導権を握られるわけにはいかない、 シェリーも必死に勇気を奮い起こした。 「わ、私も行きます・・・!」 ナターシャは、配膳台に行ってナイフの束を握りしめてきた。 「ま、気休め程度にね、あたしは自前のがあるけど、アンタ達はいる?」 メィリィとシェリーはナターシャからナイフを手渡される。 ローズは何も受け取らず、先頭に立って、木々に挟まれた石畳の道を歩き出した。
既に太陽は沈みきって、わずかに西側がやや空の色が薄い。 林の隙間を見上げると星がいくつも瞬いている・・・。 食堂から宿舎の方へは二分程度の距離、 それぞれ一戸建てにはなってるが、宿舎は密集しているので、 それぞれの部屋を移動するのにもさほど苦にはならない。 「確かグェンて子のは、バンガローの前に大きな樽が無造作に置いてあったところです・・・。 でも、ローズさんが悲鳴を聞いたとこかどうかは保障できませんよ?」 「うん!」 なにが「うん」だかよく判らないが、ローズはシェリーの言葉はどうでも良かったのだろう。 聞き流しても良かったのだが、取り合えず何か答えないと悪いかな? とでも思ったようだ。 その時、彼女達の前方の視界に何かが映った。 彼女達がグェンの部屋を視界に納めたとき、 ・・・その目的の部屋の屋根から、何かが飛び去ってゆくのを彼女達は見逃さなかった。 反射的に全員の足が止まる。 「い、今のはナンだ!?」 「鳥!? ・・・違う。 部屋の向こう、飛び降りたみたいナ・・・?」 「さ、猿でもいるのでしょうか?」 ローズ以外、それぞれが今、自分達が見たものを分析しようとしていた。 既に暗くてその姿はうかがえない、・・・影の大きさと敏捷さでしか判断できる材料はない。 彼女達を無視してローズは走り出した。 メィリィが叫ぶ。 「ローズ! 待つ!!」 「大丈夫! もうあの部屋にはいないわ!」 一度だけ振り返って、すぐにグェンの部屋の前に到着してしまった。 他の三人もすぐ追いついたが、ローズは構わずグェンの部屋を叩く。 ドンドンドン! 「グェンさん、ごめんなさい!? いらっしゃいますかー!?」 玄関は内側から閉じられている。 だが、横手に廻ったメィリィが、強大な力によって破られたような、窓の残骸を発見した・・・。 窓と言ってもガラスではなく、内側から閂のかかる木製の押し出し式の開口部である。 人一人が十分入れる大きさだ・・・。
・・・・・みんなグッジョブ 機械電子歴史工学イソガシス〔゚ω゚〕
カラダが一番小さいのはローズだが、レースやシャーリング使いのヒラヒラした服では、 中には入りづらそうだ、ジャージ&タンク姿のメィリィが中に入る。 彼女は部屋に降り立つと慎重に辺りを見回した・・・。 「グェン?」 部屋の中は荷物が乱雑に散らかったままだ・・・。 荒らされたのかもしれないが、グェン本人の性格かもしれない。 そういえば昨夜も下品な食事をしてたのは彼女だったっけ・・・。 メィリィが足を進めると、シャーワールームの扉が開いていた。 「グェン・・・!?」 シャワールームのタイルの上には、あり得ない筈の「異物」が存在していた。 そしてその下には赤黒い液体が大量に流れていたのである。 ・・・既に何人もの死体を見てきたメィリィも、その凄惨な遺体を目撃して眉をしかめざるを得ない。 ちょうど入浴中だったのだろう、三つ編みはほどくどころかバラバラに乱れ、 一糸纏わぬ姿でグェン・・・恐らくグェンに違いないであろうそのカラダは無造作に転がっていた・・・。 顔が半分削ぎ取られ、目玉は片方しか残っていない・・・。 足も片方、太ももからなくなっている。 野獣にでも食い殺されたと言うのか? 咽喉もともザックリとえぐられている・・・、これが致命傷だろう。 メィリィは周りを見回すが、凶器のようなものも、遺体の一部もない。 犯人は足を持って帰ったのか? 何のために!? 「メィリィ!?」 先程の窓から首を出して、ローズがとても心配そうだ。 「いま、あけるよー!」 すぐにメィリィは戸口に赴いて、閉じられていた鍵を開ける。 待ち構えていたナターシャとシェリーに、メィリィは自嘲気味な皮肉を口にした。 「食事済んでて良かったネ?」 ・・・冗談じゃない。 三人はメィリィに促されて、シャワールームの惨状を目の当たりにする。 そしてシェリーは、駄目押しを喰らったかのように、ついにその場にペタンとしゃがみこんでしまった・・・。
メィリィは自分の所見をみんなに説明し、 ナターシャは頷きながら改めて遺体を観察する。 「・・・しっかし、あたしも、爆弾で吹っ飛んだカラダを何回か見てるから、耐えられるけど、 メィリィだっけ? アンタも落ち着いてるねぇ? たいしたもんだよ。」 「・・・チャイニーズマフィアえげつナイよ。」 その言葉に、「納得」とでも言うような顔でナターシャはメィリィを見る。 しかしメィリィは、小さなローズの方に注意が向かっていた・・・。 ローズはメィリィたちの会話など耳をもくれず、一心に遺体の現状に見入っていたのである。 並みの集中力ではない・・・いや、死体を見ても何の恐怖を抱いている風でもない・・・。 ローズもこの歳で、既に多くの者の死を見つめてきたのだろうか? 「あ・・・あの、あの・・・け、警察に・・・?」 シェリーが一番普通の反応だろう、・・・しかし、残念ながらここはそんな甘い島ではない。 ナターシャの冷たい言葉が、シェリーをその現実に引き戻す・・・。 「警察? ここ、警察あったっけ?」 「あたしたち、ここにいても仕方ナイね、カーリー達に報告しようカ?」 恐らく最後にメィリィの言った言葉が最も現実的な対応に思われる、 ようやくシェリーはカラダを起こし、4人はグェンの部屋を出た。 カーリー達が常駐している管理棟は、食堂の少し先だが、やはり大して距離もない。 途中でナターシャが、まだ食事を楽しんでる他の受講生に事件を知らせた。 「・・・あたし達はこれからカーリー達に報告してくる! 誰がやったかわからないが、あんた達も気をつけるんだね!」 当然、食堂は軽いパニックに陥ったが、ナターシャはそんな事、気にしない。 詳細が知りたければ、現場を見て来い! と、そのまま4人は管理棟に向かう。 管理棟は、面積そのものは広くないが、高い塀に囲まれている4階建ての建物だ。 灰色のコンクリートで覆われた無機質の建造物・・・。 まるで秘密警察か捕虜監禁所のように見えなくもない。 正面入り口のインターホンを押すと、しばらくしてから女性の声が返ってきた。 「はい? どういたしました?」 黒衣のカーリーの涼やかな声だった・・・。
(遠い日の出来事) 可愛いローズのパパとママは 二人仲良くおねんねしています。 朝日が昇ったので ローズはパパとママを起こしに行きます。 幼いローズは二人を揺すります。 ねぇ、起きて? お日様、眩しいよ? パパとママは起きません。 ベッドの下には血が溜まってます。 二人が可愛いローズに、 「おはよう」を言う事はもうできません。 ローズが布団をめくると パパとママのカラダは 半分ずつしか残っていなかったのですから。
「あ、あ、あ、あの、大変なんです! しゅ、宿舎で人が殺されたんです!」 シェリーは、恐怖を感じるカーリー相手でも、彼女なりに必死に勇気を振り絞っているのだろう。 彼女自身、この程度で怯えるわけにはいかないことはよく判っているのだ。 「まぁ、わざわざ知らせに来てくれたのです? 今、門を開けますわ。」 四人は建物入ってすぐの、警備室のような場所で待たされた。 そこには近隣で雇われたようなガードマンが詰めていたが、 彼は部屋が狭くなるせいか、カーリーの指示があったのか外へ出て行った。 カーリー、マルコ、ルキが降りてくるのにそれ程時間はかからない、 今度はナターシャがことの経緯を説明する。 カーリーは、根気よくナターシャの話を聞き終えると、 「・・・判りました、ご苦労様。 部屋の処理はこちらで手配しますから、どうぞ後はゆっくりとお休みなさい。」 ・・・は? さすがのナターシャやメィリィも、あまりのそっけなさに二の句が告げない。 もちろん、シェリーは黙ってない。 「ちょ、ちょっとお待ち下さい、そ、それだけなんですか? 所轄の警察に連絡とか、警備体制を引くとか・・・なにかこう・・・緊急の・・・!?」 「・・・あら? 私たちのほうこそ理解できませんわ・・・、 みなさん、メリーになるためにここに来てるのでしょう? 受講生が一人減ったからどうだというのです?」 有る意味、ナターシャはここで話の展開を彼女なりに推理したようだ。 そして興奮してきたらしい、肩の関節をグリグリ回しながらカーリーを問い詰める。 「・・・なぁ、もしかして、今度の事はあんたたちの差し金かい? 大して驚いてないもんな? ・・・そーかよ、そういうことかよ、 ・・・いくらなんでもえげつねーよ・・・! そりゃあ、メリーになるにはこの程度の事、想定すべきなんだろうがよぉ!?」 さすがにカーリーも、ナターシャの剣幕に、両目をいつも以上にさらに大きく開いて釈明する。 「まぁ、とんでもないですわ? 私たちは無関係ですわ。」
「信じられるかよ!? 昼間だってあんなに簡単に人を殺してるじゃねーか? それとも、何か? 『組織』でなく個人の行動とかってか? ・・・確かにあの死体は殺すことだけが目的じゃないだろう? あんな猟奇的な殺害方法は化け物か変態か・・・、 ・・・そういや、この場にもいそうだな・・・!?」 ナターシャの目はマルコに向かう、 時間差で、シェリー達、さらにルキやカーリーも視線を注ぐ。 当のマルコはキョロキョロ首を動かして、 「お・・・おいおい? オレは午前中に・・・したばっかだぜ? 第一、カラダはメチャクチャになってんだろ? いくらなんだってオレにも限度がだな・・・!」 ルキは無表情なまま、マルコの肩に手を置く。 「・・・しょうがない、白状しろ。」 「ばぁか! 真顔で言うな! お嬢サン達が信じちまうだろがぁ!!」 と言いながらもマルコは笑ってる。 本当に彼らの仕業ではないのだろうか? 「またあなた達は・・・不謹慎ですよ。」 カーリーはため息をついた、・・・そしてナターシャたちに向き直る。 「身の潔白を証明するつもりもありませんが、マルコはずっとこの建物の中にいましたよ。 それに何度も言いますが、私たちはこの島での講義期間中、 あなた達の自由時間にまで関知しません。 たとえ、あなた達の間で殺し合いが起きたとしても、止めもしませんよ? ・・・過去にもありましたしね。」 シェリーがわめく。 「えっ? 待ってください? 犯人は受講生かもしれないってことですか!?」 「・・・そういうこともあり得るという話です。 まだ試験方法は発表する予定もないですが、受講生の中には競争相手を減らして、 自分の合格率を上げよう、と考えてる人だっているかもしれないでしょう?」
・・・確かに冷静に考えれば、その可能性は十分考えられる。 だが、カーリーたちの話も信用できるかどうかは・・・。 ここで、しばらく会話を傍観していたローズがマルコを見上げた。 「ヒゲのおじさんはやってないわ。」 一同の目は小さいローズに向けられた。 マルコは嬉しそうだ。 「ローズ、どしてそう思う?」メィリィがローズの顔を覗き込む。 「血の匂いがしないもの、・・・シャワーやお風呂に入った後でもなさそうだし。」 ヒュ〜♪ 思わず口笛を鳴らすマルコ。 「お嬢ちゃんやるなぁ? 今から見所あるぜ!」 そして相方(?)ルキの、こなれた突っ込み。 「・・・お前、いくらなんでもこんな小さいコに・・・ケダモノ。」 「いい加減にしろ、この野郎、オレはロリコンじゃねぇ!」 普段ならこういう下品な会話にもついていけるナターシャだが、今はそれどころではない。 ローズの先程の聴覚や今回の嗅覚に感心しながらも、次の行動を起こすべきだ。 「わかった・・・取り合えず、アンタ達の立場は理解した事にする。 でも、アタシたちの行動に関知しないってことは、 アタシ達で犯人探しをしても・・・それから、例えば二人一組の部屋割りにしても問題ないわけだな?」 「ええ、もちろんですよ。」 メィリィも聞きたいことがあるようだ、カーリーの正面に立ち彼女の黒い瞳を見つめる。 「アナタたちは受講生のデータ持ってる・・・、今回みたいな殺害方法をスル者、知ってるか?」 ここでいつものように、涼しげにカーリーは微笑む。 「ごめんなさい、存知ませんけど、知ってたとしてもお教えするわけにはいきません・・・。 全てあなた達で解決してくださいね。」 ナターシャは振り返り、他の三人を「行こうぜ・・・。」と促した。 だが、最後までローズはその場に立ち尽くしカーリーを見上げていた。 「先生? 見つけたら殺していいのね?」 ・・・涼しげ・・・というか、今回はローズの年齢に合わせたのか、 カーリーはいつも以上に優しい笑みを浮かべる。 「・・・ええ、どうぞ、 期待しているわ、ローズ・メリー・・・。」
4人は管理棟を後にした。 「メィリィ・・・あんたはどう思うんだい?」 歩きながら尋ねるナターシャに、メィリィはすぐには答えない・・・、 少し考え込んでから、ゆっくりと答えた。 「・・・んん、あの人たちは何か知ってる思う・・・。 ただ、犯人は受講生の中にいるて話もすごく判りやすい。 それよりアタシが気になるのは・・・ ネェ? みんな蠱毒って知ってるカ?」 他の三人は興味深くメィリィに耳を傾ける。 「蠱毒・・・巫蠱の術ともいう、古い呪術ね・・・、 大きな甕の中に、蠍や蝮、毒虫や蝦蟇を入れて互いに殺しあいさせる・・・。 最後に生き残ったモノからは、最高に効き目の有る猛毒が取れた言うよ・・・。」 シェリーは、メィリィの言わんとすることが理解できない、・・・勿論、シェリーだけでもないのだが。 「東洋の古い迷信ですね? それが何か?」 「迷信かもしれナイ・・・。 でももしアタシたちがその蠱毒の材料だとしたら・・・?」 「何だって!?」 「何ですって!?」 ナターシャとシェリーの反応はほぼ同時だった。 無理もあるまい、それが事実かどうかはともかく、メィリィの考えは二人にとって余りにも衝撃的すぎる。 しかも、そう考えれば、一つの筋道が見えるのだ。 「待ってください、じゃ、じゃあ、試験内容を発表しないのも、戸籍を抹消されたのも、全て・・・ 」 「・・・最後の一人にまで絞るが目的かもネ・・・?」 4人はそのまま口を閉ざしてしまった・・・。 ナターシャもシェリーも・・・いや、メィリィでさえも、他人を蹴落としてまでも目的を達成する気でいた。 だが、ここにいる全てのものと殺し合いをするとしたら・・・。 ここにいるのは、同じ目的を持つ同志という連帯意識が芽生えかけ始めていたのだが・・・、 もし、メィリィの仮説が正しければ、今、それぞれ自分の周りにいるものは全て敵となる。 今、彼女達は、お互いをいざとなったら自分は殺せるのか・・・その覚悟を自らに問いかけていたのだ。 ・・・夜の闇の中を、さらなる暗い空気が4人の上に覆いかぶさる・・・。
「ねぇ、メィリィ!」 その重い空気をぶっとばすように、天真爛漫なローズの声が夜道に響き渡る。 メィリィだけでなく、シェリーにナターシャも驚いたようだ。 「な、ナニ?」 「あたしはメィリィ殺す事になったら逃げるからね?」 唖然・・・。 しかし、最後にプッと吹きだしてしまう。 「アッハッハ、・・・わかたよ、アタシもローズと戦うことなたら、逃げる・・・約束するよ。」 「ええ、一緒に逃げましょう!」 「でも、ローズ、アナタの目的はどーするか?」 ローズは歩きながら器用に腕組みして考えた。 本人は絵本の主人公の気分でも演出したいらしい。 「う〜ん、・・・なんとかなるでしょ? いざとなったら、この島でメリーになった人から秘密を聞き出す・・・とか!」 それを聞いてナターシャも大笑いした。 「それ、いいアイデアだな!? あたしも混ぜてよ! 三人がかりならなんとかなっかもな!?」 当然、その後はシェリーに視線が注がれる。 どうすんの? 「わ・・・私は! ・・・ほ、保留でお願いします! そりゃ、無益な殺生はしたくないですけど・・・!」 この先、実際どうなるかは誰にも予想できなかったが、場の空気だけは明るくなった。 それに、ナターシャもそろそろローズの存在を重く受け止めるようになってきた。 (戦闘はムリだろうけど、それ以外ではいい味出してんじゃん?) ・・・だが、そんなローズへの先入観は、後々裏切られる事になる。 無論、メィリィやシェリーにしても、自分の奥の手は早々見せるつもりもないが、 子供のローズに、「あんな」能力や過去があるとは、誰にも想像できやしなかったのだから。 ・・・それは徐々に明らかになっていく・・・。 ナターシャは上機嫌のまま、調子に乗ってローズの顔を覗いてみる。 「そういえば、さっきもカーリーのとこで勇ましいセリフはいてたな? 例の猟奇殺人犯をやっつける自信あるのかい?」 だが、他の人間が陽気になりかけていたのにも拘らず、ここでローズは沈痛な声を絞りだした。 「・・・アイツはあたしが殺すわ・・・!」
「お、おいおい、まるでヤッたのが誰だか知ってるみたいなセリフだな・・・!?」 ローズは無言のまま歩き続ける・・・。 「ローズ・・・まさか?」 メィリィが心配そうに声をかけると、ようやくローズは強い調子で言葉を発した・・・。 「・・・絶対かどうかわかんないけど・・・アイツの仕業・・・、 アイツ本人か、それとも別の同じ『化け物』なのかはわかんないけど、 あれは・・・ 私のパパとママを食べたヤツと同じだわ!!」 彼女達をさらなる衝撃が襲う。 「何だって!? あれは・・・太ももを持ってかれたグェンは食べられたってぇのか!?」 「そ、それより、ローズ、アナタ前に殺さなければならない言ってたのは・・・!?」 道は明るくなっていた・・・。 食堂の明かりが彼女達を照らし始めていた。 食堂の入り口を前にして、一同は足を止めてローズの答えを待つ。 しばらくしてからローズはにっこり笑って微笑んだ。 その声は再び明るい。 「ごめんね、みんな? それより気をつけてね? もしソイツなら、外見に騙されちゃダメよ? いくら人間の格好に見えたとしても・・・。」 ローズはそれだけ言うと、まだ何人かの受講生が騒いでる食堂に入っていった。 食堂は大きく分けて、完全屋外スペースと、調理場所と同じ屋根の下のスペースとに分かれている。 屋根はあっても、壁は調理部門側とその対面にしかないので、建物との境にいれば、 そこにいる全てのものに声を聞かせる事が出来る。 ナターシャは大声で、カーリー達の対応を伝えた。 それに抗議の意を唱えるものや、疑問の声を上げるものなどいたが、 もちろんそんなことはナターシャの知ったことではない。 「・・・当面、あたし達は二人一組で寝泊りするよ! アンタたちは好きにしな! まぁ、これからコンビ組む相手が安全なヤツかどうかは、神のみぞ知る・・・てヤツだろうけどね?」 実際、これ以上はどうしようもない。 「ローズさん? ここにいない人たちはどうします? あ・・・、危険を知らせる事も大事ですが・・・、 あなたの嗅覚で、彼女達を調べられたら・・・。」
シェリーの案ももっともではある。だが、 「ん〜、でもお風呂やシャワー浴びちゃったらわかんないよ?」 ということで見送られた。 ただ、実際、知らせに行く事自体は人道的(?)なので、二人一組で、 食堂にいなかったと思われる受講生の部屋を尋ねに行った。 もっともらしく、メィリィとシェリーが、「部屋に盗聴器や不審な物音・備品がないかどうか」、 確かめる振りをして、手がかりが残ってないか確かめる役を行った。 もちろん、中には入室すら拒む者もいて、有力な情報は何一つ得られなかった。 その後、彼女達は情報交換を終えた後、部屋の引越し作業に入る。 メィリィは昨日の不審な物音が気になったのだろう、 ローズの部屋に移動した。 ナターシャはシェリーの部屋に入った。 ナターシャの方が荷物が身軽だという事らしい。 それに口では強がっていても、やはり細身のシェリーでは、いざという時は心細すぎる。 なんだかんだで、シェリーは心の中で気持ちよくナターシャを歓迎した。 ようやく、長い一日が終わり、二人ともベッド(ナターシャはソファー)に入ってから、 メガネを外して、シェリーはナターシャに声をかけた。 「ナターシャさん・・・。」 「ああ?」 「私、ローズさん、あんな小さい子がこんなとこに来てどうするんだって思ってましたけど・・・、 あんな子にも複雑な事情や過去があるんですね・・・?」 「・・・そうだね、あたしも見くびってたよ・・・。 でも、あんたもどうなんだい? あたしから見ればあんただって・・・。」 「仰る事はわかります・・・、私も悩みましたから・・・。 私の場合は姉・・・ですね。」 「お姉さん? どうしたんだい?」 「私には二つ違いの大好きな姉がいたんですけど・・・、ある日行方不明になりました。 数日後見つかったんですけど、意識不明で植物状態になり、三年前に亡くなりました。」 「・・・残念だったね・・・、それでどうしてここに?」
「姉が失踪した時、私も幼かったんですが、 父が買ってくれたアンティーク人形を取り合って大ゲンカしてしまったんです。 そして姉はその人形を持ったまま行方不明に・・・。 見つかったときは、人形がなくなってました・・・。 でも、その後、不気味な噂が街に溢れて・・・。」 「不気味な噂?」 「ちょうど、姉が見つかる前後、街で何人かの人間が、歩き回る人形を目撃したと・・・。 その人形の特徴が・・・私たちが取り合ってた人形と同じようなのです・・・。 それどころか、噂によれば、その人形が『シェリー、シェリー』とつぶやいていたというのです・・・! 最後には、その人形かどうかはわかりませんが、赤いフードの男がその人形を抱きかかえて、 霧の街に消えていったという話まであって・・・。」 「・・・。」 「メリーとは、人形であるという説もありましたよね?」 「つまりあんたは、メリーになりたいというよりも・・・。」 「そうですね、できればあの時の真実が知りたい、 メリーの世界に入れば何かわかるのではと思って・・・。」 「・・・他人の人生をどうこう言うほどあたしは立派なもんじゃないが・・・、 まずは、自分の命を大事にしなよ・・・、お姉さんもそう思ってるんじゃないか?」 「・・・そうですね、危なくなったら私も逃げますわ・・・。」 「なら、もう寝たほうがいいよ、明日も早いんだ。 あたしは職業柄、いつでも眠れるようなカラダにしてあるからね、 先に眠るかい? 4時間経ったら起こすよ、交代で眠ろうぜ? あたしが先でもいいし・・・。」 「ではお言葉に甘えて、 お先に眠らさせてもらいます。 私とシェリーさんの二人がかりのトラップがあるから、まずは入って来れないとは思いますが・・・。」 「ま、油断は大敵ということで。」 「そうですね、では失礼してお休みなさいませ・・・。」 「ああ・・・いい夢を・・・。」
>>530 やべ!!
