何を言い出すんだ、この少女は?
三人とも奇異の目でラブゥを見るが、その髪の毛は本物である。
先程、暴れた際に、この兵士の頭を掴み髪の毛を手に入れていたのだ。
次の展開を待っていると、ラブゥは魅惑的な目をジョーンズに向け、怪しげな韻律の言葉を発する・・・。
「マーヤ、マーヤ、おまえはマーヤ?
いいえ・・・ジョーンズ、ジョーンズ・・・おまえはジョーンズ・・・。
おまえが右手を上げればジョーンズの右手が上がる・・・、
おまえが銃を構えれば・・・ジョーンズも銃を構える・・・。」
兵士達はラブゥの行動が全く理解できず、互いの目を合わせるだけだが、
その時、ただ一人そのジョーンズだけが虚ろな目をしている異状に気づいた。
「ジョーンズ!?」
ラブゥは薄く笑みを浮かべながら、まるで娼婦のような瞳でジョーンズを見つめたまま。
彼女が人形を動かすたびに、ジョーンズもまるでその人形に合わせたかのような動きをとっている。
「ジョーンズ! おい、どうした!?」
彼は仲間達の声に一切反応せず、・・・ゆっくりと両手に持った突撃銃を水平に動かしていく・・・。
「な・・・何の真似だ・・・!?」
ラブゥは人形の右腕の先端を、くいっっと曲げた。
「BANG!!」
ダラララッ!!
・・・海岸に残っていたヘクトール部隊は信じられない光景を目の当たりにしてしまう、
少女を監督してたはずの、デルタチームの兵士が仲間を撃ち殺してしまうのを。
一体何が起きたのか事態を呑み込めず、しばらく身動きできない。
一方、ジョーンズはもう一人のカラダにも弾丸を撃ち込み・・・、
最後にはためらいもなく銃口を自分の口の中に入れ、自らも引き金を引いて崩れ落ちてしまった・・・。
ようやくヘクトール部隊が奇声をあげながら、砂浜に向かって走ってきたが、
この距離ではそうすぐには接近できまい。
ラブゥは倒れている兵士のサバイバルスーツからナイフを抜き取り、
なれた仕草で、その男の耳を切り取った。
「私はメァリ・ラブゥ、・・・お送りするはブードゥーマジック・フォーチュンドライブ・・・。
・・・グッナイ、ベィビーズ・・・。」
そして収穫を終えると、足早に砂浜から近くの林の中に消えていってしまった。
☆ 今日はここまでです。
ラブゥの最後のセリフはラジオ番組のDJ調で読んでくださいませ。
「アイム メァリ ラブゥ・・・、グッナイ ベィビーズ♪」
あと、たぶん「フォーチュンドライブ」も本来、「運命を切り拓く」という意味なのかもしれませんが、
ここでは「未来を支配する」ようなニュアンスで。
☆ そしてネタばらし。
メァリ・ラブゥ
出身 アメリカ ニューオーリンズ
実家は雑貨商(ウラの顔が呪術家)
好きな色 白
特徴 ブラック、ショートアフロ(伸びたらドレッドにしようと思ってる)
目はクリクリ。唇は厚め。
胸が大きい(ローズの言ってたバスケットボールは大げさ、実際はマスクメロン並み)
胸のサイズは作者の未知の領域のため不明。
キャラ創生期 たぶんヘス・リムのあたり・・・。「ブードゥ 人形」でググったら、見つけた。
名前はちょこっと変えた。(あの子と一緒だったから)
試験参加目的 不明・・・公には世界最強の呪術師を目指す・・・らしい?
ラブゥ怖ぇえええ!!
(つд`)
つ、続き…ドキドキ
世界最強の男もw
>>614 いつもレスありがとうございます。
メィリィ編がとんでもないことになりそうです。
資料がないわ、どのぐらいの量になるか、最後まで書ききれるのか・・・。
だれか助けて・・・。
残った部隊は最後まで何が起きたのか理解できなかった。
ラブゥを追って、林の中に突入する事も考えたが、
デルタチームに何が起きたのか調べる事が先決だと判断した。
林の中に罠がないとも限らない。
すぐさま、彼らは部隊長の李袞に無線で連絡を取るも、正確な報告も出来ずにしどろもどろだ。
「・・・もういい。その少女を追わなかったことは正解だ。
お前たちはそのままそこにいろ!
念のために船から3部隊ほど呼び寄せておけ。
ガワン殿には私から連絡する!」
無線を切って李袞は一人つぶやく・・・。
「やはり通常の人間とは思わないほうがいいのか・・・。」
一方、アキレウス部隊は食堂を目の前にして行動を停止していた・・・。
食欲をそそる匂いが彼らを包み込んでいたのである。
既に日が差し始めていており、木々の間から柔らかい日差しが漏れてくる。
「ガワン様・・・従業員ですかね?」
「どこから見ても食堂だな・・・、良し・・・。」
ガワンは後続部隊を引き連れ調理場へ向かう。
周りに伏兵が潜んでる気配もない・・・。
調理場の中には白い割烹着を着たアジア系の女性がいるだけだ。
彼女はガワンの姿を見ると明らかに怯えている様子だ。
「仕事中、邪魔をする・・・。お前はここの従業員か?」
「は・・・は・はハイ。そうです・・・あなた達は・・・?」
「こちらの質問にだけ答えてもらおう、お前たった一人でここの食事を作っているのか?」
「そ、そうです、量はたった10人ちょこっとの分だけですし・・・。」
「うまそうだな? 我々の分もあるのかな?」
「だ、だ、ダメです。カーリー様から何も聞いてまセンし・・・分量が足りなくなりマス・・・。」
「ハッハッハ、さもないとこの料理を食べるものがいなくなるぞ・・・まぁいい、
お前、その肉団子を自分で食ってみてくれ・・・。」
「えっ!?」
ガワンはこれらの料理に毒が入ってないか確かめたいらしい。
大体、島の連中が襲撃を知っているのに、ただの従業員とは言え、
何事もないように料理を作っているわけがない。
「どうした? 自分で作った料理が食えないのか?」
「ハ・・・ハイ。」
調理場の女性は怯えながらも、不審な動きもせずに肉団子を飲み込んだ。
「・・・なるほど、うまそうだな? 料理はもう全部終わっているのか?」
「ま、まだ、あと20分は・・・。」
「管理棟とやらはこの先か? そこに見えるのは?」
「ハイ、この道を行ってすぐ。そこにあるのは受講生達の教室ネ・・・。」
「わかった・・・あとで食べに来る。できるだけ作っておいてくれ・・・。」
そう言うと、ガワンはマントを翻し、先の管理棟に向かった。
「ガワン様、よろしいので?」
兵士の一人がガワンに尋ねる。
「私の狙いは敵の親玉だ。たった一人に部隊を裂くのももったいない。
それにあの女はチャイニーズっぽいしな、ヘクトール部隊に任せるさ。」
そのままガワンは無線を使おうとする。
ちょうど、李袞からの連絡とタイミングがあったようだ。
お互いの報告事項を伝え合う。
<ガワン殿、気をつけて下さい! やはり、一筋縄ではいきません!>
「・・・そうか、デルタチームの三人は死んだか・・・! おのれ・・・!」
ちょうどその時だ、無線に雑音が入り始めた。
会話する用はお互いほとんど済んでいたが、妨害電波が流れているようだ。
「フン! こんなもので邪魔をしたつもりか!? くだらん!!」
ちなみに妨害電波を流したのはシェリーだが、
電波ジャックして、「私メリー」なんてふざけた声を入れる余裕は彼女にはない。
アキレウス部隊は慎重に・・・しかし迅速に石畳の道を抜け・・・
灰色の管理棟を自分達の視界に入れた。
そしてそれから李袞率いるヘクトール部隊が食堂にやってくるのに、時間はそんなにかからなかった、
中華料理を作り続けるメィリィの元へ・・・。
「ナ、ナニ? あなた達は?
さっきの人たちはあっちに行ったよ!?」
ヘクトール部隊は食堂のテーブルから調理場に向かって突撃銃の照準を合わせる。
李袞はゆっくりメィリィに話しかけた。
「彼らはいいんだ・・・君の拘束するのは私たちに任せてもらったんだ。
大人しく出てくるんなら手荒なマネはしない・・・わかるね?」
薄く唇の上に髭を蓄え、七三にきれいに分けられた髪の李袞には、
先程のガワンとはまた違った威厳を感じられる。
物腰は紳士だが、その口調には逆らう事を許されない静かな威圧感があった。
「・・・ハァ〜、仕方ないネ・・・。」
メィリィは諦めたように調理道具を置く。
火を止めたり最低限の作業を行うが、余計な動作を行えば容赦なく蜂の巣にされるだろう、
しかし、彼女がもちろん、そんな大人しい女な訳がない。
いつの間にか、流れるような手の動きは、盛り付けられたデザート(ライチ?)の中に突っ込まれていた。
「! 撃てっ!!」
ほぼ同時であった。
何十発もの弾丸が調理場に打ち込まれる一方で、
床に伏せたメィリィは、騎士団の兵士達に煙だまを投げ込んでいたのだ。
「・・・ゴホッ! 遠巻きに攻めろ! ヤツは逃げようとするはずだ! 退路を塞げ!」
あれだけの銃弾を打ち込んで無傷とも思えないが、調理場には鍋やら大釜がたくさんある。
傷を負わせたという保証もない。
煙は次第に晴れていくが、彼女の姿は見えない。
部隊の一つに調理場を覗かせるが、落ちているのは彼女の白い割烹着だけ。
もちろん弾に当たった痕跡もない。
「・・・バカな・・・あのタイミングでどこへ!?」
「李袞様! 上を!!」
・・・食堂の屋根には、鮮やかなロイヤルブルーに金糸を縫いつけたチャイナドレスの女性が立っていた。
ウェストまでスリットを入れたメィリィが、美しい足を露出しながら男達を見下ろしてつぶやいく。
「・・・出番ネ、メイドの土産に拝ませてアゲル!」
その手には大きな青竜刀を握りしめて・・・!
☆ 今日はここまでです。
この後、メィリィのシーンだけで8レス分、使ってしまった・・・。
そう言えば今更だけど「李袞」(りこん)です。
中国式の発音は知りません。
メイリイタソ…(*´Д`)ハァハァ
物語のあらすじが良くても、描写がうまくないと引き込まれないですよね。
れでぃサソの文章は、頭の中に映像が浮かんで、自分がその場にいるような気になります。
続きもwktk
そんな・・・お恥ずかしい・・・ポっ。
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。
半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。
両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。
もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。
脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、
店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、
脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。
店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。
高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。
そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。
私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、
店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。
あれには本当にびっくりした。
>>622 いつまでもそんな糞コピペ貼ってんなよな。
何とメィリィは突撃銃を構える兵士達のど真ん中にめがけて飛び降りた!