下から4行目「私とシェリーさん」・・・×
「私とナターシャさん」・・・○
乙
一文字でもレスがあるとうれしぃ〜。 カボチャさんや126氏や名無し氏の復活はまだか・・・。 電撃氏はもしかしてメィリィの運命が明らかにならないと、うpしないのでしょうか?
>>533 いえ実は・・・他スレ向けの連作SSが現在クライマックスに向けて佳境に入
って来ておりまして、おかげで今は「〜@動く標的」には暫く手が付かない状
況下にあるんですわ。(~へ~;)y-~~ウ〜ン・・・
でも他スレの方でのSSに一区切りが付き次第すぐにでも再開します故に暫し
の御待ちをば・・・。m(_ _)m
再開した時には思う存分”黒い雨(英訳して^^;)”を降らせますぞよ。(ニヤリ)
精力的に活動なさってるのね・・・。 ごゆるりと・・・それまでにはカタをつけ・・・られるかな?
3日目 「みなさん、おはようございます。 昨日お話したように、今日は過去のいろいろなメリーの活躍例を紹介しますが、 ・・・まずその前に昨晩の出来事を説明させてもらいます。」 毎度カーリーの話し振りは穏やかだが、聞く方はいつも緊張と真剣さを要求される。 ・・・眠気に襲われないのはいいことだろうが・・・。 昨晩殺されたグェンの死は、ほとんどメィリィたちが聞いた内容と、大差のない説明だった。 何人かの受講生が鋭い質問を投げたのだが、相変わらず糠に釘の反応だ。 結局すぐに普通の講義が始まる。 ・・・今回は特にハプニングはない。 平和に午前中の部が終了した。 「それでは午後なんですが、別室で個人面談をしたいと思います。 昨日、皆さんに書いてもらったアンケートや適正試験の結果を元に、 一人一人、今後の指標を相談していきたいのです。 そして、それを元に今後・・・ 明日の午後からの実習、追跡術や暗殺術、情報操作などのコースに分かれてもらいますので。 午後はこの部屋で待機していてください。 一人ずつお呼びします。 それではまた後ほど。」 「なぁるほどね、全員が同じ修練をするのでもないわけだ。」 こちらはローズ達四人組み、お昼時に年長のナターシャが解説を行う。 「どうなるんだろうな? それぞれの得意スキルを伸ばすのか、 それとも苦手分野の最低限の行動が出来るようにするのか?」 「私たちの意志を確認させるための面談かしら?」 と、これはシェリー。 4人全員が席について、さぁ食事を、というところで、不意に後ろから涼しげな声が掛かった。 「お食事中ごめんなさいね、よろしいかしら?」 いきなりカーリーが現われた。 「は、はい!?」 慌ててシェリーが対応するが、カーリーは申し訳なさそうに「どうぞそのまま」とジェスチャーを示す。
「緊張しなくて結構ですよ。 えーと、午後の面談の一番手、シェリーさんに受けてもらおうと思って。 時間になったら管理棟にいらっしゃってもらえるかしら? それと、終わったら、自由時間ということにしますから、島を見学なさっても良いですよ。」 「あ、は、はい、わかりました!」 カーリーはニッコリ笑ってすぐに立ち去った。 「はぁ〜、緊張しなくていいって言ったって・・・一対一の面談でしょうか?」 「シェリー、緊張してるの?」 「・・・ローズさんは気楽そうですね? うらやましいですわ。」 勿論、皮肉も混じってるが本音でもある。 ローズは気にせずランチのロールキャベツにかぶりついた。 「・・・それで。」 「は、はい!」 早速面談は始まる。 あまりシェリーは食事が咽喉に通らなかったようだ。 やむを得ず紅茶を飲み干したが、途中でトイレに行きたくなったらどうしよう? 「シェリーさん、あなたを一番手にしたのは、 私たちへの応募時の質問事項と、昨日の試験の内容を拝見させてもらって・・・、 何というかしら? あなたの『メリー』へのイメージというか、具体的にどんなメリーを目指すのか、 ぼやけているように感じるのですよ。 はっきり言って、あなたはどうなりたいのかしら?」 初っ端からきつい質問が来た。 シェリーにとって一番説明しにくい部分だからこそ、はっきりと文章にできなかったのだ。 「あ・・・あの、えーと、言わないと・・・ダメですよね・・・?」 「いいとかダメとかではなくて、私たちの役割はあなたのお手伝いをすることです。 その為には私たちを信じて・・・あらあら、さすがに白々しいですわね? 私たちをどうぞ、うまく利用なさってくださいね。 ・・・こう言えば答えやすいかしら?」
確かにクールさを売り物に・・・いや、クールであるように振舞いたいシェリーは、 他人を利用する事が自分のこれまでの人生のスタイルである。 他人を頼る事も頼られる事も苦手だし、自分の内面をさらけ出すのは恥ずべき行為だと考えていた。 ・・・昨晩のように、動揺することがあると、ついつい弱い自分が出てくるのだが。 「あ、はい、そうですね・・・ただ、突飛な事もあるので・・・。」 「構いませんよ、みんな突飛じゃないですか? 私たちは人が簡単に死んでいく世界に住んでいるのです。 大抵の事では、驚きませんよ。」 相変わらず恐ろしい事をさらっと言う。 だが、シェリーの場合は、メガネをかけてわざと理知的なキャラを作っている。 それなのに自分の動機は、 ややともすると、メルヘンチックすぎて笑われるのではないかと思う部分もあったのである。 シェリーは顔を真っ赤にしながら、 「じ、実は・・・。」 と、自分がここに来たわけを話した。 昨晩ナターシャに語った内容でもある。 「午前の話では、過去のメリーとは、セイレーンやフラウ・ホルレ、ベルヒト、セドナ、リルムなどの、 妖魔系のお話が多かったですよね? 人形のメリーの伝説はないのでしょうか・・・?」 カーリーは、メガネ越しに自分を窺うシェリーの目をじっと見つめた。 シェリーはシェリーで恥ずかしくて下を向いてしまう。 「シェリーさん、気になさらないで? 昨日も言いましたけど、ここへ来たからって、 必ずしも今後人を殺さねばならないわけじゃありませんし、 別に、恥ずかしがる事でもないですよ。 ・・・ただ、ここにいらっしゃる方はみなさん、人間ですからね、人形の話をする必要はないと思って、 講義内容から省いたのも事実なのですよ。」 シェリーは顔を上げた。 ・・・不思議な言い方である。 まるで、人間以外の存在が普通に存在でもしているかのような言い方だ。
「あ、あの、あの?」 シェリーが戸惑っていると、カーリーは優しく微笑んだ。 「あなたの目的の役に立つかどうかはわかりませんけど、 私はメリーと呼ばれる二体の人形を知ってますよ。」 「本当ですか!? 今、どこに!?」 「居場所までは残念ながら・・・。」 「お願いします! どんな情報でも欲しいんです! 教えてはいただけないでしょうか!?」 「あらあら、急に元気になりましたね? ただ、私の知っていることはほんのわずか・・・。 一体は、数百年前にある魔法使いと妖魔によって創り上げられた呪われた人形だということ・・・。 私たちの機関より大昔の存在ですからね、 干渉のしようもありませんし。 もう一体は、もう活動してないと思います。 現代科学と人間の精神エネルギーを応用した人工頭脳によって動くメリー。」 「・・・私の姉と、動き始めた人形の件と接点はあるのでしょうか・・・?」 「なんとも言えません。ただ、私たちの母体機関である黒十字団のデータには、 何か手がかりがあるかもしれません。」 「で、ではそのデータを・・・!」 カーリーは残念そうに首を振った。 「ごめんなさい、それは最重要セキュリティレベルのデータなの・・・。 黒十字団自体は合法的な団体だけど、水面下では非合法活動も行ってるわ。 ・・・当然、セキュリティレベルの高い部分に属するデータは、 シャレにならないところから引っ張ってきたデータもあるのです。 ですので、それを他人のあなたにお見せるわけには・・・ と言いたいのですが、二つの条件を満たしていただければ・・・。」 「条件ですか? 仰ってください!」 「まずは、私たちのこの島での試験に合格していただく事、 もう一つは、私たちと契約・・・、私たちのデータを提供する代わりに時々私たちの為に働いて欲しい、 そういう取引に応じていただく事です・・・!」
毎日期待しながら待っております、南の島のメリーさん。 当方、以前のレス付けた直後辺りにレポートが幾つも出され、やっと終わったと思ったら昨日から月末まで日が飛び飛びに試験が… 国語・中国語・日本史の教職を並行して取ろうとすると廃人寸前まで追い込まれることが解りました。イヤッホーゥ!
俺は酒という素晴らしき旧友がしつこく誘ってくるもんで‥ えぇ、書いてはおりますとも。お金が尽きる頃にまた本腰を入れられる事でしょう。 脳までアルコール漬けになってしまえばいー。
いそがしい日々が続いていて・・・申し訳ない・・・。 でものぞいているからね! みんながんばれ!
みんな連続できたー!!
芋蔓式一斉検挙ですね。
ほんとうですねwww うずうずしてはいるんですがね。 もしも待っていてくれる方がいたら すいません・・・本当に。
シェリーは戸惑いつつも、そのメガネの奥には希望の光を宿らせた。 「・・・取引・・・ですか?」 「難しく考えないで下さい。ギブアンドティクと申したでしょう? 条件が合わなければ、断っていただいて構いませんのよ。 こちらとしても、あなたがどんな能力を身につけるかによって、対応は変わりますので・・・。」 「判りました。その時は是非、よろしくお願いします!」 カーリーはニッコリ笑って話を切り替えた。 「それでは、本題に入りましょう。あなたの今後の方向性ですが・・・。」 面談はその後、20分程度で終了した。 「シェリーさん、お疲れ様でした。 では、会場に戻って、紅い髪のステラという女性を呼んで来て頂けますか?」 「はい。ステラさんですね? どうもありがとうございました。では失礼いたします!」 ・・・カーリーの後ろで書類をまとめながら、ネクタイを締めたネロは心底から感心たようだ。 「さすがですね。さっきまで、私たちに懐疑的な態度だった彼女が、 ・・・逆の反応を示すようになりましたよ、 見事なお手並みです。 もっとも、彼女は私たちにとって役に立ちますかねぇ?」 「・・・ネロ、まずは素質を見出すのが先決ですよ。 有益かどうかはその後でしょう?」 「そうですね、・・・それで、カーリー様は何も仰いませんでしたが、 あの子が言ってた赤いフードの男と言うのはもしかして・・・。」 「恐らくは『赤い魔法使い』のことでしょう? 確か、三年前に『彼ら』が・・・。」 「そうです。『彼ら』の情報システムはかなり強固なガードになってますので、 私でも易々とは侵入できませんが・・・ あの子の姉が三年前に亡くなったのは、偶然ではないのでしょうね・・・。」 カーリーは残念そうに首を振る。 「勿体無いわね、あの男も神の偉大さを認めさえするのなら、 私たちの仲間に加えても差し支えなかったのに・・・。 ・・・もっとも、『あのお方』のご意志次第だけど・・・。」
・・・ここで少し場面が変わる。 面談が進行し、既に半数以上のメリー候補生が島内観光を楽しんでいた。 といっても、自然以外見るものはほとんどないのだが・・・。 例の正体不明の殺人事件もあるので、多くの者は近場で済ますか、 それか同室となったもの同士で、少し離れた所にある滝や泉に足を延ばすだけだった。 ・・・その二人、ヘスとリムも暇つぶしに裏手の丘や林を散策していた。 「ヘスはなんて言われたのぉ〜?」 「あたしはピアノ線使いだからねぇ、歩行術や気配の消し方なんかを勧められたよ。 たぶん、あのサングラスのルキって人につくんじゃないかな?」 「いいなあ〜、私なんて、あのヒゲのキモ親父だよぉ、見たァ? あのギラついた目ぇ・・・?」 「殺されないでね、リム? セクハラされて迂闊にキレないようにね!」 二人は既に滝のある場所は通り過ぎていた。 両側は小高い崖のようになっており、二人が歩いているのは片側の中腹にある細い砂利道だ。 眼下には、小さな川が流れている。 一応、転落防止の為、彼女達の右側には数メートルおきに杭が打たれており、 粗いロープで繋がれていた・・・。 空は晴れてはいたが、所々に雲が覆い始めていて、青空はわずかな面積しか残っていない。 この島も赤道に近い場所にあるが、日も傾き始めていて、崖の陰に太陽は隠れてしまっていた。 また二人のいる斜面も、南方独特の幅の広い葉の植物が自生しているので、 この道は既にかなり薄暗い。 「・・・おっ、風が強くなってきたぁ、 もう少ししたら一雨くんのかなぁ?」 ・・・ザザァァア・・・ ちょうど、ヘスが独り言のようにつぶやくと、一段と強い風が木々や葉を揺らす。 シャツがめくれあがり、おへそ丸出しになる。 「おおおぉ!?」 どうせ、他人に見られるわけでもなし、それよりよろめきそうになるので、 右手のロープを思わず掴まざるを得ない。 「ねぇ、リム、あんたスカート大丈・・・ぶ・・・ 」 笑いながら後ろを振り向いたヘスは己が目を疑った・・・、リムがどこにもいないのだ。
そんなバカな? 隠れる所なんかない・・・、先程の強い風の時に、砂利の音は紛れてしまったのかもしれないが、 ほんのわずかの隙に、リムが見えないところにまで移動できるはずがない。 ヘスはすぐに川の方へ注意を向ける。 ・・・まさか川に転落なんて・・・。 それだったら、悲鳴ぐらい出るだろうし、彼女があの程度で川に落ちるなんて考えられない。 ヘスはもう一度辺りを見回し、恐る恐る、ロープをまたいで川岸を覗き込んだ・・・。 ・・・あれ? 川の手前の草木の陰に、その場には不自然な色彩の物体がわずかに露出していた。 衣服? まさかと思ったが、リムのはいていた薄い色のスカートだ。 転落したのか!? 斜面は注意しながら降りれば、転ばずに下までたどり着けそうだ・・・。 ヘスは腰を曲げて、不恰好に手をつきながら斜面を下り始める。 「リムー! おい、リムーッ!!」 少しずつ近づくと、スカートの裾からまぶしい太ももが露出しているのがわかる。 やばい、意識をなくしてるのか!? カラダは仰向けになってるようだ、すぐに茂みからリムの顔がのぞい・・・うっ!? 目が開ききっていた・・・、まるで最後に信じられないものを見たかのように・・・。 ショックを受けながら、さらにヘスがもう一歩前に進むと、 ヘスの心には、衝撃より恐怖の感情が噴出し始めた・・・! 咽喉がざっくりとえぐられていたのだ・・・。 大雨の日の排水溝のように、赤黒い液体が咽喉からどんどん湧き出てくる。 殺されている・・・! あのグェンとかいう女を殺したヤツか!? すぐにヘスは自己防衛本能が働いた。 反射的にベルトの金具に指を引っ掛けると、 ビィィーンという音とともに細い金属製のワイヤーが飛び出した! 「誰だぁ!? どこだ、どこにいるゥ!!」 ・・・その声は、たった一つの声色でありながら、ヘスの周りの茂みのあちこちから聞こえてきた・・・!