「ハァァァッ!!」
一度上を向いた位置から落下する目標に向かっては照準を合わせにくい。
それだけではない。
敵のど真ん中に落ちる事によって、同士討ちをさけるために兵士達が発砲する怖れがなくなるからだ。
そして着地と同時に青竜刀をヘリの羽根のように旋回!
肉を切り裂く手応えに満足せず、メィリィはそのまま猫のようにテーブルの陰を移動する。
素早い!
時にはテーブルの上すら足場に使うが、驚くべきは彼女の移動術だ。
股関節を180度開いてるのではないかと思わせるほど、歩幅が大きい。
恐らく箭疾歩と呼ばれる、気合いと共に移動する技の応用だろう。
また、くねくねと向きを頻繁に変えるためにカラダは常に傾いたままだ。
おそらく、移動の最中、彼女の床からの高さは、
テーブルの上にカラダがあるにも関わらず、普段の身長の高さと大差ないであろう。
そして時には一歩で数メートルも移動するのだ。
・・・しかしメィリィも鍛え抜かれた軍隊と戦うのはさすがに初めてだ。
さらに相手が悪い。
相手は騎士団の中でも、拳法や接近戦を得意とする亜細亜支部のヘクトール部隊なのである。
虚をついて敵を翻弄するのなら、
まだガワンのアキレウス部隊を相手にした方が相性が良かったはずである。
・・・既にメィリィの刃は多くの兵の皮膚や肉を切り裂いている。
だが、まだ戦闘不能にまで陥れた敵はいない。
兵士達はメィリィの旋風のような攻撃に戸惑いつつも、突撃銃を槍代わりになんとか応戦してるのだ。
(やるねェ、こいつら〜・・・。)
長引けば彼女は不利である。
息が上がり始めたのか、メィリィの動きにかげりが感じ始めてきた。
それを見逃す兵士達でもない、
近場の兵士が一斉に襲い掛かる!
だが・・・、
「いらっしゃいマセ〜!」
・・・それがトラップなのだ。
メィリィは腕を交差させ青竜刀を振り回す仕草をした。
腕を交差したのは隠していた投げナイフを掴むため!
次の瞬間、目にも留まらぬナイフが二人の兵士の額を割った!
それまで主に横から飛んでくる刃に幻惑され、いきなり正面からの飛び道具を想定できなかったのだ。
・・・ついにヘクトール部隊からも死者が出てしまう。
ここへきて、ようやく彼らもメィリィの実力を完全に理解し始めた。
さりげなく移動したメィリィは兵士を威嚇しながら、彼らがこちらを窺う隙に死体の耳を刀で切り裂く。
・・・あとはどうやって逃げるかだが・・・、はっきり言えばそっちのほうが難問だ。
兵士達がナイフを警戒し始めると一種のこう着状態に陥る。
投げナイフは相手のスキを狙わないと意味がない。
・・・そこへ李袞の低い声が響いた。
「もう良い! 私が相手だ、 6番隊は負傷者の手当てを!
7から10番隊は周りを囲め。
残りは管理棟に向かい、ガワン殿に助力せよ!
・・・ここは私が相手しよう・・・!」
ついにメィリィの相手は騎士団幹部・・・「忠節の騎士」李袞と相成った。
メィリィは彼をにらみつける。
「素手でアタシとヤルつもり・・・?」
李袞は不敵に笑って、調理場の近くにあったデッキブラシを手に取った。
「まさかそれで・・・?」
「これで十分だろう?」
彼はブラシの握りを確かめ、二、三回振り回すと、腰を落とし三体式と呼ばれる構えをとった。
彼の構えで一目でわかる・・・この男は武術家だ!
「自己紹介させてもらうよ、美しいお嬢さん・・・、
騎士団亜細亜支部支部長、李袞だ・・・!」
「・・・オーケイ、アタシはメィリィ・・・、あの世への案内人ネ・・・!」
・・・信じられない。
メィリィの嵐のような攻撃が全て捌かれていく・・・。
リーチは確かにデッキブラシの方が上だが、武器の強度も破壊力も青竜刀の方が遥かに上回るはず。
だが、いかなる攻撃を繰り返しても、李袞のブラシは直接青竜刀に打ち合わせず、
微妙に角度をずらしながら、ほとんど手首の回転だけで弾いてしまうのだ。
・・・確かにこの部隊を統率するだけの事はある。
しかもまだこの男には余裕があるのか!?
「納得いかないという顔つきだね、お嬢さん・・・?」
メィリィの攻撃の間隙をぬって、李袞が微笑みながら話しかけてきた。
「中々うまくその武器を使いこなしているが、攻撃がワンパターンだ・・・、
所詮青竜刀は振り回すだけ・・・縦に振り下ろすか横に薙ぐか・・・。
突いたり、防御には不向きだと思うがね・・・?」
「・・・!
なら、これ試してみるネ!!」
離れた距離から一気に突進する。
(なるほど、接近戦に持っていく気か!?)
だが、メィリィの更なる技も李袞には余裕のようだ。
一度、刀を弾いてそのままカウンター気味に体当たりを食らわせれば勝負は一瞬で決まる。
ところがメィリィの青竜刀は、李袞の想定したタイミングより明らかに早く地面に振り下ろされた。
青竜刀の刃が床に刺さる。
まさか!?
それまで低い体勢を維持していたメィリィのカラダが、李袞の視界から完全に外れる。
メィリィは棒高跳びのように、刀を支点に空中で回転した。
そのまま視界の外からの踵落としだ!
「ぅおおおおっ!?」
(外れた! ・・・避けた!?)