うふふ・・・、どこにいるかって・・・? ここよ、私はここにいるわ・・・、 そしてホラ? 私はあそこにもいるわ、 それと ねぇ、そこにも私はいるのよ・・・。
☆ 二ヶ月ぶりの登場です。 設定を思い出すため前スレから彷徨ってました。
畜生! どこに隠れていやがるんだ? 「ふざけんなぁ! 顔を見せろぉ!! ・・・ナニモンだぁ!?」 うふふ、やーねぇ、私よ、メリーさんよ、 あなた達の憧れの存在じゃなくて? ・・・そんなに怖がって、どうするの? ヒステリックに血相を変えたヘスは、その右手を激しく振り回す! その指先から続く銀色の鋼線が、目にも留まらぬ速さで踊り狂う。 ビシビシッ! ズババッ! 周辺の草木がたちまち舞い上がっていく。 「・・・なにがメリーさんだ!? とっとと出て来い・・・、切り刻んでやるッ!!」 まぁ? それがあなたの武器? あたったら痛そうね? 惜しいわね、あのまま真っ直ぐお部屋に帰れば、私に食べられなくて済んだのに・・・。 「た・・・食べるだと!? お、お前、リムを食べるつもりで・・・!」 ヘスとリムは友情を感じるほどの仲ではないが、 仮にも同室のパートナーという義務感からか、慎重にヘスはリムの死体に近づいた。 そのカラダを守る意味などないのだが、そうせねばならないような気がして・・・。 相変わらず、襲ってきた者の姿は見えない。 自ら操る鋼線の風を切る音しか聞こえない。 ・・・その時、再び強い風が吹いた・・・。 ヘスの視界の端に、倒れているリムのスカートが動くのが映る・・・。 その時、違和感を感じたので、視線そのものを倒れているリムに移した。 リ ム が こ っ ち を 見 て い る ? すぐにそれは自分の目の錯覚だと気づいた・・・だが、すでにそんな判断は意味をなさなかった。 リムのカラダが勝手に起き上がり、そのままヘスにもたれるように抱きついてきたのだ!! 「ぎゃあッ!?」
ほんの一瞬とは言え、完全にヘスはその行動をストップさせられた。 そしてリムの死体の背後に黒い塊が舞い上がる。 リムの死体の下に隠れていたと言うのか!? ヘスが全てを把握した時はもはや手遅れだった。 ・・・彼女の首筋に突然の激痛が襲う! 「がふ!」 それはヘスの声でなく呼吸音・・・といっても、それが最後の呼吸だったのかもしれない・・・。 うふふ、頚動脈は外れちゃった? でも、息ができなくなったんじゃなくて? 可哀想に・・・苦しいでしょう? いま、楽にしてあげるからねぇ・・・! ヘスの前に、その少女は腰までかかる長い黒髪をたゆらせて笑っていた・・・。 「ンン〜ッ!!」 どんどん意識が遠くなっていく。 だが、最後までヘスは抵抗しようとした。 片手で首筋の出血を抑えながら、右手の鋼線でこの食人鬼をズタボロにしてやろうと・・・! だが、黒い少女は再び舞い上がると、振り下ろされたヘスの右手の外側に密着する。 そのまま、ヘスはぴったりと後ろから抱きしめられてしまう。 右手首は完全に黒い少女に抑えられた。 黒い少女はヘスに頬までこすりつけている、・・・まるで、いとおしい者に接するかのように・・・。 もはやヘスの心は恐怖と絶望しか残っていない。 黒い少女の顔は今は見えないが、その顔が歪んでいくのが頬の感覚で判った・・・。 食事の時間なのだ・・・。 薄れ行く意識の中、右の二の腕に熱い痛みが走る。 いや、もう痛みはほとんど感じていなかったかもしれない。 ヘスの目はまだ生体的な反応を保ってはいたが、もうほとんど思考能力を失っていた。 カラダを食いちぎられるたびに、ピクピク痙攣するように反応はするが、・・・もう時間の問題だ。 哀れなヘスとリムは、誰にも知られることなく、志半ばにしてこの谷間に命を散らせてしまった・・・。
Ladyさんワールド炸裂中ですな。 何だか最近、シラフでいる事が少なくなってきたよ。 たまさか開く2chも、よく分からないテンションで見てんのか見てないのかわからん。 おっと仕事仕事…。
>>553 仕事中も酔っ払ってるの?
ああ・・・、早くラストバトルまで行きたいのに、また新キャラを・・・。
どうしよう・・・?
「そんで?」 ローズ達四人はお茶を囲んでいた。 ナターシャがローズに面接の結果を尋ねる。 「んん? あたし? あたしはカーリー先生に教えてもらうことになった。」 「ええッ、本当ですか? あの方も直接指導するのですね!?」 てっきり、残り三人に振り分けられるとみんな思っていたのだ。 「ローズ、ナニ教わる?」 メィリィも興味津々だ。 「んーとね、なんだっけ・・・、なんか、じっせんしんりがくとか難しいこと言ってた。 こっちがこうした時に、相手の人がどう思うかとか、そんなのもやるって・・・。 でもおもしろそうでしょ!?」 「はぁはぁ、確かに、ローズのカラダで戦闘スキル教えるのはまだ、早いだろうしなぁ、 意外とピッタリかもな。」 ナターシャはローズを軽視するつもりなど全くない。 実際、誰もが同じような印象をローズに対して持っていた。 まだ、ローズの正体は誰も知らない・・・、 いや、先程、面接を行ったカーリー達は別かもしれないが・・・。 「あたしはネロさんですわ、ナターシャさんとメィリィさんは・・・やっぱり?」 ナターシャは行儀悪く背中を反り返して椅子の上に膝を立てた。 「あ〜あ、そうだよ、変態マルコだよ。」 「アタシもネ、アタシの場合は戦闘術よりサバイバル技術を重点に置く言ってたよ。」 「ま、メィリィ、よろしく頼むよ、・・・あたしは尾行術かなんかをマスターしたかったんだけどなぁ、 それ言ったら、カーリーに言われちゃったよ、 ・・・『ナターシャさん、あなた身長は?』・・・って。 そうだよなぁ、175cmのあたしじゃ、尾行は目立つもんなぁ〜、こればっかりはなぁ・・・。」 その言葉に、隣に座ってたローズがナターシャの胸を覗き込む。 「こら、どこ見てんのさ?」 「いいじゃない、大きくて? こんな目立つおっぱいしてる人、他にいないわよ?」 「ローズ! お前までセクハラかよ! あ〜、もう、ここの奴らは〜・・・!」 メィリィ達もついつい、不満そうに自分の胸とナターシャを見比べてしまう、 そう、メィリィもシェリーも、自分の小さな胸に対してはコンプレックスを持っていたのだ。
4日目・・・ いよいよ、グループ別に分かれての実習だ。 スタートは例の教室で全員集めてのお話から始まる・・・。 「みなさん、おはようございます、いよいよ今日から本番と思ってください。 ・・・あら、空席がありますわね・・・? 来てらっしゃらないのは・・・リムとヘスね・・・。」 にわかに教室がざわめく。 カーリーはしばらく黙って空の一点を見つめているようだったが、 しばらくすると、瞬きをしてから再び受講生達に呼びかけた。 「・・・確かお二人は同じ部屋に泊まっていましたね・・・どうやら、脱落のようですね・・・。 とても残念ですわ。 気を取り直しましょう、・・・皆さんは4組に分かれてもらいます。 マルコ班の5名はこの教室の前に集まってください、 ルキ班の4名は後ろの方へ・・・。 ネロのグループ5名は管理棟の情報室へ。 そして、私の班は同じく管理棟の私の部屋に来ていただきます。」 受講生達は自分以外の者の行動に目をやった。 昨日のシェリー達ではないが、カーリー直々の指導があるなど、 ほとんどの者が思いつかなかったからだ。 しかも、カーリーは人数こそ明言しなかったが、計算すればカーリー班はたった二人だけだ。 いったい誰と誰なのだろう? ローズはシェリーと共に、ナターシャやメィリィに手を振って教室を出て行った。 石畳の道を抜け、ローズを含む7人は、物々しい塀に囲まれた管理棟の門をくぐる。 待ち構えていたネロが彼女達を案内した。 「私の班は、二階の奥が情報室になってますのでそちらへ行ってください。 カーリー班は3階を上がったところにイスがありますので、そこへ座って待ってて下さいね。」 ローズはここでも手を振ってシェリーと別れた。 もちろんシェリーもそれに応えたが、 シェリーは、ローズと共に階段を上がる、一人の黒人の少女から目を離すことが出来なかった・・・。 その子は、脇に小さな手作りの人形を抱えていた・・・。
3階に上がると、ローズは階段の近くにあったイスにちょこんと座る。 続いて、ショートアフロの少女も、隣に腰をかけた。 好奇心豊かなローズは、隣の子の人形から目を離すことが出来ない。 「・・・ねぇ、その子の名前は何て言うの?」 ついに、抑えが効かなくなったらしい。 まぁ、ローズにそれを求めるのは酷だろう。 白いTシャツを着た黒人の少女は、最初、ローズのきらきらした目に戸惑っていたようだが、 人形を見下ろした後、ニッコリと笑って一言だけ口を開いた。 「マーヤ・・・。」 続いてカラダを揺すりながらローズが畳み掛けるように質問する。 「可愛い! あなたの手作り?」 「そう、自分で作った・・・。」 ローズと違って人見知りするのか、彼女はあまり喋るのは得意ではないように見受けられる、 だが、けしてローズを疎ましく思ってるわけでもなさそうだ。 「すごぉい、器用なのね? あ! あたしローズ、よろしくね!」 「私、・・・ラブゥ・・・よろしく。」 ローズはその後も、ラブゥや人形の事を聞きまくった。 対照的に、ラブゥはそんなローズに焦るでも嫌がるでもなく、 ゆっくり言葉をつむぎだして、一つ一つ短い答えを返していた。 トン トン トン・・・ 階段を足音が登って来た・・・カーリーだ。 「・・・お待たせしてごめんなさい? あら、もう仲良くなってるのかしら? ローズが13歳、ラブゥが15でしたね、年齢も近いし、ちょうどいいでしょう。 さ、こちらへどうぞ、私の部屋に案内します。」 ・・・カーリーの部屋は、窓は全て厚いカーテンで覆われ、中は薄暗いランプが灯っているだけだ。 そのカーテンも絨毯も、立派な刺繍が施され・・・売ったらいくらぐらいの値打ちだろう? 調度品も民族色豊かな小物も多く、部屋の中は香の匂いで充満している。 それだけでローズは嬉しそうに落ち着かないでいる。 笑顔こそ見せないが、ラブゥも同様のようだ。
「さて、よろしいですか?」 カーリーは相変わらずの柔らかい物腰で席に着いた。 「改めてよろしくお願いしますね、 まず、お二人に言っておく事があります・・・。」 何だろう・・・、二人はカーリーの言葉を黙って待ち構える。 「ローズ、それにラブゥ・・・、 あなた達はすでに、私たちの指導を特に必要とはしていないと思います。」 「え?」 さしものローズも驚きの声が出る。 ラブゥは驚いてるが、その反応は表には出ない・・・。 「既にあなた達はメリーとしてのスタイルは完成しています。 もちろんこれは・・・あなた達が他の人に比べて、 優劣がどうの、という基準ではありませんが、 あなた達のスタイルに、私たちが余計なものを付け加えるものはない・・・ という判断の元に選ばせてもらいました。 従って、これから、私が残りの日数であなた達に教える事は、 これからのあなた達の活動に役立てられるかもしれないし、 逆に、全く役に立たない知識になるかもしれません。 ただ、あなた達がここへ来たのが無駄足にならないように、これだけは保障します。 ・・・もし、あなた達が最終日の試験まで乗り越えられれば、 あなた達は今まで以上の力を手に入れられるでしょう。」 ローズはワクワクが止まらない。 イスをガタガタ音を立てて前に詰めようとする。 「あと、それと、ローズにラブゥ・・・あなた達の能力はまるで性質の違うものですが、 お互いそれを見せる必要はありません。 特にローズ・・・、あんまり質問攻めにするとラブゥが困りますからね? ほどほどに・・・。」 釘刺されちゃった・・・、 「は〜い・・・。」と言ってローズはつまんなそうに肩をすぼめてしまう。
なんだかんだで、午前中の時間が終了を迎えた。 どの班も、午前中は下準備に時間を費やし、午後から本格的に始動するようだ。 カーリー班は、会話が中心だ。 よく喋るローズと無口なラブゥでは対照的だが、カーリーがうまくバランスを振り分けて話を進めていく。 そろそろローズも、ラブゥが無口なのは人見知りというよりも、単に性格だとなんとなくわかってきた。 さて、ローズがお昼ご飯を食べに行こうと、部屋を出る直前、ここでちょっとした事件が起こる。 ラブゥが席を立つ時、彼女は絨毯に手をついた。 単純に絨毯の手触りを確かめていたかもしれない・・・。 だが、その瞬間、空気を切り裂くような鋭い声が部屋に響いたのである。 「ラブゥッ!」 戸口にいたローズまで心臓が飛び上がりそうになった。 ローズが振り返ると、鬼のような形相をしたカーリーがラブゥを見下ろしている・・・。 余りの衝撃で部屋の時間が止まったかのようだ。 カーリーはその形相のまま、ゆっくりと口を開く・・・。 「おやめなさい、ラブゥ・・・、 この部屋だけにあらず、そのような行為は私たちへの攻撃と見なします・・・。 初日に死んだパメラのようになりたいのですか・・・!?」 器が違う・・・とでも言うのだろうか、 ラブゥはすっかり怯えてしまい、 「ご、ごめんなさい・・・。」とかすれるような声で謝るのみだ。 「今回だけはなかったことにします、・・・ですが次はありませんよ・・・!?」 ローズは目を白黒させてラブゥが部屋から出てくるのを待った。 「・・・ねぇねぇ? 何したの?」 「な、なんでもない!」 そのまま、ラブゥは走って階段を下りていってしまった。 そぉーっと、部屋を振り返ると、カーリーがいつもの涼しい顔に戻っている。 「ローズ、何でもありませんよ、どうぞお昼に行ってらっしゃい。」 「・・・はーい・・・。」 ローズはお昼ごはんを食べるべく、腕を組んで首を捻りながら階段を下りていこうとした。 ・・・おかげで階段でよろけてしまいそうになる。
今夜のディナーはいつもと様相が異なっている。 いつものテーブルにローズ達が腰掛けているのは間違いない。 だが、ナターシャとメィリィがまるで死人のようにうなだれている。 ・・・他のテーブルも、所々同様の光景が見られる。 辛うじて普通に食事をとっている者も、かなり苦しそうだ。 シェリーとローズは席をくっつけて、互いの顔を見合わせていた。 「どうしちゃったの、これ・・・?」 「私もいま、来てみただけですから・・・、よほどハードな演習だったのでしょうか?」 程なく・・・まるで、ゾンビさながらの動きでナターシャが腕を動かし始めた。 「・・・あ、ああ〜、たいしたサディストだよ・・・あいつはぁぁぁ・・・、 人の体力限界までいたぶりやがってぇぇぇぇ・・・!」 メィリィも頑張る・・・。 「あれ・・・笑ってたねぇ・・・、心の底から楽しんでた・・・ヨ。」 シェリーはほっと胸を撫で下ろしていた。 よかったぁ・・・ネロ班で・・・。 「あ、あの、よければお食事持ってきましょうか・・・?」 ナターシャ達は体勢を変えないまま、心の底から礼を述べる。 「あああ、おねがいぃぃぃ・・・」 「嬉しいねぇぇ、できれば、辛いもの中心で・・・さもないと、食欲湧かナイ・・・。」 シェリーは笑いながら、ローズを促した。 マルコ班の中には食事を摂らない者もいたが、ここで体力をつけないのは自殺行為といえよう。 メィリィ達はそれが判っているので、無理にでも食事をする。 ・・・もはやナターシャとメィリィは廃人同様の動きで食物をかっくらった。 ある意味、シェリーにとってはそのほうが都合がいい。 彼女達に会話を振る必要なく、ローズへの会話に集中できるから・・・。 「ね、ローズさん、あなたと一緒にいた女の子はなんて名前なのですか・・・?」 「ん? ラブゥ?」 「ラブゥさんと仰るのね? あなたの事だから、ここへ誘うかと思ったのですけど?」 「んー、誘ったけど断られちゃった、あんまり人と一緒にいるの、好きじゃないみたい。」 「彼女は人形を抱いてましたけど、もしかして人形遣いなのですか・・・?」
「うーん、わかんない? でも何でそんなこと聞くの?」 シェリーはやや取り乱しながら、大した事でもないというそぶりを見せる。 「ええ、ちょっと興味があって・・・。」 「あ、でもね、人形抱いてる時は気づかなかったけど、あの胸の大きさは反則だよ!」 「は、はい? 胸!?」 「そう、もちろん、ナターシャよりかはちっちゃいけど、 あの子、まだ15よ、あたしと二つしか変わんないのよ? 身長だってシェリーとそう変わんないのにあの大きさはずるいわ? まるでバスケットボール。 あの黒い肌にぴったりした白いTシャツ着てるから余計に目立つわ!」 もしかしてローズ、悔しいのか・・・? ナターシャに関しては、年齢と身長の開きがありすぎるから気にならなかったらしいが、 かえって年齢の近いラブゥに関しては意識せざるを得ないようだ。 ナターシャが息も絶え絶えに反応する。 「こらぁ、そこぉ、また問題発言をぉぉ・・・。」 ローズはしげしげとナターシャの胸を観察した。 「あたしも、大人になったらナターシャみたいになれるかなぁ? ママもそんな大きくなかったし・・・、揉んだら大きくなる?」 「もぅ何とでも言えぇぇ、今なら犯されても抵抗できねぇぇぇ・・・!」 メィリィも負けじと参戦する。 「それじゃあアタシ、突っ込んであげるね、二度と忘れられない夜にしてあげるヨ・・・。」 「ふは! メィリィだって使い物にならねーくせにぃぃ・・・。」 「あ〜確かに、アッという間にイッちゃいそうネ・・・。」 まるで女子校のノリだ、 二人は、息が続かないので自然と品のない笑い方になる。 どうして人はこういうとき、体力の無駄遣いをするのだろうか? こんな二人に、シェリーがついていけるはずもない。 「も、もしかして ふ、二人とも壊れてます・・・?」 思いっきり引きまくるシェリー、ちなみに彼女はまだ男を知らない。 メィリィについては・・・内緒だ。
気をとりなおしてシェリーはローズに向かう。 「あ、えっと・・・、そのラブゥさん、ここには来てないのですよね? いつもお一人で食事してるのかしら?」 「そうみたいね? 部屋もずーっと一人のまんまって言ってた。」 シェリーはさらに考え込む。 「えっと・・・、前にグェンさんが殺された時、そのラブゥさんの部屋には、 あなたとメィリィさんが行ったのかしら?」 「うん、主に会話してたのはメィリィだけど。」 「部屋の中には入りました?」 それにはもう目も開かないメィリィが答える。 「あ〜、あの黒人の子ね、一人でだいじょぶだし、入って欲しくナイ言ってたネ・・・。」 「そうですかぁ・・・。」 ローズが心配そうにシェリーの顔を覗き込んだ。 「今日、変だよ、シェリー?」 「あ、や、・・・えっと・・・」 慌てふためくシェリーにナターシャが見かねて助け舟を入れる。 「別に恥ずかしがる事も隠すこともないだろう? 人形遣いを探してるって言えばいいじゃん・・・。」 「え・・・? ま、あ、そうですけど・・・。」 ローズの目が輝いた。 「お人形さんに興味あるの? だったら一緒に聞きにいこっか!?」 実を言うとシェリーはそういう流れになるのを待っていた。 自分の口から言い出せなかったようだ。 仮に一人で訪ねに行って、追い返されたり、「人形はただの趣味」と言われたら、 自分がバカみたいに感じるからだ。 已む無くローズに引っ張られるように行けば、少なくともそう感じることはない。 「じゃぁ、お願いしようかしら・・・、ローズ、紹介してくれます?」 「うん、行こっ! ところで・・・メィリィ、ナターシャ・・・大丈夫?」 二人は食事を終えたはいいが、また死人モードに戻っている。 「・・・だいじょーぶだよぉー、いってらっしゃーい・・・。」
ローズとシェリーは、ラブゥの泊まっている部屋に向かう。 場所はローズが覚えていた。 シェリーの期待と不安を他所に、ローズは遠慮無しにラブゥの部屋の玄関を叩く。 すぐに、中から返事が聞こえた。 「・・・誰?」 「あたしー、ローズー、ラブゥに会いたいって人がいるのー。」 ラブゥも考える時間が欲しかったのか、少し沈黙の時間が流れた後に、ようやく扉がゆっくり開く。 「・・・。」 「こんばんわー、こちらがシェリー、人形に興味があるんだってぇー。」 怪訝そうな顔をするラブゥに、シェリーは礼儀正しくお辞儀をする。 「夜分遅くにごめんなさい、少しお聞きしたいことがありまして・・・。」 ラブゥは胸から上を扉から出しているだけで、ローズ達を部屋に入れるそぶりは見せない。 よっぽど、他人を中には入れたくないようだ。 「なに・・・?」 (うわ、これは話づらそうだ!) しかし、シェリーもここまで来ては後に引けない。 「じ、実はあなたがもし、人形遣いなら・・・なんですけど、その、 人形に勝手に歩かせたり、言葉を喋らすなんてできるものなのかしら・・・?」 戸口にランプはついてるものの、夜なのでラブゥの白い部分の多い目と、白のTシャツがよく目立つ。 ラブゥの目は完全に「ナニを言ってるんだ、コイツは!?」 と、変なものを見るかのような目つきだ。 (あ〜、だから来たくなかった〜)と恥ずかしさでいっぱいになるが、ヤケになって、 自分の姉の事件を告白した。 さすがにローズも、その内容に驚いた。 「・・・ということなんですの。それで、何か手がかりが掴めないかと思って・・・。」 ラブゥは話を黙って聞いていたが、ようやく得心が行ったようだ。 「話はわかった、・・・確かに私は人形遣い・・・でもあなたの力にはなれないと思う。 たぶんだけど、あなたのお姉さんはドルイド系の魔術に犠牲にされたと思う。」 「えっ? いくつかの流派があるのですか!?」 「もちろん。 当然、他の事はわからない。 ・・・私はブードゥーだから・・・。」