身の危険を感じた李袞は、受けるよりも最初の予定通り突進する事によって攻撃をかわした。
正解だ、スゥエーなどでは間に合わないし、腕やブラシで受け止めようものなら、
致命傷にはならないとはいえ、粉々に破壊されていよう。
そして二人のカラダが交差した事によって、メィリィはただ一つの武器をも手放す事になってしまった。
(ヤバイよ、これェ!)
しかし李袞は次の攻撃に移らない・・・。
素手になったメィリィに向かって、静かに微笑みかけた。
「素晴らしい攻撃だった・・・あのまま蹴りを喰らったら即死だったかもしれないな・・・、
だが、どうする? 他に奥の手でも?
今までの戦いで互いの地力はわかったはずだ・・・、どうだね?
無駄な抵抗はやめにしないか?
見れば君も中国人のようだ、手荒なマネはしないつもりだぞ・・・。」
だが、・・・李袞のその言葉にメィリィの眉は吊りあがったようだ。
「アタシは中国人じゃない・・・!」
「ほう? それは失礼した、ではなぜチャイナドレスを着ている? コスプレというやつか?」
メィリィはさらに激しく興奮する。
「ふざけるな! これはアタシ達の民族衣装!
お前たち中国人の女には着る事を許されなかったアタシ達の伝統衣装だ!
アタシ達の先祖の国を滅ぼし、皇帝を廃し、言葉を奪ったお前たちが、
アタシ達の歴史や文化や・・・誇りまでをも奪う事は絶対許さナイ!!」
「・・・それは・・・そうか、君は満州族・・・いや女真族の生き残りか・・・、
金や清国を担っていた・・・。
気持ちはわからないでもないが・・・その皇帝は戦う事を放棄したはずだが、
君は、今更自分達の民族再興でも願っているのか?」
「・・・わかてるよ・・・、時代は変わった・・・、
溥儀は自分の母親を虐殺されても、ソ連に国民を蹂躙されても、世話になったニポンが負けたら、
とっとと中国に尻尾を振った・・・、アタシのパパも女真の言葉喋れナイ・・・。
でも、アタシが受け継いできた誇りだけは消えさせナイ!!」
メィリィは構えた・・・、素手でも李袞と戦うつもりらしい。
彼女が守りたいもの・・・それはローズが父母の仇を取ろうとしている事と、根っ子は同じものなのだろう。
だからこそ、二人は相性が良かったのかもしれない。
李袞は黙って彼女の話を聞いていたが、フッと笑ってデッキブラシを投げ捨てた。
「・・・いいだろう、ならば君の意志に敬意を表して、私も素手でやらせてもらう。
だが、続きをする前に断っておこう、
騎士団では最強の男とは、先程のガワンか本部のランスロットという所だが・・・
素手での格闘なら・・・この私を越える者はいない!!」
☆ 今日はここまでっす。
明日は専門用語が飛び交うかもしれませんが、
深く突っ込まないで下さい。優しく教えてくれる方は感謝します。
「吸血鬼」に関連するサイトで知り合った未成年の少女をニューヨーク州内の
墓地に誘い出し、性的暴行を加えていた23歳の男の裁判が22日までにあり、
被告は起訴事実を否認した。
未成年者の虐待、強姦など計25件の罪名に問われている。被害者は14歳から
16歳までの少女で、少なくとも6人いるとみられる。
被告は今年3月、16歳少女の暴行容疑でいったん逮捕された。1カ月後、
13歳少女に扮したコンピューター犯罪担当の捜査官が、サイト上で男の手口を
突き止め、容疑を固めていた。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200607220002.html シェリー 「ローズ! アナタの出番よ!!」
ローズ 「え? あ、あたし?」
630 :
本当にあった怖い名無し:2006/07/23(日) 00:31:10 ID:Nr7Nm6UtO
メリーたんにオナヌーを見せるという人類未到の偉業を達成するべく
私は全裸で街を失踪している。途中OLやら女数人が悲鳴を上げていたが
偉業を成し遂げようとする今の私には大した問題ではない、
私は全速力で街を駆け巡った、公園に差し掛かった時、近くにあった公衆電話が鳴り出した、
私はもしやと思い公衆電話の受話器を取った。
「変態!何考えてんのよ!」声の主は予想通りメリーだ、
さっきと違って大声で怒りを露わにしている。
彼女は更に間髪入れずマシンガンの如く私に罵声を浴びせかける、
「あんた自分が何やってるか分かってるの!?
突然家の中から全裸で飛び出してきて街の中を走り回るって!
盗撮好きの変態でその上露出癖まである変態!
絶対に殺してあげる!私は今あなたの家の前にいるの!
その公園に行くからそこで大人しくしてなさいッ!」
そういって電話は切れた
どうやら部屋でなくても電話をかけれるらしい、メリーはもうすぐここに来る。
「よし、作戦第二のウォーミングアップを始めよう」
私は近くのベンチに腰掛け、盗撮画像満載のノートパソコンを起動した
「あああ〜メリーたんかあいいよ〜、花柄ぱんちゅかあいいよ〜!」
私は悦に浸っていると再び電話が鳴った。
よし、今度は出ないでいてみよう5分ほどベルが鳴ったが電話は切れ、
それと同時に背後から声がした「電話に出なさい〜!」
李袞は両手を前方にかざし、ゆっくりと円を描いて構えに入る。
「その構えは・・・形意拳!?」
「ご存知かな? 象形十二形拳・・・木火土金水・・・
宇宙の五元素を拳術に取り込んだ私の得意とする拳だ、・・・行くぞ!」
信じられないほどの踏み込みの速さで、李袞のカラダが前方に飛ぶ!
まともにぶつかれるわけもない。
流れる動きで受け流そうとするメィリィだが、すぐさまカラダを密着させる李袞が、それを許さない。
一度カラダを接すれば、相手の動きを制することで一瞬にして勝負は決まる。
腕の皮膚をこすりあい、捌き、ねじり、捻りながら戦いの主導権を握るべく激しく打ち合うのみ。
間合いは必要ない。
達人クラスの拳は触れただけで相手の内臓を破壊する。
・・・完全に李袞はそのレベルだ。
さらに李袞の両腕を支点に極めた交差式の足払いで、メィリィは激しく後ろに転ぶ。
体勢を立て直せ・・・!
「・・・クッ!」
必死で立ち上がろうとするメィリィに李袞は追撃をかけない・・・。
その気になれば一気に距離を詰め、致命的な一打も加えられたかもしれないが、
いまだ彼には余裕がある。
「・・・女の身にしておくには惜しいな・・・、化勁(相手の力を受け流す技術)が今ひとつだがね、
技のベースは八極拳か?
だが、それだけの技量があれば、私の実力もわかるはずだ。
さきほどの拳撃のうち、崩拳(ポンチェン)一つ入るだけでも君の内臓は潰れるし、
鑚拳(サンチェン)が顔面に決まれば、二目と見られない顔になるか頚椎が破壊される。」
メィリィはそれには答えず、体勢と呼吸を整えるのみだ・・・。
もちろんメィリィとて、相手を一撃で死に至らしめる技は持ってるのだが、それを撃ち出せる隙がない。
「アナタ化け物・・・?」
「・・・上には上がいる・・・それだけのことだよ・・・。」
李袞は決して彼女を見下してはいない。
先程、彼女に敬意を表すと言ったのも嘘ではない。
何とか彼女を死なせずに捕まえたかった、それは拳術を修める者としての心情だろう。
そしてさらに言えば、騎士団幹部の中でも、彼は日浦・ガラハッドに並ぶ柔和な男でもある。
「そのままでいい、一つ聞け・・・。」
「・・・ナニ?」
「メィリィと言ったな? 君は中国人である私に憎しみを持っているかもしれない。
確かに私は漢民族の中国人だ。
だが、私は山東省で生まれた後は、英国領香港で育った。
そこで騎士団総司令官ウーサー・ペンドラゴンに出会い、私の実績・技量・人物を認められて、
入団を許可され騎士団に忠誠を誓った。
国籍は中国だが、私のアイデンティティーは神の教えと騎士団にある。
従って現在の人民政府も台湾の国民党も、私にとってはどうでもいい存在だ。
・・・何を言いたいか判るかね?
君にとって私は憎むべき存在ではないということだ。
私に勝てないからと言って、君の誇りは寸分たりとも揺らがない。
君の処遇を云々する権限はないが、私の保護下に有る限り、最大限の待遇を約束しよう。」
メィリィは上目遣いに李袞をにらみつけたままだが、諦めたように頭を下げた。
「ハハ、まいったね・・・勝ち目ないネ・・・。」
その言葉を聞いて李袞は満足そうに微笑んだ。
「それでいい・・・こんな怪しげな組織に身を委ねなくとも、
清心を身につければ、君の崇高なる精神はさらなる高みに上り詰めるだろうし、
それに君の功夫も、もっと修練を修めればまだまだ強くなる。」
「でもネ・・・、」
「ん?」
メィリィはそこで懐に手を入れた・・・、
(無駄なことを・・・飛び道具か!?)
だが、彼女が取り出したのは数枚の紙切れ・・・。
「でもネ、勝ち目ないのは『今のままでは』・・・ネ!!」
そのままメィリィは取り出した紙切れを自らの腕に貼る。
短い呪文を唱えた後、その場にいた全てのものが信じられない光景を見た!
「ぐあっ!?」
李袞の肩に激痛が走る・・・攻撃を喰らった!?
「つ、通臂拳・・・いや違う! なんだ今のは!?」
確かに李袞の目にはメィリィの攻撃のモーションが映った、
しかし、彼女は完全に間合いの外にいた。
攻撃の際、半歩踏み出してはいたが、それでも攻撃の届く距離のはずがない。
傍から二人の戦いを見ていた兵士達は、李袞以上にその正体不明の技を目の当たりにして驚愕する。
・・・メィリィの腕が明らかに伸びたのだ。
長く見えたとか、関節を外したとかそんなレベルではない。
まるで2メートルは・・・。
一方、単発攻撃で安心できるほど、李袞を低く見積もるメィリィでもない。
彼が体勢を崩したのを見計らい、その隙に今度は紙を足に貼る。
今度はメィリィの箭疾歩! 一息で李袞の足元に着地しそのまま飛び上がって二段蹴り。
もちろんただの飛び蹴りではない、
跳んだ瞬間、メィリィの手は李袞の腕を上から押さえ蹴りから逃げられない体勢を強いる。
逃げてもメィリィのカラダごと追尾するだけだ。
結果、李袞は片手で彼女の二段蹴り(イメージとしては蟷螂拳の穿弓腿に近い)を受けねばならない、
いや、それでも彼の技量なら捌けるはず・・・
ッ!?
激しい衝突音とともに李袞が食堂の壁に吹っ飛ぶ。
歴戦の李袞も何がなんだかわからない・・・!
確かに腕を押さえられた状態では、威力を外に流す事が出来ず、多大なダメージを受けやすい。
だが、ここまで吹っ飛ばされるはずがない。
彼女の発勁か!?