思わず後ずさるシェリー。 「ブ、ブードゥー教の方なんですか!?」 その反応を見てラブゥは気分を害したようだ・・・。 「・・・だから何? ブードゥだから近寄りたくないって・・・?」 「あ、ごめんなさい、そんなつもりじゃ・・・。」 「だからイヤなんだ・・・、悪魔崇拝かナンかだと思ってるんでしょ? ヨーロッパの魔術と大差ないよ、白魔術もあれば黒魔術もある。 恋愛成就のお呪(まじな)いから呪いまでね・・・。」 「気分を害されたのなら謝ります。 ・・・そちらの知識はないもので・・・。 では、私の姉のようなケースは・・・?」 「私たちの術にはない・・・。 悪いけど力にはなれない、人探しの占いなら有料で引き受けてもいいけど、 もう、死んでるんでしょ? どうにもならないよ・・・。」 シェリーはすっかり落ち込んでしまった・・・。 やはり、メリー試験に合格するしか道はないらしい。 「わかりました・・・お騒がせしてごめんなさい・・・。」 シェリーの後姿を確認した後、ラブゥはローズの視線に気づいた。 「・・・なに?」 「腹話術とかはできるの!?」 「・・・。」 またもや、ラブゥは「ナニ言ってんだ、こいつは」という表情を見せる。 ローズの目はキラキラしたままだ。 「いや、私はそういう人形遣いじゃないから・・・、マリオネットなら、なんとか・・・。」 「すっごぉい、今度見せてね・・・あ、シェリーが行っちゃう! ラブゥ! また明日ねぇー!?」 「ああ、おやすみ・・・。」 そのまま、ローズはシェリーを追って駆け出し始めた。 「しぇーりーぃ、待ってーぇぇぇ!」 二人の姿が見えなくなるまで、ラブゥは彼女達の後姿を見続けていた。 多少、興味を持ったらしい・・・。 「変なやつ・・・。」
5日目・・・。 「おはようございます、・・・あら、ラブゥ眠そうね?」 カーリーはラブゥの顔を覗き込んだ。・・・そういえば瞼が重そうだ。 「あ・・・すいません、昨日、眠るのを邪魔されて・・・。」 ローズがばつが悪そうに驚く。 「えっ? あたし達のせい!?」 それを聞いて、ラブゥが申し訳なさそうに首を振る、一応ぶっきらぼうとはいえ、気はつくらしい・・・。 「あ、違う、あなた達じゃない、 あの後、深夜に黒い服の女に侵入されて・・・。」 「黒い服の女!?」 ローズの顔つきが変わる。 「まぁ? ラブゥ襲われたのですか?」 「あ、ハイ、でも追い返しました・・・。」 「・・・! すごいよ、ラブゥ! どうやって追い返したの!? 相手はどんなヤツ!?」 ローズの必殺・質問の嵐! さしものラブゥも、たじたじになってしまう、 それは質問の多さと言うよりも、普段からは想像できないローズの重苦しい顔つきのせいだ。 「・・・どうやって追い返したかは言えない。 ただ、彼女が襲い掛かってきたときに、私の術を使った。 しばらく拮抗状態が続いたけど、突然ヤツが笑い出して・・・、 『後が楽しみだわ』と言って帰って行った・・・。 一応、その後も警戒していたので・・・あんまり眠れなくて。」 ローズもびっくりしてたが、普段冷静なカーリーも興奮してるようにも見える。 「素晴らしいわ、ラブゥ! でも、慢心したり油断しないようにね。 今後も襲われないとは限らないから・・・。 ローズも聞きたい事が沢山あるでしょうけど、今は講義に集中して? 大丈夫よ、あなたが彼女に会いたいのなら、いずれ会えるでしょうから・・・。」 この場にメィリィかシェリーでもいれば、話の追求をやめなかったかもしれないが、 ローズは不満ながらもカーリーの言葉に従った・・・。 彼女達なら、きっとこう思っただろう・・・「やはり、カーリーはその女を知っているのか」、と。
そして、ローズもラブゥも思い至らぬ事だが、ラブゥが黒服の女を撃退したおかげで、 マルコ班及びネロ班から、さらに二名の脱落者が出ていた・・・。 黒服の女は別の部屋に忍び込んで、その部屋の床を血まみれにしていたのだ。 当該班であるナターシャ・メィリィ・そしてシェリーは、 当然、昨日からの受講生の消失事件とつなげて考えていた。 マルコ班では体力を極限まで削り取られているので、一瞬たりとも気が抜けない。 むしろ、訓練中のほうが安全と思いたいのだが、 マルコの実習は、気を抜くと大怪我することもありうるので、 二人とも、もはや死に物狂いにならざるを得なかった。 実際、ことの危険性を認識していたのは彼女達だけではない。 他班の出来事でも、ランチの頃には話が広まる。 カーリー達に雇われている島の従業員が、昨夜の犠牲者の部屋を清掃している所を、 ある受講生が目撃してしまったことも、話の信憑性を確かなものにした。 受講生達の間では、「今晩は誰の部屋に現われるのか?」 といった騒ぎが始まっていた。 午後の講義でも、何人かが各講師に訴え出るわけだが、勿論誰も取り合わない。 例えばマルコだ。 「あーん? いいじゃねーか、返り討ちにしてやれば? 疲れて指一本動かせねぇ? ・・・だったら抵抗しないで殺されるんだな!」 この島には定期便と言うものはない。 カーリー達が契約している、食料や生活物資の運搬をしている船が寄港するのみだ。 何人かの受講生が逃亡を試みるも、船員達は、カーリー達に割増料金をもらって、 受講生を乗せないように厳命されていた。 島の随所には、打ち捨てられた小船は存在しているが、エンジンすら積んでいないボロ船しかない。 命の危険を感じた受講生は、荷物をまとめてこの狂った島から逃亡しようと試みる事にした。 ・・・午後、実習を始めていたルキの下に携帯電話が鳴る・・・。 「はい・・・ルキです。 ええ、私の所ではステラが来てません・・・、そうですか・・・判りました、では直ちに・・・。」 ルキは電話を切って、その場にいる受講生達に告げる。 「みんな、申し訳ない、30分ほど席を空ける。さっき言った内容を各自始めていてくれ・・・。」
ここは受講生達が泊まっているバンガローの一室・・・、 紅い髪のステラは荷物をまとめ、日が傾くのを待っていた。 既に小船は見つけていた。 オール一本でも、近くの島までたどり着けばなんとかなるだろう、 とにかくこの島からすぐに出るんだ・・・それしか考えていなかった。 すぐに島を出ても良かったのだが、 カーリー達に雇われている島の用務員に見つかる事を警戒していたのだ。 ステラは同室のパートナーへの別れの手紙を書いていたが、 不意に誰かの視線を感じ、ハッとして顔を上げた。 どうやって!? ・・・部屋の戸口にはルキが立っていた。 扉が開いた気配はなかったのに? 「ル・・・ルキさん? どうして・・・!?」 「・・・ステラ、どうしたんだ? 実習を休むのか?」 「あ・・・え・・・その・・・!」 慌てふためくステラにゆっくりルキは近づく。 サングラスをしているので、ルキの視線がどこへ向いてるか判断できなかったが、 彼はステラの書いていた文面を読み取っていた、 「・・・お詫びと励ましの手紙か・・・、律儀なんだね、君は。」 「あ、これは!」 反射的に紙をくしゃくしゃにするがもう遅い・・・。 「残念だ・・・もう少し頑張る女の子かと思ったけど・・・。」 「ごめんなさい! もう怖くて耐えられません! お願いです、ここから帰して下さい!」 ステラは泣き出し、しまいにはルキの胸にカラダを預け始めた。 「怖いんです・・・、こんなとこもう耐えられない・・・。」 ルキは表情こそ変えないが、そっとステラの頬を撫で、優しく語りかけた・・・。 「ほら、泣くのをやめて・・・、可愛い顔が台無しだよ・・・。」 「グス・・・ルキさん・・・。 ウッ!」 プシュッ、という乾いた音と共に、ステラの口から小さな嗚咽が漏れた。 ルキの片手にはサイレンサー付きの拳銃が握り締められていたのだ・・・。
「・・・女の武器を使うことは結構だが・・・、 相手にそれが通用するかどうかは考えないとな・・・。 さて、あと二人か・・・。」 ルキは部屋を出た後、島の清掃係に電話で指示を与える。 ステラの後始末だろう。 その後、カーリーにも連絡を取っていたようだ。 ルキはほとんど、事前に予告したとおりに30分で元の場所に戻ってきていた。 受講生達に、どこに行っていた等の説明はない。 訝しがるものもいたが、彼は演習に関係ない質問は受け付けない。 杓子定規に席を離れた事への侘びを口にするだけだ。 元々、ルキに限った事でなく、マルコにしても、 受講生達には、各自の能力に見合った課題と解決方法を提示している。 その教え方はハードではあるが、受講生達には納得しやすい教え方なため、 これまで、教官である彼らに反発する受講生はいなかった。 しかも、カーリーの方針が徹底されていて、 必要以外のところでは、決して受講生に甘い顔を見せてはいけない、という態度が貫かれているので、 妥協や馴れ合いと言ったものは一切ない。 真剣に学ぼうとする者にとっては、指導者としての彼らは、正味ありがたい存在であった。 メィリィもナターシャも、マルコに気は置けないが、様々なテクニックを学んでいた。 だが、講習が終わると各自、現実に気づいて背中を凍らせる・・・。 ディナーの頃にはまたしても恐ろしげな噂が広がっていくのだ。 そう、既にマルコ班は残り4人、ルキ班は3人、ネロ班2人、カーリー班変わらず2名・・・と、 最初の半分近くにまで参加者が減っていたのである。 ・・・食堂はまるでお通夜だ。 シェリーは恐怖で口も聞けず、 ナターシャ・メィリィは緊張と疲労でムダ口を叩く余裕がない。 ローズはローズで、ラブゥの遭遇した黒服の女のことが頭から離れないようだ。 ・・・まぁ、ローズだけが、受講生の数が減ってっていることなど、どうでもいいと思っているのだが・・・。 果たして彼女たちは、残りの日数を無事に過ごせられるのだろうか・・・? ローズは春巻きをほおばった。
☆ ようやくラストが見えてきました。 次回ではいよいよ、試験の内容を発表できると思います。 ・・・そして再び彼らが。
6日目・・・ 今朝は早くから様子が今までと異なっていた。 ルキとマルコが各班の集合場所に、頭を下げて「今日は少し開始が遅れる」と言って廻ったのである。 理由ははっきりとは言わなかったが、今後の試験のことに関するようだ。 受講生達の間では、メンバーが減った事による予定の練り直しでは? と囁かれた。 ・・・実はカーリーたちの間で、予定外の事件が起きていたのである。 黒衣のカーリーは、いつも講義の二時間ほど前に目を覚ます。 その間に、食事や化粧・・・、 黒十字団からの連絡チェック(基本的には夜、定時連絡を行っている)、 ルキ達、他の指導員との軽い打ち合わせ(これも前の晩に行っているので確認的な業務) を済ませている。 ところが今朝は、打ち合わせの最中に、いきなり前後の脈絡もない行動に出たのである。 カーリーが不意に椅子から立ち上がり、マネキンのように静止してしまった・・・。 「カーリー様!?」 心配するネロの問いを無視して、カーリーは宙の一点を見つめて取り憑かれた様な状態になっていた。 「・・・来る。」 指導員達の間に緊張が走る。 トランス状態だ・・・。 「・・・この島に我らに仇為す者達がやってくる・・・。」 「敵か!?」 マルコは嬉しそうに叫んだ。 カーリーは意識は正常に保っているのか、視線も体勢も変えずにそのままネロに指示を出す。 「・・・ネロよ、直ちに本部に連絡を取り、この島に近づく者を調べるのだ! ここに直接、向かっているとは限らない、 我らに敵対的な行動を起こす恐れのある団体の、全ての動きを把握するのです!」 そして数十分後、ネロは一つの回答を得たのである・・・。 「カーリー様、もし我らに攻撃をしかけるものがいるとすれば『これ』です・・・! 現在インド洋を航行している二つの船団・・・、順当に向かえばインドかその先へ向かう筈ですが・・・。」 この時間、既にカーリーは正気に返り、受講生達に連絡しに行ったルキ達も管理棟に戻っていた。 黒衣のカーリーはネロが手に入れた衛星写真の画像を食い入るように見つめる。 「・・・何者です?」 「これは騎士団所属の船団です・・・!」
カーリーは思わずネロを見上げた。 「・・・あの偽善者どもですか。 黒十字団には手が出せないので、私たちに目をつけたということですね・・・。」 「恐らく・・・、黒十字団は英国にとっても過去のしがらみを共有する存在・・・、 いかに彼らの政治力でも、黒十字団を利用したがる軍や政治家と対立する訳にはいかないでしょう。 そしてこれらの船団は、船影から判断するに、騎士団のアキレウス部隊及びヘクトール部隊です。」 「統率者は誰ですか?」 「人事や編成に変化がなければ、恐らくは、 南洋支部支部長『剛勇の騎士』ガワン・・・ そして亜細亜支部支部長『忠節の騎士』李袞と思われます。」 ネロの報告にルキが素早く反応する。 「ガワン!? 別名『太陽の騎士』ガワンか!? ・・・騎士団最強と謳われた男じゃないか・・・、そんな大物が!?」 「おいおい、最強ってのはランスロットとか言う奴じゃないのか・・・?」 マルコはルキの言葉に納得できないようだ、彼の態度を見てルキは冷静に首を振る。 「いや、確かに総合的な評価はランスロットだ。 また、『豪剣の騎士』ライラックもほぼ同等の評価を受けている・・・。 だが、こと攻撃力に関してはこのガワンとその部隊だ! かつて『ノーフェイス』が壊滅させられたのもほとんどこの男の手腕によるものだ・・・。」 「ほぉ〜、そうこなくっちゃ・・・! 楽しみだぜぇ!!」 彼らの興奮を冷ますかのように、カーリーは冷静に言葉を放つ・・・。 「いえ・・・、ガワンだけなら問題ありません、所詮、猪武者です。 ですが、李袞との組み合わせだというのなら警戒すべきです。 彼は冷静沈着な男と聞いてます・・・つまり騎士団は本気でここを潰しに来ると言う事・・・!」 ネロは不安そうだ。 「・・・いかがしましょう? 本部に救援を要請しますか?」 「いえ、彼らと事を構えるのは良策ではありません・・・、 彼らのように純粋で好戦的な猿達は利用価値もありますし・・・。 そうだわ、ちょうどいいじゃない・・・? 彼女達に頑張ってもらいましょうか? フフッ、フフフフフ・・・。」
目ン玉をひんむくとはこのことだろう、 マルコは血相を変えてカーリーに詰め寄った。 「ちょっと待った! ・・・いいアイディアだとは思うが、 使い物になるのは一握りだぜ! それにウチの奴らは訓練でボロボロだ! プロのあいつらに敵うわけがねぇ!!」 こんなときでもカーリーは余裕たっぷりだ。 いつもの涼しい笑い顔だけを見せる。 「まぁ、マルコったら意外に優しいのね? 大丈夫よ、今回は『本物』も混じってるわ。 決戦までのサポートはこれまで通り、あなた達に任せるわ。 うまくいけば結構、残るかもよ・・・?」 「そ、そうか!? ならいいんだけどよぉ・・・、ハン!」 「マルコ・・・。」 「なぁんだよ! ルキ!?」 「いや、それがツンデレってやつなのか・・・?」 数秒間、時間が止まった後・・・、 「・・・バカかぁ、てめぇはぁ・・・!?」 マルコは心の底からそう思った。 ネロは二人の掛け合いには興味がないらしい。 「カーリー様? もしかして結末を予知なさいましたか?」 「いいえ、そこまでは・・・、私のビジョンはリリス達ほどの精度はありませんし・・・。 でも、今回のメンバーには、長年の経験からの勘で期待が持てると思います。 ・・・不測の事態が起こるとすれば、・・・食人鬼カンニバル・メリーの存在かしらね・・・?」 「・・・騎士団の奇襲時刻は『見る』事が出来ましたか?」 「あれは・・・薄暗い・・・恐らく夜明け前でしょう。 ガワンが参加しているなら、日中は彼の独壇場ですし・・・。 一応、ネロ! あなたは引き続き、彼らの動きを監視してください。 それから・・・ルキにマルコ! おふざけは結構です、受講生達にこれから試験の内容を発表しに行きます。 あなたたち二人は、今日一日、受講生のあらゆるサポートに徹してください!」 そして決戦は近づく・・・。
573 :
本当にあった怖い名無し :2006/07/13(木) 22:19:17 ID:GSbBjLmpO
(´_ゝ`)フーン
わたしメリジェーヌ いやそんだけなんだけどさ
クリスティーヌ部長のホ・・・いや、友達!? ああ、板が違いますか、そうですか。
カチャカチャカチャカチャカチャカチャ
「・・・みなさん、今朝は本当に申し訳ありませんでした、心からお詫びいたします。」 受講生達を最初の教室に集めて、黒衣のカーリーはルキ、マルコを従えて受講生達に頭を下げる。 「それで、皆さんにはこれまで、最初から多くの情報を与えませんでしたので、 いろいろ不満を感じてらっしゃったことでしょう、 本来、試験内容は明日発表し、明後日にはみなさんを選別に篩い分けようと考えていたのですが、 ここにきて私たちにも不測の事態が起きました。 そのため試験内容を今、この場で発表します。」 受講生達の間にどよめきが起こる・・・。 「まず、・・・皆さんはすでに、俗世間とのつながりを捨てることは当然、 何かあれば、警察や公安・・・ときにはマフィアなどに狙われる覚悟もできていますね? 実は、この島で行われている事を・・・、 世界の秘密警察を自認するある集団に発見されてしまいました。」 再び受講生達は騒ぎ出した・・・ナターシャとメィリィも顔を見合わせる。 「皆さんには、あらゆる通信手段の持ち込みは禁止してもらいました・・・。 実際、この島と外界を結ぶ通信手段は、管理棟のネロが管轄する情報室のみだったのです。 いかにして、彼らがここを把握したかは今も不明ですが、 彼らが、この島で誕生する『メリー』達を抹殺する目的でやってくる事実に変わりはありません。 そこで、 みなさんには彼ら・・・キリスト教系原理主義者『騎士団』のソルジャー達と戦っていただきます!」 メィリィは、ナターシャやシェリーの顔から血の気が引いていくのがはっきりとわかった。 「騎士団ってナニか・・・?」 「あたしもはっきりとは知らないが、・・・中世の宗教的ギルドに端を発する戦闘集団とか、 世界各地に拠点を持ち、非合法な活動にも手を染めていると聞いた・・・。」 シェリーにいたっては、あまりの衝撃の事実に耐えられないらしい。 「ま、待って下さい! かっ彼らと戦うんですか!?」 「正面からあたる必要はありません・・・あなた達の得意な分野に持ち込んでください。 戦闘が得意なものは戦いを・・・暗殺や隠密が得意な方は不意をついてもいい、 トラップや罠を仕掛けるのも結構です。 彼らの電子兵器を破壊するのも有効な手だと思います。」
「・・・そして当然、彼らは組織である以上、隊を組んでくると思います。 従ってあなたがたも、一人で立ち向かうか、または他の者と協力するかは自由です。 ただし、必ず一人につき相手一人を殺害していただきます。 遺体の一部・・・頭でも手首でも耳でも結構です、持ち帰ってきてください。 同じ死体から別の部分を持ち帰っても、DNAですぐに判りますので不正はできません。 私たちは彼らがやってくる直前まであなた達のサポート・・・戦術面や技の相談に協力します。 ですが私たちは戦闘に入った場合、一切あなたがたのサポートはいたしません。 自分達の頭脳とスキルで生き延びてください。 管理棟の設備を使用するのは自由です。 今日の午後をもって、あなた達に自由に使えるようにしておきますから。 メリーへの試験合格基準は・・・、 一人一体以上の殺害・・・そして私たちが戦闘終了を見極めた時まで、 彼らに捕まらず生き残っている事・・・以上です・・・! 一人でも目標を始末に成功していたなら、私たちはあなたがたがどこにいても必ず迎えに行きます。 逆に隠れて全く目的を遂行する意図が見られない場合は、私たちはその人間を見捨てます。 もう一度、重ねて言います。 彼らを壊滅するのが目的ではありません、 あなた達の能力が、メリーとして相応しいのかどうかを試すのが試験です。 彼らの上陸時間は明日の未明と思われます。 今日一日は明日の実戦への準備に当ててください、 以上です。」 たったそれだけ!? シェリーはさらに食い下がる。 「え、あ、あの相手のデータとかは公表してくれるんですか? 人数とか、部隊の詳細とか、火力とかの装備なども・・・!?」 「私たちでわかる範囲は教えて差し上げますが・・・ 相手も私たちに丸わかりになるようにはしないはずだと思いますよ。 今、言えるのは、彼らも世間の目に触れるのは回避しようと思っているはずなので、 極端な火力や、爆発物、ABC兵器などは使用しないと思いますが、保障はできません。 あなたがたのアドバンテージとしては、こちらで彼らの襲撃に気づいてる事を、彼らは知らない・・・ それだけでしょうかね・・・?」
久々にきたけど、面白いことになってたーよ(・∀・) れでぃサソ続き楽しみに待つです 126パパは?