それも違う、空中で発勁など撃ったら効果は半減する、いや撃てるはずもない。
ガードはできたはずだ・・・!
一撃目を捌き二撃目はそのまま受け止めようとした。
だがその二撃目の威力が尋常ではなかった。
そして吹き飛ばされる瞬間、李袞は見た、
眼前の彼女の足に経文のような呪符が貼ってあった事を・・・。
「・・・やはり奥の手を隠していたか・・・ここに来ている者はみんな・・・そうなのか!?」
「見られたからには生かしておかナイ・・・て言いたいけど、アナタいい人ぽいね・・・。」
一見、優勢に転じたに見えたが、
所詮一時しのぎにしかならないことは、メィリィ自身、わかってた。
それゆえ次なる行動は・・・。
再び腕を交差させて懐から何かを取り出す仕草を見せる。
またもや煙だまだ。
「部っ長サン、また今度ネー!」
李袞が倒れてる隙に再び姿をくらます。それから部長じゃなくて支部長だ。
「已むを得ん! 煙が晴れたら撃て!」
残念だが仕方ない、それに兵士の数を減らした今なら同士討ちの危険も減っている。
だが、どれだけ兵士が辺りを探そうとも、もはやメィリィの姿はない。
「ばかな!? いくらなんでも姿を隠せるわけは・・・!?」
だが李袞は一つの推測をした・・・。
最初に厨房から屋根に飛び上がった時も・・・、あの手足に貼りつけた呪符の効果?
ならば、今もその呪符を使って驚異的な脚力を・・・!?
そしてその推測は当たっていた。
メィリィは両足に勁力を倍化させる効果の符を貼り、
飛毛脚を使って疾風の速さでその場から遠ざかっていた。
(飛毛脚・・・外見上は競歩に見えるかもしれないが、勁を足に込めて飛ぶようにして走る)
もはやメィリィを追うことは不可能だ。
李袞は自分の右腕を見た・・・恐らくヒビが入っているであろう。
そして今更ながらに、ここへ来る前に騎士団本部からのマーゴの注意を思い出した。
< メリーという女の子たちには気をつけてねぇぇぇ! >
海岸にいたラブゥ・・・女真族の末裔メィリィ・・・、そしていまだ姿を見せないローズ・メリー。
黒十字団はこんな島で「そんな」女性たちを集めてどうしようというのだ?
彼は煙が晴れた後、残りの兵士達に指示を与えた後、ガワン達の後を追うことにした・・・。
☆ 今日はここまでです。
ネタばらし・・・いや、最初から明らかか・・・。
メィリィ 出生
>>346 出身(現在国籍なし)日本
民族 女真族
両親から暗殺スキルを叩き込まれている。
拳法(八極拳、蟷螂拳、その他?)・軽身功・暗器・刀術など得意技は様々。
今回の物語以外にも様々な奥の手がある。
かなり悩んだのは、女真族の伝統武術が不明だったこと。
斧と弓が盛んとは聞いたがあくまで兵隊の話なので・・・。
八極拳は最初から頭にあったが、形意拳と戦わせるのがベタな気がして・・・。
最終的に溥儀のボディーガード達が八極拳使いだというので、まぁとりあえずいいかと。
・・・一応、誕生時の経緯があるので、オリジナルキャラの認識はありません。
電撃メリーさん、ご自由にお使い下さい。
何か、いい拳法が有れば身につけさせてあげてください。
ああ、あと
普段は西五反田の中華料理屋でバイトしてる。
出前もあるらしいので、ぜひどうぞ!
(彼女が運んでくるかはわかりませんが)
メィリィタソ凄ぇぇえええ!!
殺されてしまうのかと思ってましたよ。。
次は誰の番?
あ、変態サソとメリータソの戦いも楽しみにしてます
ヽ(´ー`)ノ
>>635 うっ!・・・どなえしょう・・・orz
漏れ635氏程に格闘技とか詳しくないし・・・それに漏れの方でのメィリィ嬢さん
の出番は投下済の最初の方とクライマックスの一瞬ぐらいなんで。(;^_^)y-~~
>>638 いえ、拳法でなくても、奇術やイリュージョンでも・・・(そういや軟体術もアリだ)!
>>636 次? 次はぁ・・・お待ち下さい!
一方、・・・こちらは受講生達すら誰も知らない島の中央部にあるシェルター・・・。
マルコたちが待機しており、少し離れたところでカーリーが瞑想をしている。
黒衣のカーリーは目をつぶったまま、側に控えるネロに語りかける。
「・・・ラブゥに続いてメィリィも目的を達したようです。
今回の子達はほんとに粒ぞろい・・・。
特に、ラブゥにいたっては、私の髪の毛を採取してまで身の保全を図ろうとするぐらいですし・・・。」
「戦況はいかがですか・・・?」
「・・・既に管理棟は制圧されつつあるわ・・・付け焼刃のチームワークで騎士団に叶うはずもない・・・。
既に半数は殺されたようよ・・・。」
それまで黙っていたマルコが立ち上がる。
「聞いちゃいらんねぇ・・・!」
「おい、マルコ、どこへ行く!?」
「へっ、決まってんだろう!?」
「バカな! マルコ! おいっ!!」
ルキの制止も構わずマルコは出て行った。
周りの雑音に、瞑想を邪魔されたカーリーの目が大きく開く。
「騒々しい・・・、どうしたのです?」
「申し訳ありません、マルコが飛び出して・・・!」
「何ですって? ルキ、止めてください!」
ルキはしばらく黙っていた・・・。
「・・・お言葉ですが、私に彼を止めろということは・・・彼を殺す事しか私には方法がありませんが・・・。」
カーリーは目をつぶって仕方なさそうに首を振った。
「そうですね、言い出したら聞きませんものね、彼は。
・・・判りました、私も用意いたしましょう、
ルキ、手伝っていただけますね?