>>579 わーい! ありがとありがとありがと!!
でも、この先・・・進行ペース、ダウンするかも・・・。
さすがに一人でこのスレ消化してしまうのも・・・。
話の結末には、過去の物語の続きやこの世界全体の背景なんかも企んでいるので・・・。
先は長そう・・・あと、2日分の物語なのに。
126パパは?
すいません・・・今日はお休みします・・・。うぃ・・・ヒック。
皆書けない状況なんだから、れでぃサソで埋まってもイインジャネ? ヽ(´ー`)ノ 楽しみにしてますよ
ありがとうありがとう!! 少しずつでも書いてきますね。
・・・そしてこちらは、アキレウス船団旗艦司令室。 「剛勇の騎士」ガワンは無線で後続の李袞と通信を行っていた。 ちなみに、部隊名に古代の英雄名がつけられているのは、 その地域に応じた艦隊や戦力が一つのチームとして編成されているからだ。 現在、物語で明らかになっている支部長の下には、例えば、 極東の日浦の部隊、ユリシーズ部隊、 南欧のケイのペルセウス部隊、 北欧のライラックの下にはテーセウス部隊、と、 数え上げればきりがないが、それこそ特殊部隊並みの訓練を受けた兵士達が控えているのである。 もちろん彼らには、全員表の顔があるため、よほどの事でもなければ全員召集される事はない。 各自、表の職業の休養日に、訓練に参加したり集会場所に集まって、 それぞれ、自らの技能を研鑽している。 万一、表の仕事に影響が出て雇用問題に発展しそうな場合には、 騎士団がそれなりに顔の利く仕事を斡旋する、そんな仕組みになっている。 「それで李袞、上陸は明日の日の出一時間前で問題ないな?」 <大丈夫です、編成も3人一組のチームで個別にあたっていけば、難しくないミッションだと思います。 ・・・ですが・・・。> 「・・・なんだ?」 <ガワン殿はまた、一人で切り込むつもりではないですか?> 「フッ、心配いらん、私は先頭集団の後陣にいるさ、・・・ある程度敵の反応を見てから、本拠地を叩く。 ・・・先日の打ち合わせ通り、ヘクトール部隊はこちらが打ち漏らした奴らを一人残らず捕まえてくれ。」 <無理なさらないで下さい、 ・・・まだ奴らがどんな守りを敷いているかも定かではないのですから。 それにマーガレットお嬢様のお言葉もありますし・・・。> 「ああ、『メリー』という女性たちに気をつけろって事だな? 判ってるとも、それにローズ・メリーという少女は、知り合いだから手荒にするなってことだろう?」 <はい・・・いえ、それはそうなのですが、 もしかすると常識では考えられない能力を彼女達が持っているかも・・・。> 「フッ、常識では考えられない能力? それは誰のことだ? 私の異名を忘れたか、李袞? 」 <なるほど・・・そうですね、失礼いたしました・・・。>
さて、島では・・・。 カーリー達は、受講生達の考え出す作戦には一切口出しをしない。 時折、施設の利用可能条件に言及したり、島の地理特性、電源設備、 作戦に利用できそうな資材などについて、その場の話題にあわせて話を提供するだけで、 「こうすべきだ」、等とは一切言わない。 打ち合わせの中で一番もめたのは、各自の秘密にしている能力の事だ。 こういった軍事的な状況下では、どうしてもナターシャのような経験者が主導的な立場を取ろうとして、 各人の能力に合わせて、配置を試みようとするのだが、 ラブゥなどのように、単独行動を好む者は最初から作戦に無関心なのだ。 自分の得意とするものを晒すわけがない。 困りきってナターシャがカーリーに救いの目を向けるが、当然最初に言ったように彼女は受け付けない。 残念そうに首を振るだけである。 それよりもナターシャがさらにめげたのは、メィリィとローズまでもが団体行動を拒否した事だ。 二人とも、敵の情報と、メリー予備軍の大体の戦力を、何となくだが既に把握しきっていた。 ・・・いや、ローズに関してはどこまで事の重大さがわかっているのか、 ナターシャはその段階から不安を覚えていた。 「ちょっと待ちな、ローズ。 悪いことは言わない・・・、みんなで歩調を合わせないとアンタの命だって危ないんだよ!?」 だが、ローズはきょとんとしてナターシャに口答えする。 「なんで? そんなことしたら足手まといになるよ?」 ナターシャはローズの謙虚さに心を打たれる・・・、 こんな小さい子が、そんなことまで気を遣って・・・。 だが・・・! もちろんローズのセリフは逆の意味である。 ローズ本人にとっては、この場にいる全てのメリー候補が、 自分の足手まといになると本気で思っていたのだ。 もしその本心をナターシャが知ったら、確実にキレるだろう。 ・・・カーリーだけがそのローズの本心を見抜いていた・・・。 そして、カーリー程確信を持っているわけでもないが、 メィリィも何となく、ローズの発した言葉の意味に気がついていたようだ。 「ナターシャ、だいじょぶ、ローズはアタシがフォローする。」 この場はそう言っておくべきだ・・・、それにもめている時間などないのだし・・・。
wktk それでそれで?
587 :
126 ◆dNexSJi1ew :2006/07/17(月) 07:25:12 ID:0qtaDsC/0
いよぉ!
126パパktkr!! 続きは?(・∀・)
うにゃあ!
・・・すでに陽は沈んでいた・・・。 ナターシャ、シェリーはじめ、何人かのメリー候補生は、騎士団を迎え撃つ準備でせわしない。 ネロやルキたちも手伝っているとは言え、圧倒的に人手が足りないのだ。 どこまで、これで彼らと戦えと言うのか? とっとと白旗を掲げた方が良いのではないか? そんなことを考えるのはシェリーだけではなかった。 しかし、彼女達がそのことを口に出そうとすると、 すかさずカーリーにじっと見つめられている事に気づくのである・・・、 まるで心を読まれているかのように・・・。 一方、ローズ達は、彼女達の焦りを他所に、部屋でゴロゴロしてるだけだ。 「わ! なぁに、メィリィ、その匂い!?」 メィリィはタンクトップ一枚で、カラダに何かを塗っていた。 「ゴメンね、ローズ、臭いカ? これ、タイガーバーム軟膏、筋肉の疲れ取ってるネ、寝る前のシャワーで落とすから、 ちょっと我慢して欲しい。」 「うん、だいじょーぶだよ。」 どうもローズはヒマらしい。ベッドでクロールの真似をして、足をバタつかせている。 メィリィは自分のカラダをさすりながら、先程の会合でのローズの真意を確かめる事にした。 「・・・ローズ、さっき・・・本気だったカ?」 「んん? なにが?」 「アタシたちみんな足手まといと思った・・・?」 ローズはしばらくきょとんとしてたが、よーやくメィリィの言いたいことに気づいたらしい。 「あ! ごめんなさい! そんなつもりじゃないの! でも、あたしの目的、みんなと違うから・・・!」 「違う? 試験に合格する事までは一緒じゃないの? だったら・・・。」 ローズはそこでくすくす笑い始めた。 「カーリー先生は『誰を』殺せとは言わなかったと思うけど・・・?」 メィリィはハッとしてその言葉の意味を考えた・・・、 そして、これまでのローズの言動で全てをようやく理解した、 もう、彼女のターゲットは決まっているのだと。
メィリィが考え込んでると、今度はローズが質問した。 「メィリィだっていいの?」 「あ、アタシ? ああ、アタシほら、みんな足手まとい思うね、あたしの役に立たナイ。」 「なぁに、それ? メィリィずっるーい!!」 途端に二人で笑い始めた。 しばらく他愛ない会話を交わしていると、不意にローズが起き上がり自分の荷物を取り出した。 ゴソゴソしながら引っ張り出してきたのは、ローズの手には収まりきらないほどの小箱だ。 かなり古そうなもので、表面は色あせているが、高級そうな装飾がなされている。 小さな宝石もちりばめられている様だ。 「ローズ・・・それは?」 「ママの形見・・・!」 ローズはそれを両手で抱えながらいとおしそうに眺める。 「ローズ・・・アナタのパパとママは何故・・・?」 「”ヤツ”にとっては遊び・・・、なにしろ”ヤツ”は半月ぐらい人を食べなくても平気なはず・・・、 今度もそうよ、一度に二人も食べる必要なんか全くない・・・。 ほとんど食べ残したはずだわ・・・!」 そういえば、あのグェンの死体も片足だけちぎられていた。 ・・・もっともそれだけでも大した量だが・・・。 「・・・ローズ、アナタの目的は良くわかる・・・、 でも、どうしてそんなに詳しい? 13歳のアナタはどこでそんなこと知った?」 ローズはしばらく考え込んでいたが意を決したようにメィリィを見上げ、 片手で首もとのネックレス・・・を服の下から引っ張り出した。 銀製の十字架・・・。 「あたしのパパはエクソシスト・・・。 あたしのママはバンパイアハンター・・・! あたしはうんとちっちゃい時からいろんな事を教わってきたわ。 アイツ・・・食人鬼カンニバル・メリーはアタシがやっつけなきゃいけないの!」
メリータソvsメリータソwktk ヽ(´ー`)ノ ゆりこサソは今頃どうしてるのでしょう?
百合子さま? ・・・いま、秋田じゃないっすかね? まさか娘もその手にかけてたとは・・・。 百合子さまはお許しにはならないでしょう。
その夜、ディナーは最後の食事ということで、全員食堂に集まった。 一人が好きなラブゥも仕方なしに隅っこに席を取る。 ナターシャとメィリィは気まずいのか、どこかよそよそしげだ。 席は近いが微妙に距離を置いている。 カーリーは一人一人に飲み物を渡して受講生達に励ましの言葉を伝えていた。 ネロが給仕役だがこれは結構、様になっている。 それよりマルコが落ち着かない。 カーリーの決定に逆らえないとは言え、不満なことばかりなのだ。 受講生に色目は使えない、 受講生達を騎士団と戦わせる事に納得できない、 そして何よりも自分が戦えない事だ、 さっきから貧乏ゆすりしたり、耳をほじったりと、下品な振る舞いが多い。 「・・・それでは皆さん、ワインは行き渡りました? お酒が苦手な方は無理しないで下さいね。 それから、後でみなさんにポケベルをお渡しします。 騎士団が上陸した時、及び、戦闘終了の合図はこれでお知らせします。 また、みなさんの位置はこれでわかりますので、なくさないで下さいね。 ・・・それから、今夜0時で、島の従業員はここから引き上げさせます。 残るのは私たちだけです。 正直・・・試験内容は過酷だと思いますが・・・、この程度クリアできないようでは、 メリーを名乗る資格もないと思います。 では、お互いの無事と成功を祈って乾杯といたしましょう、・・・乾杯!」 ここまで来たら、殆どの者が諦めというか開き直っていた。 ナターシャに関しては、ヤケにはなっていたが、最後まで諦めるつもりはない。 絶対に生き延びてやる、と決意していた。 また、こういう状況下ではやはり地が出るのだろう、 シェリーがいつも以上に雄弁だ、 しゃべってないと落ち着かないらしい。 ネロやルキは彼らなりに精一杯、受講生をねぎらう。 中には感極まって泣き出す子も出てきた。
意外な行動を取っているのはマルコだ。 残酷で変態のサディストと思われている割には、 オドオドと、彼女達にどんな言葉を投げかけていいのかわからないのだ。 それが傍から丸判りなので、かえってそれがナターシャ達の緊張を解いたようだ。 「ちょっとマルコさんよ? アンタらしくないじゃん? 意外と気が弱いのか?」 「う、うるせー! お前らのことを心配してやってんだよッ! ・・・こ、これでもオレは人情深ぇんだッ!!」 その場の笑いにつられたのか、にこやかにカーリーもよって来る。 「いいえ、本当に少しだけ見直しましたよ、マルコ。これなら次回も安心してお願いできるわ。」 「・・・ケッ・・・少しだけかよ・・・。」 ヤケになってワインをがぶ飲みするマルコにローズがにこやかに酌をする。 「おお〜、ローズぅ・・・おめーはいい子だなぁ、大きくなったら嫁に来いぃぃ。」 「・・・ンだよ、やっぱりロリコンは変わんねーよ・・・。」 「バカ言え、ナターシャっ! オ、オレはなぁ、 もっとこう、ボリュームのある・・・おま!」 言いかけてカーリーにフライドチキンを口に突っ込まれる。 セクハラ禁止だと言われたでしょうに。 モゴモゴするマルコを他所に、ローズはカーリーにまたとんでもないことを話しかけた。 「ねぇ、先生、殺すのは騎士団の人たちじゃなくてもいいんでしょう?」 せっかく和やかになりかけていた場が一気に凍りつく。 しばらく静寂が訪れた後、カーリーは困ったように笑い出した。 「ウッフッフフ、本当におもしろい子だわ、 あなたは思ったことを急に口にするから、私にも『読めない』のよね、 ええ、そうよ。 ・・・誰かあの時の言い回しに気づくかな、と思ったのですけどね。 別に殺すのは誰でもいいわ、ここにいる受講生でも私たち講師でもね・・・。」 もはや会場の全てのものが二人から目を離すことが出来なくなっていた。 カーリーは話を続ける。 「でも、もちろん、スタートの合図は変わらないわよ? 戦闘開始から終了までの間に終わらせる事が条件・・・、それ以前に誰かを殺しても無効よ・・・?」 「はーい、わっかりましたー!」 自分の発言が、周りにどんな影響を与えてしまったか、気にも留めずにローズは再び食事を続けた。
島は風が強くなっていた。 雨が降る心配はなさそうだが、雲が激しく通り過ぎていく。 最後の宴会も早々にお開きにされ、各自体調を万全にすべく、睡眠をとる。 既に、カーリー達に雇われていた従業員達は島を離れた。 今や、この島に残っているのは受講生11人と、試験官4人・・・そして食人鬼1名だけである。 風の音が窓枠を揺らす。 時刻は午前3時ごろだろうか、ローズは暗い部屋のベッドの中で、ぱっちり目を覚ました。 もぞもぞと動き始める・・・。 「・・・ローズ?」 「あ、ごめん、おこしちゃった? メィリィ。」 「いや、構わナイ・・・、どうせアタシも起きるね、それよりまだ時間あるはずだけど・・・?」 「んん・・・、なんていうの? 血がさわぐっていうの? 感じるんだ・・・アイツが近くいるの。」 「すぐそばカ?」 「んーん、すぐいきなりってわけじゃないと思う。 ・・・でもあたしはもう行く。」 「・・・勝つ自信ある・・・?」 「そんなのは知らない・・・あたしがあいつと戦うのは必然・・・。 出会ったからにはどっちかが死ぬだけよ・・・。」 「・・・ローズ・・・。」 「なぁーに、メィリィ?」 「きっと一緒にこの島から出るね・・・!」 「そうだね、絶対一緒に出よっ!」 ローズは、夕食前に用意してた小箱の中から何かを取り出し、ウェストに巻いたポーチの中に収める。 準備は整ったようだ、 その他の荷物も一つにまとめ、静かに戸口から出てゆこうとした。 「・・・メィリィ・・・また後でね!」 「ローズ、無茶しちゃダメよ・・・! 逃げたって恥ずかしくない、後から戦ったっていい・・・!」 メィリィの最後の言葉には答えず、ローズは振り返ってにっこり笑った・・・。 バタン! 部屋から出たローズは、玄関からしばらく動かなかった。 そして、首の十字架とポーチを押さえて一人つぶやく・・・。 「パパ、ママ・・・行ってくるね・・・!」
ぅおお続き気になるー! GJですよ!! 久々に読み物にハマりました …っていうかれでぃサソ? ゆりこサソの娘っていうと…まry そっちも気になるんですけど!! ヽ(`Д´)ノ
>>598 あ、え・・・いや、百合子さまの娘ではなくてですね・・・。
>>355 あとはニュースをご覧下さい。
ア○カちゃんは事故だと思ったんだけどなぁ・・・。
メリーさんには謎が多い、その多くは不確かな情報ばかりだ、 先日ネットでようやく詳しい情報を入手した、私は入手した情報を読み漁った。 そしてそれだけでは飽きたらず、出所不明のエロ画像にまで手を出した。
メリーさんには謎が多い、その多くは不確かな情報ばかりだ、 先日ネットでようやく詳しい情報を入手した、私は入手した情報を読み漁った。 そしてそれだけでは飽きたらず、出所不明のエロ画像にまで手を出した。
そっちかー!! o..rz 早とちり乙、俺w
少し先では、ナターシャとシェリーが自分達の部屋の前で忙しく作業をしていた。 空はまだ薄暗いが、体型の組み合わせで誰が誰だか判別は出来る。 ローズは二人を見つけ側に駆け寄った・・・。 「ナターシャ! シェリー! 寝なかったの?」 ナターシャは懐中電灯を照らしてローズに微笑んだ。 「なぁに、おまえらんとこと、あの黒人娘以外の部屋にトラップかけまくっていたんだ。 意外と材料も多かったんでね、 それよりローズこそ、どうしたんだ? メィリィは?」 「あたしはこれから仕事に入るわ。 メィリィも起きたみたいだから、そろそろ出てくるんじゃないかしら?」 「・・・そうか、おまえらは自分のすべきことを知ってるからあんなこと言ったんだな・・・。 悪かったな・・・後でメィリィにも謝っとくよ・・・。」 「あたしもメィリィも気にしてないわ、 あたしこそごめんなさい。」 シェリーも心配そうに顔を出してきた。 「ローズさん・・・。」 「シェリーもナターシャもみんな頑張ろうね!」 「そうですね、この襲撃さえしのげたら・・・。」 シェリーは途中で言葉をつかえてしまった。 本当に生き延びる事が出来るのだろうか? そんな不安を全く感じさせることなく、ローズは笑って二人を通り越していった。 「じゃあね、また後でね!!」 一瞬ローズの体勢が沈み込んだように見えた瞬間、二人の視界からローズがいきなり消えた。 仰天したナターシャが地面を照らすと、蹴り上げられた土の跡が残ってる。 ・・・その反対方向に首を曲げると、林の木々が風と関係ない動きで揺れていた。 「・・・今のがローズ・・・暗いとは言え動きが全く見えなかった・・・!?」 参加者中、最も小さく最も身軽なローズは、ムササビのような動きで木々の間を跳ね回った。 カンニバル・メリーは絶対この襲撃の期間に行動を起こす・・・、 ローズのカラダに流れるバンパイアハンターとしての血が、絶対的な確信を彼女に告げていた。 以降・・・、ローズの姿を見かけるものは誰もいない、 この騎士団との抗争が終結するその時まで・・・。
「全部隊、上陸!!」 重厚なマントをまとったガワンが号令をかけた。 機関銃を装備した幾艘もの小船が海岸に向かっていく。 既に騎士団も衛星写真を使って、島の施設の大まかな位置は把握していた。 船団本隊は島の裏手に回り、退路を断ち、精鋭部隊計60名が正面からの攻略。 先陣には最強の騎士ガワンが随行し、後陣の李袞が殿を務める。 もちろん、戦況によっては追加の兵を補充するため、沖合いには更なる兵士が待機している。 これで一体、メリー候補生サイドにいかなる望みがあるだろう? そして管理棟では、瞑想中のカーリーがその大きな目を開き最後の指令を下した。 「騎士団が行動を開始しました! 受講生達に合図を! ・・・そして我らはここを離れ、戦いの行方を見守りましょう・・・!」 カーリーの能力・・・その名の通り、彼女は暗黒神に仕える黒の巫女・・・、 科学常識を踏み越えた精神感応能力こそがその地位を不動のものにさせている・・・。 他人の心を覗くテレパス・・・ 任意の地での出来事を、その場で見たかのように脳内で再現できる透視能力・・・、 そして漠然とであるが、時として未来に起こる映像をも認知できる予知能力・・・、 それが黒十字団党首の片腕カーリーの正体なのだ。 ・・・実際騎士団も、この「黒い神殿」のカーリーが、 この島の運営に関わっている事までは把握できていたが、 彼女の能力までは知る術を持っていなかった。 ・・・もちろん彼女や黒十字団党首の本当の目的さえも・・・。
ヘクトール部隊は海岸に一時待機し、 アキレウス部隊は受講生達の寝泊りしているバンガローを急襲した。 三人一組の最初のチームが一棟の部屋の前に到着し、ドアノブをゆっくり開けようと試みる。 開けた瞬間、残りの二人が突っ込む気だ。 ・・・だが当然、鍵が掛かっている。 三人はアイコンタクトを行った後、一気にドアをぶち破った!! 突然、彼らを爆音と炎が呑み込む!! ドアを開けたときに爆発を起こすよう、ナターシャ達がトラップを仕掛けていたのだ。 「救出しろ!」 ガワンは号令をかけると、他の部隊にも待ったをかけた。 当然だ、他の部屋にも仕掛けられているかもしれない。 「ガワン様、いかがいたしますか!?」 「・・・どうやら、我らの襲撃に気づいてたようだな・・・、 しかし、いつの段階で・・・? あんな手の込んだトラップを仕掛けられるほど時間的余裕があったのか? ・・・まあいい・・・、グレネードランチャーを持て! 残りの部屋全てに打ち込んでやるのだ!!」 「ハッ!!」 そばに李袞がいたら止めたかもしれない。 受講生には手荒な真似はしないように言われているのだ。 ガワンも騎士のはしくれだが、抵抗するものには容赦しない。 この砲撃で命を落としたとしても自業自得だと認識する。 それが、最強の称号を与えられたガワンという男なのだ。 すぐさま、轟音と共に何発もの砲弾が打ち込まれる。 最初の部屋と同じように爆発を仕掛けた部屋は誘爆し、さらなる火災を引き起こす。 昨日まで多くの受講生達が寝泊りしていたバンガローは、 あっという間に炎に包まれていった・・・。 「きゃああああッ!!」 いまだグレネードランチャーを打ち込まれていない部屋から、一人の女の子が転がり出てきた。 ・・・Tシャツと下着だけの姿のラブゥだ・・・!
>>600 私はふたばで入手したzipファイルを高鳴る気持ちを抑えつつ解凍した。
そこに写っていたのは、メリーさんとおぼしき少女の盗撮画像、
風呂で、着替えで、私生活で、様々な盗撮画像、その枚数1200枚。
しばしの瞑想の後、私はおもむろにズボンを下ろしスタンバイ完了。
しかしその矢先携帯のベルが鳴った。偉大な祭りの門出前にいったい誰だ、怒りを覚えつつ携帯に出ると少女の声で
「もしもし変態さん私メリーさん、今から殺しに行くね。」
声を抑えているが相当怒っている事が電話越しでもわかる、いや殺意すら感じる
そしてそれだけ言うと乱暴に電話が切られた、
メリーさん?いやストレートに「殺す」と言った…
普通のメリーさんならそんな事は言わない、偽物か?
だがその理由は説明できた、殺意の源となる物を私は所持している、
そして変態呼ばわりされる理由もある。イタズラなら電話越しに殺意を感じる事もない、
そして何より私が変態だと分からないだろう。
本物だ、その事実に気づいた瞬間恐怖が体全体を支配し動けなくなった、
だが少ししてある疑問が浮かんだ。
第一に、部屋の中にいる電話の時に部屋の外にいたらどうなるのか?
第二に、オナヌーを見せたらどういう反応を示すのか?
その瞬間、好奇心が恐怖に打ち勝った、
どうせ死ぬならこの疑問を解決してから死のう!私は急いで服を脱ぎ捨て
エロ画像の入ったノートパソコン片手に全裸で街へと飛び出した。
世界最強の男きたー!!
「ム? 攻撃を止めろ! デルタチーム、あの娘を拘束せよ!」 作戦に一切参加してないラブゥは、そのまま自室で待機していたのだ。 だが、眠っていたのか、どう見ても寝起きの格好である。 それこそみっとも無く、手には古着のジーンズと、人形マーヤを抱えているだけだ。 ラブゥは慌てて、ぎこちない動作でジーンズをはこうと必死だ。 もちろん、そんな状態でアキレウス部隊の兵から逃れ得るわけもない。 「ストォップ!! 英語がわかるか!? ドンムーブだ!!」 兵達に背中を見せていたラブゥは恥ずかしそうにしゃがみこんでしまった。 「あ、ああ! 助けて! 私は抵抗しない!」 まだジーンズを履けないのか、スポーティなコットンの下着丸出しだ。 兵士達は一人が突撃銃を構え、他の二人がラブゥのカラダを抑えようとする。 「お願いっ! 乱暴しないでッ ・・・せめてジーンズを履かせて!!」 無理やり立たせようとした所、ラブゥは暴れたが、 兵士達も、このままでは彼女を歩かせる事が出来ないので、已む無く一時的にカラダを放す。 当然、高潔なる騎士団の兵達にやましい心はないが、 ラブゥのプロポーションには唾を呑み込む事を禁じえない。 15の健康的な肉体に、弾むような胸と柔らかそうなヒップを露わにしているのだ。 相手が下種な連中なら、このま嫌がるラブゥはレイプされていたであろう。 なんとかジーンズを履き終えたラブゥに兵士は質問を浴びせる。 「お前の名は!? ここには何人がいる? このバンガローにいたのはお前だけなのか!?」 ラブゥはうつむいたまま、ゆっくりと答えた。 「あ、あ・・・、私の名はラブゥ・・・。 私は団体行動が苦手なんでこのまま隠れていようと残ってた、 この島の管理者は4人・・・今、どこにいるかは知らないけど、いつもはこの奥の管理棟にいる・・・。」 「良し、それであんなトラップを作ったのはお前か!?」 「わ、私じゃない! たぶん、他の受講生達だ、人数は私を除いて10人だけ・・・! あんた達を殺せば試験に合格だってことらしいけど、私にはそんな恐ろしい事できないし・・・。」 ラブゥは他の受講生達がどうなろうが気にしない。 よって、作戦そのものを明かす事にも何の躊躇もない・・・もっとも最後の言葉だけは嘘である・・・。
デルタチームは今の会話を無線でガワンに伝える。 もちろん、ガワン達もラブゥの話を鵜呑みにはしない。 あくまで、参考レベルとして捉えている。 「あ・・・あ、私どうなるの? こ、殺される・・・?」 チームのリーダーは警戒を解かないまま機械的にラブゥに答えた。 「お前が協力的なら、命は保障する・・・、しばらくは拘束させてもらうがな、 いろいろ聞かせてもらうぞ。」 他の部隊は、大破したバンガローを調べにまわる。 逆にラブゥを拘束した部隊は海岸へ彼女を連行しようとした。 「ガワン様! 宿舎には他の人間はいないようです!」 「まだ鎮火してないところは調べておらんだろう!? 構わん! ここはヘクトール部隊に任せ我らは進軍する! デルタチームはその少女と共にこの場に待機! ・・・李袞、後は頼むぞ!」 「少ししたら、私も動きますよ?」 「フッ、なんだかんだでお前も暴れたいようだな? ま、獲物が残ってる事を祈るんだな!?」 言うが早いが、アキレウス部隊はあっという間に林の中に突入していった。 デルタチームはそのままラブゥへの尋問を続ける。 「この島の管理者・・・メリー試験の運営者の名前は?」 「一番の責任者が、カーリー・・・、そして指導官としてマルコ=シァス、ルキ、ネロ・・・、 それしか知らない・・・。」 「ネロの名は我々も知っているが、マルコ=シァスとルキとは何者だ?」 「私も知らない、党首の個人的なつきあいとか言ってたと思うけど・・・。」 その後も兵士達は、ラブゥから可能な限り情報を引き出した。 ・・・その間にヘクトール部隊もバンガローの調べをほぼ終わらせ、 ニ部隊6人を残し、時間差でガワン達の後を追った。 残った部隊は念入りに焼け跡を調査するためと、 沖で停泊している待機部隊とのラインを保持するためである。 ラブゥを拘束しているチームは、その者たちとはやや距離を置いている・・・。 ・・・ラブゥの目が光った・・・。
「・・・そういえばこの人形はなんだ!?」 「あ、こ、これは私の大事な・・・!」 「いいからよこせ! 無害なものと判れば返してやる。」 兵士は強引にラブゥから取り上げた。 握りつぶして中身を確かめるが、どう見ても手作りの粗末な人形だ。 中身に固形物すらない。 兵士は人形の背中に穴を見つけるが、手を入れる為のものであることも容易く理解した。 「ほう? これで両手両足も動かせるのか?」 「そ・・・そうなんだ、ハハ、私が作ったんだ、可愛いだろ? これがないと私はダメなんだ・・・!」 兵士は互いに目配せすると、安心してラブゥに人形を返した。 嬉しそうにラブゥは人形を受け取る。 まるでちょっと頭の足りない女の子のようだ、 兵士達はそう理解し始めていた。 「ありがとう! ・・・なぁ、アンタ名前はなんてぇんだ? こいつはマーヤって言うんだ。」 ラブゥは早速、取り返した人形の背中に手を入れ、腹話術でもするような仕草をした。 ・・・以前、ローズには腹話術を否定していたはずだが・・・。 兵士達は肩をすくめ、初めて笑いながら「オレはジョーンズだ。」とだけ口にした。 なんか人形を使って芸でも見せてくれるのか? 「・・・そう、ジョーンズ・・・、ねぇ、マーヤ、そう言えばあなたの好物はなんだっけ?」 ラブゥは頭を傾け人形に話しかける、 やっぱり腹話術だ・・・。 「アタシ? アタシノコウブツハニンゲンノカミノケヨ!」 その言葉の後に開いた掌には、一本の髪の毛があった。 ・・・もちろん、細すぎるので、兵士達にはそれが髪の毛かどうかは目で辛うじて見える程度だ。 ラブゥはその髪の毛をマーヤの口の中に突っ込んだ。 「ほーら、マーヤ、お前の大好きな髪の毛だ。」 「ムシャムシャ! オイシイ! コノカミノケハダレノカミノケ?」 「お前の目の前にいるジョーンズの髪の毛さ!!」
何を言い出すんだ、この少女は? 三人とも奇異の目でラブゥを見るが、その髪の毛は本物である。 先程、暴れた際に、この兵士の頭を掴み髪の毛を手に入れていたのだ。 次の展開を待っていると、ラブゥは魅惑的な目をジョーンズに向け、怪しげな韻律の言葉を発する・・・。 「マーヤ、マーヤ、おまえはマーヤ? いいえ・・・ジョーンズ、ジョーンズ・・・おまえはジョーンズ・・・。 おまえが右手を上げればジョーンズの右手が上がる・・・、 おまえが銃を構えれば・・・ジョーンズも銃を構える・・・。」 兵士達はラブゥの行動が全く理解できず、互いの目を合わせるだけだが、 その時、ただ一人そのジョーンズだけが虚ろな目をしている異状に気づいた。 「ジョーンズ!?」 ラブゥは薄く笑みを浮かべながら、まるで娼婦のような瞳でジョーンズを見つめたまま。 彼女が人形を動かすたびに、ジョーンズもまるでその人形に合わせたかのような動きをとっている。 「ジョーンズ! おい、どうした!?」 彼は仲間達の声に一切反応せず、・・・ゆっくりと両手に持った突撃銃を水平に動かしていく・・・。 「な・・・何の真似だ・・・!?」 ラブゥは人形の右腕の先端を、くいっっと曲げた。 「BANG!!」 ダラララッ!! ・・・海岸に残っていたヘクトール部隊は信じられない光景を目の当たりにしてしまう、 少女を監督してたはずの、デルタチームの兵士が仲間を撃ち殺してしまうのを。 一体何が起きたのか事態を呑み込めず、しばらく身動きできない。 一方、ジョーンズはもう一人のカラダにも弾丸を撃ち込み・・・、 最後にはためらいもなく銃口を自分の口の中に入れ、自らも引き金を引いて崩れ落ちてしまった・・・。 ようやくヘクトール部隊が奇声をあげながら、砂浜に向かって走ってきたが、 この距離ではそうすぐには接近できまい。 ラブゥは倒れている兵士のサバイバルスーツからナイフを抜き取り、 なれた仕草で、その男の耳を切り取った。 「私はメァリ・ラブゥ、・・・お送りするはブードゥーマジック・フォーチュンドライブ・・・。 ・・・グッナイ、ベィビーズ・・・。」 そして収穫を終えると、足早に砂浜から近くの林の中に消えていってしまった。
☆ 今日はここまでです。 ラブゥの最後のセリフはラジオ番組のDJ調で読んでくださいませ。 「アイム メァリ ラブゥ・・・、グッナイ ベィビーズ♪」 あと、たぶん「フォーチュンドライブ」も本来、「運命を切り拓く」という意味なのかもしれませんが、 ここでは「未来を支配する」ようなニュアンスで。 ☆ そしてネタばらし。 メァリ・ラブゥ 出身 アメリカ ニューオーリンズ 実家は雑貨商(ウラの顔が呪術家) 好きな色 白 特徴 ブラック、ショートアフロ(伸びたらドレッドにしようと思ってる) 目はクリクリ。唇は厚め。 胸が大きい(ローズの言ってたバスケットボールは大げさ、実際はマスクメロン並み) 胸のサイズは作者の未知の領域のため不明。 キャラ創生期 たぶんヘス・リムのあたり・・・。「ブードゥ 人形」でググったら、見つけた。 名前はちょこっと変えた。(あの子と一緒だったから) 試験参加目的 不明・・・公には世界最強の呪術師を目指す・・・らしい?