それからネロは脱出用のヘリの準備をしてください。
管理棟の戦いが終結し次第、テストの終了といたしましょう・・・。」
管理棟では門の入り口をナターシャが塞いでいた。
といっても銃火器すらない彼女は、正面から待ち受けるわけにも行かず、
側の巨木にロープを結わえ、ヒット&ウェーで、空中からターザンよろしく、
ナイフ一本で兵士達を撹乱していた。
当然、全ての兵士を抑えられるはずもなく、多くの兵士を管理棟に侵入されてしまう。
もちろん、中には他のマルコ班の受講生や、背後から虚をつくルキ班の者もいたが、
屈強なアキレウス部隊には手も足も出ない。
「どうだ? 建物の中には黒十字団の者はいないのか!?」
いまだ通信電波は妨害されているため、中から戻ってきた兵士達の報告を聞くしかない。
もちろんサブの周波数は設定してあるが、そちらも妨害されては意味がないので、
ガワンか李袞の決定、もしくは重大な報告以外では使わないようにしていた。
「報告します、黒十字団幹部と思われる4名の姿は見えません。
また捕虜にした者からの報告をそのまま述べれば、
対象となる参加者の数は11名、海岸の少女の話と一致します!」
「現在、排除・または拘束した者の数の差は!?」
「拘束2名、射殺4名、海岸の少女、食堂の女性を含めれば、未確認の女性は残り2名です。」
「では未処理の者は、さっきから入り口で頑張ってる女性を含めて、残り三人か、
・・・逃げられた者を入れれば四人だが・・・。
まぁ、いい、ではあの女は私が始末しよう、
なに、すぐに済む・・・。」
重厚なマントを翻したガワンは管理棟の入り口に近づく。
既にナターシャの上空からの攻撃に対応し始めた兵士達が、
仰向けになった姿勢で機関銃を乱射する。
寝そべった状態の兵士を攻撃するためには、地面に激突する危険が大きくなり、ナターシャも苦しい。
ロープには鋼線が編みこまれて、滅多に弾も当たらないが、当たったとしてもそうそう千切れない。
「撃ち方やめい!!」
兵士達に攻撃をストップさせたガワンは、伏している兵士達の間を堂々と掻き分けた。
その手には巨大な両手斧がある。
木の上のナターシャにも、一人近づく敵が、その姿から司令官である事は容易に判別がついた。
「・・・親玉登場かい・・・そうこなくっちゃな!」
とはいえ真正面から飛び掛るわけには行かない。
標的のガワンに、あの巨大な斧を目の前に掲げられたら、それこそ自殺しにに行くようなものだ。
ロープは何本もくくりつけてある。
何度か木々の間を飛び回って隙を見つけたい。
もともと、ナナメ上空から襲い掛かるのがベストなのだ。
逆に言うと、兵士達側にしてみれば、いかにナターシャを攻撃の一直線上に捉えるかがポイントだった。
ところが、ガワンはそれらを全く気にせず、
・・・いやナターシャの存在をまるで無視するかのように、林の中の一本の木の幹にまで近づいた。
その木の上部にはロープが巻きつけられている・・・まさか。
そのまさかだ。
ガワンは思いっきり巨大な斧を振り上げると、獣のような怒声と共にその化け物じみた斧を振り下ろした。
ドグシャァッ!!
切り倒すなんて表現は間違いだ。
直径だけでも50cm程の幹が一撃で砕け散ってしまった。
見る見るうちに林の中に倒れこんでいく。
そして、何事もなかったかのように、ガワンは次のロープが巻かれている木を探す。
・・・冗談じゃねーぞ?
ナターシャは戦法を変えた。
ナイフを口で咥えた後、一度ロープを握ってる手を緩め、ガワンの頭の少し上の高さまで降りてくる。
そして今度は、空いた片手で地面に垂れている残りのロープを拾い、
林の木々を蹴り上げながら横に移動していく。
まるで蜘蛛の巣でも作り上げていくかのような素早い動きだ。
もちろん、そんなトリッキーな接近方法に対処できる人間などそうそういやしない。
姿を捉えたと思ったら、もう違う角度から接近しているのだ。
あっという間にナターシャはガワンの巨体を捉えた。
ヤツはパワーだけだ、あたしの動きについていけるスピードも反射神経もないッ!
・・・ヤツの背中からこのナイフを首筋に!!
だが、ガワンが振り返ったとき、その目は完全に襲い掛かるナターシャの姿を捉えていた・・・。
ノーモーションでのガワンの突進!!
ナターシャのナイフなど目には映っていないというのか!?
彼女のナイフはガワンのカラダに突き立てるどころか弾き返され、彼女の手首すらも砕けてしまう。
「うああッ!!」
ナターシャのカラダは、ナイフと共に弾き飛ばされた。
林の木々に背中を激突させ、鈍い音をたてて草むらにカラダが沈みこむ。
あまりの激痛に立ち上がることすら出来ない。
「ち・・・ちくしょう・・・こいつのカラダは岩か・・・うぅ・・・こんな破られ方が・・・。」
ガワンはゆっくりと彼女に近づいて見下ろす。
「いや、大したものだ・・・自分のカラダを腕一本で支える腕力・胸筋、手首・・・
それだけではないな・・・、木々の間隔やロープの長さを計算に入れた空間把握能力・・・。
それに普通は銃火器を持つ相手を想定した襲撃方法だろう。
相手が悪かったのだよ・・・。」
必死になってナターシャはカラダを起こす、
もう、右手は使い物にならない・・・なんとか左手だけで・・・!