ラブゥ怖ぇえええ!! (つд`) つ、続き…ドキドキ 世界最強の男もw
>>614 いつもレスありがとうございます。
メィリィ編がとんでもないことになりそうです。
資料がないわ、どのぐらいの量になるか、最後まで書ききれるのか・・・。
だれか助けて・・・。
残った部隊は最後まで何が起きたのか理解できなかった。 ラブゥを追って、林の中に突入する事も考えたが、 デルタチームに何が起きたのか調べる事が先決だと判断した。 林の中に罠がないとも限らない。 すぐさま、彼らは部隊長の李袞に無線で連絡を取るも、正確な報告も出来ずにしどろもどろだ。 「・・・もういい。その少女を追わなかったことは正解だ。 お前たちはそのままそこにいろ! 念のために船から3部隊ほど呼び寄せておけ。 ガワン殿には私から連絡する!」 無線を切って李袞は一人つぶやく・・・。 「やはり通常の人間とは思わないほうがいいのか・・・。」 一方、アキレウス部隊は食堂を目の前にして行動を停止していた・・・。 食欲をそそる匂いが彼らを包み込んでいたのである。 既に日が差し始めていており、木々の間から柔らかい日差しが漏れてくる。 「ガワン様・・・従業員ですかね?」 「どこから見ても食堂だな・・・、良し・・・。」 ガワンは後続部隊を引き連れ調理場へ向かう。 周りに伏兵が潜んでる気配もない・・・。 調理場の中には白い割烹着を着たアジア系の女性がいるだけだ。 彼女はガワンの姿を見ると明らかに怯えている様子だ。 「仕事中、邪魔をする・・・。お前はここの従業員か?」 「は・・・は・はハイ。そうです・・・あなた達は・・・?」 「こちらの質問にだけ答えてもらおう、お前たった一人でここの食事を作っているのか?」 「そ、そうです、量はたった10人ちょこっとの分だけですし・・・。」 「うまそうだな? 我々の分もあるのかな?」 「だ、だ、ダメです。カーリー様から何も聞いてまセンし・・・分量が足りなくなりマス・・・。」 「ハッハッハ、さもないとこの料理を食べるものがいなくなるぞ・・・まぁいい、 お前、その肉団子を自分で食ってみてくれ・・・。」 「えっ!?」
ガワンはこれらの料理に毒が入ってないか確かめたいらしい。 大体、島の連中が襲撃を知っているのに、ただの従業員とは言え、 何事もないように料理を作っているわけがない。 「どうした? 自分で作った料理が食えないのか?」 「ハ・・・ハイ。」 調理場の女性は怯えながらも、不審な動きもせずに肉団子を飲み込んだ。 「・・・なるほど、うまそうだな? 料理はもう全部終わっているのか?」 「ま、まだ、あと20分は・・・。」 「管理棟とやらはこの先か? そこに見えるのは?」 「ハイ、この道を行ってすぐ。そこにあるのは受講生達の教室ネ・・・。」 「わかった・・・あとで食べに来る。できるだけ作っておいてくれ・・・。」 そう言うと、ガワンはマントを翻し、先の管理棟に向かった。 「ガワン様、よろしいので?」 兵士の一人がガワンに尋ねる。 「私の狙いは敵の親玉だ。たった一人に部隊を裂くのももったいない。 それにあの女はチャイニーズっぽいしな、ヘクトール部隊に任せるさ。」 そのままガワンは無線を使おうとする。 ちょうど、李袞からの連絡とタイミングがあったようだ。 お互いの報告事項を伝え合う。 <ガワン殿、気をつけて下さい! やはり、一筋縄ではいきません!> 「・・・そうか、デルタチームの三人は死んだか・・・! おのれ・・・!」 ちょうどその時だ、無線に雑音が入り始めた。 会話する用はお互いほとんど済んでいたが、妨害電波が流れているようだ。 「フン! こんなもので邪魔をしたつもりか!? くだらん!!」 ちなみに妨害電波を流したのはシェリーだが、 電波ジャックして、「私メリー」なんてふざけた声を入れる余裕は彼女にはない。 アキレウス部隊は慎重に・・・しかし迅速に石畳の道を抜け・・・ 灰色の管理棟を自分達の視界に入れた。 そしてそれから李袞率いるヘクトール部隊が食堂にやってくるのに、時間はそんなにかからなかった、 中華料理を作り続けるメィリィの元へ・・・。
「ナ、ナニ? あなた達は? さっきの人たちはあっちに行ったよ!?」 ヘクトール部隊は食堂のテーブルから調理場に向かって突撃銃の照準を合わせる。 李袞はゆっくりメィリィに話しかけた。 「彼らはいいんだ・・・君の拘束するのは私たちに任せてもらったんだ。 大人しく出てくるんなら手荒なマネはしない・・・わかるね?」 薄く唇の上に髭を蓄え、七三にきれいに分けられた髪の李袞には、 先程のガワンとはまた違った威厳を感じられる。 物腰は紳士だが、その口調には逆らう事を許されない静かな威圧感があった。 「・・・ハァ〜、仕方ないネ・・・。」 メィリィは諦めたように調理道具を置く。 火を止めたり最低限の作業を行うが、余計な動作を行えば容赦なく蜂の巣にされるだろう、 しかし、彼女がもちろん、そんな大人しい女な訳がない。 いつの間にか、流れるような手の動きは、盛り付けられたデザート(ライチ?)の中に突っ込まれていた。 「! 撃てっ!!」 ほぼ同時であった。 何十発もの弾丸が調理場に打ち込まれる一方で、 床に伏せたメィリィは、騎士団の兵士達に煙だまを投げ込んでいたのだ。 「・・・ゴホッ! 遠巻きに攻めろ! ヤツは逃げようとするはずだ! 退路を塞げ!」 あれだけの銃弾を打ち込んで無傷とも思えないが、調理場には鍋やら大釜がたくさんある。 傷を負わせたという保証もない。 煙は次第に晴れていくが、彼女の姿は見えない。 部隊の一つに調理場を覗かせるが、落ちているのは彼女の白い割烹着だけ。 もちろん弾に当たった痕跡もない。 「・・・バカな・・・あのタイミングでどこへ!?」 「李袞様! 上を!!」 ・・・食堂の屋根には、鮮やかなロイヤルブルーに金糸を縫いつけたチャイナドレスの女性が立っていた。 ウェストまでスリットを入れたメィリィが、美しい足を露出しながら男達を見下ろしてつぶやいく。 「・・・出番ネ、メイドの土産に拝ませてアゲル!」 その手には大きな青竜刀を握りしめて・・・!
☆ 今日はここまでです。 この後、メィリィのシーンだけで8レス分、使ってしまった・・・。 そう言えば今更だけど「李袞」(りこん)です。 中国式の発音は知りません。
メイリイタソ…(*´Д`)ハァハァ 物語のあらすじが良くても、描写がうまくないと引き込まれないですよね。 れでぃサソの文章は、頭の中に映像が浮かんで、自分がその場にいるような気になります。 続きもwktk
そんな・・・お恥ずかしい・・・ポっ。
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。 半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。 両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。 もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。 脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、 店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、 脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。 店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。 高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。 そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。 私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、 店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。 あれには本当にびっくりした。
>>622 いつまでもそんな糞コピペ貼ってんなよな。
何とメィリィは突撃銃を構える兵士達のど真ん中にめがけて飛び降りた! 「ハァァァッ!!」 一度上を向いた位置から落下する目標に向かっては照準を合わせにくい。 それだけではない。 敵のど真ん中に落ちる事によって、同士討ちをさけるために兵士達が発砲する怖れがなくなるからだ。 そして着地と同時に青竜刀をヘリの羽根のように旋回! 肉を切り裂く手応えに満足せず、メィリィはそのまま猫のようにテーブルの陰を移動する。 素早い! 時にはテーブルの上すら足場に使うが、驚くべきは彼女の移動術だ。 股関節を180度開いてるのではないかと思わせるほど、歩幅が大きい。 恐らく箭疾歩と呼ばれる、気合いと共に移動する技の応用だろう。 また、くねくねと向きを頻繁に変えるためにカラダは常に傾いたままだ。 おそらく、移動の最中、彼女の床からの高さは、 テーブルの上にカラダがあるにも関わらず、普段の身長の高さと大差ないであろう。 そして時には一歩で数メートルも移動するのだ。 ・・・しかしメィリィも鍛え抜かれた軍隊と戦うのはさすがに初めてだ。 さらに相手が悪い。 相手は騎士団の中でも、拳法や接近戦を得意とする亜細亜支部のヘクトール部隊なのである。 虚をついて敵を翻弄するのなら、 まだガワンのアキレウス部隊を相手にした方が相性が良かったはずである。 ・・・既にメィリィの刃は多くの兵の皮膚や肉を切り裂いている。 だが、まだ戦闘不能にまで陥れた敵はいない。 兵士達はメィリィの旋風のような攻撃に戸惑いつつも、突撃銃を槍代わりになんとか応戦してるのだ。 (やるねェ、こいつら〜・・・。) 長引けば彼女は不利である。 息が上がり始めたのか、メィリィの動きにかげりが感じ始めてきた。 それを見逃す兵士達でもない、 近場の兵士が一斉に襲い掛かる! だが・・・、 「いらっしゃいマセ〜!」
・・・それがトラップなのだ。 メィリィは腕を交差させ青竜刀を振り回す仕草をした。 腕を交差したのは隠していた投げナイフを掴むため! 次の瞬間、目にも留まらぬナイフが二人の兵士の額を割った! それまで主に横から飛んでくる刃に幻惑され、いきなり正面からの飛び道具を想定できなかったのだ。 ・・・ついにヘクトール部隊からも死者が出てしまう。 ここへきて、ようやく彼らもメィリィの実力を完全に理解し始めた。 さりげなく移動したメィリィは兵士を威嚇しながら、彼らがこちらを窺う隙に死体の耳を刀で切り裂く。 ・・・あとはどうやって逃げるかだが・・・、はっきり言えばそっちのほうが難問だ。 兵士達がナイフを警戒し始めると一種のこう着状態に陥る。 投げナイフは相手のスキを狙わないと意味がない。 ・・・そこへ李袞の低い声が響いた。 「もう良い! 私が相手だ、 6番隊は負傷者の手当てを! 7から10番隊は周りを囲め。 残りは管理棟に向かい、ガワン殿に助力せよ! ・・・ここは私が相手しよう・・・!」 ついにメィリィの相手は騎士団幹部・・・「忠節の騎士」李袞と相成った。 メィリィは彼をにらみつける。 「素手でアタシとヤルつもり・・・?」 李袞は不敵に笑って、調理場の近くにあったデッキブラシを手に取った。 「まさかそれで・・・?」 「これで十分だろう?」 彼はブラシの握りを確かめ、二、三回振り回すと、腰を落とし三体式と呼ばれる構えをとった。 彼の構えで一目でわかる・・・この男は武術家だ! 「自己紹介させてもらうよ、美しいお嬢さん・・・、 騎士団亜細亜支部支部長、李袞だ・・・!」 「・・・オーケイ、アタシはメィリィ・・・、あの世への案内人ネ・・・!」
・・・信じられない。 メィリィの嵐のような攻撃が全て捌かれていく・・・。 リーチは確かにデッキブラシの方が上だが、武器の強度も破壊力も青竜刀の方が遥かに上回るはず。 だが、いかなる攻撃を繰り返しても、李袞のブラシは直接青竜刀に打ち合わせず、 微妙に角度をずらしながら、ほとんど手首の回転だけで弾いてしまうのだ。 ・・・確かにこの部隊を統率するだけの事はある。 しかもまだこの男には余裕があるのか!? 「納得いかないという顔つきだね、お嬢さん・・・?」 メィリィの攻撃の間隙をぬって、李袞が微笑みながら話しかけてきた。 「中々うまくその武器を使いこなしているが、攻撃がワンパターンだ・・・、 所詮青竜刀は振り回すだけ・・・縦に振り下ろすか横に薙ぐか・・・。 突いたり、防御には不向きだと思うがね・・・?」 「・・・! なら、これ試してみるネ!!」 離れた距離から一気に突進する。 (なるほど、接近戦に持っていく気か!?) だが、メィリィの更なる技も李袞には余裕のようだ。 一度、刀を弾いてそのままカウンター気味に体当たりを食らわせれば勝負は一瞬で決まる。 ところがメィリィの青竜刀は、李袞の想定したタイミングより明らかに早く地面に振り下ろされた。 青竜刀の刃が床に刺さる。 まさか!? それまで低い体勢を維持していたメィリィのカラダが、李袞の視界から完全に外れる。 メィリィは棒高跳びのように、刀を支点に空中で回転した。 そのまま視界の外からの踵落としだ! 「ぅおおおおっ!?」 (外れた! ・・・避けた!?) 身の危険を感じた李袞は、受けるよりも最初の予定通り突進する事によって攻撃をかわした。 正解だ、スゥエーなどでは間に合わないし、腕やブラシで受け止めようものなら、 致命傷にはならないとはいえ、粉々に破壊されていよう。 そして二人のカラダが交差した事によって、メィリィはただ一つの武器をも手放す事になってしまった。 (ヤバイよ、これェ!)
しかし李袞は次の攻撃に移らない・・・。 素手になったメィリィに向かって、静かに微笑みかけた。 「素晴らしい攻撃だった・・・あのまま蹴りを喰らったら即死だったかもしれないな・・・、 だが、どうする? 他に奥の手でも? 今までの戦いで互いの地力はわかったはずだ・・・、どうだね? 無駄な抵抗はやめにしないか? 見れば君も中国人のようだ、手荒なマネはしないつもりだぞ・・・。」 だが、・・・李袞のその言葉にメィリィの眉は吊りあがったようだ。 「アタシは中国人じゃない・・・!」 「ほう? それは失礼した、ではなぜチャイナドレスを着ている? コスプレというやつか?」 メィリィはさらに激しく興奮する。 「ふざけるな! これはアタシ達の民族衣装! お前たち中国人の女には着る事を許されなかったアタシ達の伝統衣装だ! アタシ達の先祖の国を滅ぼし、皇帝を廃し、言葉を奪ったお前たちが、 アタシ達の歴史や文化や・・・誇りまでをも奪う事は絶対許さナイ!!」 「・・・それは・・・そうか、君は満州族・・・いや女真族の生き残りか・・・、 金や清国を担っていた・・・。 気持ちはわからないでもないが・・・その皇帝は戦う事を放棄したはずだが、 君は、今更自分達の民族再興でも願っているのか?」 「・・・わかてるよ・・・、時代は変わった・・・、 溥儀は自分の母親を虐殺されても、ソ連に国民を蹂躙されても、世話になったニポンが負けたら、 とっとと中国に尻尾を振った・・・、アタシのパパも女真の言葉喋れナイ・・・。 でも、アタシが受け継いできた誇りだけは消えさせナイ!!」 メィリィは構えた・・・、素手でも李袞と戦うつもりらしい。 彼女が守りたいもの・・・それはローズが父母の仇を取ろうとしている事と、根っ子は同じものなのだろう。 だからこそ、二人は相性が良かったのかもしれない。 李袞は黙って彼女の話を聞いていたが、フッと笑ってデッキブラシを投げ捨てた。 「・・・いいだろう、ならば君の意志に敬意を表して、私も素手でやらせてもらう。 だが、続きをする前に断っておこう、 騎士団では最強の男とは、先程のガワンか本部のランスロットという所だが・・・ 素手での格闘なら・・・この私を越える者はいない!!」
☆ 今日はここまでっす。 明日は専門用語が飛び交うかもしれませんが、 深く突っ込まないで下さい。優しく教えてくれる方は感謝します。
「吸血鬼」に関連するサイトで知り合った未成年の少女をニューヨーク州内の
墓地に誘い出し、性的暴行を加えていた23歳の男の裁判が22日までにあり、
被告は起訴事実を否認した。
未成年者の虐待、強姦など計25件の罪名に問われている。被害者は14歳から
16歳までの少女で、少なくとも6人いるとみられる。
被告は今年3月、16歳少女の暴行容疑でいったん逮捕された。1カ月後、
13歳少女に扮したコンピューター犯罪担当の捜査官が、サイト上で男の手口を
突き止め、容疑を固めていた。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200607220002.html シェリー 「ローズ! アナタの出番よ!!」
ローズ 「え? あ、あたし?」
630 :
本当にあった怖い名無し :2006/07/23(日) 00:31:10 ID:Nr7Nm6UtO
メリーたんにオナヌーを見せるという人類未到の偉業を達成するべく 私は全裸で街を失踪している。途中OLやら女数人が悲鳴を上げていたが 偉業を成し遂げようとする今の私には大した問題ではない、 私は全速力で街を駆け巡った、公園に差し掛かった時、近くにあった公衆電話が鳴り出した、 私はもしやと思い公衆電話の受話器を取った。 「変態!何考えてんのよ!」声の主は予想通りメリーだ、 さっきと違って大声で怒りを露わにしている。 彼女は更に間髪入れずマシンガンの如く私に罵声を浴びせかける、 「あんた自分が何やってるか分かってるの!? 突然家の中から全裸で飛び出してきて街の中を走り回るって! 盗撮好きの変態でその上露出癖まである変態! 絶対に殺してあげる!私は今あなたの家の前にいるの! その公園に行くからそこで大人しくしてなさいッ!」 そういって電話は切れた どうやら部屋でなくても電話をかけれるらしい、メリーはもうすぐここに来る。 「よし、作戦第二のウォーミングアップを始めよう」 私は近くのベンチに腰掛け、盗撮画像満載のノートパソコンを起動した 「あああ〜メリーたんかあいいよ〜、花柄ぱんちゅかあいいよ〜!」 私は悦に浸っていると再び電話が鳴った。 よし、今度は出ないでいてみよう5分ほどベルが鳴ったが電話は切れ、 それと同時に背後から声がした「電話に出なさい〜!」
李袞は両手を前方にかざし、ゆっくりと円を描いて構えに入る。 「その構えは・・・形意拳!?」 「ご存知かな? 象形十二形拳・・・木火土金水・・・ 宇宙の五元素を拳術に取り込んだ私の得意とする拳だ、・・・行くぞ!」 信じられないほどの踏み込みの速さで、李袞のカラダが前方に飛ぶ! まともにぶつかれるわけもない。 流れる動きで受け流そうとするメィリィだが、すぐさまカラダを密着させる李袞が、それを許さない。 一度カラダを接すれば、相手の動きを制することで一瞬にして勝負は決まる。 腕の皮膚をこすりあい、捌き、ねじり、捻りながら戦いの主導権を握るべく激しく打ち合うのみ。 間合いは必要ない。 達人クラスの拳は触れただけで相手の内臓を破壊する。 ・・・完全に李袞はそのレベルだ。 さらに李袞の両腕を支点に極めた交差式の足払いで、メィリィは激しく後ろに転ぶ。 体勢を立て直せ・・・! 「・・・クッ!」 必死で立ち上がろうとするメィリィに李袞は追撃をかけない・・・。 その気になれば一気に距離を詰め、致命的な一打も加えられたかもしれないが、 いまだ彼には余裕がある。 「・・・女の身にしておくには惜しいな・・・、化勁(相手の力を受け流す技術)が今ひとつだがね、 技のベースは八極拳か? だが、それだけの技量があれば、私の実力もわかるはずだ。 さきほどの拳撃のうち、崩拳(ポンチェン)一つ入るだけでも君の内臓は潰れるし、 鑚拳(サンチェン)が顔面に決まれば、二目と見られない顔になるか頚椎が破壊される。」 メィリィはそれには答えず、体勢と呼吸を整えるのみだ・・・。 もちろんメィリィとて、相手を一撃で死に至らしめる技は持ってるのだが、それを撃ち出せる隙がない。 「アナタ化け物・・・?」 「・・・上には上がいる・・・それだけのことだよ・・・。」 李袞は決して彼女を見下してはいない。 先程、彼女に敬意を表すと言ったのも嘘ではない。 何とか彼女を死なせずに捕まえたかった、それは拳術を修める者としての心情だろう。 そしてさらに言えば、騎士団幹部の中でも、彼は日浦・ガラハッドに並ぶ柔和な男でもある。
「そのままでいい、一つ聞け・・・。」 「・・・ナニ?」 「メィリィと言ったな? 君は中国人である私に憎しみを持っているかもしれない。 確かに私は漢民族の中国人だ。 だが、私は山東省で生まれた後は、英国領香港で育った。 そこで騎士団総司令官ウーサー・ペンドラゴンに出会い、私の実績・技量・人物を認められて、 入団を許可され騎士団に忠誠を誓った。 国籍は中国だが、私のアイデンティティーは神の教えと騎士団にある。 従って現在の人民政府も台湾の国民党も、私にとってはどうでもいい存在だ。 ・・・何を言いたいか判るかね? 君にとって私は憎むべき存在ではないということだ。 私に勝てないからと言って、君の誇りは寸分たりとも揺らがない。 君の処遇を云々する権限はないが、私の保護下に有る限り、最大限の待遇を約束しよう。」 メィリィは上目遣いに李袞をにらみつけたままだが、諦めたように頭を下げた。 「ハハ、まいったね・・・勝ち目ないネ・・・。」 その言葉を聞いて李袞は満足そうに微笑んだ。 「それでいい・・・こんな怪しげな組織に身を委ねなくとも、 清心を身につければ、君の崇高なる精神はさらなる高みに上り詰めるだろうし、 それに君の功夫も、もっと修練を修めればまだまだ強くなる。」 「でもネ・・・、」 「ん?」 メィリィはそこで懐に手を入れた・・・、 (無駄なことを・・・飛び道具か!?) だが、彼女が取り出したのは数枚の紙切れ・・・。 「でもネ、勝ち目ないのは『今のままでは』・・・ネ!!」 そのままメィリィは取り出した紙切れを自らの腕に貼る。 短い呪文を唱えた後、その場にいた全てのものが信じられない光景を見た! 「ぐあっ!?」 李袞の肩に激痛が走る・・・攻撃を喰らった!? 「つ、通臂拳・・・いや違う! なんだ今のは!?」
確かに李袞の目にはメィリィの攻撃のモーションが映った、 しかし、彼女は完全に間合いの外にいた。 攻撃の際、半歩踏み出してはいたが、それでも攻撃の届く距離のはずがない。 傍から二人の戦いを見ていた兵士達は、李袞以上にその正体不明の技を目の当たりにして驚愕する。 ・・・メィリィの腕が明らかに伸びたのだ。 長く見えたとか、関節を外したとかそんなレベルではない。 まるで2メートルは・・・。 一方、単発攻撃で安心できるほど、李袞を低く見積もるメィリィでもない。 彼が体勢を崩したのを見計らい、その隙に今度は紙を足に貼る。 今度はメィリィの箭疾歩! 一息で李袞の足元に着地しそのまま飛び上がって二段蹴り。 もちろんただの飛び蹴りではない、 跳んだ瞬間、メィリィの手は李袞の腕を上から押さえ蹴りから逃げられない体勢を強いる。 逃げてもメィリィのカラダごと追尾するだけだ。 結果、李袞は片手で彼女の二段蹴り(イメージとしては蟷螂拳の穿弓腿に近い)を受けねばならない、 いや、それでも彼の技量なら捌けるはず・・・ ッ!? 激しい衝突音とともに李袞が食堂の壁に吹っ飛ぶ。 歴戦の李袞も何がなんだかわからない・・・! 確かに腕を押さえられた状態では、威力を外に流す事が出来ず、多大なダメージを受けやすい。 だが、ここまで吹っ飛ばされるはずがない。 彼女の発勁か!? それも違う、空中で発勁など撃ったら効果は半減する、いや撃てるはずもない。 ガードはできたはずだ・・・! 一撃目を捌き二撃目はそのまま受け止めようとした。 だがその二撃目の威力が尋常ではなかった。 そして吹き飛ばされる瞬間、李袞は見た、 眼前の彼女の足に経文のような呪符が貼ってあった事を・・・。 「・・・やはり奥の手を隠していたか・・・ここに来ている者はみんな・・・そうなのか!?」 「見られたからには生かしておかナイ・・・て言いたいけど、アナタいい人ぽいね・・・。」
一見、優勢に転じたに見えたが、 所詮一時しのぎにしかならないことは、メィリィ自身、わかってた。 それゆえ次なる行動は・・・。 再び腕を交差させて懐から何かを取り出す仕草を見せる。 またもや煙だまだ。 「部っ長サン、また今度ネー!」 李袞が倒れてる隙に再び姿をくらます。それから部長じゃなくて支部長だ。 「已むを得ん! 煙が晴れたら撃て!」 残念だが仕方ない、それに兵士の数を減らした今なら同士討ちの危険も減っている。 だが、どれだけ兵士が辺りを探そうとも、もはやメィリィの姿はない。 「ばかな!? いくらなんでも姿を隠せるわけは・・・!?」 だが李袞は一つの推測をした・・・。 最初に厨房から屋根に飛び上がった時も・・・、あの手足に貼りつけた呪符の効果? ならば、今もその呪符を使って驚異的な脚力を・・・!? そしてその推測は当たっていた。 メィリィは両足に勁力を倍化させる効果の符を貼り、 飛毛脚を使って疾風の速さでその場から遠ざかっていた。 (飛毛脚・・・外見上は競歩に見えるかもしれないが、勁を足に込めて飛ぶようにして走る) もはやメィリィを追うことは不可能だ。 李袞は自分の右腕を見た・・・恐らくヒビが入っているであろう。 そして今更ながらに、ここへ来る前に騎士団本部からのマーゴの注意を思い出した。 < メリーという女の子たちには気をつけてねぇぇぇ! > 海岸にいたラブゥ・・・女真族の末裔メィリィ・・・、そしていまだ姿を見せないローズ・メリー。 黒十字団はこんな島で「そんな」女性たちを集めてどうしようというのだ? 彼は煙が晴れた後、残りの兵士達に指示を与えた後、ガワン達の後を追うことにした・・・。
☆ 今日はここまでです。
ネタばらし・・・いや、最初から明らかか・・・。
メィリィ 出生
>>346 出身(現在国籍なし)日本
民族 女真族
両親から暗殺スキルを叩き込まれている。
拳法(八極拳、蟷螂拳、その他?)・軽身功・暗器・刀術など得意技は様々。
今回の物語以外にも様々な奥の手がある。
かなり悩んだのは、女真族の伝統武術が不明だったこと。
斧と弓が盛んとは聞いたがあくまで兵隊の話なので・・・。
八極拳は最初から頭にあったが、形意拳と戦わせるのがベタな気がして・・・。
最終的に溥儀のボディーガード達が八極拳使いだというので、まぁとりあえずいいかと。
・・・一応、誕生時の経緯があるので、オリジナルキャラの認識はありません。
電撃メリーさん、ご自由にお使い下さい。
何か、いい拳法が有れば身につけさせてあげてください。
ああ、あと
普段は西五反田の中華料理屋でバイトしてる。
出前もあるらしいので、ぜひどうぞ!
(彼女が運んでくるかはわかりませんが)
メィリィタソ凄ぇぇえええ!! 殺されてしまうのかと思ってましたよ。。 次は誰の番?
あ、変態サソとメリータソの戦いも楽しみにしてます ヽ(´ー`)ノ
>>635 うっ!・・・どなえしょう・・・orz
漏れ635氏程に格闘技とか詳しくないし・・・それに漏れの方でのメィリィ嬢さん
の出番は投下済の最初の方とクライマックスの一瞬ぐらいなんで。(;^_^)y-~~
>>638 いえ、拳法でなくても、奇術やイリュージョンでも・・・(そういや軟体術もアリだ)!
>>636 次? 次はぁ・・・お待ち下さい!
一方、・・・こちらは受講生達すら誰も知らない島の中央部にあるシェルター・・・。 マルコたちが待機しており、少し離れたところでカーリーが瞑想をしている。 黒衣のカーリーは目をつぶったまま、側に控えるネロに語りかける。 「・・・ラブゥに続いてメィリィも目的を達したようです。 今回の子達はほんとに粒ぞろい・・・。 特に、ラブゥにいたっては、私の髪の毛を採取してまで身の保全を図ろうとするぐらいですし・・・。」 「戦況はいかがですか・・・?」 「・・・既に管理棟は制圧されつつあるわ・・・付け焼刃のチームワークで騎士団に叶うはずもない・・・。 既に半数は殺されたようよ・・・。」 それまで黙っていたマルコが立ち上がる。 「聞いちゃいらんねぇ・・・!」 「おい、マルコ、どこへ行く!?」 「へっ、決まってんだろう!?」 「バカな! マルコ! おいっ!!」 ルキの制止も構わずマルコは出て行った。 周りの雑音に、瞑想を邪魔されたカーリーの目が大きく開く。 「騒々しい・・・、どうしたのです?」 「申し訳ありません、マルコが飛び出して・・・!」 「何ですって? ルキ、止めてください!」 ルキはしばらく黙っていた・・・。 「・・・お言葉ですが、私に彼を止めろということは・・・彼を殺す事しか私には方法がありませんが・・・。」 カーリーは目をつぶって仕方なさそうに首を振った。 「そうですね、言い出したら聞きませんものね、彼は。 ・・・判りました、私も用意いたしましょう、 ルキ、手伝っていただけますね? それからネロは脱出用のヘリの準備をしてください。 管理棟の戦いが終結し次第、テストの終了といたしましょう・・・。」
管理棟では門の入り口をナターシャが塞いでいた。 といっても銃火器すらない彼女は、正面から待ち受けるわけにも行かず、 側の巨木にロープを結わえ、ヒット&ウェーで、空中からターザンよろしく、 ナイフ一本で兵士達を撹乱していた。 当然、全ての兵士を抑えられるはずもなく、多くの兵士を管理棟に侵入されてしまう。 もちろん、中には他のマルコ班の受講生や、背後から虚をつくルキ班の者もいたが、 屈強なアキレウス部隊には手も足も出ない。 「どうだ? 建物の中には黒十字団の者はいないのか!?」 いまだ通信電波は妨害されているため、中から戻ってきた兵士達の報告を聞くしかない。 もちろんサブの周波数は設定してあるが、そちらも妨害されては意味がないので、 ガワンか李袞の決定、もしくは重大な報告以外では使わないようにしていた。 「報告します、黒十字団幹部と思われる4名の姿は見えません。 また捕虜にした者からの報告をそのまま述べれば、 対象となる参加者の数は11名、海岸の少女の話と一致します!」 「現在、排除・または拘束した者の数の差は!?」 「拘束2名、射殺4名、海岸の少女、食堂の女性を含めれば、未確認の女性は残り2名です。」 「では未処理の者は、さっきから入り口で頑張ってる女性を含めて、残り三人か、 ・・・逃げられた者を入れれば四人だが・・・。 まぁ、いい、ではあの女は私が始末しよう、 なに、すぐに済む・・・。」 重厚なマントを翻したガワンは管理棟の入り口に近づく。 既にナターシャの上空からの攻撃に対応し始めた兵士達が、 仰向けになった姿勢で機関銃を乱射する。 寝そべった状態の兵士を攻撃するためには、地面に激突する危険が大きくなり、ナターシャも苦しい。 ロープには鋼線が編みこまれて、滅多に弾も当たらないが、当たったとしてもそうそう千切れない。 「撃ち方やめい!!」 兵士達に攻撃をストップさせたガワンは、伏している兵士達の間を堂々と掻き分けた。 その手には巨大な両手斧がある。 木の上のナターシャにも、一人近づく敵が、その姿から司令官である事は容易に判別がついた。 「・・・親玉登場かい・・・そうこなくっちゃな!」
とはいえ真正面から飛び掛るわけには行かない。 標的のガワンに、あの巨大な斧を目の前に掲げられたら、それこそ自殺しにに行くようなものだ。 ロープは何本もくくりつけてある。 何度か木々の間を飛び回って隙を見つけたい。 もともと、ナナメ上空から襲い掛かるのがベストなのだ。 逆に言うと、兵士達側にしてみれば、いかにナターシャを攻撃の一直線上に捉えるかがポイントだった。 ところが、ガワンはそれらを全く気にせず、 ・・・いやナターシャの存在をまるで無視するかのように、林の中の一本の木の幹にまで近づいた。 その木の上部にはロープが巻きつけられている・・・まさか。 そのまさかだ。 ガワンは思いっきり巨大な斧を振り上げると、獣のような怒声と共にその化け物じみた斧を振り下ろした。 ドグシャァッ!! 切り倒すなんて表現は間違いだ。 直径だけでも50cm程の幹が一撃で砕け散ってしまった。 見る見るうちに林の中に倒れこんでいく。 そして、何事もなかったかのように、ガワンは次のロープが巻かれている木を探す。 ・・・冗談じゃねーぞ? ナターシャは戦法を変えた。 ナイフを口で咥えた後、一度ロープを握ってる手を緩め、ガワンの頭の少し上の高さまで降りてくる。 そして今度は、空いた片手で地面に垂れている残りのロープを拾い、 林の木々を蹴り上げながら横に移動していく。 まるで蜘蛛の巣でも作り上げていくかのような素早い動きだ。 もちろん、そんなトリッキーな接近方法に対処できる人間などそうそういやしない。 姿を捉えたと思ったら、もう違う角度から接近しているのだ。 あっという間にナターシャはガワンの巨体を捉えた。 ヤツはパワーだけだ、あたしの動きについていけるスピードも反射神経もないッ! ・・・ヤツの背中からこのナイフを首筋に!! だが、ガワンが振り返ったとき、その目は完全に襲い掛かるナターシャの姿を捉えていた・・・。 ノーモーションでのガワンの突進!! ナターシャのナイフなど目には映っていないというのか!? 彼女のナイフはガワンのカラダに突き立てるどころか弾き返され、彼女の手首すらも砕けてしまう。
「うああッ!!」 ナターシャのカラダは、ナイフと共に弾き飛ばされた。 林の木々に背中を激突させ、鈍い音をたてて草むらにカラダが沈みこむ。 あまりの激痛に立ち上がることすら出来ない。 「ち・・・ちくしょう・・・こいつのカラダは岩か・・・うぅ・・・こんな破られ方が・・・。」 ガワンはゆっくりと彼女に近づいて見下ろす。 「いや、大したものだ・・・自分のカラダを腕一本で支える腕力・胸筋、手首・・・ それだけではないな・・・、木々の間隔やロープの長さを計算に入れた空間把握能力・・・。 それに普通は銃火器を持つ相手を想定した襲撃方法だろう。 相手が悪かったのだよ・・・。」 必死になってナターシャはカラダを起こす、 もう、右手は使い物にならない・・・なんとか左手だけで・・・! どのみち、背中を打ちつけたダメージで、もう逃げるだけの体力はない。 なんとかガワンの斧をかいくぐりさえすれば・・・。 ナターシャは一か八かの賭けに出た。 左手に取ったナイフをかざし猛然と突っ込んだ。 無言のガワンは彼女の左肩めがけて袈裟切り!! ッここだぁ!! ガワンの凶悪な斧がナターシャの髪と背中を切り裂く! 斧の軌道をかいくぐった彼女の背中に熱い痛みが襲う・・・だが皮一枚だけ! あれだけの重量の斧を振るえば、その後はスキだらけ・・・そこにこのナイフを突きたて・・・ ドカァッ!! 「・・・え・・・」 ・・・ナターシャの右肩から胸中央に分厚い金属の塊が突き刺さっている・・・。 ガワンは外れた斧の軌道を、常識では考えられないほどの腕力で切り返したのだ・・・。 彼女の瞳がゆっくり自らの胸元に向けられる。 「・・・あ あ・・・ぁ 」 ガワンの巨大斧は、ナターシャの鎖骨、肺を破壊し、 彼女の、意志・・・未来・・・希望・・・人生の思い出・・・全てを断ち切ってしまったのである・・・。 ・・・その直後、彼らの背後から荒々しいマルコの叫び声があがる。 「 ナターシャーァッ!! 」
☆ ここまでです。 ・・・そろそろ次、立ち上げねーとやばいな・・・。
645 :
本当にあった怖い名無し :2006/07/24(月) 22:51:19 ID:zq8dlAS2O
>>630 ついにこの時が来た、「悪いが電話には出れない」
「問答無用!あなたが電話に出ないと私はあなたを殺せないのよ!」
「野獣の俺には関係ないね!」
俺はオナヌーをしながら後ろを向いた、「何!?何やってるの!?」メリーさんは一瞬俺が何をやっているのか分からないようだ。
だがすぐさま理解し、
「いやああああああ!キモイ!変態!バカ!痴漢!」
そう叫びながら俺を殴りつけるメリーさん、
俺も負けじと事を続けるメリーさんに殴られる痛みがだんだん快楽へと変わりつつある
さあフィニッシュ!
の直前で俺は男数名に体を捕まれたそして有無を言わさず車に押し込められた。
男たちは妙な服を着て、車には「警視庁」と書かれている。
俺の社会的生活は幕を閉じた。
無茶苦茶な事の連続でショックを受けて泣いているメリーさんを
パトカーの中かで見ながら俺は公園を後にした。
だが翌日俺は釈放された警官にその理由を尋ねると
メリーが、「兄が申し訳ありません」
と何度も謝りながら俺の保釈を頼み続けたのだそうだ
俺は泣いた。
なになに? オカ板の規定数96・・・。 わしと同グループ以外のスレが96(いま、何個目かはわからない)個立たないと、スレ立てできない? あー、そりゃしばらくムリそうだわ・・・。
乙!!
続きは新スレのほうに書かせてもらいますわ。
>>645 乙!
こにゃにゃちわー!
iコ '':::::::::::::::::::::::'''''ヽ d /::::::::::ィ::ハ:::;:::::::::::::::: 泣ぐ子゙はいねぇがぁ!? i::|:::i::/l/ i;::ト、:、:::i::::::i |::i/\u i' '/ヾ,ヽ!::::::::::l ノ ┃ ┃ |::::::::ヽ ニ、 .弋 ̄ ̄ ̄ユ⌒r-、ri ャーーャ-ュ |::::::::l|::ヽ ∧ . \__| トイ 人 ) ) /|::::::::リ:::::∨ | . / | }>r┬‐rv¬イ厶イV:::}:::::| | r‐く | / ヽ >'´/ |:::::/::::::| ,ノ └‐' | 「`ト∠∠ _」 |:/:::::Nー─;ァ L___[`ー‐くXつ二〉 |人{_ト! / √「`ー──‐1 ´ |` _/ なんじゃあ! ウチは埋め要員かぁっ!? 〈⌒ヽL._ _人__/ ̄\ いぬ 「あ・・・姐さん、関西弁じゃなくなってますっ!」 ヽ _ノ `Trv7ノ \_____>
657 :
ぱくりですが :2006/07/28(金) 22:46:01 ID:xEPSPkKp0
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\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|! 私、メリーさん。
| く:}}T{{7O 今
>>657 にいるの。
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \
あと、もうちょっとやでぇ!? 最後の書き込みするんはどいつじゃぁ!?
659 :
ぱくりですが :2006/07/29(土) 02:40:52 ID:0YXMRH+/0
__ / / / / \/ \ ,、,、,、 r〃~⌒ヽ rv@)从リ从》 レV |! - ノ|! 私、メリーさん。 | く:}}T{{7O 今あなたのうしろにいるの。 ノ,く:::夲:ゝ, \ (´`'t_ァ_ァ'´`) \
660 :
ぱくりですが :2006/07/29(土) 02:41:34 ID:0YXMRH+/0
__ / / / / \/ \ ,、,、,、 r〃~⌒ヽ rv@)从リ从》 レV |! - ノ|! 私、メリーさん。 | く:}}T{{7O まだ書けるかテストしてみるの。 ノ,く:::夲:ゝ, \ (´`'t_ァ_ァ'´`) \
661 :
ぱくりですが :
2006/07/29(土) 02:42:09 ID:0YXMRH+/0 __ / / / / \/ \ ,、,、,、 r〃~⌒ヽ rv@)从リ从》 レV |! - ノ|! 私、メリーさん。 | く:}}T{{7O 今度こそあなたのうしろにいるの。 ノ,く:::夲:ゝ, \ (´`'t_ァ_ァ'´`) \