どのみち、背中を打ちつけたダメージで、もう逃げるだけの体力はない。
なんとかガワンの斧をかいくぐりさえすれば・・・。
ナターシャは一か八かの賭けに出た。
左手に取ったナイフをかざし猛然と突っ込んだ。
無言のガワンは彼女の左肩めがけて袈裟切り!!
ッここだぁ!!
ガワンの凶悪な斧がナターシャの髪と背中を切り裂く!
斧の軌道をかいくぐった彼女の背中に熱い痛みが襲う・・・だが皮一枚だけ!
あれだけの重量の斧を振るえば、その後はスキだらけ・・・そこにこのナイフを突きたて・・・
ドカァッ!!
「・・・え・・・」
・・・ナターシャの右肩から胸中央に分厚い金属の塊が突き刺さっている・・・。
ガワンは外れた斧の軌道を、常識では考えられないほどの腕力で切り返したのだ・・・。
彼女の瞳がゆっくり自らの胸元に向けられる。
「・・・あ あ・・・ぁ 」
ガワンの巨大斧は、ナターシャの鎖骨、肺を破壊し、
彼女の、意志・・・未来・・・希望・・・人生の思い出・・・全てを断ち切ってしまったのである・・・。
・・・その直後、彼らの背後から荒々しいマルコの叫び声があがる。
「 ナターシャーァッ!! 」
☆ ここまでです。
・・・そろそろ次、立ち上げねーとやばいな・・・。
645 :
本当にあった怖い名無し:2006/07/24(月) 22:51:19 ID:zq8dlAS2O
>>630 ついにこの時が来た、「悪いが電話には出れない」
「問答無用!あなたが電話に出ないと私はあなたを殺せないのよ!」
「野獣の俺には関係ないね!」
俺はオナヌーをしながら後ろを向いた、「何!?何やってるの!?」メリーさんは一瞬俺が何をやっているのか分からないようだ。
だがすぐさま理解し、
「いやああああああ!キモイ!変態!バカ!痴漢!」
そう叫びながら俺を殴りつけるメリーさん、
俺も負けじと事を続けるメリーさんに殴られる痛みがだんだん快楽へと変わりつつある
さあフィニッシュ!
の直前で俺は男数名に体を捕まれたそして有無を言わさず車に押し込められた。
男たちは妙な服を着て、車には「警視庁」と書かれている。
俺の社会的生活は幕を閉じた。
無茶苦茶な事の連続でショックを受けて泣いているメリーさんを
パトカーの中かで見ながら俺は公園を後にした。
だが翌日俺は釈放された警官にその理由を尋ねると
メリーが、「兄が申し訳ありません」
と何度も謝りながら俺の保釈を頼み続けたのだそうだ
俺は泣いた。
なになに?
オカ板の規定数96・・・。
わしと同グループ以外のスレが96(いま、何個目かはわからない)個立たないと、スレ立てできない?
あー、そりゃしばらくムリそうだわ・・・。
乙!!
続きは新スレのほうに書かせてもらいますわ。
>>645 乙!
こにゃにゃちわー!
iコ '':::::::::::::::::::::::'''''ヽ
d /::::::::::ィ::ハ:::;:::::::::::::::: 泣ぐ子゙はいねぇがぁ!?
i::|:::i::/l/ i;::ト、:、:::i::::::i
|::i/\u i' '/ヾ,ヽ!::::::::::l
ノ ┃ ┃ |::::::::ヽ ニ、
.弋 ̄ ̄ ̄ユ⌒r-、ri ャーーャ-ュ |::::::::l|::ヽ ∧
. \__| トイ 人 ) ) /|::::::::リ:::::∨ |
. / | }>r┬‐rv¬イ厶イV:::}:::::| |
r‐く | / ヽ >'´/ |:::::/::::::| ,ノ
└‐' | 「`ト∠∠ _」 |:/:::::Nー─;ァ
L___[`ー‐くXつ二〉 |人{_ト! /
√「`ー──‐1 ´ |` _/ なんじゃあ! ウチは埋め要員かぁっ!?
〈⌒ヽL._ _人__/ ̄\ いぬ 「あ・・・姐さん、関西弁じゃなくなってますっ!」
ヽ _ノ `Trv7ノ \_____>
657 :
ぱくりですが:2006/07/28(金) 22:46:01 ID:xEPSPkKp0
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\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|! 私、メリーさん。
| く:}}T{{7O 今
>>657にいるの。
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \
あと、もうちょっとやでぇ!?
最後の書き込みするんはどいつじゃぁ!?
659 :
ぱくりですが:2006/07/29(土) 02:40:52 ID:0YXMRH+/0
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\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|! 私、メリーさん。
| く:}}T{{7O 今あなたのうしろにいるの。
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \
660 :
ぱくりですが:2006/07/29(土) 02:41:34 ID:0YXMRH+/0
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\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|! 私、メリーさん。
| く:}}T{{7O まだ書けるかテストしてみるの。
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \
661 :
ぱくりですが:
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\ ,、,、,、
r〃~⌒ヽ
rv@)从リ从》
レV |! - ノ|! 私、メリーさん。
| く:}}T{{7O 今度こそあなたのうしろにいるの。
ノ,く:::夲:ゝ, \
(´`'t_ァ_ァ'´`) \